SCP財団•日本支部に就職して博士になったから財団の情報、公開するわ (抹茶のブラック)
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紅井博士の人事ファイル

書いてみました


 氏名:紅井(あかい) 守也(かみや)

 

 所在:サイト81XXの博士、主にSefeクラスのSCiPの管理、実験を行なっている。

 

 以前の職務:特殊結成機動部隊・蚊帳の外(かやのそと)のリーダー。

 

 

 

 

 人物  つい最近、サイト81XXに就任した優秀な博士です。

     紅井博士は研究者の頃、SCP-██-jpの実験に携わった際、脱走したSCP-██-jpの異常性の影響で外見が『ひとふさの赤いアホ毛』になってしまいました。

     ですが、研究等に支障がないと判断され引き続き研究者として勤務していましたが「SCiPと戦このサイトには危険なSCiPが多数います。そのために機動部隊が結成されています。要するに、オレをその機動部隊に入れてください。」と当時の上司であった██博士は、面倒だから適当に機動部隊と話をつけたところ、わりとあっさり当時の紅井博士は部隊に入隊できました。部隊での成長は研究者時代よりも早く、大きく伸び、いつしか所属していた部隊のリーダーを務め、肉体労働に疲れ切った紅井博士は部隊を辞め、研究者に戻り現在の地位まで昇り詰めました。

 

     紅井博士は、部隊に所属していた頃は非常に好戦的で、今も危険なSCiPが脱走した際にはとてつもなく鋭いブーメランを持ってSCiPの再度収容に協力します。

     

 

     紅井博士は、ハッキリ言うと問題ばかり起こし年間約██万円の損害を出しています。

     日本支部のブライト博士とも呼ばれており、 紅井博士にしてはいけないことリストが作られているほどです。ここで注意してほしいことは紅井博士『に』してはいけないリストなので、紅井博士自身が行動を制限されているわけではありませんあいつ自身の行動を制限するリストも作れよ!!!  

     ここでいくつかの例を挙げたいと思います。

 

     1.紅井博士に二丁拳銃を渡してはいけません。

       SCP-██-jpが脱走した際、「スタイリッシュにいくぜ!!!」と叫びながら二丁拳銃を乱射し、部隊の██人が軽傷を負ったからです。

 

     2.紅井博士に『紅井博士』が片手で振り回せるほどの長剣を持たせてはいけません。

       要注意団体・██が財団に侵入した時、「スティンガー!!!」と叫びながら侵入者に素早く突撃し、避けた侵入者の後ろにいた部隊の一人の腹部に長剣を刺し込み、二度と現場復帰できないような重傷を負わせたからです。(このことについては本人も反省し、今後は『できるだけ』使わないと言っています)

 

     19.絶対にブライト博士に会わせてはいけません

        理由は言わなくてもわかるでしょう。前に二人が接触した際、ここに一つ、ブライト博士の禁止リストに二つ禁止例が追加されました。

 

     1 █.ブライト博士の噂を鵜呑みにして、紅井博士のアホ毛を引きちぎって畑に植えると紅井博士が生えてくるなんてバカな行為はやめてください。引きちぎったアホ毛が瞬時に復活してもです。

       普通に本人が痛がりますし、アホ毛を植えて畑から生えてきた██は██もの被害を出したからです。

 

 

 

 

       以上となります。  

 

 

 

 

 

       え?博士がなぜ財団に就職したか、どうやって博士まで昇り詰めたかって? 

 

 

 

      さぁ。






ブライト博士の人事ファイル  http://scp-jp.wikidot.com/dr-bright-s-personnel-file

ブライト博士の禁止リスト   http://scp-jp.wikidot.com/the-things-dr-bright-is-not-allowed-to-do-at-the-foundation


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オブジェクトクラスについて。

 「コーヒーを一杯。」

 

 ソファーでパソコンをいじる「助手」に喉が乾いたからと注文するが

 

 「え…『コーヒーを一杯』…ですか?」

 「ん…ああ、『そっち』じゃないよ、喉が乾いたからコーヒーを淹れてくれって意味さ」

 「あっ、はい。すみません…こんな仕事をしてますから一瞬びっくりしましたよ」

 「ははは、そうだな。今度からはコーヒーを淹れてくれって伝えるよ」

 

  オレ達が居るこの場所… サイト- 81XXは、と言うよりかこのSCP財団は『自然法則に反した異常な存在・場所・物体・現象』、通称•SCPオブジェクト。これらはそれぞれの「特別収容プロトコル(Special Containment Procedures)」の保護・研究を世界各国の政府より委任された秘密結社である。

 え、知らない?まぁ、知ってたら記憶処理のアレをぶち込まれてまたいつもの生活に戻るだろうからな。

 オレは大丈夫なのかって?そりゃあオレは財団に選ばれた優秀な研究者だからな、つっても最近なったばかりだが。

 …何?SCPについて教えてほしい?

 うーん、まぁもしもの時はたまたま日本支部(こっち)に居る財団の問題児ブライト博士に押し付けるか、どうせ禁止リストが増えるだけだし。

 

 まず、SCPオブジェクト…オレらはSCiPと呼んでるが、まぁオブジェクトでいいか。

 SCPには大きく分けて三つのオブジェクトクラスに分かれている。

 このオブジェクトクラスというものは危険度、と勘違いされることが多いが実際は『収容できるか否か』である。

 さて、オブジェクトクラスはSefe(セーフ),Euclid(ユークリッド),Keter(ケテル) にわかれている。

 

 Sefeは、現在の取り扱いで確実に永久収容できる。または故意に活性化させなければ安全。という位置付けである。

 さっきも言った通り、Sefeだからと言って活性化させても安全ではないのである。

 普通に人の命を奪ったり、文明を崩壊させたりとえげつないものもある。

 

 Euclidは正体があまり分かっておらず、予測不可能なオブジェクトが多い。

 だが、活性化したときはのちに紹介するKeterより被害が少ないものも多い。

 基本的に知性や自我があるオブジェクトもここに割り振られる。

 

 Keter。チート。すーぐ逃げ出す。そもそも収容できてないものもいる。

 もう保護じゃなくて破壊しろとまで言われているオブジェクトもいるが、未だに破壊できていない。

 ミスれば世界が滅んじまうヤツもいる。

 詳しい説明はこのオブジェクトクラスに割り振られているオブジェクトを紹介した方が早い。

 

 ちなみにオブジェクトの異常性がなくなったものをNeutralized(ニュートラライズド)と呼ぶ。

 

 …ああ、もう時間だ助手の彼が戻ってくる。

 次会うときは…そうだな、『最も有名なオブジェクト』を紹介しよう。

 大丈夫、次会うときまで記憶は消されないさ。

 なぜかって?

 

 さぁ。

 



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オブジェクト紹介 SCP-173 彫刻 オリジナル

今回紹介するSCPは173、イナミとも呼ばれたり呼ばれなかったり。


薄暗い研究室、ひとふさのアホ毛がパソコンの前で揺れていた。

 

 

 

 

 

 ……………ああ、あんたか。

 え?オブジェクトを紹介してくれ?

 …ああ、そんなことも言ってたな。

 分かった、まずは初心者向けと言っても過言ではないオブジェクトを紹介しよう。

 今やSCPの知識がそこまでなくても知っているだろう、SCP-173 彫刻 オリジナルさ。

 

 SCP-173 彫刻 オリジナル

 

 オブジェクトクラス Euclid (収容しにくい。又は知性を持つ。)

 

 特別収容プロトコル 常に施錠されたコンテナの中。部屋に入る時は絶対に3人以上で、1人がコンテナ内を清掃している間は残り2人が173を注視し続ける。全員入ったら一旦扉は閉められ鍵をかけられる。しなかったら何が起こっても知らんからな。

 

 特別収容プロトコルってんなんぞや?と思っただろ?

 特別収容プロトコルってのはそのオブジェクト専用の収容方法さ

 で、こっから説明に入る。

 コイツの見た目はコンクリートと鉄筋の像にスプレーがかけられているって感じだ。

 はっきり言って不気味である。

 コイツの異常性は、目を離すと急に動き出して目を逸らした人間の近くへ高速で移動し首をへし折る。

 知性を持っておりスッゲェ敵対的。

 なお会話はできない模様。

 オリジナルっつってるけど他には居ない…居ないよね?

 

 じゃあずっとコンテナに監禁しとけば?

 と、思うじゃん?

 コイツな、たまに排泄物と血液的なやつでコンテナ内汚すんよ。ばっちぃ。

 だから、Dクラス職員を使って部屋を掃除するんだ。

 

 え?Dクラス職員ってなんぞや?って?

 まぁ、Dクラス職員は簡単に言えば捨て駒かモルモットだ。

 ヒドイ!財団サイテーッ!人間のクズ!アホ毛!!

 って思うだろうが、実はコイツら大半は死刑囚か、やらかした研究員なんだ。

 しかも死刑囚には、一ヶ月働くと死刑は免れて自由の身なんだ!!!最高だね!!

 まぁ、殆どの場合は記憶を消されて最初からか終了*1されるんだけどね

 

 ちなみにDクラス以外に、Cクラス、Bクラス、Aクラスが居るよ。

 

 じゃあなんで3人なの?2人で行ってもう片方が片目で見てる間に掃除すれば良いじゃん!!って?

 コイツな、片目で見ても首折られんのよ。

 

 

 

 さて、ここでオレが機動部隊に居たとき173と対面した話をしよう。

 

 

 あれは……今年の正月くらいだろうか。

 そのとき、オレたち蚊帳の外(かやのそと)本部(あっち)に呼ばれて日本支部には居ないオブジェクトたちにはしゃいでいた。

 子供みたいと言われそうだが、あっちには文献でしか知らない面白いオブジェクトやスゲーオブジェクトがたくさん居るんだ。

 (W博士のことではない!!!!!)

 そんな時、SCP-173が収容違反を起こしたと放送で流れてな。

 たまたま居たオレたちも再収容に協力して、見事173を収容できたんだ。

 まぁ、何人かやられたけど。

 でも一度数十人で見つめればすぐに確保できた、アイツに対抗するにはやっぱ数だな。

 え?何人死んだかって?

 

 さぁ。

 

 ま、keterの収容違反の割合に比べればコイツの収容違反率なんて低い方だ。

 全く…あの頃はいろんなオブジェクトが収容違反してて楽し

 大変だったなぁ

 

 

 

 

 ウウウウゥゥゥゥゥ!!!

 緊急事態発生 緊急事態発生。

 オブジェクトクラス ████ のSCP-██-jpが収容違反を起こしました。

 ████部隊は再収容に努め、研究者達はサイトから非難してください。

 

 突然、研究室のスピーカーから耳が痛くなるほどの警報が鳴り、SCPオブジェクトが収容違反したことを淡々と告げる。

 

 「紅井博士!早く避難してください!」

 

 さっきの警報を聞いたからだろう、紅井博士の助手が扉を開けて叫んできた。

 

 「ん?ああ、先に行っといてくれ。」

 「ですが…!?」

 「…これは命令と捉えてくれ。分かるな?」

 「ッ……分かりました…すぐに避難してくださいよ」

 

 アホ毛の発するはずのない威圧感に、助手は少し躊躇いながらも研究室から出て行った。

 

 さて、俺も再収容に協力するかな。

 ん?避難しなくて大丈夫なのかって?

 大丈夫大丈夫、俺はアホ毛だし死なないって。

 んじゃ、一狩りいこうぜ!!

 

 アホ毛の周りに両刃のブーメランが浮かぶ。

 研究室の扉が開き、ブーメランと共にアホ毛が扉の奥へ進む。

 

 え?どうやってブーメランを浮かせてるって?

 

 さぁ。

*1
殺害のようなもの。命の終了。




 SCP-173
 日本語版 http://scp-jp.wikidot.com/scp-173
 本家   http://www.scpwiki.com/scp-173
 著者:Moto42 様
 

 製作者に関する情報

この記事に使用されている画像は加藤泉氏の作品である"無題 2004"を撮影したものです。写真はKeisuke Yamamoto氏によって撮影されました。これらに関する全ての権利は各著者の方々が有しています。

注意: SCP-173は加藤泉氏の作品である"無題 2004"およびその写真を二次利用して生まれたものです。SCP-173のコンセプトは元作品である"無題 2004"のコンセプトとは全く関係ありません。

この彫刻及び写真はクリエイティブ・コモンズライセンスの元では公開されていません。記事の文章のみがクリエイティブ・コモンズライセンスの元で公開されています。いかなる場合においても、この彫刻および画像を営利目的で利用してはいけません。加藤泉氏は"無題 2004"の画像の利用を、非営利に限るという条件のもとでSCP Foundationおよびそのファンに対してお許しくださいました。これは加藤泉氏のご厚意によるものです。

1.加藤泉氏に "SCP-173"に関連するものは連絡したり、交渉したりしないでください。

2. 「SCP-173画像の商用ライセンス」を交渉しないでください。

3.加藤泉氏との「"無題 2004"商用ライセンス交渉」をSCPwikiに依頼しないでください。

4."無題 2004"の画像はSCP-173に関連して使用するために商業的に利用することはできません。例外はありません。

          SCP財団より


 次回、173が収容違反した時の話。


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