最強ギルドの黒猫達 (旭姫)
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プロローグ

あの日から2年が経ち、俺達は75層の攻略を始めようとしている。

 

……そう、全ての始まりはあの日だった。

 

――――――――――――――

 

キリトside

 

『――私達はいつでも、一緒だよ。…いつか、迎えに来てね。』

 

『ああ。もちろん迎えにいくよ、―。』

 

またあの夢をみた。

 

「お兄ちゃん、行ってくるね。」

 

もうすぐ、一時になる。

 

そう、この時から全ては始まった。

 

ナーヴギアをかぶって一時丁度にログインする。

 

和人「リンクスタート!!」

 

『welcome to sword art online』

 

そんな表示が出されて、桐ケ谷和人ことキリトは自身の意識を現実世界から仮想世界へと移した。

 

―――――――――――

sword art online(ソードアートオンライン)〉通称SAO

 

天才量子力学者である茅場晶彦によって作られたゲームで魔法無しの剣一本を持って敵と戦うVRMMO作品史上最高傑作とも言われたゲームで、1000人で行われたβテストでの修正点を治し、製品版として発売を10000本に限って販売されたゲームである。

 

このゲームの作成者である茅場晶彦はこのゲームのことをこう記した。

 

『これはゲームであっても遊びじゃない。』

 

この言葉が後に最高から最悪へと落とすこととなるとある事件への告知であることは茅場晶彦以外には誰一人として知ることは無かった。

 

―――――――――――

 

「戻ってきたんだ……この世界に。」

 

桐ケ谷和人改めキリトは元βテスターであり最初の方は理解していた。

 

彼は路地裏のとある場所にある穴場チックな武器屋に向かうために走っていた。

 

「ちょっ、そこの兄ちゃん。」

 

キリト「お、俺か?」

 

「そうだよ、お前βテスターだろ。だから俺に序盤のコツを教えてくれないか?」

 

キリト「べ、別に構わないさ」

 

「ありがとう、俺はクラインって言うんだ。よろしく頼む」

 

キリト「キリトだ。」(キリッ

 

「あの~、僕達もいいですか?」

 

キリト「構わないが、君達は?」

 

「あ、僕達は現実世界じゃ仲が良くてさ、SAOにはみんなで来たんだ。…あと、俺の名前はケイタだ。で、俺の横にいるのが、親友の、ダッカー、ササマル、テツオ、そしてうちの紅一点サチだ。」

 

キリト「俺は、キリトだ。…そして、こっちが、クラインだ。よろしくな。」

 

「「「「「「よろしく~!!」」」」」」

 

キリト「じゃあ、みんな着いてきてくれ。いい武器屋があるんだ。」

 

キリトはみんなをつれて、とある武器屋にきた。そこで、キリトは剣、クラインは曲刀、サチは槍、ケイタは両手根、テツオはメイスと盾、ササマルは槍、ダッカーは短剣をそれぞれ選んで始まりの町の外に出た。

 

キリト「いいか、技を放つときはモーションを意識するんだ。」

 

クライン「も、モーション?」

 

キリト「モーションってのは、技を放つ構えを取ると、システムがそれを検知してアシストしてくれるんだ。だから、」

 

キリトはその辺に転がっている石を持って、フレンジーボアに当てる。

 

キリト「システムが検知したら後は勝手にやってくれるからな。まずは、やってみろ。」

 

クライン「モーション、モーション。うりゃー!!」

 

クラインは曲刀スキルの《リーパー》でフレンジーボアを倒した。

 

キリト「敵の撃破おめでとう。…まぁ、こいつは雑魚敵なんだけどね。」

 

クライン「な、俺は、てっきり中ボスかと…。」

 

キリト「んな訳あるか。向こうをみてみろよ。」

 

キリトの指差した方では、ケイタ達仲良し組が仲良く敵を刈っていた。

 

キリト「よし、一旦休憩しよう。」

 

そして、その後、17:00までで全員がレベル3まで上がったところでそれぞれが、一回抜けようと言う話になった。

 

クライン「にしても、ここは綺麗だな。」

 

キリト「だな。」

 

クライン「なぁ、お前ら。この後俺のダチと合流するんだが、フレンドにならないか?」

 

ケイタ「僕は構わないよ。」

 

クライン「ありがとな。…さて、そろそろ抜けるわ。俺、5時半にピザをとってんだ。」

 

キリト「準備万端だな。」

 

クライン「おうよ…。じゃあ、またな。」

 

クラインは右手を操作して、ログアウトした。

 

否、しようとした。

 

クライン「あれ?ログアウトボタンが無いぞ。」

 

キリト「は?そんなことは無いだろ?」

 

ダッカー「たしかにないな。」

 

キリトは自分のメニューを開いて確認した。

 

だが、

 

キリト「なんだと、ログアウトボタンが無い…。」

 

クライン「だろ?じゃあ、これはシステムのバグか?」

 

ケイタ「バグだったら大変なことになるよ。」

 

キリト「ああ。ログアウトボタンが無くなるなんて今後のゲーム運営に関わる大失態だぞ。」

 

ケイタ「普通は、このまま強制ログアウトを行う筈なんだけどな。」

 

すると、辺りに鐘の音が鳴り響く。

 

キリト「なんだ、この音。それに、体が光って。」

 

キリト達の体が光り輝くと、転移のモーションが起こった。

 

キリト達が目を開けると、そこは始まりの町の転移門前だった。

 

キリト「なんでこんなところに…。」

 

サチ「キリト、皆、あれをみて。」

 

サチが指を指した方をみると、〈system announcement〉と赤く書かれたものが空一面に広がった。

 

そこから出てきたのは大きなマントを被った男だった。

 

『諸君、私の世界へようこそ。』

 




次回は茅場の演説からです。


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悪夢の始まり

『諸君、私の世界へようこそ。』

 

真っ赤な空から落ちてきた大男のその言葉の理解を出来たものはほとんどいないだろう。

 

『私の名前は茅場晶彦。今や、この世界を操作できるただ一人の人間だ。』

 

『諸君は、既にメニューからログアウトボタンが消えているのに気付いているだろう。これはシステムのバグでなく、ソードアートオンライン本来の仕様である。……繰り返すが、これは本来の仕様である。』

 

「なっ、」

 

『もし、諸君のHPが0になったり、外部の人間による、ナーヴギアの停止もしくは破壊を試みられた場合

 

――ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる』

 

茅場が現実世界のニュース記事をメニューから外に表示させた。

 

『より具体的には、10分間の外部電源切断、2時間のネットワーク回線切断、ナーヴギア本体の解除。または、分解と破壊の試み、以上のいずれかの条件により。脳破壊シークエンスが実行される。この条件は、すでに外部世界では当局及びマスコミを通して告知されている。ちなみに現時点で、プレイヤーの家族友人等が警告を無視してナーヴギアの強制徐装を試みた結果が少なからずあり、その結果

 

――213名が残念ながらアインクラッド及び、現実世界からも永久退場している。』

 

「う、嘘つけ。そんなの出来るわけ無いだろ……なぁ、お前ら。」

 

「いや、ナーヴギアなら可能だ。」

 

「ナーヴギアは顔を完全に覆ってるんだ。だから、電子レンジで温めように脳を焼ききることが出来る。」

 

「それに、ナーヴギアの質量の三割はバッテリーの重さだ。」

 

『諸君が現実(あちら側)に置いてきた肉体を心配する必要はない。現在、テレビ・ラジオをはじめとするネットメディア等でこの状況を死者が出ていることも含め、繰り返し報道している。諸君のナーヴギアが強制的に解除される心配はない。今後、諸君の身体は二時間の回線切断猶予時間のうちに病院、その他の施設へと搬送され、厳重な介護体勢の元に置かれるはずだ。……だから、現実の肉体は心配せず、安心してゲームに取り組んでほしい。』

 

「こんな状況で出来ると思っているのか!?……こんないつ死ぬかもわからないのにゲームなんて……。」

 

『しかし、十分に留意してもらいたい。諸君にとって、《ソードアート・オンライン》は、すでにただのゲームではない。言うなればもう一つの現実というべき存在だ。

――今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君のアバターは消滅し、同時に……ナーヴギアが諸君らの脳を破壊する。』

 

記事をしまうと、今度はソードアートオンラインの舞台浮遊城アインクラッドの全体図を出した。

 

『諸君がこの世界から脱出する方法はただ一つ。全百層からなるこの城の頂に至ることだ。』

 

「なっ、βじゃろくに上がれなかったんだろ!!」

 

『最後に、諸君らに私からのプレゼントを差し上げよう。』

 

メニュー画面のアイテム欄には〈手鏡〉のアイテムがあった。

 

「うわっ!」

 

手鏡をオブジェクト化して鏡を覗くと、体が光のエフェクトに包まれた。

 

やがて、光が収まり、もう一度鏡を確認すると、現実世界での顔になっていた。

 

横でも、クラインやサチ、ケイタ達の見た目が変わっていった。

 

「お前ら誰だ……!?」

 

「お前こそ誰だよ。……もしかして、お前がキリトか?…て、何で固まってんだ?」

 

「サチもどうしたんだ?」

 

彼らのグループの中で何故かキリトとサチが見つめあって固まっていた。

 

『これで、この世界も諸君らの“現実”になった。では、これで、ソードアートオンラインのチュートリアルを終了する。諸君らの健闘を祈る。』

 

――――――――――――――――

 

茅場の(殺害予告)が終わり、多くのプレイヤーの心に大きな傷がつくなか、キリトは一緒にいたメンバーを集めて路地裏に来ていた。

 

キリト「俺の予想だが、この後はこの町や周辺は人でごった返しになるだろう。だから、一足早くこの町から出た方がいい。……それで、俺は直ぐにでも出発するつもりだが、お前らはどうする?」

 

クライン「俺は……やっぱりダチのことをおいていくことは出来ない。…これでも前のゲームじゃギルドの頭張ってたんだ。…お前に教えてもらったやつで頑張っていき延びて見せるさ。」

 

キリト「クライン……。」

 

ケイタ「僕達もクラインの所にお世話になるよ。……ただ、キリト。サチを連れていってくれないか?」

 

サチ「ケイタ?」

 

ケイタ「サチにはキリトを支えてもらいたいんだ。……僕達はギルドを作るつもりでいるし、サチもキリトも入ってもらわないと行けない。だから、僕達はクライン達と一緒に行く。……そして、絶対に追い付くからな。」

 

キリト「ケイタ…。それはお前達皆の気持ちか?」

 

ケイタ「もちろんだ。……サチ、キリトを頼む。…そして、また会おう。」

 

サチ「わかった。…ケイタ達も、クラインさんも元気でね。」

 

キリト「行こうか、サチ。」

 

サチ「うん。」

 

クライン「やい、キリト~!!お前、なかなかいい顔してるじゃないか。俺は今のお前の方が好きだぜ。」

 

キリト「そっちこそ、その野武士面よく似合ってるぜ。」

 

クライン「またな、キリト。サチもキリトのこと頼んだぜ。」

 

キリト「またな、クライン。」

 

サチ「クラインさん、また会いましょう。」

 

町を出た2人は次の町に向けて走り出した。

 




サチが槍なので槍スキルのソードスキルとその技の熟練度など知っていることがあれば感想欄で教えていただけると幸いです。

次回は1層攻略会議の所です。

基本的に、アニメでやっていた範囲をやるつもりですので、原作にしかないところの中でやってほしいものがあったら感想欄でお願いします。

では、また次回。


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第一層攻略会議

SAOの映画を見たので、続き始めたくなりました

役1年半ぶりの投稿

ちなみにミトは出ません


SAOという名のデスゲームが始まって一ヶ月がたった。

 

既に、死亡者は2000人を超え、アルゴの調べによればそのほとんどがベータテスターだったそうだ。

 

実際に、キリトもサチもプレイヤーの〝死〟を目の前で見ている。

 

そして、二ヶ月がたってもまだ、第一層は攻略されていない。

 

少し、落ち着いた頃に、トールバーナーの街にて第一層攻略会議が行われると、アルゴを経由してプレイヤーたちに通達された。

 

 

サチ「ねぇキリト。」

 

キリト「何?」

 

サチ「私たちは死なないよね?」

 

キリト「死なないよ。俺が死なせない。」

 

会場にいくと、既に多くのプレイヤーが集まっていた。

 

キリトとサチがその席に座ると、しばらくして召集をかけた本人がでてきた。

 

「遅れてすまないが、とりあえず始めよう。俺の名前はデイアベル。職業は気持ち的にナイトやってまーす!」

 

周りからは「本当は勇者って言いたいんだろ!」だとか「ジョブシステムなんてねぇよ!」といった声が上がるくらいには、気楽な状態になっている

 

「さて、じゃあ本題に入ろう。今回皆に集まって貰ったのは他でもない。昨日、俺たちのパーティーはボス部屋を発見した。」

 

場の空気が段々と静かになっていく

 

「ここまで2ヶ月あったけど、やっと見付けた突破口だ。僕達はこれに勝って、始まりの町にいる人達に希望を見せようではないか!!」

 

「「「「「うぉぉぉ!!」」」」」

 

ディアベルの演説は、攻略に参加するプレイヤー達にやる気を与えるのに充分だった

 

「じゃあ、まずはボスと戦うために6人組を作ってくれないか?」

 

キリト「えっ!?」

 

サチ「私達、2人だけど。あ、彼処に1人いるよ」

 

キリト「誘ってみるか…」

 

キリトはサチを連れて、あぶれているフードを被ったプレイヤーの元へと向かった

 

キリト「なぁ、君もあぶれたのか?」

 

「違う。皆仲いい人だったみたいだから遠慮してたわ。」

 

サチ「ねぇ、なら私達と組まない?」

 

「なら、私達もご一緒させていただけませんか?」

 

2人がフードを被ったプレイヤーを誘っていると、同じくあぶれたと思われる2人組の少女が向かって来た

 

キリト「構わないよ。」

 

キリトは3人にパーティー招待コードを送った

 

3人が了承すると、キリトの目線の左上に3つのHPバーが現れた

 

それぞれ、〈Ran〉〈Yuuki〉〈Asuna〉と表示されていた

 

すると、サチが2人組の少女の正体を知っていたのか、驚いていた

 

サチ「もしかして…」

 

「そうですよ、サチ。ケイタ達から聞いていましたが、こんなところで会えるとは思いませんでした。」

 

キリト「そろそろ周りも組み終えた頃だろう。話は後でにしてくれ」

 

キリトは話している女子3名を静かにさせると座った

 

「さて、全員組み終わったかな?じゃあそろそろ説明に…」

 

「ちょい待てや、ナイトはん!!」

 

突如ディアベルの指示は違う人から掻き消された

 

出てきたのはサボテン頭の男性プレイヤーだった

 

「君は?」

 

「ワイはキバオウ言うもんや。攻略に出る前に、言わなアカンことがある」

 

キバオウは観衆達に指を指した

 

「この中に今まで死んでいった2000人に謝らなアカンやつがおる筈や!」

 

「キバオウさん…それは元βテスターのことかな?」

 

「せや。奴らβ上がりどもはこんクソゲームが始まったその日にビギナーを見捨てて消えよった。ウマい狩り場を独り占めして、ジブンらだけ強うなって、その後もずーっと知らんぷりや!」

 

「こんなかにもおる筈やで!そいつらに土下座させて溜め込んだ金やアイテムを吐き出してもらわな、パーティーメンバーとして命は預けられへんし、預かろうとも思わん。」

 

キバオウの主張は確かに間違っていない。しかし、死んだ2000人の多くはビギナーではなく元βテスター達だ。

 

この2ヶ月、キリトはβテストの知識があまり通用しないことを身をもって実感している

 

そもそも、βテストの内容そのまんま製品版で使うものなど滅多に無いのだ。無論このSAOも例外ではない。

 

敵mobの出現率やクエストの難易度、罠の数、製品版で新登場のクエスト、等々考えれば考えるほど違いは出てくる。

 

しかし、ビギナーはそんな事実を知らない。

 

だからこういった勘違いをする人は多い

 

キリトが自分の頭の中で瞑想していると、キバオウの方でも変化があった

 

突如声を出したのはスキンヘッドで高身長の大男だった

 

「発言いいか?俺の名前はエギルだ。」

 

「な、なんや」

 

「キバオウさん。あんたが言いたいことはつまり、元βテスターが見捨てたからビギナーがたくさん死んだ。こう言いたいわけだな?」

 

「そ、そうや。それがなんや」

 

「金や装備はともかく情報はあった筈だぞ。」

 

エギルはポケットからとある冊子を取り出した

 

「キバオウさん。あんたもこれ貰ったろ?」

 

「もろたで」

 

「これは俺達が来る頃には道具屋で無料配布されていた。マップのデータやクエスト情報、敵mobの出現情報だとかが詳細に記されている。おかしいと思わないか?」

 

「だからなんやというんや!!」

 

「つまり、これを作ったのはその元βテスターだ。」

 

キバオウはその言葉で押し黙った。

 

「いいか、情報はあったんだ。情報は誰でも手に入ったのに、たくさんのプレイヤーが死んだ。その失態を踏まえて俺達はどうボスに挑めばいいのか、それがこの場で議論されると俺は思っていたのだがな」

 

「うん。僕も同意見だ。確かにキバオウさんの言うビギナーを見捨てた元βテスターがいたかもしれない。でも、こうして情報を提供してくれる善良なプレイヤー達もいるんだ。だから今は彼等の力も借りるべきだと思う」

 

「…」

 

今まで黙って2人の会話を聞いていたディアベルが話を終わらせたことでキバオウとエギルは元の場所に戻っていった

 

「さて、そのガイドブックの最新版がつい先程公開された」

 

「内容は第一層ボスの情報だ。名前は《Ilfang the Kobolt Road》、武器は斧とバックラー、4段あるHPバーが3つ減ると武器をタルワールに持ち替える。そして、取り巻きに《Luin Kobolt Sencinel》という取り巻きが4体ごとに出現する。」

 

「しかし、みんなにも注意してもらいたいが、これを出しているプレイヤー曰く、『情報はβテスト時のものであり、製品版となった場合多少変わっている可能性がある。』そうだ。みんなもそこは心に刻んでいてほしい。では、翌日の為のチーム編成を行う」

 

それからは隊に分かれて本命を叩く部隊、取り巻きを引きつける部隊に別れた

 

ちなみに、キリト達はE隊で取り巻きを引きつける部隊になった

 

「さて、じゃあ攻略会議も終えたので、当日の連絡だ。明日朝10時に迷宮区の前に集合だ。解散!!」




改めてお久しぶりです。

今回、健康体な紺野姉妹の登場です

ちなみに、ランさんは元βテスターです

今回、アンケートを用意しました

内容はディアベルを殺すか否かです。

投票よろしくお願いします

プログレッシブの所(二層とか)には入りませんので、ご注意ください

さらに言うと、月夜の黒猫団の回が原作ではありましたが、内容が大きく変わります

一層終了後に、キャラ設定を投稿します

ではまた次回


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最初のボス

攻略会議も終わった夕方頃

 

翌日の攻略の前の前夜祭のようなものが行われた

 

真ん中の噴水の前では、キバオウとディアベルが腕を組ながらエールを交わしていた

 

そして、フードを被ったプレイヤー《Asuna》は賑わいから離れたところに座って黒パンを噛っていた

 

黒パンはとても堅く、味もそんなにしないものなのだが、この1層内では値段的な理由で重宝されている

 

そんなアスナの元にキリト達がやって来た

 

キリト「それ旨いよな。」

 

「この黒パンのどこが美味しいのよ」

 

サチ「工夫はしてるよ。」

 

サチがメニューバーを操作すると一見普通そうな壺を取り出した

 

キリト「その壺に触れてみてくれ」

 

アスナがその指示にしたがって壺に触れた

 

壺に触れると、小さな球体がその手につく

 

キリト「その手で黒パンをなぞってみてくれ」

 

黒パンをなぞると、黄色く甘い匂いのクリームが表れた

 

それを疑いつつも食べると、その美味しさにアスナの気分が(一時的に)上がった

 

キリト「このクリームは1つ前の町で受けられる〈逆襲の雌牛〉というクエストの報酬なんだよ。もし気になるなら教えるよ。」

 

「いい。私はこれを食べるためにいる訳じゃない。」

 

キリト「じゃあなんのために?」

 

「私が、私でいるため。始まりの町で燻るくらいなら、戦って死のうと思うの。」

 

キリト「明日はやめてくれ。俺はどんな理由であれパーティーメンバーに目の前で死なれるのは困るからさ。」

 

サチ「じゃあ明日の作戦会議をしようよ。」

 

キリト「そうだな。ユウキとランへの連絡は任せた」

 

サチ「任せて」

 

それから数分もしない内に2人はやって来た

 

キリト「2人とも速いな。」

 

ユウキ「作戦会議って言われたら来ないわけにはいかないからね。」

 

ラン「ところでキリト。場所はどうするのですか?」

 

キリト「俺達の泊まっている所でいいだろう。彼処なら盗み聞きされることはないし、あの場所を知っているのは俺ら以外だと1人しかいないしな。」

 

サチ「キリトは色々知ってるよね。牛乳飲み放題、INNの看板のかかっているホテルよりも少し高いけど、お風呂付きだから」

 

ラン「ち、ちょっと待ってください!?私も元βテスターですけど、お風呂付きの民泊なんて聞いたこと無いですよ!?」

 

「お風呂…!?」

 

アスナがキリトの襟を掴む

 

キリト「な、なんだよ」

 

「今何て言った?」

 

キリト「牛乳飲み放題?」

 

「その後」

 

キリト「お風呂付き」

 

「…使わして。」

 

キリト「?」

 

「お風呂、使わせて!」

 

キリト「わ、わかった。とりあえず行こうか。」

 

5人はキリトの案内で、キリト達の使っている宿屋へと向かった

 

ラン「1層にこんなところがあるなんて…知らなかった…」

 

キリト「まぁここはたまたま見付けたってだけなんだよね。その唯一知ってる人にも正規版で見付けてから教えたし」

 

ユウキ「本当に物知りなんだね。それにしてもお風呂なんて久しぶりだよ」

 

キリト「俺は最後でいいから先に皆で済ましてきてよ。」

 

計5人がお風呂を済ませると、翌日の話し合いをしていた

 

キリト「俺達の今回の目的はボスの取り巻きである《Luin kobolt Sentinel(ルイン・コボルト・センチネル)》をボスに近づけさせないことで、可能なら撃破だ。まずは俺とランで敵を引き付けるから〝スイッチ〟して3人が攻撃してくれ。」

 

「スイッチ?」

 

サチ「君、MMOはSAOが初めてなんだね。じゃあキリト、私教えてくるね。」

 

「え、ちょ、ちょっと」

 

サチはアスナを連れて部屋を出ていった

 

それからしばらくして戻ってきた2人を含めて5人になった時に、アスナが何故自分の名前がわかったのかと言う疑問から全員で自己紹介したりして、翌日を迎えた

 

キリト達5人はボス部屋まで作戦を立てながら歩いていた

 

前方には他のプレイヤー達が仲良く話しながら歩いていた

 

アスナ「どうして、こう呑気なのよ…」

 

ユウキ「まるで遠足みたいだね。」

 

アスナ「もしこれがファンタジーの世界で、ボス級のモンスターと戦う場面になったらこう言う感じで遠足みたいな空気感で攻略に向かうのかな?」

 

キリト「そうなんじゃ無いかな。なにせ、その人達はモンスターを倒すのを仕事にしているんなら、慣れてるはずだし」

 

アスナ「でも怖く無いのかしら?」

 

キリト「怖いだろうな。でも、彼らにはもっと怖いことがあるんだよ。」

 

サチ「怖いもの?」

 

キリト「最前線に乗り遅れることさ。自分で進めるのは少し怖い、でも誰かがクリアするのはそれはそれで嫌だ。って感じだ。」

 

アスナ「それって、偏差値70だとかテストで学年上位5人をキープするとか、そう言うこと?」

 

((((……))))

 

キリト「ま、まぁそう言うことだな。(偏差値って、もしかしてアスナは年上か?)」

 

そんなわけで話しながら進んでいると、ついにボス部屋の前までやってきた

 

ボスの部屋の前は大広間のようになっていて、ボスの部屋は、豪華な装飾が施された他とは違う大きな扉によって区切られている

 

そして、ボスはその区切られた扉より外には出ない

 

攻略組の面々はそれぞれ装備を確認して、全員が終わったタイミングで前に立っていたディアベルが手を叩いた

 

「注目!これからボス部屋だ。ここまで2ヶ月、色々あったがここからが本番だ。俺から言えることは1つ。『勝とうぜ!』」

 

「「「「「「「うおぉぉぉぉ!!!!」」」」」」」

 

「突撃!!」

 

扉を開け、武器を構えて突入した

 

全員が入り終わったタイミングで、薄暗い部屋が明るくなり、反対側に大きな玉座とそれに座る第一層のボスモンスター《Ilfang The Kobolt Lord(イルファング・ザ・コボルトロード)》が姿を表した

 

 





アンケートは次回投稿で締め切ります。

ではまた次回


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【最初の王】《Ilfang the Kobolt Lord(イルファング・ザ・コボルトロード)

なんと、ディアベルはんは、生存します!!




玉座に座っている第一層ボス《イルファング・ザ・コボルトロード》はβテストの時よりも身体は大きく、威圧感もβの時の2倍以上あった

 

「戦闘開始!!」

 

ディアベルの合図で攻略組のメンバーは動き出した

 

今回は7つのグループに別れていてキリト達F隊とキバオウ率いるE隊、そしてG隊の3グループが取り巻きを、ディアベル率いるダメージディーラーを引き受けるA隊とC隊、エギル率いるガードを引き受けるB隊とD隊の計4グループでボスの相手をするという戦い方だ。

 

キリト達も戦いながらボスの状況を確認する

 

βテストの時は斧とバックラー、そこから4段あるHPバーが3つ無くなるとタルワールに持ち替える

 

まず、HPバーは4段ある、最初の武器は片手斧とバックラー

 

ここまではあっている

 

こういう場では情報を知っていると恐怖感は減る

 

ディアベルの出す的確な指示で攻略組のメンバーは好調な滑り出しだった

 

さらにHPバーが1段減ると、取り巻きの《ルイン・コボルト・センチネル》が4体出現する

 

ここも情報通り

 

それからおよそ30分たった頃

 

ついに4本あったHPバーのうち3本が無くなった

 

すると、これまた情報通り、武器を交換するために持っていた片手斧とバックラーを投げた

 

―――情報はここから異なっていた

 

《イルファング・ザ・コボルトロード》が取り出したのは真っ直ぐに伸びた大きな刀――野太刀

 

キリト「(βと違う!)駄目だ!全員後ろに飛べ!!」

 

ボスの持つ野太刀が赤く光る

 

曲刀の派生であり、βではモンスター専用となっていた刀ソードスキル〈旋車〉

 

狙うは、攻略組の要、ディアベル

 

ディアベルは咄嗟に交わしたが、たまたま掠っていたのかHPゲージが赤まで落ちていた

 

そして、このソードスキルの厄介な所は攻撃を受けると一時的に〝スタン〟状態になってしまう点だ。

 

つまり、攻撃を受けたディアベルはスタンを受けて動けなくなってしまっていた

 

そこへ、ボスが別の刀ソードスキル〈浮舟〉を発動する

 

気付けばキリトの足は動き出していた

 

キリト「届けぇぇぇぇ!!」

 

キリトが片手剣ソードスキル〈レイジ・スパイク〉でディアベルの前に向かい、そのままボスの〈浮舟〉に当てた

 

キリトの〈アニール・ブレード〉とボスの〈野太刀〉が交差する

 

その隙にユウキがディアベルを下がらせ回復ポーションを渡す

 

「す、すまない…。リーターである僕がこんな無様を…」

 

ユウキ「死んでないだけマシだよ。それに、リーダーがこんなところでへばってたら駄目だよ。」

 

「そ、そうだな。よし!皆、やはりβテストの時と違っていたようだ。だから足止めはこのまま彼等に任せて一回後退。回復を済まして異常事態に警戒だ!」

 

キリト「後退か…お前達、行けるか?」

 

アスナ「誰に聞いてるのかしら?」

 

サチ「大丈夫」

 

ラン「任せてください」

 

キリト「わかった!ボスは俺達で叩く。手順はセンチネルと同じだ!」

 

「「「了解!!」」」

 

キリトの指示で、どんどんダメージを重ねていく3人

 

途中からユウキも戻ってきて与ダメージが増えていく

 

キリト「このまんまの調子だ!」

 

キリトが片手剣ソードスキル〈バーチカル〉でボスに攻撃をしようとする

 

だが、それはボスが仕組んだフェイントだった

 

サチ「危ない!キリトっ!!」

 

キリト「なっ!?」

 

それに気付いたサチが声を出したが、キリトはボスの刀ソードスキル〈幻月〉を受けて後ろに飛ばされる

 

そして、それはアスナとぶつかって動きを止めた

 

キリト「ってて、すまないアスナ。」

 

そこへ追撃するボス

 

野太刀のソードスキル〈緋扇〉がキリトとアスナを狙う

 

「うらっ!!!」

 

そこへB隊のリーダーにしてキバオウに口を出した男エギルが両手斧ソードスキル〈ワール・ワインド〉で〈緋扇〉を相殺した

 

「いつまでもダメージディーラーにタンクをやらせるわけには行かないからな。回復してくれ」

 

キリト「すまない…」

 

キリトは回復ポーションを飲みながら前でボスと戦っている4人とエギル達に指示を飛ばした

 

すると、最後のHPゲージが半分になった所でボスがよろけた

 

キリト「今だ!全員突撃!囲んでも構わない!!」

 

その言葉に攻略組のメンバー達がボスを囲んでダメージを与えていく

 

2分程たった後に体勢を整え始めた

 

キリト「させるか…お前達、行くぞ!」

 

ボスはソードスキル〈旋車〉を発動させると勢い良く飛び上がる

 

キリトは飛び上がるボスを片手剣ソードスキル〈ソニック・リープ〉でダメージを与えると、地面に落とす

 

そこにランとユウキの〈バーチカル〉と〈ホリゾンタル〉、アスナの〈リニアー〉、サチの〈フェイタル・スラスト〉がダメージを与える

 

再び立ち上がり〈浮舟〉を発動する

 

キリトは〈バーチカル・アーク〉を発動して対抗した

 

キリト「届けぇぇぇぇ!!」

 

〈浮舟〉より先に〈バーチカル・アーク〉が届き、キリトのソードスキルは無事に決まり、ソードスキルが終わると共に、ボス《イルファング・ザ・コボルトロード》の身体は四散した

 




というわけで、ディアベルはん生存√になります

アンケートのご協力感謝いたします

次回は原作とは少し違った入りになります。

では、また次回


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第一層クリア後

ボス《イルファング・ザ・コボルトロード》が四散した場所に大きく〈congratulation!〉と表示され、攻略組のメンバーはそこでようやく自分達が勝ったことを理解した

 

「勝ったぞ!!!」

 

「うぉぉぉ!!」

 

「やったぁぁぁ!!!」

 

皆がドロップアイテムをメニューで見たり、仲間と勝利を祝ったりしていた

 

そして、キリトもラストアタックボーナスを含めたドロップアイテムを確認して仲間たちのもとへと向かった

 

サチ「キリト!!」

 

キリト「お疲れ様、サチ。それに皆も。」

 

ラン「キリトさんもラストアタックおめでとうございます。」

 

ランの言葉を継いだのは、サチでもユウキでもなかった

 

「そうだね。ありがとうキリト君。ボスを倒してくれて」

 

仲間と勝利の余韻に浸っていた筈のディアベルだった

 

キリト「俺はボスを倒したってだけだ。こうやってボスを攻略することが出来たのはディアベルのお陰だよ。」

 

「僕もキリト君と同じ立場だからね。せめて自分だけは皆を導く責任があると思っている。」

 

キリト「ディアベルは本当に勇者になれるかもな。」

 

「ははは、よしてくれよ。僕は騎士だ。勇者なんて器じゃない。」

 

キリト「そんなことはないと思うけどな。まぁ、これからもよろしく頼むよ。」

 

「こちらこそだ。」

 

さらに、もう1人、キリトのもとにやって来た

 

「congratulation。この勝利はあんたのものだな。」

 

キリト「あんたも、彼処で助けてくれたの、感謝する」

 

「ずっと盾役をされたらこっちの面子が丸潰れだからな。それと、俺の名前はエギルだ。」

 

キリト「俺の名前はキリト。これからもよろしくな、エギル。」

 

「キリトか。お前とは長い付き合いになりそうだな。」

 

キリト「奇遇だな。俺もだ」

 

キリトとエギルとディアベルは3人で拳をぶつけた

 

「「「「うぉぉぉぉぉ!!!」」」」

 

キリト「転移門は俺がアクティベートする。」

 

「じゃあ僕は始まりの町の皆に攻略を報告しないとね。」

 

「俺も手伝おう。」

 

キリト「じゃあ、また後で。」

 

―――――――――――――――――――

 

それから数ヶ月経った後、最前線は20層を越えた

 

3層攻略後に誕生した〈ギルド〉という制度によって攻略組の面々の指揮系統が一本化され、攻略のペースが上がった

 

そんなギルドの中でもキバオウ率いる〈アインクラッド解放隊〉―通称〈ALS〉とディアベルのパーティーにいたリンドという男が率いる〈ドラゴンナイツ・ブリゲード〉―通称〈DKB〉の2つのギルドが攻略組を引っ張っていたのである。

 

そして、第一層攻略の功労者であるキリトやディアベルはギルドには参加していない

 

第一層攻略を指揮したことで【英雄】という異名で呼ばれるようになったディアベルはボス攻略を指揮するために2つの2大ギルドに対して中立である必要がある、という理由で

 

一方、一層ラストアタックボーナスである黒のコートを着ていることから【黒の剣士】と呼ばれ、攻略組の面々から一目置かれていたキリトはただ単純にギルドには入らなかった

 

それから1ヶ月、四分の一地点に当たる第二十五層にて〈DKB〉を越えようとした〈ALS〉が攻略に失敗して壊滅

 

キバオウは責任を感じて〈ALS〉のメンバーと共に攻略組から離れた

 

現在は下層で中級プレイヤーの育成や、下層で自暴自棄になったプレイヤーを止めたりと言った治安維持活動を行っているそうだ。

 

〈ALS〉の壊滅による穴は大きく攻略組には大きな打撃であったが、それよりも大きいのは少人数による少数精鋭ギルドやソロプレイヤー達の台頭である

 

例をあげるとするならば、キリトがゲーム開始後すぐに出会ったクラインの率いるギルド〈風林火山〉や、全身を紅い鎧で堅め大きな盾と剣を操るヒースクリフというプレイヤーである

 

特に、ヒースクリフの実力は折り紙付きで盾剣使いの理想とも言える盾剣の使い手であり、その実力は攻略組を引っ張ってきた最古参【黒の剣士】にも匹敵するとも言われている

 

そして、個人組として攻略組を引っ張ってきたディアベルも2大巨頭の崩壊というのもあって攻略を円滑に進めるため、そしてリンドの必死の売り込みもあって〈DKB〉に加入すると同時に、名前を〈ドラゴンナイツ・ブリゲード〉から〈聖龍連合〉と名前を変えてそのギルドマスターになることになった

 

その後、攻略が進み最前線が30を越えたタイミングで攻略組にも変化が起こった

 

個人組で盾剣の理想形と言われ、その実力から【聖騎士】と呼ばれるようになったヒースクリフが個人組の実力者達に声をかけて出来上がった〈血盟騎士団〉―通称〈KoB〉が誕生(キリト達も誘われたが断っていて、唯一アスナのみ加入した)

 

そんなある日、キリト達はケイタからメッセージを受け取った

 

「翌日、第十一層主街区〝タフト〟で待ち合わせ」




第一層攻略が終わりました。

次回、遂に〈月夜の黒猫団〉が結成されます

遂に話が始まります

それと、ソードスキルの知識が原作+アニメしかほとんど無いので、両手槍ソードスキルとか、ユニークスキルだとか内容含め教えていただけるとありがたいです。

では、また次回


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結成!ギルド《月夜の黒猫団》

今作では、《月夜の黒猫団》はメインであり主題に入るギルドですので、原作のように崩壊することはございません。

そのため、この回は原作の代替え回となっております。

それが終わり次第、これに合わせる形で原作準拠となります


昨日受け取ったメッセージに書かれていた通りに第11層主街区〝タフト〟の転移門にたどり着いた

 

キリト達がたどり着いて、少し経つと待ち人は現れた

 

「やぁ、キリト。それに、サチとランとユウキも。」

 

キリト「久しぶりだな、ケイタ」

 

「そうだね。それに、攻略があるのに悪いね。」

 

キリト「いや、攻略も1/3を越えたことだし、少しくらい休んだって問題ないさ。」

 

ユウキ「それよりも!僕達を呼んだってことは!」

 

ラン「完成したのね。」

 

サチ「私達のギルドが。」

 

「その通りさ。とりあえず皆が待っているから、ついてきて」

 

それから一向は他のメンバー達のいる〝タフト〟の宿泊施設へと向かっていた

 

ケイタがその一室を開けると、第一層で別れた友人達が集まっていた

 

「遅いぞ~!ケイタ!」

 

「久しぶりだな、サチ、キリト。」

 

キリト「久しぶりだな。みんな」

 

サチ「久しぶりだね。」

 

「ランとユウキも合流してたんだな。」

 

ラン「ええ。まぁたまたまですよ。」

 

そんな会話をしているとケイタが手を叩いて注目を集めた

 

「はーい!みんな。じゃあみんなに発表したいことがあります。

先日、ギルド作成クエストを達成しました。

そして今日。ギルド参加メンバーが全員揃いました。

というわけで、ついに僕たちのギルドを作りたいと思います!!」

 

ケイタの号令に全員が歓声を上げる

 

「ギルマスは言い出しっぺである僕が。サブマスターはキリトにお願いしたい」

 

キリト「え!?俺!?」

 

「確かに、キリトなら任せられるわ。」

 

「まぁ、頑張れ。」

 

ユウキ「大丈夫、キリトなら出来るよ!」

 

キリト「お前ら…自分がやりたくないからって押し付けてないか?」

 

ギクッ!という擬音が成る程肩を震わせた人が若干名いた

 

キリト「はぁ…わかった。引き受けるよ、その仕事。」

 

「よし、じゃあ経理、つまりこのギルドのお金の管理はランにお願いしたい。」

 

ラン「はぁ…確かに他の人には任せられませんね。わかりました」

 

「じゃあ、ギルド名を決めよう!」

 

それから計8人は色々と案を出しあっていた

 

しかし、なかなか決まらずに時だけが過ぎていった。

 

その時にサチが口を開いた

 

サチ「ねぇ、ケイタ。私達が別のゲームで使ってたやつでいいんじゃないの?」

 

その言葉に、リアルでも同じ部活に入る程の仲良しであるケイタ、ササマル、ダッカー、テツオが声を揃えて、「それだー!」と叫んだ。

 

「だからか!!なんかしっくり来なかったんだよ。僕達はもともと別のゲームでもギルドを組んでいた。だから、他の案に納得がいかなかったんだよ。」

 

ユウキ「ねぇねぇ、サチ。どんな名前でやってたの?」

 

サチ「《月夜の黒猫団》」

 

キリト「いい名前だな。それよりも、いいのか。それは5人の大切な名前だろ?」

 

それにランとユウキが頷き、キリトに意見を合わせた

 

「おいおい、そんなこと考えてたのか?」

 

「これから仲間になるってやつがそんなこと気にすんなよ」

 

「そうそう。」

 

そこにササマル、ダッカー、テツオが3人の考えを否定した

 

「じゃあ、作成するよ。」

 

ケイタがギルド作成欄を操作すると、ギルド名やその他の情報を入力する

 

それからフレンド欄からキリト達7人に加入申請を送る

 

全員がそれを承認すると、キリト達のHPバーの右上に黒猫のマークがついた

 

さらに、ケイタが操作すると、キリトとランに副団長権限、経理権限が送られ、2人が承認すると、ケイタの元にギルド結成完了のメールが届いた

 

それから、結成を祝う打ち上げをするために〝タフト〟にある個室付きNPCレストランへと入っていった

 

「というわけで、僕達のギルド《月夜の黒猫団》の結成を祝って、乾杯!」

 

「「「「「「「乾杯!!」」」」」」」

 

「なぁキリト。攻略組の方はどうなんだ?」

 

乾杯をするや否やササマルがキリトに近付いて聞いてきた

 

キリト「どうって言われてもな…」

 

ラン「普通ですよ。でも、居心地はそこまで良くないですかね。」

 

ユウキ「確かに。ボクあの空気好きじゃないんだよね~」

 

キリト「まぁ、良く言えば殺伐とした感じ、悪く言えば信頼もない一時的な協力関係って言う感じかな?」

 

サチ「でも、クラインさん達の所、《風林火山》が参加してからは少しマシになったよね。」

 

「クラインは本当に合流したんだね。」

 

キリト「どこまでクライン達と一緒だったんだ?」

 

「18層くらいまでかな。当時の最前線は確か…20層だったかな。」

 

ラン「《風林火山》が攻略組参加したのは28層ですから、途中まで一緒にいたんですね。」

 

キリト「18層から27層までで随分と頑張ったみたいだな。」

 

「本当にクライン達には感謝してるよ。僕達だけではここまで行けなかったからね。」

 

「そうそう。ここまで来れたのはクライン達のお陰だからな。」

 

キリト「クラインもよくやってくれてたんだな。」

 

「それよりも、君達の事は下の層でも有名になってたよ。」

 

「【黒の剣士】キリトと【流星】サチと【絶剣】ユウキと【剣姫】ラン。この4人組と現《血盟騎士団》副団長【閃光】のアスナを含めた5人パーティーはギルドに入らない第三勢力として実力を示したプレイヤー」

 

「特に【黒の剣士】と【剣姫】ランがずば抜けて強いらしいね。【聖騎士(パラディン)】ヒースクリフを含めてこの3人が現攻略組三強だって話もね。」

 

ケイタから始まった話題によって最終的にキリトとランが顔を赤らめて恥ずかしそうに横を向き始めた

 

そんなことをおいといてケイタがランに気になったことを聞いた

 

「そういえば会った時は片手剣だったのに、今は刀なんだね。」

 

ラン「ええ。途中で刀スキルを手に入れたので、曲刀を急いで上げて刀を上げたら、片手剣よりも使いやすくて…」

 

サチ「突然の武器種チェンジはそれが理由だったんだ」

 

ラン「ええ。刀も使いこなせると随分と楽しいですよ。」

 

ユウキ「居合いみたいにずばっー!!って感じのやつだよね。クラインのやつもそうだけど、楽しそうだなぁ。」

 

ラン「ユウキもやってみたらどう?」

 

ユウキ「姉ちゃんみたいに器用に出来ないからいいや。」

 

「まぁいいや。聞きたいことは聞けたし。じゃあ、僕達《月夜の黒猫団》は今日この時をもって活動を開始する。」




今回、ギルド《月夜の黒猫団》結成回でした。

そしてキリトパーティー5名の異名もここで決めました。

なんかこっちの方がいいんじゃない?みたいな事はコメントで書いて貰えるとありがたいです。

次回は色々とやって本編に戻ります。

では、また次回


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黒猫団のホーム


2022年、2本目の投稿です。

改めて今年もよろしくお願いします


翌日、キリト達は再び第11層に降り、昨日もいた黒猫団のメンバー達の所に向かっていた

 

キリト「今日はなにするんだ?」

 

ユウキ「もぅ…キリト。ギルドと言えば何がある?」

 

キリト「え?だって、メンバーとか役職は決まってるし…」

 

サチ「どこで活動するのよ」

 

キリト「ああ~!ホームか。」

 

ラン「さすがソロ予備軍…鈍すぎますね…」

 

キリト「ちょっとそこ!ソロ予備軍とか言うな!」

 

そういった話をしつつも彼等のところにたどり着いた

 

ケイタ「やぁ、皆。2日連続で呼び出して悪いね。」

 

サチ「今日から探すんでしょ?」

 

ケイタ「もちろん。2人1組に別れていろんな層を見て回って欲しい。とりあえず、ランとユウキ、キリトとサチ、僕とササマル、テツオとダッカーで行こう。」

 

じゃあ出発!という合図からそれぞれがペアになって各階層に散らばった

 

現在の最前線は34層

 

《アインクラッド解放隊》は《アインクラッド解放軍》と名前を変えて第1層に、《血盟騎士団》は第25層に、《聖龍連合》は第26層にそれぞれの主要ギルドがホームを構えている

 

キリトとサチが目を付けたのは、攻略の休みにたまに訪れていた第22層だった。

 

そして、そこにはキリトしか知らない秘密の建物もあるのだが、今回はそこではなく、主街区の方を探していた

 

キリト「第22層〝コラル〟はいつ来てものどかでいい場所だな。」

 

サチ「そうだね。あの、さ。キリト。気になったことがあるんだけどさ…」

 

キリト「ん?なんだ?」

 

サチ「私とキリト、リアルで会ったこと無い?」

 

キリト「リアルで?」

 

サチ「そう。」

 

キリト「どうだろうか…。でも、何となく初めて会った気はしなかったな。」

 

サチ「やっぱり?実は私もそう思ってね、考えたの。私達って昔に会ったことがあるんじゃないかな?って」

 

キリト「…!?(まさか!?)」

 

サチ「そして昔の友人の中から思い出してみたら1人思い出したんだよ。ね、()()()?」

 

キリト「えっ!?」

 

サチ「覚えてない?私だよ、()だよ。」

 

キリト「まさか…本当に幸なのか?」

 

サチ「6年ぶりだね。」

 

―――――――――――――――――――――

 

キリトとサチ

 

桐ヶ谷和人と北山幸の関係は元幼馴染み

 

キリトがまだ鳴坂だった頃、となりに住んでいたのがサチだった。

 

幼少期から小学2年生になる前まで一緒に過ごしていた

 

小学2年生になる前、キリトは両親が旅行に行くために北山家に預けられていた。

 

預けられて3日後、北山家に悲報が飛び交った

 

キリトの両親、鳴坂夫婦が事故でなくなったのだ

 

そこからは、鳴坂家の親戚である桐ケ谷家がキリトを引き取ることになり、もともと住んでいた神奈川県町田市から桐ケ谷家がある埼玉県川越市へと引っ越すことになった。

 

そこで2人は別々の道を進むことになったのだ。

 

そして、北山家はその4年後に町田市を離れ、横浜市へと引っ越し、そこで仲良くなったのが、今のパソコン同好会と紺野姉妹のメンバーだった。

 

それからキリトは家に馴染めずにインターネットに打ち込み、見付けたのが《Sword Art Online》だった。

 

パソコン同好会と紺野姉妹はリアルではそこまで仲がいいわけではないが、趣味は同じだったと言うことでよくゲームをしていた。

 

そんな時にランがβテストに当選したという話から、本サービス開始の為にソフトを回に皆で並んだりした。

 

そういう過程があって、キリトとサチは6年ぶりに再会することが出来たのだった。

 

―――――――――――――――――――――

 

キリト「まさか、サチも彼処から引っ越してたんだな。」

 

サチ「お父さんの仕事の都合でね。」

 

キリト「へぇ~。なるほどな。」

 

それからは2人で昔の思い出を話ながら、22層で物件を探していた

 

キリト「お!これはどうだ?」

 

キリトが出した物件は、3階建てで一人一人の部屋が余裕で確保できる程の部屋数と広めのキッチン、大きな温泉に家とほぼ同じくらいの大きさの庭がついた一軒家だった。

 

サチ「部屋数も多いし、キッチンも皆で集まれる部屋もある。これでいいかも。」

 

2人はこの物件をNPCにキープさせてギルドの共有チャットにこの物件の事を送った

 

返信はすぐに帰ってきた

 

その証拠に他のメンバーが全員22層へと集まっていた

 

キリト「まさか、満場一致で決まるとはね。」

 

ケイタ「あれだけ良い物件だったら喜んで賛成するよ。」

 

ラン「そうですね。転移門にも遠くないものね。」

 

ユウキ「ここ良いかも。」

 

ササマル「まぁキリトにしては良かったんじゃないか?」

 

キリト「ササマルは俺をなんだと思ってるんだ?」

 

キリトとササマルの会話が一同の笑いを誘い、テンションが上がったことで、遂に購入を決めた

 

値段は850万colとこの時期には少し高めだったが攻略組4人の所持金やもともとホームを買うために貯めていた4人と全員の所持金が充分にあったので買うことが出来た。

 

翌日から数日間はcol貯めと日用品の購入に日数を注ぎ込み、遂にこのギルドホームに定住する日が来た

 

部屋割りは3階に女性陣、2階に男性陣に1部屋ずつ当てられた

 

食事やお風呂などの細かなルールを決めて、遂に《月夜の黒猫団》の活動がスタートした




今回、サチの本名とパソコン同好会の所属していた学校の地区をオリジナルで出してみました

パソコン同好会の地区を横浜市にしたのは、紺野家があったのが、横浜市だった気がするので、こうしました

ちなみに、紺野一家は生存しており、AIDSには感染しておりません。

さて、ギルドホームに関してですが、ホームの値段は適当に考えて、ホームの大きさも少しご都合主義的な感じに仕上げました。

そんなわけで、次回からは原作に戻ってニコラス、シリカと続けていきます。

では、また次回


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聖なる夜の聖なる噂

アインクラッド標準時2023年11月下旬の某日

 

現在、アインクラッドに囚われてから約1年が経過し、最前線がもうすぐで50層―つまり半分を達成するところまで近付いている

 

キリト達が《月夜の黒猫団》を作成・所属してから半年程経ったある日、キリトは何時ものように1人最前線に籠って1人レベリングをしていた帰りにとある噂を聞いた

 

「クリスマスの夜、大きなプレゼントを持ったサンタが現れる」

 

「〝迷いの森〟の中で一番大きな木の下にサンタが現れる」

 

「そのサンタは〈蘇生アイテム〉なるものを落とすらしい」

 

キリトが注目したのは〈蘇生アイテム〉について

 

デスゲームと化したこのアインクラッド内に置いて〈蘇生アイテム〉という物はあまり信じがたいがあるのならば是非とも欲しいアイテムでもある。

 

とりあえずキリトはこの件を伝えるためにギルドホームのある第22層まで帰ることにした

 

ギルド結成当時は頑なにギルド入りを断っていたキリト達が攻略会議でギルドマークをつけてきたことがアインクラッド中のビックニュースとして取り上げられ、1層から攻略に関わりキリト達とも多少仲の良かったディアベルだけでなく新しくギルドを作ったヒースクリフにも驚かれた。

 

そして暫くはキリト達のギルドについて知るために尾行やストーカーなどが何件かあったこともあって暫くは隠れながらの生活だったのだが、そう言ったギルド騒動も月日が立てば消えていき、半年たった今では22層をホームに決めたプレイヤーやキリトやユウキの釣り仲間とは打ち解けるようになった。(ちなみに、キリトとユウキは釣りスキル、サチは料理スキル、ランは裁縫スキルをそれぞれ取得し、暇な時にスキルポイントをあげている)

 

キリトがホームに入ると、背後に黒い何かを具現化させたサチが立っていた

 

キリト「さ、サチ…さん?」

 

サチ「ねぇ、キリト。」

 

キリト「は、はい!」

 

サチ「どこに行ってたの?まさか…1人で最前線に籠ってたとか言わないよね?」

 

キリト「そ、その通りです…。」

 

サチ「私言ったよね?1人で最前線に行かないでって。前それでボロボロで帰ってきて…。」

 

キリト「仰る通りです…」

 

サチ「それで?どのくらい籠ってたの?」

 

キリト「四、五時間程度です。」

 

サチ「はぁ…。」

 

ケイタ「まぁまぁ、サチも落ち着いて。キリトも悪気があった訳じゃないと思うし。」

 

サチ「そう言うことを言ってるんじゃないの!」

 

サチがケイタの庇いもはね除けて叫んだ

 

サチ「私が言いたいのは、心配だから1人で何でもしようとしないでって言ってるの!わかった?」

 

キリト「はい…すみませんでした。」

 

サチ「まったく…」

 

その後、夕食の時間に黒猫団の中で唯一料理スキルを取っていたサチとテツオの作った料理を食べながらキリトは今日聞いた噂を共有した

 

ケイタ「ここに来てからあんまり実感ないけど、そうか。もうすぐクリスマスか…」

 

ラン「確かに、いろんな事がありすぎて、今日が何日かも分かんなくなることありますもんね。」

 

ユウキ「それより、〈蘇生アイテム〉のことをもっと聞きたいな~。」

 

ササマル「たしかに、それに〝迷いの森〟の大きな木の下ってのも気になるな。」

 

キリト「まさか、また〝迷いの森〟の中に入らなきゃ行けないのは面倒だな。」

 

サチ「それに、彼処って一定時間立てばマップの位置が変わるよね?」

 

キリト「そこが厄介なんだが、俺の中では出現する可能性がある場所は絞れている。」

 

ユウキ「調べてきたの?」

 

キリト「いや、違うぞ。まず〝迷いの森〟にはおよそ50を越えるマップが存在していて、その中で大きな木が目立つように生えてるエリアはその内10もない。」

 

ケイタ「つまり、その中にそのサンタ。いやフラグボスが現れる木があるということか?」

 

キリト「その通り。クリスマスの大きな木と言えば。そう、クリスマスツリーのこと。そして、そのクリスマスツリーに使われる木と言えば」

 

ラン「モミの木、ですね。」

 

キリト「そう。つまり、〝迷いの森〟のその10にも満たないエリアの一つを除いた他のエリアの木は、モミの木と似ていて、なおかつ一般的に見比べるのが難しいといわれているモミの木の代用品、杉の木だ。」

 

ササマル「じゃあ、他の奴等よりも速くモミの木の場所を見付けて、俺達で〈蘇生アイテム〉を入手しようぜ!」

 

ユウキ「じゃあ明日から探そう!」

 

キリト「そうだな。だが、大人数はやめよう。」

 

ユウキ「え?どうして?」

 

ラン「ユウキ。大人数で行くと、ばれますよ?」

 

ユウキ「なるほど。じゃあ誰が行くの?」

 

キリト「俺とあと1人で良いだろう。大人数にならず、なおかつモミの木と杉の木を見分けられる」

 

サチ「キリトは分かるの?」

 

キリト「ああ。今の家にモミの木が生えてるからな。見れば分かるよ。」

 

サチ「へぇ~。じゃあ私がついてく。」

 

キリト「分かった。じゃあ、明日のうちに探りに行こう。」

 

サチ「わかった。」

 

ケイタ「じゃあ、明日はキリトとサチは噂を探る。残りのメンバーでレベリングにでも向かおう。」

 

明日の予定がこの瞬間に決まった。





当初はアスナも黒猫団に入れようかと悩んでいたのですが、原作の都合上、アスナには一時的にでもキリトと意見の対立をして貰わなくてはならないし、今後の関わり方的なこともあるので、アスナは原作通り血盟騎士団に入れました

そして今回から原作に戻って行きます。

次回はフラグボス〈背教者ニコラス〉戦です。

ここは黒猫団がいるという状態に合わせて内容は少し変わりますが、ご容赦いただけるとありがたいです。

ちなみに、ケイタ達の攻略組デビューはまだ先です(何時からかは未定)。

では、また次回


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