創世日記でのび太が作った世界が実は型月の世界だったら。 (マッキーガイア)
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FGO編1

ふとした昼過ぎのことだった。

お昼を貰おうかと食堂に向かうと何やら少し騒がしい。エミヤからプレートを貰いつつその正体を探す。

 

真ん中の席が怪しいなと目を覗くと二人の同じ顔が目に映った。

 

「ジャンヌと……ジャンヌ?」

 

片方が鎧で片方が水着、夏イベのジャンヌと普通のジャンヌが何か話しているようだった。なんだか険悪な雰囲気に気を取られる。

とりあえず周りに聞いてみようと近くにいたクー・フーリン(ランサー)に話しかけてみる事にする。なんか顔が楽しそうだ。

 

「どうしたの?」

「あ? なんだマスターか、

 あの二人が言い争ってんだよ。どうも記憶の食い違いがあるらしい」

「記憶の食い違い……?」

「たしか、12歳の時あいつらに声をかけてくれた天使の名前が違うんだとよ」

 

そう言うと言い合いをしている二人のジャンヌに目を移した。たしかジャンヌは12歳の時神様の声を聞いたんだっけ、それがきっかけで戦争に出たんだったか、頭の片隅で学んだ事を思い出す。

 

「だから!! 大天使ミカエル様だったでしょ!」

「いいえ! 私は大天使"ドラえもん"様の声を聞いて戦いに出たのです!」

 

水着の方のジャンヌが何か聞き覚えの無い言葉を言う。なんだろう、ドラえもん様って……。

 

「ドラえもん……?」「ドラえもん……ってなんだ?」「ドラえもん……」「美味しいんでしょうか?」

 

周りのサーヴァント達も困惑している様子。なんだろうドラえもんって……?

 

「訳の分からない事を!」

 

ルーラーの方のジャンヌが少し苛立ち始めたようだ。

因みにアヴェンジャーとリリィの方のジャンヌは端でおいしくお昼をとっている。なんかほんわかする。

 

まぁ、あの二人だったら殴り合いにはならないだろうと思い、なるべく離れた位置に座った。

 

うん、今日もカルデアは平和(嘘)です。

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

 

東京、

とある家にて一人の少年と一匹の猫型ロボットがゴロゴロとしていた。冬休みというのもあり、特にやるべき事もない。

 

「ねぇ、ドラえもん……」

 

少年、のび太はふと親友の名を呼ぶ。

 

「なんだい? のび太くん」

 

ドラえもんは読んでいた漫画に目を離さずにそう返す。

 

「そう言えばさ、夏休みに自由研究の宿題で地球作ったじゃない?」(創世日記)

「うん、作ったね。」

 

ふと、漫画を読んでいたらふと思い出した事を口走った。

 

「あの後、どうなったんだろ?」

「気になるの?」

「気になる」

 

それを聴くとドラえもんは仕方ないなと漫画を片方に置き四次元ポケットに手を突っ込む。

 

 

「創世セットーー!!」

 

 

そう言い『創世セット』と書かれた箱をポケットから取り出した。

 

「神様シートを引いて……これでよし」

 

ベースマットを引き終えると同時にマットの中にパーっと光が広がる。

 

地球だ。僕が作った地球だ。

 

「一応言うけど、この中ではあれから大体100年くらいしかたってないよ。

 あの時はコントロールステッキを使って倍速とかしていたから時間の流れが早く感じたけど、

 それでも今の僕らと同じぐらい社会には発展してる筈だよ。」

 

そう言うとドラえもんは地球の影の方を見て指差した。そこには粒々と沢山の光が寄せ集まって、まるで地球自体が星空のように広がっていた、僕でも一瞬でわかる。あそこに人が住んでいるって事くらいは。

 

「なんだかこうも文明が発達していると僕が凄い人みたいに思えるね!」

「実際向こうの人達からしてみたら凄い人なんだよ。なんたって地球を作った神様だからね」

 

ドヤ顔でそう言うドラえもんを横目に箱の中に置いてあった、"フワフワリング"と“神さま雲"と"コントロールステッキ"を手にする。

 

「じゃあ! ドラえもん、行こうよ!」

「うん! 行こう!」

 

そう言うと久しぶりに頭にフワフワリングを乗せ、二人で神様雲に乗り、神様シートの中に降りていく。

ワクワクと下を覗きながら地球に近づいていく。

 

しばらくすると、ドラえもんは地球を見て苦渋の顔をしているような気がした。

 

「……う〜ん……」

「……ん? なんだよ、ドラえもん」

「どうも胸騒ぎがするんだ。なんだか、地球が回っていないような……と言うよりも生命が活動していないような……」

「え? 何それ……?」

 

神さま雲に急ブレーキをかける。

 

「この中は僕たちの世界と時間の感覚が違うんだ。なのにさっきから地球が一切動いていないように見える……まるでこの世界の時間という概念が消失したかのように……」

 

みると、確かにさっき見た影が同じ位置からずれていない。

 

「なんでだろう……?」

「とりあえず、UFOカメラで確認しよう」

 

ポケットから取り出した。UFOカメラを地球に投げる。

ぐんぐんと進んでいき肉眼では確認できなくなった頃、ドラえもんはテレビを出してUFOカメラから送られてきた映像を確認する。

 

 

次、次、次、次、すべての国々を巡りみる。

 

 

「誰も……いない……?」

 

 

ドラえもんは呟いた。

 

誰もいない世界……でも確かに人がいた形跡はあるのだ。だが世界も人を除いて時間が止まっている。草も花も一切、成長していない。

 

「どうなっているんだ?」

 

わからない事が多すぎる。こんな異常事態。

 

「……人は……」

 

人を探してUFOカメラを操り続ける。

ふと、とある雪山に入った頃。

 

「なっ」

 

ドラえもんは操縦桿に手をひっぱられる。

何かカメラが感知したようにカメラが自動で走っていく。

 

「どうしたの?」

「UFOカメラがおかしいんだ! こんな事は初めて起こった!」

 

そう言うと、カメラがキュッと止まった。

 

「と、止まった?」

「なんでカメラが……」

 

「故障かなぁ」とテレビ画面をドラえもんが弄っていると、

のび太はふと、雪山を良く見直す。

 

鉄の塊が見えた。

 

「ね、ねぇ、ドラえもん……あれって……」

 

のび太が指を刺すと「え?」とドラえもんは目を画面に移す。

 

「……な、なんだろう、あれ?」

 

のび太は画面の端の端の方を指差し、それをゆっくりとUFOカメラの拡大モードで広げていく。

 

 

「……カルデア……?」

 

 

建物に彫られていた名前を呟く。

雪山に埋められたようにドーナツ状に広がった建物があった。

 

「カルデアって何?」

「歴史用語としてのバビロン第11王朝の名前だよ」

 

ドラえもんはそう言うと例のカルデアにUFOカメラを近づける。

 

「なんだか明るいね。電気が付いてるみたい……」

「人がいるの……?」

 

ふと周りを回っているといくつか見落としていた物に気がついた。

 

「窓がある…」

 

窓から出る電気が周りを照らしていたのだ。

窓に近づき、何かいるか探してみる。

ふと、何かが開く音をカメラが掴んだ。

 

「ねぇ、あれ……人じゃない?」

「あれ? あの人見たことあるような……」

 

ドラえもんは女の人を見て呟くとUFOカメラを中の音を聴けるように調整する。

 

 

『ねぇ、ジャンヌ……なんであんなに怒っていたの?』

『まだ、他の人に間違われるのは我慢がいきます。が、自分自身に間違われるのは我慢がいきません。あんな私、私じゃありませんよ!』

 

自分自身だとか良く分からない事を申している。あの中の男の子は困ったように頭を掻く。

 

「あの子“のび一族"じゃない?」

 

ドラえもんはのび太に向けてそう言う。

前にこの地球を作った時に観察していた一族の一人だ。のび太に似ているし、名前の最初にみんなのびと付くからのび一族としている。あの時、基本的に日本から動かなかったのび太はすこし動揺していた。のび一族は日本にしかいなかった筈。

 

「なんでこんな場所にいるんだろ?」

「わかんない。……じゃあ、行ってみる?」

 

ドラえもんは神さま雲を叩く。

 

「うん、そうだね。行ってみよう。」

 

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

 

ジャンヌが言っていた事が嘘とは思いたくない。

 

「だから、私に聞こうって?」

「うん、天才のダ・ヴィンチちゃんなら知ってるかなって。」

 

ダ・ヴィンチちゃんはため息を吐きつつ、一つ話してくれた。

 

「そもそもわすれたのかい? このカルデアのサーヴァントは様々な世界から集合される。彼女の世界での天使が"ドラえもん"って名前だっただけなんだよ。」

 

そう言われると納得できるようなできないような。

 

「でも、なんか違和感があるんだよ。

 昔、そのドラえもんって言うのを聞いた事があるような気がして……」

「なんだって?」

「ひいお爺ちゃんが昔南極を調査しに行ったって話は知っているでしょ?

 その時、ひいお爺ちゃんは神様を見たんだってさ。その時、ドラえもんって名前を聞いた事が……」

 

なんて事を思い出すが、あの時は老人の戯言として聞き流していた。

 

「確かに君のお爺さんは素晴らしい人だね。南極大陸を横断し、南極の巨大な穴を調査した……だけど最終的にはあの調査は蛇足だったとされている。何も見つからなかったとね。」

 

嗚呼、そうだ。そのせいでウチの資金の大半が押収されてしまい、今や僕らは貧乏一家だ。

 

「だけど、本当に神様を見たんだとしたら…納得がいく。」

「納得?」

「ああ、君ら一家がなんで南極調査で何も無かったと言ったかがね。

 ずっと疑問だったんだよ。ちょっと前に私もあの南極の例の穴を調査したとき文明の痕跡があったんだ。しかもかなりの高文明だと言う事がわかる物も沢山。……そんなもの無かったとした君のお爺さんや他の人はおかしいんじゃないかと思ったよ。」

 

そう言うとダヴィンチちゃんは「神様を見たか……」と面白そうに笑った。

 

「そういえば言い忘れてたけど。ノビ助君……シズカ・チャンって言う女神さまを知っているかい?」

「有名な女神さまでしょ? 時々世界の様々な問題を素晴らしい力で解決してくれるって言う。ローマ達が見たことあるって言ってた。そう言えば、女神様は沢山見た事あるけどシズカ・チャンは見たことないなぁ……」

 

「そうだね。人理焼却の危機であるのに現れない神様と天使様、どう言った事だろうか?」

 

「う〜ん、こっちの危機に気付いてないとか?」

「ふふふ、まさか、君じゃあるまいし、」

 

 

 

 

 

 

 

 



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FGO編2

「ハッッ……クションっ!!!」

 

のび太は体を震わせる。誰かが僕の噂をしてるのか? いや、この場で僕を知っている人なんかいない筈だ。何せ雪山の中、周りは吹雪に覆われ、雪が積もっている。神様補正かなにかでわかりにくいが、きっと外は極寒なのだろう。

 

「ほらのび太くん、いい加減神さま雲の中入って」

 

ドラえもんが叫ぶ。

 

「はぁーい、わかったよ……」

 

体を震わせながら雲に入った。中はふかふかしていてなんだか落ち着く。

 

「あったかぁ〜い」

 

そう言いながら入ると雲の布団に体を隠す。ああ寒かった。

 

「でも、のび太くん。どうする?」

「どうするって、何が?」

「何がって、もしかしたらあの建物の人はみんな悪い人ばかりかも知れないんだよ?

この世界の人間を全部消したのもあの組織かも。」

「でも、のび彦の末裔もいる訳だし、大丈夫だとは思うけど……見た感じ悪い話はしていなかったし……」

「でも、万が一って言う場合もある。石ころぼうしで潜入しよう。」

 

そう言い、ドラえもんは石ころぼうしをのび太に差し出した。

 

まぁ、正直怪しいのも確かだ。

 

誰もいない世界に一つだけ誰かがいる場所。何があってもおかしくはない。

 

「……わかったよ」

 

のび太は石ころぼうしを受け取った。

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

例のカルデアの近くに神さま雲を置き、徒歩で近づく。

さっき使った。テキオー灯のおかげかいくらか寒さが軽減されていた。

 

「通り抜けフープ」

 

ドラえもんは呟くとカルデアの壁に通り抜けフープを貼り付け中に入っていく。続いて僕が入っていく。

中は廊下なのか、白を基調とした作りになっている。

なんとなく物陰に隠れると、少し周りを見渡す。

 

「今はとりあえず、情報収集だ。なんでも良いからこの世界の状況を調べるんだ」

 

ドラえもんは僕にそう指示を出すとゴー、ゴーと指を指す。

 

少し前へと進み資料室の様な部屋の前へ行く。

 

ふと、声が聞こえた。

 

「こんにちは、アーチャー……あ、あの……」

「ふむ、アルトリア……君はまだ慣れていない様だ。此処では真名で話す決まりだ。まぁ、アーチャーは沢山いるからな」

「で、ではシロウと……」

「その名はやめてくれ、エミヤで良い」

 

赤い外套の白い髪の人と金髪の鎧を着ている人が資料室で話をしていた。

なんだかただならぬ雰囲気の様だ。

 

「安心して、僕たちはこの石ころぼうしのおかげで姿形は見えても脳が勝手にスルーするんだ」

 

そう言うとドラえもんは部屋に入る。

 

「ほらね」

 

その瞬間だった。

 

「誰だ!!??」

 

赤い外套の人がこちらをしっかり睨みつけている。やばいと思った瞬間一気にかけ抜ける。

 

「うわぁ!!??」

 

赤い人に追いかけられて僕たち二人は必死に逃げる。

 

「はぁはぁ、ねぇドラえもん! 脳が勝手にスルーするんじゃなかったの!?」

「おっかしいなぁ、"人間"だったらみんな気がつかない筈なんだけど……」

 

そんな風に石ころぼうしを触る。

 

シュンっと目の前に風が走り、赤い外套が目に映る。

 

「うぐっ!?」

 

のび太達は首根っこを掴まれ立ち止まらされた。

 

「……生憎私たちは英霊でね。人間ではない」

「そっか、だからかぁ」

「感心してる場合じゃないよ!」

 

すると、外套の人は僕達をみる。

 

「子供か……なんでこんな場所に、名前は?」

 

とりあえずわかる事は、この人は悪い人じゃないって事くらいだろうか。

 

「ねぇ、ドラえもん……どうする?」

 

のび太は小さい声で聞く。

 

「とりあえず、僕たちが神様だって事は隠して置こう。いきなりそんな事言ったって混乱するだけだろうから」

 

小さい声でそう言うドラえもん。

まぁ、確かにそうだ。いきなり僕達は神様だなんだって言ったって信じてもらえる筈無いもんね。

 

「こんにちは、僕、野比のび太です!」

「僕、ドラえもんです!」

 

すると赤い外套の人はのび太の顔をじっくり見ると呟く。

 

「野比……? ウチのマスターのご親族かね?」

「え? いえ、違いますけど……?」

「何? ……そんなに似ているのにか?」

 

じっとのび太を見つめながら呟いた。確かに似ているなと思う。他人の空似なんだけどね。

 

「まぁ良い。どうやって此処に来たんだ?サーヴァントではない様だが……」

「え、あ、あの〜その〜、色々ありまして〜」

「ふむ、言えない理由かね?」

 

赤い外套の人はのび太を見つめながら言った。

少しのび太達に警戒しているらしい。

すると足音が聞こえて来る。

 

「あ、アーチ……エミヤ!!」

「来たかアルトリア、この可愛らしい侵入者をとりあえずマスターの元に連れて行こう。輸送中逃げない様に護衛を頼む」

「はい! 任せてください!」

「君がいれば百人力だよ、」

 

そう、鎧の女の子に赤い外套の人が微笑むと鎧の女の子の頬が赤くなっていた。

 

「君たち、付いてきたまえ」

 

結局、僕たちは囚人の様に捕まった。

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

 

「え、侵入者?」

 

ロマ二のところで身体検査を受けていると、いきなり入ってきたエミヤに「侵入者が現れた」と言われる。

 

「ふむ、資料室に居たから見つけてな。」

「え、何処にいるの?」

 

エミヤは後ろに指を向けているがそこには誰も居ない様に見える。

 

「ん? ……マスター、本当に見えないのか?

ドクターは?」

「見えないよ?」

 

エミヤは少し混乱するとやはり何も見えない物を見つめる。少ししてエミヤは何もない方に話しかけ始めた。

 

「君たち、頭のそれはどういったものなんだ? ……ふむふむ……そうか、了解した。少し外してもらえないかね?」

 

そう言うと、エミヤは「また面倒なことになったな」と小さい声で愚痴った。

 

「「えっ!!??」」

 

目を疑った。

さっきまで何もなかった所に少年と青いタヌキが現れた。

 

 

「こんにちは! 僕野比のび太です!」

「僕ドラえもんです。」

 

そう名乗る二人に呆気を取られた。

 

「え、え? き、君たち!? ど、何処から出てきたの!?」

「ああ、この石ころぼうしを使ってたんだよ」

「石ころぼうし?」

「うん、簡単に言うと君たちが僕たちを見るのを拒否してしまう秘密道具なんだ。」

「きょ、拒否か……こ、怖いね」

「まぁ、ここの人達には意味がない様だけどね」

 

そう言うと二人はエミヤに向けてジト目をしていた。でもふと、青いタヌキに目を向ける。

 

「ところでこの子なんて種類なの!? 青いタヌキなんて初めて見た!」

 

「ぼ、僕は!! タヌキじゃなぁぁぁぁぁい!!!」

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆




ドラえもん達のこの世界の神話の設定。

野比のび太:
この世界の言わば主神、世界を作り人間の元を作った。女神シズカ・チャンの発言から一応、存在そのものは知られていたが、誰もその姿を見た事はない。『神の悪戯』の主犯
『ノビタ・サン』や『ノビタ・クン』など色々な呼ばれ方をされるが基本は"主神"と呼ばわれているので名前は気にされない事が多い。この世界に置いて全ての宗教にて一貫して存在している神の一柱
 
 
ドラえもん:
聖書には『ドラ・チャン』と書かれているのでみんなドラえもんなんて名前しらない。シズカ・チャンと一緒に行動する事が多く主神の友人らしい。
100年戦争が起こっていくらなんでも何年戦争する気なんだと苛立った末に、ジャンヌ・ダルクに助言は与え様々なひみつ道具を貸し与えた。基本はこの世界のことはこの世界の人間がどうにかしなくちゃいけないと思っているので自分から行動することはない。一応、聖書ではシズカ・チャン直属の天使とされている。
 
 
 
 
源 しずか:
この世界では『シズカ・チャン』と呼ばれている。感染病や生贄の救済など、様々な問題を優しい心と『ドラ・チャン』の力を借りて助けてきた。曰く絶世の美女と呼ばれ、この世界の女性の目標とされている。
告白のとき「君の美しさはまるでシズカ・チャンの様だ」という決まり文句まで生まれたほどだ。
因みにカルデアのあちこちでそんな事を言っている人がいるため未来の夫であるノビタは鼻が高い模様。
因みにこの中で一番世界に関わっているとされている。
 
 
 
スネ夫andジャイアン:
そもそも石器時代の後、参加してないので知られていない。一応、シズカ・チャンの発言から『タケシ・サン』と『スネオ・サン』と言う名前だけは知られていて、聖書を読んだ人にこの神様たちは何したんだろう?とはてなマークが生まれた。

追加設定があれば今後書きます。


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FGO編3

「えーっと、此処が食堂で…さっき会った…。ほら、赤い外套の人、エミヤって言うんだけどその人が料理長をしているんだ。」

 

しばらくして、のび太達はカルデア内を案内されていた。

 

ここでマスター?をやっている野美ノビ助くん曰く、毎回サーヴァントが来るたびに案内しているから慣れたものらしく、少し端折ってはいるが使える場所はしっかり伝えてもらっている。

 

「あの人料理上手なんだ。」

「うん、なんでも生前は貴族の執事をやったことがあるらしくて、今此処にいるサーヴァントの中では一番料理が上手な人だと思う。」

「ひとは見かけによらないって事なんだね」

 

ドラえもんがそういうと感心したようにエミヤさんを見た。

さっき説明をもらったがサーヴァントとは昔、活躍した英雄達らしく。簡単に言えば幽霊みたいなものらしい、幽霊といえばちょっと怖い感じもあるが、何分みんな生き生きしてるからかあまり怖い感じがしないのが実だ。

まぁ、本来は幽霊とはかなり別物だが、のび太はあまり理解することなんて出来ず結局は、幽霊ってホントにいたんだ程度にしか考えていない。

 

「でも、のび太くんって不思議だよね。他人って感じがしないというか…」

「そ、そうかな?」

「そうだよ、僕に弟が居たらこんな感じだったのかなぁ?」

 

……弟かぁ、のび太は少し考える。

さっき聞いたのだがノビ助くんの年齢は19歳だという。たしかに年上と言えば年上だが…この世界がある前から僕は生きてたし、でも僕の年齢自体は11歳だし…

ゲシュタルト崩壊の様に同じような思考が何度も何度も行き来する。

いつしか頭からぷしゅーっとショートしたような音が聞こえた。

 

「…あれ?のび太君?」

 

ドラえもんの声が聞こえた。

 

「まったく、難しく考えなくてもいいのに、」

「…で、でもさぁ~」

「のび介君の方が人生経験豊富なのは変わらないんだから。」

 

そういわれるとたしかにそれもそうかと納得する。人生経験はどの世界だろうとあまり変わらないからね。

暫くすると、ノビ助君は一つの個室に連れて行ってくれた。

 

「とりあえず、のび太君とドラえもんさんはここを使って。

トイレは共同トイレになってるんだけど基本的にサーヴァントたちは使うことが無いから実質この辺のトイレを使うのは君たちだけだね。あと、シャワーはそこを曲がって右だから。」

 

そう言うと、ノビ助君は誰かに呼ばれたのか。「じゃあ、またあとでね」と言うと行ってしまった。

自動ドアが勝手に閉まると、僕たちは部屋を見回した。

 

白い壁に白いベットが二つ、すべてが白で統一された奇妙な空間。一つだけ異なる色があるとすればベットの横にある青々と茂った観葉植物くらいだろうか。

とりあえずベットに腰を掛け、横になる。

 

「……これからどうする?ドラえもん」

 

なんとなくドラえもんに質問をする。

僕らの今の状況は、実質捕虜だ。どうやってここに来たのかもどうして此処にいるのかもわからないイレギュラーな人間、カルデアの人たちは意地でも僕らに対して何か情報を得ようとするはずだ。

 

「一応、この部屋を何度か探索したけど。隠しカメラやマイクなんかは見当たらなかった。

のび太君、今はとりあえず待とう。多分向こうから来るはずだ。」

 

ドラえもんはそう言うとベットに腰を掛ける。

 

「そうだね。」

 

了承の意を唱えると、ふと思い出したことを言う。

 

「…そういえば、周りの英霊さんもいきなり僕たちが来たら驚くでしょ、引っ越しの挨拶って必要かな?」

「う~ん、、、そういえばそうだね。」

 

そういうとドラえもんはポケットの中を探す。手土産を探しているらしい。

 

「あ、これがあった。」

 

そう言いポケットから何かを出す。

 

 

「とりよせバッグぅ~、とフエ~ルミラ~、」

 

 

ドラえもんはフエルミラーとお取り寄せバッグを取り出すと地面に置いた。

 

「たしか僕の押し入れにどら焼きの大売り出しで買った詰め合わせがあった筈だ、それをとりよせバッグで持ってきてフエルミラーで増やして持っていこう。」

 

一瞬なんでいつもそれを使わないの?という疑問が頭に浮かんだが気にしないでおこう。

 

「そうだね。」

 

僕は考えるのを辞めた。

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

 

「どうしたの?ダヴィンチちゃん」

 

のび太君たちを個室に連れて行った後、何故かダヴィンチちゃんの工房に来るように言われた。

なんでも大事な用だから早く来てくれだそうだ。

 

「単刀直入に聞くけど、君はさっきの侵入者についてどう思う?」

「どうって…普通の小学生と新種の狸だと思うけど。」

「狸が普通、歩いて会話するはずないだろう?」

 

普通に思い出して僕自身のバカさ加減に頭を抱える……御尤もです。

 

「まぁ、それはそうだけど…でも怪しい感じはしなかったよ。とっても馴染みやすかった」

 

それでも、これが純粋な感想だった。

隠し事はあるけど、なにか悪意があるとは思えない。

 

「そうだろうね。だけど、君忘れたのかい?あの狸くんの名前…」

 

ダヴィンチちゃんはそう言う。

忘れてないよ!と声に出そうとして名前が頭をよぎった瞬間、

あっ、と息を呑んだ

 

 

 

「…………どらえ………もん……?」

 

 

 

普通に考えてこんな名前の生物が二つといる筈がない。僕は床を向いた。

 

「このタイミングで、ジャンヌが言う大天使さまと同じ名前の者が現れた…無論、他人の可能性も十分あるがね。それでもこの状況だ……もしかしたら"彼"がくる兆候なのかもね…」

「……彼……?」

 

僕がそう聞くとダヴィンチちゃんは僕の瞳を見つめた。

 

 

 

「……主神だよ……」

 

 

 

「主神…?」

「この世界を造った神さ。無論、別の神の可能性だってあるし天使の可能性だってある。

女神シズカ・チャン、天使ドラ・チャン、タケシ・サン、スネオ・サン……まぁ、一番可能性があるとしたら世界に最も関わっているとされる、女神シズカ・チャンかその直属の天使ドラ・チャンだとは思うが、

今回ばかりは話は別だ…人理焼却の危機と来ている。」

 

そういうと、ダヴィンチちゃんは椅子に深く腰を掛ける。

 

「英雄も守護者も或いは神だって…全面的に私たちに手を貸している状況で……何故、主神が手を貸さない?誰よりもこの世界を愛しているはずの神が居ないんだ…おかしいだろう……」

 

ダヴィンチちゃんは自身の手を握ると、

冷静さを欠いていたことに気が付いたようだ、すこし溜息を吐いた。

 

「まぁ、これは私のこじつけに過ぎないがね。

私だって一度主神という者を見てみたい気持ちがあるんだよ。

……この世界を造り上げた神って奴をね…」

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー

 

しばらくして、のび太たちは隣の部屋にいる人へ引っ越しの挨拶に向かおうととなりの部屋のドアの前に立った、ドアの隣に此処に住んでいるのであろう英霊の名前が書いてあるのだが、

…ふと、見覚えのある名前があった。

 

 

「……宮本…武蔵…」

 

 

簡単に説明しよう。

 

………のび太の弟子だ。(本人は認めていないが…)

 

一応、別の宮本武蔵の可能性もあるのだが。のび介くんに説明されていたことを思い出す。

此処にいるサーヴァントたちはこの世界の者でない場合があるらしく、言わば平行世界から来ていることがあるのだ。

つまり、のび太の世界の宮本武蔵が此処にいる可能性だって、十分あり得るのだ。

 

「ねぇ、ドラえもん……」

「…名刀電光丸を返してもらおう。」

「いや、多分あれすぐ充電切れ起こして使えなくってると思うよ…」

 

そう呟く、多分捨ててるかもしれない、

そんな風に部屋の前であ~だこ~だ話していると、ふと、ぽんっと背中を叩かれた。

 

 

「君たち、どうしたの?」

 

 

その声を聴き振り返った瞬間、息を詰まらせたかと思った。

のび太もドラえもんもさっきまでの騒がしさは消えていた。

 

着物を着た美人とはこういったことを言うのか、理解したし、させられた。

 

「ど、ドラえもんっ!!なんかすごい美人がいるよ!!(小声)」

「ぼ、僕にどうすればいいって言うのさ!(小声)」

 

そんな風に小声で話していると、ふと、彼女が腰に付けた刀に目をつけた。

 

見覚えがある鞘、見覚えのある柄………

 

「あれ……?先生…?」

 

…彼女のそう言う声…

頭の片隅にある、ある筈の無い可能性を言葉にした…

 

 

「……あ、貴方が…まさか…宮本………武蔵…?」

 

 

そう言うと彼女は嬉しそうに僕の手を握る。

 

「先生じゃないですかぁ!!久しぶりです!!」

 

え、宮本武蔵…?……え、誰?

 



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FGO編4

 

 

「やっぱり!!此方にきていましたか!

先生ほどのお方が英霊として昇華されていないなんておかしいと思っていたんですよ!!」

 

僕の手を握る女の人、

僕はひたすら今の状況を理解しようと頭を回していた。とてもじゃないが理解するなんて到底思えないが…

 

「ど、どうなってるの?ドラえもん…?」

「た、多分、宮本武蔵という人物は君が居ないと生まれないんだよ。つまり彼女の世界にも僕達が居て、僕達と同じ様に彼女の師匠的存在になったんだ。彼女が言っている先生は君じゃない…彼女の世界の君なんだよ。」

 

ドラえもんの言葉をきいて余計こんがらがってきた。

 

「つまり彼女が言っている先生は僕のそっくりさんだって事なのね?」

「厳密に言えば違うけど、実際そう言う事」

 

なんだ、そんな事なら最初からそう言えばいいのに、僕はそれを聴くととりあえず誤解を解こうと声を出そうとするが、

 

「実は…

「そう言えば先生に、これを返してませんでしたね。」

 

僕の話を打ち切って、僕に名刀電光丸を渡す。

 

「いや、これ僕のじゃなくて……」

「じゃあ!私これからレイシフトしてくるんで!これで失礼します!」

 

そう言い走り去っていった。

何というかかんというか、やはり…

 

「「……ま、マイペースだなぁ、」」

 

前から思ってたけどね。

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

野美サイド

 

あれから数時間、

ダヴィンチちゃんに専門用語を使いまくられ、理解するのも億劫になっていた現状。もはやストレスもマッハだ…

 

こうなったら…

 

「あ、先輩。」

 

マイルームに帰るとマシュが僕のベッドに腰を掛けていた。

 

「マシュ……」

「ど、どうしたんですか?死んだ魚の様な目をして?」

「マシュぅ…」

「せ、先輩っ、顔が近いです!ちょ、ちょっと待ってください。まだ心の準備が…」

 

「……今日キャスターのアルトリアのピックアップガチャなんだ、…行こう。」

 

 

「え、、、あ、、、はい…」

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

 

一通り引越しの挨拶も終わった。問題があったのはとなりの宮本武蔵さん?くらいで他は少し性格に難ありの人もいたはいたが問題ない人ばかりで助かった。

僕は先程ドラえもんから借りた漫画本で本を読む。未来の漫画らしく、僕達にはわからないネタが沢山ある。

すると、

『ピンポロン♪ピンポロン♪』

と、電話の様な音が響き渡った。

 

「電話……?」

 

見渡す限り電話らしきものはない。

するとドラえもんは気づいたらしく、ポケットに手を入れる。

 

「糸なし糸電話〜」

 

ドラえもんは紙コップらしき、道具を持ちだすと横のスイッチを押した。

 

「あ、もしもししずかちゃん?」

 

しずかちゃん…?

 

「うん、うん、そうだったね。そう言えばしずかちゃん、夏休みの宿題で地球作ったの覚えてる?…今ねその地球に来てるんだけど…うん、うん、久々に来たい?分かった。ちょっとまってて、」

 

そう言うとドラえもんは糸なし糸電話をポケットに片づけて、どこでもドアを取り出した。

 

「ちょっと待って、しずかちゃんを此処に呼ぶの?」

 

ドラえもんがどこでもドアのドアノブに手を触れた瞬間、そう問う。

 

「ん?呼ぶけど、なんかまずいかなぁ、」

「僕らだって今この状況を分かっていないのに、この状況にしずかちゃんを巻き込むとなるとちょっと危険すぎる気もするけど…」

 

そう言うと、ドラえもんは笑って答えた。

 

「ふふふ、大丈夫だよ。実はさっきスパイセットとすることレンズで、カルデア内を少し調べたんだ。

色々危険なものは沢山あったけど、ここの人達は悪いことをしようって気はさらさら無いみたい。」

 

ドラえもんは後ろに隠してあったスパイセットとすることレンズを見せた。

 

「ふ〜ん……まぁドラえもんが言うなら。」

「じゃあ!決まりだね。しずかちゃんを呼ぼう!」

 

そう言うとドラえもんはドアノブを下に下げた。

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

ダヴィンチちゃんside

 

 

「あ〜、こんな所で考えても全くわからない…」

 

私は背伸びをして、パソコンの前から立ち上がった。さっきからあの二人の事が頭から離れず仕事にまったく集中できていなかったのだ。

 

もう直接乗り込んでしまおうか、

 

「嗚呼、ダメだ…警戒されてしまったらこのチャンスはパーになってしまう…」

 

天使は以前より臆病だと伝えられている。

いつもこちらから何かをすれば洞窟に隠れてしまう。そんな存在だと言われているのだ。

その分だろうかあまり怖がらせない様にしなくてはならない訳だが…

 

「う〜ん、私にはこう言った駆け引きは向かないのかなぁ、」

 

ぽふんっと椅子に座った。

 

「な〜んか甘いものが欲しくなってきたな。エミヤのとこで貰いに行こうかな…」

 

時計を見る。

時間は6時、丁度エミヤの勤務時間だ。

 

「ふむ、さて、思い立ったら吉日だ。行きますかね。」

 

私は立ち上がり、気分転換がてら食堂へ歩みを始めた。

 

 

エミヤ食堂へ着くと見事なほどに誰もいなかった。

のび介くんもたしか召喚に行ったし、他のみんなもレイシフトやらなんやらに行ってしまっていない。

 

「ほう、君が食堂に来るとは珍しいな。」

 

厨房でエミヤがふとそんな事は言ってきた。

 

「まぁね、頭使ったら甘いものが欲しくなってさ、何か無いかい?」

「ふむ、たしか、いくらかチョコが余っていた気がするな…少し持ってくる。」

 

そう言うとエミヤは厨房の奥の方に入っていってしまった。

いつもなら甘いものは時々エミヤが持ってくる。差し入れで十分賄えていた。だが、今回の件は天才の私ですら、匙を投げたくなるくらいの難問だ。やばい、頭を使いすぎたらしい。少し立ちくらみする。

 

「ほら、チョコレートミルクとチョコレートだ。君の事だ、また無茶をするのだろう?サービスだよ、ほら」

 

とエミヤはチョコレートミルクを私に渡す。とても美味しそうだ。

 

「飲み終わったらトレーと一緒に此処に置いといてくれ。」

「わかった。ありがとう…エミヤ、」

「構わんよ。」

 

エミヤは少し顔を赤くする。可愛らしいもんだ。

 

さてと、チョコレートミルクは此処で飲んでしまおう。向こうに着いた頃にはカチコチだなんて最悪だからね。出来立てが一番旨い。

 

そう思い、近くの席に座る。

 

やはり誰もいないこの時間だったら落ち着く、これからもこの時間帯だったら来ても良いかも知れない…

 

「うわぁ〜、凄いわねぇ、」

「でしょう?これを見せたかったんだ〜」

「あれからたった数ヶ月でこんなになるなんて…」

 

ふと、入り口の近くを見たら。青いタヌキと一人の女の子がたっていた。

青いタヌキは知っている。今日やってきた侵入者な筈だ…だけど、あの女の子は誰だ?

 

たしか一緒に来たのは男の子だった筈だ。決してあんな可憐な乙女とは言えない。

 

「ここまで文明が進化してると、なんだか私たちすごい事したみたいね!」

 

何を言っているのだろうか、あの少女は、

まるで自分が文化を作った様に言って……

 

「あはは、"のび太くん"も同じ様な事を言ってたよ、」

 

ノビタ・クン…主神の名前だ…

これで私の中であの"ドラえもん"は天使だと言う事が確かになった。つまりあの子も天使の一人なのか?

 

「そういえば。あの地底人のみんなはどうしているのかしら?」

「そう言えば別の地球に移送したあと、一回も観てないね、」

 

なんかすごい事を聞いた気がする。地底人…?あの南極の穴にあった遺跡に住んでいた人達の事か?

つまり、あの時、南極探検の時…その場にいたと言う事になる。

ドラえもんが居た事はのび介くんのお爺さんの話で聞いていたが…あの女の子も居たのか…

私は慌てて胸ポケットにあった、メモ用紙に書きつづった。

そんな事をしていると、少女はパンっと手を叩いた。

 

 

「じゃあ、後でみんなで一緒に行きましょうよ!…ね?"ドラちゃん"」

 

 

一瞬、自身の耳を疑った。

 

……ドラ・チャン…?あ、あれが…ドラ・チャン……

 

ドラえもん=ドラ・チャン…

え、つまり…ジャンヌが話したという天使は…マイナーな、天使とかじゃなくて…

 

 

「ゆ、有名中の有名じゃないか!!」

 

 

小さい声でそう叫ぶ、

向こうの二人には聞こえていないらしいが

エミヤや厨房にいた何人かのサーヴァントには聞こえたらしい。みんな一斉にこちらを見るもんだから恥ずかしい。

 

しかし、良く考えると。

ドラちゃんはシズカ・チャン直属の天使のはず、直属の天使が何故、シズカ・チャンと離れて行動しているんだ?

 

答えはすぐに出た。

ふと、ドラ・チャンが呟いたのだ。

 

 

「し、"しずかちゃん"が言うんだったら、わかったよ!」

 

 

 

 

「…………っ!?」

 

 

 

 

 

 

私は正直、恐れ慄いていた。

サーヴァントではない、おそらく世界で一番有名である、正真正銘の女神が、今目の前にいると言う現状を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




因みにみんなのび太の事を天使だと思っていても神だとは一切思っていません。


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FGO編5

 

「どら焼き下さい!」

 

 

「……ふむ」

 

あれからしばらくして、食堂に足を運んだドラえもんとしずかは食堂でどら焼きを頼む。

だがその様子をエミヤは怪訝そうな顔をしてドラえもんを見た。

 

「…作ってあげたら?」

 

ブーディカが横からそう言う、だがエミヤはやはり少し卑屈そうだ。

 

「だけどな…タヌキだろう?タヌキにどら焼きとはこれいかに…」

 

エミヤがそう言うとドラえもんはムッとした顔で反論する

 

「違います!!僕は猫です!!」

「いや、例え猫でも…普通に考えてダメだろ…」

 

エミヤの言う事はもっともだ…もっともなのだが…

普通、猫が歩いている現状を驚くのだろう?

まぁだが、生憎、厨房にも猫なのか狐なのかわからない生物がいる為そこまで気にならない様子だ。

でもだ、、、厨房民は皆考えていた。確かに今まで良く考えたらサーヴァントとは言え動物に人間の食べ物を与えるなど愚の骨頂。

だが、まぁ問題ないので無視していたが、

この生物からはサーヴァントの気配がしない。むしろ生物らしい気配もしないが、

だが生きてる動物に…どら焼き…?

 

「だ、大丈夫なのか…?倫理的に…」

「わ、分からないっ!大丈夫か大丈夫じゃないのかが!」

 

食堂の中は混乱していた。

あの冷静沈着で有名?なエミヤですら混乱していたのだそれは凄まじい問題だったのだろう、

その時、隣にいた一人の少女が弁解にでた。

 

「大丈夫ですよ。ドラちゃんは22世紀の猫型ロボットなんですよ!」

 

一言、そう言うと、皆安心する。まるで夏休みの宿題が全部終わったような顔で、まるで死ぬ前の微笑のように

 

「そうか、ロボットか。なら大丈夫だな。」

「そうね、ロボットなら大丈夫だね。」

 

そう、皆が呟いた。

動物じゃ無いならいいか、その時の厨房民はみな普通の思考をしていなかったのだろう、普通…ロボットがどら焼き食べるか?

だけど、そんな一言に反応した男(女)がいる。

 

 

「ロボット!!??」

 

 

そう、さっきまで天使について考えていた。天才である。

 

「22世紀のロボットって言ったよね…?」

「え、あ、はい!」

 

ダヴィンチちゃんはドラえもんを一周回って見渡す。

 

「ねぇ、君、解剖しても良いかな?」

 

「だ、ダメに決まってます!!」

 

後に、その近くにいた人たちは皆口を揃えて言った、

その時のダヴィンチちゃんは正気ではなかった、と…

 

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

 

「さっきはすまないね、興奮して物が見えていなかった。」

 

目の前の女性はそう言うと少し反省したように髪を掻く。顔を見てふと思ったのだけどどこかで見た覚えが…

 

「ところで22世紀という事は未来から来たと言う事で良いのかな?」

「はい!僕は22世紀から来た超高性能(自称)な猫型ロボットです!」

 

そう言い切る。たしか、大部分が壊れてたんじゃ?と静香は思ったが言わないでおいた、ここで横槍は可哀想だ。

 

「あ、そういえば私の名前を言ってなかったね。私はレオナルド・ダ・ヴィンチ、気軽にダヴィンチちゃんって呼んで、」

「あ、僕はドラえもんです。そしてこの子が…」

「源しずかです。」

 

そんな風に挨拶を交わす…………ん?

さっき、なんだか聞き捨てならない名前を聞いたような…

 

 

「あれ…?おかしいな…もう一度名前をお聞きしても良いですか?」

 

 

ドラえもんはその"女性"に問いかける。

 

「え?だからレオナルド・ダ・ヴィンチだよ!」

 

そう返ってきた名前にドラえもんは頭を抱えた。

…なんだ、なんなんだ此処は…一応、自分の部屋の近くに住んでいる人達に挨拶をしに行った時も何人かいたのだが、男が女であったケースが多すぎる…

 

「え、、、ダヴィンチさんって女性だったんですね…?」

 

しずかちゃんもそう言う。

 

「ん、いや、私は男だよ?」

 

 

ーーー??????????????

 

 

 

…?

 

 

 

え?

 

 

 

「厳密に言えば身体は女だけどね。ほら、この世界に再び現界するとなれば美しい身体の方が良いじゃないか!」

 

 

残念ながらドラえもんもしずかちゃんもこの言葉を理解する事は出来なかった。多分、ドラえもん自身が故障していなくてもそれは同じだろう。

よく見ると彼女?の身体はまるで「モナ・リザ」の様だった。たしかに綺麗だ…たしかに美しい……だけど普通にそれになりたいと思うかっ!?

 

するとポンっとドラえもんは肩を叩かれる。

 

ふと後ろを振り返ると「分かるぞ」と言った顔でエミヤがどら焼きを片手にこちらに来ていた。

 

「ほら、どら焼きだ。熱いから気を付けるんだぞ、おかわりもあるから是非食べてくれ」

 

そう言うとエミヤはテーブルにどら焼きを置き、厨房に帰っていった。

 

正直に言おう、僕は舐めていた。

このエミヤ食堂なる食べ物屋を…だが、これを見ればわかる。

 

「この匂い…この光沢…!!」

 

食べずにでもわかる。わかってしまう。

これは……

 

「こ、これはプロの仕事なんて物じゃない!!国の。いや!人類の宝だ!!」

 

 

 

「じ、人類ってそんなに安い物なの?」

「どうしたんですか?ダヴィンチさん?」

「い。いや、何も…?」

 

 

因みにこの時、ダヴィンチちゃんの心境はとても複雑だったと言える。

 

 




すいません、テストで勉強しなくちゃならなかったので4日程投稿出来ませんでした。ただ昨日ちょっと見たらなんかすごい高評価だった見たいで…ランキング3位とか初めて見ましたよ、まじホント。
ありがたいことに前までは全部にコメント返信していましたが、キリがなくて…一応これからは基本はコメント返信しない次第です。だけど質問や疑問には返していきたいと思いますの是非どしどし送ってきて下さい!
本当にありがとうございます!
あと、駄文ですんません……


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FGO編6

寒いのか暑いのかわからない真っ白な空間。

僕はそこで横になっていた。まぁ寝ようと思えば今すぐにでも寝れるけど、何かいろいろ気になって寝付けない。

さっきドラえもんとしずかちゃんは外へ行っちゃったし…

 

「う〜ん、僕も一緒に行けば良かったかなぁ、」

 

ふと、起き上がる。

 

「暇だーーーーー、」

 

そうなんとなく叫ぶ、

勿論返事は無いが少しは気分が晴れるだろう

 

 

ガシャァァン!!!

 

 

と同時にドアの外から音が鳴る。

僕は少し肩を揺らす。

 

「な、なんだろ、さっきの音……」

 

何か金属が落ちるような音、僕は何かあるのだろうかと立ち上がり外へ出る。

すると床には剣やら麻婆豆腐やらが落ちていた。

 

「先輩大丈夫でしたか?」

「あ、うん、しまったなぁ…概念を落とすとは…拾うのが大変だ。」

 

目の前にはのび介くんとピンク色の髪をした少女がそれらを拾い集めていた。

僕は足元の剣や麻婆豆腐を拾う。なんだろうかこの麻婆、固いぞ。レプリカかなぁ…でも温かいし食べられそうだし、おかしい雰囲気だ。

 

「大丈夫?…」

 

僕はのび介君に向けてそう言う。流石にこんな危険な物を一人で持たせるわけにはいかない。

 

「あ、のび太君、ごめん騒がしかったよね。そういえばこの娘紹介してなかったね。」

「先輩からお話は伺いました。マシュ・キリエライトです。のび太さんでよろしかったでしょうか…本当に先輩によく似てますね」

 

そういうと少女は僕の顔を伺う。

 

「あ、僕は野比のび太っていうんだ。のび介君の…後輩さんで良いのかな?」

 

正直、僕はまだ小学生だから後輩とか先輩だとかそう言ったものが良く解らない。だけど、なんとなくこの二人は仲いいんだなってことは分かった。

 

「……………え、ええ、私にとってはみんな先輩なんです。あ、でものび太さんは別ですが。」

 

うん、良く解らないけど、わかった。

 

分からないことを考えるのは止めて、僕はもう少し落ちている物を拾う、ふと、最初に浮かんできた疑問がまた浮かんだ

 

「そういえばのび介君、これ何?」

「ん?…えっと、これは概念と言って…まぁ簡単に言うと、歴史とか偉人の魂とかそう言うのが集まってできた物なんだけど……うん、本来は…こんな風に…カード型になって出てくるはずだったんだ」

 

そういいのび介君は胸ポケットから一枚のカードを出す。そこには今絶賛手に持っている麻婆豆腐が描いてあった。

 

「だけど、なんだかバグみたいで実体化して召喚されちゃってさ。ちょっと今片付けの手伝いしてるの。」

「へぇ~、召喚って言うと…」

 

そこまで言うと「察したか」と呟く

 

「英霊召喚だよ。まぁ今回は爆死も爆死……☆1サーヴァントですら来てくれなかったけどね…」

 

死んだ目で笑いながらそう語るのび介くん…「あ~明日から納豆ご飯生活だぁ~」なんて言ってる分、かなり深刻なんだろう、知らないけど。

そんな風にしていると、ふとのび介君が「あ、」と呟く

 

「でもね、一つだけ変なのが出てきたの」

「変なの?」

「うん、これ」

 

そういい一つ箱を差し出す。

 

「魔術……礼装……って何がおかしいの?」

「うん、これね、本来だったらクエストとかで貰えるんだけど……なんか知らないけど聖晶石召喚で一緒に出てきてさ。」

 

そう言われ箱をじっくり見るけど

 

「宝箱……?」

「うん、それもおかしいんだ、普通だったら服とかで出てくるのに…何故か箱なんだよね…」

 

だけど…この宝箱どこかで見たことあるような

 

「開かないの?」

「うん、全然開かないんだ。」

 

開かないんだったら仕方ない、中身は見れないのだろう。

 

「そう言えばのび太さん、一緒に来ていたというドラえもんさんはどちらでしょうか?」

 

マシュちゃんがそう言う。

 

「ああ、実は今友達が来ててさ、その子の案内やってるの。」

「友達……?こんな雪山に…ですか?」

「うん、ドラえもんの力だったら楽勝楽勝、」

 

「すごいですね!」とマシュちゃんは目を輝かせているが、何かのび介君は複雑そうだ…なんでだろう?

 

「こ、この外は消滅しているって聞いたけど…」

「え、たしかに人は居なくなってたけど消えてはいなかったよ」

「そうなの?」

「まあ、たしかに修正はしなくちゃいけないけどね。」

 

僕はそう言うとのび介くんは訳わからなそうにしている。

 

「まあ、わからない事考えてもわからないか…」

 

そう呟いた。どうも僕と性格が似てる気がする。

 

「じゃあ!マシュ、のび太くんこのあとご飯食べに行こうよ。」

「はい、了解です。」

「賛成ーー!」

 

そういいとりあえず概念をのび介くんの部屋に放置し、食堂へ向かった。

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

 

「すみませんでした。少し興奮しすぎましたね…」

「ええ、互いに…ですね」

 

とある休憩室にて。

ジャンヌ×2は互いに謝罪しあっていた。理由としては先の喧嘩なのだが、

何分、よく考えたらこの喧嘩はどっちにも非があり、どっちも正がある状況だったのだ。そりゃあ話は纏まらないし纏まる筈もない。だから二人は泥沼化する前に自分から謝罪しに行くという選択を取ったのだった。

 

「それはそうですよね…よく考えたら、私と貴方はそもそも生きた世界が違うんでしたね…」

「そうですね。それなのに……私、自分の意見ばっかり見てて…あなたの世界の事なんか考えてもみなかった。見せる顔がありません……」

 

自分同士だからか考える事は一緒の様で、淡々と話が進んでいく。

因みに邪ンヌとだったらこうも行かないなと頭の片隅に置いておく。

 

「「本当にすいませんでした。」」

 

鏡写しの様に同じタイミング、同じ角度で頭を下げる二人、変わるのは片方が水着で片方が鎧姿だという事くらいだった。

ふと、二人は片目で時計を見る。

 

「じゃあ、もう時間も時間ですし、」

「そうですね!」

 

「「食事に行きましょう」」

 

 

笑顔でそう言い合う二人に、現金な奴らだと、近くで雑誌を読んでいた邪ンヌは思う。

 

「……はぁ、わたしの身にもなって欲しいわね…」

 

そう、ジャンヌ達の仲介を行っていたをオルタは語った。

 

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー

 

剣が舞う。

 

 

 

黒い空は真っ赤になり

 

 

 

 

暗闇に光が入った。

 

 

 

「お、、、お前は……?」

 

 

 

「……黒銀の…剣士…」

 

 

 

【予告】夢幻三剣士編

 

 




同時上映は「ドラえもんズ」 
アルトリアの様子がおかしい!?どうして!?
「親友テレカ!」
掛かれば英国紳士(笑)になるteaウィルスからカルデアのサーヴァントを助け出そう

ザ☆ドラえもんズ!
紅茶をキメてパンジャンドラム作りだ!

9月11日公開


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FGO編7

申し訳ありませんが、一時的に夢幻三剣士編を消します。
夢幻三剣士編のストーリーに矛盾が生じてきたので構成を変えて。それをFGO編で伏線蒔き散らしつつ、散らしたままの伏線を重くしつつ、やって行こうと思います。ザ☆ドラえもんズは夢幻三剣士編が始まり次第開始したいと思います。

因みに夢幻三剣士の時点でFGO編が終わってないことに疑問を持った方……ホントすいませんでした。
後、エジプトの誕生日スペシャル…期待してる方申し訳ないんですけど。まだ観れていないので詳細が分からない状態です。その内DVD買います…多分そう簡単に手には入りそうにはありませんが…頑張ります…


【ジャンヌ・ダルクside】

 

天使様に初めて会ったのは森の中だった。

いつもの様に遊んでいた時にあの声が聞こえたのだ。

『戦いを終わらせる為に力を貸して』って…

 

 

 

あれから、数年が経つ。今まで良くやってきたと思う。たくさんの人を連れて、たくさんの人を殺して、

 

 

「ごめんね…ごめんね…」

 

冷たい独房の中だった。鉄格子の向こうから声が聞こえる。その声の先を見てみるがそこには誰もいなかった。

 

「…これが正解だと信じていたのに…間違えた。のび太くんともしずかちゃんともあまり変わらない子供だったというのに…君の時間を奪ってしまった。君の心を奪ってしまった…」

 

ひたすらに聞こえる謝罪の声。

 

「…天使様…?」

 

冷たかった石床は次第に私の体温で暖かくなっている。

耳には目の前にいるであろう天使様の泣き声がなっていた。それに反応する様に少し掠れた声を上げる。

 

「私は…大丈夫ですから…だって私は…自分の意志でここまで来たんです…」

 

本心だ。天使様は何も悪くない。

 

「いや、その意思を示したのは僕だ。

 君には自由があった、だけど、そんな自由もこんな形で終わらせてしまった…

怒ってくれ、恨んでくれたって良い…」

 

悲しんでいる…いや自分に対して怒って居るのだろうか、

 

「私は本望ですよ。主の為に戦えた…」

 

そう言うと天使様は「そんなのって…無いよ…」と一言呟く。

 

 

 

しばらく天使様の泣き声だけが響いた。天使様って意外と人間らしいんだな、なんて思いつつ体を起こす

すると天使様は私に声を掛けた。

 

「…この世界の夜空も星が見えるんだね。」

 

天使様は小さな窓から見える星を見ていたのかそんな声を出す。

 

「星…」

 

「のび太くんが頑張った証拠だ…」

 

「のび太くん…ですか?」

 

鸚鵡返しの様に言葉の意味を問う。

 

「うん、のび太くん…あ、この世界の神様の事なんだけどね。君で言う"主"かな、だけど勉強も運動もからっきしで間抜けな奴なんだ。」

 

「主がですか…」

 

「うん…いつも僕を頼るし、テストは毎回0点だし、面倒くさがり屋だし、」

 

不敬ではないのかと思ったけど、今までの雰囲気で神様間の上下関係はないものと思えた。むしろ私は人間らしい主と言う物に珍しさを見た。今までどんな本にも主は常に全知全能とされていたからだ。大雑把に言ってしまえば人間とは真逆の存在、そんな言い方が当てはまる。

 

「でもね、人の事を一番に考えられる奴なんだ。

だからこんな時どうしたいのかしっかり言える。こんなところのび太くんに見られたらすっごく怒られちゃう。のび太くんの親友である事は僕の誇りだから。

だから…」

 

 

月明かりが声の聞こえる方を照らす。次第に青い影が現れた。

 

 

 

「せめて、君は救うよ。」

 

 

 

真っ赤な鼻の青い存在、人間とは浮世離れしているその姿に目を引かれた。

 

「……ドラえもん様…」

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー

 

カルデア、夜食を姉妹たちと共に食べている。昼までの喧嘩が嘘の様に仲良くなっていたジャンヌ&ジャンヌにどうしようもない目を向けるジャンヌ。まさにカオスだった。

 

「みんな!!こっちに注目してくれるかな!」

 

マスターがふとそう声を上げる。なんだなんだとみんなマスターの方を見上げる。

そんなマスター横には小さな少年が一人座っていた。メガネを付けた普通の子供…10代前半かと一瞬で分かるくらい幼い少年が座っていた。

サーヴァントかと思えばそうではないらしい、人間だと瞬時に理解できた。

 

「みんなに紹介したい人がいるんだ!こちら野比のび太君、少しの間ここに居ると思うからよろしくね」

 

ノビタ・クン…?天使様が言っていた主の名前が正にそれだった。いや、そんな訳ないか。

一見して分かるけど彼はどうもアジア系列の人間らしい。最近周りにそんな人が増えてきたのでわかるようになってきた。それにマスターもアジアの人みたいだ。隣にいるのび太君と顔がよく似ている。

 

「よろしくお願いします」

 

 彼がマスターに合わせてお辞儀する。

 

 

 

「…あの子…普通じゃないね。」

 

 

 ふと、いつの間にか隣にマーリンが座る。

 

「っ…!?驚くじゃないいきなり出てくるのは止めてよ!!」

 

邪ンヌが叫ぶ。本当に、神出鬼没と言うべきか。

 

「ごめんよ、少し気になってね。彼…のび太君だっけ?あの子ね、形質が君に似てるんだ。」

 

と私に振る。見覚えが全くない。

 

「私ですか?」

「うん。君だよ、彼から何か貰い物をしたりしてないかい?」

「いえ…していないはずなんですが。」

 

 

「にしてはねぇ…………いくつもの英霊との線を感じる。

 

…まぁいいや、面白そうだけど、今は一旦引くよ。」

 

なんて言いながら後ずさりして消えていくマーリン…本当に何しに来たんでしょうか…?

 

「これ美味しいですね!名前忘れちゃったんですけど…なんでしょうか?」

 

食事に夢中だったらしい、リリィが手元の何かを見せた。

まったくしょうないんだからと思いながら話に乗るとどうも見たことが無い食べ物だ。焼いた生地が二つ重なっている。中を開くと黒い何かが現れる。

 

「…これ…餡子でしょうか?」

 

少し前に見た覚えがある。確かエミヤさんがくれたあんパンでしたか…あの中に入っていた餡子によく似ているような…ともかく美味でした。

 

「それはどら焼きですよ。」

 

と声が聞こえた。

振り返ると牛若丸がぽつんと立っている。

 

「牛若丸さん。知っているんですか?」

 

「ええ、ある人の置き土産なんです。最初に私が焼いた生地に餡を乗せようと提案し、弁慶がそれに名前を付けました。」

 

「殆ど、あんたが作ったみたいなもんじゃないの。」

 

邪ンヌがそう呟く。それに牛若丸は「いいえ」と返すと、

 

「でも、"ドラえもん"様がいなければ作り上げられませんでした。」

 

と言う牛若丸。

へぇ、牛若丸さんが敬愛する人物かぁ、凄い人なんだろうなぁ…

 

 

 

……ドラえもん様ねぇ

 

 

 

………ドラ、えもん様…?

 

 

 

 

 

 

「……っ、ドラえもん様!?」

 

 

 

 

 

思わず大声で叫んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




うわぁ、この時間帯凄い投稿数多いなぁって思う今日この頃


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FGO編8

もしかしたら前回との話に矛盾が生じるかも…

ほんと、駄文ですんません。


…何が間違いだったかと聞かれればきっと、僕は答えられないし、きっと相手側も答えられないだろう。

手元にある電光丸を見ながら思う。可笑しなことにこの刀を持っていた時期は少ないのにも関わらず武蔵ちゃんからはこれが僕の宝具とされた。宝具ってあれでしょ、英霊みんなが持ってる必殺技みたいなの

うん、宝具だったら僕は銃が良いななんて思ったけど…そうは問屋が卸さないってことなのか…

 

「さぁ!先生!!久々に殺り合いましょう!!」

 

目の前の武蔵ちゃんがそう言った。今、殺るって言わなかった?あと久々って僕達戦ったことないでしょ、

……だだっ広い真っ白な空間…ここは言わば訓練場みたいな所でどうやらここで戦っても基本は大丈夫らしい。

 

剣を構える武蔵ちゃんを見ながら思う。

伝説の剣豪であることと同時に英霊なんでしょ?さぞかし強いんだろうなぁ…

 

 

 

……で、これなんて拷問?

 

 

 

それは数時間前に戻る。

 

のび介君…みんなが"ぐだ男"っていうからそれにならってぐだ男としよう。スネオみたいなものだ…あれは本名だって?…うん、あだ名みたいな物でしょ…

話が脱線したね、ぐだ男の召喚した概念の片づけを手伝いを終え夕ご飯を食べにエミヤ食堂に行った時だ。多分ドラえもん辺りが頼んだのであろう余った山の様などら焼きを横目にお子様ランチを貰いぐだ男とマシュちゃんと一緒に夕飯を食べ始めて少ししてこんな話になったのだ。

 

「そういえば、のび太君達の事皆に話して無かったね」

 

「そう言えばそうですね。失念していました。」

 

っと、上からぐだ男、マシュちゃん…

 

「だ、大丈夫だよ。そんなに長くいるつもりは無いから」

「え、でも外は…」

「大丈夫ちゃんと考えてるよ」

 

そう言うとマシュちゃんとぐだ男が一緒に頭を傾けた…まぁ仕方ないか。

 

「でも、紹介しない訳にもいかないよ」

 

とぐだ男……「まぁ、それもそうだね」と僕

それが間違いだったと後々僕は語らざるえなくなる…

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

ぐだ男side

 

「みんな!!こっちに注目してくれるかな!」

 

僕がそう言うとみんなこちらを見てくれた。

ここ最近人数が多くなったなと思ってきた今日この頃、僕がこの超人たちを引き連れていることに少しながら戦慄を覚えながらも僕の呼びかけに答えてくれたみんなに少しでも恩返し出来たらなと思う。

 

「みんなに紹介したい人がいるんだ!こちらのび太君、少しの間ここに居ると思うからよろしくね」

 

「よろしくお願いします」

 

そう言った瞬間

 

「あ!先生じゃないですか!さっきぶりですね!」

 

と、いきなり武蔵ちゃんが叫び出した。その表情はいつも美少…ごほんっ、…に対する顔に非常にひじょーに似ていた。

 

「のび太くん、武蔵ちゃんとお知り合い?しかも先生って、」

 

僕はのび太にそう聞くとのび太くんは「昔ちょっとね」と呟く、

のび太くん?その昔のちょっと知り合いのお相手どなたかご存知?

ちょっとで異世界の宮本武蔵とお知り合いになるなんて相当何か無いとないよ?

 

「むさ…いやタケゾウさん、さっきはごめんねまさか此処に居るとは思わなくて動揺しちゃった。久しぶりだね!」

 

「いえ、巌流島のちょっと前の戦い以来会う機会がありませんでしたから、嬉しいです。」

 

「巌流島ちょっと前の戦い?」

 

「はい、お覚えでない?」

 

「うん」

 

少し記憶に行き違いがあるのか少し頭を悩ませている様子で見る。

 

「あれですよ、巌流島前に戦ったじゃないですか、先生と」

 

そう言う武蔵ちゃん

 

、、、正気か?

 

いっちゃ悪いけどのび太くんって戦いに向いてなさそうって言うか、明らかに戦いと無縁の人生送ってるよね?ほらそんな顔してるし、

 

あっけらかんとそう言い張る武蔵ちゃんに周りのみんなまで「正気?」とあちらを見つめている。

 

ほらのび太くんも知らないような顔してるし、

 

「先生が刀を二つとも綺麗に折ってくれたおかげで佐々木小次郎と櫂で戦わなくちゃいけないハメになったんですからね」

 

何を言うかと思えば…

マジで言ってんのかこの人は…か、仮にもマジモンの宮本武蔵とこのいかにも一般人?の少年ののび太くんが、一対一で戦ってのび太くんが勝ち越したと発言しているのだ。

 

「い、いやいやいや、いくらなんでもそりゃあねぇだろ嬢ちゃん、そいつサーヴァントでも無ければ見た感じ戦人でもねぇ、誰がどう見たって一般人だぞ?」

 

そう言ったのはキャスターのクーフーリンだった。

 

「でも私が戦って負けたのは事実だよ?」

 

「だ、だがよぉ…」

 

そう言い渋るキャスターにセイバーは思いついたと言わんばかりに名案を言う。

 

 

「じゃあ、もう一度私が先生と死合いしたら良いんですよ、

 

 

 

 

って、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で現在、"私"たちは訓練場で相対する武蔵ちゃんとのび太君を見つめた。

 

みんながみんな定位置に座りその様子を見ている。

 

しかし妙な図だ、武蔵ちゃんが強いと知っていればどう見たって弱い者虐めにしか見えない。それに武蔵ちゃんは真剣なのに対しのび太くんは誰がどう見たっておもちゃだ。

 

「この戦い、無茶が過ぎるのでは?」

 

と、隣でマシュが言っている。

嗚呼、そうさ無茶だ。

 

「わかってるよ、こんなの勝負になるわけ無い、だって…だって…」

 

 

 

 

「☆5サーヴァントだよ?」

 

「いや☆1だろうが☆4だろうが人間はサーヴァントに勝てませんよ?」

 

「嘘っ!だって前にフレンドで来てくれた王様が人間に片手落とされたって!」

 

「色々特殊なんでしょう。知らないですが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うっせーぞー、ぐだこー

 

 

 

 

 

 

「てめっ!誰だ!ぐだ子言ったのは!」

 

 



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FGO編9

ここの武蔵ちゃんはドラえもんの宮本武蔵とFGOの宮本武蔵を二体一で割った感じです。


のび太は焦っていた。

構えた電光丸には電池は無く、目の前の女剣士は件の宮本武蔵、

 

勝てる筈がない。

 

もし勝てたならそれは奇跡かなんかだろう。

 

汗ばんだ手で少しでも力を入れようと刀を握る。

 

「では、久々に胸をお借りします。私だってあの時より強くなっているんです。そう簡単に負けるつもりはありません!」

 

 

いや、なんで僕が勝てる前提での話をしているのだろうか、無理だからね?普通に考えて、

たしか前にドラえもんが言っていたソーラーバッテリーシステムの電光丸だったまだ少しだけど勝機はあった。けどこれはただの電池式だ。しかも充電無しの奴。勝てる見込みが全くない勝負、これ程、つまらない物は無いと思う。でも、とりあえず、やるしか無いのだ。

いつもなら喚いていただろう。いつもなら辞めてくれと懇願していただろう。

だけど、僕は少しだけ、変わりたいんだ!

 

「…え、はい。」

 

 

 

「はい!では尋常に勝負!」

 

 

ガキンっ…!!

 

「っ…!?!?、」

 

刀と刀が触れ合った瞬間、僕は壁際へ吹っ飛んだ。

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

武蔵side

 

 

 

おかしい事は何も無かった。

彼は吹っ飛ばされたと気付かぬまま、身体は横に臥している。

 

「…し、師匠?」

 

宮本武蔵は驚きを隠せなかった。

弱いのだ、弱すぎる。以前のような鋭さは全く無い。

剣はまるで撓っているようだ。

 

なんだ、あれは?

 

誰なんだ、あれは…?

 

武蔵の中で反転する声に少し驚く。

たしかにあれは師匠の筈だ、だが、なんだか、おかしい違う。狸が化けているのかとすら思える

 

あの頃の記憶が蘇る。朝から晩まで、師匠との対決を夢見て戦い続けていた日々。必ず師匠を倒すと誓ってどんな汚い事でもしてきたつもりだ。

それが今、果たされた筈なのに、

 

「…あなたは誰だ…?」

 

まず言葉に出たのはそれだった。

こんな師匠認めない。私の師匠はもっと強かった。最強だった。誰をも倒し、誰をも屈服させる。いじけた私に刀を持たせてくれて、強くなった私にさらなる強みを見せてくれた。そんな師匠が…ありえない、こんな弱いはずがない。

その瞬間嫌な予感が走る。もし、こいつが師匠を偽った偽物ならば、

 

…なんたる不義理な行為だろうか、許せる筈がない。

 

「…貴様、もしや私を騙して!!」

 

 

そう声が揺れる瞬間。気付いたのだ。

 

 

 

 

 

カチャン………

 

 

 

 

 

私の刀は折れていた事に

 

 

「………っ!?」

 

 

思わず一歩後ろへ下がる。

 

「刀が折れた…?」

「おい、今の見えたか!?」

「いや、なんだ…?魔力の動きはなかった筈だが…」

 

周りの囁きが聞こえる。

いつの間に…?

この刀は一応宝具の筈で、基本そんな武器が壊れる様な事はない。いくらなんでも無茶苦茶だ。こんな…こんなに…

 

 

 

 

違う、そうだった。

 

 

 

彼は力を見せつける性ではない。

 

あの勝負の時もそうだった。刀をわざと私の方向から外してみたり、型が色々と無茶苦茶だったり、まるで初心者の様な切り口、それなのにあんなに強くて、

 

 

 

そうだったのか、周りに力を見せつけない。つまり、自分をどれだけ弱く見せるか、それによって違う視点の強さを探す事

 

 

 

 

脱帽だ。

 

 

 

 

さっきの一斬りは態と当たりにいったんだ…私にそれを気付かせる為に…

自分の未熟さが憎い。あそこまで丁寧に諭して貰っていて、それを嘘と捉えるとは。

恩を仇で返してしまった気持ちだ。

私は頭を下げた。

 

 

「…申し訳ありません!師匠!!一度とは言え師匠を疑ってしまいました。」

 

 

私はまだ未熟らしい。きっとまだ最強への麓にも及んでいないだろう。

 

はぁ、悔しいなぁ、あの時よりもっと強くなったつもりだったのに…

 

 

 

 

だけど、私は間違っていなかった。

 

師匠は…野比のび太は最強なんだ。

 

 




宝具って壊れるんですかね?多分壊れないだろうな、知らんけど、設定ブレイクー!(定期)

何故刀が折れたかなんですけど、武蔵ちゃんが頑張りすぎちゃったせいなんです。「わぁ!ししょーだー」
って力入れすぎちゃったんですね、無駄に高い耐久力の電光丸に馬鹿みたいに思いっきり刀を振り上げれば、そりゃあ、折れるよね。(それと電池が切れても筋肉増強だけは着いていたままだったのと、あとは武蔵ちゃんがずっとその電光丸を持っていた為に宝具に昇格しちゃったのと、不思議パワー)ガバガバ理論で草


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FGO編10

最後の投稿から…2年…2年!?
お、お久しぶりです。当時1年生だった僕も立派な3年生になりやした…(なお、もう直ぐ4年生の模様。)
い、いや別にこの作品を書くつもりが無いわけじゃなかったんですよ!?ただ、魔法少女とかバットマンとか色々描きたいものがありまして…

本当にすいませんでじだぁぁぁ!!!

因みに前半と後半のノリが違うのはその間に1年時間が経っているからです…


頭がクラクラする、打ち所が悪かったらしい。

暗い夜道の中、頭に重りを乗せて歩いている様だ。

 

背中にはさっき、壁に打ち付けた痛みが程走っている。

嗚呼、死んだのかな…

僕の…たった(肉体的には)10年そこらの人生でかなり濃い人生を送ってきた。恐竜を育てた事もあるし、海底神殿に特攻した事も、宇宙戦争に参加した事だってある。なんなら、無人島で10年生活していた事もある。死が間近だったなんてザラだった。

 

だからといって、死という言葉に無頓着だったという訳でもない。死にたく無いと思うし、生きたいとも思う。

 

ふとした拍子に見上げていた空はいつの間にか白く濁って、光が刺す。

 

なんとなく僕は知っていたし、信じていた気がする。

 

ああ、僕は死なないんだなって……

 

 

 

 

あ、一回死んだ事あったっけ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あれ」

 

 

 

 

 

 

「…のび太くん…?のび太くん!」

 

身体が揺れてる白いモチモチが僕の顔を引っ張った。

 

「ドラえもん…?」

 

「もう!僕が居ない間に何でそう言う事に巻き込まれてるのさ!!心配したんだよ!」

 

「…耳の近くでやらないでぇ〜耳がキーンってするぅ〜」

 

「しかも相手はあの宮本武蔵というじゃないか!!あの宮本武蔵に電池切れの電灯丸で挑むとか正気なの!?」

 

「…分かってたよ、負ける事くらい…でも話してたらいつの間にか…ね?

でも、これで結果オーライだろ?これで武蔵ちゃんは僕に失望して、また勝負なんて頼まなくなるって…」

 

「え、いや、武蔵ちゃんは『師匠の思慮深さには脱帽です。負けました!!師匠に挑むにはまだまだ修行がたりませんね!!』って褒めちぎってたよ?」

 

「え、なんで?」

 

転んだ先に犬の糞があった様な気分にさらされる。

ますますになんで?って感じだ。

僕、負けましたよね?完膚なきまでに負けたよね?と言うか一回しか刃を交えて無かったのに負けたよね?

 

なんで気絶させられて目覚めたら勝利判定になってんだよ。

 

「江戸時代には気絶したら勝ちとか言うルールあるの?」

 

「…のび太くん……脳がマヌケになっちゃったの?」

 

酷く残念なモノを見る目でドラえもんはそう呟いた。

 

「で、でもおかしいじゃん。僕鍔迫り合いすら出来てないよ?試合開始と同時に吹っ飛ばされて頭打って気絶だよ?

それの何処が試合なの?」

 

「なんでも武蔵ちゃんが本気で切り掛かったら刀が折れたってさ、」

 

「え、武蔵ちゃんどんなパワーで切り掛かってたの…?」

 

冷や汗が背中を流れる。

つまるところマトモに当たったら身体が二つに分かれるドコロの話じゃ無かったのは分かる。

 

「そういえばしずかちゃん帰っちゃったよ。今度はみんなで来ようって話してた所なんだ。」

 

「え、あの二人も連れてくるの?」

 

「二人だけ仲間外れにする訳には行けないだろ。」

 

 

 

「はぁ、ジャイアンも来るのかぁ…」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

レオナルド・ダヴィンチはたった一つの画面を目の前に顔を真っ青にしていた。

目の前の画面には一つの病室が写っている。そこには一人と一体?の人間とロボットが向かい合って話をしている。無論この映像を観ている事は誰にも伝えていない。ただしく隠し撮り。ただしく犯罪である。

字面にしてみれば『成人女性(男性)が小学生男子を隠し撮りしている。』と言うなんともヤバい構図である。

 

しかし、それには理由があった。無論世間一般的にこれを正当化できるほどの理由ではない事は確かだ。

しかし、彼女にとってそんな事なんか些細なものでしか無いと呼べる事柄が今、起こっていた。

 

「ジャ…"ジャイアン"だって…!!」

 

ジャイアン。それはこの世界の神話上に置いて最悪の兵器の名であるとされている。曰くあのシズカ・チャンやドラ・チャン…主神までもが恐れており、その兵器はジャイアン・リ=サイタルと言う宇宙規模の破壊力を誇る事象を起こす事が出来るらしい。

しかし、誰もその兵器の形状も構造も知らない。

それがこの場所…カルデアに来ると例の"野比のび太"が先程呟いたのである。

 

録画していた機器を取り出し先程の言葉が嘘でないのか…もう一度再生してみる。

 

『…ジャイアンが…る…」

 

残念ながら急いでいて安価な小型マイクしか仕掛けられなかったので聞き取りにくいが確かにジャイアンが来ると聞こえる気がする。

 

「ジャイアンが来る…?何の為に…?

まさか、こんな状況になってしまった世界をやり直す為…?」

 

疑問が疑問を呼ぶ。こんな事ならばもっとしっかりしたマイクを仕込むんだった。

のび太くんが倒れた事を聞いてのび太くんが病室に入る前にカメラやマイクを仕込もうなんて急いで別の機器に取付ける予定だった分解途中だったアレを持っていくなんて今までの私だったらしなかっただろう。それ程までに余裕がなかったのだ。

 

「不味いな。伝承通りなら我々のカルデアにはジャイアンに対抗できるだけのサーヴァントがいない。」

 

相手は神話の一角。正直な所、勝てる要素を見つける方が難しい。

言うなればアリが恐竜に勝てる云々の話になる。

 

野美くんが召喚したサーヴァントには確かに神に近しい者が複数人いる…が、勝てるか?と問われたら全会一致で首を横に振るだろう。神々が恐れる言うなれば最終兵器…

いや、戦うと決まった訳ではない。

 

「だけど、それでも…ねぇ。」

 

私はマイクのスイッチを切ろうとボタンに指をかけた。




ジャイアンとタケシ=サンが一致していない模様とだけ。


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FGO編11

「未来への咆哮」とか「GONG」等を聞きながら登校しているとなんか自分が最強になった様な気がしますよね。寒いけどこんな曲ばっかり聞いていたら熱中症になっちゃいます。ほん怖の曲とか聞いたら良い感じになるんではないでしょうか。
リングのopって意外と明るいんすね。いつもの「きっと来る」が終わった瞬間ハイテンポでビビりました。

という事で今日は飯を食う回です。(食べる描写なし)


あの後、こちらで念の為、数日入院する事になり。きっかり2日寝て過ごした。

 

「師匠!!申し訳ありませんでした!!」

 

退院してすぐ、颯爽と僕に駆け寄って来たのは武蔵ちゃんだった。なんでも僕が治療室に運ばれてから僕に怪我させた事、自分の先入観に囚われて失望してしまった事を謝りたかったらしいが他のサーヴァントに止められたらしい。

なんでも自分をのした相手に会いたくないだろうと言う事からの配慮らしいが、まぁ、要らぬ配慮だっただろうとのび太は思った。ジャイアンみたいのだったらごめんだが、武蔵ちゃんなら大歓迎である。が、素直にカルデアには良い人ばっかり居るんだなとひしひしと感じていた。

 

「あとで他のみんなにもお礼言わないとね。」

「お礼参りですか!!それなら私もご一緒に!」

「なんか違う意味そうだから良いよ。今度一緒に団子でも食べよう。」

 

と武蔵ちゃんと別れた。なお、ちょっとむくれていたのは僕の見間違いだろう。

 

「ドラえもん。今何時?」

「…え、18時だけど、どうしたの?」

「お腹空いてきちゃって…そろそろ夕食時かなぁって」

「のび太くん。この世界は僕の世界とは時間が違ってるんだ。静香ちゃんを呼んだ時は外の世界と同じくらいにしてだけど、多分、向こうじゃ、静香ちゃんが帰って1分も経っていないと思うよ。」

「ええっ、お腹空いたよぉ…」

「じゃあ今日はここで食べて帰ろうか。」

 

のび太達は今日一回帰る事に決めていた。そう何日もこの世界に留まっていると迷惑だろうからとのドラえもんの提案だ。

因みにノビ助くんとはあれから会っていない。なんでも新しい特異点が見つかったらしいとの事、詳細は分からない。

なんか僕が作った星の生物が僕以上に頭が良いのはどうなんだろうか。全く神様としての威厳がないと言うか何というか…まぁ元からか。

 

「ふふっ、エミヤさんところのご飯なんて久しぶりだなぁ。ずっと消化に良い物しか食べさせて貰えなかったから。病気じゃないのに…」

「偶には良いんじゃない?お陰で体軽いんでしょ?」

「それは寝ていたお陰ですぅ〜」

 

そうのび太軽口を返しながら、確かに食堂へ向かう。そこには夕食前という事もあり、細々としか人が居ない。

 

「「こんにちはエミヤさん!」」

 

調理場に行き、目の前で料理をしている一人の青年に話しかける。まだ他のメンツは居ないらしい。その青年は"エミヤ"という日本的な名前とは裏腹に肌の色の色は褐色だ。だが、顔には日本人らしい堀の浅さが浮き出ている為かのび太たちには何処か接しやすく感じていた。

このカルデアにいる人々は大抵顔がいい。無論、エミヤも顔はいいのだが洋風イケメンより和風イケメンの方が何処か近しく思ったのだろう。

 

「おや、のび太くんにドラえもんじゃないか。」

「一回帰るから挨拶ついでにご飯を食べにきたんだ。」

「帰るとは…ドラえもんが前に言っていた22世紀とやらにか?」

「ううん、違うよ。僕の世界に。」

 

のび太達がそう言うとエミヤは頭にはてなマークを乗せながら「君の世界?」とかえした。

 

「まぁ、だが、危険な事はしない様に。

君に何かあったら君に縁のある人が必ず悲しむはずだ。無論、私もそうだが…

まぁ、説教臭い事は此処までにしよう。何を御所望かね?」

「僕ハンバーグ!」

「僕はどら焼き。」

「はぁ、ドラえもんは毎回それだな。ちょっと待っていなさい。」

 

そう言うとエミヤは冷蔵庫からなんの肉かもわからない挽肉を出してきた。

 

「それなんの肉!?」

「ドラゴンの肉だ。少し傷みかけていたからなひき肉にしていたんだ。」

「ドラゴンの肉って…食べれるの?」

「ん?ああ、知らなかったのか?君の病院食の中に入っていた肉もこれを使っていたんだぞ。今は龍肉があまり余ってるからな。」

「え!?そんなんだ!!やけに美味しいお肉だと思った!!」

「ハハ、そう言って貰えば幸いだ。すぐ作る。少し待っていてくれ。」

 

ジューっと肉が焼ける音、しばらくして肉汁のいい匂いがあたりに広がり、次第に涎が溢れた。

 

「ドラゴンの肉は脂が多いからな。比較的すぐ焼ける。ほら、のび太くん。」

「ありがとう!」

「ドラえもんのどら焼きは……小豆が切れてるな。代わりのものでも良いか?」

「え、うん。良いよ。」

「では、少し邪道だが…この間取ったココナッツを使うか。」

 

そう言うとエミヤは様々な材料をかき回しつつ、焼いていく。次第にこちらも良い匂いを放ち始めた。

 

「…こんなものか。

口に合うかは分からんが、ココナッツクリームどら焼きだ。」

「うわぁ…おいしそう。」

「君がカルフォルニア巻き等を嫌う人種じゃなくて助かったよ。」

 

ーー因みに味の感想は作者が食べた事無いのでスキップ!!!ーー

 

 

ご飯終了!!!

 

「そう言うわけだから、今いない他の人達にも言って置いてくれない!?」

「ああ、承知した。よろしく言っておくよ。」

「ありがとう、エミヤさん。」

「このカルデアでは外の常識は通用しないのは承知しているからな。今更驚きはしないさ。」

「じゃあ、エミヤさん!またね!次来る時は友達も呼んでくるよ。」

「ああ、楽しみにしているよ。」




消えてくお気に入り登録者…泣きたくなりながらもしばらくは頑張ります。
お気に入りしてくれると嬉しいです。
コメント来る度にテンション上がってます。何を返せばわからないほどに…一人に返したら全員に返さなきゃって思考になっちゃってるぅっ!!めっちゃ返したいけど!!コミュ障だから何返せば良いかわかんない!!!!

参考資料/https://cookpad.com/recipe/5045985


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FGO編12

あんぱんまんおもしろい
昨日投稿できなかった事を此処に謝罪します。(なお、2年投稿してなかった奴のセリフじゃあねーなと思いつつ)


 

sideのび助

 

冬木。周回中

 

「さてさてさて〜、召喚の時間だよ〜。」

「先輩、ガチャの事を召喚って言うのやめてください。」

 

6個の聖晶石をマシュの盾の上にまく。今回は金欠の為、単発での召喚だ。今日はたしか水着サーヴァントのピックアップのはずで今回の狙いはスカサハ。正直出るとは思っていないがイベントが終わる前に一回回しておきたかったのである。

 

瞬間、聖晶石が割れて辺りに光が溢れ出す。光のリングが現れてマシュの盾の上を回り出した。光のリングの数は3つ。つまりサーヴァントは確実だろう。

 

「誰が来るかな♪誰が来るかな♪誰が来るかな♪」

「スカサハさん来てくれますかね。」

「分かんないけど、誰でもウチのカルデアは人材不足だから大助かりだよ。」

 

パキンっと甲高い音がして目の前に灰色のカードが現れる。

 

「ああっ、星4以下なのは確定ですね。」

「いや、ちょっと待って。」

 

パキッ、パキッ、

段々とカードにヒビが入っていく。

 

「これ確変じゃない!?」

「ですが先輩!こんな演出初めてですよ!?」

「アプデだよ!!アプデだよね!?ダヴィンチちゃん!!」

『そんな事私にはできないよ。ノビ助くん。イレギュラーだよ!』

 

次の瞬間にはカードはバラバラに割れて、辺りに散らばる。しかし光の渦はいまだにその場で収縮していった。

 

『なんだこれは!?英霊召喚に何者かが割り込もうとしている!?』

 

ドクターの声が周囲にこだますると同時。 

 

 

カッ!

 

 

っと光の渦が破裂した。

 

「うわっ!?」

「きゃっ!?」

 

爆風。ノビ助はマシュに助けられながらも吹き飛ばされていく。

 

マシュの盾を中心に半径2メートルほどを吹き飛ばした。

 

『大丈夫かい!?ノビ助くん!!マシュ!!』

 

「瓦礫が壁になって…だ、大丈夫。だけど…召喚部屋でやってたら大変だったね。」

「は、はい、たまたま周回中に聖晶石が手に入ってよかったです。」

 

『よかった。傷は無いかい?』

 

「うん。だけど、どうして?」

 

『それは分からない。今ダヴィンチが原因を探してる!君は目の前の……元凶を!』

 

そうロマニに言われてハッと爆心地を二人で睨み付ける。今、サーヴァント達は周辺の警戒の為に少し離れた所にいる。今の爆発でみんな気付いただろうが、来るまでに少しかかるだろう。爆心地は未だ硝煙に囲まれていた。

 

「先輩!令呪で!」

「今呼ぶっ!」

 

マシュの問いかけに即座に返し、みんなを呼ぼうと右手の令呪が鈍く光り出す…が、瞬間爆心地から刃が飛び出した。

 

「ッ!!」

 

その刃をすんでの所で避けて、その刃の先にいる誰かを睨み付けるが、瞬間には蹴りが飛んできた。

 

ガキンッッ!!

 

蹴りはマシュが召喚した盾に防がれる。しかし、勢いを殺し切れなかったのがマシュもろとも後ろに吹っ飛ばされた。

 

「先輩!すいませんっ!!」

「うわっ!!」

 

すごい蹴りだと内心舌を巻く。

僕達二人を吹き飛ばすなんて、マシュのあんなに重い盾で防いだにも関わらずなんの意味を成していない。

 

身体が地面に衝突するよりも先にマシュが僕を抱きしめた。

 

ガッッシャァァァァァンンンッッ!!

 

瓦礫に衝突する。生身だったら即死だった。

 

「マシュ!!」

「だ、大丈夫です。これでも英霊の端くれこれくらいの衝撃。想定内です。」

 

それでも不味いと彼女の体から悲鳴が聞こえるのを感じた。かなり無理をしている。

 

「応急手…(フローリペ…)」

「待って下さい!まずは敵の殲滅を!」

「……っ、わかった。来て!みんな!!」

 

令呪が光り輝き、周囲にサーヴァントが召喚される。

 

ランサー、クーフーリン。

セイバー、沖田総司。

セイバー、アルトリア

 

…ちなみに何故フル人数でないかと言うと概念でコストオーバーしたからである。

 

「無事か!マスター!」

「敵は…!」

「マスター!」

 

「みんな!お願い!」

 

みんなが臨戦体制に入るのを見守り、敵の正体を見極める。

敵は兜を被っていて、赤い服に緑色のマントを着ている。特徴が本当にそれくらいしかない為、正直のび助は敵が誰だか分からなかった。

歴史的な英霊なのか、それとも別の何かか…

でも何処か、数日前に会ったのび太の友達であるしずかに似ている気がするとノビ助は考えていた。

 

「テメェ…何者だ。」

 

ランサー、クーフーリンが問いかける。いつでも敵を殲滅できる様、矛先を向けながらじりじりとにじり寄りながら…

すると敵は刃を再び向かいながら僕らを睨みつけた

 

「お前こそ何者だ。何故僕をこんな場所に連れて来た。」

 

男とも女とも言えない声。しかし、敵意は剥き出しだった。

 

「連れて来ただぁ?この状況がお前の意思じゃねぇって言うのか?」

「判断しかねる。貴様が何者かでその答えが変わると思え。」

「何者かだと?」

 

「ああ、だが、やはりどうでも良いかな。殺してしまえば全て同じだ。」

 

瞬間、瞬きをする程の一瞬のうちにもう敵はランサーの目の前に居てして刃を振り下ろしていた。ランサーはギリギリの所でゲイボルグで防ぎ切るが、その衝撃で地盤が凹み体制を崩す。

 

「クーフーリンさん!!」

 

マシュから悲鳴にも似た声が響くが、次の瞬間には緊急回避でランサーは避けて押し切られた刃が地面に突き刺さった。

 

「ちぃ!!」

 

だが、敵の動きが速い。回避後の着地を狙われてランサーの脚に蹴りが叩き込まれ、また体勢を崩し前方に崩れ落ちる。そして流れるように剣を引き上に抜き構えた。

しかし、そんな隙を周りにいるサーヴァント達が逃すはずも無い。セイバー二人が敵に突進してくる。

 

「「ハァッ!!」」

 

突きと一閃。

光の速さとも言うべき斬撃が敵に舞い落ちる。だが、敵の速さは光をも超えた。

瞬間にはセイバー二人の前から敵は消えて、斬撃だけが宙を舞った。

 

「なっ!?」

 

動揺と共に空振った剣と刃に目を落とす二人。

自信があったのだろうその一振りを躱されたのだから無理もない。だが、それが隙が生んでいた。

 

『……殺った。』

 

凍える様な冷えた声が二人の真後ろから響く。

後ろを振り向けば死が刻々と近づいてきていた。鋭い。きっとあれが届けば次の瞬間には奴の剣には血が滴り、私たちは二人同時に真っ二つにされるのだろう。セイバー達はそう考えていた。

 

「緊急回避!(バックブリンク)」

 

しかし、それは回避された。ノビ助が令呪を使ったのである。身体はのび助の元に再召喚され、奴の刃が宙を舞った。

 

「あ、ありがとうございます!」

「助太刀感謝します!」

 

思い思いにマスターであるノビ助にそう感謝の意を伝えるが二人とも内心ビクビクである。そんな二人にランサーが近づき話かける。さっきの緊急回避で一緒に再召喚されたのだ。

 

「…奴、相当の手練だぜ。不意打ちとは言えこの俺が手も足も出なかった。」

 

「私たちもです。あの一瞬で後ろを突かれるとは…」

 

身を強張らせながら敵を睨み付ける。敵は未だ剣を振った状態のまま動いていない。しかし、隙があると言う訳ではない。きっと、今何処から攻撃しても対応してくるだろう。セイバーの直感がそう言っていた。

刃が次第に降りていく。敵は刃を完全に下に降ろすと、何か思い付くかの様に左手を見つめた。

暫くして、奴はつぶやいた。全てを察したかの様に。おどろおどろしい程の敵意を向けながら。

 

 

「貴様ら、やはりオドロームの手下の残党か…」

 

 

奴の刃が唸った。

敵を殺せと。敵を殲滅しろと。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

のび太side

 

今日で一旦帰ろうとカルデアのみんなに挨拶周り中。英霊のみんなにもスタッフさんにも挨拶がすみ、最後にロマニやダヴィンチちゃんへ挨拶に向った。

暫くドラえもんと二人で探したが見つかりそうもない。だから仕方なく、近くのスタッフに聞いてみる事にした。

近くにいるスタッフに話しかけると快く返事を返してくれる。どうやらドラえもんとは面識がある様だ。ドラえもんはこの数日間で結構交友を深めたらしい。

 

「あの、すいません。ドクターロマニとダヴィンチちゃんがいる場所って分かりますか?」

 

「え、ドクターとダヴィンチちゃん?

どうしたの?何か用事?」

 

「いや、用事って程じゃないんですけど、挨拶に。」

 

「そうなんだ。う〜ん、多分中央管制室にいるんじゃあないかな?ノビ助くんが今レイシフト中だろうし。」

 

「ありがとうございます!」

 

「うん。だけど仕事中だったらあまり邪魔しない様にね。」

 

僕は「分かりました」と一言言うと中央管制室ニ向けて歩みを進める。

 

 

 

 

 

 

 

 

「不味いね。」

 

ダヴィンチが呟いた。そうだろう誰がどうみても不味い状況だ。

召喚システムに割り込まれた正しく強者。画面の向こうの"彼女"は確かにそれだった。

ケルト神話の半神半人の英雄、最強と言わしめたブリテンの騎士王、新撰組最強の一番隊隊長それら全てを片手であしらっていると言っても良いアレは正しくイレギュラーと言っても差し支えない。

正直言おう、勝てない。勝てる見込みが全く思いつかない。多分、此処にいるサーヴァント全員をぶつけても無理だろう。

 

ロマニ・アーキマンは負け戦を見せつけられている気分であった。

 

「何が理由で召喚されたのか、敵が何者かも分からない。」

 

「しかも奴さんはやる気まんまん。ますます不味いね。」

 

サーヴァントだけやられるなら良い。こちらで一度召喚されたサーヴァントは再召喚可能だからだ。だが…

 

「ノビ助くんとマシュだけは死なせられない。」

 

焦りが段々と募っていくのを感じる。だが、抑えなければ…道はあるはずだ。

考えろ、考えろ、ロマニ・アーキマン。

 

画面を睨み付けながら、試行錯誤していると何処からか声が聞こえてきた。

 

「あれ、シズカール?」

 

驚きながら、声がした方を見るとそこには"野比のび太くん"がいた。

彼は秘密の多い存在だ。

この世界において存在した形跡が一切ない。戸籍も住民票も何も存在しない。過去にも未来もだ。何故未来かと言うと彼特有の遺伝子配列がこの世界に存在していないからである。

それは隣にいる"ドラえもん"も同様でいくら未来から来たとは言えロボットとしての域を超えている。

そんな存在が"彼女"に関して知っている様な口振りで話しているのだ。気にならない訳がない。

 

「のび太くん、あの子の事知っているのかい?」

 

「うん、友達だよ。ね?ドラえもん。」

 

「うん。」

 

「だけど妖霊大帝との戦いの後いなくなっちゃったから何処に行っちゃったんだろうと思ってだけど此処にいたんだ。」

 

妖霊大帝…?何の話をしているんだ。身体から力が抜けかける。なんだ、嘘か。ただの子供の冗談かと思いかけた。だが、先程の"彼女"言動を思い出す。

『貴様ら、やはり"オドローム"の手下の残党か…』

オドローム…妖霊大帝…妖霊大帝オドロームの事か?あの御伽話の『夢幻三剣士』の…?

その中に出て来た剣士…白銀の騎士と共に妖霊大帝を倒した鎧の騎士。

 

「シズカール……」

 

血の気が引いていく。

英霊とは知名度によって能力が変わる。夢幻三剣士は紀元前から伝わる伝説。何処の国でも言い伝えられた物語だ。

 

「シズカールだって!?それは本当なのかい!?」

 

ダヴィンチの叫びにも似た声が響く。ダヴィンチの時代でも良く聞いた物語だと聞くからだ。もう理不尽と言っても良い。

 

 

 

 

 

 

 




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さて、投稿する時間は何時がいいんだろう、
というか牛若丸とジャンヌの件、めっちゃ忘れてた…やばい


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FGO編13

すいません、暫く忙しいので休みます。


彼に初めて会ったのは血を浴びれば不死になると言われる伝説の龍がいると言われた龍の谷の入り口だった。

 幾多の剣士が訪れ不死を願い、龍と戦い敗北していった還らずの谷。そこに居た彼と魔法使いの箒に攫われた私。正直ドラマチックとは言い難い出会いだったと思う。

彼の事は知っていた。白銀の剣士。ヨラバタイ樹の頂上にあると言われる白銀の兜を身に纏いと白銀の剣を持った御伽話の存在。白銀の剣を握れば天下無双となりこの世に勝てる者がいなくなると言わしめた正しく最強。

 だけど、初めて会った時の感想は鎧に着られている平凡な男の子と言った感じだった。とても強そうには見えず、なんなら女である私の方が強いだろうとすら感じた。

 彼は知らないが、私と彼は言うなれば許嫁にも近しい存在だった。彼が『妖霊大帝オドローム』を倒した暁には私と彼は結ばれるのだと…ユミルメ国王女である私、シズカリアはそれが嫌で家出をし、シズカールなんて偽名を使ってまでこの場に居るのだ。

彼を見て安心したのを覚えている。私の決断は間違っていなかったのだとはっきり分かったから。

 

 

 

彼の剣戟を見た時、美しいと思った。

 

流れる様な斬撃に倒れていく彼の龍。

私は静かに称賛していた。強い。確かに彼は白銀の剣士だ。きっと私では逆立ちしても勝ち目はないだろう。

 

「秘境でひっそり暮らしている龍を殺す権利なんて誰にも無いよ!」

 

彼は結局、龍を殺さなかった。

怖気付いたと言うべきか、だが、そこには確かに優しさがあった。

 

 

 

 

それからずっと、彼の元で彼の剣を見て来た。

 

 

ずっと、彼の近くで彼の優しさを見て来た。

 

 

ずっと、彼の近くで彼の勇敢さを見て来た。

 

 

 

 

私はシズカールとして…ずっと……ずっと…

 

私はシズカリアとして彼に接してこなかった。それは当然と言えば当然だが、それは次第に私の心を窮屈にした。彼は"私"を見ていない。

この記憶はきっと彼と共有できないのであろう。

楽しかった記憶、嬉しかった記憶、きっと彼には話せない。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

剣が舞う。

敵の命を刈り取ろうと金属がぶつかり合う。しかしとて流石に英雄と讃えられただけの事はある。ひたすらにその刃は通らなかった。

 

正直、シズカール扮するシズカリアは焦っていた。

 

殺すのに慣れていないと言う事もそうだが、急の転移に気が動転して冷静な対応が出来ていない事もそうだ。だが前提に此処に転移する前に戦っていたと言うのがある。

証拠にシズカリアは確かに疲弊していた。身体は傷に塗れて、連戦続きで疲労困憊、更に言えば度重なる爆破で灰を吸いすぎたか少し気分が悪い。

 

そして何より妖霊大帝に後釜が現れて残党達を再び纏め上げて国に攻め込んできていると言うのが彼女にとって精神的にキていたと言うのがあった。

 

だから、早めにこの戦いに制して休憩を取りたいと思っていたのだが、この敵が中々にしぶとい。

おもや、一人一人が以前の妖霊大帝の手下の将軍達にも匹敵するのではなかろうかと言う程だ。

とは言え、シズカリア自身あれからだいぶ研鑽を積んできた自信がある。いくら本調子を出せないからと言ってもあの時の自分とは比べ物にもならないだろうと思っていた。

 

赤槍を剣で弾く。

 

だが、中々にままならない物だ。見た事もない武器、技、鎧、此処に来て敵の内を知らない物ばかり。剣を弾いたと思えば、盾が飛んできたり、それを弾いたと思えば次には別の刃が襲ってくる。

 

「ハァッ!!」

 

剣を槍に叩き込み、横腹に蹴りを入れてやると目の前の男は横に吹っ飛んでいき、瓦礫に身体を埋めた。

気絶は…していない。このタフさ異常と言っていい。

 

「─束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。受けるが良い!─ 」

 

声が響く。

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!!!」

 

光が打流になって襲い掛かってくる。

 

それをギリギリで避けてあの美しい光が破壊のパワーになってその矛先である何十メートルとある建物が破壊されるのを眺める。

酷い爆音と共に暫くしたらあの建物に隠されていた空が見えてきた。

 

おまけにこれだ。流石に妖霊大帝だってこんな滅茶苦茶しない。今の所剣技でそれを一歩引かせているがアレが連発などして来た日には地獄を見るのは私だなと内心ため息を吐く。

 

「無明三段突き!!」

 

「ハァッッ!!」

 

「グハッ!?」

 

桜色の髪をした剣士が技を放ってくるが刃が届く前にそれを回し蹴りで弾き飛ばす。

剣士が倒れるのを確認してからとどめを刺そうと走り出すが

 

刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)

 

生憎様、それを邪魔する様に槍が私に飛んできた。それを剣で真正面から受け切って威力を弱めた所で先程吹き飛ばした男へ向け蹴り飛ばす。

 

 

 

 

 

 

 

 

「マジかよ。アイツ規格外にも程があるだろ!」

 

ランサーが呟くと同時、先程蹴り飛ばされたゲイ・ボルグがランサーに向けて飛んでいく。

 

「やばっ!」

 

「ハァッ!!」

 

ガキンッッという金属音と共にゲイボルグは目の前の盾に弾き出される。

 

「助かったぜ。嬢ちゃん。」

「いえ、お怪我はないですか?クー・フーリンさん。」

「ああ、大丈夫だ。しかし、どんなカラクリだ?アイツの剣、呪いを打ち消しやがる。」

「カラクリは分かりませんが!ドクターから通信が!

敵は『夢幻三剣士』の盟友シズカールらしいです。」

「マジかよ。『夢幻三剣士』だと!?」

 

クー・フーリンは驚きつつも敵を見定める。

 

「もしや、あの剣が白銀の剣だったりとかしないよな?」

「いえ、あの剣自体にはなんの特異性も無いらしいです。」

「マジかよ、じゃあアレは自前か。」

「多分。」

 

そこまで言うとクー・フーリンは仕方無し気に立ち上がり槍を構える。

 

「ありがとうよ、嬢ちゃん。ますますやる気が出るってもんだ。」

 

 




因みにこんなに一方的なのはサーヴァント達がまだレベルが低いのとマスターがスマホ系RPGに慣れていないせいでもある。


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1/5:英国紳士

※注意
パンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャン


"紅茶だ……紅茶をくれ…"

 

カルデアの倉庫の奥深く、誰も立ち寄らない秘密の空間。曰く開かずの扉と化したその空間には一つの呼符が置いてあった。

呼符は段々と白く光りだす。何年此処に置き去りにされていたろうか、さては何十年…恨めしい…恨めしい…しかし今は…

 

"紅茶だ……紅茶を持ってきてくれ……"

 

その声は弱弱しくも狂気が籠っていた。

 

「■■■■■ーーー!!」

 

ナニかが叫び出した。

 

淡い光はいつしか形となり…そして……

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

 

「ぱんころ~~」

 

そんな声と同時にミシンのボビンを回す遊びが流行ったのは何時ごろからだろうか。

いまや、カルデア内は何故か知らないが丸い球状の物体を回す遊びが流行っていた。どこから流行ったかは知らないが流行りという物はいつも急に来るものらしい。エミヤは厨房でカップを洗いながら、横でミシンのボビンを使って楽しそうに遊んでいる子供たちを見てふとそう思った。子供たちは何かに取り憑かれたようにひたすらにボビンを回している。まぁ子供たちが楽しそうならそれでいいかとカップを流し台に置いた

 

「……にしてもアルトリア……」

 

エミヤは目の前の女性に目を向ける。

 

「なんでしょうか?」

 

アルトリアは何もなさそうに振り向きざまに紅茶を持ってるであろうカップを下に机に置いた

 

「君、今日紅茶何杯目だ……?流石に飲みすぎやしないか?」

 

因みに今エミヤが洗っているカップも先ほどアルトリアが飲んだカップだったりする。

 

「なんだか、良く解らないのですが…異様に紅茶が飲みたくなりまして…」

 

おかしい事にとフッと笑う姿はまるで英国美女みたいに…ってアルトリアは英国美女なんだった…

昔から食い意地が張っているイメージだからすっかり忘れていた。

だけど、とエミヤは洗面台を見る。

 

1つ、2つ3つ4つ5つ…数えだすとキリがないほどのカップが並んでいる。

 

っく、いくら何でもこれ以上は私の仕事に関わる…仕方ない。少し脅しをかけよう。

 

「ふむ、だがなアルトリア…紅茶を飲み過ぎると…腎不全になるぞ?」

「…ん?エミヤ…腎不全とは何でしょうか?」

 

掛かったな。英霊は病気には掛からない…が、それに気づいていないのが君の敗因だ。

 

「腎臓の各生理機能が低下し、腎臓が役目を果たさなくなることだ。場合によっては死を招くぞ?」

「死……ですか。怖いですね」

「そう思うのだったら少し紅茶の摂取量を減らしたまえ…」

「わかりました…そうします!」

 

そう言い聞かせる。これで大丈夫だろう…彼女は聞き訳が良いからな。

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー

 

 

夕方、夕食が終わり片付けを進めていた。

此処にはサーヴァントは多く在籍していて、いつも賑やかな分皆一人一人の摂取量が多く、時々サーヴァントでなければ死んでいたなと思う事が多くあるが。まぁ幾人かのサーヴァントたちが手伝いをしてくれているし、ブラックなのは変わらないがある程度は良い職場なのだろうと思う。

 

「…しかし、今日は皆紅茶の摂取量がおかしかったな…」

 

いつもは無くなるはずもない茶葉を使い切ってしまった。

 

「ふむ、確かドラえもんがフエルミラーというのを持っていたな…少し使わせてもらうか………

 

…ん?」

 

 

ふと、厨房の外を見ると何か彷徨っている、アルトリアが目に映る。

いつもは威厳がある様子なのに何か項垂れているような…そんな感じの歩みに興味を持った。エミヤは「すまない」と皆に謝り厨房を出る。みんな「わかったよ」と返してくれた面目ない。そして彼女の前に立つ

 

 

「……どうしたんだ?アルトリア……?」

 

 

話しかけるが何かブツブツ呟いて私の方を見ていない。

 

 

「まさか、紅茶をもらいに来たのか?今日はもう無理だぞ?」

 

 

そう言う。だけど、私を見ていない。

 

 

「どうし…………」

 

 

そこで呼ぶのを辞めた。

肩を触れた瞬間何かがおかしい事に気が付いたのだ。

 

「き、君は……」

 

肩を揺さぶる。

 

「なっ!?」

 

 

 

 

 

「パンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャンパンジャン」

 

 

 

そう何かに取り憑かれたように彼女は呟き続けていた。この魔力痕…うまく隠しているが…こんなもの…

 

「すまない!少しアルトリアをドクターに……」

 

次の瞬間、ドォォォォンっと食堂から音が鳴る。

 

「なっ!?」

 

食堂の天井が落ちる。

 

 

「あ、パンジャン…」

 

横で彼女が呟いた。確かにそうだ…あれはたしかにパンジャンドラムそのもの…しかし…

あ……あれは……

 

「…バーサーカー……ネビルシュート……」

 

 

 

 

 

 

「■■■■■ーーーーーーーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔、どこかの聖杯戦争で見たことがある。あのどう見てもネビルシュート本人からブチぎれ案件な、あの怖すぎる姿…

体はパンジャンで出来ているとはこの事でマジでパンジャンで出来てる…

 

だけどアイツ、正直バーサーカー最弱…自分自身爆弾みたいな物だし…

 

だけど……どう見ても能力は前に見たネビルシュートとはかけ離れていた。この現象もきっとアイツの仕業だろうか…

 

「■■■■■ーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

叫ぶネビルシュート…

 

「は、話し合いは出来そうにないな…」

 

話せれば少しは希望が持てたのだが…

皆の方向を見る。少しでも残っていたら嬉しいのだが…ぐっ、全員気絶か…

 

…くそっ、倒したいのは山々だが…ここで自爆してもらっては困る…

 

此処の食料はみんなで集めたものだし…正直、厨房を守れなかった私の責任になりかねない。

あれはどうも理性が無さそうだし、、、

 

「今は一旦逃げるが勝ちか」

 

私はアルトリアを連れ出し食堂から走り去る。

 

あの巨体だ…移動は遅いはず…

 

「■■■■■ーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

ダメだ!あいつパンジャンドラムだった!!

巨体が転がりながら私たちを追いかける。いくら英霊で強化されているからって、あのスピードはキツイって!!

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

 

 

 

 

 

 

因みに!ご本人から許可もらってますからね!

生放送中に「二次創作でネタにして良いですか」って聞いたら良いよって言われたから!!

 

 

 

 

 

 

 



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