戦姫絶唱シンフォギア 転生者はディケイド! (攻月レイド)
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特別編
1周年記念!優斗と蒼汰のキャラについて


私が小説投稿して一年が経ちました!

読んでくださってる読者の皆様!コラボなどをしてくれる方々!(しかし人は決まっている)本当にありがとうございます!



オッスオッス〜。皆さんこんにちは〜(^.^)攻月(こうげつ)レイドです。

今回は私の作品『戦姫絶唱シンフォギア 転生者はディケイド!』のオリジナルキャラ神風(かみかぜ)優斗(ゆうと)狗神(いぬがみ)蒼汰(そうた)がどんな経緯で決まってのか、そして2人の現在公開できるプロフィールを話します。そんなわけで2人に来て頂きました♪

優斗「どうも仮面ライダーディケイドの神風優斗だ」

蒼汰「仮面ライダーディエンドの狗神蒼汰だよ」

主人公とサブ主人公の2人でーす。

優斗「もう1年経ったんだな。」

時の流れは早いねぇ〜

優斗「1年経ったのに作品は無印編までしか終わってないのか。」

しょうがないでしょ!こっちだって行事やら仕事で忙しいんだから!

蒼汰「でも友人と外食に行ったりはしてたよね?」

それはごめんなさいm(_ _)m

優斗「先に始めたのに後輩作者にどんどん越されてしまいには仲のいい作者は他にも何個か他の作品出してるぞ?」

ヤメテ!これ以上僕のライフ(精神)を削りに来ないで!

優斗「まぁ、今回は俺と蒼汰の紹介なんだろ?」

そう!今回は紹介の回だよ!それじゃあ前置きがありましたが、私の作品のオリジナルキャラである優斗君と蒼汰君の紹介をします!

まずは優斗君です。

優斗「頼む」

 

 

まず苗字の神風からですね。神風は神様転生と言う事で神を入れました。風は数多の世界に流れるという意味を込めました。

優斗「神に出会った世界を渡る風って感じか。悪く無いな」

次は名前です。これはシンプルに優しい人にしたい感じで優人の人を斗に変えて優斗にしました。

優斗「なんか安直すぎね?」

気にするな!

 

続きまして優斗君のプロフィール

 

神風優斗(かみかぜゆうと) 性別:男 年齢:現在20

前世での死因:病死

性格:仲間想い

仲間が放っておけない性格、前世でもその性格で友人はかなりいる。優しく転生した際には写真を撮る事を趣味にしている。恋愛をした事がないので好意に気づかない

 

持っている物・能力

ディケイドライバー・ケータッチ・マシンディケイダー・オーロラカーテン(移動先はXDの世界やコラボの世界)・写真を撮る(腕前S)・家事全般できる

 

ディケイドの能力

・クウガ〜キバの9枚のカードでカメンライドする

・フォームライドもできる

・オリジナルカードとして火.水.風.土の4つの属性を付与させて攻撃する「スラッシュ」「ブラスト」のカードがある。

・鏡香の世界に赴いた時にWのカードとエレクライトのカードを取得

・シンフォギアのカードを持っており装者に変身する事も可能

 

次は蒼汰君ね

蒼汰「よろしく」

 

 

苗字の狗神は蒼汰君もいずれ話しますが神様に転生させて貰ったので神を入れたくて、でも優斗君と同じにすると兄弟になっちゃうので基本的に自分こういう話で主人公は一人っ子にしたいんですよね。脱線しましたけど、それで悩んでる時に気分転換に散歩行って神社に撮った時に狛犬のことを見て狗神という苗字が思いつきました。

蒼汰「かなり悩んだんだね。」

それはもーーーすっごく!神は入れたいけどなんかしっくりくるものがこないから結構悩んだ!散歩行かなかったら多分君いない

蒼汰「そこまで!?」

 

そして蒼汰君のプロフィール

 

狗神蒼汰(いぬがみそうた) 性別:男 年齢20

前世での死因:裏切り

性格:自由気まま

元々は仕事に徹する人物だったがアニメや特撮の影響で変化。仲間想いな所は優斗と同じだが、放っておけないほど仲間思いな方ではない。

 

持っている物・能力

ディエンドライバー・マシンディエンダー(使用頻度は無いに等しい)・ケータッチ・オーロラカーテン(優斗と同じ)・潜入捜査などが得意・家事は得意

 

ディエンドの能力

・本編と同じ様に様々なライダーを召喚できる

・コンプリートフォームに変身可能

・銃撃戦が得意で近接もまぁまぁいける。

・オリジナルカードとして不思議な力が付与された「マジカルブラスト」やレーザー攻撃のできる「レーザーブラスト」のカードそして二丁銃攻撃の「デュアルブラスト」や一発の威力を限界まで引き上げ撃つ「マキシマムブラスト」がある。この他にも数枚ある

 

今現発表できる2人のプロフィールはこんな所かな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば強さランキングを教えてって感想で聞かれたね。

優斗「今になって思い出すのか.....」

だってまだG編途中だし

蒼汰「もう現状での強さを教えたら?」

う〜ん.....それもそうだね。じゃあ発表します

 

1位 ディケイド(優斗)&ディエンド(蒼汰)

まぁ、仮面ライダーですしコンプリートフォームにもなれるから1位は確定なんだよね。ディエンドに関しては召喚しまくれば最早数の暴力になるんだよね

 

2位 風鳴訃堂

幕間で登場した原作では外道の訃堂さんこの世界では優しい設定です。翼さんもちゃんと八紘さんとの子供です

 

3位 風鳴弦十郎

はいOTONAである弦さんは3位です。

 

4位 アダム・ヴァイスハウプト

優斗君との接触で人でなしではなくなったアダムさんです。

 

5位 装者一同&キャロル&サンジェルマン達

装者やキャロル達錬金術師達は5位ですが原作より皆強いです。

 

 

こんな感じでいいのかな?

優斗「まぁ、良いんじゃないか?」

蒼汰「思ったんだけど優斗は今Wのカメンライドのカードを持っているけど、これって平成2期ライダーのカード全部手に入れるつもり?」

 

イグザクトリィ!当たり前じゃん。Wを手に入れたらもう平成2期全員ゲットするしかないでしょw

優斗「待て....それじゃあ俺は後8つも世界を回るのか??」

うーん....もしくは一つの世界で二つか三つを手に入れる感じにしようかも考えてる。

蒼汰「ということは優斗はコンプリート21になるの?」

ん?21は出さないよ?だってネオディケイドライバーじゃないし

優斗「.....まさか作品のオリジナルフォームはこの伏線なのか?」

YES!今丁度考えがまとまってきてるんだよね。どの世界で変身させようかはまだ決まってないけど

優斗「はぁ.....考えとけよ?」

わーってるってw

蒼汰「僕は普通のコンプリートだけかな?」

うーんこれは悩むんだよね。だってディエンドコンプリートって映画限定のライダーでしょ?個人的に2号ライダーを出したいってのもあるけど、まぁ考えが纏まったら教える。

蒼汰「それは楽しみだよ」

 

 

 

 

それでは此処からは質問返信のコーナー( ^ω^ )パチパチ

優斗「・・・・・・」

蒼汰「・・・・・・」

 

どうしたの2人とも?

優斗「いやお前.....だってよ......」

蒼汰「質問たったの二つだよ?」

 

うるせぇ!

 

優斗「お前がうるせぇ!」

やるって言ったらやるんだよ!たとえ2つでも何個でも!それが作品を作る作者の使命なんだよ!(血涙)

蒼汰「凄い量の血涙が出てる......」

 

 

はいという訳でまず一つ目

 

Q. 鏡香をFFRさせるならどんな風になると思いますか?

 

うん.....もう誰と言わなくても分かるね(?圧力)

蒼汰「此処はディケイドである優斗が答えるべきだね」

優斗「はぁ!?俺が答えるのかよ!」

まぁまぁ、俺も一緒に答えるから

優斗「ったく、そうだなぁ〜俺的に言うなら鏡香はエレクライトって装備だろ?確かあれの武器は剣だったから長剣かな?」

自分的には優斗君と同じで長剣かな。もしくは鏡香さんのエレクライトをシンフォニックドライブに変化させる......とかだね。

では次行ってみよう!

 

 

Q. まずレイドさんへ

 

コラボいつします?

 

コラボは此方のG編が終わった辺りも良いですし、途中でも構わないのであれば今でも構いません。

・・・ん?優斗君にも来てるみたいだよ

優斗「俺に?誰から?」

え〜っと、あっちの世界の主人公の黒森龍樹君からだね。

優斗「アイツから?なんて」

 

優斗くんへ

 

こんどそっちの世界にひーちゃんと行くから

                  by龍樹

 

だって

優斗「・・・えっ?」

蒼汰「ふーん、結構面白そうだね」

優斗「まてまてまて!龍樹は兎に角ひーちゃんってあっちの響だよな!」

それ以外ないでしょ

優斗「嘘だろ......こっちの世界でヤバいこと起きないよな.....」

蒼汰「僕は楽しみだね」

優斗「お前はあっちの響の強さを知らないからそんな事が言えるんだよ.....」

まぁ、優斗君だったら良い勝負するよね。と言ってもこの話が終わって本編に戻ったら覚えてないけどねw

 

 

 

 

とまぁこんな感じです!質問をくれたお2人方ありがとうございました!

自分は更新ペースかなり遅いですが、これからも頑張っていきます!

優斗「俺も俺の世界を守る為に全力で頑張るぜ!」

蒼汰「僕も仲間の為に頑張るよ。」

それじゃあ別れの挨拶!

優斗「おう!」

蒼汰「うん!」

それではみなさん!

 

 

チャオー

優斗「またな!」

蒼汰「バイバーイ」

 

 

 

優斗「いや合わせろよ!」




というわけで1年経ちましたね。時が流れるには早く感じます。

これからも頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします!!


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2周年だよ! 読者の期待に応えてみよう!

※注意※
本編と全く関係ないよ


どうも皆さん攻月レイドです(^ω^)/

 

あっという間に2周年になりましたね。

思えば小説を投稿して沢山の方々から感想や誤字の報告そしてコラボなど沢山してきました。

ここまでやれてこれたのは読者の皆様、そして自分と仲良くしてくださるハーメルンの作者の方々のお陰です( ;∀;)

自分はここ最近仕事で忙しく執筆が遅くなりまた複数の作品を投稿していることもあり中々進まない事が多いです。

しかしやり始めたら自分が納得できるところまで頑張ってやってみるという志です。

そう言えば皆さんは好きなカップリングだったりありますか?

自分はpixivだったりでも読んでいるのでSAOでのキリアスカプだったりユジアリカプの話だったり

ウマ娘なら沖スズの話だったりデアラでの士道の精霊カプを読んでいると、とにかくニヤけることが多いですね。

なんかその恋話を読んでいると自分も幸せな感覚になっちゃいますね。

 

純愛の話が好きっていうのはここまでにしておきます。

あ、因みに純愛が好きだからってヤンデレとかの凶愛が嫌いって訳ではないのでそこはわかっていて下さい。

 

 

さて今日タイトルにもあるようにこの2周年目は読者の皆様の期待に応えると言うものです。

 

簡単に言ってしまえば「こんなお話を作って下さい!」と言う意見を叶えてみようと言うものです。

例として上げられるのは

 

「優斗の日常を書いてください」とか「優斗の前世を書いてください」だったり

優斗君以外でも例えば「陽介とマリアのイチャイチャが見たい」だったり

 

自分が投稿している作品のもしもの話だったり一・二話程度ので読者をぶち込むとかでも構いません。

 

まぁ完成した話が100%納得できるのかわかりませんが.......(ーー;)

 

とまぁそういう事です!

これは強制して言っている訳ではないですので何か書いてほしい話がある人だけで構いません。

何か有れば感想やメッセージで言って下さい。

またTwitterのDMからでも大丈夫ですd(^_^o)

 

少しでもいいので何かくるのを期待しています。

ここ最近読者の皆様から呆れられているんじゃないのかと言う不安もありますが、それはそれとしてこれからも執筆を続けていきます!

 

別にそういうのは良いと言う方は引き続き自分の作品を期待してお待ち下さい(^-^)v

そういえば今でもウルトラマンとか仮面ライダーとか観てる人ってどのくらい居るんですかね?

 

特になんの意味もない話を読んでくださりありがとうございました。



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番外編 新年の挨拶という名の何もない話

読者の皆様明けまして

 

おめおめー(*^-^)_∠※☆PAN

優斗「おめでとうございます!」

蒼汰「おめでとう!」

陽介「おめでとうございます」ペコリ

翔太「おっめでとーう!」

 

優斗「本当に此処にいる奴陽介以外協調性ねぇな!!」

陽介「アハハ」(⌒-⌒; )

蒼汰「挨拶は個人個人で良いじゃないか」

翔太「えっ?作者が元気よくって言っていたから......」

ちょっ!翔太君!?

翔太「あっ」

優斗「おい作者?」

ヒッ!

 

しばしお待ちください(_ _)

 

 

 

優斗「ふぅ〜」

翔太「・・・」

蒼汰「やれやれ」ʅ(◞‿◟)ʃ

陽介(優斗さんこっわ......)

 

優斗「えぇ〜只今作者が動けないので代わりに俺が司会進行をするぞ」

蒼汰「それは良いけど結局なにをするんだい?今日はなんか他の世界の人も居るけど」

優斗「う〜ん.....折角並行世界から来てくれたんだしだし話すか」

蒼汰「新年の記念ごとが話すことって.......」

陽介「俺は良いと思いますよ!だって皆さんとは初めてですから話したいことがあったんですよ!」

翔太「俺もどうせなら話し合うの方が楽ですね。」

優斗「うっし!先ずは自己紹介からだな!」

翔太「じゃあ歳下の自分から、自分は火野翔太、年齢は16、響や未来とは幼馴染で今はリディアンの近くの共学の高校に通っています。そして火炎剣烈火を貰い炎の剣士.......仮面ライダーセイバーとして戦っています!宜しくお願いします!!」

蒼汰「良い自己紹介だったね。」

優斗「これからよろしくな後輩!」

陽介「よろしくね翔太君」

翔太「はい!」

陽介「それじゃあ次は俺から.......俺は五代陽介年齢は22だけどなんか120年間寝ていたらしくて通算で142歳です。」

優斗「一番年上じゃねぇか」

蒼汰「興味深いね.......」

翔太「えぇ.......(困惑)」

陽介「アハハ.......それで氷の中に眠っていたらしくて目を覚ましたら装者の皆んなが居たんだ。今は一緒に戦ってる感じです。アークルを貰って仮面ライダークウガとして今後も頑張ります」d(⌒ー⌒) グッ!!

蒼汰「それじゃあ後は僕と優斗だけだね」

優斗「だな.......俺は神風優斗歳は今は20、職業は写真屋で修理屋も営んでいる。仮面ライダーディケイドで並行世界を少しだけ旅した事もある。」

陽介「それは一体どんな世界ですか?」

優斗「・・・なんかココとよく似た別の世界と響の姉がいる世界にハチャメチャなやつが居た世界」

翔太「最初の2つはわかりましたけど.......最後はなんですか?」

優斗「ごめん正直マジでそれしか言えない」

蒼汰「僕も聞いた時は目が点になったよ........」

優斗「今はそんなことは置いといて.......次は蒼汰な」

蒼汰(逃げたね......)「はぁ......僕は狗神蒼汰歳は優斗と同じだよ。職業はアルバイトを転々としている感じかな?まぁ基本スパイ的な事をしているから働く必要はないんだけどね」

翔太「スパイ!?なんかカッコイイ!!」

陽介「へぇ......ちょっと特殊な仕事をしてるんですね」

優斗「いやいや......スパイをちょっと特殊って」

蒼汰「喉が渇いてきたね.......2人はコーヒーは飲めるかな?」

翔太「微糖なら」

陽介「あ!俺が作りますよ」

蒼汰「2人は客人のような立場だから良いよ」

優斗「少し休憩するか」

 

準備中.........

 

蒼汰「お待たせコーヒー三つに翔太にはカフェオレを」

翔太「すいませんわざわざ......」

蒼汰「良いって事さ」

陽介「・・・ふぅとても美味しいです!」

優斗「お前にしては珍しい」

蒼汰「それはそうと......2人に聞きたいことがあるんだけど」

翔太・陽介「「?」」

蒼汰「彼女.....もしくは恋人はいるのかい?」

翔太「ブフゥーーーー!!えっ!?」

陽介「んっ!いきなりですね、少し喉に詰まりました......」

蒼汰「あはは.....ごめんね気になってね」

翔太「お、俺は別にそんな関係のやつは居ません........けど..........」

蒼汰「ふぅ〜ん?」

陽介「そうですね.......俺も居ませんね。皆さんとは一緒に戦う仲ですし」

蒼汰(これは多分好意に全く気づかないクソ鈍感タイプだね.....) 「成る程ね......翔太はいそうな感じだけど?」

翔太「いや!そう言うんじゃなくて.......」

蒼汰「可能性があるのは幼馴染の響か未来かな?」

翔太「違います!2人とはそう言う関係じゃ!」

優斗(あぁ、これあれだ好きだけど告白できなくてそれに2人とも大事だから決められないパターンな奴だ......)

蒼汰「そうかい......優斗は?」

優斗「ん?俺もいねぇぞ?というか居たら教えるだろ。それに俺の事が好きな奴なんかいねぇってw」

蒼汰「はぁ......君もか.....」

優斗「なんだよその露骨なため息は」

 

 

 

 

そうして談笑を続ける各世界のライダー達.......彼らが本来居ないはずの世界で出会う時物語はどうなるのか。そして彼らはいつ出会うのか........

 

それは作者と読者(私と貴方)次第........ねーんちゃってね☆

 

優斗「おーい作者!復活したならこっち来いよー!」

 

ほいほーい!

 

それでは皆さまこんななんの意味もない話を読んでくださりありがとうございました。これからも一緒に2022年をそして今また流行中のコロナなどに気をつけ一緒に乗り越えましょう!そして今後とも私.....攻月レイドをよろしくお願いします!

 

 

最後に.......ビヨジェネ最高!!




改めまして、あけましておめでとうございます(^^)

2022年になり平s......じゃねぇ令和3年になりましたね。かなり冷え込む時期でもありますが寒さに負けないように執筆も頑張りますᕦ(ò_óˇ)ᕤ


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外伝:装者やOTONA達に仮面ライダーを見せてみよう

はい今回はリクエストで頂いた話を投稿します。
急ぎで書いた事もあり内容は酷いと思います。


リクエストをくれたエースさんありがとうございました!

ちなみにこの話は本編に関係ありません


 

 

優斗「俺以外の仮面ライダーの話を見てみたい?」

響「はい!」

 

 

とある日の写真館で修理の依頼が来てた為作業をしていると響がそんな事を言ってきた。優斗は作業を一旦止めて話を聞く

 

 

優斗「なんでそんな事を........」

響「この間蒼汰さんが........」

 

 

先日

 

 

蒼汰「僕達以外のライダーについて知りたいって?」

響「そうです!優斗さんや蒼汰さんって色んな姿に変わったり召喚するじゃないですか、だから元はどんな人なのか知ってみたくて」

蒼汰「全てがいい人って訳じゃないけどね.......まぁ良いか。それなら優斗に相談すると良いさ多分君に合ったものを見せてくれるはずさ」

 

 

現在

 

優斗「なんで俺に投げるんだよ.......」

響「と言うわけで、お願いします!」

優斗「・・・はぁ、ちょっと待ってろ」

 

 

 優斗はそれだけ言うとカーテンを出現させ消えて行った。

少しして優斗は響に一枚のDVDディスクを渡す。

 

 

響「オーズ?」

優斗「それは響と似ていると思ってな。折角だから見とけよ」

 

 

 

 

3日後

 

 

響「うわーん!あんな最後悲しすぎますよ〜」

優斗「わかったから!抱きつくんんじゃねぇ!!」

 

 

 あれから3日響はオーズを全て見終えて優斗の家にやってきたと思ったら即刻抱きついて泣き出した。

 

 

優斗「落ち着いたか?」

響「はい.....」グズッ

 

 

優斗は泣いていた響の頭を撫でながら落ち着かせる

 

 

優斗「やっぱり共感したか?」

響「勿論です!でもどっちかと言うと映司さんって私以上にお人好しですね。」

優斗「ふーん、お前以上ね。」ズズッ

 

 

 優斗は響が作品の中とはいえその人物を自分以上と言うのは珍しいと感じ紅茶を口に含む

 

 

響「私より優斗さんに近いですね!」

優斗「ブフッ!」

 

 

 響の突然言われた事に驚き優斗は口に含んだ紅茶を盛大にぶち撒けた。

 

 

優斗「俺か?」

響「はい!なんと言うか、誰かの為に必死になったりする所とか特に!」

 

 

 響の答えに優斗は少し納得しなかったが気を取り直して紅茶を啜る。

響を帰宅させ優斗はレンジの修理を始めようとした時

 

 

装者‘s『私達にも見せて欲しい!』

 

 

 ドアをぶち破って残りの装者達が押しかけてきた。

 

 

優斗(ドアは壊さないでくれ..........)

 

 

優斗は切実にそう思うのであった。

 

 

 

 

 

次の日

 

 優斗は沢山のDVDを用意していた。勿論全て仮面ライダーである。

 

 

装者’s『お邪魔しまーす!』

 

暫くすると装者がやってくる。

優斗はそれぞれに、ディスクを渡す。

渡したのは以下の通り

 

 

響=クウガ

奏=エグゼイド

翼=ブレイド

クリス=ファイズ

マリア&セレナ=W

切歌=ウィザード

調=ドライブ

未来=龍騎

 

 

優斗(にしても響がもう一個見せて欲しいって言われた時はビックリした。

 それにしても未来が龍騎を選んだのは意外だったな)

 

 

そう、未来は自分から龍騎のDVDを選んで持っていったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日シミュレーションルーム

 

 

響「だから見ててください........私の、変身!Balwisyall Nescell gungnir tron!

 

 

 響はクウガの台詞を口に叫んだ後に聖唱を歌いギアを纏う。

 何処となくヘッドギアがツノのようになったり腕のバンカーが腕を覆うプロテクターに変わってるなどの少しの変化が見られる

 

 

奏「私の運命は、私が変える!」

 

 

 そう叫んだ奏は顔に透明なゴーグルが付いており、槍も先端はより細くなっており、刃はピンクに染まっている。

 

 

翼「決められた運命なんて、私が覆してみせる!」

 

 

 翼は白い部分が銀色になったギアを纏い、手に持った剣は刀から東洋の様に両刃になり持ち手には小さな盾のような物が付いていた。

 

 

クリス「アタシは戦う、シンフォギア装者として!」

 

 

 クリスはクロスボウを連結させ巨大なバスターライフルを作り両手で持ち引き金を弾く、赤いレーザーがノイズを貫く

 

 

マリア・セレナ『さぁ!貴方の罪を数えなさい!』

 

 

セレナは右腕をマリアは左腕のガントレットをブレードを取り付け、セレナは緑色の刃をマリアは黒い刃にさせ見事なコンビネーションでノイズを倒していく

 

 

切歌「アタシが最後の希望デス!」

調「ひとっ走り付き合ってみる?」

 

 

切歌は鎌を斧の様に変化させ、調はゴーグルを装着しローラーはタイヤの様に変化しツインテールのヘッドギアからは燃えた鋸や手裏剣のような形の鋸を出現させる。

 

 

未来「戦わないと誰も護れない!」

 

 

未来はヘッドギアがドラゴンを模した様な形になり紫のラインに細く赤いラインが走っていた。

 優斗はそれらの光景を観て思考を停止していた。

装者達のギアが形状を変化させしかもモロにそのライダーに染まっているのだ。

 

 

優斗「どうしよコレ............」

 

 

 そこから装者達から話を聞いたOTONA達や、サンジェルマン達錬金術師一向も仮面ライダーの沼に嵌ってしまい、一時期各国でのノイズを倒す姿に完全無欠のヒーローと言われていたとか.........

 

その後優斗がなんとか沼から出させる為にトラウマ満載のアマゾンズを見せ仮面ライダーブームは終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日談

 

 

蒼汰「ハハハ!君全く容赦無かったね!」

優斗「うっせぇ、俺だって申し訳ないとは思ってるよ.........」

 

 

優斗は修理を蒼汰は武器の整備をする中で話をする

内容は勿論この間の事だ

 

 

蒼汰「あんな大人向けの作品を学生に見せるなんて正気じゃないよ。

まぁでも、仮面ライダーが有ったからこそ僕たちは考えないといけない。」

 

 

蒼汰は先程まで面白がってたが真剣な表情で話す

 

優斗「そうだな、力その物に善悪はない。使う者にこそ善悪がハッキリしている事だ。

力に溺れて衝動にままに戦うのは最早怪物と同じだ。」

 

 

優斗は最後のネジをはめるとディケイドライバーを机に置きしばし眺めるのだった。




アンケートを実施しているのでお願いします


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正月特別回! 皆でワイワイ!大晦日と元旦の物語

皆様明けましておめでとうございます。

1時間の遅刻ですが許してください!



 

 大晦日前日今優斗の世界では優斗の家にて年越しの準備が行われていた

 

 

優斗「よし麺はこんな感じでいいか、明日奈そっちはどうだ?」

 

明日奈「うんダシはいい感じに出来てるわ。具材の下準備を皆にやってもらってるから捗っちゃうわ」

 

 

 優斗は年越し蕎麦の麺をうち、明日奈はそのダシ作り.......何気に拘るこの2人。装者のうち未来・クリス・マリア・セレナ・調は具材の下準備などをそれ以外はネフィリムのお世話や大晦日に必要な物の準備

 

 

和人「なっ!?何すんだよ!ユージオ!」

 

ユージオ「油断大敵だよカズト!」

 

蒼汰「はいソコ」

 

和人・ユージオ『あぁ!?』

 

ユウキ「あれ?コレなんだろ?」

 

和人・ユージオ・蒼汰『あ........』ボカーン‼︎

 

春雪「うわぁ見事なボムの爆発........ユウキさん以外全員吹っ飛んでますよ」

 

黒雪「ふむ、あぁ言う事も出来るのだな」ズズッ

 

 

 因みにこの4人はス◯ブラをやっており春雪は黒雪の膝の上でそれをみている。黒雪は優雅に紅茶を飲んでいる。アリスは今日喫茶店の仕事が入っているので夕方に合流する。結はネフィリムの散歩に付き合っている。

 

 

優斗「やる事無いからってゲームかよ.......」

 

明日奈「アハハ.......」

 

蒼汰「そう言えば優斗、明日は何人居るんだっけ?」

 

優斗「ん?俺とお前だろ?そんで装者9人にキャロルにエルフナイン、あとは錬金術協会の幹部の3人の全員で16人だな」

 

蒼汰「ふ〜ん........後何人か呼んでも良いかい?」

 

優斗「え?あぁ、別に良いが誰を呼ぶんだ?」

 

蒼汰「明日になってのお楽しみ♪」

 

 

蒼汰は不意にそう聞いてくる優斗が了承すると再びテレビに目線を戻す

 

 

優斗(にしても蒼汰は誰を呼ぶ気なんだ?)

 

 

優斗は蒼汰が呼んでくる人物を思い浮かべようとしたが浮かんでくるのはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大晦日だぜ!全員集合!

 

 遂にやってきた大晦日優斗の家にはすでに装者と錬金術師全員が揃って来ていた。(ネフィリムもいます)

 

 

優斗「先ずはパーティ用の料理を準備するか」

 

 

 優斗はそう言って今日の日の為に溜めていた食材を取り出す。(優斗の冷蔵庫や冷凍庫は飲食店にある様なあのデカいヤツです)

 

 

優斗「さてともうすぐ和人達が来るからな、ある程度はやっておきたいな」

 

未来「手伝いますよ優斗さん」

 

セレナ「私も手伝います」

 

優斗「あぁすまないな、飾りつけの方は良いのか?」

 

セレナ「マリア姉さんが指揮をしてくれているので大丈夫だと思います。」

 

未来「それに私達はこっちの方があってます。」

 

優斗「そうか、じゃあ頼む」

 

未来・セレナ『はい!』

 

 

 3人は料理を始める、大晦日でパーティという事そして人数がそれなりにいる為かなりの量がいる。

 3人はそれぞれが料理を作るそして次々に料理が完成していく、ポテトフライ・ポテトサラダ・春巻きにパエリア.........とにかく大食いが居ても大丈夫な様に大量の料理を作っていく。

 

 

優斗「取り敢えずこれだけ作っておけば大丈夫か」

 

 

優斗は作り終えたので飾りつけの手伝いをしようとした時に入口の鐘が鳴る。入って来たのは和人達だった。

 

 

優斗「お、やっと来たか」

 

和人「もしかして準備終わったか?」

 

優斗「いや料理を作り終えただけだ、今から飾りつけの準備を手伝おうと思ってな」

 

明日奈「ごめんなさいなるべく早く来ようと思ったんだけど.......」

 

結「パパが途中で錬金術師の方を見つけてそれを追いかけていたんです」

 

和人「いやだってよ........」

 

ユージオ「結局捕まえたから良いけど大変だったよね」

 

アリス「いきなり走り出す物ですから私達も追いつくのに苦労しました」

 

ユウキ「でも追いかけっこしてるみたいで楽しかった!」

 

春雪「僕達は途中で合流しまして......すでに終わってました」

 

黒雪「まぁどちらにしろ春雪君、君の姿では動けないからな」

 

 

それぞれが感想を言っている。優斗はそれぞれの表情をみて

 

 

優斗(コイツらもこの世界に少しずつ順応していってるな........)

 

 

と思うのであった。

 そこからは人数が人数という事もありスムーズに準備は進んでいった。途中飲み物を買いに行く人物達は抜けていったがそれでもかなりの人数の為準備は16:00には終わっていた。

 

 

優斗「にしても蒼汰のやつ来ないな......」

 

響「確か人を呼びに行ってるんですよね?」

 

クリス「アイツが呼んでくる奴らって誰なんだ結局」

 

優斗「俺はその時になってのお楽しみとしか言われなかったな」

 

 

暫く蒼汰を待っていると入口をノックする音が聞こえた優斗は蒼汰が来たと思い出迎えに向かう。

 

 

優斗「蒼汰お前かなり遅れt........」

 

龍樹「お久しぶりです!優斗さん!」

 

クロ「招待されたのでな来てやったぞ」

 

鏡香「久しぶり優兄!」

 

勇「蒼汰さんに招待されたので来ちゃいました」

 

育美「初めまして!」

 

 

バァァァン!!

カチャ.....

 

 

 優斗は硬直しそしてすぐさまドアを勢いよく閉め鍵をかけ目頭を抑える。

 

 

龍樹「ちょっ!優斗さん!?」

 

鏡香「なんで閉め出すの!?」ドンドン‼︎

 

クロ「せめて中に入れんか!?」

 

育美「えっ!どうなってるんですか!」

 

勇「優斗さーん、早く開けないと多分ドアが吹き飛びますよ〜」

 

 

 少し落ち着いた優斗は鍵を開けドアを開きもう一度確認する。メンバーは変わってなかった。

 

 

優斗「なんでここに......」

 

クロ「さっき言ったであろう、招待されたと」

 

優斗「・・・蒼汰か」

 

クロ「あぁ実はな」

 

 

そう言ってクロは蒼汰が来た時の事を思い出す

 

 

 

 

回想

 

本日朝方龍樹の世界

 

 

龍樹「ん〜!今日も天気はいいなぁ〜」

 

クロ「最近はドタバタしておったからのぅ」

 

龍樹「まさかガンダムが来るとは.......俺もあれにはビックリしたよ。」

 

 

そんなこんなで話していると目の前にオーロラカーテンが現れる。

 

 

龍樹「このカーテンって、優斗さん?」

 

蒼汰「残念だけど僕だよ」

 

クロ「お主は蒼汰と言っていたな」

 

蒼汰「久しぶりだね龍樹」

 

龍樹「お久しぶりです。今日はどう言った用事で?」

 

蒼汰「実は優斗の家で大晦日のパーティをやるんだ。折角だから君たちを招待しようと思ってね」

 

 

蒼汰の言葉に龍樹は嬉しそうに目を輝かせる

 

 

龍樹「是非参加させてください!」

 

蒼汰「決まりだね。クロさんはどうする?」

 

クロ「無論龍樹が行くのであれば妾も向かう」

 

蒼汰「そうか、昼に迎えに行くよ」

 

 

蒼汰はそう言って龍樹の世界を後にした

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

 

クロ「とまぁこんな感じじゃったな」

 

優斗「朝から見かけないと思ったらそういう事かよ」

 

鏡香「私のところにも来たよ〜」

 

優斗「いや鏡香のは別に聞かなくても予想できる」

 

鏡香「私の時にはね〜」

 

優斗「いや聞けよ......」

 

 

 

 

 

 

 

 

回想

 

鏡香の世界

 

蒼汰「ふぅ〜、ここが鏡香の世界だね」

 

勇「待ってましたよ蒼汰さん」

 

蒼汰「勇君、そうかラジエルで」

 

勇「はい鏡香さんももう直ぐ来ますよ」

 

蒼汰「内容まで教えたのかい?」

 

勇「いいえ、ただ蒼汰さんが来るとしか言ってないですよ」

 

 

話ていると鏡香がすごい勢いでその場にやって来た(エレクライトを装着して)

 

 

鏡香「蒼汰さん!今日はどんな用事ですか!もしかして優斗さんが小さくなったとか!任せてください!私は優斗さんの妹(自称)ですけどお姉ちゃんにもなってみせます!」

 

蒼汰「・・・一旦落ち着こうか」

 

勇「まぁ予想は.....というかこうなると思ってた」

 

 

蒼汰は鏡香を落ち着かせ事情を説明する

 

 

蒼汰「と言うわけで大晦日でパーティをやるんだ君達も」

 

鏡香「行きます!」

 

蒼汰「即決......」

 

鏡香「だって優兄に龍樹がいるんでしょ?行かないなんて選択はないわ!」

 

蒼汰「そうかい、勇君は?」

 

勇「勿論行きますよ。龍樹君とは色々話した事もありますし優斗さんの料理って楽しみなんですよ」

 

 

 蒼汰は昼にもう一度迎えに行くと言って鏡香の世界を後にした

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

 

鏡香「て感じ」

 

優斗「そうか、取り敢えず俺が小さくなった事に期待した鏡香は後で少し説教な」

 

鏡香「なんで!?」

 

優斗「と言うかお前誰だよ」

 

 

優斗は初めて見る人物に対して聞く、聞かれたら本人は自己紹介をする

 

 

育美「初めまして結城(ゆうき) 育美(いくみ)と言います!よろしくお願いします」

 

勇「彼女は僕らが連れて来ました」

 

優斗「そうか........まぁ取り敢えず入ってくれ」

 

 

そんなこんなで優斗は5人を招き家の中に入れ連れていく

 

 

龍樹「お邪魔しまーす!」

クロ「失礼する」

鏡香「おっ邪魔しまーす!」

育美「お邪魔します」

勇「失礼します」

優斗「蒼汰が言ってた増える人数だ。」

 

 

 優斗の言葉に装者一同や錬金術師一同そして和人達もそちらに顔を向ける。

 装者や錬金術師達は前回の戦いで龍樹及び鏡香の面子とは顔見知りのため気軽に話しかけているが和人達はその時いなかった為少し困惑している。

 

 

和人「なぁ優斗、アイツらは?」

 

優斗「ん?あぁ和人達は初めてだったな。アイツらは俺達が今いるこの世界とは別に世界.......簡単に言えば並行世界だな。その住人でな・・・・・・説明めんどくさいから素早く行くぞ。」

 

和人「え?」

 

優斗「あの黒髪赤メッシュの青年は黒森 龍樹だ、まぁいい奴だけどハチャメチャな奴だ。」

 

龍樹「ちょっと優斗さん!?」

 

優斗「気にせず行くぞ、んで隣の女がクロ 本名が黒龍の鎧って言って無機物が魂を持った。」

 

クロ「違うからな!元々は生きた龍じゃったからな!」

 

優斗「んで、あの響と同じ顔をした奴が立花 鏡香、響の姉でバカでシスコンでブラコンだ。龍樹の姉を自称している」

 

鏡香「違うもん!本当にお姉ちゃんだもん!ついでに優兄の」

 

優斗「そんで隣は高崎 勇、俺のドライバーを狙っている危険人物で鏡香に良いように扱われている。」

 

勇「ん〜、否定出来ない」

 

優斗「最後の奴は結城 育美.......俺も知らん」

 

育美「私だけ凄い雑!」

 

 優斗は5人をパパッと簡単に説明する。なお説明された内4人は(若干一名説明不足で)不服らしい。そして優斗は肝心の蒼汰が未だに来ていない事にクエスチョンを浮かべる。

気になり龍樹達に聞く事にした

 

 

優斗「なぁ蒼汰ってどうした?」

 

龍樹「蒼汰さんですか?俺とクロを連れて来た後鏡香さん達を連れて来てそのまままた何処かに行きましたよ?」

 

鏡香「なんか急いでる様子だったけど」

 

 

そうこう話していると、店のベルが鳴ったまた人が入って来たようだ

 

 

優斗「ようやく来たか........」

 

 

 優斗は蒼汰がようやく来たと思いそちらに顔を向けると蒼汰が立っていた............しかし後ろに更に2人連れて

 

 

優斗「・・・・・・・・・」

 

 

優斗は困惑し背景に宇宙猫がいた。

 

 

蒼汰「やぁ、今日は特別に翔太君と陽介君を連れて来たよ」

 

翔太「あっどうも火野翔太と言います。なんか学校に通学してたらいきなり変なオーロラに包み込まれて連れてこられました........」

 

陽介「どうも笑顔を守る戦士クウガこと五代陽介です。よろしくお願いします」d(⌒ー⌒) グッ!!

 

 

 蒼汰は軽く説明をし翔太は礼儀正しく、陽介は明るく自己紹介をする。宇宙猫から戻った優斗は蒼汰の肩を掴み

 

 

優斗「ねぇお前何やってんの!?なんでそこまで交流ない人連れて来ちゃうの!?皆困惑するでしょ!?普通此処は鏡香と龍樹達までにしておけよ!」

 

蒼汰「交流なら去年やったじゃないか一緒に話してお茶した仲じゃないか」

 

優斗「メタいよ!普通本編だけだよね!思いっきり番外編のキャラだよ!」

 

蒼汰「落ち着いて優斗、君もメタ出てるよ」

 

 

 

蒼汰にそう言われ優斗はとりあえず深呼吸をする。そして少しずつ落ち着きを取り戻していく。

 

 

優斗「ふぅ〜..........それで?2人を連れて来た理由は?」

 

蒼汰「サプライズさ!」

 

 

 蒼汰の軽い一言に優斗は両手で頭を抑えて本気でため息をついている。

優斗は兎に角2人の事について説明をしようと顔を向けると

 

 

龍樹「お二人はそれぞれ仮面ライダークウガと仮面ライダーセイバーなんですね!翔太は俺と同い年か!」

 

翔太「えっと多分今は龍樹君の方が上なんじゃないかな?」

 

鏡香「お腹の中にベルトがあるって本編のクウガなんですね」

 

育美「違和感とかないんですか?」

 

陽介「うん不思議と違和感はないし、この名前も気に入ってる。鏡香ちゃんに育美ちゃんは......」

 

クロ「ふむ、聖剣か.......セレナのエクスカリバーを思い出すのぅ」

 

翔太「あっ、一応俺もエスクカリバーモドキなら持ってますよ」

 

勇「陽介さん.......一回お腹の中開いても良いですか?クウガ本編では結局腹を開かなかったので気になるんですよ!」

 

陽介「え〜っと........流石にごめんなさい」

 

 

そこには和気藹々と話合う並行世界‘sの面子

 

 

優斗「仲良くなるの早すぎるって.........」

 

蒼汰「まぁ良いじゃないか」(^◇^)ハハハ

 

 

 優斗はまだパーティが始まっていないのにも関わらずどっと疲れが押し寄せて来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーティの開始を此処に宣言する!

 

 

 なんか色々と起きたが一先ず全員が座布団に座りコップにそれぞれ飲み物を持つ(未成年はしっかりとジュースである)

 

 

優斗「え〜、それでは今年も色々あってさっきも疲れるような事が起きたが最初に言っておく!お前達今日はこのパーティに参加してくれてありがとう!今日は料理も飲み物も沢山ある!このパーティの後は俺と明日奈お手製の年越し蕎麦も準備している!それじゃあ楽しんでくれ!乾杯!

 

全員『かんぱ〜い!!!

 

 

 そこからパーティが始まったそれぞれが楽しんでいく、食べ物を食べる者、話に花を咲かせる者、弟に近付く者とそれぞれ........此処は今とても暖かくそして幸せな空間となっている。誰もが笑顔で笑い合いそして純粋に楽しんでいる。優斗はカメラを構えて撮ろうとしてそれをやめる。

 

 

優斗(写真は後でで良いか)

 

 

そうして優斗もその輪の中に入って行く。

 

そうしてイベントは突然として起こって行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緊急会議!優斗の正妻は!?

 

 

ある程度食べ飲みをしていると不意に勇が爆弾を投下した

 

 

勇「そう言えば優斗さんは結婚する際は誰を正妻にするんですか?」

 

 

その一声で優斗に好意を寄せている人物達が我先にと言わんばかりに言って来た。

 

 

奏「勿論私さ!付き合いは長いし2人で一緒にいた事も何度もあるんだからな!」

 

クリス「それなら一番最初に優斗さんを好きになったアタシが正妻だ!」

 

翼「妻になる事に時間は関係ないわ、私が正妻になってみせるわ!」

 

セレナ「いえいえ、ここは私と姉さんで決まりです。ディケイドさんとしての優斗さんに一番に惚れ込んでますし姉さんも優斗さんと熱い語らいをしましたから」

 

マリア「そうね、彼のあの言葉はとても胸に響いたわ。セレナの時もピンチを救ってくれてとても感謝している。」

 

調「それなら私と切ちゃんも当てはまる。」

 

切歌「そうデス!死にかけたアタシと泣いていた調を救ってくれたデス!」

 

 

と我こそ正妻という者達の一方で

 

 

響「正妻って何か得になる事あるかな?」

 

未来「優斗さんだとあんまり変わらないような気がするよね」

 

サンジェルマン「私は彼と一緒に暮らせるのであればそれで構わないわ」

 

キャロル「私も同じくです」

 

 

優斗と一緒に過ごせればそれで良いと言う者達

 その後方で優斗はお酒の入ったコップを片手に眺めていた。因みに爆弾を投下した勇は何故か優斗の後方で簀巻きにされていた。

 

 

龍樹「優斗さん愛されていますね!」

 

優斗「.........1人追加」

 

 

その後簀巻きが一個増えたとかなんとか.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍樹の世界と比べて

 

 

 優斗は料理を食べている中で龍樹が和人と明日奈そして結の3人をマジマジと見ていた。気になった優斗は龍樹に近づき聞く

 

 

優斗「和人達がどうかしたのか?」

 

龍樹「優斗さん........実は和人さん達なんですけど俺の世界にも居るんですよ。」

 

優斗「へぇ〜そっちの和人達はどう言う感じなんだ?」

 

龍樹「こっちのお二人は付き合って少し経ったくらいですね。まだ結婚もしていませんし」

 

優斗「ふーん.......こっちの2人は結婚して娘もいるけどな」

 

龍樹「ユイちゃんですよねそう言えば和人さん達って元からこの世界に居るんですよね?」

 

優斗「いや、本人達が言うには突然こっちに来たらしいそれも何年も住んでるとか」

 

龍樹「やっぱり違うところは違うんですね」

 

優斗「それにしてもお前の世界に元の世界の漫画やアニメそして特撮もあるってところにビックリだよ。しかもその力が使えるとかどうなってるの?」

 

龍樹「優斗さんもこっちに来て力をつけましょう!」

 

優斗「絶対に断る」

 

 

 と花を咲かせている優斗の後方から腕が伸びてくる。優斗はそれに気付き腕を掴んでそちらを見ると異空間の開いた扉から腕がニョキっと出ていた。そしてその腕を引っ張ると出て来たのは勇だった。

 

 

優斗「・・・・・・」

 

勇「いや〜ミカエルならワンチャンって思ったんですけどね〜、凄いですよ優斗さん!」

 

優斗「遺言あるか?」

 

勇「後悔はない!」

 

 

 優斗は勇を異空間から引っ張り出すと腕と足を縛り肩で担ぐと外へと向かっていき少しすると優斗のみ帰ってきた。

 その時勇は写真館の近くに生えている大きな木に宙吊りに釣られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルフナインさん..........それはヤバいですよぉ

 

 優斗が勇を縛り上げ釣りに行った後戻ると全員が慌てた様子でいた。

優斗は気になり近くにいたサンジェルマンに聞く

 

 

優斗「何かあったのか?」

 

サンジェルマン「あぁいえ.......その、なんと言うか.........」

 

 

サンジェルマンは答えづらそうに答える事を躊躇う。優斗は言い淀むサンジェルマンから視線を外し原因であろう方向に顔を向ける。

そこには

 

 

エルフナイン「ふにゃ〜..........」

 

キャロル「エルフナイン!早く水を飲んで!この後皆でお参りに行くんだから!酔っている場合じゃないの!」

 

エルフナイン「ニャハハ〜、ひゃろるがいっはいでふ〜(キャロルがいっぱいです〜)

 

明日奈「兎に角どのくらい飲んでるかわからないから水を沢山持って来て!」

 

 

 ポヤポヤとしたエルフナインが顔を赤らめ回っていない呂律で話していると。つまり完全に出来上がっているのだ。

 

 

優斗「・・・因みに飲ませたやつってわかる?」

 

サンジェルマン「いえ、エルフナイン自身がお酒に興味を持っていたらしく好奇心により飲んでしまっていました。」

 

優斗「あれどうしようか...........」

 

 

エルフナイン「あ、ゆうとさぁ〜ん」

 

 

 優斗がエルフナインをどうしようか悩んでいる時エルフナインが一つの黒い箱を取り出しながら近づいてくる。優斗はその箱から異様な気配を感じ取る

 

 

優斗「おい待てその黒い箱はなんだ明らかに怪しい物だぞ」

 

龍樹「ん?どうしたんですか?」

 

鏡香「なになに?エルちゃん酔っちゃったの?」

 

クロ「そういえば此処のエルフナインは大人の姿なんじゃな」

 

 

そこに近づいてくる鏡香と龍樹そしてクロ

 

 

エルフナイン「え〜い!」

 

 

エルフナインのその一言でその4人は黒い箱に吸い込まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一同『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!

 

 

 突然の事に一瞬沈黙したがその後すぐに全員(蒼汰とプレラーティ以外)が叫び慌て出す

 

響「ゆゆゆ!優斗さんが!?」

 

未来「吸い込まれちゃった!」

 

奏「どうすんだよ!これ!」

 

翼「おおお!落ち着いて!」

 

クリス「落ち着けるか!」

 

マリア「エルフナインの酔いを覚まして!」

 

セレナ「暁さん!月読さん!」

 

切歌「ガッテンデス!」水二リットル

 

調「準備よし」水二リットル

 

キャロル「待って!その量は流石に多すぎるわ!」

 

サンジェルマン「どうすれば.......局長達は大人の方の宴会に居るし、カリオストロは酔ってて寝ちゃったし、プレラーティ!どうすれば!」

 

プレラーティ「面倒くさいわね.......」グビッ

 

蒼汰「アハハハ!」サケグビ

 

翔太「飲んでる場合ですか!?」

 

陽介「う〜ん........どうしようか」

 

和人「人が!箱に!?」

 

明日奈「結ちゃんどうしよう!」

 

結「落ち着いて下さいママ!」

 

アリス「ユージオ私は今夢でも」

 

ユージオ「現実だよアリス」

 

黒雪「春雪君少し散歩に行かないか?」

 

春雪「いや流石に駄目ですよ先輩!」

 

とかなりの状態になっているが

 

 

蒼汰「別に安心していいと思うよだって優斗の他にも3人いるし」

 

 

 この蒼汰の一言で慌てていた人物達は落ち着きを取り戻す。そんな中エルフナインは大きなモニターを持ってくるとそれにコードを繋ぎコードの先を黒い箱に接続する、すると画面には赤い宮殿が見える。その宮殿を見て和人と明日奈そして結は大声をあげる

 

 

和人「紅玉宮!?」

 

明日奈「どうして!」

 

結「そんなこの世界にソードアートオンラインのデータは無いはずです!」

 

 

そんな三人の驚き様に全員の視線が集まる。ユージオが代表して質問する

 

 

ユージオ「カズト、あの宮殿は?」

 

 

和人は少し黙った後ゆっくりと口を動かした

 

 

和人「かつて俺と明日奈が閉じ込められ結に出会った仮想世界.......そのラスボスが居座っていた宮殿だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方紅玉宮の目の前で転送された例の3人は

 

 

優斗「あぁ〜これからそばの準備とか初詣の予定とか考えていたのに........」

 

鏡香「龍樹!怖くない!?お姉ちゃんに抱きついても良いんだよ!」ギュウ~‼︎

 

龍樹「ちょっ!鏡香さんそう言う前に抱きついてますから!」

 

クロ「ふはははは!まさにカオスじゃな!」

 

 

そんな感じ(適当)

 

 

 

 

少し経って

 

 

優斗「にしてもあの宮殿は.........」

 

龍樹「あれ?あれってもしかして紅玉宮?」

 

優斗「なんだそれ?」

 

龍樹「とあるゲームの世界のラスボスが居る宮殿なんです。まさか直接その場面にであえるなんて思ってもいませんでした!」

 

優斗「ちょっと嬉しそうだな」

 

龍樹「勿論!」

 

鏡香「うぅ〜痛い........」タンコブプクー

 

クロ「お〜かなり大きなタンコブじゃの」

 

 

 落ち着いた優斗は最初に深呼吸し後ろで騒いでいた鏡香に拳骨を叩き込み龍樹から引き剥がし周りを見渡し先ほどの状況になる。

拳骨を喰らった鏡香は不満いっぱいに不貞腐れていた

 

 

優斗「取り敢えず中に入ってみるか。多分そのラスボスを倒さないと出られなさそうだしな」

 

龍樹「よっしゃ!楽しみだな〜!」

 

鏡香「うぅ〜まだ痛いよ〜」

 

 

 3人は宮殿に入って行く。

中は外と同じく赤い色がベースになっており、広いドームになっている。優斗は警戒を緩めず龍樹は興奮して中を見渡し鏡香歯不貞腐れながらもついて来ている。

 

 

優斗「なぁ龍樹さっき言ってたラスボスの特徴ってなんだ?」

 

龍樹「あれ?優斗さん知らないんですか?ソードアート・オンラインっていうアニメ」

 

優斗「悪いな俺はアニメより特撮ばかりだったんだ。仮面ライダーにスーパー戦隊、後はウルトラマンにゴジラにガメラやグリッドマンとかそっち方面だけだな。アニメは蒼汰のほうが詳しい」

 

龍樹「成る程、ソードアート・オンラインのラスボスは An Incarnate of the Radius(アン インカーネイト オブ ザ ラディウス)って言うんですけど結構大きくてこの紅玉宮の半分くらいで、白くて大きな槍を持ってまして、そんで持って目からビーム出したり体力を完全回復させたりしますね」

 

優斗「それはボスとしてはチート過ぎないか?」

 

龍樹「優斗さんでもそう思いますよね〜」

 

優斗「じゃあ目の前のアレがそのインカーネイトなんとかってやつか。」

 

龍樹「え?」

 

 

 龍樹は優斗が刺した方向を見ると待機状態のラディウスが佇んでいた。龍樹はすぐに戦闘体勢に移ろうとしたがクロが肩に手を置き抑える

 

 

クロ「落ち着け」

 

龍樹「何言ってるんだよ!視界に映ってるなら戦闘態勢を取らないと!」

 

鏡香「は〜い落ち着いてね〜」ギュッ

 

龍樹「モガッ!モガガッ!」

 

 

 鏡香は龍樹を落ち着かせる為に抱きつき龍樹の顔を胸に埋めるが龍樹は逆に慌てていた。優斗はその状況を無視して近づいて行く。ラディウスの目が光ったかと思うと優斗の目の前にシステムウィンドウが出現する。

 

 

優斗「なになに?An Incarnate of the Radiusの難易度を設定して下さい........Easy・Normal・Hard・Very Hard・Special」

 

 

 優斗は倒さずに直ぐに帰れるような選択肢があるかシステムウィンドウを操作しようとするが、画面はその画面から変わらず画面端を突いたりしたがならない。

 

 

優斗「弱ったなぁ、これ完全に倒さないと出られないパターンの状況だ。年越しの準備もあるしEasyで........」

 

 

 優斗が考えている間に鏡香の拘束から逃れた龍樹が優斗の画面のSpecialを押していた。

 

 

優斗「・・・何してんの?」

 

龍樹「はっ!ゲーマーとしての血が騒いでつい最高難易度を押してしまった!」

 

 

 龍樹はそう言っているが多分無難に最高難易度で遊びたかっただけだろう。優斗は顔に手を当てて下を向いている。

 

 

優斗「お前........あと2時間で年越しだぞ...........」

 

龍樹「では早くやっちゃいましょう!」

 

鏡香「優兄諦めたほうがいいよ、龍樹こう言った性格だから」

 

クロ「お?動き出す様じゃぞ」

 

 

 クロのその言葉通りラディウスはゆっくりと上体を起こし槍で地面を叩く。するとAn Incarnate of the Radiusと言うか名前と5()0()()もの大量の緑色のバーが出現すると10本まとまりになりそれが5本横に並ぶ

 

 

龍樹「・・・多分2時間で行けますよ!」

 

優斗「間に合わなかったらアームロックな?」

 

 

 優斗はディケイドライバーを装着し、鏡香はWドライバーを装着すると直ぐにサイクロンメモリが装填された。

 

 

優斗・鏡香『変身!』

 

龍樹『龍合!』

 

KAMEN RIDE DECADE

 

Cyclone Joker

 

 仮面ライダーディケイド・仮面ライダーW・コクリュウがラディウスに対峙する。優斗はすぐにライドブッカーをガンモードにし先制攻撃をする。しかしそれは透明なバリアに阻まれる

 

 

優斗「各自散開!先ずはあのバリアを砕くぞ!」

 

 

 優斗の掛け声に鏡香と龍樹は左右に分かれる。龍樹は右から鏡香は左優斗は正面から牽制及びタゲを集め、優斗は「フレイム ブラスト」を読み込み火炎弾をラディウスのバリアに打ち込む。

 

優斗(俺の攻撃はあくまでも消費させることそして確実にダメージを溜めてそこを).......

 

HEAT METAL

 

龍樹「来い!ミョルニル!」

 

METAL MAXIMUM DRIVE

 

龍樹「龍結!右腕 雷龍槌撃(らいりゅうついげき)

 

鏡香「メタルブランディング!

 

龍樹「トール........ハンマー!

 

 

 鏡香はヒートメタルフォームに変わるとすぐにマキシマムドライブを龍樹は雷神 トールのハンマー、ミョルニルを召喚しそれを右腕に装備する。

 2人は両側面からそれぞれ必殺技を叩き込む、すると透明なバリアはヒビを広げ砕け散った。そして鏡香と龍樹の攻撃の余波で一気に1メモリをすっ飛ばした。

 

 

龍樹「よっしゃ!先ずは10本!」

 

鏡香「案外楽勝だね」

 

 

 龍樹と鏡香がそう言っているとラディウスの後方に木が現れた。龍樹はそれに気づくと有無を言わさず突撃し木に向かって攻撃を仕掛けるが木に攻撃が届く瞬間謎にバリアに阻まれる

 

 

龍樹「えっ!何今の!?」

 

 

 龍樹の攻撃は届かず雫はラディウスに落ちそれと同時に体力がMAXまで回復する。

ラディウスは手に持つ槍を地面に突き刺す。すると地面から木の根や水晶そして瓦礫が飛んでくる。

 

 

ATTACK RIDE FLAME SLASH

 

LUNATRIGGER

 

 

 

 優斗は「フレイム スラッシュ」を読み込み木の根を切り裂き龍樹は瓦礫を砕き回り、鏡香はルナトリガーフォームに変身し水晶を撃ち抜いて行く。しかし龍樹が大きめの瓦礫を砕いた時ラディウスの巨大な槍がすぐこそまで迫っていた。

 

 

龍樹(あっ、ヤッバ)

 

 

 槍が龍樹を捉えた時龍樹は腹に大きな衝撃を覚えた瞬間槍からの攻撃を避けていた。そして龍樹の代わりに何かが大きな衝撃を受けて紅玉宮の壁に激突した。

 

 

龍樹「いたたた........今何が」

 

 

 龍樹は何かが激突した方向を見るとファイズアクセルに変身した優斗が壁に倒れていた。

 

 

龍樹「優斗さん!」

 

鏡香「優兄!よくも!!!」

 

 

 鏡香は怒りに任せてひたすらにラディウスに向けて攻撃を繰り出していた。龍樹は優斗のそばに歩み寄る、優斗は変身を解除され倒れる。

 

 

 

 

 

現実世界

 

 優斗が変身を解除され倒れたことは現実世界の人物達もしっかりと見ていた。

 

 

響「優斗さん!」

 

未来「優斗さん!立ち上がって!」

 

奏「これ中に入れないのか!」

 

翼「エルフナイン!どうにか出来ないの!」

 

クリス「待てよ!この箱を壊せば!」

 

マリア「それは得策ではないわ」

 

セレナ「もし壊して逆に出られなくなったらどうにも出来ません!」

 

切歌「優斗さん!しっかりするデス!」

 

調「頑張って.......」

 

 

 装者達は慌てる者や優斗を応援したり助けようと躍起になる者が多い一方でキャロルとサンジェルマンはただ画面を見つめ手を合わせて祈っていた。

 

 

蒼汰「・・・見てられないね」

 

 

 蒼汰はそう言うと画面のコードのところに新しくコードを繋ぎそれをマイクに接続する。そしてマイクの電源を入れると

 

 

蒼汰「いつまで寝てるんだ優斗、さっさと起きてソイツを倒さないか。」

 

 

 といつもより少し強めの口調で優斗に向けて言う。

 

 

 

 

 

仮想世界

 

 

蒼汰『いつまで寝てるんだ優斗、さっさと起きてソイツを倒さないか。』

 

 

突然声が入ってきた事に龍樹は顔を上に向ける

 

 

龍樹「もしかして蒼汰さん見てるのか?」

 

優斗「......あのクソ野郎」

 

龍樹「優斗さん!無事でしたか」

 

 

 優斗はふらふらと立ち上がり頭を数回横に振る。そして優斗は考えるどうやってあのラスボスを攻略するのかをしかしどうやっても時間が間に合わなくなってしまう。

 

 

優斗「どうやっても時間が足りない.......せめて弱点でも分かれば.........」

 

 

優斗がそう呟いているとまたも蒼汰の声が聞こえてくる

 

 

蒼汰『いつまで本気でやらずに戦う気なんだい?』

 

 

 蒼汰のその一言に優斗を驚きの表情をとり顔を上げる。蒼汰は言葉を止めることはなく続けて言い続ける

 

 

蒼汰『優斗、もしかしてそれが君の全力なのかい?・・・正直に言うけどそれが全力なら君は彼女達を護るなんてことはしないほうが良い!』

 

優斗「なんだと.......」

 

蒼汰『君は彼女達より強いかもしれない........だけどそれは今現状の話だ。彼女達がこれから強くなっていった時君の実力がその程度なら君は正直言って荷物でしかない!護る側ではなく守られる側なんだよ!』

 

優斗「・・・・・・」

 

蒼汰『もし君の実力がそれだけで無いのなら僕達に見せてくれる今の君の全力を!』

 

 

 蒼汰のその言葉を最後に声は聞こえなくなった。龍樹と優斗の元に今まで戦っていた鏡香がやってくる。

 

 

鏡香「ちょっと!アレバリアも復活してるんだけど!どうすればいいの!」

 

龍樹「え!?え〜っとバリアも復活するなんて思わなかったし、それにどうやってあの回復のバリアを攻略しよう.......」

 

 

龍樹と鏡香がわーわー!と言っている中優斗は壁の方を向くと

 

 

ズガァァァン!!

 

 

 と頭を壁に打ち付ける......要は頭突きをしたのだ。優斗の行動に驚く2人だが優斗は顔を壁から引き抜くと2人に質問する

 

 

優斗「お前ら最大火力の技って持ってるか?」

 

龍樹「え?あぁ、はいありますけど?」

 

鏡香「なんで?」

 

優斗「ふぅ〜、今から10秒であのデカブツを倒すぞ」

 

龍樹・鏡香『10秒!?』

 

 

 優斗のとんでもない言葉に龍樹と鏡香は驚きの声を上げる。

 

龍樹「いやいやいや!無理ですってあのバリアがあったら.......当たりますけど削り切る前に回復されますよ!」

 

鏡香「アレ使うと疲れるから嫌だ〜」

 

 

回復されると言う龍樹とそもそも使いたく無いと言う鏡香に優斗は大きく息を吐くと2人に真剣な表情を向ける。

そして

 

優斗「鏡香........10秒以内で片付けたら戻った後()()()()()()()

 

 

その言葉を聞いた途端鏡香は目を輝かせ優斗に言いよる

 

 

鏡香「優兄それ本当!誓える!?命を誓える!?一回だけそっと撫でるやつじゃなくてナデナデしてくれるやつだよね!10秒で終わらせたら絶対!ぜーったいに!やってくれる!」

 

優斗「あぁ撫でるだけなら全然構わない」

 

鏡香「やったーーーーー!初めて撫でてくれる〜♪兄らしい事してくれるって事は........ふふふ〜♪」

 

 

 鏡香は目をキラキラと輝かせ上機嫌になる、次に優斗は龍樹の方を向く。龍樹は身構え

 

 

龍樹「言っておきますけど俺は響が対価でも我慢でき.........出来ますから!」

 

 

一瞬言い淀んだのは放っておきその姿勢に優斗は少し考え、やがて目を合わせて言い出す

 

 

優斗「じゃあ龍樹、お前を強くしてやる。確か強くなりたいんだろ?生身で、だったら()()()()()()()()()()()()()

 

 

 その言葉を聞いた時龍樹の頭に雷が落ちた。

 

 

龍樹(優斗さんが直々に特訓をしてくれる!?確か優斗さんは気力やオーラパワーを使えるって........しかもヘルライジングに生身で戦いを挑んで良いところまで行った筈、もしそうなら俺が強くなるにはこれ以上にない人材!そして中々時間を作ってくれそうに無い優斗さんがわざわざ俺の特訓の為に............)

 

 

龍樹は目を見開き

 

 

龍樹「わかりました!でも優斗さん!絶対にいい加減な修行にはしないで下さいね!」

 

優斗「おう、任せろ........さてとじゃあ10秒で片付けるぞ、俺と鏡香でアイツの体力とバリアを削る。龍樹はトドメをさせ行くぞ」

 

 

 優斗はそう言ってディケイドライバーのバックルを右に移動させると懐からケータッチをそしてライドブッカーからはコンプリートカードを取り出す。優斗はカードをケータッチに装填する、ケータッチから起動音のような音が鳴り平成一期ライダーのマークを押して行く。鏡香はガングニールとシェンショウジンのメモリを装填し展開する

 

 

FINAL KAMEN RIDE DECADE

 

GungnerShenshoujin

 

 

優斗はディケイド コンプリートフォームに鏡香は鮮やかな黄色い装甲と華々しい紫の鎧を纏ったWガングニールシェンショウジンフォームにそれぞれ変身する

 

 

優斗「先ずはバリアを砕く」

 

 

 優斗はケータッチを取り外しアギトのライダーマークを押す。

 

AΩITO KAMEN RIDE SHINING

 

 

 優斗の後方にシャイニングカリバー(二刀流)を携えた仮面ライダーアギト シャイニングフォームが佇む。

本来はここで終わりだ、しかし優斗はケータッチの操作を続ける、次はブレイドのライダーマークを押す

 

 

BLADE KAMEN RIDE KING

 

 

 さらに次は響鬼のライダーマークを押し追加する

 

 

HIBIKI KAMEN RIDE ARMED

 

 

 優斗の両隣に黄金の鎧を纏った仮面ライダーブレイド キングフォームとディスクアニマルの鎧を纏った仮面ライダー装甲(アームド)響鬼

優斗はライドブッカーから4枚のファイナルアタックライドカードを取り出しそれを読み込む

 

 

FINAL ATTACK RIDE A・A・A・AΩITO

 

FINAL ATTACK RIDE B・B・B・BLADE

 

FINAL ATTACK RIDE H・H・H・HIBIKI

 

FINAL ATTACK RIDE D・D・D・DECADE

 

 

 アギト・ブレイド・響鬼そして優斗はそれぞれシャイニングカリバー・キングラウザー・アームドセイバー・ライドブッカー(ソードモード)をそれぞれ構える。

シャイニングカリバーには光のオーラがキングラウザーには黄金のオーラをアームドセイバーには炎のオーラをライドブッカーにはマゼンタのオーラを纏う。

 鏡香はマキシマムスロットにエレクライトのメモリを装填しボタンを押す。

 

 

ELECRITE MAXIMUM DRIVE

 

 

 鏡香が必殺技の体勢に入ると優斗と3人のライダーはラディウスに向けて斬撃を叩き込む。4人の斬撃はバリアに阻まれたと思われたが拮抗も殆ど無くあっさりと砕け1メモリ分を削り切る。

 そして鏡香はエレクライトの刃を取り出しそれをラディウスに向けて放つ。突き刺され継続ダメージが入り一気に3メモリ半を削る。

ラディウスは後方に大樹を生成し回復をしようとするが

 

 

優斗「させるか!」

 

 

優斗がそれを対処する為にケータッチの操作をする。

 

RYUKI KAMEN RIDE SURVIVE

 

FAIZ KAMEN RIDE BLASTER

 

KABUTO KAMEN RIDE HYPER

 

 

 優斗の左に3人のライダーが並び立つ、烈火の力を纏った仮面ライダー龍騎 サバイブ超高濃度フォトンブラッドをその身に纏った仮面ライダーファイズ ブラスターフォームそして超高加速能力に加え時空を飛び超える能力を持った仮面ライダーカブト ハイパーフォーム

 優斗がライドブッカーをガンモードにすると龍騎はドラグバイザーツバイをシュートモードにファイズはファイズブラスターをブラスターモードにカブトはパーフェクトゼクターをガンモードに変形させる。そして再び4枚のカードを読み込ませる。

 

FINAL ATTACK RIDE R・R・R・RYUKI

 

FINAL ATTACK RIDE F・F・F・FAIZ

 

FINAL ATTACK RIDE K・K・K・KABUTO

 

FINAL ATTACK RIDE D・D・D・DECADE

 

 

 龍騎は火炎弾をチャージし、ファイズは銃口にフォトンブラッドのエネルギーを最大まで溜め、カブトはパーフェクトゼクターを構え装甲を展開しチャージする。優斗は銃口をラディウスでは無く後方の大樹に銃口を合わせる。それに伴い3人のライダーも銃口を大樹に向ける。

 

 

優斗「焼け落ちろ」

 

 

 引き金を引くとマゼンタの弾丸と火炎弾そして赤いレーザーと竜巻のようなビームが大樹に向かって行く。攻撃はまたも不可視のバリアに阻まれるもその攻撃はそれを容易に砕き大樹を半分から上を吹き飛ばす。

 回復の手段も封じられラディウスは叫び優斗に視線を向ける。優斗は構えを解きラディウスから視線を外し背中を見せる。ラディウスはコケにされたと思いその槍で優斗を貫こうとしたが、

 

 

優斗「お前、何か忘れてないか?」

 

 

 優斗のその言葉にラディウスは気づく、()1()()()()()()()()

 

 

優斗「決めろ........龍樹」

 

 

優斗がそう言うと

 

 

龍樹「待ってました、10秒って言われたので急いで準備しましたよ!」

 

 

 龍樹は既に何かの聖遺物と龍合をしており右手には刀を携え右腕は雷の模様が入っていた。

 

 

龍樹「ふぅ〜.......領域展開(りょういきてんかい) 鳴神狭間(なるかみはざま)

 

 

 すると龍樹を中心に()()()()()()()()()()

ラディウスは振り向こうとした時尋常では無い速度で回転し、体勢を崩した。そしてラディウスが立ちあがろうとした時ラディウスの首は既に刎ねられていた。

 世界が元に戻った時遅れて最後のゲージが消し飛んだ。かかった時間は9:98

 

 

優斗「ふぅ、これで終わりだな」

 

龍樹「よっしゃー!ラディウスを倒したぞー!」

 

鏡香「お疲れ様優兄、龍樹」

 

龍樹「お疲れ様です鏡香さん!優斗さん!」

 

優斗「・・・そうだな、お疲れ龍樹・鏡香」

 

 

 優斗達はお互いに向き合いハイタッチをする。そして龍樹が気になったことを質問する

 

 

龍樹「そう言えばさっき何気なくやってましたけど、ライダーって3人も一気に召喚できるものなんですか?」

 

鏡香「あっ、それ私も思った。前一緒に戦った時は一人一人だったよね?」

 

優斗「あぁ、あれは俺の特訓の成果だよ。本編でもやってなかったけどやっぱり同時に数人を召喚する事はまず不可能だった。元々いたライダーに上乗せする形なら映画でディケイド本人がやってたけど、この世界には俺しかいない、だから俺は特訓したんだ。コンプリートフォームを使ってて思ったが、あれは召喚して必殺技を使うとそれなりに体力を消耗する。だから最初は複数人召喚から頑張ってそれに慣れる事にした。だけど次は動きも問題だ、召喚したライダーは基本的に俺と同じ動きをする。流石に勝手の違う武器で別の動きをするのはリスクだ。だから俺は思ったんだ、複数人の召喚に統一性を持たせる事に」

 

龍樹「統一性?」

 

鏡香「あっ!同じ武器を使ってたのはそう言う事!」

 

龍樹「あっ!確かに最初は剣で次は銃を使うライダーだった!」

 

優斗「そう、流石に龍樹みたく異なるのを上手く活用はできなかったけどな、それに今に俺だと呼べても精々三人が限界だ。」

 

 

そう言う優斗の言葉に少し引っかかりを覚えた鏡香は聞く

 

 

鏡香「待って、龍樹みたくって!もしかしてこの複数召喚って龍樹の龍合をベースに考えてたの!?」

 

龍樹「えぇ!?」

 

優斗「よく聞いてたな......わからないように少し急いだ口調で言ったのに。あぁそうだ、フロンティア事変の時に龍樹の三連結を見て合わさった力が3乗以上の力を出してたからな。それを俺なりに出来ないか頑張ってみたんだ。まぁ出来たのは最近だしやっぱり疲れる」

 

龍樹「いやそれでも十分にすごいですよ!と言うかそれ優斗さんだけのオリジナルの技ですよね!」

 

優斗「まだ完成には程遠いがな」

 

 

 優斗達が話していると目の前に大きな扉が出現する。それが出口だと気づくのに時間はかからず優斗達三人は扉へと向かって行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれは一体誰なんだ?

 

 ボス戦から帰還した優斗達はその場にいた全員から称賛の声をかけられる。和人達はよく無事だったと喜んでいた。原因となったエルフナインは酒瓶を抱きしめてスヤスヤと眠っていた。今回は意図的では無かったので優斗は初犯と言うこともあり許した。龍樹がもう一度やってみたいと言った時は拳骨を落とした。

 

 

優斗「そう言えば俺を煽ってくれた蒼汰は何処にいる?」

 

 

 優斗は少し怒った口調で煽ってきた本人を探す。優斗が捜索していると入り口の扉の方から蒼汰が元気よく入ってきた。

 

 

蒼汰「遅れてすまない、意外にも今回は手こずってね。もうパーティは終わってるかな?」

 

優斗「よぉ?さっきは散々言ってくれたな?蒼汰」

 

蒼汰「優斗?何をそんなに怒ってるんだい?」

 

優斗「あ?お前が俺の実力はその程度かって言ったんだろ?」

 

蒼汰「ん?僕は今までパラオに行ってたんだけど?」

 

優斗「は?」

 

蒼汰「それにどうして翔太君と五代君がいるんだい?優斗が呼んだのか?」

 

 

 蒼汰の言葉に優斗は唖然となる、優斗は蒼汰が嘘を言ってない事はわかる、だからこそ不思議なのだ。翔太と陽介を連れてきた蒼汰も()()()()だったからだ。これはつまり蒼汰が2人いる事になる。だがそれだとドッペルゲンガーになる。そうなれば蒼汰は消えているはず...........

 考え込む優斗は急いで写真館を出る。出口には誰もおらず木には吊るされた勇が居るだけだ。優斗は勇に近づき質問する。

 

 

優斗「勇、ここに蒼汰が出ていかなかったか!」

 

勇「・・・蒼汰さんが入って行ったのはみましたけど、出て行ったのはみてませんね」

 

優斗「あいつは一体..........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所

 

タイムブレイク!

 

???「オリャァァァァ!」

 

 

 その人物の蹴りでそこにいた異形の怪人は爆発し灰を散らして消えて行った。

 

 

???「ふぅ〜これで全部かな?」

 

???「すごい!すごーい!さすが◼️◼️◼️君!私達何もしてない!」

 

???「でも最後の敵は結構手強かったよね、怪我とかしてない?」

 

???「大丈夫大丈夫、父さんに比べればさっきの敵もそこまでじゃないよ。」

 

 

 そこには顔にライダーと書かれたピンクの文字が入った仮面の戦士と、あの時写真館に入り優斗の家族写真を見つめていた少女2人がいた。

 

 

???「取り敢えず今日で終わりだからこのまま帰ろう。叔父さんに見つかると........」

 

???「僕に見つかるとなんなんだい?」

 

???「げっ!()()()()()()!」

 

 

 そこには狗神蒼汰が立っていた。

 

 

蒼汰「全く勝手に行くなんて帰ったら報告するからね」

 

???「わぁ!それだけは勘弁!母さん達説教長いんだ!」

 

蒼汰「そこは甘んじて受けるべきだと思うけどね。そこの2人もだよ?」

 

 

 蒼汰はコッソリと逃げようとしていた少女2人にも声をかける。少女2人はビクリ!と肩を跳ね上げ蒼汰懇願する

 

 

???「ごめんなさい!それだけは!」

 

???「お父さんに甘えれなくなる!」

 

蒼汰「はぁ.......しょうがない僕も口添えするから少しは怒られようね」

 

3人「うぅ〜......はぁ〜い.........」

 

蒼汰「よろしいそれじゃあ()()()()

 

 

 蒼汰がそう言うと4人は蒼汰の出現させたカーテンに入って行く。蒼汰は振り向き写真館のあった方を向くとつぶやく

 

 

蒼汰「今日は面白かったよ、あの2人は僕からのサプライズさ。頑張りたまえ優斗.........」

 

そう言い残し蒼汰はカーテンの中へと消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年越しとお参り

 

 

 パーティもそれなりに楽しみ全員で話していると時間はあっという間に過ぎて行く。

多少ハプニング.........と言うか一大イベントが幕を閉じなんとかパーティを最後まで楽しんだ優斗達、今年も残り少しパーティの料理を片付け飾りつけも直す。(勇は外に出た時回収済み)

そして優斗と明日奈はキッチンに向かい作り置きしていた年越し蕎麦を準備する。

 

優斗「さてと、んじゃ明日奈それに未来と調頼むわ」

 

明日奈「任せて!」

 

調「了解」

 

未来「ささっと作りましょう。」

 

 

 優斗は麺を冷凍庫から取り出し、それを水に入れ少しほぐして丼に入れそれを明日奈に渡す。明日奈は鍋に入っているつゆを丼に入れ、更にそれを隣の未来と調に渡す。2人はトッピングをし出来た物を順次カウンターに置いていく。

 

 

優斗「出来たやつを回して行ってくれ!」

 

 

 優斗の声にセレナとマリアがトレイに置いて行き、それを持っていくと座っている人物達の目の前に置いていく。丼からはつゆの香ばしい香りが鼻腔をくすぐる。事実響・切歌・和人は少しヨダレを垂らし今すぐにでも食べたいと言う顔になっている。

 全員に行き渡り優斗達も座り手を合わせる。

 

 

優斗「それじゃあ全員手を合わせてくれ、それじゃあ頂きます。」

 

全員『いただきます!(デス!)』

 

 年越し蕎麦を食べ全員が美味いと言う。それを聞いた優斗と明日奈は微笑み、準備を手伝ってくれた調と未来そしてイヴ姉妹に感謝を述べる。蕎麦を食べ終えエルフナインとカリオストロに龍樹がヒュイギアを使い頭痛を治してもらい蒼汰が全員分の着物を準備する。

 蒼汰の準備した着物がほぼピッタリだった為優斗は不思議に思い聞く

 

 

優斗「なんでこんなに準備良いんだよ」

 

蒼汰「まぁ、前世で色々とね」

 

優斗「なんで全員のサイズがほぼピッタリなんだよ」

 

蒼汰「まぁ、色々とね?」

 

優斗「・・・・・・・・・」

 

 

 優斗は深く聞くことをやめた。

装者はそれぞれのイメージカラーの着物を、錬金術師達は黄金色が少し入った白や黒と言った着物、蒼汰はシアンに薄い紺色の着物を、優斗はマゼンタと黒の着物を着る。

 和人達もそれぞれにイメージカラーの着物を着ており、龍樹は黒に赤いラインの入ったものを、鏡香は紫に薄いパープルのものを、とそれぞれが着ている。

 

 

優斗「よし、準備は良いな。初詣に行くぞ」

 

 

 優斗はそう言うとカーテンを出現させ神社へと向かう。神社の入り口に出ると全員でその本殿に向かっていく。

 

 

響「うわぁー!人がたくさん!」

 

未来「ここは何処の神社なんですか?」

 

優斗「あぁ、島根県に在る出雲大社だな。確か、良縁祈願で五穀豊穣と商売繁盛もあったって聞いたな、結構色々あるらしい」

 

サンジェルマン「日本はそう言う縁のある場所があるんですね」

 

キャロル「でも優斗さんはこれ以上良縁祈願は受けなくても良いんじゃ無いですか?」

 

優斗「良いだろ別に........」

 

龍樹「優斗さん結構交流のある人増えているのにこれ以上増やしたら大変ですよ」

 

鏡香「でも龍樹、私たちには足りないものがあるよ」

 

龍樹「え?なんですかそれ?」

 

鏡香「それは勿論!私達3兄妹弟のりょうsいたたたたたたたたた!!!」

 

鏡香「アホ抜かしてないで行くぞ」

 

 

 鏡香の発言をグリグリで無理やり止める優斗、そしてそれを見つめる和人達、その後方では出雲大社の看板を見つめる奏・翼・クリス・マリア・セレナ・切歌・調・蒼汰・プレラーティ

その看板には先程優斗が言ったご利益の他にも夫婦和合・そして子授.......優斗は少し寒気を覚えたとか

 

 

 

 

 

 

 

 

少しして

 

 本殿に到着し全員が5円玉を手に賽銭箱を見つめる。そして全員が賽銭箱に5円を投げ入れお参りをし願う。

 

 

優斗(これからも何気ない日々や新たな出会いがありますように)

 

蒼汰(これからも面白い事がありますように..........特に優斗に)

 

龍樹(強くなれますように!)

 

鏡香(3人でまたこんな風に集まれますように)

 

勇(優斗さんのドライバーを手に取れますように!)

 

育美(天使が上手く扱えるようになりますように)

 

響(優斗さんやみんなとずっと一緒にいれますように)

 

未来(優斗さんに振り向いてもらえますように)

 

奏・翼・クリス・マリア・セレナ・切歌・調・キャロル

(優斗(さん)が意識してくれますように)

 

サンジェルマン(穏やかな日常が続きますように.........それと所長の忘れ物癖が減りますように)

 

カリオストロ(あーしにも、いい出会いがありますように)

 

プレラーティ(蒼汰が気付きますように)

 

翔太(誰よりも強くなれますように!)

 

陽介(・・・俺の過去がわかりますように........)

 

 

 全員が参拝を済ませ神社をぶらぶらとしていると時間はあっという間に過ぎていく。

優斗が時計を見て全員に集合をかけるともう一度カーテンを出し移動する。

 

 

優斗「やっぱり初日の出は海に限るな........」

 

 

 優斗達がやってきたのは、宝物庫から脱出した際に訪れた海岸だった。此処は人もほとんどやって来ることはないので選んだと言う優斗らしい理由だ。

 日が登って来ると優斗はカメラを取り出しその写真を収める。そして今度は三脚をカーテンから取り出し

 

 

優斗「全員集合してくれ!日の出を背景に写真を撮るぞー!」

 

 

 その一声に全員が集まり優斗がタイマーを押して集合している場所に向かう。優斗を中心に全員が寄りかかる、シャッター音と共に一枚の写真が収められる。それは時空を超えて絆を深めたヒーロー達の写真だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「よっし、これで明日の仕込みは終わったな!」

 

???『貴様はまだこんな事をやってるのか、早く戦わせろ!』

 

???「待てって()()()その内......な?」

 

ベイル『ふん!まぁ良いだろう、貴様以外にも仮面ライダーは居るらしいからな。それに俺は勘がいい、そいつらとは近い内に合間みえるだろう』

 

???「そうか、まぁそれまでは動かないのが策だね。俺は俺の護るものだけを護るから」



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本編開始前
プロローグ死亡そして転生


初めまして攻月レイドです。

ハーメルンで他の作者がシンフォギアと仮面ライダーのクロスオーバー作品を読んでて書こうと思い書きました。
ディケイドにした理由は今ア◯ゾン◯ライムで見直していたからです。

この物語は原作開始前からのスタートです。

初めて小説を描き初投稿なので気に入らない所がありましたら戻ってください。

なるべく原作通りにしようと思いますがそこは主の努力次第ですハイ.........

では始まります。


俺は、死んでしまった死因は病死である。36年の命であったがそれなりに人生を楽しんだと思う、友達とバカやってはしゃいだりして、親友とはかなりの時間一緒だったな彼女は..........まぁ出来なかった(´・ω・)

俺自身積極的に女子と話したりはしなかったし遊ぶ相手も仲のいいダチと親友だけだったな....でも後悔は無かったな.....あるとするなら.....ダチや親友を泣かせてしまった事かな.........

_____________

_________

______

____

__ 

........眩しい

気がつくと俺は知らない空間にいた。辺りを見回すと雲がありさらには何故か畳とちゃぶ台があった......

ナンデチャブダイ???

 

???「おぉ、お前さんか今さっき亡くなった人と言うのは」

 

後ろから声がして振り向くと60〜70くらいの見た目をした髭の長いおっさんがいた。

いや誰だよアンタは......

 

???「ワシは神じゃよ。知らんのか?」

 

知ってたら逆にすげぇよ.....てか心の声聞こえんのね.......

 

神様「当たり前じゃなんせ神様じゃからの、ホッホッホ」

 

そして神様は、畳に移動して腰を落とし俺にも来るように促したので俺も畳に腰を落とした。

 

主人公「んでアンタはどういう要件で俺に会いに来た.......いやこの場合は呼んだって方が正しいか......」

 

神様「うむ、実はのお前さんを新しい世界に転生させようと思ってのぅ。どうかね?その世界で新しい人生を歩むのは?」

 

主人公「どうして俺を転生させようと思ったんだ?」

 

神様「実はの前々からお前さんのことは見ていたんじゃよ、とても面白い人生を歩んでおるのぉ〜」

 

主人公「面白いのか?あんな人生が?」

 

神様「当たり前じゃ友人や親友を大事に思い、怪我をさせられたら1人で突っ込んで相手をボコボコにしてしまう。それが年上が相手だったとしてものぅ」

 

主人公「そこまで観てるのかよ....」

 

神様「ホッホッホッ、まぁ良いではないかそれでどうじゃ?転生してみらんかの?」

 

主人公「それだけが理由か?俺にはどうもそうとは思えない」

 

そうだ、仲間思いで喧嘩を理由に転生ならヤンキーなどでも通ってしまう俺はこの神がそれだけを理由に俺を転生させるとは思えない

 

神様「そうじゃなぁ〜もう一つ理由があるなら優しい事かの〜」

 

優しい?俺が?全く思い当たらない......

 

神様「思い当たらないと言う顔をしとるのぉ、お主困っておる人を見かけたらすぐに行動をするじゃろ、しかもお礼を受け取らずに」

 

主人公「そう言えばそんなことしてたなぁ〜。全く考えなかったそれが当たり前と思ってたからな」

 

そう俺は、両親から「人にはなるべく優しくしなさい」と小さい頃から言われていたため無意識のうちに習慣になってしまったのだ。

 

神様「その優しさに惹かれて転生させようと思ったのじゃよ、お主悔しくはないのかの?36年と言う短い人生で終わってしまって?」

 

主人公「そうだな......よし!神様俺に第二の人生をください!」

 

神様「うむ良かろう!でお主の転生先なんじゃがちと物騒での.....」

 

主人公「?どんな世界なんだ?」

 

神様「簡単に言えば化け物が多く存在しておる世界かの....そうじゃなぁ〜何か持って行きたいものとかはあるかの?」

 

主人公「じゃあ仮面ライダーディケイドのディケイドライバーとライドブッカーをくれないか?それとオーロラカーテンの力も頼む」

 

神様「なるほど仮面ライダーの力か.....いいじゃろう転生してお主が5歳の時に送るとするかの」

 

主人公「ありがとう神様」

 

神様「では後ろの扉を通ると良い通ったらお主は転生する」

 

そう言われて後ろを振り向くといつの間にか扉が出現していた。いつの間に.....

 

主人公「じゃあ少しの間だったけど世話になったよ神様」

 

神様「うむ良いのじゃよホッホッホ、そう言えばお主転生先での名前はどうするのじゃ?」

 

主人公「そうだな........神風 優斗(かみかぜ ゆうと)それが俺の新しい名前だ」

 

神様「神風 優斗....いい名前じゃな。では優斗君第二の人生を楽しんできてくれ」

 

優斗「あぁ!行ってくる!」

 

そして俺は扉を通った。俺は一体どんな世界なのか楽しみだった.......

 

 

 

 

 

 

神は、優斗を送り出し1人呟いた

神様「あやつは新しい世界で一体何を目にするのかのぉ....」

神が扉を消し神風 優斗の転生先を示す紙を眺めていた。

その紙には戦姫絶唱シンフォギア(・・・・・・・・・)と書かれていた.......




はい。プロローグでした。

如何でしたでしょうか?初めて描きましたが誤字等は感想の方へお願いします。
もう疲れた。プロローグだけで2日かかった........

続けて一話も制作中ですのでお待ちください m(._.)m


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第一話 出合いと変身!

はいどうも〜攻月レイドです。

今回は主人公が転生して12歳なったところから始まります。
ん?12年間何があったか?だって?
本編で教えますので少々お待ちください。m(_ _)m

あの2人が登場!続きは本文で‼︎


俺がこの世界に転生して12年がたった俺はごく普通の一般家庭に生まれ両親と3人で暮らしていた。

しかしそれはもう5歳の誕生日を迎えるまでの話だ。両親は亡くなった.......いや、正確には俺を庇って(はい)となって消えた.....

俺は、親族の世話になる予定だったが、前世の記憶を持つ俺はそれを断り一人暮らしを始めた。そして5歳になりディケイドの力を手に入れた。俺は誓った。

俺はこの力で助けられる命を守りたい!

そんなこんなで今年で12になってしまった。

そして今日は日曜日俺は服を買った後近くの公園に居た。

 

優斗「この世界に来てもう12年か。しかし、転生先がシンフォギアの世界って...俺生きて行けるのかな心配になってきた。」

 

俺はアニメにそこまで詳しくはないが、前世のダチの1人がオタクであったためシンフォギアの内容を少し聞いた。なんでもノイズって言う災害と戦うアクションアニメというらしい人物はわからないがまぁ十中八九ガタイの良い大人が主人公なんだろうなぁ〜..........

1人でそんな事を考えていると

 

???「ひびき!危ないよ!」

???「大丈夫!へいき へっちゃらだよ!ほら怖くないよ〜こっちにおいで」

(な〜んか木の上で猫を助けようとしてるけど大丈夫かあれ?)

 

今、目の前に絶賛人....ではなく猫助けをしている栗色の髪の少女、そしてそれを心配して見ている黒髪の少女俺はそれが気になってしまい10分くらい前からずっと見ている。少女は猫を助けようとしてるが、猫は警戒している少女は猫に近づいていき猫を抱いた

 

???「よーしよしよし、もう大丈夫だからね。」

 

(どうやら猫は助かるみたいだな)

そう思い立ち去ろうとした時

 

???「きゃあ!」

???「ひびき!」

 

少女は足を滑らして木の上から落ちているところだった

 

優斗「危ない!!ぐっ!」

 

俺はすぐさま駆け出し地面と少女の間にスライディングし少女をキャッチした少し高かった所為なのか少し痛かった。

 

優斗「ま、間に合った〜」

???「あ、あの......」

優斗「ん?どうした?」

???「た、助けてくれてありがとうございます。」

優斗「おう!良いってことよ。でも次からは気をつけろよ」

???「は、はい!」

 

少女は元気良く返事をした。俺は少女を降ろし立ち上がった。

するとそこへ先程の黒髪の少女が近づいてきた。

 

???「ひびき!大丈夫!?怪我はない!?」

???「みく!うん!この人が助けてくれたから!」

 

黒髪の少女は俺を見て

 

???「ひびきを助けてくれてありがとうございます。」

優斗「なーに良いって事よ。近くで救える命があるなら、俺は全力で助けるだけだから。え〜っと........そういや名前聞いてなかったな」

響「あ、私は立花 響(たちばな ひびき)って言います。」

未来「私は小日向 未来(こひなた みく)です。」

優斗「響に未来か。良い名前だな。俺は神風 優斗よろしくな。」

 

その後は世間話などをした。すると時刻は夕方へと差し掛かり

 

優斗「もうこんな時間か。二人とももう帰った方がいいんじゃないか?」

響「うっそー!もう夕方になっちゃたの!」

未来「響もう帰ろう?」

響「え〜そんな〜......もっとお話ししたかったのに〜......」

優斗「また会えるさ。じゃあな」

未来「さようなら」

響「ばいばーい!」

 

二人は、仲良く手を繋いで帰って行った。

 

優斗「若いね〜全く、よし帰りますか。」

 

そして俺も荷物を取り帰路を辿る。そして家に着いて中へ入る。

 

優斗「ふー、まさか疲れるとは.....体力には自信があったんだけどね〜」

 

一人で呟いていると

 

♪〜♪〜♪〜

 

固定電話が鳴った。誰だろう?と思いながら電話に出た

 

優斗「もしもし、どちら様ですか?」

神様「おー繋がった繋がった。元気で暮らしとるかの〜優斗君」

優斗「神様ですか。お久しぶりです。はい。自分は元気に暮らしています。」

 

電話は神様からだった。しかし何故神様が電話を使ってきたのか?俺は疑問に思い聞いてみた

 

優斗「神様、わざわざ電話をするなんて何かあったんですか?」

神様「うむ。実はのぅ明日アメリカのFISと言う所で実験があるんじゃがのぉ。その実験が失敗して、一人の少女の命が消えてしまうんじゃよ。」

優斗「っ!?なるほど、つまり明日俺はその施設に行ってその少女の命を救ってほしいと?」

神様「うむ、話が早くて助かる。引き受けてはくれないだろうか?」

 

そんなの決まってる。亡くなってしまう命を知ってそれを見捨てたくは無い!

 

優斗「引き受けます。そして必ず救ってみせます!」

神様「すまない。まだ12歳になったばかりだというのに」

優斗「かまいませんよ。俺には救うための力がある。それだけですから」

神様「ありがとう。やはりお主を選んで正解じゃった。くれぐれも無茶はしない様に折角の第二の人生なんじゃからの....」

優斗「わかったよ神様」

 

そうして俺は電話を切った。

 

(明日やる事は決まった。絶対に救ってみせる)

 

俺はそう決心して1日を終えた。

 

           翌日

 

優斗「うっし!そんじゃ正体がバレない様に変身してから行くか!」

 

俺はディケイドライバーを腰に装着して、ライドブッカーから「カメンライド ディケイド」をとり門矢 士の変身ポーズを構える。そして、あの言葉を言う(・・・・・・・)........

 

優斗「変身!!」

 

KAMEN RIDE DECADE

 

ベルトからライダープレートと呼ばれる黒い板が出てきて俺の周りにクウガからキバのマークのついた影が重なり、ディケイドの体を作る。その後、ライダープレートが顔にきて体の一部をマゼンタに彩り変身完了。

 

優斗『よし、それじゃあ行くぜFISの研究所へ!』

 

俺はオーロラカーテンを出現させそれを潜る。出た先は研究所の入り口だった。

 

優斗『とりあえず研究所には着いたな。しかし此処であってんのか?特徴とか何も聞かなかったからわかんねーんだよなぁ〜』

 

そんな事をぼやいていると

 

ドカーン!!

 

施設が爆発した

 

優斗『当たりっぽいな.......急ぐか!』

 

俺は研究所へ入った...




一話一話長すぎぃ!書きたい事考えたりして出来て観ると1000文字以上って....えぇ....

誤字脱字や感想お待ちしています。

次回を現在制作中ですがかなり長くなるので、時間がかかります。ごめんなさいm(_ _)m


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第二話 救いのマゼンタと初戦闘

よっしゃーーーーー!出来たーーーー!!
さーって何文字かな〜・・・ピッ!5,000文字........................ウェ‼︎∑(゚Д゚)

長くなりすぎました。すいません

此処で注意事項『』は優斗は正体がバレ無いように声が少し変えられています。

前回の話で誤字の報告ありがとうございました。( ;∀;)


優斗視点

 

優斗「中に入ったはいいけど、かなり火が回っているな。一体どんな実験をしたんだよ。」

 

研究所へ入った優斗は道なりに進んでいた。中は火の海になっていたがディケイドの「ディバインスーツ」は約6000度のマグマにも耐えられるため本人には影響は全くない。

 

(ん?なんだ?声が聞こえる.....行ってみるか)

 

ディケイドの「ディメンションスカウト」で聞き取った声を頼りに優斗は歩みを進めた。しばらく歩くと瓦礫によって閉じこめられた少女二人を発見した。

 

(まさかあの子達が!?神様二人じゃねぇかよ!)

 

優斗はすぐさま駆けつけ瓦礫を吹き飛ばした。見ると金髪ショートに黒髪のツインテールが特徴の二人組だった。

 

???視点

???「きりちゃん!きりちゃん!しっかりして!」

???「しらべ.....あたしこんな所で死んじゃうんデスかね.......」

???「そんな事言わないで!きっと誰かが助けてくれるから!」

 

(誰か....誰かきりちゃんを.....皆んなを助けて!)

 

少女は願った。今自分の大切な人を、そして家族とも言える人たちを助けてほしいと.......少女が願っていると瓦礫が吹き飛び目の前にピンク?と白と黒が特徴的な仮面を被った人物が立っていた。少女は誰何か考えていると...

 

優斗(ディケイド)『おい、大丈夫か?』

???「あ、あなたは?」

優斗(ディケイド)『俺か?俺は.......ディケイド。ただの通りすがりさ』

 

ディケイドと名乗った人物は、瓦礫を全て退かし私の前に立っていた。自分の祈りが届いたとこの時少女は感じ、目の前の人物に救いを乞いた。

 

???「っ!お願いです。きりちゃんを.........私の大事なきりちゃんを助けてください!」

 

優斗視点

優斗(ディケイド)『きりちゃん....って言うのはお前さが今抱き抱えている金髪の事か?』

 

優斗が問うと少女は力強く頷いた。しかし優斗には回復させる手段が無かった。そんな事を思い考えていると、ライドブッカーから9枚のカードが出てきた。

優斗にはそのカード達は見覚えが無く見つめていいると最後の9枚で表情を変えた。

 

優斗(ディケイド)「(このカードはまさか!?)......おいツインテール少し退いてろ」

???「何をする気ですか?」

優斗(ディケイド)「救ってやるよアンタもそこの金髪も」

???「....お願い...します」

 

黒髪ツインテールは少し離れた。そして俺はバックルを開きカードをスキャンさせる。

 

ATTACK RAIDE HEALING

 

緑色のオーラが金髪の少女を包み込む。すると少女は目を覚ました。

 

???「アレ?あたし何をしていたのデスか?」

???「きりちゃん!!」

???「うわぁ!しらべ!苦しいデス!息が止まるデス!」

 

金髪の少女が目を覚ますとツインテールの少女は思いっきり抱きついた。しかし、今はそんな状況では無いため優斗は声をかけた。

 

優斗(ディケイド)『オイ。感動している所悪いが脱出するぞ!』

???「デデデデース!一体誰なんデスかしらべ!このピンクの人は!」

優斗(ディケイド)『マゼンタだ!』

 

金髪の少女の発言にすかさず訂正を入れる。

 

???「きりちゃんこの人が助けてくれたんだよ。」

???「なんと!?そうだったのデスか!」

優斗(ディケイド)『今はいい...それより脱出するぞ』

???「でも辺り一面火の海デスよ!あたし達は出られませんよ!」

優斗(ディケイド)『そのくらい知ってるちゃんと策はあるさ』

 

そう言って優斗はライドブッカーから先程の内の一枚を取り出ししバックルに入れた。

 

ATTACK RAIDE AQUA BLAST

 

俺はライドブッカーをガンモードに構えトリガーを弾く。すると水が一直線に放たれ、火を消した。

 

???「.......すごい」

???「な、なんデスか!今の!?」

優斗(ディケイド)『俺の力の一つだ。後の道はそんなに火は強く無いから急いで逃げろ』

???「待って!まだマムやマリア、それにセレナがいるの!」

優斗(ディケイド)『っ!?どこだ!場所はわかるか!』

 

ツインテールの少女に道を教えてもらい、俺は急いでその場所に向かった。

 

(頼む!間に合ってくれ!)

 

優斗は更に奥へ走っていった

 

 

 

 

 

 

???視点

 

(私の前にはネフィリムがいる。今日はネフィリムを起動する実験が行われました。しかし、制御する事ができず暴走してしまい研究所が燃えてしまいました。私は皆さんを助ける為にこの「アガートラーム」を纏い絶唱(ぜっしょう)によるベクトル操作で休眠状態に戻そうとしています。ですが、目の前に立つと怖くなって声が出ません。皆さんを助けたいでも怖くて歌えません。お願いです。誰か皆さんを......私を助けてください.........)

 

茶髪の少女は心の中で願った。すると、目の前に立っている白い体の化け物が少女目掛けて腕を使い攻撃をしてきた。少女は攻撃を受けると思い目をつぶった。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、いつまで経っても痛みが来ないのを不思議に思い目を開けるとそこには白と黒そしてマゼンタで彩られた姿の仮面を被った人物がネフィリムによる攻撃をふせいでいた。少女は驚いていると、

 

ディケイド『大丈夫か?』

 

と男性の声が聞こえた...........

 

優斗視点

 

(クソまだなのか!)

 

優斗はツインテールの少女から道を聞き目的まで走っていた。そして目の前に扉が見えてきた。

 

優斗(ディケイド)『多分あの奥だな!急いでるし壊して良いな!』

 

優斗は扉を蹴飛ばした。すると目の前に白い鎧を着ている少女と、白い怪物がいた。怪物は少女に向かって腕を振り上げまさに今その腕で少女を攻撃しようとしていた。

 

(させるか!)

 

優斗はすぐに少女と怪物の間に入り、その腕で怪物の攻撃を受け止めた。そして少女が無事か確認する為に

 

優斗(ディケイド)『(よし、間に合ったな。)大丈夫か?』

 

と声をかけた。そして後ろを向けば少女は驚いたような顔をしていた。

 

優斗(ディケイド)『とりあえず......ハッ!』

 

と怪物を一発殴った。怪物は壁まで吹き飛ばされた。優斗は未だに驚いた顔をしている少女に近づいた。

 

優斗(ディケイド)『オイ驚いているところ悪いが無事かどうか言ってくれ』

???「あ、私はなんとも無いです。あの.....貴方は一体」

優斗(ディケイド)『俺か.......俺はディケイド、ただの通りすがりだ。それよりアレはどうすればいいんだ?』

 

ディケイド(優斗)は起き上がったネフィリムを指した。

 

???「っ!アレは私が止めます。絶唱を使って起動前に戻します。だから避難して......『無事なのか?』えっ?」

優斗(ディケイド)『その.....絶唱だっけか?それを使ってお前は無事なのか?』

???「でも......私にしか出来ないんです。私のアガートラームの絶唱によるエネルギーベクトル操作しか.......!」

優斗(ベクトル操作......確かあらゆる種類の力や向き、大きさを操作するんだっけか?待てよ......て事はアレはエネルギーで動く。クウガの封印エネルギーでエネルギーをゼロにできるかもしれない)

 

そう思った優斗は少女に近づき頭に手を置く。

 

???「えっ?」

優斗(ディケイド)『大丈夫だ。お前がそんな危険な技を使わなくても、俺がアイツを止めるよ。』

???「どうして.......貴方はそこまで私を止めるんですか.....どうしてそんなに優しくしてくれるんですか!赤の他人なのになんで........!」

優斗(ディケイド)『約束したからな』

???「約束......?」

優斗(ディケイド)『ここに来る前に金髪とツインテールの奴に会ったんだよ。』

???(月読さんと暁さんですね。)

優斗(ディケイド)『そんでその二人に奥いる人たちを助けてほしいって、言われたんだよ。あんなに必死になって言われたら男として断れてねぇよ。それに......』

???「それに?」

優斗(ディケイド)『お前みたいな可愛い女が犠牲になる必要はない。こういうのは男のやる仕事だ。』

???「かっ!かわいい///!」

優斗(ディケイド)『だから、下がってなこれは俺が止める!』

 

優斗はそう言って怪物に向かって歩みを進めた。少女は先程可愛いと言われて顔を紅くして座り込んでいた。

 

優斗(ディケイド)『さてと、おい怪物お前にはなんの恨みも無いが、俺はお前をぶっ飛ばす』

優斗は怪物に人差し指を向けてそう宣言した。そして戦いが始まった。

 

ディケイドは、ネフィリムに殴りや蹴りをお見舞いした。しかしネフィリムもディケイドに攻撃をするがディケイドは攻撃を防いだり避けたりしてほとんどダメージを受けていない。ディケイドはネフィリムの攻撃を防ぎ一撃をお見舞いした。ネフィリムは壁にぶつかりよろめく

 

優斗(ディケイド)『よし、それじゃ使うか』

 

優斗はバックルを開けて、ライドブッカー開き中から「カメンライド クウガ」を取り出しバックルに入れた。

 

KAMEN RAIDE KUUGA

 

ディケイドの体は白黒マゼンタからクワガタをモチーフにした頭部に真っ赤な鎧を着た戦士クウガとなった。

更にライドブッカーから金色のカード「ファイナルアタックライド」を取りバックルに再度入れた。

 

FINAL ATTACK RIDE K•K•K KUUGA

 

ディケイドは両手を広げ、腰を落とし右脚に力を集中させ足首を少し擦り怪物に向かって走りだした。右脚は燃えており一歩一歩進むごとに炎は強くなっていく。

怪物まで二メートルになったところで、ディケイドクウガはジャンプし空中で一回転して左脚を曲げ右脚を突き出した。

 

クウガの必殺技マイティキック!!

 

ネフィリムは腹部に受け転がる。起き上がるが腹部には封印を意味する古代文字が浮き上がりネフィリムは苦しむ。封印エネルギーがネフィリムの全身に巡るとネフィリムは起動前の状態に戻った。

 

優斗(ディケイド)『ふー上手くいったな。さてと少しここら辺を消化しますか。』

 

優斗はクウガからディケイドの状態に戻りライドブッカーから水弾の力を持つ「アタックライド アクアブラスト」を取り出しバックルに読み込む。

 

ATTACK RAIDE AQUA BURAST

 

ディケイドはライドブッカーガンモードを構え威力を抑え周りに放ち火を消化する。消化が終わりディケイドは見渡す。

 

優斗(ディケイド)『ふぃーこれで大丈夫かな。さて帰るか』

 

ディケイドは立ち去ろうとする。すると

 

???「待ってください!」

優斗(ディケイド)『ん?』

 

優斗は振り向いた。すると先程の茶髪の少女はさっきまで着ていた鎧ではなく女の子らしい服を着ていた。そして少女は

 

???「あの......助けてくれてありがとうございます。またお会い出来ますか?」

優斗(ディケイド)『........さぁな』

???「えっ?」

優斗(ディケイド)『俺がここに来たのは偶然だ。それにアンタらの事はよく知らない』

???「そんな.....」『だが』

優斗(ディケイド)『同じ地球(ほし)で同じ空の下にいるんだ。いつか会えるさ』

???「っ!?はい......!」

優斗(ディケイド)『じゃあな』

???「はい....またいつか」

 

f優斗は来た道を戻る。そして扉を通り少し離れたところでカーテンを出現させ日本の家に戻る。

 

???視点

彼は去っていった。でもまた会えると信じている。だってあの人......ディケイドさんが言ったんだもん。『同じ地球、同じ空の下にいる』だから私はまた会えるって信じてます。

 

???「セレナ!」

???「マリア姉さん!」

 

茶髪の少女の元にピンクの猫耳の髪型をした女性が抱きついた。

 

???「セレナ!セレナ!無事!怪我してない!」

???「マリア姉さん私は無事だよ。あの人が......ディケイドさんが助けてくれたから」

???「ディケイド......それがさっきのピンクの色の名前なの?」

???「うん!ねぇマリア姉さん......私またあの人に会いたい!今度はちゃんとお礼も言いたい」

???「そうね.....私も大事な妹を助けてくれた事にお礼がしたいわ。」

???「うん!」

 

茶髪の少女とピンクの女性はその後紫の髪の女性と共に研究所をでた。外で待っていた金髪の少女と黒髪の少女とも合流し避難した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今ここに本来失う筈だった少女の命が救われた。ここから物語は変わっていく。次の舞台は日本。憎しみに囚われた歌姫をディケイドは救えるのか?此処からの物語は誰も知らない..........




いかかでしたでしたか第二話は?
なぜ名前が出てるのに???なのかは優斗がそこら辺をしっかりときいてないから...........ですっ!(某大罪司教)
優斗は基本的にフルネームを聞いた相手しか興味を持ちません。ですのでフルネームを聞いたら???が消えて本人の名前がつきます。
ご了承くださいm(_ _)m


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第三話 雑音と双翼の歌姫

よっしゃ〜終わっ終わった_:(´ཀ`」 ∠):ゴファ
・・・アンケートちょっと見るか.........ン(・_・?
(つд⊂)ゴシゴシ (;゚д゚) ・・・ウェ?




FIS研究所での一件から2年優斗は日常を送っていた。FISでの一件後神様から電話が入りしばらくは日本でいつも通りの日常を過ごし良いと言うことだ。

そのため現在優斗は........

 

優斗「・・・・・(( _ _ ))..zzzZZ」

 

絶賛昼寝中である。ナニシテルンディス‼︎

現在優斗は15である。もうすぐで卒業式のため中学校は休みで暇しているのである。この2年間優斗は体力作りや筋肉をつけていたため、クラスではそれなりに注目されていた。身長も176cmと高く友人ともかなり友好的に接していたため満喫はしていた。

しかし、この世界にはノイズと言う脅威がある。優斗は何度か戦闘に赴いた。しかしその時必ずオレンジ髪と青髪の女性が来るため見つからないよう必死に逃げていた。

 

優斗(あの二人はなんなんだろうな.......青髪はともかく、あのオレンジのやつ復讐心で動いているな......このままだといつか死ぬぞあいつ)

 

優斗はそんなことを思いながら意識を手放した。

 

 

とある機関のブリーフィングルーム

 

???「全員集まったな。藤尭例の映像を」

???「映像流します。」

 

一人の青年が赤髪のガタイのいい男性から指示を受け映像を再生した。そこには、ディケイドの姿で戦う優斗が映っていた。それを見たオレンジ髪の女性は、目つきを鋭くして見ていた。

 

???「旦那コイツは一体なんなんだ?」

???「わからん。わかっていることはノイズの現場に颯爽と駆けつけノイズを倒しその後は一瞬にして姿を消すということだけだ」

???「最近ノイズが発生してすぐに反応を消したのはこの人物が原因だったのですね。」

 

青髪の女性の言葉に赤髪の男性は頷く

 

???「そうだ。このピンクの戦士は最近判明したことだが、これまでのノイズの異常な速さの自然消滅はこの戦士が関わっているのは間違いない。そこで翼と奏にはこの戦士に接触して協力を要請してもらいたい。」

???「わかりました」

???「アタシは反対だね」

 

青髪の女性は賛成したがオレンジ髪の女性は反対した

 

???「アタシはこんな訳の分からない奴とは一緒に戦いたくないね。」

???「しかしだな奏「それにノイズはシンフォギアで十分だ」.......」

???「アタシはノイズに復讐するためにこの力を手に入れた。アタシの復讐を邪魔させられてたまるか......」

 

そう言ってオレンジ髪の女性は部屋を出て行った。赤髪の男性は

 

???「やはりまだ遺跡での一件が忘れられないか......」

 

そうしてブリーフィングは終了した。

 

 

数時間後

 

???「ノイズの発生を検知!距離700!」

???「今回はかなり近いわね」

???「あぁ、もしかすると現れるかもな。」

???「あのピンクの戦士のこと?弦十郎君」

???「そうだ了子君。あの戦士はノイズが出現したら必ず現れる。今回も必ず来るはずだ。」

???「そうね。」

赤髪の男性は茶髪の髪をぐるぐるに巻いたメガネをかけた女性にそう答えた

 

???「ノイズ数が減少していきます!」

 

青年の一声に男性が反応した。

 

???「よし!装者はピンクの戦士に接触しできれば協力関係を築いてもらいたい!頼んだぞ!」

???『了解しました』

???『チィ...わーったよ』

 

青髪の女性は了承しオレンジ髪の女性は渋々了承し通信を切った。

 

 

ノイズが発生する数分前

 

優斗は家でテレビを見ていた。そして数分後ノイズの気配を感じ取った(これは神様がFISでの一件の後にくれた)

 

優斗「よし今日も行くか!」

 

優斗は慣れた手つきでバックルを装着し、ライドブッカーより「カメンライド ディケイド」を取り出し構える。そして

 

優斗「変身!

 

KAMEN RAIDE DECADE

 

優斗は仮面ライダーディケイドへと変身した。そしてオーロラカーテンを出し現場へと向かった。

現場に到着したディケイド(優斗)は辺りを見渡す。

 

優斗(ディケイド)『どうやら少し離れたところに出ちまったみたいだな。折角だしバイクで行くか』

 

優斗はそう言ってマシンディケイダーを呼び出し搭乗する。そしてハンドルを捻り目的地へと向かう。そして目的のノイズを目視する。速度を上げ優斗はそのままノイズに突っ込む。激突したノイズは炭化した。優斗はマシンディケイダーを止めて残ったノイズを確認する。数は約100......しかし優斗はバイクから降りライドブッカーをソードモードに構えてノイズへと歩を進める。

 

三人称視点

ノイズへと歩いて行くディケイド、ノイズはディケイドを標的とし突撃する。ディケイドはライドブッカー(ソードモード)でノイズを切り裂いていく。倒していくなか、ディケイドはライドブッカーより一枚のカードを取り出す。

 

ATTACK RAIDE FLAME SLASH

 

ライドブッカー(ソードモード)は炎を纏う。ディケイドはその剣でノイズを斬る。すると炎は伸び3m離れたノイズまでを切り裂き剣の炎は消える。ノイズが残り少なくなってペースを上げようとする。

すると戦場に()()()()()()

 

Croitzal ronzell Gungnir zizzl(人と死しても 戦士と生きる)

Imyuteus amenohabakiri tron(羽撃きは鋭く、風切る如く)

 

優斗視点

 

(来たか......)

 

優斗はこの歌を知っている......いや、聞き続けている。ノイズがいる現場には必ず流れるその歌を優斗は最近多く聞いている。そして現れる二人の女性、片方は青の髪にパワードスーツのような物を身につけ剣を手に持つ女性、もう片方はオレンジの髪に青の女性と同じくパワードスーツのようなものを身につけ槍を手に構える女性.....そしてその目は復讐に溢れた目をしていた。

 

(やっぱりノイズに強い恨みを持ってるなあのオレンジ髪は.....とりあえずどうするか)

 

優斗がそんなことを考えているとオレンジ髪の女性は槍を回転させ竜巻を発生させ振るう。

 

LAST∞METEOR

 

するとそれはノイズをそして()()()()()()()

 

(っ!?ふざけんな!)

 

優斗は防御し耐えた。すると青髪の女性は、驚いた顔をしオレンジ髪の女性をみる。対するオレンジ髪の女性は興味を持った目で喋る

 

???「へぇーやるねぇ.....今のを耐えるなんてアンタ中々強いだろ」

???『奏!何をやっている!接触しろとは言ったが攻撃しろとは言ってないぞ!』

 

女性はまるで敵を見るような目で俺を見つめる。そして女性の持つ通信機からはオレンジ髪の女性を叱る声が聞こえる。俺はライドブッカーをブッカーモードにしてバックルの左に取り付け彼女達と反対方向に歩こうとする。

 

???「待ちな、どこに行くつもりだ?」

 

オレンジは槍を俺に向け言う。俺は

 

優斗(ディケイド)『帰る......それだけだ』

 

と言う。オレンジ髪の女性は

 

???「おいおい、つれないこと言うなよ。折角だし一戦交えよう........ぜ!」

 

女性は槍を俺に突き出した。俺はそれを避け距離を取る。

 

優斗(ディケイド)『なんの真似だ?』

???「言ったろ?一戦交えようぜって」

優斗(ディケイド)『なら断るさっさと帰らs「言っとくが拒否権はないよ」この戦闘狂が.......』

 

優斗はオレンジ髪の女性による攻撃を避け、いなしそして防御をして防いでいた。

女性は苛立って声を荒げた。

 

???「なんで攻撃してこねぇんだよ!馬鹿にしてんのか!」

優斗(ディケイド)『なら言っとくぞ。戦う理由がない、それだけだ。』

???「お前に無くてもアタシにはあるんだよ!」

優斗(ディケイド)『なら聞くが....お前は何の為に戦う?』

???「そんなのアタシの家族を奪ったノイズを倒す為だ!アタシはノイズを倒す為に死ぬ思いで努力してきた!」

 

女性の槍による攻撃を俺はライドブッカー(ソードモード)で受け止める。これにより今俺と女性は鍔迫り合いの状態になっている。

 

???「じゃあ聞くけどよ、お前は何の為に戦うんだ?」

優斗(ディケイド)『人を救うためだ』

 

女性が質問し俺は間をあけずに答える。すると

 

???「救うためだと?じゃあ全て救えよ.......そんな力があるんなら全員救えよ!」

 

???視点

 

(気に入らない.....気に入らない!なんのために戦うだと?ノイズに復讐するために決まっている!家族を失ったアタシは憎しみだけで歌って戦ってきたんだ)

 

アタシは目の前のコイツに殺意を向け槍を振るうだがあいつは簡単に避けたり防いだりするしかしあいつは攻撃をしてこない。アタシはさらに攻撃しようとするが体が重くなるのを感じる.......

 

優斗視点

 

???「クソ!()()()じゃここまでかよ!」

 

女性の動きが鈍くなったと感じ始めた時彼女はそんな言葉を発した。

 

優斗(ディケイド)(時限式......あの力は時間制限付きか......逃げるなら今だな)

 

俺は女性と距離をおきマシンディケイダーを呼び出し乗り込む

 

???「っ!逃げる気か!」

優斗(ディケイド)『悪いがもう付き合って居られないそれにお前も時間切れらしいしな』

 

俺はハンドルを捻りバイクを発進させ途中森に入りカーテンを出現させ帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

これが俺と双翼の装者との出会いだここから物語は始まる。

原作はもう少し先.......




はい、と言うわけで3話でした。翼さん空気だった......サーセンm(._.)m

アンケート作って出したんだけどさぁ.......ハーレム意見多すぎて本当に二度見した。だって読み込みとかもしたし再起動もしたでビックリすぎて?そのあと笑ったしw(意味不明)

まぁハーレムにきるように頑張ります。アンケートに答えてくださった皆様ありがとうございます(⌒▽⌒)

またアンケートをとる際はお願いします。


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第四話 戦士の日常そして協力

なんとか出来た.....

毎度恒例文字数確認〜パフパフ(ラッパ音)

デレデレデレ〜〜〜デン! 7000文字(+800ちょい)

Oh my god !


今回はかーなーり長い!(某椎茸嫌いの緑の電車ライダー)

すいません許してくださいm(__)m


優斗視点

 

昨日は疲れた。今日は休みであるが俺は外へ行かなければ行けない。なぜなら........

 

響「あっ!優斗さーんこっちですよー!」

未来「響まずは挨拶でしょ?おはようございます。優斗さん休みの日なのにすいません」

優斗「別に大丈夫だよ。家に居てもする事ほとんど無いし」

 

そう、俺は度々彼女達と会って買い物などをしている。あっちは元気だけどこっちは疲れてるんだよねぇ〜.......まぁ文句言ってもしょうがない。今は楽しもうか。

 

優斗「響に未来そろそろ昼飯にしようぜ。腹が減ってきた......」

響「私も賛成!」

未来「響はご飯になるととても元気になるよね」

優斗「まぁ、それがこいつの唯一の長所かな〜」

響「優斗さんひどい!」

未来「でも事実なんじゃない?」

響「未来まで!?」

 

そんな雑談をしてお互いに笑い合った。昼食は近くのファミリーレストランで食べることになった。

 

優斗「今日は俺が奢るよ」

響「本当ですか!!」

優斗「ただし響は2000円以内に収めろ」

響「なんで私だけ!」

優斗「お前食べる量が異常なんだよ!俺の財布の金がとぶ」

 

そう、響は女だというのに食べる量が異常なのだ。最初に一緒に飯を食べた時、俺は小さいブラックホールでもあるんじゃないかと思った.....

 

未来「響、私の少し分けてあげるから」

響「ありがとう未来〜」ギュ

優斗「お前ら本当に仲が良いんだな。」

響「小さい頃からのつきあいですから!」

優斗「そうか、それじゃあ飯食うか」

 

三人「「「いただきまーす」」」

 

そこからは、話をしながら食事をした。誰かと飯を食うのは久しぶりだなと感じながら俺は飯を食べ終えた。

 

優斗「ごちそーさん」

未来「ご馳走様でした」

響「美味しかったー」

優斗「よし。これからどうする?」

響「私はもう少し遊び「響、宿題は?」......」

優斗「響お前もう帰って宿題したほうがいいぞ」

響「そんな〜」

優斗「宿題はしっかりしないとな」

未来「私も手伝うから」

優斗「だったら2人共送っていくよ」

 

そうして俺は二人と一緒に響の家までついて行った。

 

響「今日はありがとうございました。また行きましょう!」

優斗「今度は宿題とか終わっておけよ」

響「うっ、は〜い......」

未来「優斗さんまた今度」

優斗「おう、未来響の宿題頼んだぜ」

未来「はい」

 

そうして俺は自分の帰路につく。帰る途中で橋を渡ろうとした時俺は見た

夕焼けに照らされる()()()()()()()()()()()()

 

優斗(あいつは確か昨日の槍使いか)

 

俺はしばらく見ていると女性と目があった

 

???「あんたアタシになんかようかい?」

優斗「あぁ、すまない。何をしているのか気になってな......」

???「そうかい、ご覧の通り暇をつぶしておるだけだよ」

優斗「そうか......邪魔したな」

 

俺が去ろうとすると

 

???「そうだ!少し話に付き合ってくれよ。」

優斗「えっ?」

???「暇なんだよ〜少しくらいいいだろ〜?」

優斗「はぁ〜少しだけだぞ?」

???「あぁ」

 

俺は女性の近くに座った。

 

優斗「そういや名前聞いてねぇな。俺は神風優斗あんたは?」

奏「アタシの名前は天羽 奏(あもう かなで)よろしくな優斗」

優斗「あぁ、よろしく」

 

お互いに自己紹介を終えお互いの事を話す

 

奏視点

 

アタシは考えていた。あの戦士が何者なのか、なぜノイズを倒すのか。

本人は守る為と言っていたがならばなぜこの2年で現れ始めたのか.....

アタシは、考えたが結局分からず河川敷に腰を下ろし川を眺め暇をつぶしていた。

しばらくすると、視線を感じてそっちを見れば中学生ぐらいのやつを見つけた。アタシは声をかけた、そいつは神風優斗というらしい。そして話をすることにした

 

 

 

 

奏「優斗お前は何をやっているんだ?」

優斗「中学生だよもうすぐ卒業するがな」

奏「へぇ〜次は高校か....どこに行くんだ?」

優斗「そこら辺の近場な高校に行くとするよ。そういう奏は何をしてるんだ?」

奏「アタシも学生の身さあんたと一緒さ」

優斗「そうか.....高校は?」

奏「リディアンって言う音楽の学校に行くんだ」

優斗「あぁ女子校の......」

奏「なんなら来るか?w」

優斗「女装してまで通いたくねぇよ。あと声でバレる」

奏「そりゃそうか」

 

なんでだろうなこいつと話すとなんだか楽な感じになる。アタシのことをわかってくれるみたいで、

 

優斗「お前そう言えば家族は?」

奏「っ!.......皆亡くなったよ。ノイズによってな........」

 

アタシは聞かれたく無いことを聞かれた。でもコイツなら話せる気がしてノイズによって家族を失った事を話す

 

優斗「そうか.......俺と一緒だな」

奏「えっ?」

優斗「実は俺もノイズによって家族を失ったんだ。」

 

意外だったこいつもアタシと同じでノイズによって家族を失っているなんて

 

奏「お前もなのか.......なんだかアタシら似てるな」

優斗「あぁ、そうだな」

奏「お前はノイズを憎んでいるのか?」

 

アタシは気になった。ノイズに家族を奪われたこいつはどう思っているのか

 

優斗「いいや憎むだけ無駄だからな」

 

またも意外な答えが帰ってきた

 

奏「どうしてなんだ?」

 

アタシは気になりまた質問した

 

優斗「憎んでも家族は帰ってこない。それに過去の事をいつまでも考えてちゃこの先大変だ。大事なのは過去じゃないこれか先の未来のことなんだよ。俺は高校を卒業したら普通に働く。そしてノイズが発生したら避難誘導を協力してしようかな.....1人でも多く救うために」

奏「お前......もう将来の事を考えてたのかよ」

優斗「まぁな、こんな考えは家族を失ってから考えたものだがな」

 

こいつはアタシとは違う。アタシはいつまでも過去の事で精一杯で復讐することしか考えてない。しかしアタシには倒すための力がある。こいつは多分ないからこんな考えだと思いアタシは

 

奏「じゃあよ、ノイズを倒す力を手に入れたらどうする?」

 

ついそんな事をきいてしまった。

 

優斗「お前何言ってんだよ.....ノイズは倒せない。自壊するのを待つしかないだろ」

奏「()()()だよ....んでどうするんだ?」

優斗「......そうだな〜そんな力があるならノイズを倒すな」

奏「(やっぱり!ノイズに家族を失ったんだそう考えるのが普通だよな)やっぱり復讐の為に使うのか?」

 

アタシは同じ境遇で同じ考えを持ってくれたと思い嬉しくなって聞いた。

だけど、優斗の次の言葉を聞いてそんな考えはなくなった。

 

優斗「なわけねぇだろ、俺はその力を復讐の為に使わねぇよ。俺はその力で人々を守るために使う」

奏「はぁ?意味わかんねぇ」

 

あたしはそう返しただってそうだろ、ノイズを倒せるんだぞ?敵討ちができんだぞ?なんでノイズに使わねぇんだよ。

 

奏「救助なら一課に任せればいいだろ」

優斗「じゃあよ、ノイズが発生している地点にまだ生き残ったやつがいるとするなら一課は助けに行けるのか?」

奏「っ!それは.......」

優斗「助けに行けないよな?行けばミイラ取りがミイラになるようなもんだ。だったらその力を持った奴が行った方がいいだろ」

奏「.......」

 

アタシはなにも言えなくなった。そんな事考えたこともなかった毎日ノイズを倒す事を考えてたから当然か......

 

奏「じゃあ.....どうすればいいんだよ力はあるのに復讐しないなんて」

優斗「.......救えばいいだろ」

奏「えっ?」

優斗「今の話からするにお前その力があるんだろ?」

奏「それは.....」

優斗「だったら、それをこれからは復讐の為じゃなく救う為に使えよお前ならできんだろ?俺にできないことが」

奏「あんた力のことは聞かないのか?あんたも使えるかもしれないんだぞ?」

優斗「やめとくよ。あんた多分だがその力を手に入れる為に相当努力したんだろ?だったらそれはお前のものだ。それに...」

奏「っ!」

 

優斗はいきなりあたしの頭を撫でる。.......なんでだろう.......なんだが悪い気はしないな

 

優斗「お前に助けられたやつがきっと言ってくれるはずだ()()()()()ってな」

奏「.......そうかな」

優斗「言われるさ。絶望するような状況だったのに助かったんだからな」

奏「そう.....かもな...うっし!あたしは帰るよ!」

優斗「悩みは吹っ飛んだか?」

奏「あぁ!ありがとな優斗あたしはあたしなりにできる事をするよ」

優斗「頑張れよ、奏」

奏「おう!じゃあな!」

 

そう言ってあたしは、本部に戻る。優斗に相談してよかったおかげで自分がなにをすれば良いかわかった気がした。あたしは久しぶりに笑ったような気がした.......

 

 

優斗視点

優斗「帰ったか......これで少しは変わるかな........」

 

俺は立ち上がり再び帰路につく。俺は、あいつ.....奏がどうしてあんな目をしていたのか詳しく知った。復讐で戦いをするのは悪いとは言わない、だけどあれじゃいつか死ぬ、でも相談に乗ったがよかったのかもな.....だってあいつ最後に()()()()()()()

 

優斗「さてと今晩はなにを作ろうかね〜」

 

俺はそんな事を考えながら帰る。

 

その日の夜

 

優斗「♪〜♪〜♪っ!ノイズか」

 

俺は家で音楽を聞いていると、ノイズの反応を感じとった。

俺はドライバーを腰に巻きバックルを開きライドブッカーから「カメンライド ディケイド」を取り出し構える。そして

 

優斗「変身!

 

KAMEN RIDE DECADE

 

俺はディケイドに変身し、ノイズが現れた現場にカーテンを出して向かった。

 

奏視点

 

あたしは今ヘリでノイズが発生した現場に翼と向かっていた。

 

???「奏今回はディケイドと遭遇しても攻撃しなでよね!」

奏「わかった、わーかったって翼そんなに声を出さなくても聞こえるから」

???『翼、奏今回もディケイドは現れる確率は高い。奏昨日のような事はするなよ』

奏「わかってるよ旦那。それにあたしもディケイドに謝りたいしな....」

???『......奏お前今日なにがあったんだ?本部に戻ってきてから様子が変わったような感じだったが?』

奏「ちょいと、散歩に行ったついでに相談してもらったんだよ」

???「奏一体誰に?」

奏「ん〜一言で言うならあたしと同じ境遇だったやつかな」

???『そうか、そろそろ現場に着くぞ』

奏「行くよ!翼!」

???「うん!」

 

あたしと翼は聖詠を歌う

 

 

Croitzal ronzell Gungnir zizzl(人と死しても 戦士と生きる)

Imyuteus amenohabakiri tron(羽撃きは鋭く 風切る如く)

 

ノイズが見えてきた。そしてピンクの戦士も

 

優斗視点

 

俺はノイズを倒していた。すると昨日聞いたばかりの歌が聞こえた

 

優斗(ディケイド)『来たか。さーて、今日はどうなることやら......』

 

俺は、槍女....奏がどう対応してくるか考えノイズを切る。二人は逃げ遅れた人などを助けたり一課の人間を守っていた。変わったようで良かったよ

俺は一気に終わらせる為に俺はライドブッカーから「ファイナルアタックライド」を取り出しバックルに入れる。

 

FINAL ATTACK RIDE DE DE DE DECADE

 

ノイズの手前に10枚のホログラムのカードが現れ俺はジャンプする。カードは俺に続いて上に上がり俺はカードを潜りながらキックの態勢で進む

 

ディケイドの必殺技ディメンションキック

 

そして、ノイズを倒し終え二人に顔を向ける。

 

奏視点

 

奏「相変わらずスゲェな.......」

???「えぇ、本当に.....」

 

あたしと翼はピンクの戦士が戦いを終わらせたのを見てそんな事を言っていた。

あたしはピンクの戦士に近づいて

 

奏「なぁ、あんた.....昨日はすまなかった!」

優斗(ディケイド)『....別に気にしていない』

???「ねぇ、その前にあなたの名前を教えてくれないかしら?」

奏「そういやあたしらあんたのこと今までピンクの戦士って言ってたもんな」『........だ』

奏「えっ?」

優斗(ディケイド)『これはピンクじゃねぇ!マゼンタだ!』

奏「どっちでもいいだろ!?」

優斗(ディケイド)『よくねぇよ!槍女!』

奏「誰が槍女だ!」

???「ふ、二人とも落ち着いて.....」

優斗(ディケイド)『うるせぇ!触覚!』

???「触覚!?」

奏「翼になんてこと言いやがる!大体名前がわかんねぇんだからそう呼ぶしかねぇだろ!」

 

間話休憩(ちょっと落ち着け)

 

優斗(ディケイド)『はぁ....ディケイド.......それが俺の名前だ』

奏「ディケイド.......そうかあたしの名前は天羽 奏だ。んでこっちが......」

翼「風鳴 翼(かざなり つばさ)です。」

優斗(ディケイド)『奏に翼か....それで今日はなんだ』

 

一悶着(ひともんちゃく)あったがあたし達はお互いに自己紹介を済ませた。そして、本題である協力の話を出した

 

奏「実はあたし達と一緒にノイズと戦ってほしい」

優斗(ディケイド)『そうか、別に構わないぞ』

翼「そんなあっさりと承諾していいんですか?」

優斗(ディケイド)『別に.......ただし協力関係になるだけだ。お前らの組織に入る事はしない。』

翼「なら、私達の指令に話を通してください。」

奏「そうだなあたし達に決定権はないからね。旦那と話をしてもらわないとな」

優斗(ディケイド)『はぁ、まぁいいか。話をするだけだぞ』

奏「よし!んじゃ少し待ってくれ」

 

優斗視点

 

そう言われてたので待つ事にした。その間に奏と翼が入っている組織についてきいた。組織の名前は「特異災害対策機動部ニ課(とくいさいがいたいさくきどうぶにか)」というらしい。ノイズによる非難、後始末を主とする一課とは違いニ課はノイズの殲滅を主にしているらしい。そして、奏と翼が纏っているものは、シンフォギアと言って歌で戦うらしい。しばらく話していると1人の優男が()()()()()()()

 

優斗(ディケイド)『っ!?』

 

俺は顔を向け少し構える。

 

???「警戒されてしまいましたか」

優斗(ディケイド)『いきなり現れたら驚くだろ?』

慎次「それもそうですね。申し遅れました。僕の名前は緒川 慎次(おがわ しんじ)と言います」

優斗(ディケイド)『ディケイドだ。』

慎次「あなたをニ課に連れて行きます。規則なので手錠をさせていただきます。」

優斗(ディケイド)『あぁ、わかった』

 

緒川と言う人は俺に手錠をかけた。なんか新鮮だな.......てかライダーが手錠って

俺はそんな思いをしながら、奏達と一緒にニ課へ向かった。しばらくすると、学校が見えてきた。そこは有名なリディアン音楽院だった。

 

優斗(ディケイド)『なんで学院に?』

慎次「ニ課はリディアンの地下に本部を構えているんです。」

優斗(ディケイド)『ふーん、成る程な』

 

車を止め、学院内へ入る辺りを見ていると

 

慎次「ディケイドさんこちらへ」

 

と緒川さんがエレベーターに乗るように言う。エレベーターに乗ると奏から「手すりに掴まってた方がいいぞ」と言われた。俺は疑問に思いながら掴まるするとエレベーターは凄い勢いで下がっていく。

 

優斗(ディケイド)『うおっ!』

奏「やっぱり驚くよな!」

翼「奏はなんでそんなに嬉しそうなの?」

 

俺は少し驚た。すると奏は嬉しそうに俺に向かってそんな言葉を言ってきた。翼は少し呆れていた。

エレベーターが止まりドアが開く、そして道を進んでいくと扉が見えた。そして扉が開くと

 

パァン!パァン!

 

クラッカーの音が響いた。俺は何事かと思ったが目の前には............パーティのような場になっていた。

 

優斗(ディケイド)『は?』

 

思わずそんな声を出してしまった。後ろを見れば、緒川さんは苦笑い翼は額に手を当て困った顔をしていた。奏に関しては爆笑していた。フジャケルナ‼︎

俺は理解出来なかった、しかも横断幕には「熱烈歓迎!ディケイド様!」と書かれていた。

 

???「ようこそ災害対策本部ニ課へ!」

 

ガタイのいい赤い髪に赤いシャツをきたおっさんがそんなことを言った。

 

優斗(ディケイド)『これは......一体なんなんだ?』

 

俺は訳がわからなかったため聞いた。

 

???「なにこれから一緒に戦っていくんだ。記念にと思ってな」

優斗(ディケイド)『そうか......ところであんたは?』

弦十郎「おっとすまない。俺の名は風鳴 弦十郎(かざなり げんじゅうろう)ここの指令をしているよろしく」

 

そう言って手を出してきた。俺はディケイドの手で握手をした。(この時手錠も外してもらった)

 

優斗(ディケイド)『あんたが指令か、そんじゃ本題を...』

弦十郎「まぁ待て、今はそれより親睦を深めようじゃないか!」

 

そう言うとパーティが始まった。食事をしたり飲み物を飲んでいる。俺は変身を解く気はないので、ディケイドの姿のまま待っている。会場にいた残りの人とも軽い挨拶をした。研究者の櫻井 了子(さくらい りょうこ)、オペレーターの藤尭 朔也(ふじたか さくや)友里 あおい(ともさと      )それがその場にいたメンバーだ。ある程度パーティをした後指令の弦十郎さんが

 

弦十郎「ではディケイド、君は我々ニ課に協力はするが入るつもりはないと言う考えで良いのか?」

優斗(ディケイド)『あぁ、連絡手段とかもいらん俺はノイズを察知する事が出来るからな』

了子「本当に気になるのよね、貴方のその力フォニックゲインを使わずにノイズの位相差障壁を突破して、さらには倒すんですもの科学者として気にならない訳がないのよねぇ〜。やっぱり教えてくれないの?」

優斗(ディケイド)『悪いが俺の力に付いては詮索しないでくれ。これは俺以外が使える物じゃない』

了子「ん〜ざーんねん」

 

俺は出口に向かう

 

弦十郎「送ろう」

優斗(ディケイド)『大丈夫だ』

 

俺はライドブッカーから「アタックライド インビジブル」を取り出しバックルに読み込む

 

ATTACK RIDE INVISIBLE

 

俺の姿はばらけるように消える

 

奏「消えた!?」

翼「一体どれほどの能力が......」

弦十郎「まだ隠しているかもな」

姿消しただけなんだけどな〜

 

俺はその場にいる全員から離れ、影にに向かって歩きオーロラを出現させ帰宅する

 

優斗宅

優斗「ふーようやく帰ってこれた。」

神様「おーおかえり〜」

優斗「何堂々と居座ってんすか........」

 

帰ると神様が居た。なんか久しぶりだな......

 

優斗「それで、今日はどういった用件でしょうか?」

神様「過去に行って欲しい

優斗「・・・∑(゚Д゚)ハァ⁉︎」

神様「ん?どうしたんじゃ?」

優斗「いやいやいやちょっと待て!なに「コンビニ行ってきて^_^」みたいなノリで「過去に行ってきて^_^」て言っちゃんてんの!?」

神様「実はな過去に行って接触して欲しい人物がいるんじゃ」

優斗「因みにどのくらい?」

神様「なーに5人程度じゃよ」

優斗「誰なんだよその人達は.....」

神様「古い順から行くぞまず....「ちょっと待て!」なんじゃ騒がしいのぅ」

優斗「古い順ってなに!?何回タイムスリップするの!?」

神様「そうじゃの......4回くらいかの」

 

神様は4と指を出した。4回もタイムスリップするなんて......てかどうやって過去に行くんだ?

 

優斗「神様過去に行くのは良いが、どうやって行くんだ?」

神様「ワシが送るんじゃよ」

優斗「アッハイ」

神様「では早速行くぞ!」

優斗「俺良いって言ってないぞ!」

神様「先程()()()()()()()()()()と言うたではないか」

優斗「あっ........」

神様「では、レッツゴー」

 

俺は穴に落ちていった。一言言わせてくれ..........

 

優斗「せめて明日にさせてくれーーーーーー!

 

 

 

そうして優斗は過去に行く

待ち受けるものとは、そして接触する人物達とは.......




はい。次回から過去へGO

優斗君頑張って( ̄^ ̄)ゞビシッ

2話ぐらいで終わるようにしたいです。

アンケートもお願いします。


三つ投稿....チュライ


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第五話 過去での出会い

完成!

今回は前回に比べて少ない.......てか少なくしないと読者が困りそう........

今回はあの倒置法が登場!(言葉大丈夫だったかな........)


およそ1500年前.......

 

優斗「あぁ〜、眠い........」

 

俺は現在過去にいる。何故かって?神様に落とされたからだよ!チクショウメェ‼︎

さて、此処は一体どこだろうか?辺りは普通の草原.............此処で何しろってんだ。

 

優斗「少し歩くか......」

 

俺はじっとしてても何も起こらないと思ったため移動を始めようとしたすると後方から

 

???「おや?人がいるとは、此処に」

 

俺は声がした方に振り向いた。そこには20代くらいの紫髪の白い帽子を被った男性が立っていた。

そして人とは違うそんな雰囲気がした

 

優斗「......貴方は?」

アダム「おっと失礼僕はアダム・ヴァイスハウプトという者だ。君は?」

優斗「神風優斗、よろしく」

アダム「ところで君は何故此処に?」

優斗「そういうあんたは人間か?」

アダム「..........」

優斗「あんたからは人とは違うなにかを感じた。あんたは一体何者だ?」

アダム「まさかこうもバレるとはね早くも。お察しの通り人間じゃない僕は、それこそ君をすぐに始末できるほど力がある。完全な者なのさ!僕は!君達のような不完全な者より優れている!」

優斗「完全ね......」

アダム「だが創造主は廃棄しようとした。この僕を」

優斗「.........」

アダム「理由はなんだと思う?人間より劣っている?僕が?そんな訳がない!君はどう思う?完全である者が不完全な者より劣っていると思うかい?断じて違う!だから創造主に対抗するために神の力を探しているんだよ僕は」

優斗「それで?あんたはその神の力を手に入れて何をする気なんだ?」

アダム「僕が収めるんなるんだよ!世界を!」

優斗「.....そうか。なら俺は今此処であんたを止める」

 

俺はディケイドライバーをつけバックルを開ける。

 

アダム「それは?」

優斗「良いことを教えてやる。確かにお前は優れているかもしれない完全だからな。でもな完全はそれ以上もう進化はできない。」

アダム「なんだと?」

優斗「確かに人は不完全で1人じゃ何もできない。でもな人と人は手を取りあって一緒に進化していくそれこそ限りなくな......あんたが廃棄させるのはそう言った理由じゃ無いのか?」

 

そうだ、人は.......人間は進化していく

かつて人でありながら最も神に近い力を持ったやつを見たそいつは仲間と力を合わせて多くに進化をしてきた。

 

アダム「わかったような口を...........一体なんなんだね!?君は!?」

 

俺はライドブッカーから「カメンライド ディケイド」を取り構える

 

士さん貴方の言葉使わせていただきます!

 

優斗「通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!

変身!

 

KAMEN RIDE DECADE

 

俺はディケイドへと変身した。

 

アダム「その姿は.....」

 

アダムは驚いていた。俺はそれに対し

 

優斗(ディケイド)『ディケイドそれが俺の名だ!』

 

俺は眠気も忘れライドブッカーをソードモードにして構える。

 

アダム「変わるなんてね姿が、なら姿を変えよう僕も」

優斗(ディケイド)『なに?』

 

瞬間、アダムの姿が人から怪物へと変わった。

頭部は羊のような禍々しいものに、目はタコやイカを思わせる数は10個程。指はチューブ状になっている。

 

優斗(ディケイド)『それがお前の正体か』

アダム「そうさ、見せてあげよう僕の力を!」

 

そしてアダムは、腕で叩きつけてきた。俺は攻撃をかわし斬りつける。しかし

 

ガキィン!

 

優斗(ディケイド)「っ!?硬い!」

アダム「ぬるいねまったく!」

優斗(ディケイド)「グッ!」

 

斬撃が通らず俺は吹き飛ばされる。二、三回バウンドし俺は大勢を立て直す。

 

優斗(ディケイド)「全くどんな外装してんだよ....」

アダム「これが完全なる力さぁ。太刀打ちできないだろう?君は」

優斗(ディケイド)「だったら見せてやる。人間の可能性を!」

 

俺はライドブッカーから「カメンライド アギト」を取り出しベルトに読み込ませる。

 

KAMEN RIDE AGITΩ

 

俺の姿はベルトが発光し黄金の鎧を纏った戦士へと変わる

 

アダム「また変わっただと?姿が」

優斗(ディケイド)「これは人が行き着く可能性の一つだ!」

 

俺はアギトに変身した。俺はアギトのパワーとスピードそして強靭な肉体で対抗することにした。

 

アダム「姿が変わったところで!」

 

アダムは腕を振り下ろす。俺は両腕で受け止めさらに両足でしっかり踏み込み攻撃に耐える。

 

優斗(ディケイド)『グッ!オォーー!』

アダム「なに!?」

 

俺は両腕に力を入れ思いっきり振り払う。アダムは突然のことに驚いたのか尻餅をつく。

 

アダム「馬鹿な......どこからこんな力が!」

優斗(ディケイド)『お前じゃたどり着けない力だ!』

 

俺はアダムをそのまま殴り蹴りを入れる。しかしアダムもやられっぱなしという訳ではなく....

 

アダム「舐めるなよ!攻撃が通ったくらいで!」

 

アダムは大勢を立て直し空へ飛ぶ........エットベンノ⁉︎

 

アダム「君は危険だ.....非常に。此処で始末する!」

 

アダムはそう言うと手を掲げ大きな炎の球体を作る

 

優斗(ディケイド)『まさかあれを放つ気か!?』

アダム「君を始末する為さ!」

優斗(あんなのが放たれたら此処ら一帯が焦土になるぞ!どうすれば........一か八かフレイムで斬ってみるか......」

 

俺はライドブッカーから「フォームライド アギトフレイムフォーム」を取り出しベルトに読み込ませる。

 

FORM RIDE AGITΩ FREAM

 

俺、ディケイドアギトは黄金の体をもつグランドフォームから右腕と胴体にかけて赤い体になり右手には剣型の専用武器フレイムセイバーを持つディケイドアギトフレイムフォームへと変化した。

 

アダム「この攻撃は止められないさ!姿を変えたところで!」

 

アダムはそう言うと火球を放つ。俺は再びライドブッカーから金色のアギトのマークが入ったカードを取り出しベルトに読み込ませる。

 

FINAL ATTACK RIDE A・A・A AGITΩ

 

俺の持つフレイムセイバーの柄の部分が開く。俺はフレイムセイバーを上段に構え思いっきり振り下げる。

アギトフレイムフォームの必殺技セイバースラッシュ

 

火球はなんの抵抗もなく真っ二つに斬られた。そして地面から5mの位置で爆発する。これにはアダムも驚き「そんなバカな.......」と言っていた。

その隙に俺はライドブッカーから今度は「フォームライド アギトストームフォーム」を取り出しベルトに読み込ませる。

 

FORM RIDE AGITΩ STORM

 

今度は左腕から胴体にかけて青い体になり左手には薙刀型の専用武器ストームハルバードを持つディケイドアギトストームフォームへと変化した。

 

優斗(ディケイド)『そろそろ決着をつける』

 

俺はもう一度ファイナルアタックライド アギトのカードをベルトに読み込ませる。

 

FINAL ATTACK RIDE A•A•A AGITΩ

 

ストームハルバードを左右に振り回し風を纏う。その時アダムがようやく気づいた

 

アダム「また姿が変わっただと!」

 

しかしもう手遅れだ。

俺は力強くその場でアダムに向かって跳躍しアギトストームフォームの必殺技ハルバードスピンを叩き込む。その際に何かを貫く感触がした。

アダムは重力に従い落下する

 

 

 

 

 

 

アダムは怪物の姿から人間の姿に戻っていた。

 

アダム「まさか貫くとはね、僕の()()()()()()()を.......」

優斗(ディケイド)『勝負あったな......』

アダム「あぁ、完敗さ......僕の.......」

 

俺はディケイドの状態に戻りアダムの側に立っていた。

 

アダム「煮るなり焼くなり好きにすればいいさ.....君の」

優斗(ディケイド)『そうか......じゃあ遠慮なく』

 

俺は「アタックライド ヒーリング」を取り出しベルトに読み込む

 

ATTACK RIDE HEALING

 

俺は手をアダムに向ける。

すると緑色のオーラがアダムを包む。しばらくするとアダムは起き上がる

 

アダム「何故治した?僕を」

優斗(ディケイド)『お前には知ってほしいんだ。人間の素晴らしさ、美しさを。

確かにお前の言う通り人間は不完全でどうしようも無い。でも、そんな奴らばかりじゃないんだ世界は広いその中でお前は一部の人間しか観てないんだ。もっと人を知って考え方を見直してくれそしてできるなら人と手を取り合ってくれ....』

アダム「人を知れ......か。考えたことな無かったよ.....そんな事良いだろう。なら旅に出よう僕は。君の言う人間の素晴らしさを見るために」

優斗(ディケイド)『あぁ....そうしてくれ』

アダム「旅に出る前にいいかな?一つ」

優斗(ディケイド)『なんだ?』

アダム「友人になってくれないか?僕の」

優斗(ディケイド)『そんな事か.....別にかまわねぇよ。そんくらい』

 

俺は右手を差し出す。

 

アダム「感謝する」

 

アダムは右手を出し俺は手を握る。そして手を離し離れようとすると()()()()()()()()

 

優斗(ディケイド)『はぁ???』

 

下を見ると穴が空いていた

 

優斗(ディケイド)『・・・・嘘だぁぁぁぁ!』

 

俺は穴に落ちる。

 

 

アダム視点

 

彼はいきなり出現した穴へと落ちていった。

 

アダム「驚いたね。全く」

 

僕は旅に出る為にその場を離れようとする。すると視界に()()()()()()()()()()()()()()が落ちていた。

 

アダム「彼のだね。これは」

 

一瞬で理解した。先程の戦闘で落としていったのだろう。

 

アダム(渡さなくてわね今度会った時に........)

 

僕はそんなことを考え旅に出た。




と言うわけでアダムさんでした。パチパチ

本文に書いてありませんでしたが、アダムスフィアは壊してそこだけは直さなかったのでもう怪物にはなりません。(ご都合すぎる......)

アダムスフィアが気になる人はゲームのXDで確認してね(^ー^)

ではさいならぁ〜


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第六話 過去での出会い その弍

はぁ〜いぃ!
完成しました!長かった〜
今回で過去編終わりです。

見ていってください。


約800年前

 

彼、神風 優斗は今.......絶賛お昼寝中である。

オヤスミー(-_-)zzz

 

それは遡ること1時間前........

 

優斗(ディケイド)『だぁ〜体いてぇ〜』

 

彼はアダムとの戦闘を終えた後穴に落ち草原に寝そべっていた。そして変身は解いていない

 

優斗(ディケイド)『今日は厄日かよ.......ノイズ倒したらニ課でなんかパーティあるわ。家に帰ったら神様が居て過去に飛ばされるわ。終いにはさっき戦ったわ。もう疲労が一杯なんだよ.....』

 

そう彼はここまで一睡もしてない。当然疲労は溜まり絶賛眠気MAXである。

 

優斗(ディケイド)『変身解くのもめんどくせぇからこのまま寝よ.....』

 

彼は変身を解くことなく眠った.........

 

 

そして冒頭

 

彼はディケイドの状態のまま1時間寝ている。そして目を覚ます。

 

優斗(ディケイド)『ふぁ〜ぁっ........大体1時間くらい寝てたか?仮眠ならこんくらいか.....』

 

優斗はそう言って立ち上がる。そして周りを見渡す......ディケイドのディメンジョンビジョンで遠くの方に町があるのを見つける。

 

優斗(ディケイド)『町は向こうか.....今から行ったら着くのは夜か.....まぁ行くか』

 

彼はそう言って町へ向かう

 

少年移動中.........

 

 

優斗視点

 

町へ着くと辺りは暗くなっていた。

 

優斗(ディケイド)『予想通り夜だな......どうするか』

 

そう考えていると少し先から声が聞こえた。

 

???「お願いです!お母さんを助けてください!お父さん」

男性「奴隷の分際で縋り付くな!」

 

そんな声が聞こえ俺は声の聞こえた場所へと向かう。するとそこには少女が地面に倒れていた。

 

優斗(ディケイド)『ッ!おい!大丈夫か!』

???「おね....がいです.......お母......さんを......助け......て......」

優斗(ディケイド)『怪我してるのか......待ってろまずはお前だ!』

 

俺はライドブッカーから「アタックライド ヒーリング」を取り出しベルトに読み込ませる。

 

ATTACK RIDE  HEALING

 

緑色のオーラが少女を包み怪我を治していく......しばらくすると少女は目覚める

 

???「あれ?私は.....」

優斗(ディケイド)『気が付いたか?』

???「あなたは?」

優斗(ディケイド)『ディケイド......ただの通りすがりだ。お前は?』

サンジェルマン「サンジェルマンと言います」

優斗(ディケイド)『そうか.....ところでお前の母親はどこだ?』

サンジェルマン「っ!?お願いです!お母さんを」

優斗(ディケイド)『救ってやるよ』

サンジェルマン「っ!本当ですか!?」

優斗(ディケイド)『あぁ、だから居場所を教えてくれて』

サンジェルマン「こ、此方です!」

 

少女は歩く。俺は後を追いかける......しばらく歩くと家に着く

 

サンジェルマン「此方です......」

優斗(ディケイド)『邪魔するぞ.......っ!?』

 

俺は息を呑んだ。俺の視線の先にはベットがありそこには女性が酷くやつれていた。

 

サンジェルマン「お母さん......」

優斗(ディケイド)『.......少し離れてろ』

サンジェルマン「お願いします.....」

 

少女は離れる。俺はもう一度ヒーリングを読み込む

 

ATTACK RIDE HEALING

 

俺は手を女性に向け緑色のオーラを放つ。オーラが女性を包み少しすると女性は目を開ける。

 

母親「......あなたは?」

優斗(ディケイド)『貴方の娘さんが助けて欲しいと言われたので救った者です。』

サンジェルマン「お母さん!」

 

少女は母親に抱きつき母親は少女を抱きしめる。俺は少し離れその光景を見ていた。しばらくすると少女が

 

サンジェルマン「助けてくださりありがとうございます。」ペコ

優斗(ディケイド)『気にするな』

サンジェルマン「あの.....お金なのですが.....」

優斗(ディケイド)『ん?いらねぇぞ?』

サンジェルマン「えっ!?」

優斗(ディケイド)『俺は救いたいと思って救っただけだ。それに金もなにもいらねぇよ。それに(元の時代に戻っても)使わねぁしな』

サンジェルマン「ですが.....」

優斗(ディケイド)『あぁ〜、じゃあお代はお前が母親と一緒に残りの人生を過ごすこと。これで良いだろう?』

サンジェルマン「ありがとう......ございます」グスッ

優斗(ディケイド)『おう.....じゃあ俺は旅に戻るから失礼する』

サンジェルマン「本当に....ありがとうございました。」

母親「私を救ってくださり改めて感謝します。」

優斗(ディケイド)『おう。じゃあな』

 

俺はそう言って外に出る。そして歩みを進める......先程の男が居るであろう屋敷へと.......

 

 

 

 

しばらく歩くと屋敷が見える。俺は歩みを進める。すると門番が

 

門番「貴様!とまれ!この屋敷に何様だ」

優斗(ディケイド)『答えるつもりはない......』

門番「なんだと!?貴様!何者だ!」

優斗(ディケイド)『どけ......』

 

俺は門番を吹き飛ばす。門番は壁に激突し伸びる。俺は門をくぐり中へ入る

 

兵士「侵入者だ!捕らえろ!」

 

沢山の兵士が俺を囲む

 

優斗(ディケイド)『捕らえるだと?やってみろ!』

 

俺は迫り来る兵士達を殴る蹴るで倒していく。俺の顔は倒していくうちに少し変わっていた。鏡を見るとそれは悪魔の様な形相に......そう俺はどうやら激情態になっていた。

 

優斗(ディケイド激情態)『激情態か......今は合っているかもな』

 

俺は鏡から顔を離し目的を果たしにいく。目の前にドアが現れそれを蹴り中へ入ると男がいた。

 

貴族「き、貴様!自分が何をしているのかわかっているのか!」

優斗(ディケイド激情態)『あぁ、わかっているとも。』

貴族「何が目的だ!金か!女か!」

優斗(ディケイド激情態)『っ!!』ブチッ!

 

俺はいつの間にか男を殴っていた。

 

優斗(ディケイド激情態)『目的はこれだ......もう用はない』

 

俺は屋敷から離れ町を出る。しばらく歩き湖が見える俺は湖を除く

 

優斗(ディケイド)『いつの間にか戻ってるな......まぁいいか、にしても人に手を上げちまったな......死んでないよな?殴ったりしただけだし(汗)』

 

俺は今更になってから不安になってきた。仮面ライダーをやっていて殺人とか洒落になんねぇからな!

そんなことを考えて歩いていると目の前に穴が現れる。

 

優斗(ディケイド)『はぁ......あと2回あるしさっさと行くか』

 

俺は穴をくぐる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約300年前

 

目の前には1人の男性が焼かれるところであった。

 

優斗(ディケイド)『マジかよ!』

???「パパ!パパ!」

 

その声が聞こえた方を見ると1人の金髪の少女が泣いていた。

 

優斗(ディケイド)『泣いている子を見つけたら助けるしかないだろ!』

 

俺はそう決意し火刑にされそうになっている男性を助ける為にすぐさま行動する。まずライドブッカーから「カメンライド カブト」を取り出しベルトに読み込ませる。

 

KAMEN RIDE KABUTO

 

俺の体は、カブト虫をイメージした赤い姿仮面ライダーカブトへと変身する。俺はすぐさまライドブッカーから今度は「アタックライド クロックアップ」を取り出しベルトに読み込ませる。

 

ATTACK RIDE CLOCK UP

 

瞬間俺以外が止まった様に見える。俺はすぐさま駆け出し火刑にされそうになっている男性を助ける。そしてダミーとして人形を中に詰め込む。そして泣き叫んでいた金髪の少女を回収しその場を離れる。

 

しばらく走り森に入り走るのをやめ立ち止まり2人を下ろす。瞬間全てが元通りに動き出す。俺の姿もカブトからディケイドに戻る。

 

???「パパ!........あれ?ここは?」

男性「此処は.....」

優斗(ディケイド)『はぁ〜疲れた。』

???「っ!だ、誰!」

優斗(ディケイド)『ディケイド......ただの通りすがりだ』

男性「君が助けてくれたのか?」

優斗(ディケイド)『まぁ、そうだな』

男性「何故なんだ?僕は君のような人物は知らない」

優斗(ディケイド)『俺だってあんたを知っているわけじゃない。ただ、そっちの子が泣きながらあんたのことを呼んでたんだ。俺個人あんたが悪人には見えないし助けようと思ってな』

男性「そうか.....ありがとう僕を助けてくれて」

優斗(ディケイド)『別に俺が助けたいと思って助けただけだ。』

イザーク「そうか.......自己紹介がまだだったね。僕は、イザーク・マールス・ディーンハイムこっちは娘の」

キャロル「キャロル・マールス・ディーンハイムです。パパを助けてくれてありがとうございます。ディケイドさん!」

優斗(ディケイド)『あぁ、どういたしましてそれじゃ俺は此処らでお暇するよ。イザークさんキャロルちゃん気をつけて。特にイザークさんあなたはあの町の住人からは死んだと思われている今すぐにあそこから離れることだ。それからその後どうするかはあんた達が決めてくれ』

イザーク「あぁ、そうするよ。大丈夫これからは僕の友人にお世話になることにするから心配は無用さ」

優斗(ディケイド)『そうか。それじゃあ俺はもう行く。気をつけて』

イザーク「あぁ、改めて助けてくれてありがとう。ディケイド」

キャロル「ディケイドさんまた会えますか?その時にお礼がしたいんです!」

優斗(ディケイド)『さぁな........長く生きていればまた会えるかもな』

キャロル「約束ですよ!」

優斗(ディケイド)『あぁ、じゃあな』

キャロル「さようなら!」

 

俺はその場を離れる。そして森の奥で穴が現れそれをくぐる。

 

 

 

キャロル視点

 

キャロル「パパ......私錬金術についてもっと勉強する!」

イザーク「長生きするためにかい?」

キャロル「うん!ディケイドさんにまた会いたいから!」

イザーク「そうかい、よし!そうと決まれば離れる準備をしないとね。アダムとも連絡して錬金術協会に移動しよか」

キャロル「うん!」

 

私は絶対にディケイドさんに会う錬金術で長生きして絶対に会うんだ。だって私の願いを叶えてくれた。ヒーローだから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約11年前

場所 バルベンデ共和国

 

優斗(ディケイド)『今度は森か.......』

 

俺は現在森の中......どっち進めば良いの?

 

優斗(ディケイド)『変身解いてどこか町で聞き込みしないとな』

 

俺は変身を解除する.......そして今の俺の体を見て声をあげる

 

優斗「なんで()()()()()なってんだよ!?

 

俺の体は7歳の時の体に退化していた。いやなんで?何があったし俺........

 

優斗「タイムスリップした事で俺の体に異常が起きて年が若返ったのか?いやアダムの時はまだ何も起きてなかった。回数を繰り返す内に退化したのか?いやでも...............ブツブツ」

 

俺は何故こんな現象が起きたのか一人で考えていた。すると脳内にあの人からの声が聞こえた。

 

神様(あーあー......聞こえとるかのぅ?)

優斗(7歳)「神様!俺の体どうなってんですか!?」

神様(今お主の体が小さくなっておると思うが、それはお主の今いる時間軸が11年前でお主が生きているからじゃ。流石に11年前に姿が見られて元に戻ってきた時にその事でニュースなんかに載っかってしまえばアウトじゃからな。)

優斗(7歳)「な、成る程」

神様(ちなみにお主が今いるところはバルベンデという国じゃ。これが最後じゃからな頑張ってのぅ〜)

 

そう言って声は聞こえなくなった。

 

優斗(7歳)「頑張ってって言われても誰を救えば良いんだよ.......」

 

俺は何をすれば良いか分からず森を歩く

 

 

 

しばらく歩くと、小さな村が見えてきた。

 

優斗(7歳)「ようやく森を抜けられた。7歳だから歩く歩幅がいつもと違うんだよな〜.......とりあえず行くか」

 

俺は村に近づく、村人達はとても明るく子供もとても元気だった。

 

優斗(とても平和な村だな.......それに笑顔がいっぱいだ)

 

優斗は周りを見て笑顔になっていた。「良い村だ」と思いつつ歩き続ける。

 

優斗(7歳)「確か此処ら辺ってバルベンデって国らしいな..........待て確か前にニュースで聞いたことあるぞ.......確か此処は........扮装地帯!」

 

優斗はバルベンデ共和国が扮装地帯であったことを思い出した。そして悲劇は起こった。

 

ヒューーーーーー

 

 

ドカーン!!!

 

突如村に戦車による砲撃がきた。それを見た優斗は村人に

 

優斗(7歳)「皆さん!早く逃げて!」

 

と叫ぶ。その言葉に村人全員が急いで村を離れる。優斗はまだ村に人がいないか確認するために村中を走る。すると目の前に2人の夫婦が見える。優斗は2人に近づき声を発しようとするが、近くの建物が崩れ始ているのを確認する。

 

優斗(っ!危ない!)

 

優斗は心の中で叫びながら2人に向かって全速力で走る。

 

???「パパ!ママ!」

 

優斗が走るその先に白髪のツインテールの少女を見つける。優斗は今の言葉で2人の子供だと確信している。

 

優斗(だったら2人だけでも!親を亡くすなんてダメだ!)

 

優斗は自分のような人を増やさない為に2人に向かって勢いよく走る。そして建物が崩れ始める。優斗と少女の両親まで残り5m.......2mとなったところで優斗は手を伸ばし2人を押し出すように飛ぶ。

 

優斗(7歳)「ガッ!!!」

 

2人を押し崩落した建物から逃れる際優斗は背中に火傷と傷を負う。

 

???「うわ!」

???「きゃぁ!」

???「パパ!ママ!」

 

2人は後ろから押されて倒れ崩落から逃れる。そして俺は意識を手放した。

 

三人称視点

 

???「痛た......ソネット大丈夫かい?」

???「えぇ.....私は無事だけど一体誰が......ッ!?あなた!子供が!」

???「なんだって!とりあえず運ぼう!此処は危険だ!」

 

2人の夫婦は背中を押した人物を探し辺りを見渡す。最初に女性が気付く。自分達の後ろに6〜7歳程の子供が背中に傷を負い倒れているところを......そして男性に声をかけて子供と2人の娘と共に避難する........

 

 

優斗視点

 

優斗(7歳)「......ん?........グッ!痛ぁ〜なんで背中痛ぇんだ?」

 

俺は目を覚また。最初に感じたのは背中の痛みだ。そしてこれまでのことを思い出して納得する。

 

優斗「そういやあの両親を押して崩落から逃れる際に怪我したんだっけ?やべぇめちゃくちゃ痛ぇ。」

 

俺は辺りを見渡す。周りにはさっきの村にいた人々や軍隊がいた。どうやら此処は避難所らしい。俺は起き上がる。すると兵士が一人近づいてきた。

 

兵士「君大丈夫かい?言葉わかる?」

 

俺は軽く頷く。

 

兵士「そうか......君以外に大きな怪我をした人はいなかった。村人に聞いたら君が避難させてくれたらしいね。小さいのによく頑張った。そしてありがとう君がいなければもっと怪我人がいたかもしれない。」

 

俺は感謝されおじぎをした。俺以外に大きな怪我をした人がいなかったことに俺は少しホッとした。しかし俺はやらなければいけないことがあることを思い出し立ち上がる。

 

兵士「まだ安静にしておいた方がいい。君は背中に大怪我を負っているんだ!」

 

兵士の人は俺を気遣ってくれた。しかし俺は

 

優斗(7歳)「いいえ、お世話になりました。僕少し急いでいるのでこれで失礼します。」

 

俺はそう言って上着を着直し、痛みを堪えながら立ち上がり外へ出る。そして俺は人目につかないように近くの森に入る。かなり離れたと思った俺はディケイドライバーを装着しライドブッカーから「アタックライド ヒーリング」を取り出し読み込ませる。

 

ATTACK RIDE HEARING

 

俺の体を緑色のオーラが包む。次第に痛みは引いていく。俺は背中へ手を回しさわる。少し皮が腫れているのがわかる。

 

優斗(7歳)「傷跡は残っちゃったなぁ〜。まぁあの2人を救えたしいいか....それにあの子もこれで悲しい思いはせずに済んだしな......」

 

俺は目の前にいた2人を救えたことそして女の子が悲しい思いをしなくて済んだことを嬉しく思いながら歩く。すると、浮遊感に襲われる。

 

優斗(7歳)「・・・・はぁ〜......またこれか」

 

そして俺は落ちる。

 

 

 

 

 

元の時代

 

優斗「よっと」

神様「おぉ、おかえりお勤めご苦労様」

 

俺は着地し、神様が労いの言葉をいう。(姿も元に戻っていた)

 

優斗「神様......タイムスリップする際ちょっと雑じゃない?」

神様「こっちの方がスリルがあるじゃろ?」

優斗「はぁ〜......まぁいいや。そうだ俺がタイムスリップしてどのくらい経った?」

神様「ほんの30秒程度じゃよ」

優斗「そうか、にしても疲れた〜。汗もかいたしもう一回風呂入ろう。」

神様「ご苦労じゃった。これからはもうワシが此処にくることはないと思うしのぅ....わしは天界に戻る。」

優斗「そうか、神様も頑張ってくれ」

神様「うむ......優斗君これから辛いことがあるかもしれんが頑張ってのぅ。そして命を大事にしてくれ。折角の第二の人生なんじゃからの」

 

神様は多分怪我のことを言っているのだろう

 

優斗「あぁ、もうさっきみたいなことはしないよ。今度からは気をつける」

神様「では、達者での」

 

神様はそう言って消えた。

 

優斗「ふぅ〜....さーって風呂に入りますかね」

 

俺は脱衣所に行き服を脱ぐそして背中を鏡に写す。そこには、大きな傷と火傷の痕が残っていた。

 

優斗「やっぱり完全には治らないか.....まぁ救えた証として残しとくか」

 

俺はそう言って風呂に入り、少しテレビをみて就寝した。

 

 

 

 

 

同時刻 日本のとある館

???視点

 

あの時、バルベンデであたしたちを助けてくれた男の子は誰なんだろう。あたしはお礼が言いたかった。パパとママを助けてくれたことを。それだけ感謝をしてる。

あの時からあたしは両親と一緒に彼についてかなり探したしかし見つけられなかった。だが10歳の時にフィーネと名乗る人物があたしに話をしてきた。

 

フィーネ「私がいつか会わせててあげるわ。その代わり私に力を貸してして欲しい」

 

あたしは彼に会えるなら協力すると言った。両親は歌で世界を平和にするという大事な仕事がある。だからあたしは両親に置き手紙を書き離れた。そして協力して4年経った。

 

???「お前は今どこにいる.........あたしは絶対に見つけてみせる。絶対だ」

 

あたしは夜空に向かって決意する。すると後ろから

 

フィーネ「クリスそろそろソロモンの起動実験をするわよ」

???「あぁ....わかった」

 

あたしは館の中に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで過去の物語は終わった。物語はは2年後のライブへと加速する。




はいという訳で今回救ったのは、サンジェルマンさんとディーンハイム一家そんで雪音夫妻デス!(某大罪司教)

あと5人じゃなくて6人でしたすんません!m(._.)m
それと優斗君の背中の傷は歴史改変により小さい頃から元々あったとなってます。

次回はあのライブ!さーって優斗君はどんな働きをするのかな〜(制作途中である)
お楽しみに!


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無印編
第七話 ライブでの戦闘


完成!アンケート終了!

今回はあのライブ


あれから2年が経った。

とても短いようで長い2年だった。まずノイズの発生率が日を跨ぐごとに増えたこと、次に奏と翼が「ツヴァイウィング」という歌手活動を始めた。ちなみにこの情報は奏から聞いた。しかも変身してない俺の時に.....

あの一件以来奏とは話すようにもなった。話すことといえば最近の事とか学校での事後は何故か知らんが彼女ができたからどうかを聞いてくる.......

 

そしてディケイドの姿での活動も並列して行なっている。あれ以来神様と連絡は無くなったが俺は俺のできること、そして手の届く範囲で助けると決めている。

 

そして2年経った俺は高校2年となっていた。そして1週間前に奏から

 

奏「1週間後にライブをするんだ!よかったら来てくれ!これチケットな!」

 

と、強引に俺にチケットを渡す。行くしかなくなった.......

 

そして今日はライブ当日、今やツヴァイウィングは有名となりチケットのために破産する人も多いらしい。

 

優斗「そう考えると俺ってズルしてるよなぁ〜.....」

 

1人で考えながら歩いていると誰かとぶつかる

 

???「うわぁ!」

優斗「おっと、大丈夫か?」

 

俺はぶつかった相手が倒れないよう手を握っていた。

 

???「あはは〜すいません........って優斗さん!」

優斗「ん?響だったか」

響「優斗さんもツヴァイウィングのライブを見に来たんですか?」

優斗「あぁ〜、まぁそんな感じだ」

 

ぶつかった相手は響だった。

 

響「よかった〜、実は今日未来と来る約束だったんですけど、親戚の人が怪我をして来れなくなったんですよ。」

優斗「あらら、ついてないね」

響「1人じゃ不安だったんですが、優斗さんに会えて嬉しかったです!やっぱり知ってる人が一緒だと安心できます!」

優斗「そうか.....それじゃあ今日は未来の分まで楽しまないとな!」

響「はい!」

 

そうして俺は響と一緒にライブを楽しむことにした。

 

優斗「人がすっごいたくさんだな.....これが有名人か」

響「はぁ......私緊張してきました。」

優斗「お前歌わないだろ.......」

響「そういう気分なんですよ!」ポカポカ

優斗「わかった、わかったから殴るな地味にいてぇ」

 

そんなことをしている内に辺りが暗くなった。そしてドームが二つに割れ夕焼けが見える。そして2人の歌姫が登場する......

 

(推奨BGM逆光のフリューゲル)

 

ライブが始まり周りが歓声をあげる。

 

優斗(初めてライブにきたがここまで盛り上がるのか......いやこれはあいつらの実力だな)

 

俺は知っている。あの2人がどれほど努力をしてきたのか.....そして2人が今役目として歌っているのではなく、心から楽しんでいることを

だってあんなに楽しそうに歌ってるんだからな.........

 

優斗(本当に変わったよな......特に奏が.......今じゃ頼れる姉御だな......)

 

曲が終盤に差し掛かり、より一層歓声が上がる。

歌が終わり奏が

 

奏「もっと上げてくぞーーー!」

 

と言うと2曲目のイントロが流れると同時にステージの後方で爆発が起きる.......

 

 

 

 

 

 

 

優斗視点

 

優斗「なんだいきなり!っ!あれはノイズ!」

響「優斗さん!ノイズが!」

 

ステージの後方が爆発しノイズが現れる

 

優斗「響逃げるぞ!」

響「はい!」

 

俺と響は会場から逃げようとするしかしそれは俺と響だけでなく会場にいた人全員がすることである故に

 

響「優斗さん!」

優斗「響!グッ!」

 

俺と響は人の波に飲まれ離れ離れになる。周りは

 

観客1「助けてくれー!」

観客2「死にたくない!死にたくない!」

観客3「おかぁさーん!」ビェーン

 

まさに地獄であった人がわれ先に出口に向かう人が倒れようが足を止めない。このままでは死傷者がでると思い俺は壁に寄りカーテンを使い人がいないところへ出る。そして、ディケイドライバーを腰に装着し、ライドブッカーより「カメンライド ディケイド」を取り出す。そして

 

優斗「変身!!

 

KAMEN RIDE DECADE

 

俺はディケイドに変身しもう一度オーロラカーテンを出現させライブ会場に戻る。現場は地獄だった会場から逃げ惑う人々は我先に出口に向かい人が人を踏み台にしている。

 

優斗(ディケイド)『こんなんじゃ避難も何も意味がないじゃないか.......』

 

俺は危険だと思い怪我人などには「ヒーリング」を使い逃げ惑う人々と一緒にカーテンを使って外へ逃す。

そして逃したことを確認してライブ会場真ん中で戦う奏と翼の援護に向かう。

 

奏「ディケイド!何処で油を売ってた!」

優斗(ディケイド)『民間人を避難させてた!遅れた分は取り戻す!』

奏「だったらしっかり働いてもらおうか!」

翼「奏!ディケイド!ノイズがそっちに!」

 

翼の声と同時にノイズの群れがこちらに向かってきた。

 

優斗(ディケイド)『任せろ!』

 

俺はライドブッカーから「アタックライド フレイムスラッシュ」を取り出しベルトに読み込む

 

ATTACK RIDE FLAME SLASH

 

俺の剣の刀身に炎が宿る。俺は近づいてきたノイズをその剣で切り裂く

剣を振ると炎が3m程伸びその範囲のノイズを切り裂く

 

優斗(ディケイド)『今回は今までとは比にならないくらい多い!』

翼「それでもここで食い止めなくては!」

 

俺と翼はノイズを減らしていくが今回は今までとは数が違う

殲滅していくが奏の動きが鈍くなった

 

奏「畜生!ここまでかよ!」

優斗(ディケイド)『奏!』

 

俺は奏に近づこうとするが、ノイズが道を塞ぐ

 

優斗(ディケイド)『邪魔だ!』

 

俺はノイズを切り裂きながら進むが中々進めない。すると大型のノイズが液体を吐く、奏は槍を振り回し防御するノイズで見えなかったが奏の背後には逃げ遅れた少女がいた。俺はその姿を見て驚く

 

優斗(なんで響が!逃げ切れてなかったのか!)

 

そう響がまだ外に出ていなかったのだ。奏のギアはヒビが入り破片が飛び散る。

俺は大型ノイズ倒すことを優先しライドブッカーをガンモードにし「ファイナルアタックライド ディケイド」を読み込む

 

FINAL ATTACK RIDE DE•DE•DE DECADE

 

照準を大型ノイズに合わせるすると10枚の光のカードが現れる。俺はトリガーを弾くとマゼンタ色のエネルギーがカードを貫き大型ノイズに炸裂する。

ディケイドの銃による必殺技ディメンションブラスト

 

大型ノイズを倒し奏の方を向くと、奏が響に訴えかけてた俺は何があったのか確認するため近くそして目を見開く響の胸から()()出血していたのだ。

 

奏「生きるのを諦めるな!」

 

奏が訴えると響は応えるように目を少し開く。俺はノイズに向き歩みを進める

 

優斗(ディケイド)『奏そいつを頼むぞ.....』

奏「何をする気だ」

優斗(ディケイド)『ノイズを殲滅する』

 

俺はそう言って駆け出す。それと同時にライドブッカーから「カメンライド カブト」を取り出しベルトに読み込む

 

KAMEN RIDE KABUTO

 

俺の体はカブトムシをイメージした赤い体に変わる。続けて「アタックライド クロックアップ」を読み込む

 

ATTACK RIDE CLOK UP

 

瞬間周りの景色が遅くなる。俺はノイズに殴りや蹴りを与えながら進むそしてもう一体の大型ノイズに向かって必殺技を放つ

 

FINAL ATTACK RIDE KA•KA•KA KABUTO

 

右脚に稲妻が走る。それを大型ノイズに向けて飛び蹴りの体勢で繰り出す

カブトの必殺技ライダーキック

 

俺がライダーキックを放ったと同時に周りの時間が元に戻り、ノイズが一斉に炭化する。

俺はディケイドの姿に戻り奏達に近く

 

 

 

奏視点

 

出来事は一瞬だった......ディケイドがノイズに向かって走ったかと思ったら赤いカブトムシのような姿に変わり姿が見えなくなった。次に姿を確認した時は会場にいたノイズ全てが炭化した。

 

奏「すげぇ......一瞬で終わっちまった」

 

あたしは感心しているとディケイドが元の姿になり近づいてきた

 

奏「おつかれさん」

ディケイド『......おう』

奏「姿が変わるなんてな....すげぇよあんた」

ディケイド『とりあえずお前とそいつの怪我を治す』

 

ディケイドは一枚のカードを取り出し腰にはめてるベルトに入れる

 

ATTACK RIDE HEALING

 

緑色のオーラがあたしと怪我した少女を包むあたしは体が軽くなる感覚を覚える。怪我をした少女は顔色が良くなり呼吸も落ち着いてきた。

 

ディケイド『そいつは病院に連れてけ。』

奏「あぁ、助かるよ」

 

ディケイドと話をしていると翼が近づいてくる。

 

翼「奏!大丈夫!どこか痛くない!」

奏「大丈夫だよ翼.....ディケイドが助けてくれた.....あれ?」

 

あたしはディケイドがいた方へ向くがディケイドは姿を消していた。

 

 

 

優斗視点

俺は響と奏の治療を終え会場から少し離れた場所で変身を解除して会場に進む

 

優斗(奏の方は治療して終わらせたが、響は中に異物があったから止血程度しかやってない......早く病院に連れて行かないと)

 

そんなことを考えていると会場からツヴァイウィングの2人が響を抱き抱え出てきた。

 

優斗「っ!響!」

 

俺はそれを確認して2人に近く

 

奏「優斗!知り合いか!」

優斗「奏.....あぁ小さい頃からの付き合いだ」

奏「すまない........あたしがもっとしっかりしていれば」

優斗「いや、奏は最善を尽くしてくれたんだろ?だったら俺は感謝してるよ」

奏「優斗......」

翼「あの......すいませんがあなたは?」

優斗「ん?あぁ神風 優斗、奏とは2年前からの付き合いでよく相談にのっている」

翼「あなたが.....私は風鳴 翼と言います」

優斗(もう知っているんだけどね〜)「はじめまして、ってそれより救急車を!」

 

言葉を続けようとすると救急救命隊が現れ響を担架に乗せ救急車まで運ぶ、俺もついて行こうとするが、黒服の男性が俺を囲む.......ハ?

 

慎二「貴方を二課まで連行します。規則ですので手錠をかけさせていただきます。」

優斗「えっ?」

 

俺は手錠をかけられてそのまま奏達と一緒に二課へ連行される.......ナジェダ‼︎




はい。第七話でした。

いや〜殲滅する時はやっぱカブトだね〜

次回優斗君どうなる!?


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第八話 二度目の連行 そしてお見舞い

えーっと長くお待たせしてしまってすいません試験があった為中々手を付けることができませんでした。

酷くなってたらすいませんm(_ _)m


現在俺は連行されている(変身はしていない)

 

優斗(何故連行される!?........落ち着けこういう時は数を数えるんだ.....1、2、3、4、5.....)

 

俺は数を数え冷静になった。そして考える

 

優斗(連行されるのは後でわかる。だけど問題は「ディケイドは君か?」と聞かれた時だ最悪トイレなどに行った時にイリュージョンで分身を作ってなんとかするしかない......)

 

俺は最悪の状況を考え二課に着くまで大人しくしていた。

 

そして

 

慎二「着きましたよ」

優斗「ここは.......奏が言ってたリディアンか?」

奏「おっ!よく覚えてたな!そうここがあたしと翼の通ってるリディアン音楽院だぜ」

優斗「確か女子校だよな.......俺入って大丈夫なのか?」

慎二「それだと僕も危ういんですが.....」

翼「二課はリディアンの地下にあります。そこまではエレベーターで向かいます。」

優斗「ふーーんなんか秘密基地感がすげぇな」

 

俺はそんなことを言いながら中へついて行った。そしてエレベーターに乗る

 

優斗(初めての感覚じゃなきゃ怪しまれる......仕方ない痛いの我慢するしかねぇか.....)

慎二「危ないので手すりに捕まってくださいね」

優斗「えっ?」

 

俺は手すりを掴まずエレベーターに身を委ねる。そしてエレベーターが動く

 

 

優斗「グハァ!」ビターン

奏「手すりに掴まれよ!」

翼「大丈夫なのかしら?」

慎二「注意はしたんですが.......」

 

俺は天井にぶつかったあと地面に思いっきり叩きつけられた。

しばらくするとエレベーターが止まり扉が開く

 

優斗「いってぇ〜」

奏「アハハハハ!お前馬鹿だろ!?普通注意されたら素直に聞くもんだぜ」

優斗「わかる訳ねぇだろ!普通エレベーターつったら速度考えて落ちるもんだぞ!」

翼「奏が今までにないくらい笑っている.....」

慎二「本当に彼が奏さんを変えてくれたみたいですね」

 

そんなこんながあって俺は扉の近くで立ち止まった

 

奏「ヒー.....ヒー....あぁー笑った笑った......」

優斗「愉快そうで何より」

奏「その扉の向こうが本部だ。」

優斗「じゃあ手錠外してくんね?」

翼「逃げないとは限らないので」

優斗「いや.....逃げれねぇだろ」

 

俺は渋々扉の前に立つそして扉が開き弦十郎が立っていた

 

優斗「あんたは?」

弦十郎「俺は風鳴 弦十郎と言う。神風 優斗君ようこそ災害本部二課へ」

了子「そして私が出来る女と評判の櫻井 了子よ♪」

優斗「初めまして.....それで俺はどうしてここに呼ばれたんですか?」

弦十郎「君は、奏がノイズを撃退出来ることを知っていたらしいな」

優斗「はい2年前......奏と初めて出会ってその時に」

弦十郎「それ以降君は他の誰かにそのことを話したのか?」

優斗「いいえ......ニュースなどでそんなことが言われていなかったので機密性の高いものだと思い今まで誰にも言っていません。」

了子「因みに、あなたはどこまで奏ちゃんの力について知ってるの?」

優斗「ノイズを倒せる....それくらいしか知りませんね......」

了子「そう」

弦十郎「今まで誰にも言わなかったことを感謝する」

優斗「信用するの早すぎません?嘘を言っている可能性を考えないんですか?」

弦十郎「これでも人を見る目は得意な方でな。それに悪人はそんなことは言わない.....あと奏が君をかなり信用しているらしいからな」

奏「旦那!変なこと言うなよ!」

了子「でも本当でしょう?」

奏「ぐっ!.....ま、まぁそれなりに.......」

了子「んも〜可愛いわねぇ〜」

奏「ちょ!了子さんくっつかないでくれー!」

 

奏と了子さんは男性がいるにもかかわらず抱きついている(主に了子さんが)

弦十郎さんは咳払いして話を戻した。

 

弦十郎「ん!んん!ともかく我々も君を信用しているそういうことだと!」

優斗「無理矢理話を戻したな......」

慎二「いつもこんな感じなので気にしないでください」

優斗「アッ.....ウッス」

 

そんなこんなで話をして特にディケイドに関することは聞かれなかった。そして弦十郎さんは俺に話を持ちかけてきた。

 

弦十郎「君はノイズを撃退する方法を知っている唯一の一般人だ。そこで君の安全を確保すると同時に二課へ来ないか?」

優斗「何故俺にそんな話を?」

弦十郎「さっきも言った通り君の安全を確保することがまず第一....そしてきみなら二課の職員として働けると思ったからだ。どうかね?」

優斗「...........お断りさせていただきます。」

弦十郎「何故かね?」

優斗「ここは人々を守る今の人類の砦のようなところです。そんなところに自分は向いてないと思ったこと。それに俺には夢があるんです。」

奏「人を助けることじゃないのか?」

優斗「それもだけどあともう一つあってな....俺は写真館をやろうと思ってるんだ。ノイズによって無くなった人は何も残らない。なら俺はその人が生きてきた証を残したいと思って写真館をしようと思ったんだ」

弦十郎「しかし費用はどうする?写真館ならかなりの額になるぞ?」

優斗「俺には両親が残してれた遺産と俺がバイトで貯めた貯金があります。それを使って写真館を建てて残ったお金をやりくりしながら暮らそうと考えてます。」

 

俺は誘いを断り自分がこれからやることを話した。俺にやることがあるなら弦十郎さんのような人は無理に誘おうとはしないはずだ。

俺の予想は的中したが斜め上の回答が返ってきた。

 

弦十郎「君は俺が思っていた以上の人物のようだな......よし!写真館の費用は我々が出そう!」

優斗「え!?」

弦十郎「藤尭!早速準備しろ!」

朔也「もう断りが入った時に準備しいますよ!」

あおい「広樹防衛大臣にも確認をとりました。構わないそうです」

優斗「なんでそんなに準備がいいんだよ!」

 

俺はこの行動の速さに思わず突っ込んだ。すると了子さんから解放された奏が

 

奏「それが二課だよ」

翼「ここまで早いのは初めてですね」

優斗「えぇ〜.....」

 

俺は思った二課に入らなくて良かったっと.....多分入ったら3日とたたずに正体がバレる.........

 

了子「じゃ私は研究室に戻るわね」

弦十郎「あぁ、さぁ優斗君!君はどんな写真館を望む!」

優斗「一旦整理させてくれーーーーー!」

 

俺の叫び声が二課に響いた。

 

それからしばらくして俺は帰宅した。結局俺の写真館は二課が費用を出すことが決まった。嬉しいがなんか素直に喜べなかった。

 

優斗「はぁ......これで両方の面で二課と接点を持っちまったな。まぁ写真館や二課のことは良いとして、今度響の様子を見に行くか」

 

俺は夕飯と風呂を済ませ眠りに入った。俺はこの時気づかなかったがライドブッカーに新たに9()()のブランクカードが生まれたことに........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一週間後 放課後

 

俺は現在響が入院しているであろう病院に未来と来ていた。

 

優斗「悪いな未来付き合ってもらって」

未来「いいえ.....元は私のせいでもありますから.........」

優斗「..........」

 

未来は響が大怪我をしたのは自分の所為だと感じてしまっているらしい、今日ここに来るまでかなり表情が暗かった。

 

優斗「未来.......あんまり気を追うなよ......」

未来「..........はい」

 

俺と未来は響のいる病室へ入る。

 

優斗「おーいひび.......」

未来「響来た.......よ......」

 

俺と未来は言葉に詰まった。何故かそれは

 

響「う〜〜ん!このメロン美味しい〜〜!」

 

響がメロンを元気一杯に食べていたのである。

 

響「いや〜やっぱり病院食だけじゃ物足りないんだよね〜。ようやく果物系が食べられて幸せ〜」

優斗「.................」

未来「はぁ.......」

響「ん?あっ!優斗さん!未来!いらっしゃい!一緒にメロン食べる?」

優斗「響......何してんの?」

響「メロン食べてます!」

優斗「病院に連れてこられて何日だっけ?」

響「う〜ん........3週間?」

優斗「今日でまだ一週間だ!ボケー!」グリグリ

響「痛い痛い!優斗さん頭!頭が割れるー!」

未来「もう....響ったら」

 

俺はこっちの気も知らずに呑気に果実系を食ってた。響の頭にグーでグリグリした。

 

響「うぅ〜どうして頭グリグリするんですか〜」

優斗「心配したこっちの身を考えろ」

 

俺は響の頭から手を離し腰を下ろし、話をする。

 

優斗「もう傷の方は大丈夫なのか?」

響「はい!もう塞がってお医者さんからも確認は取れてます!」

未来「........」

優斗「....にしても一週間で傷が塞がるなんて凄いな」

響「いや〜私もビックリですよまだ一週間しか経ってなくて」

未来「私何か飲み物買ってくるよ。響何がいい?」

響「お茶!」

未来「優斗さんは?」

優斗「俺もお茶でいいよ。というか俺が.....」

未来「いえ!私が行ってきます」

優斗「.....そうか」

 

未来はそう言って病室を後にした。

 

優斗(かなり負い目を感じてるな......帰りに少し話すか)

響「あっそうだ!」

優斗「ん?どうした?」

 

響がいきなり声を出したため聞いた

 

響「優斗さんは怪我はしなかったんですか?」

優斗「まぁ、俺は人混みに流されて外にいたから怪我という怪我はしてないな。」

響「そうなんですか。」

優斗「今傷はどんな感じなんだ?」

響「え〜っとですね」ハラリ

優斗「おまっ!何やてんだ!」

響「え?傷を確認してるだけですよ?」

優斗「病衣をはだけさせなくても良いだろ!!」

響「だって心臓の近くですから」

 

響は病衣の胸元をはだけさせる。俺は即座に目を瞑り声を荒げる。

 

優斗「そ、そうか」

響「優斗さんは見なくていいんですか?」

優斗「っ!」(確かに傷がどんな感じか聞いたのは俺だ......見るのは傷口だ!胸じゃねぇ!)

 

俺はそーっと目を開き響の傷口を確認する

 

優斗「っ!それが.....」

響「はい......心臓の近くに刺さったみたいで全部は取り出せなかったらしいです」

 

響の胸元の心臓の位置に音楽記号のf(フォルテ)の形をした傷口ができていた。

 

優斗「......すまない。俺がいながらそんな傷を負わせてしまって.....」

 

俺は響に頭を下げる。響は

 

響「え〜っと.....謝る必要はないですよ。ライブに行ったのは自分の意思ですし、それにあんなに人がいたんですから仕方ないですよ」

優斗「そうか.......ありがとう」

 

響とそんな会話をしていると響が

 

響「そう言えば、優斗さんはこんな感じの傷はないんですか?」

優斗「ん〜.....あるにはあるぞ」

響「どこですか?」

優斗「背中」

響「見せてください!」

優斗「見せる必要ある?」

響「私は見せましたよ?」

優斗「.......計ったな?」

響「・・・・」メソラシ

優斗「はぁ........」

 

どうやら響は俺の古傷を見たいが為にあんな行動をしたのだろう。しかし傷が無かったら何を......絶対ご飯を奢らせてもらう気だったな。しかもいやって言ったら未来にチクル気だったな......

 

優斗「わかったよ。少し待て」

 

俺はそう言って、上着と肌着を脱ぎ背中を響に見せる

 

響「.........」

優斗「これは俺が小さい頃に負った傷でな、もうほとんど覚えてないが誰かを助けた時に負ったって事は覚えてる」

響「痛くなかったんですか?」

優斗「もう覚えてないな。そのあとすぐ気絶したし」

 

俺は響に背中の傷を負った経緯を話す。するといきなり響が背中に倒れてきた。

 

優斗「ん?どうした?」

響「少しの間このままでいせてください」

優斗「........まぁ構わないが」

響「ありがとうございます。」

 

響は体を俺の背中に預けしばらく離れなかった。

 

優斗(そういやなんか忘れてるような........あっ)ボトン!

 

俺は今此処にいない人物を思い出し行動しようとしたが時すでに遅し、音がした方へ顔を向けると

 

未来「ゆゆゆ優斗さん!なななななにをしているんですか!?」

優斗「未来!少し落ち着け!これには訳が!響もなんか言ってくれ!」

響「......スゥスゥ」

優斗「いや!寝ないでーーー!」

未来「説明してください!」

 

俺は響をベッドに寝かせ、未来が飲み物を置き説明することになった。(尚服を着て屋上に連れてかれ正座をさせられた。)

 

未来「つまり響の傷を見て、それで響が優斗さんに背中の傷を見たいとお願いされて見せたあと倒れかかってきて先程の状況だったと」

優斗「そうなんです.......だからそろそろ正座を崩してもいいか」

未来「.......わかりました。今回はお互いの合意であったから許します。」

 

そう言われて正座を崩す

 

未来「あの.....私も見ていいですか?背中の傷」

優斗「ん?まぁ響が見てるし構わないぞ」

 

俺は上着を再び脱ぎ背中を未来に向ける。

 

未来「っ!これは......火傷ですか?」

優斗「ん〜どうだったかなぁ。まぁ今生きてるしあんまり気にしてないかな」

未来「そんなにあっさりしてていいんですか?」

優斗「過去を気にしてちゃどうしようもないって......未来はまだ自分が悪いと思っているだろ?」

未来「だって......だって私が誘っておきながら響を怪我させちゃったんですよ!どうしても自分が許せない!こんなことなら私が......」

 

パァン!!

 

未来「えっ?」

優斗「自分が犠牲になればなんて考えるな......」

 

俺は未来が言いかける前に未来の頬を叩き中断させる。

 

未来「優斗.....さん」

優斗「過去は変えられない.....でも未来(みらい)ならいくらでも変えることはできる.....大事なのは過去を悔やんだりすることじゃない!過去から学び未来へと繋ぐんだよ!」

未来「.....はい」ポロポロ

優斗「いきなり叩いて悪かった......」ギュ

 

俺は未来を優しく抱き寄せる

 

未来「優斗.....さん......」ポロポロ

優斗「今は泣いてもいい......俺が側にいるから」

未来「う......うわーん!」

 

俺は未来が泣き止むまで頭を撫で抱きしめた。

 

未来「すいません....みっともなところをお見せして......」

優斗「全然.....むしろ俺の方こそすまないいきなり叩いて」

未来「いいえ....むしろそのおかけで目が覚めました。」

優斗「そうか.....」

 

俺は未来と話屋上を後にし響がいる病室へと戻る。その際響から「なんで未来が泣いていてしかも頬が少し赤いんですか!」なんて言われたが、まぁ今は割愛する。そして俺と未来は病院から帰る際に

 

未来「優斗さん今日はありがとうございました。」

優斗「おう。もう大丈夫そうだな」

未来「はい」

優斗「じゃあ送るよ」

 

俺はそう言って停めてたバイクを動かす。

 

未来「優斗さんバイクの免許持ってたんですね」

優斗「あぁ、高校に入った時に取ったんだ。もちろんちゃんと学校から許可は貰ってるぞ」

未来「わかってますよ」

優斗「ほら」ヒョイ

未来「え?あ!」キャッチ

優斗「乗れ」

未来「せめて一言言ってから渡してください」

優斗「言ったぞ?」

未来「言葉足らずです!」プンスカ

 

未来は頬を膨らませる。そしてヘルメットを被り後ろに乗ったのを確認してバイクを走らせる。

 

優斗「着いたぞ」

未来「はい、今日は本当にありがとうございました。」

優斗「あぁ、おやすみ」

未来「はい、おやすみなさい」

 

俺はバイクを走らせ帰宅する。そして夕食と風呂を済ませ自室に入った際にライドブッカーからカードを取り出し確認している時に気づく

 

優斗「あれ?なんだこのカード?」

 

そこにはなにも描かれていないカードが9枚あった。裏を見ると()()()()()()()()()()マークがあった。

 

優斗「こんなマークのライダー居たっけ?」

 

俺は思い出そうとするが中々思い出せずにいた。そして整理している際に気づく

 

優斗「まて.....ケータッチがねぇ!どっかに落とした!」

 

俺はケータッチがなくなってことに気づき慌てる。

 

優斗「どうしよ〜あれがねぇとコンプリートになれねぇ....」

 

結局マークのことは忘れケータッチの行方を考えたりして探したが見つかることはなかった。

 

そして2年の月日が経つ..........




次回が二年後ですね。アンケートを実施しますのでそちらも協力お願いします。

追記:すいませんがもう一度アンケートに協力して下さいm(._.)m


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第九話 もう一振りの激槍

よーしなんとか出来たー

アンケートの協力引き続きお願いします


この2年間ノイズの発生頻度は高くなったらしい。なんでも本来ノイズと出会う確率は通り魔に出会う確率より低いだがにこの2年でノイズ発生の報告は多く何故こんなことになったのか二課でもわからないらしい。

 

優斗「なにが原因で発生してるんだ?.......だぁ〜考えてもわからん」

 

俺は考えるがなにも分からず放棄する。すると近くの木から

 

響「よーしよし、大丈夫だからねぇ」

優斗「........またか.......あいつは」

 

そこには4年前を思い出す光景だった。猫が木の上におりそれを響が助けている。俺はこの後に起こるであろうことを考え木の下で待機する。案の定

 

響「うわっ!」

優斗「よっと」ガシッ

 

俺は落ちてきた響をキャッチする

 

響「あれ?優斗さん!お久しぶりです!」

優斗「おう、相変わらず元気だな」

響「えへへ」

 

俺は響を下ろす

 

優斗「またいつものか?」

響「はい!」

優斗「そうか......それより学校は大丈夫なのか?」

響「えっ?・・・あぁーーーー!」

優斗「このままだと確実に遅刻だな」

響「そ、それじゃあこれで!」

 

駆け出そうとする響を俺は止める

 

優斗「待て走って間に合うかわからない」

響「どどど!どうすれば!」

優斗「全く.....乗れ送ってやるよ」

 

俺は近くに停めてたバイクを動かしてヘルメットを響に渡す

 

響「ありがとうございます!」

優斗「今度からは気をつけろよ?」

響「うぅ......気をつけます」

 

そして俺は響が通うリディアン音楽院へとバイクを走らせる。

響をリディアンへと送り俺は写真館へと戻る。この写真館こそ二課が費用を出して建ててくれた写真館である。写真館であると同時に俺は簡単な修理も行なっている。写真館の名前は俺の苗字を取って「神風写真館(かみかぜしゃしんかん)」とした。写真館は1年前に出来上がり売り上げはまぁまぁといったところである。そのため小遣い稼ぎも兼ねて修理もしている。前まで住んでいた家は売り払ったので写真館は家でもある。

 

その日から数日経つ、未来の話によれば響は教材を忘れた子に自分のを貸し自分が大目玉をくらったらしい。まぁ自業自得だな......時間が昼に差し掛かり昼食を作ろうとした時店の扉が開く

 

奏「よっ!来たぜ」

 

そこには朱色の髪を帽子の中に隠した奏が立っていた。

 

優斗「お前暇なの?」

奏「今日はそんなに忙しい日じゃないんだよ」

 

奏はリディアンを卒業しており現在はアーティストとして活動しているが時間を見つけては俺の写真館へ足を運んでおる。

 

優斗「それで用件は?」

奏「お前昼飯まだだろ?ちょっと付き合え」

優斗「嫌だ」

奏「なんでだよ!」

優斗「お前なぁ.....一応有名人なんだからあんまり男の俺と一緒にいると変な噂が広まるぞ」

奏「?アタシは気にしないぞ?」

優斗「俺が気にするんだよ!」

 

俺が外へ出ることを拒否し続けた結果、昼食を食わせろと言われ俺は2人分の昼食を作ることになった。

 

奏「なぁ、ここ最近ノイズが頻繁に出てくるだろ?」

優斗「そうだな」

奏「何が原因でこうなってると思う?」

優斗「......考えられるのは2つ、1つは自然発生率が単に上昇しただけ。もう1つは誰かが意図的に発生させてるか。この2つだな......」

奏「1つ目はともかく2つ目はないだろ?聞いたことないぞノイズを意図的に増やすなんて」

優斗「あくまで可能性だ。俺も考えたがやはりこの2つしか考えられない」

優斗(それにノイズにしては稀に規則的な動きをする時がある.....)

 

この2年俺はノイズを倒してきたがそんな中稀に規則性のある攻撃をするノイズを見かける。どうもこれが気になる。

ノイズの自然発生率のことや奏の今の状況を話して昼食を済ませる。

 

奏「ごちそーさま」

優斗「お粗末様」

奏「美味かったよ。今度またきても良いか?」

優斗「好きにすれば良いだろ。何を今更」

奏「そうだな!じゃあな」

 

奏はそう言って出て行った.......まさか昼飯食いにきただけか?

俺は食器を洗い片付けカメラの整備をする。俺が今持っているカメラはや一眼レフのカメラ三台これらで街並みなどの風景、人を撮ったりする......たまに奏、響に未来などが写真を撮ってくれと頼んでくることをあれば、仕事としてツヴァイウィングの写真も撮ることがあるので意外に忙しかったりする。

 

時刻が夕方に差し掛かりガラスの外が暗くなり始める。俺はカメラを置き風呂を沸かそうと立ち上がろうとした時

 

優斗「ッ!ノイズ!」

 

俺はノイズの気配を察知する少しして

 

ウゥーー!

 

ノイズの発生を知らせるサイレンが鳴る。俺はディケイドライバーを腰に付け、バックルを開き、ライドブッカーから「カメンライド ディケイド」を取り出し

 

優斗「変身!

 

KAMEN RIDE DECADE

 

俺はディケイドへと変身する。そしてマシンディケイダーに乗り現場へと向かう。

しばらくして目的地の工場地帯に近づく、すると工場地帯からオレンジ色の光が天へと伸びる。

 

優斗(ディケイド)『なんだ!あれは!』

 

俺はマシンディケダーの速度を上げ光が伸びた場所に急ぐ。

 

響視点

 

響「はぁ.....はぁ......はぁ.....」

 

私は今ノイズに追われ必死に逃げている。今日は天羽 奏さんと風鳴 翼さんのCDを買うためにCDショップに向かっていた。そんな時辺りに炭が舞いノイズが現れたことを知らせる警報が鳴る。私は避難しようとしたら女の子の声が聞こえ私は女の子と一緒に逃げる。そして今工場の屋上に逃げたがノイズに囲まれた。

 

少女「お姉ちゃん......私たちは終わっちゃうの?」

響「大丈夫......大丈夫だから」

 

私は女の子を抱きしめる。そして奏さんに言われた言葉を思い出す。

 

響「だから.....生きるのをあきらめないで!

 

その時私は胸の中から聞こえる歌を歌っていた。

 

Balwisyall Nescell gungnir tron(喪失までのカウントダウン)

 

そして激痛が走り私は四つん這いになる。少しすると痛みはなくなるその代わりにさっきまで制服だったのが見たこともないスーツに変わっていた。

 

響「えぇ!なにこれ!」

少女「お姉ちゃんかっこいい!」

響「えっ?そう?ってそんなこと言ってる場合じゃない!」

 

私は今自分になにが起こっているのかわからないがノイズから逃げる為に少女を抱えてジャンプするしかし

 

響「うわぁ!」

 

力を入れてジャンプすると大きく飛んでしまう。そのまま貯水タンクにぶつかって下に落ちていく

 

響「っ!」

 

私は女の子が怪我をしないように抱き寄せ衝撃に備え目を瞑る。そんな時

 

???『おっと』ガシッ

 

誰かが落ちている私と女の子を空中でキャッチし着地する。私は目を開けて助けてくれた人物を確認する。そこにはピンクと白と黒を基準とし仮面を被った人がいた。

 

響「貴方は.....」

 

優斗視点

 

響「貴方は......」

 

響が俺に聞いてきた。俺はいつも通りに

 

優斗『ディケイド.....ただの通りすがりだ』

 

そう答える。そして俺たちの周りをノイズが囲んでいた。

 

響「ノイズが!」

優斗『........大丈夫だ。俺から離れるなよ』

 

俺はそう言って響と響が抱えていた少女を降ろしノイズに向かって歩みを進める。そしてカードを取り出しバックルに読み込ませる

 

ATTACK RIDE SLASH

 

俺はライドブッカーを手に取りソードモードに切り替え刀身にエネルギーを纏わせる。そして近づいてきたノイズを切り裂いていくノイズを減らしているとバイクのエンジン音が聞こえた。

 

優斗『来たか』

響「へ?」

 

バイクから2人の女性が跳び唄が聞こえる

 

Croitzal ronzell Gungnir zizzl

Imyuteus amenohabakiri tron

 

ギアを纏ったツヴァイウィングが現れた。

 

響「翼さんに奏さん!?どうして!?」

優斗『それは後で話す今はこの状況から生き残ることを考えとけ』

響「は、はい!」

 

響は大きい声で返事をした。俺は響からなるべく離れないようにしてノイズを撃破していく。翼と奏は連携してノイズを減らしていく。最後に大型を撃破し此方に来る

 

奏「ディケイド、ありがとなその2人を守ってくれて。」

翼「はい、貴方がその2人を見ていてくれたお陰で私たちがノイズの殲滅に集中できました。感謝します」

優斗『そうか.....それよりアイツ特にギアを纏ったやつはどうするんだ?やっぱり連れていくか?』

翼「えぇ、仮にも最重要機密のものです。野放しにはできません。」

ディケイド『そうか......』

 

そのあとは二課のスタッフが事態を収束させ少女は親と再び会うことができた。その際に機密に関わったことの書類にサインをしていた。響はというと.....

 

響「あの〜......それじゃあ私もこれで......」

翼「貴方をこのまま返すわけにはいきません。特異災害対策本部まで同行していただきます。」

響「へ?」

奏「悪いなぁついてきてくれ」

響「私そろそろ門限が.....」

ディケイド『諦めろ』

 

響は奏に体を押さえられ翼に手錠をかけられた。

 

響「なんでーーー!!!

 

そのまま、車に乗せられ連れて行かれた。俺もマシンディケイダーに乗り後を追う。




次回は説明の回ですね

アンケートは今回の話までにしてますのでどうぞよろしくお願いします。


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第十話 説明そして新しい力

記念すべき十話目クウガの方もかなり頑張っています。アークワンは次の世界を何にするか悩んでいます。気晴らしに作った作品が何故か普通投稿になってた.....しっかり非公開にしたんだけどなぁ.....


三人称視点

 

現在立花 響は両サイドにツヴァイウィングの天羽 奏と風鳴 翼に挟まれ連行されている。(手錠付)運転席には優男の緒川 慎二、そしてその車を後ろからディケイドに変身している優斗がマシンディケイダーに乗り追いかけていた。

 

響視点

 

しばらくすると車が止まり外に出ると私が通っているリディアンにいた。

 

響「あの〜どうして学院に.....」

 

私は質問したけど翼さんや奏さんは答えてくれなかった。でもピンクの人が

 

ディケイド『ここはコイツらのアジトみたいなもんだからな。』

 

私の質問に答えてくれた。すると奏さんが

 

奏「おい、ディケイドあまり教えるなよコイツが二課に入るって決まった訳じゃないんだからな」

ディケイド『そうか?俺はそうは思わないな』

奏「何を根拠に.....」

ディケイド『そうだな......勘かな?』

 

ディケイド?と呼ばれたピンクの人は奏さんとそんな会話をしていた。リディアンの教員棟に入りエレベーターに乗ることになりました。その際に奏さんから「手摺りに捕まっときな」って言われたけどなにが......

そんな事を考えてたら

 

響「えっと.....一体なにがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

エレベーターが凄い勢いで落ちていきました。

 

優斗視点

 

しばらくするとエレベーターが止まり俺達はエレベーターから出る

 

優斗(ディケイド)『まぁ.....初めてなんだから分かるわけがないか』

 

俺はエレベーターからふらふらと出てきた響を見て言葉をこぼす。俺は心配になり

 

優斗(ディケイド)『おい....大丈夫か?』

響「へ....へいき、へっちゃら.....です....」

優斗(ディケイド)『そうは見えないが......』

 

響は空元気でそう言う......大丈夫か?

 

響「本当にビックリしただけですから」

優斗(ディケイド)『そうか....無茶はするな』

響「はい」

 

俺はそう言って歩くすると奏が

 

奏「おいおい......やけに気にかけるじゃないか?」

優斗(ディケイド)『そうか?俺は普通に接しただけだぞ?』

奏「初対面であそこまでするか?」

 

その言葉に俺はやばいと思ったが

 

優斗(ディケイド)『初対面だからこそ気にかける体質でな.....誰かさんみたいにいきなり攻撃はしないしな』

奏「なんだよ?根に持ってんのか?」

優斗(ディケイド)『まさか.....懐かしんだだけだ』

 

俺は話題を逸らしやり過ごした。そして目的の場所につき響が扉の前に立つとドアが開きクラッカーの音が鳴る。やっぱりか.....

 

弦十郎「ようこそ!人類最後の砦!災害対策本部二課へ!」

 

マジシャンなどがよく被る帽子を被った弦十郎がそう言う。響はポカーンとしており、翼は額に手を当てため息。緒川さんは苦笑い。奏は相変わらず笑っている。

響がポカーンとしてると

 

了子「さぁ記念にツーショットしましょう♪」

響「いやですよ!手錠をしたままの写真なんて悲しい思い出になっちゃいますよ!」

 

了子さんが響と写真を撮ろうとしたが響がそれを拒否

その後、響の手錠を外してもらった。すると弦十郎さんが

 

弦十郎「改めてようこそ。立花 響君、俺は此処二課の司令をしている風鳴 弦十郎という。」

了子「そして私はできる女と評判の櫻井 了子よ♪よろしくね」

響「どうもよろしくお願いします。というかどうして私の名前を?」

弦十郎「我々二課は情報収集はお手の物でな」

了子「はーいこれ♪貴方のよね?」

 

弦十郎さんが自慢げに話していたが了子さんがどっから持ってきたのか響の通学鞄を持ってきた。

 

響「あぁー!私の鞄!なにが情報収集はお手の物ですか!思いっきり見てるじゃないですか!」

 

響は怒った。怒る必要性あった?

 

優斗(ディケイド)『そろそろ本題に入ったらどうだ?』

 

俺は本題である何故聖遺物を持たない響がシンフォギアを纏ったのかの検査について話を出した

 

了子「もう〜せっかちね〜。そんなんじゃモテないわよ?」

優斗(ディケイド)『そうかよ.....』

 

了子さんの言葉に俺は適当に返した。弦十郎さんが響に

 

弦十郎「響君。今日おきた出来事は絶対に秘密にしてもらいたい。友人や家族にも言ってはいけない」

響「絶対ですか.....」

弦十郎「あぁ、このことは国家機密になっている下手をすれば君の友人や家族に危害が及ぶ可能性がある。」

響「そんな.......」

弦十郎「だから今回のことは誰にも言わないでくれ。我々が守りたいのは機密などではなく人の命なんだ」

 

弦十郎さんが響に今回のことを他言無用にと言っている。響は少し俯いた後

 

響「わかりました」

弦十郎「うむ。それでは響君のことは頼んだぞ了子君」

 

弦十郎さんは了子さんにそう言う了子さんは

 

了子「お任せあれ〜それじゃあ響ちゃとりあえず.......脱ぎましょうか?」

響「なんでー!

 

その後響は了子さんに連れられて検査をし結果は明日のため帰ることになった

 

翌日

 

次の日の夕方響は翼と奏と一緒に現れた。(何故かまた手錠がついていた)

 

優斗(ディケイド)『ようやくきたな』

 

俺は皆が椅子などに座る中壁を背にして見ている。そこからは了子さんによるシンフォギアの説明、纏った原因は二年前のライブの時に奏のガングニールのカケラが胸の位置に刺さっていたこと。響が二課に入ると発言したことまで進んだ。

当然奏と翼は反対していた。

 

奏「お前が参加しなくてもあたしと翼で対処はできる!だから二課に入らなくてもいいんだ!」

響「私に誰かを助ける為の力があるんですよね?だったら私は一人でも多く救いたいんです!今は足手まといかもしれませんが精一杯頑張ります!」

翼「しかしそれじゃあ貴方は普通の生活には戻れないのよ!それをわかっていっているの!?」

 

こんな感じで口論中である。

 

優斗(ディケイド)『はぁ......奏、翼諦めろそう言う奴は考えを簡単には曲げない』

奏「でもよディケイド!」

優斗(ディケイド)『それに戦力が増えるのはいいことだ。お前ら二人だけじゃ危なかった場面も多いだろ.....』

翼「しかしこの子は!」

優斗(ディケイド)『お前らが支えろ。先輩だろ?』

翼・奏「「・・・・」」

 

二人は黙って俺を見つめる。やがて

 

奏「はぁ......わーったよ」

翼「奏!?」

奏「ディケイドにあそこまで言われたんだやってやろうじゃないか」

翼「でも......」

奏「それに!私達がピンチになったらきっとディケイドが守ってくれるよな!」

優斗(ディケイド)『......しょうがねぇな。」

奏「なっ、翼」

翼「......わかりました。しかしディケイドさん!守れなかった場合は.....」

優斗(ディケイド)『煮るなり焼くなり好きにしろ......』

 

こうして響が二課に入ることとなった。そんな時ノイズが現れた。

 

朔也「司令!ノイズ出現!距離300!」

了子「近いわね.....」

弦十郎「そうだな.....翼!奏!出撃だ!」

奏「おう!」

翼「わかりました!」

響「私も.....」

優斗(ディケイド)『お前は此処にいろ』

 

俺は響が出撃しようとしたので止めた

 

響「どうしてですか!私だって役に立ってみせます!」

 

俺は響の胸ぐらを掴み

 

優斗(ディケイド)『これは命がかかることなんだ!助けたいと思う気持ちはいい!だがな自衛の手段がないのに戦場に出るのはただの自殺行為だ!』

 

響は驚いた顔をし俺を見る。俺はゆっくりと力を抜き

 

優斗(ディケイド)『いきなり怒鳴って悪かった.....だがな戦闘経験が無いお前じゃあそこに行ってもできることはほとんどない。だから今回は此処で待って見ていてくれ』

響「.............わかりました」

 

響はシュンとした顔で返事をする。俺は響の頭に手を置き

 

響「えっ?」

優斗(ディケイド)『落ち込むなある程度戦えるようになったら一緒に戦ってやる。』

 

俺は軽くポンポンと叩き発令所を出て現場に向かう

 

現場

 

到着するとノイズがうじゃうじゃといた。俺は向かおうとすると奏が

 

奏「ありがとな、あいつ.....響を引き留めてくれて」

優斗(ディケイド)『あいつはまだ未熟だからな、怪我でもして戦えなくなったら本末転倒だしな』

奏「お前.....本当に優しいんだな」

優斗(ディケイド)『これくらい普通だ.....』

 

俺は奏と少し話す。翼も到着し二人がギアを纏う

 

Croitzal ronzell Gungnir zizzl

Imyuteus amenohabakiri tron

 

ギアを纏いそれぞれ武器を持つ

 

優斗(ディケイド)『いくぞ』

奏「あぁ!」

翼「はい!」

 

俺と両翼がノイズに向かって駆ける。

 

ノイズの数は60ほど減っただろうか、それでもなおノイズは多くいる。二人もそれぞれで倒している。俺達は合流してお互いに確認をとる

 

優斗(ディケイド)『どのくらい減った』

翼「およそ60くらいかと」

奏「毎度毎度多すぎんだよ!」

優斗(ディケイド)『愚痴を言っても仕方ない殲滅するぞ!』

翼「はい!」

奏「期待してるぜ!」

 

そうして二人は駆けていった、俺も追おうとするとライドブッカーから2枚のブランクカードが現れる。

 

優斗(ディケイド)『これは.......』

 

俺は手に取り確認する。カードには()()()()()()()()()()

 

優斗(どう言うことだ?俺はこんなカードは知らないぞ.....でも試してみる価値はある)

 

俺は新しく手にしたカードの一枚「シンフォニックライド カナデ」をバックルに入れ読み込む

 

SYMHONIC RIDE KANADE

 

Croitzal ronzell Gungnir zizzl

 

カードを読み込むと俺の姿はギアを纏った奏の姿(ベルト付)に変わった。

 

優斗(Dカナデ)『さぁ.....いくぞ!』

 

俺は片手に槍をもち走り出す。




前にアンケートで募集した。装者のカード登場!

名前がカタカナなのは区別をつける為です。
(クリスやマリア、セレナもカタカナだけど気にしないでください)






そしてディエンドについてですが、大変申し訳ございませんがG編より入れたいと思います。作品を作っている間にキャラとか色々思いついてしまいました。アンケートに協力してくださった皆様ありがとうございます。

そして、反対派だった皆様申し訳ございません。


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第十一話 槍の力 特訓

読者の皆様、新年明けましておめでとうございますヽ(*^ω^*)ノ

いや〜2021年になりましたね。仮面ライダーは50周年になりましたしいやぁめでたい!

私は活動してまだ間もないですがこれからも頑張って小説を投稿しようと思います。

それでは長くなりましたが本編をどうぞ〜


奏視点

 

あたしは今翼やディケイドと一緒にノイズを倒している。あたしは自身のアームドギアである槍を振払いノイズを殲滅していく。追い討ちをかけるため突き刺すが、横からノイズが攻撃をしてきた。

 

奏「っ!しまった!」

 

あたしは防御をしようとするが、突如ノイズが炭となった。

 

ディケイド?『おい....しっかりと周りを確認しとけ』

 

その声にあたしは安堵とともに疑問に思った。口調からしてディケイドであることは確かだ。だけど声色は女っぽいしなんて言うかあたしと似ていると言うか.....

 

奏「ディケイド助かった...よ....はぁ?」

 

あたしはディケイドに感謝しようと振り向いて声をかけようとしたがそこに居たのは、同じ姿そしてギアを纏い腰にベルトを嵌めた()()()が立っていた。

 

Dカナデ『よっ、無事そうだな』

奏「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

 

あたしは驚きのあまり叫んでいた。

 

優斗視点

 

奏が大声を上げた為耳を塞ぐ

 

優斗(Dカナデ)『うわっ、うっせーな.......なんだよ?』

奏「なんだよじゃねぇよ!なんだよその姿!それになんであたしなんだよ!」

 

奏は更に声を荒げ俺に質問する。

 

優斗(Dカナデ)『さてな.....さっき手に入れたからな。俺にもわからん』

奏「姿を変えるのは知っていたがあたしにもなれるのかよ......」

優斗(Dカナデ)『まぁ、それ専用のカードがいるがな』

 

俺は奏に簡単に説明をする

 

奏「カードで姿を変えるって......全くわかんねぇ」

優斗(Dカナデ)『これで納得したら逆にすごいけどな......』

奏「まぁ今はそれより.....」

優斗(Dカナデ)『あぁ....ノイズの殲滅だ!』

 

俺の声と共に奏と俺はノイズに向かって走る。そして共にお互いに槍を巧みに扱いノイズの数を減らしていく。奏が槍を回転させるのを見て俺を真似をして槍を回転させる

そして俺と奏は同時に攻撃を放つ

 

LAST∞METEOR

LAST∞METEOR

 

二つの竜巻がノイズに放たれる。残っていたノイズは粗方倒した。

 

奏「まさか同じ技まで使えるなんてな」

優斗(Dカナデ)『俺は真似をしているに過ぎない』

 

残りは翼がいる方面だけなので俺はディケイドの姿に戻ろうとするが、

 

奏「ちょっと待て」

優斗(Dカナデ)『?どうした』

 

奏が腕を掴み行動を止めさせる。

 

奏「折角だしこれで翼を脅かそうぜ」

優斗(Dカナデ)『お前....はぁわかったよ』

 

奏の提案に俺は了承し、奏と一緒に翼の所へ向かう

 

翼視点

 

自身のアームドギアである剣を使いノイズを倒していく。ディケイドが二課に来てから私と奏の負担はかなり減ったと思う。信頼もしている.....しかしディケイドは何を考えているのか全くわからない。行動の概念も「人々を救う」と言うが二課には協力関係での一点張りそれが私にはわからない。

 

翼「はぁ!」

 

ノイズを切り裂き周りを確認する。ノイズは見当たらなかった通信でノイズは全て倒したと聞き私は奏やディケイドと合流する事にした。

 

奏「おーーい!翼!」

 

奏が私の名前を呼んだ為私は振り向く。そして驚愕する何故か?奏が二人いたのだから

 

翼「えっ?えっ!?奏が二人!?どう言う事!?奏何があったの!?」

 

私は混乱して片方の奏の肩を掴み揺する。

 

奏?「待て待て翼。そんなに揺さぶるなと言うかよく見ろ()は奏じゃない」

翼「えっ?どういう......」

 

揺すっていた奏がそんなことを言い出して奏の体を見渡す。

頭は朱色の髪にギアのヘッドセット、見た目もいつも共に戦ってきた時の姿で槍も持っている。後は......腰の部分にベルトが.......ベルト?

 

翼「まさか......ディケイド......なの?」

Dカナデ『ようやくわかったか.....』

 

そう言うと奏の姿がブレ、緑色の目に白と黒そしてピン......マゼンタの配色をした鎧を纏う姿に変わる。

 

翼「なっ!どういうことですか!何故貴方が奏の姿に!それにどうして奏は何も言ってくれなかったの!」

奏「あはは!悪い悪い。翼がどんな反応をするのか気になってな」

翼「もう!奏は意地悪だ!」

ディケイド『全く......』

 

その日の1日は翼を落ち着かせて終わった。

 

 

優斗視点

次の日

 

響「ディケイドさん!私を鍛えてください!」

優斗(ディケイド)『はぁ?』

 

俺は響から鍛えて欲しいと言われた。

 

優斗(ディケイド)『ちょっと待て、いきなりどうした?』

響「私に早く皆さんの役にたちたいんです!」

優斗(ディケイド)『だからってなんで俺なんだ?』

響「一番時間のある人だと思ったので!」

優斗(つまり暇人だと.......)

 

俺は響にそう思われていたことに少しショックを感じた。

まぁ時間は結構あって暇なのは事実だが.......

 

優斗(ディケイド)『はぁ.....わかったよ。それでお前はアームドギアは出せるのか?」

響「.........すいません。アームドギアってなんですか?」

優斗(ディケイド)『そこからか......』

 

俺は奏と翼から聞いた程度を響に教えた。と言うかなんで俺が説明しなきゃならんのだ.........

 

優斗(ディケイド)『.........てな感じだ。わかったか?』

響「全然わかりません!」

優斗(ディケイド)『だよな......俺も正直よく分からん』

響「どうしましょう....私このままアームドギア出せないんでしょうか......」

優斗(ディケイド)『それなら別の方法で戦えばいい』

響「えっ?」

優斗(ディケイド)『お前だけのアームドギアを出せばいい。必ずしも聖遺物にちなんだ武器じゃなくてもな』

響「.....わかりました!私は私なりに頑張ります!」

優斗(ディケイド)『よし、それじゃ少しは戦えるように鍛えてやる.......構えろ』

響「はい!よろしくお願いします!」

 

俺は、響を少しは戦えるようにするため体術を少し教えた。飲み込みが良く、来た当初よりはよく動けている。途中奏と翼が現れその様子を見ていた。

 

奏「やってるね〜。翼どう思う?響のこと」

翼「まだまだ未熟だけど、それなりに頑張っていることがわかるわ」

 

奏と翼は響のことについて話していた。響は鍛えることに集中して聞こえてないらしいが俺はしっかりと聞いていた。

三日ほど響を鍛えると少しはノイズと戦えるようになった。

 

そして四日目の夜ノイズが現れた。

 

優斗「今になってなんでノイズが......愚痴を言ってても仕方ない行くか」

 

俺は写真館でカメラの整備をしていた。この日は響が予定が入っていたため鍛えることはしなかった。そのため整備をしていたときノイズが現れるのを感じとった。

俺はドライバーを腰に巻きバックルを開きライドブッカーから「カメンライド ディケイド」のカードを取り出す

 

優斗「変身」

 

KAMENRIDE DECADE

 

俺はディケイドに変身しカーテンを使いノイズが現れた場所に赴く。

出た場所は地下でそこには既に響がいた。しかし様子がおかしくノイズを引きちぎったり踏みつけたりしていた。

 

優斗(ディケイド)『何の為に鍛えたんだよ......』

 

その時俺は響に攻撃しようとしていたブドウの様な見た目のノイズを発見した。響は気づいていなかった

 

優斗(ディケイド)『危ない!』

 

俺は叫ぶと同時に駆け出し響を攻撃から守る

 

優斗(ディケイド)『グッ!』

響「ディケイドさん!」

 

俺は背中に直撃するがなんとか耐えた。

 

響「ディケイドさん!大丈夫ですか!」

優斗(ディケイド)『俺は大丈夫だ......それより早くノイズを追うぞ!』

響「は、はい!」

 

俺と響はブドウ型のノイズが逃げた方向に向かって走る。どうやら先程の攻撃で天井に穴が空いたらしくノイズはそこから地上へ出たらしい。俺はライドブッカーをガンモードにしノイズを撃ち抜く。

 

優斗(ディケイド)『なんとか倒せたな.....』

響「ディケイドさん.....ごめんなさい私のせいで」

優斗(ディケイド)『.......気にするな、とはいかないが次からは気をつけろ。周りが見えないとこの先の戦いで大きな怪我をする。』

響「わかりました。気をつけます」

 

響はいつも通り返事をしたがその声に活気さは無く落ち込んでいるのがわかる。俺はそんな響の頭に手を置き撫でる

 

響「へ?」

優斗(ディケイド)『そう落ち込むな....最初よりは動けていた』

響「ありがとう...ございます」

 

響は落ち着いたか少し笑顔になった。そんな時

 

???「何戦場でイチャついてんだ?お前ら」

 

と女性の声が聞こえた。俺は声のした方へ振り向く。そこには銀色の鎧を纏い見たことのない銀色の独特な杖の様な何かを持った人物が立っていた。




はい十一話でした。

鎧の人は.......はい、あの人ですね。これはどうなるのかなぁ(作ってる元凶

皆さん次回までシーユーアゲイン


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第十二話 闇夜の襲撃者 二刀の剣

ようやく完成した。

いや〜他作品を読んでたら遅くなっちった(≧∀≦)

優斗「作者........サボるとは良い度胸だな?」(#゚Д゚)ゴルァ!!

ウェッ⁉︎なんで君ここにいるの!?

優斗「カーテンで来た」

ウッソーン( ̄◇ ̄;)

優斗「覚悟はいいな?」ファイナルアッタクライド!ディ・ディ・ディ・ディケイド‼︎

チョッ!チョットマッテクダサイ! マッテ! タスケテ! オネガイシマス!

ウワァァァァァァァァァァァ!!!


優斗視点

 

俺は、今響と一緒に現場に現れたノイズを対処していた。ノイズを全て倒した所で銀の鎧を身に纏い独特な形の杖の様な物を手に持つ女性と対峙していた。

 

優斗(ディケイド)『お前は......』

鎧の女「ハッ!誰がそうほいほいと名前を教えるか!」

 

鎧の女はそう言って紫の結晶の様な鞭を使って攻撃してきた。俺はライドブッカーをソードモードにして攻撃を防ぐ

 

鎧の女「へぇ....なかなかやるな」

優斗(ディケイド)『.......』

 

俺は鎧の女が次の攻撃をしないか警戒をする。鎧の女は俺に

 

鎧の女「そんなに警戒するな。お前とその後ろのそいつが大人しくあたしについてくれば何もしねぇよ」

優斗(ディケイド)『ついて行ったとして俺たちはどうなる?』

鎧の女「さぁなあたしは連れてくる様に言われただけだ」

 

俺はついて行くのは良くないと俺は直感し

 

優斗(ディケイド)『響俺があいつに突っ込む

響「ディケイドさん?」

 

響に小声で話す

 

優斗(ディケイド)『その間にここから離れて連絡しろ

響「そんな!それじゃあディケイドさんが!」

優斗(ディケイド)『お前が此処にいても足手まといだ.....』

響「っ!」

優斗(ディケイド)『わかったか.......』

響「はい.....」

 

響は悲しい表情になり了承した。俺はソードモードのライドブッカーを構え交戦する準備をする。

 

三人称視点

 

鎧の女「話し合いは終わったか?」

ディケイド『あぁ、返答だがついて行くつもりはない......』

鎧の女「そうかよ......まぁ抵抗するなら無理矢理連れてこいって言われてるからな。少し痛い目にあってもらうぞ!」

 

鎧の女性はそう言うと、鞭を使ってディケイドと響に攻撃をする。ディケイドはそれを弾き鎧の女性に向かって突っ込む。それと同時に響はディケイドに背を向けて走りだす。

 

鎧の女「まさか、自分を囮にしてあいつを逃すのか!?」

ディケイド『そのまさかだよ!』

 

ディケイドはそう答え鎧の女性に向かって攻撃をする。鎧の女性は舌打ちをし先程持っていた杖のような物を取り出した。ディケイドは何をするのか見ていると杖の様な物からノイズが現れた。

 

ディケイド『っ!?ノイズ!』

鎧の女「お前ら逃げたあいつを追え!」

 

鎧の女性がそう言うとノイズは響が逃げた方向に進んでいく

 

ディケイド『まさかそれでノイズを操っているのか!』

鎧の女性『その通りだ。このソロモンの杖でノイズを意のままに操ることができる。』

ディケイド『これまでの出現頻度の多さはお前の仕業か!』

鎧の女「それより、残念だったな。せっかく囮になったのにな」

 

鎧の女は笑顔を浮かべる。しかしディケイドは

 

ディケイド『そういうのは言わない方がいいぞ?』

 

と言った。

 

鎧の女「なに?」

 

鎧の女性は訳が分からずにいた。ディケイドは鎧の女性から少し離れライドブッカーをガンモードにし一枚のカードを取り出す。

 

ATTACK RIDE GROUND BLAST

 

ディケイドは銃口を鎧の女性........ではなく響の方向に向かったノイズがいる()()に向けてトリガーを引く。

 

ドン‼︎

 

と銃弾が地面に撃ち込まれると向かっていたノイズの地面が隆起し高さ5メートルの壁を作る。ノイズはその壁に触れると通り抜けずそのまま炭化する。

 

鎧の女「なっ!なんで地面に触れただけでノイズが!」

ディケイド『教えてやろう。アレは俺の力が少し入っていてな、そのためノイズは通り抜けることができずそのまま炭化する。』

鎧の女「なんだよ!そのデタラメは!!」

 

鎧の女は怒りを露わにした。

 

鎧の女「こうなったらお前だけでも着いてきてもらうぞ!!」

 

鎧の女はそう言うと、再び杖からノイズを出現させる。ディケイドはライドブッカーからカードを一枚取り出し

 

ディケイド『ノイズにはシンフォギアの力だな』

 

そう言って「シンフォニックライド カナデ」のカードを見せつける様に前にだす。

 

鎧の女「それがシンフォギアの力が使えるって言うカードか」

 

と言葉を発する。そのことにディケイドは

 

ディケイド『?何故お前が知っている』

鎧の女「さっきも言ったがそうホイホイと教えるかってんだ!」

 

ディケイドは気にせずバックルにカードを入れ読み込ませる。

 

SYMHONIC RIDE KANADE

Croitzal ronzell Gungnir zizzl

 

ディケイドはシンフォギアを纏った天羽 奏の姿に変わる。Dカナデは武器である槍を出現させる

 

Dカナデ『行くぞ!』

 

ノイズに向かって走る。

 

 

 

一方響は本部へと向かう最中に弦十郎達が乗った車と合流し状況を報告していた。車の近くには奏を乗せた車があった。翼は自身のバイクで先に現場に向かったらしい。何故司令である弦十郎がいるのか聞けば、響達が出会った女性が身に付けていた鎧は「ネフシュタンの鎧」と呼ばれる完全聖遺物であり2年前に奪われた物らしい。その為弦十郎と了子が現場に向かっていた。響は奏が乗っている車の中に入り弦十郎達と一緒に現場に戻ることになった。

 

 

 

場所は戻りDカナデとなったディケイドはノイズを減らしてはいたがかなりダメージを負っていた。原因はネフシュタンの鎧を纏った女性だった。ディケイドはノイズを倒しつつネフシュタンの鎧の女性に攻撃をしていたが、防御、攻撃共に優れており逆に返り討ちにされていた。

 

鎧の女「おらおら!どうしたぁ!お前の力はそんなもんかぁ!」

Dカナデ『グッ!クソッ』

 

ディケイドは鞭による攻撃を防ぎ後ろへと後退する。

 

鎧の女「あたしのてっぺんはこんなもんじゃねぇぞ!」

 

鎧の女はそう言うと鞭を回転させエネルギー球を生成し投げてきた。

 

NIRVANA GEDON

 

Dカナデは槍を盾がわりににし攻撃を防ぐ。しかし防いだ際に槍はボロボロになってしまった。

 

Dカナデ『これがあの聖遺物とあの女の力か.......』

 

Dカナデはボロボロの槍を地面に突き刺しどうにか立っていた。

 

鎧の女「これでしめぇだ!」

 

鎧の女性が再び先程の攻撃をしようとした時、鎧の女性に向かって斬撃が飛んできた。

 

翼「無事か!ディケイド!」

Dカナデ『あぁ.....ナイスタイミングだ』

 

ディケイドの目の前に天羽々斬を纏った翼が現れた。ディケイドは立ち上がり翼の横に並ぶ

 

Dカナデ『翼あの鎧はなんだ.....』

翼「あれはネフシュタンの鎧.......2年前のライブの時に奪われた。完全聖遺物です。」

Dカナデ『なるほどな』

翼「1人では無理だ協力して戦うぞ」

Dカナデ『そうだな......だったらお前の力の方が良さそうだ』

翼「えっ?」

 

ディケイドはライドブッカーより一枚のカード......「シンフォニックライド ツバサ」のカードを取り出しバックルに入れる。

 

SYMHONIC RIDE TSUBASA

Imyuteus amenohabakiri tron

 

ディケイドの姿はガングニールのギアを纏った奏から天羽々斬のギアを纏った翼の姿へと変わった。

 

Dツバサ『確かお前のアームドギア剣だったな』

翼「え、えぇ......ってなんで私!?」

 

ディケイドは翼が叫んでいるのを無視してアームドギアである剣を取り出す。そしてディケイドは剣を前に出し翼に顔を向ける翼は意図を察して逆の構えを取る。そして

 

翼「天羽々斬......」

Dツバサ『推して参る!!』

 

今ここに二刀の剣が揃った。




はい翼さんへ変身しました。

いやぇね.....やっぱり息抜き大事と思って他の人の作品読んでました。

それに映画も行ってきました!セイバーとゼロワン最高だった!新感染半島見たかった.......

次回も楽しみにしてください。


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第十三話 剣で斬り開け 一時の休息

書き終わったぜ。ヤバイ眠い......


三人称視点

 

ネフシュタンの鎧が現れた現場には鎧を纏った女性そして、トップアーティストであるツヴァイウィングの片翼であり聖遺物天羽々斬の装者風鳴翼そして風鳴翼と同じ姿をし腰にベルトを装着しているディケイドがいる。

 

翼「その姿については少々問いただしたいが今は鎧の確保を優先させる」

Dツバサ『行くぞ!』

 

翼とDツバサは共に駆け出し2人は連携して攻撃をする。翼が攻撃をすればDツバサが補助に回りDツバサが攻撃を始めれば翼がそのサポートに回る。2人の連携に鎧の女性は翻弄されていた。鎧の女性.......雪音 クリスはイラついていた。

 

クリス(クソッ!なんなんだよこいつらは!片方がサポートに回っているせいで攻撃する隙がねぇ!さっきまでこっちが有利だったのに!)「鬱陶しいんだよ!」

 

クリスは鞭を打ちつける。翼とDツバサは跳躍し回避それと同時に翼は剣を大量に作りクリスに向け放つ。

 

千ノ落涙

 

クリスは鞭を使い弾く。Dツバサとなったディケイドはアームドギアの剣を大きくし巨大な青いエネルギー刄を放つ

 

蒼ノ一閃

 

クリスは攻撃を弾こうとしたが体が動かなかった。

 

クリス「なにが!?」

 

クリスは後方を見ると自分の影に小刀が刺さっていた。

 

影縫い

 

これによりクリスは攻撃を弾くことが出来ず直撃した。煙が上がる....翼とDツバサは着地する。煙が晴れるとそこに雪音 クリスの姿はなかった。

 

 

優斗視点

 

俺は息を吐き方を落とす

 

優斗(Dツバサ)『どうにかなったな』

 

俺は翼の方を向き話しかけるが翼はアームドギアの剣を俺に向け

 

翼「では聞かせてください。何故貴方が私の姿になっているのかを」

 

笑顔で言ってきた。

 

優斗(Dツバサ)『翼.......怒っているのか?』

翼「いいえ全く!」

優斗(Dツバサ)(100%怒っているな)

 

俺はどうするか悩んでいると弦十郎達が来た。

 

弦十郎「翼!ディケイド!無事か!」

翼「叔父様!」

 

俺は翼が俺から目を離した隙に離れる。

 

翼「なっ!逃げる気か!」

優斗(Dツバサ)『説明はまた今度な』

 

俺は林の中に隠れカーテンを出現させ帰宅する。バックルを開きカードを取り出して変身を解除する。それと同時にうつ伏せに倒れる。

 

優斗(今日は......かなり.......疲れた.....)

 

俺はそのまま意識を暗闇に落とした。

 

 

翌日

 

俺は目を開ける。体を起こし背伸びをする。パキパキと音が鳴る時計を見ると朝の11:57だった。

 

優斗(だいぶ寝てたな.....今日は二課に顔を出す日だったな)

 

俺は遅めの朝食をとりリディアンに向かう。

 

 

 

 

リディアン音楽学院

 

優斗「ふぁぁ〜........やべぇ、寝過ぎたかな。」

 

俺は現在リディアンの正門を通り職員棟へと足を運んでいる。因みに男である俺が何故簡単に入れるのかというと......

 

教員「あぁ、神風さんこんにちは()()()写真ですか?」

優斗「まぁ、そんな感じです。」

 

そうもう何回もここへ来ているのだ。発端は奏が卒業写真を撮る際に予約していた写真館の人が来れなくなった時に俺に話をかけてきたのだ。まぁ承諾したんだけどね。それから二課へ連絡をするときは大抵夜だったがこのことをきっかけに出入りが可能となった。もちろん入る際は写真館のネームプレートをさげている。

 

優斗「さーってとさっさと済ませるか」

 

俺はエレベーターに向かって歩いている時

 

響「あぁーー!優斗さん!」

未来「こんにちは、優斗さん」

優斗(タイミング悪すぎだろ.....)

 

エレベーターに向かって歩いていると響と未来がやってきたのだ。響は兎も角未来はダメだ。二課のことをなにも知らない彼女の前でエレベーターに乗ることはできない。

 

未来「優斗さんはリディアンになにをしに来たんですか?」

優斗「あぁ....まぁ写真を撮りに」

響「優斗さんここでも仕事をしているんですね」

優斗「頼まれた時だけな、大体はリディアンが他の写真館に連絡をしている。それ以外は校舎を回って写真を撮ったりしているな。」

 

何気ない世間話をしていると響達の後ろから3人組の女性が現れた。

 

???「ビッキー!ヒナー!なにしてるの?」

???「あら?そちらの方は男性?」

???「女子校に男とかまるでアニメだね!」

 

と何やら1人はしゃいでいる人物がいるが俺は気にせず2人に聞く

 

優斗「響、未来その人達は.....」

響「私の友達です!」

未来「クラスメイトでもあるんです」

優斗「なるほどな....」

 

どうやら学校生活は気にしなくて良さそうだ。

 

優斗「こんにちは、俺は神風 優斗って言います。あとこの学校には写真を撮りに来ているので許可も貰っています。」

詩織「分かっています。私の名前は寺島 詩織(てらしま しおり)と申します。」

 

と金髪でお嬢様の様な人物詩織さんは自己紹介をした。

 

弓美「はいはーい!私はアニメ大好き!板場 弓美(いたば ゆみ)よろしく!」

優斗「こちらこそ」

 

次に茶髪で元気なツインテールの人物弓美さんが言い

 

創世「あたしは安藤 創世(あんどう くりよ)よろしくカミユウさん

 

最後に黒鉄色の髪をした人物創世さんが自己紹介を終えた。しかし

 

優斗「よろしく......あのカミユウって?」

未来「安藤さんは他の人をちょっと独特なニックネームで呼んでるんです。」

優斗「なるほどな...因みにどうしてカミユウなんだ?」

創世「斗略して神優(かみゆう)!」

優斗「あ、あはは.....」f^_^; ポリポリ

 

俺は頬を掻いた。神優なんてあだ名は初めてされたので反応に困った。

それからしばらく話に付き合い昼休みの終了の鐘が鳴ってようやく二課に行ける様になった。

 

三人称視点

 

二課本部

 

優斗「今度は昼過ぎてから来るか」

 

そんなことを考え優斗は本部の発令所に向かう。

 

優斗「遅くなりました」

 

優斗が扉を開きそこへ入ると

 

弦十郎「おぉ!よく来たな優斗君!」

優斗「こんにちは」

了子「おっひさぁ〜♪」

 

弦十郎と了子は言葉を返す。そして写真館の設備や機材について報告をした。

 

優斗「っとまぁ、備品が少し欲しいって感じですね。料金は出しますんでよろしくお願いします。」

了子「もぉ〜律儀ねぇ。お金くらい経費で出せるわよぉ〜?」

優斗「いえ、流石にそこまでは良いですよ。食っていける分の金銭さえあれば十分です。」

弦十郎「了解した。届いた備品は後日緒川に送らせる。」

優斗「わかりました。ところでみんなどうしたんですか?なんだか忙しそうですけど......」

 

優斗は本部の職員達が忙しそうに作業する様子を見て尋ねる。それに弦十郎は

 

弦十郎「実はな、ノイズを操る人物が昨夜現れたんだ。」

優斗「ノイズを操る......」

弦十郎「詳細は不明だが杖の様な形だった。」

了子「そ・れ・に2年前に盗まれたネフシュタンの鎧も持ってわね」

優斗「ネフシュタンの鎧?」

了子「奏ちゃんや翼ちゃん、そして響ちゃん達が纏うシンフォギアとは違って欠片ではなくほぼ完全な状態で残った聖遺物......完全聖遺物と呼ばれるものよ。しかもその力は絶大。一旦起動させてしまえば歌を必要とせず使用することができるの。」

優斗「そんな物が.....それに歌を必要としないならかなり危険なんじゃ.....」

弦十郎「そうだ、完全聖遺物があるだけで国一つを落とす事も可能だ。その為起動させる際は最新の注意を払わなければいけない。その所為で2年前にあんな事故が起こったんだ。」

優斗「2年前.......まさか!あのライブは!」

了子「お察しがついた?そうあのライブは当時二課が保有していたネフシュタンの鎧を起動させる為に行われたライブなの」

 

優斗は2年前の衝撃な事実を知り無意識に拳を握っていた。それに弦十郎は気付き

 

弦十郎「君や君の友人を酷い目に遭わせたことは本当に申し訳なかった。許して欲しいとは言わないだが.....」

優斗「.................大丈夫ですよ」

 

優斗は拳に入っていた力を抜いていた。

 

弦十郎「しかし!」

優斗「あのライブは確かに酷い目に遭いました。でもノイズが現れたのはそれが原因とは限りませんし、俺はそこまで大きな怪我を負いませんでした。だから謝らなくて大丈夫です。それじゃあ俺はこれで失礼します。」

 

優斗はそう言って本部を後にした。その背中を見送った弦十郎は

 

弦十郎「.......彼は俺達が守るべき子供だと思っていた。」

了子「そうね。ライブの事実を知れば怒りを私たちに向けてくるものだと思ってたわ」

弦十郎「しかし彼は怒りもせずただ事実を受け止めた。ただそれだけ」

 

弦十郎と了子は言葉を交わし仕事に戻った。




大丈夫かな.....文章酷くなってないかな


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第十四話デュランダル移送

レイド「ふぅ〜出来たぜ」
優斗「おい作者」
レイド「ん?どうした?」
優斗「気になったんだが無印はいつ終わるんだ?流石に長すぎないか」
レイド「まぁ、いつかは.......」
優斗「アイツの出番はまだ先か」
???「僕の出番まだなの?」
レイド・優斗「「なんで此処にいんだよ!」」
???「暇なんだよ」
レイド「今はここに来ないで!」
???「しょうがないなぁ」アタックライドインビジブル‼︎

優斗「・・・・・・出来るだけ早く終わらせろよ」
レイド「・・・・・・頑張ります。」

続きをどうぞ〜


襲撃からおよそ3週間後

 

現在二課ではミーティングが行われようとしていた。

 

弦十郎「よし、全員揃ったか」

 

弦十郎は話を始めようとした時

 

ディケイド『なんだ?今から何かあるのか?』

 

とその場にいた全員が声のした方に顔を向けるそこには背を壁につけ腕を組んでいる仮面の人物ディケイドがいた。

 

弦十郎「ディケイドなぜ此処に」

ディケイド『偶には顔を出そうと思ってな。』

 

殆どの人は慌てているが、この男風鳴 弦十郎は特に慌てるわけでもなく。

 

弦十郎「そうか、今からミーティングを行うがディケイドも参加して欲しい」

 

とディケイドに提案をしてきたのだ。当然これには職員の何人かは驚いていた。そのためディケイドは

 

ディケイド『俺がいて大丈夫なのか?』

 

と確認を入れる。

 

弦十郎「せっかくだ。ついでに協力して貰うぞ」

ディケイド『あぁ構わない』

 

ディケイドの協力と言う条件の元参加することが決まりミーティングは開始された。

 

弦十郎「それではこれよりサクリストDの移送についてのミーティングを行う。了子君」

了子「はいはーい♪これまでのノイズの出現で敵の狙いは二課で保管されている完全聖遺物「デュランダル」が狙いということがわかったわ。」

弦十郎「政府はこれによりデュランダルを永田町最深部の特別電算室・・・・・・通称“記憶の遺跡”に移送する事が決まった。」

了子「決行は明日の朝5:00だから遅れないようにねぇ〜」

 

そうしてミーティングは終了した。

 

そして翌日明朝響と奏は櫻井 了子の運転するピンクの車に風鳴 翼はバイクにそして黒の護衛車が4台集まっていた。

 

響「奏さん!今日はよろしくお願いします!」

奏「おう!てかそんな緊張すんなって」

翼「それにしてもディケイドはまだかしら?」

了子「まさかのお寝坊さん?」

 

皆が集まった場所にマシンディケイダーに乗ったディケイドが現れた。

 

ディケイド『悪いな少し遅れた。』

響「ディケイドさん!」

奏「遅刻だぞ?」ニヤニヤ

ディケイド『なんでお前はそんなに嬉しそうなんだよ.....』

 

ディケイドが来たことで移送は開始する事になった。了子・響・奏のデュランダルを乗せたピンクの車を中心に黒の護衛車が四方を囲み先頭を翼とディケイドが走るという形になった。

了子が運転するピンクの車の中では、

 

了子「あっそう言えば奏ちゃん」

奏「ん?なんだ了子さん」

了子「好きな子に告白はしたの?」

奏「ちょっ!了子さん!!」

響「えぇ!!奏さん好きな人いるんですか!?」

奏「そんなんじゃねぇよ!」

 

と軽い恋バナが行われていた。前方では翼がディケイドに近づき

 

翼「それではこの間逃げた時のことを説明させていただきましょうか?」

ディケイド『今大事なことか?』

翼「どうせまた逃げる気でしょう」

ディケイド『はぁぁ、面倒だなぁ。』

 

と説明させられていた。しかしそんな時間は長くは続かない。

 

ディケイド「つまりカードが有れば俺はそいつの姿になれるんだよ。」

翼「あまり信じたくない話ですね」

ディケイド「っ!翼.....ノイズがくるぞ」

 

ディケイドはノイズの気配を感じ取る。翼も警戒をし辺りを確認すがノイズの姿が目視できない。

 

翼「ディケイド!何処から感じた!」

ディケイド『反応は.......っ!下だ!』

 

ディケイドが言葉を発したのと同時に後方の護衛車が爆発した。

 

奏「了子さん!」

了子「わかっているわ!しっかり捕まってなさい。私のドラテクは凶暴よ?弦十郎くん!ノイズよ!」

弦十郎『こちらでも確認した。だが一体何処から』

 

上空のヘリで全体を見ていた弦十郎も一体何処から現れたのか分からなかった。っとそこへ

 

翼「司令!ノイズは下から現れたとディケイドが!」

弦十郎『下.....そうか下水道だ!敵は下水道から現れたんだ!』

奏「下水管だって!?.....クソッ!こっちからじゃあ把握するなんてできないぞ!」

 

そうこう話しているうちに護衛車が全てやられた。

 

了子「襲撃が予定よりちょっと早いわ。どうするの弦十郎くんこの先は確か薬品工場じゃなかった?万が一爆発でもすれば」

弦十郎『あぁ、敵さんもデュランダルの確保が目的なら破壊されたくないはずだ!あえて危険な場所に飛び込んで相手の攻め手を減らす!」

了子「勝算は?」

弦十郎『思いつきを数字で語れるものか!!

了子「わかったわ。弦十郎君を信じる」

 

弦十郎の指示により薬品工場へと逃げることになった。このことはディケイドと翼にも知らされており

 

翼「ディケイド!聞こえたなこのまま薬品工場へと行くぞ!」

ディケイド『・・・・・・・・・』

翼「ディケイド聞こえているだろ!」

 

翼はディケイドに話かけるもディケイドは何も言わず減速しやがて停止した。これには車に乗っていた奏や響も

 

奏「なに止まってんだ!」

響「危ないですよ!」

 

と声を上げる。しかしディケイドはバイクから降りライドブッカーをガンモードにして構える。そして

 

ディケイド『少しでも数を減らしてやる。先に行ってろ』

 

と言う言葉を最後にディケイドの姿は小さくなっていく。

 

 

 

優斗視点

 

俺はライドブッカーをガンモードに構える。真下から気配を感じ後ろに飛び先程まで自分がいた場所に弾丸を放つ。ノイズがちょうど出現しエネルギー弾がノイズを炭化させる。その容量で次々にノイズを倒していく。

 

優斗(ディケイド)『おかしい...気配が少なくなっている。まさか!響達の方か!』

 

残ったノイズを倒し優斗はマシンディケイダーに乗り込み全速力で薬品工場へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現場に着くと既に奏と翼そして響はギアを纏いノイズを倒している。そんな中響に向かっている見覚えのある鞭が見えた。

 

優斗(ディケイド)『危ない!!』

 

咄嗟にライドブッカーのソードモードで攻撃を逸らす。三人は俺が来たことに驚き

 

装者三人「「「ディケイド(さん!)!!」」」

 

と叫ぶが、そこへこの間のネフシュタンの鎧を纏った人物が現れた。

 

ネフシュタン「チッ!邪魔すんじゃねぇよディケイド!」

優斗(ディケイド)『悪いがコイツらとは協力関係だからな。傷つけはさせないぞ』

 

そう言って俺は鎧の女に攻撃を仕掛ける。相手が鞭を振るってくればライドブッカーで逸らしながら間合いを詰める。しかし相手もそれに対処し間合いが詰められるとノイズを操って俺から離れる。ノイズを切り裂きながら俺はライドブッカーから土の斬撃の力「アタックライド グランドスラッシュ」を取り出し読み込ませる。

 

ATTACKRIDE GROUND SLASH

 

その音声を確認し俺はソードモードのライドブッカーを地面に突き刺す。すると地面から円錐形のコンクリートが俺を中心に円形に飛び出しノイズを突き刺し炭化させる。剣を抜くと刃の部分に薄橙色のオーラが流れている。

 

優斗(そういえばスラッシュ系は火以外使ったことなかったな)

 

俺はライドブッカーを構えネフシュタンの女と向き合う。そこに響達が合流した

 

響「ディケイドさんお待たせしました。」

奏「これで4対1だな」

翼「諦めなさい。ネフシュタンの鎧を渡してもらおうかしら」

ネフシュタンの女「クソッ!なんで毎度毎度お前らが邪魔をするんだよ......あたしは早く.......早く会いたいだけなのに.....

 

向き合う中女が何か言っていた。しかし向き合う中後ろから何かが飛び出して来た。

 

優斗(ディケイド)『!?なんだ!』

 

俺は後ろを振り向くそこには刃が半分欠け更には錆びた剣が空中に浮いていた。

 

ネフシュタンの女「そいつは貰った!」

 

俺は意識をネフシュタンの女から離した為ネフシュタンの女はあの剣に向かって跳躍した。

 

優斗(ディケイド)『しまった!』

響「渡すものかぁぁぁぁぁ!!

 

響は叫びながら跳躍した。その勢いで鎧の女を追い越し浮かんでいた剣を握った。

翼と奏は安堵した表情をしたが、俺は何か嫌な予感を感じる。次の瞬間デュランダルが光ったかと思うと、半分折れた状態から全て治り響の全身が真っ黒に覆われ目は赤くなり

 

響「ガァァァァァァァァァ!!

 

獣のような雄叫びをあげる。これには奏や翼も異常だと感じたようだ。

 

奏「どういうことだよ......」

翼「わからない何故立花があんな姿になっている。」

 

2人はどうしてこのようなことになったのか考えている。

 

ネフシュタン「ふざけるな........」

 

後ろで声がしたと思ったらネフシュタンの女が鞭を握りしめ怒りをあらわにしていた。

 

ネフシュタン「そんな...そんな力を見せびらかすんじゃねぇ!!」

 

その声に響が反応し鎧の女を見る。女は一瞬怯むが杖を使いノイズを響に向かって攻撃させる。響はデュランダルを掲げるその動作を見た俺は真っ先に鎧の女と響の間に立つ

 

ネフシュタン「お前なにやってんだ!?」

 

女は声をあげる。俺は

 

優斗(ディケイド)『逃げろ!お前死ぬぞ!!』

 

大声を上げた。俺の声に女は悩んでいた。その時響はデュランダルをこちらに向けて振り下ろしていた。

俺はすぐさまライドブッカーから「カメンライド ブレイド」を取り出しベルトに読み込ませる。

 

KAMEN RIDE BLADE

 

ベルトから青いカブトムシが描かれたエネルギースクリーンが現れ俺に向かって寄ってくる俺はそれに身を任せると俺の姿が銀の鎧に赤い目に角、みぞの部分にはスペードのマークがつけられた戦士…仮面ライダー(ブレイド)へと姿を変える。

そして左手にブレイド専用武器ブレイラウザーを携え「FINAL ATTCK RIDE BLADE」をベルトに読み込ませる。

 

FINAL ATTCK RIDE B・B・B・BLADE

 

ライトニングスラッシュ

 

ブレイラウザーから音声が流れブレイラウザーの刀身部分に電撃が走る。黄金のエネルギーに向かってブレイラウザーで迎え撃つ。互いのエネルギーのぶつかり合いで余波が辺りに被害を及ぼす。

 

三人称視点

 

エネルギーのぶつかり合いで地面と建物に亀裂が入る。また薬品の入ったタンクは凹む。ディケイドは暫くの間耐えていたが余波により後方の工場のタンクが爆発し爆風によりディケイドは少し怯んでしまう。

 

響「ガァァァァァァァァァァァ!!

 

その瞬間響は先ほどより大きな力で押し込んでくる。

 

奏「ディケイドォォォォォォォォォ!」

 

奏は叫ぶが近づけない、ディケイドは後方からの爆炎と前方からの黄金の光に呑みこまれた。




初めてディケイドが力負けしました。

感想や誤字があればお願いします。


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第十五話輸送の事後処理

今回は短めです。


三人称視点

 

立花 響が放ったデュランダルの一撃により薬品工場は全壊。響本人はデュランダルを握った後のことは覚えていない。

 

響「これを....私が......」

 

工場の後を見て響は口にした。奏は最後にディケイドがいたと思われる場所で座り込んでいた。

 

奏「早く今までみたいに出て来いよ.....こんくらいじゃくたばるお前じゃないだろ........

翼「奏.....」

 

翼は奏と一緒にディケイドがデュランダルの光に飲み込まれる所を見ていた。

そんな中響は一人事情が理解できておらずディケイドがいないことに疑問を抱き

 

響「あの....ディケイドさんは」

 

その質問に答えたのは了子だった。

 

了子「ディケイドは響ちゃんのデュランダルの一撃に飲み込まれて.....」

響「そんな.....私が......ディケイドさんを....」

 

響は自分がやってしまったと思っていると

 

ドーン!

 

近くの瓦礫の山が吹き飛んだ。全員がその場所を見ていると白いベルトに銀の鎧をした人物....Dブレイドが現れた。

 

奏「ディケイド!」

響「ディケイドさん!

翼「生きていたか!」

了子「ウッソー....」

 

四者四様の表情をして奏・翼はディケイドに近づいた。

 

奏「お前.......生きてたならさっさと姿現せよ!」

 

奏は涙目になりながらディケイドに言葉をぶつける

 

ディケイド『無茶言うな.....どれだけ下にいた思ってんだ』

 

ディケイドは疲れ声でそう言う

 

翼「しかしなぜ無事だったんですか?」

奏「あたしも死んだと思ったぞ!なんで無事だったんだ?」

 

翼は疑問に思ったことをディケイドに質問する。奏も同意し質問する

 

ディケイド「殺そうとすんじゃねぇ。とっさに体を硬質化させたんだよ」

 

 

 

デュランダルのエネルギーがぶつかる直前

 

ディケイド『間に合え!』

 

ディケイドはライドブッカーから「アタックライド メタル」を取り出しベルトに読み込ませる

 

ATTACK RIDE METAL

 

音声が鳴りDブレイドの体は鋼鉄のごとく銀色になる。そしてデュランダルのエネルギーが直撃するがディケイドはなんとか耐えるが瓦礫に埋もれた。

 

 

 

ディケイド「とまぁこんな感じでなんとかなった。」

 

ディケイドが説明を終えると

 

奏「もはやなんでも出来そうだな。お前」

 

奏がそんなことを言うと

 

ディケイド『なんでも出来る訳じゃない』

 

ディケイドはそれを否定するように奏に言う

 

翼「どう言うことですか?これまで見てきましたが出来ないことは無いと思いますが」

 

翼はこれまでディケイドがしてきたことを思い出し言うがディケイドは

 

ディケイド『それはその時に適した力があっただけだ。俺だって死んだ人間やノイズに炭化された人間を甦らせることは出来ない。俺はこの限られた力で助けてるだけだ。』

 

ディケイドはそう言って片膝をつく。

 

奏「おい!大丈夫か!?」

 

奏は心配しディケイドに話しかける。

 

ディケイド「なんだよ....お前が心配するなんて珍しいじゃないか。」

翼「こんな時にふざけないでください!」

 

ディケイドは奏を茶化すように言うがそれに対し翼が怒る。

 

翼「あなたはもう私達の仲間なんです。少しは自覚してください......」

 

ディケイドは翼から仲間だと言う言葉が出ることが意外だった。しかしディケイドは

 

ディケイド「仲間になった覚えはない.....ただの協力関係だ。」

 

そう言って突き放そうとする。しかし奏や翼は

 

奏・翼「「それでも(だ・です)」」

 

と言う。ディケイドはマシンディケイダーを呼び寄せ跨り帰ろうとする。その時響が近づいてきて

 

響「ディケイドさん!私......えっと.....」

 

謝罪の言葉を発そうとするとディケイドは右手で響の口に人差し指を当て

 

ディケイド「何も言うな。今回はお前が未熟だっただけだ....強くなりたいと思うなら弦十郎を頼れ。俺は暫く休む。頑張れよ」

 

ディケイドは一方的に言って走り去っていった。響は顔を紅くしそのばにへたり込んだ。

 

 

優斗視点

 

俺はカーテンを出現させ自宅のガレージに戻り変身を解除する。解除した途端俺は左腕を抑えその場に座り込む

 

優斗(クソッ....左腕が上がらねぇ....折れてるかな?.......なんだよあの威力メタル使ってなかったら複雑骨折いってたな....)

 

あの一撃は危なかった。俺はそう感じながら自室に戻りディケイドライバーにヒールを読み込ませる。立ち上がり腕を確認するとよく動くどうやら大丈夫らしいな。

 

優斗「今日は朝からとてつもなく疲れた。早く寝ようかな.....ん?」

 

俺は昼だが寝る準備をしようとした時目の前にオーロラカーテンが出現した。

 

優斗「なんでカーテンがここに......とりあえず進んでみるか。」

 

俺は直感で進んだ方が良いと思いカーテンの中に入った。

 

 

響視点

 

私は任務を終え本部に戻っていた。

今日のことで私はまだまだだと実感したあの時私がデュランダルを制御できていればディケイドさんは怪我を負うことはなかった。

 

響「このままじゃ....ダメ.....だよね.....!」

 

私は弦十郎さんの元に行き

 

弦十郎「おや?どうしたのだね響くん」

 

私は変わらなくちゃいけない!

 

響「弦十郎さん!お願いがあります!」

弦十郎「お、おぉどうした。」

 

今までよりももっと!

 

響「私を弟子にしてださい!」

 

ディケイドさんの期待に応えるために!



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第一五.五話 別世界

ショートコラボ相手はタク-fさんです。

本当にありがとうございます!!


〜優斗side〜〜

 

優斗「ここは……何処だ?」

 

 俺がオーロラカーテンを抜けた先には……見知らぬ土地が広がっていた。

 

翼「修……私は貴方に救われたわ……そして今の貴方は恋人がいない。なら……首輪をつけても構わないでしょう?」

 

 俺が最初に見たのは……()()()()()()()()()()風鳴翼の姿だった。その手にアームドギアを持ちながら……光の映らない瞳をしていた。

 

優斗「翼……? だけど……明らかに様子が違う……?」

 

 訳がわからないままに俺はこの街を散策した。もしかしたら……他の人物がいるかもしれない。

 

優斗「あれは……未来か?」

 

未来「修君……また精霊に……狙われてる。なんで……あんなに仲が良かった私よりも……」

 

 響と共によく行動していた筈の小日向未来が……先程の修と言う人物の名前を口にしながら……()()()()()()()()()()パワードスーツを纏いながら……同じ様な装備をした人達と戦闘訓練をしていた。

 

優斗「シンフォギアでも無い……見たことも無い装備。そして……翼と同じ人物の名前を呟いていたな……」

 

 訳がわからないままに街を散策すると……そこには学校が存在していた。そして……()()()()()が校舎から出てきた為に俺は咄嗟に身を隠してしまった。

 

銀髪「あぁ〜もう! なんでポンポンと()()()()は戻って来てんだよ! あたし様が修とイチャつけねぇじゃあねぇか! 」

 

優斗「なんだ?あいつ・・・ だが……見るからに不機嫌そうだな……」

 

 そして不機嫌そうに下校して行った。恐らくその方角に銀髪の家があるのだろう……。先ほどから言っている()と言う人物がいるかもしれない。ひとまずは様子見で追ってみるか? 

 

優斗「なんか俺がストーカーみたいだよな……って雨か!?」

 

 そう思っていると突然雨が降り始め……俺は近くにあった神社で雨宿りを始めた。すると遠目ではあるが……見覚えのある少女が神社へとやって来た。

 

優斗「あれは……たしか……」

 

 以前〈切ちゃん〉と呼ばれた少女を助けた時の施設に最後までいた……化け物と戦おうとした少女だ。

 

優斗「アイツ……こんなところまで来てんだな……。だけどこの場所は日本みたいだし……何が起こってるんだ?」

 

 すると少女は賽銭箱の前まで来ると……小銭を入れて祈り始めた。なんだが……手慣れているな……

 

少女「いつか……修さん………………を…………だして………………その時に…………選ばれ………………たら…………」

 

優斗「ところどころ聞き取れ無かったが、また同じ名前を聞く事になるとはな……」

 

 雨音のせいか……少女は俺に気付く事なく帰って行った。あぁ〜

 

優斗「銀髪を……見失ったな……とりあえずどうするかなぁ……」

 

 宛もなく移動した俺は大きな商業施設にたどり着いた。なんか凄い発展をしてそうな施設だな……。

 

優斗「どんな世界なのかいい加減……調べないとな……」

 

 俺は本屋でも無いかと商業施設に入ったが……そこのテラスで2人の女性が話していた。

 

女性「計画は順調だ。奴等も続々とユウの元へと集って来ている。この調子なら今年中にケリをつけられるだろうな……」

 

女性「とはいえ……それだと記憶を取り戻す前に……ある事無い事を吹き込む人達もいるかもしれません。油断せずに行きましょう……」

 

女性「そうだな。ユウは……今は()()()()生活しているからな。焦らず確実に積み重ね無ければ……」

 

 2人は俺に気付く事も……気にする事も無いといった感じだ。しかし……

 

優斗「なんだか物騒な発言をしてるよな……。しかしこれで4回目……か」

 

 また同じ名前だったな。彼女達の言う()と言うのは……きっと同一人物の男性だろう。しかし俺は目的の書店探しを再開させた。

 

女性「あぁ……黒猫……可愛い……。撫でたい……抱き抱えたい……」

 

 書店に入ると動物雑誌を手に取る女性が呟いていた。

 

優斗「恐らく猫好きな人なんだな。まぁ……女性に限らず可愛い動物というのは人を魅了するからな……」

 

 そしてその女性も満足したのか……いつの間にか店を後にしていた。

 

優斗「さて……この都市で俺の成すべき事って一体なんだろうな……」

 

 そしてこの世界では空間震という現象が発生している事がわかった。なるほどな……さっきの未来が所属していた部隊はその対応をするのか。それも自衛隊の1部隊として……

 

優斗「しかし……翼が明らかにギアを纏っていない………………か。違和感しか感じないな……」

 

 すると服屋の方から4人の女性達の言い争う声が聞こえて来た。  

 

女性「美香てめぇ! 服選びが長いんだよ! マスターが待ちくたびれているだろ! 」

 

女性「しかたないぞ雫! アタシだって女の子だぞ! お洒落だってしたいんだぞ! 」

 

女性「派手に落ち着けお前達。いつの日にかマスターが旦那様に贈る服選びの下見が今日の目的だ。地味に目的を履き違えるなよ? 」

 

女性「とはいえ……まずはマスターからの命令を終わらせますわよ! その後でもう1度服選びをしましょう? 」

 

 ……なんだか凄い人達だな。大人の女性の買い物ってこんな感じだったか? 

 

優斗「……気にしてもしかたない……か。しかし……」

 

グウゥゥゥ〜

 

優斗「腹……減ったな……使えるかはわからないが小銭はある。何か食べ物でも買うとするからな……」

 

 俺は食料品売り場へと向かう事にした。そして到着すると1人の男子高校生ぐらいの少年が買い物カゴにたくさんの食料品を入れていた。

 

少年「あぁ〜もう! 急に姉さんが先輩を連れて来るとか聞いてないよ! 材料が足りないじゃん! 」

 

 しかもその内訳は生鮮食品や肉・魚等も遠目でも確認出来る程だ。

 

優斗「なんだあの量……1人暮らしには多すぎだろうに……」

 

 とはいえ……買い置きにしては生鮮食品が目立つ。不思議な少年もいたものだ。

 

優斗「ホームパーティーか何かだろうな。きっと料理を振る舞う人物がいるんだろうな……」  

 

 不思議な少年が慌ただしく他の売り場へと急いで行った事でフロアは静かになった。さて……俺も何か探すかな……。

 

優斗「結局使えたな……ってなんだ!?」

 

 買ったあんぱんと牛乳を公園で俺が食べているとオーロラカーテンが現れた。

 

優斗「はぁ……よくわからない世界だったな……」

 

この世界はよく分からなかった見知った人物がいたと思ったら何か別のことをしているし結局()と言う人物にも出会えなかった。俺は訳の分からないこの世界を後にした。

 

〜〜優斗sideout〜〜




初めてのコラボ嬉しい!そして緊張した!

タク-fさんコラボしてくださり誠にありがとうございました。

リンク先URL

https://syosetu.org/novel/244761/


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第十六話 未来の相談

(0M0)ダディ!(今回は日常回)


優斗視点

 

俺がよく分からない世界から神風写真館に帰還した日から一週間

 

優斗「結局あの世界はなんだったんだ.......翼や未来は見かけたし研究所にいたあの子も居るわもう訳がわからん。もう考えるのやーーめた。」

 

俺は車ライダーのセリフを言ってソファーに寝転がる。この一週間ずっと考えていたが結局分からない。唯一わかっているのはあの世界はこことは違う別の世界という事そして()()()こちらの世界の通貨が向こうで使えた。

 

優斗「はぁ、やめた考えをまた考えるのは俺の悪い癖だな.....取り敢えず修理の仕事をするか。」

 

俺は部屋に入り仕事を始めた。

 

 

響視点

 

私はこの一週間弦十郎さん.....師匠の元で修行をしていた。未来には悪いことをしてる.......でももうあの時みたいな事は起こしたくない!

 

弦十郎「少し休憩をしよう。」

響「オス!」

 

師匠から休憩と言われ私はスポーツドリンクを口の中に流す。

 

弦十郎「うむ.....やはりディケイドに鍛えてもらっていたお陰か格段に上達している。これならばアームドギアを近いうちに出せるかもしれないな。」

響「本当ですか師匠!....やった〜今まで奏さんや翼さんにも手伝ってもらった甲斐がありました!」

 

その言葉に私は嬉しくなった。

 

弦十郎「この俺が保証してやる!大船に乗った気でいろ!」

響「はい!!」

弦十郎「よし休憩もこのくらいで良いだろう。続きを再開するぞ!」

響「オスッ!」

 

私はスポーツドリンクを置いて修行を再開した。

 

 

未来視点

 

最近私の幼地味の響が何かを隠している。最初はそこまで気にしていなかったけど最近になってからボロボロになって帰ってくる事が多くなった。次の日になったら「修行に行ってくる!」って紙を置いていって居なくなる。

 

未来「響.....今頃何をしているんだろう........」

 

私は空を見上げて今日も1日を過ごす。

 

 

優斗視点

 

修理を終わらせ俺は顔を濡れたタオルで拭き時計を見る。時間は午後の4時

 

優斗「久しぶりにおばちゃんのお好み焼きでも食いに行くか」

 

俺は作業着から私服に着替え戸締りをし看板をcloseにして商店街に向かって足を進める。

 

 

 

商店街

 

今日も人で賑わうこの場所は俺の好きな風景の一つ俺は「ふらわー」といかにも花屋のような名前の看板がある店に入る。

 

おばちゃん「あら!優斗君久しぶりね」

優斗「お久しぶりですおばちゃん。店は繁盛して居ますか?」

おばちゃん「う〜ん.....ぼちぼちと言ったところね。でも最近ねリディアンの子達がよく来るの!その中でもとにかくよく食べる子がいてね!もう〜嬉しくてついたくさん作っちゃうの!」

 

俺とおばちゃんは1年半前にお世話になった人だ。人柄も良く接しやすい最近はノイズ関連で来れず久しぶりだった。

 

優斗「そんな子がいるんですね。」

おばちゃん「でも最近その子ぱったり来なくなっちゃってね。まるで優斗君みたいね♪」

優斗「はは....だったらふらっといつ間にか戻ってきますね。」

 

そんな他愛もない話をしていると

 

未来「........こんにちは」

 

未来が来店してきた。しかしその表情は暗かった

 

おばちゃん「あらいらっしゃい。おや?今日も一緒じゃないのかい?」

未来「はい....おばちゃんお好み焼き一つお願いします。」

 

未来はそう言ってカウンターの椅子に座った。

 

俺は気になり未来の隣に座り直す。

 

優斗「おいどうしたんだよ未来......元気がないみたいだけど?」

未来「えっ?優斗さん......」

優斗「おう。神風優斗だぞ。どうした?」

 

未来は俺がいたことに気づかなかったらしい。いつもならすぐ見つけて話しかけてくると思ったが重症だなこれは。

俺は未来に何を悩んでいるのか聞いた。

 

未来「優斗さん最近響をみますか?」

優斗「写真館には殆ど顔を出してないな。それがどうかしたのか?」

未来「最近響が遅くになって帰ってくる事が多くなったんです.......理由を聞いてもはぐらかされて......次の日になったら修行に行くって......私心配で......」

優斗「そうか.......」

 

どうやらここ最近の響の事で悩んでいたらしい

 

優斗(まぁシンフォギアについては話せないし......響は嘘をつくのが下手くそと言える。難しいなこういう関係は......)

 

俺はディケイドとして響と接していた。あいつが早く奏や翼達と戦いたいというのはわかる(いやオメェだよcv天の声)だけど親友を心配させんじゃねぇよ。

俺は未来の頭に手を置いて

 

未来「えっ?」

 

そのまま優しく撫でる。

 

優斗「辛かったな......でも心配すんな。あいつのことだ何か話せない事情があると思うんだ。だから信じてやれよ響のことを」

 

すると未来は目から涙を流し始めた。

 

優斗「えっ!?なんで泣いてんだよ!俺なんか悪いことしたか!?やっぱり撫でたのは恥ずかしかったか!?」

 

俺が慌てていると未来は涙を拭きながら

 

未来「ふふっ、違いますよ。嬉しいんですこうやって優しく接してくれることが」

 

未来はそう言って涙を拭き取る。その時おばちゃんがお好み焼きを二つ出してきた

 

おばちゃん「悩みはスッキリしたかい?」

未来「はい....さっきよりはだいぶスッキリしました。」

優斗「そうか.......っておばちゃん俺頼んでねぇけど?」

おばちゃん「あたしの奢りさ!さぁたぁんと食べな!」

優斗「あぁ、それじゃぁありがたく食べさせてもらうよ」

 

俺はお好み焼きを食べ始める。隣で未来もお好み焼きを食べる。

 

優斗「それに......誰にでも隠し事はあるもんだ。俺だってな......

未来「優斗さん?」

 

未来は不思議そうな顔をしてこちらを見る。

 

おばちゃん「それじゃあ私は少し席を外すからゆっくりしていきな」

 

おばちゃんはそう言って暖簾(のれん)をくぐって奥に消えた。

 

暫くお好み焼きを食べていると未来が箸を置き

 

未来「あの.....優斗さん」

優斗「ん?どうした?」

未来「嫌なら別にしなくてもいいんですけど.......あの..........ハグ....してもらっても良いですか?」

 

と言ってきた。俺は一旦食べるのをやめ箸を置き質問する

 

優斗「どうしたいきなり?」

未来「えっと.........やっぱり今のことは忘れてください!

優斗「いやいや、今度はどうした?」

未来「は....恥ずかしいんです.......察してください.....」

優斗「自分から言ったのにか?」

未来「もぉ!意地悪しないでください!」

 

とポカポカと叩いてくる。地味に痛い

 

優斗「痛い痛いって....別にハグくらいいいぞ?」

未来「それならそうと最初に言ってください!」

 

そう言ってさらに強く叩く

 

優斗「悪かったって!だから叩くのやめてくれ」

 

未来は叩くのをやめるそして体を未来の方へ向け

 

優斗「よし....カモン」

 

と両腕を広げる。

 

未来は恥ずがしかりながらも顔を俺の胸に埋めてきた。俺はそのまま両腕で未来の体と頭を優しく包み込み。頭に包んだ手で優しく撫でる。

 

未来「優斗さん......本当にありがとうございます

 

未来は何か言ったが小さな声だったので聞こえなかった。

そのまま3分程撫で続けた。

 

 

未来「優斗さん今日は相談に乗っていただいてありがとうございました。」

優斗「おう!またなんか悩み事があったら相談に乗るよ。響と話せるといいいな。」

未来「はい!」

 

未来はそう言ってふらわーから出ていった。

 

優斗「さてと.....おばちゃんいつから見てた?」

 

そういうと暖簾からおばちゃんが出てきた。

 

おばちゃん「未来ちゃんがお願いする辺りかしら?」

優斗「殆ど最初じゃん....」

おばちゃん「若いっていいわねぇ〜」

 

そう言って営業を再開する。全くこの人は.....

俺はお好み焼きの勘定を置いて立ち上がる。

 

おばちゃん「おや?お金はいらないよ?」

優斗「口止め料だよ.....どうせ響辺りに話すんだろ?」

おばちゃん「あら?バレてたかい?」

優斗「どうせそんなことだろうと思った....」

 

俺はふらわーを出て街中を歩く。

 

 

 

 

未来視点

 

未来(優斗さん意外と筋肉あったんだ.....それになんだか暖かかった。やっぱりこれって.....)

 

優斗さんからハグをしてもらいふらわーを出た私は先程までの感覚に浸っていた。今ならなんでもできる気がするそう思って私は携帯を取り出し、響に「今会って話がしたい」とメールした。

 

少し待つと「わかった今から森林公園に来てくれる?」と連絡してくれた。私は「わかった。今から向かうね」と返信して携帯を閉じ森林公園に向かって走る。




なにやってんの俺?(いきなりどうした)

未来さん落としてるやん優斗君。ハグって良いよね(^ω^)


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第十七話 秘密と再来のネフシュタン

バイトキツイ......


それとお知らせが最後にあるよ


響視点

 

私が未来から連絡をもらって移動して待っていると突然ネフシュタンの子が攻撃をしてきた。私は攻撃を避け逃げながらギアを纏う準備をする。

 

未来「響!!

 

そんな時、少し離れたところに未来が立っていた。

 

響(だめだ!ギアを纏えない)

 

そんな事を考えていると

 

ネフシュタン「ちょせぇ!」

 

鞭を使って車を吹き飛ばしたそのうち一台が未来の方へ

 

響「未来!逃げて!」

未来「え?」

ネフシュタン「しまった!あいつ以外に居たのか!」

 

吹き飛ばされた車はだんだん未来に近づいていく

私は覚悟を決め胸の中に響く歌を歌う

 

Balwisyall Nescell gungnir tron

 

ギアを纏って車を吹き飛ばす。

 

未来「ひび......き......?」

 

未来は驚いた顔をしていた。未来ごめんこれが私の隠して居た事なんんだ....

 

響「ごめん......」

 

私は一言言ってその場から離れる。

 

 

未来視点

 

私は理解できなかった。銀の鎧を着た人が鞭を振るったと思ったら車が飛んできて、その後に何か歌が聞こえたと思ったら、響がよくわからないスーツを着ていた。そのまま響は鎧を着た人を連れてこの場から離れていった

 

未来「どう......いう......事なの?これが.......今まで.....隠してたこと.......なの?」

 

私は座り込んで俯いていた。そんな私に

 

???「おい.....大丈夫か?」

 

と声をかける人物が居た。顔をあげてみると緑色の目に、黒い板が顔に刺さったピンクの人がいた。

 

未来「あなたは.....」

ディケイド『俺は....ディケイド.......それよりここに銀の鎧を纏った奴は来なかったか?』

未来「それなら.....向こうに」

 

私は響と鎧を纏った子が向かった方向を指さした。それを聞いたディケイドという人はは

 

ディケイド『ありがとう.....ここに黒い服を着た人が来るからその人に従ってくれ』

 

ディケイドさんはそのまま走っていった。

 

 

三人称視点

 

推奨BGM(撃槍・ガングニール)

 

現在立花響はネフシュタンの人物と交戦していた。このことに二課も確認しており翼と奏の2人を向かわせている。

そして響はネフシュタンの人物の攻撃を必死に回避していた

 

響「クッ!」

ネフシュタン「はっ!鈍臭い奴がいっちょ前にやりやがる!」

響「私は鈍臭いって名前じゃない!」

ネフシュタン「あぁん?」

響「私は立花響15歳! 誕生日は9月13日で血液型はO型!身長はこの間の測定では157cm!体重は・・・・もう少し仲良くなったら教えてあげる! 趣味は人助けで好きなものはごはん&ごはん!そして彼氏居ない歴は年齢と一緒!」

 

響は突然自己紹介をし始めた。これにはネフシュタンの人物も驚き声をあげる

 

ネフシュタン「何をいきなりとち狂ったことを!?」

響「私たちはノイズと違って話し合いができる!だからこんなことはやめよう!」

 

響は戦いをやめるように訴える。

 

ネフシュタン「話し合いだと?だったらなんだ.....お前があたしに大人しくついてこいって言ったらついてくるのかよ!?」

響「どうして私を攫おうとするの!まずはその理由を教えて!」

ネフシュタン「理由だと?....そんなのお前には関係ねぇ!」

 

そう言ってネフシュタンの人物はエネルギー弾を形成し響に向かって投げつける

 

NIRVANA GEDON

 

響は咄嗟に腕を出しエネルギー弾を殴り防御する。拮抗する二つの力

 

ネフシュタン「持ってけ!ダブルだ!

 

そこへ二発目のエネルギー弾を放つ。

着弾し爆発する。

 

BGM終了

 

ネフシュタン「これで気絶してるだろう......とっとと連れてッ!なに!?」

 

ネフシュタンの人物は目の前の光景に驚いていた。あのディケイドでさえ怯んだ攻撃をしかも二発!それなのに目の前の人物は立って居たのだ。

 

響「はぁ.....はぁ......だめだ。上手くエネルギーを纏うことができない.......」

ネフシュタン「まさか!?今ここでアームドギアまで物にしようとしてるのか!?させるか!」

 

ネフシュタンの人物は阻止しようと鞭を放つしかし

 

カキィィィィン!!

 

そこへディケイドが間に入り鞭を剣で弾く。

 

響・ネフシュタン「「ディケイド!(さん!)」」

 

2人は声をあげる。

 

ディケイド『無事か響。』

響「はい!.....って私のこと名前で....!」

ディケイド『それは後だ。お前アームドギアは出せるのか』

響「それがエネルギーを集めることはできるんですがその後がうまく纏えないんです。」

ディケイド『・・・・アームドギアは心象に影響する。武器が出せないのは無意識にお前が武器を握りたくないと思っているからじゃないのか?』

響「そんな......」

ディケイド『しかしそれはお前が相手のことを思っているからだ。ならその拳で直接相手に叩き込め!お前だけのアームドギアを出せ!』

響「ッ!はい!」

 

響は返事をし右手にエネルギーを収束させる。

 

ネフシュタン「させるかってんだ!」

 

そう言って鞭を振るうが

 

ディケイド『その言葉そっくりそのまま返す!』

 

それをディケイドが剣を使って防ぐ

 

響(そうだ....ディケイドさんが言ってくれたようにこの胸の想いを!あの子に!)

 

それに応えるように右腕のガントレットが少しだけ下がる。

 

ネフシュタン「なに!?」

ディケイド『ようやくか....』

 

ディケイドとネフシュタンの人物の声が重なる。

 

ネフシュタンの人物は鞭を振るってくるがディケイドがそれを掴み

 

ネフシュタン「何を!?」

ディケイド『おぉぉぉぉ!!』

 

思いっきり引っ張る。そして

 

ディケイド『今だ!』

響(この胸の想いを..............)「最速で!最短で!真っ直ぐに!一直線にぃぃぃぃぃ!

 

そして、鎧の人物の腹目掛け殴りつける。ネフシュタンの人物はとてつもない衝撃に襲われ吹き飛ぶ

 

ネフシュタン「がは!ごほ!っ!?」

 

鎧が砕け再生が始まるそれと同時に鎧が彼女の体を蝕む。

 

ネフシュタン(クソ!なんだよあの一撃はあの時のディケイドとあの女2人分....いやそれ以上の威力!)

 

鎧の人物は迎撃を警戒するが、それとは裏腹に歌声が響く。目線を向ければディケイドは剣を収め響は目を瞑り歌っていた。

 

ネフシュタン「テメェら......あたしを馬鹿にしてんのか!!このあたしを!雪音クリスを!」

響「そうか....クリスちゃんって言うんだ。」

ディケイド『ようやく名前を名乗ったな。』

 

鎧の人物.......雪音クリスはしまったと思い口を押さえるが

 

響「ねぇ、クリスちゃん。もうこんなことやめよう?そしてあなたがこんな事をする理由を教えて?」

 

響の問いにクリスは

 

クリス「......お前......ウゼェしクセェんだよ.......嘘クセェ.....!青クセェ!

 

声を荒げ鞭を地面に叩きつける。

 

クリス「テメェもだよ!ディケイド!いつもいつも!邪魔しやがって!!お前さえ居なければあたしは......!今頃.....()()()()!」

響「あの人?」

 

クリスの発した(あの人)という言葉に反応する響それによりクリスははっ!っとし

 

クリス「おしゃべりはもうおしまいだ!ぶっ飛べ!アーマーパージだ!」

 

クリスがそう言うと鎧は粉々に砕け飛び散る。響とディケイドは腕を前で交差し防ぐ。すると

 

クリス「Killter Ichaival tron(銃爪にかけた指で夢をなぞる)

 

()()()()()()........

 

響「えっ?」

ディケイド『なに!?』

 

2人の目の前には赤い()()()()()()を纏った雪音クリスが居た。

 

クリス「見せてやる.....イチイバルの力を!!」

 

今ここにイチイバルが現れた.......




お知らせです。


自分、攻月レイドは今年の3月に高校を卒業し4月には社会人の一員として働きます。
それにより最初の数ヶ月間は職場に慣れずに毎日忙しく執筆できない状況が多くなると思います。
詰まるところ投稿がとても遅くなると言うことです(0W0)!


ですが疾走....間違えた、失踪はしないと思うので合間合間に少しづつ書いていこうと思います。

えー、なんて言おうかな.......まぁ!気長にお待ちくださいと言うわけです!

ちなみにこの話を最後と言うわけでなく小説をあと一、二話ほど投稿したらそうなる感じですね。

それではまた数ヶ月後ぐらいによろしくお願いします!


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第十八話 第二号聖遺物と雪音クリス

三人称視点

 

推奨BGM:魔弓・イチイバル

 

クリス「見せてやる!イチイバルの力を!」

 

そう言って少女雪音クリスは歌を歌い。攻撃を始める。

 

クリスはアームドギアのガトリングを2丁展開しディケイドと響に向かって放つ。

 

BILLION MAIDEN

 

響「うわぁ!?」

ディケイド『チッ!』

 

2人は左右に向かって走り出し避ける。クリスはガトリングをぶっ放し続け2人を近づけさせない。

ディケイドはカードを取り出そうとバックルに手を伸ばそうとするが弾幕が迫り隙がない。クリスは腰部のアーマーから小型のミサイルを大量に射出した。

 

MEGA DETH PARTY

 

ミサイルはディケイドと響の2人に向かって飛んでいき爆発すし煙に包まれる。

 

クリス「はぁ...はぁ.....これで......ッ!?」

 

クリスはお驚愕していた。煙が晴れると目の前に巨大な壁があった。

 

クリス「壁....盾か?」

翼「剣だ!

 

BGM終了

 

 

クリスの疑問に答えたのは壁.....もとい剣の上に立つ風鳴翼がいた

 

天ノ逆鱗

 

響「翼さん!」

奏「翼ぁ〜、置いてくなよ〜」

響「奏さん!」

 

後方からギアを纏った奏が走ってきた。

 

ディケイド『遅かったな....』

奏「これでも急いで来たんだよ!」

ディケイド『そうか.....それじゃ一旦アイツの身柄を押さえるぞ。』

翼「しかし相手が銃器では迂闊には....」

 

翼の指摘にディケイドは

 

ディケイド『よく言うだろ?目には目を.....歯には歯を.......赤には赤だ。』

 

ディケイドはそう言ってクリスの方に向きライドブッカーから「カメンライド ファイズ」を取り出し読み込ませる。

 

KAMEN RIDE FAIZ

 

ディケイドの体を紅ラインが走り姿を変える。Dファイズとなったディケイドは

 

Dファイズ『よっし....さらにもう一段階』

 

Dファイズになったディケイドはさらにカードを取り出す。カードには「フォームライド ファイズ アクセルフォーム」と書かれていた

 

FORM RIDE FAIZ AXEL

 

Dファイズは胸のアーマーが開き中から機械的なものが見え複眼は黄色から赤へと変わる。強化形態Dファイズアクセルだ。

 

Dファイズアクセル『さてと、さっさと片付けるか。』

 

Dファイズアクセルが手首のスナップを効かせる。クリスはもう一度腰部のアーマーを開きミサイルを発射しようと構える。Dファイズアクセルも左の手首につけられた「ファイズアクセル」の赤いボタンを押そうとしたその時

 

クリス「うわっ!」

 

クリスのミサイルを展開していたアーマーに()()()()()()()()()。更にその上空からもノイズが降ってくる。

 

奏「なんだ!?」

翼「ノイズ!?」

 

奏と翼はこの状況に驚いており響は

 

響「危ない!」

 

クリスに近づき守るようにしていた。Dファイズアクセルはすぐさまファイズアクセルの紅ボタンを押す

 

Start Up

 

電子音が鳴り響く。Dファイズアクセルは10カウントの間通常の1000倍の速度で動くことができる。

加速して響とクリスに近寄り2人を抱き上げ少し晴れた場所に置く。そして降ってきたノイズ目掛けて飛び蹴りをを放つ。

着地をすると3カウントに差し掛かった。

 

3......2......1.......Time out

 

その音声とともに時間の流れが戻り響やクリスは先ほどまでいた場所から一瞬で離れていたことに驚きの表情をしている。

 

DEFORMATION

 

音声が鳴るとDファイズアクセルの肩に上がっていたアーマーが元の位置に戻りノーマルのDファイズへと姿が戻る

 

Dファイズ『ふぅ.....2人とも無事だな。』

 

2人の安否を確認すると

 

クリス「なんで.....なんでお前らはさっきまでやり合っていた相手にそんなに優しくできるんだよ!」

響「それは...危ないと思ったら体が勝手に」

Dファイズ『まぁ、俺は単にノイズの排除を優先しただけだ。』

 

クリスの問いに2人は答える。そこに翼と奏が近づき

 

奏「響!ディケイド!無事か!?」

響「私はなんとも....」

Dファイズ『俺も問題はない。』

翼「しかしノイズは何処から....」

 

翼が考え込んでいると

 

???「命令したことも出来ず、あまつさえ返り討ちに合うなんて......」

 

声がした全員がその方に顔を向けると、黒い衣装に帽子そしてサングラスをかけた人物がそこにいた。

 

クリス「フィーネ!」

 

クリスは人物の名前を「フィーネ」と呼んだ。

 

翼「フィーネ.....終わりの名を持つのもか......」

奏「親玉か.....」

フィーネ「クリス....もう良いわ必要なものは全て揃ったから」

 

フィーネは片手をあげるとそこには欠片があった

 

Dファイズ『あれは.....』

 

先ほどクリスがパージしたネフシュタンの欠片だった。

 

クリス「待てよ!フィーネ!じゃあ()()はどうなるんだよ!!」

 

クリスは叫ぶ.....そしてフィーネ以外の4人は()()という単語に引っかかった。

しかしフィーネは顔を向けずそのまま姿を消した。

 

クリス「待てって言ってんだろ!」

 

クリスも後を追うように跳躍し姿を眩ませる。

 

その後二課の本部に戻った響だったが、未来とすれ違うも未来は顔を俯け寮の方向に走っていった。

 

響「未来........」

ディケイド(これは.....面倒なことになったな.......)

 

そして1日を終えるのだった。




完成したで......ん?ファイズは赤じゃない?

・・・チッチャイコトを気にすんなw


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第十九話 保護と再開そして仲直り

今回で少し投稿期間を空けようと思っていたので長くつくちゃった(≧∀≦)

明日から忙しくなるので許してください。


優斗視点

 

優斗「今日の空は雨雲そして天気は雨......ジメジメするなぁ〜」

 

前回のの戦闘から3日が経過した。行方を眩ませた雪音クリスは目下捜索中.......響と未来はわだかまりができこの3日間口を聞いていないそうだ。

昨日に関しては響は未来から「もう友達でいられない......」と言われたそうだ。

 

優斗「はぁ.....これは時間じゃ解決できないものだな..........っとそう言えば今日はクリームパンが発売の日だったな。」

 

俺は傘をさしてパン屋に向かう。

 

クリス視点

 

クリス「どうしてなんだよ.....フィーネ」

 

あたしは今何処かの路地の裏で座り込んでいた。あたしはただ見つけたかった.....あの時あたしのパパとママを救ってくれたあの人にそしてお礼がしたかった。

 

クリス(ただ......それだけだったのに......ちくしょう......)

 

意識が途切れそうになる。そういえばこの3日間なにも食べてなかったな.......

そんなあたしの目の間に誰かが立っていた。

 

???「大丈夫ですか!?今救急車を!」

 

そいつが携帯を取り出して電話をしようとしたのをあたしは残った力を出して止めた。

 

クリス「やめ......ろ,,,,,,,救......急車は.....呼ぶな.......」

 

それを最後にあたしは意識を落とした。

 

 

未来視点

 

目の前にこの雨の中傘もささずに倒れている人を見かけ私はすぐに駆け寄った。学校に遅れるかもしれないけど今はそれでころじゃない!

 

未来「大丈夫ですか!?今救急車を!」

 

私が携帯を取り出して電話をしようとすると腕を掴んで

 

???「やめ......ろ,,,,,,,救......急車は.....呼ぶな.......」

 

と言って倒れた。

 

未来(訳ありな感じかな.....でもここじゃ風邪をひいちゃう何処かに連れていないと)

 

私が悩んでいると

 

優斗「あれ?未来なにしてんだ?学校は行かなくて良いのか?」

 

後ろから優斗さんの声がした。振り向くと傘をさしてこちらをみている優斗さんがいた。

 

未来「優斗さん良いところに!ちょっと手伝ってください!」

優斗「え?お、おう!」

 

優斗さんは少し驚いたけどこちらに近寄ってきた。

 

未来「この娘を運びたいんです。手伝ってください」

優斗「ッ!此処から近いのはふらわーだったよな!急ぐぞこのままじゃ風邪をひいちまう!」

未来「私おばちゃんに事情を話してきます!」

 

私はふらわーに向かって走る。少しして優斗さんが女の子を背負いやって来た。

 

 

優斗視点

 

いや〜驚いたな......まさかパン屋に行く途中で未来を見かけたと思ったら3日前に行方をくらませた装者が雨の中倒れてるんだからな.......本部に連絡するよりも助けることを優先しちまったぜ。

 

優斗「気になるし少し此処にいるか」

 

俺は少女....雪音クリスが目を覚ますまで此処にいることにした。そこへ

 

未来「優斗さん手伝ってくださりありがとうございました」ペコリ

優斗「気にすんな。てかお前学校どうするんだ?」

未来「あの子が気になるので今日は....」

優斗「そうか.....響に似てるな。」

未来「ッ!?」

優斗(あっ、やっべ)

 

 

俺はついうっかり心に思っていたことを言ってしまった。今絶賛絶交中の未未来にはNGワードだろう。俺は少し顔を未来に向けると未来は暗い表情をしていた。俺はあえて知らないふりをして未来に聞く。

 

優斗「ど、どうしたんだ?そんな暗い顔をして」

未来「実は......」

 

未来はシンフォギアや二課のことを伏せて俺に話した。

 

未来「実は響私に隠して危ないことをしていたんです。私は先日それを目撃して響がお世話になっている人たちのところで説明されたんです。それは機密に関わる事だから話せなかったのはわかりました。」

優斗「なるほどな......じゃあ未来は今隠し事をしていた響に怒っていて口を聞いてないのか?」

未来「違います!私は、そんなことで怒っているんじゃありません....私はなにもできない自分自身に失望しているんです。」

 

俺は今多分怒っているんだと思う。響の本心を知らずに一方的に自信を非難している未来に

 

優斗「そうか。なにもできない自分ね.........なぁ未来」

未来「なんですか....」

優斗「それは本当にそうなのかな?」

未来「えっ?」

優斗「なぁ、響はなんでそんな危ない事をこれまでやれたんだろうな......」

未来「それは.......いつものお節介が」

優斗「確かにそれもあるかもしれない。でもあいつはお節介だけでそんな危険なことを続けられたとは思えない。」

未来「......」

優斗「多分そこには、()()()()()()がいたんじゃないのか?」

未来「守りたい人達.......」

優斗「未来やおばちゃん。あの時の三人組やこの街に生きている人々.....なんてないただの日常を過ごしている人たちを守るためにあいつはやっているんじゃないのか?」

未来「そう....なんですかね。」

優斗「そうだろうよ絶対......じゃなきゃ響が覚悟を決めて戦う訳.......あっ」

未来「えっ......どうして響が戦ってるって知ってるんですか!?私話してませんよ!どういう事か説明してください!」

優斗(しまった〜喋りすぎた........どうしよう)

 

俺はついうっかり戦うと未来の話していない事を喋ってしまった。未来は体を近づけてくる。そこへ

 

おばちゃん「あらあら〜未来ちゃんって大胆ね〜」

未来「ッ!?」サッ

 

おばちゃんに指摘され未来は俺から目にも止まらぬ速さで離れた。

 

未来「お、おおおおおばちゃん!ど、どどどどどうしたんですか!」

 

未来はめちゃくちゃテンパっている。

 

おばちゃん「あ、そうそう連れてきた娘が目覚めそうだったから知らせに来たんだよ。」

未来「あ、ありがとうおばちゃんあとは私と優斗さんで見るから」

優斗「えっ俺も.....」

未来「はい。聞きたいことがたくさんあるので」(*^-^)ニコリ

 

未来は笑顔でそう言っているがなんだろう怒りのマークが見えるような.....

 

おばちゃん「そうかい私は洗濯物をしておくから頼んだよ」

未来「はい....さて行きましょうか?ゆ・う・と・さん?」

優斗「ハイ.....」

 

今日はついてないな........

 

 

 

クリス視点

 

2日前......

あたしは今アジトにいる

 

クリス『どういうことだよフィーネ!あたしが用済みって!』

フィーネ『あらクリス、今更なにをしに此処へ来たのかしら?』

クリス『用済みってなんだよ!あたしは協力する代わりに恩人を探してくれるって言ったじゃないか!』

フィーネ『....はぁ、あのねクリス。材料が少なすぎるのよ......歳も分からず名前すらわからない。わかっているのは日本人であるのと()()()()()()()()()()これだけでどう探せと?』

クリス『だけどフィーネは!』

フィーネ『くどい.....とっとと立ち去りなさい。貴方の役目はもう終わり私にはこのネフシュタンの鎧がある!』

 

フィーネの体が光ったかと思うと光黄金の鎧を纏っていた。

 

クリス『ネフシュタンの,,,,,,鎧』

フィーネ『後は計画を最終段階に進めるだけ....()()()()()()()の完成はもうすぐ......』

クリス『カ・ディンギル?』

フィーネ『・・・貴方は知りすぎてしまったわ』

 

そう言うとフィーネはソロモンの杖からノイズを目の前に出現させる。あたしはすぐに後方の扉から外へ逃げる。

 

回想終了

 

クリス「....はっ!」

 

あたしは目を開ける。まさか2日前のことを思い出しちまうなんてな......でもあたしはなんで今布団で寝てるんだっけ?

 

クリス「....此処は」

???「あっ起きた?」

 

あたしは声のした方へ顔を向ける。そこには白いリボンが特徴の女と黒髪の男がいた。

あたしは警戒して立ち上がった。

 

???「あっ!今は立たない方が....」

クリス「なに言って.....ってはぁ!?」

 

あたしはすぐに布団の中へ入る。だって上は服を着ているのに下は.....下は......()()()()()()()()()()()から

 

クリス「なんでだよ!」

 

あたしはリボンをつけた女に聞く

 

???「だって......持ってなかったから」

クリス「〜〜ッ!おいお前見たか!」

 

そして男の方へ向き問う、男は後ろを向いており

 

???「いえ....見てません」

 

と答えた。怪しい.......

 

???「それより体は大丈夫?」

クリス「別になんとも.....え〜っと」

未来「私は小日向未来。それでこっちが」

優斗「神風優斗だ」

クリス「ありがとう未来、優斗......あたしは雪音クリスだ」

未来「どういたしまして、クリス」

優斗「んじゃ質問良いか?」

クリス「なんだ....」

優斗「どうしてこんな雨の中傘もささずに路地裏で倒れてたんだ?」

 

やっぱりそうだよな....当然と言えば当然か。でも答えてしまったらこいつらを危険な目に合わせてしまうかもしれない......もう無関係なやつは巻き込みたくないんだ。

 

 

優斗視点

 

質問をするとクリスは黙ってしまった。多分だが仲間割れをして追われているんだろう。答えたくないのは話したら俺たちを危険な目に合わせたくないからだろう。

 

優斗(優しいやつだな......印象がガラッと変わったぜ。)「言いたくないならそれで良い....聞いてもどうにかできるとは思ってなかったからな」

クリス「ありがとう......」

未来「私おばちゃんに頼んでお好み焼きもらってくる。」

優斗「あぁ、頼む」

クリス「あたしはべつに......」グゥ~

 

クリスは否定しようとしたがお腹が鳴り顔を真っ赤にする

 

優斗「....プッ、体は正直だな」

 

俺が指摘すればクリスは更に顔を真っ赤にする。

 

未来「じゃあお願いします優斗さん....」

優斗「おう」

 

未来は下に降りていった。

 

優斗「さてと、今のうちに逃げる準備を.....ハックション!」

クリス「風邪か?ってお前なんでそんなに濡れているんだよ!」

優斗「そういやお前をおぶって来たんだったな。こんなに濡れて当然か....」

クリス「やっぱりあたしのせいか.....」

優斗「は?俺が自分からおぶったんだからべつにお前のせいじゃねぇよアホか?」

クリス「アホってなんだよ!心配してんだよ!」

優斗「そうか.......ハックション!流石に着替えるかこのままじゃマジで風邪ひいちまう。」

 

俺は後ろを向き服を脱ぎ始める。そしてシャツを脱いだ時クリスが

 

クリス「嘘だろ.....お前が,,,,,,」

優斗「ん?」

 

クリスが驚いた声をあげていた。

 

 

クリス視点

 

優斗ってやつが風邪をひきそうだったからあいつは服を脱いでいた。シャツを脱いだその時あいつの背中に大きな傷を見つけた。

 

クリス「嘘だろ......お前が.....」

 

いや待てただ単に怪我をしただけかもしれない。優斗が疑問に思ったのかあたしに聞いてくる。

 

優斗「どうした。なんかあったか?」

クリス「いや......なぁお前のその背中の傷は」

優斗「これか確か数年前にどこかの紛争地域で人を助けてた時にちょっと火傷しちまってな......確か何処だっけ....バ...」

クリス「バルベルデ共和国......」

優斗「そうそう、そこだ。」

 

さっきまでは確信を持てなかかったけどやっぱりそうだ。此奴が優斗があたしの探してたあの時の人だ。あたしは嬉しくなって涙を流しながら背中に抱きついた。

 

優斗「うおっ!?」

クリス「会いたかった.......ずっと、ずっと探してたんだ。」

 

 

 

優斗視点

 

優斗(う〜んこれはどういうことなんだ......バルベルデの時にコイツはいたんだろうけど......接点はないような....「ガチャ」あ。)

 

俺はクリスとの接点を考えていると目の前の扉が開き未来が入ってくる。

 

未来「お好み焼き貰ってきまs.......ドウイウコトデスカ?ユウトサン?」

優斗(今日は本当に.......ついてねぇ〜)

 

未来がタイミングよく帰ってきた。そして現在の光景を見てすごく怒っている。

だって下半身なにも履いてない女の子が体操服(未来の物)一枚で俺の背中に抱きついているのだから.....

 

未来「どうしてこんな状況なのか教えてくれますよね?」

 

未来は笑顔のはずなのに何故だろうすごく怖い。

俺も説明してほしい俺は背中の傷について話しただけなのに何故かクリスが抱きついてきたのだ。俺だってびっくりしている。しかも....

 

優斗(抱きついているからやわらかいアレが......ヤバイでかいな.......)

 

俺がそんなことを考えていると

 

未来「優斗さん!聞いているんですか!」

 

と大声で言ってきたため俺は意識を背中の感触から目の前の状況に意識をむけ話し始める。

 

優斗「え〜っと......正直に話すけど俺もわからん。ただ俺が小さい頃に旅行でバルベルデ共和国の時にいたらしい。」

未来「バルベルデ共和国......どうしてそんなところにいたんですか?」

優斗「あの頃はまだ両親を亡くして少し鬱になってたんだ。だから気晴らしにということで旅行という名目で行ってたんだ。」

未来「....そうですか。」

 

未来は何故か暗い顔をしていた。多分俺が両親を亡くしたことに気を使ったのだろう。

 

優斗「気にするな未来。俺はもう気にしていない」

未来「はい」

優斗「ま、とりあえず.....離れてくれね?雪音クリス」

クリス「あ、あぁすまねぇ....それとあたしのことはクリスでいいよ」

 

クリスは俺から離れると再び布団の中に戻った。俺はクリスの方を向き

 

優斗「さて.....それじゃなんで抱きついてきたのか説明してくれ。」

クリス「・・・あの時バルベルデで内戦が起こってたのは覚えてるか」

優斗「あ〜確かに戦争中みたいだったな。」

クリス「その時に上から瓦礫が私のパパとママに降ってきたんだ.....でも二人とも助かった。背中を()()()が押してくれたから....」

未来「男の子って.....」

優斗「まさか.....あの時の二人ってお前の....」

クリス「そうだ。私のパパとママだよ。でもそのせいでお前が背中に火傷の大怪我を負った。でもあたしは嬉しかったあの時お前が居なかったらあたしはパパとママ失ってた.....本当にありがとう。」

 

クリスはそう言って頭を下げる。まさかあの時の二人がクリスの両親だったとはな

でも疑問が出てくるならクリスは両親いるのだから家があるはずだ。しかし家には戻らず路地裏で倒れていた。それにあいつの両親は金髪じゃなかった.......

どういうことだ?謎が深まり聞きたいが俺は今ディケイドの姿じゃない、それにディケイドの時でも聞くことができない聞けば何故知っているのか問われる。このことはここにいる俺と未来しか知らないわけだからすぐに正体がバレる。

 

それだけはダメだ。フィーネという新たな敵が現れた以上正体がバレて人質が取られたら終わりだ。

 

優斗(このことは一旦保留にしておくか。)「そうか、まぁ俺は当たり前のことをしたと思っているから別に例なんていいがな。ありがたく受け取っておく」

 

そう言って俺は立ち上がる

 

未来「優斗さんどこに?」

優斗「服を乾かしてくる。クリスのことは頼むぞ」

 

俺はそう言って部屋を出ておばちゃんにドライヤーを借り服を乾かす。クリスの服はどうなったのか聞くと既に乾いていたらしく未来がお好み焼きのお盆の下に持っていたらしい。つまり今着替えているところか

俺は少し長めに使って乾かし部屋に戻ろうとする。その時ノイズの発生を知らせる警報が鳴り響いた。

 

優斗「こんな時にノイズかよ!」

 

すると部屋から未来と着替えたクリスがが出てきた。クリスは警報のことを知らないらしく戸惑っていたが未来が教えると発生したであろう場所に走っていった。

俺は未来とおばちゃんを逃げるように説得し避難を始める。しかし人混みが多くなり二人と逸れてしまう。

俺は流されながらも路地になんとか入りカーテンを出現させ自宅のガレージにでる。すぐさまディケイドライバーを腰に装着しライドブッカーからカメンライド ディケイドのカードを取り出しバックルに装填し変身する。

 

優斗「変身

 

KAMEN RAIDE DECADE

 

俺はディケイドへと変身しマシンディケイダーに乗り現場に向かう。

 

 

三人称視点

 

優斗(ディケイド)が現場に着くと大方のノイズはイチイバルの装者であるクリスが倒したらしい。そのため優斗は途中で逸れた未来とふらわーのおばちゃんを探すことにした。探していると二課の緒川慎二と合流する。どうやら響がいる現場に向かっているようだ。俺もそこにいるかもしれないと思いついて行くことにした。

しかし現場には響とふらわーのおばちゃんしかおらず未来の姿が見当たらない。

 

響「緒川さんおばちゃんを頼みます!私は未来を.....親友を追いかけます!」

 

響はそう言うと走っていった。ディケイドは響の言った言葉の意味を理解した。おそらく未来がいなかったのはノイズを惹きつけているのだろうと....優斗(ディケイド)はライドブッカーから「カメンライド クウガ」を取り出しバックルに読み込ませる

 

KAMEN RAIDE KUUGA

 

アークルのサウンドとともにディケイドの姿が赤い鎧を纏った戦士「仮面ライダー クウガ」へと姿が変わる。

さらに優斗はライドブッカーからカードを一枚取り出しバックルに読み込ませる

カードには「アタックライド ビートチェイサー2000」と書かれていた。

 

ATTACK RIDE BEATCHASER2000

 

その音声とともにディケイドのマシンディケイダーはかつてクウガが使用していた専用バイクビートチェイサー2000に姿を変えた。

Dクウガはビートチェイサーのエンジンを蒸し

 

Dクウガ『緒川ここは任せる!』

 

と言いビートチェイサーを走らせる。目の前に響を確認し追い越しすぐさまブレーキをかける。響は一瞬驚くがベルトを見てディケイドと確認し

 

響「ディケイドさん!未来が.....私の親友が!」

Dクウガ『乗れ!』

 

Dクウガは話を最後まで聞く前に中断させ響に乗るように促す。響はすぐに後部座席に乗り込む。Dクウガは確認すると

 

Dクウガ『しっかり掴まってろ。』

響「えっ?きゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

と言いビートチェイサーを走らせるDクウガ響はその速さに驚き悲鳴をあげる。

響から未来が逃げているであろう方向を聞きビートチェイサーを走らせるその時

 

未来「私はまだ響と仲直りしてない!」

 

という未来の声がDクウガの耳に入ったちょうど左の林の奥から......

 

Dクウガ『響!今から左の林を抜ける!振り落とされるなよ!』

響「えぇ!どうして林の方にぃぃぃぃぃ〜!」

 

響が理由を聞く前にDクウガはバイクを林に向け駆け巡る。林を抜けると今まさに崖から落ちている未来とそれを追うタコのようなノイズを見つける。

 

Dクウガ『行け!響!』

響「おぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

Dクウガの叫びとともに響は乗っていたバイクからとび拳をノイズにぶつける。ノイズは炭素へと変わる。響はそのまま未来に手を伸ばす未来も手を伸ばしお互いが手を繋ぐ。

Dクウガはバイクを止め下を見る。

 

そこには笑顔で笑い合っている響と未来の二人がいた。

 

Dクウガ『もう大丈夫そうだな......』

 

Dクウガに変身している優斗はそう言葉を残しビートチェイサーを走らせる。

 

その日の夜

 

変身を解除した優斗は仕事を終わらせ夕飯の準備を始めようとすると

 

ピンポーン♪

 

優斗「ん?こんな時間に誰が?」

 

突然インターホンが鳴り玄関に向かう優斗そこには

 

響・未来「「こんばんわ!」」

 

響と未来が立っていた。

 

優斗「なんで此処に?時間的に大丈夫なのか?」

響「ご飯をご馳走に来ました!」

未来「今日は色々あって....」

 

今日の事だろうと思う優斗そして二人を中に招き入れ夕飯の支度を始める。今日は仲直りした記念と思って中にあげた優斗だったが大食いの

響がいるため、優斗は三人分......いや六人分のご飯を作った。

 

このことで少し優斗は後悔したらしい......しかし後悔とは裏腹にその顔は笑顔だった。




はい。というわけで明日から社会人の一員となるため中々執筆が出来ませんが時間があれば書いていこうと思ってます!

では皆さんまた会う時まで!\(0W0)ウェイ


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第二十話 デート(買い物)とライブとその裏

久しぶりに投稿しました.......

一言良いですか?

仕事本当に忙しい............


優斗視点

 

響と未来が仲直りした次の日俺は今二課に来ている

 

優斗「ふぁぁぁ〜.......ねっむ。あと食費を少し節約しなくちゃな。」

 

昨日仲直りのお祝い的なアレで響未来に御馳走したが響が大食らいだったのを忘れてた俺はいつもの6倍の量を作らなければいけなかった。まぁ、未来が料理を手伝ってくれたお陰でそんなに時間は掛からなかったけど食費が......まぁ今は目を瞑ろう。

 

優斗「弦十郎さんが居なかったのはちょっと意外だったなぁ。まぁなんか映画を買ってるんだろうな。」

 

今日は報告をしようと思ったが弦十郎さんは留守だったのでオペレーターの友里さんにした。

廊下を歩いていると話し声が聞こえた。

 

優斗「あれは......奏と翼に響と未来か。緒川さんもいるじゃん」

 

視線の先には仲良く話している五人の姿があった。緒川さんは話しているというより付き添い的な感じかな?

 

そんなことを思っていると奏が俺に気付き話しかけいてくる。

 

奏「おーい優斗!今日は報告かー?」

 

俺はそちらに近づき

 

優斗「あぁ、いつものだよ。」

奏「あ!そうだ、お前にもあげるよ今度のライブのチケット。前は二曲目が歌えなかったからなそれを歌うんだ。」

優斗「ということは場所はあの時のステージか.....」

奏「絶対に来てくれよな!」

優斗「まぁ、なにも予定がなかったらな」

 

といつものように話していたら

 

響「え!?優斗さん奏さんと知り合いだったんですか!?というか二課に来てたんですか!?」

 

響が驚きの声をあげる

 

優斗「まぁね。2年前にちょっとね」

未来「なるほど......昨日なんで響が戦ってるのを知ってたかと思ったらそういう事だったんですね。」

優斗「悪い.....結局昨日は言えなかったな。」

翼「神風は2年前のライブの時に我々が協力関係になってもらった人物なんだ。と言っても二課に常時勤務している訳でもないがな。」

緒川「ですが優斗さんにはかなりお世話になっています。たまに写真撮影に協力してもらったりなどしていただいていますし」

優斗「自分に出来ることをしているまでですよ。」

 

と話していると

 

了子「なになに〜ガールズトーク?私も混ぜてよ〜♪」

優斗(男二人いるんですけどね......)

 

俺はそんな事を思うが話は盛り上がっていく。不意に了子さんが俺を見て微笑むと奏に

 

了子「そういえば〜奏ちゃんは好きな子に告白はしないの?いのち短し恋せよ乙女言うからね〜早いうちに何かを残しておかないと後々後悔するわよ〜?」

奏「ちょっ!了子さん!揶揄うなよ!それにあいつはそんなのじゃ無いって!」

了子「でも好きなのよね?」

奏「〜ッ!」

 

奏は顔を真っ赤にする。そして何故か俺の方をチラチラ見てくる。これは助け舟を求めているのか?まぁ面白いから見とこ。

 

未来「奏さんも優斗さんを.......負けない!

優斗「未来なんか言ったか?」

未来「いいえ.....なにも」

 

未来が何か言っているような気がしたが気の所為のようだ

 

響「そうだ!このメンバーでデートに行きませんか?」

奏「はぁ!?デート!?」

優斗「.....響デートだと誤解されるから買い物って言えって何回言えばわかるんだよ。あと俺もなの?」

未来「響がすいません....」

奏「脅かすなよ。いいぜ買い物行こうぜ」

翼「良いわね。緒川さんスケジュールは」

緒川「明日はなにも予定はないので大丈夫ですよ。翼さん奏さん」

了子「私は忙しいからパスね〜」

奏「よし!じゃあ公園に朝10時に集合な!」

優斗以外の女性「おぉー!」

優斗「俺の意見は無視なんですね.......」

 

昨日といい今日もついてない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日集合場所の公園

 

優斗「早く来すぎたかな.....」

 

現在の時刻は9時45分。15分も早くついてしまった。それから10分後に翼と奏がやってきた。翼の方はちゃんと帽子で隠しているが、奏は髪型を三つ編みにしてメガネ(ダテ)をかけてやってきた。

 

奏「随分と早い到着だな。昨日は乗り気じゃなかった癖に」ニヤニヤ

優斗「どうせ来なかったら難癖つけに写真館まで来るだろ......だったら来た方がマシだよ」

翼「それにしても立花や小日向は遅いですね。」

優斗「どうせ響が寝坊したんだろうな......いつもの事だ。」

 

俺は10時になっても現れない二人のことを考え自販機でで水を2本購入する。

 

奏「なんで水買ってんだ?」

優斗「後でわかる。」

 

息を切らしてくる二人を想像し待つ

俺の予想は的中し10時20分になってようやく響と未来が走ってやってきた。よほど走ったのか息切れをしている。

 

未来「すいま......せん.......響が.......寝坊して........しまって.......」

響「ごめん.......なさい.......」

 

俺は先程購入した水を二人にそれぞれ渡す。

 

優斗「お疲れさん。ほら水」

響・未来「ありがとう.......ございます......」

 

二人は水を飲み息を整える。

 

翼「約束の日に寝坊するとはどう言う了見だ!立花!」

響「ひぃー!ごめんなさい!」

奏「まぁまぁ、翼そんなにカッカしてると老けるぞ?」

翼「ちょっと奏!そんなこと言わないでよ!」

奏「あはは!冗談だよジョーダン」

未来「翼さん気合入っているね」コソコソ

響「あれは絶対楽しみにしていたやつだよ」コソコソ

翼「そこ!コソコソ話さない!」

優斗「早くしてくれ.....」

 

この会話で5分使ってるんだよ.......早く行きたいならとっとと行こうぜ.....と心の中で思う俺だった。

 

 

三人称視点

 

デート(買い物)を始めた一向が最初に向かったのは定番の服屋。優斗は特にいらないので待っていると言うが

 

奏「つれないこと言うなよ〜」

響「行きましょう!」

未来「待ってるだけじゃつまらないと思いますよ」

 

と言われ強制的に連行された........優斗に決定権は無いようだ。

 

それぞれが服を選んでいる間適当に服をみる。どうやら此処の服屋は服以外にもアクセサリーやイヤリンングペアルックのネックレスなど沢山ある。

しばらくすると

 

奏「おーい優斗ー!ちょっと来てくれー」

 

と試着室の方から奏に呼ばれた。優斗は試着室まで移動し奏を探す

 

優斗「どこにいるんだよ......」

奏「此処だよ。此処」

 

目の前試着室から声がしその手前で止まる。

 

優斗「で、俺を呼んだ理由は?」

奏「じゃーん!」

 

掛け声と共に奏はカーテンを開ける。そこにはモデルの様な服装になった奏がいた。服装を変えた奏は少し顔を赤らめていた。

 

奏「どう.....かな?ちょっと挑戦してみたんだけど.......似合ってるか?」

 

奏が照れながら聞いてくる。

 

優斗「.....あぁ、まぁ似合ってるんじゃねーの.......少なくとも俺は似合ってると思うぞ。」

 

優斗は反応に遅れたがなんとか返す。

 

奏「そうか....似合ってるか....へへっ」

 

奏は後ろを向き少し笑顔になる。顔を戻し優斗に

 

奏「髪型はどんな感じがいいかな?やっぱりいつもみたいに流すんじゃなくて纏めた方が良いかな?」

優斗「それは俺が決めることじゃなぇよお前がやりたい時にやればいいさ」

 

と会話をする。

 

優斗「と言うか奏その服ちょっとキツく無いか?」

奏「あー.....実は少しキツイんだよな。もう一回り大きいサイズを探してみるよ。」

 

と優斗は指摘をする。さて読者の皆さん此処で問題です。

 

胸の大きい奏さん+少し小さい服これで起こるハプニングは?

 

 

正解は

 

 

 

パーン!

 

優斗「はぁ?」

奏「へ?」

 

奏が着ていた服のボタンが()()()()()

 

優斗(あっオレンジのブラ)

奏「キャァァァァァァァ!」

 

奏は物凄い勢いで試着室の中に入っていった。その時反対側の試着室から響が出てきて

 

響「どうしたんですか!?奏さん!」

奏「優斗に...胸.....見られた......」

優斗「不慮の事故だろ今のは!?」

響「優斗さん!なにしてるんですか!捕まりますよ!」

 

そう言って近寄って言ってくる響しかし

 

優斗「てか響お前もちゃんと着替えてから出てきてくれ......」

響「え?」

 

響は上下少しはだけた状態だった。

 

優斗(響は黄色か)

響「優斗さんのスケベーーーー!」

 

響も凄い勢いで試着室に入っていった。そしてそこへ翼と未来がやってきて

 

未来・翼「「優斗さん......」」

 

冷ややかな目で見てくる

 

優斗「冤罪だ!」

 

こうしてハプニングの服屋での買い物は終わった。

 

 

 

 

 

場所は変わってゲームセンター

 

優斗「はぁ.....やっぱり来るんじゃなかった。」

響「うぅ〜優斗さんに肌着見られた。」

優斗「見えてない見えてない」

奏「あたしは思いっきり見られた......」

優斗「それはごめん」

未来「はいはい。謝るのはそこまで今はゲームセンターに居るんですから楽しみましょう!」

翼「私はこういう所は初めてなんだ。よろしく頼む」

 

響と奏も気を取り直し表情を明るくする。最初はシューティングゲーム

 

響「うひゃー!全然敵が減らないよー!こうなったら.....この拳で!」

優斗「待て待て!出禁になる!」

未来「奏さん結構上手ですね」

奏「昔少しやってたんだ」

優斗「あ、翼照準はそのマーカーだからそれを敵に合わせてトリガーを弾くんだ。」

翼「神風トリガーとはなんだ?」

優斗「そこからか.......」

 

次にパンチングマシン

 

奏「どうだ!」

優斗「おぉ、すげぇすげぇ」

翼「流石ね奏」

未来「響、頑張って」

響「おりゃーーー!」

 

ドゴン!.......プシュー

 

優斗「お前なにパンチングマシン壊してんの?」

奏「流石旦那の所で修行したことだけはあるな」

響「えっへへ!ブイ」( ^∀^)V

 

その後店員さんに優斗が凄く謝った。

 

そして定番のクレーンゲーム

 

翼「これはどういったゲームなの?」

奏「クレーンゲームって言ってなこのアームを操作して中にある景品を取るゲームだよ」

未来「そしてかなり難しいんですよ」

翼「そうなの」

響「任せてください翼さん!不肖立花響!翼さんのために取ってみせます!」

優斗「お前クレーンゲーム得意だったけ?」

響「キェェェェェェ!」

 

意味もなく叫ぶ響クレーンは商品を掴むが途中で落としてしまう。

 

響「なんでーー!絶対おかしい!今のは取れてたのにー!」

奏「まぁそれがクレーンゲームだからな.....」

翼「一筋縄ではいかないというわけね。」

未来「翼さん別に本気にならなくてもいいですよ」

優斗「まぁ、こうなるよな〜」

 

響はクレーンゲームのガラスを殴ろうとしたので押さえ込み翼の誘導の元カラオケに向かった。

 

優斗「落ち着いたか?響」

響「大変ご迷惑をおかけしました」

未来「取れなかったからってガラスを壊そうとしないでよ。」

奏「あはは!本当に響は面白いな!」

翼「人が集まる前に入れて良かったわ」

響「それは置いていて.....さっそく歌いましょう!」

 

一向はそれぞれ歌うデュエット曲を歌ったり演歌や話題の人気曲そしてツヴァイウィングの曲とカラオケ店を出れば時間は夕刻に差し掛かる。一向は街が一望できる場所に来た

 

翼「今日は知らない事の連続だったわ。誘ってくれてありがとう」

響「初めてなんかじゃないですよ!あそこは待ち合わせた公園あそこは買い物やゲームセンターがあったショッピングモールそれにあそこがさっきまでいたカラオケがあった場所です!この街は私や奏さんそして翼さんが守った街です!だから知らないなんて言わないでください。もっと見て再発見しましょう!」

翼「ありがとう。立花」

未来「またみんなで行きたいですね」

奏「そうだな」

 

4人は夕焼けに包まれ笑顔になる

 

パシャ

 

優斗「中々いい絵だな。」

 

優斗はその光景を持っていたカメラに収める。

 

 

 

 

 

翌日

 

ツヴァイウィングのライブの日優斗は身支度をして向かう為にバイクのある車庫に向かおうとする。その時

 

優斗「.......ノイズか」

 

ノイズの反応を感知し普段乗るバイクではなく。布を剥がしマシンディケイダーを出す。奏と未来に「仕事が入って行けなくなった」とメールする。

そして、ディケイドライバーを装着しライドブッカーからカメンライド ディケイドを取り出しディケイドへと変身する。

 

優斗「変身!」

 

KAMENRAIDE DECADE

 

ディケイドに変身した優斗はマシンディケイダーを走らせ現場に向かう。

 

 

ディケイドが現場に着くと既に響とクリスが共闘してノイズを倒していた。

 

ディケイド『意外な組み合わせだな。』

 

ディケイドはマシンディケイダーを止めて降り、ライドブッカーからアタックライド ブラストを取り出し読み込ませる。

 

ATTACKRIDE BLAST

 

ライドブッカーをガンモードにするとその周りに光の残像が現れる。

引き金を引くと残像からも弾が発射される。突然ノイズが消えた為響とクリスが発射された方向を向く。そして二人がディケイドの存在に気づき

 

響「ディケイドさん!」

クリス「ディケイド......」

 

2人はそれぞれの反応をし一緒にノイズを減らしていく

 

 

場所は変わってライブ会場.....今まさにライブが始まろうとしている中奏と翼は手を繋ぎ横に並ぶ

 

奏「翼今日のライブは思いっきり楽しもうな!」

翼「うん!私達の歌声をみんなに届けよう!」

奏「へへっ!私たち2人でなら!」

翼「何処までも高く大きく羽ばたいて見せる!」

 

2人は同時にステージへと立つ

 

推奨BGM:ORBITAL BEAT

 

ツヴァイウィングの2人がステージに上がれば会場は大盛り上がりそして未来もそれを感じていた。

 

未来「凄い.....」

 

そしてこの場にいない人物に

 

未来(響頑張ってね....)

 

 

響「はぁぁぁぁぁ!」

ディケイド『はっ!』

クリス「ちょせぇ!」

 

三人はそれぞれの獲物でノイズを倒していく。響は拳をディケイドはライドブッカーを使ってクリスはアームドギアのクロスボウやガトリングで

時にディケイドは2人の動きを確認し2人をカバーしたりする。

 

最後にディケイドはライドブッカーから「ファイナルアタックライド ディケイド」を取り出し読み込ませる。

 

FINALATTCKRIDE DE•DE•DE DECADE

 

ディケイドはライドブッカーガンモードをノイズに向けるするとノイズとの間に光のカードが並ぶディケイドはそのまま引き金を引く銃口からマゼンタのエネルギー砲弾が放たれノイズに炸裂する。

ディケイドの必殺技ディメンションブラスト

ディケイドが周りを確認するとノイズは殲滅できたようだ。それと同時にクリスと響が話していたのでそちらに近づく。

 

響「クリスちゃん!今日はありがとう」

クリス「なんでお前はそうガツガツ近づいてくるんだ!この間まで敵だったんだぞあたしは!」

ディケイド『そんなのはコイツにとって些細な問題なんだろ。』

クリス「ディケイド......でもあたしは」

響「ねぇ....どうしても来れない?」

クリス「・・・・・・今のあたしにはやるべき事がある。だから」

響「そっか.....それじゃあそのやるべき事が終わったら改めてよろしく!」

 

クリスは何処かへ跳んで行った。

 

ディケイド『さて俺も帰るか....』

響「ディケイドさん」

ディケイド「ん?」

響「いつもありがとうございます。私いつかディケイドさんと同じくらいに強くなってみせます!だからその時は手合わせをお願いします!」

 

響はそう言って笑顔を見せる。ディケイドは響に近づき頭に手を置き撫でる

 

響「え....あの」

ディケイド『強くりたいなら諦めるな.......俺が言えるのはこのくらいだ』

 

ディケイドはそう言ってマシンディケイダーを呼び寄せ乗る。

 

ディケイド『乗れ。送ってやる』

響「はい!」

 

ディケイドはマシンディケイダーをライブ会場まで走らせる。

会場に着くと響は降りディケイドはそれを確認するとマシンディケイダーを走らせ消える。響は会場に入る。

 

中に入ればツヴァイウィングの2人が世界に向かって飛び立つと言っているところだった。観客たちは歓声を上げ「頑張れ」や「期待している」と言っていた。響は未来を発見し近づく

 

響「未来お待たせ」

未来「もう歌は終ちゃったよ?」

響「大丈夫!それにしても奏さんと翼さんが世界に行くんだね」

未来「うん。私もビックリしてる」

響「後でお祝いしないとね!」

未来「そうだね」

 

そうしてライブは終わり響と未来はライブ終了後二課に向かいお祝いのパーティーに参加した。




服屋の事件はとある小説を元にしました。

知っている人がいたら感想にお願いします。


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第二十一話 思いを伝え絆を繋ぐ

お久しぶりです
攻月レイドです

速報です。コラボをします!お相手は前回と同じくタク-f さんです!

本当にありがとうございます(泣)




そしてコラボの時なのですが優斗君はルナ・アタックを終えた設定になってます。

こっちは終わってませんがどうかご了承ください。mー_ーm


後日、優斗は小説を読みながら時間をつぶしている。今日は仕事がなく久しぶりの休暇だった

 

優斗「ディケイドとかでも忙しかったし今日は本当に久しぶり休暇だな」

 

シンフォギア奏者の一同は今日は来ていない珍しい.......そんなことを思っていると

 

カラン♪カラン♪

 

店のドアが開く。

 

優斗「余計なことは考えるもんじゃねぇな........」

 

優斗は本をしまい客を迎える

 

優斗「いらっしゃいませ~今日はどういったご用件....お前は」

クリス「この間ぶりだな.....」

 

優斗の店を訪れたのは雪音クリスだった。優斗はとりあえず中に入れお茶を出す

 

クリス「ありがとう......ふぅ~」

優斗「珍しい客だな。というか俺ってお前にここ教えたっけ?」

クリス「あのバカに聞いたんだよ」

優斗「バカ?」

クリス「融合症例だよ」

優斗「あぁ響か...と言うことは俺が二課に世話になっていることも」

クリス「あぁ聞いたよ」

 

優斗はお茶を一口飲み質問する

 

優斗「それで、俺に何の用だ?敵対関係だったやつのところに来るくらいだからかなり重要なことなんだろ」

クリス「鋭いな.....実はあたしはあんたを探すために協力してもらってた人がいるんだ。あたしは命じられた事をこなして協力関係の相手にはあんたの情報を探してもらっていた」

優斗(あの時の奴か)

 

優斗はクリスが正体を明かした時のことを思い出す。あの時クリスに向かってノイズを放った金髪の女性...名前はフィーネそれ以外は何もわかっていない。

 

優斗「それで?」

クリス「実は最近になっていらないって言われてな。アジトに戻っても攻撃されるわでもう頭の中がグチャグチャなんだ......」

優斗「そうか...」

クリス「教えてくれ...あたしは何をすればいいんだ?もう頼れるのはあんたしかいないんだ。」

 

クリスは顔を下に向け黙った。優斗はしばし考える

 

優斗(この話だけを聞けばすぐにでも関係を断ち切って終わらせたほうがいいけど......あのフィーネってやつはどこか悲しい感じを感じた。なんていうか見栄を張ってわざとクリスを遠ざけるような)

 

優斗はクリスがノイズによって攻撃された時のことを思い出す。フィーネと呼ばれる人物が現れクリスに視線を向けたときどこか悲しい感情を感じた

 

優斗「なぁクリスその人はお前にとってどんな人なんだ?」

クリス「え?」

優斗「いいから話してくれ」

クリス「……フィーネはあたしとって2人目の母親のような人だった。料理のマナーやおしゃれについて教えてくれたし二人だけだったけど毎日が楽しかった。」

優斗(........はっきりしたな。)「クリスお前はそのフィーネってやつときちんと話してたほうが良い。」

クリス「話したよ!でもフィーネはあたしにノイズを向けて.....」

優斗「たった一回で諦めんじゃねぇ!!

クリス「!?」

 

優斗は大声をあげてクリスに怒鳴る。クリスはいきなり大声を出されたことにびっくりしていた。そして顔を上げる

 

優斗「たった一回がなんだ!話を聞いてもらえるように何回でも向き合えよ!逃げてちゃ絶対に後悔する!」

クリス「優....斗.......」

 

優斗は立ち上がりクリスの目の前に立つそしてかがんでクリスと目線を合わせる

 

優斗「クリス......お前はどうしたい?このまま話せずに逃げ続けるか?それとも向き合って話し合うか?」

クリス「あたしは......あたしはもう一度フィーネと話し合いたい......きちんと話をしたい......」ポロポロ

 

クリスは涙を流しながら言葉を発する。優斗はクリスの本音を聞いて笑顔を作る

 

優斗「そうだ....心に思ったことを正直に言えば変われる。いいか、良い言葉を教えてやるよ諦めなければ、不可能は可能に、絶望は希望に、敗北は.....勝利へと変わる

クリス「それは誰の言葉なんだ?」

 

クリスの問いに優斗は微笑み

 

優斗「俺の尊敬する先輩の一人かな」

クリス「そうか....そうだな」

 

クリスは涙を拭き笑顔を作る。優斗はクリスを抱きしめる

 

クリス「なっ!」

 

そしてそのまま頭を撫でる。

 

優斗「頑張れよ」

クリス(.....なんだかとっても温かいな。それに心地良い)

 

暫く優斗はクリスの頭を撫でる。そして体を離し

 

優斗「もう大丈夫か?」

 

と声をかける。クリスは

 

クリス「あぁ....ありがとな」

 

と言って写真館を後にする。

 

 

 

 

クリスが写真館にいる頃フィーネ....櫻井了子はアジトに居た。

 

了子「これでクリスと私は仲間ではなくなった。あの子には悪い事をしたわね....」

 

と言い一枚の写真を見る。そこには笑顔でこちら見ているクリスが写っていた。

この写真は一年前に優斗が了子にインスタントのカメラが欲しいと言ったときに渡したカメラで撮った写真だ。

 

了子(もうあの子が私の計画に協力することはない。お人好しの集まりの二課が保護してくれるでしょう......)

 

了子の脳裏には二課の職員達。

そして真っ赤な髪に大きな体....そしてまっすぐな瞳をこちらに向ける弦十郎の姿が映る

 

了子(ッ!私というものがまさかあの方以外に好意を持つなんて.....)

 

了子は顔を振り落ち着かせようとする。その時後ろの扉が開く了子はすぐに立ち上がるが

 

バン!

 

了子「うぐっ!」

 

腹に弾丸が当たる。当たったところから血が流れる。目の前には黒服のアメリカ人が数人入ってきて片手には拳銃を持っている。そのうちの一人が

 

アメリカ人「Ms櫻井ご苦労だった。君の研究成果は私たち米国が頂いていく」

了子「利用するだけ利用して必要がなくったら処分して成果を頂く.....米国らしいやり方ね」

アメリカ人「わかっているじゃないか。それにしても我々も騙されたよまさかシンフォギア装者を隠し持っていたなんてね。ここには居ないようだがそちらも我々が頂いていく。」

 

了子の脳裏に笑顔のクリスが写る。了子は立ち上がり

 

了子「貴様らにはデータもクリスも渡さないわ。今ここで貴様らを始末する!」

 

そう言ってネフシュタンの鎧を纏い鞭を使ってその場にいた米国のエージェント全員を始末した。

了子はすぐに研究の資料と写真をアタッシュケースに入れる。爆薬を仕掛け張り紙に「I LOVE YOU SAYONARA」と書きアジトを後にした。

 

 

数時間後

 

クリスはアジトにやってきていた。そして中に入ると見知らぬ人物たちが血を流して倒れていた。

 

クリス「なんだよ......これ......フィーネは何処に.......」

 

クリスが困惑していると後ろから弦十郎率いる二課の職員達がぞろぞろと入ってきた。

 

クリス「ッ!違う!私じゃ......」

 

クリスは慌てて言葉を発するしかし職員達はクリスを無視して館や死体を確認していた。クリスはさらに困惑する。普通であればその場にいた自分を疑うはずだからだ

 

弦十郎「誰も君がやったとは思っていないさ」

 

クリスが困惑していると二課の司令風鳴弦十郎が近寄り話しかけてくる。

 

クリス「あんたは......」

弦十郎「俺は二課司令の風鳴弦十郎.......6年前に行方不明になった君の捜索をしていた。しかし手がかりが少なく捜索を断念した。まさか君が()()と一緒に行動していたとはな......」

クリス「フィーネのことを知ってるのか!?」

弦十郎「あぁ、全ての元凶は彼女だ。俺たちも必死になって今探しているがまさか米国の連中と連んでいたとはな......」

 

弦十郎は倒れている死体を見て言葉を零す。すると職員の1人が壁に貼られた貼り紙を見つける。

 

職員「司令!これを!」

弦十郎「待て迂闊に触れるな!」

 

弦十郎は叫ぶが職員が貼り紙を剥がす。その瞬間館の天井が爆発する。

 

 

 

弦十郎「やってくれたな.......」

クリス「何がどうなってるんだ?」

 

弦十郎は瓦礫を片手で支えその場に立っていた。

 

弦十郎「衝撃は発勁で殺したが怪我はないか?」

クリス(これがフィーネが言ってた。人類で一番強い可能性のある人間.......)

 

その後瓦礫の中から二課の職員全員が軽傷程度で出てきた。

 

弦十郎「俺達は本部に帰るが君はどうする?」

クリス「・・・私はまだやるべきことがある。だから.......」

弦十郎「そうか.......ほら」

 

弦十郎は端末をクリスにむかって投げる。クリスはそれをキャッチする。

 

クリス「これは.....」

弦十郎「連絡用の端末だ。限度額内なら公共交通機関が利用できるし、自販機で買い物も出来る優れモノだ。結構便利だぞ?」

 

弦十郎はクリスに背を向け立ち去ろうとする。

 

クリス「カ・ディンギル......」

弦十郎「む?」

 

クリスは数日前に聞いた言葉を零す。弦十郎は足を止め顔を向ける。

 

クリス「フィーネが言ってた......カ・ディンギルは完成したって」

弦十郎「カ・ディンギルか.......情報提供感謝する」

 

弦十郎は再び顔を戻し車に乗り込み本部へ戻る。

 

 

 

 

 

優斗(どうやら......心配は要らなかったみたいだな。)

 

その光景を優斗は陰からコッソリと見ていた。あの様に言ったが心配になった優斗はクリスの後をつけてた。

 

優斗(それにしても後をつけていて思い出したが.......あの世界のあの銀髪はクリスだったのか。一体何があったんだ.......)

 

優斗は前にカーテンを使って行った世界のことを思い出す。学校からイライラした状態で出てきた銀髪の女性のことを

 

優斗「あの世界には翼と未来そしてクリスがいた.....つまりもう一つの可能性の世界だったって訳か?しかしそれだと響や奏が居なかったのは何故だ?・・・・・・いや今はカ・ディンギルが先だ。」

 

優斗は考えを中断しカ・ディンギルの在処を探すためにカーテンを出現させ帰宅する。

 

 

 

 

 

優斗「カ・ディンギル。出てくるのはゲームの攻略サイトばかりだな.......流石にカ・ディンギルの形状もわからずに探すのは無理か......せめて何か分かれば」

 

優斗がカ・ディンギルについて探すことを再開しようとするとノイズの反応をキャッチする

 

優斗「こんな時にノイズか........」

 

優斗はディケイドライバーを腰に装着し

 

優斗「変身!

 

KAMEN RIDE DECADE

 

ディケイドに変身する。変身を終えると同時にカーテンを出現させ移動する。

 

 

カーテンを抜けると東京スカイタワー周辺にノイズが漂っていた。

 

ディケイド『何故スカイタワーにノイズが.....』

 

ディケイドが考えていると

 

響「ディケイドさん!」

ディケイド『響か......』

 

響が近寄ってくる。近くには翼と奏の姿も確認できる。

 

ディケイド『何故ノイズがスカイタワーにいる?わかるか?』

響「え〜っと......カ.....カルビキール?がスカイタワーなんかじゃ無いのかって師匠から連絡があって」

ディケイド『カルビキール?なんだそれは』

奏「カ・ディンギルだよディケイド」

 

ディケイドが響と話していると奏が近づいてきて訂正する。

 

ディケイド『カ・ディンギルか......それは結局なんなんだ?』

奏「了子さんが言うには高みの存在もしくは天を仰ぐほどの塔って意味らしい」

ディケイド『成る程塔って意味でスカイタワーか......だったらさっさとノイズを蹴散らすぞ』

 

ディケイドはライドブッカーをガンモードにしノイズの殲滅を開始する。

 

奏「よっしゃ!あたし達も行くぞ!響!」

響「はい!奏さん!」

 

奏と響もそれぞれの獲物を構えノイズの殲滅に移る。

 

翼「くっ!数が多い......それに上のあれをなんとかしなければ」

ディケイド『どうした?もう限界か?』

翼「ッ!ディケイド」

 

翼がノイズを殲滅しているとディケイドが寄って来て数体を撃ち抜く。

 

ディケイド『タワーの周りを飛んでるデカいのが出してるのか』

翼「あぁ、あれを倒しきらねばノイズが永遠と出現する。」

ディケイド『あいつを倒そうにも周りの取り巻きが邪魔だ。』

翼「そんな事は百も承知だ!」

 

ディケイドが翼と言い争いながら戦っているといるとミサイルが飛んでくる。ミサイルにより空を飛んでいた4体のうち2体が炭化する

 

4人「「「「!?」」」」

 

全員が飛んできた方向を見るとそこにはイチイバルのシンフォギアを纏った雪音クリスが居た。

 

奏「あれは!」

翼「イチイバル!」

響「クリスちゃん!!」

ディケイド『増援か.....』

クリス「勘違いするな!こいつがピーピーうるさいから来ただけだ。」

弦十郎『増援だ。イチイバルの装者雪音クリス君だ!』

 

クリスが増援であることを否定しようとするが弦十郎の通信により顔を赤くする。

響は嬉しく抱きつき翼と奏はなんとも言えない表情をしている。ディケイドは肩の力を少し抜き状況を教える。

 

ディケイド『増援ならありがたい。敵は上の大型2体に......』

クリス「あたしはあたしのやりたい様にやらせてもらう!」

ディケイド『あ、おい!』

 

クリスは単独でノイズの殲滅に向かう。

 

翼「今は話し合うことよりもノイズを優先させましょう」

奏「行くぞ!」

響「翼さん!奏さん!」

 

翼と奏は2人でノイズの殲滅に向かう。

 

ディケイド『全く手を組まなきゃ倒せないだろ......ッ!』

 

ディケイドが愚痴を零すとノイズの反応をもう一箇所検知する

 

ディケイド(この場所は...........まさか!リディアンか!?でもなんでリディアンに.......まさかカ・ディンギルって!)

 

ディケイドの中で一つの仮説が思い浮かぶ

 

ディケイド『響此処は任せる!俺は別の場所に当たる!』

響「えっ!?ディケイドさん!?」

 

ディケイドはカーテンを出現させ消える。

 

 

装者視点

 

ディケイドが消え現場には装者四人がノイズの殲滅にあたる。しかしうまく連携がとれず上の母艦ノイズを倒せないでいた

不意に翼とクリスがぶつかる。

 

クリス「邪魔すんじゃねぇよ!」

翼「あなたはいつまで一人で戦うつもり!」

クリス「あたしには仲間なんていない!」

奏「少しは信用してもいいんじゃないのか」

クリス「この間までやりあってた相手に手を取れるわけ・・・」

 

クリスと翼と奏が言い争っていると響が翼とクリスの片方ずつの手を握る。

 

響「出来るよ……誰とだって手は繋げられる。どうして私にはアームドギアが無いのかなって思っていた。だけど今はそんなことは思わない。だって今こうして二人と手を繋げられるから!」

 

そう言って響は微笑む

 

翼「立花...」

奏「響....」

 

翼は剣を奏は槍を地面に突き刺し、翼は空いた右手を奏と繋ぎ奏はもう片方の手をクリスに差し出す

 

クリス「なんの真似だよ.....」

奏「言わなくてもわかるだろ」

クリス「そいつにあてられたのか.....」

翼「そうかもしれない.....きっと貴方も.....」

クリス「冗談だろ.....」

 

クリスはそう言いながら戸惑いつつも手を出す。奏はその手をつかみ笑顔を作る翼もその光景に微笑む

 

響「へへっ!」

 

今ここに四人の心が繋がった瞬間であった。

 

奏「っと今はノイズをどうにかしないとな」

翼「でも私や奏、立花はあそこまで届かない」

クリス「だったらイチイバルの出番だ。イチイバルの特性は長射程広域攻撃....ギアの出力を上げつつ放出を抑えるこいつを解き放てば倒せる。だけどチャージ中は丸裸も同然だ。」

響「大丈夫!私たちがクリスちゃんをその間守ってあげれば問題はないよ!」

 

クリスは歌を歌い響と奏そして翼はノイズをクリスによって来るノイズを蹴散らす

 

クリス(頼んでもないのに.....これじゃあたしも引き下がれないじゃないか!)

 

エネルギーが溜まる。クリスは4つの大きなミサイルとミサイルポッドそしてガトリングを構える

 

クリス「ぶっ放す!!」

 

MEGA DETH QUARTET

 

大型のミサイル4つに小型のミサイルそしてガトリングを母艦ノイズに放つ。母艦のノイズは倒され地上にいたノイズも3人の活躍で殲滅する。

 

奏「よっしゃ!」

翼「やったな」

響「ありがとう!クリスちゃーん!」ギュゥ‼︎

クリス「だぁぁ!抱き着いてくるんじゃねぇ!」

 

4人で勝利の余韻に浸っていると通信が入る。

 

未来『響!大変!学園にノイズがそれにディケイドさんが........」プツッ

響「未来!?そんな.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

決戦はもうすぐ........




もうすぐ決戦のそしてコラボでは終わってる......間違えないようにしないと


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第二十二話 カ・ディンギル

凄い疲れた......徹夜はするものじゃない........


スカイタワーから移動したディケイド(優斗)はリディアンに出る。そしてその光景に舌打ちをする。

 

ディケイド『クソッ!』

 

ノイズは学院を壊しながら次々に人を炭化させる。優斗はライドブッカーをガンモードに構えノイズの殲滅に掛かる。

 

ディケイド『このままじゃ間に合わねぇ!』

 

優斗はライドブッカーから「フォームライド ファイズアクセル」を取り出しベルトに読み込ませる。

 

FORM RIDE FAIZ AXEL

 

ファイズアクセルに変身した優斗はすぐに赤いボタンを押す

 

Start Up

 

1000倍に加速し次々にノイズを減らしていく......暫く倒していると目の前に自衛官と3人の学院生を発見する。

 

優斗(時間がないすぐに終わらせる!)

 

壁を蹴りそのままキックの体勢でノイズ炭化させる。

 

3......2......1.......Time out

 

DEFORMATION

 

加速が終わりディケイドの姿に戻る。いきなり現れたことに自衛官と学院生の三人も驚いている。

 

ディケイド『さっさと避難しろ!死にたいのか!』

 

優斗の声で正気に戻った4人はすぐに避難をする。その光景を見送った優斗はノイズの殲滅を再び開始する。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

ディケイド『ようやく全部倒せたか.......』

 

優斗は一息つき反応を探る。場所はスカイタワー周辺のみ大丈夫と判断しカ・ディンギルを探そうとした時

 

未来「きゃぁぁぁぁぁ!」

ディケイド『未来!?』

 

未来の叫び声を聞き、声の聞こえた地下に向かって走るエレベーターのドアが開いている所から侵入し止まった場所から通路に出る。

そしてフィーネが弦十郎の腹を黄金の鎧の鞭で突き刺している光景が目に入る。

 

ディケイド『この野郎!』

 

ATTACK RIDE HURRICANE BLAST

 

風の弾丸の力「アタックライド ハリケーンブラスト」を読み込み引き金を引く。風の力により弾速が上がりフィーネの鎧に当たる。

 

フィーネ「何!?」

 

その衝撃で鞭が弦十郎の腹から抜け地面に倒れる。突然の攻撃にフィーネそして緒川と未来が優斗(ディケイド)の方へ顔を向ける。

 

フィーネ「貴様は!?」

未来「ディケイドさん!」

緒川「来てくれたんですね!」

ディケイド『.........』

 

優斗は黙って怒りを表す。黙っているとフィーネが口を開く

 

フィーネ「まさか此方に来ていたとはな......ディケイド。全くの計算外だ」

ディケイド『........何故裏切った。()()()()

フィーネ「ほう.....気づいていたか。」

 

フィーネの正体は研究者の櫻井了子だった。髪の色や目の色が違えど雰囲気などが似ていた。そして相対して確信に変わった

優斗の問いに了子(フィーネ)は

 

フィーネ「元よりこの為に二課に私はいた。月から発生するバラルの呪詛を解放する為に、私はカ・ディンギルを作り上げた。」

ディケイド『そのカ・ディンギルっていうのは道中見かけたエレベーターシャフトだろ。』

フィーネ「そこまで気づいていたか.......やはり貴様は危険因子だ。早めに手を打たせてもらう」

 

フィーネは鞭を構える優斗はライドブッカーをソードモードにし構える。そして未来と緒川さんの方を向き

 

ディケイド『邪魔だどこかに避難してろ』

緒川「頼みます.....」

 

緒川と未来は弦十郎を抱えてその場から離れる。そしてディケイドはフィーネに向かって走り出しライドブッカーで斬りつける。フィーネは片方の鞭を使いガードし

もう片方でディケイドに攻撃する。ディケイドは体を捻らせ攻撃を回避し距離をおく。

 

フィーネ「まさかネフシュタンを纏った私とここまで戦えるとはな.......」

ディケイド『伊達に今日まで戦って来たわけじゃねぇんだよ。こっちも』

 

ディケイドはライドブッカーから「カメンライド ファイズ」を取り出し読み込む

 

KAMEN RIDE FAIZ

 

ファイズに変身したディケイドはファイズエッジを構える。

 

フィーネ「やはり貴様はわからない。その力は何なんだ?聖遺物でも無ければ現代兵器でもない。一体何者だ?」

Dファイズ『答える気はないな。』

 

Dファイズは走り出し剣を振るう。

 

フィーネ「同じ手を使っても意味はないぞ」

 

フィーネは今度は受け止めず避ける。そして両方の鞭をDファイズに向け放つ。

Dファイズは片方を剣で弾きもう片方を左手で掴む。

 

フィーネ「なに!?」

Dファイズ『捕まえたぞ』

 

Dファイズは左手を思いっきり引っ張りファイズエッジをネフシュタンの腹部分に斬りつける。

 

フィーネ「うぐっ!」

 

フィーネは苦悶の声を上げるがすぐにもう片方の鞭を操作してDファイズの背後に攻撃する。

 

Dファイズ『ぐぁ!』

 

Dファイズは距離を離される。ネフシュタンには少しだが傷が入った

 

フィーネ「この程度の傷すぐに....何故だ?何故再生しない!」

 

ネフシュタンの特性は再生すること再生により体を蝕まれるが鎧は元の姿に治る。しかしDファイズの斬撃で負った傷は治らずそのままだ。

 

フィーネ「なにをした!ディケイド!!」

 

フィーネは声を荒げる。

 

Dファイズ『・・・フォトンブラッドって言う毒だよ。これは本当は別の目的で作られたらしいがどうやら此処だと聖遺物の機能を落とす....いやその部分だけ()()()()()()()らしいな。』

フィーネ「馬鹿な......そんなデタラメな力が存在するわけ」

Dファイズ『それが出来るんだよ。俺はな』

 

Dファイズは片手に「ファイナルアタックライド ファイズ」を持つ

 

Dファイズ『次の一手で決める......』

フィーネ「面白い.....」

 

フィーネは鞭を構えDファイズはカードをベルトに読み込ませる。

 

FINAL ATTCK RIDE FA・FA・FA FAIZ

 

Dファイズの剣にエネルギーが溜まっていく。Dファイズは走り出し剣を振るう

 

Dファイズ『はぁぁぁぁぁぁ!』

 

ファイズエッジの必殺技「スパークルカット」しかし

 

ガキィン!

 

フィーネ「私が何もせずに受け止めると思っていたか?」

 

ASGARD

 

フィーネはバリアを張りファイズの必殺技を防ぐその間に鞭を左右からディケイドの体を捉える。Dファイズは火花を散らして後ろに倒れるフィーネはソロモンの杖を使ってノイズを出現させディケイドの上に向かってノイズを放つノイズが触れたところは崩れ大量の瓦礫がDファイズに降り注ぐ。

Dファイズがいた所は大量の瓦礫に埋まれフィーネは死んだと判断しその場を去ろうとする時

 

ガキィン!

 

フィーネのすぐ真横に先程までDファイズが持っていたファイズエッジが突き刺さる

 

フィーネ「まさか相打ち覚悟とは.....恐ろしいものだ。」

 

フィーネはファイズエッジを見つめた後その場を去りデュランダルが保管されているアビスへと足を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

装者視点

 

スカイタワーから移動してきた装者4人はリディアンの変わり果てた姿に言葉を失っていた。

 

奏「そんな......」

翼「一体何が.......」

響「そんな......みんな.......未来.....」

クリス「どうなってんだよ.........」

 

4人が傍観していると、

 

了子「随分と遅かったわね?」

 

瓦礫に埋もれた。校舎の上から櫻井 了子が見下ろしながらそう言葉を言う

 

奏・響「「了子さん!」」

クリス「フィーネ!」

翼「なに!?櫻井女史がフィーネ!?」

 

クリスの言葉に翼が反応する。フィーネ......つまり櫻井 了子はこの事件の黒幕であると言う事

 

響「そんな......了子さんがみんなを.......嘘ですよね!了子さん!」

了子「ふふふ........あははははは!」

 

響の問いに了子は笑って応える。

 

翼「その笑いが答えなのか!櫻井女史!」

 

翼が声を荒げると了子は体から光を放ち姿を変える。金髪に金の瞳そして黄金の鎧を纏った姿へと.......

 

奏「ネフシュタン......」

響「そんな......」

翼「奏......立花.......もはや櫻井女史は敵だ.......覚悟を決めるんだ!」

クリス「フィーネ......」

 

Balwisyall Nescell gungnir tron

Croitzal ronzell Gungnir zizzl

Imyuteus amenohabakiri tron

Killter Ichaival tron

 

4人は聖唱を謳いギアを纏う。決戦の始まりだ

 

 

 

その光景を二課のシェルターでは二課職員と未来そしてクラスメイトの三人.....詩織と弓美そして創世も見ていた

 

詩織「これは......」

弓美「アニメじゃないんだから.......」

創世「これがビッキーの隠してた事なの?ヒナ」

未来「うん.......」(翼さん......奏さん......クリス......響.......負けないで........)

 

未来は祈るように手を合わせる。

 

 

 

優斗視点

 

優斗は瓦礫の中で倒れている。

 

優斗(ディケイド)『やばいな......体が動かねぇ........でも早く......止めないと........』

 

優斗は力を入れようとするが上手く力が入らないすると瓦礫の向こうから

 

???「全く......なにをやってるんだ君は」

 

声からして男の声が聞こえる。

 

優斗(ディケイド)『お前......一体誰だ......此処は瓦礫に包まれて.......そんな簡単に来れる場所じゃ無いぞ......』

 

優斗は声の主に質問する。

 

???「そうだね.......君と同じって事ぐらいかな?僕から言えることは」

 

声の主はそう答える

 

優斗(ディケイド)『どう言うこ....』

 

優斗がもう一度質問しようとすると

 

ATTACK RIDE BLAST

 

???「頑張れ()()()()()......」

 

その言葉が聞こえると爆発が起こる。優斗はすぐに顔を上げるが声の主はそこにはおらず消えていた。

 

優斗(ディケイド)『あいつは......まさか........』

 

優斗は考えようとするが地響きが訪れる。横を見るとエレベーターシャフトが上昇している。優斗はすぐにカーテンを出現させその場から離れる。

 

 

装者視点

 

フィーネと戦ってる装者4人はネフシュタンの再生能力に苦戦している。そしてフィーネが月からかけられている「バラルの呪詛」の説明や月を破壊する目的を話すとカ・ディンギルを出現させエネルギーをチャージする。

 

フィーネ「私は悲願を果たす!」

奏「させるか!いくぞ翼!響!クリス!」

響「はい!」

翼「承知!」

クリス「当たり前だ!」

 

奏と翼そして響は近づき攻撃するが防がれ弾き飛ばされる。一方クリスはミサイルを4つ出現させカ・ディンギルに向けて放つ。

 

フィーネ「狙いはカ・ディンギルか!させるかーーー!」

 

フィーネはミサイルの軌道上に入りバリアを張り防ぐ

 

フィーネ「あと一発は!」

 

フィーネは4発中3発防いだが残りの1発を探す。そして顔を上に向ければクリスがミサイルに乗って段々と上昇していく姿を捉える。

 

フィーネ「まさか!?馬鹿な真似はよせ!クリス!」

 

フィーネは叫ぶ

 

クリス(やっぱりフィーネは優しいな......用済みっていうのも本心じゃ無い。今気づけた。それに優斗ともちゃんと出会わせてくれた。ちょっと違う感じだったけど.............だからあたしはフィーネがしていることは間違いだってわかる。絶対に防いでみせる!)

 

クリスは覚悟を決め()()

 

Gatrandis babel ziggurat edenal

 

奏「まさか......この歌は!?」

 

Emustolronzen fine el baral zizzl

 

翼「絶唱.......」

 

Gatrandis babel ziggurat edenal

 

響「クリスちゃん!」

 

Emustolronzen fine el zizzl

 

歌い終わるとクリスの手に持つアームドギアが変形しレーザーライフルを二つ構成する。そしてエネルギー砲がカ・ディンギルから放たれる。それと同時にクリスも砲撃する。

二つのエネルギーがぶつかり合いカ・ディンギルの砲撃を押し留める。

しかし徐々にカ・ディンギルが押し始める。

 

クリス(これで.......少しは罪滅ぼしはできたかな?........パパ.......ママ.......もう一度会いたかった.......)

 

クリスは目を閉じ口から血を流しながら考える。これまで自分のやってきた事そして両親に何も言わずに別れた事......そんな中クリスの脳内に優斗の顔が映る。

 

クリス(はっ......こんな時にあたしはなにを考えて..........いや........多分あたしは優斗のことが.........)

 

クリスをカ・ディンギルのエネルギー砲が飲み込む。

 

 

 

 

 

 

地上

 

響「クリスちゃーーーーーーん!!

 

クリスがエネルギー砲に飲み込まれる様子を地上から見ていた響は叫ぶ。

月は破壊はされなかったが一部が欠けている。

フィーネは月を見上げ

 

フィーネ「クリス........なんて愚かな事を........」

 

そう呟く

その言葉に

 

翼「愚かだと?貴様は身を挺して人々を守った者を愚かと言うのか!?」

奏「ふざけんなよ......アイツは......クリスは立派な事をしてんだよ!」

 

奏と翼が怒りを露わにする。そして響も

 

響「それが......それが命をカケテマモッタヤツニイウセリフカーーーーーー!

 

響の体を黒いものが覆う。暴走だ

その光景に翼と奏は驚きの表情を浮かべる。

 

翼「立花!?」

奏「これは!デュランダルの時の!?」

 

響はフィーネに突っ込む

 

フィーネ「しまった!」

 

フィーネは放心していたため反応に遅れた。本来のネフシュタンであればこの攻撃を受けても再生はするが先の戦闘でディケイドにより一部機能が衰えている。このまま受ければ大怪我をし再生にも時間を要する。もしくはそのまま死ぬ可能性もある。

 

???「ストップだ。響」

 

フィーネの目の前にオーロラカーテンが現れ暴走状態の響のパンチを片手で受け止める。その人物は

 

奏・翼「「ディケイド!」」

フィーネ「生きていたのか!?」

 

ディケイドだ。ディケイドは片手を掴んだまま話し始める。

 

ディケイド『生憎俺はあれくらいじゃしなねぇぞ。フィーネ.......まぁ、まずはコッチが先だな』

 

ディケイドは掴んだ手を振り回し響を地面に向け思いっきり投げ飛ばす

響はすぐに立ち上がる。

 

ディケイド『過ちは繰り返すな、って言ってたんだが......もう忘れたのか?響』

響「ガァァァァァァァァァァァ!

 

ディケイドの問いに響は獣のように叫ぶ

 

ディケイド『そうか.....翼......奏.....カ・ディンギルとフィーネは頼んだぞ。』

 

ディケイドはそう言って響に向かって足を進める。

 

奏「わかった」

翼「承知した」

 

翼と奏はフィーネに向け足を進める。

 

 

優斗(ディケイド)視点

 

俺は暴走した響に向かって足を進める。

 

優斗(ディケイド)『響覚えているか?お前強くなったら手合わせしてください。って言ってたの.......今ここでするぞ』

 

響はうねり声をあげこちらに突進してくる。響はそのまま右手を突き出す俺はその手を払い流す。響は着地し今度は左手を突き出す。今度はその手を掴み背負い投げの要領で地面に叩きつける。

 

優斗(ディケイド)『こんな.....ただがむしゃらに突っかかってくるのがお前の手に入れた力か?違うだろ!お前は誰かを助けたいって思ったからその力を振るうんだろ!衝動に身を任せて助けたい人達を殺すのか!?』

 

俺の言葉に動きが止まる。そして響は目から涙を流す

俺は響に近づき抱きしめる。

 

響「ア......アぁ......ディケイド........さん.........」

 

どうやら衝動が収まってきたようだ。

 

優斗(ディケイド)『よく戻った。今は休め......』

 

後方からもの凄い爆発が起きる、翼と奏がやってくれたようだ。

俺はそのまま響を抱きしめて衝撃から守る

 

 

 

 

奏・翼視点

 

奏達はディケイドに響を任せてカ・ディンギルの破壊を優先する。しかしフィーネがそれを許すはずもなく足止めをくらう。

 

奏「退いてくれ!了子さん!」

フィーネ「私はフィーネだ!カ・ディンギルの破壊はさせない!私にも譲れぬ思いがあるのだぁぁぁ!」

奏「がぁぁぁ!」

翼「奏!」

フィーネ「他人を心配している場合かぁぁぁぁ!」

翼「ぐぁ!」

 

翼と奏はフィーネの攻撃で地面に叩き落とされる。二人はそれぞれの武器を杖代わりにして立ち上がる。

 

フィーネ「いい加減諦めたらどうだ......所詮は欠片が完全に叶うはずもない。」

 

フィーネの言葉に奏は笑顔を作り

 

奏「了子さん忘れてないか?あたしは.......諦めが悪いってことをーーーー!」

 

奏はフィーネに向かって走り槍を振るう。フィーネはバリアを展開して防ぐその瞬間フィーネの体が動かなくなる。

 

フィーネ「まさか!?」

 

影縫い

 

よく見れば翼が短剣を投擲していた。打ち合わせもせずにこれほどのコンビネーションを出せるのは長年戦ってできた信頼だろう。

 

奏「行くぞ翼.......力を合わせるんだ!」

翼「うん!」

 

奏のアームドギアの槍に翼の剣が重なる。槍の柄を奏と翼が手に持つ

 

奏「両翼揃ったツヴァイウィングなら!」

翼「何処までも遠く......高く....飛んでみせる!」

 

二人は槍を投げる。

 

フィーネ「させるかーーー!」

 

フィーネは無理矢理影縫いから脱して鞭を使いそれを妨害する。

槍が勢いを無くし落下していく。フィーネは勝ちを確信し微笑むしかし奏と翼がそれぞれバーニアで飛んで槍を一緒に掴む。そしてそのままカ・ディンギルに向かっていく

 

奏・翼「「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

剣槍ノ一撃 WING STRIKE

 

 

 

 

フィーネ「よせぇぇぇぇぇぇ!」

 

 

カ・ディンギルは光を放ち大爆発する..........




はい、と言うわけでオリジナルの技です。
これはイラストを描いて載せようと思ったのですが自分絵心が無いため載せませんでした。

イメージとしては奏の槍に翼の剣二つを羽みたいにくっつけたイメージですかねつける場所は柄の近くの大きい所です。(言葉じゃ分からなそう......)

次回もお楽しみに〜(||ll||)/
          ↑
           ディケイドをイメージしました


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第二十三話 奇跡を手に!

最終決戦に入ります!


カ・ディンギルが破壊され辺りが焦土となった中ディケイドは響を寝かせ立ち上がる。

 

ディケイド『これでお前の目的は潰えた......大人しく御用になれフィーネ』

 

ディケイドは破壊されたカ・ディンギルを見上げるフィーネに言葉を投げる。フィーネは此方に顔を向け

 

フィーネ「何故お前達はそんなにも抗う?月が破壊できれば統一言語が復活すれば全ての者が等しくなれるというのに」

ディケイド『それは大勢の関係のない人を亡くしてもやらなきゃいけないことか?俺は違うと思うな.......確かに何かを成すには犠牲は付き物だだけどそれは関係のない一般人達を巻き込む必要はない。破壊しなくても直接月に行くなりしろ.....』

フィーネ「黙れ.....黙れ!黙れ!貴様に何がわかる!恋心すら知らぬ貴様に!」

ディケイド『わからねぇよ......統一言語ってやつが無いからな。だからこそ言葉をぶつけて思いを伝えるんじゃ無いのか?』

フィーネ「もういい......私は次の転生に期待する。しかし危険因子である貴様や融合症例は今此処で始末する!」

 

フィーネは鞭をディケイドと響に振るう。ディケイドはライドブッカーをソードモードにして弾くそしてディケイドは響に向かって行った鞭も弾く。

響は倒れ伏しており目に光は無かった。

 

響「未来.......皆........奏さん......翼さん.......クリスちゃん........優斗さん........私は誰も......守れなかった........」

 

そうして響は失ったと思っている者達の名前を呟く。

 

ディケイド『何勝手に殺してんだよ.......誰も死んでねぇぞ』

 

その言葉にディケイドは反応し否定する。

 

響「ディケイドさん........でも.....学院はボロボロで.......クリスちゃんは砲撃で.......奏さんや翼さんは突撃して.......」

ディケイド『それで?アイツらが簡単に倒れるのか?少なくとも何か信念を持った奴はその位じゃ簡単に死なねぇぞ.......それに』

 

ディケイドはライドブッカーから「シンフォニックライド カナデ」を取り出し読み込む

 

SYMHONIC RIDE KANADE

Croitzal ronzell gungnir zizzl

 

奏の姿に変わる。

 

Dカナデ『こうして力が使える......それはそいつが生きている証拠だ!』

 

Dカナデはアームドギアの槍を構えフィーネに突撃する。薙ぎ払いや突きを繰り出しフィーネを攻撃する。そして槍を回転させフィーネに向け放つ

 

LAST∞METEOR

 

Dカナデ『はぁぁぁぁ!』

フィーネ「チィ!だがその力は既に見た!」

 

フィーネはDカナデの攻撃をバリアで防ぎ鞭を使いDカナデにダメージを与える。

 

Dカナデ『ウグッ!だったら!』

 

Dカナデはライドブッカーから「シンフォニックライド ツバサ」を取り出し読み込む

 

SYMHONIC RIDE TSUBASA

Imyuteus amenohabakiri tron

 

今度は翼の姿に変わり今度は剣を使った素早い動きでフィーネに攻撃する。二刀流にして休まず攻撃そして片方をフィーネに投げもう片方のアームドギアを巨大化させエネルギー派を放つ

 

蒼ノ一閃

 

フィーネ「効かぬわ!」

 

フィーネはもう一度バリアを展開し防ぐ。

 

フィーネ「貴様が今まで使った力は既に知っている。装者の力もそうだ、貴様はその2人の力しか持っていない私が長年見てきた聖遺物が効くと思うか?」

Dツバサ『2()()()()........ねぇ。そうとも限らないぜ?』

フィーネ「何?」

 

Dツバサはライドブッカーから一枚のカードを取り出す。そこには「シンフォニックライド クリス」と書かれていた。そしてディケイドライバーに装填し読み込ませる。

 

SYMHONIC RIDE CHRIS

Killter Ichaival tron

 

フィーネ「な!?何故クリスの力を.......」

Dクリス『言ったろ?そうとも限らないってな!』

 

Dクリスはアームドギアのガトリングを生成しフィーネに向かって放つフィーネは先程と同じ様にバリアを張り防ぐ。Dクリスはそこへ腰部ミサイルポッドを出現させ発射する。

 

MEGA DETH PARTY

 

バリアに阻まれ攻撃は届かなかったが辺り一面が爆破により煙に包まれる。

フィーネは次の攻撃に備え辺りを警戒する。

 

フィーネ「一体何処から.......あれは」

 

フィーネは煙の中を一直線に此方に向かってくる()を見つける。

 

フィーネ(あれか!抜かったなディケイド!)

 

フィーネは鞭を影に向け放つ瞬間フィーネの頭の中にクリスと過ごした日々そして笑顔が流れる。鞭は影を避け一直線に道が開く。煙の中から()()()()()()()()

 

SYMHONIC RIDE HIBIKI

Balwisyall nescell gungnir tron

 

煙から影が出るとそれはクリスの姿ではなく響の姿をしたディケイドだった。

 

D響『はぁぁぁぁぁぁ!!』

 

D響は腕のパイルバンカーを引き絞りフィーネに向け一撃を叩き込む。フィーネは近くに来すぎていた為バリアを張れずその一撃をモロにくらった。

 

フィーネ「ウグゥ!」

 

フィーネは吹き飛ぶD響は構えを取り響に向け言葉を発する

 

D響『響!お前は何の為に戦うと言った!その胸に宿る歌はなんだ!お前はその胸に宿った思いを簡単に諦める程薄情な奴だったのか!?』

響「.......違う。私は......私は人助けをしたくてこの力を受け入れた!もう私は諦めない!」

 

響はそう言って立ち上がる。

 

D響『そうだ.....それに耳を澄ませろ。』

 

その時壊れた学校のスピーカーからリディアンの校歌が流れる。それは未来だけでなくあの時の3人組や生き残った生徒達の歌声も聴こえる。

 

響「みんな.......」

D響『言っただろ?誰も死んでないって......』

響「はい!」

 

響とD響が喜んでいると

 

フィーネ「忌々しい。たかが生きているから何だというのだ......所詮偶々生き残っただけ......これから生き残れるとは限らぬ!」

 

フィーネはそう言ってソロモンの杖を見せる。

 

フィーネ「この杖がある限り貴様らに安寧もない!」

 

フィーネが脅すように言葉を発する。それに対しD響は

 

D響『だからなんだ?』

フィーネ「なに?」

D響『確かにその杖がある限り人はノイズを恐れお前をも恐れる......だけどな、俺は戦い続ける。ノイズがどれだけ来ようが何年と現れようが......俺は戦い続ける。何度だってな!』

 

とフィーネに対し恐れるどころか逆に反撃をすると宣言する。予想外の言葉にフィーネは動揺する。

 

フィーネ「えぇい!なんなんだ!貴様は一体何者だ!」

 

その言葉にD響は「カメンライド ディケイド」を見せつけ

 

D響『通りすがりの仮面ライダーだ......覚えておけ!変身!!

 

D響はバックルにカードを読み込む。

 

KAMEN RIDE DECADE

 

D響は元の姿.....ディケイドの姿に変身しフィーネに向かい合う。それと同時に森の方から赤い光の柱が、カ・ディンギルの内部からは青と橙の柱がそしてディケイドの後方からは黄い柱が

 

フィーネ「一体何が!?倒れ尽きたはずの者も立ち上がるだと!?貴様らが纏うそれは何だ!」

響「シンフォギアァァァァァァァァァァァァァ!

 

4人の戦姫が奇跡の姿エクスドライブを身に纏い再び立ち上がる......1人の仮面ライダーと共に




感想と誤字を待ってます

遅れた理由?私と仲の良い人の作品を呼んでました(≧∀≦)テヘ


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第二十四話 通りすがりの仮面ライダー

これで無印完結......長かった......


ディケイドと並び立つ装者達.......

 

響「皆んながくれた歌声が!クリスちゃんや翼さんそして奏さんや私にもう一度立ち上がる力をくれた!歌は力だけじゃない!命なんだ!」

ディケイド『さぁ最終決戦と行こうか櫻井了子?』

 

装者達はエクスドライブモードにより飛んでいることはわかるが何故ディケイドも浮いているのか?それはディケイドの手首と足首についたテスラバンドというバンドがマイクロ波を飛ばし浮遊を可能にしているのだ。

 

フィーネ「これは2年前の意趣返し!?しかしいくら力を得たところで私に敵うなど!」

クリスーもうやめてくれよ!フィーネ!ー

フィーネ「念話だと!?」

 

フィーネが驚いているとクリスは言葉を続ける。

 

クリスーもう沢山だろ!そこまでして何を得たいんだよ!?ー

翼ーノイズが生まれる原因は貴方なのか!櫻井女史!ー

奏ーハッキリ教えてくれ!ー

フィーネー.......ノイズとはバラルの呪詛にて、相互理解を失った人類が同じ人類のみ殺戮するために作り上げた自律兵器ー

響ー人が人を.......ー

 

ノイズの起源について知った響は言葉を小さくする。

 

フィーネーソロモンの杖は、偶然発生するノイズを必然的に発生させ純粋に力へと変える。この様にな!!ー

 

フィーネは杖を掲げ大量のノイズを出現させる。その数およそ数万.....

 

クリスと翼と奏はアームドギアを構えノイズの殲滅に向かう。ディケイドも武器を構え殲滅に向かおうとすると

 

響「ディケイドさん.....私......あの.......」

 

先程の暴走のことを引きずっているのだろう。ディケイドは響に近づき

 

ディケイド『お前はちゃんと成長している。しっかり声を聞いて戻って来てくれた.....今はそれで十分だ。』

 

ディケイドは響の頭を撫でノイズに向かう。

 

響「えっへへ!」

 

響は笑顔になりノイズに向かって行く。

 

 

 

優斗視点

 

装者達と別れたディケイド(優斗)は地上にいるノイズに向けライドブッカー(ガンモード)で殲滅していく。

 

優斗(ディケイド)『・・・数が今までと比じゃないな』

 

ノイズの殲滅に苦戦しているディケイドの元へ

 

奏「なんだ?もうへばってるのか?」

 

ULTIMATE∞COMET

 

奏が勢いをつけながら地面にいるノイズに突撃する。その衝撃派で大量のノイズが炭化する。

 

優斗(ディケイド)『やっと調子が戻ってきたか......』

奏「は!冗談じゃねコッチは元から絶好調だっての!」

 

奏は槍を構え此方に近づいてくる。

 

奏「にしても.....お前も飛べるんだな。」

優斗(ディケイド)『いや....ただ浮遊しているだけだ。お前らみたいに自由に飛ぶなら......』

 

俺はライドブッカーから「フォームライド ブレイド ジャックフォーム」を取り出し

 

優斗(ディケイド)『コッチの姿だな』

 

読み込ませる。

 

FORM RIDE BLADE JACK

 

ディケイドライバーからイーグルのエネルギースクリーンが現れる。

ディケイドがスクリーンを通ればDブレイドジャックフォームへと変身する

 

優斗(Dブレイドジャック)『これなら飛行が可能だ』

 

俺は背中のオリハルコンウィングを展開しブレイラウザー(強化型)を手に持ち飛ぶ。

 

奏「今は追いつけないけどいつかは.......

優斗(Dブレイドジャック)『何か言ったか?』

 

奏が何か小声で言っていたので聞き返す。奏は

 

奏「なんでもねぇよ」

 

笑顔を向けノイズの殲滅に向かう。俺は反対へ飛び空中のノイズを斬り裂いていく。

 

優斗(Dブレイドジャック)『オマケだ!』

 

俺はライドブッカーから「アタックライド マッハ」を取り出し読み込む

 

ATTACK RIDE MACH

 

マッハのエネルギースクリーンを通り飛行速度を上げる。

 

 

三人称視点

 

クリスは飛行ユニットを展開しレーザーを一斉に放つ

 

MEGA DETH PARTY

 

放ったレーザーはノイズを全て打ち抜く

 

響ー凄い!乱れ撃ち!ー

 

響は感心して感想を述べる

 

クリスー全部狙ってやってるんだよ!ー

響ーだったら私が乱れ撃ちだぁぁ!ー

 

クリスはツッコミ訂正させる。そして響は腕のバンカーから衝撃派を放ちノイズを減らしていく。

 

場所は変わって上空そこでは翼がアームドギアを巨大化させ飛行型ノイズを斬り裂いている。

 

蒼ノ一閃

 

翼ー所詮はノイズ数に構うな!ー

クリスーにしてもディケイドは相変わらずバケモンだな......ー

響ーうわ〜凄い勢いでノイズを倒してる.......ー

 

三人の目の先にはとてつもないスピードでノイズを倒していくDブレイドジャックの姿だった。

ノイズを倒しているとフィーネが動いた。

 

クリスー今更何を.....ー

翼ー油断するな!ー

 

フィーネはソロモンの杖を()()()()へ向け

 

奏ー何を!?ー

響ー了子さん!ー

 

杖を突き刺す。

 

フィーネ「ウグッ!」

 

フィーネは一瞬苦悶の表情を浮かべるがノイズがフィーネに纏わりついて行く。

 

フィーネ「来れ!デュランダル!

 

フィーネはカ・ディンギルからデュランダルを引き抜き手に持つそして黙示録の赤き竜へと姿を変える。そして光線を街に放つ

 

響ー街が!ー

翼ーこれからが本番か・・・ー

奏ー上等だ!ー

クリスーフィーネ......ー

フィーネーまさかここまでやられるとはな......覚悟は出来ているのだろう?ー

 

装者とフィーネがお互いに睨み合っていると

 

Dブレイドジャック『はぁぁぁぁぁぁぁ!』

 

Dブレイドジャックが上空から急降下し斬る。

 

フィーネ「なに!?」

装者一同「「「「ディケイド!(さん!)」」」」

 

Dブレイドジャックはウィングを使い装者と並ぶ

Dブレイドジャックに斬られた場所は戻っていくがフィーネは苦しそうな表情をしている。

 

クリス「っ!ディケイド.......頼む!フィーネを助けてくれ!」

Dブレイドジャック『いいのか?あいつはお前を......』

クリス「それでもだ!フィーネときちんと話をしたいんだ。」

響「私からもお願いします」

Dブレイドジャック『..........わかった。助けてやるよ』

 

Dブレイドジャックと装者達はフィーネ.....櫻井了子を救う為に戦う

翼が蒼ノ一閃を放ってもクリスがMEGA DETH PARTYで撃ち抜いてもたちまち直っていく

 

クリス「いくら攻撃しても!」

翼「再生してしまう!」

奏「これじゃあジリ貧だぞ!」

響「どうしたら!」

 

装者は変わらぬ状況に慌て初める。

 

Dブレイドジャック『最後の一瞬まで諦めるんじゃねぇ!この戦いに未来が掛かってるんだ!お前らが焦っても状況は変わらない!状況をもっと把握しろ!』

 

Dブレイドジャックはそう言いが実際ディケイド自身も内心少し焦っている。

 

フィーネ「所詮は......聖遺物の欠片.......完全聖遺物には敵わんさ!」

 

フィーネは途切れ途切れに言いながらも勝ち誇っている。

 

Dブレイドジャック『欠片......完全......』

クリス「聞いたか!」

奏「あぁ!確かに今!」

翼「それには......」

響「へ?よくわからないですけど.....やってみます!」

 

響以外はこの状況を打開する方法を閃き響を見る。響は理解していないが頷く

 

奏「行くぞ!翼!道を開くんだ!」

翼「いざ参る!」

 

双星ノ鉄槌-DIASTER BLAST-

 

翼と奏のコンビネーション技がフィーネがいるであろう場所に穴を開ける。その開いた穴にクリスが飛び込み

 

クリス「全発全中!大盤振る舞いだ!!」

 

ユニットの至る所から攻撃を放ち中を爆炎で包む。そして赤き竜の中からデュランダルが飛び出す。

 

翼「それが切り札だ!立花!」

奏「取りこぼすなよ!」

 

落下して行くデュランダルをクリスが拳銃のアームドギアで狙い撃ち響のところまで運ぶ

 

クリス「ちょせぇ!」

 

響はデュランダルに近づき手に取る.......瞬間破壊衝動が響を襲い体を黒が覆って行く

 

響「ウ....グゥゥゥ!ウゥゥゥゥ!

(制御......出来ない......!一瞬でも気を抜いたら........飲み込まれる........!)

 

響は衝動に抗い、なんとか自我を保っている。

響が衝動に抗っていると、近くの瓦礫が吹き飛び二課の職員達とリディアンの同級生そして未来が現れる。

 

弦十郎「正念場だ!踏ん張りどころだろうが!」

響(師匠......)

慎二「自分を強く意識して下さい!」

朔也「昨日までの自分を!」

あおい「これからの自分を!」

響(みんな.......)

翼「屈するな!立花!」

クリス「お前に信じ!お前にかけてるんだ!お前が信じなくてどうする!」

奏「響!負けるんじゃねぇぞ!あたし達の思いを託してるんだ頑張れ!!」

響(翼さん.....クリスちゃん......奏さん.....)

詩織「貴方のお節介を!」

弓美「あんたの人助けを!」

創世「今は私達が!」

 

響に声をかける人々

 

フィーネ「えぇい!鬱陶しい!黙らせてくれる」

 

フィーネは羽根の部分を使い響に向け攻撃しようとする。そこへディケイドが間に入り防ぐ

 

Dブレイドジャック『響!お前の信念をお前のやりたい事を信じろ!そしてその先にある希望を掴み取れ!』

 

Dブレイドジャックは声をかける。その時一瞬の隙ができ攻撃を受けてしまう。

 

Dブレイドジャック『ガァ!』

 

Dブレイドジャックは落下していく。

響は気を取られる衝動に呑み込まれそうになる。そこへ

 

未来「響ぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

未来の叫び声が響く。

 

響(.......そうだ私は1人じゃない。わたしには未来やみんなそしてディケイドさんがついている。それなら!こんな衝動に塗り潰されててなるもかぁぁぁぁぁぁ!)

 

響を覆っていた黒いものは剥げ純白の輝きを響と3人を包む。フィーネはその輝きに驚き

 

フィーネ「その輝き.......一体何を束ねた!?」

 

響は目を開き

 

響「響き合うみんながくれた!シンフォギアァァァァァァァァ!」

 

デュランダルのエネルギーをフィーネに向け放つその輝きの名は

 

Synchrogazer

 

フィーネ「完全聖遺物同士の対消滅.......」

 

フィーネは崩壊する中満足そうな顔をする。

 

フィーネ「これが歌の可能性か.........」

 

そうして目を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな時

 

Dブレイドジャック『悪いが死なせねぇぞ?』

 

そこへ落下したは筈のDブレイドジャックがいたのだ。

 

フィーネ「無駄だ......私はネフシュタンと同化していた。それにそうでなくてもノイズを取り込んだのだからいずれ崩壊する。」

Dブレイドジャック『俺は諦めが悪いんでな』

 

Dブレイドジャックはそう言って「ファイナルアタックライド ブレイド」を読み込ませる。

 

FINAL ATTACK RODE B・B・B BLADE

 

Dブレイドジャックは「強化版ライトニングスラッシュ」をフィーネとノイズの繋ぎ目に斬りつける。

 

フィーネ「分離しただと!?」

 

驚いているフィーネをDブレイドジャックは担ぎその場から退避する。

 

 

 

 

 

 

カ・ディンギル跡地

 

そこは荒野になっていた。そして装者4人に響に声をかけた者達が集まっていた。Dブレイドジャックはディケイドの姿へと戻り肩でフィーネを支えながら近づいてくる。ディケイドはフィーネを近くの岩場に座らせ離れる。

そしてフィーネの元にクリスが近づく

 

フィーネ「なんだ......憎まれ口の一つでも言いに来たか?当然か。私はお前を利用し最終的には捨てたのだからな。」

 

フィーネはこれから言われることに覚悟を決め顔を下げる。しかしクリスは逆のことを言ってきた。

 

クリス「ありがとう......あたしをここに連れてきてくれて。」

 

フィーネは予想外の事を言われた為顔をあげ驚いた顔をする。

 

フィーネ「何故だ.......私が憎くはないのか!何故感謝の言葉など!」

クリス「最初は確かに憎いってて思ってたさ......でもこれまでの生活を思い返して見たらそんな事どうでも良くなったんだ。それにフィーネは約束を守ってくれた。だからあたしが言うのはありがとうなんだ。」

フィーネ「それは単なる結果だ.......私は本当にお前を利用していただけだ.......私が引き合わせた訳じゃない。」

クリス「それでもだよ。結果的にフィーネについて来たから出会えたんだ。ありがとうフィーネ.......」

 

フィーネは言葉が出なくなり顔をもう一度下げる。

 

奏「そうだぜ了子さん。リンカーを使っているあたしの体をかなり心配してくれたり、いろんな相談に乗ってくれた。結構感謝してぜ?」

翼「私もです櫻井女史。貴方がシンフォギアを作ってくれたおかげで私は立花や雪音........そして奏とも出会えました。本当にありがとうございます。」

了子「どうして.......?どうしてそんなに優しいのよ......私は.......」ポロポロ

 

フィーネは涙を流しながらきく。その問いに答えたのは司令である弦十郎だった。

 

弦十郎「それは俺たちが特機部ニだからさ.......戻って来い了子君」

了子「弦十郎君........」

 

そして最後に響が近づき

 

響「みんなのところに帰りましょう.....,..了子さん」

 

フィーネ涙を拭きとる。

 

フィーネ「残念だけど......戻れないわ。私はもうすぐ消滅するもの......ネフシュタンとの同化がそれよ.....そしてネフシュタンと完全に同化して無くとも私はノイズをその身に纏った......それによって炭化してしまう。詰みってやつよ」

 

説明をするフィーネ........櫻井了子に今まで動かなかったディケイドが近づく

 

ディケイド『フィーネ.......いや両方のお前に聞く。これまでの二課での暮らしやクリスとの暮らしは全て計画の為の偽りの生活だったのか?』

フィーネ「.....そんな訳ないじゃない。この時代での生活はとても幸せだった」

ディケイド『生きたいのか?』

フィーネ「当たり前じゃない.......私だってこんな終わり方は嫌よ!でも.......私は....」

 

ディケイドはフィーネの言葉を聞くとライドブッカーから1枚のカードを取り出しバックルに装填する。

 

ATTACK RIDE

 

そしてライドブッカー(ガンモード)を構えフィーネに突きつける。ディケイドの行動にクリスと響が叫ぶ

 

クリス「おい!」

響「ディケイドさん!」

 

その行動を止めに入ろうとする

 

ディケイド『黙って見てろ!!』

 

しかしディケイドの叫び声でその行動を停止する。

 

フィーネ「良いのよ......これが私への罰」

 

フィーネは覚悟を決め瞳を閉じる。

 

ディケイド『残念だが殺しはしない』

 

ディケイドはその言葉と共にバックルを閉じカード読み込む。

 

HEALING

 

その音声と同時にディケイドは引き金を引く。銃口から緑色のオーラが溢れフィーネを包む。するとフィーネが負っていた傷や炭化していた部分が治る

 

フィーネ「・・・何故私を癒した。」

ディケイド『そういう約束だからな.......』

 

ディケイドはクリスと響の方へ顔を向ける。

 

フィーネ「貴様も随分と甘いな。」

ディケイド『そうかもな......』

 

ディケイドはそう言って少し離れる。そしてフィーネ.....了子の元に人が集まる。皆涙を流したらしているが笑顔だった。ディケイドはマゼンタ二眼トイカメラを構えその光景を写真に収める。

 

パシャ

 

 

 

 

 

 

フィーネは弦十郎の上着を貰い身につける。

 

了子「それより早く月の欠片の落下軌道を調べて頂戴........私の予想が正しければ欠片は地球に引かれて今落ちて来ている筈よ。」

 

オペレーターの藤尭朔也は手に持っているパソコンを操作し欠片の軌道を計算する。

 

朔也「結果出ました........このままだとあと10分後には地球に衝突します!」

 

その言葉に誰もが表情を暗くする、そんな中響は月の欠片を見つめる。未来は響に向け声をかける

 

未来「響?」

響「私行ってくる!」

未来「無茶だよ!」

響「多分アレは誰かがやらなくちゃいけないんだと思う。だから私が」

 

響は既に覚悟を決めており決して考えを曲げない

 

クリス「はっ!お前だけじゃ無理だろうがよ!」

奏「後輩にばかり良い格好はさせないぞ?」

翼「同じ志を持つ者同士手を貸そう」

 

そう言ってクリス、奏、翼が並ぶ....

そんな中ディケイドは「フォームライド クウガドラゴン」バックルに読み込ませる。

 

FORM RIDE KUUGA DRAGON

 

ディケイドはDクウガドラゴンへと姿を変え右手には専用武器ドラゴンロッドを手に持つその行動に装者達は疑問に思い質問する

 

響「ディケイドさん何をしているんですか?」

クリス「まさかその棒を欠片までぶん投げるとか言わないよな」

Dクウガドラゴン『そんな訳ないだろ』

奏「じゃあ何の為に?」

翼「何をするつもりなのだ?」

 

Dクウガドラゴンは答えぬまま「ファイナルアタックライド クウガ」を読み込ませる。

 

FINAL ATTACK RIDE KU・KU・KU KUUGA

 

ディケイドはロッドに意識を集中させる。そして

 

Dクウガドラゴン『強いて言うなら.......()()()に使うかな?』

装者「「「「えっ?」」」」

 

驚く装者一同Dクウガドラゴンはスプラッシュドラゴンを4人に向けロッドを突き刺す。ロッドが刺さった部分から文字が浮かび上がり装者達のギアが強制解除させられる。

 

翼「なっ!?」

奏「何しやがる!」

クリス「お前状況わかってんのか!?」

響「どうして!」

 

4人はディケイドに叫ぶ

Dクウガドラゴンはディケイドへと戻り、そして後方にカーテンを出現させる。

 

ディケイド『俺は通りすがりの仮面ライダーだ。別にお前らがどうなろうが知った事じゃない。じゃあな.......』

 

そう言い残しディケイドはカーテンの中に消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗視点

 

優斗(ディケイド)は現在カ・ディンギルの天辺にカーテンを出現させ出る。

 

優斗(ディケイド)『これでアイツらは大丈夫だな........さてと月の欠片を破壊するか。』

 

優斗はそう言って「ファイナルアタックライド ディケイド」を取り出し読み込ませる。

 

FINAL ATTACK RIDE DE・DE・DE DECADE

 

そして優斗は続けて「アタックライド イリュージョン」を読み込ませる

 

ATTACK RIDE ILLUSION

 

ホログラムカードが月の欠片まで伸びる。そして優斗の周りに9人のディケイドが現れる。そしてホログラムカードも一枚から合計10枚まで増え欠片に伸びる。

10人のディケイドは一斉に跳躍しホログラムカードを通り欠片へと向かっていく。

 

優斗(ディケイド)『たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

 

ディメンションキック×10

ディケイドのキックにより月は爆発し粉々になる。残った小さな欠片達はは大気圏の中で燃え尽きる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________________________________

 

後にこの事変はルナ・アタックと呼ばれる。

そしてこの事変を境にディケイドは表舞台から姿を消した..........




これにて「戦姫絶唱シンフォギア 転生者はディケイド」の無印編完結しました!

これまで読んでくださりありがとうございました(^^)

G編に入る前に幕間とG編前章を作ってから入ろうと思います


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コラボ編 響の姉がいる世界
第??話 転移


タク-fさんとまたコラボできた!嬉しい(涙)


此処は何もない平原.......

 

FINAL ATTCK RIDE DE・DE・DE DECADE

 

ディケイド(優斗)「はぁぁぁぁぁ!」

 

そこにディケイドに変身した優斗が三人の()()()()と戦っていた。

黒い鎧に青い複眼の機械的な姿をしたライダーG4

同じく黒い装甲に龍を思わせる姿そして赤い複眼のライダーリュウガ

そして真ん中に金色の装飾に口のような形をした装甲複眼は少しサングラスのような形そして中心には骸骨の装飾をしたライダー幽汽

 

事の発端は数分前.........

 

 

 

 

 

 

数分前

 

フィーネとの激闘から一週間、事件は「ルナ・アタック」と呼ばれ今街の復興や新たな本部を作っているなど二課は忙しい。そしてフィーネ及び装者は激闘の末死亡となっている。ディケイドは月を破壊した後消息不明とニュースになっていた。その肝心のディケイドである優斗は

 

優斗「はぇ〜消息不明扱いか......死亡にしてくれたらこっちもらくなんだけどなぁ〜」

 

喫茶店でお茶をしていた。優斗は月を破壊した後無人島に着陸し傷をある程度癒した後に街に戻ってゆっくりとくつろいでいた。

 

優斗「ソロモンの杖が回収されてノイズの発生も無くなって平和が続いていいなぁ〜。やっぱり仮面ライダーにも休息は必要だ、うん」

 

優斗は新聞を仕舞いお茶を飲み干し会計を済ませてオートバジン(ビークルモード)に変身させた。マシンディケイダーに乗り込みアクセルを踏む。

 

優斗「今日は天気も良いし絶好のツーリング日和だ!最高だな!」

 

そうしてツーリングを楽しんでいた。そして高台で復興している街を眺めているその時

 

優斗「っ!誰だ!」

 

優斗は気配を感じ振り向くそこには

 

???「流石は()()()()()。私の気配に気づくとは......」

優斗「何故お前が此処にいる!鳴滝!!

 

鳴滝......ディケイドの物語に登場する謎の人物。本来なら此処に居ないはずの人物がこうして目の前にいる

 

鳴滝「教えるつもりは無いさディケイド。私の目的は君を排除する事だ君が存在するだけで世界は破壊される。」

優斗「勝手な事言ってんじゃねぞ!俺は門矢 士とは違う!それに此処は俺の世界だ!俺の生きるべき場所だ!」

 

優斗は大声でそう発言する

 

鳴滝「本当にそうかな?」

優斗「何?」

 

鳴滝はにやけ

 

鳴滝「本来君という存在はこの世界にはなかったんじゃ無いのかい?転生者君?」

優斗「な、何故それを.....」

鳴滝「さて?何故だろうね......」

 

鳴滝はそう言ってカーテンを出現させ中に入っていく

 

優斗「っ!待て!話は終わってないぞ!」

 

優斗は追いかけるようにカーテンの中に入っていく。

 

優斗はカーテンを抜けると見知らぬ平原に立っていた。

 

優斗「此処は.......」

 

周りを見渡そうとすると

 

STRIKE VENT

 

優斗はすぐにその場から離れるすると先程まで優斗がいた所に黒炎が降ってくる。

優斗は飛んできた方向を見るとそこには三人のライダーが横に並んでいた。左から順番にリュウガ、幽汽、G4......映画限定のライダーがいた。

 

優斗「何故此処にダークライダーが.....変身!」

 

KAMEN RIDE DECADE

 

優斗は考えようとするが向こうが戦闘できる状態な為すぐにディケイドライバーを装着し「カメンライド ディケイド」を装填し変身する。

 

そして三人のダークライダーはそれぞれの獲物を構えディケイドに向かって走り出す。ディケイドはライドブッカーをソードモードにして迎撃を開始する。

 

最初にリュウガがドラグセイバー(リュウガ)を振り下ろせばそれをつば迫り合いにして弾く。幽汽が剣を横から振るえばまた剣で防御する。少し離れた場所からG4が小銃のGM-01改4式を向けるとすぐに幽汽を蹴り飛ばす。G4が引き金を引くと同時に走って回避する。

 

ディケイド「3体1は卑怯だろ!」

 

優斗は避けながら口を零す。そしてライドブッカーから風の弾丸の力「アタックライド ハリケーンブラスト」を装填する。

 

ATTCK RIDE HURRICANE BLAST

 

ライドブッカーをガンモードに切り替え銃口をG4に向け引き金を引く。弾速は風速に匹敵しG4に命中するG4が怯む隙に今度は炎の斬撃「アタックライド フレイムスラッシュ」を読み込む

 

ATTCK RIDE FLAME SLASH

 

リュウガがドラグセイバーを跳躍して振り下ろしてくるのでディケイドは横に避ける。そして避けると同時にリュウガに炎を纏った剣を振るう。リュウガはG4のいる方向に吹き飛び起きあがろうとしたG4に激突し倒れる。

幽汽が走ってくる。ディケイドは土の弾丸「アタックライド グランドブラスト」を読み込ませる。

 

ATTCK RIDE GROUND BLAST

 

ライドブッカーをガンモードにして幽汽の走る道に二発射つ。弾丸が地面に接触すると幽汽の左右から土の壁が出現し幽汽を挟む

 

ディケイド「悪いが馬鹿正直に戦うつもりは無い。」

 

そう言ってもう一度ハリケーンブラストを読み込み幽汽に向かって引き金を引く。幽汽は怯み膝をつく。優斗は走り幽汽をリュウガとG4がいる場所に蹴り飛ばす。三人は倒れ起き上がれない。優斗はトドメを入れるためにライドブッカーから「ファイナルアタックライド ディケイド」を取り出し読み込ませる。

 

FINAL ATTCK RIDE DE・DE・DE DECADE

 

三人に向かってホログラムを通りながらお見舞いする蹴りの必殺技「ディメンションキック」を叩き込む。爆炎に包まれ煙が晴れると三人のライダーの姿は無くなっていた。

 

ディケイド「一体何が起ころうとしてるんだ.......」

 

優斗はマシンディケイダーを呼び出し移動する




感想お待ちしています♪

タクさんの作品

https://syosetu.org/novel/251147/136.html


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コラボ編2話 模擬戦!!

はい。お待たせしました

遅れた理由?久しぶりに会った友人たちと焼肉行ってました。
ごめんなさい!m>_<m


優斗はこれまでの経緯そして自分が何者かを話す。

 

弦十郎「転生者か......」

勇「やっぱり」

鏡香「月を単身で破壊ね......」

響「うひゃーとんでもないですね。」

翼「信じられない......」

クリス「別の世界にはこんなアホみたいなやつもいるのかよ.......」

 

鏡香の世界の人々は凄く驚いて呆れていた.......それもそうだよね。

そして鏡香の世界の人々から鳴滝に関する説明を受ける。

 

優斗「破壊者.....か......」

 

優斗は少し表情を暗くする。しかしすぐに戻し

 

優斗「まぁ、俺は俺なんで別に気にしてませんけどね。」

 

と言う。

 

 

 

 

優斗視点

 

鳴滝に関しての情報共有を終え俺は休憩をとろうとする。その時

 

優斗「手合わせ?」

鏡香「そう、お願いできるかな?」

 

手合わせをして欲しいと頼まれた。正直に言えばやりたくない......こっちは並行世界に飛ばされてからロクに休息を取っていないのだ。

やりたくはないが

 

優斗(凄い戦いたそうな目をしてる..........少しだけ付き合うか.......)「わかった。相手はお前か?」

 

と付き合う事にする。

 

鏡香「そう、それと響に翼それとクリスも」

優斗(まさかの4人とかよ........)

 

俺は己の計算の過ちに呆れながらシュミレータールームに足を運ぶ.........

 

 

 

 

 

 

 

三人称視点

 

シュミレータールーム

 

優斗「それで1人ずつ戦う感じか?」

鏡香「そう。それでお願い最初は翼がしたいらしいから」

翼「よろしくお願いします。」

優斗「あぁ....うんよろしく」(なんか慣れねぇな.....)

 

優斗はディケイドライバーを装着、翼はペンダントを構える。

 

優斗「変身」

 

KAMEN RIDE DECADE

 

Imyuteus amenohabakiri tron

 

お互いに変身を完了させる。

 

優斗(ギアが少し違う?並行世界だからか......)

 

ディケイドは違和感を覚えるも並行世界だからと納得しライドブッカーをソードモードにして構える。翼もアームドギアでる剣を構える。

先に動いたのはディケイドだ。

 

翼「くっ!」

優斗(ディケイド)「はぁ!」

 

ライドブッカー(ソードモード)で斬りつける。翼は剣で防ぐその攻撃を防ぐ

 

翼(重い一撃だ。油断は出来ないな.......)

 

翼は弾き一度距離を取る。

 

優斗(面倒だな......早く休みたいし.......しょうがない、少し意地悪するか。)

 

優斗はライドブッカーから「アタックライド ハリケーンブラスト」を取り出し読み込ませる。

 

ATTCK RIDE HURRICANE BLAST

 

ライドブッカーをガンモードに切り替え引き金を引く。この弾速は風速に匹敵する。

 

翼「なに!?うぐっ!」

 

翼は反応出来ずそのまま受ける。優斗はすぐに距離を詰め

 

優斗(ディケイド)「悪いな」

 

と言って翼を掴み壁まで吹き飛ばす。

ギアが解除され戦闘は終わる。

 

優斗(ディケイド)「これで1人目......次は誰だ?」

クリス「次はあたしだ!」

 

そう言ってクリスがギアを纏った状態で出てきた。

 

優斗(ディケイド)「次はクリスか.......んじゃ始めよう。」

クリス「先手必勝!」

 

クリスはガトリングを構え優斗に向かって放つ。

 

優斗(ディケイド)「ちっ!」

 

優斗はすぐに回避するが避けもすぐに撃ってくるため反撃の隙がない。

 

優斗(だったら!)

 

優斗は「アタックライド グランドブラスト」を読み込ませる。

 

ATTCK RIDE GROUND BLAST

 

ライドブッカーをガンモードに構え移動先の地面に放つ。そこから土が隆起し壁を作る。優斗は壁の裏に逃げ込みライドブッカーから「アタックライド インビジブル」を読み込む

 

ATTCK RIDE INVISIBLE

 

カードを読み込むとディケイドの姿がバラけ姿を消す。

クリスは壁に向かってミサイルを放ち破壊するがそこにディケイドの姿は無かった。

 

クリス「何処へ行きやがった......」

 

クリスは辺りを警戒する。しかし一向に姿を現さないディケイド

クリスは引き続き警戒するが一向に姿を現さない事に痺れをきらす。

 

クリス「いい加減に出てこいよ!なんだ!怖気付いたのか!」

 

クリスが大声を上げたその時

 

優斗(ディケイド)「チェックメイト........」チャキ

 

クリスの後方に姿を現す。そしてライドブッカー(ガンモード)を背中に突きつける。

 

クリス「なっ!........あたしの負けだ。」

 

クリスは驚きすぐに降参を認める。

 

優斗(ディケイド)「ようやく二人か......んで次は」

響「よろしくお願いします!」

優斗(一番めんどくさいのが来たー........)

 

優斗は心の中で愚痴を零し構える。優斗は響のようなパワーアタッカーは苦手である。スピードもまぁまぁあり、攻撃力は折り紙付そして弦十郎の弟子である。これだけの条件であれば一度戦うのに時間はかかる。

 

優斗(先輩ライダーの力を使うか。)

 

優斗はライドブッカーから「カメンライド クウガ」を取り出し読み込む。

 

KAMEN RIDE KUUGA

 

アークルの変身音が鳴り響きDクウガへと姿を変える。

 

響「えぇ!姿が変わった!?」

優斗(Dクウガ)「驚いてる暇はないぞ!」

 

優斗はそう言って接近しパンチを喰らわせる。響は防ぐもその威力に少し後ずさる

 

響「一発が重い.......」

Dクウガ「反撃の隙は与えない!」

 

Dクウガは殴りや蹴りのラッシュをお見舞いする。

響は必死にガードをするが攻撃が重いこともあり段々と後ろへ下がる。

 

Dクウガ「これで!」

 

優斗は「ファイナル アタックライド クウガ」を読み込ませる。

 

FINAL ATACCK RIDEKU・KU・KU KUUGA

 

右足にエネルギーを集中させ走る。響は防御の態勢をとる

距離が縮まったのを確認しジャンプし空中で一回転しキックの態勢に入る。

クウガの必殺技「マイティキック

 

蹴りは響の腕の直撃響は後ろに下がるだけだったが封印の古代文字が刻まれギアが強制解除される。

 

響「そんな!どうして.......」

Dクウガ「クウガの力さ......大丈夫だ機能を一時的に停止しただけだ。すぐに使える。」(後は俺の知らない奴1人か.....)

 

最後は俺の世界には居ない人物......立花鏡香との戦闘だ。

 

優斗(正直言って未知だ。戦闘のセンスがまず分からない使用しているものはネフシュタンともう一つの剣のような武器。もしかしたら他にもあるかもしれない)

鏡香「さぁ!始めようか」

 

先程の圧倒的な戦闘を見たせいか鏡香はウキウキしていた。

優斗は警戒しながらライドブッカーをソードモードにして構える。鏡香はエレクライトを纏い武器を構える

最初に動いたのは鏡香だ

 

鏡香「はぁ!」

優斗(ディケイド)「っ!」(速い!)

 

ディケイドは反応に少し遅れたがなんとか斬撃を受け止める。そして距離を置く

 

優斗(速い,,,,,,けど捉えきれないわけじゃない。ちょっと本気で行ってみるか,,,,,,,)

 

優斗はライドブッカー(ソードモード)を構え直す。仮面を被って見えないが目つきは真剣なものだ。

鏡香は先ほどと同じく突進をする。優斗(ディケイド)は受け止め鍔迫り合いに持ち込む。力では優斗が有利なためそのまま弾き飛ばす。

 

優斗(ディケイド)「はぁぁぁ!」

鏡香「くっ!」

 

鏡香は空中で態勢を立て直す。ディケイドはその隙にライドブッカーから「フォームライド ファイズ アクセル」を取り出し読み込ませる。

 

FORM RIDEFAIZAXEL

 

そして左腕に付けた「ファイズアクセル」の赤いボタンを押す

 

Start Up

 

1000倍に加速を開始する。まず鏡香近づくそして鏡香が着地すると同時にパンチを2発喰らわせる。

鏡香は今起こっている現象に理解できず驚いている

 

 

3......2......1.......

 

スリーカウントに入りDファイズアクセルは正面から腹めがけてストレートを放つ。

 

Time out

 

加速が終わりディケイドの姿に戻る。ディケイドは右ストレートを寸止めの状態で止めている。

 

 

優斗(ディケイド)「俺の勝ちだ,,,,,,,」

鏡香「あー悔しいなぁ〜。て言うかあの速い奴なに!ずるいでしょ!」

優斗(ディケイド)「うるせぇ、勝ちは勝ちだ。」

鏡香「納得いかなーい!」

 

ディケイドは異議を唱える鏡香をめんどくさそうに相手するが仮面の中は少し笑顔だ。その時ライドブッカーからブランク状態のカードが出てくる。

 

鏡香「あれ?それはなに?」

優斗(ディケイド)「・・・さぁな俺にも分からん。」

 

ディケイドはそのままブランクカードをライドブッカーにしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所???

 

 

そこには鳴滝がとある人物と接触していた。

 

鳴滝「こんにちは、君に是非やってもらいたいことがある。()()()()()

 

鳴滝の視線の先には元幹部のアーサーがいた,,,,,,,,,,,,




と言う感じの2話でした。これキャラ合ってるかな?ってメチャクチャ心配です。引き続き本編も頑張って執筆します!


鏡香さん達の視点は此方のURLです!
https://syosetu.org/novel/251147/137.html


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コラボ編3話 交戦そして撤退

3話目です!


俺はこの世界のツヴァイウィングで別の場所に出現したアナザーキバと戦闘していた。

 

優斗(Dキバ)「偽物とは言えやっぱり面倒だな!」

 

そう言ってアナザーキバを殴り飛ばす。

 

翼「口より手を動かす!」

奏「そうだぜ!」

 

奏と翼は流石と言ったところか見事な連携でアナザーキバにダメージを与えていく。

 

優斗(Dキバ)「流石だな.......別世界の人間なのにあの連携........負けていられないな」

 

俺はライドブッカーから「フォームライド キバ バッシャーフォーム」を取り出しベルトに読み込ませる。

 

FORM RIDE KIVA BASSHAA

 

ディケイドライバーからバッシャーマグナムが現れそれを掴むと複眼がそして胴体と右腕に鎖が巻かれ装甲そして複眼が緑に変色しバッシャーフォームへと変身する。

そして銃口をアナザーキバに向けトリガーを引く。水の弾丸が飛んでいきアナザーキバに命中する。

 

奏「射撃タイプか。」

翼「一体どれだけ姿を変えるの.....」

優斗(Dキバ バッシャー)「当たるんじゃねぇぞ」

 

接近戦は奏と翼そして後方から俺が援護という形になっている。

 

翼(私や奏の隙ができた時などに援護してくれている)

奏(それに邪魔になら無い程度に射撃をしてくれるからやり易い!)

 

奏は槍を大きく振るう。アナザーキバはそれを回避し俺のいるの方へ走ってくる。

 

奏「そっち行ったぞ!」

 

俺はライドブッカーから「フォームライド キバ ドッガフォーム」を取り出し読み込む

 

FORM RIDE KIVA DOGGA

 

ディケイドライバーからドッガハンマーが現れそれを掴む。両腕と胴体に鎖が巻かれ複眼が紫に変わる。俺はアナザーキバがパンチをしてきたのでそれを片手で受け止め弾き殴り飛ばす。後ろに下がったアナザーキバに向け俺はゆっくりと歩いて距離を詰める。アナザーキバがもう一度殴ってきたので今度はドッガハンマーで受け止め胴体に数発ドッガハンマーを叩き込む。

アナザーキバは下がり怯む。俺はライドブッカーから「ファイナルアタックライド キバ」を取り出し読み込む

 

FINAL ATTCK RIDE KI・KI・KI KIVA

 

ドッガハンマーの拳部分の後ろのレバーを引く。すると拳の中から目が現れる見つめられたアナザーキバは身動きが取れなくなる。俺がドッガハンマーを構えると雷を纏った巨大な拳が現れる。

 

優斗(Dキバ ドッガ)「はぁぁぁぁぁ........」

 

ドッガハンマーを振り回し勢いをつける。そして

 

優斗(Dキバ ドッガ)「たぁぁぁぁぁ!」

 

 

上から叩きつけるように振るう。拳はアナザーキバを捉えて叩きつけられる。

 

アナザーキバ「ア......ガァアァァァァ!

 

アナザーキバは火花を散らし爆発した。俺はディケイドの姿に戻り一息つく

 

優斗(ディケイド)「これで一人目か......先は長い」

奏「いやー!見事だったよ!援護も上手だし流石だな!」

翼「たしかに戦いやすかったです。助かりました」

優斗(ディケイド)「そうか....まぁ世界は違えど似ている所なんかはあるからいつも通りにやっただけだ。それより他の場所に行こう」

奏「おうよ!」

翼「了解です。」

 

 

俺達は次の反応のあった場所に移動する。

 

 

 

 

アナザー龍騎の場所に着き戦闘態勢をとる俺達......その時鏡からアナザー龍騎が予想通り現れる。俺はライドブッカーで迎撃するアナザー龍騎ダメージを受けたことにより鏡に逃げ込もうとする。

 

翼「逃がさない!」

奏「待ちやがれ!」

 

翼と奏はアナザー龍騎を追い鏡に逃げなように攻撃をしようとしたその時レーダーに新たな反応が出る。

 

翼「がぁ!」

奏「うぐっ!」

 

二人が()()()()()()()()()()

 

優斗(ディケイド)「クロックアップか!二人とも!大丈夫か!」

 

俺はすぐに二人に近づき安否を確認する。

 

翼「えぇ....大丈夫よ」

奏「なんとか......」

 

幸いそこまで大きなダメージは負わなかったようだ。しかしクロックアップが相手となると二人じゃ厳しい

 

優斗(ディケイド)「俺が今のやつを相手する。お前ら動くんじゃねぇぞ」

 

俺はすぐにライドブッカーから「カメンライド カブト」を取り出し読み込む。

 

KAMEN RIDE KABUTO

 

俺はカブトに変身するとすぐさま「アタックライド クロックアップ」を読み込ませる。

 

ATTCK RIDE CLOCK UP

 

周りが遅くなるのを感じ俺はすぐにカブトクナイガンを構える。何かが近づいてくるのを感じその方向にクナイガンを振るう。その攻撃はアナザーカブトに命中し少し後退させる。アナザーカブトが逃げようとしたため俺は距離を詰め逃がさないようにする。そしてそのまま殴りや蹴りそしてクナイガンで斬りつける。最後に1発蹴りを入れる。アナザーカブトはアナザークナイガンをガンモードにし様子を見る。俺も構え備えるその時アナザーカブトが顔を奏と翼の方へ向ける。

 

優斗(Dカブト)「まさか!?」

 

俺はすぐに二人のところに走る。それと同時にアナザーカブトも銃口を二人に向け引き金を引く。俺はそれを全弾切り落とす。アナザーカブトはアナザークナイガンを捨て此方に走ってくる。そして俺ではなく奏と翼に攻撃する。俺はその攻撃全てをいなす。

 

優斗(Dカブト)「クロックアップの使えないやつを狙ってんじゃねぇぞ!」

 

俺はアナザーカブトの腕を掴み背負い投げの要領で地面に叩きつける。立ち上がろうとするアナザーカブト俺は「ファイナルアタックライド カブト」を読み込ませる。

 

FINAL ATTCK RIDE KA・KA・KA KABUTO

 

カブトの角から電撃走り右足に流れる。

 

優斗(Dカブト)「ライダーキック!」

 

アナザーカブトが立ち上がると同時に正面から回し蹴りを放つ。

アナザーカブトを撃破

 

CLOCK OVER

 

音声と共にクロックアップが解除され周りが元のように動く

 

優斗(Dカブト)「倒したぞ......」

奏「悪いな」

優斗(Dカブト)「まだ終わってないぞ......鏡の中ににもう一人いるんだ。」

翼「でもどうやって倒すの?鏡の中なんて手出しが.......」

 

俺は「カメンライド 龍騎」のカードを構え

 

優斗(Dカブト)「引き摺り出してくる」

 

KAMEN RIDE RYUKI

 

DカブトからD龍騎に変身した俺は鏡の中に飛び込む。ミラーワールドに入るとアナザー龍騎が待ち構えていた。

 

優斗(D龍騎)「だったらこのまま引き摺り出す!」

 

俺はアナザー龍騎に向かって走りだす。アナザー龍騎はアナザードラグセイバーを振り上げ斬りつけてくる、俺はその攻撃を回避し後ろに回り込む。そしてライドブッカーから「アタックライド アドベント」を取り出し読み込む。

 

ATTCK RIDE ADVENT

 

契約モンスターである「ドラグレッダー」を呼び出す。そしてアナザー龍騎をアッパーで上に叩き上げドラグレッダーがそこに火球を放つ。アナザー龍騎は鏡の手前に落ち膝を着く俺はアナザー龍騎に向かって走りアナザー龍騎を捕まえ鏡に飛び込む。

 

ミラーワールドからアナザー龍騎と出ると翼と奏が武器を構え待っていた。

 

優斗(流石だな......)

 

俺を信じて待っていたのだ。俺はアナザー龍騎から離れるそれと同時に翼と奏がそれぞれの武器でアナザー龍騎を攻撃する。

俺はすぐさま「ファイナルアタックライド 龍騎」を取り出し読み込ませる。

 

FINAL ATTCK RIDE RYU・RYU・RYU RYUKI

 

両手を突き出しそこから腕を回し左腕を胸の前に右腕を体の横に構え跳び上がる。

ドラグレッダーが近づき錐揉み回転そして右足を突き出し蹴りの体勢に入る。それと同時にドラグレッダーも口から炎を吐き出す。

翼と奏は俺が蹴りの体勢に入ると同時にアナザー龍騎から離れる。

 

俺はそのまま龍騎の必殺技「ドラゴンライダーキック

 

俺は炎を纏い急降下し蹴りを叩き込む。アナザー龍騎は爆炎に包まれ爆発する。

 

優斗(D龍騎)「撃破......完了」

 

俺は倒したことを確認しディケイドの姿に戻り二人に近づく

 

翼「お疲れ様」

奏「お疲れディケイド」

優斗(ディケイド)「あぁ、お疲れ」

 

二人の労いの言葉に俺は返事をして返す。

 

優斗(ディケイド)「一旦帰るぞ。」

翼「えぇ、そうするわ」

奏「私はこのまま次の場所に行きたいけどな」

優斗(ディケイド)「ダメだ。お前らは一人じゃライダーを相手にするのは厳しいここは一旦帰って体力を回復したり傷を癒すぞ。」

奏「へいへい、わかったよ」

 

俺は、オーロラカーテンを出現させ二課......いやS.O.N.Gの本部に帰投する。




今回は戦闘描写を考えまくってました。

鏡香さん達の視点は此方のURLです!

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コラボ編4話 休息は新たなカードとの出会い

( 0W0)ウェイ‼︎


俺は今静養中の装者達の処に来ていた。

 

優斗「どうも......怪我の具合はどうだ?」

響「あっ!優斗さんこんにちは。怪我はボチボチといった感じですね。」

クリス「あたしの方は問題ねぇ。次の戦闘にはすぐに出れるようにしておくさ。」

 

 

二人はそれぞれの反応で答える。俺は何故コイツらは戦うのか気になった。一体何の為に.....

 

優斗「ちょっと聞いてもいいか?」

響・クリス「?」

優斗「お前達は一体何の為に戦っているんだ?」

響・クリス「「鏡香(お姉ちゃん)の為!!」」

優斗「即答か.....」

翼「まぁ二人らしいと言えばらしいですから。」

優斗「そうか......」

響「逆に危機ますけど......優斗さんは一体何のために戦うんですか?」

優斗「俺か........俺は今生きている世界を守るためかな?」

響「今生きてる世界.......そういえば転生者なんですよね?良かったら転生する前の世界や優斗さんの世界について教えてください!」

 

俺は別に話してもいいかと思い俺の前世そして俺が今生きている世界について話す。

 

 

優斗「俺が元々いた世界は平和だった。小さないざこざはここと変わらないけど、大きな力もなくノイズなんていう化け物だって居なかったさ。俺はそこで、ただの一般人として過ごしていた。そんな時俺は大きな病にかかってな、医者も打つ手なしって言われたよ。家族は悲しんだし当時のダチ達は励ます奴もいれば泣き叫んだ奴もいたよ。あと何でか笑わせに来た奴もな.......」

 

俺は病気にかかっていた時のことを思い出す。あの時は辛かったけど楽しかったこんなにも親や友人達に恵まれてたんだなって実感したよ。

 

優斗「そして俺は生涯を終えた、けど眩しく感じて目を開けたら知らない爺さんがいたんだよ。その爺さん自分のことを神って言ったんだぜ。そしてその爺さんから俺は、新たな人生を貰った。俺は決めたんだその時に、次の人生は後悔を出来るだけしない生き方にしようってな。」

 

そして俺は転生した後のことを話す。

 

優斗「最初は転生したことに少し戸惑ったさ。でも俺を育ててくれたコッチの両親には感謝してるよ。5年という短い間だったけど.......」

響「どうして5年なんですか?」

 

響は疑問に思い質問してくる。

 

優斗「ノイズにやられたんだ二人とも俺を庇ってな.......」

響・クリス「「・・・・・・」」

 

二人は黙ってしまった。

 

優斗「気にすんな俺は乗り越えたよ。そんでそっからだったけ?ディケイドの力を使って手の届く範囲で救える人を救いたいって思ったのは。そんで中3の時に奏と翼に出会ってな最初はやばかったよ。奏のやつ俺ごとノイズを殲滅しようとしたんだぜw」

響「それって笑い事ですか.......」

クリス「コイツちょっとおかしいかもな......」

 

俺は暗い雰囲気を誤魔化すようにツヴァイウィングの出会いの話をする。

 

優斗「なんとか二人とは打ち明けて協力関係でやってたんだ。その後は一緒に戦ってノイズを殲滅してたな。」

響「向こうの世界には私やクリスちゃんもいるんですよね?どういう出会いでしたか!」

優斗「なんでそう食いかかるんだ.......まぁ話してもいいか」

 

俺は響と未来そしてクリスとの出会いについて語る。

 

優斗「最初は響と未来だったな。家族を失って12になった時に木の上で猫を助けてる響とそれを心配そうに見つめる未来を見たかなそんで響が猫を抱きしめた時に落ちてそれをキャッチしたのが始まりだったかな.......」

クリス「コイツをねぇ〜」

響「自分の事じゃないのになんだか凄く恥ずかしい......」

 

響はそう言って顔を赤らめ隠す。次はクリスの話だな

 

優斗「それでクリスとはバルベルデの戦争の時に出会った.......というか俺が一方的に助けた感じかな?」

クリス「一方的に?どういう事だ?」

優斗「簡潔に言うと......俺が大怪我を負ってクリスの両親を助けた。」

クリス「本当に簡潔に話しやがったな!」

優斗「ははっ」

 

俺は少し顔を綻ばせる

 

 

響「それじゃあ今は皆んなに正体を明かしてこれから頑張るぞー!ってところですか?」

優斗「いや俺は今でもディケイドである事は二課の奴らには秘密にしてるんだ。なんかまだ話せなくてな......」

響「どうするんですか......このまま隠して」

優斗「いや、いつかちゃんと話そうとは思ってる。それがいつかはわからないけどな。」

響「早く打ち明けられると良いですね。」

優斗「あぁ.......」

 

俺が返事をした時一枚のブランクカードが現れ見たことのないマークが刻まれる。

 

優斗「なんだ?このマークは.......」

 

俺がカードを見つめていると鏡香たちが訪れた。

 

鏡香「やぁ優斗・・・・・・ってどうしたんだい?カードなんか見つめて」

優斗「鏡香さんか......実はこのカードのマークに見覚えがなくてなあんたは何か知ってるか?」

鏡香「これは.......私が使っているエレクライトのマークだよ。」

優斗「あぁ、お前が使ってた。剣のやつか.......あれって一体なんなんだ?」

 

鏡香は俺にエレクライトについて教えてくれた。まぁ大体って感じだが理解した。簡単に言えばシンフォギアとは違う化学の力で作られた物、でもノイズを切れるしなんかシンフォギアとも合体出来るって.......もはやなんでもありじゃね?って思うよ。あと受けとった相手が並行世界の立花 響って本当にいろんな世界があるんだな.........

俺はもしかしたらと思い他のブランクカードを取りだす。

 

優斗「特に変化は無しか........ん?」

 

俺は他のブランクカードを取り出したがこれといってマークのついたものは無かった。

しかしカードの一枚が光だし「ダブルドライバー」と「ガイアメモリ」に変化した。




というか感じの4話でした。

鏡香さん達の視点は此方から

https://syosetu.org/novel/251147/


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コラボ編5話 誘い出されたディケイド

物語も後半に入ってきました!

今日は今までが遅かったので早めに投稿しました。


1人の反応がする方へ向かう途中優斗は突き合わせた手を見つめる。

 

優斗「この世界の奴らは良い奴らだったな......」

 

優斗は拳を握りしめ反応の場所に向かう。

現場ではアナザークウガの等身サイズが人に近づいて恐怖を煽っていた。

 

市民「いやーーー!

市民「逃げろーーー!

 

アナザークウガは腕を振りあげる。そこへ優斗がバイクをぶつけ吹き飛ばす。

 

優斗「早く逃げろ!」

 

優斗の声で逃げ遅れた人々が一斉に逃げ去る、アナザークウガは優斗捉え警戒する。

優斗はディケイドライバーを装着し変身する。

 

優斗「変身!

 

KAMEN RIDE DECADE

 

変身を終えた優斗はアナザークウガに殴りかかる。しかしアナザークウガは攻撃を避け逃げる。

 

優斗(ディケイド)「待ちやがれ!」

 

優斗はアナザークウガを追いかける。追いついて攻撃しようとすればまた避け逃げに徹する。まるで()()()()()()()()()()()()........

 

優斗(待てよ......確かこの間向こうにアナザーディケイドが現れたんだよな。もしこの時間稼ぎの間に向こうにアナザーディケイドが現れたら!)

 

優斗はアナザーディケイドがまた向こうのチームに攻撃をすると予想しアナザークウガの撃破を急ぐ。アナザークウガを捉えパンチや蹴りを入れる。また逃げようとした時はライドブッカーをガンモードにしてそれを妨害する。そしてアナザークウガが怯んだ。

 

優斗(ディケイド)「やるなら今しかない!」

 

優斗はライドブッカーから「フォームライド クウガ ドラゴンフォーム」を取り出し読み込む。

 

FORM RIDE KUUGA DRAGON

 

ドラゴンフォームに変身した優斗は左手にドラゴンロッドを構えライドブッカーから「ファイナルアタックライド クウガ」を読み込ませる。

 

FINAL ATTCK RIDE KU・KU・KU KUUGA

 

ドラゴンロッドを振り回し右手に構え大きく跳躍しロッドの先端をアナザークウガに向ける。

 

優斗(Dクウガ ドラゴン)「これで!」

 

ATTCK RIDE BLAST

 

優斗がアナザークウガを撃破しようとした時優斗に向かって複数の弾丸が飛んでくる。完全な不意打ちに優斗は反応出来ず直撃する。

 

優斗(ディケイド)「グァァァァァ!!

 

直撃した優斗は吹き飛び転がる。そして優斗は飛んできた方向に目を向けるそこには

 

優斗(Dクウガ ドラゴン)「お前は!」

鳴滝「久しいなディケイド」

アナザーディケイド「お前がディケイドか......案外大したことないな」

 

鳴滝とアナザーディケイドが立っていた。そして俺はアナザークウガから顔を逸らしていた為アナザークウガの「アナザーマイティキック」を受ける。

 

優斗(Dクウガ ドラゴン)「しまっ!ウワァァァ!」

 

優斗は吹き飛び変身が解除される。鳴滝は見下すように見つめ

 

鳴滝「流石の君でも不意打ちには対処はできないようだね。そしてこの世界の者達と離れてくれて助かったよ.......これで君を排除出来る!」

優斗「グッ!まさかコッチに来るとはな........完全に油断してたぜ。」

アナザーディケイド「おいおい、その程度かよぉ?もっと楽しませてくれよぉ」

優斗(先程までこちらが有利だったが不意打ちとはいえ形勢を逆転させられた........)

 

形勢逆転させられた優斗はふらふらと立ち上がりアナザーディケイドとアナザークウガそして鳴滝を見つめる。




アナザーディケイドのブラストとアナザークウガのキック!変身を解除された優斗君!どうする!?


鏡香たちの視点はこちらの作品です!

https://syosetu.org/novel/251147/


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コラボ編6話 反撃の狼煙をあげろ!

さぁ........反撃開始だ!


優斗は再びディケイドへと変身しアナザークウガと戦闘をしていた。アナザーディケイドは此方の世界の人達に任せている。

 

優斗(ディケイド)「悪いがさっきみたいにはいかないぞ!」

 

アナザークウガが飛び蹴りを繰り出してくるが俺は横に避け、「カメンライド クウガ」を読み込む。

 

KAMEN RIDE KUUGA

 

優斗はクウガマイティフォームに変身しアナザークウガと向き合う。アナザークウガが走り出し今度はパンチを繰り出す。優斗は屈んで回避しアナザークウガの腹部にボディブローをお見舞いする。

アナザークウガは腹部を抑え後ろに数歩下がる、Dクウガはそのまま2発さらにパンチを繰り出す。アナザークウガもカウンターにパンチを繰り出すが、Dクウガはその腕を掴み背負い投げの容量でアナザークウガを投げる。アナザークウガはフラフラと立ち上がる。Dクウガは「ファイナルアタックライド クウガ」を取り出し読み込む。

 

FINAL ATTCK RIDE KU・KU・KU KUUGA

 

Dクウガは腰を落とし右足を擦り走り出す。アナザークウガとの距離が2メートルに差し掛かり、Dクウガは飛び空中で一回転し足を突き出す。マイティキックがアナザークウガに炸裂しキックした所から封印の文字がアナザークウガの体を駆け巡る。

 

アナザークウガ「ウァ............ガァァァァァァァァァ!

 

アナザークウガは叫びと共に爆発する。優斗はディケイドの姿に戻りアナザーディケイドの方向へと走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

アナザーディケイドは数的不利をものともしない強さで鏡香達と戦っている。

そこへ優斗が合流する。

 

優斗(ディケイド)「悪い遅れた!」

鏡香「いいや!ナイスタイミング!」

 

優斗はライドブッカーをソードモードに構えアナザーディケイドと戦闘を開始する。

 

アナザーディケイド「丁度よかったよ!物足りなかったとこだ!」

優斗(ディケイド)「そうかよ!」

 

優斗が合流し流れが傾くと思えたがアナザーディケイドは想像以上の強さを持っていた。ディケイドがスラッシュを使えば向こうも同じものを使い対抗する。そして装者達と攻撃しようとしてもその強さで寄せ付けない。

 

 

 

しかし戦闘が長引くにつれ戦場にフォニックゲインが満ちていく。そしてフォニックゲインが高まる中優斗のライドブッカーから一枚のブランクカードが飛び出る。そしてブランクカードに色が宿る......そのカードには中心にX()D()と刻まれていた。

 

優斗(ディケイド)「これは?......使ってみるか!」

 

優斗は新たなカード......「ファイナルフォームライド エクスドライブ」を読み込む

 

FINAL FORM RIDE XDRIVE

 

シンフォギアを纏った装者達は奇跡の姿エクスドライブモードへ鏡香はシンフォニックエクスドライブモードへ至る。

 

優斗(ディケイド)「はは......すげぇな」

 

優斗はその光景に目を奪われる。

そしてエクスドライブの力を持ってアナザーディケイドに攻撃を開始する。先程とは異なり勢いは格段に増した。アナザーディケイドも守ることが多くなっている。しかし【後一歩】という所でアナザーディケイドに届かない。

優斗は鏡香に近づき

 

優斗(ディケイド)「どうする?このままじゃジリ貧だぞ。」

鏡香「わかってる.......Wの力を使う!」

 

鏡香は切り札のダブルドライバーの装着を決意し取り出す。アナザーディケイドは鏡香がダブルドライバーを取り出すのを目撃し

 

アナザーディケイド「させるかーーー!

 

その妨害を目論みエネルギー弾を此方に放ってくる。優斗はすぐに前に出てライドブッカー(ソードモード)で防ぐ。直撃は免れたがダメージを負う

 

優斗(ディケイド)「ウグッ!」

鏡香「優斗!」

アナザーディケイド「チィ!邪魔しやがって!もう1発......!なに!?」

 

アナザーディケイドはもう一撃放とうとするが身動きが取れなくなる。よく見れば剣がアナザーディケイドの影に刺さっていた。

 

影縫い

 

翼「鏡香の邪魔はさせない!」

アナザーディケイド「この野郎ー!」

 

アナザーディケイドは無理矢理影縫いの拘束を解く、翼はアームドギアを手にアナザーディケイドに突撃する。翼に続き優斗以外の全員がアナザーディケイドに突撃する。時間稼ぎをしてくれているのだ

 

鏡香「皆んな.....ありがとう!いくよ!響!」

響『うん!お姉ちゃん!』

 

鏡香はダブルドライバーを既に嵌めており右手に「ジョーカーガイアメモリ」を持っている。

また、響は左手に「サイクロンメモリ」を手に持つ

 

CYCLONE!】【JOKER!

 

鏡香・響「変身!」『変身!』

 

響が「サイクロンメモリ」を右側のスロット装填する。装填したメモリはデータとなって鏡香のドライバーの右側に送られる。送られてきた「サイクロンメモリ」を鏡香は押し込み右手に持った「ジョーカーメモリ」を左側のスロットに装填し両サイドのスロットを左右に開く。

 

CYCLONE JOKER

 

鏡香を竜巻が包み右半身が緑の左半身が黒のライダー.......「仮面ライダーW(ダブル)」に変身する。

アナザーディケイドの足止めをしてくれた装者達は全員負傷していた。

 

アナザーディケイド「チィ!やってくれたなテメェら!だったら今此処で殺して!」

優斗(ディケイド)「させるか!」

 

優斗は属性アタックライドカードの中で一番火力のある「アタックライド フレイムブラスト」を取り出し読み込ませる。

 

ATTCK RIDE FLAME BLAST

 

ライドブッカーをガンモードにし銃口をアナザーディケイドに向け引き金を引く。炎の弾丸がアナザーディケイドに炸裂する。

 

アナザーディケイド「ぐぁ!」

 

アナザーディケイドは攻撃を受け怯むその隙に負傷した装者達は戦線から離脱する。

そしてアナザーディケイドに攻撃をする中優斗は此方に飛んでくる()()()を見つける。

 

優斗(あれは?)

 

優斗は飛んでくるそれをキャッチする.......

 

優斗(ディケイド)「っ!?これは!()()()()()!?なんで此処に!?」

 

飛んできたのは優斗が時間旅行をした際に無くしたケータッチだった。一体誰が?世界が違うのに何故此処に?と考えることはあるが優斗は目の前の敵に集中することにした。

 

優斗(ディケイド)「思うところはいくつかあるが......今は目の前の奴に集中だ!」

 

優斗はライドブッカーから「コンプリートカード」を取り出しケータッチに入れる。そしてクウガからキバのライダーマークを押す。

 

KUUGA AGITO RYUKI

FAIZ BLADE HIBIKI

KABUTO DEN-O KIVA

 

そして最後にディケイドのライダーマークを押す。

 

FINAL KAMEN RIDE DECADE

 

優斗がバックル部分を展開すると仮面の目の前にホログラムのカードが現れ額にくっつく。そこから体がバラけ、胸の部分にはクウガからキバまでの「ヒストリーオーナメント」が並び、複眼が緑からマゼンタに変わる。そしてバックルを右に移しケータッチをバックルのところに装填し「ディケイド コンプリートフォーム」へ変身が完了する。

 

優斗(ディケイドコンプリート)「さぁ........決戦と行こうか!」




完成したよ......コンプリートの変身を見直しながら執筆したりしたので時間が少し掛かっちゃいました。
申し訳ないm(_ _)m


鏡香さん達の視点は此方の作品

https://syosetu.org/novel/251147/


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コラボ編最終話 またいつか......何処かで........

別れの時.......


ディケイド(コンプリート)とW(ゴールドエクストリーム)が並び立ちアナザーディケイドと対峙する。

 

アナザーディケイド「これで勝ったと......思うなよ!

 

劣勢なアナザーディケイドはもう一度アナザーライダー達を召喚する。しかし

 

優斗(ディケイドコンプリート)「先ずはアナザーアギトだ。」

鏡香(Wゴールドエクストリーム)「了解!」

 

優斗と鏡香はアナザーアギトに狙いをつけダブルキックで撃破する。

 

優斗「まずは一体!」

鏡香「残りは分担で!」

 

優斗と鏡香は別れそれぞれの相手を開始する。

 

 

 

 

 

優斗はアナザークウガ・アナザー龍騎・アナザーカブト・アナザーキバを相手する。

 

優斗(ディケイドコンプリート)「一気に行く!」

 

優斗はケータッチのキバのライダーマークを押す。

 

KIVA KAMEN RIDE……EMPEROR

 

「ヒストリーオーメント」がキバエンペラーフォームに変わりディケイドの隣にエンペラーフォームのキバが現れる。

優斗は「ファイナルアタックライド キバ」を取り出し右のバックルに装填しバックルを押す。

 

FINAL ATTCK RIDE KI・KI・KI KIVA

 

優斗は跳躍しキックの体勢をとる。キバも同じ動作を行う。

キバエンペラーの必殺技「エンペラームーンブレイク

ディケイドとキバはアナザーキバにキックを叩き込みアナザーキバを撃破する。

優斗はケータッチの龍騎のライダーマークを押す。

 

RYUKI KAMEN RIDE……SURVIVE

 

ヒストリーオーメントがキバエンペラーから龍騎サバイブへと変化する。そしてディケイドの隣には龍騎サバイブが並ぶアナザー龍騎は左手の龍の形をした腕から火炎弾を放とうとする。ディケイドはライドブッカー(ソードモード)を構え「ファイナルアタックライド 龍騎」を読み込む。

 

FINAL ATTCK RIDE RYU・RYU・RYU RYUKI

 

ディケイド(コンプリート)と龍騎(サバイブ)の刀身に炎が宿る。アナザー龍騎が火炎弾を放つと同時にディケイドと龍騎はX字に斬り炎の斬撃を飛ばす「バーニングセイバーツバイ」。火炎弾と斬撃がぶつかるが斬撃が火炎弾を切り裂きそのままアナザー龍騎に届く。爆炎に飲まれアナザー龍騎を撃破。

ディケイドに向かってカブトが近づいて攻撃してくる。

 

優斗(ディケイドコンプリート)「だったら!」

 

ディケイドは攻撃を躱しながらケータッチのカブトのライダーマークを押す。

 

KABUTO KAMEN RIDE……HYPER

 

ヒストリーオーメントがハイパーカブトに変わりディケイドの隣にカブトハイパーフォームが現れる。カブト(ハイパー)の手にはパーフェクトゼクター(ソードモード)が握られている。ディケイドは「ファイナルアタックライド カブト」を読み込む。

 

FINAL ATTCK RIDE KA・KA・KA KABUTO

 

ディケイドとカブトの剣にオーラが宿る。アナザーカブトは逃げようとするが「マキシマムハイパータイフーン」でディケイドとカブトが切り裂く。アナザーカブトも爆炎に包まれ撃破。

アナザークウガは距離をおき蹴りの体勢に入る。ディケイドはケータッチのクウガのライダーマークを押す。

 

KUUGA KAMEN RIDE……ULTIMATE

 

此方に走ってくるアナザークウガディケイドは「ファイナルアタックライド クウガ」を読み込む。

 

FINAL ATTCK RIDE KU・KU・KU KUUGA

 

ディケイドとクウガが右手を胸の位置まで上げ強く握る。ディケイドにはマゼンタのオーラがクウガには燃え盛る炎のオーラが覆う。アナザークウガが走り出し跳躍しキックを放ってくる、ディケイドとクウガは大きく振りかぶりパンチを繰り出す。

 

優斗(ディケイドコンプリート)「はぁぁぁぁぁ!」

 

爆炎がディケイドごと包む......煙が晴れるとディケイドだけが立っていた.........アナザークウガも撃破したのだ。

 

優斗(ディケイドコンプリート)「向こうも終わったらしいな。あとはアナザーディケイドだけだ。」

 

ディケイドはアナザーディケイドがいる所へ走りWと合流する。

 

優斗(ディケイドコンプリート)「一気に決めるぞ」

鏡香(Wゴールドエクストリーム)「うん!」

 

優斗は「ファイナルアタックライド ディケイド」を読み込み鏡香はエクストリームを一回閉じもう一度開き必殺技を放つ

 

FINAL ATTCK RIDE DE・DE・DE DECADE

EXTREME MAXIMUM DRIVE

 

ディケイドのディメンションキック(コンプリートバージョン)とWのゴールデンエクストリームがアナザーディケイドに炸裂する。キックされたところから火花な散っている。相当な大ダメージを与えたが往生際の悪いアナザーディケイドは起き上がる。

 

アナザーディケイド「こんな所で......終われるかぁぁぁぁ!

 

優斗と鏡香は再び並び立つ、その時優斗のライドブッカーから一枚のカードが飛び出し色づく。そこには「ファイナルアタックライド シンフォギア」と書かれていた。仮面でわからないが優斗は微笑んでいた、そしてカードを鏡香に見せながら

 

優斗(ディケイドコンプリート)「行くぞ?」

鏡香&響(Wゴールドエクストリーム)「わかった!」『はい!』

 

鏡香の方はシンフォギアのメモリを読み込ませ2人は必殺技の体勢に入る。

 

FINAL ATTCK RIDE SYMPHOGEAR

SYMPHOGEAR MAXIMUM DRIVE

 

七色のオーラが2人のそれぞれの足に集中する。ディケイドには右足にWには左足に、2人は同時に飛び上がりキックの体勢に入る。

 

鏡香「シンフォニック!

優斗「ライダー!

優斗・鏡香「ダブルキック!!

 

2人のライダーと七色の旋律による奇跡のキックがアナザーディケイドに繰り出す。アナザーディケイドは受け止めるが徐々に押されキックが届く

 

アナザーディケイド「ぐぅぅ!.......ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

アナザーディケイドは爆発し爆炎を起こす。そして変身していたアーサー本人が疲弊した状態で倒れる。アーサーの目の前にアナザーディケイドウォッチが転がり粉々に砕け散る。

優斗と鏡香が向き合い鏡香が右手を上げる、優斗も右手を上げる。

 

鳴滝「アナザーディケイドを倒し!この世界の者と絆を深めたか!おのれ…ディケイドォォォォォ!

優斗・鏡香「うるせぇ!!

鳴滝「グハァ!」

 

そこへ息を切らした鳴滝がやってきてお馴染みの「おのれディケイド」をしたが優斗と鏡香に殴られ吹き飛ばされる。

 

優斗「偶には空気を読んで欲しいぜ......」

鏡香「本当だよ!まったく!」

 

優斗と鏡香は愚痴を言い再びお互いに手を上げ

 

パシィン!

 

ハイタッチをする...........

 

 

 

少しして

 

優斗は変身を解除する。そしてケータッチを手に持つがケータッチは()()()()()

 

優斗「ッ!?」

 

優斗はケータッチが砕け散った事に驚いていると

 

勇「大丈夫ですよ。元々それは僕の天使の力で作った()()()ですから。」

優斗「再現品って.....これ再現するの十分すげぇぞ」

 

優斗は勇という人物をとてもすごい奴という部類に入れた。

 

鏡香「あぁ〜疲れた〜」

優斗「おう、おつかれさん。」

鏡香「うん、おつかれ」

 

優斗は手を差し出し鏡香はその手を掴み立ち上がる。

 

勇「僕は少し鳴滝さんに用があるので失礼しますね」

 

勇はそう言って鳴滝が飛んでいった方向に消えた。

 

優斗「ありがとうな、今回は手伝ってくれて」

鏡香「いいよいいよ。私達が自分で判断した事だから」

クリス「おーい!鏡香ー!」

未来「鏡香さーん!」

鏡香「あ、ちょっとみんなのところに行ってくる。」

優斗「あぁ.....」

 

鏡香はこの世界の装者達のところに向かった。そして鏡香と装者達が和気藹々としている光景を見てデジタルカメラを取り出し

 

パシャ

 

笑顔がいっぱいのその光景を写真に納め微笑む。

 

 

 

 

 

数時間後

 

優斗達はS.O.N.Gの本部に戻っていた。そしてボロボロの鳴滝の首根っこを掴んだ勇に俺は少し苦笑いした。

 

勇「ほら。この人の世界の扉開いて」

 

鳴滝は無言のままカーテンを出現させる。なんか鳴滝が可哀想に思えてきた......

 

優斗「それじゃ、少しの間だったけど世話になったよ。」

響「ありがとうございました!頑張ってくださいね!」

クリス「まぁ、少しは楽しかったよ」

翼「今回のことは勉強になった。」

奏「向こうのあたしにもよろしくな!」

勇「そっちでも頑張ってください。優斗さん」

鏡香「また来れたらおいでよ!今度は負けないから!」

弦十郎「今回は助かった。ありがとう優斗君」

 

優斗はマシンディケイダーを呼び出し跨る。そしてエンジンを蒸せ

 

優斗「またいつか!何処かで!会える事を祈ってるよ!」

 

優斗はそう言ってカーテンの中に消える。




此方が今回協力してくださったコラボ相手の作品URLです

https://syosetu.org/novel/251147/



コラボ編を読んでくださってありがとうございました。


本編の方も執筆は続けていますのでしばしお待ちください。


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Gに入る前に.......
幕間 並行世界から帰還して


この話はコラボを終えた後の話です。


優斗視点

 

世界を超えて大きな事変を解決した俺は元の世界に戻って一週間が経った。

 

優斗「あと4日したら街に帰るか.......」

 

俺はあの決戦の時旅に出ている事になっている。その為俺は街に居なかった事にしている。時期的に怪しまれると思うがいつかはバレるのだ。これくらい良いだろう........

 

優斗「にしても向こうの世界はかなり時間が進んでたんだなぁ......」

 

優斗は並行世界の時間の流れに感心していた。最初に向かった並行世界も人は居たが世界が違った。

 

優斗「改めて思うが世界は広いんだな......鏡香達の世界は知れたし今度ドッキリでケーキでも作って行くか。」

 

俺は予定を立て宿泊しているホテルに帰宅する。

 

 

 

 

 

 

 

装者視点

 

今二課の地下施設で死亡扱いになっている装者達とフィーネこと櫻井了子5人はあの時のディケイドの行動に議論を述べていた。

 

奏「今度会ったら1発殴る!」

他3人「「「賛成!!」」」

 

どうやら満場一致ですぐ終わったようだ・・・・・・

 

 

奏「アイツ何なんだよ!あたし達がそんなに信用出来ないのかよ!1人で月の欠片破壊しやがって!」

翼「しかし単独で欠片を破壊できるほどの実力がディケイドにはあったのだ......悔しいがディケイドの強さは認めなければいけない。」

クリス「確かにな......アイツはあたし達がが束で掛かっても返り討ちにしちまいそうだ.......」

響「でも私達もあの時の姿なら役に立てた筈です!」

 

4人はそれぞれ思っていることを言う。そこへ司令の弦十郎と亡くなった事になっている了子そして付き添いの慎二がやってきた。

 

弦十郎「なんだお前達、まだディケイドの行動に怒っているのか?」

奏「当たり前だろ旦那!あの野郎理由もなく攻撃してギアを強制解除させたんだぞ!しかも自分にはかんけいないって!」

翼「私達がまだ彼に劣っているのは分かっています。ですが何もなくあのような事を言われれば怒ります。」

 

奏と翼は物申す。その時緒川が

 

慎二「理由なら多分あったと思いますよ」

 

そんな事を口にする。

 

クリス「なんだよその理由って」

 

クリスは気になり緒川に聞く。しかし緒川は笑顔のまま何も言おうとしない

そこへ了子が

 

了子「案外小さな理由だったのかもしれないわよ?」

響「小さな理由.......」

 

了子の言葉に響はこれまでディケイドと戦ってきた事を思い出すと

初めは落下してくる自分を受け止めた事から、その後ツヴァイウィングの2人が来るまで守ってくれた事。次は地下でノイズと交戦した時暴走しかけた自分に飛んできた攻撃を身を挺して守ってくれた。その後彼と戦う時、彼はいつだって誰かを守る為に戦っていた。

 

響「もしかして.......私達が危ない目に遭わない為?」

他3人「「「・・・・・・」」」

 

身に覚えがあるらしく全員黙ってしまう。

 

了子「きっと彼は貴女達が傷つかないようにする為にわざとあんな事を言ったんだと思うわ」

4人「「「「・・・・・・」」」」

 

了子に言われ4人は沈黙する。そんな中奏が

 

奏「そういえば、あいつの人間の時の姿ってなんなんだろうな?」

 

そんな事を言い始める。

 

翼「声からして男であることは確か、それもそんなに歳を取っていない」

 

翼も話に乗る。今度はクリスが

 

クリス「案外あたし達が知ってる奴だったらしてな........」

 

冗談混じりでそんな事を言う

 

響「もしかしたらそうかも」

 

響も笑顔でその話にのっかる。

 

ディケイドの行動に対する議論はディケイドの正体を予想する会議に変わっていった。その話をする装者達はとても楽しそうだった。

 

 

 

優斗視点

 

 

優斗「ハクション!!......ズズッ、風邪でも引いたかな?」

 

優斗はホテルの中でゆったりくつろいでいた。そして今まで使ってきたカードを並べ見ていた。

 

優斗「まずは基本の仮面ライダーカードとアタックライドカード.......これはクウガからディケイドまでだったけど、この間別世界に向かった時にダブルのカードもゲットした。そして各フォームライドカード。これはディケイド本編に無かったカードも幾つかあるな......。そしてコンプリートカード、これはケータッチが無いと使えないっと、そしてこの世界に来て手に入れた属性付きのアタックライドカード。基本的な属性として炎、水、風、土の四属性のブラストとスラッシュ。そして回復系のヒーリング、死人には使えないけどあらゆる傷なんかを治せる。でもこの前使った時は崩壊しかけたフィーネの体を治したな。そしてシンフォギアのカード......奏に翼、クリスそして響。今はこの4枚だけど残りの5枚.....多分だけど別世界で会った。あのマリアと調と切歌って奴らと未来が入ると思う。だけど残りの1枚......一体誰なんだ?もしかして......あの白い化け物と戦った時にいた奴か?」

 

優斗は手に入れたカードなどを見て効果などを確認する。そして未だブランク状態のカードを見てこれからの考察をする。

 

優斗「シンフォギアのカードは分からないことが多い。それにこれからのノイズの対処も考えないとな、フィーネにはあぁ言ったけど俺も歳をとるし.....まぁこれから考えればいいか。」

 

優斗はカードをライドブッカーにしまい、ベッドに横になる。

 

優斗(向こうに帰ったら写真館を再建しないとな......それに向こうで撮った写真も現像しないといけないし.....やることは一杯.......だ......な..............)

 

優斗はそう考え......深い眠りに入る。



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幕間2 帰宅そして新たな戦いの前日

優斗視点

 

四日後、優斗はホテルのチェックアウトを済ませ、オートバジン(ビークルモード)に跨り帰路につく。

 

 

5時間もすれば復興している街が見えてくる、優斗は速度をあげ帰りを急ぐ。

写真館のあった場所に向かうとやはり倒壊していた。

 

優斗(やっぱりか......まぁ写真なんかはこっちのボストンバッグに入れてたから問題は無いけど、家をどうするか.......)

 

優斗がこれからの生活に悩んでいると

 

弦十郎「やぁ優斗君、今帰ったか」

 

弦十郎が袋を片手に近づいてくる。

 

優斗「お久しぶりです弦十郎さん」

弦十郎「すまないな君の写真館が......」

優斗「大丈夫ですよ。新しく建てれば問題は無いですし、写真関係はこっちのバックに入れてますから」

 

優斗はそう言ってボストンバッグを叩く。

 

優斗「今はとりあえず、生活する環境が無くなって困っていますね。しばらくはホテルなんかの宿泊施設で暮らそうか思ってます。」

 

優斗は今後の事について話す。そんな優斗に弦十郎は

 

弦十郎「それなら二課の施設に来ると良い」

優斗「えっ?」

 

 

 

 

二課臨時本部

 

響「優斗さん!お久しぶりです!」

 

優斗は弦十郎に連れられ二課が現在使用している臨時の本部に来ていた。そこにはシンフォギア装者に了子、緒川やオペレーターの2人に二課職員がいた。

 

優斗「・・・俺が来て良いんですか?確か装者なんかは死亡した事になっている筈じゃ........」

 

優斗は自分が今機密の現状を覗いている事に指摘する。

 

弦十郎「なに!口外しなければ問題はない!」

優斗(それで良いのかよ........)

 

弦十郎の言葉に優斗は心配になる。

 

奏「まぁまぁ、そう固い事言うなって」

 

奏がそう言いながらこちらに近づいてくる。

 

優斗「奏か......なんか久しいな。」

奏「あたしもだよ。突然いなくなったから心配したんだぞ?今までどこに行ってたんだ?」

優斗「少し風景を撮りに旅行」

奏「お前ホント自由だな........コッチはどれだけ疲れたと思ってるんだ.......」

優斗「お疲れ〜」

奏「吹っ飛ばすぞ?」

 

奏と少し談笑をする。そこへ翼やクリスそして響と未来もやってくる。

 

翼「奏落ち着いて」

クリス「本当に久しぶりだな。もしかしてあたしが向かった時にはもう出て行く所だったのか?」

優斗「そんな感じ......んでお前が出て行った後にそのままバイクで出てった。」

翼「雪音は司令達と会う前に優斗の所へ向かっていたんだな。」

未来「クリスも......油断出来ない

響「未来?」

未来「なんでもないよ。」

優斗(なんか一瞬殺気を感じた気が.........気のせいか)

 

俺は、その後荷物を纏めて荷物庫に置いた。そして改めて向こうで出会った奴らと比べ

 

優斗(やっぱりコッチが違和感無いな.......)

 

落ち着くそして先程の場所に戻ると

 

了子「久しぶり〜」ピラピラ

 

了子(今回の主犯)がそこにいた。

 

優斗「・・・・お久しぶりですね了子さん」

 

俺はなんとかボロを出さずに挨拶をする。そして帰ってきて思ったことは

 

優斗(なんで奏と未来とクリスは顔を赤くしてるんだ?)

 

3人は顔を赤くして俯いていた。

 

優斗(響はなんか驚いた表情だし........翼はなんか目瞑ってるし)「なぁ何かあったか?」

赤面3人「「「なんでもない!(です!)」」」

優斗「?」

 

なにをそこまで必死で言うのか不明だがまぁ気にしなくて良いだろう。

 

了子「優斗君貴女って本当に罪な子ねぇ〜」

優斗「はい?」

了子「自覚無しか......これは苦労しそうね。」

 

了子さんは罪な子と言ってきた

 

優斗(まさか正体がバレたか?でもいつ?やっぱり写真旅行か?今は様子をみるか......)

 

そんな事を考えていると弦十郎がやってきた

 

弦十郎「優斗君君の新しい写真館が建設させる事が決定したぞ!」

優斗「えっ!良いんですか!?此方としてはとても嬉しいですけど.......」

弦十郎「君の働きを認めて貰えたらしい。やはり君の写真と修理が好評のようだ。」

 

弦十郎がそんな事を言ってくる。住む場所が建てられるのはとても嬉しいそれにまた写真館と修理屋を始められる。俺は弦十郎に感謝をして新しい機材などの確認をするために部屋を後にする。

 

 

 

 

三人称視点

 

優斗が去った後の部屋では

 

奏「あたし.....もう顔を向けられなさそうだ.......」

クリス「フィーネが余計な事を言うから.......」

了子「悩める乙女の相談に乗ってあげただけじゃない♪」

未来「優斗さんにバレてないかな?」

了子「それなら大丈夫だと思うわよ、彼鈍感らしいから......」

翼「しかし奏以外にも小日向や雪音も優斗の事を好いていたんだな。」

クリス「まぁアイツは優しいしなんていうか落ち着くんだ近くにいると」

未来「うん......それにハグして貰った時にとても落ち着くんです.......」

響「そうなんだ......」(どうしてだろう......なんだか胸の辺りがチクチクする)

 

響は自身の胸の痛みに疑問に感じる。彼女は知らない......それが恋である事に

 

未来「それにしても翼さんが優斗さんのことを異性として見ていなかった事に驚きです。名前で呼んでいるのでてっきりそうなのかと。」

翼「確かに優斗にはかなりお世話になったりもした。しかし長年の付き合いであれば名前でも呼ぶさ」

奏「そうそう翼は優斗よりもディケイドの方に恋してるもんな」

翼「ちょっと!奏!?」

響「ディケイドさんに?」

クリス「でもあいつ正体不明だぞ?」

了子「もしかして......ディケイドの人柄の良さに惹かれちゃった?」

翼「ッ〜!」

 

翼は顔を真っ赤にして俯く、図星らしい

実は翼はディケイドと一緒に戦って以降ディケイドの強さそして弱気者を労わる心そんな人柄に惹かれたようだ。

そこからガールズトークは熱を上げ翼はかなり絞られたらしい。

 

 

 

優斗視点

 

弦十郎「機材の確認はこれくらいで十分か?」

優斗「はい。カメラは3個有ればなんとか使っていけます。修理機材をいくらか調達出来ればすぐにでも修理の方は再開できます。」

 

俺は機材の確認を終え、次は新しい写真館を建てる場所を決める事になった

 

弦十郎「差し当たって建設する場所なのだが....実はリディアンも新設する為今までの場所だと少し遠くなってしまうんだ。彼女達の希望では前回と同じ様にリディアンの近くに建てて欲しいらしい。」

優斗「そうですね.....でもリディアンの近くだと奏がかなり目立ちますから」

 

そう奏は仕事が早く終わったり休みの日には頻繁に写真館に足を運ぶのだ。別に迷惑と言うわけではないが、そこら辺に記者がいてスキャンダルにならないかヒヤヒヤする。

 

優斗「出来れば、少しだけ場所を離したいですね。スキャンダルが怖いので......」

弦十郎「そうだな......流石にマスコミを抑えることは俺達には無理だからな。わかった俺から彼女たちを説得しておこう。」

優斗「ありがとうございます。弦十郎さん」

 

俺は弦十郎に感謝を述べ部屋を退室しようとする。その時一枚の紙が目にはいる。

 

優斗「?これは.......」

弦十郎「ん?ッ!それは!?」

 

その紙を取ってみると.......なんと婚姻届だった。

 

優斗「婚姻届?相手は........えっ!?」

 

俺は相手を見て驚くそれもそうだろうなんせ相手が

 

優斗「了子さん!?」

弦十郎「参ったな.......内密にするつもりだったのに俺とした事が.......」

優斗「弦十郎さん.......これは本当なんですか?」

 

俺は驚きのあまり本人に確認をとる

 

弦十郎「あぁ、本当さ」

 

どうやら本当らしい。

 

優斗「一体いつ間に.....」

弦十郎「実は大きな戦いの後に了子君と飲みに行ったんだ。その時に俺の気持ちを伝えたら.......」

優斗「オッケーを貰った......と」

 

まさかフィーネである彼女と弦十郎が結婚するとは......誰が予想したのか。

 

優斗「この事は?」

弦十郎「俺と了子君以外では君と緒川とうちの親父だけだ。」

優斗「親父?それは一体......」

弦十郎「風鳴 訃堂......元二課の指令であり俺と翼の父親の親.....今では100を超えた規格外の親父さ」

 

 

どうやら緒川さんも知っているらしい。まぁあの人なら知ってそうか

それにしても弦十郎の父親か.......想像できないな。

 

優斗「因みに.....結婚式もするんですか?」

弦十郎「まぁな、やろうとは考えているんだがこの事を皆に知らせるべきか悩んでいる。彼女の事をよく思っていない人物はいないと思ってはいるが彼女がな.....」

 

弦十郎.....というよりは了子の方が心配しているらしい。それもそうだろう何せ今回の事件の主犯にして黒幕そして一度裏切っているのだから。

 

優斗「.....やりましょう!結婚式!」

弦十郎「しかし......」

優斗「大丈夫ですって!皆んな祝ってくれますよ。俺が保証します!それに俺が結婚式の写真を撮りますよ」

弦十郎「そうか......そうだな!よし!そうと決まれば了子君と話し合って式をあげるよ。写真は頼んだぞ?」

 

そう言って弦十郎は俺の方に手をおく、俺は笑顔になり

 

優斗「任せてください!」d(^_^)

 

サムズアップをする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称視点

 

弦十郎が優斗からのアドバイスを受けその日の晩に了子と話し合いをした。

最初は了子自身嫌がっていたが弦十郎の必死の説得により承諾を得ることが出来た。式は2週間後に行われる事になった。了子と弦十郎はこの事を二課の職員と装者達に知らせた。

皆の反応は祝福の言葉だけであった

誰も了子の事を恨んだり蔑む事はなかった

 

 

2週間後には近くの結婚式を貸し切り式が行われた。タキシード姿の弦十郎とウェディングドレス姿の了子に皆拍手を送る。

式場の中庭で集合写真を撮る。そこに映る顔は花の様な笑顔が一杯だった。

そしてブーケトスの際には一部の者たちが白熱していた。結果的にブーケは響と未来そしてクリスや翼に奏の5名で掴んでいた。

 

 

 

 

その3日後には、写真館が建てられ早速結婚式の写真を現像させる。そして大きな額縁に嵌め込みよく見える位置に飾る。

そして優斗は、二眼レフから現像した並行世界の写真も現像させる。

流石にこちらは置くことは出来ないので自室の一角に飾る。

 

優斗「いつか......また........」

 

その写真を見つめながら優斗は就寝する。

 

 

 

その1週間後にはリディアンが新設され響達も日常に戻っていく。どうやらクリスもリディアンに通うらしい。

クリスがその報告に来た時クリスの両親とも顔を合わせた。

 

ソネット「あの時は助けてくれて本当にありがとう」

雅律「君のおかげで私たちは夢を追い続ける事が出来た。本当に感謝している。」

優斗「気にしないでください。自分がやりたい事をしたまでなので」

 

感謝の言葉を受け取った優斗はお茶をだし3人と雑談する。その際に現在彼女居るのかどうかを質問された。どうやら2人は優斗にクリスを預けようと考えているらしい.......

次の日、2人はバルベルデに戻っていった。

 

 

 

 

 

次の日には弦十郎に呼ばれ弦十郎の親......訃堂という人物に出会った。最初は威圧感が半端なかった。しかし

 

訃堂「時に優斗よ......」

優斗「なんでしょうか、訃堂さん?」

訃堂「お主はワシの可愛い孫の翼とその親友の奏.....どちらと付き合うのだ?」

優斗「.......はい?」

 

何故かお付き合いの話になった........

答えはあやふやにした優斗どうやら訃堂も翼もしくは奏を預けようとしているようだ。

 

 

 

 

優斗は帰路につくとため息を吐き帰って行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで2か月が経った頃

 

優斗「Queen of music?」

奏「あぁアメリカで今話題のマリア・カデンツァヴナ・イブとコラボライブする事になったんだ。」

翼「最初に3人で歌った後にツヴァイウィングの私たちが歌いその後マリア・カデンツァヴナ・イブがソロで歌うんだ。」

優斗「かなり大掛かりなライブだな」

響「そりゃぁ!あの歌姫と言われたマリアさんですから!そこにツヴァイウィングがコラボするとなればこれくらい普通ですよ!」

優斗「お前凄く嬉しそうだな.......」

未来「歌姫マリアの歌について調べるって言ったら嵌ってしまって......CDまで買って来たんです」

クリス「コイツらしいな......」

 

1ヶ月後に行われるライブの詳細を聞いていた。

 

奏「絶対に来てくれよな!」

響「はい!.......っと言いたいところですけど」

クリス「あたしとこのバカはソロモンの杖の護衛に向かわなくちゃいけないんだ。」

優斗「あらら......」

未来「でも早く終われば間に合うんだよね?」

響「そう!だから絶対に間に合わせます!」

翼「任務もしっかりこなす事」

響「わかってますよ〜♪」

奏「優斗は大丈夫か?」

優斗「そうだな......仕事が何も無ければ大丈夫だ」

 

優斗はそう返事を返す。その夜はそこに居た者達で夕飯を食べた。(食費は奏と響に持っていかれた。)

 

 

 

 

 

ライブまであと1週間、優斗は今写真を整理し修理に出されていた。オルゴールを直していた。

 

優斗「......ふぅ〜、あとは動作を確認するだけだな。」

 

優斗はオルゴールに取り付けられてあるネジを回し動作を確認する。オルゴールからは優しいメロディーが流れる.......問題はない様だ。

 

優斗「これで修理する物は終わったかな?ライブには行けそうだな.......」

 

優斗がオルゴールを閉め休憩に入る。

 

優斗(それにしてもマリア・カデンツァヴナ・イブか........こっちではどんな奴なのか......)

 

優斗は並行世界で出会ったマリアとこの世界のマリアについて考えようとしたその時

 

カランカラーン♪

 

店の入り口に付いている鐘が鳴った。どうやら客らしい

 

優斗「いらっしゃいませ、ようこそ神風写真館へ」

 

俺は来店して来た客に対して接客を行う。客は

 

???「修理を頼みたいのだけれど......いいかしら?」

優斗(ん?この声は.......)

 

優斗は下げていた顔をあげる。そこにはサングラスと帽子を被った変装したように見えるがピンクの髪でバレバレのマリア・カデンツァヴナ・イブがいた。

 

優斗(・・・アホなのか?)

マリア「ん?どうした?なにか変かしら?」

優斗「え〜っと.....いらっしゃいませマリア・カデンツァヴナ・イブさん.......」

マリア「なっ!?何故わかった!」

 

マリア自身は完璧と思っていたらしく驚いていた。

 

優斗「それは......髪が隠れていませんし何よりサングラスだと逆に怪しいですよ......」

マリア「なん.....だと.......」

 

マリアは落ち込んだ。

 

優斗「取り敢えず修理する物を出してください。」

マリア「あぁ.....この腕時計なのだけど、どのくらいかかるかな?」

 

優斗はマリアが差し出した腕時計を見る。

 

優斗「これなら2時間程度で直せますよ。電話番号を教えてくれれば掛けますよ」

マリア「いや、大丈夫2時間程度なら待てる。」

優斗「それではそちらのソファーで休んでて下さい。お茶を出しますので」

 

優斗は隣の客間にマリアを誘導させソファーに座らせる。そしてティーポッドに紅茶を入れお湯で沸かしカップに注ぐ。

 

優斗「足りなくなったら言ってください。それじゃあ自分は作業にかかるので」

 

優斗が作業用の手袋を装着し、作業に取り掛かろうとすると

 

マリア「君は私を見てもさほど態度を変えないんだな」

優斗「そうですか?」

マリア「あぁ、普通なら話しかけたり握手や写真を頼んだりしてくるものさ。それなのに君は私の正体がわかっても態度を変えずに適切に接客をする。正直私は驚いている」

優斗「まぁ、アンタみたいな人は身近に居るしな、それにちゃんとした客にはそれ相応の態度をするって決めてるんだ。」(正直一度会っているからとは言えないしな)

 

そんな事を考えながら優斗は作業に取り掛かる。そうとも知らずにマリアは

 

マリア(この人は私のことを歌姫としての私としてではなくただのマリアとして見てくれているのか......偽りのない私として)

 

マリアは紅茶を一口飲み

 

マリア「良ければ作業の様子を見ても良いかな?」

優斗「う〜ん......構いませんよ」

 

優斗は承諾し作業に戻る。

マリアは立ち上がり側に近づく、今は小さなネジの部品を付け直している所。優斗はピンセットで丁寧に付け直し歯車を少し回し動作の確認。その様子をマリアは興味津々に見る

 

優斗「これで多分大丈夫.....」

 

優斗はそう言ってカバーを付け直していく。そして作業に使うドライバーを落としてしまう。優斗はドライバーを拾おうとするがマリアがしゃがみドライバーを手に取り渡してくる。

 

マリア「はいコレ」

優斗「あぁ、ありがとう」

 

マリアからドライバーを手に取り作業に戻る。最後のネジを止め作動を点検する。問題はない、しっかりと動く。

 

優斗「これで大丈夫ですね。はいお返しします」

 

優斗はマリアに修理した腕時計を渡すマリアは受け取り手首に付ける。

 

マリア「ありがとう.....代金なのだけど」

優斗「あぁ、それならサインをお願いします。知ってるやつが貴方のファンなんです。」

マリア「しかし、それでは......」

優斗「別にそこまで大層な修理はしてませんした本当にサインだけで大丈夫ですよ。」

マリア「わかったわ、君には感謝する。ぜひライブを楽しんで欲しい。」

優斗「はは、何も予定がなければ会場に向かいますよ......」

マリア「その時は楽しんでくれ、邪魔したわね」

 

マリアはそう言って店を出ようとする。

 

優斗「ちょっと待って下さい。これを」

 

優斗は引き止め。伊達メガネを渡す。

 

マリア「ありがとう。」

優斗「それと髪は帽子の中に入れて下さい。そしてメガネをかければ多分大丈夫ですから」

 

優斗はマリアの変装を手伝う。変装を終えたマリアは出入り口に立ち

 

マリア「何から何までありがとう」

優斗「はは、スキャンダルになるよりはマシです......」

マリア「ふふっそうね」

 

マリアは微笑み写真館を出て行く。

 

優斗「ありがとうございました」

 

優斗はお辞儀をして見送る。扉が閉まると優斗は一息つき

 

優斗「ふぅ〜、さてと夕飯の準備をするか.....」

 

夕飯の支度を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所:スカイタワー天上

 

そこには1人の青年が立っていた。

 

???「もうすぐ始まるね。次の戦いが楽しみだよ........()()()()()

 

その青年の右手には()()()()()()()()()が握られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから始まる新たな戦い。

その果てにあるのは果たして・・・・・・




ディエンドライバーの持ち主はどう動くのか......

G編乞うご期待!


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コラボ 再び並行世界へ

今回は響推しの世界とのコラボです


優斗はカメラを整備し、ゆっくりくつろいでいた。

 

優斗「ふぅ〜、これで動作に問題は無しっと。ん〜」パキッポキ

 

優斗は背筋を伸ばし椅子から立ち上がる。

 

優斗「散歩にでも行くか......」

 

優斗は写真館を出て散歩に出る。近くの公園に行きベンチに座って顔を上げる。今日は快晴.....青空が広がっている。

 

優斗(こんな日には何か良いことが起こりそう........)

 

優斗は立ち上がり散歩を再開しようとすると真下にカーテンが出現する。

 

優斗「.......前言撤回だな。」

 

優斗は落ちていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒龍の世界

 

優斗はカーテンから抜けると何故か写真家の服装をしていた。

 

優斗「門矢士みたいな設定かよ......まぁ別に嫌いではないから良いけど。」

 

優斗は辺りを見渡す。すると目の前に新設されたリディアンの学園祭が開かれていた。

 

優斗(確か俺の世界でも少ししたら学園祭があったっけ?てことは此処は少し先の世界って事か.......この世界にも鏡香と同じような俺の知らない人物が居るのかな?)

 

優斗はそんな事を思いながらリディアンに足を運ぶ

 

少し調べるとどうやらリディアンは近くの黒須高校と合同で学園祭を開いているらしい。俺の世界ではリディアン単体で行う為此処で違いの差がわかる。しかし

 

優斗「合同でやっている分広いな...... でも前は即戦闘だったけど、今回は文化祭中のようだから大丈夫かな」

 

俺は情報を集めようと散策しようとすると

 

???「やあ転生者くん、何かお困りごとかい?なんなら案内しようか?」

優斗「へ?」

 

突然そんな事を言われた。俺は声のした方に振り向く、そこには学生だろうかそのくらいの男性がいた。男性は

 

龍樹「おれは黒森龍樹、君の名前を聞かせてくれないか?」

 

と自己紹介をしてくる。相手が名乗ったので俺も

 

優斗「お、俺は神風優斗......」

 

自己紹介をする。俺は心の中で

 

優斗(なんなんだコイツは?いきなり声をかけてきたら1発で俺の正体を見抜くなんて......て言うかなんかゆるくね?気のせいか?)

 

俺がそんな事を考えていると

 

龍樹「優斗か、よろしくな!じゃあまずどこに行こうか」

 

と気軽に誘ってくる。

 

優斗「まてまてまて!?いきなりで状況が呑み込めないんだが!?」

 

俺は突然の事すぎてそう言葉を放つしかし龍樹は

 

龍樹「知ってるか優斗、何事もノリと勢いが大事なんだ!じゃあさっそく飯でも食いに行くか!」

優斗「なんなんだよお前~~~~~!!!!!」

 

俺は龍樹の勢いに負けて飯を食いに行く事になった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

俺は龍樹に連れられ端の休憩所のような場所にやってきた。

そして連れてきた本人は..........

 

龍樹「とりあえず、たこ焼きお好み焼きフライドポテトラムネ、こんだけありゃ足りるでしょ」

 

なんかめっちゃ買ってるんだけど.......俺はそこまで食わないぞ。

 

龍樹「で、優斗は何しにこの世界に?」

 

優斗「急にまじめな話をするな………まあちょっとした事故だよ。気が付いたらこの世界に来てたんだ」

 

急に真面目に話す。コイツ本当に分からないな........

 

龍樹「なるほどね~~、ちなみに優斗は転生特典とかもらえた?俺もらえないどころか気づいたら赤ん坊だったんだよ」

 

自分の事を教えるくらいだちょっとは教えても大丈夫かな?

 

優斗「そうか~~、まあ一応もらえたよ」

 

龍樹「え?まじで!?見せて見せて!」

 

優斗「いやなんでさっきあったやつに見せないといけないんだよ」

 

流石にそこは教えられない。出会って数分の相手に教えるほど俺は抜けてない。

 

龍樹「そんなの敵かそうじゃないかわかんない相手の能力を知りたいのは当たり前だろ?」

 

優斗「!?」

 

俺は少し警戒を強める。しかし龍樹は

 

龍樹「まあ話してる感じ嘘ついてる感じはなさそうだけどさ、ほかの世界からきた力を持ってるやつを、警戒しないわけないでしょ」

 

と話す。以外と考える奴だったんだな。まぁ、出会って数分だけど悪い奴じゃないのは最初からわかってた。悪い奴だったらいくらでも機会はあったし、何より今相手は無防備な状態を晒している。信用できるし良いかな......

 

優斗「なんだ、意外と考える方なんだな。ちなみに仮面ライダーって知ってるか?」

 

俺は相手が仮面ライダーを知っているかを確認する

 

龍樹「当たぼうよ!こちとらガキの頃龍騎から見始めてたリアタイ勢さ、ん?まさか」

 

龍樹はどうやら龍騎をリアタイで見ていたようだ。

そして察しがついたらしい

 

優斗「そう、そのまさか、俺は仮面ライダーの力をもらったんだ」

 

龍樹「マジで!?なになに?シザース?ガイ?王蛇?」

 

優斗「なんで仮面ライダー龍騎縛り!?しかもろくでもねえラインナップ!?」

 

いや龍騎をリアタイで見てたって言ってたけどなんでロクでもない人選なの!?

 

龍樹「ん~~、じゃあクロノス?ゴルドドライブ?アマゾンアルファ?」

 

優斗「やばい父親ライダーラインナップ!?」

 

今度は親がヤバい系かよ!?なんでそこに行くんだよ!

 

龍樹「ん~~~あ、フォーゼ?ドライブ?ゴースト?」

 

優斗「うん転生者だから死んで復活したラインナップね」

 

今度はマシな回答がきた。せめてそっちが最初に来て欲しかった........

 

優斗「俺は仮面ライダーディケイド、ディケイドの力をもらったんだ」

 

俺は自信が貰った特典を話す。龍樹は興奮して

 

龍樹「おーー!!!ディケイド!!俺の好きなライダーの一人なんだよ!!ねえ!!変身してよ!」

 

とせがんで来た

 

優斗「俳優さんに変身するように言う子供たちか!!さすがにここじゃ出来ないよ」

 

俺は今日何度目かわからないツッコミをする。

 

龍樹「まあしってた」

 

いや知ってたんかい......それにしても

 

優斗「そういや好きなライダーの一人ってことはほかに好きなライダーがいるのか?

 

俺は気になり此方から質問する。

 

龍樹「もちろん!ディケイド、ゲンム、エボル、エデン、カリバー」

 

優斗「ダークライダー多め!!!!」

 

なら最初の答えや次の答えがあぁなるのは納得だな........

 

暫くわちゃわちゃと話す。そして龍樹にいくつか質問した。

 

優斗「ふ~~ん、響一筋なのか」

 

どうやら龍樹は転生前から響の熱烈的ファンだったらしい。そして転生したらめちゃくちゃ興奮したようだ。

 

龍樹「そうだ!やっぱ響は可愛くてな、あの可愛い笑顔やご飯をおいしそうに食べてる姿なんか特にn」

 

優斗「はいはい、わかったわかったから!!そろそろ響たちと合流するんだろ?」

 

コイツは響の話になると止まらないと感じ俺は話を中断させる。

 

龍樹「あ!そうだった!!!じゃあおれはこれで失礼するよ」

 

優斗「あぁ、またな龍樹」

 

龍樹「またな!優斗!」

 

龍樹が走って去っていく。こんな感じで話したのは久しいな........

 

優斗(はちゃめちゃな奴だったけど、良い奴だったな。)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

優斗「なんかすごいやつだったな………そういやここにも響達がいるのか………」

 

俺は龍樹と別れ廊下を歩きながらこの世界の二課の装者のことを考える。

 

優斗「ん?」

 

すると、まだ龍樹と合流していない響と未来がいた

 

優斗「まだ龍樹と合流してなか………………え……」

 

俺は響を見て驚愕した。だってそうだろう.......

 

響が常になにかを纏っているのだ。

そして、圧倒的な力量

 

優斗「(ぞわっ!)………………まじか………」

 

遠目でもわかる響の強さ

もし戦ったら無事では済まないだろう・・・・・・・・・

 

 

しかし

 

 

 

龍樹「ごめん遅くなった!」

響「も~~遅いよりゅうくん!!」

未来「龍樹にしては珍しいね」

龍樹「いや~~、男友達としゃべっててね」

 

 

 

 

 

 

優斗「………………………ふっ」

 

俺は持っていたカメラでその光景を写真に収める。

その写真には笑顔の三人が映っていた。

 

 

俺は壁に近づきカーテンを出現させる。

 

優斗「また会おうぜ.......黒森龍樹(この世界の主人公)

 

その世界を後にする.........




と言うわけでデストーリさんの世界とのコラボでした!

デストーリさんありがとうございました♪




デストーリさんの作品URLです!是非読んでください

https://syosetu.org/novel/252567/


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G編
第二十五話 ソロモンの輸送3本目の撃槍


これから始まる新たな戦い.......
そして新たな人物も......


装者視点

 

現在、輸送列車の中で響とクリスの装者2人そしてオペレーターの友里あおいそして、今回ソロモンの杖輸送に携わっている。ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス.....通称ウェル博士。

4人は列車で杖を輸送していたが輸送中にノイズの群れに襲われた。

 

ウェル「まさかこんな時にノイズに襲われるとは!」

あおい「ウェル博士はもっと前方の車両へ!」

響「なんでノイズが襲って来てるのー!」

クリス「知るかよ!明らかに操られてる。ソロモンはコッチにあるのになんで......クソッ!」

 

クリスは舌打ちをする、あおいが通信機で二課へ連絡をする。

 

あおい「.....はい、わかりました。2人とも!出番よ!」

 

あおいの指示でクリスと響は頷き謳う

 

Balwisyall nescell gungnir tron

 

2人はギアを纏い外へ出る。そこには無数のノイズが飛んでおり中でも特殊なタイプのノイズが一体いた。

 

響「あれだけ他のノイズと全然違うね。」

クリス「あれが指揮を取ってる親玉だろ」

 

2人も確認し迎撃の体勢に入る。響は拳でクリスはガトリングを使いノイズを撃破していく。

 

クリス「チッ!この間のエクスドライブは使えたら楽に倒せるんだけどな!」

 

クリスが口を溢すと通信から

 

了子『あれは周りに高度なフォニックゲインがあったから出来たものよ。そんなに何度も使えたらこっちだってたまったものじゃないわよ』

 

了子が説明する。

 

クリス「んなこたぁこっちだってわかってるよ!」

響「大丈夫です!この間のコンビネーションが有れば......」

クリス「あれはまだ未完成だろ!実戦で早々使えるものじゃねぇ」

 

響が案を出すが止められる

そして特殊タイプのノイズが突撃してくる。クリスはガトリングを放つがノイズの先端部分が硬く攻撃が通らない。ノイズはそのまま突っ込んでくるが響がクリスとノイズの間に入りノイズの側面を殴り軌道を変える。

 

クリス「助かった......」

響「お互い様だよ!.......って!クリスちゃん!前!前!!」

 

クリスはお礼を述べ響は返事を返す。しかし響が慌てた様子で前方を指摘する。クリスは前方を確認するするとすぐそこまでトンネルが近づいていた。

 

クリス「マジかよ!」

響「ふん!」

 

響は列車の屋根を思いっきり踏み抜けクリスを抱え中へ逃げる。

 

クリス「なんとかなったな.....」

響「でもノイズはまだ沢山いるよ」

 

クリスと響はこれからどうするのかを話し合う。

 

 

トンネル出口付近

 

???「そろそろ.....かな?」

 

そこには黒を基準としたスーツに体の両サイドがシアンブルーのラインが入った仮面をつけて人物、本来この世界に居ないはずのもう1人のライダー.......仮面ライダーディエンドがそこに居た。

 

ディエンド『さて装者達の実力も見たいけどここは僕が動いて二課を混乱させようかな?』

 

ディエンドは銃型のドライバー、ディエンドライバーに「アタックライド ブラスト」を読み込ませる。

 

ATTCK RIDE BLAST

 

ディエンドは銃口をトンネルに向け引き金を引く。銃口から放たれるシアンの弾丸弾丸は真っ直ぐ飛んでいき列車とぶつかると思われたが、弾丸は軌道を変え列車を避けノイズに向けて飛んでいく。特殊タイプのノイズにも数発当たったが先端を数センチ削った程度だった。

 

ディエンド『()()()()()で良いかな?』

 

ディエンドはこのくらいと言った.....つまりディエンドは狙って撃ったのだ撃破しない程度に......ディエンドは「アタックライド インビジブル」を取り出し読み込ませる。

 

ATTCK RIDE INVISIBLE

 

ディエンドの姿がバラけ姿を眩ませる。

 

 

響とクリスは突然飛んできた弾丸を目撃していた。

 

クリス「この弾丸......ディケイドか!?」

響「(あれ?でもディケイドさんって青い弾丸だったかな?)」

 

響は疑問を感じるもノイズが殲滅できていないことを思い出して先程考えた作戦を実行する。

 

クリス「それにしても.....本当にそんな作戦が成功するのか?」

響「まっかせて!絶対成功させるから!」

 

響はそう言って後方車両を蹴飛ばす。当然ノイズはすり抜けるもそこに響がパイルバンカーを突き出しノイズを炭化そしてフォニックゲインを纏った爆風を後方の残りのノイズを殲滅する。

 

響「やったよ!」ブイ!

 

響はクリスにピースサインを送る。クリスは響の成長スピードに驚き感心する

 

 

二課仮設本部

 

そこに居るには司令である弦十郎、そしてその妻であり技術者の了子更にはもう1人のオペレーターの朔也

 

朔也「これでなんとか山場は超えましたね。あとは軍に任せて俺たちの仕事は終了.....ですね」

弦十郎「あぁ、そうだと良いがな........」

了子「も〜......貴方がそんな事を言う時は大抵悪いことが起こるんだから」

 

弦十郎は悪い予感を感じている。敵がこれだけで果たして終わるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

軍事基地

 

書類を提出しサインをもらう。

 

あおい「これで此方の仕事は終わります。引き続きソロモンの輸送お願いします」

責任者「ご苦労様でした後は我々が」

ウェル「皆さんが守ってくれたこのソロモンの杖は僕が調査し人類の役に立てるように頑張ります。」

響「不束なソロモンの杖ですが、どうぞよろしくお願いします。」

クリス「頼んだぞ」

ウェル「はい。お任せ下さい!」

 

ウェル博士と引き継いだ職員数名が奥に消えてゆく。

 

 

響「やったー!早く終わった!これでライブには間に合うよね!」

クリス「だな。とっとと帰って楽しむか」

あおい「司令が頑張ったご褒美で会場までヘリを出してくれるらしいわよ?」

響「マジですか!やったー!」

 

響が喜ぶと同時に基地内部で爆破が起こる。

 

響「マジですか.......」

クリス「そんなこと言ってないで行くぞ!」

あおい「軍事基地にノイズ出現!これより対処に当たります!」

 

あおいは本部へ連絡を入れる。

 

 

二課仮設本部

 

あおい『軍事基地にノイズ出現!これより対処に当たります!』

 

あおいから通信が入る

 

朔也「うーわ、本当に的中しましたよ........」

了子「これは少し残業ね」

弦十郎「すまない......」

 

二課は残業にかかる。

 

ノイズを殲滅し状況を確認する。

ノイズによって亡くなったのはウェル博士の周りを囲んでいた数名、そしてウェル博士本人。

ノイズによる被害はそこまで多く出なかった。これは襲った人物が意図して行った事なのか.......

そして輸送の対象だったサクリストS・ソロモンの杖もアタッシュケースの中から消えていた。

結果

謎の襲撃者によりソロモンの杖の紛失そして数名の犠牲を出してしまった。

 

 

 

 

 

優斗視点

 

龍樹の世界から帰還した優斗は向こうで撮った写真を現像しこれも自室に飾っている。

そして今日は夜からライブが始まる。現在時は午後3時.....あと2時間でライブが始まる。これまでまともにライブを見たことはなかったから楽しみであるのは確かだ。

 

優斗「今日は日頃の行いに感謝して思いっきり楽しむか!」

 

俺は意気込みライブに向かう準備を始めようとする。

そこへ

 

カランカラーン♪

 

店のベルが鳴る。

 

優斗(今日は何処もライブを観たいって騒いでたから客は来ないと思ってたんだがな......)

 

そんな事を思いながら入り口に向かい接客する。

 

優斗「いらっしゃいませ。ようこそ神風写真館へ。本日は写真ですか?それとも修理ですか?」

 

俺は顔をあげ相手を確認する。歳は俺とさほど変わらない程度か、髪は茶髪で普通の一般人の感じがするのだが......何処か違うと俺の中の第六感がいっている。

その人物は笑顔を作り話しかけてくる

 

???「初めまして、今日は君に用があってきたんだ。」

優斗「俺に?」

 

その人物は写真でも修理でもなく俺に用があったらしい。しかし俺はこのような人物を知らない、今まで生きてきた中でこのような人物は出会った事がない。

 

優斗「失礼ですが誰かと間違えてませんか?俺は貴方のような人物に会ったことはありません」

???「そうだね、確かに僕と君は接点がない。しかしそれは表の話......」

優斗「表?なにを言ってるんだ?」

 

謎の人物は笑顔のまま俺にこう言った

 

???「裏ではかなり動いているじゃないか..........()()()()()

優斗「ッ!?」

 

俺はすぐにライドブッカー(ガンモード)をその人物に向ける。

 

優斗「お前.....何者だ?」

 

俺は相手を睨みつけ質問する。

 

???「そう言えば自己紹介がまだだったね」

 

謎の人物は自己紹介を始める

 

蒼汰「僕の名前は狗神 蒼汰(いぬがみ そうた)君と同じ転生者そして......」

 

蒼汰と名乗った人物は右手にディエンドライバーを持ち

 

蒼汰「仮面ライダーディエンドさ」

優斗「ディエンド.....だと?俺以外にライダーが居たのか......それにお前も転生者なんだな。」

 

俺以外に転生者が居て更には仮面ライダーだったのだ。俺が驚いていると蒼汰は

 

蒼汰「今日は自己紹介と忠告に来たよ」

優斗「忠告?」

 

俺が疑問に思っていると蒼汰は

 

蒼汰「今日行われるライブ....Queen of musicには行かないことをお勧めするよ」

優斗「なんだと?」

蒼汰「今日のライブでノイズが現れる。そこで君が会場に居れば変身することを躊躇うだろう。だから今日はここで中継を見ておくと良いよ」

 

蒼汰は会場にノイズが現れると言う、俺はすぐに二課に連絡を入れようとするがそれでは俺が怪しまれる。

 

優斗(確かにここに居れば変身してからでも会場には行ける。ここはコイツの忠告に従っておくか......)「わかった今日は行かない事にする」

蒼汰「賢明な判断だ。」

 

今は従っておく事にし承諾する。蒼汰は返事を聞き自身の後方にオーロラカーテンを出現させ姿を消す。俺は携帯を取り出し電話をする。

 

優斗「......もしもし緒川さん。すみません今日のライブは行けないって2人に伝えてください。はい.......はい.......それで伝言を一つ............お願いします。」

 

俺は電話を切り未来にメールで「急な仕事が入った。今日のライブはお友達と楽しんでくれ」と送る。未来から『それは災難ですね。お仕事頑張って下さい。あっでもテレビでも見れるので仕事が終わったら見てください』と返事が返ってくる。未来には悪いことをしたな。

俺は携帯を机に置きディケイドライバーを手に持ち眺める。どうやら俺はまたディケイドとして動かなければならないようだ.....

 

 

 

 

 

ライブ会場

 

奏「優斗来れないのかよー!」

慎二「彼からの伝言で[行けないけど中継を観てるから気を抜いたらいじり倒す]らしいです。」

奏「なんだと!翼!全力でやってやるぞ!」

翼「私は常に全力だから奏くらいだよ?優斗が来れなくていつもの2割くらい手を抜くの」

奏「なんでそんなに的確に言えるんだよ!?」

翼「何年の付き合いと思っているの?」

奏「かぁ〜、翼には敵わないね〜」

 

奏は髪を掻き吹っ切れた表情になる。

 

奏「アイツが居なくたって全力でやってやろうじぁねぇか!」

 

奏は気合を入れライブの準備をする、翼も微笑み本番の準備を始める。

そんな2人の元へ

 

マリア「貴方達が日本のトップアーティストツヴァイウィングの天羽奏と風鳴翼ね?」

???「今日はよろしくお願いします」

 

米国の歌姫マリア・カデンツァヴナ・イヴとそのマネージャーだろか?マリアと同じくらいの背丈に髪をポニーテールで纏めた人物が訪れる。

 

奏「.....マリア・カデンツァヴナ・イヴ」

マリア「そう殺気立たないで、今日は最高のライブにしましょう?」

翼「其方は?」

マリア「紹介するわ私の妹でマネージャーの.....」

セレナ「セレナ・カデンツァヴナ・イヴです。」

慎二「私はツヴァイウィングのマネージャーの緒川慎二と申します。」

セレナ「ご丁寧にありがとうございます。」

 

慎二とセレナは名刺を交換する。そんな中ツヴァイウィングの2人とマリアは

 

マリア「今日のライブは全世界に生中継されているわ。緊張して私の足を引っ張らない事ね。」

奏「言ってくれるじゃねぇか。あんたこそあたし達にビビって遅れんなよ?」

翼「貴方とのライブで私と奏は更に高みを目指す。今日の主役は我々が頂く」

 

お互いに火花を散らす。そんな中マリアは振り返り楽屋を出る前に

 

マリア「残念だけど、今日の主役は私や貴方達じゃないわ.....

 

小声でそんな事を言う。

2人は聞こえなかった為聴き直そうとするがマリアは楽屋を出ていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブが始まり会場の熱は昂っていく。歌い終わりツヴァイウィングの2人は観客に

 

翼「今日は本当に楽しいライブだった!この歌を全世界にもっと聞かせたい!

奏「あたし達の限界はこんなもんじゃねぇぞ!ここから始める!世界にいる奴ら!期待して待ってろ!」

 

と言う。今度はマリアが

 

マリア「私の歌を沢山聞かせてあげる。私は止まらない!いつでも全力の歌を聞かせてあげる!立ち止まりはしない!着いて来れるやつはついて来い!」

 

会場の歓声が更に高まる。マリアとツヴァイウィングはお互いに向き合い。

 

マリア「今日は日本のトップアーティストの貴方達と歌えた事を感謝する。」

奏「あたし達も楽しかったよ。また一緒に歌おうぜ!」

翼「私もこんなに楽しいライブは久しぶりだった。」

奏「伝えていこうぜ!歌で皆んなを笑顔に出来るって事を」

マリア「そうね、そして歌には力がある事を.......」

翼「力?」

 

翼が疑問に思うと会場全体にノイズが出現する。

観客達はパニックになり騒ぐ

 

奏「ノイズ!」

翼「なんで此処に!?」

 

翼と奏が驚いているとマリアは

 

マリア「狼狽えるな........狼狽えるな!!

 

マリアは小声でなにかを言ったあとマイクを使って会場全体に聞こえる声で叫ぶ。会場の観客達は静まり返りマリアはマイクを使って更に言葉を続ける。

ノイズも出現こそはしたが動いていない。

 

マリア「ご覧の通り私はノイズを操る術を持っている。差し当たって日本政府に国土の半分をあけわしてもらおう。24時間以内にこの要求が呑まれなければノイズによって大きな被害が出るだろう。」

 

マリアはこの生中継を利用し日本政府に要求を出した。翼と奏は首元の衣装の飾りを取り外しペンダントを掴む。その行動にマリアは

 

マリア「怖い子ね。こんな状況でも私に喰らい付く隙を伺っているなんて。でも大丈夫かしら?日本の政府はシンフォギアの公表はしてもその装者については秘匿事項よね?それにいくらそれを纏っても観客全員を守りきれるかしら?」

奏「それでも今は戦わなきゃいけないだろ!」

翼「ノイズを放っておく程私達の心は落ちぶれてはいない!」

 

翼と奏は聖唱を謳おうとするが耳につけた通信機から

 

慎二『お二人とも待ってください!今は耐えて待っていてください!』

 

緒川がストップをかける

 

奏「けど!」

慎二『今2人が正体をバラせばそれこそ相手の思う壺です!』

翼「ではこのまま黙って見ておけと!?」

慎二『僕が中継のカメラを止めます。2人はそれまで時間稼ぎを!』

奏「頼んだぜ......緒川さん」

 

奏と翼は通信機から手を話しマリアを警戒する。

 

マリア「あら?かかって来ないのね。てっきり正体をバラしてでも突っかかって来ると思ったわ」

奏「頼れる仲間がこっちにはいるんだよ」

翼「貴様が思うほど我々は甘く無い!」

マリア「そう......それならそれでいいわ。今回の主役は私や貴方達でもないから」

翼「なに?」

奏「どう言う意味だ?」

 

マリアは微笑み首からペンダントを下げる。

 

奏「それは!」

翼「ギアのペンダント!?」

 

そして

 

Granzizel bilfen gungnir zizzl(溢れはじめる秘めた熱情)

 

聖唱を謳う。

マリアは奏や響と同じギアガングニールを纏う。しかし2人とは対照的にそのギアは黒い。

 

翼「黒い......」

奏「ガングニール......!」

 

その光景を移動中のヘリの中で見ていた響も

 

響「三つ目のガングニール.......」

クリス「どうなってやがんだよ!」

 

マリアは再びマイクで

 

マリア「私は......私達はフィーネ!終わりの名を持つ者達だ!!」

 

マリアはそう宣言し翼と奏の方へ顔を向ける。翼と奏は警戒する。

 

マリア「そう警戒しないで、言ったでしょう?私や貴方達が今回の主役ではないと」

翼「ならば一体誰が.....」

マリア「貴方達がよーく知ってる()よ」

奏「彼.......まさか!」

 

マリアは奏の表情でクスリと笑い

 

マリア「今此方には人質が沢山いるしかし私は彼が来るのならばこの人質達を解放しよう!」

 

マリアの声で会場がざわつき始める

 

客1「彼?」

客2「誰なんだ?」

客3「誰でもいいから出てこいよ」

 

そんな声が聞こえる。マリアは今は好機と思い

 

マリア「では出て来てもらおうか!マゼンタの戦士!ディケイド!!

 

 

 

 

 

 

写真館

 

優斗「まさかご指名とはな.......」

 

優斗は中継を見ており状況を全て把握している。この間客として来ていたマリア・カデンツァヴナ・イブがまさか宣戦布告をするとはそしてディケイドを知っている事に........自分が行けば観客全員は解放されると聞いたがそれが本当とは限らない、しかし優斗は彼女が嘘をついているとは思えないのだ。

優斗は立ち上がり、ディケイドライバーを装着する。

 

優斗「さてと......久しぶりに行くか。変身!

 

KAMEN RIDE DECADE

 

優斗はバックルに「カメンライド ディケイド」を装填し閉じる。すると優斗の周りにモノクロの残像が現れ優斗に近づいていく。優斗がそれに全て被さると黒のスーツを纏う。そしてディケイドライバーから現れたプレートが顔に刺さりマゼンタを彩る。

仮面ライダーディケイドが再び動く

 

ディケイドはカーテンを出現させ会場に向かう。



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第二十六話 再臨のマゼンタ

マゼンタの復活.......
そして挟まれて........


ライブ会場

 

翼「何故お前がディケイドを知っている!」

奏「答えろ!マリア・カデンツァヴナ・イブ!」

 

マリアはクスリと笑い。

 

マリア「彼は私達の恩人なの、知っていて当然よ。」

 

と答える。そしてマリアは会場の出入り口の方へ顔を向け

 

マリア「それに来たみたいよ?」

 

翼と奏はマリアが向けた方向へ顔を向ける。すると出入り口からカツンカツンと歩いてくる音が聞こえる。

観客も近づいて来る足音の方向に顔を向ける。

そこには、黒と白とマゼンタで彩られたスーツに顔には複数の板が刺さっており目の部分は緑色で彩られた人物........ディケイドが出てきた。

 

マリア「現れたわねディケイド」

ディケイド『大人しく出てきたんだ。さっさと観客を退場させろ』

マリア「せっかちね。オーディエンス諸君にはご退場を願おうか!........大丈夫よ私は遅れはとらない。それに彼が出て来ただけでも世界に知らしめることができたわ.......えぇありがとう、マム

 

マリアの一言で会場にいた観客は皆出口から外へ出て行った。

会場にはライブ衣装のツヴァイウィングにギアを纏ったマリア、そしてディケイドの4人が佇んでいた。

ディケイドは観客が全員退場をしたのを確認すると、

 

ディケイド『取り敢えず......ノイズを殲滅するか。』

 

ディケイドはバックルを開きライドブッカーから「カメンライド 響鬼」を取り出し読み込ませる。

 

KAMEN RIDE HIBIKI

 

ディケイドは紫色の炎に包まれ姿を変える。鬼の様な顔に鍛えられた身体......音撃を操る戦士......響鬼へと変身を完了させる。

D響鬼は両手に専用武器音撃棒を持ちノイズの殲滅を開始する。

ノイズに向かって音撃棒を振れば音撃棒で殴られたノイズは炭へと変わる。ノイズがD響鬼の向け突進してくるがD響鬼は音撃棒を巧みに操り着実に数を減らして行く。そして上空に出現したノイズが落下D響鬼は回避する。D響鬼はライドブッカーから「アタックライド 音撃棒烈火」を取り出し読み込ませる。

 

ATTCK RIDE ONGEKIBOU REKKA

 

音撃棒に炎が宿りD響鬼はそれを上空にいるノイズに向け放つ。火炎弾は上空のノイズを打ち倒す。

 

D響鬼『.......こんなもんか』

 

D響鬼がそんな事を言うと

 

マリア「流石の実力ね。」

 

D響鬼は音撃棒を手にしたままステージの上に上がる。そしてマリアと向き合う。

 

D響鬼『お前の目的はなんだ?こんな事までして何を企んでいる.....』

 

D響鬼がマリアに向け言葉を言う

 

マリア「()()教えられない......」

D響鬼『今は.....ねぇ』

マリア「どうしても知りたいのなら......私達に協力して欲しい。」

 

マリアはそう言ってD響鬼に片手を差し出す。

 

D響鬼『・・・』

 

D響鬼は考える仕草をする。その時背後から何かを感じ顔を向ける.....そこには

 

翼「........」

 

翼がD響鬼をジーっと見つめる。D響鬼は少し寒気を感じた。

 

D響鬼(なんでこんなに睨まれてんだ?......あっ、ルナ・アタックの事か)

 

D響鬼はそう納得するが現実は違う。

 

翼(ディケイドが向こうに協力?断れば良いだろう!ディケイドは何故考える!それにマリアとどんな関係を......後で問い詰める!)

 

実際はディケイドとマリアの関係に嫉妬しているのだ

D響鬼はマリアの方に向き

 

D響鬼『悪いが断らせてもらう。』

マリア「そうか......それは残念だ。」

 

マリアは残念そうに言うが、両手のバンカーを組み合わせ槍を生成する。

 

マリア「ならば力付くで来てもらおう!」

 

そう言って突撃してくる。

D響鬼は音撃棒2本で受け止めガードする。しかしマリアは想定していたかのように後ろにあったマントで追撃をする。D響鬼は対処に遅れダメージを負う。

 

D響鬼『まさかマントまで武器とはな.....』

マリア「降参するなら今の内よ!」

 

マリアは堂々と言うその時中継されていたテレビが切断される。

 

マリア「なに!?」

D響鬼『遅ぇんだよ.....全く』

 

Imyuteus amenohabakiri tron

 

D響鬼に隣にギアを纏った奏と翼が現れる。

 

奏「タイミング的に丁度良い感じだろ?」

D響鬼『出来ればもっと早く来てほしかったけどな』

翼「.....それより今は相手に集中だ。その後はじっくりと話を聞かせてもらおうかディケイド?」

D響鬼『Σ(0W0!)ウェッ⁉︎』

 

D響鬼はケンジャキ!の様に驚くその光景を見てマリアは

 

マリア「敵を前にして随分余裕があるみたいね?」

 

マリアは槍を構える。それと同時に奏と翼もアームドギアを生成し構える。

D響鬼はライドブッカーから「カメンライド ディケイド」を取り出し読み込む。

 

D響鬼『変身』

 

KAMEN RIDE DECADE

 

D響鬼からディケイドの姿に戻りライドブッカーをソードモードに構える。

奏と翼はマリアに向け駆け出す。マリアは槍とマントを使い対処する。そこへディケイドが遅れて駆け出しライドブッカーで斬りかかる。

 

マリア「チッ!」(なんて連携......これがルナ・アタックを共に乗り越えた装者とディケイドの力か!)

ディケイド『貰った!』

マリア「ッ!しまった!?」

 

ディケイドは一瞬の隙を付き大振りをマリアに叩き込もうとする。

しかし、ディケイドの腕に()()が絡みつき攻撃を止める。

 

ディケイド『!なに!?』

???「マリア姉さん。流石に3対1は厳しいでしょ?」

奏「この声は!?」

翼「まさか!」

マリア「少し油断しただけよセレナ

 

マリアの声と共にディケイドの後方から純白のギアを纏った。セレナ・カデンツァヴナ・イブが現れた。

 

ディケイド『ん?お前は.......』

 

ディケイドは出会った感じがして声をかける。

 

セレナ「名前を名乗ってませんでしたね。セレナ・カデンツァヴナ・イブと言います。4年前にネフィリムから助けていただいた者です。」

ディケイド『ネフィリム?あの白い奴か。』

セレナ「はい」

 

セレナはディケイドに近づき

 

ディケイド『えっ』

翼「なっ!?」

奏「は?」

 

()()()()()

 

セレナ「ずっと、お礼が言いたかったんです。あの時は助けて下さってありがとうございます。」

ディケイド『おっ、おう』

 

ディケイドが返事をすると()()()()()()()()()()()()が飛んでくる。

 

ディケイド『うおっ!あっぶね!』

 

ディケイドは絡まれていない左手でライドブッカーを持ち弾く。そして飛んできた方向を見れば翼が顔を俯かせプルプルと肩を震わせていた。

 

ディケイド『つ....翼?』

翼「ディケイドの....ディケイドの......!」

ディケイド『えっ?』

 

翼は顔を上げ

 

翼「ディケイドの馬鹿者!」

 

と叫びディケイドにアームドギアを振るう。

 

ディケイド『えっ!?はぁ!?ちょっと落ち着け!』

 

ディケイドは静止をかけようとすると右腕に絡みついていたものが外れセレナが短剣で鍔競り合う。

 

翼「退け!私はディケイドに要件がある!」

セレナ「退きません!」

翼「ならば押し通る!」

 

セレナと翼が戦いを始めると、ステージ場でも奏とマリアが

 

奏「お前がなんで優斗の事を!」

マリア「この間お世話になったのよ!」

 

槍同士をぶつけ合い声を上げながら戦っていた。

ディケイドはその戦いを見て

 

ディケイド(やべぇ......なんか面倒くさいし、胃が少しキリキリしてきた。)

 

と感じるのだった。

 

先程までのテロリストとの戦いから、想い人を巡っての戦いになった。




あぁ〜仕事が楽しいんじゃぁ〜(^ω^)トオイメ

仕事の疲れで遅れました。m(_ _)mスイマセン


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第二十七話 新たな仮面の戦士その名はディエンド

ディケイドがピンチに!

そこにシアンが......


ディケイド『なんでこんな状況に.....』

 

ディケイドは自分が過去にやってしまった事に後悔しながらイブ姉妹にツヴァイウィングとの戦闘を見ている。

 

翼とあの時の少女だった女性セレナは一歩も譲らぬ攻防を繰り広げ、奏とマリアはお互いの槍をぶつけ合っている。

その時、翼の上空から小型の丸鋸が向かってくるのを確認する。

 

ディケイド『ッ!』

 

ディケイドはライドブッカーをガンモードにし数発撃ち抜く。しかし全てを打ち抜くことは出来なかった為数発翼に向かっていく。

 

翼「クッ!新手か!」

 

翼が飛んできた方向を向くと更に緑の刃が3つ程飛んでくる。

 

ディケイド『させるか!』

 

ディケイドは「アタックライド フレイムブラスト」を読み込ませる

 

ATTCK RIDE FLAME BLAST

 

炎を纏った弾丸は緑の刃にぶつかると爆炎を巻き起こし残りの刃をも巻き込んだ。翼は奏とマリアはセレナと合流しお互いに距離を置く。ディケイドは丁度両サイドの中間に位置し少し下がる

 

???「流石ディケイド」

???「やっぱり半端じゃない強さデース」

 

2人の女の声が聞こえると同時にマリア達の隣に鎌を持った黒が目立つギアを纏った少女と此方も黒が目立つツインテールが特徴的なギアを纏った少女が降り立つ。ディケイド(優斗)は知っている......並行世界で出会った(あかつき)切歌(きりか)月読 (つくよみ )調(しらべ)の2人だ。

ディケイドが警戒をしていると2人は頭を下げ

 

調「あの時は助けて下さってありがとうございました。」

切歌「あの時は助かったのデス!」

 

と言ってくる。ディケイド(優斗)は思い出す。燃え盛る通路で倒れていた金髪の少女とそれに必死に呼びかけていたツインテールの少女......

 

優斗(あの時の2人か〜.....確かに面影はあるけど。まさかあの時の研究所にいた奴らがこんな時に再会するとは.....)

 

ディケイドが懐かしんでいると、今度は剣と槍がが飛んでくる。

 

ディケイド『あっぶね!』

 

ディケイドはその2つを弾く。それらは持ち主の場所に戻っていく。

 

奏「おいディケイド。お前色んな奴らと面識があるんだな?女性が多いけど?

翼「話はじっくりと.....ゆっくりと話し合いましょうか?

 

ディケイドは寒気を覚え少し身震いする。

ディケイドが寒気を覚えていると上空から響とクリスがギアを纏い降り立つ。

 

響「翼さん奏さん!無事ですか!?」

クリス「向こうにあたしら以外に装者がいるとはな....しかも数もコッチと一緒で4人.....」

切歌「もう到着しちゃったデス.....」

調「ディケイドさんの回収に手間がかかる.....」

 

調の言葉に響とクリスは反応する

 

響「ディケイドさんと面識があるの!?」

クリス「しかも回収って言ってたぞ?」

 

2人が疑問に思うと翼が

 

翼「ディケイドはどうやら4年前に彼奴らと面識があるらしい.......そこにいるセレナと言う奴はディケイドに抱きついたしな!

 

翼は抱きついた所を強調して言う。

 

響「ディケイドさん!女の子と接点多すぎませんか!」

クリス「待て、て事はディケイドはアイツらの情報を持っている筈だ。連れ戻して根掘り葉掘り聞こうじゃねぇか」

 

響は少し怒りクリスは笑っているが何故か恐怖を覚える。

状況は4対4対1.....圧倒的にディケイドが不利な状況だ。逃げようとも考えたがそれをさせてくれる程生優しいとは思えない。

 

ディケイド(どうするか......)

 

ディケイドは状況を打破する為にライドブッカーに手を伸ばす。そこへ

 

クリス「させるかってんだよ!」

 

クリスがボウガンを此方に放つ

ディケイドはライドブッカーをソードモードにし数発弾きその場から離れる。逃れた先にはマリアとセレナがおり槍と短剣で攻撃してくる。

 

マリア「大人しく捕まりなさい!」

セレナ「これで倒れてください!」

 

ディケイドに向け大振りの一撃を出してくる

ディケイドはライドブッカーでガードし踏ん張ろうとするが後方から翼と奏が近づきディケイドとイブ姉妹に槍と剣で攻撃をしてくる。

セレナは短剣を3つ生成しマリアと自分を守る。ディケイドはライドブッカーで槍を受け止めるが剣を防御出来ず受けてしまい少し離れる。

 

ディケイド『これ実質八対一だろ......』

 

そんな事をを愚痴っていると、響がバンカーを伸ばし突進していた。

 

響「はぁぁぁ!」

ディケイド『チッ!』

 

ディケイドは蹴りを繰り出し相殺しようとする。しかし拳がぶつかった際バンカーの内部が回転し衝撃波を繰り出す。ディケイドの少し吹き飛ばされ体が無防備になる。

 

ディケイド『しまった!』

 

響は左拳でもう一度殴ろうとしたが上空から小型の丸鋸と鎌の刃が飛んでくる。

 

α式・百輪廻

切・呪りeッTぉ

 

響は後方に飛び回避、ディケイドはバランスを崩しているのでモロに喰らう

 

ディケイド『ウグッ!!』

 

ディケイドは大型のスクリーンまで吹き飛びめり込む。割れた場所に手を置きなんとか立ち上がる。

 

ディケイド『はぁ....はぁ......流石にこれは前代未聞のピンチだな。』

 

両者ともディケイドとついでに相手を倒す。と言う考えなのか連携ではないが上手く立ち回っている。やっぱり世界は違えど似る所はあるんだなと思う優斗

しかし呑気にそんな事を思っている程容易くはない。

優斗がそんな事を考えていると翼は剣を奏は槍を大量に生成しクリスは腰部のミサイルポッドを展開マリアは槍の先端を変形させエネルギーを溜め、調はツインテールの部分から小型の丸鋸を切歌は鎌の刃を3つに増やし全て()()()()()に向け放つ。

 

ディケイド『おいおい、マジかよ』

 

どうやら弱ったディケイドを早めに倒し後で決着を決める事にしたらしい。

 

ディケイド(本当に考えている事は似ている。)

 

優斗は攻撃に備え両腕を前方で交差する。

その時

 

ATTCK RIDE BARRIER

 

ディケイドを包むようにシアンのエネルギーが包みディケイドを攻撃から守る。そして攻撃が届き爆煙が包む。

 

 

 

 

装者達はディケイドに攻撃が届いたと思っているが煙が晴れると、青いエネルギーに包まれた無傷のディケイドがいた事で驚きの表情をしていた。そんな装者達にここには無かった新たな男性の声が響く。

 

ディエンド「八対一って少しハンデがあり過ぎなんたんじゃ無いかい?ディケイド」

 

スクリーンの後方から黒とシアンに彩られ複眼が無く顔にはディケイドと同じく複数の黒いプレートがささっている人物が現れた。

 

マリア「貴方は何者?」

 

全員が思っている事をマリアが口にする。その人物.....ディエンドは

 

ディエンド「僕の名前はディエンド.......ディケイドと同じく通りすがりの仮面ライダーさ。」

 

と言う。

装者達は新たな敵に警戒をする。

 

ディエンド「悪いけど僕は君達の相手をするつもりは無いよ」

 

ディエンドはそう言って左腰についたカードホルダーから4枚のカードを取り出し読み込ませる。

 

KAMEN RIDE ZORDA

KAMEN RIDE KNIGHT

KAMEN RIDE 威吹鬼

KAMEN RIDE REY

 

ディエンド「スペシャル大サービス♪」

 

ディエンドは銃口を向け引き金を引く。装者達は防御の体制を取るが出てきたのは弾丸ではなく、幻影が飛び回りそれらが重なると4人の戦士が立っていた。

蝙蝠を思わせる姿をした仮面を被った戦士

牛を彷彿させる緑の装甲を纏う戦士

先程ディケイドが変身した姿と似た青い鬼の戦士

白い虎を彷彿させる白い戦士

それぞれ、仮面ライダーナイト・仮面ライダーゾルダ・仮面ライダー威吹鬼・仮面ライダーレイの4人が佇み戦闘態勢に入る。

 

ディエンド「さてと時間稼ぎを頼むよ?」

 

ディエンドがそう言うと4人のライダーは8人の装者に向かっていく。

召喚されたライダー達は2人づつ相手をする。ナイトは奏と翼をゾルダはクリスと響を威吹鬼はマリアとセレナをそしてレイは切歌と調をそれぞれ相手する。

 

その隙にディエンドはディケイドに近づき

 

ディエンド「逃げるなら今のうちだよ?」

ディケイド『何故助ける?お前は何を狙っている。』

 

ディケイドはディエンドが何故逃そうとしてくれるのか理解できずディエンドに問う。ディエンドは当たり前の様に

 

ディエンド「同じライダーって言うのと後は......この世界を正しく動かす為かな?」

ディケイド『なに?どういう訳だ』

ディエンド「もうすぐノイズが放たれる。僕達は此処で退散した方が都合が良いんだよ。」

 

ディエンドはそう言って「アタックライド インビジブル」を取り出す。

 

ディケイド『待て!ノイズが出るならそいつを倒さないと!』

ディエンド「大丈夫さ。二課の装者達がノイズを倒す。僕達がなにもしなくてもね」

ディケイド『お前は何を根拠に.....』

ディエンド「一言で言えるなら転生前に見たから.....かな?」

 

ATTCK RIDE INVISIBLE

 

ディエンドはそう言って姿を消す。

ディケイドは疑問に思いつつも逃げることを先決させる為「アタックライド インビジブル」を取り出し読み込ませる。

 

ATTCK RIDE INVISIBLE

 

ディケイドも姿をバラけさせ姿を消す。

ディケイドとディエンドが会場から姿を消すと4人のライダーの姿がバラけ消え去る。

 

ディエンドの言った通り、増殖分裂タイプのノイズが現れマリア達は撤退する。

響達二課組は絶唱を使ったコンビネーションアーツ「S2CAクアッドバースト」を使いノイズを殲滅

そしてマリア達がアメリカにいた研究組織.....F.I.Sの人物である事が了子の口から語られる。

そしてディケイドを重要人物の対象として捕縛命令が下された。

 

 

 

 

蒼汰「さてと......取り敢えずアメリカのNASAにでも潜入してデータをいただきに行こうかな」

 

ディエンドの姿から戻った蒼汰はカーテンを出現させ姿を消す。

その後NASAから月の軌道に関するデータそしてその他のデータがコピーされた事に誰も気づかなかった。




執筆が進まねぇ.......

気分転換に散歩(アニメイトやライダーベルト巡り)とか買い物(主にラノベやアニメグッズ)でもしてきます\(^^)


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第二十八話 暴食の復活

神風写真館

 

ライブでの出来事から4日優斗は写真館で考え込んでいた

 

優斗「マリア達の目的がわからねぇな.....」

 

優斗は考える。世界を敵に回してでもやり遂げること.....彼女達の目的が読めず考え込む。

 

優斗「だけど蒼汰は知ってるらしいけどアイツ何故か全然来ないんだよな最近」

 

そして同じ転生者で仮面ライダーディエンドの狗神蒼汰がここ最近姿を見せない。

 

優斗(まぁ最近出会ったばっかりだし来なくて当たり前か)「少し考える事から離れてみるか」

 

優斗はそう言って冷蔵庫からお茶を取り出しコップに注ぐ。そして口に含みリラックスをする。そんな優斗の所に

 

奏「邪魔するぜ!」

 

奏が扉を勢いよく開け店に入ってくる。そして優斗に近づいていく

 

優斗「ん?どうした奏?」

奏「此処にマリア・カデンツァヴナ・イブが来たって本当か!」

優斗「え?あぁ来たぞ。腕時計の修理を頼まれてな」

 

奏はその言葉を聞いて優斗に詰め寄り

 

奏「抱きついたり!頭を撫でたりはしてないよな!」

優斗「お、おぉしてないぞ」

 

優斗は奏の勢いに少し後ずさる。

 

奏「そっか〜」

 

奏は少し落ち着き近くの椅子に腰掛ける。

優斗は情報を得る為に奏に質問する。

 

優斗「そう言えば中継が切れた後どうなったんだ?」

奏「ん?あぁ、マリア達はテロリストとしてうちでは扱うつもりだ。あんなに堂々と宣戦布告をしたんだ。それにノイズまで.....とっ捕まえてやる!」

優斗「そうか.....そういやあのディケイドって奴は.....」

 

優斗はその後の言葉を発さなかった.....いや発する事を辞めた。奏がものすごく怒った顔で此方を見てきたからである。

 

優斗「......やっぱなんでもない。」

 

優斗は聞くのが不味いと思い中断する。

 

奏「別にお前に怒ってないよ。まさかディケイドのやつがあんなに他の女と交流関係があったからって別に怒ってないぞ?」

 

奏は笑顔でそう言ってくるが目が笑ってない。

 

優斗「そ、そういえばもうすぐ学祭だろ?お前は今回はどうするんだ?」

 

優斗は話を逸らす為に近頃行われる学祭について話題を出す。

 

奏「ん?秋桜祭のことか?そうだな.....今回は見て回ってみようって思ってる。翼達がどんな出し物をしてるか気になるしな。」

優斗「近頃アイツら全然顔出しに来ないんだよな。別にそこまで大掛かりじゃないだろうしいつも通り顔を出すと思ったんだけどな。」

奏「そうなのか?そいつは今回の学祭が期待できるかもしれないな」

 

優斗と奏はその後も談笑し時間を潰す。そして夕方に差し掛かった頃奏の通信機が鳴る。

 

奏「ッ!」

優斗「.....仕事か。頑張ってこい」

奏「おう!」

 

奏は通信機を手に取り写真館を後にする。そして優斗はお茶とカップをなおし玄関を閉めようと扉に足を運ぶと

 

蒼汰「やぁ、元気にしてたかい?」

 

入り口に蒼汰が立っていた。

 

優斗「....なんの様だ?今日はもう閉めるんだ用があるならさっさと言え」

蒼汰「つれないねぇ。僕からの用件は1つ今日のノイズの出現を察知しても現場には向かわないでほしい」

優斗「なんだと?」

 

優斗が驚いていると蒼汰は言葉を続ける。

 

蒼汰「今回は町外れの廃病院にノイズが出現するんだ。だから人的被害は出ない僕らが出る巻じゃないってわけさ」

優斗「・・・前回もそうだったがお前は何故少し先が見えているんだ?お前は予知能力でも持っているのか?」

 

優斗は蒼汰の未来を的確に言い当てた事に質問する。

 

蒼汰「別に未来を予知した訳じゃない。言っただろう?僕は前世で見たって」

優斗「どう言う事なんだ?前世でこの出来事があったのか?」

 

蒼汰は疑問に思う優斗に対しやれやれと言った感じで話す。

 

蒼汰「どうやら君はアニメをあまり見ないらしいね。この世界は「戦姫絶唱シンフォギア」って言うアニメの世界なんだ。僕が知る限りかなりの人気作品だったよ?グッズやフィギュアは沢山あるし、あまりアニメを見ない僕でも魅入ってしまう作品だったからね。」

優斗「前世って言っても俺とお前の前世が一緒の世界って可能性はないだろう。それに俺はアニメより特撮派だ。アニメをあまり見ないのは当たり前だ。」

蒼汰「僕も特撮は好きさ。それでもアニメは休みの日なんかにちょくちょく見てるって感じかな」

優斗「そうかよ」

蒼汰「とりあえず話が脱線したけど今日も大人しくしていてほしい」

優斗「断る」

 

蒼汰からの申し出に優斗は即答する。

 

蒼汰「ふむ、どうしてだい?」

優斗「俺はこの世界についてそんなに詳しい訳じゃない。でもな俺はノイズっていう災害が現れたら関係なくそれを倒す。だから今回はお前の申し出は断らせてもらう」

蒼汰「この世界は修正不可能な所まで来ている。君の身勝手な行動でこれから先の歴史が大きく変わってしまう可能性がある。今からでも修正をしないと最悪この世界は本来辿る筈っだった世界線から離れて消滅する可能性がある。君はそれを分かっているのか?」

優斗「それでもだ」

 

優斗と蒼汰はお互いの意見をぶつけ合う。そして蒼汰は優斗に背を向け

 

蒼汰「そうか....君がその気なら僕も僕で動く」

 

蒼汰はそう言って写真館を後にする。

 

 

 

夜 町外れの廃病院

 

二課の装者達はここ数日この病院に医療機器が運ばれていることがわかり調査にやってきた。4人は入り口から入り下へ降りていく。

 

響「なんだか夜の病院って雰囲気ありますよね〜」

奏「だな。幽霊とか出たりして」

クリス「ヒッ!なに言ってるんだよ!」

翼「3人とも遊びに来た訳じゃなのよ.....」

 

4人はいつもの雰囲気を漂わせ辺りを散策する。

そして気づいていない.....そのフロアに赤い霧状の何かが撒かれていることに.....

 

暫く探索していると数体のノイズを確認する。装者一同はギアを纏い撃破を開始する。しかし数体のノイズを倒すのに少し手間取ってしまう

 

奏「なんだよこれ!体が重い」

クリス「クソ!ギアが馴染まねぇ!」

翼「この周りにある霧か!」

響「それでも!」

 

装者達は普段より馴染まないギアでなんとかノイズを撃破する。そして奥にいた黒く大きいノイズに向け攻撃をする。

そのノイズは.....()()()()()

 

響「そんな!」

クリス「炭化しない!?」

翼「ノイズではないのか!?」

奏「しゃらくせぇ!」

 

奏は勢いに任せて槍で攻撃する。その黒いなにかは壁に激突する。

そんな息が少し上がっている4人に拍手する音が聞こえる。

 

???「いやぁ〜素晴らしい。流石はルナ・アタックを乗り越えた人達です。Anti LiNKERが効いている筈なのに()()()()()を吹き飛ばすとは」

 

奥の影から白いスーツを纏いメガネを掛けた人物が現れる。

 

奏「なんだと.....」

翼「何故貴方が此処に!?」

クリス「あの時襲われたんじゃ無かったのか!」

響「どうしてですか.....()()()()()!」

 

その人物に4人は驚くそれもその筈岩倉でノイズに襲われ行方がわからなかったウェル博士が今こうして目の前に佇んでいるのだ。

そして通信機から了子が驚いた声をあげる

 

了子『ネフィリムですって!?』

奏「知ってるのか了子さん?」

了子『えぇ、聖遺物を喰らい己の糧とする暴食の完全聖遺物それがネフィリムよ....当時アメリカで機動実験が行われて失敗と聞いていたけど....まさか持ち出していたなんて』

 

ウェルはネフィリムの横に立ち懐からソロモンの杖を取り出す。

 

翼「ソロモンの杖!?」

クリス「そうか.....あの時の襲撃もライブのノイズも全部アンタの仕業って訳か!?」

 

クリスの言葉にウェルは肯定する様に杖を見せつける

 

ウェル「如何にも、ノイズを操るなど後にも先にもこのソロモンの杖を介さずして他に無し。列車の時にすでにアタッシュケースから取り出しこのスーツの懐に隠し持っていたのですよ。」

クリス「ソロモンの杖を返しやがれ!」

 

クリスは激怒して腰部にミサイルポッドを出現させ射出する。しかしミサイルを放ったと同時にクリスのギアから火花が散る。

 

クリス「ガァァァ!」

響「クリスちゃん!」

 

響はクリスに近寄り体を支える。

 

ミサイルはネフィリムが口を開きそれを食べる。

 

奏「聖遺物を喰うってのは本当らしいな.....」

翼「下手に近づけば食われる.....」

 

奏と翼はネフィリムに警戒し様子を伺う。そんな中ウェルはネフィリムを後退させゲージに入れ飛行タイプのノイズを出現させる。

 

翼「なにをするつもりだ!」

ウェル「目的は果たしました。今回はもう引きます」

奏「逃すと思うか!」

 

逃亡しようとするウェルを奏は槍を突きつける。ウェルは両手を上げ降参のポーズをとる。

 

奏「翼!早くネフィリムを追いかけろ!」

翼「わかった!」

奏「響!クリス!コイツを連れていくぞ」

響・クリス「はい!(わかった)」

 

翼は外に出てネフィリムが入っているゲージを追いかける。奏と響そしてクリスはウェル博士の身柄を抑え外に出る。

 

翼がゲージを追いかけると目の前に海が見える。

 

翼(天羽々斬の機動力なら......駄目だ足りない!)

 

翼が諦めかけたその時通信機から

 

弦十郎『飛べ!翼!』

了子『貴方達装者を支えるのは私達の役目よ!』

 

翼はその声を聞き速度を上げ飛ぶ

 

弦十郎『仮設本部!急速浮上!』

 

弦十郎の声と共に海から潜水艇が現れる。翼は浮上した本部を足場に跳躍する。

そして刀剣でノイズを切り裂き落下するゲージをキャッチしようとするその時

漆黒の槍が飛んでくる。

 

翼「ぐぁ!」

奏「翼!」

 

槍は海面に浮きそこにギアを纏ったマリア・カデンツァヴナ・イブが立ち落下するゲージをキャッチする。

翼はなんとか姿勢を立て直し脚部のバーニアを使い海面に浮く

 

クリス「アイツは!」

ウェル「時間通りです。()()()()

響「えっ!?」

 

クリスが驚きウェルはフィーネと言った。響はその言葉に驚く

海面で佇むマリアと翼、翼は剣を持つ手に力を込め脚部のバーニアを使い突撃する。マリアはマントを使いその攻撃を防ぐ

 

翼「くっ!」

マリア「シッ!」

 

マリアはそのまま翼を弾く翼は二課の潜水艇の甲板に着地する。マリアはその隙にゲージを上へ投げる。すると何処から現れたのか飛行艇がそこにはおりゲージを回収する。それを確認したマリアは槍を片手に突進する。翼は剣で受け止め鍔迫り合いの状況となる。

 

奏「翼!」

 

奏が手助けしようとした時頭上からギアを纏ったセレナ達が降って来る。

 

奏「こんな時に!」

響「クッ!」

セレナ「マリア姉さんの邪魔はさせません!」

切歌「てやぁぁ!」

 

奏はLiNKERを使ってギアを纏い戦っている。Anti LiNKERによって適合係数を下げられ纏っているのもやっとの状態更に響とクリスも適合係数を下げられクリスに関してはギアのバックファイアでダメージを負っている。そんなコンディションでまともに戦えるわけもなく防戦一方になる。

 

奏「ギアが馴染まねぇ」

セレナ「やぁ!」

 

一方で潜水艇の甲板で戦っている翼とマリアは

 

翼「はぁ!」

マリア「セイッ!」

 

お互いのアームドギアをぶつけ合い戦っている。翼もAnti LiNKERにより十分に戦えずにいた。お互いに後方に飛び又も様子を伺う。翼は息を整えマリアも息を落ち着かせる。

 

マリア「流石ね。Anti LiNKERによって出力が下がっているのに私と戦えるなんて」

翼「貴様らには聞きたいことが山ほどあるのでな。それに世界を敵に回してまでなにを成すつもりだ」

マリア「貴方達政府側の人間には言っても無駄でしょう。」

 

翼とマリアは再び己のアームドギアを構える。そこへ

 

ディケイド『はぁ.....はぁ........()()()()追いついた』

翼「ディケイド!?」

マリア「いつの間に!」

 

ディケイドが()()()()()()立っていた。そしてよくみると所々に戦った後の形跡がある。

 

翼「今まで何処でなにをしていたんだ」

マリア「それに何故そんなに傷を負っているの?」

ディケイド『はぁ........ちょっと.......祭りに誘われてな......はぁ........それで少し.......遅れた。』

翼「祭りだと?」

マリア「こんな時間に何処で.....」

ディケイド『細かい事は良いんだよ。それよりマリアって言ったか?お前らがこんな事をするのはお前らなりの正義を持っているからなのか?』

マリア「鋭いわね.....えぇそうよ。私達は私達の信念の元に集まり正義では救えない命を救う為に戦っているのよ。」

翼「正義では救えない命だと?」

マリア「その為には私達では力が足りない......だからディケイドもう一度言う私達に手を貸して欲しい!」

ディケイド『悪いな......それでも俺はノイズを使ってまでやる事じゃないと思っている。俺はノイズとは敵対するって決めている。』

マリア「そう.......残念だわ。」

 

マリアはそう言ってアームドギアを構える。その時マリアは誰かと通信機越しに話している。そして悔しいそうな顔をして

 

マリア「やはり()()()では......」

ディケイド『ッ!』

翼「時限式.....まさか奏と同じくLiNKERを!」

 

マリアは槍を投げつける。翼は油断していた為反応に遅れるがディケイドが前に立ちその攻撃を代わりに受ける。槍は跳ね返りマリアの元に戻っていく

 

ディケイド『グッ!』

翼「ディケイド!」

 

翼は突然の事に驚いている。その隙にマリアは跳躍し飛行艇に乗る。響達と相対していた装者達のウェルを連れ飛行艇に乗り込む。

 

クリス「逃すかよ!ソロモンの杖を返しやがれ!」

 

クリスはクロスボウを変形させ大型のスナイパーライフルを出現させる。

 

RED HOT BLAZE

 

そして狙いを定めると同時にバイザーが下がる。クリスをロックオンし引き金を引こうとした時飛行艇が()()()

 

クリス「なっ!?」

奏「消えた!?」

了子『まさか!()()()......』

 

二課は消えた飛行艇を眺める。翼は自分の代わりに攻撃を受けたディケイドを支える。

 

翼「何故、私の代わりに......」

ディケイド『さぁ......な........気づいたら..........体が..........動いてた........』

 

ディケイドはそう言ってフラフラと立ち上がり立ち去ろうとする。しかし此処に来るまでに受けたダメージの所為か。少し離れた所で倒れてしまう。

そしてディケイドの体がモノクロになりはじめる。強制変身解除だ。そしてディケイドとしての姿が消えそうになった時........

 

ATTCK RIDE SMOKE

 

ディケイドの周りを煙が包む。

そして姿が見えなくなり代わりに

 

ディエンド「間一髪かな?」

 

ディエンドの声が聞こえる。そして煙が晴れた頃にはディケイドの姿は何処にも無かった。



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第二十九話 マゼンタVSシアンそして秋桜祭!

ディケイドが何故ボロボロで来たのかを語ります。
そして学園祭!


因みに今回は8700文字くらいあります(長すぎてすいませんm(__)m)


翌日優斗は目を覚ます。

 

優斗「此処は......俺の写真館?」

 

優斗は今自身の住まいである神風写真館のソファーに包帯や絆創子が付いた状態で寝そべっていた。優斗は体を起こし昨日の出来事を確認する。

 

優斗「イッツツ、確か昨日は.......そうだ。ノイズを感知してマシンディケイダーで向かっていたら蒼汰に会って........」

 

 

 

 

 

回想

 

マシンディケイダーに乗り込んだ優斗(変身した状態)はノイズを感知し目的地へと向かっていた。そんな時目の前に蒼汰(此方も変身した状態)が立ち塞がった。

 

ディケイド(優斗)『そこを退け、俺は急いでいるんだ。』

ディエンド(蒼汰)「言っただろう?君がその気なら僕も僕で行動するって.....」

 

蒼汰はディエンドライバーを優斗に向ける。

 

ディケイド(優斗)『そうかよ.......』

 

優斗はバイクから降りてライドブッカーをソードモードにして構える。優斗は駆け出し蒼汰はそれと同時にディエンドライバーの引き金を引く。優斗は向かって来る弾丸をライドブッカー(ソードモード)で弾いて距離を詰めていく。

そしてディエンドの懐に入り込み左手で拳を作り

 

ディケイド(優斗)『はぁ!』

 

殴りかかるが、蒼汰は右腕で軌道を逸らす。

 

ディエンド(蒼汰)「僕が近距離戦が苦手に見えたかい?」

 

蒼汰はそう言うと自身の左手をディケイドの体におき

 

ディエンド(蒼汰)「はぁ!」

 

発勁の要領で優斗を吹き飛ばす。優斗は空中で体勢を立て直し着地する。優斗はライドブッカーをガンモードにし更に「アタックライド ブラスト」を取り出し読み込ませる。蒼汰もライダーカードホルダーから「アタックライド ブラスト」を取り出し読み込ませる。

 

ATTCK RIDE BLAST

ATTCK RIDE BLAST

 

お互いに引き金を引き弾丸を放つ。弾丸は2人の中間で炸裂し寄せ付けない。

 

優斗(埒が開かない.......)

 

そう思い優斗はライドブッカーから「アタックライド ハリケーンブラスト」を取り出し読み込ませる。

 

ATTCK RIDE HURRICANE BLAST

 

ディエンド(蒼汰)「ハリケーンブラスト?」

 

蒼汰は自分の知らないカードに疑問を抱く。優斗はそのまま引き金を引くすると先程より速度が速くなった弾丸がディエンドに飛んでいく。ディエンドは驚くも回避しようとするが反応が遅れ火花を散らす。

 

ディエンド(蒼汰)「ぐぁ!」

 

蒼汰は膝をつくもなんとか踏み止まる。

 

ディケイド(優斗)『まだ続けるか?』

ディエンド(蒼汰)「まさか僕の知らないカードを持っているなんてね.........驚いたよ。ならば僕も見せてあげよう僕だけが持っているカードを」

 

ディケイドはその言葉に警戒をする。蒼汰はライダーカードホルダーから一枚のカードを取り出し読み込ませる。

 

ATTCK RIDE DUAL BLAST

 

その音声と共に蒼汰左手にもう一丁のディエンドライバーが現れる。

 

ディケイド(優斗)『ッ!』

 

優斗は物陰に走り出す。蒼汰は二丁のディエンドライバーの銃口を優斗に向け引き金を引く。二丁のディエンドライバーから放たれる弾幕の数はとてつも無く物陰に隠れた優斗は打開策を考える。

 

優斗(あの弾幕の数じゃ迂闊に近づけない.......だからと言って此処で隠れてたらアイツの思う壺........仕方ない)

 

優斗はライドブッカーをソードモードにし「アタックライド フレイムスラッシュ」を読み込ませる。

 

ATTCK RIDE FLAME SLASH

 

ライドブッカーを炎が包む。優斗は意を決し物陰から飛び出す。蒼汰は優斗が出てきたのを確認して二丁のディエンドライバーの引き金を引く。

優斗は飛んでくる弾幕を最小限に避けたり炎を纏った剣で弾く。肩や足に掠ったり時々当たったりもするもの、優斗は歩みを止めず蒼汰との距離を縮めていく蒼汰は後方に飛ぶが、

 

ディケイド(優斗)『もらった!!』

 

優斗はすかさず距離を詰め炎の斬撃を喰らわせる。その時斬撃を喰らった蒼汰・・・ディエンドの姿がバラけ消える。

 

ディエンド(蒼汰)「惜しかったね。それは分身さ」

 

優斗の後方に現れた蒼汰はディエンドライバーを優斗に向け引き金を引く。

優斗は背中に至近距離で直撃し前のめりに倒れていく。蒼汰は勝ちを確信し銃口を下げる。しかし

 

ディケイド(優斗)『はぁぁぁ!』

ディエンド(蒼汰)「なに!?」

 

優斗は無理矢理体を回転させ炎の斬撃を蒼汰に喰らわせる。蒼汰は斬撃を喰らい壁まで吹き飛ばされる。

優斗は無理矢理体を回転させた為背中から地面に着地する。

 

ディケイド(優斗)『ッ〜!!』

 

背中に直撃を喰らった為激しい激痛が走るがなんとか堪える。優斗は蒼汰が壁から出てこないのを確認しカーテンを出現させふらふらとした足取りでカーテンを潜る。

 

 

 

 

 

回想終了

 

優斗「その後は確か二課の潜水艇の甲板で倒れて.......そこから記憶がねぇ」

 

優斗が装者の後のこと思い出そうとしていると

 

蒼汰「その後は僕が君をここまで連れてきたんだよ。」

 

優斗が声のした方向を向くと口元やデコ辺りに絆創膏をつけた蒼汰が椅子に座っていた。

 

優斗「お前は結局なにがしたいんだ?俺と敵対したと思ったら俺をここまで運んで軽く治療までして」

蒼汰「君危なかったんだからね?昨日.....いや今日の明け方君が倒れた後君は変身を強制解除されられたんだよ。僕との戦いで負ったダメージにマリアのガングニールの一撃で」

優斗「そうか.......俺は正体をアイツらに明かしたのか。」

蒼汰「いいや、僕がギリギリ君の姿を隠したんだよ。本当にギリギリだったよ。」

 

蒼汰はそう言ってカップをとりお茶を飲む。

 

優斗「そうか......ていうかなにお前は呑気に他人の家の飲み物飲んでんだよ」

蒼汰「僕が君を助けたんだ。別に構わないだろ?」

優斗「はぁ.....そうかよ」

 

優斗はそう言って立ち上がりディケイドライバーを装着する。

 

蒼汰「なにをするつもりだい?」

優斗「警戒するな。治療するだけだ」

 

優斗はそう言って「アタックライド ヒーリング」を読み込ませる。

 

ATTCK RIDE HEALING

 

優斗は自身の身体を治療しそして右手を蒼汰に向ける。

 

蒼汰「良いのかい?僕まで治療してもらって」

優斗「これで貸し借りはなしだ。それと今日は響達の学園で文化祭があるんだよ。そろそろ出ないとアイツらがうるさい」

蒼汰「そういえば今日は秋桜祭だったね。」

 

優斗は身支度を済ませ首にカメラをぶら下げる。

 

蒼汰「一つ質問しても良いかな?」

優斗「手短にな」

蒼汰「君は一体何の為に戦うんだい?」

 

優斗は少し考え蒼汰の方を向き

 

優斗「俺は俺の守るべき世界の為に戦う。この世界で出会った奴らやこの世界に生きる人達を.......俺は転生する時に誓ったんだ。俺の手の届く範囲で守れる命があるなら俺はその命を全力で守るってな。」

 

優斗は真っ直ぐに蒼汰を見る。

 

蒼汰「そうか......君は君の信念で戦っているんだね。だけど僕は最悪の未来を想定して動く」

 

蒼汰はそう言ってカーテンを出現させ何処かへ行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗視点

 

俺は蒼汰が去った後準備を済ませリディアンに向かっていた。

 

優斗「まず朝飯食ってないから向こうで軽くとってその後に.......」

 

俺はリディアンに着いてからの行動を計画し歩いていると

 

???「離してください!私には用事があるんです!」

チャラ男1「イイじゃん〜俺らと遊ぼうよ〜」

チャラ男2「絶対楽しいからさぁ〜」

 

1人の女性が2人のチャラ男に絡まれていた。

 

優斗「はぁ〜、どの世界にもああいうのは居るんだな......」

 

俺はため息を吐きながらそこへ近づく

 

優斗「おいアンタら、何してるんだよ」

チャラ男1「あぁ?お兄さん誰?」

チャラ男2「あんたには関係ないっしょ」

 

2人は俺を追い払うように言葉を使ってくる。俺はどうするか考えていると構われていた女性が

 

???「待ってました!集合時間に遅れるなんて感心しませんよ!」

 

と言ってきたのだ......成る程友人の程で解決するつもりか。

 

チャラ男1「は?君たちどういう関係なの?」

優斗「友じ.....」

???「彼氏です!」

 

俺は一瞬固まった。えっ?なにカレシ?カレーのシー?

 

チャラ男2「え?恋人って事?」

???「そうです!だからもう構わないで下さい!」

 

そう言って女性はチャラ男達から出てきて俺の手を繋ぎその場を離れる。

女性はチャラ男達に塞がれて顔などが見えなかったが、よく見ると白いベレー帽を被り茶色の髪をポニーテールにし水色のメガネを掛けた俗に言う美人の部類に入る女性だ。そして首には赤いペンダントを.......ペンダント?あれ?よく見たらシンフォギアのペンダントじゃね?えっ!?まさかセレナ!?

変装をしていたセレナ・カデンツァヴナ・イブは先程の場所から離れると俺の方を振り向き

 

セレナ「すいません!あの場を乗り切るためとは言え」

 

セレナは申し訳なさそうに頭を下げてくる。俺は硬直から立ち直り

 

優斗「あ、あぁ構わないよ。首を突っ込んだのは俺だし......頭を上げてください」

 

そう言うとセレナは顔を上げ

 

セレナ「すいません。実はさっきまで連れの子達と居たんですけど少し目を離した隙に何処かに行ってしまって......リディアンって所に行く予定なのでそこにいると思って向かっていたんですが」

優斗「さっきナンパに遭ってしまったと......」

 

連れと逸れて目的地で待っていようとしたところ先程のナンパに遭遇してしまったらしい

 

優斗「良かったら俺が一緒にいきましょうか?俺も丁度リディアンに向かっていたので」

 

と提案をっする。セレナは驚いた顔をして、

 

セレナ「良いんですか?迷惑を掛けてしまうかもしれませんが......」

優斗「大丈夫ですよ......なんせ友人が有名人の癖に変装もせずに自分の家に何回も来たりしてますから......」

 

俺は思い出す......奏が碌に変装もせず俺の写真館に何食わぬ顔でやってきた時のことを、一回ならまだしもアイツは変装が面倒だと何回もしている。

 

セレナ「それじゃあ、リディアンに着くまでの間お願いしても構いませんか?」

優斗「構いませんよ。自分なんかで良ければ」

 

俺はセレナをリディアンに着くまでの間付きそう事になった。

 

セレナ「それで暁さんったら......」

 

あれから暫く歩きながら話しているとセレナは自身の話だけでなく仲間の話もしだしたのだ。あまりにも楽しそうに話しているので俺は相槌を打ったり質問が有ればその話に乗っかるなどをしていた。

そんなこんなで話しているとリディアンに到着した。やはり学園祭なだけあり結構な人がいる。

 

セレナ「此処まで付き合ってくれてありがとうございました。この恩はいつか返します。」

優斗「別に大丈夫ですよ。じゃあ俺はこれで」

 

俺は別れの挨拶をしその場から離れる。

それから俺は屋台でたこ焼きラムネお好み焼きを購入し少し離れたベンチで座って食べていた。

 

優斗(龍樹の世界では合同でやってた分いろんな屋台があったけどやっぱり単体だと店は少ないか......今頃あっちはどうなってんだろうな)

 

俺はかつて渡った並行世界のことについて思い出していた。その世界では個性の強い人物がおりその人物は1発で俺が転生者である事を当てた。最初こそ警戒をしていたが話しているとそんな事を思っていた自分が馬鹿らしくなるほど良いやつだった。

 

優斗「また会いたいな......鏡香もそうだけどいつか並行世界を超えて飲み会とかやりたいな。あっそうだ今度ホールケーキでも作って渡しに行こうかな」

 

優斗がそんな事を考えながらゴミを片付け学園内を歩き回り時々写真を撮る。すると目の前からクリスが慌てた様子で走ってきた。

 

優斗「クリス?どうしたそんなに慌てて」

クリス「あっ!優斗!助けてくれ!追われてるんだ!」

優斗「追われてる?誰から?」

 

そんな事を話しているとクリスが走ってきた方向から数人の女子生徒がやってきた。

 

クリスのクラスメイト1「やっと追いついた!雪音さんお願い時間がないの!」

クリスのクラスメイト2「登壇まで時間がないの!」

クリス「だからなんであたしが出なくちゃいけないんだよ!」

優斗「ごめん。状況がよく分からん......」

 

話を聞く限り元々コンテストに参加していた子が出れなくなったらしく代理としてクリスが選ばれたらしい。本人はそれを嫌がり逃げたと......

 

優斗「成る程な......」

クリス「優斗からも説得してくれよ。」

優斗「出てみれば良いじゃねぇか」

クリス「はぁ!?」

優斗「クリスは歌が好きなんだろ?だったら此処で思いっきり歌ってみろ。後悔はしないだろ?」

クリス「ッ〜!わかったよ!出れば良いんだろ出れば!その代わり見に来いよ!」

 

クリスはどうやらコンテストに出てくれるようだ。時間が無いためクリスはいそいそと向かって行った。俺もクリスに誘われたので会場に向かう。

 

 

 

コンテスト会場

 

そこには沢山の人が居たそんなに人気なんだな

 

司会「さぁ!お次は最近我が校に転校してきた方!2回生の雪音クリスさんです!」

 

 

 

BGM:教室モノクローム

 

司会の人がそう言うとスポットライトが照らされクリスが恥ずかしそうな表情で立っていた。曲が流れるがクリスは恥ずかしがっているのか歌おうとしない。心配になり声を掛けようと思い立ち上がるがクリスは少しづつ声を出してきた。俺は安心し席に座る

 

優斗(あんなに嫌がっていたのに今じゃ歌うのを楽しむ1人の女の子じゃないか......やっぱりクリスは歌が好きなんだな。)

 

曲も終盤にさしかかる。クリスは俺に気付き微笑んできた不覚にも一瞬ドキッとしてしまった。

曲が終わりクリスの歌に点数が出た。96点かかなり高得点だな。

 

司会「これはかなりの高得点です!さぁ!これに続いて誰が歌うのか!飛び入り参加でも構いません!なんならデュエットでも......」

クリス「ちょっと待ってくれ」

司会「はい?」

 

クリスは司会に一声かける

 

クリス「それってあたしが名指ししても構わないか?」

 

その言葉に会場の観客達がざわめく。

 

司会「おぉ!構いませんよ!むしろお願いします!」

クリス「そうか......それじゃ」

 

クリスはそう言って視線を俺に向けてくる。

あぁ.......なんとなく察した。

 

クリス「神風優斗!お前が歌え!」

 

その言葉と共にスポットライトが照らされる。照明係さん見えてるの?

 

響「あっ優斗さん」

未来「来てたんだ」

翼「神風の歌か.....確かに興味はある」

奏「そういや優斗が歌ってる所あんまり見てないな」

 

俺の存在に気づき奏達がそう言ってくる。正直言って歌いたくないしかし名指しをされスポットライトも照らされている逃げ場は無い。

俺は腹を括りステージの上に立つ、あまりこういったのは得意じゃないんだけどな。

 

優斗(さてと.....何を歌うか。この世界の曲って前世の曲もいくつかあるけど特撮系あまり無いんだよなぁ〜)

 

俺がそう思って悩んでいると

 

BGM: Journey through the Decade

 

この世界には無いはずの音楽が流れ始める。会場の人達はざわつく

 

優斗(それもそうだろう元々この世界には無い歌だ。俺と蒼汰だけが知っている)

 

俺はそんな事を思いながら歌い始める。

 

 

 

三人称視点

 

優斗が歌を歌い始め

 

クリス「この歌は......」

未来「初めて聴く.........」

 

クリスは不思議そうに未来は目を閉じる。

 

奏「聞いてるとなんだかテンションが上がるな。」

翼「サビの部分から力強さが感じられる。」

 

奏は頷きながら翼はしっかりと聴きながらそれぞれ感想を言う。

 

響「あれ?今ディケイドって........」

 

響はディケイドと言う単語に引っ掛かり口に零す。

そして優斗が歌い終わり会場から歓声が飛ぶ優斗自身は歌いきった事に安堵の息をした。

採点が終わり結果が出される、85点となった

 

優斗(う〜んやっぱりこのくらいか。それにしても誰がこの曲を......)

 

優斗は心の中で納得しそして誰がこの曲を準備したのか考える。

 

司会「あぁー!残念ながら85点!さて!お次の挑戦者はいるのか!」

切歌「デース!」

 

優斗は考えながら席に戻る際聞き覚えのある声に反応しそちらを振り向く。

そこにはメガネを装着した暁切歌と月読調そしてさっき別れた変装したセレナがいた。

セレナは慌てた表情で切歌と調は立ち上がり

 

調「チャンピオンに.....」

切歌「挑戦デース!」

 

と言い放つ。これには響達も驚いていた。

2人は壇上に上がると翼と奏ツヴァイウィングの曲「ORBITAL BEAT」を選択する。

 

BGM: ORBITAL BEAT(ザババver)

 

曲が流れ始め2人は歌い出す。

 

 

 

 

その頃マリア達の飛空艇を見つけた蒼汰は物陰に隠れ様子を伺っていた。飛空艇の中ではウェルとナスターシャがゲージの中にいるネフィリムを画面越しに見ていた。

 

ウェル「もう少し聖遺物が有ればネフィリムを成長させフロンティアが封印されている地へ向かえたのですが......」

ナスターシャ「元々櫻井了子が気まぐれでF.I.S送ってきた。聖遺物は研究員達の無謀な実験などで殆どが壊れたりしました。此ればかりはどうしようも」

ウェル「早く()()()()を止めなければいけない時に」

 

ウェルの言葉にナスターシャは頷く。ナスターシャは思い出すルナ・アタックが収束し一週間が立った頃、自身のパソコンに宛先不明のデータが送られた。そのデータの中には月の軌道に関するものが送られれた事にそれを見たナスターシャはこの事をどうするか悩んでいると、マリアとセレナがやってくる。この事を打ち明けると2人は止めるべきと言い出す。

 

ナスターシャ「流れに流されたとはいえあの子達が自分の意思でやりたいと言ったのは初めてです。」

ウェル「確かに彼女達は基本的に自分でやりたい事を自分から言いませんでしたね。四年前の()()()()()()()()()の時までは......」

ナスターシャ「そうです。ディケイド.......彼があの子達を変えてくれました。」

ウェル「まだアメリカの研究所に残っている子供達の笑顔の分まで私たちが頑張らないとですね。」

 

この世界のウェル博士は最初は原作と同じような英雄を目指す人だったが、FISでレセプターチルドレン達と触れ合い子供達の笑顔を見ているうちにいつからか「この笑顔を守りたい」と考えるようになり英雄志望から平和を願う人物になっていった。

 

ナスターシャ「今回は手伝って頂き感謝します。Dr.ウェル」

ウェル「これくらいお安い御用ですよMs.ナスターシャ」

 

2人がそんなこんなで話していると飛空艇にアラートが鳴り響く。

急いでモニターを回すとアメリカの特殊機関が入り口のところで待機していた。

 

ナスターシャ「まさかバレたのですか!?」

マリア「マム!今のアラートは!」

 

ナスターシャが驚いているとマリアがやって来る。

 

ウェル「アメリカの特殊機関にこの場所がバレました。急いで離脱しなければ」

マリア「でも通路が塞がれてちゃ.......」

ナスターシャ「こうなればソロモンで.......ウグッ!」

 

ナスターシャは口元を押さえるすると手には血が付着していた。

 

マリア「マム!!」

ウェル「こんな時に発作が!」

 

2人が困惑している時特殊部隊は扉を破壊し飛空艇を取り囲む。

 

 

 

 

 

 

蒼汰視点

 

僕はアメリカの特殊機関がやってきたのを確認すると物陰に身を潜める。

 

蒼汰(確か、突入と同時にノイズが現れてアメリカの特殊機関の奴らを炭に変えるんだよね......その後は現場を見てしまった子供までを......)

 

蒼汰は思い出しながら伺う。特殊部隊は今まさに扉を爆破し中へ突入していた。

 

蒼汰(おかしい?何故ウェル博士はノイズを出現させないんだ?まさかこの世界が歪んだことで人物の性格が変わってしまっているのか!?だとするとこのままじゃ......)

 

蒼汰は最悪の結末.....「マリア達がアメリカに捕まりフロンティアを起動できず月が落下する」を想像した。

 

蒼汰「しょうがない......ここは僕がやるしかない。」

 

蒼汰は覚悟を決めディエンドライバーを構える。

 

 

 

三人称視点

 

ナスターシャが発作を起こしDr.ウェルが今対応をしている中マリアはペンダントを見つめ。

 

マリア(私しかいない。今この状況であいつらを相手にできるのは....でもガングニールでやってしまえば.......)

 

悩んでいた。そんな時

 

特殊部隊員1『な!なんだコイツ!』

マリア「えっ?」

 

マリアはそんな声が聞こえ画面を見るそこには

 

特殊部隊員2『ギャァァァァァァァァ!』

特殊部隊員3『た!助け!』

 

アメリカの特殊部隊を蹂躙する紫の蛇のような仮面の戦士が殺していた。

かつて犯罪者で勝つために手段を選ばない非道な蛇の仮面ライダー......その名も王蛇

 

王蛇「ギャアギャアうっせんだよ......さっさとくたばれ。」

 

王蛇はそう言うと手に持つ蛇の尻尾のような剣「ベノサーベル」を振るう。ある者は体を貫かれある者は切り裂かれた部分から毒が周り苦しみながら絶命していく。

最後に隊長と思われる人物だけが残り手に持つ銃を王蛇に向け発砲する。王蛇はベノサーベルで弾丸を弾きゆっくりと距離を詰めていく。隊長は無我夢中で発砲するしかし撃ち続け弾が切れる。急いで弾倉を交換しようとするが王蛇は銃身を斬りつけ銃を破壊する。そして心臓にベノサーベルを突き刺し思いっきり引き抜く。

 

特殊部隊隊長『バ......バケモノめ.........』

 

そう言って動きを止める。王蛇は姿をバラけさせながらその場から消える。

マリアはその場に座り込み肩を両手で押さえる。



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第三十話 決闘と鮮血......

リディアンでは月読調と暁切歌が歌い終わり会場から先程と同じほどの歓声が響く。

 

司会者「おぉっと!これは期待以上の歌声だぁー!さて!得点の方は!」

 

司会者が結果を発表しようとした時調と切歌は壇上から飛び降り出口に走る。よく見ればセレナも出口に向かっていた。

 

司会者「あの!結果は聞いていかないんですか!!」

 

突然の出来事に優斗も困惑したが、正気に戻り追いかけた響達の後に続く。

暫く走ると響達が言い争っているのを見かけ優斗は物陰に隠れその様子を伺う。

 

切歌「だったら決闘デス!今夜決闘を申し込むデス!」

セレナ「暁さんそれは流石に」

調「場所はこちらの合図で知らせる」

セレナ「月読さんまで.....」

 

切歌が突然そんな事を言い出し調もそれに賛同する。そしてセレナはそれを止めようとするが2人は聞く耳を持たないらしい。

 

響「話し合うことは出来ないの?」

翼「諦めろ立花、奴らは今やテロリストとなっている。話し合いで解決できる事ではない」

 

話し合う事を望む響、しかし現実はそう簡単にいかない。切歌と調とセレナは走り去っていく。

 

優斗(今夜って言ってたな、蒼汰はこの事を多分知っている。また妨害してくるかもな)

 

優斗は夜に備えその場を後にする。

 

 

 

 

 

 

優斗が写真館で待機しているとノイズの反応をキャッチする。

 

優斗「ノイズを使って呼び出しとは洒落てるな。しかも場所は........旧リディアンか・・・変身

 

優斗はディケイドに変身しマシンディケイダーに乗り込み旧リディアン.......カ・ディンギル跡地へと向かう。

優斗がカ・ディンギル跡地に向かっていると目に前にディエンドに変身した蒼汰が立ち塞がる。

優斗はマシンディケイダーを止め降りる

 

優斗(ディケイド)『やっぱり今日も来たか』

蒼汰(ディエンド)「正直言って僕は原作に関わる気は無かったけど、君の行動で原作から離れていっている。だから今日こそは絶対に関わらせない。」

 

蒼汰はそう言って2枚のカードを取り出し読み込ませる

 

KAMEN RIDE RAIA GAI

 

蒼汰は引き金を引きエイとサイがモチーフの2人のライダー......仮面ライダーライアと仮面ライダーガイを召喚する。2人のライダーはそれぞれの武器を構える。

 

優斗(ディケイド)『そういや、龍樹がノリと勢いが大事って言ってたな.......試してみるか』

 

優斗は「カメンライド 電王」のカードを取り出し読み込ませる。

 

KAMEN RIDE DEN-O

 

するとディケイドの姿から、赤い装甲に包まれ桃を彷彿させるマスクが後頭部から流れてくる。顔の位置までくると展開され変身を完了させる

D電王に変身を完了させた優斗はデンガッシャー(ソードモード)を肩に担ぎ

 

優斗(D電王)『俺.....参上!』

 

電王の名台詞とポーズを決め構える。

優斗は立ち上がりライアとガイに向け歩く、ライアとガイは走り出しD電王に攻撃を仕掛ける。D電王はライアのエビルウィップの攻撃を避けガイのメタルホーンによる突貫攻撃を姿勢を低くし避けると後ろ首を掴む。そして首を持つ手を引っ張ると正面に来たガイにデンガッシャーで斬りつける。

ガイは後退し膝をつく、D電王が追い討ちを掛けようとするとライアのエビルウィップがD電王の背中を直撃する。

 

優斗(D電王)『ウグッ!鞭の軌道は見てないと読めないな.....それに迂闊に近づけねぇ。だったら』

 

D電王は「フォームライド 電王ガンフォーム」を読み込ませる

 

FORM RIDE DEN-O GUNFORM

 

D電王の装甲と顔のマスクが離れる。装甲はD電王の周りを浮遊すると回転し紫の装甲に変わる。そして顔のマスクは後頭部から今度は竜をイメージさせるものが現れる。マスクが展開されD電王から「D電王ガンフォーム」へと姿を変える。優斗はデンガッシャー(ソードモード)を分解させ銃の形態デンガッシャー(ガンモード)に変形させる。そして軽くステップを踏むと

 

優斗(D電王ガンフォーム)『お前ら倒すけど良いよな?答えは聞かないけどな!』

 

そう言ってライアと立ち上がったガイに銃口を向けると同時に引き金を引く。

 

 

 

 

 

 

一方で装者視点

 

二課の装者達は反応のあったカ・ディンギル後に到着する

 

ウェル「来ましたか」

 

そこには件の装者である切歌と調ではなくDr.ウェルが立っていた

 

響「ウェル博士!あの2人は!」

ウェル「彼女たちなら謹慎中ですよ。流石に此方の計画を前に決闘をさせる訳にはいきません」

翼「そもそも貴方達の目的はなんなのですか!」

 

翼はウェル達の目的を聞く。ウェルは少し考え

 

ウェル「僕たちの目的ですか.....まぁ、教えてもいいでしょう。僕達の目的は月の落下を防ぐ事!」

 

ウェルは欠けた月を指差し大声で言う

 

奏「月の落下だと!!」

翼「馬鹿な!月の軌道は正常とNASAは発表したぞ!」

ウェル「そんなのは落下によって人々が暴動を起こすのを防ぐための嘘に決まっているじゃないですか!アメリカの上層部の奴らは自分らさえ助かれば良いと考えているんですよ!」

 

ウェルの言葉に反論する翼しかしウェルはその事を全面的に否定しそう言い放つ

 

ウェル「そんな事許せるわけがないでしょう!だから僕たちが動くのです!世界を敵に回しても!このネフィリムを使って!」

 

ウェルの隣にネフィリムが現れる。そしてウェルはソロモンの杖を掲げてノイズを召喚する。響達はギアを纏いノイズの殲滅を開始する。

ウェルはネフィリムに待ったをかけその様子を見る。

 

奏「今回はAnti LiNKERが効いてないから戦いやすいぜ!」

翼「奏油断しないでよね!」

奏「わーかってるって、それよりあたしより向こうの方を手伝ってくれ。」

翼「わかった。気をつけてね」

 

翼は奏との連携から離れクリスの援護に向かう。

 

響「はぁぁぁぁ!」

クリス「吹き飛べ!!」

 

響は拳を使ってクリスはボウガンとミサイルを使いノイズを確実に減らしていく

 

MEGA DETH PARTY

 

クリス「どうだ!コレがあたし様の本来の実力だ!」

響「クリスちゃん私向こうのノイズを減らしてくる」

クリス「確かにそっちの方が効率的だな。頼んだ!」

 

此処でクリスは響と別れ各個撃破を開始する。そして響と別れたクリスの方に近接型のノイズが左右から挟む形で襲いかかってくる。

 

クリス「チッ!あの馬鹿が離れた瞬間に来やがって!舐めるんじゃねぇ!」

 

クリスはそう言ってクロスボウからガトリングにアームドギアを変化させ弾幕の数を増やす。しかしそれでもノイズの数が多く徐々に押され始める

その時上空から多数の剣が降ってくる。

 

千ノ落涙

 

翼「無事か雪音!」

クリス「助かった」

 

翼はクリスと合流し再びウェル博士の方に顔を向ける。そして気づく先程までウェル博士の隣にいたネフィリムが姿を消していた事に

 

翼「ッ!一体何処に.....」

 

翼が周りを見回すと響と奏に比べて自分たちの所にノイズが集中しているように感じる。

 

翼(先程から此方に戦力が集中している.....そういえば雪音が立花と別れた辺りに集中し始めた。まさか!?遠距離の雪音を狙って!)「雪音!すぐにそこから離れろ!!」

 

翼は声をあげる、それと同時にクリスの立っていた地面が隆起し下からネフィリムが現れる。

クリスは後方に回避しようとするもネフィリムの巨腕に吹き飛ばされ気絶する。

 

翼「雪音!!」

 

翼はクリスに駆け寄る。そこに一体のノイズが現れ口先からトリモチのような粘液が放たれ翼とクリスの身動きを封じる。

 

奏「翼!クリス!」

 

奏は身動きを封じられた2人を助けようとするがノイズに妨害される。

ネフィリムは身動きの取れない2人にゆっくりと足を進める。翼はクリスを守るように身を寄せる。

ネフィリムが涎を垂らして口を開ける。そこへ

 

響「おぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

響が突貫し横からネフィリムの腹を殴り飛ばす

 

翼「立花!」

響「翼さん!クリスちゃんは!」

翼「気絶しているだけだ。心配は要らない」

響「良かった.....」

 

響はクリスの容体を聞き安心する。そして視線を吹き飛ばしたネフィリムに向ける

ネフィリムは呻き声を上げながら体を起こす。響は拘束しているノイズを倒したいがその隙にネフィリムが襲ってくると感じて動けない。

 

奏「響!翼とクリスはあたしに任せてお前はネフィリムの相手を!」

響「奏さん......お願いします!」

 

響は2人の事を奏に任せネフィリムに向け走る。そしてネフィリムが飛びかかってくると姿勢を低くし回避、その後カウンターのアッパーを胴体に放つ。そしてガントレットを引き絞りネフィリムの顔面に打ち込む。ネフィリムは地面に落下しヨロヨロと立ち上がる。ウェルは苦い顔をし

 

ウェル「ネフィリム下がりなさい!貴方を此処で失うわけにはいきません!」

 

ネフィリムに撤退を命じる。ネフィリムは顔をウェルに向け歩き出そうとする

 

響(背中を見せた、行ける!!)

 

響は勝ちを確信し左手のガントレットを引き絞り走り出す。そして拳をネフィリムに叩き込む........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガブッ

 

 

響「.......えっ?」

 

響が放った拳は()()()()()()()()()()..........

その事に翼や奏....更にはウェル博士まで驚いていた。

 

ウェル「ネフィリム!何をしているのですか!すぐに口を開きなさい!」

 

ネフィリムはウェルの指示を無視し顔を上に向け響を2メートル程持ち上げ

 

ウェル「ネフィリムやめなさい!!」

 

ウェルの必死の声かけも虚しく、ネフィリムは勢いよく顔を下げ響の左腕を引き千切る。

千切れた場所からは夥しい量の血が噴き出す。その光景を見てウェルは膝をつき翼は絶句する。

 

奏「響ぃぃぃぃぃぃぃ!

 

そして奏の叫び声が夜空に響く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてネフィリムは咀嚼し()()()()()()()............



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第三十一話 暴走と受け止める者

響「うっ......あぁ........」

 

響は千切れた左腕を抑え後ろに下がる。目の前には自分の左腕を喰べたネフィリムが咀嚼し飲み込んだ。

 

響(痛い......でもネフィリムをなんとかしなくちゃ.....あれ?力が.......入ら........なく.........)

 

響は自身の腕が食べられたにも関わらずネフィリムを何とかしようとする。しかし、重度の出血により意識は朦朧とし力も抜けていっている。

そんな時響の胸の中のガングニールの欠片が脈打つように光る。

 

 

 

 

優斗視点

 

優斗(D電王ガン)『だぁぁぁぁ!いい加減しつこい!』

 

優斗は先程の戦闘がまだ続いている。ライアのエビルウィップが飛来したのを確認すると体を回転させ回避そして急停止して横に寝そべって射撃。

今度はそこにガイがメタルホーンで突貫してくる。寝そべった体勢から起き上がり

 

優斗(D電王ガン)『先ずはアイツを先に倒す!』

 

優斗はライドブッカーから「ファイナルアタックライド 電王」を読み込ませる。

 

 

FINAL ATTCK RIDE D・D・D DEN-O

 

D電王ガンがデンガッシャー(ガンモード)を構えると肩近くに展開されている半球状から紫電が走りデンガッシャーへとチャージされる。

エネルギーがチャージされ優斗は引き金を弾く。電撃のビームがガイに放たれ爆炎が巻き起こる。

D電王ガンフォームの必殺技「ワイルドショット」が炸裂する。

ガイは爆炎から姿を現すと残像を残し消える。優斗はライアに顔を向け

 

優斗(D電王ガン)『あとはお前だけだ......折角だしエイの一本釣りでもやってみるか。』

 

優斗はそう言うと「フォームライド 電王ロッドフォーム」を取り出し読み込ませる。

 

FORM RIDE DEN-O ROD

 

D電王の装甲が離れD電王の周りで回転し更に装甲を変える。紫を基調にした装甲は青を基調にした装甲に変わり、顔のマスクも消滅すると今度は亀をイメージしたものが現れ展開され「電王ロッドフォーム」へと変身を完了させる。

優斗はすぐさまデンガッシャー(ガンモード)を分解しデンガッシャー(ロッドモード)組み立て変える。

そして、デンガッシャーを持つと

 

優斗(D電王ロッド)『お前.....俺が釣り上げてやるよ』

 

優斗はそう言って走り出す。ライアは鞭を構え射程距離に入ってくるのを待つ。そしてD電王ロッドが射程距離に入ったのを確認すると鞭を振るう。

優斗は手に持ったデンガッシャーで向かってきた鞭を弾く

 

優斗(D電王ロッド)『鞭ってのはな確かに汎用性も高くて使い勝手もいい、だけどな振るう方向と腕の動きは全く一緒なんだよ!』

 

そう言ってライアに肉薄するとデンガッシャーで振るうや突くなどをしてライアにダメージを与える最後にデンガッシャーで持ち上げ投げ飛ばす。

優斗は「ファイナルアタックライド 電王」を読み込ませる。

 

FINAL ATTCK RAIDE D・D・D DEN-O

 

優斗はデンガッシャーをライアに向かって投げる。デンガッシャーはライアに突き刺さり拘束する。そして走り出し跳躍そしてキックをライアに叩き込む。

 

D電王ロッドフォームの拘束必殺技ソリッドアタックと蹴りの必殺技デンライダーキック

ライアも撃破し終え

 

優斗(D電王ロッド)『次はお前だ。蒼汰!』

 

そう言って蒼汰がいた方向に顔を向けるがそこに蒼汰は居なかった。

 

優斗(D電王ロッド)『・・・は?』

 

辺りを見渡すが確認出来ないすると、一枚の紙を見つける。

 

蒼汰『僕は少し用事があるから帰るね〜』

優斗(D電王ロッド)『・・・』

 

優斗は一瞬固まるが本来の目的を思い出しディケイドの姿に戻る

 

優斗(ディケイド)『こんな所で道草を食ってる場合じゃ無い。急いで行かないと!』

 

優斗は響達の元へ走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しするとノイズの群れに戦う奏とノイズに拘束された翼とクリスそして、()()()()()()()()響がいた。

 

優斗(ディケイド)『・・・・・・は?』

 

状況が理解出来なかったが一つだけわかっている。響の腕はネフィリムに食われたと言う事だ。

気づけば優斗は「フォームライド クウガドラゴンフォーム」を読み込んでいた。

 

FORM RIDE KUUGA DRAGON

 

クウガドラゴンに姿を変えた優斗はドラゴンの跳躍力を使い高く飛ぶと専用武器ドラゴンロッドを構え重力に従い落下する。そしてネフィリムと響の間に着地すると同時にロッドを思いっきり振り回しネフィリムを吹き飛ばす。

Dクウガドラゴンは響に近づき傷の具合を確認する

 

優斗(完全に欠損になっている.....ヒーリングを使っても戻ってこない。でもせめて止血だけでも)

 

優斗がカードを取り出そうとライドブッカーに手を伸ばすと

 

響「ウ......ウゥ」

優斗(Dクウガドラゴン)『大丈夫か響!今傷を塞ぐから大人しくしてくれ』

 

優斗は気づいていなかった響の体が胸の部分を中心に黒く染まっていることに

 

響「ウゥゥゥ!グァァァァ!

優斗(Dクウガドラゴン)『暴走だと!ぐはぁ!』

 

優斗は右手による一撃で朽ちたカ・ディンギルまで吹き飛ばされる。一方で暴走した響はネフィリムを見つけると雄叫びを上げ右ストレートを叩き込む。そして失った左腕を掲げるとそこから新たな腕が生成される。

響は姿勢を低くし四つん這いで構えるまるで獲物を狩る様に......

そして足で地面を力強く蹴るととてつも無い速度でネフィリムに急接近する。そして後1メートルと言う所で

 

FORM RIDE KUUGA TITAN

 

重々しいサウンドと共にネフィリムと響の間に「クウガ タイタンフォーム」姿を変えたディケイドが入り響の拳を受け止めた

 

優斗(Dクウガタイタン)『もうよせ.......怒りに呑まれるな。そんなに暴れたいなら........俺が受け止めてやる』

 

Dクウガタイタンはそう言って響を抱きしめる。それでも尚暴れる響、Dクウガタイタンは絶対に話さないと力強く抱きしめる。

 

響「ガァァァァァァァ!

 

響が大きく雄叫びを上げるとそれを中心に小規模な爆発が生まれ辺り一面が砂埃で見えなくなる。爆発の余波でそこにいた全てのノイズが消えていた。拘束から自由なった翼は奏と合流する。その際に気絶していたクリスも意識を取り戻す。

 

クリス「おいあのバカは?」

翼「わからないディケイドが立花を抑えてくれたが.......」

奏「この砂埃じゃ何も見えないな。ん?」

 

3人が会話をしている中奏は煙の中からこちらに向かってくる影を発見する。そこから現れたのはギアを解除した響と通常の姿に戻ったディケイド(優斗)だった。

 

奏「響!ディケイド!」

優斗(ディケイド)『叫ぶな.....それよりコイツを早く連れて帰れ。一時的とはいえ腕がなくなってたんだ、直ぐに検査をしてやれ』

 

ディケイドが響を渡し立ち去ろうとすると翼が呼び止める

 

翼「待ってください!貴方も此方に来て治療でもしてください!」

 

それに対し優斗(ディケイド)は

 

優斗(ディケイド)『安心しろあの紫の姿は防御力が高いんだ。あんな小規模な爆発じゃなんともない。』

翼「しかし......」

優斗(ディケイド)『それに今そっちに行ったら弦十郎なんかに質問攻めされるからな.....それは勘弁だ。』

 

優斗(ディケイド)はそう言ってマシンディケイダーを呼び出し跨ると立ち去っていく。

 

 

 

 

少し離れた所でウェル博士はネフィリムに首輪を付け、現場から離れていた。



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第三十二話 侵食する爆弾と仲間

ふぅ〜( ˘ω˘ )

遅くなってすいません!


ウェル博士との一件で響はメディカルチェックを受けた。全員が結果が出るのを待っているとメディカルルームから了子が出てくる。

 

弦十郎「了子君響君の容態は......」

 

弦十郎が聞くと了子は操作板を操作し一枚のレントゲンを見せる。

 

了子「腕自体は食べられる前と全く変わらない普通の腕だったわ。でも響ちゃんの胸に埋まっているガングニールの侵食が最初と比べて比較にならない程進んでいる。多分だけどこれまでの異常な成長速度は聖遺物を通して身体が出来上がったものだと考えるわ。それに伴って響ちゃんの戦力は上がると同時に胸のガングニールも成長して身体中に駆け巡ってる。これからは戦うことはお勧めできないわ.......」

 

了子の話にその場にいる者全員が黙ってしまう

 

翼「もし.....もし立花が戦闘に出てしまったら?」

 

翼は恐る恐る聞く

 

了子「そうね......ガングニールが身体を覆い響ちゃんを内側から蝕み最後には欠片が響ちゃんを飲み込む。」

 

その発言に奏は立ち上がり廊下へと駆け出していく、翼は驚きの表情をし立ち尽くす。クリスは顔を俯け手を力一杯握る。

 

弦十郎は了子に近づき小声で話す。

 

弦十郎「了子君....どうにか出来ないのか?

了子「そうしたのは山々だけど、聖遺物を取り除くそれも身体中に駆け巡った物をなんて出来ないわよ。でも......

弦十郎「()()()()()()()....と考えてしまうよな

 

了子は頷き肯定を示す。

 

了子「彼は一度同化した私とネフシュタンを分離させたわ。あの力さえ出来ればもしかしたら響ちゃんを助けられるかもしれないわ。

 

弦十郎と了子はディケイドという希望に賭ける事にした。

 

 

 

 

その肝心のディケイドは今........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗「・・・・・・おい」

蒼汰「ん?どうしたんだい?」

優斗「なんでお前は当たり前のように此処にいるんだよ!!

蒼汰「大きな声を出さないでくれたまえ今は夜だよ?」

優斗「お前が此処にいるからだろ!!」

 

優斗は帰宅し夕食の準備に取り掛かろうとするとそこにはディエンド........蒼汰がいた。

 

優斗「はぁ.....お前本当になんなんだよ。敵なのか?味方なのか?」

蒼汰「僕は僕の行動したいようにするそれだけさ。それと良い情報を持ってきたよ」

優斗「はぁ.....なんだよくだらない事だったら即刻追い出すからな」

 

優斗は気怠そうに言う。蒼汰は口を開き

 

蒼汰「このままいけば立花響は死ぬよ」

 

蒼汰がその事を言った瞬間優斗は蒼汰の胸ぐらを掴み鋭い目で睨むそして

 

優斗「お前あまりふざけた事言ったら殺すぞ?

 

声を低くし言葉を放つ。蒼汰は表情を真剣にし

 

蒼汰「僕は大抵の事は柔らかく話すけど冗談で人の生死に関わる事は言わない。前に言ったろ?僕はこの世界の事を知っているこのまま進めば立花響は胸のガングニールに蝕まれて死に至る。本来の歴史であれば小日向未来のおかげで事なきを得る。でもこの世界は本来の歴史から大きく外れている。セレナや奏フィーネなどの本来亡くなった筈の者達の生存や一部の人物の性格の変化、そして君が二課やFISの人物達と関わっている。この事象で本来の歴史から離れ物語が変わっている。ここから先は僕ですらわからない」

優斗「・・・・・・」

 

蒼汰の言葉に優斗は黙り掴んだ胸ぐらを離す

 

蒼汰「わかっただろ?僕が言いたい事が、君が歴史を変えた所為で立花響が亡くなる可能性が出てしまったんだ。」

 

蒼汰のその言葉に優斗は一度深呼吸をし

 

優斗「死なないさ」

 

そう言葉を発する。突然の事で蒼汰は困惑する。

 

蒼汰「何を言っているんだ?わからないだろう君は未来でも見えているのかい」

 

蒼汰の疑問に優斗は目を開き宣言する

 

優斗「いや、俺が響を死なせない!」

 

優斗は真っ直ぐ蒼汰を見据える。蒼汰は驚き

 

蒼汰「君が?どうにかできるのかい?侵食したガングニールの欠片は今や立花響の全身に行き渡っている筈だ。それをどうやって.....」

優斗「俺は一度融合したフィーネとネフシュタンをヒーリングを使って分離させた。今度もそれで分離させる......出来なかったら他のを試せば良い。」

蒼汰「君はどうしてそこまで自信を持って実行しようとするんだい?まるでわからない。君にどんな利益が.....」

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優斗「俺は利益や損得で行動はあまりしないんだ。確かに偶に損得や利益を考える。でもノイズなんかで生きる筈の命が消されるのは俺は許せない。それは聖遺物でも同じだ。響は望んでガングニールを纏った訳じゃない......俺がもっと早く変身して駆けつければなんて当時は何度も思ったさ。だけど過去を嘆いても変わらない、だから俺は前を向いて進むんだ。俺の行動で残酷な運命になろうとも俺はそれを変えてみせる俺はディケイドで破壊者だからな。決められた未来なんて俺が破壊してやる!」

 

優斗は拳を突き出しそう言う。蒼汰は驚き呆然とするも少しすると笑い出す。

 

蒼汰「ふ.....ふふふ.......あははは!確かに君はディケイド、破壊者だったね。なんだか難しく考えていた僕が馬鹿らしいじゃないか!そうだね決められた未来なんて君がいればどうとでもなりそうだ。」

 

蒼汰はそう言うと右手を差し出し

 

蒼汰「やっぱり君とは敵対するより一緒に戦った方が最悪の未来は変えられそうだ!これからは仲間として僕も戦おう」

優斗「全く.....これまでのは一体なんだったんだろうな。」

蒼汰「お互いの実力を知れたと思っておけば良いさ」

優斗「ったく....良いぜこれからよろしくな蒼汰」ガシッ

蒼汰「よろしく優斗」ガシッ

 

優斗は蒼汰の右手をとり固く握手する.......今ここでディケイドとディエンドが手を取り合った。

 

 

 

 

場所は戻って二課メディカルルーム

 

そこでは響が目を覚ましこれまでの事を思い出していた。

 

響(確か私ネフィリムに腕を食べられて.....それで目の前が真っ暗になって気がついたらディケイドさんが)

 

響は助けられた時の事を思い出す。視界はボヤけてディケイドの姿はハッキリと捉えられなかったが確かにそこに居たそして安心したような声色で

 

ディケイド『全く......()()()世話がやける。』

 

と言っていた。

 

響(もしかしてディケイドさんって...........)

 

響がそこまで考えるとメディカルルームの扉が開き親友の小日向未来の姿が目に入る。未来は響が目を覚ましているのを確認すると近づき容態を確認する。

 

未来「響!体はもう大丈夫!」

響「未来.....うん少し疲れてるけどへいき、へっちゃら!」

 

響は笑顔で未来に話す。その光景をドアの向こう側で見守る奏、翼そしてクリス3人は複雑な表情で見守っていた。

 

 

 

 

 

 

翌日

響はその後体調も回復した為、帰宅の許可が降りた。そして帰る際に弦十郎から暫くの間戦闘には参加しない事を言われた。最初は抗議しようとしたがこれ弦十郎の悲しそうな表情を見て抗議せずそのまま帰宅した。

そして今は学校も終わる下校している

 

響(なんだろう......なにかを隠しているんだろうけど.......)

未来「響?」

響「あっ、ごめん何か言ってた?」

弓美「アンタちょっとボーっとしすぎじゃない?」

創世「確かに授業中も上の空だったよ?」

詩織「悩み事であれば私達も相談に乗りますよ」

 

その場には小日向未来を含めいつもの弓美、詩織、創世の3人組と一緒に下校中だった。響は笑顔になり

 

響「ありがとう、でも大丈夫!そんなに難しい事じゃないから!」

 

と元気に言う。そんな時近くの路地裏から物音がした。そこには、昨晩のネフィリムが呻き声を出しながら寝ていた。

 

ネフィリム「グルルル.....」

響「ッ!」

 

響は前に出てネフィリムを見据える。よく見ると首の辺りに何かの装置が付いているのがわかる。

 

響(昨日はあんなものは無かった......あの装置は一体......)

 

響が首の装置に気を取られいているとネフィリムはジャンプし食らいつこうとする。

 

響「しまった!」

 

またも油断してしまった響だが突如ネフィリムに電撃が走り目の前に落下するその場の全員が驚いていると前方の影から少し泥だらけになったウェル博士が出てきた。

 

ウェル「貴方達は.....不味いですね。今は迎えが来るまで此処で隠れているつもりでしたが、二課に見つかってしまっては致し方ありません。」

 

ウェルはそう言いとソロモンの杖を取り出しノイズを数体召喚する。

 

ウェル「これで多少は時間が稼げるでしょう。逃げますよネフィリム」

 

ウェルが指示するとネフィリムはノソノソと歩き出した。響は追おうとするもの目の前にはノイズ......本来であればギアを纏ってすぐに追いかけれるが、今は弦十郎に戦闘の禁止を命じられている。

 

響(どうすれば......ううん迷っている暇はない!)

 

響は一瞬迷うもすぐに決断し謳う

 

Balwisyall Nescell gungnir tron

 

響はギアを纏い構える。

 

 

二課仮設本部

 

あおい「司令!市街地にてノイズの反応そしてガングニールの反応を検知しました!」

弦十郎「なんだと!?現場の映像は出せるか!」

朔也「今モニターに出します!」

 

そう言ってモニターに映し出されたのはウェル博士と完全聖遺物のネフィリムそして数体のノイズとギアを纏った立花響だった。

 

弦十郎「今すぐ現場に残りの装者を向かわせろ!」

 

弦十郎は慌てた声で現場に他の装者を向かわせる。

 

 

 

優斗視点

 

俺は蒼汰と手を組む事が決定しこれからの事を話そうとする時ノイズの反応を掴む。

 

優斗「ッ!ノイズ!」

蒼汰「行くのかい?」

優斗「当たり前だ。ノイズが出現したなら倒さないと被害が出る!」

 

俺は出口に向かって駆け出す。その時扉が開く

 

優斗「アンタは!」

 

俺は訪れた人物に驚愕する。



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第三十三話 再会と貴方は

優斗視点

 

優斗「アンタは!」

 

俺は目の前の人物に驚愕する。それもそうだ、また会えるとは思わなかったからだ。

 

優斗「()()()!」

アダム「久しいね......1000年ぶりかな?この様に会うのは」

 

そこにはタイムスリップをして出会った人物アダム・ヴァイスハウプトがいた。俺は何故此処にいるのか気になり質問した。

 

優斗「どうして此処に.....と言うかなんで」

アダム「見ていたのさコラボライブを、会おうと思ったのさ、前々から渡し物も渡したくてね。ついでに」

優斗「渡し物?悪い今ノイズが出てんだ。後にしてくれ」

 

俺はノイズの殲滅を優先しようして飛び出そうとするが、肩を掴まれる。後ろを見ると蒼汰が

 

蒼汰「ノイズは僕に任せたまえ、君はアダムから渡し物を受け取っておくと良いさ」

 

蒼汰はそう言ってカーテンを出現させると、その場から消える。

 

優斗「それで渡し物って何なんだアダム」

アダム「あぁ、これさ」スッ

 

そう言ってアダムはスーツの中から()()()()()を取り出した。当然俺は驚き

 

優斗「これは!?なんでお前が持ってるんだ」

アダム「見つけたのさ、君と別れた後に。君のだと思ったのさ、色合いが似ていたから。だから持っていたのさ、今までね。」

 

アダムはそう言って俺に差し出す。俺はケータッチを受け取り

 

優斗「ありがとなアダム。今まで持っていてくれて」

アダム「当然の事さ、友人としてね」

???「嘘は良くないですよ()()

 

俺とアダムが話していると店の外から女性の声がした。

 

優斗「アダムそっちは?」

アダム「優秀な部下さ、僕のね。紹介しよう、彼女を」

 

アダムがそう言うと扉から1人の女性が入ってくる

 

???「失礼します」

 

女性は整った顔をしており、落ち着いた表情をしている。初めての筈だが何処か懐かしさを覚える。

 

サンジェルマン「サンジェルマンと言います。お久しぶりですディケイドさん」

優斗「サンジェルマン........あぁ!あの時の!」

 

アダムと会合した後の時間旅行で出会った少女だと思い出し優斗は手をポンと叩く。

 

サンジェルマン「あの時はありがとうございました。お陰で私は母と幸せな時間を過ごす事が出来ました。」

優斗「また会えるとは思わなかったよ。」

サンジェルマン「あれから数百年経ってますから.....」

優斗「・・・そういえばなんで生きてるの?」

サンジェルマン「貴方と別れて母を亡くした時私は旅に出ました。その時錬金術について知り勉強しました。私はどうやら元々錬金術に向いていたらしくトントン拍子で力をつけていきそして身体を完全なものに作り変えた事でこうして長生きしてるんです。」

優斗「・・・まぁ、大体わかった。けど嘘は良く無いってどういう事だ?」

サンジェルマン「局長は物の管理が良く無いんです。だから何度か宝物庫でそのデバイスを見失ってるんです」

優斗「えぇ......」

アダム「言えないね、なんとも」

 

暫く雑談をする優斗達場の雰囲気で忘れていた優斗は慌てて思い出し

 

優斗「って和んでいる場合じゃねぇ!すまないアダム!サンジェルマン!ちょっと出掛けてくる!変身

 

優斗はそう言ってベルトを装着しカードを装填しカーテンをくぐる

 

アダム「慌ただしいね昔から。」

サンジェルマン「それでは局長一度本部に戻り再度確認しましょう。()()()()()()()()()()()を」

アダム「そうしよう彼もいる事だ。楽しいだろうねこれからが」

 

アダム達はそう言って地面にピンクの液体が入った瓶を投げその場から消える。

 

 

 

優斗が現場に訪れる少し前

 

響はギアを纏いノイズを殲滅していくしかしそれに伴って響の身体は熱を帯びていた。

 

響(体が熱い......内側で何かが暴れてるみたい........)

 

響は熱を感じながらもノイズを倒し続ける。ノイズを倒し終えると右腕のバンカーを引き絞りネフィリムに向けて放つがそれを阻むものが現れる。

 

響「盾?」

調「なんと鋸」

 

響の一撃を調がヘッドギアから出した巨大な鋸で防いだ。響は後方に飛び距離を置く

 

調「この身を鎧うシュルシャガナは…おっかない見た目よりもずっと、汎用性に富んでいる。防御性能だって申し分無し」

切歌「それでも、全力の二人がかりでどうにかこうにか受け止めたんデスけどね.....」

 

よく見ると後方には地面にアンカーをさして踏ん張っている切歌の姿も見える

 

調「ごめんね切ちゃん、私のヒールだと踏ん張りがあまり効かないから......」

切歌「良いって事デス!それよりも今はドクターとネフィリムを回収するデス!」

 

調は鋸をヘッドギアにしまい切歌もアンカーを地面から抜く。響も戦闘の構えを取るが

 

響「ッ!」

 

突然胸に衝撃が走り胸を抑え膝をつく。

 

響(熱い.....それに胸が苦しい.......)

切歌「およよ?」

調「不調?」

 

調と切歌は突然膝をついた響の様子を伺う。響はフラフラと立ち上がりなんとか前を見据える。しかしその表情から苦しんでいるのは丸分かりだ。

そんな時

 

ディエンド「立花響、君はもう動かない方が良い」

 

そう言ってディエンドは路地裏から現れる。ディエンドの事を知らない未来達は

 

未来「あれは.....」

弓美「誰よあいつ」

創世「なんかディケイドと似ているね」

詩織「親戚の方でしょうか?」

 

と不思議そうな目で見る。一方で切歌や調、ウェルは

 

調「ディエンド......」

切歌「面倒臭いのがやって来たデス」

ウェル「忙しい時に...........」

 

ディエンドは銃を肩に担ぎ調と切歌の方に顔を向ける。

 

ディエンド「此処からは僕が相手をしようか?それとも退散するかい?」

切歌「舐めんじゃねぇデス!」

調「切ちゃん待って!」

 

切歌はディエンドに鎌を斬りつける。ディエンドはその攻撃を避けアタックライドブラストを読み込む

 

ATTCK RIDE BLAST

 

放たれた弾丸は切歌の足元を半円を描くように着弾する

 

切歌「あれだけ大きく言ったのにその程度デスか!」

ディエンド「勘違いをしないでほしいね。僕は今わざと外したのさ。その気になれば君に当てるなんて容易いさ」

切歌「そんなこと.......!調」

調「切ちゃん此処は撤退しよう?私達の目的はあくまでもドクターとネフィリムの回収戦闘をする意味はない。」

ウェル「そうです切歌さんそれに此処ではモタモタしていると二課の装者が集まってしまいます。今は早く撤退しましょう。」

切歌「・・・・・・わかったデス」

 

切歌と調はウェルとネフィリムを抱えて飛び去っていった。蒼汰はそれを確認すると響の方へ顔を向ける。

 

蒼汰(今回は絶唱を歌っていないが、あの様子だとかなり熱を持っていそうだ。さてとどうするか......)

 

蒼汰が考えているとカーテンが出現しその中からディケイド(優斗)が現れる

 

ディケイド(優斗)「おいディエンドノイズは!」

ディエンド(蒼汰)「安心したまえ立花響が全て倒した。だけど状態はあまり良くなさそうだけどね」

ディケイド(優斗)「どういう事だ?」

ディエンド(蒼汰)「取り敢えず彼女に大量の水をかけてくれ多分今結構熱を持っているはずだ」

ディケイド(優斗)「任せろ」

 

優斗はライドブッカーからアタックライドアクアブラストを取り出し読み込む

 

ATTCK RIDE AQUABLAST

 

優斗は銃口を上に向け引き金を弾く放たれた水の弾丸は空中で破裂し大量の水を辺りに撒き散らす。響に水が触れると水蒸気が出てくる。それだけ彼女がとても熱を持っているという事だ。暫く水に打たれた響はようやく熱がなくなりギアが解除される。優斗は駆け寄ろうとするが蒼汰に止められる。

 

蒼汰「暫くすれば二課が回収にくる......僕達は此処までだ。」

 

蒼汰はそういうとカーテンを出現させ中へと消える。優斗もカーテンを潜る際もう一度響を見てカーテンを潜る

 

 

 

 

 

 

 

 

それから2日後優斗は写真館でのんびりとココアを飲んでいた。

 

優斗「ふぅ〜......響大丈夫か?結構苦しそうだったし......はぁ〜」

 

そんな優斗の携帯に一通のメールが届く

 

優斗「ん?誰だこんな時に......未来?」

 

優斗がメールを確認する内容は『今響と一緒にいてなんだか元気がないんです。これからスカイタワーに向かうので優斗さんも来てください。』という内容だった。

 

優斗(特に予定もないし行ってみるか.....それに今の響の体調も気になるからな)

 

優斗は『わかった。準備したらすぐ行く』と返信し出かける準備をする。

 

 

 

スカイタワー入り口

 

優斗がその場に向かうと既に響と未来がいた。未来は優斗に気づき声をかける

 

未来「優斗さん来てくれてありがとうございます」ペコリ

 

未来は感謝の言葉を述べお辞儀をする。優斗はそれに対し

 

優斗「いや、丁度暇だったから俺は全然大丈夫だよ」

 

優斗はそう言って響を見る

 

優斗(確かに元気そうに見えて落ち込んでるな.....体の異常があるのは昨日見てわかったあとはいつヒーリングを使うかだな......)「取り敢えず中に入ろうぜ。スカイタワーからの景色も撮っておきたいしな」

未来「優斗さん.......休みの日くらいは写真を撮ることから離れたらどうですか?」

響「確かに優斗さん絶対カメラを持ってるもんねぇ」

優斗「いやぁ〜癖が付いたのかもな!」

未来「笑い事じゃないですよ」フフッ

響「流石プロカメラマン!」

 

響が少し明るくなったのを感じ3人はスカイタワーの中へと入っていく

中に入り展望デッキへと入ると街一帯が見渡せる。とても綺麗な景色に響は笑顔に未来は安心した顔になる。優斗はカメラを構え街の景色を数枚ほど取るとカメラを一旦しまい背筋を伸ばす。そんな優斗に響は後ろから抱きつく

 

響「えい!」

優斗「うおっ!ビックリした〜、どうした?いきなり」

響「最近会えてなかったから久しぶりに〜」

未来「むぅ〜......」

 

響が優斗に抱きついていると未来は頬を膨らませ優斗の左腕に抱きつく

 

優斗「おいおい、未来もか?」

未来「.......優斗さんのにぶちん

優斗「ん?」

未来「なんでもないです」

優斗「えぇ、でも明らかに不機g」

未来「なんでもないです!」

優斗「???」

 

未来の機嫌が明らかに不機嫌な事に気づくがその原因に気づかない優斗だった。そして響は何かを決意した表情になる。

優斗は周りの視線が少し集まってきた事に気づき2人を剥がす

 

優斗「取り敢えず、こういう公の場で今みたいな行動はするなよ。写真を撮られたりしたら面倒だからな」

未来「ごめんなさい」

響「えへへ、気をつけます」

 

未来は恥ずかしくなったのか顔を俯かせ響は照れながら反省する。

 

優斗「全く......「あの、優斗さん」ん?なんだ響?」

響「優斗さんに聞きたいことがあります」

 

響は真剣な表情で優斗にそう言う

 

優斗「・・・言ってみろ」

 

優斗は腰に右手を置き響に向かい合う。響は一度深呼吸をして

 

響「貴方なんですよね........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディケイドは」



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第三十四話 ○○の力

お待たせしました三十四話です\(0W0)ウェイ


未来視点

 

響「貴方なんですよね。ディケイドは」

 

響がそんな事を言っている。どう言う.........事?優斗さんが、ディケイド?どうして.......優斗さんもなんで黙っているんですか。嘘だって言って下さいよもし本当だったら.........私は今まで二人が戦っている間一人だけ安全な所で........どうすれば良いの?

 

 

 

 

 

優斗視点

 

優斗「・・・どうしてそう思った?」

 

俺は何故響がディケイドの正体が俺であるのか確認するために質問する

 

響「最初はわかりませんでした。でもディケイドさんが褒めたりしてくれた時に撫でられた感触が幼い頃優斗さんに撫でられた感触と一緒だったんです。それにこの間私を助けてくれた時に『昔から世話が焼ける』って言ってました。私が知っている中で小さい時からいたのは優斗さんだけです!」

 

どうやら頭を撫でた時に少し気づいていたらしいそしてこの間暴走を止めた際に小声で言った事が聞かれてたか......後者はいいとして前者はちょっと分からん。そんなに違うか俺は撫でるのは?まぁ今はいいか

 

優斗「そうか......」

響「教えて下さい!優斗さん!」

優斗(もう隠せないか.......)「・・・俺は」

 

俺が言葉を続けようとした時した時

 

ドカァァァン!!

 

スカイタワーが爆発した.......

 

 

 

数分前

 

スカイタワーの関係者立ち入り禁止の場所の講談室ではナスターシャ教授にマリアそしてセレナがアメリカの情報工作員達と対談していた。

そしてナスターシャは一つのチップを渡す。

 

ナスターシャ「コレがこれまで私たちが集めた聖遺物に関するデータです。」

工作員トップ「確かに受け取りました。お前コレを」

部下「はい」

 

工作員のトップと思われる人物はチップを受け取ると部下に渡す。部下は受け取りしまう。

 

ナスターシャ「では約束通り()()()()()()の起動に協力を」

 

ナスターシャがそこまで言うと工作員達が一斉に銃口を3人に向ける。

 

ナスターシャ「ッ!どう言うつもりですか!データを渡せば我々の計画に協力すると言ったではありませんか!」

工作員トップ「本当にそんなことがあり得ると思っているのかね?我々の目的は元より聖遺物のデータだけだ。コレを受け取ったらもう君達は用済みだ。」

 

男がそう言って本人も懐から拳銃を取り出す。マリアとセレナはペンダントを握りしめる

 

工作員トップ「ギアを纏うかい?君たちが歌うより先に我々の銃弾が早く打ち抜くと思うがね」ニヤッ

 

男は勝ちを確信しにやけヅラをする。しかし言っていることも事実、マリアとセレナは歯を食い縛り顔を俯かせる。ナスターシャは唇を噛みアメリカの工作員達を見据える。その時、工作員のチップを受け取った人物が持つ銃を見て疑問を抱く

 

ナスターシャ(あの人が持っている銃......拳銃にしては少し大きいですね。それに銃口が......()()?)

 

そんな疑問を抱いているとその人物は顔はサングラスをかけて識別は出来ないが口元をニヤつかせ左手を上げるとそこにはカードが握られていた。後方に位置している為工作員達は知る由もない。チップを受け取った人物はカードを銃に装填する

 

 

ATTACK RIDE MAGICALBLAST

 

その音で工作員達もようやく気づき後ろを向くが、しかし時すでに遅し

カードを読み込ませた工作員が引き金を引くと工作員達の持っていた銃口から弾ではなく花が飛び出す。

 

工作員トップ「貴様!ディエンドか!」

蒼汰(変装中)「気づくのが遅すぎるね。本人確認もせず連れて来るなんて本当にアメリカのトップの工作員達なのかい?」

 

変装している蒼汰は煽り口調で工作員トップに銃口を向ける

 

蒼汰(変装中)「それじゃあ僕はこのチップが目的だから」

 

蒼汰はそう言って出口に向かって歩みを進めるが

 

Granzizel bilfen gungnir zizzl

Seilien coffin airget-lamh tron(望まぬ力と寂しい笑顔)

 

ギアを纏ったマリアが武器を構え、セレナはナスターシャを抱えその場から去る

 

マリア「そのチップは破壊させて貰うわ!」

 

マリアはそう言って槍で突撃してくる。蒼汰は回避し「カメンライド ディエンド」を手に取りディエンドライバーに読み込ませ

 

KAMENRIDE

 

蒼汰(変装中)「変身!

 

引き金を引く

 

DIEND

ディエンドの残像が重なり上空にあったプレートが顔に付き変身を完了させる。変身した蒼汰はマリアの槍をディエンドライバーで受け止め鍔迫り合いに持ち込む

 

ディエンド(ディエンド)『僕はアメリカとは関わりが無いだから大人しく帰して貰えると助かるんだけどね?』

マリア「それでもよ!私達が集めた聖遺物のデータをコピーとはいえ流す訳には行かないのよ!」

ディエンド(蒼汰)『・・・はぁ、性格は変わらずか。』

マリア「なに?」

ディエンド(蒼汰)『気にしなくて良いさ』

 

蒼汰はマリアを押し退け一枚のカードを読み込ませる

 

ATTACKRIDE GUNGNIER

 

引き金を引くと蒼汰の目の前に奏やマリアの使う戦槍......ガングニールが現れる

 

マリア「ガングニール!何故!?」

 

蒼汰はディエンドライバーをベルトの右のホルスターに仕舞いガングニールを手に取り肩に担ぐ

 

ディエンド(蒼汰)『時間が惜しいから一撃だ』

 

蒼汰はそう言って槍を構えマリアに突撃する。マリアは身構えるが蒼汰は次の瞬間槍を横につけてある消火器に刺す。消火器は勢いよく粉を吹き出し一面を白く染める。

 

ATTACKRIDE INVISIBLE

マリア「しまった!」

 

マリアは急いで粉を振り払うが既にディエンドは消えていた。

 

マリアは通信機を使いナスターシャに連絡を入れる

 

マリア「ごめんなさいマム.........ディエンドを逃してしまったわ」

 

申し訳なさそうに言うマリア

 

ナスターシャ『そうですか......では急いで帰投して下さい。最早私達だけでフロンティアを起動させなければなりません.....』

マリア「OKマム」

 

マリアは窓に向かおうとした時

 

ドカァァァン!

 

マリア「!?」

 

爆発が起きる見渡すと通路に先程の工作員のトップがリモコンを操作しているのが確認できた。

 

マリア「貴様!」

 

工作のトップはマリアに気づき一目散に逃げる。

 

 

 

優斗視点

 

いきなりスカイタワーが爆発し慌てる観光客達俺と響と未来は避難誘導を開始する

 

優斗「慌てるな!押さずに!落ち着いて避難するんだ!」

響「お年寄りや子供を優先してください!」

未来「エレベーターは使わないで!階段で降りて下さい!」

 

客は最初は慌てていたものの、徐々に落ち着きを取り戻しスムーズに避難する。粗方避難させた俺達は残された人が居ないか探していると、後方から走ってくる音が聞こえ振り向くが瞬間俺は吹き飛ばされる

 

未来「キャア!」

響「未来!」

工作員トップ「貴様ら動くんじゃ無いぞ!」

 

体勢を立て直し見るとアメリカ人の男が未来の頭に銃口を押し付け人質にしていた。

何故こうなったのか考えようとすると

 

マリア「貴様!民間人まで巻き込むのか!」

 

男が逃げてきた方向からギアを纏ったマリアが走ってきた。状況から察するにマリア達FISとアメリカの連中は取引をしたが破綻して逃げたという感じか

 

優斗(未来が人質にされてるから下手に動けない.....クソッ!どうすれば)

工作員トップ「大人しくしていろ貴様ら3人は俺と死んでもらう!」

マリア「関係ないだろう!死ぬのなら貴様一人で!」

工作員トップ「無関係な命を巻き込めば貴様が苦しむからな!我々に大人しく従っていればこのようなことにはならなかったのにな!」

マリア「あれはディエンドのせいでしょ!」

工作員トップ「うるさい!」

 

俺は工作員とマリアの会話聞きチャンスを伺うが工作員はどうやら正気ではないらしい.....下手に刺激すれば未来の命が危ない

 

響「未来!」

 

未来が心配になる一歩踏み出す響、それを見て工作員は

 

工作員トップ「貴様動くなと言っただろう!」パンッ!

 

怒り銃を発砲する俺はすぐさま駆け出し響を押して響を守る

 

優斗「危ない!アガッ!」

響・未来「「優斗さん!」」

マリア「ッ!神風優斗!」

 

響は守れたが俺は右横腹に銃弾を受けてしまう。弾が当たった場所からは血が滲み出る。

 

工作員トップ「ハハハ!これで私が本気ということが証明されたな!さぁ大人しくしてもらおうか!!」

優斗「グッ......」

未来「優斗さん!優斗さん!!」

工作員トップ「うるさいぞ子娘!」

未来「きゃあ!」

 

調子に乗る工作員.....未来は俺を心配してジタバタともがくそれに不快を覚えた男は未来を殴った......

 

響「未来!」

マリア「貴様!!」

工作員トップ「ハハハ!さぁ大人しく死んでもらおう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう我慢の限界だ

 

俺は痛む体を無理矢理動かし立ち上がる。いきなり現れて未来を人質にとり一緒に死ぬだと?しかも響に発砲した挙句未来を殴りやがって.....俺を突き飛ばしたり銃弾が当たるのは百歩譲ってまだ許す。俺は男だから傷つこうがかまわねぇよ......だけどな

 

優斗「俺の大切な奴らを(仲間)を傷つけるなら誰であろうがぶっ潰す.........」ボソッ

 

俺が立ち上がるのを観て男は慌てる

 

工作員トップ「貴様何故立てる........弾が腹を貫通したんだぞ!」

 

男は慌てて銃口を俺に向けるが俺はゆっくりとしかし男を見据え歩く。男はそれが不快に感じたのか発砲する。銃弾は真っ直ぐに俺に向かってくる耳には響と未来そしてマリアが慌てた声で俺を呼んでいる。しかし銃弾は俺に当たる前に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()

 

響「え?」

未来「優斗.....さん?」

マリア「今....何が」

工作員トップ「ッ!」

 

男は再び発砲するも結果は変わらなかった。男は恐怖を感じただひたすらに引き金を弾き弾丸を放つが全て当たる前に消滅する。俺はそのまま距離を詰めていく。

 

工作員トップ「なんなんだ......貴様は一体何者なんだぁぁぁぁぁ!!」カチッカチッ

 

男は銃の引き金を弾くが弾は出てこない全て撃ってしまったのだ。

俺は男の正面に立ち

 

優斗「よーく覚えておけ......」

工作員トップ「ッ!」

 

右手で拳を作り男の顔面に当たる位置まで腕を上げ

 

優斗「俺は......」

 

拳に力を込め大きく振りかぶり勢いよく殴ろうとして

 

未来「優斗さん!」ダキッ

響「それ以上はダメです!」ダキッ

 

その瞬間響が後方から未来が正面から抱きつく

 

優斗「.........響?未来?」

 

込めていた力が抜け手がダランと垂れる。

そして俺は意識を手放した

 

 

響視点

 

私と未来は今優斗さんを支えている。優斗さんは今眠っているそして私は視線を先程振り上げていた右手に向ける今はなんともないけどあの時男の人を殴ろうとした時一瞬.......右手に赤黒いオーラが見えた気がした。



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第三十五話 悪夢と暁の少女の相談

最初はちょっとグロいかも.....流血表現アリです。無理!という方は読まない事をオススメします。
それと別に鬱になったからこんな話ができたわけじゃないですからね!?(必死)


優斗視点

 

場所:???

 

目が覚める.....此処は何処だ?辺りは炎が立ち上がっている。周りには......誰もいない.......俺は歩みを進める.......

 

 

なにか見える.....あれは潜水艦?その近くには、建物......あれって俺の写真館か?俺は近づき確認する。やっぱり俺の写真館だ......この潜水艦は........S.O.N.G?これって鏡香の世界にあった二課の後に出来た機関だよな......なんでこんなにボロボロに........俺の写真館もどうして燃えてるんだ?

中に入る。中も燃えていた.......俺が今まで撮った写真も燃えている......並行世界の写真もこの世界の写真も.......椅子に誰か座ってる?右手に持ってるのはディエンドライバー.....蒼汰!おいどうしたんだよ!

俺は蒼汰に触れると蒼汰は破裂し血を撒き散らす......は?

 

優斗「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」ゴン

 

俺は叫んで後ろに下がるすると足元に何かがあたる。視線をそこに向けると

血を吐きながら光にない目をした響........さらに見渡せば腹を貫かれた奏.......下半身が無くなった翼......身体の至る所に穴の空いたクリス......右手を失ったセレナと左腕を失ったマリアが肩を寄せ合って倒れ........切歌と調は向かい合い手を繋ぎ体の至る所に切り傷があったり欠損している部位があり倒れていた。

 

優斗「あ.......あぁぁ..........」

 

俺は膝をつき手で顔を覆う.........どうして.......なにが........

 

未来「優斗さん.........」

 

俺は顔を上げる。そこには目から涙を流す未来の姿が.........まだ失っていない......全てを失っては........俺はゆっくりと手を伸ばし驚愕する........俺の手は人の肌ではなく黒と赤より深い血の色をした装甲に覆われた手だった。そして何よりその手には夥しい量の血が付着していた。

 

優斗「.........え?」

 

そして顔を横に向けると鏡にその姿が現れる。

 

優斗「あぁ........アァァ..........」

未来「どうしてみんなを殺したんですか...........」

 

未来は心臓の位置が弾け血が顔にかかる。そしてそこに映ったのは先ほどの血が複眼から流れ血の涙を表している

ヘルライジングホッパーとなった俺の姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HEAVEN or HELL

 

it doesn't matter

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗「ッ!!」

 

俺は勢いよく飛び起き辺りを確認する。場所はどこかの医療施設俺の右腕には点滴が刺さっており撃ち抜かれた右の横腹には包帯が巻かれていた。

 

優斗「・・・夢......か」

 

俺は安堵しベットに倒れる。今更気づいたが俺はどうやら汗をかなりかいていたらしい。着ていた病院服はビショビショだった。

 

優斗「・・・はぁ、なんだったんだあれは」

 

俺は横に置いてあったタオルを手に取り汗を拭いナースコールがないか探していると入り口が開き弦十郎が入ってくる。

 

優斗「弦十郎さん」

弦十郎「優斗君気分はどうだ?」

優斗「良い....とは言い難いですね。少し傷が痛みます」

弦十郎「幸い弾は貫通していたから残ってはいない」

 

どうやらあれから1日経ってしまったらしい、俺はどうやら此処に運ばれ手術を受け今に至ることだ。そして俺は気になっていたことを質問する

 

優斗「そうですか......ところで此処は?」

弦十郎「二課の仮設本部の()()()の中だ」

優斗「潜水艦.......」

 

俺は先ほどの夢の出来事を思い出す......もしかするとあれは予知夢で俺の未来を示しているのか.......そんな嫌な事ばかりが頭に巡る

 

弦十郎「それにしても大丈夫か?すごい汗をかいているが.......」

優斗「ちょっとよくない夢を見てしまいまして.........」

弦十郎「そうか、暫くは休んでおくと良い。ここの設備は凄いからな!今日中には退院出来るだろう!」

優斗「それは大袈裟過ぎですよ弦十郎さん」

 

俺は苦笑いをしながら出ていく弦十郎さんを見送る。

 

優斗(今日中に退院か......そういえばあの後はどうなったんだ?俺は意識を失ったから覚えてないけど)

 

ドアが開き響が入ってくる

 

優斗「よっ響」

響「ッ!優斗さん.....優斗さん!」ダキッ!

 

響は俺の姿を見るや否や思いっきり抱きついてきた。

 

優斗(そりゃそうか、腹を貫かれたやつが目を覚ましたんだ......この様子だと相当心配してたな)

 

俺は響の頭に手を回し優しく撫でる

 

優斗「響安心しろ俺はお前らを残して死んだりしねぇよ.....」ナデナデ

響「ヒッグ!グスッ......優斗さん」

優斗「だから泣くな.....お前は笑顔が似合ってる」

 

俺は響を真っ直ぐ見つめ響も涙を流しながら俺に顔を向ける。(注意:この二人は付き合っていません)

 

奏「ン!ンンッ!」

 

そんな事をしていると入り口から咳払いをする奏の声が入る。そちらに顔を向ければ翼やクリスもいた。

 

優斗「おうお前ら久しぶりだな。見舞いか?」

翼「神風、本当に傷が痛むだけか?」

クリス「他にも何かあるなら教えてくれ!」

優斗「落ち着けクリス、それと翼ありがとな本当に体が痛むだけだから心配するな。」

翼「そうか......」

クリス「そう.....なんだな........」

 

俺は安心させようとするも二人は未だに不安な表情だ。そういえば.......

 

優斗「未来はどうしたんだ?あいつがこの場に居ないなんて珍しいな」

 

俺がその言葉を発すると4人は更に表情を暗くする。

 

奏「優斗........落ち着いて聞いてくれ」

 

奏が暗い表情のまま俺に話しかける

 

優斗「行方.......不明.........」

奏「あぁ」

 

奏の話では気絶した俺を響と未来が運んでいる際スカイタワーが大きく揺れ俺が窓の部分から投げ出された。それを響がギアを纏って助けてくれたらしい、今回はギアを纏った時間が短かった為異常はなにも無いらしい。そしてその直後スカイタワーの展望デッキが爆発、上に残された未来は爆発で死んだと思われたがスカイタワーから400mの川に未来の通信機が発見されたらしい。そしてあの場にマリアがいた事を響が報告、恐らくマリアが救助したと思われた。しかしその後未来は寮にも帰ってきていない為行方不明となったらしい。

 

優斗(・・・恐らく、いや十中八九未来はマリア達と一緒にいる。だけど場所がわからないから行方不明か......探すにしてもあいつ等と一緒じゃどうにもできないしな。それに今回はヒーリングは使えないか・・・クソッ!タイミングが悪い)

 

俺は暫く休むと服を着替え荷物をまとめる。

 

弦十郎「本当にもう良いのか?もう少し休んで行っても…」

優斗「ありがとうございます.......でも大丈夫です。それに治ったなら写真館を再開しないと」

 

俺はそう言って写真館に帰宅する。

写真館に到着し送ってくれた黒服さんにお礼を言う。黒塗りの車を見送り首の裏に付いている盗聴器を指で摘み破壊する。

 

優斗(流石に勘づいてきたか.......もう隠せないかもな。)

 

そう感じながら中に入ると蒼汰が既にいた。

 

蒼汰「やぁ、お邪魔してるよ」

優斗「はぁ.....お前何したんだよスカイタワーで」

蒼汰「コレさ」

 

蒼汰はそう言って一枚のチップを見せる

 

優斗「それは?」

蒼汰「F.I.Sがこれまで集めた聖遺物のデータ.....そして月の落下を防ぐための手段そして僕や君のこれまでの戦闘データまで入っていたよ」

優斗「なに?」

 

俺は疑問に思っていると蒼汰はノートパソコンを取り出しチップを差し込みデータを表示する。

俺のデータが比較的に多いルナ・アタックで使ったカードや今回の事変で使っているカードそしてネフィリムを最初に撃破した時に使ったクウガのデータなど沢山あった。一方で蒼汰はそこまで多くなく少ない

 

優斗「なんでお前少ないんだよ.......」

蒼汰「君と違って僕は頻繁に戦って無いからね」

 

なんだよこの差........まぁ良いそれより

 

優斗「日用品が足りなくなってきたな.......買いに行くか」

蒼汰「僕は情報を集めるために少し出かけるよ」

 

そう言って蒼汰はカーテンを出現させその場から消える。俺もマシンディケイダーに被せていたカバーを外しディケイドライバーに「アタックライド サイドバッシャー」を読み込ませる。

 

ATTACK RIDE SIDE BASSHER

 

俺はサイドバッシャーに跨りエンジンをかけスーパーへと買い物に向かう。

スーパーに到着しバイクを止め店内に入る。

まずは日用品を買い揃え、足りなくなった洗剤などの補充も行う。

次に食品コーナーに向かう、食材や飲料水そして茶菓子などを買う。本来ならここまで買わないが、最近は来てないが沢山食べるやつがいるから補充しておかないといけない........

最後にこの後食べる予定の惣菜を少し買いレジに向かう。会計を済ませて現金で支払いを行う。買った荷物はサイドバッシャーのサイドカーに乗せ俺はエンジンをかけ帰宅する。

 

優斗「ん?あいつらは.......」

 

俺は帰宅途中にF.I.Sの暁切歌と月読調を見つける。二人も買い物後だったのか荷物を持っているのがわかる。そして調の方は何故か少しふらついていた。

 

優斗(・・・放っておくわけにはいかないか。)

 

俺はバイクを二人の近くに止め声をかける

 

優斗「おい大丈夫か?」

切歌「な、なんデスか......」

 

警戒をしている.......まぁ当たり前かこいつらからしたら俺はまだ出会ってない赤の他人だしな

 

優斗「そっちの黒髪の娘がふらついていたから声をかけたが、大丈夫なのか?」

調「別に.......大丈......夫.....です.........」フラフラ

切歌「調!無理しちゃダメデス!」

優斗「・・・はぁ、おい金髪」

切歌「アタシのことデスか!?」

優斗「名前がわからねぇんだ勘弁しろ......それよりそっちの黒髪をこっちに乗せろ」

 

俺はそう言ってサイドカーの部分をさす。切歌は少し疑いの目を向けるが調の体調を気遣ったのか頭を下げてきた

 

切歌「えっと....お願いするデス」

優斗「おう......ちょっと待てよ今空けてやるから」

 

俺はそう言ってエンジンを止めサイドカーに乗せていた荷物を少しずらし人一人が座れるスペースを作る。そして予備のヘルメット二つを取り出し調と切歌のせれぞれに渡す。

調をサイドカーに乗せ俺はバイクに跨る。切歌は何故か俺の後方に乗ろうとしていない。

 

優斗「?どうした早く乗れ」

切歌「ど、どこに乗れば良いんですか........?」

優斗「・・・お前もしかしてバイク初めてか?」

切歌「.........デス」コクリ

 

切歌は少し顔を赤らめコクリと頷く

 

優斗「そうか.......俺の後ろが空いてるからそこに乗ってくれ。」

 

そう言って後方を指す。切歌は恐る恐ると言った感じで後部座席に乗る。

 

優斗「動かすと飛んでいくかもしれないから腰に手を回しておけ」

切歌「こ、こうデスか?」ギュ

 

切歌が腰に回してきたのを確認しエンジンをかける。そしてバイクを動かし写真館に向かう

 

 

 

 

切歌視点

 

アタシは今買い物の帰りに調が体調を崩して心配していた所バイクに乗った男の人が助けてくれました。そして今は写真館に来ています。

 

優斗「コイツはソファに寝かせるからお前は椅子に座ってろ」

 

男性はそう言ってキッチンデスかね?そっちに向かっていきました。正直今すぐにでもマム達の所に戻りたいデス。でも調がこの調子じゃどうにも出来ないのデス。

計画が最終段階に入ったとマムは言ったデス。それに

 

切歌「マリアは、フィーネの器じゃ無かったデス.........」

 

それを聞いて私は嬉しさよりも不安が大きくて

 

切歌「怖い.......デス..........」

 

そんな事を呟いていたら目の前にオムライスが置かれたデス

 

優斗「簡単に作った奴だが兎に角胃に入れてろ」

 

男性はそう言って調の方に近づいて桶に入れたタオルを絞り調のおデコに乗せた。その後は私の向かい側に座った。

 

切歌「・・・」

優斗「ん?あぁ、別に怪しいもんは入れてないから気にせず食え」

 

男性はそう言いますが騙されてはいけないのデス!マリアが言ってたデス!知らない人から食べ物を出されて食べるとお金を払わされるって、タダほど怖い言葉は無いとも言ってたデス

 

優斗「食わないのか?」

切歌「べ、別にお腹は減ってないd...........」グゥゥ

優斗「減ってるじゃねぇか」

切歌「〜ッ!」カァァ///

 

なんでこんな時にお腹が鳴るんデスか!恥ずかしいデス!顔を上げれないデス!

 

優斗「なんで食わないんだよ?」

 

男性がそんな事を聞いて来たので私は

 

切歌「だって、これを食べたら何か要求してくるって聞いたデス......タダほど怖い言葉はないって聞いたデス」

優斗「・・・はぁ、別に何も要求したりしないから遠慮せず食えじゃないと俺が食う」

切歌「いただきますデス!!」

 

私はスプーンを取って口に頬張ります。とっても美味しいデス!

私が夢中になって食べていると

 

優斗「落ち着いて食えよな」フフッ

切歌「デ?」

 

男性を見ると優しく微笑んでいたデス。胸の辺りがキュッと締まったデス。

 

優斗「そういや自己紹介がまだだったな、俺は神風優斗。此処で写真館を経営している。」

切歌「私は暁切歌デス。それで今横になってるのが月読調っていうデス。」

 

私は寝ている調の分も自己紹介をして再び食べます。う〜んやっぱり美味しいのデス〜♪

 

優斗「さっきまでとは大違いだな。」

切歌「?」

 

私は食べるのを一旦ストップして優斗さんの顔をみます。

 

優斗「なんか暗い表情をして俯いていたから心配だったんだよ。悩み事でもあるのか?」

 

この人はすぐに気づいた私が今悩んでいる事そして不安な事を

私ってそんなに顔に出やすいんデスね.......

 

優斗「・・・何かあるなら話してみろ。相談ぐらい乗ってやる」

切歌「実は........」

 

 

優斗視点

 

切歌は自分の悩み事を教えてくれた。自分が装者という事やF.I.Sの事はしっかりと伏せて

 

優斗「ふ〜ん.......自分の大切な人達がこれから大事な仕事でとても焦っているように感じて自分達が正しいかどうかわからくなったっと?」

切歌「纏めるならそんな感じデス.........」

優斗「そうか.......」

切歌「私達がやっている事って正しいんデスかね?」

優斗「ん?」

切歌「もう分からないデス.......何が正しくて何が間違っているのか...........どうしたらいいんデスか」

優斗「・・・」

 

相当悩んだのか今の切歌は危ない精神状態かもしれない。このままだと自分で物事を決められなくなってしまう可能性がある。

 

優斗(少しキツイ言い方になるけど言うしかないか。)

 

俺は一度深呼吸し

 

優斗「・・・そんなもん自分で決めろ。」

 

と言葉を投げる。切歌は顔をあげる、その顔には涙が溜まっていた。

 

優斗「そんな事一々他人に聞いていたらキリがないんだよ。」

切歌「そんなのわかってるデス!でも悩んで!悩んで!それでも答えが見つからないんデス!!間違った事はしちゃいけないんデス!だから!」

優斗「正解なんてある訳ないだろ?お前馬鹿か?」

切歌「バッ!」

 

俺の馬鹿という発言に切歌は驚き言葉が詰まる。俺は気にせず言葉を続ける。

 

優斗「そもそも正解なんて答えがわかっている物事があるからある言葉だ。答えが分からないからこそ人は考え、答えを見つけようとするし答えがなくても正しいと思う方に進むんだよ。」

切歌「そんなの適当なだけデス」

優斗「適当結構!大体お前は自分で考えることが少なすぎるんだよ。それじゃいざって時に何もできないままだ。何かに迷ったらな、自分が正しいと思うことをすればいいんだよ!たとえそれで間違っていようともな。」

切歌「もしそれで最悪な事に繋がったらどうするんデスか!未来がわかっていてそれでその選択で最悪な未来になったら!」

優斗「んなもんその時考えろ!」

切歌「ッ!?」

優斗「未来が決まっている?それじゃあその先の未来は?まだ確定してないならその先を見ればいい!最初っから諦めてたら変えようとしても変わらねぇんだよ!」

 

俺はコーヒーを手に取り一口飲む。そしてカップを置き

 

優斗「まぁ、俺が言いたいのは自分を信じて未来に進めって事だ。」

 

俺は切歌に近づき軽くハグをする。切歌は泣きそうになっているが袖で目元を拭うと笑顔で

 

切歌「勿論デス!それとありがとうございます優斗さん♪」

 

と言ってきた。やっぱり笑顔が一番だな........

それから切歌はオムライスを食べ終え調が目覚めるまで看病していた。

 

暫くすると調が目覚め切歌ははしゃいでいた。調は切歌の目が腫れていた事で俺がが泣かせたと勘違いし詰め寄ってきたが切歌が止めてくれた。マジであれは感謝した。年下なのに威圧が凄かった。

そして調の分も料理を出し食べ終えると2人は帰っていった。

 

優斗(未来か.......)

 

俺は夢で見たヘルライジングの姿を思い浮かべるが

 

優斗「たとえどんな未来になろうとも俺は自分で未来を切り開く。」グッ

 

俺は拳を握り締め決意を確かにする。

 

 

 

 

夕方

俺は夕食と風呂を済ませテレビを見ているとカーテンが出現しそこから蒼汰が現れる。

 

優斗「よぉ」

 

俺は軽く挨拶を済ませる。すると蒼汰は

 

蒼汰「ついにアメリカの軍隊が動き出す。明日君は僕と一緒にアメリカの兵士に紛れて様子を伺う。多分だけどこれが最後の戦いになる。」

 

俺はテレビを消して

 

優斗「任せろ」

 

ただ一言そう言ってディケイドライバーを握りしめる。



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第三十六話 悪魔強襲

大分遅くなりましたがようやく投稿出来ました。


輸送機内

 

そこではこれからの事についてナスターシャとウェルが話し合っていた。

 

ナスターシャ「あの子たちにはとても辛い思いをさせてしまいました........ドクター貴方も申し訳ございません。」

 

深々と謝るナスターシャしかしウェルは

 

ウェル「わかってましたよ。マリアがフィーネの器では無かった事はそれに私はフィーネに関係なく貴方達に協力していたので」

 

ウェルは怒るどころか分かっていたと話す。

 

ナスターシャ「ッ!いつから!」

ウェル「最初は気づきませんでしたよ。ですがライブでの行動や米国の特殊部隊が攻めてきた時の表情を見て確信しました。マリアは心が綺麗なままのマリアだったと..........」

 

淡々と答えるウェルにナスターシャは疑問を問う

 

ナスターシャ「それなら何故私達に手を貸していたのですか?まさか本当に子供達の為と?」

ウェル「えぇ、その通りですよ」

 

 

またも当たり前のように答えナスターシャは一息つき車椅子に全体重を預ける。

 

ナスターシャ「それならもうわかっている筈です。フロンティアは浮上が不可能.......更には米国政府の軍艦がここへやってきている。私達ではもう何も出来ません。」

ウェル「いいえ1つだけ策はあります。」

 

ウェルは人差し指を掲げて言葉を発する。

 

ウェル「神獣鏡のギアペンダントのエネルギーを直接発射装置に流すのです。」

ナスターシャ「不可能です!第一どうやって起動させるのですか!適合者はこの中には」

ウェル「適合者がいなければ私が無理矢理にでも起動させますよ。必要最低限のエネルギーさえ出せれば腕の一本や二本くれてやりますよ。」

 

ウェルの発言に驚くナスターシャしかし許せるはずもなく口論は続く

 

 

 

 

小日向未来収容スペース

 

原作と違い未来は数ある部屋の一室に収容されている。

 

未来(マリアさんがもうすぐ計画の最終段階って言っていたけどどうするんだろう.........私は響達が現れたらその時に解放するって言っていたけど、私........もう逃げたくない!響が背負っているものを一緒に背負いたい!優斗さんが隠していることを知りたい!)

 

-------.........

 

未来の脳裏に聞いた事のない音が響く。

 

未来「!?なに......今の」

 

その頃神獣鏡が呼応するように仄かに光っていた。

 

 

 

???視点

 

アァ......クウガ.......忌々シイ!

 

シカシ......アノ時ノ()ハウマカッタ........

 

今度ハ

 

 

 

スベテヲクライタイ........

 

 

 

 

 

二課視点

 

現在二課は米国の海軍の行動を追跡していた。なんでも米国が関わっていることが判明しこの日本で米国の艦隊が動いたことから追跡を開始したようだ。

 

弦十郎「しかし一体誰がこの情報を我々に送ってきたのか..........」

 

弦十郎は送られてきたメッセージを見つめる。そこには

 

《今回の月の落下には米国が大きく関係している。隠蔽は勿論自身たちだけが助かりたい一心なんだろう。明日この座標で米国の艦隊が動く、信じるかどうかは君たちに任せる》

 

差出人:END

 

了子「普通なら罠か何かだと考えるのが妥当なんだけど、文面を見るに的を得ていたから来てみれば.......」

緒川「メッセージ通りでしたね。しかし一体誰がこんな機密に近い情報を我々に.......」

弦十郎「今はそんな事を考える事より米国の連中がなにをするかが問題だ。差出人に関しては一旦保留!米国艦隊に着いていくぞ!」

弦十郎以外《了解!》

 

疑問を抱く慎二に弦十郎は一旦保留にし米国の動きを探るために尾行を開始する。暫く追うと上空に武装組織フィーネの使っている輸送機を発見する。

 

朔也「司令!上空に武装組織フィーネの輸送機を発見!」

あおい「米国艦隊も輸送機を確認!迎撃の体勢になっいます!」

弦十郎「不味い!その輸送機には未来君が乗っている可能性がある!」

朔也「司令!ノイズの反応を確認!艦隊の主砲などを破壊しています!」

弦十郎「なんだと!?今すぐ装者を出動させる!勿論響君は出撃させるな!仮設本部浮上!」

 

弦十郎の指示の元、待機していた響を除く装者は出撃口に集まっていた。

 

奏「F.I.Sの連中がいる」

クリス「つまり未来がいるのか!」

奏「その可能性が高い」

翼「必ず小日向を取り返すぞ」

 

三人は出撃口が開くと同時にノイズ撃破に向かっていく。

 

 

 

 

三人称視点

 

米国艦隊に現れたノイズを撃破していく二課の装者達だがノイズは他の船にもいる為そちらの対処もしなくてはいけない。その為

 

翼「ノイズ殲滅完了!」

奏「クリス!頼む!」

クリス「しっかりと頼みますよ!!」

 

クリスは大型のミサイルを展開するそこに翼と奏が乗るのを確認するとクリスはミサイルを発射し二人を移動させる。

この要領でノイズを倒し続けている。しかしやはり三人ではやはり全部を相手をするのは足りない

 

奏「船がもうちょい近ければ移動が楽なんだけどな!」

 

奏は愚痴を零しながらノイズを自身のアームドギアデ薙ぎ払う

 

翼「そんなこと言っていても仕方ないじゃない!それより早くノイズを倒さないと!」

 

翼がそう言いながら倒す中空中よりノイズが奏と翼目掛け降ってくる。しかしノイズはミサイルとレーザー光線により炭化する

 

MEGA DETH PARTY

RED HOT BLAZE

 

クリス「油断大敵ですよ!」

奏「サンキュー!」

翼「助かる!」

 

奏と翼はクリスにお礼を言うと同時に跳躍し大量の槍と剣を生成しノイズに向け放つ

 

STARDUST∞FOTON

千ノ落涙

 

奏と翼がいる船のノイズは殲滅が完了したが残り後2隻の対処をしなくてはいけない。

 

クリス「今すぐそっちに合流します!」

 

クリスがミサイルを出現させ奏達に近づき合流する。そして先程と同じ様にミサイルを展開しようとした時

 

Various shul shagana tron(純真は突き立つ牙となり)

Zeios igalima raizen tron(夜を引き裂く曙光のごとく)

 

空から()()()()()の光が降ってくる。

 

 

少し前F.I.S輸送機内

 

ウェルが時間稼ぎの為にノイズを放ちナスターシャと口論をしている場面を偶然聞いてしまった調と切歌は話し合っていた。

 

調「こんなの間違ってる.........」

切歌「調?」

調「マリアがフィーネじゃ無かったのは嬉しかったし怖かった.....でもだからって諦めたりドクターが犠牲になるのは間違ってる.......!」

切歌「調はどうしたいデスか?」

 

切歌にそう聞かれ調は考えるように目を瞑りやがて

 

調「私は.......二課に協力をするべきだと思う......」

 

覚悟を決め目を開きそう言う。それに対し切歌は微笑み

 

切歌「私も賛成デス!」

 

二人は笑い合い緑色の液体の入った注射器.......LiNKERを取り出しネフィリムの眠っているゲージがある貨物庫に向かいそこにあるハッチを開ける。

当然これにナスターシャとウェルは気づきアナウンスを使い二人を止めようとする。

 

ナスターシャ《2人ともなにをしようとしているのです!今すぐ閉じてこちらに来なさい!》

ウェル《一体なにをする気ですか!》

調「マム、ドクター........ごめんなさい」

切歌「私達は自分の意思に従うデス!こんなやり方は間違ってるデス!」

 

2人はそう言うとハッチから飛び降りLiNKERを自身に打ち込むそして謳う

 

現在

 

ギアを纏った切歌と調は米国の船に着地すると切歌は鎌を調はヘッドギアから鋸を出現させノイズの殲滅を開始する。

 

[推奨BGM:Edge Works of Goddess ZABABA]

 

切歌は鎌を振り回し調は鋸で切歌のサポートをしながらノイズを減らしていく。この事に二課は混乱していた。

 

朔也「イガリマとシュルシャガナノイズとエンゲージ..........」

あおい「2人の反応の近くのノイズが減っていきます.......」

緒川「どう言う事でしょうか?司令」

弦十郎「分からん......しかし今は協力をしてくれていると言う事だろう」

了子「どう言う風の吹き回しかしらね?」

弦十郎「それは不明だが今は少しでも戦力が欲しい2人のことは後ましだ!翼、奏、クリス君は残り一隻の船のノイズの対処を!殲滅が完了次第2人に接触しできればこちらに連れて来てくれ!」

三人「「「了解!!!」」」

 

二課はもう片方の船に移動しそちらのノイズの対処を開始する。

 

視点はは戻ってザババ

2人は息の合ったコンビネーションで着実にノイズを減らしていく。2人は目を合わせ頷くと調はヘッドギアから大量の小型の鋸を発射し切歌は鎌の刃を増やしそれぞれノイズに向けて放つ

 

α式・百輪廻

切・呪りeッTぉ

 

ノイズを倒し終え切歌と調は近づく

 

調「切ちゃんお疲れ様。ごめんね私の我儘に付き合わせちゃって.......」

 

申し訳なさそうに言う調に切歌は笑顔で

 

切歌「そんな事ないデス!私が自分で決めた事ですから!だからこれは......そう!共犯ってやつなのデス!」

調「ふふっ......そうだね」

 

談笑をしている2人の元に()()が降ってくる。

 

ドガァァン

 

切歌と調は音のした方に顔を向ける。するとそこには本来なら檻の中にいたネフィリムがいた。

 

切歌「っ!どうしてネフィリムが!」

 

驚く切歌調も驚いているが目の前のネフィリムの異変に気づく

 

調(?あのネフィリム.....体が少し赤い?)

 

自分達が今まで一緒に見てきたネフィリムは黒いネフィリムだった。しかし今2人の目の前にいるネフィリムは体の色が少し赤かったのだ。

調が疑問に思っているとネフィリムは大きく跳躍し距離を詰め2人を両腕で掴み壁に叩きつける。

 

切歌「アガッ.....」

調「ウグッ.......」

 

2人はその衝撃で息を詰まらせる......ネフィリムはさらに追い討ちをかける為叩きつけた腕に力を入れる。

 

切歌「クゥゥ!」

調「アァァ!」

 

2人は苦悶の表情になる。それに対しネフィリムはそれを楽しむかの様に口を少し開く。そしてネフィリムがさらに力を入れようとした時

 

翼「はぁ!」

 

翼の剣がネフィリムの両腕を切り裂く。

拘束から解放された2人は膝を突き座り込む、そんな2人の前に翼と奏が立ちクリスは甲板がよく見える位置からいつでも打てる様に構えていた。

 

奏「どう言う事だよお前らの仲間じゃ無いのか?」

 

奏はネフィリムがF.I.Sが所持している事から襲われることは無いと思っていた為質問する。調と切歌は息を整え

 

切歌「私達だって知りたいデスよ.......」

調「ネフィリムは檻の中に居たから出てこれない筈........それに私たちのネフィリムの身体は赤く無い」

 

そう答える2人

 

「ギラギラギギ」

 

装者達『!?』

 

全員が声のした方へ顔を向ける。その先にはネフィリムが二足歩行で立っておりまた体付きが少し細くなっていた。(イメージは洋画のエイリアンの尻尾がない感じ)

 

ネフィリム?「ゾギヅロボギヅロゴセンダボギリゾボパグ」

 

全員はネフィリムが言ってる言葉が理解できず困惑しているが、それよりも今目の前の暴食の聖遺物が喋っていることに驚いている。

 

ネフィリム?「ドシガゲズギラパ..........ゴラゲダヂゾボソグ!」

 

言葉は解らないがネフィリム?が殺意を出してきたことで装者達は戦闘態勢に入る。

ネフィリムが様子を伺う中奏と翼が突貫する。奏が槍で薙ぎ払い翼は剣で突き刺す、しかし

 

奏「ッ!?」

翼「なに!?」

 

2人は驚愕する翼の剣は体に少し刺さっただけで奏は槍を脆いであろう首に攻撃したにも関わらず少し傾いただけだったのだ。ネフィリム?は槍と剣を掴むと少し持ち上げ

 

ネフィリム?「ゴバゲギザ!」

 

そう言うと船上の壁に向けて放り投げる。2人は勢いを殺そうとするも少ししか殺しきれず背中を壁に打ち付ける。

 

奏「がはっ!」

翼「ウグッ!」

 

ネフィリム?は更に追い討ちをかけようと一歩踏み出した時横から多数の銃弾が飛んでくる。それはガトリングを構え撃ち続けるクリスの姿だった。

 

クリス「食いやがれ!このバケモンがぁぁぁ!」

 

クリスは更に腰部のミサイルを出現させ放つ

 

MEGA DETH PARTY

 

ネフィリム?は爆炎に包まれ姿がみえなくなる。クリスが警戒していると煙からネフィリム?が飛び出しクリスの首を掴み壁に押し当てる。

 

クリス「ガッ!」

ネフィリム?「ジョギギヂゲビザダダ。ギバギバスギ」

 

クリスは首を絞められ呼吸が困難になっていく。

 

クリス「ガ........ぁ........」

ネフィリム?「ラズザパパンジドレ.......」

 

そう言って更に力を入れようとした時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Rei shen shou jing rei zizzl(鏡に映る 光も闇も何もかも)

 

 

()と共に()()がネフィリム?の腕をつらぬく

 

ネフィリム「ウガァァァァァァァァ!!」

 

ネフィリム?は雄叫びをあげ失った腕を抑えながら後退する。そして光線を放った人物が降り立つ

 

奏「なっ!?」

クリス「どうしてお前が........」 

翼「何故ギアを纏っているのだ......小日向!」

 

そこには紫を基調としたギアを纏った小日向未来がネフィリムを見据え立っていた。



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第三十七話 未来の覚悟とディケイドの正体

あーるすさん誤字報告ありがとうございます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)カンシャ


未来がギアを纏う前、未来は頭に響く声に導かれ神獣鏡のある場所へ来ていた。

 

未来「此処は.......」

 

未来が部屋を見渡すと目の前の机の上に神獣鏡のギアペンダントを発見する。

 

未来「あれって......シンフォギアのペンダント?どうして......」

 

未来はギアに近づき手を伸ばしペンダントに触れると視界が白く染まる。

未来が次に目を開けると中心に未来、その周りを長方形の板.......鏡が囲っていた。

 

未来「此処は.......」

???「あんたはなにをしたい......」

未来「えっ.....」

 

未来は辺りを見渡すが誰も居ない....しかし未来の後ろの鏡に赤い龍のような姿の人物が通り過ぎる。

 

未来「貴方は誰ですか......私を呼んだ声とは違いますけど...........」

 

未来は声を赤い人物(未来はわかってない)に聞く。赤い人物は未来から見えない位置で立ち止まり

 

???「俺はあんたが此処に来た時にあんたの記憶を見た。知りたいならハッキリ言えよ。どうして知ろうとしないんだよ.......嫌なことから目を背けちゃなにも進まない!」

未来「・・・私怖いんです。もし今まで作り上げた関係が一つの衝突で全て壊れるんじゃないかって.......」

???「・・・」

 

赤い人物はただ黙って未来の言葉を聞く

 

未来「どうすれば良いですか、私は知りたいでも.........今の関係を崩したくもないんです」

???「ぶつかれば良いと思うな俺」

 

赤い人物は未来の目の前に立つ。未来が顔を上げるとそこには全体的に赤が目立つスーツそして銀のチェストプレートを纏い左手には龍の形をしたデバイザーを身につけた人物がいた。

 

未来「貴方は......」

龍騎「俺は仮面ライダー龍騎」

未来「龍騎......」

龍騎「俺は助言をしに来た、相手のことを知りたいならぶつかれば良い。その後の事はその時考えれば良い」

 

龍騎はそう言って未来に背中を向け歩いて消えていく

未来は目を瞑り暫く考え

 

未来「私は知りたい.......優斗さんの事を、知らなかった事全て!」

 

覚悟を決め瞼を開くと目の前の鏡に映る未来が微笑み手をかざしている

 

未来「貴方だったんだね、私を呼んでいたのは」

 

未来は直感で目の前の未来.......もとい神獣鏡が自分を呼んだとわかり手を伸ばす。そして鏡の未来(神獣鏡)と未来の手が重なった時鏡が割れて

 

神獣鏡《後の事は貴方に任せる。頑張ってね》

 

未来がもう一度白い光に飲まれ目をあけると先程の部屋にいた。時間を見ると二、三分経ったくらいだろうか、そこまで時間は経っていなかった。

未来は神獣鏡のギアペンダントを優しく包み込み部屋から駆け出す。

 

そして前回の話で調と切歌が飛び降りたハッチのある場所へとやってきた。近くにモニターがありそれを見るとクリスが少し赤い化け物に首を締め上げられていた。

 

未来「ッ!クリス!」

 

未来はすぐさまハッチを開け飛び降りる準備をする。

 

ウェル「待ってください!」

 

その時ウェル博士がやって来て未来にストップをかける。

 

ウェル「まさか飛び降りるつもりですか?生身の貴方が向かってもどうになりません。それに飛び降りたら......っ!?」

 

未来はペンダントをウェルに見せ正面からウェルを見る。

 

ウェル「神獣鏡のペンダント........まさかそれを」

未来「行かせて下さい!」

ウェル「・・・それならこれを」

 

ウェルは懐から緑色の注射器を差し出した。

 

未来「LiNKER........」

ウェル「いざという時の為に作っておいた物です。これを持っていって下さい」

未来「ありがとうございます。」

 

未来はLiNKERを受け取りハッチから飛び降りる。ウェルは未来から目を離し()()()()()()()()()()()()()ゲージを見る。

 

ウェル「アレ(赤いネフィリム)は一体.......」

 

 

現在

 

未来は神獣鏡のギアを纏いネフィリム?に対峙している。その目はしっかりと敵を見据え曇りが無かった。

二課の装者は助ける筈の未来がギアを纏い自分達を助けてくれた事に大変驚いておりそれは弦十郎達のいる潜水艦でも同じだった。

 

了子「まさか.......適合者だったなんて」

弦十郎「神獣鏡......だと!?」

 

その場には響も居合わせており同様に驚いていた

 

響「未来が......ギアを.........」

 

そして腕を貫かれたネフィリム?は腕を抑えて起き上がり瞬く間に再生してみせた。

 

ネフィリム「ジャババギバジバシザ。ラガバベギガスドパ」

未来「貴方の言っている事はわかりません。でもクリスを....私の友達を傷つけるなら容赦はしません!」

 

未来はそう言ってアームドギアの少し大きい扇子をネフィリム?に向けて光線を放つ。ネフィリムはそれを避け未来に接近しようとするが未来は背中から伸びた物を鞭のように扱い攻撃を仕掛ける。

 

残響

 

ネフィリム?は咄嗟に腕を前に回し防御をとる。未来はその間に後方からミラーデバイスを展開しネフィリム?を囲む未来はそれを確認すると飛び上がる。デバイスからは光線が放たれる

 

煉獄

 

未来「これで倒れて!!」

 

未来は上空でアームドギアの扇子を円形に展開しネフィリム?目掛け光線を放つ

 

閃光

 

ネフィリム?「ゴグシビ......」

 

ネフィリム?が居た場所は大量の煙に包まれる。

未来を含むその場に居た全員が勝ったと思っていた。しかし煙の中から手が伸び未来の首を掴む。

 

未来「ウグッ!」

 

煙が晴れ伸びた腕の場所には先程に比べ丸みをおびていた身体が角ばった部分が多くなったネフィリム?が立っていた。ネフィリム?は腕を縮め未来を目の前まで持ってくる。未来はなんとか脱出しようとするがネフィリム?がその前に力を入れ呼吸を苦しくし抵抗ができない。

 

未来「一体.......何が目的......なんですか」

 

未来はせめてもの抵抗の意思として言葉を発する。たとえ言葉がわからなくても時間を稼ごうとしているのだ。

 

ネフィリム?「・・・モク的カ」

未来「!?」

 

未来は驚く、いやその光景を見ていた奏達も驚いていた。ネフィリム?が先ほどまでの言語ではなく日本語を話しているのだ。

 

奏「日本語を......喋りやがった。」

翼「なんという学習能力」

 

クリスは隙を狙ってアームドギアを構えるもネフィリム?と未来が重なって撃てずにいた。

 

クリス「クッ!」

 

ネフィリム?は気にせず言葉を続ける

 

ネフィリム?「我がモク的ハゲゲルを遂コウシ、ンへと昇格スルコトのみ.......ラが居なくとも五十もの若き闘うリントを葬れば良いだけだ。」

 

最初は片言が入っていたものの次第に慣れていき最早普通に話すネフィリム?は右腕を抜き手の要領で構えたそこへ

 

響「未来を放せぇぇぇぇ!!

未来「響!!」

 

ギアを纏った響がアームドギアのパイルバンカーを回転させながら突貫してくる。響の一撃がネフィリム?の右横腹に突き刺さり爆発を生む爆炎が出る中響は確かな手応えを感じ顔を緩める。

 

響「やった......」

 

しかし未来の一言で叩きつけられる

 

未来「響!逃げて!!」

響「え?」

 

目の前の怪物の存在に.......

 

ネフィリム?「中々の一撃だが、まだ足りんな........」

響「嘘.......がぁ!」

 

ネフィリムは右手で響の首を掴み未来と同じ位置まで持ち上げる

 

クリス「2人を放しやがれクソ野郎!!」

 

RED HOT BLAZE

 

クリスは怒りに任せ弾丸を放つ、弾丸はネフィリム?に命中するもネフィリム?は特に気にすることもなくクリスから目を離す

 

 

ネフィリム?「これで2人......」

 

ネフィリム?が2人を絞め殺そうと力を入れようとした時

 

ズダァァァァン!!

 

1発の弾丸がネフィリム?の頭部で弾ける。ネフィリム?がその衝撃に驚き力が少し緩んだ瞬間アメリカ兵士が船内から現れ銃を片手にネフィリム?に向かって走る。そしてそれに気づいたネフィリム?は未来を兵士に向けて投げる。兵士は未来をキャッチしそのまま突撃する。これにはネフィリム?は驚き腕を振り上げ下ろそうとしたその時、2発目の炸裂弾が今度は前頭部に当たり狙いが逸れる。兵士は咄嗟にスライディングをし潜り込むその際ネフィリム?の振り下ろした腕がヘルメットを刈り取る。

 

 

未来「えっ?」

 

未来はその兵士の顔を見て驚く、それは兵士が黒髪であったからか.......それとも自分が知っている人物であった為か.........いや違うその両方だろう何せ未来の瞳に映ったのは

 

未来「()()()()?」

 

アメリカ兵士姿の優斗だった。優斗は手に持った銃.......レバーアクションライフル(ウィンチェスター)をネフィリム?の胸元に突きつけ

 

優斗「吹き飛べ.........!」

 

 

 

 

ダァァン!!

 

 

普通の音ではなくそれなりの威力を放った銃はネフィリム?に直撃しその体を吹き飛ばし銃身部分が砕ける。そして余りの威力にネフィリム?は響を手放す。

優斗は銃を捨て未来を左側に保持したまま空いた右腕で響を抱き止める。響も優斗に気づき驚いている。

 

響「どうして......優斗さんが此処に」

 

響の質問に優斗は少し苦笑いをして両腕に抱き止めていた2人を降ろす。そして頬を掻き

 

優斗「えぇ〜っと、バイt「真面目に答えて下さい」ハイ.....」

 

優斗は誤魔化そうとしたが未来がそれを許さなかった為正直に話す。

 

優斗「実は........」

 

時は少し遡って昨日の夕方

 

優斗と蒼汰は写真館で話していた。

 

蒼汰「これから僕達はアメリカの艦隊に紛れてフロンティアの場所まで向かうよ」

優斗「アメリカの艦隊に紛れるってどうやって?」

 

優斗は蒼汰から明日の予定は少し聞いていた。明日はF.I.Sがフロンティアと呼ばれる物の封印を解く為に海上に移動するその為海上での移動手段......つまり船やボート水上スキーが必要である。蒼汰が事前にアメリカから奪った情報によればアメリカの海軍もフロンティアに向け明日の早朝に移動するらしい。それに便乗して追うというらしいが、どうやってアメリカの船に乗るのか優斗は疑問を抱く。すると蒼汰はカーテンを出現させ手を入れると中からアメリカ海軍の軍服が現れる。優斗は顔を引きつらせ軍服を指指し

 

優斗「蒼汰......まさか」

蒼汰「そう。コレを着て潜入するよ」

優斗「・・・うっそだろ」

 

と言って軍服を片方渡される優斗だった。

そして本日早朝

 

優斗と蒼汰は軍服を着るとアメリカ兵士に紛れ船へと乗り込み暫く武器の整備などをしていた。

周りには誰も居ないので優斗は蒼汰に話しかける

 

優斗「案外バレないものなんだな」

蒼汰「全く甘いねぇ〜、アメリカはこんなにすんなり入れたら詰まらないじゃないか。」

優斗「お前はバレたいのかよ.......」

 

そう言って雑談をしていると蒼汰は立ち上がると武器庫の扉に手をかける

 

優斗「開けて大丈夫なのか」

蒼汰「その時はその時さ」

 

蒼汰はそう言って武器庫の扉を開ける。中には機関銃の弾薬箱や各武器のアタッチメント特殊弾など様々だった。

 

優斗「で、何をするんだ?」

蒼汰「この中から一つ頂こうかなって」

優斗「お前.....使えるのか?」

蒼汰「前世の仕事である程度の武器は使えるよ。優斗はこれなんかどうだい?」

 

蒼汰はそう言ってウィンチェスターを一つ俺に投げ渡す。優斗はそれをキャッチし

 

優斗「まぁ貰っておく.......」

 

懐に入れる

蒼汰はチェーンで固定された武器の中から一本のスナイパーライフルを手に取る

 

蒼汰「12.7mm弾使用スナイパーライフルバレットM107.......まさか武器庫にこんなに良い銃があったとは」

 

蒼汰はそう言って今度は弾薬箱のあるスペースに移動するとExplosive bullet(炸裂弾)と書かれた6発入りの弾薬箱を手に取る。

 

蒼汰「僕はこれを貰っておこうかな」

優斗「だけどスナイパーライフルって長いしすぐバレるだろ」

蒼汰「一応この世界は技術は進歩しているんだ。だから」

 

蒼汰はそう言ってスナイパーライフルの銃身を押し込み半分に折り畳んだ(イメージはモンハンのヘビィボウガンが分かりやすい)

 

蒼汰「こういう事は出来るみたいだよ」

優斗「へー」

 

俺達は武器を手に入れると武器庫を出て鍵を閉め船の中の部屋で待機する。

そして轟音が響いてきたのを確認すると

 

優斗「んじゃ行くか」

蒼汰「僕は狙撃が出来る様に高いところに移動する」

優斗「わかった」

 

優斗は蒼汰と拳を合わせ別れる。

 

 

そして現在

 

優斗「んでその後負傷兵を運んだり、ライフルの威力を上げるために結構改造したり色々してさっきみたいな感じで助けた。まぁ、そのせいでもうあのライフルは使い物にならないけどな。」

 

優斗は話を終わらせて響と未来を見る。2人はポカーンとしていたが顔をブンブンと振ると

 

未来「此処にいる理由は分かりましたけど、どうして助けてくれたんですか。助けてくれた事には感謝してます......でもさっきは一歩間違えば死んでたかもしれないんですよ」

 

未来は涙目で話す、響も暗い表情で見ていた。優斗は両手で未来と響それぞれの頭に置くとわしゃわしゃと無造作に撫でる。

 

響「わわっ!」

未来「きゃっ」

優斗「なーに暗い顔してんだよ.......俺はお前らを残して死んだりしねぇよ」

 

そう言って優斗は微笑む2人も自然と顔を緩める。

するとネフィリム?が吹き飛ばされた時に積もった瓦礫を吹き飛ばし出てくる。

 

ネフィリム?「まさか、()()()でダメージを負うとはな.......」

 

そう言ってネフィリム?は近くのパイプを手に取る。するとパイプは形を変え刃がギザギザとした剣を携える。皆がその状況で驚いている中優斗は

 

優斗「流石は古代の戦闘民族()()()()だな!」

 

そう言ってネフィリム?に向けて歩みを進める。

 

ネフィリム?「っ!我が種族を知っているのか」

 

ネフィリム?は驚くもすぐに平常心に戻り優斗に問う。

 

優斗「まぁな......」

 

優斗は短く答え歩き続ける。

ネフィリム?は「ふっ」と笑うと

 

ドラグ「我が名はゴ・ドラグ・レ.......貴様を我と同等と見受ける!名を名乗れ!!」

 

優斗は歩みを止め背中を響達に向けたまま

 

優斗「そう言えば響.......スカイタワーの時俺に聞いたよな?」

響「へっ?......あっ」

 

突然言われ響は一瞬何の事かわからなかったが思い出す。優斗は少し微笑むとディケイドライバーを装着しライドブッカーから「カメンライド ディケイド」を取り出す。ドライバーを見た奏や翼やクリスそしてクリスの後ろで倒れた調や切歌、エアキャリアから見ているマリアにセレナ、ナスターシャやウェルそして仮設本部の発令所の弦十郎達、その光景を目の前で行われた響と未来は驚きの表情をする。

 

優斗はカードをドラグに見せつけ

 

優斗「俺は.......通りすがりの仮面ライダーだ......覚えておけ!!変身!

 

KAMEN RIDE DECADE

 

カードを装填し閉じると複数のディケイドの残像が重なりディケイドのスーツを形成するベルトの中心部分からはプレートが現れ頭部にささるとディケイドのイメージカラーのマゼンタが顔や右側と左側を彩る。

 

今此処に仮面ライダーディケイドが姿を現した。




ゴ・ドラグ・レはオリジナルの怪人です。イメージ生物はトカゲ
本当は龍とかにしようと思ったんですが龍ってンの方が合うと思って辞めました。

そんでもって優斗君ようやく正体を明かせましたね。まぁ戦いが終わったら尋問に問い詰めとかされそうですけどねw



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第三十八話 戦士時々龍のちに完成形態

優斗君が正体を明かしたのでこれまでディケイドと表記してた所は優斗(ディケイド)に『正体不明声』は「優斗の声」に変わります。

あーるすさん........本当にありがとうございます。(;ω;)(誤字報告)                  /\


推奨BGM:ディケイド

 

ディケイドに変身した優斗はライドブッカーを手にとり剣へと変形させる。

 

優斗「さて、行くぞ」

ドラグ「かかって来い異形のリントよ」

 

ドラグと優斗は一歩一歩ゆっくりとしかし確実に距離を縮めて行く。そしてお互いの間合いに入った時

 

ドラグ「ッ!!」

優斗「シッ!」

 

ドラグの剣とライドブッカー(ソードモード)が激突しガキィィィンと音が響く。

鍔迫り合いになりドラグは嬉しそうに話す

 

ドラグ「嬉しいぞ!我と互角に戦えるリントが居るとは!」

優斗「そりゃ....どうも!」

 

優斗はそう言って力を入れ弾き斬撃を与えようとするもドラグは後ろへ飛び回避する。優斗はライドブッカーから「アッタクライド ハリケーンスラッシュ」を取り出し読み込ませる。

 

ATTACK RIDE HURRICANE SLASH

 

瞬間優斗の持つ剣が緑色のオーラが纏う事にドラグは警戒をする。優斗は剣を両手で持ちドラグに向けて走り出す

 

ドラグ(先程と変わらぬ......)

 

ドラグは警戒をしていたが特に変化がなかった為反撃を入れようと剣を構える。そして距離が縮まりドラグが上段から斬りかけた時優斗も斬りかけていた。普通であればお互いの斬撃が同時にぶつかり相打ちになる........

そう、()()であれば

 

ズシャ

 

ドラグ「ウグッ!」

 

優斗は既にドラグを斬っていた。ドラグは振り下ろそうとした剣を落とし、切られた箇所を押さえる。

 

ドラグ(馬鹿な.....我はほぼ同じタイミングで斬撃を放った筈........何故奴の斬撃が先に届く。そして我が装甲をいとも容易く突破した!)

 

ドラグは考える。普通であれば相打ち......いや彼方が深手を負う筈、ドラグの剛力体の装甲は並大抵の攻撃は効かないそれを突破したのは同じくゴの最強一角のガドルに()()()()()()()()()()の2人のみ.....

 

ドラグ「ッ!!」グッ‼︎

 

もう1人を思い出した時ドラグは無意識に拳に力を入れた。そしてすぐに気づき手を緩める。

 

ドラグ(今は考えるな。今だけは目先のコイツ(異形のリント)に集中だ。)

 

ドラグは受けた傷を瞬間に塞ぎ立ち上がる。それを見た優斗は

 

優斗「流石の再生力だな」

 

と感心する。実際ダメージを与えても傷が塞がれば幾分かマシだろう、そしてかなり深い斬撃を入れたがそれが瞬間に塞げるのならばゴの強さを再確認できる。

 

優斗(やっぱりフレイムの火力で押すべきだったか?いやそれじゃあさっきの先制がとれない、にしてもアイツこっちの斬撃に合わせてきやがったな.......全く恐ろしいぜ。)

 

優斗は火力では無く速度で勝負したことに安堵していた。実際フレイムスラッシュなどの火力で押し切ればダメージは大きいが、先程のドラグの合わせてくる斬撃には驚いていた。余程自分の装甲に自信があったらしい

 

優斗(やっぱりグロンギを相手にするならクウガか......)

 

優斗はライドブッカーから「カメンライド クウガ」を取り出す

 

ドラグ「させるか!」

 

ドラグはカードを使用させない為に接近し攻撃しようとしたが

 

クリス「持ってけダブルだ!!」

 

MEGA DETH FUGA

 

クリスが大型のミサイルを2発放つ、ミサイルはドラグに命中し爆炎で包む。その間に優斗はカードを読み込ませる

 

KAMEN RIDE KUUGA

 

アークルのサウンドが流れDクウガへと変身した優斗、そして爆炎に包まれたドラグが煙を払い優斗を視認する。

 

ドラグ視点

 

我の目の前にかつて我らグロンギを滅ぼした。裏切り者のクウガが目の前にいた。

 

ドラグ「クウガ......」

 

ゲゲルを行う同胞を葬り

 

ドラグ「クウガッ!」

 

我だけを封印したクウガが目の前に

 

ドラグ「クウガァァァァァァァァ!!

 

BGM終了

 

 

優斗視点

 

ドラグ「クウガァァァァァァァァ!!

 

クウガに変身した俺にドラグと名乗ったグロンギは雄叫びを上げた。それと同時に今までの覇気とは全く別の殺意のみが感じ取れた。

 

優斗「ッ!姿が!」

 

先程まで硬い外皮で覆われた剛力体だったドラグの体は鎧を纏っていた腕や背中、胸部に脚部は刺々しい鎧に変わった。紫に近い色をしていた目は赤よりも深く濁ったマッドレッドに変わっていた。

 

ドラグ「クウガァァァァ!貴様ァァァァァァァァ!!」

優斗「ッ!グッ!」

 

ドラグは突進してくるとその鎧で攻撃してきた。俺は火花を散らしながら吹き飛ばされる。

 

優斗「なんて.....攻撃力だ.........あんなの何発も喰らうわけには.........」

 

俺はライドブッカーから攻撃力と防御力に特化した「フォームライド クウガ タイタン」を取り出し読み込む。

 

FORM RIDE KUUGA TITAN

 

重々しくサウンドを流しながらマイティフォームからタイタンフォームに変化させ、右腕には専用武器のタイタンソードを持つ

 

優斗「ふぅ〜........」

 

俺は呼吸を整えゆっくり歩きだす。

 

ドラグ「グオォォォォォォ!」

 

雄叫びを上げ突撃してくるドラグに対し俺は立ち止まり正面から受け止める。しかし抑えきれず後ろにズルズルと下げられる。必死に止めようとするが中々止まらない

 

優斗(ヤバすぎるだろ......!さしずめ凶暴体ってか)

 

俺がそんなことを考えていると視界の端にライフルを構える蒼汰を見つける。蒼汰はドラグを定めており引き金を引こうとしていたのを俺は左腕を出し止めさせる。

 

優斗(このくらい.......やれる!)

 

再度足に力を入れる今度はブレーキをかけることに成功しドラグの突進を抑える

 

ドラグ「なに!?」

 

ドラグは驚きの表情を浮かべる。力を入れ俺はドラグの上体を起こすと左腕で先ず1発殴り少し後退させる。

すかさず右手に持つタイタンソードで斜め下から斬りつけ、次に上段から斬り付ける。

そして体を回転させ横から斬ろうとするとドラグが体と腕を使い剣を掴む、そのまま腕を上げると勢いよく叩きつけタイタンソードを剣先からへし折る。

 

優斗「マジかよ!」

 

俺はタイタンソードを捨て右腕に力を込めドラグを殴り飛ばす。このまま近づいていこうと踏み出そうとするが先程の突進のダメージで膝をつく。

それに構わずドラグは追撃しようとするが

 

ドラグ「ッ!動かぬ......!」

 

ドラグの影にいつの間にか翼が短刀を突き刺していた。

 

影縫い

 

優斗(サンキュー翼!)

 

俺は心の中で感謝を述べるとラウドブッカーから「カメンライド 龍騎」を取り出し読み込む。

 

KAMEN RIDE RYUKI

 

左右と正面から龍騎の残像が重なり俺はD龍騎へと変身した。続けてライドブッカーから「アタックライド ソードベント」を読み込む。

 

ATTACK RIDE SWORD VENT

 

船のガラスが白く輝き龍騎のドラグセイバーが飛んでくる。

それをキャッチし剣の腹を撫でると再度ドラグに向けて駆け出し、斬り掛かると同時にドラグも拘束から抜け出しドラグセイバーを自身の腕で防ぐ。

俺はドラグに近づき問いかける

 

優斗「何故お前はクウガを憎む!そしてお前は何故クウガを知っている!」

ドラグ「グォォォォォォ!!」

 

ドラグはただ叫ぶだけで返答はない。どうやら意識を手放し暴走状態になっているらしい。

 

優斗「折角だから他のライダーが居るか聞きたかったんだけどな.......仕方ない」

 

俺はドラグにドラグセイバーで数回切り付けドラグの腹部を蹴り怯んだと同時に今度は上半身に回し蹴りを叩き込み吹き飛ばす。

 

優斗「ッ!」ガクッ

 

俺は蹴り飛ばした後追撃をしようとしたが先程のダメージに膝をつく

 

優斗(チッ、ダメージが大きかったか。だけど倒さないと被害が増える.........しょうがないか.....奥の手は出来るだけ温存したかったんだが)

 

俺はディケイドの姿に戻り立ち上がる。そしてマゼンタカラーのデバイスケータッチを持つと同時にライドブッカーからコンプリートカードを取り出しケータッチに装填する。

装填すると認証した音声が鳴り俺はそのままクウガからキバまでのライダーマークを押していく

 

KUUGA BLADE FAIZ

AGITO KABUTO HIBIKI

RYUKI KIVA DEN-O

 

そして最後にディケイドのライダーマークを押す

 

FINAL KAMEN RIDE DECADE

 

音声と同時にディケイドライバーのバックルを展開すると、ディケイドの額に一枚のカードが出現しくっ付くとディケイドの姿が変わっていく。

まずディケイドを覆っていたスーツ.......ディバインスーツが強化されディバインスーツSt(セイント)に次に胸部が変わり各ライダーのカメンライドカードが付いたヒストリーオーメントが現れクウガからキバのライダーカードが出現。そして複眼が緑からディケイドの色であるマゼンタに変わり額のカードに変身したディケイドを示すディケイドクラウンに変化する事でディケイドの真の姿ディケイドコンプリートフォームへと変身、最後にバックルを右に移動させケータッチをバックルの場所に装着させ動作を終える。

 

優斗「一気にいくぞ」

 

三人称視点

 

推奨BGM:Ride the Wind

 

コンプリートフォームに変身した優斗はドラグに向け歩みを進める。対してドラグは拳を構え優斗に向け走り出しそのまま拳を突き出す。優斗はそのまま避けるわけでもなく片手で受け止める。

ドラグは驚愕している中、優斗は受け止めた手でドラグの手を払い左のストレートパンチを叩き込む。

 

ドラグ「ガッ!」

 

ドラグは直撃をくらい数歩後退する。優斗はケータッチベルトから取るとクウガのライダーマークを押す。

 

KUUGA

 

そしてディケイドのマークの上のFを押す

 

KAMEN RIDE・・・ULTIMATE

 

ディケイドコンプリートのヒストリーオーメントが変わり優斗の左後ろに究極の闇を倒すために倒すために自信もそれと同等の力を手に伝説を塗り替えた究極の戦士クウガ アルティメットフォームが立つ。

優斗はライドブッカーから「ファイナルアタックライド クウガ」を取り出し読み込む動作をすればアルティメットクウガも同じく動く。

 

FINAL ATTACK RIDE KU・KU・KU KUUGA

 

優斗が左で拳を作り胸の位置まで上げるとクウガは右で拳を作り同じ動作をそして優斗はマゼンタのオーラをクウガは燃え盛る炎のオーラを拳に纏う。

ドラグは立ち上がると雄叫びを上げながら優斗とクウガに向けて走り殴ろうとしてくる。

 

優斗「アルティメットフォームは必殺技に名前がない。だけど俺がこの必殺技に名前をつけるなら........」

 

優斗とクウガは少し屈んでドラグの攻撃を回避すると優斗は左拳をクウガは右拳をドラグの腹部に目掛け叩き込む

 

優斗「アルティメットプロミネンスナックル.........かな」

 

叩き込まれた場所の反面から炎が噴き出しドラグの体に亀裂が入っていく

 

ドラグ「俺は貴様を倒せずやられるのか......ズガギザギ........ ジョググベ!!!」

優斗「!?」

 

ドラグはその断末魔の末大爆発を起こし爆炎に包まれる。

 

奏「優斗!」

翼「ディケイド!」

クリス「優斗!」

調「ディケイドさん!」

切歌「優斗さん!」

響・未来「「優斗さん!!」」

 

優斗が爆炎に包まれ間近で見ていた装者達は心配し声をかける。その時爆炎の中から優斗が何ともない様子で出てくる。

 

優斗「そんな心配すんなって、あのくらいじゃどうとも無い」

 

優斗はそう言って立ち止まる。安心の表情の装者達、しかし響が突然胸を抑え苦しみだす。

 

優斗「ッ!?響!」

未来「響!しっかりして」

響「胸の奥が苦しい.......熱い........」

 

優斗は響の体内にあるガングニールが侵食している事を思い出しライドブッカーに手をかけようとするが

 

優斗(本当にヒーリングで治せるのか..........あれは癒しの力だ余計に悪化最悪苦しみを増やすだけ........)

 

優斗が躊躇っていると優斗目掛けて一枚のカードが飛んでくる。

 

優斗(ッ!?あれは?)

 

優斗はそれに気づきキャッチする。飛んできた方向を見れば蒼汰がいた。

 

蒼汰「それは一度しか使えない!慎重に使う事だ!」

 

蒼汰はそれだけ言うと銃を折り畳みカーテンを出現させ消えた。

優斗はすぐさま右に取り付けたバックルに装填する。

 

ATTACK RIDE EXTRACTION

 

優斗の右腕に黄金の光が集まると、優斗は手を響に向けると腕から光が流れ響に注がれる。先程より和らいだらしく響は落ち着いた表情になる。しかし依然としてガングニールは残ったままである。

 

優斗(どうして取り除けない!・・・いや待て確かEXTRACTIONって言うのは摘出の意味だ.......つまり光を当て続ければ?いや、もしかして俺が直接摘出するのか?でももしそれで響に何かあったら..........)

 

優斗は考え........決断する。

 

優斗「響ちょっと.......いや、かなり痛いかもしれないけど我慢してくれ。」

響「優斗さん.......わかりました。お願いします」

 

優斗はゆっくり頷き響の心臓の位置に手を伸ばしていく。そしてが抑えているところに手が触れた時優斗の手を中心に謎の銀色の波が流れ響の胸の中に入っていく。

 

優斗(何処だ欠片の中心は........落ち着け、焦るな.......集中しろ!)

響「クッ!うぅ........」

 

優斗は自分を鼓舞し意識を集中させる。そして指先に固い感触を覚えそれを掴むように腕を動かす。

 

優斗(これだ!)

 

優斗は欠片を掴みゆっくりと引き抜いていく

 

響「あぁ!うぁ.......」

優斗(落ち着け.......焦るな......確実に、丁寧に..........)

 

優斗は響が苦しむ姿に焦りを覚えるが確実に取り除く為に気持ちを落ち着かせゆっくり抜いていく、そして数分が経つと優斗の手は響の胸から離れておりその手の中にはかつて奏のアームドギアだったガングニールの欠片があった。

優斗は極度の集中により変身を解除し寝そべった。

 

 

ドラグ《俺は............貴様を倒せず................やられる...........のか......ズガギザギ(五代)........ ジョググベ(陽介)!!!》

優斗「()()()().........か。」

 

優斗は先程のドラグの最後の言葉を考えながら空を見上げた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後(^◇^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗「...........」正座

響以外の装者達(^-^)ニコニコ

 

優斗は二課の装者(響以外)+未来を前に正座をさせられている。

 

優斗「あの〜」

 

声をかけようとするが

 

響以外の装者達「喋らない

優斗「ハイ

 

すぐさま黙らされる。

因みに優斗の服装は軍服から普段使っている黒のシャツに紺色のジーンズ姿に戻っている。

 

優斗(どうしてこうなった........)

 

 

 

 

それは数分前優斗がドラグを倒し響と未来に近づき変身を解除、そして2人に話しかけようとした際翼が影縫いで拘束、そしてどこから持ってきたのかわからないが、クリスが縄を奏が厚手のモーフを持ち笑顔を浮かべながら優斗を簀巻きにしていく。そして終えた後翼が拘束を解除優斗は抗議しようとしたが

 

未来「早く戻ってオハナシしましょう?」

 

と顔は笑っっているが目が全く合ってない未来が言われ優斗は

 

優斗(俺死ぬのかな........)(・-・)

 

と目を点にして大人しく連行された。

そして潜水艦に戻るなり何故かシュミレーションルームに入れられ簀巻きを解放されるも未来に「優斗さん正座♪」と言われ早数分間正座の状態である。

 

未来「優斗さん.......何か言うことがありますよね?」

優斗「・・・ハイ」(~_~;)アセダラダラ

 

ようやく喋ることが出来たが優斗は装者(特に未来)の笑顔で完全に萎縮している。

 

未来「私達これから優斗さんに質問があるんですけど答えてくれますよね?」

優斗「答えます......」

奏「じゃあ、あたしから」

 

そう言って奏は優斗の前に立ち目線を合わせるようにしゃがむそして優斗の肩に手を置き質問をする

 

奏「お前いつからディケイドだったんだ?」

優斗「ディケイドの力を持ってたのは5歳からで初めて使ったのは12くらいの時です.........」

奏「12まではなんで使わなかった?」

優斗「力になれる為に鍛えたり、色々してました.........」

奏「そうか......あたしはじゃあ終わりな」

 

優斗は奏からの質問が終わりホッと一息する。今度は翼が近づき

 

翼「では私から、何故ディケイドである事を黙っていたのか?」

優斗「・・・え〜っと、正体不明のヒーローってカッコイイじゃん?」

翼「神風優斗さん?」ニコ

優斗「気まずくて教えられませんでした!!」

翼「そうですか、では何故二課に所属しなかったんですか?」

優斗「・・・ディケイドの力ってさ結構危ない物なんだ。それこそ一人で世界を敵に回せる程に.......俺の正体がバレてお前達に迷惑を掛けたくなかった........」

翼「.......そうですか私からは以上です。」

 

翼は優斗から離れると今度はクリスがやってくる。

 

クリス「それじゃあ私だな、ディケイドの力って一体なんなのか」

優斗「・・・ごめんだけどそれは俺にもわからない。一つ言えるのは使い方を間違えたら世界を壊す力」

クリス「そうか....じゃあなんで私のパパとママを助けた時は使わなかったんだ?」

優斗「単にまだ使える身体じゃなかったから」

クリス「そうか....じゃあ私も終わりだ」

 

クリスは優斗から離れる次にやってきたのは響だった

 

響「優斗さん.......」

優斗「よし......どんとこい」

響「私が気になった事は1つだけですルナ・アタックの最後に私たちのギアを強制的に解除しましたよね?あれはどうしてですか?」

優斗「それは・・・・・・」

 

優斗が応える事を躊躇っていると

 

響「私達に危険な目に遭って欲しくなかったから.......ですか?」

優斗「!?どうして........」

響「やっぱり優斗さんは私が知っている優斗さんです.......いつも優しくて気にかけてくれる、そして人一倍お人好し........ディケイドさんがどうして私をとても気にかけていたのか最初は新人だからってのもあったんですけど、でもその優しさがとても身に覚えがあって、もしかして?なんて思ってたんです。」

優斗「響........」

響「優斗さん.......今更ですけど、私をそして皆んなを守ってくれてありがとうございました。これからは一緒に戦って下さい」

 

響は優斗に向けて手を差し出す。優斗は立ち上がり響の手をとり

 

優斗「あぁ、これからも頼む」

 

そう言って固く手を握る。

そうして響からの質問が終わり最後に未来が目の前にやってくる。

 

優斗(多分一番怒っているよな.........なんだかんだ言って響と同じで隠れて危険な事をしてたわけだしな.......よしっ!殴られてもいいように心だけは構えておこう!)

 

優斗はそう考え未来からの質問を待つ。未来は深呼吸を一回すると優斗を真っ直ぐ見つめ

 

未来「優斗さん.......もう私達に隠している事はありませんよね?」

優斗「・・・・・・」

 

未来の質問に優斗は考える。本来優斗が必死に隠していたのは自身がディケイドである事だけであった。自身が一度亡くなって二度目の人生を歩んでいる転生者である事は関係ないと思っていた。しかし改めて考えれば人が人生を二度歩む事は異常であり、尚且つ他の世界に自身が生きてきた世界の記憶などを持ち込む事は本来隠す事である。

優斗は悩む。このまま本当のことを言って良いのか.......自分は本来この世界に居なかった人物であると......

 

優斗(いや、こんなのは言い訳だな......)

 

優斗は未来を見つめ口を開く

 

優斗「今から俺が言う事は馬鹿馬鹿しい独り言だと思って貰って構わない。」

 

優斗はそう前置きを言い話す。自身が一度病気で亡くなり二度目の人生を歩んでいる転生者であることとこれまでの人生を

 

奏「嘘.....だろ」

翼「一度死んでいる.....だと!?」

クリス「ッ........」

響「優斗......さん」

未来「そう......ですか.......」

 

聞いた皆んなは涙を浮かべたり絶句していたりしている。そうであろう目の前の人物が一度死を経験していて別の世界に生まれ変わり尚且つ親を5歳とまだ子供の時に亡くしそれからは殆ど一人で生活をしていたのだ。

本来孤児院や親戚が面倒を見るが優斗自身が選んだ道とはいえそれは孤独の一言が合う。自分達が時々訪れるがそれ以外は一人

そんな感情を読み取った優斗は遮るように話す

 

優斗「でも、お前達が居てくれたから俺は頑張れた。護りたい大切な奴らが居たから俺は孤独でもやってこれた。だからそんな悲しい顔をしないでくれ、俺はお前達の笑った顔......笑顔が好きなんだ。」

 

その言葉に赤くする装者達、優斗は話が終わったと思い出口に向け足を進める。しかし未来が腕を掴み行動を止める

 

優斗「・・・あの、未来さん?」

未来「まだ話は終わってないですよ?」

優斗「いや俺話すこと無いと思うけど!?」

未来「そうですか〜......私気になってるんですけど、マリアさん達との関係」

 

未来のその言葉に奏とクリスと翼も反応し優斗に近づく

 

奏「そう言えばマリアはお前の店に行ったって言ってたな?」

翼「セレナとか言う奴も貴様に抱きついていたな?」

クリス「さぁ洗いざらい話してもらおうか?」

 

優斗は唯一問い詰めて来なかった響に助けを求める

 

優斗「響なんとかしてくれ!」

響「優斗さん.......頑張って下さい」(^^)ニコ

 

響は笑顔を向ける

 

優斗「今は笑顔じゃなくて普通に助けてーーーー!」

 

優斗の悲鳴がシュミレーションルームに響いた。




ここまで読んでくださりありがとうございます

実はリクエストの話を作ろうか考えてます。(いつ投稿かはわからない)

リクエストがありましたら感想などで教えて下さい。

それでは次回までお楽しみを(°▽°)/バイバーイ


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第三十九話 フロンティア起動作戦!

執筆が進まない.......






それと新しくタグを追加します。理由は最後にわかります


二課潜水艦シミュレーションルームではただならぬ雰囲気が漂っていた。

先ずは人物を紹介しよう

 

右側には二課の装者である天羽奏・風鳴翼・雪音クリスそして先程装者になったばかりの小日向未来

左側にはF.I.Sの装者であるマリア・カデンツァヴナ・イヴに妹のセレナ・カデンツァヴナ・イヴそして暁切歌に月読調

そしてその両者に挟まれるように中央には今回の原因である神風優斗そして優斗が逃げない様にその後ろに立花響が立っている。

 

優斗(なんでこんな事に.......胃が痛い。)

 

優斗は少し沈んだ気持ちでこれから行われる話し合いに参加(強制)する

 

未来「それじゃあ、F.I.Sの皆さんは優斗さんとどう言ったご関係なのか教えて下さい」

 

未来の進行の下話し合いが始まる

 

此処からはダイジェストでお送りします

 

奏「マリアお前はいつ優斗の写真館に行ったんだ!」

マリア「ライブの前日かしらね。腕時計が壊れてて修理屋を探していたら修理屋も営んでいる神風写真館が良いと聞いてね。」

奏「優斗....なんで教えてくれなかったんだ?」

優斗「別に話すような事じゃなかったし、あんまり関係ないと思ってた。」

奏「ほぉ〜?そんなに隠したい事だったのか?」(*^-^)

優斗「そんな訳じゃねよ......イテテテテ!横腹をつねるな!」

マリア「それに修理代を私のサインで許してくれたの」

奏「.......」ギュニィィィ‼︎

優斗「アダダダダ!やめろ!それにサインは響や未来の為に貰っただけだ!」

マリア「それに私の服を選んでくれたの」

奏(^_^##)ゴスッ‼︎

優斗「カハッ!」

響「うわぁ....良い感じに腹パン決まりましたね。」

 

翼「セレナと言ったか?貴様は何故ディケイド......いや優斗さんに抱きついた?」

セレナ「それは優斗さんが私の王子様だからです///」

翼「優斗さん?」( ㅍ_ㅍ)ジトー

優斗「.......」(−_−;)プイ

セレナ「ネフィリムに襲われそうになった時は颯爽と駆けつけてくれて。一瞬で倒してくれたんです。その後また会えますか?って聞いたら『同じ空の下にいるから会えるかもな』って」

翼「.......」ギュムー

優斗「いふぁい!つあさほっへをひっはるな!!(痛い!  翼ほっぺを引っ張るな!!)

セレナ「それに暁さんと月読さんとリディアンに行く時にナンパから助けてくれたんです......彼女って///」(〃ω〃)ポッ

未来・クリス・奏「ッ!」ジロ!

優斗「それはセレナが言った事だろ!!」

翼「優斗さんの.......優斗さんの.......!」

優斗「待て翼!俺はセレナのことを彼女なんて言ってない!」

翼「優斗さんの浮気者ーー!」

優斗「俺付き合っtギャァァァァァ‼︎目がぁぁぁぁぁ!」

切歌「見事な目潰しデース......」

 

クリス「お前たち2人は特に接点はない感じか?」

調「私はディケイドだった優斗さんに、私ときりちゃんを火の海から助けてもらいました。」

未来「そうだったんだね......」(こういう所は優斗さんらしいな)

切歌「それに調が体調を崩した時はわざわざ看病してくれたのデス!それに相談にものってくれて嬉しかったデス!」

クリス「へぇ〜まぁあの人なら放っておかないな。」

切歌「それに抱きしめてくれたデス!」(*≧∀≦*)

クリス・未来「「はぁ?」」(・Д・#)

切歌「デッ!?」

クリス「優斗ぉ〜?ちょっとばかしスキンシップが多いんじゃないのか?あんまり女を抱きつくとかさぁ?」

優斗「いや.....泣いてたから咄嗟に」

未来「アハハ、優斗さんは優しいんですから、本当に

優斗「いや....あの.......」

切歌「調、あの二人とってもおっかないのデス.......」

調「多分切ちゃんが言った事が原因だと思う」

切歌「デス!?」

 

 

 

優斗「ようやく解放された.......」

 

あのあと優斗は正座をさせられ重石を乗せられたのだ。そして未だに話し合い(優斗での自慢話)が続く中シミュレーションルームの扉が開きそこから弦十郎と了子そしてナスターシャとウェルが入ってくる。

 

弦十郎「お前たちまだ終わってなかったのか.......」

了子「まぁ、九人も侍らせたのだからそうでしょうね」

優斗「弦十郎さんに了子さん」

 

弦十郎は優斗に近づき肩に手を置くと

 

弦十郎「それより君は本当に一度死んでいるのか?」

優斗「はい、それは事実です」

弦十郎「そうか.......ならば俺の事をさん付けなどするな気軽に呼び捨てでもしてくれ」

優斗「えぇ......でも俺今は」

 

優斗は突然のことで驚いている。それもそうだろういきなり自分より年上(この世界)の人から呼び捨てで呼んでくれと言われるのだ。前世で優斗は年上にはさん付けが普通なのだ。転生して精神年齢が上と言っても実年齢がそれを抵抗させる。

 

弦十郎「なーに気にするな!内面では君が年上だ」

了子「諦めなさいこうなったら弦十郎君は手強いわよ」

優斗「ははは、わかったよ弦さん」

弦十郎「うむ!結構結構!」

 

側から見ても嬉しそうな弦十郎に優斗は苦笑いをするそんな優斗の元へナスターシャが近づく

 

ナスターシャ「神風優斗さん」

優斗「ナスターシャさん」

 

ナスターシャはそのまま頭を下げる。優斗が驚いているとナスターシャは言葉を続ける

 

ナスターシャ「ネフィリムの暴走の件そしてセレナ達を救ってくれたことを今ここでお礼させてください」

優斗「そんな俺は当たり前の事をしたままですだから」

 

優斗がそう言おうとすると今度はウェルが

 

ウェル「いえ、数年前の件は我々が急いで出力を上げたせいで暴走してしまったのです。それをどうにかするにはセレナさんの絶唱しかありませんでしたがそこへディケイドが.......貴方が来てくれたおかげでセレナさんは絶唱を歌うこともなく研究所の被害もそこまで大きなものにならなかったのです」

優斗「やっぱり絶唱は危険なものなんですね」

ナスターシャ「あの時のセレナでしたらその負荷には耐えられなかったでしょう。ですが成長した今であるならそこまでならないでしょう。」

優斗「そうですか......」

 

優斗は安心して一息つくそしてナスターシャはとんでもない爆弾を投下した

 

ナスターシャ「そして優斗さん貴方はセレナとマリアのどちらを()に貰ってくれますか?」

 

 

 

 

優斗「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

ウェル「そう言えばそうですね二人とも貴方のことを好いていますし付き合わないのですか?」

優斗「いやいやいや!待て!なんで嫁とか付き合う話が!?」

ナスターシャ「この歳になると孫の顔を見たいと考えてしまう時があるのです。マリアであれば成人もしてますしセレナも結婚はできます。」

優斗「だから結婚とかそういうのは今考える事じゃないと思うんですが!?」

 

優斗がそんな事を言っていると弦十郎は思い出したかのように言葉をなげる

 

弦十郎「そう言えば優斗君」

優斗「な、なんですか弦さん」

弦十郎「親父が『そろそろ孫かその親友か選んでくれたか?』という連絡が来たぞ」

優斗「あの爺さん諦めてねぇのかよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

優斗の叫びがよく響いた。

 

少し経って

 

弦十郎「だ、大丈夫か?優斗君?」

優斗「弦さん、俺の周りの人の親ってどうして俺を結婚させて来るんでしょうかね.......」

了子「貴方が女の子を唆すからでしょう?」

優斗「唆した覚えがないです」

ナスターシャ「ですがセレナを救ったりマリアの変装を手伝ったり調や切歌の面倒をみてくれたそうですし」

ウェル「二課の装者の皆さんもそんな感じで無自覚でやってるんでしょうね」

 

優斗の嘆きに問答無用に突きつけられる言葉に優斗はダメージを受けた。優斗は話題を変える為に動く

 

優斗「そ、そう言えば弦さん達はどうして此処へ?俺のことだけじゃないでしょ?」

弦十郎「おっと忘れる所だった」

了子(逃げたわね)

ナスターシャ(逃げましたか.......)

ウェル(逃げましたね)

 

弦十郎以外は優斗が逃げた事に気づき内心ため息をつく

そこからはフロンティアを浮上させる計画が話された。(装者一同は決着が付かなかった為少しムスッとしていた)

 

弦十郎「我々二課とF.I.Sは月の落下を防ぐ為に協力体制を敷く事となった。ついては月の落下を防ぐ為【フロンティア浮上計画】を説明する!了子君とナスターシャ教授、ウェル博士説明を頼む」

 

弦十郎がそういうと先ず了子が説明をする

 

了子「これから行うフロンティアを浮上させる計画だけれどフロンティアは現在封印されている状態なの、だからこれを解除する為に先ず神獣鏡による力でこれを解除するわ。」

 

言い終わると今度はナスターシャが前に出て話す

 

ナスターシャ「次に私たちがフロンティアに乗り込み月の遺跡と接続させ軌道を戻します。しかしそれを可能にするにはフロンティアを内部から直接操作し完全に起動させなければいけません。その為.........」

 

ナスターシャはそこで言葉を終えるとウェルに視線を向ける

 

ウェル「それを操作する為、我々が持ってきたネフィリムをフロンティアのコアに接続させそれを行います」

 

ウェルの一言に優斗は目を見開き声を上げる

 

優斗「ネフィリムだと!?あれが今まで何してきたのか解っているのか!!あれはッ!」

 

優斗が反論をしようとした時響が両手で優斗の手を掴み

 

響「優斗さん.......私はへいき、へっちゃらです。」ニコッ

 

響はそう言って笑顔を作る。優斗は理解している.......本当は無理をしている。なのに月を止める為に無理をしている。

 

優斗「響......でもそれだけじゃ」

 

優斗が言葉を続ける前に後ろにセレナが抱きつき優しく言ってくる

 

セレナ「優斗さん.......私もネフィリムにいい思い出はありません。ですが私は月を止める為にそれしか手段がないと言うのなら私はネフィリムを使っても構いません........」

 

優斗は髪をガシガシとかきむしるとため息をつき

 

優斗「はぁ〜〜〜.......わかったよ。俺もそれに従うでも危険性が出たらネフィリムは完全に破壊するからな。」

セレナ「よかったです」

 

優斗が折れ作戦は開始される事になった........しかし

 

翼「ところで........いつまで抱きついているの?セ・レ・ナ??」

 

翼が先程と同じような.....いや全く同じ笑顔でそう言ってくる。それに対しセレナは勝ち誇った顔をして

 

セレナ「いいじゃないですかぁ〜.......それと私、一応年上ですよ?」

翼「貴方のような人は敬語では失礼かと思いまして」

 

二人がバチバチと睨み合っていると左側と正面から衝撃が優斗を襲う

 

優斗「うっ!って切歌に調!」

切歌「デ〜スゥ〜」

調「程良い体温.......悪くない」

 

正面からは調が抱きつき切歌は左の横腹にくっついている。右手は響に掴まれている為左腕しか動かせない。しかし問題は優斗が三方面から抱きつかれ右手は響が両手握っている状態である事故に

 

奏「優斗ぉ〜?お前本当に好かれているなぁ〜?」ゴゴゴゴ

優斗「いやこれはコイツらが勝手に抱きついているからであって......」

クリス「ならさっさと退かせろよ.......それをやらないって事は満更でもねぇんじゃねぇのか??」ゴゴゴゴ

優斗「ちょい待てそれは考えすぎだって...,,,,」

マリア「ウフフ......どうしてかしら何故だか無性に貴方を殴りたい気分だわ」ゴゴゴゴ

優斗「それは理不尽だろ!!」

未来「フフフフ........」ゴゴゴゴ

優斗「未来やめてくれそんな笑顔で見ないでくれお前の笑顔が一番怖い.......」(−_−;)

 

優斗は四人から睨まれ縮こまる。(未来に至っては後ろに般若の化身が見える)

なんとかセレナ達を引き剥がし司令室に集まり作戦が開始される。先ず封印を解除する為に未来がギアを纏い潜水艦の甲板に立つ。

 

優斗「未来本当に身体に異常はないのか?」

 

優斗は通信越しに未来の容態を確認する未来からは

 

未来『はい、特にこれと言って何処かの調子が悪い訳でもないですしなんとも無いです。』

 

と返ってきた適合率が正常である事を示している証拠だ

 

ウェル「一応彼女にはLinkerを渡しましたが不要だったみたいですね。」

了子「正規適合者だったとはね、そう言えば貴方が響ちゃんから取り出したガングニールの欠片なんだけどギアに変換するのは明日で良いかしら。」

 

了子は優斗が響から取り出したガングニールの欠片の事について話す。本来であればあの欠片は奏のアームドギアの欠片である為取り除けば消えると考えていたらしいが実際は欠片は残っていた。了子の推測によると、奏のアームドギアは2年という年月と響がそれを聖遺物と認識していた為響がギアを纏うたびに「アームドギア」という概念から「聖遺物のガングニール」という概念に変わったのではないか?というらしい。

 

響「私のガングニール......」

 

今現在響は装者の中で唯一のギアを持たない一般人なのだ。

 

優斗「気に病むな、明日には出来るんだそれまで待っとけ。それにフロンティアを動かす事が出来ればもう俺たちがやる事はないだろ。」

 

優斗は励まし響は胸に手を当て

 

響「はい!それまで頑張って休みます!!」

優斗「休むのに頑張るも何もないだろ......」

 

優斗がツッコミ響が笑顔になる。そして未来がギアを構え準備に取り掛かる。

 

ウェル「未来さん準備はよろしいですか?」

未来「いつでもいけます!」

弦十郎「よし!では作戦......開始!」

 

弦十郎の合図で未来は足のアーマーを円状に展開し極太のレーザーを海に向けて放つ

 

流星

 

海に放たれたレーザーで反応が現れる。

 

朔也「神獣鏡によるレーザーにより海中から反応を確認!」

あおい「未来ちゃんのバイタル以前正常問題はありません」

弦十郎「問題はないようだな。」

慎二「これなら問題なく作戦は成功しそうですね」

 

そんな安心感の中ウェルとナスターシャは少し難しい顔をしていた。そんな顔を見た弦十郎は二人に質問する

 

弦十郎「博士そして教授そんなに難しい顔をしてどうしたんですか?」

ナスターシャ「いえ、何か妙で......」

弦十郎「妙とは?」

ウェル「我々の計算では未来さんがあのレーザーを放てばフロンティアの封印は解けると思ったのですが.......」

 

弦十郎はモニターを見つめ

 

弦十郎「依然として解ける気配がないと?」

ウェル「はい......出力の問題でしょうか?」

 

ウェルの言葉に弦十郎は苦い顔を作る。了子は通信機を使って未来に話す

 

了子「未来ちゃんもう少し出力を上げられる?」

未来『これでもッ.........全力でやってますッ!』

了子「う〜んそうよね.....」

 

通信機越しでもわかるように未来も一生懸命はわかる。これでも解けないのであるならば作戦は練り直しになる。

 

ウェル「・・・愛が足りないのでしょうか」ボソッ

 

ウェルのそんな呟きに了子は聞き逃さずこっそりと近づき聞く

 

了子「どういう事?」

ウェル「いえ、私の思い過ごしだと思うので」

了子「良いから教えて」

 

了子が食いついてくるのでウェルは降参のポーズをとり話す。了子はその事を聞くとニヤリと微笑み優斗に近づく、そして軽くトントンと肩を叩くと

 

優斗「ん?なんですか了子さん」

 

振り向いた優斗に耳打ちする

 

了子「.............」

優斗「えぇ.....そんな事で本当に封印が解けるんですか?」

 

優斗の疑問に了子はグッドポーズを見せつける。優斗はため息をつき了子が座っていた所に近づき通信機を手に取る。

 

優斗「あ〜っと聞こえてるか?未来?」

未来『優斗......さん?今忙しい......んですけど!』

 

優斗はもう一度了子に顔を向ける。了子は小さく頷く

 

優斗「え〜っとな、お前が嫌じゃないなら.......戻ってきたら()()でもしてやるよ」

 

優斗がそういうと装者達から視線が集まる。優斗は気づいておらず了子に耳打ちする

 

優斗「こんなので本当に良いんですか?了子さん

了子「えぇ、すぐにわかるわ」

優斗「?」

 

優斗がわからないといった感じの顔をしていると

 

朔也「神獣鏡のエネルギー増大!」

優斗「んん?」

 

突如オペレーターの藤尭朔也が言ってきたので画面を見ると先ほどの5倍程の大きさのレーザーを放つ未来の姿が見える

 

優斗「・・・ウソーン」(゚д゚)

 

その状況を見た優斗はポカーンとした表情で見ていた。

 

あおい「海底より浮上する物体を検知!」

ナスターシャ「フロンティアが来る!」

 

そしてモニターに海底から浮上した巨大な島が確認できた。その光景に見ていた誰もが驚愕の表情を浮かべる

 

ウェル「これ程大きいとは、ですが許容範囲内です。それでは此処からは我々が」

 

ウェルはそう言うとナスターシャとマリアとセレナに顔を向ける

 

ナスターシャ「では向かいましょう」

 

そうしてナスターシャ達が向かおうとした時二課の職員の一人が近づき

 

二課職員「司令自分も同行しても構わないでしょうか?」

弦十郎「なんだと?」

 

突然の申し出に疑問を抱く弦十郎、職員はそのまま頭を下げ頼み込む

 

二課職員「非常事態に備えて自分も向かいたいのです。どうか、お願いします」

 

必死に頼み込む職員に弦十郎はため息をつき

 

弦十郎「何故そこまで拘るのかはわからんが.......良かろう!ただし!必ず戻ってこい!」

 

弦十郎の言葉に職員は顔を上げ

 

二課職員「はい!」

 

と返事をする。そうしてナスターシャ達に同行することになった職員は発令所から出て行くナスターシャ達について行く。その際優斗の横を通り過ぎる際

 

二課職員「気を抜かない様に

 

となにかを耳打ちしていたがその光景は誰も見ていなかった。

 

その後未来がギアを解除して戻ってくる。そして少し顔を赤らめてモジモジしながら優斗に近づく

 

未来「あの......優斗さんさっきのは本当に」

優斗「・・・ふぅ〜、あぁ良いぞ」

 

優斗はそう言って腰を少し落として両腕を広げスタンバイする。未来は少し深呼吸をして落ち着かせると

 

未来「えいっ!」

 

と言って優斗の腕の中に飛び込む。優斗は受け止めると同時に左腕をを未来の背中に回し、右腕は未来の後頭部を抑え優しく撫でる。未来がそのまま堪能している中優斗は冷や汗をかいていた。その理由は

 

奏「・・・」(・д・)ジィーッ

翼「・・・」(・д・)ジィーッ

クリス「・・・」(・д・)ジィーッ

切歌「・・・」(・д・)ジィーッ

調「・・・」(・д・)ジィーッ

 

という妬みの視線だ。響は「未来羨ましいなぁ〜」という感じで妬みが篭っていないので除外している。そして流石に優斗も勘弁して欲しい為

 

優斗「未来そろそろ」

 

と聞く

 

未来「ん〜.....わかりました。優斗さんありがとうございました」

 

未来は少し悩んだ後了承し優斗から離れる。

 

 

 

 

 

 

その後優斗が発令所から離れようとした時、後ろから笑顔の奏達(ザババと響を除く)装者に捕まりまたも尋問を受けた後3対1の模擬戦(途轍もなく実践に近いもの)を彼女達が満足するまでさせられた優斗であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所:街中

 

???「ん?」

 

とある青年が何かを感じ取り顔を彼方へと向ける。そんな青年に隣を歩く女性が声をかける。

 

女性「どうかしたの?」

 

女性の問いに青年は顔を女性の方へ向ける

 

青年「いや、なんでもないよ。それより早く買い物を済ませよう」

女性「ふふっ、そうだね。家で結ちゃんが待ってるもんね」

 

そう言うと黒髪の青年と栗毛の女性は手を繋ぎ帰路へつく

 

青年「この世界に来て約5年........一体何が起きているんだ.........」

 

青年はそんな事を思いながら足をすすめる。



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第四十話 フロンティアと欲望に飢えた獣

二課と別行動を開始した二課の職員とマリアにセレナそしてナスターシャにウェル一向らはネフィリムを先頭にフロンティアの心臓部に入る。

 

ウェル「さてと、お仕事ですよネフィリム。」

 

ウェルの指示でネフィリムは自らの心臓部をフロンティアに繋げるとフロンティアは稼働を開始する。

ウェル達は今度は二手に別れて行動に移る。ウェルとマリアそしてセレナは制御コンソールの場所へ、ナスターシャと職員はもう一つのコンソールの場所へと移動する。

コンソールを動かすナスターシャは操作している中二課の職員に話しかける

 

ナスターシャ「さて、貴方は一体何者ですか?」

二課職員「・・・何を言ってるのかわかりませんが、私はただの職員ですよ」

 

ナスターシャの問いにヒラヒラとした口調で答える職員、ナスターシャはコンソールを操作しながら話を続ける。

 

ナスターシャ「かつて私たちは米国政府と取引をしてフロンティアを起動させようとしました。しかし米国は取引を裏切り我々の情報を奪おうとしました。」

職員「・・・・・・」

 

ナスターシャは話を続ける中職員は顔色ひとつ変えず話を聞く

 

ナスターシャ「絶体絶命の時彼らの仲間の1人が反旗を翻しました........いえ、騙したと言った方が良いでしょう。彼らが仲間と思っていた人物は仲間ではなく他人でしたから。そうして私達は難を逃れ今こうして居ます」

職員「それと、私にどのような関係が?」

 

職員の問いにナスターシャは顔をコンソールから職員に向ける。

 

ナスターシャ「貴方のお陰で助かりました。ディエンド

職員→蒼汰「はぁ〜........バレてたのか。」

 

蒼汰はサングラスと髪を元に戻すといつもの口調で話す

 

蒼汰「それなりにバレないと思って居たんだけどね.......やっぱりついて行くとは言わない方が良かったかな?」

ナスターシャ「確かに貴方が名乗り出なければ私も分からなかったでしょう。故に問います何故私達に着いてきたのですか?」

 

蒼汰はコンソールに近づきナスターシャの横に立つとコンソールをいじり心臓部の映像を流す

 

蒼汰「個人的に気になってね、あのネフィリムがこのままな訳がないってね。まぁ勘だけど」

 

蒼汰がそう言っているとネフィリムの心臓が強く胎動した。それと同時に下から重力が襲ってきた。ナスターシャは座っていたのであまり感じなかった、蒼汰は少し屈んでなんとか重力の打ちつけに対処した。

 

ナスターシャ「これは!」

蒼汰「やっぱりね......君たちがネフィリムに食べさせた聖遺物の中にメダルの聖遺物があっただろう?」

 

ナスターシャは思い出す、自分達が廃墟で食べさせた聖遺物の中に銀色のメダルの聖遺物があった事を

 

ナスターシャ「確かに、F.I.Sでは解明できずにそのまま放置されて居たものでしたので食べさせました。」

蒼汰「やっぱりセルメダルか........()()()()()()()()()()がまさかF.I.Sにあったなんて

 

下からの重力がなくなり蒼汰はすぐさま出口に向かう。ナスターシャは急いでマリア達に伝えるべく通信をつなぐ

 

ナスターシャ「マリア!セレナ!ドクター!応答して下さい!今すぐ二課に連絡を!!」

 

しかし声は帰って来る気配がなかった。

 

ナスターシャ「どうか無事で居て下さい.........」

 

ナスターシャはマリア達の無事を祈る

 

 

数分前

 

マリア達の3人はメインコンソールにたどり着いて居た。ウェルはコンソールへマリアとセレナはその様子を見守りつつ

 

マリア「まさかディケイドと神風優斗が同一人物だったなんてね。」

セレナ「・・・いくらマリア姉さんでもディケイド.......優斗さんは譲れません」

 

優斗(ディケイド)の事で話していた。(セレナは少し警戒)ウェルはそんな話をBGMにコンソールを操作する。

 

ウェル(僕がいる事をわかってほしいものです.......それにしてもフロンティアは古代の代物とはいえ、技術は現在と同じ.......いえそれ以上のテクノロジーです。まさにオーパーツ........ん?このメモリーは?)

 

ウェルは月の落下を防ぐ手段を探している中妙なファイルを発見する。法螺貝のイラストが描かれており、さらには蛇だろうか?そんなイラストが描かれたファイルを見つける。

 

ウェル(このファイルは後に見たいですし移動だけでもしておきましょう.......)

 

ウェルは妙なイラストのファイルを移動させるためにコンピュータを起動させケーブルをつなげる。データを移動させウェルは再び月の落下を防ぐ手段を探す。

暫く探すとようやく発見しそのデータを開く。しかしその手段を見ると顔を歪ませる。

 

ウェル(月を正常な軌道に戻すためには月遺跡そのものを起動させる必要が......しかしそれでは再びバラルの呪詛を起動させる事に)「困りましたね........」

マリア「どうしたのドクター?」

 

ウェルの呟きにマリアが反応し聞いてくる。ウェルは口元に手を当てマリア達の方へ向く。

 

ウェル「月の軌道を戻す手段を発見しました」

セレナ「やった!これで「しかし」?」

 

ウェルは苦い顔をして言い渋る

 

マリア「何か問題があるの?」

 

マリアの質問にウェルはため息をつき話す

 

ウェル「月は遺跡を起動させることが出来れば元の軌道に戻ります。しかし月の遺跡を起動させることは、バラルの呪詛を再び起動させてしまうことなんです。」

セレナ「そんな........」

マリア「落下を防ぐためにまた人類は相互理解から遠のいてしまうと言うわけね。」

ウェル「その通りです........」

 

残酷な結果を突きつけられ3人は黙ってしまう。その時フロンティアが揺れ動いた。

 

3人「「「ッ!?」」」

 

3人も動いた事に驚き辺りを見渡す。すると3人の後方の地面からネフィリムが生まれた。

 

ウェル「な!何故ネフィリムが!?」

 

ウェルは接続していた端末を引き抜き手に持つ。ネフィリムはその場から跳躍するとウェルの操作していたコンソール目掛けてダイブする。

ウェルは咄嗟に避けるとネフィリムはコンソールに直撃する。そしてコンソールを()()()()()

 

ウェル「ネフィリム!何をしているのです!!今すぐ炉に戻りなさい!」

 

ウェルが叫ぶもネフィリムは咀嚼を続ける。そして食べ終わるとネフィリムが手を前に出すとフロンティアの全体図が現れ、さらにフロンティアから月に目掛けて一本の鎖が放たれる。それを見たウェルは驚愕の表情になると

 

ウェル「やめなさい!ネフィリム!!」

 

叫びながらネフィリム目掛けて走る。しかし遅くネフィリムは鎖を力いっぱいに引く。その動作でフロンティアは引っ張られるように上昇して行く。マリアやセレナ、ウェルは突然上昇した事で体を地面に打ちつけられる。

 

 

二課潜水艦

 

そこでは優斗がスポーツドリンクを口に食堂で寝そべっていた。そこへスッキリとした表情の奏・翼・クリスが同じくスポーツドリンクを手に近づく

 

奏「こんな所で寝ていると風邪ひくぞ?」

優斗「誰のせいでこんなに疲れてると思ってんだよ.........」

 

奏の軽口に優斗は疲れた声で返す。

 

クリス「じゃあなんで未来にだけあんな事したんだよ」

 

クリスの問いに優斗はバツが悪そうな顔をして

 

優斗「あれは了子さんがやれって........」

翼「見苦しい言い訳は首を絞めますよ?」

優斗「ウッス.........」

 

言い返そうとしたが翼の落ち着いた一言で断ち切られる。

そんな光景の斜め向かいの席では響と未来そして居残りの切歌と調が対面して座っていた。

 

未来「それで2人とも話があるってどうしたの?」

調「実は聞きたいことが.......」

響「どうしたの?なんでも聞いてね!」

 

響がそう言うと調と切歌は覚悟を決めた顔で

 

調・切歌「優斗さんの好きなものや趣味について教えて下さい「デス!」」

響・未来「「え?」」

 

2人の質問に響と未来は驚いた表情になる。2人は話を続ける。

 

切歌「アタシは優斗さんにお世話になったデス!だから少しでも恩返しか何か出来ればと......」

調「私は最初はディケイドさんの事を聞こうと思ったんですけど、正体が優斗さんでしたので.......」

 

2人の考えに響と未来は考えそして口を開く。

 

響「優斗さんの好きなものなんだけど、特にこれと言って分からないんだよね。」

調「それは好きな物が無いって事ですか?」

未来「ううん違うの、その逆で何でも美味しく食べてくれるから分からないの」

切歌「辛い物や苦い物でも大丈夫ってことデスか?」

未来「うん優斗さん食べ物の好き嫌いがこれと言って良いほど無いの。響が昔バレンタインで間違えて買ったとても苦いチョコレートのお菓子を平気でパクパク食べてたし、私が優斗さんとペペロンチーノを一緒に作った時に、唐辛子の量を間違えて普通のより少し辛くなったものでも食べてたから」

調「そうなんですね.......じゃあ趣味は?」

響「う〜ん私が知っているのであげるのなら写真を撮る事と読書あとは機械の修理かな?未来は他に何か知ってる?」

未来「あとはお菓子作りかな?あっ!でも最近はコーヒーも機械を買って作ってた気がする。」

切歌「なんだか趣味が仕事に関係ある物しかないのデス..........」

 

優斗の好きなものや趣味について聞いた2人は恩返しできることがない事に落ち込んでいたが響が

 

響「恩返ししたいなら写真館に通えば良いと思うよ?」

 

と言ってくる。2人は疑問に思う

 

切歌「優斗さんの家に足を運ぶだけで恩返しになるのデスか?」

調「ちょっとわからない........」

 

2人の意見に今度は未来が答える。

 

未来「優斗さんが言ってたんだ。私達が笑って普通に暮らしているだけで嬉しいって、だから2人が日常を送るのを見るだけでも優斗さんは嬉しく思うよ」

 

未来の言葉に調と切歌は顔を合わせ頷く

 

調「それなら私達は月の落下が終わったら.......」

切歌「普通の暮らしをして恩返しをするデス!」

響「うん!その時はよろしくね!」

未来「ふふふ......」(でもこれで優斗さんとの時間が減っちゃうな........)

 

4人が談笑している光景を途中から聴いてた優斗は少し微笑んでいた。そんな時艦内のアラームが響く

 

優斗「ッ!何が!?」

 

一同が驚いているとスピーカーから弦十郎の声が聞こえる

 

弦十郎『全員今すぐ何かに掴まれ!!』

 

弦十郎の唯ならぬ声に全員机にしがみつく。その次の瞬間下から重力が襲う

 

優斗(何が起きてる!まさか!?)

 

重力は少しすると無くなる。そして装者達はすぐさま確認するために発令所へ駆ける。

 

優斗「弦さん!今の重力は一体.......ッ!」

 

到着した一同、優斗が最初に聞くがモニターを見て驚く、そこには空へと飛んで行く画面が写っていた。この事に装者も驚いていた。

 

奏「何で空に浮いているんだ!?」

クリス「何がどうなって.......」

了子「説明するわ」

 

驚いている中了子が説明をする

 

了子「多分だけどフロンティアの方舟としての機能が作動してしまったみたいね。実はさっきフロンティアから鎖が月に伸びてたの、それでさっき軌道計算をしたら.......」

 

了子は口にしたくは無いのか黙ってしまった。

 

翼「櫻井女史何が?」

 

翼の問いかけに了子は口を開く。

 

了子「.......月の落下速度が早まったの。」

一同「!?」

 

了子の発言に皆が驚くそして居残り組だった特に切歌が慌てて聞いてくる。

 

切歌「マム達は?マム達は無事なんデスか!?」

調「切ちゃん落ち着いて!」

切歌「落ち着いていられないデスよ!もしかしたら今の衝撃でマムやマリア達が大怪我を.......」

 

調は落ち着かせようとするが、切歌の心配は加速しようとしていた。そこへ

 

優斗「テイッ」ドスッ

切歌「デッ!!」

 

優斗が切歌の頭にそれなりの力でチョップを入れる。切歌は頭を抑え涙目になりながら優斗に訴える

 

切歌「いきなり何するデスか!」

優斗「少しは落ち着け、アイツらがこんくらいで大怪我する訳ねぇだろ。アイツらはそんなに弱いか?」

切歌「!」

 

優斗の言葉にハッとする切歌、そして落ち着きを取り戻し頭を下げてくる

 

切歌「そうだったデス。ごめんなさいデス........」

優斗「落ち着けば良いんだよ。さてこれからどうするか考えないとな」

弦十郎「そうだな.......しかし通信機器がやられている。これでは連絡が」

 

弦十郎が言いかけた時二課に外部通信が入る。この状況で入ってくる事に驚いていると画面が現れ変装を解いた狗神蒼汰が映る。

 

蒼汰『連絡なら僕の通信機器のデータを送る。櫻井了子それを5分で作ってくれ』

了子「ちょっといきなり出てきて作れなんてどう言う事よ!そもそも貴方は誰よ!」

 

突然の事で優斗以外は驚愕の表情そして弦十郎は気づいたのか叫ぶ

 

弦十郎「まさかさっき俺に話しかけてきた職員か!?」

蒼汰『流石、二課の司令風鳴弦十郎だ。それと僕は.....ッ!』

 

画面越しで回避行動をとった蒼汰その事に優斗は疑問に思い蒼汰に問いかける

 

優斗「おい!蒼汰!フロンティアで今何が起きている!?」

蒼汰『優斗.......僕が名乗る前に名前を言うのは止したまえ.......』

響「優斗さん、この人の事知ってるんですか!?」

優斗「それは後で説明するから.......」

 

また響達から質問の嵐が飛んでくると感じた優斗は聴かれる前に止めた。そして画面が動くと目の前にはネフィリムが映し出された。

 

弦十郎「ネフィリムだと!?」

了子「まさかフロンティアを動かしたのは!?」

蒼汰『さすが勘がいいね櫻井了子』

 

蒼汰は称賛すると通信機器からデータを送る。画面にはネフィリムのコアが心臓部で強く胎動している映像が流れる。そして目の前のネフィリムのエネルギー波形なども同時に映し出された。

 

蒼汰『今ネフィリムはコアをフロンティアの中枢につなげている。そして起動したフロンティアは長年溜めていたエネルギーで動いている。つまりネフィリムは今フロンティアからエネルギーを喰らいながら動いている。そして倒すためにはコアを直接破壊しないといけない。』

 

蒼汰が説明しているとネフィリムは狙いを定めたように蒼汰に飛びかかる

 

未来「危ない!!」

 

未来が叫ぶが優斗は落ち着いた表情でいた。今この中で優斗だけが蒼汰がディエンドである事を知っているから

 

ダァァン!!

 

弦十郎「!?あれは!!」

 

ディエンドライバーを片手にネフィリムを撃ち抜く蒼汰を弦十郎が驚愕の表情で叫ぶ

 

弦十郎「まさか、ディエンドだと!!」

 

そんな彼の声が聴こえたのか、蒼汰は不敵な笑みを浮かべながら取り出した2枚のカードをディエンドライバーに装填する。

 

KAMEN RIDEG3-XTHEBEE

 

蒼汰は銃口をネフィリムに向けると引き金を引くそして、青と銀の装甲に覆われた機械的な姿の仮面ライダーG3-Xと蜂を連想させる姿の仮面ライダーザビーが目の前に現れる。

2人はネフィリムに向けて攻撃を開始する。蒼汰は戦闘を任せると再び走り出す。

 

蒼汰『見ての通り僕も通りすがりの仮面ライダーさ。これで満足だろう?優斗少し来てくれあれはただのネフィリムじゃない。』

 

蒼汰はそう言って通信をきった。優斗は弦十郎の方を向く、弦十郎はため息をついて

 

弦十郎「行ってこい。だが帰ってきたら彼のことも含めて全て話してもらうからな」

優斗「ありがとな弦さん!」

 

優斗は出撃口へと駆けていく。

 

 

 

優斗視点

 

俺は目的の場所にたどり着くとマシンディケイダーを呼び出しヘルメットを被り跨る。そのままエンジンを始動するとハッチが開いていく、俺は目線をカメラに向けサムズアップを送りマシンディケイダーを走らせる。

俺は移動中に考える

 

優斗(ただのネフィリムじゃない.......一体どう言う事なんだ?俺が今まで出会ったネフィリムは全部野生の獣のように本能で動いて........いや待て、響の腕を食った()()()()?ウェルでさえ予想していなかった感じだった........もしかして意思が.......)

 

そこまで考えていると目の前にネフィリムが見えた。俺は手前で停めるとバイクから降りディケイドライバーを装着バックルを開くとライドブッカーからカメンライド ディケイドを取り出す。

 

優斗「変身!

 

KAMEN RIDE DECADE

 

バックルに装填しディケイドに変身を終えると、ライドブッカーをソードモードにしネフィリム目掛けて走る。ネフィリムは行手を塞ぐと言わんばかりに立ち塞がる。ネフィリムと距離が近づいていくとネフィリムは腕を振り上げ叩きつけてくる。それを横に避けて回避し横腹目掛けて斬撃をくらわせる。そして距離をおき相手の出方を伺おうとした時俺は驚愕した。

ネフィリムに与えた筈の(斬り)傷が()()()()()のだ。

 

優斗「再生能力か、だったら一撃で!」

 

俺は黄金のディケイドのライダーマークの入ったカードファイナルアタックライド ディケイドを取り出し読み込ませる。

 

FINAL ATTACK RIDE D・D・D DECADE

 

俺とネフィリムの間に光のカードが敷かれる。俺のライドブッカーの刀身にマゼンタのエネルギーが集まる。俺は構えをとると光のカード目掛けて走る。俺はカードを貫くように走り抜け最後の一枚を抜けると同時に強力なマゼンタの斬撃をネフィリムに斬りつける。

ディケイドの剣による必殺技「ディメンションスラッシュ

ネフィリムは爆発と共に目の前から消えた。

すぐさま走り出そうとしたが

 

優斗「・・・・・・クソッ!」

 

目の前にネフィリムの大群が行手を阻む。俺は後退し加速して行こうとしたが後方にもそして左右両サイド周り全てがネフィリムによって囲まれてしまった。

俺はネフィリムに足止めをさせられてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称視点

 

その頃マリア達がいる場所ではネフィリムが涎を垂らし

 

???「モット.......モットエネルギーガホシイ........ウエガオサマラナイ

 

と言っていたがマリアとセレナそしてウェルは先程の衝撃で延びていた。



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第四十一話 復活の撃槍ニつの銀腕・・・そして明日へ

これでG編も最後

そしてサプライズゲストが少し登場

そして今回は2、3話分を纏めて作ったので文字数が万数いきました


優斗視点

 

あれから俺は囲んでいるネフィリムを倒し続けている。

火力で殲滅したり高速になって減らしたりその他諸々の攻撃で倒し続けるがネフィリムの数が減り終える気配がない。ファイナルアタックライドを何度使ったかも覚えてない。

 

優斗「エンドレスなんて......きいてねぇぞ...........オイ........」

 

流石に俺でも疲れが溜まってきた。先程の通信した蒼汰とも合流が出来ていない多分アイツも足止めを食らっているのだろう。

 

優斗「こうなったら.....!」

 

俺は「フォームライド キバ ドッガフォーム」を読み込ませる

 

FORM RIDE KIVA DOGGA

 

紫の装甲に覆われ巨大な魔鉄槌「ドッガハンマー」を手にしたキバの姿キバドッガフォームへと変身を終え俺はハンマーを引き摺りながらネフィリムに足をすすめる。

ネフィリムは向かってくるが装甲の硬さそして強化された腕力で俺はネフィリムを一点に集めていく

 

優斗「これで決める!」

 

キバのライダーマークの描かれた黄金のファイナルアタックライドカードを読み込ませる。

 

FINAL ATTACK RIDE KI・KI・KI KIVA

 

ドッガハンマーの拳をネフィリムの大群に向けレバーを引くすると拳が開き目が現れる。目はネフィリムの大群を視界に入れると大群はたちまち動かなくなる。俺がハンマーを両手で持つと雷を纏った拳が生成される。そのままハンマーを振り回し遠心力で勢いをつけると

 

優斗「ハァァァァァァァ..........タァァァァァァァ!!」

 

思いっきり叩きつける。

キバドッガフォームの必殺技「ドッガ・サンダースラップ」でネフィリムの大群を一気に蹴散らす。

ディケイドの姿に戻り俺は再び進もうと進路へ顔を向けるが、

 

優斗「やっぱり出てくるか.........」

 

先程の倍のネフィリムの大群がまたも立ちはだかる。再び戦おうとするが

 

優斗「ウッ!.........ハァ........ハァ.........やっぱり無理があるか..........」

 

ネフィリムの大群を長時間に渡りそして連続でファイナルアタックライドで倒していた為疲労が溜まった。俺は片膝をつき立ち上がれなくなった。

ネフィリムは好機と踏んだのか、大群が突撃してくる。

 

優斗「まだ.......終われないッ!!」

 

俺が立ち向かおうとした時

 

???「その通りです!優斗さん!!」

 

聞き覚えのある声が聞こえた。忘れもしない俺の正体を一発で見抜いたアイツだ!

 

優斗「龍樹!!

 

 

 

 

三人称視点

 

空から落ちる黒い物体、それはネフィリムの大群の中へ落下した。

 

龍樹「はぁぁぁぁぁぁぁ!オリャアアアアア!!」

 

ドガァァァァァァン

 

落下してきただけで地面が激しく揺れ、ネフィリムはかなり後方へ吹き飛ばされた。優斗は土煙と突風が立つ中なんとか耐える。

そして煙が晴れるとそこには黒き鎧.........見た目は龍を彷彿とさせる人物が立っていた。

 

優斗「やっぱり龍樹じゃねぇか!お前どうして此処に......」

龍樹「優斗さん........」

 

感動の再会に優斗は近づこうと立ち上がろうと手を膝につく

 

龍樹「足が抜けなくなっちゃいました(^_^;)」

 

ズコッという効果音がつきそうなほど優斗は手を滑らせ少し傾く

ネフィリムも状況に呆然としていた。

 

優斗「ちょっと待ってろ.........」

 

優斗は立ち上がり龍樹に近寄る。そして体に手を回すと力一杯引き向こうとする。

 

優斗「お前!結構深く突き刺さってるな!」

龍樹「いやぁ〜すいません。まさかここまで埋まるとは」

???『お主はもう少し考えて着地する事じゃ!こっちは痛いんじゃぞ!』

優斗「お前誰!」

龍樹「あっ!コイツはクロって言いまして俺が今纏っている鎧......黒龍の鎧(こくりゅうのよろい)なんです。そんでこの姿の時はコクリュウって名乗ってます!」

優斗「鎧が喋っているのか!?てか名前まんまだな!」

クロ『正しくは龍樹によって意識を持った解放聖遺物じゃ』

優斗「どういう事!?」

 

そんな感じで先程までの緊迫した空気が嘘の様にわちゃわちゃとした雰囲気へと変わる。

ネフィリム達は互いに顔を合わせて首を捻らせる。

 

 

優斗「ふぬぬぬぬ!................抜けた!!」

 

ようやく引き抜く事に成功した優斗は再び龍樹に何故ここに居るのか聞こうとした時、ネフィリムの大群が待っていたと言わんばかりに突撃をしてきた。

 

優斗「そう言えば戦闘の真っ最中だったな........ウッ」ガクッ

 

優斗は先程の疲労で膝をつく

 

優斗「クソ......情けねぇ」

龍樹「任せて下さい優斗さん!俺がアイツらの相手をします!!」

 

そう言うと龍樹(コクリュウ)はネフィリムへと走りだす。

 

龍樹「お前達の相手はもうとっくにしてるんだよ!」

 

龍樹はそう叫ぶと殴る蹴るなどでネフィリムの数を減らしていく。

 

優斗「やるな......でもッ」

龍樹「う〜ん.......クロこいつら数減ってなくないか?」

クロ『あぁ、しかもこちらが倒す速度よりも早く生成しておる。力こそ弱いが数は計り知れないのう.......』

 

そう優斗と同じようにこのままでは数に圧倒されてしまう。優斗が打開策を考えようとした時

 

龍樹「それじゃあ一気に殲滅するか!」

クロ『そうじゃな、鬱陶しいしのう』

 

突然そんな事を言い出す。優斗は驚き声を上げる

 

優斗「無理だ!一気に倒してもまた瞬間的に増やされるだけだ!本体をどうにかしないと!!」

 

龍樹は優斗の言葉を聞くと少し動きを止める。しかしすぐに動き出し

 

龍樹「大丈夫ですよ!もう少ししたら()()()()()()()()!」

優斗「おい!それはどういう.........」

 

優斗が問う前に龍樹はネフィリムに突撃する。そして手を掲げると叫ぶ

 

 

龍樹「 天蠍一射(アンタレス・スナイプ) パシュパラストラ フラガラッハ

 

龍結!!

 

 

龍樹「三連結!星破傷!」

 

天蠍一射(アンタレス・スナイプ)(星が入った黄檗色の装甲)

左 パシュパラストラ(洋紅色の装甲に白い一本の線が腕を半分に割るように入っている)

胴 フラガラッハ(変わらず黒だが傷のペイントが入った装甲)

 

先程までの姿と異なった事に驚く優斗、龍樹は左腕を前に出すと

 

龍樹「来い!星破傷龍弓(せいはしょうりゅうきゅう)

 

龍樹が叫ぶとその身と同じ程の大きさの弓が現れる。龍樹はそれを左手で掴む。左腕から薄く見えるか見えないかのオーラが弓に流れると龍樹は光の弦を大きく引く。本来であれば弦に矢をかませ引き絞って打つのが普通の弓だがこの弓はエネルギーの矢が形成される為矢の出し入れが不要なのである。

 

龍樹「それじゃ先ずは試し打ちで........」

優斗「試し打ち!?」

 

龍樹は弦から手を離すとエネルギーの矢がネフィリム胴体を6体貫く。余波で近くにいたネフィリムの腕や足をも吹き飛ばす。

 

優斗「なんて威力だ.........」

 

驚く優斗、しかしこれで終わりではなかった。本来すぐに再生を始めるはずのネフィリムがダメージを受けた場所が治らず動けないでいた。

 

龍樹「フラガラッハの攻撃を受けた場所は何があろうと絶対に治らない!これで決める!」

 

龍樹がそう言うと空の射手座が光り龍樹は弦を引き絞る

 

龍樹「天星万矢(てんせいばんや)

 

手を離すと射手座から無数の矢が放たれネフィリムの大群を消し去った。

龍樹は終わったのを確認すると優斗に近づく

 

龍樹「優斗さん終わりましたよ」

優斗「本当に倒すなんて.........それに追加のネフィリムが来ない。」

 

優斗はネフィリムの増援がやってこない事を不思議に思っていると龍樹が近づき

 

龍樹「さっき未来を見たら誰かがネフィリムのコアに細工をしてくれたみたいです。」

優斗「そうなのか・・・・・・なぁ、龍樹」

龍樹「なんですか?優斗さん」

 

優斗は近づいた龍樹が手に持っている釜を指差す。

 

優斗「それはなんだ?」

 

優斗の質問に龍樹は嬉しそうに答える。

 

龍樹「神、ダグダの所有物と言われていた聖遺物でダグダの無尽の粥釜って言います。これは縁を叩くと粥が無尽蔵に湧いてその粥を食べれば死んでいない限り全回復するって代物なんですよ。」

 

そう言って龍樹は釜を優斗に渡す。優斗は変身を解いて受け取ると一口頂く、すると先程まであった疲労感が抜けていく。

 

優斗「凄いな......ありがとう、元気になったよ」

 

優斗がそう言って釜を返そうとすると

 

龍樹「折角ですからもっと食べて下さいよ」

 

と言ってくる。

 

優斗「・・・・・・え?」

 

優斗が困惑していると

 

龍樹「これから戦いが続くんですからもっと食べてください!腹が減っては戦はできぬって言うじゃないですか。」

 

そう言って龍樹は進める。

 

優斗(いや待て......さっき無尽って言ったよな!?これ食い切るなんて無理だろ!)

 

優斗が龍樹の方を見るとマスクでわからないが多分笑顔なのだろうウキウキした感じがわかる。

 

優斗「・・・すぅ.........」

 

優斗は意を決して釜の中にあった粥を口に詰め込む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しして

 

 

優斗「う......ごち.......そうさま.........」

 

優斗は本当に腹が膨れるまで粥を食し残った釜を龍樹に渡す。優斗の胃はもうパンパンだろう。

 

龍樹「うわぁ.......そこまで食べなくても..........」

優斗(この野郎.........)

 

ちょっと引き気味に言う龍樹

優斗はお腹がパンパンで怒る気すら出ない

 

優斗「ウグッ......それより.........どうしてこの世界に...........お前が?」

 

優斗は龍樹に聞きたかった事を聞く龍樹は鎧を解くと目を見せてくる。

 

龍樹「向こうの世界にいたときになぜかホルスの義眼が発動して優斗さんが大怪我もしくは亡くなる未来が見えたのでやって来たんです。」

 

龍樹はやってきた理由を話す。

 

優斗「そうか.....サンキューな。お陰で.....助かった.........よ...............」

龍樹「困ったら助け合いって誰かが言ってましたからね!」

 

元気よく答える龍樹だが、優斗は寝息を立てていた。

 

龍樹「あれ?寝ちゃった?」

 

龍樹が疑問に思っていると隣に黒龍の鎧.......クロが現れる。

 

クロ「先の戦闘での疲れと腹が膨れた所為じゃの.......龍樹そろそろ戻るぞ。この世界の装者達が向かってきておる。」

龍樹「それじゃあ後はこの世界の皆に任せよう。」

 

龍樹はそう言って次元を超え帰っていった。

 

 

 

 

 

優斗が眠りに入っているとそこへ二課の潜水艦からやってきた奏と翼とクリスの3人に協力体制になったF.I.Sの切歌と調そして未来と一緒にいる響。計7人はマシンディケイダーとその先で倒れている優斗を発見する。

全員は優斗に近づく

 

響「ッ!優斗さん!」

奏「おい!優斗!」

翼「優斗さんしっかり!」

クリス「やられたわけじゃねぇよな!」

調「嘘.......」

切歌「優斗さん!!しっかりするデス!」

 

未来は優斗に近づき心臓の位置に手を置きそして今度は口元へ耳を近づける

 

未来「・・・良かった、ただ寝ているだけみたいです。」

 

未来の一言で慌てていた奏達は落ち着きを取り戻し安堵の息を吐く。奏は落ち着くとその場に腰を下ろす

 

奏「にしてもコイツこんなところで寝るか?普通」

翼「多分疲れたんだと思う。さっきの地響きや爆発でここら辺で戦闘があったのは明白だから」

クリス「にしてもあの地震はびっくりしたよな、おっさん達も驚いていたしな。」

調「あれって優斗さんがやったのかな?」

切歌「優斗さんしかありえないデス!だって優斗さんくらいしかあんなトンデモなこと出来ないデス!」

 

切歌の言葉に翼は少し難しい顔をする。気になった奏は翼に問う

 

奏「どうした翼難しい顔をして?」

翼「いや先の通信で櫻井女史が未知の聖遺物の反応を検知したと言っていただろう。それが気になって」

奏「それは優斗がやったんじゃ........」

翼「私もそうであってほしいと願っている。だけど、どうにも胸騒ぎが.......」

 

翼達がそんな話をしていると

 

クリス「あぁぁぁぁぁ!お前何してんだよ!!」

 

クリスが叫ぶ声が聞こえる。話していた皆がそこへ顔を向けると未来が悔しそうな顔で頬を膨らませ響は優斗の頭を自身の膝に乗せていた。所謂膝枕である。

 

奏・翼「なっ!」

切歌・調「ズルい!「デス!」」

 

その光景に4人も驚愕の声をあげる。その叫び声に反応したのか優斗が目を開ける。

 

優斗「ん......あ?響?」

響「あっ!おはようございます。優斗さん」

 

優斗は顔を起こすと髪を掻く。そしてこれまでの事を思い出す

 

優斗「そうか疲れて寝ちまってたか.........ん?」

 

優斗は目の前で奏達が怒っている表情そして未来が頬を膨らませて不機嫌になっている事に気づく

 

優斗「どうしたお前ら?未来はなんでそんな不機嫌なんだ?」

 

優斗の問いに

 

奏「うっせぇ!バーカ!」

翼「ふん!」

クリス「自分の心に聞きやがれ!」

切歌「ぐぬぬっ!」

調「やっぱり油断出来ない........!」

未来「優斗さんの鈍感.........」

 

と罵倒や何故か嫉妬の視線を受ける。優斗は?マークが飛び交うがやる事を思い出し立ち上がる

 

優斗「不味い!すっかり時間を稼がれた!急いで行かないと」

 

そう言ってマシンディケイダーに跨る。

 

奏「お前疲れてたんじゃねぇのか?」

 

奏は怒ったまま聞いてくる。優斗は胸を叩き

 

優斗「さっきまで寝てたから回復してるよ。それよりマリアやセレナ、ウェルとナスターシャさん達を助けないと!」

 

優斗はそういうとヘルメットを被りエンジンを蒸す。それと同時に目の前にネフィリムが数体現れる。

 

優斗「チッ!こんな時に!」

 

優斗はディケイドライバーを取り出すが奏が手を出し静止する

 

奏「はぁ〜.......惚れたら負けって本当なんだな.......

優斗「ん?なんか言ったか?」

 

優斗は聞き取れなかった為奏に聞くが奏は少し笑うと槍を構え

 

奏「なんでもねぇよ!さっさと行け私が道を作る!」

 

槍を回転させ竜巻を作るとネフィリムに叩きつける。ネフィリムは吹き飛ばされるもしくは体を抉られる。

 

LAST∞METEOR

 

優斗「悪い助かる!」

 

優斗は感謝を述べるとバイクを発進させ進む。残りの装者も後に続く

しかし再生をし始めたネフィリムが優斗を妨害しようとすると今度は空から剣は降ってくる。

 

千ノ落涙

 

剣は優斗を阻むように両サイドを塞ぐそれより先にあった腕は切り裂かれる。

 

翼「奏だけじゃ不安だから私も残るわ!」

奏「ははっ!助かるぜ翼!」

 

奏と翼は優斗達が進んでいくのを確認するとネフィリム達に立ち塞がり剣と槍を突き立てる。

 

奏「此処を通りたかったらッ!」

翼「私達を倒して行きなさい!」

 

 

 

 

 

 

優斗達が少し進みフロンティアの遺跡に近づいていると今度は腕の足と腕が大きくなったネフィリムが目の前に立ち塞がる。

ネフィリムは腕を振り上げ叩きつける。すると地面から棘が現れる。

 

優斗「このバイクじゃ避けきれない!」

 

優斗はディケイドライバーを装着し「アタックライド オートバジン」を読み込ませる。

 

ATTACK RIDE AUTO VAJIN

 

マシンディケイダーは仮面ライダーファイズのビークル「オートバジン」へと姿を変える。

 

優斗「これなら行ける!」

 

優斗は加速させ棘に突撃していく。そして間をスルスルと通り抜け更には棘に乗りその上を走っていく。そして最後の棘を加速して飛ぶとネフィリムの上を通っていく。

ネフィリムは後ろで着地した優斗目掛けて腕を振り上げ叩きつけようとすると巨大なノコギリが片腕を切断する。

腕のバランスが取れなくなったネフィリムは斬られた腕の方向へ倒れる。そしてネフィリムの目の前にノコギリを構えた調と鎌を構えた切歌が立ち塞がる。

 

調「さっきの事で私達少しムシャクシャしてる.......」

切歌「ストレス発散に付き合って貰うデス!」

 

 

 

 

 

 

 

暫く進みフロンティアの中へと侵入した中は思っていたよりも大きく大型のバスが2台は入れる程大きかった。

 

優斗「なんだか外に比べて中は少し大きくないか?」

 

その事に疑問を感じた優斗が指摘する。

 

響「確かになんだか急に大きくなったような感じに見える」

クリス「・・・まさか!?」

 

クリスが何かに気づきアームドギアのクロスボウを取り出し上に放つ。すると上から今度は装甲を纏ったネフィリムが落ちてきた。

 

優斗「なんだよこのネフィリムのオンパレードは!」

 

優斗は落ちてきたネフィリムを避け停止する。ネフィリムは道を塞ごうと体を動かそうとした時、ミサイルが2発当たり壁まで吹き飛ばされる。

発射した場所を見るとクリスがクロスボウからガトリングに変えたアームドギアを構えていた。

 

クリス「へっ!ちょせぇ!此処は私が食い止める!だから先に行け!」

 

クリスはそう言ってネフィリムに顔を向けるが未来が響を下ろし、クリスの隣に立つ

 

未来「私も闘うよ。クリス」

 

アームドギアを取り出し構える。響は心配した表情になるがすぐに顔をぶんぶんと振り真剣な顔になると

 

響「未来.......頑張ってね!」

優斗「響乗れ!」

 

励ましの言葉を送りヘルメットを被ると優斗の後方へ乗る。優斗はバイクを動かし階段を駆け上がっていく。

 

クリス「さーってチャチャっと終わらせるか!」

未来「2人の後は追わせない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前

 

マリア達が衝撃によって気を失って数分3人は意識を取り戻した。

 

マリア「ウッ......一体何が?」

セレナ「いたた......無事ですか姉さん、博士」

ウェル「僕はなんとか打ちつけられる前に姿勢を低くしたお陰で衝撃は殆ど殺していました。ッ!」

 

3人が目を覚まして最初に視界に入ったのは上昇していくフロンティアを表している映像そしてそれを操作しているネフィリムの姿

 

ウェル「ネフィリム!これは一体どういう事ですか!」

 

ウェルはネフィリムに向け叫ぶネフィリムは顔をウェルに向けると

 

ネフィリム「元々俺は()()を満たす為に行動をしただけだ。」

 

ネフィリムは日本語を喋り欲望と言った。ウェルはマリア達に顔を向ける、マリアとセレナは頷きペンダントを握りしめる。ウェルは再び顔をネフィリムに向け話しかける。

 

ウェル「貴方は今欲望を満たすと言いましたがそれは一体」

ネフィリム「この体が欲していた欲望を俺が満たすそれだけだ」

ウェル「ッ!貴方はネフィリムではないのですか!?」

 

ウェルはネフィリムが自身の事を「この体」と言ったことに驚愕の声をあげる。もしアレが本当であれば目の前ネフィリムは意識が全く別にナニカという訳だ。

ウェルが思案しているとネフィリムは顔をマリア達に向け話し始める。

 

ネフィリム?「そう言えばあの時のエネルギーは美味かったな.......」

ウェル「?」

 

ウェルは突然言い出した事に疑問を抱くそして、()()()というワードに嫌な予感を覚える。ネフィリム?は続けて話す

 

ネフィリム?「あの時は最後は邪魔されたが、あの()は至高の味だった」

ウェル「ッ!!マリア!セレナ!ギアを纏ってはいけません!」

 

Granzizel bilfen gungnir zizzl

Seilien coffin airget-lamh tron

 

ウェルの叫びより先にマリアとセレナは聖詠を唱えてしまいギアを纏う。ネフィリム?は飛びかかる。

セレナは突然の事に反応に遅れたがマリアは槍を作り出しマントも使いセレナの前に立つと防御する。

ネフィリム?は構わず突撃すると槍に腕を殴りつける。マリアは踏ん張り拮抗しようとするが

 

マリア「ウグッ!出力が......」

 

突然の事にLiNKERを打っていなかった為思うように出力が出ずにいた。ネフィリム?は左腕を振り上げ叩きつける。

衝撃が更に加わりマリアは槍を手放しセレナと共に壁に打ちつけられる。

 

セレナ「マリア姉さん......無事ですか?」

マリア「かなりキツイわね........ギアも安定しない」

 

ネフィリムは歩みを進め距離を詰めてくる絶対絶命のピンチの時一台のバイクがマリアとネフィリムの間を飛んだ。バイクは間を通過すると同時にネフィリムに銃撃を与える。

 

ネフィリム?「ウガァ!」

 

ネフィリム?は攻撃を受け後退する。バイクは着地し停止する、運転手と後部座席の人物はヘルメットを取るとバイクから降りる。

マリアは運転手の顔を見ると目を見開く

 

マリア「神風.......優斗!」

優斗「待たせたな、待ってろすぐに終わらせる。響2人のそばに居てくれ」

響「はい!」

 

優斗は指示するとディケイドライバーを装着しネフィリムに近づく、

 

ネフィリム?「貴様人間か?」

優斗「あぁ、てめぇは何者だ」

ネフィリム?「名前などない......俺はこの肉体の欲望を満たすただそれだけだ。」

優斗「成る程、クウガに続いて今度はオーズか。全く俺の世界はどうなってんだか。さしずめネフィリムヤミーか」

 

優斗はそう言うと優斗はライドブッカーからカメンライド ディケイドを取り出す

 

優斗「一つ聞くがお前はどうしてあの2人を襲った?」

ネフィリムヤミー「そんなの簡単な事だ。前に食った腕のエネルギーと同じものを感じてな。また喰らう所だったんだ。」

優斗「テメェ.......!」

 

それを聞いた優斗は怒りを露わにする。

 

ネフィリムヤミー「なぜ怒る?俺は人間と同じ事をやっているだけだぞ?これまで意識はハッキリとしなかったが、人間は自身の都合に合わせ他人を蹴落とし時には欺き、そして人を殺める。それを否定するか?」

 

ネフィリムヤミーは嘲笑うように言葉を吐き捨てる

優斗は顔を下に向け黙る。

 

ネフィリムヤミー「否定できまい!俺は人間の真似をしているのだからな!」

 

ネフィリムヤミーが叫ぶと優斗は顔をあげ

 

優斗「んで?言いたい事はそれだけか?」

 

と今度は冷静な口調で吐き捨てる。

 

ネフィリムヤミー「何故あっさりとしている。貴様はそうでは無いと言いたいのか!」

優斗「違うさ........確かに人間は相手を欺き蹴落とし、殺す。だけど人間はなそんな奴ばかりじゃねぇんだよ。お前が見てきたのはごく一部の人間だけだ!」

ネフィリムヤミー「なに?」

優斗「中には、他人を助ける為に自らを犠牲にしたり、自分を偽って世界全てを敵に回してでも人を救おうとしている奴もいるんだよ。それを見てすらいないお前の言葉なんか俺はなんとも思わないね!」

 

ネフィリムヤミーは動揺を示し叫ぶ

 

ネフィリムヤミー「貴様!一体何者だ!」

 

優斗はカードを見せつけ

 

優斗「俺は通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!

変身!!

 

KAMEN RIDE DECADE

 

優斗はディケイドに変身するネフィリムヤミーに走りだす。そしてネフィリムヤミーを掴むと

 

優斗「コイツは俺がどうにかする!だから月は頼む!」

 

それだけ言うとネフィリムヤミーを連れて溝に共に落ちる。

 

マリアとセレナはギアを解除しその場に座り込む。

 

マリア「また.......助けられた。」

響「マリアさん?」

 

マリアは拳を強く握り呟く

 

マリア「あの時もそうだった......私はセレナを.......妹を助けることも出来ずただ見ていただけだった。その時ディケイドが......優斗が現れた。私は自分でも誰かを守りたいと思ってシンフォギアを手にしたのにこの有様......結局私ではッ!」

セレナ「姉さん........」

 

マリアが下を向いていると

 

響「マリアさん顔をあげましょう」

マリア「融合症例......」

 

マリアが顔を上げると響はニコッと笑う。

 

響「私もみんなを守りたくて最初の頃結構無茶をしたんです。でも結局は優斗さんに......ディケイドさんに助けられてばかりでそれで少し戦えるようになってディケイドさんと同じくらいに強くなります!って言ったんです。そしたら『強くなりたいなら飽きらめるな』って言ってくれたんです。その時はあんまりわからなかったんですけど今ならハッキリわかります。」

 

響はそう言うと優斗が落ちていった溝を安心した表情で見る

 

響「きっと優斗さんはどんなに他の人が諦めてしまうような場面でも諦めない。それこそ命をかけて、私たちを守る為に.......」

 

響は胸に手を当て優しい表情で話す。

 

響「だから優斗さんと同じくらいに強くなるのは諦めました。でも私は私なりに優斗さんの隣に立てるまで強くなるって決めたんです!今はギアはありませんけどそれでもできる事をやるって!」

マリア「融合症例........君は強いんだな。」

 

マリアはそう言うとガングニールのペンダントを響に差し出す。響は驚きの表情でマリアを見る

 

響「マリアさん......」

マリア「ガングニールは君のような人物にこそふさわしい........使ってくれ」

響「わかりました!マリアさんの分まで私頑張ります!」

 

響は受け取ると溝に向けて走り出す。それを見ていたウェルは叫ぶ

 

ウェル「ダメです!貴方は元々は融合者!適合者で無かった貴方が纏える保証は......」

響「思いつきを数字で語れるかよぉぉぉぉぉぉ!!」

 

響は溝に飛び込むそして

 

Balwisyall nescell gungnir trooooooooon!!

 

詠う。響の声はフロンティア全体に響いた

 

それぞれの戦場

 

未来「響!」

クリス「たくっ!ようやくか!」

切歌「でもどうして!?」

調「もしかしてマリアの!」

奏「ハハッ!やるな!」

翼「立花!」

 

二課潜水艦

 

朔也「聖遺物の波形パターンを検知!」

あおい「場所はフロンティア内部!」

 

Code: GUNGNIER

 

弦十郎「ガングニールだとぉ!」

了子「まさか適合者になるなんてね」

 

 

動力炉

 

蒼汰「復活したようだね」

 

 

今此処に撃槍が復活した。

 

 

 

 

 

 

 

 

響は落下する中戦闘するディケイドを発見する。響は空中で体勢を変えキックの構えをする。響が構えると足のバンカーが引き絞られる。

そして蹴りを叩き込むとバンカーが突きつけられネフィリムヤミーが壁にめり込む。

響は優斗の隣に降り立つ。

 

響「優斗さん!」

優斗「ナイスキックだ響。ギアを纏えたんだな」

響「えへへっ、マリアさんが貸してくれたんです!」

 

2人が話しているとネフィリムヤミーは壁から抜け出し2人に襲い掛かる2人はその場から避けると優斗は水の斬撃の力を秘めた「アタックライド アクアスラッシュ」を読み込む

 

ATTACK RIDE AQASLASH

 

刀身が液状化し変幻自在に刃に変わると優斗はネフィリムヤミーの懐に入り剣を突き刺すとネフィリムヤミーの体から水の針が全身から出てくるとネフィリムヤミーの動きを止める。

優斗は剣を引き抜き距離を取ると今度は響が腕のバンカーを変化させ中のギアを高速回転させネフィリムヤミーに拳を打ち付ける。響の拳が突き刺さりネフィリムヤミーはまた壁まで吹き飛ばされる。

ネフィリムヤミーは瓦礫を吹き飛ばし壁から抜け出すと地面に腕を突き刺す。

 

ネフィリムヤミー「2度も壁に叩きつけてくれたお礼だ.......」

 

ネフィリムヤミーがそういうと優斗と響の左右に壁が作られて2人を挟み潰そうとする。2人は腕を使い潰されるのは避けたが依然左右から強く押されるため身動きが取れない。

 

響「うっ!」

優斗「クッ!」(最悪響だけでも..........)

 

優斗がそう考えた時

 

奏「翼!合わせろ!!」

翼「わかった!」

 

剣槍ノ一突 SHOOTING∞STAR

 

巨大な槍と剣が挟んでいた壁を破壊する。それに続き

 

クリス「食いやがれ!!」

 

ARTHEMIS SPIRAL

 

未来「はぁ!」

 

閃光

 

調「これで!」

 

α式・百輪廻

 

切歌「デース!」

 

切・呪りeッTぉ

 

クリスによる弓矢の一撃未来の光線そして調と切歌による鋸と鎌の範囲攻撃ネフィリムヤミーは突然の攻撃に腕を使いガードした。

 

優斗「お前ら!」

 

優斗は別れて戦っていた奏達が合流し装者7人+ディケイドはネフィリムヤミーと対峙する。ネフィリムヤミーは数の不利を感じ下がろうとしたが

 

ATTACK RIDE BLAST

 

シアンの弾丸がネフィリムの体勢を崩して倒す。弾丸が放たれた方を見ると銃を構えた蒼汰が上の通路に立っていた

 

蒼汰「僕の事も忘れないでほしいね」

 

蒼汰はそういうと通路から飛び降り着地し優斗に近づく

 

蒼汰「君はマリアとセレナの方へ行ってくれ」

優斗「なに?」

 

優斗は今この状況で自分を何故マリアとセレナの所へ向かわせるのか不思議に思っていると

 

蒼汰「この戦いではアガートラームが必要なんだ。だからマリアとセレナにも参加してもらう。」

優斗「だがアガートラームは一つしか......」

 

そう、了子さんに聞いたがアガートラームは未知の銀腕を丸々一本使ったシンフォギアだ。その為二つとない物......故にセレナだけしか戦闘に参加させる事は出来ない。だが蒼汰は

 

蒼汰「君なら奇跡を起こせるさ。歴史を改変した君なら」

 

蒼汰はそう言うと「カメンライド ディエンド」を取り出しディエンドライバーに装填し銃身部分を引き伸ばす。

 

KAMENRIDE

 

銃を上に掲げ

 

蒼汰「変身!

 

叫ぶと同時に引き金を引く

 

DIEND

 

銃口からプレートが飛び出るとディエンドの残像重なりスーツを纏う。プレートが顔につくとシアンのラインを彩りディエンドへと変身を終える。

 

蒼汰「それじゃ頼むよ?」

 

蒼汰はそう言うとネフィリムヤミーに向かっていく。優斗は少し考え

 

優斗「わかった.......」

 

そう言って上へ上昇していく

 

 

 

 

 

 

上ではウェルが必死にコピーしたデータから月を止める方法を探していた。

 

ウェル「何か他にも手段が.......ここからでなくとも月の軌道を戻す方法が!」

 

ウェルが模索する中マリアは自身の不甲斐無さにへたり込んでいたセレナはそんなマリアを見捨てられずそばに座っていた。

 

セレナ「姉さん......」

マリア「セレナ......何をしているの?貴方はアガートラームがあるから調や切歌のサポートをしてきて此処は私とドクターで対処するから......マムとも連絡しなくちゃ」

 

マリアは必死に元気なのを取り繕うがセレナは無理をしているのが丸わかりだがどう声をかければ良いかわからない。そこへ

 

優斗「あれだけ世界に喧嘩売っておいてなにヘタレてんだよ」

 

優斗が現れた。

 

マリア「神風優斗!?」

セレナ「優斗さん!?」

 

戦っている筈の優斗がいる事にマリアとセレナは驚き声を上げる。

 

マリア「何故ここにいる!ネフィリムは!?」

優斗「アイツらに任せてきた。それよりお前は行かないのか?」

 

マリアの質問に端的に答える優斗。そしてマリアに行かないのか問う、マリアは顔をしたに向け

 

マリア「ギアも戦う気力すら無い私が行ってもどうにもならないわ。此処で大人しく戦いが終わるまで.......」

優斗「本当に戦う気力はないのか?」

マリア「ッ!」

 

マリアは唇を噛み黙る。優斗はそのまま言葉を続ける

 

優斗「マリアお前は戦う気力はある筈だ。世界を敵に回してまで守ろうとしたお前はどうしたんだよ?」

マリア「そんなのは偽りの私だ。本当の私は何も出来ない......適合性があってもLiNKERがなければまともに戦えない。」

セレナ「そんな事......」

マリア「あるのよ!私では誰も守れない!」

 

マリアが絶望し叫ぶ中優斗は変身を解除しマリアの前にたつ。そしてマリアの胸ぐらを掴み

 

優斗「勝手に諦めてるんじゃねぇよ!!」

 

一喝する。マリアは優斗の見たこともない表情に驚いている。優斗は言葉を続ける

 

優斗「誰も救えないだと!笑わせるな!少なくともお前達がいたから月の軌道が嘘だとわかった!お前達が行動したからここまで来れた!それに世界を敵に回すのはそれだけ覚悟がいる!お前は月の落下で亡くなる奴らを見たくないから世界に喧嘩を売れたんだろ!国土の譲渡も人を集めてなるべく多く救う為だろう!」

マリア「ッ!?分かっていたのか?」

優斗「気づいたのは最近だがな.......」

 

優斗は何故マリアが国土の一部譲渡なのかを考えていた。そして月の落下を知りマリア達がそれを阻止するために動いていたことを知り答えに辿り着いたのだ。

 

優斗「それだけの覚悟あったなら最後まで貫け!絶望してる暇なんかない筈だ!」

マリア「ッ........」

 

それでもまだ動かないマリアに優斗は

 

優斗「絶望しているのなら.......」

 

胸ぐらから手を離しマリアを抱きしめる

 

マリア「!?」

優斗「俺がお前の希望になってやる。どんなに辛いことや絶望を感じることがあっても俺がお前を救ってやる。だから諦めるなマリア」

 

マリアは涙を浮かべ

 

マリア「う.......うわぁぁぁぁぁん!!」

 

泣き叫ぶセレナはその光景を微笑みながら見ていた。

 

数分後

 

マリア「グスッ.........みっともない姿を見せたわね......」

優斗「泣きたい時は泣け」

マリア「ありがとう.......」

 

マリアは涙を拭う、そこへセレナが近づく

 

セレナ「マリア姉さんもう大丈夫そう?」

マリア「えぇ、たとえギアを持っていなくても私はもう諦めたりしない!」

 

マリアがそう決意を決めると優斗のライドブッカーからカードが()()出てくる。

 

優斗(?マリアとセレナに切歌と調に未来......装者はこれで全員だがあと一枚は?)

 

最後の一枚にはギアのペンダントのイラストが描かれていた。

 

蒼汰「君なら奇跡を起こせるさ」

 

蒼汰の言葉を思い出し優斗はディケイドライバーを装着し最後の一枚を読み込ませる

 

MIRACLE RIDE AIRGET-LAMH

 

ディケイドライバーから白銀の線がセレナのアガートラームのペンダントに届くとアガートラームから白銀の光が出てマリアの元に近づく。

カードは使うと自発的に飛び出てくるとそのまま消えていった。

 

マリア「これは......」

 

マリアは光を手に取ると形を変えギアのペンダントへと変わる。

 

マリア「シンフォギアのペンダント!?もしかして!」

優斗「纏えるはずだお前なら......」

 

マリアはペンダントを見つめ

 

マリア「セレナ......行きましょう!」

セレナ「はい!マリア姉さん」

優斗「ウェル博士月はアンタと教授に任せるぜ」

ウェル「これは.....責任重大ですね」

 

優斗は軽口を言うと変身しディケイドに変身し2人を抱え溝の中へ入っていった

作業を再開するウェルの前に映像が流れる。

 

ナスターシャ『聞こえていますかウェル博士』

ウェル「ッ!教授!無事でしたか!」

ナスターシャ『はい、そこにマリアとセレナは?』

ウェル「2人ならネフィリムの元へ」

ナスターシャ『あの子達に負担を掛けてばかりですね』

 

ナスターシャはマリア達に無理をさせている事にため息をつく。しかしウェルが

 

ウェル「ですがあの子達らしいです。自分を犠牲にしてまで人たちを救おうとするマリア想い人の為に一生懸命になれるセレナ」

ナスターシャ『いつも元気な切歌にそれを支えている調.......確かにあの子達らしいですね。』

ウェル「ですから私たちは私たちができる事をやりましょう」

 

ウェルの言葉でナスターシャは少し微笑む

 

ナスターシャ『ふっそうですね。やはり歳でしょうか』

ウェル「そんな事言ってないで急ぎますよ。ネフィリムの事は彼らに任せて私たちは月の落下を.......」

ナスターシャ『月の遺跡を起動させましょう........』

ウェル「!?本気ですか!!」

 

ナスターシャの提案にウェルは驚きを上げる。それもそうだろう月遺跡を起動させる事はバラルの呪詛を再び起動させ、人類の相互統一から離れることを意味しているのだ。

 

ナスターシャ『人類に統一言語など不要なのです。バラルの呪詛があろうともあの子達であれば』

 

ナスターシャは何かを期待するように顔を俯ける

 

ウェル「().......ですか」

ナスターシャ『えぇ..........』

 

ウェルは暫く考え

 

ウェル「そうですねあの子達を信じましょう。」

 

そう言って端末を持ってナスターシャのいる区画へと移動を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗が上に上がって数分響達はネフィリムヤミーに苦戦していた。

 

奏「意外に硬いな.......」

翼「傷もすぐに再生する」

クリス「畜生!さっきまでのやつとは別格だな!」

蒼汰「なんだい?もう疲れたのかな?」

奏「はぁ!?」

クリス「ふざけんなぁ!」

 

蒼汰の挑発にイラつく奏とクリス蒼汰は君も止めずネフィリムに弾丸を打ち込む。

そしてライダーカードホルダーから「アタックライド アメノハバキリ」を読み込ませる

 

ATTACK RIDE AMENOHABAKIRI

 

引き金を弾くと蒼汰の目の前に天ノ羽々斬の剣が現れる。蒼汰は剣を左手で持つとネフィリムヤミーに斬りかかる。

蒼汰は銃と剣を巧みに操りネフィリムにダメージを与える。しかしそれでも再生で傷を治していく。

 

切歌「やっぱり再生が......」

調「これは強敵..........」

響「大丈夫!優斗さんが言ってた!」

未来「諦めなければ勝機は必ずある!」

 

響は地面を砕き浮いた岩などを殴る蹴るでネフィリムヤミーにぶつけていく。未来は扇子の先から光線を放ったりミラーデバイスで外した光線を視界の外から当てる。

ネフィリムヤミーは鬱陶しく感じ地面に手を入れ装者とディエンドを外へ吐き出し自身も外に出る。

 

蒼汰「さて、これからどうするか.......」

 

蒼汰が呟いた時マゼンタの弾丸がネフィリムに直撃し後ろに後退させた。皆が飛んできた方向を見ると

 

優斗「待たせたな!到着したぜ!」

 

少し離れた場所に優斗とマリアとセレナがいた

装者達は近づく

 

蒼汰「随分と遅い到着だったね。」

優斗「悪い.....だけど遅れた分は取り戻す!」

奏「そうでなくっちゃな!」

翼「一緒に戦いましょう」

 

奏はニカっと笑い翼は微笑む

 

クリス「遅えんだよ......全く」

切歌「マリア!セレナ!」

調「よかった......無事で」

 

クリスは嬉しそうに言い切歌と調はマリアとセレナに言葉をかける。

 

響「マリアさんそのペンダントは?」

マリア「セレナと神風優斗が私に再び戦う力をくれたの」

未来「優斗さんそんな事もできるんですね」

優斗「まぁな」

 

装者と仮面ライダーが集まりネフィリムヤミーを見る。

 

ネフィリムヤミー「たかが欠片が増えた所でこの俺に敵うと思うな!」

 

ネフィリムヤミーはそう言うと体を5メートルまで巨大化させた。

 

ネフィリムヤミー「みろこれが完全聖遺物の力だ。コイツはエネルギーを無尽蔵に捕食してその度に強くなる。俺のセルメダルが生成されればされる程聖遺物がそれを取り込みエネルギーとする!貴様らに勝ち目などない!」

響「それでも!」

マリア「私達には!」

響・マリア「「歌がある!!」」

 

響とマリアはネフィリムヤミーに向け叫ぶ

 

マリア「たとえどんなに敵が強大でも!」

響「私達の胸の歌が聞こえる限り!」

 

響は胸に拳を当てマリアはペンダントを握り

 

響・マリア「「負けはしない!!」」

 

ネフィリムヤミーは口を大きく開くと炎の塊を生成し響達目掛けて放つ優斗は迎撃しようとするが蒼汰はその場に佇むだけで防御も取ろうとしなかった。

疑問に思い優斗は問う

 

優斗「なんでそんなに余裕なんだ?」

 

蒼汰はフッと笑うと

 

蒼汰「見ていればわかるさ」

 

の塊が迫る中優斗が迎撃しようとした時

 

Seilien coffin airget-lamh tron

 

マリアとセレナがアガートラームの聖唱を唄うと爆煙に飲み込まれる。ネフィリムは直撃したと思いニヤけるが煙が晴れてくると、そこには優斗達を包むようにドーム型のエネルギーバリアが張られていた。

そしてそこにはディケイドとディエンドに加え白銀のギアを纏ったマリアそして無傷の響達がいた。

マリアのアガートラームのギアはセレナの様な妖精を思わせる感じではなく、戦乙女を彷彿させる見た目のギアを纏っていた。

優斗はバリアを見ながら

 

優斗「コイツはすげぇな.......」

 

と口から言葉をこぼす。

優斗が関心しているとライドブッカーから一枚のカードが飛び出てくると場のフォニックゲインを吸い取りその姿を現す。

それはかつて、鏡香の世界で一度使った後色褪せた「ファイナルフォームライド エクスドライブ」が色彩を取り戻した。

 

優斗「成る程.......コイツの出番って訳か。」

 

優斗はカードを読み込ませる。

 

FINAL FORM RIDE XDRIVE

 

優斗の右手に虹のオーラの球体が生成され優斗はそれを掲げる。虹のオーラは装者達に届くとギアの形状を変化させる。

響達がルナ・アタックの時に一度なった奇跡の姿エクスドライブへと

 

蒼汰「これは大盤振る舞いだね」

優斗「俺たちも行くぞ!」

 

優斗と蒼汰はケータッチを取り出し操作する

 

KUUGA BLADE FAIZ

AGITO KABUTO HIBIKI

RYUKI KIVA DEN-O

 

G4 KABUKI GLAIVE

RYUUGA NEGA DEN-O KOUKASASU

ORGA          ARC

 

FINAL KAMEN RIDE DECADE

FINAL KAMEN RIDE DIEND

 

優斗と蒼汰はコンプリートフォームへと姿を変える。

優斗のコンプリートフォームに比べ蒼汰のコンプリートフォームは胸部に8枚のヒストリーオーメントを携えている。

 

優斗「行くぞお前らーーー!!

 

装者達はそれぞれアームドギアを優斗は剣を蒼汰は銃を構えネフィリムヤミーに突撃していく。

 

 

 

 

 

推奨BGM:始まりの歌

 

初めに蒼汰とクリスが銃による広範囲に弾幕を張る。

 

蒼汰「へぇ意外とやるじゃないか」

クリス「たりめぇだ!」

 

ネフィリムヤミーが動きを止めた隙に調は無数の鋸を生成しネフィリムヤミーに向け放つ。切歌は無数の鋸と一緒に突撃しネフィリムヤミーに鎌による斬撃をくらわせる。

 

調「私と切ちゃんのコンビネーションは」

切歌「バッチグー!なのデス!」

 

ネフィリムヤミーがよろめくとそこへ正面から奏が後方から翼が攻撃を与える

 

奏「他愛もないぜ!」

翼「よしっ!」

 

ネフィリムヤミーは反撃しようと腕を振り上げるがマリアとセレナが長剣を携え両腕を切断する。

 

マリア「反撃の隙なんて」

セレナ「与えません!」

 

腕を無くしすぐ再生させようとするがガラ空きになった胴体に響が殴りつける

 

響「ぶっ飛べーーーーー!」

 

ネフィリムヤミーが倒れる隙に未来はリフレクターを展開する。優斗はファイズのライダーマークを押しFのマークを押す。

 

FAIZ

KAMEN RIDE

BLASTER

 

優斗の隣にクリムゾンのスーツに背中にはバックパック胸部にプロテクターを備え巨大なキャノンを持つ仮面ライダーファイズの最終形態ブラスターフォームが現れる。

優斗はファイナルアタックライドカードを読み込ませる

 

FINAL ATTACK RIDE F・F・F FAIZ

 

優斗はソードモードのライドブッカーをネフィリムにその動きに合わせファイズブラスターフォームは手に持ったファイズブラスターの銃形態をネフィリムヤミーに向ける。未来はリフレクターにエネルギーをチャージする

ネフィリムヤミーは対抗して火球を放とうとしたが、フロンティアの一部の区画から月に向け光が伸びた。

ネフィリムヤミーは気を逸らされそちらに顔が向いた瞬間優斗と未来は攻撃を放つ

 

未来「これで!」

優斗「終わりだーー!」

 

高出力の光線暁光

ファイズブラスターの銃による必殺技フォトンバスター

が放たれる。

ネフィリムヤミーが爆炎に包まれる。

 

BGM終了

 

 

煙が晴れてくると直撃によりネフィリムヤミーの下半身と右半身が抉れていた。

地面に這いつくばるネフィリムヤミーは苛立っていた。

 

ネフィリムヤミー「たかが欠片ごときに何故押される!クソッこうなったら!」

 

ネフィリムヤミーは大量のセルメダルを吐き出す。

 

ネフィリムヤミー「おい本体!コイツを全て取り込め!」

 

ネフィリムヤミーはそう指示するが体に本体のネフィリムは取り込もうとしない。

 

ネフィリムヤミー「どうした!?貴様は全てを喰らう聖遺物だろう!」

 

ネフィリムヤミーは訴えるもネフィリムはメダルを取り込もうとしない。その事にネフィリムヤミーは苛立ちが限界に達し

 

ネフィリムヤミー「ならば!」

 

目の前のセルメダルを無理矢理取り込んだ。それと同時にフロンティアも喰らい始めた。

 

優斗「アイツ!まだ動けたのか!?」

 

優斗はその事に気づき止めようとしたが蒼汰が肩を掴み止める

 

蒼汰「あれはもう手遅れだ。離れるよ」

 

蒼汰に言われ離れようとしたがマリアが叫び出す。

 

マリア「待って!マムとドクターは何処に!」

 

マリアが叫ぶと蒼汰の持つ通信機に声が入る。

 

ナスターシャ『......リア!マリア!聞こえますか!?』

マリア「マム!」

 

マリアはナスターシャの声が聞こえると蒼汰から通信機を受け取る

 

ナスターシャ『ドクター、マリア達と繋がりました。マリアよく聞いて下さい月の遺跡を起動させました』

マリア「それは.....!」

 

マリアは驚く、それもその筈だ月の遺跡を起動させることは人類が再び相互理解から離れる事を意味している事を教えてもらったからだ。

 

ナスターシャ『良いのです。落下を防ぐ為にはこれしかありません、それに貴方達なら歌によって繋がれる筈です。』

マリア「マムどうして別れの様な言葉を言うの!今何処に!」

 

マリアが聞くと蒼汰が答える

 

蒼汰「教授達はあそこだ!」

 

蒼汰はネフィリムヤミーの侵食がまだいっていない制御部を指す。

 

マリア「なら今すぐ助けに!」

蒼汰「この距離じゃ侵食が先に追いついてしまう」

マリア「そんな!マム今すぐそこを離れて!」

 

ネフィリムヤミーの侵食がナスターシャ達が居る場所に伸びていく。

 

マリア「ダメよ!助けなきゃ!」

セレナ「姉さんダメ!私達が行っても」

優斗「.........」グッ

蒼汰「落ち着きたまえ」ガシッ

マリア「ダメーーーー!」

 

マリアは飛び出そうとするがセレナに止められる優斗も飛び出そうとするが蒼汰に止められる。

侵食が達するその時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「星光連流撃(スターバースト・ストリーム)!!

 

突如ネフィリムヤミーの侵食に16の斬撃が放たれた。斬撃はネフィリムヤミーの侵食を断ち切ると同時に制御部を地面ごと抉り切り離した。

 

マリア「あれは?」

優斗・蒼汰「「ッ!」」

 

マリアは切り離され大気圏から落ちていく制御部を見る。

優斗と蒼汰は先程の攻撃を見て絶句していた。それは一瞬黒い装甲の人物が見えたからだろうか?

 

 

 

 

???視点

 

私は先の真意を放ち伸びてくるものを断ち切り切り離すと裏手に周りにもう1人の人物と合流する

 

???「やっぱり先輩は凄いですね!全てを斬ると同時に地面を切り離すんですから!」

 

やっぱり君から褒められるのは嬉しいな

 

???「しもべ......お前もあれくらいやってみなさい」

 

もう1人の肩に乗っている。小さな天使の姿をした者が唐突に言う

 

???「いや!いや!いや!僕は無理だよ!」

???「ふふっ、確かに君にあれをやるには相当な鍛錬が必要だ。」

???「うぅ.......本当なんだけどここまではっきり言われると逆に悲しい.....」

 

むっ、少し意地悪しすぎたか?

 

???「まぁそう言うな。鍛錬をするのなら私が一緒にいるから」

???「先輩.......」

???「お前達そろそろ帰りますよ。幸いこの中は外からの衝撃などを防ぐ様です。それに私はお腹が空きました。」

???「何もして無かった様な......」

???「何か言いましたか?」ジロッ

???「イエ、ナンデモナイデス」

???「よろしい」

???(全く君といると退屈はしないな。こちらに来てもう4年か.........)

 

私がそんな感傷に浸っていると

 

???「行きましょう先輩」

 

彼は手を差し出してくる。私は剣の腕を普通の手に変化させ彼の手を取る

彼は背中から()()を展開すると私を抱えて地球へと降り立っていく。

 

 

 

 

 

 

三人称視点

 

優斗と蒼汰がまだ驚いている中

 

クリス「おい!あたし達がいる此処もヤベェんじゃねぇのか!?」

 

クリスの言葉に優斗と蒼汰は我にかえり装者達は飛び優斗達は浮き上がってその場から離れる。

侵食を終えたネフィリムヤミーは先程よりも大きな20メートル

 

優斗「さらにデカくなりやがった!」

蒼汰「もはやウルトラ怪獣を彷彿とするよ」

 

そんな時通信機から弦十郎の声が聞こえる

 

弦十郎『聞こえるかお前たち!』

響「師匠!」

クリス「おいオッサン!どうなってんだよアレは!」

 

クリスは巨大なネフィリムを見ながら弦十郎に質問しそれを了子が答える

 

了子『ネフィリムがフロンティアとさっき出てきた銀色のメダルを大量に取り込んだ事で巨大化したのよ。しかもアレは内部に1兆度の核爆弾を内包しているわ』

 

翼「なっ!」

奏「1兆度だって!?」

調「そんなのが此処で爆発したら!」

切歌「地球の表面が丸焦げデス!」

 

翼は絶句し奏はその数値に驚愕する。調と切歌はその被害を予想する、しかし弦十郎はそれを否定する

 

弦十郎『そんなものじゃ済まない最悪地球を中心に爆発が起こり超新星爆発まで起こりかねない!この太陽系すら吹き飛ぶぞ!』

優斗「クソッ!どうやって倒せば!」

 

優斗は倒そうにも倒せない事に焦る。するとクリスは懐からソロモンの杖を取り出す。

 

クリス「コイツなら!」

 

クリスはそう言うとソロモンの杖を使いネフィリムヤミーの後方に大きなゲートを開く

 

蒼汰「バビロニアの宝物庫に放り込めば被害はそこだけで済む!」

 

蒼汰の解説に装者達は頷く。しかしネフィリムヤミーはそれを良しとせず杖を持つクリスに攻撃する。

クリスはゲートを開く事に集中していた事で攻撃を受け杖を手放してしまう。それをマリアが拾い

 

マリア「明日を掴む為にぃぃぃぃぃ!!」

 

叫びゲートをさらに広げネフィリムヤミーが入るほどに広げる。ネフィリムヤミーはそのままゲートへと少しずつ落ちていくがネフィリムヤミーから触手が伸びマリアを捉えようとする。

マリアは捕まると覚悟したが横から誰かに押される。顔を向けると

 

マリア「神風優斗!?」

 

優斗が押し退けソロモンの杖を同時に奪う。触手は優斗を捉えゲートまで引き摺り込んでいく。

優斗は顔を装者達と蒼汰に向け

 

優斗「後は俺がやる!先に戻っていてくれ!!」

 

そう言って視線をネフィリムヤミーに向け直す。

 

優斗(大丈夫だ。中に入れたら最大火力のファイナルアタックライドでアイツを破壊するだけだ。アイツらがこれ以上戦うこともない.........)

 

優斗がそう思い身を任せていると誰かが優斗の肩に手を置く。優斗がそちらに顔を向けるとそこには

 

響「もうまた一人で無茶をしようとしてますね?」

優斗「響?」

未来「響だけじゃ無いですよ」

優斗「未来......」

奏「今度はあたし達も行くぜ?」

翼「優斗さんだけでは不安です」

クリス「そう言うことだ」

優斗「奏それに翼にクリス」

マリア「借りを返すわ」

セレナ「一人にはさせませんよ?」

優斗「マリア......セレナ.......」

調「教えてほしい事も沢山あります」

切歌「また撫でて欲しいデス!」

優斗「調に切歌........」

蒼汰「僕達は......仲間だろ?」

優斗「蒼汰......ハハッ!そうだったな」

 

優斗達はバビロニアの宝物庫へと消えていった。

 

場所:二課潜水艦

 

朔也「装者達の反応ロスト!」

 

観測していた場所から装者達の反応が消え心配になる職員一同

 

了子「大丈夫かしら......」

弦十郎「俺達は信じるだけだ。」

 

弦十郎は了子の肩を抱き寄せる。了子はその手に手を重ね弦十郎の肩に頭を乗せる

 

 

場所:バビロニア内部

 

バビロニア内部はノイズの大群がそこら中にいた。調と切歌は優斗を捕まえている触手を切断しそれ以外は寄ってくるノイズを殲滅している。

切断が完了し解放された優斗に集まる

 

優斗「これからどうするか」

クリス「今度は出口を開くしか」

蒼汰「貸したまえ」

優斗「あっ!おい!」

 

蒼汰は優斗から杖を取ると一点に集中し杖を向ける。

 

蒼汰「開け!」

 

杖から光が伸びるとゲートを開き何処かの海辺を映し出す。

 

蒼汰「急ごう!」

優斗「ナイスだ蒼汰!」

 

一同は出口を目指して進むがそこへネフィリムヤミーが道を塞ぐ

 

マリア「こんな時に!」

セレナ「どこか迂回路を」

 

セレナが迂回路を探そうとするが

 

響「このまま突き進みます!」

奏「響!?」

 

 

推奨BGM:Vitalization

 

 

響はこのまま突き進むと言い出す。優斗は少し微笑むとそれに賛同する。

 

優斗「確かに道はこのまま直線だ。一気に突き進むぞ!」

蒼汰「やれやれ......」

未来「ふふっ」

 

蒼汰は呆れる様に首を軽く振り未来は口に手を当て少し笑う。

優斗と蒼汰はファイナルアタックライドのカードを読み込ませ装者達は手を繋ぐ

 

FINAL ATTACK RIDE DE・DE・DE DECADE

FINAL ATTACK RIDE DI・DI・DI DIEND

 

優斗と蒼汰の前にディケイドとディエンドのホログラムカードが重なり二人はキックの体勢に入る。

 

蒼汰(ん?アレは........)

 

装者達は纏っていたギアが重なり黄金の右手と白銀の左手が装者達を包む

 

一同「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

ディケイドコンプリートとディエンドコンプリートの必殺技強化ダブルディメンションキック

そして相対した2つの勢力が手を取り1つになった奇跡の力Vitalization

 

キックと拳はネフィリムヤミーの巨体を貫く。その時蒼汰はメダルを一枚そして何かを手に取った。

拳とキックは勢いをそのままにゲートを通り抜け砂浜へと着地した。

この時優斗と蒼汰の身体から光の粒子が少し出ていたが誰も気づいていなかった。

装者達はギアがボロボロになり優斗と蒼汰もかなりダメージを負っていた。

しかしまだゲートが開いたままでありこのままでは爆発で吹き飛んでしまう。

杖は優斗の目の前に突き刺さっていた。

 

優斗「グッ......オォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!

 

優斗は最後の力を振り絞り立ち上がり杖を掴むと一足踏み込みゲートに向け杖を力の限りぶん投げる。

杖はゲート通り爆発前に閉じる。優斗はそれを確認すると背中から倒れ意識を失った。

しかしその顔は満足そうだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後にこの事件はフロンティア事変と名付けられた。この事変をきっかけにF.I.Sは解体されNASAは嘘の情報を流したことを追求された。

 

蒼汰「これで世界は平和を手に入れた。だけどまだ問題はある、これからどうなるのかは彼が起きてからにしようか。さて少し仕事をしないとね.......」

 

蒼汰はそれだけ言うとカーテンを出現させ何処かへ消えていった。




ここまで読んで下さりありがとうございました!

此処まで来れたのは読者の皆様のおかげでもあります。初期の頃から読んでくださった方や最近読み始めた方感想を書いてくださった方、誤字の報告をくれた方、ローマ字のスペルを教えてくださった方誠にありがとうございました!


これからも攻月レイドは投稿頻度は遅い&少ないですが諦めずに書き続けるのでどうぞよろしくお願いします(^_^)


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第四十二話 後日談1彼女達の思いと新たな日常

此処は果ての世界

 

???「ショウラ‼︎」

???「ヌン‼︎」

 

輝くクリスタルを纏う光の戦士と漆黒の鎧に包まれた暗黒の戦士が武器を手に死闘を繰り広げていた。

 

???「ハァァァァァァァァァァァァ‼︎」

???「ヌォォォォォォォォォォォォ‼︎」

 

互いの戦士は武器に力を込め相手の心臓部位に突き刺す。

火花を散らしあい最後には.........光と闇を撒き散らし消えた...........

 

 

 

暗転

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

此処は闇に包まれた世界

 

???「テェア‼︎」

???「パォォォォ‼︎」

 

黄金の輝きを纏った化身が闇の化身を圧倒する。

 

???「ハッ!テャァァァァァ.........デュア‼︎」

???「パォォォォォォォォォ...........」ドゴーン!!

 

光の化身は闇の化身を葬る。しかし世界は闇に包まれたまま

 

???「テェア........ハァァァァァァァァァァ」

 

光の化身は自身の光を世界に照らた。世界に光は戻ったが化身は光となり消えていった。

 

 

 

暗転

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

此処は破滅寸前の世界

 

???「皆........後は頼みます。」

 

光と闇を纏った化身である人物はそう言うと破滅する世界の中心に降り立つ

 

???「よせ!お前が消えるぞ!」

???「何か別の考えがあるはずよ!」

???「此処で死んだらただじゃおかねぇぞ!」

???「身勝手........」

???「おい!お前が犠牲にならなくても」

???「隊長命令だ!死ぬことは許さん!」

 

それを止めようとする仲間

 

???「テェア!ハァァァァァァァァァァァァ........」

 

しかし化身は自身の力を全て集め

 

???「ダァァァァァァァァァ‼︎」

 

世界に照射する。世界は破滅を逃れ修復していく。

 

???「ごめん.........みんな...........」

 

その人物は倒れると同時にその場から消えた。

 

 

???「ケンゴーーーーーー!!!!」

 

 

 

暗転

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗「ハッ!........夢....か」

 

俺は目を覚まし辺りを確認するどうやらメディカルルームにお世話になっていたらしい。俺はこれまでのことを思い出していた

 

優斗(確かネフィリムが馬鹿デカくなってそれを倒す為にバビロニアの宝物庫に閉じ込めて.........なんか腹が重いな?)

 

思い出す中腹部に何か乗っている事に気づき俺は視線を向けると

小型のネフィリムが乗っかっていた

 

優斗「・・・・・・ギャァァァァァァァァ!!」

 

優斗は思わず叫び声を上げた。優斗の叫び声にドタドタと近づいてくる足音が複数聞こえる。そして扉が開くと響と未来がやって来た

 

 

 

 

優斗視点

 

どうやらフロンティア事変から3日経っていたらしく俺は3日間眠っていたらしい。そこまで長く寝ている感覚ではなかったから実感が湧かない。今現在この部屋にいるのは響そして未来だけだ。翼や奏は仕事でクリスは両親が帰って来たらしくそっちに行っているF.I.Sの連中は拘束とは名ばかりで実際は二課の所有する施設で暮らしているらしい。蒼汰は戦いが終わった後すぐに何処かへ向かったらしい。

 

優斗「取り敢えず大体はわかった.........だけどな()()はなんだ?」

 

俺は未来の膝の上で丸くなって眠っているネフィリムを指差す。猫かよ

俺の質問に響が答える

 

響「ディエンドの人が一昨日渡して来たんです。」

未来「最初は白くて小さな蛹だったんです。でも食べ物をあげてたら..........」

優斗「2日でこうなった.......と」

未来「はい」

 

いやいや、ありえねぇ.......信じたく無いけどコイツ普通の生き物じゃねぇから納得しちまう。はぁ......

 

優斗「それでコイツはどうするんだ?やっぱり二課で管理するのか?」

弦十郎「その事なんだが」

優斗「弦さん」

 

入り口に向こうからすれば3日振りの顔合わせだろう。司令の弦十郎がやってくる。

 

弦十郎「よぅ、元気にしてるか?」

優斗「まぁ身体の節々が少し痛いぐらいですね」

弦十郎「そいつは結構........それでネフィリムの件なんだが。優斗君........君に世話をしてもらいたい。」

優斗「え?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

俺は思わず叫ぶだってそうだろう俺がこの聖遺物の世話をするんだぞ!?普通ありえないって!

 

優斗「どうして俺なんですか!?」

弦十郎「最初は二課で預かろうとしたんだが.......何分職員は忙しいし休憩の時間を使ってまで面倒を観れないんだ。」

優斗「えぇ........」

弦十郎「そこで時間に余裕がある人物がいないかどうか探したところ」

優斗「見事俺が選ばれたと.......」

 

つまり此処の人達は俺が暇人だから預けると........反論したいけど的をえているんだよなぁ........

 

弦十郎「どうだろうか?」

 

正直世話なんてしたく無いけど、此処まで頼まれたらなぁ〜........

俺はネフィリムを見るとネフィリムは此方をじっと見ていた。

 

優斗「はぁ〜、わかりました俺でよければ面倒を見ますよ」

 

俺は腹を括りそう返事を返す。

 

弦十郎「すまない、そしてありがとう優斗君」

優斗「ははは.......のわぁ!」

未来「あっ喜んでる」

 

俺が苦笑いをしているとネフィリムは俺の頭にかぶりついてきた。

痛くないので甘噛みだろうだけど.......

 

優斗「いきなり噛み付くんじゃねぇぇぇぇ!」

 

 

 

 

三人称視点

 

 

そして3ヶ月後

二課が大きく評価され新たにS.O.N.Gを設立しかし基本的に日本の風鳴機関のトップである風鳴訃堂が管理する形となった。

この際F.I.Sの面々は本国や他国から追及を受けるとおもわれたが特にそういう事はなく、S.O.N.Gに入る事となった。

 

その際優斗は響に呼び出され今港に留まっている潜水艦の甲板へとやってくる。

 

優斗「響なんだよ話って?」

 

響は胸に手を当て深呼吸をすると振り向き優斗に近づいていく。

そして優斗の目の前で止まると

 

響「優斗さん少し屈んでください。」

優斗「?別にいいけど.......」

 

優斗は言われるままに身を屈ませるそして響と同じ視線まで下がると響は

 

響「........好きです」

優斗「えっ.......っ!」

 

優斗の唇に響の唇が触れる。優斗は困惑し身動きがとれない。

響はゆっくり離し唇を抑え微笑む

 

響「へへっ......ファーストキスです」

 

優斗はようやく理解し尻もちをつく。そして反応に困っていると

 

切歌「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!抜け駆けデス!」

 

と言う切歌の声に反応しそちらを向くと装者達全員が居た。

 

優斗「まさか見てたのか.......」

 

優斗の質問に切歌がハッキリ答える。

 

切歌「さっきのキスのシーンはバッチリ全員で見てたデス!」

優斗(終わった........誤魔化せない)

 

優斗が天を仰いでいると未来が近づいて来ており

 

未来「優斗さん........」

優斗「いや!待ってくれこれは........!」

 

と少し怒った声で話してくる。優斗は怒られると直感し弁明しようとするが

 

未来「私も優斗さんの事が1人の男性として大好きです.........」

優斗「へ?」

 

優斗は予想外の事に間抜けな返事をしてもう一度思考が停止する。その間に未来は優斗の唇にキスをする。

こうなるといよいよ優斗の事を好いている装者達は我先にと次々に告白をしていく

 

奏「優斗!お前の事が好きだ!あの時河原で話を聞いてくれた時から好きだった!」

翼「優斗さん、貴方の事が好きです。貴方の弱き人々を守る姿勢に惹かれました!」

クリス「アンタの事が好きだ!私のパパやママを救ってくれた事私の悩みを真摯に聞いてくれた事そこに惹かれた!」

マリア「優斗さん.......貴方の優しさに私は心を射止められました。だから私も言います貴方が好きです。」

セレナ「あの時私を守ってくれた時から好きでした。私の気持ちも受け取ってください。」

切歌「優斗さんの事が好きデス!優しい所やしっかり相談に乗ってくれた事とかそこら辺も含めて好きデス!」

調「優斗さん好きです。私や切ちゃんを助けてくれ事そして人の為に一生懸命に戦える姿がカッコよかったです。」

 

それぞれの思いを告白した装者達は次々の優斗へキスをしていく。

そして告白された優斗は

 

優斗「・・・・・・・・・・・・」

 

脳のキャパシティがオーバーしキスを終えた後に気絶した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして更にそこから1ヶ月後

季節は春になり桜が満開となっていた。優斗はカメラを構え桜並木を撮る。

 

優斗「今年も良い写真が撮れるかもな」

 

優斗はカメラを仕舞い写真館へと帰宅する。

写真館へ帰宅し部屋に入るとネフィリムがテレビを見ていた。

 

優斗「お前起きてたのか......」

ネフィリム「ウガァ」

 

そう返事するネフィリム、優斗はテーブルを見ると準備していた朝食が無くなっていることからしっかり食べたのだと確認する。

どうやらこのネフィリムはあの時、膨大な量のフォニックゲインを喰らった事により普通の食べ物でも満腹になる様になったと櫻井了子とドクターウェルは結論づけたらしい。

 

優斗「腹減ってるか?」

ネフィリム「ウゥ〜.......」

 

優斗が質問するとネフィリムは首を振る。優斗はコーヒーメーカーからコーヒーを淹れるとソーサーに置き本を読む。

 

 

数時間後

 

暫く本を読んでいると時刻は昼の3時を回っておりネフィリムが移動して

 

ネフィリム「ガァァ〜」

 

と言ってくる。優斗は本に栞を挟み立ち上がる

 

優斗「ほいほいちょっと待ってろ。」

 

優斗はそう言うと冷蔵庫からマカロンとケーキを取り出し皿に乗せネフィリムの前に置く。ネフィリムはそれを手を使い食べ始める。

 

優斗「最初は散らかす様に食ってたのに今じゃ此処まで成長してるなんてな.......」

 

優斗はそう言ってコーヒーを啜る。

 

優斗(はぁ〜久しぶりだなこうやってゆっくり過ごすのは.........)

 

優斗がそう思っていると、扉が勢いよく開く

 

奏「よーっす!遊びに来たぜ!」

翼「お邪魔します」

マリア「お邪魔するわ」

セレナ「お邪魔します優斗さん」

 

卒業した翼を含め再び歌手となったマリアそしてそのマネージャーをしているセレナがやってくる。

 

優斗(さようなら俺の唯一の時間........)

 

優斗は至福の時間に別れを告げ来訪者達に顔を向ける。

 

優斗「わざわざ何のようだよ?」

 

嫌そうに答える優斗に奏は

 

奏「なんだよ?不満か?」

優斗「お前らアーティストだよな?何でこうも俺の所にこれるの?」

翼「まぁ、良いじゃないですか」コトッ

優斗「待てさり気無くお茶を作ってんじゃねぇよ」

セレナ「ネフィリム〜元気にしてましたか?」

ネフィリム「ガウ」

マリア「こうしてみるとやっぱり可愛いわね」

優斗「ハァ.......ちょっと待ってろ菓子持ってくる。」

 

優斗は台所に入り茶菓子をお盆にのせる。その時

 

響・切歌「おっ邪魔しまーす!「デス!」」

クリス「元気が良いなお前ら」

未来「ふふっ」

調「今日は入学式で早く終わりましたから」

 

学生組もやってきた

 

優斗「・・・・・・追加だな」

 

優斗はそう言って更にお盆にのせる

今日の神風写真館は大賑わい客は9人街の一角にあるこの写真館では今日も笑顔がよく映る。

 

優斗「今日は良い1日だな」

 

そしてそれは写真館の主も同じであった。



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第四十三話 後日談2錬金術師達

6月の中頃

 

優斗「・・・少し暑くなってきたな」

 

優斗はカメラをしまいそんな事を考える。6月の中頃は本格的に夏へと入っていく時期だ。梅雨の事もあり優斗は写真を撮れずにいた為今日は整備をしていた。

 

優斗「・・・・・・やる事ないしケーキでも作るか」

 

やる事が思いつかずケーキを作ると言い始める。優斗はこの世界に転生した際様々な趣味を持つようになった。写真は前世からであるが掃除や料理裁縫など家庭的なものやスポーツなども然り.....殆どの事が出来るようになった。最近はケーキなどの菓子を作ることを趣味にしている。

 

優斗「そうだ久しぶりに鏡香の奴に会いに行こうかな......あの時は世話になったしな.......となると龍樹にも作った方が良いよな。アイツらの好き嫌いぐらい聞いとけば良かったな........」

 

優斗は度々龍樹の世界や鏡香の世界へ赴いている。龍樹の世界の立花響の誕生日の時や年越しの際に赴いた事を思い出す。そして何故か鏡香が龍樹に相当近かった気がするが考える事をやめケーキ作りに集中する。

まずはケーキに必要なスポンジ作りこれはそこまで時間が掛からなかった為次の工程に移行する。

優斗は色とりどりのフルーツを台所に並べる

 

優斗「ケーキに定番の苺やキウイメロンは良いとして......ザクロやドラゴンフルーツか........葡萄も捨て難いな.........レモンの酸味系も作っても良いな...........」

 

フルーツを見ながら考える優斗

優斗は冷蔵庫を開け材料を確認する。

 

優斗「スポンジの材料も沢山あるし全部作ってみるのもありだな.........」

 

優斗は冷蔵庫を閉めると包丁を手に取りフルーツをカットしていく。

 

 

 

フルーツを切り終えクリームも準備が終わり盛り付けの作業に取り掛かろうとした時

 

カランカラン.......

 

写真館の入り口を開ける音が聞こえた

 

優斗「今日は特に用事はなかったはずだけどな.........」

 

優斗はケーキの材料を一旦冷蔵庫や野菜室に仕舞い入り口に向かうとそこには

 

優斗「ん?アダムにサンジェルマンじゃねぇか。どうした?」

 

優斗の目の前にはかつてフロンティア事変の際に再会したアダムとサンジェルマンが立っていた。

 

アダム「久しいね。あの時ぶりだね」

優斗「そうだな、それで今度は何の用だ?」

アダム「S.O.N.Gに用があったのさ、今回は。君に会おうと思ってね、その前に。」

優斗「S.O.N.Gって新しく設立した弦さんたちの組織か」

 

優斗はS.O.N.Gに直接所属している訳では無いが、緊急時の戦闘員としてカウントされている。この緊急時は装者では手に負えない敵が現れた際に戦ったり、自由に戦闘をすることが出来る事を目的としている。そして発令所からの指示を聞かなくても良いと言うことを条件に優斗が了承したポジションだ。

蒼汰は自由職員と言うポジションを勝手に作っているので最早無視している。

 

アダム「合っているよ、それで。協力関係を結ぼうと思ってね、我々の組織と」

優斗「我々の組織?」

サンジェルマン「私が説明します」

 

優斗の疑問にサンジェルマンが答える。

 

サンジェルマン「我々は錬金術協会と言って秘密裏の組織を作っています。主な活動は危険性のある聖遺物の確保や危険性のある薬物の撲滅、更には紛争地域でも救助活動など様々です。」

優斗「意外に多いな.......でもなんでそこまで大きなことをやっているのに報道されないんだ?」

アダム「バレないようにしているのさ、姿を見えないようにしてね。公認の組織では無いからね、僕らは。」

優斗「じゃあなんで政府公認のS.O.N.Gに協力を?」

サンジェルマン「S.O.N.Gに協力する事で活動拠点を確保しようと思ったんです。あくまで協力関係ですからお互いに助け合いを目的としています。」

優斗「へー.......」

アダム「反対かな?協力関係を結ぶのは」

 

優斗はアダム達と協力する事に反対では無い、むしろしてくれるのであれば願っても無い事だ。旧友と共に戦えると考えるだけで優斗は嬉しくなる。しかしそれを決めるのは優斗ではなく弦さん.......さらに言えばそのトップである訃堂である。

 

優斗「俺は出来るなら是非頼む。」

 

優斗がそう言うと

 

アダム「これで大丈夫かな?言質を取ったよ。」

優斗「ん?」

 

アダムが突然独り言を言う優斗は疑問に思うが

 

慎次「えぇ確かに.....では司令に知らせてきます。」シュ!

 

壁から緒川が現れたと思った瞬間すぐに消えていった。優斗は未だに?マークが頭に浮かんでいる為理解できずにいた。

サンジェルマンは近づき説明する。

どうやら既にS.O.N.Gには行っていたらしくそこで司令である弦十郎とトップの風鳴訃堂は優斗に任せると言い出したらしい。

 

優斗「・・・はぁ〜、なんだよそれ」

 

優斗はため息をつき肩を落とす。

 

サンジェルマン「すみません、教えるなと言われていたので......」

 

サンジェルマンが謝る中優斗は手を軽く振り

 

優斗「別にそこまで気にしてねぇよ。ただドッキリだなと思ってな。」

 

 

 

 

1週間後

 

S.O.N.Gの潜水艦ではブリーフィングルームにS.O.N.Gの司令風鳴弦十郎と側近の緒川慎次そして装者9人。ディケイドの優斗とディエンドの蒼汰は少し離れた位置にS.O.N.Gと向かって反対側には錬金術師協会のトップのアダムと幹部のサンジェルマンと水色髪の女性と黒髪ロングでメガネをかけた女性に金髪の長い髪に高校生ぐらいの女性の4人

 

弦十郎「それでは自己紹介をしよう。S.O.N.Gの司令を務めている風鳴弦十郎だ。こっちは俺の側近の」

慎次「緒川慎次と申します。」

 

弦十郎はまず自分とその側近政治緒川の自己紹介をし腕を後ろに向け

 

弦十郎「そしてコッチがウチの戦力のシンフォギア装者達だ。」

 

弦十郎の言葉で1人ずつ自己紹介が始まる

 

響「ガングニール装者の立花響です!」

奏「同じくガングニール装者天羽奏だ。」

翼「天羽々斬装者風鳴翼と申します。」

クリス「イチイバル装者雪音クリス」

マリア「アガートラーム装者マリア・カデンツァヴナ・イヴよ」

セレナ「その妹で同じくアガートラーム装者のセレナ・カデンツァヴナ・イヴです。」

切歌「イガリマ装者の暁切歌デス!」

調「シュルシャガナ装者月読調.........」

 

自己紹介が終わり弦十郎は次に優斗と蒼汰の方に向き頷く。優斗は頷き自己紹介をする。

 

優斗「S.O.N.Gのの緊急時戦闘員の神風優斗.......仮面ライダーディケイドだ。」

 

優斗の発言に水色髪の女性は「あれが.......」と黒髪ロングでメガネをかけた女性は「成る程........」と呟く。金髪の女性は驚きの表情をしていた。

次に蒼汰が自己紹介をする。

 

蒼汰「自由職員狗神蒼汰.......仮面ライダーディエンド」

 

こちらの自己紹介が終わり今度は協会側の自己紹介が始まる

 

アダム「アダム・ヴァイスハウプト、この協会のトップだよ。コッチは幹部の........」

サンジェルマン「サンジェルマンです」

カリオストロ「あーしはカリオストロよろ〜」

プレラーティ「プレラーティだ。宜しくなワケだ。」

キャロル「キャロル・マールス・ディーンハイムと言います。」

 

4人は軽くお辞儀し自己紹介を終える。

優斗はキャロルの名前を聞き引っ掛かる

 

優斗「ん?キャロル.........どっかで聞いた事があるような...........」

 

優斗が思い出していると金髪の女性.......キャロルは優斗に近づき帽子を取り

 

キャロル「お久しぶりですディケイドさん。あの時父を助けてくださり感謝しています」

優斗「父.......あぁ!」

 

優斗はかつて磔にされ火炙りにされていた男性とその男性に向け叫んでいた少女の事を思い出す。救出後にお互いに自己紹介をした。男性はイザークそして少女の名はキャロル

 

優斗「イザークさんの娘か!久しぶりだな!」

キャロル「父を助けて下さった事改めて感謝させて下さい。」

優斗「そんな俺は俺のやりたい事をしただけだから気にしなくて良い.......ッ!」ゾクッ

 

キャロルと優斗が楽しく会話していると優斗は寒気を感じ後ろを振り向く。

そこには膨れっ面や笑顔など優斗がこれまで寒気を感じた顔の装者たちが優斗を見ていた。

そんな中絶対零度の笑顔をしている未来が優斗に問う

 

未来「優斗さんは本当に知り合いが多いですね.......キャロルさんもそうですしサンジェルマンさんとも知り合いみたいじゃないですか?」

優斗「そ、ソウデスネ........」

未来「一体何処で、いつ、どの様に知り合ったのか知りたいですね〜?」

 

優斗は未来の笑顔による質問に恐怖を感じながら話して良いのか考える。この2人......実際はアダムも含め3人は神様のお願いで過去に飛びそこで知り合った人物たちなのだ。

優斗が考え込んでいると優斗の携帯から着信音が鳴る。

 

優斗「ん?誰だ?」

 

優斗は携帯を取り出すと画面には非通知と映っていた。優斗が通話のボタンを押すと懐かしい声が響いた。

 

神様『おぉ〜久しいのぅ。元気にしておったか優斗君よ』

優斗「え!?神様!!」

 

優斗の突然の反応にその場にいた人物(蒼汰以外)全員が驚愕の表情になる。

アダムは特に驚いて優斗の肩を掴む

 

アダム「どういう事だい!?神様とは!知り合いなのかい!?君は神と!」

優斗「お!落ち着け!どうした!」

 

優斗が宥めていると携帯から神が

 

神様『優斗君携帯をスピーカーモードにしておくれ、ワシが話そう』

 

優斗はアダムを落ち着かせると神様に言われた通り携帯をスピーカーモードにした。

 

神様『あー、あー、聞こえておるかのう?』

 

優斗の持つ携帯から老人の声が聞こえて一同は息を呑む

そんな中弦十郎は優斗に質問する。

 

弦十郎「優斗君.......その電話の主は」

優斗「俺をこの世界に送ってくれた........いや2度目の人生を与えてくれた人、いや神様です。」

神様『よろしくの〜』

 

優斗の説明と神様の挨拶に蒼汰を除く人物は驚いたり驚愕の表情で見ている。

皆が驚いている中神様は話を続ける。

 

神様『さてと未来ちゃんや』

未来「は、はい!」

神様『何故優斗君がキャロルちゃんやサンジェルマンちゃんそしてアダム君と知り合いなのか。それを教えよう』

 

突然名前を呼ばれた事に驚くもなんとか返事をする未来に神様は話を始める

 

神様『わしは優斗君をこの世界に送った後に少しの間優斗君の状況を観察していた。その時ワシのうっかりで優斗君を過去へ送ってしまったんじゃ。』

サンジェルマン「つまり貴方のミスで優斗さんは私がいた時間軸にやってきたと言う事ですか?」

神様『まぁ、その通りじゃな』

優斗(本当は神様が出会って欲しい人物がいるからとかなんとか言って勝手に送ったんだけど.......黙っとこ)

 

優斗は心の中で少しツッコムのだった。

 

神様『ワシが言いたかったのはこれだけじゃ。優斗君有意義に過ごしておくれのぅ』

 

優斗は一息つき電話を切ろうとした時神様は最後に核爆弾並みの物を置いていった。

 

神様『あっそうじゃ、早めにお嫁さんは貰っておくようにの』

優斗「はぁ!?おい神様!?」プツン

 

優斗は置き去りに発言していった神様の発言に冷や汗を流す。そして後ろからは物凄い視線が向けられている。

 

優斗(しかもなんか増えているような気がする........)

 

優斗はそう思いながら出口に向け足を運ぶ。しかしあと5メートルの所で両腕を掴まれる。

掴んだのは響と未来だ

 

優斗「・・・」

響「優斗さん」

未来「少し話し合いましょう?」

優斗「・・・・・・ウッス」

 

優斗は連行された。

 

 

優斗は気絶していた為覚えていない事にしていたが、神様のさっきの爆弾発言に反応してしまった為覚えている事がバレその説教+告白の返事について小一時間程話し合い取り敢えず告白に関しては真剣に考えるから待ってほしいという事で決まった。1()1()()全員なんかすげぇ不満持ってたけど勘弁して欲しい。

 

9人ではなく11人に増えているのは先程の話し合いの際にサンジェルマンとキャロルが追加で告白をしてきたからだ。

 

サンジェルマン『母を救ってくれた事そして貴方の優しさにこの数百年恋焦がれていました。私は貴方が好きです。』

キャロル『パパを救ってくれた事とても感謝しています。最初は恋とは思いませんでしたが貴方の事を思うたびに恋心が芽生えました。貴方が好きです』

 

と言う告白だった。優斗は写真館に帰るとベッドにうつ伏せに倒れた。

 

優斗「そんなに告白されても答えは出せねぇよ........俺はいつ死ぬのかわからないのに........」

 

優斗はそんな事を思いながら眠りにつく。

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗が眠りについた時優斗が寝返りで仰向けになった際心臓の部分がほのかに輝いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

唯我「彼の者達は試練を受けるに相応しい」

破壊「僕も賛成だよ。彼らは試練を受けるに値する」

沈黙「.........賛成」

安息「さてどこまで挑めるか」

侮蔑「どうせこれまでと変わらないわ」

不殺「その時は世界ごと消し去る運命よ」

姦淫「でももし試練を乗り越えれば」

簒奪「わたくし達の力を受け継ぐに値しますわ」

真実「私は楽しみだ!遂に試練を乗り越え我らを力を受け継ぐ者が現れる可能性があるのだから!」

飢餓「全ては2人次第.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ、試練を受けるに値する者よ!我らが試練を乗り越えてみせよ!!




ここまでありがとうございました♪

さて最後に登場した人物達を出しておいてなんですが少し間を開けます。





予告!第二弾コラボ編!

世界を超えて又も出会う人物
ディケイドの力を失う優斗
そしてやってくる地獄
絶望の中優斗は新たな力を

優斗「俺の運命はコイツと共にあるみたいだな........変身!」

コラボ編第二弾
黒き龍と共に未来を掴め

現在話し合い&執筆中
乞うご期待( 0W0)/


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コラボ編 黒き龍がやってきた
第1話 久しぶりの再開


始まるコラボお相手は........


優斗世界

錬金術師達と会合して2週間程

 

優斗「はぁ〜平和って良いな........」

 

俺は平和を手に入れコーヒーを飲みながら日常を謳歌している。

暫く本を読んでいると外が騒がしいのに気づきカップをソーサーに置く

 

優斗(誰か来たのか?取り敢えず出てみるか)

 

取り敢えず接触する為に入り口を開ける。すると目の前には

 

龍樹「あっ!やっぱり優斗さんだ!」

響(龍樹世界)「優斗さん!お久しぶりです!」

クロ「おぉいつぞやの、久しいのぅ」

優斗「え?........は?........ん?」

 

ヤベェ世界の住人がこの世界に舞い降りた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はなんとか冷静さを取り戻し3人を写真館に招く。そして飲み物の準備を始める

 

龍樹「え!?なんでネフィリムが!」

響「でもなんか大人しいし可愛いよ?」

クロ「ほぅ......自我を持ちそれで尚物静かな性格か.........あの暴食と呼ばれた聖遺物がもはやマスコット的存在になっておるな。」

 

3人は今写真館で眠っているネフィリムを見ながらそれぞれの感想を言っていく。取り敢えずコーヒーにガムシロップとミルクを添えテーブルに持っていく。

 

優斗「一応コーヒーを作った。苦いのが苦手な奴はガムシロップなりミルクなり入れてくれ。」

龍樹「あっ!ありがとうございます」

 

俺は円形のテーブルに置き残りの3人にも配る。優斗の向かいに龍樹と響そして右側にクロが座る形となった。

 

優斗「取り敢えず話をするがその前にケーキ食べるか?」

龍樹「優斗さんって準備良いですね。」

響「ケーキ!?食べます!食べたいです!」

優斗「食い意地は変わんないな.......」

 

俺がケーキと言うとそれに反応した龍樹の世界の響が凄い食いつきで食べると言ってきた。呆れ半分で俺は冷蔵庫に向かい通常の2倍程の大きさのイチゴのホールケーキを取り出し、包丁、フォーク、人数分の皿を準備して持っていく。

 

優斗「ほら定番のイチゴのケーキだ」

龍樹「いやでっか!?」

響「わーい(⌒▽⌒)ケーキだ〜♪」

クロ「大きいのぅ.......」

 

持ってきたケーキに驚く龍樹とクロ......響は完全にケーキに夢中になっており大きさなど気にしていない。まぁだろうとは思っていたけど

 

優斗「取り敢えず切り分けるか。」

 

包丁を使い響に12分の3残りを12分の2の割合でカットし渡す。残ったケーキは12分の1割カットし残しておく。

 

優斗「それじゃ食べ物もある事だし早速話し合うか。何故この世界に龍樹達がいるんだ?」

龍樹「実は俺達ギャラルホルンのゲートに吸い込まれた仲間を探していまして」

優斗「待ってくれ、ギャラルホルンってなんなんだ?」

龍樹「あれ?優斗さん達は持っていないんですか?」

 

ギャラルホルンと言う聖遺物について説明を受ける。

曰く法螺貝の見た目をしており、数多の並行世界に繋ぐことが可能な完全聖遺物

 

優斗「俺の世界は最近S.O.N.Gになったばかりでわからないけど今の所ギャラルホルンって言う法螺貝型の完全聖遺物なんて聞いたことないぞ?」

龍樹「そうですか。まぁこの話は置いておいて俺達は仲間を探しているって訳ですが見ていませんか?」

優斗「おい待て、見た目もわからないのにどうやって見たか確認するんだよ。取り敢えずそいつの見た目を教えてくれ」

 

俺は龍樹の探している仲間の見た目を聞き出そうとする。

 

龍樹「俺達の仲間なんですけど解放聖遺物ってわかります?」

優斗「聖遺物とは違うのか?」

龍樹「解放聖遺物と言うのは........」

響「う〜〜ん!!このケーキ美味しい!クリームの甘みに程よい苺の酸味が合ってていくらでも食べられちゃう♪」

龍樹「・・・・・・」カシャカシャカシャ

優斗「おい?龍樹ー?」

龍樹「はっ!すいません、話の続きなんですけど..........」

響「あっ、もう無くなっちゃった。」

龍樹「俺のを食べて良いよ」

響「本当!ありがとうりゅう君!大好き〜」

優斗「.........」頭を抱える

クロ「この光景は此方では普通じゃ」

優斗「話が進まねぇから取り敢えずケーキ取り上げるか?」

龍樹「優斗さん酷い!鬼!悪魔!破壊者!」

優斗「わかったよ!ちょっと待ってろ!」

 

俺は冷蔵庫からさっきのと同じ大きさのケーキ(キウイとラズベリー)を取り出し響に渡す。

 

優斗「これ食って良いから少し龍樹借りるぞ」

響「はわわわ〜」*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*キラキラ

龍樹「まだあったの!?」

 

取り敢えず龍樹を連れ自分用のケーキを持ち隣のクッションへと座らせ探し人の事を聞く

そして聞き終わり頭を抱える。

 

優斗「え〜っと、響の顔に半分になったピエロの仮面をかぶっていて、能力としてありとあらゆる物を入れ替える事が出来る奴......お前の仲間ってなんなの?」

龍樹「ピエロ・ザ・マスクって言うんです。コイツ本当に強くて.......」

優斗「わかった......わかったからこれ以上そいつの情報を開示しないでくれ頭が痛くなる。」

 

なんだよそのトンデモは........それよりどうするか。

 

優斗(弦さんに捜索願いを出しても良いけどこればかりは並行世界の住人を極力合わせないほうがいいだろう。まぁ蒼汰辺りに聞けばいいか。)

 

俺はこれからの方針を取り敢えず決めケーキを食べる。

 

優斗(うん......我ながら悪くない出来だ。)

龍樹「そう言えば優斗さん」

優斗「ん?どうした?」

龍樹「このケーキってどこに売ってあったんですか?普通のより大きいですしお金掛かったんじゃないですか?」

 

龍樹が俺に質問をしてくる。俺は当たり前の如く答える。

 

優斗「いいや別に、これ俺が作ったヤツだし」

龍樹「へー成る程.........えっ?」

 

龍樹は口を開きポカーンと言う顔になる。

 

優斗「どうした?そんな間抜けな面して」

龍樹「これを作ったんですか?優斗さんが?」

優斗「おう、なんか変か?」

龍樹「いやちょっと.......というかかなり意外でして」

優斗「悪かったな」ギチギチ

龍樹「あだだだだ!なんでアイアンクロー!?」

 

なんか馬鹿にされた気がしたので取り敢えずアイアンクローをお見舞いしてやった。そんな事をしていると入口が開き

 

蒼汰「やぁ、今日も賑わっているじゃないか。誰が来て.....,,,,,」

 

蒼汰がやってきた。蒼汰はテーブルに座る響とクロそして俺の向かいで座っている龍樹を見るとディエンドライバーを取り出し

 

蒼汰「君たちは一体何者かな?」

 

そう言って銃口を龍樹達に向ける。



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第2話 敵と地獄と2人の実力と

申し訳ございません。自分のミスでTwitterに予約した時間よりも早く投稿してしまいました。
今後はこの様なことがない様に気をつけますm(__)m


俺は蒼汰が銃口を龍樹達に向けているのでそれを掴み抑える

 

優斗「待て待て説明するから!」

 

蒼汰は納得がいかない顔をしていたが話を聞いてくれた。

 

 

 

 

説明中.............

 

 

蒼汰「つまり彼らは並行世界の住人でこの世界には別の世界に飛ばされた仲間を探しに来たと?」

優斗「あぁ、そうらしい」

蒼汰「そうらしいって........まぁ良いさ。取り敢えず僕も本人から聞くから.......」

 

蒼汰は銃口を向けたまま龍樹達に話かける。

 

蒼汰「君は黒森龍樹.......君だね?」

龍樹「...........あっ!はいそうです!」

蒼汰「それでそっちはクロと言ったけど........それは本名なのかい?」

クロ「正しくは聖遺物である黒龍の鎧という奴じゃが、今は自我を持った解放聖遺物になっておる。その為名をクロと名乗っておる。」

蒼汰「へぇ......解放聖遺物か。」

 

蒼汰は解放聖遺物と言う言葉に頷く。アイツは知っているのか?

 

優斗「お前解放聖遺物について知っているのか?」

 

俺が聞くと蒼汰は

 

蒼汰「知るわけがないだろう?」

 

ズコォォォォォ

 

蒼汰の「何を当たり前な」的な顔と共に言われた言葉に俺は盛大にコケた。

あっよく見ればあっちもコケてる。

 

優斗「イッツツ.....じゃあなんで知ってる風に言ったんだよ」

蒼汰「いや、知らない情報だったから関心を持ったまでさ、そして.........」

 

蒼汰は視線をずらすと

 

響「美味しぃぃぃ〜」

 

この状況でも食っている事に夢中な響を見ながらため息をつき

 

蒼汰「彼女はいつもこうなのかい?」

 

と俺に来てくる。

 

優斗「いや龍樹の世界の響だからしらねぇよ!」

響「はい?呼びました?」

 

俺の叫びに響が気づき此方を向いてくる。そして初めて状況が分かったらしく

 

響「えぇ!貴方は誰ですか!というかなんで銃をコッチに向けているんですか!」

 

と今更感が半端ないが驚いている。俺は頭を抱えるしかなかった.........

 

 

 

 

これまでに会ったこと......まぁ数分程度だがその事を響に話す。

 

響「なぁるほど........あっ!私立花響って言います!よろしくお願いします!えっと〜............」

蒼汰「はぁ、蒼汰.......狗神蒼汰だよ。」

 

蒼汰は呆れながら自己紹介をする。そして銃口を下ろし椅子に腰掛ける。

 

蒼汰「なんだか疑っていたのが馬鹿らしくなるぐらい気の抜けた人ばかりだね.......」

優斗「まぁ確かにそう見えるかもしれないけど。実力は確かさ」

蒼汰「そんなの出会った時から分かっているさ。と言うか彼女何を纏っているんだい?」

優斗「それは知らん」

 

蒼汰はこの一連の流れで龍樹達が悪い奴らではない事、そして実力のある人物達だと判断した。

 

優斗(俺も初めて会った時は分からなかったけど実力が付いたのか、大体の奴がどれほど強いのか分かってきたな........)

 

俺はそう思いながらコーヒーを啜る。龍樹達もケーキを食べる事を再開していた、というかケーキが残り半ホールなんだが?

そう思っていると俺の持つ端末に連絡が入る。相手は弦さんからだった

 

優斗「もしもし、どうした弦さん?」

弦十郎『優斗君か!?実はノイズに似た波形パターンをキャッチした!今すぐ出動願いたい。今現場に最も近いのは優斗君なんだ!』

 

ノイズと言う事に俺は驚く当たり前だ。ノイズはバビロニアの宝物庫にネフィリムヤミーの大爆発で跡形もなくなった筈だ!

 

優斗「待ってくれ弦さん!ノイズはもう!」

弦十郎『わかっている、しかし現に現れたんだ。波形パターンが似ているだけだ。本物とは限らん。』

優斗「わかった現場に出動する」

 

俺は端末の電源を切り龍樹達の方を向く

 

優斗「ノイズが現れたかもしれない!俺は現場に行ってくるから龍樹達は此処で待っていてくれ」

龍樹「優斗さん!俺たちも戦えますよ!」

優斗「ダメだ!万が一に備える必要がある。」

龍樹「.........わかり......ました。」

 

戦闘について来ようとする龍樹達に俺は止めさせる。龍樹達は渋々といった感じで引き下がってくれた。

 

優斗「ありがとう」

 

俺は横のガレージに入り出入り口を開くとマシンディケイダーに乗り込み発進させる。

 

優斗(一体どうしてノイズに似た波形パターンが.........現場に行けばわかる筈だ!)

 

俺はスピードを出し現場へと急ぐ

 

 

 

現場ではノイズによく似た存在が人々を襲っていた。体を貫かれた人は赤い粉塵を撒き散らしながら消えている。

 

優斗「ッ!やめろ!!」

 

KAMEN RIDE DECADE

 

ディケイドに変身するとライドブッカーをソードモードにしノイズを切り裂いていく。

 

「た、助けてくれ!」

優斗「ッ!!」

 

悲鳴が聞こえそちらを向くと襲われている人を発見する。俺はガンモードに切り替え襲っているノイズを撃ち抜きその人の近くに駆け寄る。

 

優斗「アンタ無事か!今すぐ此処から離れろ!」

「あぁ!ありがとうございます!本当に助かりました。」

 

助けた人物は顔を下に向けたまま俺の手を握ってきた。

 

優斗(もうすぐ装者達がやってくるがどうにかしてコイツを逃さないと)「おいアンタ良い加減にこの場所から離れろ!」

「あぁ.........これがこの世界を守った英雄の力か..........」

優斗「!?」

 

俺はコイツの放った一言に腕を振り払う

 

優斗(コイツなんなんだ.......一般市民って感じじゃないぞ.......)

 

俺が考えていると不意に力が抜け地面に膝をつく。

 

優斗「ッ、なんだ一体何が........」

 

よく見ると俺の姿はディケイドではなく生身の姿になっていた。これには驚き先程の人物を見れば

 

???「ク.....クハハハハ!こうも簡単に手に入るとはな!拍子抜けだぜ!ハハハハハ!!」

 

ソイツは笑いながら俺を蹴り飛ばす。俺は睨みながら質問する。

 

優斗「ガハッ!テメェは一体.......何者なんだ..........」

 

俺の質問にソイツは愉快という感じに自己紹介をする

 

ブロウ「俺様はブロウ・ハスク.......破壊がだぁい好きな並行世界の住人さ。お前には感謝してるぜ?だってよぉ〜........お前の破壊の力はとても良いからな〜」

優斗「破壊......だと?」

 

よく見ればアイツの周りに先程のノイズが集まっているまるでアイツを守るように.........

 

優斗「まさかこれはお前が.......」

ブロウ「ハハハハハ!そうだよ!お前かディエンドを誘い出すためのものさ!コイツらは便利だぜ?なんせ錬金術師の奴らに金さえ渡せば貰えるからな!」

優斗「なに!?」

 

俺は驚愕の事実を知る。ブロウは俺が驚いている事にニヤニヤしながら話す。

 

ブロウ「何も良い奴らばかりじゃないんだよ........錬金術師達も。上の意向に不満を持つ奴だっているんだよ。まぁ!俺はそのおかげでこうやって戦力が手に入るけどな!」

 

ブロウは天を見上げながら高らかに笑う。俺は立ち上がり構えをとる。

 

ブロウ「?おいおい〜まさか戦うつもりかよ?冗談はよせってコイツらはノイズじゃなくても解剖器官ってやつを持っているんだそこに触れられればお前も赤い粉塵に変わっちまうぜ??」

優斗「........要は解剖器官に触れられなければ良いんだろ?簡単じゃねぇか。」フッ

 

俺は少し笑うとブロウは気に入らなかったのか

 

ブロウ「ソイツを粉に変えちまえ!!!」

 

と怒りを露わにし叫ぶ。ブロウの指示でノイズの一体俺に向かって近づいてくる。

俺はシャツを脱ぐとノイズにむけて投げる。ノイズの体に服が付くが服は健在し残った。そして武者の様なノイズが腕を突き出してくる。先端が近づくと俺の感覚が警報を鳴らす「アレに触れられてはダメだ」と

 

優斗「ッ!」

 

俺はギリギリで回避すると武者ノイズの体に手を置き

 

優斗「すぅ..........ハァ!!」

 

発勁を与える。発勁の衝撃はノイズに伝わり全身に行き届くとその体を赤い粉へと変えた。

 

ブロウ「オイオイ.......なにしてんだよ...........とっととやっちまえ!」

 

ブロウはそれが気に入らなかったのか残りのノイズを俺に向け放ってくる。

 

優斗(流石に数が多い........今のは気力を伝えてやったから出来たけどオーラパワーを身につけた方がこの対処は簡単だったな........気力を拳に込めるのは時間がかかる。今は攻撃を避けてカウンターを入れるしか無理か。)

 

俺が考えを纏め拳に集中しながら相手の行動を見極めようとした時

 

ATTACK RIDE BLAST

 

シアンの弾丸がノイズを打ち抜き赤い粉へ変える。更に

 

クリス「外さねぇ!」

 

BILLION MAIDEN

 

奏「くらえ!」

 

STARDUST∞FOTON

 

未来「はぁ!」

 

混沌

 

3人の攻撃によりノイズは全て倒された。

俺の側に着地すると

 

奏「お前なんで生身で戦ってんだよ!」

クリス「死ぬ気かよ馬鹿が!」

未来「もっと自分を大事にして下さい!」

 

叱り・罵倒・注意の3連発を受ける。

 

蒼汰「はいそこ彼氏を怒るなら後にしてね」

優斗「彼氏じゃねぇよ!!」

 

蒼汰の茶化しに俺は叫ぶ。そんな中ブロウは怒りを露わにする様に髪を掻きむしり叫ぶ

 

ブロウ「なんだよこれは!なんなんだよ一体!つまらない!つまらないつまらないつまらないつまらない!!イライラさせる!!!」

 

ブロウは右手に赤黒い稲妻を発生させると天に掲げる。

 

ブロウ「試験運転としてお前らを使ってやるよ!」

 

稲妻が天へと走りると空にヒビが入る。

俺達はなにが来てもいいように待機していると、黒と赤をベースにした右腕がヒビを貫いた。俺はその手を見て戦慄した.........横を見ると蒼汰も気づいたらしく動揺している。ヒビを貫いた右手は一旦引っ込んだと思うと今度は両手を使い空間のヒビを無理やりこじ開けていく。

そして空間の中からは全身を黒に染めたスーツに血の様に赤黒いラインの入った装甲そして白い目にそれとは不釣合いな黄色いドライバーのライダーが現れた。俺と蒼汰は知っている、破壊衝動のままに世界をも破壊する力を持ったライダー仮面ライダーゼロワンヘルライジングホッパー

 

ヘル「アガッ.........アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

ヘルライジングホッパーが叫ぶとヘルライジングホッパーを中心に1キロに渡り焦土と化した地面黒雲に包まれた空辺りには火が噴き上がる空間になった。

 

奏「なんだよアイツ.........」

クリス「いきなり空間が崩壊したぞ」

 

驚く奏とクリス未来はヘルライジングホッパーから目を離さず警戒していた。

ヘルライジングホッパーが現れ空間を変化させた事にブロウは笑う

 

ブロウ「これは素晴らしいじゃないか!この世界こそ求めた世界にぴったりだ!だが制御が難しいな..........」

 

ヘルライジングホッパーは腕を上げ振り払う。そこから生まれた破壊のエネルギは俺達に襲い掛かる。

 

一同『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

 

俺達は吹き飛ばされ生身の俺以外はすぐ立ち上がれたが打ちどころが悪かったのか俺はふらふらになって立ち上がる。

 

ブロウ「ハハハ!素晴らしい!これこそ破壊に適した力!」

優斗「なんでコイツがここに!」

ブロウ「これは並行世界のお前だよ。」

優斗「なに!?」

ブロウ「俺は触れた相手の力を奪いそして破壊の未来に進んだソイツ自身を呼べるんだよ.......」

優斗「コイツが俺自身........」

ブロウ「とっても最高だよ」

 

ブロウはとても気に入ったのか笑うと腕を上げる。ヘルライジングホッパーは呼応する様に右手にエネルギーを集め振り上げる。装者と蒼汰は優斗を守る様に前に出る。

 

優斗「お前ら何して!」

 

そして今ヘルライジングホッパーが攻撃を行おうとした時

 

龍樹「おりゃぁぁぁ!」

 

コクリュウとなった龍樹の蹴りがヘルライジングの横腹にダイレクトに決まった。そして龍樹がいると言うとは

 

響「おりゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 

絶唱拳・

 

龍樹世界の響がヘルライジングに向けて拳を放つその威力は.........

 

ドガン!!

 

ヘルライジングが吹き飛ぶ程だった。

優斗と蒼汰は先程会っているので知っているが他の3人は知らない鎧の人物そして響だけど響じゃない人物がいる事に驚愕に表情でいた。

 

龍樹「なにアレ!?なんでヘルライジングホッパーが此処にいるの!?」

響「私の赫の拳でも吹っ飛んだだけだった。」

 

ヘルライジングホッパーは体が少し変形していたが骨の動く音と共に何度か動くとまた顔を俯け動きを止める。

 

ブロウ「なんだお前ら?」

 

ブロウも予期していなかったらしく龍樹と響の問う

 

龍樹「俺はコクリュウ!ただのダークヒーローさ!」

響「私は立花響!りゅう君の彼女だ!」

優斗「オメェは戦場でなにを口走ってんだ!?」

 

俺は響の予想外の言葉に叫んでツッコム

 

ブロウ「ほぅ.........ならば良い破滅の貴様がいそうだな。」

 

ブロウはそれだけ言うとヘルライジングを動かし龍樹の世界の響に向け攻撃を仕向ける。

 

響「クッ!一発の威力が重い.........バリアでもそこまで防げないッ!」

龍樹「響!」

ブロウ「お前の相手はコイツだ!」

 

ブロウはまたも異空間から何かを呼び出す。それはかつて仮面ライダーオーズが戦ったプテラノドンヤミーの♂と♀の2体だった。

 

プテラノドンヤミーは飛行して龍樹に突撃する。

 

龍樹「うおっ!クソ!邪魔をするな!」

 

龍樹はプテラノドンヤミーに反撃をしようとするが飛んで空へ逃げる。

その間にヘルライジングは響に猛攻する。そして遂に

 

パリィーン!

響「そんな!」

ブロウ「勝った!!」

 

響の纏っていたバリアが破壊されブロウが響に飛び込み響に()()()

ブロウは勝ち誇りすぐさま能力を発動するが、

 

ブロウ「うげぇ.........」

 

ブロウは何故か嫌な顔をする。

 

ブロウ「お前.......なんで()()()()()()()()()()()()!?お前の幸せなこの未来はなんなんだよ!!気色悪りぃ........」

 

ブロウは叫ぶ。言葉からするに龍樹の世界の響はどんなことがあろうと破滅には向かわないらしい。そんな時

 

ニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブニブ

 

龍樹の背後にそんな効果音が付きそうなほど怒っていた。そしてよく見ればプテラノドンヤミーがいつの間にか二体ともやられていた。

 

ブロウ「ッ.....」ゾワッ!

 

ブロウも見てわかるほど恐怖を抱いていた。

 

優斗(それにしても龍樹がブチ切れる程に怒っているなんて.......やっぱり幸せな未来を馬鹿にされたのがトリガーなのか........)

 

俺がそんな考えでいると龍樹はゆっくりと口を動かす

 

龍樹「................れてんじゃねぇ」

ブロウ「あ?」

龍樹「俺の響に許可なく勝手に響に触れてんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

優斗「器ちっさ!」

響「りゅうくん........」(//∇//)テレテレ

優斗「そこ!照れない!」

 

やばい本格的に頭痛くなってきた。

コレにはブロウも訳がわからないと言った状態になっている。

 

ブロウ「なんだよこのイカれた奴らは!」

 

それだけ言い残すとヘルライジングと共にその場から消えた。

 

奏「助かったな.........」

クリス「あぁ、だけど.........」

未来「アレは誰なんでしょう..........」

 

奏・クリス・未来の視線の先には

 

龍樹「アイツ許さん........絶対ゆ“る”さ“ん”!!」

響「俺のだなんて.......//」

龍樹「なに使って痛めつけてやろう........」ブツブツ

 

と言った感じで照れる響とブロウを痛めつけるために何か考えてブツブツ言っている龍樹を視界に入れる。まぁ、とりあえず.......

俺は龍樹と響に近寄り

 

優斗「クロ、兜だけ解除してくれ」

クロ『ぬ?構わぬが........』

 

兜が無くなったのを確認し

 

ビシッ!!

ゴチィン!!

 

響「アイタ!」

龍樹「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」(声に鳴らない叫び)

 

響にチョップそして龍樹に特大にゲンコツをくらわせる。

蒼汰は呆れた表情でコチラを見ていた。

 

優斗「とりあえず今は此処から離れるぞ。今は次に備える必要がある」

龍樹「りょ.........了解......です.......」

響「はい〜......」

 

響は軽く頭を抑え龍樹はまだ残っているのか苦悶の声を上げながら了承する。俺はようやく収拾がついたと思い振り向く。

 

優斗「あっ」

 

忘れていたこの場には未来がいた事に

 

未来「ウフフ.........」

 

未来は柔かに笑っている。笑っているが目が全然笑っていない。表情を表すならGGOのシノンの冷酷な笑顔のアレに似ている。

未来はギアを解除してコチラに近づき俺の目の前で止まる。

 

優斗「・・・・・・・・・・・・」(-_-;)アセダラダラ

未来「優斗さん?」

優斗「ハイ

未来「戻ったらオハナシしましょう?勿論全部教えてくれますよね??」

優斗「ハイ........

 

俺は完全に未来の絶対零度の笑顔にビビる。夏に近いのに俺は芯まで冷えそうだ.......

 

龍樹「こ......コレがこの世界の未来..........」((((;゚Д゚)))))))ガタガタ

響「とっても怖いよぉ〜」(;ω;)ブルブル

蒼汰「やれやれ.......」

 

後方では龍樹と龍樹の世界の響も完全に怖がっている

やっぱり怖いよね。

 

奏「これは完全に優斗が悪いな」

クリス「大いに賛成」

 

奏とクリスはため息をつきながらそう言うのであった。

俺はその後龍樹達を連れて潜水艦まで連れて行った。その際俺は逃げられない様に両サイドと後方を完全に塞がれていた。後ろからの未来の逃げるな圧が凄すぎて潜水艦まで冷や汗をかいた。



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第3話 失った力

3話です

前回は申し訳ありませんでしたm(_ _)m


S.O.N.G潜水艦発令所

 

ブロウが撤退し俺たちも一旦戻る事になり潜水艦へとやってきた訳だが.........

 

響(優斗世界)「えぇ!私!?」

翼「まさかドッペルゲンガー!?」

切歌「あ、悪霊退散デース!!」

調「切ちゃん少なくとも悪霊じゃないと思うよ?」

マリア「驚いたわねまさか響が2人に増えるなんて」

セレナ「でも優斗さんが連れてきたとなると別にそこまで驚きませんよね。」

一同『わかる(デース)』

優斗「おい待てどういう事だ!」

龍樹「優斗さんっていじられキャラ?」

響(龍樹世界)「やっぱり私そっくり」

クロ「やはり瓜二つの人物がいると違和感しかないのぅ」

 

こんな感じで響が2人いる事に驚くコチラの世界の装者達(奏クリス未来は一旦メディカルルームで治療)と慣れている感じの龍樹達

 

優斗「あぁ、そう言えば鏡香の世界に行ったことあるんだったな。」

 

俺がそう言葉をこぼした時

 

響(優斗世界)「優斗さん!今の鏡香って人誰ですか!?」

切歌「名前からして絶対に女デス!」

調「ジー...........」

マリア「それにそっちの響や隣の彼達についても説明してちょうだい」

 

そうだった......コイツらに説明してなかったわ

俺は(面倒だが)鏡香の世界に行った事そして龍樹達がどう言った奴らなのかを説明した。

 

数分後

 

優斗「・・・・・・・・・と、言い訳でコイツらは俺の知り合いな訳だ。」

 

説明を終えた俺は各人の表情を見る

 

響・切歌「???」

 

響と切歌は難しい話を途中挟んだから困惑しているな。そういえば龍樹達が途中からどっか行ってるな。探しに行くか

 

調「並行世界って実在していたんですね」

優斗「知ってたのか?」

セレナ「ドクターが研究をしていて可能性のある話って言ってました。」

マリア「だけどまさか実際に存在してしかも自由に行き来する人物が目の前にいるんだからビックリよ」

切歌「あ!もしかしてパラダイスワールドの話デスか!?」

優斗「パラレルワールドな.......」

 

パラダイスってバカンスじゃねぇんだよ。

一通り話を終えて俺は立ち上がる

 

翼「どこかに向かわれるんですか?」

優斗「ちょっと蒼汰に用事がなそれと龍樹達を迎えに」

 

俺はそう言ってその場から離れた。

途中で治療を終えた奏達とすれ違い龍樹達の事そして鏡香の事並行世界の話などをした後に蒼汰に用件があると言うと

 

奏「んじゃ私達は皆とこにいるわ」

 

それだけ言い奏達は通り過ぎていった。

俺は龍樹達と蒼汰を探しに散策する、龍樹達は早く見つかった。どうやら響がシミュレーションルームで瞑想したいと言ってそこを1時間程使わせてもらっているそうだ。

 

龍樹「あ、優斗さん話は終わりましたか?」

優斗「まぁな、それより俺はこれからどうするか考えねぇとな。ディケイドになれない以上、オーラパワーや気力を鍛えるしかないが付け焼き刃じゃ結果は見えている」

龍樹「優斗さん戦隊の力も使えるんですか?」

優斗「実際は生身で使える力かな。ジャッカーみたいな超人パワーやフラッシュマンみたいな惑星訓練は出来ないから無理だ。マスクマンやダイレンジャーは自身の中に眠る力を引き出す感じだから小さい頃特訓したらなんか使えた。」

 

ディケイドになる為に5歳から特訓や訓練をしているとなんか力が張ってたんだよな?試しに気力やオーラパワーをイメージしてみたら出来たしな。これについては本当に特訓してたら出来たってだけなんだよな。

 

龍樹「コッチの世界だとアニメの力を皆がつけていっているんですけど..........優斗さん一回コッチの世界で修行したらどうですか?もしかしたらアニメの何か出来るかもしれませんよ!」

優斗「ハハハ(°▽°)........絶対断る」

龍樹「ウソダゾンナゴドー‼︎」

優斗「()()無理だな。俺もコッチでやらなきゃいけないことが多いんだ。(告白されてるしそれに陽介って奴も探さないとな........)」

龍樹「じゃあいつかは来てくださいね!」

優斗「そのうちな」

 

俺と龍樹が話していると瞑想を終えた響がやってきた。

・・・なんか力増してね?

 

響「はふぅ〜終わった〜」

龍樹「お疲れ響。全力出せるようになった?」

響「うん!これでこの間みたいな失敗はしないよ!今度は倒してみせるから!あの.......赤黒い人!」

優斗「ヘルライジングホッパーか.........その事なんだが」

龍樹・響「???」

 

アイツは俺だ。並行世界.......いや俺が辿るかもしれない未来だった俺だ。決着は俺がつけなくちゃいけない

 

優斗「アイツは俺が決着をつける。」

龍樹「何言っているんですか優斗さん!貴方今変身できないんですよ。あのパンチくらったら.......」

響「りゅう君」

優斗「安心しろ死ぬ気は毛頭ない。.........アイツは俺なんだよ俺が辿るかもしれなかった未来の俺だ。だから自分の過ちは自分でケリをつけたい。」

 

俺がそう言うと龍樹はため息をついて

 

龍樹「やっぱり優斗さんって大人だな........わかりました。ですけど生身は勝ち目はありませんだから」

 

龍樹は()()を取り出した。それは.......

 

優斗「ッ!ロストドライバー!?なんでお前が」

 

俺は何故龍樹が仮面ライダーダブルで現れる変身ベルトロストドライバーを持っているのか聞くと龍樹は

 

龍樹「あっ、これは勇さんに貰ったんです。ダブルドライバーを解析して作ってくれて」

優斗「あの野郎は何してくれてんの!?増やしてんじゃねぇよ!?」

 

思わず叫んでしまった。いやだってよ?ドライバー解析して作るって普通やる?しかもなんで作れんだ........そういや模造品とはいえケータッチ作った奴だったわ.........

 

優斗「はぁ〜〜〜...........まぁいいかそのおかげで俺も戦えるわけだし。」

 

俺はため息を吐くがそのお陰で戦える事に少しだけ感謝してドライバーを受け取る。

 

龍樹「一応ソウルメモリとボディメモリの6つは渡します。全部使えると思うんで試してみてください。」

優斗「おうサンキューな。んじゃ俺は蒼汰にも用があるから失礼するわ。」

 

メモリを受け取り俺はシミュレーションルームを離れ甲板に出る。案の定蒼汰は甲板から海を眺めていた。

 

優斗「こんなところで何黄昏てんだよ」

蒼汰「優斗か、何か用かい?」

 

蒼汰に近づき用件を話す

 

優斗「実は龍樹の仲間がこの世界に居るらしいんだ。名前はピエロ・ザ・マスク。見た目は響で半分に割れたピエロの仮面をつけているのが特徴そいつを探して欲しいんだ。」

蒼汰「へぇ.......そんな人物がいるんだ。まぁいいさ探すけど要件はそれだけかい?」

優斗「もう一つこれなんだ」カチャ

 

俺はさっき借りたロストドライバーとメモリを蒼汰に見せる

 

蒼汰「ロストドライバーに各種メモリか。これは?」

優斗「龍樹に借りてる。これで一応俺も戦える。それでヘルライジングホッパーを倒す。」

蒼汰「一騎打ちか.......わかった。それでこれをどうしろと?」

優斗「俺と相性の良さそうなメモリがどれかわかるか?」

 

蒼汰は少し俺とメモリを交互に見ると

 

蒼汰「ハッキリ言うとわからない。どれも君に合っているように見えるからね。」

優斗「そうか」

 

これは俺が自分で見つけるしかないな.......

 

俺は暗闇の中輝く星を見つめこれからの事を考えるのだった。




優斗君は一体どのメモリで変身するのでしょうか........

お楽しみに^_^


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第4話 決戦前

蒼汰と話を終え俺は潜水艦の中へ入り廊下を歩く

龍樹から受け取ったロストドライバーを手に俺は考えながら歩いていた。

 

優斗(にしてもどれを使うか.......火力の勝負ならヒートがいいけど.........)

 

そうこうして歩いているうちにみんなが集まっている場所に到着した。俺は扉の前で待っている龍騎と出会う

 

優斗「龍樹なにしてんだ?」

龍樹「あ、優斗さん....実は中で女子会が始まってまして」

優斗「戦いがあるかも知れないのにアイツらは......」

 

俺の問いに龍樹は答える。

俺は呆れ扉を開けるとそこには

 

優斗「・・・お前ら何してんだよ」

装者達『???』

 

そこには優雅にカップでコーヒーを飲んでいる俺の世界の装者達に

 

響「美味しいぃ〜」

 

何故か大盛りのカレーを食ってる龍樹世界の響

 

優斗「もうどうなってんだよ..........」

 

 

少し飛ばして

 

発令所に集まり弦さん達とこれからの事を話す

 

優斗「今は今回の敵にどう対処するかだな。俺はディケイドの力を奪われて今は別の力でしか戦えない」

弦十郎「という事は優斗君が即戦力では無いと考えた方が良いか。」

優斗「そうだな今回は」

 

俺は弦さん達にも龍樹達の来訪目的やらなんやらを説明する

 

了子「まさか並行世界からやって来るなんて」

ウェル「こうして実証できたから僕としてはかなり嬉しいですね。」

ナスターシャ「私達が把握していない聖遺物ですか......そして解放者という単語もどの文献にもありません。」

 

この世界ではやはり龍樹の力は異常なんだな。

にしても龍樹がウェル博士を見て「アニメについてどこまで知ってますか」って聞いて知らないって言った時の驚いた表情はなんだったんだ?

にしても研究者3人が龍樹の世界の響もあのバリアの事を聞いた3人は目を点にしてたしこっちの響はテストで負けた事に凄く落ち込んでたな.......

 

優斗(こっちの響も赤点はギリギリ回避してるから悪い訳じゃ無い筈なんだけどな.......ッ!?)

 

俺は悪意の気配を察知した。だけどこれはヘルライジングじゃない..........

 

優斗(数は..........かなり多いな。二百万程か........警報が鳴らないという事は今はまだ山の中に潜んでいる感じか。どうするか俺がこのドライバーを試運転で使うには危険すぎる。今は蒼汰も調べて貰っているから遅れるはずだ。)

 

俺が考えていると龍樹が俺に近づいてきた。

 

優斗「どうした龍樹?」

龍樹「あの数の相手、俺がしてきましょうか?」

優斗「ッ!気づいたのか?」

龍樹「まぁそうですね。優斗さんはドライバーの確認でもして下さい。アイツらは俺と響がして来ますんで」

優斗「・・・わかった。だけど無理はするなよ」

 

俺は龍樹に念を入れると龍樹は首を縦に振り発令所を響と出ていった

 

それに気づいた弦さんは質問して来る

 

弦十郎「優斗君彼らは........」

優斗「私用ですよ。」

弦十郎「そうか........なら俺達は元凶の対処でも考えるか」

優斗(頼むぞ龍樹..........)

 

俺達はブロウの対処を考える。

 

了子「それにしても触れた相手の破滅に向かった未来の人物を呼び出すなんて、とても考えられない力ね。」

ウェル「聖遺物でも並行世界を繋げるものは今の所確認はされていません。」

ナスターシャ「考えられるとすれば本来から持っていた事ですね。」

優斗「アイツは並行世界からやって来たと言っていたそれは大いにあり得る話だ。」

了子「そもそも触れただけでどうやって相手の情報を.........」

優斗「考えられるのは触れただけで相手に関する情報を抜き出せる事」

ウェル「もしくは触れたことで神経細胞を通して相手の脳に刻まれた情報を抜き取るなどですね。」

ナスターシャ「申し訳のですがその未来は一つなのですか?」

 

その言葉に俺と話を聞いていた大人達が息を呑んだ。

状況を理解できていなかった装者の学生組はクエスチョンを浮かべていた。

 

調「どういう事だろう切ちゃん?」

切歌「私はちんぷんかんぷんで分からないデス」

クリス「解る様に言ってくれないか?」

 

俺は一息呼吸を入れると話す。

 

優斗「つまり、破滅に向かった未来が一つじゃない事だ。それこそ無限に等しいアイツがどれほど呼び出せるのか知らないが、もし限りが無いなら俺達はかなり苦戦する.......いや負ける可能性が高い。」

 

俺の説明で装者達も驚き息を呑む

 

優斗「だがこれは相手が無制限の可能性な場合だ。だけどなどんな力にも制限はある。俺のディケイドだって亡くなった人間や炭素に還ってしまった人を戻すことなんてできない。それはシンフォギアシステムも同じだろ?だから勝機は絶対にある」

 

こんな事を言っているが正直俺も不安だ。だけど俺が一番戦闘経験や精神的に歳上だ。こんな事で怖気ついていられない.........やらなきゃいけない事があるなら今やるしかないんだ!

 

優斗「そうと決まれば!ギアの調整なんかをしなくちゃな!了子さんウェル博士教授頼みます。」

了子「任せなさい!弦十郎君とのデートをおじゃんにされたから相手に泡吹かせてやるわ♪」

弦十郎「了子君.........職場にあまりプライベートを持ち込まないでくれ.........」

 

了子さんの一言で弦さんは顔を赤くし隠す。ウェル博士と教授も頷き意思を示し装者達は気合を入れるように叫ぶ若干一名は恥ずかしがって腕を上げるだけだった。

 

優斗「.......」

 

俺は発令所を出るとシミュレーションルームに向かう。

 

 

 

 

 

到着した俺はロストドライバーを装着し各メモリを取り出す。

 

優斗「まずはソウルメモリからやっていくか。」

 

CYCLONE

 

俺はサイクロンメモリのボタンを押すとスロットにセットし右に倒す

 

優斗「変身」

CYCLONE

 

風が俺を包み緑のボディに赤い複眼そして首の後ろから銀のマフラーを靡かせた姿「仮面ライダーサイクロン」へと変身を完了させる

 

優斗「取り敢えずは.......フッ!」

 

サイクロンメモリの力を使い疾風の速さでルーム内を駆け巡る。俺はある程度使うと操作板を操作してノイズを数体出現させる。

 

優斗「いくぜ......」

 

サイクロンの速さそして風を使いノイズを倒していく。

 

優斗(やっぱり威力はそこまでだが機動力がクロックアップに近い感じだな。風を使った攻撃は新鮮だがハリケーンスラッシュと少し同じだな斬撃を飛ばす感じと少し似てる。)

 

俺はある程度使うとメモリの換装を行う

 

HEAT

 

装填しスロットを倒す

 

HEAT

 

今度は炎に包まれ緑のボディは赤くマフラーは消え「仮面ライダーヒート」へと変身を終える。

 

優斗「オラァ!!」

 

拳をノイズに向けて放つと火球が放たれ炭素へと変える。接近すると拳でノイズの腹部を貫き蹴りでは炎がノイズを払う。

 

優斗(やっぱり火力はヒートか.......だけど消耗が激しいか?サイクロンより体力を使う感じがするな。)

 

そして今度は黄色いメモリに換装する

 

LUNA

 

装填するとスロットを倒す

 

LUNA

 

体を光が包み収まると黄色いボディになった「仮面ライダールナ」へと変身を終える。

 

優斗「ハッ!」

 

腕を振ると腕が伸びてノイズを貫き後ろにいた数体も同時に炭素へと還す。

 

優斗(これは気分はゴム人間だな.......この伸縮性は凄いな。それにそこまで体力の消費がない、だけど慣れないからちょっと気持ち悪いな)

 

優斗は暫く使うとメモリの換装を行う

 

優斗「次はボディメモリだな」

 

JOKER

 

スロットに装填し倒す

 

JOKER

 

身体が黒く染められ「仮面ライダージョーカー」に変身を終える

 

優斗「ん?」

 

そんな時先程とは違う()()()を覚える。

 

優斗(力が張る?いや違うな........なんだこの感覚は)

 

俺は変な違和感を覚えるが気にせずノイズを倒す。

パンチやキックそして回し蹴り特に違和感は感じられない。

 

優斗(やっぱり秀でた力がない分素の力が大事になって来るな。こう考えると小さい頃から戦闘訓練してて良かったな。)

 

俺は少し長く使うとメモリ換装を行う。

 

METAL

 

スロットを交換し倒す

 

METAL

 

全身がシルバーの装甲に覆われ背中にはドラゴンロッドの様な棒状の武器「メタルシャフト」が装着される。そうして「仮面ライダーメタル」に変身を終える。

ノイズが迫ってくるのを確認し背中のメタルシャフトを手に持つと両端が伸びる。

 

優斗「フッ!ハッ!ゼリャ!」

 

俺はメタルシャフトを払い・突き・そして目の前で高速に回転させノイズを倒していく。

 

優斗(感覚は機動力を落としたクウガのドラゴンだな。だけど防御力も上がっているから悪くは無い!)

 

そうして倒すと最後のメモリ換装を行う

 

TRIGGER

 

スロットに装填すると横に倒す。

 

TRIGGER

 

青い装甲に包まれ胸には「トリガーマグナム」が装着される。そして「仮面ライダートリガー」へと変身を終えるとすぐさまトリガーマグナムを手に持ちノイズに向けて引き金を引く。

数発はノイズを貫いたが残りは軌道が逸れていった。

 

優斗(やっぱり適当に撃っても無理か。ルナメモリの幻影の力が無いから自動追尾は出来ないが........だけど今までと変わらない)

 

そうして残ったノイズを全て撃ち抜いていく。全てを撃ち抜くと一息つきトリガーマグナムを縦にそして横に回転させると胸にしまう。そして操作板を操作し訓練を終えメモリをスロットから引き抜く。

 

優斗「ふぅ〜、結局俺に合うメモリって何だろうな........龍樹達はもう大丈夫か?心配だな」

龍樹「優斗さんは心配性だな〜あの程度に負けるわけないじゃ無いですか。」

優斗「そうかそれはよかっt...........ん?」

 

俺は独り言の筈だが何故か会話になっている事に疑問を持ち横を向くと龍樹が何食わぬ顔顔でそこに居た。

 

龍樹「どうしました?」

優斗「いつ帰って来たんだ?」

龍樹「つい先程」

 

速すぎね?え?結構数いたと思うんだが?終わったの?

 

優斗「お前らを心配するだけ無駄か..........」

龍樹「ちょっと!それはどういう事ですか!」

 

龍樹が抗議してくるが無視してメモリを見つめる。

 

優斗「・・・・・・」

龍樹「それが相性の良いメモリかわからなかった感じですか?」

優斗「まぁ、そんなところかな。ある程度全部使ったがどれも俺が今まで使ってたやつに似ていたから別に苦労もないかな........」

龍樹「優斗さんってこれまでどんな特訓してきたんですか..........」

 

龍樹が聞いてくるが別に普通の特訓だけどな.......あらゆる状況を考えて棒術・剣術・体術・射撃術・etc.........まぁ前世の記憶があったからできた事だな。

だけど今回現れた敵は何だったんだろうな

 

優斗「それより今回の敵は数が多かったがどんな敵だったんだ?」

龍樹「ショッカーの戦闘員が約2千万ですね。山地下やら山やらにいたので移動で手こずりましたね。後はゴ・ジャラジ・ダとゴ・ガメゴ・レそしてソードフィッシュオルフェノクとクロコダイルオルフェノクが居ましたね。」

優斗「ショッカー戦闘員の大群にグロンギにオルフェノク.........やはりアイツが出せるのはヘルだけじゃ無いって事だな。それより何故ボス系の怪人をださなかった?」

 

俺は考える。今攻めてくるのならボス系の怪人を出して攻めてくるのが得策だ。やられても戦力を減らしたり体力を削る事は可能........もしかして

 

優斗「少し強い怪人を出したのはまさか........」

龍樹「多分優斗さんの予想で合ってます。出さなかったんじゃ無くて」

優斗「()()()()()()()()()()()ラスボス系は条件もしくはブロウ自身に何かデメリットがあるんだ。」

龍樹「勝ち星が見えて来ましたね」(それにしても途中から街の近くにいたショッカー戦闘員の反応が減ったのは何だったんだろう?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

都内某所

 

???「ふぅ〜これで全部か?」

???「ちょっと油断しちゃダメだよ。まだ居るかもしれないんだから」

???「大丈夫ですよママ。敵の反応は今ので最後です。」

 

そこには黒いロングコートを携え黒い長剣を肩に乗せ目元を仮面で隠した男性そして向かいでは白と赤を基調とした服にチェストプレートを付けこちらも目元を隠した女性に女性の側では白いワンピースを着てまたも目元を仮面で隠した少女がいた。

 

???「さぁ〜てもう大丈夫だろうし帰って飯にしようぜ」

???「もう、君は本当にご飯が食べたいんだね」

???「当たり前だろ。美味いんだから」

???「ッ!///どうしてそう堂々と言えるかな............嬉しいけど」

???「今日もパパとママはラブラブですね♪」

 

3人は姿を変えると手を繋ぎその場を離れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

都内離れた下水道内

 

???「うへぇ.......下水に突っ込んだからドロドロだよぉ........」

???「全くお前が突っ込んでそれだからそんなに泥だらけになるのです!」

???「だって敵が下水に逃げようとしたから.......」

???「心意を使えば良いでしょうが!!」

???「そこまでだ取り敢えず君は泥を落とそうかいつまでも地下にいては居心地が悪い」

???「そうですね」

 

黒き装甲の人物と白銀の装甲の人物そして小さな天使の様な姿をした人物は地下を歩き出口へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戻って潜水艦

 

龍樹「今他のキャラの存在を感じた。」

優斗「何言ってんだお前?」

龍樹「気にしないでください」

 

俺は龍樹が突然不自然なことを言っていたが取り敢えず流す。その後装者と合流し敵の能力に制限がある事を公開した。これにより勝てる見込みがある事が決まり皆やる気を出してきた。

 

 

 

 

 

 

 

決戦はもうすぐ...........

 

俺は..........守れなかった。みんなを殺してしまった........俺は守りたかっただけなんだ。ただ皆を..........俺も死んだ筈なんだけどな。やっぱりキーがあるから...........あぁ、それなら.............俺が動く限り世界を壊そう...............



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幕話 急襲のW/ターゲットはリディアン!?

今回はある人をお借りしました(°▽°)


〜〜旧リディアン跡地にて〜〜

 

ブロウ「ありえねぇ……何なんだよあの立花響は!」

???「荒れておりますねぇ〜〜。しかし貴方の識る通りの立花響であれば幾らでもやりようはあるのでは?」

ブロウ「ほぅ? あれだけ出鱈目だとしても……か?」

???「えぇ……発想を変えるのですよ。彼女の火力が恐ろしいなら、()()()()()()()()()()()のです。まぁ……ここは私にお任せを。事が成せた暁にはあの立花響とて揺らぐ筈ですから」

ブロウ「やってみせろ。もしお前の案が成った時……今度こそ奴の心の闇に至るだろうな。しかし……お前がいて選択肢が増えるな井坂深紅郎

井坂「えぇ……そしてノコノコ出てきた仮面ライダー……お前の未来も終わらせてやる……」

 

ブロウの元からリディアンに向かった男……井坂深紅郎はWのメモリを所持する凶悪なドーパントである……

 

〜〜旧リディアン跡地にて(終)〜〜

 

龍樹達が人知れず多数の怪人達を退けたその数時間後に本部に警報が鳴り響く。

 

藤尭「リディアン近郊にて未確認のエネルギーを検知! しかし…………この反応は!?」

友里「強力な反応は1つではありません! まるで争うかのような波を確認! モニターに映します!」

 

モニターに映し出された反応の正体の1つはウェザー・ドーパントだった。しかしもう1つの交戦している人物は……

 

蒼汰「あれは……天使? しかし……何故デアラ天使の使い手がこの世界に? そして何故ウェザー・ドーパントと戦ってる??」

 

モニターに映る人物が纏っていたのは精霊と称された少女達が纏う城塞であり兵器、その力は世界をも滅ぼし得るチカラだ。

 

龍樹「優斗さん……おれの見間違いですかね? すごく……ものすご〜〜くあの天使に見覚えがある気がするんですけど……」

優斗「安心しろ龍樹。どうも幻覚じゃあなさそうだ。とはいえ……お前は戦闘後で俺は未だ万全じゃない。マジで困ったな……」

 

2人がモニターに映る光景に激しく動揺し半ば現実逃避をする中蒼汰は呆れたかのように告げる。

 

蒼汰「とりあえず……僕が行こうか? ウェザー・ドーパント相手に2人が動けない、とはいえ装者をここで出して人質に取られたら目も当てられないからね」

弦十郎「頼めるか蒼汰君? しかし…………あの規模の実力者となれば現状での捕縛は難しいだろう。ひとまずそのウェザー・ドーパントとやらの撃退を主軸に、可能であればもう一人の少年をここに連れて来て貰えると助かるのだが……」

優斗「頼む蒼汰……話は通じると思うから何としても連れて来てくれ。必要あれば殴っても良いと思うぞ?」

龍樹「まぁ……確かにあの人なら……大人しくしてくれます………………よね?」

蒼汰「ん? もしかして天使使いの彼は2人の知り合いなのかな? だとすれば話は早いかもね……」

 

2人「「頼んだ(頼みましたよ)蒼汰(さん)!!」」

 

蒼汰は2人の気迫に少し気圧されながらもリディアンへと急行した。当然ではあるが話し合いと並行してリディアンでの避難指示は行われている。

 

〜〜リディアン近郊〜〜

 

S.O.N.Gがウェザー・ドーパント達の存在を検知する凡そ15分程前まで時間を巻き戻す。

 

井坂「さて……はじめましょうか……」

???「井坂……深紅郎か? 何故アンタみたいな怪物がこの世界にいるかわからないが……僕はアンタを見逃す事は出来ないね」

井坂「おや……目撃者がいましたか。面倒ですが私の計画の邪魔になる以上排除は必至ですね」

 

WEATHER! 

 

リディアンの郊外に突如として雨が降り、井坂は【WEATHER】のガイアメモリを取り出すと自身へ使用する事でウェザードーパントとしての姿へと変わる。

 

???「まっ……止めろと言われて止めるような物分かり良い大人はガイアメモリ(そんなもの)なんて使わないんですから戦闘は確定ですよね。しょうがないか……いくよ〈神威霊装・三番〉(エロヒム)!」

 

しかし少年はそんな怪物相手に漆黒のドレスのような衣装に身を包み両手に拳銃を構え対峙する。

 

???「まずはコレだね! 【八の弾】(ヘット)!」

 

少年は自身へ弾丸を幾数も放ち、その度に少年と同じ人物が現れる。

 

ウェザー「ほほぉ……分身能力ですか。しかし…………フン!」

 

ウェザーは能力を一目で見極めると雷雲を顕現させて少年へと放つ。そして少年の身体を包むと雷雲から迸る稲妻が身体を焼き尽くそうといっそうの輝きを増した。

 

???「〈神威霊装・五番〉(エロヒム・ギボール)……焦がせ〈灼爛殲鬼〉(カマエル)…………【砲】〉(メギド)!」

 

しかし雷雲の中から呟きが聞こえ、直後に雲を吹き飛ばす砲撃がウェザーへと迫る。

 

ウェザー「なんと!? 中々良い火力をお持ちのようだが……ならば!」

 

ウェザーは大気を操り周囲が凍結するほどの冷気を発生させた。そしてその冷気を以て砲撃を防ぐ。

 

???「豪炎の砲撃を防ぎきる程の冷却力……やはりウェザーのガイアメモリは恐ろしい力ですね……。併せて貴方も恐ろしい手合いだと嫌でも解ります」

ウェザー「ほぅ……中々の慧眼の持ち主だが……少々貴方は消さねばならない人物なのが惜しい事で……ならば!」

???「ッ……」

 

少年の身体を突如として水流が包むが、その方向は一定ではなく異なる流れで対象の酸素を奪う水牢と化した。しかし…………その水牢は戦斧と大剣により切り裂かれた

 

ウェザー「…………なんと。あの水牢を力尽くで切り裂くとは……貴方……何者ですか?」

???「貴方と同じ並行世界の人間で天使の継承者さ。装者の平和を何よりも切望してる錬金術師……高崎勇だよ!」

 

戦慄を隠せないウェザーに向き直る少年はその正体を告げた。

 

〜〜リディアン近郊(終)〜〜

 

そして蒼汰が到着する頃には形勢がほぼ確定していた。

 

ウェザー「はぁ……はぁ……私の攻撃を尽く防ぐ癖に反撃が妙に少ないと思ったら……なるほど……」

 

ウェザーの視線の先には遥かに高い透明度で煌めく氷壁がそびえ立ち、戦闘の余波を漏らす事なく防ぎきっていた。そしてその氷壁を維持していたのは最初に発動した勇の分身体だった。

 

蒼汰「君はデート・ア・ライブの天使を所持する転生者で、〈刻々帝〉(ザフキエル)【八の弾】(ヘット)によって顕現した分身体……だよね? 僕の名前は狛神蒼汰……仮面ライダーディエンドだよ」

勇「なるほど……貴方がこの世界のディエンドですか。助かります。正直ウェザードーパントを()()()()()()容易なんですが事後処理まで考えると中々手を拱いてまして……」

蒼汰「で? 僕の役割は?」

勇「僕の攻撃から畳み掛けてトドメをお願いします。ディメンションシュートを構えていてください」

蒼汰「わかった。使う天使は?」

勇「〈灼爛殲鬼〉と〈鏖殺公〉(サンダルフォン)で、発動後の僕は氷壁の維持に全力を注ぎます」

蒼汰「わかった」

勇「〈灼爛殲鬼〉(カマエル)…………【砲】〉(メギド)〈鏖殺公〉(サンダルフォン)……【最後の剣】(ハルヴァンへレヴ)!」

ウェザー「ば……化物め! ゆるさん! 許さんぞおぉぉぉ!! 

蒼汰「追い詰められたといえど流石はウェザードーパント……振り絞る力が恐ろしいな。最後の攻撃に……え? 彼……防御する姿勢すら取ってない!? ……………………っと僕も構えなきゃね!」

 

FINAL ATTACK RIDE D・D・D DIEND! 

 

ウェザーは最後の力を振り絞るかのように炎弾と雹弾に雷雲……更には竜巻を勇の周囲へ展開する。しかし勇は一切防御する素振りを見せず直撃を受けた。しかし蒼汰は先程のやり取りを思い出しディエンドライバーにカードを装填しディメンションシュートをウェザーへと放った。

 

井坂「なぜだ……なぜ……わたしの……」

 

煙が晴れた時には既にメモリブレイクが完了し、井坂深紅郎の身体が砂になるかのように朽ち果てた。

 

蒼汰「やっぱ恐ろしいね……天使の力って……」

勇「あ…………そろそろ良いかな?」

 

ウェザードーパントや自身の攻撃の余波を完全に防ぎきれ、且つモニターに高い精度で映せる程の氷壁を維持しながらの片手間に撃破を完遂させた実力者の勇が気の抜けた表情で……いや、()()()()()()()()()()()に視線を向けて来たのだ。

 

蒼汰「えぇっと……今の今までウェザードーパントを倒した人物と同一人物……だよね? というか君は……優斗や龍樹君の知り合い…………なんだよね?」

 

困惑に困惑を重ねる蒼汰だが、勇は不思議そうな表情を浮かべるも龍樹や優斗から自身の存在を知らされていなかった事を察した。

 

勇「あぁ〜〜なるほど僕の事は知らされて無かったんですね? ならばお互い自己紹介をしましょう。僕の名前は【高崎 勇】……出会ってるかわからないけど龍樹君や鏡香と同じ様に並行世界の人間です。転生特典は【デート・ア・ライブの天使と霊装】……ついでに向こうでは結社で上位序列の錬金術師です」

蒼汰「僕の名前は【狗神 蒼汰】……特典で仮面ライダーディエンドの力を手に入れた転生者だ。今回は使うまでも無かったけどコンプリートフォームとケータッチも一応持ってるよ?」

勇「えぇ!? マジ!? 見せて見せて! 3分で良いから! 目の前で良いから貸して! 

蒼汰「おぉ……キャラが変わる程の食い付き……もしかしてそんなに興味津々とは……」

 

戦闘時とのギャップに困惑し続ける蒼汰に構う事なく勇は〈囁告篇帙〉(ラジエル)を展開してディエンドライバーの構造の理解と解析を行っていた。

 

蒼汰「そう言えば確かその天使は〈囁告篇帙〉だっけ? 錬金術師を名乗るなら自力で解析は出来ないの?」

勇「あぁ〜……まぁ出来ない訳じゃあないんですよ。師匠……サンジェルマンさんやカリオストロさんぐらい洗練された錬金術師なら補助無しでも余裕で解析出来ると思います。でも僕は()()()()()()()()2()()()()なので天使や装置が無いと………………っと、解析終わりました。コレはお礼です」

 

勇は早速解析を終えたディエンドライバー及びケータッチを蒼汰に返却し、加えて幾つものカードの入ったカードケースを追加してきた

 

蒼汰「コレは…………ライドカードだね。最初は平成2期2号ライダーのカード、次にケータッチに追加する追加カード…………僕と会話中に並行して………………って君は何処まですれば気が済むのかい!? 

勇「え……? ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

蒼汰「いや……当たり前のように1()()()()()()()()()()()()()()()()()()……さぁ?」

勇「えへへ……それほどでもぉ〜〜」

蒼汰「褒めては……無い。でもここまでするには目的があるよね? 何が望みかな?」

勇「あっ……じゃあ……この戦いが終わったら優斗さんのディケイドライバーも解析したいので協力してください

蒼汰「うぅ〜〜ん……まぁその程度で良いならまぁ……さり気なく出来れば……ね?」

勇「約束ですよ! 絶対ですよ! 

 

約束が結ばれた為に興奮冷めぬ勇は蒼汰の手をブンブンと振るう。しかし……次の瞬間に気配を変えた。

 

勇「確認ですがこの直前に多数の雑兵っていませんでした?」

蒼汰「確かあった……とは思う。龍樹君と向こうの立花響が対処にあたった……とか」

 

勇「そうですか……なら()()()()()()()()()。強力なエース級が退けられて雑兵の数押しも退けた。僕が戦術を組み立てるなら()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()でしょうね。相手の戦力分析を誤認させる……ソレは戦争の定石ですから……」

 

蒼汰「わかった……優斗に伝えるよ。君は…………()()()()()

勇「はい。任せてください」

 

蒼汰は勇からの伝言を伝える為に本部へと転移した。そして勇はふと視線を周囲へ向ける。

 

勇「さて……それじゃあ僕は新しく手に入れた力の実験でもしますか……」

 

勇は新しく手に入れたディエンドライバーを構える……



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第5話 決戦開始と運命のメモリ

翌日

 

俺たちは今攻められても大丈夫な様に本部で待機している。

 

優斗「それにしても勇がまさかコッチに来てたなんてな.........」ジュワァ~

龍樹「何か用事があったんですかね?」コトコト

優斗「にしてもお前んとこのアイツ()は食い過ぎだろ。」

龍樹「それに関しては本当にすいません」

 

俺と龍樹は今何処かのバk........大食いがカレーをたらふく食ったのでそれの代わりとなる料理を作っている。

 

優斗「にしてもお前の所の響滅茶苦茶食べるよな..........」

龍樹「でもそこがまた可愛いんですよ〜」

優斗(食費に困らないのか?俺はアイツらはくるから少なくてもお腹が一杯になる料理を作ってるんだが?)

龍樹「そう言えば優斗さんは今何を作ってるんですか?俺は優斗さんに言われた通り赤味噌のナメコの味噌汁作ってますけど.........あ、あと唐揚げ作っても良いですか?」

優斗「ん?別にいいぞ、それと俺が今作ってるのは回鍋肉だよ。あれなら手間も殆ど掛からないし、野菜が多くてもソースがキャベツに効いててお腹が一杯になると思ってな。やっぱり野菜もとらないとな」

龍樹「優斗さんって何気に家事のスキル高いですよね..........」

優斗「前世のお陰だな.........」

 

そんな話をしているうちに調理を終え俺達はエプロンを外し発令所に向かう。その途中で俺はさっきの事を聞く事にした

 

優斗「そう言えばよ龍樹」

龍樹「なんですか優斗さん?」

優斗「さっきテレビで「そう言えば勇さんってどんな目的でコッチに来たんでしょうね?」・・・・・・」

 

あからさまに話を知らした事に俺は確信した。あれは絶対に龍樹か響の仕業だと.......

(詳しくはデストーリさんの視点の話を読んでね♪)

 

優斗「はぁ.......まぁそうだな蒼汰は接触はして来たみたいだが、その後は何処かに消えていったしな。」

龍樹「勇さんも何か目的があって行動をする筈です。俺達はまず目の前の敵をやっつけてやりましょう!」

 

全く簡単に言ってくれるぜ。だけどこういう時頼りになるな

 

俺達は決戦を待つ

因みに龍樹と俺の料理は好評だった。

 

 

 

 

ブロウ視点

 

クソ!やられたじゃねぇかよ!!だがまぁいい........コッチには最凶の駒がまだ有る。いざとなれば力で捻じ伏せてやる!

 

ブロウ「先ずは最悪の怪人共を出してコッチも戦力を整えないとな........」

 

 

 

 

 

 

翌日

 

優斗視点

 

あれから1夜明け日が登って来るとやつは動き出した。

 

友里「カ・ディンギル跡地よりマイナスのエネルギーを感知!」

藤尭「それに加えて周辺に未知の反応複数!数はおよそ8!」

 

遂にやってきた今日でこの戦いに決着をつけてやる!

 

優斗「作戦は昨日話した通りだ。行くぞ!!」

 

俺と装者達そして龍樹達は目的の場所へと移動する。

 

 

 

 

 

場所:カ・ディンギル跡地

 

目的の場所に着くとブロウが立っていた。

 

優斗「ブロウ......」

ブロウ「覚えててくれたか?出涸らし!」

 

安い挑発だな、だけど反応は8あった筈だ。残りは何処に.........

俺が思案している中ブロウはニヤリと笑い

 

ブロウ「そうだ。良いものを見せてやるよ」

優斗「良いものだと?」

 

そうしてブロウが腕を軽く振ると目の前に現れたのは

 

優斗「!?俺.......だと!」

 

姿は違うがそこに現れたのは確かに()だった。見た目は黒とグレーの服全体的にボロボロになっており、腰にはボロボロだが確かにゼロワンドライバーをつけていた。

その姿に俺以外の全員も驚いている。だけど俺はそこに驚いているんじゃ無い。

 

優斗「どういうことだ......」

ブロウ「ん〜?」

優斗「なんでソイツは()()()()()()()()()!!」

響「えっ?」

未来「死ん.......」

 

そう俺はある程度気力をつけている事で相手の気力........もっと言えば生命力が大体わかる。だけど向こうの俺は全く感じないそれこそ無に等しい

 

ブロウ「さぁ〜な〜。俺はただ呼び出しただけだからな?」

 

それが本当ならコイツは呼び出された時から既に.......

 

優斗「死人をこき使って楽しいのかよ!さっさと解放しろ!」

ブロウ「んんん〜........答えはNOーーーー!なんで使える駒をわざわざ手放さないといけないんだよ?バッカじゃねぇの??」

未来「どうしてなんですか!」

ブロウ「ああ?」

未来「どうしてこんな酷いことが........心は痛まないんですか!」

 

未来は涙を流しながら叫ぶその言葉にブロウはため息をつく

 

ブロウ「ハァァァァやだやだ、本当にウゼェ。心が痛む?なにそれ美味しいの???言っとくがな、俺は余計な感情を持ちたく無いんだよ。人間どうして100%の力が出せない?それは理性や脳が自動的にセーブをかけるからだよ。俺はなぁそんな下らない理由で全力が出せないのが、腹たつのわかる?それならそんな感情なんか捨てるよ」

 

俺はブロウの言葉に驚愕するそれはつまり

 

優斗「お前感情を..........理性や心を捨てたのか!?」

ブロウ「ピンポーン!大正解w俺は自分が元いた世界で不要な感情を取り除くことに成功しちゃったのよw俺は理性や脳のセーブを取っ払いました悲しみも捨てました!するとどうでしょう!毎日が楽しいじゃ無いか!ハハハハハハハハハハ!!!」

 

人として持つべきものを失ったアイツはもはや人なんて呼べない.......

 

ブロウ「本当に楽しいよ!こんなすばらしいものはないよ!」

 

ブロウが高笑いをしていると龍樹と龍樹世界の響は駆け出していた。

 

龍樹「もう黙れ!お前の言葉なんか聞きたくも無い!!」

響「そんな酷い事をする人は此処で倒す!」

 

龍樹と響(龍樹世界)がブロウに攻撃を与えようとした時何かがそれを妨害した。

 

優斗「!アイツらは!ン・ダグバ・ゼバ!?アークオルフェノク!?それにケルベロス!?」

龍樹「それにカッシスワーム!グリラスワーム!それに恐竜グリードにレオゾディアーツ!」

 

ライダーを撃破したもしくは苦しめた最悪の怪人達が複数いた。一体だけでも厄介なのにこの数は.......

 

龍樹「ハァ!」ドガッ

響(龍樹世界)「オリャ!」バギャ

 

と思っていたが龍樹と響(龍樹世界)はアークオルフェノクとケルベロスを吹き飛ばす。

 

龍樹「この程度で止められると思うなよ!」

ブロウ「チッ!やっぱりお前らはイレギュラーだ。コイツを使ってやるぜ!」

 

するとブロウは上空から更にフォーティーンとゲムデウスを呼び出した。

コイツは一体どれだけの強敵を......ん?アイツの体今一瞬薄くなったような.......

 

奏「おい!優斗!向こうのお前が!!」

 

俺は視線をそちらに向けると向こうの俺はヘルライズプログライズキーを手に持っていた。

 

優斗「ッ!龍樹!そっちは任せる!」

龍樹「気をつけて下さい!」

 

俺は怪人達とブロウを龍樹と響(龍樹世界)に預け走り出すが

 

ブロウ「させねぇよ!」

 

ブロウが今度は屑ヤミーそして蛹ワームを呼び出す。

ヤミーとワームは道を塞ぎ通さないようにしてくるがコッチには心強い味方がいるんだ!

 

奏「駆けろ!」

翼「そのまま走ってください!」

 

POWER∞SHINE

蒼ノ一閃

 

奏と翼が斬撃で道を開く、向こうの俺はキーのボタンを押していた

 

HELLRIZE

 

そんなサウンドの後カウントダウンの様な音が流れる。

 

優斗(プログライズする前に壊す!)

 

俺は走る中気力を両手に集中させる。

今度はインベスが目の前を塞いでくるが

 

マリア「アガートラーム!」

セレナ「護って!」

 

INFINITE†CRIME

FAIRIAL†TRICK

 

マリアは短剣を無数に放ちセレナは2本の短剣を縦横無尽に駆け巡らせインベスを倒して行く。

 

AUTHORIZE

 

認証を終えキーを展開しようとする手に向けて俺は拳を構える。

距離は残りは5メートル.......俺は拳を振りかぶり叩き込む

 

優斗「ッ!?」

 

瞬間、俺の頭の中に何かが流れ込んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平和な世の中、当たり前に過ごしていた日常。街には活気が溢れ笑顔一杯な日常..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燃え盛る街、黒雲に包まれた街、逃げ惑う人々、当たり前の日常が崩れていく。牙を剥く現代兵器、戦車・戦闘ヘリ・機関銃・ミサイル・爆弾・銃・毒ガス.......

燃え盛る街にボロボロになった潜水艦、辺りには死体......体........死.......シタイ........

 

 

 

 

 

セカイヲコワセ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗「ガァァァァァ!!」

 

あまりの光景と憎しみの深さに俺は頭を抑えその場で立ち止まってしまう。

 

響「優斗さん!」

未来「大丈夫ですか!?」

 

俺の側に響と未来が近づいてくるのがわかる。しかしもう1人の俺は既にキーを展開しプログライズする所だ。

 

優斗「ッ!アァ!」

 

俺は近づいてきた響と未来に体を向けると2人を守る様に身体を覆い被せる。それと同時にもう1人の俺は

 

PROGRIZE

 

変身シークエンスを終える。

 

Hells energy as destroy the world(世界を破壊する地獄のエネルギー)

 

 

HELL RISINGHOPPER

 

 

HEAVEN or HELL it doesn't matter(天国も地獄も関係ない)

 

ボロボロになったゼロワンドライバーからワインレッドと黒の色をしたバッタが飛び出してくると、もう1人の俺の体に入ると内側からヘルライジングの装甲を浮かび上がらせる。

 

優斗「不味い........」

ヘル「ガァァァァァァァァァァ!!

 

ヘルライジングホッパーが叫ぶと空間が壊れ「ヘルライズ空間」を作り出す。

 

優斗「響......未来.......無事か?」

響「はい」

未来「この空間は........」

 

一度見たことのある未来はこの空間を見てそこまで驚いていないらしい。向こうで雑魚敵を減らしていた装者の大半もこの空間になった事に驚いている者が多い。俺は先程から途轍もないほどの悪意のエネルギーを体から放っているヘルライジングホッパーに顔を向ける。

腕はダランと垂れていて顔も下を向いている。しかし向こうが変身してしまったからにはこちらも対応しなければならない。

 

優斗「ふぅ.......行くぜ」

 

俺は懐からロストドライバーを取り出し腰に当てる。するとロストドライバーは自動的に巻き付き右側にはスロットが装着された。

俺は続いてメモリを取り出そうと手を懐に入れたヒートメモリに手をかけようとした時

 

ヘル「ウォァァァァァァァァァ!!

 

突如ヘルライジングは拳を地面に打ち付け俺の足元を爆破させた。

突然の事で対応出来なかった俺はそのまま吹き飛ばされる。その時メモリ全てを散り散りに落としてしまう

 

優斗「ガハッ!」

 

地面に打ち付けられ呼吸が苦しくなる、しかしなんとか正しい呼吸をし顔を上げる。

 

優斗「クソ.......メモリ落とした。」

ヘル「ウア.......アァ......」

 

ヘルライジングはそのまま突撃してくると俺に攻撃をしてくる、俺はそれをかわしていく。

 

優斗(一撃一撃が即死と考えろ........全てを回避しろ避けきれ!)

 

俺は回避に専念する多分俺の今の気力やオーラパワーじゃ防げない........

 

響「優斗さん!」

未来「今助けに」

優斗「来るな!お前達はお前達にできる事をやれ!!」

クリス「あんたはどうするんだよ!死んじまうぞ!」

優斗「俺がそう簡単に死ぬかよ!」

 

俺は気力を手に集中しヘルライジングに向け駆け出す。ヘルライジングもエネルギーを手に込めるとコッチに向かって走り出してくる。

 

ヘル「ガァァァァ!

優斗「叫んでばっかでウルセェんだよ!」

 

ヘルライジングは俺に抜けて拳をを放ってくるが俺はヘルライジングの拳を回避し地面に向けて拳を放つ。それにより砂塵がヘルライジングを包む。

 

優斗(チャンスは今しかない!メモリを!)

 

俺は散らばったメモリの場所まで走り出すが

 

ブロウ「させねぇよ!!」

 

ブロウが新たにキャマラスワームを呼び出し俺に放ってくる。今の俺はクロックアップに対処できないのでそのまま吹き飛ばされる。

 

優斗「うっ.......」

 

その間にヘルライジングは砂塵を吹き飛ばし俺に拳を放ってくる。

 

優斗(不味いな.......これは防ぎきれない)

 

俺は死を悟り目を瞑る

 

 

 

 

 

 

 

 

???「お前は諦めるのか?」

優斗「ッ!?」

 

俺は聞こえてきた声に目を開く。辺りは一面が白く何もない目が痛くなるが少し薄暗いおかげでそこまで痛くはない。

俺は後方に気配を感じ振り返る

 

優斗「ッ!父さん、母さん.........」

 

俺の目の前には15年前に俺を庇って亡くなったはずの俺の両親父神風 雄吾(かみかぜ  ゆうご)と母神風 真美(かみかぜ  まみ)

 

雄吾「優斗久しぶりだな」

真美「久しぶり優斗」

優斗「俺は死んだのか......」

 

そう感じて息を吐いていると父が近づき

 

雄吾「アホ!!」ガツン‼︎

優斗「ダァァァ!痛ぇぇぇぇ!」

 

そんな俺に対して父は拳骨を食らわせてくる。

初めて拳骨を受けたがかなり痛い。

 

優斗「な、何すんだよ.........」

雄吾「お前はまだ死んじゃいねぇよ。」

優斗「でもじゃあどうして俺は......」

真美「此処は貴方の精神世界なの神様に頼んで今回会わせてもらったの」

優斗「神様が........」

 

神様が送ってくれたのか.......でも俺は

 

優斗「・・・・・・・・・・・・」

真美「どうしたの優斗?久しぶりに会えたんだからもっと喜んでいいのよ」

雄吾「それとも嬉しすぎて言葉が出ねぇか??」

優斗「俺はあんた達と会う資格なんて本当は無いんだよ........」

真美「それは貴方が本当は生まれ変わった人だから?」

優斗「ッ!知ってたのか」

雄吾「さっき神様から教えてもらったんだよ。まぁ、生まれた我が子が元々意識があったにはビックリしたな.......」

優斗「なら分かるだろう、俺はあんた達の本当の子供じゃない。別の世界で生きてきた人間なんだよ。」

 

多分俺は軽蔑される、5年間も騙していたようなものだ。それに実の息子じゃないやつを庇って死んだんだ恨みを買っていてもおかしくない。

俺はそう思い顔を俯ける

 

雄吾「そんで?だからどうしたんだ?」

優斗「え?」

真美「それでも貴方は私と雄吾さんの息子よ。」

 

俺は驚いた。だってそうだろう別の人間の魂が入った子供を育てたんだぞ?普通なら実の息子なんて言えない。それなのに

 

雄吾「確かにお前は前世の記憶を持ってこの世に生まれた。だけどそれだけだろう?」

真美「貴方は確かに私と雄吾の間に生まれた子供よ。もしかして肉体もそのままだった?」

優斗「それは!」

雄吾「違うだろ?だったらそれで良いんだよ。」

真美「貴方は記憶を持っただけのちょっと変わった子供。そして私達の子供その事実さえ有ればいいの」

優斗「父さん......母さん........」ポロポロ

 

俺は久しぶりに涙を流した。涙を止めようにも止まらないそれだけ嬉しいんだ。

両手を広げる両親に俺は抱きついた。もう背は俺が超してしまったがそれでも親の温かさはとても心地が良い。久しぶりに感じたこの温もりを俺はきっと忘れない。

 

体を離し俺は目元を擦る。少し赤くなったが別に恥ずかしくない

 

優斗「ありがとう......父さん母さん」

雄吾「感謝するなら今を諦めるな」

真美「貴方は今厳しい現状に置かれているかもしれない。でもだからといって生きると言う事を諦めないで、どんなに惨めでも馬鹿にされても這いつくばってでも生き残りなさい。」

雄吾「勝利はどんな時でもあるそれを掴み取れ!」

優斗「あぁ!わかったよ!」

 

俺がそう言うと周りが滲んでいく、別れの時なのだろう。

2人の姿が消えていく中2人は最後に

 

雄吾「そうそう!早く孫の顔を見せろよ!」

真美「皆良い子だから貰えるなら全員貰っておきなさい〜」

優斗「さっきまでのが台無しだよ!!」

 

と言ってきた。最後に笑顔で別れられて嬉しいようなちょっと呆れるような.......

視界が変わりヘルライジングが殴りかかってくる場面に切り替わる。

 

優斗(コッチの時間は進んでいなかったのか。)

 

精神世界で時間がほぼ経過していない事に感心する中俺は一つ気づく

 

優斗(なんだろう........ヘルライジングの動きがはっきりと()()())

 

その事に驚くがすぐに切り替える

 

優斗(それなら今考えろあの拳をどうやって防御する?回避はもう間に合わない俺の出せる気力やオーラパワーでは守りきれない。考えろ........考えろ.........待てよ、気力やオーラパワーで足りないならその二つを混ぜて使えば!)

 

俺は体に巡らせていた気力を左手に集中させる。そしてそこへオーラパワーを更に回し混ぜる。

 

優斗(これならいける!!)

ヘル「ゴワレロォォォォ!!!

 

ヘルライジングがエネルギーの拳を突き出してくる。俺はその攻撃に対して左手を突き出し手を広げる受け止めに入る。

ヘルライジングの拳と俺の手がぶつかり砂塵が多量に舞う。

ヘルライジングの拳を俺の左手は受け止めていた。これにはヘルライジングも驚いているのか顔を勢いよく上げる。俺は逃さないように手を掴む。

掴まれた事に動揺したヘルライジングは振り払おうと力を込める。しかしガッチリと掴んでいるので離れる事はない。

 

優斗「お前も俺ならよ........」

 

右手に力を込める。気力やオーラパワーは左手に集中させているので右手には何もない。だけど関係ない俺は今目の前の俺が許せないんだ

 

優斗「いつまでも、憎しみに囚われてんじゃねぇよ!!」

 

俺は拳を胴体に叩き込む。

 

この時俺は分からなかったが周りからはこのように見えていたらしい。赤と黒の混じった稲妻が右手に宿っていたと..........

龍樹はまるで呪術廻戦の黒閃のようだったと...........

 

ヘル「ウガァ........」

 

ヘルライジングは後ろによろめき膝をつく。俺は追撃を入れようと足を進める。その時足元に何かあるのを見つける。それは黒い一本のメモリだった。

それを拾い俺は少し微笑む

 

優斗「どうやら、俺の運命のメモリはコイツみたいだな。」

 

俺は左手に持ちメモリのボタンを押す

 

JOKER

 

ドライバーに装填し右手を顔の左に回し拳を作る。

 

優斗「変身!」

 

JOKER

 

左手でスロットを倒し右手を銃のポーズにすると体を黒い装甲が包み姿を変えていく。

 

響「アレは......」

未来「優斗さんもしかして......」

奏「全くハラハラさせるぜ」

翼「アレこそ優斗さんだ」

クリス「ようやく真打の登場か!」

マリア「待っていたわ」

セレナ「カッコイイ.......」

調「やっぱり優斗さんは」

切歌「土壇場で状況を覆してくれるのデス!」

ヘル「おま.......え.....は.....!

優斗「俺は仮面ライダージョーカー........

さぁ、お前の罪を数えろ!



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幕話② 高揚のY /お宝のチカラ

蒼汰が本部へ報告をする為に転移した事を確認した勇は視線を更に奥へ向ける。すると影を揺らしながら複数の人物が現れた。

 

?? ①「おや……私達に気がついたか。流石は井坂君を倒しただけの事はあるね」

 

?? ②「でも残念……そんな貴方もここで散るのよ?」

 

?? ③「抵抗はオススメしない。何せ手加減が出来なくなるからね……」

 

?? ④「私達に勝てる訳無いのに……」

 

?? ⑤「ウヴヴ…………ギャアァ!」

 

勇「嫌な予感って本当に当たりますね。まさか園咲家の皆様が勢ぞろいとは。ねぇ……テラー・ドーパントの園咲琉兵衛さん? Rナスカ・ドーパントの園崎冴子さん? ナスカ・ドーパントの園崎霧彦さん? クレイドール・ドーパントの園崎若菜さん? そして処刑人のスミロドン・ドーパントのミック。若菜さんはエクストリームへ覚醒済、2つのナスカメモリで内1つは覚醒済……と。まぁここまで囲まれたなら初陣には相応しいですね…………変身! 

 

KAMENRIDE……DIEND! 

 

勇は先程獲得したディエンドライバーを構えると興奮冷めやまぬ様子で変身をした。

 

テラー「仮面ライダー……か。井坂君を屠った力を出し惜しみされるとは私達も随分舐められたモノだ……」

 

勇「ソレはどうでしょう? ですがまずは!」

 

KAMENRIDE……KABUTO! 

GATTACK! 

DEN-O ROD! 

 

カブト「敵……か。やるぞ加賀美」

 

ガタック「背中……任せたぞ天道!」

 

電王R「お前……僕に釣られてみる?」

 

勇は仮面ライダーカブト・ガタック・電王ロッドフォームを召喚し、標的を確認したライダーはスミロドン・ドーパントとナスカ・ドーパント……そしてRナスカ・ドーパントへと攻撃を開始した。

 

カブト・ガタック「「クロックアップ!」」

 

Rナスカ「私達にスピード勝負を挑むつもり……? 笑わせないで貰えるかしら!」

 

ナスカ「格の違いを見せてあげるよ!」

 

勇「まだ終わりませんよ!」

 

KAMENRIDE……GARREN

 

光速の戦いが始まる最中に勇は更に新たなライダーを召喚した。そして召喚したギャレンと共にテラー・ドーパント、クレイドール・ドーパントへ銃撃戦を仕掛けた。

 

勇「当然お二方共に釘付けにしますよ!」

 

ATTACKRIDE……BLAST! 

FIRE! BULLET! ……BURNING BULLET! 

 

勇はアタックライドのカードを装填し弾丸を放ち、ギャレンも2枚のカードを装填して炎の弾丸で追撃を始める。

 

テラー「くぅ……中々賢しい威力じゃないか……」

 

クレイドール「うっとおしい事……本当にイライラする!」

 

勇「今なら……!」

 

2人のドーパントの視界をこれでもかと阻害した勇はドライバーにさらなるカードを装填した。

 

HYPERZECTER! 

 

カブト「なるほどな……加賀美!」

 

ガタック「わかった!」

 

HYPERCASTOFF! 

 

召喚されたハイパーゼクダーを確認したカブトとガタックはゼクターを手に取る。そして流れるようにゼクターを機動して更に動きを加速させる。

 

HYPERCLOCKUP

 

ナスカ「姿が……変わった!?」

 

Rナスカ「速い!?」

 

次元を超える速度に困惑するナスカとRナスカ……しかし無情な電子音が鳴り響く。

 

1……2……3……RIDERKICK! 

1……2……3……RIDERKICK! 

 

そして2人のハイパーキックが2体のドーパントを撃破した。

 

テラー「冴子! 霧彦君! …………何という事だ……」

 

FINAL FORM RIDE……KA・KA・KA・KABUTO! 

 

勇「天道さん! 痛みは一瞬です!」

 

勇はドライバーにカードを装填しファイナルフォームライドを発動した。するとカブトの身体がゼクターへと変換され、ガタックがカブトゼクターに騎乗して次の標的をスミロドン・ドーパントへと定めた。

 

R電王「獣……ね。それならコレはどうかな?」

 

R電王は魚釣りの如くスミロドン・ドーパントを翻弄していた。

 

スミロドン・ドーパント「グルル…………シギャアァ!?」

 

R電王「おや? もう終わったのか……それなら僕も終わらせよう!」

 

FULLCHARGE! 

 

とそこにカブト・ガタックが合流してスミロドン・ドーパントを弾き飛ばした。しかし千載一遇の機会を得たR電王はバスを取り出してエネルギーのチャージを始める。

 

R電王「終わりだね!」

 

繰り出されたデンライナーキックがスミロドン・ドーパントを吹き飛ばした。

 

テラー「おおぉ…………ミックまで……」

 

クレイドール「ミック!」

 

3体のドーパントを撃破するとカブト・ガタック・R電王は姿を消した。しかしギャレンは動揺した隙を見逃さずラウズアブソーバーにカードを装填した。

 

ABSORBQUEEN……FUSIONJACK! 

 

勇「更にコレはどうでしょう?」

 

KAMENRIDE……RYUKI! BLADE! FAIZ! 

 FINALKAMENRIDE……KING! BLASTER! SURVIVE! 

 

テラー「なっ!? ここに来て……ぬぅ…………ならばぁ! 

 

クレイドール「また……新たなライダー!?」

 

テラーは状況を動かす為にテラードラゴンを分離させる。しかしその動きを視た勇は冷静に次の1手を講じる。

 

勇「ふむ……この状況を打開するには……」

 

現れた仮面ライダーは3人。仮面ライダー龍騎サバイブ仮面ライダーファイズブラスターフォーム仮面ライダーブレイドキングフォーム……火力に特化したライダーだ。

 

勇「真司さん! 痛みは一瞬です! 

 

FINAL FORM RIDE……RYU・RYU・RYU・RYUKI! 

 

勇は召喚した龍騎をファイナルフォームライドし、サバイブドラグレッダーへと形態を変化させ、ギャレンと共にテラードラゴンと相対する。

 

勇「そろそろ幕引きにしましょう!」

 

クレイドール「巫山戯た事を!」

 

テラー「あまり調子に……乗らん事だぁ! 

 

クレイドールとテラーは激昂して距離を詰めるもファイズとブレイドは既に大技の構えへと入る。

 

ROYAL STRAIGHT FLASH! EXCEED CHANGE! 

 

ブレイドは5枚のカードへ斬撃を潜らせる1撃ロイヤルストレートフラッシュを、ファイズは自身の肩部から展開した砲門からフォトンブラッドを濃密に圧縮したブラッディ・キャノンを放つ。

 

クレイドール「何よ……この……威力……」

 

テラー「なんという……」

 

勇「巧さん! 痛みは一瞬です!」

 

FAINAL FROM RIDE……FA・FA・FA・FAIZ! 

 

勇はドライバーにカードを装填しファイズをファイズブラスターへと変身させる。しかしその砲身は禍々しく真紅に染まっていた。

 

FAINAL ATTACK RIDE……FA・FA・FA・FAIZ! 

 

勇「火力には……火力です!」

 

テラー「ぬ……ぬおぉぉぉぉ!!!」

 

テラーは襲いかかる無慈悲で暴力的なフォトンブラッドに呑まれ灰と化した。

 

クレイドール「お……お父様!」

 

勇「痛みは一瞬です剣崎さん! そして貴女も終わりですよ若菜さん!」

 

FAINAL FROM RIDE……B・B・B・BLADE! 

 

続けてブレイドをブレイドブレード! へと変貌させるも、その大剣は金色に輝いていた。

 

FAINAL ATTACK RIDE……B・B・B・BLADE! 

 

勇「これで……終わりです!」

 

金色の剣から放たれる眩い斬撃がクレイドール・ドーパントを切り裂いた。

 

勇「ふぅ……こっちは終わった……かな? 後は頼みましたよ優斗さん…………はぁ〜〜! マジで疲れたあぁぁ! 

 

全ての敵を倒し終えた勇は胸を撫で下ろしてその場へと寝転ぶ。

 

勇「疲れたから……ひとねむり……しよう

 

しかしそれが今しがたまで激闘をした人物とは誰も思えない程呑気に睡眠を始めた。

 

勇「このたたかいがおわったら……ディケイドライバーをかいせき……するんだ……」

 

かくして戦況を揺るがしかねない戦いは幕を閉じる。しかしこの戦いの結果を識る者は当事者以外は一部の人物のみである。




因みにこの幕間2話は仲良しであるタク-fさんが考えてくださいました。

タク-fさんありがとうございます!


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第6話 黒き龍と未来を掴め

優斗「さぁ、お前の罪を数えろ!」

 

ジョーカーへと変身した俺はお決まりのポーズとセリフを言いヘルライジングを見据える。

 

ヘル「アァァァァァァァァ!

 

ヘルライジングは雄叫びをあげ突撃してくる。俺は手を軽く振り

 

優斗「行くぜッ!」

 

それだけ言いヘルライジングに向けて足を進める

ヘルライジングが殴りかかってくるのに対し俺は足に力を込め蹴りを放つ。ぶつかり合った拳と脚

力は五分五分といった所か

互いの力で弾かれるともう一度拳を放ってくる

 

ヘル「ガァァァァ!

優斗「ハアァ!!」

 

ヘルライジングは拳を今度は俺も拳を放ちお互いの体から火花が散る。

 

ヘル「アァァ!!

優斗「ガハァ!」

 

ヘルライジングも少し怯むがそれでも続けて攻撃をしてくる。今度は攻撃を避け距離を取る。

その時周りに展開されていたヘルライズ空間が消え元の空間へと戻った。

 

優斗(このデタラメな事象は、龍樹だな。)

 

俺が考えている中ヘルライジングはキーに手を伸ばしボタンを押す

 

HELLRIZE CHARGE

 

破壊のエネルギーが右手に収束していく。

 

優斗「良いぜ......パンチの勝負と行こうじゃねぇか。」

 

俺はそう言ってジョーカーメモリを抜き、ベルトの右側に取り付けられているマキシマムスロットにジョーカーメモリを装填する。

俺がスロットのボタンを押すと同時に向こうもキーを押し込む

 

 

HELLRIZEING IMPACT

JOKER MAXIMUMDRIVE

 

ヘル「クダケロォォォォォォォ!!!

優斗「ライダーパンチ!!

 

俺とヘルライジングは同時に走り出し拳をぶつけ合う。

 

ヘル「どうして......なんだ。

優斗「あ?」

 

拳をぶつけ合う中ヘルライジングは俺に話しかけてきた。もしかすると変身している間は意識が戻るのか?

 

ヘル「どうしてお前は.......全てを守れているんだ。俺は全てを失った、仲間も大切な友さえも......」

優斗「・・・多分だけどお前は全て一人でやって来たから失ったんだと思うぜ」

ヘル「なに?」

優斗「お前も俺だ、だからわかる。お前はあいつらを気にしているからこそ自分一人が頑張らなくちゃいけないって思ってたんだ。だけど違うんだよ!1人じゃ必ず限界が来る。だからこそ人は助け合い!支え合い!過去の自分を超え行くんだ。」

ヘル「........そう、かもな。俺はただ信じてやれば良かったんだ。・・・・・・頼む」

優斗「あぁ!」

 

ヘルライジングの力が弱まり俺はヘルライジングの拳を弾き飛ばすと、身体を回転させ胴体に一撃を叩き込む。

 

ヘル「ガハァ!」

 

後ろに飛ばされよろめくヘルライジング、俺はもう一度マキシマムスロットのボタンを押す

 

JOKER MAXIMUMDRIVE

 

優斗「ライダーキック!

 

俺はヘルライジングに走り出しキックを放つ。

俺は着地するとヘルライジングは爆発

煙が晴れるとそこにはベルトが破損し変身が解除された俺がいた。

 

ユウト「後は頑張れよ........俺」

 

そう言ってくる俺に対し

 

優斗「言われなくてもわかってるさ........後は任せろ、俺」

 

 

ありがとう

 

 

俺はメモリをドライバーに戻し他のメモリを回収する。

その最中にキャマラスワームに攻撃されたがパターンを把握しカウンターを決めて終わらせた。

 

 

 

 

 

 

 

優斗「はは、マジであの凶悪な怪人達を倒したのかよ。」

 

俺が合流する頃には龍樹はもうすでにブロウの召喚した怪人達を倒していた。

 

龍樹「あ、優斗さん!やっぱり無事だったんですね。と言うかジョーカーになってる!」

優斗「俺の相性のいいメモリはジョーカー(コイツ)だったらしい。」

龍樹「優斗さんの叫び声が聞こえた時少し焦りましたよ.......」

優斗「ハハハ、悪りぃ悪りぃ」

 

俺達が話していると

 

ブロウ「クソ!なんでだよ!コッチはフル戦力を投入したんだぞ!」

 

ブロウがすごく苛立った形相で地面を踏んでいた。

 

優斗「教えてやるよお前の敗因を!確かにお前は強力な奴らを召喚した。だけどなそいつらはどう頑張っても本物では無い。お前の命令を聞くだけの人形だ!」

ブロウ「だからなんだ!力さえ有れば意思なんかイラねぇんだよ!!」

龍樹「お前が召喚したレオゾディアーツアイツは心から忠誠を誓ったからこそ強力な相手だ。忠誠を誓った相手の悲願を叶えるために考え行動した。それがただの怪物しかも意志すら無い人形がオリジナルに届くなんて思うな!」

ブロウ「なんだと!」

優斗「それにな例えお前がどれだけ強い敵を送ろうと俺たちは更にその先へ行く。本当に信じ合える仲間の存在が俺を、俺達を次のステージへと進化させる!」

ブロウ「貴様ら!一体なんなんだ!!」

 

俺は龍樹に顔を向ける。向こうもわかったのか頷く

 

優斗「俺は通りすがりの仮面ライダーだ!

龍樹「俺はコクリュウ!ただのダークヒーローだ!

覚えておけ!!」」

 

ブロウ「クソ!こうなったらまた新しい奴を!」

 

ブロウが新しく召喚しようとした時異変が起こる

 

ブロウ「な!俺の体が!!」

 

ブロウの体がハッキリと透けていっていたのだ。

やはりと俺は確信し話す

 

優斗「それがお前のデメリットだ。強力な怪人を出せば出す程お前の存在が消えていくんだよ!」

ブロウ「ッ!」

龍樹「もう降参しろ!お前に勝ち目は一生ない!」

 

龍樹が言った時ブロウは顔を俯ける。しかし段々と笑い声が聞こえてくる

 

ブロウ「クク......クハハッ!クハハハハハハハハハ!」

優斗「まだ諦めないのか。」

ブロウ「当たり前だろ?俺が消える?だったら俺の残りの存在全てを使って俺自身を生贄にしてやるよ!」

 

ブロウがそう言った時ブロウの体内からメモリーメモリそしてサソリ・カニ・エビメダルが現れた。

 

メモリー

サソリ!カニ!エビ!

 

コア「ガァァァァァァァ!仮面ライダー!そしてコクリュウ共々消し去ってくれるわ!!

 

仮面ライダーコアへと姿を変えたブロウ

コアは腕を振り上げ叩きつけてくる

俺と龍樹はその攻撃を避ける。攻撃された場所を見ると赤熱化しておりコアの周りも赤くなっており危険である事を示していた。

 

龍樹「でかい分当てやすい!」

 

龍樹はコアを殴るが少しふらつく程度だった。

 

優斗「だったらこれで!」

 

TRIGGER

 

トリガーメモリを起動しマキシマムスロットに装填すぐさまボタンを押す

 

TRIGGER MAXIMUMDRIVE

 

マキシマムドライブが発動すると手に銃身がたてられたトリガーマグナムが召喚される。俺は狙いを済ませて引き金を弾く

 

優斗「トリガーストライク!

 

青き弾丸がコアの胴体目掛けて放たれる。弾丸が炸裂するとコアに確かにダメージを与える。しかし

 

コア「コソバユイワ!!

 

と言って火炎弾を辺りに撒き散らす。

ダメージを与えた所は傷が塞がっていく

 

優斗(火力が足りねぇ........)

龍樹「優斗さんアイツをぶっ飛ばしても良いんですよね?」

優斗「そうしたい所だが火力が足りてねぇ......なんとかお前が街を消し飛ばさない程度で火力を出して俺達全員で攻撃を仕掛ければいけるかもしれない。だけど.........」

 

俺は俺の世界の装者達を見る

 

優斗「コッチで攻撃が届く遠距離はクリスと未来だけになる。」

 

俺の世界の装者は龍樹が言うには元の歴史通りの聖遺物の使用者らしい。

つまりこのままでは遠距離は先程の2人のままだけど2人を合わせても俺と龍樹に向こうの響そしてクリスと未来の5人じゃ足りない。

何か手はないのか!

 

響(優斗世界)「そうだ!アレだよ皆!」

 

響が唐突にそう言ってくる。一瞬何のことかを疑問に思ったがすぐにわかった

 

優斗(そうかエクスドライブモード!)

 

そうシンフォギアの奥の手.......奇跡の姿エクスドライブモード。

飛行が可能となりシンフォギアの限界以上の力を引き出すことができる。

しかし問題がある。

 

優斗「どうやってそれだけのフォニックゲインを出すのかだ。それにもし出せたとしても隙は大きい筈だ。」

 

俺のこの一言で俺の世界の装者全員が理解した。向こうも龍樹はわかったらしいが向こうの響はわからないと言った感じだった。

 

奏「そこは勿論なぁ?」

クリス「アンタらが守ってくれるよなぁ?」

 

奏とクリスは煽るように言ってくる。

いや確定かよ.......

 

マリア「フォニックゲインの調整なら任せて」

セレナ「此処はアガートラームの出番です♪」

 

優斗「じゃあそれまでは俺と龍樹達で時間を稼ぐ。行くぞ龍樹、響!」

龍樹「はい!」

響「え?何が始まるの?」

龍樹「多分びっくりすると思うよ」

 

方針を決め俺と龍樹はコアの気を引くために突撃する。

 

コア「ソコニ居たか!!

 

コアはそう言って今度は俺達3人を狙って口から火炎弾を放ってくる。

俺たちは散開してそれぞれ攻撃を行う。

 

響は赤いエネルギーを拳に込め右足目掛けて放つ

俺もそれに習うようにヒートメモリをマキシマムスロットに差し込みボタンを押す。

 

HEAT MAXIMUMDRIVE

 

優斗「ヒートブレイザー!

 

左足目掛け炎を纏った拳を叩き込む。

 

コア「ゴアァ!

 

バランスが崩れ背中から倒れる。

 

龍樹「これでも喰らえ!!」

 

龍樹は跳躍すると踵落としをコアの胸部目掛けて放つ

俺はヒートメモリを抜くとメタルメモリに差し替えそのままボタンを押す。

 

METAL MAXIMUMDRIVE

 

跳躍し出現したメタルシャフトを掴む。コアが存在に気づき俺目掛けて火炎弾を放つが俺はメタルシャフトを回転させ防ぐと

 

優斗「メタルインパクト!

 

回転させ威力をつけたメタルシャフトをそのまま頭目掛け叩きつける。

 

 

Gatrandis babel ziggurat edenal

 

丁度その時装者達が絶唱を歌い始めた。流石にコアもコレには気づき

 

コア「目障りな歌め!!

 

Emustolronzen fine el baral zizzl.......

 

コアはそう言うと口を開き火炎弾を放とうとする。俺はすぐさまメタルメモリからサイクロンメモリに換装するとボタンを押す

 

CYCLONE MAXIMUMDRIVE

 

優斗「サイクロンヴェール!

 

装者達の前に立ち風の繭を作る。

 

Gatrandis babel ziggurat edenal

 

これで時間を稼ぐもそう長くは続かない。段々と繭に亀裂が入っていく

風の繭の一部が崩れ火炎弾の一発が装者に向かっていく

 

優斗「させるかぁぁぁぁぁ!」

 

Emustolronzen fine el zizzl.......

 

俺は身を挺して火炎弾を防ぐ

 

優斗「はは、守ったぜ。」

 

俺の視界には光の球体があった。

 

 

 

 

 

 

 

三人称視点

 

優斗の世界の装者達が絶唱を歌い終え、虹色のオーラがカ・ディンギル跡地一帯に広がる。

 

奏「これが絶唱のバックファイア......!」

クリス「クゥゥゥゥゥ!!」

翼「耐えろ!」

調「こんな量のフォニックゲインを.........」

切歌「耐えるなんて難しいデス.......ッ!」

 

絶唱によるバックファイアでギアの装甲が砕けていく。

 

マリア「それでも神風優斗達が守り稼いでくれた!」

セレナ「それに報いる時です!」

未来「絶対に成功させる!」

 

その言葉で装者全員が再び気を引き締める。

 

コア「サセヌワ!!」」

 

コアが絶唱によりできたバリアフィールドを崩そうとしてきた時

 

龍樹「それはコッチだって一緒だ!!」

響(龍樹世界)「絶対に通さない!」

コア「オノォォォォレェェェェェ!!」」

 

龍樹と響(龍樹世界)がコアの進行を止める。

 

響「セット!ハーモニクス!!エクスドライブ!

オォォォバァァァァァ!!ドライブゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

響の叫びで辺りに広がっていた虹色のフォニックゲインが収束し球体を作る。

そして球体が弾け、中からそれぞれのギアのイメージカラーに光の翼そして純白の白が入ったギアを纏った優斗の世界の装者達が現れた。

 

龍樹「凄い、あれがエクスドライブ!」

響「キレイ........」

 

龍樹は実物のエクスドライブを見て歓喜しており、響(龍樹世界)は初めて見る姿に見惚れていた。

 

コア「姿が変わった位でェェェェェェェ!!

 

そう言って再び火炎弾を放とうとしてくるが、装者達は翼を使い散開そしてそれぞれアームドギアを出現させる。

最初に仕掛けたのは奏だ。

 

奏「へ!これでもくらいな!!」

 

COSMIC∞WING

 

奏の槍の先端にエネルギーが収束しそれを放つ。エネルギー波は不死鳥へとなりコアに直撃する。

 

コア「グヌゥゥゥゥ!!

 

コアは耐えるがそれに続き翼が追撃をする

 

翼「いざ参る!」

 

刀を二刀持ち、両足にも剣を出現させる。

 

断空ノ煌刃

 

その四刀を使いコアに斬撃を与える

 

コア「グアァァァァ!!

 

それに続き切歌と調が仕掛ける。

 

調「切り刻む!」

切歌「ぶった斬ってやるデス!」

 

終α式・天翔光刃葬

冥劫・兎ぅr逢アN弩ぉTォ

 

調は巨大な鋸を切歌はアームドギアを巨大化させ調は鋸をぶつけ切歌は一撃を叩き込む。

そこへクリスが飛行型のアームドギアを構える

 

クリス「やっさいもっさい!」

 

DESTRUCTION SABBATH

 

無数のレーザー光線が放たれコアを撃ち抜く

 

コア「グワァァァァァァ!!オノレエェェェェェェ!

 

コアは腕を振り回し装者を払い除けようとする

そんな中セレナとマリアは機動力を活かし突撃する。

 

マリア「手加減無しで行くわよ!」

セレナ「はい!マリア姉さん!」

 

TWINKLE†RIVERRAY

 

無数の剣を出現させそれをコアへと放つ。

 

コア「コシャクナ!!

 

コアは向かってきた剣を腕を振り弾くが今度はコアの直上からレーザーが放たれた。放ったのは未来だ。

 

未来「神獣鏡の輝きで!」

 

天光

 

未来の光線により地面に倒れるコア

コアはなんとか経とうと力を込めて状態を起こすが

 

 

響「これが私達の!絶唱だぁぁぁぁぁぁぁ!

 

響が腕のアームドギアを変化させコアの胴体を突貫する

コアは体が貫かれ倒れる.......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズシン.......

 

事はなかった

腕で踏ん張り這いつくばっている。

 

コア「まさか此処まで追い詰められるとは.........しかし我は不死身なり!!

 

コアは再び立ちあがろうとしたしかし

 

龍樹「あ〜あ、不死身とか言うから負けのフラグ立っちゃたじゃん。」

 

そう言って現れたのはコクリュウとなった龍樹そして

 

優斗「そうだな........お前を倒す算段はもう出来てる。」

 

先程火炎弾をくらった優斗......仮面ライダージョーカーが並び立ち指を指す

 

龍樹「お前が不死身なのはメモリとコアメダルの恩恵だ。」

優斗「それを壊して仕舞えば不死身だろうが倒せる!」

コア「ならばやって見せろ!貴様らの攻撃がメモリやメダルに届けばの話だがな!!

 

コアはそう言って体を大きく広げる。

優斗は足をすすめるジョーカーメモリを引き抜きとあるメモリを出すそこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dと書かれた黒いメモリだった。

 

 

 

 

 

 

 

少し前装者がコアを攻撃してる際

 

龍樹は火炎弾をまともにくらった優斗の元へ訪れていた。

 

龍樹「優斗さん大丈夫ですか!?」

 

龍樹は優斗の側へ駆け寄る

 

優斗「無事だよ。と言ってもなんとかって感じだがな.......」

龍樹「待ってください!今すぐ回復の聖遺物を!」

優斗「待て回復は俺の疲労だけを取ってくれ今は前線復帰が重要だ。」

 

優斗は待ったをかけ龍樹に質問する。

 

龍樹「あるには有りますけど、怪我は!」

優斗「後で構わない」

響「怪我した状態で戦うなんて無茶ですよ!」

 

龍樹と向こうの響は心配そうに優斗を見る。

優斗はため息を吐くと

 

優斗「はぁ、馬鹿野郎........」

 

そう言って龍樹と響の頭を撫でる。

 

響「えっ」

龍樹「ちょっと優斗さん!こんな時に!」

優斗「お前らみたいな手のかかる連中を残して死ぬわけねぇだろ。安心しろ戦いが終わったらしっかり休息はとるからよ。だから頼む」

 

優斗は気持ちを伝えもう一度お願いする。

龍樹はガシガシと頭(兜)をかくと

 

龍樹「あーもう!わかりましたよ!ヒュイギアの杯!」

 

龍樹がそう叫ぶと響の姿をした人物が黄金の杯を持って現れた。

 

龍樹「疲労の回復だけだから一口だけ飲んで下さい」

ヒュイギア「こちらを」

 

龍樹にそう言われて杯を手に取る。顔の部分だけを解除し、一口口に入れる。

すると優斗が負っていた疲労感などが吹き飛び体が軽くなる。

 

優斗「流石だな、よし行くか」

 

立ち上がる優斗に龍樹は一本のメモリを差し出す。

それは黒くローマ字のDと書かれていた。

 

優斗「これは?」

龍樹「俺だけが持っているメモリです。これがあればメモリとメダル両方一気に破壊できるはずです」

優斗「サンキューな」

龍樹「俺と響も最大限協力します!」

響「絶対に勝ちましょう!」

 

そう言って優斗達はコアの元へ足を向ける。

 

 

 

 

 

 

戻って現在

 

優斗はDと書かれたメモリ........ドラゴンメモリのボタンを押す。

 

DRAGON

 

スロットにセットし倒す

 

DRAGON

 

龍の叫び声と共に黒く形成していたジョーカーの装甲が漆黒に近い装甲へと変わる。何処となく龍樹のコクリュウに似ている。

 

優斗「仮面ライダードラクロ

龍の名にかけて貴様を葬る!」(口が勝手に!!)

 

そう言って優斗.......もといドラクロは足を進める。

コアはドラクロ目掛けて拳を放つ放たれた拳はドラクロに命中する。

コアは手応えを感じやったと思ったが、

 

優斗「オイオイ、こんなもんかよ」

 

としたから声が聞こえた。そこにはコアの拳を片手で受け止めた優斗の姿があった。

 

コア「馬鹿な!

 

コアは体重をかけ押し潰そうとするが地面がへこむばかりで優斗自身は潰れない。

 

優斗「フッ!」

 

力を込めコアの腕を弾く。

弾かれたコアは体が大きくそれ無防備になる。そこへ龍樹がやって来ると

 

龍樹「オラァ!」

 

渾身の一撃をコアへ叩き込む、そして龍樹に続き響も両腕にそれぞれ赤と青のオーラを纏い攻撃する。

 

響「オラァオラァ!」

 

コアは倒れる事はなく踏ん張り響と龍樹に攻撃しようとするがそこへドラクロとなった優斗がカバーに入る

 

優斗「無駄ァ!」

 

と叫ぶと足を使いコアの顔面を蹴りさらに5発与える。

 

優斗は着地すると背を向けたまま龍樹と響に提案を持ちかける。

 

優斗「なぁ、龍樹に響」

龍樹「なんですか?」

優斗「3人で誰がラッシュが速いのか........勝負してみないか?」

 

優斗の提案に龍樹と響は頷き

 

龍樹「望むところです!」

響「私だって負けませんよ!」

 

乗り気でいた。

 

コア「貴様ら何を

 

フラフラなコアはこれから起こる事に絶望するだろう。

正面に3人が並ぶとそれぞれ拳を握り同時に駆け出す。

そしてコアの胴体に一列に並ぶと

 

龍樹・響オラァ!オラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァオラァ

 

優斗無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ無駄ァ

 

3人の強烈なラッシュによりコアの胴体に無限に等しい衝撃が襲って来る

 

コア「ブゴッ!ゴハッ!ウギャ!

 

龍樹・響「オラァ!!」

優斗「無駄ァ!!」

 

3人が最後の一撃を叩き込みコアはカ・ディンギルを背にぶつける。

それを見ていた優斗世界の装者達は

 

装者『えぇ............』

 

とちょっと引いていた。

優斗は軽く腕を回すと

 

優斗「さぁて決めるぜ」

龍樹「最後は.........お願いします。」

響「こんなにラッシュしたの初めてだよ..........」

 

龍樹と響はラッシュでダウンしておりくたびれていた。

仲良く背中を合わせて倒れていた。

(これとっても重要)

 

優斗はコアへ向け足を進める中ドラゴンメモリをマキシマムスロットに装填しボタンを押す

 

DRAGON MAXIMUMDRIVE

 

龍の雄叫びと共に右脚に漆黒のエネルギーが収束する。

コアまで距離が5mと縮まった時優斗は跳躍すると

 

優斗「ドラゴンスパイク!

 

と叫ぶとコアへ飛び蹴りを放つ直撃するとコアの身体全身へ亀裂が走る

優斗は着地しコアへ背を向け歩き始める。

コアの身体全体へ行き渡ると爆発と共にメモリとメダルが砕け散った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして優斗の世界で起こった事件は異世界の助けにより無事収束した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街近くの港

 

優斗の一撃を受け力の大半を失ったブロウはよろつきながら街へと足を進める。

 

ブロウ「クソッ!力の大半が消えちまった!まだ少し残っている。これで街の奴らを1人でも殺してやるっ!!」

 

ボロボロになったブロウは優斗達に嫌がらせをすると言わんばかりに街へと足を進める。

しかし

 

???「させないよ?」

ブロウ「誰だ!!」

 

ブロウが声のした方へ顔を向けると

 

ブロウ「ヒィ!」

 

響の顔をした紫の鎧を身に纏う人物がいた。

 

???「面倒だから一撃で倒れてくれない?」

 

そう言って響顔の人物は剣を取り出しブロウに一撃を叩き込む

 

ブロウ「こんな........この俺が...........こんな奴等に............」

 

ブロウは元々消費していた身であるため、ダメージが最高点に到達しその人物の一撃で消え去った。

鎧を身につけた人物は、ブロウが歩いてきた方向を見ると

 

???「今すぐ会いに行くからね?優兄?」

 

と微笑むのだった..............



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最終話 パーティでの出来事

コラボ最終回あの人がやってくる。


異世界からやってきたブロウ・ハスクを倒して2日後

優斗達はS.O.N.Gの潜水艦に集まっていた。

 

龍樹「いやぁ、まさかパーティに呼んでくれるなんて、すいません」

弦十郎「なに構わんさ。君と君の世界の響君は今回の事件の功労者であるんだ。呼ばれて当然さ」

 

この2日間の間に龍樹と龍樹世界の響は優斗の世界で休息をとっていた。

最初の1日は休みの為優斗の写真館でお世話になった。

2日目はこの世界の街を散策した。因みに龍樹世界の響はそっくりというかどちらも本人である為蒼汰が「アタックライド ドレスアップ」で髪を伸ばしメガネをかけるなどして少し違いが出るようにしてくれた。

 

クロ「本来で有ればすぐにでも帰りたいのじゃが、いかんせん手段がのう」

弦十郎「大丈夫だ優斗君が前に向かった事があるから送ると言っていた。」

龍樹「それにしてもこの世界にピエロは居なかったか..........」

響「りゅうくん大丈夫?」

龍樹「心配しなくて良いよ響きっとピエロの方から帰って来るさ。」

 

そう言って元気を見せる龍樹

そこへ蒼汰がやって来る

 

蒼汰「すまないね、少しは力になれると思ったんだけど.........」

龍樹「いえ、手伝ってくれてありがとうございます。蒼汰さん」

 

蒼汰の協力で世界中を探したが、ピエロと思われる人物は見つからなかった。

力になれなかった事に蒼汰は謝罪を述べるが龍樹は逆に感謝を送る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍樹「それより.......()()はどうすれば良いですかね?」

 

と龍樹が指差す先には

優斗にいつの日かの様に前後左右に抱きつく響と切歌と調にセレナ

そして優斗を囲む奏・翼・クリス・マリア・未来

そしてそしてその中心で正座し顔を青ざめ冷や汗を流している優斗

 

龍樹「うん怖いね♪」

響「それはまぁ怒るよねぇ..........」

 

 

 

何故こうなったのかそれは優斗が無茶をしまくったからである

 

優斗はあの後最初に疲弊していた時異常に疲弊し更には傷を治さずに戦った為ダメージが身体にかかりまくり変身を強制解除させられた。

そして倒れ込み昨日まで眠っていたのだ。

 

そして起きたまではよかったのだ。

優斗はその後リハビリと言って特訓をしようとしていたのだ。

 

龍樹「しっかり休むって言ったのに」

蒼汰「まぁ、休んだと思っているんだろうね。2日間寝ていたから」

龍樹「優斗さんって社畜なんですか?」

蒼汰「さぁね」

 

優斗は解放され食事を行う事にした。

 

優斗(全く心配しすぎなんだよ、こんなの何回かあっただろ.......)

 

そんな愚痴をこぼしながら食事を楽しむ。今回は奮発しかなり豪勢な料理だった。だというのに厨房が忙しいのは何故か。

それは響(龍樹世界)が食べまくっているからである。

 

クリス「向こうのバカはどんだけ食べんだよ.........」

奏「アレで太らないって羨ましくないか?」

響「私だって食べるもん!」

未来「張り合わないの」

 

とこちらの装者の一部の感想

優斗は周りを見渡す中何か異変に気づく

 

優斗(ん?なんか()()()()()()()()())

 

優斗は確認の為もう一度見渡す。そしてその人物達を発見し近づく

 

優斗「何してんの?それに鏡香

勇「久しぶりですね優斗さん」

龍樹「え!?」

響(龍樹世界)「ウソ!?」

鏡香「会いに来たよー!龍樹!ひーちゃん!」

龍樹「うわっ!」

ひーちゃん「きゃあ!」

 

鏡香は龍樹と響もといひーちゃんへと抱きつき抱きつかれた2人は驚き困惑している。

騒がしくなったのか俺たちに視線が集まる。

 

優斗「そういやお前らも交流あったんだったな」

勇「はい、優斗さんと会合してその後の事件を解決した後に交流がありまして」

蒼汰「久しぶり.......と言うのはあわないかな?」

勇「蒼汰さん!いやぁ、あの時はありがとうございました!」

 

そんな感じで話していると理解していない人物達は困惑している。そんな中響(優斗世界)が聞いてくる。

 

響(優斗世界)「あの〜優斗さん此方の御二方は?」

優斗「ん?あぁ、コイツらは........」

 

優斗が2人を紹介しようとした時鏡香は龍樹とひーちゃんから離れると優斗に近づき腕に抱きついた。

 

優斗「ん?」

蒼汰「へぇ.....」

装者‘s「..........」ヒュ~

 

空気が冷えた

優斗が困惑している中元凶(鏡香)は鼻歌を歌いながら

 

鏡香「会いたかったよ?優兄♪」

装者’s「.............」ピシッ

優斗「・・・」(;;ーー)

クロ(ほほぉうこれが修羅場と言うやつか)

龍樹(向こうの装者ヤバいな.........)

 

空気が冷え固まった。

そして優斗は無言で汗をダラダラと流す。

優斗は一旦鏡香に顔を向ける。

 

優斗「なぁ鏡香」

鏡香「なぁに?優兄?」

優斗「俺はいつからお前の兄になった?と言うか血とか繋がってないよな?」

鏡香「私って義弟は居るんだけれど、義兄っていなかったから♪」

優斗「.........」チラッ

龍樹「.........」コクン

 

優斗は龍樹を見る龍樹は頷く

優斗はとりあえず鏡香を腕から引き剥がす事にした

 

優斗「鏡香とりあえず一旦離れてくれ」

鏡香「い〜や〜、初詣以来全然会えなかったんだもん。」

優斗「マジでお願いだから離れてくれ寒気がヤバいんだよ。」

鏡香「大変!大丈夫!もっとあったかくしてあげるから!」ギュー‼︎

優斗(悪化してる!確実に悪化してるから!!)

 

優斗は今も冷めた目で見てくる優斗の世界の装者達の視線を感じながら一刻も鏡香に離れて欲しいと願うのだった。

とりあえず、兄と呼ぶ事許可したら離れてくれた。しかし優斗は勿論後でオハナシコースが確定した。

 

優斗はなんとかその場から離れて蒼汰と話をする。

 

優斗「なんでこんな目に遭うんだよ........」

蒼汰「隠し事してた罰だと思っておくといいさ。」

優斗「なんでさぁ...........」

 

優斗は蒼汰と話している中優斗は後方から気配を感じ咄嗟に振り向きその人物の腕を掴む

 

優斗「・・・何してるんだ?勇?」

勇「・・・・・・あはは」

蒼汰「はぁ、やっぱりバレた。」

 

優斗は今の流れで蒼汰は自身が囮になり勇が何かをしようとしていた事を察する。

 

優斗「何をしようとしていた?正直に話せ」

勇「いや〜、優斗さんのディケイドライバーを見せて頂こうかと.........」

優斗「なんの為に?」

勇「解析して量産しようかと!」

優斗「.........」

 

優斗は勇の目的を聞いて頭を抱える。

そしてまた察する。ダブルドライバーとロストドライバーが量産されたのはコイツの所為と

 

優斗「取り敢えず一回しめるから覚悟はいいか?」

勇「チョッ!チョットマッテクダサイ‼︎俺が居たからリディアンに被害が出なかったんですよ!それにドライバーを量産したから優斗さんがジョーカーになれた訳ですし!」

優斗「ん〜、まぁ確かにそうだが...........」

 

優斗はそれを聞き納得しようとしていた

 

勇「それに園崎家と戦えたのは蒼汰さんがディエンドライバーを見せてくれた訳ですし.......」

優斗「う〜ん.........ん?」

 

優斗は蒼汰のディエンドライバーを量産した所に疑問を持つ

その時勇は龍樹に顔を向け

 

勇「龍樹君手を貸してくれ!君の助けが有ればディケイドライバーの複製が可能だ!」

龍樹「いや、でも.......」

 

龍樹は流石にいけないと乗り気ではなかったが

 

勇「もし出来れば君にも与えよう!」

龍樹「その話乗った!」

 

とあっさりと手のひらを返す。

優斗は怒りのマークが浮き出ると

 

優斗「与えようじゃねぇぇよ!アホ野郎!!

勇「タコス!!」

 

優斗は勇の腰に腕を回すとジャーマンスープレックスを勇にするのだった。

勇は首が折れたのか気絶している。

 

優斗「ふぅ〜........さてと」

 

優斗は龍樹の方へ足を向ける。

龍樹はビクりとなるが弁明を始める

 

龍樹「いや確かにおふざけでノリには乗りましたけど手伝ってないですよ!だから俺は大丈夫ですよね!」

 

優斗は龍樹の正面に立ち肩に手を置く

 

優斗「確かにそうだな。だけどなあの返しとあの目は本気だったよな?」

龍樹「アハハ、ソンアワケナイジャナイデスカ。ヤダナァユウトサン.......」(;;;;^◇^)

 

龍樹は汗を垂らしながらそう言っているが優斗は腰に手を回し持ち上げる

 

龍樹「あの......優斗さん?」

優斗「ん?どうした?」

龍樹「何故持ち上げたんですか?」

優斗「これくらいが丁度いいから」

龍樹「因みにここから降ろす事って........」

優斗「あると思うか?」

龍樹「ワンチャン.......」

優斗「ある訳ねぇだろ!共犯者ァァァァァァ!

龍樹「ですよねぇぇぇぇ!!ガスパ!!」

クロ「やれやれ何をやっとるんだ。」

 

優斗は龍樹にもジャーマンスープレックスを決める。龍樹は頭部に当てたので首は折れていないその代わりかなり痛い思いをしただろう。

クロはその光景を見て呆れていた。

 

蒼汰「それじゃ、僕はこれで」

 

そう言って蒼汰が離れようとした時首元を掴み

 

優斗「何処に行くんだよ」

蒼汰「少し外の空気を吸いに行こうかと。」

優斗「そうか........とりあえず何か言うことは?」

蒼汰「許してくれたまえ」

優斗「反省しやがれ!ボケェェェェェェェ!あと勝手にドライバー見せてんじゃねェェェェェェェ!

蒼汰「ガハッ!」

 

優斗は蒼汰に背負い投げを2発決めると、軽く手を叩く。

 

優斗「はぁ〜、どっと疲れた..........」

 

このやりとりの間鏡香とひーちゃん事響と優斗の世界の装者達は恋バナそしてプチ女子会をしていた。

その後勇達3人は回復し懲りたと思われたが勇は優斗のベルトを数回狙ってきた。

その後ワイワイとした雰囲気でパーティは続き優斗は龍樹を呼び出し潜水艦の甲板へと出る。

 

龍樹「話ってなんですか?もうベルトは狙ってませんよ」

優斗「そうじゃねぇよ。今回もありがとうな、お前らが居てくれたから無事事件を終える事ができた.......感謝してる。」

 

優斗はそう言って手を差し出す

龍樹は頬を少し掻くと

 

龍樹「ヘヘッ俺もまた優斗さんに会えましたしなんたって共闘できましたから!俺でよければいつでも助けになりますよ!」

 

龍樹はそう言い手を握ってくる。

 

優斗「ふっ、バーカ年下に頼ってたらダメだろ」

龍樹「ハハハッ!」

 

優斗と龍樹がそんなやりとりをしていると優斗は胸元に違和感を覚えディケイドの無名のカードを取り出す。

そのカードはイラストが浮き出てくる。

 

優斗「コイツらは.......」

 

優斗が取り出したカードにはそれぞれ仮面ライダーオーズ仮面ライダーウィザード仮面ライダーゴーストのイラストが浮き出た。

龍樹も気になったのか覗き込んできた。

 

龍樹「オーズにウィザードそれにゴーストですか。どうしてこのカードが.......」

優斗「さぁな、でも手札が増えるのは俺としてもありがたい」

 

優斗はそう言ってカードを仕舞い

 

優斗「それじゃ戻ってパーティの続きと行くか」

龍樹「はい!兄さん!」

優斗「鏡香に感化されてんじゃねぇよ........」

龍樹「でもなんだがしっくりくるんですよ。」

優斗「いいから直せ。じゃなきゃもう一回スープレックスだ。」

龍樹「えぇ!?」

 

2人は肩を並べて中へと戻っていった。

赤の他人がこの光景を見ると兄弟が仲良く話しているようにも見えるだろう。

 

 

 

 

 

 

因みにその日の夜

 

優斗「あの.......」

装者一同『黙る』

優斗「ハイ........」

 

優斗は正座させられ、鏡香の世界での出来事の質問攻めにあった。

 

 

 

 

 

 

翌日

 

龍樹達異世界組は港に集まっていた。

 

龍樹「それじゃあ俺たちは帰ります。」

ひーちゃん「今日までありがとうございました!」

クロ「世話になった」

鏡香「ぶー、もっと居たかった。」

勇「はいはい文句言わないの」

 

4人は集まり勇達は自力で帰るので此処で別れとなる。

 

優斗「おい鏡香........ほらこれケーキだ。」

 

そう言って優斗は鏡香に自作のケーキを3箱ほど渡した。

 

鏡香「優兄からのプレゼント!?絶対大事にするぅ〜」

優斗「さっさと食え!」

勇「ありがとうございます優斗さん。因みに最後にベルトを」

優斗「見せる訳ねぇだろさっさと帰れ」

勇「冷たいな〜.........」

 

勇をあしらい勇はゲートを出現させ中へと消えていく。

優斗はそれを見届けると龍樹達に顔を向けカーテンを出現させる。

 

優斗「出口はリディアンの近くだから気をつけてな」

龍樹「ありがとうございます優斗さん。」

響「それじゃあ私たちも帰ろう」

クロ「此方でも有意義な体験が出来た」

 

優斗は出現させたカーテンを一度消し何かを思い出す様に手を叩く

 

優斗「あ〜そうそう忘れてたんだけどよ。」

龍樹達一同『??』

優斗「なんかニュースで山が消し飛んだ云々言ってただろ?」

龍樹「げっ........」

響「あっ.......」

 

明らかに響が汗を流している。優斗は確信した様に響に近づき

 

優斗「知ってるよな?ひ・び・き?」

響「ごめんなさーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し注意と説教を終え優斗はカーテンからタッパーを取り出した。

 

優斗「じゃあ罰として響にはこの中身を食べろ」

響「あの〜因みに中身って.......」

優斗「龍樹の唐揚げを真似してみた奴、龍樹みたいにはならなくなったけどまぁそれなりに美味いだろ」

響「唐揚げ!!」

龍樹「それ罰なんですか?」

 

龍樹は優斗にそう言うが優斗はそれを受け流して響にタッパーを渡す。

 

響「早く食べたい〜」

龍樹「優斗さん響に甘い気がする」

優斗「叱る時はしっかり叱るから」

 

そんなやりとりを終え優斗はオーロラカーテンをもう一度出現させる。

 

優斗「んじゃそっちも頑張れよ。」

龍樹「ありがとうございました!優斗さんもお元気で!」

クロ「世話になった、元気での」

響「優斗さんお世話になりました!唐揚げ♪唐揚げ♪」

 

それぞれ優斗に感謝の言葉を述べてカーテンへと消えていく

 

優斗「騒がしかったけど、偶にはこう言うのも良いのかもな。」

 

優斗はそれだけ言うと写真館へ帰宅する。

 

 

写真館に到着すると

 

響「帰ってきた!」

未来「優斗さんお邪魔してます」

クリス「先輩.........掃除大丈夫か?」

翼「む、これでも少しは出来る様になったのよ」

奏「優斗のお陰だけどなw」

翼「かなでぇ〜」

マリア「よく噛んで食べるのよ」

ネフィリム「ガァ」ムシャムシャ

セレナ「ふふ、良い子ですね」ネデナデ

切歌「調!調!このお菓子とっても美味しいデスよ!」

調「切ちゃんそんなに食べたら太っちゃうよ?」

切歌「デッ!?」

 

S.O.N.Gの装者達が写真館に居た。

優斗は軽くため息を吐くと

 

優斗「まぁ、賑やかなのはいつもか。」

 

そう言って装者達の場所へ足を進める。

 

 

そんな写真館の壁の一画には

初めて鏡香の世界での撮った写真

初めて龍樹の世界に行った時の写真そして龍樹世界の響の誕生日の写真や初詣の時の写真があるが、それらより大きく飾られた一枚の写真がある。

そこには、パーティで撮った優斗の世界の装者達やS.O.N.Gの職員達そして三世界の中心人物達(主人公)の集合写真だった。

 

そこに映る全員喜びの表情で満ちていた..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コクリュウコラボ完結




感想お待ちしてます(^_^)


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コラボ番外:コクリュウの世界へ 優斗VS〇〇

少し執筆を変えてみました

最後に良かったのかどうかをアンケートをしますので
どうか正直にお答え下さい


ブロウが起こした事件から3日

優斗はお菓子をつくる中

 

優斗「そういや龍樹達にケーキ渡すのとドライバー返すの忘れてた」

 

唐突に思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍樹世界

リディアン前

 

オーロラカーテンを使い前回やってきた場所へと現れる。

 

 

優斗「さてと、どうやって龍樹達を探すか........」

 

 

俺は龍樹達を探すべく街を散策する。

街並みは俺の世界とさほど変わらない、

 

 

優斗「俺の写真館の場所に行ってみるか。なにか手掛かりがあるかも知れないし」

 

 

俺は元の世界で俺の写真館が建設されている場所へと足を進める

 

 

優斗「ははは.......嘘だろ」

 

 

俺は今驚いている。だってそうだろうこの世界の響の誕生日の際に適当に光写真館とか言ったけど

 

 

優斗「まさか本当にあるのかよ。しかもご丁寧に場所はまんまだし.......」

 

 

どうやらこの世界のでは俺の神風写真館の代わりに光写真館があるようだ。俺が立ち惚けていると中から爺さんが出てきた。

その爺さんは60歳くらいだろうか白髪ではあるがまだまだ元気な印象がある。

 

 

爺さん「優斗君!一体何処に行ってたんだね。さぁ!早く手伝ってくれ」

優斗「ウェ!チョ、チョット‼︎」Σ(0W0)

 

 

俺は爺さんに連れられ写真館に入る。

中は俺の世界と広さは変わらない、だが置いているものはレトロチックなものが多い時計も錘を使った古時計なのだ。

 

 

爺さん「さて君が撮ってきてくれた写真なんだけど、かなり綺麗に撮れているね。何処の風景を撮ってきたんだい?」

優斗「・・・これは通りの商店街でコッチは..........」

 

 

俺は暫くこの爺さんに写真を見せた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真を見せた後軽く器材の修理やらをして1時間ほど過ぎて俺は解放された。

今は街通りを歩いている

 

 

優斗「全くどうなってんだよ.........まぁ悪い人じゃなかったし良いけど。」

 

 

そうやって俺が街を歩いていると

 

 

お婆さん「引ったくりー!」

青年「どけどけ!刺されテェか!」

 

 

引ったくりがナイフを振り回しながら走ってきた。

人々が避けていく中引ったくり犯が見える

 

 

青年「どけー!本当に刺すぞ!!」

優斗「はぁ.......」

 

 

俺は溜息を吐き背中から走ってくる引ったくり犯の気配を感じ取り右足を軽く回す。

そして引ったくり犯が2m程の距離に差し掛かった時

 

 

優斗「シッ!!」

 

ドガッ!!

 

 

左回し蹴りで引ったくり犯を建物の壁に吹き飛ばす。

犯人は目を回している。

俺は犯人が持っている財布を取り先ほど叫んでいた老婆に渡す。

 

 

お婆さん「あぁ、ありがとう。今日は孫の誕生日なんだ」

 

優斗「街中では気をつけて下さい。」

 

お婆さん「ご丁寧にどうも.........」

 

 

老婆はそれだけ言うと去って行った。

俺は犯人の所まで歩いていくとナイフの刃をしまい担ぐと最寄の交番に連行していく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗は知らなかったが、この窃盗犯を捕まえた時の動画は後にSNSでバズったとかなんとか..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所:スカイタワー

 

優斗「あれから探してるけど中々見つからねぇな。こうなったら変身して..........いや意味も無いのに変身するのは良くないな。しょうがねぇ地道に探すかね」

 

 

俺は再び探そうとした時

 

 

優斗「いや待て全然近くに居たじゃん...........」

 

 

スカイタワーの近くの公園で龍樹が響とこの世界の未来と公園デートをしていた。

 

 

優斗(本当に隠す気が無いんだな........て言うかこれは側から見たら二股してるって思われないのか?)

 

 

俺がそんなことを思っているとスカイタワーの液晶テレビにこの世界の国会が開かれていた。

そしてそこには「日本を重婚許可に!」と言う議題だった。

俺はこれを見て

 

 

優斗「嘘だろ.........」

 

 

としか思えなかった。

 

 

 

 

三人称視点

 

場所:公園

 

龍樹達3人は朝からデート行いそして今は公園へとやって来ていた。

 

龍樹「はぁ〜良い天気だな〜」

響「う〜ん!平和って実感するぅ〜」

未来「2人とも今回もお疲れ様、どうだったの?今回行ってきた所って」

 

 

未来は今回2人は行ってきた世界について質問する

2人は顔を合わせて頷くと

 

 

龍樹・響「「とっても良い世界だった!」」

 

 

2人は話し始める

龍樹とは違う人がいた事

そして向こうにも自分達と同じそっくりな人がいた事

向こうの世界の人物達と交流を深め事件を解決した事

向こうの未来さんがとても怖かった事など

 

 

未来「そんな事があったんだ。それにしても向こうの私ってそんなに怖かった?」

龍樹「それはもうすっっごく」

響「あの笑顔は本当に怖かった」

 

 

3人がそんな感じで話していると後ろから

 

 

優斗「まぁでも、あれで照れると結構可愛いんだよな」

 

 

と言ってくる

 

 

響「へーそうなんですか」

龍樹「意外ですねそんな一面もあるなんて」

未来「・・・あの〜、どちら様ですか?」

 

 

最初は気にしていなかった龍樹と響も未来の一言で後ろを振り返る。

 

 

優斗「よっ、3日ぶり」

 

 

話していた人物がやってきたのだ

 

 

龍樹・響『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』

 

 

龍樹と響の叫び声が公園に響いた

 

 

 

 

 

場所:龍樹世界S.O.N.G

 

 

優斗「と言う事で向こうの世界からやって来ました。

神風優斗です年は今年で21かな?向こうでは写真館兼修理屋としても仕事をしてます。」

 

 

優斗は自己紹介を済ませて龍樹の世界の職員達に挨拶する

 

 

弦十郎「そうか、向こうでは龍樹君や響君が世話になった。自己紹介は要らないかな?」

優斗「そうだな、今見ている範囲で知らない顔は見てない。」

 

 

弦十郎と話す優斗

そんな場面を龍樹達見ていた

 

 

龍樹「まさか優斗さんがこっちに来るとは思わなかったな」

響「何か用事があったのかな?」

 

 

一度会った龍樹と響は軽く受け止めていたが、初めて会った人物達はそうではなかった。

 

 

奏「おい、アイツ大丈夫なのか?」

翼「黒森と立花が気にしてないから良いのかしら?」

クリス「だけどよ、ギャラルホルン無しで来たって怪しくないか?」

マリア「警戒はしておいた方が良いわね」

調「?切ちゃんなにしてるの」

切歌「いざという時の為にジャック・ザ・デースを.......」

 

 

警戒をしながら約1名はスタンドを出している。

弦十郎との話が終わり優斗は龍樹に近づく

 

 

優斗「さっきも言ったけど、3日ぶりだな龍樹」

龍樹「今日はどんな用事が」

優斗「いやさお前にケーキ渡すの忘れてたから」

 

装者‘s『ケーキ!!!!』

 

 

警戒していた者も含め全員がケーキと言う単語に食いついた。

 

 

優斗(チョロすぎないか?ちょっと心配になって来るんだけど............)

 

 

優斗は心の中でそう思うのであった。

 

 

優斗「取り敢えず.........」

 

 

優斗は背後にオーロラカーテンを出現させ、手を突っ込む。

そうして中からケーキの箱を取り出す。

優斗は箱を渡そうと顔を向けると龍樹と響以外驚いていた。

まぁ、当然である

 

 

優斗「?どうかしたのか」

弦十郎「いや、その突然現れたモヤの様なものは?」

優斗「あぁ、これはオーロラカーテンと言って何処かへ移動したり世界を渡ったりする事が出来るんだ。

こっちの世界に来たのもこれを使ったからなんだ」

 

 

優斗が説明すると龍樹の世界の装者達はコソコソと話す

 

 

クリス「本当に大丈夫なのか!?

翼「早とちりしてはダメよ!

奏「だけど正直アレがあれば自由に世界を行ったり来たり出来るよな?

 

 

当然こんな意見が出るのも当然だ。

弦十郎も同じ事を思ったのか質問する

 

 

弦十郎「時に優斗君そのカーテンとは何処へでも自由に行き来ができるのか?」

優斗「いや流石に俺も知らない所へは行けないかな。」

 

 

優斗の一言で安心するが

 

 

優斗「まぁ、一度行った事があったりすれば確実に行けるし何処かの景色を思い浮かべればそこへ行けるかも知れないな。」

 

 

と言う一言で再び緊張が走る。

優斗は周りの空気がピリッと感じクエスチョンマークを浮かべる。

優斗の人となりを知らない人物からすれば脅威ではあるが龍樹と響は気にしていないので当然の様に話す。

 

 

 

その後、ケーキを食べる為に食堂へと移動する一同

(尚、共闘した組以外はピリついている)

 

 

優斗「へー設備はこっちが少し発展しているな。」

 

 

優斗はそう言うと厨房へと向かう

そして調理器具や家電製品に目を通す。

 

 

龍樹「なにしているんですか?」

優斗「あ、悪い修理屋もやってるから見慣れないものに気が向いちまう癖が偶にあるんだよな。」

 

 

そう言って優斗は厨房から出ると先程出した箱を机へ置く。

 

 

マリア(さっきは気にしていなかったけどこのケーキ少し大きくないかしら?)

セレナ(普通に売っているケーキより大きい.......)

調(こんなのが向こうでは売っているのかな?)

切歌「夢のビックリケーキ.......」ジュルリ

 

 

ケーキが置かれた事でその大きさに驚く

そして優斗は少し大きめの包丁を取り出しカットしていく

響には3割程の大きなカットをそれ以外は1割かそれより小さく

 

 

弦十郎(手慣れている.........この様な事は日常からある様な感じだな)

慎二(手際や動作に無駄が少ないですね。職人じゃないのが不思議です)

 

 

流れる様に作業する優斗の姿に関心を受けるOTONA組

配り終え手を合わせる。

 

 

優斗「それじゃあ」

 

一同『いただきます!』

 

 

ケーキを食していく

 

 

龍樹「やっぱり美味しいなぁ〜」

響「う〜ん!!美味しい!!」パクパク

奏「うまっ!」

クリス「なんだよコレ普通にうめぇ!」

翼「生地もしっかりとしている。」

マリア「苺も甘いものや酸っぱいものがいい感じに合わさっている」

セレナ「クリームも美味しいです!」

調「美味.......」

切歌「おいひぃーでふぅ〜(美味しい〜デス〜)

未来「美味しいこんなケーキが向こうでは売ってあるんだ........」

 

 

黙々と食べる一同

優斗はカーテンをもう一度出現させると今度は3箱取り出す

 

 

優斗「それぞれチーズ・マスカット・ブルーベリーになっている。」

 

 

そう言って箱を開ける。

弦十郎は申し訳なくなったのか聞いて来る

 

 

弦十郎「こんなにいいのか?流石に払うぞ?」

優斗「ん?別に良いですよ。」

弦十郎「いやしかし、コレほど大きいケーキだと結構値段もしたんじゃ無いのか?」

優斗「え?まぁ確かに材料費は少ししましたけど」

弦十郎「む?材料費?それだと君が自ら作っている様に聞こえるが?」

優斗「そうですよ?コレ全部俺の自作ですよ」

 

龍樹・響以外『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 

その叫びがよく響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シミュレーションルーム

 

 

あの後ケーキの質問攻めにあったが、殆ど響が平らげてしまい体を動かす事となった。

 

 

優斗「龍樹、お前の所の響って底なしの胃なのか?」

龍樹「へ?う〜ん........気にした事なかったですね」

優斗「えぇ.......」(まぁしっかり全員が一口は食べたから文句は無いけど)

 

 

今は龍樹と優斗が中に入っておりシミュレーションが開始されようとしていた。

敵はアルカ・ノイズ

 

 

龍樹「龍合!

優斗「変身

 

 

龍樹はコクリュウへ優斗はディケイドへと姿を変え開始の指示が鳴る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘が開始して1分

 

 

優斗(ディケイド)「ふぅ、まぁこんな感じか」

龍樹(コクリュウ)「殲滅完了!」

 

 

数万のアルカ・ノイズを1分足らずで殲滅した優斗と龍樹は変身を解除した。

見ていた装者達(響以外)は口が開いており

計測していたエルフナインは

 

 

エルフナイン「龍樹さんはわかっていましたが........まさか優斗さんまでコレほどの実力者だったのですね。」

 

 

と言っていた。

 

 

優斗「あっ、そうだ忘れてた。龍樹コレ」ヒュ

龍樹「おっと、あっ!ロストドライバーとメモリ!そういえば貸したままでしたね。」

 

 

優斗はドライバーとメモリ全種を返還し背伸びをする。

龍樹は先の戦闘で優斗の動きを見ていて気になっていた事を質問した

 

 

龍樹「優斗さんって戦ってる時って戦い慣れていますよね?」

優斗「ん?まぁ、結構特訓したしノイズとはかなり戦ってきたしな、経験の差だろうな」

 

 

淡々と答える優斗に龍樹は頭を下げてお願いした。

 

 

龍樹「優斗さん!一度俺と手合わせして下さい!」

優斗「ん?」

龍樹「今の俺でどれだけ優斗さんに届くのか気になるんです!お願いします!!」

優斗「・・・・・・」

 

 

優斗は顎に手を当てしばし考え目を開くと

 

 

優斗「良いぜ、だけど条件として俺もお前も生身戦い方は格闘のみコレは条件だ。最初はお互い10m離れた位置でスタート良いな?」

龍樹「ッ!ありがとうございます!!」

 

 

龍樹は感謝を述べると移動する優斗も軽く腕を回すなどして移動する。

突如始まる生身の戦闘に優斗の実力が気になる面々

 

 

奏「おっ!これはどっちが勝つのかな〜?」

クリス「龍樹だろ?格闘なら得意分野だし何より流水呼吸が使えないだろ優斗って奴は」

翼「確かに格闘戦は黒森に分がある。」

セレナ「そうですね龍樹君には勝ってほしい所ですが相手は未知数ですから」

マリア「案外ってあるかもね」

調「龍樹お兄ちゃんは負けない!」

切歌「きっと勝ってくれるデス!!」

未来「響は戦いは見た事あるんだよね?どっちが勝つと思う?」

響「う〜ん........りゅう君じゃ無いかな?優斗さんって剣や銃のイメージが強いし基本何でも出来る感じがするから多分微妙かな?」

 

 

響がそう予想する

しかしコラボを見てくださった皆さんお忘れか?

優斗は生身でアルカ・ノイズの攻撃に反応出来ジョーカーとは言え近接でヘルライジングと殴り合った人物であると

 

故に

 

 

エルフナイン「それでは初めて下さい!」

 

 

アナウンスと共に両者走り出し拳を突き出す。

 

 

龍樹「ハッ!!」

優斗「フッ!!」

 

ドゴーン!!

 

 

 

そこから衝撃波がでる。

 

 

響「ごめん、わからないかも..........」

 

 

 

 

 

 

 

2人は拳をぶつけ合う中思考する

 

 

優斗(最初に拳を突き出して来る事は予想できた。だけどなんなんだ?妙に響くというか何かエネルギーみたいなのが伝わってきたぞ?)

龍樹(嘘だろ!?流水呼吸使って鎧通しやったのになんで折れるどころか全然効いてないじゃん!)

 

 

優斗は妙に腕に伝わる何かを感じ、龍樹は鎧通しが効かなかった事に驚いていた。

 

 

優斗(気力だけじゃ心配だな。距離を一旦取ってオーラパワーも使うか)

龍樹(鎧通しが効かないわけじゃなかったけど、このまま押し込む!)

 

 

優斗は後ろに下がったが龍樹はそれを逃さない様に距離を詰めパンチやキックを繰り出す。

右正面やそのまま体を回して蹴り次にラッシュをなど

 

 

優斗(クソッ錬る暇がない!しょうがない.........)

龍樹(押している!このまま!ッ!?)

 

 

龍樹は殺気を感じ取り距離を一旦とる

優斗は腕をブラブラと動かすと話す

 

 

優斗「全く容赦ねぇな........あんなコンボしてくるとは思わなかったぜ」

龍樹「優斗さんは実力者だと思っているので油断はしませんよ..........」

 

 

龍樹は話し中でも決して意識から優斗を外さなかった。

 

 

優斗(年下だからと油断する事なかれだな.........全力とはいかないが、練習としてやるか)

 

 

優斗は一回呼吸を落ち着かせ両手足に気力を身体全体にオーラパワーを纏わせる。

 

 

優斗「今度はさっきまでとは違うぞ?」

龍樹「.........」

 

 

優斗は前傾姿勢になった後大地を蹴り距離を詰める。

 

 

龍樹(速い!)

 

 

一瞬で距離を詰められ龍樹は反応に遅れるがなんとかガードをとる

優斗は拳を3発と蹴りを1発叩き込む。

衝撃が龍樹を襲い少し吹き飛ばされる。

すぐに姿勢を戻す龍樹だが優斗はまた距離を詰めると今度は蹴り左足でガードした腕を上に弾くと、3発胴体に叩き込む

 

 

優斗「セリャ!」

龍樹「ウグッ!ゴハッ!」

 

 

龍樹は壁間際まで飛ばされるがなんとか踏ん張りさらに詰め寄ってきた優斗を見据える

優斗はまたも蹴りを放ってきた。龍樹はそれを見切るとガラ空きになった胴体に両手を添え

 

 

龍樹「ハァァ!」

優斗「なに!?グッ!」

 

 

発勁を突き出す。優斗は吹き飛ばされるお互いが壁の位置まで後退していた。

 

 

優斗「スゥ.........ふぅ.........」

龍樹「フゥ〜........スゥゥ〜、ハァ〜」

 

 

お互い呼吸を整えながら距離を詰めていく。

距離が1mになると立ち止まり、2人は至近距離での殴り合いを始めた。

片方が殴ればそれをお返しと言わんばかりに殴り時には蹴り同士で足をぶつけたり頭突き手を掴んだ握力勝負などを繰り返す。

互いの蹴りで5m程離れると全く同じタイミングで立ち直り駆け出す。

そして拳を作り相手に叩き込

 

 

 

 

 

クロ「そろそろやめんか!!!」

 

 

 

 

 

ゴチン!

 

優斗「ガッ.......」

龍樹「ゴッ!............」

 

 

クロが間に入り2人の後頭部にそれは強烈な拳骨を落とし2人を気絶させた。

 

 

 

 

 

 

 

よく見るとシミュレーションルームの中は所々にひびや壁が削れた所更には凹んでいた所もあった。

これは2人がやった事なのである。

勝負に夢中になる中周りが見えなくなっていた。

 

 

優斗・龍樹「申し訳ございませんでした。」

 

 

あの後、復活した2人は状況を理解し土下座していた。

すぐさま外壁の修理や補強を行い、お詫びとして夕食を作った2人

夕食は大食漢(響)がいるのでいつもより沢山作ったとさ

 

 

優斗「なんか悪いな。本当はドライバーの返却とケーキ渡しに来ただけだったんだけど」

龍樹「まぁ、決闘を申し込んだのは自分なので構いませんよ」

 

 

食事を作り終え龍樹がこの世界の装者達の所へ向かったのを見送ると

優斗はカーテンを背後に出しそのまま消えていった。



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異世界漂流者編
新たな幕開け


優斗「ハァ!!」

黒の剣士「ゼリャ!!」

 

ガキィィィン!

 

 

 今街中の一角でディケイドの優斗と、黒のコートに身を包み仮面をつけた人物と剣をぶつけ合う。

そこへ

 

白の剣士「そこ!」

 

 

 白と赤の服を身に纏い此方も仮面を被っている人物がレイピアを突きつけてきた

 

 

優斗「そうはいくか!!」

 

 

 優斗はすぐさま「アタックライド グランドスラッシュ」を読み込む

 

 

ATTACK RIDE GROUND SLASH

 

 剣を地面に突き刺し地面から岩の棘を出現させる。

 

 

白の剣士「クッ!」

 

 

 白の剣士は棘の直前で停止すると後方へ跳躍する。

 黒の剣士は白の剣士に近づく、優斗は警戒を怠らずに2人を見据え何故こうなったのかを振り返る。

 

 

時間は朝に戻る

 

 

 

 

 

 優斗は龍樹と手合わせをし向こうの世界から帰還して1夜を明け今ネフィリムの朝食を作っていた。

 

 

優斗「さてと、おーい!ネフィリム飯出来たぞ〜」

 

 

 優斗が叫ぶと「ガァ」と言う声と共にネフィリムがテーブルに座る。

優斗は朝食をテーブルに置きネフィリムと向かいの席に座り食事を始める。テレビをつけると海外で活動を行う奏そして翼とマリアがテレビに映る。

その近くにはマネージャーとして働くセレナの姿も見える。

 

 

優斗「翼も学園を卒業してかなり有名になったな、まぁ元々ツヴァイウィングは人気だったけどな。」

 

 

 優斗は写真立てに飾った翼の卒業写真を見る親と祖父そして叔父と並んだ写真

その隣には装者全員で集まった写真

それらを優斗は嬉しそうに眺め朝食を食べていく

 

 

優斗「.......お前手伝ってくれるのか?」

ネフィリム「ガゥ」

 

 

 優斗が食器を片付けようとした時ネフィリムは自分が食べていた皿を手に取り歩き始めた。

どうやら優斗を手伝おうとしているらしい

 優斗は少し嬉しそうに顔を綻ばせると

 

 

優斗「そっか、んじゃ頼むわ」

 

 

そう言って自分の分の皿を手にキッチンへと向かう

 

 

 

 

 

 皿を洗い終え優斗はネフィリムを連れて散歩に出ていた。

 写真館を出て近くの公園を歩き今はネフィリムを芝で放している。

辺りを見渡せば家族連れの一家にお年寄り元気に遊ぶ子供達と様々、しかし確かに平和を掴んでいると優斗は実感しているのだった。

 

 

優斗「こんな日が来てくれたなら頑張って戦った甲斐があったって事だな。」

 

 

優斗はそう思い空を見上げていると

 

 

???「パパ!ママ!このわんちゃんとっても賢いです!」

???「待て待て待て!それは犬と呼べるのか!?」

???「離れて!なんか目がないし毛が無い犬なんて居ないわよ!」

 

 

そんな声が聞こえて優斗は思い当たる節があり顔を強張らせる。

犬じゃ無い&目がない&毛が無い

 

 

優斗(どうかあいつ(ネフィリム)じゃありませんように........)

 

 

そう思いながら顔を下げると

12歳くらいの黒髪ロングの子供がネフィリムに抱きつき、それを親であろう黒髪の青年と栗色ロングの女性が信じられないものを見る目でそれ(ネフィリム)を見ていた

 

 

優斗(まぁそんな予感はしていたよ.........)

 

 

優斗は肩をガクリと落とす

ネフィリムはそんな優斗に気づいたのか歩いてくる。

 

 

???「待ってください犬さん!」

 

 

女の子はそう言うとネフィリムの背中に乗る。

ネフィリムはそれを気にする事も無く近づいてくる。女の子が背中に乗った事で自然と親も優斗の方へ近づいてくる。

 

 

優斗「勘弁してくれ.......」

 

 

優斗の呟きも虚しくネフィリムは優斗の目の前に停止し寝た

女の子はネフィリムから降り側で観察をする。

女の子の両親は俺の存在を確認し恐る恐る聞いてくる

 

 

???「その生き物はアンタのペットなのか?」

優斗「まぁ、俺が飼っているって言うには合っているかな。」

 

 

黒髪の男性は優斗にネフィリムの飼い主かを質問する

優斗はそれを否定するわけでも無く、あっけらかんとした態度で答える

 

 

???「その、犬じゃ無いわよね?変異型にしても見た目が全然違いますし」

優斗「・・・・・・一応犬です」

 

 

栗色の女性の質問に優斗は少し考えそう答える。

女性はネフィリムをマジマジと見て「えぇ....」としか言えなくなった。

 

 その後ネフィリムの事についてアレやこれやと質問されたが、優斗は機密事項でもある為核心の迫るような質問には濁したり誤魔化したりした。

両親はこれ以上聞いても何も無いと思い質問を終えた。

 

 

???「そう言えば質問ばっかりしてたけど自己紹介をしてなかったな」

優斗「あぁ、まぁ気にして無いですし」

和人「いや質問してたし言うよ、俺はキr......桐ヶ谷和人。和人で構わない」

明日奈「妻の桐ヶ谷明日奈です。それであの子が私達の娘の結ちゃん」

優斗「そうか、俺は神風優斗。神風写真館を経営している。」

 

 

お互いに自己紹介を済ませる。明日奈は結の所へと向かい様子を見守る

和人は優斗の隣に座り口を開く

 

 

和人「あの生き物普通じゃ無いだろ?」

優斗「・・・ノーコメントって言いたいけどアンタわかっているな?」

 

 

和人の質問に優斗は流そうとしたが、相手が確信を得ているらしい為逆に質問を返す。

 

 

和人「まず世界中探してもあんな生物は居ないだろうな、目がなく脈打つオレンジのラインそして極め付けは結を背負って歩いた事だな。

1メートルくらいの生物が12歳の娘を背負って歩けないからな」

 

 

和人の的確な指摘に優斗は軽く笑うと

 

 

優斗「流石だな、でも安心しなアンタが思うようにアイツは少し異常だが別に危害を加えるような危険生物じゃ無い。」

和人「あくまで生物と捉えるんだな」

 

 

優斗の答えに和人はそう答え2人はネフィリムに戯れる結とそれを心配そうに見守る明日奈を眺める。

 

 

優斗「・・・俺の写真館は修理屋も営んでいる。何かあれば気軽に来てくれ割り引いてやっても良いぜ?」

和人「そん時は頼むよ。神風写真館なら近所さんが世話になっているから評判はよく聞くよ。」

 

 

 それだけを言うと2人は軽く笑いベンチに背を預ける。

再び和やかな時間が流れる。

目の前にはネフィリムと戯れる少女、結

それを心配そうに見守る母親、明日奈

そして近くのベンチでその光景を眺める父親、和人

その隣に写真家、優斗

 

この3人と出会った事で優斗は本来交わらぬ世界の人物達と会合をしていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とあるビル屋上

 

街中を眺めるクロアゲハの様な羽を持つ黒髪の女性

 

 

???「穏やかだな、とても......」

 

 

その女性は両手で大事そうにピンクのブタを抱えていた。

 

 

 

 

とある草原

 

そこには黄色の服を着た女性と青の服を着た男性が居た。

 

 

???「コレからどうしましょうか?」

???「先ずは情報を集めよう、もしかしたら

()()()()()()

がいるかもしれない」

 

黄金の剣と水色の剣を腰に携え青年と女性は歩く

 

 

 

 

とある街中

 

赤いバンダナをつけた紫の髪をしたストレートロングの女性はたい焼きを口に咥え街中を歩く

 

 

???「ふふふ〜ん♪キリトやアスナ居ないかな〜♪」

 

 

 

とあるラーメン屋

 

灰色の髪をし赤い服を着た40歳程の男性はラーメンを食べ終え一息吐く

 

 

???「さて、この世界がどう言った世界なのか本格的に調べなければな、キリト君やアスナ君それにユイ君とは合わない方が良いだろうな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ての人物と出会った時優斗はその人物達をどうするのか..............



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黒と白とマゼンタ

 優斗は一般人の和人に自分の店の事をあらかた話し時計を見る。

時刻は丁度11時を指そうとしていた。

 

 

優斗「なぁ、コレも何かの縁だし昼飯一緒にどうだ?」

和人「お、良いな。折角だから明日菜が弁当を作ってきたんだ食ってみろ滅茶苦茶美味いぞ?」

 

 

 優斗の提案に和人は了承し、妻の弁当を勧めてくる。

これからの予定が決まりベンチを立ち上がったその時、ノイズ発生を知らせる警報が鳴り響く。

 

 

優斗「ッ!ノイズか!和人お前は明日奈と結を連れて避難してくれ!」

和人「わかった、お前は!?」

優斗「俺は、やるべき事がある!」

 

 

優斗はそう言うとビル群の方へ駆けて行った。

 

 

 

 

優斗視点

 

 優斗はビルの影に入ると反応を感じた方へ走る。

 

 

優斗(俺の感知に反応するって事は普通のノイズって事だよな、クソッ!宝物庫は閉じた筈だろ!)

 

 

 そんな事を思っていると通信機から連絡が入る。

優斗が通信に出ると声の主は弦十郎だった。

 

 

弦十郎『優斗君!今現場に向かっているな!』

優斗「あぁ!どう言う事なんだ?どうして普通のノイズが」

了子『それは分からないわ、でも少なくともバビロニアはあの時完全に閉じたから宝物庫からのノイズでは無いはずよ!』

優斗「取り敢えず対処にあたります!装者達は!?」

弦十郎『響君達も現場に向かわせる!だからそれまで頼「司令!」どうした!?』

 

 

 

 弦十郎の声を遮ると同時にオペレーターの藤尭朔也の声が聞こえた。

 

 

藤尭『更に数ヶ所ノイズと思われる波形パターンを感知しました!』

弦十郎『なんだと!?』

優斗(なっ.............チッ!確かにノイズだ。焦って反応するのに遅れた!)

 

 

優斗は自身の不甲斐なさに苛つきを覚えるが対処を優先させる

 

 

優斗「弦さん!俺は今から向かっている所を1人でやる!だから他の場所に装者を当ててくれ!」

弦十郎『すまない!頼んだ!』

優斗「任せろ!」

 

 

 優斗は通信を切りビルの隙間を抜ける。

そして目の前にはノイズの大群

 

 

優斗「ノイズ.......何度でもやってやるさ!変身!!」

 

KAMEN RIDE DECADE

 

 優斗はディケイドに変身すると、ライドブッカーをソードモードに変形させノイズの大群目掛けて走り出す。

ノイズに近づいていき、ライドブッカーで斬りつける切り裂かれたノイズは炭素となって空気に消えて行った。

パイプオルガン型のノイズが攻撃をしてくると、優斗はライドブッカーで弾きソードモードからガンモードへ切り替えるとパイプオルガン型のノイズを撃ち抜く。

 

 

優斗「今更ノイズ程度でやられる俺じゃない!」

 

 

優斗はファイナルアタックライドのカードを読み込ませる

 

FAINAL ATTACK RIDE DE•DE•DE DECADE

 

 10枚のホログラムカードが現れそれと同時に跳躍する。それを追ってホログラムカードが斜め一列に並び、優斗はキックの体勢に入る。

カードをくぐり向けていき優斗はノイズの中心目掛けて

ディメンションキック」を叩き込む。

 爆発が起き辺りにノイズの姿は無かった。

優斗は安全を確認し変身を解除しようとした時、優斗の後方から色とりどりの球体が降りかかる。

 

 優斗は直前で気づくがすでそこまで到達していた。

球体は爆発を起こし煙が起きる

 

 

???「よっしゃ!命中!」

???「撃って良かったのかな?」

 

 

そして爆発が起きた場所から見えるビルの屋上にて黒のコートに身を包み仮面をつけた人物と白と赤の服を身に纏いこちらも仮面を被っている人物が居た。

 

 

???「よく分からないけど、正体不明の奴をそのままにしておけないだろ?先手必勝ってな」

???「う〜〜ん........」

 

 

煙が晴れていくとそこには

 

 

優斗「いきなり過ぎるだろ。クソッ、気を抜きすぎたか」

 

 

 優斗がディケイドの姿からカブト マスクフォームに変わっていた。

それを見た仮面を被った人物達は驚き興味深そうに見ていた。

黒い仮面の人物は少しニヤけると

 

 

???「実力を確かめてみるか」

???「ちょっと!」

 

 

 白い仮面の人物の静止を聞かずビルから飛び降り綺麗に着地する。優斗は気配に気づき振り返ると、黒い仮面の人物は走り出し黒い直剣を抜刀していた。

優斗は反射的にカブトクナイガンのアックスモードで鍔迫り合う。

 

 

優斗「お前誰だ」

???「悪いな教える訳にはいかないんでな!」

優斗「そうか.......よ!」

 

 

 優斗は力を込めると黒い仮面の人物を後方に弾き飛ばす。そしてすかさずディケイドの姿カメンライドしライドブッカーを再びソードモードにして構える。

お互いが見合う中風が止んだ。

 それと同時に優斗と黒い仮面の人物は駆け出し剣を斬りつけ合う。お互いの剣がぶつかるたびに火花を撒き散らし時に受け流したりしている。

数度剣をぶつけ合った後互いに距離を取り出方を伺う仮面の剣士は背中に剣を携え優斗は剣を左手に持ちブッカー部分から「アタックライド スラッシュ」を取り出し、ベルトに読み込ませる

 

ATTACK RIDE SLASH

 

 刀身がマゼンタのオーラを纏い優斗は剣を両手で持ち腰の位置まで下げると走り出す。

優斗が走り出すと同時に仮面の剣士は黒の直剣に青いオーラを纏わせると地面を蹴り跳んで距離を一気に詰めてきた。

 

 

優斗「なに!?」

仮面の剣士「ハァ!!」

 

 

空中を一回転し剣を振り翳してくる。優斗は両手に在らん限りの力を込めると下から斬りつける。

 

ガキィィィン!!

 

 金属同士が激しくぶつかり音と衝撃波を生み出す。優斗は劣勢と感じ剣を流すように倒し仮面の人物に一蹴り入れ距離を取る。

優斗は着地すると違和感を感じ仮面の人物をマジマジと見る。

 

 

優斗(蹴った時何か()()()()()()()に防がれた.........だがアイツ見た目からして金属類は持っていない。何が起きた?)

 

 

そうして様子を見ていると

 

ラーーーーー

 

と言う音と共に地面が割れた。

 優斗はそこから離れると2人目の人物に気づく

その人物は白と赤を基調とした服にこちらも仮面そして栗色のロングヘアー恐らく女性であろうと思う優斗

 

 

優斗(伏兵か、地形を操作するとかヤバすぎるだろ。だがあの音が合図だな.......)

 

 

優斗が分析していると

 

 

白の仮面「ちょっと!いきなり斬りかかるなんて非常識じゃないの!!」

黒の仮面「いや、ちょっと実力が知りたくて..........」

白の仮面「だからっていきなり攻撃しなくても決闘を申し込みなりすれば良かったじゃない!敵対したらどうするの!後先のことも考えて!」

黒の仮面「ウグッ、そこはほら、な?」

白の仮面「・・・もしかして私に任せるつもりだったの???」

 

 

白の仮面の人物は黒の仮面の人物に顔を近づけ睨みつける(様に見える)

優斗は向こうの口喧嘩.......と言うか何処かで見たことのあるような説教を目の当たりにして内心呆れていた。

 

 

優斗(でも連行しないとな、見えないバリアに地形操作........他にも何かあるかもな)

 

 

優斗はソードモードのブッカーを持ったまま仮面の人物達に少し近づく

 

 

優斗「なぁ、アンタら何者なんだ?」

 

 

優斗が話しかけるとそれに気づいた女性の方は説教を一旦やめ話に応じてきた。

 

 

白の仮面「えっと.......名前は教えられないの。でも安心して下さい私達に敵対の意思はありません」

優斗「ふ〜ん、いきなり攻撃してきてそれ言う?」

黒の仮面「いやアンタみたいな謎のスーツを纏っていたやつがいたんだから警戒して先制攻撃は必須だろ。まさか卑怯って言うのか?」

白の仮面「ちょっと喧嘩腰にならないでよ!」

 

 

黒の仮面の人物の言葉に俺は少し笑うと剣を肩に担ぎ応える

 

 

優斗「いや、確かに戦場に卑怯も何もない。戦闘が始まれば予期しないことなんて当たり前だ。天候が味方しない時もあれば運が味方をする時もある。常に予測不能なのが戦場だ。悪いな質の悪い質問をして」

黒の仮面「いや、それでもアンタは結構な戦闘経験者だよ。目前の攻撃に対しての対処や剣や体術を使った戦闘スタイル正直勝てるかわからないな。」

 

 

互いに言い合うと軽く笑う。

白の仮面の人物はため息をつくと頭を下げる

 

 

白の仮面「とは言えいきなり攻撃してごめんなさい。今日はこのまま見逃してほしいんです」

優斗「悪いがアンタらみたいなよくわからない奴らを野放しには出来ないんだ。すまないがついてきてもらえないか?」

 

 

 優斗は手を差し出すも仮面の人物達は顔を合わせ頷きあうと剣に手を置く。ついてくるつもりがない事がわかり優斗は肩を落とすと剣を構える。

そしてお互いに駆け出し今の状況となる。

 

 

長ったらしい回想ですいませんby作者

 

 

 

優斗「そろそろ本気で捉える方向性を考えた方がいいかもな.........」

 

 

優斗は他のカメンライドカードを使おうと考えていると

 

 

黒の仮面「ジェネレイト、ダーク・リパルサー!」

 

 

 その声と共に黒の仮面の人物の左手に水色の剣が握られた。

仮面の人物は駆け出すと同時に両方の剣に青いエフェクトを纏わせると突進してくる。

優斗は驚き反応に少し遅れたが剣でその攻撃を弾こうと手に力を込める。

 初撃を弾き反撃しようとしたが相手の二撃目がすぐにやってきた。

優斗は驚くもまた弾くしかし相手の連撃は止まらない、弾き続けるが相手の剣撃が鋭さと速さを増していく、遂には追いつかなくなりダメージを負う優斗それでも止まらず15もの連撃に優斗は壁まで吹き飛ばされる。

 

 

黒の仮面「まさか、ジ・イクリプスの十二連撃まで防ぐなんてな.........」

 

 

仮面の人物達は背中に羽と翼を生やし空へと飛んでいった。

変身を強制解除させられ倒れる優斗しかし目を隠して優斗は笑みを浮かべていた。

 

 

優斗「ハッ........面白しれぇ、今度会ったら()()しないとな。」

 

 

そう言った優斗の目には闘志の炎がついていた。



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2人の騎士とシアン

皆様明けましておめでとうございます(_ _)ペコリ

えっ?今日の日付?1/4ヤァ/
まだまだ正月でsyチャキ........すいません遅刻しました!

えっ?理由?年始の行事だったrスッ.......ごめんなさい!
FGOやウマ娘やシンフォギアとかぐだモルのpixv見てました!!

謝ったから剣と銃納め、チョチョットマッテクダサイ!ワァァァァァァァァァァァ‼︎



蒼汰「その後ヤムチャ状態の作者が見つかったとさ..........それでは本編をどうぞ」


 優斗が襲撃を受けたと聞きS.O.N.Gの装者達は優斗の回収に向かった顔に切り傷などを負った優斗を回収し優斗からの話を聞いた。

 

曰く優斗を倒した人物達は仮面をかぶっていた。

曰くその人物達は男女のペアで剣とレイピアが武器であった。

曰く片方の剣を扱う人物は二刀流が使えた。

曰く女性の方は地形操作が行えると

 

 

蒼汰「もうこれだけ聞くとソードアートオンラインのキリトとアスナだよね。でもどうして別世界の人間がこの世界に........」

 

 

 蒼汰今時空の歪みを感知してロ◯アの草原へと赴いていた。

特に異常は見られないが

 

 

蒼汰「やっぱり此処に歪みがある。しかも3日以内でやってきたのは2人か........」

 

 

 特になにも無い空間だが、蒼汰はそれだけ言うと先ずは歪みの補修にかかる。

ディエンドライバーを取り出し、ありとあらゆるものを直すリカバリーのカードを読み込ませる。

 

 

ATTACK RIDE RECOVERY

 

 

銃口を歪みに打ち込むと蒼汰はマジマジと見つめ頷く

 

 

蒼汰「うん、補修は完璧っと。さてとどうしようかな、キリトやアスナを探しても良いけどこの20年で特に何かをして来たわけじゃい........」

 

 

 蒼汰が考えていると何かが飛来してくる。

蒼汰は顔を向けず銃口だけを向けるとソレを撃ち抜く

 

 

蒼汰「随分な挨拶じゃないか?姿を見せた方が賢明だよ」

 

 

 蒼汰がそう言うとなにも無いところから水色の服を着た青年と金色の服を着た女性が現れる。

蒼汰が驚愕の目で2人を見る

 

 

蒼汰(アンダーワールドのアリスにユージオ!?どうして2人までこの世界に)

 

 

蒼汰が思案していると青年......ユージオが話し出す。

 

 

ユージオ「一つ教えてください、キリトは何処に居るんですか!」

蒼汰「君はキリトを探しているのかい?」

 

 

蒼汰が質問で返すと今度は女性......アリスが話し出す

 

 

アリス「質問しているのは此方です。それに貴方アスナも知っていると言うことはもう分かっているでしょう!」

 

 

そこまで聞くと蒼汰は考えが纏まってきた。

 

 

蒼汰(アリスがアスナの事を知っている、尚且つユージオが生きている世界そんな世界は原作では無い.......つまりif、並行世界だ。それに2人の距離的に......)

「一つ質問を良いかい?君たちの名前を教えてくれ」

 

 

蒼汰の質問に首を傾げる2人だが語り始める

 

 

ユージオ「僕の名前はユージオ・ルーリッド」

アリス「私はアリス・()()()()()です」

蒼汰「ッ!?ククク.........アーハッハッハ!」

ユージオ・アリス「ッ!!」ビクッ‼︎

 

 

2人が名前を言うと蒼汰は顔を下に向け笑い始める

 

 

蒼汰「そうか、そうかそうか!全く面白いにも程があるよ!」

 

 

蒼汰は1人納得し目元を隠して天を仰ぐように笑う。

その行動に2人はすでに剣を抜刀しており構えていた

 

 

アリス「なにを勝手に納得しているの!?」

ユージオ「アリス!落ち着いて!素が出てる。」

アリス「だけどユージオ!!」

 

 

向こうも向こうで落ち着きが無くなっている。

蒼汰は一旦落ち着くと目元から手を離しいつもの顔で話しかける。

 

 

蒼汰「すまないね、つい可笑しくて笑ってしまったんだ。」

アリス「失礼と思わないの!?」

ユージオ「まぁまぁ!話してくれるみたいだから、一旦落ち着こう?ね?」

 

 

ユージオの説得により抜刀したままだが、構えを解くアリスとユージオ

蒼汰は呼吸を整えると話し始める。

 

 

蒼汰「君達が聞きたいのはキリトとアスナの行方で間違いないかな?」

ユージオ「そうです」

 

 

ユージオは答え経緯を話す。

 先ずアドミニストレータとの戦いでなんとか生きながらえた三人だが、キリトとユージオは深傷を負い特にキリトは心が死んでいたらしい。

そしてダークテリトリーとの戦争でアスナが現れ復活したキリト決戦で勝利、ユージオとアリスがフラクトライトを持ち出されキリト達も2週間後に帰還ここまでは良かった。

 問題はこの後だ4人でルームシェアを始め生活していたが帰宅していたアリスとユージオが外から戻ってくる際に部屋を光が包んでおり扉を開けると家にいたキリトとアスナそして2人の娘のユイが消えた。1ヶ月捜索したが結局見つからず行方不明のままとなった。

そして2人が部屋で落ち込んでいるとまたも光に包まれ目を開いた時はこの世界にいたらしい。

 

 

ユージオ「・・・と言う訳なんです」

蒼汰「成る程.........」

 

 

蒼汰は手を顎に当て考える。

 

 

蒼汰(話から察するにこの間の仮面の2人は十中八九消えた2人なのは確定だろう。だけど、どうしてこの世界にやってきた?そこがわからない......一回見た方がいいのかな。)

 

 

 蒼汰はディエンドライバーを取り出す。

武器を取り出した事で2人は構えるが蒼汰は慌てて弁明する。

 

 

蒼汰「警戒しないで少し君たちの記憶を見せて欲しいんだ。」

アリス「記憶を?何の為に」

蒼汰「一度君たちの世界に行って確かめたい事があるんだ。」

ユージオ「僕たちの世界に行くって、そんな事が出来るんですか!?」

蒼汰「かなり条件があるけどね」

 

蒼汰はそう言ってディエンドライバーに一枚のカードを読み込ませる。

 

ATTACK RIDE RECOLLECTION

 

 蒼汰は追憶・想起の力を持つレコレクションのアタックライドカードを読み込ませる。

 

 

蒼汰「君たちが暮らしていた世界の事を強く思い浮かべるんだ。」

 

 

銃口を向けそう言うとアリスとユージオは目を閉じる。

 蒼汰は引き金を弾き弾丸を打ち込む。瞬間蒼汰の脳に蒼汰の知らない情報が流れ込んでくる。

 

蒼汰は一覧を終え呼吸を整える。

 

 

蒼汰「もう大丈夫だよ.........成る程大体の事は理解した。」

 

蒼汰はそう言うと2人は目を開き話を聞く

 

 

蒼汰「これで大丈夫だ。

一応僕が一度1人で向こうの世界に行ってくる。すれ違いになれば大変だからね

あっ、これからの事で悩んでいるなら日本に行くといいよ。それじゃあ」

 

 

そう言って蒼汰はカーテンを出現させ消えていく

残された2人は話し合う

 

 

ユージオ「って言われたけどどうしようか?」

アリス「あの様に言われるのは癪ではありますが、日本に行けばキリトやアスナに会えるかもしれません。向かいましょう」

ユージオ「うん、行こうアリス」

 

 

2人は手を繋ぎ草原を歩く



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接触と情報

 優斗は潜水艦で1日検査と治療を受けるとすぐにシミュレーションルームに入り起動させた。

 

 

30分後

 

 

優斗「チッ.....やっぱりただの一定の動きしかしない敵じゃ訓練にならないな........」

 

 

 優斗は出現させた仮想敵を全て倒すと装置を止め一旦休憩に入る。

水分を摂ると携帯を取り出し蒼汰へと連絡を入れるが

 

 

優斗「蒼汰は.......でないか、いやまず世界に居ないか。アイツ何処ほっつき歩いているんだか。はぁ、しゃあねぇ久しぶりにラーメンでも食いにいくか。」

 

 

優斗は装置を落とし着替えるとラーメン屋へと向かう

 

 

街中

 

 街中では今日も異常はない、優斗が戦闘をして1日しか経っていないが人々はいつも通りに過ごしている。

優斗は考える

 

 

優斗(何故通常のノイズが出現したのか、バビロニアの宝物庫は閉じているから今現状の脅威は錬金術によって作られたアルカ・ノイズだけ、だけど現状ノイズは出ている。そしてあの仮面の剣士達あんな奴らが居たなんてな........)

 

 

優斗は昨日戦った剣士達について考える。

 

 

優斗(黒い奴は二刀流が本来の戦闘スタイルだろうな、剣撃の速度も途轍もない速さだ。白いやつは剣術に関してはあまりわからないが地形を操作する能力は厄介だな。となればやっぱり蒼汰と協力して戦うしか......ん?)

 

 

 優斗はラーメン屋に向かう中アイスクリーム屋の前で液晶ケースに顔をつけている紫髪の女性を見かける。

アイスクリーム屋の店員も困った表情をしており、ため息をつきながら優斗はアイスクリーム屋に近づく

 

 

店員「お客様困ります。他のお客様も寄って来れないのでそろそろお暇して下さい」

???「え〜、とっても美味しそうなのに......」

 

 

優斗は紫髪の女性の後ろにたち財布を取り出し

 

 

優斗「すいませんコイツ俺の連れなんです。おい買ってやるから早く選べ」

 

 

 突然現れた俺に店員は安堵の表情を紫髪の奴は少し驚いたが注文をする。

紫髪の女性を連れ優斗は近くのベンチまで移動し話をする。

 

 

優斗「んで?お前はどうしてあそこで顔をケースにつけてたんだよ?」

???「いや〜お金なくしちゃって、美味しそうでつい」

優斗「落としたのか、それは災難だったな」

ユウキ「助けてくれてありがとうね。僕の名前はユウキって言うんだ。」

優斗「俺は優斗、神風優斗だ。ユウキはどこから来たんだ?」

ユウキ「うーん、此処とは違うとっても遠い所かな?」

優斗「なんで疑問系なんだよ」(にしてもコイツ雰囲気や明るさが響と似てるな。声もだけど)

ユウキ「うーん!美味しかった。奢ってくれてありがとうね」

 

 

 優斗はユウキがアイスを食べ終わるのを確認すると立ち上がる

 

 

優斗「金は無くさないようにしとけ、んじゃ俺は行くわ。」

ユウキ「バイバーイ」( ^∀^)/

 

 

ユウキは手を振りながら見送る。

優斗は本来に目的であるラーメン屋へと再び足を進める。

 

 

 

 

 

ユウキ視点

 

ユウキ「さっきの人とっても優しかったな〜、それになんか強そうだった。」

 

 

 さっきの優斗って人は見ず知らずの僕に優しくしてくれたし食べ終わるまで面倒見てくれたな〜、お兄ちゃんってあんな感じなのかな?

それに気が緩んでいるように見えて凄く警戒をしていた感じがしたなぁ、なにを警戒してたんだろう?

 

 

ユウキ「まぁ良いか、それよりキリトやアスナは居ないかな〜」

 

 

ユウキは街の中へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

戻って優斗視点

 

 目的のラーメン屋へと到着し優斗は扉を開ける。

ラーメン屋の外見は少し古びているが内装はそこまでとなっており昔ながらのラーメン屋という雰囲気である。

 此処は名店でも無いが好きな人はちょくちょくいるようだ。今日はまだ誰も来ていないようで優斗は適当にカウンターへと座る。

 此処は店長1人で切り盛りをしている。

前に店員を増やさないのか聞いたが面倒という事で増やさない。

ちなみにグラサンをかけタオルを頭に巻いており、いかにもラーメン屋であると主張している。

 

 

店長「・・・ご注文は」

優斗「いつものチャーシューのキクラゲ多め」

 

 

店長は注文を聞くと作業に取り掛かる。優斗はスマホを取り出しニュースを見る。

装者達が担当していた場所はニュースに出ているが装者に関しては触れられていない。多分弦さん達が黙らせたのだろう。

 

 

優斗「これからまた物騒になって来そうだな」

 

 

 優斗がそんな事を考えているとガラガラと扉が開きグレーの髪を束ねた歳は35くらいの男性が入ってきた。

 

 

男性「隣良いかね?」

優斗「構いませんよ」

 

 

男性はそう聞き優斗も許可する。

男性が腰を下ろすと店長が近づいてくる。

 

 

店長「・・・ご注文は」

男性「ふむ、ではラーメンを一つ」

 

 

男性がそう注文すると店長は少し顔をにやける。

優斗は内心で「なんのラーメンだよ......」と軽くツッコミを入れる。

店長は先程と同じように奥へ消えてゆく、店内には俺と男性の2人そしてお互いにラーメン待ちとなっている。

 

 

優斗「・・・・・・」

男性「・・・・・・」

 

 

互いに無言

奥から豚骨と醤油と海藻の匂いが漂う

奥から店長が丼を二つ持ってくる。同時に作り終えたらしい

 

 

店長「おまち」

優斗「ありがとうございます」

男性「感謝する」

 

 

店長は作り終えると新聞紙を広げて円形の椅子に足を組み座る

 

 

優斗(てかこの時代に椅子に座って新聞読んでる人とかまだ居るんだな.........)

 

 

優斗はそう思いながら出来たラーメンを見る

 ラーメンの上にはキクラゲにメンマ、卵にメインのチャーシューが4枚ほど、スープは醤油此処は醤油がベースだチャーシューの出汁でたまに豚骨麺も作っているとか、割り箸を割りまずはキクラゲをいただく。

 

 

優斗(コリコリの食感がとても良い、醤油の出汁も効いていて美味しい。次にメンマをいただく程よく柔らかい文句無し。

チャーシューを一口、これもうまい。

 次にメインの麺を頂こう、箸でしたから掬い上げ息を吹きかけ少し冷やす。口に入れ啜りよく噛む。醤油の味にキクラゲが少し入っていたりチャーシューの味も混じってとても美味しい。)

 

 

優斗は頷きながら食していく

 

 

優斗「うん、やっぱり此処は美味いな」

男性「その口ぶりから君は此処の常連なのかね?」

 

 

優斗がラーメンの感想を呟くと隣の男性は話しかけてくる。

 

 

優斗「いや、たまにくる程度さ。だけど何回来ても此処のラーメンが俺は好きだな」

男性「そうか、私はラーメンが好きでねこれまでかなり食べてきたが此処のラーメンは初めて食べるかとても美味しいと思う。食べ歩きの知人から聞いて正解だったよ」

 

 

どうやらラーメンを食べ歩く隣の男性は知人から聞いてきたらしい。

優斗は適当に受け流しながら聞いていると

 

 

男性「それに歌姫と共に世界を二度も救った英雄君とも巡り会えたのだからな」

 

 

その言葉に優斗は箸を止めて固まる。

 男性は歌姫つまりシンフォギア装者の事を知っており更に優斗がディケイドである事を知っている人物なのだ。

優斗は箸を一旦下ろし話しかける

 

 

優斗「・・・アンタ一体何者だ?」

男性「なに、只のラーメンが大好きな一般人だとも」

優斗「そうかかなり博識だな?研究者か?」

男性「元はそうだったさ。しかし今となっては()()()()に迷い込んだ只のおじさんだよ」

 

 

「この世界」と言うワードに優斗の警戒心はMAXになる。

 優斗の脳内では隣の人物は世界を消えてやってきた人物である事が確定した。そしてこちらの情報を持っており実力は不明となる。優斗はこれまで接敵したことのない人物に警戒をしていると

 

 

男性「箸を止めるのは店主に失礼だ。君も早く食べ終えたまえ」

 

 

男性はそれだけ言うと食べ終えたのか丼を上に置き勘定を済ませ扉に向かっていく。

 

 

男性「一つ良いことを教えよう」

優斗「なんだと?」

男性「黒と白の仮面の人物達は敵ではない。和解することをオススメする」

 

 

男性はそれだけ言うと外へ出ていった。

残された優斗は置いた箸を手に取り、再びラーメンを食べる。

その表情は先程と困り険しい顔をしていた。



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動き出す闇・情報収集・観ている者

 ラーメン屋を出て優斗は写真館に戻りベッドに寝そべっていた。

ラーメン屋で出会った男の言葉に優斗は頭を悩ませる

 

 

優斗(敵じゃ無いならどうして攻撃して来た?いや、それよりあの男も注意しておいた方が良いか。コッチの情報を全て持っている可能性が高い.......それよりまずは、やっぱあの剣士達だよな.......)

 

 

優斗はこれからの事を考える。

 考える事としては自身のレベルアップもしくは使いきれていない持っている2期ライダーの力を使う事。次は蒼汰に頼んで剣士ライダーと戦う事、そして

 

 

優斗「和解を求める.......か。まぁ、一応やるだけやっておくか。」

 

 

 優斗は瞼を閉じ眠りについた。

翌日優斗は目を覚ますと顔を洗い朝食の準備に取り掛かる。

ネフィリムも起床してくると皿を持ってやってくる。皿にネフィリムの分の食事を与えると、自分の皿に食事を準備するとコーヒーを作る。

 しかし写真館の扉が開き鈴の音が鳴る。優斗はコーヒーを止め入り口へと向かって行く

 

 

優斗(こんな朝早くから誰なんだ?)

 

 

優斗が入り口に行くと先日出会った和人に明日奈そして結の桐ヶ谷一家がやって来ていた。

 

 

和人「よっ、約束通りやってきたぜ」

明日奈「お邪魔します」

結「こんにちは!」

優斗「いらっしゃい、特に何も無いけどゆっくりして行ってくれ」

 

 

向こうが挨拶をしてきたので優斗も返し中へ案内する。

客人用ソファーへと座らせ優斗はコーヒーとジュースを出す。

 

 

優斗「悪いな、ちょっと飯食うけど良いか?」

明日奈「御免なさい、いきなりしかもこんなに朝早くに来てしまって」

優斗「良いですよ別に、特に迷惑ってわけじゃ無いですし」

和人「お前明日菜には敬語なんだな」

優斗「和人にも丁寧な敬語使おうか?」

和人「やめてくれ寒気がする」

 

 

 優斗たちが話している間、結はネフィリムの観察をやっていた。

取り敢えずテレビを起動しニュース番組に変えると

 

 

キャスター『街中で黒いローブを羽織る怪しげな人物の目撃情報が多発しています。その人物は黒髪短髪の青年や栗色長髪の女性に話しかけ《違うお前じゃ無い》と言っている模様です。』

優斗「不審者か.......そういや和人と明日奈も話しかけられるかもな。」

 

 

 優斗は揶揄うようにそう言うが2人から返事が返ってこない。

優斗は目をテレビから和人達に向けると、2人は驚いいたような表情と汗をかいていた。

 

 

優斗「・・・おい大丈夫か?」

和人「あ、あぁなんでも無い。そうだなぁ〜ちょっと髪型でも変えてみようかなぁなんてな」

明日奈「そ、そうね結ちゃんも居るんだから気を付けないと」

 

 

 明らかに動揺している2人を横目に優斗は朝食を食べ続ける。

そして同時に

 

 

優斗(コイツら、何を隠している?)

 

 

そう思うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

蒼汰視点

 

 

 とあるビルの屋上にカーテンが現れ蒼汰はカーテンから出てくる。

蒼汰は、口に手を当て考え込んでいる。

 

 

蒼汰「どう言う事だ?何故向こうの世界には既に4人共()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 少し遡り、記憶を読み取った蒼汰はカーテンから出てくると4人がシェアハウスをしていた部屋へと出てくる流石に土足は危ないので玄関に出た。

 

 

蒼汰「さてと情報を集めないとね。」

 

 

 蒼汰はそう言うと黒いハット帽に伊達メガネをつけると街中へと足を進める。

周りの人々は耳に付けているARデバイス「オーグマー」を付けている。

アニメを見ていた蒼汰は周知しているのでそこまで気にはしていない。

 

 

蒼汰(優斗が見たら絶対に分解とかしそうだよね..........)

 

 

そんな事を考えながら街を歩いていると見覚えのある女性陣を見つける

 

 

蒼汰(あれは.......桐ヶ谷直葉(きりがやすぐは) 篠崎里香(しのざきりか)それに綾野珪子(あやのけいこ)朝田詩乃(あさだしの)?)

 

 

 そこまで距離が離れていないカフェに4人は飲み物とケーキを手に談笑している様子だった。

 

 

蒼汰(意外だったね、あんなにのんびりしているなんて4人の事だから必死に探し回っていると思ったけど..........接近してみるか。)

 

 

 蒼汰はカフェへと入り4人の話し声が聞こえる位置に座りコーヒーとワッフルを注文する。

 

 

直葉「このケーキとっても美味しいですね!」

詩乃「ちょっと食べすぎじゃ無い?」

里香「どうせ食べた物全部胸にでも行くんでしょ?」

珪子「むむむ、羨ましい........」

蒼汰(普通にガールズトークしている、話しかけた方が良いのかな?)

 

 

蒼汰は普通に女子会をしている人物達に話しかけようと考えていると

 

 

詩乃「そういえば結局キリト達って何処に行ってたのかしら?」

蒼汰(お、タイミング良いね。料理も丁度届いた)

 

 

蒼汰はワッフルとコーヒーを頂きながら聞き耳を立てる。

 

 

里香「明日奈に聞いた限り覚えていないの一点張り、嘘をついている様子は無かったけど」

直葉「お兄ちゃんも同じ感じですね。何処かには行っていたらしんですけどさっぱり思い出せなくて」

珪子「不思議ですね、本当に神隠しみたいな現象が起きているなんて、そう言えば()()()()()()()()分からないって言ってましたよね?」

蒼汰(・・・どう言う事なんだ?)

 

 

蒼汰は疑問を感じ思案する

 

 

蒼汰(今の話でわかった事........キリト並びにアスナはこの世界に帰還している。しかも()()()()()()()()()、それは無いさっきまで僕と話していたんだ。此方に帰ってくることなんて無いはずだ。

しかも話の内容的に前からとみれる、時間が合っていない。どうなっているんだ)

 

 

 蒼汰は考え込みワッフルを食べる手を止めてしまう。

しかし問題はそれだけ大きい物だ。もしこの話が本当であればユージオやアリスは2人いる事になる。それはもしかするとキリトやアスナも

 しかしそれは考えられない付き合いに長い人物達が違和感を覚えないのであればそれは本人で間違いない。それはつまり

 

 

蒼汰(何者かが連れ去った後魂を2つに分離させて片方を戻してもう片方を僕たちの世界に送り込んだ........だけど一体誰が何の為に?そんな魂を分けるなんてウルトラマンや神以外に誰が.........)

 

 

 蒼汰は考え込みそしてようやく気づいた。

 

 

蒼汰(まさか、見張られているなんてね。よく今まで気づかなかったなぁ僕.........)

 

 

 蒼汰は食事を再開し食べ終えると精算を済ませカフェを出る。そして路地裏へと入ると上からナニかが降ってきた。

 蒼汰は奇襲を回避しディエンドライバーを向ける。

ソレは黒く蠢くモヤ目の位置は真っ赤な瞳をしており虹彩は見えない。口はカタカタと動いて不気味でしか無い

ソレは蒼汰をじっと見つめ離さない

 

 

蒼汰「化け物からそんなに熱い視線を向けられても、嬉しくは無いね。倒したいけど、ここじゃ人に見つかってしまうからね、逃げさせてもらうよ。」

 

ATTACK RIDE INVISIBLE

 

カードを読み込ませ蒼汰は姿を消す。

それと同時にソレは影に消えるように姿を霧散させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

???視点

 

 

???「あちゃー、蒼汰君来ちゃったか〜」

 

 

それはシロクロのモザイクで姿は確認できない

 

 

???「まぁでも来ちゃったのは仕方ないから、取り敢えず影を使って帰らせないとね〜」

 

 

それはじっと何かを見つめている。

 

 

???「優斗君も面白い具合にキャラ達と交流してるし、キリト君達やアリシゼーションの2人にユウキに茅場さんを送って正解だったね。」

 

 

それは手をかざして虚空を見据える。

 

 

???「後はBBの世界の2人とビーイング1人っと、まぁあの3人は基本的に現れないしなぁ。問題は」

 

 

それはまた別に虚空を見据える。

 

 

???「2つの世界から無理やって連れてきちゃったから闇が生まれちゃったんだよね。まぁ、優斗君達なら解決してくれるでしょ」

 

 

それは振り返り歩き出す。

 

 

???「()()()とは接触していないからもう少し先かな?それに絶傑達も観てるしな。亜空間にいるやつもいつ干渉してくるのか」

 

 

それは立ち止まり街を見下ろす

 

 

???「さぁて、これからどうなっていくのか楽しみだよ。◼️◼️だから干渉はできないけど世界を繋げたりは出来るからね。」

 

 

それは姿を消した



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強襲する悪意

蒼汰視点

 

 影との接触後逃げた蒼汰は、街を転々とし桐ヶ谷邸に向かっていた。

 

 

蒼汰「景観はアニメを観ていたから覚えている。後はあの影と接触しない事を祈るだけだね。」

 

 

 カーテンからマシンディエンダーを呼び出し向かって行く。

それを観ているモノクロの存在

 

 

???「あ!ちょっと!君が出会ったら駄目だって!折角魂を分けたのに!」

 

 

 モノクロの存在はまた影を作り出し蒼汰に差し向ける。影はカタカタと震えると高速で蒼汰に接近して行く。

蒼汰もそれに気づき速度を上げて行く

 

 

蒼汰「やっぱり追ってくるよね!」

 

 

 蒼汰は急いで向かうが向こうが速い。

追いつく寸前で蒼汰は急ブレーキをかけると車体を傾ける。

 影は蒼汰の上を通過し壁に激突すると、その姿を霧散させて消えた。

 

 

蒼汰「はぁ.......はぁ.........間一髪、任務以来だよこんなにヒヤヒヤしたのは。」

 

 

蒼汰は車体を起こし今度は法定速度を守り目的地へ向かって行く。

モノクロの人物は

 

 

???「ありゃりゃ、流石は元スパイ..........っとどうしようか、影は暫く出せないし.......ハァ、しょうがない。本当はこの手段は使いたくなかったんだよな。」

 

 

モノクロの人物はそれだけ言うと姿を消す

 

 

 

 

 蒼汰は桐ヶ谷邸に着くとディエンダーをカーテンの中へしまい家の中へ侵入し中を見る

 

 

蒼汰「キリトとアスナはリビングアリスとユージオも庭で話しているね。不法侵入だけど、話さないとわからないよね。」

 

 

件の人物達を見つけ接触を図ろうとすると

 

 

???「ごめん、それだけは勘弁して」

蒼汰「な!?ムグッ‼︎」

 

 

モノクロの人物は後ろから口を塞ぎ、オーロラカーテンを出現させ共に消えて行く

 

 

和人「ん?」

明日奈「どうしたの?」

和人「いや、誰かの声が聞こえたような気がして........」

明日奈「ちょっと!こんな昼間から怖い事言わないでよ!」

和人「ご、ごめん」(確かに聞こえたと思ったんだけどな..........)

 

 

 

 

 蒼汰はカーテンの中でモノクロの人物から離れるとディエンドライバーを取り出し向ける。

 

 

蒼汰「君は何者なんだい?」

???「はいはい銃口下ろして、俺武器持ってないから」

蒼汰「いきなり連れ去っておいて何を言っているんだい?信用ならないよ、それにあの影を送ってきたのもしかしなくても君だよね?」

???「いやだって原作の世界に介入してくるとは思わないじゃん!折角君たちが個人で独立した世界を()()()()()のに原作と関わったら捻れちゃうよ。」

蒼汰「ん?生み出した?」

 

 

 蒼汰の指摘にモノクロの人物は「やっべ......」と言うと口を片手で抑える。

蒼汰は目の前の人物が何者なのか追求しようとするが

 

 

???「兎に角!これ以上は介入させないから。

あ、そっちにいる原作の人物達によろしく言っておいて、君たちはその世界で生きて貰いたいって、今ユジアリ組は日本に向かってるから拾ってあげて、キリアスユイは優斗君の写真館に居るから!」

蒼汰「待ちたまえ!」

 

 

 蒼汰は呼び止めようとしたがモノクロの人物は姿を霧散させてその場から消えた。

蒼汰はカーテンから出るとビルの屋上に居た。

 

 

 

蒼汰「まさか、創造主と出会ったのか?でもシンフォギアやSAOにはあんなモノクロの人物が居なかった。一体.........」

 

 

 

 

 

 

優斗視点

 

 

あのニュースから少し経つと優斗達は街に出かけていた。

4人は公園で移動販売しているクレープ屋に赴いていた。

 

 

優斗「あそこがかなり有名なクレープ屋だな」

明日奈「うわぁ、美味しそう!」

結「美味しそうです!」

和人「でもやっぱり人が多いな.......」

優斗「まぁ、人気の屋台だからな。なんでも色んな味があって食べると不思議な感覚になるとかなんとか」

和人「おいそれ安全なのか?」

優斗「それだけ美味しいって事だろ.........多分」

和人「今多分って言ったよな!?」

優斗「と言うかお前の嫁と娘並んでいるぞ?」

和人「嘘だろ!?」

 

 

 和人と優斗がコントの様に話をしていると明日奈と結はすでに行列に並んでいた。優斗と和人も急いで入り4人は順番を待つ

 程なくして回って来るとメニューを見る4人

 

 

優斗「《ハニーハニークレープ》《スッキリミントクレープ》なんか独特なネーミングのやつが多いな........」

和人「こっちなんて《ベリーベリーストロベリークレープ》《ミックスグレープクレープ》とかもあるぞ........」

結「ママ!この《キラキラお星様クレープ》とっても美味しそうです!」

明日奈「そうね、私はこの《幸せハッピースマイルクレープ》にしてみようかな」

店主「あら奥さん貴方見る目があるわね☆それはどんなに気を落とした人でも食べ終えた頃には幸せな笑顔になる秘密のクレープなのよ!」

 

 

店主らしきオネェの人物は明日奈に向けて説明する

 

 

優斗「・・・変な薬とか入れてないよな?」

店主「あら!失礼しちゃうわ!!私はそんな野蛮なもの使わないわよ!金額倍に払ってもらおうかしら」

優斗「わ、悪かったよ.........」

 

 

 ぷんぷんと怒る店主に謝る優斗、優斗はスカッシュクレープ・和人はマロンクレープ・明日奈は先ほどの幸せハッピースマイルクレープ・結はキラキラお星様クレープを注文する。程なくしてそれぞれのクレープが出来上がる。

 優斗のスカッシュクレープはレモンなどの柑橘系を使った酸味のありそうなクレープ

 和人のマロンクレープは蒸した栗とマロンクリームがふんだんに使われたクレープ

 明日奈のクレープは全体的にオレンジや苺などが使われておりクリームは生クリームとチョコクリームが混ぜ合わせており笑顔のクッキーがのせてある。

 結のクレープは星空のクリームに天の川をイメージしたムースが使われている。

4人は『いただきまーす!』と言うと一口食べる。

 

 

優斗「ん!この酸っぱい感じレモンの他にも酢橘?それにこれは晩柑じゃないか!滅茶苦茶美味しい!」

和人「うん、栗の味が出てるし蒸した栗を一緒に食べると更に美味しいな」

結「ハグッ!ん〜なんだかお星様を食べているみたいでとっても美味しいです。」

明日奈「うん.......使われているのはオレンジや苺だけど隠し味に塩かしら?ちょっとした変化が美味しい。ふふっ、確かに少し面白い味かも」

 

 

俺たちの食べる姿に店主は頷きながら笑顔になる。

 

 

店主「やっぱり美味しそうに食べてくれるっていいわね。見ているこっちも嬉しくなっちゃうわ」

店員「店主!見ていないで手伝って下さい!なんか客足が増えてきてるんですよ!」

店主「あらやだ、待って手伝うわ〜」

 

 

4人のいる公園は笑顔に溢れていた。

しかしそこへ悪き存在が近づいて来る。

 

 

???「見つけたぜぇ〜........キリト!!」

 

 

 滲んだ黒に近い深い緑のフードを被った人物は腰からナタのような物を取り出すと大きく跳躍する。

男が跳躍したことで辺りはその男に視線がいく

周りがザワザワと騒いだ事により4人も視線を向けると

 

 

和人「なっ!?」

明日奈「嘘......」

結「あの人は!」

 

 

和人たち3人は驚き行動が遅れる

フードの男がナタを振り下ろし和人の頭に届きそうになり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキィィィン!!

 

優斗「邪魔してんじゃねぇよ.......,ハァ!」

 

 

 優斗はライドブッカーをソードモードにして和人とナタの間に挟み込み攻撃を強制的に止め弾き飛ばす

フードを被った男は口元が見えておりその形は怒りを表していた

 

 

フードの男「オイオイ、つれない事をすんなよ折角会えたんだからよぉ」

優斗「それならそんな物騒なものは出さずに声を掛けるべきだったな、と言うかお前何者だよ。名乗れクソフード」

 

 

優斗の辛辣な言葉に男はクククッと笑う。

 

 

フードの男「アンタ、優しそうな見た目してるのに口悪りぃな.........」

優斗「知るか、折角平和だったのにお前の所為で台無しなんだよ。」

和人「なんで、お前がここに居る!PoH!!」

 

 

フードの男、もといPoHはフードを捲り上げると素顔を晒す。

 

 

PoH「言った筈だぜ俺は何度でもお前の前に現れるってな!さぁ!殺し合いをしようぜ!キリト!!

 

 

 PoHはそう叫び再び斬りかかるが優斗がまたも間に入り、剣撃を弾いていく。

目の前で起こる光景に周りの人々は逃げ去り和人は明日奈と結を守る様に前に出ている。

 

 

PoH「テメェさっきからなんなんだよ!いい加減に死にやがれ!!」

 

 

 PoHはナタの様な武器.......友切包丁(メイト・チョッパー)に赤いライトエフェクトを纏わせ切りつけて来る。

優斗は腕に気力とオーラパワーを混ぜたものを纏わせナタの起動斬撃を予測する。振り下ろされる腕を見て剣をナタにぶつけて弾く

 

 

PoH「おいおい、お前本当に何もんだよ?」

優斗「・・・そうだな、別に名乗るほどの者でも無いからな。

通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ!」

 

 

優斗は左手に剣を持ちPoHに斬りかかる。PoHは友切包丁で防ぎ滑らせる様に刃の部分を通り優斗に友切包丁を切りつけていく

 

 

明日奈「あぶない!!」

和人「避けろ!」

 

 

 和人と明日奈は叫ぶが優斗は目線を友切包丁から離さずにジッと見つめる。

懐に入ったPoHは不適な笑みを浮かべ「勝った」と確信したが

 

ダァン!!

 

PoH「あ?」

 

 

 爆発と衝撃により友切包丁が優斗の右顔をすり抜け隙を晒す。

優斗は空いている右手を強く握り拳を作ると、この間の戦闘の時の様に気力とオーラパワーを混ぜたエネルギーを拳一点に集中させPoHの腹に目掛けて叩き込む。

 紅黒の稲妻がPoHの腹部を捉えメキメキと音をたて吹き飛ばす

 

 

PoH「グホッ!」

 

 

PoHは5m離され勢いが無くなると腹部を抑え顔を優斗に向ける。

 

 

PoH「テメェ本当に人間かよ.........にしても仲間が来てやがったか、今日は此処いらで引かせて貰うぜ。」

 

 

 PoHはそう言うと煙玉を使い姿を消していった。

優斗はソードモードのライドブッカーをブッカーモードに戻し仕舞うと和人達に近づく

 

 

優斗「さてと色々言いたい事があるが」

和人「お前何者なんだ?」

優斗「言ったはずだ通りすがりの仮面ライダーってな?」

和人「いや、それだけ言われてもわからねぇよ.......」

 

 

優斗がそう言うと和人は頭を抱える。

今度は明日奈が話に割り込み聞いてくる

 

 

明日奈「それよりさっきの狙撃は一体誰が?」

優斗「ふぅ、どうせ居るんだろ?出てこいよ蒼汰」

 

 

優斗がそう言うと森の方からフロンティアの際に使用したバレットを担いだ蒼汰が出て来た。

 

 

蒼汰「やぁ、随分な祭りだったけど楽しかったかい?」

優斗「ざけんな、コッチは平和に過ごしてたのにそれをぶち壊されて怒り心頭だわ」

 

 

蒼汰と優斗は軽口を叩くと右肘同士をぶつけ合う。

 

 

蒼汰「それでそっちが和人に明日奈に結だね?」

優斗「なんだよ知り合いか?」

蒼汰「それはもう、有名人だからね。黒の剣士に閃光そしてその娘の事は」

 

 

蒼汰がそう言うと和人と明日奈は驚きの表情になるが、すぐさま距離を置く

 

 

和人「お前SAOサバイバーなのか........」

明日奈「私たちのリアルを割ってどう言うつもり........」

 

 

警戒して話す2人に蒼汰は笑顔で言う

 

 

蒼汰「残念だけど僕はSAOに入ってもいないし何よりあの世界のことは部分的にしか知らない。それと君たちはもう気づいているかもだけどこの世界にSAOなんて物やフルダイブマシンは無い。」

優斗「おい、もしかしてコイツら」

 

 

優斗は話の内容で察して蒼汰に聞く。

蒼汰は軽く頷く

 

 

蒼汰「彼らは異世界の人物さ、しかも彼ら以外にも少なくとも後2人はいる。」

優斗「敵なのか?」

蒼汰「それは君がよく分かっているだろう?」

 

 

優斗は和人達を見るとため息をつく

 

 

優斗「それで今回はどんな厄介ごとなんだ?」

蒼汰「それは後の2人を連れて来てから話そう先ずは君の写真館で休息と行こうじゃ無いか」

 

 

優斗のその問いに蒼汰は笑顔で答える。



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再会の剣士、優斗を尾行

お待たせしました異世界編ですが此処で日常回を挟みます。

理由としては恋愛のアニメや漫画小説を読みすぎたせいでこの話を作ってみたいと思った私(作者)の身勝手な行為です。
戦闘シーンを期待していた方もしくは話の続きを期待していた皆様申し訳ございません。

特に読まなくても大丈夫ですのでそこはご自由に


あれから和人達を写真館へと連れ帰り休息する優斗達

しかし

 

 

優斗「おい待てなんで知らない奴が2人も居るんだよ。」

 

 

優斗の目の前には金髪に同じく黄金の剣を持った女性と栗色の髪に青......より少し薄い水色の剣を持った男性が座っていた。

 

 

蒼汰「あぁ、彼らは僕の客人だよ」

優斗「それなら先に言えよ、なんなの俺への嫌がらせか?」

 

 

優斗と蒼汰が軽い口喧嘩をしている中和人達はその人物達に近づき談笑していた

 

 

和人「ユージオ!アリス!お前らも来てたのか」

ユージオ「久しぶりカズト、ようやく見つけられた」

明日奈「アリス達はどうして此処に」

アリス「私とユージオも明日奈達が消えた1週間後に此処へやって来ていたのです」

明日奈「そうだ聞いてよアリス!和人君また無鉄砲に!」

和人「明日奈ストップ!言わないでくれぇ!」

アリス「和人、貴方はなにを考えているのですか!!」

和人「ユージオ!」

ユージオ「うーん、これは和人が悪いかな?」

和人「俺に味方は居ないのか!?」

 

 

 仲良く話す4人に優斗は「まぁ良いか」と呟くその時優斗の携帯にメッセージが届く、優斗は携帯を開き確認する。

 

 

優斗「・・・・・・・・・えぇ」

 

 

 送信主は響、内容は今から買い物に付き合って欲しいと言うものだった。

優斗は思い出す奏と翼と未来そして響との買い物の出来事を

 

 

 

 

 

 

 

回想

 

奏『これ結構キツイんだよな......』ギチギチ

優斗『似合ってるんじゃないのか?だけどもう少し大きいサイズの方が』

 

パツーン‼︎

 

優斗『えっ?』

奏『えっ?あっ、キャァァァァァ!!』

優斗『スゥーーーー.......』口元抑え上見

響『奏さん!?どうしたんですか!?』

奏『優斗に.......胸見られた...........』

響『優斗さん!?どう言う事なんですか!』

優斗『待ってくれ説明を..........お前せめて着替えてから出てきてくれ』

響『へ?い!いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』ボタン全開&下着のみ

優斗『フゥーーーー..........』目元抑え下見

翼&未来『優斗さん...........』

優斗『事故だ、不可抗力だ。そんな目で見ないでくれ...........』

 

 

 

 

 

 

 

回想終了

 

 

優斗「あんまいい思い出ねぇんだよな......」

蒼汰「何がだい?」

優斗「しれっと入ってくんな。」

 

 

 呟く優斗に蒼汰は肩を組み聞いてくる。

蒼汰はお構いなしという様に質問してくる。これには和人も反応して聞いてくる

 

 

和人「どうしたんだ?」

優斗「和人、いや気にしないでくれ。俺今から席外すからそっちの2人と話をしててくれ。」

 

 

優斗はそう言って写真館を出ていく

 優斗が離れた後写真館では、明日奈とアリスは向かい合って話し合っていた。

 

 

明日奈「あれは何かあるわね」

アリス「アスナもそう思いますか」

明日奈「しかもあれは女の子ね」

蒼汰(うわぁ、凄いな。流石キリトの.....いや和人の正妻、女性への反応凄い高い)

和人「なぁユージオ今度この間見つけたゲーセンで勝負しようぜ!」

ユージオ「うん!負けないよ!」

蒼汰(うーん向こうは興味なしか、まぁそれが普通だけど)

 

 

和人とユージオはゲームの話をしていた。

 蒼汰は軽く手首を捻ると優斗の後を追う様に出口に向かっていく

それに気づいたのは結だった。

 

 

結「蒼汰さん何処かへ向かうのですか?」

蒼汰「ん?勿論追跡だけど?」

 

 

その言葉に明日奈とアリスは反応し

 

 

明日奈「ついていってもいいかしら!」

アリス「私も同行します!」

明日奈「いくわよ和人君!」

和人「えっ!?」

アリス「ユージオ貴方も行きますよ!」

ユージオ「僕もかい!?」

結「私もついて行きたいです!」

蒼汰「うーん......まぁ良いかな。」

 

 

蒼汰は5人を連れて優斗の後を追った

 

 

 

待ち合わせの公園

 

そこに到着した優斗は辺りを見渡す。どうやらまだ響は来ていない様だ。

 

 

優斗「まぁ、まだ5分あるし普通か」

 

 

 優斗はそう言って携帯を取り出し最近のニュースを見る。

やはり注目しているのはPhoという男の記事だ。包丁を振り回しているが依然として行方知れずこれには自衛隊が動くか。という記事

 

 

優斗「自衛隊で対処できれば良いけどな........ん?」

 

 

 記事を見ていく優斗そして小さい見出しだが「空に人型の機械生命体!?一体何処の研究所のロボットか!?」という記事遠くでハッキリと映っていないが人の形をし背中には羽だろうか。それを生やした人物の記事。

 フェイクの記事かと思われたが優斗の写真家としての技量でこの写真が偽物でない事はすぐにわかった

 

 

優斗(コイツは一体なんなんだ?和人達といいこの世界に危機が迫っているのか?)

 

 

優斗が深く考え始めると

 

 

響「優斗さーーん!お待たせしました!!」

 

 

 そう言って向こうから響が走ってやって来る。

優斗は意識を戻して携帯を閉じ響に向き合う

 

 

優斗「よっ、なんか久しぶりな感じだな」

響「はい!久しぶりな感じがします!」

 

 

優斗が響と話し合う中近くの林

 

 

和人「あれが優斗の彼女なのか?」

ユージオ「とっても元気のいい子だね」

アリス「活発で健康そうです。」

結「お似合いですね」

明日奈「・・・あの子を見ているとユウキを思い出しちゃうな」

和人「明日奈..........」

蒼汰「絶剣の事かい?」

和人「どうしてお前.......」

蒼汰「僕は情報屋でもあるからね」(まぁ見た事のあるアニメ限定だけどね)

 

 

そう言って蒼汰達は優斗達を見守る

 優斗は少し響と世間話をした後共に歩き出す。

 

 

蒼汰「さて尾行の開始だ」

 

 

 そう言って蒼汰達は後をつけて行く

最初は商店街の通り、ここには来なれている2人まずはアクセサリーショップへと向かっていった。

 そこは大きいわけではないがガラス細工の扱いには長けており、ショッピングモールと同じほどの売り上げを出しているプチ有名店である。

 

 

響「あ!この弾丸のアクセサリークリスちゃんに似合いそう!」

優斗「このリンゴのマークの入ったチョーカーはマリア........いやセレナだな。マリアならこっちのブレスレットだな。」

響「この宝石のペアルックの色合い切歌ちゃんと調ちゃんみたい!」

優斗「ん?刀......いや翼ならこっちの羽のアクセサリーが良いな」

響「あ!この宝石綺麗、紫色だから未来に良いかも!」

優斗「ん?これはラピスラズリ、ガラス細工なのにこの煌めき方はすげぇな。」

 

 

店内でその様に話し合う2人それを絶妙な位置で見守る追跡隊一向

 

 

ユージオ「かなり楽しそうだね」

和人「ていうか時間かけすぎなんじゃないか?」

明日奈「それにしても2人共相手へのアクセサリーを一向に見つけてないじゃない。」

アリス「先程から友人達の名が上がるばかりです。」

蒼汰「ふ〜ん........優斗もしかして初デートなのかな?」

 

 

そう言って見守っていると、不意に優斗が立ち止まり響を呼ぶ

 

 

優斗「響、ちょっとこっち来てくれ」

響「?なんですか」

 

 

 近づいてきた響に優斗は黄色い色をしたガラス細工の宝石にその周りがアルミで向日葵のような形をした髪留めを響の左髪の部分につける。

 響は鏡で見るととても気に入っていた。

 

 

響「これすっごく綺麗ですね!」

優斗「色合いが響に似ていると思ってな、どうだ?」

響「はい!とっても気に入りました。」

優斗「そうか、待ってろ買って来る。」

 

 

 そう言って優斗はレジに向かっていく。

その一部を見ていた追跡組

 

 

アリス「ほう、しっかりと見てはいたようですね。なにもなければこの金木犀の錆にしてくれました。」

ユージオ「アリス!物騒だよ」

結「私も今度行ってみたいです」

和人「そうかそれじゃあ今度3人で行こうか。にしてもあのアクセショップ種類豊富だな」

明日奈「なんだか初々しいわね」

蒼汰「全く、これだから見ているのは楽しいんだよね」モグモグ(それにしてもファンシーイエローダイヤモンドか.........狙ってやったのか、偶然か。まぁ後者だろうけど。)

和人「ていうかなんでアンタは握り飯食ってるんだよ。腹減ってるのか?」

 

 

和人はそう言って握り飯をガツガツを食い続ける蒼汰に指摘する。

 蒼汰は気にする事なく食べ続ける

 

 

蒼汰「僕はね......モグモグ、他人の幸せや甘い現場を見ながら.........モグモグ、おにぎりを食べるのが好きなんだよ.......モグモグ、ほらよく言うだろ?他人の幸せは至福の味って」

和人「聞いた事ねぇよ」

結「それは多分蒼汰さんが特殊なだけだと思います........」

 

 

 そうこう話していると会計を済ませた優斗と響が店から出て来る。

その響の髪には先程の髪飾りが付いていた。

 

 

優斗「次は何処に行く?」

響「そうですねぇ、あ!そうだ映画見に行きましょう!」

優斗「映画かぁ。まぁ俺は構わないぜ」

響「じゃあ行きましょう!すぐに行きましょう!」

優斗「おい!引っ張んなって!」

 

 

 響は優斗の手を取り駆け足で映画館へと向かう。

映画館に着くと優斗は早速映画の種類を見る

 

 

優斗(今やってるのはSF系にホラー、そんでもって時代劇に恋愛か。ん?電光刑事バンも映画化されてたのか。)

響(どれ見ようかな........特に考えずに来ちゃったし、時代劇か恋愛映画良いかも。でも優斗さんってSF系やアニメ系も好きだったよね。悩んじゃう)

 

 

 響は知らないが優斗は特にこれと言って好き嫌いが激しい訳ではない。簡単に言うなら浅く知り広く好きという感じである。しかしその中で特撮が特に好きなだけである

 

 

優斗「響お前なにが見たい?」

響「え!わ、私は.........」

 

 

 響はそう言ってぎこちなくその映画を指差す。

指したのは恋愛映画「たとえ何度別れても君を求める」だった。

 

 

優斗「恋愛映画か」

響「や、やっぱり気になりますし.........私もそう言うお年頃ですので。」

優斗「わかった」

 

 

 優斗はそう答え、2人分のチケットを購入し続いて飲み物を注文する。

響はカフェオレを優斗はジンジャーエールを注文しチケットの確認させシアタールームへと向かう。

 指定された席に座ると程なくして人も十分に入り映画の予告が始まり本編が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公『僕は、例え..............何..............度生まれ...............変わろうと............君と恋をする。だから.............その時は.........また僕と結婚して........欲しい..........』

ヒロイン『いや!いやぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

 

 映画は生まれ変わりを繰り返している主人公とヒロインの話

ヒロインは記憶を受け継いでいっているが、主人公は記憶がない。そんな内容であり始まりは現代から始まり、幼馴染の関係から始まり社会人でも同じ会社で勤めている。

 そこで一旦シーンは切り替わり弥生時代平安時代戦国時代と2人は生まれ変わるたびに結ばれていた。しかし必ず何処かで主人公は戦に巻き込まれて亡くなってしまう。

 それを繰り返すうちにヒロインは自分と結ばれるから彼が亡くなると思い込むようになり今世では彼と幼馴染の距離を保ってきた。

 しかし告白してきた主人公に対してそれを跳ね除けるように逃げるヒロイン結ばれてはいけないとわかっているのに主人公が好きで好きでたまらず彼女の心は限界だった。

 そんな時主人公は再び告白をする。ヒロインはもう耐えられなくなり全てを打ち明ける。

主人公はそれを聞くとヒロインを力強く抱きしめ『知ってる』と言ってくる。

 その一言にヒロインは驚愕の表情をする。今までそんなそぶりも無く接してきたのでてっきり覚えていないのだと思っていたらしい。

 主人公は何故自分たちがこのような事になったのかを話す。

元々ヒロインは最初に結ばれた時彼女は生贄だった。しかし主人公がそれを阻止して一緒に逃げる。

 しかし生贄を無くした事で祟っていた者が激怒2人を殺そうとするが主人公が返り討ちにする。その際主人公に『ヒロインと結ばれると近いうちに死ぬ』と言う呪いをかける。

 全てを聞いたヒロインはやはり離れようとするが、

 

 

主人公『それでも俺は君と生きていきたいんだ。例え短い人生になろうとも君と暮らした幸せな時間が少しでも出来るなら俺は惜しくない。君には辛い思いをさせてしまうが、必ず結ばれるなら俺は何度でも耐えてみせる』

 

 

 そう言う主人公に対してヒロインは涙を流す。主人公が再び告白をしヒロインはそれを承諾

 2人がキスをしようとした時呪いをかけたものが黒い影となって現れ提案を持ちかける

 

 

黒い影『我の元へ来い。さすれば男にかけた呪いを取り除いてやろう』

 

 

この言葉にヒロインは悩んでしまうが主人公はそれを即断る。

 影は怒りを露わにし2人を飲み込もうとして来るが影に光が刺し体を分解させていく。

 神を名乗る人物が声だけで話しかけて来る

 

神『其方らの愛にわしは感動した。本来なら干渉はしてはいけないが影が物理的に動いてくれたお陰で行動することが出来た。よくぞ真実の愛を守り抜いた。

お主達の人生に幸が在らんことを』

 

 

そう言って影と光は消えていく。

 主人公とヒロインはお互いに生きていることを確かめるように抱き合い、夕焼けを背景にキスをする。幸せな生涯を終えるその時2人は手を握り合い

 

 

主人公(老人)『約束する。何度生まれ変わっても貴方を見つける』

ヒロイン(老人)『お待ちしています』

 

 

そしてまたもシーンが切り替わり今度は桜並木で知り合う主人公とヒロインによく似た人物が出会う所で映画は終了した。

 

 

 

 

 

 

エンドロールを見る中優斗は隣を見ると響はポロポロと涙を流す。

優斗は涙を拭いながら聞く

 

 

優斗「おいおい、大丈夫か」

響「良かったです。最後に呪いが解けて結ばれて........ズズッ!」

優斗「全く........」

 

 

優斗は左腕で響の頭を寄せ優しく撫でる。

 

 

 

 

蒼汰「はぁ........甘いな〜」

和人「それは優斗なのか?映画なのか?どっちなんだよ」

ユージオ「うん、とっても良い映画だったね。」

明日奈「グスッ!こんなの泣いちゃうに決まってるでしょ.........」

アリス「そうですね........グスッ、私も久方ぶりに感動しました。」

結「ウウッ!涙が止まりません..........」

 

 

映画館を後にした優斗(そして尾行組)は最初の公園へと向かった。

 

 

優斗「もう大丈夫か?」

響「はい!今日はありがとうございました!とっても楽しかったです!」

優斗「それは良かったよ、じゃあ帰りは気をつけてな」

響「はい!優斗さんまたデート、行きましょうね♪」

 

 

 響はそう言うと優斗の頬にキスして帰路についていった。

いきなりキスされた事に優斗は少し呆然として気を取り直すと

 

 

優斗「それは反則だろう...........」

 

 

その一部始終を見た尾行組は蒼汰のカーテンで写真館へと先に帰って、コーヒーを飲んでいたらしい。



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戦闘Pho

 

響との買い物(デート)を終えた次の日優斗と和人と明日奈と結そしてユージオにアリスがテーブルで話し合う

 

 

優斗「お前達がPhoと言ったあの男だがこれからどうするつもりだ?」

和人「勿論俺がカタをつける」

明日奈「和人君私も戦うよ」

 

 

和人と明日奈は即答するように返事をする。

 

 

ユージオ「僕たちも行くよ」

アリス「あの男には私とユージオも一度戦った事があります。少しは戦力になります」

 

 

ユージオとアリスも同行しようとするが

 

 

蒼汰「いや2人は基本僕と行動してもらうよ、戦闘に参加するのは今回控えて欲しい」

 

 

意外にも蒼汰が待ったをかける。

 これにはアリスとユージオは異を唱える

 

 

ユージオ「どうしてですか!」

アリス「私たちでは力不足と言いたいのですか!」

蒼汰「君たち忘れているのかい?Phoの持つ武器、メイトチョッパーの能力を」

優斗「おい、そのメイトなんとかってなんなんだ?」

蒼汰「友切包丁(メイトチョッパー)人を斬りつけた分だけ攻撃力が上がる呪いの対人武器、まさに殺人鬼の武器さ」

和人「・・・アンタ本当になんなんだ?どうしてそこまでSAOの武器や俺たちについて事詳しく知ってるんだ?」

明日奈「それに昨日の灰色のオーロラだってそう、あなた人間なの?」

 

 

説明をした蒼汰に和人と明日奈は質問する。

 蒼汰は顎に手を当て少し悩むと答える

 

 

蒼汰「僕と優斗は一度死んで生まれ変わってるんだよね。

 それで僕達の元いた世界では君たちの事は物語として世界的に有名だったんだ。それは僕が君たちを知っている理由さ」

 

 

蒼汰がそう答えると和人達5人の絶叫が響いた。

 

 

閑話休題(少し待ってね⭐︎)

 

 

 

和人「お前ら一回死んでるのかよ.........」

優斗「まぁな、おかげで今は十分な暮らしや生活ができている。」

 

 

和人の一言に優斗はそう返しテレビを見る。

 すると速報のニュースが入ってきた。

 

 

ニュースキャスター『速報です!今巷で噂の黒いフードを被った人物がスカイタワーの頂上に陣取り人質と共に立てこもっています!

 男は要求として《ブラッキーそれと通りすがりの奴を呼んでこい!》と言っています。

警察は対応しようとしますが男の包丁により10名が既に負傷これに政府はS.O.N.Gの保有する仮面ライダーを投入することを検討中だそうです!

繰り返しお伝えします!』

優斗「へぇ、俺の世界で舐めた真似してくれるじゃねぇか。」

 

 

優斗はそう言うと立ち上がりカーテンを出現させる。

 

 

和人「おい待て!まさか行くつもりか!?」

 

 

 和人は優斗の腕を掴み止めようとするが優斗は腕を回して和人の腕を振り払う。

 

 

優斗「俺は普通な世界を願ってるんだ。それをあんなやつにせいで崩されてたまるかよ。それに俺はアイツに指名されたからな」

和人「アイツは武器を持ってるんだぞ!お前は」

優斗「武器ならあるぜ」

和人「何言って......それは!?」

 

 

優斗は和人にディケイドライバーを見せつける。

 和人はそれを見ると驚き優斗とドライバーを交互に見る。明日奈も気づいたらしくとても驚いている

 

 

優斗「先に行くぜ........変身

 

KAMEN RIDE DECADE

 

 

ディケイドへと変身した優斗はスカイタワーに向けてカーテンを潜る

 

 

 

 

スカイタワー入り口

 

 スカイタワーの入り口にやってきた優斗はタワーに向けて足を進める。報道陣などが寄ってきたが押しのけそしてジャンプするとタワーのガラスを突き破った。

目の前には包丁を構えたPhoがこちらを見てニヤついていた

 

 

Pho「おいおい、正義のヒーローの登場かよ」

優斗「いや、お前のご指名の通りすがりの仮面ライダーだぜ」

Pho「!クックック.........クハハハハハハハ!おいおい、この間のヤツかよ!これは驚いたぜ!」

 

 

Phoは笑いながらそう言ってくる。

 優斗はライドブッカーをソードモードにすると、それを構える。Phoはフードを捲ると口を弧を描く。

 

 

Pho「それじゃあ、この間のリベンジといかせて貰おうか!!」

優斗(出来るだけ無力化して送り返す)

 

 

 優斗が考えている間Phoは友切包丁(メイトチョッパー)で切り掛かってくる。優斗は剣で受け止める

 

 

Pho「考え事をして対応できるとはな!お前中々楽しめそうだ!」

優斗「そうかよ、だが楽しむ暇なんて与えない!」

ATTACK RIDE SLASH

 

 

 優斗は力で押しのけ「アタックライド スラッシュ」を読み込ませる。剣を振るうとマゼンタの斬撃が斬りつけた軌道に沿って流れる。

Phoはその攻撃を回避すると赤いライトエフェクトを包丁に纏わせ自身の周りに5人の分身を作り出す。

 

 

優斗「何!?」

Pho「クハハ!!」

 

 

 合計6人のPhoは優斗に向け突撃する。

優斗は突撃してくるPhoを切り裂いて行く、しかし動きがコピーとはいえず、本人と同じように予測不能な動きをしてくるため4人を切り裂いた後の2人の攻撃を受け火花を散らす。

 

 

Pho「お〜お〜、随分と硬いことで。切り裂きがいがあるぜ」

優斗「あの野郎......」

 

 

 優斗は切り付けられた場所を抑えPhoを見る。またも6人になったPhoは先ほどと同じように攻撃してくる。突撃してくるPhoに対して優斗は「アタックライド イリュージョン」を読み込ませる。

 

ATTACK RIDE ILLUSION

 

 優斗の姿がバラけたかと思うと優斗がPhoと同じ人数まで増えそれらは剣とカードを構えていた。

 

ATTACK RIDE AQUASLASH×2

ATTACK RIDE GROUNDSLASH×2

ATTACK RIDE HURRICANESLASH×2

 

 

 それぞれ3人が属性アタックライドカードを読み込ませる

変幻自在の水の斬撃が2人を煙に変え、土から出てきた棘が2人を貫き煙に変え、風の斬撃が2人を切り裂くと1人を煙に変えもう1人を壁際まで吹き飛ばす。

 吹き飛ばされたPhoは動かない。優斗は今のうちに人質にされていた人たちを避難させるために動く

 

 

優斗「此処にいたら危険です安全な場所に移動させますので動かないでください。」

 

 

 優斗はそう言ってオーロラカーテンを出現させ人質を避難させようとする。その時人質の男の子が叫ぶ

 

 

男の子「危ない!」

優斗「ッ!」

 

 

 後ろでは動かなくなった筈のPhoが包丁を切りつけてきていた。

剣で受け止めるには近ずぎる、よければ人質を切りつけてしまう。優斗は攻撃を敢えて受け止める。

Phoの包丁が優斗の左肩に叩きつけられ火花を散らす。優斗は包丁が動かないように左腕で固定し、右腕を動かし人質全員を一斉にカーテンに飲み込ませる。

 

 

優斗「よし........」

Pho「俺との殺し合い(戦い)に集中しやがれ!!」

 

 

 Phoがそう言うと包丁から黒いオーラが溢れ出てくる。そのオーラは本来貫けない筈のディケイドの装甲を少しづつ切り裂いていく

 

 

優斗「何ッ!?」

Pho「ハハハ!このままぶっ殺してやるぜ!」

 

 

 優斗は左腕で持ち上げようとするがPhoが体重を押し付けているのでびくともしない。優斗はすぐに気力を左腕に纏わせ動かないように固定し右腕にオーラパワーを集中させる。

 

 

Pho「固定してるだけじゃ何も変わらないぜ?ほら焦ろよ!」

優斗「...........歯ぁ食いしばれ」

Pho「あ?ぐふぁ!!!」

 

 

 優斗が呟くと同時に気力を左腕から右腕に流し黒紅のオーラに変わると優斗はそれをPhoの溝めがけて叩き込む。

Phoはスカイタワーの中心の柱に埋まる。

 優斗が片膝をつくと姿がバラけ変身が解除される。左肩には切り付けられた痕が残っていた。

 

 

優斗「くっ、なんだあの黒いオーラ..........」

 

 

 優斗はPhoから目を離さず見ていると黒いモヤが背中から出ると同時にPhoは柱から出てくる。

 

 

Pho「この間のヤツだな。同じ攻撃しか出来ねぇのか?お前はよ」

優斗「はっ、2発とも喰らっていて何言ってんだか。」

Pho「ククク、まぁそれなりに楽しめたぜ?安心しろいきなり首は品がねぇ最初は逃げられねぇように足からにしといてやるよ。」

 

 

 Phoはそう言って包丁で遊びながら優斗に近づいてくる。優斗はもう一度気力を纏おうとしたがPhoがそれより早く接近し優斗目掛けて友切包丁(メイトチョッパー)を切り付けてくる。

 全てがスローになる感覚を覚えた優斗

 

 

優斗(これは間に合わねぇ、いや体を動かして最小限にするんだ!動け!動け!)

 

 

 優斗が身体を動かすが優斗の腕に目掛けて包丁が落ちてくる。

優斗の腕が切り落とされかけるその瞬間

 

 

 

ガキィィィン!

 

 

 目の前を黒の直剣が遮り包丁を弾き飛ばす。

弾かれたPhoはその勢いのまま距離をとる。そして口を弧に描くと叫ぶ

 

 

Pho「待ちくたびれたぜ、キリト!」

 

 

優斗の目の前に黒いロングコートを羽織り同じく黒の直剣を持った和人が立っていた。

 

 

和人「決着をつけるぞPho.........いやヴァサゴ!」

 

 

 

 

 

 

殺人鬼との決着はすぐそこ



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決戦ヴァサゴ

和人「決着をつけるぞPho..........いやヴァサゴ!」

 

 和人はそう言って二本の剣を構える。

優斗はその2本の剣を見て驚く、それらはこの間優斗が戦った仮面の人物達の片方が使っていた剣だからだ。

 

 

優斗「和人その剣は........ッ!」

明日奈「大丈夫!酷い怪我今すぐ癒すから」

和人「明日奈、優斗の事は頼む」

 

 

 優斗は聞こうとしたが明日奈が怪我した場所を見て回復をしていく。和人はPhoもといヴァサゴを睨み足を進めていく

 

 

ヴァサゴ「おうおうおう!懐かしい剣だなぁブラッキーよぉ!」

和人「黙れお前は今度こそ倒す!」

ヴァサゴ「そう来なくっちゃなぁ!」

 

 

 ヴァサゴと和人は互いに駆け出し剣と包丁をぶつけ合う。

 和人が斬りかかればそれを避け包丁を切りつけるヴァサゴ、しかし和人は2本目の剣でいなし黒剣に青いライトエフェクトを纏わせると、ヴァサゴに向けて3連撃与えようとするが、ヴァサゴも赤いライトエフェクトを纏わせそれら全てを相殺すると続けて2連撃喰らわせようとする。

 しかし今度は和人が反対側の剣に黄緑色のエフェクトを纏わせ2連撃を相殺

 和人とヴァサゴの戦闘に目を奪われていた優斗だがすぐに顔を横に振り思考する

 

 

優斗(和人が持ってるのは、あの時の仮面の奴らの剣だ。て事は和人と明日奈はあの時の剣士たち?だとしたら俺いつの間にか敵と思ってた奴らと仲良くしてたのか。ハハハ、マジかよ)

 

 

 優斗は自身に軽く呆れた。

 

 

明日奈「これで傷は大丈夫だと思うわ」

優斗「ありがとうな明日奈」

 

 

 明日奈から回復をかけて貰った優斗は軽く腕を回すと感謝を述べる。

優斗は立ち上がり和人の方向を見据える。その視線に気づいた明日奈が待ったをかける

 

 

明日奈「待って!まさか戦うつもり?」

優斗「俺の世界で起こってるんだ。俺もやらなきゃいけないだろ。」

明日奈「でも貴方確実に死ぬわよ。アイツの攻撃だって避けなかったじゃない。」

優斗「安心しろ、今度は遅れをとらねぇよ」

明日奈「はぁ〜、なんだか和人君と似てるな

優斗「ん?なんか言ったか?」

明日奈「どこかの旦那と似てるなぁと思っただけよ。しょうがないから私も支援するわ。」

 

 

明日奈はレイピアを抜刀し戦闘体制をとる

優斗はディケイドライバーを装着し「カメンライド ディケイド」のカードをとりだす

 

 

優斗「変身

 

KAMEN RIDE DECADE

 

 

 ディケイドにもう一度変身した優斗はライドブッカーをソードモードにすると明日奈と共に走り出す。

 

 

ヴァサゴ「ハハハ!楽しいな!キリトォォォォォォ!!」

和人「はぁ!!」

 

 

 ヴァサゴの猛攻をいなし反撃するが徐々に押され始める和人

ヴァサゴの攻撃が更に激しくなり、包丁が和人の腕を掠める。それにより一瞬の隙が出来た。

 ヴァサゴはチャンスと言わんばかりに赤いライトエフェクトを包丁に纏わせ上段から叩きつける。反応の遅れた和人は降りかかる痛みに目を瞑ろうとして

 

 

明日奈「ヤァァァァァァァ!」

 

キィィィィィン!!

 

 

明日奈が寸の所でヴァサゴの包丁を弾き

 

 

優斗「お返しだ!」

 

ATTACK RIDE FLAME SLASH

 

 

 炎の斬撃で斬りつけるがヴァサゴは包丁で鍔迫り合う

鍔迫り合いの中ヴァサゴはニタリとニヤけると

 

 

ヴァサゴ「そうだよお前らはそう来なくちゃなぁ!来いよ!英雄ども!!」

 

 

 そう言って優斗を弾き闇のオーラを纏っていく。

 

 

優斗「またあのオーラか、和人何か知ってるか」

和人「あれは心意だ!不可能を可能にするやばい力って覚えておけ!」

優斗「わかりやすくありがとな!」

 

 

 優斗は走り出し剣を振う。ヴァサゴはニタリと笑うとまた身体を霧状にして姿を眩ませる。

 霧に囲まれた優斗は相手の出方を待つ、すると四方からヴァサゴが切り付けてくるが優斗はそれを全て切り裂く

 

 

優斗「ダミーか」

 

 

 優斗がそう言うと切り裂いたヴァサゴ達はモヤを残して消えていった。

 

 

優斗「実体が無いなら魂に直接切り付けてやるだけだ」

 

 

 優斗はそう言ってライドブッカーから「シンフォニックライド キリカ」を取り出し読み込ませる。

 

SYMHONIC RIDE KIRIKA

 

Zeios igalima raizen tron

 

 緑色の光に包まれ光が晴れるとそこにはイガリマのシンフォギアを纏い腰にはディケイドライバーを装着した切歌、Dキリカが立っていた。

 

 

ヴァサゴ「おいおい!まさか女になるとはな!」

Dキリカ『笑っていられるのも今のうちだぜ?』

 

 

 Dキリカはそう言うと肩からアームドギアである大鎌を取り出し霧に鎌の刃をなぞらせる。

謎の行動にヴァサゴは今がチャンスと攻撃をしようとした時、突如心臓に痛みを覚える。

 

 

ヴァサゴ「がぁぁぁぁぁ!!クソッ!なんだよこれ!痛ぇ!」

 

 

 霧状を解除したヴァサゴが心臓の位置を抑え出てきた。霧が晴れDキリカの姿を見た和人と明日奈も驚きの声をあげる。

 

 

和人「はぁ!?」

明日奈「貴方誰なの!?」

Dキリカ『あぁ〜、そうか話してないから説明すんのめんどくせぇな』

和人「な、なんかアリスに少し似ている気がする......」

明日奈「えっ?........確かに気分が上がった時のアリスに似ているかも。」

Dキリカ『説明は省くからとりあえず俺はディケイドだ。それだけ解っとけ』

 

 

Dキリカはそう言うと鎌を振り回しヴァサゴへと向ける。

 

 

Dキリカ『痛いだろ?この鎌は物理以外にも魂に直接ダメージを与える。お前がたとえどれだけ霧になろうがイガリマの翠鎌はお前の魂を逃がさない』

ヴァサゴ「ハハハ、やってくれるじゃねぇかよ。だがな、それなら物理で攻撃するまでなんだよ!」

 

 

 切り付けてくるヴァサゴDキリカは鎌を使い攻撃をいなし流し、そして反撃をする。しかし大鎌なだけ攻撃が少し遅い、隙をつかれ包丁を切り付けられるが

 

 

和人「ぜりゃぁ!」

明日奈「はっ!」

 

 

 和人と明日奈がサポートに入る。

初めての連携にも関わらず優斗達は息のあったコンビネーションを繰り出しヴァサゴを追い詰めていく

 

 

Dキリカ『はは、なんだかお前らとは息が合うな。』

和人「あぁ、とりあえず元に戻ってくれないか?すごい接しずらい」

明日奈「確かに見た目女性なのに中身が男ってオネェみたい。」

Dキリカ『言うなよ、これから扱いずらいじゃ無いか。』

 

 

ヴァサゴは和人達の余裕の表情にイラつきを露わにしていく

 

 

ヴァサゴ「なに和んでやがんだよ!殺し合いに集中しやがれ!!」

 

 

ヴァサゴは漆黒のオーラを包丁に纏わせ切り掛かってくるが、明日奈が黄緑のライトエフェクトを纏ったレイピアで包丁の攻撃を弾き

 

 

明日奈「スイッチ!

 

 

 明日奈の叫びに和人が入れ替わりヴァサゴの包丁に向けて2本の剣に水色のライトエフェクトを纏わせX字に斬りつける。切り付けられた包丁は全体にヒビが入っていき砕け散った。

 

 

和人「スイッチ!

 

 

和人の叫びにDキリカはジャンプし鎌を頭上で回転させ

 

 

Dキリカ『これで終わりだぁぁぁぁぁ!』

 

 

 ヴァサゴの頭目掛け上から叩き斬った。

ヴァサゴは言葉を発する前に体から光を散らし消えていった。

 

 

Dキリカ『ふぅ〜』

 

 

 Dキリカはバックル部分を両サイドに引くと姿をバラけながら元の神風優斗の姿に戻った。

そこへ剣を納刀した和人と明日奈が寄ってくる

 

 

優斗「よ、お疲れさん。助かったよ」

和人「いや、俺たちが持ち込んだ問題なんだ。俺たちが手伝うのは当たり前さ」

明日奈「うん、それに一度助けて貰ったから返すのは当たり前だよ。結ちゃんやユージオ君アリスだってお世話になったんだから」

優斗「そうか、それなら良かった。

 因みにこの後なんだがお前達を俺達の本部に連れて行かなくちゃいけないと思うんだが良いか?」

 

 

 優斗の言葉に和人と明日奈はお互いに顔を合わせて「ぷふっ」っと笑うと

 

 

和人「別にそれくらいいいぜ。お前がいる組織なんだ信用するさ」

優斗「助かる、これで断ったらまた戦わなくちゃいけないと考えてたぜ。」

 

 

 優斗と和人はお互いに握手すると笑い合う。

少しするとヘリのローター音が聞こえてくる

 

 

優斗「おっ、意外に早かったな。」

 

 

優斗はヘリの方へ顔を向けると同時に胸に衝撃がまず一回

 

 

優斗「うぐっ!」

響「優斗さん!怪我したところは大丈夫ですか!?」

優斗「あ、あぁ大丈ぶっ!」

響「わぁ!」

 

 

続け様にまたも正面から今度は二回

 

 

切歌「優斗さん死んじゃ嫌デスよぉ〜」

調「優斗さん.......グスッ、死なないで..........」

優斗「し、死なない死なないから..........」

 

 

ようやく衝撃が終わったと優斗が思った時

 

 

セレナ「優斗さ〜〜ん!」

優斗(あぁ、身体もうちょっと鍛えないといけないかもな........)

「ぐふぇ!」

響「わわわっ!」

切歌「デス!?」

調「きゃ!」

 

 

セレナが最後に突撃して優斗を基準にその場に倒れる。

 

 

セレナ「あれ?優斗さん?優斗さーーーーーん!」

切歌「セレナがトドメをさしたデス!」

調「どうしよう.........」

響「私取り敢えず師匠に連絡するね」

和人「く.......アッハハハハハ!これから退屈しなさそうだ!」

明日奈「そんな事言ってないで!まずは介抱しないと!」

 

 

 かくして最初の闇は祓われた。優斗はこれからまた闇と戦う事になるがそれはまたもう少し先である。

先ずは仲間が増えた事に祝福を........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「先ずは第一章ってところかな?まぁ、AW組とはもう少し先でいいかな?先ずは身体を休め無いとね。頑張ってくれ英雄」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

此処はちょっとしたネタバレ

 

 

優斗達が闇を撃破した後の夜

 封鎖されているスカイタワーの上空に異空間の裂け目が現れマシンとその中から1人の青年が降りてきた。

 

 

???「此処が父さんの全盛期の時代か。よっしゃ!バレないようしないとな。光と明日香も探さないと.........クロノスの時空剣も持ってる筈だから。

 

 

 突如異空間からやっていた青年の手には手のひらサイズの2018と書かれた時計が握られていた。

 




読んでくださりありがとうございました。

取り敢えず第一章という感じで区切ろうと思います。
この後の話は少し日常やSAO組の残り2人と合流とやった後にAW組の第二章をやろうと思います。

投稿頻度は遅いですが待っていて下さい


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それぞれの日常

S.O.N.G潜水艦

 

蒼汰「なるほど、魔剣ダインスレイヴが少し欠けていたのは君たちが既に所持していたからなんだね」

キャロル「はい、このダインスレイヴはとても強力ですが人が扱うにはとても危険な代物ですので」

 

 

 潜水艦の研究室には蒼汰がキャロルの持っている聖遺物ダインスレイヴをみて成る程と言った感じで話す

更にそこへキャロルそっくりの髪の短い女性がやってくる

 

 

蒼汰「ん?エルフナインじゃないか来ていたのかい?」

エルフナイン「わわ!こんにちは!」

キャロル「どうして.......ってそうか蒼汰さんは私達の事を知っているんでしたね。」

蒼汰「まぁ、イメージは結構変わってるけどね。」

エルフナイン「あっ、キャロル!オートスコアラーの皆のエネルギーが尽きそうです。」

キャロル「他の3人はそろそろと思っていたけど、ミカはまたなの?」

エルフナイン「やっぱり戦闘特化にすると消費が激しいみたいです。」

 

 

 彼女.......エルフナインは原作ではキャロルがシャトーを効率よく作成するために用意したホムンクルスだったが、この世界ではシャトーは不要しかも優斗と敵対する事が全く無いのでエルフナインはキャロルの助手のような立ち位置でいる。

 協定を結んだ際はS.O.N.Gに技術研究者として着任しキャロル達がいる日本の本部とをテレポートジェムを使い行ったり来たりしている。

 

 見た目は大人のエルフナインを想像して下さい(by作者)

 

 

エルフナイン「それにしても蒼汰さんはよく思いつきましたね。ダインスレイヴの狂化の特性を使って暴走状態を純粋な力に転用するなんて」

蒼汰(まぁ、所詮は真似事なんだけどね.......)「でも問題はある」

キャロル「使用者の心が耐えられるかどうか、と言うわけですね」

蒼汰「そう、知っての通りダインスレイヴは呪いの魔剣それによって精神を汚染される可能性が高い。もし呑まれれば以前の彼女達には戻れないかもしれない。」

キャロル「蒼汰さんの持っている完全状態のダインスレイヴは今何処に?」

蒼汰「あぁ、それなら僕だけが知っている保管庫にあるよ。僕が持っている物全部普通には扱えない物だからね。欠片とは言え呪いの武器だ。先ずは慣らさないとね........」

 

 三人がダインスレイヴの運用に悩んでいる時研究室の扉が開く

 

 

プレラーティ「ようやく見つけた。」

蒼汰「げ、プレラーティ.........」

プレラーティ「女性を前にげっとは何よ、取り敢えず蒼汰ついて来なさい」ガシッ

蒼汰「断りたいんだけど........」ズズズ

プレラーティ「どうせ暇でしょ、良いから行くわよ」

 

 

 そう言ってプレラーティに首を掴まれ、引き摺られながら蒼汰は研究室を出て行った。

 

 

エルフナイン「プレラーティさん、最近蒼汰さんといる事が多くなりましたね。」

キャロル「そうね、最近プレラーティも笑顔になるのが多くなったんじゃない?まぁ、私はどうでも良いけど」

エルフナイン「キャロルは優斗さん一筋ですもんね」ニコニコ

キャロル「ッ!今は良いでしょ!それより早くプロジェクトイグナイトを進めるわよ!」

エルフナイン「ふふっ、分かりました。」

 

 

少しの談笑ののちに二人は再び作業へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦姫side

 

 此処はS.O.N.Gのとある一室そこには優斗に思いを寄せる戦姫一同が集合していた。

 

 

響「デート楽しかったよ!」

未来「響抜け駆けしないでよ!私も一緒に行きたかった!」

奏「デートスポットとか調べておいた方が良いのか?」

翼「でも優斗さんはそんな凝った場所よりも自由にぶらぶらとした方が良いんじゃないかな?」

クリス「ママに聞くべきか?いやでも.......あぁ〜どうすれば」

マリア「優斗の好きな食べ物ってなにかしら?」

セレナ「優斗さんは基本的に好き嫌いないですよね。この間料理を作ったんですが顔色変えずに美味しいって」

切歌「はぁ........優斗さんに会いたいデス」

調「今はしょうがないよ、でも今度一緒にお出かけに誘ってみよう?」

 

 

 思い人に対してあぁだこうだと言っている戦姫一同、そんなところをモニターから見る1人の女性

 

 

 

 

 

 

 

了子研究室

 

 

了子「ふふ、全く恋する乙女って見ていても良いものよね」

 

 櫻井了子はそう言ってニヤニヤと見続けるそんな了子へ声をかける人物が

 

サンジェルマン「全く、覗きは感心しないわよフィーネ」

了子「今の私は恋する科学者.......いえ、愛に生きる1人の妻櫻井了子よ、貴方もあそこに混ざらなくてよかったの?」

サンジェルマン「私にはまだやる事がある、それに思いを伝えられただけでも進歩はしている。」

 

 

 サンジェルマンは胸に手を当て嬉しそうに言葉を言う。しかし了子は悪い顔をして

 

 

了子「そんなんじゃいつの間にか彼女達の誰かに取られちゃうわよ?あの子達やる時はやる子達だから」

サンジェルマン「な!そ、そんな事は無い!第一優斗さんがそう簡単に誰かのものになったり........」

 

 

 言い淀むサンジェルマンに了子は追撃を入れる

 

 

了子「ふぅ〜ん?でも貴方を含めて11人よ?それだけ彼が魅力的なら多少強引な事をやってくる子もいるんじゃない?」

サンジェルマン「そ、それは.......」

了子「命短し恋せよ乙女!恋愛の先輩としてのアドバイスよ」

 

 

 了子はそう言ってグッ!っとサムズアップをする。サンジェルマンは少し微笑み

 

 

サンジェルマン「まさか貴方から助言をもらう日が来ようとはな」

了子「参考にはなったかしら?」

サンジェルマン「えぇ、少しだけね」

 

 

 サンジェルマンはそれだけ言って了子の研究室を後にする。

サンジェルマンを見送った了子はモニターの画面を一度見返しそして電源を落とすと懐かしむように空を見る

 

 

了子「私だってかつて一度とはいえ命の戦いをした相手にアドバイスをするなんて思わなかったわよ。これも皆や弦十郎君と()()()のお陰かしらね?」

 

 

 了子はそう言って腹部を撫でながら目を閉じる

そして今この場所に迎えに来ているであろう旦那の事思い口元を綻ばせる。

 

 

 

 

 

 

 

オペレーターside

 

 

S.O.N.Gの潜水艦メインルームでは機械を操作しながら藤尭朔也は愚痴を溢す

 

 

朔也「次の纏まった休みはいつ来るんだろうか........」カタカタ

あおい「愚痴を言ってる暇があったら仕事を早める。はいあったかい物どうぞ」

朔也「あったかい物どうも、........ふぅ〜にしても異世界からやってきてこの世界に住んでたなんて聞いた時は信じられなかったや」

 

 

 オペレーターの2人は先日優斗から紹介された異世界からの漂流者達の説明を受けた。聞いた当初はどこにでも居る一般人のようだったが目の前で剣を出現させたりして、一発で納得した。

 

 

あおい「それにしても優斗君には度々驚かされるわね」

朔也「5歳からノイズと戦ってその間に何人もの人を救っては、更に神様と交友関係で過去に飛んだりとか、一度亡くなって2度目の人生を歩んでるとか........もう彼は出来ないことないんじゃ無いかな?」

あおい「でもだからこそ心配になってくる。彼が誰にも頼らずにこのまま寂しく生きていくんじゃ無いのかって」

 

 

 悲しそうな表情をするあおいに朔弥は手を止めてカップを置き、両手を後ろで組んで話す。

 

 

朔也「まぁでも、その心配はしなくても良いかもね。なんせ11人から告白されてるんだから」

あおい「確かにそうね、もし彼が1人寂しく生きていこうとするなら装者の皆が抱きついてでも止めそうね」

朔也「だから俺たちはそれをサポートするんだ」

あおい「そうね、さてそれじゃあ作業量を増やしましょうか」

朔也「うへぇ、余計な事言ったな〜」

あおい「終わったら奢ってあげるから頑張りましょ?」

朔也「ヘーイ、頑張りますか」

 

 

 2人はそう言って仕事を再開する。心なしか先ほどよりも早くなったような感じであった

 

 

 

 

 

 

 

FIS保護者side

 

 Dr.ウェルとナスターシャ教授は潜水艦の2人に設けられた研究所にて紅茶を飲んでいた。

 

 

ウェル「こんなにのんびりとした時間を過ごすのはいつ以来でしょうか」

ナスターシャ「おおよそマリア達がギアの適正試験を受けるまでの生活保証期間以来ですかね」

ウェル「懐かしい......今では考えられませんね僕達が日本政府の庇護下に置かれ今では世界を救う為に仕事をしているのですから。」

 

 

ウェルはそう言って紅茶を一口飲み思い返す

 

 最初の頃は英雄と言う象徴に憧れ自分もそれを目指した。しかし色んなものを見る中でディケイド........優斗の姿を見つける。彼の行動はまさに英雄のそれだった。弱き物を助けノイズと言う脅威にたった1人で立ち向かっていく姿、そして誰かを守る為に自身が傷ついていく姿に。

 この時にウェルは自分とディケイドとの格差を目の当たりにし、いつしか英雄願望は消えていた。

これからのことを考えていたウェルは気まぐれにFISの子供達を手助けするとそのまっすぐな心からの感謝に心を打たれ以降は子供達に優しい近所のお兄さん的立ち位置になった。

 ネフィリムの起動実験の際子供達を避難させ仲の良かった研究員達と共にその身を犠牲にした。左腕には今も火傷跡が残っているが

 

ウェル『これは僕の勲章です。未来ある子供達を守れた勲章、そして僕が僕の意思を忘れない為に』

 

 

と言っていた。

ナスターシャは紅茶を一口啜り

 

ナスターシャ「貴方もディケイドによって良い方向に変わってくれましたね。」

ウェル「違いますよ、教えて貰ったんです。優斗君に.........」

ナスターシャ「そうですか」

ウェル「早く孫の顔を見てみたいですね」

ナスターシャ「貴方はまだそこまで言う歳では無いでしょう。」

 

 

その光景は側から見れば近所に住む年寄りとお兄さんが年寄りの孫を待つようなそんな風景だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神風写真館にて

 

 

優斗「ん〜.........っと、ようやく依頼されていた修理がひと段落ついた。にしてもなんでこんなに多いんだっけ?」

 

 

 優斗は入口入ってすぐの修理コーナーにて依頼されていた修理の方を終わらせ背伸びをしていた。

その種類した物は、電子レンジにオーブントースターさらにはパソコンにと様々、

 

 

優斗「にしても写真と修理をするのは間違ったかな?修理は副職な感じでやろうと思ったんだけど、この間なんか出張でコンサート用のパイプオルガン修理したし........まぁ年期物で思い出の品って聞いたら残しておきたいよな。」

 

 

優斗はそう言って写真立ての写真を見る。

 錬金術師達とS.O.N.Gが合併して新しく撮った写真だ。中心に優斗それを囲むように、優斗に想いを寄せる人物達響や未来などの装者達にキャロルやサンジェルマンそしてその後方には指令である弦十郎と妻の了子、逆サイドには結社の長であり優斗の友人であるアダム、弦十郎のサイドには緒川やS.O.N.Gの職員面々、アダムの方には幹部のカリオストロとプレラーティそしてその隣に蒼汰、さらには蒼汰が優斗と合流する前に出会ったヴァネッサ・ミラアルク・エルザの3人とかなり大所帯な写真だ。

 そしてその隣には草原にて笑っている5歳の頃の優斗それを両サイドから抱きしめる優斗の両親である雄吾と真美

 

 

優斗「もう15年.......いやまだ15年って考えた方がいいのかな?」

 

 

優斗は立ち上がりキッチンへと向かっていく

 

 

???「そ〜っと、そ〜っと.........あっ!見てみて!これがおじいちゃんとおばあちゃんの写真だよ!」

???「本当だ!しかもこれお父さんが子供の頃の唯一の写真!中々見せてくれなかったよね」

 

 

 優斗がその場所を離れてすぐ玄関のベルは鳴らずそこへ2人の中学生くらいの少女がやってきた。2人が写真を興味を惹かれるように見ていると

 

 

???「ちょっと2人とも!さっさと帰らないと叔父さんに見つかるかも知れないから!」

 

 

 2人は優斗が5歳の頃の写真を見ながら話していると、後方から関係者と思われる同じく中学生くらいの少年がやってきた。

少年は2人を捕まえるとゲートを出現させその場から消えた

それと同じ頃に優斗がまたやってきた

 

 

優斗「ん?誰か居たと思ったんだが.........蒼汰か?気のせいか。」

 

 

優斗はキッチンへと戻りご飯を作る。

 その後装者一同や蒼汰そしてサンジェルマンとキャロルにエルフナインを含めたメンバーで食事を楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼が彼らと出会うのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ先である



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優斗の現状そして更なる出会い

 

とある日曜日

 

優斗「・・・・・・」カチカチ.......カチカチ..........

 

 

 優斗は今他の全員が休みを過ごしている中、いかにも年季物で高そうな腕時計の修理を行なっていた。かれこれ2時間、休憩も無しにやっている。

 

 

優斗「.........」カチカチ........カチン!カチッカチッ

 

 

 腕時計が動き始め動作を確認、異常もなく満足した優斗はフレームなどを元に戻していき修理を終えた。

 

 

優斗「ふぅ〜........今回は手強かったな、まさかネジが壊れていてそれを基準にそこから周辺のパーツにガタが来ていたなんてな。一から直す事ってこんなに難しいんだな。」

 

 

 優斗は背を伸ばし体からパキポキと音が鳴る中時計を確認する。時刻は12:00を指そうとしていた。

 

 

優斗「やべぇ、今日はネフィリムをセレナに預けているとは言え作業に集中しすぎた。」

 

 

 優斗は急いで昼食の準備をしようと扉を開けた時、鼻の中にとても良い匂いがした。

 

 

優斗「ん......美味そうな匂い」

未来「あっ、優斗さん作業終わったんですね。今昼食が出来上がるので座って待っていて下さい」

優斗「あぁ、悪いな...........じゃねぇよ!なんで未来が当然のように居て昼飯作ってるんだよ!?」

 

 

 優斗は流されそうになったがなんとか持ち直し未来が何故写真館にいるのかを聞く。

 未来の話によると、今日は響が翼とクリスと共にS.O.N.Gの任務にて不在の為写真館に訪れたらしい、しかし当の優斗は作業に集中していて気づいていなかった為時間も時間であった為昼飯を作っていたらしい。

 

 

優斗「だったら声を掛けてくれれば」

未来「優斗さんとっても集中していたので邪魔はしない様にしたんです。はい、今日の昼食は鮭のホイル焼きとキャベツとトマトのサラダにお味噌汁です。」

優斗「あぁ、悪いなわざわざ......いただきます」

未来「はい、召し上がれ。」

 

 

 優斗はアルミホイルを開き中の鮭を先ずは何も付けずにいただく。程よい旨みそして玉ねぎや人参にも味がついており悪く無い。

 

 

優斗「うん、美味しい」

未来「ふふ、それは良かったです♪うん、しっかり味も染み込んでて良かった。」

 

 

 続いてサラダをいただく、優斗はまず胡麻ドレッシングの蓋を開け一周まわして食べる。シャキシャキとした食感にトマトの酸味そして胡麻の味

 

 

優斗「うんやっぱり美味しい」

 

 

 そして味噌汁を一口今日のは白味噌だろう風味が良い、具材は豆腐に玉ねぎそしてワカメ......優斗が好んで味噌汁に入れる具材達ばかりであった。

 しっかりと味わい優斗は次々に平らげていく。少しとしないうちに全ての料理を食べ終える。

 

 

優斗「ごちそうさまでした。とっても美味しかったよ」

未来「はい、お粗末さまでした。そう言って貰えて嬉しいです」

 

 

 優斗と未来は共に食器を片付け洗う。

洗い物を終え優斗はソファに座り向かいに未来が座る。

 

 

優斗「んで?何の要件があって来たんだ?」

 

 

 前触れもなく優斗はストレートに質問する。未来は少し微笑んで答える

 

 

未来「私達の告白についてです」

 

 

未来は特に照れるような様子もなく言い切る。優斗は顔に手を当てて言い出す。

 

 

優斗「やっぱりその事だよな.......」

未来「やっぱり悩んでいるんですか?」

優斗「当たり前だろ、実際日本じゃ一夫一妻制重婚なんてもっての外だ。・・・だけど俺はお前らからの好意をむげにしたく無い叶うなら俺は全員と一緒に過ごしたいと思っている。だから今は答えを出せない」

 

 

 未来は優斗の話を聞いて目を瞑ると

 

 

未来「やっぱり真剣に考えてくれてたんですね..........嬉しいです」

優斗「でも答えを出せないんだ。なんなら見限ってもら」

未来「優斗さん私達の想いはそんなに小さくないですよ」

 

 

 優斗が言葉を続けようとするのを未来は止めさせる、未来は真剣な表情で優斗を見つめる。

 

 

優斗「本当にいいのか、こんな優柔不断な男で」

未来「私達が選んだんです、後悔はありません。それに」

 

 

 未来は優斗の手を優しく握り

 

 

未来「いつか答えを出してくれるって信じてますから。」

優斗「・・・ありがとう未来」

 

 

 それから少しして優斗は未来を送るためにマシンディケイダーに乗る。優斗は予備のヘルメットを未来に渡す

 

 

未来「そんな送ってもらわなくてもいいのに」

優斗「今日は世話になったからな、送りくらいはいいだろ」

 

 

 優斗は背中に未来を乗せてリディアンの寮までバイクを走らせる。

途中未来の要望でコンビニに寄った

 

 

未来「それじゃ、少し買い物をしてきます」

優斗「あぁ、俺は外で待ってるよ」

 

 

 未来はそう言ってコンビニへと入っていった。優斗はバイクのスタンドを立て未来がやって来るまで待つ。

待っている時視界の隅に黒い服にピンクの豚を前に担ぎ背中には蝶の羽を生やした人物が視界に入る。

 

 

優斗「嘘だろ......」

 

 

 優斗はその光景に堪らず声をこぼした。その人物は俺と目が合うと視線を逸らし路地裏へと向かっていった。

優斗は疲れているのかと目頭を軽くつまむ。そして丁度未来が帰ってきた。

 

 

未来「今戻りました......って目頭なんか抑えてどうしたんですか?」

優斗「いやちょっとな.........さぁ乗ってくれ」

未来「はい!」

 

 

 未来はヘルメットを再び被り優斗の背中を抱きしめる。

優斗はエンジンを始動させ再びバイクを走らせる。その時頭の中では先ほど見た女性の右側、もっと言えばピンクの豚の右肩あたりに小さい天使が見えたように感じたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある暗闇

 

 

???「グルルルル.........グラァァァァァァ!!」

 

 

 そこでは暗闇の中でただ二つの赤い目が光り獣の雄叫びが響いていた




次回異世界漂流者編後半へと入ります

お楽しみに!


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旅立つシアン・動き出す加速者

 

ある日

 

 弦十郎に呼ばれた優斗はS.O.N.Gに出向いていた。

 

 

優斗「動く金属生命体?」

弦十郎「あぁ、夜中に獣のうねり声と共に巨大な剣を持つ金属の生命体が目撃されている。優斗君は心当たりはないか?」

 

 

弦十郎からの言葉に優斗は考える。

 金属生命体はいくらか候補はあるしかし

 

 

優斗(こういうのは先入観だけじゃ駄目な気がする、兎に角蒼汰に調査を依頼してみるか)

 

 

 優斗はこの件を自分と蒼汰で調査すると言ってS.O.N.Gの潜水艦を後にした。

家に帰りドアを開けると案の定蒼汰が居た。

 

 

蒼汰「やぁ、お邪魔してるよ」

優斗「もう慣れたなこういうの、蒼汰少し話がある」

 

 

優斗は今日話された事を蒼汰に話す。そしてその調査を依頼したが

 

 

優斗「頼めるか?」

蒼汰「すまない優斗、僕は明日から少し世界を渡ろうと思ってるんだ」

優斗「いきなりだな、どうして?」

蒼汰「フロンティアの時ドラグって言うグロンギが最後に言っていた言葉を覚えているかい?」

優斗「あぁ、確か『陽介』奴の名前を言ってたな。だけど弦さん達にも調べて貰ったけどそんな奴居なかったって話だぜ?」

蒼汰「そうだからこそこう考えたんだ。あのグロンギは『別の世界から流れてきた』ってね」

 

 

 蒼汰の言葉に優斗は真剣な顔つきになり蒼汰に質問する

 

 

優斗「そんな事が可能なのか?俺達みたいに世界を渡る力を持っていないやつが」

 

 

優斗の質問に蒼汰は法螺貝の聖遺物を見せる

 

 

蒼汰「これは完全聖遺物ギャラルホルンこれは攻撃や防御は一切できないその代わり特殊な力があってね、世界と世界を繋ぐんだよこの法螺貝は」

 

 

蒼汰の言葉に優斗はライドブッカーをガンモードにして突きつける。

 

 

優斗「今すぐ破壊するぞ、そんな物有っても良いことだけとは限らない。」

蒼汰「残念だけどこれはすでに機能を一時的に停止させている。僕が世界の繋がりの危険性を考慮していないわけが無いだろ?」

 

 

蒼汰のその言葉に優斗はライドブッカーを下ろす。

 

 

優斗「そう言うのは先に言え、全く冷や冷やしたぞ」

蒼汰「君が説明の途中で銃を突きつけただけだろう。」

優斗「・・・それでそれの力でドラグは俺の世界に渡って来たって事か」

蒼汰「そうだね、実際はドラグのゲブロンが偶々ギャラルホルンの近くに落ちていて、誤作動を起こしたギャラルホルンがドラグのゲブロンをこの世界に落とした。ってところかな?」

優斗「それでお前はどうやってドラグのいた世界に向かうんだ?逆探知でもやるつもりか?」

 

 

優斗の問いに蒼汰は乾いた笑顔で応える

 

 

蒼汰「実は探すために60を超える世界を旅したんだよ.........クウガがいる世界って限定で探したけど他の時空にも少し干渉しちゃって...........もう大変だったよ。」

 

 

蒼汰の言葉に優斗は呆れと共にため息をつく

 

 

優斗「お前、馬鹿だろ」

蒼汰「オタク特有の症状と言ってくれ、仕方ないだろクウガ本人がいるかもしれない世界だよ?」

 

 

 それを聞いて優斗は少しビクッと反応する。それに気付いた蒼汰はニヤニヤとしながら話しかけてくる

 

 

蒼汰「あれあれ〜?今何に反応したのかな〜?」

優斗「べ、別に.......」

蒼汰「まぁそうだよね〜、役者の存在の人が実際に居るってなったら特撮ファンとしては会ってみたいよね〜?」

優斗「お前わかって言ってるだろ」

 

 

 優斗は蒼汰に鋭い眼光を向ける。蒼汰は両手をあげて出口の方へと足を向ける

 

 

蒼汰「さてと、それじゃあ僕はその場所に行ってくる。何か収穫があれば君にも伝えるよ。」

優斗「そうか、まぁ気をつけて行け向こうの世界で仮面ライダーの存在が必ず正義のヒーローとは限らないからな。」

 

 

蒼汰は軽く手を振り写真館を出ていく。優斗は蒼汰を見送るとこれからの事を考える。蒼汰に調査依頼が出来ないのであれば自分の足で探すしかない。

 

 

優斗「長い捜査になりそうだな..........」

 

 

優斗はそう呟き先ずはパソコンを使ってネットの情報を集め始める。すると気になる投稿を見つける

 

 

優斗「『金属の生命体に襲われそうになった時それとは別の黒い生命体や翼を生やした金属の生命体に助けられた。襲って来た生命体は見た目が禍々しかった。』これはどう言う事だ?他にも居るって事だがこっちの黒いやつと翼の奴は味方なのか?...........待て、確かフロンティアの時」

 

 

 優斗はフロンティア事変の最終局面前の事を思い出す。ナスターシャ教授がいる区画にネフィリムが侵食して喰おうとした時に見た。黒くそして腕が剣になっていた人物を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所:ビル屋上

 

 

そこには先日優斗が見かけた少女がビルから脚を垂らして腕にはピンクの豚を持ち街を見下ろしていた。

 

 

???「やはりこの世界は我々が知る世界ではないな」

 

 

少女はそう呟きただ空を見つめていた。



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調査と再会

 

優斗「此処が被害があった現場か」

 

 

 優斗は今金属の生命体に襲われたと言われる現場に来ていた。場所はビルとビルの間の路地裏しかも昼間でもかなり陰で暗く見えにくい、唯一の救いが道までそれほど距離がなかった事だろうか。

 

 

優斗「被害者は夕方仕事終わりに近道でこの道を通りその時に遭遇、ゆっくりと近づいてくる金属生命体に腰を抜かしている時上から黒と銀の2つの人物が降って来た。金属の生命体と闘い始めて被害者は無我夢中で走り道に出て警察に保護その後現場に戻ってくるとそこにはなにも痕跡は残っておらず監視カメラは全て一時的に機能が停止していたと........」

 

 

優斗は携帯をなおし現場を見渡す、争ったと書かれていたが現場には何処か破壊された後も何かが抉れたような痕跡もなかった。まさしくいつも通りの現場

 

 

優斗「・・・・・・気持ち悪いな、なんだか」

 

 

優斗はそう言って現場を後にしようとした時足元に何かが当たる。

 

 

優斗「ん?なんだこれ?」

 

 

優斗は足元のソレを拾う。それは金属の欠片、微弱だが怨みなどの悪意の波動が感じられる。

 

 

優斗「危険性は感じないが破壊しておくか」

 

 

優斗は手に気力を集中させ金属の欠片を握りつぶす。手を離すと風になって空へと消えていった。

 

 

優斗「ふぅ、どうするかな。和人やユージオとゲーセンにでも行こうかなぁ〜」

 

 

優斗がそんな事を感じながら歩き路地裏を出ようとした時、目の前を黒髪ロングのアゲハ蝶だろうか、そのコスプレのような姿をした人物がピンクの豚を腕に抱えて出て来た。

その人物は先日見かけた少女だった。

 

 

優斗「おっと、悪い大丈夫か?」

???「いや、こちらこそすまない。少し余所見をしていた。」

 

 

黒髪の少女はそう言って路地裏へと脚を進めていく

 

 

優斗「おい、ここら辺は謎の生命体が出たって所だぞ。大丈夫なのか?」

 

 

優斗は心配してそう声をかけるが黒髪の人物は微笑み答える

 

 

???「安心して欲しい、私には頼りになる騎士が1人いるのでな。」

 

 

少女はそう言って再び脚を進めた。優斗は頬をポリポリとかくと軽くため息を吐き携帯を取り出し和人へと電話を入れるのだった。

 

 

 

 

 

???視点

 

 

???「さて前に獣が現れた場所に来たが春雪君何かわかるか?」

 

 

少女がそう言うと少女の持つピンクのブタが目を開きキョロキョロと周りをみる

 

 

???「ダメです、やっぱり此処も気配が残ってないです。」

???「やはり時間も経ってしまっているから難しいか、だが此処はそこまで経っていない筈だったが、アテが外れたか」

 

 

少女が落ち込んでいるとピンクのブタの肩に小さな白い服の羽を生やした人物が現れる

 

 

???「いえその勘はハズレではありません」

???「それってどう言う事なのメタトロン?」

???「私もつい先程まであの獣の邪悪な気配を感じていました。しかし突如としてその気配が消えたのです」

???「つい先程まで?.........まさか先程すれ違った者の中に!?」

???「可能性はあるでしょう、あれはそう言う存在ですから」

???「先輩!急いで追いかけないと!」

 

 

 ピンクのブタは街に走り出そうとしたが少女はブタを担ぎ静止をかける。

 

 

???「待ちたまえ春雪君、我々の姿は学内アバターとデュエルアバターのみだ。私は学内アバターでなんとかできるが君は両方ともこの世界では」

???「ッ!そう......でした。すいません急いでしまってつい」

???「そう落ち込むな、歩いていればまたすれ違うかもしれない」

 

 

 少女はブタを手に持ち小さき人物は姿を消す。少女は路地裏から出ると街中を歩いていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗side

 

 

優斗「オッシャ!俺の勝ち!」

和人「おいユージオなんで途中妨害したんだよ!」

ユージオ「和人に一位取られるくらいなら優斗さんに勝たせたいから」

 

 

 優斗はあの後和人とユージオを誘いゲームセンターにてレースゲームをやっていた。側から見れば学生2人と大人が1人遊んでいるように見えるが、どうやら和人とユージオはこの姿で成人しているらしい。

その事で一回話したら「身長よこせ!」って言われた。いや俺が180あるだけでお前らも平均的に見れば高い方だからな?

 

 

優斗「さてと次は.....ん?」

 

 

 優斗は次にするゲームを探そうとすると人だかりがある一角を見つけた。

 

 

優斗「なんだあそこ?」

和人「人が集まってるな」

ユージオ「見にいってる?」

優斗「そうだな何もなければそれで良いし」

 

 

俺たちは少し警戒をしながらそこへ向かう、そこには1人の少女が不良に対して文句を言っている所だしかも

 

 

優斗「・・・なんでアイツが此処にいるんだよ。」

 

 

それは以前アイスを奢ったユウキだった。不良はユウキの後ろにいる子供を睨んでいる。なんとなく状況を理解し優斗は脚を進める

 

 

優斗「おい何してんだ?」

ユウキ「ん?あっ優斗さん!」

不良「あぁ!なんだテメェは!?」

 

 

不良は俺に対して高圧的に突っかかってくる。俺は取り敢えずどうなったのかを聞いた。

 

 

優斗「んで、どうして揉め事が起きてるんだ?」

ユウキ「そこの不良の人が子供のメダルを奪ったんだよ!」

不良「知るか!証拠はあんのか?あぁ!!」

 

 

 どうやらメダルを奪ったと言うらしいしかしメダルは特徴的な見分けがない。奪った所を直接撮影していない限りは難しいが

優斗は箱に入っているメダルを一回見ると不良に質問する

 

 

優斗「なぁ、アンタさっきまでどのゲームでメダル使ってた?」

不良「あぁ?なんでんな事」

優斗「答えろ」

不良「・・・〇〇のメダルゲームだけど」

 

 

続けて優斗は子供の方に質問をする

 

 

優斗「なぁ、どのゲーム機で遊んでたんだ?」

子供「〇〇〇.........」グスッ

優斗「ありがとう、すいませんちょっと良いですか?」

 

 

次に優斗は店員を呼び何処かへ向かった。

 

 

数分後

暫くして帰って来た優斗は写真を持っていた。

 

 

優斗「調べてみた結果そのメダルは子供にの物だった。」

不良「はぁ!?証拠はどこだよ!」

優斗「これを見ろ」

 

 

優斗はそう言って2枚の写真を見せる。

一つは先程言っていたメダルゲームで遊んでいる子供と不良の写真

それに対して不良は意味が分からず叫ぶ

 

 

不良「ただの写真じゃねぇかよ!これの何処に証拠があんだよ!あんまふざけてるぞぶち殺」

優斗「メダルの箱見たか?」

不良「あ?」

優斗「この写真、特に意味はないと思うがよく見るとお前の箱メダルが上まで見えてないよな?」

不良「それが.......ッ!」

 

 

 不良は気づいたらしいが優斗は逃さないと言わないばかりに証拠を突き出す。

 

 

優斗「そこにある箱は8割まで入っているそれがこの写真ではそこまで見えていない。それに比べて子供の方の写真はしっかりとメダルが写っている。

しかも時間は騒ぎが起きる2分前どんなメダルゲームも2分じゃ下まで映ってないメダルを一気に上まで持ってくる事は不可能だ!」

不良「〜ッ!」

優斗「お前は学生だがこれは立派な犯罪だ。反省するんだな。」

不良「テメェ!ぶち殺す!」シャキン‼︎

 

 

不良はポケットからバタフライナイフを取り出し優斗に突き刺してくる。

 

 

ユウキ「優斗さん!」

優斗「・・・フッ!」

 

 

優斗は両手を交差し不良の手首に抑えつける。

すると不良の腕は抑えられた所から動かなくなる。優斗はそれを確認するとすぐさま横腹に蹴りを入れ力が抜けた瞬間に腕を掴み体を入れ込み背中を不良の脇腹に入れ体を丸めて背負い投げをする。叩きつけられた不良はナイフを手放し苦悶の声を出す。

 

 

優斗「こんなんで人生棒に振おうとすんじゃねよ」

 

 

優斗はナイフを折りたたみ不良を拘束する。

 

 

ユウキ「スッゴイよ優斗さん!あんな動きできるなんて結構強いの!?」

 

 

ユウキは興奮したように質問してくる。優斗はうざったらしく感じ和人とユージオに助けを求める。

 

 

優斗「和人〜ユージオ〜助けてくれ〜」

ユウキ「え?和人?」

 

 

 ユウキが和人達の方に顔を向けると驚いた表情をしていた。和人も驚きと嬉しさの表情をしている。逆にユージオは少し分からない様な顔をしている

 

 

ユウキ「ッ!キーリートー!!!」ガバッ!

和人「うおっ!いきなり飛びついて来るなよユウキ!」

ユウキ「だって!だってー!ようやく知っている人と会えたんだもん!それにキリトが居るならアスナも居るよね!今何処にいるの!早く合わせてぇ!」

和人「お、落ち着け!取り敢えず離れろ!明日奈がこんな場面を見たら.........」

明日奈「私が見たらどうなるの?か・ず・と君?」

結「浮気はダメですよ!パパ!」

ユウキ「アスナ〜!ユイちゃんも久しぶり!」

和人「あ、明日奈さん!?アリスと服を見てたんじゃ.........」

 

 

 和人の言葉にアリスは携帯を見せる。

そこにはユージオから「大変な事になってる」と言うメッセージが、多分これは不良がナイフを取り出した時に送ったもの、しかし移動で時間が進み着いた頃にはこの状況という事だろう。

 

 

優斗「うんこう言う時ってあるよな......」

 

 

 優斗は身に覚えがあり遠い目をしていた。和人はニッコリ明日奈に詰め寄られ...........と言うか胸ぐらを掴まれている。

その間に優斗は不良を駆けつけた警備員に渡した。目の前の光景に事件かと聞いてきたが「痴話喧嘩」というと何故か苦笑いと敬礼と共に不良を連れて行った。

 

 

明日奈「和人君ってユウキにも手を出してたの?ねぇ?答えてくれる?」

和人「落ち着いてください明日奈さん!俺は決して誰にも手を出してない!それに俺よりユウキとの付き合いが長いのは明日奈だろ!」

結「パパは他の方にも優しくし過ぎです!パパの魅力でもありますが少しは自重して下さい!」

和人「結まで!?ユージオ!アリス!なんとか弁明を!」

 

 

 和人は親友のユージオとその恋人のアリスに助けを求めるもユージオは頬をかきアリスは顔を逸らしていた。

 

 

ユージオ「和人、頑張って」

アリス「これは和人の不始末です」

和人「・・・優斗!」

 

 

 和人は遂に優斗に助けを求めた。優斗は面倒くさそうにに嫌な顔をするが明日奈に近づき肩に手を置き

 

 

優斗「明日奈一旦落ち着け、和人はそう言う奴じゃないだろ?俺はそこまで知らないがお前は付き合い長いんだから少しは信じてやれ。」

明日奈「・・・・・・わかったわよ、ごめんなさい和人君つい......」

和人「いや俺こそすまないもし良かったら今度久しぶりに2人で出かけないか?」

明日奈「ッ!和人君!」

 

 

とイチャイチャし始める。優斗はそのオーラを間近で浴びている。少し離れた場所にコーヒーが売ってあったので兎に角ブラックを即購入し一口飲むが

 

 

優斗「おかしいな、ブラックなのに甘い感じがする.........」

 

 

と被害に遭っていた。

 

 

結「パパ私はお留守番ですか?」

和人「あ〜そうだな結も一緒に行くか?」

結「・・・いえ!パパとママだけで楽しんで来てください!その日はユージオさんとアリスさんと一緒に過ごします」

明日奈「ユージオ君アリス大丈夫?」

ユージオ「うん、結ちゃんなら構わないよ」

アリス「明日奈任せて」

ユウキ「あっじゃあ僕もその時一緒にいるよ」

 

 

 とワイのワイのと話が進んでいく。優斗は少し離れてカメラを構えその光景をパシャリと撮る。

 

 

優斗「・・・良いなこういうのも。」

 

 

そこに写った写真はゲームセンターの光もありとてもキラキラと輝いている様に見えた。

その後は夕方と言うこともあり優斗と和人達は別れそれぞれの帰路に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その翌日重傷を負いボロボロとなった優斗が家の中で倒れていた。

傷は何か大きな刃物で斬られたようになっていた。



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襲撃と共闘、並行世界を添えて

久しぶりにディケイドを投稿できました!

此処のところ仕事やイベント(FGOやウマ娘にNIKE)や仕事などでオレノセイシンハボロボロダァ‼︎(0M0)Σ

本当は仕事と通夜でまいっていた時期があっただけです。なんとか持ち直してこれからも投稿を頑張っていきます!





それと最後にアンケートをとります。良ければ是非お願いします。
〆切は12/15日にいたします。


 

奏「おーい優斗ー!遊びに来たぞ〜」

 

 

奏はそう言って返事を待たずに写真館の扉を開ける

 

 

セレナ「勝手に入って大丈夫なんですか?」

奏「大丈夫だって、いつもこんな感じだし」

セレナ「それはもう優斗さんが諦めているだけでは........」

 

 

 今日やってきたのはセレナと奏特に予定もなかった為優斗の写真館にやってきたが2人は入ってすぐ異変に気づく

 

 

セレナ「この臭いは.......ッ!」

奏「まさか!?」

 

 

 奏とセレナは慌てて匂いのしたところへと向かうするとそこには傷だらけでボロボロになった優斗が倒れていた。先程の臭いは血の臭いだったのだ。奏は優斗に近づきセレナは通信機を取り出し本部に連絡を入れる。

 

 

奏「おい生きてるか!しっかりしろ!」

優斗「なん........とかな..........」

セレナ「司令官さん!優斗さんが写真館で!とにかく救護班を!急いでください!」

 

 

 セレナが慌てた様に連絡を入れていると入口の床からテレポートジェムの陣が描かれてそこから白衣を着たキャロルがやってくる。

 

 

キャロル「優斗さん!急いで治療をします」

 

 

キャロルは緑色のジェムを優斗の上で砕くと緑色の光の粉が優斗に降りかかり癒していく。キャロルは少し息を吐くとテレポートジェムを取り出す。

 

 

キャロル「軽い治療は終わらせました、このまま本部まで転送します」

奏「一緒にいかせてくれ!」

セレナ「心配なんです!」

キャロル「かまいません、急いで!」

 

 

奏とセレナは優斗のそばに近づく、キャロルはそれを確認するとジェムを地面に向け砕く。

陣が形成され優斗達はその場から消える。

 

 

 

 本部に移動したキャロル達を弦十郎達と医療班が出迎え優斗を預かる。優斗はそのままメディカルルームへと運ばれていった。

 

 

 

 

 治療は無事終わり優斗はそこまで酷い状態ではなかったようだ。エルフナインが言うには

 

 

エルフナイン「優斗さん自身が出血を止めていたことが大きいでしょうね。あれだけ大怪我をして出血の量が比例していませんでしたし、血を止めてくれたおかげで体温もそこまで下がっていません。」

奏「だけど優斗はどうしてあんな大怪我を」

セレナ「優斗さんがそう簡単に怪我を負うとは考えられませんが........」

エルフナイン「それは僕にもわかりません」

 

 

 2人の質問に答えられず3人が考えているとメディカルルームが開きそこから優斗が病衣の状態で出て来た。

勿論怪我を治療したとしても治したばかりなのでダメージは残っているその光景に奏とセレナは優斗に近寄る

 

 

セレナ「優斗さんまだ安静にしていて下さい!」

奏「お前怪我してたんだぞ!今は大人しくしてろ!」

優斗「悪いだけど俺は大丈夫だ。動けるしな、それに襲ったやつは俺が今追っかけているやつなんだ。」

エルフナイン「それはどう言うことなんですか?」

 

 

 優斗は今自身が調べている金属生命体の事について話始める。それを聞いた奏とセレナは、驚いた後優斗に質問する

 

 

セレナ「どうしてその事を話してくれなかったんですか?」

優斗「これは俺が頼まれた事だからな、俺1人でやらなくちゃいけないんだ。」

奏「......ざけんな。ふざけんな!なにが自分1人でやらなくちゃいけないだ!仲間だと思うなら相談だったりしろよ!こっちは心配なんだよ」

 

 

奏の言葉に優斗はなにも言えなかった。仲間という存在の大切さは知っていた筈なのにどうして自分が1人でやっていたのか。

 

 

セレナ「優斗さん、私も奏さんと同じ思いです。1人で考え込まないで下さい。」

優斗「・・・わかった。悪いな心配かけて」

奏「わかれば良いんだよ。」

 

 

 優斗は微笑み歩き出そうとした時肩を掴まれる。優斗が視線を向けるとそこには笑顔だが全然笑っていないキャロルが立っていた。

 

 

キャロル「優斗さん貴方怪我をしてたんですよ?」

優斗「あ〜.......動けるから大丈夫だって」

エルフナイン「ですが念のため療養しましょう」

優斗「いやでも俺襲われたしもしかしたら此処に来るかも.........」

キャロル「じゃあ選ばせます。1、大人しく治療を受けて療養する。2、無理矢理療養する。どちらが良いですか?」

 

 

キャロルの提案に優斗は訴える

 

 

優斗「それってどっちも変わらない........」

キャロル「そうですか、無理矢理がお好みなんですね?」

優斗「・・・大人しくします」

 

 

キャロルの圧に優斗は折れる。かつて月の欠片を単独で破壊し、ネフィリムヤミーを倒した人物とは思えない程に大人しく.......

 

 

 

 

 

 

 優斗が治療を受け療養する事が決まり、優斗はS.O.N.Gの保有している病院に入院した。

理由は一度襲われもう一度狙われる可能性があると言う優斗の予測からだ。

襲撃に備えて優斗はドライバーを常時装着しており、装者達もすぐに対応できるように近くのホテルで待機している。

 

 

優斗「もう直ぐ夜になるな、対策も含めて思い出しておくか。」

 

 

優斗は襲われた時の事を思い出す

 

 

優斗(敵は金属生命体、体長は190cm程右手に赤い大剣を持ち顔の額部分には赤いクリスタルの様なものがある。腕に指定した方向に何か眼に見えにくい物を射出し引きよせたりしてたな。それに姿が消えて一瞬で後ろを取られた。あの技にも注意しないとな。)

 

 

優斗がそこまで思い返していると自分に向かって来る。殺意と悪意を肌で感じ取る。

 

 

優斗「来たか」

 

 

 優斗はベッドから立ち上がり窓から飛び出ると足に気力を纏い玄関前で着地する。

正面玄関で金属を検知したことにより装者達の端末に連絡が行く手筈になっている。優斗はバックルを開きライドブッカーから「カメンライド ディケイド」を取り出す。

 

 

優斗「あの時は油断してたが今回はそうはいかないぞ。変身!

 

 

カードを突き出し翻すとバックルを閉じると同時に金属生命体の後方に何かが着地する。

 

 

優斗「は?」

???「えっ?」

???「む?」

 

 

 優斗の姿がディケイドへと変わり金属生命体のの後方に着地したのは同じく金属の身体で出来た銀色と黒の人物達だった。

銀色の人物は顔の前面が緑色のガラスフェイスで黒の人物は紫のひし形のガラスフェイスだった。

 

 

優斗(なんだアイツら?何処から........いや銀の奴の背中に翼があるって事は飛んで来たか。黒い奴は.........なんか既視感て言うかなんと言うか最近見た様な............まぁ良いか)

 

 

 優斗はライドブッカーを手に取るとそれをソードモードへと変化させる。次に「アタックライド アクアスラッシュ」を読み込む

 

ATTACK RIDE AQUASLASH

 

 剣の先端が水に変化したのを確認すると優斗は剣を襲いかかってきた金属生命体に向けて振り抜く。剣はその先端を伸ばし金属生命体に近づいてく。

 金属生命体はそれを回避しようと跳躍したが

 

 

優斗(追え!)

 

 

 優斗の意思に従うように水の剣先は軌道を変え追いかける。剣はやがて金属生命に突き刺さり内側から水の刃を無数に出してくる。金属生命体はうねり声を上げて落下してくる。

 

 

???「クロムディザスターにダメージをあんなに簡単に与えるなんて........」

???「何者なんだあの仮面の戦士は..........」

優斗「あの金属野郎はクロムディザスターって言うのか」

 

 

 優斗がライドブッカーに手を伸ばした時クロムディザスターは起き上がり雄叫びをあげ優斗に向けて突進し剣を振り下げてくる。優斗はライドブッカー(ソードモード)で受け止めるがその一撃はとても重く片膝をつく。さらに受け流すことができなかった衝撃により地面が凹む。

 

 

優斗「なんて威力だよ。コイツ!これを片手で軽々と!」

クロムディザスター「ガァァァァァ!」

優斗「不味い!」

???「ダイブ・アタック!

 

 

クロムディザスターは口を開き噛みつこうとしてきた時、優斗の後方で戦いを見ていた2人のうち銀色の人物が翼を展開しその勢いを使ってクロムディザスターに向けて蹴りを放つ。

 クロムディザスターはその蹴りをモロにくらい横へと吹き飛ばされる。翼を展開している銀色の人物は構えをとると話しかけてくる

 

 

???「大丈夫ですか!寄生されてないですよね!?」

優斗「・・・寄生がどう言うのか分からないがとにかく俺は無事だ。すまない助かった。」

???「いえ、僕はアイツに少なくとも因縁がありますから」

優斗「そうか、お前名前は?」

???「あr.........シルバー・クロウです!」

優斗「シルバークロウか、俺は神風優斗もしくは仮面ライダーディケイドとでも呼んでくれ」

クロウ「えっとそれじゃあ優斗さんって呼びます。」

優斗「じゃあクロウお前はアイツ、クロムディザスターだったか?アレをなんとか出来るのか?」

クロウ「多分.......いえ!やってやります!」

優斗「良い声だいくぞ!」

クロウ「はい!」

 

 

 優斗はライドブッカーの剣先をクロムディザスターに向け構え、シルバークロウは鋭利な手を構える。

クロムディザスターは左腕を突き出し極細の糸を射出する。それが見えている優斗はクロウを横に蹴飛ばし自身もクロウと反対側に避ける。

 優斗はすぐさま「アタックライド フレイムスラッシュ」を読み込む。

 

 

ATTACK RIDE FLAME SLASH

 

 

 剣に炎を纏わせ肉薄していく優斗にクロムディザスターも剣を振り上げ斬りかかろうとする。しかしそこへシルバークロウが超低空飛行からのキックを背中に叩き込み体勢を崩す。振り下ろすことが不可能になりただ倒れてくるクロムディザスターに対して優斗は炎を纏った剣をクロムディザスターの胴体にX字に切り付ける。

 クロムディザスターは呻き声をあげ壁に激突する

 

 

優斗「ふぅ、中々良いサポートだったぜクロウ」

クロウ「優斗さんはすごい戦闘センスですね。あんな動き僕でも出来るか........」

優斗「まぁそれなりに修羅場は潜ってきたからな。それより今ので結構ダメージは負ったと思うがどうだ?」

クロウ「わかりません。()()()()()()のクロムディザスターならそれなりにダメージは入ってますけど」

 

 

クロウの何気ない一言を聞き逃さなかった優斗はクロウに食い気味に聞く

 

 

優斗「ッ!クロウお前今僕たちの世界って!どう言うことなんだ!?」

クロウ「え?あぁ!えーっと!これはその.......言葉のあやと言うか!その!ちゃうんです!」

優斗「まさかお前も.......!クッ!」

 

 

 優斗は飛んでくる糸に気付きクロウを押し除ける糸は優斗の右腕に付くともの凄い勢いでクロムディザスターが飛んでいった方向へ引き寄せようとする。

 

 

優斗「クソッ、なんて力だ........」

クロウ「優斗さん!」

クロムディザスター「グルルルルルル.........」

優斗「不味い.......」

 

 

優斗は踏ん張っているが少しずつ引き寄せられている。優斗が危機を感じた時クロムディザスターに目掛けて赤い矢に白いレーザー大量の剣に無数の槍が降りかかる。

 

 

優斗「この攻撃は.........」

奏「待たせたな優斗!」

翼「遅れた分は取り戻します」

マリア「アレが目的の敵かしら?」

クリス「他にも2人いるぞ?」

 

 

 優斗の目の前にギアを纏った奏・翼・クリス・マリアが着地する。クロムディザスターは邪魔をされた事に咆哮を上げようとしたが

 

 

調「これで!」

切歌「デース!」

セレナ「そこです!」

未来「これで!」

響「ぶっ飛べー!」

 

 

調と切歌による範囲攻撃セレナの光の鞭による拘束に未来の光線、最後に響のバンカーがクロムディザスターの胴体を捉え天高く舞い上がる。

 

 

優斗「お前達も来たのか」

調「当然」

切歌「眠いデスが頑張ってやって来たのデス!」

セレナ「皆さん心配だったんです」

未来「優斗さんは連絡より先に1人で解決しようとしますから」

響「間に合って良かったです。」

 

 

装者全員と話しているがクロムディザスターはやがて推進力を失い落下して来る。優斗はどうやって止めを刺すか考えている時ライドブッカーからファイズのカードが飛び出してきた。

 ファイズのカードを手に取るとそのカードは発光していた

 

優斗「お前を使えって事なのか?.........お前を信じるぞ」

 

KAMEN RIDE FAIZ

 

優斗はファイズのカードを読み込ませる。ディケイドの表面を赤い線が駆け巡り一瞬激しく発光した後優斗はDファイズへと変身を終える。

 優斗は次に「ファイナルアタックライド ファイズ」をバックルに読み込ませる。

 

 

FAINAL ATTACK RIDE FA・FA・FA・FAIZ

 

 Dファイズの右足にポインターが装着され優斗は視線を上に向けると蹴り上げの要領でポインターを空へと向けて放つポインターは落下して来るクロムディザスターに突き刺さり動きを拘束する。

 優斗は軽く手を振るとジャンプし蹴りの体勢を取りクロムディザスターに向かっていく。蹴りはポインターを通り円錐の形を取り回転をする。

 

 

優斗「オォォォォォォォォ!タァァァァァァ!!」

 

 

優斗の雄叫びに拮抗するクロムディザスター

 

 

優斗「ッ!そうか.........お前はゆっくり休め」

 

 

優斗はそう言うと必殺技の「クリムゾンスマッシュ」で容赦なく突き抜けていく。突き抜けた後のクロムディザスターはφの文字が浮かび上がり光を撒き散らし消滅していく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 優斗は装者達がいる所に着地し変身を解除する。そこへ集まってくる装者達そして一定の距離で立ち止まるクロウともう1人

 

 

マリア「さて、あなた達は何者?さっきの金属生命体と同じと捉えても良いのかしら?」

 

 

マリアは警戒を解かずその短剣をクロウ達に向けて話しかける。他の装者達もそれぞれの武器を構える。クロウはアタフタとしていたがもう片方の黒の人物は腕の刃で臨戦体勢をとっていた。

 優斗は警戒態勢の装者達の間から出る。装者たちは慌てて止めようとするが優斗は先ほど一緒に戦ったシルバー・クロウに顔を向けると

 

 

優斗「さっきは助かったありがとなクロウ」

 

 

と言って片手を差し出す。クロウは少し黒い人物に顔を向け少し頷くとこちらに近づき両手で俺の手を握ってきた。

 

 

クロウ「こちらこそ!あの糸から助けてくれてありがとうございました!」

優斗「あぁ..........て訳だ、コイツらは悪い奴らじゃない。だから武器を収めてくれ。」

マリア「........はぁ〜貴方って人はどうしてそんなにすぐ信じられるの?」

優斗「別にすぐ信じてる訳じゃないが」

セレナ「でもそれこそが優斗さんですから」

奏「はは!だな!」

響「う〜んちょっと眠たい.......」

切歌「もう限界に近いデース........」

調「・・・ふぁ〜」

クリス「ずっと気を張っていたからな」

翼「優斗さんが心配をかけるから」

優斗「俺のせいなのか!?」

未来「取り敢えず今日は帰りましょう」

 

 

 最初は緊迫した空気が流れていたがあれよあれよという間にいつの間にか和やかな空気になっていた。その空気にもう1人の人物も腕を納めていた。

 

???「全く少し前までの空気が嘘の様だな。君の様だよクロウ」

クロウ「えぇ!?そうですか〜?」

???「彼らは信じても良いのかもしれないな」

クロウ「流石に事情を話したほうがいいですよ。僕たちだともう限界ですから」

???「そうだな。これだけ探して帰れないのだ事情を話したほうが良いな」

 

 

もう1人の黒い人物がクロウと共に優斗達に近づいてくる

 

 

???「先ほどは感謝する。私の仲間を助けてくれて」

優斗「良いさ俺も助かったしな。アンタは?」

???「自己紹介がまだだったな。私の名前はブラック・ロータスと言う」

優斗「ブラック・ロータスね、長いしロータスで良いか」

ロータス「あぁ、構わない」

優斗「それじゃあ、少しついて来てもらっても..........」

 

 

優斗はロータス達を案内しようとしたがロータス達の後ろでオーロラカーテンがスタンバイしているのを発見した。

優斗は手を顔に当て心の底から嫌そうな顔をした

 

 

ロータス「どうしたのだ?」

クロウ「優斗さん、なんだかすっごい嫌そうな顔してますよ」

優斗「あぁ、ちょっとな........」

 

 

 優斗はこの後起きるであろう事を予想し装者達の方を向く

 

 

優斗「ちょっと旅してくるからコイツらの案内頼むわ」

装者一同『えっ?』

 

 

 優斗が一言を言った後オーロラカーテンは優斗に向かって近づき優斗だけを取り込んで消えていった。

 

 

ロータス「!?」

クロウ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

装者一同(あっ、これ優斗さんの意思じゃ無いやつだ。)

 

 

 驚いているクロウとロータス、装者達はとりあえず潜水艦に2人を連れていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖刃の世界

 

優斗「よっと、ふぅ〜さてとここは一体誰の世界なんだろうな」

 

 

優斗はそう言って森の中を散策しようとした時、近くで爆発が起きる。音のした方向へ走る優斗森を抜けて目に入って来たのは

 

 

優斗「アレは.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()!?」

 

 

 かつてフィーネが起こしたルナ・アタックと呼ばれた事件の時に響達が通っていた旧リディアン音楽院だった。

 そして今それがかつての様にノイズの大群に襲われていた。優斗はディケイドライバーを装着し変身しようとした時優斗の世界とは決定的に違う事が起きていた。それは

 

 

 

???「はぁ!テヤァ!」

???「ふっ!ハッ!」

優斗「アレは.......仮面ライダーセイバー仮面ライダーエスパーダ!?」

 

 

 此処には優斗とは違い別の仮面ライダーが居た。優斗は2人のライダーがいる事に驚いたがディケイドに変身すると「アタックライド インビジブル」を使い観察をする。

 

 

優斗(エスパーダの方は戦いにある程度は慣れている感じだな、セイバーのサポートや対応が上手い。・・・セイバーの方は戦いたての新人だが筋がいいもしかするとこの事件で大きく化けるかもな.........だがツメが甘いなあの2人は)

 

 

 優斗がそう思っているとセイバーは吹き飛ばされ避難していた響のクラスメイトと未来がノイズに襲われそうになる。

優斗はライドブッカーから「カメンライド ファイズ」そして「フォームライド ファイズアクセル」を取り出し読み込ませる。

 

 

KAMEN RIDE FAIZ

 

FORM RIDE FAIZAXEL

 

 

 ファイズアクセルになりファイズショットを右手に装着した優斗はすぐに赤いボタンを押し加速をする

 

START UP

 

加速すると最初にこの世界の未来達の近くのノイズを殴る蹴るで炭化させ次にセイバーを吹き飛ばした大型ノイズにファイズショットの一撃を叩き込み炭化させる。

 

3......2.....1........TIME OUT

 

DEFORMATION

 

 

 ファイズアクセルの10秒の限界を終え通常のファイズに戻った優斗はその姿で後ろを向く。

 

 

セイバー「あ、貴方は........」

 

 

そう質問してくるセイバーに優斗は少し考える

 

 

優斗(此処はもしかしたらあまり関わってはいけないのかもしれないな。多分今はコイツらにとっても重要な時期.......世界の情報はある程度わかった。あとは自由に行けるしな。此処は適当に言って帰るか)

 

 

結論をつけ優斗は話す

 

 

優斗「そうだな、俺は通りすがりの仮面ライダーだ。別に覚えておかなくても良い。じゃあな」

 

 

 それだけ言って近くに割れた窓から飛び降り森の中に入るとオーロラカーテンを出現させその世界を後にした。



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漂流してきた者たち、優斗の新たな力

 優斗はカーテンから姿を表すと目の前には装者達と黒い髪に黒いドレスそして背中から蝶の翅を生やしピンクのブタを持った少女がいた

 

 

優斗「これは一体どう言う状況なんだ?」

未来「優斗さんおかえりなさい。」

優斗「おうただいま、んでどうなってるんだ?」

奏「あの姿のままだと威圧感があるって事になってな、どうにか出来ないか聞いたら光ったと思ったら次にはあの姿ってわけ」

未来「因みにあの黒い人がロータスさんで、ピンクのブタがクロウさんです」

優斗「へぇ〜........って、はぁ!?」

 

 

 優斗は未来のその言葉を聞いて最初は興味なさそうにしたがブタがクロウと知った瞬間驚きの声を上げる。

奏はわかっていたのか優斗の肩を叩き同感の意を示す。

 

 

優斗「・・・取り敢えずあの2人と話してくるわ」

 

 

 優斗は驚きはしたがどうにか持ち直しロータスとクロウの元に向かっていった。扉を開くと目を閉じていたロータスが目を開き俺の姿を確認する。

 

 

ロータス「随分と遅い戻りだったじゃないか?何か所用でも?」

優斗「まぁそんなところだな、それであんたがロータスで違いないわけだな?」

黒雪「そうだな、だがこの姿の時は黒雪姫(くろゆきひめ)と呼んでくれ。」

優斗「そうか、それじゃ黒雪って呼ぶ事にする。んでそっちのブタ君がクロウなんだっけ?」

黒雪「あぁ、クロウ自己紹介くらいは自分でやってくれ」

春雪「はい、えっと僕に名前は有田(ありた)春雪(はるゆき)って言います。よろしくお願いします優斗さん」

優斗「ふむふむ、雪雪コンビか」

春雪「いや!そんな覚え方しないで下さい!」

優斗「悪い悪い、それで()1()()()()

黒雪・春雪『ッ!』

 

 

 優斗の一言に黒雪と春雪は驚いた顔をする。そんな2人の表情に優斗は「やっぱりな」と言う。優斗は春雪を見ながら言葉を続ける

 

 

優斗「春雪お前の中にもう一つ気配を感じる。お前が二重人格というなら納得だが、気配からして女性だし人間じゃないのは近くで感じ取ってわかった。・・・それで後1人は誰なんだ?」

 

 

 2人は少し顔を合わせると頷き合い春雪は目を瞑る。すると次の瞬間春雪の中から光が溢れそれが春雪の前に出てくると人の形を作って行く。

白い服に背中には天使の翼そして目を閉じた掌サイズの人物が現れた

 

 

春雪「この人は僕たちの仲間のメタトロンって言います」

メタトロン「(しもべ)、今すぐこの男に対して1発殴ってやりなさい」

春雪「いや、出てきた言葉の第一声がそれで良いの!?」

メタトロン「この者は無礼にも私の存在を赤裸々に話したのですよ!それに気配とは覗くなど万死に値します!さぁ!やってしまいなさい!」

春雪「いやだよ!」

優斗「・・・・・・なんか、すまん」

 

 

優斗は謝罪をすると春雪がメタトロンを落ち着かせるまで待機した。少ししてメタトロンが落ち着き春雪の方に座っている。

 

 

優斗「それでお前達が来た目的はなんなんだ?」

春雪「それが僕達は僕たちの世界で探索をしていたんです。そしたら急に黒い嵐に呑まれて.......気づいた時にはこの世界に」

優斗「黒い嵐か........俺が生きてきた中で黒い嵐は見た事はないな」

黒雪「もしかすると私たちの世界でのみ発生し、こちらの世界では別の要因として出たのでは無いか?」

優斗「その可能性はあるな........こういう時蒼汰が居れば少しは何かわかったと思うんだけどな。」

春雪「蒼汰さん、ですか?」

優斗「あぁ、俺の........頼りになる相棒かな?」

春雪「いやなんで疑問系なんですか」

 

 

 優斗は少し談笑を交え春雪達と話す、暫くすると扉から弦十郎と慎二が数枚の書類を持ってやって来た。

 

 

弦十郎「初めましてだな、俺の名前は風鳴弦十郎と言う」

慎二「僕は小川慎二です。お二人にはこちらの書類に目を通して欲しいのです」

 

 

 慎二はそう言って書類を置く、これは和人達にも書いてもらった書類であり簡単に内容を言うと、春雪達はS.O.N.Gには所属しないがそれに協力する関係であると。次に何処の世界でどう言った能力があるのかを開示する事、開示できない物があればそれは構わない。これは強制では無い事

 

 

春雪「なんと言うか書類とか大事そうに言ってる割には内容はなんだか協力関係を築く為の物ですね。」

弦十郎「実際そう言うやつだからな、君達は意図的にこの世界に来たわけでは無いことは優斗君が証明してくれたことだ。先程の話も嘘が無い。であれば君達にはこの世界で自由に生きる為にも形式上この書類がいると思ってな。」

黒雪「この内容は.......前にもこの書類を使用した時があるのか?」

慎二「えぇ、実際は前回のことがあったのでこの書類を作成したんです。」

黒雪「つまり我々はこの書類異世界の者を匿うための口実に過ぎない訳だな。」

優斗「あぁ、折角だ帰れるまで自由にしていて欲しいんだ。」

 

 

 春雪と黒雪は頷きあうとその書類にサインをする。弦十郎はそれを確認すると慎二に預け椅子から立ち上がる。

 

 

弦十郎「ではこの後君達の仲間入りを祝してパーティを開こうと思ってな!ぜひ来てくれ!」

 

 

 弦十郎はそう言うと扉から出ていく、優斗も椅子から立ち上がり春雪達に手を振るとカーテンを出現させその場から消えていった。

 

 

 

 

神風写真館

 

 家に帰宅した優斗背伸びをしていると机の上に黒い3つの箱が置かれていた。見た目はゲームのアイテムボックスの様な見た目で大きさはアタッシュケースより少し小さい程

 

 

優斗「これは......ギーツのアイテムボックスか?なんで俺の写真館に」

 

 

 優斗は気力を使い箱の危険性を確認したのち箱を手に取り1つ目を開ける。すると中にはデザイアドライバー黒い狐のIDコアが、次に隣のボックスを開けるとコマンドレイズバックルが、最後の箱を開けるとXギーツレイズバックルが入っていた。

 

 

優斗「おいおい、まさか俺が破壊者だからってこれが来たのか?」

 

 

 優斗がそう思いながらXギーツレイズバックルを手に取るとバックルの下に紙が一枚、どうやら説明書の様だ。

 

 

優斗「え〜っとなになに、『これを読んでいる事は君はXギーツの資格を持っている事だ。これはXギーツレイズバックルではあるがこれが2つ重なった時のバックル名は、BOOST(ブースト) MARK(マーク)X(エックス)バックル本来は存在しないバックルだ。しかし君ならば存在しないバックルも使いこなせるだろう。これは2つの強敵を倒してくれたお礼だ、この力をどの様に使うかは君に任せる。君のこれからの物語を期待しているよ』いや先ずお前誰だよ.......」

 

 

優斗はIDコアを見ながら呟く

 

 

優斗「Xギーツか......コイツを使わなくても良い事を願うしか無いな」

 

 

 優斗はそう言ってそれらを仕舞うと夕食の準備に取り掛かった。




優斗君にXギーツをプレゼント!

ごめんなさいディケイドやドラクロとかに変身してて気力やオーラパワーとかありますがギーツの映画を見て以降「Xギーツって優斗君にピッタリじゃね?」と思ってしまいいつか追加しようとしてました。

それと蒼汰君ですが彼はドゥームズギーツにする予定です。

つまり何が言いたいかと言うとジャマトアウェイキングを絶対見ます!


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異世界の勉強と未知とのエンカウント

ご報告します。

 私攻月レイドが二月の間殆ど投稿できてなかったのは、FGOのバレンタインイベントやその他のソシャゲのバレンタインに集中してました。

俺は悪くねぇ!
水妃モルガンのボイスが破壊力ヤバいんだ!あんなの聞いたらモルガンが好きな俺は何度でも聞いてしまうよ!


言い訳はここまでにして、本当に申し訳ありませんでした!!




 

 あれから1週間、春雪達が仲間になり彼らにも家が支給された。和人達の時もそうであるが家は優斗の写真館の近くになっている。

理由が「何かあった時一番適切に対処できるのが君だからだ!」と言う弦十郎の一言であった。この事にはS.O.N.Gのオペレーター2人に小川も大賛成という感じで頷いていた。

 和人や春雪達も「気の知れた人物が近くに居てくれるとありがたい」と言っていた。

 

 

優斗「・・・・・・」ペラッ

 

蒼汰「・・・・・・」ペラッ

 

ネフィリム「zzzz.......」

 

 

 今、優斗と蒼汰は本を読んでいた。積み上がったその本の題名には「ソードアート・オンライン」そして「アクセル・ワールド」と書かれていた。

 発端は帰ってきた蒼汰が春雪と黒雪そしてメタトロンを見た瞬間に俺を連れて写真館の裏に来た事が始まりだ。

 

 

 

回想

朝8時

 

 

蒼汰「彼らがなぜこの世界にいてなぜ君と仲良くしているんだ!」

 

優斗「なんか迷い込んだらしくてな、和人達と同じみたいだし受け入れたぞ?主に弦さんが話をしたが」

 

蒼汰「ハァ〜、もうなんか驚いてる僕が馬鹿らしいじゃないか。」

 

優斗「なんだと全く」

 

蒼汰「少し待ってて!」

 

 

 蒼汰はそう言うとカーテンを出して中へ消えていった。優斗は訳がわからないので取り敢えず落ち着く様に紅茶を作る。

暫くするとカーテンが現れ蒼汰が2つの大きな紙袋を手に帰ってきた。

 

 

優斗「それは?」

 

蒼汰「ソードアート・オンラインとアクセル・ワールドの原作小説を持ってきた。君はこれを全部読んで全員について勉強したまえ」

 

優斗「本読むのは別に嫌いじゃないけど.........うわぁ、めちゃくちゃあるじゃねぇかよ」

 

 

 優斗はその大量に置かれた本の数に少し引いていた。蒼汰は用意されていた紅茶を一口飲むと、一度深呼吸し続けて話す。

 

 

蒼汰「それと僕も君が読んでない方の小説を読むから」

 

優斗「お前が読みたいだけじゃねぇかよ」

 

蒼汰「偶には息抜きも大切さ」

 

 

 優斗のツッコミを蒼汰は軽く流すと優斗の向かい側に座る。優斗はため息を吐くとソードアート・オンラインの1巻を取る。必然的に蒼汰はアクセル・ワールドの1巻を取る。そして2人は読み始める。

 

 

回想終了

 

 

優斗「・・・・・・」ペラッ

 

蒼汰「・・・・・・」ペラッ

 

 

 2人は読み続ける。

 

 

 

 

 

 

優斗「・・・・・・」ペラッ

 

蒼汰「・・・・・・」ペラッ

 

 

更に読み続ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗「・・・んー!」ノビー

 

蒼汰「・・・ふぁ〜」

 

 

 優斗は一度本を読むのを止め背伸びをする。それと同じタイミングで蒼汰は軽くあくびをする。時間を見れば昼の3時・・・実に7時間も読み続けていた優斗と蒼汰当然昼を食べてなかった。

 

 

優斗「やっば、本に集中しすぎた。昼は久しぶりに買うか........ん?」

 

 優斗は昼ごはんを買いに行こうと立ちあがろうとした時足に違和感を覚える。

優斗が視線を足下に向けるとネフィリムが足首をカジガジとしていたのだ。

 

 

優斗「・・・・・・痛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

 今になって痛みが回り優斗は床に倒れ込みゴロゴロと転がる。しかしネフィリムは離れない

 

 

優斗「いてててて!ネフィリム離せ!マジで痛い!」

 

ネフィリム「グゥ〜!」

 

優斗「悪かった!飯の事忘れてた事は謝るから!今から弁当屋にでも行って買ってくるから勘弁してくれ!」

 

 

 優斗の必死の説得によりネフィリムは口を話す。優斗は噛まれた場所を見ると赤くなっていた。優斗は噛まれた場所を少しさすると財布を手に弁当屋へと向かっていった。

 

 

 

 

 

優斗「流石に噛みすぎだろ........あぁ〜歩くのが少し痛い。まぁ俺が昼を準備してなかったのが原因だし、これは因果応報って事だな。それより弁当屋......弁当屋.........何処か良いところでもあればなぁ」

 

 

 優斗は弁当屋を探していると行列ではないがそれなりに人が並んでいるところを見つける。

 

 

優斗「あそこは.........おっ!弁当屋じゃないか。折角だし行ってみるか」

 

 

 優斗はその弁当屋.......白波食亭(しらなみしょくてい)へと足を進める。

 

 

???「いらっしゃい!おっ?お客さん初めての人かな?」

 

優斗「あぁ、ここは最近できたのか?」

 

潤夜「まぁな、ようやく許可が通ったんだ。俺はこの食亭の店長の白波(しらなみ)潤夜(じゅんや)よろしくな。弁当屋ではあるけど一応夜は定食屋としても出してる。」

 

優斗「俺は神風写真館でオーナーをやってる神風優斗だ。写真屋だけど修理屋も営んでいるから何か壊れたりしたら来てくれ」

 

潤夜「おっ!噂の神風写真館か!そうかそれじゃその時はよろしく頼む」

 

 

 潤夜と呼ばれた青年は右手を出す。優斗も右手をだし握手をすると優斗は違和感を覚える

 

 

優斗(ん?コイツ.........()()()()()()()()())

 

 

 握手を終えた潤夜は注文を聞き店の中へと入っていった。優斗は感じた違和感を考えながら弁当がくるのを待つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方店の中に入っていった潤夜は弁当を準備している。その最中潤夜の背中から半透明のナニカが出てくる。

 

 

???『さっきのやつは強いな』

 

潤夜「そうだな、写真屋って言ってたけど手は硬いしそれなりに筋肉も付いてた。多分裏で何かやってるんだろうなぁ、あんな優しそうな人が意外だわ〜」

 

???『強いのであれば俺に戦わせろ、戦いに飢えてるんだ』

 

潤夜「オッケーオッケー、そん時は頼むな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベイル

 

ベイル「あぁ、任せろ潤夜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後弁当を受け取った優斗は写真館に戻るとネフィリムに飯を渡し食事をした後白波食亭の事を考えていた。

 

 

優斗「今考えても仕方がないか」

 

蒼汰「優斗ハンバーグ食べないなら貰うよ?」

 

優斗「ふざけんな俺の飯に手をつけるな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の奥地

 

そこには異形の怪物がいた、全体的に紫の体色だが体長5mの怪物体から憎しみや恨みのオーラを纏っているのがわかる。

 その怪物はその場に佇み

 

 

ディル.......ディルルルル!

 

 

普通ではない声がうねりをあげていた。



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蒼汰の新しい力・初回の戦闘

 

 その日優斗達はS.O.N.Gの潜水艦に集まり発令所に集合していた。そして司令である弦十郎は苦い顔をしていた

 

 

弦十郎「全員集まったな、それでは先ずこれを見てくれ」

 

 

 弦十郎の指示でモニターに映されたのは山間部の映像、一見なんの変哲もない映像

 

 

響「山?師匠これがどうかしたんですか?」

 

切歌「はっ!もしやピクニックの予定デスか!?」

 

調「お料理なら......任せて」

 

マリア「そんな訳ないでしょ、でも確かにこの山を見てくれと言われてもなにもわからないわ」

 

 

 マリアの一言に装者全員が頷く、そんな中優斗は違和感を少し感じる。弦十郎はもう一度指示を出すと今度はサーモグラフィーの様な画面に切り替わる。すると画面の一部が真っ黒に染まりあたりには紫色で表記された。

この画面には装者達は驚く

 

 

弦十郎「桐ヶ谷君達の協力のもと完成した異世界のエネルギーを感知するモニターなのだが、それを試験的に使っていた時に」

 

優斗「異世界のエネルギーを察知したのか」

 

 

優斗の言葉に弦十郎は頷く。

 

 

弦十郎「そうだ、つまりこの場所には桐ヶ谷君達の様な異世界からの来訪者が来たことが考えられる。しかしこの波動は敵意や殺意のものらしい。」

 

奏「つまり敵って事だな旦那」

 

翼「敵というなら.....」

 

クリス「倒すって方針なんだよな」

 

セレナ「もしかして私達を集めた理由は、この黒い所を調査する為ですか?」

 

 

セレナの疑問にエージェントの小川慎二が答える

 

 

慎二「はい、皆さんには調査をそしてこの黒点の場所には優斗さんと蒼汰さんの2人で対処をお願いします。」

 

未来「優斗さん達だけなんですか?」

 

弦十郎「実は春雪君や黒雪君にこの映像を見てもらった所相当の悪意の塊があるらしい。よって此処は経験も多く対処のしやすい優斗君と蒼汰君の2人で先ずは行ってもらう事にした。」

 

優斗「先ずは、って事は数回に分ける予定なのか?」

 

 

優斗の質問に今度は了子とウェルが答える

 

 

了子「一回の対処で終わればそれで構わないわ。でもあの2人や天使ちゃんに聞いてみたらもしかしたら今までとは比べものにならないかもしれないらしいわ。」

 

ウェル「1番は全員が無事に帰ってくる事です。それに回数を分ければ敵の疲弊や誘導を誘えます。」

 

優斗「わかった、蒼汰いけるか?」

 

蒼汰「そうだね、まぁ頑張ってみるさ」

 

弦十郎「よし!今日は解散とする。作戦決行は明日だそれぞれ英気を養ってくれ!」

 

そうして今日は解散となった。

 

 

 

神風写真館

 

 優斗と蒼汰が写真館に戻るとまたも3つのミッションボックスが置いてあった。しかも今度は手紙が上に置かれておりご丁寧に「狗神蒼汰へ」と名指しだった。

 蒼汰は優斗の方に顔を向けるも優斗はただ頷くだけであった。蒼汰はため息を吐くとミッションボックスを開ける。そこには優斗と同じくデザイアドライバー、しかしIDコアは金色のキツネの絵柄が描かれた物となっており、さらにバックルはファンタジーバックルと優斗のと違い金色に装飾されたバックル。例によってそのバックルを持ち上げると下に紙があり

 

 

『これは優斗君のXギーツのバックルと同じ様に僕が改良したドゥームズギーツバックル!その名もネオ・ブースト&ドゥームズギーツバックル!君たちの活躍は観てるからファンタジーバックル共々是非使ってくれ。』

 

 

 と書いてあった。蒼汰は読み終えると紙をクシャクシャにしゴミ箱に捨てた。( 0M0)フジャケルナ!!

 

 

蒼汰「まぁ貰える物は貰っておこうか」

 

優斗「そうだなディケイドの力を前に奪われてるから、もう一つベルトがあるのはありがたい」

 

蒼汰「それにしても優斗、Xギーツって.........破壊神でも目指してるのかい?」(°▽°)笑

 

優斗「俺じゃなくて俺にコイツ(Xギーツ)を渡したやつに言ってくれ!」

 

 

優斗は叫びながら1日を終えた。

 翌朝優斗と蒼汰は着替えるとカーテンを出現させ言われた座標へと移動する。森の中は至って普通に見えるが

 

 

優斗「・・・これが悪意の瘴気か」

 

蒼汰「直接確かめてわかったけど、この瘴気少しずつ身体を蝕んでいく呪いが込められてるね。身体全身に回れば身動きが取れずに生命活動を停止するね」

 

優斗「俺たちできて正解だったな。」

 

蒼汰「そうだね、優斗は生まれた時から状態異常に異常な程耐性があったし、僕は生前からの毒物や呪術には少し関わってたからね。」

 

優斗「お前スパイしてた時にそんな物にまで関わってたのかよ」

 

蒼汰「まぁね」

 

 

 優斗と蒼汰が話していると持っている通信機から弦十郎の声が聞こえてくる。

 

 

弦十郎『優斗君蒼汰君そちらの状況はどうだね?』

 

優斗「弦さんこの地域俺らが最初に来て正解だったわ」

 

弦十郎『ん?どういう事だね?』

 

蒼汰「僕が説明するよ、この地域は中心に向かっていくほどに見えない瘴気が漂っている。しかもこれは呪いが宿っている。」

 

弦十郎『呪いだと!?君たちは無事なのか!?』

 

優斗「あぁ俺たちは耐性があるから問題はない」

 

蒼汰「だけど装者達は来ない方が良いね。おそらくだけどバリアコーティングすら意味を成さないね。来るならアップグレードしないと」

 

 

 視認出来ない瘴気は一帯を包んでいるが、優斗と蒼汰はそれを気にする事なく奥へ奥へと向かっていく。進んでいくと瘴気は少しずつ視認できる様にはっきりと目に映っていく。優斗と蒼汰は頷くとディケイドライバーとディエンドライバーを準備し周りを警戒する。風が吹き始め周りがザワザワと揺らぎ出す。

 優斗と蒼汰は殺気を感じ取りその場から左右に離れる。その瞬間2人が立っていた地点に5mはある黒に近い装甲を纏った巨体が立ち尽くす。

 

 

優斗「和解は無理そうだな」

 

蒼汰「同意だね、それにコイツは災禍の鎧markll(マークツー)だ」

 

優斗「()()()()()()()()()()()()だな」

 

蒼汰「・・・災禍の鎧はコイツを追ってたのか」

 

 

 優斗は実はあの時災禍の鎧にトドメをさした際に鎧は自分とよく似た存在を追ってきたと聞いたらしい。

この事実は蒼汰と春雪と黒雪の2人にしか伝えなかった。

 

 

優斗「いくぞ蒼汰!」

 

蒼汰「あぁコイツは放っておいたら全世界に悪影響だ!」

 

変身!

 

KAMEN RIDE DECADE

KAMEN RIDE DIEND

 

 ディケイドとディエンドに変身した2人は剣と銃を構えるなか災禍の鎧llは腕を鋭利な刃物の様な形に変える。

優斗はライドブッカーで切り付けるがその2本の腕で防がれる、災禍の鎧llは優斗を弾き飛ばすと力を込め腕を振り抜く。その攻撃はドス黒い斬撃となって優斗に向かっていく。優斗はライドブッカーでガードする。弾き飛ばそうとするも斬撃は最初の勢いを殺す事なくそのまま向かってくる。優斗は体を捻らせ斬撃を上へと逃す。

 

 

優斗「ふぅ、なんだ今の斬撃は..........もしかして和人や春雪が言ってた心意の攻撃か!」

 

蒼汰「そうだろうね、初めて観たけど実感してわかるよ。あれは常識を覆す力だって事が」

 

優斗「だけど対処法は!」

 

蒼汰「身体の一部もしくは攻撃モーションで光った時!」

 

 

 優斗と蒼汰は再び武器を構えるともう一度突撃していく。今度は身体の挙動を確認しながらの攻撃攻撃モーションに入ると優斗は距離をおき、蒼汰が銃による射撃で援護という形だ。

 

ATTACK RIDE SLASH

ATTACK RIDE DUAL BLAST

 

 蒼汰はディエンドライバーをもう一つ召喚すると2丁拳銃スタイルで撃ち抜いていく。優斗はスラッシュを読み込み切り裂いていく。災禍の鎧llは防御の体勢をとると身体の中心にエネルギーをチャージしていく。

 

 

蒼汰「ッ!不味い!」

 

優斗「いかにもヤバそうな攻撃が来そうだな。」

 

蒼汰「優斗、引きつけられるかい?」

 

優斗「何かあるのか?」

 

 

 優斗の質問に蒼汰頷く、優斗はそれを確認するとライドブッカーをガンモードに切り替え災禍の鎧llに向け発砲する。その間に蒼汰はインビジブルを読み込み姿を眩ませる。

 

 

優斗「コッチだ!かかって来い!」

 

 

 優斗が挑発すると災禍の鎧llは顔を上げ優斗を捉えるとその溜めたエネルギーをレーザー砲にして解放する。

放たれた攻撃は優斗のいた場所とその後方に位置していた山を撃ち抜き一直線に伸びる。

撃ち抜かれた場所は抉れた様に削れた。射線上にいた優斗はレーザーに巻き込まれて

 

 

優斗「っぶなー!なんだ今のレーザー、これは心意の力か事前に聞いてて正解だったな」

 

 

いなかった。

優斗は攻撃が放たれる瞬間にクロックアップを使い攻撃を避けていたのだ。

 

 

優斗「それよりお前背中がお留守だぜ?」

 

ATTACK RIDE MAXIMUM BLAST

ATTACK RIDE MAXIMUM BLAST

 

 

 優斗のその一言の後蒼汰は、一撃の威力を極限まで高める「マキシマムブラスト」を2枚それぞれディエンドライバーに読み込ませ、災禍の鎧llに向け引き金を弾く。

 災禍の鎧llは爆炎に包まれる。蒼汰は優斗に合流すると手をブラブラと振りながら話す

 

 

蒼汰「これでかなりのダメージを与えた筈だ。煙が晴れたら状況を確認まだ動ける様なら一度撤退しよう。」

 

優斗「あぁ、わかった。お前ディエンドライバーは大丈夫か?」

 

蒼汰「少しオーバーヒートしただけさ。本物は少し時間を置けば使える、複製したやつは撃った瞬間に壊れたさ。」

 

 

そうして話していると煙が晴れてくる。そこには無傷の災禍の鎧llが立っていた。

 

 

優斗「あれを至近距離で受けて無傷かよ.........」

 

蒼汰「これは流石に厳しいね。一度退却を........ッ!」

 

優斗「蒼汰?ッ!?」

 

 

 一度退却しようとした時違和感を感じた蒼汰と優斗。それは()()()()()()()()()()()()()()。しかし気づいた時には既に遅く優斗と蒼汰は強制的に変身を解除させられる。

 生身の状態になった優斗と蒼汰、それに対して災禍の鎧llはゆっくりと距離を詰めていき2人の前に立つと見下す様に見続ける。決してすぐにはトドメを刺さない、狩りを楽しむハンターの様にジワジワと追い詰める様だ。

 

 

優斗「コイツ.........」

 

蒼汰「コッチがなにも出来ないと思って完全に舐めてるね.........」

 

 

反撃をしたい優斗と蒼汰だが、それに反して身体は動かないままである。地面に倒れ伏しなんとか動かそうとする。

 そんな時優斗の手がピクリと動く、これには驚いたのか災禍の鎧llは表情こそ解らないが驚いた様に少し後ろに後退した。しかしそれは一瞬鎧はすぐさま優斗の手に足を置き踏みつけようとする。

 

 

優斗「うご.......け!........動け!..........動け!!

 

 

優斗はこの理不尽の攻撃に抗う。

少しづつ身体が動こうとしている筋繊維の一つ一つに意思を送る様に未知の攻撃に争おうとする。

しかしそれよりも先に災禍の鎧llの足が優斗の動き始めた手に置かれる。

優斗はそれでも諦めない足を置かれても尚も争い続ける。災禍の鎧llは足に力を入れ優斗の腕をへし折ろうとする。

 

 

優斗「ここで.........終われるかァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優斗が叫んだその時

 

 

クロウ「レーザーランス!

 

 

 クロウの叫び声と共に白い光が災禍の鎧ll目掛けて放たれる。

災禍の鎧llはその危険を察知すると2人の側から離れる。災禍の鎧llがいた場所に4人の人物が着地する。

 

 

優斗「和人!明日奈!」

 

蒼汰「シルバークロウにブラックロータス、まさかこの4人に助けられるなんてね」

 

 

優斗と蒼汰の元にシルバークロウが近づく

 

 

クロウ「メタトロン、この2人って今どんな状況なの?」

 

 

クロウがそう言うとクロウの肩の位置に小さな天使......メタトロンが降り立った。メタトロンは2人を見ると口を開く

 

 

メタトロン「この2人は心意の攻撃によって力の大半を奪われています。それに身体の自由意志も奪われていますね。」

 

クロウ「なんとか出来ないの!?」

 

メタトロン「可能か不可能かで言えば可能です。しかしそれには時間を要します。」

 

クロウ「わかった!僕達で時間を稼ぐよ!」

 

 

 クロウはそう言うと和人達の元へと駆け寄っていく。優斗は手を握りしめ悔しそうな顔をしていた

 

 

優斗「すまない、お前達を動かすような事になってしまって........」

 

メタトロン「なぜ謝っているのか知りませんが僕や他の者達は謝罪を聞きに来たわけではないですよ。」

 

優斗「でもお前達にこの件を手伝って貰うのに意味は」

 

メタトロン「あぁもう!ウジウジとうるさいですね!仲間なのでしょう!ならば時には頼りなさない!」

 

蒼汰「まさか上位ビーイングの君にそんな思いがあったなんてね。クロウ達のお陰かな?」

 

メタトロン「そ!そのような事はありえません!これは......えぇ、そうです!主として!あくまで主として僕の行動や考えを参考したまでです!」

 

 

メタトロンは慌てたようにそう言っているが顔は赤く、背中の翼はパタパタと動いていた。

 

 

蒼汰(うっわ、わかりやすい〜。こんなの知って欲しいって言ってるようなものじゃん。)

 

優斗「そうか、春雪や黒雪もそれを聞いたら嬉しいだろうな」

 

蒼汰「・・・やっぱり鈍感主人公だね」

 

優斗「なんだよ?」

 

蒼汰「べっつに〜」

 

 

 蒼汰は優斗の鈍感ぶりに呆れつつ春雪達の戦闘をみる。優斗も目の前で戦う4人の姿を目に焼き付ける。

 

 

 

 

 

SAO&AW組視点

 

 

 災禍の鎧llと戦う和人達4人の戦士達。災禍の鎧llは腕を振り翳し攻撃をするが、それをブラックロータスが腕で受け止める。シルバークロウは翼を展開し接近すると右のストレートを叩き込み次に左の羽を少しだけ振動し軽く移動するとその移動で得た遠心力を使い左のストレートキックを叩き込む。

 災禍の鎧は攻撃してきたクロウに狙いを定めようとしたが

 

 

明日奈「そこっ!」

 

 

 明日奈が水色のエフェクトを細剣に纏わせると四連撃・・・カドラプル・ペインの素早い突きが災禍の鎧llの背中から襲い掛かる。体勢が崩れふらつく鎧の正面から

 

 

和人「ハァァァァ!!」

 

 

和人が同じく水色のエフェクトを黒い剣に纏わせ四角を描く四連撃・・・ホリゾンタル・スクエアを切り付ける。

 そして和人は攻撃を終えると大きく跳躍する、そして跳躍した和人の後方では右手を構えるクロウと左手を構えるロータスの姿が確認できた。それぞれ青白い光と赤い光を纏っている。

 

 

クロウ「レーザーランス!

 

ロータス「ヴォーパルストライク!

 

 

 2人は光線を災禍の鎧llに直撃させた、和人達は警戒を緩めず攻撃が直撃した鎧を見据える。鎧は膝をつき倒れているが倒したと言う感じではない、4人は再び攻撃を再開しようとしたが、災禍の鎧llは突如自身を中心に半径1mを黒い繭で包む。

 動く気配の無いけどそれを観ているとメタトロンが終わったことを告げる。4人は繭を後回しにし撤退を開始する。

 

 

 

 

 

 

初回の戦闘では優斗と蒼汰は敗北をした



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