ラスボスになった俺は、スパロボ世界でなんとか生き抜く!!(願望) (小此木)
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1話『狂った飢餓戦士』

思いつきネタ。


 

 

 

どうもみなさん始めまして、■■■■です。あれ?そう言えば、今は()()()って名乗ってたんだ。悪い悪い。

 

でも、大目に見て欲しい!だって右も左も全く知らない()()()()に、一人ポツンと立ってたんだから!!所謂(いわゆる)異世界転生?転移?っぽい現象だったけど、死んだ記憶は無いし、神様に会った記憶も無い(消されている可能性もあるけど)。特典みたいなモンは有ったけど…

 

それに、前世の記憶もしっかり覚えているから…大丈夫だ、問題ない!!…って、あれ?これってフラグだぞぅ!?

 

「アヴィー!何してるの、早く行くわよ!!」

「…分かっタ。今行ク。」

 

おっと、ボケっとしてたと思われて呼ばれてしまったぜ。今俺を呼んだのは、この世界で始めて会った人。記念すべき、第一村b…失礼、第一街人だ。

 

()()は、自国の外交官なんてものをやっているんだが、その権力を大いに振り回して…もとい、その力を借りて、俺の戸籍や名前をこの国に作ってくれた。

 

「次の予定は…はぁ、エリア11でブリタニア・ユニオンとの会食ね。」

「ハイ、お相手ハ、シュナイゼル様と呼ばれる方だったハズ。」

「う゛…胃が痛くなってきたわ。これじゃ行けn「そんなこともあろうかト、効力の良い胃薬を用意していまス。」…全く、私の秘書は用意が良すぎるわよ!!」

「恐悦至極でス。」

 

で、俺はと言うと、そんな彼女の腰ぎんちゃく…オホン、すねかじり…でもなく!ひ、秘書!秘書やってます!!

 

その、彼女に、この世界の知識や情報なんかも教えてもらってそのお礼的なことは何かなって考えて、ちょっと強引にだけど始めたわけ…だから!無職じゃないぜ!(ここ重要!!)

 

「その後、3日間の休日が予定されていまス。」

「久しぶりの休日ね…そうだ!ブリタニアの次は()()()()の熱海にある研究所に行く予定なんだけど、その近くに良い温泉があるのよ!!その休日を使って一緒に入りましょう!!」

「…エ、遠慮しまス!!」

 

彼女は偶に、何気ない会話から俺と風呂に入ろうとしてくるのには未だに慣れない…

()()()()()だが、元男のサラリーマンだったんだ。慣れろと云うのが無理だろう!?

 

彼女的には女子会の延長だろうが、もう少しこの()に慣れて、俺自身が女だと自覚しないと、どうにも女性と一緒に風呂に入るのは無理だな。

 

話は変わるが、この世界には驚く事に日本が二つ存在する。片方はエリア11でブリタニア・ユニオンって英国みたいな国が治めている場所と、俺の前世に近い日本だ。

 

この世界は恐らく俺が前世でやってたゲームの某戦略RPGに近い世界だと思う!だって、リアルロボットの発表を中継したり、正体不明のスーパーロボットが悪のロボットと戦ったり、この前何か()()()ってエネルギーについて研究している教授がテレビで取材を受けてたんだぞ(白目)!?

 

あれ?彼女が行く熱海にある研究所ってまさか、()()()研究所になる場所…か?だが、まだ鉄の城(マジンガーZ)は存在していない。そんなところに彼女が行くって…これは、フラグだろうか?いや、フラグだな!?先回りして、安全を確保しなければ!!

 

 

 

 

 

 

『パイルダァァァァァァ!オォォォォォォォン!!』

 

まいったな、予想通り。デッカイフラグだったぜ。でも、何か俺の記憶にある()の声と全然違うんだが?ま、気のせいかな?おーおー、やってるやってる。やっぱ強いな鉄の城(マジンガーZ)

 

<ブオッ!!>

 

おおっと、巨大ロボ同士が戦ってるから、余波でこっちにもガレキが飛んで来たぞ…って、今度来る筈の彼女為に安全を確保するハズの俺は何やってんだ!?これじゃあ彼女の休暇の温泉が楽しめないじゃないか!!

 

『『ゼウス!ゼウス!!オリンポスの裏切り者ぉぉぉ!!』』

 

は?ゼウス?確かゼウスってどっかの神様の名前だったけど(うろ覚え)何処にいんの?それも、叫んですっ飛んで来たのは、やられ役で有名なあしゅら男爵じゃないっすか。それも、

 

『『ふっ!ふっ!ふっ!!』』

<ガン!ガン!ガン!!>

 

生身でマジンガー圧倒してるし!?ガン○ムファイターか!?いや、ガ○ダムファイターだろぉ!?マズイ!ファイター達がいるなら、十傑集(じっけつしゅう)達も出て来るかもしれないぞ!!チィ、助太刀するか!!でも、流派東○不敗じゃガン○ムファイターや十傑集(じっけつしゅう)達が何事かと出張って来るし…アレを使うかな。

 

 

 

 

 

 

彼…又は彼女が、この日を境に本格的に動き出した。頭巾と布で顔を隠し、茶色いマントを羽織った正体不明の存在として。

 

戦いに介入するのは、()()と見ず知らずの自分を温かく迎えてくれた()の為。

 

彼女が次に行く国や場所へ先回りし、危険が無いかを査察。そして、自国(彼女が外交官を務めている国)の利益になりそうな物、人を守り助けて行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

何が、()()を守るだ!!

 

何が、この国…()()()()()を守るだ!!

 

急に『今日私は、別荘で休むから。アヴィは、日本の光子力研究所に先に行って、エネルギー問題の各国会談の準備して』って…()()()()ちゃん不自然すぎるわ!!

 

不審に思ってコッソリ帰って来てみればコレだ!!

 

リモネシアでWLFってテロリスト集団とマーチウィンド…違った、ZEXISってリアル・スーパーロボット軍団との戦闘だと!?

 

WLFの本拠地が俺の好きなリモネシアにあるわけ無いだろうが!!

 

絶対シオニーちゃんは、クソッたれ共に騙され、利用されたんだ!!

 

それも、本当の狙いは『プロジェクト・ウズメ』!!内容は、時空震を使って並行世界の扉を開けるって、一歩間違えれば大災害だ!!

 

そんな大それた事をリモネシアで行うだと!?そんなこと…

 

「…絶対に阻止してやル!!」

 

この事実を知ったのは数十分前。シオニーちゃんが心配で、コッソリ付けていた盗聴器から傍受したからだけど…シオニーちゃんに会ったら、土下座して謝ろう。(冷や汗)

 

<ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!>

 

「チィ!!」

 

ええい!十傑集(じっけつしゅう)よろしく海上を爆走して向かっているけど、間に合いそうにない!此処からなら()()を使えばすぐに着くけど、俺がその場にいて別の力が作用したら地球がヤバい。いや、マジで!!

 

それに、今の俺の体は()()()()!!リモネシアかデッカイ要塞どっちかを別の場所へ強制移動ぐらい……出来てもいいじゃねぇか!!

 

「…アタシ()一人では出来なイ。()()()()()()が居れバ!!」

 

クソッ!無い者(誤字に非ず)強請(ねだ)りしてる場合じゃ<チュドン!!>この衝撃は!!

 

「何処に…ッ!?」

 

 

 

 

■□■□■□■□■□■□

 

 

 

 

この日、リモネシアはシオニーが所持している()()のある郊外を含め、3()()()2()を消失。

 

これは、計画に乗ったシオニーは勿論、出資していたカルロスも予想外の事態だった。

 

「あ…ああ…」

「シオニーちゃん…!?」

「リモネシアが…!私の育ったリモネシアがっ!!」

 

海水が存在していた場所には、巨大なクレーターに変わり、その中にたった一人佇む存在が居た。

 

「美味そうな獲物が揃ってやがる。悪くない世界のようだぜ。」

 

ZEXISのロボット軍団を見てそう呟いた男は、()()で戦艦を損傷させ、彼らに大きな衝撃を与えた。

 

『なっ!素手でロボットに損傷を!?』

『コイツ、()()()と近しい存在なのか!?』

 

素手でロボットを損傷させた事で、()()()()を連想させたからだ。

 

ロボットを蹴り飛ばし、

 

海上を爆走し、

 

素手で戦闘機の翼をへし折る。

 

その光景を見た者は、誰もが自身の目を疑った。頭巾と布で顔を隠し、茶色いマントを羽織った正体不明の存在。そして、あのマジンガーZを殴り飛ばしたあしゅら男爵をも退けた経験を持つのだ。

 

『全責任は私が負う!発砲を許k<ズァァァァ、ズドン!!>ッ!?…全機、その場で待機!!』

 

ZEXISのマクロスフロンティアの艦長であるジェフリーが、謎の存在に総攻撃を仕掛けようとした時、()()()()は海上を爆走しながら現れた。

 

「…ソ、そんナ。此処ハ、()()()()()()が有った場所!?」

「ん?なんだお前?…妙な感じがする奴だな。」

 

その場所で、膝から崩れ落ちたマントを羽織った正体不明の存在。

 

『まさか、正体不明の存在は、リモネシア出身或いは近しい者だったのか。』

 

その光景を見て、誰から発せられたは分からないが、そんな言葉が出て来た。

 

「フン、まあいい。俺の糧になってもらうぜ!!」

 

そんな存在を前に、爆心地の中心に立っていた男は一切の容赦も情けもなく、渾身の一撃を放つ。

 

「…爆斧無双断(ばくふむそうだン)。」

<ドゴォ!!>

「グヌゥ!?」

 

が、迫りくる男へその瞬発力をもって肉薄し、すれ違い様に強烈な蹴り業を男は受けてしまった。

 

「へぇ、やるじゃねぇか!!オラァ!!」

「…竜王双撃(りゅうおうそうげキ)。」

 

謎の存在は、次の攻撃には両肘から出現した生命エネルギー…赤色の〝闘気〟の刃で応戦。双方武器を使わず、パンチやキックに謎のエネルギー(闘気等)を纏わせ攻防している。

 

そして、幾つもの攻防の中…

 

「中々、楽しませてくれるな…女ぁ!!」

「…。」

 

謎の存在が付けていた頭巾と布、そしてマントがその衝撃に耐えられず、その正体が明らかになった。

 

『な、何!?あの女は!?』

『そ、そんな彼女が!?』

 

その衝撃はZEXIS達に留まらず、謎の男をこの世界に呼び寄せたアイムやカルロス、

 

『あの女、これ程の力を隠していたのか!?』

『うわっ、僕彼女に色々悪い事しちゃったよ!?今度会ったら殺されない!?』

『そ、そんな…何で、()()()が此処に!?嘘までついて此処から遠ざけたのに!?』

 

彼女の拾いぬs…雇い主のシオニーまでも大きな驚愕だった―若干驚愕の方向性が違った気もするが。

 

「一ツ、聞ク。」

「何だ?」

 

正体不明の存在だった存在は、シオニーの秘書をしているアヴィと呼ばれる女性だった。黒いパンツスーツと白いカッターシャツに黒のネクタイ。クールな見た目、キリッとした表情、所謂(いわゆる)おっぱいの付いたイケメンで、他の者から何時も不思議な雰囲気を纏っていたと言われていた。

 

「此処に有った別荘を知らないカ?」

「知らん…だが、予想は出来る。俺が此処に呼び出された事で、俺の力が漏れ出し…その余波でここ一帯吹き飛んだんだろう。」

「…そウ、カ。此処からハ、只の八つ当たりダ!!」

「いいぜ!ウダウダ言われるより、そっちの方が分かりやすい!!勝負と行こうか!!」

 

二人の戦闘は苛烈さを増して行った。互いの拳がぶつかれば金属同士がぶつかった時の音が発生し、双方が攻撃を放つたびに二人を中心に数多(あまた)のクレーターが形成されている。

 

「オラァ!!」

「…甘イ!真・天馬翔覇(しン・てんましょうハ)!!」

「そいつを待ってたぜぇ!!」

 

謎の男が拳を大きく振り上げ隙を作った瞬間、アヴィは全身に闘気を巡らせ突貫した。しかし、その隙は男がワザと作ったものだった。

 

「しまッ<ズドン!!>…!?」

『アヴィー!?』

 

腹部にカウンターの拳が直撃したアヴィは戦いの余波で出来たクレーターの一つへ激突。それをグレート・アクシオンのモニターで見ていたシオニーは悲鳴を挙げた。

 

「お前のお陰で、力の使い方とか思い出して来たぜ。」

 

男はそうアヴィに言うと、

 

「これは、その駄賃だ!奮い立て、俺の闘気!!」

 

人だった姿は銀色の人外に変わり、右腕に力を溜めて行く。

 

『も、もう止めて!!アヴィが死んじゃう!!』

 

シオニーの悲痛な叫びも彼…そのバケモノには届かない。

 

「その魂を砕くっ!!」

 

無慈悲にその拳は、アヴィが吹き飛ばされた場所に吸い込まれて行く。

 

『クソォ!此処からじゃ、ロケットパンチが届かない!!』

『バルキリーの速さでも間に合わない!チクショウ!!』

『諦めんじゃねぇ!行くぞシモン!此処で(やっこ)さんを見捨てるなんて、グレン団の名折れだ!!』

『無茶だよ兄貴!?』

『此処までなのか!!(此処であのバケモノと対等に戦える彼女を失うのは、大きすぎる!!何か、何か手は無いのか!?)』

 

今まで傍観しか出来なかったZEXISのメンバーも、彼女を助けようと行動し始めている。

 

だが、

 

「オラァ!!」

 

彼らの、

 

『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

行動は、

 

「…め…る…ヨ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…舐めるなヨ!クソガ!!」

 

無駄に終わる。

 

「来イ!()()()()()()()()!!」

 

アヴィの影から出て来たのは、赤いバケモノの腕。

 

「な、なにぃ!?」

 

それには男も驚愕した。

 

「舐めるなヨ!こちとラ、()()()()なんダ!簡単ニ、くたばるかヨ!!」

「何を訳の分からない事を!!」

 

男の拳は影から出てきたバケモノの掌によって防いだのだ。

 

アタシ()の名は、アヴィ!!」

 

そして、影からそのバケモノがゆっくり姿を現していく。

 

()()()()()()()()()()()()()()()ダ!!」

 

赤い蝙蝠の様な羽根に右手には槍を持ち、左手の手の甲に斧の様なブレードが付いていて、見た目は悪魔その物。そのバケモノ…アヴィエスレルムが全身を現した直後胸辺りが開き、アヴィはそこまで跳躍し乗り込んでいった。

 

『アヴィ良かった!生きていたのね!?』

「ッ!?その声ハ、シオニー!?良かっタ、生きていタ!!…今何処に居るんダ!?」

 

漸くアヴィに届いたシオニーの声。しかし、

 

『私は、グレート・アクs『王よ!ソイツは危険です!!次元獣共よ!!』駄目アイム!アヴィ逃げてぇぇ!!』

 

アイムによってシオニーの声は遮られ、アヴィが乗り込んだアヴィエスレルムの周りに次元獣が多数出現し、

 

『此処は撤退する!!』

『…ッ!?』

 

シオニーとカルロスが搭乗しているグレート・アクシオンとアイム・ライアードの操縦しているアリエティス。そして、謎の男が忽然と姿を消してしまった。

 

『皆、彼女を助けるz『そこのロボット共そこを動くなヨ。』…ッ!?だが、その量の次元獣を相手するのは無理だ!!』

 

次元獣とアヴィ、ZEXIS達のみの状態だが、アヴィの操るアヴィエスレルムの周りには数十を超える次元獣が蠢いていた。

 

『この程度、アタシ()には問題無イ。お前達を巻き込む可能性があるル。だかラ、そこを動くナ。』

 

そして、彼女(アヴィ)の力の片鱗を彼らは目の当たりにする。

 

『この炎に、耐えられるかイ(シオニーちゃんを助けに行くんだ!雑魚共が俺の邪魔をするんじゃねぇ!今日の俺は、激おこぷんぷん丸だ!!手加減も容赦もしねぇ!!)』

 

<ドドドドドドドドドドドドドド!!>

その機体を中心に次々と炎の弾が打ち出され、

 

『ま、マジかよ!?』

『圧倒的じゃないか!!』

『おぉ!これなら、俺のグレン団に入れても問題なさそうだぜ!!』

『あ、兄貴!?』

 

次元獣達を炎の雨であっという間に蹂躙しつくした。

 

アタシ()の名はアヴィ。シオニーを助け出す為、お前達と同行したイ。」

 

そしてこの日、正史(第2次スパロボZ)では消失したリモネシアだが、アヴィがこの世界に紛れたお陰で正史とは別の結末へ導かれて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

ZEXISの新しいメンバー元秘書のアヴィ=ルー。別の世界でラスボスをしていたことを知っているのは、本人だけ。

 

「お茶ヲ、お持ちしましタ。」

「ちょ、アヴィさん!私がやりますから!?」

「シオニーの所デ、鍛えたのニ…」

 

彼の目指すところは、シオニーの奪還とリモネシアの復興。それ以外は邪魔するものを容赦なく、無慈悲に蹂躙して行く。

 

 

 

『さァ、もっと、もっと、力をだしなヨ…でないと、みんな死んでしまうヨ?(ハッハッハー!シオニーちゃんを取り戻す為なら、悪魔を嬲り殺し、神をズタズタに引き裂いてやるぜ!!)』

 

 

 

そして、二人は再び会えるのだろうか!?

 

 

主人公

名前:アヴィ=ルー(本名■■■■)

性別:女性(厳密には不明、元男)

血液型:不明

趣味:機械いじり

好きなもの:食べ物全般

嫌いなもの:シオニーの(教育という名の)拳骨

身体能力:健康な東方不敗を圧倒する

 

元男性サラリーマンでリモネシアの海岸にポツンと立っていた時に、シオニーに声を掛けられ今に至る。言葉は問題なく話せたが、この世界の常識や知識が全くなく、それを不憫に感じた彼女が教育を行い秘書(笑)が出来るまで鍛え上げられた。

 

国の仕事で忙しいのに、自分に色々世話を焼いてくれたシオニーに恩義を持っている。彼女のために世界各国を回り、訪問するとき危険ではないか下調べをしていた時、無自覚に様々な事件や事故を解決していっていた。

 

アヴィエスレルム機体性能

 

空S 陸S 海S 宇S

タイプ 空 陸 海 宇

サイズ LL(2L)

HP:43,000 EN:1,200

装甲:3,500 運動性:350 移動:12

 

武器名

ファイヤーカノン

スラッシュネイル

オメガクラッシュ

ギガフレア

カオスイリュージョン

 

BGM:狂った飢餓戦士

 



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2話『迷妄宇宙』

続いた!?
1、2話とも修正追記しました。


 

 

 

某日バードス島

 

「「申し訳ありません、Dr,ヘル。」」

「頭を上げよあしゅらよ。儂もいまだに信じれんのだ。お前が…

 

 

 

『『ゼウス!ゼウス!!オリンポスの裏切り者ぉぉぉ!!』』

<ガン!ガン!ガキン!!>

 

此処はもう一つの日本にある熱海。そこに突然、巨大ロボが出現しそれを迎え撃つ巨大ロボも出てきて大混乱。

 

巨大ロボを圧倒していた黒いロボット、マジンガーZがこのまま敵のロボ達を倒し勝利すると思われたが、()()を爆走してきたファイt…オホン。あしゅら男爵に圧倒されてしまっている。

 

『『ふっ!ふっ!ふっ!!』』

<ガン!ガン!ガン!!>

 

人対巨大ロボと云う事を全く思わせないあしゅら男爵の猛撃…

 

『『おおおおぉぉ……ッ!?』』

<バッ!!>

 

が突然止まり、驚異の跳躍力であしゅら男爵は、マジンガーZのマウントから離れていった。

 

『い、一体どうして…』

<ズアァァァ!!>

 

困惑する兜甲児の目の前に黄色い閃光が通過した。そう、先ほどまであしゅら男爵がマジンガーZに猛攻を掛けていた場所だ。

 

『『何奴!?』』

 

警戒を強めるあしゅら男爵の、

 

『…貴様に名乗る名は無イ!(裏声)(声で(アタシ)って特定されたラ、シオニーちゃんに迷惑が掛かるからナ。んデ、ついでに喰らえ狼雅(ろうガ)!!)』

『『!!??』』

 

目の前に突如現れたその者は、茶色い頭巾で顔を隠し、マントをはためかせながら現れた乱入者。

 

間髪入れずに右手に発生させた青白いエネルギーの球体をあしゅら男爵の腹部へ押し当てた!!

 

『『ガハァ!?』』

『マジンガーZ!今のうちニ、体制を立て直セ!!(裏声)』

『わ、分かった!!(…助かったが、何でこのロボットの()()を知っているんだコイツは?)』

 

そして、立て直したマジンガーZや応戦に駆け付けたスーパーロボット達の活躍により、彼らはあしゅら男爵達を何とか撤退させることが出来たのだった。

 

…しあし、謎の乱入者は忽然と姿を消してしまっていた為、正体や目的は誰にも分からなかった。

 

 

 

…隙を付かれたとは云え、遅れを取るとは。」

『『…返す言葉もございません。』』

「もうよい。今後、彼の者が我らの障害になる事は明白。奴は見つけ次第、マジンガーZと共に最優先で殲滅せよ!!」

『『はは!!(しかし、この私を退けた奴は一体…)』』

 

 

 

別の日某所

 

謎の飛行物体が現れたとの連絡を受け、クラッシャー隊が向かった先にはギシン星人の侵略機が集まっており、クラッシャー隊は囲まれ窮地に陥っていた。

 

そして、隊員の一人タケルは、単身小型の3号機で突貫。しかし、簡単に撃墜されてしまったが、謎の声に導かれ謎のロボ(ガイヤー)により助けられ、この窮地に立ち向かう戦い力を手に入れたのだった。

 

「クソッ!敵の数が多すぎる!!」

「隊長!右舷前方に敵!!」

『み、皆ぁー!!(このロボで戦えるようになったのに!この距離じゃ間に合わない!!)』

 

だが、多勢に無勢。1機戦力が増えたところで囲まれてしまえばハチの巣は必須。今のままでは、味方のスーパーロボット達が来る前に撃墜されてしまうのが関の山…

 

だった。

 

「フン!!」

<ガギン!!>

 

「…は?」

 

それは、誰が発した言葉か分からない。

 

「ヌン!!」

<ベキン!!>

 

「ハァァァァ!!」

<グシャ!!>

 

敵味方皆、目の前で行われている事が理解できなかった。

 

茶色い頭巾で顔を隠し、マントをはためかせながら現れた乱入者が、

 

「う、嘘だろ!?」

「わ、私は何を見てるの!?」

「…奴が、以前報告のあった者か?(小声)」

『す、凄い!!』

 

()()で敵戦闘機の羽を次々とへし折っているのである。

 

『待たせたな!クラッシャー隊!!』

 

そこへ、ダイ・ガードに搭乗している赤木からクラッシャー隊へ通信が入り、味方のスーパーロボット達が到着したのだった。

 

「…後ハ、大丈夫だろウ。(小声)」

 

そして、正体不明の乱入者は忽然とその場から消えていた。

 

 

 

…現在、その正体をあらわにした彼女(?)アヴィ=ルーは…

 

「ガンダム系は後だ、後!!特機揃いのスーパーロボット系の装甲を早く修理しろ!!」

「班長!手が足りません!!」

「泣き言言うな!俺たちメカニックが音を上げちまったら、どれだけの一般市民が傷つくと思ってんだ!手と頭を動かし続けろ!!」

「ザンボット3並びにダイ・ガード、ザブングル・ボトムズの修理完了!マジンガーZやゲッターロボハ、搭乗者とその関係者に任せてましタ。次はどこへ行けばいいですカ、アストナージ班長?」

「ほら見ろ、新人!こう云う奴が使える奴ってんだ!えっと次はっと…って、()()()さんあんた何やってんですか!?」

「エ?何っテ、機体の整備だガ?」

 

ZEXISの戦艦にある格納庫で、アストナージ率いるメカニック達とロボットの修理に励んでいた。

 

「いやいやいやいやいや!貴女にそこまでして頂くようなことはないんですよ!!(協力関係って話だけど、素手で敵機を蹂躙する人にこんな事させてブライト艦長になんて言われるか…)」

「でモ、手足りないんでしょウ?」

「そうですけど!~~~っ!あぁ、もうどうにでもなれ!アヴィさんは第2格納庫のヴァルキリーから点検整備をやってください!後、新人メカニック二人連れてってください!報告・連絡及び貴女の技術を学ばせる為の人員です!!」

「了解しタ。じゃ二人とモ、本日ハ…オネシャス!」

「「お、お願いします!?」」

 

そして始まるメカニック二人の地獄の1日。

 

「特機以外の構造は大体ガンダム系とヴァルキリーのような戦闘機が基本ダ!良く手順を覚えておケ!!」

「「はい!」」

「各電子機器の配線ハ、電源を落として電極が通っているか確認かラ!替えが効ク部品ハ、素早く交換。この損傷した機体の装甲部分ハ…大型機器で取り外シ、スペアの装甲と直ぐに取り換えル!!」

「「は、はい!!」」

「次の機体ハ比較的簡単だかラ、貴方がやってみテ。」

「わ、分かりました!まずは、配線の確認から。こなってるから…こ、こうですか?」

「違うし遅イ!こう云うのハ、実践あるのみダ!今週中ニ、貴方達を半人前ぐらいに育てるゾ!!」

「「ひぃー!?」」

 

本当に一週間で半人前の技量を叩き込んだアヴィ。その後技術を叩き込まれたメカニックは口をそろえて「アヴィさんのスパルタに比べれば、毎日がぬるま湯に感じますよ。」と目には生気が無く、どこか遠くを見ながら言っていた。

 

シオニーちゃんがくそ野郎共に攫われて少し経ったけど、無事かな?拷問や監禁なんてされてないよな?もし拷問なんてされてから、地獄すら生ぬるい。殺さない程度の加減で、生きていることを後悔させてやる。

 

 

 

 

 

「ア、 ごヒ…じゃなかっタ五飛(ウーフェイ)じゃン。」

「ん?…貴様は、確かシオニーの秘書だったな。」

「大丈夫?洗脳されてなイ?」

「そう簡単に洗脳されてたまるか!!」

「でモ、確認(小声)。ズール皇帝は正義?」

「そんな訳あるかぁ!奴は悪だ!!」

「ン、大丈夫だナ。」

 

「…いったい何だったんだ?」

 

いまだ彼女(?)アヴィはシオニーを助け出せていない。再開できる日はまだ先である。

 

「くしゅん…アヴィ、無事でいてね。私は此処でやれる事をやって脱出するから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、何故お前が生きている!?」

「あの時、確かに倒したはずだ!!」

 

「…」

 

「…お前は、何故そちら側にいる?」

「そうだ!あんなにそいつを()だと言ってたじゃないか!!」

 

黒いマントを宇宙空間で(なび)かせその()は佇んでいた。そして、

 

「(この)()()()()()こそが()()だ!」

 

その存在を()と断じた男は、

 

「(この)ズール皇帝に逆らうような悪は俺が倒す!」

 

かつての仲間と対峙する!?

 

「…何でこうなっタ!?」

 



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