希望の先で (らふ)
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一話

「はい、お釣りは362円です。」

 

「どうも」

 

「ありがとうございましたー」

 

定員の声を背後にホームセンターを出る。ホームセンターはすごく便利だと思う。コンビニとはまた別の方向で。安いしな。機材とか道具とかを買うときはいつもくる。

 

まぁ、ガムテープやらボンドやらを買ったわけだが……ふつうは要らないよな。それもこれも全て親父が「やめてください」

 

ん?

 

「えぇー?良いじゃん俺たちと遊ぼうよ。きっと楽しいぜ」

 

「こ、困ります」

 

「なぁ、こいつ多分田舎もんだぜ」

 

「そうなん?」

 

「あぁ、多分こういうのに慣れてない。おい、カラオケボックスにでも連れ込んじゃう?」

 

「良いねぇ。それじゃ行くとこ決まったところで、おい行くぞ」

 

「う、や、やめて」

 

(俗に言うナンパとやらだろう。しかも陰険な。まだこんな奴いたのかよ。俗社会の闇みたいな奴ら。こう言うチャラい奴らはだいたい低脳なんだよなぁ。頭悪くて全て自分が正しいみたいなこと考えてる奴ら。ほんとうぜぇ。このまま見過ごすわけにはいかないし…………面倒だ)

 

「おい、テメェら」

 

「あ?「んだよテメェは「見せもんじゃねぞ」

 

「まぁ、表でやったら即警察に通報だからここでやるしかないねぇよな」

 

「は?何お前?その上から目線超うざいんだけど」

 

なんか、三浦に見えてきた………でもよく見たら似合ってねぇ。うわ、、、、そんなこと考えてるとオネェに見えてきた。

 

「まぁ、お前らみたいな存在がいるから。社会は成り立っているのかもな。底辺があるから上辺が成り立つ。お前らみたいにはなりたくねぇってな」

 

「は?何言ってんのお前」

 

「こんなのも理解出来ないとは。いやはや、恐れ入った。ここで警察に通報しても良いんだが」

 

「通報してみろよ。お前はここでボコられるんだからできないと思うけどな、はははっ」

 

「おい、やっちまうぞ」

 

素人でもちょっと武道をかじれば止められるような、甘い蹴りを入れてくる。上段蹴り。その蹴りは八幡にとってはものじゃなかった。

 

(はっ、こんな蹴り喰らうかっつの。甘いねぇ甘々だよ)

 

バックステップで軽く避ける。だが、余裕はそこまでだった。

 

「ぐはっ」

 

「はははっ、こいつひょろいぜ」

「やっちまえ、やっちまえ」

 

下腹蹴りと顔面殴打の繰り返し泥と血で覆われていく。

 

「やめて、やめてよおおおおおおぉぉ。そうだ!!警察!警察に通報だ」

 

「おい、そいつ止めろ」

 

くっ、、、、調子乗ったか。ってなるかよ

 

「おっけー、しかしこいつ大口叩いといてこれまでとか笑え………「ぐはっ」

 

「お、おい。どうした。おい、テメェ何しやがった?」

 

「ははっ、あははははははははははテメェらは優位に立っていると勘違いしているようだが…………もう手遅れだぜ」

 

そう言いながら、手遅れだと。伝えるまで10秒もかからなかった。男には何をしたのかわからなかったようだ。”隙を見て、気が緩んだところを間接技で決める”こんなこと日常茶飯事だった八幡にとってはこんなの何でもなかった。

 

ぴーぽーぴーぽーとサイレンが鳴りお待たせの警察がやってくる。

 

ふぅ、やっと終わったか………

 

「じゃ、都会はこう云うの多いからなお前も今度から気をつけろよ」

 

「あ、あの」

 

「時間ねぇから警察にちゃんと話しとけよ」

 

「せめて名前だけでも教えて!」

 

改めて見ると、すごい可愛くて、ショートボブのオレンジ色の髪とその瞳に映る物はキラキラとしていそうだった

(そう言って抱きついてくるが、何この子めっちゃ明るいんだけど。ま、眩しい上に柔らか………ええい煩悩退散煩悩退散)

 

「おっと、葉山隼人だ。これで良いか?にしても男子に軽々と抱きつくなよ」

 

ここはあえて嘘をついておく。名前をどう悪用されるかも分からんしな。

 

「うん!大丈夫まだ君にしかしたことないし、するつもりもないから」

 

「え?今なんていった?って、もう時間が…………じゃあな」

 

「ばいばい!!」

 

さっきとは違う、明るい声を背後にホームセンターを去る。声が違うだけでこんなにも心持ちが変わるのかと思うほど足取りは違って見えた。

 

(決まったなんて思ってないよ??言い訳をさしてください。少し調子乗っただけなんです)

 

……………言動以外は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん遅い!!遅いよ何時間待たせるつもりなの!支度もう終わっちゃったよ。女の子待たせるのはダメだよ!!」

 

「すまんすまん。言っても小町は女の子としてみてないから別に良いんじゃね?」

 

八幡曰く妹なんだから女の子としてみていなくても良いだろうと。寧ろ、下着とか見ても何も思わない。ただの布切れだとしか。妹に変な感情抱く方がおかしいって思うのだった。

 

(俺は千葉の兄妹だが、どこぞの千葉の兄妹になるつもりはないぞ。俺の妹は世界一可愛いがな。これ重要。異論反論講義質問一切認めん)

 

「もう、そう云う捻くれたところがあるからモテないんだよ…………”目の腐りもとれて”晴れてイケメンになったんだから後は言動と態度だけだよ!!」

 

「うう、俺は小町と戸塚だけにもててればそれで良いんだよ」

 

「…………嬉しいけど、うっ、キモいと言えないむしろかっこいい、なんで目の腐り取れちゃったのさアイデンティティクライシスだよ。小町的にポイント……………高い」

 

「いや、高いのかよ」

 

「昔みたいに低いとは言えないの。とにかく、直してよねその性格。それが治れば声もいいし顔もイケメンで性格もいい、お兄ちゃんが望んでたリア充になれるんだから」

 

「望んでねぇよ?!なんだその風評被「本物」くっ、こ、小町ちゃん?なんでそれを知ってるの?お兄ちゃんとちょーっとお話ししようか」

 

突如八幡の周りに黒い炎みたいなのが出てくる。注釈:イメージです。

 

「あ、あはは。じ、時間ないかなぁ。なーんて………」

 

「もう支度終わってるよね?お兄ちゃんの部屋行こうか」

 

「わー!小町用事思い出したから。行ってくるねーーーーばいばーい」

 

「逃すわけ無いよな」

 

「はい…………」

 

小1時間小町に説教しました。その後小町の姿を見たものはいなかったと云う。

 

 

 

注釈:厭くまでもイメージです

 

 

 

時は変わり変わって午前0時。もう夜中で、ほとんどの家の電気が消え、街灯だけが灯っている街中はどこかしんみりとしていた。それを八幡はベランダでやはり、しんみりとした様子で見ていた。

 

(明日この街を去るのか。うーーん色んなことがあったけどほとんど黒歴史だわ。そう思うと……あんまり千葉に思い残しはないのか。。あの場所以外は…恐らくないのだろう。)

 

ホームセンターに行って買い物したのも、小町達が支度をしていたのも全部。明日引越しするからだった。

 

(それにしても、親父がいきなり転勤だとはな。ここに残っても良いが、家族に迷惑をかけるのは俺のプライドが許さん。ないにも等しいプライドだがな。)

 

それも、翌日のこと

 

「はああああぁぁ?転勤??」

 

伝えられた言葉は転勤するためここを引越しするとのことだった。

(いやいやいや、いきなりなんで??)

 

「そうだ転勤だ」

 

「なんでまた急に」

 

「いや何、最近凄く頑張ってたんだけどな。リストラ寸前に「ちょっと、待て待て待て」ん?」

 

「今ちょっとすごい不穏な言葉が聞こえたんだけど」

 

「ん?何か言ったか俺。だから、凄く頑張ってたんだけどリストラ寸前に「そこだよそこ」あぁ、なぜリストラ寸前にまで追い込まれたかだって?それもこれも全部人事部の………………思い出したら腹が立ってきた。」

 

「親父も苦労してんだな」

 

(分かる分かるぞ親父。人生なんて苦労しかないよな。なんか初めて意見あった気がするけど)

 

「そうだぞ。俺なんて苦労ばかりだ。寧ろ人生苦労しかしてないまである。で、話を戻すが、転勤する理由の一つが、社長にそこで一からやり直ししてこいと言われたのが一つ。」

 

「だ、妥当なのか?」

 

「それだけじゃないぞ。その地は母さんの生まれの地であり俺と出会った場所だ」

 

「くわしくはきかねぇけど。大切な場所なんだな。」

 

「で最後これが一番重要なんだけど…………」

 

「なんだ?」

 

「休みたい」

 

「単なる弱音じゃねぇぇかぁぁぁぁ」

 

比企ヶ谷家に一つの叫び声が聞こえたと云う。

一部では都市伝説として残った。夜に響いた叫び声はさながらアンデットのようだった………と

発祥元:小町

 

(ちょっと小町ちゃん??もう目腐ってないよ??どう云うことかな)

 

「それで、引越し先はーーーーー沼津だ」

 

 

「うんうん。何処??そこ」

 

初めて聞く言葉なのだが、少し懐かしさを覚える単語でもあった。八幡がその違和感に気づくのはだいぶ先だと思われるが

 

「知らんのか沼津だぞ?沼津といえば…………なんかあったっけ」

 

「いやいや、親父が忘れちゃいかんでしょ」

 

「はぁ、最近は本当にブラック気味だからな。帰りが遅いのはいつものことだが、昨日なんて7日連続会社出勤だったからな」

 

「やっぱり苦労してんだな親父も………」

 

「「はぁ」」

 

そのため息は何処か気苦労を感じさせるものだった。

(苦労が絶えないもの同士気が合いそうだな。親父とはあんまり話したことなかったけど)

 

「まぁ、静岡県だな」

 

「うん。」

 

「それでお前は女子校に転校だ」

 

「うん……………うん?」

 

(ちょっと今聞き捨てならないような言葉が聞こえたような……女子校って言わなかったか?)

 

「そう、女子校に転校だ。よかったな。ハーレム作れるぞ」

 

「は?はあああああああああああああぁ?!!」

 

比企ヶ谷家に2回目の叫び声が響いた。小町はこれをアンデット再来と言った。

 

(うん。もう何も云うまい。小町は覚えてろよ)

 

 

 

 

 

そんなことを考えながらも、新しい地へ向かう不安とそれととともに沸く興味が今の八幡の行動を表しているのだった。

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「お兄ちゃん早く早く」

 

「わかってるから押すなっての。」

 

引越しの際、どうやら電車と新幹線で行くらしくまずは車に乗った。あとで取りに来るらしい。

 

そこには4人の家族の姿があり、久しぶりの家族で集まった。それは、本来あるべき家族の姿とも言える姿で、八幡は移動中泣きそうになったけれど、小町に「キモい」と言われて急に冷めていったのだった。

 

(小町ちゃん何気にひどい。しかも後で注釈入れるところが小町っぽいから憎めないし、愛おしい我が妹だと思う)

 

 

 

 

 

何はともあれこれから行くわけだ。沼津に、俺たちがこれから生活していく場所に、そして、母親の故郷に……………

 

(今考えたんだが、母親の故郷ということは一度は行ったことがあるという可能性もあるわけで……もしかしたら知り合いがい…………るわけない。いるわけないんだなぁこれが。過去を振り返れば黒歴史ばかり、その中でいい思い出なんて浮かんでこねぇ)

 

新幹線から電車に乗り換えるため、乗り場を移る。あまり聞こえてこない足音は千葉と比べると静かだといえた。それは、そうだろうななんたって田舎なんだから、逆に過密地域とかになってると怖い。

 

歩きながら呆然と考えていると………

 

「よーーちゃん!!まってよ〜」

 

「全力前進よーソローだよ千歌ちゃん!」

 

「いってる意味わかんないよぉ〜」

 

 

なんかすっごく偏差値が低い会話が聞こえてくるんですけど。何あれ見ないほうがいいのかな。でもあいつどっかで…………

 

「「あっ」」

 

「「ナンパされてたやつ(助けてくれた人)だ」」

 

注釈:声は混じっておりますが。両者20メートルほど離れております。八幡は家族に千歌は曜に邪魔されて話すことはできませんので微妙な空気になります。

 

(ん?でもやっぱり気のせいかな。だってあいつきずいてないみたいだし[注釈:完全にきずいております]俺もきずいてないフリでもしてようか)

 

「曜ちゃんそんな食べてると太るよ〜」

 

「太らない太らない私食べないと痩せていくタイプだから」

 

「そんなタイプあるの?じゃあ私は食べると太っていくタイプだから………普通じゃん」

 

何それ羨ましい。俺にも分けてくれその身体。変態みたいに聞こえそうだからやめよ……

 

「おい小町ちゃん。本当にいいのか?お前だけでも残っても良かったんだぞ?」

 

「お兄ちゃんいくんだから行くに決まってるでしょ。それに、薄っぺらい関係の友達くらいいくらでも量産できるから心配しないで!!」

 

「俺は小町ちゃんのその性格が心配だよ。最近八幡に似てきてるだろ小町ちゃん」

 

「小町ちゃん小町ちゃんってキモい」

 

「う、うがぁぁぁぁぁぁ」

 

親父ダウン。ふっ骨は拾ってやるよ。

あれなんだか眠く…………

 

「うーーん、今日もパンがうまいっ!!」

「それ別の人のネタだよ……」

 

「ねた?」

「それより帰るよ!!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

(ね、眠いもう寝る。夢の世界へサァ行こう!!あいつの間にかネズミ出てきたよ。声たけぇ。裏声だよな。ちょっと真似してやってみよ)

 

「夢の国へさあ行こう(裏声」

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

「……………」

 

 

「ねぇ、あの人何?」

「んー巷ではああいうの不審者っていうんだよ千歌ちゃん」

 

 

(やめて、知ってたよ知ってたけど探究心が勝ってしまって。だからこの沈黙と不審者って言うのやめてーーーーー)

 

八幡もう寝る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すぴぃーすぴぃー

 

八幡が寝静まった後

 

「寝顔は可愛いのにねぇ」

 

「そうだな、俺に似て目以外はイケメンだったからな」

 

「お父さんは何気にナルシスト発揮しないで」

 

「な、何」

 

「まぁ、でも大きくなったものよねぇ。」

 

「そうだな、小町なんてこんくらいだったぞ」

 

と手の高さを身長に見立て、手を横に降る。その高さは大体120センチくらいだろうか

 

「いつのこと話してんの!!大きくなったよ20センチくらい……………」

 

「うん。なんかごめん小町ちゃん。小町ちゃんは沼津行った時のとこ覚えてる?」

 

「ん?小町覚えてないのです!」

 

「確か10年くらい前だと思うんだけど。お父さんは覚えているわよね。里帰り」

 

「ああ、覚えてるぞ。沼津は海が綺麗だったからなぁ、バーとかもいろいろあって回った記憶がある。」

 

「「でも!!」」

 

「「その中でも特に記憶に残っているのは」」

 

「「八幡が知らぬ間に二人の美少女に囲まれてたこと。しかも、仲良く遊んでいたこと」」

 

「ふぅー、やっぱりこれだよな。何たってあの八幡が…だからな」

 

「そうだよね。ふふっなんだかあなたとの出会いと少し似ているかもね。」

 

「よしてくれ、あん時は恥ずかしかったんだから。」

 

「ち、ちょちょちょちょちょと待って待って!!!」

 

「え?急にどうしたの小町」

 

「どうした小町ちゃん。なんか気になる話でもしてたか俺たち。」

 

父と母が顔を見合わせさぁとこたえる。本当に心底訳がわからないよ状態だった。何をそこまで慌てているのか。理解できないと行った風でもある。

 

 

「え、お兄ちゃんと

 

「「八幡と

 

「二人の美少女が

 

「「二人の美少女が

 

「いちゃらぶしていた!?

 

「リア充の門を開こうとしていた

 

「仲良く遊んでたよ

 

何か二つだけ異彩を放つようなものが入っていたがこの際気にする必要はないだろう。

 

 

 

一方その頃同車両内の少し離れたところで

 

「ねぇ、あそこいい雰囲気になってるね」

 

「うん、やっぱり家族はいいものだよ曜ちゃん!!」

 

「家族かぁ、私たちももう家族みたいなものだよね」

 

「もー曜ちゃんからかうの禁止だよぉ〜///」

 

「ねぇねぇ、あそこで寝てる人かっこよくない?写メ撮ろうよ写メ」

 

「ら、らじゃー!!」

 

ぱしゃり

 

「はぁぁ、そんなことよりもさ会えなかったね………」

「そうだね、絶対会えると思ったんだけど。よくよく考えたら住所も知らないし連絡先は愚か年齢すら知らないんだから会うのはまだ当分先になりそうだよ………」

 

「「はぁぁ」」

 

ため息が絶えない二人であった。何があったかはわからないが、恐らく前述にあった通り誰かに会おうとして千葉まで行ったが会えなかった。と言うことである。無駄に出費してしまったのだからため息も吐きたくなるものなのだろう。

 

そんな空気の中

 

「はあああぁぁぁ?お兄ちゃんが幼い頃二人の美少女と仲が良かっただって????」

 

「うぉっ」

「ひぇっ」

 

「びっくりしたぁ、あの席の人たち面白そうだね。あとで行ってみる?千歌ちゃん」

 

「だめだよ。結構真剣な雰囲気なのに知らない人にいきなり話しかけるなんて水を差すみたいで悪いよ」

「千歌ちゃん千歌ちゃん!!水を差すなんて言葉知ってたんだね」

 

「もお、曜ちゃんでも怒るときは怒るんだよ。私だってそのくらいの言葉知ってます。」

 

何だかんだいっても暗いのが嫌ほどにあっていない二人だった。

 

 

 

こうやって物語は始まっていく。

 



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二話

「ようやくついたか沼津とやらに」

約4時間半かけて漸く到着。家族はいろいろ話をしてたみたいだが、俺は途中寝てたので話の内容はわからなかった。まぁ、千葉楽しかったーとかだろう。うん。千葉最高!!

 

そんなことを考えてると小町が話しかけてくる。

お兄ちゃんお兄ちゃんと…………うん。やはりが妹は可愛い。このまま、やはり俺の妹との青春ラブコメはまちがっているに移っていいかな?!ダメだな。。それになんか題名ダサい。

 

「ん、なんだい小町よ」

 

ふっと俺はキメ顔でいう。決まったな……

これぞ海が似合う男という奴だ。。。

 

「お兄ちゃんそれキモい」

 

「言葉に棘が…………ぐはっ」

 

「そんなことより、海が綺麗だよ!うわぁ、お兄ちゃん絵にならないね」

 

うん………海が似合う男とか言ってないよ?言ってないからね?!そこ読み返さない。

 

「そうだな。お兄ちゃん眠い。うん、小町ちゃんの毒舌が気にならないくらい」

 

いつもより朝早く起きたし、1時間という中途半端な時間しか寝ていない。もうちょっと寝たかったかな

 

「はぁ?あんなに寝てなのにまだ寝たりないの?お兄ちゃんいつからそんなおじいさんみたいになったのさ?将来専業主婦になるとか言ってんだからそれまで寝てたら?あっ、それ言ったら未来永劫寝てることになっちゃうね。」

 

「ぐはぁぁぁぁ、小町ちゃんいつから毒舌に」

 

敢えて聞くが薄々分かっている。この毒舌には少し覚えがあるからな。

 

「雪乃さんのお勉強楽しかったです………」

 

「ゆ、ゆきのしたぁぁぁ」

 

「安心しろ八幡。俺に対してはいつも冷たいぞ」

 

「安心できないし、慰めにもなってないよ親父……」

 

「それにしても、いつ雪の下と勉強なんかしてたんだ?」

 

「勉強なんかって何さ。これでも小町受験生なのです!」

 

「あ、そうだっけ?」

 

「お兄ちゃん何気にひどい…………あの地獄の雪乃さん塾切り抜けてきたんだから労ってよ」

 

「ん?地獄??」

 

そう言いながらにやぁと俺は口角緩む。実にいやらしい笑みだろう。そう思い、まだ勉強が足らないみたいだとでも言っておこうかなとほくそ笑む。

 

「ちょっと電話かけるわ」

 

思い立ったが吉日だ。雪ノ下には随分とお世話になってるが1つや2つ増えたところで変わらないだろう。

 

「ん?あれ?お兄ちゃんに電話かける相手なんているっけ?」

 

「小町ちゃん。そういう時は無闇に知らない人に電話かけないようにしなよっていうのが優しさだ」

 

「いやいや、迷惑電話じゃないからね。俺どんだけ友達いないと思われてんだよ。いや、いねぇけどさ………」

 

「じゃ、じゃあついにお兄ちゃんにも春が………漸くきたんだね、、、、小町嬉しいよ。。」

 

そう言いながら泣いてるが、おそらく泣き真似だろう。うぜぇ。だがそんな小町も可愛い。だから、、、、もっと泣け!!!

 

「いや、違う。小町も勉強熱心みたいだからなぁ、雪ノ下に追加授業したいって言っとくよ」

 

「なぁぁぁぁあ!?お兄ちゃんお兄ちゃん。小町勉強はしすぎたからもう十分かなぁ。。なーんて……」

 

「うんうん。勉強しすぎる分には損はないぞ。と言うかもっとした方がいいと思うぞ。その口を治すためにもなぁ」

 

クシャクシャと頭を撫でる。そのなで心地は随分と心地よくて妹じゃなかったら違う意味で撫でていたかもしれない。

 

だがどうだ?妹だったらなんの感情も湧いてこない。ただこいつ可愛いなとしか思わない。千葉の兄妹だけどあの千葉の兄妹見たくならない。

 

周りから見たら仲良いなぁとか思われそうな状態の中あることを思い出す。

 

あっ、そういや雪ノ下に電話かけたんだっけ

 

♬探しにいくんだそこへ〜♬

 

いかにも青春してますよーみたいな明るい曲が流れる。うん。あんまりこの曲着うたに似合ってないな。あとで変えよう

 

「もしもし………

 

『あら、何かしら。何か不審な音が聞こええるのだけど』

 

唐突ににそう言うがそんな音聞こえないどころかこの喧騒の中不審な音の区別なんてつかないはずだが?

 

「ん?そんな音聞こえないが?」

 

『あっ、あなたの声だったのね。びっくりしたわ急にヒキガエルみたいな音が電話から聞こえるのだもの』

 

うん。雪ノ下だな。これ聞いて知り合いっつったらまず雪ノ下!!てかこんな毒舌人間雪の下くらいしかいねぇんじゃないのか?あっ、そういえばいたか戦場o原さん。

 

『仕方ないと言えなくもないのかもね。名前すらヒキガエルなのだから』

 

「雪ノ下よ。暴力より酷いものってなんだか知ってるか?」

 

『んー思いつかないわね。何かしら。腐った目とか?あなたの目は特に酷いわよね。蛇に睨まれたかと思ったわ。実際はカエルだったけど』

 

「カエルを引きずりすぎだぁぁぁぁ。俺は比企ヶ谷八幡 人間 17歳 understand?」

 

『そうだったかしら私人間の名前しか覚えてないのごめんなさいね』

 

「俺の考えは間違ってないようだな。暴力より酷いものそれは行き過ぎた暴言だぁぁぁ!!」

 

『煩いわね。叫ぶのは沼だけにしなさい』

 

「沼だったらいいのかよ……わかってるけどあえて聞く何故だ?」

 

『ん?そんなのあなたがカエルだからに決まってるじゃない?あれ?それとも蛇だったかしら』

 

「あくまでもカエルか蛇なのな。すでに人間じゃねぇってか!!笑えねぇよ!!」

 

『ふふっ。私は笑えるけどね。それで………私あまりカエル好きじゃないの。あんなに暑いのにげこげこげこと暇なのかと疑うわ』

 

「俺への当てつけか?夏の夜に鳴くなってか?」

 

『そうね、、やめてくれないかしら』

 

「何回も言うけどよ………

 

『何かしらヒキガ「言わせねぇよ」………はぁ、なにかしら比企ヶ谷くん』

 

「漸く戻ったか」

 

『あれ?やっぱりヒキガエルくんだっけ』

 

「違う違う、あぁー嬉しいなぁ雪ノ下に名前で呼んでもらえて光栄です」

 

『っ!!?それで何か用かしら………はっ…八幡。』

 

あれーなんかラブコメ的展開になってんだけど何で??そんな要素あったか?あっ、名前で呼んでもらえて光栄……名前……そう言うことか

 

「名前で呼べなんていってないからな?無理しなくていいぞ?」

 

『ううん、これでいいわ。やっと進んだって感じるもの』

 

「そうだな、、、、俺たちは進んだんだよな」

 

『そうね、少なくとも後退はしてないんじゃないかしら。でも、、残念だわ。ようやく進めたと思ったのに』

 

「あぁ、すまんな。行成転校だなんて」

 

『貴方は悪くないわ。そもそもあんなにも複雑な関係から始まったのが間違っていたのだから』

 

「そう、、なのか?」

 

『そう、きっとそうだと思う。いいえ、そうでなければ、まちがっていなければ進めなかったのかもしれないわね』

 

俺もそうだと思う。最初、由比ヶ浜の犬を助けるために道路に飛び出し雪ノ下家の車にはねられて、その場に由比ヶ浜、雪ノ下、俺がいた。そこから始まったのだ。其れで言うなら雪ノ下はあまり関係がないのだが感情がそうさせず、どんどん悪い方向へと傾いていった。それは依頼が解決されるのと同時に

 

言えなかった。それだけで雪ノ下と俺の関係は歪み始めた。

 

要するに不安定な状態だったのだ。そうでなくとも雪ノ下は家庭の事情というのもあった。

3人が部活を続けている、、全てを打ち明かさぬまま続けていることが間違いで個々の考えで違う方向へと進もうとしていた。だがそれも間違いであることを教えられ其れこそが青春であると教えられた。

 

歪み始め上辺だけで取り繕う奉仕部の面々。

詳細を言うと文化祭の時相模らの失態で文化祭崩壊の危機だったのを最低とも取れるやり方で解決

 

解決後雪ノ下との関係はどうにか改善

 

しかし、修学旅行前の依頼告白の成功の助力。此れは達成不可だった。元々相手に気がない。

もう一つの依頼、告白をやめさせること。

双方の依頼はどちらも対極的であり、達成不可だった。

それも、俺の嘘告白で何とか対処したがな。

 

対処法に嫌悪を覚えた雪ノ下らはそれを否定。

この後から関係が決定的に歪み始めた。

 

一色の生徒会の依頼。俺の対処法、解決法に反対し個々で話を進めることに。雪ノ下は自らが生徒会長になること。俺は自分のやり方ですること。

 

その後俺の一色を生徒会長にすると言う方法で雪ノ下の生徒会長新任は免れた。

 

依頼解決後雪ノ下の態度がおかしくなる。

 

クリスマスイベントの時。海浜高校と総武高校双方に難点があり、イベントは迷走。八幡は自分のやり方では策が練られずにいて雪ノ下との問題もあり途方にくれる。

 

 

そして、本心を曝け出し雪ノ下の助力を求めることでクリスマスイベントは解決

 

後の依頼はどれも関係が良好になったためか、どれも遺恨を残すことなく終わり今に至る。

 

 

「そうだな、俺たちは最初から間違えていた。だけどその間違いを正すために様々な間違いを犯した。でも、きっと其れは、其れをすべてひっくるめてこその青春だと俺は思うことにしたよ」

 

『ふふっ。貴方らしくない言葉ね。こう云う時は俺が悪いんじゃない悪いのは社会だ…とでも言うのかと思ったわ』

 

「言ってたなぁ………其れは今になって思うと”懐かしい”よ」

 

『変わった……いや、やはり進んだのね。貴方も私も彼女も、皆んな進めたのね……うっ………ひぐっ』

 

電話口から聞こえてくる嗚咽は泣いているのだと悟った。俺も転校を聞いた時は当日に泣いたけどよ。

 

「おいおい、約束を忘れたのかよ」

 

『そうだったわね。。。いってらっしゃい八幡』

 

「おう、いってくるよ」

 

『余談になるけど、腐り目も取れたんだってね。』

 

「あぁ、朝目が覚めたらバッチリ」

 

これについてはよくわからない。関係が良くなって思うところがなくなったからとか、人を信じれるようになったからとか、冷凍保存したら治ったとか

 

………最後の治る要素ないからな。

 

『うっ、見てみたかった』

 

「あ?なんてー?」

 

難聴系主人公ではない。本当に聞こえなかった。

 

ここは電車ホームで喧騒が続いているのだ。小さい声は尚聞こえない。

 

『何でもないわ、其れじゃ切るわよ』

 

「またな」

 

『ええ、また。因みに言うけど本当は私カエルもちょっとだけ好きよ』

 

「余計だよ」

 

そう言いながらも頰の赤みが増す。きっと其れは感情の表れでもあるのだろう。其れを八幡が理解するとふっ…と笑った。

 

俺の青春ラブコメはまちがっていなかったのかもな

 

「あっ、ついでに小町を雪ノ下塾に再入塾させといて」

 

『何かしらその名前の塾は』

 

「お前小町の勉強見てたんだろ。もう一回見てやってくれってこと」

 

『はぁ、まぁいいけれど。小町ちゃん由比ヶ浜さんレベルなのよね……」

 

「え、、、、まじ?」

 

『うん………』

 

………………….

 

沈黙が続いたという。

 

 

 

おっ、このプリキュアのフィギュア可愛い、、

買お「お兄ちゃん目が腐ってるよ………」

ごめんなさい。買いません。買いません。横に置いてあるアイカツのフィギュアも買わないからね。ほんとだよ?

 

 

ってか何でこんなのお土産屋に置いてあるの??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………そういや千歌ちゃん進路決まってるんだっけ?」

 

「………………聞かないで」

 

「はっ!!大丈夫だよ千歌ちゃん私も同じようなものだから」

 

「慰めになってない」

 

「うぅー」

 



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三話

長ーい長ーい

 

長いよ!!!!ここまで来るのに、、、、、、メタな発言はやめときましょうか。これ練習のつもりで書いてるし、なんならハーメルンとかpixivにあげてるの息抜きだから。、、、、、これもメタだな。

 

まぁ、漸く沼津という所に着いて家の前に居るわけだが……………

 

なんというか、こう、ね?わかるかなぁ。いやわかんなくてもいい、この際理解できなくてもいいから聞いてほしい!!

 

隣に旅館があるって、どうよ?!学校から帰ってくる度にこんな大きな旅館見んのかよ?ってかここって住宅街じゃねぇの??頭が混乱してきた。ここは親父に…………

 

にやぁと

 

お、親父?!親父、、まさか、、、

 

 

「隣に旅館あるから家に帰りたくない時とかいつでもいけるな!!」

 

「あら、貴方普段家に帰ること少ないと思ってたけど、帰りたくないからって、帰りキャバクラとか寄ってないわよね?」

 

「え、あ、まぁ、そりゃあ、、、、寄ってないよ!!寄ってないからね??」

 

「はぁ、、、ちょっと後で二人だけで話しましょうか」

 

「い、いやー遠慮したいかなぁと、、、」

 

「拒否権があると思って?ふふっ楽しみねぇ、二人だけの、家族会議」

 

親父は肩をブルブル震わせて、何かボソボソ呟いている。あの様子からして一度そう言った話をしたことがあるのだろう。二人で。

 

「うわぁ、お父さん。ダメだよ?キャバクラとか寄ってたら。せめてクラブハウス止まりにしときゃいいのに」

 

「うん?!何がせめてなのかわからないからね?お父さんちょっと遠旅しそうだわ………」

 

「若しくは永久旅行かもね………うふふふふふ」

 

「あああああああああああああああああ」

 

 

 

 

「親父、強く生きろよ…」

 

「お兄ちゃんも、大人になってキャバクラ通いとか絶対ダメだらね」

 

小町は何か強く押すようにいう。

 

キャバクラってあれだろ?あの、男に媚び売って金をもぎ取る合法商売。あーやだやだ。この雌豚どもがっ!!って叫びそう。絶対ないけど。

 

「そんなことよりさ、ここまじでいいな。空気いいし、海近くにあるし、田舎だし、交通面不便だし、店ないし、駅まで1時間もあるかないといけないし……」

 

「…お兄ちゃん、途中から良くないところの説明してるよ。説いちゃってるよ、ここの立地状況」

 

小町はやや呆れながら、やれやれとばかりに言ってくる。思ってること口にしてしまったか。やはり口は目ほど物を語るって言うしな。あれ?違うな。目は口ほどに物を言うだ。俺の目が物語っちゃってるのかな?

 

「お兄ちゃんの目はいつもそんな腐った目だ……よ…っ………違った…もう腐ってないんだっけ」

 

「この目が悪いのか!!この目が!」

 

「もう治っているからなんとも言えない……」

 

「よっしゃーー!俺の目無罪判決!!!」

 

「くだらない事やってないで行くよ……」

 

小町が本当に残念そうにしながら、早く行こうと促す。

 

 

だが!!そうはいかん!!

 

「と言う事で、小町の冷凍庫の奥に隠してる高いアイスをもらう!!!」

 

「な、なんで?!何がと言う事でなの!?」

 

「まぁ、行くか」

 

「ねぇ、食べないよね??食べないよね??」

 

食べねぇから安心しろ、ただし1つ以上はな。

 

「って言ってもよ、どこ行く?俺たちまだきたばかりだし適当に回るか?」

 

「…いまいち会話が……うん。適当に回ろ」

 

 

そして、回る。回る。

いや、ぐるぐるとじゃないよ?俺の俺らの家になる予定の家の周りを回る。

 

 

この辺って…………思っていたことが当たったような気がした。やっぱり田舎だなぁ…………千葉が恋しい!!!

 

「なぁ、小町ここってやっぱりのどかだよなぁ」

 

「うん!田舎だね。千葉が恋しいよ!!」

 

「こいつめ」

 

頭をグリグリとする。ぐりぐりぐりぐり。これ案外楽しいな。ぐりぐりぐりぐり。サドになりそうだしやめとこ

 

「いたいよ!!お兄ちゃん最近私の頭ぐりぐりするものと勘違いしてない??」

 

「ふむ。もうちょっとぐりぐりする角度を変えてみるかな」

 

「そういうことじゃなくて………もうっ!」

 

こんどはペシペシされる。痛い、地味に痛いからやめてっ。ついでに視線も痛いからっ。

 

「ははっ、分かった分かった。よしよーし、どうどう」

 

「子供扱いしないで!!」

 

そんなこんなやっている。なんか前も見た気がするなこんな風景。だがそんなことを気にする俺ではない。戯れる時に戯れる。これが妹の取説だ!

 

 

「お兄ちゃんなんかキモいよ…」

 

「うっせ、これがデフォだ」

 

「まぁ、そうだよね!いこー」

 

そう言って周囲の視線をなんでもないかというように行く。後で誤解を解くためにも挨拶しとくか

 

「ん」

 

「ん?」

 

「んん?!」

 

「んんん!?」

 

「「あーーっ!!」」

 

「この前助けてくれた人だー!」

 

「は?」

 

このオレンジなんなんだ?俺はこんな奴知らんぞ?しらないひとにこえをかけられたときはびじんきょくだったよなぁーと薄っすらと思う。親父に教えてもらったっけな。それで金取られたって言ってたな。こういう時は……

 

「人違いです。すみません」

 

これに限る、諦めろ。

 

「あれー?君、葉山隼人君でしょーー」

 

諦めろ諦めろ俺は葉山隼人じゃない。なんたって

 

「葉山ですか?正反対ですね」

 

「正反対?でも私貴方に助けられたよ?葉山君だよね?」

 

「違います。なんだったら本物の葉山を呼びましょうか?」

 

「ストーーーップ!なんか微妙に話噛み合ってないような気がするんだよね。お兄ちゃんの名前は比企ヶ谷八幡ですよー?因みに葉山隼人はお兄ちゃんの友達です!」

 

小町ちゃん!!友達じゃありません。あれを友達というにはもう少し位高くないと無理です

 

「あれー?でも私絶対この人に助けられたよ?」

 

若干泣きそうになっている。このオレンジ狙ってる?って、それは疑いすぎだな。はぁーーしゃあねぇ取り敢えず

 

「すまん。だからその泣きそうな顔やめてくれ」

 

「うっ、、やっぱりあってたんだね!!!」

 

おおおおおおおおい、抱きついてくるな。あの時と同じ柑橘系の香りと膨よかな.....ゲフンゲフン。危ない危ない。これ以上はダメだ。何がって?そんなのわかるだろ。

 

「おいおい」

 

「あっ、ごめんね」

 

「ま、まぁいいけどよ。”前も言った”通り軽々しく人に抱きつくなよ」

 

「”前も言った”けど君以外に抱きつかないよ」

 

「え?いやそれ、前とちが「えええええぇぇえぇえええ、、、おおおお、お兄ちゃん!!、、、その人もしかして、、彼女さん!!!?このダメダメなお兄ちゃんにも遂に遂に春が、、、」

 

 

いやいやいやいや、ツッコミどころ満載だから。こいつとあったの2回目だし。それに、まだ冬だぞ?何言っとんじゃこいつは。

 

このまま疑問を残してはいけない。いざ反論タイム。

 

「いやだから、ちが「あはーなんか恥ずかしい///」

 

 

もうすでにデジャブ?これ普通なの?酷くないですかね奥様方。って誰が奥様方だよ。

 

「でも、違いますよ?なんて名前だっけ、、ええと、、小町ちゃん。だよね?前にナンパされて困っているところを助けてもらったの。」

 

 

「お、おお、お兄ちゃん!!小町今猛烈に感動してるよ!!そんなフラグ立ててたなんて………」

 

「まあ、たまた「うおおおおおおおおおっとーーー危ないよーーーーーそこのひとーーーーー」

 

どすん

 

最後も喋らせてくれないのね。ぐすん。

ものすごい勢いで何かにぶつかったのになぜか柔らかくそんな感触を感じながら意識が閉じていく…………

 

 

 

 

 

 

終わり方雑すぎね?

 



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四話

何故か、八幡がいちゃつく風景しか思い浮かばんのは何故だ。
砂糖はくんだが。


 

「ねぇねぇ、名前なんていうの?」

 

「俺か?俺はなぁ」

 

ふわふわとしていて気持ちいいのだが、完全に意識が朦朧としていて何がなんだかわからない。

 

「ひきがやはちまんだ」

 

「じゃあハッチーだ!!ねぇーハッチー遊ぼうよー」

 

「はぁ、少なくとも俺の事をハッチーなんて呼ぶ奴とは遊ばないな」

 

ああ、これはもしかして、いやもしかしなくとも夢だな。多分これは長らく忘れていた……

 

「ぶぅーーそんなこと言わずにほらほら、行くよー!!」

 

「あっ、ちょ待てよ。腕、腕引っ張んなってーー!!」

 

俺の過去だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ、なんかこんな出だし多い気がするんだよなぁ。まぁ、メタい台詞は置いといて」

 

ニャーニャー

フニャー

ムニャ

なんだか猫のような寝息が聞こえてくる。可愛いなおい。とは間違っても口にしないが」

 

「おーーーーーーい小町ーーーー?」

 

ニャーニャーニャーニャー

フニャーフニャフニャ

ムニャムニャ

 

「こ・ま・ちすまんが起きろ」

 

ヒィツジガイッピキフィツジガサンビキ

ニヒキメハニィヒキメハ?

シラナイニャー

 

「おい、誰だか知らんがお前ら起きてるだろ!!夢ん中でまで羊数えてんじゃねぇ!!」

 

「わっ」

「私の羊取らないでーーー!!」

「羊なんていらないのです!」

 

何こいつら夢共有してんの?羊取らないでって何???

 

「まぁいいや、リビング降りて飯食お。お前らも起きてんなら、着替えてこい」

 

「はーーい」

「みかんよろしく〜」

「小町は別にいらないからね」

 

「ったく……………」

 

今更なんだが、誰だよあいつら。寝起きだから何も考えずにくっちゃべっちゃったが知らん?やつだよな?

 

まぁ、此処にいるってことは小町の友達がなんかだろう。今後も小町と友達でいてやってくれって頼んどかないとな。小町も小町で俺みたいにはならないと思うが万が一ってこともあるしな。

 

そんなことを考えながら廊下を降りて

 

「小町ー」

 

「あいあいさー小町であります」

 

「ちょっと聞きたいことがあるんだ…け……ど」

 

 

「ふぇ?」

「きゃあああ」

 

 

 

しくじった、何でここで着替えてんだよ!!

 

そこには白いワンピースを纏った少女と

赤のキャミソールを見に纏った少女が、頬を染めて沈黙していた

 

 

……………………………………

 

あ、これ死にましたね(;ω;)さらば!!俺!!楽しかったぜ青春!!

 

どかすかばったーんばたばたどんでんカチーンドかばったぼんぽかばらばらばりべりぼりコマチハコレデーバタンどかばーん

 

「小町!!!!!!はめやがったな!!ごらぁーーー!」

 

「てへぺろ⭐︎おにいちゃんなんかしーらない」

 

「おいいいぃぃ…………」

 

 

 

こ、こまち一生憎んでやる。いや、そんなこと言って明日には許しそうだけど、俺ってほんと小町に弱い

 

 

それにしても、ごちそうさまでした!!

 

「がふっ」

 

「「あぁーっ」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうーちゃんとノックして入ってくるんですよ?」

 

「そうだよー。どこで着替えしてるかわかんないんだから勝手に入っちゃダメだよ!!」

 

「だいたいあなたはーーーーーーーーーーー

 

 

それにしても何でリビングなんてところで着替えてたんだ?小町の部屋で着替えればいいものを、何故?

 

もしや小町これも策略か!!

 

てへぺろ⭐︎

 

舌出してる姿が脳内フルボイス型で再生されぜ。いやーーーウゼェ。やっぱ小町は可愛いけどな

 

「ーーーーー聞いてるんですか?」

 

「ねーねー千歌ちゃんこの人も反省してるんだしさ。ほら土下座してるし、髪の毛チリチリパーマになってるし、許してあげよ?こんなフルパーマになったのも私たちのせいなんだしさ」

 

「///でも、でも(>_<)」

 

「千歌ちゃん。あんまり膨らんでな「辞めて」あははー私もそのくらいだしね」

 

「ううぅ」

 

「よしよし、で、貴方もこれっきりにしてくださいね?」

 

「わ、分かってるよ。こんな馬鹿げたこと首謀者をとっちめて、生まれたことを後悔させるようなことをさせるまでは絶対にしない」

 

ヒッ

 

いるの分かってるからな?小町!逃げられるなんて思わないことだな。

 

「その何かをした後にもしないでね?」

 

「はい、分かっております。貴方様のような美人この目にかかれるだけでも光栄なのにかのような無礼な行動、心からお詫びします」

 

「び、美人だなんて///」

 

「わ、私なんてそんな///」

 

あれなんか間違えたか?

まぁいいや、なんか赤くなってるけど、許して貰えたなら…………

 

あれあれあれ?睨みつけてくるよ?目に涙溜めながら睨みつけてくるよ?怖い怖い怖いから!やめて、主に変な扉開きそうでって意味でマジ怖い。

 

いざ特殊性壁への扉へさぁいこう!!

 

絶対断固拒否しますからお帰りください。

え?なんか文法おかしくない?え?待ってーーーーばたん

 

ふぅー危ねぇ、俺にそんな趣味ないっての。いや、戸塚ならどうだ?戸塚なら或いはあるんじゃないだろうか?

 

この図を戸塚で当て嵌めて「聞いてる?」

 

「もういいから、土下座はやめて。あれ?パーマじゃなくなってる??ねぇねぇ八幡君パーマどうしたの?」

 

「んぁ?パーマだぁ?こちとら万年天然パーマで売ってんだよ!それこそあの銀髪に負けないくらいに、あの銀髪に負けないくらいに!!」

 

「誰に喧嘩売ってるの!!ダメだよ!!ジャン「ああああ!!千歌ちゃんダメだよ!!」ふぇぇ?」

 

俺の髪が天然パーマであるという、まさにどうでもいいクソ事実を知ったところでこいつらが誰か整理しておこう。

 

「うん、それで?お前らはどうしたんだよ、こんな朝っぱらから、暇なの?」

 

「なんか酷い言い草〜」

 

ぶぅー、となんかへこたれてるオレンジがいるが白がこっちに寄ってきて………

 

「千歌ちゃんはあげませんからね」

 

「はぁ?何でそんな話になるんだよ?」

 

「千歌ちゃんを見る目がなんか怪しかったので〜」

 

この目が!この目がいけないのか?俺の腐りは解けたはずだぞ?

 

「いえいえ、腐ってるとかじゃなくて、猟奇殺人者みたいな目をしていたので〜」

 

「ああ、そりゃ悪かったな……………ってそんな目してねぇ!!どんな目だよ!!!しかも何気なく心読んでんじゃねえ」

 

「失礼失礼、ではでは物は相談なんですがね悪代官様」

 

「ふむむ、話を聞こうか」

 

「今なら何と、これまでの千歌ちゃんの写真なんですがねポチポチほらこれとか」

 

「ほう、このオレンジ、この子供っぽくされど素材が引き出す、この曲線美。

ふむ、悪くない言い値で買おうではないか」

 

「かっかっか、お主も悪よのぅ」

 

「「はっはっはっ、はーっはっは」」

 

「ふ、2人で何話してるの?…………私もまーぜてっ」

 

「ひゃっ、ダメだよ千歌ちゃん!!」

 

「ええーっ?何で?」

 

「ダメな物はダメ!!」

 

「ぶぅぅーじゃぁいいや、曜ちゃんの水着写真売るからいいもんねーー」

 

「ち、千歌ちゃん!!」

 

「こ、こうなりゃ喧嘩だぁーー!!!」

 

「何だとー」

 

どかすかばったーんばたばたどんでんカチーンドかばったぼんぽかばらばらばりべりぼりどかばーん

 

 

 

 

やはり俺の青春ラブコメは間違ってるなうん。絶対間違ってる。

 



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五話

よーし、漸く六話です。
中々、このストーリーは書き進めていないので、もうちょっとスピードアップしようかなぁ。と思う今日この頃。

ではすたーと


あれからしばらくし落ち着いてきた頃。

 

「そのーなんて言っら良いのか……」

 

「「ごめんなさい」」

 

「おーーーーーーい小町ー」

 

「あいあいさー呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン小町であります」

 

「うん。よくきてくれた。というわけで小町」

 

「ん?なぁーにお兄ちゃん」

 

「小町?わかってるよな?どう落とし前つけるか」

 

「小町そんなのぜーんぜんわかんないなぁーなぁーんてー」

 

目に涙ためて何か言いたげな表情を向けてくるが、こいつが言いたいことくらいわかってる兄弟だからな。

 

っと…………

 

「許すわけないよな、両親たちはいつもいつも手を取り合って、助け合ってーなーんて言ってるけど許すと思いで?」

 

「…………お兄ちゃんならーいつものお兄ちゃんなら〜水に流してくれる……と………

 

「あぁん?」

 

 

多分今の俺の顔はひどいものだと思う。こまちが全て悪いとは言わないが、発端はこいつだ。

 

いつもの俺ならしょうがないなぁーこいつもなんて思うかもしれないが、これからはそうはいかないぞ?

 

なんだって小町は可愛いからな。昔両親に教わった喧嘩の相手に対しての凄み方を使わせてもらう。

 

親父なかなか男らしいからな。なんか妙に母親に巫女さんの衣装を着させることを除けばだけど。

 

 

「ひっ………お……お兄ちゃん‥‥僭越ながら敢えて言わせていただきますがまた目が腐ってるよ!!」

 

「なんだその敬語ともタメ口とも取れない微妙な言い方は。」

 

「うぅ、だってお兄ちゃんが……」

 

「ふぅーまぁ俺が悪いところもあるしな。今度からは入っちゃダメだよとか言ってくれたら大丈夫だから」

 

 

凄みすぎたな。これは使いようによっては殺気っぽくなるって言ってたっけ。

 

怖がらせてしまったかもな。

 

「んんぅ?」

 

ナデナデ

 

「泣くなって」

 

「お、お兄ちゃんガバッ」ウルウル

 

涙目で小町が抱きついてくる。ほんと可愛い奴め、俺も妹離れしないとかもな。

 

そんなこと言って一生出来なさそうだけど

 

コソコソ

 

「ねぇねぇ、千歌ちゃん。あの兄弟いい雰囲気だよ。もしかして妹ルートend?それって正規ルートなの??」

 

「曜ちゃん意味わかんないこと言っちゃダメだよ。あれはもうすでにendしちゃって、エンドロールなんだよ」

 

「ほぅう、既に親密度マックス状態だと、お幸せに〜って感じだね」

 

「だね、私たちも祝わなきゃね。」

 

「「ブラコンシスコンお粗末様です」」

 

「「なっ………///」」

 

何言ってるんだこいつ。俺がシスコンだと?上等だ!妹1人愛せなくてどうして兄と呼べようか?何ならば妹を愛で愛することは生きる上で必須。この世に古町の兄で生まれたことを嬉しむことはあろうが、悲しむことはなかろう。もっと(以下略

 

 

テクテクテク

 

小町が妙に迸った顔をしながら2人に駆け寄る。ん?なんでそんな顔してるんだ?

 

コソコソコソ

 

オニイチャンアレデオンナノヒトニハアマインデスヨネ

ウンウン

ソレデソレデ?

 

おいおい、なんの話ししてるんだよ?あれか女子特有の女子トークってやつか?俺も混ぜろ!!そしてぶち壊してやる。なんてことは間違えても思わない。……ほんとだよ?

 

 

ダカラコレハオボエトイテソンハナイコトナンデスケド

ナニナニ

フムフム

 

暇になって早く終わらないかなぁなんて思っている。いっそこのまま家から飛び出してやろうか。

 

ナミダメウワメズカイハアニニダイダゲキヲアタエマスヨ

ソウナノ?

イイコトシッタ

 

なんだよあいつら、何話してるんだろ。耳を研ぎ澄ましてきい……て……

 

「ねぇねぇ、八幡くんごめんなさい」

 

「わたしも、わたしもごめんね」

 

目をウルウルとさせ謝ってくる。2人ともウルウルとさせる瞳が綺麗でそれは宝石のようでさえあった。

 

うん。正直にいうと相当くらっときた。危ない危ない。どこか遠くの世界に飛び立つところだったぜ。

 

「お、おう。なんとも思ってないから全然いいぜ」

 

許すぞ、と言うとふたりは、ほっこりと和んだ。

 

あぁ、よかった許してもらえたと。あれ?殺気俺が許しを乞う立場じゃなかったっけ?

 

まぁいっか、こう言うのも。ふと気づくとこいつらまだ腕にくっついているんだったな。

 

「おーーーい、ピシッ」

 

「いたっ」

 

「お前もピシッ」

 

「いてて」

 

オレンジと白っぽいやつをピシピシっとデコピンする。いつまでもくっついてこられるとね、ほら色々と問題がですね………

 

「こほん。こんな甘ったるい空気今すぐにぶち壊しにして自分もあわよくばこほん、こほん。

 

お兄ちゃん。どうでもいいけど早く離れた方がいいんじゃないかな」

 

なんだかとても理不尽な責められ方をしているんじゃないだろうか。と思った気がしないでもなかったが、まぁそれも今は緊急事態だ早めに離れなければ。

 

 

ナデナデ

 

「また今度、なんか甘いもんでも奢ってやるから今は離れてくれないか?」

 

 

「きらん」

 

きらんじゃねぇよ、そんないい感じに言ったつもりはないぞ?

 

「「は、はぅあぅー///」」

 

「そそ、そんな、八幡が言うなら奢ってもらおうかな」

 

「やったーーいっぱいいーっぱい奢ってね。約束だよ八幡くん。」

 

「そうだなーー、っと、此処まで敢えて聞いてこなかったことをようやく今になって聞くんだが」

 

本当になぜ今のいままで聞かなかったんだろう。本当にそのことが不思議でたまらない。

 

 

「おまえら誰だ?」

 

「あっ、まだ自己紹介してなかったね。わたしは渡辺曜だよ。八幡くん」

 

「わたしは高海千歌だよ。八幡くん」

 

そのグイグイくる感じに気圧され一歩また一歩と下がる。

 

な、なんなんだこいつら。俺って目が腐ってて、ぼっちで、崩れる友人関係がないくらい、交友関係が狭い真のボッチじゃなかったっけ?

 

なのに、なぜ、どうなってんだ。なんでこいつらは迫って来るんだぁーーー!!

 

「なんだか名前は知ってるっぽいけど、一応自己紹介しとく、比企谷八幡だ。部活は入っていたが、友達はいない、彼女もいない、そして金もない」

 

「うぅ、、八幡くん辛かったんだね」

 

「これからは私たちが友達だよ!!」

 

 

 

 

「何この雰囲気、さっきよりもましましで甘くなってるんですけど、小町砂糖吐きそうだからコーヒー豆三割ましで煎ってくる。そしてタバスコ入れて飲むわ」

 

こ、こまちそんな恐ろしいことしたら、舌がヒリヒリして、こんなコーヒー飲めないとか言って俺が飲むところまで想像できるからやめてくれ!!片付けるのほんと大変なんだから。

 

「ついでにお兄ちゃんのマックスコーヒーもたのむ」

 

「りょーかーい」

 

「ついでにこいつらの分も」

 

「それはただのコーヒーにしとくね」

 

「ん?なんでだ?マックスコーヒーでよくないか」

 

小町が袖を引っ張ってくる。あぁ、耳打ちか何々?

 

「そんなもん飲んだら、ただでさえ雰囲気が甘いのにさらに甘々になっちゃうよ!お兄ちゃんはそう言うところ気いつかってよね」

 

「なんだか、わかったようなわからなかったようななんだが、取り敢えず分かった。コーヒーを頼む」

 

「承りました」

 

 

 

 

 

 

ふぅーようやく一服つける。

 

 

ちっ、リア充は爆発しろ

 

 

んなんだか、変な声が聞こえた気がするが、少し落ち着いて話をしよう。

 

 




ふぃー、書いててなんだかこの前見たリア充のカップルを思い出しました。
ちっ、人前でイチャコラしやがって!!

おっとすみません。自が出てしまいましたね。取り敢えず見なかったことにしてください。

五話です。全然話が進みません。
早く梨子のイベントまで書かないといけないので、早めにこの後の話を終わらせたいと思います。

では


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