欧州戦火隊〜仲間と紡ぐ未来〜 (Uさんたちの部屋)
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第一章 ゼロから始まる戦火隊
第1話 0からの戦火隊


………時は今から3年前。幻想郷と呼ばれる世界から隔離された場所に、1つの組織があった。その名は………幻想戦火隊。白川鏡を始めとした8人の組織が魔界の王エルガを撃退し、魔界からの勢力を弱体させる事に成功した。だが、未だ魔界から現れた妖怪やモンスターの残党は多く残っていた。幻想郷は幻想戦火隊があるおかげで大して影響は無かったが、世界各国では、そういった魔界の妖怪やモンスターに対抗出来る組織が無く、苦戦を強いられていた。特に欧州………つまりヨーロッパの方では、これだけでなく、各国を繋いでいたEUが各国の対立で崩壊し、モンスターや妖怪が多く蔓延っていた。オマケに、幻想戦火隊が魔界の王を倒す1年前に幻想郷にまたしても敗北し、国自体が持続出来るかも怪しくなっていた。そこに目をつけた幻想戦火隊の総司令官八雲紫が、欧州にも戦火隊を作ることを欧州の各国に了承させた。まあ欧州の各国はもう手段を選んでいる場合では無いので認めるしかないのだが。これは、幻想戦火隊のもう1つの組織として生まれた、欧州の戦火隊の物語である………

 

欧州、ドイツベルリン………

??「………ここがベルリンか………ドイツの首都だと言うのに………雰囲気が死んでいるな………」

そして幻想戦火隊がエルガを倒して3年後の現在。ある青年が荒廃の進むドイツベルリンにやって来た。

??「確かここのはずなんだけどなー」

青年は何かを探している様子だった。

??「確か白の帽子をかぶっていて、白のケープレットを付けている美人さんって聞いたんだけど………詐欺かこれ?」

そんな事を考えていた時、その格好をした女性を見かける。

??「………あ、いたわ。」

青年は困惑したが、例の格好をした女性に声をかける。

??「あの………白宮春香………さんですかね?」

その女性に声をかける。すると………

春香「………あら、となると貴方は………白木優也君かしら?」

その女性は、幻想戦火隊の副司令を務めていた白宮春香であった。そして青年もとい白木優也は何故彼女を尋ねたかというと………

優也「あの、国連の命令でなんか新しい事をここでするって聞いて来たんすけど………」

幻想戦火隊の方を読んでいる読者は彼の事を少しはご存知かもしれないが改めて解説。彼、白木優也は国連の海軍に所属していた、時期的にはあの白川鏡の同僚。まあ鏡本人は陸軍に所属して僅かな期間で幻想戦火隊に異動した為、彼が鏡と接した事は殆ど無いが。だがこの度国連の命令でドイツのベルリンまで来る事になったが、何を差せられるかまでは聞かされていなかった。

春香「………ええ、かなり過酷だけど………ね。」

春香は笑顔を見せる。だが………

優也「過酷と言っておきながら、笑顔とかサイコパスかよ。」

優也がそう言うと、春香は………

春香「ええ、そうかも………ね。」

春香は笑顔だったが、優也は無意識のうちに察していた。

優也「(あ、やべえ、この人怒らせたらあかんやつじゃねえか………)」

と………

春香「………こんな話をしている暇はないわね。とりあえず私についてきて貰えるかしら?」

優也「は、はあ………」

優也は困惑しながらも春香に着いて行くことになった………

 

ベルリン駅………

優也「ここはベルリン駅………っすよね?」

春香「………ええ、でも最近朽ち果てていくばかりだから、あるお方がここを買い取ったのよね。」

優也「……あるお方?」

春香「………そのうち話すわ。」

そう言うと、2人は駅にあった機械付きのドアの前に立つ。

春香「さて、これから話す事が山ほどあるけど、まずは………」

春香は機械に手を当てると、扉が開く。

春香「ようこそ、欧州戦火隊へ。」

優也「………え………は?」

優也は困惑する。

優也「おいおい、戦火隊は幻想郷って場所にある組織じゃなかったんすか?」

春香「それは間違ってないわ。でも、今日からここ、欧州を守る為の戦火隊も今日から活動開始よ。あ、でも………メンバーは………まだ貴方だけね。」

優也「ちょっ、普通3、4人くらい居ないんですか?」

春香「うーん、まあ一から貴方の思い通りに作ってもらえるかしら?」

優也「そ、そんなのありかよ………」

優也は困惑を見せたのだった………

To be continued………

 




次回予告
一から欧州戦火隊を作る事となった優也。一人では心細い為、新たな仲間を作りたいと春香に伝えると………
次回「最初の課題」


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第2話 最初の課題

前回までのあらすじ
幻想戦火隊が魔界の王エルガを倒して3年後、欧州に新たな戦火隊が結成。国連から派遣された白木優也は欧州戦火隊の本組織に着くが、まさかの隊員は自分のみで………


翌日、欧州戦火隊本部………

優也「………本部は凄い綺麗で設備も整っているが………仲間が居ないんじゃ戦火隊としては心細すぎるな………」

欧州戦火隊本部は、幻想戦火隊地下本部と構造こそ違えど、設備等は負けず整備されている為、問題は無い。だがしかし、隊員が1人では海軍所属であった優也でも限界がある。そこで彼は、春香の部屋を訪れる………

 

春香の部屋前………

優也は扉をノックする。

優也「春香さん、少しお時間いいっす………じゃなかった、いいですか?」

春香「………鍵は空いてるわ。」

優也は扉を開ける。

春香「どうしたの?」

優也「………一日考えてやっぱり、仲間がいないと何も始まらないと思ったので、仲間が欲しいなと思ったんですけど………」

春香「………」

春香は少し黙り、そして答えた。

春香「………そうね、流石の優也君でも無理があるわよね………それなら、真っ先に見つかった候補の女の子が1人いるわ。」

春香は優也に資料を渡す。優也は資料を一通り読むと………

優也「………すみません、この人パリにいるんすか?」

………真っ先にこれを聞いたのだった。

春香「………そうね。優也君は、彼女を仲間にしたい?」

春香の質問に優也は………

優也「勿論です、俺は仲間が欲しい………」

と、答えた。

春香「………じゃあ、パリまで行って彼女をスカウトするのが優也君の最初の課題って事になるわね。」

と、笑顔で答える。

優也「う、嘘だろおい………なんでこの人ニコニコ言えるんだこんな簡単に出来ない事を………」

春香「あら、こんな事で音を上げるの?幻想戦火隊の隊長さんならこれくらいの無茶平気でするんだけどなー」

と、煽り口調で言った。

優也「………それって鏡の事っすよね。」

春香「あら、鏡君の事、知ってるの?」

優也「知ってるも何も、元同僚っすよ。所属先は全く違ったけど………アイツが4年前に国連から完全に離れた時に知りましたよ。アイツが幻想戦火隊の隊長だったって事。」

春香「………そう、じゃあ貴方は鏡くんとは違うから逃げるって訳ね?」

優也「ち、違いますよ!、俺だってやって見せてやりますよ!、スカウトくらい………!」

春香「ふふっ、なら頼もしい限りね。欧州戦火隊の隊長さん♪」

優也「予想は何となくついてたが、俺が隊長なのか……」

と、困惑の様子を見せながら、槍を背負い、本部の外に出て、駅に向かう………

 

ベルリン駅………

優也「さて、どの列車に乗ればいいのやら………」

と、優也が時刻表を見ていた時だった。

アナウンス「間も無く、パリへの特急列車が参ります。」

優也「つ、都合が良すぎる………まさかこれも春香さんの仕組んだやつじゃねーよな………」

と、半ば困惑しながらもパリに向かう事になったのだった………

To be continued………




次回予告
パリに着いた優也は、候補となっている少女に話しかける。ところが彼女は話を聞きいれてくれず………
次回「真面目な少女」


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第3話 真面目な少女

前回までのあらすじ
欧州戦火隊としての活動………ところが仲間がいなければ何も始まらない。優也は春香に候補の少女を紹介され、その子をスカウトしにパリへ向かう………


数時間後、フランスのパリ………

優也「………着いたな。」

優也は数時間電車に揺られ、ついにパリに来た。

優也「………さてと、どこにいるのやら………」

優也は資料を手に歩き出す。

優也「………しかし、ここがかつて華の都と呼ばれたパリとはね………」

………現在のパリは二十二世紀戦争によって、あちこちが破壊されていた。パリの名所であるエッフェル塔は倒壊。凱旋門も破壊され、現在、再建が進められている。建物も再建が進んでいるとはいえ、燃やされた跡、破壊された跡が残っており、もはや華の都とは言えない。20世紀最大の悲劇、第二次世界大戦後期に、ドイツナチスの総統であったヒトラーが、ドイツが占領していたパリが連合国に攻め込まれた時に、電報で「パリは燃えているか?」と送った話は有名だが、150年後に本当に燃えてしまった。恐ろしい話である。

優也「(………更にヨーロッパ各国の対立でEUが機能しなくなってフランスは復旧が遅れている。だから未だに配給が耐えないみたいだしな………)」

と、路上に座り込み、食料を乞う人々の様子を見た優也は、戦争の残酷さを身をもって感じていた。

優也「(………全く、なんでこんなことになっちまったんだ………!)」

優也は対立のバカバカしさに怒りを覚える。だがその時だった。

???「皆さん、食事が出来ましたので並んでくださいー!」

優也「………配給か。」

若々しい少女の声で、配給を待ちわびていた人達は次々に並び、ほんの1分で長蛇の列を作っていた。

優也「………凄いなあの子、こんな状況なのに、他の人と生き延びようと頑張ってるんだからさ………って、俺の仕事は例の子をスカウトする事だったな。」

その様子を眺めていた優也だったが、自分の仕事を思い出し、資料を確認する。だが、この資料を見て、優也は衝撃的な事を知ってしまった。

優也「えっ!?、まさか………あの子が………!?」

優也は大きく戸惑う………

 

10分後………

優也は数分間驚きのあまりフリーズしていた。だが正気に戻ると、もう一度資料に目を通し直した。やはり間違ってはいない。

優也「………うっそだろおい………春香さん正気かよ………」

優也は呆れていたすると………

???「ねえ、ちょっと。」

さっき見た少女に声をかけられていた。

優也「うわっ!?、ご、ごめん………!」

???「どうしたの?驚いたりなんかして………?」

優也「いや、これ読むのに夢中になってたから………」

???「へー、変なの。まあいいわ、はい、これあげる。」

と、少女は優也に配給食を渡してくれた。

優也「………いや、俺はいいよ。君が食えばいい。」

???「え?、でも………!」

優也「いいから。」

???「………じゃあ、頂くわ。」

そう言うと少女は配給食を口にする。彼女は幸せそうな顔をしていた。

優也「(………普通の子だ。だけと、本気かこれ………?)」

優也は今、腹など減っていない。それより驚いた事があるからだ。だが優也は他に候補もいない事があり、背に腹はかえられぬと、少女に声をかける。

優也「………ちょっといいか?」

???「………何?」

優也「………俺、白木優也って言うんだけど………欧州戦火隊って言う組織の隊長をやっているんだ。」

???「………戦火隊………?」

優也「まあ、厳密に言うと、ヨーロッパを守る為に戦う組織なんだけど………君、入ってくれないかな。」

???「………無理。」

優也「ええ!?、どうしてだよ!」

???「どうしたもこうしたもないのよ。私は忙しいの。それに、なんで私なのよ。他にもいい人がいるはずよ。」

そう言って少女は呆れたのか離れようとした時だった。

優也「これは本気のスカウトだ!、頼む、ミラー・ニャルカ!」

???「………なんで私の名を知ってるの?」

困惑する少女、ミラー・ニャルカ。果たして優也は無事ミラー・ニャルカをスカウト出来るのか…………?

To be continued………




次回予告
優也は、ミラー・ニャルカに全てを説明する。ミラーは困惑していたが、壊滅的なパリの街にモンスターが現れる。優也が迎え撃とうとすると、ミラーは本能的が、モンスターを相手に戦いを挑む………
次回「戦いの才能」


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第4話 戦いの才能

前回までのあらすじ
フランスパリについた優也は、未だ復興が続く様子を見る。そして、そこで春香の言う候補の少女ミラー・ニャルカに本気のスカウトをするが………


優也「………欧州戦火隊について先に話しておくと、ヨーロッパ全土を魔界ってところのモンスターだか魔族だかから守る為に作られた組織で、幻想戦火隊って組織の後継組織なんだよ。」

ミラー「幻想戦火隊………それなら知ってるわ。」

優也「………知ってたんだ。どう思ったのさ、その組織について?」

ミラー「隊長さんカッコイイな………って。」

優也「あ、そう………(そう言えば鏡の野郎、凄いモテるやつだったな………ちくしょー、羨ましい限りだぜ………)」

ミラー「………つまり、欧州戦火隊はヨーロッパを守るための組織という訳ね。」

優也「とりあえず理解してくれてよかった。」

ミラー「で?、なんで私なのよ。」

優也「戦火隊の副司令の白宮春香って人から君が候補として見られたのが理由だ。」

ミラー「………そう。」

優也「頼む!、俺と一緒に戦ってくれ!」

優也は頭を下げる。

ミラー「………確かに戦火隊には大きな憧れを持っているけど、私はこのパリの皆の明日を守らなきゃならないのよ。」

優也「ダメか………どうしたら来てくれるんだよ?」

ミラー「なんで頑なに私を加入させたがるのよ。」

優也「なんでって………」

優也がミラーのスカウトに手間取っているときだった。突如として人の悲鳴が聞こえる。

優也「何だ!?」

優也達は悲鳴の聞こえた方を見る。すると、モンスターが現れ、暴れようとしていた。

優也「(お、おっかないが………やるしか無いな!)」

優也は背中の槍に手を伸ばそうとする。すると、ミラーは、そこら辺の鉄骨を手にし、モンスターに攻撃する。モンスターは大きくたじろぐ。

優也「や、やべえ、おっかないのはあの子かも………」

優也はミラーの恐ろしさに震える。だが、ミラーは攻撃していくうちに、鉄骨が粉々になってしまった。

ミラー「くっ………!」

ミラーは辺りを見回す。すると、剣を見つけ、ミラーは剣を手にする。剣は鋼の剣であった。

ミラー「はあっ!」

ミラーは剣を引き抜き、モンスターを斬る。その一撃でモンスターに効果的なダメージを与える。

優也「つ、強え………って、感心してる場合じゃねえな。俺も行かなきゃ。」

優也は槍を手にし、ミラーに加勢する。

ミラー「見せてもらうわ、貴方の力!」

優也は槍で横から斬る。モンスターの動きを僅かにたじろかせると、槍でモンスターを貫く。モンスターは断末魔を上げ、絶命した。

ミラー「ふーん、やるじゃない。」

優也「君こそ驚いたけどな。すげえよ。」

ミラー・ニャルカは戦いのセンスを持ち合わせており、優也もこれには驚きと関心を見せたのだった………

To be continued………




次回予告
ミラーの実力を見た優也は、改めてスカウトをする。ミラーは迷うが、パリの人々はミラーの戦火隊加入を後押しする………
次回「最初の仲間」


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第5話 最初の仲間

前回までのあらすじ
ミラーへのスカウトを試みる優也。だがミラーにも都合がある為、難航。だがそこへモンスターが現れる。するとミラーはとてつもない戦闘センスを見せ、優也と共にモンスターを撃破する………


優也「………ミラー・ニャルカ。君の戦闘センスを見込んで、改めて頼みがある。欧州戦火隊に………入ってくれないか?」

優也は頭を下げて頼む。

ミラー「………私の力を認めてくれている………ってのは正直に嬉しいわ。でも、私は………」

ミラー本人は戦火隊に所属するか、パリの人達の明日を守るか必死に考えていた。するとそこへ………

少女「お姉ちゃん!、お姉ちゃんの力で、敵を倒して皆を守ってあげて!」

と、少女がミラーにそう言う。すると、それを後押しするかのように………

男性「そうだ、私達は自分達で頑張って明日を掴む!」

女性「だから、貴女は貴女のやりたいようにやりなさい!」

と、ミラーに言った。

ミラー「………」

ミラーは少し考えた後………

ミラー「………皆が大丈夫だと言うのなら………謹んでお受けするわ。」

ミラーは、市民の後押して欧州戦火隊の加入を決めたのだった………

 

翌日、幻想戦火隊本部………

春香「………うんうん、よく似合ってるわよ………ミラーちゃん。」

ミラー「な?なんか着てみると恥ずかしいです………軍服って……… 」

ミラーはドイツベルリンにある欧州戦火隊本部に入り、そこで欧州戦火隊の軍服を着ていた。

優也「………おっ、ミラー、軍服似合ってるな。 」

ミラー「そ、そうかしら………?、なんか恥ずかしいんだけど………それって変かしら………?」

ミラーは顔を真っ赤にする。

優也「………俺も初めて軍服を着た時は恥ずかしいなと思ったさ。でも、着てれば勝手に慣れるさ。」

ミラー「そうかしら………?」

ミラーは困惑する。

春香「はいはい、その話はそこで終わり。」

優也「おっ、という事は………!」

春香「ええ、次の話をするわ。」

ミラー「………と言っても次の話とは一体何のことでしょうか?」

ミラーがそう聞くと、春香は答える。

春香「ずばり、次の隊員候補を仲間にする事よ。」

優也「え、新しい隊員候補が見つかったんすか!?」

春香「ええ、次に向かうはオーストリアよ。」

優也「オーストリアか………」

ミラー「オーストリアは、二十二世紀戦争以前は、音楽文化の栄えていた国………でしたね。」

春香「ええ、そこにまた候補の子がいるわ。」

春香は、その人物についての資料を優也達に渡す。

優也「………これは………なんかおっかなそうな奴だな………」

ミラー「………あーだこーだ言いたいのは分かるけど………私達は何がなんでも頑張るしかないでしょう?」

優也「トホホ………」

優也が新たに得た情報。それはとてもおっかなそうな人物であったが、優也達は欧州戦火隊の為新たな仲間をスカウトしに行くのだった………

To be continued………




次回予告
オーストリアにやって来た優也達は、オーストリアが音楽の国から、盗みの国に変わってしまった事に驚きを見せる。そして、欧州戦火隊候補の1人もまた、盗みを働く者であり………
次回「盗みの国」


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第6話 盗みの国

前回までのあらすじ
ミラー・ニャルカの実力を見た優也は、改めてスカウトをする。ミラーは悩んだ挙句、欧州戦火隊に加入する事に。ミラーを仲間に加えた優也達は、新たな仲間をスカウトする為に、オーストリアへ………


オーストリア………

ミラー「………着いたわね。」

優也「ああ、しかし………」

オーストリアはパリより復興が進んでこそいたが、オーストリアは二十二世紀戦争の時に金を軍事に注ぎ込みまくり、さらに追い討ちをかけるように復興をしなければならなくなった為、資金が尽き、インフレが起きていた。その為、金はほぼ価値を失い、金の無いもの達は、盗みを働くしか無くなった。

男「待て!泥棒めー!」

今も盗みを働いた者を、店を営んでいるであろう男が追い掛けていた。

優也「………オーストリアはかつては音楽の栄える国と聞いてたんだが………今や、泥棒の国だな。」

ミラー「ヨーロッパはどこもそんなものよ。フランスのように盗みが無く、一緒に手を取りあって生きていく国の方が珍しいわ。」

優也「………ヨーロッパは今や大変だな。かつてはユーラシア大陸、アフリカ大陸、後アメリカ大陸等、世界の大半を支配したとは到底信じられないな。」

ミラー「それは主にイギリスの話ね………」

2人がそんな話をしていると………

男2「泥棒だー!、捕まえてくれー!」

男の声が聞こえた。声の方を見ると、フードを被った者が、食料を抱えて走っていた。

優也「待て!」

優也はフードを被っている者の前に立つ。

???「邪魔だよ!」

フードを被っている者は、優也を突き飛ばし、逃げようとしていた。

優也「逃がすかー!!」

優也はフードを被っている者を投げ飛ばす。

???「うわっ!?」

投げとばされた拍子に、フードがはずれ、素顔が現れる。

ミラー「え………?、女の子………!?」

???「痛た………って、え!?、フード取れちゃった!?」

どうやらフードを被っていた少女大変困惑していた。その隙に、男が少女の腕を掴み………

男2「捕まえた………容赦しないからな。」

と、言う。すると優也は男の前に立ち………

優也「………それ、俺が買い取るから勘弁してやってくれよ………何シリングだ?(欧州戦火隊の設定内では、日本円で約1円)」

男2「………えっと………ざっと10万シリングだ。」

優也「ある、ほらよ。」

と、優也は日本円で約10万円分のシリングを渡す。ついでに解説しておくと、シリングはオーストリアが2002年にユーロを導入するまで使っていたオーストリアの貨幣である。二十二世紀戦争でヨーロッパが分裂した時に、ユーロの制度が崩壊し、各国は元の貨幣を使用していた。

優也「………やるよ。」

???「………いいの?」

優也「ああ。」

???「………ありがとう、2人とも名前は?」

優也「白木優也だ。」

ミラー「ミラー・ニャルカよ。」

???「その様子だと2人とも外国人かな?」

優也「まあそうなる。お前の名前は何だ?」

???「………ネール・ドラング。」

優也「ネール・ドラング………だって!?(コイツ………欧州戦火隊の候補じゃねえか………!)」

優也は少女の名を聞き、彼女が、新たな候補の者である事に驚いている様子だった………

To be continued………




次回予告
2人目の候補であるネールに対して、欧州戦火隊へスカウトする優也。だが、ネールには守るものがあり………
次回「守るもの」


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第7話 守るもの

前回までのあらすじ
新たな仲間を求めてオーストリアにやって来た優也達。そこで、彼らは盗みの現場を目撃する。そこで欧州戦火隊候補、ネール・ドラングと出会う………


ネール「………?、どうかしたの?」

優也「………実は、俺達欧州戦火隊って組織の人間なんだ。」

ネール「欧州戦火隊………?、何それ。」

ミラー「簡単に言うと、ヨーロッパの平和を守る組織なの。」

ネール「はあ………それが僕とどう関係が………?」

優也「………お前をスカウトしたい………後、お前ボクっ娘なんだな………」

ネール「………成程、そういう事だったのね。後、自分の事僕って言うのおかしいの?」

優也「いや、それはおかしくないんだが………お前女だろ?」

ネール「そうだよ。でも、僕は昔から自分の事を僕って呼んでるよ。」

優也「………そ、そうなのか………」

優也はこれ以上聞くのは野暮と思い。その話題には触れず、本題に入る。

優也「そ、それで欧州戦火隊に入ってくれるか?」

ネール「………それはお断りかな。」

優也「ど、どうしてだよ………!?」

ネール「………僕が何で盗みを働いてるかわかる?」

ミラー「え………?」

ネール「僕についてくれば分かるよ。」

優也「………よく分からんが」

優也とミラーは首を傾げながら、ネールについて行く………

 

………しばらくネールについて行くと、そこは戦争中に掘られたであろう防空壕らしき洞穴だった。

優也「………防空壕?」

ネール「いいからついてきて。」

優也達は洞穴の中を進むと、沢山の人達がいた。

ミラー「………そういう事ね。」

ミラーはネールがなぜ盗みを働いているかを理解する。

ネール「そ、僕達は貧しいあまり住むところはもちろん、明日の食料すら買えないの。二十二世紀戦争のせいでね………」

ミラー「………フランスと同じね。」

ネール「………ヨーロッパは今やどこ行っても同じだよ。」

優也「………だろうな。俺達の拠点の国、ドイツも復興中で、食料もろくに残ってないし………それに、物の価値だって高騰してる。」

ミラー「インフレ………ね。」

優也「ああ、それにイギリス、イタリア、スペインなんかも同じ状況らしいしな。戦争1つで、ここまで酷い事になるなんて最悪な話だよな………」

ネール「………本当だよ。でも、戦うということが仕事なのは君達も一緒でしょ?」

ミラー「………否定はしないわ。」

ネール「………悪いけど、僕はそんな事に協力する暇は無いの。だから、諦めて。」

ネールは欧州戦火隊加入をあっさり断った。だが優也は諦めを見せず………

優也「………どうすれば戦火隊に入ってくれる?」

ネール「………そんなに僕に入って欲しいの?」

優也「ああ、入ってくれるなら俺はなんだってやる。」

ネール「………なんだってやるんだ………じゃ、僕の仕事を手伝ってもらおうかな。ミラーにも。」

ミラー「優也………後で覚えておきなさいよ………!」

優也「み、ミラーが巻き込まれたのは予想外なんだが………」

優也達はネールの仕事を手伝う事になったのだった………

To be continued………




次回予告
ネールの仕事を手伝う事になった優也達は、ネールの手伝いをする。優也達はネール達の苦労を身をもって実感する………
次回「ネール達の苦労」


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第8話 ネール達の苦労

前回までのあらすじ
優也は、欧州戦火隊候補であったネールと出会い、スカウトを試みるが、拒否される。その理由は、ネールには守らなければならないものがあったからである。優也は何としてもスカウトする為、ネール達の仕事を手伝う事になり………


優也「よっこいせっ………と!」

ネール「ほらほらー、遅いよー!」

優也「ちょっ、薪多すぎじゃねえのか!?」

ネール「えー?、優也の薪の量はざっと僕の5分の1の量でしょ?、そんなんでへこたれるとか情けなーい。」

今、優也達は薪を運んでいるのだが、優也が約7kg分持ってる中で、ネールは35kgを軽く超える量を運んでいた。

優也「お、お前何をどうしたらそんなに運べるようになったんだよ………!」

ネール「うーん、もうかれこれ数年間こんなことやってるからねー、いつの間に慣れちゃった………みたいな?」

優也「そんなんで慣れたら苦労しねーわ!」

ネール「でも優也みたいな正規の軍人さんなら、5年もすれば慣れると思うよ。」

優也「お前、軍人を何だと思ってるんだよ………!?」

ネール「なんだ、今の時代の軍人って頼りないねー」

優也「うるせぇ!」

優也はネールとの感覚の違いに呆れ、機嫌を悪くした………

 

優也達は次に、羊の毛を刈る事になった。

優也「たくっ、毛が多過ぎだろ………」

優也は汗を流しながら羊の毛を刈り続けていたが、慣れない仕事のため、手こずる。

ネール「全く、優也は何事も下手くそだねー」

優也「軍人が薪を運ぶ事は百歩譲って事実かもしれないけど、軍人が羊の毛を刈る訳ねーだろ!、想像してみろ!軍人が羊の毛を刈るとかどんな絵面だよ!、シュール過ぎるわ!」

ネール「もー、優也は文句ばっかり。ミラーは黙々と上手くやってるのに………」

ミラー「………」

一方のミラーは、羊の毛を苦労する事無く刈り取っていた。

優也「………ミラー、羊の毛を刈るの上手すぎないか!?」

ミラー「………私はフランスにいた時に、資材を集める仕事もしてたの。だから羊の毛を刈る事なんか朝飯前よ。」

優也「ミラーって、なんかこういうのになるとめっちゃ上手いし、器用だよなー」

ミラー「………人を褒めている暇があるなら、自分の仕事をこなしなさいよ。」

優也「あ………スマセン。」

優也は、ミラーの注意に謝る様子を見せ、黙々と羊の毛を刈りだすのだった………

 

優也「………はあっ………、なんか訓練の時よりも疲れたぞ………?」

ミラー「だらしない隊長ね………本当に欧州戦火隊の未来が心配だわ………」

優也「うるせえ。俺は戦いになったら簡単にへこたれたりしねえんだよ。」

ミラー「負け惜しみ?」

優也「お前、俺をおちょくってるのか!?」

ミラー「………そんな訳ないじゃない。」

優也「め、めんどくさい奴だ………」

ミラー「じゃあ、私欧州戦火隊辞めても文句ない?」

優也「申し訳ございません、俺が悪かったです、だから辞めないでください………!」

ミラー「………冗談よ。でも、これでネール達の苦労がよくわかったわね。」

優也「ああ、そうだな………」

優也達は、ミラーの苦労を強く実感していたのだった………

To be continued………




次回予告
夕方、人々が食事をとっていた時に、モンスターが襲来する。優也達は応戦するが、モンスターの特性に翻弄される。生活を脅かそうとするモンスターを前に、ネールは、モンスター相手に立ち向かう………
次回「ネールの怒り」


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第9話 ネールの怒り

前回までのあらすじ
優也達は、ネールをスカウトする為に、ネール達の仕事を手伝い、彼女達の苦労を身をもって味わったのだった………


夕方、優也達は、ネール達の作った食事を配膳し、人々に配っていた。

優也「はいどうぞ………っと。」

優也は、何人かに食事を配り終えると、近くの壁に座り込む。

優也「はあっ………今日1日ネールの無茶苦茶な仕事をしていたからか疲れちまったよ………」

ネール「………それはどういう意味かしら………?」

優也「いいっ!?、脅かすなよ!」

ネール「そりゃ、どうもすいませんでしたー、僕は悪口に対してはなんでか耳が冴えてしまってねぇーー?」

と、棒読み感満載で、優也にそう告げた。

優也「………地獄耳め。」

優也がボソッとそう言うと………

ネール「なんか言った?」

ネールは少しドスの効いた声でそう言う。

優也「な、なんでもございやせん………」

ネール「そう、ならいいけど………それより、優也もご飯、一緒に食べよー!」

ネールは、優也を食事に誘った。

優也「おっ、飯か………確かに腹減ったな………よし、食うか!」

ネール「本当に!?、やったー!」

ネールは、喜ぶ素振りを見せる。だが、その素振りはほんの数秒で消え去った。

女性「きゃあああ!!」

悲鳴が聞こえる。どうやら防空壕の中にモンスターが入り込んできたようだった。

優也「モンスター………!?」

優也は、近くに置いておいた自分の槍を手にし、モンスターを迎え撃つ。ミラーも剣でモンスターを迎え撃つ。

ネール「………」

ネールは下を向いたまま動かない。

優也「ちっ、こんな所に入られると本当に面倒くせえ………!!」

優也は愚痴を零しながら、モンスター相手に立ち向かう。しかし、モンスターは、優也達の攻撃をスレスレで交わし続けていく。

優也「ど、どうなってんだよ………!?」

ミラー「ま、まさかこのモンスター、私達の攻撃を反射的にかわしている………!?」

優也「そ、そんなのありかよ!?」

と、モンスターの特性に振り回される。

優也「ど、どうすりゃいいんだよ!?」

優也達が困惑していると、モンスターが攻撃に出る。

優也「や、やべえ!!」

優也は死を覚悟し、目を閉じる。だが、優也が次に目を開けると、モンスターには、近くの鍋の底で頭をやられ、ダメージを受けている様子だった。

優也「な、なんだ!?」

優也が困惑していると、ネールが、余っていた調理器具を使い、モンスターに対抗していた。

ネール「………お前達が………僕達の生活を脅かしている悪い奴ら………許せない………許せない!!」

ネールは、モンスターのスレスレでかわす特性を許さぬように、それ以上のスピードで、モンスターにダメージを与えていくのだった………

To be continued………




次回予告
ネールは、モンスター相手に善戦を続けるが、モンスターは、ネールの攻撃を学習し、再び特性でネールを翻弄する。だがしかし、ネールはそのモンスターの特性を上回る為に………
次回「ネールの上回り速度」


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第10話 ネールの上回り速度

前回までのあらすじ
食事を取っていた人々の生活を脅かすかのように現れるモンスター。優也達は迎え撃つが、モンスターは敵の攻撃をスレスレで回避する特性を有していた為、全くダメージを与えられない。だが、生活を脅かすモンスターに対して、ネールは怒りを露わにする………


ネールは、その後もモンスターがスレスレでかわせないような速度でダメージを与える。

ミラー「ネールちゃんが善戦している………」

優也「ほんとだな………もしかして戦闘センス高いのか、ネールは?」

2人はネールの高速攻撃に驚き、端で人々を守りながらネールの戦いを見ていた。だが、次第にモンスターに対して攻撃が当たらなくなってきた。

ネール「当たらない………!?」

今度は、ネールの方が驚く。

優也「ど、どうなってやがる………!?」

ミラー「まさか………モンスターは知恵を付けているのかも………!」

優也「どういう事だよ!?」

ミラー「これは私の妄想になるんだけど………人々を襲うモンスターは、見た感じじゃ知力なんかないような感じるけど、あの様子だと学習能力はあるんじゃないかなってね………」

優也「な、成程………」

2人がそんな会話をしていると、モンスターは完全にネールを翻弄する。

ネール「………そこまで私に本気を出させたいんだ………」

ネールは、近くに置いてある武器の山の中にあった、1つの巨大なハンマーを手にする。

ネール「………後で後悔しても………知らないから。」

ネールは、巨大なハンマーを振りかぶり、先程以上の速度で再びモンスターに直撃させる。

ミラー「う………上回った………!?」

優也「そ、そういえばアイツ、平気で何十キロの薪を運べる奴だったな………」

ミラー「ええ!?」

ネールの本気の速度は、完全にモンスターの特性の発動を許さない。

優也「(………人間離れしたスピードと、重量級武器によるコンボ………春香さんが目を付けねえ訳ねえよな………)」

優也はネールの強さと、春香の意図を感じ取っていた………その間にモンスターは倒れる。だが、息の根は止まっておらず、最後の悪あがきをしようと、身体に魔力を集め、炎を作り出す………

優也「魔法………!?」

ミラー「ま、魔法って………!?」

優也「国連所属時代に同僚から聞いた話ではあるんだが………魔法って言うのは、特別な存在が扱える奇跡みたいなものだが、その力は世を揺るがすとされているとかなんとか………って言ってたな。」

ミラー「そ、それじゃあネールが………!」

優也「………心配いらねーよ。アイツなら………大丈夫だ。」

優也の言う通り、ネールはモンスターが魔力を貯めている間に、霊力をハンマーに集めていた。ハンマーは霊力が集まる度に、巨大化していく………

優也「(………そういえば、例の資料に書いてあったな………霊力の力を使った応用技も可能………と。)」

お互いにエネルギーを貯め終え、遂に衝突する。モンスターは炎を放つと同時にネールも動き出す。

優也「………これで決着が付く。」

モンスターの放つ炎はとても強大であったが、ネールは得意の超速でこれを回避し、モンスターの目の前に………

ネール「{ビッグハンマー}!」

ネールはハンマーを振り下ろし、モンスターを踏み潰して撃破する。

ネール「………はあ。」

ネールのハンマーが元に戻り、ネール自身も落ち着いたのか、溜息を付く。

ネール「………やっちゃったな。」

ネール自身は何か後悔を見せていた………

To be continued………




次回予告
ネール自身は、最初から自分の力の事を知っていて、優也達が来た時に、自分が協力する資格があるかの適性を見ていた事を謝罪する。優也達は、それをわかった上で、ネールを改めてスカウトする………
次回「仲間の資格」


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第11話 仲間の資格

前回までのあらすじ
ネールはモンスターを圧倒する。1度モンスターにネールの動きを学習されるが、ネールは本来の力を見せ、再び圧倒し撃破する………


モンスターが倒れ、優也はネールに近づく。

優也「………お前、実は気付いてたんだろ?、自分の力に………」

優也がそう言うと、ネールの目は鋭くなり………

ネール「………そうだよ、僕はかなり前から気づいてたよ。僕には高速移動の力がある事を………優也達が来た時に、僕は気づいてしまったよ。僕の力を必要としているって…………」

優也「そうか………つまりテストしてたんだな。お前が俺達に協力する必要があるか………?」

ネール「そうだよ。そこに関してはごめん。でも、本当に僕の力を必要とし、それを悪用する目的じゃないか………見させてもらったよ。」

ネールは一息つくと………

ネール「………僕が優也達に協力しても問題は無いと………僕は見たよ。」

ミラー「じゃあ………!」

ネール「………ちょっとここに心残りはあるけど………よろしく!」

ネールは、手を差し出す。

優也「………ああ!」

優也も手を差し出し、握手する。

ミラー「でも、いいの?、皆を置いて私達と来るなんて………」

ネール「大丈夫だよ、ここにいる人達は皆強いもん。」

優也「な、なあ………もしかしてあの人達もまさか………?」

ネール「皆って訳じゃないけど、僕みたいに大量の薪を運べたり出来るもん。」

優也「いや、ここにいる人達やべーわ………」

優也は少し引いていたのだった………

 

欧州戦火隊本部………

ネール「………どうかな、似合う?」

優也達は本部に戻った後、ネールは絢爛な軍服に着替えた。

春香「ええ、よく似合ってるわよ。」

ネール「本当に!?」

ネールは喜ぶ素振りを見せた。

優也「ミラーにネール。頼りになる仲間達が加わっていたなー」

ミラー「言わないでよ、恥ずかしい。」

優也「だって事実じゃんか。」

ミラー「………」

ミラーは、頬を真っ赤にする。

春香「はいはい、イチャ恋はここまで。」

ミラー「い、イチャ恋じゃないですよ!!」

ミラーは取り乱しながら否定する。

春香「うふふ、おふざけが過ぎたわね………じゃあ真面目に………次の話をするわ。」

優也「また新しい仲間ですか?」

春香「いや、今回は別の仕事よ。」

ミラー「別の仕事?」

春香「実は貴方達がネールちゃんを連れて帰ってくる少し前に、イギリス政府から要請が来たの。強大なモンスターが現れた………って。」

ネール「つまり、僕達がそれを倒して来いって事?」

春香「そういう事よ。」

優也「だ、だけど、ここからイギリスってそこそこ時間食うはずですよね!?」

優也が春香にこう聞くと、春香は笑みを浮かべ………

春香「そこは気にする必要は無いわ。」

春香はそう言うと、近くにあったモニターにあるものを映すのだった………

To be continued………




次回予告
春香はモニターにとある乗り物を映す。その乗り物は、地下で欧州を繋いでいたのだった………
次回「欧州全土を走る希望」


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第12話 欧州全土を走る希望

前回までのあらすじ
ネールは、モンスター撃破と同時に、優也達に協力する必要があるか試していた事を明かし、ネールは必要と判断し仲間となる。欧州戦火隊に課せられた次の任務はイギリスに現れたモンスターを討伐に向かう事になるが、優也は、時間がかかると指摘。だが春香は気にする必要は無いと言い………?


優也「こ、これは………電車!?」

春香「これは一見すると、ただの電車だけど、欧州の地下を繋ぐ私達欧州戦火隊の要となる移動手段、ヨーロッパトレインよ!」

ミラー「………春香さん、意外とネーミングセンス無いんですね………」

春香「あら、おかしかったかしら………?」

春香はしょんぼりした様子を見せる。

優也「いや、あの………」

優也がなんとかしようとすると、

ネール「うーん、僕はわかりやすくていいと思うけどなー」

と、ネールがすかさず春香をフォローする。

春香「………なら良かったわ♪」

春香はご機嫌な様子に戻る。

優也「………ネール、助かった………!」

優也は小声でネールにそう伝える。

ネール「お易い御用だよ!」

ネールも小声で答えた………

優也「えーと、つまり俺達はヨーロッパトレインを使ってヨーロッパ各地に急行出来るって事っすよね?」

春香「その解釈で問題ないわ。」

ネール「じゃあ、行こうか!」

優也「そうだな。」

と、欧州戦火隊がヨーロッパトレインを利用しようと地下に行こうとした時………

春香「ちょっと待って!」

と、春香が優也達を止める。

優也「な、何でしょうか?」

春香「巨大なモンスターとなれば、生身では限界があるわ。」

ミラー「た、確かにそうですね………」

ネール「でも、何か対策ってあるの?」

ネールがそう聞くと、春香は………

春香「………ちょっと付いてきてくれる?」

春香は、優也達を連れて、今いる部屋、会議室の隣の部屋に入る………

優也「こ、これは………鎧!?」

そこにはなんと、色々なパーツが付いた鎧が何機も整備され、置いてあった。

ミラー「す、凄いですね………」

春香「………これは、幻想戦火隊が使ったハイパーアーマーを参考に作った、ハイパーアーマーMarkⅡよ。」

優也「ハイパーアーマーMarkⅡ………これを使えば、モンスターに対抗出来るんですよね?」

春香「ええ、ハイパーアーマーは色んなモンスターとの戦いを想定して作られた特別なアーマーですもの。そう簡単に負けたりなんかしないわ!」

優也「………では、有難く使わせてもらいます!」

優也はそう言うと、ハイパーアーマーを装着する。

優也「す、すげえアーマーだ………!」

優也が装着すると同時にミラーとネールもハイパーアーマーを装着する。

ミラー「………本当ね。」

ネール「それに、僕の機動力が殺される様子も無さそうだね。」

と、2人も問題ない様子を見せた。

優也「よし、欧州戦火隊出撃だ!」

2人「了解!!」

と、欧州戦火隊初めての出撃をするのだった………

To be continued………




次回予告
ヨーロッパトレインによって、イギリスにサッと到着した欧州戦火隊。優也達が初めて見るモンスターは巨大で………
次回「欧州戦火隊出撃」


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第13話 欧州戦火隊出撃

前回までのあらすじ
春香は欧州戦火隊の活動の為に作った設備を優也達に説明し、優也達はイギリスに出撃する事に………


ヨーロッパトレイン内部………

ハイパーアーマーMarkⅡを装着した優也達は、ヨーロッパトレインに乗り込み、イギリスに向かっていた。

優也「は、速いな………その癖変に揺れたりしねえんだからすげえよな。」

ネール「ホントそうだよねー」

………ここでヨーロッパトレインに付いて読者の為に詳しく解説しよう。ヨーロッパトレインは時速250kmで動くスピード重視の電車。普通の電車なら脱線しかねないが、このヨーロッパトレインは、脱線しないように電車が設計されたり、線路が敷かれている。それにヨーロッパトレインの人が乗り込む部分は、電車内の特別なパーツにより、例え電車が強く揺れても、内部は全く揺れを感じない、この事から、このヨーロッパトレインは持てる技術を最大限に生かした欧州戦火隊専用の特別な電車である。

優也「この電車、普通の電車の何倍も快適だなー」

ミラー「そりゃあ、隊員達専用だもの、ハイパーアーマーをつけているにしても、私達3人しか乗っていないんだから、そんな考えなくても快適に感じるわよ。それに、私達は快適に過ごすために、この電車に乗っているわけじゃないのよ?」

優也「………そうだな。」

優也達は、イギリスに着くまでしばらく会話を続けるのだった………

 

1時間後、イギリスロンドン………

 

優也達は1時間電車に乗っていたが、イギリスロンドンに着くと同時に、町の方に向かった。するとそこには、強大なモンスターが大暴れをしていた。

優也「あ、あれが例の巨大モンスターってやつか………?」

ミラー「見てみると意外と恐怖心を感じるわね………」

ネール「………でも、僕達なら勝てるはずだよね、優也?」

ネールは優也にそう聞くと………

優也「………ああ。だか油断は出来ない。そこだけは気をつけよう。」

ミラー「分かったわ、それで、私達はどう立ち回るべきかしら?」

優也「………俺とミラーであのモンスターの足止めを狙い、ネールはお前の得機なスピードでモンスターを翻弄して攻撃………これでいいか?」

ミラー「分かったわ!」

ネール「了解ー!」

と、優也とミラーは早速モンスターに接近。しばらく近付くと、モンスターは2人に気づき、手に持っていた棍棒を振り下ろす。

優也「やべえ………!!」

優也達はこれを回避すると、自らの武器を手に攻撃を放つ。だか、モンスターの身体が硬く、2人の攻撃が通用しない。

優也「バカな!?」

優也達が困惑しているさなか、ネールが飛びたし、ビックハンマーを発動するが、モンスターには全くダメージを与えられていなかった。

ネール「そ、そんな………!?」

硬い防御力を誇るモンスター。果たして、このモンスターを倒すすべはあるのか………?

To be continued………




次回予告
優也達は、モンスターにダメージを与えられず悪戦苦闘。だがそこへ、とある女性が現れ、モンスターにダメージを与える………
次回「新たな戦士」


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第14話 新たな戦士

前回までのあらすじ
ヨーロッパトレインでイギリスに向かった欧州戦火隊、だがそこて待ち構えていたモンスターは、巨大かつ優也達の攻撃を通さない硬い防御力を持ち………


その後も優也達は、モンスターに攻撃を試みるが、まるで通じず、逆に優也達の武器の方が痛み初めていた。

優也「ど、どうなっているんだよアイツの防御力………!」

ミラー「私達の武器による攻撃を一切通さない………逆に私達の武器の方がダメージを………!」

ネール「僕の渾身の攻撃も通じないし………絶対絶命だよ〜!」

欧州戦火隊は、突破口がまるで見えなかった。だがモンスターはそんなことお構い無しに手に持っていた棍棒を振り下ろす。優也達は、攻撃を回避していたが、体力が尽きかけていた。

優也「(………ミラーやネールのあの様子………それに俺ももう長く持つ訳ない………こっちの体力が尽きる前に突破口を見つけたい………だけど、弱点がまるでわからねえよ………どうすりゃいい!?)」

優也は突破口を必死に考えていたが、しかし、考えに夢中になって動きが鈍くなってしまった。

ミラー「優也、危ない!!」

優也「え………!?」

気がついた時には、優也の真上から棍棒が振り下ろされている真っ最中だった。

優也「や、やべえ………!!」

優也は無意識に強く目を閉じる。だが、突如銃声が鳴り響く。すると、モンスターはよろけて、棍棒は手から離れ、優也の近くに落ちる。

優也「なんだ………!?」

優也は銃声が聞こえてきた方を向くと、そこにはサングラスをした長髪の女性が立っていた。

???「だらしないねえー、そんなモンスター相手に苦戦してるんじゃ、ヨーロッパなんて守れないぞ。」

と、優也に聞こえるように言った。

優也「………だが、奴の弱点が分からねえんだよ!」

優也はそう叫んで返す。

???「………しょうがないな、じゃあヒント上げる。どんなに高い防御力を持っていても、必ず一点だけ弱点を持っている。それは大抵………心臓だな。

優也「心臓………?」

優也は少し悩み、答えに辿り着く。

優也「………そうか!」

優也は、槍を手にハイパーアーマーMarkⅡの足に付いているミニロケットシステムを使い、飛行し、モンスターの左胸部分に向かって槍を突き出す。その槍には雷が走る………

優也「モンスターの弱点は………そこだ!」

優也はモンスターの左胸に突撃する。

優也「{雷光一閃突き}!!」

優也はモンスターの左胸に槍を突き刺す。すると槍はモンスターの身体を貫いた。

優也「(成程、奴の弱点は人間の身体で言う所の心臓のある左胸だったんだ。つまり、ここが奴の防御力が全身に広がる中心地で………同時に最大の弱点だった訳か………!)」

と、モンスターの無敵の防御の弱点を理解すると同時に、モンスターの弱点を理解していた女性に疑問を覚える。

優也「………お前、何者だよ。」

優也が女性にそう聞くと………

???「さーてね、そのうち分かるんじゃないの?」

とだけ言い残し、女性はどこかへ行ってしまった………

優也「………何なんだ、あの女………」

優也は、謎の女性に対して、疑問を覚えるのだった………

To be continued………




次回予告
欧州戦火隊本部に戻った優也達、本部で待っていた春香は、そんな優也達に新たな仲間がいると説明、その仲間は何と………
次回「頭脳明晰の戦士」


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第15話 頭脳明晰の戦士

前回までのあらすじ
巨大なモンスター相手に苦戦を強いられる優也達、だがそんな彼らに謎の女性が加勢、女性のヒントで優也はモンスターの弱点を突き、無事に撃破。女性はどこかへ行ってしまったが………?


数時間後、欧州戦火隊本部………

優也「ただいま帰りましたー」

モンスターを倒し終えた優也達は、本部の会議室に戻った。そんな彼等を春香が出迎えた。

春香「おかえりなさい、モンスターは倒せたようね?」

ミラー「少し苦戦しましたけどね………」

春香「今回の戦いのデータを確認したんだけど、今の欧州戦火隊は、優也君が引っ張っているからチームワークはあるんだけど、戦略の組み立てが出来る人、つまり軍師役がいないって事になるわね。」

優也「軍師役………それって幻想戦火隊の方にはいたんですか?」

春香「二人いたわ。隊長の白川鏡君と副隊長のミーナ・ミハルちゃんよ。」

優也「………ミーナ・ミハル?」

春香「優也君ってミーナちゃんの事は知らないのね?」

優也「ええ、あれから会ってないし、上も教えられないの一点張りだったんで、幻想戦火隊の内部は分からなかったんすよ。」

春香「そう………話すと、長くなってしまうから、今度、幻想戦火隊の事についてまとめた資料を渡すわね、それで確認をしてもらえるかしら?」

優也「助かります。」

春香「ちょっと話が脱線しちゃったから戻すと………実は今から欧州戦火隊にその軍師役をする仲間が加わる事になったのよ。」

優也「………誰ですか?」

優也が聞くと、春香は………

春香「じゃあ呼ぶわね………ユアリちゃーん!」

そう言うと、軍服を着た女性が会議室へ現れる、だがその女性を見た優也は………

優也「………って、お前!?」

と、声を荒らげる。そう、この女性は………

ユアリ「………ああ、さっきの槍使いの坊やか。数時間ぶりってところだな。」

優也「いやいや待て待て、ツッコミたい事が多すぎて逆に困惑するわ。」

ユアリ「………まあアンタが困惑するのも無理ないから、アンタのツッコミ1つだけ聞いてやるよ。」

ユアリがこう言ったので、優也は………

優也「じゃあ遠慮なく言ってやらあ………俺が聞きたいのは………お前どうやって俺達より先にここに来たんだよ!?」

優也がそう聞くとユアリは答えた。

ユアリ「………アンタ達とは別の方法でここに来させてもらったよ。」

ミラー「は、はあ………」

ネール「ぼ、僕達のヨーロッパトレインより早く本部に行ける手段があるんだね………」

と、ミラーとネールは驚いていた。

ユアリ「………ま、あたしは勝利の為の作戦を組み立ててやるからさ、よろしく頼むよ?隊長さん?」

優也「ま、また面倒くさいのが入って来たな………」

新たな隊員ユアリに対し、困惑の様子を見せる優也、果たしてどうなる欧州戦火隊………!?

To be continued………




次回予告
新隊員ユアリが加入した欧州戦火隊は、チームワークのテストを行う事に、優也とミラーとネールのチームワークは完璧だったが、ユアリだけがズレている事が判明する………
次回「揃わないチームワーク」


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第16話 揃わないチームワーク

前回までのあらすじ
モンスターを討伐した優也達は、本部に帰還。そんな彼等の前に新隊員が現れるのだが、その新隊員は先程優也を助けた女性、ユアリであった………


シュミレーションルーム

春香「………じゃあ、これからチームワークのテストを行うわ。」

そう言うと、4人はとある機械を渡される。

優也「これは………機械?」

春香「ええ、今から優也君を中心に、右か左のどちらかのボタンを押してもらうわ?」

優也「え、ええともうちょっとわかるように教えて教えて貰えますか?」

優也がそう聞くと、春香は答える。

春香「………今から優也君以外には目隠しをして貰うわ、そして唯一目隠しをしない優也君は、優也が持っている超小型モニターに右か左の文字が出るから、どちらか出てきたら、声を出して仲間に伝えてボタンを押すの。そして、4人がほぼ同じタイミングで押せるかどうか………と言う隊員同士が意思疎通出来ているかを調べるテストなのよ。」

優也「成程、つまり隊員達が俺の声で目を合わせずとも同時に行動出来るかを見極めるテストなんですね。」

春香「そうよ、でもこれは隊員からの隊長さんへの信頼も関係しているけどね。隊長である優也君も全く関係ない訳じゃないのよ?」

優也「た、確かに………」

春香「はい、お話はここまでね、じゃあ3人とも、目隠しをしてもらえるかしら?」

春香の言葉で3人は目隠しをする。

優也「じゃあ、行くぞ3人ともー!」

ミラー「分かったわ。」

ネール「オッケーだよー!」

ユアリ「………」

優也は手元のモニターに注目する。モニターには右と表示される。

優也「右だ!」

優也がそう言うと、3人はボタンを押す。

春香「………優也君1.87秒、ミラーちゃん1.85秒、由香ちゃん1.81秒、ユアリちゃん、1.28秒。」

優也「………あらら、ユアリだけズレちまった。」

優也がそう言うと、ユアリは目隠しを外し………

ユアリ「………3人が遅いからこうなったんだろ。」

ユアリがこう言うと、2人は怒りを露わにする。

ミラー「な、何よ!、ズレたからって開き直り!?」

ネール「そうだよ!、僕達は仲間なんだから1人でもズレちゃダメだよ!」

と、3人が言い合いになってしまった。

優也「さ、3人とも、落ち着けよ!」

優也が静止を試みるも………

ミラー「優也はこの人が悪いと思うわよね!?」

ネール「ズレたのはこの人なんだから!」

と、2人はそう優也に訴える。

ユアリ「………隊員一人一人に力が無いとチームワークなんて成立しないんだよ、そうだろ?隊長さんよ。」

と、ユアリも優也へ、自分の言い分に同情しているかを問い立たず。

優也「お、お前ら………喧嘩してたらチームワークも何も無いだろ!!」

と、優也は呆れて怒鳴り散らし、モニターを投げ捨て、シュミレーションルームを出ていってしまったのだった………

To be continued………




次回予告
優也は、本部内の自分の部屋で自分が怒鳴り散らしてしまった事を内心後悔していた。そんな彼の部屋に春香が訪ねて………
次回「互いの気持ち」


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第17話 互いの気持ち

前回までのあらすじ
新隊員ユアリを加えてのチームワークテスト。だが、ユアリは他の隊員達とズレてしまい、隊員同士で口論になってしまう。呆れた優也は怒鳴ってシュミレーションルームを出ていってしまい………


戦火隊本部、優也の部屋………

優也「俺は………なんて事をしてしまったんだろうか………」

優也は、怒って部屋に閉じこもっていたが、キレた事には本人は後悔していた。

優也「本当なら俺があの喧嘩を何とか鎮めるべきだったのに、俺はどっちか片方のみの味方が出来なくてあんな言い方しか思いつかなった………もしあの時鏡ならなんて言ってあの場を収めたんだろうか………はあ………やっぱりアイツには敵わない………」

と、自分の不甲斐なさを実感していた。そんな彼の部屋にノックする者が1人………

??「………優也君、入ってもいいかしら?」

声の主は優也にはすぐ分かった。

優也「………春香さんか、どうぞ。」

優也がそう言うと、春香が扉を開け、部屋に入る。

優也「………何の用ですか、やっぱり説教ですか?」

優也がそう聞くと………

春香「いいえ、優也君のあの様子を見て前にもこんな事あったのよって伝えたかっただけ。」

優也「前?………それって誰の事ですか?」

春香「………鏡君の事よ。」

優也「えっ!?」

優也は驚く様子を見せた。

春香「原因は違うけれどね、隊員同士の喧嘩で鏡君も頭を抱えていた事があったの。だけど鏡君は、隊員の皆に自分達の仕事は何かを問い、皆の喧嘩をいつの間にか解決させて更に絆が深まったことがあるの。」

優也「………鏡も隊員同士の言い合い、つまり喧嘩で悩んでいた事があったなんて知らなかったです。」

優也がそう言うと、春香は………

春香「でも、一つだけ教えてあげる。喧嘩の解決法は本人が必死に考えるしかない。今欧州戦火隊がチームワークを高めるためには、優也君が解決の答えを導き出して、隊員の皆を納得させるしか道は無いの………でも、私は優也君なら導き出せると信じているわ。」

そう言うと、春香は優也の部屋を出ていってしまった………

優也「………皆を納得させられる答え………か。」

優也は近くのベッドに寝転がりながら、その答えを考えていた。

優也「………それは即ち互いの気持ちを理解した上で導き出さなきゃいけない………なかなかに難しい………俺には難し過ぎる………」

優也は考えているうちに、猛烈な眠気を感じ始めた。

優也「………ダメだ、眠過ぎてまるで思いつかない………ちょっとだけ仮眠を取るか………」

と、部屋の鍵を閉め、電気を消して布団を被った。

優也「ちょっと………だけ………」

優也は精神的に疲れていたのか、瞼を閉じて十数秒程経つと、そのまま眠ってしまった………

To be continued………




次回予告
優也は夢の中で、かつて国連に所属していた時に、鏡が2人の同僚の喧嘩を止めていた時のことを見ていた。その事から、目を覚ました優也は答えを導き出す………
次回「解決への答え」


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第18話 解決への答え

前回までのあらすじ
優也は、3人に怒鳴り散らしてしまった事を後悔する。そんな彼を心配した春香は彼にかつて幻想戦火隊でもそんな事があった事を話す。優也には簡単には思いつかず、さらに眠気もあったために、眠りにつく………


………これは優也の夢であり、かつて海軍に所属していた時に実際にあった出来事である。

優也「鏡ー、一緒に飯を食おうぜー!」

鏡「………優也君か、所属している軍が違うと言うのによくもまあ毎日僕の所に来るねぇ………」

優也「まあ良いじゃん。同期なんだしさー」

鏡「………僕には君が何故、僕に目をつけたのかまるで分からないよ………」

と、かつての優也は今より責任も軽く、また国連の中では特別に優秀でなかった為、自分より遥かに優秀であった鏡に軽いノリで関わり続けていた。だがそんな時に………

同期A「ちょっ、今お前俺の唐揚げ取ったろ!!」

同期B「いいだろ!俺はカツ定食なんだから!」

と、鏡と優也の目の前で喧嘩が起きてしまった。

優也「あーあ、アイツら喧嘩してるねえ。全く見苦しいよな、鏡………」

と、鏡に言っていると、鏡は喧嘩する2人にすぐに駆け寄っていた。

優也「ばっ、馬鹿!!」

優也は鏡を止めようとしたが間に合わず………

鏡「2人とも、喧嘩は良くないよ。」

と、首を突っ込んでしまった。

同期B「あ!?、お前は関係ないだろ!」

同期Bは鏡の胸倉を掴む。だが鏡は全くと言っていいほど動揺せず………

鏡「たかだが食事如きで喧嘩なんて大人気ないし軍人としてだって有り得ないでしょ?」

同期A「だからってお前が介入する必要はねえだろ!」

と、同期Aも鏡を責め立てる。

鏡「………じゃあ聞くけど、君達は僕が介入しなかったら喧嘩はしなかったのかい?」

同期B「そ、それは………!」

鏡「元はと言えば君のせいだろ、君が余計な事をしなければこんな喧嘩は起きなかっただろう。」

同期Bは言い返せなかった………

鏡「それに君も、やられたからって喧嘩に乗っかっちゃダメだよ。喧嘩に乗ったら酷くなる一方じゃないか。」

同期A「うっ………!」

同期Aも言い返せなかった。

鏡「さ、仲直りして。」

鏡がそう言うと、2人は………

同期B「わ、悪かった。お前の唐揚げ食っちまって………」

同期A「お、俺もめちゃくちゃキレてごめんな………」

と、鏡は2人を仲直りさせた。それを見た優也は………

優也「な、仲直りさせちまった………!?」

この時、優也は鏡のこの行動に強く驚いていた………

 

優也「うん………?」

優也は目を覚ました。優也は近くに置いてあった時計を目にする。するとかなりの時間が経っていた。

優也「………あの夢、いやあの時の話、とても懐かしかったな………」

優也は夢の出来事を懐かしむと同時に………

優也「………!、そうだ、あの3人の中を強くする起死回生の案がある………!」

と、優也は元気を取り戻したかのように、3人の喧嘩を解決させる案を考えつき、、自分の部屋を後にしたのたった………

To be continued………




次回予告
優也はシュミレーションルームに戻る。するとその時には喧嘩は最高潮にまで達していた。優也はそんな彼女達の喧嘩をどう止めるのか………?
次回「優也の喧嘩制止」


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第19話 優也の喧嘩制止

前回までのあらすじ
優也は夢を見ていた。それは、かつて海軍に所属していた時、鏡が喧嘩していた2人を解決させた時の事であった。目を覚ました優也は、喧嘩の解決への答えを見つけ、自分の部屋を後にする………


優也は急いでシュミレーションルームに戻った。だがその中では………

ミラー「………だから、貴女が悪いんでしょう!?」

ユアリ「何回も言わせないで貰えるかな………アンタ達がもっとレベルを上げて私レベルに追いつけばいい話でしょ?、その方が効率良いし。」

ミラー「ああもう!、いい加減にしなさいよ!!、アンタの効率重視なんかそう簡単に実現するわけないでしょ!?」

ユアリ「嫌ならこの戦火隊を出て行けば良い話でしょ?、最悪私自身1人でもどうにでもなるんですもの。」

ネール「でも、1人で勝てるわけないじゃん!!」

ユアリ「私は1人でもやれる。アンタらがポンコツ過ぎて私が上手く力を発揮出来なくなるだけ。」

ミラー「アンタねえ………自意識過剰も大概にしなさいよ!!」

と、喧嘩は最高潮にまで達していた。

優也「皆!、ちょっと僕の話を聞いてくれ!」

優也はそう言う。だが、3人は優也の声に耳を傾けず、喧嘩を続ける。

ミラー「アンタが私達に合わせればそれで全て解決でしょう!?」

ユアリ「いいや、貴女達が合わせるべき。」

と、お互い自分の意見を全くと言っていいほど曲げようとしない。

優也「………皆!、自分の意見ばっかり通してたら喧嘩は全く終わらねえんだよ!」

と、少し強引ではあるが、喧嘩に介入する。

ミラー「でも、チームワークが無ければモンスターには勝てないでしょう!?」

ネール「そうだよ!」

と言うミラー達の言い訳に優也は………

優也「確かにそうだけど………チームワークばかりにこだわってしまっては、だが本来出せるはずの実力が全く出せないだろ!?」

2人「………!!」

優也のこの答えにミラー達は言い返す言葉がなかった。

ユアリ「やれやれ、やっと分かったか。あたしの考え方が………」

と、ユアリが言うと………

優也「悪いのはミラー達だけじゃない。お前だって自分を中心に考え過ぎだ!」

ユアリ「なっ………!?」

ユアリは言い返そうとするが………

優也「確かに各々の実力は大事さ………でもな、自分を中心にしてたら誰も着いてこない。それにたった1人でなんでも出来ると思ったら大間違いだ!」

ユアリ「くっ………!」

ユアリも何も言い返せなくなる。

優也「………あれだけ喧嘩したんだ。別に今すぐ仲直りしろなんて俺は言わない。だけどな、今俺が言った事………それだけは覚えておいてくれ。」

と言い、優也はシュミレーションルームを後にした。

優也「(………これで、3人は仲直りしてくれるか………?、鏡。)」

と、自分の心の中でそう問うのだった………

To be continued………




次回予告
優也は自分の部屋に戻り、自分の武器の修繕をしていた。その時に、ミラーが訪ねてきて………
次回「隊員達の和解」


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第20話 隊員達の和解

前回までのあらすじ
隊員達の喧嘩に割り込んだ優也は、お互いに言い返せなくなる正論を叩き付ける。困惑するミラー達にすぐでなくてはいいので仲直りをするよう言い、優也はシュミレーションルームを後にした………


シュミレーションルームを後にした優也は、自らの部屋へ戻っていた………

 

優也の部屋………

優也「………」

優也は今、自分の部屋で黙々と武器の修繕を行っていた。

優也「この間の戦いでコイツが結構傷んだからなー、しっかりと修繕しとかなきゃな。」

と、ブツブツ独り言を呟いていた時だった。突如、優也の部屋のドアにノックが………

???「………ミラーよ、今入っても大丈夫かしら?」

ノックをしたのはミラーだった。

優也「ああ、鍵は空いてる。」

そう返答し、優也はミラーを入れた。

優也「………それで、どうかしたのか?」

と、優也が聞くと………

ミラー「………あの、喧嘩の事なんだけど………ユアリさんとは何となくだけど、少しだけギスギスした関係が和らいだわ。」

優也「………そうか。それならよかった。」

どうやらミラーの話によると、ミラー達の喧嘩は優也の説教で止まり、彼女達は、完全では無いが、和解をした様子であった。

ミラー「ユアリさんとは少しばかり仲良くなれるか心配だけど、上手くやってみせるわ。」

優也「そうか。」

優也はミラーがユアリ達と上手くやっていこうとしている姿勢を見せた様子に、優也も安心する。

ミラー「それだけよ、時間を割いてもらってごめんなさいね。」

優也「いや、いいさ。どうせ武器の修繕をしていただけだしな。」

ミラー「そう………じゃあ、私は自分のスキルアップの為に修行して来るわね。」

ミラーはそう言うと、優也の部屋を出ていった………

優也「………どうやらミラーは他の奴らとは上手くやっていけそうだな。ネールもあの性格なら特に問題は無さそうだし心配しなくてもいいか………だが、アイツは大丈夫なのかね………?」

………優也の言うアイツは、読者の予想通りユアリである。彼女は欧州戦火隊に入隊したばかりであり、更に1人だけでかなりの実力を持っており、先のシュミレーションルームでの出来事を見るに、おそらく自分の力を強く信じているが故に、ほかの隊員達と連携を取ってくれるか、1番心配であった。

優也「………怖いから見に行ってみるか………」

と、優也はユアリが居そうな場所を模索するのだった………

 

廊下………

優也「ぜ、全然いねえ……… 」

優也はあれから数十分くらい探していたが、全くと言っていいほど見かけられなかった。

優也「仕方ない、春香さんあたりにでも聞くか。」

と、思っていた時の事だった。突如、優也から死角となっていた角の方からユアリが現れる。

優也「いた!」

優也はユアリを見つけてすぐ、彼女に近づくのだった………

To be continued………




次回予告
ユアリを見つけた優也は、彼女にミラー達と協力してくれるかを問う。そしてユアリが出した答えは………?
次回「ユアリの選ぶ道」


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第21話 ユアリの選ぶ道

前回までのあらすじ
優也が自分の部屋にいる時に、ミラーが訪ねてきて、優也は喧嘩は終わった事を知る。だが、ユアリの性格上大丈夫かと心配した優也は彼女を探し………


優也「ユアリ!」

優也が声をかけると、ユアリが反応し………

ユアリ「………なんだ、隊長さんかい。」

と返事を返した。

優也「ちょっといいか?」

と、聞くと………

ユアリ「………長くならないなら聞くとするよ。」

そう答えた。優也は一旦息を整えて、ユアリにこのような事を聞く。

優也「なあユアリ………お前はこれから先の戦いで………俺やミラー達と共に戦ってくれるか………?」

と問いかける。その問いに対して、ユアリはしばらく黙り込んだが、何十秒か経つと、遂にユアリは口を開いた………

ユアリ「………まあ善処するとだけ言っておくとするよ。」

と、この様子から、協力する気がある事を知った優也は………

優也「………そうか、ありがとうな。」

と答えた。

ユアリ「………と言うか、隊長の癖に頼りないねえ。あたし達のことばかりを心配しちゃってさ………」

と言うユアリに対して優也は………

優也「なっ………!?、そりゃ………隊員達の心配をするのは隊長として当然だろ………!?」

と、声を荒らげて答える。

ユアリ「………アンタの心配は、隊長としてではなく、本心じゃないのかね?」

とユアリが言うと、優也は顔を真っ赤にして………

優也「そ、そんな訳あるもんか!!」

と、焦った様子で答えた。

ユアリ「………隊長さんにいい事を教えといてあげるよ。もうあたし達は喧嘩した時よりかは幾分かはマシになった。だけど、今この欧州戦火隊で問題なのはアンタだよ。」

ユアリのこの言葉に優也は驚きを隠せない。

優也「………どういう事だそれは?」

と、優也が聞くと………

ユアリ「………アンタは隊長というものを重く考えている。確かに隊長は組織をまとめる為には必要不可欠な存在だ、でも隊長としての責務を強く考え過ぎるとアンタのような人間だと必ずどこかで迷走してしまう………気をつけな、隊長という肩書きを頭の中でいっぱいにしちゃいけない。絶対に上手くいかなくなるから。」

と答えた後、ユアリは………

ユアリ「………さて、用件はもう終わりでいいんでしょう?」

と問う。

優也「………あ、ああ。時間取らせて悪かったな。」

ユアリ「まあ、隊長さんも何か困った事があったらあたし達に頼りなよ。」

と言ったユアリは、優也から離れ、別の部屋の方へと向かっていった………

優也「………隊長という肩書きを頭の中でいっぱいにするな………一体どういう事なんだろうか………?」

優也はユアリが立ち去った後に、ユアリの言葉に強く疑問を抱えたのだった………

To be continued………




次回予告
春香は優也達を集め、次にモンスターが現れたのは、スペインの方だと告げる。優也達はヨーロッパトレインでスペインへ向かう………
次回「新たな任務」


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第二章 隊長としての苦悩
第22話 新たな任務


前回までのあらすじ
ユアリを見つけた優也は、彼女が、ミラー達に協力をしてくれるかを聞く。ユアリはそれに対し善処すると答える。だがユアリは同時に優也にアドバイスを送るが、優也には意味が分からなかった………


欧州戦火隊本部会議室………

優也「欧州戦火隊、全員揃いました。」

春香「ごめんなさいね、急に招集してしまって………」

ミラー「いえ、問題ありません。」

ネール「僕も大丈夫だよ。」

ユアリ「………その様子だとまた他の国にデカブツが現れって訳か?」

春香「………ユアリちゃんは勘が鋭いわね。そうよ、またしてもモンスターが現れたみたいなの。」

優也「………場所はどこですか?」

春香「場所はここから南西………スペインよ。」

ミラー「スペイン………私の故郷フランスの奥にある国ですね。」

春香「そうなるわね。」

優也「直ぐに出撃します!」

春香「………気をつけてね。」

優也達は敬礼すると、ハイパーアーマーMarkⅡを装着し、ヨーロッパトレインに乗り込む。

優也「欧州戦火隊出撃だ!」

3人「了解!」

と、優也達はヨーロッパトレインでスペインに向かったのだった………

 

数時間後、スペイン………

優也「す、少し長かったな………」

ミラー「………でも、春香さんの言う通り、巨大なモンスターがいるわね。」

スペインで暴れていたのは、棍棒を手にした巨大な一つ目のモンスターだった。

ユアリ「ありゃ、サイクロプスみたいだね。」

ネール「サイクロプス?、サイクロプスって何?」

ユアリ「………サイクロプスも知らないのかい?、サイクロプスってのは、1つ目の巨人のことだよ。つまりああ言うやつの事をサイクロプスって言うのさ。」

ネール「へぇー、ネールって物知りだねー!」

ユアリ「アンタが無知なだけさ。」

と、ユアリが解説していると、サイクロプスらしきモンスターは、棍棒を振り下ろして来た。

優也「!?、………避けろっ!」

優也達は、何とか攻撃をかわし………

優也「皆、あの棍棒に気をつけて攻撃してくれ!」

と、指示をする。

ユアリ「(………確かにあの棍棒に触れたらこっちはお陀仏だ。あたし達はあの棍棒を受けないように攻撃しなければならない………ちっ、めんどくさい相手だな………)」

と、ユアリはサイクロプスの攻撃が厄介であることを理解し、遠距離から銃で攻撃する。

ユアリ「(………あたしは大丈夫だけど、問題は隊長さん達接近組だね………さあ、どうやって攻略するかな、隊長さんは………?)」

と、ユアリは接近して攻撃する優也が、どのようにサイクロプスを攻略するかを考えていた………

優也「(………棍棒に触れたらアウト………そんな中で、どうやれば奴を接近して倒せるかを考えなければならない………なかなか苦しいな………!)」

と、必死に答えを探している様子であった………

To be continued………




次回予告
優也はサイクロプスの棍棒の攻撃範囲を予測出来たが、サイクロプスは防御力も高い事が同時に判明し、どのように攻略すればいいのかと必死に考えることになってしまう………
次回「サイクロプスの猛威」


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第23話 サイクロプスの猛威

前回までのあらすじ
新たなモンスターの襲来を知った優也達は、スペインに向かう。だが、そこにいたのはサイクロプスのような巨大な一つ目のモンスターだった………


優也「………まずは棍棒の間合いを理解しなきゃな………その為には、コイツの注意を引き付けないと………」

と、優也は近くに落ちていた樽をサイクロプスの足に投げる。サイクロプスは特にダメージを受けている様子はなかったが、足に樽がぶつかった事は理解したようで優也の方に棍棒を振り下ろして来た。

優也「よし………予想通りだ!」

優也は棍棒を横にかわす。サイクロプスは追撃の為に、1度棍棒を上げ、もう一度振り下ろす。

優也「(コイツ、攻撃する度に振り上げるのか………ならば、その隙を突けば、必ずダメージを与えられるはずだ………!)」

優也は再び攻撃をかわし、槍を振り回す………が、サイクロプスの身体はとても硬く、優也の槍を通さない。

優也「なっ!?」

動揺する優也、だがそんな彼の頭上に棍棒があった。

ユアリ「隊長さん、上が見えないのか!?、避けろ!」

ユアリの通信で優也は我に返った。優也は慌てて回避するが、棍棒が優也の左肩にかすり、左肩のパーツが一部吹き飛んだ。

ユアリ「どうしたのさ!?」

優也「アイツ………防御力も高すぎる………一体どうすればいいんだ………いや、それを考えるのが俺の役目だったよな………こうなったら無謀な攻撃をしてでも、奴の弱点を探すしかないか………!」

と、優也は手に持っていた槍を手にし、もう一度攻撃をしようと身構えるが………

ユアリ「(ちっ、心配していた事があっさり現実になっちまったね………!、今の隊長さんは生命を捨ててでも奴の弱点を見つけようとしている………あのサイクロプスにそんなのは絶対通用しない………!、こうなったら………!)」

ユアリは通信先をネールに変更し………

ユアリ「………頼みたい事がある。」

と、伝えた。

ネール「………僕は何をすればいいのかな?」

ユアリ「あのサイクロプスの目を潰してもらえるかな。それだけやってくくればあとはどうにでもなる!」

ネール「よくわかんないけど任せて!」

ネールはそう伝えると、ハイパーアーマーMarkⅡに搭載されているミニロケットシステムで飛行し、サイクロプスの上を取り、ハンマーを張り上げる。ネールはサイクロプスが優也に向かって棍棒が振り下ろされたタイミングを利用し………

ネール「そこだ!、{ビッグハンマー}!」

ネールはハンマーの渾身の一撃で、サイクロプスの目を潰す。サイクロプスは目を押え苦しむ様子を見せた。

ユアリ「上出来だよ!、あとはあたしの出番だ!」

ユアリは持っている弾に霊力を込め、銃に装填する………

ユアリ「{ディストラクションアイアン}!」

と、鉄を砕く威力を持つ弾丸を放ち、サイクロプスの肉体を弾が貫通した………サイクロプスは断末魔を上げ、すぐ絶命した………

優也「せ、せっかく俺が勝利への道を導こうと思ったのに………!」

ユアリ「今回ばかりは任せられなかった。悪いけどね。」

と、ユアリは不満げな優也の言葉を一蹴するのだった………

 

一方、欧州戦火隊本部では………

春香「………優也君は隊長というものがよく分かってないみたいね………まあ無理もないわよね………じゃあしょうがないわ………彼を呼びましょうか。」

と、春香の方も何かをしようとしていた。そして彼とは………?

To be continued………




次回予告
優也はユアリに自分の作戦を考えていたのに、ユアリが勝手に動いたせいでイライラを抱えていた。優也のイラつきで絆が離れていく欧州戦火隊の前に、あの隊長が現れる………
次回「伝説の白き隊長」


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第24話 伝説の白き隊長

前回までのあらすじ
サイクロプスのような姿をしたモンスターとの戦い、だが高い防御力により、優也は深く考えずにモンスターへの対抗策をあみ出そうとしていた。それではダメだと判断するユアリは、ネールの力を借り、何とか殲滅する………


数十時間後、欧州戦火隊本部会議室………

優也「ユアリ、お前よくも勝手に動いてくれたな!、俺の中で生まれかけていた案を潰しやがって………!」

ユアリ「悪いけど隊長さんの、攻撃して、その様子から弱点を探すなんてやり方じゃ無理があり過ぎる。そりゃ例外的にそんな戦いをして通用する奴はいるんだろうけど、隊長さんはそういう戦いをすべきじゃない。それに、隊長として一番大事なことは隊を纏める事だよ。アンタは今自分の考えで頭がいっぱいになっている。そんなんじゃ、隊長失格だよ!」

優也「何だと!?、自分の方が優れているとでも言いたいのかお前は!?」

ユアリ「そうじゃないんだよ!、隊長さんはもっと周りを見るべきだ!」

優也「でもモンスターが倒せなかったら意味が無いだろ!」

ミラー「………さっきから、優也とユアリさんが言い合っているわね………」

ネール「うん、僕達が介入したら余計に面倒くさくなっちゃうだろうし………一体どうしたらいいんだろうね………」

ミラー「………春香さんも何も言ってこないしね。」

そう、春香は優也とユアリの口論を見ているだけで、特に何も口出ししていなかった。

ミラー「あー!、もう誰でもいいからこの流れを止めて………!」

と、ミラーが呟いた時だった。突如、会議室のドアにノックが………

春香「………来たかしらね。」

優也とユアリも公論を止め、扉の方に視線を向ける。扉が開いた時、そこに立っていたのは………

優也「お、お前は………鏡!?」

ミラー「ええ!?」

?「………副司令白宮春香さん、幻想戦火隊隊長白川鏡ただいま着任致しました。」

そう、そこに現れたのはかつて魔界の王を討ち取った伝説の隊長、白川鏡だった。鏡は優也の方へ視線を向けると………

鏡「………Uさんから聞いた通り、ここで隊長をしていたんだね、優也君………お久しぶり。」

と、鏡は再開の挨拶を告げる。

ミラー「あ、あの人が幻想戦火隊の伝説の白き隊長白川鏡さん………!?」

と、ミラーは自分がカッコイイと思っていた隊長が目の前にいることを驚いていた。

鏡「へぇー、隊員は3人か………君達、名前は?」

鏡はミラー達に声をかけた。

ミラー「ふぇ!?、わ、私は………ミラー・ニャルカです!」

と、ミラーは緊張しながら答えた。

ネール「ネール・ドラングだよ!」

ユアリ「………ユアリ・ダクラズだ。」

鏡「ミラーにネール、ユアリか………幻想戦火隊(うち)に負けず個性的なメンバーみたいだね。」

と、鏡は答えたのだった………

To be continued………




次回予告
鏡は欧州戦火隊の強化委員としてわざわざ欧州にやってきた事を伝える。優也達は、鏡の協力の元、特訓に励むことになる………
次回「鏡の特訓」


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第25話 鏡の特訓

前回までのあらすじ
優也は自分の作戦が実行出来なかった事に苛立ちを見せてしまい、欧州戦火隊の絆はバラバラになりかける。だが、そんな彼等の前に、あの伝説の幻想戦火隊隊長白川鏡が現れる………


優也「お、お前………ここに何しに来たんだ?」

そう聞く優也に鏡は答えた。

鏡「簡単な話さ。僕は君達欧州戦火隊を強くする為の強化委員さ。」

優也「強化委員だと?」

鏡「そうさ、君達欧州戦火隊が色んな事で苦戦している事を聞いてね、僕は君達に対して、戦火隊の特訓を課す為にここに来たんだ。少なくとも僕の特訓はちょっとばかり厳しいよ。」

ミラー「大丈夫です、何が来てもやり遂げますので!」

鏡「その意気だよ、頑張ってね、ミラー。」

ミラー「はい!」

鏡「ネールやユアリはもちろん優也君、隊長の君にもやってもらうよ。というか隊長が頑張らないと、戦火隊は動かないからね?」

優也「え、ええ!?」

ユアリ「さ、流石幻想戦火隊隊長カガミ・シロカワ………隊長としての威厳と圧倒的な雰囲気………こりゃ家の隊長さんとはとても違うね………流石だね。」

とユアリは鏡の事を高く評価する。

ネール「た、確かに凄い隊長さんだよね……… 」

と、ネールはユアリの言葉に同意する素振りを見せた………

 

欧州戦火隊本部修練場………

鏡「それじゃあ基礎的な事からやろうか………」

鏡はそう言うと、腰に携えていた片方の剣を鞘から抜き、地面に突き刺し、そのまま線を引く。

優也「な、何をやってるんだ鏡?」

困惑する優也。そして、鏡は線を引き終わると、剣を鞘にしまう。

鏡「まずは、モンスターとの間合いを把握してもらおうかな。」

ネール「間合い………?」

優也「ちょっ、ちょっと待て鏡!、何で特訓でこんな話になる!?」

鏡「甘いね優也君。モンスターとの間合いを理解しておくのは基本中の基本なのさ。最もそこに動きを入れないといけないから、難しいと言っちゃ難しいけど、把握出来れば戦いで僅かな有利を取れる。」

ミラー「僅かな有利………ですか?」

鏡「なんかおかしく感じたかな?」

ミラー「いえ………そういう訳では無いんですが………」

鏡「………でも不思議でしょ?、そんな目の前のたった小さい物を拾う事。」

ユアリ「でもそれが、勝敗を分ける事もある。案外戦いでは、たとえ小さい有利でも侮れないものなんだよ。」

鏡「流石ユアリ………それを熟知しているって事は、君はかなり歴戦の戦士みたいだね。」

ユアリ「勘違いしないでもらいたい。あたしはただの旅好きだ。」

鏡「旅好きか………成程ね。それにしてもそこまでの知識を持っているならユアリには間合いの話は簡単過ぎるかもね。」

ユアリ「まあ、今までずっと遠距離の間合いを自分の中で探してきたからね………」

ユアリはそのように告げたのだった………

To be continued………

 




次回予告
優也達の間合いの特訓。優也達前線組は、間合いに苦戦をするが、今の欧州戦火隊の間合いの中心は、優也にあった………
次回「間合いの中心」


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第26話 間合いの中心

前回までのあらすじ
欧州戦火隊の強化委員としてやってきた鏡は、欧州戦火隊に最初の特訓を課す。だが、その特訓はまさかの間合いの特訓で………?


その後、欧州戦火隊は目の前にモンスターがいるという設定で間合いを理解しようと動く。

優也「モンスターがそこにいるなら………ここか?」

鏡「優也君、そこじゃ前すぎる。モンスターは特徴が分かりやすかったとしてもどう動いてくるかまでは完全には分からない。そういう事を考えたら、もう後二、三歩は下がった方がいいかもね。」

優也「だー!、もうわかんねえよ!」

鏡「………難しいのは分かるよ、でもね、君が1番頑張らなきゃ。欧州戦火隊の二度の戦いを録画で確認させてもらったけど、今の欧州戦火隊は君を軸に動いている。ミラー達の間合いは、君を中心にして動いているんだから、君が完璧にそれをマスターしなきゃ、とてもじゃないけどモンスターに苦戦してしまうよ。」

優也「………俺が間合いの中心なのか?」

鏡「ああ。現にミラーとネールも少しばかり前に出過ぎている。これでは2人も危ない。」

優也「そうだとしても………俺は結局どう動けばいいのかわかんねえんだよな………」

と、上手くいかず落ち込んでしまう優也に、鏡は彼の肩に手を置き………

鏡「確かに僕も前にこの事で1人考えていた事があったんだ。そして予測パターンを作り出していくうちに、ある1つの答えがわかったんだ。」

優也「1つの答え?」

鏡「ああ、それがさっき言った、間合いの中心さ。幻想戦火隊の皆は、接近組だろうと遠距離組だろうと、必ず1人を中心にして動き回っている。」

優也「幻想戦火隊の間合いの中心ってもしかしてお前か?」

鏡「そうだよ、そして僕はこの事を知ってから、自分の行動が皆の命運を左右する事を強く実感したよ。でも、だからこそ、仲間が上手く立ち回れるような間合いを考えて行動できるようになったっていうのもあるんだけどね。」

優也「つまり、俺の行動がミラー達の命運を握ってるって訳か?」

鏡「まあだいたいそんな感じだよ。だとしても一つだけ大事にしておいて欲しい事があるんだ。」

優也「………なんだ?」

鏡「………仲間の事を考えるんだ。そうじゃなきゃ上手くモンスターとは戦えないし、隊だって上手く動かない。そういうのを考えれば、モンスターに効率よく対抗出来るし、自分が思い描く戦いを進められると属は思うよ。」

優也「自分が思い描く戦いねえ………俺に出来るものかね?」

鏡にそう聞くと、彼はこんな返答を返した。

鏡「あれ、もうできないって決めつけてるのかな?」

優也「そ、そんなわけあるもんかい!」

鏡「………なら頑張ってね。」

と、優也の言葉を逆手にとって答えを返した鏡だった………

To be continued………




次回予告
優也達は、必死に努力し、間合いをある程度理解する事が出来た。次に鏡の課した試練とは………?
次回「武器の試練」


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第27話 武器の試練

前回までのあらすじ
間合いの特訓に苦戦する優也に、鏡はアドバイスをする。そして優也は自分が間合いの中心である事を理解し、特訓を続ける………


優也達は、あれから1時間程この間合いの特訓を死ぬ気で続け、遂に………

鏡「よし、間合いの話は一旦終わりにしよう。次は、武器の特訓だ。」

優也「武器か、さっきの間合い云々よりは簡単そうな話だな………」

鏡「だけど、武器だって結構奥が深いよ。なんせ武器は色々な種類があってそこから何パターンも戦い方を生み出せるんだから。」

ミラー「でも、武器となるとそれぞれ個別の話になるのでは?」

ミラーの質問に鏡は………

鏡「ミラーの言う通りだね、武器は皆違うと聞いている。よって、ここからはそれぞれ個別練習とさせてもらう。所々声をかけていくから、分からない事だとか相談があったなんでも聞いてくれ。」

………ということで、優也達はそれぞれの武器による特訓を始めた。鏡が最初に声をかけたのはミラーで………

鏡「ミラー、剣術はどうだい?」

ミラー「いえ、私のは剣術とはとても言えないと思います………私はあくまでパリの人々を守る為だけに剣を手にして来たので………」

鏡「そうか………なら、僕が少し付き合おう。剣術って言うのはね、相手を斬るだけでなく、振り回したり突き刺したりする事も出来るから案外奥が深い。それにミラーは一刀流のようだしね、剣術一刀流で戦うとなれば自分が得意そうな剣技を身につけることがまずは大事かなと思うんだ。」

ミラー「剣技………ですか?」

鏡「ああ、剣術と言っても色々な流派があるしね。人によっては自己流もあるらしいんだけど………今回はこの技をマスターしてもらおうかなと思っているよ。」

鏡はとあるメモを渡した。

ミラー「………この剣技をマスターするのですか?」

鏡「ああ、時間はかかるかもしれないけど、マスター出来れば心強いはずだよ。」

ミラー「………分かりました。」

ミラーはメモを目にし、そこから剣の動きを理解していた。

鏡「ミラーはもう大丈夫そうだね。」

と確信した鏡は、次にネールの方に声をかけた。

鏡「ネール、ハンマーの特訓はどんな調子だい?」

ネール「順調だよ!、ハンマーの特訓は昔からずっと続けてるから、ある程度は理解しているつもりなんだ!」

鏡「成程ね、となったら基礎特訓はいらないかな………じゃあ、ネールには応用の話をしようか。」

ネール「応能の話?」

鏡「ああ、ネールには新必殺技を編み出してもらうよ。」

ネール「新必殺技を………!?」

鏡「ああ、どんなモンスターが生き残っているか僕達も完全には把握出来ていない。そんなモンスター達を相手に上手く立ち回るには、新必殺技が必要不可欠だと思うんだ。」

と、鏡はネールに話すのだった………

To be continued………




次回予告
ネールは鏡に提案された新必殺技を編み出そうと努力する。鏡は次にユアリに声をかけると………
次回「隊員達の必死の特訓」


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第28話 隊員達の必死の特訓

前回までのあらすじ
間合いの特訓をある程度こなした為、鏡は次の特訓に武器による個人特訓を課す。鏡は、ミラーには剣技を修得する事、ネールには新必殺技を修得するという新たな課題を導き出す………


ネール「成程、僕の新しい必殺技が未知のモンスター対策になるかもしれないんだね!」

鏡「そうだよ、ハンマーの事についてはこの本を読んでくれればいいよ。」

鏡は、ハンマーの使い方と書かれた本を渡す。

ネール「こ、これ何?」

鏡「僕の仲間が書いていたメモを写したものだよ、最も、元々のメモは字が汚すぎで苦労したけどね………」

ネールは本の中を見る。

ネール「何これ………とても分かりやすい!」

その中には、ハンマーの使い方についての説明だけでなく、鏡がとある仲間のメモを参考に書かれたイラストもついていたため、簡単に言うと分かりやすくなっていた。まあとある人物が誰かについては知っている読者もいるとは思われるが今回は触れない事にしよう……

鏡「あとはその本を参考にしてくれればいいよ。そう考えたら、ネールはもう大丈夫そうだね。後は精進してくれ!」

ネール「分かったよ、ありがとう鏡!」

と、ネールは笑顔で答えた。

鏡「(………ネールもいい子だな。この欧州戦火隊も幻想戦火隊と似たような組織かもしれないね………)」

と、考えた後、鏡はユアリの方へ向かった。

鏡「ユアリ、調子はどうだい?」

鏡は声をかける。すると、ユアリは突如鏡に発砲してきた。

鏡「え!?、と、唐突過ぎるよ………!」

鏡は咄嗟に腰に携えた剣を抜き、剣を振るう。そうする事でユアリの放った弾丸を斬り落とした………

ユアリ「ほう、流石天下の幻想戦火隊隊長、カガミ・シロカワ。でも、今の一撃、あんたみたいな人物じゃ無かったら防げなかった。そこについてはどう?」

鏡「………君の凄さは今のでよくわかったよ。だけど少し甘いかな。」

ユアリ「はあっ?」

鏡の言う事が理解出来ないユアリ。鏡が剣をしまうと、ユアリの銃の先端に傷が入った。

ユアリ「な、なんだ………この傷は………!?」

困惑するユアリに鏡は答える。

鏡「………君の弾丸を切り落とした時に同時に先端が取れない程度に斬った。」

ユアリ「そんな馬鹿な神技をやって見せたとでも言うのか………!?」

鏡「君の銃の先端がその証拠だ。」

そう、鏡はあの弾丸を撃ち落としたと同時に、銃の先端に傷を付けた。しかも先程剣を振るったのはたったの1度のみ。つまりこれを同時にやってのけてしまった鏡の強さは未だ、我々を驚かしてくる………

ユアリ「(この男、侮れない………たった1振りだけでここまでやってのけてしまったのだから………!」

ユアリは、鏡の恐ろしさを身に持って思い知ったのだった………

To be continued………




次回予告
鏡はユアリの弱点を指摘する。ユアリはその弱点を知り、その改善を目指そうとする………
次回「改善への道」


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第29話 改善への道

前回までのあらすじ
ネールに新必殺技を編み出すための特訓を初めた。そして鏡はユアリに声をかけると、ユアリは突如として鏡を攻撃する。だが、鏡はユアリの弾丸を斬り落とすだけでなく、ユアリの銃の先端に傷をつけるという神技をやってのけてしまったのだった………


鏡「ユアリ、君の不意打ちとも言える速度の速さは君の長所と言ってもいいくらいとても恐ろしかった。でも、君の弾丸はまだ撃ち落とされたら後が続かないって所にある。」

ユアリ「撃ち落とされたら後が続かないだって………?」

鏡「ああ、正直君が僕のカウンターに対して、追撃を行っていれば僕はダメージを受けていたかもしれないよ。でも、君はそれをやらなかった………何か理由でもあるのかい?」

ユアリはこの質問に対して、自らの銃を強く抱えたまま何も言わなかった。

鏡「………言いたくないのか。じゃあ言わなくてもいいよ。僕が無理矢理それを問いただしてしまったら逆に面倒な事になってしまいそうだからね。」

鏡はそう言うと、 ユアリの肩に手を置く。

鏡「君の力に関して、僕があれしろこれしろと言う必要は無いよ。勝負の結果を君の引き金が握っている時もある。躊躇わないで、自分を信じて撃つんだ………だって、今欧州戦火隊の遠距離組は君だけしかいない。つまり、優也君達前線組からしてみれば、君はとても優秀で頼りになる隊員だ。頑張ってね。」

と言い、ユアリの元から離れる。

ユアリ「………言われなくても理解しているよこっちは………何でコイツの引き金を連続して引こうとしないのか………って事も………でも、いつかは引かなきゃいけなくなるかもしれないな………相棒。」

と、ユアリは1人そう呟いたのだった………

鏡「ユアリは欧州戦火隊の中では1番強敵との戦闘経験が長けているみたいだ。彼女なら、欧州戦火隊の背中を任せられる。………さて、最後は………」

鏡は優也の方に近づいた。優也は槍を使った素振りを行っていた。

鏡「優也君、調子はどうだい?」

優也「鏡………!、………ああ、一応順調だ。」

鏡「それなら良かった。優也君は国連所属時代から槍のリーチを生かした上手い戦い方をしていたからなあ。」

優也「でも、鏡と比べたら全然さ………俺には指揮する能力は優れてないし、何より隊長として仲間の為に何か出来た記憶が無い………その点、お前は凄いよ。隊長なのに指揮して隊員引っ張って………オマケにカリスマ性もあるんだから敵わないさ………俺はもしかしたら隊長に向かないのかも………」

と、優也は鏡を褒め、自分を落としていた様子を見せる。

鏡「………そうかな。隊長は指揮したりするのが本業じゃないよ。隊長はそのグループの士気を左右する重要な纏め役を担っているんだ。優也君はそういう面では、戦火隊の誰よりもすごいと思うよ。」

と、鏡は優也を褒めたのだった………

To be continued………

 




次回予告
鏡は優也の迷いを晴らす為に、武器を使った簡単な組み手をする事になった。優也の方が有利の中、鏡はとある戦略を展開させる………
次回「隊長同士の組み手」


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第30話 隊長同士の組手

前回までのあらすじ
ユアリは鏡に弱点を指摘される。ユアリ本人は何か事情を抱えているような素振りを見せる。そして鏡ら遂に優也に声をかけ、隊長に関しての事を彼に説く………


鏡「………優也君、君はなにか悩んでいる様子なのは見て分かる。君の迷いは話し合いなんかで何とかなる話ではない事はよく分かるよ。その解決をしようとなると………君とならそうだな………」

鏡は少し考える………そして思いついたのが………

鏡「………よし、武器の組手にしよう。」

優也「武器の組手?」

鏡「ルールは簡単さ。」

鏡は近くに置いてあった木製の剣と槍を持ってくる。

鏡「僕と優也君、それぞれが武器を手にして、どちらが攻撃出来るかを競うものだ。武器の先にはペンキを塗ってある。勿論触れればペンキが服にくっ付く。つまり先にペンキを相手の身体に付けた方が勝ちっていうシンプルな勝負さ。君は得意の槍で、そして僕は剣1本で勝負しようと思う。」

優也「………いいのか?、お前は確か二刀流使いだったはずだが………?」

鏡「まあ簡単な組み手だしね。それに、今、心に迷いを抱えている君が二刀流の僕に敵う訳ないしね………まあハンデさ。」

優也「お前にしては珍しく挑発的じゃねーか。」

鏡「さあ、全力で来なよ、優也君。」

鏡は指を動かし、自分への攻撃を促す。

優也「………俺の槍を前に後悔しても知らねえからな!」

優也はリーチを生かした槍を振り回し、鏡に攻撃を放つ。鏡は優也の槍を次々にかわしていく。

優也「さ、流石鏡だ………挑発をしてきただけの実力は当然持ってるよな………だが、お前だって延々とこれを交わせるわけねえもんな!」

優也は突きを放つ。鏡はこれも回避していくが、中には間一髪回避した攻撃も何発かあった。

優也「ほらな、所々ギリギリ交わしているところがあるじゃねえか………この勝負貰ったぜ!」

優也は鏡の中心目掛けて槍による突きを放つ。だが鏡はこれをジャンプでかわし、優也をそのまま飛び越え、彼の後ろをとる。

鏡「やっぱりまだまだだね、優也君!!」

鏡は後ろから剣で斬る動作をする。優也の背中にどっぷりとペンキが付いた。

鏡「勝負あり………だね。」

優也「ちくしょうー!、やっぱり何でリーチは勝ってたのに負けちまったんだよー!!」

鏡「ははは、君はいつも攻撃する事ばかりを考えるからこんなふうな攻撃の対応は全く出来ない………まさに優也君の弱点だね。」

優也「ち、ちくしょう………!、次ば絶対勝つからな!!」

鏡「………楽しみにしておくよ。優也君が僕に一矢むくいる日をね。」

と、笑顔で答える鏡。

鏡「(………いつの間にか優也君はいつも通りの優也君に戻ったみたいだし………それに、君の精神力の高さには僕も敵わないや………)」

と、優也の事を考えていたのだった………

To be continued………




次回予告
それから数日、優也達は鏡達の指導の元、修行を続けていた。だが、遂に鏡が幻想戦火隊に帰る日が来て………
次回「隊長に必要なもの」


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第31話 隊長に必要なもの

前回までのあらすじ
鏡の提案で、優也と鏡は組手をすることになった。結果は鏡の勝ちだが、優也のネガティブはどこかへ飛んで行ったかのように元に戻り………


それから数日、優也達は鏡の出した課題を乗り越え続けて来たが………

鏡「さて、今日の特訓は終わり………そして、僕からの課題も今日で終わりだ。」

優也「それ、どういう意味だ?」

鏡「僕のここでの仕事は終わり。明日には幻想戦火隊に帰らなきゃ行けないんだ。」

ミラー「………そうですか。寂しくなりますね。」

ネール「これだと幻想戦火隊が協力してくれる特訓が無くなっちゃうね。」

鏡「まあでも大丈夫さ。厳密には僕と幻想戦火隊の他の隊員の入れ替わりだからね。」

ユアリ「となると、次は誰が来るんだい?」

鏡「それは僕も知らされてないんだ。ごめんね。」

ユアリ「いや、聞いたのはあたしだ。アンタが謝る必要は無い。」

鏡「………君みたいなタイプ、1人幻想戦火隊にいるんだよね。まあ戦い方は全く違うけど。」

ユアリ「ふーん、それは会ってみたいものだね。」

優也「………鏡。」

鏡「ん?、どうしたの?」

優也「………帰っちまう前に教えてくれ。隊長に必要なものはなんだ?」

鏡「隊長に必要なもの?、そうだね………難しいけど、隊長に必要なものは、隊を良い方向に持ってくる努力かな。」

優也「隊を良い方向に持ってくる努力?」

鏡「そうさ。まあざっくり言ってしまえば、指揮能力だろうと隊を引っ張る強さだろうとなんでもいいって訳さ。」

優也「なんだそりゃ………よく分からねえよ。」

鏡「ま、僕も今咄嗟に言ったもんだからね。そんな反応をされても仕方ないよね………まあ結果的には君の信じていることでいいんじゃないかな?、僕の言ったことが正解とは限らないからさ。」

優也「………探してみるよ。俺なりの答え。」

鏡「………優也君らしいね。」

鏡は笑顔でそう答えた。だが、それと同時にサイレンが鳴り響く。

鏡「おっとこれは………モンスターの襲来かな。」

優也「………皆行くぞ!」

優也達は司令室に向かった………

鏡「………これは想定外の形になってしまったね。さて、欧州戦火隊がどこまで変わったか見せてもらおうかな。」

と、鏡も優也の後を追いかけるのだった………

 

司令室………

優也「春香さん、今度はどこに現れたんですか!?」

春香「今度はポーランド。お隣の国よ。」

優也「………直ぐに向かいます!、行くぞ皆!」

3人「了解!」

4人はハイパーアーマーMarkⅡの装着に向かった………

春香「………あら、鏡君。」

鏡「お疲れ様です、春香さん。」

春香「………貴方は行かなくて良かったの?」

鏡「今の欧州戦火隊なら大丈夫ですよ。」

と、鏡は欧州戦火隊を信じている様子だった………

To be continued………




次回予告
優也達は新たなモンスターのいるポーランドに着く。モンスターは強大であったが、鏡の課題を乗り越えてきた欧州戦火隊は前回の戦いから大きく変わり………
次回「欧州戦火隊の新たな姿」


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第32話 欧州戦火隊の新たな姿

前回までのあらすじ
欧州戦火隊の隊員達は、鏡の課題を乗り越えた。鏡は幻想戦火隊に戻る事になった。その為、優也は鏡に隊長に必要なものを問う。鏡がそれに答えると同時にポーランドにモンスターが襲来し、欧州戦火隊は出撃する………


数十分後、ポーランド………

ポーランドについた欧州戦火隊は、全身が石でてきたモンスターが暴れているのを目撃する。

優也「よし、皆!、鏡の特訓の時のことを思い出し、それを上手く応用して戦うんだ!」

3人「了解!」

隊員達は、ユアリを除いてモンスターに接近。ユアリは遠距離から攻撃を放つ。

ユアリ「………遠距離攻撃をするものは前線組が上手くモンスターを引っ掻き回してくれることを信じて戦う………だったな。」

ユアリはそう呟き、遠くから攻撃を次々と放つ。一方、優也達はモンスターの足元に入り込み………

優也「3人それぞれ個別行動でコイツを引っ掻き回していくぞ!」

ミラー「分かったわ!」

ネール「任せて!」

ミラーとネールはそれぞれモンスターの真横の方に向かう。

優也「さて、俺は正面からだな。」

優也は槍を手にし、モンスターの正面から攻撃する。モンスターには全くダメージを与えられなかったが、モンスターの注意を引きつけるには十分だった。

優也「よし、計画通りだぜ………」

優也はそう呟くと、再びモンスターに攻撃し、モンスターの攻撃対象を完全に自分に変え、回避に専念する。

ミラー「優也に攻撃対象が変わった………今よ!」

ミラーとネールは自らの武器を構える。ミラーとネールの武器に霊力が集まる。

ミラー「{アトミックスラッシュ}!」

ミラーの炎のエネルギーの一部がモンスターの石の身体を強く熱する。幸いモンスターには炎による耐性までは無く、炎のエネルギーにモンスターは苦しみ、動きを止める。

ネール「次は僕の番だー!」

ネールはハンマーを巨体化し、それを地面に打ち込む。

ネール「{ランドストライク}!」

モンスターの周りは大きく揺れ、モンスターはネールの起こした人工地震に足を取られる。

ユアリ「さて、あたしが前準備の最後を担うんだったかな。」

ユアリは銃をモンスターの頭に構える。

ユアリ「{ダークフレイム}!」

ユアリの銃撃が、モンスターの頭を貫く。モンスターはこのダメージにより膝を地面に付け、完全に動かなくなった。

優也「皆、助かったぜ!、後は、俺の秘技を叩き込んでやるぜ!」

優也は、槍に霊力を集め構える………

優也「{狼牙一閃突き}!」

優也の槍が捉えていたのはモンスターの心臓部ただ一つ。狼牙の力を再現した優也の槍はモンスターの心臓部を貫いた。モンスターは心臓部を破壊された事により、爆散した。

優也「よし………やっと俺達が連携して戦えた………ありがとうな、鏡………!」

優也は鏡に向けて感謝の気持ちを心の中で伝えたのだった………

 

欧州戦火隊本部………

春香「………鏡君の予想、当たったわね。」

鏡「ええ、この欧州戦火隊には、それぞれの個人技はどれも素晴らしく、幻想戦火隊には劣っていなかったんですが、チームワークだけはバラバラだったもので………」

春香「そう………貴方の見る目はとても的確ね。羨ましいわ。」

鏡「いやいや、そんな事は無いですよ。さて、これを見届けた以上、僕に悔いはありません。僕は幻想郷に戻ります。」

鏡は春香に敬礼をする。

春香「寂しくなるわね。」

鏡「そうですね。それと、次の強化委員の事、よろしくお願いしますね。」

春香「分かってるわ。貴方は幻想戦火隊のお仕事、頑張ってね。」

鏡「はい。」

そして、欧州戦火隊を変えた鏡はこの日、欧州を立ち去ったのだった………

To be continued………




次回予告
春香は新たな隊員2人を他の協力者の紹介によって迎え入れた事を説明する。心配する優也達の前に、2人の強化委員が同時に姿を現す………
次回「欧州の新たな隊員」


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第三章 人見知り少女の心
第33話 欧州の新たな隊員


前回までのあらすじ
鏡の課題を乗り越えた欧州戦火隊は、新たなモンスターを難なく撃破する。そして鏡は幻想戦火隊に戻るのだった………


欧州戦火隊本部、司令室………

春香「皆、集まってくれたわね。」

優也「どうしたんですか、春香さん。」

春香「鏡君が帰ってしまって悲しいかもしれないけれど、そんな皆にいいニュースを伝えるわ。」

ミラー「何でしょうか?」

春香「実は、欧州戦火隊に協力してくださっている方がいて、その方が2人の新隊員を推薦して連れてきてくださったの。(………まあ協力して下さっているって言っても戦火隊総司令のあのお方何ですけどね………)」

ネール「へえー、どんな人なんだろー?」

春香「今、この司令室の隣の部屋にいるわ。2人ともー、こっちに入ってきてもらえるかしらー?」

春香がそう言うと、隣の部屋の扉が開く。すると、そこには、2人おり、片方は背の高い女性で、もう1人はまだ中学生くらいの女性だった。

春香「2人は新隊員のデルカちゃんと、ミュールちゃんよ。」

デルカ「デルカ・ブレクだ、喋り方が男みたいだと言われるけど、女だ。よろしくな。」

優也「………武器は何だ?」

デルカ「斧だ。」

優也「成程………欧州戦火隊で力任せに攻撃出来るのがネールだけだったから、その手の攻撃タイプはとても頼りになる。よろしくな、俺は白木優也だ。」

デルカ「よろしくな、隊長さん!」

優也とデルカはお互いに握手する。

春香「デルカちゃんはあっさり打ち解けたわね。じゃあ、次はミュールちゃん、自己紹介してもらえるかしら?」

ミュール「あ、はい………あの………ミュール・アリア………です。えと、私人見知りで………話すのが苦手なんですが………その………よろしくお願いします。」

ミュールはオドオドとしていた様子なのが目に見えてわかった。

優也「………使っている武器はなんだ?」

ミュール「え、えと………銃を使っています。」

ユアリ「それって、あたしと同じ武器だね。」

ミュール「そ、そうですね………」

優也「(………なんかこの子とても人見知りな子だな………とても緊張している様子でもあるし………大丈夫か………?)」

と、優也はミュールの事を心配している様子だった。

春香「………優也君、何か心配しているみたいね。」

優也「はい、彼女はとても緊張しているみたいで………俺、どうしてあげればいいのか分からなくて………」

春香「難しいわよね………でも、あの子が戦火隊に馴染んでくれれば、欧州戦火隊は知略面でも大きく強くなるわ。」

優也「まさか、あの子、軍師みたいな立ち位置の子なんですか………!?」

春香「………そうよ。あの子はかつて二十二世紀戦争でドイツの軍の作戦を考えていたみたいなの。」

優也「二十二世紀戦争………あの子はあの戦争の経験者なのか………なら、俺にはさらに自信が無いですよ………」

優也は更に自信を無くす。すると、突如司令室の別の扉が開き………

???「おやおや、欧州戦火隊の隊長は鏡ほど頼りになりそうになさそうだな。」

優也「な、なんだと!?………って、誰だ!?」

???「ダメですよダーナさん、あのお方は鏡さんの絶賛するご友人なのですよ?」

春香「………来てくれたわね、ダーナちゃん、ミーナちゃん。」

そう、突如現れたのは鏡と同じく幻想戦火隊の隊員である、ダーナとミーナだった………

To be continued………




次回予告
欧州戦火隊に現れたミーナ達は、優也達の強化委員として欧州戦火隊本部にやって来た。そしてミーナは、同じ境遇のミュールを気にかけていた………
次回「弓矢の軍師と狼の欧州着任」


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第34話 弓矢の軍師と狼の欧州着任

前回までのあらすじ
欧州戦火隊に新たな隊員デルカ・ブレク、ミュール・アリアが加わる。デルカについては問題なさそうだったが、春香の話から、ミュールは確かな実力はあるが?人見知りな性格で、優也もどうすればいいか頭を悩ませる。するとそこへ、幻想戦火隊のダーナとミーナが強化委員として彼等の前に現れる………


優也「あ、あの人らが幻想戦火隊のミーナ・ミハルとダーナ・マガリなんですか………!?」

春香「そうよ。」

ミーナ「どうも、皆さん初めまして、ミーナ・ミハルと申します。私からは知略面、即ち戦火隊に必要なお勉強の話を担当します。よろしくお願い致しますね。」

優也「(こっちのミーナさんって人は、なんか礼儀正しいな………ちくしょー、こんな人がいるなんて鏡はやっぱ羨ましいわ。)」

優也がそんなことを考えていると、ダーナが自己紹介を始める。

ダーナ「ダーナ・マガリだ。あたしは鏡程優しくは無いからな、頑張って着いてこいよ。」

ユアリ「………ミーナ・ミハルが、イタリア出身の軍師で、ダーナ・マガリは、確か世界を股にかけたとんでもない悪党だったと聞いた事があるな………」

優也「(………ちょっと待て、ミーナさんは羨ましいが、ダーナって人は羨ましくないような………)」

と、考えていると、ダーナが優也の方を向き………

ダーナ「どうした、欧州の隊長はもしかしてあたしの事を悪いように考えているのかい?」

と、見透かされたような言い方をされる。

優也「そ、そんな訳ない!」

ダーナ「………何だかアンタの事は鏡ほどからかえそうに無いな。アイツはマジで真面目だからからかいやすいんだがねえ………」

優也「(アイツこんな奴にからかわれてるのかよ………大変だな………)」

と、優也が考えている時に、ミーナはミュールの方を見る。ミュールは今もオドオドしていた。ミーナは春香に声をかける。

ミーナ「………春香さん、あの子が二十二世紀戦争で郡の作戦を考えていた子ですか………?」

春香「ええ、貴女と似ているわね。」

ミーナ「私と似た境遇の子ですか………ならば私が彼女に単独で教えてもよろしいでしょうか?」

春香「構わないわ。という事は優也君達の方には最初はダーナちゃんが指導した方がいいかしら?」

ミーナ「ええ、お願い致します。」

そう言うと、ミーナはダーナにもその事を彼女の耳元で伝える。

ダーナ「分かったよ。じゃあお前ら、まずはこのダーナさんが力について教える。特訓のための場所に移動するぞ!」

と、ダーナは優也達を連れて、修練場に向かったのだった。

ミーナ「あ、ミュールちゃんだけは残って貰えますか?」

ミュール「え?、はい。」

ミュールはただ1人、司令室に残った。

ミーナ「まず最初に………このテストをやってもらえるかしら?」

ミーナはミュールにとあるテストの用紙を渡したのだった。ダーナとミーナのそれぞれの修行は果たしてどうなるのだろうか………?

To be continued………




次回予告
ダーナの方は形ではなく力が求められ、まだ力について根本的な事を知らない優也達に、ダーナは厳しくこれを教える………
次回「力の使い方」


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第35話 力の使い方

前回までのあらすじ
欧州戦火隊本部に強化委員として着任したダーナとミーナ。ダーナは優也達に力の使い方について教える事になり、ミーナはミュールだけを残し、テストを受けさせる………


修練場………

ダーナ「お前達は鏡に戦いの為に有利な動きや形などを教えてもらったと聞いたが、まだまだ甘いもんだね。いくら動きがわかっていても力が発揮されなきゃなんにもなりやしない。そこで、ダーナさんからの課題は力の使い方を覚えることだ。」

優也「力の使い方………」

ダーナ「じゃあとりあえず、軽くコイツを武器を使って砕いてくれるかね。」

と、ダーナが用意したのは一部科学的なものが混ざった特別な素材で作られた縦に長い長方形の化学鉱石だった。

優也「よし、まずは俺から!」

優也は槍を手にし、長方形の鉱石に攻撃するが、槍の方が弾かれ、その衝撃で優也は後ろに吹き飛んだ。鉱石には傷が全く付いていない。

優也「ど、どうなってんだこりゃ………!?」

驚気を隠せない優也。

ミラー「じゃ、じゃあ次は私が………!」

次にミラーが剣を使い鉱石を攻撃するが、やはりミラーの方が弾かれ、鉱石には一切傷が付かない。

ミラー「こ、これどうなってるの………!?」

ミラーも優也と同じ反応をした。その後、ネール、ユアリ、デルカもこれに挑戦したが、誰一人として傷が付けられなかった。

ダーナ「皆情けないなー………」

優也「無理だってこんなの………!」

ダーナ「諦めの早いやつだな。鏡の奴ならこんなの軽々と砕くけどなー」

優也「う、嘘だろ………!?」

驚く優也。その驚きには、改めて鏡の凄さに驚いている事と自分の力では無理なのかと言う驚きが1つの言葉に混じっていた。ダーナは溜息をつきながら、腰に携えていた剣を手にし、剣の刃部分に霊力を集め、鉱石に攻撃する。すると、鉱石はあっさりと砕けてしまった。

優也「え、ええ!?」

あっさりと鉱石を砕いてしまったダーナに驚く優也。

ダーナ「お前達がなんでこの石に弾かれたかわかるか?」

優也「ええと………その………分からない。」

ダーナ「深く考え過ぎだ。答えはただ力任せに攻撃したからだ。」

ユアリ「………どういう事さ。」

ダーナ「力任せでモンスターが倒せるならあたしは苦労なんかしないさ。いいか、私達が何故あんなモンスターを相手に戦えるかについてだが………それは各々が持っている霊力の力を使っているからだ。お前達は力任せに攻撃する事は出来るが、霊力を使って攻撃する事が出来ない。だから、こんな鉱石1つも砕けないのさ。」

優也「………」

ダーナ「だが安心しな。このダーナさんが教えてあげるんだからさ………ははっ。」

ダーナは笑った。

優也「こいつはやばそうな特訓をする未来しか見えないな………」

と、優也達はダーナの修行のやばさを予測していたのだった………

To be continued………




次回予告
ダーナは霊力を自由に扱えるようにする為の課題を優也達に課す。その課題は無論険しいものであり………
次回「悪魔の課題」


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第36話 悪魔の課題

前回までのあらすじ
ダーナの課題は力の使い方についてだった。ダーナ最初の試練は、特別な鉱石を自力で破壊することだったが、優也達は特別な鉱石を破壊することは出来なかったのだった………


ダーナ「とりあえずお前達に次に課す試練は、バーチャルシュミレーターによるモンスターとの擬似勝負だ。」

優也「擬似勝負?、なんなんだそりゃ?」

ダーナ「私も最近聞いたばかりなんだがな、お前達はパーチャルシュミレーターっていう特別な機械にて再現されたモンスターを倒してもらおう。」

優也「でも、バーチャルシュミレーターによるモンスターってそんなに強くなかったような………」

優也がそう言うと、ダーナはシュミレーターの事について設定する機械をいじくる。

ダーナ「まあ、そんなに強く無かったから、とりあえず難易度を高めにしとこうか。」

と、ダーナが試行錯誤を繰り返した末、モンスターは強大で、とても強そうで凶暴そうな見た目をしたモンスターが実態に近い形で出現する。

ダーナ「ああ、このホログラムとの戦いだけど協力で全然構わないよ。(………まあ、ただ手を組んで戦うだけじゃどうにもならないんだけどね………)」

ダーナは心の中でそう思い、ニヤリとする。優也はそれを見て………

優也「(コイツ今、ニヤッとしたか………?、俺の思い過ごしじゃなきゃ、コイツはやべーぞマジで………まさに悪魔の課題だ………)」

と、優也は心の中で考えた………

 

………そんなことはさておき、優也達は各々武器を構えて、モンスターの前に立つ。

優也「前回の戦いで俺達はモンスターに勝てた。皆で力を合わせれば必ず上手くいく!」

と言い、まず優也が前線を切って攻撃する。だが、モンスターに優也の槍は効かなかった。

優也「何………!?」

優也はモンスターの手によってなぎ払われ、大きく後退した。

優也「なんでだ………!?、俺の攻撃が効かない………!?」

困惑する優也。そんな彼にデルカが声をかけ………

デルカ「なら私がやろうか?」

デルカのこの言葉に優也は………

優也「ああ、頼む。」

と答えた。だが、デルカの斧による一撃もまるで通用しない。

デルカ「何………!?」

デルカもこれに驚き、更にモンスターの攻撃が彼女に追い打ちをかけようとする。

デルカ「くっ………!」

デルカは慌てで攻撃を回避した。

デルカ「コイツは私の力任せでもどうにもならないなこりゃ………」

その後もミラー、ネール、ユアリは各々の武器で攻撃するが、誰1人としてダメージを与えられなかった。

優也「(ミラーやネール、ユアリの銃撃もダメか………なら俺はどうすればいい………!?)」

優也は頭を必死に回転させ、モンスターを倒す方法を考える。そしてある考えに行き着く。

優也「………一か八かだが、これに賭けるしかない!」

果たして、その考えとは………?

To be continued………




次回予告
優也はこのホログラムのモンスターを倒す為には霊力が必要である事を考えた。その為、優也はその霊力を発揮させる為に、剣に自分の気を集中させる………
次回「精神と霊力」


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第37話 精神と霊力

前回までのあらすじ
ダーナが課した課題は、ホログラムのモンスターを倒す事だった。しかし、ホログラムのモンスターに、優也達の攻撃が効かず、追い詰められるが、優也はある策を思いつく………


優也は、一旦自らの心を落ち着かせ、槍を構える。

優也「(落ち着け、俺………!、アイツに勝つにはさっきあの女が言ってた霊力が必要なはずだ………!、その霊力を自在に操れるかは分からないが、自らの精神を落ち着かせ、俺の持つ霊力を解き放ってぶつける………そして霊力を解き放つ為には………)」

優也はモンスターの動きを見て、頭の中でシュミレーションをする。

優也「………俺が、霊力を解き放って攻撃するには………俺の持つ力全てを1点に集めるようにすればいい!」

優也は槍を強く握る。すると、優也の槍から霊力が感じ取れるようになった。

ダーナ「(気付いたか………そうさ、結局のところ、あたし達が霊力を自在に操るには、力を一点に集中させればいい。自分の武器に自らの力と精神を込めれば、ハイパーアーマーの補助が無くとも霊力が武器を通じて扱える………))」

優也は槍に集まった霊力を使い、モンスターに攻撃する………

優也「これが俺の力だ!、{五月雨突き}!!」

優也は槍に集まった魔力による連続攻撃を放つ。モンスターは耐えられずたおれる。

ダーナ「ふーん、やるじゃねえか。なら、1番の合格者は隊長さんになるな。」

優也「そうだな。」

優也がそう答えると、ダーナはこう言った。

ダーナ「そうか。なら、今日お前に教えるべきことは全部教えたからな。」

優也「え?」

ダーナ「つまり、隊長さんはあたしの課題を合格って事だ。」

優也「やったぜ!」

優也は喜ぶ素振りを見せる。だが、ダーナはニヤリとして優也にこう言った。

ダーナ「悪いけど、隊長さんにはまだ指導は終わってないぜ?、担当はあたしじゃないけどな………とりあえずじゃあお前は司令室に戻れ、あの紫色が何か教えてくれるはずだろうからな。」

優也「わ、分かった。」

優也はそう答えると、修練場を後にした………

ダーナ「さて、残りのお前らには、次のモンスターを倒してもらおうかね。」

ダーナは機械をいじり、新たなモンスターを作り出し、残りの4人にぶつけるのだった………

 

廊下………

優也「俺の目論見通り、霊力を扱えたな………だが、俺が新たに出来たのはまだそれだけだ。もしかして、あのミーナさんが俺にまだ教えることでもあるのか?」

と、考えていると、優也は司令室の前に着いた。優也は一旦深呼吸をして、司令室に入った………

 

司令室………

司令室の中では、テストを受けていたミュールと、それに驚いたミーナの姿があった。

優也「何かあったのか?」

優也はミーナの驚いている様子から声をかけた。

ミーナ「あら優也君。ちょうど良かった。これを見てください。」

ミーナは優也にあるものを見せる。優也はそのあるものを見て驚くのだった………

To be continued………




次回予告
優也とミーナが驚いた理由。それは、ミーナのテストで完璧な回答をしていたからだった。ミーナは驚きつつもミュールの才能を見る………
次回「ミュールの才能」


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第38話 ミュールの才能

前回までのあらすじ
優也はダーナの試練を乗り越える為に、霊力の扱い方を自力で導き出す。そしてミーナの課題を受ける為に司令室に戻った優也だったが、そこで驚きの事が………


優也「これは………難しいテストで満点………!?、というかこのテストは………?」

ミーナ「………私達、幻想戦火隊に入隊するのに受けるテストです。このテストを実際に受けたのは確か春香さんの話では、ミズキちゃんとワイズさんでしたけど………あのお二方でさえ、満点では無かったと聞いてなかったので、驚いてしまいました。」

優也「ミズキ………?、ワイズ………?」

2人の事を知らない優也は困惑してしまう。

ミーナ「ああ、欧州戦火隊には幻想戦火隊の事はあまり伝えられていなかったでしたわね。ミズキちゃんはミズキ・クレールって名前のまだ10代の少女なの。でも戦火隊の中では、とても変わってて、魔法使いなの。」

優也「魔法使い!?」

ミーナ「魔法使いと言えば、春香さんも魔法使いでしたね。」

優也「ええ!?、初耳なんすけど!?」

驚く優也、そして近くで会話を聞いていた春香は………

春香「あら、私は魔法使いと言ってもミズキちゃんみたいに魔力とモンスターを倒せる霊力両方を持っているわけじゃないのよ。ただの魔法使いよ。」

と、春香は答えた。

優也「こりゃ驚いた。そんでもってワイズって人は誰さ?」

ミーナ「ワイズ・ダールさんはダーナさんと同じ接近による戦いが得意なんですよ。」

優也「そうか………何となく理解は出来た。そこのミュールの凄さもな。」

ミュール「………」

ミュールは黙っていた。ミーナはミュールの才能から………

ミーナ「(ちょっと黙り続けている子だけど、才能は申し分無いわね。素直に認めましょう。でもミュールさんは本当に私と近い存在ね………春香さんの話では、この子もまた………)」

と、一人で考えていたが………

優也「………さん、ミーナさん?」

急に考え事をし、更に、反応しないミーナに、優也は声をかけた。

ミーナ「あっ、ごめんなさいね。どうなさいましたか?」

優也「実はダーナの試練が終わったんだけど、指導はミーナさんがやってくれるって言ってたもので………」

ミーナ「となると、霊力については何となくは操れるようになったみたいですね………」

優也「ああ、何となくは………」

ミーナ「分かりました。ではあなたにも同じテストを受けてもらいましょうか。かなり難しいですが………」

優也「分かりました。」

と、優也は近くの椅子に座る。ミーナは優也に問題用紙と答案用紙を裏向きで渡し………

ミーナ「………優也君、結果は問わないけれど、全力で答えてね?」

と、ミーナが言うと、時計を目にし………

ミーナ「それでは、よーいスタート!」

ミーナのこの言葉で、優也は答案用紙をひっくり返したのだった………

To be continued………




次回予告
ミーナの渡した問題は、難問揃いで優也は困惑する。果たして、優也はミーナのテストをどこまでやれるのか………?
次回「ミーナのテスト」


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第39話 ミーナのテスト

前回までのあらすじ
ミーナは、幻想戦火隊で実際に行われたことのある入隊テストで満点を出したミュールに驚き、これには優也も驚く。そして優也も同じテストを受ける事になり………


優也は簡単に問題に目を通す。

優也「(なんだこりゃ………!?、意味わからねえくらい難しいぞ………!?)」

優也は難しい問題の多さに驚く。その後、一旦落ち着くと………

優也「(………難しすぎそうだがやるしかないか。)」

優也は最初の問題を見る。問題は次の選択肢から誰が幻想戦火隊の総司令官か答えろという問題だった。

優也「(あー!、わかるわけねーだろこんな問題!)」

優也は問題用紙を投げ捨てかけたが、その直後に、冷静に考え、そして………

優也「(………2番の八雲紫でいいか。)」

と、2番を選択した。合っていると信じているかはもちろんなのだが、これが実は正解だと言う事を、彼は知る由もない。

優也「(ええと、次の問題は………)」

次の問題は、幻想戦火隊は今現在何人いるか?、という問題だった。

優也「(知るかあああ!!)」

と、内心ブチ切れたが、これを作ったのは少なくともミーナではない。ミーナは優也にこれを課しただけである。

優也「(誰だよこのテスト作ったアンポンタンは………!)」

と、考えたが、適当に8と書いた。実はこれも正解だとは思うはずもない。

優也「(次は!?)」

次の問題は、現在の幻想戦火隊の隊長は誰?、漢字で答えなさい。という問題である。

優也「(確かこれは鏡だったな。)」

と、解答欄に白川鏡と彼の名前を書いた。

………と、次々に問題を解いていったが、もちろん突然のテストなので、9割当てずっぽうだったが、何とか最後まで書ききったので、答案用紙を裏返す。

ミーナ「終わりましたか?」

優也は静かに頷く。ミーナは優也の答案用紙を手に取り、答えと照らし合せる。

ミーナ「………今思い出したけどごめんなさい、貴方がテストに取り組んでいる時に、貴方に1時間の暗記時間を与えるのをすっかり忘れちゃって………」

優也「まあそのせいで9割程当てずっぽうになったんだが………」

と、答える優也。ミーナは反省するような顔をするが、彼女の顔は驚きに変わる。

ミーナ「優也君………貴方のテストの点数………85点でした。」

優也「え!?、何が当たったんだよ!?」

優也は当然困惑する。

ミーナ「ところどころ間違えてはいますけど、当たっているところは完璧です。」

優也「えええ………!?」

優也は偶然にも程があると考えた。

ミーナ「85点という事は………文句無しの合格ですね。」

ミーナは笑顔でそう答える。

優也「め、めちゃくちゃだ、おい………なんで当たっちまっんだよ………俺の偶然!!」

と、内心頭を抱える優也だった………

To be continued………




次回予告
優也は課題に取り組み、予想外の合格となったせいか疲れを見せる。ミーナはそんな彼を気遣い、彼女自身の話を優也に話す………
次回「暇潰しの話」


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第40話 暇潰しの話

前回までのあらすじ
ミーナから課されたテストを受けた優也。彼には分からない問題だらけのテストで優也は偶然合格してしまい………


優也「ダメだ………これはいくらなんでも運も実力のうちとかそんなレベルの話じゃない………疲れたよ………」

ミーナ「………」

ミーナは彼が疲れているのを見て………

ミーナ「………じゃあ、少し休憩がてら暇潰しの話でもしましょうか。」

優也「………え?、どんな話を?」

ミーナ「失礼ですが、優也君はお幾つですか?」

優也「今?、25だ。」

ミーナ「私より1つ上ですね。………優也君は10年程前に二十二世紀戦争が始まったのを覚えていますか?」

優也「あ、ああ。覚えているさ。日本はあんまりというか殆ど被害なかったけど………」

ミーナ「………私は、その頃に祖国イタリアで敵国に対抗する為の作戦を立てる仕事をしていました。」

優也「そ、そうだったのか………!?」

ミーナ「ええ。でも、この戦争は私から笑顔を………自分の意見を信じる事を奪いました。今は鏡さんに救われて少し自分の意見を貫き通す勇気が生まれましたけど………」

優也「そ、そうだったのか。(こ、この人もやべーけど鏡もやっぱりやべえ奴だわ………)」

と、優也は内心考えたが、とある疑問が生まれた。

優也「………でもなんで急にこんな話を………?」

ミーナ「………春香さんから聞いた話によると………ミュールちゃんは私と似たような問題を抱えているんです。」

優也「………それって………?」

ミーナ「ミュールちゃんは、私と同じ二十二世紀戦争の被害者なんです。」

優也「ひ、被害者………!?」

ミーナ「彼女は元々、ドイツの普通の少女だったんです。でも、二十二世紀戦争の時に才能を買われ、二十二世紀戦争にて作戦を立てる軍師になりました。でも、ドイツはイタリアとの戦争で最終的に敗れました。自分の作戦で多くの人が死んだ事に耐えきれないミュールちゃんは、自分の心を強く閉ざし、今のような人見知りの性格になってしまったんです。」

優也「はあ………それはなかなか厄介な話だな………しかし、なんでアンタがそう責任感を強く持つんだ?」

ミーナ「………私は同情してしまったんです。所謂感情的になってしまった………っていう事です。」

優也「………アンタも苦労してるんだな。」

ミーナ「………私以上の苦労をしている人はこの世に沢山います。貴方がライバルとしてみている鏡さんも多くの苦労を乗り越えておられましたから………」

優也「………アンタ、もしかして鏡の事が好きなのか?」

ミーナ「え!?、わ、わた、私は………それに、鏡さんの事を愛してるのは私だけじゃありませんので………!」

ミーナはわかりやすく動揺する。

優也「(あー、好きなんだな………羨ましい限りだぜ、ちくしょう………!)」

と、内心鏡に嫉妬する優也だった………

To be continued………




次回予告
優也はミーナから、いずれ自分が帰ることを考えて、今のうちから優也にミュールと話し、自分が居なくても良いようになるように伝えるのだった………
次回「人見知り少女との会話」


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第41話 人見知り少女との会話

前回までのあらすじ
ミーナのテストを終え、偶然の合格で精神的に疲れてしまった優也。ミーナはそんな彼を気遣って、過去の自分の話をする………ミュールに関しての重要な事実と共に………


ミーナ「………今の話を踏まえて優也君にお願いがあるんですが………私達はいずれ幻想戦火隊に戻らなければなりません。そこで、今のうちにミュールちゃんと親交を深めておいていただきたいのです。」

優也「親交を?」

ミーナ「………ええ、隊員を纏める事が難しい事であるのは重々理解しています。私もかつて鏡さんが一時的に離脱した際に、隊をまとめあげなければならなかったときがありますので………でも、それを乗り越えた時、この欧州戦火隊は一段と大きくなると考えております。軍師は霊力使いとは言え、戦いに関しては素人の多い戦火隊を上手くまとめるには、彼女のような軍師は最適だと思います。優也君、お願いしますね。」

優也「わ、分かったよ。」

優也はそう言うと、先程から読書をしていたミュールに声をかける。

優也「あ、あの………ミュール………だっけ?」

ミュール「え?、は、はい。そうですけど………」

優也「あのさ………改めて自己紹介すると、俺は………」

ミュール「白木優也隊長………ですよね?」

優也「あ、ああ。そうだ。」

ミュール「隊長………どうしたんですか?」

優也「ああ………ミュールはここに来てなんか分からないことは無いか?、分からない事があったら俺が何でも教えるから、何かあったら頼ってくれって言いたかったんだ。後、優也でいいよ。」

ミュール「………じゃあお言葉に甘えて………」

優也「後、無理に敬語を使わなくていいよ。俺にはタメでいい。」

ミュール「た、タメ………!?、ちょっ、ちょっとタメは………!」

優也「………タメで話した事があんま無いのか?」

ミュール「そ、そういうことです。」

優也「………俺は練習相手だと思えばいい、別に遠慮することは無いよ。」

ミュール「………わかっ………た。」

と、ミュールは少し恥ずかしそうにタメ口て答えた。

ミュール「えと………優也は頼りになりそう………だね。」

優也「………まあ、戦いの事に関しても、隊長としてもまだまだなんだけどな。」

ミュール「そんな事は無いよ………私のぐちゃぐちゃになった心と比べれば………」

優也「ぐちゃぐちゃになった………心?」

ミュール「………ねえ、優也。もし私が………困ったら………優也は私を助けてくれる?」

優也「え………?、お、おう。助けてみせるよ。俺は隊長なんだからさ。」

ミュール「………やっぱり、頼りになりそう。」

優也「そうなのか?」

ミュール「………うん。」

ミュールは静かにそう頷いたのだった………

To be continued………




次回予告
優也とミュールは春香からお使いを頼まれ、外に出る。すると、2人は外で強盗事件に巻き込まれる。ミュールがピンチに追い込まれ、優也は自分の命を顧みず、ミュールを助けようとする………
次回「隊員を守る隊長」


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第42話 隊員を守る隊長

前回までのあらすじ
ミーナは後の事を考えて、優也に今のうちにミュールと仲良くなって置いた方がいいと優也に助言。優也とミュール会話をしていくうちに、少しづつ仲を深めていく………


優也「ちょっと嬉しいな………俺、そう言われた事ないから………」

優也は少し照れる。すると底へ………

春香「お二人さん、お二人さん。お似合いのお二人さーん?」

と、春香がわざとらしく2人に声をかける。

優也「え!?、は、春香さん!?」

ミュール「おど………驚かさないで………くださいよ………!?」

春香「だって、2人とも仲良く話しているんだもの。邪魔したらダメでしょう?」

優也「そ、そんな気遣いいらないですよ!」

優也は慌てながら答える。そこにミーナが優也の肩に手をおき、小声で伝える………

ミーナ「………春香さん、こういうの大好きなんですよ………この先もあるでしょうが………頑張ってくださいとだけしか私からは………」

優也「(おいおいマジかよ………)」

優也は内心呆れてしまった………

 

十数分後、ドイツベルリン………

優也「なんだよあの人………お使いしてきて欲しいならさっさとこう言えばいいのに………」

ミュール「………完全に私達の反応で遊んでる………よね?」

優也「やべえ人だぜ、全く………」

と、呆れていると、悲鳴が聞こえてきた。

女性「きゃあああ!、強盗よ!!」

優也「………治安が悪いと本当に多いな。」

と、目の前に強盗が走ってくるのを確認する。

ミュール「………本当に嫌だ。戦争のせいで混乱するなんて………!」

と、ミュールは強盗の正面に立つ。。

強盗「ちっ、邪魔だ!」

強盗は銃を取り出し、ミュールを撃とうとする。

優也「危ない、ミュール!」

優也はミュールの方に走り、優也を押す。それと同時に強盗が引き金を弾き、弾丸が放たれる。弾丸は優也の左肩を貫く。

優也「ぐはっ………!!」

優也は右手で左肩を押さえて倒れる。

ミュール「優也!!」

強盗はそのまま逃げようとしたが、優也が足を引っ掛けて転ばす。強盗は転ぶと同時に銃を落とし、銃はミュールの足元に転がる。

強盗「ぐはっ!?、て、てめえ………!」

と、強盗は掴みかかろうとした時、強盗が落としたはずの銃の銃口が強盗の頭に当たる。

強盗「なんだ………うっ!?」

強盗は銃口の方を見ると、怒りで鋭い目をしたミュールが立っていた。

ミュール「………お前は優也を傷付けた。貴方にも同じ痛みを食らわせてあげる。」

強盗「ひっ、ひいいぃぃ………!」

強盗は腰を抜かし、ミュールから離れようとする。だが、ミュールは逃げる事を許さず、銃口を強盗の口に突っ込む。

ミュール「………口から吹き飛ばしてあげる………貴方の生命………!」

強盗「うぃぃぃ!?、お、お助けーーー!!」

強盗は銃口を口から外し逃げた。だが、近くにいた警官によって強盗は捕らえられた。

優也「ミュ、ミュール………!?」

ミュールは手に持っていた銃を落とし、その銃を踏み付け、破壊する。

ミュール「………ありがとう、優也。」

そしていつものミュールに戻った。

ミュール「嬉しかった。私を庇ってくれて………」

優也「き、気にすんな………仲間を守るのは隊長の俺の役目だからな………!」

優也は痛みに耐えながらミュールに笑顔を向けるのだった………

To be continued………




次回予告
優也は数日の療養で肩が回復し、無事に復帰する。そしてそんな彼に一番真っ先に駆け寄って来たのはミュールだった………
次回「他人を守る勇気」


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第43話 他人を守る勇気

前回までのあらすじ
優也とミュールは春香にお使いを頼まれ、外へ。外で強盗事件に巻き込まれ、優也はミュールを守り、肩を負傷。ミュールは怒りによって豹変し、強盗を震え上がらせる。強盗は捕まり、ミュールは元の性格に戻る………


数日後………

優也の肩は思った程大きいダメージではなく、数日間の療養で回復し、無事復帰出来た………

 

司令室………

優也「………白木優也、無事回復しました!」

優也は敬礼をする。

春香「優也君の肩のダメージが軽くてよかったわね。」

優也「ほんとですよ、肩をやられた時に、肩が死んだと思ってましたもん………」

ミュール「優也………良かったね。」

ミュールが優也に駆け寄る。

優也「ああ。」

ミラー「あれ?、2人ともいつの間に仲良くなってたの?」

ネール「確かに意外だね〜」

ユアリ「隊長さん、アンタ一体どんな手を使ったんだい?」

優也「え?、普通に………むぐっ!?」

ミュール「………理由がなんであろうと………関係ない………です。」

と、ミュールは優也が言いかけた理由を無理やり口を押さえて言わせない。

ユアリ「別に教えてくれたって構わないはずだけど?、減るものじゃないし。」

ミーナ「まあまあ、いいじゃないですか。理由はなんであれ、ミュールちゃんが優也君に懐いたのはいい事です。」

ダーナ「待てよ………なんか隊長に新隊員のガキが懐く………この光景に似たものをどこかで見たような………?」

と、ダーナは見た事がある様子だった。まあそれは間違ってないのだが、それはまた別の話………

優也「俺が休んでいる間、皆の強くなってくれたか?」

ミラー「ええ、それはもう………」

ネール「強くなったって感じが凄いするよ!」

ユアリ「流石幻想戦火隊の隊員達だよ………まあ口が悪いやつが若干1名いるけれどね。」

ダーナ「そりゃ誰の事かねー?」

ダーナがあからさまに切れているのがわかる。

優也「あはは………」

優也は苦笑いをするも続ける。

優也「取り敢えず、俺達は更に強くなれた!、この2人の修行を生かして、更に強くなるぞ!」

優也は隊員達にそう告げる。優也のこの言葉に、隊員達は共感する様子を見せる。

ミーナ「………こっちの戦火隊も大きな存在になりそうですね。」

ダーナ「あたし達の戦火隊と比べるとまだまだだけど、案外強くなってこのヨーロッパを守れるくらいにはなるだろうねえ。」

と、2人が会話していたまさにその時だった、戦火隊本部のサイレンが鳴り響く。

春香「モンスターが来たわね………場所は………ロシア西部のモスクワよ!」

優也「うげっ………そんな遠いところかよ………まあいいか!、俺達の力で、モンスターを倒すぞ!、欧州戦火隊出撃!」

隊員達「了解!」

優也達はハイパーアーマーの装着に向かった。

ミーナ「………さあ、お手並みを拝見させていただきますよ、優也君………」

と、本部に残るミーナは本人には聞こえぬようにそう告げたのだった………

To be continued………




次回予告
欧州戦火隊はロシアモスクワのモンスターに苦戦を強いられる。だが、突如、ロシアの冬将軍がモンスターを凍えさせる………
次回「ロシアの冬将軍」


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第44話 ロシアの冬将軍

前回までのあらすじ
肩のダメージが数日間で治り、復帰する優也。そして、この数日の間にミラー達は、ダーナ達の課題で、パワーアップした。そこれモスクワにモンスターが襲来。優也達は、迎え撃つ為に出撃する………


その後、欧州戦火隊はヨーロッパトレインを使い、ロシアの欧州に着いた。モスクワは異常に寒く、それは多くの機能を搭載したハイパーアーマーMarkⅡを装着しても感じる程だった。

ミラー「さ、寒いわね………」

ネール「ハイパーアーマーの暖房機能が効かないくらい寒いね………」

ユアリ「ま、それがロシアだからな。でもここより、シベリアってところの方がもっと寒いけどねえ。」

デルカ「ちょ、こんな場面で言わないでくれ………これでも結構やばいのに、これ以上寒い所なんて………ハックション!」

優也「大きいくしゃみだな………雪崩が起きるぞー」

デルカ「い、嫌だ〜!」

優也「冗談だよ………こんな崖も無いところで雪崩が起きてたまるか。」

デルカ「よ、良かった………」

ネール「デルカって意外と臆病なんだねー?」

デルカ「う、うるさいな………!」

と、話していると、目の前に大きな獣がいた。

優也「行くぞ、皆!」

優也は、槍を構え攻撃するが、優也の動きに気づいたモンスターは、優也の攻撃を薙ぎ払って優也を吹き飛ばす。

優也「ぐあっ!?」

同時に、優也の治ったばかりの左肩に強い激痛が走る。

優也「くっ………あの時の傷が………!」

優也は左肩を押さえる。

ミュール「………優也!!」

ミュールは優也のこの間の時の事を思い出し、持ち場を離れかけるが………

優也「ミュール!、俺の事は気にするな!、こいつの打開策を考えてくれ!」

この言葉でミュールは我に返る。

ミュール「(そうだった………私は軍師だったっけ………でも優也を腕で薙ぎ払った以上、下手な接近戦は出来ない………じゃあ、これはどう………!?)」

ミュールは、手に持っていた銃で乱射する。今彼女が使っている銃は、弾の着弾地点にムラがあるという変わった銃で、ミュールがモンスターの弱点を編出すために所持していた銃の1つだった。この銃のお陰で、モンスターに攻撃が効く事、弱点は限定されてない事が分かったが、対してダメージを与えられていなかった。

ミュール「………ミラーさん、ネールさん、デルカさん………接近して攻撃をして………!」

ミュールは接近組に攻撃させ、活路を見つけようとするが、モンスターは動体視力が良いのか、接近組の攻撃はモンスターにぶつかる前に、薙ぎ払われてしまい、モンスターの本体に当たらない。

ミュール「(動体視力が良すぎる………どうしたらいいの………!?)」

ミュールは突破口が見えず頭を悩ませる。だが、そんな彼女のハイパーアーマーは、とある事を検知した。

ミュール「え………?、温度が急に下がって………雪が降ってきている………いや、これは吹雪………!?」

ミュールはとある異変を察知する。ミュールは温度についてハイパーアーマーの検知機能を使う、すると、メーターはマイナスの方に針が動いていた。

ミュール「マイナスの温度………もしかして、もう冬が………!?」

ミュールは急に寒くなった事で、更に悩まされるが、モンスターを見ると、モンスターも寒さで震えていた。

ミュール「(モンスターが震えているという事は………行ける!!)」

ミュールは突如訪れた吹雪、通称冬将軍がこのタイミングで来た為か、ミュールは活路を見つけられそうな様子だった………

To be continued………




次回予告
ミュールはモンスター討伐の為の作戦を編み出し、仲間達に伝達する。果たして、ミュールの作戦は成功するのか………?
次回「冬将軍の作戦」


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第45話 冬将軍の作戦

前回までのあらすじ
モンスターを倒しにモスクワに訪れた優也達欧州戦火隊。モンスターの動体視力の高さに苦戦を強いられるも、ロシアモスクワに突如強い吹雪、通称冬将軍がやってくる………


ミュールはハイパーアーマーMarkⅡに搭載されている通信機能で、仲間達に通信する。

ミュール「皆さん………聞いて欲しいことがあります………今から、このモンスターを倒せるかもしれない作戦を伝えます。」

優也「な、なんだって………!?、ほ、本当にそんな作戦があるのか………!?」

ミュール「………うん。」

ミラー「どんな作戦なの?」

ミュール「………それは、………という作戦。」

ユアリ「意外とシンプルなような………でもこれはハイリスクハイリターンな作戦にならないかい?」

ミュール「………それも含めた上でこの作戦を立てて………今この作戦を提唱しています。」

ネール「うーん。」

と、仲間達は悩む。だが………

優也「俺は………ミュールの事を信じる。」

ミュール「………優也………」

優也「この吹雪だからこそ今が好機なんだろ?、なら思い切りやってくれ!」

ミュール「優也………ありがとう。」

優也の賛同から、隊員達は誰一人として反対意見は出さなかった。

ミュール「じゃあ………決行します!」

ミュールは腰に携えた別の銃2丁で乱射する。モンスターは寒さに震えていたが、何とか右手を動かし、弾丸を止めようとする。結果的にモンスターには弾丸の一撃は効かなかったが………

ミュール「思い通り………!」

ミュールはマスク越しでは分からなかったが、笑顔を浮かべている。それは………

優也「うおおおおぉ!!」

優也がモンスターの真後ろから攻撃を仕掛けたからだ。モンスターは動体視力こそ良かったが、吹雪により震えるせいで、動きが鈍くなっていた。その為、防御が間に合わず、モンスターは背中にダメージを受けてしまった。

優也「(しかしまさか………この作戦が通じるとはな………)」

優也が通じる事に驚いたこの作戦………それは………

ミュール「………ユアリさん………!」

ミュールのこの言葉にユアリは銃を構える。

ユアリ「じゃ、行かせてもらおうか!」

ユアリは照準をモンスターの死角地点に合わせて引き金を引く。ユアリの放った弾丸の音に、モンスターは反応こそしたが、やはり動きが鈍くなっている為に、弾丸を防げず、モンスターの右肩を貫通する。

ミュール「………ミラーさん………ネールちゃん………デルカさん………!」

ミラーとネールとデルカがモンスターの真上から攻撃を仕掛ける。だが、モンスターに防げる訳もなく、ミラーの剣と、ネールのハンマーの一撃と、デルカの斧の一撃で、モンスターは爆散した………

優也「か、勝った………!」

ミュール「………優也………!」

ミュールが優也に駆け寄る。

優也「助かったぜ………ミュールの作戦のお陰て勝てた………!」

ハイパーアーマーのマスクの下から笑顔を見せる優也。

ミュール「(いや………これは私だけの勝利じゃない………この突然の吹雪………冬将軍が好機を与えてくれただけ………)」

と、冷静に分析をするミュールだった………

To be continued………




次回予告
本部に戻る優也達。そこで待っていたのは帰り支度をするミーナとダーナの姿が。優也達は2人に別れを告げると、ミーナがまた強化委員が入れ替わりでやってくると優也に伝える………
次回「別れと出会い」


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第46話 別れと出会い

前回までのあらすじ
突如訪れた吹雪によるモンスターのスピード低下を利用した作戦を立てたミュールは、上手く作戦を成功させ、モンスターを撃破したのだった………


欧州戦火隊本部、司令室………

優也「ただいま戻りました………あれ?」

優也は帰ってきた報告をすると同時にある事に気付いた。それは………

ミーナ「お疲れ様でした、優也君。そして、私達はもう幻想戦火隊に戻らなければ行けなくなってしまいましたので、今日この欧州を去ります。」

ダーナ「あたし達がいなくなっても負けるんじゃねえぞ?」

優也「か、帰っちまうのかよ!?、げ、幻想戦火隊には鏡がいるから大丈夫じゃないのか………?」

そう聞く優也にミーナは答える。

ミーナ「………私も出来ることならまだまだ優也君達に指導したいなって気持ちはあります。でも、私達幻想戦火隊は、全員揃って初めて強い力を放つ組織なんです。そして欧州戦火隊も………仲間達との絆を深められたその時こそ、欧州に平和をもたらす第1歩だと思うんです。それに心配する必要はありません。私達が帰るのは、他の強化委員との入れ替わりが理由なので………」

優也「ま、また他の幻想戦火隊の隊員が来るって訳か?」

ミーナ「そういう事です………心配はいりません。幻想戦火隊の隊員には、貴方達に何も教えられないという方は誰一人としていませんから。」

優也「そうか………ありがとうな、ミーナさん、ダーナ。」

ミーナ「では、失礼致します。春香さんもお元気で。」

ダーナ「また会える日を楽しみにしているぜ。」

春香「ええ、2人ともありがとうね。」

と、2人は司令室を後にしたのだった………

ミュール「………あの二人のお陰で、欧州戦火隊はさらに強くなったね。」

優也「そうだな………」

なんて話をした直後、突如司令室にノックが………

優也「………あの二人、忘れ物でもしたのか?」

と思いながら扉を開けると、なんと全く別の茶髪で赤い軍服を来た少女が勢いよく入ってきた。

優也「だ、誰だよ!?」

春香「あら、神子ちゃんね。」

神子「あー!、春香さんだー!、お久しぶりでーす!」

なんと、まだ1分も経ってないのに、新しい強化委員が到着してしまった。本当に偶然にも程がある。

???「全く………神子ちゃんはどこに行っても騒がしいわね………」

そこへ別の声が………司令室の扉の方から聞こえたその声の主は………

春香「その声は………ユリカちゃんね。」

春香がそう言うと、ユリカが司令室に入ってくる。

ユリカ「お久しぶりです、春香さん。」

春香「ええ、久しぶりねユリカちゃん。それに………」

春香がそう言うと、次に黄色の軍服の少女が入ってくる。

春香「ミカちゃんも来てくれたわね。」

ミカ「春香さん、お久しぶりです!」

と、この3人が新たに強化委員としてやってきた。

優也「………さ、さっきの2人とはまた違うタイプのが来たな………大丈夫か、俺達………?」

と、内心心配になる優也だった………

To be continued………




次回予告
新たに強化委員としてやってきた神子とユリカとミカ。3人は戦闘時の戦いに役立つ事を教えにやってきた様子で………
次回「3人の強化委員」


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第四章 パリの幼なじみ
第47話 3人の強化委員


前回までのあらすじ
モンスターを撃破した優也達だが、彼らに課題を与えていたダーナとミーナは幻想戦火隊に帰ってしまった。だが入れ替わりで、神子、ユリカ、ミカが強化委員としてやってきたのだった………


ミラー「み、神子………!?」

ミラーは神子の名を口にする。すると神子はミラーに近付き………

神子「ミラーちゃーん!、久しぶりだねー!」

と、声をかけた。

優也「ええ!?、も、もしかして顔見知りかよ………!?」

ミラー「神子は私とフランスで戦後を一緒に過ごして来た………幼なじみよ。」

ネール「へぇー、幼なじみだったんだー」

ユリカ「………もしかして苦労したのかしら?」

ミラー「ええ、とても苦労しましたよ。神子は超がつくほどのド天然ですから………」

ミカ「やっぱり………」

神子「………?」

神子はこの会話に首を傾げる。どうやら話を分かってないようだ。

優也「幻想戦火隊ってやっぱ頭とち狂ってる組織なんですかね、春香さん………?」

春香「優也君の気のせいよ。」

優也「どこがですか!?、あの青い軍服で金髪のユリカさん?、って人はしっかりしてますけど、あそこの神子って人は馬鹿丸出しじゃないですか!?、しかもあのミカって子もよく見たら子供だし………!」

春香「うーん、と言ってもね、彼女達はこれでも魔界の王を倒した実力者なのよ?」

優也「………そうですか。」

優也は心配する様子を隠せなかった。

ミュール「優也………私も子供なんだけど………」

優也「ご、ごめん!!」

ミュールからの突然の言葉に優也は驚く。まあミュールからすればミカが戦火隊に加入しちゃダメなら自分だってダメになる………とでも考えたのだろう。

優也「な、なあミラー、その神子って子………なにか人に教えたりとかできるのか?」

ミラー「………何一つ出来ない。」

優也「え?」

この返答に混乱する優也。

ミラー「神子は何一つ物事を教える事は出来ないわ。」

優也「ええ!?、な、なんじゃそりゃ………!?」

ミラー「目を疑うかもしれないけど………残念ながらね。」

優也「参った、あのダーナって人ですら戦いに関しての事を教えてくれたと言うのに………」

ユリカ「大丈夫よ、私達はね、戦いで役に立つ事を教えに来たんだけど、神子ちゃんにはアシスタントとして参加させるから。」

優也「そ、そうですか………ならいいのか………?」

ネール「なんで首を傾げてるの?」

優也「ちょっとな、気にしなくていい。」

ネール「うん………」

ネールはなにか心配そうだった。そんな彼女にミカが声をかける。

ミカ「あの………ネールちゃんは………いくつなの?」

と、ミカが聞く。

ネール「えっと………たしか今年で16だったような………」

ミカ「あ、同じだね。」

と、ミカが答えた。

ネール「………ミカちゃんは、モンスターとずっと戦ってるんだっけ?」

ミカ「うん、4年も前からね………」

と、2人は同い年の為に気が合うのか、会話をしていたのだった………

To be continued………




次回予告
神子達、幻想戦火隊の隊員達からの課題に取り組む優也達。その中で、ミラーは神子の様子を見て懐かしんでいる様子だった………
次回「4年ぶりの彼女」


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第48話 4年ぶりの彼女

前回までのあらすじ
3人は戦闘時に役立つ事を教えに来た神子達。それと同時にミラーは神子と幼なじみだったらしく、ミカはネールの事が気になっており………?



修練場………

ユリカ「………既に鏡さんやミーナちゃん達の課題を受けて、貴方達はそれなりに戦い方が分かってきたはず。今回はそれを踏まえた上で、貴方達にこれをやってもらうわ。」

ユリカは一人一人に課題の書かれたプリントを渡す。

優也「えっと………モンスター同時襲来時の対策や、仲間がピンチになってしまった時の対処法………?」

優也はプリントの題名を目にし、首を傾げた。ユリカは説明をする。

ユリカ「かつて幻想戦火隊の戦いの中には、敵が同時襲来したケースもあるわ。そしてヨーロッパの広さから、戦いの中には、2体以上の敵が現れてもおかしくない敵が現れるかもしれないわ。その対策として、モンスター同時襲来時の立ち回りや、仲間が追い詰められ、ピンチになってしまった時にどう対処すればいいかをますはそれを読みながら身体に覚えこんでもらえるかしら………と言っても簡単には無理よね………だから、神子ちゃんにお手本を見せてもらうわ。」

神子「はーい!」

と、神子が銃を手に持ちながら、優也達の目の前に出て、目の前と後ろ、2方向に挟まれているという設定の中で、立ち回りについてお手本を見せていた………のだが、神子はお手本の途中に盛大に痩けた。

ミラー「………やっぱりドジのままね………」

ミラーは苦笑いをする。しかし、それでも神子は最後までお手本をやりきった。

ユリカ「………と、皆にはこんな風にやってもらうわ。いいわね?」

隊員達「了解!」

と、ユリカの説明に返事し、優也達は各自これらの立ち回りついて、プリントを読み、目の前に敵がいるという設定で動きなどを覚える為に、身体に覚えさせようとしていた。

ミラー「さっき、神子の事をドジと思ったけど、あの子、確かに痩けたとしても、かなり上手い立ち回り方だったわね………そこは4年前と比べると長所になっているわね。あの子、幻想戦火隊に入ってから何かあったのね………昔はあんなに弱虫でよくトラブルを起こしていたけど………今は頼りになりそうなところも少しずつ見えてきたわね………」

と、ミラーは神子の手本を見て、手本の動きは勿論、それと同時に神子から今まで感じとれなかった頼もしさが見えていた。幼なじみのミラーだからこそ、こんな事がわかるのだろうか?

ミラー「………私もあの子に負けてられないわ………!」

と、ミラーは対抗心を燃やすのだった。優也達に課された課題。果たしてその課題を乗り越える事は出来るのだろうか………?

To be continued………




次回予告
ユリカが課している課題を次々と乗り越えている優也達。ミラーは休憩中に神子に声をかける………
次回「久しぶりのお喋り」


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第49話 久しぶりのお喋り

前回までのあらすじ
ユリカは神子をアシスタントとして、優也達に課題を与える。ミラーは神子の立ち回りが上手い事から、変わったを強く感じ、対抗心を燃やすのだった………


数時間後………

優也達は、ユリカの考えた課題を次々と乗り越えて行った。始まって約数時間後、ユリカは笛を吹き………

ユリカ「………では、これから1時間休憩とします。その間に食事をとるも良し、寝ていてもよし、話してもよし………お好きにどうぞ。」

と言い、休憩に入った。ミラーは近くに置いてあったタオルで顔や身体の汗を拭いた後、神子に声をかけた。

ミラー「ねえ、神子………」

神子「………ミラーちゃん!、どうしたのー?」

相変わらず天然気質である神子。

ミラー「ねえ、久しぶりに話さないかしら?、積もる話も色々あるし………」

神子「積もる話?、………いいよー!」

2人は近くのベンチに行き、そこで食事をとりながら、話をする事にした。

ミラー「ねえ、神子。貴女、4年もの間、どうだったの?」

ミラーが最初に聞いた疑問はそれだった。神子は笑顔になり………

神子「幻想戦火隊でモンスターと戦い続けていたよー、鏡さんや一緒に戦ってくれた皆と一緒にねー!」

ミラー「………怖くなかった?、戦う事。」

ミラーの次の疑問。この疑問に、神子は少し真剣な顔になり………

神子「………怖かったよ。………1回、逃げたもん。」

ミラー「えっ!?」

ミラーは驚いていた。そして、真剣な様子になっている事についても、ミラーは大きく驚いていた。

ミラー「(こ、この子が逃げた事があるなんて………真剣に悩んでいた時期もあったという訳ね………)」

神子「でもね、鏡さんや皆は私の事を大事に思ってくれてて………とても嬉しかったよー!」

神子の顔が、元のおちゃらけ娘の顔に戻る。

神子「………ミラーちゃんも、悩む時が来るかもしれないけど、その時は仲間に頼ってもいいと思うよー!、戦火隊で心強いのは………仲間だもん。」

と、神子は珍しく真面目な事を言っていた。これにはミラーも呆気に取られる。

ミラー「(………神子、4年前とは本当に大違いね………、それに、結構重い言葉を言ってくるわね………)」

と、4年前の彼女からは想像も出来ない言葉であった事から、ミラーは神子の成長を本人以外で1番理解していた。

神子「………あの隊長さん………優也さんだっけー?」

ミラー「そ、そうだけど………?」

神子「………頼りになりそうだねー」

ミラー「………それはどうかしらね?、優也って鏡さんと比べると結構いい加減なところあるわよ?」

神子「でも、あの人にだっていい所はあるはずだよ。ミラーちゃんがそれを見つけられてないだけじゃないかなー?」

ミラー「優也の………いい所?」

この言葉にミラーは首を傾げたのだった………

To be continued………




次回予告
ユリカの課題が再開。ミラーが次に乗り越えなければならない課題は、なんと神子との簡単な勝負。果たして、勝つのは………?
次回「幼なじみの対決」


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第50話 幼なじみの対決

前回までのあらすじ
ユリカからの課題の休憩中、ミラーは神子と4年ぶりに2人きりで話す事に。この会話でミラーは、神子の強さも精神も成長している事を、強く感じとっていた。だがミラーは神子の優也の良い所をミラーが見つけられてない事についての話に首を傾げる………


1時間後………

ユリカ「………では、そろそろ課題を再開するわよー!」

ユリカの号令で、優也達は休憩から戻ってくる。

ユリカ「じゃあ、これからやる事について説明します。やる事自体は先の時間に渡したプリントの課題への取組とします。」

隊員達「了解!」

ユリカ「あ、でもミラーちゃんだけには別課題をやってもらうわ。」

ミラー「別課題………ですか?」

ユリカ「ええ、貴女はもうプリントの課題の大半を乗り越えているわ、そうとなれば今効率的なことは、実践練習あるのみよ。でも今回はモンスターが相手の課題では無いわ。」

ミラー「じゃあどんな………?」

ユリカ「………こんな課題よ。」

ユリカがそう言うと、銃を手にした神子がやって来た。

ミラー「神子………!?」

ユリカ「神子ちゃんを相手に簡単な勝負をしてもらうわ。」

ミラー「じゅ、銃は卑怯だし、危ないんじゃ………!?」

ユリカ「大丈夫よ、銃に実弾は入っていないわ。代わりにカラーボールを弾丸代わりにしているわ。それに、モンスターの中には遠距離攻撃が得意なモンスターもいるの。そんなモンスターと戦っているという想定でこの課題に取り組んでもらいたいわ。」

ミラー「はあ………わかりました。」

ミラーはユリカから木刀を渡され、構える。

神子「じゃあ、行くよー!」

ミラー「………(4年間会ってなかったから詳しい事は分からないけど、神子相手なら勝てるはず)」

………と、自信満々だったミラー。だが、彼女がそんな事を考えている僅か3秒程度に、彼女の左肩をカラーボールが通り過ぎており、左肩にカラーボールの絵の具が付着した。

ユリカ「ああ、1つ言い忘れてたけど、神子ちゃんはドジだけど、銃を扱った戦闘となると、幻想戦火隊で1番強いわ。」

ミラー「(す、少し舐めてたわ………神子ってば、いつの間に銃の扱いを………そう言えば、あの子は1つの事になると強く集中するタイプだったわね。だったら………!)」

ミラーは神子の手に注意する。そして神子が引き金を引いたのを確認したら、ミラーは神子の攻撃を回避し、神子の背後を取り、木刀で攻撃するが、神子は銃をバーストモードに変え、ミラーの攻撃に対応する………

ミラー「(間に合え………!)」

ミラーと神子の勝負。結果はミラーに銃のカラーボールがミラーの服に付着していた。だが、ミラーの木刀の剣先部分には、インクが付着していたので、結果的に引き分けに終わった。

ミラー「(あ、危ない………)」

ミラーはギリギリ引き分けになったこの勝負に胸を撫で下ろすのだった………

To be continued………




次回予告
ギリギリ引き分けであるために、珍しく神子が納得しなかった為、もう1戦やることに………その中でミラーが覚醒し………?
次回「ミラーの覚醒」


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第51話 ミラーの覚醒

前回までのあらすじ
ミラーは神子と簡単な勝負をする事になった。結果的に2人の勝負は引き分けに終わったのだが………?


ユリカ「あらあら、引き分けとは予想外ね………」

と呟くユリカ。すると………

神子「………なんか納得いかないなー」

ミラー「………え?」

と、神子にしては珍しい事を口にした。その為か、ミラーは思わず声が漏れる。

ユリカ「あら、もう1戦を希望かしら?」

神子「そうでーす!」

ユリカは神子のその言葉にこんな事を提案した。

ユリカ「じゃあ、もう1戦やりましょう。ルールは身体にインクが付着したら負けね。」

ミラー「は、はい!」

神子「負けないよー!」

ユリカは手を振り上げる………

ユリカ「用意………始め!」

ユリカが手を振り下ろすと同時に、神子は引き金を引いた。ミラーはこれを回避し、神子の後ろ側に回る。

神子「まだまだー!」

神子はめげずに攻撃を続ける。ミラーはこれも回避する。

ユリカ「ミラーちゃん、神子ちゃんの攻撃を交わし続けているわね………これは、期待出来るかもしれないわね………」

と、ユリカは表情をニヤリとさせる。神子は3度砲撃を放つが、ミラーは手に持っている木刀を強く振り回し、カラーボールを真っ二つにして撃ち落とす。ミラーはカラーボールを真っ二つにするだけでなく、カラーボールの破壊で飛び散ったインクに全くかからないという神業をやって見せた。

ミラー「………あれ?、今、私………」

しかしこれは無意識にやってのけた様子だった。というかこんなことを無意識にやってのけている時点で、ミラーの隠れた才能が伺える。

神子「ミラーちゃん、今度は全力で私と戦ってくれてるねー!」

ミラー「え………!?」

この言葉にミラーは強く驚いていた。まあ先程の戦いはミラーの中で神子への侮りが少しばかりあった。だが今の戦いは違う。ミラーは全力で神子を相手している。だからこそ、今のような神業ができたのかもしれない………ミラーは木刀を強く握りしめ………

ミラー「今の私なら………全力を持って相手と戦えばあんな神業も出来る………!?」

ミラーは木刀に雷の霊力を纏わせる。

神子「必殺技かなー?、なら、私も本気で………!」

神子も銃に霊力を集中させる。

ミラー「{サンダースラッシュ}!」

ミラーは雷の力を帯びた衝撃波を放つ。

神子「{ファイアーブースト}!」

神子は炎を纏ったカラーボールを放った………2人の攻撃はぶつかると同時に爆発を起こし、煙があちこちに散乱する。

神子「けほっけほっ!」

神子は咳き込みながら、銃を片手に辺りを見回す。

神子「ミラーちゃんどこー!?」

神子がミラーを探して辺りを見回す。すると後ろから違和感が………

ミラー「………!、………はああああああ!!」

ミラーは神子の背中に剣先のインクを付着させる。

ユリカ「………ミラーちゃんの勝ちよ。」

ミラー「やった………やったー!」

ミラーはとても喜んだのだった………

To be continued………




次回予告
一方、ネールはミカからの別の課題に取り組んでいた。そんなネールを見てミカは………
次回「同い歳の修行」


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第五章 ハンマーと盾
第52話 同い歳の修行


前回までのあらすじ
ミラーと神子の戦いが引き分けになった事に納得いかない神子の申し出により、2人は再戦。だが今度はミラーの隠れた才能が覚醒し、ミラーは神子から勝利を収めたのだった………


………前回の話とほぼ同時刻の頃、ネールはミカから与えられた別の課題を取り組んでいた………

ネール「はあ、はあ………!」

ミカ「どうしたのネールちゃん、これくらいの盾を攻略出来なきゃ、ヨーロッパの平和なんて守れないよ。」

ネール「………これくらいって………戦火隊の基準どうなってるのー!?」

と、ネールは頭を抱える。何故ネールが頭を抱えるか?、………その理由は簡単。今ミカの使用している盾は、鉄製ではあるが、極限にまで硬く、ネールからすれば凄い重さの盾を相手にしているからだ。この盾を前にして、逆にネールのハンマーの方が傷ついていることから、ネールからすれば、このような相手は天敵である。

ネール「(力じゃ相手の盾を傷付けられない………だけど、ハンマーは優也の槍や、ミラーの剣のように鋭く無いから、スピードて勝負することも出来ない………一体どうしたらいいのかな………?)」

ネールは攻略法が分からない為に、頭を抱えていた。ミカはそんな彼女を見て………

ミカ「………前に鏡さんに聞いたんだけどね………ハンマーって大地すら味方に出来る武器だって聞いたの。今のネールちゃんのレベルなら大地を使って戦えるんじゃないかな?」

ネール「大地………」

ネールは地面を見る。すると彼女の頭の中である作戦が思い付く。

ネール「………一か八かやってみるね………!」

ネールは空中に飛び上がる………と同時にハンマーと同時に落下していく。

ミカ「………気づいたのかな、ハンマーの利点に………!」

ミカはネールの作戦をなんとなく察した。ネールは地面にハンマーを叩き込む。すると強い揺れが起きた。これにより、重い盾を持つミカは体勢を崩した。

ミカ「や、やるね………人工的な揺れを起こしてしまうなんて………これが出来たネールちゃんはもう………」

ミカは体勢を崩した為に両手を挙げ………

ミカ「私にはもう打つ手無し………私の負けだよ。」

と、敗北宣言をした。

ネール「や、やったー!」

ネールはミカに勝ったことで大きく喜んだ。そんか彼女を見ていたミカはある事をふと思い出した。

?「ミカちゃんなら………出来るよ。」

ミカ「!?、………鏡………さん。」

ミカは鏡にいつしか言われた言葉の一部分を思い出し、かつての自分もネールのように悩んで、今の強さになった事を思い出していた。

ミカ「………ネールちゃんなら、この欧州戦火隊の大きな力になれる………よね。」

と、ミカは考えるのだった………

To be continued………




次回予告
ミカはネールに重りによる特訓を課す。だが今回の重りの重さは異常で………!?
次回「重りの修行」


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第53話 重りの修行

前回までのあらすじ
盾を持つミカを攻略する課題を与えられたネールはミカの硬い盾の前に苦戦するが、ミカのアドバイスから、ネールはミカの課題を攻略するのだった………


ミカ「じゃあ、次の課題に行こうか。次の課題は………」

ミカはそう言うと、近くにあったトランクを持ってきて開ける。するとその中には重りが沢山入っていた。

ミカ「重りをつけて50m20秒を目指そうか。」

ネール「20秒って………」

ミカ「あ、でも重りは結構重めにしようか。そうじゃなきゃ意味が無いからね。」

ミカはそう言うと、ネールの足にそれぞれ2個ずつ、更に腕もそれぞれ2個ずつ計8個を装着させた。

ネール「お、重いよ………!」

ミカ「そりゃ1つ15kgのものを使ってるもん。」

ネール「ええ!?、じゃ、じゃあ今私の重りの重さは………」

ミカ「15×8で120kg………かな?(※専門的知識無しで試さないでください。またこれのせいで大変な事になっても本作者は責任を負いかねます)」

ネール「ええ………!?、というか手と足が重い………」

ネールはその場に倒れてしまった。身体を起こそうとするが重すぎて立てない。

ネール「重いーーー!!」

ミカ「まあ片手や片足だけでも30kgだしね。ま、何はともあれやってもらおう………かな?」

ミカは笑顔で鬼畜なことを課してきた………

ネール「ふぇぇぇ………!」

ネールは少し涙目になっていた………

 

その後、ネールは50m20秒達成を目指すが、これが始まってから数時間は重りの重さから1mも進まない状況が続いたが、しばらくするとミカの身体が何とか動くようになり、初の50m完走達成。記録は2分をオーバーしていた。

ミカ「うーん、まあこんなものかな。」

ネール「はあっ、はあっ………」

ミカ「でも初完走で2分は充分早いよ。他の人なんか5分以上かかったとか、中には完走すら出来なかった人もいるんだから。」

ネール「そ、そうなんだ………」

ミカ「でも、後これの約6分の1程は速くならないと………ねぇ?」

ネール「………えええ………」

ネールは達成出来るか不安な気持ちだった。その後、終了時間まで頑張ったが、結果的に1分切りを達成出来たが、身体が持たず倒れてしまった。

ネール「も、もうダメ………!」

ミカ「お疲れ様ー」

ミカはネールの重りを外す。ネールは身体を起こす………すると身体に違和感を覚えた。

ネール「あ、あれ?、か、身体が………軽い………!?」

ネールは重りを長時間身体に着用していた為、身体がとてつもなく軽くなっていた。

ミカ「そ、これでスピードアップを目指すのがこの課題。もしこれをつけて50mを20秒で達成出来たら、その時にはとてつもないスピードになってると思うよ。」

ミカの課してきた課題はスピードアップの為の課題だった。果たして、ネールは50m20秒を達成出来るのか………?

To be continued………




次回予告
50m20秒を目指すネール。ネールは必死に努力し続けるが、果たして達成なるか………?
次回「課題の行方」


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第54話 課題の行方

前回までのあらすじ
ミカの新たな課題に取り組むネール。しかし、ミカの課した鬼畜な重りの修行に悪戦苦闘。果たして、50m20秒は達成出来るのか………?


翌日………

ミカ「よーい、スタート!」

あれから一日経過。ネールは相変わらず修行に取り組んでいた。しかし、タイムはあまり思うようには伸びておらず、現在の最速タイムは40秒程であった。

ネール「はあっ、はあっ………どうしても足と腕が重くて達成出来ない………」

未だ重りの重さに苦戦するネール。ミカはそんな彼女を見て、こんな事を話す。

ミカ「ネールちゃん、頭の中で無理とかそんな事考えてないかな?」

ネール「え?、ま、まあ少しは………」

ミカ「………そんな事は考えちゃダメ。出来るって思わなきゃ出来る事も出来なくなっちゃうよ………気持ちは分かるけどね。」

ネール「………ミカちゃんはどうやって逆境を乗り越えて来たの?」

ミカ「うーん、私自身は盾使いだからミカちゃんみたいに積極的に攻撃する事はまず無いんだけど、とても怖いとされる前線に自分が立って絶対に仲間を守る。守らなければ………と考えると本能的に守る為に体が動くの。まあこれは私だけかもしれないけど………」

ネール「いや、そう考えられるのは凄いと思うよ。同じ16歳とは思えない。」

ミカ「そ、そうかな………?」

ミカは苦笑いをする。ネールは50mのスタートラインに立ち………

ネール「………僕の力が優也の役に立つなら………こんな鬼のような特訓だって絶対に乗り越えられるはず………!」

ネールは体制を作る。

ミカ「………そう。なら、始めようか。」

ミカはストップウォッチをリセットし、ゴール地点に立つ。

ミカ「位置について………よーい、スタート!」

ミカはストップウォッチのスタートを押す。同時にネールは走り出す。そのスピードは重りをしているとはとても思えない速さだった。

ミカ「さっきとは全く違う速さ………!」

ネールは必死に走り、ゴールに着いた。そのタイムは………?

ミカ「………19.98。本当にギリギリだけど、ノルマ達成だね。」

ネール「や、や、や………やったーーー!!」

ネールは大喜びしていた。それも先程とは比べ物にならないほどの大喜びだった。

ミカ「おめでとう、これでネールちゃんは更なるスピードを手にしたはずよ。」

ネール「そ、そうかな………?」

ミカ「………重りを外してみて。」

ネールは今までスピードを押さえ込んできた重りを外し、試しに走ってみる。

ミカ「………このスピードは………!?」

それはミカが驚きを隠せない程だったとか………何はともあれネールはミカの課題を乗り越えた。果たして、これが欧州戦火隊にどう影響するのか………?

To be continued………




次回予告
ユリカやミカの課題を乗り越えた欧州戦火隊の隊員達。そんな彼等にまたしてもモンスター襲来情報が………
次回「戦火隊のレベルアップ」


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第55話 戦火隊のレベルアップ

前回までのあらすじ
ミカの重りの課題を挑み続けるネール。どうしてもタイムが伸びない状態だったが、ミカの話を聞いた影響か、ネールは50m20秒を達成。それにより更なるスピードを得たようだが………?


それから数日、欧州戦火隊はユリカやミカの課題によりレベルアップを遂げ、更なる強さを得たのだった………

司令室………

ユリカ「………今、私達が教えられることは全て教えたわ。後は皆さんが私達に教えられた事をどうするか………よ。」

優也「ありがとうな、ユリカさん。」

神子「いえいえー!」

優也「アシスタントのお前には言ってない。」

神子「酷いですー!!」

神子は涙目になる。

優也「嘘だよ………お前にも感謝してる。」

神子「えへへ………」

優也「………でもその性格は何とかしてくれや。鏡がお前に対して頭を抱えている理由がよくわかったよ。」

神子「………欧州戦火隊の隊長さん、私の事は、ちゃんと神子って呼んでくださいよ〜!」

優也「わ、分かったよ………神子。」

神子は優也が自分の名前を呼んだ事を確認すると、ニコッと笑顔を見せる。

優也「やっぱ面倒くさい奴だ………」

と、優也は神子の性格についていけてない様子だった。

ネール「………ミカちゃん、ありがとう。課題はかなり苦戦したけどね………」

ミカ「………課題を乗り越えられたネールちゃんなら、欧州戦火隊の中で一番のスピードファイターになれたと思うよ………」

ネール「………役に立つかな?」

ミカ「戦火隊で1番大事なのは自分の力が効くか効かないじゃないよ。自分の力をいかにして役に立たせられるかが大事なんだよ。」

ネール「………そう………そうだよね………僕、探してみるよ。この力を役立てる方法を………!」

ミカ「頑張って!」

ネールとミカは手を固く握り合う。が、そんな彼女らを課題が終わった余韻に浸らせてはくれなかった。突如サイレンが鳴り響く。

優也「何だ………!?」

春香「モンスター襲来よ。場所はフランスのパリよ!」

ミラー「な、何ですって!?」

優也「………直ぐに出撃します!、欧州戦火隊出撃準備!」

隊員達「了解!」

優也達は急いでハイパーアーマーの装着に向かった。

春香「………貴女達も優也君達の手伝いはしないのね。」

ユリカ「………ここは幻想戦火隊では無いですからね。それに、ヨーロッパを守るのは欧州戦火隊、優也君達の仕事ですからね。」

ミカ「大丈夫ですよ!、皆ここ数日でかなりレベルアップしてますし………!」

神子「………優也さんやミラーちゃん達は戦う度に強くなっている………それがあの人達の良い所………ですよー!」

ユリカ「真面目な神子ちゃんといつもの神子ちゃんが急に入れ替わった………の?」

神子は偶に真面目な事を言うが、今回の彼女は真面目な面といつもの面どちらとも出ていた様子だった………

To be continued………




次回予告
モンスターとの戦い。この戦いでは今回のユリカ達の課題で特に成長したミラーとネールがさらにパワーアップした長所を生かし………?
次回「繊細なる技術と最速のスピード」


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第56話 繊細なる技術と最速のスピード

前回までのあらすじ
ユリカやミカの課題を乗り越えた欧州戦火隊は更なる強さを得た。だがそんな彼らにフランスのパリにモンスターが襲来した情報が………


フランス パリ………

優也「いた………!、あのモンスターで間違いないな!?」

パリに到着した隊員達は、強大な金槌を持った人型モンスターがいる事を確認する。

優也「アイツ………広場の方に向かってる………!?」

ミラー「広場………あそこには皆が………!」

ネール「ど、どうしたの………!?」

優也「今広場に行かれたら、広場の皆が………!」

ネール「………僕に任せて!」

優也「ネール………?」

ネールはハンマーを装備し、走る体制をとる………

ネール「………行くよ!!」

ネールは目にも止まらぬ速さでモンスターの目の前に移動した。

ユアリ「おー、目にも止まらぬ速さだねぇ。」

デルカ「本当だな………」

優也「い、一体どんな課題を課されていたんだ………!?」

ユアリはネールの目にも止まらぬ速さで移動した事について、いつも通りに言いながらも興味を持っており、他の隊員達は呆気に取られていた。

ネール「君の相手は僕だよー!」

ネールはハンマーに霊力を集める。

ネール「{ストーンエンド}!」

ネールはモンスターの右足を攻撃する。すると、モンスターは今の一撃で、右足が浮いてしまい、体重全てがモンスターの左足にかかる。その為、モンスターは体勢を崩し、転んだ。

ネール「体勢が崩れた………今だよ!」

ネールは優也達にそう告げる。優也が槍を握りしめると、優也の前にミラーが立ち………

ミラー「………ここは私に任せてもらってもいいかしら?」

と、ミラーは優也に向けて頼み込む。

優也「………分かった。ミラーにはよっぽど自信があるのと………パリを攻められて許せない気持ちがあるんだな?」

ミラーはこくりと頷く。優也はその様子から彼女の心情を察し………

優也「………分かった。今回はミラーに託す。」

優也は持っていた槍を地面に突き刺し、ミラーのやりたいようにやらせる事にした。

ユアリ「その判断でいいのかい、隊長さんよ?」

優也「俺はここに1度来た事があるから分かるんだ。ミラーがこの町にどんな思いを持っているかがさ。」

ユアリ「ふーん、あたしには分からない話だねー」

優也達がそんな会話をしている間、ミラーは剣を引き抜く。

ミラー「………神子、見ててくれてる?、今から私は………貴女との思い出の町を守るわ!」

ミラーはハイパーアーマーMarkⅡの左腕に搭載されているワイヤーを近くの高い建物に飛ばして引っ掛ける。その後、猛スピードで自分がワイヤーの先端に引っ張られるようにし、ワイヤーが限界まで縮みきった時に、建物の壁を足で蹴ると同時にワイヤーの先端を外し、モンスターの方に向かう。

ミラー「はあっ!」

ミラーは空中で落下しながら回転斬りを放つ。これにより、モンスターの身体は綺麗に斬られ、爆散する。ミラーはハイパーアーマーの補助機能を使い、上手く地面に着地した。

ミラー「………やったわ、神子………!」

と、ドイツの方角を向き、空を見上げるミラーだった………

To be continued………




次回予告
戦火隊本部に戻る優也達。そこでは役目を終えたユリカ達が帰り支度をしていたところだった。ミラーは神子との別れをする為に、彼女と最後に会話をかわす………
次回「別れの会話」


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第57話 別れの会話

前回までのあらすじ
フランスのパリについた優也達。モンスターはネールとミラーの大きく成長した力により、無事殲滅されたのだった………


欧州戦火隊本部 司令室………

優也「ただいま戻りました。」

優也達は本部に戻ってきた………と同時に、神子達は帰り支度をしていた。

優也「………帰るのか。」

ユリカ「ええ、教える事は全て教えたからね。」

優也「そうか………世話になったな。鏡にもよろしく伝えといてくれ。」

ユリカ「分かったわ。元気でね、優也君。」

と、優也はユリカと別れの挨拶を交した。ネールは………

ネール「ミカちゃんありがとう!、ミカちゃんのお陰で僕、自信がついたよ………この欧州戦火隊で優也達と共に戦える自信がね………!」

ミカ「それは良かった。ネールちゃんのスピードはこの欧州戦火隊の中ではネールちゃんだけのもの。そのスピードで、優也さん達を守る為に役立ててあげてね。」

ネール「うん!」

ネールも、ミカと別れの挨拶をかわしていた。そしてミラーは………

ミラー「………神子。」

神子「あ、ミラーちゃん!、どうしたのー?」

ミラー「………ありがとう。貴女のお陰だわ。」

神子「そうかなー?」

ミラー「謙遜する事は無いわよ。貴女のお陰で私は新しい力を手にする事が出来た………そして、パリを………私達の故郷を守れた………」

神子「………」

ミラー「そしてこれからも………守る。だから安心して幻想郷………だっけ?、そこを守って。」

神子「………うん。ミラーちゃんなら………絶対に守れる。、私達の故郷も、ヨーロッパも、優也さん達欧州戦火隊も………でもミラーちゃん、一つだけ言わせて………」

ミラー「え………?」

神子「………無理だけはしちゃダメだよ?」

ミラー「………!?」

ミラーは驚いていた。何故なら今までこんな事言われた事なんて無いからだ。

ミラー「………分かってるわよ。貴女もおちゃらけてばかりで鏡さん達に迷惑かけないでよ?」

神子「………頑張るー!」

ミラー「全く………神子は相変わらず読めない子ね………」

と、ミラーにも、神子が急に真面目になる事についてはよくわかってない様子だった。

ユリカ「神子ちゃん、そろそろ帰るわよ。」

ユリカがそう言うと………

神子「はーい!、………じゃあねー、ミラーちゃんー!」

と、神子達は欧州戦火隊本部を後にした………

ミラー「神子………ありがとう。貴女のお陰で………私は………この欧州戦火隊を守る自信がついたわ………」

………ミラーのこの言葉はもちろん神子本人には届いていない。しかしミラーはこれでいいかのように、笑顔で神子達を見送ったのだった………

To be continued………




次回予告
欧州戦火隊は幻想戦火隊の隊員達の課題により、大きく成長を遂げた………が、まだ幻想戦火隊の隊員が全員来た訳では無い為か、最後の2人の強化委員が欧州戦火隊本部に着任する………
次回「魔界の血を引く2人」


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第六章 不良の銃使い
第58話 魔界の血を引く2人


前回までのあらすじ
モンスターを無事殲滅した優也達。だが、神子達は幻想戦火隊本部に戻る事になった。優也達は、彼女に別れを告げ、見送るのだった………


欧州戦火隊本部 司令室………

ネール「………僕達、幻想戦火隊の皆のお陰でずっと強くなれたよね!」

ミラー「そうね。6人の隊員達には感謝しかないわ。」

優也「………今考えるとかなり変わったな、この戦火隊も………」

ユアリ「そういえば、この戦火隊は初めは隊長さんだけだったんだっけねえ。」

優也「ああ。最初は大丈夫か?………ってなったけど、戦いを重ねたり、幻想戦火隊の隊員達が鍛えてくれたお陰で、この戦火隊もしっかりと機能している一防衛組織になったなと思っているよ。」

デルカ「………気になることがあるんだけどさ、幻想戦火隊の隊員ってあの6人で全員か?」

ミュール「………いや………確か春香さんの話だと………まだあと二人いたような………?」

ミュールがそう言うと、司令室に春香が入って来た。

春香「皆、いいかしら?」

優也「………どうかしたんですか、春香さん?」

春香「実は皆の為にまた幻想戦火隊から、2人、強化委員として来てもらったの。」

ミュール「………やっぱりまだいたんだ………」

ミュールの言っていた話は確かたった。

春香「じゃあ、入って。」

春香は廊下にいる2人に声をかけた。そこにはボロボロの帽子をかぶり、杖を携えたまだ幼い少女と、大剣を背負った女性が入ってくる。

春香「じゃあ、自己紹介してもらえるかしら?」

???「………ミズキ・クレール………です。」

杖を携えた少女の方は幻想戦火隊の追加隊員の1人で幻想戦火隊最年少のミズキで………

???「………ワイズ・ダールだ。よろしく頼む。」

もう1人は同じく追加隊員の1人、ワイズだった。

春香「2人には、個人技の事について皆に教えてもらうわ。」

ミズキ「………了解………!」

ワイズ「………了解した。」

2人は春香の命令を引き受けた。

ユアリ「あれは………随分小さい子だねぇ。」

ユアリはミズキに着目する。ミズキもユアリからの視線に気づき、ミズキはユアリに近付く。

ミズキ「………貴女が銃使いの………ユアリお姉ちゃん………?」

ユアリ「お、お姉ちゃん!?、お、お姉ちゃんって呼ばれるのは初めてだよ………」

ユアリはお姉ちゃんと呼ばれ、困惑する。

デルカ「ありゃあ、大層な剣だな………」

一方、デルカはワイズの大剣に着目する。ワイズはデルカの視線に気づき、デルカに近付く………

ワイズ「………この剣が気になるのか?」

ワイズは大剣を鞘から引き抜き、デルカに見せる。

ワイズ「私の相棒だ。と言っても1度破壊されているがね。」

と、ワイズは大剣との思いをデルカに話すのだった………

To be continued………




次回予告
ミズキとワイズからの課題が始まった。だが2人が課したのはまさかの体力づくりの基礎、持久走だった………
次回「予想外の課題」


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第59話 予想外の課題

前回までのあらすじ
鏡達幻想戦火隊の隊員達の課題により、力の成長を感じる優也達。するとそこへ幻想戦火隊の残りのメンバーであるミズキ・クレールとワイズ・ダールが強化委員としてやってきて………


翌日、修練場………

ワイズ「………ではこれより、私達からの最初の課題をお前達に課す。ミズキ・クレール、説明してくれ。」

ミズキは静かに頷き、メニュー表を見てこう告げた。

ミズキ「………持久走の修練場10週………これが課題………」

優也「………え?、それだけか………?」

ミズキは静かに頷く。

ミラー「ど、どうなってるのよ!?、今さら体力づくりするの………!?」

優也「ふ、ふざけてないよな………!?」

ワイズ「無論だ。私達は今のお前達を分析してこのメニューを作成、計画した。」

優也「しかしそれにしたって………」

ワイズ「四の五の言わずに走れ。異論は認めん。」

そう言ってワイズは近くにあったパイプ椅子に座り………

ワイズ「………早く走れ。」

と、本気で優也達に持久走をやらせるつもりだった。

デルカ「おいおい、どうなってるんだこれは………?」

ミュール「………取り敢えず走りましょう………何か掴めるかも………しれませんし。」

優也「………まあそうだな。」

と、優也達は走り出した。元海軍の優也や死線を潜り抜け続けてきたユアリ、力自慢のデルカ、全てを超越したスピードを手にしたネールは軽々とやっていたが。ミラーとミュールは3週目辺りで息を上げ始めた。

ユアリ「全く、だらしないねえ。」

と、ユアリが後ろから2人を追い越した。2人は完全に周回遅れである。

ワイズ「………2人とも、無理をする必要は無い。自分のペースでいいから10週をやり遂げて見せろ。」

と、ワイズは走れとは言ったが、別にタイムなどは求めておらず、彼女が今求めているのは走りきったかそれだけである………

 

10分後………

ミラーとミュールはビリながらも、何とか最後までやり遂げた。2人は完全に力尽き、地面に横たわりながら大きく呼吸をしていた。

ワイズ「………見事だ。では10分休憩の後、もう一度10週だ。」

優也「ま、またか………!?」

困惑する優也。そんな彼を見てか、ワイズは優也の右肩に手を置き………

ワイズ「大丈夫だ。このなんて事ない持久走ですら、得られるものはたくさんある。だから、いやでも走りきってくれ。一生懸命走った事は決して間違いでは無いぞ。」

優也「は、はあっ………?」

優也はますますワイズの意図が読めず、曖昧な返事を返した。その後、欧州戦火隊隊員達は、今日ずっと持久走をしていた。終わった時には優也達は皆地面に横たわっていた。

ワイズ「よし、今日はここまでだ。また明日、別の課題をやってもらうぞ。」

………こうして、2人の強化委員の課題1日目が終了したのだった………

To be continued………




次回予告
ワイズの予想外の課題に疑問を覚えるユアリ。ワイズの次の課題は体を柔らかくする運動と、またしても意味不明な課題が………
次回「意味不明の課題」


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第60話 意味不明の課題

前回までのあらすじ
ミズキとワイズから与えられた課題はまさかの持久走で、困惑する優也達。結局走りきったのだが………


翌日、修練場………

ワイズ「では、今日の課題を伝える。今日は身体を柔らかくするストレッチ運動だ。」

優也「ま、また基礎課題かよ………!?」

ワイズ「つべこべ言わずやれ。」

ユアリ「(………どういうことだいこれは………?)」

これにはユアリが内心深く疑問を感じていた。それもそのはず。今までに鏡達が出してきた課題はどれも実践向けのものが多かったが、今回ばっかりはモンスター退治とは無縁としか思えない課題ばかりである。そのため、誰もが違和感を感じる。

ユアリ「(このワイズとかいう女、何を考えているのさ………?)」

と、ユアリは考えていたが、結局やる以外他に無い為、考えながらストレッチ運動をしていた。身体能力については、優也やネールにユアリ。意外にもミラーも柔らかい方で、この4人は何の苦労もなく課題を進めていくが、デルカとミュールは苦戦していた。

デルカ「いででででで!!」

優也「お前、力自慢なのに身体は硬いんだな………」

デルカ「私は身体を鍛えることばかり続けてきたからこういうのはキツイんだよ………」

優也「そうなんだな………」

と、途中でなんてことない会話もあったが、最終的に全員これをやり遂げた。

ワイズ「では、今日の課題はこれで終わる。」

とワイズが言った後、ユアリは彼女の肩を掴み………

ユアリ「………聞きたい事がある。」

と、彼女に疑問を問いかける様子だった。

ワイズ「………何だ?」

ユアリ「………昨日もそうだが………何故ここに来て体力作りなどの課題を課す?」

ワイズ「………お前に説明する義務は無い。」

ユアリ「そうかい、そうかい………」

ワイズ「話はそれだけか?、ならば私は別の仕事をさせてもらおう。私はやる事が多くて忙しいんだ。」

と言い、修練場を後にしてしまった………

ユアリ「………ワイズ・ダールとか言ったか。一体何を考えてやがる………?」

ユアリはそう呟く………それと同時にユアリの服の裾を誰かが引っ張っていた。

ユアリ「………誰だい?」

ユアリは服の裾を掴んでいる者の方を向く。するとそこにはミズキがいた。

ユアリ「………アンタか。」

ミズキ「………不満?、ワイズお姉ちゃんの課題が………?」

ミズキはユアリにこんな事を聞いてきた。

ユアリ「………不満じゃないよ。でも違和感を感じるんだよ。今までに幻想戦火隊の連中から与えられてきた課題はどれも実践向けのもの。しかし今回のは基礎訓練で与えられる課題ばっか。何を考えてるのさアイツは………?」

ユアリのこの言葉にミズキは答える………

ミズキ「もちろん、欧州戦火隊をもっと強くする為………」

と………

To be continued………




次回予告
ユアリはミズキの答えた理由に納得のいかない様子であった。その為か、ミズキはその理由を詳しく解説する………
次回「ワイズの狙い」


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第61話 ワイズの狙い

前回までのあらすじ
ミズキとワイズが次に課してきた課題はまたしても意味不明なもの。これに疑問を覚えるユアリにミズキは理由を説明する………


ユアリ「………あのさ、それだけであたしがはい、そうですか………で納得出来ると思ってるのかい?」

と答えるユアリにミズキはこんな事を言う。

ミズキ「………ユアリお姉ちゃんってひねくれてるよね………ダーナお姉ちゃんと一緒………」

ユアリ「アンタに何がわかる。それにあのダーナ・マガリとあたしがどう一緒だって言うんだい?」

ミズキ「………そういう性格。」

ユアリ「なっ!?」

ユアリはカッとなってミズキの胸ぐらを掴み殴ろうとしたが、ミズキが子供である事を思い出すと共に我に返り、ミズキの胸ぐらから乱暴に手を離す。ミズキは胸ぐらを掴まれた時に乱れた襟を直すと、次の事を述べる。

ミズキ「………詳しく説明してあげる………ワイズお姉ちゃんは………未だ大きな成長の訪れてないユアリお姉ちゃんとデルカお姉ちゃんをどうにか強くする為の課題を考えたの………そうしたら2人はそれぞれ長所はあるものの短所が大きすぎる事が幻想戦火隊の隊員達のお陰で判明したの………だから………それを克服する為に………基礎訓練を課すことで………短所の克服を図ったの………今日のデルカお姉ちゃんが良い例ね………デルカお姉ちゃんに苦手であったストレッチをさせることによって弱点の克服を図った………結果的に弱点はほんの僅かながら改善傾向になった………」

ユアリ「………片言口調のくせに急に長々と話したな………」

ミズキ「………長く話すのは苦手だけど………説明しようとすると………とても長くなる………私は鏡お兄ちゃんみたいに話慣れてないから………どうしてもこうなる………」

ユアリ「………そうかい。」

ミズキ「………明日はユアリお姉ちゃんの苦手な事の基礎訓練をしてあげる………」

ユアリ「へっ、よく言うよ。あたしは戦闘面で苦手な事なんか無いよ?」

ミズキ「………蛇………」

ユアリ「なっ!?」

ユアリは顔を真っ青にする。

ミズキ「………やっぱり苦手なんだ………蛇が………」

ユアリの様子から、ユアリは蛇が苦手であることが判明した。

ユアリ「べ、別にこ、怖くなんか………!」

ミズキ「………最近あるジョーク魔法を覚えたの………」

ユアリ「ジョーク魔法………?」

ミズキは詠唱を始める。

ミズキ「人を騙す神よ、今ここにヘビを召喚したまえ………{スネーク}!」

ミズキがそう唱えると、強大な蛇がユアリの前に現れる。ユアリは顔を真っ青にして腰を抜かし………

ユアリ「く、来るな………くるなぁぁーー!!」

ユアリは激しく取り乱したが、少しすると蛇は消えた。

ユアリ「あ、あんたねぇ………!!」

ミズキ「………明日は本物を連れて来てあげるから楽しみにしててね………うふふ………」

ミズキは小悪魔の笑いをして、ユアリの元を立ち去って行ったのだった………

To be continued………




次回予告
次の日の課題、ミズキは本気で蛇を触らせる課題を与える。ユアリのあまりの蛇の苦手な様子に優也達は呆気に取られる………
次回「ユアリの取り乱し」


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第62話 ユアリの取り乱し

前回までのあらすじ
ミズキの口から、ワイズの狙いが説明される。それと同時にユアリの苦手なものが蛇だということも判明し………


翌日、修練場………

ミズキ「………今日の課題は………蛇を触る事………」

優也「はあ!?」

ユアリ「(ま、マジでやりやがったね、このガキ………!!)」

そう、ミズキは本気で蛇を触らせるという一見すると意味不明の課題を与えた。優也達は困惑しか無かったが、ユアリは青ざめていた。

優也「おい、本気でやるのかよ?」

優也はワイズに向けてそう言うと………

ワイズ「無論だ。」

優也「頭いかれてんじゃねえのか………? 」

と、ますます疑問を抱える優也に、ミズキはニコニコとこう言った。

ミズキ「………じゃあ………まずはユアリお姉ちゃんに………触ってもらおうかな………?」

これを聞きユアリは完全に真っ青になった。

ミズキ「………まさか………天下のユアリお姉ちゃんが蛇を触れないわけ………無いよね………?」

と、更にミズキが煽った事で、ユアリのプライドが強くなり………

ユアリ「や、やってやるよ………!」

ユアリは近くに置いてあった箱の中に手を伸ばし、蛇を掴む。

ユアリ「(うげぇ………気持ちわりぃねぇ………)」

なんて考えていた時、蛇はユアリの顔を見て舌を伸ばす。

ユアリ「ぎゃあああああああ!!」

ユアリは声をあげて失神した、白目を剥き、口から泡を吹きながら後ろに倒れた。蛇はユアリの手から離れ、ニョロニョロとミュールの方に動いて行った。

ミュール「きゃ、きゃあああ!!」

ミュールは蛇に怯える。

優也「ちっ、こうなったら………!」

優也は蛇を掴み、握り潰した時、蛇は突如爆発した。

優也「な、何だ………!?」

優也は爆発した蛇を見る。すると、蛇の身体が所々燃え尽き、中から機械らしきものが出てきた。

優也「こ、これは………」

ミラー「き、機械………!?」

困惑する優也達、そこに春香がコントローラーらしきものを手にし、修練場に入って来た。

優也「………さてはこの蛇のおもちゃで俺達を試したんですね………?」

優也は春香に向けてややキレ気味にこの事を問い詰めた。するとミズキがこれについて答えた。

ミズキ「………これはユアリお姉ちゃんの蛇嫌いを克服する為にやった事………まさか気絶するとは思わなかったけど………」

と、ミズキが事の顛末を優也達に説明。

優也「こ、こりゃ驚いたな………ユアリの奴、蛇が嫌いだったなんて………」

優也は泡を吹いているユアリを見て、ユアリの苦手なものが意外にも蛇だったことに驚いていた………

ミズキ「………取り敢えずユアリお姉ちゃんを病室に運んで………」

優也「わ、分かった……… 」

優也はユアリを抱えて、病室に向かったのだった………

To be continued………




次回予告
ユアリは目を覚ました。目を覚まして辺りを見回すと優也がいたので、ユアリは顔を真っ赤にしながら優也を殴った………
次回「恥ずかしい自分」


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第63話 恥ずかしい自分

前回までのあらすじ
ミズキは本気で蛇を触らせる課題を課した。ユアリはこれに挑み失神。だがこの蛇、春香が操作していた蛇のおもちゃであった事が判明するが、優也達はそれより、ユアリがヘビが苦手であったことに驚いていた………


病室………

ユアリ「う………ん………?」

ユアリは数時間程眠っていたが、今、目を覚ました。

ユアリ「あたしは………?」

ユアリは状況確認をしようと辺りを見回す。そして自然と優也が視界に入った。

ユアリ「た、た………隊長さん………!?」

優也「目を覚ましたか、ユアリ。まさか蛇が苦手だったなんてな………」

優也は起きてすぐのユアリにこう言ったが、それは地雷発言だった。

ユアリ「言うなああああああああぁぁぁ!!」

ユアリは顔を真っ赤にしながら、優也を殴った。優也はあまりの馬鹿力にひっくり返った。

優也「な、何するんだよ………!?」

ユアリ「うるさい!、お前にあたしの苦手なものがバレちまったよ!、恥ずかしいったらありゃしないよ!!」

優也「ご、ごめん………」

優也は謝った。しかし、ユアリの怒りは収まらず………

ユアリ「許さない。」

優也「………だ、だよな………」

優也は、ユアリを強く傷つけてしまった事を実感していた。

ユアリ「分かってるならなんで謝ったのさ。」

ユアリのこの質問に優也は少し考えてから答えた。

優也「………謝って許されないのと、謝らず許されないので………謝って許されない方がまだ気持ちが重くならない………そう思ったんだ。」

ユアリ「………」

ユアリは少し黙っていたが、やがてこう言い出した。

ユアリ「あたしはね、こうやってクールになれって言われて育ってきたんだ。でも苦手なものを目の当たりにするとどうしても取り乱してしまうんだよ。みっともない話だけどね。」

ユアリは自分の恥ずかしい自分を優也に打ち明けた。しかし、優也はこう言った。

優也「………別に俺も苦手なものを目の当たりにしたら声を荒らげるさ………っていつもか………とにかくさ、別にユアリに苦手なものがあったって、何も問題ないんだよ、俺達にとっては………今回の事でユアリの事が嫌いになった奴なんて一人もいない。むしろ皆お前に興味を持っていた。皆お前に近寄りずらかったからな。」

ユアリ「隊長さん………」

ユアリは珍しく優也の話を黙々と聞いていた。

優也「ま、でも今の俺の発言で気を悪くしたならごめん。俺は一旦出ていく事にするよ。」

と、優也は病室を後にした………

ユアリ「………あの隊長さんはあたしの事を心配してくれている………あたしはどんな顔をして隊長さんの元に戻ればいい………?」

ユアリはユアリなりに優也へどう顔向けすれば良いか悩んでいた。

ユアリ「………仕方ない、恥ずかしいがもう下手に振る舞うのはやめだね………」

と、ユアリは身体を起こし、病室を出ていくのであった………

To be continued………




次回予告
ユアリは優也の後を追いかけ、自分の気持ちを打ち明けた。優也はそれを受け入れた事により、ユアリは遂に欧州戦火隊に溶け込む………
次回「銃使いの本心」


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第64話 銃使いの本心

前回までのあらすじ
目を覚ましたユアリ。しかし、蛇嫌いがバレてしまった為に、ユアリは激しく取り乱す。優也は彼女の心情を考え、彼女を励ます言葉をかけた後、部屋を後にした。ユアリはとある決意をして、部屋を後にした………


廊下………

ユアリ「待ってくれ隊長さん!」

ユアリは優也を追いかけ、後ろから声をかけた。

優也「ユアリ………どうした?」

優也はユアリの方を向く。

ユアリ「………ちょっと時間いいか?」

優也「あ、ああ………なら近くのベンチで話すか………」

優也はユアリと共に近くのベンチに座り、ユアリの話を聞く事に………

ユアリ「………あたしとしては屈辱的だから、1回しか話さないよ。質問も無しで頼むよ。」

優也「わ、分かった………」

優也はこれを承諾すると、ユアリは話し出した………

ユアリ「………あたしは二十二世紀戦争で孤児になってな、それから昔から旅を続けている身なんだが………とある旅の時に大型の蛇のモンスターと戦ったのよ。だけどちょっとしくじってさ、食われかけたのよこれが。」

優也「え、ええ!?、し、信じられねえや………」

ユアリ「その時に死ぬかもしれない恐怖を植え付けられたんだよ。まああの時は助けてもらったんだよ。確か………U………だったか?」

優也「U………どっかで聞いた事あるような………?」

優也はどこかで聞いたことあるような名に首を傾げながらも、ユアリは続けた。

ユアリ「………それからと言うもの、あたしは蛇を見るとどうしてもあの時の恐怖を思い出してしまってな………蛇を見たり触ったりするとさっきのようになってしまうんだよ。知られたくなかったのは恥ずかしいのとみっともないなと思ったのが理由だよ。」

優也「そうだったのか………」

ユアリ「………そういえばアンタにはまだ話してなかったね、あたしが欧州戦火隊に入った理由をさ。」

優也「………そういえばそうだったな………」

ユアリは1度深呼吸をした後に言った………

ユアリ「………あたしは変わりたかった。クールに装って本当の自分を隠し続けている自分を………」

優也「ユアリ………」

ユアリ「………あたしは結局今のところ何も変わらなかった。クールを装って………苦手意識を完全に克服する事は出来なかった………」

優也「………俺からしたらお前は変わったと思うけどな。」

優也のこの言葉にユアリは首を傾げる。

ユアリ「………根拠はなんだい?」

優也「………なんか前は俺の事を見下してる感じがしたんだけど、今はなんかこう………対等な立場のように接してくるだろ?」

ユアリ「………そういえば昔は見下したんだっけねぇ………」

優也「………俺の中ではお前はそこが大きく変わった………と思ってる。」

ユアリ「ふふふっ、相変わらず面白い事を言うもんだね、優也。」

優也「お前、俺の事を名前で………」

ユアリ「………勘違いして欲しくないんだけど、あたしはアンタを隊長さんと呼ぶのが飽きただけだからね?」

そう言うとユアリはベンチを立ち上がり、廊下を歩いていってしまった………

優也「やれやれ、本当に面倒くさい奴だ………」

と言いながらも優也の気分は良い様子だった………

To be continued………




次回予告
突如として、ワイズは戦いのトーナメント大会を開く事に………またしても意味のわからない話から、ワイズは何を狙っているのか………?
次回「突然の大会」


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第七章 欧州戦火隊の大会と巨大な斧の涙
第65話 突然の大会


前回までのあらすじ
ユアリは優也に対して、自分が蛇嫌いになった経緯を説明する。優也がこれを受けいれた事により、二人の仲は深まる事に………


翌日、修練場………

ワイズ「………では、突然ではあるがこれから簡単な大会を開く。」

優也「こ、この人ほんと唐突だ………」

ユアリ「………ますます分からないね。」

そう、またワイズから意味不明の課題が課せられる。それは、大会。意味不明である為か、ワイズは説明を続ける。

ワイズ「………大会と言っても簡単な勝負をするだけだ。ルールはトーナメント戦。と言ってもお前達は6人である為に少し複雑なトーナメント表となる。まずは1vs1の勝負を3回。その後1回戦の敗者3人での戦闘を行い、そこで勝ち残った1人が敗者復活枠として参加出来る。その後クジで順番を決め、そこから決勝まで行う。」

優也「成程………勝負の細かいルールはどうすれば?」

ミズキ「………勝負は実戦形式ではあるけど………今回のフィールドは1辺50m×50m=2500㎡の広さで仕掛けとかは特に無し………勝利条件は3つ………1つ目は相手が戦闘不能と私達が判断した時………2つ目は相手の身体がフィールド外に触れた時………3つ目は相手が降参した時………そして今回………安全面の配慮から………禁止ルールを設けるよ………1つ目は霊力は武器を通して以外は使用禁止………理由としては今回の試合では特製の鎧を着てもらうけど………顔面とかは守れないもので、そんな中拳だと顔に故意に当たりやすいから禁止するよ………2つ目は相手の投了を無視して攻撃する事………3つ目は武器は安全性が配慮されている練習用の武器を使う事………」

ユアリ「………それは銃のものもあるのか?」

ミズキ「………銃に関しては本体と弾丸………どちらも特製のものがあるからそれを使って………」

ユアリ「りょーかい。」

ワイズ「………ではこれより、1回戦の対戦表を発表する。第1試合、ユウヤ・シロキ対ミラー・ミャルカ。第2試合、デルカ・ブレク対ネール・ドラング。第3試合、ユアリ・ダクラズVSミュール・アリア。試合開始は1時間後だ、しっかりと準備してから取り組むように………」

隊員達「了解!」

優也達は準備をする事になった。優也は木製の槍と、軽装備の鎧を受け取り、鎧を装着し、木製の槍を振り回して慣らそうとした時………

ミラー「優也ー!」

と、優也に声をかけた。

優也「ミラー、どうかしたのか?」

ミラー「いえ………貴女とこうやって戦うのは初めてだな………って。」

優也「そういえばそうだな………」

ミラー「お互いフェアに戦いましょう。」

優也「………ああ。」

2人は手を差し出し、固く握り合うのだった………

To be continued………




次回予告
第1試合の優也VSミラーの戦い。優也は武器のリーチで有利な戦いを狙うも、ミラーの戦術に押されていく………
次回「ミラーの有利手」


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第66話 ミラーの有利手

前回までのあらすじ
ワイズが突然、戦いの大会を開くと言った。優也達は困惑しながらも挑む事に………第1試合、優也の相手はミラーだった………


そして勝負の時………

ミズキ「………2人とも………準備は良い………?」

優也「おう!」

ミラー「いつでもどうぞ!」

ミズキ「………じゃあ………勝負開始………!」

ミズキのこの言葉が2人の耳に届くと、2人は動き出した。

優也「(武器のリーチはこっちにある………それにミラーはネールのようなスピードタイプでは無い………ならこの勝負、俺に利がある………!)」

優也は槍を振りまわし、ミラーの動きを妨害しようとするが、優也の槍に乗っかり、そこからジャンプをして優也を切りに来た。

優也「くっ………!」

優也は横に転がり、攻撃を回避する。

優也「(ミラーの奴、一体いつの間にこんな事を覚えたんだ………?)」

優也は困惑しながらも、槍をミラーに狙いを定めて放つ。

優也「{五月雨突き}!」

優也は槍による高速突きを放つが、ミラーは剣による捌きと回避により、上手くこれを防く。

優也「(当たらねえ………だったら………!)」

優也は動き回るミラーの動きを目で追い捉える。

優也「{狼牙一閃突き}!」

優也の渾身の突きに対し、ミラーは剣を斜めにして自身の目の前に構える。槍の一撃はミラーの剣の中心に当たる。だがミラーはこれを持ちこたえ………

ミラー「………反撃!」

ミラーは槍を力で押し返し、更に優也を斬った。

優也「ぐあっ!?」

優也は後ろに大きく吹き飛んだが、倒れはせず、槍を使って何とか勢いを止めた。

優也「(や、やけに重い………ど、どうなっている………!?)」

困惑する優也。しかしミラーの次の一撃で優也はその理由を確信した。

ミラー「………{烈火五月雨斬り}!」

ミラーは炎を纏った連続斬りを放った。

優也「(あれは五月雨斬り………!?、確か鏡が得意とした剣技だったか………?、まさか鏡から教わった剣技という訳か………!?)」

優也は攻撃を回避しながら理由を確信し、ミラーの有利を何とかひっくり返そうと考える。

ミラー「………どうしたの、らしくないわね!」

ミラーは更に攻撃の手数を増やし、優也を追い詰めて行く………

優也「(鏡の剣術が相手では、簡単には敵わない………!)」

優也はかつての友の剣術を相手に苦戦を強いられる………が、優也はある事を不意に思い出した………

優也「(いや………鏡の剣術と言えど完璧では無かった………鏡の剣術は見た感じ完璧だが、攻撃の時にほんの一瞬………1秒程度だが、左の懐ががら空きになる………そこを突ければ………!)」

優也は突破口を思い出したが、有言実行なるか………?)

To be continued………




次回予告
優也はミラーの剣の隙を突くために、回避をしながらミラーの動きを見る。果たして、優也は有言実行出来るのか………?
次回「1秒の隙」


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第67話 1秒の隙

前回までのあらすじ
優也とミラーの戦い。しかし、ミラーは鏡の剣術をマスターしており、優也を翻弄。だが優也は鏡の剣術にはほんの一瞬だが、弱点がある事を思い出し………


優也「(………ても、鏡の剣に隙があるにしても、失敗すれば俺が負ける………)」

優也は頭の中でリスクの事を考えたが………

優也「(………って、何を躊躇ってるんだ俺!、鏡の剣技をマスターしたミラーに勝つにはたとえハイリスクだろうとやるしかない………だが、せめて………せめて………ほんの一瞬でもいい、俺の目、ミラーの剣技に追いついてくれよ………!)」

優也は槍を振り回す構えにする。

ミラー「貫通戦法?、それじゃ私には勝てないわよ!、私の剣技は鏡さんから得た完璧なもの。いくら優也でもこれは突破できないはずだもの………!」

ミラーは剣に霊力を集める。

ミラー「………長時間はキツイから………ここで決めさせてもらうわよ!」

ミラーは今にも動き出しそうだったが、そんな彼女を前にして優也は鏡の剣術でほんの一瞬隙が生まれるという左懐にターゲットを捕える。

ミラー「………覚悟………!、{烈火五月雨斬り}!」

再びミラーの連続打撃が放たれる。優也はそれでもまだミラーの剣の動きを見る。

優也「………今だ………!」

優也は槍を振りまわし、ミラーの左懐を攻撃した。

ミラー「きゃあああああ!」

ミラーはこの一撃でかなり吹き飛び、フィールドの場外まで吹っ飛んだ。ミラーの身体が地面に打ち付けられたと同時に………

ミズキ「………勝者………鏡お兄ちゃん………!」

ミズキの宣言により、優也は勝利を収めた事を喜んだ………

ミラー「お見事ね、優也………」

これにはミラーも賞賛する。

ミラー「でも教えて、何故私の{烈火五月雨斬り}を正面から突破するのでは無く、ほんの一瞬出来る隙に付け込んで勝つことを選んだの?」

この質問に優也は答えた。

優也「………ミラーが使ったのはアイツの………俺の剣技だろ?、それを相手にするとなっちゃ、真正面からなんてまず攻撃を仕掛けたりも受けたり出来ない。だからほんの一瞬で生まれた隙を狙ったんだ。勢いに関しては烈火五月雨斬りの攻撃の勢いしかけのお陰で、使用者であるお前を吹き飛ばす時の勢いも強くなるしな。」」

ミラーは優也の言葉に呆気に取られていた。そして気が付いた頃には優也の手を握り………

ミラー「………完敗だわ。」

と、負けを認める様子だった。

ミラー「敗者復活枠、絶対に取ってみせる………首を洗って待ってなさいよ!」

と、ミラーは敗者復活戦の為の準備に行ってしまった………

優也「気が早えよ………」

と、内心呆気にとられてしまう優也だった………

To be continued………




次回予告
第2試合、デルカ対ネール戦が始まり。優也はこの2人の試合を鑑賞するのだった………
次回「第2試合」


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第68話 第2試合

前回までのあらすじ
優也対ミラーの戦い。結果的には優也が買ったが、ミラーは敗者復活枠を狙う為に準備に行ってしまった事に、優也は呆気にとられてしまったのだった………


優也「はあっ………」

優也は水の入ったペットボトルを片手に試合の観戦をしようと思っていた。

優也「………どちらも勝ち上がってくる可能性があるからな………勝負を見ておかないと………」

近くのベンチに腰掛けると、ミラーも同じベンチに腰掛けてきた。

優也「あ、ミラー。」

ミラー「………どうやら、考える事は一緒のようね?」

優也「………だな。」

優也はミラーも同じ理由で試合を見ようとしているのだと考えていると、相手側のフィールドのベンチの方にも、ユアリとミュールの2人が座っていた。

優也「………もしかして前の試合にも観客っていたのか?」

ミラー「………いたわよ、気づかなかったの?」

優也「………お前の剣術の事ばかり考えてた。」

ミラー「………やっぱり軍人さんなんだ。」

優也「………な、なんかごめんな………」

と、2人が話していると、デルカとネールがフィールドの中に入った。

ミズキ「………2人とも………準備はいい………?」

デルカ「おう!」

ネール「OKだよー!」

ミズキ「………じゃあ………試合開始………!」

この掛け声で、デルカは身構え、ネールは………

ネール「いっくよー!」

鍛え上げられたスピードでデルカの瞬きの一瞬で目の前から消えてしまった。

優也「ネールのスピードは速いな………ミカって子の特訓がどれだけ過酷だったんだと考えるかはさておき、パワータイプのデルカには苦しい戦いになるだろうな。」

ミラー「でも勝機は途絶えてないんでしょう?」

ミラーのこの質問に優也は答える。

優也「………確かにスピードが売りのネールが一見有利に思えるが、スピードタイプのネールはまだ子供、しかも俺達より背は低い………言いたくないが体重もな。つまり、俺達よりガタイのいいデルカの攻撃を受ければ………ネールには大ダメージになる。先の俺達の戦いとは違う………お互いに大き過ぎるんだよ………長所と短所がさ………」

ミラー「成程………デルカさんは一点へのパワーが売りだけど、ちょこまかと動き回られると当てるのに一苦労する………ネールはスピードこそ、この欧州戦火隊の中では一番だけど、反面デルカさん相手じゃ下手に攻撃に当たることは出来ない………という事ね。」

優也「ネールはいかに攻撃に当たらないように立ち回るか………デルカはいかにして攻撃を当てるか………という戦法になるだろうな。」

ミラー「………貴方はどっちが勝つと思っているの?」

優也「………難しいな。ネールの戦略はまあわかるんだが、デルカの戦いの事がまだよくわかんなくてさ………」

ネール対デルカ。果たしてこの戦いの行方は………?

To be continued………




次回予告
ネールはスピードを武器にデルカを翻弄していく。だがデルカは何故か反撃をしない………ネールはこの不気味さから、勝負に出ようと考える………
次回「デルカの不気味さ」


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第69話 デルカの不気味さ

前回までのあらすじ
第1試合を終えた優也は、第2試合の観戦をする。第2試合の対戦者はデルカとネール。パワーとスピード、果たして勝負はどう転がるか………?


現在、状況はネールが一方的に攻撃し、デルカはひたすら守勢に回っていた。守勢と言っても反撃は一切してないが………

ネール「(あれ………?、反撃して来ない………?)」

ネールはこれに違和感を覚えた。ネールは高速移動でデルカの裏を取ったりあえて正面から攻撃したりと、色々なパターンで翻弄していたのだが、デルカは防いでくるのみで、反撃は一切していなかった。

ネール「(なんでだろう………怖い………)」

ネールはこれに恐怖を植え付けられる。

ネール「(………まだ早いかもと思ってたけど………もう勝ちに行く………!)」

と、ネールは勝負に出た………ネールは辺り一面に大きな嵐を生み出す。

ネール「(これでデルカを閉じ込めた………後は………!)」

ネールは嵐を利用して宙に舞い………

ネール「………そこ!」

ネールはハンマーを振り上げる、するとハンマーに嵐の力が集まる………

ネール「{ストームプレッサー}!」

嵐の力を集めたハンマーをデルカに向けて、自分の身体ごと振り下ろす。

ネール「(いくら、相手がデルカでも、上からの嵐の圧力は防げないはず………!)」

ネールはそう踏んでいた。だがここで遂に、デルカが動いた。

デルカ「………はああああ!」

デルカは持っていた斧に霊力を集め、ネールに向けて斧を振り上げる。そこにネールのハンマーがぶつかったが、ネールのハンマーの方が互いに強力な力のぶつかり合いには耐えられず、砕けてしまった。

ネール「えっ………!?」

ネールは驚いていた。まあ驚かない方がおかしいが、デルカの霊力を纏ったパワーはネールの必殺技以上のものだった。

ミラー「ネールの必殺技が破られた………!?」

優也「デルカのパワー、恐ろしいな………スピードタイプとは言え、ネールの有効打を意図も容易く破ってしまうなんてな………」

これには外野も呆気に取られていた。デルカはこの直後にネールを左手で掴んだ後、場外の壁に向かって投げた。

ネール「うわあああああ!」

ネールは大きく吹き飛び、壁に激突し、地面に倒れた

ミズキ「………勝者………デルカお姉ちゃん………」

ネール「イテテ………デルカのパワーはやっぱり凄いや〜」

と、ネールは身体をすっと起こした。

デルカ「いやいや、今回はたまたま相性が良かっただけさ、力の強い奴が相手じゃ、私の自慢のパワーだけじゃどうにもならないんだよ。」

と、2人は話していた。

優也「これは………この大会、まだまだ大きい事が起こりそうだな………」

と、優也は驚いている様子だった………

To be continued………




次回予告
次の試合はユアリ対ミュール。欧州戦火隊の中で特に切れ者の2人の対決は一体どうなるのか………?
次回「切れ者同士の対決」


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第70話 切れ者同士の対決

前回までのあらすじ
第2試合、デルカVSネール。勝負は一方的に攻撃していたネール優勢かと思いきや、デルカのカウンターの一撃であっさりとネールを場外に出し、デルカが勝利を収めた………


優也は第2試合が終わってから、しばらくベンチに座って考えていた………

優也「(次の試合はユアリとミュールか………今度ばかりはどう転がるのかわからねえな………ユアリは経験値の多さと豊富な知識から相手を冷静に倒す奴だ………でもミュールは戦略の組み立てがこの欧州戦火隊の中では1番上手い………それにユアリ程では無いが銃も扱えるしな………こりゃ本当にわからねえや………)」

そのように考えていると、ユアリとミュールがフィールドに入って来た。

ミズキ「………2人とも………準備は良い………?」

ユアリ「勿論だよ。」

ミュール「良いですよ………!」

ミズキ「………じゃあ………試合開始………!」

この言葉を聞いて飛び出したのはユアリだった。

ミュール「………やっぱり距離を取りますよね………」

ユアリ「ああ、あたしのは長距離だからな。」

ミュール「そうですか………なら、私も本気で行かせてもらいますね………!」

ミュールは今回二丁拳銃スタイルで来た。

ユアリ「軍師のアンタに二丁拳銃なんて扱えるのかい?」

ミュール「ええ、影でこっそりと………練習してましたもの………!」

ユアリ「なら………見せてみなよ!!」

ユアリは引き金を引いた。ミュールに向けて放たれる弾丸………ミュールはこれを軽快な前転でかわし、更にジグザクになるように前転。二つの銃をユアリに向けて乱射する。

ユアリ「ちっ!」

ユアリは銃撃を回避し、動きながらミュールの足目掛けて銃を放つ。ミュールはこれをバク転で回避………更にバク転宙に何発か銃を放つ。そしてしっかりと受け身を取って地上に足をつける。ユアリは前転してミュールの弾丸を回避し、もう一度1発放つ。ミュールは今度はその場でしゃがみ、弾丸を回避。走りながら銃を乱射する。

優也「す、すげえ………銃を使ってあんな戦いが出来るなんて………!」

ミラー「ミュールって天才ね………片手剣銃二丁を使ってあんな戦いが出来るなんて………」

優也「しかもしっかりと弾丸を的確にかわして行動している辺り、凄いな。あんなの普通は出来ないぞ………出来そうな奴なら心当たりはあるんだけどな………」

ミラー「ああ、鏡さんね………?」

優也「アイツは天才過ぎだよなあ………って、そんな話をしている場合じゃない。でもユアリが苦戦している所から、ミュールはかなり強くなれたのと、ユアリと比べると相性が良いのかも知れないな。遠距離から攻めるユアリからすれば、接近と遠距離どちらもこなせるミュールは強敵だろうな………」

ミュールの戦法に圧倒されるユアリ。果たして勝機の術はあるのだろうか………?

To be continued………




次回予告
ミュールの銃撃戦法に翻弄されるユアリ。だが彼女の策が全て潰れた訳ではなく………?
次回「ユアリの秘策」


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第71話 ユアリの秘策

前回までのあらすじ
どちらも切れ者の2人の対決は、意外にも二丁拳銃スタイルで来たミュールが優勢。果たして、ユアリに勝機はあるのか………?


ミュールは動きながら銃を乱射していたが、途中で銃、二丁どちらとも弾切れになった。

ユアリ「………ここにきて弾切れかい。せっかくあたしを圧倒していたというのに………」

と、ミュールの万策は尽きた………かに思いきや、ミュールは突如二丁の銃を場外に投げ捨て、隠し持っていたショットガンを手にし、発射する。

ユアリ「なっ!?」

ショットガンがユアリのヘルメットに直撃し、少し意識が持ってかれる。

ユアリ「(ゆ、油断した………意識が………!)」

ユアリは頭がグラグラする中、とある事が急に頭に浮かんだ………

ユアリ「(あ、待てよ………確かルール上………)」

と、ユアリの中でルールを確認し直す………

ユアリ「(やるか………全くやった事ないけど………)」

と、ユアリは隠し持っていたロケットエンジンを足に着ける。

ミュール「………ロケットエンジン………?、こんな狭いフィールドで一体何を………?」

首を傾げるミュール。その後ユアリは予想外の策に出た。

優也「え………、天井に鉄パイプを嵌め込んだ………!?」

ユアリは更に銃で天井に穴を開けて、鉄パイプを嵌め込んだ。ユアリはその鉄パイプを足で交差し、逆さまの状態でライフルを構え、発射する。

ミュール「………うぐっ………!?」

ミュールの右肩にユアリの弾丸が命中し、ミュールは肩を押える。

ミュール「まさかそんな策を………!?」

と、ユアリの策に驚いていた。

ミラー「え………!?、は、反則じゃないの!?」

と、驚くミラーにミズキが答えた。

ミズキ「………ユアリお姉ちゃんはルールを守っているよ………私はフィールド外に触れたら負けと行っただけで………フィールドの天井に触れちゃダメなんて言ってないよ………?」

優也「成程な………実にユアリらしい判断だぜ………」

ミズキ「………と言うよりは………ショットガンを頭に受けて少しおかしな作戦を思い浮かんだ………と言うのが正しいかも………ユアリお姉ちゃんらしい戦い方とも言えるけど………」

ユアリは空中でライフルに弾丸を装填する。

ミュール「(………ユアリさんが天井にいるせいで狙いずらい………)」

ユアリはミュールと比べると静のスナイパーなので、一見狙われやすいに思えるが、静のスナイパーであるからこそ、予想外の所から撃つのが得意なのだ。ミュールが狙いを定めようとしていた所に、ユアリの弾丸が、ミュールのショットガンを場外に吹っ飛ばした。

ミュール「しまった………!?」

と、ショットガンに目を向け、少ししてユアリの方を見た時はもう遅かった。空中からユアリが降りてきて………

ユアリ「油断したのは………まずかったねぇ!!」

と、ミュールに挟み蹴りを放ち、ミュールを場外に吹っ飛ばした。ユアリはロケットエンジンシステムを使い、地面に着地した。

ミズキ「………勝者………ユアリお姉ちゃん………!」

優也「す、すげぇ………」

優也はユアリの戦い方を見て、呆気に取られていたのだった………

To be continued………




次回予告
準決勝進出の3組が決まった事により、敗者復活枠をかけた3人の勝負が始まることに………果たして、勝利は誰の手に………?
次回「敗者復活戦」


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第72話 敗者復活戦

前回までのあらすじ
ミュールに圧倒されていたユアリだったが、仰天同地の策で逆転勝利を掴み、優也はユアリの策に呆気に取られていた………


優也「………ユアリの策は、静のスナイパーであり、戦闘経験が多いユアリだからこそ出来た策………俺には真似出来ないな………」

と、第3試合が終わってからも同じベンチに座りながら考えていた優也、そこへ………

ユアリ「………隣、良いかい?」

と、ユアリがやって来た。ユアリは先程頭にショットガンを受けた為、頭に包帯を巻いてやって来た。

優也「………頭は大丈夫なのか?」

ユアリ「………まあね。まだ頭はグラグラするけどね。」

優也「それって大丈夫なのかよ………?」

心配する優也にユアリはこう答えた………

ユアリ「時にはおかしくなきゃ出来ない事だってあるんだよ。ま、それはあたしだけかもしれないけどねえ………」

優也「………準決勝もあるんだから無理はするなよ?」ユアリ「………分かってるよ。」

優也「………ならいいんだけどさ………」

2人がそんな話をしていると………

ミズキ「………これから敗者復活戦を行うよ………敗者復活戦は3人同時に戦い………最後の一人を決める………言わばバトルロワイヤル戦だよ………」

優也「バトルロワイヤル………それをあのフィールドでやるのか………?」

ミズキ「………流石に狭くなってしまうからね………フィールドを100m×100mの合計10000mのフィールドで勝負してもらうことにするよ………」

優也「へぇー、確かに広くなってるな………」

ミズキ「………ルールはさっきと同じだよ………」

優也「3人対決となると………中々苦しい戦いになるよな………」

ユアリ「………でもこんな勝負をして勝てなければ準決勝に出る資格はない………って事だろ?」

ミズキ「………勿論だよ………」

ミズキがこう告げると同時に、第1回戦にて敗れた3人がフィールドに入ってきた。

ミズキ「………じゃあ………敗者復活戦を始めるよ………用意は良い………?」

ミズキの言葉に、3人は反応する………

ミラー「………ええ!」

ネール「勿論だよー!」

ミュール「………いつでもどうぞ………!」

ミズキ「………じゃあ………勝負開始………!」

ミズキのこの言葉を聞き、3人は動き出した………

優也「………始まった………!」

ユアリ「今回ぶつかる3人は、剣士に飛んでもないスピード使いに軍師か………バラバラ過ぎるねえ………でもバラバラ過ぎるからこそ面白いんだよねえ………」

優也「そ、そうなのか………?」

ユアリ「現にアンタ、誰が勝ち残るか予想出来るかい?」

優也「え………?、そ、そう言えば………」

敗者復活戦、バラバラの3人の戦いは誰が勝ち残るのか………?

To be continued………




次回予告
敗者復活戦は誰にも勝者を予測できないメンバーだった。果たして、勝利は誰の手に………?
次回「先の見えない戦い」


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第73話 先の見えない戦い

前回までのあらすじ
第1回戦が終了し、敗者復活戦が行われる。3人のバラバラ過ぎる特徴から、誰が勝ち残るのかはまだ誰にも分からない………


特徴がバラバラである3人のうち最初に行動をとったのは、ネールだった。ネールは得意の高速移動で、ミラー達を引っ掻き回していた。

優也「相変わらずネールは速いな………」

ユアリ「ああ、あの子のスピードはあたしにも見えやしない………だけど………」

優也「だけど………?、何かあるのか?」

ユアリ「高速移動も見抜けないようじゃこの先やっていけないよ………」

ユアリがそう呟くと、ミラーは目を閉じ、剣を鞘にしまう。しかし、ミラーの右手は、剣のグリップ(握る所)から離さなかった。

ユアリ「おっと、あの嬢ちゃんが何か思いついたみたいだね………」

優也「あの構えは………!」

優也には見覚えがある構え………ミラーは、ネールの動きを目で捉えていなかったが、ミラーは目を開くと、剣を抜き、一振した後、鞘に剣をしまった。すると高速移動していたネールの動きが突如止まり、ネールの着けていた簡素な鎧は粉々に砕けた。

ネール「うわあああ!?」

ネールは何が起こったか理解出来ないまま倒れた。

ミズキ「………ネールお姉ちゃん………脱落………!」

そう言うとそこにミズキが介入し、ネールを場外に連れて行く。

優也「しかし驚いたな………ミラーがネールの高速移動を1発で突破するなんてさ………」

ユアリ「………あの嬢ちゃんは戦っているうちに慣れてきたんじゃないのかね………?」

優也「………何に慣れたんだ?」

ユアリ「………相手を見る目だよ。」

優也「相手を見る目?」

ユアリ「あの嬢ちゃんは確か元々は戦いとは何の関係もない町娘だったんだろ?」

優也「そう言えば………そうだな。」

ユアリ「だけど、お前達との共闘やらカガミ・シロカワらの課題を乗り越える度にあの嬢ちゃんは強くなっていった。今やあの嬢ちゃんは戦いの才能と経験値が合わさってとんでもない強さを持っているんだよ。」

優也「ミラーがとんでもない強さを………?」

ユアリ「………と言ってもまだ戦闘経験が浅いのが最大の欠点なんだけどね………」

優也「そうか………」

2人が話している間、フィールドはどうなっているかというと………

ミュール「(ミラーさんがネールを一撃でノックアウトさせてしまった………となれば………)」

ミュールはそう言うと、フックの付いた機械を左手に装着する。

ユアリ「あれは………フックショットか………実物を見るのは初めてだよ。」

ミュールは天井に狙いを定める。

ミュール「………そこ!」

ミュールは天井に向かってフックを飛ばしたのだった………

To be continued………




次回予告
ミュールはユアリの策を利用した空中戦法を展開。対するミラーはロケットエンジンシステムを使いこれを迎え撃とうとする………
次回「空中決戦」


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第74話 空中決戦

前回までのあらすじ
敗者復活戦が進んでいく中、ミラーがネールの高速移動を破り、ミュールとの一騎打ちとなる。ミュールは突如天井に向かってフックを飛ばしたのだった………


飛んで行ったフックは、先程ユアリが嵌め込んでいた鉄パイプに突き刺さり、ミュールはフックショットを操作し、空中に上がっていく。

ミュール「(空中さえ取ってしまえばミラーさんは不利になる………!)」

そう踏んだミュールは、空中にて銃を手にし、ミラーに向けて乱射し始めた。

ミラー「乱射して来た!?、………だったら!!」

ミラーは足にロケットエンジンシステムを装着し、空中を飛び、ミュールの方に飛んで行く………

ミュール「ここで来たわね………!」

ミュールは銃をショットガンに変えて、ミラーをうち落とそうとする………しかし、ミラーはミュールがショットガンを放つたびに、上手くこれを回避し続けていく。

ミュール「かわされた………!?」

動揺するミュール。その隙を突いて、ミラーは、ミュールを撃ち落とそうと、剣を手にし、攻撃する。

ミュール「(いつの間に有利のはずの空中戦法がやられてしまうなんて………!)」

ミラーの真正面からの攻撃に、ミュールの空中戦法は不利になってしまった。

ミラー「絶対に………勝つ………!」

ミラーは剣に雷のエネルギーを集め、ミュールに向けて剣技を放った。

ミラー「{アルティメットサンダー}!」

ミュール「新しい必殺技………!?」

ミラーの必殺技を直撃したミュール。雷の霊力はミュールのフックショットを爆発させた。しかし、ミュールの身体は地面に向けて落ちていったが、ミラーが空中でミュールをお姫様抱っこして地面に降り立つ。これを見てミズキは………

ミズキ「………勝者………ミラーお姉ちゃん………!」

と、試合を止めて、ミラーの勝利を宣言した。理由としては、ミラーの新技の威力があまりに強かったために、ミュールはもう満身創痍も同然と判断したのが理由の1つで、もう1つは………

ミズキ「(………ミラーお姉ちゃんは十分強くなって、他の仲間達を圧倒している………それに………まだミラーお姉ちゃんなら強い力を発揮出来るかもしれないけど………まだこの戦いの勝者を変える事が出来る人物がいるかもしれない………)」

と考えたミズキは戦いを止めて、ミラーの勝利を宣言したのだった。

優也「ミラーが勝ち残るなんてな………この先どうなるか本当にわからねえな………」

ユアリ「確かに………どうなるかは分からないねえ………」

優也「………どういう意味だよ、それは………?」

優也はユアリにそう聞くと………

ユアリ「そのままの意味さ………少なくともあたしはね、このままあたしが優勝するか、アンタが何かやるかそれとも………って考えているよ………」

と、ユアリは優也に話すのだった………

To be continued………




次回予告
敗者復活戦が終わり、優也達は準決勝へ挑む事になる。果たして、対戦相手はどうなるのか………?
次回「準決勝の開戦」


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第75話 準決勝の開戦

前回までのあらすじ
敗者復活戦にて、ミュールは、ユアリが使用した鉄パイプを利用した戦法を狙うも、ミラーはロケットエンジンシステムで対抗し、ミュールを破り、準決勝出場の権利を手にする………


ワイズ「………これから準決勝を行う。ミズキ・クレール。」

ワイズがミズキの名を呼ぶと、ミズキがくじを持ってきた。

ミズキ「………クジは4つのうち2つ色がついているの………引いたくじが同じ人同士で戦って………勝ち残った2人が決勝戦で戦ってもらうよ………」

優也「優勝する為にはもう負けは許されないって事だな。」

ワイズ「まあそう思ってもらえばいい。まずは誰からクジを引く?」

ミラー「敗者復活枠の立場だけど………最初に引いてもいいかしら?」

と、ミラーが挙手する。

優也「ああ、いいよ。」

ユアリ「あたしも問題ないよ。」

デルカ「私もだ。」

ミラー「じゃあ、有難く………白………という事は色無しかな。」

ミズキ「………そうだね………じゃあ次は………?」

ユアリ「案外、こういうところで結果が決まった方が面白いかもね………ということであたしが引くよ。」

と、ユアリはくじを引いた。色は赤だった。

ユアリ「ありゃ、赤か………じゃ、次は優也が引く番だね。

優也「な、なんで俺が引く事になってるんだよ。」

ユアリ「どうせこれで決まるんだし、2択しかないんだろ?………それにあたしの目からすれば優也の方が引き運が良さそうだからねえ………」

優也「どういう意味だよそれは………」

ミズキ「………じゃあ………優也お兄ちゃん………引いて………?」

結局優也がクジを引く事になり、優也はどちらのクジを取ろうか迷う。

優也「………白ならもう一度ミラーと………赤ならユアリとの勝負だ………どっちを引くのが当たりなんだ………?、いや、待てよ………?、俺はどっちと戦いたいんだ………?」

優也はたかだか2分の1のクジで深く悩んでいた。これを見ていたワイズは………

ワイズ「何を悩んでいる。どちらが相手でもお前は良いのだろう?、ならばここは1つ、自らの運命に賭けるのも良いのでは無いのか?」

優也「自らの運命に賭ける………」

優也はこの言葉を聞き、目を閉じる。

優也「………俺が選ぶのは………こっちの運命だ!」

優也はクジを引いた。出てきた答えは………

ミズキ「………赤………対戦相手はユアリお姉ちゃん………だよ………」

と、優也の対戦相手はユアリに決まった。この結果にユアリは優也の肩をポンと叩き………

ユアリ「やっぱり引いてくれたねえ………あたしは嬉しいよ。」

優也「お前の言ってた事ってこういう事だったのか………なんか腹立つな………」

とだけ言い、準備に向かった………

ミズキ「………最初は優也お兄ちゃん達から………試合をするよ………」

と、ミズキは告げた………

To be continued………




次回予告
準決勝第1試合は優也VSユアリ。頭脳明晰なユアリは、優也を引っ掻き回そうと、ある策に出る………
次回「異常な策」


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第76話 異常な策

前回までのあらすじ
敗者復活戦が終わり、勝ち残った優也達は、決勝戦のポジションをかけて戦う事に。クジにより、優也の相手がユアリとなり、ミラーはデルカと戦う事に………


優也はユアリとの戦いの為に、準備をしていたが、優也はある事を考えていた。

優也「(………相手はあのユアリだ………何をしてくるか予想がつかない………だが、戦うにあたって考える事は1つ………俺は勝つ為にやれる事をするだけだ………!)」

と、頭の中で考えていた。確かにユアリは1回戦でも奇想天外の策で勝利を収めた。そんな人物が相手である以上、優也はミラーとの戦い以上に気を引き締めていた。

優也「………行くか!」

優也は覚悟を決め、フィールドに向かった………

 

5分後………

優也はフィールドに立ったが、ユアリは一向にフィールドに来ない。彼はそれを待ち続けていた。

優也「全く………あいつ何をして………」

と、優也が言葉をこぼした時、銃声がほんの小さい音だが聞こえた。優也は左に動く。すると優也がほんの数秒前まで立っていた箇所に銃弾が飛んで来た。

優也「今のは………随分性格の悪い事をしてくれるじゃないか。」

優也がそう言うと、ユアリが姿を現した。ユアリの持つライフルの先端からは煙が出ていた。

ワイズ「………ユアリ・ダクラズ、言い忘れていたが試合外での銃撃は反則だ。次やったら即失格処分とする。」

ユアリ「………へいへい。すみませんねえ。」

ミラー「優也!、大丈夫だった!?」

場外にいたミラーが優也に声をかける。

優也「ああ、タチ悪いぜ全く………」

優也は愚痴をこぼしたが、ユアリがフィールドに立ったのでミズキが………

ミズキ「………2人共………準備は良い………?」

優也「ああ!」

ユアリ「………いつでもいいよ………!」

ミズキ「………じゃあ………勝負開始………!」

ミズキの掛け声と共に、優也は槍を突きだす。

ユアリ「槍で突いたり振り回したりしか能のない優也にはねえ………あたしには勝ち目はないよ!」

ユアリはライフル片手に距離をとりながら1発1発撃ち続けていた。

優也「ちきしょう………!」

優也は攻撃を与えられず悪戦苦闘。今の彼には弾丸の回避や撃ち落としが精一杯だった。

ユアリ「攻撃をする暇が無い分、防御センスは1人前じゃないか………なら、ここは1つ変わった事をしてみるとするかね。」

ユアリはそう言うと、手錠を取り出した。

優也「手錠………!?」

優也は手錠を持っている事に驚いた。まあなんでこんなもの持っているのかも意味不明なのだが………そこでユアリはとんでもない策に打って出るのだった………ユアリは手錠を片手に優也に接近。優也は槍を振り回し、迎え撃とうとするが、ユアリはこれを上手くかわし、優也の右手に手錠をかけ、右手にチョップをする。

優也「うあっ!?」

優也は槍を落とし、なんとかユアリから離れようとするが、ユアリはそうはさせまいと、なんと自分の左手首に手錠をかけた。

優也「なっ!?」

優也は戸惑いを隠せない………

優也「な、何考えてるんだお前!?」

ユアリ「………お前とあたしの決戦さ………色んな意味でのな!」

ユアリは拳を突き出したのだった………

To be continued………




次回予告
ユアリのまさかの策により、接近戦の殴り合いとなる優也達。果たして、殴り合いの勝者はどちらなのか………?
次回 「殴り合いの果てに」


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第77話 殴り合いの果てに

前回までのあらすじ
優也vsユアリの戦いが開幕。優也は苦戦を強いられる中、ユアリは手錠を使ってなんと接近戦の殴り合いに持ち込む………


ユアリの拳が優也の左頬にぶつかる。

優也「やったな!、コノヤロー!」

優也は左手で拳を作り、ユアリの右頬を殴る。

ミラー「なっ………何をしてるの、あの二人は!?」

ミラーはまさかの策にドン引きしていた。

ネール「ねえ!、止めなくていいの!?」

ネールはワイズの左手を引っ張るが、ワイズはそれを振りほどき………

ワイズ「………ルール違反ではない。それにより介入する必要は無い。」

ネール「でも………!」

ワイズ「………勝手にやらせていればいい。それに今の2人は殴りあった方が分かり合えるかもしれないな。」

ネール「な、なんでそんな事言うの………?」

ワイズ「………さあね。」

ワイズはこう答えたが、内心では、かつて自分の中で悩み、鏡に殴られた事で悩みを吹っ切れた時の事を思い出していた。

ワイズ「(この殴り合いは………2人の純粋な勝負だ………それに………ユアリ・ダクラズは返したいのだろう………ユウヤ・シロキからの借りを………)」

それからしばらく2人は殴り合い、2人とも顔が腫れていた。

優也「はあっ、はあっ………」

ユアリ「はあっ、はあっ………」

2人とも息を上げている。

優也「なんでこの勝負に持ち込んだかまでは知らねえけどな、俺は負けないからな!!」

優也はユアリの腹を殴った。

ユアリ「がはあっ!、い、言ってくれるねえ………流石だと褒めてあげるよ!」

ユアリも負けじと優也の腹を殴る。

優也「がはあっ!」

どちらも倒れそうだったが、何とか持ちこたえていたが、あまりの疲労に2人とも足がふらついていた。

ワイズ「………あの2人の疲労具合から………全てはこの一撃で決まる………」

2人は拳に力を集める………

ミラー「霊力を使って殴ってはいけない………ってルールは破ってないわね………そこはあの2人らしいけど………」

と、ミラーは呟いていた………

2人の攻撃はお互いの頬にぶつかり、結果はユアリの方が後ろに倒れ、優也がそれに巻き込まれた。

ミズキ「………勝者………優也お兄ちゃん………!」

ミズキはユアリの方が倒れたことから、優也の勝利を宣言した。

ユアリ「ありゃ………負けちゃったか………せっかく全力で殴ったのにねえ………」

と言い、手につけていた手錠の鍵を取りだし、自らの方を外す。

ユアリ「ほら。」

ユアリは手錠の鍵を優也に渡す。

ユアリ「………決勝戦、頑張りなよ。」

と、優也に声をかけ、ライフルを拾って行ってしまった………

優也「………ああ!、絶対勝ってみせるさ!」

優也はユアリにそう告げたのだった………

To be continued………




次回予告
準決勝第2試合、ミラーはデルカとの勝負に挑む。しかし、デルカの方はなんと最初から勝負に出てきて………!?
次回「デルカの速攻」


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第78話 デルカの速攻

前回までのあらすじ
ユアリの策により、勝負は殴り合いになってしまった優也とユアリ。殴り合いの結果、優也が勝利を収め、優也はユアリに、決勝で必ず勝つ事を誓ったのだった………


第1試合から10分後………

優也は決勝でどちらと戦うかを見届けるため、ベンチに座っていた。するとそこへ………

??「大丈夫?」

と、優也に声をかけてきた。優也が声の方を向くと、春香が立っていた。

優也「春香さん………別にこの傷は大した事じゃないですよ。」

と、優也が言うと、春香は優也の顔に触れる。

優也「え………!?」

優也は顔を真っ赤にして困惑していたが………

春香「{メガヒール}!」

春香は回復魔法を使い、優也の顔の傷を治した。

春香「………これで顔の傷は治ったわよ。」

と、笑顔で優也にそう告げた。

優也「あ、ありがとうございます………その………お、脅かさないでくださいよ………」

春香「あら、何を想像してたのかしら〜?」

優也「………なんでもないです。」

優也は顔を更に真っ赤にして話を切り上げた。それと同時に………

ミズキ「………そろそろ第2試合を始めるよ………2人とも準備は良い………?」

と、ミズキが話し出した。

ミラー「いつでもどうぞ………!」

デルカ「OKだ。」

ミズキ「………じゃあ………勝負開始………!」

ミズキのこの言葉と共に、デルカは斧を振り上げる………

デルカ「悪いけど………さくっと決めさせてもらうぜ!」

デルカは斧を振り下ろす。ミラーはこれを回避するが、デルカはすかさず斧を引き抜き、横に振り回す。

ミラー「させるものですか!」

ミラーは剣を使い防御しようとするが、斧は重く、ギリギリ剣がミラーの身体に刺さらない程度まで押されていた。

ミラー「(お、重い………!)」

ミラーは剣で何とか食い止め、距離をとる。

ミラー「(………下手に接近戦をしたら負けるのは私の方………ここは冷静に………!)」

と、距離を撮った矢先にデルカがタックルをして来た。

ミラー「きゃあ!?」

ミラーは大きく吹っ飛んだが、ギリギリフィールドのラインは超えなかった。

優也「あれは一気に決めようとしてるな………」

春香「………ねえ、優也君、優也君ならデルカちゃんが相手の時、どうやって立ち向かう?」

優也「デルカが相手の時に………ですか。」

優也は頭の中で考えた。しかし、答えが思い浮かばなかった。

優也「(………俺の戦法はデルカに対して通用するのか?)」

と言う考えが主に目立ったからだった。だがそんな考え事をしていた時、デルカは斧に霊力を集めていた。

デルカ「{グランドインパクト}!」

デルカが地面に向けて斧を振り下ろす。すると地面から岩石が出て来て、ミラーを場外に吹っ飛ばした。

ミラー「きゃあああ!」

ミラーは場外の壁に激突した。

ミズキ「………勝者………デルカお姉ちゃん………!」

優也「デルカが勝ち上がって来た………俺に勝ち目はあるのか………?」

と、より一層優也に悩みを与えてしまった。

春香「(………今のデルカちゃんは優也にとってユアリちゃん以上の脅威となる………でも、もし優也君がこれを乗り越えてくれたら………未だ欧州戦火隊の中で変化の無いデルカちゃんの心も動くはず………!)」

と、春香は考えていた………

To be continued………




次回予告
決勝戦、優也はデルカの攻略法が分からないまま戦う事に。悩みながら戦う優也を、デルカは圧倒する………
次回「優也の悩み」


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第79話 優也の悩み

前回までのあらすじ
準決勝第2試合、この試合はなんと、デルカによる速攻で決着が早く着き、デルカの勝利。デルカの攻略法が見えない優也は………?


優也「ダメだ………この作戦もデルカには効かないはず………」

………優也はあれからデルカに勝つ為の作戦を考えていたが、どれも効かないはず………という結論が自分の中に出てしまい、有効打が思い浮かばない。

優也「な、何が通用するんだ………!」

優也は深く悩み続けていたが、考えている間に、自分が決勝戦に出る時間になってしまった。

優也「………もう時間か………デルカの攻略法が分からないけど………行くしかないか………!」

優也はフィールドの方へ向かった………

 

………優也がフィールドの上に立つと、外野には、ミラーを初めとした、他の隊員達がいた。そして内野にはもちろんデルカがおり………

優也「デルカ………」

デルカ「………よろしくな。」

デルカは手を差し出した。優也はこれに対して、普通に手を差し出し、2人は握手する。

ミズキ「………決勝戦だけど………2人とも準備は良い………?」

ミズキのこの言葉に、最初に答えたのはデルカだった………

デルカ「………もちろんだよ!」

そう答えるデルカ。優也も負けじと答える。

優也「………俺も準備OKだ!」

と、大きな声で答えた。

ミズキ「………じゃあ………試合開始………!」

ミズキのこの言葉を聞き、デルカはまた速攻に出た。

優也「(くっ………また速攻で来るのかよ………!?)」

優也はデルカの攻撃をかわし続けるが、今の優也には反撃の方法が思いつかない。

デルカ「はあっ!」

デルカは地面に斧を振り下ろす。すると、揺れが起き、優也を転ばせた。

デルカ「隊長さんよ、お前はさっきの試合で絶望してるんだろ?、私の攻略法が分からなくてさ………!」

デルカは斧を振り回す。優也は何とか立ち上がり、デルカの攻撃をかわす。

デルカ「これはかわすか………なら、これでどうかな!」

デルカは斧を振り上げ、霊力を集めていた………

ミラー「あれは私を場外に投げ飛ばした………!」

優也「………」

優也はデルカが斧を振り下ろす直前にも関わらず、全く動こうとしない………

ミラー「あ、アイツなにを考えているのよ!?」

困惑するミラーだったが………

春香「案外、あれも作戦だったりして………ね♪」

ミラー「………どういう事ですか………?」

2人がそんな会話をしている間にデルカの霊力が集まりきった………

デルカ「{グランドインパクト}!」

デルカは斧を振り下ろすと、地面から岩石が現れる。やはりこの必殺技で、優也はデルカの目の前から消えてしまった。

ミラー「嘘………優也は吹き飛ばされてしまったの………?」

ミラーは優也が負けてしまったと考えていたが、春香は………

春香「(………もし優也君がこれを攻略出来ないのなら、彼女の心を動かす事は出来ない。でも彼は………!)」

と、ミラーとは全く異なる事を考えていたのだった………

To be continued………




次回予告
グランドインパクトで、デルカは勝利を確信する。しかし、何故が場外を見ても彼の姿は無く………!?
次回「デルカの弱点」


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第80話 デルカの弱点

前回までのあらすじ
デルカの攻略法が分からないまま戦闘に挑む優也。デルカに攻撃を加えられない優也に対し、デルカはグランドインパクトで勝負に出る………


フィールドに広がるグランドインパクトの岩………

デルカ「………これで大会は終わり………私の勝ちだ!」

と、勝利宣言をするデルカ。しかし、審判のミズキは何も言わなかった。

ミラー「ミズキちゃん………なんでデルカさんの勝利宣言をしないの!?」

春香「………その理由は1つじゃなかったかしら?」

ユアリ「………そういう事かい。」

ミラー達の後ろにいたユアリが話に絡んでくる。

ミラー「ゆ、ユアリさん!?」

ミラーは突然後ろから声をかけてきたユアリに驚いていた………

デルカ「(………さっきから勝利宣言されていない………どういう事だ………!?)」

デルカは不思議に思い、辺りを見回す。すると優也の姿は無かった。

デルカ「なっ!?、………という事はまさか………!」

デルカは上を見る。すると優也が槍を片手に落下しながら攻撃を仕掛けていた。

デルカ「勝利宣言が無かったのはそういう事か………!」

デルカはとっさに回避した。

優也「………偶然だが………試した策が通用したな………!」

デルカ「なっ!?、お前何を………!?」

デルカは優也の身体を見る。すると足元にロケットエンジンシステムが着いている事を目にする。

デルカ「そうか………そいつを使って私の攻撃をかわしたのか………!」

優也「………これではっきりと理解したぜ………!、デルカ………お前は真上に弱いってな!」

優也は土壇場でデルカの弱点を発見し、形勢逆転を狙う様子だった………

デルカ「(………まずい………弱点を見破られた今、何とか勝つ策を編み出さなければ………負ける………!)」

デルカは追い詰められ、優也と形勢逆転。今度は自分が突破口を編出すことになってしまった。

優也「行くぜ、デルカ!」

優也はロケットエンジンシステムを使い、空中を舞う。

デルカは斧を振り上げ、降りてくるのを待つ。優也は槍使いである為、地面におりてこなければ自分には攻撃出来ないと踏んだからだ。だが優也は槍に霊力を集め………デルカ目掛けて槍を投げた。

デルカ「なっ!?」

デルカは慌てて斧で防御するが、優也が落下して来た。

デルカ「しまった………!」

優也は槍でデルカの斧を封じ込めると同時に、落下して来て、デルカ目掛けて回し蹴りを放った。

デルカ「お、重い………!」

優也の蹴りはビクともしなかったが、デルカは蹴られた事により、斧の重さに耐えられなくなり、斧を手放して倒れた。

デルカ「くそっ………!」

デルカは立ち上がろうとするが、優也の槍の先端がデルカの目の前にあった。それを見たミズキは………

ミズキ「………勝者………優也お兄ちゃん………!」

ミズキはそう宣言したのだった………

To be continued………




次回予告
優也の勝利で大会は幕を閉じた。しかしデルカは敗北を認められず逃げ出してしまい………
次回「優勝者」


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第81話 優勝者

前回までのあらすじ
優也vsデルカの決戦。優也は土壇場でデルカの弱点を見抜き、デルカから勝利を収めたのだった………


優也「………」

優也は勝利宣言をされてからしばらくは呆然としていたが、気が付いた時、優也は………

優也「やったああああ!!」

優也は大喜びだった。そんな彼の元に、ミラー達が集まり………

ミラー「凄いじゃない、優也!」

ネール「優也、凄いねー!」

優也「いや………勝てたのは俺の実力もあるんだろうけど………運もあるさ。ネールにぶつかってたら負けてたかもしれない。」

ワイズ「それは無いだろう。」

ワイズが話に割って入る。

ワイズ「お前は私の知る限りでは3番目に奇跡を起こす力の持ち主だと考えている。」

優也「さ、3番目かよ………!?、1人はどうせ鏡なんだろうけど………もう1人は誰だよ!?」

ワイズ「………いずれお前が会う人物だ。」

ワイズは春香の方を見る。春香はワイズの言うもう1人が誰かを察して、笑顔を見せる。

ミズキ「………あの人の事………?」

ミズキがポツリと呟くと………

優也「あの人って誰だよ………?」

優也が話に食らいついてきた。

ワイズ「………ミズキ・クレール。今は言う必要は無い………」

ワイズは話を切り上げようとしたが、優也はワイズの肩を掴み………

優也「ちょっと待ってくれ!、教えてくれよ、お前の言うあの人についてさ………!」

ワイズは少し考えた後、優也の腕を掴んで言った。

ワイズ「お前に1つだけ教えてやる。あの人はお前は勿論の事、純粋な強さならカガミを遥かに上回っている。お前はあの人の足元にも及ばない。分かったな。」

優也「お、おう………!」

ワイズはそう言うと、鏡の腕を離して、行ってしまった。

ミズキ「………ワイズお姉ちゃん………熱くなってた。」

ミズキはまたポツリと呟いた。

春香「………(確かにあの人は純粋な強さなら鏡君も優也君も敵わない。でも鏡君にも優也君にも、隊長に選ばれた理由がある………優也君がやるべき事は残り2つ。欧州戦火隊の真の目的に導く為には、優也君が自らが隊長に選ばれた理由を知る事と………)」

春香は廊下の方を見る。

優也「あれ、デルカがいない………?」

優也が辺りを見回すと、デルカがいない事に気付いた。

春香「廊下の方に走って行っちゃったわよ。何か泣いていたようだけど………」

優也「えっ………!?」

優也は状況を察し、廊下の方に走って行った。

ミラー「ど、どこ行くの!?」

ミラー達は困惑していたが………

春香「………(………デルカちゃんの心を動かす事………)」

春香は彼のすべき事と見ていたのだった………

 

一方、デルカは………

デルカ「く………くそっ………!」

デルカは泣きながら廊下を走っていた。

デルカ「負けた………負けたら意味は無いのに………!」

………そんな事を呟きながら………

To be continued………




次回予告
優也はデルカに追いついたが、デルカは負けた事を強く悔しんでいる様子だった。優也は何故、負ける事を嫌うのかを問いただす………
次回「拘る理由」


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第82話 拘る理由

前回までのあらすじ
大会は優也の勝利で幕を閉じた。ワイズは優也にとある事を告げ、どこかへ行ってしまった。しかし優也には悩む暇は無く、どこかへ行ってしまったデルカを追いかける事に………


廊下………

優也「馬鹿………デルカの奴………!」

優也は走り続けていると、デルカの姿を見かけた。

優也「いた………おい、デルカ!」

優也がそう言うと、デルカは足を止める。

デルカ「………追いかけてきたんだな。」

優也「………ああ。お前があまりにもらしくないんでな。」

デルカ「………お前には分からないだろうな。今の私の気持ちが………勝負に敗れた事の悔しさが!」

デルカは壁を殴る、すると壁は破壊された。だが優也は冷静に話を続けた。

優也「………俺にもわかるさ、その悔しさは。」

デルカ「どうしてそう言える………!?」

優也「………俺にもさ、お前みたいな時があったんだよ。お前は知ってるか?、白の剣聖………白川鏡をさ。」

デルカ「………ああ、知っているよ。若いながらも、国連最強と謳われた伝説の剣士………だろ?」

優也「そう。俺はアイツを追いかけていた時期があったんだよ。羨ましくてさ………」

デルカ「でも何故そこで白川鏡が出て来るんだ?」

デルカは首を傾げる。優也はその理由を答える。

優也「実はな、鏡は俺が今まで1度も勝てなかった奴なんだよ。」

デルカ「隊長さんにも勝てなかった奴がいたのか………」

優也「………俺はある日、鏡に決闘を申し込んだ。鏡に負けたくないって気持ちで望んだ。結果は大敗だよ。俺は悔しくて涙を飲んだもんさ。でも鏡は言ってくれたよ。何度負けたって、諦めなければ必ず道は開ける………ってさ。すげぇ奴だよ、アイツは。俺なんかには敵わねえや。」

デルカ「………そうなのか。」

優也「俺は決してお前に負ける事を悲しむなとは言ってない。負けても、次勝てばいいんだ。ま、これもアイツの言葉なんだけどな。」

優也は笑顔を向ける。デルカはそれを聞いてもなお、下を向いていた。

優也「なあ、教えてくれよ………なんでそんなに負ける事が嫌なんだよ?」

優也がそう聞くと、デルカは答えた。

デルカ「………そういえば隊長さんにはまだ話してなかったな、私の過去を………」

優也「過去………?、まさかそこまで勝ちにこだわるのには、過去が関係しているのか?」

優也は問いただす………するとデルカはこう告げた………

デルカ「………長くなる上につまらない………嫌なら聞かなくてもいい。」

優也「いや、教えてくれ………俺はまだ、お前と言う人間を………デルカ・ブレクをまだ知らないから………」

デルカ「………いいよ、話してやる。」

そう言うと、デルカは自らの過去について語り出すのだった………

To be continued………

 




次回予告
デルカの口から語られる過去、デルカが勝ちに拘る理由を知った優也は………
次回「敗北の価値」


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第83話 敗北の価値

前回までのあらすじ
優也はデルカに追いつくが、デルカは自分の負けた悔しさが分かるわけないと優也を突き放そうとする。だが、似た境遇の優也の話を聞いたデルカは、優也に自らの過去について語り出すのだった………



「私の父は二十二世紀戦争以前から、世界の平和の為に戦っていたチェコの兵士だった。それはもう強くて………兵士達からは小国チェコの英雄とまで称されていた程にな。私は父からこの世の中を生き抜く為の護身術と斧の事を学んだ。時が経って、二十二世紀戦争の初期、私は兵士として父に同行した。相手はオーストリア。オーストリアの戦争で私は大怪我を負ってしまってな、一時は生死の境をさまよっていた。奇跡的に意識が戻ってから3日後、父は私の元に来た途端、私を叱りつけたのさ………争いは負けてはならん。敗北に価値は無い………ってな。私はそう言われた時、悔しかったんだよ。私が弱いばかりに父に迷惑をかけてしまった………と。まあその父親も戦争末期に死んでしまったよ。そのお陰でチェコはオーストリアの植民地と化してしまった………幸い、私は春香さんのお陰で植民地下のチェコスロバキアを逃亡して、このドイツにいるが………私はどこまでも無力だ。だからこの欧州戦火隊に入る時に誓った。絶対に私は負けない………敗北に価値は無い………とな。」

 

優也「………デルカが敗北をあそこまで悔しがってたのはそういう事だったのか………」

と、優也はデルカの話を聞き、彼女の心情をよく理解した。

デルカ「バカバカしいかもしれないけど、戦争は負けたら死ぬ。父の敗北に価値は無い………って言葉は強く私の中に響いたよ。」

デルカは涙を流す。すると優也は………

優也「………戦争はそうかもしれない。でもなデルカ。僕達がやったのは殺し合いじゃない。試合だ。試合の敗北は、勝利より多くの事を学べるんだよ。」

と、語り出した。デルカは首を傾げ………

デルカ「………例えば?」

優也「そうだな………例えばさ、さっきの戦いを例に挙げるなら、お前の弱点である真上を、次の時にはどう補うか………とかさ、次はこういう動きを試してみるとか、そういう事が自分の頭の中でいっぱい浮かび上がってくるんだ。勿論勝つことも大事だけどさ、命懸けでない勝負での敗北の価値は勝利より計り知れないんだよ………ま、これも俺の言葉じゃなくて、アイツの言葉なんだけどな。」

デルカ「敗北の価値………か………それもまた大きなものかもしれないな………」

デルカは涙を流しながら………

デルカ「隊長さんのお陰で私は気づけたよ。命懸けでない戦いでは敗北にも価値があるんだとな………ありがとう、優也。」

と、優也にお礼を告げるのだった………

To be continued………




次回予告
デルカの事が解決し、上手く事が進んでいる事に安堵する春香。だがそこへモンスター襲来の知らせが………
次回「進む計画」


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第84話 進む計画

前回までのあらすじ
デルカは過去を話し、自分が勝ちに拘る理由を優也に理解させた。そんな優也は、デルカに敗北の価値に着いて話し、デルカの心を動かした………


デルカは優也の言葉によって心が大きく動いた。これをこっそりと見ていた人物が1人居る。それは………

春香「………よかった、デルカちゃんの心が動いたと言う事は、これで欧州戦火隊の隊員達は最後の決戦に向けてのお膳立てが整った事になるわね。でもまだ全てが終わった訳では無い………まだ終わってないのは………優也君ね、しかし、優也君は鏡君の課題を乗り越えた上でまだ必要な進化を遂げていない。やはりあの人の力が必要なのかしら………?」

………と、考えながら、2人からそこそこ離れた場所から、2人の様子をこっそり見ていた。すると突然、サイレンが鳴り響いた。

春香「モンスター襲来………シナリオより遅いからどうしたものかと思ったけれど………やっぱり来るのね………」

春香はそう呟くと、司令室の方へ走って行った。優也達は………

デルカ「………モンスターが来たみたいだな………!」

優也「久しぶりのモンスター戦だからブランクがあるかもしれねえけど………行くぞ、デルカ!」

デルカ「………おう!」

2人は司令室へ向かって走って行った………

 

司令室………

優也「ただいま到着しましたー!」

春香「来たわね、優也君、それにデルカちゃんも。」

デルカ「迷惑をかけて申し訳ない。」

春香「いいのよ、それよりもデルカちゃんは仲間に迷惑をかける事を覚えないといけないわね。」

デルカ「………そうかもしれないな。」

春香「っと、こんな話をする為に集まってもらったんじゃなかったわね………皆も知っているだろうけど、新たなモンスターが襲来したわ。場所は………チェコよ。」

デルカ「チェコ………だって………!?」

ミラー「デルカさん………?」

デルカ「チェコにいるモンスターはどんな奴だ。」

春香「………ここからじゃ遠くてよく分からないの。ごめんね、でも分かっていることは、オーストリアはチェコを見捨てた事よ。」

デルカ「なん………だって………?」

デルカは顔面が真っ青になる。優也はそんな彼女の肩を掴み………

優也「………今回の俺達の仕事はお前の故郷を守ることだな………守ろうぜ、チェコを!」

デルカ「優也………」

デルカはこの言葉で落ち着きを取り戻し………

デルカ「………分かった。私達で守ろう、私の故郷を………!」

と、優也に伝えた………

春香「決まりね、優也君、号令頼めるかしら?」

優也「了解!、欧州戦火隊、出撃!」

隊員達「了解!」

隊員達はハイパーアーマーの装着に向かった。するとそこへワイズとミズキが入ってくる。

春香「お疲れ様、2人とも。貴女達に鍛えられた欧州戦火隊なら、絶対に勝てるわね。」

ワイズ「………我々は出来る事は全てしました、負けられては困りますよ。だが欧州戦火隊なら負ける事は無いでしょう。特に、ユアリ・ダクラズ、デルカ・ブレクの心は大きく変わりました。あの2人の進化が、欧州戦火隊を更に進化させました………ただ………」

春香「………ただ?、何か問題があるの?」

ミズキ「………優也お兄ちゃんの問題が解決してないから………まだ欧州戦火隊は………不完全です………」

春香「やはり優也君が問題になるのね………」

ワイズ「ユウヤ・シロキの事は我々にもどうにもなりません。やはりあの人で無ければ………」

春香「そうね………デルカちゃんもそう思うのなら………」

春香は近くにある受話器を手に取り、とある人物に電話をかけた。

春香「………もしもし。」

?「………その声は………春香か?」

春香「はい、ご無沙汰しております。」

?「………僕に電話をかけてくると言う事は………何か要件があるという訳だね?」

春香「はい、実は………」

春香はとある人物に向けて電話をかけたのだった………

To be continued………




次回予告
ヨーロッパトレインでチェコに到着した優也達、強大なモンスターを前に、ユアリ、デルカの力が爆発する………
次回「斧と銃の交差」


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第85話 斧と銃の交差

前回までのあらすじ
デルカの一件が落着かと思いきや、突如チェコにモンスター襲来。優也達は迎え撃つ為にチェコに向かう事に。一方、春香達の方は優也の事で、とある人物に電話をかける………


優也達は、ヨーロッパトレインでチェコに到着し、辺りを見回す。するとそこには逃げ惑う人々がおり、そこには巨大な槍を手にしたモンスターが槍を振り回して暴れていた。

優也「モンスターを確認した。ミュール、奴の突破法を探ってくれるか?」

ミュール「任せて………!」

優也「ミラー、ネール、デルカと俺の4人で前線から攻める。何か分かったら無線で教えてくれ。」

ミュール「了解………!」

優也は槍を手にして、モンスターに接近する。

優也「同じ槍使いなら………負ける気はしないぜ!」

優也は槍を振り回して攻撃するが、相手も同じ槍使いの為、優也の槍を止める。

優也「ちっ………ミラー、ネール、頼む!」

ミラーとネールの2人が、モンスターに攻撃を加えようとするも、モンスターは冷気を纏った棒で、2人を薙ぎ払う。

ミラー「きゃあああ!」

ネール「うわあああ!」

2人は大きく吹き飛び、建物に激突する。

ミラー「くっ………って、何これ!?」

ミラーは身体を見ると、自身のハイパーアーマーが凍りついているのを目にする。しかもこの凍結は………

ネール「アーマーが凍りついて重いよ………!」

と、アーマーの移動能力を奪っていた。

優也「く、くそっ………!」

優也はただでさえ、槍の相手で精一杯なのに、そこから更なる武器など、対処のしようが無い。モンスターは氷の棒を優也目掛けて振るう。

優也「か、かわすしかねえ!」

優也は足元のロケットエンジンシステムで緊急回避………した時に氷の棒が、ロケットエンジンシステムの火に触れたせいか、少し溶けた。

ミュール「と、溶けた………という事は………」

ミュールは無線を優也に繋げ………

ミュール「優也!、モンスターの氷の棒は、火に弱いよ!」

優也「火に弱いのか………氷だから予想はしてたが………どこで確実だとわかった?」

ミュール「優也が緊急回避した時に、ロケットエンジンシステムの火が氷の棒を少し溶かしたから………」

優也「成程………サンキューな!」

優也は攻略法を理解し………ユアリに無線を繋げる。

優也「ユアリ!、火の技はあるか!?」

ユアリ「………ああ、勿論だよ!」

ユアリは銃に霊力を込める………

ユアリ「氷の棒を狙えばいいんだね………!」

ユアリは狙いを定め………

ユアリ「喰らえ………{ファイアストライク}!」

ユアリの炎の弾丸が、氷の棒に命中。氷の棒は燃えて溶けた。優也はこのチャンスを見て、まだ動ける力自慢のデルカに無線を繋げる。

優也「デルカ、氷の棒が無くなった………今だ!」

デルカ「了解!、私のパワー見ててくれよ、優也!」

デルカは斧に霊力を集め、モンスターの槍に狙いを定める………

デルカ「{岩石破裂斬}!」

モンスターの槍はデルカの圧倒的なパワーに呆気なく砕けた。そこに優也がモンスターの首目掛けてロケットエンジンシステムで飛行する。

優也「助かったぜ、2人とも………後は俺の仕事だ!」

優也は槍に霊力を集める………

優也「{狼牙一閃突き}!」

優也は槍の一撃で、モンスターの首を貫き、モンスターは爆散する………

優也「………反応が消えた………という事は俺たちの勝ちだな、守ったんだ、チェコを………」

優也がそう言うと、デルカが近付いてきて………

デルカ「優也、その………ありがとうな、私の故郷を守ってくれて………」

と、優也にお礼を言う。すると優也はデルカの肩を掴み………

優也「なーに言ってんだ、このチェコを守ったのは俺達………だろ?、俺達の中に、お前も入ってるんだぞ?」

と、言った。そう言うとデルカは涙を流し………

デルカ「………やっぱり、優也は欧州戦火隊の隊長に相応しい人間だな!」

と、優也に向けて言うのだった………

To be continued………




次回予告
欧州戦火隊本部にて、ワイズとミズキが本部に戻ることになった。しかし彼女達と入れ替えと言う形なのか、ある人物が優也達の前に現れる………
次回「幻想郷の最終兵器」


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第八章 狼牙の槍と幻想郷の最終兵器
第86話 幻想郷の最終兵器


前回までのあらすじ
優也達はチェコスロバキアに赴き、モンスター討伐に向かう。ユアリとデルカによる、モンスターの武器破壊、優也の止めの一撃で無事撃破。チェコの平和を守る事が出来た………


翌日、欧州戦火隊本部………

ワイズ「………では、私達はこれで帰らせてもらう。」

と、強化委員としての仕事を終えたワイズ達は、幻想戦火隊に戻る事になった。

ミズキ「………次の人に殺されないように………ね………」

と、ミズキが途端にとんでもない事を呟いた。

優也「ちょっ、ちょっと待てよ!、なんだよ、次の人に殺されないように………って!?」

優也は当然困惑。

ワイズ「………あながちミズキ・クレールの言っていることは間違ってないかもしれん。何せ、次にお前達を指導するのはあの人なのだからな………」

優也「またあの人………どんな人なんだよ………」

と、優也が言うと………

?「………お呼びかな?」

と、優也が今までに聞いた事ない声が聞こえた。

優也「だ、誰だ!?」

優也は槍を手にする。すると、近くの空間が裂け、スキマが現れる。春香はそれを見て………

春香「大丈夫よ優也君、敵じゃないわ。」

と言って、彼を落ち着かせる。スキマの中からは、あの男が現れる………

春香「Uさん!」

そう、幻想郷の最終兵器、Uが欧州戦火隊本部に現れた。

優也「知り合いなんですか?」

春香「幻想戦火隊の副総司令にして………」

すると春香はUの腕に抱き着き………

春香「私の旦那様よ♪」

隊員達「ええ!?」

優也を初め、欧州戦火隊の隊員達は皆驚いていた。

U「や、止めてくれよ春香………恥ずかしいよ………」

と、Uは顔を真っ赤にさせる。

優也「(な、なんだか強そうには見えない人だな………)」

と、優也が考えていると、Uは優也に目を向け………

U「………君が欧州戦火隊の隊長か………」

と、声をかける。

優也「あ、はい。白木優也です。いつも春香さんにお世話になっています。」

U「そうかそうか。」

Uは優也に顔を近付けると、鋭い目で………

U「………僕は今までの幻想戦火隊の隊員達のような生ぬるい課題は出さないからね………?」

と、ドスの効いた声でこんな事を言った。これに優也は驚き………

優也「(こ、怖ぇ………!)」

と、震えていた。

U「………おっと、怖がらせちゃったかな?」

と彼が言うと………

優也「そ、そんな訳ないっすよ!」

と、言った。勿論強がりだが。

優也「ならいいんだけどね。」

と、腕に抱き着く春香と共に、ワイズ達の方に向かった。

U「ワイズ、ミズキ。幻想戦火隊の事は鏡君を中心に動けるようにしておいた。お前達は鏡君のサポートをしてくれ。」

と、伝えた。2人は敬礼をして………

2人「了解!」

と言った後、荷物を纏めて、Uのスキマをくぐって消えた………

優也「き、消えた!?」

U「ああ、説明して無かったっけ。これはスキマって言って空間を移動する為の通路の入口みたいなものさ。そして………」

Uは指をパチンと鳴らし、スキマを閉じて………

U「僕はU………春香の言った通り、幻想戦火隊の副総司令であり………幻想郷の最終兵器って呼ばれているなんでも屋さ。」

と、告げるのだった………

To be continued………




次回予告
優也はUの話に耳を傾けていたが、とても信用していなかった。Uは優也の様子を見て、彼に簡単な勝負を申し込む………
次回「優也の疑心」


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第87話 優也の疑心

前回までのあらすじ
モンスターを殲滅した翌日、ワイズ、ミズキとの入れ替わりという形で、幻想戦火隊副総司令のUが優也達の前に現れ………


優也「U………なんだか見た目だと強そうには見えないな………」

U「………よく言われる。」

ユアリ「いや、認めるのかい………」

こんな会話をしていた時、春香は頬を膨らませていた。

ミラー「は、春香さん、なんで頬を膨らませているんですか………」

U「ああ………多分僕が強そうじゃないって言葉に怒ってるんじゃないのかな………?」

と、Uが口にすると、春香のUの腕を抱く力は強くなる………

U「いっ!?、痛い痛い!!」

春香「私が思ってた事口にしないでくださいよー!」

U「腕取れちゃうから止めて〜!」

ミュール「………これコントか何かなの………?」

と、隊員達は呆れていた………一人を除いて。

優也「(………何なんだこの人………さっきからふざけているような様子だし………本当にワイズの奴が言うように俺や鏡より強いのか………?)」

優也は首を傾げる。Uはそんな彼の様子を感じ取り………

U「………春香、そろそろ離れてくれないかな?、僕は君とイチャつく為にここに来たんじゃないんだから………それに君も僕に久しぶりに会ったからって我を忘れ無いでよ………」

春香はこの言葉で我に返り………

春香「あっ、ごめんなさい!」

Uの腕から離れる。

U「さて………優也君、君は何か不満げだね。」

優也「………そ、そんな事は無いっすよ!?」

U「………どうだか。実は意外と僕の目は相手がよく見えるんだよ………それに君の表情はわかりやすい………やっぱり鏡君の何倍も楽な仕事になるかもな。」

優也「………挑発か何かですか?」

優也はUを睨む。

ミラー「ちょっ、ちょっと優也………!」

ミラーは優也の肩を掴み、抑えようとするが、優也はミラーの手を肩から離させる。

U「………いや、いいよ。僕の口も悪かったよ。それに………疑ってるんだろ?、僕の強さを………」

優也「………ええ。何割かは………」

U「………証明してあげようか?」

Uがそう言うと、春香に向けて………

U「………春香、この戦火隊本部に広いフィールドはあるかい?」

春香「はい、ありますよ。」

U「ちょうど良い。優也君、君に教えてあげるよ………僕の強さを………ね。」

優也「………これは俺に対しての宣戦布告ですかね?」

U「まあそんなとこだと捉えてもらって構わない。と言っても、ルールは2つ。1つは一撃勝負だ。分かりやすく言うと、攻撃を当てた方が勝ち………もう1つは………殺すのは無しだ。」

優也「………2つ目のルールは分かってますよ、そんな事は。」

U「ま、念押しだよ。特に気にしなくていい。」

唐突に始まる2人の勝負。果たして行方は………?

To be continued………




次回予告
優也とUの勝負。優也は得意の槍で対抗。一方、Uは優也に格の違いを思い知らせる………
次回「格の違い」


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第88話 格の違い

前回までのあらすじ
優也は突如現れたUに疑いの気持ちを向ける。Uはそんな優也の様子から、Uに勝負を申し込む………


修行場………

U「………じゃ、僕はハンデとして、この木刀を使おうかな。」

と、明らかに長さがおかしい木刀を手にした。

優也「(ほ、本当になんなんだこの人は………俺の事をバカにしてる以前に戦いについて知っているのか………!?)」

と、完全にUの事を疑ってしまっていた。

U「………じゃあ、審判は春香に頼もうかな?」

春香「分かりました………では、お2人とも、準備は出来てますか?」

優也「俺は大丈夫です!」

U「………僕もだよ。」

春香「では………勝負開始!」

U「………さて、お手並み拝見と行こうか。」

優也「………こんなペテン師みたいな人と長々と勝負する暇は無い………この一撃で終わらせる………!」

優也は槍を振り回して、Uに槍をぶつける………が、優也の槍がUの身体に当たった感触がなかった。よく見るとそれは残像だった。

優也「ざ、残像!?」

優也はUの残像だと分かった途端、頭の中が混乱する。

優也「(残像なんてあの鏡すら出来なかったぞ!?)」

優也は呆気に取られていると、背中に何かぶつかった感覚が………振り返ると、Uの長さが不安定の木刀が、優也の身体に触れる。

優也「あっ!?」

U「勝負有り………だな。」

春香「………勝者………Uさん!」

優也は勝負が着くと同時に呆然としていた。

優也「(な、何が起きたんだ………?)」

Uは優也の肩を掴み………

U「………成程ね、ここから大きく強くしなきゃいけないとなると………大変そうだ。」

この言葉で優也は我に返る………

優也「………俺を強くする………?」

Uは1度息を整えると………

U「………白木優也君、単刀直入に言おう。僕は君を鍛えに来た。今の欧州戦火隊は君が強くなる事で幻想戦火隊にも劣らない組織になれる。それに、君達欧州戦火隊はいずれ起きる大きな戦いに挑まなければならない………その為にも、君を鍛え上げさせてもらおうか………!」

と、真剣な表情で、一気にそう告げた。

優也「いずれ起きる大きな戦い………その為に俺を強くしたいんですか………?」

U「………君はまだ隊長になった理由を理解して無いみたいだしね………それを知らずしてこの先の戦いは乗り越えられないと判断した上での事だ。良いね?」

優也「………は、はい!」

優也は槍を置いて土下座し………

優也「どうか………ご指導のほど、よろしくお願い致します!」

と、Uに頼んだ。

U「………顔を上げてくれ。」

優也は顔を上げる………

U「………着いてきてくれよ、こっちの課題はとてつもなくハードだから………!」

と、Uも乗り気で優也の指導に乗り出すのだった………

To be continued………




次回予告
Uから課される優也に向けての課題………最初の試練は槍術の強化する為の課題だった………
次回「槍術の強化」


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第89話 槍術の強化

前回までのあらすじ
Uに疑心を持つ優也。Uは彼に伝えられていた情報の照明の為に勝負をする事に。結果はUの超スピードによる攻撃で、優也から勝利を収める。Uは優也に自らの目的を説明し、優也はそれを承諾。Uは優也の指導に乗り出す………


翌日、修行場………

U「じゃあ、君に1つ目の課題を出す。1つ目は………君の槍術を強化する課題だ。」

優也「槍術………ですか?」

U「うん………君の槍術が下手くそって訳では無いんだが………なんかこう………インパクトに欠けると言うかなんと言うか………重みが見受けられないんだよね。」

優也「重み………槍ってハンマーや斧みたいに重さによってダメージを与える武器じゃないですよね?」

U「まあ、間違っては無いんだけどさ、君は槍を押さえられたらどうにもならないんだよね?」

優也「あ………はい。」

Uの今の言葉は優也の心に大きくのしかかった。確かに今までの戦いの中で、優也は槍頼みの戦いをしており、槍を押さえられたらどうしようもならなくなってしまう事が多々あった。

U「君の槍は軽過ぎる。だから今回の課題で、押さえ込まれないようにするよ。」

Uのこの言葉から、彼は優也の弱点を解消しようとしていた。

優也「………でもどうすればいいんですかね………?」

U「………今から僕が持ってくるやつを軽々と振り回せるようになったらまあそんな問題も解消されると思うよ。」

Uは指をパチンと鳴らすと、スキマが現れ、中からとんでもない重りがくっ付いた槍が出てきた。

優也「な、何だこの槍!?」

U「………重りがくっついている槍………まあたかだか150kgだよ。」

優也「何がたかだかですか!!、ってか、重りが何とかしてくれると思ってませんか!?」

U「………まあ何%かは。」

優也「マジなんですか!?」

U「いいから早くやれ。これが持ち上げられないようならこの先の戦いはどうにもならないよ。」

優也「わ、分かりましたよ!!」

優也は槍を持ち上げようとするが………

優也「重っ!、持ち上がりすらしねえんだけど!?」

U「頑張れ、君なら出来るはずだよ。」

優也「Uさんって思ってた以上に鬼畜な人ですね………」

U「………よく言われる。」

優也「いや、否定しないんですね………」

U「………実際これが出来たら人間辞めてるようなもんだからねえ。」

優也「いや、サラッととんでもない事言わないでくださいよ………」

U「………手が止まってるぞ、早く持ち上げなよ。」

優也「早くって………無理言わないで下さいよ………ってか、持ち上げられる人いるんですか………?」

優也のこの言葉に………

U「ちょっと変わって。」

と言い、優也の手を槍から離されるとUは槍を簡単に持ち上げた。

優也「ええ!?」

更に、Uは槍を軽々と振り回していた。

優也「こ、この人マジで何者なんだ………?」

優也は激しく困惑するのだった………

To be continued………




次回予告
優也は必死に槍を持ち上げようと努力する、ビクともしない重い槍に、優也は腕に霊力を集め、持ち上げようと試みる………
次回「重い槍の突破口」


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第90話 重い槍の突破口

前回までのあらすじ
Uは1つ目の課題を優也に課す。それは優也の槍術の弱点である突然の重力に対しての課題で、克服の為に、Uは150kgの槍を持ち上げさせるというトンデモ課題だった………


それから数時間、優也は途中休憩を挟みながら、槍を持ち上げようと必死に努力していた。しかし、槍は持ち上がらず、頭を抱えていた。

優也「まさか………槍を持ち上げようとするのにここまで苦労する日が来るとはな………」

と、呟いていると、Uは近くのベンチに座り、春香が持ってきてくれた、煎餅を齧り、温かいお茶を飲みながら見ていた。春香もこれを見てかUの隣に座り………

春香「優也君、苦戦してますね………」

U「優也君のレベルからして、苦戦しない方がおかしいよ。でも、苦戦を乗り越えれば優也君の強さは段違いになる。だから、僕としては乗り越えて欲しい。」

春香「………そうですね。」

U「………ところでこのお茶美味しいね………」

と、話しているU達。その様子を見て優也は………

優也「羨ましい人だよな、あの人は………強くて、優しくて、綺麗な奥さんがいて………羨ましい限りだよ全く………」

と愚痴を零していた。Uはその言葉を聞いて………

U「なあ、優也君、煎餅って硬いから、噛む力が無いと食えたもんじゃないって知ってるかい?」

優也「そ、それは知ってますが………それがどうかしたんですか………?」

U「………ただ言いたかっただけだよ。」

優也「は、はあ………」

優也は、今の話がこの課題と何の繋がりも無さそうな話だった為に、困惑してしまう。

優也「何であの人は煎餅がどうとか言い出したんだマジで………」

優也は困惑する………しかし、優也の頭にある言葉が強く残った………

優也「煎餅は硬いから、噛む力が無いと食えたもんじゃない………そうだ、もしかしたら、150kgの槍を持ち上げるのだって同じ………持ち上げる力があれは良いだけの話なんだ。だが勿論俺の純粋な力だけじゃとても無理な話………だから………!」

優也は、腕に霊力を集める………

優也「俺の霊力もあれば、どんな物だって持ち上げられるはずだ!、うおおおおぉぉぉぉ!!」

優也は腕に霊力を集め、槍を持ち上げようと上に力を動かす。すると、今までビクともしなかった槍が持ち上がった。

優也「はああああ!!」

優也はそのまま槍を振り回した。

U「………やっぱりやれたか。」

春香「やっぱり………と申しますと、Uさんは優也君には可能な事だと考えていたのですか?」

U「ああ。そうじゃなきゃこんな課題出すものか。それにこれはまだ序の口だ。これから優也君にはこれ以上の地獄を乗り越えてもらわなければならないからね………」

と、春香に言ったUだった………

To be continued………




※次回の投稿は2021年1月4日です。
次回予告
2つ目の課題は、優也の反射神経の強化だった。Uは木の棒を手にし、優也に怒涛の攻撃を放つ………
次回「反射神経の強化」


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第91話 反射神経の強化

前回までのあらすじ
150kgの槍を持ち上げる課題。優也は苦戦を強いられていたが、Uの何でもない言葉からヒントを得て、見事槍を持ち上げる事に成功する………


U「よし、無事150kgの槍を持ち上げたという事で、次の課題に行こうか。」

優也「次の課題は何ですか?」

U「………反射神経の強化さ。」

優也「反射神経………ですか?」

U「君なら出来るはずと考えての課題だ。話は簡単。僕が木の棒で君に攻撃するから、君は回避すればいい。」

優也「はあ………」

優也は弱い返事をした。何故なら、先の戦いで、完全なスピード負けをしてしまっているからだ。

U「じゃあ、いきますか………スピードは手加減しないから………よろしくね!!」

Uは木の棒で優也を叩きに動いたが………

優也「み、見えねぇ………!」

スピードが完全に見えてなかった。まあ見えてる方がおかしいのだが。

優也「痛い痛い痛い痛い痛い!!」

優也は必死に頭を守っていたが、Uはそれを見て、脇腹に狙いを変える。

優也「痛い痛い痛い痛い痛い!!」

優也は脇腹を守ると、Uはまた頭に狙いを変えた。

優也「痛い痛い痛い痛い!!、す、ストップ痛い痛い痛い痛い!!」

あまりに話が進まないのか、Uはストップを受け入れた。

U「情けないなあ。」

優也「いや、まじて笑えないっすよ………顔面と脇腹が主に痛いです………」

U「うーん、となるとどうしたものかね………」

Uは考える。そして辿り着いた結論が………

U「春香ー!」

Uは春香を呼び出す。すると春香がやってきた。

U「とりあえず春香相手でやってみようか。」

優也「春香さんが相手………」

春香相手ならまあ………なんて考えていた優也はその後とてつもなく後悔することになる………優也は春香の手でダメージを治した後、木の棒を手にする。

春香「じゃあ………行くわよ………!」

春香は木の棒を動かす。そのスピードは………

優也「痛い痛い痛い痛い!! 」

Uよりは遅いかもしれないが、それでも優也にかわせるものでは無く、寧ろUより重い一撃だった。

U「あー、これは選ぶ人物間違えたかな………?」

Uは選択肢を間違えて、少し後悔しているような様子だった。

春香「ほらほらほら!、これくらいはかわしなさい!!」

優也「痛い痛い痛い痛い!、ってか春香さんおしとやかな人じゃ無かったんですか!?」

U「………こういうのになると、内面のドS本能が活性化しちゃうのよね………」

優也「な、何ですかそれーー!?」

その後、優也は約2分程叩かれまくれ、倒れて気絶してしまった。

春香「あっ………ご、ごめんね!?」

春香は慌てて回復魔法をかけた。これを見たUは………

U「………僕の奥さん………怖すぎるわ。」

と、恐怖を感じていたのだった………

To be continued………




次回予告
目を覚ました優也は、もう一度反射神経の特訓に挑む事に。相変わらず苦戦を強いられる優也だったが、突如優也の感覚が研ぎ澄まされる………
次回「研ぎ澄まされる反射神経」


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第92話 研ぎ澄まされる反射神経

前回までのあらすじ
第2の課題は反射神経の強化だが、Uのスピードに追いつけず苦戦。攻撃側が春香に代わるも、逆に優也はボコボコにされ、気絶してしまった………


優也「うん………?」

優也は目を覚ます。優也は頭に冷えタオルを乗っけられていた。

春香「あっ………大丈夫!?」

優也「………はい、まだちょっと痛いですけど………」

U「………無事て良かった。春香の腕力じゃ、一歩間違えたら君は死んでいた。」

春香「どういう意味ですか、それ!」

春香はUの首を絞める。

U「や、やめ………!!」

Uは必死に春香の手を振りほどく。

U「はあっ、はあっ………殺す気か!」

春香「ごめんなさい、つい手が出てしまって………」

U「頼むからついって言葉で人を殺そうとするな………」

春香「本当に申し訳ございません………」

春香はUに深々と頭を下げた。

U「………全く。」

Uは春香の頭を撫でる。

優也「(俺………いつかこの2人に殺されるかも………)」

と、内心2人を恐れる優也だった………

 

20分後………

優也「痛い痛い痛い痛い!」

優也は反射神経の攻撃を回避する課題に再挑戦していた。

U「遅い遅い!、この程度もかわせないようじゃ君はこの先戦い抜けない!」

Uは優也に厳しい言葉を叩きつける。

優也「(戦い抜けない………そんな事は嫌だ………鏡に出来て俺に出来ない事があるなんて………俺には屈辱的だ………!)」

優也は心の中てそう思っていた。その時、優也は今まで見えてなかったUの拳が、突然見えるようになってきた。

優也「(見える………Uさんの拳がハッキリと………!)」

優也は突然見えるようになった事には驚いていたが、見えるようになった拳を回避していく。

U「………何だ?、突然僕の拳をかわし始めた?」

Uは首を傾げた。まあこれは突然と言えるかもしれない。今までかわせてなかった攻撃を、急にかわし始めたら誰だって疑問に感じる。

U「優也君の目が………光っている………?」

そう、優也の目は赤く光っていた。

U「………今の優也君は無意識に攻撃をかわしているのか………?」

優也は目を赤く光らせていたが、どう考えても、優也にかわせる筈が無い。となれば、無意識にかわしている可能性を考える。

U「優也君、ストップ!」

優也「え?、うわあっ!?」

優也は、Uの言葉で止まるが、同時にUの拳がぶつかり、優也は大きく吹っ飛んだ。次にUが彼の目を見ると、優也の目は、元の黒い目に戻った。

U「やはり無意識だったのか………」

理由を把握したUは………

U「………合格だ。君は僕の拳をかわしたんだ。」

と、合格宣言をした………

優也「………ありがとうございます!(あれ?、俺かわせた記憶が無いんだが………まあいいか!)」

と、優也は首を傾げながらも更なる試練に望む事になったのだった………

To be continued………




次回予告
3つ目の課題は、身体能力の強化。優也は身体能力の強化の為に、今まで成功した事の無い、バク転に挑む事に………
次回「身体能力の強化」


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第93話 身体能力の強化

前回までのあらすじ
目を覚ました優也は、反射神経の課題に再び挑む。優也は無意識ではあったものの、反射神経の課題を乗り越える………


U「よし、じゃあ3つ目の課題だ。3つ目は、身体能力の強化だ。」

優也「身体能力………?」

U「ハイパーアーマーを着ていない時の護身術だとでも思ってくれればいい。」

優也「わ、分かりました。と言っても具体的にどんな物ですか?」

U「こんなのだ。」

Uはそう言うと、バク転、前転、反復横跳びを、軽々と行う。反復横跳びに関しては目に見えない速さでだった………

優也「え、ええ………?」

優也はUの軽い身のこなしに驚いていた。

U「これはまだ序の口なんだけど………まあ全部は無理だろうから、君にはバク転をマスターしてもらう事にするよ。」

優也「バク転………ですか。」

U「まあ君なら出来ると信じているよ。」

こうして、優也はバク転に挑む事に………

 

優也「せーの………って、痛い!」

優也はあれから地面にフカフカのマットを敷いて、バク転に挑み続けた。しかし、優也の身体能力はそこまで高くないので、苦戦していた。

優也「………くそっ、またダメか………!」

優也はバク転が上手くいかず、何度も身体をマットに打ち付ける。そしてUはまた煎餅を齧りながらその様子を見ていた。

優也「また煎餅齧ってる………」

優也はUを羨ましく思っていた………因みに遠くからこれを見ていたU達は………

春香「………今回は煎餅を齧る意味はあるんですか?」

U「………無いよ。まあこればっかりは優也君の力で乗り越えなきゃ。」

春香「そうですか………」

U「………君は心配症だねえ。もう少し彼を信用してあげてよ。君の方が彼といる期間多いだろ?」

春香「そうですけど………優也君は鏡君とは違う………純粋な人間なんですよ、それに………」

春香はUに抱き着く。

U「うわっ!?」

春香「私、心配なんです。優也君がこれから巻き込まれる事がとてつもないものであるからこそ。」

U「春香………」

Uは春香の頭を撫でる。

U「………何を言うかと思えばそういう事か。でも、彼は必死に物事を頑張る努力家さ、どんな事だって乗り越えてくれるはずだよ………例の目的を前にしても………さ。」

春香「Uさん………」

春香はUに強く抱き着く。Uはそんな春香の頭を撫で続けるのだった………

 

そんな2人を遠くから見ていた優也は………

優也「………羨ましい。」

と、愚痴を零したが、優也は、今自分がすべき事は、U達への嫉妬ではなく、バク転を成功させる事を思い出すと、またバク転に挑み出した。

優也「絶対成功させてみせる………!」

そんな決意を胸にしながら………

To be continued………




次回予告
バク転に挑み続ける優也。優也は徐々にバク転のコツを掴んで行き………
次回「バク転のコツ」


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第94話 バク転のコツ

前回までのあらすじ
第3の課題はバク転を成功させる事だった。こればっかりはUにも助力の術が無いため、自力で挑む事になり………


その後、優也はしばらくバク転に挑む続けていた。なかなか上手くいかないが、徐々に優也もコツを掴み始め、上手くバク転を出来る可能性が見えてきた。

優也「よし、何とかコツを掴み始めたぞ………!」

優也はどうすれば上手くバク転が出来るかを考えながら、ひたすら挑み続けていた。そして………

優也「(行くぞ………俺なら出来る!)」

自身にそう言い聞かせて、バク転に挑む。すると、優也

はバク転にを成功させた………

優也「………よしっ!」

優也は右手を強く握り、ガッツポーズをした。それを見ていたUは………

U「………お見事。」

と、賞賛の拍手をしていた。

U「まあ、下手になれてないところでやるのはリスクがあるからお勧めしないけど、まあ上手くなれば、僕みたいにとまでは行かなくても、上手く出来ると思うよ。」

Uは立ち上がると………

U「今日は一旦終わりだ。また明日の為に、準備してもらう。」

優也「分かりました。」

優也はそう言うと、修練場を後にした。

U「………いるんだろ?」

Uは自分と春香しかいない修練場で、他に誰かがいるような言葉を発した。

?「あら、気付いていたの?」

と、突然声が聞こえると同時にスキマが開き、中から八雲紫が現れた。

春香「紫さん………いらしていたのですか。」

紫「お久しぶりね、2人とも。」

U「………相変わらず総司令の仕事は丸投げか。お前はここまでずっと何をしている?、そして何を求めている?」

紫「………今は教えられないわ。調査中でね。」

U「………そうか。相変わらずと言う訳か。」

紫「………それに、こっちが抱えている案件は戦火隊の案件だけじゃないの。だからここまで忙しいのよ。」

U「………そうかい。」

Uはベンチに座り、煎餅を一口齧ると………

U「………一つ聞きたい。お前は何を追い求めている?、お前の底知れぬ探究心が僕にはわからない。」

紫「………貴方には一生分からないわよ。それに、貴方は役目を全うしてくれればそれでいいわ。」

U「………相変わらず孤独な奴だな、お前は。」

紫「あら、私からすれば、貴方はとても羨ましい存在に思えるのだけどね。いつも仲間や白宮春香に囲まれて………幸せ者よ、貴方は。でも、貴方のその幸せは永遠では無い………」

U「………僕に対しての愚痴を言いに来ただけならさっさと行ってくれ。お前の相手をしている暇は無いんだ。」

紫「分かったわよ。貴方も自分の目的をしっかりと果たしなさい。これは命令よ。」

紫はそう言うと、スキマの中に入り、消えた。

春香「………何故急に紫さんが………?」

U「多分僕に釘を刺しにしたんだろ。勝手な事をすんなって。まあ、勝手な事なんざ何もやらないけどね。」

そう言いながら、煎餅を齧るUだった………

To be continued………




次回予告
Uは遂に実践訓練に乗り出す。だが、Uの考えた課題はマジのもので………
次回「鬼の実践課題」


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第95話 鬼の実践課題

前回までのあらすじ
優也は、3つ目の課題であるバク転を成功させる。一方、Uの前に現れた幻想戦火隊と欧州戦火隊の総司令である八雲紫は、Uに勝手な事をしないよう、釘を刺しに来た様子であった………


翌日、修練場………

U「………さて、君は僕の3つの課題を乗り越えた………それにより、今日やる事は実践課題にしたよ。」

優也「実践課題………ですか。」

U「………条件は1つ。僕に勝ってみせろ。」

優也「はい!?(………あれ、おかしいな………買って見せろって言った?、この人マジで言ってるのかよ………!?)」

優也は内心困惑するが、息を整え………

優也「………すみません、もう一度言って頂けるでしょうか?」

と、質問し直す。するとUは変わらぬ口調で………

U「………条件は1つ。僕に勝ってみせろ。」

やはりUの言った事は僕に勝ってみせろ………だった。

優也「しょ、正気ですか!?、俺、まだ貴方には敵いませんよ!?」

U「大丈夫、大丈夫。本気ではやらないから。」

優也「ならいいんですけど………」

U「ただ、先に言っておくと、君は全力で来るといい。君が手を抜いてしまうと、君がどう壊れてしまうか、僕には想像がつかない。」

と、とんでもないことを言った。

優也「え、ええ!?」

優也は当然困惑の表情を見せた。

U「こればっかりは嘘とは言い難い………頼むよ、優也君。」

Uはそう言うと、木刀を手にする。

U「………ああ、先に言っておくと、君は本気で来ても構わない。武器も愛用ので構わない。」

優也「………Uさんは木刀でいいんですか?」

U「構わないさ。本気の武器で行ったら、君の槍どころか首が飛んでしまうかもしれないからね。」

優也「Uさん、マジでサラッととんでもない事を言わないで貰えますかね………」

優也はUのトンデモ発言に正直怯えていた。

U「あっ、ごめんよ。」

Uは優也にそう謝罪すると………

U「さて、行こうか………僕に勝って見せろ!」

Uは猛スピードで優也に接近した。

優也「速い………!」

優也はUのスピードに改めて驚いていたが、先日身につけた反射神経で、何とかこれを止めた。

優也「(………Uさんに反射神経の課題を出して貰ってなかったら、俺は今のUさんの一撃は止められなかった………やっぱり成果は出ているんだ………!)」

優也は完全にアウェイではあるが、先日の課題は無駄では無かったことを強く実感する。

U「………今心の中で実感してるだろ?、課題は無駄でなかったって事を………」

優也「………ええ、凄く実感してます………!」

U「そりゃ、よかった。でも、君が今やるべき事は僕に勝つ事………守りだけじゃどうにもならないよ!!」

Uは木刀で優也の脇腹を攻撃する。

優也「がはっ!?」

優也はダメージを受けた。

優也「(ど、どうしたらこの人に勝てるんだ………!?」

やはり強さは異常のU。果たして、優也はUに勝てるのか………?

To be continued………




次回予告
優也はUの力を前に圧倒させる。優也はUに勝つ為に、彼の隙を探る事に………
次回「探る隙」


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第96話 探る隙

前回までのあらすじ
Uはとうとう実践課題に移行する。だがその課題はUに勝つという、今の優也では不可能なもので、案の定優也は強さの面で大苦戦する………


優也「(………真っ正面から戦っても、俺には勝ち目がない………ならば隙を探ってこの人に勝つしかない………!)」

優也は槍を振り回し、Uを引き離そうとする。Uは振り回しを回避し、優也の槍に乗っかる。

優也「無駄です!!」

優也は槍を軽々と扱い、真上に振るう。Uは上に吹っ飛ぶも………

U「………どうかな!?」

Uは何と天井にぶつかる前に天井に足を向け、天井を蹴り、猛スピードで落下する。

優也「えっ!?」

呆気に取られる優也。その為に、反応が少し遅れ………

U「はあっ!」

Uは得意のキックを放つ。優也は槍で防ぐが、優也の方が耐えきれず、大きく吹き飛んだ。

優也「(な、なんて人だ………!、俺の攻撃で真上に吹き飛ばされたはずなのにそれを利用して、俺へのキックに持っていくなんて………あの人天才だ………!)」

優也は、Uの簡単に真似出来ない戦闘センスに驚かされる。

優也「(でも、幾らUさんでも完璧では無いはず………つまり俺の持てる力全てを使えれば、Uさんの隙を見つけ、そこを突ける………!)」

優也はUの隙を、自身の持てる力で暴く事を思い付き、優也はとある行動も回避に混ぜる事に。それは………

U「………攻めてこないなら、こっちから行くぞ!」

Uは木刀を振り回す。優也は、バク転で、Uの木刀の攻撃範囲からはみ出るように回避していく。

U「(………これは………)」

Uは何かを察したようだが、この時は特に何もせず、攻撃を続けていた。優也は回避を続けるうちに………

優也「(………見えた………!)」

優也は遂に何かを見つける。

優也「(………この人は剣による攻撃の時に、一瞬だけ、それも稀に懐ががら空きになる。そこを突ければ………!)」

と、優也はUの隙を見つける事が出来た………しかし、突然、優也の頭にこんな考えが浮かんだ………

優也「(ま、待てよ………?、この人がそんな簡単に俺に負ける隙を晒すものか………?)」

優也はこの考えが浮かんでしまった事で、彼の中で疑心暗鬼に陥ってしまう。

優也「(いや、考え過ぎなのか………?、今の俺に分かるのは、その隙を付ければ、Uさんに勝てる………!)」

………結果的に優也が出した結論は………

優也「(………ここは攻めよう………!、下手に守り徹して長期戦になってしまったら俺が不利になる………!)」

優也は短期決戦の為に、Uの隙を突く、カウンター戦法を選択。果たして、この作戦は成功するのか、そして先のUの察し事とは一体………?

To be continued………

 




次回予告
優也は、カウンター戦法を成功させる為に、回避行動でこれを狙う。一方、Uは優也の戦略に対して、どう動くのか………?
次回「戦略の決着」


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第97話 戦略の決着

前回までのあらすじ
優也はUから勝利する為に、隙を見つけようと模索。結果的に、偶に、Uは木刀による攻撃時にほんの一瞬、懐ががら空きになる事を知る。優也はそこを突く事を選ぶのだが………


優也「(………Uさんを攻撃で引き寄せる。引き寄せた後、俺は回避し続け、隙を見せたら、一発で突く。これでいけるはず………!)」

優也は戦略を組みたて、Uが攻撃するのを、回避しながら待ち続ける。

U「………これは………」

Uはこの時は様子を見ていたが、優也がまるで攻撃してこないので………

U「………やっぱり、こちらから行かせてもらおうかな。」

Uはそう言うと、剣による攻撃寄りの戦法になる。

優也「来た………!」

Uは剣を振るうと、優也はバク転で回避する。

U「はあっ!」

Uが2擊目を振るうと、Uの懐ががら空きになる。

優也「(今だ!)

優也は、槍による突きを放つ。

優也「(決まった!)」

確かに、優也のコンボは、普通に考えると、回避は困難で、ダメージを受けるしか方法が無い………普通に考えたらの話なら………

U「………」

優也「えっ!?」

優也は驚いていた。なんと、優也の槍を、Uは左手で止めた。Uの懐との距離は本当に僅か1寸(3cm)であった。

U「………君の意図は読めていた。だけど、まあ良く思いつけたものだ。僕の中では合格ラインを越している。だけど、僕がそう簡単に君に隙を見せると思ったがミスとも言えるね。」

Uはそう言うと、槍の刃を左手でへし折り、槍を自らの手前に優也ごと引っ張る。

優也「うわあっ!?」

優也はUの思うがままに引っ張られてしまう。

U「はあっ!」

Uはすぐさま右足によるキックを放ち、優也を大きく吹き飛ばした。優也は、修練場の壁まで吹っ飛んでいた。

優也「うぐっ………!」

優也は元々の疲労と、この一撃で受けたダメージにより、戦闘継続はほぼ困難になっていた。

U「………勝負はここまでにしようか。」

優也「え!?、でも………」

U「………ダメージを治す方が先だ。それに、今の戦法は僕が相手で無ければ君が勝ってただろうよ。」

Uは木刀を置き、優也に近寄り、彼の肩を持つ。

U「………見事だよ、君の才能は鏡君に負けず劣らずだな。」

優也「………以前、俺の事をバカにしたとは思えない言葉ですね………?」

U「そう言えばそんな時もあったな。」

優也「Uさん………ありがとうございました。俺をここまで強くしてくれて………」

U「………君がそこまで強くなれたのは君自身の努力が一番の理由だ。僕はその答えを示しただけだよ………」

優也「………そうですか。」

2人はそんな会話をしながら、回復に向かった………だが、欧州戦火隊に迫る情報は、そう遠くない時に訪れる事を、この時の優也はまだ知らない………

To be continued………

 




次回予告
Uの課題で、大きな強さを得た優也によって更に強くなった欧州戦火隊。だがそこへ、新たなモンスター襲来情報が………
次回「休まぬ戦い」


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第98話 休まぬ戦い

前回までのあらすじ
優也とUの勝負。優也はUの隙を突く戦術で戦うも、後一歩及ばず勝利は掴めなかった。しかし、Uもこれは自分で無かったら負けてたと彼の実力を認めていたのだった………


司令室………

春香「………はい、これで傷は治ったはずよ。」

春香は優也に向けて回復魔法を使い、優也の傷を塞いだ。

優也「ありがとうございます、春香さん。後、食事もご馳走様でした!」

優也は春香の食事も食べた事で、体力も回復していた。

U「久しぶりに食べたけど、やっぱり春香のご飯は美味いなー」

春香「まあ、あなたったら。」

春香は顔を真っ赤にしていた。優也は嫉妬するような目で2人を見る。

ユアリ「嫉妬してるのかい、優也?」

優也「い、言うなよ………」

デルカ「まあまあ、優也にもきっといい人が出来るさ。」

ネール「優也のお嫁さん、どんな人がなるのかな?」

ミラー「………どうせこんな男に彼女なんて出来ないわよ。」

優也「よく言うじゃねーか、ミラー。そんな事言って、本当は俺の事を好きなんじゃねえのか?」

優也のこの言葉に、ミラーは顔を真っ赤にして………

ミラー「………アンタは1番候補に無いわよ!!」

と、強く返した。するとミュールがミラーの服の袖を掴み………

ミラー「どうしたの、ミュールちゃん?」

ミュール「………ちょっと廊下で話をしてもいいですか?」

2人は司令室を出た………

ユアリ「………2人とも出ていったねえ。何の話をするのやら。」

優也「俺らには関係無さそうだな………とにかく、Uさんのお陰で俺は強くなれた。欧州戦火隊の中で上手く扱ってみせるぜ!」

デルカ「優也の新たな強さ、期待するぜ。」

と、優也達はミラー達が出ていった後も、楽しそうに会話をしていた………

 

廊下………

ミュール「………ミラーさん、貴女、優也の事が好きなんじゃないですか?」

ミラー「えっ!?、ちょっ、何言ってるのよ!?」

ミュール「………ミラーさん、最近修行をサボってますよね?、知ってますよ。貴女は、優也の個別課題をこっそり見に行っている事。」

ミラー「あ、アイツの課題なんて興味なんか………」

ミュール「………私の見当違いですかね、ミラーさんが私達の中で、優也との関わりが1番長いと聞いているので、てっきり彼の事が好きなのかと思いましたよ。」

ミラー「話は終わり?、なら私も聞くわ。なんで私にこんな話をしたの?」

ミュール「………」

ミラー「もしかして、ミュールちゃんも優也の事が好きなの?」

ミュール「………ええ、好きですよ。」

ミラー「………あんな男の何が良い訳?」

ミュール「………その答えは貴女が1番知っているんじゃないですか?」

ミラーとミュールのまるで進まない会話。だがそんな2人の会話を終わらせたのは、緊急時のサイレンだった。

ミュール「モンスター襲来ですね………この話は一旦終わりにしましょう。」

ミラー「後でしっかりと続きをさせてもらうわ。」

ミュール「どうぞご勝手に………」

2人はそう言葉を交わすと、司令室へ戻った………

 

再び司令室………

春香「………モンスターの出現位置は、ギリシャのアテネです。」

優也「確か、オリンピックが始めて開催された国ですね。」

ユアリ「オリンピックねぇ。こんなご時世の中、次にやれるのはいつの話やら。」

優也「………そうだな………でも、今の俺達にやれるのはモンスターを倒す事だけだ、皆行くぞ、欧州戦火隊出撃!」

隊員達「了解!」

隊員達はハイパーアーマーを装着し、出撃した。

U「………さて、見せてもらおうじゃないか。この欧州戦火隊は、どれ程強くなったのか………」

Uは何か楽しそうに、この先の流れを見ようとしていたのだった………

To be continued………




次回予告
優也達はギリシャで、モンスターと戦う事に。Uから鍛えられた優也の力が、今、大きく欧州戦火隊の希望となる………
次回「狼牙の進化」


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第99話 狼牙の進化

前回までのあらすじ
過酷な課題を乗り越えた優也は、大きく強くなった。一方、ミラーはミュールに、優也が好きなのでは無いかと問われる。だがその時、モンスターがギリシャに襲来し………


数時間後、ギリシャ………

優也達は、ギリシャに到着し、モンスターを目撃する。モンスターは大剣を手に、町を破壊していた。

優也「モンスターが暴れている………絶対に止めるぞ!」

隊員達「了解!」

ミュール「………モンスターは恐らくパワータイプ、大剣に気を付けてください!」

ミュールはそう述べると、ミラーはミュールを見て………

ミラー「(………ミュールちゃんは、すぐに気持ちを戦闘モードに切り替えてるわね………)」

ミラーは、未だ先程のミュールとの会話を忘れられずにいた。

ミュール「………ミラーさん、接近戦は注意しながら対応してくださいね?」

ミュールのこの言葉を聞いたミラーは………

ミラー「………言われなくても分かってるわよ。」

と、少し不機嫌な様子で返した。ミラーはモンスターに接近し………

ミラー「はあっ!」

剣で攻撃するが、モンスターの大剣に弾かれてしまう。

ミラー「きゃあああ!」

優也「ミラー!?」

優也は大慌てでミラーのもとに走り、彼女をキャッチする。キャッチした時に、優也はミラーをお姫様抱っこのように抱えていた。ミラーはこれに気が付くと同時に顔を真っ赤にし………

ミラー「お、降ろしてよ!!」

優也「あっ、ごめん!!」

優也はミラーを降ろした。

優也「無事で良かった。無理はしないでな。」

優也はミラーの肩を軽く叩き、槍を構え、モンスターに接近する。

優也「行くぞ!」

優也は槍に霊力を集める………

優也「俺の新しい力………見せてやるぜ!」

モンスターは大剣を振り下ろす。優也は槍でこれを押える。普通なら優也の方が潰れるが、優也はUの課題のお陰で、モンスターの大剣を止めてしまった。

ユアリ「おお、こりゃ凄いねえ。」

デルカ「優也の奴、いつの間にあんな力を得ていたのか。」

優也「今の俺は、誰にも止められないぜ!!」

優也は槍の霊力を最大限に解放し、モンスターに向けた一撃を放つ………

優也「{狼牙回転一閃突き}!」

優也の槍は、コークスクリューパンチのように回転しながら、モンスターの身体を貫いた。モンスターは身体の内部から大爆発を起こした。

優也「………殲滅したな。」

ネール「やったね、優也!」

ミュール「………今回は、優也だけで勝てちゃったか………次は頑張らなきゃ。」

優也「そうだな。今回はまさかここまで勝ててしまうなんて思わなかったけど、次は頼むぜ!」

と、ミュールの頭を撫でた………

 

ミラー「………」

ミラーは少し離れた所から、顔を真っ赤にして、胸を押さえていた。

ミラー「………何でだろう………アイツを見ていると胸の中が苦しくなる………」

ミラーの中で、優也に向けて何かを抱えているミラーだった………

To be continued………




次回予告
本部に戻った優也達。Uは、自分の仕事があると、帰還して行った。ミラーは優也の事で顔を真っ赤にし………
次回「色恋沙汰」


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第100話 色恋沙汰

前回までのあらすじ
モンスターとの戦闘。優也の強化された力で、モンスターを圧倒。無事モンスターを殲滅したのだった………


欧州戦火隊本部、司令室………

優也「ただいま戻りました!」

春香「皆無事に戻ってきて何よりだわ。」

U「………戦いを見て確信したよ。優也君、君はこの先の困難を乗り越える力を手にした………でも君は………」

Uは何かを言いかけたが、途中で言葉を止めて………

U「いや、いずれ訪れる話か。」

優也「え?」

U「………いいか。この先どんな困難があっても、君は乗り越えられる。諦めない限り………ね。」

Uはそれだけを言うと………

U「………僕は幻想郷に帰る。春香、後を頼めるね?」

春香「………お任せ下さい。」

春香は、Uの手を握る。目には涙を貯めていた。

U「おいおい、永遠の別れって訳じゃないんだよ?、僕達は、また会えるから。君も仕事、頑張ってくれよ。」

Uは、春香を優しく抱き、頭を撫でていた。

U「………じゃあね、春香。」

Uは最後に春香の頭をポンポンと優しく叩いて、スキマを開き、スキマの中に消えていった。Uの姿が見えなくなると同時に、スキマは閉じられた………

優也「春香さん………」

Uがいなくなった後、優也は春香を心配していたが………

春香「………私は大丈夫よ、ちょっと悲しいけど………でも、あの人にまた会える日はきっと来るわ。だから………とても辛いけど………頑張るから気にしないで。」

春香は涙を拭き取り………

春香「さあ、今日もお仕事頑張るわよ〜!」

優也「………はい!」

笑顔を絶やさない、いつもの春香に戻った………

 

一方、ミラーは優也を見ていた。顔を真っ赤にして。

ミラー「………さっきからアイツを見ると、胸の中が苦しくなる………どうして………?」

ミラーには分からなかった。春香はそれを見て………

春香「優也君、ちょっと私はミラーちゃんと話してくるから、離れていてくれるかしら?」

優也「え?、は、はい。」

春香はそれを優也に告げて、ミラーの所に行き………

春香「どうしたの、顔を真っ赤にして………?」

ミラー「は、春香さん………その………」

春香「………大丈夫、誰にも言わないから。」

ミラーはその言葉を聞いて、一度、息を落ち着かせてこう言った。

ミラー「私、最近優也を見ると、胸の中が苦しく感じてしまうんです。これって病気なんでしょうか………?」

ミラーがそういうと、春香はミラーの頭を撫でてこう告げた。

春香「それは多分………優也君への恋ね。」

ミラー「えっ!?」

ミラーは戸惑う。

春香「大丈夫よ、別に恥ずかしい事じゃないわ。私もUさんが好きになった時に、胸の中が苦しくなったもの。」

ミラー「優也への………恋………」

ミラーの中では、この言葉は強く響いた。そして、その様子をミュールがこっそり見ており………

ミュール「………私の出る幕じゃないか。」

と言うと、2人から距離を離した。

ミュール「………ミラーお姉ちゃんは受け入れる?、優也への恋心を。」

とだけ呟いて………

To be continued………




次回予告
これまで計8体のモンスターを倒した欧州戦火隊。だが優也達は知らなかった。これからが本当の戦いの始まりだという事を………
次回「本当の戦い」
新章の物語は、今開幕される………


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第九章 希望の槍
第101話 本当の戦い


前回までのあらすじ
優也に色々と教えてきたUは、幻想郷へと帰って行った。その一方で、ミラーは優也へ恋心を抱いている事が発覚した………


………突然だがこれまでの欧州戦火隊の話を振り返ろう。元国連海軍所属の白木優也は、白宮春香にドイツのベルリンへと呼び出され、欧州戦火隊の隊長へと任命される。全てが0から始まった戦火隊だが、優也はミラー、ネールを仲間にし、途中加入して来たユアリ、デルカ、ミュールが仲間となり、組織は大きくなった。優也を始めとした、隊員達もまた、優也や、先輩に当たる幻想戦火隊の隊員達と触れ合うことで大きく成長し、今や計8体のモンスターを殲滅させていた。しかし、この時の彼らはまだ知らない………いや、これから気付かされるのだ………ここからが本当の戦いの始まりである事を………

 

欧州戦火隊本部、司令室………

優也「………俺達もとうとう8体のモンスターを倒したな。」

ミラー「そうね。」

ユアリ「といっても、そのうちの2体は小物だろ?」

ミュール「………例え小物でも、モンスターは侮れませんよ。」

ネール「そうだね………それにこれからどんなモンスターが現れるかも分からないし………」

デルカ「でも私達にやれる事は、そいつらを倒していく事だろ?」

優也「そうだな。今の俺達ならば、どんなモンスターだって倒せるはずさ、頑張って欧州の平和を守るぞ!」

と、優也達隊員はここまでの連戦の勝利で、イケイケムードになっていた。しかし、司令室の外から、春香はほんの僅かに扉を開いて優也達の様子を見ていた。

春香「どんなモンスターも………ねぇ。確かにUさんや鏡君達のお陰で、今の優也君達は大きく強くなった。でも今の欧州戦火隊には、挫折の経験が薄すぎる………本当にこのままイケイケムードで戦い抜けるのかしらね………?」

春香がそう呟いた時だった。突如、サイレンが鳴り響く。

春香「………言ってるそばから来たわね………」

春香は司令室に入る。

優也「春香さん!」

春香「皆、揃ってる?」

優也「はい、全員います。」

春香「なら皆、椅子に座って………さて、今回の反応は………ドイツのミュンヘン………!」

優也「ミュンヘン!?、まさか、国内にモンスターが現れるなんて………」

春香「目標地点から南に584.5km、ハイパーアーマー装着と同時に、ヨーロッパトレインで出撃して!」

優也「分かりました。欧州戦火隊出撃!」

隊員達「了解!」

隊員達は、ハイパーアーマー装着と同時に、ヨーロッパトレインでミュンヘンに向かった………

春香「………でも、今の欧州戦火隊で、そのモンスターを倒せるのかしら………?」

と、心配の声を漏らす春香だった………

To be continued………

 

 




次回予告
ミュンヘンに着いた優也達は、モンスターと戦闘になる。ところが、そのモンスターは今までのモンスターとは比べ物になら無い程強く………
次回「凶悪のモンスター」


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第102話 凶悪のモンスター

前回までのあらすじ
ここまで、優也達は、Uや幻想戦火隊の隊員達の協力もあり、8体のモンスターを倒した事により、イケイケムードになっていた。そんな彼らに新たなモンスターがミュンヘンに現れたという情報が………


ドイツ、ミュンヘン………

ヨーロッパトレインでミュンヘンにやって来た優也達は、町を見ると、建物が所々破壊されており、モンスターにやられたのか、倒れている一般人が、女子供関係無しに多く見かけられた。

優也「今回のモンスター、今までのモンスター以上に残虐だな………」

ミラー「そうね………でも私達は負けられない………!」

ネール「僕達で力を合わせて、モンスターを倒そう!」

優也「そうだな。よし、行くぞ!」

優也達は、町を回り、モンスターを探していた。すると、1人の青年が立っているのを目にする。

優也「あれは………生存者か………?」

優也は青年に向けて声をかける。

優也「おーい、大丈夫かー!?」

優也は声をかける。しかし、青年は何も反応しない。

優也「おーい?」

優也は青年に近づく………すると青年の口元はニヤリと笑いだした。ユアリはただ1人、それを目にし………

ユアリ「………まさか………待て優也!、そいつは生存者じゃない!、モンスターだ!」

と、声を上げて優也を静止させる。優也は歩みを止めて振り返り………

優也「ど、どうしたんだよ、ユアリ………!?」

優也はユアリの意図が全く分からなかった。すると………

????「くくくっ、まさか俺の正体を見破った頭の良い奴がいるとはな………」

突然、低い声が、青年から聞こえてきた。青年は振り向く。すると、身体は人間の肌では無く、モンスターの肉体だった。

優也「モンスター………!、って、ちょっと待て!、なんで喋れるんだ………!?」

????「俺は上級モンスターのジャック。」

ミュール「………上級………モンスター………!?」

デルカ「一体なんだよ、上級モンスターってのは!?」

ジャック「上級モンスターとは、モンスターでありながら、魔族と同じように言葉を話す事が出来るお前達の世界で言う所のエリートというやつだ。」

優也「魔族………?、訳分からねえ言葉が沢山出て来てややこしい………!、でも、倒せば関係ねえ!!、行くぞ、皆!」

優也は接近組のミラー、ネール、デルカを引き連れて、ジャックに接近。ユアリ、ミュールの2人は距離を取って攻撃しようと銃を構える。

ジャック「ふん!」

ジャックは手から衝撃波を放つ。すると、接近組が後ろに吹っ飛び、遠距離組がそれに巻き込まれ、近くの建物に激突する。

優也「(なっ………俺達に直接攻撃しないで俺達を吹き飛ばしただと………!?、今までにいなかったタイプのモンスターだ………これが上級モンスターの力………!)」

優也は心の中でそう感じていた。

ジャック「まさか、魔族の事も知らずに戦っていたとは………愚かなものよ。」

と、言うジャックだった………

To be continued………




次回予告
ジャックの攻撃は激しく、欧州戦火隊は手も足も出ない。そして、絶体絶命のピンチに追い込まれる………
次回「圧倒的な力」


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第103話 圧倒的な力

前回までのあらすじ
ドイツのミュンヘンへと向かう優也達。ボロボロの町の中で青年を発見するが、その青年こそ、モンスターで、しかも上級のモンスターであり………


優也「と、とにかく必殺技で反撃してみよう………!」

優也は槍に霊力を集める。

優也「{狼牙回転一閃突き}!」

優也のコークスクリューパンチのように、槍を回転させた一閃突きを放つが………

ジャック「そんなものが通用すると思うな………!」

ジャックは、右手でコークスクリューパンチを放ち、優也の必殺技に対抗。2つの攻撃は、お互いに放ってすぐは互角だったが、徐々に優也の技の方が押されて行った。

優也「何だよ、このパワー!?、俺の必殺技が押されている………!」

そして、ジャックのコークスクリューパンチは、優也の狼牙回転一閃突きを破り、優也を吹っ飛ばした。

優也「うわああああああ!!」

優也は民家に激突し、倒れる。

ユアリ「優也!、しっかりしな!!」

ユアリが声をかけるも、ハイパーアーマーの中で優也は気絶していた為、反応は無かった。

ミラー「一体どうすればいいの………!?」

ミラー達は追い詰められていた。ジャックは、欧州戦火隊が今、打つ手無しの状態である事を察すると………

ジャック「………もうお前達の相手は飽きた。これで終わりにしよう。」

ジャックは両手にエネルギーを集める。

ジャック「{ライトニングディストラクション}!」

辺り一面に雷が落ち、雷は隊員達に直撃すると、隊員達のハイパーアーマーMarkⅡを破壊し、装着者であるミラー達をボロボロにした。ミラー達は、倒れてしまい、立ち上がれない状態だった。

デルカ「な、なんだ今の必殺技………!」

ネール「威力がこれまでの技と全然違うよ………!」

ユアリ「それに、あたし達がまるで歯が立た無かった………」

ミュール「………これが上級モンスターと、私達の差………!?」

ミラー「だ、ダメ………今の私達じゃ………勝てない………」

ミラー達は、気絶してしまった。

ジャック「………アーマーが、装着者の命と引き換えに砕け散ったか。だが、もう一度同じ事をやれば関係無い。」

ジャックはまたしても、両手にエネルギーを集め………

ジャック「{ライトニングディストラクション}!」

必殺技を放つが、突如目の前にスキマが開き、必殺の一撃は、スキマの中に吸い込まれていった。

ジャック「何!?」

驚くジャックに声が聞こえてきた。

?「悪いけど、今彼女達を殺させる訳にはいかないの。」

声の主はそれだけ言うと、開いていたスキマを巧みに動かし、欧州戦火隊の隊員達をスキマの中に回収して、スキマは閉ざされた。

ジャック「………邪魔されたか………だが、大して問題でも無いな。」

ジャックはそう呟いたのだった………

To be continued………




次回予告
欧州戦火隊の隊員達は、意識が回復しない状態だった。優也達を心配する春香の前に、あの人物がやって来る………
次回「総司令と春香」


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第104話 総司令と春香

前回までのあらすじ
優也達は、ジャックと戦うが、まるで歯が立たず、欧州戦火隊は敗れてしまった。だが、とある人物のスキマのお陰で、欧州戦火隊の隊員達は、無事回収された………


欧州戦火隊本部………

その後、スキマは欧州戦火隊本部に開いた。それを見た春香は大慌てで、隊員達を、病室へと運んだ。隊員達の生命に別状は無かったが、運ばれてから数時間後、未だ意識は誰一人として戻っていなかった………

 

春香「………」

春香はただ隊員達の様子を見ていた。するとそこへ………

?「………らしくない顔ね。」

と、声が聞こえた。

春香「………私が落ち込むのはおかしいですか、紫さん………?」

声の主は欧州戦火隊でも総司令を務めている八雲紫だった。

紫「………いいえ。そういう意味で言ったつもりじゃなかったんだけどね………」

春香「………しかし、貴女のお陰で助かりました。貴女が助けてくれなかったら、今頃欧州戦火隊は全滅していましたよ。」

紫「………私が欧州戦火隊を助けたのは、今、欧州戦火隊に全滅されては困るだけだからよ。」

春香「………もしそうだとしても………です。」

紫「………そう。」

春香は紫と会話しながら、優也達の状況を確認していた。

春香「しかし、恐れていた自体が現実になってしまいましたね………上級モンスターが、欧州戦火隊の前に現れて、優也君達を倒してしまった………」

紫「………しかし、放置しておけば、ここもいつか気付かれて破壊されるでしょうね。そうさせない為にも、次こそあの上級モンスターを殲滅しなさい。そうしなければ、ここは滅びるわ。」

春香「………言われなくても理解しております。しかし、今の優也君達では、モンスターには勝てません。」

紫「………モンスターに勝つ事は………意外かもしれないけど、今の欧州戦火隊からすれば、簡単な話よ。」

春香「簡単な話………と言いますと?」

紫「………合体技よ。幻想戦火隊に出来た事が、今の欧州戦火隊に出来ないと思う?」

春香「………いいえ、不可能では無いです。絶対に出来ます………今の優也君達は、結成初期とは比べ物にならない程変わりました。変わる事が出来た彼等なら、絶対に出来るはずです。」

紫「………貴女の旦那と似たような返答ね………まあいいわ。これ以上の失敗は許されないわ。絶対に、モンスター殲滅を成し遂げなさい。」

春香「………分かりました。」

紫「じゃあ、私はまた調査に向かうわ。後はよろしく。」

そう言うと、紫はスキマを開き、スキマの中へと入り、スキマの入口を閉ざしたのだった………

春香「(………今の優也君達なら出来る………一人一人が信頼関係を持つこの欧州戦火隊なら………)」

と、考える春香だった………

To be continued………




次回予告
優也達は、遂に目を覚ます。そして、数日後には春香に、合体技を開発するように言われる………
次回「合体技の開発」


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第105話 合体技の開発

前回までのあらすじ
優也達欧州戦火隊は、紫のお陰で間一髪全滅を免れた。彼らの意識が戻るのを待つ間、春香と紫が話をしていた………


数時間後………

優也「ううっ………」

優也は意識を取り戻した。辺りを見回すと、優也と同じくベッドに入っていたミラー達は、既に意識を取り戻していて、優也が身体を起こすと、彼女達は優也を見ていた。

優也「………俺達は、負けたのか………」

優也は意識を取り戻して、やっと自分達が負けた事を痛感させられた………

 

数日後、司令室………

優也達は、未だ初めて敗れた事もあって、元気がまるで無かった。春香は、こんな状況ではあるが、紫に言われた合体技の事を切り出した。

春香「皆、………未だ皆が落ち込んでいる中悪いんだけど………これから皆には、新技を開発してもらうわ。」

優也「新技………?、アイツに通じる技でもあるんですか………?」

春香「………合体技よ。」

ミラー「え………?」

春香「戦闘データを見たんだけど、あの上級モンスター相手には恐らく個人技は通用しないわ。ならば方法は1つ、優也君達6人の力を合わせた合体技を開発するしかないわ。」

ネール「でも、どんな技を作るんですか?」

春香「それは自分達で考えなきゃ。」

春香がそう言うと、場が静まり返る。

春香「(………やっぱり今の欧州戦火隊の皆には無理だったのかしら………?)」

と、諦めかける春香。すると………

優也「………6人の力を1人の武器に纏わせて、その1人で攻撃する技………はどうでしょうか?」

優也は静まり返っていた空気の流れを動かした。

優也「………ダメですかね………?」

優也がそう言うと………

ユアリ「いや、悪くないね。誰か1人に力を集めた必殺技なら、威力は1人で撃つより何倍にもなるだろうねえ。」

デルカ「………私も賛成だ。」

ミュール「………良いと思います………!」

ネール「そうだね。」

ミラー「………私も良いと思うわ。」

優也「賛成か………なら、誰に力を集めるかについてなんだが………皆は誰がいいと思う?」

ネール「………僕は優也がいいと思うなー」

優也「えっ!?」

デルカ「確かに、これは優也が適任かもな。」

ユアリ「ま、欧州戦火隊の中で、1番強そうなのは、優也だろうからねえ。あたしは反対しないよ。」

ミュール「………この6人の中で全員分の力を振るえそうなのは………優也ですよね………!」

ミラー「そうね。」

隊員達は、満場一致で優也を推薦した。それを受けて優也は驚きながらも………

優也「分かった………俺、やってみるよ。」

と、攻撃役に挑戦する事にした。こうして、新技の構図が出来た欧州戦火隊。果たして、完成させる事は出来るのか………?

To be continued………




次回予告
新技の特訓をする優也達。だが、新必殺技は色々な面で難しく、優也達は苦戦を強いられた………
次回「難関な開発」


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第106話 難関な開発

前回までのあらすじ
上級モンスタージャックに敗れた欧州戦火隊。春香の提案で、優也達は、新必殺技を開発する事になった。話し合いの結果、他の5人が、優也の槍に力を集めて、相手を攻撃する技を思い付くのだが………


修練場………

ミラー「………じゃあ、行くわよ、優也!」

優也「ああ!」

ミラー達はそう言うと、霊力の球体を作り出し、優也の槍目掛けて投げる。優也は槍で、5人の力を集める。5人の力を集めた槍は、虹色の輝きを持つ槍へと姿を変えるが………

優也「うぐっ………うわあっ!?」

優也は5人分の大きな力に耐えられず、吹き飛ばされた。優也は吹き飛ぶ時に、槍を手放したので、槍は地面に落ちた。地面に槍が落ちた時に、槍は霊力を失った。

ミラー「はあっ、はあっ………」

ネール「な、なんでだろ………身体が重い………」

ユアリ「そりゃあ、優也の槍に集める為のエネルギー球に大量の霊力を使ってるんだからねえ………」

ミュール「………そんな何回も出来る技では無いって訳ですか………」

デルカ「………でも、やるしか無いな………私達が力尽きる前に、完成させてみせる………!」

優也「た、頼む………!」

優也達は、もう一度新技に挑戦する事になり、ミラー達は、もう一度霊力を高め、霊力の球体を作り出す。

ミラー「行くわよ、優也!」

ミラー達は、優也の槍目掛けて球体を投げた。優也はもう一度、槍でこれを受ける。

優也「ぐぐっ………!」

優也は何とか持ち堪えようとするが、いくら優也でも、5人の力を耐えるのは簡単ではなく、優也はまたしても霊力を纏った虹色の槍に吹き飛ばされ、槍が落ちると同時に、霊力はまた消え去った。

優也「ダメだ、5人分の力を持ち堪えるのは難し過ぎる………」

ミラー「はあっ、はあっ………しかもそこから優也が攻撃に持ち込んで初めて完成するんでしょう?、これは確かに難しいわね………」

ユアリ「しかも、こっちはもう体力がロクに持ちそうに無い………今の状況で出来そうな回数は………」

ミュール「………持ってあと1回ですかね………」

デルカ「………出来るのか、あと1回で………?」

ネール「やるしか無いよ………!」

優也「た、頼む………!」

優也は槍を支え替わりにしてフラフラと立ち上がる。

ミラー達は、限界を感じている中、霊力の球体を作り出す。

ミラー「………行くわよ………!」

ミラー達は、槍目掛けて球体を投げた。優也は三度虹色となった槍を握る。

優也「うおおおおぉぉぉ!!」

優也は必死に槍を握るが、やはり負荷の方が大きかった。

優也「(い、一体どうすればこの技を扱えるんだ………!?)」

優也は必死に答えを考える。すると、優也の中にある霊力が、5人の虹の槍の負荷の相殺を試みていた。

優也「そうか………うわっ!?」

優也は答えを導き出せそうだったが、大きく吹き飛び、地面に転がった時、優也は気絶してしまった。

ミラー「優也………!」

ミラーは彼に寄ろうとするが、体力の限界が来てしまい、ミラーは倒れて気絶してしまった。ネールやユアリ達も、体力の限界が来てしまった。そしてそこへ春香が様子を見に来たのだが………

春香「進捗状況はどうかしら………って、全員気絶しちゃってる!?」

春香はこの状況に驚いていたのだった………

To be continued………




次回予告
優也達は、数時間の休憩を挟んで練習を再開。やはり一筋縄では行かない練習だったが、優也はある事を試し出す………
次回「虹色の槍」


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第107話 虹色の槍

前回までのあらすじ
優也達は、新必殺技を開発していたが、ミラー達5人分の力を優也が持ち堪えるのは難し過ぎる上に、5人の消耗が激しく、新必殺技開発は困難を極めていた。果たして、優也達は完成させられるのか………?


優也達は、数時間の休憩を挟んで、消費した霊力を回復させると、新技の開発に乗り出す。

優也「(さっきの感じ………あれが出来れば俺は槍を操れるかもしれない………!)」

優也は槍を握り、先程の感覚を思い出すと………

優也「………来い!」

と、ミラー達に告げた。

ミラー「………行くわよ!」

ミラー達は、霊力の球体を作り出し、槍目掛けて投げた。槍は、虹色の槍に変わる。

優也「今だ………!」

優也は手に霊力を集中させ、虹色の槍に自分の霊力を流し込む。

優也「(5人の力を持つだけなら、俺にはどうにも出来ない………なら、5人の力を侵食して、自分が扱えるようにすればいい………!)」

そう、優也は5人の力を侵食し、槍を自分が扱えるレベルにまで負荷を減らせないか試していた。

優也「(………よし………!、これなら何とか振り回せる………!)」

優也はそう言うと、槍を振り回す。

ミラー「槍を………振り回している………!?」

ネール「という事は………出来たんだ、僕達の新必殺技が!!」

デルカ「こりゃ、凄いな………」

ミュール「優也は私達の力を侵食する事で、私達5人分の力を持つ虹色の槍を扱えるようにしたんです………でも………」

ミラー「でも………どうしたの?」

ユアリ「完全には扱えてないようだねえ。優也の顔から出てくる汗が凄い上に、優也の疲れが見え始めているよ。」

ユアリの指摘通り、優也は虹色の槍を完全には扱えておらず、優也に疲労が見え始めていた。

優也「ぐっ………うおおおおぉぉぉぉ!!」

優也はそのまま狼牙回転一閃突きを放つ。5人分の力もあり、修練場の壁や、地下の固まっていた土に大きな穴を開けた。だが、この技を使った途端………

優也「ぐっ!?、うわあああ!!」

優也は、負荷に耐えられなくなり、槍を手放して、大きく吹き飛んだ。槍は力を失い、元に戻った。

優也「はあっ、はあっ………」

優也は荒い息遣いをしながらも、虹色の槍を扱う為のコツに気づいた……

優也「………今みたいな感じだ………今みたいに力を侵食させて、俺が扱えるように出来れば、この新必殺技を完成させられるかもしれない………」

優也には希望が見えてきた。だが………

ミラー「………本当にこんな方法で完成するの………?」

ミラーだけは、未だ希望を感じていない様子であった………進歩する優也達の新必殺技開発。それを不安視するミラー。果たして、新必殺技開発の行方はどうなるのか………?、この時の優也達は知るよしも無かった………

To be continued………




次回予告
優也は、もう一度これを試し、確かに優也の考えた方法は優也が上手く槍を扱う手段に成りうる方法だった。しかし、同時に優也の身体も蝕んでおり………!?
次回「身体を蝕むデメリット」


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第108話 身体を蝕むデメリット

前回までのあらすじ
優也達は、休憩を挟んで、新必殺技開発を再開。優也は、5人の力を持つ虹色の槍を侵食する方法で、槍を扱う方法を思いつき、不完全ながらこれを成功させる。しかし、ミラーはこれについて何か不安な様子で………?


優也達は、また休憩を挟み、虹色の槍を扱えるようにもう一度仲間達と協力する事にした。

優也「よし、来てくれ!」

優也は槍を構え、ミラー達は霊力の球体を作り出す。

ミラー「行くわよ!」

ミラー達は、槍目掛けて霊力の球体を投げる。それにより、槍は虹色の槍へと姿を変える。

優也「よし………!」

優也は虹色の槍を自らの霊力で侵食する。

優也「うおおおおぉぉぉ!」

優也は槍を振り回す。

ミラー「本当にこれで上手く扱えているの………?」

ミラーは心配していた。

優也「(よし………これなら上手く扱える………!)」 優也は上手く力を扱える方法を見つけ、希望を持てた………と思いきや、優也の身体に今までに感じた事の無い激痛が走る………

優也「(………な、何だ!?、きゅ、急に身体が………所々痛い………!?)」

優也は身体に走った激痛を感じ、槍を手放して倒れた。

ミラー「優也!?」

ミラー達は、大慌てで優也達に近付く。

ネール「優也、大丈夫!?」

ミュール「………早く優也を病室に運びましょう………!」

と、ミラー達は、大慌てで優也を助けようと病室に運んだのだった………

 

病室の外………

ミラー達は、病室の外にあるベンチに座り、優也の事についての報告を待ち続けていた。そして、病室から春香が出て来た。

ミラー「春香さん、優也は………!?」

春香「………生命に別状は無いわ………でも、優也君の身体の所々の骨がボロボロになっていたの。」

ネール「優也の骨が………ボロボロに………?」

春香「原因は………優也君の霊力の異常消費だと推測されているわ。」

デルカ「異常消費………優也の奴、そこまで無理をしてたのか………!?」

ユアリ「………消耗が激しかったのかねぇ。まあ無理も無いね。」

ミラー「私達5人分の力を侵食で制御しようだなんて………かなりの負担になりますよね………)」

ミラーの嫌な予感は的中してしまった。優也の身体は大ダメージを負い、体をボロボロにしてしまった。

ミラー「優也………5人分の力を無理して扱っていたの………?」

ミラーは、優也の事を5人の中で強く心配している様子だった。

春香「ちょっとごめんね。電話してこなきゃいけなくて………」

と、春香は病室から自室の方へと向かって行った………

ミラー「………どうすれば優也は負担を背負わずに新必殺技を扱えるの………?」

ミラーは、優也の為に必死に打開策を考えるのだった………新必殺技完成も、思わぬ事態により優也の身体を蝕んでしまった。果たして、優也の体を蝕まずに済む打開策は見つかるのか………?

To be continued………




次回予告
優也は意識を取り戻したが、自分の身体がボロボロである事に頭を抱える。だが、そんな彼に驚きの人物がお見舞いに訪れる………
次回「ボロボロの身体」


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第109話 ボロボロの身体

前回までのあらすじ
優也達は、虹色の槍を扱う為に、もう一度侵食による方法を試すが、優也の体に異変が起きる。原因は、春香の口からは、優也の霊力の異常消費だと話す………


春香の部屋………

春香は自室で、ある人物に電話をかけていた。

?「………もしもし、幻想戦火隊本部だが。」

春香「………お忙しい中、申し訳ありません。春香です。」

?「なんだ、春香か。」

電話の主はUだった。

U「………どうかしたのかい?」

春香「………優也君達欧州戦火隊は新必殺技の開発に着手していたのですが………優也君の身体がボロボロになってしまって………」

U「………詳しく教えてくれ。」

春香「………上級モンスターを名乗るモンスターに欧州戦火隊が敗れたのはUさんもご存知かと思われますが、優也君達は、そのモンスターを倒す為に、新必殺技を編み出そうとして、見事必殺技自体は編み出せたみたいなんですけど………優也君達は、5人の霊力を優也君の槍に集めて、優也君がそれによって完成する虹色の槍を使って攻撃する技を編み出したのですが………優也君は5人分の霊力を扱える様にする為に、5人の力を侵食する方法を思いついたのですが………想像以上に優也君の消耗が強過ぎて、優也君の身体を蝕んでしまうんです。」

U「そりゃ、参ったな………なら、試作ではあるがあれをそっちに送るとするか。」

春香「え………まさか、それって………!」

U「………試作型新世代アーマー、ハイパーアーマーMarkーIIIだよ。」

春香「あれを………ですか。」

U「ああ。10分もしないうちにそっちに届ける。彼もそっちに派遣させる、書類等は彼から受けとってくれ。」

春香「………分かりました。」

春香はそう言うと、受話器を置いた。

春香「………Uさん、ここに来て投入するのね………出力の制御を強化した新型のMarkーIIIを………」

と、独り言をする春香だった………

 

病室………

優也「………」

優也はベッドで身体を起こし、自分の身体がボロボロになってしまった事を酷く痛感していた………

優也「………俺のあの方法は無茶だったのか………?、俺の身体は………俺の身体は………」

頭の中で強く、そして彼の心に絶望を教えていた。

優也「………やっぱり俺ではダメなのか………?」

と、自分ではダメなのかもしれないという考えが、優也の脳裏を過っていた。すると、そこへ扉がノックされる。

優也「(春香さんかな………?)………どうぞ。」

優也は、部屋に春香でも入ってきたのかと考えていた。だが、扉が空いた先には………

?「………やあ、優也君。」

優也「か、鏡………!?」

そう、なんと鏡が優也の元に現れたのだった。これは一体………?

To be continued………




次回予告
鏡は、自分が再び欧州戦火隊にやって来た理由。そして、身体がボロボロになった事で悩む優也と同じ境遇を持つ鏡は………
次回「思い起こされる過去」


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第110話 思い起こされる過去

前回までのあらすじ
春香は、Uへ優也の事を相談。Uは対象法なのか、新たなハイパーアーマーを送ると伝える。そして、優也の方にも彼の友人である鏡が駆けつけ………


鏡「聞いたよ、優也君の身体がボロボロになってしまったと………だから、お見舞いに来たんだ。まあ本当は仕事で行けないはずなんだけど、Uさんが仕事はいいから行ってやってくれ………って言ってくれて駆け付けたんだ。」

優也「………お前はいいよなぁ。」

鏡「ど、どうしたのさ、優也君?」

優也「お前は順風満帆に事が進んでてさぁ。」

鏡「そ、そんな事ないよ………!、僕にだって失敗は幾らでもあったさ………!」

優也「………お前に分かるかよ………ボロボロになった俺の身体………その時の悔しさがお前に分かるかよ!?」

優也は怒りで我を忘れてこう告げる。優也は我に返ると………

優也「ご、ごめん。お前に当たったってどうにもならない事くらい少し考えればわかるというのに………」

優也は鏡に謝罪する。すると鏡は、優也にとって予想外の話をしだした………

鏡「………3年前に僕もあったよ。身体がボロボロになった事。」

優也「何だって………!?」

優也がそう言うと、鏡は懐から禍々しい腕輪を取りだした。

優也「それは………?」

鏡「ああ、これは借り物なんだけど………僕が前に使っていた腕輪だ。名前はアサルトバンクル。一時はコイツを使って、僕の身体をボロボロにさせてしまった事がある。僕だって悔しかったさ、あの時は。何でこんな事に………とも思ったさ。」

優也「………鏡………」

鏡は、優也の方を見ると笑顔を浮かべ………

鏡「まあ、神子君やミーナ君が中心になって皆が頑張ってくれたから、幻想戦火隊の危機は上手く乗り切れたんだけどね。」

そう語る鏡。すると優也は涙を流す。

優也「………お前達がすげぇよ、俺達の欧州戦火隊はお前達のように仲間同士でそこまで仲良くは無いし………俺もお前のように上手く乗り切れる自信がねぇんだよ!!」

優也は悔し泣きをしていた。鏡はそんな彼の背中を優しく撫で………

鏡「………君にだって出来るさ。それに、君が気付いていないだけで………もう欧州戦火隊は十分強くてチームワークも強調されてきたと僕は思うんだ。」

と、彼を励ました。

鏡「………僕はしばらくこっちに滞在する。その間は僕が君に付いている。だから安心して欲しい。」

そう告げると鏡は部屋のドアを開ける。

鏡「悪いけど、ちょっと春香さんに会って来なきゃ。鏡君のお見舞いの為だけに来た訳じゃなくてね。」

そう言うと、鏡は廊下に置いてあった大きな包の荷物を乗せた大きなカートで運ぼうとしていた。

優也「なあ………それなんだ………?」

鏡「秘密。教えられないんだ、これについては。」

優也「なら聞かない。」

鏡「………助かるよ。」

そう言うと、鏡はドアを閉めて、カートを運び出すのだった………

To be continued………




次回予告
ミラー達は、どうにか虹色の槍の優也への負担についてどうにかならないかと話し合っていた。そして鏡も、春香にある品を届けていた………
次回「負担の軽減法」


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第111話 負担の軽減法

前回までのあらすじ
優也と同じ境遇を持っていた鏡は、彼を励ます。そしてもう1つの仕事で、ある荷物を春香に届けに向かったのだった………


一方、ミラー達は………

ミラー「………優也が新必殺技の開発で、身体をボロボロにしてしまった事について………なにか私達にも対策法を見つけられないかと思うんですが、その事について皆さんの意見が欲しいんです!」

ユアリ「………珍しいねえ。アンタから優也の為に動くなんてさ。」

ネール「僕はミラーの言う対策法を考えるべきだと思うよー!」

ミュール「………私も賛成です………!」

デルカ「ま、優也が戦えなきゃ新必殺技なんてもっての他だろうし………私も乗るぜ。」

ユアリ「しょうが無いねえ。」

ミラー「ありがとうございます………では、まず意見を出し合いたいと思います。誰から話しましょうか?」

ネール「じゃあ、僕から!」

ミラー「ネールからね、どうぞ。」

ネール「僕は、優也の身体が負担にやられないように、迂闊に連発しない方がいいと思うし、ここぞという時しか使わないようにすれば、少なくとも優也の身体は守れると思うんだけど………」

ユアリ「おいおい、初っ端から使用回数とかそこら辺の話かい………」

ネール「………じゃあ、ユアリは何かいい案があるの?」

ユアリ「………まずそもそも、他人の心配をする暇は無いと思うんだけどねぇ。」

デルカ「どういう事だよ、それ。」

ユアリ「………あたし達の霊力の消費だって膨大なんだ。それに、優也の身体がボロボロになったのは、霊力の異常消費が原因なんだろ?なら、あたし達も人の事は言えない。あたし達の誰かが、同じ理由で倒れる事だってあり得ると言ってるんだよ。」

ミラー「ユアリさん………」

ユアリの指摘は確かな事実だった。それに優也の虹色の槍の負担軽減は侵食以外ではどうする事だって出来ない絶望的な状況。果たして打開策は………?

 

それと同時期、春香の部屋では………

春香「鏡君、お疲れ様。」

鏡「ええ、苦労しましたけどね………」

鏡は大きな包みを外す。すると中からはハイパーアーマーが出て来た。

鏡「これがUさんからの贈り物………ハイパーアーマーMarkーIIIです。」

春香「ええ、見ただけでわかるわ。今までのタイプとはまるで異なる形状ね………」

鏡「………しかし、これを使うのはかなり困難だどUさんから伺っています。」

春香「それはどういうことなの?」

鏡「………このアーマーは確かに優也君の新必殺技の負担を軽減してくれますが………扱うには、力、勇気、そして仲間への信頼が必要です。どれか1つ足らないだけで………扱うのは不可能です。」

新型アーマー、ハイパーアーマーMarkーIII。一体このアーマーは………?

To be continued………




次回予告
鏡は、ハイパーアーマーMarkーIIIはまだ装着者の仕様などの問題で、うまく扱える保証は出来ないと春香に語る。一体このアーマーはどんな物なのか………?
次回「MarkーIIIの危険性」


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第112話 MarkーIIIの危険性

前回までのあらすじ
ミラー達は、虹色の槍の負担についての話し合いをしていた。そして、鏡の方は、春香にハイパーアーマーMarkーIIIを届けていた………


春香「力、勇気、仲間への信頼………今の優也君にどんな問題があるの?」

鏡「いえ………優也君達は問題は無いと思いますが………でも、今回の事で優也君の中では大きなトラウマになっていると思います。彼がもう一度戦ってくれるか………?、もし戦ってくれないってなったら、このアーマーも宝の持ち腐れです。」

春香「そう………」

鏡「でも、僕はもう一度戦ってくれると信じてますけどね。」

春香「あら、その理由はどこからあるのかしら?」

鏡「彼は、僕に勝負で負けてもめげない所がありましたからね………まあ言うなれば同僚の勘です。」

春香「成程ね。なら、その勘を信じる事にするわ。」

鏡「………僕はもう少し、優也君と話してみます。彼が今、どう思っているのか知りたいですし………」

春香「お願いね。優也君の事について詳しく知ってそうなのは、私の知る限りでは鏡君しかいなくて………」

鏡「大丈夫です。僕に任せてください。」

鏡はそう言うと、春香の部屋を出ていった。

春香「………」

春香は鏡が部屋を出ていったのを確認すると、受話器を手にし、電話をかけた。

?「もしもし、こちら幻想戦火隊本部………って、春香だろ?」

電話した相手はUだった。

春香「はい。ハイパーアーマーMarkーIIIを送ってくださって感謝しています。」

U「………本当に感謝してるのかい?、やけに嫌々な感じがするんだけど………」

Uがそう言うと、春香は泣き崩れた。

U「ど、どうしたの………!?」

春香「私………怖いんです………優也君達に戦いを任せているからこそ………彼等を危険な所に送り込まなければならない………でも、なんで私達には出来なくて、優也君達が辛い目に遭わなければならないんでしょうか………?」

U「春香………」

Uは少し黙ってから、やがてこう言った。

U「………彼等だからこそ、僕達は任せられるんだと思うんだ。君は信用に足らない人物を戦場に送れるかい?、少なくとも僕だったら無理だ。」

春香「私も信用出来ない人を戦場に送ったりはしません………でも、それと何の関係が………?」

U「君は彼らの強さを信頼しているだろう?」

春香「ええ、それは勿論。」

U「僕は未だに幻想戦火隊の方で小さい事件や災害なんかの対処に追われているけど、でも鏡君達なら絶対成し遂げてくれるって信じてるんだよ。だから、行ってほしい所に行くように伝えられると思うんだ。」

春香「そうだったんですね………ありがとうございました、お陰で少しだけ気が楽になりました。」

U「そうか………なら、欧州戦火隊での仕事、頑張ってね。」

Uはそう言うと、電話を切り、春香も受話器を置くのだった………

To be continued………




次回予告
鏡とまた話をする優也。話の中で、鏡は優也に新型のアーマー、ハイパーアーマーMarkーIIIについての話をする………
次回「新型のアーマーの装着者」


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第113話 新型のアーマーの装着者

前回までのあらすじ
鏡は、春香にハイパーアーマーMarkーIIIの事について自らの危惧を説明。しかし、彼自身は優也の事を信頼しており………


病室………

病室のドアにノックする音が聞こえ………

鏡「優也君、鏡だけど………」

優也「ああ、入ってくれ。」

鏡は病室のドアを開ける。

鏡「やあ、身体の調子はどうだい?」

優也「俺らが最後に話してから一時間も経っていないのに、身体が治ってるわけないだろ………」

鏡「それもそうか………ごめんごめん。」

優也「………仕事はもういいのか?」

鏡「ああ。こっちでの仕事はちょっとしか無いんだ。長期訪問の主な理由は君のお見舞いだからね。」

優也「仕事が出来る男ってのはいいもんだな………俺に至ってはお前みたいな仕事も無いし………」

鏡「まあ、ただ単に幻想戦火隊が、戦火隊の総本山みたいなものだからね。仕事も多く入ってきて、総司令も不在のことが多いから、Uさんだけじゃ終わらなくて………それにUさんもいない事があるくらい忙しい人だから、僕が色々と任されるのもそれが理由なんだ。」

優也「責任重大だな………それにお前は成績優秀でカリスマ性もある。なんで彼女を作ろうとしないのかが不思議なくらいだ。」

鏡「アハハ………恋愛はトラウマで………」

優也「………そうなのか。いいなー、俺はモテてえよ………」

鏡「ぼ、僕からは頑張ってとしか言えない………」

と、苦笑いをする鏡。そんな彼に疑問を抱えた優也は………

優也「なあ、鏡。お前、さっき仕事で何か運んでたみたいだけど………何を運んでいたんだ?」

鏡「………あれは、大量の資料を運んでいたんだ。それがどうかしたのかい?」

優也「とぼけるな。お前がそんな資料を大量に運ぶ為にここに来ないだろ………さては精密機械か何かを運んでるんだろ?」

優也がそう言うと、鏡は黙り込む………だが、やがて口を開いた。

鏡「まあ、流石にバレるよね………あれは、新型のハイパーアーマーMarkーIIIさ。」

優也「MarkーIII………!?」

鏡「………うん。君達が新必殺技を開発したのを聞き付けて、まだ完成品とは言い難いけど、MarkⅡを超える究極の新型で、装着者の負担を減らすというコンセプトで生まれたんだ。まあ、起動とかの面で色々と問題も多いんだけど、欧州戦火隊なら問題無いだろうって事になってね。ここに運ばれた訳だ。」

優也「へぇ………それで、ハイパーアーマーMarkーIIIの装着者は誰になるんだ?」

鏡「………君だ。」

優也「………え?」

鏡「ハイパーアーマーMarkーIIIの装着者は君、優也君が使うんだ。」

優也「………ええ!?」

新型アーマー、ハイパーアーマーMarkーIIIの装着者は優也である事に、優也は驚きを隠せ無かった………

To be continued………




次回予告
数日間の高度治療で優也の怪我が完治し、ハイパーアーマーMarkーIIIの試験装着を試みる………
次回「新型アーマーの試験装着」


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第114話 新型アーマーの試験装着

前回までのあらすじ
優也と鏡は会話をしていた。そんな中で、2人の話題は新型アーマー、ハイパーアーマーMarkーIIIの話となり………


数日後………

優也の身体へのダメージは、数日間の高度治療で無事完治し………

 

司令室………

春香「さて、めでたく優也君が復帰したという事で………鏡君から聞いているとは思うけど、優也君には、新型のハイパーアーマーMarkーIIIを装着してもらうわ。」

ミラー「新型のアーマー?、そんなもの一体いつ………?」

?「僕が持ってきたんだ。」

その言葉と同時に、鏡が司令室に入って来た。

ミラー「鏡さん!?」

ユアリ「アンタ、いつの間にこっちに来てたのかい?」

鏡「ま、お見舞いと仕事でね。近いうちにまた帰らなきゃならないんだ。」

ミュール「鏡さんは忙しい人ですね………」

ユアリ「仕事出来る男は大変だねえ………」

ユアリはわざと優也を見ながら言った。

優也「………俺に対しての皮肉かよ………」

ユアリ「どうだろうねえ。」

春香「はいはい、言い合いはそこまで。優也君、そこにアーマーがあるわ。入って貰えるかしら?」

優也「は、はい。」

優也は言われるがままハイパーアーマーMarkーIIIの中に入る。

優也「………何だ………?、このアーマー、いつも使っているのと全然違う………アーマーの中も、雰囲気も、何もかも………」

優也は、MarkⅡとは色々と異なるハイパーアーマーMarkーIIIの違いに驚いていたが………

春香「じゃあ、起動させるわよ。」

巨大な説明書にあっさりと目を通した春香は、説明書の通りに起動を始める。

春香「第一次接続開始!」

ハイパーアーマーMarkーIIIの最初の電源が入り、ハイパーアーマー内部の機能が起動する。

鏡「………異常ありません。」

春香「では、第二次接続開始!」

2つ目の電源が入り、ハイパーアーマー内部の機能が起動する。

優也「電源が入った………!」

2つの電源で、動き始めたハイパーアーマーMarkーIII。そして………

鏡「では、これより適合テストを行います。」

春香「分かったわ。」

鏡は、テスト用電源を起動し、ハイパーアーマーMarkーIIIの中に入っている優也が適合しているかを確認し始めた。

鏡「………適合率42.6%。数値的には微妙な数値ですが、実戦を考えれば問題ない数値だと思われます。」

春香「そう………しかし問題は………」

鏡「………確かに数値を考えると、前のMarkⅡの方が適合率が高いですね。」

春香「………そこが問題なのよね………」

新型アーマー、ハイパーアーマーMarkーIIIに適合した優也。だがそれと同時に問題は多く残されていた………

To be continued………




次回予告
優也は、ハイパーアーマーMarkーIIIを使った実践訓練へ。だが、シンクロ率などの低さから、優也は扱うのに苦戦を強いられる………
次回「新型アーマーの苦戦」


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第115話 新型アーマーの苦戦

前回までのあらすじ
優也のダメージが数日間の高度治療で無事治った。優也の身体が治ったので、優也はハイパーアーマーMarkーIIIの試験装着をする事に。優也は、ハイパーアーマーを扱う事自体は可能なのだが、春香達は何か疑問を抱えているようで………?


修練場………

無事ハイパーアーマーMarkーIIIの装着、起動が完了したので、優也は、場所を修練場に移して、実践訓練をする事になった。

鏡「………いいかい、優也君。まずはハイパーアーマーMarkーIIIを使って動き回る事を考えてくれ。」

と、まずは戦闘では無く、基礎の基礎、ハイパーアーマーMarkーIIIを使っての歩行のテストをする事になった。一見するとやる意味を問いたくなるようなテストだが………

優也「お、重い………、何故かは分からないけど、前のアーマーと比べで足が重く感じる………?」

と、優也は今まで使用していたハイパーアーマーMarkⅡと比べて、動きが鈍かった。

優也「(こ、これじゃあ、前のアーマーの方がうごきやすいだろ………)」

なんて事を考えていた。まあ、無理も無いが。これを別室で見ていた春香と鏡は………

鏡「………動きが前のMarkⅡより遅くなっています。やはり、シンクロ率などの要素が大きく影響しているんだと思われます。」

春香「そう………頭が痛くなるわね………」

鏡「ええ、それに優也君はまだ回復したばかりですからね………それを考えるとこれはこうなっても仕方無いですね………」

春香「ええ………」

と、優也の動きがどうしても遅くなってしまう事について春香は頭を抱えていた。

優也「(………む、難しいな………なんかこう………前のアーマーのように思うようにいかない………まるで振り回されているみたいだ………)」

と、前のアーマーと比べ、違和感を感じていた。しばらく動き回る事をしていると………

鏡「………OK。じゃあ次は槍を自由に振るってみてくれ。」

優也「分かった。」

優也は近くに置いてあった槍を手にし、軽く素振りをしてみる。だが、いつもの優也のように、素早い振り回しでは無く、槍のスピードは遅かった………

鏡「………槍のスピードが遅い………MarkⅡのデータと比べて見て、約四分の一程にまで落ちています。」

春香「これじゃあ、優也君の長所とも言える速攻の槍撃が潰れちゃうわね………」

鏡「………やはり、優也君の方に問題があるのでしょうか………?」

鏡は今回のデータをしっかりとメモリーに残すと………

鏡「僕が原因を探ってみます。一日だけ時間を頂けますでしょうか?」

春香「ええ、構わないわ。」

と、鏡は優也の動きが悪い理由について調べる事にしたのだった………

新型アーマーハイパーアーマーMarkIIIの試験。果たして優也はこのアーマーを思いのままに扱う事は出来るのか………?

To be continued………




次回予告
鏡は数時間の分析の末、原因を突き止めた。一方、優也も上手く扱えない事に落ち込んでおり………
次回「扱えない原因」


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第116話 扱えない原因

前回までのあらすじ
優也のハイパーアーマーMarkーIIIの試験装着。優也はMarkーIIIを扱えず苦戦を強いられる。鏡はその原因を調べる事にした………


客用寝室………

鏡「………」

鏡は、試験装着の時に得たデータが入ったメモリーを自分のパソコンに差し込み、原因を調べていた。だが、前のハイパーアーマーMarkⅡの時のデータも比較している為に、既に数時間もの間、パソコンから目を離していなかった。

鏡「………終わった………」

鏡は作業が終わり、溜息を着いた。

鏡「………原因はやはりシンクロ率と………優也君の心が強く影響していたのか………」

鏡は数時間の分析の末、原因を突き止める事に成功した。鏡はパソコンのデータをメモリーに保存し終えると、

鏡「………まずは春香さんに報告だな。その後に優也君にも伝えとかなきゃ………」

と、原因について知る事が出来たので、春香に報告する事にした様子だった………

 

優也の部屋………

一方、優也は自分の部屋でベッドに寝転がり………

優也「せっかくの新型アーマーが上手く扱えなかった………本当に俺に扱えるアーマーなのか………?」

と、落ち込んでいる様子だった。

優也「………しかし、何故俺が新型アーマーの装着者になったんだ………?、それが分からない………」

と、優也は落ち込んで、更に疑問を抱えだした様子であった………

 

春香の部屋………

鏡「………資料を踏まえた上で、僕はという理由だと考えました。」

春香「お疲れ様、鏡君。しかし、優也君がハイパーアーマーMarkーIIIを扱えない理由がシンクロ率だけでなくて、優也君の中の精神面も深く関わってきていたのね………」

鏡「………でも、これらの条件をクリア出来れば、優也君は大きく強くなれます。」

春香「ならいいんだけど………」

心配する春香。すると鏡は………

鏡「僕はこれからもう少し優也君と接触して、ハイパーアーマーMarkーIIIを扱えられるようにしてみせます。」

春香「お願いね、鏡君。」

と、鏡は春香の部屋を出て、優也がハイパーアーマーMarkーIIIを扱えるようにする為に動き出した様子だった………

 

再び優也の部屋………

優也「はあっ………」

優也は酷く落ち込んでいた。そして優也の部屋のドアにノックが。ノックしたのは………

鏡「………僕だ、鏡だよ。」

優也「鍵は空いてる。入っていいぞ。」

優也がこう言うと、鏡は部屋の中に入ってくる。

鏡「………試験装着、あまり上手くいかなかったから、ちょっと優也君の事が心配になってしまってさ………」

優也「………そうか………」

………優也がハイパーアーマーMarkーIIIを扱えるように奔走する鏡。果たして………?

To be continued………




次回予告
鏡は、優也にハイパーアーマーMarkーIIIの事について聞いてみる。そして優也が答えたのは………
次回「優也が感じたもの」


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第117話 優也が感じたもの

前回までのあらすじ
鏡は数時間の作業の末、原因を突き止める事に成功する。一方、優也はMarkーIIIの試験装着のせいか、落ち込んでいる様子であり………


優也「………なあ、鏡………」

鏡「………どうしたの?」

優也「………俺、心配なんだ………あのMarkーIIIに俺を指名してくれたのは嬉しいんだけどさ………俺はいざ装着してみたらあんなに苦戦してしまった………」

優也は完全に落ち込んでいる様子だった。それを聞いていた鏡は………

鏡「………優也君はさ、ハイパーアーマーMarkーIIIを扱えるようになりたいかい?」

と、優也からその事を聞き出そうと、これを問う。

優也「………ああ。正直な気持ち、俺は扱えるようになりたいと思っている。」

鏡「………何故?、理由が知りたいんだ。」

優也「………俺はこの欧州を守りたい。確かに俺はこの欧州の人間じゃないし、元々は欧州の事なんて全く知らなかった。でも、ここで仲間達と戦っているうちにこの欧州を守りたいと思ったんだ。お前のように………守りたいんだ………」

鏡「………確かに僕は幻想郷を守る為に戦っている。でも、僕も君と同じさ。元々幻想郷なんて微塵も知らなかった。でも、分からないものだよね。幻想郷でよく分からないまま戦っているうちに、幻想郷に愛着を持つようになった。そして今は僕の第二の故郷にすら思えてきた。幻想郷は僕にとって良い所だ。それに、君も欧州を良い所だって思ってるんだろ?」

優也「………ああ。俺も欧州を目で見た時は、前に学んだ事のように変わってしまったんだなって。でも、人々の思いだけは変わらなかった。こんな状況の中でも口を立て直そうとみんな必死に生きていたのをこの目で見てきたんだ。そうしたら、俺は守りたくなったんだ。この欧州を………皆が一生懸命に生きているんだ。俺は何の為にここに来たのか………改めて考えて気付いた。だからこそ、俺はあのハイパーアーマーMarkーIIIを扱えるようになりたいんだ………!」

鏡「ゆ、優也君………!?」

優也「あっ、ご、ごめんな、つい熱くなってしまって………!」

鏡「いや、その思いは大切だよ。誰かを守りたい………怪物達より遥かに非力な僕達が戦えるのは、多くの人達が応援してくれているからなんだ。その応援が、僕達の勇気と希望になる………僕はそう信じているけどね。」

優也「………そうか………」

優也は何かを感じていた。

優也「………俺は………色んな人がいるから戦えるのか………」

優也がそう呟くと、整備室にあったハイパーアーマーMarkーIIIのボディも強く光り輝くのだった………

To be continued………




次回予告
優也の思いに応えたように光り輝くハイパーアーマーMarkーIII。そして、例の上級モンスター、ジャックがベルリンに到着してしまい………?
次回「光り輝くMarkーIII」


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第118話 光り輝くMarkーIII

前回までのあらすじ
鏡は優也を強く心配していた。だが、優也は鏡との会話の中で、欧州を守る為にハイパーアーマーMarkーIIIを扱えるようになりたいと気付く。その思いにハイパーアーマーも応えるように光り輝き………?


ハイパーアーマーMarkーIIIが光り輝いてから5分もしないうちに、鏡の携帯に電話がかかってきた。

鏡「あれ、欧州戦火隊本部って事は春香さんか………?」

鏡は、電話に出ることにした。

鏡「はい、こちら鏡ですが………」

春香「あ、鏡君!?、じ、実はハイパーアーマーMarkーIIIが光り輝いているんだけど………!」

鏡「な、何ですって!?、そんなの聞いてないですよ!?」

春香「と、とにかく今すぐ整備室に来てもらえるかしら!?」

鏡「わ、分かりました!、すぐに行きます!」

鏡は通話を終えると………

鏡「ごめん、急な仕事が来たもので………すぐに行かなきゃ!!」

と、鏡は優也の部屋を後にした………

 

一方、幻想戦火隊本部では………

U「………ハイパーアーマーMarkーIIIは装着者の思いに応える事のできる鎧。そしてハイパーアーマーシリーズ初の意志を持つアーマーだ………あのアーマーは優也君を選んだ。つまり、優也君の思いが強くなればなるほど、ハイパーアーマーMarkーIIIは強くなるのだ………」

Uは、ハイパーアーマーのことについて独り言であったが、まるで誰がに語っているかのようにこれらの事を口にする………

U「………意思を持ったアーマーは、扱うまでがとてつもなく難しいけど………それを扱えればあの敵とも戦えるはず………ってのが紫の目論見だったな………全く、気分が良くないぜ………全部アイツの思惑通りに行ってるんだからさ………」

と、紫の言っていた事を呟いていたようであった………

 

欧州戦火隊本部、整備室………

春香「………ほら!」

春香の言う通り、ハイパーアーマーMarkーIIIは光り輝いていた………

鏡「………これはどういう事なんですかね………Uさんに連絡は?」

春香「してるんだけど………外出してるのか出なくて………」

鏡「そうですか………Uさん………一体貴方は何を企んでいるんですか………!?」

春香「いいえ、これはUさんの目論見じゃない。恐らくこれはあの人に仕組まれたもの………」

鏡「まさか………総司令が………!?」

鏡がそう言うと、本部が強く揺れた………

春香「………この大きな揺れはまさか………ベルリンに来てしまったのね………モンスターが………」

 

欧州戦火隊本部外、ベルリン………

旧ベルリンの壁の前には、上級モンスタージャックが立っていた。

ジャック「さあ、始めよう。我らの計画を脅かす組織の壊滅を………!」

ジャックは欧州戦火隊の破壊を目論んでいた………

To be continued………




次回予告
モンスター襲来を受けて、欧州戦火隊は敗北の許されない防衛作戦へ。すると、ハイパーアーマーMarkーIIIは自らの意思で、優也に装着される………
次回「欧州戦火隊本部防衛作戦」


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第119話 欧州戦火隊本部防衛作戦

前回までのあらすじ
光り輝くハイパーアーマーMarkーIIIに困惑する春香と鏡。そして紫の思惑通りに進んだ事を口にするU。遂にベルリンに到着したジャック。欧州戦火隊の運命は………?


数分後、司令室………

春香「………前回敗れたモンスターが遂にここに着いてしまったわ。分かっているとは思うけど、皆の仕事はたった一つ………この欧州戦火隊本部を守る事よ!」

ユアリ「全く、面倒な事になったねえ………」

ネール「絶対に負けられないなんだね………」

ミュール「私達も以前よりはパワーアップしているはずだけど………」

デルカ「勝てるかは分からないか………」

ミラー「………多分あのジャックとか言うモンスターに勝つ為には虹色の槍が必要なのよね………?、でも虹色の槍は………」

と、前回の敗北が響いていたのか、皆調子が乗っていなかった。すると優也は………

優也「皆!、どうしちゃったんだよ!?、俺達なら絶対に勝てるはずだ!」

ユアリ「どこにそんな保証があるんだい?」

ユアリの現実的な質問に優也は………

優也「保証………俺にも詳しくはわからないけど………幻想戦火隊の連中からの課題やUさんの課題………あれは俺達を強くしてくれた。でも、あの課題のお陰で1番強くなったのは力じゃない、俺達の心だろ!」

ミュール「心………?」

優也「そうだ。元々俺達は全く関係も無かった集まりだろ?、だけど俺達は協力して戦っていくうちに俺達は協力して戦えるようになっただろ!?」

ネール「そ、そうだけど………」

優也「俺達はいつしかとてつもない強敵とも渡り合えるようになった。俺達はいつからかそれだけ強くなった!、ならやれるはずだろ!、俺達ならば………!」

ミラー「………やれるというの?」

優也「………じゃあ聞く。このまま指を加え続けるか?、そうしたら間違い無くここは滅ぶ。そんな訳には行かないだろ?、それに、皆がそこまで調子が乗らない理由はよく分かるよ………多分、俺を心配してくれているんだろ?」

ミラー「そ、そんな訳………!!」

ユアリ「………痩せ我慢も大概にしといた方がいいよ。」

ユアリは立ち上がると………

ユアリ「ご名答だよ、優也。」

ユアリはそう言うと、優也は………

優也「やっぱりか………」

ミラー「………私達の気持ちが分かったところでアンタに………何がわかるのよ!!」

優也に当たるミラー。すると優也はミラーの腕を掴み………

優也「………俺は大丈夫さ、だから俺を信じてくれ!」

ミラー「でも、アンタに何かあったら!!」

優也「………それは俺も同じさ。お前達に何かあったら困る………だから、皆で協力すべきだと思うんだ。俺を………信じて欲しいんだ!」

優也は仲間達に思いをぶつける。すると、整備室のハイパーアーマーMarkーIIIは、1人でに優也の元へと飛んでいき、優也の目の前に現れる………

優也「………MarkーIII………」

そして、ハイパーアーマーMarkーIIIは自動的に優也に装着された………

デルカ「す、すげぇ………!」

ミラー「何………!?、そのアーマーは………!?」

優也のハイパーアーマーMarkーIIIに驚く優也。そして、整備室にいた鏡は………

鏡「………こりゃ驚いた。まさかアーマーが勝手に優也君の方に飛んでいくなんて………」

と、驚いていた様子であると共に………

鏡「でも、あのアーマーなら、優也君の力になってくれる………!」

と、希望にも満ち溢れていた………

To be continued………




次回予告
優也のハイパーアーマーMarkーIIIを見て、仲間達も出撃を決意。果たして、ジャックに勝つ事は出来るのか………?
次回「欧州戦火隊の決着戦」


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第120話 欧州戦火隊の決着戦

前回までのあらすじ
ベルリンにジャックが辿り着いたことにより、絶体絶命の欧州戦火隊。絶望を感じる仲間達だが、優也は諦めない。その強い思いにハイパーアーマーMarkーIIIが反応し、優也に装着される………


ミラー「………本気なのね、優也。」

優也「………ああ。」

ユアリ「………ならいいんじゃ無いのかねぇ。」

ユアリのこの言葉を聞き、隊員達も頷く。そしてミラーは………

ミラー「出撃命令をお願い………隊長さん!」

と、全員が戦うことを選んだ。それを受けて優也は………

優也「よし………欧州戦火隊出撃!、任務はベルリンの防衛だ!」

隊員達「了解!」

他の隊員達は、アーマーの装着に向かい、装着後、6人は本部の外に出た………

 

ベルリン、ベルリンの壁前………

優也「いたな………!」

優也のこの声にジャックは気付き………

ジャック「………ここがお前達の拠点らしいな。ならばここを破壊して、この世界を絶望に染めてやろう………!」

優也「悪いがそうはいかないんだよ!」

優也は槍を構える。

ジャック「無駄な事よ………この一撃で全て終わりにしてくれよう!!」

ジャックは両手にエネルギーを集める………

ミラー「あれは………前に私達を倒した技………!?」

ジャック「その通りだ!、滅びろ!!」

ジャックの手のエネルギーが最大限まで集まり………

ジャック「{ライトニングディストラクション}!!」

ジャックの雷の一撃が放たれる。そして、それを見た優也は………

優也「皆、離れろ!!」

優也の声を聞き、ミラー達はライトニングディストラクションの範囲から離れる。

ジャック「仲間達を離れさせるか………ならば、お前から死ぬがいい!!」

雷が優也めがけて落ちる。だが、雷は優也のハイパーアーマーMarkーIIIに弾かれ、ジャックの方に跳ね返っていった。

ジャック「ば、馬鹿な!?、我が奥義が………!?」

優也「今の俺が着けているアーマーはただの鎧じゃねえ………色んな人の思いを背負った最強のアーマーなんだよっ!!」

優也はそう言うと、槍を掲げ………

優也「今だ、虹色の槍を作るぞ!!」

ミラー「でも、それは………!」

優也「俺を………信じてくれ!」

この言葉を聞いた隊員達は………

ネール「僕は信じるよ、優也を!」

ミュール「私も………!」

デルカ「私もだ!」

ユアリ「あたしもだよ!」

ミラー「優也………分かったわ!」

隊員達は自身の霊力の球体を創り出し………

ミラー「行くわよ、優也!!」

ミラー達は球体を槍に投げる。5人の力を得た槍を優也は侵食する。そして、侵食による負担に対して、アーマーの外部パーツが展開し、優也の負担をアーマーが吸収し、アーマーから排出していた。

優也「身体か軽い………これなら行ける………行くぜ、俺達の必殺技………{ハイパーレインボーブレイク}!!」

優也はコークスクリューパンチのような回転技を放つ。ジャックはこれを両手で押さえるが、徐々に押されていく………

ジャック「ば、馬鹿なーー!?」

ジャックはこの一撃をまともに受け、消滅したのだった………

優也「俺達の………勝ちだ………!」

優也はそう言って、槍を元に戻すのだった………

To be continued………




次回予告
精密検査の結果、身体にダメージが残っていない事が確認され、優也達は問題無く虹色の槍を扱えるように。だが、それと同時に鏡が幻想郷に帰らなければならなくなり………
次回「鏡との別れ」


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第121話 鏡との別れ

前回までのあらすじ
優也の様子を見た仲間達は出撃を決意。優也達は、ハイパーアーマーMarkーIIIと虹色の槍のお陰で無事殲滅に成功する………


優也達は本部に戻る。その後優也は精密検査を受け、身体に特に異常が無い事が確認された………

 

司令室………

鏡「………身体に特に異常が無くて良かったね。」

優也「ああ。でもそれって、お前の持ってきてくれたMarkーIIIのお陰だろ?」

鏡「………ああ。ハイパーアーマーMarkーIIIは装着条件が厳しい代わりに、仲間との協力技にも対応したアーマーだ。これから先の優也君の力になるよ。」

鏡はそう言った直後、優也の耳元に近付き………

鏡「それに………これから先の戦いでは、優也君達は、僕達抜きで戦ってもらわなきゃいけない………その為にも君達には頑張ってもらわなきゃね………」

と、優也にのみ聞こえる声でそう告げた。優也は首を傾げたが………鏡は再び距離を離すと、ニコッと笑顔を向けて………

優也「僕はそろそろ幻想郷に帰らないといけないんだ。これからしばらくは忙しくて来れないけど、頑張ってね。」

と、労いの言葉をかける。すると同時に、スキマが鏡の傍に突如として開かれる。

?「おーい、そろそろ時間だぞー?」

春香「この声は………Uさん!」

声とスキマの主はUだった。

U「おー、春香か、元気にしてるかー?」

春香「はい!」

春香は明るい声でUを声を届ける。Uはそれに対し安心そうに会話していた。

U「鏡君、時間が無い。それに仕事もかなり貯まってるからねえ………」

鏡「うっ、仕事………まあ、大丈夫………かな?」

優也「出来る男は大変だねえ。」

優也「えへへ………まあお互いに頑張ろうね、優也君。」

鏡と優也は握手をかわす。

U「いやー、青春だねえ。」

ユアリ「いや、アンタ見えてるのかい………?」

U「………いや、そっちにあるカメラから見ている。」

ミュール「ええ………」

Uの発言に呆れる優也以外の隊員達。だが、Uは少しすると真面目な話をしだした………

U「………君達はいつしか思い知るだろう………君達の役割を………なんてね。」

と、冗談のように語った。

優也「な、なんだ、冗談か………」

と、ホッとしていた。しかし、ミュールは………

ミュール「(………あの人が冗談であんな事言う事があるの………?)」

と、何かを予感し、ユアリは………

ユアリ「(………そうかい。あたし達はなんかやらなきゃ行けない訳か………)」

と、何かを勘づいていた様子だった。

鏡「じゃあ、頑張ってね!」

と、鏡はスキマの中にくぐって行った。だが、優也達はまだ知らなかった。これから本当の戦いが始まるという事を………

To be continued………




次回予告
欧州各地でモンスター襲来の情報が。この事に混乱する優也達に、春香は詳しい事について話し出す………
次回「本当の戦いの始まり」


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第十章 欧州戦火隊の本当の戦い
第122話 本当の戦いの始まり


前回までのあらすじ
優也の身体は精密検査で特に異常が無い事が確認され、優也達は問題無く虹色の槍を扱えるように。だが、鏡は仕事で帰る事になった………意味深な言葉を告げて………


司令室………

鏡が帰ってから1週間後、優也は司令室でずっと考え事をしていた。

優也「………鏡の奴、俺にだけ言っていたよな………鏡達抜きで戦ってもらわなきゃいけないとかなんとか………いったいあれはどういうことなんだ………?」

と、前に鏡に言われた事の意味を考えていた………だが必死に考えても、そう簡単に答えは見つからなかった。優也「鏡………お前の言っていた意味が分からねえよ………」

と、頭を抱える優也。だが、その答えはすぐに優也にも分かった………突如として、欧州戦火隊のサイレンが鳴り響き出す。ヨーロッパへモンスターが襲来した合図である。だが、今回はいつもと違った………

優也「も、モンスター襲来が6件………!?」

と、なんと欧州各地でモンスターが襲来した情報が欧州戦火隊本部に届いた。そこへミラー達が司令室へと駆けつけ………

ミラー「モンスター襲来………ってええ!?」

ネール「モンスター襲来の情報がいつもと違うよ!?」

ユアリ「件数は6件もあるのかい………?」

デルカ「それって………各地にモンスターが襲来したって言うのかよ………!?」

ミュール「そ、そうなりますね………」

と、隊員達も6件のモンスター襲来の情報に驚いていた。同時に春香が司令室に入ってくる。

優也「は、春香さん!、も、モンスター襲来の情報ご6件も来ましたよ!?」

と、慌てる優也達とは対称的に、落ち着いていた春香は………

春香「………遂にこの時が来てしまったのね………」

と、口を開いた。

優也「この時ってどういう事ですか!?」

困惑する優也達をよそに、春香は手をパンと叩くと………

春香「全員席について。これから大切なお話をするわ。」

と言った。

優也「大切な話………?」

と、首を傾げながらも優也達は席に座る。春香は1度深呼吸をし、語り出した。

春香「皆には話していなかったわね………欧州戦火隊が結成された本当の理由を。」

優也「欧州戦火隊が結成された本当の理由………?」

春香「………この日、悪霊から出て来たモンスターの集団はヨーロッパ壊滅の為に動き出すと、私達の調べで判明したの。そして、モンスター達は1ヶ月もしないうちにヨーロッパを破壊出来る事も………」

優也「ちょっ、ちょっと待ってください!、なんで春香さんがそれを………!?」

?「………それは私が説明するわ。」

と、春香の話に戸惑う優也の前に、八雲紫が姿を現した。

春香「紫さん………」

優也「誰だよ、アンタは?」

紫「私は幻想戦火隊の総司令であり、欧州戦火隊の総司令でもある………八雲紫よ。」

と、紫は自分の事を紹介したのだった………

To be continued………




次回予告
紫は欧州戦火隊の結成についての話をしだす。果たして、欧州戦火隊結成の理由とは………?
次回「欧州戦火隊結成の秘密」


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第123話 欧州戦火隊結成の秘密

前回までのあらすじ
優也は、鏡との別れ際に、鏡に言われた事について考えていた。だがそこに6件のモンスター襲来の情報が。そして遂に優也達に明かされる………


優也「八雲紫………?、いや、見覚えがある………確か………ミーナ・ミハルのテストで出て来た戦火隊の総司令を答えろとか何とかで………」

紫「あら、私の名前を聞いた事があったのね。なら、尚更話を聞いてくれそうね。」

優也「………俺達が聞きたいのは、何で貴方達がこの事態を把握した事です。説明してくれるんでしょうね………!?、それも嘘偽り無く………!」

紫「勿論話すわよ。」

紫はそう言い、語り出した………

紫「………時は今から3年前。幻想戦火隊が魔界を制圧した後、私とUは魔界の内部を組まなく捜索した。そして魔界の捜索で私とUが集めた情報の中に、3年後、欧州に全てを滅ぼさんとする災厄が動き出す事が判明したわ。それを止める為には戦火隊の力が必要である事を考えた私達は、ここに新たな戦火隊を結成する事をUと話し合い、国連を半ば脅すような形で欧州での活動を認めさせたわ。まあ、国連は2度幻想郷に敗れているのだから認めざるを得ないでしょうけどね。そして、白宮春香に隊員達の纏め役をしてもらう為にここに派遣した。これが欧州戦火隊が結成された理由であり、同時に私達が欧州でこの事が起きる事を知っていた理由よ。」

ミラー「………一つ質問があります。」

紫「何かしら?」

ミラー「何故、私達何ですか………?、モンスターを倒したいだけなら幻想戦火隊の皆さんでも………!」

と、ミラーはその事を指摘した。その事について紫は………

紫「今、幻想戦火隊は活動出来ないのよ。」

ミラー「どういう事ですか………!?」

紫「勿論幻想戦火隊の隊員達にも役割を与え、作業をしてもらっているけれど、幻想郷は今、国連とのいさこさで忙しいのよ。国連の人間達はどうしてこちらから主導権を奪いたいのかは知らないけれど、幻想郷ががら空きになってしまっては問題になる。それに、国連側は能力封じの術を見つけているわ………となると余計に厄介な相手になる。だから、能力を持たずに霊力を扱える幻想戦火隊は、全体では動けないのよ。」

優也「理由は国連の陰謀かよ………!?、まあ確かに国連の連中は変に幻想郷に執着しているとかって話は聞いてたけど………」

と、人間の対立のせいで幻想戦火隊が動けない事を知った優也達は………

優也「つまり………俺達は代わりって訳ですか………欧州の脅威に対しての………」

紫「そう解釈してもらっていいわ。貴方達には、そう遠くないうちに欧州に現れる脅威と戦ってもらいます。」

紫の口から明かされた衝撃の真実。この事について優也達は………?

To be continued………




次回予告
紫の話を聞いた優也は、戦うことを決意。そして、仲間達もまた優也と共に戦う事を選んだ………
次回「戦う決意」


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第124話 戦う決意

前回までのあらすじ
紫の口から、欧州戦火隊結成の秘密、そして何故モンスター達が欧州の各地に現れるのかを知っていたかが判明した。それを聞いて隊員達は………?


ミラー「そんな………代わりなんて酷いですよ!」

ネール「そうだよ!、僕達は道具じゃないよ!」

紫「これは総司令命令です。異論は認めません。文句があるならば欧州戦火隊を出て行ってもらっても構いません。」

デルカ「お、脅しかよ!?」

ミュール「かなり強気ですね、総司令は………」

ユアリ「そうだねぇ………」

と、紫の言葉に怒る者、冷静に今の物事を見ている者など、隊員達はそれぞれ紫の言葉に対しての反応を見せる。

ミラー「春香さんも何か言ってくださいよ!!」

春香「………」

ユアリ「………白宮春香は、八雲紫の部下に当たる立場なんだから、何か言える訳が無いし、本人の手前じゃ権限なんかも何も無いんだろうねぇ………Uならまた話は変わるかもしれないけれど、彼女はUとは全然違うタイプなのがねえ………」

と、春香に訴えかけても、どうにもならない事を思い知らされるミラー達。すると、突然優也が席から立ち上がる。

優也「………やります。」

ネール「え!?」

ミラーやネールが困惑する中、優也は続けた。

優也「俺は欧州を守る為にここにいる。だから………貴女の命令に従います。」

ミラー「ちょっ、優也………!」

と、優也が完全に紫の要求を受け入れている様子を見せたが、優也は最後にこの事を口にした。

優也「ただ、一つだけ勘違いしないでいただきたい。俺達欧州戦火隊は、貴女の道具じゃ無い。皆、自分の意思で戦っている一人の人間なんです………だから、それだけは………わかって頂きたい。」

と、自分の意見も伝えた。それを聞いた紫は………

紫「………善処しましょう。」

と、優也の言葉を聞き入れた。それを見ていたミュールとユアリは………

ミュール「(優也、凄い………!、総司令を相手にここまで自分の意見を言って、尚且つしっかり従う様子を見せるなんて………!)」

ユアリ「(こりゃあ、驚いたねえ。そこそこ前までヘタレな男だったって言うのに………)」

と、感心して………

ミュール「私もやります………!」

ユアリ「あたしもやらせてもらうよ。」

と、優也に協力する事を選択した。それを見たミラー達は覚悟を決めて………

ミラー「やります………!、私、やります………!」

ネール「優也がやるなら………僕も!」

デルカ「そうだな………私もだ!」

これで、欧州戦火隊の隊員達全員は、戦う覚悟を決めた。これを見た紫は、口元をニヤリとさせ………

紫「(思惑通りね………さあ、始めましょうか………私のシナリオを………!)」

と、考えていた………

To be continued………




次回予告
優也達は、それぞれモンスターの討伐に向かう。離れ離れになっていても、優也達はモンスターを相手に互角に戦っていく………
次回「バラバラの出撃」


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第125話 バラバラの出撃

前回までのあらすじ
欧州戦火隊結成の秘密を聞いた優也達。優也はそれを聞いた上で、戦う事を決意。仲間達も戦う覚悟を決めた事で、欧州戦火隊は大きな戦いに巻き込まれる………


優也「うおおおぉぉぉ!!」

ハイパーアーマーMarkーIIIを身につけている優也は槍を振り回して戦っていた。今、優也がいるのはイギリスのロンドン。強大なモンスターを前に、たった1人で戦っていた。

優也「1人で辛いけどな………負けられねぇんだよ!!」

優也は槍を構え………

優也「{狼牙回転一閃突き}!」

優也の必殺の一撃がモンスターの身体を貫き、モンスターは爆散した………

優也「イギリスは倒した………他の皆は………?」

 

 

ミラー「はあああ!」

フランスのパリでは、ミラーが戦っていた。

ミラー「パリは………私が守る!」

ミラーは剣を構え………

ミラー「{烈火五月雨斬り}!」

必殺技の一撃でモンスターを爆殺する。

ミラー「………倒せた………!」

 

 

ネール「行くよ!!」

ネールはオーストリアでモンスターと戦っていた。

ネール「オーストリアでの戦いで有利なのは僕だよ!!」

ネールは民家の屋根に登り、ハンマーに霊力を集める………

ネール「{ストームプレッサー}!!」

ネールは嵐の力を纏う重圧の一撃でモンスターを潰し、圧殺する。

ネール「た、倒した………!」

 

ユアリはギリシャにおり、草木の影に隠れて、モンスターを狙っていた………

ユアリ「全く………あたし1人で倒す羽目になるなんてねぇ………燃えるじゃないか………!」

ユアリは銃にエネルギーを集める………

ユアリ「{ファイアストライク}!」

ユアリの一撃が、モンスターの身体を貫通し、モンスターは爆発する。

ユアリ「………大した事ないねえ。」

 

デルカ「おりゃあぁぁぁ!!」

チェコにいるデルカは斧を振り回し、モンスターを吹き飛ばしていた。

デルカ「私に力で勝つなんて………甘いぜ!!」

デルカは斧に霊力を集め………

デルカ「{岩石破裂斬}!」

デルカの一撃でモンスターの胴体が真っ二つになり、モンスターは爆散した。

デルカ「無事撃破出来たな………」

 

 

そして、ロシアで戦っているミュールは、モンスターを相手に有利に戦っていた。

ミュール「私を………攻撃出来ない軍師だと思わないでよね………!!」

ミュールは銃を乱射し、モンスターを近づけさせず、銃の弾が切れると、すぐさま背中に背負っていた巨大な銃を構える。

ミュール「{サイキックランチャー}!」

ミュールの霊力を弾丸に変える銃から放たれるその一撃は強大で、モンスターを爆発させた。

ミュール「ふう………初めて使ったけど、案外上手く使えるものだね………」

と、無事モンスターを殲滅した………

 

と、欧州戦火隊の隊員達は、これまで培ってきた事のお陰で、モンスターを無事撃破する事に成功したのだった………

To be continued………




次回予告
一方、本部の春香と紫は、通信機を使ったUを交えて話し合いをしていた。3人は優也達の裏で何をしているのだろうか………?
次回「裏の会議」


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第126話 裏の会議

前回までのあらすじ
優也達は、欧州各地に現れたモンスター達と戦い、無事撃破する事に成功する………


………優也達がモンスターと戦っている一方………

 

欧州戦火隊本部、司令室………

U「………んで、通信機で僕を交えて会議ってどうしたんだよ。」

紫、春香、そしてリモート通信で参加しているUの3人が会議をしていた。

紫「会議と言っても情報共有よ。この時点でどのような情報が見つかったとか、戦火隊の様子とか国連の様子について共有するだけよ。」

U「じゃあ、僕からでいいな?」

春香「どうぞ。」

紫「私も問題無いわ。」

U「………国連の連中がまた動いてくるのは時間の問題だろうと考えているよ。まあ、そんな大した問題じゃないから気にしていない。それに、2度も負けているのにまた攻めてくるなんて馬鹿な真似はそう簡単にはしてこないだろうしねえ………あ、鏡君達は全員元気だし、万が一の為の準備もしてくれているから、幻想戦火隊の方は、特に気にする程でもないかな。」

紫「そう。なら次は欧州戦火隊の状況を報告させてもらうわ。白宮春香。」

春香「はい。現在、欧州戦火隊の隊員達には、イギリス、フランス、オーストリア、ギリシャ、チェコ、ロシアの6ヵ国にそれぞれ1人ずつモンスター殲滅に向かってもらっています。」

U「苦戦とかはしてないかな?」

春香「………ええ、ほんの2〜3分程前に全てのモンスター殲滅が確認されたので問題は無いです。」

U「それは良かった。じゃあ、次は優也君達の様子について聞きたいんだけど………」

春香「優也君達内の心配は特に無いですね。UさんがくださったハイパーアーマーMarkーIIIのお陰で、虹色の槍の問題も解決しましたので………」

U「そうか。」

紫「という事は、戦火隊内の問題は特に無さそうね。でも、あの魔族が蘇るまでに残された時間はもう残り少ないわ。2人には、やれるだけの事をやってもらいたいのです。」

U「………命令コード472239か?、コイツはまだこっちがまともに動けない以上、どうしようもないんだが?」

紫「………そこは欧州戦火隊を動かすわ。国連を無力化出来れば幻想戦火隊も総出撃出来る。」

春香「という事は、本気でやるつもりなんですね………?、両戦火隊による殲滅作戦を………」

紫「勿論よ。さっきは欧州戦火隊の隊員達には伝えなかったけれど、この戦いは両戦火隊が揃わなければ勝つ事は不可能。その為には、私達の最大の邪魔者、国連を動けなくさせれば、災厄の魔族を倒せるわ………」

と、新たな事を目論む紫達。果たして、優也達はこれからどうなるのか………?

To be continued………




次回予告
戦火隊本部に戻った優也達。春香はそんな帰ってきたばかりの彼らに、ある仕事を頼む………
次回「国連の調査」


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第127話 国連の調査

前回までのあらすじ
優也達が戦っている裏で、紫達は今後の事についての会議をしていた。国連のせいで幻想戦火隊が動かせない為、紫は欧州戦火隊を使って何かしようと企んでいた………


数時間後………

優也「ただ今戻りました!」

と、優也達が別々ではあったが、無事に本部に帰還した。

春香「お帰りなさい、全員1対1でモンスターを倒せなんて無茶振りをして本当にごめんなさいね。」

ミラー「いえ、特に苦労もしてませんので大丈夫ですよ。」

春香「………帰ってきたばかりで申し訳ないんだけれど、ちょっとお仕事を依頼してもいいかしら?」

優也「………分かりました。どんな仕事でしょうか?」

春香「………国際連合についての事なんだけれど………」

優也「え、国連………!?」

優也は驚いていた。優也自身も少し前に紫から聞いた話で、国連について疑問を抱えていたが、まさか春香の口から国連についての仕事が来るなんて思ってもいなかったようだった。

春香「………嫌ならやらなくてもいいのよ?、優也君には辛い話でしょうし………」

優也「いえ………やらせてください。俺、どうしても国連の事で疑問があるんです。もし、あの総司令の話が本当だとしたら、俺は確かめたい。国連が何故、あそこまで幻想郷に執着するのか………」

と、優也は真実を知る為にこの依頼を引き受ける事にした。

春香「じゃあ。これから資料を渡すから、3日後までに読んでおいてね。」

と、春香は大量の資料を優也達に手渡した。ざっと見ても100以上ある。

優也「あの………多くないですか?」

春香「大丈夫よ、貴方達なら全部読めるわ。」

優也「うっそだろ、おい………」

と、優也は半ばこの依頼を受けた事を後悔していた………

 

優也の部屋………

優也はベッドに寝転がりながら、資料に一つ一つ目を通していた。

優也「やっと10枚目か………先は長いぜ、全く………」

と、資料の多さに頭を抱える優也。だが、その10枚目の資料で、優也は驚きの情報を目にする。

優也「え………?、国際連合、幻想郷占領作戦………?」

優也の目に、幻想郷を支配しようとしている国連の資料が目に入り、優也はベッドから身体を起こし、その資料をガッツリ読んだ。

優也「なんてこった………国連の連中、新しい領土を獲得して、自分達が使える資源を増やそうとしていたなんて………しかも少女ばっかりの場所………って。国連の中にロリコンでも混じってるのかよ………」

と、半ば呆れる優也だったが、資料を読み続ける優也。その部屋の外にいた春香は………

春香「優也君達には、私達が知り得る限りの情報を見てもらっておかなきゃね。国連の調査の為にも………」

と、優也の資料確認の作業は、国連の調査の為のものであった………

To be continued………




次回予告
優也はその後も資料を読み続けていた。そして資料を読み進めるうちに、優也の目はまたしても気になる事が………
次回「国連の影」


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第128話 国連の影

前回までのあらすじ
モンスター討伐から戻った優也達。だが、優也は春香から新たな仕事を与えられる。優也は国連の事についての資料を目にする事になり………?


優也はその後も資料を読み続けていたが、途中、ある資料が優也の目に止まる。

優也「これは………4年前の資料か………って、国連上層部委員会………ネットによる不正判明!?」

と、4年前に国連を攻め込まれた時、国連上層部の発言がネットに生配信された事件の事について記された資料だった。幻想戦火隊を読んでいる読者の方々は、紫の仕業である事を知っている事だろう。

優也「………犯人は不明………か。」

犯人である紫の能力は、国連の連中を欺くのに最適な能力であるせいで、国連側はこの事件の犯人を突き止める事は出来なかった。残ったのはこの生配信だけで、某動画サイトでは、全世界で10億再生を獲得した化け物動画であり、同時に放送事故動画へと成り果てていた。

優也「………待てよ、この動画聞いた事ある………!」

優也は自身のパソコンから、某動画サイトを開き、この動画の一部始終を確認した。

優也「ま、マジかよ………」

優也もこれにはドン引きした。

優也「………俺は国連内部の仕事が忙しくて、急に上層部が変わった時はめちゃくちゃ驚いたけど、まさかこんな事が起きていたなんて………」

と、例の事件は優也達には知らされていなかったようだった。優也は更に資料を読み進めると………

優也「………国連軍、上層部の混乱による撤退か?、………確かに国連軍が急に撤退って聞いた時は何があったんだと疑ったけど………これが理由だったのか………?」

理由を知った優也は呆然としていた。何故なら………

優也「………案外、国連ってくだらないのな………まあ、全部22世紀戦争のせいで変わっちゃったんだろうけどさ………」

という理由である。優也は呆れた様子で資料を読み終えると………

優也「………俺が信じた国連はなんだったんだろうかねえ………?」

と、裏切られたかのような言い方をする優也。まあ、国連で働いていた以上、国連に何らかの思い入れはあったのだろうが。

優也「あーあ、もう国連についての資料を見てるだけで頭が痛くなる。今日はもうこれで終わりにすっか。」

と、読んだ資料を既に読んでいる資料の上に重ね、部屋の電気を消し、ベッドに横になる。

優也「………俺は皆の為に、誰かの役に立てる仕事に就く事が出来たと思っていたのにな。二十二世紀戦争でめちゃくちゃになっていた世界を建て直せるんだ………!って、言ってた入隊したての俺を殴りたいよ………」

と、国連に対して悪い印象を持つようになった優也は、眠りにつくのだった………

To be continued………




次回予告
3日後、資料を全て読み終えた優也は、春香の元に向かう。春香からは、国連本部に行って欲しいとの要請を受け………?
次回「優也の調査」


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第129話 優也の調査

前回までのあらすじ
国連の事についての資料を読み進める優也。そして、資料から、かつて紫が起こした事件を知り、国連に対して悪い印象を持つようになった優也だった………


3日後………

優也「………はあ。結局資料は全て読み終えたが、本当かと疑いたくなるようなものばかりだ。まあいい。今日が春香さんとの約束の日だ。俺は春香さんになんと言われようと、出来る事をするだけだな。」

と、優也はそう決意をして、自分の部屋を出た………

 

司令室………

優也「………おはようございます、春香さん。」

春香「あら、おはよう。ここに来たという事は………?」

優也「はい、資料、全て確認致しました。」

春香「どう?、その資料を読んで何か思ったかしら?」

優也「………俺の中で、国連の印象が悪くなりました。それと、国連の内部で起きていた事も知りました。」

春香「国連は貴方達に真実を隠したままにしていたのね………そんな事をしたって無駄とわかっていながら………」

春香の口からそんな言葉が出てきた。春香は少し考えると………

春香「………ごめんなさいね、少し口が悪くなったわ。」

優也「いやいや、春香さんはいつも通りの春香さんですよ………口は悪くなってないです。寧ろ、俺の方が悪いです。」

春香「うふふ、優也君は人を気遣う事が出来るようになったのね。」

優也「え?、お、俺はまあ………他人を気遣う事くらい出来ますよ………!!」

と、少し食い気味に言う優也。春香はそれを聞き、優也に向けてこんな事を口にした………

春香「意外と難しい事なのよ。他人を気遣う事って。これを無意識で出来る人は、私の知り合いでも、Uさんくらいだわ。」

優也「え、あの人無意識で人を気遣ってるんですか!?」

春香「Uさん自体は優しいとか他人を気遣う事が出来るとか言われると首を傾げちゃうのよ。まあ、あの人自身の優しさ、他人を気遣う事の基準がおかしいだけなのかもしれないけど………」

優也「ええ………?」

春香「………話が逸れたわね。私がその資料を優也君に預けて読んでもらったのは………国連の調査に行って欲しいからなの。」

優也「調査………ですか?」

春香「国連の話は以前したわよね?」

優也「はい。」

春香「国連のせいで、幻想戦火隊が動かせないこの現状を覆す為に、戦火隊として動ける私達が、何とかするしかないの。」

優也「………それは春香さんの作戦ですか?………それに何故俺が抜擢されたんですか?」

春香「………これは、総司令の命令よ。私もUさんもこんな内部を潰す作戦は考えないの。そして貴方が抜擢されたのは………国連に詳しいうえに、マークされて無いのが貴方だけなの。」

理由を話す春香。これを聞いた優也は………?

To be continued………




次回予告
優也は、抜擢された理由を聞いて驚いたが、鏡達の事を考え、調査に向かう事に。国連に向かうジェット機に乗った優也は、ある人物に電話をかける………
次回「優也の任務」


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第130話 優也の任務

前回までのあらすじ
優也は3日間で、国連についての資料を全て読み終える。それを聞いた春香は優也に国連の調査を依頼する。優也は自分がやる事になった理由を聞き………?


優也「………鏡では、国連に怪しまれるって事ですか………?」

春香「ええ。鏡君は1度きりとは言え、国連と戦った。国連からすれば紛れも無く反逆者なの。それに、一応国連絡みの人もいるんだけど………」

優也「………青原剣城さんですか?」

春香「あら、剣城君の事、知っていたの?」

優也「………これでも元国連所属ですから。剣城さん達が4年前に幻想郷側に着いたのは、存じております。」

春香「なら、話は早いわね。剣城君は、国連からすれば裏切った立場の人だから、鏡君以上に近付けないのよ。となったら、頼れるのは優也君だけなの。」

優也「………それって俺も怪しまれるんじゃ?」

春香「大丈夫よ、欧州戦火隊は国連も協力している………という形で誕生しているから、そんな簡単に無下には出来ないわ。それに、今欧州戦火隊を失って困る国々だって大勢いるんですもの。使者として貴方が送られても、下手に無下には出来ないわよ。それに、今の国連は欧州戦火隊に喧嘩のような対応をしたら、幻想戦火隊に動かれて、自分達の国連本部に来られてしまう。それを嫌がるアメリカ合衆国は、絶対に幻想郷を戦場にしたいのよ。」

優也「はあ………と言うか膠着状態なんですね、国連も幻想戦火隊も………」

春香「………悔しいけどね。」

優也「分かりました。俺、行きます。欧州戦火隊の使者として………」

春香「………ありがとうね。」

優也は、春香の依頼を改めて引き受けた………

 

優也は、用意されたジェット機に乗り、国連のあるアメリカのニューヨークへと向かう事に。

優也「………じゃあ、行ってきます。」

春香「気を付けてね。何が起こるか分からないから………」

優也「………分かりました。」

優也はそう言って、扉を閉める。それから数秒もしないうちに、ジェット機は離陸。アメリカに向けて、大西洋の方に飛んで行った………

春香「頑張ってね、優也君………!」

春香はそう言って、手を振って優也を見送るのだった………

 

優也「………ルートは1度ワシントンDCで降りてから、燃料補給後に、ニューヨークに向かうのか………時間がかかりそうだな。まあいいや。着くまでの間、のんびりしてっか………と言ってもただのんびりしてるのもな………」

優也はそう呟くと、近くの受話器に目が行く。

優也「………電話してみるか。アイツに。」

優也はそう言うと、受話器を手に取り、電話番号を押すのだった………

 

国連を調査する為の優也の任務。これから優也が電話したのは、国連に着く前の話………

To be continued………




次回予告
優也は、鏡に電話をかける。鏡は突然の電話に驚いていたが、優也の電話に応じ………
次回「作戦前の会話」


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第131話 作戦前の会話

前回までのあらすじ
優也は春香からの話を聞き、改めて依頼を引き受けた。ニューヨークを目指す途中、優也はある人物に電話する………


優也「………もしもし。」

?「………も、もしかして優也君か………?」

声の主は鏡だった。

優也「おう。元気そうだな。」

鏡「と、突然の電話で驚いたよ。それに電話番号も戦火隊の何らかの番号であるのは分かったけど、一体君はどこから電話をかけているんだい?」

優也「………ジェット機。」

鏡「ジェット機………?、まさかまたなんか任務でも請け負ったのかい?」

優也「正解。」

鏡「い、今の優也君は働き者だねえ………昔の君からは想像も出来ないや………」

優也「………そうだな。昔の俺はお前程忙しくも無かったし………今はめちゃくちゃ忙しい。」

鏡「因みに今は何の仕事をしているの?」

優也「………国連の調査。」

鏡「ほ、本当に忙しそうだね………」

優也「お前達の事情を総司令や春香さんから聞いてな、俺なら出来るかもしれない仕事を引き受けたんだ。」

鏡「………そうか、聞いたんだ。実際幻想郷の外側の方に国連の兵が集まりだしてね。完全に動けなくなってるよ。」

優也「………前に強化委員2、3人単位で動いていたのは大丈夫なのか?」

鏡「………2、3人いなくなっただけで、幻想戦火隊が機能しないわけないからね。」

優也「さ、流石の一言に限るぜ………」

鏡「………でも、君達も充分強くなったと思うけどね。僕達の課題や特訓もあるんだろうけど、君達は僕達の課題や特訓を乗り越えるうちに、心も強くなって、戦火隊として大きくなった。虹色の槍も完璧に扱えるようになったんだ。優也君が心配する事もこれで無いに等しいはずさ。」

優也「………いいや、実は今の俺には心配事があったんだよ。」

鏡「心配?、どんな心配事だい?」

優也「………お前達の事だよ。なんだかんだ言って世話になった訳だしさ。」

鏡「………嬉しいな。こんな僕達のことを心配してくれるなんて………でも、僕達は大丈夫さ。君達が心配しなくても、問題は無いよ。でも、心配してくれてありがとう………これだけは言っておきたかったよ。」

優也「………ああ………あのさ、お互いにやれる事を頑張ろうぜ!」

鏡「………ああ、そうだね!」

優也「じゃあ、電話切るぜ。」

鏡「ああ、分かったよ。」

優也は鏡の返事が返ってきたのを確認し、受話器を戻す。

優也「………俺の気持ちが落ち着いた。ありがとうな、鏡………!」

と、優也は呟いた………

 

優也がこれからする調査はどう転がるのか、まだ優也には分からない。だか、今の優也の気持ちには、友と話した事で落ち着きが生まれた………

To be continued………




次回予告
遂に国連本部へと到着。優也は欧州戦火隊の使者という形で国連の中に入る。優也は国連本部の中を見て………?
次回「国連本部」


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第132話 国連本部

前回までのあらすじ
国連本部への調査に向かう優也。その道中で優也は鏡に電話をかける。鏡との会話で優也に落ち着きが生まれ………?


数時間かかったが、ジェット機は無事に国連本部に辿り着いた。優也が外に出ると、サングラスをした黒服が近付いて来た………

黒服「………白木優也様ですね?」

優也「あ、ああ。」

黒服「………こちらでございます。」

優也は国連本部の中に入った………黒服は優也に国連の内部を案内する。

黒服「………やれやれ。まさか欧州戦火隊からの使者として来るとは思わなかったよ、白木。」

優也「………その口調、まさかお前………!」

黒服はサングラスを取る。

優也「鈴山………!」

鈴山「………久しぶりだね、元海軍所属さんよ。」

優也「本当に久しぶりだな。って、何で黒服になったんだよ?」

鈴山「異動になったんだよ。ま、今は軍人って言うよりはSPかもしれないな、俺の仕事は。」

優也「いやいや、国のお偉いさんの護衛役なんてエリート中のエリートしかできねえよ。やっぱりお前すげぇな。」

鈴山「俺からすれば白木の方がすごいと思うよ。だって、欧州、ヨーロッパを救う戦いをしているんだろ?」

優也「まあ、命懸けだけどな。」

鈴山「でも、それが出来るって事が凄いんだよ、俺は1人を守るのが限界さ。」

優也「………俺だって仲間が居なきゃここまでやって来れなかったよ。」

鈴山「意外な返答だ。昔だったら当然みたいな言葉が帰ってきたってのに。」

優也「うるせえ!」

鈴山「ふふふっ………」

鈴山は笑っていたが、しばらくすると黙りだし………

鈴山「………この国連の調査の事でお前に伝えておく事があるが………勝手な行動はするなよ?、それに、俺とお前は建前上立場が全然違うんだから、そこんところよろしく頼むよ。」

優也「分かった。」

鈴山「………じゃあ、そろそろ人がいるところに入る。粗相のないようにな。」

鈴山は優也にそう警告し、人のいる部屋に入る。そこでは優也は黙っており、何も言わなかった。

首脳1「………と、言う理由により、二十二世紀戦争による混乱は現在減少傾向にあります。」

首脳2「そうですか………因みにあの辺鄙な郷の様子はどうだ?」

優也「(………辺鄙………幻想郷の事か………?)」

首脳3「相変わらず動きがありませんよ。戦火隊も沈黙状態です。」

首脳1「………いつになったら攻めるつもりなのですか?」

首脳2「………簡単には攻められん。それに、あの戦火隊には白川鏡がいる。彼がいる中で迂闊に攻める事は無謀だ。今は様子見で良い。」

首脳1「へぇ………因みに1つ聞きたいんですけど、なんで欧州の方の戦火隊は動かないんですかね?」

首脳1は優也の方を向いた。優也は鈴山との約束を守り、何も言わない。それについて首脳2が答えた………

首脳2「………欧州戦火隊はあくまで欧州防衛組織である………と決められている。それを破ってみろ。ここや欧州はたちまち戦場になるぞ。」

それを聞き、欧州、アメリカの首脳は身体を振るえさせる。

優也「………」

首脳会談は幻想郷についての議題で話が行われていた。果たして、彼等の目的は………?

To be continued………




次回予告
国連本部の会談は続く。そしてこの首脳達は何故、優也の目の前でこのような話をするのか………?
次回「首脳達の目論見」


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第133話 首脳達の目論見

前回までのあらすじ
優也はニューヨークに着き、国連本部の中に入った。そこで優也が見たのは、首脳達の幻想郷についての会話で………?


首脳2「………元の話を続けよう。我々は確かに簡単に攻め込む事は出来ぬ。それに、あそこの戦火隊のトップはとても頭が切れるらしいのでな。あちらで戦争にならないように対策もしているだろうし、いざとなればここを戦場にする事も可能なのだろう。そこで、こちらは口実を作る事にした。この青年により、大量虐殺が起きたという口実を作る事にした。その為に君の調査を許可したと言っても過言では無い。」

首脳2は、銃を取りだし、優也に向ける。

鈴山「ちょっ、ちょっとお待ちください!」

と、突然鈴山が発言した。

鈴山「私は聞いていません。白木殿を殺害するなど………!」

首脳2「………確か君は鈴山君だったかな。君は知らずとも良いのだ。これは私達だけの作戦。そしてこれを知ってしまった君は運悪く死ぬ運命にあっただけさ………!」

鈴山「そんな………!」

鈴山は絶望する。

首脳2「さあ………死んでもらおうか………!」

首脳2は引き金を引く。だが、飛んできた弾丸は優也の方には飛んでこなかった。何故なら………

?「………それは困るな。」

と、突然現れた人物が弾丸をキャッチし、握り潰したからだ。

優也「え………?、Uさん!?」

そう、Uがスキマを使って、優也達の前に現れた。

首脳2「お前は………確か戦火隊の………!」

U「………ふーん、知ってたんだ。有名人は辛いよな。」

と、呑気な事を言うU。

鈴山「だ、誰だよこの人!?」

困惑する鈴山。

優也「Uさんっていう俺の上司………って、Uさんって俺の上司なのかわからねえや。」

U「………まあ、上司でいいんじゃねえの?、分からないけど。」

首脳2「貴様………何故ここに!?」

U「………これだよ。」

Uは優也の服の襟から超小型のカメラを取り外す。

首脳2「超小型カメラだと!?」

U「コイツでどこにいるかを当てて、ワープして来たって訳だ。」

首脳2「小癪な………!」

U「お互い様だろ。優也君をこんな方法で殺そうとしやがって。」

首脳2「貴様………!!」

首脳は銃を乱射する。だが、Uはセイバーを取りだし、これを防ぐ。

鈴山「すげえ、スター〇ォーズの〇イトセーバーみてぇだ!」

U「………なんだそりゃ。」

鈴山「ええ!?、知らねえの?、〇ターウォーズ。」

優也「い、今はその話をしてる場合じゃねぇだろ!?」

U「………そうだな。悪いけど、こっちは撤退させてもらうぜ。」

Uはそう言うと、スキマで優也と鈴山を回収し、U自身もスキマの中に入り、スキマを閉じた。

首脳2「………おのれ、これも計算のうちだと言う訳か………!」

と、苛立ちを露にする首脳2だった………

To be continued………




次回予告
Uのスキマはアメリカのワシントンに繋がった。Uは飲食店で2人に今回の調査についての話をするのだった………
次回「調査の意味」


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第134話 調査の意味

前回までのあらすじ
優也は首脳達の策略で殺されかける。しかし、それを分かっていたであろうか。Uがスキマで駆けつけ、優也達を連れて撤退する………


アメリカ、ワシントン州………

スキマの出口はアメリカのワシントン。3人はスキマから出て、Uはスキマを閉じる。

優也「Uさん、ここまでの事はどういう事なんですか………!?」

と、早速質問をする優也。

U「………まあ、それについてはあそこのレストランで飯を食いながら話そう。飯は奢る。」

優也「………分かりました。」

U「君もどうだい?」

と、鈴山も誘うU。

鈴山「お供致します!」

優也「タダ飯となるとがめついよなお前は………」

と、呆れる優也だった………

 

レストラン………

店に入った後、しばらくは食事を取っていた3人だったが、やがてUは口を開き………

U「………さて、色々と困惑している事も多いようだから説明しようか………まず、今回の調査の意味について知りたいかい?」

優也「は、はい。」

U「………今回の調査は3つの事を目的としていた。1つは会話内容がどうなっていたか。2つ目は君に国連本部の上層部の現状を知ってもらう為。3つ目は、国連本部を抑え込む口実が欲しかった。」

優也「結局口実ですか………」

U「………君には悪いとは思っているし、僕自身も不本意なんだけどね。でも、こうでもしないといざと言う時にどうしようもなくなる。手が出せなくなってからじゃ困るから、今回の策に出させてもらったよ。」

優也「そうですか………Uさん、1つお聞きしたい事があるんですけど………」

U「………何をだい?」

優也「………国連を抑え込む策ってなんですか………?」

U「………先に言っておくと、これは戦争の為の事じゃない。それだけは分かって欲しい。」

優也「………はい。」

U「君に伝わっていると思うが、今幻想戦火隊は、国連の影響があって動けない。その現状をどうにかする為に、僕達は今回の策に出た。これをする事によって、国連の首脳達に脅しをかける事が出来る。君の服の襟に付けた超小型カメラの映像。これが各国に行けば、彼等は立場を失う。今のこの世の中のトップは、国民の支持を失えばあっさりと辞めさせられるからね………あの連中はそれを嫌がって、こちらからの行動を見過ごすはずだ。まあ、仮に来たとしても迎え撃てるようにはしてるけど、こっちも出来ればそれはやりたくない。まあ、今の腰抜けのトップ達なら、充分脅しになる。ま、これが理由だな。」

優也「………俺は、ここまでやる必要があるのかと思います。」

U「………まあ、君はそう思っていればいい。君達からすれば心の痛む事だろうしね………ま、無論僕も心が痛いが………」

と、理由を語ったUだった………

To be continued………




次回予告
理由を知った優也。Uは彼にある事を伝え、欧州戦火隊本部に戻るように告げる………
次回「本部への帰還」


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第135話 本部への帰還

前回までのあらすじ
Uのスキマでワシントン州へと逃亡した優也達。優也はそこのレストランで調査の理由を聞かされ………


優也「………俺はこれからどうすればいいですか?」

U「君は本部に戻ってモンスター討伐に専念してほしい。あとは僕がやるべき仕事だからね。」

優也「………春香さんに何か伝えときましょうか?」

U「………しなくていい。どうせ紫の口から伝わるだろうし、今は春香に変な心配をかけたくない。」

優也「分かりました。」

U「………でも、君には伝えておきたい事がある。」

Uはそう言うと、小型のノートパソコンを取りだした。

U「………本部に戻った後、君の部屋でこのパソコンを開いて中身を見てもらいたいんだ。パスワードは………」

Uは優也の耳元でパスワードを伝え、Uは優也の耳元から離れた後、パソコンを渡す。

U「じゃあ、あとは頼むよ。彼は僕が安全な所に送る事にしよう。」

と、Uは鈴山を安全な所に連れて行くことを引き受けた。

U「………じゃあ、頼むよ………優也君。」

Uはそう告げると、スキマを開いた。優也はスキマに入ると、ワシントン側の入口は閉じられた………

 

欧州戦火隊本部………

優也は、欧州戦火隊本部へと無事帰還し、春香の部屋へ報告しに行った。

 

春香の部屋………

優也「………という事がありました。」

春香「分かったわ。それにしても、Uさんが裏で動いていたのね………」

優也「はい………」

春香「………それよりも、そのパソコンどうしたの?」

優也「Uさんから渡されました。詳しい情報は伝えられません。」

春香「そう………今日はゆっくり休んでね。」

優也「分かりました。」

優也は春香の部屋を後にした………

 

優也の部屋………

優也「………Uさんから託されたパソコン………一体Uさんは俺に何をさせたいんだ………?」

考える優也。だが、優也の知り得る情報だけでは何も分からない為、Uから受け取ったパソコンを見る事にした。優也はパソコンを起動され、バスワードを入れる。

優也「………開けますよ、Uさん。」

優也はエンターキーを押し、パソコンはホーム画面になる。

優也「………ファイルがたくさんある。これを全部見なきゃいけないのか………疲れるな。」

優也はそう言って、ファイルを見ることにした。その中には日記のようなタイトルのもの。そして、ファイルの中には、何も無い、ただファイルだけ作られているものと様々なものがあった。

優也「………なんだこのパソコン………色々と訳分からないよ………」

と、呆れる優也だったが、ファイルの中の1つに、動画が入っていた。タイトルは機密情報とある。

優也「………見るか。」

優也は意を決して動画を見る事に………

To be continued………




次回予告
動画の内容は、なんと先程の自分達の一部始終だった。優也はこのパソコンに恐怖を覚え………?
次回「優也の恐怖」


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第136話 優也の恐怖

前回までのあらすじ
優也は欧州戦火隊本部に戻る事に。本部に戻った優也は、Uに渡されたパソコンを調べる事に………


首脳1「………と、言う理由により、二十二世紀戦争による混乱は現在減少傾向にあります。」

優也「………Uさんも趣味が悪いぜ………まさかあのやり取りを録画してるなんてさ………」

と、愚痴を零すU。そして、Uとスキマで国連を脱出した時に動画は終わった………のだが、そこで映像が乱れ、画面が真っ黒になり………

優也「な、なんだ!?」

困惑するU。すると突然、ある音声が流れた。

U「………優也君。君はこの動画を再生している事だろう。そうだと仮定して、君にあるメッセージを残そう。このパソコンの内容は誰にも口外しないでくれ。それと、この動画に仕掛けを打った。これからパスワードを言う。このパスワードは………色々な機密情報が入っている。僕の知り得る全ての情報を………君に託す。パスワードは………君の最初の必殺だ。」

この言葉を最後に、動画は終わった。優也が画面を戻すと、なんと新たなファイルが出ていた。

優也「な、何だよこれ………?」

優也は驚きながらファイルを開く。すると、パスワード入力画面が開かれる。

優也「パスワードは………{狼牙一閃突き}………なのか?」

と、本当にあってるのか心配な優也だったが、パスワードは通った。中には、とてつもない量のWordファイルだった。

優也「こ、怖ぇ………!」

優也は身体を震えさせ、優也は恐る恐るファイルを開いた。その中には、Uが打ち込んだであろう文章が大量に打ち込まれていた。

「………国連の連中は気づいていない。紫の計画はとんでもない。アイツは欧州を乗っ取る気でいる。僕からすれば充分胡散臭い人物だとは思っていたが、まさかここまでやる人物だったとは………紫からすれば、幻想戦火隊も欧州戦火隊も道具でしか無い。無論、僕も春香も。紫は欧州を乗っ取ってまで何を企んでいる………?、僕はこれを調べてみることにする………」

優也「総司令の目的が欧州を乗っ取る事………!?、どういう事だよ………?」

優也は衝撃の事実を知り、驚きを隠せなかった。そして、文章にはまだ続きがあった。

「追記。紫は欧州を乗っ取って国連を完全に無力化させる事が目的かもしれないと言うのが僕の調べだ。だけど、この衝撃的な事実を誰に話せばいい?、………春香に話すべきか?、それとも鏡君か………?、僕には分からない。」

WordファイルはUの日記のようなものであったが、Uが持っている情報が書かれた日記であった事を知り、優也の身体は更に強く震えた………

To be continued………




次回予告
それからも優也はWordファイルを調べ続けるのだが、そんな彼の部屋に、突然八雲紫が現れ………!?
次回「紫の真意」


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第137話 紫の真意

前回までのあらすじ
優也は、Uに渡されたパソコンの中にあった動画を見る。そしてこの動画には、視聴後に、謎のWordファイルが大量に入っていたファイルが出現する仕掛けがあった。優也はWordファイルに書いてあったUの日記を読む………


優也はその後も、Wordファイルを調べ続けていたが、中身はどれもUの日記形式の紫の陰謀についての事のみが打ち込まれていた。

優也「ほ、本当になんだこれ………?、これ全部、Uさんの日記みたいな形のものだし………Uさんは何故パソコンを俺に託したんだ………?」

と、疑問を抱える優也。彼は、ファイフをチェックし終えたので、ファイルを閉じる………すると、優也は驚きの光景を目にする。なんと先程の動画が削除されていた。

優也「さ、削除されている!?、どうなってるんだよ………!?」

更に恐怖を感じる優也。するとそこへ………

?「………そのパソコンを渡してもらえるかしら?」

と、優也の後ろから声がした。優也は驚き、思わず声を上げてしまった………

優也「貴女は………総司令………!?」

後ろから現れたのは紫だった。しかし、ドアを開けて入ってきた訳では無い。何故なら、ドアが開く音はしなかった上に、部屋のドアが開く音が聞こえれば、嫌でも誰かが開けた事が分かるからだ。

優也「………どうやって入ってきたんですか………!?」

紫「これに見覚えがあるかしら?」

紫はスキマを開いた。

優也「それは………Uさんの使っていた術………!?」

紫「ご明察。まあ、Uのスキマは、私のDNAの移植を通じて与えたものだけれどね。」

どうやら彼女はスキマを使って優也の部屋に入ってきた。日本なら完全に不法侵入である。

優也「………俺に何か用ですか?」

紫「………ええ。そのパソコンを私に渡してくれないかしら?」

優也「………!?」

優也は紫の言葉に困惑するが、少し考えて………

優也「………それは出来ません。俺はUさんにこのパソコンの事は誰にも話さない事を約束しているので。」

紫「………これ以上、貴方に私達の知り得る情報を知られては困るわ。早く渡しなさい。」

優也「………出来ません。俺は貴女が信用出来ない。」

優也ははっきりとそう告げた。紫は大きく溜息をつくと………

紫「………全く、戦火隊の隊長は、私の好みじゃない者ばかり選ばれるわね………」

優也「………どういう事ですか、それは………!?」

紫「………幻想戦火隊も欧州戦火隊も幻想郷を守る為の組織でしか無い。つまり、貴方達は本来私達に黙って従うべきはずの存在なのよ………そのはずなのに、いつも私から逆らおうとする。白川鏡も、貴方も………!」

紫はドスの効いた声でそう告げたのだった………

 

紫の目的は一体何か。そして、優也は紫に対してどのような選択をするのか………?

To be continued………




次回予告
優也は是か非でもパソコンを渡すつもりは無かった。その為、紫は強硬手段に出る………
次回「紫の強硬手段」


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第138話 紫の強硬手段

前回までのあらすじ
優也はWordファイルを全てチェック。そして、ファイルを閉じると、なんと先程の動画が削除されていた。更に突如として八雲紫が現れ、優也にパソコンを渡すよう迫る………


優也「………貴女は1つ勘違いをしている。俺や鏡には意思がある。貴女に素直に従うか否か………それを考える権利は俺達にあるはずだ!」

紫「………生意気抜かせば、私が諦めるとでも?」

優也「………思っちゃいませんよ。どうせ、それでも要求してくるんでしょう、このパソコンを。でも、俺は渡しませんよ。」

紫「………そう言うなら貴方に1つ質問をさせてもらうわ。貴方は私とU。どちらを強く信頼しているのかしら?」

優也「俺は………Uさんの方を強く信頼しています。厳密に言えば、春香さんも当てはまります。あの2人の優しさと頼もしさに触れ合って、俺はあの人達を信用出来るようになった。貴女からは、そんな恩を1つも感じてない………そんな人にどうしてパソコンが渡せると思うんですか!?」

紫「………是か非でも渡さないつもりね。なら、少し痛い目を見てもらおうかしら。」

紫はそう言うと、優也の真後ろにスキマを開いた。優也は真後ろにスキマが開く気配を察知し………

優也「しまった………!」

優也は大慌てで後ろのスキマの方を向くが、スキマで移動した紫は、優也の腹を殴った。

優也「がはあっ!?」

優也は不意打ちの腹パンに蹲ってしまった。紫はパソコンを手にし………

紫「………最初から渡していれば痛い目を見ずに済んだものを………」

紫はそう言うと、またしてもスキマを開いた………

紫「………これで、私の目的は誰にも遮れない………」

と、意味深な言葉を残して、スキマの中に入り込んで行った………

優也「げほっげほっ!」

優也は強く咳き込んだ。

優也「やられたぜ………まさかUさんのスキマでは見なかった芸当を見る羽目になり、挙句Uさんから託されたパソコンを奪われてしまうなんて………!」

と、強く悔しがる優也であった………

 

 

一方、紫は優也から奪取したパソコンを調べる為に、優也が開いていた例のファイルを開くも、パスワード画面に阻まれる。先程の動画が削除された為、紫にはパスワードは分からない。

紫「………Uの仕業ね。この様子だと、私とは違う何かを企んでいるのかもしれないわね………まあ、Uの性格上、誰かを犠牲にさせる事とかはする気は無いんでしょうけど、彼は私と互角の立場にいるうえに、私と同格の強さ、戦略性を持っている男。何をしてくるか侮ってはいけないわね………さて、まずはこのパソコンのパスワードを解くべきか否か………これを調べる必要があるわね………」

優也の知らない裏で、色々な出来事は進んで行く………

To be continued………




次回予告
優也は、パソコンを奪われ、真っ青になる。一方、Uはこの時に何をしていたのかというと………?
次回「Uの行動」


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第139話 Uの行動

前回までのあらすじ
優也は是か非でもパソコンを渡すつもりは無かった。だが、紫は強硬手段で優也からパソコンを奪い取り………


優也視点………

優也「ああ………!、総司令にパソコンを取られた事をUさんになんて言えばいいんだよー!!」

顔面を真っ青にさせ、パニック状態になる優也。そんな彼に対して携帯に電話がかかってきた。

優也「誰だ………?」

優也は携帯番号を見ると、顔面蒼白になる。そう、かけてきたのはUだったからである。

優也「………出なかったら疑われる………正直に言うしかないか………」

覚悟を決めた優也は、電話に出る。

優也「………もしもし。」

U「おう、優也君。」

優也「あの………本日はどのような用件で………?」

U「君、パソコンパクられたな?」

優也「な、何故それを………!?」

U「悪いけど、あのパソコンにはGPS………?、とかなんとかが入っているんでね、どこにあるかとか分かるんだ。んで、今そのGPSの反応が君の部屋から、幻想郷の方から来てるんでね。これは取られたなと確信してこの電話をしたって訳さ。」

優也「ご、ごめんなさい………!」

U「まあいいさ。こっち側からの工作も終わってる。こっちの情報が奪われる恐れはないさ。」

優也「まさか、あの時に動画が消えたのは………!」

U「僕が消したって訳。」

優也「………貴方は先程何をなさっていたのですか。」

U「聞きたいのかい?、なら話すよ。確か………」

 

今から数十分前、幻想戦火隊本部のUの部屋………

U「………優也君、僕の思惑通りに上手く僕のWordファイルを閲覧出来ているみたいだ。」

そう、Uは裏でこの事を監視していた。そして………

?「………お邪魔するわ。」

U「なっ!?、紫………!?」

紫「何をしているのかしら………?」

U「………お前に話す義務は無い。」

紫「そう………なら聞かないであげる。でも勘違いしないでもらいたいわね。貴方は私に従っていればいい。私に内緒で新たなシナリオを作る必要も無いわ。」

U「………分かってるよ、紫。」

紫「………ならいいのだけれど。」

紫はスキマの中に入り、スキマを閉じた。

U「これはまずい事になったな………下手に優也君の所に行かれて、僕のWordファイルを調べられても困る………こうなったら………!」

Uはそう言うとファイルを開いて、動画を削除した。そして、Uの予測通り、GPS反応が幻想郷と、優也が訪れるわけが無い所から拾われ、Uは紫にパソコンを取られた事を確認する。

U「………本当に何をしでかすか分からないやつだぜ、八雲紫………!」

と、紫の恐ろしさを改めて実感するUであった………

To be continued………




次回予告
Uからの話を聞き、優也はUに何を考えているのかを問う。果たして、Uは何を目論んでいるのか………?
次回「Uの目的」


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第140話 Uの目的

前回までのあらすじ
紫が優也のパソコンを奪取した裏で、Uも工作作業をしていた。紫にUのWordファイルがバレなかったのはこれが理由で………?


現在………

U「………という訳だ。」

優也「ちょっ………ちょっと頭が混乱してます………Uさんが総司令みたいな事をやってると聞いたもので………」

U「ま、混乱するのも無理は無いな。まあいいさ。」

優也「………Uさん、貴方は何を企んでいるんですか?」

U「ん………?」

優也「………あの国連への調査からそうです。私は貴方のやっている事が変に感じて………気になってしょうが無いのです。」

U「………」

優也「教えてください!、貴方は何をしようとしているんですか!?」

U「………僕の目的か。まあ君になら話してやってもいいかなとは思ってるよ。」

優也「………鏡は知っているんですか?」

U「………まあね。というか僕の意味深な行動の意味を知っているのは鏡君ぐらいさ。僕は紫の行動を探り、アイツが何をしようとしているのか………それを知りたくて動いているんだ。僕自身は欧州を救うことが出来ればそれでいいと思っている。何故国連を潰す口実を使ってまで暗躍しているのか………それが不思議でならないんだ。」

優也「確かに………国連を潰す利点はあるんでしょうか………?」

U「………最近の国連は幻想郷に侵入する手段を得てしまった。だから幻想郷は国連に攻められているし、それがある限りは幻想郷側は生活を脅かされかねない………それをどうにかするには、やはり国連が攻めてこられないような対策をすべきなんだろうけど………紫は抑え込める方法が国連を潰す事だと考えているんだ。でも僕は、そんな解決はしたくない。紫の考えている方法じゃ、死者は途方もない数になるだろう。」

優也「そんな………何か方法は無いんでしょうか………!?」

U「………僕からは、これなら上手く解決するとかそんなのをあっさりと提案するのは無理だ。でも、他の解決法だってあるのでは無いか………?、とは考えている。それを探ると同時に、紫の行動を洗い出す………と言うのが僕の目的ってとこかな。」

優也「成程………」

U「………君にも協力してほしい。でもこれは紫や春香には悟られたくない。くれぐれも極秘で頼む。仲間にも離さないでくれよ?」

優也「………総司令やミラー達に言わないように………というのは分かりますが………春香さんに伝えなくていいんですか?」

U「………前にも言った通りさ。春香を心配させたくないんだ………」

優也「そうですか………分かりました。」

U「………時間を取らせたね。これで失礼するよ。」

優也「はい………分かりました。また何かありましたらご連絡お願いします。」

U「それじゃあね。」

Uからの電話はこれで終わったのだった………

To be continued………




次回予告
優也はこれから先何が起こるかを知る為に、現時点で情報がありそうな春香の部屋を無断で捜索。だが、この行動が春香にバレてしまい………!?
次回「優也の秘密捜索」


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第141話 優也の秘密捜索

前回までのあらすじ
優也は、Uの目的を尋ねる。Uは紫の目的を探る事と、国連との争いを平和的に解決する事が目的であると答えた………


優也「………Uさんも総司令も………この先何が起こるかを知っているような感じだったけど………それを知ってそうなのは………」

優也はその人物を考えてみる………そして思いついたのは………

優也「………春香さんだな。Uさんは心配をかけたくないとは言っていたけど………春香さんがその後の物事を知らないとは限らない………だけど、春香さんに直で聞いても、間違い無くはぐらかされるだろう………こうなったら………こっそり侵入するしかねえか………」

と、優也はこの先の物事を知る為に、春香の部屋に侵入する事にした………

 

春香の部屋前………

春香の部屋の前、そこから春香が出てきて、彼女は司令室の方へと向かっていった………

優也「………春香さんは日曜日の今日、これから1時間程度司令室で幻想戦火隊のUさんに定期報告をする。だからタイムリミットは1時間。その間に何か情報を掴めればいいんだけど………」

優也は春香がいなくなった事を確認し、ピッキング作業で春香の部屋の鍵を開ける。

優也「………まさか、潜入用のピッキングがここで役に立つとは………人生何が起きるかわからんものよな………」

優也はそんな事を呟きながらも、部屋の鍵が開いたのを確認し、軽くドアノブを捻る。

優也「………ドアノブに仕掛けはない。中は………」

優也は部屋の中に少し覗く。

優也「(………見た感じカメラは無い。隠しカメラがあったら詰みだが………もし盗聴器だけならば声を拾われなければどうにでもなる。)」

優也は覚悟を決めて部屋の中に入る。春香の部屋の中は色々な魔導書、資料があった。

優也「(………不気味な部屋だな………春香さんのイメージとは結びつかない………)」

などと考えながらも、春香の部屋の資料を漁る。

優也「(頼む………何か情報があってくれ………!)」

優也は資料を探り続ける。そして優也は、黒色の鍵穴付きの本を見つける。

優也「(………何だこの本………?、いかにも見られたくないと言わんばかりな鍵穴だな………)」

優也は試しに開こうとするが、全くと言っていいほど本は開かない。

優也「(………やっぱ無理か。)」

そう考えた優也は、本を持って春香の部屋を出ようとした時だった。なんと突然春香の部屋のドアが開いた。開けたのは………

優也「は、春香さん!?」

春香「………ここで何をしているの?」

優也「(や、やべぇ………!)」

春香「その本………そういう事ね。優也君が何をしたいのか………よく理解したわ。」

春香はそう言うと、ドアを閉めて鍵をかける。

春香「………どうせいつも通りはぐらかしても納得してくれないのは分かっているわ。貴方には………これから先何が起きるのかを教えてあげる………」

と、春香の口からこれから先の事を知る事となった………

To be continued………




次回予告
春香の口から明かされるこれからの未来。そしてそれを聞いた優也は………?
次回「予言された未来」


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第142話 予言された未来

前回までのあらすじ
優也は、この先何が起きるのかを探る為に、春香の部屋に侵入。部屋の中で、鍵付きの本を見つけるが、戻って来ていた春香に侵入がバレてしまう。春香ははぐらかしても無駄だと考え、優也に真実を語る事に………


春香「………まずはその本を渡してくれるかしら。」

優也「………分かりました。」

優也は鍵付きの本を渡す。春香は着ている服の内ポケットから、鍵を取り出し、鍵穴に差し込んで捻る。すると、本の鍵が開き、本が開かれる。するとその中には、未来で何が起きるか記されていた。

優也「これは………!」

春香「この本は………この先何が起きるか………という予言の書よ。」

優也「………何故こんなものが………?」

春香「………総司令の紫さんがとある本を元に書いたそうよ。ずっと昔に………」

優也「それじゃあ………それは最初から仕組まれているんじゃ………!?」

春香「優也君、誤解の無いように言っておくけれど………この本に書かれている事は仕組まれているんじゃないわ。未来において本当に起きた出来事なの………」

優也「未来………それじゃあ総司令が未来人じゃないですか!!」

春香「………さっき、紫さんがとある本を元に書いた………と言ったわよね?」

優也「………非現実的なものだとは思いますが………どんな本を参考にしたんですか………?」

春香「………今から先の未来の歴史の本よ。」

優也「未来の歴史の本………!?」

春香「………紫さんは私やUさんと出会うずっと昔、未来の幻想郷について調べる為に、未来に行った時に、その歴史の本を手に入れたそうよ。そしてその本で知ったらしいわ………この時代で出来る出来事について………そして2つの組織がどのように対処したかについても………」

優也「成程………非現実過ぎるけれど、もしその話が本当であれば、総司令のやっている事はその歴史の本に当てはまる………」

春香「………もしこの本の通りの歴史にならなければ、幻想郷やこの世界は消えてしまうかもしれない。それを阻止する為に、私達はこの本に従って物事を進めてきたの。」

優也「………この先の未来では何が起きるんですか。」

春香「………私達はこの先あと2体のモンスターと全てを滅ぼさんとする敵を倒さなければならない………とこの本には記されているわ。」

優也「………その通りになれば世界は救えるんですか?」

春香「………この本の通りならばね。」

優也「(おかしい………それだったらUさんが総司令の目的について詳しく追う必要が無い………一体どういうことなんだ………?)」

優也は疑問を抱える。そんな中、欧州戦火隊本部にサイレンが鳴り渡る。

春香「………納得して貰えたかしら。この先に起きる事を………?」

優也「………ええ。とにかく、司令室へ行きましょう!」

2人は、司令室へと向かった………

To be continued………




次回予告
優也達に、モンスターはポルトガルに現れたとの情報が入る。優也達はモンスター討伐の為にポルトガルへと向かう事に………
次回「残るモンスターの一角」


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第143話 残るモンスターの一角

前回までのあらすじ
春香の口から明かされた真実。なんと優也が持っていこうとした本は、紫が未来で手に入れたとある本を元に書かれたものであり、その予言は本当に起きるものだった………その証拠にモンスター襲来のサイレンが鳴り響く………


司令室………

春香「………もう分かっていると思うけど、モンスターが襲来したわ。場所は欧州の最も西。ポルトガルよ。」

ミラー「まだモンスターが襲来するとは………」

ネール「でも僕達にやれる事はモンスターを倒す事だけ………だよね!」

優也「………そうだな。」

ユアリ「どうしたんだい、優也。いつもみたいな元気が無いねえ。」

優也「ちょっと仕事疲れが残ってるのかもしれねえ………でも大丈夫さ。」

ミュール「あまり無茶はしないで………!」

優也「わかっているよ。それより、出撃準備をしよう。こうしている間にも、モンスターは欧州の壊滅を目論んでいる。俺達は全力でこれを阻止するだけだ!」

デルカ「優也の言う通りだな!」

優也「よろしいですよね、春香さん。」

春香「ええ、優也君達に任せるわ。」

この時の優也は少し春香の事を疑っていたが、モンスター討伐が最優先だと考えた優也は、ハイパーアーマーMark-IIIの装着へと向かう。

優也「(総司令やUさん、春香さんが何をしようとしているのか俺にはわからない。でも、俺にはやらなければならない事がある。それを全力でやり遂げるまでだ!!)」

優也はそう心に決めた………

 

数分後………

準備の終えた優也達はヨーロッパトレインの前に集合した。

優也「じゃあ、行ってきます。」

春香「気をつけてね。」

優也「はい………欧州戦火隊出撃!」

隊員達「了解!」

優也達はそのやり取りの後、ヨーロッパトレインに乗り込み、出撃した………

 

ヨーロッパトレイン内………

優也「………」

優也は電車の内部の座席に座り、考え事をしていた。すると、ミラーが優也の隣に座り………

ミラー「………何考えてるの?」

優也「ミラー………」

ミラー「………最近単独の任務があったわね。確か、国連の調査だったかしら?」

優也「ああ。」

ミラー「………そこで何を知ったのかしら?」

優也「………思い知らされたよ。国連の現状を………もう、俺の憧れていた国連は無い。国連は………幻想郷という名の1つの独立世界への興味に取り込まれてしまっている………」

ミラー「そう………」

優也「でも、どっちみち俺は国連にいる必要は無かった。だって、俺の今帰る場所は………欧州戦火隊だからな。」

ミラー「………そうね。アンタの帰って来る場所は………私達の欧州戦火隊ね………って、何言わせてるのよ!!」

ミラーは顔を真っ赤にする。

優也「そ、そんな理不尽な!」

ミラー「う、うるさい!」

そして、2人のやり取りを見ていたミュールは………

ミュール「………なんだが最近ますますミラーさんが優也への好意を隠しきれなくなってきている………でも、優也は気づいていない………」

と、ミラーの恋心を分析していたのだった………

To be continued………




次回予告
ポルトガルに着いた優也達は、モンスターの討伐を目指す。先の戦いで大きな力を得た欧州戦火隊は、モンスター相手に善戦する………
次回「モンスターへの優勢」


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第144話 モンスターへの優勢

前回までのあらすじ
優也は先の事で悩みを抱えていたが、モンスター撃破を最優先と考え、モンスター殲滅へ向かう事に………


時が経ち、ヨーロッパトレインはポルトガルに到着した。優也達がトレインを降りると、外では、獣のような巨大なモンスターが大暴れしていた。

優也「………目標を確認。被害を最小限に抑え、モンスターを撃破するぞ!」

隊員達「了解!」

ミュール「モンスターとの距離は800m。ここは私とユアリさんで遠距離から揺さぶりをかけます。他の方々はモンスターの隙を突いて、接近してください。」

優也「分かった。頼むぞ、ユアリ、ミュール。」

ミュール「………行きますよ!」

ミュールは開幕から、二丁拳銃で遠距離から攻撃する。

ユアリ「初っ端から攻めるもんだねえ………まあ、あたしの一撃の方が重たいんだよ!!」

ユアリは銃を構え、同じく遠距離から攻撃する。2人の攻撃で、モンスターの動きは少なからず鈍くなってきた。

優也「よし………じゃあ、俺が行かせてもらうぜ!」

優也はハイパーアーマーMark-IIIの機能を使い、猛スピードで接近する。そして、接近後は、槍を使ってモンスターを攻撃。モンスターはハイパーアーマーMark-IIIのスピードに追い付けず、一方的に攻撃される。

ミラー「私達も続くわよ!」

ネール「うん!」

デルカ「おう!」

3人も隙を見て接近。優也に目が行っていた為に、モンスターはこの3人に反応出来ず、やはり一方的だった。

優也「(行ける………!)皆!」

優也は槍を掲げる。

ミラー「………虹色の槍ね!」

ユアリ「一気に倒す気だね………まあでも、そんなアンタの戦法、嫌いじゃないよ!」

ミュール「私も異論は無いわ。」

デルカ「………思いっきりぶちかましてこいよ!」

ネール「行くよ、優也!」

5人は霊力の球を生成し、優也の槍目掛けて投げる。5人の霊力の球を受けた優也の槍は、虹色に輝き、優也は槍をモンスター目掛けて構える………

優也「俺達の必殺技………{ハイパーレインボーブレイク}!」

優也は必殺の一撃を放つ。6人の思いを乗せた槍は、モンスターの身体を貫き、消滅させた。優也は槍から霊力を消す。

優也「………虹色の槍にも慣れてきたな。俺としては嬉しい限りだ。」

優也はそう言葉を発した。すると、春香から通信が入り………

春香「モンスター殲滅を確認したわ。気を付けて帰還してね。」

春香は笑顔でそう告げた。

優也「(………春香さんの笑顔………俺にはこの顔が嘘だとは到底思えない………という事は、春香さんは従っているだけと見て問題無さそうだ………なら、Uさんや総司令の2人が主に動いている人物って事になるのか………?)」

と、春香から疑いの目を晴らす優也。しかしそれは、主にこの事について動いている人物を絞り込んでいると知りながら………

To be continued………




次回予告
本部に戻った優也、彼は、現時点で情報が1番少ない、紫の事について調べる事にしたのだが………?
次回「八雲紫の情報」


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第145話 八雲紫の情報

前回までのあらすじ
モンスターとの戦い。だが、前回の戦いで大きくレベルアップを果たしていた欧州戦火隊の敵では無く、モンスターを圧倒し、無事撃破する………


3日後、欧州戦火隊本部、優也の部屋………

優也「………あれから3日間。春香さんの後を付けてみたりしたけど、特に怪しい事はしていなかった。という事は、春香さんは本当に全く関与して無いんだな………って、春香さんに対して完全にストーカー行為をやってしまった………Uさんにバレたら殺されるな、絶対………」

優也は自ら調べた結果、春香を疑いから外した。

優也「さて、残るは総司令とUさんだが………Uさんについては春香さんに聞けは大抵の事は教えてもらえるからな。それに、あの人の性格上、何か悪い事をするとは思えないからな。なら、やはり総司令なのか………?、国連の事だけでなく、俺達や鏡達の事を影で操って、何かをしようと企んでいるのは………」

と、優也の疑いの目は、総司令である八雲紫に向けられた。

優也「………総司令についての情報だけは少な過ぎて判断が難しい。せめて情報があればいいんだが………しょうがない。春香さんに掛け合ってみるか。総司令の情報について何か聞けるかもしれないし………」

と、優也は春香の部屋を訪れる事に………

 

春香の部屋前………

優也は、春香の部屋のドアをノックする。

春香「はーい、誰かしら?」

優也「白木です。」

春香「優也君ね、鍵は空いてるわ。」

優也はそう言うと、ドアを開け、部屋に入る。

優也「失礼します。」

部屋の中では、春香が右手に杖、左手に魔導書を持っていた春香が研究をしている様子だった。

春香「あら、どうしたの?、この間の話の続き?」

優也「いえ………俺が聞きたいのは総司令の事です。」

春香「紫さんの事?」

優也「………はい。総司令の事を身近に聞けそうな人は………貴女しか思い浮かばなくて。」

春香「………成程、それで私に聞きに来たって訳ね?」

優也「はい。」

春香「………でも、悪いわね。私にも紫さんの事はあまり入ってこないの。」

優也「………そうなんですか。」

春香「………それに、私自身、紫さんの事を余り知らないから、貴方に対して有力な情報は教えてあげられないの。」

優也「そうですか………となると、頼るのは必然的に………」

春香「Uさん………って事になるわね。」

優也「………次、Uさんと連絡を取れそうなのは………?」

春香「4日後の定期報告の日ね。」

優也「春香さん、その場に俺を同行させてもらってもよろしいでしょうか!?」

春香は頭を下げる。春香はそれを見て………

春香「………分かったわ。紫さんの何について聞きたいか………考えておいてね。」

優也「はい。」

こうして、優也はUに直接紫の情報を聞く事に………

To be continued………




次回予告
4日後、紫の事について、Uに質問を問いかける優也。するとUは、その事については、改めて2人で話したいと言い出し………?
次回「Uの持つ情報」


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第146話 Uの持つ情報

前回までのあらすじ
優也は、春香の様子を見て、彼女から疑いの目を晴らす。そして、現在優也の中で情報が少ない紫の事を知る為に、春香に駆け寄るが、春香自身は殆ど知らないと答える。その為、現時点で1番詳しいと思われるUから直接聞き出す事に………


4日後、司令室………

春香「………Uさん、今週の定期報告をさせて頂く前に、優也君からお話があるので、先にそちらの方から聞いていただければと。」

U「優也君が?、まあいいよ。」

Uは、優也の話を聞く事にしたので、優也はUに対しての質問を始めた。

優也「………突然ですみません。今回、Uさんにご質問したいのは、総司令の事についてなのですが………」

U「紫の事………?、彼女の事を聞き出してどうするんだ?」

優也「あの………失礼を承知で、理由をお伝えしてもよろしいですか?」

U「………いいよ。」

優也「………今の俺には、総司令が怪しい人物にしか見えないんです。情報も少ないので………俺はあの人を、どう評価すればいいのか分から無くて………」

U「………そういう事か。まあ確かにアイツの事については、謎が多いもんな。詳しい話はこの場では言えない………優也君、詳しい話はまた日を改めてさせてくれないだろうか。この話をしようとするとどうしても長くなるし………定期報告の事は紫も知っている。下手に長くなり過ぎると怪しまれて途中で話を聞かれるかもしれない。そんな訳にはいかないからね。」

優也「………分かりました。」

U「でも誤解はしないでほしい。アイツはアイツなりに幻想郷に安心安全の平和をもたらそうとしている………それだけは確かな話だ。」

優也「………分かりました。」

U「………では、春香。定期報告を頼む。」

春香「はい。」

 

1時間後、優也は自分の部屋に戻っていた。そして、優也の携帯にメールが届き、優也はこれを確認する。………

「優也君、2日後の午後3時に、ベルリンの壁があった所に来て貰えないだろうか。そこで落ち合おう。」

メールにはそう書かれていた。優也はこれを受け………

優也「………2日後に総司令の事が分かるかもしれない。」

優也は4日間の間に書いておいたメモを見る。メモは優也の聞きたい事でビッシリ書き込まれていた。

優也「………俺はこの戦いを終わらせたい。でも、総司令は国連を潰そうともしている………国連を潰して得る事は………正義なんだろうか………?、平和になるんだろうか………?」

と、自らの中で疑問を抱える優也だった………

 

優也は、Uに日付を改めて、紫の話を聞く事にした。優也はその話の中で何を聞くのか。そして話の中で、優也は何を聞き何を思い知らされるのか………?、全ての真相が語られるのはまだまだ先の出来事である………

To be continued………




次回予告
2日後、優也とUはベルリンの壁があった場所で再会する。2人はアメリカへと移動し、優也は、八雲紫の事について話しを聞く事に………
次回「優也の質問」


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第147話 優也の質問

前回までのあらすじ
優也は春香のUへの定期報告の時間に、八雲紫の事についてUに質問する。するとUは、紫に聞かれたく無いのか、日を改めて話そうと言う事になり………


2日後の午後3時頃………

優也は、ベルリンの壁があった場所で待機していた。ベルリンは、先のジャックとの戦いもあってか、人の姿は無かった。

優也「………ベルリンは人がいないな。戦火隊としては最適なのかもしれないけど、俺からすればとても寂しくてしょうがない。いつかここに人々が戻ってくる日はあるんだろうか。」

………なんて事を呟く優也。するとそこへ………

?「………あると思うよ。君達が欧州を救えばね。」

優也「ゆ、Uさん!?、」

Uはスキマから顔だけを見せるという、脅かす気満々の登場をした。

U「ふふふ、良いだろ、この登場。」

優也「俺で遊ばないでくださいよ………」

U「悪い悪い、それじゃ場所を変えようか。」

優也「分かりました。」

優也は、Uのスキマをくぐった………

 

優也達はアメリカにまたやって来た。でも今回出てきたのは、ロサンゼルスの方であった。

U「………密かに話をする………という事なら、僕の知っている店がある。そこで話をしよう。」

優也「は、はあ。」

優也は、言われるがままに引っ張られて行く事に………

 

U達が向かったのは、地下の会員制のバーだった。Uがそこの会員で、優也はその連れとしてバーの中に入った。

優也「Uさん、いつの間にバーの会員なんかになってたんですか………?」

U「ああ。いずれ君と紫の話をするんだろうとは思っていたから、どこが密かに話が出来る空間が欲しかったんだ。」

優也「成程………でも、考えた結果バーを選択するとは………Uさん、金持ちなんですか………?」

U「まあ、なんでも屋で稼いで来たからな。10数年くらいなら派手に遊んでも問題無いくらいは持ってるよ。」

優也「ま、マジの金持ちじゃ無いですか………」

U「………さて、そんな話はさておき、僕に何を聞きたいんだ?」

優也「あっ、そうでしたね。まず、総司令についての話をざっくりで良いので教えて頂けませんか?」

U「うーん、ざっくりか………じゃあ、適当に話していこうかな。紫は幻想郷の創設者であり、管理者でもある人物だ。人々に忘れられた妖怪や妖精。僕達のような異種族まで全てを受け入れる楽園、幻想郷を創るに至った理由までは詳しくは知らないけど、彼女の事について語るなら、まずはそこから話すべきだと思い、この話をさせてもらったよ。

優也「………総司令はどのような性格の人物なのでしょうか?」

U「………なんか胡散臭いところがあるんだよね。今回の戦火隊の話だって、アイツは僕達に何かを隠して活動しているし、時には対立する羽目になるし………そういう所は信用出来ないや。」

と、紫の事を悪く言うUであった………

To be continued………




次回予告
優也は、引き続きUから八雲紫の事について聞き出す。Uもまた、その質問について拒否すらせず答え続けるのだった………
次回「2人の話し合い」


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第148話 2人の話し合い

前回までのあらすじ
優也とUは、ベルリンの壁があった場所で合流し、アメリカのロサンゼルスへ。そこのバーで2人は紫についての話をする事に………


優也「う、胡散臭い………Uさんからすれば、総司令は上司ですよね………?」

U「立場上はな………でも、僕はアイツの使い魔になった記憶は無いよ。僕はアイツのやっている事に協力しているだけなんだからさ。」

優也「………では、なんで総司令に協力しているんですか………?」

U「………幻想郷を守りたい気持ちは僕も春香も一緒なんだ。利害の一致………ってやつかな。多分、戦火隊の事が済んだら、僕はまたアイツと対立する羽目になるだろうね。ま、そうなったら、相手をしてやるだけなんだけどさ。」

Uはワインを口にする。

優也「………そうですか。」

U「………ごめんな、戦火隊のトップがこんな感じでさ。」

優也「いえ………Uさんも総司令も優秀故の事なんですよね。」

U「………僕は優秀じゃないよ。君達の上の立場で仕事をしているのも、紫の手引きだ。偶然………いや、運命が僕に仕事を与えてるだけに過ぎない。僕だって戦いばかりの日々は好きじゃない。僕はただ、春香や家族達と共に生活したいだけなんだ。どうしてもその運命を引けないんだけどね。」

Uは苦笑いをする。

優也「………そうでしたか………」

U「………ごめん、話が脱線した。」

優也「いえ………では、質問を続けてもよろしいですか?」

U「構わないよ。」

優也「………総司令はいつも暗躍していますよね。それはどんな考えを持って行動されているのでしょうか?」

U「………それについては分からないかな。アイツの性格と、これまでの事から予測するなら、自分で確認しなきゃ、気が収まらないんだろうね。僕もそうなんだけどさ、やっぱガセの話だってあるじゃないか。そういうのは好きじゃないんだ。僕もアイツもね。」

優也「そうなのですね。」

U「まあ、こればかりは予測だ。この質問の理由についてはアイツ自身が否定して来るかもしれないけど。」

優也「その時はその時だと思います。」

U「そうだね。というか、今回の話し合いはあくまで君に情報を提供しているだけの話だしねえ。」

優也「そうでしたね。」

U「………さて、次の質問も聞かせてもらおうじゃないか。」

優也「えっと、次の質問は………」

その後、優也とUは約1時間以上、紫についての話をするのだった………

 

1時間以上後………

U「………さて、僕がベルリンまで送るよ。僕はもう少しやらなきゃ行けないことがあるんでね。欧州戦火隊の事、頼んだよ。それと………春香に迷惑かけないようにな。」

優也「………はい。」

優也は笑顔で答えた。そして、Uはスキマを開き、優也はスキマの中に消えていった。

U「………頼むぞ、優也君。」

Uはそう言うと、スキマを閉じるのだった………

To be continued………




次回予告
欧州戦火隊本部に戻った優也は、紫の情報について自分の頭の中で整理する。そんな中、総司令八雲紫が本部に顔を出す事が、春香の口から判明し………?
次回「思考の整理」


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第149話 思考の整理

前回までのあらすじ
優也は、Uに縁の事を質問する。そして、質問を終えた後、優也は、欧州戦火隊本部のあるベルリンへ戻る………


欧州戦火隊本部の廊下………

優也は廊下で歩きながら、Uから聞いた話を整理していた。

優也「………Uさんから聞いた話を纏めると………総司令は、国連を守る為に戦っているけれど、国連まで潰そうとしている理由は不明。そして、なにかする為に、暗躍を続けていると聞いた………でも、Uさん自身も総司令の事については、殆ど知らな買った様子だった………分かったのは、総司令の性格についてだけ。総司令の目的や計画は依然として不明なまま………か。」

と、分かったことについて整理していた。彼の口から分かったことについて、自分の調べている事について関連しているかについては………

優也「………しかし、性格だけ分かっても、これがどう役に立つのやら………」

と、優也は何も見つから無かった時と同じと考えていた。

優也「つまり………真相は闇の中か………」

と優也にとって、有益な情報が掴めなかった為に、優也は手詰まりを感じ出す。すると………

春香「………紫さんが………!?、はい、分かりました。」

春香はそう言うと、通信を切った。春香は疲れているのか溜息を吐いた。そして春香が自室に戻ろうとした時、春香は、優也と会う。そして、話を何となく聞いていた優也は………

優也「総司令がどうかなされたんですか?」

春香「………紫さんがこの欧州戦火隊本部に顔を出すと聞いたの。それがどうしたの………?」

優也「………俺、どうしてもあの人に聞きたい事があるんです。戦火隊を建てた真実を聞きたくて………」

春香「………あの方に何か聞きたいというのは分かるわ。でも、必ずしも聞けるとは限らない。それだけは約束してくれるかしら?」

優也「承知の上です。」

春香「そう………なら、私からは何も言わないわ。」

春香は笑顔を向ける。

春香「貴方の好きにしなさい。若いうちにストレスを抱えていると、後で歳とった時に困るものね。」

優也「そ、そうですね………では、これで失礼致します。」

優也は、自分の部屋の方へと戻って行った。

春香「………優也君は隊長として、そして人としても大きく成長してくれたわね。私から彼に教えれる事はもう何も無いわ………嬉しい限りね………」

春香は無意識に涙を零していた………

 

一方、Uは幻想戦火隊本部に帰っておらず、またヨーロッパの方に来ていた。

U「………強大な力がフランスのパリから感知された。やはり紫の予言通りここで復活するのか………あの魔族の邪神が………!」

と、何かを呟いていたUであった………

To be continued………




次回予告
欧州戦火隊本部に、紫が姿を現す。優也はこの機会を逃すまいと、紫に話を持ちかける………
次回「紫の訪問」


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第150話 紫の訪問

前回までのあらすじ
優也は本部に戻り、Uから聞いた話を整理していた。そんな彼に、紫が欧州戦火隊本部に顔を出す情報が入ってきた。一方、Uはフランスのパリで何かを呟いていた………


3日後………

総司令の八雲紫が欧州戦火隊本部を訪れた………

 

整備室………

紫「そう………これが幻想郷から送られた、河城にとり製のハイパーアーマーMarkーIIIね。」

春香「はい。Uさんから送られたデータと戦闘データから、同アーマーのMarkⅡの350%以上の効率が確認されています。」

紫「確認しているわ。これを扱える白木優也。白川鏡と同じで、良い逸材よ。」

春香「………そうですか。」

紫「何か私の発言に問題でも?」

春香「いえ………」

紫「………そう。」

2人は司令室の方へ歩いて行った………

 

司令室………

紫と春香は司令室へ入る。そして司令室の中では、優也が椅子に座っていた。

紫「………白木優也。」

優也「………総司令、お待ちしておりました。今日は貴女に話がしたくて、ここで待機をしておりました。」

紫「そう………白宮春香、白木優也が私に話ををしようとしていたのはしっていたかしら?」

春香「………はい。」

紫「………話をどこかで聞かれたわね。」

優也「………春香さんを責めないでください。この事は俺が盗み聞きした時に、俺が計画したものです。」

春香「優也君………」

紫「………私には黙秘するべき情報もある。全てを語れないのは承知の上………なのね?」

優也「勿論です。」

紫「………そう。なら聞きたい事は早めに聞く事ね。私も暇じゃないの。」

優也「では早速………総司令、貴女は何を目論んでおられるのですか?」

春香「(ゆ、優也君、単刀直入に聞いた………!?)」

紫「単刀直入に聞くのね………でも、そういう大胆な所は嫌いじゃないわ。」

紫はそう告げると、真剣な顔をして………

紫「無論、幻想郷の平和の為よ。」

優也「ならば何故、この欧州に戦火隊を設置したのですか!?」

紫「………この欧州に現れるモンスターや妖怪は、ここで被害を止めなければ、いずれ幻想郷にも被害が出てしまう。それを阻止する為にここに戦火隊を設置したわ。」

優也「………貴女は最近何をなさっているのですか?」

紫「それについては答えられないわね。それに、今の貴方達が知るべき事では無いわ。」

優也「………そうですか。」

紫「………申し訳無いわね、もう時間よ………私から言う事はただ一つ。今はしっかりと仕事に取り込む事ね、白木優也………」

紫はそう言って、司令室を出て行った。

春香「ごめんね、優也君。紫さん、かなり忙しくて全然時間取れなかったわね………」

優也「いえ、大丈夫ですよ。少しだけでも本人の口から聞けたので………」

と、優也は大した情報は得られなかったが、欧州戦火隊もまた幻想郷を守る為にある事だけは知ることが出来たのだった………

To be continued………




次回予告
優也は、紫の情報の裏を知りたくなり、春香に頭を下げて、幻想郷に行かせてくれと頼む。春香は、紫に無断でジェット機を手配し………?
次回「幻想郷へ………」


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第151話 幻想郷へ………

前回までのあらすじ
優也は欧州戦火隊本部を訪れた紫から、直接話を聞く事に成功する。だが、あまり真実は知る事が出来ず………


優也「………参ったなあ。せっかく接触出来たと思ったら、あまり良い情報を得る事は出来なかったな………だけど総司令について聞ける人はもう………」

優也は紫の情報を調べる事について、八方塞がりになっていた。

優也「………総司令の秘密を探るにはもう………色んな人が言ってた幻想郷に行くしかないのか………?」

優也は紫の事についてを知る為に、幻想郷に行く事を考えていた。しかし、優也本人には、幻想郷に行く方法は分からない。その為、優也はこれについて知っている人物を考え、思い付いたのが………

優也「………やっぱり春香さんだよな………」

春香であった………

 

春香の部屋前………

優也は、春香の部屋のドアをノックし………

優也「白木です。」

春香「鍵は空いてるわ。」

優也は部屋の中に入る。すると、春香は椅子に座り、編み物をしていた。

春香「どうしたの、優也君?」

優也「本日は………お願いしたい事があり、お伺いしました。あの………俺を幻想郷に行かせてください!」

春香「え………?」

春香は口を止める。優也は続けて………

優也「これがご無礼である事………そして、欧州戦火隊本部を放ってしまう事は、許されざる事である事は100も承知です。どうか俺に、真実を知る機会をください………!」

優也は頭を下げ、必死にそう要求した。春香は、手に持っていた編み物を机に置き、少し考えてから………

春香「………紫さんの命令は無いけれど………良いわよね、Uさん………?」

春香はそう1人で呟いた後………

春香「分かりました。幻想郷に行く為のジェット機を私自らの判断で用意しましょう。」

優也「春香さん自ら………って事は独断って事ですよね!?」

優也も、春香の独断決定に驚いていた。

優也「無理な頼み事をしている身の俺が言えたことではないけど………それはいくらなんでもヤバいんじゃ………?」

春香「………多分貴方は、私が許可しなかったら、Uさんに駆け寄るつもりだったんでしょう?、でも、Uさんはそう簡単には許してはくれないはず………だから、私の命令として、貴方が幻想郷に行く事を認めます。優也君の中に真実を知る覚悟がそこまであるのなら………」

優也「春香さん………ありがとうございます!」

優也は感謝をしながら頭を下げた………

 

数日後、欧州戦火隊本部の外、ジェット機前………

春香「じゃあ、気をつけるのよ。」

優也「はい。春香さん………ここまでしていただいて本当にありがとうございました!」

春香「気にしないでいいわ。貴方の姿を見てたら、応援したくなっちゃっただけから………」

と、春香は優也の感謝の言葉に対してそう答えた………

To be continued………




次回予告
優也を乗せたジェット機の中で、優也はとある考え事をしていた。そして、ジェット機は幻想郷に辿り着き………?
次回「神々の住む幻想郷」


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第152話 神々の住む幻想郷

前回までのあらすじ
優也は、紫からあまり情報を得られなかった事が影響したのか、幻想郷に行きたくなってしまった。春香は、独断で優也に協力し、ジェット機を手配。優也は幻想郷に向かう事に………


優也が、ジェット機の中で、幻想郷への到着を待っていた頃………

優也「………しかし、春香さんはどうしてここまで俺の為にやってくれたんだ………?、」

優也は、春香が自分にここまで協力してくれた事に疑問を感じていた。

優也「………確かに俺と春香さんは、欧州戦火隊を設立したばかりの頃からの関係だ………でも、付き合いはUさんとの方が長い筈なのに………どうして………?」

と、疑問に思う優也。そんな彼の前の座席のポケットに、1枚の手紙が入っていた。優也は、手紙を手に取る。すると………

 

優也君へ、春香より………

差出人と、誰に向けての手紙なのかが、はっきりと書かれていた。優也は手紙を読む………

 

「………優也君へ、この手紙を読んでいる時、貴方は何故、私がここまで協力してくれたのか疑問に思っている事でしょう。私は欧州戦火隊の設立からずっと貴方を見て来ました。優也君、貴方はこの欧州戦火隊に所属してから、大きく変わりましたよね。貴方自身は気付いていないかもしれませんが、貴方はミラーちゃんやネールちゃんの暮らしを見て、欧州の人々の生活に同情する事を知り、ユアリちゃんと打ち解ける事で、チームワークの深さを知り、ミュールちゃんやデルカちゃんの悩みを知り、心を開かせる才能を開花させました。それに、貴方は隊長という立場について必死に悩んでいる様子でしたが、それ程、隊長という立場を大切に思っているんだなと私は感じました。隊長としての責任は、あの鏡君以上では無いか?、と考えてしまう程です。そんな成長した貴方を見て、その成長した報酬………というのはおかしいかもしれませんが、今回、独断で貴方に協力させてもらいました。優也君、私は貴方が欧州戦火隊を揺るがすような事を知ったとしても、私は何も聞きません。私は貴方がやりたいようにやればいい………そう、思ったからです………ここまで手配した事を考えれば、私自身としては、何かしらは掴んで欲しい………そう願うばかりです………追伸、この手紙に、私のお知り合いについての事や、その人物がいる場所を記して起きました。その方達にお話をしたいのであれば、私の知り合いである事を伝えてください。幻想郷の皆さんは心が広いので、皆、優しくしてくれることでしょう………白宮春香。」

 

手紙はそこで終わっていた。優也はこれを見て………

優也「そういう事だったのか………」

と、納得していた。そしてそれと同時に、優也を乗せたジェット機は、幻想郷上空へと辿り着いた。優也は窓から幻想郷を目にし………

優也「あれが………神々の集いし楽園、幻想郷………」

と告げた………

To be continued………




次回予告
優也は、幻想郷へと到着した。優也はまず情報を探る為に、どこへ行こうか迷うが、そこで、春香そっくりのある人物に出会う………
次回「春香に似た娘」


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