(一時停止中)プリズマ☆イリヤ 世界を渡ったもう1人の少年 (クロサイ)
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1つの終わりと1つの始まり

いざ書くとなると大変ですね・・・・
初心者が書いたので見ずらいかと思いますがm(*_ _)m

関係ないけどモーション変更された師匠良き。


地獄を見た

 

残ったのは兄さんと消えかけているセイバー、意識を無くしかけながらどこかに飛ばされようとしている自分。

 

俺はただ見ている事しか出来なかった、力不足のこの小さな体には何も変えられる力が無かった。

 

『冬二が幸せで居られる世界に行けますように』

 

最後に兄が残したのは聖杯への願いだった。

自分の体を治すことでもなくイリヤ姉さんの蘇生でもなく、義弟である俺の幸せを望んだ願い。

 

『冬二、守りたいものを守れるようにもっと強くなるんだぞ。ご飯もちゃんとしっかり噛んで食べろ。友達もいっぱいつくって・・・・・幸せに・・・・・』

 

『トウジ。貴方にはこれから先、色々辛いことがあるでしょう。周りに甘えていい、時に下を向いてもいい。ですがどうか自分の決めた事には決して目をそらさないで・・・』

 

兄とセイバーが残した言葉を胸に意識を手放した。

 

そしてその日、1人の少年が世界から忽然と消えた。

 

 

 

________________________________

 

 

夢を見た。

 

「ねぇ兄さん、兄さんの夢って何?」

 

「夢か、俺はな正義の味方になりたいんだ」

 

夢を話していた兄さんの目は憧れと言うより絶対にならなくちゃいけない、と言う堅い意思にも思えた。

そしてそれを俺はかっこいいと思った。

 

俺にとっては兄さんはヒーローだった、拾ってくれたあの頃から。

だから俺もいつか兄さんみたいになりたいと言った。

 

「冬二もなれるさ正義の味方に、その為には困ってる人が居たら手を差し出せる様になるんだぞ」

 

そう言いながら頭を撫でてくれる兄さんは嬉しそうな顔で笑っていた・・・・・・

 

 

もう□□□□も□□□も□□□も□□□□□も□□□□も□□□□□□も□□□□□□もいない___________

 

________________________________

 

 

 

「ね・・・・いい・・・・キリ」

 

「僕も・・・・せい」

 

「ん・・・・・ん?」

うっすらと聞こえる声に引かれ、重い瞼を開けると知らない人が2人椅子に座ってこちらを見ていた。

 

「あっ起きたのね! 大丈夫?どこも痛くない?意識ははっきりしてる?」

 

「アイリ、そんな一度に言われても困るだけだよ」

 

俺は2人を見てびっくりした。

男の人の方は兄さんが見せてくれた写真の・・・衛宮切嗣って人そのままだった。

そしてもう1人の女性を見るとイリヤ姉さんを大人にした様な感じの人だった。

 

兄さんは聖杯に俺が幸せで居られる世界に行けますようにと願っていた、という事は無事にたどり着けたのか。

兄さん、藤ねぇ、イリヤ姉さん、桜さん、凛、セイバー・・・・あの世界の皆にもう会えない。

そう思うと涙が止まらなくなる。

 

「ねっねぇ!?どうしたの?どこか痛いの!? どうしようキリツグ!?」

 

「アイリ落ち着いて、この子が落ち着くまで待ってあげよう」

 

「そっそうね・・・・・・大丈夫、安心して。いくらでも泣いていいから」

 

アイリさんは泣く俺を泣き止むまでずっと抱きしめてくれた。

少し気恥しかったが母親が居たらこんな風何だろうなと思いながら体を預けた。

 

しばらくして落ち着いた俺は自分の名前が冬二であること、親が居たのか何処で暮らしていたか分からないと説明したら今度はアイリさんが泣き出して、後ろにいたキリツグさんが自分達のところに来ないかと言ってくれた。

 

元々行く宛てなんて無かったし、優しい人達だと思えたのでその話を受けた。

 

改めて自己紹介をされた時に切嗣・・・・父さんはやっぱり衛宮かと予想通りだった・・・・そしてアイリさんのフルネームもそんな気はしていた。

 

「アイリスフィール・フォン・アインツベルンよ、気軽に母さんと呼んでね♪」

 

イリヤ姉さんに似たアイリさんは笑顔で自己紹介してくれた・・・・その笑顔はやはりイリヤ姉さんを嫌でも思い出させる、遺体は見れなかったけどイリヤ姉さんは・・・・・。

 

「ん?どうかしたの?」

 

沈む気持ちを無理矢理戻し、前を向く。

兄さんが願ってくれた事を無駄にしない様に、兄さんの様な正義の味方になる為に。




半ば見切り発車な作品ですがどうでしたか?
とにかく楽しく書いて完走は目指したいと思いますので良ければ感想など頂けたら幸いです。


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前触れ

BOXガチャはやはり楽しいですね〜
キャストリア引けてればもっと周回効率良かったと思うんですが引けなかったので(震え声)


2人に引き取られてから3年が立ち俺は10歳になった。

引き取られた当初はイリヤ姉さんや士郎兄さん達とぎくしゃくしていたが、セラとリズは早く生活になれるようにフォローしてくれたし、士郎兄さんとイリヤ姉さんも通学やゲームなど頻繁に誘ってくれた。

まぁぎくしゃくしてた理由としては俺があっちの2人を重ねて勝手に避けていただけだったりする。

 

イリヤ姉さんは歳は変わらないのにお姉さんだと視聴してくるし、士郎兄さんはイリヤ姉さんのアピールであたふたしたりで・・・・割と変わらなかったりしたのは安心できた。

 

並行世界と言っても俺の記憶とそんなにズレは無かったりするが、やはり違和感はある。

 

今でも元の世界に居た頃の2人を思い出して泣きそうになる事はあるけど可愛がってくれたあの人達に、新しくできた家族達に心配を掛けないように生きてるつもりではある。

 

兄さんと人助けをして帰りが遅くなり、セラにしょっちゅう怒られてはいるが・・・

 

色々考えているとコンコンとノックされ、イリヤ姉さんが入ってきた。

 

「冬二?早く学校行かなきゃ遅刻するよ〜?」

 

「あれ?もうそんな時間? さすがに藤村先生にドヤされるのは嫌だから行こうか」

 

急いで着替えたら1階に降り、朝食などを手早く済ませてセラとリズに挨拶して家を出る。

 

そんな何事も無い平和な日常がしばらく続いた。

 

 

 

 

そしていつも通り人助けをして家に帰り、自分の部屋で魔術の鍛錬をして過ごしていた時の事だった。

 

「ん?誰か戦ってる?・・・あっ消えた」

 

魔力感知で誰かが魔術を使っているのを察知し、行こうとしたがすぐ消えた為行くのを止めた・・・・それに行ったら下にいるセラが後々怖いし。

 

「お風呂は今イリヤ姉さんが入ってるし、もうしばらくは魔術の鍛錬をしよっと」

 

俺は再びあぐらをかいて集中する。

この世界に来て1番驚いた事が1つあるそれは・・・・。

 

 

 

「トレースオン」

 

「_____同調開始」

 

「_____基本骨子、解明」

 

「_____構成材質、解明」

 

「_____全工程、完了」

 

目を開けると寸分たがわずあの日見た夫婦剣、干将莫耶が握られていた。

 

こっちに来てから約1ヶ月が経った頃、魔術を練習しようとした時だった。兄さんの投影魔術が忘れられず、使えたらなと思う自分に何となく出来るという直感があった。

そして兄さんの練習を思い出しながらやってみると、自分の手には小さなナイフが出来上がっていた。

 

最初は嬉しさよりもなぜ使えるのかと言う疑問だらけだった。

俺は風と水の二重属性だと凛に言われたはず、実際に使った事もあるし間違いないはずだ。

だけど今ここにあるのは間違いなく自分が投影したナイフだった、なぜ使えるのかいくら考えても分からない事だらけ。

だから今は素直に兄さんと同じ投影魔術を使える事をただただ喜んだ。

 

____________________

 

 

「ふぅ、こんなものかな?イリヤ姉さんもお風呂出ただろうし入ってこようかな」

 

何本か剣を作り終え、一息ついた所で流石にお風呂空いているだろうと思い下に向かう。

 

キャアァァァァァァァァァァ

 

「・・・またやらかしたな兄さん・・・・」

 

いつもやらかす2人に苦笑いしつつ、眠気が襲ってきたので自分の部屋に戻り少しだけ寝る事にした。




次の話から基本ストーリーに沿って行きます、オリジナルストーリーとか描きたいですが到底無理ですね(^ω^)

ちなみに前にいた世界の士郎はセイバールートに近い別のナニカだったりします。


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出会い

戦闘シーンを書くと言ったな?あれは嘘だ

あっハイすいませんその前にこの話を入れたくなったんです(本当に申し訳ない)
次回は本当に戦闘シーン入るんで・・・・


________________________________

 

ねぇねぇ、兄さん!『ライダー』ってどんなサーヴァントだったの?

 

あいつは紫色の髪をロングヘアにしてて、眼帯をしてたんだ。

武器は長い鎖を使ってきてな、動きは素早いしその鎖で手を貫かれるし大変だったよ。

 

兄さんの手を心配そうに見ている俺に兄さんは安心させるように手を動かしてみせる。

本当は痛いはずなのに苦しい筈なのに、それを我慢して戦いを終わらせようとしている。

 

その姿は俺にとってあまりにもカッコよくキラキラしていた、あの日からずっと変わらずに・・・・・・・

 

兄さんからどんな事があったのか詳しく聞いてると後ろの障子が開けられ2人の女性が包帯やタオルを持って入ってきた。

 

こら、シロウ!まだ動かしてはいけないと何度言ったら・・・・

 

鎧を着た女性は兄さんの前で正座し、色々文句を言い出した。

兄さんは困った顔で話を聞いている。

 

全く衛宮君にも困ったものね・・・冬二君は絶対真似しちゃ駄目よ?

と言うかもういい時間なんだから寝ちゃないさい。

 

もう1人の女性は兄さんに呆れつつ俺に頭を撫でながら優しく声をかけてくれた。

 

2人とも優しく時に厳しい人達で何時からか俺は2人の事を本当の姉の様に思っていた。

戦えない俺を大きくなったら誰かを守れるように稽古も付けてくれた。

 

 

 

けれど俺はいずれではなく『今』3人と肩を並べて戦いたかった、けれど俺は帰りを待つ事しか出来なかった。

きっと兄さんが戦いを終わらせてくれると信じて待つ自分が許せなかった。

だが俺はまだ6歳、体も小さいし力も弱い。

そんな俺は何も出来ずに・・・・

 

________________________________

 

 

 

「ん?・・・夢か」

 

俺はまだ寝ていたいと言う欲望を抑え体を起こす。

時計を見るとあれから30分程経過していた、どうやら途中で寝ちゃったらしい。

 

「さすがにイリヤ姉さんもお風呂から出てるよね?・・・出てなかったら兄さんをもう一度突入させる」

 

でも、イリヤ姉さんにとっては嬉しいハプニングなのかな?っと考えながら下に降りた時玄関からガチャっと音がしたので向かう。

 

「姉さん?何で玄関から・・・・」

 

瞬間時が止まった気がした。

分かっている、頭では分かっているつもりでもでも実際に会ってしまったら。

顔を見てしまったら涙があふれそうになる、色んな思い出が頭の中でぐるぐる回って弾けそうになる。

 

「えっとね冬二?この人は私の知り合いで・・・そっそう!勉強を教えに来てくれたの!」

 

姉さんの言葉がほとんど入ってこない。

鼓動が早くなる、あの世界の思い出がひたすらループして他の事が考えられない。

 

「えっと・・・初めまして、遠坂凛です」

 

あの日と同じ声で、あの日と同じ顔で。

優しかった顔がそこにはあった。

 

 

________________________________

 

 

「セラ、リズ、学校行ってくるね!」

 

「いってら〜」

「冬二!ご飯を・・・」

 

「ごめん!今日はいらない!」

 

昨日の事があった翌日。俺は何時もより早い時間に起き、朝食も取らずに家を出た。

今、上手く顔を取り繕えていない顔を見られたら何事かと思われる。

まぁどっちにしろ帰ったら小言を言われるのだろうが今だけは駄目なんだ。

 

そんな事を思いながら1日をやり過ごし、帰ったらセラに怒られたが謝り倒したら許してくれたので部屋に戻る。

 

 

どうしても勝手に重ねてしまう。

_____違う、俺が知ってる凛姉さんはもういない。重ねるな、もし次に会う時にこのままじゃいけない。

 

頬を軽く両手で叩き気持ちを入れ替える。そんな時、ノックしながらセラとリズが心配した顔で入ってきた。

 

「冬二?どうしたのですか?」

 

「冬二?今日はなんか変」

 

「いっいや、何でもないよ。セラ、リズ」

 

「何でもない、ではないでしょう!?私達が今日何回声掛けてもぼーっとして・・・・っは!?まさか風邪!?ベットに寝かせて、お粥の準備も・・・あぁ、先に熱を測りましょう!」

 

「セラ、慌て過ぎ。冬二は大丈夫」

 

「何を根拠に言ってるんですかリズ!!確かにここ2年位は大丈夫でしたけど、また冬二が入院したらどうするのです!?その前に早く治さないと・・・・」

 

「セラ」

 

「何ですか!!」

 

「・・・・・冬二、散歩に行ってくるって言って出かけた」

 

「・・・何故止めなかったんですかリズ!?熱も測ってないし、ご飯だって食べてないんですよ!?」

 

「セラ」

 

「何ですか!?」

 

「冬二のは今のところ『暴走』してない、あの時とは違う。心配のしすぎ」

 

「けど、またいつなるか分からないのですよ?心配するでしょう」

 

「・・・セラ、過保護にしすぎ。イリヤと士郎にも大概だけど」

 

「冬二が甘えてくれるようになったのも最近の方です、あの子は中々私達に歩み寄ってきてくれませんでしたから。今の冬二に必要なのは甘えられる存在、それを私達がやらずして誰がやるのでしょう?」

 

「てっきりセラは士郎ルートから冬二ルートに行こうとしてるのかと思って心配した」

 

「何を言ってるのですか貴方は!?」

 

_______________________________________________________________

イリヤside

 

今日は冬二の様子がおかしい。

私が起きて下に降りた時には学校行ったってセラ達に言われたし、学校で喋りかけても上の空だし何かヘン。

 

クラスの皆は気づいてないみたいだけど、藤村先生は気にしてるみたい。

そういえば凛さんと会ってから変だった気がする、何か言われたのかな?でも凛さんは私とずっと一緒にいたし、そんな事する人じゃないと思うし・・・

 

うん、考えるより行動するべきだよね!その方が私っぽい!!

冬二は私の弟なんだから、お姉ちゃんが何とかするべきだよね!

だから、笑って?




あっそれとイベントギリギリでスカサハ師匠が無事に来てくれました。
(種火がタリナーイ)
その後の沖田さんピックアップはズルくないですか?

・・・セラとリズの口調、こんな感じだったっけ?


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助ける為に/VSライダー戦 前半

大変遅くなりました・・・・・
本当に申し訳ない<(_ _)>


〜次の日〜

 

俺はいつも通りに・・・とはいかなく、今日もセラ達に心配されながら1日を過ごした。

昨日からイリヤ姉さんがすごいべたべたしてくるけど・・割といつもか

 

「頭の中で分かってても辛いなぁ」

 

みっともなく泣いたり、取り乱したりしなかった俺を褒めたいと思う。

 

「それはそれとして・・・・だ」

 

違う世界とは言え、凛姉さんは魔術師の筈だ。どうやって知り合ったかは分からないが、とりあえず厄介な事に巻き込まれてそうではある。

それによく思い出してみると、2人の魔力以外にもうひとつ反応があった。

何かは分からないがそれが厄介な事の原因のような気がする。

 

(しばらくは様子を見るしかないか・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いくらなんでも早くない?」

 

時刻は夜23時を回ったところなのだが、イリヤ姉さんがこそこそと外へ出るのを確認した。

いつかは何かしら起こるとは思っていたがまさか今日とは思いもしなかったが。

 

(ともかく気付かれないようについて行くか)

 

 

 

 

バレないようについて行った先は高等部の校庭でそこには先に(凛姉さんもとい)凛さんがが立って待っていた。

俺は見つからないように物陰に隠れて聞き耳を立てる。

 

(この位置だと会話がギリギリ聞こえるくらいか・・・)

 

「おっ、ちゃんと来たわね」

 

(そりゃあ、あんな脅迫状を出されたら行かないなんて選択肢無いでしょ・・・)

 

「ん?どうかしたの?」

「あぁ、いえなんでもないです」

 

「あの、もしかして今からカード回収ですか?」

「えぇそうよ、じゃあとりあえず転身してもらえるかしら」

 

・・・何やらカード回収やら転身するやら聞こえたなぁ、やっぱり姉さん巻き込まれたな。

と言うかもう一つの魔力はそのステッキか!!

そんな事を考えていると姉さんがトイレの中に入り、出てきた頃にはどこからどう見ても魔法少女の格好をしていた。

 

(本当に厄介な事に巻き込まれてる!?)

 

カード回収をするとか聞こえたから、魔術でも教えるのかと思ったら。予想外すぎる出来事だった。

 

(姉さん、魔法少女系のアニメが好きだったけどまさか自分がこうなるとは誰が予想出来ただろうか・・・)

 

 

 

「さて、準備はいい?始めるわよ」

 

「う、うん」

 

「カードの位置は校庭のほぼ中央、そこを中心に歪みが観測されてる」

 

中央?見た感じは何も無いように見えるが、変な感じはする、しかしどうやって回収するのか。

 

そんな事を考えていると喋るへんてこステッキが魔術を使い、姉さん達が消えた。

 

(あのステッキ、反転準備とか言ってたな!?あの魔術いけるか?)

 

あれは見た事ない、知らない。

分からない、でもーーーーーーー

 

(分からないけど、なんとしてでも行くんだ!姉さんを助ける為に!)

 

ーーーー飛べーーーー

 

 

_______________________________

 

「無限に連なる合わせ鏡、この世界を一つの象とした場合。それは鏡面そのものの世界」

 

「鏡面界、そう呼ばれるこの世界にクラスカードが存在するの」

 

「座標安定、空間転移安定でーす!!」

(む?何かもう一つ飛んで来ましたね・・・まっ面白そうなので黙ってますけどね〜)

 

 

 

 

俺が気付いたらいつの間にか、どこかに消えたはずの姉さん達が校庭の中央に立っていた。

 

(いや、違う。ここは・・・鏡面界)

 

ん?なんで鏡面界なんて言葉が出てきたんだ?俺はどうやってここに・・・・。

 

「構えて!!」

 

その言葉に俺は、はっとなる。

突如黒いモヤが発生し渦を巻き、何かが具現化して出てきた。

 

出てきたのは紫のロングヘアーに眼帯をした・・・

 

(まさか兄さんが言っていたライダー!?)

 

聞いていた特長は似ているが、数多くいる英霊の中で兄さんが遭遇したライダーと同じサーヴァントと遭遇する事が有り得るのか?

 

(いや、今はそんな事を言っている場合じゃない!援護しないと!)

 

俺は身体強化で校舎の屋上に登り、黒い弓を出す。

凛さんがいるとはいえ安心は出来ない。

どこまで戦えるか分からないがーーーーー

 

「やってやる!」

 

弓矢をトレースし、ギリギリまで狙いを定め放つ。

一直線に飛んでいった矢はライダーの頭に・・・当たることは無く避けられてしまった。

 

「この弓矢、誰!?」

凛さんが飛んできた弓を見て警戒しているが気にせずに、狙い続ける。

 

(やっぱりそう簡単にはいかないよなぁ・・・だったら当たるまで撃ち続ける!)

 

次々に放たれる矢に最初は無視していた、ライダーらしき者はイラついたのかこっちに狙いを定め。驚異的なスピードでこちらに向かってくる。

それを冷静に見ながら、弓を捨て干将莫耶をトレースし構える。

敵の攻撃速度は何とかついていけるものの、他は圧倒的に相手が上だ。

普通ならば勝てるはずの無い相手ではある、けれど諦める訳にもいかない。

 

(敵から絶対目を離すな!受け止めずに流せ!少しの勝機を見逃すな!)

 

自分を奮い立たせ、逃げたいと思う気持ちを頭の中から追い出し攻防を繰り返す。

しかし力の差は激しくどんどん押されていく。

そして少しふらついた事を敵が逃すはずも無く鎖に腕を取られ、投げ飛ばされる。

 

「ぐっ」

 

予想以上の痛みに意識が持っていかれそうになる。

身体強化をしてたとは言え、激痛なのには変わりない。

 

(兄さんはこんな痛みに耐えながら戦ってきたのか)

 

まだ倒れられない、目の前の敵を倒すまでは。

そうしないとーーーーーーー

 

 

 

「兄さんみたいな正義の味方になれない!」

 

立ち上がり再び構える、そして迫ってきたライダーに。

 

「私達を無視するんじゃ無いわよ!」

 

飛んできた宝石が割れ爆発する。

 

「良い感じのところ悪いけど元々私達の獲物よ?邪魔しないでって・・・貴方、イリヤの・・・」

 

「冬二?」

 

あっしまった、顔を隠すの忘れてた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「冬二?なんでここにいるの?」

 

イリヤ姉さんが戸惑いの声をあげているが話は後だ、ライダーが再び突進してくる。

 

「イリヤさん、強い攻撃のイメージを込めて私を振ってください!」

 

「強い攻撃のイメージ・・・」

 

「さぁ早く!」

 

イリヤ姉さんがステッキを振ると赤い斬撃が飛び、ライダーを吹き飛ばした。

 

(さすが姉さん)

 

 

 

____________________

 




次からはもう少し長く書いて投稿したいと思います。
(まぁ、その前に投稿スピード上げろって話なんですけどねぇ)


衛宮冬二現在のプロフィール

筋力D 耐久C
俊敏B 魔力???
幸運A 宝具???

身長/体重: 140cm・34.6

雪の降る寒い日、公園で倒れていた所を衛宮士郎に拾われた。
拾われた日から衛宮士郎を兄のように慕い憧れた。
その憧れは正義の味方に_________




・・・いかがでしたでしょうか?初の戦闘シーンですはい。
いやぁ、個人的にもっと詰め込めるだろぉ!?と言う感じなんですがすいません勘弁してください<(_ _)>
下手くそなのは自分で理解してます

次の後半でライダー戦、終了させます。
そしてついに!?やっと登場させられますよ・・・


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vsシャドウサーヴァント戦『ライダー』決着

「・・・・何か言い残すことはあるかね?」
「・・・・」
「前に投稿してから何日経ったと思っている!!」
「本当に申し訳ございませんでしたァ!!」

・・・はい、投稿がめちゃくちゃ遅れました。
理由としましては冬二をどうストーリーに組み込もうかと悩んだり、最近はウマ娘にはまっておりました。
待っていて下さった皆様、本当に申し訳ないです。

追記 名前をクロサイに変更しました、と言っても何かある訳では無いのでコンゴトモヨロシク


____________________

 

ある日の記憶

 

 

『衛宮冬二』

 

ある日の事、俺が道場で木刀を振っていると凛姉さんのサーヴァント『アーチャー』が話しかけてきた。

 

「どうしたの?アーチャー、凛姉さんと出かけたんじゃなかったの?」

 

『尺ではあるが、あの坊主とセイバーがいるのでね。少し抜けさせてもらった』

 

そう言いながらタオルとお茶を出して、座るように促してくる。

 

『単刀直入に言おう衛宮冬二、その破綻した夢を捨てたまえ』

 

その言葉を聞き、アーチャーを見るといつものムスッとした顔だったが、どこか悲しそうな目をしていた。

 

「ありがとうアーチャー、でもそれだけは聞けない、俺にとって正義の味方は進んでみたい道だから」

 

それを聞いてアーチャーは余計に悲しそうな目をする。

____あぁ、きっとアーチャーは___

 

「・・・・・アーチャーがどんな人生をおくってきたかは分からない、どれだけ辛かったのかなんて俺には分かりやしない」

 

きっとそれを分かってしまえば同じ道を辿る事になる____なってしまう。

あの日兄さんに拾われた時、俺は見たんだ。

迷うこと無く誰かの為に手を伸ばす、真っ直ぐな目に俺はどうしようもなく憧れた。

 

「そう、あの日から変わらない。もしかしたら俺は正義の味方なりきれないかもしれない、でも____それでも俺は追いかける、少しでもあの背中に近づけるように」

 

「どう言おうとも変わる気はない・・・か、だがあの小僧よりはましか」

 

「ありがとう、アーチャーはきっと知ってるんでしょ?正義の味方に憧れた者の成れの果てを」

 

 

 

大丈夫だよ、どんな事があっても後悔なんてしない。

だからさ、そんなに悲しそうな目をしないで?

何時もみたいに不敵に笑ってくれよ。

 

_______ねぇ?兄さん______

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________

 

『ハァ!』

 

「あぁ、もう!その鎖が面倒いなぁ!」

 

じゃらじゃらと音を出しながら向かってくる鎖を弾き飛ばし接近をするが、難なく躱される。

 

 

 

どれ程、時間がたっただろうか。

 

あれから姉さんと凛さんと俺で、ライダーと戦っている。

俺がライダーの攻撃を受け流し、姉さんと凛さんが隙をついて攻撃をしている状態が続いてはいるがどれも躱される。

憑依経験を使い全身を強化しても届かない、はっきりいって実力差が開いてるのだ。

 

「姉さん!」

 

「全力の斬撃!!」

 

隙をついて飛ばされた斬撃がライダーを吹き飛ばすがそこまでダメージを与えられている様には見えない。

 

「冬二、下がって!!」

 

姉さんの声を聞き、下がると。いくつもの魔力の弾が着弾する。

 

(何発かは当たったけど威力が低い。ばら撒いた分、ダメージが低いのか?)

 

土埃が舞っている間に攻め込もうと走り出すが、嫌な予感がしたので止まった。

そしてライダーの姿が見えると目が赤く光り、嫌なオーラを纏って、魔法陣みたいなのを展開した。

 

「まずい!2人とも逃げなさい!」

 

と、凛さんが叫んでいるが逃げる場所なんて無い。

 

(なら、今ここで攻めきるしかない!)

 

「トレース・オン」

 

干将莫耶を出来るだけ投影し全方位に投げる、ライダーは避けようとしたところに俺が前から突っ込み切り裂いた。

がしかし、傷が浅く致命傷には至っていなかった。さらに言えば骨が折れ曲がるような力で右腕を掴まれ逃げる事も出来ない。

 

「くそっ離しやがっ「そのまま押さえ込んでて」は?」

 

「ゲイ・ボルグ」

 

女の子の声がライダーの後ろからすると、ライダーは赤い槍に貫かれ消滅した。

 

「ライダー、回収完了」

 

そう言ってカードをしまい、こちらをじっと見詰めてくる。

 

「な、なにかな?」

 

「なんで貴方が」

 

 

______それを使えるの?______




めちゃくちゃ時間かかった割には甘くね?
・・・文才がないんですすみません。


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とある世界の記録(前編)

なんか、書きたくなったので勢いで書いてしまった・・・
これ投稿するのもう少しの方が良くない?と思ったんですが投稿する事にしました。
後編は・・・まぁそのうちに・・ね?
あっそれと活動報告でも言ってますがTwitter始めました。
理由としては自分を追い込む為です(白目)
頑張って毎日ツイート(今のところ全く出来てない)したいと思ってます。
ああ、それと今回の内容ですが。少しおかしいかも


『ねぇ、起きて? 風邪ひいちゃうよ、お姉ちゃん』

 

『そして、頑張ってね』

 

 

____________________

 

 

「先輩、起きて下さい。せんぱ〜い?」

 

「フォーウ、フォーウ!」

 

私は、マシュとフォウの声で目をゆっくり開け起き上がる。

 

「ん〜、おはよー」

 

「おはようございます、先輩。それはそうとしてこんな所で寝ていては風邪をひきますので起きて下さい」

 

マシュに言われて、立ち上がり周りを見るといつものマイルーム・・・では無く、公園だった。

いや、正しくは公園だった場所だろう。遊具は半壊した物や明らかに溶けた跡などがあり悲惨の一言と言えるだろう。

それに公園の周りは建物の残骸や人間の骨があり、燃え盛っていた。

 

『マシュ、立香、無事かい?』

 

「はい、ドクター。先輩と私とフォウさん、全員無事です。周りに敵性反応もありません」

 

『よし、なら早速調査を開始してくれ。再び現れた『冬木』の特異点だ、注意しながら進んでくれ』

 

そう、ここは冬木。

私達が最初に攻略した特異点Fの場所、そこに再び聖杯の反応が出たのだ。

ロマンからそれを聞き『』をしたのだがどうやら気絶してしまったようだ。

 

(そう言えばあの時も気絶してたなぁ)

 

「ひとまずここは冬木出身のエミヤさんを呼びましょう、先輩」

 

「うん、後はクーフーリンも呼ぼうか」

 

周りに注意しながら、2人を召喚する。

 

「おう、俺の出番か。冬木に住んでた坊主もいるし、こりぁ気楽に行けるかもな!」

 

「・・・坊主はやめてくれと言っているだろうランサー」

 

エミヤはこの間、イリヤ達を召喚した時に真名である衛宮士郎の名をばらされ。主にクーフーリンにいじられている。

ちなみに私も少しいじったら、軽くげんこつされた・・・解せない。

 

「とにかく、Dr.ロマンも言っていたように注意して進むぞ。柳洞寺に行けば特異点の原因が居るはずだ」

 

注意しながら進んでみたが不気味な程に何もなく柳洞寺の近くまで来れてしまった。

まるで私達を誘っているように思え、余計に不気味さが増す。

 

そして階段を登ろうとした時、不意に斬撃が襲いかかって来た。

マシュ達が攻撃を防ぎきると地面から泥が溢れ出し、そこから人が出てきた。

 

「おやおや、久々の客人だ。悪いがこの先は通すなとマスターに言われていてな。お引取り願おう」

 

そう、喋ったのは青い髪を一纏めにし、着物を着て。長い刀を差した姿が映える男だった。

 

「貴様は、佐々木小次郎!」

 

「あぁ、あん時のアサシンか!」

 

エミヤとクーフーリンはサーヴァントの正体を知っているらしく、驚いていた。

 

「おや、見た事のある顔だと思えばあの時のアーチャーとランサーであったか」

 

「おめぇがここを守ってるって事はやっぱり聖杯はこの先か、悪いけど通させてもらうぜ!」

 

 

「仕方あるまい、クラス『セイバー』佐々木小次郎。推して参る!」




まぁ、こんな感じでもしかしたら今後また急に本編以外を書くかもしれないので。
その時はあぁ、またか・・・とでも思って下さい。


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バレるの早すぎない?

遅れましたァ!!!!!
申し訳ございません、色々あったんです(白目)

この調子で書いたらいつ終わるのかなぁ・・・

誤字脱字、違和感などありましたらオブラート3重くらいに包んで報告して頂けるととても助かります。


「なぜ、貴方がその力を使えるの?」

 

「そっそれは・・・えーとぉ・・」

 

「冬二!」

 

後ろを振り返ると心配そうに駆け寄ってくる姉さんと不気味な程に、にこにこした凛さんがいた。

 

「じっじゃあ、また!」

 

(凛さんのあの顔は間違いなく何がなんでも聞き出してやるって顔だっ!)

 

「あっ、コラ!待ちなさーい!」

 

身体強化をかけて必死に逃げる。どうせ後々捕まるのだが、今はそんな事を気にせず全力で家に帰ろう。そう思った。

 

 

 

 

____________________

 

イリヤside

 

「待ちなさーい!」

 

そう言って凛さんは全力で冬二を追いかけていく。

私も追いかけて色々聞きたい、だけど今は__

 

「クラスカード、ランサー回収完了」

 

カードを手にした、私と同じくらいの女の子がこちらを見ている。

いや、どちらかと言うと逃げていった冬二の事を見ている様な気がした。

なんだろう、すごくモヤモヤする・・・・。

 

「あいつ、今度会ったらとっ捕まえてキリキリ吐かせてやるんだから!」

 

凛さんの悔しそうな声が後ろから聞こえてくる、どうやら逃がしちゃったみたい。

あれ?そしたら凛さんは私にキリキリ吐かせるつもりなんじゃ・・・

 

「オーホッホッホッホッホッホッ」

 

「なになに!?」

 

「このバカ笑いは・・・」

 

そこには青いドレスを着た、金髪の女性が高笑いしながら女の子の方へ歩いていく。

 

「無様ですわね、敵に対し如何にして必殺の一撃をいれるか。その一瞬の判断こそが勝負を分けるのですよ?だと言うのに相手の力に恐れをなして逃げ惑うとは・・・とんだ道化ですわね!遠坂凛!!」

 

「ルヴィア!てか、あんた生きてたんだ・・・」

 

そんなやり取りをしているとルヴィアという女性が美遊と呼ばれた女の子からカードを受け取った。

ルヴィアさんがずっと高笑いしていると隣にいた凛さんが走り出し・・・。

 

「やかましい!!」

 

(蹴った!?)

 

「見てたんなら助けなさいよ!バカ縦ロール!」

 

『やれやれ〜、成長しませんねこの人たちは』

 

2人が喧嘩しだした事をルビーと呆れて見ていると、突然地震が起こりだし慌てる。

ルビーの説明によるとクラスカードを回収した為に、鏡面界が閉じようとしているらしい。

 

「とりあえず脱出しましょうか、ほらそこのお2人さん帰りますよ?」

 

こんな状況でもいがみ合ってる2人にルビーが呆れっぱなしだが、呑気な事を言っている場合じゃないと思う。

 

「何呑気な事言ってるの!?早く脱出しようよ!」

 

「サファイア」

 

「はい、マスター。虚数軸を計測変数から排除、中心座標半径6mで反射量を形成。通常世界へ帰還します」

 

私が慌てている間に美遊さんが数歩前に出て魔法陣を形成し私達を元の世界に戻してくれた。

呆けて見ているとさっさと帰っちゃったけど・・・

 

(とりあえず、疲れたぁ。早く帰って寝たい・・)

 

「とりあえず今日はお疲れ様、助かったわ。また次もよろしくね?」

 

「え!?次もあるんですか!?」

 

「当たり前でしょ?まだカードは残っているんだから」

 

 

私はしばらくこの人に振り回されなくちゃいけないみたい・・・・。

 

「そーれーにー」

 

 

 

 

「貴方の弟の事も『色々』聞かなきゃいけないしねぇ・・・」

 

「ひぇっ・・・・」

 

 

 

____________________________________

 

走る。

 

ひたすら走り続ける。

 

あの赤い悪魔に捕まらないように....

 

「やばい、やばいやばい!」

 

 

「なんで顔を隠す事を忘れてたんだ俺!」

 

迂闊だった、凛さんがいるとはいえライダー相手に姉さんを前に出させたく無かった。

それで出しゃばった訳だが、見事にやらかした。

 

「姉さんにバレるのはまだいいけど凛さんにバレるのは・・・ひぇっ」

 

1度だけ、前のセカイで怒った凛さんを見た事がある。

もちろん怒られたのは兄さん。(天然タラシ)

あの時は確実にツノが見えた。

 

(まぁ、しばらくは上手く逃げるしかないかなぁ)

 

そんな事を考えながら、身体強化を限界まで使い家に帰宅した。



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