信勝君が鎮守府に着任しました。 (古明地響)
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第1章 運命の歯車
プロローグ


こんにちは!作者です。またもや新しい小説を書き始めました(今回はちゃんと続く予定)。


慶応(けいおう)3年 4月25日

 

「はぁ、、、。はぁ、、、。やはり俺には魔術の才があったようだな。だが、俺に出来ることはもうないか。」

?「貴方が僕の(マスター)ですか?見たところ死にかけのようですが、、、。」

「ハハハ、、、。みっともないところを見せてるな。確かに君の言う通り僕は死ぬ。[英霊]である君は僕からの魔力供給がないと現界することは出来ない。だが、僕は君にこの国の未来を託したい。」

?「この僕に未来を託すだって?馬鹿なことは止め「令呪(れいじゅ)をもって命ずる。」人の話を聞けよ!!」

弓兵(アーチャー)よ。この金の杯に願い受肉せよ。そして、この手紙を近藤局長(こんどうきょくちょう)に届けてくれ。

?「いきなり注文が多すぎだろ!!」

それが彼にとって最初の命令だった。

 

 

 

 


 

 

令和2年 4月25日

 

月日は流れ、あの[運命の夜]から丁度153年後。

とある農家に白い軍服を着た男性がやってくる。

その男性が農家のドア叩く。だが、反応は無い。男性は畑の方を見に行く。すると、そこには一人の少女のような青年が鍬を持って畑を耕していた。

?「ごめんください。この家の方でしょうか?」

青年は耕すのを止め男性を見る。

「えぇ、そうですが、、、。どちら様でしょうか?」

?「申し遅れました。私は[日本海軍元帥の近藤一(こんどうはじめ)]と申します。この辺りに[織田信勝(おだのぶかつ)]と言う人物がいると聞いてやって来たのですが、、、。」

「信勝は僕ですが。」

近藤は驚く。目の前にいる青年が探していた人物なのだなら。

一「そうですか、、、。失礼ですが、本当に[織田信勝]だと言う証拠を「慶応3年4月25日。これで十分だろ?」!!」

慶応3年4月25日。一見するとただただ年号と日付を言っただけだが、彼の身元を証明する唯一の証拠だ。

一「失礼いたしました。実は貴方様にお願いしたいことが、、、。」

信勝「堅苦しいのはいいよ。そう言うの慣れてないから。で、お願いって?」

一「それは、、、。」

 

 


 

 

令和2年 5月2日

 

あの日から一週間後の事だ。信勝はある施設の前に立っていた。

その施設は赤レンガで造られた立派な建物なはずなのだが、、、。窓は全て割れ、草は生え放題、、、。まるで廃墟だ。廃墟のようだが、ここは鎮守府だ。

信勝がその門の前に立っていると中から一人の女性がこちらにやって来た。

?「お待ちしておりました。[提督様]。」

信勝の表情が少し険しくなった。だが、すぐに表情を戻す。

信勝「えーと、、、。確か、[大淀(おおよど)]だっけ?執務室に案内してくれないか?」

大淀「かしこまりました。」

信勝は大淀についていく。

内部もやはりと言っていい程の荒れ放題だ。床なんかいつ踏み抜いてもおかしくないし、壁も柱も崩れそうだ。

そして、階段にたどり着く。

大淀が上がり、信勝も上がろうとする。しかし、、、。

バキッ!

階段の板が割れた。

信勝(嘘だろ!!階段もかなり劣化してるじゃないか!!)

大淀はその音が聞こえているにも関わらず無言で階段を上がる。それに続き信勝も上がるが、内心ビクビクしている。

その後は何事もなく執務室にたどり着く。

大淀「ここが執務室です。」

大淀が扉を開ける。中は高級品ばかりが置かれていてとてもキレイだった。

明らかに異質である。

大淀「食堂に全員集めてあります。如何なされますか?」

信勝「、、、。1時間後、挨拶のために行くとするよ。それまでは待機していてくれ。」

大淀「かしこまりました。」

大淀は執務室を出る。

信勝「、、、。さてと、、、。どうしよ。」

彼の頭の中は未だにノープランなのであった。

信勝「とりあえず荷物を置こう。」

信勝は執務室に隣接している提督の私室への扉を開ける。そこは、酷く汚れており、艦娘のものと思われる血痕が至るところにあった、、、。ベッドはシワシワだった。信勝は血の匂いには慣れていたがとある匂いがして吐き気がした。その匂いは精液の匂いだ。

信勝は急いで扉を閉める。そして、近くの壁にもたれて床に座る。その表情は怒りで満ちていた。

 

 


 

 

1時間後

 

大淀「遅いですね。」

大淀は1時間しても食堂に現れない信勝を呼びに執務室まで来ていた。

コンコン…

ノックをする大淀。

大淀「失礼します。」

大淀が執務室の扉を開けて中を見ると、、、。

壁に背を預け、床に座り寝ている信勝の姿があった。

大淀「提督様。時間ですよ。、、、ん?」

信勝を起こそうとする大淀。しかし、あることに気がつく。

信勝「、、、。姉、、、。上、、、。」

寝言を言いながら泣いているのだ。

大淀は起こすのを躊躇いそうになる。それは何故だろうか?何か自分達に近いものでも感じたのだろうか?

大淀は少しその寝言を聞いてみようと耳を傾ける。

信勝「、、、。姉、、、。上、、、。信勝は、、、。本当に、、、。導ける、、、。のでしょうか?」

途切れ途切れだが、ハッキリと聞こえる。その寝言に大淀は聞き入ってしまう。

?「大淀、何をしてるんだ?」

大淀「ハウッ!!」

突然後ろから声をかけられビックリする大淀。

その声の正体は[戦艦 長門(ながと)]。この鎮守府の現在のまとめ役だ。

長門「そいつが新しい提督か?で、大淀は何をしていたのだ?」

大淀「えーと、、、。提督様の寝言を聞いてました。」

長門「寝言?」

まだ起きない信勝はまだ寝言を言っている。

信勝「、、、。(ごん)、、、。(ろく)、、、。僕の、、、。やり方は、、、。間違ってなかった、、、。よな?」

長門「[権六]?はて、何処かで聞いたことがあるような、、、。」

大淀「そうですね。それに、この提督様にはお姉様がいるそうです。」

長門「そうなのか、、、。ん?」

長門があることに気がつく。それは信勝の荷物。

何故か勝手に開き始めたのだ。そして、完全に開き中から何かが出てきた。

?「ノッブ!!」

長門&大淀「はぁ?」

?「ノッブ!!(ピーーー!!)」

荷物から出てきたのは膝元辺りまでの大きさの[何か]だった。その何かの一体がホイッスルを鳴らす。すると、、、。

?「ノッブ!!ノッブ!!ノッブ!!、、、。」

目覚まし時計を担いだ数匹の[何か]が荷物から現れ、目覚まし時計を信勝の目の前に置く。

?「ノブー!ノブブーー!」

?「ノッッブ!!」

リーダー格のような[何か]の合図で手下の[何か]が目覚まし時計のスイッチをONにすると同時に耳栓をする。

カチッ…

ジリリリリリリリリリリ!!!!

その騒音は鎮守府内に響き渡った。




オリキャラ紹介&オリジナル設定キャラ紹介

名前 織田信勝[おだのぶかつ]

クラス アーチャー

詳細 この物語の主人公。マスターに召喚されてから受肉し今まで生きてきた。田舎の農家でひっそりと生計を立てていたが鎮守府に着任することになった。
数えきれない程のチビノブを従えている。


名前 近藤一[こんどうはじめ]

詳細 日本海軍元帥の一人。部下達から凄く慕われているがかなりの問題児達のためいつも頭を悩ませている。艦娘のことも大切に思っている。秘書艦は大和。


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閉ざした心

信勝「申し訳ありませんでしたーーーー!!」

?「ノブーーーー!!」

食堂で信勝と大量にいる[何か]は艦娘達にDO☆GE☆ZAをしていた。

大淀「頭を上げてください!提督様!誰も怒っていませんから!」

信勝「かくなる上はこの場で切腹を、、、。」

?「ノブ…」

信勝と[何か]達は小刀を取り出して切腹しようとする。

大淀「止めてください!!大丈夫ですから!誰も怒ってませんから!」

信勝「、、、。ホント?」

大淀「ホントです。」

信勝「、、、。わかった。とりあえず自己紹介を始めるよ。僕の名前は織田信勝。今日からこの鎮守府の提督になった。よろしく。あと、提督とか司令官とか様付けとか止めてくれ。虫酸が走る。普通に名前で呼んでくれたらいいさ。さて、ここまでで質問はある?」

?「はい。」

一人の艦娘が手を上げる。

信勝「君は、、、。[吹雪(ふぶき)]だったかな?」

吹雪「はい!吹雪です!早速ですが一つ質問よろしいでしょうか?」

信勝「いいよ。あと、敬語も止めてほしいけど、、、。どっちでもいいか。で、質問は?」

吹雪「えーと、、、。その小人のような子達は一体どのような生物なのですか?」

?「ノブァ!!」

信勝「こいつらは、、、。[ちびノブ]。この大きさだが頭がよく一体いただけで厄介と思える程の強さを持つ何かだ。それ以上のことは僕もわからない。」

吹雪「つまり、司令官さんもわからないんですか。」

信勝「まぁ、そんなとこかな?(やっぱりあれだけじゃ抜けきらないか。)他は?」

?「はいなので!」

信勝「君は、、、。[(いなずま)]だね。」

電「はいなのです!あの、、、。司令官さんは何故軍服を着ないのですか?」

信勝「えっ、、、。あっ、そうか。本来は白い軍服だからな。僕の場合はあれを着たくなかったから。なんだか大蛇に喰われそうな感じがしたし。」

電「?どういう意味ですか?」

信勝「ん?あっ、今のは忘れていいよ。」

電「そう、、、。ですか。」

信勝「じゃあ、最後に3つ程言わせてもらうよ。まずはこれからしばらく出撃及び遠征は無しだ。二つ目、明日からこの鎮守府の大掃除を始める。三つ目、僕は絶対に君達を沈めたり痛め付けたりしない。以上だ。じゃ、僕は執務室に戻るから。」

そう言って信勝は急いで食堂を後にするのだった。

 

 


 

 

執務室

 

信勝は執務室の扉に持たれていた。とても呼吸を荒くして。

信勝「なんなんだよあいつらは、、、。まるで生気を感じられなかった。あの目は全てに絶望しているような目だった。」

そう、先程までいた食堂に集められた艦娘達の目はみな絶望しきっていた。

信勝「はぁー、、、。僕はこの鎮守府でやっていけるのでしょうか?[姉上]。」

半ば諦めかけている信勝。だが、本当に大変なのはここからなのである。それをまだ彼は知らないのだ。

 

 


 

 

執務室前廊下

 

ちびノブA「ノブー…」

ノブ撰組A「ノブー!ノブノブノーブ.(我らが主が落ち込んでいる。)ノブノブノブ.(こんな時こそ我らが主を、)ノッブノブー!(支えなければならない!)

埴輪ノブ「ハニョッブ!(なんだか文字数が合っとらん気がするぞ!)

ちびノブA「ノッブ!ノブノー!(どうせここの作者のことじゃ!)ノブノブノーブ!!(何も考えとらんに決まってる!)

ノブ撰組A「ノブー!(是非もないね!)

ノブ戦車A「ノブノブ…ノーブノー(鎮守府周辺に怪しい者はいなかったぞ。)

埴輪ノブA「ハニョブ!(ご苦労様!)

ちびノブA「ノブノブ…(戦車達も帰ってきたことじゃし。)ノーブノーノブノノブ…(わしらノーマルはこの鎮守府の妖精さん達と)ノッブ.ノブノー!(対談してくるぞ!)

ノブ撰組A「ノッブ!!ノブノーノブー!(長い!もう少し短くまとめろ!)

 

 


 

 

 

夜になり信勝が気が付くとまたしても寝ていたようだ。

信勝は執務室を出て暗い廊下を歩く。自身が持っている懐中時計を見ると今は夜の11時位だ。

ふと、気が付くと中庭があった。信勝は階段を下りそこを目指す。

雑草が生い茂った中庭。

信勝「、、、。はぁ、、、。」

信勝は溜め息をはいて何処かへと向かった。

 

 


 

  

翌朝 5月3日

 

時刻は朝の5時。総員起こしは6時なのだが、昨日の食堂での一件の後から姿を見せない信勝を心配して早めにやって来たのだ(それにしても早いのだが)。

艦娘達が暮らす艦娘寮と執務室がある本館の渡り廊下を歩いていると中庭がキレイになっているのに気が付く。

花壇には何かしら植物の球根が植えられ、真っ白な木で造られたベンチもある。

そして、そのベンチに泥だらけになって気持ち良さそうに寝ている信勝の姿があった。

大淀(何故こんなところで寝ておられるのでしょうか?それに、このベンチと花壇は?)

大淀は中庭の変化に驚いていた。

吹雪「あれ?大淀さん?」

大淀「吹雪ちゃん?あっ、ランニングの帰りですか?」

日課のランニングから帰ってきた吹雪と出くわす。

吹雪「あれ?中庭、こんなにキレイでしたっけ?」

大淀「え?知らなかったのですか?ランニングをしに行くときに見たと思いますが、、、。」

吹雪「いえ、私がランニングに行くときはまだ雑草が生い茂ってましたよ。」

大淀「そうですか。とりあえず提督様を起こしましょう。」

吹雪「そうですね。長い眠りに就かれても困りますから(ニヤッ)」

大淀(ゾクッ!)

大淀は今まで感じたことのないような寒気に襲われる。その寒気は吹雪から放たれ、まるで全てを凍り付かせるかのような寒気に大淀は震えていた。それは寒気を帯びた殺気である。そして、見てしまった。

これ程の寒気を帯びた殺気を放ちながら吹雪の表情は笑顔なのだ。

清々しい程の笑顔。この殺気が無ければ普通の男など一瞬で堕ちてしまう程の笑顔だ。

大淀は確信した。吹雪は信勝を殺す気だと。だが、普通に殺しはしない。じわじわといたぶってから殺す気なのだと。

その笑顔に大淀は震えることしか出来なかった。

吹雪「司令官さーん。起きてくださーい。」

気が付くと吹雪が信勝を起こしていた。

信勝「ん?吹雪、、、。か?」

吹雪「はい!司令官さん!吹雪です!」

信勝「もう少し寝かしてくれよ。今の僕は眠たいんだ。それをまだ5時だろ?総員起こしはあと1時間後だ。だから寝かして、、、。やっぱり起きるよ。」

突然信勝は身体を起こす。

吹雪「それでは私は先に執務室に行ってますね。」

吹雪は執務室へとダッシュしていた。

信勝「、、、。あれは、、、。まさかな。」

大淀「[提督]、どうされました?」

信勝「いや、対したことじゃないよ。それより、、、。大淀、いつから様々付けしなくなったんだ?」

大淀「!!!?」

信勝「その表情、自分では気が付いてないな。まぁ、僕としてはその方がいいんだけどね。そう、それでいいんだ。」

大淀「提督?」

信勝「軍と言うものには必ず上下関係がある。上下関係ないと軍はうまく機能しない。かと言って過剰な上下関係は軍を滅ぼす要因になる。僕は君達そうなってほしくないんだ。君達に広めてほしいのは上下の関係じゃなくて、どんな時でも支え合い、助け合い、笑って泣いて喧嘩して仲直り出来る[左右前後の関係]。そうじゃないと何もかも失ってしまうからな。そうだよ。失ってしまってからは何もかも遅すぎるんだよ。」

信勝の表情は暗く、その目は何処か悲しげに見えた。

 

 


 

 

執務室

吹雪「ファー、、、。いつもこのソファーはふかふかで気持ちいいですね。」

?「、、、。貴様からこの場所のことを聞いたが、、、。大丈夫なのか?この部屋と隣の部屋は貴様達艦娘にとってトラウマのはずだろ?なのになぜ、、、。」

吹雪「理解できませんか?」

?「、、、。ハッキリ言って理解できん、、、と、言えればどれだけ良いことか。この私にも少し理解できてしまう。恨みで人生の幕を閉じた私と今だなお恨みの中で生き、忘れぬためにこうして最悪の場所にいる貴様。全く別物のように見えてそうではない。恨みを抱いて己の肉体を鍛え続けるお前に私は呼ばれたのだから理解できないことはないんだ。、、、。それに、、、。私も大切な[姉妹達]を失ったからな。」

・・・

沈黙が流れる。

ピーガタン!ピーガタン!

その沈黙を破ったのはコピー機の音だった。

?「ん?コピー機がひとりでに動いた?あぁ、ファックスが届いたのか。」

吹雪「え?どんな内容ですか?見せてください!」

?「これだ。」

 

 

         《会議の案内》

以下の名簿に名前が記載されている者は明日の夕方午後5時までに大本営に来るように。

 

大本営所属 元帥 近藤一(こんどうはじめ)

 

大本営所属 元帥 芹沢宗次郎(せりざわそうじろう)

 

大本営所属 元帥 吉田晴久(よしだはるひさ)

 

大本営所属 憲兵隊総長 坂本龍ノ助(さかもとたつのすけ)

 

大本営所属 憲兵隊副長 岡田鬼蔵(おかだきぞう)

 

横須賀(よこすか)鎮守府提督 大将 土方義正(ひじかたよしまさ)

 

舞鶴(まいづる)鎮守府提督 大将 沖田桜子(おきたさくらこ)

 

(くれ)鎮守府提督提督 大将 斎藤十次郎(さいとうじゅうじろう)

 

佐世保(させぼ)鎮守府提督 大将 山南進(やまなみすすむ)

 

大湊(おおみなと)鎮守府提督 大将 平清正(たいらきよまさ)

 

指宿(いぶすき)鎮守府提督 大将 西郷健介(さいごうけんすけ)

 

久美浜(くみはま)鎮守府提督 少佐 織田信勝(おだのぶかつ)

 

 

※また、久美浜鎮守府の織田信勝少佐のみ艦娘を一人連れてくるように。

 

 

吹雪「ふーん。まぁ、私が選ばれることはないとおもいますけど。」

?「そうだな。それにしても、、、。奴が少佐?笑えてくる。」

吹雪「そうですね。上もこんなところに階級の低い人材を送るなんてよっぽど「いや、違う。私が言いたいのは何故奴程の者が少佐などと言う低い階級なのかだ。」どう言うことですか?」

?「私は奴を知っている。私だけじゃない、この鎮守府にいるはずの[カルデアの者達]も奴のことを知っている。いや、本来知っているのはおかしいはずなのだが。

吹雪「どうしました?」

普段見せない困り顔に吹雪が心配しているようだ。

?「大丈夫。それより、これを奴の元に持っていかなくていいのか?」

吹雪「あっ!!忘れてました!行ってきます!!」

吹雪はまたしてもダッシュで信勝の元へ走っていった。

?「、、、。やれやれ、今回の[マスター]もかなりの無茶をする。だが、どちらかと言うと奴の方が無茶苦茶だったな。」

窓の外を見ながら思い出にふける。



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遠くて近い存在

なんだか話がまとまってないような気がするって?
気にするな!
あるぇ?もう、1,200UA?夢だな(現実逃避)。


食堂

 

信勝「えーと、、、。この書類によると、この鎮守府から1名艦娘を連れていかないといけないらしい。僕が鎮守府を離れると言うことは誰かがまとめていないといけない。よって長門を代表として残し大淀は長門の補佐を頼む、、、。あのー、、、。何故みんなして僕のことをじーっと見てるんですか?」

大淀「それは、、、。」

長門「まぁ、、、。こういうのが苦手だと初めて知ったからな。」

吹雪「だって司令官さん!ずっと食堂の扉付近にいる新撰組の羽織を着たちびノブが持ってるカンペ見てるじゃないですか!!」

ノブ撰組B「ノブッ!!」

信勝「仕方ないじゃないか!!僕はこう言う人前でしゃべるのはあまり慣れてないんだ!!」

?(嘘つけ!![邪馬台国(やまたいこく)]での貴様の活躍を知らんサーヴァントがいると思うのか!!それにしても、、、。このちびノブと言う摩訶不思議な生物、、、。この見た目でかなりの強さがあるのは理解できるが、、、。さらに鍛えれば私の優秀な部下になるのでは、、、。)

ノブ撰組B「ノッブ!!」

カンペ[図に乗ってんじゃねぇぞ!バーサーカー。]

?(、、、。私はこいつらより下と思われているのか、、、。知らなかった、、、。いや!待て!何で私がいるのがわかるんだ!?しかも、思考まで読み取るんじゃない!!)

信勝「あーーー!!もういい!!こうなったら吹雪に大本営までついてきてもらうからな!!」

大淀「え?」

長門「吹雪にか?」

電「吹雪ちゃん大丈夫ですか?変なことされるかもしれないのです。」

大淀「大丈夫ですよ。電ちゃん。あの提督はシスコンでお姉さんの体にしか興味無いらしいですよ。」

信勝「おい!大淀!!その情報をどこで仕入れて!!それに僕はそこまで堕ちてない!!って、、、。えー、、、。」

大淀のその言葉により信勝は良くもなく悪くもないが距離を置かれるようになってしまう。今もかなり引いているから。

大淀「私の情報源はこの鎮守府全域ですよ。提督(ニコッ)」

信勝「、、、。うっ、、、。うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

長門「提督がご乱心だーーー!!」

ノブ撰組B「ノッブ!!ノッブ!!ノーブー!!ノッブ!!(我らが主がご乱心だー!!)

どこから取り出したのかは知らないがちびノブがトランシーバーで他の個体と連絡をとっているようだ。

信勝「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

ノブ撰組B「ノブァ!!(うわぁぁぁぁぁぁ!!!)

ドンッ!!

信勝とちびノブがぶつかってしまいちびノブは吹き飛ばされてしまった。吹き飛ばされてしまったちびノブが食堂のドアに当たりドアは使い物にならない木屑になってしまった。

大淀「提督ーー!!はぉー、、、。提督のメンタルが脆すぎますね。」

長門「全くだ、提督ならもっと強く生きてもらいたい。」

?「からかいがいがあって良いじゃないですか。ねっ、[青葉(あおば)]。」

青葉「人間なんてどうでもいいです。あっ、長門さん。私今日と明日の二日間鎮守府を空けますがよろしいでしょうか?」

長門「?いいが、どこに行くんだ?」

青葉「それは、、、。内緒です。」

 

 


 

 

深夜

 

信勝「お前達、鎮守府は任せたぞ。」

ちびノブ達「ノッブ!!(お任せください!!)

長門「この長門に任せておけ!」

大淀「私もいますし大丈夫ですよ。提督と吹雪ちゃんこそ気をつけてくださいな。」

吹雪「大丈夫ですよ!いざとなったら司令官さんが守ってくれますから!ねっ!司令官さん!」

信勝「はぁー、、、。眠い。まぁ、仕方ないけどな。吹雪、早く乗れよ。置いてくぞー。」

吹雪「待ってくださいよー!司令官さん!」

二人は車に乗り込み大本営がある東京へと出発した。

長門「さて、我々も寝るとするか、、、。ん?大淀?戻らないのか?」

大淀「えぇ、、、。この鎮守府前は一本道。提督の車の明かりが見えなくなるまで私はここにいるつもりです。」

長門「そうか。なら、私はこのちびノブ達を引き連れて先に戻っておくぞ。」

ちびノブ達「ノブッ!!」

長門はちびノブ達を引き連れて鎮守府内へ戻っていった。

大淀「大丈夫ですかね。あの二人は、、、特に提督の身が心配です。」

?「大丈夫じゃないですか?それよりも、早く戻って寝た方がいいでよ。[マスター]。」

いつの間にか大淀の隣にフードを被った黒髪の少女が現れる。

大淀「そうですか、、、。なら、任せましょうかね。あれ?あの二人は?」

?「周囲の警戒です!提督がいない時を狙って現れる賊がいるかも知れませんから!」

大淀「フフフ、、、。頼りにしてますよ。[ランサー]。」

 

 


 

 

車内

 

信勝「まずは舞鶴に向かうからな。」

吹雪「何故舞鶴に?」

信勝「それが、、、。」

 

          ・・・・・

 

信勝「ふぅー、、、。この部屋も幾分かましになったかな。」

ちびノブB「ノッブ!!(書類です!!)

信勝「ありがとう、、、。ん?」

 

《久美浜鎮守府提督 織田信勝少佐殿へ》

 

初めて。私は舞鶴鎮守府の沖田桜子といいます。

突然の御手紙ですみませんが、、、。

織田少佐殿がお車で大本営へ向かわれるのなら、一緒に乗せてもらってもよろしいでしょうか!!?

よろしければ、こちらの電話番号に待ち合わせ時間をお願いします!!

 

信勝「、、、。はぁ?」

 

          ・・・・・

 

吹雪「はぁ、、、。舞鶴の提督がですか。」

信勝「そう。まぁ、めんどくさいけど、、、。吹雪、ひとつ聞きたいことがある。」

吹雪「何ですか?司令官さん。」

信勝「お前と、、、。もう一人誰がいるんだ?

吹雪「え?何を変なことを言ってるんですか?」

信勝「不自然だと思わないか?何故二人しかいないのに後部座席にのるんだ?まぁ、それは後部座席の方がいいってだけでおしまい。だけど、君の性格上、後部座席に座らずに助手席に座ると思ったからな。それに、、、。右の掌にある令呪についても話してもらいたい。」

吹雪(ビクッ!!)

吹雪の身体はビクッ!!と震え驚いているようだった。信勝はそれをルームミラー越しに見る。

信勝「別に僕は吹雪が誰かのマスターであろうと今まで通りにするだけさ。まぁ、今までって言ってもまだ一週間経ってないけどな。」

吹雪「、、、。司令官さんは、、、。誰か、自分の大事な人を殺したことはありますか?」

吹雪はうつむきながら信勝に問う。

信勝「ないね。吹雪はやったのか?」

吹雪「私は、、、。自分一人が助かるために妹を全員、前任の司令官の命令で沈めました。

吹雪の話を信勝は黙って聞く。

吹雪「最初は姉妹8人で仲良く、時に笑い合って喧嘩して一緒に泣いて、、、。本当に仲が良かったんです。でも、それも長くは続かなかった。前任の司令官が来てから全てが変わってしまいました。仲が良かった妹達もバラバラになってしまって、、、。毎日何人もの艦娘が沈んでいく地獄になりましま。私はそんな鎮守府でどんな犠牲を出したとしても生き残りたいと、思うようになりました。そんなある日のことでした。本来1艦隊は6艦で1つです。なのに無能な前任は私達姉妹を無理矢理同じ海域に出撃させました。出撃内容は偵察と私だけの特別任務、要らなくなった駒の始末。それが司令官に命じられた任務です。今まで仲の良かった姉妹でもバラバラになっていたらコンビネーションも無くなります。案の定、敵に見つかって交戦となっても連携なんてありません。スポーツで言うワンマンプレイですよ。私は思いました。ここでみんなを沈めて私だけが生き延び結果を報告し司令官に認めてもらおう。そして、この任務も達成できる!そうすれば、私の扱いは少しでも良くなるはずだ!と。敵に向けとの砲撃に混じって妹達に砲弾を浴びせました。すると、一撃でみんな沈んでいっちゃったんです。なんだ、沈めるなんてこんなにも簡単だったんだ!なんでもっと早くこの方法を思い付かなかったんだ!と、その時の私は浮かれていました。そして、私は一人で鎮守府まで帰投、司令官に報告し自室に戻りました。そこで、私はやっと後悔したんです。もう二度と、、、。みんなと笑い合ったり、喧嘩したり、悲しんだり、泣き合ったり、励まし合ったり出来ないんだって、、、。私は孤独になっただけでした。」

信勝「、、、。なんだよそれ。」

吹雪「へぇ?」

信勝「そんなの、、、。あんまりじゃないか、、、。」

吹雪はルームミラー越しに見てしまった。信勝が涙を流しているところを。

信勝「370年、、、。それだけの歳月が経ってるのに、、、。どうして、そんな考えが出てくるんだよ!それじゃあまるであの時代と何も変わってないじゃないか!!

吹雪には信勝の声が小さくてほとんど何も聞こえていなかったが、表情を見なくてもわかる程信勝は怒っているのだ。その怒りは吹雪に対してなのか、前任に対するものなのかはわからない。だけど、その怒りだけはわかる。もしかすると、その怒りは信勝自身への怒りなのかもしれない。

信勝(姉上の心を傷つけたのは誰だった?それは紛れもない自分自身だろ?また逃げるのか?自分は無能だから?無能だから自分が死んで誰かの土台になるのか?あの時、姉上は僕が土台になることを望んでいたのか?最初はそうだと思っていた。でも、再会してどうだった?結局は僕が間違っていたじゃないか!!)

信勝の心の声は誰にも届かない。なのに何故か吹雪まで涙を流しそうになる。

?(、、、。やれやれ、、、。己の命のために妹達を殺した者と自身の姉のためにその命を葬った者、、、。遠いようで近い存在、、、。私には二人のような決断は出来なかった。私には戦うことしか頭の中にはなかったからな。)

その場にいる何者かも少しため息を吐いていた。




キャラクター紹介

名前 吹雪(ふぶき)

艦種 駆逐艦

詳細 バーサーカーのマスター。自らの手で妹達を沈めた。前任からは[冷徹な悪魔]と称されている。趣味は筋トレとジョギング。ハッキリ言って脳筋。脳筋であることが相まってバーサーカーが召喚に応じたのだろう。


名前 大淀(おおよど)

艦種 軽巡

詳細 ランサーのマスター。信勝のことを提督として認めている反面、弱みをかなり握っている。信勝の黒歴史や変態的行動は全てランサーから教えてもらった。


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ぐだぐだ?

車内

 

信勝「さて、そろそろ出てきてもいいんじゃないか?吹雪のサーヴァント。黄金郷の狂戦士(エルドラドのバーサーカー)

?「はぁー、、、。やはりバレていたか。」

吹雪の隣に銀髪の少女が現れる。その服装は何故かスーツを着ていたが。

信勝「、、、。え?何故スーツ?あのいつもの服は?」

吹雪「あれ?[ペンテシレイア]さん、いつの間に着替えたんですか?」

CEO「軍の本拠地に行くのだろ?なら、私もそれなりの身なりを整えておかないといけないだろ?あと、誰だ?私の名前を[CEO]などと表記している愚か者は。」

吹雪「それぐらい、いいじゃないですか。」

信勝「はぁー、、、。まぁ、バーサーカーが貴女で良かったよ。」

CEO「、、、。前から思っていたんだが、泣き虫な癖に周りのやつには高圧的な態度だったな。貴様は。だが、今はあの時程の高圧的な感じはない、、、。貴様、今まで何をしていた?あの戦いの後。」

吹雪「あの戦い?お二人は知り合いなんですか?」

信勝「、、、。あぁ、知り合いさ。でも、親しい間柄でもない。ただただお互いのことを知っているだけの存在だけどな。それでも、僕は大体の情報を知ってますがね。あの頃も[姉上]のために情報処理などをやっていましたから。」

CEO「そ、そうか。ん?そろそろ舞鶴に到着するのではないか?」

吹雪「本当ですね!あっ!舞鶴鎮守府が見えてきましたよ!」

信勝達は舞鶴鎮守府前に到着する。舞鶴鎮守府の門前には一人の女性が立っていた。その女性は桜色の着物の上に真っ白な軍服を羽織っていた。

信勝「あれだよな?」

CEO「もしかして、この世界にはすでに[ぐだぐだ粒子]でも蔓延しているのか?聞いた話では[ぐだぐだ粒子]は消滅したと聞いていたが、、、。」

信勝「あれは[ぐだぐだ粒子]関係無いと思いますけど、、、。とりあえず止めますか。」

信勝がその人物の目の前に止めると、その人物も信勝達に気がついたみたいで車に乗ってきた。そして、車を発進させる。

?「すみませーん。私の我が儘に付き合わせてしまって、、、。初めまして!私は[舞鶴鎮守府提督の沖田桜子]です!これから、、、。え?」

その人物はどこかきょとんとした表情だが、信勝とペンテシレイアは「はぁー、やっぱりか、、、。」と言いたげな表情をしていた。

吹雪「初めまして!久美浜鎮守府所属の駆逐艦、吹雪です!」

桜子「えっ、あっ、初めまして!」

桜子はとりあえず助手席に座る。

信勝「、、、。何故貴女がいるんです?誰かに召喚されたのか?」

桜子「へぇ?いえ!なんのことを言ってるのかさっぱり!」

誰が見ても動揺しているのがハッキリとわかる。

信勝「、、、。安心しろ、[姉上]ならいないぞ。」

桜子「え?、、、。わーい!これで私の天下です!!沖田さん大勝、ぐへぇ!」

桜子の頭をペンテシレイアが思いっきりしばいた。そこに手加減はない。

信勝「やはり貴女でしたか。それしても、、、。なんで[令呪]を持ってるんですか!!」

桜子の右手の甲には令呪があった。

CEO「[サーヴァント]である貴様がマスターだとはな。まさかだが、[サーヴァント]ではなくなったのか?」

桜子「え?確かに私はマスターですけど、、、。私は[サーヴァント]のままですよ。少し特殊ですけど。」

信勝「特殊?と言うと。」

桜子「えーと、、、。私、普通に人の子として新たに産まれたんです。」

信勝「、、、。はぁ?」

桜子「それから普通に成長していって今のところで成長が止まり完全不死身の英霊となってしまいました。つまりは聖杯で受肉し、更には不老不死になった、、、。こんな解釈でも大丈夫だと沖田さんは思います!!」

信勝「はぁー、、、。」

信勝は頭を抱えて悩んでいた。

信勝「一体全体どうなってるんだよ、、、。で、どのクラスの誰を召喚したんです?」

桜子「えーと、、、。クラスは[剣士(セイバー)]なんですけど、私達が知らない黒い二刀流の剣士のサーヴァントです。」

CEO「二刀流のサーヴァントなら心当たりがあるが、、、。そいつは何者なんだ?」

桜子「うーん。ハッキリ言ってよくわからない存在です。ちなみに私の現秘書艦もサーヴァントを召喚したんです!そのクラスはバーサーカー!ペンテシレイアさんと同じクラスですよ!」

CEO「ほう、私と同じクラスか。一度殺し合いたいものだ。」

桜子「あっ、言い忘れてましたけど。そのバーサーカーさんは殺し合いとか大の嫌いですよ。好きなものは家族料理だそうです。」

信勝「珍しいバーサーカーですね。」

吹雪「ペンテシレイアさんみたいに筋トレ命のような人じゃないですか、、、。少し残念です。」

桜子「そして、元秘書艦もサーヴァントを召喚したんですよ!しかもクラスは[裁定者(ルーラー)]!!私達の鎮守府ではセイバーを[黒の剣士(セイバー)]。バーサーカーを[閃光の狂戦士(バーサーカー)]。ルーラーを[小さな裁定者(ルーラー)]って呼んでます!」

吹雪「途中までネーミングセンスがよかったのに、、、。」

桜子「仕方ないじゃないですか!!本当に小さいんですから!比べても海防艦と同じぐらいの身長しか無いですよ!!」

CEO「そんなに小さいのか。では、そこまで強く「いえ、舐めてかかると一瞬で消されます。」なに?」

桜子「鎮守府の近海に出た深海棲艦の艦隊が一撃で吹き飛びました。」

信勝「脳筋ルーラーか、、、。」

桜子「うーん。何て言ったらいいのでしょうか。あの子は[学習するルーラー]」

CEO「学習する、、、。だと?」

信勝「とりあえずよくわからない存在しておくか。で、セイバーは連れてきてないのか?」

桜子「セイバーには鎮守府を任せています!何故か舞鶴鎮守府のサーヴァントは魔力供給を必要としないみたいです。ちなみにバーサーカーさんとルーラーちゃんもです。」

信勝「サーヴァントと言う存在がだんだん分からなくなってきた。はぁー、、、。」

ため息を吐きながらも運転を続ける信勝であった。

 

 


 

 

兵庫県 高速道路

 

信勝達が車で大本営へと向かっていた頃、、、。同じく車で大本営へと向かっている者達がいた。

?「ふぁ~。眠い。」

?「なら寝ていればいいじゃないか。今君は運転していないのだから。」

?「いや、お前さぁー、、、。こんな中で寝ろってのか?頭沸いてんじゃね?それにさぁー、、、。大将であろうお人がねぇー。ハンドルを握る両手が震えているぞ。」

?「君だって震えてるじゃないか!!」

?「まぁ、そりゃ震えますよねぇ~。」

後部座席にの男のとなりには[黒いローブを纏い髑髏の仮面を被った赤眼の男]がおり、助手席には[水色の髪の少女]。ちなみに、この車内の雰囲気を重くしているのはこの少女である。

?「あ、[弓兵(アーチャー)]君。その、殺気を納めてくれないか?」

アーチャー「はぁ?ふざけてるの?私はこいつに一度殺されそうになったのよ。ハッキリ言って話したくもないし同じく空間にいるだけで虫酸が走るわ!!」

?「おっと、、、。お前のサーヴァント性格荒くねぇか?それにしても、、、。[復讐者(アヴェンジャー)]、お前と関係がある相手だったとはな。」

アヴェンジャー「、、、。お前、、、。奴がいないから苛立っているのか?」

アーチャー(ビクッ!!)

アーチャーの顔がみるみる赤くなっていき、、、。

アーチャー「そ、、、、、、。そんなわけ無いでしょうがぁ!!!!」

無関係の運転手を殴った。

?「えっ!ちょっ!!」

運転手を殴ったことにより車のバランスは崩れる。ちなみに運転手はグーパン一発で撃沈。

?「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

ドガーン!!!

佐世保鎮守府提督及び呉鎮守府提督

車がスリップし単独事故のため会議への遅刻決定

事故理由 落下物を避けようとしてスリップ(嘘)

 

 


 

 

京都 木屋町

 

信勝達が車で大本営へと向かい、佐世保の提督と呉の提督が盛大に事故ったのと同時刻。

青葉「やはり有力な情報はありませんか。」

?「私も血眼になって情報を集めているのですけどねぇ。本当に前任はこの辺りに艦娘を売ったのでしょうか?」

青葉「この辺りで取引をしているところを目撃したと言う情報がありました。でも、ここまで探して情報無しとなると、、、。」

?「別の場所に連れていかれた。これが有力だと思いますよ。」

青葉「そうですか。何か別の情報は手に入りましたか?」

?「ありますよ。ただ、、、。聞いて気分の良くなる話ではないですけど、、、。」

青葉「どんな話ですか?」

?「この近畿地方のどこかで政府が極秘に人体実験をしているとの噂です。」

青葉「その内容と人材はどこから?」

?「人材は最近頻繁にニュースで取り上げられている誘拐事件と行方不明の2つからですね。そして、その内容と言うのが、、、。艦娘もしくは深海棲艦の細胞を人間に注入するといったものらしいです。」

青葉「確かに聞いていて気分の良くなる話ではありませんね。明日は範囲を拡大して探ってみるのも良さそうですね。頼めますか?[騎兵(ライダー)]。」

ライダー「もちろんです!この私にお任せください!!」

二人は京の街の闇に消えていく。




キャラクター紹介

名前 ペンテシレイア

クラス バーサーカー

召喚者 吹雪(ふぶき)

詳細 白髪の少女。バーサーカーであるが意志疎通が出来礼儀正しいが、とある人物に関することを言ってしまうと暴走する。


名前 沖田桜子(おきたさくらこ)

真名 沖田総司(おきたそうじ)

クラス セイバー

詳細 舞鶴鎮守府の提督。階級は大将。サーヴァントなのだが、召喚されたのではなく。普通に産まれた。つまり、二度目の人生を赤子からスタートしたと考えれば分かりやすい。ある程度の年齢で成長が止まり不老不死の能力まで付与されさらには今までの病弱属性がなくなってほぼ無敵。


名前 繧ュ繝ェ繝

真名 譯舌Ω隹キ蜥御ココ(縺阪j縺後d縺九★縺ィ)

クラス セイバー

呼び名 黒のセイバー

召喚者 沖田桜子(おきたさくらこ)

詳細 多くの命を失い、多くの命を救ったとある世界の英雄。[閃光のバーサーカー]と[小さなルーラー]は家族らしい。


名前 繧「繧ケ繝

真名 邨仙沁譏取律闖(繧?≧縺阪≠縺吶↑)

クラス バーサーカー

呼び名 閃光のバーサーカー

召喚者 豬ヲ豕「

詳細 舞鶴鎮守府の現秘書艦が召喚したサーヴァント。愛するもの達のために、助けを求める人達のために立ち上がった英雄。だが、彼女は[黒のセイバー]を支えることしか出来ないのであった。


名前 繝ヲ繧、

クラス ルーラー

呼び名 小さなルーラー

召喚者 蜉?雉?

詳細 救いたくても救えない、自分の存在を証明してくれる人物を欲した少女。次は大切な両親のために、、、。


名前 繧キ繝弱Φ

真名 譛晉伐隧ゥ荵(縺ゅ&縺?縺励?)

クラス アーチャー

呼び名 水色のアーチャー

召喚者 山南進(やまなみすすむ)

詳細 佐世保鎮守府の提督に召喚されたアーチャー。その昔、人を殺したことによる克服のために世界最強の1つにあたるスナイパーライフルを持ち荒野を駆ける。


名前 繝?せ繝サ繧ャ繝ウ

真名 繧カ繧カ

クラス アヴェンジャー

呼び名 髑髏のアヴェンジャー

召喚者 斎藤十次郎(さいとうじゅうじろう)

詳細 呉鎮守府の提督に召喚されたアヴェンジャー。仲間を殺し、自身の名を聴かなかった者への復讐。サーヴァントとなり彼は本当の[豁サ驫]へとなる。


名前 青葉(あおば)

艦種 重巡

詳細 久美浜鎮守府の艦娘。人間に興味はない。たまに鎮守府からいなくなるがしばらくすると帰ってくる。鎮守府の外で何をしているか誰も知らない。


名前 蟆?多荳ク譁

クラス ライダー

呼び名 鴉のライダー

召喚者 青葉(あおば)

詳細 極東の地の外界と隔離された[忘れられたもの達の最後の楽園]に棲むものであり、[楽園]の始まりを知る数少ない人物。自身の能力を隠し相手を見定める。


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運転手は2時間に10分以上は休憩すべし!(本編と殆ど関係はございません。)

信勝side 車内

 

CEO「それにしても、何故会議が突然行われることになったんだ?」

桜子「うーん。会議を突然やるのは近藤さんですからねぇ。いつもなんでこのタイミング!って時に会議をしますから、今回はどんな会議になるかも分かりません。」

信勝「ふぁ~。いったん休暇しよう。眠たい。」

吹雪「そんなに眠たいんですか?なら、一発で目を覚まさせてあげますね!」

カチャ…

吹雪が信勝の後頭部を狙い拳銃を向ける。

信勝「え?ちょっと待て!拳銃なんてどっから持ってきた!!」

吹雪「えーと、、、。出発前に[(ひびき)ちゃん]がこれを私に渡してきたので。」

信勝「何でだよ!!」

吹雪「それが、、、、、。」

……………

…………

………

……

 

出発前 駆逐艦寮

 

響「やぁ、吹雪。大本営に行くんだって?」

吹雪「そうだけど、、、。響ちゃんどうしたの?」

響「これを持っていくといい。」

響が吹雪に渡したのはソ連軍が開発した拳銃[トレカフTT-33]だった。

……

………

…………

……………

 

信勝「、、、。え?なんで鎮守府内に普通に拳銃があるの?すごく謎なんだが。」

吹雪「私も詳しいことは知りませんが、なんでも響ちゃんはいろんな拳銃を集めてるらしいですよ。」

信勝「そっちじゃなくて入手経路だよ!!」

桜子「いやー、さすがノッブの弟。セキュリティガバガバじゃないですかwwww」

CEO「私でも入手経路がわからない。一体どうやったんだろうか、、、。」

吹雪「それは帰ってから響ちゃんに直接聴いてください。まぁ、これで眠気なんてぶっ飛んだでしょ?」

信勝「バカか。教習所で言われた通りに一時間は休憩するからな。」

そう言って信勝達はパーキングエリアに入っていくのだった。

駐車場に車を止めてパーキングエリアの施設へ行く。

施設の中のフードコートで食事をとることしにした四人。

そのフードコートは人が殆どいないが、、、。いや、いるのは1組だけ。かなり目立つが、、、。

?「あ、姉貴?それ食えんのか?」

?「え?これぐらい余裕よ!」

?「しれぇ、無理しすぎ、です、、、。」

?「大丈夫!残しても私が食べるから!(もぐもぐ)」

?「はぁー、、、。[サーヴァント]になってから[口うるさい上司]がいなくてせいせいするよ。」

?「はぁー、、、。この三人はある意味問題児だな、、、。うん?ありゃ、、、。沖田大将!!」

桜子「あっ!![雪花(せっか)ちゃん]に[雨牙(あまが)]じゃないですか!!」

雪花「あっ!沖田さん、久しぶりですー。」

雨牙「姉貴!いくら仲が良いからって相手は大将だぞ!」

?「少年よ!そんなことを気にしていると成長しないぞ!(パクパク)」

雨牙「うるさいな!!」

桜子「[雪風(ゆきかぜ)ちゃん]もお久しぶりです!」

雪風「お久しぶり、です。沖田、大将、、、。」

雪花「ん?ねえねえ!沖田さん!その後ろの三人は?」

桜子「えーとですね、、、。この赤と黒の少しちっこいのが久美浜鎮守府の提督の織田信勝少佐です!」

信勝「誰がちっこいんだよ!!」

桜子「で、この子が、、、。」

吹雪「初めまして!私は久美浜鎮守府の吹雪型駆逐艦一番艦 吹雪です!!お二人は[神戸(こうべ)鎮守府の青空雪花(あおぞらせっか)中佐]と[提督補佐の青空雨牙(あおぞらあまが)中佐]でしょうか?」

雪花「如何にも!!私が神戸鎮守府の提督、青空雪花です!そして!この青い子が!」

?「雪花のサーヴァント、、、。[復讐者(アヴェンジャー)依神紫苑(よりがみしおん)]です(もぐもぐ)」

CEO「貴様もサーヴァントなのか?私はペンテシレイア。バーサーカーだ。まさかだが、そこの赤髪は貴様のサーヴァントか?雨牙中佐。」

雨牙「へぇー、、、。初対面相手にその言い方、、、。だが、あまり怒りは沸いてこない。これが[アマゾネスの女王]か。あっ、あんたの質問の答えはNOだ。俺のサーヴァントは鎮守府にお留守番だ。」

吹雪「雨牙中佐のサーヴァントじゃないとすると、、、。」

雪風「私の、サーヴァント、です、、、。」

よく見ると雪風の首の付け根辺りに令呪があった。ちなみに青空姉弟は雪花は右頬。雨牙は左頬にある。

?「ふぁ~ぁ。あたいは[番人(ウォッチャー)小野塚小町(おのづかこまち)]。よろしく。」

信勝「うーん、、、。」

桜子「あれ?ノッブの弟、、、。どうしました?」

信勝「なんだかそこの二人を見ていると姉上の敵なような違うような、、、。[妖力]に混じって[神力]があるような、、、。」

桜子「えっ?何バカなこと言ってるんですかwwwwww!!神霊のサーヴァントが簡単にいるわけないじゃないですかwwwww!!それに、この二人にレアリティがあるとすれば最高ランクですよwwwww![ウォッチャー]なんてクラス初めて聞きますけど、[アヴェンジャー]の最高ランクなんてノッブ、[監獄の復讐者]、[龍の魔女]、[スペースな賞金稼ぎ]ぐらいですよwwww!!」

小町「うーん。神っちゃあ神なんのかねぇ~。あたいは神は神でも[死神]だからねぇ~。」

桜子「えっ?」

紫苑「私も、、、。神と言うより[妖怪]に近いかな?だって[貧乏神]だから(パクパク)」

桜子「、、、はぁ?どちらかと言うと[幻霊]?」

小町「え?あたい達は[幻霊]の括りなのかい?」

紫苑「うーん、、、。よく分からん。放置でいいと思う(もぐもぐ)」

桜子「はぁ!!?この状況を放置できると思ってるんですか!!そうですよね!ノッブの弟!!」

信勝「いや、僕はどうでもいいけど、、、。」

CEO「私もどうでもいい。貴様は妙にこだわり過ぎではないか?」

桜子「きっ、気のせいですよ!!それよりも、どうして雪花ちゃん達がここに?」

雪花「[芹沢元帥]に大将未満全員大本営に集合って呼ばれたんですー。」

桜子「[芹沢]が?」

さっきまで頭のネジが五本ぐらい抜けたようなことを言っていた桜子の表情が一気に険しくなる。

雨牙「えぇ。僕らの会議は今夜。全国に散らばる大将以下の提督を呼び出すなんて、、、。かなり嫌な予感がする。」

吹雪「あれ?大将未満と言うことは司令官も含まれるんじゃないですか?」

信勝「いや、来てなかったな。そんな案内は。まぁ、来てたとしても僕は行かなかっただろうけど。」

桜子「ノッブの弟、、、。あいつは[(かも)さん]とは違います。確かに[鴨さん]の子孫ですが、、、。やってることは[あの時(邪馬台国)]の比じゃないです。」

信勝「別人だろうと僕には関係無い。姉上を殺したあいつと血の繋がりがあるならそれだけで攻撃目標だ。あっ、こんな話してる場合じゃなかった!何か食べないと、、、。」

吹雪「司令官!私はあのカレーがいいです!」

信勝「はいはい、分かったよ。」

吹雪と信勝は二人で注文しに行く。

桜子「、、、。それにしても、、、。雪風ちゃんは未だにその状態ですか。」

雨牙「はい。前任は屑野郎でその前の提督は謎の失踪。置き手紙には血の後が見つかり、検査の結果一致となりました。そして、検査の結果はこの前こちらに送られてきました。」

桜子「あれ?検査に出したのは前任が着任する前の話ですよね?何故今になって、、、。」

雪花「その原因は血にあったんです。失踪した提督[時空音弥(ときそらおとや)大将]の血液にはこの世に存在しない成分が含まれていたんです。」

……………………

…………………

……………

………

……

 

イギリス ロンドン

 

一般人A「おいおい聞いたか!?また現れたらしいぜ![霧の殺人鬼]が!」

一般人B「あぁ、聞いたぜ。それより、この話聞いたか?また鳴り響いたんだぜ!あの咆哮が!」

一般人A「あんなの嫌でも聞こえるだろ!でも、そっちよりも[霧の殺人鬼]のメッセージ!こっちの方が気になるだろ!」

一般人B「まぁ、そうだよな。なんたってこれだもんな。」

新聞には一枚の写真。そこには英語でこう記されていた。

 

 

       極東の国に行く

 

 




キャラクター紹介

名前 青空雪花(あおぞらせっか)

階級 中佐

詳細 神戸鎮守府の提督。アヴェンジャーのマスター。かなりの大食い(ピンクの悪魔や青いセイバーなどと同レベル)。大食いなのにかなりスレンダー。どことは言わないがつるぺったん。かなりの脳筋。


名前 依神紫苑(よりがみしおん)

クラス アヴェンジャー

呼び名 無し

召喚者 青空雪花

詳細 極東にある[忘れられたもの達の楽園 蟷サ諠ウ驛キ]の貧乏神。自身の能力のせいでマスターである雪花のことを貧乏にしてしまうと思いきや雪花が能天気過ぎるのと秘書艦の特性のお陰で貧しい思いはしていないらしい。


名前 青空雨牙(あおぞらあまが)

階級 中佐

詳細 雪花の弟にして神戸鎮守府提督補佐。姉と同じくアヴェンジャーを召喚したらしい。頭がよく、パズルやチェス、将棋などが得意。(ちなみにだが姉弟揃って運動神経は抜群)


名前 雪風(ゆきかぜ)

艦種 駆逐艦

詳細 神戸鎮守府の秘書艦。神戸鎮守府の前任のせいで心を閉ざしてしまった。


名前 小野塚小町(おのづかこまち)

クラス ウォッチャー

呼び名 無し

召喚者 雪風

詳細 雪風によって召喚されたウォッチャー。極東の国の[忘れられたもの達の楽園 蟷サ諠ウ驛キ]で三途の川の船頭をやっていたらしいがその実力は、、、。


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暗躍と監視と無関心

[剣士(セイバー)]、[弓兵(アーチャー)]、[槍兵(ランサー)]、[騎兵(ライダー)]、[魔術師(キャスター)]、[暗殺者(アサシン)]、[狂戦士(バーサーカー)]、[復讐者(アヴェンジャー)]、[裁定者(ルーラー)]、[救世主(セイヴァー)]、[偽物(フェイカー)]、[別人各(アルターエゴ)]、[月の癌細胞(ムーンキャンサー)]、[番人(ウォッチャー)]、[盾兵(シールダー)]、[(ビースト)]、[降臨者(フォーリナー)]、[毒婦(ファニーヴァンプ)]、[銃士(ガンナー)]、[門番(ゲートキーパー)]、[巨人種(エンシャント・ジャイアント)]、[(エンシャント・ゴッド)][詐称者(プリテンダー)]、、、。ふむ、これだけでは足りん。これは聖杯戦争などと言ったふざけたお遊び(ゲーム)とは違う。よって新たに追加しよう。新たなるサーヴァントを作り出そうか、、、。そうだな、、、。[破壊者(デストロイアー)]、[(ドラゴン)]、[全能(オールマイティー)]、[(バグ)]、[妖精(フェアリー)]、[切り札(ジョーカー)]、[演者(パフォーマー)]、、、。これだけ増えれば面白いだろう。」

とある男は無数のスクリーンの前で呟く。

「どうせなら派手に殺り合いてぇよなぁ?」

 

 

 


 

 

サービスエリア フードコート

 

桜子「それにしても、、、。二人ともすごい差がありますね。」

すごい差、、、。それは信勝と雪花の食べている物だ。

信勝は小鉢に入ったサラダと水のみ。

対して雪花はM社のビックバーガー、O社のチャーハンセット、K社の黒いドリンク等々、、、。机1つにギリギリ収まる程の料理を食べていた。

ちなみに桜子と吹雪は和食な朝ごはんセットとデザートに三色団子。ペンテシレイアはカツ丼。雨牙、小町、雪風、紫苑はとっくに食べ終わっているが紫苑のみ涎を滴しながら雪花の食べているものを見ていたが誰も気にしなかった。

雨牙「はぁ、、、。現在時刻は午前三時か、、、。あれ?これ間に合うか?」

桜子「え?間に合うんじゃないですか?だって雨牙君達の会議は夜じゃ、、、。あっ、私達の会議は夕方じゃないですか!!」

信勝「慌てないでください。ちゃんと時間は計算してありますから。」

桜子「あっ、そうですか。」

信勝「さてと、僕は先に車に戻って寝てるから吹雪達はゆっくりしといていいよ。」

信勝は一人車へと向かう。

車へと戻った信勝は寝るのではなくスマホの電源をつけてニュースを見ていた。

信勝「何か面白そうなニュースはないかな?」

多くのニュースの見出しがある。

 

 

前代未聞!世界五ヶ所の刑務所から囚人が脱獄!

 

 

恐怖!霧の殺人鬼が日本に!?

 

 

またしても!止まらぬ連続殺人

 

……………

………

……

信勝「はぁー、、、。世の中物騒だな。まぁ、深海棲艦がいるってだけで物騒だけどな。」

信勝はまだ空に浮かぶ月を見上げるのであった。これからどんな事件に巻き込まれるのかも知らずに。

 

 


 

 

北海道 稚内

 

ここは日本の最北端にある[稚内(わっかない)鎮守府]

 

?「まだ行かないの?貴方も大本営に呼ばれているのに。」

?「あ?俺は近藤さんの部下や。芹沢の野郎に呼び出しされようが関係あらへん。まぁ、他の奴らは行くやろうけどな。」

?「はぁー、そう。それにしても不思議ね。私がこうやって現界してからと言うもの貴方が寝ているところを見たことがないわ。

?「俺には寝る必要性が無いからや。それとも何か?俺の寝込みでも襲う気か?[毒婦(ファニーヴァンプ)]。」

?「違うわよ!私はただただ貴方が心配なのよ。それに、私はこのクラスで現界したのに不満なのよ!なんでよりによって私が[毒婦(ファニーヴァンプ)]なのよ!どう考えても[(ドラゴン)]でしょ!!だって私の別名は[泡狐龍(ほうこりゅう)]よ!どっちも適正クラスだとしても普通は[(ドラゴン)]でしょ!」

?「知らんがな。」

コンコンコン……

?「提督!近藤元帥から御手紙です!」

?「ん?[夕張(ゆうばり)]か?入っていいぞ。」

夕張「失礼します!これが元帥からの手紙です。」

?「これか、、、。夕張、こいつを連れて執務室から出てくれ。これりゃ、あまり見せられたものじゃねぇわ。」

夕張「了解しました!さっ、行きますよ!」

?「はいはい、分かったわよ。」

二人が執務室から出ていく。

?「、、、。さて、近藤さんが手紙を寄越すなんて珍しいな。どれどれ、、、。」

 

 

稚内鎮守府提督 八幡宗十郎(はちまんそうじゅうろう)中将へ

 

今回の会議にも君が出席しないのは分かっている。だからこそ君に頼みたいことがある。それは警視庁と協力し連続殺人犯[ファントム]を捕まえてほしい。今日の昼間に警視庁から刑事が一人やって来るはずだ。頼んだぞ。

 

 

                元帥 近藤一より

 

 

宗十郎「、、、。はぁー、近藤さんも無茶なこと言ってくるねぇ~。まぁ、やりますけど。あれ?その間の艦隊運営は誰がやるんだ?それよりもなぁー、俺はこっちの方が気になるってのに、、、。世界五ヶ所の刑務所からの脱獄、、、。この前代未聞にどう対応するかだけど、、、。どの刑務所でも脱獄犯からのメッセージは[極東の国に行く。]だそうだからな。こりゃ、連続殺人犯だけじゃ捜査協力は終わらなそうだな。」

宗十郎はPCを開き誰かにメールを送る。

宗十郎「さてと、、、。どうしようかねぇ~。」

 

 


 

戻って再び信勝side

 

信勝「さてと、出発するぞ。で、あの五人は?」

桜子「雪花ちゃんがまだ食べてますので後から向かうそうですよ。」

信勝「そうなんだ。じゃ、出発する    よ。ん?」

何がおかしい。信勝はそう思った。助手席、後部座席を見る。違和感に気が付いたのは信勝だけではない。ペンテシレイアも桜子もその違和感に気付いていた。だけど、その違和感の正体は分からず。信勝はそのまま車を発進させるのであった。

 

 

 

 

 

 

?「あれが織田信勝、、、。なるほど、、、。[お嬢様]と[お嬢様のマスター]に報告しなければ。」

銀髪に青いパーカーを着た女性は信勝達を監視していたようだが、誰も気付かぬうちに姿を消した。その間およそ0秒以下。




キャラクター紹介

名前 八幡宗十郎(はちまんそうじゅうろう)

階級 中将

詳細 稚内鎮守府の提督。提督としての知識は0に等しいが持ち前の洞察力と推理力、体力と武術だけで提督になったある種の天才。元帥である近藤からはかなりの信頼を得ている。[ファニーヴァンプ]のマスター。何故か寝ることが出来ないらしい。


名前 繧ソ繝槭Α繝?ロ

クラス ファニーヴァンプもしくはドラゴン

呼び名 泡狐龍

召喚者 八幡宗十郎

詳細 とある渓流に現れていた龍が擬人化しサーヴァントになった。桃色と白色の着物を着ている。怒らせた場合は諦めて死ぬしかない。


名前 夕張(ゆうばり)

艦種 軽巡

詳細 稚内鎮守府の秘書艦。秘書艦なのに執務室よりも工廠に籠りっきり。


名前 蜊∝?螟懷調螟

クラス アサシン

呼び名 紅魔のアサシン

召喚者 襍、蝓

詳細 極東にあると言われている[忘れられたもの達の楽園]にある紅い館のメイド。時間に関する能力があるらしい。


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時に雨、止まぬ雨あり

車内にて

 

信勝「あのー、、、。吹雪?なんでさっきから拳銃を突き付けてるのか理由を教えてくれないか?」

吹雪「え?拳銃は嫌ですか?なら、この主砲で、、、。」

信勝「そうじゃなくて!!なんで僕が命狙われているか聞いてんの!!」

吹雪「だってこうした方が眠たくならないじゃないですか!」

桜子「、、、。えーと、、、。この吹雪ちゃん、頭のネジが何本か抜けてませんか?」

信勝「多分ネジどころかナットもボルトも何もかも抜けてるよ!!」

CEO「はぁ、マスター、、、。少しは常識を学んだ方が、「これが私の中での常識です!」、、、。だそうだぞ。」

信勝「、、、。これは帰ってから学習だな。あと、響に拳銃の入手経路を聞かないと、、、。」

桜子「まぁ、この前までブラック鎮守府だったらしいですからね。まぁ、ノッブの弟がちゃんとした教育を出来ると思えないですけどね。」

信勝「おい、、、。僕のことをディスるのは良いとして、姉上を侮辱したのは罪が重いぞ。」

信勝が桜子に拳銃を向ける。

桜子「いやいや!冗談に決まってるじゃないですか、アハ、アハハ(焦)」

信勝「、、、。それならいいけど、、、。」

朝日が登る。朝日が登ると高速道路で走る車の運転手達は気を付けなければならないことが1つある。

桜子「うおっ!!まぶしっ!!」

そう、日光によって目を瞑ってしまう。これにより起こる事故もある。

信勝「なんだ?これぐらい予測してなかったのか?ちゃんとサングラスぐらい用意しとけよ。」

桜子「うるさいですね!!こうなったら車内での会話は全てカットです!!異論は認めない!!」

信勝「ちょっ!暴れるな!!」

 

 

 


 

 

大本営 近藤元帥執務室

 

近藤「うむ、、、。」

?「元帥、、、。どうされました?」

近藤「ん?なんだ、[大和(やまと)]か。こんな朝早くなんて珍しいな。」

大和「そうですね。まだ四時半ですもんね。で、何を見てるんですか?」

近藤「あぁ、これだよ。」

大和「これって、、、。世界五ヶ所から脱獄した死刑囚達ですか?」

近藤「そうだ。だが、我々海軍はこの情報に圧力をかけている。」

大和「それは何故ですか?」

近藤「この五人の死刑囚のうち一人は日本の[網走刑務所(あばしりけいむしょ)]から脱獄している。そして、網走から消えた囚人は二人。この意味が分かるか?大和。」

大和「あれ?世界五ヶ所から脱獄した死刑囚は五人ですよね?なら、人数が合いません、、、。まさか!!」

近藤「そうだ。網走刑務所最悪の囚人、、、。奴が脱獄した。本来ならこの件は稚内の八幡君が適任だと思ったが相手が悪い。」

大和「八幡提督、、、。そうでしたね。五年前のあの日、その日からあの人の心は[空っぽ]になってしまいましたね。」

近藤「最愛の艦娘を亡くした彼を慰めることは我々にはできなかった。別の個体だとしても会うだけで彼の傷を抉ることになる。出会うことはないと思うがな。」

大和「そうですね。もし、もう一人の死刑囚と共に行動しているなら今はこの東京にいる可能性が高いと思われます。」

近藤「そうだな。警視庁に連絡して包囲網を展開してもらうことにしようか。」

大和「わかりました。では、連絡して来ますね。」

大和は執務室から出る。

 

 


 

 

東方 某所 ホテル

 

?「もう朝か、、、。」

少女が目覚める。その右目には令呪があるだけで黒髪の美しい少女だ。

?「お目覚めですか?マスター。」

ベッドに横たわる少女の隣に一人の女性が立っていた。その姿は浮世離れしたような美しさなのに、服装はごく普通の服装だった。ちなみにつるぺたである。

?「今、変なことを考えた人は明日の朝痺れて動けないでしょう。」

?「どうしたんだい?」

?「いえ、スルーしていただいて結構ですよ。あっ、そうだった!先ほど[氷鬼(ひょうき)]が戻られましたよ。」

?「そうなのかい?で、彼は?」

?「彼は今、「朝食を買いに行ったところだぜ。」、、、。貴方、いらっしゃったんですね。[フォーリナー]。」

女性の言葉を遮ったのはいつの間にか部屋にいた金髪の男性。この男性は[フォーリナー]らしい。

そのフォーリナーを女性が睨む。

フォーリナー「おいおい!待ってくれよ、、、。確かに昔は敵どうしだったけどよぉ、今はこうして味方じゃねぇか。」

?「貴方が味方ならあの[破壊者]が味方の方がよほど安心します。あの方は人間を殺しても自然を破壊しませんから。それに比べて貴方ときたら、、、。どれだけの自然を破壊したら気が済むんですか?」

フォーリナー「いや、その、、、。マジですみませんでした!!」

フォーリナーはDO☆GE☆ZAしていた。

?「はぁー、、、。この世界に[バトラ]はいないのかしら?」

?「[バトラ]?生前の彼氏かい?」

?「えっ、、、。いえいえ!違いますよ!彼は私の双子の弟みたいな存在でして、、、。「え?てっきり彼氏かと」おい、くそ野郎は黙ってろ。」

フォーリナー「あっ、はい。」

?「弟ねぇー、、、。」

女性の顔は真っ赤になっていた。

フォーリナー「お?バグったか?[ルーラー]がバグったからバグったルーラーか?wwwwwwwww」

フォーリナーが爆笑している。[ルーラー]と呼ばれた女性の表情がだんだん鬼のようになっていく。

ルーラー「、、、。」

ルーラーは無言で立ち上がり、、、。

ドンッ!

フォーリナー「ぐはぁっ!」

フォーリナーに腹パンを決めてフォーリナーを引き摺りながら部屋を出ていく。

?「、、、。はぁー、、、。」

一人残された少女はため息をつく。そして部屋にあったテレビのリモコンを取りテレビを付ける。

テレビを付けると丁度ニュース番組がやっていた。

アナウンサー「世界五ヶ所の刑務所から脱獄した死刑囚。今回はそのうちの一人、[氷鬼蓮司(ひょうきれんじ)死刑囚]について紹介していきたいと思います。氷鬼死刑囚は今から25年前の1995年12月25日、丁度クリスマスの日に秋田県秋田市で産まれました。彼が罪を犯したのは2012年の6月のこと。まだ梅雨の時期で連日のように雨が降り、その日も雨が降っていました。当時高校二年生だった彼は、教師を含めたクラスメイト35人を刃物で切り、殺害しました。その後裁判で死刑判決をくだされ網走刑務へと投獄されていましたが、つい先日彼の牢屋には[東京に最後の恨みを晴らしに行く]と書かれた紙が置かれており氷鬼死刑囚の姿はありませんでした。ここから分かることは8年前の虐殺事件は幕を下ろしていなかったと言うことです。当時学校での彼の評価は[根暗で成績も悪くいつも一人で何を考えているのか分からない不気味な生徒]と言う評価でした。しかしこれは学校側の評価です。彼の弁護を担当した弁護士からの評価は[真面目そうで物事もしっかり考えられていて頭も良く、とても根暗で成績も悪かったとは到底思えないし不気味でもない。どちらかと言うと優秀な生徒ではなかったのか]とのことでした。この事に学校側は、[そんなことはある筈がない!]と強めの否定をしており怪しさを増していました。実際、学校側が何かを隠しているとの声は多く近くに住む住人の方々も氷鬼死刑囚に対して悪い印象はなく、むしろ[ボランティア活動などに積極的に取り組む好青年]だったそうです。ですが、事件の三ヶ月程していきなり警察による弾圧が始まりました。なんと、氷鬼死刑囚を擁護した住人や弁護士を次々と逮捕していきました!それと同時期に当時の校長は辞職、翌日死体となって発見されました。」

ピッ!

そこで少女はテレビを消す。

少女の表情はどこかつまらなそうであった。




キャラクター紹介

名前 大和(やまと)

艦種 戦艦

詳細 近藤元帥の秘書艦。仕事はしっかりこなすのだが私生活はだらしない。家事が殆ど出来ないが料理だけは出来る(高級レストランで食べるより美味しいらしい)。実は胸にPADをいれているとか。


名前 繝「繧ケ繝ゥ

クラス ルーラー

呼び名 守護神のルーラー

召喚者 譎る岑

詳細 太平洋上の南西諸島のどこかの島に存在する人類を守る守護者。とある破壊者に何度も挑み敗れ、時に協力した。双子の弟がいるらしいが周りからはカップルだと思われている。とあるフォーリナーから[バグったルーラー]と呼ばれキレた。


名前 繧ュ繝ウ繧ー繧ョ繝峨Λ

クラス フォーリナー

呼び名 三つ首のフォーリナー

召喚者 氷鬼蓮司(ひょうきれんじ)

詳細 元は宇宙からやって来た三つ首の龍だったらしいが英霊になってからは二本の首は無くなってしまった。その代わりに腕が生えたらしい。守護者のルーラーやとある破壊者とは因縁の相手であるため敵意が無くても殴られる。


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過去から降り続く恨みの雨

五年前 大本営

 

桜子「、、、。宗十郎さん、、、。」

宗十郎「、、、。」

桜子が宗十郎の名を呼んでも返事がない。

?「しょうがないっしょ。自分の大切な娘を失ったんすから。」

桜子「斎藤さん、、、。でも、このままじゃ宗十郎さんが可哀想過ぎます!それになんなんですか!さっきの会議は!!」

十次郎「そうだよねぇ、、、。あんなん会議、俺だって許せねぇさ。」

………………

……………

…………

………

……

 

一時間前 大本営 大会議室

 

 

?「定刻だな、、、。[(たいら)]、今回の被害を言え。」

?「かしこまりました。[芹沢(せりざわ)元帥]。」

[芹沢宗次郎(せりざわそうじろう)元帥]の命令で大湊鎮守府の提督[平清正(たいらきよまさ)]が一枚のプリントを読み上げる。

清正「中国からの密漁船の救援を受けた艦隊の被害。深海棲艦の攻撃により旗艦の軽巡一隻及び随伴艦の駆逐艦四隻大破し駆逐艦一隻が轟沈。密漁船の船員約10名は死亡。はっきり言いましょう。資源の無駄遣いです。

プチンッ!

数ヵ所から何かが切れる音がした。

桜子「資源の無駄遣い?ふざけるのもたいがいにしてください!!死人が出てるんですよ!なのに資源の無駄遣い?貴様に人の血が流れてるのか!?」

清正「静かにしたまえ。沖田大将。ここは大本営だぞ?神聖な場だ。なのに大声を上げるとは、、、。恥と知れ!!

桜子「言っても分からぬなら、、、。斬ります。」

桜子が刀を抜こうとする。

?「止めておけ。沖田。こんなところで争っても何にも特にならねぇだろ。」

桜子「[土方(ひじかた)さん]!!止めないでください!!」

桜子を止めたのは横須賀鎮守府の提督[土方義正(ひじかたよしまさ)]。

十次郎「沖田ちゃん、、、。気持ちは分かるけど今は抑えて。」

桜子「くっ、、、。」

桜子は席に座る。

宗次郎「全く、この国の国民を守るだけでも精一杯な癖に他国の人間を助けようとする。つまり、さらに激務を増やして良いってことだよなぁ?

義正「あ?それとこれとは関係ねぇだろうが!!」

宗次郎「関係無い?お前は腑抜けか?てめぇら阿保があの鉄屑共を甘やかすからいつまで経っても深海のゴミを一網打尽に出来ねぇんだろうが!!

義正「おい、てめぇ、、、。もっぺん言ってみやがれ!!」

義正が刀を抜く。それを見て桜子、十次郎、佐世保鎮守府の提督[山南進(やまなみすすむ)]は刀を抜き。

当時まだ提督ではなかった雪花は拳を構え、雨牙は拳銃を構える。

その会議室には約五百人の海兵達。その中に義正達の味方など二百人程しかいなかった。

義正「てめぇら!!今は近藤さんはいねぇし、止め役の[吉田(よしだ)]もいねぇ!気に入らねぇ奴らの首を取るぞ!!」

義正の合図で会議室は地獄と化す。

人数の差で勝っていた芹沢派の海兵達は圧倒的に土方派の力に負けていた。そんなとき、会議室の扉が開く。会議室に入ってきたのは、、、。

?「何やってんすか?祭りっすか?」

当時憲兵隊総長の[勝喜助(かつきすけ)]だった。

桜子「勝さん、、、。これのどこが祭りに見えてるんですか?」

喜助「真っ赤なところっすかね?それにしても、、、。沖田ちゃん、、、。君がそんなに[震えてる]なんて何があったんすか?」

気が付くと桜子は震えていた。

喜助「一応話は聞いてますよ。八幡提督は、、、。こりゃ重症っすね。はぁー、、、。僕からはねぇ、、、。悪いけど芹沢さんらを擁護する言葉はありませんわ。だから、土方さんらにだけ言の葉を送らせてもらいますわ、、、。向こうが悪や、こっちが正義や。戦争なんて始めた瞬間から、、、。どっちもでしょうが。そのを僕ら人間に代わって請け負ってくれてるのが艦娘でしょうが。だから、貴方達がここで争えば海で戦ってるあの子達のに意味が無くなります。戦いなんですよ。負ければ死ぬんです。死なないために死ぬ程準備するんです。あの子達も人も深海棲艦もみんなやってるんことでしょう。もし戦いで死んだとして、最後に守りたいものを守れれば御の字ってもんですよ。そして、残されたものが死んでいったものに最後にやってあげれることは弔ってあげることっすよ。

それだけ言って喜助は会議室を出ようとする。

喜助「あっ!忘れたっす!今、救護班がこっちに向かってきてるんで。あと、吉田元帥と近藤元帥からで会議はこれにて閉廷。夜になってから八幡提督は近藤元帥の執務室に来るように。」

そう言って会議室から出ていた。

 

……

………

…………

………………

 

桜子「先ほど八幡さんは執務室に向かいましたが、、、。やはり皆さん八幡さんが心配なんですね。でも、何でここに先ほどの会議にいなかった。[西郷(さいごう)さん]に[坂本(さかもと)さん]。それに、[岡田(おかだ)さん]まで、、、。どうしてですか?」

健介「そりゃ、わしらはあの子を抑えるのに必死やったんや。」

龍ノ助「そうですよ。こっちは五人で戦艦を抑えてたんですから。」

鬼蔵「そうやぞ!マジで死ぬかと思った!」

桜子「やっぱり大和さんが暴れたんですね。」

龍ノ助「そうだよ。しかも、会議室に盗聴器仕掛けてたみたいであの会話全てを聞いちゃってたよ。」

十次郎「マジかよ、、、。で、土方はどこに?」

進「会議室を出てからは見てないね。」

雨牙「俺も見てません。それよりも、誰か姉貴をどうにかしてくれないか?」

雪花「ガルルルル………」

十次郎「何々!こんなところに狂犬がいるんですけど!!」

雨牙「姉貴はぶちギレて収まらねぇとマジで手に負えねぇんだよ!」

?「あらあら、こんなところに犬がいるのね。」

十次郎「ん?てめぇ、何者だ?」

いつの間にかその場には似つかわしくない紅いドレスを纏った少女がいた。

雪花「侵入者!ぶち殺す!!」

雪花が少女に殴りかかるが、、、。

?「やれやれ、、、。駄犬はそこで寝てなさい。」

少女が雪花の首に手刀を当てる。すると、雪花は気絶してしまった。

十次郎「おいおい、マジかよ!狂犬状態の雪花を一撃かよ!」

?「はぁー、まったく敵ではないのにいきなり襲いかからないでほしいわ。それとも犬は犬らしく発情でもしたのかしら?」

雨牙「てめぇ、、、。姉貴の事を馬鹿にするのはそこまでにしろ。」 

?「あら?次は貴方が相手になるのかしら?貴方は犬より狼ね。」

雨牙「うるせぇ。」

雨牙が少女に殴りかかろうとするが、、、。

桜子「待ってください!!」

桜子が止めに入る。

?「あら、良いところに止めに入るなんてね。」

桜子「別に味方同士で争う必要がないと思ったからです。」

健介「おん?沖田はその娘の事を知っとんのか?」

桜子「えぇ、、、。貴女は土方さんの[サーヴァント]ですね?」

龍ノ助「えっ!![サーヴァント]だって!!でも、[サーヴァント]を召喚するにはとてつもない魔力が必要なはずだよ!土方君は普通の人間。とても[サーヴァント]を召喚する魔力なんて「魔力なんて要らないんですよね?」えっ?」

?「フフフ、流石ね。確かに彼は魔力を使わず私を召喚した。本来は魔力が必要なのだけど、、、。何処で狂ったのかしらね。今は[後悔、信念、怨恨、憤怒、覚悟、欲望]この6つのものが必要ね。まぁ、どれか一つで十分だけどね。彼は私を己の覚悟で召喚したわ。」

桜子「土方さんの覚悟ですか。」

?「そうよ。彼の覚悟は相当なもの。だから私を召喚することが出来た。ちなみにだけどこの大本営に怨恨だけで召喚に成功した者がいるみたいよ。」

その言葉に皆が驚く。

進「それは誰か分かりますか?」

?「うーん、、、。そうね。私が分かる範囲でいくと二人ね。一人は、、、。何て言ったら良いのかしら?傘?みたいなのと大きな主砲が見えるわね。」

雨牙「傘みたいなのと大きな主砲、、、。西郷さん、坂本さん、岡田さん。一緒に来てくれ。あと、姉貴はそろそろ起きてくれよ。」

雪花「分かってるわよ。さて、行きましょ。」

鬼蔵「なんや、二人は分かったんかい。なら行くか。」

健介「生きて帰れるかな?」

龍ノ助「さあね?」

雨牙達が何処かへと向かう。

?「もう一人は、、、。あらあら。大変ね暴走しかけてるわ。何て言えば良いのやら。この世の全てに絶望してるわね。」

桜子「絶望、、、。そう言うことですか!!」

桜子は何処かへと向かおうとする。

?「ん?どうしたのよ。」

突然少女が誰かと話し始める。

よく見ると襟元に小型マイクがついている。

?「えっ、、、。[咲夜(さくや)]、冗談よね?」

少女は困惑しているようだ。

?「、、、。そう、、、。分かったわ。」

少女はマイクのスイッチをOFFにする。

桜子「どうかしたのですか?」

?「、、、。義正が何者かに撃たれたのよ。」

桜子「えっ!!」

十次郎「そんな、、、。」

進「、、、。それだけですか?」

?「いいえ。もう一人、、、。勝喜助も撃たれた。」

桜子「嘘でしょ、、、。」

十次郎「一体誰が、、、。」

進「、、、。二人は彼を止めてきてください。」

桜子「え?」

進「勝さんの仇は僕が取ります。」

十次郎「おいおい、犯人が誰が分かってんのか?」

進「えぇ。おそらく彼でしょう。」

十次郎「そうかい、、、。」

桜子「、、、。貴女も行くんですか?土方さんを撃った犯人を探しに。」

?「えぇ。行くわ。私も犯人が分かったわ。」

桜子「そうですか、、、。最後に貴女のクラスと名前を教えてください。」

?「そうね、、、。私は[紅魔のランサー レミリア・スカーレット]よ。」

名を告げてレミリアはその場を後にした。

桜子「、、、。[レミリア・スカーレット]、、、。貴女は、、、。まっ、いいですか。行きましょう!斎藤さん!彼を、、、。八幡さんを止めに!!」

 

 


 

 

現在 車内

 

信勝「はぁー、、、。二人共寝ちゃったな。」

CEO「仕方ないさ。吹雪はお前が鎮守府に着任する以前からずっと睡眠時間は一時間程だったからな。」

信勝「はぁ?睡眠時間が一時間程だって?そんなことしたら体が持たないだろ!」

CEO「あぁ、私としても睡眠はちゃんと取らないといけないのは十分に知っている。だが、それを知らない阿保もいる。現に鎮守府にいる大淀なんて30分しか寝てなかったぞ。まぁ、前任の時よりはましになったがな。」

信勝「貴女は前任がいた時の鎮守府を知ってるのですか?」

CEO「あぁ、知っているさ。何度あの常識も礼儀もないクズを殺そうかと思ったか、、、。だが、殺せなかったことに悔いはない。吹雪の命令ではなく私の判断だが、全ての艦娘守ったさ。私が召喚されてからずっと。」

信勝「大変だったんだな。なら、一つ聞くけど、、、。あの男のことは今どう思ってるんだ?」

CEO「のことか。、、、。前ほど恨んではいないさ。この腐った人間を見ればあんなことすぐに忘れそうになった。だから私は思ったんだ。あの怒りは小さかった。に対しての怒りなんてあの子達からしてみればちっぽけなものさ。」

信勝「ふーん、、、。なら、もう争わないんだな。」

CEO「そうだな。もう戦う理由がないからな。さて、そろそろ東京に着くんじゃないか?」

信勝「そうだな。まぁ、先に次のサービスエリアで休憩するけどな。」

二人はそんな他愛もない会話を続けるのであった。

彼らが見る空は雲一つ無い晴天。しかし、その空には止まぬ恨みの雨が降りしきっていたのであった




キャラクター紹介

名前 平清正(たいらきよまさ)

階級 大将

詳細 芹沢派に付く大湊鎮守府の提督。艦娘を兵器とも見ず物としか見ないゴミ野郎。


名前 芹沢宗次郎(せりざわそうじろう)

階級 元帥

詳細 三人いる元帥の内の一人であり艦娘を兵器としてみる過激派の大元。


名前 斎藤十次郎(さいとうじゅうじろう)

階級 大将

詳細 呉鎮守府の提督であり[髑髏のアヴェンジャー]の召喚者。ふざけることが多い問題児だがキレると瞳孔が開きっぱなしになって怖い。


名前 山南進(やまなみすすむ)

階級 大将

詳細 佐世保鎮守府の提督であり[水色のアーチャー]の召喚者。艦隊の運営は基本後方支援で運営している。剣の腕前は沖田並みだが前線で戦うより後方支援に徹する。

名前 土方義正(ひじかたよしまさ)

階級 大将

詳細 横須賀鎮守府の提督であり[紅魔のランサー]の召喚者。科学者に作ってもらった靴を履き艦娘と共に出撃する変わった提督。人類の武器では深海棲艦にダメージを与えられないがそこは気合いでカバーし深海棲艦をぶった斬る。その姿から[鬼神の土方]なんて呼ばれることもある。梅干しが大好物。


名前 レミリア・スカーレット

クラス ランサー

呼び名 紅魔のランサー

召喚者 土方義正

詳細 土方義正が召喚したランサーのサーヴァント。種族は吸血鬼らしく日光、ニンニクなどに弱いが大体はちょっと痒くなるぐらいで済むらしい。極東にあると言われる[忘れられた者達の楽園]にある紅い館の主らしい。紅茶と納豆が大好物だとか。


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バーサーカーと人斬りには喧嘩を売ってはいけません。

東京 東京警察病院 

 

東京の警察病院の一室。そこに坂本龍ノ助は訪れていた。

龍ノ助「勝さん、、、。そろそろ起きてくださいよ。」

病室のベッドの上には人工呼吸器を付けられ、身体中に数多くの管を繋がれた勝喜助が寝ていた。

龍ノ助「あの日以来あんたは一向に起きないですね。あの芹沢はあんたが死んだと解釈してるみたいです。そろそろ起きてそれは間違えだと言ってやって下さいよ。」

眠り続ける喜助に龍ノ助はただ、起きることを願うことしか出来ない。

龍ノ助「今の世の中いろんな事件が起こってますよ。勝さん、、、。あんたが言ってた[鬼の一族]と[鬼の末裔]は存在してたよ。あの時は勝さんの言葉を信じられなかったけど。」

それだけを話すことも聞くことも出来ない喜助に伝え龍ノ助は病室を後にした。

 

 


 

 

高速道路 サービスエリア

 

信勝「さてと、今の時間は10時か。会議まで時間があるな。」

CEO「意外に早く着くな。鎮守府のみんなにおみあげでも買っていこうじゃないか。」

桜子「あれ?貴女ってそんなこと言う人でしたっけ?」

CEO「あの時までの私ではそんなことを言っていなかっただろうな。この世界に来るまでは、、、。」

信勝「みんなこの世界に来て考え方とかが変わったってことで良いんじゃないですか?貴女だって吐血しないでしょ?」

桜子「確かに、、、。でも、この世界に来たとしても変わらない人達もいますよね。特にバーサーカーの方々のあまり意志疎通が出来ない方々。」

CEO「そうだな。」

桜子「ところで、、、。吹雪ちゃんはどこに?」

信勝「吹雪ならおみあげを見に行っ「止めてください!!」吹雪!!」

吹雪の叫び声を聞いて三人はおみあげコーナーへ向かう。

吹雪「止めてください!!」

チャラ男A「良いじゃねぇかお嬢ちゃんよぉ~。お兄さん達と遊ぼうぜ!」

チャラ男B「そうだぜ、お兄さん達と楽しく遊ぼうや。」

信勝達がおみあげコーナーに着くと吹雪が男達に囲まれて何処かに連れていかれそうになっていた。

CEO「貴様ら、、、。その子から手を離せ!!」

チャラ男C「お?この子の連れか?ほー、、、。女の子四人か。じゃあさ、君達も一緒に遊ぼ(バンッ!!)ヒッ!!」

男に向けて信勝が発砲した。

信勝「お前ら、、、。その子をどうする気だった?どうするにせよ誘拐しようとしたよなぁ、、、。二人共、、、。好きに暴れようか。

相手は男16人。大型の乗用車二台分の人数だ。それを三人で相手にする。勝敗は明確だろう。三人が普通の人間であれば。

桜子「ノッブの弟。いや、信勝君、、、。好きに暴れて良いってことは、、、。斬っても良いんですよね?

桜子に至っては人斬りの目をしている。

チャラ男P「あ?女が調子に乗ってんじゃ「砕けろ!!」グハッ!」

ペンテシレイアが男の一人を殴り飛ばす。

ガッシャーン!!

殴り飛ばされた男は商品が置かれている棚にぶつかり、その棚に置かれていた商品は全ての台無しになった。

チャラ男E「てめぇら!!「邪魔です。」ぎゃぁぁぁぁ!!」

桜子も男一人を斬りその血飛沫が商品にかかりやはり台無しとなった。

その後も次々と男達は倒されていく。多分だが死んでない。多分、、、。いや、死んだかな?

チャラ男A「な、なんなんだよてめぇらは!」

信勝「あの白髪の人は違うが、あそこで刀を持って暴れてるのは舞鶴鎮守府の提督だ。」

チャラ男A「なっ!いっ、いつの間に!!」

信勝「そして、僕も提督だ。お前達は喧嘩を売ってはいけない者達に喧嘩を売った。それだけだ。」

信勝は拳銃をリーダー格の男の腰辺りに拳銃を突き付ける。そして、、、。

バンッ!!

引き金を引いた。

………………

……………

…………

………

……

警察官「えーと、、、。貴女方がこの惨劇を作ったのですか?」

桜子「はい!久々にいいストレス発散になりましたよ!これも信勝君がGoサインをくれたお陰です!」

信勝「いや、反省はしろよ。この惨劇、、、。普通に子供が。いや、大人が見ても泣くぞ。」

おみあげコーナーは血まみれで所々に男達の歯や腕など至るところに体の一部らしき物が散らばっている。

桜子「一番多く暴れたのってペンテシレイアさんですから、責任はペンテシレイアさんが取るんですよね?」

CEO「一番多く暴れて一番多く致命傷を与えていたのどこの誰だ?」

信勝「いや、二人共暴れてたからお互い様だろ?」

警察官「君がGoサイン出さなければ良かったはずだけど?」

信勝「じゃあ、君は僕の大切な仲間が襲われているのに見捨てろって言うのか?なら、君には警察として僕らを逮捕する権利はないね。」

警察官「なっ!君にそんなこと言う資格は「おん?なに言い争ってんだ?」あっ、[佐川(さがわ)刑事]。」

桜子「あれ?佐川さんじゃないですか!お久しぶりです!」

信勝「知り合いですか?」

桜子「はい!彼は[佐川薫(さがわかおる)]、私の小中高の同級生です!」

薫「初めまして。この問題児の同級生です。」

桜子「酷いですよ!私はそこまで問題児じゃなかったです!!」

薫「ほー、、、。今回の事件の被害内容見ても言えるのか?16人中8人が両手両足のいずれかを失うもしくは2つ失ってるぞ。残りは7人が骨が粉砕や内蔵の破裂。残り一人は背骨に銃弾が貫通して二度と起き上がれねぇ体になっちまった。そして、ここの商品への被害。総額五千万。この内容を聞いて誰が一番暴れたと思う?なぁ、沖田よぉー。」

桜子「えーと、、、。ペンテシレイアさんですね!私はそこまで被害を出してません!」

信勝「すみません。この人はかなりの阿保なので。」

薫「知ってますよ。こいつは俺らの学校ではかなりの問題児でしたから。」

信勝「そうですか、、、。ここの責任者の方はいますか?」

薫「えーと、、、。今はいないそうです。なんでもこの施設内の惨劇を見て気分が悪くなったとか。」

信勝「ふーん、、、。吹雪。車からスーツケース2つ持ってきて。」

吹雪「はい!分かりました!」

信勝が吹雪に車の鍵を渡す。ちなみに信勝が乗ってきている車も大型の乗用車である。

2分程して吹雪がスーツケース2つを持ってくる。

吹雪「持ってきました!それにしても司令官さん。この中身はなんですか?」

信勝「まぁ、開けたら分かるものだ。えーと、佐川さん。これをここの責任者の方に渡してもらっても大丈夫ですか?」

薫「いいですけど、何が入ってるんですか?」

信勝「開けてみてください。」

信勝に言われて薫はスーツケースを開ける。

薫「なっ!これは!」

薫はスーツケースを開けて驚く。なぜならスーツケースには大量の札束が入っていた。その額はスーツケース2つを合わせておよそ10億

薫「これは一体、、、。」

信勝「それはここの商品や床、棚にレジの機械などの修理費や弁償代です。そして余った分は迷惑料です。」

薫は驚いて声も出なかった。

信勝「それでは僕らはもう行きますんで。さ、吹雪。行こうか。」

吹雪「はい!司令官さん!」

CEO「はぁー、、、。やれやれと言った感じだな。さて、行くとする、、、。じゃあな。沖田よ。」

桜子「え?それはどういう「こう言う事だ沖田。」へ?」

桜子が自分の手首を見るとそこには手錠がかけられていた。

薫「三人は見逃すがお前には事情を説明してもらいたいからな。署まで連行する。」

桜子「えっ、、、。そ、、、。そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!

 

 


 

 

東京 某所ホテル

 

フォーリナー「コロシテ…イッソコロシテ…」

ルーラー「ふぅー、憂さ晴らしは出来たことですし、、、。少しはこの街の散策でも行きたいですね。あっ、でもマスターを守らないと、、、。」

ルーラーが悩んでると部屋の扉が開く。

?「ん?ルーラー?何してんだ?」

ルーラー「あっ!お帰りなさいませ。氷鬼様。」

部屋に入ってきたの死刑囚の氷鬼蓮司

蓮司「それにしてもこの部屋から見る景色は最高だな。」

ルーラー「そもそもこの部屋を借りれるほどのお金は何処から?」

蓮司「ん?そんなもん網走刑務所の金庫と東京まで来るまで電車内で乗客からスッた。」

ルーラー「さらっと犯罪してますよね!!」

蓮司「ルーラー。生きるためなら何でもする。それが人間の本能なんだ。」

ルーラー「そ、そうですか。私に分かりませんが。」

蓮司「その内分かるさ。人間の本能と人間の愚かさをね。君の話を聞いたときに思ったのはなぜ人間を守るのかだったと。」

ルーラー「それは、、、。この地球から人間を守れと命じられたから、、、。だと思います。」

蓮司「そうか。なら、これから学ぶといいよ。本当に人間は守るべきものなのかね。人間が愚かだから君が言う[破壊者]が産まれたんだと思うよ。」

ルーラー「、、、。でも、氷鬼様は「俺はとんでもないろくでなしの殺人鬼さ。」え?」

蓮司「守るべき者を守れず、憎い者から奪う事しか出来ない一人の悪鬼さ。」

ルーラー「私には氷鬼様がそんな悪人には見えませんが。」

蓮司「いやいや。悪人さ。まぁ、人とは呼べないかもね。」

ルーラー「人と呼べない?」

蓮司「そう、俺には、、、。鬼の血が流れてるんだ。」

ルーラー「鬼の血?」

蓮司「そう、鬼の血だ。鬼とは古くから日本に住まう怪物と言われている。今では存在しなかったとか言われてるけど違う。現在日本には17の鬼の末裔がいる。その鬼の末裔はそれぞれ特殊な能力を使えるんだ。」

ルーラー「特殊な能力ですか。」

蓮司「そう。今俺がやることは奴への復讐あの子を全力で守ること。例え、この命が尽きたとしてもね。」

ルーラー「なぜ氷鬼様は私のマスターを守るのですか?」

蓮司「あの子が刑務所に入れられた理由に納得がいかない。それに、、、。あの子は人間のような醜い心を持ってないからだよ。」

ルーラー「そうですか。」

蓮司「さて、暗い話はここまでにしてみんなで東京観光に行かねぇか?絶対楽しいから!」

ルーラー「、、、。あはは、すごい気持ちの切り替えですね。」

ルーラーは少し呆れているのだった。




キャラクター紹介

名前 坂本龍ノ助(さかもとたつのすけ)

階級 総隊長

詳細 勝喜助が倒れた後の憲兵隊総隊長。剣術と銃術に長けている。


名前 佐川薫(さがわかおる)

詳細 警視庁捜査一課の刑事で階級は捜査一課長なのだが自由奔放でいろんな事件に首を突っ込む。沖田とは小中高からの同級生。


名前 氷鬼蓮司(ひょうきれんじ)

詳細 網走刑務所から脱獄した死刑囚。三つ首のフォーリナーの召喚者である。


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想い

東京 新宿

 

信勝「さてと、そろそろ昼時だな。何処か食べに行くか。」

CEO「そうだな。」

吹雪「そう言えば、ペンテシレイアさんはいつ着替えたんですか?さっきまで血だらけだったのに。」

CEO「さっきのサービスエリアで着替えた。何枚か替えのスーツを持ってきておいて良かったよ。」

吹雪「そうですか。司令官、沖田提督をあそこに置いてきても良かったのですか?」

信勝「僕の予想では自力で戻ってくると思うよ。それよりも、早く昼飯を決めようか。」

CEO(これはまたカットされるな。作者よ、最近手抜きしてないか?)

作者(してないよ!ただ単に思いつかなかっただけだ!)

CEO(こいつ!直接脳内に!ん?ちょっと待て!それは尺埋めと言うものではなかろうな!)

 

 


 

 

警視庁 取調室

 

桜子「いつまでこの沖田さんをこんなところに閉じ込めるつもりですか!!甘味をください!!」

薫「相変わらず甘いもの好きだなぁー。安心しろ、俺の部下にお前の金で買いに行かせた。」

桜子「なっ!いつの間に私の財布を!」

薫「そんなことは置いとけ。まずお前に聞きたいことがある。お前ら海軍が隠してるであろう事だ。」

桜子「いくら佐川さんでも軍の秘密は話せません!」

薫「ほー、ならそうだなぁ、、、。網走刑務所から死刑囚が脱獄したのは知ってるよな?」

桜子「知ってますよ。それがなにか?」

薫「網走刑務所から脱獄したのは二人なんだ。世界五ヶ所の刑務所から五人の死刑囚が脱獄した、、、。おかしいと思わないか?」

桜子「数が合わない?網走刑務所、、、。まさか!!」

薫「何か心当たりがあるのか?」

桜子「大有りですよ!!佐川さんは三年前に起きた[志摩鎮守府虐殺事件]を覚えてますか?」

薫「あ?知らねぇわけがねぇだろ。俺が警視庁に来て初の事件だったからな。まさか、東京にいて近畿の事件に行かされるのが意味不明だったからな。」

桜子「まぁ、鎮守府にいた[人間のみ]虐殺された大事件でしたからね。所轄より警視庁の方が良かったんでしょう。」

薫「だが、その事件は迷宮入りしたはずだが?」

桜子「いえ、迷宮入りになんてなってません。解決した事件なんですよ。あの事件は海軍が表向きは無解決事件にしただけです。」

薫「はぁ!?つまりは、海軍の隠蔽があったってことかよ!」

桜子「はい。ちなみにこの話を知っているのは私、土方さん、斎藤さん、山南さん、近藤さん、近藤の秘書艦の大和さん。計六人しか海軍でも知ってる人はいません。」

薫「つまりは、近藤元帥の直属の部下であるお前らだけの秘密か。あれ?そうなるとあの青空姉弟は知らねぇのか?」

桜子「あの二人は当時提督でありませんでしたし、それにあの二人は今は私の部下に当たりますが元々は吉田さんの部下でしたので。」

薫「そう言うことかよ。でも、あの二人には教えなかったのか?」

桜子「雨牙君は口が固いですし大丈夫なんですけど、問題は雪花ちゃんです。あの子は能天気で私とも気が合うんですけど口が軽くて。」

薫「なるほど。で、あの事件の犯人は誰だったんだ?」

桜子「そんなに気になるんですか?」

薫「あぁ、あの事件を調べているうちに警官が三人死亡。それと、俺の先輩が死んだ。警察関係者が四人死んだんだ。気にしないわけないだろ。」

桜子「、、、。その話、私達は知りませんが?佐川さん。貴方達警察も何か隠してますよね。それも、重大な何かを。」

薫「、、、。四人の死因がおかしすぎたんだよ。明らかに人の犯行ではなかった。」

桜子「詳しく聞かせてください。そうすれば海軍が隠してることを話します。」

薫「分かった。まず一人目の犠牲者の死因だ。死因は首を鋭利な刃物で刎ねたことによる出血死亡。まぁ、首を刎ねられた時点で即死だった。」

桜子「首を刎ねるですか。次は?」

薫「次の被害者なんだが、、、。何て言えばいいかだな。心臓が破裂した?かな?表現しにくいがそれだな。」

桜子「心臓が破裂した?外傷は?」

薫「外傷は無い。ただただ心臓が破裂したな。」

桜子「三人目は?」

薫「殴り殺された。しかも、一撃で顔が変形する程の威力だ。」

桜子「、、、。四人目。」

薫「四人目は俺の先輩だ。先輩は多分毒殺だと思われる。殺された場所はここ警視庁内部だ。で、ここまで何か分かったことでもあるか?」

桜子「、、、。四人中三人は明らかに普通の人間ではありません。四人目はもしかするとと言う人物はいますが断定は出来ません。でも、彼女が殺るとはとても思えませんが。」

薫「彼女?つまり、お前がかもしれないと思ってる人物は女か?」

桜子「はい。彼女は殺しのプロ。誰かを殺すために産み出されたと言ってもいい。」

薫「殺しのプロか、、、。毒殺か?」

桜子「はい。彼女の毒は少しでも肌に触れると即死します。」

薫「なるほど、つまりその毒にさえ気を付ければ「彼女を捕まえることは不可能です。彼女を捕まえたいなら殺すしかありませんよ。」は?どう言うことだ?」

桜子「彼女の毒は彼女のそのもの。彼女に触れた時点で死です。」

薫「そんな人間がいるのかよ、、、。」

桜子「そもそもですが、彼女は殺したくて殺しをしている訳じゃないんですよ。彼女は自分に触れても死なない人を求めるだけなんですか。」

薫「なんか、可哀想だな。」

桜子「えぇ、可哀想ですよ。でも、彼女が殺しを進んでするのであれば話は別です。誰かの命令誰かを守るためですかね。」

薫「そうか、、、。残りの三人についてはどうなんだ?」

桜子「分かりませんね。でも、これがだけは言っておきます。私は何があっても彼女を守ります。彼女が犯人であっても守ります。彼女には罪がありませんから。」

薫「そうか、、、。なら、お前が知ってることを話してもらうぞ。三年前の事件の犯人は誰なんだ?」

桜子「、、、。犯人について話す前に一つ。あの事件で一人だけ人間の生存者がいませんでしたか?」

薫「あぁ、いたぞ。名前は[毒鬼蕨(どくきわらび)]。志摩鎮守府提督の娘だ。見つけた時はかなり酷かった。身体中に切り傷やら打撲痕などかなりあったからな。日常的に虐待されてたと俺達は見ている。ちなみに彼女は俺の家で暮らしてるぞ。」

桜子「は?何で佐川さんと暮らしてるんですか!?」

薫「なんか、上の人らがどうしても手元に置いておきたかったそうでな。事件を見ているかもしれない重要参考にだからな。そんでもって第一発見者である俺が預かることになったし、それになんだか俺にかなり懐いてたから。」

桜子「あれ?何歳でしたっけ?」

薫「発見当初が中学二年生で今は高校一年生だ。三年経ってかなり明るくなったぞ。ただ、たまに部屋で一人で何か喋ってるけど。」

桜子「、、、。その子は佐川さんの先輩が死んだ日に警視庁にいましたか?」

薫「あぁ、俺と一緒にいたぞ。何故か何処からかずっと見張られてる気がしたが。でも、先輩が死んだ時間の一時間前後だけその視線がなかった気が、、、。」

桜子「、、、。なるほど、そう言うことですか。それだけ聞けたのなら十分です。さて、あの事件の犯人ですね。犯人は艦娘です。」

薫「艦娘だと!?そうか、だから軍は隠してたのか。でも、なんで殺しをしたんだ。」

桜子「、、、。ただただ守りたかったんですよ。残された一人を。」

桜子は意味深な言葉を言って天井を見上げた。

桜子「本当にこの世界は残酷です。大切な人を守るために立ち上がるには誰かを殺さないといけない。残酷で無惨で慈悲の無いこのふざけた世界。この世界で美しく健気に咲く花達を踏みにじるのは人と言う悪魔。」

天井を見上げていた顔を今度は下に向けて呟く。それも薫には聞こえないように。

桜子「今でならなぜ人類悪が産まれたのか分かる気がしますよ。マスター



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自分以外の他人がおかしいこともある。

東京 新宿

 

信勝「うーん、、、。昼御飯は何にするか、、、。」

吹雪「司令官さん!ラーメンとかどうですか?」

CEO「良いんじゃないか?ラーメンだと手軽に食べられるぞ。」

信勝「うーん、、、。嫌な予感がするけどまぁ、いっか。さて、あのラーメン屋にするか。」

三人が目の前のラーメン屋に向かう。だが、その前にラーメン屋に入った二人の人物を見て信勝とペンテシレイアは固まるのであった。

店員「いらっしゃいませ~。何名様でしょうか?」

?「二人です。」

店員「申し訳御座いません。ただいま満席でして六人用テーブルなら空いてますが。」

?「うーん。六人様テーブルを二人で座るのは、、、。」

?「何か申し訳ありませんよね。」

ふと、金髪の女性が振り向く。振り向いた先には信勝達。

?「、、、。すみません。六人用テーブルで三人追加で五名でお願いします。では、[アナスタシアさん]は先にテーブルへ。」

アナスタシア「分かりました。メニューをじっくり読んでおきます。」

CEO「、、、。信勝よ。お前は全英霊のデータを暗記してるのだったな。」

信勝「あぁ、そうだけど。」

CEO「じゃあ、目の前の二人のデータを思い出してこの後起きるであろう惨劇は分かるな?」

信勝「吹雪、、、。悪いけどここから逃げるぞ!!」

吹雪「え?何でですか?てっ、きゃっ!」

信勝が吹雪を抱き抱え逃走。その後ろでは、、、。

?「逃がしませんよ!アーチャー、バーサーカー!!」

信勝「吹雪!!あれに捕まったら今日持ってきた金が全て無くなると思えよ!」

?「なっ!!そこまで食べませんから!!」

CEO「嘘をつくな!!貴様は毎日毎日キッチン組を困らせる要因となっていただろ!!しかも、ラーメンの日となれば貴様とあいつが全員分食べつくしたある意味犯罪者だぞ!!」

?「あれは私とアナスタシアだけじゃありません!黒い方の私やスペースな私、それに魔術師の私も荷担してましたよ!」

信勝「それの光景を見たランサー二人組と[カドック]がどれほど遠い目でお前達を見てたか知らないのか!!」

?「信勝君!!その話を彼女の前でしてみろ!!泣くぞ!!そんなことを言った信勝君はお仕置きが必要だな!!」

信勝「全力で逃げるぞ!!」

…………………

………………

…………

………

……

二分後

 

?「私から逃げるなんて百年早い。さ、大人しく席につけ。」

信勝「負けたから何も言えない。それにしても、二人とも誰かに召喚されたのか?」

アナスタシア「えぇ、、、。[カドック]がいないのが残念だけど、かなり可愛い子に召喚してもらえたわ。」

?「私も召喚してもらいました。[士朗(しろう)]の作る料理とは程遠いですが、かなり美味しい料理を毎日作ってくれます。」

信勝「、、、。ペンテシレイア、集合。」

CEO「なんだ?」

信勝「アナスタシアは良いとしてあの[騎士王(きしおう)様]は普通じゃない。」

CEO「そうだな。[士朗(しろう)]と言う人物はカルデアにいなかったからな。まぁ、[シロウ]と言う白熊ならいたが。」

?「え?[士朗(しろう)]ならキッチンに高確率でいましたが。」

信勝「キッチンに、、、。」

CEO「高確率、、、。」

信勝(CEO)「[エミヤ(デミヤ)]か。」

吹雪「二人ともなんだか似たようで違う人を言ってるような。」

信勝「なんでデミヤなんだ?キッチンにいるのは見たこと無いぞ。」

CEO「夜中に一人でキッチンで料理してるのを何度も見かけたんだ。それにしても、信勝よ。エミヤは無いと思うぞ。」

信勝「エミヤは必ずと言っていい程キッチンにいた。それに彼の作る料理は全て絶品。そう考えると自然じゃないか?どうなんですか?[セイバー アルトリア・ペンドラゴン]。」

アルトリア「フルネームで呼ばれるのは久しぶりですね。今のですが、お二人とも正解ですよ。」

信勝「え?」

CEO「待て待て待て!!エミヤデミヤが同一人物だと言いたいのか!確かにデミヤエミヤのオルタと聞いていたが、、、。何処がどうやったらああなるんだ!!」

アルトリア「あっ、ペンテシレイア。貴女はさっき夜中に一人で料理しているのを見たと言ってましたが、彼は味覚を失っていて料理なんて出来ないはずです。おそらくですが、カルデア内の見回りのために軽めの腹ごしらえをするために味の無い料理でも作っていたのでしょう。」

CEO「なるほど、、、。なら、つまりは信勝が正解だったと言うことか。でも、なぜ士朗(しろう)なんだ?奴の名前はエミヤだろ?」

信勝「、、、。苗字なのか?」

アルトリア「正解です。エミヤと言うのは彼の苗字でしかありません。本当の名は[衛宮士朗(えみやしろう)]です。」

信勝「へぇー、、、。そうなんだ。、、、。あれ?でも、貴女と彼の関係は、、、。」

アルトリア「それは内緒です。おそらく画面の向こう側にいる方々は知っていると思いますが、、、。」

CEO「おいおい!!メタい話をするな!!」

信勝「何を言ってるんだ?画面の向こう側に人がいるのは常識だろ?」

CEO「え?」

吹雪「そうですよ!昔から言うじゃないですか!こちらが三次元でも向こう側から見れば二次元なのかも知れないって!」

CEO「知らん!そんな話初耳だぞ!なんだ!?これは私がおかしいのか?」

アナスタシア「なら、アンケートをとってみればいいのでは?アルトリア達が正しいのか貴女が正しいのか。それとも作者の頭がイカれてるのか。」

CEO「どれにせよメタいのには変わらないじゃないか!もうカットだ!!こんなシーンはカットだ!!」

吹雪「ペンテシレイアさんもメタい発言してるじゃないですか!!」

 

 


 

 

警視庁 食堂

 

桜子「あれ?佐川さんは食堂では何も注文とかしたりしないんですか?」

薫「あぁ、俺には弁当があるからな。」

桜子「毒鬼さんが作ってくれるんですか?」

薫「そうだ。まぁ、みんなからは食欲が下がるから見せないでくれっていつも言われるが、、、。俺にはさっぱりわからん。」

桜子「へぇー、、、。どんなのか見せて下さいよ!」

薫「いいぞ。これだ。」

薫は鞄から出した弁当箱を桜子に見せる。

桜子「これは、、、。」

桜子が見た弁当は衝撃的なものだった。

なぜなら、、、。卵焼きは紫色になりごはんは青色。その他のおかずは全てが真っ黒。

桜子「このお弁当は、、、。」

薫「もちろん。蕨の手作りだ。ちなみに味付けもしっかりしていてかなり美味しいぞ。」

桜子「そ、そうですか(あれはヤバイ!明らかに毒じゃないですか!!なんでそんなのを平気で食べれるんですか!!貴方は人間ですよ!!毒が全く効かない人間なんて、、、。あっ、いました)。」

美味しそうにそのお弁当と言うには難しすぎる暗黒物質を食べる薫であった。




キャラクター紹介

名前 アルトリア・ペンドラゴン

クラス セイバー

召喚者 蜿狗ヲ?匐莠コ

詳細 英国の英霊。アーサー王。その見た目から分からないがかなりの大食い。彼女によって店の食材が食い尽くされ店は後をたたない。


名前 アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ

クラス キャスター

召喚者 繧ソ繧キ繝・繧ア繝ウ繝

詳細 ロシアの英霊の皇女様。召喚されてから何故かラーメンのみ無限に食べれるようになってしまったためアルトリアと並びある意味危険視されている。


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題名の見えない本

店員「お会計2100円になります。」

昼御飯を食べ終えた信勝達。三人でこの値段なら普通である。

信勝「えーと、、、。2100円。丁度あるな。」

店員「ありがとうごさいました。えーと、次の方は、、、。お会計32400円になり、、、。え?合計32400円!?」

信勝達が三人で2100円なのだがアルトリア達は二人で32400円なのだ。

アナスタシア「はい。このカードでいけるかしら?」

店員「か、かしこまりました!」

店員は慌てて会計を済ませる。

店員「ありがとうごさいました。」

五人は店を後にする。

信勝「説明してもらおうか?」

CEO「そうだな。何故貴様らがここにいる。誰かに召喚されたのか?」

アルトリア「そうですよ。私はとある高校生に。」

アナスタシア「私はその高校生の家に居候してる艦娘に召喚してもらったわ。ちなみに駆逐艦よ。」

信勝「、、、。吹雪、お前が召喚したのがペンテシレイアで良かったな。」

吹雪「はい。一歩間違えれば取り返しのつかないことになっていたかもです。」

CEO「いや、お前もかなり危なかったと思うぞ。もし、私ではなく別のバーサーカーが来てみろ。地獄だぞ。」

アルトリア「確かに地獄になりそうですね。意志疎通が出来ない、もしくは意志疎通出来ているようで出来てないバーサーカーが大半でしたからね。」

信勝「いたとして覚えている限りでは五人だな。」

五人は歩きながら話す。その前から一人の少年が走ってきた。

?「あーーー!!こんなところにいやがったな!!名にしてんだよセイバー!!それにキャスターも。」

アルトリア「あっ![隼人(はやと)]!やっと合流出来ました!」

信勝「合流?まさか、、、。」

CEO「今まで迷子だったのか?」

アナスタシア「違うわ。私達は自由に東京観光していただけよ。ただ、4人ともバラバラになって私とアルトリアだけが合流したのよ。」

吹雪「それは迷子と言うのでは?」

アナスタシア「いいえ。決して迷子ではないわ。迷子なら隼人じゃないかしら?」

隼人「お?東京に来た瞬間に走り去っていったアホな王族二人組はどこのどなた達だったか、、、。」

アルトリア「そ、それは、、、。」

隼人「それは後でいいとして、二人とも[タシュケント]を見なかったか?」

アナスタシア「マスターがどうしたの?」

隼人「いないんだよ!どこ探しても!」

信勝「、、、。迷子か?」

隼人「ん?あんたは?」

信勝「僕は久美浜鎮守府提督。織田信勝だ。」

隼人「提督か、、、。じゃあ、うちの迷子を探すのを手伝ってくれねぇか?」

信勝「あぁ、いいとも。ただし、こちらにも用事がある。僕らが協力できるのはそれまでだ。」

隼人「それでいい。早く探さねぇと大変だ!アナスタシア!お前、追えるか?」

アナスタシア「無理ね。何故か感じ取れない。なにか、特殊な結界にいる感じがするわ。だから、途中までなら追える。」

隼人「わかった!案内してくれ!」

 

 


 

 

某所

 

?「こいつが例の脱走した艦娘か?」

?「はい。間違いありません。データと一致しております。」

?「なるほど。まぁ、今すぐどうこうするわけでもない。それにしても、お前は幸運だな。土方を撃ったアイツは死に勝を撃ったお前は生き残った。まるで、そのような運命だったかのようなな。これからも私の部下として暗躍してくれ。[源匠]。」

 

 


 

 

大本営 エントランス

 

桜子「いやー、送ってもらってすいません。」

薫「これぐらい大したことねぇよ。」

沖田は薫に大本営へと送ってもらっていた。

桜子「それにしても、、、。かなり人が多いですね。今日は。こんなの沖田さんでも迷子になりそう、、、。ん?」

沖田はなにかを見た。それは赤い紋様のようなもの。

桜子「、、、。あれは、、、。あれ?」

薫「どうした?」

桜子「いえ、なんでも。」

沖田は一人で考え事を始める。

桜子(今のはどう見ても令呪。でも、おかしい。明らかにおかしい。何故画が三つ以上あるんですか!)

 

 


 

 

淡路鎮守府

 

一人の男が自室で本を読んでいた。

題名は[暁型姉妹の日常]

コンコンコン

室内にノックの音が響き渡る。

?「失礼します。提督代理さん。」

パタン

男は本を閉じる。

?「何かあったのか?」

?「提督から至急調べてほしいことがあると。」

?「内容は?」

?「それが、、、。断片的にしか教えてもらえなくて。久美浜、織田、彼岸花。この三つだけしか言われなかったです。」

?「なるほど。わかった、調べておく。」

?「了解しました。あの、質問なんですが。」

?「なんだ?」

?「提督代理さんのその本棚にある書籍。全て題名が読めません。何故ですか?」

彼の本棚にはいくつもの本が置かれている。だが、どれも何故かモザイクがかかって読むことが出来ない。

?「これか、、、。お前達艦娘。いや、俺以外の生物が知る必要のないことだ。知れば、、、。[鳥海(ちょうかい)]。まぁ、お前なら戻ってこられるか。なんたってアイツの彼女だからな。」

鳥海「別に私は提督の彼女じゃありません!!」

?「はいはい。俺はちょっと食堂にでも行ってくるわ。」

そう言って男は部屋を出る。机に先ほどまで読んでいた本を置いて。

鳥海「全く、片付けぐらいしてくださいよ。」

鳥海は本に触れる。すると、次々と脳内に何かが入り込む。

 

こんな、、、。こんなのってないよ、、、!

     「運命はいつも、歩みを進める強き者と共にある!

 「こんな事が貴女の目的なんですか!?

   「だから私は確信したの。私は、、、。純粋なままに邪悪な魔王は、、、。きっと、貴女達のためにあるんだってね。

              「おい、何をしている、、、?、、、。私は、撤退を許可した覚などないぞ。

        「目の前のそいつをぶち殺せ!!

 

怒り、悲しみ、野望、悪、正義、絶望、希望、運命、、、。

多くのモノが渦巻いていた。

鳥海にこれは荷が重かった。その場で気を失ってしまった。

鳥海は気づいていなかったようだが、机には涙の跡が幾つも残っていた。

この本を含めた彼の本棚の書籍は彼の罪なのかもしれない。

彼は人間ではない。この本を読めば人間などすぐに死ぬ。

精神を犯されるからだ。

だが、彼はこれを読める。これは彼の体の一部のようなもの。彼がいる限り本棚の書籍は増えていく。

彼はサーヴァント。彼を倒すことは誰にも出来ない。これがもし聖杯戦争に現れたら出来レースでしかない。

彼は世界そのものなのだから

彼は最強で最恐で最悪で最も苦しみを、悲しみを、痛みを知る全能(オールマイティー)

それが彼、[世界(ワールド)]である。

だが、彼にはもう一つのクラスがある。それは[(ビースト)]。

彼は傲慢な人間が嫌いだ。そして、残忍だ。彼は[醜く傲慢な人類]の敵であり[気高く儚く哀れな生命]の味方。[正義の敵]であり[悪の味方]。[光の敵]であり[闇の味方]。

それが彼である。

彼も未来は知らない。だが、[他の世界の未来は知ることができる]。

 

彼の本棚の中に一つに古くボロボロになった本がある。

その本だけ題名にモザイクがついてない。だが、所々傷がついていてちゃんとして読めない。

 

       絶※~人類と※※の戦~

内容も損傷が激しく読むことが出来ない。

だが、最後のページの一部だけは綺麗に残っていた。

 

人類の選択は間違っていたのだ。人類が勝てるわけがないのだ彼女達に。




キャラクター紹介

名前 天上隼人(てんじょうはやと)

詳細 アルトリアを召喚した高校生。両親は既に他界しているため今まで一人だったが最近は居候が増えて楽しそうだ。


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襲撃

信勝「、、、。その、反応が途切れてるところまで来たのはいい。でも、ここって、、、。」

 

海軍大本営

 

CEO「まさか、大本営で反応が途切れるとは、、、。」

隼人「つまり、この中にタシュケントはいるんだな?」

アナスタシア「可能性は高いわ。」

桜子「あれ?そこにいるのは私を売ったお三方ではありませんか~。」

CEO「沖田!?生きていたのか!?」

桜子「警察に連れていかれただけで死にませんよ!!あれ?そこにいるのは皇女様と腹ペコ王じゃありませんか!」

アルトリア「なんでしょうか。無性に斬りたくなってきました。」

隼人「落ち着け!あんな挑発に乗るんじゃない!!」

桜子「あれれ?怒らないんですか?向こうでの貴女は安い挑発ですぐにキレましたよね?少しはオルタの方の貴女を見習った方が良いんじゃないですか?それとも、あのアーチャーに頼りますか?」

アルトリア「野郎、ぶっ殺してやぁぁる!!!

隼人「ステイ!アルトリア、ステイ!」

桜子「アハハ!!いやー、からかうのは面白いですね!いてっ!」

薫「何やってんだ問題児。」

桜子「誰が問題児ですか!?」

薫「お前だ、お前。で、なんか増えてないか?」

信勝「実は、、、。」

 

          信勝説明中

 

薫「なるほど。つまり、てめぇらのツレはこの中にいる可能性が高いと。」

信勝「そう言うことになります。」

薫「なるほど、、、。おい、沖田。大本営の構造は分かってんのか?」

桜子「、、、。はい、、、。わかってますよ。もしかすると、あの場所にいるかもしれませんけど。」

隼人「あの場所?」

桜子「大本営の地下にある忌々しい空間。地下牢です。そこなら誰にも見つかる事はありません。」

アルトリア「待ってください!!彼女が自分からそんな場所に行くとは思えません!!」

CEO「、、、。吹雪。元帥がどこにいるかわかるか?」

吹雪「えーと、、、。元帥は三人いますが、、、。どの元帥ですか?」

CEO「今回召集をかけた元帥だ。」

吹雪「近藤元帥ですか。それなら本館6階にある朱雀の間と呼ばれる部屋にいると聞いたことがあります。」

桜子「確かに近藤元帥は朱雀の間にいるはずです。なぜですか?」

CEO「、、、。少し、気になることがあってな。」

アナスタシア「地下牢はどこかしら?私達はそこに向かうわ。」

ヒュー…ドーーン!!

信勝「なぁ!?敵襲!?」

アナウンス『緊急事態発生!!緊急事態発生!!深海棲艦の艦隊による砲撃。その数約500艦!!艦娘は直ちに出撃を!!

信勝「ヤバイことになったな。吹雪!!出撃してくれ!!」

吹雪「はい!こんなこともあろうかと艤装を持ってきていて正解でした!!」

CEO「なら、私も出撃する!!」

隼人「アルトリア、アナスタシア。二人ともいけるか?」

アナスタシア「えぇ。いけるわよ。」

アルトリア「準備は出来てます。隼人は今のうちに。」

隼人「あぁ!!」

信勝「沖田さん!!案内してください!!」

薫「俺は蕨が心配だから学校の方に行ってくる!!」

桜子「気をつけてくださいよ!!」

 

 


 

 

大本営 朱雀の間

 

一「ふむ、深海棲艦が攻めてきたか。一体どこからこんなに沸いてきたのだ?」

大和「わかりません。今いる戦力で勝てるかどうか。「だったら俺が行ってやるよ。」ライダー。貴殿がですか?」

ライダー「俺だけじゃないが、、、。マスターも出るんだろ?」

大和「当たり前です。ここを守るのが私の役目ですから。」

ライダー「よし!なら、出撃するか!一般人の避難はすんでるのか?」

一「今、その作業で海兵や憲兵は手一杯だ。」

ライダー「そうか。で、艦娘は何人いるんだ?」

大和「大本営の艦娘は私を含めて五人。他の鎮守府から応援を出せたとしても到着前にここが堕ちます。本日大本営に来る予定の艦娘は久美浜鎮守府の艦娘と神戸鎮守府の雪風ちゃんだけです。あと、一人いますが未だに目を覚ましません。」

ライダー「そうか、、、。ん?本当にそんだけか?」

一「どういう事だ?」

ライダー「なんだか倍以上の霊力を感じる。これは、、、。サーヴァントか?それに妖力も感じる。魔力あるな。」

大和「数は?」

ライダー「マスターの言った7人とサーヴァントらしき霊力が6人と妖力を感じるのが4人。で、魔力を感じるのが1人で残りは俺とマスターだな。あともう一人分だが艦娘らしき霊力を感じる。」

一「全員が味方だと戦えるのは19人だけだな。」

大和「そもそもの話大本営の守りを強固なものにしておけばよかったことですよ。これ。」

一「仕方ないだろ。芹沢の奴が五人以外各鎮守府へ配備したんだから。」

大和「芹沢のクソ野郎を好き勝手させてるからそうなるんですよ!!あんな奴とっとと斬首刑にでもすればいいんですよ!!」

ライダー「マスター、、、。落ち着いてくれ。」

一「とりあえず、二人は出撃してくれ。私は一般人の避難作業に向かう。」

大和「わかりました。元帥もお気をつけて。」

 

 


 

 

大本営埠頭

 

吹雪「大本営直属の艦娘は既に出撃しているみたいですね。」

CEO「そのようだな。」

桜子「さーて、私も戦闘に参加しましょうか。」

アナスタシア「貴女も参加するのね。心強いわ。」

アルトリア「隼人の方も心配ですが、今はこちらに集中しましょう。」

雪風「貴女、方、は?」

吹雪「貴女は神戸鎮守府の雪風ちゃんですね!と言うことは青空提督達もここに到着してるのですか?」

雪風「はい、雪花は、一般人の、避難に。雨牙は、大本営の、屋上から、狙撃。小町と紫苑は、わからない。」

吹雪「では、今戦えるのは7人だけでしょうか?」

桜子「いいえ。大本営の艦娘が五人います!それで、12人で「違うは、15人よ。」貴女は、、、。」

吹雪達の元に紅いドレスを身に纏った少女が現れた。

?「お久しぶりね。人斬り大将さん。」

桜子「誰が人斬りですか。土方さんはどこに?」

?「大本営の工廠に行ったわ。多分出撃する気よ。」

桜子「やっぱりですか。で、メイドさんの方は?」

?「もうとっくに出撃してるわよ。」

桜子「あー、、、。なるほど、時を止めて向かったんですね。」

吹雪「え?時を止める?」

CEO「時を止めるサーヴァントだと!そんな者存在するのか!?」

桜子「残念ですが存在します。ですが、私達のような正規のサーヴァントではありません。彼女も、私達の目の前にいる彼女も幻想のサーヴァントです。」

アルトリア「幻想のサーヴァント。幻霊とは違うのですか?」

?「幻霊は複数の物語(逸話)や人物が混じったもの。私達とは違うわ。さてと、こんなところで無駄な時間を過ごすより奴らを倒しましょ。」



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招かれざる客

大本営正面海域へ移動中

 

吹雪「数が多すぎませんか!?」

桜子「妙ですね。明らかに先程よりも数が増してます。」

?「、、、。なるほど。異界から迷い込んだようね。」

雪風「そう言えば、貴女、名前、聞いてなかった、です。」

?「あっ、まだ名乗ってなかったわね。私はレミリア・スカーレット。クラスはランサーよ。」

CEO「一体どこの英霊だ?」

レミリア「さあ?どこかしらね。それよりも今は目の前のことに集中しましょ。相手はどんどん増えていってるわ。」

アルトリア「無造作に増えていくなど、、、。どうすれば。」

アナスタシア「あら、そんなの簡単よ。全て氷付けにすればいいわ。」

桜子「さすがにそれはやめてください!!大本営正面海域が使用不可になります!!」

 

 


 

 

大本営正面海域が見える高台

 

高台から戦闘の様子を見る二人の男がいた。

?「やれやれ、嫌な予感がして来てみれば、、、。なんだ?このザマは。」

?「そう言わないでくれ。(ビースト)。それよりも、あの深海棲艦が無限に増える現象に心当たりはないか?」

?「、、、。確かに心当たりがある。でも、、、。そうなるとかなりキツイな。」

?「そんなにキツイ状況なのかい?」

?「キツイなんてものじゃない。」

一人の男がどこからともなく一冊の本を出し読み出す。

?「、、、。喪失と憤怒に身を任せ指揮を執る者優しさと過去の悲劇が入り交じり暴走する者殺戮を楽しむ者。後の物語(ストーリー)にも登場する強キャラ(殺戮者)。殺戮を楽しむ奴は生かしておくとマズイ。ここで消しておかなければな。」

男が本を閉じると本は姿を消す。

?「君が出撃するのかい?」

?「するわけないだろ。俺が出たら何の面白みも無いだろ?だから、行ってもらうさ。」

男は新たに本を出す。その本を取り出すと青い球体に包まれたバッチが出てきた。そのバッチは他に赤、オレンジ、黄色の球体のようなものを周りに浮かべていた

?「行っておいで。革命者(デカブリスト)。」

そのバッチはふわふわと前線の方へ飛んでいくのであった。

 

 


 

 

大本営正面海域

 

大本営の艦娘のうち二人がここで戦闘を開始していた。

そこにいるのは大本営所属の[駆逐艦神風型一番艦神風]と[軽空母祥鳳]だ。

神風「さっきから倒しても倒しても増えているような、、、。」

祥鳳「さっきから増えています!!これではキリがありません!!」

二人は大群の深海棲艦の艦隊に何かが近付いていることに気付かない。

?「、、、。凍れ。」

パキンッ!

突然深海棲艦達が凍りつく。

神風「えっ!!どういうこと!!」

祥鳳「、、、。貴女、何者ですか!!」

祥鳳はその場に現れた存在に気がつく。

?「私かい?あいにく名乗る名なんて持ち合わせて無くてね。適当に名無し(ネームレス)と呼んでいてくれ。」

大鎌を持つ少女。それはどことなく悲しげな存在のようにも見える。

ネームレス「、、、。」

ネームレスはじっと沖の方を見ている。いや、睨んでいる。

神風「どうかされましたか?」

ネームレス「убить(殺す)。」

神風「えっ?」

ネームレスは敵艦隊が犇めく沖の方へと駆けていった。

 

 


 

 

大本営一階廊下

 

信勝「この広い大本営のどこに地下への階段があるんだよ!!」

隼人「あんたがわかんなかったら俺もわかんねぇよ!」

大和「あれ?まだ避難してないのですか!?」

隼人「ん?あんたは?」

大和「大本営所属の大和です。それより、早く避難してください!!」

信勝「それは出来ないね。僕らにはやることがあるから。」

大和「やること?まさか!襲撃に乗じて悪さを働こうと!?」

信勝「そんなわけないだろ!!」

大和「では、なぜここに?」

信勝「説明すると長くなるんだが、、、。」

 

 

          信勝説明中

 

 

大和「なるほど、、、。それなら、私が案内します。地下牢の場所なら知ってます。」

信勝「それは助かるけど、君は出撃しなくて大丈夫何ですか?」

大和「大丈夫ですよ!なんたって私のサーヴァントが代わりに出撃してますから!!」

信勝「大和のサーヴァント?まぁ、この際どうでもいい!!とりあえず案内してくれ!!」



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堕天使、現る

大本営正面海域

 

吹雪「到着したのはいいものの、これは勝ち目ありますか?」

吹雪達の目の前には千を軽く越えるような深海棲艦の大群。

さらに、その奥にチラッとだけ見えたが大本営所属の艦娘が戦ってるようだがそこも海を埋め尽くす程の深海棲艦がいるようだ。

CEO「なんだ、この程度か。」

レミリア「肩慣らしにもならなさそうね。」

桜子「まぁ、一人で千体持っていければ勝ちですね!」

アルトリア「余裕です!」

アナスタシア「海面を凍らせてもいいなら。」

雪風「、、、。え?」

吹雪「え?冗談ですよね?」

桜子「え?逆に出来ますよね?」

吹雪「いやいや!!沖田提督は自身の鎮守府の艦娘が千本の深海棲艦を沈めたところを見たところあるんですか!?」

桜子「一度だけありますよ?だから、いけますよね?」

桜子は刀を、ペンテシレイアは拳を、レミリアは槍を、アルトリアは両手を剣を持つように構える。アナスタシアに至っては人形を抱き抱えてるだけだ。

雪風「吹雪、さん、、、。ここは、腹、括りましょ。」

吹雪「、、、。嘘でしょ?」

 

 

大本営 廊下

 

大和「こっちです!!」

信勝「この先に地下への入り口が!?」

大和「そうです!、、、!?止まってください!!」

大和の合図で3人は止まる。

隼人「どうしたんだよ!!」

大和「、、、。そう言うことですか、、、。」

大和は擬装を展開し主砲を構える。

信勝「大和!!いきなりどうしたんだよ!!」

大和「御二人は私の後ろに隠れていて下さい。目の前に敵がいます。」

隼人「は?誰もいな「いる。」え?どういうことだよ!」

信勝「僕も大和に言われるまで分からなかったけど、僕達の目の前にアサシンのサーヴァントがいる。」

隼人「アサシンか、、、。なら、見えなくてもおかしくないな。でも、なんで向こうは何も仕掛けて来ないんだ?」

信勝「分からない。おそらく、様子を伺っているか自分のテリトリーに入らなければ攻撃をしないのどちらかだろう。」

ミシッ,,,

隼人「ん?なんか聞こえねぇか?」

信勝「え?何も聞こえないけど、、、。」

ミシッ,,,

大和「ミシッ,,,て聞こえますが、、、。」

ミシミシッ,,,

ドーーン!!

轟音と共に何者かが天井を破壊して降りてくる。

信勝「いったい何が!!」

土埃が舞い上がりそのシルエットしか見えないが大きな翼のようなものが見える。

?「、、、。人間、艦娘、英霊か、、、。あっちの英霊はアサシン。そっちの英霊はアーチャーだな。」

カキーン!

先ほどまで動かなかった姿の見えぬサーヴァントが謎の影に攻撃を仕掛けるが、バリアのようなものに阻まれ届かない。

?「ほう、貴様か、、、。同じ戦場に立つことはなかったが名だけなら知っている。しかし、何故貴様のような正義側に立つ者が悪に堕ちているのだ?」

?「、、、。」

アサシンのサーヴァントは何も話さない。

?「貴様にも事情があると言うわけか、、、。だが、事情があるのはこの私も同じだ!!」

翼を持つ者がアサシンのサーヴァントを吹き飛ばす。

その影響で砂埃が晴れる。

その姿はまるで天使のようであり悪魔のようでもあった。

 

 


 

 

襲撃を受ける約二時間前 大本営二階 医務室

 

約10台ほど置かれたベッドのうち一番窓際に置いてあるベッドに一人の艦娘が寝かされている。

その横には一人の女性。

?「まだ目を覚まさないか、、、。マスターは何故あんなところで、、、。はぁー、考えてもしょうがないか。」

彼女は独り言を呟いていた。

?「さて、そろそろ出てきたらどうなんだ?私達が来る前からいたような気がするが?」

女性は隣のカーテンで隠れたベッドのほうへと話しかける。

しかし、返事はない。

?「何も返さないか「既に返してますが?」なに?」

女性が気づいたときには首元に刀が当てられていた。そして、いつの間にか隣には軍服を着た女性がいた。

?「いつの間に移動したか知らんが、これは敵対しているとみるぞ?」

?「別に敵対するつもりはありませんよ。貴女がこの子のマスターでいる限りは、、、。」

?「どう言うことだ?」

?「私はこの子に助けられた。本来なら次は私の番のはずなのに、、、。私ではこの子を守ることができない。だから、この子のサーヴァントである貴女にはこの子を守ってほしい。例え、この世界全てを敵に回しても。」

?「言われなくても守ると決めているさ。」

?「そうですか。頼もしいですね。」

軍服を着た女性は刀を女性の首元からはなし鞘に納める。

?「もし、私がこの子にこの刃を向けるような事態になった時、私のことを容赦なく殺してくれ。」

軍服の女性はそれだけ言うとその場からまるで最初からいなかったかのように消えていった。

?「、、、。貴様の情報は座で確認した。我がマスターとの関係もな。いや、違うな。我がマスターの別個体とした方がいいか?まぁ、いいか。少し眠るとするか、、、。ん?」

眠ろうとした彼女は気づく。

この室内に霧が発生していた。それも、だんだんと濃くなっていく。

?「ん?なんなんだ?」

突然その霧が晴れる。だが、目の前のベッドの上にはマスターの姿などどこにもなかった。




最後の投稿が2月、、、。
サボりすぎたかな?


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約束された地獄

作者「ゼーハーゼーハー、、、。」
吹雪「えーと、、、。作者さん。どうされたんですか?」
作者「吹雪ちゃんか、、、。この小説の一つ前の話を投稿してから今回までの間に北欧からアヴァロン・ル・フェの先っちょまで駆け抜けたんだよ。」
吹雪「はぁー、、、。」
作者「スルトに対してオールアーチャー。主力信勝君だよー。それ以降は特に問題なかったんだ。アイツが来るまでは。」
吹雪「アイツ?」
作者「コヤンめ。アイツ倒すのだけに69ターン使ったは!因みにメンバーはジーク、水着キアラ、フレのタマモ、ナーサリー、タマキャト、清姫だぜ。泣けるよ。」 
吹雪「それは、御愁傷様です。」
作者「その分ゼウスがクソザコナメクジで困惑したよ。」
吹雪「まぁ、勝てたのなら良かったじゃないですか。」
作者「でもって、リンボはナポ、村正じいじ、ノッブでひたすら殴ってた。フレに誰がいたかって?はて、誰かいたかな?」
吹雪「記憶がガバガバじゃないですか!」
作者「うーん。ピンポンでフレだけ思い出せねぇ。残りは静謐ちゃんと信勝君だったからなー。」
吹雪「はぁー、、、。作者の老化現象が心配になってきた所で本編へ。」


大本営近海

 

CEO「砕けろ!!

アルトリア「風よ、舞いあがれ!

アナスタシア「壊れて千切れて割れてしまえ。

桜子「邪魔です!

レミリア「最強の体術をお望みのようね!

そこは地獄、、、。まさに地獄。

深海棲艦からしたらだが、地獄である。

CEO「アルトリア!アナスタシア!このままでは埒が明かない!ここはお前達の宝具で一掃してくれ!」

アナスタシア「いいわ。やってあげる。」

アルトリア「そうですね。その方が良さそうです。」

レミリア「あら。なら私も放とうかしら。」

アナスタシア「ヴィイ、全てを見なさい。全てを射抜きなさい。我が墓標に、その大いなる力を手向けなさい。『疾走・精霊眼球(ヴィイ・ヴィイ・ヴィイ)』!

アルトリア「この灯りは星の希望。地を照らす命の証。見るが良い『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』!

レミリア「喰らいなさい。我が紅の槍は貴様らを必ず殺す。『神槍 スピア・ザ・グングニル』!!

三人の宝具は深海棲艦達を一掃する。

吹雪「雪風ちゃん、、、。」

雪風「言いたい、、、。事は、、、。わかります。でも、、、。受け入れないと。」

CEO「さて、これで先に進め、、、。そう簡単には行かないようだな。」

桜子「この霊基、、、。吐き気がする!!」

皆、警戒する。この海には何かがいる。

その何かがその姿を現す。

?「いやはや、マスターが用意した深海棲艦がこうも敗れるとは、、、。ンンンンンン!侮れませんなぁ。」

桜子「蘆屋道満(あしやどうまん)?違う!なんだ?こいつから感じる霊基は奴の、、、。一部奴のもの?ん?」

道満?「ンンンンンン!確かに拙僧は蘆屋道満を含め数騎のサーヴァントを喰らった者でございますが、、、。特段名を決めておりませんの今後は蘆屋道満と名乗らせてもらいましょう。」

アナスタシア「、、、。貴方、正規の方法で召還されてはないわね。おそらく貴方のマスターは魔術に長けている。そして、禁忌に触れているわね。」

アルトリア「ここで貴様を逃がすわけにはいかな。倒させてもらう。」

レミリア「待ちなさい。」

桜子「レミリアさん?」

レミリア「お前、、、。神でも喰らったか?」

道満「おや、何を根拠にそのようなことを?」

レミリア「いや、私もあまり分からないが、、、。ちょびっとばかしお前から神力を感じてな。」

道満「、、、。いやはや、その眼に敵わぬか、、、。まぁ、そんなところでしょう。この中で一番手強いのは、、、。」

グチャ……

道満「貴女でしょう。幻想の吸血鬼。」

レミリアの胸は何かに貫かれていた。

レミリア「グハッ!」

桜子「レミリアさん!!」

CEO「見えなかった、、、。だと!」

アルトリア「貴様!!!約束された(エクス)「やめなさい!!」えっ!」

レミリア「おそらくコイツの性格が貴女達が言う蘆屋道満なら、まだ策を残してるはずよ!それにコイツが喰らった神、、、。いえ!妖怪ね。宝具すら喰らうはずよ。コイツ。」

道満「おやおや。こちらの手が読まれているとは。いやはや、恐れ入った。ですが、私が逃げる。或いは貴女方を逃がすと?では、次は!」

レミリア「!!そこの二人!逃げなさい!!」

レミリアは叫ぶ。その先にいるのは吹雪と雪風。

吹雪「えっ?」

グチャ

吹雪の左腕が宙を舞う。

道満「ンンンンンン!腕ではなく首を狙ったのですが、、、。喰らって間もないので扱いが難しい。」

吹雪「え?腕が、、、。ない?」

CEO「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

ペンテシレイアが道満に殴りかかる。が、、、。

道満「ンンンンンン!貴女の拳を受ければひとたまりもありませぬ。ですのでこうさせて頂きました。」

ペンテシレイアが殴ったのは道満ではない。

雪風「カハッ!」

CEO「雪、、、風、、、?」

道満「おやおや。アマゾネスの女王であるお方は味方を殴るのですね。ンンンンンン!誠に恐ろしゅうございます。」

アナスタシア「セイバー、今のは!」

アルトリア「えぇ。これが奴の能力の一つでしょう。」

桜子「雪風ちゃん!!吹雪ちゃん!!」

吹雪「私は、、、。これぐらい、なんてことありませ。それより、、、。」

レミリア「雪風にはサーヴァントがいるはずよね。何処に。」

道満「おや?もしや、先程相手をさせてもらったあの大鎌のサーヴァント、、、。まぁ、消えた者をどうこう言うつもりはありませぬよ。」

桜子「まさか、、、。殺られたのですか?あの死神が、、、。」

レミリア「大鎌?死神?、、、。なるほどね。蘆屋道満、今すぐ逃げた方がいいわよ。」

道満「おや?今、優勢なのはこちらでは?」

レミリア「いいえ。お前はやらかしてくれたよ。なんせ、お前は怒らせてはいけない奴を怒らせた。

道満「ンン?それはどういう。」

ザクッ

何かを斬り落とす音が聞こえた。

道満「ンン?はて、何やら視界が傾いて、、、。」

バシャーン!

道満の首が転げ落ちる。

小町「さっきはよくもやってくれたねぇ~。で、次はあたいのマスターかい?いくらあたいのことを傷付けようと別に気にはならないさね。でも、マスターを傷つけられたら話は別だ。」

道満「ンンンンンン!貴女のマスターを傷付けたのは拙僧で非ず、アマゾネスの女王様では?」

落とされたはずの首は既に再生していた。

小町「確かにマスターを殴ったのはペンテシレイアだ。それは覆らない。でも、あんたが位置を入れ替えたのなら話は別になるねぇ。それを裏付ける証拠もあるしね。だろ?紅魔のお嬢様。」

レミリア「えぇ。ほんの一瞬、私が攻撃を受ける時に時が止まったように感じた。だからこそ、次の狙いは吹雪か雪風のどちらかと思ったの。でも、侮っていたわ。」

桜子「時を止める、、、。まさか、メイドさんを!?」

レミリア「いえ、違うわ。仮にあの子を喰らったとして一人ずつ攻撃を与えるのは不自然。あの子なら、一回の停止で全員相手するわ。なら、お前のその能力は制限付き、、、。数秒と言ったところかしら?」

道満「、、、。いやはや。やはり、最初に消すべきは貴女のようでしたね。貴女の能力は拙僧には不要にて惨たらしく絶望に顔を歪めさせ悲惨に死んでもらいましょうか!!」

レミリア「フフ、それは願い下げね。死神!!そこを退きなさい!!邪魔よ!」

小町「そのようだねぇ。」

道満「はて?」

?「ハッ、これで狙いやすくなったなぁ!さぁ、立ち塞がってみろ! 我が戦車は星のように、容赦なくお前を轢き潰す! もう遅い!『疾風怒濤の不死戦車(トロイアス・トラゴーイディア)』!

三匹の馬が引く戦車が道満を轢き潰す。

アルトリア「いっ、今のは!」

アナスタシア「間違いないわね。あれはアキレウスね。」

道満「ンンンンンン!油断していたとは言え拙僧が轢き潰されるとは、、、。では、狙いを変更して「そうはさせねいわよ」はて?」

?「メイド秘技 『殺人ドール』!!

祥鳳「攻撃隊、発艦始めて下さい!」

神風「やります! 撃ち方、はじめ!」

無数のナイフに鉄の雨。

これには道満も一溜りもない、、、。はずだった。

道満「おやおや、少し先で戦闘していた方々ですか。ここまで来ると拙僧も退いた方がようか。」

ピンピンしているのである。

レミリア「何あいつ、不死身なの?」

桜子「はい。ですが、、、。彼らがどうやってかは知りませんが奴の不死性を消すことが出来るそうです。」

レミリア「なるほどね、、、。そういうの得意な知り合いはいるけど、、、。どこかで召還されてないかしら?」

道満「ンンンンンン!やはり、やられた分はやり返さなければなりませんねぇ。では!拙僧のとっておきを「やめろ。道満。」ンン、これはこれは。貴方様がお出になるとは。」

道満の後ろにいつの間か仮面を付けた一人の男がいた。

レミリア(あの男、、、。今まで気配がなかった。)

桜子(おそらくクラスアサシンのサーヴァント。でも、どこかで会ったような、、、。)

桜子とその男がの目が合ったような気がした。

?「、、、。貴女は、、、。サーヴァントでしょうか?でも、サーヴァントではないような、、、。まぁ、この際どちらでもいいでしょう。次に出会う時、貴女の首を貰います。覚悟していください。沖田さん。」

道満と男は消える。

アナスタシア「知り合い?」

桜子「どうでしょ。でも、会ったことがある気がするんですよねぇ。アサシン、、、。忍、、、。忍の知り合い、、、。うーん、、、。いたようないなかったような。」

アルトリア「ハッキリしてください!」

レミリア「咲夜(さくや)、、、。貴女、もっと沖合で戦闘をしてたのでしょ?何があったの?」

咲夜「はい、お嬢様。では、戻りながら説明しましょう。今のところ我々の勝利ですので。」

 

 


 

 

少し前

 

大本営 地下牢に続く階段前

 

?「貴様か?私のマスターを拐ったのは?」

アサシンはその問いに何も言わない。

?「貴様とて人類を護った者だ。そんな貴様が悪に荷担するとは、、、。貴様の性格上、マスターを護るためか?なら、私は貴様のマスターに危害を加えん。だが、私のマスターを返して貰う。いいだろ?」

姿が見えぬアサシン。その者が何を考えているか分からない。

だが、、、。

信勝「ん?サーヴァントの反応が消えた?」

隼人「そうなのか?罠って可能性は?」

大和「、、、。地下からサーヴァントの反応はしません。ただ、艦娘が二人いるようですね。人間の反応も無しです。」

信勝「そうか、、、。さて、次の問題は、、、。君は敵?それとも味方?」

?「、、、。さてな。私は自身のマスターを護るだけだ。」

信勝「、、、。なら、別の質問をする。」

隼人と大和の前に信勝は出る。

信勝「君のマスターが艦娘だと僕は思う。でも、艦娘が君のようなサーヴァントを召還すると思いもしなかったがな。」

?「、、、。貴様が言いたいことは分かる。己のクラスは理解している。確かに私にこのクラスは相応しい。だが、マスターには私のようにはなってもらいたくない。」

信勝「そうか、、、。なら、君は僕らの味方だ。とりあえず下に降りよう。」

?「そうだな。」

四人は地下へと降りる。

 

 


 

 

 

地下牢

 

隼人「タシュケント!!」

?「マスター!無事か!」

牢屋の中に二人の艦娘がいた。

信勝「、、、。ここに誰かがいた痕跡はある。だけど、どのタイミングで逃げたかだ。」

大和「はい、、、。それでは後程、、、。皆さん、一度朱雀の間へ。近藤元帥がお待ちです。」

信勝「わかった。その前に一つ明かしてもらおう。君の真名を。」

?「確かに名を名乗っていなかったな。私は堕天使 (だてんし)ルシファー。クラスビーストだ。」

大和「ビースト!!と言うとは、貴女は人類悪なのですね。」

ルシファー「あぁ、、、。だが、私は人類を滅ぼそうなど思っていない。マスターが願うのならその時は容赦なく人類を消す。」

隼人「マスター次第ってことかよ。まぁ、その子がそんなこと考えるとは思えねぇな。」

信勝「話はわかった。とりあえず朱雀の間へ行こう。」

 

 


 

 

大本営近海

 

アナスタシア「良かった。マスターは無事なのね。」

アルトリア「えぇ。安心しましたが、、、。人類悪ですか。」

咲夜「無線での連絡ではそう聞いております。」

レミリア「咲夜、その無線は誰から?」

咲夜「義正(よしまさ)からの無線でございます。お嬢様。」

桜子「土方さんからの無線なら信用できますね。」

CEO「、、、。」

吹雪「ペンテシレイアさん、、、。そんなに落ち込まないでくださいよ。」

小町「そうそう。あんたが敵意を持って殴ってたら殺してるよ。あたいが。」

神風「まぁ、一応勝てたってことでいいんじゃないでしょうか?」

祥鳳「そうですよ!あと、それと、、、。なんであの人はあんなに離れているんですか?」

祥鳳は自分達の後ろを指差す。

そこにはアキレウスがいた。

桜子「あー、、、。あの反応が普通ですよねぇ。」

レミリア「英雄アキレウス。人体の一部アキレス腱の元になった英雄ね。彼はトロイア戦争でペンテシレイアを殺してるのよ。」

桜子「しかも、そのあとに余計な一言を言ったせいで呪われる。そして、英霊となり巡り合えばアキレウスが逃げてペンテシレイアが鬼の形相で追いかけるのがお決まりなんですが、、、。さっきの出来事と鎮守府での出来事で全てぶっ飛んだようですね。」

神風「えーと、吹雪さんの鎮守府ですよね?」

吹雪「元ブラック鎮守府ですよ。」

神風「あー、なるほど。」

CEO「、、、。大本営ドック、、、。誰かが狙ってる。」

吹雪「え?ペンテシレイアさん?」

桜子「へ?そんなわけ、、、。皆さん。戦闘態勢を!」

レミリア「この距離から狙ってる?スナイパーかしら?」

神風「大本営に狙撃手なんていないはずです。」

咲夜「弓兵(アーチャー)のサーヴァントかしら?今のところ確認が出来ている弓兵(アーチャー)は一人かと。」

小町「二人ぐらいいる気がするね。」

アキレウス「あー、、、。ちょっといいか?」

アルトリア「アキレウス、どうしました?」

アキレウス「俺のマスターからだが、あそこのアーチャーは無視していいそうだ。味方らしい。」

アナスタシア「そう。なら進みましょう。」

 

 


 

 

大本営 朱雀の間(近藤元帥執務室)

 

一「さて、色々あったが会議を始める。始めに芹沢、吉田、平、坂本、岡田、西郷は別件で抜けている。こちらから質問だが、青空はここにいていいのか?芹沢の召集に時間があるとはいえ、ここにいて。」

雪花「それなんですが、夜の召集は中止となりした。なので、こちらにお邪魔してます。」

一「そうか、、、。なら、今ここにいる者でサーヴァントを連れてきている者、、、。紹介してくれないか。」

義正「あ?なんだそりゃ?まぁ、いいか。レミリア。」

レミリア「紅魔のランサー。レミリア・スカーレットよ。」

桜子「私はサーヴァントを連れてきてませーん!!」

雪花「紫苑、、、。」

紫苑「依神紫苑です。クラスアヴェンジャー。」

進「この不機嫌なのが僕のアーチャーです。」

?「不機嫌で悪かったわね。私はシノン。コイツの言った通りアーチャーよ。」

十次郎「うちは、、、。コイツですわ。」

?「クラスアヴェンジャー。死銃(デス・ガン)。真名は敢えて伏せさせてもらう。」

隼人「俺がここにいるは場違いだと思うけどなー。なぁ、セイバー。」

アルトリア「そうですね。私はクラスセイバー。真名アルトリア・ペンドラゴン。」

ルシファー「我が名はルシファー。クラスビースト。マスターは意識不明のため医務室に寝かしている。」

信勝「僕はサーヴァント無しだ。」

一「わかった。それでは始めよう。まずは、地下牢の件からだ。そこで、君に質問だ。タシュケントとはどこで出会った?」

隼人「タシュケントと出会ったのは3月末だ。自宅前に倒れているの見つけて保護したって感じだ。」

一「なるほど、、、。」

桜子「それにしても、、、。山南さんも斎藤さんもサーヴァントがいたんですね。」

進「あぁ。でも、何故か召喚してからずっと不機嫌、グハッ!!」

シノン「余計なことは言うな。」

十次郎「あー、また始まった。」

デス・ガン「やはり、奴がいないとダメか?」

シノン「あんた、性格変わった?」

デス・ガン「正直、自分でもどうかしていると思うが、ここは向こうと違う。なら、少しぐらい性格を変えてもいいだろ?そうだろ?それに、彼にはバーサクヒーラーがいる。お前が(ザクッ)、、、。実はお前もバーサーカーでは?」

シノン「次に余計なこと言うと鼻に火矢ぶっ込むから。」

アキレウス「こんなとこで弓を使うな。危ないだろ。」

桜子「、、、!もしかして、キリトの知り合いですか?」

シノン「貴女、あいつのこと知ってるの?」

桜子「えぇ。なんたってこの沖田さんのサーヴァントですから!!」

シノン「ふーん、、、。進。今から舞鶴所属にしてもらいましょ。」

進「あー、、、。遂にアーチャーが狂った。」

義正「元帥、コイツらは無視して話を進めよう。今回の内容はあの艦娘についてだろ?」

一「あぁ、、、。義正、桜子、進、十次郎にとっては重い話だ。志摩鎮守府のあの事件の容疑者。駆逐艦時雨。あの子が脱獄した。それに、網走刑務所からの情報によれば脱獄する二週間前ほどから右目を隠すようになったそうだ。」

信勝「右目、、、。北欧、、、。うっ、頭が、、、。」

一「大丈夫か?」

桜子「あー、、、。信勝君は前線で戦ってましたもんね。沖田さんもあの時は良い思い出が、、、。」

アキレウス「俺もだもう二度とあの人の相手は願い下げだ。」

桜子「必中全体宝具なんて大っ嫌いだ!!」

信勝「タゲ取り、回復、全滅、タゲ取り、回復、全滅、、、。」

アキレウス「二人とも戻ってこい!」

一「なにやらトラウマを引き起こしてしまったみたいだな。」

進「とりあえず二人が回復するのを待ちましょう。」




蘆屋道満(あしやどうまん)

真名 崇徳天皇

クラス アヴェンジャー

呼び名 地獄のアヴェンジャー

召喚者 ヘンリー・フォール

詳細 蘆屋道満(あしやどうまん)と名乗る謎のサーヴァント。彼に曰く、『蘆屋道満をも喰らった』とのこと。喰らったサーヴァントの能力を使うことが出来るぶっ壊れ性能の怪物。


アキレウス

クラス ライダー

召喚者 大和(やまと)

詳細 大本営所属の戦艦大和(やまと)のサーヴァント。この世界ではペンテシレイアに見つかってもなんともないが、禁句は言わないようにしている。


十六夜咲夜(いざよいさくや)

クラス アサシン

呼び名 紅魔のアサシン

召喚者 赤城

詳細 忘れられた者達の楽園にある館にてレミリア・スカーレットの従者をしていた。それは今でも変わりなくレミリアとマスターの二人の主を持つことになってしまった。


祥鳳(しょうほう)

艦種 軽空母

詳細 大本営所属の祥鳳型 1番艦。大本営の戦力としてかなり重要であり祥鳳がいなくなれば大本営は制空権を失うことになる。


神風(かみかぜ)

艦種 駆逐艦

詳細 大本営所属の神風型1番艦。火力は低いが確実に相手に砲撃と魚雷を当てることが出来る。大本営には駆逐艦が二人いるが神風は対深海棲艦でありもう一人は人間である。


ルシファー

クラス ビースト

呼び名 コード・ザ・デスペア

召喚者 初霜

詳細 この世界にいる人類悪の一人として座に刻まれた堕天使。召喚されるさいに四人の召喚されることの無い英雄から加護を受けた。マスターのことは我が身を盾にしても護るほど忠誠を誓っている。


名前 シノン

真名 譛晉伐隧ゥ荵

クラス アーチャー

呼び名 水色のアーチャー

召喚者 山南進(やまなみすすむ)

詳細 佐世保鎮守府の提督に召喚されたアーチャー。その昔、人を殺したことによる克服のために世界最強の1つにあたるスナイパーライフルを持ち荒野を駆ける。


名前 デス・ガン

真名 繧カ繧カ

クラス アヴェンジャー

呼び名 髑髏のアヴェンジャー

召喚者 斎藤十次郎(さいとうじゅうじろう)

詳細 呉鎮守府の提督に召喚されたアヴェンジャー。仲間を殺し、自身の名を聴かなかった者への復讐。サーヴァントとなり彼は本当の[死銃]へとなる。この世界に召喚されたせいか少しハッチャケている。


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歯車は回り始める

作者「えー。皆、準備は出来たか!俺は出来ていない!」
吹雪「何の話ですか、、、。」
作者「本日の21時からイベントが始まるからな。水着鯖を当てるために石を準備しないといけないのだよ!」
吹雪「へぇー、、、。なるほど、、、。これが内容ですか。」
作者「しれっと調べないでくださるか?」
吹雪「、、、。ちょっとコンビニ行ってきます。」
作者「待て!吹雪!何しに行く気だ!」
吹雪「この情報を見る限りペンテシレイアさんの水着あるかもなんですよ!!マスターしてはゲットすべきです!!」
作者「一点狙いはダメだ!どうせリンボマンになるぞ!!」
吹雪「リンボマンが当たれば即弾にすればいいんですよ!!放してください!!」
作者「だが断る!!」
響「、、、。本編始まるよ。」



とある街の裏路地

 

?「、、、。どうだった?詐称師(プリテンダー)。」

詐称師「今回の大本営襲撃は深海棲艦の仕業だが、裏には人間がいる。そう俺は睨んでいる。そして、これはお前の。いや、お前達の儀式の障害になりそうであるな。なんせ、奴さんらは確実にこの国を落とす気だぜ。」

?「そうか、、、。なら、早く終わらせなければな。だが、先に障害を消すのもまた一興か。」

詐称師「はー、お前は無茶すんなよ。お前は他の奴らみたいに特殊な力っつうのがねぇ。おとなしく俺を頼れよ。」

?「そうだな。詐称師(プリテンダー)。」

二人は路地裏の闇に消える。

 

 

 


 

 

とある屋敷

 

?「ふむ、、、。情報、ありがとうございます。全知全能(オールマイティー)。」

全知全能「私があんたのサーヴァントである時点で勝ち確よ。なんで関係の無い大本営襲撃の情報を欲しがるのかしら?」

?「私が欲した情報は海軍及び深海棲艦の中にいるサーヴァント。いつ我々の儀式を邪魔してくるかわかりませんからねぇ。」

全知全能「あっそ。お腹が空いたからごはん食べてくるわよ。」

?「どこへ?」

全知全能「◯◯家。あの美味しさでコスパの良さはいいわ。」

?「えー、、、。うちの料理は舌に合わないと?」

全知全能「私はどちらかと言うと庶民的な料理の方が好きだからね。見るからに高そうな料理は舌に合わないの。まぁ、腹が膨れるならどちらでもいいけどね。」

それだけ言って全知全能(オールマイティー)は部屋から出ていく。

 

 


 

 

とあるホテル

 

?「はぁー。この男もなかなかだったわー。これで一週間ぐらいはいけるわね。ん?どうしたの?騎兵(ライダー)。」

騎兵「それ、食べていい?」

?「えぇ。いいわよ。」

騎兵「ありがと。」

バキッ!グチャ!ヂュルッ!パキッ!

?「美味しい?」

騎兵「美味しくはない。でも、ここ放置するよりは断然マシ。」

?「そうなの?騎兵(ライダー)は私の食事をいつも黙ってみてるけど、、、。欲しいと思わないの?」

騎兵「思わない。そもそも、この姿はサーヴァントであるための姿。本来は恐ろしい姿。人間の性行為なんぞ興味はない。私は死体を食べるだけ。これも、本来の私とは違う性能。」

?「へぇー、、、。なら、私が騎兵(ライダー)のこと食べちゃお。」

騎兵「へ?ちょっ!うわっ!!」

騎兵(ライダー)はそのままベッドへと引きずり込まれるのであった。

 

 


 

とある寺のお堂

 

?「、、、。なんのようだ?(ドラゴン)。」

龍「面白そうな事が起きたからな。少し見に行っていたんでその報告だ。」

?「、、、。なるほど。して、その報告とやらは?」

龍「大本営が深海棲艦に攻めらてなぁ。まぁ、面白いのはそこじゃねぇ。現在大本営にいるサーヴァントとのうち一体が(ビースト)ってことだ。」

?「(ビースト)?お前の説明では確か、、、。人類悪(じんるいあく)と言っていたな。」

龍「あぁ、今知りえる中で(ビースト)は2体。つまり、どこかで冠位(グランド)が召喚されていてもおかしくねぇ。俺には一人心当たりがあるが、、、。召喚されてたらとっくにこの儀式の一角は消えてるな。」

?「そうか。ならば、召喚されていないのであろうな。」

龍「あぁ。」

 

 


 

 

とある山の山頂

 

?「なぁ、(ビースト)。君はこの世界をどう思う?」

獣「そうだ、、、。腐っている。俺は人間が嫌いだ。だが、艦娘は好きだ。何故か分からないが、、、。俺は艦娘を守護対象として見ているようだ。お前もそうだろ?」

?「そうだね。僕も艦娘は好きだ。でも、人間は嫌い。艦娘、そして、深海棲艦を護るためにも僕は勝利しなくてはならない。だからこそ、君を召喚出来たんだろうね。」

獣「、、、。俺は同族までも喰らう厄災であり人類に天罰を下すもの。だからこそ、人類を嫌う。だが、お前はどうだ?何故そこまで人類を嫌う?そして何故、艦娘と深海棲艦を護るのだ?」

?「そうだね、、、。君には話さないとね。僕の家系は一族の中でも異端で恐ろしかった。天候を操れるからね。本来なら一人一つの天候を操っていた。でも、僕の場合は全てを操ることが出来た。その為か政府や一族の力を知る人間達から忌み嫌われていた。同じ家系の皆が僕を護ってくれた。でも、僕の一族は滅ぼされた。残った僕一人を護ってくれたのは一人の野良艦娘。鎮守府から逃げ出したそうだった。しばらく二人で暮らしたよ。でも、政府の人間はしつこかった。その艦娘は僕を逃がすために戦った。でも、艦娘が人間に勝つことは出来ない。僕はその艦娘の最後を見てしまった。いや、正確にその後か。心配になって戻ってきたら首から上が無い艦娘の死体があった。」

獣「聞いたことがあるな。罪人の罪を知らしてるために首を大衆の前に晒す。まさに、それか?」

?「そう。その艦娘の首は大勢の前に晒された。でも、僕は逃げることしか出来なかった。そんなときに深海棲艦に拾われた。彼女達も僕に優しくしてくれた。まるで家族のようにね。でも、それも長くは続かない。政府の連中は僕を見つけた。なんでこんな簡単に見つかるのか疑問に思った。そして、分かったんだ。僕にはGPSが埋め込まれていたんだ。いつ埋め込んだのか。まぁ、検討はついていた。産まれたときだ。」

獣「何故そう思う?」

?「僕の家系は子が産まれたらすぐに政府に知らせなければならなかった。そして、どこにいても政府の役人に見られていた。監視していたんだよ。僕の一族を。それに気づいた深海棲艦達は僕をどうしたと思う?」

獣「追い出したのか?」

?「違う。眠らせた。そして、気づいたときにはどこか知らない森の中だった。痛みがして服を捲るとそこには縫い合わせた傷があった。そう、GPSを取り除いて僕を逃がしてくれた。」

獣「そうだったのか。森か、、、。お前に召喚されたのも森の中だったな。」

?「そうだよ。だって、その森から出れなかったからね。出れば人目につく。なら、ひっそりと森で暮らそうと決め数年経った。そして、首に令呪が浮かび上がった時思い出したんだ。昔、家の中にある古い書物に書かれた儀式のことを。で、早速召喚してみたら君だったってこと。」

獣「お前が人間を嫌う理由は分かった。だが、、、。俺としては悲しいな。お前には一人で戦ってほしくない。仲間を作れ。俺以外のな。」

?「無理だと思うけどな。僕なんかを受け入れる人類なんて最早何処にも居やしない。」

 

 


 

 

大本営 朱雀の間(近藤元帥執務室)

 

信勝「すまない。取り乱していた。で、右目を隠していたんですね?なら、そこに令呪があると思いますが。」

桜子「まぁ、普通に考えればそうでしょうね。でも、1番の問題は召喚されたサーヴァント。」

アキレウス「そこだよな。この世界じゃ(ビースト)が召喚されるぐらいだ。何が来てもおかしくねぇ。」

一「実は脱獄時にサーヴァントらしき者が2体いたらしい。」

隼人「2体、、、。てことは脱獄したもう一人の死刑囚もサーヴァントを召喚したってとこか。」

ルシファー「ふむ、、、。情報が少なすぎるな。何か情報を知ってそうな者がいれば、、、。」

義正「そんなすぐ見つかればこんな苦労しねぇよ。で、そこ二人はなんで壁に打ち付けられて気絶してんだ?」

十次郎「土方が席を外している間にまた余計なこと言いやがったからこうなった。それしても、あの子のことを知っているとなると、、、。志摩鎮守府の関係者ぐらいしかいないだろ?」

隼人「志摩鎮守府、、、。一人心当たりがあります。」

一「本当か!?」

隼人「はい。」

隼人はポケットからスマホを取り出す。

prrrr…

隼人「(わらび)。今、そこにハサンはいるか?いるなら変わってくれ。うん、ありがと。、、、。あっ、ハサン。すまない。今から少しから離れてくれ。少しハサンから聞きたいことがある。あぁ、すまない。じゃ、スピーカーにするからな。」

?『隼人?私に聞きたいこととは?』

隼人「実は、、、。今、大本営にいるんだ。」

?『!!、、、。まさか、志摩鎮守府のことでしょうか?』

隼人「そのことだ。すまないな。あんたにこんなことを聞くなんて。」

?『いえ。隼人様はマスターが信頼したのクラスメイトの一人。そのような方の要望なら聞き入れなくてはなりません。大本営と言うならそこには誰がいますか?』

隼人「元帥一人、大将四人、中佐一人、少佐一人だ。後はサーヴァントが数名。」

?『、、、。分かりました。では、自己紹介をしましょう。私はクラス暗殺者(アサシン)。真名静謐のハサン(せいひつのハサン)と言います。』

桜子「あー、、、。やっぱり貴女でしたか。薫さんから聞いてた話でだいたい分かってましたけど。」

静謐『その声は、、、。お久しぶりですね。沖田さん。』

信勝「静謐か、、、。久しぶりだな。」

静謐『信勝さんも居られるのですか!、、、。懐かしいですね。あの時はいろんな方々がいていつもお祭り騒ぎで。』

アキレウス「あー、、、。確かにお祭り騒ぎしてたな。そのせいで何回ヤベェーことになった?」

アルトリア「何回ではなく何百が正しい気が、、、。」

静謐『アキレウスさんとアーサー王もいるのですか。懐かしい方々ばかりですね。さて、本題に入りましょう。して、聞きたいこととは?』

隼人「志摩鎮守府にいた艦娘、駆逐艦時雨って知ってるか?」

静謐『時雨さんのことですか、、、。海軍の方に聞きます。志摩鎮守府に最後にいた艦娘は四人。それは把握できていますか?』

一「あぁ、把握している。駆逐艦時雨、戦艦山城(やましろ)駆逐艦文月(ふむつき)駆逐艦浜波(はまなみ)の四人。これで合っているだろ?」

静謐『えぇ、合っています。』

桜子「えーと、現在は文月が私の鎮守府で、山城が雪花ちゃんの鎮守府。あれ?浜波は?」

義正「確かに浜波だけがどこにいるか俺も知らねぇ。」

一「浜波はいつの間にか大本営から姿を消し行方不明となった。だが、最近では海での目撃情報があってな。実は今回の召集もその件について織田提督に聞きたかったのだよ。」

信勝「そうなのか?」

一「えぇ。実は浜波が目撃されたのは久美浜鎮守府付近。だから、所属している艦娘か着任した織田提督なら分かると思ってね。」

信勝「資料を一通り見たが、浜波なんていなかった。吹雪もまだ僕に隠していることが多い。、、、分かった。浜波のことについては僕が調べてみるよ。」

静謐『そう言えば信勝さんは向こうでは諜報活動を主にされてましたね。』

信勝「確かに僕は諜報要員だったハズなんだけど、、、。なんで固定主要メンバーに入れられてたんだろ?」

静謐『それは私もです。何故私達三人が主要メンバーとして入れられていたのでしょうか?』

桜子「あー、、、。お二人ときよひーですね。マジであのきよひーは異常でしたからねぇー。アビーちゃん相手に勝つとかあれでホントに狂戦士(バーサーカー)なんですかね?」

信勝「クラス相性を無視して突撃しては敵陣を壊滅させてましたからね。まぁ、無鉄砲に突っ込むのはマスターもでしたけど。」

桜子「そうですね、、、。懐かしいよりも先に情けないと思ってしまいますね。」

アキレウス「そうだな。なんせ俺達は誰もマスターを守れなかったからな。」

レミリア「マスターを守れなかった?どう言うことかしら?」

信勝「僕達には元々この世界とは別の世界にマスターがいた。人類最後のマスター。数多くの英霊達を従え、七つの特異点を越え、七つの異聞帯を越え。6体の人類悪を打ち倒し。最後は異星の神に敗れ散った英雄。彼は人間なのに常に最前線で戦っていた。その手には刀とショットガンと言う特攻武器まで持って戦場を駆け巡っていたさ。」

一「義正みたいな奴か。」

十次郎「まんま義正だな。」

義正「否定が出来ねぇ。」

静謐『日中により強化されてガウェイン卿に単身で挑んで勝つなんて最早人間ではありません。』

大和「ガウェイン卿ってあの円卓の!!」

レミリア「サー・ガウェイン。日中は強さが三倍なると言われる太陽の騎士。それを打ち倒すなんてかなりの強者ね。」

桜子「確か、マスターの技?みたいのが強かった記憶が、、、。なんでしたっけ?」

アルトリア「えーと、、、。無閃(むせん)無空(むくう)磯撫で(いそなで)大炎上消滅火祭り(だいえんじょうしょうめつひまつり)など剣技とショットガンの狙撃を使った技が非常に協力でしたね。」

アキレウス「後は確か、、、。マスターはスペルカードとか言ってたな。」

紫苑「スペルカード!!」

雪花「知ってるの?紫苑。」

紫苑「スペルカードは私達幻想郷(げんそうきょう)に住む者達のものなら、そのマスターは幻想郷の住人。」

レミリア「でも、一概に幻想郷の住人と言うわけではないわ。幻想郷に関わった人間ならスペルカードを使っていても不思議じゃないわ。しかも、サー・ガウェインを単騎で打ち倒す実力者ならあの妖怪の賢者が知らないわけがない。」

一「妖怪の賢者?それは一体どんか人物なんだ?」

レミリア「幻想郷最強の一角。幻想郷を作り出した一人。妖怪の賢者八雲紫(やくもゆかり)なら、そのマスターについても把握しているはずよ。」

静謐『八雲紫!!その名がそちらから出るとは。』

隼人「知ってるのか?ハサン。」

静謐『えぇ。一度会ったことがあります。恐らく四人の艦娘誰かのサーヴァントである可能性が高いです。』

レミリア「ふーん。沖田、貴女に聞きたいのだけど、最近鎮守府で変わったことはなかった?」

桜子「変わったことですか?最近お酒の減りが早かったり、駆逐艦子達がやたらとお酒の在庫を増やそうとしたりですかね?まぁ、そこまでおかしいとは思いませんけど。」

義正「、、、。いや、おかしいだろ。」

一「明らかに不自然な現象じゃないか!?」

レミリア「お酒、、、。これだけじゃ有力な情報にならないわね。他にはないかしら?」

桜子「うーん、、、。あっ、そう言えば一つ。うちの元秘書艦であり現第一艦隊旗艦の加賀(かが)のサーヴァントが最近、自分に近しい気を鎮守府内から感じるって言ってましたね。」

信勝「、、、。確か、そのサーヴァントは狂戦士(バーサーカー)と言ってたな。」

紫苑「お酒、、、。狂戦士(バーサーカー)、、、。もしかして、、、。」

レミリア「(おに)ね。しかも、大量のお酒が必要な鬼なんてアイツしかいないわね。ますは文月は除外してもいいわ。なんらな時雨も除外してもいいわね。」

義正「どう言うことだ?レミリア。」

レミリア「八雲の能力からして派手な脱獄はしない。時雨の脱獄はかなり派手で大胆でしょ?」

一「確かに、牢の壁を破壊して脱獄している。」

レミリア「なら、除外よ。それに文月に関してだけど、八雲は嗜む程度にしかお酒を飲まない。だから除外して候補にを入れるわ。」

信勝「酒呑童子(しゅてんどうじ)茨木童子(いばらぎどうじ)のことか?」

レミリア「そこら辺は候補に入れてないわ。候補と言うよりももう確定なのよね。文月のサーヴァントは恐らく星熊童子(ほしぐまどうじ)。真名星熊勇義(ほしぐまゆうぎ)。」

紫苑「あの地底の鬼か。でも、それに気づいてない沖田は、、、。」

レミリア「そんなのでよく大将をやれてるわね。」

桜子「そこ!ため息をつかないでください!」

ルシファー「そうなれば山城か浜波。どちらかがその八雲と言う奴のマスターだな。」

シノン「賢者って言われるぐらいなら裁定者(ルーラー)かしら?」

レミリア「うーん。どうかしら?アイツは胡散臭いから暗殺者(アサシン)魔術師(キャスター)だと思うわ。」

デス・ガン「胡散臭いか、、、。」

十次郎「えーと、つまり今のところその八雲って奴のクラスは分からないけど山城か浜波のサーヴァントってことか。なら、解散して鎮守府に戻りゃ調べられるだろ?」

雪花「そうね。とりあえず鎮守府に戻り次第山城を調べてみるわ。」

信勝「僕のほうも浜波の捜索は始めるよ。」

一「分かった。それでは、今回は解散としよう。」

隼人「ありがとう。ハサン。」

静謐『いえいえ。こちらこそ、久しぶりに懐かしい方々の声を聞けて良かったです。それではまた。』

通話が切れる。

 

 


 

 

イギリス ノリッジ

 

?「はぁ、、、。はぁ、、、。番人(ウォッチャー)。追っ手はどうだ?」

番人「撒けたようです。マスター、貴方はこのままだと、、、。」

?「死ぬな。でもな、約束は守らねぇと、、、。」

番人「マスター、、、。彼女が日本へ向かった以上イギリス政府が矛先をこちらに向けるのは確定しています。私に出来ることはマスターをこの身を挺して守り抜くことのみ。これはイギリスからの脱出しかありませんが、方法が、、、。」

?「一応当てはあるさ。だからそこ、ノリッジまで来たんだ。」

男は立ち上がる。

?「行こう。番人(ウォッチャー)。約束の地に。」




名前 静謐(せいひつ)のハサン

クラス 暗殺者(アサシン)

召喚者 毒鬼蕨(どくきわらび)

詳細 全身が毒で覆われた少女のサーヴァント。この世界に召喚される前は信勝達と同じマスターに召喚され戦っていた。


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冠位・人類悪・証明・蒐集

吹雪「ぢぐじょぉぉぉーーーー!!
タシュケント「やったぁぁぁぁぁ!!アナスタシアが水着鯖になったぁぁぁぁ!!」
大和「アキレウスも霊衣だけどおめでとうございます!」
吹雪「アキレウスが出るならペンテシレイアさんだろぉぉ!!」
大和「吹雪ちゃん。あの二人が一緒に出ると話が進まないからね。」
道満「ンンンンンッ!水着ではありませぬが拙僧は登場しておりますぞ!」
吹雪「道満ッッッッッ!!ぢぐじょぉぉぉ!!なんで道満なんかがぁぁぁぁ!!」
道満「吹雪殿。お止めなされ。怒りで拙僧の衣を剥ごうとするのはお止めなされ!!」
桜子「、、、。本編、始まります、、、。」
義正「なんでお前は項垂れてんだよ。てか、なんだよ今回の題名、、、。なんか変だぞ?」


大本営

 

信勝「よくよく考えたら僕達宿がなかった。」

桜子「まぁ、大本営で一泊する予定でしたからね。今は使えませんけど、、、。」

吹雪「青空提督達は先に帰りましたね。」

ルシファー「マスターも目を覚ましたから大本営に居なくていいが、私達も宿がない。」

信勝「そこでだ、、、。隼人、君の家に泊まらせてくれないか?」

隼人「別にいいですけど、、、。大丈夫なんですか?その子。さっきから黙ってますけど。」

ルシファー「、、、。マスターのことはそっとしておいてくれ。あんなことがあったんだ人間不信になっても仕方ない。」

隼人「分かりました。でも、うちに泊まるのはいいですけど、どうやってうちにまで来るんですか?」

信勝「僕の車は4人乗りだから、、、。」

桜子「あっ、それなら当てがあります。」

 

数分後

 

薫「沖田、お前、、、。俺を足に使うってのかよ。」

桜子「その通りです!!」

信勝「すみません。佐川さんも忙しいのに。」

薫「別に構わないさ。沖田を大本営に送ってから家に帰ったんだ。上から今日はもう休めって言われてな。」

隼人「まさか、沖田さんの当てが佐川さんだったなんて。」

薫「ん?なんだ、隼人君じゃないか。まさか、だが沖田、、、。大本営があの有り様だから人様の家に泊めてもらおうって魂胆か?」

桜子「まぁ、そんなところです!」

薫「、、、。はぁー、、、。世間は狭いってよく言ったもんだぜ。あっ、そうだ。隼人君。今日家に居候が二人増えたんだ。」

隼人「え?」

 

 


 

 

天上家にて

 

信勝「まさか、、、。」

CEO「こんな事があるんだな。」

吹雪「世間は狭いってこの事ですか。」

天上家の横には佐川家がある。そう、佐川薫の自宅である。

?「あっ、薫さん。お帰りなさい。それに、隼人とも。あれ?お客様さん?」

桜子「えっ?佐川さん、この子が?」

薫「あぁ、(わらび)。自己紹介してあげな。」

蕨「はい!私は毒鬼蕨(どくきわらび)です!佐川家居候第一号なのです!」

ルシファー「、、、。沖田よ、少し聞きたい。」

桜子「ルシファーさんが聞きたいのはこの子が先程の会議で出てきた志摩鎮守府の生き残りか。ということですよね?その通りです。まさか、ここまで元気になってるとは、、、。沖田さん、、、。涙が、、、。」

蕨「その人が沖田さん?いつも薫さんが悪い例えとして話す沖田さん?」

桜子「佐川さん!?酷くないですか!?」

薫「俺は事実を話しただけだぞ。」

蕨「ねぇ、沖田さん。」

桜子「な、なんでしょうか!」

蕨「佐川さんと五人がかりで京都中の不良を締め上げたってほんと?」

桜子「ブッッッッッ!!!佐川さん!!この子とんでない爆弾を投下してきましたよ!!」

薫「事実だしいいじゃねぇか。あっ、そうだ。それより織田提督。あんたに渡しときたい情報がある。今からいいか?」

信勝「構いませんよ。ただ、僕だけではなくこの場のみんなに共有してもらいたい。」

薫「あぁ。別に構わねぇ。蕨、あの二人を連れてきといてくれ。」

蕨「分かりました。」

 

 


 

 

天上家リビング

 

薫「情報ってのは警察組織内で不可解であり奇妙だと感じられた最近の事件の一覧だ。」

信勝「なるほど、、、。どんなのがあるんですか?」

薫「まずは淡路だ。ここ最近、不定期に武器とカテゴリーされた物が持てなくなるって言う意味不明な事件。これは淡路の警察も把握済みであり拳銃や警棒を持てなくなったみたいだ。」

桜子「それはまだ淡路でしか確認されてないのですか?」

薫「あぁ。これは海軍としてまずい話だろ?」

信勝「確かにそうだが、、、。恐らく深海棲艦に適用される。今はまだ要警戒でいいだろう。」

薫「じゃ、次だ。これは奈良県金剛山周辺で毎朝聞こえるラッパの音だ。しかも、朝四時頃に聞こえるらしくてな。近隣から苦情が入ったが、、、。」

CEO「奏者は見つからぬと、、、。どうした?ルシファー、、、。なぜ汗をかいている?」

ルシファー「いや、知り合いに毎朝ラッパを吹いている者が居たからな(私が居ないのになぜラッパを吹いているんだ!ガブリエル!!)。」

薫「次だが、、、。同じく金剛山周辺にて謎の羊のぬいぐるみが落ちているだ。拾っても次の日にはまた別のところに落ちているらしい。」

信勝「羊のぬいぐるみ(まさか、、、。)」

桜子「奇妙なことがあるもんですねー(あの子がそんなことするわけが、、、。)」

CEO「ふむ、、、(あり得ん!そんなことあるはずが、、、。)」

アルトリア「羊ですが、、、(ジンギスカン食べたいです。)」

アナスタシア「羊ねぇー。(ラム肉ってラーメンに合うかしら?)」

薫「ちなみにこれなんだが、、、。」

薫が写真を見せる。そこに写っていたのは、、、、、、。

 

 

 

 

 

 

 

                      

 

 

 

 

                アポロンである。

信勝「やっぱりかー!!」

桜子「ここまで来ると妙に安心感が、、、。」

CEO「まずは、なぜ毎日落ちていたか考えなければ。」

アルトリア「これは、、、。」

アナスタシア「食べても不味そうな羊ね。医神月女神オランダの画家に送りつけましょ。」

薫「、、、。次に行くぞ。これは各地で目撃されている巨大生物の写真だ。」

 

・白い巨大ロボ

・鋼の巨人

・赤い鎧を纏った巨人

・緑の巨人ロボ

・黄昏を飛ぶ機械龍

 

ルシファー「何故だぁぁぁぁ!!!

信勝「これから彼らのことは馬鹿一号、二号、三号と命名する。へぇ?一人足りないって?彼女に馬鹿は失礼だろ?」

CEO「はぁー、、、。頭が痛くなってきた。」

桜子「あのロリランサー、、、。なに一目が付くようなことしてんですか。」

アナスタシア「そんなことより。」

アルトリア「お腹が空きました。」

薫「沖田、、、。ほとんどてめぇの知り合いかぁぁ!?」

桜子「えーと、、、。知り合いと言うかなんと言いますか、、、。」

ルシファー「あー、、、。これは、、、。あれだ、、、。」

蕨「佐川さーん!二人を連れてきたよー!」

?「はっ、初めまして、、、。霊鬼幽子(れいきゆうこ)と言います。」

?「ルーミアなのだ~。」

吹雪「ペンテシレイアさん?どうしました?」

アナスタシア「マスター、私の後ろに。」

桜子「信勝君、、、。」

信勝「分かってる、、、。だからこそ、これに手を掛けてるんだ。」

ルシファー「マスター、私の後ろにいるな。なら、大丈夫か。」

アルトリア「問おう。貴様、何者だ?」

隼人「おいおい、お前らどうしたんだよ!」

幽子「ル、ルーミア、、、。」

ルーミア「大丈夫なのだー。幽子。ルーミアは大丈夫なのだー。」

薫「えーと、これはどういう状況だ?」

静謐「私が説明しましょう。」

薫「うわぁぁぁ!!ビックリした!え?誰?」

静謐「私は蕨のサーヴァント。静謐のハサンと言います。」

薫「サーヴァント?」

信勝「その話はあとだ。ルーミアって言ったね。君は何者だ?サーヴァントであることは分かるでも、、、。見た目と魔力、妖力が比例しない。恐らくこの中で君と殺り合えるのはルシファーぐらいだ。」

ルーミア「そーなのかー、、、。なら、そこの翼が生えている人は人類悪なのかー?」

ルシファー「貴様も、人類悪なのか?」

ルーミア「それなら、ルーミアもすごく楽だったのだー。」

信勝「まさか、、、。冠位(グランド)!?」

桜子「そんなバカな!!」

ルーミア「そう、、、。ルーミアは冠位(グランド)宵闇の冠位全知全能(グランドオールマイティー)それがルーミアなのだー。」

CEO「全知全能(オールマイティー)?そんなクラス聞いたことがないぞ。」

ルーミア「当たり前なのだー。全知全能(オールマイティー)を含めた幾つかのクラスはこの世界のオリジナルなのだー。人類悪が(ビースト)で召喚されている時点でおかしいと思わなかったのかー?」

アルトリア「まさか、この世界では人類悪と冠位の有りかだが違うのですか?」

ルーミア「そーなのだー。ルーミアの場合はとある冠位(グランド)を倒すために呼ばれるはずだったのだー。でも、そんなことよりルーミアは幽子を守るために幽子のサーヴァントになることを選んだのだー。」

桜子「えー、、、。これじゃあ、今までの常識が通用しないじゃないですかー。」

アナスタシア「そのようね。」

薫「全く話についていけねぇー。まず、何から、、、。」

prrrr…prrrr…

リビングに着信音が鳴り響く。

薫「こんなときに、、、。はい、もしもし。え?ちょっと待て!もう一回言ってくれ、、、。わかった、、、。現場に向かう。」

薫は通話を切る。

薫「なぁ、沖田、、、。お前らの言うサーヴァントってのは不可能を可能にしたりあり得ないことを引き起こすことは可能か?」

桜子「まぁ、、、。やる人はやりますね。」

薫「、、、。沖田!じゃあ、着いてこい!それで詳しい話を聞かせろ!」

桜子「えっ!!佐川さん!?」

桜子が薫に引っ張られ家から出ていく。

ピンポーン

家のインターポンが鳴る。

隼人「誰だ?蕨、ちょっと見てくれない?」

蕨「わかったー。えーと、、、。はーい、どなたですかぁ?」

?「あっ、その声は蕨ちゃん?隼人居る?」

蕨「居るよー。入ってきてー。」

?「お邪魔しまーす。」

誰かが入ってきた。

?「隼人ー、リビングか?て、なんじゃこの大所帯は!」

リビングに入ってきたのは左目に眼帯を付け、右手には包帯を巻いた中二病を発症しているようなハーフの青年だった。

隼人「なんだ、バレルか。どうしたんだ?」

バレル「どーしたもこーしたもこれを見てくれよ!」

左手の甲には令呪が浮かんでいた。

?「マスタ~。何故逃げるのですか~。何かこのコヤンに不便でも?と、見つけたのはいいのですが、、、。あのー、そんなに戦闘体制を取らないでほしいのですが~。」

隼人「バレル!!お前、何を召喚したんだよ!!この人らが警戒してるってことはヤベェー奴だぞ!!」

バレル「知らないよ!!これが浮かんだ時にたまには故郷みたいに銃を撃ちたいと思ったら突然現れたんだよ!!」

?「えぇ。わたくしはマスターが銃を撃ちたいと願ったから召喚されたサーヴァント、、、。と、言うことにしておきましょう。流石にマスターの深層心理の願いを教えてしまってはマスターは、、、。

CEO「どうする?信勝。私的にはコイツはここで消しておいたほうがいいと思うが、、、。」

静謐「私も同意見です。」

アナスタシア「いつでも宝具を撃てるわよ。」

アルトリア「信勝君、GOサインを!」

信勝「、、、。大丈夫、、、。今回は問題ないと思う。」

ルーミア「ルーミアもそいつは大丈夫だと思うのだー。」

ルシファー「信勝達のほうの人類悪か。恐らくこの世界に来たのが原因で何かしら変わってしまったのだろう。」

隼人「えっ、大丈夫そうなの?」

?「私も、、、。その人は大丈夫だと思います。人間より何倍マシです。」

ルシファー「マスター、、、。」

信勝「とりあえず、頭が痛くなってきた。」

?「頭痛薬がありますが、、、。いりますぅ?」

信勝「貰うよ。で、いくらだ?」

?「今回は1箱500円で設定しております~。」

信勝「よし、買うよ。はい、500円。」

?「普通に買うのですねぇ。まぁ、いいですけど~。」

信勝「ちなみに聞きたいんだが、、、。また、武器でも売ってるのか?」

?「まぁ、売りますが、、、。先程召喚されたところですのでまだ何も決めておりませんの~。」

信勝「それなら、、、。後で商談させて貰いたいけどいい?」

?「それではNFFサービス代表として商談させていただきますね。」

隼人「バレル、、、。多分これから先大変だぞ。」

バレル「えー、、、。困るよそれ。」




名前 毒鬼蕨(どくきわらび)

詳細 佐川家居候一号。静謐(せいひつ)のハサンのマスター。自身の父親は志摩鎮守府の提督であったが実の娘にも暴行を与えるクズ親だった。今では佐川薫(さがわかおる)に引き取られ元気に過ごしている。


名前 霊鬼幽子(れいきゆうこ)

詳細 佐川家居候三号。両親の借金のせいでヤクザ達に暴行を受けていたところルーミアに助けられ二人で東京にやって来たところで佐川薫(さがわかおる)に拾われる。


名前 ルーミア

クラス 全知全能(オールマイティー)

呼び名 宵闇の冠位全知全能(グランドオールマイティー)

召喚者 霊鬼幽子(れいきゆうこ)

詳細 『忘れられた者達の楽園』に住まう人食い妖怪。幼い外見だが、満月の夜のみ真の姿を現す。全知全能(オールマイティー)の頂点に立つ冠位(グランド)の一人である。


名前 バレル・光輝(こうき)・グリード

詳細 天上家の隣に住むアメリカから一人でやって来たハーフの留学生。何故か英語より日本語の方が得意。日本にやって来て初の友人は天上隼人(てんじょうはやと)。銃の扱いはかなり慣れている。左目に眼帯、右手に包帯と中二病を発症しているが、、、。


名前 コヤンスカヤ

クラス 暗殺者(アサシン)

詳細 バレル・光輝(こうき)・グリードが召喚したサーヴァントだが、召喚時にバレルの深層心理を見てしまったようで向こうでのように振る舞えないらしい。信勝(のぶかつ)との商談により久美浜鎮守府に武器を売ることになる。


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真実に辿り着いたときそれは新たな問題の幕開けでしかない

吹雪「悪夢だ、、、。」
大和「髭が一つ、二つ、三つ、、、。」
CEO「マスター、、、。これは夏イベの弊害だな。」
アキレウス「俺のマスターもか、、、。今回はどうするんだ?」
CEO「そうだな、、、。作者もいない。マスターもこの状態、、、。無視して本編に行くか。」
アキレウス「そうだな、、、。心なしか今回は物凄く嫌な予感がするぜ。」


渋谷 スクランブル交差点

 

薫「、、、。なんだよこれ、、、。」

桜子「酷すぎる、、、。」

二人が目にした光景、、、。

 

辺り一面ブルーシートを被せられた先程まで生きていた人達。

その中には産まれて間もない赤子もいた。

恋人と幸せに過ごしている者もいた。

家族に会うために急ぎ足で家に帰るサラリーマンもいた。

夕飯に何を作ろうか考えている主婦もいた。

だが、今ではただの物言わぬ骸である。

 

薫「おい、何故ご遺体を運ばねぇんだ?」

警官「佐川捜査一課長!!それなんですが、、、。地面を見てください。」

薫「ん?沖田、雨なんか降ったか?」

桜子「いえ、雨なんて降ってませんね、、、。まさか、この液体が凶器!?」

薫「で、この液体は?」

警官「それが、今は何も分かりません。科捜研が今調べているところです。」

薫「なるほどな、、、。沖田、こんなことできる奴は?」

桜子「沖田さんが知っている中ではいませんね。でも、これは人間の仕業ではないです。」

薫「だろうな。厄介な事件だぜ。」

 

 


 

天上家リビング

 

隼人「さて、夕飯を作っていくけど、、、。」

蕨「なんで私はロープでぐるぐる巻きにされてるのかな?かな?」

静謐「マスター、、、。すみません。死者を出さないためにはそうするしか、、、。」

蕨「なんでよ!ハサンだって全身毒じゃない!!」

静謐「私はこの世界に召喚されて以来全身の毒を自由自在に操れるようになりましたので。」

コヤン「それ、普通に凄いことじゃありませ?」

信勝「あぁ、味方に怯えることが無くなったのは喜ばしいことだ。」

バレル「えーと、料理出来るのが俺、隼人、織田さん、コヤン、静謐さんでいいのか?」

ルシファー「私は作るより食べる派だからな。それに、マスターに危ないことはさせられない!」

?「ルシファーさん、私に過保護過ぎませんか?」

?「そうだよね。アナスタシアも私に料理させてくれないもん。なんで?」

アナスタシア「マスター、、、。確かにマスターが作るボルシチは絶品よ。でもね、、、。流石に全ての料理にウォッカを混ぜるような子にはキッチンに立ってもらいたくないわ!!

CEO「私はも料理とは無縁だからな。」

吹雪「私は言わなくても分かりますよね?」

アルトリア「お腹が空きました。」

ルーミア「お腹が空いたのだー。」

幽子「料理したこと無い。雑草って意外と美味しいんだよ。」

コヤン「この世界の住人って色々ハードモード過ぎません?」

信勝「、、、。鎮守府に戻ってやることが増えた気がする。」

隼人「さて、何を作るかだけど、、、。セイバー?勝手に冷蔵庫漁ったか?」

アルトリア「いえ、そんなことはして、、、、、、いません!!

隼人「はぁー、、、。やったなこれは。」

コヤン「今は何があります?」

隼人「えーと、豚肉、ニンジン、じゃがいも、玉ねぎ、、、。これはカレーを作れと言うことか?」

バレル「棚の中にカレールーあるわー。」

信勝「それなら、カレーにするか。で、担当だけどコヤンがルー担当でいいか?」

コヤン「わたくしがルー担当でよろしいのですか?なら、喜んでさせてもらいますね。」

信勝「さて、材料を切るのは僕がやるよ。」

隼人「マジでいいのか?玉ねぎがあるのに。」

信勝「大丈夫。慣れてるから。」

 

 


 

艦娘side

 

吹雪「ここは、艦娘同士交流を深めませんか?」

?「まぁ、いいよ!私はタシュケント!ロシアからやって来た駆逐艦さ!」

?「初霜(はつしも)です、、、。元は八戸(はちのへ)鎮守府所属です。」

吹雪「私は久美浜鎮守府所属の吹雪です!まぁ、ここでは軍の話は抜きにしましょう!三人の共通点はサーヴァントのマスターであることと駆逐艦ぐらいですね。」

初霜「ルシファーは、気が付いたら召喚してたからあまりよく知らない。」

タシュケント「アナスタシアは私の同士だね!いつか世界をアカで染めるんだ!」

初霜「、、、。吹雪さん、ここは未来のためにこの駆逐艦消したほうが、、、。」

吹雪「止めといた方がいいかと。このタイプは泥水を啜ってでもはいくつ張っても戻って来ますよ。」

初霜「えー、、、。」

吹雪「あっ、そう言えば、、、。同じく駆逐艦でサーヴァントを召喚した人がいましたね!」

タシュケント「そうなの?」

吹雪「そうそう。神戸鎮守府の雪風ちゃんもマスターなの。」

初霜「雪風もですか、、、。」

吹雪「知ってるの?」

初霜「いえ、、、。神戸鎮守府の雪風は知りませんが、、、。八戸にいたあの『雪風(死神)』はどこにいったのやら。」

 

 


 

 

サーヴァントside

 

ルシファー「夕飯が出来るまで暇だな。少し情報交換でもするか。」

CEO「そうだな。今回の大本営襲撃以外での話が聞きたい。」

ルーミア「それなら、ルーミアから一つあるのだー。」

アルトリア「なんです?」

ルーミア「あの二人の名前を聞いておかしいと思わなかったかー?」

静謐「確かに二人共名字に『』が入ってますね。」

ルーミア「それを踏まえてこれを見てほしいのだー。」

ルーミアは新聞紙を開ける。

CEO「網走刑務所から氷鬼(ひょうき)死刑囚脱獄。」

アナスタシア「超鬼(ちょうき)、出馬確定。この二人も『』が付いてるわね。」

ルーミア「それだけじゃないのだー。例えばこの書籍紹介のコラム、ここも見てほしいのだー。」

ルシファー「草鬼(そうき)、新作発売決定!また『』か、、、。」

ルーミア「『』なんて名字に付くことは少ないのだー。そこで独自で少し調べてみたのだー。すると、わかったのは『』と付く人物は『鬼の末裔』と言う根も葉もない話が出てきたのだー。」

静謐「なるほど、、、。となれば噂や都市伝説のようなものなのでしょうか?そう言えば、二人の共通点ですが、私のマスターは気分が高揚すると体から毒を分泌するという特異体質がありましたが、ルーミアさんのマスターは何かありますか?」

ルーミア「、、、。一つあるのだー。幽子は暗い気持ちになると物を透過するようになるのだー。」

ルシファー「まさかだが、それが『』としての力だとすると、、、。名字の最初の漢字、毒、霊、超、氷、草が力に関するのでは?」

アルトリア「そうなると、毒が体から毒を分泌。霊が霊体化なのでしょう。もし、これが成長段階なら二人の能力は強化されるはずです。」

アナスタシア「うーん、、、。じゃあ、この『』は何パターンあるのかしら?確認できているは五人。ホントに五人だけなのかしら?」

CEO「水があるなら炎があってもいい。だが、このように表に出ていないだけで裏にはいるかもしれん。」

ルシファー「なるほどな。ここで一旦この話を止めよう。そこで次は私から一つある。」

ルーミア「なんなのだー。」

ルシファー「私と同じ人類悪()のサーヴァントが深海棲艦側に一騎いることが確定した。」

静謐「それは本当ですか?」

ルシファー「あぁ、実際私とやり合った。だが、奴は自身を槍兵(ランサー)と偽っていた。明らかに桁違いの魔力を保持していた。」

CEO「恐らくクラスを偽ったのは槍兵(ランサー)にもなれるのだろう。だから、危険視される可能性が低いクラスを選び告げたのだろうな。」

ルシファー「そして、もう一人、海軍内にも一騎人類悪()がいる。」

アルトリア「コヤンスカヤを抜けばすでに三騎の人類悪()が召喚されていることになりますね。」

ルーミア「もし、そっちの世界のルールも適応されているのならルーミア含めてあと二人、冠位(グランド)が召喚されてるはずなのだー。」

静謐「そう言えば、不思議に思っていたのですが、、、。ルーミアさんは人食い妖怪なのですよね?なら、何故冠位(グランド)に選ばれたのでしょうか?」

ルーミア「ルーミアにもそこは分からないのだー。ただ、本当なら人類悪()だったとルーミアは思うのだー。」

CEO「どういう事だ?」

ルーミア「話すと長くなるルーミア(最凶最悪の大妖怪)博麗霊華(孤独で最強の巫女)の話、聞きたいかー?」

アルトリア「聞いてみたいと思いますが、、、。止めておきましょう。」

ルーミア「いいのかー?」

アナスタシア「そうね。止めておきましょう。貴女は気付いてないと思うけど、すごく辛そうな顔してたわよ。」

静謐「質問した私ですが、聞くのは何故か申し訳なく思います。」

CEO「だが、一つ仮説があるな。」

ルシファー「あぁ。恐らくルーミアが冠位(グランド)なったのはその話が原因だ。例えば、、、。ルーミアと逆転してしまった人類悪()、それを止めるために無理矢理にでも冠位(グランド)に組み込められたのだろう。

ルーミア「そう、、、。かもなー、、、。」

 

 


 

 

とあるマンションの一室

 

?「あら?かなり難しい表情してるじゃない。」

?「そらそうだよ。狂戦士(バーサーカー)。新作を出せたのはいいけど、、、。次がどーすーるーかー、、、。はぁー、、、。次は戦国時代を舞台に人間と妖怪の恋物語でも挑戦しよっかなー。」

狂戦士「、、、。それなら、いい話があるわよ。」

?「ほう、どんな?」

狂戦士「人食い妖怪と巫女の悲劇、、、。どうかしら?」

?「、、、。ふむ、、、。悲劇かー、、、。この私に上手く書き上げることが出来るか不安だけど、、、。やったことのないカテゴリーに挑戦するのも作家の勤めだからね!」

狂戦士「フフフ。そう来なきゃつまらないわよ。さて、話しましょうか。この話に私が題名を付けるなら、そうね。幻想光闇交差物語(げんそうこうあんこうさものがたり)上弦の月(じょうげんのつき)。かしらね?」

?「敢えて上弦の月と題名に入れるということは二巻書けると言うことね!」

狂戦士「いえ、、、。私がこの話を語る上で四巻書いてもらうつもりよ。」

?「な、なんですと!?」

狂戦士「出会いを描く上弦の月(じょうげんのつき)。大切な人を失い、大切な記憶を失う下弦の月(かげんのつき)。時は流れ解き放たれた新月(しんげつ)。そして、最後を飾る全てを終わらせる満月(まんげつ)。こんな構成ね。」

?「月、、、。それがこの物語のキーかな?」

狂戦士「いえ、月じゃないわ。この物語のキーは幾つかあるけど夜と闇。これが上弦と下弦の主人公を努める子のキーよ。」

?「ほー、、、。主人公が途中で交代と、、、。なるほど、、、。さぁ!!早速聞かせておくれよ!」

狂戦士「えぇ。話しましょ。幻想の楽園で起きた最初で最後の悲劇を、、、。」

 

 


 

 

とある廃墟

 

?「、、、。マスター、、、。大丈夫か?スゲェー苦しそうだぞ。」

?「うん、、、。大丈夫だよ、、、。魔術師(キャスター)。」

今日は何もねぇ筈だ。

魔術師「そうか、、、。辛かったらいつでも言えよ。」

?「うん、、、。ありがとう、、、。」

繰り返した中で今のところ危険は全て取り除いてきた。後は、、、。

?「ねぇ、、、。魔術師(キャスター)、、、。私は、、、。いえ、私達は何のために産まれてきたの?」

魔術師「さぁーな、、、。俺には分からねぇよ。」

あー、、、。この質問は予想外。繰り返した中でなかった質問だ。なんて答えればいい?いや、、、。決まってる筈だ、、、。俺ならではの答え、、、。いや、出てこねぇ。ここはアイツに頼るか。、、、。ダメだ、、、。まともな答えはコイツも出せねぇか。それだからハーフボイルドとか言われんだよ。

魔術師「だけど、俺はマスターは少なくとも神様から幸せになっていいって言われてるんじゃねぇか?」

?「なんで?」

魔術師「俺を召喚出来たから。」

俺はアホか!よくそんな言葉が出てくるな!

?「そう、、、。ありがとう。」

、、、。そうか、、、。マスターは今までそんなことを言われたことはなかったんだったな。目に焼き付けることしか出来ない俺、、、。あの時も何度も繰り返して最善策を選んだにか過ぎない。今回もそうなんだ。マスター、、、。すまねぇ。今のところ全てバッドエンドだ。しかも、最善策が浮かばねぇ。とんだハードモードだよ。

 

 


 

 

警視庁

 

薫「はぁー、、、。こんな事件どうやって調べろってんだよ。」

桜子「そうですよねー、、、。しかも、あの液体の正体も未だに不明ですから。」

?「先輩ー!お疲れ様です!」

薫「真歩(まほ)か。お疲れ、、、。」

桜子「佐川さーん。この子は?」

薫「こいつは俺の後輩だ。」

?「はい!私は佐川さんの後輩の右京真歩(うきょうまほ)と言います!」

桜子「初めまして。沖田桜子と言います。えーと、、、。佐川さんと話がありそうなんで、私はこれで失礼ー。」

薫「お、沖田?どこ行くんだ?アイツ、、、。」

 

 


 

 

警視庁前広場

 

桜子「、、、。この時間ならこの辺りは誰もいませんね。で、何ですか?ホームズさん。」

ホームズ「霊体化している私のことに気が付いてくれたこと感謝するよミス・沖田。」

何もない空間から一人の男性が現れた。

桜子「どうせ何かしら掴んでいてこの沖田さんに何か伝えたいんでしょ?何ですか?」

ホームズ「まぁまぁ、とりあえずこれを。」

ホームズは桜子にPCのメモリを渡す。

桜子「この中に情報が詰まってると?」

ホームズ「そうだよ。今回はこのような形だが、いずれ彼にも会いに行くよ。」

それだけ言い残しホームズは消える。

桜子「、、、。私も佐川さんのところに戻りますか。」




名前 右京真歩(うきょうまほ)

詳細 佐川薫(さがわかおる)の部下であり後輩。朗らかな性格で運動神経抜群の刑事。


名前 シャーロック・ホームズ

クラス 裁定者(ルーラー)

召喚者 右京真歩(うきょうまほ)

詳細 右京真歩(うきょうまほ)が召喚したサーヴァント。警察に召喚されたことによってかアレをキメることがなくなった。


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知れば知るほど困る話

信勝「はぁー、、、。今回はかなりしんどかったな。」
静謐「確かにそうですね。一度もメンバーから外されことなくでしたね。」
?「お疲れ様ですー。御二人とも。」
信勝「え!なんでここにいるだ!?」
?「いいじゃありませんか。こうしてカルデアトップの三人が集まるのも。」
静謐「いえ、貴女の出番はもっと後なのでは?」
?「えー。登場フラグが立っているのですから細かいことはお気になさらず。」
静謐「そ、そうですか。では、今回の題名に触れましょうか。これ、どのような意味ですか?」
信勝「作者からメモをもらってるけど、、、。そのままの意味らしい。」
?「えー。こんなの題名でよろしいのでしょうか?」
信勝「ん?このメモ、、、。何か、、、。『目は口ほどにものを言う』?なんだこれ?」
ピコーン
?「あっ、何かのフラグが立ちましたね。」
静謐「本編だけでなく前書きでもフラグが立つのですか!?」
?「この世界はそのような仕組みなのでは?では、読者の皆さん、本編どうぞ!」
信勝「この流れでか!!」


天上家 リビング

 

信勝「さて、夕食も済ませたことだ。今後のことについて話し合おう。」

CEO「話し合うと言っても初霜とルシファーのことぐらいか?」

信勝「いや、久美浜鎮守府とコヤンスカヤの連絡線を作っておく。それで取引もしやすくなるからな。」

ルシファー「私としてはマスターを元の鎮守府に戻すと言う選択をしなければ何も言わない。」

吹雪「司令官がそんなアホなことすると思えませんが、、、。」

信勝「ルシファーと初霜も僕の鎮守府に来てもらう。ほんとならタシュケントも来てほしいところだけど、、、。両隣に冠位(グランド)とこちらの世界の人類悪()がいるからまだマシだ。」

ルシファー「お前の鎮守府か、、、。確かに、マスターが拐われたからな、、、。わかったお前を信じるぞ。信勝。」

初霜「よろしくお願いします。信勝さん。」

コヤン「あー、、、。信勝さん。こちら、私の連絡先なのでいつでもご連絡くださいませ。」

信勝「ありがとう。次は、、、。『鬼の末裔』ついて掘り下げていきたい。」

隼人「俺達からしたら都市伝説みたいなもんだよな。」

バレル「確かに日本に来たときからその手の話はよく耳にしてたかも。」

蕨「うーん。私もよく知らないんだよねー。」

幽子「、、、。私はなんとなく実感があります。」

ルーミア「まぁ、マスターのあれは分かりやすいのだー。」

タシュケント「あっ!隼人!隼人の両親のどっちかの家系って元々国の偉いさんだったって言ってたよね!?」

隼人「そう言えばそんな話したな、、、。ちょっと待てよ、、、。『』関する書物があった気がするぞ。、、、。あれだ!」

隼人はリビングを出て五分ぐらいで戻ってきた。

隼人「よいしょっと、、、。前々から気になってた物だから大切に保管してたんだけど、、、。これ見てくれ。」

隼人が持ってきたのは『鬼族末裔録(きぞくまつえいろく)』と書かれていた。

信勝「早速みてみようか。えーと、、、。ここは鬼に関しての話みたいだな。『日本古来から存在した鬼。鬼の頂点に君臨したと言われている名も無き鬼は数多の力を持っていた。やがて名も無き鬼には自身の力を己の血が流れる半人半鬼に宿し息を引き取った。時が流れ鬼の血は薄れていったが宿された力は消えること無く子孫に受け継がれた。やがて力を受け継ぎし者達は百年に一度誰が次の頂点に立つ者にふさわしいかを決めるために争うようになった。』なるほどな。」

バレル「次からその受け継いだ奴らのことが書いてあんのか?まず書かれてんのが『炎鬼(えんき)』か。」

信勝「『炎の力を受け継ぎし末裔。その炎は何もかもを焼き付くす地獄の業火。名も無き鬼の破壊の象徴である。』だってさ。」

CEO「次は炎の対極の水か。『水鬼(すいき)』と呼ぶらしいな。」

コヤン「では、わたくしが。『水の力を受け継ぎし末裔。その水は全てを飲み込み奪うこともあるだろう。だが、人々を癒し安らぎを与える恵みである。故に名も無き鬼の慈悲の象徴である。』まぁ、水害だけではありませんものね。」

ルーミア「次は『草鬼(そうき)』なのだー。」

ルシファー「私が読み上げよう。『草の力を受け継ぎし末裔。人により切り倒され、引き抜かれようとも何度も幹を伸ばし枝を伸ばし葉を付け花咲かす。木も草も同様。名も無き鬼の自然の象徴である。』他の二つよりは脅威ではなさそうか?」

タシュケント「次は、、、。『雷鬼(いかずちおに)』?」

アナスタシア「マスター、、、。それは恐らく『雷鬼(らいき)よ。」

吹雪「よし!ここは吹雪が!『雷の力を受け継ぎし末裔。大地を焦がし、人々に恐怖を与えた。嵐と共に現れては大地を焦がしてゆく。騒音、、、。人々は焦がれた大地より騒音に怯えた。故に名も無き鬼の騒音の象徴。』へぇー。」

アルトリア「次に行きましょう。これは?『虫鬼(ちゅうき)』でしょうか?」

隼人「俺が読むわ。『虫の力を受け継ぎし末裔。数多の虫を従える様は王である。群れる虫は人のよう。繁殖し、増幅する。故に名も無き鬼の繁栄の象徴。』虫は苦手なんだよなー。」

静謐「次のページは『闘鬼(とうき)』ですね。」

バレル「説明は俺が。『格闘の力を受け継ぎし末裔。戦の最前線で武器も持たずただひたすらに敵を屠る様はまさに軍神。勝利をもたらし祝福を得る。名も無き鬼の勝利の象徴。』なんか一番シンプルだな!」

信勝「で、これは『岩鬼(がんき)』か?」

静謐「では、私がさせていただきます。『岩の力を受け継ぎし末裔。人に砕かれ道具と使われれてきた岩は人に牙を向くことはない。ただひたすらに堪え忍びるだけ。故に名も無き鬼の忍耐の象徴。』これも脅威でないような。」

隼人「次は『地鬼(じき)』だな。」

アルトリア「私が読みましょう。『大地の力を受け継ぎし末裔。朽ちたものが最後に帰る場所である大地。雄大で時に冷たく時に暖かい大地。名も無き鬼の天秤の象徴。』天秤の象徴?今回は少し意味が分かりませんね。」

ルシファー「これは『鋼鬼(こうき)』と書かれてるな。」

初霜「私が読みますね。『鋼の力を受け継ぎし末裔。決して砕けず朽ちず守ることも攻めることも両方に適する万能なり。故に名も無き鬼の攻守の象徴。』これはこれで手強そうです。で、次が、、、。」

蕨「『毒鬼(どくき)』。私の家系のことね。なら、私が読むわ!『毒の力を受け継ぎし末裔。全てを溶かし、苦しめ、死に至らしめる災い。名も無き鬼の死別の象徴。』死別か、、、。なんとなくそうかも。」

静謐「マスター、、、。」

アナスタシア「、、、。次に行くわよ。これは『妖鬼(ようき)』ね。」

CEO「では、私が、、、。『妖精の力を受け継ぎし末裔。その力を発揮出来るのは女のみであり男を誘惑する。そして、男から精気を奪い殺すのだ。ごく稀にだが男でも力を発揮出来る者がいるらしい。名も無き鬼の淫欲の象徴。』、、、。死にたい。」

信勝「あまりここは口に出して読むべきではなかったな。さて、次は『悪鬼(あっき)』だな。」

タシュケント「私が読みます!『悪の力を受け継ぎし末裔。数えきれる程の悪逆無道を働き人々から多くのものを奪い去る。名も無き鬼の悪道の象徴。』悪はアカで染める!以上!」

隼人「アカは止めろ。次、『超鬼(ちょうき)』だ。」

信勝「僕が読む。『超能力の力を受け継ぎし末裔。ありえないことを起こし時に人を襲い時に人を救う。名も無き鬼の裏表の象徴。』これはこれで興味深い。」

コヤン「興味深いですけど、そのような相手は警戒しなければなりませんよ。次は『氷鬼(ひょうき)』ですね。」

吹雪「吹雪が読みます。『氷の力を受け継ぎし末裔。全てを凍えさせ全てを終わらせる。冷徹であり無慈悲なる者。故に名も無き鬼の終末の象徴。』うーん。氷が終末ですか。」

ルーミア「それは人によると思うのだー。次のは『霊鬼(れいき)』。マスターのところなのだー。」

幽子「なら、私だね。『幽霊の力を受け継ぎし末裔。死者の思いを告げ、名残を消して各地を回る。安らかに死者を眠らせることが役目であり、冥界や死者の力を使うことが出来る。故に名も無き鬼の冥府の象徴。』、、、。もしかして、、、。ここの役割を放棄したから私の家系は、、、。」

ルーミア「マスター、、、。それはあり得るのだー」

アルトリア「次のは何でしょうか?『天鬼(てんき)』?でしょうか?」

初霜「これは、、、。恐らく『天鬼(あまき)』だと思います。『鳥の力を受け継ぎし末裔。鳥は大空を飛び世界を渡る故に『天』と記される。大空飛び周り人々に希望をもたらした。故に名も無き鬼の希望の象徴。』うーん。この書物のよく分からないところ詰め合わせみたいのが出てきましたね。」

バレル「古い書物だからねー。次は、、、。え?『無鬼(むき)』?え?ここに来て何も無し?」

ルシファー「えーと、、、。『無の力を受け継ぎし末裔。無であり何者にでも染まることが出来る。歴史の中でもその力により数々の時代の重要箇所に関わってきたとされる。だが、どのような力なのか今も不明なり。故に名も無き鬼の空白の象徴。』空白、、、。何もない正体不明だから空白なのか?」

隼人「かもしれない、、、。次がラストだな。これは、、、。『龍鬼(りゅうき)』か。」

初霜「読みますね。『龍の力を受け継ぎし末裔。天候を操り、人々に恵みを、災いを与え続ける覇者。故に名も無き鬼の終焉の象徴。』ふー、、、。これで終わりですね。」

信勝「そのはず、、、。あれ?まだあるぞ?」

コヤン「え?まだいるのですか?」

信勝「『別々の末裔が子を産むことで両方の力を持つ者が産まれることがある。他に、同じ末裔から二人以上の代表者が現れることもあるため18人で行われる儀式であるとは言えない。』、、、。え?冗談でしょ?」

 

 


 

とある廃ビルの屋上

 

?「見つけたよ、、、。君が渋谷の大量虐殺の犯人のマスターだね。」

?「あぁ、そうだ。さすが探偵だな。鼻が利く。」

?「そりゃどうも。」

?「だが、性癖は直した方がいいのでは?」

?「え?アナルおちんちんずぼずぼしてもらうの気持ちいいからやめらんないんだよねー。それに、お腹も満たせるしー。」

?「探偵と援交の二足のわらじとは、、、。はぁー、同じ末裔だが、呆れる。」

?「僕の場合は捨て子だけどねー。君の場合は、、、。不倫だっけ?笑っちゃうよねー。」

?「確かにな、、、。糞親父が水の末裔の女性と性交して俺が産まれ、一般人の女性とヤるのに母さんが邪魔だからって殺して俺を捨てやがった。」

?「ふーん、、、。君ってさー、、、。妹さんの為に殺ってるの?」

?「何のことだ?」

?「君のことは調べさせてもらってるさ。僕は、末裔のことを全て調べたさ。でも、龍の末裔は分からなかったけど。その上で君には腹違いの妹がいる。そうだろ?そして、その子が受けた傷も、、、。」

?「、、、。はぁー、、、。二度目だがさすが探偵だな。そうだ。俺はニュースで知ったさ妹の存在を、、、。あそこで受けた全ても知ったさ。だから俺は『妹と妹を守り続けた艦娘達のために勝つ。』その為には何だってするさ。」

?「渋谷のアレは実験?それとも、サーヴァントに魂でも食わしてた?」

?「実験さ。俺のサーヴァントは魂を食わねぇよ。高貴で神聖な奴らしくてな。行くぜ?(エンシャント・ゴッド)。」

神「お呼びでしょうか?マスター。」

?「あぁ、、、。あんまり気乗りしねぇが、そっちは殺る気なんだろ?」

?「そうだね。君はこのままなら暴走する。その前に止めさせて貰うよ。行くよ、、、。巨人種(エンシャント・ジャイアント)。」

巨人種「マスターよ。こりゃ、ちと儂には荷が重いぞ!あと、ここに来る前にまたヤりおったなこのド淫乱が!!」

?「だって!!お尻におっきくてびくびくしてるおちんちんズブズブしてほしかったんだもん!!」

巨人種「止めぬか!!こんなときに「猥談などしてほしくないのですが。」わっと!意外と好戦的じゃな。」

神「巨人種(エンシャント・ジャイアント)と、言う割りにはかなり小さいですね。」

巨人種「そりゃ、お前さんよ。元の大きさでここで暴れてみろ。ここから数キロに渡って更地になるぞ。まぁ、ここら辺は廃墟しかないが、、、。」

神「なるほど、、、。貴女と私では力の差がある。宝具が無い貴女と3つある私ではね。」

巨人種「ほう、、、。お前さん、、、。儂に喧嘩を売る気か?なら、望むように殺ってやろうではないか!」

神「やはり来ますか、、、。まぁ、いいでしょう。軽く遊んであげましょう。」

?「あわわ、、、。二人がおっ始めちゃった。なら、僕達もって!うわっ!!」

バシャーン!

?「危ないなー。今の渋谷で使った奴でしょ!!」

?「察しがいいな。次は当てる。」

?「えー、、、。ん?なんか寒くない?」

パキパキ…

?「温度の急低下。さらには水が付着したところから凍り付いてやがる、、、。てめぇの仕業か?テレビや新聞じゃアンタのことが一面に出てきやがるほどに有名だよなぁ。『氷鬼蓮司(ひょうきれんじ)』!!」

?「えー、君が、、、。しかも艦娘と一緒にいるしサーヴァントが二人とかこれはマズイね。」

蓮司「俺は別にあんたらと殺り合いに来たわけじゃねぇ。なんか強い気を感じ取ったから様子だけ見に来ただけだ。」

?「そうか。でも、あんたらのサーヴァントはやる気満々ってところだけど?いや、そっちの女性サーヴァントの方だけか?」

裁定者「降臨者(フォーリナー)、、、。ちょっと玉になりなさい。」

降臨者「へ?裁定者(ルーラー)?いや、マジで洒落になら

、ぐへぇ!」

裁定者「そーい!」

巨人種「うん?なんか向こうから、、、。うおっと!」

神「避けられた?えっ?」

ゴーン

かなり鈍いおとがした。

?「あれ大丈夫?」

裁定者「ヒートアップしていると話し合いにもなりませんからね。それと、そこの扉の裏にいる御二人もね。」

裁定者は視線を屋上の扉に向ける。

魔術師「はぁー、騒がしいから見に来たら、、、。この有り様か。」

出てきたのは赤いジャージの青年と駆逐艦の艦娘。

時雨「君は、、、。天津風(あまつかぜ)だね。」

青年の後ろに天津風と呼ばれた艦娘は隠れる。

?「艦娘がいると派手に暴れられないね。僕も艦娘を傷つけるようなことはしたくないからね。巨人種(エンシャント・ジャイアント)。」

巨人種「終わりか?まぁ、儂は良いが。」

神「マスター、、、。御命令を。」

?「大丈夫、、、。今 ここにいる奴らに敵意はない。」

蓮司「、、、。なぁ、あんたらに提案だ?手を組まねぇか?」

?「なんだと?」

蓮司「俺はこの儀式なんてどうでもいい。勝者の座は譲ってやる。俺が手を組みたいのはこの儀式関係無しでのことだ。」

魔術師「内容次第だな。」

?「僕も内容次第で、、、。」

蓮司「まず一つ質問、、、。これはサーヴァントにも聞きたい。この世界の人間達に対する艦娘へのことについてどう思う?」

?「ゴミ以下。」

?「生きる価値無し。」

神「死んで当然だと思います。」

巨人種「まぁ、儂も人間は死んで当然だと思うが、、、。赤子まで殺るのはちと過激じゃろ。」

魔術師「ハッキリ言って艦娘どうこう以前に終わってる人間は嫌いだ。この世界はそれが多すぎるだけのこと。」

裁定者「人間が嫌いなのですか?」

魔術師「いや、嫌いって訳じゃない。終わってる奴が嫌いなだけだ、、、。そうじゃなきゃアイツらのことも嫌いってことだからな。

裁定者「へぇー、、、。『冠位(グランド)』の方もそのような考え方なのですねー。」

降臨者「え?裁定者(ルーラー)、今なんて?」

裁定者「え?『冠位(グランド)』と言いましたが?」

 

・・・・・・

 

全員「はぁ!?

神「『冠位(グランド)』ですって!?この方私やそこの巨人種(エンシャント・ジャイアント)より弱いですよ!」

?「何かの間違いなんじゃ、、、。」

裁定者「いえ、私の真名看破の力で見抜きました。確かに彼は私達より弱いです、、、。ですが、私達、、、。マスター達を含め8人が束になって襲っても勝てません。」

?「矛盾してないか?」

時雨「裁定者(ルーラー)。さすがにそれは矛盾してるよ。」

裁定者「確かに矛盾しています。ですが、彼にはそれが可能です。ここで私達8人に負ければ私達の敗けです。

蓮司「ヤバい、、、。頭が混乱する。俺達が勝つのに俺達の敗け?意味が分からないが、、、。」

降臨者「まさかだが、巻き戻しか?」

裁定者「こう言う時は鋭いですね。ですが、少し違います。死ねば記憶を持ったままリセットされる。そうですよね?」

天津風「そうなの?魔術師(キャスター)。」

魔術師「、、、。あぁ、そうさ。本当なら記憶は断片的にか覚えてないんだが、『冠位(グランド)』?だっけ?それになったことと座である英雄の力を受け継いだせいで記憶を完璧に覚えて巻き戻ることになった。俺の能力(目に焼き付ける)が完璧になっちまったよ。」

蓮司「はぁー、、、。さすがに『冠位(グランド)』が来るのは想定外だったが、、、。さっきの質問の答えを聞いた上で提案だ。この国を、、、。いや、世界を変えないか?艦娘や深海棲艦との争いを終わらせ。人間、艦娘、深海棲艦、、、、。さらに他の種族が手を取り合って過ごせるそんな世界、、、。それを実現しないか?

?「なるほどな、、、。その世界は見てみたいかもな、、、。俺はその話に乗った。」

?「うーん、、、。そっちの世界がかったるくなさそうだし、、、。僕も乗るよ!」

魔術師「、、、。ここは俺じゃ決めれない。マスター、、、。ここはマスターが決めるんだ。」

天津風「そんなの決まってるわ!私は、、、。その世界を実現したい!!」

蓮司「よし!決まりだ!今から俺達は同じ理想を求める同志だ。と言うことでチーム名を決めよう。」

時雨「それ重要?」

?「これは重要だな。」

?「いいの考えるよー。」

時雨「僕がおかしいのかな?」

神「マスター、、、。バカですか?」

巨人種「まぁ、簡単のでいいじゃろ。蛇神団(じゃしんだん)とかどうじゃ!」

神「拒否します。」

魔術師「断固拒否だ!」

巨人種「えー、いいと思ったんじゃが。」

?「それは僕でも無しだと思うけど。」

天津風「魔術師(キャスター)ならどんなの考えるの?」

魔術師「えっ?」

降臨者「まぁ、あの蛇よりはマシだろ。」

裁定者「いいの期待してます!」

魔術師「えーと、、、。メカクシ団とか、どうでしょうか、、、。やっぱり無しで!」

蓮司「、、、。多分話し合ってもそれよりいいの出てこないだろ?」

?「『メスイキ乱交パーティー団』とかいいんじゃない?」

?「てめぇの性癖だらけのチーム名とか願い下げだ!!見ろよ!この二人を!ポカーンとしてるしお互い保護者が耳塞いでんだろ!!」

?「なら、君ならどんなのにするのさ!!」

?「えーと、、、。『終末論理団』?」

蓮司「よし、俺達のチーム名は今日から『メカクシ団』だ!!」




名前 天津風(あまつかぜ)

詳細 陽炎型駆逐艦(かげろうがたくちくかん)の9番艦。鎮守府で酷い扱いを受けており人を信じることが出来なくなった。鎮守府には艦娘が天津風一人であったため大変苦労していた。そんな時に『魔術師(キャスター)』を召喚した。その惨状を目の当たりにした魔術師により鎮守府は崩壊。軍から逃げることとなった。最初は魔術師のこと信用していなかったが次第に打ち解けていった。最近魔術師が『冠位(グランド)』であることを知った。


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第2章 《序》・動き出した針は止められない
その目に映るのは嘘か真実か


響「、、、。今回の前書き担当なんだが、、、。」
?「マスター?どうかしたの?」
響「遅い。まだ来ないぞ。」
?「えー。」
響「もういいか。始めるよ。今回は司令官はお休みであの死刑囚sideだよ。」
?「ちなみに今回はフラグ乱立回らしいけどそのところどうなのかしらね?」
響「既にフラグが立ってる気がするが、、、。まぁいいや。」
?「ん?ねぇ、マスター、、、。今回はあの死刑囚sideよね?」
響「そうだけど、、、。これはこれは、、、。作者め。謎sideも作ってるとは。でも、これは、、、。なるほど、題名はこちらがメインのようだね。」
?「そうみたいねー。作者の奴、、、。なぜ謎sideをメインに、、、。」
響「しかも今回もメモに何かを書いた跡があるね。しかも、解読できる。『陽炎(かげろう)・黒き蛇・人類悪?・NO・冠位(グランド)?・NO・そんなの日・久美浜鎮守府にて・紅き瞳・赤き人・再び・巡り会う』なんだこれ?」
ピコーン
?「フラグが立ったわね。」
響「取り敢えずは『陽炎が人類悪でも冠位(グランド)でもないサーヴァントを召喚する』。それだけはわかった。でも、赤き人?分からないね。」
?「ここは読者なら分かるんじゃないかしら?」
響「そうだね。」
?「そうそう!読者のみんななら答えに既に辿り着いてるんじゃないかな?ね?そうだよね?じゃ!そんなところで本編行ってみよっか!」
響「お前!遅刻だ!」
?「え?最初からいたんだけどなー。まっ、いいや。」
ピコーン


翌日

 

蓮司side

 

蓮司「取り敢えず、、、。隠れ家を作るか。」

時雨「でも、そんなこと出来る人なんているのかい?」

?「俺は心当たりないな。」

天津風「私も。」

神「空間なら作れますが、、、。」

降臨者「知り合いに作ること出来る奴なんていないなー。」

裁定者「皆さん破壊しかしませんもんね!!誰がいつもいつも人々が元通りに直せるように直してたと思ってたんですか?」

降臨者「それは、、、。すいませでしたぁ!!」

魔術師「、、、。隠れ家の構造なんだが、、、。それは俺が何とかする。と言うよりもう、構造は考えずみだ。あとはそこに部屋を増置したりするだけで終わる。」

蓮司「それは頼もしいな!で、誰が作るかだな。なるべく早く作ってほしいんだが、、、。」

神「それなら、問題ないです。私が作る空間内に隠れ家を作り建設中は私の能力で空間内と世界の時間を変えれば、、、。1日もしないで出来ますね!」

?「お前の能力なら、出来るな。」

時雨「、、、。ねぇ、今更なんだけどさ言って言いかな?」

蓮司「なんだよ時雨。」

時雨「僕らだけならサーヴァント同士の真名を明かしていいんじゃないかな?だって仲間でしょ?それに、君の名前もまだ聞いてないから。」

?「そうだな、、、。じゃ、明かして行くか。でも、氷鬼、天津風、時雨は分かってるしその他な。まずは俺。俺は『独鬼流斗(どくきりゅうと)』だ。毒と水の鬼の末裔のハーフ。で、コイツが。」

神「流斗のサーヴァント(エンシャント・ゴッド)の『シンオウ』と言います。メンバー以外がいるときは流斗のことはマスターと呼びます。あと、私はハイ・サーヴァントです。」

天津風「ハイ・サーヴァントってなに?」

魔術師「ハイ・サーヴァントってのは複数の神話エッセンスを合成して作られた人工サーヴァントで、英雄複合体、英霊複合体、神霊複合体とも呼称される奴らだ。で、厳密には神ではない神格化された存在が含まれる事もある。他かに一人の人間に複数の神が習合したものともされ、習合神もハイ・サーヴァントのようなものであるらしい。説明面倒だな。あと、俺もハイ・サーヴァントに近い存在だけどちょっと違う。」

シンオウ「そうなのですか?」

魔術師「あぁ。俺の場合は力を受け継いだだけに過ぎねぇ。それも、神からじゃねぇからな。あっ、忘れてた。俺は『如月伸太郎(きさらぎしんたろう)』だ。シンタローって呼んでくれ。でだ、恐らくシンオウはどこかの世界で人工サーヴァントで作られそのまま座に登録されたんだろうな。」

降臨者「そんなもんか?まぁいいや。俺は『キングギドラ』だ!降臨者(フォーリナー)以外に(ドラゴン)のクラスも持ってる。」

裁定者「で、私は『モスラ』です。私も裁定者(ルーラー)以外に(バグ)のクラス持ちです。」

蓮司「よくよく考えるさー、このメンバーに勝てる奴いるか?俺が凍らせ、流斗が毒の液体撒き散らすし。時雨と天津風は砲撃による攻撃でモスラ、キングギドラは空から攻撃できる。シンオウは最早チート。で、シンタローが死ねば過去で勝利が確定。敵無しだろ?」

シンタロー「あー、、、。俺にも勝てない奴がいるぞ。」

シンオウ「私にもいます。」

モスラ「彼が現れたら終わりです。」

キングギドラ「おいおい!地球の守護神がそんなんでいいのかよ!」

流斗「マジかー。そんなに強い奴がいるのかよ。」

シンタロー「いや、俺の場合は俺が何も出来ないだけで殺りようは幾らでもある。ただし、その場合俺が敵になるだけだ。」

蓮司「なほどな。さて、全員の名前が分かった事だし、、、。本題の方を進めるか。」

シンオウ「私の空間内なら何処にでも出入り出来ますが、、、。何処か1ヶ所、扉がある部屋で施錠が出来る場所がほしいです。そうすればあとは裏口を複数設置すればいいだけです。」

シンタロー「なるほどな。なら、久美浜鎮守府辺りに作ってほしい。天津風が久美浜に行きたいらしいからな。」

時雨「それはどうして?」

天津風「それは、、、。私の姉が久美浜にいるの。アイツに一言言いたい事があってね。生きていれば二人で鎮守府を乗っ取ってしまおうかと思ってたところなのよ。」

時雨「そうか、、、。それなら、僕もお願いしよっかな。運が良ければ鎮守府を制圧してその中に隠れ家を作ればいいしね。」

蓮司「それなら、久美浜に行くか。で、移動手段は?」

シンオウ「それなら、私が「あっ!いたいた!おー!」ん?あれは、、、。」

?「おっはよー!探偵の『妖鬼白亜(ようきはくあ)』だよー。」

巨人種「儂が巨人種(エンシャント・ジャイアント)(ドラゴン)のクラス持ち。名を『ダラ・アマデュラ』。長いから『ダラ』と呼んでくれ。よろしくの!」

蓮司「いきなりコイツら自己紹介してきたぞ。」

流斗「なんで知ってだよ!」

白亜「えーとね。昨日、流斗に発信器と盗聴器をくっ付けたから!」

流斗「、、、。確かにこの服昨日と同じだから。ついてても気が付かねぇわ。どうせ、超小型だろ?全く、、、。で、今日は仕事はねぇのかよ。」

白亜「無いよー。それより!さっき久美浜鎮守府の話してたよね!」

時雨「してたけど、それが?」

白亜「実はねぇ。久美浜鎮守府の提督変わったみたいだよ。」

天津風「そうなの?」

白亜「そうそう!で、その提督、、、。今東京にいるよ。」

蓮司「なるどな、、、。てことは昨日の大本営襲撃の際にいたってことか。」

白亜「ちなみにその提督はサーヴァントを召喚していないんだけど、、、。おかしいんだよねー。」

モスラ「おかしいですか?」

白亜「うん、、、。その提督の鎮守府に所属してる艦娘がサーヴァントと一緒にいたんだけどそのサーヴァントと知り合いみたいなんだよ。」

シンオウ「それはおかしいですね。まさか、提督自身がサーヴァント?」

白亜「ピンポーン。そうみたいだよ。ただ、召喚者がいないね。」

キングギドラ「、、、。召喚者がいねぇなら、、、。そう言えば座で妙なことがあったな。」

ダラ「妙な事じゃと?」

キングギドラ「座ってさ。全てのサーヴァントが登録されて召喚まで待機しててな待機してるサーヴァントは誰がいるか確認出来るんだが、、、。そこに一つずっと空白の部分がある。」

モスラ「座でそんな話を聞きましたね。」

ダラ「あー、、、。あれか。」

シンオウ「確か、、、。織田信勝でしたね?」

シンタロー「、、、。提督名前は何て言うんだ?」

ダラ「知らん。白亜、それもちゃんと調べたよな?儂はなんも聞いてないが。」

白亜「調べたよー。名前は織田信勝、、、。あっ。」

蓮司「確定じゃねぇか!」

シンオウ「取り敢えず久美浜まで行きましょう。」

白亜「あっ、それなら僕とダラはこっちの残って情報収集してるよ!」

流斗「分かった。じゃ、頼んだぞ。」

シンオウ「では、こちらへ。」

 

 


 

 

久美浜

 

蓮司「変なところを通って来たがあれなんだ?」

シンオウ「あの場所は反転世界(はんてんせかい)と言い世界の裏側です。やぶれたせかいと呼ばれることもあります。」

流斗「で、ここは何処だ?なんかの施設内みたいだが、、、。」

ピーーー!

時雨「まさか、、、。」

?「侵入者発見!直ちに排除します!!」

ちびノブA「ノッブノー!(であえー!)

キングギドラ「これ、マズくね?」

流斗「シンオウは稀にポンコツな一面を見せるんだが、、、。よりにもよってか、、、。」

シンタロー「まずは敵の殲滅。で、その後話が通じるかどうかだが、、、。」

ちびノブB「ノブ?ノッブノブノー!(ん?総員道を空けろ!)

?「悪いけど、、、。死んでいってくれ。」

ちびノブ達が道を空けた先には片腕が鋏になっている一人の青年。その青年が鋏を開き蓮司達に向けている。

すると、鋏の中から水のブレスのようなものが発射される。

シンタロー「避けろ!」

何とか避ける。先程まで蓮司達がいた場所の後ろの壁には穴が出来ている。

流斗「マジかよ。」

?『聞こえるか?恐らく一番厄介なのは物静かそうな女だ。最優先で撃破だ。』

?「了解です。」

シンオウ「私狙いですか。いいでしょう!この私が相手になってやりましょう!!」

?『槍兵(ランサー)は飛んでいる2名だ。二人も向かってるようだがそれまで相手を頼む。私も劣勢になれば手を貸す。』

?「大丈夫!二人が来るまでの時間稼ぎぐらい一人で十分です!ところで、時間を稼ぐのはいいですけど、別にあの二人を倒してしまっても構いませんよね?」

?『その台詞を言うな。その先は地獄だぞ。』

キングギドラ「あの天使みたいのが相手か。しかも、俺ら二人を相手にするとか、、、。調子にのってんじゃねぇぞ。

モスラ「フフフ、、、。このアホと一緒に戦うのは尺ですけどいいでしょう。」

?『盾兵(シールダー)はあの男だ。私はもう一人の方を狙う。艦娘はちびノブ達に任せる。』

?「了解です。僕に何処まで出来るか分かりませんが、、、。守らせてもらいます。」

蓮司「俺があの蟹で屋根の上にいる赤い奴がお前のこと狙ってそうだな。」

流斗「みてぇだな。おもしれぇ殺ってやる。」

?『君にはすまないが、あの赤ジャージの男を相手にしてほしい。』

?「分かりました。相手は格上ですが援軍が来るまでなら耐えます。」

シンタロー「女の子相手とか、、、。」

?『援軍を要請してあるがいつ来るか分からない。無駄にデカくなった鎮守府の端っこだ。援軍は時間がかかりそうだがそれまで各々耐えてくれ。』

 

 


 

 

???

 

?「話は分かったわ。それで、私は何をすればいいのかしら?」

?「何ってなにもしなくていいよ!やるのは僕とマスターだけさ!君達は妨害しなければいい。まぁね、うちのマスターもきついと思ったら頼りにしたいらしいからそこところは理解してほしいなー。」

?「分かったわ。」

?「じゃ、僕はこれで。」

青年はテレビに吸い込まれるように消えていった。

?「、、、。私はあの子を守ればいい。それ以外は、、、。」




名前 独鬼流斗(どくきりゅうと)

詳細 毒と水の鬼の末裔であり毒鬼蕨(どくきわらび)の腹違いの兄。召喚したサーヴァントシンオウの力を使い渋谷で大量殺人を行った。


名前 シンオウ

クラス (エンシャント・ゴッド)

召喚者 独鬼流斗(どくきりゅうと)

詳細 独鬼流斗(どくきりゅうと)が召喚したサーヴァント。三体の神が融合することにより出来たハイ・サーヴァント。稀にポンコツな一面を見せることがある。


名前 キングギドラ

クラス 降臨者(フォーリナー)

召喚者 氷鬼蓮司(ひょうきれんじ)

詳細 氷鬼蓮司(ひょうきれんじ)が召喚したサーヴァント。よくモスラをからかっては殴られ蹴られ埋められている。降臨者(フォーリナー)以外に(ドラゴン)のクラスを持つ。


名前 モスラ

クラス 裁定者(ルーラー)

召喚者 時雨(しぐれ)

詳細 時雨(しぐれ)が召喚したサーヴァント。キングギドラを殴り蹴り埋めたりするのが日課になってしまった。双子の弟がいるらしい。裁定者(ルーラー)以外に(バグ)のクラスも持つ。


名前 妖鬼白亜(ようきはくあ)

詳細 妖精の鬼の末裔。東京では有名な探偵らしく若くして多くの事件を解決に導いた実績を持つ。だが、依頼が無い日で尚且つ性欲が溜まっている日は援交をしているヤベェー奴。


名前 ダラ・アマデュラ

クラス 巨人種(エンシャント・ジャイアント)
召喚者 妖鬼白亜(ようきはくあ)

詳細 妖鬼白亜(ようきはくあ)が召喚したサーヴァントで(ドラゴン)のクラスも持つ。一人称が儂だが、姿は女性である。名前が長いからみんなから『ダラ』と呼ばれる。


名前 如月伸太郎(きさらぎしんたろう)

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 天津風(あまつかぜ)

詳細 天津風(あまつかぜ)が召喚したサーヴァントであり冠位(グランド)。目に宿った能力により死ねば記憶を断片的に覚えて一からやり直すことが出来ていたが座にてとある英雄の力を受け継いだことが原因か不明だが死ねば記憶を完全に覚えやり直すことが出来るようになった。とある英雄の力には銃撃手、闘志、幻想、熱さ、牙、風、切り札の力を受け継ぎ更には能力生成を行えるようだ。


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悟り妖怪と引きニート

シンタロー「えーと、、、。今回から数話は久美浜鎮守府戦をお届けする予定だ。で、今回の前書き担当は俺と、、、。」
天津風「私が担当よ。」
シンタロー「今回もいつものよう題名に触れていく。おい!だれが引きニートだ!しかと、今回の題名はなんの捻りもねぇだろ!それと、やっぱりメモに何か書いてんな。」
天津風「確か、前回は陽炎姉さんのことが書いてあったわね。今回は?」
シンタロー「えーと、、、。クウガンヂバサ、グベヅギギゲギセギジュ。レザレジョ。、、、。ここは日本だ。日本語で書け。糞作者。」
ピコーン
天津風「フラクが立ったわね。作者のメモはフラグしか書いてないのかしら?にしても、この意味不明な文がフラグになるなんてね。」
?「、、、。ギリズレギゼグジョベ。」
天津風「ひゃっ!!びっくりしたわよ!!貴女は、、、。」
?「お疲れ様です。今回のシンタローさんの相手をさせてもらうものです。本編前に挨拶に来ました。」
シンタロー「あっ、どうも。」
?「いきなり来てびっくりした。ですか、、、。すみませんね。いきなり来てしまって。」
シンタロー「え?」
天津風「そう言えば貴女、さっき何て言ったの?」
?「ギリズレギゼグジョベ。ですか?これは『意味不明ですよね。』と言ったのですよ。」
シンタロー「もしかしてこのメモ読めるか?」
?「読めますよ。ですが、ここではあえて教えませんよ。」
天津風「なぜ?」
?「恐らくですがそう遠くない話で現れるからですよ。その人物が。では、本編に行きましょうか。」
シンタロー「あっ、このタイミングなんっすね。」


シンタローside

 

シンタロー「、、、。なぁ、、、。」

?「言いたいことは分かりますよ。『何故他は戦闘しているのこちらはお茶しているか。』ですよね?」

シンタロー「そうだ。しかも、、、。」

ちびノブC「ノッブ(紅茶をお持ちしました。)ノッブ.(メニューを置いておきますので、)ノブノブ(注文が決まりましたら)ノッブ(こちらの)ノッブノー.(ベルでお呼びください。)

シンタロー「これはなんだよ。まるで、「『まるで喫茶店のようだ。』そうですね。これでは喫茶店みたいなものですね。」、、、!今、、、。」

?「えぇ。これが私の能力ですよ。私の名前は古明地さとり(こめいじさとり)。クラス魔術師(キャスター)ですよ。如月伸太郎さん。」

シンタロー「名前も筒抜けか。で、俺達の勝負はなんだ?」

さとり「そうです。トランプで勝負しましょう。ちびノブさん。これを。」

ちびノブD「ノブ?(これは?)ノッブ!ノッブノー!(あっ!ルーレットっすね!)

さとり「このちびノブさんにルーレットを回してもらい勝負を決めます。3戦のトランプゲームを行います。ちなみに全て別のゲームですの偏りはないでしょ。勿論ですが、能力の使用は無しですよ。先に2勝した方が勝ちでいいでしょう。」

シンタロー「分かった。じゃあ、早速やろうじゃないか。」

さとり「そうですね。では、ちびノブさん回してください。」

ちびノブD「ノブノブ.(お互いチート能力じゃな。)ノブ.(じゃが、)ノブノブノッブ.(さとりの方がちと有利じゃな。)

回されるルーレット。そして、止まる。最初のゲームは、、、。

 

          神経衰弱

 

さとり「ほう、、、。『勝った。』ですか。」

シンタロー「生憎神経衰弱で負けたことないんでな。」

ちびノブD「ノブノブ(スポーツマンシップに)ノッブノブ.(乗っ取って儂が散りばめるぞ。)

ちびノブによって散りばめられたカード。

シンタロー「先攻は譲るよ。」

さとり「よろしいのですか?」

シンタロー「レディーファースト。」

さとり「そうですか。なら、捲らせてもらいますね。」

さとりが二枚のカードを捲る。

さとり「ダイヤのAとK。合わなかったですね。次はシンタローさんの番です。」

シンタロー「分かった。」

シンタローが一枚目のカード捲る。

シンタロー「クラブの3か、、、。これは運だな。」

二枚目を捲る。だが、カードはハートの4。

さとり「合いませんでしたね。」

すかさずさとりがカードを捲る。

さとり「ハートの5とクラブの5。最初に揃ったのは私のようですね。では、次は、、、。こことここで、、、。ダイヤの2とクラブのA。残念です。」

シンタロー「まぁ、神経衰弱なんてそう簡単に揃うわけ無いからな。さて、俺はそのクラブとダイヤのAを貰う。で、次は、、、。スペードの3とクラブの3。スペードのAと9。ここで打ち止めだな。」

さとり「あら、逆転されてしまいましたか。では、、、。」

 

二人の対決は続き残り6枚となった。

 

さとり 24枚

シンタロー 24枚

 

さとり「残り6枚ですか。これは慎重に行かなくては、、、。」

シンタロー「、、、。」

さとり「、、、、。では、こことここで、、、。」

さとりがカードを捲る。

スペードのKとスペードのA

さとり「こんなところでミスを!ですが「1戦目は俺の勝ちだ。」え?」

シンタロー「これは俺の能力なんかじゃないが、、、。俺は昔から記憶力が良くてな。」

シンタローがカードを捲る。

スペードのAとハートのA

また捲る。

スペードのKとダイヤのK

シンタロー「残り2枚。ここまででJOKERは無し。と言うことは、、、。」

JOKERとJOKER

シンタロー「俺の取り分はこれで30枚。」

さとり「まさか、これ程とは、、、。貴方の記憶力を侮っていましたよ。では、次のゲームへ行きましょう。」

ちびノブD「ノッブ!(そりゃ!)

ちびノブが回したルーレットは回りやがて止まる。

 

         ババ抜き

 

シンタロー「ババ抜きか、、、。」

ちびノブD「ノッブノブ.(カードを配るぞ。)

ちびノブによってカードが配られお互いペアを捨てていく。

 

さとり 13枚

シンタロー 14枚

 

シンタロー(よりによってJOKERか。さて、ババ抜き、、、。さっきの神経衰弱は記憶力。これは心理戦。基本、トランプゲームは心理戦が多いが、、、。二人でのババ抜きはキツいぞ。)

シンタローは手札を切る。

さとり「手札を混ぜ位置を入れ換える。よくある手ですね。」

シンタロー「あんたは小細工無しか?」

さとり「今のところは、、、。先攻後攻はどうします?」

シンタロー「あんたから先攻でいい。」

さとり「そうですか、、、。では、、、。」

さとりはシンタローからカードを一枚引く。

ペアが揃ったようで二枚のカードを捨てる。

 

さとり 12枚

シンタロー 13枚

 

次にシンタローが引く。それを繰り返し、、、。

 

さとり 2枚

シンタロー 1枚

 

シンタロー(二分の一、、、。どっちだ?)

さとり(かなり悩んでるようですね。ここで負けたら終わりですね、、、。ここは絶対に勝たなくては、、、。)

シンタローは恐る恐るさとりの手札を引く。

結果は、、、。

 

JOKER

 

さとり「JOKERのようですね。」

シンタロー「やっちまった。だが、、、。そう簡単に取らせねぇよ。」

シンタローは二枚のカードを交互に何度も入れ換える。

さらにさとりに見えないように隠して入れ換える。

シンタロー「さ、これでどうだ?」

さとり「そうですね、、、。では、こちらを引かしてもらいます。」

さとりがシンタローの手札を引く。

さとり「私の勝ちですね。」

カードが揃った。

シンタロー「敗けかよ。まぁ、次に勝てればいいか。」

さとり「勝てる自信があるのですね。」

シンタロー「まあな。そもそも、俺達は争いに来た訳じゃないからな。だから、負けようが勝とうがどうでもいいんだよ。」

さとり「やはりそうでしたか。」

シンタロー「心読んで分かってるだろ?」

さとり「えぇ。だから勝負もトランプだけなんですよ。さて、最後の勝負と行きましょう。」

ちびノブD「ノッブ!(よいしょっと!)

ルーレットが回り止まる。

次のゲームは、、、。

 

        ポーカー

 

さとり「ポーカーですか、、、。なら、最後は一戦で決めましょう。」

シンタロー「望むところだ。」

ちびノブによりカードが配られる。

さとり「なるほど、、、。」

シンタロー「これは、、、。」

二人は自身の手札を見て悩む。

さとりが手札から二枚を捨て山札から二枚引く。

さとり「これで行きますね。」

シンタロー「、、、。四枚捨てる。」

シンタローは四枚のカードを捨て山札から四枚引く。

シンタロー「、、、。これでいい。」

さとり「では、同時に行きますよ。では!」

 

さとり ♥️3・♥️4・♥️5・♥️6・♥️7

シンタロー ♠️10・♠️J・♠️Q・♠️K・♠️1

 

さとり「私の敗けですね。まさか四枚交換でロイヤル・ストレート・フラッシュが来るとは、、、。」

シンタロー「あんたも二枚交換だけで揃うなんてよっぽど運がいいんだな。」

さとり「偶然ですよ。さてと、、、。どうしましょうか。」

シンタロー「いい加減この無意味な争いを止めねぇとな。」

ちびノブD「ノブノブ.(止まると思えんが。)

さとり「うまく止めれればいいのですがね。」

シンタロー「俺はマスターのところに行く。あんたはあの空のやつを頼む。」

さとり「分かりました。ちびノブさんは連絡係をお願いします。」

ちびノブD「ノッブ!(まかされた!)




名前 古明地(こめいじ)さとり

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 

詳細 極東にあると言われる忘れられたもの達の楽園。その地下に存在する地霊殿の主。心を読む程度の能力を持ち相手のトラウマを蘇らせたりなどできる。


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乱れ咲く氷華と強固なる盾蟹

信勝「さて、今回の前置きは僕と。」
桜子「沖田さんでお送りしまーす!」
信勝「このコーナー恒例の作者のメモ書きだけど、、、。何これ?狂乱の反則忍者?」
桜子「え?それだけですか?」
信勝「これだけだ、、、。もしかしてだけど、、、。今回これだけ?」
桜子「タイトルも解説するところありませんしね。」
信勝「、、、。本編へ、、、。どうぞ。」


蓮司side

 

蓮司「お世辞にも動きが速い訳じゃねぇみたいだな!なら、、、。」

蓮司は地面を凍らせその上を滑る。

盾兵「、、、。なるほど、確かにこれじゃ狙いにくい。でもね、僕があのブレスだけと思わないでほしいね!」

盾兵(シールダー)の両腕が鋏に変わる。

盾兵「この氷、利用させてもらう!」

蓮司「へぇー。俺と同じで滑ってくるか、、、。計算通りだ!!」

蓮司は盾兵(シールダー)を見ながら滑る。

蓮司「咲き乱れろ!!氷華繚乱(ひょうかりょうらん)!!」

蓮司が滑った氷の後に氷の花が咲く。だが、それは全て鋭利な花弁である。

盾兵「それぐらいなら!」

盾兵は飛び上がり氷の花を避ける。

だが、着地地点にも氷の花は咲いている。

蓮司「飛んで避けたとこで着地地点にもある!!さぁ!どうする!!」

盾兵「、、、。それなら、、、。」

盾兵は先ほどまでそこにはなかった巨大な生物の頭蓋骨を展開する。

蓮司「あれなら、意味ねぇか。」

盾兵(攻めはしない。僕は耐えるだけ。僕はこの鎮守府の盾。役目は万全の準備ができるまで守りきること。)

蓮司(あいつ、、、。あまり攻めてこねぇな。なら、攻めに攻めてやるよ!)

蓮司「氷剣(ひょうけん)、抜刀。」

蓮司は氷の剣を作る。

盾兵(攻めてくるか!なら、ひたすら耐える!)

盾兵は片腕の鋏を元に戻しその戻した腕に己のサイズに合わせた生物の頭蓋骨を装備する。その見た目は恐竜のスティラコサウルスの見た目だ。盾兵(シールダー)はそれを盾のように構える。

蓮司「それが盾か?まぁ、いいや。攻める!」

無策に攻める蓮司とそれを耐え抜く盾兵(シールダー)

盾兵(シールダー)は盾の横から蓮司を狙う。

蓮司「そうはいくかよ!!」

蓮司はすぐさま距離をとる。

盾兵「人間にしてはいいセンスをしているね。僕は君を称えよう。君へのプレゼントとして僕の真名を明かそう。僕はダイミョウザザミ。この鎮守府のみんなからはザザミと呼ばれる怪物(モンスター)さ。」

蓮司「へー、、、。自分から明かしてくれるんだな。聞く手間が省けたぜ。俺は氷鬼蓮司、、、。てめぇを凍り付かせる者の名だ。」

ザザミ「ご丁寧にどうも。フルネームを聞けて良かったよ。これで墓標に名が彫れる。」

ザザミは盾を背負い両腕を鋏にする。

だが、おかしい。先ほどまで鋏の色は赤色だった。だが今は黒ずんでいる。

ザザミ「二つ名解放、、、。矛砕(ほこくだき)。」

蓮司「ここからが本番か?なら、俺もさらに攻め立てるか!」

お互い間合いを取る。

最初に動いたのは蓮司だった。

蓮司「とりあえず様子見だな。氷塊 氷狼郡(ひょうろうぐん)!!」

蓮司が放つのは無数の狼を象った氷。

一斉にザザミに噛みつくが、、、。

ザザミ「この程度、、、。今の僕には通じない。」

噛みついた狼達は瞬く間に砕け散る。

蓮司「嘘だろ!どんだけ硬てぇんだよ!!」

攻守両方に特化したザザミになす統べがない蓮司。

実は蓮司に勝ち目がないわけではない。

ザザミの弱点。それに気がつかないだけなのだ。

ザザミ「来ないのかい?なら、次は僕の番かな?」

氷の上を滑り蓮司に近づく。

蓮司「近づいてきたか!悪いが氷の上は俺のテリトリーだ!氷罠(こおりわな) 逆さ氷柱(さかさつらら)!」

ザザミの進路上に無数の大きな氷のトゲが現れる。

ザザミ「なるほどね、、、。でも、そんなんじゃ止まらない。」

両手の鋏で氷を砕く。数本砕いた先に蓮司はいる、、、。はずだった。

ザザミ「いない!?」

蓮司「悪いな!これでを終わらせてもらうぜ!氷塊 氷彗星(ひょうすいせい)!」

蓮司はザザミの真上にいた。そして、ザザミに向け巨大な氷の塊を落とす。

ザザミ「これは、、、。僕の敗けだよ。」

蓮司「あの世で悔いてろ。」

ザザミに氷塊が落ちていく、、、。だが、それがザザミに当たることはなかった。

シンタロー「はぁー、、、。俺は戦闘向きじゃねぇんだがな、、、。」

巨大な炎の拳が氷を溶かす。

蓮司「シンタロー、、、。何の真似だ?」

シンタロー「この戦いは終わりだ。そもそも、この戦いは勘違いで起きたからな。」

蓮司「勘違いだと?」

ザザミ「あー、、、。そう言うことか、、、。僕はなんとなくなんでこんなことになったか分かった気がする。そもそも、おかしいからね。」

蓮司「おかしい?何処がだ?」

ザザミ「僕達が君達と争うことになったのはここに敵がいるって聞いたからだよ。でも、その情報をくれた張本人がいない。いや、いると思うんだけど、、、。何をする気かが分からない。」

シンタロー「とりあえずはこことマスターのところは終わりだ。」

蓮司「天津風のところも終わったのか?」

シンタロー「終わったさ、、、。二度とあの子と殺り合いたくねぇや。」




名前 ダイミョウザザミ

クラス 盾兵(シールダー)

呼び名 ザザミ

召喚者 

詳細 とある世界に生息していた蟹の様なモンスターだったが何故かサーヴァントとして召喚された。鋏は普通の腕に変えることが可能。


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狂気の電

はたて「、、、。何で私とあんたが前書き担当な訳?」
文「あやや、、、。そういう文句は作者に言ってくださいよ!」
はたて「はぁー、、、。まぁいいわ。それより、今回の題名だけど、安直すぎない?」
文「安直すぎですよねぇー。でも、これぐらいがいいんじゃないでしょうか?さて、メモの方は、、、。はたて、解読お願いします。」
はたて「え?何これ。」

KAMIKITARU.SEKAINOOWARIWOHUSEGUTAME. 

はたて「これ読めるの人いるの?」
文「無理でしょ。今回はどっちも解説無しなので本編行ってみましょう!」


蓮司VSザザミの決着が着く数十分前。

 

天津風side

 

天津風「何なのよ!このヘンテコな生き物は!!」

ちびノブA「ノブノブノッブー!(どこがヘンテコじゃ!)

ちびノブB「ノブノブノッブノー(わしらのこと侮っとりゃせんか?)

ノブ選組A「ノブ?(なんじゃ?)ノッブノー!!(総員道を開けろ!!)

ちびノブ達が急いで道を開ける。

電「貴女が侵入ですか、、、。」

ちびノブ達の視線の先にいたのは電であった。

天津風(なんだろ、、、。凄い悪寒がする。あの子、、、。強い!)

電「残念ですが、、、。貴方の旅はここで終わりなのです。」

電は手にしていた錨のような武器を構えたいた。

天津風(やるしかないようね。)

天津風も構える。

だがしかし、天津風には武器がない。

天津風(このへんなの達だけで手一杯なのに明らかに強いのが出てきちゃった。)

電「来ないのですか?なら、、、。電からいくのです。

いきなり電が距離を詰める。天津風に近づき錨を振り下ろす。

天津風「危な!」

振り下ろされた錨を避ける天津風は先程まで自分がいたところを見る。そこの地面は酷く抉れていた。

天津風(ヤバイ!この子強いとかの次元じゃない!)

電「よけちゃダメなのです。安心してほしいのです。痛みも感じずに死ねるのです。

天津風は後ろへと後退りする。

恐怖、、、。それが今の天津風を包み込む。

電「後退り、、、。電のことこわいのですか?

天津風に近づく電。そして、錨をまた振り上げる。そして振り下ろすが、、、。

シンタロー「大丈夫か?マスター。」

?「ダメだよマスター。殺しちゃダメだ。」

天津風「ありがとう。魔術師(キャスター)。」

電「止めないでほしいのです。詐称者(プリテンダー)。」

シンタローが天津風を抱き抱え、詐称者(プリテンダー)と呼ばれた男が電の腕を掴んでいる。

シンタロー「マスターは離れてろ。ここは俺がやる。」

天津風「大丈夫なの?」

シンタロー「大丈夫だ。マスターは物陰に隠れてくれ。あっ

お前ら着いてきてたのか。天津風のこと頼んでいいか?」

ちびノブD「ノッブ!ノッブノー!(まかせよ!このわしらが守り抜く!)

ちびノブA「ノブノブ?(向こうで何があったのじゃ?)

ちびノブC「ノブノッブー.(まぁ、いいろあってな。)ノッブノー.(とりあえずこ奴らは敵ではない。)

詐称者「ちびノブが指示を聞いている?なるほどねー、、、。まずはマスターを落ち着かせないとねぇー。君、協力してくんない?」

シンタロー「協力してやるよ。これはさすがに不味い。」

電「詐称者(プリテンダー)?何故敵に味方するのです?裏切ったのですか?」

詐称者「裏切ってなんかないよ。マスター落ち着いて。」

電「もういいのです。プリテンダーも殺すのです!

シンタロー「マジかよ!」

詐称者「あちゃー、、、。こうなっちゃったかー、、、。あっ、紹介がまだだったね。僕はラグ。クラス詐称者(プリテンダー)の記憶喪失者さ。」

シンタロー「サーヴァントなのに記憶喪失なのか?」

ラグ「そうみたいだよ。でも、おかしいことに座のこととかは分かってるのに自分のことだけが分からない。名前も本当にこれなのかも分からない。でも、それでいいのさ。関係を築くのに本当の名前なんて必要ないんだよ。」

シンタロー「あんたも苦労人かよ。」

ラグ「そうかもね。さて、マスターを止める方法だけど僕も知らないんだよねー。」

シンタロー「はぁ!?」

ラグ「だって召喚されてこんなことになるなんて今までなかったから、、、。まぁ、攻撃してみますか。傷付かない程度に。」

シンタロー「はぁ、、、。やるしかねぇか。サイクロン。」

シンタローが風を纏う。

ラグ「えーと、君の名前は?」

シンタロー「如月伸太郎だ。シンタローって呼んでくれ。」

ラグ「OK、シンタロー君ね。すまないけど、君に囮を頼んでいいか?」

シンタロー「好きにしろ。」

ラグ「そう、、、。ありがとう。」

そう言ってラグはその場から消える。

シンタロー「メタル。」

シンタローの手には鉄の棒が現れる。

電「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す、、、、、、、。

シンタロー「こりゃやべぇな。」

電が錨で攻撃しそれを鉄の棒で防ぐ。

シンタロー(サーヴァントになってあの人らの力も受け継いだ。でも、それでも俺の本来の力は人間と同等でしかない。今、防げてるのが奇跡だ。)

電「しぶといのです。これならどうですか?

シンタロー「ヤバ!!」

電はシンタローに向け魚雷を放つ。

シンタロー(ほぼゼロ距離で魚雷!?そんなことしたら、、、。)

電「電もろともふき飛びやがれです!

シンタロー(自分もろとも殺る気かよ!)

 

ドーーーン!!

 

魚雷が爆発する。だが、その場にはシンタローも電もいない。

シンタロー「危ねぇ、、、。サイクロンで何とか脱出できた。で、あの子はと、、、。」

ラグ「ふー、、、。何とか間に合ったかな?」

電「詐称者(プリテンダー)、これはなんなのです?」

ラグ「フフフ、さてさてさーて!ようこそこの()()()へ。ここからは勝者が転落、敗者が表彰台へ。のるかそるかは自分次第!狂気のギャンブルの開幕さ!さぁ!シンタロー君よ!この空間を維持するのに僕は動けない!マスターのこと頼むよ!!」

シンタロー「はぁー、、、。だろうと思ったよ。サイクロン&ジョーカー。」

風と謎のオーラを纏うシンタロー。

電「はぁー、、、。イライラするので。さっさと死んでほしいのです。

シンタロー「悪いけどな、俺は死ぬ気はねぇんだ。いくぜ。さぁ、お前の罪を数えろ!」

電「電の罪?そんなものすでに数えきれないのです!

シンタローと電がお互いの距離を詰める。

電は錨を振り上げるがシンタローは拳を構えるだけだ。

錨と拳がぶつかり合い衝撃波が産まれる。

電「お前達に電達の苦しみが分かるのですか?また居場所を、帰る場所を失うこわさを!

シンタロー「、、、。分からねぇよ。分かりたくても争ってちゃ分かるもんも分かんねぇよ!」

ラグ(この空間での二人の力は互角。シンタロー君、サーヴァントの中でも人間よりのスペックなのに戦えてて凄いよ。)

シンタローと電はお互い距離をとる。

シンタロー(、、、。接近戦でこれだ。卑怯だがルナ&トリガーに、、、。いや、待てよ、、、。俺が使えるのは本当にこの六種だけじゃねぇよな。なら、あのメモリを試してみる価値はある、、、。()()()()の記憶の中からサルベージして、、、。これで行ける!)

シンタローは一気に電へ近く。

電「来るなら、殺してあげるのです!

電は錨を振り上げる。だが、シンタローはそれを待っていた。

シンタロー「トライアル!」

シンタローは急加速し電の懐まで潜り込む。

電「なっ!」

シンタロー「メモリー&ジョーカー」

シンタローの拳が電にヒットする。だが、ダメージはない。

シンタロー「これが、、、。君の、いや、君達の記憶、、、。この鎮守府の呪縛か、、、。その呪縛からも少しは解放されてるんだな。提督のお陰か?でも、提督は着任してすぐに大本営に呼ばれあのヘンテコな生物に指示を少しだしただけ。まだ関われてねぇのか。」

電「電からはなれろなのです!

シンタローがまた距離を取った。

シンタロー「君達の記憶を見せてもらった。だけど、俺にはどういう言葉を伝えたらいいか分からない。俺は当事者じゃないから苦しみを分かち合うこともできない。だけど、せめてその苦しみを和らぐことはできるはすだ。」

電「フフフ、電がそんなあまい言葉でゆらぐとでも?

シンタロー(揺らいでるな。ラグ、分かってるよな?これを待ってたんだろ?)

ラグ(シンタロー君ナイスだ!今のマスターは揺らいで!なら!)

ラグが電へと近づく。

電「来るな!

電が錨を振るう。だけど、そこにはラグはいない。

電「どこに、、、。あれ?

電の視界が揺らぐ。

ラグ「この()()()()()()。つまりはマスターが見た僕は数秒前?数分前?数時間前?の僕に過ぎない。まぁ、この中なら数秒前なんだけど、、、。ごめんねマスター。しばらく眠っていてくれ。次目覚めるときはいい目覚めのはずだから。」

倒れる電をラグが抱き抱える。

シンタロー「終わったか?」

ラグ「ありがとう。シンタロー君。僕はマスターを安全なところに寝かせてくるから。それが終わったら僕も騒動鎮圧に動くよ。」

シンタロー「あぁ、頼むよ。」

ラグの姿が消える。

シンタロー「今のは認識できなかったけど、、、。あの力はヤバすぎる。」

シンタローは次の場所へ向かうのであった。

 




名前 (いなずま)

詳細 久美浜鎮守府に所属する暁型(あかつきがた)の四番艦。普段はおとなしいが戦闘時にトラウマが蘇り狂気を帯びてしまい暴走する。


名前 ラグ

クラス 詐称者(プリテンダー)

召喚者 (いなずま)

詳細 座に刻まれる前の記憶が一切ない謎のサーヴァント。その実力はかなりのものであり能力は名前そのものでありラグである。どういう経緯でサーヴァントになったかが不明な為これ以上の詳細は不明。


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孤独の不死鳥と隻眼の時雨

ザザミ「今回はかなり短いですね。」
さとり「作者曰く、番外編に力を注ぎすぎたとのことらしいです。」
ザザミ「へぇー、、、。そう言えば向こうは何を?」
さとり「あれは、、、。まぁ、そのうち鎮まるでしょう。」
ザザミ「それでいいのか、、、。」

大和「皆さん!武器は持ちましたか?今から出雲に殴り込みに行きあのくそ寄生虫を潰します!」
吹雪「皆さん!あの寄生虫の悪行を覚えていますか?私は決して忘れることはありません!」
バレル「少女を誑かし、体を乗っ取り、皆殺し。挙げ句の果てには乗っ取った少女をその辺にポイッ。万死に値する!」
シンオウ「神の出来損ない?いえ、あれは虫です。潰す価値しかない虫なのです。」
道満「ンンンンンン!こちら、拙僧が作りました御守りですぞ!」
コヤン「そんなゴミを配らないでくれます?」
隼人「えーと、、、。なんだっけ?くそ過ぎて名前忘れたけど、ギルティ。」
大淀「提督、この申請通りますでしょうか?」
信勝「なに?、、、。わかった。許可する。ちゃんと供養してやるんだぞ。」
大淀「分かっていますよ!毎日綺麗に磨いてちゃんと供養してあげないとですから!」
時雨「本編、始まるよ。あっ!この丸太なんて使えそうじゃないかい?」
響「みんな!丸太は持ったな!行くぞ!」


時雨side

 

時雨「片目相手に容赦ないね。」

響「そりゃ、そうさ。この鎮守府に不法侵入したと言うことは攻めてきたと言うことだろ?なら、それ相当の覚悟が必要ななんじゃないか?」

時雨「手厳しいね。」

時雨(あの子、、、。駆逐艦(ひびき)だね。しかも、さっきチラッと見えたけど掌に令呪があった。なら、近くにサーヴァントが、、、。)

響「何を考えているんだい?あー、もしかしてこれの事かな?」

響が時雨に令呪を見せる。

響「おそらく君が考えているのは近くに私のサーヴァントがいるかどうかだろ?その答えはNO。今丁度鎮守府の反対側にいるみたいだ。」

時雨「そうなんだ。なら、僕ら二人の一騎討ちかな?」

響「そうみたいだね。簡単にくたばらないでくれよ。」

響は二種類のナイフを構える。

時雨「ナイフ?」

響「君には特別に教えよう。私が使うこのナイフはワスプナイフスペツナズナイフ。ワスプは柄に炭酸のガスボンベが搭載されていて標的に突き立てた後に起動させると刀身から低温のガスが噴き出して、理論上はでは刺さった部分の周囲を凍結してガスの膨圧で木端微塵に吹き飛ばすというシロモノさ。そして、スペツナズはボタンを押すと内部に仕込まれた強力なバネで刀身を飛ばすことが可能。命中率は運に左右されるが、奇襲性はバツグンでさ。私にはもってこいのシロモノだ。」

時雨(わざわざ説明したと言うことは仕留める自身があるのか?)

響「そう言えば、君も幸運艦だったね。」

時雨「いきなり何を、、、。」

響「私はこの鎮守府が出来た当初からいるんだ。ずっと同じ部屋で全く違う第六駆逐隊のみんなと過ごした。今の(あかつき)は何人目だったか?(いかずち)は今の提督が着任する二日前に20人目が沈んだ。電は三人目だ。私だけ死なない。周りから幸運を奪ってるんだよ!お前と同じなんだよ!」

響がスペツナズナイフを時雨に向け、発射する。

時雨「!!」

ザシュッ!

時雨「イタッ、足に刺さってる。」

響「痛いよね。でも、そんなんじゃ逝けないだろ?艦娘だから人間とは違うからね。」

ワプスナイフを逆手持ちで時雨に向け構える。

確実に仕留めるために、深く刺すためにそう持っている。

だが、、、。

ちび撰組A「ノッブ!(待てぃ!)

ちびノブF「ノブノブノブノー!(こ奴らは敵ではない!)

響「謎のナマモノ、、、。君達も邪魔するようなら一緒に殺すよ?」

ちび撰組B「ノブ,ノブノブノー!(なっ、望むところじゃぁー!)

ちびノブG「ノブノブノー!(儂らの本気見せてやるー!)

ちびノブF「ノッブ!ノブノブ!(医療班よ!その者を頼む!)

医療ノブA「ノッブ!ノブノブ,,,(まかせよ!どれどれ)ノブーノブノブ(これは、結構深くまで刺さっとる。)

医療ノブB「ノブノブ!(そんなときはこれじゃ!)ノブノブー!(高速修復材!)

時雨「あ、ありがとう。」

響「くっ、数が多い。君達、提督の手下だろ?いいのかい?これは、提督への裏切り行為だ。」

ちび撰組A「ノブノブ.(それはどうかのぉ。)ノブノブノーブ.(カッツならもっと冷静に判断しとるわ)

響「ふーん。何を言っているかさっぱりだけど、、、。私にも信じる人が居るからね。あの人が侵入を排除しろというなら、私は、、、。」

時雨「、、、。君達、、、。ここまでしてくれてありがとう。でも、これは僕が解決しないと。」

医療ノブA「ノッブ!(馬鹿者!)ノブノブノーブ!(力の差は歴然としとるじゃろ!)

時雨「これは僕と彼女の問題だ。僕が解決しないと。」

医療ノブA「ノブ,,,.(じゃが、、、。)

響「いいねぇ!勝敗がハッキリしてるのにこの私に挑むなんて!とんだ馬鹿だよ!久々に笑わせてくれたお礼に一撃で終わらせてやるよ!」

時雨「君に信じる人がいるように僕に信じる仲間がいるんだ。これは仲間を信じた方が勝てる!」

何も武器を持たず走り出す時雨。

無策、負けのビジョンしか見えないはずなのに。

彼女は勝ちを確信していた。

なぜなら、、、。

蓮司「時雨!これを使え!」

信じる仲間が、、、。

シンタロー「これはオマケだ。アイスエイジ!」

信じる仲間がいるから。時雨は勝ちを確信していた。

凍り付く地面。それを利用し速度をつける。

少し先の地面に蓮司が投げた氷刀が刺さっている。

響との距離も縮んできた。

勝負は一瞬。お互い隙など作らない。

時雨はスピードがあるがバランスが取りにくい氷の地面。

対する響は時雨よりスピードがでないがしっかりとバランスが取れる地面。

時雨「これで、どうだ!!」

時雨は氷で滑るのを利用し突く。

響「そう来ると思ったさ!」

難なく避ける響。だが、、、。

時雨「だけど、これは予想できなかったよね?」

時雨がバランスを崩し倒れる。

その時、刃は響に向けられていた。

響「なっ!」

予想できなかった攻撃。避けることは出来ない。

ザシュッ!

響「ぐっ!」

響の胴体に一閃の斬り傷。

響「まだだ!こんなじゃ終われない!」

体制を取り直し時雨に対しもう一度刃を構えようとするが、、、。

蓮司「チェックメイト。誰が武器を渡して終わると思った?」

響の背後を取り、首筋に氷の刃を当てる蓮司。

響「、、、。はは、、、。負け、、、。そうか、、、。負けたのか、、、。やっと、、、。負けたのか、、、。」

響はその場に倒れてしまった。




名前 (ひびき)

詳細 (あかつき)型駆逐艦の二番艦。久美浜鎮守府が稼働したその日から所属していた艦娘であり、当時から今まで残ったのは3人のみ。時雨(しぐれ)に敗れるまで敗北を知らなかった孤独な不死鳥。


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狂を纏い罪を背負い付ける忍と見ることしか出来なかった罪人(世界)

信勝「もう、無理だ、、、。」
静謐「、、、。」
清音「御二人とも、、、。出番が、、、。ぐふっ、、、。」
?「えーと、、、。なんでありましょうか?この有り様は。」
?「まさか、信勝が儂を見てもよって来んとは、、、。よっぽど重症じゃな。」
コヤン「それはそうでしょうとも。進めていけばいずれアレが起きると分かってるのに進めないといけない。それを無理矢理しているのですから。あっ、こちら胃薬と栄養ドリンクになりまーす。今回の件に関してはわたくしも原因ですのでお代は結構ですので。」
信勝「あ、ありがとう。コヤンスカヤ。ふぅー、、、。行くか、、、。」
静謐「ウッドワスさん。すみません。すみません。あれ?私暗殺者(アサシン)なので相性最悪なのでは?」
清音「もう、いっそのことクソの妖精共集めて燃やしません?」
信勝「コーラル、マイク、ホープ、ウッドワス、ガレス、ムリアン、バゲ子、トリ子、ロリドラゴン、陛下、ノクナレア、、、。あとは、あの三人とオベロン、ハベにゃん、キャストリア。これだけ残ればいいや。」
清音「妖精ではありませんが、スプリガンとか言うゴミも燃やしましょう。」
?「、、、。助けて、ケルヌンノス。儂の弟が狂ってしもうた!」
コヤン「それは元からなのでは?」


モスラside

 

キングギドラ「さて、、、。殺りますか!」

モスラ「えぇ。二人でならすぐに、、、。えっ!!きゃ!!

キングギドラ「はっ!?」

モスラは何かに足を引っ張られ落ちていく。

モスラ「イタタ、、、。なにここ?広い倉庫?」

?「お久しぶりですね。守護神様。」

モスラ「、、、。その声は、、、。貴女、クモンガね。」

モスラは声のした暗闇に目を向ける。

クモンガ「あの龍と貴女様がなぜ共闘しているかはこの際置いておきます。ここで確実に貴女様を倒します。」

モスラ「へぇー、、、。言ってくれるじゃない。確かにこんな場所じゃ飛べないし貴女のようなサーヴァントとの方が有利。でもねぇ、私にだって意地があるのよ!」

クモンガ「そうですか。なら、これはどうでしょう。復讐者(アヴェンジャー)、お願いします。」

モスラ「なっ!まだいたの!てっ!真っ暗!」

いつの間にか落ちてきた所の穴が塞がれ真っ暗になっていた。

クモンガ「貴女様はお強い。ですので多数で貴女様を相手致します。卑怯など言わせません。これは戦いなのですから。」

モスラ「えぇ。別に貴女のやり方をとやかく言いませんよ。とある宇宙人は言いました。『卑怯もラッキョウもあるものか!』と。」

クモンガ「それ、貴女様言って言い台詞ではないのでは?それを言っていいのはあっちの方々なのでは?」

モスラ「そんなの知りません!言ったもの勝ちだと古事記にもそう書かれています!」

クモンガ「、、、。地球の守護神様は脳筋だったなんて。もしや、彼に影響を?」

モスラ「かもしれませんね。」

クモンガ「さて、始めましょうか。ここで守護神様は死ぬ。何も守れず、その役割を果たせず。」

モスラ「何を!」

グサッ!

モスラ「え?」

?「あらあら、油断しすぎじゃないかしら?敵が一人じゃないことは分かっていたでしょ?何のにクモンガ一人に集中し過ぎよ。フフフ。」

モスラ(コイツが天井の穴を塞いだ?クモンガではないのは分かってる。そう言えば、気がつけば光が無かったような。)

?「クモンガ、もう殺っちゃいましょ。」

クモンガ「そうですね。ここは一思いに。」

?「待って、、、。少し私にやらせてくれない?」

?「あら、復讐者(アヴェンジャー)?貴女が殺るの?」

?「その人に聞きたいことがあるから。」

モスラ(くっ、一体誰?私が知らないサーヴァント?暗すぎて誰か見えない。クモンガは声で分かったけど、この声は聞いたことがない。)

?「ねぇ、あの破壊者(デストロイヤー)はどこ?ねぇ、答えて。」

モスラ(ぐっ、蔦?蔦が私の首を、、、。ヤバい、このままじゃ、、、。)

 

 


 

 

倉庫前

 

さとり「ダメですね。倉庫の扉が蔦やらクモの巣で塞がれてました。」

ザザミ「こうなったら壁を壊します!」

天津風「出来るの?」

ザザミ「やってみないと!」

ザザミは水圧ブレスを打つが倉庫の壁はびくともしない。

ザザミ「ダメだ!固すぎる!」

天津風「モスラさん、大丈夫かしら?」

さとり「この壁を壊せる人、、、。この鎮守府に、、、。」

?「よっしゃー!!援軍、到着したぜ!で、どいつをぶち抜けばいいんだ?」

そこに現れたのは背中にドリルを背負った女性。

さとり「(ごう)さん!ちょうどいいところに!この壁を砕いてください!」

轟「ん?この壁をか?任せろ!」

轟と呼ばれた女性はそのドリルを右腕に装着する。

轟「よっしゃー!!行くぜ行くぜ!!この俺に壊せねぇ物なんてねぇんだよ!!!」

回転するドリルが倉庫の壁を砕いていく。

ガーン!!

倉庫の壁に大きな穴が出来る。

そして、皆の目に飛び込んできたのは蔦でモスラの首を絞めて持ち上げる少女の姿、それと一人の艦娘の姿だった。

 

 


 

 

倉庫内

 

?「さっきから誰かが壁を壊そうとしてるわね。」

クモンガ「壊せませんよ。何せこの倉庫はちびノブ達と妖精さんによる建築です。強度は核にも耐えられるようですが、、、。」

轟「よっしゃー!!援軍、到着したぜ!で、どいつをぶち抜けばいいんだ?」

クモンガ「轟天号(ごうてんご)のドリルには敵わないと思います。」

?「二人は逃げて、今回の件は私一人の仕業にして。ね、それでいいでしょ?マスター。」

?「いいよー。」

クモンガ「マスター様!!いつの間に、、、。それよりも、よろしいのでしょうか?クモの巣がある以上私ども二人が荷担していることも明白。何のに復讐者(アヴェンジャー)だけに背負わせるなど、、、、。」

?「大丈夫。それはこの私が貴女達二人に指示したって言うから。だから、安心して。貴女達三人の罪は私の罪。貴女達の罪をもっと私に背負わせてよ。」

?「マスター、、、。」

クモンガ「マスター、、、。分かりました。私達二人は撤退致します。それでは御武運を。」

モスラ(クモンガの気配が消えた。それにしても、マスターまで居たなんて、、、。サーヴァントじゃないの?って思ったわ。)

?「さて、そろそろこの壁を突破して来そうね。ビオランテはそのままね。私が相手するから。」

ビオランテ「分かった、、、。気をつけてね。マスター。」

轟天号「よっしゃー!!行くぜ行くぜ!!この俺に壊せねぇ物なんてねぇんだよ!!!」

壁が砕かれたこの先。

そこにはザザミ、さとり、天津風、轟天号の4人の姿。

轟天号「ん?あんた、守護神か!?なんでそんなボロボロに!」

?「あるぇ?この私を無視するなんて良い度胸だねぇー!」

さとり「やはり、貴女でしたか。この騒動の黒幕!川内(せんだい)!」

川内「あっ、やっぱりさとりちゃんにはバレてたかー。気がついてるのはあの弓兵(アーチャー)ぐらいだと思ってたんだけどなぁー。ビオランテ、だんだん強く絞めて行って。」

ビオランテ「分かった、、、、。」

モスラ「ガハッ!」

ザザミ「川内!!なんてことを!」

天津風「モスラさん!助けるから!」

川内「無理無理。助けたかったら私を倒すこと。それぐらいしないとね!あっ、言っとくけどビオランテのあの蔦。無限に力を強めれるから。」

轟天号「あぁぁぁぁぁ!!ごちゃごちゃうっせぇ!!凍り付きやがれぇ!」

右腕のドリルから冷凍ビームが放たれる。

川内「おっと!危ないなぁー。当たれば死んじゃうところだったじゃないかー。って言ってるそばから!!」

ザザミ「君の攻略法。遠距離からの攻撃。それを持っている僕ら二人がそれをしないとでも?」

川内「ふーん、、、。そっかー、、、。それじゃあ、私も本気で行くよ。」

川内は目隠しを取り出す。

轟天号「目隠し?俺らのこと舐めてんのか!」

川内「舐めてなかないよ。実際、分が悪いのは私。でも、暗闇ならどうかな?」

天津風「一体なにをするのよ?今は日中。暗闇なんて無い!」

川内「いやいや、あるじゃん。ここに。」

川内は目隠しをする。

ザザミ「まさか!」

川内「さぁ、夜戦しよ?

天津風「消えた!」

川内の姿が消える。

川内「まずは一人。

さとり「天津風さん!危ない!」

天津風「え?」

気がつくと天津風の隣にナイフを振り上げた川内がいた。

いたが、、、。

ゴーン

川内「ぐはっ!」

?「ガハッ!」

何処からか吹き飛ばされてきたような黒髪の少女がぶつかったため天津風は難を逃れた。

?「くっっー!!この金ぴか野郎!よくもやってくれましたね!」

キングギドラ「アッハハハハハ!投げ飛ばされる方が悪いわ!」

川内「イッタイなぁー。先にアイツを殺そっと。そうだ、その方が、「きゃっ!」ビオランテ?」

?「いっちょあがり!」

?「救出に成功した!あとは川内を何とかしてくれ!」

さとり「槍兵(ランサー)達が囮と救出役をやってくれたみたいですね。あとは、川内さんを止めるだけですが、、、。」

ザザミ「打ち止めだよ。」

轟天号「チッ!こっちもエネルギー切れだ!」

キングギドラ「くそ!俺もダメだ!」

川内「フフフ、だったらまだ私に分が「それは援軍がいなかったらじゃないか?」あー、タイミング悪いなー。

ザザミ「おいおいおい!全員退避!」

轟天号「妖精(フェアリー)の野郎!あれやる気かよ!」

天津風「え?なに?」

さとり「天津風さん!今取り合えず避難を!」

?「うぇーん、動けないよー。」

?「はぁー、仕方ないなー。」

?「早くしろ!」

キングギドラ「ボロボロじゃねぇか。裁定者(ルーラー)。」

モスラ「ちょっと油断しただけよ。」

川内「あちゃー、みんなにげちゃったかー、、、。君さえたおせればいいよね?

?「さあな?許されよ。我は第六の異聞帯(ロストベルト)。風と土と生命、歌と雨に愛された理想郷。絶対的な女王の下、円卓が守護する妖精國。さぁ、巡礼の鐘を鳴らす者。血染めの王冠を手に取るがいい!『妖精円卓領域(アヴァロン・ル・フェ)』!許されざる罪に、、、。溺れろ。」

妖精(フェアリー)が宝具を展開する。

その宝具は固有結界。川内に逃れる術はない。

川内「はぁー、こんな簡単に負けるなんて、、、。腕が鈍ったかな?」

?「そのようだな。マスターから聞いていたお前はあんな簡単に吹っ飛んできた奴にぶつかるような奴じゃないはずだ。何を迷ったんだ?」

川内「迷う?私が?腕が鈍っただけだよ。」

?「そうか、、、。なら、寝てろ。」

空は夕焼け、見渡す限りの大草原。この先には大きな都市が見える。だが、それらは全て崩れ落ちる。

絶望、、、。正にその一言に限る光景なのだろう。

美しき世界は崩壊しあちらこちらで火の手が上がる。

まるで厄災である。

そして、その厄災は川内を包み込んでゆくのであった。

?「厄災、、、。一つの世界を滅ぼす厄災。だが、俺の宝具で消えるのは俺と同じ妖精(フェアリー)のみ。それ以外の種族やクラスには効果が薄い。だから安心しろ。俺がお前を殺す術はない。」

 

……………………

…………………

………………

……………

…………

………

……

 

 

クモンガ「いや、これは、その、、、。」

さとり「ちゃんと口を割割ってくださいね。私、嘘は嫌いなので。」

?「はいはい、、、。分かったわ。マスターも負け、人質も無しで捕まったんじゃ終わりよね。大人しく投降するわ。」

ザザミ「なんで、川内はあんなことを。」

クモンガ「マスターは悪くありません!マスターは当初からこちらとは真反対の食堂にいました!私達三人はマスターの指示無く勝手に行動し、、、。まぁ、それら全て見抜かれてあの場にいたみたいですが、、、。」

キングギドラ「あの、、、。ビオランテっつたか?アイツは、なんであの裁定者(ルーラー)を、、、。」

クモンガ「知らぬのか?はぁー、これだから破壊しか脳の無い侵略者は。」

キングギドラ「お?喧嘩を売るってんんなら買うぞ?」

天津風「はぁー、、、。今はその話をするのはやめときましょ。他にもやることがあるんだから。」

ザザミ「そうだね。あとは、二ヶ所か、、、。」

モスラ「なら、私とこの金ぴか、轟天号の三人でシンオウを助けに行きましょ。」

キングギドラ「おい、大丈夫か?そんなボロボロで。」

モスラ「いいのいいの。さっ、早くこんな馬鹿げた争いを終わらせてしまいましょ?」




名前 川内(せんだい)

詳細 軽巡洋艦川内型一番艦。久美浜鎮守府初期からいる艦娘で初期からいるのは川内と(ひびき)のみ。多くの修羅場を潜り、多くの仲間を失ったせいか性格が少し歪んでいる。夜戦好きで夜になるとステータスがアップする。擬似的に作られた暗闇でも発揮する。

名前 クモンガ

クラス (バグ)

召喚者 川内(せんだい)

詳細 隠密、暗殺に長けた(バグ)のサーヴァント。クモンガの糸に捕まれば逃げるのは不可能に近い。
川内(せんだい)がマスターだが本当に召喚したのか不明。

名前 ビオランテ

クラス 復讐者(アヴェンジャー)

召喚者 川内(せんだい)

詳細 至るところから蔦を生やし操る少女のサーヴァント。とあるサーヴァントを殺すために探しているとか。
川内(せんだい)がマスターだが本当に召喚したのか不明。


名前 轟天号(ごうてんごう)

クラス 騎兵(ライダー)

召喚者 ???

詳細 とある世界にてとある怪獣(かいじゅう)を封印し、またそれを解き放ち侵略者立ち向かう者達を乗せた空飛ぶ兵器。だったのだが、サーヴァントとして召喚された。自分自身と艦娘と言う存在、どちらも同じようなものだと考えているためこの世界に来てからというもの人間が大嫌い。だが、全ての人間が嫌いと言うわけでないため相手がどんな人間かを判断してから悪なら問答無用で殺しにかかる。
鎮守府のみんなから(ごう)と呼ばれている。


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三つ首の黄金龍とワルキューレ三姉妹

時雨「え?何これ地獄絵図?」
そこには項垂れて倒れている作者と信勝。
大泣きしている桜子。
サンドバッグをひたすら殴るテンペシレイア。
刃物を研ぐ静謐。
いつもより笑顔な清音。
岩のように固まって動かないアルトリア。
端の方で何かを作っているアナスタシアとコヤンスカヤ。
などである。
作者「、、、。よし、今からクエストを受注する!クエスト名と内容はこれだ!」

      害虫(オーロラ)駆除

・アヴァロン・ル・フェにおける害虫(オーロラ)を討伐する。方法は自由。参加人数無制限。

時雨「え、、、。誰がこんなのに参加なんて、、、。」
信勝「ちびノブ達よ!今こそ立ち上がれ!あの醜悪たる妖精を自らの手で葬る時が来た!」
ちびノブ達「ノッブー!!」
清音「フフフ、、、。虫は燃える尽きるのが一番ですわ。」
静謐「妖精には毒がよく効きます。」
CEO「実質4キルしている奴だ!惨たらしくしてやろう!」
桜子「バーヴァン・シー、ウッドワス、モルガン、コーラル、、、。彼らの無念を晴らす時だ!」
アナスタシア「アルトリアは、、、。ダメみたいね。よっぽど堪えてるわ。」
コヤン「いやー、、、。(わたくし)らしくありませんが、、、。このライフルであの眉間に風穴を空けるぐらいよろしいですわよね?」
時雨「えー、、、。みんなこの調子なのかな?まぁ、いいや。本編始まるよ。」


キングギドラside

 

キングギドラ「さて、、、。殺りますか!」

モスラ「えぇ。二人でならすぐに、、、。えっ!!きゃ!!」

キングギドラ「はっ!?」

モスラが何処に消える。

?「今、何かに引っ張られていたような?」

キングギドラ「ほぉー、こうやって分散とはやるじゃねぇか。」

?「えーと、、、。何も私達は考えてないのですが、、、。」

キングギドラ「うるせぇ!問答無用だ!」

?「えっ!ちょっと!!」

空中で行われているのは追いかけっこ。

本当に戦場なのか?と疑ってしまうような光景である。

キングギドラ「チッ!小回りは向こうの方が上かよ。なら、、、。我は宇宙(ソラ)より飛来した黄金の龍。

?「えっ!何!もしかして、、、。宝具ですかぁー!!!」

?「オルトリンデ!加勢に来たよ!」

?「一人相手に何をしてるのですか。」

オルトリンデ「ビルドスルーズ!!よかった!これなら殺れる!二人とも今すぐ宝具を放つよ!」

ビルド「え?三人いっぺんに?」

スルーズ「あれがそんなに強いとは思えませんが、、、。いいでしょう。」

オルトリンデ「よし!行くよ!同位体、顕現開始します。、、、同期開始、照準完了!

ビルド「同位体、顕現開始。、、、同期開始! みんな、行くよ!

スルーズ「同位体、顕現開始。、、、同期開始。 真名解放、、、。

キングギドラ「この星を蹂躙する王なり!!『黄金の終焉(キングギドラ)』!!

ワルキューレ「『終末幻想・少女降臨(ラグナロク・リーヴスラシル)』」

一対多数の宝具。勝ちは明白に見える。

だが、、、。それは普通ならのこと。

ビルド「えっ!これヤバい!」

スルーズ「私達の方が押されている?このままじゃ!」

オルトリンデ「退避!!」

ワルキューレ達の宝具を打ち消してしまう程の威力。

だが、キングギドラはそれでは止まらない。

キングギドラ「はぁ、、、。はぁ、、、。いつの間にか増えてたな。なら、一人でも落とす!」

キングギドラは一人に狙いをつける。

キングギドラ「俺が持つ宝具が一つだと思ったか?読みが甘ぇんだよ!我は日の本を守護する天の神。大地と大海から力を貰い、我は更なる高みへ昇る。天に逃げ場など無い!『千年竜王(せんねんりゅうおう)』!!

オルトリンデ「やっぱり私か!何なの!2つ宝具持ってるとか!しかも、さっきよりなんか強化されてるんですけど!!」

キングギドラ「逃がすか!!ん?」

キングギドラに微かに嫌な予感がよぎる。

ふと地上の方に目をやる。

それは、、、。天津風が何者かにナイフを向けられていた。

キングギドラ「チッ!」

オルトリンデ「えっ!何で何で!さっきより速く、ぐへぇ!」

キングギドラ「いっけぇー!!!」

オルトリンデ「えっ!投げる!?何処に、、、。あれ?川内さんが艦娘らしき子にナイフを向けている。そして、私は川内さん目掛けて投げられた。あの艦娘は敵側。でも、艦娘を死なせる訳には、、、。それに、あれはビオランテが敵側のサーヴァントを人質にしているし、明らかにこちら側のザザミさんやさとりさんが敵側に手を貸してるように見えるし、、、。まさかだけど戦うこと事態間違ってるのかな?、、、よし!このまま突撃だぁぁぁぁぁ!!」

ゴーン

川内「ぐはっ!」

オルトリンデ「ガハッ!」

川内にオルトリンデがぶつかる。

オルトリンデ(二人共!私の考え分かる?)

ビルド(うん!私は準備OK!)

スルーズ(こちらも気付かれてません。)

オルトリンデ(よし、なら、、、。)

オルトリンデ「くっっー!!この金ぴか野郎!よくもやってくれましたね!」

キングギドラ「アッハハハハハ!投げ飛ばされる方が悪いわ!」

川内「イッタイなぁー。先にアイツを殺そっと。そうだ、その方が、「きゃっ!」ビオランテ?」

ビルド「いっちょあがり!」

スルーズ「救出に成功した!あとは川内を何とかしてくれ!」

さとり「槍兵(ランサー)達が囮と救出役をやってくれたみたいですね。あとは、川内さんを止めるだけですが、、、。」

ザザミ「打ち止めだよ。」

轟天号「チッ!こっちもエネルギー切れだ!」

キングギドラ「くそ!俺もダメだ!」

川内「フフフ、だったらまだ私に分が「それは援軍がいなかったらじゃないか?」あー、タイミング悪いなー。

ザザミ「おいおいおい!全員退避!」

轟天号「妖精(フェアリー)の野郎!あれやる気かよ!」

天津風「え?なに?」

さとり「天津風さん!今取り合えず避難を!」

オルトリンデ「うぇーん、動けないよー。」

ビルド「はぁー、仕方ないなー。」

スルーズ「早くしろ!」

キングギドラ「ボロボロじゃねぇか。裁定者(ルーラー)。」

モスラ「ちょっと油断しただけよ。」

川内「あちゃー、みんなにげちゃったかー、、、。君さえたおせればいいよね?

?「さあな?許されよ。我は第六の異聞帯(ロストベルト)。風と土と生命、歌と雨に愛された理想郷。絶対的な女王の下、円卓が守護する妖精國。さぁ、巡礼の鐘を鳴らす者。血染めの王冠を手に取るがいい!『妖精円卓領域(アヴァロン・ル・フェ)』!許されざる罪に、、、。溺れろ。」

妖精(フェアリー)が宝具を展開する。

オルトリンデ「、、、。物凄く痛かったんですけどー。」

キングギドラ「いや、すまねぇなぁ、、、。昔っから力加減ってのが苦手なんだよ。」

ビルド「まぁまぁ良かったじゃん!この人達は敵じゃないってわかっただけでも儲けものだよ!」

スルーズ「はぁ、、、。ビルドは、、、。損害を計算してマスターに報告しないといけないと言うのに、、、。ん?そこ、何をこそこそしている!」

クモンガ「あっ、バレた。」

?「だから早く逃げた方がいいと言ったのに。」

ザザミ「確か、君達も川内のサーヴァントだったよね?しかも、倉庫の入口は蜘蛛の糸で塞がれていたし、、、。君達も関与してるよね?」

クモンガ「いや、これは、その、、、。」

さとり「ちゃんと口を割割ってくださいね。私、嘘は嫌いなので。」

?「はいはい、、、。分かったわ。マスターも負け、人質も無しで捕まったんじゃ終わりよね。大人しく投降するわ。」

ザザミ「なんで、川内はあんなことを。」

クモンガ「マスターは悪くありません!マスターは当初からこちらとは真反対の食堂にいました!私達三人はマスターの指示無く勝手に行動し、、、。まぁ、それら全て見抜かれてあの場にいたみたいですが、、、。」

キングギドラ「あの、、、。ビオランテっつたか?アイツは、なんであの裁定者(ルーラー)を、、、。」

クモンガ「知らぬのか?はぁー、これだから破壊しか脳の無い侵略者は。」

キングギドラ「お?喧嘩を売るってんんなら買うぞ?」

天津風「はぁー、、、。今はその話をするのはやめときましょ。他にもやることがあるんだから。」

ザザミ「そうだね。あとは、二ヶ所か、、、。」

モスラ「なら、私とこの金ぴか、轟天号の三人でシンオウを助けに行きましょ。」

キングギドラ「おい、大丈夫か?そんなボロボロで。」

モスラ「いいのいいの。さっ、早くこんな馬鹿げた争いを終わらせてしまいましょ?」




名前 オルトリンデ

クラス 槍兵(ランサー)

召喚者 大淀(おおよど)

詳細 ワルキューレその1。カルデアで召喚された頃よりもポンコツになってしまった。大淀(おおよど)に早い時期に召喚されたが長い間放置されていた。仕事をサボることが多い。

名前 ビルド

クラス 槍兵(ランサー)

召喚者 大淀(おおよど)

詳細 ワルキューレその2。おそらくカルデアの頃と変わらない。大淀(おおよど)に早い時期に召喚されたが長い間放置されていた。仕事はするが大雑把。

名前 スルーズ

クラス 槍兵(ランサー)

召喚者 大淀(おおよど)

詳細 ワルキューレその3。おそらくカルデアの頃より苦労している。大淀(おおよど)に早い時期に召喚されたが長い間放置されていた。仕事を完璧にこなしている。


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ようやく訪れた終戦

作者「お、終わったぁ~。」
ラグ「いやー、鎮守府戦長かったなぁー。といっても数話だけなんだがなぁー。」
作者「今は前書き書く気力ねぇですので本編へ」


シンオウside

 

シンオウ「貴様が相手か、、、。」

?「えぇ、そうです。私の名は魂魄妖夢(こんぱくようむ)。クラス剣士(セイバー)。ここで貴女を斬ります。」

シンオウ「へぇー、、、。貴女ごときがこの私、シンオウを斬れぬのかしら?面白い冗談ですね。」

妖夢「斬れぬものなど、、、。あんまりない!」

シンオウ「それなら、私は斬れませんね!」

二人の戦闘は過激化していく。

シンオウ(強い、、、。彼女の剣技に無駄はないわ。それに速い。向こうが技で来るなら私は力と速度で行く!)

妖夢(強いですね。斬れたと思えば堅くて斬れない。それに力が私以上と来ましたか、、、。)

二人の読み合い。ここから激しい衝突が起きるであろう、、、、、。そう考えた読者諸君よ!そんなことはなかった。

キングギドラ「おいおいおい!そこのまな板二人組よ!無駄な争いは止めないか?」

そう、新たな争いの種を蒔いた馬鹿が居たのであった。

妖夢「、、、。シンオウさん。一時休戦しませんか?」

シンオウ「その申し出、受けよう。」

モスラ「やっと追い付いたはって、あの二人怒ってるように見えるんだけど、あんた何言ったのよ。」←だいたいF

轟「どうせそいつが余計なことでも言ったんだろ?」←だいたいG

妖夢「アハ、アハハ!!我々の敵が来たみたいですねぇ!」

シンオウ「持たざるものに対してそれは当て付けか?なら、切り落としてやろう!」

キングギドラ(あっ、逃げよ。)

シンオウ「許さんぞ、許さんぞ!キングギドラ!まずは貴様の首を斬ってからだ!」

キングギドラ「ですよねぇ!」

 

 


 

 

流斗side

 

しょうもないことで片付いてしまったが実はそれよりも先に決着が着いていたのは琉斗sideであった。

しかも、一度も戦闘をしていない。

と言うよりも、この二人は最初からこうなると分かっていたようだ。

さとり「まずは説明してもらいましょうか?エミヤさん。」

時雨「琉斗、、、。君には失望してよ。」

少女二人にSE☆I☆ZAさせられO☆SE☆KKYO☆U中であった。

シンタロウー(まぁ、なんとなく分かってたけどな。)

ラグ(まぁー、こうなることは明白だったよなー。と言うよりもこれって川内がややこしくしたってのが正解なのでは?)

エミヤ「まぁ、待ってくれ。弁明させてくれミス・古明地。私達二人すぐに終わると思っていたんだ。だが、こうややこしくなるとは思っていなかったんだ!」

琉斗「そ、そうだよ!神に誓ってもいい!」

さとり「、、、。今回は信じます。で、どうしますか?」

ラグ「提督の帰りを待つか。と言うより連絡できないのか?」

大淀「御心配無く!私が提督の連絡先を知ってますので!」

オルトリンデ「マスター!?知ってるの!」

大淀「はい!では、かけてみますね。」

琉斗「スマホ持ってたのか。」

大淀「あっ、これは提督が用意していたものでメモと一緒に執務室の机の上に置いてありました。」

蓮司「あー、それってこうなることを予知していたんじゃないか?」

 

 


 

 

高速道路

 

実のところ信勝達は今朝天上家を出発していた。

 

信勝「悪いなコヤン。運転してもらって。休憩したいなら次のサービスエリアで交代するよ。」

コヤン「いえ、お構い無く。ただ単に私が運転していたいので。」

コヤンが運転しているが帰りは一週間後に新幹線で帰るらしい。

バレルはどうしたかって?東京でお留守番です。

ちなみにコヤンが久美浜鎮守府に行くのは商談のためである。

あっ、沖田は忘れてきました。東京に。

コヤン「で、電話の相手は?」

信勝「うちの秘書艦の大淀だ。」

コヤン「あー、そうでしたか。で、なんで今日は京都に一泊されるのですか?」

信勝「あ、その事か、、、。実は昨日の夜なんだが、、、。」

 

…………………………

………………………

……………………

…………………

………………

……………

…………

………

……

 

天上家 リビング

 

信勝は一人で起きていてリビングで前任の残した書類で大本営に送らないといけないものや提出期限がある書類を片付けていた。

改めてここで言っておくが信勝が運転してきた車はハイエースのコミューターである。

信勝は普通、大型二輪、中型、特殊の免許を持っている(他にも色々)ちなみにコヤンは何故か普通、大型二輪、中型の免許を持っていた。召喚されたばかりなのに不思議だね!

信勝「これであらかた片付いたか。」

書類整理が終わった信勝。

prrrr…

電話が鳴る。しかも非通知からだ。

信勝「怪しい、、、。まぁ、出てみるか。もしも。」

青葉『お!合ってた合ってた!織田提督!青葉です!』

信勝「青葉!なんで電話番号を知ってるんだよ。まぁ、いい。用件は?」

青葉『実はお願いがありまして、、、。東京から帰るときに京都によって乗せてほしいなーなんて。』

信勝「別にいいぞ。」

青葉『えーと、四人でも大丈夫ですか?』

信勝「え?」

 

……

………

…………

………………

……………………

………………………

 

信勝「と、言う連絡があってな。」

コヤン「そうですか。確かにこの広い車内に六人だけですからね。」

信勝「ふぅー、ひとまずは落ち着けるかな。商談の話も終わったからな。」

コヤン「まぁ、そうでしたわね。で、本当の理由は?」

信勝「気づいていたか、、、。実はコヤンにも話しておこうと思ってね。僕が頼りにする情報屋を。」

コヤン「へぇー。どなたです?その方は。」

信勝「オベロン。」

コヤン「、、、。聞き間違いでしょうか?嫌ーな虫の名前が聞こえたような?」

信勝「いや、聞き間違えじゃないさ。まぁ、まだ会うのは先になると思うけどね。」




名前 魂魄妖夢(こんぱくようむ)

クラス 剣士(セイバー)

召喚者 ???(???)

詳細 忘れられたもの達の楽園の冥界にある屋敷の従者であり半人半霊。ある日消えた師匠であり祖父の後を継ぎ屋敷の主のお世話をする。


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暫しの休憩?

信勝「やぁ、みんな。僕が前書きに出てくるのは久しぶりかな?信勝だ。」
?「前書きに担当を後ろからガッッ!とやって奪ってきた僕だよ!」
信勝「おい!このバカドラゴン!なんで来てるんだよ!」
?「え?いいじゃん。出番が無くて暇だったんだから。それにさぁー、、、。今回の話、、、。なんで陛下とトリスタンは名前が出ているの僕は出てないのかな?かな?」
信勝「よく見るんだ。バーゲストがいないだろ?」
?「バゲ子の出番はアルトリアが出るまで仕舞っておいて。」
信勝「君って、本当にバーゲストの同僚か?」


ここで一区切り。

各地にいるマスター達の様子を見ていこう。

 

 

狼煙鎮守府 執務室

 

三笠「、、、。」

瑠璃「えーと、三笠?大丈夫?」

三笠は机に伏せていた。

三笠「やっと、、、。やっと書類の山が片付いたと思ったんだ。」

ゴーヤ「これは追加分でち。こっちは今週中、こっちは今月中でち。」

三笠「久々に思い出したよ。執務がここまで大変だなんて。」

黒椛「諦めないでください。お茶もありますから。」

三笠「はぁー、、、。ここに知り合いがいなくてほっとしている自分がいる。こんなところ見せられないから。」

イムヤ「追加の書類持ってきたわよー。」

三笠「、、、。アハ、なぁ、マスター。首吊りに良さそうなロープなんか持っていませんか?」

瑠璃「耐えてよ!三笠!」

 

狼煙鎮守府では最早死にそうな三笠提督であった。

 

 


 

 

関西国際空港(かんさいこくさいくうこう)

 

?「いやー、久々に日本に帰ってこれるなんてなんて恵まれているのであろうか!な?そう思うだろ?マイシスター。」

?「ホント、そのノリやめてくれね?マジウザイ。」

?「on、、、。今日も今日とてマイシスタースピネルの風当たりが暴風雨だよ。」

スピネル「当たり前だろ?特にお前には。」

?「おっふ、ねぇねぇ!なんだろうこの気持ちは!ねぇ!裁定者(ルーラー)!!妹に暴言を吐かれて昂る気持ちは一体どう言ったものなのかなぁ!?」

裁定者「マスター、、、。貴方は一度病院で見てもらうべきかと。」

?「そうのす!フォニィは病気のす!いい加減精神科でみてもらうべきとぬんは思うのす。」

フォニィ「あぁ、女の子達三人から冷たい目線をもらうと、、、。興奮して、、、。僕の〖放送禁止〗〖放送禁止〗して触ってもいないのに〖放送禁止〗してしまいそうだよぉ!!」

スピネル「、、、。(エンシャント・ゴット)、、、。ナイフをくれ。」

神「待つのす。ここはフォークで抉り取るのす。」

裁定者「男って、、、。最低ですね。」

神「のす、、、。また裁定者(ルーラー)から人間の価値が下がって行くのす。」

スピネル「まぁ、こいつの〖放送禁止〗には興味ないから、とっとと行こうぜ?」

フォニィ「はぁ、はぁ、、、。おっと、絶頂していて忘れてた!さーて、京都に向かいますか!」

スピネル「兄貴があれで人気モデルやれてるのが不思議でならねぇーよ。」

神「、、、。平和のすねぇ~。あの時のことが考えられないのす。そう思わないのすか?トネリコ。」

トネリコ「私からしてみればどちらも変わりません。妖精が人間に変わっただけ。でも、、、。マスターとスピネルだけが私にとっての希望の星です。」

神「君が言うと思いのすね。モルガンのときの記録もあったりしないのすか?」

トネリコ「ありますよ。ちゃんと、、、。」

神「なら、安心のす。」

 

 


 

 

宮城県(みやぎけん) 気仙沼(けせんぬま)

 

 

大震災によって瓦礫だけになった町。

海辺と言うこともあって深海棲艦からの攻撃が考えられるため一向に復興が進んでいない町に男が一人、花束を持って訪れた。

?「、、、。町は一向に直される様子は無しか、、、。虚しなぁー。だが、じっちゃんがよく口にしてたな『我慢すればいつかは報われる。それが一族の力』って。まっ、死んじまったら意味はねぇか。」

?「まぁ、そうだよねぇ~。死ねば全て台無し。なら?どうするんだい?」

?「詐称者(プリテンダー)。何度も言うが俺は時が来るまで行動に移らない。忍耐。それが俺のやり方だ。」

詐称者「まっ、そう言うと思ったよ。」

?「ふん。それで?何か掴めたか?」

詐称者「いやぁ~、黒板消しを両手に持ってパンパンって叩いた感じだよ~。」

?「なるほど、、、。どんな話だ?」

詐称者「まずは海軍からだ。真っ黒だったよ。結論的に言えばね。」

?「どういう事だ?」

詐称者「芹沢派の連中だけど、、、。どっから仕入れたのか知らないけどクローン製造技術なんてのを使ってるよ。それで出来た兵は陸軍や憲兵隊の芹沢派に回してるってさ。」

?「ふむ、、、。待てよ、、、。最近この辺りで深海棲艦が急増したのは関係無いのか?」 

詐称者「いやいや!むしろ関係大あり!なんと!鹵獲した深海棲艦の細胞からクローンの深海棲艦を製造して海に放ってるって訳!」

?「やはり、海軍の仕業か、、、。詐称者(プリテンダー)。すまないがまた仕事だ。」

詐称者「やっぱり~。で、何処よ?」

?「海軍の芹沢派が所持している研究施設全てだ。そこの重要情報は全て抜き取ってくれ。」

詐称者「了解!じゃ、早速行ってくるよ!」

詐称者(プリテンダー)はその場から消える。

?「、、、。さて、俺も行くか、、、。目的地は薩摩だ。」

 

 


 

 

神戸鎮守府 執務室

 

雪花「山城、貴女に聞きたい。貴女はサーヴァントを召喚してるわね。」

山城「なんのことでしょうか?」

雪花「、、、。その左腕、ずっと包帯を巻いてるけど、、、。おかしいよね?考えれば考えるほどおかしかった。入渠しても癒えない怪我、、、。それはどんな怪我なのか、、、。私は非常に興味が湧くよ。」

山城「、、、。提督、、、。この部屋には私達だけでしょうか?」

雪花「?まぁ、そうだね。」

山城「、、、。そうですか、、、。なら、、、。殺って。」

雪花「!!」

雪花の首に鎌がかけられる。

?「悪いな。これはマスターからの命令だからな。恨むなら自分を恨め。」

雪花「そう、、、。でも、私は山城を恨む気は一切ないから。」

山城「え?」

ズシャッ!

雪花の首は落とされ血飛沫が室内に舞う。

だが、違和感しかない。

呆気ない。そう、呆気ないのだ。

こう簡単に殺せるものなのか?

?「マスター、、、。私は幻でも見ているのでしょうか?」

山城「分からないわ。提督がこう簡単に死ぬわけがない。一体どんなトリックを、、、。!?」

山城がふと雪花の遺体を見た。だが、そこには雪花の遺体はない。

山城「本当に幻を、、、。」

雪花「幻っちゃぁー、幻かな?」

山城「えっ!?一体どうやって!」

雪花「気づかなかったようだけどさっき催眠術をかけてたんだよねぇー。まさかサーヴァントにも効くとは思わなかったけど。」

山城「いつ催眠にかけたって言うのよ。」

雪花「山城さぁー、執務室に入ったとき私、何してた?」

山城「何って、、、。そう言えばいきなりねこだましされたわね。」

雪花「あっ、そっから催眠入ってるからね。」

山城「は?そんなので催眠にかかるわけないでしょ?」

雪花「現にかかってたからなんとも言えないんだよねぇ。まっ、どうでもいい話はここまでそこのサーヴァント。暗殺者(アサシン)かな?志摩鎮守府で何があったか。」

暗殺者「それは、、、。マスターどうしましょう。」

山城「そうね。ここまで来たら話すしかないわね。でも、話す気は無いわ。」

雪花「それは何故?」

山城「アイツがいないからよ。アイツが。」

雪花「アイツ?もしかして八雲紫のことかしら?」

山城「えぇ。そうよ。アイツが口を閉ざすなら私から何も話す気は無いわ。」

雪花「そう。ならいいわ。」

山城「あら?あっさり引き下がるのね。」

雪花「無理に聞き出すのはいけないからね。あっ、そうそう山城!さっき雨牙が呼んでたよ。」

山城「雨牙さんが?もしかして艦娘寮に空いた大穴のことかしら?今回は私じゃないんだけど、、、。まあいいか。」

雪花「あっ、そこのサーヴァントだけ残ってね。」

山城「分かりました。では、行ってくるわ。」

山城は執務室から出る。

暗殺者「何故?私だけ残したのです?」

雪花「私が催眠術かけたって言ったけど、、、。本当は君でしょ?催眠術をかけてたのは。私が部屋に入ってきた山城にねこだましをしたのを見てやったんじゃないかなぁーてね。」

暗殺者「鋭いですね。確かに催眠術をかけたのは私です。まさか、打ち合わせもなにもしていないのに合わせるなんて。」

雪花「まぁ、貴女から殺気が感じられなかったからね。でも、なんで私じゃなくて山城に催眠術を?」

暗殺者「だって、貴女はずっと警戒していたでしょ?現に屋根裏と隣の部屋にサーヴァントがいるみたいだしね。それに、貴女を殺す理由がない。殺したことをマスターに後悔してもらおうと思ったわけだ。」

雪花「あー、なるほどね。で、種明かしと、、、。それ結構リスキーだよね?」

暗殺者「ハハ、そうだな。あっ、まだ名乗っていなかったな。私はガイガン。宇宙から飛来した暗殺者さ。使用武器は回転ノコギリ、鎌、チェーンソー、鎖だ。覚えておいてくれ。」

雪花「うわぁー、鎖以外物騒。」

この後二人はしばらく談笑しているのであった。

 

 


 

 

東京 目黒区

 

ビルの中にある何も看板がない探偵事務所。

そこに調べものをしている白亜がいた。

白亜「、、、。情報なしかー。」

ダラ「マスターよ。何を調べておるのじゃ?」

白亜「ん?あー、世界五ヶ所で脱走した死刑囚の情報。情報規制されてるのかってレベルで無いんだよねぇー。」

コンコン…

二人がそんな話をしていると誰か来たようだ。

白亜「ん?誰か来た?もしかして依頼者かな?どうぞ~開いてますよ~。」

?「そう、失礼するよ。」

意外や意外、入ってきたのは青いドレスを纏った美しい少女であった。

白亜「ようこそ。妖鬼探偵事務所へ。ご用件をどうぞ。」

?「用件なんだが、この人物を探してほしくてね。頼めるかい?」

少女は写真を白亜に見せる。

白亜「あれ?この人は、、、。」

その写真の人物は信勝だった。

白亜「この人は、、、。久美浜鎮守府の提督だね。」

?「そうなのかい?なら、行くとするか。ありがと。料金はいくらかな?」

白亜「お代はいいよ。別に探し回った訳じゃない。知ってることを教えただけだからね。」

?「そう。なら、行かせてもらうよ。」

ダラ「待て。」

部屋を出ようとする少女をダラが止める。

?「なんだい?」

ダラ「お主、、、。何者じゃ?儂と同類に見えるが、、、。違うようでもある。」

?「うーん。あえて言うなら最強(ドラゴン)だね。じゃ、僕は行くから。」

少女は部屋を出ていった。

ダラ「マスター。あやつはサーヴァントじゃ。気づいておったじゃろ?」

白亜「うん、気づいてた。でも、あの子に邪気はない。なら、大丈夫。大丈夫。」

ダラ「だといいんじゃがな。」

 

 


 

???

 

まだまだ各地にマスター達はいるが今回はこの辺りで。

See you good bye.

ドーン!!

オベロン「おーい、マスター。何やってんの?」

?「あぁぁぁぁー!!オベロン!いつもいつも部屋に入るときはノックしろと言ってるだろ!!そして扉を壊すな!」




名前 フォニィ・O(オーガ)・サンダーボルト

詳細 名前に日本語が入っていないが日系のイギリス人だが生まれは日本である時期まで日本で暮らしていた。世界的に有名な人気モデルで凛々しくクール、、、。なのだが、本性ただの変態。妹のスピネルによくヒールで踏まれている。ドM。


名前 スピネル・O(オーガ)・サンダーボルト

詳細 名前に日本語が入っていないが日系のイギリス人だが生まれは日本である時期まで日本で暮らしていた。変態の兄にきつく当たることが多いが本性は、、、。


名前 トネリコ

クラス 裁定者(ルーラー)

召喚者 フォニィ・O(オーガ)・サンダーボルト
詳細 フォニィ・O(オーガ)・サンダーボルトが召喚したサーヴァント。しっかり者で礼儀正しいが人間に失望してしまった。フォニィの変態発言に呆れつつもフォニィの事は一番頼りにしている。スピネル・O(オーガ)・サンダーボルトを溺愛している。つまりこのサーヴァントはモルガン・リリィである。


名前 G4・YM(イエローモンキー)・ケルヌンノス
クラス (エンシャント・ゴット)

召喚者 スピネル・O(オーガ)・サンダーボルト
詳細 スピネル・O(オーガ)・サンダーボルトが召喚したサーヴァント。白いモコモコの服に身を包んでいる。顔立ちはどこかスピネルに似ている。語尾にのす。一人称はぬん。
ケルヌンノス「フォニィとスピネルとトネリコを虐める奴は呪い殺すのす。ぬんとのお約束のす!」


名前 山城(やましろ)

詳細 扶桑型二番艦。志摩(しま)鎮守府の生き残りとして神戸鎮守府に所属している。


名前 ガイガン

クラス 暗殺者(アサシン)

召喚者 山城

詳細 山城が召喚したサーヴァント。何故か催眠術を使える。鎌やチェーンソーを主に使う(暗殺者とは?)


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第2章 《弌》・京都動乱
落雷注意


吹雪「ふーと、、、。今回は私達の出番はありませんね!」
CEO「そのようだな。」
コヤン「ですが、、、。このままでよろしくて?」
ルシファー「何故だ?」
初霜「皆さん、扉の隙間に何か挟まってました。」
ルシファー「なんだこれ?メモか?」

『君達の出番は多分暫くないよ! By作者』

吹雪「、、、。嵌められた!」


京都 とあるビジネスホテル

 

信勝達は京都で一泊宿泊することになった。現在は夕方の五時だ。

部屋割りだが、、、。

信勝が一人部屋。

吹雪と初霜の二人部屋。

コヤン、ルシファー、ペンテシレイアの三人部屋。

となっている。

信勝「さて、青葉に会いに行くか。」

信勝は一人でホテルを抜けて青葉達に会いに行った。

 

 


 

 

京都 京都駅前広場

 

信勝「確か、この当たりに来るはずなんだけど、、、。」

青葉「あっ!提督!こっちです!」

信勝「あっ、いた。で、青葉も一人なのか?」

青葉「まぁ、そうですね。一人なのは理由がありましてね。」

青葉はメモ帳とペンを取り出す。

青葉「私の取材受けてもらいますね!」

信勝「お前、それが目的だったろ。」

青葉「さー、どうでしょう。では、早速一つ目の質問を「キャァーーーーーー!!」へ?悲鳴?」

駅前広場に悲鳴が鳴り響く。

見れば一人の青年が血を流し倒れていた。

さらには一人の少女を人質に5人組の男が拳銃を持って何かを要求しているようであった。

モブA「我々は要求する!今すぐに50億と逃走用の車を手配しろ!さもなくばこのガキの命はねぇぞ!!」

少女「キャータスケテー(棒読み)」

青葉「うわぁー、こんな街中で何をやっているのやら。」

信勝「全くだ。人質を取るなら慎重にしろと教えてやりたいな。」

青葉「え?それはどういう、、、。」

信勝は拳銃を構える。

ドーン!!

放たれた銃弾は人質を取っている男の肩に当たる。

モブB「ギャァァァ!!」

モブC「大丈夫か!!あのクソガキ!拳銃持ってやがる!」

モブD「よくもやってくれたな!この人質を殺すぞ!」

少女「あ?やれるもんならやってみろよ。」

モブD「はぁ?」

次の瞬間。男が一人吹き飛ぶ。

モブE「ば、化け物だ!」

ブチンッ!

信勝「青葉ー離れるぞー。」

青葉「え?いやいや!なんで提督はこの後大惨事になるみたいな行動してるんですか!?」

信勝「見てれば分かるよ。」

トネリコ「今、誰に向かって化け物と?」

ケルヌンノス「化け物って聞こえたのすけど、まさかスピネルのことのすか?ならば、貴様らに神の鉄槌を!」

ドーーーーーーーン!!!

血を流していた青年に曇ってもいなかったのに雷が直撃する。

青年「てめぇら、、、。俺のマイシスターにその薄汚れた手で触れたな?万死に値する!」

バチッ!バチバチッ!

トネリコ「あっ、退避!!」

ケルヌンノス「スピネル!早くこっちに!!」

少女「この馬鹿兄貴ぃぃぃ!!」

青年「落雷雨(サンダーボルト・レイン)!!

曇り無い空から無数の雷が男達に向かって落ちる。

青葉「あちゃー、、、。見るも無惨な焼死体って!提督!!どこにいったんですか!!」

 

 


 

 

京都駅前広場 近くの路地裏

 

モブA「はぁ、はぁ、、、。なんだったんだ?あの怪物は。」

リーダー格の男は路地裏に逃げていた。

モブA「まずはボスに報告しねぇと、、、。ん?」

男はあることに気がつく。周りの鉄製の物が浮いているのだ。

?「よぉ、そこの兄ちゃん!」

モブA「!!だ、誰だ!テメェ!!」

男の背後には黒いソフトハットを被りオリーブ色のロングコートを羽織ったサングラスの男がタバコを吸いながら立っていた。

しかも、巨大な鉄槌を片手で持っている。

?「広場では散々だったみてぇだなぁ。部下も死に一人残され。挙げ句の果てにはお前さんのお仲間は誰一人残っていねぇ。」

モブA「うるせぇ!!」

男は拳銃を向け発砲する。だが、、、。

?「とんだご挨拶だなぁ。だが、ウィンターズの方が急所を狙えて正確だったなぁ!」

周りの鉄製の物がさらに浮かぶ。

?「御愁傷様ぁ!!」

 

 


 

京都駅から少し離れた人気の無い公園

 

スピネル「このクソ兄貴!!あんなところで落雷を落とすな!」

フォニィ「ご、ごめんよマイシスター。あっ、でも怒られるのもいいね。」

ケルヌンノス「トネリコ。何か役に立つ魔術はないのす?」

トネリコ「馬鹿に効く魔術はありません。」

ケルヌンノス「そうのすか。」

スピネル「さっ、早く目的の場所まで行くぞ。無駄に時間食っちまったじゃねぇか。」

?「そうかい。悪いけど、まだ目的地にはいけないね。」

ケルヌンノス「何者のす!」

バチッ!

フォニィ「残党でもいたか?」

トネリコ「この声、、、。どこかで、、、。」

スピネル「まっ、まさか、、、。おいおい。どうなってんだよ。なんでお前がいんだよ!信勝!!」

信勝「久しぶりだな。バーヴァン・シー。」

スピネル「今はその名で呼ぶな。今の私はスピネル・O(オーガ)・サンダーボルトだ。」

トネリコ「あっ、思い出した。」

 

          トネリコ回想中

 

信勝「姉上…姉上…姉上ぇぇぇぇ!!!」

?「まーた散っとるなぁー。まぁ、よい!過去・現在・未来。すべてのわしが集い、啓く!『波旬変生(はじゅんへんじょう)三千大千天魔王(さんぜんだいせんてんまおう)』!!

静謐「いつもの光景ですね。」

マスター「いつもの。」

?「お約束ですわ。」

?(トネリコ)(え?これが毎回、、、。汎人類史は魔境なのですか!?)

 

          トネリコ回想終了

 

トネリコ「また散って味方にバフをかけてるのですか?」

信勝「?あれ?アルトリア?でも、雰囲気が、、、。」

ケルヌンノス「落ち着くのす!その杖で殴ろうとするなのす!」

信勝「で、この白いのはまさかケルヌンノス?」

ケルヌンノス「いかにもぬんはケルヌンノスのす。」

 

          信勝回想中

 

マスター「わぁーい!斬りたい放題だ!!」

?「呪い?エヘヘ。」

?「呪いなんて怖くないよー。逆にありがたいねぇ。」

?(怖い、、、。汎人類史怖い!)

信勝「あー、、、。こうなるよな。」

静謐「やはり私達は固定なのですね。」

?「あらあら、よく燃えそうな毛玉ですわね。」

 

          信勝回想終了

 

信勝「あの呪いの塊がこんな性格だったのかー。」

フォニィ「えっと、、、。話に着いていけないんだが、、、。」

スピネル「は?何年か前に教えただろ?私が何者か。で、こいつはその時の敵であり同僚であり、、、。私の最大の壁、、、。」

フォニィ「ん?最後は聞き取れなかったけど?」

スピネル「うるせぇ!!で、なんのようなんだ?信勝。」

信勝「広場であんな騒動起こしたんだ。面倒になる。」

フォニィ「そういうことか。なら、僕らは大丈夫。面倒事を揉み消してくれる人がいるから。」

信勝「そうなのか?なら、安心か。」

ケルヌンノス「うーん、、、。信勝も会ってみたらどうのす?」

信勝「なぜ?」

ケルヌンノス「実のところややこしいから来てほしいのす。」

信勝「ややこしい?まぁ、いっか。よし、僕も着いていく。だだ、、、。」

青葉「あっ!こんなところにいた!!」

信勝「お荷物が追加になるけどな。」




現在の鬼の末裔まとめ(番外編含め)

炎鬼
蒼炎清音(そうえんきよね)

雷鬼
・フォニィ・O(オーガ)・サンダーボルト
・スピネル・O(オーガ)・サンダーボルト

氷鬼
氷鬼蓮司(ひょうきれんじ)

毒鬼
毒鬼蕨(どくきわらび)

霊鬼
霊鬼幽子(れいきゆうこ)

妖鬼
妖鬼白亜(ようきはくあ)

龍鬼
黒海綾七海(くろなみあやなみ)

混血
独鬼流斗(どくきりゅうと)→毒鬼と水鬼の混血


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操り人形

大淀「へぇー、こんなことが(ぽりぽり)」
蓮司「京都でいざこざが起きようが久美浜のメンツが動くことねぇか(ぽりぽり)」
妖夢「すみませーん!エミヤさんから誰か買い出しいに行ってほしいと!」
大淀「買い出しですか、、、。なら、暁型の子達天龍(てんりゅう)さんを行かせますか。」
妖夢「あっ、私もなんですね。では、声かけてきて行ってきます!何でもエミヤさんから京都の方まで行ってきてくれって言われたので大人数だと助かります!」
蓮司「そうかー、気を付けてなー(ぽりぽり)って、今なんて!!」


文「はぁー、マスターの単独行動ですか。まぁ、これは結果的にいいでしょう。」

綾七海「どうしてだい?」

文「それはですね。嫌な予感がするからですよ。」

 

 


 

 

京都 南区

 

南区の端に位置する場所に和風の豪邸があった。

青葉「ここが目的地ですかー、、、。うわぁー、マジですかー。」

信勝「青葉?どうしたんだ?」

青葉「え?提督知らないんですか?ここ雷悪(らいお)は表では物流の大企業。裏では京都を牛耳るヤクザですよ!」

信勝「へぇー、、、。」

青葉「へぇー、、、。じゃないですよ!!」

トネリコ「御二人共、許可が降りましたよ。」

信勝「僕がいれば降りて当然なんだけどね。」

青葉「え?それってどういう、、、。」

トネリコ「私も驚きましたよ。まさか貴方が彼女とお知り合いだったなんて。」

青葉「彼女?」

 

 


 

 

雷悪家 応接間

 

フォニィ「遅い。何をやってるんだ?姫菜(ひめな)は、、、。」

スピネル「気長に待てばいいだろ?別に急ぎじゃねぇんだし。まぁ、確かにいつもはすぐに来るのに今日はやたらとおせぇな。」

信勝「え?いつも応接間に通されて一時間ぐらいまたされるけど?」

フォニィ「へ?」

スピネル「は?」

青葉「うわぁー、なんか食い違ってるー。」

ケルヌンノス「うーん、、、。ちょっとアイツに聞いてくるのす。」

青葉「アイツ?」

信勝「あー、彼か。」

ケルヌンノス「この時間帯なら地下の工場にいるはずのすから。」

?「おいマスター!やめろ!」

?「うるさいわねぇ!魔術師(キャスター)!!今の貴方は盾よ!どーせあのモコモコがいるんでしょ!!あの方がいる前であのモコモコに飛び付いてる姿なんて見せたくないのよ!」

扉の外から何やら揉めているような声がする。

信勝「あー、そう言うことか。」

信勝はどこか遠くを見るような目をしている。

?「あー!!こうなりゃ自棄だ!」

?「えっ?ちょっ!何するのよ!」

ドーン!

扉が開き少女を担いだサングラスの男が入ってきてそのままソファーに座る。

信勝「久しぶりだな。ハイゼンベルク。」

ハイゲンベルク「久しぶりだな。織田。そういやぁ、提督なったんだってなぁ!おめっとさん。」

?「えっ!カッツ提督なったの!そう言うことは嫁(自称)である私に報告すべきでしょ!!」

青葉「え?」

フォニィ「その話KU☆WA☆SHI☆KU!」

スピネル「、、、。ケルヌンノス、フォーク。」

ケルヌンノス「何考えてるのす!!」

トネリコ「お、落ち着くのです!ここは冷静、、、。冷静に、、、。景気付けに爆破を!」

ケルヌンノス「トネリコも落ち着くのす!!」

信勝「何をそんなに慌ててるんだよ、、、。あと青葉、どこに電話を「あっ!大淀さん!大変です!提督にお嫁さんがいました!!」こいつやりやがった!」

?「フハハ!これで私と結婚するしかなくなったわねぇ!カッツ!さっ、今から役所に行きましょ!そして、盛大に式を挙げるのよ!!」

信勝「いや、結婚するわけ無いだろ。前から言ってるが僕は姉上一筋だ。ところでハイゼンベルク。彼女は?」

ハゼンベルク「社長か?本社の方でゴタついてるらしいぜ。何でも昨日、届け物を乗せたトラックが襲われたそうでな。」

信勝「それは穏やかな話じゃないな。」

ハイゼンベルク「で、うちの居候にバイト兼護衛をしてもらってな。」

信勝「居候?その話は初耳だな。」

ハイゼンベルク「まぁ、万が一でも表に出せない話だからなぁ。なんたって脱獄犯だからぁ。」

信勝「まさかだが、例の脱獄犯か?」

ハイゼンベルク「まぁ、そうだが、、、。護衛をしてるのはサーヴァントだ。流石に世間に知られている脱獄犯を表で働かせられねぇからなぁ。だが、何かやらないと気が気でないようだったから俺の工場を手伝わせてる。」

信勝「お前、そこまで面倒見のいい奴だったか?」

ハイゼンベルク「こんなマスターを持っちまったんだ。サーヴァントがしっかりしてなきゃやっていけねぇだろ?」

?「誰がこんなマスターよ!」

信勝「で、そのバイト兼護衛ってのは?」

ハイゼンベルク「あぁ、もうすぐ来るはずだが、、、。」

コンコンコン

応接間の扉がノックされる。

?「姫菜(ひめな)さーん!初仕事終わりました!入りますねー!」

扉が開けられ入ってきた者を見て、信勝とスピネルは頭を抱えた。

?「あっ、こちらがお客さんですね!初めまして!スペース・アルトリアもしくは(なぞ)のヒロインXX(ダブルエックス)と言います!」

信勝「最初のは働く為の偽名か。終身雇用でも手に入れたかのようにキラキラしてるな。」

XX「終身雇用ではないですが給料はいいですしね!って、良く見れば見覚えがある方がちらほらと、、、。」

スピネル「はぁー、、、。なんて日だよ。今日は。」

XX「あっ!そうだった!姫菜さん!やっぱり今日も襲われましたよ。トラック。」

姫菜「ホント?で、犯人は?」

XX「それが、捕まえたときは既に事切れてまして、、、。しかも、襲撃犯の全員に首を何かで縛られた後がありました。」

信勝「死者を操るサーヴァントか?カルデアにはそんなのいなかったな、、、。」

ハイゼンベルク「死者を操るか、、、。俺からしたらやなもんだな。」

 

 


 

 

信勝達が雷悪家で談話している頃

 

一般人「たっ、助け、、て、、、。」

?「光栄に思いなさい。貴方は私の(人形)になれるんですもの。」

そこは住宅街の一軒家。

男性を締め上げる一人の女性と死体(もの言わないオブジェクト)となったこの男性の妻と子供。

?「手慣れたものね。別人格(アルターエゴ)。」

別人格「それはマスターもでしょ?何の罪もない女子供を容赦なく殺せるなんて。」

?「お兄様為なら私はどんなものでも捨てる。人権だろうが

感情だろうが、人間性すら捨てる。」

別人格「本当にお兄さん一筋ね。」

?「当然だ、私にはお兄様しかいないからな。」

別人格(心配ね。そうやって誰かに依存する人って裏切られたり居なくなったりすると簡単に壊れるものよ。私の中にいるもう一人の私もそうだった。かく言う私もか。)

 

 


 

 

とある部屋

 

ここは京都のどこかにある館の一室。

?「首尾良く行っているか?」

モブ「えぇ。すべての準備は整っております。」

?「そうか、、、。では、始めようじゃないか!戦争を!」




名前 雷悪姫菜(らいおひめな)

詳細 雷悪組の組長であり高校生。何故か信勝の事が大好きで勝手に結婚届けを役所に持っていったことも一度や二度ではない。そのため毎回姉や姉のサーヴァント、自身のサーヴァントであるカール・ハイゼンベルクに阻止されている。


名前 カール・ハイゼンベルク

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 雷悪姫菜(らいおひめな)

詳細 ある世界にて人間を兵器に作り替えていたやべぇー奴。その最後は爆発四散と言う最後だったが何故か座に刻み込まれた。マスターやマスターの姉のサーヴァントのせいで最近は疲れが溜まっている。そのうち謀反を起こしそうである。


名前 (なぞ)のヒロインXX(ダブルエックス)
クラス 降臨者(フォーリナー)

召喚者 ???

詳細 サーヴァント・ユニヴァースからやって来たサーヴァント。今はマスター共々雷悪家に居候している。バイトではあるが(ブラック企業ではないため)喜んでいる。


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爆発は芸術なのです

作者「何回やっても何回やってもボスマスにたどり着けねぇーよ!」
清音「それが運命なのです。諦めてください。」


雷悪組組員「あ、悪鬼組(あっきぐみ)の襲撃だぁぁ!!」

雷悪家の中に響き渡る声と警報に一同は驚く。

姫菜「くっ!悪鬼が攻めてきたですって!」

信勝「悪鬼組って?」

ハイゼンベルク「悪鬼組ってのはうちと同じヤクザだが、、、。うちとの違いは残虐性だ。」

フォニィ「どういう事だい?」

ハイゼンベルク「奴らは特定の拠点を持たず末端の数が多い。そんでもって、多くの犯罪に手を染めてる。」

スピネル「なるほどな。で、お前らは何をやってたんだ?」

姫菜「うちがやるのは地域の見回り、通学路の交通安全のために横断歩道に立ったりとか。ちゃんと警察からも認めてもらってるわ。だから運送会社も出来てるわけだし。」

スピネル「、、、。ホントにこいつらヤクザか?」

青葉「どうするんですか!このまま応戦ですか?」

姫菜「いえ、そんなことしたら信頼はがた落ち。ハイゼンベルク、、、。残念だけど工場を破壊するわよ!」

ハイゼンベルク「まぁ、仕方ねぇか。」

XX「マスターを連れてこないと!」

ハイゼンベルク「その心配はねぇ。警報が鳴り出したら応接間に来るように伝えてある。」

バーン!

?「ハイゼンベルクさん!一体何事ですか!?」

現れたのは金髪碧眼の女性だった。

?「こちらの方々がお客様ですか。初めまして!マリーナ・ウェザーと言います!」

マリーナ・ウェザーと名乗った女性は敬礼をし、挨拶をする。

信勝「初めまして。日本海軍久美浜鎮守府提督の織田信勝です。以後よろしく。」

マリーナ「えっ、日本軍、、、。まさか!私を!」

XX「マスター。違います。彼がそんなことするわけないので。」

姫菜「マリーナ。落ち着いて。話したでしょ?私の旦那の話。」

マリーナ「あっ、この方がそうなのですね。」

信勝「おい!姫菜!また話をややこしくさせやがって!僕は一度も了承した覚えはないんだけど!」

フォニィ「話はあとだ!とりあえず逃げないと!」

ハイゼンベルク「まぁ、落ち着きな。そら!」

ハイゼンベルクは何かのスイッチを押す。すると、、、。

ドーーーーン!!!

とんでもない爆発音が地下から聞こえてくる。

ケルヌンノス「まさかのすが、、、。」

トネリコ「それしかない気がするのですが、、、。」

青葉「もしかして、正面突破?」

姫菜「YES!YES!YES!」

トネリコ「この頭オーロラがぁぁぁぁぁ!!」

 

 


 

 

文side

 

文「暇ですねぇー。」

綾七海「暇だねー。」

ミラボレアス「良いではないか。平和な証拠だ。」

三人はホテルの部屋でお茶を飲んでいた。

ドーーーーン!!!

爆発音が聞こえるまでは。

文「あやや!どこかで爆発音が、、、。え?」

窓から見えたの向かえの建物が燃えている光景だった。

ミラボレアス「はっ、派手にやるじゃねぇか。」

綾七海「雨を降らして消火するよ!」

ドーーーーン!!!

綾七海「また!?」

ミラボレアス「、、、。予想するがあと何回か来るぞ!」

文「へぇ?」

ドーーーーン!!!

ドーーーーン!!!

ドーーーーン!!!

今度は立て続けに三回。

どれも場所は違う場所だがここまできこえるとなるとそう遠くない場所のようだ。

ミラボレアス「これはあれか?戦の始まりか?」

文「そのようですね!」

綾七海「そう言えば、あの目の前の建物ってビジネスホテルじゃなかったかな?」

文「そうでしたね。でも、あれほどの爆発です。生存者はいないと思われます。」

綾七海「そうか。」

 

 


 

信勝side

 

XX「うぉぉぉぉぉ!!道を開けろぉぉぉぉ!」

姫菜「えぇ、所長さん。こっちも被害は甚大。警察署は?そう。やっぱり爆発したのね。とりあえず所長さん達は市民の避難を悪鬼は私達が何とかするわ!」

信勝「こう言う時警察にコネがあるのは便利だな。」

姫菜「まぁ、そうね。ハイゼンベルク!所長さんから許可が出たわ!おもいっきりやっちゃって!」

ハイゼンベルク「はっ!殺ってやるさ!」

ハイゼンベルクの周り多くの金属が集まる。

それも次第に数を増やしていく。

ハイゼンベルク「では親愛なる、、、。獣の諸君 長らく待たせたな! いよいよゲームの始まりだ! そんじゃ期待してるぜ。『機械兵士の行進(ギアソルジャアー・パレード)』!!

金属はくっつきやがて大量の機械兵となり襲い掛かる。

ハイゼンベルク「御愁傷様。雑魚共。」

信勝「これはすごいな。」

スピネル「お前も似たような出来るんじゃねぇの?」

信勝「まぁ、出来るけど、、、。あまりやりたくないね。」

スピネル「は?やればこいつらもすぐ片付くだろ?」

信勝「理由としては「ペチャクチャ喋りやがって!殺ってやる!」はぁ、、、。」

信勝に悪鬼の組員が襲い掛かる。が、、、。

バンッ!

拳銃を撃ち、銃弾が組員の脳天を撃ち抜く。

信勝「自分一人でもある程度戦えないと守れるものも守れないからな。」

スピネル「は、しょうもねぇ理由かよ。まっ、私には関係ねぇか。」

 

 


 

 

京都へ向かう高速道路

 

高速道路を1台の車が京都へと向かっていた。

 

ラグ「いやー、マスター達復活早くねぇ?特に響。」

響「これぐらいすぐ治るさ。バケツを使えばね。」

?「響、、、。勝手に使ったらダメじゃないの?」

?「そうよそうよ!バレたら酷い目に会うかもしれないじゃない!」

響「二人とも心配しすぎだよ。提督がそんなことをすると思うかい?(あかつき)(いかずち)。」

暁「そうだけど、、、。」

?「そりゃそうだよなぁー、、、。来てから数日も鎮守府を明ける奴を信じろなんて出来ねぇよなぁー。」

暁「で、でも!天龍(てんりゅう)さんはすぐに提督側に着いたじゃない!」

妖夢「確かにそうですね。暁ちゃんの言う通りですよ。マスター。響ちゃんから聞いた鎮守府創立時からの生き残りは川内さんと響ちゃんの二人。そして、2代目の生き残りはマスター一人。鎮守府でのマスターの発言は影響力を持ちます。」

天龍「そうだな。まっ、俺と響、川内は提督を見たときからアイツなら信じられると思ったからな。」

電「なんでなのです?」

天龍「アイツから屑共と違うオーラを感じたからだ。何て言うか、、、。決して強者ではないし大切な何かを失った。だが、何か大きな決意を持ってるかのようだ。まっ、いずれ分かるさ。お前らにもな。」

?「ふーん、、、。そういうものなのかしらねぇ~。私には分からないわ。貴女なら分かるんじゃない?魔術師(キャスター)。」

魔術師「いやー、私にもよく分からんなぁー。」

ラグ(はぁー、、、。なんであの(ドラゴン)の野郎乗らなかったんだよ。俺以外女性とか、、、。)

 

 


 

 

無数の爆発で混乱の渦が渦巻く京都には複数のマスターやサーヴァントが訪れていたのであった。

 

京都 北区の廃墟

 

?「マスター。今この街でかなりの混乱が起きている。移動するなら今だよ。どうする?」

?「、、、。ねぇ、槍兵(ランサー)、、、。何が起きているの?」

槍兵「無数の爆発に市民を襲うヤクザ。警察もまともに機能できない程にボロボロだよ。」

?「、、、。槍兵(ランサー)。行くよ。この混乱を鎮めに。」

槍兵「えっ!なんでさ!」

?「槍兵(ランサー)には分からないと思うけど、、、。私はね、、、。無実の人々が殺されるのを見れないのよ。だから、、、。行きましょ?私だけの騎士ランスロット

ランスロット?「そちらの名では呼ばないでほしいんだけどね。まぁ、いいよ。そう言うことならこの僕も手伝おう。なんたって最強(ドラゴン)だからね!」

 

 


 

 

中京区

 

こちらでも爆発が起きていた。

そこら中に瓦礫が散らばっている。その瓦礫の下から一人の女性と車椅子に乗った少女が現れた。

?「別人格(アルターエゴ)、これは何が起きているのかしら?」

別人格「マスター、、、。よく分かりませんが何かの事件に巻き込まれたようです。まぁ、こうなるのは予想外ですが、、、。」

二人は武装した集団に囲まれていた。

?「行けるわね?」

別人格「えぇ。問題ないかと。」

?「おいおいおい。女相手に大人気ねぇとは思わねぇのか?」

そんなところに一人の男性が現れた。

武装モブ1「なんだ?貴様!まずはお前だ!」

武装集団の一人が男に発砲する。が、、、。

?「殺れ、クレイジー・ダイヤモンド。」

武装モブ1「グハッ!」

いきなり武装集団の男の腹部に穴が開く。

?「マスター、やっと終わったか?」

?「今終わったところやで。別人格(アルターエゴ)が気引いてくれたおかげではよすんだわ。じゃ、さいなら。」 

キーン

どこから音もなく現れた刀を持つ青年。持っていた刀を鞘に戻すと、、、。

ブシャッ!

武装集団達は一人残らず真っ二つとなった。

少女の別人格「貴様、何者だ?助けてくれたように見えたが。」

青年の別人格「助けなくてもあんたなら問題なさそうだったが、、、。マスターがな。」

?「女の子が手汚すのは見れんからなぁ。殺らせてももらったわ。」

?「ありがとうごさまいます。貴方は何者ですか?」

?「あちゃー、こないな綺麗なお嬢さんに聞かれたら答えんとなぁー。僕は狐火白夜(きつねびびゃくや)や。よろしゅうな。お嬢さん。」

男の別人格「一応名乗るか。俺は東方仗助(ひがしかたじょうすけ)。まぁ、依り代だが。まさか、神でもねぇ奴なのに依り代とはなぁ。元の名前は覚えちゃねぇが性格は元の方だ。」

?「あら、二人とも教えてくれるのね。なら、こちらも。別人格(アルターエゴ)、先に。」

少女の別人格「わかったマスター。私はミュウツー。以上だ。」

?「簡単には終わらすのね。私はヤミナ。これが名前よ。」

仗助「ヤミナ?名前だけか?名字がねぇようだが。」

ヤミナ「フフフ、名字は捨てたわ。」

白夜「そう簡単に捨てれるもんちゃうと思うけどなぁ。まぁ、そこんところツッコまんわ。それより、どうするか、、、。」

prrrr…

白夜のスマホに着信が来る。

白夜「こんなときに誰や?ってお嬢かいな。もしもし、お嬢どないした?へ?まぁ、確かに京都は滅茶苦茶になっとんで。え?なっ、、、。見つけたら伝えときますわ。で、なんでいきなり京都観光なんか、、、。休校ですか、、、。しかも1ヶ月。そんで裏・生徒会引き連れて京都観光ですかー。アハハ。じゃあ、ほな。」

通話を終えた白夜だが、その表情は暗かった。

ヤミナ「どうしたの?」

白夜「いや、人探ししなあかんくなりましてなぁー。この混沌とした京都の中で。」

ミュウツー「ハハ、御愁傷様だな。」




名前 マリーナ・ウェザー

詳細 オーストラリアの刑務所から脱獄した死刑囚。元オーストラリア海軍に所属していたが上司のこれまでの罪を押し付けられ有罪判決となった。これに対してサーヴァントであるXX(ダブルエックス)は「そんな理不尽な話があるかぁぁー!!」と怒りを露にした。


名前 (あかつき)

詳細 暁型の一番艦。れでぃ。お子ちゃま。フリーダムな(ひびき)に振り回されることもしばしば。


名前 (いかずち)

詳細 暁型の三番艦。久美浜鎮守府キッチンズの臨時メンバーなのだが、自身のサーヴァントとによる被害が拡大中(つまみ食い)


名前 天龍(てんりゅう)

詳細 天龍型の一番艦。着任してから今まで生き残った強者。着任した頃には川内(せんだい)(ひびき)しか居らず、同期も全て沈んだか解体された。


名前 狐火白夜(きつねびびゃくや)

詳細 第一印象は怪しい奴。女性には優しい。男性にも普通に接する。蒼炎(そうえん)に使えており高校二年生。剣術に優れており相手に斬られたことを悟られない程である。


名前 東方仗助(ひがしかたじょうすけ)

クラス 別人格(アルターエゴ)

召喚者 狐火白夜(きつねびびゃくや)

詳細 一人の人物を依り代として現界したサーヴァントであり性格は依り代元のもの。三つの幽波紋(スタンド)と言う能力を使う。


名前 ミュウツー

クラス 別人格(アルターエゴ)

召喚者 ヤミナ

詳細 人により造られし者。逆襲する者。多くの力を使い、マスターを守る。最強とも言えるサーヴァントである。


名前 ヤミナ

詳細 正体不明の少女。手足が不自由なため車椅子の生活を余儀なくされている。名字は捨てたらしいが不明。No.837


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動き出す破壊者

信勝「あれ?作者は?」
響「作者なら寝込んでるよ。」
信勝「そうなのか?」
響「巷で流行ってる奴に不法侵入を食らったようだ。」
信勝「御愁傷様としか言えないね。」


京都が大変なことになっているころ久美浜鎮守府近くの砂浜

 

長門「はぁー、、、、」

一人黄昏ていた。

?「こんなところで女が一人、何してんだ?」

長門「誰だ?」

長門が黄昏ていると一人の男が声をかけてきた。

真っ黒な服装に真紅と黄金混ぜたようなその間のような色をした瞳。

長門には普通の人間ではないとすぐに分かったが何故か妙に安心できた。

?「悩みがあるなら黙って聞くぜ。」

長門「そうか。なら、聞いてもらおうかな。」

淡々と話し始める。

長門「私は今の提督なる前、前任の頃戦艦と言うだけで優遇されていた。優遇されていたと言っても入渠させてもらえると言うだけだが、、、。他の者からすれば私に嫉妬や憎悪を向けていたであろう。だが、前任が殺され今の提督になってからだれも私を恨んだり嫉妬しているものはいなかった。不思議であった。それに、今の提督も不思議だ。少し言葉を交わしただけなのにこの私に鎮守府を任せ大本営に向かった。大淀だけに任せればいいのに何故、私も、、、。全く、この長門には分からない。」

?「うーん、、、。一ついいか?」

黙っていた男が口を開く。

長門「なんだ?」

?「今の提督がお前さんに鎮守府を任せたのはお前さんが長門だからじゃねぇか?俺はそう思うぜ。」

長門「ん?どう言うことだ?待て、どこに行く。」

?「行くべきところ。向かうべきところ。その場所(戦場)へ身を投じるだけさ。あばよ。日の丸の英雄長門。」

男はそれだけ言ってどこかへ歩いていった。

長門「なんだったんだ?」

そんな長門の手の甲には令呪が刻まれていた。

時雨「あっ!長門さん!大淀さんが探してたよ!」

モスラ「早く行った方がいいわよ。」

キングギドラ「早くしねぇとブチギレそうだったぜ。」

長門「それはまずい。早く行くとするか。」

長門と時雨は鎮守府へ向かって走っていく。

モスラ「、、、。気づきました?」

キングギドラ「何度もぶつかった身だ。忘れるわけがねぇ。奴が現れた。サーヴァントして。で、おそらく召喚者は。」

モスラ「長門でしょうね。でも、長門感じからして無自覚かもしれない。あと、奴は独立して動けるみたいね。弓兵(アーチャー)と同じね。」

キングギドラ「そうだな。奴のクラスは一つしかねぇ。奴には狂戦士(バーサーカー)復讐者(アヴェンジャー)(ドラゴン)だってお似合いだがそれより似合ってるだろうよ破壊者(デストロイヤー)が。でもなぁ、破壊者(デストロイヤー)が独立して動けるか?」

モスラ「、、、。もしかして、、、。そうよね。奴しか居ないわ。その座に居座れるのは。」

 

 


 

 

その頃京都南区では

 

悪鬼組からの襲撃を突破した信勝一行達。

信勝「ニ手に分かれるぞ。僕、青葉、フォニィ、スピネル、ケルヌンノス、トネリコと残りは雷悪組で分けよう。」

ハイゼンベルク「その方が良さそうだな。」

フォニィ「で、どこに行くんだ?」

信勝「僕と青葉には連れがいるからな。そいつらと一時合流。その後また組み合わせを決めて解散だ。」

フォニィ「了解!そう言うことなら急ぐよ!」

信勝「さらに分けるぞ!青葉と僕で分かれる!」

青葉「確かに提督の連れと私の連れじゃ居場所が、、、。あれ?向かってる方向一緒ですね。」

信勝「まさかだが、青葉お前が泊まってるホテル。目の前にビジネスホテルがないか?」

青葉「あー、ありましたね。」

信勝「はぁー、そこだよ。僕が泊まってるのは。」

トネリコ「こんな偶然あるんですね。」

青葉「あっ、ホテルが見えてきました!」

信勝「ホントだって、、、。これは何の冗談だ?」

青葉が泊まっていたホテルは無事だったが、吹雪達がいるはずのビジネスホテルは瓦礫に変わっていた。

信勝「吹雪ー!!ペンテシレイアー!!コヤン!!初霜ー!!ルシファー!!

残してきたみんなの名前を呼んでも返事はない。

フォニィ「こりゃ、ひどい。」

文「あやや?マスター!今戻ってきたんですか?」

青葉「騎兵(ライダー)。状況は?」

文「状況は最悪ですよ。あの二人も救助作業を行っているのですが、、、。驚きが一つ。」

はたて「文ー、サボってんじゃないわよ!」

青葉「あれ?この前の?」

はたて「この前はいきなり襲って悪かったわね。で、後ろのは?」

青葉「あっ、忘れてた。」

信勝「そっちの騎兵(ライダー)が青葉のサーヴァントか。それに、、、。君、どこかであったか?」

はたて「さー?会った覚えないわ(マスターの命令でしばらく監視してたけど、、、。バレてた?)」

文「自己紹介を。私は清く正しい射命丸文といいます!烏天狗の騎兵(ライダー)で新聞記者です!」

はたて「姫海棠(ひめかいどう)はたてよ。クラス魔術師(キャスター)でそこのパパラッチと同じ烏天狗の新聞記者よ。」

文「誰がパパラッチですか!」

はたて「あっ、忘れてた捏造、マッチポンプも当たり前な学級新聞だったかしらね?」

文「引きこもりの盗撮新聞よりマシだと思いますがねぇ。」

はたて「私のは盗撮じゃなくて念写!何度言えば分かるのかしら。」

スピネル「何か喧嘩し出したぞ。」

トネリコ「烏天狗、、、。この国に伝わる妖怪ですか。」

ケルヌンノス「そうのす。確か、烏天狗は神に近い妖怪だった記憶があるのすが、、、。こんなのだったとは思わなかったのす。」

?「はたて、大変だ!」

はたての真横に赤いワンピースを着た少女が現れる。

はたて「どうしたの?ドラグ。」

ドラグ「武装したヤクザの進行と死体の進行だ。」

はたて「は?武装したヤクザは分かるでも、死体の進行ってなによ!」

ドラグ「ホントにそうとしか。」

信勝「その子は?」

はたて「あっ、この子の紹介よね。この子はドラグ。クラス(ドラグ)よ。」

ドラグ「はじめまして。ドラグだ。」

信勝「はじめまして。それにしても、死体の進行か。心当たりはあるな。」

青葉「提督、立ち直り早くないですか?」

信勝「あいつらが死んだと思えないからな。」

スピネル「コヤンスカヤがいるんだろ?なら、簡単には死なねぇよ。」

信勝達の動向を見張るものがいた。

?「文にはたて、、、。他にも不味そうなのはいるけど、、、。一番警戒すべきはあの青年。あの中でなら一番弱いだけど、奴はこちらの目的に気づいていそうでもある。恐ろしい。だが、現時点で資料がない。何者だ?」

 

 


 

 

京都左京区

 

清音「つきましたわね京都に。」

隼人「すごいなー。新幹線に乗らずにこれるなんて流石魔術師(キャスター)。てか、なんでこのメンツ?来るなら全員でだと、思ったんだけど。」

清音「あれ?まさか、まだ気付いていませんの?今回は裏・生徒会ではありませんよ。」

隼人「あるぇ?でも、魔術師(キャスター)が繋げて、、、。まさか、頼んだだけか?」

清音「ようやく気付きましたか。」

蕨「さて、どうする。ホテルとか泊まるとこすら無さそうだけど。」

ルーミア「行き当たりばったりなのだー。」




名前 ドラグ

クラス (ドラゴン)

召喚者 ???

詳細 鏡の中に住まう怪物。人間を鏡の中に引きずり込み食らう。マスターの魔力維持のために定期的に人間を食べなければならない。


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役者は揃いて

作者「FGO運営、、、マジかよ。」
信勝「作者!倒れるな!」
作者「アハハ、安心しなよ信勝君!今回のイベントでうちのカルデアに新しい主力が加入したんだ!」
信勝「そ、そうか。で、クラスは?」
作者「槍兵(ランサー)。」
ガタッ!
静謐「お、落ち着いてください!」
清音「えー、各クラス第一陣が剣士(セイバー)千子村正(せんじむらまさ)』、弓兵(アーチャー)織田信勝(おだのぶかつ)』、槍兵(ランサー)メリュジーヌ』、騎兵(ライダー)ネモ』、魔術師(キャスター)出雲阿国(いずものおくに)』、暗殺者(アサシン)、『静謐(せいひつ)のハサン』、狂戦士(バーサーカー)は私。エクストラが『(なぞ)蘭丸(らんまる)X』でしたわね。と言うことは第二陣になるのですか?」
ドンドンドン!!
オ,オチツイテクダサイ!
信勝「二陣槍兵(ランサー)の座が危ないと感じてうちのランサー軍がやって来たぞ。」
作者「ん?みんな何か勘違いしてるけど新加入の槍兵(ランサー)は女性鯖で固めた時にしか出さないよ。」
信勝「え?」


天龍「どうなってんだ?これ?」

ラグ「、、、。天龍。運転出来るか?」

天龍「出来るぞ。」

ラグ「なら、俺が突破口を開く。」

天龍達が乗る車は高速道路の出口で武装した集団に止められていた。

ラグは一人車を降りる。

ラグ「てめぇらが何者か知られねぇがこの先、通らせてもらうぜ!」

武装集団に突っ込むラグ。

ドーン!!

すると真上から何か降ってきた。

それは竹槍を持った人物。

?「貴様一人でこれを相手するのは部が悪い。」

ラグ「なんだ。ちゃんと着いてきてたのかよ。イナガミ。」

イナガミ「ふっ、マスターをほっとく程腐ってはいないさ。さて、一暴れするか。」

ラグとイナガミが武装集団を相手する。

天龍「、、、ふぅ、、、。そろそろだな。お前ら、しっかり掴まっとけよ。」

天龍がエンジンをふかし始める。

響「ちゃんと掴まっておくんだよ。暁。」

妖夢「大丈夫です。暁ちゃんは私が何とかしますので。」

暁「なんか暁の扱いがおかしいのだけど!」

天龍「よっしゃぁ!行くぜ!」

ラグとイナガミが開けた突破口を突き抜ける天龍達。

だが、この先も戦場になっているのだった。

 

 


 

 

隼人side

 

隼人「京都旅行だってのによ!戦場じゃねぇか!」

バレル「はぁー、はぁー、、、。」

蕨「バレル?大丈夫?」

バレル「はぁー、、、。コロス

隼人「バレル!?」

バレルは武装集団から拳銃を奪い扱う。

バレル「久しぶりだよ、、、。この感覚、、、。

清音「うわー、トリガーハッピー、、、。」

バレル「引かないでよ!清音!トリガーハッピーだけどさぁー、どっかにミニガンとか落ちてない?

タシュケント「内戦か、、、。やっぱり資本主義はダメだね。ここはアカで染めてしまおう!」

アナスタシア「私からしたら複雑な気持ちなのだけど、、、。マスターがいいなら私はOKです!」

ルーミア「こいつらダメなのだー!誰か、早く終わらせるのだー!」

清音「(ドラゴン)!やってくださいまし!」

龍「かしこまりました。我がマスター。真実を蔑み、欲に溺れた愚か者達よ!焼かれろ、真実の炎に、、、。『十字架の炎(クロスフレイム)』!!

蕨「吹き飛ばされる~。」

静謐「マスター!掴まってください!」

アルトリア「マスター!無事ですか?」

隼人「大丈夫。」

幽子「あわわ、、、。」

ルーミア「幽子は、、、。まぁ、、、。こうなるのだー、、、。」

隼人「そういえば、、、。清音、他に一緒に来てたよな?あれ、お前のところ奴らだろ?」

清音「彼らには別行動をしてもらっていますわ。少し人探しをしてもらいたくて。」

隼人「ふーん、、、。でさぁー、なんか来てね?」

清音「まっさかー、これ以上何が来るのですか?」

隼人「後ろ見てみ。」

清音「後ろ?」

?「やぁ!」

清音「、、、。なんで貴女がここにいるのですか?」

?「僕がいちゃダメなのかい?」

清音「えぇ。そうですわ。マスターに引っ付く駄龍が。」

?「へぇー、そんなこと言っちゃうんだ。ストーカーが。」

清音「、、、。」

?「、、、。」

隼人「ヤバくないか?アルトリア、何とか出来る?」

アルトリア「はーい、皆さん下がってください。これからこの周辺が吹き飛ばされますので。」

静謐「マスター、安全な場所へ。」

アナスタシア「誰か、さっきの魔術師(キャスター)呼び戻して。」

隼人「えっ?そんなにヤバい感じ?」

ルーミア「とりあえず逃げるのだー!!」

清音「これより駄龍を退治します。

?「一撃、一瞬で終わらせる。切開剣技開始!

二人が宝具を発動させる。

清音「転身火生三昧(てんしんかしょうざんまい)!!」

?「繋げ!『今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)』!!

二人の宝具がぶつかり合い辺り一面が吹き飛んでしまった。

 

 


 

 

信勝side

 

信勝「さてと、、、。どうするか、、、。」

信勝は青葉達と別れ単独行動をしていた。

理由は敵に悟られるずに調査を行うためである。

だが、信勝がいるのは本当に京都なのだろうか?

信勝「京都にこんな場所があるのか?街頭も噴水もどれもこれも海外のデザイン。和のイメージが全くもってない。それに極めつけは星が見えることだ」

そう、そこは夜。星空が見える夜なのである。

信勝が感じる違和感は街頭や建物の明かりがあるのに綺麗な星空が見えることである。

信勝「一体何のつもりか知らないけど、、、。邪魔をしないでもらいたい。」

?「ほほう、、、。この中で強く出るか。貴様には勝ち目など無いも等しいと言うのに。」

路地裏から一人のメガネをかけた初老の男性が現れる。

信勝「、、、。お前が現れるのか。あの子はいいのか?お前達が執拗に狙っていたようだが、、、。」

?「あの子?あぁ、そう言うことか。今でも狙っているともさ。何せあの子は特別なのでねぇ。それに、我々のことを探っていたの貴様のようだな。」

信勝「あぁ、あんな事件を起こした組織。そこのサーヴァントぐらい把握しておかないとな。まぁ、誰一人として有益な情報までは抜き出せなかったけど。」

?「ほほう、ならばこの場で貴様を始末させてもらう!」

信勝「そうか。なら、足掻かせてもらう!」

 

 


 

 

???side

 

別人格「ふむ、、、。イレギュラーがかなりいるわね。さて、ここからは私達も参戦するとしましょうか。何か意見もしくは進言はあるかしら?」

?「私からよろしいでしょうか?」

別人格「あら、貴女からの発言なんて珍しいじゃない。剣士(セイバー)。」

剣士「私は一つ確認したいのです。我々は誰に使えているのか。正確には我々のマスターは誰に使えているのかはここにいる誰もが知っていること。ですが、今から進行を開始するといいのになぜあの者のサーヴァントは現れないのですか?」

別人格「、、、。なるほど、、、。剣士(セイバー)の言いたいことはよくわかるわ。でも、私も答えられない。いや、正確には知らないが正しいわ。ここにいる誰も今回の首謀者のサーヴァントを知らない。更に追加で言うと首謀者は私達以外の戦略も追加しているわ。」

?「ふむ、別の戦力とな?」

別人格「あら、弓兵(アーチャー)も気になるの?」

弓兵「気になるともさ。戦力を別のところから追加したと言うことは我々のマスターが信頼されていないと言うことだ。黙っていられない。あんたもそうだろ?槍兵(ランサー)。」

槍兵「おうとも!これは俺達や俺達のマスターへの侮辱だぞ!」

?「まぁ、まぁ、落ち着け落ち着け。確かにこれはマスターへの侮辱だ。だが、俺らが刃向かったところで消されるのはマスター達なんだぞ。」

弓兵「分かっている!確かに(バグ)が正しい、、、。だが、黙って見過ごすことも出来ないのも事実だろ!」

虫「、、、。俺がいつ見過ごすなんて言った?」

弓兵「なに?」

虫「俺は嫌われものさ。そんな俺をマスターはカッコいいと言ってくれた。弱い俺を強いと言ってくれた。そんなマスターを侮辱されたら黙ってるわけねぇし見過ごさねぇ。だが、機会を伺う。俺はお前らより貧弱なんだ。その分を策でカバーする。真っ当な判断だろ?」

槍兵「そうか。なら、俺も様子見だな。剣士(セイバー)はどうなんだ?」

剣士「私はあんな下賎な男をマスターと認めてはおりません。私のマスターは永遠に1人だけ。今は仕方なく従っているだけのこと。時が来れば、、、。」

別人格「あー、アイツか。確かにアイツ、貴女の体しか見てないわよね。」

弓兵「私も時々そういう目で見られるので殺したいですね。」

 

 


 

 

???side

 

全て全て破壊する。生きている者全て。その為には何でも利用する。それが私の在り方。存在証明。

キィッ,,,

?「ノックぐらいしないのですか?これだから生命体は。

?「いやいや、すまないね。君はここにいないと思っていたのでね。許してくれ。」

?「、、、。いいでしょう。許します。首尾の方は?

?「うまく行っている。と言ってイレギュラーが多い。それが不安要素となりそうだが。」

?「そうですか。ならば、、、。全兵力を使いなさい。人間も死人もサーヴァントも機械も武器も。使えるのも全て使い破壊、虐殺の限りを尽くしなさい。

?「仰せの通りに、マイサーヴァント。」




名前 イナガミ

クラス (ドラゴン)

召喚者 (あかつき)

詳細 とある世界から召喚された古龍(こりゅう)。竹を操る力を持ち、辺り一帯を一瞬にして竹林に変えたり、急激に成長する竹で敵を串刺しにしたりする。マスターには甘い。


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狂気染みた戦

信勝「えーと、、、。まさかの前書きの仕事を放棄したかあの作者は。」
響「何でも『祝え(奉れ)祝え(奉れ)!推しの誕生日だ!(5月4日)』と言い残し霧の森に(人間)狩りへ向かったよ。」
信勝「怖っ!え?何なの?作者は前からイカれてるとは思ったけどこれイカれてるとかの次元じゃないぞ!」
響「さらには『怖かろう怖かろ。鐘の音が聞こえないのに真後ろにいる恐怖は!聴くがよい。晩鐘は汝の名を指し示した。告死の羽、首を断つか!『死告天使(アズライール)!!』とか言ってるのを目撃されている。」
信勝「、、、。いい病院を見つけないとな。」


信勝side

 

信勝(ここは奴の世界。どこに隠れようとも無駄になる。なら、どうするか、、、。)

?「どうした?薄汚いネズミよ!こそこそせず出てきたらどうだ?」

信勝は物陰に隠れ出てくることはない。

?「仕方ない。」

すると、隠れている場所のオブジェクトが小さくなっていく。

信勝(不味い!)

?「ほう、ようやく出てきたか。」

信勝が隠れていた場所のオブジェクトが無くなっている。

?「ここは私の世界!何かを消すぐらい簡単だ。大きさを変えることも容易い!」

信勝「?なっ!」

信勝の身長が高くなる。

?「これぐらい高くすればそう簡単に隠れることも出来まい。」

信勝(ここは奴の世界だ。これも想定内。だけど、勝ち目がない。逃げることも、、、。ん?あれは?)

?「どうした?幽霊でも見たような顔を「もう一つの聖槍よ、来たれ。カウントダウン『光さす運命の槍(ロンギヌス・カウントゼロ)』!うぉぉぉぉぉ!」何!?」

馬に騎乗した青年が男性を貫く。

?「き、貴様!?何故ここに!?あの子は神戸鎮守府にいるはずだ!」

?「マスターに頼まれたのです。強い何かを感じるから京都へと行ってくれと。すると、案の定のこと。」

?「クソが!貴様が現れなければ、、、。まぁ、いい。貴様ら二人ともここで終わるがいい。」

男性の傷は徐々に塞がっていきやがて消える。

信勝「傷が塞がった?ここに入ってきたと言うことは出口を知ってるのか?」

?「いえ、私も気が付いたらここに。」

信勝「そうか、、、。後ろは頼むよ。僕は奴を相手する。」

信勝と青年の周りにはいつの間にかマネキンや気味の悪い人形、絵画から体を引きずり這っている女性などの奇っ怪な怪物達に囲まれていた。

?「分かりました。なら、私は貴方の後ろを守りましょう。」

?「クソ!クソ!何故私の思い通りにならん!貴様らもあの子も!」

 

 


 

 

白夜side

 

白夜「あらま、府警も襲撃されてますなぁ。」

仗助「いや、それで済ませていいのかよ。」

白夜「よかあらへん。ほな、いっちょ人助けしましょか。」

ミュウツー「あれは、、、人間か?」

仗助「人間に見えますけど、、、。なんかおかしくないっすか?」

ヤミナ「人間に見えるけど、、、。取り敢えず助けましょう!」

仗助「よっし!行くぞ!あれ?マスター?」

ヤミナ「あれ?ミュウツー?」

ミュウツー「、、、。仗助よ。マスターを背負いながら戦えるか?」

仗助「え?あぁ、戦うのは基本スタンドだから問題ねぇが。」

白夜「ほなら、先に始めといてぇな。ちょっと野暮用が出来たさかい。」

仗助「、、、。分かった。なるべく早く来いよ。」

仗助はヤミナを背負い離れる。

ミュウツー「お前も気が付いたか。」

白夜「えぇ。こりゃ、僕には荷が重いけどなぁー。」

二人の背後に桜が舞う。あるはずのない桜の花吹雪、そこからは三人のサーヴァントが現れる。

?「あら?人間が?残るならサーヴァントかと思ったのですが、、、。読みが外れましたね。」

?「アハハ!自ら死にに来るなんて、最高にイカれてるね!」

?「弓兵(アーチャー)みたいに狂った人物ではないだろ?おそらく足止めぐらいは出来ると思ったのだろうな。相手が二人なら。」

ミュウツー「これは予想外だな。」

白夜「全くや、、、。でも、不利な勝負程男っちゅうんは燃える生き物なんやで。」

弓兵「へぇー、勝つ気なんだ。」

バンッ!

キーンッ!

白夜「あっぶな!少しでも反応出来んかったら死んでたわ。」

弓兵「あら、これは予想外。反応出来ないと思ったんだけどなぁー。」

?「フフフ、面白いわ。でも、所詮は人間。限界があるわ。」

ミュウツー「何かする気か?」

?「、、、。思考でも読まれたかしら?」

?「いや、あからさま過ぎるだろ。今のは。」

?「そうね。、、、。弓兵(アーチャー)(ドラコン)はあの女性を相手してもらえる?」

龍「ほう、切り札(ジョーカー)は奴を相手するのか?」

切り札「えぇ、少し人間の限界のこの先を見させてもらいたいからね。」

弓兵「チッ、久しぶりに面白そうな奴と殺り合えると思ったのになぁー、、、。まぁ、いいや。」

白夜「奴さんらは殺る気みたいやなぁー。ほな、こっからはお遊びなしや。

ボッ,ボッ,ボッ,,,,

 

 


 

 

?「はぁー、、、。お嬢の指示で探してるけど、、、。」

?「そうね。咲音(さきね)、私もうんざりですよ。」

咲音「どこにいるんだよ!織田信勝とか言う奴は!空煌(あきら)!もう一度写真見せて!」

空煌「はい、これ。これが織田少佐の写真。」

咲音「ぐぬぬ、、、。」

空煌「早く私も戻らないと、、、。長い時間鎮守府を空けられないわ。妖精(フェアリー)、何か見つけた?」

妖精「いや、何も見つかってない。ホントにその男がこの街にいるのか?」

空煌「妖精(フェアリー)の言いたいことは分かるけど、おそらくいるわ。お嬢様の勘は物凄く当たるから。」

咲音「ぐあぁぁぁぁ!!もう怒った!辺り一帯を燃やし尽くしてやる!」

?「マスター!落ち着いて!」

咲音「騎兵(ライダー)の宝具なら直線だけでもいけるだろ!」

咲音以外「お前はバカか!




名前 竈伊咲音(かまどいさきね)

詳細 蒼炎家に使える十勇士の一人。短気であり直ぐに何かを破壊しようとする。だが、破壊衝動に駆られるのは機嫌が悪い時であり普段は礼儀正しく、家事全般をこなす有能なのだが、、、。自身のサーヴァントの騎兵(ライダー)からは「お嫁さん力は高いけど、時々発生する負のお嫁さん力が問題点かな」とのこと。実は十勇士の中で一番歳上である(22歳)。


名前 海月火空煌(くらげびあきら)

詳細 蒼炎家に使える十勇士の一人であり七尾(ななお)鎮守府の提督なのだが、あまりにも仕事がないため艦娘は三名のみの超極小鎮守府であり最早警備府以下。階級は大佐。


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トラウマに狂いて

さとり「惜しい人を亡くしました。」
信勝「まさか、今回の話を書くために2部6章の二ヶ所を見ていると、、、。」
コヤンスカヤ「気が狂ってthe end☆ミなんて馬鹿げてますわね。」
桜子「:(´ཀ`」 ∠):うぅ・・・(ο_ _)ο=Зバタッ」
清音「あら、ここにも。桜の木の下にでも埋めておきましょうか。」
妖夢「やめてください!こんなの第二の西行妖(さいぎょうあやかし)になっちゃいます!」
吹雪「では、葬儀を行いましょう。」
初霜「ちーん Ωヽ(-“-;) 南無南無。。。。」
響「一体どこから木魚なんか、、、。」


青葉side

 

青葉「うーん、、、。司令官さん大丈夫かなぁ?」

青葉は鎮守府へと連絡するためにスピネル達と分かれていた。

青葉「あるぇ?通じない、圏外になってないから大丈夫な筈なんですけど、、、。おかしいなぁー?っ!!うっ!!何ですか!?これは!?」

突然の頭痛が青葉を襲う。

そして、頭の中に映像のようなものが流れる。

それは燃える町?村?そのような場所。

そして、人ならざる者達が人を殺していく。

 

◼️◼️始末しろ、始末しろ!もうすぐ引っ越しだ!古いオモチャは始末しろ!

◼️◼️手足をもぐのは楽しいな!腸を引き出すのは楽しいな!

◼️◼️最初の鳴き声は最高だね!その後の鳴き声はよくないね!

◼️◼️さあ◼️せ!◼️せ!◼️◼️◼️◼️◼️が来る前に、バレないように始末しろ!

◼️◼️納屋に閉じ込めていた事が知れたら、◼️◼️◼️◼️◼️はカンカンだぞ!

◼️◼️納屋で毎日◼️◼️していた事が知れたら、◼️◼️◼️◼️◼️はクラクラだぞ!

◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️の◼️◼️◼️◼️◼️!◼️の多い◼️◼️◼️◼️◼️!

◼️◼️「なんで私にもやらせなかった!」って、ボクらを殴るに決まってる!

 

 

青葉「あぁ、、、。アァァァァァァァァァァ!!

文「マスター!叫び声が聞こえましたけど、一体、、、。マスター?」

青葉「アァ、、、。文、、、。だずげで、、、。

文「マスター!!しっかりしてください!マスター!!

青葉「アァ、、、。アガッ、、、。

はたて「ちょっと!文!どうし、、、。え?どうなってるの?」

文「はたて!!マスターが、マスターが!!」

はたて「まずは落ち着きなさいよ!(何よこれ、、、。私達から離れてまだ1分も経ってなかったのよ!どこ!どこに!?)」

はたては周りを見渡す。だが、何者も居ない。気配もない。

青葉「アガッ、、、。アハッ♪

文「マス「グサッ!」えっ?」

文の腹部が赤く染まる。

文「マ、マスター、、、。なんで、、、。」

はたて「文ッ!!クソッ!」

ドガンッ!

はたてが青葉を蹴り飛ばす。

はたて「文!!しっかりして!!」

文「わ、私は大丈夫です、、、。それより、マスターを、、、。」

はたて「馬鹿ッ!まずはあんたの治療が最優「イタい、イタい、イタい!!」流石、艦娘ね。復帰が早いこと。」

蹴り飛ばされて青葉は既に起き上がっている。

青葉「お片付け♪お片付け♪オモチャはお片付け♪お腹を割ってグチャグチャ、ビチャビチャ楽しいな♪でも、鳴き声が無いのはザンネンザンネン。次は面白い鳴き声を聞かせてね♪

文「マスター、、、。」

はたて「、、、。ドラグ、見てたでしょ?なら、言いたいこと分かる?」

はたては手鏡を取り出す。

ドラグ『分かってる。とりあえず、射命丸は連れてくよ。』

文は鏡へと吸い込まれていった。

はたて「私ってこんなキャラじゃないんだけど、、、。今回ばかりは見過ごせないわ。勿論、貴女が悪い訳じゃない。貴女は誰かに精神攻撃か何かしらを受けた。しかも、あの短時間で。なら、そいつが悪い。だから、貴女は悪くない。だからこそ、貴女を再起不能(リタイア)にするわ!」

青葉「アハッ♪アハッ♥️お片付け♪お片付け♪

青葉の眼は焦点が合っておらず真っ赤に染まっている。

はたて「さーて、、、。やるわよ。姿見たけゃ、鏡の前へ。怖きゃ立つな。ここは合せ鏡の何番目?そこに映るのは一体誰でしょう?『固有結界・鏡の魔塔』!!

辺りはいつの間にかどこかの建物の中。そこには無数の鏡が設置されている。

はたて「まっ、正面から行くわけないからね!」

はたては一枚の鏡の中へと消える。

青葉「かくれんぼ?アハッ♪面白そう♪面白そう♪見つけたら、、、。手足をもいでダルマにしましょうか♪

 

 


 

 

スピネルside

 

スピネル「で?青葉がどうなってるって?」

ドラグ「気が狂った?と、言うのが正しいとは思うのですけど、、、。そのきっかけが何か。あの騎兵(ライダー)は鏡の中で休んでもらっています。」

フォニィ「なるほどね。加勢に行きたいところだけど、、、。まだまだ作業がね。」

3人で話していると突然、スピネルを頭痛が襲う。

スピネル(っ!!なんだよいきなり、、、。え?)

青葉と同じように映像が流れ出す。

 

◼️◼️『へ、陛下、ご無事で何より、、、。で、ですが休まれては?とても動けるお体では、、、。

◼️◼️『なにを言う、まだ◼️◼️◼️が残っている!陛下、王座はこちらです!

◼️◼️『どうぞお力を存分にお振るいください!それでこそブリテンの支配者ですからな!

 

スピネル(これは!!どうなってんだよ!!確か、この後って、、、。)

 

◼️◼️◼️◼️『、、、言われるまでもない。王座は、、、そちらか。』

◼️◼️◼️◼️◼️『いえ。王座に戻られる必要はありません。貴女にはその資格がありませんので。

◼️◼️◼️◼️『、、、。◼️◼️◼️◼️◼️を手引きしたのは貴様だな。長生きに飽きたか、◼️◼️◼️◼️◼️。今になって、自ら破滅を望むとは。』

◼️◼️◼️◼️◼️『いえいえ。寿命は常に悩みの種ですが、それはそれ。今回はきちんと勝ち筋がありますとも。むしろ今しかない、とっいった気さえします。貴女の妖精國は素晴らしかった。ひとりの為政者が2000年ものあいだ君臨した例は他にありますまい。ですが、ちと退屈でしたな。異文化交流を禁じられては芸術の芽も出ない。衰退もない繁栄もない、それでは国とは呼べません。モルガン陛下。ブリテンは貴女の庭ではない。少女らしい夢からはそろそろ卒業していただこう。

◼️◼️◼️◼️『、、、。舐められたものだ。たとえ首だけになろうと、雑兵に討たれる私では、、、。』

◼️◼️◼️◼️◼️(ニヤッ)

◼️◼️◼️◼️『◼️◼️◼️◼️◼️、、、◼️◼️、、、。』

ザシュッ!!

スピネル(やっぱりあの時の、、、。でも、なんで今になって。)

?「お答えして上げましょう。」

スピネル(誰だ!!)

?「私はどこにでもいる(さと)り妖怪。これはトラウマの位置付けられた一つのフィルム。それを貴女の精神に直接見せたのですよ。」

スピネル(ふーん。てことは、青葉が狂ったのもテメェの仕業か。)

?「正解です。ふむ、、、。おかしいですね。これは貴女にとってもトラウマの筈、なぜ狂わないのです?」

スピネル(そんなのなぁ、とっくに克服してるんでなぁ!)

?「なるほど。では、あちらの方はどうでしょうか。さらにこの先も見せているのですがね。」

スピネル(なっ!!まさか!!)

 

スピネル「おい!クズ!」

スピネルはフォニィを見る。

フォニィ「、、、。」

ドラグ「フォニィさん!しっかりしてください!」

スピネル「おいおい、冗談だろ?」

フォニィ「、、、。ねぇ、マイシスター。」

スピネル「な、なんだよ。」

フォニィ「呼んでみただけ。」

スピネル「は?」

フォニィは拳に電気を集める。そして、、、。

フォニィ「グフッ!」

おもいっきし自分の頬をぶん殴る。

フォニィ「今、生きてる。僕の妹として生きてる。それでいい。それでいいんだ。だから、僕は狂わない!」

?「はぁー、つまらないですね。」

ドラグ「何者ですか!」

?「つまらないつまらない。トラウマを見ても狂わないなんて感情が無いのでしょうか?それとも元から狂ってるのでしょうか?」

フォニィ「知らないね。でも、一つ言えるなら僕は妹への愛に狂ってる。もう、これ以上狂うことが出来ないぐらいにね。」

スピネル「マジでキモい。」

ドラグ「いい台詞の筈なのですが。」

?「ふふ、いい台詞です。感動的です。でも、無意味ですよ。」

殺気が一気に溢れる。

?「私は古明地(こめいじ)さとり・オルタ。クラス切り札(ジョーカー)。貴女方はこの私が相手しましょう。あの世でも狂えるように極上のトラウマを与えましょう。」




名前 古明地(こめいじ)さとり・オルタ

クラス 切り札(ジョーカー)

召喚者 ???

詳細 古明地(こめいじ)さとりのあったかも知れない存在、分岐点のその先。またはありもしない筈の未来の存在である。トラウマと認定されたものを保存、複製しそれを術をかけた者の精神に直接映す。それにより、狂った者は再起不能(リタイア)させるか古明地さとり・オルタ再起不能(リタイア)まで元には戻らない。


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怒りに身を任せよ

響「やぁ、響だよ。みんなは水着イベントを楽しんでるかい?おや?なんで今回は一人かだって?それはね、水着イベントで自分のサーヴァントが水着なって大歓喜して暴走してる大淀さんを抑えるためだよ。では、本編へ。」


青葉「アヒャ、アヒャヒャヒャヒャヒャ!!かくれんぼ楽しいねぇー!でも、ぐちゃぐちゃに出来ないから早く出てきてよー。でーてーきーてーよー!!

はたて(不味いわね、、、。手当たり次第破壊してるわ。まずはどうやって動きを止めるか。元に戻すのはそのあと!)

青葉とはたての戦闘は苛烈を極めていた。

はたては鏡を駆使し青葉の死角から攻撃を与える。

青葉ははたてが使用した鏡を片っ端から破壊していく。

はたて(青葉を元に戻す、、、こんなに難しいこと、、、私なんかに、、、いや!絶対にやってみせる!)

青葉「出てきた出てきた!オモチャ!オモチャ!早く早くこわれて!死んで!ぐちゃぐちゃになれ!!

はたて「、、、13の騎士、13の獣、13の契約、13の願い、、、たった一人の勝者のみ願いを叶えられる即ち聖杯戦争。13の騎士達による醜くも美しくさぁ!争え!血を流せ!我の望み、願いは無益なる戦の幕閉じなるぞ!『鏡の世界の(ミラーワールド・オブ・)聖杯戦争(ホーリーグレイルウォー)』!!

全ての鏡が光だし視界が奪われる。

青葉が次に目にした光景は青空と水平線のみの世界。

そして、本来の力とは全く違う力を纏ったはたての姿。

はたて「私ってさぁー、いつもいつもアイツの二番煎じ。でもねぇ、今回は違う!今の私は怒りに身を任せる!そうしないと、貴女を救えない!!」

青葉「???意味が分からない、楽しくあそぼ?あそぼ?そして、千切れて血をぶちまけて悲鳴を聞かせてよ!ねぇ!ねぇ!!!

はたて「、、、力を貸してもらうわよ!◼️◼️◼️◼️!!」

はたての体は燃えている。メラメラと拳に、脚に、炎を纏わせる。

青葉「アヒャヒャヒャ!!面白い!面白い!!何それ何それ!!ますますぐちゃぐちゃにしたい、、、こんなオモチャ初めて!!

はたて「残念だけど、私は貴女のオモチャになるつもりはない。全力で行かせてもらうわ!」

 

 


 

 

???

 

剣士「いよいよですか、、、。」

?「およ?どーしたー?剣士(セイバー)、暗い顔しちゃってさー。明るく行こうぜ!」

そう言って一人の男が剣士(セイバー)にボディータッチする。

剣士「止めてください!マスター!」

?「その顔その顔!暗い顔はお前さんに似合わない!まぁ、頑張りな。」

剣士「マスター、、、。そう言って触るのを止めてください。」

?「まぁ、頑張りな、、、俺も色々やるからよぉ。」

 

 


 

 

ところ戻ってはたてside

 

青葉「痛い痛い痛い!!何で何で!!

青葉ははたてに圧倒されていた。

はたて「私は貴女に怒っていない。だけど!怒らないと貴女を救えない!!」

距離詰めるはたて。

その足取りはゆっくりで力強い。

青葉「来るなぁ!!

ドンッ!!

砲撃する青葉。

そんなものをものともしないはたて。

はたて「私はねぇ、サーヴァントの中でもかなり異質。複数の宝具を持つイレギュラー。でも、これは宝具でも何でもないただの蹴りよ!さぁ、終わりにするわよ!」

はたての周囲に炎の龍が現れる。

そして、飛び上がりはたての脚に炎の龍が宿る。

はたて「はぁぁぁぁぁ!!」

青葉「ぐぁぁぁぁ!!

はたての蹴りが青葉に直撃し、青葉は意識を失った。




今回の後書きはー、、、特に無し!!


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闇を晴らせ

作者「キノコの子ー元気の子ーカエンーツキヨーネズキノコー。」
響「なんだ、いつもの病気か、、、。信勝、この病気を患ったのはどうするんだい?」
信勝「海にでも沈めておいてくれ。」
響「えー、触りたくない。」
信勝「それは僕もだ。」


スピネルside

 

スピネル「、、、あれ?私、寝てた?なにここ?真っ暗で何もない。」

スピネルの目の前には真っ暗で何もない空間。

スピネル「あの陰湿なのにトラウマを見せられてるってわけじゃねぇな。なんだここ?」

?「その問いにお答えしましょう。」

スピネル「な!この声は!」

急に暗闇に響く声にスピネルは聞き覚えがあった。

?「ここは風と土と生命、歌と雨に愛された理想郷。多くのゴミが暮らすタソガレの島、『ブリテン』。私は貴女を歓迎しますよ。『バーヴァン・シー』。」

暗闇が晴れて黄昏の空が現れる。

スピネル「なんで、、、なんでブリテンに、、、。」

?「バーヴァン・シー、私は貴女に好意、親近感、興味がある。そして、この島には貴女を悪く言う者はいない!貴女の自由に出来る!さぁ、私と来ませんか?あんなロクデナシはほっていおて。」

スピネル「はぁ?ロクデナシ?誰のことを?」

?「これの事です。」

目の前には少女が空に映像を写し出す。

そこには倒れているスピネルを介抱するドラグ

二人を必死に守るフォニィ、ケルヌンノス、トネリコ

少女が指差すのは一人、フォニィである。

スピネル「はぁ?兄貴がロクデナシだってぇ?」

?「えぇ、だって考えてみないよ!この世界の人間を!あれだって本性は他の人間と同じかもしれない!そう思わないの?」

スピネル「、、、馬鹿か?そんなこと思うわけねぇだろが、、、。こんな私を、、、。私の全てを知って尚、私のことを心の底から愛してくれたあの馬鹿兄貴を悪く言うんじゃねぇよ!」

?「、、、そう、、、か、、、。残念だよ。」

黄昏の空がまた暗闇に包まれる。

?「また会おう、、、。バーヴァン・シー、、、。」

 

 


 

 

スピネル「、、、ん?、、、ここは、、、。」

ドラグ「目を覚ましましたか!皆さん!スピネルさんが「のすー!!!」ケルヌンノスさん!?」

スピネルが目を覚まし見たのはケルヌンノスが吹き飛ぶ姿。

フォニィ「チッ!ライジング・フェス!!」

降りしきる雷。

トネリコ「私は何度でも立ち上がる。裏切られようとも構わない!私のブリテン、、、二度と失わない為に!『楽園のような理想郷(パラダイスライク・キャメロット)』!!

おびただしい光の柱。

けれども意味はない。

さとり・オルタ「、、、はぁ、全く理解されておりませんね。」

意味はない、何故なら攻撃が当たらないからである。

さとり・オルタ「終わりにしましょう。世界は闇に、心はトラウマに包まれ全ては闇に溶けて消えるのです。

さとり・オルタの頭上には禍々しい闇の塊。

さとり・オルタ「人類は永遠なる闇に沈むのです。『心情暗黒魔球(トラウマ・オブ・カオス)』。

見るだけで分かる。あれをもろに喰らえば終わりだと。

だけど、誰も動けない。

スピネル(終わりか、、、。)

もうダメだと悟り目を閉じる。

?「この剣は放漫たる氏族の証、聳えるような支配の城壁。震えなさい!『捕食する日輪の角(ブラックドッグ・ガラティーン)』!

闇と相対するは黒炎の剣。

スピネル「な、なんで、、、。、」

驚き見たその姿はもう出会うことはないと思っていた者の姿。

闇は黒炎に相殺された。

さとり・オルタ「、、、何故貴女がここに?これは立派な裏切り行為と見なされますよ?剣士(セイバー)・バーゲスト。」

バーゲスト「確かにこれはマスターや同胞への裏切り行為、、、。ですが!仲間でもない貴女のような下衆への裏切りとはなんなのでしょうか!?」

さとり・オルタ「ふむ、、、そう来ましたか、、、。では、貴女のマスターを「それには及ばねぇよ、お嬢様。」なっ!」

グサッ

さとり・オルタを背後から刺す男。

さとり・オルタ「な、何故サーヴァントでもない人間ごときが!私を!」

?「そんなもん何かしら対策してりゃいい話じゃねぇかねぇー。あと、そんなに睨まねぇでくれや。せっかくの可愛い顔が台無しじゃねぇか。それに俺が刺した傷なんて大した事じゃねぇだろ?」

さとり・オルタ「、、、。えぇ、その通りですよ。」

傷は既に治っている。

さとり・オルタ「まさか、マスター共々裏切り行為を行うとは、、、。」

?「まぁ、端から見りゃあそうだな。嘘を嘘で塗りたくってさらに嘘で固めるなんてもう二度とやりたくねぇや。」

男は拳銃をさとり・オルタに向ける。

?「俺はなぁ、、、ただのヤクザじゃねぇのよ。あと、うちの幹部連中は組を抜けるってよ。」

さとり・オルタ「そんな馬鹿な!そうなるとあの娘も抜けることに、、、。いや、嘘ですね。あの娘が抜けるわけがない!」

?「じゃあ、覗いてみろよ。その目で俺の心よぉ!」

さとり・オルタ「、、、一時撤退します。」

そう言い残しさとり・オルタは消える。

バーゲスト「まさか、マスターが来るとは、、、。大丈夫か?バーヴァン・シー。」

スピネル「あ、あぁ、、、。色々起こりすぎて頭が追い付かねぇ、、、。」

フォニィ「あぁ、マイシスターと同じ意見だ。で、てめぇは何者だ?」

?「おっと、これは失礼。俺は悪鬼組幹部及び警視庁公安の逆手蓮夜(さかでれんや)だ。よろしくな!」

フォニィ「公安!!またやべぇのが出てきたな、、、。まさか、潜入捜査か、、、。」

蓮夜「その通り!まぁ、かなりの収穫ゲットだからこの期にずらかろうかと思ってたんだが、、、。それが出来ねぇ状況でな。仕方なく参戦ってわけよ。」

バーゲスト「マスター!そんな大事なことなんで言ってくれなかったのですか!」

蓮夜「そりゃどっから漏れるか分からねぇからなぁー、、、。あと、ごめんなー。」

バーゲスト「何故謝る、、、。まさかだが、度々の変態行動は、、、。」

蓮夜「いやー、変態演じる方が公安だとバレないかと思いましてねぇー、、、。ごめんって。」

バーゲストは蓮夜を思い切り殴るのであった。

 

 


 

 

一方久美浜鎮守府

 

川内「暇ー。」

エミヤ「提督が帰ってくるまでは大人しくしておけ。」

川内「えーヤダー暇ー。」

時雨「えぇ(困惑)」

川内「夜戦したーい!あ、ベッドの上の夜戦でもいいよ!」

エミヤ「、、、。」

エミヤは川内に近づく。

川内「解放してくるの!」

エミヤはハリセンを投影し、、、。

スパンッ!

力の限り川内をハリセンで叩いた。

エミヤ「よし、これで静かになっただろう。」

時雨(だ、大丈夫かな?何だか川内さんの頭から煙が出てる気がする、、、。)




名前 バーゲスト

クラス 剣士(セイバー)

召喚者 逆手蓮夜(さかでれんや)

詳細 大柄な女性サーヴァント。かなりの大食いである。マスターである逆手蓮夜(さかでれんや)のセクハラに今まで耐えてきたがそれが潜入捜査の為の演技だと知り殴り飛ばした。


名前 逆手蓮夜(さかでれんや)

詳細 悪鬼組の幹部であり極度の変態であるがその正体は公安の刑事であり、悪鬼組には潜入捜査として潜り込んでいた。


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突破

皆様明けましておめでとう。
え?もうすぐ2月だぞ馬鹿野郎だって?すまん。間に合わなかった許しておくれ。
さーて!今回はやっと!やっと、、、本編が動きます。
(まーたこっから本編動かないぞー。次の本編の投稿はいつになるやら。)




信勝side

 

信勝「万事休すか?パーシヴァル、そっちは?」

パーシヴァル「残念ながら突破口はまだ、、、。」

ゲルテナ「フハハハ!所詮雑魚共と言うわけだ!!さっさと終わらせて貴様からメアリーの居場所を聞き出すとしようかのぉ!!」

パーシヴァル「勝つ気マンマンってところのようですね。」

信勝「逆転の一手、、、姉上なら、、、。ん?」

信勝は気がつく。

ゲルテナの背後で機会を伺う金髪の少女。

その手には拳銃が握られていた。

信勝「ふっ、、、。悪運は巡りめぐって自分に帰ってくるようだな。」

ゲルテナ「なに?(バンッ!)は?」

轟いた銃声、飛び散る血と肉片。

ゲルテナの額にはぽっかりと穴が空いた。

?「自信はなかったけど、うまくいけた。」

撃ち抜いたのは金髪の少女。

信勝「ありかど、君のお陰で助かりそうだ。で?君は?」

?「私はレイチェル・フォスター。どこにでもいる普通の女の子。」

信勝「うん、まず嘘はやめよう。普通の女の子は拳銃なんて「メアリーのお願いで助けに来た。」話を聞いてないなー。」

パーシヴァル「マスターのお知り合いですか!助けていただきありがとうございます!」

レイチェル「お礼は後、どうせそいつ生きてるから。」

信勝「そのようだな。」

ゲルテナ「お、、、おのれ、、、、おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれ!!貴様はレイチェル・ガードナーと言ったな?知っているぞ!知ってるぞ!あの医者が探していた人間ではないか!!しかもメアリーと知り合いだとは!これは運がいい!!貴様もつかまえてメアリーの居場所をはいてもらおうか!!

レイチェル「彼のことを知ってて尚且つ私を捕まえて友達のことを話させようとする奴に捕まると?面白い冗談。殺って、詐称者(プリテンダー)。」

?「YES!!マスター!畏まりぃ!!」

ゲルテナ「な!なんだ貴様は!!」

?「さ?なんでしょう!!隙あり!!」

ゲルテナ「グハッ!な、なぜ!!」

詐称者(プリテンダー)はゲルテナの目の前。なのにも関わらず背後から貫かれていた。

?「目の前の物事しか見ず、ちゃんと調べもしないとは、、、いやはや、、、御里が知れますねぇ~。さてさて?どうしますかねぇ?撤退?それとも分からずのまま突っ込むか、、、どちらか選べやジジイがよぉ!!」

ゲルテナ「くっ、、、。貴様らのようなゴミの分際にこの儂が負けるなんぞ!ぐぬぬぬぬぬっ!!ま、いい。ここは引いてやろう。もうじき着くはずだからな。実験体A1がなぁ!!」

それだけ言い残しゲルテナは闇へと消えていった。

 

 


 

 

オベロン「ふむふむ、、、。死んだ人間に肉体改造を施し艦娘のプログラムを入れ込む。艦娘のように入渠で傷が癒えることは無いため使い捨ての兵器だが量産が可能なため問題はない。人間の死体なんぞいくらでも手に入る。そして、戦力は一機辺り国家を相手取れる程であるとデータ上では推測されるか、、、。はっ、マジでふざけてるな!人間は!!、、、にしても、人間ごときにこんな科学力があるものか?」

ドーン!!

部屋の扉がおもいっきし開かれる。

?「オベロンさん!引きこもってないで戦闘に参加してください!」

オベロン「、、、妖夢(ようむ)・オルタか。なんのよう?」

黒妖夢「は?外の状況見てそんなことが言えるんですか?馬鹿なんですか?」

オベロン「直球だねー、君は。だけど、それ調子の方が今はいいかもしれないね。何せ、とんでもない爆弾が投下されるかもしれない。それを相手取れる程の余力を残しておくべきだ。」




名前 パーシヴァル

クラス 槍兵(ランサー)

召喚者 メアリー

詳細 円卓の騎士の中でもまとも枠。料理の盛り付けはいつも大盛。実はアヴァロン・ル・フェのパーシヴァルも混じっている。


名前 レイチェル・フォスター

詳細 無表情の少女。銃の扱いに慣れておりその腕前もなかなかのものである。


名前 魂魄妖夢(こんぱくようむ)・オルタ

クラス 演者(パフォーマー)

召喚者 ???

詳細 魂魄妖夢(こんぱくようむ)のあり得ないかもしれない世界線の存在。性格はそこまで変わらないが刀は一つしか持っていない。


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厄災・飛来

信勝「最新の投稿が9月15日、本編の投稿が1月24日、、、言い訳はあるか?」
作者「モチベーションがー、なくてー、サイトをー、開くのもー、億劫でー、」
信勝「そうか、、、なら、死ねぇ!!」
作者「それ、じぃじぃだから!!」


京都上空

 

「個レ寄りせん滅作ギョ魚を開Cする。きょう都し全手ノ消滅ノ許カ。確認、、、。作戦、、、ジジジジジジこここここここのにと◼️◼️◼️めのてそむこ◼️◼️◼️◼️ゆやめめりゆこぬそ◼️ろ、、、、、、。作戦を実行致します。」

上空から飛来する者。

それが飛来することを知る者は今の京都にいない。

知っていた者は既に京都から姿を消した。

いや、まだ一部いるか。

 

 


 

 

白夜side

 

白夜「ふぅー、やるやない。こりゃ、気引き締めなアカンな~。」

切り札「ここまでお強い人間がいるとは、、、。案外読めないものですわ。」

ミュウツー「中々やるな。」

弓兵「そりゃどうも。」

龍「くっ、流石人工ポケモン、、、。手強いな。」

切り札「ん?なるほど、、、。分かりましたわ。マスター様。(ドラゴン)弓兵(アーチャー)。退きますわよ。」

弓兵「はぁ!?こっちはまだお楽しみの途中だ!じゃますんな!」

龍「いや、退くぞ。だが、、、。その前に。」

弓兵「あっそ。なら、いいぜ!」

龍「人よ、理想を求めよ。理想を捨てるのであれば、、、。裁くのみ!『十字架の落雷(クロスサンダー)』!!

弓兵「踊れ!踊れ!踊れ!!せっかくのダンスパーティーだ!踊り舞えよ!『魔王の乱射乱舞(デーモン・ザ・ダンスパーティー)』!!

白夜「こりゃ、アカンは。(ドラゴン)は任せまっせ。」

ミュウツー「請け負った。誰が生めと頼んだ?誰が作ってくれと願った?私は私を生んだ全てを恨む。だからこれは、攻撃でもなく宣戦布告でもなく、私を生んだお前達への、逆襲だ!!『(つく)られし生命(せいめい)逆襲(ぎゃくしゅう)』!!

白夜「ふぅー、『狐火(きつねび)焔流(ほむらなが)』。」

弓兵(アーチャー)の宝具を受け流す白夜。

(ドラゴン)の宝具と互角、もしくはそれ以上の宝具を放つミュウツー。

お互いが宝具を受け流すとあの三人は姿を消していた。

切り札「次は、、、。その命頂きますわ。」

そんな声が聞こえたと思えた。

 

 


 

 

清音side

 

清音「さて、こんなことしてる暇ではありませんわ。」

槍兵「そうだね。早くみんなを安全なところへ。」

隼人「そんな時に、、、。」

?「喧嘩してるのは、、、。」

隼人&?「どこのどいつでしょうね~。」

清音「ひ、否定できませんわ。」

槍兵「へぇー、そんな奴がいるんだ~。どこにいるんだろうね~。」

?「、、、。うちの槍兵(ランサー)がご迷惑を。」

静謐「いえいえ、慣れておりますので。」

アルトリア「モキュモキュ、、、。では、早く避難を!」

隼人「危機感なってものは無いのですかねぇ~?」

タシュケント「あるとでも?」

清音「さて、おふざけはさておき。」

槍兵「状況は最悪、修復は、、、。絶望的かも?」

静謐「、、、。時間がありませんね。」

アルトリア「そのようです。なら、ここの指揮を執るのは貴女ですよ?清音。」

槍兵「そうだよー。カルデア第1軍狂戦士(バーサーカー)。第1軍の頭脳(ブレイン)が不在なんだ。心臓(ハート)が指揮してくれなきゃ。左腕(レフト)は動けないよー。」

清音「なら、(アイ)が情報を集めないとですわね。」

静謐「承知!」

その場から消えるハサン。

隼人「えっと、何が起きてるんだ?」

アルトリア「これからはこちらのターンと言うことです。」

蕨「え?どう言うこと?」

アルトリア「まぁ、、、見ていればそのうち分かりますよ。」

 

 


 

 

スピネルside

 

フォニィ「なんだてめぇ?」

ケルヌンノス「スピネルはのすとトリネコの後ろに。」

蓮夜「こんな時に和尚さんみたいのが来たら警戒するよな。」

?「おやおや、そんなに警戒されるのは心外だね~。泣いてしまうよ。」

?「お主が泣いておるところなんぞ見たこと無いがのー。むしろ、不敵に笑うのがお主では?」

?「酷いなぁー。これでも私は君の上司なんだが、、、。」

?「キャハハ!上司なのにバカにされてるー!おっかしぃー!」

?「マスター(お母さん)また、弄られてるの?」

?「あはは、酷いなぁー。」

フォニィ「うわぁー、こいつ、、、。男なのにお母さんって言われてるよー。変態か?」

蓮夜「はぁー、手錠でもかけとくか、、、。で、なんでお前らそんなに後ろにいるんだ?」

スピネル「いやー、だってよぉー、、、。私らに特攻入るからさー。」

?「あ。今は、私達どっちのも特攻入るよ。」

スピネル「、、、。おかしい、おかしいおかしいおかしい!!!!明らかにバランスブレイカーじゃん!!!」

?「そんなに警戒しないでよ~。バーヴァン・シーもバーゲスト同じ第三軍なんだからさ~。」

バーゲスト「確かにそうですが、、、。」

スピネル「確かにそうだけどよ、、、。」

?「それに、トネリコも、、、。あれ?このトネリコ違う!!」

トネリコ「えぇ!そうですとも!!第三軍のトネリコではありません!何故なら裁定者(ルーラー)ですから!!」

?「へぇー。そうなのか~。」

?「ん?んんんんん?」

?「どうかしたかい?初春(はつはる)。」

初春「いや、妾の初春型(はつはるがた)探査機(たんさき)に反応が、、、。その真下じゃ。」

はたて「この真下?え?この瓦礫の下!?」

バーゲスト「爆発で埋もれていたのですね。」

スピネル「でもよ、上でドンパチしてたのに何も反応がなかった、、、ん?地震か?」

スゴい音が地面から聞こえる。

 

 


 

 

CEO「くっ!かなり下まで落ちたな。」

初霜「ルシファーさん!大丈夫ですか!?」

ルシファー「これしきの事で堕天の王は名乗れんさ。だが、私のバリアも限界がある。」

コヤン「そうですよね。ここで爆弾を起爆したところで共倒れ。難しいところですわね。」

 

キュィーーーーン!!!!

 

吹雪「でも、早いところ何とかしないと!!」

CEO「信勝とも連絡が取れんからな。なす術が、、、。」

 

キュィーーーーン!!!!

 

ルシファー「だが、何としてでも、、、。マスター達だけでも何とか、、、。」

コヤン「それでも全滅の可能性は0ではありませんのであまり良い手ではありません。」

 

キュィーーーーン!!!!

 

吹雪「あれ?」

CEO「マスター?どうした?」

初霜「聞こえる?」

ルシファー「マスター?」

吹雪「下から何が、、、。」

 

キュィーーーーン!!!!

ボコッ!

 

工作ノブ「助けに来たノブ!」

吹雪「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ

初霜「何ですか!!このなま物!!」

CEO「ちびノブ!!?しかも喋った!?」

工作ノブ「我らはちびノブにあらず、工作ノブでありますノブ!」

コヤン「話せるちびノブはお茶ノッブだけでは?」

工作ノブ「お茶ノッブ一派のお陰で全ちびノブは普通に会話できるようになったノブ!あ、それはそうと、、、。仕事しろノブ。」

キングギドラ「おかしくありゃしませんかねぇ!!何で俺だけ明らかーに重労働なところによぉ!!」

工作ノブ「うるせぇ!黙って働け!!モスラの姉御から働かなかったらボコせとのお達しノブ!!」

キングギドラ「理不尽だ!!まぁ、いいや。あんたらは少し下がってろ。」

ルシファー「貴様は何者か知らんが、吹雪達の知り合いか?」

吹雪「知りません。」

CEO「こんなサーヴァント、鎮守府に居なかったぞ。」

コヤン「カルデアにも。」

キングギドラ「あー、そっかー。鎮守府で何が起きたか聞いてないんだったな。まぁ、詳しくは提督からってことで、、、。宝具ぶっぱなすから下がってな!!我は宇宙(ソラ)より飛来した黄金の龍。この星を蹂躙する王なり!!『黄金の終焉(キング・ギドラ)!!」

 

 


 

 

蓮夜「総員退避!!」

 

ドーーーーン!!!

 

地面から放たれる黄金の光線。

地には大きな穴が。

キングギドラ「よし!脱出だ!!ノブUFO部隊頼んだぜ!」

ノブUFOA「ノブブブ、お前が仕切んなノブ。」

ノブUFOB「あれに仕切られるのは癪じゃが、救出作戦成功ノッブ!!」

ルシファー「ふー、、、確かに脱出出来たが、、、。なにやら周りに敵がいるように見えるが?」

CEO「敵とは限らん。まずは見極めて、、、。うん、味方だ!」

コヤン「まぁ、味方で良いんじゃないですか?」

ルシファー「それでいいのか!!」

初春「なるほど、妾の探査機が反応したのは初霜がおったからか。」

初霜「え、初春姉さん、、、?でも、初春姉さんは、、、。」

初春「お主がどこの所属か知らんが、妾は鶴島鎮守府所属故、お主とは初対面じゃ。」

初霜「そ、そうですよね。」

初春「じゃが、姉妹であることは変わらん。ほれ、もっとちこうよれ。」

初霜「は、初春姉さん、、、。」

?「はいはいはいはい!!ストップストップ!!ダメだからね。公共の場でそのような事はいけない!」

初春「貴様は、、、。妹との戯れを邪魔するか、、、。提督であろうと許せぬ。許せはせんぞ!」

?「何を言ってもダメだからね!ほら!あの三人を見なよ。」

フォニィ「あー、やべぇ、、、やべぇよぉ、、、。こんなの僕の僕がスタンディングオベーションしてスプラッシュしてしまうよ!!さぁ、続けたまえよ。」

スピネル「、、、。ヌンノス、フォーク。」

ケルヌンノス「YES、マスター。」

トネリコ「、、、。マスター、、、。さよなら、、、。」

フォニィ「あっ、、、あっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!エクスタシィィィィィィィー!!」

蓮夜「あが、、、あがががががが、、、、。レジギガブンブンガガガガガガガ!!」

バーゲスト「マスターが壊れた!!」

ルシファー「マス、、、マスター!グハッ!」

吹雪「ルシファーさんが吐血した!!」

初春「ふむ、これ程混乱を招くとは、、、。今は我慢するとするかのぉ。」

?「そうしてくれると助かるよ。さて、そろそろ情報をまとめないかい?」

スピネル「あぁ、そうだな。」

?「では、遅くなったけど自己紹介。私は鶴島(つるじま)鎮守府提督五条傑(ごじょうすぐる)さ。今後ともよろしくね。」

コヤン「うわぁー、こんな胡散臭いのが提督なんて、この国終わってるんです?」

ジャック「あはは、それ言ったらお仕舞いだね!」

傑「あはは、酷いなぁ~。さて、私は正体を明かしたんだ。君達も明かすべきじゃないかい?ドイツからの来訪者さん達。」

はたて「へぇー、あんた、、、。マスター達のこと知ってる口ね。まさかだけど、、、私達がこの混乱の犯人とでも?」

傑「いいや。私は近藤元帥からの依頼でね。人を探しに来たのさ。恐らく、君達と同じ人物をね。」

はたて「、、、。そう、、、。なら、目星はついてるんでしょうね?ドイツ海軍元帥殺害犯の居場所を。」

吹雪「えっ!!」

フォニィ「えー!そんなヤバめな事起きてたの!」

スピネル「あ、生きてた。」

トネリコ「もう一度ぐらい死にますか?」

フォニィ「遠慮しとくよ。公安でも聞いてるのかい?」

蓮夜「いや。軍の事、ましてや海外の軍の事なんぞノータッチだ。」

はたて「でしょうね。で、どうなの?」

傑「目星と言うより犯人はもう京都上空に居るさ。」

はたて「はぁ!?どういうことよ!!」

傑「もっと言えば今回の騒動、、、。ドイツの元帥殺し、京都の爆破テロ。これ全て実験なんだよ。奴らの。」

吹雪「奴ら?」

キングギドラ「なるほど、、、。もしかしてだが、奴らってのは六芒星の紋章を持ってねぇか?」

傑「おや、その情報はまだ誰にも話してないんだが、、、。君は見たのかい?」

キングギドラ「8年前に一度な。ただ、組織名だけはわかんねぇ。」

傑「それは私も同じさ。地道に調べるしかないね。あと、初春、、、。しれっと初霜を連れていこうとしない。」

初春「また、邪魔したな。妾は初霜と愛し合いながらまぐわいたいだけじゃ!!」

吹雪「この人大丈夫ですか!?とんでもない問題発言ですよ!!」

CEO「ルシファー!!しっかりしろぉぉ!!」

ルシファー「はぁ、はぁ、はぁ、、、。誰か、ビデオカメラを頼む!!」

フォニィ「うわー、引くわー。この変態、引くわー。もちろん、褒め言葉ね!」

キングギドラ「鏡でも見るか?」

傑「すまないが、そろそろ茶番は、、、。は?」

ルシファー「これは、、、上空だ!!」

トネリコ「総員警戒を!あれはまずい!!」

京都上空からの物凄い気配。

?「殲メツ、、、じょウカをカカカカカカいいいいしいいいい!スル。」

キングギドラ「俺が囮になるかてめぇらは逃げな!」

ルシファー「貴様だけにいい格好はさせんぞ。」

空を飛べる二人が対応に向かった。

 

 


 

 

オベロンside

 

オベロン「ついに来たようだね。」

黒妖夢「貴方が警戒してたのはあれなんですか?」

オベロン「確かにあれも警戒してた。だけど、俺が警戒しているは別にある。お前はマスター達の警護かあれの対処に向かえよ。」

黒妖夢「貴方の指図なのは癪に触りますが、、、。分かりました。」

妖夢・オルタは何処かへと消える。

オベロン「、、、。居るんだろ?全く、気配を消すのは苦手かな?」

上空の空は曇天に包まれてい。

なのに、一瞬にして黄昏の空となっていた。

オベロン「固有結界か、、、。一体どこでこんなものを覚えたのか、、、。まぁ、用件はなんだ?アルトリア。」

アルトリア?「オベロン、、、。私はアルトリアであらず、、、。私はアルトリア・キャスター・オルタ!!お前が最も見たくないであろう世界線のアルトリアだ!」

オベロン「確かに、、、お前を見るのは心苦しいよ。見たくなかった、、、知りたくなかったな、、、。何もかもを失ったお前なんかをなぁ!!

最初に動いたのはオベロンだった。

黒アルキャス「おや?珍しく感情的ですね。妖精國では見たことないですけどねぇ!」

オベロン「逆に聞くが、こんなの見せられて感情的にならないとでも?こんなもの俺は要らなかったんだが、、、。アイツ、、、。まぁ、いい!ここでお前を野放しには出来ないなぁ!遊んでいってもらおうか!!」

黒アルキャス「えぇ、いいですとも、、、。どうせ勝利するのは我々なんですから。」

 

 

 


 

 

ヤミナside

 

仗助「ドラァ!!」

仗助が見えない攻撃で京都府警を取り囲んでいた者達を蹴散らす。

ヤミナ「私を背負ってるのにスゴいわね。」

仗助「これぐらい朝飯前ッスよ!さて、人命救助でも「止まれ。」おっと、、、。」

仗助は立ち止まる。

目の前には拳銃を構えた男性。

かなりの重症なようだ。

?「それ以上ここへ踏み込むな。さもなくば、貴様のマスターを撃つ。」

ヤミナ「あら?私、貴方のマスターに見えるなかしら?」

仗助「そりゃ、そうでしょ。って、そんなことより!俺らは敵じゃねぇ!ここが取り囲まれていたから救援に着ただけだ!」

?「、、、。」

仗助「、、、。」

?「ふぅ、、、すまない。こちらの早とちりだったようだ。」

男性は拳銃を下ろす。

?「私は石田三成(いしだみつなり)、、、。ここ、京都府警本部長のサーヴァントだ。」

仗助「なんだ、本部長のサーヴァントか。しかも一人でここの防衛を?」

三成「はい、各所へ連絡が出来ずにいましたので。」

仗助「ここら一帯は、片付いたはず、、、なんだけどなぁー。」

光成「空が、、、黄昏ている?現在の時刻はまだ夕刻になっていないのに!」

ヤミナ「そこもおかしいけど、さっきまで曇っていた空はどうなったのよ!」

 

 


 

 

天龍side

 

天龍「な、なんなんだよ!これ!!」

天龍達の目の前に広がるのは焼け野原。

そして、空にて君臨する一騎の、、、ナニカ

魔理沙「アレ、、、良くないナニカだよな?」

妖夢「この京都の荒れ様を作り出したのがアレなら早くどうにかしないとですね、、、。」

響「どうにかって?どうするのさ?」

暁「そうよね、、、アレって、、、。」

電「間違えないと思うのです、、、。」

雷「間違えであってほしいんだけどね。」

フルフル「、、、目の見えない私でも分かります。マスター達が間違いであってほしいと言うそれは打ち砕かれましたね。アレ、、、そう言うことなんでしょう、、、。人間とはよっぽど腐った生き物のようです。」

天龍「まずは提督と合流だ!」

 

 


 

 

信勝side

 

信勝「一難去ってまた一難、、、。いつも通りと言えばそうかもな。」

パーシヴァル「確かに!いつも通りと言えばそうかも知れませんね。ですが、この世界では初めてなのでは?」

信勝「あぁ、、、こんな時にマスター(あいつ)なら、どうしてたかな、、、。」

レイチェル「ねぇ、あれって、、、そう言うこと?」

ダウト「あー、えーと、、、やべぇや、ダウトって名なのにこんな時につく嘘が浮かばねぇや。」

信勝「、、、。さて、行くか。」

レイチェル「行くってどこに?」

信勝「アレを止めに。」

レイチェル「どうやって?」

信勝「そんなの、、、。」

弾丸を拳銃に装填し直す信勝。

信勝「撃ち落としにさ。」

 

 


 

 

咲音side

 

咲音「アレ、、、なんなのよ。アレはぁ!!」

怒り狂った咲音は空煌の胸倉を掴む。

空煌「あはは、、、嘘、、、あんなのって、、、。」

騎兵「咲音!落ち着きなって!空煌を知らないみたいだからさ!」

妖精「、、、。3人とも、お客さんのようだ。」

咲音「はぁ?」

妖精(フェアリー)が真っ先に気が付いた視線の先で少女の姿をしたが嗤う

?「アハハハハ!マスターの野郎の命令だからなぁ、、、。てめぇら、死んでもらうぜ。この場に居合わせたてめぇらが悪いからなぁ!」




名前 五条傑(ごじょうすぐる)

詳細 鶴島(つるしま)鎮守府の提督であり政界で権力を振るう五条家の1人。
だが、傑本人は政治に興味はなく弱き人間に虐げられる艦娘と深海棲艦に興味があり、興味があるからだけで提督となった。
産まれた時から弱者である人間が大嫌いである。
食堂で起き、食堂で執務をし、鎮守府の食事を作る女将(おかみ)の手伝いをし、ジャックの我が儘を聞き、食堂で眠るのが彼の1日である。


名前 ジャック・ザ・リッパー

クラス 暗殺者(アサシン)

召喚者 五条傑(ごじょうすぐる)

詳細 幼女の姿をしたサーヴァント。傑に召喚されてからというものゲームやインターネットに興味を持ち今ではゲーム配信や株で1日に数億と稼ぐ。
稀によく我が儘を言う。(どうしてこんなことに、、、。)

名前 初春(はつはる)

艦種 駆逐艦(くちくかん)

詳細 鶴島(つるしま)鎮守府の秘書艦であり欠陥があるとして鶴島へ島流しにされた初の艦娘。
初春型探査機(アンテナ)と言うものが搭載されている。
妹達を見つければ例えそれが別の鎮守府の艦娘だろうと目合(まぐ)わおうとする。


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もう、懲り懲りだ

邪悪なる蛇の王はニヒルに笑う。
対する
1人のエージェントは一言
「泣けるぜ」


「おいおい、もうダウンか?」

妖精「いいや、まだまだ。」

 


 

数分前

 

妖精「マスター達は行け。」

空煌「えぇ、そうするわ。」

咲音「はぁ!?あんた!自分のサーヴァントを見捨てる気!?」

空煌「見捨てる?もうボケ始めたんですか?私が見捨てると?提督である私が?私のサーヴァントは、妖精(フェアリー)は勝っても負けても必ず帰ってくる。だって、ラクーンシティ(地獄)(からの)生き証人(生還者)だから!」

騎兵「ボクも妖精(フェアリー)が残るのが適任だと思う。」

咲音「ぐぬぬ、、、妖精(フェアリー)!!とっとと勝って追い付いて来なさいよ!!」

三人はその場を離れて行った。

妖精「悪いな。待ってもらって。」

「別に待つ必要は無かったんだがな、、、俺の依り代がどうしてもって言うもんでな。相手はサーヴァント2騎に七尾鎮守府の海月火空煌とマスターがもう1人、、、。全員殺れば楽になる、マスターの野郎も組織での評価が上がるってのに、、、。依り代にもマスターにも慎重に殺れと言われる俺の気持ちが分かるか?英雄様よ。」

妖精「英雄?俺が?悪いが俺は英雄と呼ばれるような事はしていないが?」

「はぁー、、、これだからヒーロー気取りな野郎共は嫌になるなぁ、、、。調べはついてんだ。バイオハザードの危機から世界を救った英雄の1人レオン・S(スコット)・ケネディ!!」

少女は一気に妖精(フェアリー)レオン・S(スコット)・ケネディと距離を詰め蹴りを浴びせる。

レオン「くっ!!」

「依り代の野郎がうるせぇんでな、自己紹介ぐらいはしてやる。狂戦士(バーサーカー)浅倉威(あさくらたける)だ。もう一度言うが俺はお前みたいなヒーロー気取りな野郎共は嫌いでなぁ、、、特に警察とかなぁ!!」

更なる蹴りをレオンに浴びせる威。

威「あー、、、イライラするんだよ、、、。雑魚相手は特になぁ、、、。これぐらいでくたばるようなタマじゃねぇだろ?」

瓦礫に埋もれるレオン

威「おいおい、もうダウンか?」

 


 

威「そうじゃねぇとなぁ!!本当に楽しいよなぁ?、、、戦いってのは、、、。」

レオン「この狂人が、、、。」

レオンは威へと拳銃を構える。

威「銃か、、、。」

 

ザッ…

 

威「あぁ、、、イライラするなぁ、、、。」

威はかなりイラついているようだ。

 

ザッ…

 

射殺せよ

 民間人に被害が出る前に

  我々は正しい

   たかが⬛⬛⬛に苦戦するとは何事だ!

    知られてはならぬ事を知られた

      どこかで暴露される前に

        あの⬛⬛⬛を

 

          撃ち殺せ!!

 

ザッ…

 

威「、、、。そんなんじゃ死なねぇなぁ、、、。」

レオンが発砲するが威は避けることはしない。

ただただ弾が逸れる。

レオン「どうなってる?照準はあってるはずなんだが、、、。」

威「知らねぇなぁ、、、お前の腕が鈍いだけじゃないか?」

レオン「それだったら泣けるな、、、。こうなったら、宝具を使うか、、、。」

威「そう易々と使わせるかよ!」

威がレオンの宝具発動を阻止しようと近づく。

レオン「マービン、、、クラウザー、、、ルイス、、、JD、、、残された者は証明す、、、かの者達の死は無駄ではなかった事を、、、。

威「隙だらけだ!!」

威が蹴りを入れるが、それを難なく躱す。

レオン「死した者達への(デットメンズ・オブ)完全証明(・ダイヤリー・バイオハザード)』、、、泣けるぜ。

その宝具の効果は身体能力の向上のみ、、、。

それ以外、以上、以下の効果は無い。

はっきり言ってどう身体能力が向上したのか本人ですら分かっていない。

威「なるほど。身体能力が向上したのか、、、。てめぇが宝具を使ったんだ。俺も使っても文句ねぇよなぁ?」

レオン「させるか!!」

二人の攻防。

1人は宝具を使用しようとし、1人はそれを妨げる。

勝負の行方、未だ見えず。

威「お前がそうかは知らねぇがよぉ、、、。英霊には複数の宝具を持つ。てめぇはどうだ?」

レオン「悪いが、俺が持つ宝具はこれしか持ち合わせがなくてな。」

威「嘘クセェがまあいい。今の俺の宝具は秘密を持つ者に対して強くなる。」

レオン「どういう事、グッ!!」

吹き飛ばされるレオン、それはかの者に隙を与えた。

威「秘密有る者に災いを、、、秘密有る者達に厄災を、、、()を殺した人類へ深淵からの大罪を!!『駆逐艦 曙(人類、皆悉く、鏖殺すべし)』!!

威の腕に、背に、脚に、艦娘の艤装が出現した。

少女の状態、サーヴァントになる前は艦娘であり、艦娘だからこそ依り代という形で、、、、

レオン「どういう、、、事だよ、、、。明らかにお前の宝具じゃない。依り代の、、、その子の宝具を、、、なんで使えるんだ?」

威「はぁ?俺の依り代の宝具だ。使えて当然だろうが?」

おかしい、、、以上である事はレオンも気が付いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故?

何故?依り代の宝具を使えるのか?

そもそもの焦点を当てるなら、何故?依り代に宝具があるのか?

レオンはこの状況下で脳をフル回転させる。

レオン(依り代の少女が艦娘なのは確定、、、座に英霊として登録されたとなれば、何故?依り代になっている?依り代=英霊とはなれない。幻霊なのか?そうなれば奴、浅倉威も英霊とはなれない幻霊、、、幻霊と幻霊を掛け合わせることでギリギリ擬似的に英霊として成り立たせる事は可能なのか?騎兵(ライダー)からは英霊と幻霊を掛け合わせる例はあったと聞いている。なら、浅倉威は英霊、いや、反英霊か。そうだとしたら宝具を使用することは出来るだろう。だが、依り代となれば話が全く違う!そもそも、何故依り代に宝具がある?そこから考えるべきだ。そもそも、奴は本当に、、、

 

 

 

 

 

狂戦士(バーサーカー)浅倉威なのか?)

 

レオン「お前は、、、本当に狂戦士(バーサーカー)浅倉威なのか?」

威「意味がわかんねぇが、俺は狂戦士(バーサーカー)浅倉威だ。確かに姿は依り代の奴だがなぁ!!」

威が主砲を構え、照準をレオンへ合わせる。

威「あばよ(さよなら)、、、。」

ほんの一瞬、、、その一瞬に声が重なって聞こえた。

一つは浅倉威本人の声ならば、もう一つは少女の声、、、。

そして、これはどちらの声なのか、、、

 

「もう、懲り懲りだ。」

 

ドーーーン!!

 

 

妖精(フェアリー) レオン・S(スコット)・ケネディ lost




名前 レオン・S(スコット)・ケネディ

クラス 妖精(フェアリー)

召喚者 海月火空煌(くらげびあきら)

詳細 ラクーンシティ(地獄)(からの)生き証人(生還者)。何故?どうして?妖精(フェアリー)の霊基で喚ばれたのか不明。


名前 浅倉威(あさくらたける)

クラス 狂戦士(バーサーカー)
召喚者 ?

詳細 とある世界にて大勢の人類から撃ち殺された者。破壊、殺戮の凶悪犯。蛇のような狡猾と執念。だが、本当に、、、かの者なのか?


クラス 妖精(フェアリー)

・かつて世界を救いし者だが皆、ある能力がある故に他のクラスでは召喚は不可能に近い。

・他のクラスでの召喚は不可能に近いが皆、他のクラス適切を持つ。

・このクラスで召喚された者は必ず消滅する。

・偽装工作が適切である。


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とある英霊の物語
とある英霊の物語~光を喰らう宵闇~


私は闇だ。闇その物だ。(博麗の巫女)喰らった(殺した)怪物(妖怪)だ!

なのに、何故私はこの座にその霊基を刻まれたのだ?

私は英霊じゃない。私は産まれてきてはいけなかった孤独な怪物(宵闇の人食い妖怪)

なのに、どうして、、、、、。

 

、、、。助けて。

 

誰かの声が聞こえる。

 

誰か、、、。助けて、、、。

 

助けを求める声が私の耳に届く。だけど、私は助けることが出来ない。

助けたところで何も意味がない。

、、、。だけど、私の体はその声に反応する。

助けたいんだ。人を喰らい、光を喰らい、闇も喰らい、、、。全てを喰らい尽くすこの私が誰かを助けたいのか?

ふっ、仕方ないな。助けてやるか。

 

 


 

 

令和2年 5月1日 長野県 長野市

 

その日は満月。時刻は午前1時を過ぎた頃。裏路地を進んだところにある空き地に一人の少女が男五人ほどに囲まれていた。

少女「こ、来ないで、、、。」

男A「お嬢ちゃんよぉ~。お嬢ちゃんの親御さんが俺らにすっごい迷惑かけたんや。その償いでお嬢ちゃんの体が欲しいんや。せやから大人しくし。」

男B「おいおい、そんな優しく言っても意味ねぇだろ?押さえ付けてレイプでもしてやったらすんなりいくんじゃねぇか?」

男C「バカか!せっかくの売り物に傷つける気か!?」

少女「、、、。助けて、、、。誰か、、、。助けて、、、。」

男B「助けてだ?誰も助けねぇよ!」

少女は絶望する。

だが、男達の後ろにいたのだ。闇と言う名の希望が

あら、大の大人がか弱い少女によってたかって何をしてるのかしら?

男C「誰だ!!」

男三人は声のした方に顔を向ける。そこには仲間の男が二人いるはずだ。

だが、現実はそうじゃない。

そこにいたのは仲間二人の体を両腕で貫き女神のような笑みを浮かべる悪魔(人食い妖怪)の姿であった。

悪魔(人食い妖怪)は男達に問い掛ける。

その子が何かしたのかしら?私には男五人がよってたかっていじめてるようにしか見えなかったけど。

男A「うるせぇ!!部外者が!!」

男の一人が悪魔(人食い妖怪)に拳銃を向け、そして。

バンッ!!

発砲したのだ。放たれた弾丸は悪魔(人食い妖怪)の右胸を貫通した。貫通しただけだ。

なかなかの腕前ね。でも、そんな玩具で私は殺せない。

悪魔(人食い妖怪)は両手にある動かなくなった死体を放り投げる。

見て分かると思うけど、今から貴方達もあの生ゴミと同じ末路に辿り着くわ。ただ何も見えなくなるけど。

突然男達の回りをが取り囲む。

三秒程してが徐々に晴れてゆく。そこには腹に穴が開き内臓を引き抜かれ動かなくなってしまった三人の死体と返り血で紅く染まった悪魔(人食い妖怪)の姿があった。

弱いわね。そんなのでよく弱い者虐めしてたのね。滑稽だわ。ん?

悪魔(人食い妖怪)は声の主を見つける。

貴女に問うわ。貴女が私を呼んだの?

 

 


 

あれから数日後。

 

「ふぁ~。よく寝たのだー。」

ここはとある橋の下。朝になり金髪の少女が目を覚ます。

「あれ?[幽子(ゆうこ)]起きるのだー。」

幽子「ん、、、。もう朝?」

「そうなのだー。それにしても、幽子は朝に弱すぎるのだー。」

幽子「[ルーミア]の方が朝に弱いと思うけど、、、。なんで平気なの?」

金髪の少女は[ルーミア]と言うらしい。

ルーミア「ルーミアは平気なのだー。妖怪にだって朝でも昼でも強い奴は強いのだー。」

幽子「へぇー、そうなんだ。」

ルーミア「そーなのだー。」

幽子「、、、。そっか。それじゃあ、今日も出発しよっか。」

ルーミア「了解なのだー。」

二人はその場を後にし何処かへと向かう。

二人が向かう場所は何処なのだろうか?

ルーミア「幽子?大丈夫なのかー?顔色が悪いのだー。」

幽子「大丈夫だよ。」

ルーミア「そーなのかー。」

ルーミアのトーンが少し下がっている気がする。

ルーミア(ここ数日まともな食べ物を幽子は食べてない。もちろん私もだけど。それにしても、、、。幽子が向かっているのは東京?なのかしら?この方角は少し嫌な予感がするわ。)

ルーミアは勘が鋭い。もしかすると、ルーミアの嫌な予感は当たるのかもしれない。

ルーミア「幽子。東京に行って何をするのだー?」

幽子「、、、。分からない。東京に行っても何もないは筈なのに何故か希望を抱いてしまう。なんでかしらね?」

ルーミア「、、、。ルーミアには分からないのだー。」

ルーミア(幽子が抱く希望、、、。一体何かしら?なんだかとっても嫌な予感がする。まるであの時のような何かを失うかもしれないような感じまでするわ。でも、今は幽子しかいない私が何を失うのかしら?)

ルーミアの感じ取った嫌な予感と何かを失うかもしれない予感はあながち間違ってはいないのかもしれない。

 

 


 

 

東京 某所

 

そこはかなり広い豪邸であった。その豪邸の書斎に一人の男が椅子に座り本を読んでいる。

「、、、。戻ってきたか。」

男は本を机の上に置く。すると、書斎のドアが開き巫女服姿の少女が入ってきた。

「どうだったかね?この屋敷の周りは。」

「誰もいなかったわ。私にこの屋敷の周りを巡回させる必要はあるのかしら?」

「必要さ。今年は百年に一度の儀式だ。炎、草、水、雷、氷、幽、毒、妖、虫、地、岩、超、悪、鋼、闘、天、龍、無の各18の鬼の末裔から最強を決める。どんな手を使おうがこの世の地に最後まで足をつけていた者の勝利!なんとしてでも勝たなくてはならないのだ!そして、この私は運がいい!!サーヴァントの中で謎に包まれそして、最強の一角。[全能(オールマイティー)]が我が手中にあるのだからなぁ!!」

それだけを聞き[全能(オールマイティー)]と呼ばれた少女は書斎から出ていった。




キャラクター紹介

名前 ルーミア

クラス 繧ェ繝シ繝ォ繝槭う繝?ぅ繝シ

呼び名 宵闇の繧ェ繝シ繝ォ繝槭う繝?ぅ繝シ

召喚者 髴企ャシ蟷ス蟄

詳細 [忘れられた者達の楽園]にて最も恐ろしくその存在は最早[幻想の中の幻想]。彼女のことを覚えているものは指で数える程であるため今の姿しか知らない者の割合が9.9割である。サーヴァントになったためか満月の夜のみ本来の姿と力を取り戻す。


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とある英霊の物語~三人の獣~

世界は涙を流し叫んだ。何度も何度も、誰にも聞こえない怒りと悲しみを虚無の空へ。

世界は虚無の空へ更に叫ぶ。

 

誰が作れと懇願?誰が仕切れと命じた?誰が殺せと囁いた?

 

世界は人類を愛していた。でも、それはここまでのようだ。

虚無の空、虚無の水平線。全てが世界に同調する。

 

そうか、、、。お前達も怒り悲しんでくれるのか。俺は一人ではないのか。

 

地だった虚無は水に、無色だった虚無の空に色がつく。

 

そうか、、、。戦っていいのだな?この俺が何かを守るために戦っても、、、。

 

世界は涙を拭く。景色が崩壊していく。崩れ落ちる景色。その景色を見ながら世界は一冊の本を読んでいる。

 

これは、、、。そうか、これからはこのように見ればいいのか。

 

これは世界が持つ能力の一つ。[世界の本棚(ワールド・ブックシェルフ)]。

読みながら涙を流す。

 

なんで、、、。人間のために体の一部を犠牲にしなければいけないのだ!?

人間は愚かだ、、、。人類のためならどんなに汚いことでも平気でする。人間は神の失敗作だ!!でも、成功例もある。その成功例と全てを変えてみせる!!

 

世界とあるシナリオ(物語)を開ける。だが、、、。

 

なんだ、、、。これは、、、。まともな成功例がない、、、。だと、、、。

 

そこにはまともな成功例が一つもなかった。あっても失敗作によって汚された成功例しかない。これでは意味がない。

 

腐っている、、、。あのシナリオ(物語)の人類もそうだったが、やはり愚かな人類は滅びなければ分からんらしいな。

 

世界の意志は硬い。それはまるでダイヤモンドのように硬く、そして輝いているのであった。

そして、人類は世界のことを憎しみ、恨み、怒り、野望、八つ当たりを込めてこう呼ぶのだ。

 

コード:ザ・エンドと、、、。

 

 


 

 

妖怪達の最後の楽園は己の無力さに涙を流す。

 

なぜ、こんな結末を辿らないといけないんだ?霊華ルーミアも悪くないんだ。なのに、なぜこんな悲しい結末を、、、。

 

幻想郷には運命を変えるだけの力はない。だからこそ泣くことしか出来ないのだ。

絶望を希望に変える力、、、。それが幻想郷にはなかった。

気がつくと幻想郷は無数の地球が犇めく空間に立っていた。

 

なんだ?これは、、、。

 

幻想郷は一つの地球に触れる。すると突然、脳内に地球が出来て滅びるまでの映像が流れてきた。

それは幻想郷が知らない外の世界の光景。

 

えっ、、、。人が、人を?なんのために?

 

人と人の殺し合いなど見たことなかった幻想郷は恐怖し混乱する。

 

なぜ?なぜ人間同士が殺し合っているのだ?争うところは見てきたが殺しなんて見たことがない!妖怪と人間じゃない!人間と人間だ!!

 

幻想郷は別の地球へと触れる。すると、今度は違う映像を見ることだ出来た。そこに写し出されたのは傷だらけ少女達が海を駆け、黒い怪物と戦いそして沈む。生きて帰れても図体の大きい男に殴られ罵声を浴びせられる者もいれば、大勢の男の性の捌け口として使われる者もいれば、どこかへと売り飛ばされる者もいた。その様子が脳内に流れ込んできた幻想郷は酷い吐き気と怒りに包まれる。

 

殺す、、、。人間は殺さないとダメだ!!

 

怒り狂う幻想郷。だが、人間の中にも善き者もいることは幻想郷も分かっている。分かっているが怒り狂い、滅ぼさなければならないと思ってしまうのだ。

後に人類は幻想郷のことを理不尽な死と言うことを込めてこう呼んだ。

 

コード:ザ・カラミティ

 

 


 

 

ルシファーは一人の少女を抱き抱え嵐の海を駆け抜ける。

それを深海棲艦達が追いかけ追撃する。

 

くっ!しっかりしろ!!

 

少女は起きることはない。気絶したままである。

ルシファーが戦えばこの場を乗りきることは容易い。だが、そうなると両腕の中で眠っている少女の命が保証できないのだ。

 

このままでは逃げ切れない!!

 

「あら?そんなに後ろばかり気にしていいのかしら?」

 

ルシファーはとっさに避ける。先ほどまでいた場所には紅い槍が、、、。

 

「あら?避けたのね。」

 

貴様、、、。何者だ?

 

「私?私はビスマルクのランサー。貴女に引導を渡してあげるわ。」

 

なるほど。生憎今の私は殺り合うつもりはないんでな。逃げさせてもらう!!

 

「あらあら、つれないわね。ん?あら?あらあら!!貴女、普通のサーヴァントとじゃないと思ってたけど。まさか、とんでもない大物だなんてね!!」

 

なんだ?もうバレたか。

 

「面白いはぁー、、、。一体誰に何を託されたのかしら?」

 

、、、。貴様のような奴に知る権利などない!!

 

ルシファーはランサーを飛び越えて逃げる。

 

「そう簡単に逃がさないわよ。」

 

ランサーは槍を投げる。が、、、。

キーン

 

「あら?バリア?」

 

ルシファーの周りにはバリアが張られていた。そのバリアは一枚だけではない。四枚のバリアによって守られていた。その四枚にはそれぞれ何かを表すマークのようなものが描かれていた。

そのバリアのおかげでルシファーは逃げ切った。

 

「あれは、、、。英霊となるはずだった者達がなぜ彼女に力を託してるのかしら?彼女も私と同じ人類悪なのに。」

 

それだけ言い残しランサーは嵐の海の中に消えるのだった。

 

ルシファーは後に神への挑戦者、人類の破壊者の意味を込めてこう呼ばれた。

 

コード:ザ・デスペア



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とある英霊の物語~そのEは何を見る?/耳を防ぎたくなる話~

咲夜「今回の前書き担当は十六夜咲夜と。」
シンオウ「シンオウでお送りします。咲夜さんで良かったですよー。マトモな方で。」
咲夜「私もシンオウさんでほっとしてますよ。」
カンペ(2人とも天然属性である。)
咲夜「さて、今回の話はあの赤ジャージの魔術師(キャスター)と天津風の初めて会ったときの話ね。」
シンオウ「今回の題名もなんだか不思議な題名ですよね。」
咲夜「でも、どこかで見たことある題名ですね。で、今回のメモはっと、、、。闘う者達の歌、響く時、軍神は土着神と共に現れる。え?今回のメモ書き適当?」
シンオウ「神かー、、、。神などこの私だけで、、、。いえ、何でもありません!」
咲夜「何か寒気がするわね。風邪を引く前に本編に行きましょうか。」


あれは俺がマスター(天津風)に召喚された時のことだ。

 

 

 

 

シンタロー「魔術師(キャスター)、如月伸太郎。召喚に応じた。あんたが俺を召喚したマス、おい!何でそんなに血まみれなんだよ!」

 

俺が初めて見たマスター(天津風)は血まみれで目に光が無かった。

何がどうなってるのか分からなかった。

 

バンッ!

 

銃声が聞こえた。

後ろに倒れていく身体、、、。撃たれたのは俺のようだ。

 

シンタロー「魔術師(キャスター)、如月伸太郎。召喚に応じた。あんたが俺を召喚したマス、おい!何でそんなに血まみれなんだよ!」

 

あれ?俺は死んだんじゃ、、、。いや、死んでまた戻ってきた。いつもと同じように。

なら、次は、、、。

 

バンッ!

 

俺の脳天目掛けて弾丸が飛んでくる。

 

シンタローは難なく避ける。

 

憲兵A「提督、逃げ出した艦娘発見致しました。ですが、なにやら男も居ますがどういたしましょう。」

提督『構わん。両方殺せ。』

それを合図に憲兵達は拳銃をシンタローと天津風に向ける。

シンタロー「悪いが、、、。ここで死ぬつもりはねぇよ。マスター、悪いがじっとしていくれよ。」

シンタローが片腕で天津風を抱き抱える。

憲兵A「動くな!動くと撃つ!」

シンタロー「動かなくても撃つ気だろ?ルナ!」

シンタローは空いている片腕を天に向ける。

ここはビルとビルの間の路地裏しかも行き止まり。逃げる場所は一つしかない。

憲兵B「う、腕が伸びてる!」

憲兵A「撃て!殺してしまえ!!」

一斉に放たれた弾丸。あと少しでビルの屋上に手が届くのに、、、。

 

くっ!やり直しかよ。

 

シンタロー「魔術師(キャスター)、如月伸太郎。召喚に応じた。あんたが俺を召喚したマス、おい!何でそんなに血まみれなんだよ!」

 

次は何を試すかだな。ジュエル?いや、マスターを抱えたら俺は無事でもマスターがやべぇ。トリガーで迎え撃つか?数で負けてる。なら、ルナ&トリガー?違う。三本使うか?よし!やってみるか!

 

シンタローが考えている間に銃弾が放たれていた。それを難なく避ける。憲兵達は今提督と連絡中だ。

憲兵A「動くな!動くと撃つ!」

シンタロー「動かなくても撃つ気だろ?ルナ&サイクロン&トリガー!」

 

向こうが数なら俺は速さと正確さで、、、。あれ?目の前が真っ暗に、、、。

 

シンタロー「魔術師(キャスター)、如月伸太郎。召喚に応じた。あんたが俺を召喚したマス、おい!何でそんなに血まみれなんだよ!」

 

ダメだ。恐らくだが、限界は二本まで。その二本でこの状況を打開か。いいメモリは、、、。無いなら、どうする?

無いならなら、この場で作ってしまわないかい?

えっ!あんたは、、、。座で消えたんじゃ、、、。

この通り元気さ。僕も相棒も君の奥底にいる。まぁ、出てくる機会なんてそうそう無いけどね。

あっそうかい。で、そんなに簡単に作れるのか?

作れるさ。でも、君の創造力が必要だけどね。君が魔術師(キャスター)のクラスになったのは目とメモリ生成の力だね。メモリは君の中でしか存在しないけど。まぁ、頑張りたまえ。

言うだけで消えたか、、、。なら、一つ作ってみるか!

 

憲兵A「動くな!動くと撃つ!」

シンタロー「動かなくても撃つ気だろ?」

シンタローは天津風を抱き抱える。

シンタロー「まぁ、撃ったところで意味はないさ。ルナ&ゴースト!」

何も変化は無いように見える。

憲兵A「?変な奴だな。構わん、撃て!」

無数の銃弾が二人目掛けて飛んでくる。だが、それを無視して天に手を伸ばす。

手は伸びていきビルの屋上を掴んだ。

銃弾はなんと二人の身体を貫通したがまるで二人がその場に映し出された映像かのようだった。

憲兵達は驚き更に撃つ。

シンタローはそれを無視し腕を縮め屋上へと向かう。

屋上に到達した二人。

シンタロー「このままだとどうせ登ってくるな。なら、インビジブル&バット!」

その瞬間二人の姿は消える。

 

さてと、まず必要なのは食料と寝床だな。とりあえず、この辺りなら降りても良さそうだな。念のためマスターにこれをかけとくか。スリープ

 

シンタローは地に着く。地についてかはバットの能力を消し次にスリープの能力で眠っている天津風を起こさないようにする。

 

コンビニがあるな。でも、今は金が無い。罪悪感が半端ないけど、、、。やるしかねぇかー、、、。あれ?あの二人が何も言わない。特に黒い方が言わないな。今回は目を瞑ってくれるってことか!よし!それなら、おっ!ちょうど客が入るところだな!あの客達に着いていくか!それにしても、、、。この客の女性二人共美人だな。

 

シンタローは二人の女性客の後ろを着いていく。

一人は黒髪のロングヘアーの女性。もう一人は銀髪のボブカットに三つ編みと緑色のリボン。

店に入ったシンタローはポケットにおにぎりや飲み物を詰め込む。

そこでふと、二人の女性の会話が耳に入る。

?「お嬢様のマスターはあの鎮守府をどうされるおつもりなのでしょうか?」

?「うーん、、、。今回は事が事ですからねー、、、。捕まえて牢屋にポイっはしないしんじゃないですか?今回の事案は提督の嫌いなタイプの事案ですし、、、。それとどうやら例の鎮守府で動きがあったようですね。」

?「どうして分かるのですか?」

?「あれ?咲夜(さくや)さん、ワイヤレスイヤホン型の無線機着けてないんですか?これ?」

?「あっ、、、。部屋に置きっぱなしかもしれません。」

?「あちゃー、、、。まぁ、大丈夫ですよ!あっ、私の片方貸しましょうか?」

?「お願いします。それと、例の鎮守府の動きとは?」

?「なんでも、艦娘が一人逃亡したそうです。これは例の鎮守府にいる密偵からの知らせですが、その艦娘はサーヴァントを召喚しているようでその密偵のサーヴァントが見失ったからって血眼で探してるそうです。」

?「密偵のサーヴァント?あー、、、。あの子ね。でも、大丈夫なのですか?確かあの子は定期的に人間を食べないといけないのでは?」

?「そこのところは問題無いそうです!マスターの血を吸えば問題無いとの事なので。」

そんな二人の会話を聞いて思い当たることがあった。

シンタロー(あの二人が話してた逃亡した艦娘はマスターだな。密偵ってことはマスターが居た鎮守府を告発でもするのか?でも、何で俺とマスターが密偵のサーヴァントに追われている?分からない事が多い。とりあえず、あの二人が出るのと一緒に外に出るか。)

二人のあとを着いていくかのように出ていくシンタロー。

シンタロー(さて、そろそろ、寝床を探さねぇと、、、。いや、先にこっちだな。でも、どうやって?はぁー、、、。情報が欲しかったけど諦めるか、、、。バット。)

シンタローは空を飛び良さそうな場所を探す。

しばらく飛び、よさげな場時を見つける。

そこは何年も人の出入りが無い廃ホテル。

その一室に忍び込む。

シンタロー「このまま寝かせるのはまずいな。クリーン。」

ホコリまみれの部屋がだんだんと綺麗になって行く。

ベッドの折れた足は元通りに、シーツは新品のようだ。

新品同様となったベッドに天津風を寝かせる。

シンタロー「、、、。すまねぇな。マスター。メモリー。」

シンタローは天津風の記憶を見る。

 

、、、。ふざけてる。こんなことがこの世界じゃ許されってのかよ!

大多数から許されるのがこの世界さ。これは僕の相棒には見せられないね。君が熱くなりすぎない人間で良かっ、、、。何処に行く気だい?

、、、殺す。

はぁー、、、。君、クールに見えて意外と熱くなりやすいようだね。

元々はこんなんじゃねぇよ。恐らくあんたらと座で混ざったせいで性格が変になったかもな。

熱くなった君を止める術は無さそうだね。スリープの効果は君が自由にONOFFできる。君自身が同時に使えるのは2つまで、誰かに使うなら一人一つまでだよ。それを覚えておいて。

分かった。

 

シンタロー「、、、。ウィザード」

シンタローの足元に魔方陣が現れ、魔方陣と共にシンタローは姿を消す。



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とある英霊の物語~そのPは誰のため?/怒りの矛先は何処へ~

信勝「よし、今回の前書きは僕と。」
コヤン「この私、コヤンスカヤが担当いたします!」
信勝「久しぶりの登場だけど、早速メモを読んでいこう。」
コヤン「信勝さん、主人公ですのに出番はあまりありませんよね。えーと、今回のメモは、、、。神なるものは深淵より降臨せし。あのー、、、。このメモは洒落になりませんよ。」
信勝「ん?この紙に書かれてるのは一部のようだ。半分がちぎれている。」
コヤン「あら、ほんとですわ!では、片割れは何処に、、、。?」
信勝「それはいいから、本編スタートするよ。」


熱海鎮守府門前

 

ここは熱海(あたみ)鎮守府。

天津風が逃げ出したブラック鎮守府である。

 

シンタロー「ボマー。」

 

ドーーーン!!

 

突然の大爆発。門を守備していた憲兵隊は皆、四肢がバラバラに弾け飛び絶命している。

鎮守府内に警報が鳴り響く。

室内に居た憲兵隊によりシンタローは取り囲まれる。

シンタロー「ジャマだ!終わらない夏。一夏の大冒険は運命と言う手のひらの上。『永遠に終わらぬ夏(カゲロウ・ディズ)

今は4月であり夜ではまだ肌寒い。

なのに気温は上昇。夜なのに蝉の音が聞こえてきて憲兵達は困惑する。

それだけではない。だんだんと味方へ不信感が湧いてくる。

シンタローの宝具の一つ、それは精神へ干渉する宝具。

自力で正気に戻るのは不可能であり、次第に味方を敵と認識してしまう。

あとはまさしく地獄のような光景が広がるだけである。

シンタローは一直線に執務室へ向かう。

鎮守府の扉を開ける。

目の前には無数の銃口。

シンタローの宝具の効果範囲は決して広くない。

そのためこのように不意打ちを食らう。

いつもの彼ならここでリセットになるだろ。だが、今回の彼は怒り狂っている。

シンタロー「イージス。」

シンタローの周りは見えない盾に守られる。

それをたかが銃弾が貫通するわけもない。

シンタローは敵うわけもないのに攻撃を止めない憲兵達の様子に呆れる。

シンタロー「はぁー、、、。ジェノサイド&ダイヤモンド。」

ここから先は一方的な虐殺である。

ダイヤモンドの効果によりシンタローの拳はダイヤの様に硬く、ジェノサイドにより全てのステータスと残虐性が上がる。

憲兵達を皆殺しにした後は執務室に行き、この鎮守府の提督を殺すだけ。

それだけで全ては終わる、、、筈だった。

 

 


 

 

熱海鎮守府門前

 

門前に着物を着た一人の少女が居た。

?「はぁー、、、。肉片が散らばっているのはよろしくありませんね。『転身火生三昧(てんしんかしょうざんまい)』」

巨大な青い炎の蛇が肉片を焼き尽くす。

?「あら?新手でしょか?」

咲夜「貴女は何者ですか?返答次第ではこの場で殺します。」

?「わたくしはただの一般人です。」

咲夜「嘘ですね。今のは明らかに宝具。つまり、貴女はサーヴァント。」

?「ふふふ。そうですわね。今のを見ればサーヴァントと言う結論には簡単に辿り着いてしまいます。ですが、これならどうでしょう。来て、(ドラゴン)。」

空から白い人影が現れる。

龍「御呼びでしょうか?我が主。」

?「今回はこれぐらいでいいでしょうから帰りますわよ。今日はサーヴァント2体の情報を得れただけでも良しとしましょう。」

咲夜「待ちなさい!」

龍「主!危ないです!」

?「大丈夫ですよ。(ドラゴン)。わたくしがやりますので。『カルデア流剣術・三の型(いそ)なで』」

少女は刀で咲夜を斬った、、、。様に見える。

咲夜「?何も無い?今、斬られてような。」

?「えぇ、斬りました。ですが、特に外傷はありません。自由に身体は動かせないと思いますが。」

咲夜「!足が重い?」

?「それではわたくし達はこれで。」

少女とサーヴァントは姿を消した。

咲夜「くっ、逃げられました。ですが、あの惨状を作った張本人を探さなければ!」

咲夜は重い足を動かし何とかシンタローの後を追う。

 

 


 

 

熱海鎮守府執務室

 

シンタロー「いない。」

シンタローは執務室に辿り着いていた。

だが、肝心の提督が見当たらない。

シンタロー「うーん、、、。本棚か、、、。これ、怪しいな。本棚にしては殆ど何も入ってない。これを、横に。」

シンタローは本棚を横にずらす。

本棚は簡単に横にずれ階段が現れる。

シンタロー「嫌な予感しかしねぇけど、、、。行くしかねぇか。」

シンタローは階段を降りていく。

降りていくにつれて何か匂う。

かなりきつい匂い。吐きそうになるが我慢して下へと降りる。

そこは地下牢。

牢屋が何個かあり、この中にはすでに息絶えた艦娘達の姿。

シンタロー「すまない。本当ならちゃんと埋葬してやりたいけど、今は出来ねぇからせめて、、、。クリーン。」

地下牢内の匂いは薄れていき汚なかった牢屋の中はだんだんと綺麗になってく。

それは死んだ艦娘もだ。生きてついさっきお風呂に入り身体を洗ったかのように綺麗になっていた。

シンタローはさらに奥に向かう。

その拳からは血が地面に滴り落ちている。

すると、一つの扉がある。

扉を開けるとそこは海に繋がっており小型の船が一隻停めておけそうなスペースがあった。

 

逃げられたか。

 

シンタローは来た道を戻る。

?「誰、、、か、、、。

小さなか細い声。それをシンタローは聞き逃さなかった。

その声は一つ牢屋から聞こえていた。

シンタロー「ヒート&ジョーカー!」

牢屋の檻を炎の拳で壊すし中に入る。

そこには一人の傷だらけのピンク髪の少女。しかも、全裸だ。

シンタロー「このままじゃヤバいな。ドクター&キュア!」

ドクターの力で診察しキュアで治療していく。

シンタロー「大体の負傷箇所は分かった。あとは治療か。」

シンタローは少女を背負う。

シンタロー「寒いかもしれないけど、上まで我慢してくれよ。」

少々を背負いながらキュアの力で治療していく。

地上へ続く階段を登り何とか執務室へ辿り着く。

シンタロー「このソファーに寝かせて何か服と毛布があれば、、、。」

咲夜「ありますよ。」

シンタロー「誰だ!」

居たのはメイド服を着た女性。シンタローはその女性に見覚えがある。

シンタロー「あんたは?」

咲夜「私は十六夜咲夜と申します。とりあえず、その子に服を着させました。」

シンタロー「え?着させた?本当だ、いつの間にか着てる。」

咲夜「これは私の能力。時を操る程度の能力で時間を止めただけですよ。」

シンタロー「おいおい。得たいのしれない奴に能力なんて教えていいのか?」

咲夜「別に構いませんよ。貴方はいい人だと思いますので。」

シンタロー「そうか?かなりのロクデナシだと思うが。」

咲夜「いえ、貴方のその血まみれの手をみれば分かりますよ。貴方はこの鎮守府に対して怒りを露にしている。本当はこの鎮守府の提督を殺す筈だったのに居なかった。怒りの矛先を何処にも向けられない。そんな中で怒りを抑えて助けることが出来る命を助けている。そんな人の何処がロクデナシなのでしょうか?」

シンタロー「あんたの目にはそう見えるのか、、、。」

シンタローは少女をソファーに寝かせて地下に戻る。

咲夜「なぜまた地下に?」

シンタロー「ちゃんと弔ってやらねぇとな。あんな暗くて狭い場所に置き去りなんて、、、。かわいそうじゃないか。」

咲夜(、、、。彼ははどれだけ綺麗な方なのでしょう。サーヴァントだからこの世界の人間とは違うくても、この世界の人間達を見ていれば彼の行動がどれほど美しいものか分かるでしょう。)

その後、シンタローは咲夜に少女のことを頼み、地下から遺体を運びだし、簡素であるが棺を作りその中に遺体を入れる。

この子達にとってこの場所は地獄のような場所。

安らかに眠れる場所に埋葬される事を願い後の事は咲夜に任せその場を去った。

 

 


 

とある屋敷

 

とある屋敷の一室に寝たきりの男性がいた。

男性「コホッ、コホッ。清音(きよね)や。お前はこの蒼炎(そうえん)があの憎き炎鬼(えんき)からその座を奪い返すだ。それが、お前の役目だ。」

清音「えぇ。分かっておりますわ。炎の座は蒼炎(そうえん)の座。このわたくしが炎鬼(えんき)から奪い返しましょう。ですが、そのために障害を消させてもらいますね。」

男性「!!清音!お主、何をする!ワシは蒼炎(そうえん)家の当主じゃぞ!なのに、なぜ刃を向ける!悪い冗談は止めろ!」

清音「、、、。カルデア流剣術・清姫(きよひめ)の型灰塵帰閃斬(かいじんきせんざん)

その刃は蒼炎を纏い、男を斬る。灰一つ残さずに男は燃えて尽きた。

清音「フフフ、、、。今から蒼炎(そうえん)家当主はこのわたくし、蒼炎清音(そうえんきよね)ですわ。(ドラゴン)、家の者達に当主交代の事を伝えてきてくださる?」

龍「承知致しました。我が主。」

白い人影は飛び去る。

?「面白くなってきたじゃない。貴女が当主は笑えるけど。」

清音「何のようですか?用件はお早めに。」

?「相変わらず、、、。まぁ、いいわ。マスターからの連絡よ。炎鬼(えんき)家の当主が殺されてわ。」

清音「ふーん、、、。そうですか。」

?「あら、そこまで気にしていないようね。」

清音「あのがさつな男がサーヴァントを召喚できていると思っていませんでしたから。」

?「そう。連絡は以上だから私は帰るわよ。せいぜい頑張りなさいな。」

清音「、、、。鬼の末裔の頂点。聖杯戦争に似た仕組み。もし聖杯があるのであれば、わたくしは、、、。貴方の復活を願うでしょう、、、。マスター。」




名前 蒼炎清音(そうえんきよね)

詳細 鬼の末裔の中にある炎鬼(えんき)から分離した家系の蒼炎(そうえん)家当主の孫。両親は既に死んでおり親の顔など覚えていない。当主を殺し、自分が当主となった。蒼炎を操り、少し特赦な剣術を扱う。


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とある英霊の物語~許されざる罪を背負いし者~

※作者は未だにアヴァロン・ル・フェを攻略出来ておりません。その為オリジナル要素が強めかもしれませんが笑ってスルーしてください。

信勝「、、、。ウッドワス、弱くない?」
静謐「それは言ってはいけないのでは?」
清音「強敵なのは変わりなかったのですが、、、。騎兵(ライダー)の編成が容赦ありませんでしたね。」
信勝「固定のパーシヴァル、静謐、僕、キャプテン・ネモ太陽王(たいようおう)、フレのエウロペ。負ける要素は何処だ?」
静謐「これで勝てたのがちょっと、、、。」
清音「舐めプですわね。」
信勝「どうせ今回は作者が叩かれる回だかほっておくか。」
清音「そうですわね。」


許されよ。許されよ。我の罪を。許されよ。

 

何を許せと?

 

自由を愛する妖精たち。愛を守った妖精たち。

貴方たちのブリテンは栄えるでしょう。沢山の死を積み上げて、永遠に。永遠に。でも、どうぞいつまでも忘れずに。

 

あぁ、忘れないさ。

 

世界が新しくなるほど根は古び、誰も知らないまま、この通り。取りに足りない、小さな虫のひと噛みで崩れるのです。

 

その虫の一かみでくずれたこと、忘れはしない。

 

許されよ。許されよ。我らが罪を、許されよ。

 

判決を下そう、、、。貴様らのような妖精共を許すと思うか!

 

 


 

久美浜鎮守府 男性寮

 

チュンチュン

 

朝か、、、。

今日も今日とて青空が美しい。

そう言えば昨日の夜マスターから聞いたが、この鎮守府の提督が帰ってきたらしい。

この鎮守府に置かせてもらっている身として挨拶に行くべきだ。

さて、今は、、、。

朝5時、、、。

提督殿もまで眠っているだろう。

そうとなれば起こすのは失礼。朝食を食べに行くか。

私はベッドから降り、部屋を出る。

?「ん?アルフか。おはよう。君も今から食堂に?」

アルフ「あぁ、おはよう。そうだとも。本当なら先に提督殿に挨拶に行きたかったのだ、、、。この時間なら寝てるだろうと思ってな。エミヤ殿も食堂に?」

エミヤ「あぁ、今から朝食を作りにな。」

アルフ「そう言えば、料理担当でしたな。」

他愛もない会話をしながら食堂へと向かう。

そんな中で食堂の方からいい匂いが漂ってきた。

エミヤ「ん?先に誰か来ているのか?」

アルフ「他の料理担当の方なのでは?」

エミヤ「かもしれんが、、、。」

エミヤ殿が食堂の扉を開く。

すると、厨房に二人の人影が見えた。

信勝「コヤン。これぐらいでいいか?」

コヤン「おや、早いですわね。これぐらい切っておけば充分かと。」

信勝「分かった。」

コヤン「それにしても提督自らキッチン立つとは思いもしておりませんでした。カルデアでは料理なんてしていました?」

信勝「してない。僕は、常に前線にいたからな。料理はこの世界に来てから覚えた。ドレッシングの味付けはこんなものでいいか?」

コヤン「そうでしたか。えぇ!味付けもバッチリです!にしても、何故いきなり新メニューやドレッシングなのどの作り方を?この鎮守府には他にもサーヴァント方がいると聞いております。なら、その方に頼めば(わたくし)に料金を払うことなどなかったのでは?」

信勝「まだ誰がいるか把握できてなかったからな。それに、料理も出来て信頼出来る人物が今のところ貴女しかいなかったから。料金払うぐらいなんのデメリットでもないさ。」

そこにいたのは二人のサーヴァント。

信勝「ん?誰か来たか?弓兵(アーチャー)?そう言えば、狂戦士(バーサーカー)が言ってたな。」

エミヤ「君が提督なのか?それと、、、。のコヤンスカヤか。」

コヤン「いえいえ、(わたくし)ではございません。」

エミヤ「、、、。投影、開始(トレース・オン)。」

コヤン「おやおや、殺りますか?では、表へ。」

信勝「やめろ。鎮守府内で争うなよ。しかも、味方同士で。」

エミヤ「味方?人類悪がか?」

信勝「あぁ、この世界では人類悪や冠位(グランド)の在り方が違うみたいだ。コヤンみたいに味方になる人類悪もいる。」

エミヤ「なるほど、すまない。」

コヤン「いえいえ、お気にならさらず。それはそうと、後ろの方は?」

エミヤ「あぁ、彼もこの鎮守府のサーヴァントだ。」

アルフ「私はアルフ。妖精(フェアリー)のサーヴァントです。まさか、貴方様が提督となっているとは思いませんでした。織田信勝殿。」

信勝「敬語はよしてくれ。それと、僕のことを知っているようだが、、、。」

アルフ「えぇ、知っていますとも。一方的ですが、提督殿のことを見ていましたので。本当に申し訳御座いませんでした。」

信勝「え!何故謝る!」

コヤン「信勝さん。何かしでかしましたか?」

信勝「初めて会った人に何かした覚えはない!」

アルフ「アハハ、、、。信勝殿は悪くありません。悪いのは私と民達。」

信勝「?」

アルフ「信勝殿にコヤンスカヤ殿、、、。私の上に広がる國はどうでしたか?美しい國だったでしょうか?夢のような國だったでしょうか?そうであれば私も彼女もこれに勝る喜びはございません。

信勝「上に広がる國?まさかだが、貴方は英雄や神、幻霊でなく、大地そのもの!」

アルフ「はい、私は大地、いや島そのもであり。この名前アルフは名を縮めたに過ぎません。私の真命はアヴァロン・ル・フェでございます。」

コヤン「マジですかー。あのブリテンがサーヴァントにですか。」

信勝「いろんなものがサーヴァントになるこの世界じゃ驚きもしなかったが、、、。何故僕に謝罪を?」

アルフ「はい、コヤンスカヤ殿はご存知だったかも知れませんが、妖精達の本性。信勝殿、いやカルデアの方々は知り得ないと思いまして。」

信勝「その事か。なら、謝る必要は無いです。僕もマスターも知ってましたので。」

アルフ「え?」

信勝「僕達だけじゃない。あの妖精國で戦ったサーヴァント達、、、。静謐、清姫(きよひめ)蘭丸(らんまる)Xナポレオンキャプテン・ネモゴッホモレーアイドルX、、、。他にも共に戦った人達もいます。」

エミヤ「私はあの異聞帯(いぶんたい)での戦いに一度も参加していなかったかが、、、。何があったかは把握している。」

信勝「貴方は最後まであの戦いを見届けましたか?」

アルフ「、、、。いえ、あの娘が投げ捨てられてから見れませんでした。私は目を背けたのです。」

信勝「そうですか、、、。なら、あの時何があったか話しましょう。」

 

 


 

 

アヴァロン・ル・フェ 玉座の間

 

マスター「てめぇら、、、。ここで何をした?それに、今、何を投げ捨てた?」

信勝「マスター!急に走ってどうし、、、。どうなってるんだ?これは、、、。」 

マスター(この気配、、、。さっきまでスプリガンの野郎がいたか、、、。俺が来るのを察して逃げたか?)

信勝「あの死体、、、。ほとんど原型を留めてないが、、、。モルガンですね。」

静謐「マスター!やっと追い付きましたよ!えっ、、、。うぷっ!」

?「え?どうされました?え?なんですか!あの肉片は!」

?「うぇー、戦場で肉片は見慣れてますが、、、。ここまでぐちゃぐちゃなのは見たことないであります。殺ったのはここにいる妖精達でありますね。」

マスター「許せねぇ、、、。」

信勝「マスター?」

マスター「てめぇら、妖精共(ゴミ共)モルガンを惨殺しバーヴァン・シーまで殺した!確かに二人は貴様らにとって憎いだろう!だかなぁ、それ程までに貴様らは腐ってたんだよ!」

マスターである青年は刀を抜く。

マスター「ただ一人、感謝してくれた者の為に君臨した女王様、、、。ただただ他者に優しかっただけなのに嫌われた妖精、、、。君達二人の悲しみ、怒り、、、。俺が背負う。」

信勝「まず!逃げるぞ!」

静謐「マスターがアレやるなら玉座ごと無くなります!」

?「では、下で待ってますので。モルガン陛下妖精騎士トリスタン。貴女方二人の御冥福をお祈りします。」

?「うーん、、、。敵でしたが、ここまで来ると悲しいであります、、、。主様!ぶちかまして、妖精共に分からせてやるのであります!」

マスター「ふっ、アイツらは下に避難したか?ん?なんだてめぇら、逃げるのか?逃げることも出来ない二人を殺した貴様らに逃げるなんて許すわけねぇだろうがぁ!!」

抜刀していた刀を構える。

マスター「我流、無閃秘奥義!『無閃・終幕(むせん・しゅうまく)』。」

刀を振るう。だが、妖精達に傷は無い。

ガラッ

何かが崩れる音がした。

そう、玉座の間は崩れ始めた。

それに気づいた妖精達。我先に逃げようとするが足が動かない。それに、視点が低い。

それもそうさ。下半身が吹き飛んでいるのだから。

青年はモルガンの遺体を回収する。

マスター「すまない、、、。本当ならバーヴァン・シーと一緒に埋葬してやりたいが、、、。何処に遺体があるかわかんねぇから、あんただけでも埋葬するさ。」

崩れ落ちる玉座からゆっくりとその場を後にする青年。

彼の目は怒りとも悲しみともとれる感情が渦巻いていた。

 

 


 

 

信勝「これが僕が知る出来事。」

アルフ「そんなことが、、、。」

コヤン「それは、、、。キツイですね。」

信勝「だけど、マスターはこんなことも言ってた。これは妖精國に行く前のことだ。」

 

 


 

 

カルデア 図書室

 

信勝「マスター。探しました。今、ダ・ヴィンチが来てほしいと、、、。何を読んでいるんですか?」

マスター「ん?これか?妖精に関する書物さ。実に面白い。俺が知っている妖精とはまた違うようだ。」

信勝「マスターは妖精を見たことが?」

マスター「あぁ、あるさ。共に暮らし、話し、共に戦ったこともある。」

信勝「共に戦った?」

マスター「おっと、それは忘れてくれ。この書物に書いてある妖精と俺が知る妖精は別物だ。俺が知る妖精は無邪気でイタズラ好きで弱くてでも、すぐに復活してはまたイタズラを仕掛けてくる。どうしようもないけど愛しい子達だった。一人を除いては、、、。」

信勝「一人を除いて?」

マスター「無いと思うがもし、その一人がサーヴァントして召喚されたのなら俺の出る幕はない。アイツ一人で無双するさ。さて、話しはここで終了!ダ・ヴィンチが呼んでるってことはレイシフトか?」

信勝「えっ、、、。えぇ。そのようです。」

マスター「何処か聞いた?」

信勝「今回の特異点は1273年のエルサレムだそうです。」

マスター「へぇー、、、。なるほどな。今回も力を借りるぜ。カッツ。」

信勝「えぇ。良いところ姉上とマスターに見ていただけるよう頑張りますとも!」

 

 


 

 

信勝「恐らくマスターは妖精自体は嫌いになってない。嫌いなのは妖精國の妖精だけだ。」

エミヤ「そんなことが会ったのか。」

コヤン「(わたくし)がマスターと出会うかなり前の話ですわね。」

アルフ「ハハ、なんだか少しホッとしました。私も妖精自体のことは嫌いになってほしくはなかったので。」

信勝「そうか、、、って、もうこんな時間だ!早くしないとみんな来るぞ!」

エミヤ「私も手伝おう。料理担当なのでな。」

アルフ「料理は全く出来ませんが、私も手伝います。」

 

今日も1日慌ただしくも安心できる。そんな1日が今日も始まります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ですが、毎日夢でうなされます。あのいまいましいゴミ達に。




名前 アヴァロン・ル・フェ

クラス 妖精(フェアリー)

召喚者 ???

詳細 かつて織田信勝(おだのぶかつ)、『カルデア』が訪れ戦った異聞帯(いぶんたい)そのものがサーヴァントになってしまった。彼自身、妖精達が許せないせいか毎日夢を見てしまう。名前が長いためアルフと名乗っている。


名前 エミヤ

クラス 弓兵(アーチャー)

召喚者 ???

詳細 久美浜(くみはま)鎮守府にて召喚されたサーヴァント。日中は料理に全力を注ぎ深夜は鎮守府の警備と大忙し。休んでいるところを誰も見たことがないとか。


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とある英霊の物語~空っぽの騎士~

桜子「じょんなぁー!!!あァァァんまりだァァアァ!!!」
信勝「死した者に手向けを、、、。これぐらいしか出来ないが安らかに、、、。」
コヤン「初めてですよ。葬式の準備をしたのなんて。」
アルフ「すまない。本当にすまない。いっそのこと、私の存在が無くなれば、、、。」
CEO「アルフが自殺するぞ!全力で止めろ!」
ラグ「アルフ!お前は悪くない!悪いのは糞みたい妖精達と裏切った人間だ!お前は何も悪くないんだ!」
電「そうなのです!だから、死んではダメなのです!」
吹雪「あのー、、、。遺影を用意したのですが、、、。これでいいのでしょうか?」
信勝「え?どんな遺影を持ってきたんだ?」
吹雪「これです。」

顔芸を披露するスカンジナビア・ペペロンチーノ氏

信勝「、、、。あぁ、死してなを生きている者に笑っていろと言うのですね。」
桜子「ベベじゃん!わだじはいっじょうわずれまぜん!」
コヤン「えーと、、、。泣くか喋るかどちらかにしてもらえませんか?」
吹雪「あと、もうひとつのが、、、。これです。」

特殊宝具演出のガレス氏

桜子「うっ、、、。うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
コヤン「この人子供ですか!?」
信勝「見た目は大人、頭脳は子供なんだろ?泣いてばかりでは亡くなった方々に失礼だ!」
桜子「だっで!だっで!」
信勝「ダメだ、、、。本当に子供になってしまった。」
?(えっ、、、。なにこれ、、、。物凄く出にくい。)
静謐(本編の様に振る舞えば行けますよ!)
?(絶対無理ですから!)


私は、、、。守れなかった、、、。

燃えるロンディニウム

何がロンディニウムの騎士だ!

 

『何も守れず何も得ず、、、。終いに終いに別れも告げれず、、、。守るべきもの全て失い、、、。実に空虚じゃないですか?人生空虚じゃないですか、、、?』

 

あれ?私、こんなこと言うキャラだっけ?

いや、こんなんじゃなかった。

 

『諦めたくなかった。だから、私は足掻いた。みんなとの明日が欲しいから足掻いた。』

 

あれ?こんなことも言わなかったよね?

なんでだろ?

 

円卓の騎士ガレスよ。お前は選ばれた。抑止力となれ。それがお前に残させれた道なのだ。

 

アハハ、、、。誰か分かりませんが、、、。私もアルトリアさんの様に使命を背負うのですね。

背負います。次こそは全てを守れるように、、、。己の事を忘れてもいい、、、。私は、、、。もう守れないのは嫌だから、、、。

 

そうか。お前には2つの力を与えた。もうお前は円卓の騎士でもロンディニウムの騎士でも。ましてや予言の子の騎士でもない。お前はお前。召喚されれば性格も何もかも違うだろう。だが、安心するがいい。お前の心の強さは永遠なのだから

 

 


 

 

高宮学園 裏・生徒会室

 

アルトリア「今回はなぜ我々が集められたのですか?」

?「え?だってさぁー、顔合わせをしとかないとダメじゃ?だって仲間なんだからさぁー。後、そこの槍兵(ランサー)。兜を取る!」

槍兵「あ?うるせぇなぁ魔術師(キャスター)。別に俺が兜を被ってようが自由じゃねぇか?えぇ?」

?「喧嘩はやめましょうよ~。」

?「全くだ。このままではマスター達の足を引っ張る事になる。だからこそここで皆が皆の事を知ることが大事だ。」

?「そうだな。まぁ、ここは自己紹介が無難じゃねぇか?」

魔術師「そうだね!なら、僕から行こう!僕は裏・生徒会長巌流寺鈴華(がんりゅうじりんか)のサーヴァントでありこの空間の支配者。クラス魔術師(キャスター)。真名アリババさ!よろしく!」

アルトリア「あっさりと行きましたね。私は天上隼人のサーヴァント。クラス剣士(セイバー)。アルトリア・ペンドラゴンです。」

アリババ「へぇー、君。あの騎士王様だったんだ。」

静謐「何かわざとらしい反応ですね。私は毒鬼蕨のサーヴァント。クラス暗殺者(アサシン)。静謐のハサンです。」

?「まぁ、見た感じで暗殺者(アサシン)ですよね~。私は咎咲要のサーヴァント!クラス裁定者(ルーラー)!美少女高校生風祝(かぜはふり)東風谷早苗(こちやさなえ)です!」

?「なんなのこの高ステータス高校生は!あっ、私は神里実のサーヴァント。クラス騎兵(ライダー)虚舟(うつろぶね)よ!いつか巨乳になりたい。」

?「一生ないでしょうね。私は根倉栞のサーヴァント。クラス銃士(ガンナー)世界で最も人間を殺した者。真名AK-47ナヨカと読んでください。」

?「ほー、武器なんも英霊として座に刻まれとったんか。ワシは黄拳龍弥(おうけんたつや)のサーヴァント。クラス妖精(フェアリー)郷田龍司(ごうだりゅうじ)や。宜しゅう頼んます。」

アリババ「こんな体と口調が合わないからすごく残念な事になってる妖精だねぇー。君、、、。」

龍司「ワシも好きでこんな姿なってませんねん。何故か座に妖精(フェアリー)として刻まれただけや。」

?「まぁ、そう言うこともあるのだろう。私は聖刀攻弥(せいとうこうや)のサーヴァント。聖剣士ビリジオンだ。聖剣士の通り剣士(セイバー)だ。で、次は順番的にお前だぞ。」

?「はいはい。自己紹介でしょ?やればいいんでしょやれば!副会長炎道焔(えんどうほむら)復讐者(アヴェンジャー)ジャンヌ・ダルク・オルタ。これでいいんでしょ!」

?「まぁ、いいと思うよ。僕は、蒼炎清音のサーヴァントであり彼女を守る(ドラゴン)レシラムだ。」

槍兵「、、、。守る(ドラゴン)ねぇ、、、。大きく出たが守りきれるのか?てめぇごときがよぉ。」

アルトリア「槍兵(ランサー)!その言い方はないと思いますよ!」

槍兵「あ?いちいちうっせぇんだよ!で?自己紹介だろ?俺は青柳琉衣(あおやなぎるい)のサーヴァント。クラス槍兵(ランサー)。名をエターナル・RD(レッド・ドック)・ガレスだ。チッ!めんどくせぇーなぁ!全く!」

アルトリア「えっ!ガレス!」

ガレス「あ?あー、、、。そう言えば、円卓(えんたく)とか言う寄せ集めの一人だったらしいなぁー。俺、、、。」

ガレスは兜を取る。

兜の下にあったのは片目を失った少女の素顔だった。

ガレス「まぁ、最もアンタが知る俺じゃねぇ。あんな弱っちぃ糞の役にも立たねぇ奴とは俺は違うんでなぁ!」

アリババ「うわぁー、、、。君~。こんなに闇抱えてるなんてどうかしてるね!」

ガレス「あ?うっせぇ。羽虫が、、、。消すぞ?」

アリババ「いやいや!そう言うのじゃないから!てことで!解散!」

早苗「あ?え?解散ですかー!!」

静謐「、、、。」

 

 


 

 

高宮学園 屋上

 

ガレス「で?こんなところに俺を呼んでなんのようだ?静謐のハサン。」

静謐「、、、。貴女は、、、。無理をしてはいませんか?」

ガレス「あ?どういう事だ?」

静謐「その目の傷、、、。貴女は『妖精國(アヴァロン・ル・フェ)にいたガレス』なのではありませんか?」

ガレス「、、、。はぁー、、、。貴女は分かりますか。そうですよね。短い間でしたが一緒に戦ってましたもんね。」

静謐「その鎧で貴女がガレスさんだと分かっていましたが、妖精國(アヴァロン・ル・フェ)のガレスさんだとは思ってもいませんでした。」

ガレス「そうですか。私は貴女や清音さんに気付かれたくなかったんです。こんな荒々しくなってしまった私を見てほしくなかったんです。」

静謐「ガレスさん、、、。」

ガレス「守れなかった私に、、、。さよならを言えなかった私に、、、。もう一度貴女達と戦う資格は無い。そう思いました。」

静謐「そんなことはありません。皆さんが貴女を称えました。そして、泣きました。特に泣いていたのはアルトリアさんとマスターですが、、、。二人共誰にも見つからない場所で泣いてました。」

ガレス「そう、、、。ですか、、、。ハハハ、アルトリアさんはともかく立香さんが泣いてるのは想像出来ないかも、、、。です、、、。」

静謐「そうですよね。あの人はいつも私達よりも前に立っていた。多くの英霊達が彼と共に戦いましたが、誰一人として彼には敵わない。ですが、何かを失った時、、、。それが彼の唯一の弱点でしたよ。」

ガレス「へぇー、あの人にそんな弱点が、、、。え?まさか私がいなくなったせいで死んだとかないですよね?」

静謐「大丈夫ですよ。その後一晩涙を流し次の日の朝。一人で女王軍を壊滅まで追い込みましたから。」

ガレス「え?あの女王軍を!?」

静謐「はい。まさに無双。そう語るしかありませんでしたから。」

ガレス「なんだか容易に想像できますよ。あの人は何て言うか、、、。鬼?かな?」

静謐「そうかもしれませんね。、、、。ガレスさん、、、。この世界に召喚されてどうでした?」

ガレス「そうですね。ハッキリ言って何も変わらないです。妖精が人間に変わっただけ。そう思いましたよ。最初はでも違う。妖精とは違うんです。心が強いんですよ。全員が強い訳じゃないですが、、、。私のマスター、、、。弱々しいのに心は強い。まるで鋼鉄の砦ですよ。妖精にはそんな心を持った者はいなかった。」

静謐「そう見ますか。私はこの世界の生きる価値の無い人間は等しく殺してもいいと考えます。」

ガレス「えっ?」

静謐「私のマスターは酷い扱いを受けていました。助けたくても私一人ではどうにも出来ない。それ程までにこの世界の人間は腐っていました。」

ガレス「そうなんですか、、、。」

静謐「でも、今のマスターを見ているとそんなことは出来ないです。もし、またマスターが酷い扱いを受けるなら、、、。私は世界を敵に回します。」

ガレス「、、、。私も同じです。私のマスターを守れるのは私だけですから。」

静謐「そうですか、、、。もし、困ったことがあれば相談してくださいね。それじゃ、、、。」

静謐はその場から消える。

ガレスはしばらく青空眺めていた。

ガレス「、、、。私の役割、、、。それってどうやって達成出来るのかな?分かんないや。まだ、私は空っぽなんだ。」

一人で考えるガレス。だが、悩んでいても何も変わらないのは分かっている。

なら、空っぽでいよう。私は空っぽの騎士。何者でもない私なのだから。




名前 アリババ

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 巌流寺鈴華(がんりゅうじりんか)

詳細 裏・生徒会の生徒会室がある空間の支配者である。入るには彼が決めた合言葉が必要であるため忘れっぽ方々はメモを取るのだが、、、。

名前 ジャンヌ・ダルク・オルタ

クラス 復讐者(アヴェンジャー)

召喚者 炎道焔(えんどうほむら)

詳細 信勝(のぶかつ)達と同じくカルデアにいたサーヴァントのため何かしらの能力が付与されているのだが、、、。よりによって付与されたのが料理スキルと漫画家スキルである。

名前 ビリジオン

クラス 剣士(セイバー)

召喚者 聖刀攻弥(せいとうこうや)

詳細 とある世界にいた四聖剣の一人である。静かな森の中が好きだったのだが、マスターに連れられてゲーセンに通っているうちに音ゲーにハマった。それでいいのか?

名前 東風谷早苗(こちやさやえ)

クラス 裁定者(ルーラー)

召喚者 咎咲要(とがさきかなめ)

詳細 マスターを女装っ子に導いたヤベェー奴。本人にその気はなかったのだが、常識に囚われない発言のせいである。

名前 AK-47

クラス 銃士(ガンナー)

召喚者 根倉栞(ねぐらしおり)

詳細 名前が詠みにくいためナヨカと名乗っている。マスターとのパスが繋がっている限り無限に復活するチートサーヴァントである。

名前 虚舟(うつろぶね)

クラス 騎兵(ライダー)

召喚者 神里実(かみざとみのり)

詳細 UFOに乗ってサーヴァント。貧乳。マスターが巨乳のため『いつかキャトって胸をもぎ取って自分に縫い付けるんだー。』など少し狂気染みたことを言っていることもある。

名前 郷田龍司(ごうだりゅうじ)

クラス 妖精(フェアリー)

召喚者 黄拳龍弥(おうけんたつや)

詳細 座に刻まれる前は人間でヤクザだったのだが、、、。何故か妖精(フェアリー)として座に刻まれた。ちっちゃ見た目なのに口調は荒々しいのでギャップが生まれる。

名前 レシラム

クラス (ドラゴン)

召喚者 蒼炎清音(そうえんきよね)

詳細 白く美しい真実を求める龍である。マスターである清音に忠誠を誓い守り抜くとのこと。なお、清音に負けたらしい。

名前 エターナル・RD(レッド・ドック)・ガレス

クラス 槍兵(ランサー)

召喚者 青柳琉衣(あおやなぎるい)

詳細 女性サーヴァントなのだが、一人称が俺で物凄く荒々し。静謐(せいひつ)のハサン清音(きよね)には正体がバレたくなかったため兜と鎧を常に着ていたがバレバレ。性格や真名が変化したのは別のものが混じってしまったためである。


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とある英霊の物語~最キョウ達の出会い~

吹雪「なんですか?今回のは、、、。」
響「最キョウのサーヴァント達が召喚されたときの話かな?」
吹雪「最もいるでしょ!なんで三人だけなんですか!?」
響「作者の脳内スペックのせいだねこれは。」


嗚呼、僕のマスター、、、。

この星最後のマスター、、、。

君を護れなくてごめんなさい。

僕は、、、。僕達は、、、。不甲斐ない騎士(サーヴァント)だった。

僕は最強(ドラゴン)なんて言ってたけど、マスターの方がよっぽど強かった。

あの時だってそうさ。

 

はっ、この星最後の純血龍か。最強、、、。そう、最強、、、。なら、立ち合ってみたいってのが俺の性だ!パーシヴァル!俺が引き付ける!準備が出来たら言ってくれ。

 

あの黄昏の空で、君と立ち合えた事、、、。僕の一生の宝物だった。

そして、全てが終わったあの日。

 

ハハ、笑えねぇ冗談だ。白紙化は解決。やっとこさ戻ってこれたと思ったら、、、。俺の人生ってのはどうやら不運とかそう言うレベルじゃねぇらしい。わりぃけど、この戦。俺だけのものだ。だから一切関わるんじゃねぇ。てめぇらサーヴァントもカルデアも。

 

そんなことを言って君は戦場へと飛び出した。

一人じゃ勝てないと分かっていたのに君は一人で立ち向かった。

そこに僕達も参戦すれば君を失うことはなかった。でも、出来なかった。

なんでだろうね?令呪を使ったわけでもないのに。

君の言葉は令呪よりも影響が強かったみたいだ。僕達サーヴァントには、、、。

あれ?光が見える?誰かが僕を呼んでるのかな?

君以外に召喚される、、、。それもまた一興なのかもね。

 

       ~最強(ドラゴン)の後悔~

 

 


 

 

私は、、、。誰だ?

頭がクラクラする。

今までの記憶は、、、。ちゃんと残っている。

あの少年との記憶、、、。産まれた日の記憶、、、。

そして、あの子が消えた日の記憶、、、。

どれも忘れてはならない。大切な記憶、、、。

ずっと刻まれる、、、。

ずっと、ずっと、、、。永遠に、、、。

ん?誰かが私を呼んでいる?

しかもこれは、、、。人間か?人間が助けを、、、。

私は、、、。人間を恨む、、、。

ん?光に包まれたと思えばなんだここは?

崩落し放題に火災現場か、、、。

それに、、、。

 

?「た、、、。助けて、、、。」

 

下半身が瓦礫の下敷きになっている少女か。

少女、、、。

仕方ない助けてやるか。

 

?「ありが、、、とう、、、。」

 

まだ瓦礫を退かしただけだと言うのに礼を言うとは、、、。

 

「お前、なまえは?」

?「実験No.837、、、。です、、、。」

「え?名前を聞いているのだが?」

?「実験No.837、、、。です、、、。」

 

嗚呼、人類よ。こんなに幼い子になんてことを、、、。

いや、幼いと言っても15歳ぐらいか?

それに、手の甲の紋章、、、。

そうか、この子が、、、。

あの子を思い出すよ。全く、、、。

 

         ~最凶の怒り~

 

 


 

 

雨が降る、、、。雨じゃお腹は満たせない。

海の上、、、。しょっぱくて飲めたもんじゃない。

嗚呼、お腹が空いた。

僕はずっとお腹が空いている。

満たされたことなんて無い。

生きるためにずっと食べてきた。

 

ドーン!

 

なんだ?あの黒い奴ら、、、。

狩人(ハンター)?でもなさそうだ。

 

?「まだ、、、。沈みたくない、、、。」

 

ふと、僕の足元で声がする。

僕と同じ緑色の髪の少女、、、。

食べよか?いや、食べても満たされない。

だって傷だらけで痩せてるもん。

食べるならあっちの黒い奴ら。

この子は非常食として持っていこ。

でも、なんだろうか?

この子から何か力を感じる、、、。

その力が僕の中に流れてるくる、、、。

そう言えば、僕って今はサーヴァントなんだっけ?

確か、サーヴァントってマスターに召還されるんだよね?

なら、この子が僕のマスター?

なら、護らなきゃ。

マスターを傷付けたのはあの黒い奴ら?

なら、許せない。

食い殺す。骨も残さず食い殺す。

そうじゃないと僕の怒りは収まらないから。

出来るだけ僕のお腹を満たしてね。

 

          ~最恐の初陣~

 

 




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とある英霊の物語~彷徨える者は永遠の傷を癒せるか~

さとり「今回はどういう集まりですか?」
響「作者の東方project、艦これ、FGOで一番好きなキャラに集まってもらったみたいだよ。」
清音「なるほど。一貫として小さいですわね。身長が。」
響「作者はロリコンだから仕方ないね。」
清音「まぁ、(わたくし)は胸が大きいですけどね!」
さとり「は?」
響「それは許せないね。」


私は助けを求めた。

 

もうすぐ死ぬと分かっていても、死ぬ運命しかなくとも求めた。

 

「大体の負傷箇所は分かった。あとは治療か。」

 

誰かに届いた私の声。助けてくれた人が私を背負う。

暗い階段を上がっていくのが分かる。

 

何故助けるとか?助けを求めた私が言うのもなんだが、助ける必要はなかった筈なのに、、、。

 

そこで私の意識は無くなった。

次に目が覚めたのは全く知らない天井が目に入った。

 

 


 

 

横須賀鎮守府執務室

 

義正「なるほどな、、、赤ジャージの魔術師(キャスター)、炎操る女、白い(ドラゴン)、、、。咲夜は直にそいつらを見てどう思った?」

咲夜「そうですね、、、。魔術師(キャスター)はこちら側についてもらいたいほどですが、、、。後の二人は危険です。必ず敵対すると思います。」

レミリア「咲夜がそこまで危険視する相手ね。」

咲夜「はい。それと、救出した艦娘はどういたしましょうか?」

義正「うちで面倒見てもいいが、、、。うちは少数の方がいい。だから、どこかの鎮守府に向かわせたいが、、、。決まるまではうちにいてもらおう。赤城(あかぎ)、近藤さんに伝えておいてくれ。」

赤城「了解致しました(モグモグ)」

義正「はぁー、またなんか食ってるのかよ。」

レミリア「、、、。雨ね、、、。」

咲夜「えぇ、今朝からずいぶん降っています。」

レミリア「、、、。何も起きなければいいのだけど、、、。」

 

 


 

 

横須賀鎮守府 医務室

 

?「君は、、、。まだ、生きるべき、、、。だから、、、。目覚めて、、、。僕の、、、。マスター、、、。」

ガラガラ…

?「うーん、まだ目を覚ましませんか。、、、(魔術師(キャスター)さん。気付きましたか?)」

魔術師(あぁ、俺達が入る寸前まで何者かがいたな。だが、、、。)

?(えぇ。敵意は無い。一応提督に報告しておきましょう。)

魔術師(いや、お前はその小娘の様子を見ておけ。俺が話してこよう。)

?(では、お願いしますね。)

?「それにしてもこの雨、、、。嫌な天気ですね。」

 

 


 

 

横須賀鎮守府食堂

 

?「お、お腹空いたぁー、、、。」

?「はぁー、またか摩耶(まや)麻妃(まき)さん。摩耶になんか作ってやってくれ。」

麻妃「えー、何かあったかしら?騎兵(ライダー)、何かあった?」

騎兵「うーん、、、。ダメだこりゃ買い出しに行かなきゃ。」

摩耶「お腹が空いて力がでねぇー。」

ギーイ

?「くまー?摩耶お腹空いてるのくまー?ならいいものがあるくまー。」

麻妃「球磨(くま)ちゃん何か食べ物持ってるの?」

球磨「正確にはアイツが持ってるくまー。」

摩耶「アイツ?あっ、じゃあダメじゃん。」

?「あー、(ゼロ)か。なら持ってるのって燃料じゃないか。こうなったら買い出しに行くのはじゃんけんで決めよう。」

摩耶「お腹満たすためならしかたないか。」

麻妃「雨の中行きたくないなー。」

騎兵「正々堂々と行くぞ!」

球磨「敗けないくまー!」

 

   「最初はグー。じゃんけん、、、。

 

球磨「くたばるくまー!」

騎兵「それはてめぇだぁ!!」

摩耶「くだばれぇ!妖精(フェアリー)!!」

麻妃「先手必勝!お覚悟!」

妖精「そう来るだろうと思ったよ!」

 

※この鎮守府でじゃんけんとは殴り合いである。(一部のサーヴァントもその認識のようだ。)

 

 


 

 

横須賀鎮守府 廊下

 

?「ふむ、、、。不吉だな。」

?「お?(ゼロ)さん。こんなところでどうしたんですか?」

零「ん?イマヤ殿と蓮子(れんこ)殿か。お二人こそどうされました?」

イマヤ「それが、別人格(アルターエゴ)が、、、。」

蓮子?「鎮守府内部に何者かが侵入したわ。目的は不明。ビーチボーイの索敵に一切引っ掛からない。まるで見えているかのよう。だけど、だいたいの位置は把握できる。現在艦娘寮にいる。この情報もハーヴェストが潰されたからわかった情報。」

零「侵入者ですか、、、。提督に報告は?」

イマヤ「やって来た。なんでも提督も魔術師(キャスター)から聞いてたみたい。」

零「艦娘寮、、、。まさか!今はどこに!」

蓮子?「索敵が途絶えました。どこにいるか把握不能。」

零「侵入者の目的は医務室のあの子だ!行くぞ!」

べちゃっ。

零「へ?」

零は盛大にこける。

零「なんですか!え?べとべと。」

イマヤ「え?マジでいつの間に。」

蓮子?「動きが速すぎるため追い付けませんでしたが今さっき私達の真横を通り抜けました。」

イマヤ「こりゃ、不味いんじゃないの?」

 

 


 

 

執務室

 

レミリア「ねぇ、咲夜。私の言いたいこが分かるかしら?」

咲夜「えぇ、やられましたね。」

義正「まさか、執務室まで入り込まれてたなんてな。あー、これなんだ?スライムか?」

赤城「急いで医務室に行かなければ!」

義正「チッ!こりゃ、魔術師(キャスター)も足止め食らってるだろうな。」

 

 


 

 

医務室

 

?「、、、。いますね。姿を現したらどうですか?姿を隠したままなんて卑怯ですよ。」

何者かが近づいてくる。だが、姿は見えない。

?(近づいてくるのはわかるでも足音すらしな、ぐっ!!)

首を掴まれ宙に浮く。

?「お前は、、、。駆逐艦綾波(あやなみ)だな?お前には用はない。」

そして、そのまま投げ飛ばされる。

綾波(なんで誰も来ないの!)

?「お前、今なぜ誰も来ないか考えなかったか?答えはかんたんだ私が足止めしたからだ。誰も来ない。来るはずがない!さて、主からの命令を遂行するとしましょう。」

綾波(見えない。だけど分かるアイツは今刃物を振り上げてるはず!っ!!動けない!足がやられたみたいですね。くっ、何も出来ないなんて。)

?「これ終わりに、なっ!」

何者かは後ろへと飛び、距離を空ける。

?「何者だ?私はさっさと命令を遂行したいのだけど。」

?「君が、、、。誰か知らない、、、。だけど、、、。マスターを殺らせない。」

現れたのはボロボロな青年。何もかもボロボロ。

服もコートも帽子も。

腰に携えたサーベルも錆びている。

黒い髪もかなり痛んでいる。

綾波(サーヴァント?でも、あの人に令呪は、、、。あれ?手の甲に令呪が?さっきまで無かったのに。)

?「僕には、、、。君が見える、、、。いくら姿を消そうと、、、。僕には意味がない、、、。」

?「そうか、、、。なら、この術を解く。」

そこに現れたのは一人のくノ一。

?「私には分が悪そうだな。だが、主の命令を無視できないのでな。」

くノ一は忍刀を構える。

?「なら、、、。殺るしかないな、、、。」

青年もサーベルを構える。

?「1つ、、、。聞いておくよ、、、。死ぬのが怖いか?

?「愚問だ。死への恐怖などとうに無い!」

?「答えはNOか、、、。」




名前 赤城(あかぎ)

詳細 横須賀鎮守府の秘書艦であり旗艦。常に何かを食べているが極秘任務中は真面目に任務をこなす。誰も赤城が本気で怒ったところを見たこと無い(何故なら全て消されているからである。)


名前 摩耶(まや)

詳細 高雄型の三番艦。横須賀鎮守府近くの海岸に打ち上げられているところを土方義正(ひじかたよしまさ)に拾われてから横須賀鎮守府所属となった。


名前 綾波(あやなみ)

詳細 綾波型の一番艦。ソロモンの鬼神。武闘派揃いの横須賀鎮守府で最も人類から恐れられている艦娘。


名前 球磨(くま)

詳細 球磨型の一番艦。横須賀鎮守府で最も強く最も深海棲艦に恐れられている艦娘。とある深海棲艦曰く「あれは軽巡じゃない」と言われる程である。


名前 朱雀麻妃(すざくまき)

詳細 武闘派揃いの横須賀鎮守府で料理を振る舞っている。横須賀鎮守府にいる時点で麻妃もかなりの武闘派であり一蹴りで深海棲艦の重巡ぐらいは轟沈させることができる。


名前 イマヤ

詳細 横須賀鎮守府の頭脳。提督である土方義正(ひじかたよしまさ)は文武両道だがイマヤはさらに頭がキレる。だが、誰も彼が何者なのか知らない。No.108


名前 零戦(ぜろせん)

クラス 騎兵(ライダー)

召喚者 球磨(くま)

詳細 零式艦上戦闘機(れいしきかんじょうせんとうき)その物がサーヴァントとなった姿。常に鍛練し鍛えている。


名前 宇佐見蓮子(うさみれんこ)・オルタ

クラス 別人格(アルターエゴ)

召喚者 イマヤ

詳細 どうしたらこうなるのか全くもって謎のサーヴァント。スタンドと言う能力を五つ保有している。まるで感情がない。


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とある英霊の物語~生還者は何を思うのか~

吹雪「、、、。ペンテシレイアさん、、、。いませんね、、、。」
大和「アキレウスも、、、。」
桜子「沖田さんの活躍はどこ?ここ?」
トネリコ「えーと、、、。私の場合は喜べばいいのかそれともそっとしておいた方がいいのか?」
響「笑えばいいと思うよ。」
信勝「姉、、、上、、、。」
電「司令官さんもダメなのです。」


ドーン!

破壊される医務室の壁。

くノ一と青年の戦いはまだ続く。

?「マスターの、、、命を、、、狙うのは、、、何故だ?」

暗殺者「貴様が知る必要はない。」

?「僕には、、、知る権利が、、、ある、、、。」

暗殺者「ならば、知らずに消えろ!」

二人の戦いは雨が降りしきる外へ場所を移す。

暗殺者「外に出れば貴様の敗北は決まった!さぁ、どうする!」

降りしきる雨の中に消える。

?「消えた、、、?でも、、、僕には、、、。」

暗殺者「探知が出来るとでも?甘いな。」

ザシュッ

?「うっ!」

青年の背後からくノ一の声が聞こえ背中から刺される。

暗殺者「甘い、遅い、弱い!それでマスターを守る?舐めているのか?」

くノ一からの追撃に耐えきれず青年は膝をつく。

暗殺者「そんなものか、、、。もう貴様なんぞどうでもいい。さっさと任務を遂行する。」

青年に背を向けるくノ一に何も出来ない青年。

?(僕は、、、何も、、、出来ない、、、。また、、、暗い、、、海の底を、、、漂うのが、、、お似合い、、、か、、、。)

青年は意識を手放そうとする。

 

?(助、、、けて、、、。)

 

?(今のは、、、?、、、。マスターの、、、?、、、。そうだ、、、。マスターを、、、守るって、、、決めたんだ、、、。)

暗殺者「ん?」

くノ一は振り向くそこにはボロボロになりながらも立ち上がる青年の姿。

暗殺者「貴様には構ってられないと言ったのだが、、、。仕方ない、、、。消す!我は真田(さなだ)に使える水の忍び。命令は全て遂行する!『水遁(すいとん)夢幻流麗抜刀術(むげんりゅうれいばっとうじゅつ)』!!

無数の水の刃が飛び交う。だが、何一つ青年には当たらない。むしろすり抜けている。

暗殺者「なっ!どういうことだ!?」

?「、、、。我らは魂を運ぶ船、、、。さぁ、今日もいい獲物がいたぞ!率いれよう!我が船員に!『彷徨えるオランダ人(フライング・ダッチマン)』!!

暗殺者「なっ!!」

青年の足元から巨大なタコの足のようなものが現れ、くノ一に襲い掛かるが避ける。

だが、避けた先が悪かった。

?「そこなら、、、当たる、、、。」

どこからか現れた大砲の射程範囲に入っていた。

ドーン!ドーン!

暗殺者「きゃっ!」

砲撃が当たる。煙が晴れるがそこにくノ一の姿はなかった。

 

 


 

 

数週間後 横須賀鎮守府執務室

 

義正「ずいぶんと長い眠りについていたな。まぁ、突然か。長い眠りの後だ、体もまだ言うことを聞かないだろう。しっかり休め。不知火(しらぬい)。」

不知火「はい、かしこまりました。提督様。」

不知火はそれだけ言って執務室を出る。

義正「、、、。提督様か、、、。俺達提督は様付けされるほど偉くねぇよ。」

魔術師「先が思いやられるな。」

義正「いたのか、魔術師(キャスター)。」

魔術師「あぁ。お前に頼まれた調査の報告にな。」

義正「ありがとう。で、どうだった?」

魔術師「マスターから聞いたサーヴァント。あれは間違いなくあの小娘のサーヴァントだ。だが、今はいない。手の甲にあったはずの令呪も消えている。」

義正「サーヴァントの消滅か?」

魔術師「いや、消滅ではない。マスター曰くあれは霊体化の様なものらしい。」

義正「ふむ、、、。もしかすると一定の条件下のみ現れるのかもしれんな。」

魔術師「そう考えるのが妥当だろう。まぁ、暫くは様子見だ。あと、これだ。」

義正「これは?」

魔術師「大本営からだ。」

義正「なるほど、、、。ふむ、、、。久美浜鎮守府に新提督が着任か、、、。あそこは沖田のヤローが引っ捕らえやがったからよく知らねぇんだよな。で、誰だ?こいつ、、、。軍にこんな名前の奴いたか?」

魔術師「どんな名前だ?」

義正「織田信勝だとさ。」

魔術師「織田信勝か、、、。なぁ、義正よ。その鎮守府に賭けてみないか?」

義正「珍しいなお前が。」

魔術師「そいつなら任せられそうだと思っただけのことだ。まぁ、暫くはこの件は様子見だろ?」

義正「当然だ。織田信勝、、、。どんな野郎かこの目で確かめてやるよ!」




名前 不知火(しらぬい)

詳細 陽炎型二番艦熱海(あたみ)鎮守府より如月伸太郎(きさらぎしんたろう)十六夜咲夜(いざよいさくや)によって救出された。


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とある英霊の物語~一狩りするなら~

響「さて、今日も前書きを、、、あれ?、みんなどうしたんだい?」
吹雪「響ちゃん!大変だよ!作者さんが!」
響「あのイカれ野郎がどうしたのさ?」
時雨「まぁ、これを見てくれ。」
作者(殺)「お?いいねぇー、ナイスパレットだ。これなら楽しめ、、、。おい、なんだ?今のは?今、膝を曲げては伸ばしての運動が見れたが、、、。野郎、ぶっ殺してやぁぁる!!!
作者(鯖)「うわー、捕まったわー。板消費一枚で初吊りの発電機二台ならまだ行ける行けるって、てめぇ!何ケバブしやがる!!俺板一枚倒しただけじゃん!しかも当ててないじゃん!チェイス中発電機治ったの一台じゃん!ふざけんなぁぁぁぁ!!
電「とっ、このように怒り心頭中なのです。」
響「、、、。(思考放棄)」


「お前は出来損ないだ!」

「なんで産まれてきた?早く死ねよ。」

 

ウルサイ

 

「お前は成績は良いのになんで左目と左腕、が無いんだ?それに、その右目もどうなっているんだ?気味が悪い。」

「残念だが、君を受け入れてくれる学校はない。恨むなら自分自身を恨むことだ。」

「君のような人間モドキは実験体(モルモット)になってもらうに限る。」

 

人とちがうだけで何故だ!

 

気持ち悪い・気色悪い・人間じゃない・怪物・化け物・死んでしまえ!

 

消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!消えろ!

 

 


 

?「マスター?マスター、大丈夫ですか?」

一人の女性の声が耳に届く。

?「あ?朝か?」

?「えぇ。凄く魘されてたけど大丈夫なの?」

?「大丈夫だ。問題ない。」

男はベッドから降り、部屋を出る。

女性が作ってくれたのだろうか。美味しそうな匂いがする。

?「今日も作ってくれたんだな。」

?「当たり前でしょ?だって私は貴方のサーヴァントなのだから。」

?「そうか。」

椅子に座り食卓に並べられた朝食を食べる。

prrrr…

スマホの着信音が鳴る。

相手は、、、。

?「ん?近藤元帥か?はい、こちら呪怨(じゅおん)です。」

一『朝早くからすまないね。』

呪怨「いえ、問題ありません。用件は?」

一『また実験施設の報告があった。そこで君の部隊に動いてもらいたい。』

呪怨「分かりました。と、言いたいのですが、現在動けるのが1名だけですので彼と彼のサーヴァントに殺ってもらいます。」

一『分かった。では、データを送っておくから頼んだぞ。呪怨風魔(じゅおんうふま)大佐。』

風魔は通話を終えると誰かに連絡する。

風魔「八ツ手(やつで)、近藤元帥からの指令だ。頼めるか?」

八ツ手『へぇー、了解しましたよ。隊長。で、データは、、、。あっ、来てる来てる。何々?え?これマジっすか?』

風魔「近藤元帥の事だ。嘘はない。だが、罠はありそうだ。」

八ツ手『いいんっすかねぇ~。俺とアイツは罠だろうが暴れますけど。』

風魔「好きにしろ。結果はまた聞く。俺も最悪のケースを想定しておく。」

八ツ手『へいへい。殺ってきますよ。じゃ、』

そこで通話を終える。

?「大丈夫なのかしらね?」

風魔「大丈夫だと信じたいな。」

風魔は食べ終わった食器を台所へ持っていき洗う。

?「マスター、私がやるわ。」

風魔「いや、俺がやる。これぐらいさせてくれ。」

?「はぁー、分かりました。で、今日は何をするんです?」

風魔「この休日を使って鎮守府を一つ消す。」

?「え?そんなことしていいの?」

風魔「問題ないさ。俺はその権限を持ってるからな。」

?「そう。で、どこの鎮守府?」

風魔「下関(しものせき)鎮守府だ。罪状は着服、暴行、性暴行、殺人、、、。その他諸々だ。」

?「真っ黒ね。」

風魔「あぁ、真っ黒だ。まだ墨汁の方が白い。」

風魔は食器を全て洗い。支度を始める。

風魔「さぁ、行こう。アルビオン。」

 

 


 

 

下関鎮守府 艦娘寮の一室

 

?「全く、俺は衛生兵じゃないんだけどな。」

艦娘を治療する緑の衣を纏う男。

?「マスターもこのままでいいのか?マスターが願うなら。俺は殺るぜ。」

?「もういい。兵器が何かを願うなんてしちゃいけないから。」

?「、、、。そうかい。」

男は治療を終えると窓を開きそこから屋根へと登り寝転ぶ。

?「、、、。なぁ、マスター、、、。俺はどうすればいい?本来なら直ぐに殺してるだろうけどよ。今のマスターの立場やら色々聞かされて懇願されるとさ、迷っちまうよ。こりゃ、英霊失格かな?ハハハ、、、。」

男は今は亡きマスターに問いながら自虐的に笑う。

?「オタクならさ、今の俺に何て言うでしょうね。」

男は少し昔を思い出す。

 

?『で、オタクはどうするんです?相手は屈強なケルト兵ですが、、、。』

マスター『ロビン、何を言ってるんだ?正面突破しかねぇだろ?』

?『待ってください!先輩!流石に無謀すぎます!』

?『そうだ、オタクがどれ程化け物染みててもこれは突破するのは不可能に近い。ここは裏から攻めるしか、、、。』

マスター『大丈夫大丈夫!何なら正面突破は俺一人で十分さ!あんなの肩慣らしにもなりやしねぇよ。』

そう言うマスター。作戦決行時、本当に一人でケルト兵を殲滅してしまった。

マスター『な?大丈夫だったろ?』

 

?「今なら願っちまうね。オタク見たいな力が欲しいってさ。」

男は青く澄んだ空を眺めながら呟くのであった。




名前 呪怨風魔(じゅおんうふま)

詳細 生まれつき左腕と左目がなく、残る右目もアースアイで幼少期から差別を受けており実験施設へ売られた過去を持つ。一応海軍に属しており階級は大佐であり近藤一(こんどうはじめ)元帥直属の部隊の隊長である。


名前 アルビオン

クラス (ドラゴン)

召喚者 呪怨風魔(じゅおんうふま)

詳細 龍の頂点であり冠位(グランド)。左腕が少し不自由だが支障は殆どない。礼儀正しく優しいが怒らせると辺り一帯は塵すら残らない。


名前 八ツ手糸真(やつでいとま)

詳細 呪怨風魔(じゅおんうふま)率いる部隊の隊員。階級は二等兵なのだが実力があるためスカウトされた。


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とある英霊の物語~顔のない王~

信勝「今回の前書きは重要な会議を行う。よって一軍のメンツに集まってもらった。」
阿国「一つよろしいでしょうか?」
信勝「どうした?」
阿国「この前のアレ酷くないですか!?一軍のメンツ私、入っておりませんでしたし、さらっと修正してるわ。」
信勝「その事なんだが、、、。これを見てくれ」

      魔術師(キャスター)使用率
1位 ナーサリー・ライム
2位 出雲阿国(いずものおくに)
3位 玉藻前(たまものまえ)

信勝「使用率がナーサリーの方が上のため完全に忘れ去られていたそうだ。」
阿国「そんなご無体な!!」
清音「で、今回の会議の内容はなんですの?」
信勝「魔術師(キャスター)の第一軍交代の議案だ。」
ガタッ!
阿国「わ、私は何も、き、聞かされておりませぬが?」
信勝「今初めて発表したからね。」
ネモ「誰と入れ換えるか決まっているのかい?予想だではナーサリーを繰り上げすると見るが、、、。」
静謐「最近入った大黒天(だいこくてん)では?」
メリュージヌ「まさかだけど玉藻前(たまものまえ)?」
蘭丸X「うーん、、、。ジーク様では?」
清音「低コストで考えるならアンデルセンになるのでは?」
村正(ふーん、まっ、(オレ)には関係ないか。)ゴクゴク,,,
信勝「新一軍魔術師(キャスター)はアルトリア・キャスターを予定している。」
村正「ぶはぁっ!!

後書きにて緊急で現在問題になっている件について少し話させて頂きます。


風魔「さて、この商店街をまっすぐ進めば下関鎮守府だな。」

アルビオン「地図によればね。この商店街、、、寂しいわね。どこもかしこもシャッターが閉まってるわ。おまけに人間の気配すら無いわ。」

風魔「あぁ、これはおかしい。ん?あそこに交番があるな。」

アルビオン「あるだけね。誰もいないわ。」

風魔「ますますおかしいな。しかも、この埃の積もり方からして長いこと誰もいねぇ。こりゃおかしな話だ。」

アルビオン「ここら一帯の人間の気配を探ったけど鎮守府以外に無いわ。」

風魔「、、、。何かあるな。」

アルビオン「一つ伝えるわ。この先から嫌な予感がするわ。」

風魔「待ち伏せか?」

アルビオン「伺うとか伝えたの?」

風魔「伝えてない。つまり、、、。」

アルビオン「かなり警戒されてるわね。」

風魔「、、、。その嫌な予感ってのは具体的に分かるか?」

アルビオン「いえ、嫌な予感がするってだけよ。」

風魔「なるほど、なら待ち伏せ以外も考えとかねぇとな。」

風魔とアルビオンは話ながら下関鎮守府へ向け歩くのであった。

 

 


 

 

『この鎮守府に近藤の部下が向かっている。それを消せ。手段は問わん。』

下関鎮守府提督「かしこまりました。必ずやお役に立ちましょう。」

ガチャン

下関鎮守府提督「ふむ、確かアイツの手の甲に、、、。おい!蒼龍(そうりゅう)を連れてこい!」

憲兵「はっ!直ちに。」

 

数分後

 

蒼龍「提督様、お呼びでしょうか?」

下関鎮守府提督「来たか鉄屑。お前のせいで駒が五個も減った。その責任としてお前を解体(処刑)する。」

蒼龍「、、、。」

下関鎮守府提督「だが、チャンスをやろう。」

蒼龍「!!!」

下関鎮守府提督「お前はサーヴァントを召喚しているな?」

蒼龍「な、何故それを、、、。」

下関鎮守府提督「今すぐそのサーヴァントを呼べ。」

蒼龍「、、、。分かりました。弓兵(アーチャー)。」

弓兵「呼ばれずともここにいますよ。マスター。」

下関鎮守府提督「ほう、貴様がその鉄屑のサーヴァントか。まぁ、いいだろう。おい!その鉄屑を縛り上げろ!」

憲兵「はっ!」

弓兵「なっ!マスターに何しやがる!」

下関鎮守府提督「貴様には今から私の指示で動いてもらう。さもなければその鉄屑の命はない!」

弓兵「くっ、、、。分かりましたよ。で、俺は何をやればいいんです?」

弓兵(アーチャー)は拳を握り締めているが出来るだけ感情を出さないようにしている。

下関鎮守府提督「今からこの鎮守府に来る者を殺せ。そうすればその鉄屑は生かしてやろう。」

弓兵「、、、。なるほどねぇー。」

憲兵「ん?なんだ?、、、。了解した。提督殿。どうやら来たようです。」

下関鎮守府提督「ほほう。早速出番のようだな。」

弓兵(アーチャー)は無言で執務室を出て門前へと向かう。

 

 


 

 

風魔「着いたな。」

アルビオン「、、、。何かいますね、、、。」

弓兵(うわっ、ツイてねぇーなー。サーヴァントがいるなんて聞いてますせんぜ。なら、不意討ちで、、、。)

弓兵(アーチャー)はボウガンを構える。

弓兵「弔いの木よ、牙を研げ。『祈りの弓(イー・バウ)』!!

風魔「いきなりか!」

アルビオン「この宝具は、、、。なるほど皐月の王顔のない王ロビンフッドですか。かの狩人のやり方ですとマスターが真っ先に狙われます!御注意を!」

風魔「問題ないさ。俺はそう簡単に殺られるたまじゃねぇ。」

ロビンフッド「あちゃー、避けちゃいますか。参ったなぁー。にしても、そこのお嬢さんに一度も会ったことがないですがねぇー、、、。」

アルビオン「私も会ったことはない。だが、私の一部が貴殿をカルデアで見ているのでな。」

ロビンフッド「なるほどねぇー。一部か、、、。それらしき奴は、、、。アイツか?なら、尚更勝ち目なんて無さそうなんですがねぇー、、、。まっ、殺らせてもらいますよっと!」

ロビンフッドは風魔に向かって矢を放つ。

風魔「まぁ、狙うだろうな。」

矢を左腕で弾く。

ロビンフッド「はぁ!?矢を弾いた!?まさか、その腕、、、。義手か!」

風魔「あぁ、そうだ。で、どうする?」

ロビンフッド「破壊工作も無しでこりゃ、負け戦、、、。だがなぁ、俺だって負けられねぇんだよ!」

アルビオン(おかしいな。知る情報ではロビンフッドがここまで熱くなるような英霊ではないはず、、、。何か裏があるな。)

アルビオンは翼を生やし空を飛ぶ。

アルビオン「マスター!しばらく彼の相手をしてくれないか!?」

風魔「何かするのか?」

アルビオン「あぁ、少し地球の記憶(星の本棚)侵入して(行って)くる!!」

アルビオンを飛び立ち見えなくなる。

風魔「そんなことできたのか、、、。流石、境界の龍冠位龍(グランドドラゴン)だな。」

ロビンフッド「よそ見してて大丈夫か?」

ロビンフッドが絶え間なく矢を放つ。

風魔「狙い、技術、、、。何を見ても一流だ。だが、真名が割れてるんだ。勝率が少し上がってもおかしくないだろ?」

ロビンフッド「オタク、偉く自身があるんだな。」

風魔「あぁ、自身ならある。俺のサーヴァントが戻ってくる間の時間ぐらい耐えられるさ!」

 

 


 

 

大空を飛んでいたアルビオンはいつの間にか真っ白な空間に無数の本棚が並ぶ空間にやって来ていた。

アルビオン「さて、早速始めようか。ん?そう言えば今日は彼がいないな。まぁ、いいだろう。まずは、、、。Robin Hood(ロビンフッド)。」

少し本棚が減る。

アルビオン「、、、。ShimonosekiChinju-fu(下関鎮守府)

一気に本棚の数が減るがまだ絞れない。

アルビオン「何故だ?おそらくマスターの名を言えば絞ることは出来るが、あいにく奴のマスターを知らないからな、、、。何故あの顔のない王が熱くなっているのか、、、。マスター=提督なら事前に(トラップ)を仕掛けているはず、、、。艦娘?それでも、事前に、、、。まさか!なら、キーワードはhostage(人質)!」

本棚のが一つとなりそこから複数の本が消え一つの本が残る。

題名は『蒼龍(そうりゅう)in下関鎮守府

アルビオン「召喚者は蒼龍で間違いなさそうだな。なら、何故人質に、、、。」

アルビオンは本を読んでいく。

その内容は見るに耐えないものであった。

アルビオン「、、、。酷い、、、。あの子達は戦う力を持つだけの少女達なのに、、、。地球()との回路(パス)を断っておいて正解だったわ。そうじゃなきゃ人間の醜悪なところしか見えなくなってた。」

アルビオンはそっと本を閉じ本棚に戻すのであった。

 

 

 

 

 




作者「あーあー、マイクテスマイクテス。ロビンフッドと蒼龍には悪いが今回のキャラクター紹介はキャンセルだ!読者の方々、いつも読んでいただきありがとうございます。」

信勝「さ、作者が真面目に話をしている!?」

作者「えー、カッツがこんな反応ですが話を進めます。読者の方々も把握されておられる方が結構多いと思いますが改めて、、、。5月15日、『ゆっくり茶番劇』が商標登録されました。ここでは詳しい内容は省かせてもらいます。まぁ、『何故、小説投稿者がその件について触れるのか』と疑問に思われる方もおられると思いますのでお話します。この小説、いや、私が小説を書くきっかけになったのは『とあるゆっくり茶番劇』でした。現在は見ることは出来ませんし、内容も自分自身うっすらとしか覚えていません。ですが、あの茶番劇に出会えたからこそ今の私、この小説があるのです。『ゆっくり茶番劇』や『ゆっくり実況』などのコンテンツは少なからず人の人生に影響しています。良くも悪くもね。そして、長年愛されてきたコンテンツと言うことは事実。ですので、『ゆっくり茶番劇』を商標登録した方には一刻でも早く登録の取り下げをしていただきたい。一日でも早く『私達みんなのゆっくり茶番劇』を返して頂きたいです。これが私の今の心境であり思いです。私からは以上となります。今回の話も最後まで読んでいただきありがとうございます。それでは次回もお楽しみに!」


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とある英霊の物語~油断禁物油断さすれば後悔す~

響「やぁ。響だよ。今回も懲りずに番外編だが作者の事を許してやってくれ。どうやら描きたい話が多いからこうなってるようだ。なので本編は、、、いつになるのかな?」



???

 

?「はい、、、。分かりました。成功しようが失敗しようが消します。えぇ、、、。それでは、、、。」

ピィッ

 

 

 


 

 

ロビン・フッド「チッ!ホントにオタク、人間か!?普通人間がサーヴァント相手にここまで戦えねぇぞ!」

風魔「俺は俺のサーヴァントを信じてる。だからこそ、オーバーワークだろうが動くのさ。」

ロビン・フッド「へぇー、、、。その精神、称賛に値するね。だが、俺も敗けられねぇんだよ!」

風魔(チッ!さすがは顔の無い王!ただの人間一人の力じゃ勝てやしねぇか!)

お互いに一歩も引かないこの勝負。

だが、そこに水を差す嫌な音が響く。

 

ガガガガガガガガガ!!

 

鳴り響く銃声に二人は反応が遅れてしまい、お互いに数発食らってしまった。

ロビン・フッド「くそっ!話が違うんじゃないですかねぇ!!」

ロビン・フッドの目線は鎮守府の屋上へと向けられていた。

そこにいたのはこの鎮守府の提督と複数の憲兵、さらに艦娘が一人貼り付けにされており、今にでも銃殺されそうであった。

風魔「なるほど、、、あんたが必死になってた理由はあれか。全く、腐りきってやがるなぁ!それでも人間?てめぇはよぉ!!」

下関鎮守府提督「人間であるからこそ、私はこの行いは正しいと思うぞ。何せ艦娘なんぞただの鉄屑。それに情なんてかけると思うか?馬鹿馬鹿し。何故貴様らがこんな鉄屑に情をかけるのか、全くもって理解に苦しむね。」

下関鎮守府の提督が部下の憲兵達に合図を送る。

ロビン・フッド「やめろ、、、。やめろ!!!」

下関鎮守府提督「貴様のような雑魚にやめろと言われてやめる馬鹿なんぞいるか!」

風魔「チッ!」

風魔は拳銃で狙うが、上手く両腕が上がらない。

それもそうだ。どちらも撃ち抜かれているのだ。

下関鎮守府提督「安心しろ。お前達もすぐにこの鉄屑の元に送ってやろう。」

蒼龍(アハ、結局こうなるんだね、、、私もそっちに行くから、、、飛龍(ひりゅう)。)

バンッ!!バンッ!!バンッ!!

放たれる銃弾。

ゆっくりに感じる時間。

流れる走馬灯。

ロビン・フッドと風魔の絶望に満ちた表情。

全てが無に消すようなそんなとき、、、。

アルビオン「境界を開く最後の竜。この息吹に悪は滅びよ!!『無垢の鼓動、最後の龍(ホロウハート・ラスト・ドラゴン)』!!

上空から放たれた宝具は憲兵のみを抹殺し、銃弾も消し去った。

下関鎮守府提督「なっ!!」

予想していなかったのだろうか。やはり、無能なのだろう。

アルビオン「はぁー、、、威力を大分落として撃ったからかなり疲れたわ。後は頼んだわよ!」

下関鎮守府提督「怪我人に何が出来ると言うのかね?」

下関鎮守府の提督は拳銃を取り出し、蒼龍に向ける。

だが、そこに居るのは、、、。

風魔「おっと、そこまでだ。」

拳銃を構え、傷が癒えた風魔。

下関鎮守府提督「なっ!!なんで貴様が!それに、傷が、、、。」

風魔「これは俺の『とっておきの手品』だ。てめぇなんかに『種明かし』なんてしねぇがな。」

拳銃を構えながら近づく風魔。

その風魔に恐怖し下関鎮守府の提督は拳銃を落としてしまう。

風魔「俺をここまで怒らせたんだ、、、。覚悟、出来てんだよな?」

バンッ!!

返事を聞かず、脳天に銃弾を撃ち込む。

下関鎮守府の提督はそのまま後ろに倒れ、屋上から地面へ頭からまっ逆さまに落ちていき、、、

ベチャッ!

熟れたトマトのように弾けた。

 

 


 

 

?「やはり、失敗しましたか。」

頭を失くした骸を見て吐き捨てる。

さらに液体をぶちまける。

そして、マッチで燃やす。どうやらガソリンだったようだ。

?「近藤の部下が来る前に、、、。消しておくか。」

ピッ!

リモコンのボタンを押してそのリモコンを燃え上がる炎に捨て、去っていく。

そして、、、下関鎮守府は跡形もなく吹き飛んだ。

 

 


 

 

大本営 朱雀の間

 

ー「申し訳なかった!!」

蒼龍を前にして額を床に擦り付けて謝る近藤。

それを見て困惑する蒼龍。

蒼龍「あ、頭を上げてください!近藤元帥!」

一「いや!頭を上げるわけにはいかない!!今日の残りは土下座しながら過ごすと決めたからには決して上げん!それが誠心誠意、君や亡くなった君の仲間への最大限の敬意だ!!」

大和「はぁー、元帥ったら、、、。」

アキレウス「まぁ、元帥のおやっさんがこう言ってんだ。言い出したら我を貫くからな、、、。それに、あんたも大変だったな。」

ロビン・フッド「いやー、参ったさ。下手すりゃ人理修復の方が楽だったかもな。」

アキレウス「ハハハ!違いねぇ!」

風魔「で、蒼龍の処遇はどうするんです?」

一「そうさな、、、とりあえずは大本営預かりで君の部下を一人護衛に付けてあげてくれないか?」

風魔「わかりました。なら、、、そうですねー、、、。八尾(やお)をに任せましょう。」

一「あー、八尾君かー、、、え?大丈夫?」

風魔「まぁ、大丈夫だと思いますよ。」

一「そうか、、、なら決まりだ。大和、蒼龍を部屋まで案内してあげてくれ。」

大和「了解致しました。」

大和、蒼龍、ロビン・フッド、アキレウスが部屋から出る。

一「で、、、下関鎮守府が消えたとは本当か?」

風魔「えぇ。本当です。俺達が近藤さんの息のかかった憲兵達を呼んで立ち去った後すぐに轟音と共に鎮守府が消えました。」

一「なるほど、、、証拠隠滅と来たか。」

風魔「恐らくそうでしょうね。八ツ手が向かった鎮守府とも関わりがあるのでしょうかね?」

一「分からんな。八ツ手君からは連絡は?」

風魔「今のところまだ。ですが、先程(よろず)から探し人の連絡は来ましたよ。」

一「なに!で、場所は?」

風魔「長野県の山奥。都会の喧騒から遠く離れた地図に無い静かな村。その名も、、、『常世(とこよ)』。」

一「『常世村』、、、。そうか、あそこにいたのか、、、なら、探しても見つからんわけだ。」

風魔「知ってるんですか?」

一「あぁ、あの村は私の同期であり戦友であった『山本(やまもと)』が住んでおる。ごく稀に手紙も来るぞ。」

風魔「山本、、、。山本大将のことですか?確かあの方は戦場にて負傷し隠居を余儀無くされたと。それで常世村に、、、。」

一「あぁ、見つかったなら早く行かなくてはな。」

風魔「行くのは良いですが、その後は?」

一「あっ、その事考えてなかった、、、。」

風魔「はぁー、、、しっかりしてくださいよ。」

 

 

一週間後、、、

 

一「ごめんください。この家の方でしょうか?」

「えぇ、そうですが、、、。どちら様でしょうか?」

一「申し遅れました。私は日本海軍元帥の近藤一と申します。この辺りに織田信勝と言う人物がいると聞いてやって来たのですが、、、。」

「信勝は僕ですが。」




名前 蒼龍(そうりゅう)

詳細 元下関鎮守府の艦娘であり今は一時的に大本営所属になっている。下関鎮守府での仕打ちのせいで人間不信になっている。


名前 ロビン・フッド

クラス 弓兵(アーチャー)

召喚者 蒼龍(そうりゅう)

詳細 一見やる気の無いように見えるサーヴァント。だが、トラップ関することには抜けめなく、彼のトラップは一流であり前線より支援にまわるタイプである。だが、しかし厄介事に巻き込まれる事が多い


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とある英霊の物語~新たなる三体の獣~

作者「ぶっ殺す!ぶっ殺す!!」
清音「燃やせ!燃やせ!」
静謐「蝙蝠なんぞ私の敵ではありません!!ブッコロリです!」
?「えー、、、これはどういうい状況なのでしょうか?まだ召喚されるか分からない私としてどうでもいい、、、わけではありませんが、、、。」
信勝「これはグラサンと蝙蝠男に対してかなりのフラストレーションが溜まってるようです。」
?「ふむふむ、、、あれ?そうなったら私にも矛先が向くような?」
信勝「あぁ、それは君が特に怒りを溜めさせるようなことをして無いと、単純に作者の好みに合ってるってだけなんだ。」
?「えぇー(困惑)」


私は求めた。

究極の力を、、、。

求め、そして手に入れた、、、。

だが、手に入れてどうだ?何が残った?

人々から恐れられ、知人達も離れていき最後には、、、。

 

大切な親友を殺してしまった。

 

そんな私に付けられたレッテル?忌み名?二つ名?多すぎて忘れた。

ある時は禁忌(きんき)魔女(まじょ)と呼ばれ、、、。

ある時は巫女殺(みこごろ)しの魔女(まじょ)とも呼ばれた。

だが、どの人物も口を揃えてこう言うだろう。

「あれは、人類悪(じんるいあく)だ。」と。

そんな私が何故、座に刻まれているのか?

全くもって意味がわからない。

私のような悪は消えてしまえばいいんだ、、、。

 

 


 

 

なんて考えてたら私は溺れていた。

?「ゴボゴボ!!ふはぁ!!いきなりなんなのぜ!え?」

そこは海のど真ん中。

黒い集団が一人の少女を襲っている。

その少女の手の甲にチラッと令呪が見えた。

?「あー、なるほどねー。そう言うことか!」

私はすぐさま箒に跨がり空を飛ぶ。

そして、状況を伺う。

なるほど、座で見た深海棲艦があれか。で、一人で戦ってる少女が艦娘と、、、。

劣勢、、、いや、最早これは集団リンチだ。

明らかな力差がありながら快楽のために踊らせているにすぎない。

反吐が出る。

だから、終わらせる。

?「居場所も役割も何もかもただただ、堕ちていく。受け取れ!これが私の究極だ!『究符(きゅうふ)・ジャッジメント・スパーク』!!

八卦炉(はっけろ)から放たれた巨大な直線上に伸びた弾幕は海もろとも深海棲艦を文字通り消す。

?「あ、やり過ぎた。」

海が消える。弾幕が着弾した場所は消えている。そこに海水が滝のように流れると近くにいた艦娘はどうなるか。

考えなくともわかるであろう。

そう、飲まれ堕ちていく。

堕ちていく少女を無事にキャッチする。

?「ふー、危ないところだったのぜ。ま、原因を作ったのは私だけどな!とっ!おい!大丈夫か?って、気絶してるのぜ。まぁ、無理もないか。」

少女を腕に抱きながら月夜の空を飛ぶ。

 

人類悪・解放


 

 

ふむ、、、

エンド、カラミティ、デスペア、カオス、エンペラー、ディマイズ、タブーが既に召喚されたか。

もうじき我も召喚されるであろう。

本来ならこのようなことは無いが神の悪戯なのだろうか?

人類悪がこれだけいて終わらぬ世界とは、、、実に面白い。

だが、人類悪はまだまだいる。

それに対抗しての冠位(グランド)のはずなのに、、、。まぁ、面白ければそれで、、、。

、、、良くないか、我はこの世界の人類を知っている。

何も悪くない人類もいる。だが、それを抜きにすればどうだ?

最早ゴミしかいないではないか!

そんな世界、この我が創造し直してやろうではないか!

壊し、無にし、創造す。

それが我が人類悪である所以。

おや?我を召喚しようとするものがいるか、、、。

よろしい!このクリエイトの力を思う存分振るってやろう!

 

 


 

 

と、息巻いたのはいいが、、、。

ぼろぼろで真っ暗で何もない部屋。

寝床もなければ机も無い。 

そんな部屋のど真ん中でただ一人座る少女。その目は虚ろでどこか虚空でも見ているようだ。

?「おー、もしもーし。お前が我のマスターか?」

返事がないただの屍のようだ。

?「えー嘘でしょー。召喚されたら無言で虚空を見るマスターがいたと、、、。流石の我でも運命はどうしようも『ピンポンパンポーン』ほへ?放送か?」

アナウンス『駆逐艦黒潮(くろしお)、直ちに執務室へ来い!以上だ!』

それだけでアナウンスは終わる。すると、虚空を見つめるだけだった少女が動き出す。

そして、そのまま出ていてしまった。

?「、、、。ふむ、こりゃ、不味いな、、、よし!ここはこの我が殺ってやろう。虫酸が走るようなゴミみたいな人類をな!」

 

人類悪・轟臨


 

 

私は宇宙より飛来しこの星を滅ぼす者?だったらしい。

全ての世界の私であるからどれが正解か分からない。

でも、私がやることはサーヴァントとしてマスターを守ること

召喚されればの話ですけど。

私のような愚かな人類悪など誰が呼ぶのでしょう。

この愚かなるジェノサイドを。

私が呼ばれるわけが、、、え?呼ばれている?この私を!?

そうか、そうなのですね、、、。

では、参りましょう。

 

 


 

 

さて、マスターは、、、マス、、、ターは、、、?

はーい、何でですかねぇー?いきなり無数の銃口を向けられてるのですけど!!?

っと、マスターは私の後ろにいるようですね。

まずはマスターの御尊顔を、、、。世界は残酷なのですか?

ふざけてるのですか?世界はこの私をぶちギレさせました!!

?「へいへーい!愚かなる人間共!!この私の、、、人類悪コード・ジェノサイドの養分となるのです!!」

グチャズチャビチャ

悲鳴、切り裂く音、血飛沫が堕ちる音、臓物が引き摺られる音。

あぁ、制御できていなかったようですね。

まぁ、この状態です。制御できるわけ無い。

さて、愚かなる者達は皆悉く死にましたね。では。

?「ご無事ですか?マイスター。」

 

人類悪・飛来

 



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とある英霊の物語~後悔の贖罪~

清音「ふふふ、何か言いたいことはありますか?」
作者「申し訳ねぇ!!ほぼ3ヶ月も放置してぇ!!」
清音「ふふふ、では、死んであそばせ。」
作者「あびゃぁぁぁ!!」


受け継いだバトン、、、繋いだ、、、。

大切な命のバトン、、、。◼️◼️王のおれっ、、、俺は、、、。

確かに繋いだ、、、。薄れ行く視界、、、完全に見えなくなっても最後まで音は聞こえる、、、。

あぁ、繋げれた、、、これで、、、これでみんな、、、。

み、、、んな、、、ごめん、、、◼️◼️◼️、、、。俺は、、、俺達は、、、。弱かったから、、、気を使わせちまったから、、、。

、、、。あれ?声が聞こえる、、、この声は、、、。

この声は!!!

動け!動けってんだ!このポンコツが!動けってんだよ!!

これは運命なんだ!!今度こそ!死なせないために!!

 

 


 

 

魔王はね、敗けたら退場しなきゃいけないんだよ。

    ようこそ、私の地獄(ダンピール)へ、、、。

 沈メ沈メ沈メ沈メ沈メ!

        目の前のそいつをぶち殺せぇ

  運命歩みを進める強き者と共にある!

こんな事が貴女の目的なんですか!?

          水平線を追ってきたのか、、、。

 

あぁ、、、。色々と入り込んでくる。

これは、、、。私の知らない場所のことが多い。

でも、今さら、、、。

あれ?

私は気が付くと謎の牢屋にいた。

別に牢に入れられている訳じゃない。

ただ一人、唯一牢屋に入れられている人物を私は見ていた。

両手は鎖で繋がれており、足には足枷。さるぐわに目隠し。

自由など何一つ無い男。

?「おやおや。あの方が気になりますか?」

突然、女性の声が聞こえ振り向くと露出度の高い服装の女性が居た。

なんだ?その胸は、、、。捥いでやろうか。

?「おー、怖い怖い。そんな目で私を見ないでくださいよ。私は貴女に力を譲渡しに来ただけですから。」

力を譲渡だと?私は何を言っているかさっぱりだった。

?「あの力、、、。あの力を貴女は持っていないでしょ。あれは貴女のものじゃないから。」

確かに無い。だからと言ってそれとなんの関係があると言うんだ?

?「私の力はあの力と同じ。世界を平等にする力。それを貴女に譲渡しますの。」

あの力をだと?だが、いらない。死んだものには不要な物だ。

?「確かにそうです。英霊として召喚されない限りはね。」

英霊だと?この私が?

?「えぇ。貴女は(ビースト)として座に刻まれました。ですが、力が無い。なら、与えよう。譲ろう。そう考えた方々がいましてね。私もその一人ですがね。」

?「力を、、、。彼は誰なんです?」

?「彼は、、、どこかの世界の魔王様よ。全てを貴女に授けるために自身を縛ってるの。さ、無駄話は終わりよ!行きなさい。声が聞こえるのでしょ?助けを求める声が、、、。」

 

 


 

 

?「提督~、どうしました~?」

ここは淡路鎮守府。

ある意味最強の鎮守府。

そんな鎮守府の提督、『烏丸翼(からすまつばさ)

そして、執務室にやってきた艦娘、『衣笠(きぬがさ)』。

翼「あー、これをさ神戸鎮守府まで持っていてほしくてさ。」

衣笠「重要書類ですか?」

翼「その通りだ。衣笠と『皐月(さつき)』の二人で行ってきてくれ。不安だけどな。」

衣笠「まぁ、そうですね~。神戸までなら大丈夫だと思いますけどね~。じゃ、皐月ちゃんと行ってきますね~。」

執務室から出ていく衣笠。

そこから程なくして皐月と衣笠は鎮守府を出発。

だが、これがまずかった。

あんな怪物が淡路と神戸の間に現れていたのだから。

 

 

 


 

 

皐月「き、衣笠さん、、、逃げて、、、。僕は、、、平気、、、だから、、、。」

衣笠「逃げない!皐月ちゃんを置いて逃げないわよ!」

?「なんだ?庇い合いか?反吐が出るな。」

相手は一人。だが、物量が違う。

2丁拳銃に背中に対物ライフルを背負い、周りには無数の銃が浮遊している。

?「沈める前に名乗ってやる。俺は『アルバス・サーペンス』、冠位(グランド)を任された銃士(ガンナー)だ!」

衣笠「アルバス、、、サーペンス、、、。嘘、、、でしょ、、、。世界最強の狙撃手、、、。」

アルバス「あ?知ってんのか?俺を?それもそうさな。生前、殺した人間はどれだけいたか、、、一万は優に越える筈だ。戦争は良いよなぁ。殺しても罪にならねぇ。全く最高のイベントだ!!」

衣笠「多くの戦果を挙げてイギリスに貢献した世界最強の狙撃手であり、フランス皇帝を殺害し捕まり最後は、、、ギロチンによる処刑。その最後に言い放った言葉は『誰にも私の手綱は握れない。次に私が現れた時が世界崩壊の兆しだ』。多くの謎を残した最後の言葉、、、今なら理解できそう。」

アルバス「ほー、詳しいなぁ。それもそうか。艦娘なのにライフル担いでるぐらいだ。詳しくてもおかしくねぇか!」

そう、衣笠は普通の艤装は装備できない。

その代わりに装備しているのがこのスナイパーライフル。

アルバス「正確に俺の脳天を狙ってたのは評価してやる。だが、経験が少ねぇな。ま、どうせ死ぬから意味なんてねぇけどなぁ!!」

アルバスが銃を構える。

すると、周りに浮いていた銃全てが二人に銃口を向ける。

衣笠「もう、、、。ダメだ、、、助けて、、、。」

皐月「誰か、、、衣笠、、、さんを、、、助、、、けて、、、。」

二人は目を閉じ祈る。

?「その銃口、おろしてもらいたいっすねぇ~。」

?「おろさないなら殺っちゃうよ~。」

衣笠「え?」

衣笠は目を開ける。

そこにいたのは赤い装甲のような物を纏った青年と大鎌を持った少女。

衣笠は青年の方に釘付けになってしまった。

彼は対物ライフルを持っていた。

到底扱えるような体格ではないのに。

アルバス「なんでてめぇら?俺と同じでサーヴァントかよ、、、しかも、そっちのメスガキは(ビースト)だろ?その魔力量はよぉ!で、そっちのガキは雑魚だな。魔力量も少ねぇし。土壇場で召喚した割には外れだな。そいつは。」

?「外れ?それはない。」

青年は対物ライフルを構える。

アルバス「おいおい、てめぇの武器もまともに使えねぇのか?そんな構え方じゃ撃てるわけ、、、は?」

ライフルの弾丸がアルバスの頬を掠める。

?「次は外さない。」

アルバス「は?なんでそれで撃つんだ?対物ライフルってのは地べたに這いつくばって撃つもんだ。そんな撃ち方しちゃぁ、肩がイカれる。なのになぜその撃ち方で撃った?」

?「、、、。この撃ち方じゃないとダメだ。」

青年はライフルを構える。

その照準はアルバスを捉えており、逃がさないと言う意思すら感じ取れる。

?「この撃ち方じゃないと、、、。前に進めない。確かにこのライフルの『本当の持ち主』がこの撃ち方を見たらあんたと同じことを言うな。でも、ダメなんだ。這ってるだけじゃ前に進めねぇからなぁ!!」

アルバス「ふーん、言うじゃねぇか。そっちの何考えてるかわかんねぇ(ビースト)よりはまともそうじゃねぇか。」

獣「誰が何も考えてないもう一度言うにゃし、ぶっ殺してやろうぞ。」

アルバス「、、、てめぇ、名乗れ。俺を前にして名乗るこを許可してやる。」

?「、、、。俺は『トクタ』。クラスは、、、。はは、どれだろうな、、、。俺は騎兵(ライダー)、俺は魔術師(キャスター)、俺は暗殺者(アサシン)、俺は復讐者(アヴェンジャー)、俺は別人格(アルターエゴ)、俺は降臨者(フォーリナー)、俺は(バグ)、俺は演者(パフォーマー)、俺は切り札(ジョーカー)、俺は、、、銃士(ガンナー)!」

アルバス「おいおい、こりゃ大物じゃねぇか。(ビースト)なんてただのオマケいや、ただの案山子だな。」

獣「よし、いっぺんぶん殴る。」

アルバス「てめぇ、どこの英霊だ?そんだけのクラスがありゃ、大英霊だろ?歴史に名を残した程のさぁ。」

トクタ「、、、俺はこの国の英霊にもなれないもの俺の代わりなんて沢山いた。その中で俺だけ、、、俺だけがこうなった。それだけの話。そもそも、俺に名前はない。この『トクタ』と言う名も俺のNo.から取ったもの、、、。俺は概念じゃない。戦場を駆けた。みんなみんな死んだ、、、死んでった!守るために!『艦娘と言うこの世で最も尊き大切な存在』を守るために!!だけど、、、。俺は守れず生き残った、、、。生き残ってしまった!だからなんだろうな。あんだけいたのに俺だけがこうやって召喚されたのは、、、俺の贖罪、、、罪滅ぼし、、、次は守る、、、この身が朽ちようとも!!守り抜く!!」

アルバス「てめぇ、、、この世界の英霊じゃねぇな?なら、面白い!!てめぇとの一騎討ち!面白そうじゃねぇか!!!」

トクタ「、、、(ビースト)、、、。この二人を頼む。」

獣「しょうがないにゃしね~。、、、。必ずマスターの前に無事で帰って来るにゃしよ。」

トクタ「俺はここで消えるつもりはない。奴に鉛玉をお見舞いしてやるさ。」

(ビースト)が二人を連れて逃げる。

アルバス「はぁー、せっかくの獲物が逃げつまった。だけど、、、特上の獲物が自ら残った。それだけでいい。」 

トクタ「あっそ、、、。悪いけど本気で行くよ。」

アルバス「あぁ!そうじゃなきゃ張り合いってのがねぇ!」

トクタ「、、、越えろ、越えろ、、、悲しみ越えろ、、、。越えた先に見える幸せ、潰すなかれ。絆途切れることなかれ、、、。『固有結界(こゆうけいっかい)(かな)しみ()えし鎮守府(ちんじゅふ)。」

アルバス「な!固有結界だと?、、、だが、こりゃ、、、。まずいな。」

アルバスは咄嗟に物陰に隠れる。

アルバス「一見狙撃手同士の撃ち合いで隠れる場所が多けりゃイーブンのように見える。だが、圧倒的不利だ。固有結界を発度した瞬間奴は消えた。さらに、奴は魔力、霊力、神力全てある筈なのに低すぎる。低すぎてそこら辺の建物から発せられる力の方が強い、、、。さて、どうしたものか、、、。」

チュドンッ!!

アルバス「は?」

足が撃ち抜かれる。

しかも、真後ろから。

アルバス「はぁ!?建物の中か!!どうやって建物中から!!」

アルバスは建物を背にしていたのだ。後ろから撃ち抜かれることはない。

つまり、建物の中から壁を貫き的確に足を撃ち抜いたことになる。

アルバス「ちっ!!こうなりゃ出し惜しみ無しだ!!俺が出来るのは撃ち抜くのみ!的確に狙うにはその為の目が必要だ。『異次元の目(ディマンシオンディフェラン・ウイユ)!!」

アルバスが宝具を発動させる。

これで見落とすことはない。

トクタ「その目、見落とすことないんだな。妨害しよう。何せ虫だからな。『幻影なる兵士の群れ(イリュージョン・ソルジャースワーム)

アルバス「なんだ!?」

虫の羽音、カサカサと言う虫特有の嫌な音。

アルバス「、、、集中出来ねぇな、、、。俺の宝具は二種、、、。だが、奴はまだ宝具があるだろうな、、、。ん?」

アルバスは上空にいる赤き影に気が付く。

トクタ「最大出力、、、標的、センターに捕捉。外さない、外すわけにいかない一撃!これこそが、繋がった未来の弾丸!『蛇丸暁覚9253式A1型桜花砲(じゃがんぎょうかく9253しきA1がたおうかほう)』!!吹き飛ばせぇぇぇぇぇ!!!」

アルバス「なんだその宝具はぁぁぁ!!」

アルバスは何とか避けるが、うねる弾丸はどこに着弾するか分からない。

しかも、あれ程の大きな砲身だ。なに、弾丸はライフル程度、、、。

あり得ない、、、。あの砲身ならば着弾地点は大きく抉れる。

だが、弾が弾だ。地面が抉れるほどの威力はでない筈だ!

アルバス「いや、その考えこそが命取りだな。」

アルバスは逃げる。

彼の考えは正しい。

着弾した弾丸は大爆発を起こす。

ドーン!!!

かなりの衝撃。離れていてもこの威力。

世界最強の狙撃手である彼は冷や汗をかく。

アルバス「なんだよ。この出鱈目な火力はよぉ!!ちっ!こりゃ、本当にまずい、、、。今回は価値を譲ってやる!!」

アルバスの気配は消える。

トクタ「、、、。はぁー、、、、、アァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

トクタの体に激痛が駆け抜ける。

当然だ。

宝具を3つも使って無事なわけがない。

トクタ「こんなところでくたばるかよぉ!!」

体に鞭をうちマスターである衣笠の元へ向かう。

 

 


 

 

雪花「、、、冠位銃士(グランドガンナー)。面倒なのが深海側にいるのね~。」

雨牙「呑気なこといってる場合か!艦娘が二人も沈めかけたんだぞ!姉さん!危機感を持ってよ!」

雪花「私はこう見えて真剣よ。えーと、銃士(ガンナー)(ビースト)、、、。二人を守ってくれてありがとね。特に銃士(ガンナー)。そんなにボロボロになってまで。」

トクタ「当たり前のことをしただけ、、、。それだけの話ですよ。」

獣「そうにゃしよー。むつ、、、ベルフェゴール達はマスターを守ることが仕事ですぞよ!」

雪花「ふふ、そうよね。」

雪花の瞳は慈愛に満ちていた。

 

 


 

 

アルバス「ちっ、やりずれぇ、、、。」

アルバスは港でタバコを吹かしている。

?「アルバス、、、。どうでした?」

いつの間にかアルバスの隣に座る少女。

だが、肌はあり得ない程白く瞳は片目が赤くもう片方が青い。

さらに、額に小さな角。体温もあり得ない程低い。

アルバス「マスターか、、、。マスターはよぉ、艦娘が憎いのか?目についた奴は沈めろなんてよ。」

?「艦娘が憎いと言うよりは人間が憎いわ。誰一人として人間は信用できないし艦娘も深海棲艦も信用しない。艦娘へは完全なる八つ当たりね。」

アルバス「マスター、、、。」

?「血とは厄介なものね。」

少女は自らの脈を睨む。

?「女だからいらない。だから、売る。少しはお国の役に立てるだろう。フフフ、、、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!なんて!なんて!自分勝手なのかしら!!人間って!!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!女だから、女だから要らないなんて!笑える!!笑えるわよねぇ!!

アルバス「、、、。」

アルバスは手で目を押さえる。

嗚呼、人間はここまで落ちてしまったのか、、、。この極東の国だけが?そんかとあるか!この国でこれなら他の国もそうだ!

我が祖国、イギリス、、、。

我が宿敵、フランス、、、。

どちらも、、、。

男尊女卑、、、。世界に根強く残る悪しき文化、、、。

嗚呼、女王陛下よ、、、。陛下であればどのように世を動かすでありましょうか?

私が冠位(グランド)など、、、。

私は所詮、名ばかりの冠位(グランド)でございます。

狙撃手として世界最強と謳われましたが、私よりも優れた狙撃手なんぞ数多い。

なのに、なぜこのロクデナシが選ばれたのでございましょうか?

教えて下さいませ、、、。女王陛下、、、。




名前 烏丸翼(からすまつばさ)

階級 中佐

詳細 淡路(あわじ)鎮守府の提督。若くして提督となった天才。派閥は吉田派である。最も近い神戸鎮守府とは仲が良い。


名前 衣笠(きぬがさ)

詳細 青葉型の二番艦。建造された時から主砲が使えないと言う欠陥があり解体処分になりそうなところ烏丸翼(からすまつばさ)に拾われた。主砲が使えない代わりにスナイパーライフルを使用する。


名前 皐月(さつき)

詳細 睦月型の五番艦。僕っ子。あまり戦闘には出ないがそれでも淡路鎮守府の初期艦である。


名前 アルバス・サーペンス

クラス 銃士(ガンナー)

召喚者 ???

詳細 多くの戦果を上げイギリスに貢献した世界最強の狙撃手。その偉業から冠位(グランド)に選ばれた。


名前 トクタ

クラス 銃士(ガンナー)

召喚者 衣笠(きぬがさ)

詳細 多くのクラス適正があり多くの宝具を所有している。人間が嫌い。


名前 ベルフェゴール

クラス (ビースト)

召喚者 皐月(さつき)

詳細 怠惰の象徴。その力を振るえばすべての生物を無力感させることが出来る。だが、だるいと言って引きこもるニートである。


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とある英霊の物語~貴方の為のサイン・こうして俺は、、、~

信勝「、、、。」
清音「、、、。」
静謐「、、、。」
蘭丸X「、、、。」
?「、、、。」
?「、、、。」
?「、、、。」
?「もぐもぐ、、、。」
信勝「いつの間にか100レベルサーヴァントが増えてるな。」
メリュジーヌ「なんでさ!!僕の方が先に100レベになるべきでしょ!!」←92
清音「これは戦争ですわね。」
?「マスターのお気に入りって思ってもらえるなら、嬉しい限りだ!」
?「負けないよ。」
?「もぐもぐ、、、おかわり!!」
?「えーと、、、ここは逃げるのが、、、。」
静謐「逃がすと思いましたか?」
メリュジーヌ「そこ、話に入りなさい!!」
蘭丸X「血祭りの始まりなのであります!!」


、、、。

私は、、、カルデアに召喚された。

それも、6騎目だった。

走り出しそうな姫「ようこそカルデアへ。ここはカルデア、そして、(わたくし)マスター(安珍)様のファーストサーヴァントですわ!」

 

盾持ちの少女「なっ!先輩のファーストサーヴァントの座は渡しません!」

 

青い槍兵「おいおい、嬢ちゃんが混乱してるぜ。」

 

からくりな忍「忍びの者?としてはちょっと違うような、、、ですが同じ日の本のサーヴァントのようですね。」

 

ヤバそう騎兵「デュフフフ。ロリな弓兵(アーチャー)とは拙者、高ぶってしまいますぞ!」

 

小学生五年生な魔術師「、、、⬛⬛さん、、、ちょっと近づかないで。」

 

魔術師のステッキ「いやー、⬛⬛さんは分かってますねぇ~。ですが!⬛⬛⬛さんこそがロリの頂点なのですよ!!」

 

絵画から飛び出したような人「まさか、火薬だけで召喚出来ると思わなかったよ。それでは自己紹介でも、、、。あれ?もう次の召喚が!!」

 

私は急いでその場を退いた。

次の召喚、7騎目はここにいない剣士(セイバー)、誰もがそう思っていた。

もちろんマスターも。

 

マスター「はは、どんな剣士(セイバー)が来るか楽しみだよ。」

 

その目はキラキラと輝いているようであった。

だが、その予想は高らかな笑いと共に打ち砕かれた。

 

?「うっはっはっは!!まさか、このわしを召喚するとはのぉ、、、。面白い!わしは⬛⬛⬛⬛⬛・⬛⬛⬛⬛じゃ!!」

 

そこには明らかに剣士(セイバー)ではないサーヴァント。

それは日の本であるのなら誰もが聞いたことがある王。

 

マスター「驚いた、あの⬛⬛が来るなんて。人生、何があるか分かったもんじゃ「姉上に気安く話し掛けるぁぁぁぁ!!」ぐへぇ!」

 

連鎖召喚されたのか貧弱な弓兵(アーチャー)

それが、⬛⬛⬛⬛と⬛⬛⬛⬛の出会いだった。

最初はギスギスしていた癖に最後は相棒にまでなって、妬いちゃう。

私もマスターともっと一緒にいたかった。

 

マスター「⬛ちゃん、、、。ごめんな、、、俺じゃ⬛⬛を残せない。だから、君の願いはダメなんだ。」

?「そ、そうだよね。ごめんなさいマスター。」

マスター「でも!全て終わって日常に戻れなかったとしたら⬛ちゃんだけってのは不公平だからみんなもだけど一緒に暮らそ!」

?「え!いいの?」

マスター「うん!そんなことで嘘付くわけないでしょうが。」

 

マスターは嘘を付く、、、。

私はその時までその嘘を見抜けなかった。

全てが終わった、、、終わった筈だったのに、、、。

 

マスター「あばよ、、、みんな、、、。」

 

マスターの最後の笑顔は憂いを帯びていました。

 

 


 

 

とある山中

 

バーン!!

 

「あがっ!」

真夜中の山中に響く銃声。

山中を逃げる一人の青年の足にその銃弾は命中する。

「おいおい、もうおしまいか?もう少しは楽しめると思ったのによぉ!!」

「はぁ、、、はぁ、、、そんなもん、知るかよ、、、。」

そこに青年がもう一人。

その青年が発砲したようだ。

?「ンンンンン!マスター?何も殺すことはないかと。」

「あ?使い魔(サーヴァント)の癖にこの俺に意見か?随分と偉そうによぉ、、、。」

?「それはまぁ、偉そうにもなりますとも。殺すのではなく別の使い道があるかと、、、。」

「使い道ねぇ、、、ねぇわ。こんなゴミ。それに、この俺に意見した罰だ。お前が殺れ。」

?「丁重に断らせて頂きます。」

「、、、命呪を持って命ずる、、、別人格(アルターエゴ)、そのゴミを殺せ。

?「ンンンンンンン!!?か、体がっ!」

「いくらなのある陰陽師でも命呪には敵わねぇか!!これでお別れだな愚弟。安心しろ、この俺が雑賀(さいか)を繁栄させてやるよぉ!」

「はっ、バカにそれが出来るなよ!!」

?「ンンンンンンン、、、⬛⬛殿、、、申し訳ありませぬ、、、。」

「はは、ありがとうよ。蘆屋道満(あしやどうまん)。」

 

ザシュッ!!

 

「は?」

「ンン!?」

「え?」

 

勝ちを確信していた青年は首から下が失くなっていた。

 

ウォォォォォ、、、ウォォォォォ、、、

 

おぞましい唸り声、残った首も唸り声をあげる黒いナニカに飲み込まれていった。

 

道満「ンンンンンンン!!?命呪が切り離された!!⬛⬛殿!逃げなされ!!」

「逃げろたって、、、チッ、あんがとよ。」

青年は風穴が空いた足を引き摺りながら逃げる。

道満「いやはや、これは拙僧への罰のようなものでございましょうか、、、。我が主はあの方だけでありますから。、、、。顕光殿、お目覚めを! 来たれ、暗黒の帳! 太陽はここに生まれ変わる! 『狂瀾怒濤・悪霊左府(きょうらんどとう・あくりょうさふ)』!! フフフハハハハ、ハハハハハハハハ!!

 

ザシュッ!!

 

 


 

 

「はぁ、、、はぁ、、、」

風穴が空いた足を引き摺りながら逃げる青年はふと、空を見上げた。

今宵は満月。

空には美しい星々が煌めいている。

「はぁ、、、どうすればいいんだよ、、、。」

星々を見上げながら呟く。

先程の場所から離れられた。

暫くは大丈夫だろう。

青年は木に背を預け休む。

「俺が残っちまった、、、俺みたいな出来損ないが、、、。」

左手に出来た令呪を眺めまた呟く。

「俺が最後の雑賀(さいか)になっちまった。令呪はあれどサーヴァントを召喚できないなんてとんだ出来損ないだ。」

?「そうとは限らないよ。」

「えっ!?」

背を預けた木の裏から声がした。

声の主はこちらに姿を現す。

?「君の願いは何もないこと?だから、かもしれない。今まで召喚されなかったのは、、、。」

声の主は一人の美しい少女。

「君が俺のサーヴァント?」

?「そう。私は「ンンンンンンン、⬛⬛殿。こんなところにおられましたか。」!?」

「道満!?あれから逃げれたのか!?」

道満「えぇ、もちろんですとも。あの程度、拙僧にかかれば何てことありませぬ。おや?逃げている間にサーヴァントを召喚されましたか。その姿から暗殺(アサシ)バキュッーン!!』ンン!?」

「えっ!ど、どうしたんだよ!」

?「こいつ、蘆屋道満じゃない、、、。貴方、、、何者?

道満?「ンンン、、、。ナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタナゼワカッタ

道満の姿をしたナニカから黒いナニカが溢れ出す。

?「本物の蘆屋道満なら、マスターよりも私に反応してる筈、、、。蘆屋道満はマスターに忠実だった。例え、殺しあった仲でも。だから、あんな役回りをした。サーヴァント全員から怒りを買ってでも止めようとした。そんな蘆屋道満なら私について何か言及する筈、、、。私だけじゃない。あの日、あの時、あの場所にいた全員、誰でもに。だけど、その反応が無い、その時点で怪しい。更に、私を暗殺者(アサシン)と言いかけた。それもあり得ない。私が記憶を持って現界してる以上蘆屋道満も同じ筈、、、。」

道満?「食らう食らう食らう食らう食らう食らう食らう食らう食らう!!!我が血肉となれ全ては我が血肉となれ!!

黒いナニカはマスターごと飲み込もうとする。

だが、、、。

?「そんなことても無駄、、、。」

道満?「ん?うっ、うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 


 

カルデア ボイラー室横空き部屋だったもの

 

第六天魔王「ひーまーじゃー!!」

病弱剣士「暴れないで下さいよー。ボイラー室横で暑いのが更に暑くなるじゃないですか!」

第六天魔王「お主とそやつしかおらんから仕方なかろうて!!」

?「うぅ、そう言われても、、、困る。それに、さっきまでゲームしてたんじゃ、、、。」

第六天魔王「、、、その話題を今、振るでない。泣くぞ!」

?「えー、、、。」

 

ピーンポーンパーンポーン

 

「あーあー、⬛ちゃんや、⬛ちゃんや、、、今すぐマスター自室へ来てくださーい。繰り返します。⬛ちゃんや、⬛ちゃんや、、、今すぐマスター自室へ来てくださーい。以上でーす。」

 

ピーンポーンパーンポーン

 

第六天魔王「お主、ナニやらかしたんじゃ?」

?「、、、うーん、、、夜這い仕掛けたのが不味かった?」

病弱剣士「それは違うんじゃないですかねー。夜這いなんて⬛⬛さんと⬛⬛⬛⬛さんぐらいしかやら、、、え?ヤったんですか?」

?「うん、⬛⬛⬛⬛と静謐さんと⬛⬛⬛さんと源氏(げんじ)棟梁(とうりょう)と⬛⬛⬛さんで、、、。何故か部屋の前で⬛⬛と⬛⬛⬛⬛が寝てたのは何故か不明。」

第六天魔王「お主は阿保なの?」

病弱剣士「阿保なのは⬛⬛⬛もでしょうが、、、。」

第六天魔王「阿保じゃないも!うつけだもん!!」

病弱剣士「可愛い子ぶっても手遅れですよー。それにどっちもどっちじゃないですかー。で、結果はどうだったんですか?」

?「マスターの部屋の門番達にやられた。」

第六天魔王「え?そんな奴らおったのか?」

?「そう、、、。⬛⬛さん、道満、⬛⬛⬛、⬛⬛⬛君、⬛⬛⬛が居ました。」

第六天魔王「わしを狙撃したあ奴か、、、え?道満?ついこの間まで敵じゃったのに?」

?「そう。」

病弱剣士「うちじゃよくあることですからねー」

?「そう、なんだ、、、じゃあ、そろそろ行ってくる。」

病弱剣士「終わったら何があったか聞かせてくださいね~。」

私は部屋を出てマスターの自室へ向かう。

何度も通った廊下。

何も変わらない。

もう、慣れた、、、。最初、変わったときは何回も迷った。

賢くないから簡単に覚えられなかった。

マスター「、、、ようやく来たな、、、。⬛⬛、、、。」

マスターがそっちの名で呼ぶ時は真剣なんだ、、、。そうだよね。

7つの特異点を攻略し時間神殿、、、。多くの職員が死んで5つの異聞帯(人類史)攻略(滅ぼ)して平安京、、、。そして、6つ目の異聞帯(人類史)攻略(滅ぼ)しに行くんだから、、、。

マスター「⬛⬛、、、。⬛⬛には今回の異聞帯で隠密活動で情報を集めて欲しいんだ。」

?「え?でも、6つ目の異聞帯は、、、。」

マスター「うん、分かってる。だから、これを渡すよ。」

マスターがくれたのは黒い鳥のペンダント

その鳥に見覚えがあった。

?「これ、、、。八咫烏(やたがらす)?」

マスター「そう!俺さぁ、見たことあったんだ。八咫烏ってのをね。でも、曖昧でさ。いつ、どこで、何で見たのか。そもそも、この見たと言う記憶は今の自分の記憶なのか。それとも前世の記憶なのかね。確信はないけどさ、それを持ってれば⬛⬛⬛⬛島には入れるさ!」

?「、、、。」

私は困惑した。

マスターがこう言う時は当たるから。

でも、この時は何の役に立たなかった。

いや、確かに⬛⬛⬛⬛島には上陸出来たから意味はあったのかも?

 


 

道満?「うがぁぁぁぁぁぁ!!!なんだ!?ごればぁぁぁ!!!?

?「マスターが、、、いや、人類最後のマスターでお前が化けてる蘆屋道満や私や私達のマスターからの贈り物!!お前なんかが触れることは許されない。八咫烏(疑似太陽)のペンダント。これにこんな効果があるなんて知らなかったけど。」

道満?「おのれ、、、おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれぇぇぇ!!

道満のようなナニカは12.7cm連装砲を装備している。

「えっ!?それって艦娘の装備!?」

?「おそらく、こいつら食らった者の力を得る?のかな?」

「そこ、疑問系にしないでよ。」

?「私じゃあれに勝てない。だから、ここはカルデア奥義!!逃げるんだよ~!!」

暗殺者(アサシン)は閃光玉を地面に叩き付ける。

道満?「、、、。ニガサン、、、ニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンニガサンンンンンンンンンンンン!!!

響くはおぞましき叫び。

おぞましい鬼ごっこのスタートである。



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番外編
番外編~京は暗雲、明日の天気は文屋次第~


青葉「作者さーん!どこですかー!あれ?おかしいな?今日はこの青葉さんと作者さんが前書き担当なのですが、、、。」
大淀「あ、青葉さーん!」
青葉「あれ?大淀さん?どうかされました?」
大淀「今回の前置きなんですが、、、。これを、、、。」

やぁ!突然だが俺は逃げさせてもらう。ハロウィンイベントと言う地獄から逃げなくてはいけないのでな!では、諸君の健闘を祈る!俺は恐らく死ぬだろう。逃げると言っていたが死ぬ。何故ならチケットが届いてな。特等席だ。俺はそろそろ逝くよ。
                    作者より

青葉「えー、、、。これはー、、、。」
大淀「恐らく作者の鼓膜が無くなりますね。」
青葉「アハハ、、、。本編いってみましょー、、、。テンションが、、、。」


2020年 3月31日 午前2時

 

草木も眠る丑三つ時の京の街。その中を二人の少女が歩いていた。

青葉「うーん、、、。今回の調査で集まった情報、、、。少し信憑性に欠けますね。騎兵(ライダー)が集めた情報も似たようなものですし。」

騎兵「ですよね~。でも、この情報が本物だとすると私達の目標は一歩前進ってところじゃないでしょうか!」

青葉「ですね、、、。もし、この話が真実ならばこの街の地下にはおそらく、、、。」

騎兵「目を覆いたくなるような真実が隠されているでしょうね。」

騎兵(ライダー)は手帳を見ながら青葉と話す。

青葉「、、、。誰かいますね。」

騎兵「えぇ。でも、どこに、、、。!!マスター!危ない!!」

青葉「えっ!!」

二人が立っていたのは閉店した店のショーウィンドーの前。そこから弾幕が放たれていた。

騎兵「鏡の中から弾幕!しかもこの弾幕は!まさか、、、。」

?「えぇ、そのまさかよ。」

ショーウィンドーの中から一人の少女が現れる。

騎兵「はたて、、、。その能力は、、、。」

はたて「これ?座でもらったのよ貴女と違ってね。」

騎兵「座に刻まれたが召還することが出来ない英霊。その力ですね。」

はたて「なんだ、知ってたんだ。なら、、、。この子に喰われてくれない?

騎兵「!!マスター!!逃げますよ!!」

青葉「えっ!」

騎兵(ライダー)は青葉を抱えて空を飛び逃げる。

はたて「、、、。逃げたわね。ごめんなさいね。」

?「いいよ。今食べなくてもマスターの魔力は保てるから。」

はたて「そう。なら、戻ろっか。マスター達が心配するからね。」

 

 


 

 

鞍馬山 山頂付近

 

騎兵「はぁー、ここなら追ってこないでしょう。」

青葉「騎兵(ライダー)。さっきのは?」

騎兵「、、、。あの子姫海棠(ひめかいどう)はたて。私と同じ鴉天狗の新聞記者です。まぁ、私のほうが優秀で彼女は引きこもりですけどね!」

青葉「その割にはビビってたような?」

騎兵「あれははたてといたもう一人にビビっただけですよ。それにしても、、、。あのサーヴァント、、、。」

青葉「最後のほうにチラッと映った謎の赤いサーヴァントのことですか?」

騎兵「えぇ。あれは一体何者なのでしょうか。サーヴァントには分かってるんですが妖力を感じられないとなるとあれは妖怪以外となります。人間の英霊で鏡の中を移動できるものなどいません。ですが、、、。座に刻まれたが召喚することが出来ない英霊、、、。その中に鏡の世界で戦う英雄がいました。恐らくその能力ですね。」

青葉「なるほど、、、。ここからは彼女の襲撃も警戒しなければ、、、。騎兵(ライダー)。」

騎兵「分かってますよ。この上ですね。」

二人よりも上。

山頂だろうか、、、。そこから尋常ではない程の力を感じていた。

二人は山頂に向かう。

そこにいたのは一人の青年と龍。

?「マスター、、、。艦娘とサーヴァントだ。どうする?」

?「、、、。(ビースト)は待機。僕が話してみるよ。」

青年が二人の方に近づいてくる。

?「こんな夜更けに何のようだい?艦娘なら山より海にいるのでは?」 

青葉「ここに来たのはまぁ、、、。成り行きですね。」

?「ふーん。まぁ、いいや。早く帰った方がいいよ。もうじき夜明けだからね。」

青葉「ご忠告どうもありがとうございます。ですが、私としてはこんなところにいる貴方に取材したいところなんですがねぇー。」

?「取材ねー、、、。君の名前は?」

青葉「私は青葉といいます!」

?「青葉ねぇー、、、。」

 

?「ねぇ、綾波姉さん。この前言ってた青葉さんってどんな艦娘なの?」

?「青葉さんですか?そうですね、、、。提督に隠れてですが新聞を作ってました。その記事は真実だけじゃなく嘘もありました。でも、私達からしたらそれが良かったんですよ。辛い真実よりも面白い嘘。青葉さんは辛い思いをしている私達のために一人でネタを考えて新聞を作ってみんなに配ってました。それにあの人は仲間思いです。現にこうして私が鎮守府を脱走できたのも青葉さんのおかげですから。」

 

?「、、、。わかった。その取材、受けよう。」

獣「いいのか?」

?「あぁ、(ビースト)はその間彼女のサーヴァントと話したりしておいたら?」

騎兵「あやや、、、。」

獣「はぁー、、、。わかった。何かあったら呼べよ。俺が全てを消し去ってやるよ。」

?「恐らくそんなことにはならないと思うよ。」

獣と騎兵が二人のもとを離れる。

青葉「では、取材を始めます。まず、御名前は?」

?「名前は、、、。本名は捨てたけど僕の大切な人達からもらった名前ならあるよ。まぁ、1つはもらったて訳じゃないし許可もないけどね。それでいい?」

青葉「えぇ、構いませんよ。」

?「そう。僕は黒海綾七海(こくみあやなみ)。名前に関しては変な感じがすると思うけどあえて字を変えてるよ。」

青葉「綾七海、、、。もしかしてその名前を貴方にあげたのは艦娘の綾波(あやなみ)さんですか?」

綾七海「そうだよ。まぁ、もらったって言うより僕が勝手に名乗ってるだけなんだけどね。それと僕の本名は捨てたけど忘れた訳じゃないし迂闊に名乗れないんだよね。」

青葉「なるほど、、、。では、先程の龍は黒海さんのサーヴァントですか?今は人の姿になってますけど、、、。」

綾七海「そう、彼は僕のサーヴァント。クラス(ビースト)。名をミラボレアスって言うみたい。」

青葉「なるほどなるほど、、、。綾七海さんは普段どこに住んでいるのでしょうか?」

綾七海「野宿だよ。大自然が家みたいな。」

青葉「つまり家がないと、、、。これからも野宿ですか?」

綾七海「そうだね。僕はミラボレアスと二人で時が来るまで隠れているつもりだから。」

青葉「時が来るまでですか?」

綾七海「そう。僕は、この世界を変えたいんだ。人間が僕を悪と言うなら悪さ。それでも、僕は僕の信念を貫く。理想を理想で終わらせるなんて、、、。この命に価値なんて無いんだよ。理想で終わらせたらさ。僕の命は理想を現実にするためにあるんだから。」

青葉「、、、。この先はどうなんですか?」

綾七海「え?」

青葉「理想を現実にした先に綾七海さんの姿はありますか?無いんじゃないですか?」

綾七海「、、、。そうだよ。その先に僕はいない。僕は理想のための人柱。それぐらいの覚悟がなきゃ理想は現実にならない。」

青葉「、、、。はぁ、、、。綾七海さん。貴方は大切なものを見落としてますよ。」

綾七海「そうかい?」

青葉「えぇ。貴方にはミラボレアスさんがいます。なのに全て一人で抱え込む気ですか?それに、私や騎兵(ライダー)が貴方の力になりますよ。」

綾七海「え、、、。そうか、、、。ありがとう。青葉さん。」

 

 


 

 

ミラボレアス「はぁー、、、。やっと何とかいい感じになったな。」

騎兵「あやや、そうですね。ミラボレアスさん、貴方にこれを渡しておきますね。」

ミラボレアス「なんだこの紙切れは?」

騎兵「この京都の裏にあるものについて書いてあります。一応そういう情報は持っていた方が安心でしょ?」

ミラボレアス「ありがとよ。俺が情報を集めようとしたら更地になるからな。」

騎兵「でしょうね。さて、私達はそろそろおいとまさせてもらいますね。」

騎兵(ライダー)は飛び上がる。

そのまま青葉の元へと向かうのであった。




名前 姫海棠(ひめかいどう)はたて

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 蜘蛛瀬来夢

詳細 極東の国のどこかにあると言われる忘れられたもの達の楽園に住む烏天狗の新聞記者。引きこもりで家から出ないことが多い。だが、座にてとある英霊の力を受け継いだ事により活発的に外に出るようになった。


名前 黒海綾七海(くろみあやなみ)

本名 龍鬼終

詳細 人間を恨む青年。家族を失い、自分を守るために何人の人物が命を落とした。機嫌によって天候が変わる。


名前 ミラボレアス

クラス (ビースト)

召喚者 黒海綾七海(くろみあやなみ)

詳細 とある国を文明ごと滅ぼした伝説の龍。数多の人間を屠ってきた故に人類悪となったのだろう。艦娘や深海棲艦については何故か嫌な気はしないらしい。自身のことを召喚したマスターの黒海綾七海(くろみあやなみ)が一人で色々と背負い込むので心配している。


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番外編~魔王とちっぽけな魔王~

清音「二度目の前書き担当でございます。清音です。」
シンタロー「何度目か忘れた今回も担当のシンタローだ。」
清音「最近番外編ばかりではありませんか?」
シンタロー「それなら作者の計画性の無さのせいだ。なんでも、本編が行き詰まったため番外編で繋げるんだとさ。しばらく番外編が続くな。」
清音「ストーリーは進みませんが各地の動きが分かるのはいいことですね!」
シンタロー「いや、番外編ばかりだすのはダメだろ。さて、今回の解説に入るか。で、魔王か。」
清音「魔王はあのサーヴァントのことですね。でも、ちっぽけな魔王とは?」
シンタロー「さーな。さてと今回のメモは、、、。あれ?何もない?」
清音「おかしいですわね。いつもは何かしらのメモがある筈なのですが、、、。ん?これは、、、。『本編にて』、、、。」
シンタロー「メモを用意してないんじゃなくて、、、。」
清音「本編に盛り込んでますね。はぁー、本編始まりますわ。」


寒い、、、。ただただ寒い、、、。

これが深海、、、。息も出来ない。でも、不思議と苦しいとは思わない。

何故だか分からないけど苦しくはない。その代わりに力がでない。無気力状態だ。

それでも、どうすることも出来ない。

やり残したこと、やってみたかった事なんて沢山ある。

でも、その願いは叶うことはない。

それでも、やっぱり願ってしまう。

 

睦月型のみんなや提督さんと一緒に楽しいお茶会がしたかったな~』

 

水面がどんどん遠ざかって行く。

光が差し込まない暗闇に沈み行く中で願ってしまった。

諦めた筈の願いを、、、。

 

 


 

 

?「あれ?ここは?」

少女は目を覚ます。そこはどこかの海岸。

服装は自分の着ていた服じゃない。着ていた服は簡易的に作られた物干しにかけられていた。

それに、自分にかけられていた毛布。寝ていたのだろう。

だが、地べたではなく布団の上だ。

さらに焚き火まである。

確かに最後の記憶では海に沈んでいた。

誰かが助けてくれた?

いや、そんな筈はない。

沈んだ者をどうやって助けるのだ?艦娘では不可能だ。

深海棲艦が?メリットがない。

そこで少女は気が付く。

自分の手の甲に浮かぶ紋様。

これはなんだ?

台座に刺さった剣と両側から迫る炎のような紋様。

これは一体何を意味しいつ出来たのだろうか?

?「おっ!気が付いたみたいだな!」

中性的な声が聞こえる。

誰もいない?

?「えーと、、、。もうちょっと下かな?」

下?

目線を下の方に持っていく。

水色の物体?なんだろ?これが声を発したのか?

プルンプルンしているその表面、、、。スライム?

?「もしもーし、聞こえてますかー。」

これが声を発しているのは確定した。しかも、よく見れば目があるようにも見える。

?「自己紹介した方がいいかな?俺はリムル=テンペスト。えーと、クラス冠位獣(グランドビースト)?まぁ、俺もよく分からない事はあるけどヨロシクな!あっ、悪いスライムじゃないよ!」

怪しさ満点のスライム。

リムル「えーと、マスターの、、、。いや、君の名前は?」

?「、、、。睦月(むつき)、、、。です、、、。」

リムル(完全に怪しまれてるな。まぁ、そうだよな。それにしても、、、。何で俺が人類悪なんだ?しかも冠位(グランド)だし、、、。冠位(ぐらんど)のサーヴァントとは人類悪に対抗できる唯一のサーヴァントなのに何故冠位獣(グランドビースト)?謎だらけの俺だがなんとしても俺はこの子を守らないとな。)

睦月「ねぇ、リムルさんは睦月をどうする気?」

リムル「え?そりゃ、勿論守る。それだけさ。俺達サーヴァントはマスターである召喚者を守る。それが俺達の役割だ。それに、マスターの命令に従うのも役割だ。」

睦月「そう。なら、、、。睦月を

 

 

 

 

 

 

                   

    

                 沈めて。」

リムル「、、、。それは出来ない。悪いけど睦月の記憶を見させてもらった。それを踏まえて判断させてもらう。サーヴァントにはマスターの命令に従わない奴もいる。俺もそうだ。俺の場合は睦月の記憶を見て俺なりに何をするべきか決めさせてもらった。」

睦月「ずいぶん自分勝手なんだね。」

リムル「自分勝手か、、、。そうかもな。だからこそやることは決まってる。俺は君の願いを叶える。不可能な願いだけどある程度なら再現出来ると思う。君の願望の中にいる人物達とは違うけどね。」

睦月「私の願い?そっか、、、。あれのことか、、、。確かに不可能だし出来てもそこにいるのは違うみんな。だけど、、、。それでも願ってしまう。」

リムル「なら、やることは決まっただろ?」

睦月は驚く。少し目を離した隙にスライムが人の姿になっていた。

リムル「スライムの姿よりこっちの方が話しやすいかな?」

睦月「スライムから人に?」

リムル「まぁ、これは仮の姿みたいなもんだけどさ。とりあえず睦月は休んでおいてくれ。あっ、そうだそうだ!おーい!来ていいぞ!」

?「御呼びでしょうか。我が主。」

睦月「えっ!深海棲艦!?」

その場に現れたのは2体の深海棲艦。

一体はネ級、もう一体は戦艦水鬼(せんかんすいき)だ。

リムル「来てくれたな!タマネ鬼水(きすい)!」

鬼水「その者が護衛対象でしょうか?我が主。」

リムル「あぁ、俺のマスターだから絶対に守ってくれ。元々敵だったとしても今は俺のマスターでお前らは俺の仲間だ。」

鬼水「えぇ。分かっております。我が主。」

リムル「じゃあ、任せるぞ。」

睦月「何処に行くの?」

リムル「大丈夫。絶対に帰ってくるからな。」

タマネ(主様。鬼水では余計怖がらせてしまうためこの私が何とか和ませます。それがどれほど難しくても。)

リムル(あぁ、任せる。俺はこの怒りを止めておくことは出来ない。ハハ、俺が人類悪。この感情がその証なのかもな。)

リムルはその場を後にする。

 

 

 


 

 

名古屋(なごや)鎮守府

 

ここは名古屋鎮守府、睦月が所属していた鎮守府であり睦月が居なくなったせいでこの鎮守府には艦娘が残っていない。

新たに艦娘を建造しなければならないのだが、現在建造のための資材すらない。

 

リムル(艦娘はいない。なら、やるか。簡単に死なせない。恐怖といつ死ぬか分からず怯えろ!『神之怒(メギド)』!!)

鎮守府から聞こえる悲鳴。

その悲鳴を聞いてもリムルの怒りは収まらない。

自分でもおかしいと思っていても止まらぬ怒り人類そのものを消し去りたいと思ってしまっている。

人間だった自分が人間を消し去りたいと思ってしまうなんて。

リムルはその場を後にする。

だけどその前に、、、。

リムル「『暴食之王(ベルゼビュート)』!!」

悲鳴は消え、名古屋鎮守府はこの世から姿を消したのであった。

 

 


 

 

鬼水「戻ってこられましたか。我が主。」

リムル「あぁ。睦月の様子は?」

鬼水「ご心配なく。」

タマネ「大丈夫です。主様、、、。今は眠っていますから。」

リムル「そのようだな、、、。なぁ、お前達に聞くがホントに俺について来て良かったのか?」

タマネ「勿論です。主様。確かに我々は深海棲艦。艦娘や人間とは相容れない存在です。でも、主様が居てくれるお陰でこの無意味な戦争を終わらせることが出来ると思います。いつかは人間、艦娘、深海棲艦、、、。その他の多くの種族と手を取り合って暮らせる世界。不可能だと言われた未来を実現できるだからこそ私は仲間達を裏切ってまで主様に着いてきたのですから。」

鬼水「私も同じです。我が主。」

リムル「そうか、、、。俺が何故人類悪なのか、、、。召喚される前から座に刻まれたときからずっと分からなかった。俺は、、、。ん?海が、、、。赤い?」

鬼水「なんだこれは!?」

タマネ「こんな海初めて見た。」

三人の目の前に広がる海原は夜なのにハッキリと分かる赤色。

カエリタイ、、、。カエリタイ、、、。

鬼水「声?」

タマネ「不気味だ。この声、何処から。」

リムル「、、、。お前が何者か知らない。そんなに帰りたきゃ、、、。お前の帰る場所を俺が作ってやる!どれほど時間がかかっても必ずな!」

ヤクソク、、、。ダゾ、、、。ワタシハ、、、。マッテイル、、、。クライ、、、。ウミノソコ、、、。アイアンボトム・サウンドデ、、、。

声が聞こえなくなり海原も元の色に戻る。

鬼水「さっきのは一体、、、。」

リムル「知らないさ。でも、約束しちまったからなぁー。俺達はやらなくちゃいけないことがある。それに向けて準備をしよう。」

 

 


 

 

数ヵ月後

セレベス海

 

鬼水「我が主。ここら一体の敵深海棲艦及び謎の敵性生物の撃破。」

リムル『敵性生物?どんなのだ?』

タマネ『サメの姿の骸骨や人間の幽霊です。』

リムル『それは最早生物じゃないんだけどなー。』

?『フム、、、。オカシナコトモアルノデスネ。』

リムル『そうだな。セレベス。今までこの海域にそんなのが現れたことはあったか?』

セレベス『イエ、睦月様トリムル様ガココ、セレベス海ヲ統治スルマデ一度アリマセン。』

リムル『となると、これは俺達が来たせいなのか?』

セレベス『ソウ言ウ訳デハナイカト。恐ラクデスガ、近クノ海域ノ深海棲艦ノサーヴァントニヨル攻撃ナノデハ?』

リムル『かもしれないな。鬼水、タマネ率いる第一、第二警備艦隊は海域の警備に戻ってくれ。レレ率いる第三遊撃艦隊にはセレベスが。マスター率いる第四特殊艦隊には俺から伝えておく。』

鬼水「かしこまりました。我が主。」

セレベス『分カリマシタ。リムル様。』

 

 


 

 

セレベス海深海棲艦基地司令室

 

リムル「あーあー、、、。マスター、聞こえるか?」

睦月『睦月は今読者中にゃしよ!』

リムル「至急連絡しなければならないことが起きた。」

睦月『何にゃし?』

リムル「鬼水達が未知の敵と遭遇、撃破した。俺の予想では別海域のサーヴァントによる攻撃だと見てる。」

睦月『ふむ、、、。リムルがそう見るなら睦月は人間がだと思うにゃし。』

リムル「それは何故だ?」

睦月『何か攻撃されたとかの報告あったにゃしか?』

リムル「いや、なかったが。」

睦月『恐らく、この基地の捜索部隊にゃし。艦娘でやるより替えがある魔物で偵察だと睦月は見てるにゃし。それに、鬼水からの報告は敵深海棲艦と一緒とか言ってたにゃしか?』

リムル「一緒とは言ってなかったけど、、、。敵深海棲艦も撃破したとのことだ。」

睦月『ふーん、、、。ここから一番近い日本の鎮守府は?』

リムル「与那国(よなぐに)鎮守府だ。」

睦月『なるほどねー、、、。睦月の予想が当たればその鎮守府。リムルの予想が当たればスールーかモルッカのどちらかフィリピン海に基地があったなんて聞かなかったにゃしからねー。』

リムル「最悪の場合は両方ハズレ。さて、どう出たものか、、、。」

睦月『、、、。このまま待機にゃしぃ。』

リムル「いいのか?マスター。」

睦月『睦月の予想にゃしぃ。相手は今はなにもしてこないにゃしぃ。そもそも、ここに戦力を削るより向こうに戦力を削ってる筈にゃしぃ。睦月達は未だにサーヴァントを表向きに出してないにゃしぃ。』

リムル「そうだな。マスター率いる第四特殊部隊。通称サーヴァント艦隊。」

睦月『鬼水、タマネ、セレベス、レレ、海雪鬼(あまゆき)のサーヴァントと。』

リムル「マスターで構成された特殊艦隊。一度も運用してないから不安要素が沢山だけどな。」

睦月『そこは心配しなくて大丈夫にゃしぃ!なんたって周4日でみんなと特訓してるぞよ!』

リムル「頼もしいなマスターは。」

睦月『にしし。』

 

 

 

信勝が鎮守府に着任する一年前。

 

・名古屋鎮守府は何者かの手により跡形もなく姿を消した。

 

・その一週間後、セレベス海において深海棲艦の基地を確認。

ただし、艦娘が現地に行けども何もなく人類が足を踏み入れるとその者は二度と帰ってこない。

 

・その半年後アイアンボトム・サウンドにてソロモン海の深海棲艦とセレベス海の深海棲艦が衝突。

ソロモン海域の深海棲艦は大打撃を受けた。




名前 睦月(むつき)

詳細 睦月型の一番艦。元名古屋鎮守府所属。前任の提督が何者かによって殺され新しく着任した提督により酷い扱いを受け轟沈した。だが、完全に意識がなくなる前にリムル=テンペストを召喚し、完全に轟沈する前に救出された。現在はセレベス海に住まう深海棲艦の王である。


名前 リムル=テンペスト

クラス (ビースト)

召喚者 睦月(むつき)

詳細 魔物の国の王であり魔王。人類悪なのに冠位(グランド)の称号が与えられたサーヴァント。セレベス海に住まう深海棲艦達の司令塔。


名前 鬼水(きすい)

詳細 戦艦水鬼(せんかんすいき)だが、リムル=テンペストに名を与えられたため名が変わり片言ではなくなった。


名前 タマネ

詳細 鬼水(きすい)と同じで元はネ級だったがリムル=テンペストにより名前を与えられたため名前が変化。片言ではない。


名前 セレベス

詳細 セレベス海を納めていた深海棲艦。リムル=テンペスト睦月(むつき)に忠誠を誓っている。リムル=テンペストの強さやその生き方、睦月(むつき)の過去に心を打たれたため配下となった。リムル=テンペストに名を与えられた訳ではないため片言。


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番外編~裏・生徒会~

作者「久々に登場だぜ!え?何故出てきたかって?そりゃ、ぐだぐだと秋刀魚祭りと秋イベがありゃでてくんべ。」
桜子「いやー、見事に被りましたねぇー。」
作者「ありゃ?君活躍した?」
桜子「してましたよ!ちゃんとストーリー見てましたか?」
作者「うーん、、、。居たっけ?」
桜子「酷いですよ!」
作者「だってー、今回の見所って坂本さんとお竜さん、蘭丸ちゃん、ダーオカ、田中君、阿国ちゃん、社長、武市さん、お花ちゃんだろ?」
桜子「あるぇ?私、サーヴァントじゃない一般の少女に負けてませんか?」
作者「そりゃそうだろ。あのクソの神様のなり損ないを斬ってくれるぐらいの大立ち回りをしてくれないと。それに関しちゃあの土偶の装甲を破壊してる森君は表彰ものだよ。」
桜子「ぐぬぬぅ!こうなったら来年のぐだぐだはこの沖田さんが活躍して見せます!」
清音(あー、これは活躍がないと思われますわ。本編へどうぞ!)


これは隼人が信勝達に出会う数日前の出来事である。

 

私立高宮(たかみや)学園 高等部

 

隼人「あっ、やっと来たな!」

バレル「ゴメンゴメン!寝坊した!」

蕨「朝は三人揃って登校って言い出したのはどこの誰だったかしら?」

バレル「いや、ゴメンって!」

清音「あら、朝から仲が良いですわね。」

蕨「あっ!清音さん!」

隼人「ん?なんだ、清音か。珍しいな、あんたが俺らに声をかけるなんて。」

清音「実は天上さんと毒鬼さんにはちょっと頼みたいことがありまして。それと、グリードさん。先生が呼んでますよ。すぐに職員室まで来るようにと。」

蕨「バレル、何かやったの?」

バレル「、、、。課題の提出だ、、、。」

隼人「まさか、一週間前のか?」

バレル「そう、、、。しかもまだ終わってない。」

隼人「早く行ってこよい。」

バレル「そうするー、、、。」

バレルはとぼとぼと教室を出ていく。

隼人「で、頼みたいことって?」

清音「ここでは話せませんので体育館裏へ。」

隼人「体育館裏、、、。S(サーヴァント)絡みか?」

清音「はい。」

三人は教室を出て体育館裏へと向かう。

 

 


 

 

清音「えーと、、、。確かこの辺りの壁だったような?」

隼人「え?地面にあるんじゃなかったか?」

蕨「二人とも何回目なの?があるのは体育館の壁でしょ。剣に弓を、弓に槍を、槍に剣を。」

蕨が唱えると体育館の壁に扉が現れる。

蕨「さっ、行きましょ。」

隼人「、、、。なぁ、清音。扉の合言葉覚えてたか?」

清音「そんなのとっくに忘れてましたわ。」

蕨に続き二人も扉に入ると扉は消えてしまった。

三人は奥に奥に入っていく。

すると、また扉が現れる。

蕨「強者どもの夢の跡。金銀財宝、手に入れたくば命を差し出せ。

この扉の前でも唱える。

すると、扉が勝手に開く。

?「あっ、やっと来ましたね。僕のマスターや皆さんが待ちくたびれてますよ。」

隼人「そりゃ、すまねぇな。」

扉の先にいた少年に案内される三人。

?「来ましたか。蒼炎さん、招集しておきながら最後に来るとはどういう了見だ?」

清音「すみませんー。次からは気を付けますね。生徒会長さん。」

?「はぁー、、、。では、今回の会議を始める。緊急で集まってもらってすまないな。蒼炎から今回話すことがあるそうだ。」

清音「はい。今回はわたくしから皆さんにお伝えすることがあります。」

?「ふぁ~。用件は手短にしてくれ。俺は眠いんでな。」

?「貴様!お嬢様に向かってなんだその口の聞き方は!」

?「あ?うるせぇんだよ。てめぇには関係ねぇだろ。副会長さんよ。」

?「よし、決めた。貴様を燃やす!」

?「殺れるもんなら殺ってみろよ!」

?「、、、。やめてもらえませんか?味方どうしで争うなんて愚の骨頂ですよ。」

蕨「そうよ!今は大人しく清音の話を聞きましょ。」

?「、、、。チッ、悪かったよ。」

清音「では、話しますわね。今回の話しはお願いのようなものです。」

隼人「お願い?」

清音「はい。まずはこちらを御覧ください。」

スクリーンに青年の写真が映し出される。

隼人「こいつは?」

清音「この写真は海軍にいるわたくしの従者の一人が手に入れたものです。もし、ここにいる方々が彼に出会ってもわたくしのことを話さないで下さい。」

?「話すなだと?何故だ?」

?「おーい、生徒会長。さすがに聞いてやるなよ。乙女には隠し事の1つや2つあるもんだ。無闇に聞いてやるこたぁねぇだろ。」

?「、、、。おい、それは私が女ではないと言ってるようなものではないか?それに貴様はさっきまで話を聞く気ではなかったのにな、、、。ここに小刀と太刀がある。己自身で腹を斬るかこの私直々に貴様の首を斬るか、、、。どちらか選べ。」

?「ふぁっ!俺は正論を言ったまでで、、、。」

?「生徒会長を女性と見なしていなかったお前が悪い。」

?「そんなの壁なのが悪いわ!毒鬼や根倉(ねぐら)は膨らみが少しあるのが分かるくらいで、神里(かみざと)と蒼炎みたいに膨らみがったったら女として認識出来るわ!生徒会長みたいな絶壁は男の娘でしょ?」

?「余程死にたいようだな!」

蕨「ふーん、、、。死にたいのかしら?」

根倉「最低です。胸を見て性別を判断していたなんて。」

神里「私だってねぇ!好きでこんなに大きいわけじゃないのよ!この変態!」

清音「わたくしの体はあの方のもの、、、。それ以外がそのような目で見るのは万死に値しますわ。」

?「おいおいおい!一人ベクトルがおかしいぞ!助けて剣士(セイバー)!」

剣士「マスターよ、、、。この私も胸はない。真っ平らと言われるとしっくりくるぐらいだ。つまり、私も女ではないと、、、。マスター、短い間だったが世話になった。別れる前にその首を貰おう。」

?「敵が増えた!天上!助けて!」

隼人「骨は拾ってやるよ。」

?「クソ!なんで青柳(あおやなぎ)黄拳(おうけん)もいねぇんだよ!」

隼人「青柳は季節外れのインフルエンザ。黄拳はトラックに跳ねられそうになった子供を助けて現在入院中だ。」

?「魔術師(キャスター)。絶対に逃がさぬように完全にロックをかけてください!」

魔術師「とっくにやってるよ!」

?「これ完全に逃げられないなー。」

隼人「知ってるか。生徒会長の逆鱗に触れたら逃げられないな。」

?「味方がいねぇ!咎咲(とがざき)!さっきから見てないで助けてくれ!」

咎咲「うーん、、、。やだ。だってー、女の子を胸で判断するのは最低だもの!」

?「てめぇは男だろうが!」

咎咲「何を言ってるの?私は男の娘だよ?ほら、証拠に制服はスカートだもん。」

?「ちくしょー!!」

清音「まぁ、冗談はここまでにして理由を話しましょう。」

?「話すんかい!」

清音「周知の事実だと思いますが、わたくしは元々サーヴァント。人間としてこの世界で再び生を得れていてもサーヴァントであった時の力、記憶その全てを引き継ぎ強化され更にサーヴァントを召喚している。わたくしの場合は(ドラゴン)ですわ。今現在わたしくしと同じ状態にいる方はわたくし含め二名です。」

隼人「清音と誰だ?」

清音「海軍大将舞鶴鎮守府提督の沖田桜子です。」

?」

根倉「舞鶴鎮守府提督、、、。確か、狂剣(きょうけん)と呼ばれる剣の達人でしたね。」

蕨「サーヴァントって言われてもなっとくかー。でも、それだと横須賀の鬼大将は?」

清音「わたくしも最初はもしやと思いましたが、違います。人間なのにサーヴァントと引けを取らない強さ、、、。あれは人間なのでしょうか?」

蕨「あー、、、。そうだよねー。私も話を聞いたとき人間なのかと疑ったよ。もしくは私やきよひーと同じ鬼の血が流れてるのかなぁーって思ったけどあれで純血の人間だってさー。」

?「毒鬼は知っているのか?」

蕨「知ってるー。会ったことはないけど昔の話を聞いたことある。」

隼人「あれか?不良とヤクザの連合軍役千人をたったの五人で壊滅させたうちの一人だっけ?」

蕨「そうそう。舞鶴鎮守府の狂鬼、呉の蜃気楼(しんきろう)、佐世保の軍師(ぐんし)。そして、横須賀の鬼大将。この四人と薫さんで始末したみたいですよ。」

?「薫って、毒鬼が居候してる家の主だろ?ある意味すげぇよな。」

清音「えーと、、、。そろそろ話を戻しますね。問題なのは彼ですわ。調べでは少しおかしいところが見られました。」

隼人「おかしところ?」

清音「はい。彼には聖杯が使われた可能性があります。恐らく、彼は人として産まれたのではなく召喚された後に聖杯で受肉した、もしくは令呪で聖杯を受肉させられたのどちらか。いつ、どこで、誰が召喚したかは分かっておりませんが、、、。彼はサーヴァントして永い年月この世界に留まっている筈です。」

咎咲「ふーん、、、。ん?ちょっといい?」

?「どうした?咎咲。」

咎咲「私のサーヴァントから、、、。学園内に一瞬だけ強大な力を持ってるサーヴァントが現れて消えたみたい。それで一瞬のその間にクラスだけ分かったみたい。」

隼人「どのクラスだ?」

咎咲「それが、、、。裁定者(ルーラー)が言うには最も謎多いクラスであり希少。切り札(ジョーカー)らしいよ。」

隼人「なんだそのクラスは?」

清音「わたくしもよく知らないクラスなのですよねー。よく知らないと言えば、、、。黄拳さんと今はこの学園にいない拳鬼(けんき)さんのサーヴァントもよく分からないサーヴァントですよね。」

?「確かに、俺と隼人の剣士(セイバー)、生徒会長の魔術師(キャスター)、咎咲の裁定者(ルーラー)、神里の騎兵(ライダー)、根倉の弓兵(アーチャー)、毒鬼の暗殺者(アサシン)、蒼炎の(ドラゴン)、青柳の槍兵(ランサー)副会長の復讐者(アヴェンジャー)。そして、黄拳と拳鬼の妖精(フェアリー)。この中で言うとぶっ飛んで意味不明なのは妖精(フェアリー)だよな?」

清音「しかも、あの二人のサーヴァント、、、。あれ程の強さで冠位(グランド)ではないので驚きました。」

隼人「しかも、他に(ドラゴン)狂戦士(バーサーカー)の適切あるとかチートか?」

?「あの二人が今この学園に居ないのは正直言ってまずい。何故この裏・生徒会(うら・せいとかい)があるのか。」

?「確かにそうだな。年に数回、生徒が家族と共に消えちまう神隠し。この学園創立以来ずっとの事らしい。その真相と犯人突き止めるのが俺らの仕事って訳だからなぁー。」

神里「山と谷が沢山並んでるようなメンツでうまくやれるのかが不安なのだけどね。しかも、現時点で一名読書中ですし。ところで、何の本を呼んでいるの?」

根倉「ん?気になるの?この本は作家草鬼名草(そうきなぐさ)先生の新作の上巻よ。」

隼人「あー、今話題の天才作家か。いろんなジャンルに挑戦する作家で物語を仕上げ投稿出版までのペースが恐ろしく速いのにクオリティーが落ちないからゴーストライターを疑われた人だよな?新作ってどんなのだ?」

根倉「戦国武将織田信長(おだのぶなが)の幼少期からその最後までを描かれた作品なんですが、、、。この作品では信長公は女性として描かれてるのよねぇー。」

?「歴史とは違うと?」

根倉「そうそう。しかも、女性として描かれてるのは信長公だけではなく、越後の軍神上杉謙信(うえすぎけんしん)森蘭丸(もりらんまる)も女性として描かれてるのですよー。」

清音「あれ?どこかで聞いたようなー、、、。」

根倉「森長可(もりながよし)に至っては戦闘狂なのに急に頭脳派になったりするから普通の歴史より面白いやー。」

清音「、、、。その本は禁書にしましょう。」

根倉「なんで!!?」

清音「なんだかものすごーく嫌な予感がするのです。何かとてつもなくぐだぐだしているような「ノッブ!」、、、へ?」

ここは特定の場所からしか入れない特殊な部屋。なのに、奴はいた。

ちびノブ「ノッブ!」

清音「ぎゃぁぁぁぁぁ!!出たぁーーーー!!」

隼人「なんだよこいつは!てか、どっから入ってきた!」

?「魔術師(キャスター)!扉を開けたか!?」

魔術師「開けてない!その変なのはその場にスポーンしたみたい!!」

剣士「怪しい者、ならば斬る!」

清音「やめてください!襲えば仲間を呼びますしその見た目で戦闘能力も耐久性もそこそこある厄介な生物です!」

?「、、、。なぁ、、、。これ生物ってより幻覚じゃねぇか?」

清音「へ?」

ちびノブ「ノッブ!」

?「ほら、触ろうとしてもすり抜けるし、、、。魔術師(キャスター)、、、。この部屋の人数は?」

魔術師「えーと、、、。僕含めて12人、、、。え?12人!?

?「いったいどこにいる!?」

神里「どうやってこの部屋に入ったかの方が問題よね。」

咎咲「ん?裁定者(ルーラー)?もしもーし。何?え?マジで?分かった。今こっちでも同じ事が起きてる。とにかく害はないんだね。了解。」

蕨「裁定者(ルーラー)は何て?」

咎咲「それが、、、。これを仕組んだのはさっきの切り札(ジョーカー)らしくてね。特に害はないみたい。あるとしても、、、。」

ちびノブ「ノッブ!」

咎咲「こうやって声を発するだけ。ここは1体だけよ学園内には沢山らしくて酷いところは教室に10体以上いるみたいでうるさいんだとか。」

神里「授業どころじゃないわね。」

咎咲「その通り、今日の授業は全て中止でもう帰っていいみたいだよ。」

?「よっしゃっ!!ゲーセン行ってくる!」

?「愚か者!まだ、話し合うは終わってないわ!」

?「えー、いいじゃん。」

根倉「、、、。はぁー、いつも通りね。ここは。」

弓兵(マスター。聞こえる?)

根倉(弓兵(アーチャー)?どうしたの?)

弓兵(裁定者(ルーラー)も気付いてるかどうか分からないけど、、、。さっきの切り札(ジョーカー)が一瞬で学園内に何かを蒔いてた。)

根倉(なるどね。でも、どうやってここまで?)

弓兵(分からない。何かそう言う術を持ってると思う。あの切り札(ジョーカー)は危険すぎる。)

隼人「あれ?そう言えば今一人多いんじゃ?」

魔術師「うーん、、、。何かおかしいんだよねー。さっきから何回も感知かけてるんだけど、、、。何度やっても減ったり増えたりする。これはしばらく休まないとねー。」

?「そうか魔術師(キャスター)、、、。本日の裏・生徒会は終了する!」

 

 


 

 

スカイツリー 展望台

 

ここはスカイツリー。東京で一番高い建造物だ。だが、今日は人がいない。休館日なのだろう。

?「一仕事終了だ。マスター。」

?『そのようだな。こちらも今処理が終わったところだ。』

?「分かった。なら、例の場所で落ち合うぞ。」

?『分かっている。では。』

なのに、少女が一人。

少女は誰かと通話していたがすぐに切れる。

?「、、、。さて、お前は何者だ?」

展望台の柱の影から服装は違うが同じ少女が現れる。

?「何者?それはお前がよく分かるだろ?お前は私だ!

?「私のオルタか?いや、違う。どうなっている?」

?「お前はいいよなぁー。私とちがって何も失ってないからさぁー、、、。失えよ!うばわれろよ!何で私は苦しまなきゃいけないんだ!同じ私なのに!殺す、苦しみを味わうこのとないお前を!

美しい紅眼の少女は蒼眼となり左目から蒼炎が揺らめく。

そして、肌は白くなり所々黒い何かで覆われている。

?「まさか!いや、それは後付けの力だな!私はその力は必要なかったがお前は手にしたようだな。復讐者(アヴェンジャー)。」

復讐者「私のクラスが分かるのか?でも、私はお前のクラスが分からない。同じ私なのになぁ!!

?「、、、。いや、、、。お前は私ではない。無論、私はお前でもない。別なんだよ。私は織田(おだ)。お前は鬼神(きじん)なんだろ?鬼人(きじん)ではなく。自身の名を変えてまで何を恨む?」

復讐者「私がうらむのは、世界そのものだ!そして、お前とあいつ。お前らはいいよなぁー。何もかも失ってないないんだからさぁ!!

?「こりゃ、まずいな、、、。ここは、、、。撤退だ!!」

ボムッ

辺り一面に煙が立ち込める。

復讐者「にげたか、、、。帰るか、マスターの元へ。




名前 根倉栞(ねぐらしおり)

詳細 天上隼人(てんじょはやと)達が通う学校の高等部2年生。普段はネクラであり休み教室の隅っこの自席でずっと読書をしている。裏・生徒会に所属しており基本会話に入ろうとしない。貧乳。


名前 神里実(かみざとみのり)

詳細 天上隼人(てんじょはやと)達が通う学校の高等部2年生。普段はふわふわしているような性格だが自身が所属している女子バスケットボール部の練習では性格だが180度変わる。裏・生徒会にも所属しており普段はたまに会話に入る。かなりの巨乳であり自身が召喚した騎兵(ライダー)には「いつかキャトって胸を剥いで自分に移植するんだ!」と言われる始末。


名前 咎咲要(とがさきかなめ)

詳細 天上隼人(てんじょはやと)達が通う学校の高等部2年生。普段から女装している男の娘。入学当初は普通の生徒で学校では女装していなかったのだが、召喚した裁定者(ルーラー)の一言「常識に囚われてはいけないのです!」をきっかけに吹っ切れた。裏・生徒会に所属しているが話の腰を折ることが多い。


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番外編~自由を、、、/死した者達へ~

信勝「言い訳は早くしろよ。」
作者「えーと、この度は季節の番外編遅刻及び完結してもいないのに別の話を出すことを謝罪したします。」
信勝「理由は?」
作者「えーとですね、、、。ただのネタ切れでして。出来次第随時投稿していく所存でございます。」
信勝「、、、。よろしく、シベリア送りだ!」
作者「えっ!なんでなんで!」
信勝「罪の重さを知れ。」
作者「信勝君、、、。君はいつからそんなキャラに、、、。」


嗚呼、、、。

ここはまさに辺獄(リンボ)

私は憲兵。世にも珍しい女性の憲兵だった。

扱い?

そんなの最低辺。オナホみたいに身体を性処理の道具に使われて鬱憤が溜まればサンドバッグ。

嗚呼、、、。

 

艦娘を人として見てない。

 

それは大きな間違いだ。

訂正しよう。

 

女性を人としては見てない。

 

これが世の中の心理だ。

 

嗚呼、、、。

今日も今日とて聞こえる阿鼻叫喚。

もう疲れた。

今私は『艦娘を解体する装置』の前に立っている。

あっ、またしても訂正。

 

艦娘を解体する装置

 

ではなくて、、、。

 

いらなくなった艦娘を処理する溶鉱炉(ようこうろ)

 

嗚呼、、、。

聞こえてく。多くの艦娘の悲痛の叫びが。

怒りが、呪いが、、、。

 

大丈夫だよ。今から行くから。

助けてあげられなくてごめんね。

貶すならいくらでも貶していいからさ。

 

ふらふらとする足取り。

そうだった、、、。

ここ1ヶ月で何分寝たっけ?

そもそも最後に寝たのは?

嗚呼、、、。

あと一歩、、、。

あと一歩踏み出せば、私は、、、。

あれ?落ちない?

?「何馬鹿なことやってるでちか。」

?「あれ?伊58(ゴーヤ)さん?なんでこんなところに?」

ゴーヤ「遠征から戻って来たところでち。後10分もすればまた行くでちが。」

?「そうですか、、、。ねぇ、ゴーヤさん。その手を放して。」

ゴーヤ「はぁ?何寝ぼけてるでちか?放すわけないでち。そう簡単に命を投げ出すなんてアホでちか?」

?「あっ!いたいた!ゴーヤ!いきなり走り出すから探したよ!」

?「伊168(イムヤ)さんも遠征に行かれてたのですか?」

イムヤ「あっ、瑠璃(るり)さんもいたのね。でも、なんでこんなところに?」

ゴーヤ「死のうとしてたでち。」

イムヤ「えっ。それホント?」

瑠璃「本当です。もう、生きてるのが辛くなって。」

イムヤ「確かにその気持ちは分かるけども、、、。あれ?2人共、光ってない?」

ゴーヤ「それを言うならイムヤでち!」

三人それぞれ右手の甲、左手の甲、首に紋様が浮かび上がり光る。

その光りは次第に強くなり、やがて周りを巻き込む。

徐々に光り消えていくと、そこには、、、。

?「サーヴァント(ビースト)。名を三笠(みかさ)。召喚に応じ参上した。」

?「サーヴァント盾兵(シールダー)犬走椛(いぬばしりもみじ)・オルタ。召喚に応じました。我がマスター。」

?「コードネーム殺人者X(マーダラーエックス)。サーヴァントユニヴァースから召喚に応じたよ!」

瑠璃「お、男の人、、、。」

ゴーヤ「瑠璃!ゴーヤの後ろに隠れるでち!」

三笠「、、、。おい、そこの暗殺者(アサシン)。怖がらせてどうする!」

殺人者X「、、、。精神的に、、、。来るものがあるよ、、、。」

イムヤ「サーヴァント、、、。そう言えば聞いたことがあるわね。確か、歴史上の人物達を英霊として召喚し聖杯と言う万能の願望機、それを奪い合う殺し合い。それで戦うのが英霊。サーヴァント、それが貴方達ね。」

三笠「そうだ。」

イムヤ「でも、妙ね。三笠も犬走も歴史上聞いたことないわ。それに、、、。何?貴方は。恐らく私のサーヴァントってのは何となく分かるけども!何より!殺人者Xって!」

殺人者X「正式には謎の殺人者Xだじぇ!マイマスター!」

イムヤ「嫌だ、私のサーヴァント、テンション高い。」

黒椛「、、、。貴様は人間のサーヴァントなのか?」

殺人者X「へぇ?俺は一応サーヴァントユニヴァースで産まれたサーヴァントですのでねぇ。」

黒椛「人間でないならいい。だが、そこの女。貴様、人間だな。ならば、斬る!」

瑠璃「ひっ!」

三笠「おい、盾兵(シールダー)!その者は私のマスターだ。傷付けることは許さん!」

黒椛「、、、。(ビースト)がそう言うなら止めましょう。今は私のマスターが人間でないことを心から喜ぶとしましょう。怖がらせてすみませ。」

瑠璃「い、いえ!私のことはお気になさらず。」

ゴーヤ「ん?三笠、、、。三笠!?」

瑠璃「知ってるの?」

ゴーヤ「知ってるも何も!この日本が未だに建造を出来ない艦娘、それが三笠でち!まぁ、他にもいるんでちがね。」

三笠「あぁ、私は確かに艦娘の三笠である。ただし、主砲は無いがな。」

イムヤ「え?主砲がなければどうやって戦うのよ。」

三笠「私にはこれがあるのでね。」

イムヤ「刀?それが貴女の武器なのね?」

六人が話しているとどこから足音が聞こえる。

憲兵A「伊168!伊58!そこで何をしている!出撃時間だぞ!」

黒椛「人間!」

憲兵がやって来たのにいち早く反応したのは椛・オルタだった。やって来た憲兵は二人

憲兵A「なんだ貴「死ねぇ!」、、、。」

憲兵の顔が上下真っ二つに斬られ、血飛沫を周りに撒き散らかす。

憲兵B「ヒッ!て、敵襲!!」

鎮守府内に響き渡る警報。

黒椛「無駄なことを!」

殺人者X「あーあー、死体(ゴミ)が2つも出来たじゃまいか。えーと、盾兵(シールダー)はん?宝具は対軍かな?」

黒椛「いえ、私の対人です。」

殺人者X「なら俺の出番って訳か!」

近づいてくる大量の足音。 

それをものともせず詠唱を始める。

殺人者X「さぁ、霧の森へようこそ。踏み入ったが最後。二度と日の光を浴びることが出来ない死の森。だがしかし!夜明けまで逃げ切れば逃してやろう!さぁさぁ!命をかけたデスゲームの開幕さ!

周囲は霧が立ち込み何も見えない。

殺人者X「『霧の森の殺戮演技(きりのもりのさつりくえんぎ)』!!」

見えない。

だが、聞こえる。

阿鼻叫喚の悲鳴が。

やがて晴れる霧。

そこには、首がなかったり、ナイフが無数に刺さっていたり、内蔵が引き摺り出されていたりと見るも無惨な姿へと変えられた憲兵達の姿であった。

殺人者X「嗚呼、心地良い。逃げ惑う愚者達。希望があると思い続ける阿呆。そして何よりも絶望を知り泣き叫び命乞いをする惨めな姿!嗚呼、いつみても滑稽で、無様で、救いようがないのであろうか!」

イムヤ「、、、。なんだかハズレを引いた感じだわ。」

ゴーヤ「それはゴーヤもでち。瑠璃が羨ましいでちよ。」

瑠璃「そ、そうかな?」

三笠「そうとも言いきれんぞ。(ビースト)というクラスのサーヴァントは例外なく人類悪だからな。」

ゴーヤ「、、、。まさかまさかの誰一人としてまともなサーヴァントを召喚出来てないでちね!」

殺人者X「うわー、懲りずにまだまだ来るねぇ!そう言うのゾクゾクするよ!」

三笠「はぁー、、、。2人共、退いていろ。我は争いを望まぬ。だが、守りたいものもがある。守りたい者もいる。故に戦おう。戦に身を投じよう。我がこの刀を抜けば世界は等しくなる!

三笠は刀を抜くと一太刀振るう。

三笠「『悪滅兵装無効の太刀(あくめつへいそうむこうのたち)』。」

刀を鞘に納める三笠。

その瞬間、憲兵達は手にしていた武器を落とし、意識を失ってしまった。

瑠璃「死んだの?」

三笠「あぁ、そうだ。私の宝具は『私が敵と認識し、尚且つ私の守りたいものもを攻撃する意志があるもの』に有効だ。つまりは使いどころが少ない宝具だ。」

ゴーヤ「あー、なるほどでちね。よく理解できたでちよ。」

イムヤ「、、、。ねぇ、ちょっといい?」

ゴーヤ「どうしたでちか?」

イムヤ「このまま鎮守府を潰さない?」

瑠璃「え!でも、そんなこたしたら「名案でちね。」ゴーヤさんも!」

ゴーヤ「瑠璃、ここはよく考えるでち。このまま行けばどうせみんなしてあの世行きでち。ならば、ここで反旗を翻すのも悪くないでち。」

瑠璃「それって、提督をどうするの?」

イムヤ「それは勿論よね?」

ゴーヤ「勿論でち。」

三笠「それしかないな。」

黒椛「そうですね。」

殺人者X「答えは一つ!」

イムヤ「捕縛!」

ゴーヤ、三笠、黒椛、殺人者X「殺害。」

イムヤ「、、、。え?マジで?」

ゴーヤ「当たり前でち。これは犠牲になったみんなのための言わば聖戦でち!」

瑠璃「聖戦、、、。そっか、そうよね。」

イムヤ「瑠璃さん?」

瑠璃「執務室は、、、。ここからすぐね。」

瑠璃はふらふらと歩きだした。

三笠「マスター!どうしたんだマスターはしかも、ふらふらじゃないか。」

ゴーヤ「そりゃ、1ヶ月も寝てなきゃそうなるでち。」

黒椛「1ヶ月!よく耐えてる。称賛するべきです。」

殺人者X「1ヶ月寝ずに耐えたってところに目が行くが、よく考えればどんな環境なんだよ。」

三笠「憲兵達の反応やゴーヤの発言から分かっていたがブラック鎮守府だな。ここは。」

ゴーヤ「そうでち。中でも瑠璃に対する扱いは酷いなんて言えたもんじゃないでち。」

イムヤ「殴る蹴る罵詈雑言、性暴力は当たり前。寝ることも許されない。そんなじゃ精神なんかとっくに事切れてもおかしくない。なのに瑠璃さんはずっと耐えた。本当に、本当に、、、。」

三笠「、、、。なるほど、、、。数ある世界、その中でも数人だが元帥はブラック鎮守府撲滅に動いた。この世界の大本営はどうだ?」

ゴーヤ「三分裂してるでちね。まぁ、三分裂と行っても殆ど二大勢力の衝突でしかないでち。」

黒椛「どういうことですか?マスター。」

ゴーヤ「この世界では吉田派、近藤派、芹沢派で分かれているでち。吉田派は海軍元帥であり不正を働いた軍関係者を罰する艦娘擁護派で規模は極小。近藤派はガチガチの艦娘擁護派であり大本営きっての怪物集団で規模は極小。芹沢派は政府や警察にまでパイプを持つ不正し本題の艦娘過激派で規模は極大でち。」

殺人者X「なるほどね。なら、この鎮守府は芹沢派と。」

ゴーヤ「正解でち。まぁ、この警報で監視が動くはずでちからゴーヤ達が動くまでもないでち。」

イムヤ「え?どういこと?」

ゴーヤ「この鎮守府、結構前から監視されてたでち。恐らく横須賀鎮守府から。」

イムヤ「よ、横須賀鎮守府!?」

イムヤが青ざめる。

殺人者X「どうしたんだ?マスター。」

イムヤ「横須賀鎮守府はね、近藤派最強と呼ばれる土方提督の鎮守府なの。土方提督は単身で出撃しては深海の鬼や姫級に勝ってきたまさに鬼大将と呼ばれる最強の提督。でも、なんで監視してるって分かるのよ。」

ゴーヤ「実は最近になって鎮守府周辺を艦載機が飛んでたでち。この鎮守府には空母系はいないはず。なら、何者かの監視を疑うでち。まぁ、ザル警備のこの鎮守府は誰も監視に気づいてないようだったでちがね!」

三笠「なるほどな。さて、マスターが心配だ。早く追いかけるぞ!」




名前 伊58(い58)

詳細 ゴーヤと呼ばれる潜水艦。ブラック鎮守府である狼煙(のろし)鎮守府にて過酷な遠征任務を課せられていた。


名前 伊168(い168)

詳細 イムヤと呼ばれる潜水艦。ブラック鎮守府である狼煙(のろし)鎮守府にて過酷な遠征任務を課せられていた。


名前 三笠(みかさ)

クラス (ビースト)

召喚者 瑠璃(るり)

詳細 艦娘なのだがサーヴァントして召喚された。艦娘だが主砲などの艦としての装備が使えないため刀を使う。


名前 犬走椛(いぬばしりもみじ)・オルタ

クラス 盾兵(シールダー)

召喚者 伊58(い58)

詳細 同僚や友人達を人間の手により失った怒りで人間の抹殺を決意した犬走椛(いぬばしりもみじ)。本来ならあり得ない世界線なのだが存在していた。


名前 謎の殺人者X(なぞのマーダラーエックス)

クラス 暗殺者(アサシン)

召喚者 伊168(い168)

詳細 サーヴァントユニヴァースから召喚されたXの称号を持つサーヴァント。殺戮を好みどのように殺せばどれだけ大きい悲鳴をあげるかを日夜考えている狂人。趣味は畑仕事と料理。嫌いなものは苦行。


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番外編~自由を、、、/0から始まるために~

信勝「、、、。さて、本編は進まない。季節の番外編も大遅刻している。それなのにも関わらず普通に番外編を出すとは、、、。」
桜子「作者は脳が無いんですかね?なんで手順通り行かないのか。」
信勝「全くだ、、、。はぁー、このまま行けば去年の12月の話が今年の秋なりそうだぞ。」
桜子「流石にそれまでには、、、。否定できませんね。」


少し、昔の事を思い出した。

私がまだ幼い頃。

私の住んでいた街は震災で崩壊していた。

その時の軍はなにもしなかった。

海軍なら分かると思うけど、陸軍はなにもしなかった。

後から聞いた話では近藤元帥は救援に海兵を向かわせようとしたみたいだけど芹沢元帥に却下されたとか。

吉田元帥はその後に元帥になったらしい。

話を戻そう。

震災で私の家族は死んだ。

私も瓦礫の下敷きになって死ぬのを待つしかなかった。

だけど、瓦礫がなくなり一人の青年が立っていた。

 

「大丈夫か?」

 

その人は私を救ってくれた。

彼は軍に所属していないのにも関わらずこの人は一生懸命だった。

でも、現実は非常なもの。

生きていたのは私だけだった。

 

何もかもを失った私はその青年と暮らすことになった。

親としては若すぎると言うことから彼は私の兄となった。

だけど、彼は一度も私に自身の名前を教えてくれなかった。

彼の計らいで小中と義務教育を最後まで受けることが出来た。

中学2年生の中半ぐらいから憲兵になりたいと思い高校受験は軍学校に通いたいと彼、お兄ちゃんに相談した。

お兄ちゃんはすごくビックリしてその後すぐ悲しげな顔して一言。

 

「そうか。やりたいこと、なりたい自分を見つけられたのなら悔いが残らないようにしろ。」

 

ただそれだけ。

だけど、私はその夜聞いていた。

リビングでお兄ちゃんと誰かが話す声が。

 

「瑠璃が軍学校に行きたいと言うんだ。僕は、どうすればいいんだ?」

「まぁ、俺達は軍のことを知ってるからねぇ~。そのままハッキリ言ってしまえばいいんじゃないか?」

「その方がいいと思う。けど、、、。本当にそれでいいのか。それが瑠璃のためになるのか。ずっと考えてるんだ。」

「慎重になるのはいいことだよ。だけど、一つ悪い情報がある。」

「もしかして、あの街のことか?」

「あぁ、奴らがあの娘を探してる。生き残りがいるだけでこれだ。」

「なるほど、、、。軍に入れば奴らは介入出来ないとは思うだけど、、、。」

「ここは覚悟を決めるべきだと思うよ。まぁ、こっちでマスターに手回しするさ。」

「確か、君のマスターは軍学校の教官だったな。」

「表向きはね。」

「なら、頼みたい。」

「分かった。じゃあ今日はこれでおいとまさせてもらうよ。」

 

その時は私の話だとは分かっていたけども、どう言うことなのかは全く分からなかった。

その後私は軍学校の試験に受かった。

そして、卒業し、入学式の朝。お兄ちゃんから一つの封筒をもらった。

 

「それは入学式が終わるまで開けるんじゃないぞ。大事なものだからな。」

 

入学式が終わり、私はお兄ちゃんからもらった封筒を開ける。

そこには一枚の手紙があった。

 

拝啓 瑠璃へ

 

入学おめでとう。

僕からこれぐらいしか言えないし祝うことも出来ない。

僕はこれから遠くへ行かないとならなくなった。

だから、これでお別れだ。

今までありがとう。

あ、後一つ。

この手紙は君が入る予定の寮の寮長に渡すように。

渡す相手は黒髪の青年だ。

恐らくやる気なさそうにしているはずだから。

 

                   君の兄より

 

私は泣きそうになった。お礼の一つも出来なかったから。

もう家に戻ってもいないであろうお兄ちゃん。

どこに行くのか分からないけども。

いつまでは私は忘れないから。

 

 


 

狼煙鎮守府 執務室前

 

ここまだ来た。

不思議なことに他の憲兵は誰一人としていなかった。

この扉の向こう。そこで偉そうにしている提督を殺せば私は、、、。私達は自由になれる。

バンッ!

覚悟を決めて私は扉を開ける。

だが、目の前に広がる光景は予想外のものだった。

?「やぁ、遅かったじゃないか。瑠璃。」

瑠璃「えっ?なんで、、、。なんで、寮長さんがここに、、、。しかも、、、。」

彼の手は血で赤く染まっていた。

彼の手だけじゃない。窓も壁も床にも血が染まっていた。

瑠璃「何故私がここに来ることが分かったんですか?」

?「何故って君がサーヴァントを召喚したからさ。さっきは君が死のうとしたときは冷や汗ものだったよ。まぁ、あの艦娘が運良くたまたまいたから難を逃れたと言うべきか。」

瑠璃「ずっと見てたんですね。」

?「まぁ、彼との約束だからね。」

瑠璃「彼?お兄ちゃんのことですか?」

?「そう。マスターも君のことを気にかけていたからね。でも、俺達だって忙しい。だから、君がサーヴァントを召喚するまでは影ながら手を出さずに見守っていたのさ。まぁ、今までの鬱憤が溜まってたのかマスターは外で大暴れすてるけどね。」

瑠璃「、、、。マスター、、、。寮長もサーヴァントだったんですね。」

?「あるぇ?気づいてないなかったの?そうか、名前すら言ったことなかったもなぁ。いいだろう。特別に俺の真名を教えてやる。」

三笠「マスター!無事だったか!ん?こいつは?」

?「うわっ、タイミング悪いなぁ。あー、そっか。瑠璃が召喚したサーヴァントがよりにもよって(ビースト)か。面白い。」

三笠「、、、。貴様、、、。何者だ?マスターのことを知っているようだが、、、。」

?「おっと、忘れるところだった。俺の名はオベロン・ヴォーティガーン。星の終末装置。奈落の虫さ。」

三笠「なるほど、座で得た情報の中にあった。奈落の虫、それが貴様か。」

オベロン「そうそう。さてと、俺はこれでお暇させてもらうよ。あっ、瑠璃に一つ。君には提督としての素質は皆無だ。だけど、この鎮守府には新たな提督が必要。今いる提督予備生達は揃いも揃って能無しのクズしかいない。なら、誰にさせるべきか分かるよね?」

それだけ言ってオベロンは消えた。

瑠璃「提督の素質は無いか、、、。まぁ、分かってたけどね。ねぇ、三笠。」

三笠「どうした?マスター。」

瑠璃「あなたが提督になってよ。」

三笠「、、、。分かった。マスター。そうだ、まだマスターの名前を聞いていなかったな。」

瑠璃「瑠璃は瑠璃だよ?」

三笠「え?名字は?」

瑠璃「昔はあったんだけどね。今はないのだから、三笠が決めて。」

三笠「、、、。分かった。なら、今から乖離瑠璃(かいりるり)と名乗るがいい。」

瑠璃「乖離ね、、、。分かったわ。これからよろしくね。私の、いえ。私達の提督。」




名前 オベロン・ヴォーティガーン

クラス 詐称者(プリテンダー)

召喚者 ???(???)

詳細 かつて妖精円卓領域(アヴァロン・ル・フェ)にて信勝(のぶかつ)達、カルデアを騙し立ち塞がった星の終末装置。奈落の虫。この世界でも妖精円卓領域(アヴァロン・ル・フェ)と同様に情報収集にあっちいったりこっちいったりと大変な様でマスターもかなりの癖がある人物なため苦労している。




名前 乖離瑠璃(かいりるり)

詳細 狼煙(のろし)鎮守府の憲兵なのだが、女性であったため下に見られ挙げ句の果てには艦娘と同じ扱いを受けてしまう。幼い頃に家族を震災で亡くし当時助けてくれた青年と共に過ごすが名前は知らない。名字も小中まではあったが軍学校に入る時に無くなっていた。そのため、召喚したサーヴァント三笠(みかさ)から乖離(かいり)と言う名字をもらった。


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番外編~悪意・悪夢・悪辣~

信勝「祝!艦これ9周年だ!」
吹雪「遅くありませんか?」
CEO「それは作者に言うんだ。」
響「それに今回の話、、、。艦娘出てないじゃん!」
暁「そんなときに祝うなんて、、、。作者最低ね。」
作者「Weeeeeeeeei!!Hohooooooooi!!
桜子「うわぁー、幼女に罵られて喜ぶ変態だ。」
?「、、、。え?何これ?」
?「姉さん下がってて。こいつ、殺す。」
?「ぼすぼす~、ワガハイも手伝うぞ!」
静謐「そんなことしてるから新規鯖の皆さんにこんな反応されるのでは?さっきもメルトさんにあれだけ蹴られていたのに。」


?「日本支部が消された今、最も研究が進んでいるのはイギリス支部だ。イギリス支部代表よ。何か報告はあるか?」

?「研究は確かに一番進んでいるが、前の会議からは一歩も進まず研究は難航している。もしかすると、他の支部に抜かされるかもしれんな。」

?「なるほど。フランス、ドイツ、ロシア、インド、中国、アメリカ、イタリア、エジプト、ブラジル、アルゼンチン、サウジアラビア、オーストラリアの代表からは特に何も無しか。」

?「そうだな、、、。確かに何も、、、。そういえば、そちらに私のところの部下を送ったがどうだ?働きの方は?」

?「それなりに働いているが、、、。本当にいいのか?お前さんの部下だとしてもあいつは提督なのだろ?それで鎮守府は運営出来ているのか?」

?「そのところだがあいつはかなり躾が良かったようだ。長期の不在になることを見越し、艦娘の一人に提督代理を任せていた。しかも、かなり優秀だ。」

?「ほう、それは面白い。」

?「ドイツは優秀な鉄屑がいるようだな。こちらの無能どもと交換してもらいたいところだ。それはそうと、4年前の日本支部襲撃の犯人は特定できたのか?」

?「いや、まだ特定出来ていない。そもそも、情報が無さすぎるんだ。」

?「今出来ることは研究と9年前の生き残りの始末なのだが、、、。」

?「9年前?あぁ、あれか。まだ始末できていないのか?」

?「なんせ、ガードが堅すぎた。」

?「軍学校にいるんだったな。だが、卒業してどこかの鎮守府に配属されたのだろ?なら、殺れるのでは?」

?「それも上手く行かない。配属された狼煙鎮守府は以前から横須賀鎮守府にマークされていてな。我々が近づくだけで不審がられ後を付けられるなどになるだろう。」

?「ふむ、それなら仕方がないか。」

?「さて、話すネタも無くなった。今回はこの辺りでいいだろう。皆の更なる発展を期待しているぞ。」

 

 


 

 

?「コンカイノカイギモシンテンガナカッタラシイネ!ワラッチャウヨ!」

?「お前は楽しそうだな。同じ元が植物のサーヴァントでもここまで違うのかよ。」

?「こ、紅茶をお持ちしました。」

?「あ、飲み物頼んだの忘れてた。そこ置いといて。」

?「は、はい。」

紅茶を運んで来たサーヴァントが部屋から出ていく。

?「、、、。あれがドイツから来た人員のサーヴァントらしいな。マスターが優秀でもサーヴァントがあれじゃな。」

?「ヨワイ!ヨワイ!」

?「本当にあの子が弱いと思うかい?」

?「あ?何か知ってるのかよ。」

?「私には魂がどんなのか見れる。あの子の魂は集団のが一つになった魂だ。本来ならかなり強い部類に入るサーヴァントだよ。あの子。」

?「だが、ステータスは軒並み低いぞ。」

?「そう。軒並みステータスが低い。それには理由がある。あの子の宝具は対城宝具。このメンツの中で唯一、一発で戦況をひっくり返す力があるんだよ。そうだよね!そこの魔術師(キャスター)!」

魔術師「はい、私も彼女の宝具を実際に見たことはありませんが、、、。彼女の宝具は島一つを消し去る。そんなものだと思っていただければいいです。」

?「なるほど、それは強力だ。マスターのボスが切り札として置きたがる訳だ。そう言えば、ボスのサーヴァントはどこに行ったんだ?」

?「確か、新しい能力を得にどっか行ったみたい。いつもの事だよ。」

?「いつものか。」

ドーン

?「戻ってきたぞ!」

勢い良く扉を開き入ってきたのは斧を持ったサーヴァントと忍だ。

?「騎兵(ライダー)。丁寧に開けてください。扉が壊れます。」

騎兵「お、すまないすまない。ん?なんでこいつはこんなところで寝てるんだ?」

?「アッ、ビーストガタオレテル。」

?「あー、ぶつけたのか。御愁傷様だな。」

騎兵「、、、、、、。あっ、なるほど!オレが扉を開けて勢い余ってぶつけてしまったのか!」

?「おいおい!この騎兵(ライダー)!認識するのに時間がかかってるぞ!」

?「ふわぁ~。おはよぉー。」

魔術師「あっ、狂戦士(バーサーカー)が起きた。」

?「うわっ、また扉が、、、。全員揃ってますか?」

?「あ、裁定者(ルーラー)。珍しいじゃん。こっちに来るなんて。何かあったの?」

裁定者「マスター方からサーヴァント全員にこれを共有するようにと。」

裁定者(ルーラー)がプリントを配る。

裁定者「あれ?何人かいないですね。」

魔術師「(ドラゴン)(エンシャント・ゴット)はお互い自室にいます。騎兵(ライダー)は先程来ましたが出ていきましたね。その他は、、、。分かりません。」

裁定者「そうですか。なら私は3人に渡しに行くのでこれで。ちゃんとそれを読んで置いてくださいね。もし、残りの方々が来たら無理矢理読ませて下さい。」

?「りょーかー。」

それだけ言って裁定者(ルーラー)は部屋から出ていく。

?「コレナニガカイテアルノ?」

狂戦士「、、、。僕、読めない。」

騎兵「???これ何語だ?」

?「えーと、これは日本語だったっけ?魔術師(キャスター)暗殺者(アサシン)は読めるだろ?」

魔術師「読めますけど、、、。いやー、恐れ多いですね。」

騎兵「ん?どうしてだ?」

暗殺者「確かに恐れ多いですね。これ、どう見てもマスター方が作ったプリントではありませんね。これ、あのお方が作った物です。」

狂戦士「どう言った奴なの?僕みたいに王様?」

暗殺者「あの方はそんな位に値する様なお方じゃありません。おの方は地獄の閻魔様なのだから。」

 

 


 

 

裁定者「はぁー、次が最後ですか。、、、。ドイツから来た職員のサーヴァント、、、。少し話してみましょうか。」

裁定者(ルーラー)騎兵(ライダー)のいる部屋に向かう。

コンコンッ,,,

裁定者「騎兵(ライダー)、いらっしゃいますか?」

キィッ,,,

扉が開く。

騎兵「貴女は?裁定者(ルーラー)、、、?どうかされましたか?」

裁定者「マスター方からのプリントと少し貴女と話してみたくて。中に入れてもらえますか?」

騎兵「、、、。どうぞ。」

部屋の中に入れてもらう裁定者(ルーラー)

その部屋の中に思わず絶句する。

裁定者「ッ!!これは!!」

部屋中に書かれた『Stirb!(死ね!)』の文字。

騎兵「こちらにお座りください。」

そこには椅子。この部屋には椅子、机、ベッドしかない寂しい部屋。

裁定者(ルーラー)は椅子に座るが騎兵(ライダー)は床に座る。

騎兵「話しとはなんでしょうか?」

裁定者「大した話をするつもりはなかったのですが、、、。この部屋を見れば無視出来ません。貴女に何が?」

騎兵「、、、。私は何度も殺しました。罪無き者も罪有き者も、、、。何度も何度も、、、。私は嫌だと言えない。私は使われるものですか。殺す度に私は感情を失うのです。そして聞こえるのです。私の耳元で『死ね、死ね、』と、何度も何度も。」

裁定者「、、、。(セーラー、それが貴女の名ですか。意味は船乗り。そんな貴女が使われるもの?もしや、貴女は船乗りではなく船そのもの。いや、船の概念なのでしょうか?)それはお辛いでしょうね。」

セーラー「辛い?まぁ、辛いよ。だから、私は海賊が羨ましい。自由で楽しそうで、、、。そして、命の尊さを知ってるから。」

裁定者「命の尊さですか?(海賊が羨ましい?なるほど貴女は船の概念。それも海軍の。ですがおかしいですね。命の尊さを知るなら海賊よりも市民を守る海軍のはず、、、。)」

セーラー「ねぇ、裁定者(ルーラー)、、、。貴女は罪無き者を上の都合で消したことはありますか?」

裁定者「いえ、私は白黒はっきりさせるのが役割。罪無き者は白。罪有き者は黒。ただそれだけです。上の都合で消しすようにと命令が下ろうとも私が役割を放棄することはありません。悪は悪と断罪します。それが私より上の存在だろうと関係ありませんよ。」

セーラー「、、、。羨ましいよ。私は貴女はみたいに強くない。強い意思なんてない。だから羨ましい。貴女も『麦わら帽子をかぶった海賊』もどちらも強い。私に無いもの、私が知らないものを持ってる。そんな貴女達が羨ましい。」

裁定者「そうですか、、、。私は、貴女を救うことは出来そうにないみたいですね。ですが、貴女をこの呪縛から解いてくれそうな人は知ってます。どうですか?それまで私を頼ってみたら。私が出来ることはそれぐらいですので。」

 

 


 

 

龍「こちらに居られましたか。」

神「あら、(ドラゴン)。どうされました?」

龍「こちらのプリントに書かれた内容。貴女様はどうお考えになられていのかと知りたくて。」

神「私が?そうね、、、。はっきり言ってやめて欲しいところです。この国の神であるからこそ私が止めないといけないのですが、、、。サーヴァントして召喚され見えてくるものもあります。ですので、止めることはありません。」

龍「そうですか、、、。」

神「貴女は迷っているのかしら?」

龍「はい、正直なのところ迷っております。マスターの妹様も本来こんなことは望んでいないと言うのに、、、。」

神「貴女のマスターも私のマスターも世界を恨んでいる。だからこそ作り替えたい。そして辿り着いたのがこの組織。どんな犠牲を払うことになっても世界をひっくり返す。そう信じて。」




名前 セーラー

クラス 騎兵(ライダー)

召喚者 ???

詳細 『海軍の軍艦』と言う概念が集まって出来たサーヴァント。常に暗い。ステータスはサーヴァント中で最も低いのだが、、、。


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番外編~地の底から出でて~

作者「やぁ!読者のみんな!久しぶりだね!久しぶりの投稿だが、、、本編は一切進まぬさ!」
信勝「こいつは後で始末するので読者の皆さんご安心を。」
作者「ひどいなー信勝君はー。あっ、今回からTwitterにも投稿した話をツイートしてくからねー。みんなこれかもよろしくね!」
信勝「では、今回の話も」
作者「ゆっくりしていってね!」


願いを言え、、、お前の願いは我が願い、、、願いを

 

願い、、、私の願い、、、

 

そうだ!お前の願いを!お前の望みは我の願いとなるのだ!!

 

願い、、、私の願いは、、、

 

 


 

 

二年前 京都 雷悪家

 

ハイゼンベルク「なぁ、信勝よ、、、この話をお前にしたか忘れたが、、、。雷悪家は各地に若頭がいるんだが、、、」

信勝「知ってる。で、それが?」

ハイゼンベルク「知ってたか。で、そいつら全員サーヴァントがいるんだが、、、そのうちの3体。『王域三公(おういきさんこう)』と言われるサーヴァントがいるだが、そいつらが揃いも揃ってここ、京都に悪魔が入るって言い出してな。」

信勝「悪魔?」

ハイゼンベルク「あぁ、なんでもかなり質の悪い悪魔らしい、、、。でだ、今日の夕方に若頭が全員ここに集まるんだと。」

信勝「なるほど、もしかすると襲撃されるかも知れないってことか、、、」

ハイゼンベルク「そういうこった、、、。何か分からねぇか?」

信勝「、、、いや、何も変わらないな。サーヴァントである三公が言ってるとなると相手もサーヴァントになるな。相手の名は分かってるのか?」

ハイゼンベルク「あぁ。相手は『ガイアデルム』。そいつが今警戒すべき化物だ。」

 

 


 

 

雷悪家 信勝の部屋

 

信勝「ハイゼンベルクはああ言っていたが、、、ガイアデルム、、、ガイア、、、。ふむ、、、。僕的には『抑止力』だと思てるんだが、、、。」

 

困っているようだな。

 

信勝「お前か、、、。今更僕に何のようだ?」

 

その言葉遣い、我のおかげで今の力があるのを忘れたか?

 

信勝「忘れるわけがないだろ?お前がわざわざ出てきたと言うことは、、、抑止力案件でも、人類悪案件でもないんだろ?」

 

その通りだ、、、貴様は『天逆神(あまのさかがみ)』を知っておるだろ?

 

信勝「知っているさ。だけど、アイツは消滅したはずじゃ?」

 

貴様らがいた世界ではな。だが、この世界の奴は存命だ。しかも、貴様らの世界のことも知っているようだ。

 

信勝「なるほど、、、でも、それがどう関わってくるんだ?」

 

我が知る限り、ガイアデルムの召喚者は奴と相性がいい。つまりだ、

 

信勝「身体を乗っ取りこの国を取るって言いたいのか?」

 

そうだ。だからこそ早急に解決せよ。良いな?

 

謎の気配はそれだけ残し消える。

信勝「はぁー、全くやりにくい、、、。」

 

 


 

 

夕方 雷悪家 

 

大会議室にて各地の若頭、組長である姫菜、本部長がいる。

そして、大広間にて各サーヴァント達が会議を始める。

勿論そこには信勝も含まれている。

 

ハイゼンベルク「さーて、始めっぞー、、、で、全員いるかどうかだが、、、」

ハイゼンベルクはリストを確認する。

 

 

本家・ハイゼンベルク ✔️ 

本家・帰蝶(きちょう)✔️ 

北海道・ルナガロン ✔️ 

東北・浅井長政(あさいながまさ) ✔️

関東・メル・ゼナ ✔️

中部・ガランゴルム ✔️

近畿・藤原妹紅(ふじわらのもこう) ✔️

中国・犬塚信乃(いぬづかしの) ✔️

四国・那須与一(なすのよいち) ✔️

九州・アザトース ✔️

沖縄・ティターニア ✔️

 

ハイゼンベルク「ここに信勝を入れてっと、、、。よし!全員いるな!では、始めんぞ!ゼナ頼む。」

ゼナ「かしこまりました。今回、集まってもらったのはこの私、メル・ゼナ。ナガロ、ゴルムの三人が危険視する存在、ガイアデルムについてだ。」

スクリーンにガイアデルムの情報が映し出される。

ゼナ「奴はこの私と同じく古龍からサーヴァントとなった身であり、『深淵の悪魔』とも呼ばれた怪物だ!巨体であり、強力なブレスを放つ。そして、何よりも危険なのは、、、『キャリア』と言う生物だ、、、。もし、あれもいるとなれば、、、この街は大惨事となるだろう。」

妹紅「ふーん、大惨事ねぇー、、、。具体的には?」

ゼナ「キャリアは吸血生物であり、更には毒を持つ。その毒は私やナガロ、ゴルムといった竜や獣からサーヴァントとなった者達を凶暴化させる性質があるのだが、、、人間には有害でな体内に入ってから暫くして発症し死に至らしめる。」

ナガロ「だが、あれには特効薬がある。まぁ、この世界にはねぇがな。」

アザトース「あ?ねぇんだったら作ればいいだろ?」

ガラム「それがそうとも言えん。発症段階に応じて対応が異なり、中間段階では『エスピナス』と言う竜の毒が必要となる。」

ティターニア「毒を持って毒を制すというものですね!でも、そのエスピナスさんは居られるのですか?」

ゼナ「いや、エスピナスがサーヴァントして召還されているか把握できていない。さらに言えば奴が協力してくれかもわからない。」

長政「あー、まずはそこからか、、、だけどさぁー、本当にそのキャリアってのはいるのか?」

与一「そうだよね~。だってねぇ~、複数で一騎のサーヴァントもいるからね~。」

信乃「それはあり得ますよね。」

ゼナ「その可能性もなきにしもあらずだ、、、でだ、少し話題を変えさせてもらっていいか?」

ハイゼンベルク「あぁ、いいぞ。といいよりもこれに触れねぇのはなぁ、、、。」

ゼナ「では、ゴホンッ、、、そこ二人!!紙飛行機を使って会話をするな!!」

メル・ゼナが怒るののも無理はない。

なぜなら、、、信勝と帰蝶は会議中、ずっと紙飛行機で会話をしていたのだ。

信勝「内容は大体ハイゼンベルクから聞いてたから暇だった。」

帰蝶「他人のことより信勝様と信長様談義をしているほうが有意義ですわ。」

ハイゼンベルク「おいおい、あの情報だけで理解出来たのかよ、、、。」

信勝「そうだな。君達はそのガイアデルムを警戒するといいさ。僕は、さらにその裏をいく。」

アザトース「はぁ?裏だぁ?てめぇ、何か知ってんだろ。吐け。」

信勝「断る。奴のことこの中で知るのは僕だけだ。オベロンがいればまだマシだったんだけどな。」

ハイゼンベルク「オベロンの奴は今いねぇからなぁー。」

妹紅「一体何を隠してるだ?」

信勝「、、、ここのメンバーだと、、、奴と戦えそうのがアザトースだけかも知れないから僕一人でやりたかったんだが。」

アザトース「え?私が?」

信勝「相手は邪神だからな。」

ハイゼンベルク「へぇー、邪神ねぇー、、、はぁ!!!??邪神だぁ!!?」

信乃「邪神と来ましたか。」

妹紅「邪神か、、、。神とはやりあったことはあるからなぁーなんとかなるか?」

与一「へぇー、神様が相手なんだー、、、。射貫けるよね?射貫けるなら僕の敵じゃない。的だ。」

ティターニア「神が何ですか!!オベロン様なんて星の終末兵器ですよ!!神よりも強いのですよ!!」

長政「はぁー、、、神ねぇー、、、。あの信長は破神を成したそうじゃねぇか。なら、俺も殺ってやる。」

帰蝶「破神を成す、、、。これであの方に近づけると言うのであれば、、、。神であろうと何であろうと呪い殺すまでです。」

ハイゼンベルク「お、おーい。アザトース、、、。こいつらメチャクチャ勢い付いてねぇか?」

アザトース「私に聞くんじゃねぇよ!若干私も怖ぇんだよ!」

ナガロ「、、、ふぅー、、、。茶がうめぇーな。なぁ、ガラム。」

ガラム「そうだな。相手が相手だ、、、今はまだ気を張り巡らせる時ではない。まだのんびりしていても良いだろう。」

ゼナ「はは、これだけ気合いがあれば何とかなるでしょう。」

信勝「まぁ、まだまだ不安要素はあるけど、、、それはまだ言うべき事じゃない。余計に混乱される事になりそうだからな。」

ハイゼンベルク「はぁー、まだ何か隠してるのかよ、、、まぁ、いい。士気が上がりゃ問題ねぇか。」

 

 


 

 

???

 

?「マスターよ、すまぬ。無力なる我を許してくれ、、、。」

?「デルムが謝ることじゃないよ。弱い私と邪悪な人間のせいなのだから。」

デルム「いや、しかし!、、、くっ、、、。」

ガイアデルムのマスターは暗い牢屋に鎖で繋がれていた。

鎖を切れば脱出出来るわけではない。ご丁寧に鎖が千切れたり切られたりするとこの牢屋ごと爆発する仕掛けになっている。

この牢屋の鉄格子もしかりである。

そして、二人ともここが何処なのかも分からないのである。

デルム(考えろ、、、。我なりに考えろ!人間どもならどうするか、、、。人間どもが考えそうなことを考え、そこから穴を探るんだ!)

デルムは人間の思考を考え、そこにあるであろう穴を考える。

だが、考えても考えても出てこないのだ。

?「ねぇ、デルム、、、。私はなんのために生まれたんだろ。ここで建造されて、鎖で繋がれて、、、。何かを注入されてさ、、、。私は、、、。」

デルム「マスター、、、。我は無力だ、、、。」

デルムの一縷の涙を流していたのだった。




名前 帰蝶(きちょう)

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 ???

詳細 織田信長(おだのぶなが)の事以外は無口になる女性。魔術師(キャスター)だが暗殺者(アサシン)の適性もある。


名前 ルナガロン

クラス 騎兵(ライダー)

召喚者 ???

詳細 皆からナガロと呼ばれるサーヴァント。無闇に殺生をせず、対象のみを確実に抹殺する。


名前 浅井長政(あざいながまさ)

クラス 剣士(セイバー)

召喚者 ???

詳細 織田信長(おだのぶなが)に討たれた武将。召喚されて信長が居ないことに安堵していたのだが、、、。信勝帰蝶(きちょう)が居るため少しヒヤヒヤしている。


名前 メル・ゼナ

クラス (ドラゴン)

召喚者 ???

詳細 気品溢れるサーヴァント。皆からゼナと呼ばれている。たまに血を飲みたくなるが紅茶にハマってしまった。


名前 ガランゴルム

クラス 狂戦士(バーサーカー)

召喚者 ???

詳細 皆からゴルムと呼ばれている巨体のサーヴァント。見た目も口調も怖いが温厚的なサーヴァントである。


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番外編~怒れる者、外道なる者~

響「やぁ、響だよ。前回と引き続き過去の話だね。」
桜子「いやー、久しぶりの沖田さんの出番ですよ!」
響「前書きに出るだけでいいのか、、、。今回は話す事があまりないから、、、。本編へどうぞ。」


信勝「ふむ、、、。」

ゼナ「どうされました?信勝殿?」

信勝は地図を見ながら考え事をしていた。

信勝「いや、地図を見ていて気になってね。ここ、、、。かなり広い空き地になってるんだなって。」

ハイゼンベルク「ん?あー、ここか。確かにデッケェー空き地だな。だが、持ち主がいるそうだが。」

信勝「、、、そうか。ちょっと出掛け来る。」

信勝は席を立ち何処かへ向かう。

ナガロ「、、、。」

 

 


 

 

とある空き地

 

信勝は空き地に来ていた。

信勝「地図で見た通りかなり広いな、、、で、なんで着いてきたんだ?」

信勝の隣にはナガロがいた。

ナガロ「別にいいだろ。俺は他の奴と違って警戒心が高いんでな。あんたの監視がてらだ。」

信勝「ふーん、そ。」

ナガロ「それだけで済ますのかよ。ったく。ん?」

ここは日中でも滅多に人が来ない場所。今は夜の19時。夜である。夜なら尚更人が来ない。

そんななか空き地の中心辺りに大量の人影が、、、。

どの人影も赤い服装である。

ナガロ「な、なんだあいつらは?あれ?ちょっと寒気が、、、。」

信勝「少し観察するか。」

信勝達は観察を始める。

人影達は穴を掘ってるように見えるのだが、、、。

ガッキーン!!

人影1「ここもだ!!なんで地面の下にコンクリートがあるのー!!」

人影2「ピッケルです!ピッケルでトロツキーしてやるのです!」

人影3「ピッケル(こんな)じゃ出来ねぇ!ドリル(まともな道具)出せ!」

人影4「何がドリル(道具)や偉そうに。スコップ(これ)でやれ!!」

人影5「うるせぇ!やるのです!」

信勝・ナガロ「、、、。」

信勝「この柵、、、何も防犯装置とかないよな?」

ナガロ「見た感じ無さそうだな、、、。」

信勝・ナガロ「、、、。」

ボカッ!ゴキッ!ポコンッ!ドサッ!グキッ!

結局人影は10人程いたのである。

信勝「何をしていたか説明してもらおうか?」

人影5「わ、我々はな、何も不審なことはしておりませぬが?」

ナガロ「人の土地を勝手に掘り返そうとしてる奴らのどこが怪しくねぇってんだぁ?」

人影6「えーと、それはですねぇー、、、。」

人影7「チッ,我々に手も足も出ないのに威張るなにのです。」

ナガロ「あ?なんか言ったか?」

人影8「いえ!何も言っておりません!ねっ!」

人影9「ええ!そうですそうです!!」

人影7(むぅー!!!)

人影10「ぐぅー、、、。」

人影1「隊長!!なんでこんな時に寝てるのですかぁ!!」

人影4「起きるのです起きるので!!命が惜しいのです!!」

信勝「、、、。なんだこいつら、、、。」

ナガロ「こいつら、、、そう言うことか、、、。こいつらキュリアだ。」

信勝「こいつらが?」

ナガロ「あぁ、俺が手も足も出なかったとしたらキャリアしかいねぇ。」

信勝「なるほど、、、。もう身元は割れてるんだし何をしていたか話してもらおうか?」

人影1「うーん、隊長が起きないし仕方ない!私から話そう。我々は(バグ)キュリア。現主の命でなく。前主の願いによりここで穴を掘ろうとしておりました。」

ナガロ「へぇー、そうかい。この下にガイアデルムの野郎が居るって訳か、、、。」

信勝「別にガイアデルムを殺す訳じゃないんだぞ。にしても、、、このコンクリートは不自然だな。何かを隠すためか?」

ナガロ「隠すねぇー、、、。」

キュリア4「あっ、そうだったのです!このコンクリートとこの敷地内全域に埋められてるのです!」

ナガロ「この敷地内全域!?」

信勝「、、、まさか!!」

信勝はポケットからスマホを取り出すと、数年前の地図を出す。

信勝「なるほど、、、そう言うことか。」

ナガロ「何か分かったのか?」

信勝「これを見てくれ。」

ナガロ「これは数年前の地図か、、、ん?この建物、、、ここか?」

信勝「そう、ここだ。そして、この建物は軍の開発及び研究施設だ。今は更地だけど。」

ナガロ「研究施設か、、、それなら地下があってもおかしくねぇな。」

信勝「だけど、この施設の内部マップを見ると地下はない。つまり、地下あるとすると違法、外道、倫理外な研究をしてたんだろうな、地下で。」

キュリア1「い、一体どんなことを?」

信勝「さぁね。だけど、正常な人間なら思い付かない研究でもしてたんだろうな。」

ナガロ「、、、ちょっと退いてろ!」

ナガロが少し飛び上がりコンクリートを思いっきり叩く。

ドゴーン!!

コンクリートに穴が出来、そこから見えるのは何かの施設だ。

信勝「やっぱりあったか。」

キュリア1「あ、、、穴が、、、突撃だぁぁぁぁ!!」

キュリア達は穴へと突撃していく。一人を除いて。

キュリア10「ぐー、、、」

そう、寝ているリーダー格のキュリア。

ナガロ「何故、こいつは寝てるんだ?」

信勝「さぁ?まぁ、連れていくか。」

そう言って信勝がキュリアを背負う。が、、、

信勝「ん?」

ナガロ「どうした?」

信勝「いや、何でもない。」

ナガロ「そうか。じゃあ、行くぞ。」

信勝(こいつ、見た目以上に重くないか?)

 

 


 

 

???

 

?「アガッ、グアッ!」

デルム「マスター!!どうしたんだ!マスター!!」

?「デル、、、ム、、、だずげでぇ、、、アガッ、、、」

デルム「マスター!!」

?「、、、」

デルム「脈はある!早急に脱出しなければ、、、やれるかやってみるか、、、。」

デルムはその場に座り、目を閉じ集中する。

?「フフフ、頂いたぞ、この肉体。

 

 


 

 

施設内部

 

キュリア4「見当たらないのです!」

キュリア9「こんなの迷宮じゃないか!!」

キュリア7「ここがどこか示すものがないんじゃ分からないよぉ!!」

信勝「これは完全に、、、。」

ナガロ「迷子だな。」

そう、迷子になっていた。

キュリア2「何かの鍵の束をゲットしたのです!」

キュリア5「そんなのいらないだるぉ!?」

キュリア6「いるかもしれないんだから持ってて損はないよー。」

ナガロ「ほんとに迷路だな。一体ここで何をしてたんだ?ん?何読んでんだ?」

信勝は散乱していた書類を読んでいた。

そして、その表情は段々と険しくなっていく。

信勝「、、、外道共め、、、」

ゾワッ!

ナガロ(な、なんだよ!今の寒気は!キュリア達を見たときよりもヤヘェーのが来てたぞ!それにあの顔、、、相当キレてるな、、、。)

信勝「、、、行くぞ、、、。」

ナガロ「あ、あぁ、、、。」

キュリア3「開かないのです!!」

キュリア9「老朽化で開きにくくなってるのです!!」

キュリア達が先へ進むための扉を開けようとしているが開かない。

そこへ信勝がやってくる。

信勝「、、、」

ドガンッ!

なんと、信勝の一蹴りで扉が吹き飛んだ!

ナガロ(アイツはそこまで力がないはず、、、なのに、なんであんな力を出せるんだよ、、、ん?これは?)

ナガロの足元にあったのは先程まで信勝が読んでいた書類。

ナガロ「何々、、、。なるほどな。そりゃアイツがあんなにキレる訳だ。一応これは持ち帰るか。」

ナガロは書類を折り畳みポケットに入れる。

信勝一行は更に奥へと進む。

キュリア1「!!前主様の反応が高まってきたのです!!」

信勝「この先か、、、」

この先にあるのは一際厳重に閉ざされた扉。

ナガロ「こりゃ、俺でも抉じ開けれるかどうか、、、一旦引き返「ドゴンッ!!」なぁ!!」

なんと、信勝は扉を破壊した。

ナガロ(マジでどうなってやがる!!おかしい!明らかにおかしすぎるだろ!!)

信勝「、、、行くぞ、、、。ナガロ?どうした?」

ナガロ「あ、いや、なんでもない、、、。」

信勝一行は扉の先を進む。

そして見えてきたのは一つの牢屋。

キュリア1「前主様!!」

デルム「あ、、、あぁ、、、キュリア達か、、、遅かったじゃないか。後ろの奴らは、、、。ルナガロンと何者だ?」

信勝「僕は織田信勝。しがないサーヴァントさ。で、ここから出る算段はあるか?」

デルム「ずいぶんと急だな。この牢屋は少しでも破壊しようとすると我のマスターが死ぬ。鍵さえあれば良いのだが、、、。」

キュリア5「鍵ー?あ、さっきの!!」

キュリア2「やってみるのです!!」

ガチャ、ギィー

牢が開く。

キュリア6「やったのです!!」

扉が開いたことに喜ぶキュリア達。

デルム「さて、次はマスターの枷を「グサッ!」ウガッ,ま、マスター、、、。」

ガイアデルムの腹部を腕が貫いた。

?「適合した身体、自由、、、さぁ、国取りの時間だ!」

その姿は少女と怪物が混じった様な姿。

信勝「その姿、駆逐艦『照月(てるつき)』だな。だが、お前は天逆神だな?」

天逆神「あぁ!その通りだ!!ここまで俺に適合する肉体があると思わなかったが運がいい!この俺は国を取る!だが、先に邪魔な貴様らを始末してやろう!!」

信勝「あぁ、来いよ、、、。今の僕は、怒りでグツグツ煮えたぎってるぞ!!」




名前 キュリア

クラス (バグ)

召喚者 ???

詳細 一体一体は弱いが群れるとかなり強い。ガイアデルムはサーヴァントになる前の主である。因みに知能は個体差がある。


名前 天逆神(あまのさかがみ)

詳細 肉体を乗っ取り悪事を働く邪神。乗っ取られた者はその時点で死亡する。


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番外編~京の騒動、群れる悪意~

信勝「、、、おーい、作者ー。」
響「君は完全に包囲されているんだ!早く出てくるように!」
オルトリンデ「さもなくば突撃しますよ!」
作者『嫌だ!!出たくない!信じたくない!ガセに決まってるんだ!』
信勝「お前、、、映画館で直接見たのにガセって、、、。」
清音「これはダメですわねー。」
道満「ンンンンンー、これはいっそ燃やすのもてかと。」
吹雪「、、、コヤンさん。」
コヤンスカヤ「大型の猫科はしまっておきましょうねー。」
道満「ンンンンンー!!」
作者『俺は出ないと言ったらでないからな!!燃やされようが何されようがな!!』
信勝「はぁー、、、こりゃ重症だな。」


信勝「天逆神、、、お前はこの僕が倒す。」

天逆神「ほーう、貴様程度の弱小サーヴァントがこの俺を倒すか、、、ぶわっはっはっはっ!!なんておかしな話だ!そんなこと天と地がひっくり返ったとしても起こりうることはない!!自分の立場を考えろよ。雑魚が!」

ナガロ「てめぇ、、、調子に乗るのもいい加減にしやがれ!!」

天逆神「ふむ、ただの獣風情が神にその物言い、恥を知れ!恥を!」

ナガロ「獣?こう見えて俺は竜だ!間違えんじゃねぇよ!」

天逆神「まぁいい。今頃地上は我が眷属により地獄だろうな。」

ナガロ「なんだと!」

 

 


 

 

西京区

 

ドーン!

仗助「ドララララララララ、ドラァ!!」

白夜「なんやお祭りかいなー、、、腕がなるなぁー。なぁ、仗助!」

仗助「あぁ!にしてもなんなんだよ!こいつら!!」

白夜「知らんなー。」

二人が闘っているのは禍々しい人型の何か。

白夜「にしても最悪やなぁー。お嬢が来てるときに限ってこんなことになぁー。それに、お嬢が行方不明ときた。全く傑作や!」

仗助「はぁー、、、なんとか片付けるぞ!」

 

 


 

 

向日市

 

向日市にも現れる大群。

それを前にし仁王立ちの男が一人。

?「邪悪なるもの、、、冥府より出でたか!ならば、帰そう。いるべき場所へ!我が名は聖炎闘牙(せいえんとうが)!蒼炎十勇士が1人なり!!」

?「そしてこの暑苦しい奴のサーヴァント、ベリオロスだ。まぁ、言ったところで何も聞いちゃいないか。闘牙、俺は半分殺る。後は頼んだぞ。」

闘牙「任せよ!我が相棒よ!」

ベリオロス「、、、こいつ本当に高校生か怪しくなってきたな。」

 

 


 

 

長岡京市

 

?「、、、俺はあまり目立ちたくないが、、、これは放っておくことは出来ないな、、、。番人(ウォッチャー)!!行くぞ!」

番人「はいはい、やりますよー!にしても、、、数が多い多い。」

二人の前にも大群が。

番人「まぁ、この私の敵ではありませんがね。早く片付けてイギリスへ向かいましょう!」

?「言われなくても!」

 

 


 

 

伏見区

 

ゼナ「ふむ、、、。信勝殿の言っていたことは正しかったか。」

ゼナは伏見区を蹂躙するかのように現れた大群を見ながら言う。

?「殺るしかないわよ。ゼナ。姫菜様への恩義、、、ここで返さなければいつ返すのか!」

ゼナ「マスター、、、えぇ!その通りでございます!」

?「さぁ、行くわよ。ゼナ。この月夜が私達の時間でしょ?さぁ、ダンスパーティーの始まりよ!」

 

 


 

 

左京区

 

ゴラム「こ奴ら、、、何者だ?」

アザトース「何者だろうがどうでもいい。だけど、こいつらはマジで危険だ。私のアラートがそう指し示してる。」

ゴラム「お互い体の弱いマスターを持つもの同士であり姫菜殿への恩義がある。必ずやこの街を守り抜くぞ!」

アザトース「あったりめぇだろ!!この私を誰だと思ってんだ!アザトース様だぞ!!」

 

 


 

 

南区

 

ハイゼンベルク「色んな所に向かわせたが、、、ここもか。」

姫菜「大変ねー」

姫菜の後ろに迫り来る人型。

ハイゼンベルク「マスター!」

姫菜「分かってるよ!えい!」

ズシャ!

姫菜は刀で一刀両断。

姫菜「こんな奴らに遅れを取る私じゃないんだよ。」

ハイゼンベルク「ホントにお前は中学二年生かよ。」

姫菜「そうよ!何を今更、、、それにしても、、、この数は少々キツいわね。」

?「あら?お困りのようですわね。(わたくし)も加勢致しましょう。」

姫菜「何者かしら?」

清音「(わたくし)は蒼炎清音。ただの観光客でマスターですわ。」

姫菜「ただの観光客じゃないわね。貴女、、、。」

清音「そうですわよ。でも、今はそんなこと言ってられないですわよ。」

姫菜「そうね、、、足、引っ張らないでね。」

清音「そちらこそ。レシラム!殺ってくださる?」

レシラム「了解!マスター!」

白いサーヴァントが焼き付くす。

だが、軍勢は止まることはない。

ハイゼンベルク「止まらねぇな!」

レシラム「完全に焼き付くしたはずでしだが、、、これこれは、、、。」

ハイゼンベルク「マスター!どうするよ!」

姫菜「なんとしても防衛して!」

 

 


 

 

下京区

 

?「ひゃぁぁぁぁ!!なんなのー!清音ちゃんどっか行ったし!黒い変なのはいっぱいだし!助けてぇ!!セーイーバー!!

バーン!!

剣士「全く、、、。マスター、あっちこっち行かないで下さい!」

?「だってだって!何も出来ない私が!あんなのに追いかけられてどっか行かないわけないでしょ!」

剣士「はぁー、、、。(あの(ビースト)はああ言ってたが本当にマスターが世界を一度窮地に追いやったのか疑わしい。だが、マスターを信じるのが侍ってもんか!)じゃあ、俺の後ろに、!!マスター!避けろ!!」

?「へ?」

少女の背後には斧を振り上げた人型。

?「あ、死んだ。」

振り下ろされる斧。だが、、、。

妹紅「おりゃぁぁ!!」

どこからか現れたのか。その姿はまるで不死鳥。

不死鳥の蹴りが人型に炸裂し、吹き飛ぶ。

妹紅「おい、大丈夫か?」

?「へ、あ、ありがとうございます!」

剣士「マスター!ご無事で。ありがとうございます。」

妹紅「わたしゃ当たり前の事をしたまでさ。礼を言われるような事はしてない。それと、礼を言う前にやることがある。」

三人の周りを囲むのは無数の人型。

妹紅「チッ!マスター!」

?「へぇ?うわぁぁぁぁ!!」

剣士「ちょ!お前!」

妹紅は少女を上空にぶん投げる。

?「死ぬぅぅぅぅ!!」

?「死なねぇよ。Room。」

少女は上空から消える。

?「妹紅!非戦闘員はこちらで確保した!俺は安全地帯までこいつを連れていく!好きに暴れとけ!」

妹紅「あいよ、マスター!」

妹紅は燃え上がる。文字通り燃え上がる。

妹紅「てめぇら、、、。この私を殺せると思うなよ?」

 

 


 

 

中京区

 

与一「わーい!的がいっぱーい!ねぇ!マスター!どっちがより多く撃ち抜けるか勝負しよー。」

?「はぁー、いいぜ。まぁ、俺の勝ちだろうがなぁ!!」

弓と2丁拳銃を持つ二人の周囲を囲む人型達。

だが、この軍勢も一分とせぬ内に半数が消える。

?「よぉー、雑魚ども。その程度か?」

与一「邪神の眷属と聞いてたから期待してたのになー。」

圧倒的物量である人型達であるがそれは圧倒的弾幕の前では無いに等しいのである。

 

 


 

 

右京区

 

ティターニア「えーい!」

右京区に現れた軍勢はティターニア一人になす術もなく消されていた。

だが、それでも敵は増える一方である。

帰蝶「ふぁー、暇ねぇー。」

ティターニア「あれ?帰蝶ちゃんはやらないのー?」

帰蝶「私は連絡役でありストッパーですのでお構い無く。」

ティターニア「了解ー。」

 

 


 

 

北区

 

長政「はぁっ!」

信乃「やっ!」

二人の剣士が背中合わせで悪を斬る。

信乃「斬っても斬ってもキリがありませんね。」

長政「はっ!それぐらいがいいんじゃねぇか!勝てねぇ戦こそ燃えてなんぼだろ!」

信乃「はぁー、確かに言いたいことは分かります。ですがどう切り抜けるんです?モハヤ無限湧きですよ。」

長政「なら、無限に暴れるしかねぇなぁ!!」

 

 


 

 

上京区

 

ここ、上京区は誰もいない。

他の区で手一杯。だった筈なのだが、、、。

オベロン「やれやれとんだ厄介事だよ。全く。」

そこにいたのは偽りの妖精王・オベロン

オベロン「何が仕事はやっておくからだ。まるで分かってたかのようだな。ホント、むかつくなぁ、、、。だけど、、、。」

オベロンの周りに群がる人型。

オベロン「あぁ!!ゴミ虫共が!!」

これは戦闘ではなく一方的な殺戮である。

 

 


 

ドーン!!

バキバキ!!

信勝の刀と天逆神の拳がぶつかり合い空気が割れる。

キュリア1「はわわわ!逃げるのです!」

キュリア5「ダメだ!出口が無くなった!」

ナガロ「おい!ガイアデルム!しっかりしろ!」

デルム「マス、、、ター、、、。」

キュリア10「ふむ、ショックと傷で意識が朦朧としているいようじゃのぉ。」

ナガロ「そう見てぇだな早く安全なところに、、、ん?てめぇさっきまで寝てた、、、お前キュリアか?」

キュリア10?「おっと、黙っていようと思っていたがつい口を出してしまったわい。」

ナガロ「てめぇ、何者だ?」

キュリア10?「儂は『詐称者(プリテンダー)二ッ岩(ふたついわ)マミゾウじゃ。よろしゅうの。」

キュリア1「あー!!マミゾウじゃないですか!あれ?リーダーは!!」

マミゾウ「お主らのリーダーならお主らのマスターの元におるわい。その代わりの儂じゃからのー。まぁ、今は儂の事よりも。」

ナガロ「そうだ!信「ガァッン!!」信勝!!」

信勝「痛いな、、、。こうなったら僕も腹括らないと、、、。」

天逆神「予想以上にしぶといな、、、だが!お前に勝ち目などないのだ!!」

信勝「、、、。命ある限り、、、。負けはない。(ツキ)が無くなるのは死ぬ時だ。だから、生きてるならお前に勝つための勝算なっていくらでもある!無駄口を言ってる暇があるなら、、、来いよ、、、。雑魚。」

天逆神「、、、。貴様、、、マジで許さん!!貴様にはもっとも残酷な死を贈ろう!!」




名前 聖炎闘牙(せいえんとうが)

詳細 蒼炎清音(そうえんきよね)に使える十勇士の一人であり現在高校三年生なのだが、、、その見た目から高校生に見えない。彼の家系は除霊や悪魔祓いを専門にしている。(筋肉モリモリマッチョマンの僧侶だ。)


名前 ベリオロス

クラス 騎兵(ライダー)

召喚者 聖炎闘牙(せいえんとうが)

詳細 聖炎闘牙(せいえんとうが)に召喚されたサーヴァント。自身は炎や熱などが苦手な為、蒼炎家とは相性が悪い。クールである事を自称している。


名前 アザトース

クラス (エンシャント・ゴッド)

召喚者 ???

詳細 外なる神である為サーヴァントと中が悪い、、、と思われていたがそんなことはなかった。タコやイカなどの軟体動物を好んで食べる。


名前 藤原妹紅(ふじわらのもこう)

クラス 狂戦士(バーサーカー)

召喚者 ???

詳細 不老不死であり炎を操るサーヴァント。その姿はまるで不死鳥のようでありかぐや姫と言う名を聞くとあからさまに不機嫌にある。


名前 那須与一(なすのよいち)

クラス 弓兵(アーチャー)

召喚者 ???

詳細 基本ボケーとしているだからといって侮るなかれ、ボケーとしていても狙った獲物は百発百中の凄腕である。


名前 ティターニア

クラス 妖精(フェアリー)

召喚者 ???

詳細 天然であり戦闘時は殴る蹴るのステゴロスタイルなのだが、、、本人は遊び感覚で行っているためストッパーがいなくては大変なことになる。


名前 犬塚信乃(いぬづかしの)

クラス 剣士(セイバー)

召喚者 ???

詳細 小柄で女性のような顔立ちの剣士。そのせいで女性に間違えられることが悩みの種でありマスターに相談するもマスターも同じ悩みを抱えており苦労している。


名前 二ッ岩(ふたついわ)マミゾウ

クラス 詐称者(プリテンダー)

詳細 ???

詳細 佐渡で化け狸の頭領であったがある時を境に幻想郷へ。その実力はかなり高いものの自身は謙遜している。


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番外編~明けぬ夜に銀の弾丸を~

9月9日
作者「おー!次はぐだぐだかー!よーし!気合い!入れて!攻略しましょう!」

9月14日
作者「ふふふーん、次の新キャラにー石田三成を起用しよう!宝具どんなのにしよっかなー」

9月15日
作者「ヒャッハー!雑魚処理タノシー!、、、え?えぇぇぇ!!?石田!?アイエエエエ! 石田なんでぇ!?」

結論
ドウシテコウナッタ


どこかの廊下を歩く信勝、、、。

歩いていくと何人かのサーヴァントに出会う。

他愛もない話をして別れる。

だが、必ず同じことを聞く。

 

マスターのことをどう思うか

 

必ず聞く。そして、すべての答えをメモに書き写す。

 

 

曰く

赤い弓兵「人間の可能性を信じ人間を嫌う摩訶不思議な人間。」

 

曰く

溶岩を泳ぎそうなお姫様「いつかきっと誰かの為に命を投げた出してしまいそうなお人。」

 

曰く

最強の妖精騎士「この世で最も強い人類。だけど、あの生き方なら全てを失いそうだ。」

 

曰く

はらぺこ騎士王「うーん、、、いつも美味しいご飯を作ってくれる人!と、言うのは冗談で、、、そうですね。いつか全てを失いそうな人ですかね?私のように。」

 

曰く

病弱剣士「そーですねー、、、なんでしょうか。みんなでいるのに一人だけ違う空間にいるような孤独ですかね?」

 

そんなことを聞いて書いていた信勝。

ふと気が付くとマスターの部屋の前まで来ていた。

そして、いつものようにマスターの部屋のドアを開ける、、、。

 

 


 

信勝「はっ!!ここは!?」

ナガロ「よう、気が付いたか。お前、吹っ飛ばされて気を失ってたんだぜ。」

そこは先程までいた地下。

あったはずの天井は無くなり見えているのは満天の星空。

ナガロ「正直まずい事態だ。あの野郎ここから出やがった。そんで行き先は、、、。」

信勝「、、、。行き先はあそこだな、、、。」

信勝は立ち上がる。だが、その足取りはふらふらとしていた。

ナガロ「ど、どこ行くだよ!」

信勝「どこって、決まってるだろ?追うんだよ。あいつを。」

ナガロ「はぁ!?お前、自分の体を見てそんなこと言ってるらな相当イカれてるぜ。今のお前はボロボロだ!もう立ってることだけでもやっとのはずた!お前がそこまでやる理由はなんだよ!怪我人は大人しくしてろ!!」

信勝「やらなくちゃならない。この僕がやらなくちゃならないんだ!例えここで死のうとも、、、。」

ナガロ「何で、、、そこまでやれるんだよ、、、。」

信勝「、、、何でだろうな、、、それは僕でも分からない。」

ふらふら歩く信勝の脳裏には過去の記憶が蘇る。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

天逆神『この俺とお前では力の差は歴然だ!それは分かっているだろ?もし分からぬと言うのであれば、とんだイカれ野郎だなぁ!!』

信勝『マスター!逃げるんだ!』

ドォーン!!

天逆神『命中だ!もろに食らいやがって圧倒的力の前で絶望でもしたか?アハハハハハハ!SAITAMAでは負けたが同じ轍を踏むことはない!』

?『よくも、、、よくもマスターを!!転身『待つのです!』止めないで下さい!』

蘭丸X『マスターは、、、まだ生きてます!』

天逆神『はぁ?そんなわけ、、、ん?何か違和感が、、、。』

マスター『ふぅー、、、やれやれだぜ。』

?『マスター!』

天逆神『なっ!貴様!何故片手でこの俺の拳を止められていると言うのだ!』

天逆神は巨大なカラクリの憑依してい為その拳も巨大。なのにも関わらずマスターは片手で受け止めていた。

マスター『ザ・ワールド!!

天逆神『ぬおっ!なんだ?何度も殴られた衝撃があるぞ!?』

マスターが何かを唱えると吹き飛ぶ天逆神。

そして、マスターの両腕が、両足が禍々しく黒い何かに侵食されているようでもあった。

天逆神『クソォ!!貴様のような奴にこの俺が負けるなど、、、二度も負けるなどあってはならんのだぁ!!』

マスター『てめぇは言ったよなぁ、、、。俺の過去を覗き見たと、、、。それで?なんて言ったかなぁ?』

天逆神『あ?あー、なんだっけかなぁ、、、。そうそう。使えないがらくたを護るために戦い護れなかった愚者だったな。お前は。アハハハハハハ!』

マスター『、、、。やれやれだぜ。』

天逆神『死ねぇ!!今度こそ、確実になぁ!!』

またも天逆神の拳が迫る。だが、逃げない。

マスター『、、、スゥー、、、ハァー、、、。無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!無駄ァ!!無駄ァ!!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!無駄ァァ!!』

素早い拳のラッシュに間に挟むように二度の蹴り。再開されるラッシュにトドメの一撃。

天逆神『う、腕がァ!!』

マスター『てめぇは簡単には倒せねぇ。何故か?それはその体だ。まずはそれを破壊しよう。』

マスターは一枚のカードをポケットから取り出す。

マスター『、、、。最後の最後、、、これが俺のラストスペルだ!【神符・最後の神罰】!!』

そのカードから無数に飛ぶ光の玉や刃。

その威力はすぐに天逆神の装甲を破壊した。

マスター『やっと出てきたな。これで、、、。』

マスターは刀に手を掛ける。

天逆神『止めろ、、、止めてくれぇぇぇ!!』

マスター『【秘奥義第十番・海照らす荒炎の刃】、、、。』

天逆神『貴様なんぞに、、、。貴様のようなクソカスなんぞにぃぃぃぃ!!』

天逆神は今度こそ消滅した。

マスター『てめぇの敗因はたった一つ、、、。シンプルであり心理、、、。てめぇは俺を本気で怒らせた、、、。』

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

信勝「、、、。マスターが奴に勝てた理由、、、それは怒り、、、。でも、僕にはマスター程奴への怒りなんて、、、。でも、、、。やるしかないんだ、、、。」

信勝はその体を引き摺りながらも奴の元へ向かう。

その場所は広沢池(ひろさわのいけ)である。

天逆神「ん?追ってきたか。その体で。褒めてやろう!よくもまぁ無駄なことに命を削るおめでたい頭でよく今まで生きていられたなぁ!」

信勝「お前の好きにはさせない。」

天逆神「ボロボロの貴様に何が出来ると言うのだ?このゴミカスがぁ!!」

信勝「僕が出来るのは、、、。お前を倒してその子を助けることだけだ。」

天逆神「出来もしないことだけがべらべらと出てくるなぁ!貴様一人では何も出来ないと言うのになぁ!!」

?「ふーん、、、どこをどう見たら一人なのかしら?」

天逆神「誰だ?」

姫菜「私?私は雷悪家当主。雷悪姫菜よ!よくもこの京都をメチャクチャにしてくれたわね!!」

ハイゼンベルク「おーい、大丈夫か?信勝。」

信勝「姫菜にハイゼンベルク、、、なんで、、、。」

ハイゼンベルク「そりゃ、お前さん、、、黒幕がいるんらなら叩かなきゃ終わんねぇだろ?それに、来たのは俺達だけじゃねぇ。」

カチャ

?「天逆神と名乗っているそうだな。大人しく消滅してもらおうか。」

?「マスター、これで本当に殺れるのですか?」

?「、、、。多分、、、。」

?「そこははっきりさせてください!困ります!」

姫菜「あー、何々ー?今更出てきていいとこ取りー?そー言うーところがもてないんだぞー。」

?「雷悪、お前に言われたくないな。あと、雷悪家が無事なのは僕の父さんとの契約なの忘れるなよ。」

姫菜「は?私達がいるから治安維持が出来てるんでしょうが!この堅物が!」

?「おっとー、お前らの方が速かったかー。まっ、いっかー。オベロン。殲滅よろー。」

オベロン「マスター、、、いい加減その適当なの止めてくれ。お前からも何か言ってくれよ!」

?「、、、。うーん、、、可愛いから許す!」

オベロン「このクソムシがぁ!!はぁー、とっとと終わらせるぞ。」

姫菜「あらー、姉さん来たんだー。ありがとう!」

?「めんどそうだからパスしたかったんだけどねー。まっ、仕方ないさ。」

天逆神「なんだ?雑魚共がわらわらと集まりおって、、、そんなに死にたいか?」

オベロン「は?雑魚だ?」

オベロンが消え、次に現れたのは天逆神の目の前。

オベロン「舐めるなよ。ゴミ虫が。

天逆神をぶん殴るオベロン。

天逆神「ぬぉ!!貴様!この俺を攻撃すればこいつにもダメージが行く。それでもいいのか?」

オベロン「知ってる。向こうでもお前と殺し合ったからねー。だからと言って攻撃は止めないけど。」

信勝「それに、お前は何故そいつに取り憑いたのか。恐らく適合率が高く丈夫だからだろうな。だけど、お前の対策を知っていればどうと言う事はない!石田(いしだ)!宝具を!」

三成「了解した!1人が万民のために、万民は1人のために、、、正しき法の元にて皆幸福なり。『大万大一大吉(だいいちだいまんだいきち)。」

三成の宝具により全員にバフが与えられる。

?「よーし!総攻撃と行きますかねー。」

信勝「、、、。みんな、ちょっと時間稼ぎしてくれないか?」

ハイゼンベルク「はぁ?こんなときに?」

オベロン「お前、まさか、、、わかった。やるなら早くしろよ。」

信勝「あぁ、分かってるよ。」

 

 


 

 

ふと気が付くとマスターの部屋の前まで来ていた。

そして、いつものようにマスターの部屋のドアを開ける。

部屋の中ではマスターは絵を描いていた。

何枚も何枚も、、、。

完成した絵は数えきれない程だ。

マスターが今描いている絵は真っ黒な森と三匹の鳥

他にも色んな絵がある。

何の変哲もない道路標識

湖と真っ赤な館そして真っ赤な月

真っ赤に染まった海

11体の怪物と十字架に張り付けられた頭蓋骨へ祈りを捧げる者

月夜と爆発するビルと舞い落ちるお札

墓に供えられた彼岸花

地獄と化した街中で嗤う男

その全ての絵は現実とかけ離れているようであり幻想的にも見えてしまう。

マスター「おっ?なんだ信勝か。」

信勝「そっちから呼び出しておいてなんだはないだろ。で?用件は?」

マスターは筆を置く。

マスター「遠い遠い未来。お前は必ず何もかもが消え去る直面に出会うだろう。だから、お前に七つの力を与える。」

信勝「どういうことだ?」

マスター「その疑問にはノーコメント。今日から1つづつ力を与える。今日与える力は『幻想体(アブノーマリティー)達の力』。この力は使用回数はない。それはどの力にも言える。だが、この力を引き出す時は曲げられない覚悟を持て。じゃなきゃこの力に飲み込まれてしまうからな。」

 

 


 

 

信勝「、、、。覚悟、、、。ここで終わってもいい。だから、、、。曲がることのない覚悟を、、、今ここに、、、。」

信勝の瞳が、、、。

紫へと変わってしまった。

信勝「、、、。みんな!退いてくれ!」

オベロン「おっと、意外と早かったなー。よーし、退くぞー。」

三成「マスター!一時撤退です!」

ハイゼンベルク「やっとか、、、。信勝、、、。絶対に勝てよ。」

信勝以外全員が退き、残るは信勝と天逆神。

天逆神「お前一人でどうする気だ?血迷ったか?」

信勝「、、、。魔弾、7発装填、、、。」

信勝は拳銃を構え、6発放つ。

天逆神「ぬぉ!!あ、足がぁ!!」

天逆神の両足を三ヶ所づつ貫く。

信勝「7つの魔弾のうち6発は狙ったものを確実に貫く。だが、7つ目は狙った場所には決していかない。」

信勝は目を瞑る。

信勝「なら、狙わなければいい。」

天逆神「や、やめろぉ!」

信勝「神にでも祈ってろ。」

バンッ!

天逆神「ぬぁっ、、、お、おのれ、、、。」

7発目の弾丸は心臓を貫いた。

弾丸が心臓を貫通した為、天逆神は絶命したのだった。

デルム「マス、、、ター、、、。」

信勝「ガイアデルム、、、それにナガロ、来てたのか。」

ナガロ「今しがたな。、、、終わったのか。」

信勝「終わった。さぁ、ガイアデルム。僕は奴を殺すために君のマスターに風穴を開けた。殺るかい?」

デルム「、、、いや、いい。貴様を殺ったところで何も変わらん何も。我はこのまま消えゆ、、、ん?何故だ?何故死んだマスターとまだパスが繋がっているのだ!?」

ナガロ「はぁ!?そんなわけ、、、。ほら!もう、こいつは死体だぜ!そうなると誰とパスが、、、。」

信勝「、、、。ガイアデルム、そのパスを辿ってみるといいんじゃないか?きっと良いことがあるさ。」

デルム「そうかもな、、、。」

眩しい光が三人照らす。

信勝「夜明けか、、、。長い一夜だったな、、、。」

 

 


 

 

明けない夜はない。夜は、、、闇はいつか晴れるのだ。

それが長く長く、、、永遠と思えてしまえても、、、。

いつか、、、きっと、、、。




名前 石田三成(いしだみつなり)

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 ???

詳細 関ヶ原の戦いで敗北した武将。マスターはしっかり者であり頭が固く三成に似ているが友人が多いため何処が違うのか日々観察している。


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番外編~君を守るために~

作者「どうもー作者でございますー。えーとですねー。今回も番外編となってしまいました。本編の方を楽しみにしている方が10割だと思いますが、、、悪いね、次回も番外編なのだ!それが!うちのクオリティ!!あと、次回の話を誰の話にするか決めてないので四択でアンケートを取りますのでご協力よろしくお願いします!」


2022年8月11日 本日の任務は特に問題なく終えた。明日は会議があるため早く寝ることにする。

 

2012年8月10日 ひさしぶりにお兄ちゃんがかすみに会いに来てくれました。その時にいもうとが出来たときいてうれしかったです。

 

8月9日 ここいちねんほどおにいちゃんにあえません。せんちぇーとそんちょーさんはおちぃごとであいたくてもあいにこれないっていってました。はやくおちぃごとおわらせてあいにきてね。おにいちゃん。

 

8がつ8にち おにいちゃんといろいろあそびました。かけっこやかくれんぼもたのしかったです。

 

8がつ7にち おにいちゃんがかれーをつくってくれました。すごくおいしかっです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きょうもおくちゅりおいちぃおいちぃもっともっとぢょうだぃかちゅみのおなかのにゃかにもっどそそいで

 

 


 

12年前 7月25日 

 

夏休み真っ只中と言うこともあり賑わう街並み。

だが、都会からかなり離れた場所に信勝はいた。

その場所は新潟県新潟市。

都会から離れたと言えどここも県庁所在地。

十分都会だ。

賑わう街で彼は浮かない顔をしていた。

一枚の手紙を見ながら。

その手紙を懐にしまい。

フェリーに乗り込む信勝。行き先は佐渡島。

深海棲艦が現れてから人はほとんどいない。いるのは軍関係者ぐらいだろうか。

そんな島に信勝は向かう。

適当に景色を眺め時間を潰す信勝。

フェリーが行き来すると言うことは安全だと言うことである。

深海棲艦から襲撃もないだろう。

約三時間の船旅を楽しむことなく過ごす。

今すぐにで投げ出したい。逃げ出したいと心の奥底で考える。でも、ここで逃げて投げ出して自分の代わりはいるのか?いや、いない。だからやるしかない。

すると、船員がやって来る。

軍施設のある島へ行くのだ。持ち物検査ぐらいあるだろう。

信勝は手荷物を全て出す。

財布とハンカチ。

手紙は見せることが出来ないので出さないでいる。

特に問題はなかったようで財布とハンカチを返してもらった。

艦娘深海棲艦、、、。

最近テレビでよく聞くようになった。

人類の味方と人類の敵、、、。

ボーっと景色を眺めながら考える。

深海棲艦とは、艦娘とは何か

己のすべき事

人類の価値

全てが最早謎。解き明かさなければならない究極の問い。

導き、導かれ、辿り着くこの先に何がある?

考えていると島につく。

手紙に記されたのはこの島の内部事情。

はっきり言って人間に失望した。

これはこの島にいたとある軍関係者から信勝が世話になっている村の村長へこの手紙が届き、村長は歳のためにあまり動けないため信勝が行く事になったのだ。

心地いいはずの潮風は何処か憎悪を纏っているような気がした。

この島に来た目的は基地への侵入及び破壊。

そんなことをして大丈夫かって?大丈夫なわけないだろ?れっきとした犯罪者だ。

だが、文句は言ってられない。

もう目の前にこの島の基地が見えてきた。

塀に囲まれたこの基地への侵入は意外にも簡単である。

なんとこの基地、警備システムどころか見張りが正門に1人居るだけのお粗末な警備であるのだ。

信勝は軽く塀を飛び越え、正門の見張りの背後に回り込み背後から絞め落とす。

首が向いては行けない方向を向いているため。死んでいるのであろう。

見張りの亡骸からめぼしいものを奪おうとするが、、、何も持っていない。

拳銃の一丁ぐらい持つべきだ。

ここまで警備が手薄だとかえって怪しい。

基地内の施設に入るが不自然な程に静かだ。

まるで、この基地自体がダミーであるかのように。

この施設の玄関口にはこの基地の案内図があった。

ここは『別館』と書かれている。

珍しい。

入ってすぐが本館ではないなんて。

どうやら本館は中央にありそれを囲むように施設が建てられている。

この別館は受付や事務作業が主な場所らしい。

だが、受付など案内図には書いてあるがその場所には机と来客の記入表が無造作に置かれているだけである。

外だけかと思えば中までもが手薄。

信勝が目指すのは本館。

本館へは中庭を通るようだ。

別館を抜けて中庭へ。中庭にでも人はいない。

未だに正面の亡骸だけだ。

本館まで辿り着いた信勝は中の様子を見る。

だが、そこも誰もいない。

この施設の二階にこの基地の責任者の執務室があるそうだ。

そこに行けば誰かいるだろう。

そう思い階段を登る。

登ってすぐに執務室がある。

階段を登ると目の前に扉なんてよっぽど広い執務室なのだろう。

扉をそっと開けるが誰もいない。

机には書類がある。

どうやらここの責任者は大本営に行っているみたいだ。

都合がいい。

執務室を出て向かうはこの基地の地下。

案内図には何も記されていなかったが、執務室に別の案内図があった。

この基地の関係者のみの案内図のようだ。

そこには地下へ続くエレベーターの場所が記されていた。

そのエレベーターに着いたのはいいが嫌な予感しかしなかった。

エレベーターのボタンを押して下に行く。

このエレベーターの場所を知るのはこの基地の関係者のみだろう。

何故なら、隠すように作られているからである。

降下していき行き着いた階層で扉が開くが、、、。

まず最初の印象は『血生臭い』。

そして、次に得た情報は『血みどろ』。

臓物が至るところに飛び散りぐちゃぐちゃになった肉片。

まさに地獄。

この場所で何が起きたのか、何者がこのような地獄を作り上げたのか、この先にこの地獄を産み出した張本人がいるのだろうか?

重い、どんよりと淀んだ空気の中を進む。

その通路には肉片が、臓物が、血液が散乱している。

そして、信勝は辿り着いてしまった。

最も悲惨な現場に。

それは一つの部屋の前。

部屋の中ではなく部屋の前が地獄が生易しく見える程の荒れ様だった。

信勝「この中に元凶が?」

信勝が扉に手を伸ばそうとしたときだった。

?「貴様、何者だ?」

不意に声をかけられる。

?「貴様、この施設の者ではないな?部外者がなんのようだ?それに貴様はサーヴァントだな?誰の指示だ?我がマスターを殺しに来たのか?」

信勝はヒヤヒヤしている。

何故かって?話しかけているのはサーヴァントで確定している。だが、姿が見えない。いや、このサーヴァントには『姿と言う概念がないのだ』。

信勝「君のマスターを殺しに来た訳じゃない。助けに来たんだ。」

?「ほう?それを聞いて信じるとでも?」

信勝「なら、これを読んでくれ。」

信勝は懐にしまっていた手紙を差し出す。

?「これは?手紙か?」

姿の無いサーヴァントは手紙を受け取り読み始める。

?「そうか、、、奴は死んだか、、、。奴の正義の心、しかと心に刻もう。感謝する、織田信勝殿。」

信勝「そうかしこまらないでくれ。まずは君のマスターをここから連れ出すことが最優先だ。」

信勝は扉を開ける。

この先のを見て信勝は絶句する。

?「おにーちゃんだれ?」

全裸の女の子。

全身は痣だらけで身体中から男のあの匂いがする。

吐き気をグッと堪える。

信勝は女の子を抱き締める。

信勝「もう大丈夫、、、。もう大丈夫だからな、、、。」

女の子はキョトンとしている。

信勝「君の名前は?」

女の子に問いかける信勝。

?「かちゅみよ!」

呂律が上手く回っていない。

?(信勝殿、、、我がマスターは、、、我がマスターは、、、。)

女の子のサーヴァントは怒りを抑えながら信勝へ話し掛ける。

?(我がマスター、、、。もう、まともに話せないのです!人間共の実験と薬物のせいで!知能は幼児並みになりさらには、、、人間共の、、、性処理の、、、道具されて、、、私は、、、私は、、、!!何も、、、何もする事が出来なかったのです、、、。)

信勝(何故何もしなかった?)

?(この私は守りたいもが出来るだけ全てを排除してしまう。そして、最後は守りたかったものまで排除してしまう。それが怖かった、、、恐ろしかった、、、私自身が、、、未熟な私自身が!!)

その声は震えている。

?(私はマスターと一度も話したこともなければ目の前に姿を現したこともない、、、。怖いからだ、、、。私はサーヴァント失格だな、、、。)

信勝(、、、そう悲観することはないさ。現にこの子は生きている。死んでなきゃまだ希望はあるさ。いつか、きっと胸を張ってこの子の前に姿を出すといいさ。)

信勝は女の子から一度も離れて部屋を出てすぐに戻ってきた。

そして、布を女の子に巻いてから抱き上げて部屋を出る。

信勝「さぁ、行こうか。ここじゃない安心して暮らせる場所へ。」

来た道を女の子を抱きながら戻る。

エレベーターに乗り、本館へ。中庭から別館、そして正面入り口。

この状態ではフェリーに乗ることは出来ない。

なのです本土までは艦娘や深海棲艦の様に海面を進む。

本土の人気がない倉庫街にとある協力人がいるためそこを目指す。

ある程度島から離れたところでポケットからスイッチを取り出し押す。

すると背後から轟音が轟く。

あの基地は爆発したのだ。信勝の手によって。



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番外編~疑心と敗北と後悔~

作者「ポケモンSV楽しいなー」
響「まーた作者が壊れてるよ。」
作者「、、、。」
響「あれ?急に静かになった。」
作者「ねぇねぇ、響ちゃんさー。この二人可愛くない?」
響「、、、。作者、確かにこのマフラーのキャラはクールで可愛いのは認めよう。もう1人は、、、ワルガキじゃないか?」
作者「ふむ、そーかー、、、。この二人の放送禁止滅茶苦茶に放送禁止んだよねー。」
作者「、、、ダメだコイツ早くなんとかしないと、、、」


夢を見た、、、朝焼けか夕焼けの鮮やかな空を眺める私、、、。

あの空の向こうに、、、あの空の向こうへ飛んでいきたい、、、。

私には翼なんてないあるのは手足だけ。

それも、今ではまともに動くこともない。

 

だからってあきらめるのか?

 

だって、、、動けないもの。

 

それがあきらめる理由になるのか?これだから人間は、、、弱い。

 

人間?私が?私は人間様達より弱い、虫けらのような存在だよ。

 

人間様?人間ではないのか?

 

私は艦娘だから、、、。

 

艦娘、、、。そうか、そうだったか、、、。ふむ、お前がそうか、、、お前がマスターなのだな。なら、お前の願いはなんだ?

 

私の願い?私の願いは、、、

 

 


 

大阪 廃工場地帯

 

ここは大阪の廃工場地帯。深海棲艦が現れるまでは多くの人が働いていたが今では浮浪者や身寄りのない者の集合住宅地のようになり完全なる無法地帯。

この場所では犯罪を起こそうが裁くものがいない。

?「おい、マスター。起きろ。もう朝だぞ。」

目付きの鋭い男が少女を起こす。

?「んー、もう朝?おはよう。イャンガルルガ。」

イャンガルルガ「ほれ、これで顔を拭け。」

そう言って濡れたタオルを渡す。

イャンガルルガ「俺はあいつに呼ばれたから行ってくるぞ。」

イャンガルルガはマスターを置いていき一人で何処かへ向かう。

ここには法がない。だが、長がいる。

その長が定めたルールが法の代わりなのだ。

そして、その長がいるのはこの工場地帯のほぼ中心。

中心に佇む一際大きい建物。

その建物を中心に工場地帯一帯へ伸びるロープ。

ここ建物の頂上。屋根もない何もない。

その場所が長のいる場所だ。

イャンガルルガ「来てやったぞ。ノート。」

その場にいるのは一人の青年と

ノート「そう邪険にしないでくれよ。狂戦士(バーサーカー)。単刀直入にいわせてもらうけど、、、君と彼女にはここから出てもらう。」

イャンガルルガ「、、、気のせいかな?出ていけって聞こえたが。」

イャンガルルガは戦闘体制に入る。

?「マスターよ、、、。お前にはちゃんと説明する義務がある。それを怠るな。」

ノート「そう怒らないでくれよ。裁定者(ルーラー)。ちゃんと説明するから。」

イャンガルルガ「ん?説明?」

ノート「いやー、すまない。ちゃんと伝えよう。お前のマスター、舞風(まいかぜ)を狙って薄汚ねぇ犬共がうろちょろしてやがる。あの子を匿うならここより良いところはない、、、と、思ってたんだが、あの子を匿ってくれそうな場所を見つけた。」

イャンガルルガ「なに?それは本当か!?」

ノート「あぁ。だが、問題がある。」

イャンガルルガ「なんだ?」

ノート「そこが鎮守府だと言う点だ。」

イャンガルルガ「マスターが鎮守府でどれ程のトラウマを植え付けられたか、貴様が知らぬ訳ではないだろ?」

ノート「あぁ、知ってるからこそだ。そこの鎮守府には人間もいるが皆マスターだ。そして、提督は人間じゃない。マスターのいないサーヴァントだ。さらに、その鎮守府は近藤派、つまり、艦娘擁護派の鎮守府だ。サーヴァントの数なんて他の鎮守府をゆうに越える。どうだ?」

イャンガルルガ「、、、マスターと相談してみる。」

そう言ってイャンガルルガはマスターの元へ。

ノート「、、、。裁定者(ルーラー)どうだ?奴らの動きは。」

裁定者「かなり探りをいれている。ん?舞風の奴、、、何処に行こうとしてるんだ?いや、あれは!!」

ノート「どうしたんだ!?」

裁定者「やられた!舞風の二度寝の隙にやられた!」

ノート「また二度寝してたの!」

 

 


 

 

イャンガルルガがマスターである舞風の元へ戻ってくる、、、が、、、そこに舞風の姿がない。

イャンガルルガ「、、、マスター、、、。はぁー、やられたなこりゃ。」

イャンガルルガは舞風を探しに外へ出る。

裁定者「おや、いないのに気が付きましたか?」

イャンガルルガ「そりゃ、いなくなってたら異変にぐらい気が付くだろ。」

裁定者「おや?お前は我々が拐ったとでも思っているのか?」

イャンガルルガ「あぁ。だが、その反応からして違うんだろうな。さてと、、、なんだこいつらは?」

裁定者とイャンガルルガは謎の集団に囲まれていた。

裁定者「ローブを着ているせいで何者か分からないな。狂戦士(バーサーカー)!ここは我が引き受ける!お前は舞風を追え!」

イャンガルルガ「言われなくてもそうする!!」

裁定者「やれやれ、そう突っ走るな。はぁー、仕方ない、、、。正しく生きよ。何が正しいか分からぬと?なら、身を持って知れ。周囲の目の重さこそ貴様の悪の重さとなるであろう!『(ただ)しくないものに無数(むすう)なる(とげ)を』!これが我の宝具であるぞ!

ローブを着た者達に無数の棘が突き刺さる。

だが、そんなこと関係無しに動く。

裁定者「ふむ、、、いよいよきな臭くなってきたな。これは、、、。」

 

 


 

 

ここはあなたが居るべき場所でないのです。さぁ、あなたの役割を思い出しなさい。

 

舞風「わ、私の、、、役割、、、。」

舞風は無意識に艤装を展開する。

 

あなたは人間のどれいであり武器。物言わぬ鉄のかたまり。

 

舞風「わ、私は、、、人間様達の奴隷、、、兵器、、、物言わぬ、、、感情も持たぬ、、、鉄屑、、、。」

 

そうです!そうです!思い出してきましたか?さぁ、私と共にあなたが居るべき場所へ向かいましょう!

 

舞風「はい、、、。」

舞風は差し出された手を取ろうとする。

イャンガルルガ「マスターに、、、手を出すんじゃねぇ!!」

その間に間に合ったイャンガルルガが割って入る。

?「おや?邪魔者が、、、。」

イャンガルルガ「なんだてめぇ、マスターに何しやがった!!言え!」

?「言えと言われて簡単には答えるほど愚かじゃありませんよ!さぁ、我がしもべ共よ!」

すると、深海棲艦が海、陸問わず現れる。

イャンガルルガ「チッ!!数が多い!!マスター!俺から離れるなよ!」

舞風「放してください。」

その一言にイャンガルルガの動きが止まる。

イャンガルルガ「マスター?今、なんて?」

ドーン!!

深海棲艦の砲撃がイャンガルルガに直撃する。

?「そちらに居ては無駄に損傷してしまいます。さぁ、こちらに来なさい。」

舞風「はい、、、。」

イャンガルルガ「マスター、、、。」

ドーン!!ドーン!!

何度も何度も耳をつんざく轟音。

削れていく霊基()

だが、、、。それでいいのだ。

イャンガルルガ「俺を、、、舐めんじゃねぇよ、、、。」

ボロボロになり片眼と片耳を失ったイャンガルルガ。

?「おや、しぶといですね。それに強がりは程ほどに。」

イャンガルルガ「強がってんじゃねぇよ!!

?「ん?」

そこで異変に気が付く。

イャンガルルガの瞳が紅くなり、声もノイズがかかってるように聞き取りにくい。

イャンガルルガ「止めてみろよ!!このオレを!!止まんねぇよ!!だれにも止められねぇんだよ!!アヒャヒャヒャヒャ!!。隻眼(せきがん)』。

宝具の詠唱。だが、傷が癒えた訳でも何か変わった訳でもない。

だが、直感で分かってしまう。

あれは怪物だと。

イャンガルルガ「アヒャヒャヒャヒャ!!おどれよ。おどれねぇならオレがおどらせてやろうか?アヒャヒャヒャヒャ!!

殴られ蹴られ千切られ飛び散るその肉片達はまるで踊っているかのよう。

ドーン!!ドーン!!

砲撃を避けることもせず受ける。だが、止まらない。

止まることはない。

黒狼鳥(こくろうちょう)、、、戦うことしか知らない畏るべき殺戮者、、、。

その名に恥じることない殺戮ショー。

?「ふむ、、、これはこれは、、、仕方ありませんね。舞風、殺りなさい。」

舞風「はい。」

舞風がイャンガルルガへ主砲を向ける。

それに気が付いたイャンガルルガが動きを止めた。

驚くべき事だ。止まることを知らぬ暴走機関である殺戮者が動きを止めたのだ。

イャンガルルガ「マスター、、、。討つなら討て、、、オレはにげもかくれもしねぇよ。

イャンガルルガに向けられた砲は震えていた。

正確には主砲を持つ舞風の手が震えていたのだ。

そして、その目には涙が浮かんでグサッ!

イャンガルルガ「は?

舞風「え?」

舞風の体には腕が貫通していた。

?「敵を目前にして撃つことも出来ない鉄屑なら用はありません。」

ズチャッ!!

舞風の胴体を無理矢理に引き裂く。

倒れ行く舞風をイャンガルルガは見ていることしか出来なかった。

イャンガルルガ「えっ、、、マス、、、ター、、、。」

何も理解が出来ないイャンガルルガ。

飛び散った舞風の血と臓物。

むせ返るようないい匂いがイャンガルルガを刺激する。

本来なら、、、。

イャンガルルガ「そんな、、、嘘だろ?、、、希望が、、、見えてたってのに、、、。」

膝から崩れ落ちるイャンガルルガ。

?「マスター1人守れないサーヴァントなんて、、、使えないゴミですね。笑ってしまいます。」

イャンガルルガが最早戦う事が出来ない。

それほどまでに精神が削れてしまった。

?「おやおや?まだ消えない?ふむ、この鉄屑は使い物にならないのにまだ生きているのですか、、、仕方ありません。夢現、皆様方が見ているその夢をいただきましょう。良き夢程美味しゅうございます。それではその夢もいただきましょう。『悪符(あくふ)・ドリームプレデター』!

宝具が瀕死の二人を無慈悲に襲う。

夢を喰らう宝具。

二人の夢を喰らいそして殺す。

イャンガルルガ「マスター、、、俺は、、、何も、、、出来なかった、、、。」

ノート「ふーん、諦めるんだ。」

何処から現れたノートがイャンガルルガを守るように現れた。

イャンガルルガ「ノート?なぜお前が?」

ノート「この街は俺の庭であり家だ。何処にいても不思議じゃない。」

?「ん?貴方は、、、?ふむふむ、、、。これは厄介。早々に退散しましょう。」

消えていく謎のサーヴァント。

?「それではごきげんよう。」

ノート「消えたか、、、。裁定者(ルーラー)。舞風に修復材を!」

裁定者「もう使った。すぐ良くなるはずだが、、、これ回復に時間が、、、いや、無理だ。ちゃんとしたドッグに連れていかなければ、、、。」

ノート「そうか、、、。狂戦士(バーサーカー)、話してた鎮守府の件だけど、、、少し先延ばしにしていいか?」

イャンガルルガ「、、、マスターが助かるなら、、、。」

ノート「分かった。裁定者(ルーラー)。この街を少し頼む。」

そう言ってノートは何処かへ向かった。

 

 


 

雪花「ふむ、それでこの鎮守府へカチコミに来たと。」

ノート「そー言うこと。」

雨牙「用件は分かった。そう言うことなら俺達は喜んで協力する。だけどな、、、鎮守府に侵入した挙げ句執務室まで強行突破する奴なんて前代未聞だからな!」

ノート「ごめんねーこっちだって急いでたからまともな判断出来なかったんだー。」

雪花「、、、よし!雨牙!今すぐ船を出すよ!」

雨牙「はいはい、提督さん。」

ピンポンパンポーン

雨牙「緊急!緊急!整備班に告ぐ!今すぐにクルーザーの準備を!第一艦隊は出撃準備!第二艦隊はクルーザー内に修復材を大体20個程準備!各員早急にだ!!

鎮守府が慌ただしくなる。

ノート「あんたらには恩に着るよ。」

雪花「気にしなくていいわ。それより、早く行ってあげてね。」

ノート「あぁ!」

雨牙「姉さん。今回は俺が行くわ。」

雪花「え?どうして?」

雨牙「姉さんが行くとなんかややこしくなりそうだから。」

そう言ってノートと雨牙は部屋を出る。

雪花「それにしても、、、深海棲艦を使役するサーヴァントねぇー、、、。これは要注意と言ったところかしら?」

 

 


 

クルーザー内

 

雨牙「ここから時間が少しかかるな。あんた、どうやってここまで来たんだ?」

ノート「それはノーコメント。あまり知られたくないんだ、、、自分の出生に関わるから。」

雨牙「ふーん、なら深く聞かねぇわ。襲撃してきた奴らは何者だったんだ?」

ノート「芹沢派の憲兵、政府とつるんでる裏社会の奴らってところかな?」

雨牙「やっぱり芹沢の野郎が一枚噛んでるか。」

ノート「そう。なんで舞風を狙ってたか。そこまでは分からないけどね。」

雨牙「そうかー。なら、後は俺らの仕事か。で、その舞風を久美浜で匿ってもらおうとしてたのか。いい判断だと思うぜ。」

ノート「ありがとよ。」

 

 


 

一週間後 久美浜鎮守府

 

信勝「なるほど、それでこの鎮守府と。」

ノート「そー言うこと。」

雨牙「俺からも頼む。舞風と狂戦士(バーサーカー)をこの鎮守府に置いてやってくれ。」

信勝「僕はウェルカムだよ。だけどね、、、。」

ディノバルド「野郎ぶっころしてやらぁー!」

ライゼクス「リオレウス退きやがれ!!」

リオレウス「お前ら落ち着け!」

リオレイア「いい加減にしないとサマーソルト食らわすわよ!」

ノート「何あれ?」

信勝「どうやらその狂戦士(バーサーカー)と因縁があったらしい。まぁ、あれはどうにかなりそうだから喜んで歓迎するよ。」

ノート「良かったー、ありがとう。信勝さん。」

雨牙「俺からも礼をいいます。ありがとうございました!織田少将!」

信勝「礼なんて大袈裟だなー。あとは、舞風がこの鎮守府に馴染めるかだな。」

ノート「そうだねー。じゃ、俺は帰るからさ。二人のことよろしく頼みます。」

そう言い残しノートは帰っていった。




名前 舞風(まいかぜ)

詳細 軍の施設から逃げ出した艦娘。朝起きるのが苦手。いつもダンスの練習をしている。

名前 イャンガルルガ

クラス 狂戦士(バーサーカー) 

召喚者 舞風(まいかぜ)

詳細 本来は凶暴なモンスターであったがマスターである舞風(まいかぜ)に出会ってからマスターを支え守ることが生き甲斐となった。マスターを支える為にまずはしっかりとした栄養を取ってもらうために日々、エミヤ率いる久美浜(くみはま)キッチンズの元で修行中。

名前 ノート

詳細 廃工場地帯で生まれ育ち住民達を守る長である。生まれながらにして秘密があるそうだ。


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番外編~運命に導かれたその先に~

作者「読者の皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしく御願い致します。」
信勝「おい、年明けから何日経ってると思ってるんだ?」
作者「編集が間に合いませんでした!(てへっ)」


「よっ!◼️◼️◼️◼️!調子はどうだい?」

 

懐かしい声が聞こえる。

 

「どうしたんだよ、そんな暗い顔してさ。」

 

いつもと同じだ。

 

「そうか、、、。あとのことは頼んだぞ。戦友。」

 

待て!どういうことだ!!おい!!

藤丸!!

 

-------------------------------------------------------------------------------------

 

ハッ!飛び起きた。

いつもの天井に窓から差す朝日。

いつもと変わらない日常の風景。

変わってるのは汗がびっしょりであること。

時間はもう六時半だ。

準備をしないとな。

いつものように着替え、いつものように朝食を摂る。

何も変わらない。

支度を済ませて部屋を出る。

出るのだが、その前に、、、。

「行ってくる。」

自作のぬいぐるみ?に向かって言う。

そして部屋には誰もいなくなった、、、はずなのだが、、、。

?「あやつ、面白い運命をしているな。無意識に召喚してしまった割には、、、フムフム、、、これは退屈することは無さそうだ。」

家主がいなくなった部屋に佇む深紅のドレスを身に纏った女性が密かに微笑むのであった。

 

 


 

 

山城高校

 

いつも通りの登校。

何も変わらない日常だ。

「おい!留学生!」

訂正、今日はめんどくさそうだ。

「昨日はよくもやってくれたな?お陰さまで女に逃げられちまったじゃねぇか!どう落とし前付けてもらおうか!」

留学生「ナンパしてそのままどうする気だったか知らないが、嫌がってる女性を無理矢理連れていこうとするお前達が悪いだろ?」

「あっ!?なんだとテメェ!」

わらわらと集まってくる不良達に囲まれてしまった。

こうなると面倒だ。でも、死ぬ確率がほぼほぼ0に近いのは嬉しいことだ。

?「なんや、お前ら。留学生一人によってかかって。」

あぁ、この癖のある声。

珍しく早く来たじゃないか。

「て、てめぇは!狐火!てめぇは関係ねぇだろ!」

白夜「関係あるでー、そいつは僕の連れや。だから、、、散れや。」

不良達は渋々と言った感じにバラけていく。

留学生「助かった。礼を言う。狐火。」

白夜「そんなかしこまらんでええて。」

留学生「そうか?なら、何か一つ助けてもらった礼だ。お願いでも聞こう。」

白夜「お願いなぁ、、、そやったら、、、。今日の昼から暇?」

留学生「あぁ、昼って授業あるじゃないか。」

白夜「あれ?もしかして忘れとる?今日の授業は昼までやで。」

留学生「そう言えばそうだったな。」

白夜「それでな。昼からうちが使えるところのお嬢が来るんよ。」

留学生「前に聞いたことがあるな。」

白夜「間が悪いことに今日、僕は生徒会の会議にでなあかくてねぁー。しかも昼から。だから、、、。僕の代わりにお嬢を案内してぇや。」

白夜「はぁ!?」

 

 


 

 

京都駅

 

留学生はしぶしぶと言った感じで京都駅で待ち人を待つことに。

留学生「全く、なんで僕が、、、。」

?「あのー、貴方が狐火君が言ってた留学生さんですか?」

振り返るとそこには髪色が赤と白の二色の少女ともう一人見覚えがある少女。少し離れたところに謎の集団。

うち何名かは見覚えがある。

留学生「そ、そうだけど、、、。」

?「当たったー!ね!清音ちゃん!私の言った通りでしょ!」

清音「えぇ、(うた)。貴女の言った通りですわ。でもね、歌。私はこの方のことをあまり信用できませんの。」

歌「え?どうして?目付きは少し鋭くて隈がひどいだけでやさそしそうな人だけど?あ、自己紹介まだだった!私、紅爆歌(こうばくうた)!私立高宮学園高等部の1年生だよ!で、こっちは蒼炎清音。私の家が支える方で私と同じ高宮学園高等部の一年生だよ!」

留学生「あぁ、御丁寧にありがとう。僕は、カドック・ゼムルプス。ポーラン、、、いや、ロシアからやって来たしがない留学生さ。」

歌「へぇー、ロシアからなんだー、、、え?清音ちゃん?」

清音はカドックを引っ張って人気の無いところへ。

清音「まずは、久しぶりと言いましょうか。カドック・ゼムルプス。」

カドック「あぁ、久しぶりだな。バーサーカー(清姫)。まだ、前世のことで何か言いたいのか?」

清音「えぇ、言いたいですわ。でも、それはカルデア襲撃のことではありませんわ。」

カドック「、、、。あの時のことか。」

清音「えぇ。貴方が私達を止めなければ、マスターを救えたかもしれない。なのに貴方は止めましたわ。貴方とマスターの間にあった絆。簡単に裏切るはずはない貴方が私だけでなく、ハサンにネモ、オベロン、村正、信勝、ノッブ、、、そして、マシュ。他にも大勢のサーヴァントが助けに向かおうとした。まぁ、オベロン、モルガン、キャストリアは何か躊躇ってる節がありましたが、、、。なぜあのようなことを?返答次第では、、、。」

清音の腕はメラメラと蒼炎が揺らめく。

清音「燃やしますよ。」

カドック「、、、あいつに頼まれてな。誰も最後の戦場に入れるな。それがあいつの最後の願い。僕だってそんな最後を望んではいなかった。でも、、、従うしかなかった。」

カドックのその瞳には後悔の色が見える。

清音「、、、はぁー、そういうことでしたか。」

清音は蒼炎を消す。

清音「すみませんでしたわ。」

カドック「いいんだ。あいつのサーヴァントなら思って当然のことだろ?隠れていることに気付いてないとでも?」

物陰から四人のサーヴァントが現れる。

コヤン「まぁ、理由を聞けただけ良かったと思いますわ。」

静謐「はい。カドックさんも辛かったのでしょう。」

アルトリア「えぇ。それでこそマスターの戦友かと。」

邪ンヌ「馬鹿みたいな理由だったら串刺しで火炙りしにてやるところだったわ。」

カドック「そう、、、か、、、。」

そこから五人はみんなの元へと戻ったのだが、、、。

タシュケント「ど、同志?どうしたんだい?私の後ろでしゃがんで隠れて?」

アナスタシア「え、えぇ?ええ?なんで?なんで?いるの!?なんで?なんでぇー!?」

静謐「あっ、ふーん、、、。」

コヤン「そういえば、そうでしたわねー。」

アルトリア「あー、、、そういえばそうでしたねー。」

邪ンヌ「、、、いい絵になりそうね。」

清音「、、、なんだか面白そうなのでこのまま旅館に向かいますわよー。」

バレル「おい!いいのかよ!」

隼人「落ち着いて、アナスタシア。」

歌「えーと、、、これどういう状態?」

焔「僕にも分かりません。」

蕨「なんだかハサンが遠い目をしてるわ。」

ルーミア「そーなのかー、そーなのかー、そーなのかー。」

幽子「ルーミアが壊れちゃった!」

カドック「、、、。」

カドックは無言を貫いていた。

清音「白夜がこれないようにバスを用意してれてますから行きますよー。」

皆、バスに乗っていく。

レシラム「我々には良く分からないことですね。マガイマガド殿。」

マガイマガド「はぁー、全くだ。」

因みにバスの座席はこうなっている。

清音、歌、マガイマガド、レシラムが一列目

焔、邪ンヌ、ルーミア、幽子が二列目

隼人、蕨、タシュケント、バレルが三列目

アルトリア、ハサン、コヤンが四列目

そして、一番後ろの列にカドックとアナスタシア。

アナスタシア「、、、。」

カドック「、、、。」

歌(うわぁー、気まずそー、、、。でも、羨ましいなぁー、、、。私も、、、。)

清音(二人っきりにしてあげたから何か話しなさい!)

アナスタシア「その、、、。貴方は、、、。本当にあのカドックなのよね?」

カドック「あぁ、二人でカルデアスタッフを虐殺したあのカドックだ。」

アナスタシア「そう、、、こ、この世界には慣れたのかしら?」

カドック「、、、。平和過ぎて逆に慣れない。それに、あいつがいないのが最も慣れない要因だ。」

アナスタシア「そうなのね、、、。」

アナスタシアは少しキョロキョロし始めた。

カドック「?いきなりどうしたんだ?」

アナスタシア「、、、。カドック。」

カドック「どうし、、、。!!」

カドックの唇をアナスタシアの唇が塞ぐ。

歌(ええええええええええええ!!!!え!!?嘘!ええ!!?)

タシュケント(同志ぃぃぃ!!!えっ?夢?え?え?)

コヤン(あら、大胆ですわねー。)

清音(、、、フフフ、、、。燃やしましょ、、、。)

蕨(、、、。)

隼人(おーい、蕨さんやー、、、。なんで俺のことをじーと見てくるんですかねー。)

レシラム(若いですねー。)

マガイマガド(空気を読んで黙っていよう。)

焔(アナスタシアさん大胆過ぎるぞ!、、、え?ジャンヌ?ええ?)

邪ンヌ(キーマーシーターワー!!!これよ!これ!!この私が待ってたのはこう言うネタよ!!流石ね!凍土の皇女様は!!)

ルーミア(、、、。へぇー、そーなのかー。)

幽子(あ、紅葉綺麗だなー。)

バレル(、、、。へ?な、何が起きてんだ!!)

アルトリア(カメラを持ってきていれば良かったですねー。)

静謐(これは信勝さんにも共有しておきましょう。)

アナスタシア「フフフ、いたずら成功ね!あれ?カドック?」

カドックの顔は真っ赤になっていた。

 

 


 

 

「ようこそ、おいでなさいました。清音お嬢様。」

清音「今回もお世話になりますわね。」

「えぇ、今回も紅真庵(こうまあん)にお越しいただきありがとうございます。では、案内は私の孫娘が。」

?「はい。では、私が皆さまをお部屋まで案内させて頂きます。どうぞ、こちらへ。」

歌「ありがとうございます!あれ?清音ちゃん?どうしたの?」

焔「お嬢様?あれ?ジャンヌも。」

隼人「カドックさんや、大丈夫か?アルトリアも。」

タシュケント「同志?」

ここは旅館、名を紅真庵

毎回、清音が京都へ来ると利用する旅館であり白夜の実家である。

だが、今回は清音達にとって見覚えがある人物がいたのだ。

我に返った清音達。

だが、その動きはギクシャクとおかしくなっていた。

そして、部屋まで通された。

?「それでは私はこれで、、、てっえぇ!!」

案内した仲居を無理矢理室内へと引きずりこむ。

カドック「さて、どういう事か説明してもらおうか。」

清音「そうですわねー。どういう経緯でこうなったのか。詳しく、具体的、、、。今の私は冷静さをかいておりますの。」

?「えーと、、、。何をどう話せばいいのやら、、、。そもそも、私でこの反応なら後々大変なことに、、、。」

清音「、、、よし!チームカルデア集合!!」

静謐「どうします?」

コヤン「面倒になる前に消しになります?」

アルトリア「いや、様子を見ましょう。敵とは限りません。」

アナスタシア「まずは話し合いね。」

カドック「僕はまだ厄介事があると思う。」

清音「そうですわね。まずは情報を集めないと、、、。」

そんなとき、部屋の外から声が聞こえる。

白夜「マジで会うん?」

?「あぁ、偶然時期があったからね。母様(かあさま)の実家が遣える本家のお嬢様。会ってご挨拶でもしとかないといけないだろ?」

白夜「ははは、それゃそうやなー。えーと、なんか今日はえらいご機嫌斜めやなぁー。槍兵(ランサー)はん。」

槍兵「いや、なんつうかよ、、、。この部屋からすげぇー嫌な予感がするわけよ。」

?「アハハ!カイニスは心配性だなぁー!」

カイニス「うっせぇ馬鹿!お前はもう少し警戒しろよ!いつ何があるか分かったもんじゃねぇだろ!」

カドック「、、、。」

清音「、、、。カドック?何処へ?行こうとしているのです?」

カドック「僕は一応案内役、ここまで来たらお役御免なんだよ。」

アナスタシア「、、、そう、、、。」

タシュケント「同志、、、これは、、、縛り上げていいのかい?」

アナスタシア「逃げれないようにぐるぐる巻きにね。」

そうこうしているうちに扉が開いてしまう。

白夜「お、着いてたなー。で、この状況はなんやろ?」

固まる者、縛り上げられる者、臨戦態勢になっている者、あわあわと混乱している者、何も状況が分からぬ者、ただただ状況が飲み込めずキョトンとしている者。

皆、それぞれの表情をしている。

?「、、、カドック、、、君にはそんな趣味が、、、。」

カドック「なわけあるか!!!大体なんであんたらがいるんだ!説明してもらうぞ!オフェリアヴォーダイム!」

キリシュタリア「ハハハ!、、、すまない、話の途中だが、、、ワイバーンだ!!」

キリシュタリアは逃げる。

元カルデア一同「、、、逃げた!!!

 

数分後

 

絞り上げられる三人。

清音「白夜?これはどういうことなのか、、、」

白夜「いやいやいやいや!知りませんやん!この二人がお嬢やカドックの知り合いとか知りませんやん!」

カドック「遺言はそれだけでいいんだな?」

白夜「助けて!仗助!殺されてまう!殺されてまう!」

仗助「まぁ、その、、、良いことあるって!」

白夜「あきまへんあきまへん!!死んでまう!死んでまう!助けて!キリィ!!キリィ?」

キリシュタリア「ど、どこから話せばいいのやら、、、。」

オフェリア「全てかとお兄様、、、。」

コヤン「そうですよお兄様、、、ん?お兄様?お兄様!!!!?」

カドック「よーし、全部話してもらうぞ。」

キリシュタリア「ま、待つんだ!カドック!その振り上げた拳は何かな?この世界では私は無力な一般市民なんだよ!」

カドック「カイニスがいるのに一般市民面をするのか?」

キリシュタリア「そ、そういうカドックにだって令呪があるじゃないか!!」

カドック「何をいってるんだ?僕のサーヴァントは後にも先にも1人だけ、今さら召喚するわけないだろ?」

アナスタシア「あのー、カドック、、、大変言いにくいのだけど、、、貴方のその手の甲に令呪が、、、。」

カドック「そんなわけ、、、。」

カドックは自身の手の甲を見る。そこには見事な令呪が、、、。

アナスタシア「ギルティ。」

カドック「ま、待ってくれ!!僕は本当に召喚していない!!何かの間違いだ!!」

清音「あー、これは歌パターンですわね。」

カドック「歌パターン?」

歌「うん、無意識にサーヴァントを召喚する現象なの。」

オフェリア「因みに私とお兄様もそれです。」

清音「で、肝心のサーヴァントは?」

カドック「全く心当たりがない。」

カイニス「でもさぁー、近くにいねぇか?何だかそんな予感がするぜ。しかも、そいつと俺は相性が悪い気もする。」

カドック「え?カイニスにそんな探知能力あったか?」

清音「あー、これはギフトですわね。」

カドック「ギフト?」

清音「えぇ、私達元カルデアのサーヴァントには本来とは別の能力が備わっている可能性がありますわ。私の場合は人間としての生と半不老不死。静謐のハサンなら完全なる毒の支配。コヤンは光と闇の融合。アナスタシアとアルトリアは召喚されたときの全ての記憶ですわ。」

カイニス「俺は気配探知と予感。これが俺のギフトだな。」

カドック「はぁー、そうか。で?オフェリアはどうせ剣士(セイバー)か?」

オフェリア「いえ、私が召喚したのは、、、。」

?「お三方、戻りが遅いので来てみれば、、、これはどういう有り様なのです?」

扉が開いてもいないのに何者かが入って来ていた。

オフェリア「彼女が私のサーヴァント、(エンシャント・ゴット)東風谷早苗(こちやさなえ)・オルタよ。」

黒早苗「どーもー、(エンシャント・ゴット)でーすー。」

この事を知らない皆、開いた口が塞がらないようだ。

1人を除いては、、、。

ルーミア「なーんだ、早苗にのかー。早苗なら(エンシャント・ゴット)でも不思議じゃないのだー。だって美少女高校生風祝とか言い出す始末だからなのだー。」

黒早苗「、、、。さーて、元の私を始末しなきゃー、、、。」

ルーミア「殺れるなら殺ってみるのだー。でも、殺るならこの私を倒していくのだ!!」

黒早苗「えー、ルーミアさんをー?簡単簡単!所詮はバカルテットの一員!この私が負けるわけが「因みにルーミアは冠位全知全能(グランドオールマイティー)なのだ!」勝てるわけないじゃないですか!!」

カドック「話を戻すぞ!二人は!今!どういう関係なんだ!」

キリシュタリア「え?何ってどこにでもいる普通の兄妹だが?」

カドック「何があったらそうなるんだよ!」

キリシュタリア「普通に産まれて、、、。」

オフェリア「普通に育っただけですが、、、。」

清音「、、、はい!チームカルデア集合!!」

カドック「これは絶対この世界のどこかにベリルもいるよな?」

アルトリア「えー、面倒ですねー。」

静謐「奴に関してはサーチ&デストロイですね。」

コヤン「それでよいかと。」

清音「こほん、白夜のことは不問としましょう。いることの事実は変わることはないのですから。」

白夜「ありがとーお嬢!」

カドック「あ、そういえば、、、。あいつからヴォーダム、あんたに伝言があった。」

キリシュタリア「ん?彼から?伝言とはおかしいな。」

カドック「あいつ、こうやって僕らが再会すること予見してたのかもな。で、伝言が『紅き悪魔、白を纏い、紅き神の水槍携え運命を告げに現れるだろう。』ってさ。僕に意味が分からなかったけど。」

キリシュタリア「???それ、ホントに彼が私に?んー?それ、カドック、君宛てな気がするのだが、、、。」

カドック「え?、、、え?」

黒早苗「えーと、、、ルーミアさん、、、。」

ルーミア「カドック、、、悪いことは言わないのだー、そのサーヴァントは止めとくのだ。そいつの史実(オリジナル)なら別になんとも思わなかったのだー。でも、そいつはまずいのだ!」

カドック「な、何をそんなに慌てて、、、。」

黒早苗「ルーミアさん、、、。」

ルーミア「早苗、、、。分かってるのだー。」

早苗・オルタとルーミアが臨戦態勢となる。

歌「え!どうしたの!二人とも!」

清音「え?どういうことなのですか!」

キリシュタリア「!!カイニス!」

カイニス「ダメだ!動けねぇ!」

マガイ「ぐっ!」

コヤン「なんですの!この重圧は!」

ルーミア「来たのだー。本当なら抑止力案件になってもいいはずなんだー。」

黒早苗「そうですね。レミリアさん。」

レミリア?「ご名答。」

いつの間にか二人の間に現れた白い軍服を身に纏った少女。

ルーミア「レミリア、、、いや、レミリア・スカーレット・オルタと言う方が正しいのだー。」

黒レミリア「あら?いつまで猫被ってるのかしらねー?最悪最恐の人食いさん。」

ルーミア「、、、。一変どつき回すのだ!」

黒レミリア「殺れるもんなら、、、殺ってみな!」

ルーミア「宵闇に浮かぶ月よ。照らせ夜道を。血に濡れた夜道を行こう!『固有結界・宵闇常世道(よいやみとこよみち)!」

白夜「うわっ!なんやこりゃ!」

そこは部屋がなくなり空に浮かぶ月のみがある宵闇の空間。

ルーミア「さぁ、やりましょう。破滅(壊す)ことしか脳がない吸血鬼。」

黒レミリア「面白そうね。いいわ!来なさいな。別離(壊す)ことしか脳がない人食いよ!」

ルーミア「フフフ、ぶっ殺すわ!」

カドック「どうしてこうなった!」

キリシュタリア「カドック!君のサーヴァントなら令呪で止めれるぞ!」

カドック「そうだった、令呪をもって「あ、私が令呪ごときで止まるとでも?」、、、これは、諦めるしかない。」

キリシュタシリア「カドック!諦めるんじゃない!令呪だぞ!サーヴァントが令呪に従わないわけが「この世界には普通でそんなことおきますわ。」、、、諦めよう。」

本気の二人の衝突は勢いを増す。

ルーミア「あるところに一人の少女がいた。その少女の心はまるで太陽のように眩しかった。なら、私は闇となろう。彼女を妬み呪う光から守る宵闇に!!『今は亡き人妖の絆と花火(エターナルダーク・ロスト・ライト)!!」

黒レミリア「我が眷属達よ、その熱狂と狂乱を捧げよ。それが我が槍の力となろう!『神海槍(しんかいそう) ディープ・シー・ザ・グングニル(深海の紅き槍)』!!

二人の宝具がぶつかり合い大爆発が起きる。

清音「、、、綺麗な花火ですわねー。」

歌「どこが!!巻き込まれたら死んじゃうよ!やだ!!私こんなところで死にたくない!!」

黒早苗「どういうifがあればいつものグングニルから海の力が出るようになるんですか!!」

黒レミリア「?何を簡単なことを聞くのかしら?私が住んでいたイギリスは島国。海で囲まれてるのよ?海から力を得ていても不思議じゃないわ。」

黒早苗「なわけあるかー!!」

カイニス「、、、あー!!!とっとと終われよ!てか、いい加減にしろぉぉぉぉぉ!!」

 

カイニスが怒ったことにより二人の戦闘は終わった。

めでたしめでたし、、、。

 

 


 

 

カドック「どこがめでたしだ。」

夜になりカドックは荷物を取りに一時帰宅していた。

カドックも紅真庵に宿泊することになったからだ。

黒レミリア「いきなり何よ?」

カドック「なんとなく言っとかないて思って、、、。それより、お前は何者なんだ?」

黒レミリア「え?教えたでしょ?レミリア・スカーレット・オルタって。」

カドック「詳細なこととクラスを教えてもらってない。」

黒レミリア「そうね、、、。詳細なことは教えられないけど、、、。クラスは教えておかないとね。私のクラスは演者(パフォーマー)。」

カドック「演者(パフォーマー)?この世界特有のクラスか。で、なんで僕は召喚したんだ?無意識だそうだけど。」

黒レミリア「うーん。そこにいつては私もわからないわ。でも、貴方が何かを望んだのは間違いないわ。貴方は何を望んだの?」

カドック「、、、僕が何かを望んだか、、、。わからないな。さて、準備も出来たし、、、。行くとするか。」

カドックはだるそうに荷物を持って部屋を出ていくのであった。




名前 カドック・ゼムルプス

詳細 ロシアからの留学生。無意識にサーヴァントを召喚したり不良に絡まれたりなどのアクシデントに対応出来るほど場馴れしている。


名前 レミリア・スカーレット・オルタ

クラス 演者(パフォーマー)

召喚者 カドック・ゼムルプス

詳細 レミリア・スカーレットのifである。だが、その力はオリジナル以上あり特定のサーヴァント達から危険視される程。海の力を使うが、何故使えるかは本人があやふやにしている。


名前 紅爆歌(こうばくうた)

詳細 天上隼人(てんじょうはやと)達とはクラスが違うが同じ学園に通い同年代であり蒼炎清音(そうえんきよね)に仕える1人。歌うことが趣味でその歌声は誰もを幸せにする。


名前 マガイマガド

クラス 剣士(セイバー)

召喚者 紅爆歌(こうばくうた)

詳細 怨虎竜(おんこりゅう)。怨嗟を纏い鬼火を放つ剣士。マスターに危害を与える者、悉く食らう。


名前 キリシュタリア・狐火(きつねび)・アドミニスト
詳細 狐火白夜(きつねびびゃくや)の従兄。フリーダムでクールで頭脳明晰でボケ担当。貧しい人に優しく、上級階級の者に容赦しない。


名前 カイニス

クラス 槍兵(ランサー)

召喚者 キリシュタリア・狐火(きつねび)・アドミニストによって召喚されたが、それ以前からの仲らしい。


名前 オフェリア・狐火(きつねび)・アドミニスト
詳細 狐火白夜(きつねびびゃくや)の従兄妹。兄と同じで頭がいいが抜けてるところがある。ツッコミ担当。


名前 東風谷早苗(こちやさなえ)・オルタ

クラス (エンシャント・ゴッド)

召喚者 オフェリア・狐火(きつねび)・アドミニスト
詳細 東風谷早苗(こちやさなえ)のifなのだが、根本的なところは変わっていないが強さは別格。


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番外編~2度目の人生はツッコミどころが多すぎて困ります~

作者「ひ、久しぶりの投稿だ、、、。」
信勝「サボりすぎだ!このうつけ!!」
作者「い、色々あったんです!!」
信勝「色々ねー、、、。」
吹雪「あれは酷かったですね、、、。」
フルフル「全くね。」
信勝「何か知ってるのか?」
吹雪「えーと、5月の一週目だったかな?黒い缶詰を飲み干して霧の森に向かって、そこから数日後壊れたんですよね、、、。いきなり狂ったようにIQが溶けてしまって、、、。」
フルフル「それに先日、誰もいない部屋でケーキに蝋燭を立てて一人で自身の誕生日でもないのに誰かの誕生日を祝っていたのよ。あれは怖かった。」
信勝「、、、いい病院を探さなきゃな。」


朝、目覚めのいい朝だ。

朝日が私を眠りから揺すり起こし、心地よい小鳥の囀ずりに癒される。

そんな休日の朝。

今日は学校もない。

のんびりと過ごそうか、、、。 

 

ドーーーーン!!!

 

そんな私の浅はかな考えは盛大な目覚ましと元に消え去ったのである。

?「待てぇ!!Admiral(提督)!!

?「待つから!待つから!だから艦載機は仕舞ってぇ!!」

あぁ、母さんの悲鳴が聞こえる。

また、執務をサボったのかしら? 

寝間着から着替え髪をセットし食堂へ向かう。

ここはドイツにある鎮守府、エムデン鎮守府(ちんじゅふ)であり我が家だ。

所属しているのはドイツ艦とオランダ艦が一人なのだが、、、本当に艦娘なのか疑う子が数人いる。

そもそも、二人で一人の艦娘なんて他の国にはいない。

確かお父さんお兄さんも今日は休日だったはずだ。

嫌な予感がするが、食堂の扉を開ける。

?「おはよう。今日は貴女が最後よ。オフェリア。」

嗚呼、お父さんが優雅に新聞を読みながらコーヒーを飲んでいる。

その傍らには大量の砂糖が入った瓶が置いてあるが、、、。

オフェリア「おはようございます。お父さん。お母さんは?」

?「夕子(ゆうこ)なら大本営に送らないといけない書類を出し忘れていてそれがグラーフに見つかって大目玉よ。」

クスクスと笑う父。ここはドイツ。そして母は日本人。

何のになぜドイツを提督をしているのか、、、。

それは父があれやこれやと手を回したからだ。

あれ?私が最後に起きてきたとなると弟達も起きているのか。

私達は四兄妹であり、私は長女。兄と弟、妹がいる。

さて、私が朝食を摂っている間に私達一家の紹介をしよう。

私の父はクィネラ・アドミニスト

連邦参議院の議員である。

日本の言葉を使うなら『立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花』が似合う程美しくクールであり頭脳明晰だ。

そして何より市民に寄り添う姿勢が好印象だ。

だが、欠点がある。

裸族なのだ。

流石に人前に出るときは服を着ているが自宅つまり鎮守府内部では常に全裸であり来客がある日は流石に服を着ている。抜き打ち視察の時はかなり大慌てで服を着ていたのは笑いそうになった。

それ故にこの鎮守府の職員は皆女性だ。

女性でもまぁ、、、。1秒で逃げ出す人が多い。通報されそうにたった回数は数えきれずだ。

いまいる職員方はある意味すごい人達だ。

私でも直視出来ないのになんであの人達は大丈夫なのだろうか?

私の母は夕子(ゆうこ)狐火(きつねび)・アドミニスト

この鎮守府の提督で日本人だ。

母も『立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花』が似合うが、、、。

娘の私が言うのもなんだが、アホの子だ。

アホの子と言っても頭がいい。戦略を立てるのも得意だ。

だが、事あるごとに執務をサボるし大本営から呼び出される程の事件を起こす。

それならすぐに左遷すればいいのだが、それは出来ない。

それは父の圧力と母がドイツの戦力を増やしたからだ。

ドイツには元々6種の艦娘しかいなかったのが母が召喚してしまったサーヴァントが大本営の建造システムを弄ってしまった為多くの艦娘を建造出来るようになってしまったのだ。

だから、大本営も強く言えない。

あ、ここまでで気が付いただろうか?

そう、父も母も女性なのだ。

厳密には二人とも半陰陽者(はんいんようしゃ)インターセクシュアルまたはインターセクシャルである。つまり『放送禁止用語』なのだ。

だから、父と母で二人づつ子を産んでいる。

私と兄さんが母から産まれ、弟と妹が父から産まれた。

そこで問題が産まれた。

どちらを母と呼ぶかだ。

どちらも一応女性だからだ。

まぁ、それは些細な事兄妹でどちらを母と呼ぶかは統一した。

オフェリア「ところで、お父さん、、、。私がこの前言ったこと覚えてますか?」

クィネラ「ん?何か言ってたかしら?」

オフェリア「、、、。」

私はおもむろにキッチンへ行き包丁を取り出す。

オフェリア「今度、全裸でいたらその放送禁止を切り落とすって言わなかったかしら?」

クィネラは焦り震え冷や汗をかく。

クィネラ「お、おちおちおち落ち着いて!オフェリア!!」

キリシュタリア「お!?喧嘩かい!?これは見物だぞ!」 

これを喧嘩だと言い出し観戦し始めているのが私の兄。

キリシュタリア・狐火(きつねび)・アドミニストだ。

はぁー、前世の貴方の裏側がこれなのは少し残念ですが、、、。それはそれで、、、だが、問題はそこじゃない。

?「キリシュタリア、、、。観戦するならこれが最適だ。」

キリシュタリア「ポップコーン!!確かに観戦するなら必要だね。ありがとう。デイビット!」

デイビット・ゼム・ヴォイド、、、。兄の親友であり両親から捨てられた為うちに居候している。

デイビット、、、。貴方もそちら側に行くから収拾がつかなくなります。

?「デイビット、、、観戦するならこれもだ。」

?「え?そこはビールでしょ?」

?「流石です!お姉様!」

オフェリア「、、、。」

、、、おい、てめぇらいい加減にしろよ?

私の胃が持たない、、、。

黙っていればモテる兄、キリシュタリアとデイビット。

荷担する暗殺者(アサシン)

朝っぱらからビールを飲もうとする戦艦。

それに目をキラキラさせる重巡洋艦。

誰か助けて、、、。

そんな時だ、、、。

?「いい加減に!!」

?「しなさい!!」

目にも止まらぬ速さで全員締められる。

こんなことを出来るのは私の妹と弟のサーヴァント。

アリス・狐火(きつねび)・アドミニストアリス・シンセシス・サーティ

瓜二つ、、、いや、同一人物の二人、、、どうなってるの?

本当にこの世界はツッコミどころ満載だ。

Sアリス「お父さん、、、その汚物、、、。ユージオに見せたくないわ。今すぐに切り落とすか服を着なさい。」

鯖アリス「同感です、、、。今すぐ服を着てください。」

クィネラ「は、、、。はい、、、。」

とぼとぼと自室へと向かう父。

ユージオとは私の弟、ユージオ・狐火(きつねび)・アドミニストと妹のサーヴァントユージオである。

本当にどうなっているんだ?

キリシュタリア「アハハ、、、全く、朝から楽しいねぇ!この家庭に産まれて誇れるところだよ!」

カイニス「こんな家庭でいいのか!?」

キリシュタリア 「良いんだよ。楽しければね。あ、そうそうオフェリア!」

はぁー、兄がこうやってイキイキとしている時、それは厄介事を持ち込んでいるのだ。

オフェリア「なんですか?」

キリシュタリア「今日、我が家に留学生がホームステイに4人やって来るんだ!楽しみだね!しかも日本から!」

オフェリア「、、、。」

私は持っている包丁をぶん投げそうになったが抑えた。

Sアリス「へぇー、軍事施設に一般人をですかー?」

鯖アリス「デイビットだけでも危ない橋なのにですかー?」

じとー、兄を見る二人のアリス。

キリシュタリア「まぁまぁ、これを見たまえよ!妹達よ!」

鯖アリス「私は貴方の妹ではありませんが、、、。」

兄が書類を私と二人のアリスに見せるのでみる。

 

 

『私立神戸中央大学附属高校留学生一覧』

 

『二年一組 朝田詩乃(あさだしの)

 

『二年一組 桐ヶ谷和人(きりがやかずと)

 

『二年一組 結城明日奈(ゆうきあすな)

 

『二年二組 (あくた)ヒナコ

 

Sアリス「あ、、、あぁぁぁぁぁぁ!!!アスナとシノン!!!!」

鯖アリス「キリトが、、、キリトがぁぁぁぁぁ!!」

オフェリア「、、、芥、、、ヒナコ、、、、、えぇ!!」

キリシュタリア「アハハ!思ってた以上の反応だね!」

 

ガッシャーーーン!!!

 

?「え?、、、アスナ?アスナぁぁぁ!!?」

?「落ち着いて!剣士(セイバー)!!」

キリシュタリア「おっと、こっちは予想外だ。」

おいこら!予想外で大惨事だぞ!!

デイビット「芥か、、、懐かしいな。」

カイニス「だな、そのうちベリルが殺人でもやらかして国際指名手配になったりぺぺの野郎がトップデザイナーとかになっても俺は驚かねぇぞ。」

?「そうだな。さて、俺はコーヒーをもう一杯、、、。な、なんだ?レーベ?」

レーベ「テスカさん、、、今日の予定はなんでしたか?」

テスカ「さー?なんだったか?」

レーベ「僕達と一緒に射撃訓練でしたよね?」

テスカ「俺は訓練なんぞしない主義だ!」

レーベ「こうなったら強制連行だ!騎兵(ライダー)!!力を貸して!!」

騎兵「はいはーい!ほら、今日も特訓だ!!」

テスカ「放せ!放せアストルフォ!!俺は!俺は訓練なんぞしない!!」

アストルフォ「とか言ってるけど連れていってもいいよね?」

デイビット「あぁ、思う存分しごいてやれ。」

テスカ「デイビット!!ちくしょぉ!!!」

連行されるテスカトリポカ

それはどうでもいい。

問題は機能しなくなった二人のアリスとプリンツ・オイゲンのサーヴァント。

オフェリア「でも、大丈夫かしら?いきなり父が痴態を晒す可能性が、、、。」

デイビット「無くはないぞ。さっきの会話がな、、、。」

 

 


 

 

オフェリアが起きてくる少し前、、、

 

クィネラ「、、、。今、なんて?」

キリシュタリア「今日、留学生が4人ホームステイでやって来る。期間は半年程らしい。」

クィネラ「そ、そう、、、。夕子、大本営はそれを知っているのかしら?」

夕子「え?もちろんまだ知らないわ!!

クィネラ「まだ?」

夕子「だって、その書類を出し忘れてたから~、てへ!」

?「Admiral(提督)、、、。貴様と言う奴はぁぁぁぁ!!」

夕子「わぁーーー!グラーフが怒ったぁぁぁ!!」

グラーフ「待てぇ!!Admiral(提督)!!

夕子「待つから!待つから!だから艦載機は仕舞ってぇ!!」

クィネラ「ところで、ホームステイにはどんな子が来るのかしら?」

デイビット「男子1人、女子3人だ。」

そう言いながらデイビットが書類をクィネラに見せる。

クィネラ「、、、桐ケ谷、、、和人、、、?冗談も程々にしてほしいわ、、、これホント?フェイクよね?フェイクと言って!!」

キリシュタリア「残念!現実だよ!!」

クィネラ「そ、そんな、、、。そそるわぁぁぁ!!そうだ!そうなれば今夜はアリスとユージオとキリトを私の私室に招き入れ『放送禁止用語』でも!!

テスカ「なんだ?こいつは?性欲の塊じゃないか?」

カイニス「おかしいな?いつもこんなことになると思えないが、、、てめぇは自分の子を性的に食おうとするな!!」

ボコッ!

クィネラ「あへっ!」

?「これが私の姉だと言う事実に頭が痛む、、、。部屋に戻って休ませてもらう、、、。」

クィネラ「あら?嫉妬かしら?カーディナル。夕子は寛大よ。私が多くの女性や少年と関係を持っても怒らないどころか自分も混ざろうとする。貴女も例外ではないわ、、、さぁ!私の胸に飛び込んでおいで!!」

カーディナル「このド変態め!!お主が私のマスターであること事態、穢らわしいのに乱れよと?阿保の事を抜かすのも大概にしろ!!」

クィネラ「えー、貴女の図書館の奥底に『放送禁止用語』、たーくさん持ってるんでしょー?」

カーディナル「、、、。」

カーディナルは霊体化して消えてしまった。

 

 


 

 

デイビット「こんな感じだったな、、、。」

オフェリア「、、、。」 

私は頭を抱えた、、、。あの性欲の塊めが!!

Sアリス「元は性欲とほぼ無縁の方だったはずなのに、、、。」

鯖アリス「やはりあの穢らわしい物のせいなのでは?」

Sアリス「それを言うなら母さんも性欲の塊の筈なにそうではない、、、。」

鯖アリス「どこかで歯車が狂ったんでしょうねー。」

二人のアリスはどこからか持ってきた湯呑みでお茶を飲んでいる。

頭が痛い、、、。

二人のユージオは問題ない。

アリスも同じく、、、。

母もまだマシな部類だ。

兄さん、デイビット、テスカトリポカはカイニスと私のサーヴァント『東風谷早苗(こちやさなえ)・オルタ』が何とかしてくれる筈、、、。

問題があるとすればその他だ!

エムデン鎮守府の艦娘とそのサーヴァント達。

彼ら彼女らはクセがスゴい。

我が鎮守府の旗艦戦艦(せんかん)ビスマルク

彼女は艦娘として優秀だ。

彼女がいるだけで士気が向上する程だ。

だが、酒癖が悪すぎる。

目を離せば朝からビールを飲もうとする。

全く酔わないから業務に支障は無いらしいが、、、。

そんな彼女のサーヴァントは切り札(ジョーカー) センサード

全身が『CENSORED』と書かれた布で覆われている為素顔を見たことがないサーヴァント。

その下を知っているのはビスマルクだけらしい。

いつもビスマルクが朝からビールを飲もうとすると注意してくれるし戦闘では強すぎる。

重巡洋艦(じゅうじゅんようかん)プリンツ・オイゲンはビスマルクを姉のように慕っている。

そのせいで暴走することもある。

彼女のサーヴァントは自称最強の剣士剣士(セイバー) ユウキ

家事の手伝いなどしてくれるいい子なのだが、、、戦闘狂(バーサーカー)の側面があるため面倒なところがある。

プリンツと同じ重巡にはローン

普段はいい子なのだが、一度スイッチが入ると止められない暴走機関。

ビスマルクですら止められない。

だけど、唯一暴走状態のローンを止められる存在がいる。

それが彼女のサーヴァント、破壊者(デストロイヤー) 笑死山(しょうしざん)

常に真っ黒な服を着てニコニコしている不気味な青年。

その奥底まで真っ黒、、、。

戦闘に出ては深海棲艦の死体を集めて何かしている。

正直怖い。

この鎮守府一のしっかり者、秘書艦、空母(くうぼ) グラーフ・ツェッペリン

いつもいつも母や父、兄やデイビット、艦娘やサーヴァント達のやらかしてで胃を痛めている。

そんな彼女のサーヴァントは切り札(ジョーカー) ヴァイス・ナハト

彼はペストマスクをして素顔を晒さない。

そして、なんなのかも分からない。

神のように翼が生えたと思えば赤い槍を持った怪物を召喚するわでやりたい放題だ。

彼のことはあまり詮索しない方が身のためだ。

駆逐艦のレーベは先程の騎兵(ライダー) アストルフォだ。

理性が蒸発していることが一番の問題点だと思われたが違う。

カルデアとステータスが違うのだ。

何が違うかって?筋力の能力値が異常に伸びている。

本来のステータスがDであるのに対して今はA+以上あるのではないかと思う程だ。

まぁ、それだけだ。

レーベと同じ駆逐艦(くちくかん) マックス

物静かな彼女。

いたってまともなのだが彼女もやはりぶっ飛んでいる。

なぜならサーヴァントは三騎いるのだ。

彼ら曰く三騎で一騎らしい。

ワルキューレ達と同じかと思えば違う。

それぞれにクラスが割り振られている。

暗殺者(アサシン) (ばつ)

裁定者(ルーラー) 審判(しんぱん)

魔術師(キャスター) (だい)

どうなっているの?

罰は子供の姿をしている。

審判は細身高身長の男性で目が見えない。

大はガッチリとした巨体の大男。

三人共のクラスは別々の筈なのに三人はこう答える。

「クラスは破壊者(デストロイヤー)」だと。

何がどうなっているのか訳が分からない。

軽巡洋艦(けいじゅんようかん) エムデン

この鎮守府と同じ名を持つ艦娘であり2人で1人の艦娘だ。

片方は優雅で可憐で上品なのに対して片方は威圧的で好戦的だ。

二人いるのだがらサーヴァントも同じく二騎いる。

優雅で可憐で上品な白きエムデンのサーヴァントは魔術師(キャスター) クワイエット・オーケストラ

白いテイルコートを着た指揮者。

マスターと同じく上品なサーヴァント。

対して威圧的で好戦的な黒のエムデンのサーヴァントは別側面(アルターエゴ) ハート・ソルジャー

彼はピンク色の軍服を着た兵隊で普段は大人しく家事から執務まで色々と手伝ってくれるのだが、戦闘に出るとピンクから黒へと変わり好戦的になり黒のエムデン共々大暴れする。

残るは4人。

まずは潜水艦(せんすいかん)から行こう。

U-511、通称ユーちゃん

物静かで大人しい子だ。

でも、サーヴァントは違う。

ユーちゃんのサーヴァント演者(パフォーマー) ナッシング

中性的な顔立ちなのだが、それが本人の物なのか分からない。

何故なら身体中、パーツが不自然な程バラバラなのだ。

明らかに子供の右腕なのに左腕は老人の様。

脚も明らかに大きさが違う。

ダメだ、あれも深く詮索してはいけない。

呂500、通称ろーちゃん

元はU-511だったのだが、改装の末に物静かな子から活発な褐色っ子になった、、、なんで?

そして、彼女のサーヴァントは切り札(ジョーカー) 蒼星(そうせい)

ろーちゃんとは真逆で真っ白な肌に首から黒いハートの首飾りを着けている。

滅多に喋らないから何を考えてるか分からない。

U-1206、この子には決まった通称が無いためエムデン鎮守府ではヒノールと呼んでいる。

何でそんなになったかって?だだの語呂合わせだ。

彼女は料理が得意な為よくキッチンに立っていることが多い。

ちなみに彼女の前でトイレやら水道関連の話はNGだ。

料理が得意で他の家事も出来る。

その中でも料理と掃除は大好きらしいのだが、彼女のサーヴァントは彼女の好きな掃除と相反する。

そのサーヴァントが魔術師(キャスター) メルトハート

ピンク色で人形をしたスライムなのだ。

そう、スライム、、、。

予想出来る様にメルトハートが通った場所は常にベタベタしている。

それをヒノールが掃除し、そこをメルトハートが通りその後ヒノールが掃除するという面倒なことになるのだ。

だが、別に悪い子と言うわけではないのだ。

他の問題児(サーヴァント)よりかは遥かにマシである。

そして、この鎮守府で唯一のオランダ艦、軽巡洋艦(けいじゅんようかん) デ・ロイテル

陽気で自由奔放、それに振り回される私とアリスとユージオ。

特にユージオにすごく懐いている。

そんな彼女もサーヴァントを召喚している。

一番の問題児でありその力はにも匹敵する、、、。

だが、彼はその力を封じ込めた。

彼は(ドラゴン) ノーネイム、、、。

彼はそう名乗った。

彼は自身のクラスを偽っている

それ理由は分からない。

なぜ分かるのかって?

二度目の人生で、私はクラス看破が出来るようになっていた。

そして、見てしまったのだ、、、。

彼の本当のクラス、、、。『冠位(グランド)破壊者(デストロイヤー)』、、、。

それが彼の本当のクラス。

なぜクラスを偽るのか分からない。

なぜ冠位(グランド)なのかも分からない。

なぜ人類悪(ビースト)ではないのか。

一度聞いたことがある。

返答はこうだ、、、。

 

ノーネイム「俺様の気分だ。」

 

たったそれだけ、、、。

気分でクラスを偽る。

横暴で狂暴で何よりも怒っている、、、。

そんな問題児、、、。

まぁ、みんなクセが強いのがエムデン鎮守府の良いところであり悪いところ、、、。

ホームステイの受け入れなんてした日にはどうなるか分かったもじゃない!!

この鎮守府のサーヴァント達がいかにイレギュラーな存在達なのか私のも分からないことが多すぎる!!

それなのに!それなのに、、、!!

オフェリア「はぁー、、、。」

ため息を吐きながら朝食を摂ることにした。

 

 


 

 

エムデン空港

 

和人「長旅だったな。」

明日菜「そうだね。キリト君!」

詩乃「今日から半年楽しみね。」

ヒナコ「楽しみねはいいんだけどさ、、、。あんたらのサーヴァントどうにか出来ないの?」

剣士「なんでお前がいるんだよ、、、高天原で傲慢に指示でも出しとけよ。」

狂戦士「なんだと?(たた)(かみ)の分際でそんなことを言ってもいいのか?」

剣士「誰が祟り神だと?私は土着神(どちゃくしん)、そこら辺の塵芥と一緒にするな戯けが!!」

銃士「うるさいなぁー、撃ち殺すよ?」

狂戦士「ただの兵器(へいき)は黙ってろ!!」

銃士「兵器(へいき)ねぇー、、、。僕の事、そう言うんだー、、、。やっぱりここで殺しとこ。」

暗殺者「こら!あんたら!!いい加減にしろ!!」

ヒナコ「まで喧嘩に加わらないでよ、、、。」

これはこれで一悶着ありそうである。




名前 クィネラ・アドミニスト

詳細 オフェリア・狐火・アドミニスト達の父親であり連邦参議院の議員。美しくクールで頭脳明晰誰にでも優しく接するなど非の打ち所の無いような人物なのだが裸族であり半陰陽者(はんいんようしゃ)である。


名前 夕子(ゆうこ)狐火(きつねび)・アドミニスト
詳細 オフェリア・狐火・アドミニスト達の母親でありエムデン鎮守府の提督。美しく文武両道なのだが時々問題や事件を起こすアホの子であり問題児であり半陰陽者(はんいんようしゃ)


名前 ユージオ・狐火(きつねび)・アドミニスト

詳細 オフェリア・狐火・アドミニストの弟。心優しい青年でいつも誰かの手伝いをしている。


名前 アリス・狐火(きつねび)・アドミニスト

詳細 オフェリア・狐火・アドミニストの妹。正義感が強く悪を許さない。イジメ・ゼッタイ・ユルサナイ。


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番⬛編~カ⬛⬛・Ω~

破壊・修正・粛正・再構築・顕現せし・混沌たる者達

今際無き・喝采・信仰・絆・

新たなるクラス・今こそ・その力を

世ににににににににににににににに







記録ハココデ途切レテイマス



舞鶴鎮守府

 

ガッシャアーン!!!

 

アスナ「大丈夫!!?キリト君!!」

ユイ「パパ!!大丈夫ですか!?」

キリト「えっ、、、いや、大丈夫、、、。」

加賀「いきなり魂が無くなったようだったけど大丈夫なの?」

浦波「すごい顔色が悪いですよ!!」

キリト「大丈夫、大丈夫だから、、、。」

桜子「、、、。」

 

 


 

どこかの廃墟

 

アルバス「、、、。なるほど、、、。そう言うことか、、、。それなら俺達の存在がどういうものか分かる。まだ産まれてない、それが救い、、、。いや、存在が確定しただけで終わりだ。にしてもだ、、、一体、今までどこに姿を眩ませてやがったんだ?」

 

 


 

 

久美浜鎮守府

 

ルーミア「、、、不味いのだー。」

シンタロー「ルーミア、お前も感じたか。」

ルーミア「この嫌な気配、、、。気が付けるのは冠位(グランド)(ビースト)しかいないのだー。」

シンタロー「なら、あいつらも気が付いてるだろうな。」

ミラボレアス「あ、いたいた!おいおい二人とも!!」

ルーミア「ミラボレアスとルシファー、、、。その感じ、気付いたのかー?」

ルシファー「あぁ、これは不味い。存在が確定したのが一体、、、。一体であってほしいところだ。」

ミラボレアス「そう思って当然だよな。こりゃ、一体じゃねぇ。あんな存在が複数いりゃあこの世は終わりだぞ!」

 

 


 

 

雷悪家九州支部

 

アザトース「、、、。なるほど、、、。そんで?免れたのは?、、、。不明か、確定で免れてるのは私とお前、あのヒトデぐらいだろうな。、、、は?ちょ、ちょっと待て!どういう事だよ!この中でも普通のクラスに(エンシャント・ゴッド)降臨者(フォーリナー)になってる奴もいるだぁ?もう、意味わかんねぇよ。、、、え?それって、、、。」

 

 


 

 

セレベス深海棲艦基地

 

リムル「うーん、、、。産み堕ちた?いや、確証がない。それなのに決めつけは良くないな。でも、警戒しなくちゃな。」

睦月「およ?どうしたにゃしぃ~?」

リムル「いや、何でもない。(マスターにはまだ知らせない方がいいか。相手が相手だからな、、、)。」

 

 


 

 

各地に召喚された冠位(グランド)(ビースト)

彼ら彼女らの予感、直感は正しい。

召喚してはいけない。

降臨してはならない。

顕現してはならない。

一体でも召喚、降臨、顕現を許せば世界の終わりは確定する。

それが近い未来か遠い未来かは不明。

だが、確定した。

この世界は終わる。

存在を否定しなければならない絶対的な者。

混沌たる者、、、。

クラス・混沌(カオス)

 

 


 

 

とある紛争地

 

死にたくない、、、。

 

一人の少女が願う。

 

平和な世界で生きたかった、、、。

 

それは誰もが思う願い。

だが、その願いが大きければ大きい程、、、。傾けば傾く程、混沌は加速する。

喜べ人類よ!

彼女は混沌たる者の中でも優しほうだ。

 

?「へぇー、貴女が私のマスターなのね?」

 

音が凪ぐ。

そして、次第に大きくなる喝采と称賛、、、。

阿鼻叫喚、凄惨ある戦地にて崇め祀る狂信者達。

彼女が現れるだけでこれなのだ。

 

?「こうなると鬱陶しいわね。力を抑えなきゃ。でも、まぁ、、、。これはこれで良いわね。」

 

狂信者達は次々と萎れていく。

草花が枯れ果てるように。

 

?「貴女は?」

?「私は貴女のサーヴァント。貴女が願った事を現実にするために顕現した願いの化身よ。さぁ、貴女の願いは何?」

?「私の願い、、、。私の願いは、、、。平和な世界で生きること、、、。」

?「、、、ん?それだけ?」

?「それだけです。」

?「、、、。私が呼ばれたから最もアレな願いかと思ったのに、、、。まぁ、いいわ。、、、。貴女の望み叶えてあげるわ。でも、それは何年後になるか、、、。フフフ、楽しみだわぁ!!」

その後、その紛争地には干からびた無数の死体の山が築かれていたそうだ。

 

 


 

 

数年後

 

?「はぁー、私は仕事で忙しいのですが、、、。ご用件は?」

警官「学園周辺にて行方不明事件が多発しています。被害者にはこの学園の生徒や保護者、職員もいるそうですが、、、。何も対策をなされていないようですか?」

?「えぇ、する必要がありませんので。」

警官「えっ、、、ちょ、ちょっと待ってください!!貴女はこの学園の理事長です!なのに実害が出てる事件をなんの対策無しにほっておくと言うのですか!?」

?「えぇ、だって、、、そんなことしちゃ私が気持ち良くなれないでしょ?

警官「あっあっあっ、、、あぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!、、、、、、、、あっ♥️

警官はナニかに飲み込まれ消えていった。

?「あら?良いのかしら?警察相手にするのはまだ分が悪いわよ。」

?「えぇ、だからお願いできるかしら?」

?「いいわよ。任せなさい。」

床から先程のナニかが生えてくる。

次第にそのナニかは形を先程の警官へと変えていく。

?「出来が良いわねぇー。これなら警察の情報も奪えるわ!でも、ちゃんと人格と記憶は作れてるのかしら?」

?「そこのところは問題ないは。あと、これから取りこんでもこうやって人形を作らないとね。」

?「フフフ、そうね。嗚呼、気持ちいいわぁ~。もう、今日の仕事は無いわね、、、。ねぇ、、そこに私の仮眠室があるでしょ?」

?「えぇ、あるわね。」

?「なら、言いたいことは分かるわね?」

?「分かってるわ。さぁ、早く交わりましょ♥️私のマスター。




作者「なんで?どうして?こんなはずでは、、、。」
暁「なにこれ、、、なにこれ、、、。」
信勝「えぇ、、、どういう状況?」
響「やぁ、解説の響だよ。」
信勝「と、唐突だな。」
響「今の二人な状況は『こんな筈ではなかった、、、どうしてこうなった?』状態だね。あれから立ち直るのはかなり難しいよ。」
信勝「なるほど、作者のクソうつけはどうでも言いとして、、、問題は暁だな、、、。」
響「そうなると思って、、、暁、エミヤさんが新作のスイーツを作ったそうなんだが、、、いらないのかい?」
暁「それを先にいいなさいよ!!」
信勝「ちょろ!!」
響「さて、、、次は、、、。作者よ、これを見るんだ。」
作者「この子は?」
響「ポ○○ンの新キャラ。」
作者「ふーん、、、○墜ちする前に○○墜ちさせるかー、、、。」
信勝「あれ?そんなに変わってない?」
響「うーん、いい手だと思ったんだけどね。」
?「大変だ!大変だ!」
響「マ○○○○ン、君の出番は数百話単位で先になる予定なのにこんなところに出刃ってどうしたんだい?」
?「どんでもないビックニュースだ!作者もこれを見れば立ち直るはずさ。」
作者「へぇー、この俺を立ち直らせるだって?やってみろよ。ステロイドの塊が。」
?「ほい、、、。」
作者「スマホ?あー、Twitterかー。」
信勝「今はXだけどな。」
作者「、、、え?ちょっ!?マジで!?○○○○さん!?嘘だ!そんな!、、、あひゃ、、、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!落ち込んでる暇なんてねぇ!!あのお方の○○○が復活だぁ!!!!!!!!!祭りだ!宴だ!!アハハハハハ!!!」
響「えぇ、、、。流石にドン引きするよ、、、。」


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番外編~死の先の地獄から地獄へ~

作者「よっっっっしゃぁぁぁぁ!!久しぶりの投稿じゃぁぁぁぁぁ!!ってあれ?皆さん?どこに、、、これは??」

信勝『今回より作者は前書きから追放とする。戻って来たければ本編をちゃんと進め、投稿期間もこんなに空けないように!』

作者「、、、無理では?だって、モ○○ター3にポケ○○にまだぐだぐだ終わってねぇんだも!!」


あぁ、私が生まれ変わって早17年、生まれ変わり力を失っていても私は変わらず人間(猿共)は嫌いだ。

やはり、力ある者は力無き者に淘汰されてしまう。

そんな世の中間違っている。

淘汰されるべき者は力無き者。

まぁ、今では私も力無き者、、、。

そうだ、私も淘汰されるべき者である。

この世界で力ある者とは艦娘である。

だが、艦娘は人類を守る事を存在意義としている。

難儀な事、、、。

何故、力無き者を守らなければならないのか。

まるで私の唯一無二の親友のようだな。

今の私は。

さて、そんなこんなと考え事をしていれば着いた。

着いてしまった。

ここは岡山県鶴島(つるしま)

無人島なのだが、数年前に小さい鎮守府が作られた。

作られてから提督は誰一人として着任していない。

ここは政府の一部や軍上層部の一部しか知らない建造時に不具合があった艦娘の最終処分場だ。

誰も管理する者がいなければいつか機能しなくなるだろうと考えていた。

まぁ、そんなうまく行くわけはない。

いつまで経っても大破轟沈することも不具合で動けなくなることも無く、今日まで稼働していた。

いや、稼働していたと言えるかどうかは分からないが、、、。

政府の一部、上層部の一部とは芹沢派やその芹沢派を支持する政界の大物達である。

今回、私がここ鶴島鎮守府に着任するにするに当たり私の実家にバレてしまったからだ。

そうそう、自己紹介を忘れていたね。

私は五条傑(ごじょうすぐる)

五条家は昔から軍や政界で大きな力を振るっていた。勿論、悪い意味でね。

私が鶴島鎮守府に着任する事を知った私の祖父がぶちギレてしまってね。

そこから、近藤元帥と吉田元帥にも存在がバレてしまった。

まぁ、その後何やかんやあって私が芹沢派の中でもかなりの権力を持てると言うことで私の祖父は手を引いたさ。

、、、いつ私が芹沢派だと言ったか、、、。

本当に、、、虫酸が走る、、、。

その後は近藤元帥に呼び出されてしまったよ。

しかも、土下座までしていたね。

 

 


 

 

一「申し訳ない!!!」

大和「元帥!!いけません!いけません!!そう易々と土下座しては!!頭下げるだけにしてください!!」

アキレウス「いや!違うからな!マスター!普通は簡単には頭を下げるなって言うんだぞ!」

一「いいや!!これは私がちゃんと情報を管理し芹沢にも好きにさせなければ!私がもっとしっかりと!しっかりとしていれば良かったのだ!!本当に申し訳ない!!」

傑「頭を上げてください。近藤元帥、、、。私は、近藤派でも吉田派でも芹沢派でもない。私が軍に入ったのは祖父や父に言われてではありません。艦娘の地位向上、戦争の終結、腐った軍や政府の清掃のためですよ。そんな多忙な私に派閥に入っている暇はない。まぁ、仲良くすることは悪くはないがね。鶴島に行けば私の目的の第一歩になる。長々と言ったが私の大義の為ですよ。近藤元帥。」

一「うぅ、本当に、、、本当にすまなぃ!!!私が!!私が不甲斐ないばかりにぃ!!!」

大和「あぁぁぁぁぁぁぁ!!元帥ぃぃぃ!!!頭から血がぁぁぁぁ!!!」

アキレウス「あんた土下座する度に頭をかち割るなぁ!!」

 

 


 

 

、、、うん、元帥が土下座する事が度々あり毎度頭を割っているのはだいぶ問題があるね。

まぁ、その問題はおいおいね。

まずは優先すべき事がある。

いつの間にか鎮守府の門が見えるところまで来ていた。

その前には艦娘が一人。

?「ほう、お主が芹沢の奴が言っておった提督か?」

傑「いかにも、この私が今日からこの鎮守府の提督だよ。」

?「ほうほう、それは残念じゃの。悪いことは言わんから早よ帰れ。ここに提督は不要じゃ。」

傑「そう言われてもねぇ~。」

?「早く回れ右すれば痛い目見ませんよ。クスクス。」

傑「おや、サーヴァントがいたのかい?これは手厳しい。」

?「そやつの言う通りじゃ、痛い目を見たくなければ「君こそ、首を失くしたくなければ通してほしいんだがね。」ほぅ、、、。そう来たか。」

艦娘の首筋には刃。

?「マスター(お母さん)の言うこと聞かないと、解体するよ?」

?「、、、。お主もマスターであったか、、、。お主、その見た目からしてかなり若い。じゃが、かなりの死線と修羅場を潜っていると見る。」

傑「まぁ、それなりにはね。あと、この軍服嫌いだから早く着替えたいんだよね~。だから、案内してくれないかい?」

?「、、、。まぁ、良かろう。お主には敵意は無さそうだからな。暗殺者(アサシン)、解放して良いぞ。」

暗殺者「えー、解放するんですか~。つまんないな~まぁ、いっかー。」

傑「ジャックも解放してあげて。」

ジャック「はーい!マスター(お母さん)!」

傑のサーヴァントも艦娘のサーヴァントも霊体化し、消える。

傑は艦娘に案内されて執務室に辿り着く。

傑「分かってたこととは言え、提督の自室は無いね。」

?「そりゃ、ずっと居らんかったからな。では、妾は部屋の外にいるから着替え終われば呼べ。」

そう言って艦娘は執務室を出る。

傑「さてと、、、。」

傑が持ってきていた荷物はスーツケース一つのみ。

そこに入っているのは袈裟のみである。

傑「これを着ていないと落ち着かないな。あんな真っ白な軍服なんてゴミ箱にでも、、、。あっ、ちょうど良くあるね。」

傑は軍服を迷いなくゴミ箱に捨てる。

あんなものは無くてもいい。

あって何になる?なんのメリットも無いなら、好きな服装で過ごす。

傑「さてと、、、。」

着替えが終わり、扉を開けて隣の部屋をノックする。

?「なんじゃ?着替えが終わったのかの?」

傑「あぁ、終わったさ。」

この時、傑は見てしまった。

彼女がいた部屋は真っ赤であった。

それも生臭い匂いが漂う、間違いなく血だ。

これに対して傑は触れなかった。

?「さて、これからどうするのじゃ?」

傑「そうだね。まずは鎮守府の内情を見たいところだけど、、、。執務室の整理もしないとね。」

?「ふむ、なら手伝おう。(つかさ)、お主も手伝え。」

典「えー、めんどーでーすー。」

?「ならば、他のものに提督が着任したことを伝えてこい。」

典「まぁ、それぐらいならいいですけどー。」

傑「彼女が君のサーヴァントだね。私のサーヴァント、ジャック・ザ・リッパーと同じ暗殺者(アサシン)で人間ではない。」

?「ふむ、良く分かったな、、、。いや、耳がそうか。あやつは菅牧典(くだまきつかさ)、お主が言うように人間ではなく管狐(くだぎつね)と言う日本の妖怪じゃ。」

傑「へぇー、管狐かー、、、。強くはないけど厄介だね。彼女は。」

?「分かるのか?」

傑「まぁ、それなりにはね。そういえば、君の名を聞いてなかったね。」

?「そういえば、名乗ってなかったのぉ~。妾の名は初春(はつはる)。初春型の一番艦じゃ。」

 

 


 

 

典「とゆことなので~。」

典はとある一室から出ていく。

?「はぁーーーーーーーーー!!!マジでふざけるなのです!!!!今まで放ったらかしにしていたくせに!!」

?「そうよね~。ヤニ吸ってないとやってらんないわね~。」

?「、、、。умереть(死ねよ)、、、。」

?「三人共!そんなに悪く言ってはダメだよ!まずは会ってみないとどんな人か分からないよ!」

?「あ?会わなくても分かるのです!人間なんざゴミ畜生の塊なみたいのしかいないのです!!」

?「うぅ、、、。強く、、、否定できないのが悲しいよ、、、。分かった!じゃあ、僕だけでも会ってみるよ!着いてきて!降臨者(フォーリナー)!!」

降臨者「あいあいさー。」

どこからか現れた青年と一人の艦娘?は部屋を出る。

?「、、、ふぅー、、、。」

?「大丈夫ですか?マスター?」

?「(ドラゴン)、、、。前にも言ったはずなのです。無闇矢鱈に出てくるなと!!」

龍「も、申し訳御座いません!!ですが、マスターの体調が優れないようにお見受け出来ましたので、つい、、、。」

?「そのことですか、、、。あんな、、、。」

?「あんな?」

?「あんな可愛いのと常にいたら気が狂うのです!!犯すぞなのです!!」

?「まぁ、(あかつき)だけ艦娘なのにだからね。しかも、男の娘と言うよりショタ寄り、、、。我慢するこっちの身にもなってほしいわ!無性にムラムラして仕方ない!」

?「暁の放送禁止(いなずま)放送禁止をぶち込んであんあん言わせてメスに堕として放送禁止してやりてぇのですよぉぉぉぉぉ!!」

?「えぇ、そうね。私も、、、私の私を暁の綺麗で可愛い放送禁止にぶち込んで堕としたいわね。」

龍「はわはわ、、、。ど、どうしたらいいのでしょうか!?(ひびき)さん巨人種(エンシャント・ジャイアン)狂戦士(バーサーカー)!!」

響「、、、。не спрашивай меня(私に聞くな)、、、。」

巨人種「はぁー、、、どーでーもーいーいー、、、。」

狂戦士「悩み事が出来たらな鍛えましょう!鍛えて鍛えて悩み事を清めましょう!!」

龍「、、、。嗚呼、拝啓、、、。ハンターの皆々様。どうやら私、屍套龍(しとうりゅう)ヴァルハザクはとんでもないところに召喚されていたようです、、、。助けて!!」

 

 


 

 

典「と、と言うことなのでさいならー!!」

典は急いで部屋を出て次の部屋へ。

?「、、、。デルム、、、。潰しに行くよ。」

デルム「待て待て!マスター!人間を恨んでいることは重々承知だ!だが!会ってもいない者を過去の愚者と同列と比べてはならん!!」

?「うるさい、、、。デルムがそう言うなら私一人で殺る!」

デルム「待て待て待て!!マスター!!」

?「放せ!!」

デルム「秋月(あきつき)殿!!貴殿は我がマスターの姉である!ならば、止めるのを手伝って下され!!」

秋月「はむはむ、、、。そうですねー、、、。メリー照月(てるつき)と共に提督の元へ。デルムは残って下さい。」

デルム「なっ!」

メリー「はーい。じゃあ、照ちゃん行こー。」

照月「では、ぶち殺して来ます!!」

照月とメリーは部屋を出る。

秋月「あの子に何が会ったかは聞きました。照月はこの鎮守府所属ではなくただの野良艦、、、。ドロップと言う現象であの子は艦娘になった(戻った)。深海棲艦時から貴方のマスターである。あの子が人間を恨む理由も知っています。だから、引き留める貴方の考えは分かります。ですが、ぶつからなければ分からないこともあります。ぶつかって分かってほしいんですよ。私は、、、。はむはむ、、、。はぁ~、、、リ級の心臓はいつ食べても美味ですね~。」

深海棲艦を食べながらガイアデルムを諭す秋月。

ガイアデルムは何も反論出来なかった。

 

 


 

 

典「と言うことですので~。」

?「提督の着任だね。分かったよ。マスターに伝えておくよ。あ、典ちゃん、疲れてるなら休んで行くかい?」

典「お気遣いありがとございます~。でも、次が最後ですので~。では~。」

そう言って典は部屋、いや、医務室から出ていく。

?「、、、。さて、聞いてたかい?マスター?」

?「えぇ、聞いてわよ。Dr.(ドクター)

Dr.「それで?どうするんだい?」

?「、、、。どうもしない。私は人間を拒絶する。それは決して変わらない。変えてはならない。」

Dr.「そう、、、かい、、、。」

 

 


 

 

典「と言うことです、はい、、、。」

?「ふむ、そうでちか。分かったでち。マスター!起きるでち!」

?「むにゃ、むにゃ、、、後百年待つっぽい~。」

?「ダメでち、、、起きないでち、、、。」

典「現在この鎮守府で一番の権力者である紅閻魔(べにえんま)の声でも起きないんですね~。」

紅閻魔「そうでち、、、。召喚時以外起きてるところを見ていないでちよ。」

典「どうなってるんでしょうね。このぽ犬は。」

?「むにゃ~ぽい~。」

 

 


 

 

傑「さて、まずやることは、、、。」

傑は窓を開けてそこから執務用の机を放り投げる。

初春「な、何をしているのじゃ?」

傑「え?不要な物はゴミ箱に捨てちゃえって言うからね。文字通り捨てているのさ。まぁ、外に放り投げた所でゴミ箱じゃないからまた何処かに持っていかなければね。」

初春「、、、の、のう、、、ジャックと言ったか?あやつ本当に頭大丈夫なのか?」

ジャック「大丈夫だよ!おかあさん(マスター)は人間が大嫌いで常識がなくて暇な時は畑を耕してる稼ぎが少ないけど実家が権力者の変人だよ!」

傑「あはは、ひどいなー。」

初春「ほ、ほう、、、ん?稼ぎが少ない?お主、階級は?」

傑「中佐だよ。」

初春「確か、今の日本海軍の給料で中佐じゃと、、、月に約200万程じゃったな。」

傑「うん。今月から提督だからね。提督は特別にプラス約50万らしいね。」

初春「、、、それで、少ないと、、、。ジャックよ、普通に考えて月約200万は一般企業じゃ有り得ん給料なんじゃぞ?」

ジャック「え?だっておかあさん(マスター)、ジャックより貯金少ないよ?」

初春「、、、は?」

傑「ジャックはね、株にFX、ゲーム配信などで稼いでるよ。多いときは1日に1兆は稼いでるね。」

ジャック「おかあさーん(マスター)、ここ電気繋がってるよね?繋がってないとゲーム配信も株もFXも出来ないんだけど!」

傑「はいはい、えーと、、、あれ?電気繋がってない気がするんだけど、、、。」

初春「ここには電気は来とらんぞ。そもそも、今まで提督なんぞおらんかったからな。通す必要がなかった。」

傑「そっかー、なら今日からこの部屋は物置だね。」

初春「そ、そうか、、、。では、何処を執務室にするのじゃ?」

傑「そうだね、、、。そもそも、執務室は要らないかな。」

初春「なん、、、じゃと、、、!?」

傑「でも、ジャックの部屋やこれから増えるであろう艦娘の為の部屋の確保をするための改築は必要、、、。うん、問題ないね。助っ人を呼んでおいて良かったよ。」

初春「助っ人じゃと?」

?「うーん?ここが執務室でしょうか?」

傑「おっと、ちょうど来たみたいだね。」

?「し、失礼しますぅ、、、。大本営からやって来ました。まるゆと言います。」

初春「まるゆ?確か、陸軍の三式潜航輸送艇(さんしきせんこうゆそうてい)じゃったな。どういう繋がりじゃ?」

傑「色々あってね。」

初春「色々?」

 

 


 

 

一年前

 

陸軍基地

 

傑「へぇー、陸軍はこれ程弱いんだね。そんなに弱いくせによく喧嘩を売れたものだよ。」

陸軍兵士の山の上にこの基地の隊長の首を持ちながら立つ傑。

傑「で、面白いものを造ってるって聞いたんだけど、、、見せてくれないかい?」

隊長「き、貴様のようなカスに見せるものなんて無い!」

傑「ふーん、、、。あっそ。」

隊長を放り投げて兵士の山を降りる。

向かうはこの基地の地下。

傑「やっぱりだ。見取り図じゃ地下は無かったんだけどね。」

暗い地下を降りていく傑。

そこは牢が並ぶ牢獄。

傑「うーん、使用した形跡はある。けど、中には何もない。、、、。感ずかれて移動させたと言うところかな?」

奥深く進んでいく傑。

奥に行けば奥に行く程キツイ匂いが鼻を突く。

傑(なんだろうね、、、。この感覚、、、。いやに感じたことがあるような、、、。)

血の匂いに腐敗臭、羽虫の羽ばたく音、、、。

長居をしたくないその場所に1人鎖で繋がれていた。

傑「大丈夫かい?」

まるゆ「、、、。」

傑「話せない程衰弱しているのか、、、。ジャック!」

ジャック「やぁ!」

ジャックが鎖を切る。

自由の身となるが、歩くことどころか立つことすら出来ていない。

いや、座ることも出来ていない。

そんな状態のまるゆを抱えて傑は地上へ戻る。

 

 


 

 

傑「そう、色々。」

初春「ふーん、そうか。じゃが、助っ人と言うにはいささか力不足では?」

傑「アハハ、そうかもね。」

まるゆ「まるゆは非力ですので、、、。」

傑「まるゆは建築目当てで呼んだんじゃないんだ。私の目の届く範囲にいないといつまた同じ目に会うか分からないからね。そろそろ出てきてもいいんじゃないか?全知全能(オールマイティー)。」

傑のその一声でまるゆの隣に水色の服を着た男が現れる。

全知全能「お久しぶりです、五条さん。私の役目はこの鎮守府のリフォームですかね?」

傑「まぁ、今はリフォームを優先してほしいかな。あとはいつも通りに。」

全知全能「了解です!このスティーブ!精一杯働かせてい頂きますね!あ、マスター。これを、、、。」

スティーブはまるゆにダイヤ装備一式を手渡す。

初春「あ、あれは、、、金剛石か?しかも金剛石を鎧やら鍬にしておるじゃとぉ!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

傑「なんだか、すごい音が。」

スティーブ「これはすごく嫌な予感が、、、。」

ドゴーン!!!

照月「アハハハハ!見ーつけた、ゴミ(人間)

傑「彼女はこの鎮守府の艦娘かな?」

初春「そうじゃ、あ奴は照月。この鎮守府で唯一のドロップ艦じゃ。じゃが、何故メリーがおるんじゃ?」

メリー「いやはや、マスターから頼まれちゃいましてねぇ。」

照月「メリー、宝具。」

メリー「はーいはい。、、、え?ちょっと待って?僕戦う気ないよ!しかも、宝具切ったところでバフは僕にしか効かな「はぁー、もういい!私1人で殺る!!」あー、もう滅茶苦茶だよー。」

照月「アハハハハ!死ねぇぇぇぇ!!」

ジャック「させないよ!」

照月「邪魔だ!ガキ!!」

スティーブ「ジャックさん、ここは私が。」

ジャック「狙われたのはマスター(お母さん)だよ!なら、ジャックが殺らないと!」

スティーブ「それがいけないのですよ。ジャックさん。殺ってはいけない、殺ってしまっては全てが水の泡になってしまうでしょう。ですから、ジャックさんが今すべきはマスターを守ることなのですよ。なので、戦うのはこの私が適任なのです。」

照月「なんだかわかんないけど、、、お前から殺る!!」

スティーブ「えぇ、殺ればいいでしょう。それであなたの気が済むのであれば。」

照月はスティーブの心臓めがけナイフを突き立てる。

スティーブの手には黄金のトーテムが、、、。

スティーブ「それで、気は済みましたか?」

照月「は?なんで?なんで?生きてんのよ!!死ね!!死ねぇ!!」

何度も突き刺し致命傷を与える。だが、スティーブは無事だ。

照月「なんだよ、、、お前は化け物か!?」

スティーブ「ふむ、化け物ですか、、、。化け物のようなものなのでしょ。」

照月「チッ!メリー!手伝えよ!!」

メリー「、、、。はぁー、わかったよ。手伝うから、、、。勝率は0、、、逃げるしかない。でも、照月に逃げると言う選択肢はない、、、。まぁ、やれるところまでやるかね。

メリーは鎮守府の壁を壊す。

メリー「狭いところじゃ被害が広がる。やるなら外に行くよ。」

照月「いいじゃないか。そこでケリ付けてやらぁ。」

スティーブ「おやおや、元気なことで。では、そうしましょうか。」

照月とメリーは外へと飛び降り、それを追いかけるスティーブ。

メリー「引っ掛かったな!!砲撃ー!!」

スティーブに向かって大砲を撃つメリー

メリー「これぐらいじゃくたばらないよね?」

スティーブ「けほっ、けほっ、、、。なかなかな一撃、、、。油断しておりましたよ。」

メリー「そのまま油断してほしかったんだけどね。行くよ、、、これが僕の宝具、、、数多な海を駆けたかった、、、でも、僕の役目もあの聖なる地まで、、、ならば!そこまで運び届ける!例えばボロボロになろうとも!『大いなる海を駆けし船(ゴーイング・メリー号)』!!

メリーはスティーブに向かって突進する。

ただ、それだけの宝具。

だから、的になる。

なのだが、、、。

スティーブ「飛び道具は一切効かないですか、、、。」

そう、飛び道具は一切効かない。

かと言って近距離武器ではリスクが大きすぎる。

故に、その突進を受けてしまう。

スティーブ「がはっ!!」

メリー「これは、、、手応えありかな?」

踞るスティーブだが、なんともなかったように立ち上がる。

スティーブ「今のが最後の不死のトーテムでしたか、、、。では、こちらも反撃と出ましょうか。」

メリー「無傷!?そんな!!」

スティーブ「ここは冒険の地。危険だらけの大冒険。介入があれば魔法もあればエイリアンもいるしゲリラもそして、、、深海棲艦、艦娘もいるね、、、。ほとんど何でもありなそんな地だ。そんな自由の大地なんだ!『自由で危険で想いが集まる地(マインクラフト)』!

気がつけばそこは平原のど真ん中。

そして、大量の緑色の生物

スティーブ「Good luck(幸運を祈るよ)

大爆発を起こす緑色の生物。

それの爆発は連鎖する。

気がつけば、元の鎮守府だ。

スティーブ「、、、あとは照「その首、貰った!!」しまった!!」

スティーブの背後には斧を振りかぶった照月。

このままではスティーブの首が飛ぶ、、、はずだった。

キーン!!

刃と刃がぶつかる音がした。

紅閻魔「そこまででちよ。照月。」

照月「べ、紅閻魔、、、。そこをどけぇ!!」

紅閻魔「退かないでち。それにしても話が通じそうじゃないでちね。」

紅閻魔は居合の構えをとる。

紅閻魔「そこのけそこのけ閻魔が通る! 雀の沙汰も味次第。

大きな葛の中から出てくるお化け達に轢かれる照月はそのまま葛にパックン!

葛の中は宴会をしている雀達。

紅閻魔「さしすせそからやり直すでち!

雀達「イェーイ!!

紅閻魔が照月を斬り、歓声を上げる?雀達。

紅閻魔「安心するでち。峰打ちで済ませているでちから。」

ジャック「あっ、久しぶりー!紅閻魔せんせー。」

紅閻魔「ん?あ、ジャック、久しぶりでちねー。」

傑「ジャックの知り合いなのかい?」

ジャック「うん!そうだよー!カルデアからのね!」

傑「カルデア、、、。前にもジャックから聞いたけど、カルデアとは一体なんなんだい?」

紅閻魔「ジャックのマスターでちか?あちきは紅閻魔、ここの厨房を任されているサーヴァントでち。申し訳ありまちぇんが、カルデアについてあちきからは「人理継続保障機関フィニス・カルデア」!!お前さんが出てくるなんて珍しいでちね。」

?「初の提督だからね。顔合わせしておかないと。おっと、自己紹介自己紹介と、僕は魔術師(キャスター)ロマニ・アーキマン。この鎮守府の医療担当者さ。」

傑「自己紹介どうも、私は五条傑。本日から訳あってこの鎮守府の提督になった者だよ。貴方もカルデアについて知ってそうだね。しかも、ジャック達よりも詳しいとみた。」

ロマニ「確かにジャック・ザ・リッパーや紅閻魔よりは詳しいよ。でも、教えられない。」

傑「教えられないときたか、、、。ジャックも濁す、紅閻魔も話せない。そして、貴方は隠す。だけど、貴方は人理継続保障機関と言った。それがヒントと捉えていいのだろうか?」

ロマニ「もちろんいいとも。それで辿り着けるのなら。」

傑「なるほど、これは手厳しい。」

傑は爽やかに答える。

ロマニ「君、、、かなりどす黒いね。」

傑「それはお互い様ではないかな?」

 

パチパチッ!

 

一瞬、二人の間で火花が散ったような気がした。

ロマニ「この鎮守府に着任したんだ、これからよろしく頼むよ。」

傑「あぁ、こちらこそよろしく頼む。何せ提督になったばかりで知らないことが多すぎるからね。」

二人は握手をする。

その一方で物陰からずっと出ずにいられぬ者がいた。

暁「えっと、、、どのタイミングで出ればいいの?」

降臨者「、、、。画面の前の諸君!こうやって出るタイミングを逃すとチャンスは逃げるんだぜ!もっと積極的に行こうぜ!そう!ガンガン行こうぜ!」

暁「降臨者(フォーリナー)は誰と話してるの?」

降臨者「ふふふ、、、気にするな!

 

これが五条傑提督の着任日であったった、、、。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂

 

夕立「ぽぃー、、、ぽぃー、、、zzzぽぃー、、、くとぅるふ・ふたぐん にゃるらとてっぷ・つがー しゃめっしゅ しゃめっしゅにゃるらとてっぷ・つがー くとぅるふ・ふたぐん、、、。ぽぃー、、、ぽぃー、、、zzz」

 

ゴーン!ゴーン!

 

?「我を呼んだのはお主か?、、、寝、、、てる????おーい、もーしもーし、、、ダメだ起きぬ、寝ながらどうやって召喚したんだ?まったくもー、、、ん??????え?ちょっと待って?この子イレギュラー過ぎない?サーヴァント2騎召喚なんてイカれてるのことしてまだ召喚しよとしてない?てか、この子やべぇー、サーヴァントを、しかも、かなりヤベェーのを騎召喚しても有り余る力ってなんなのよ!?この子が寝てることが条件???」

 

夕立「ぽぃー、、、ぽぃー、、、、zzzぽぃー、、、文明を滅ぼせし大いなる闇、再び顕現し現世(うつよ)を暗黒へと包め、、、。ぽぃー、、、ぽぃー、、、、zzz」

 

?「、、、寝言かい!!え?マジで?我、寝言で召喚されたの?え?マジで?」

?「マジに決まっておろう。」

?「ぎゃぁぁぁぁぁ!!喋ったぁぁぁぁぁ!!!

?「うるさい、静かに、、、。我らが主が起きる、、、。」

?「うわぁー、、、この頭でっかちに諭されたー、、、。なんだか屈辱、、、。」

?「これは殻だ!私のアイデンティティーを馬鹿にするとはいい度胸じゃないか!殺るぞ!」

?「殺れるもんならヤッ・テミ・ナ!たかだかガタノ、、、ん?お前、なんか違くない?」

?「??お前さんが私を誰と間違えたか知らんが、私はお前を知らん。」

?「あれれー?おっかしいぞー?いやいや、でも、気配は確かにがっ「人は死んだらどこへ行く?」ほぇ?」

?「ま、マスター?今なんて?」

夕立「ぽぃー、、、ぽぃー、、、zzz」

?「やっぱり寝言だ!」

?「寝言で召喚とは流石我らが主、、、。」

?&?「、、、ぎゃぁぁぁぁぁ!!喋ったぁぁぁぁぁ!!!

?「あぁ、喋れるとも。にしても不思議なものだ。何故、我らが主のみこんなにも複数同時召喚が可能なのか、、、、」

次に現れたのはタキシードを着て棺桶を持った男性である。

?「よし!次何あっても驚かない!」

?「はい!フーラグー!フーラグー!」

?「うるしゃい!!

?(ふむ、賑やかなのもいいものだ、、、。)

夕立「ぽぃー、、、zzz」

?「で、次どんなの召喚されるか予「ふ、不審者でちぃ!!」あーもー滅茶苦茶だよー。」

紅閻魔「くっ、マスターを放ったらかちにちたのが悪かったでちね。マスターから離れるでち!」

?「落ち着きたまえ、我らは敵であらず。我らも我らが主に召喚された同志ですよ。」

紅閻魔「??マスターが、、、複数召喚、、、??そ、そんなわ、、、け、、、。いや、、、前例を知ってる為、否定出来ないでちね。」

?「まぁ、5騎召喚が限界みたいだけどねー。」

紅閻魔「5騎召喚?でも、ここにいるのはわちき含め4騎しか「鏡よ鏡、その欲を、願望を模倣し現れろ、顕現せよ、君臨せよ!」マスター!?」

?「はい、5騎目でーす。皆さま、神に祈りましょう。まともなサーヴァントであることを。ちなみに私はこの中で最もまともなサーヴァントです!!」

紅閻魔「は?」

?「殺すよ?」

?「レディ、冗談もほど程にした方が良いかと。」

?「まともな奴なんているわけねぇだろ?」

 

・・・・・・

 

?「なんでしれっと入ってるの?」

?「そんなのの勝手だろ?」

?「いやー、その姿で俺とか言われると脳がバグるんですけど~。」

?「知るか、、、。」

?「あらやだ、カチンッと来ちゃった。」

紅閻魔「同じマスターのサーヴァント同士仲良くするでち!!」

?「無茶言うなー。」

?「雑魚は黙ってろ。」

?(あの黒いサーヴァントが召喚されてからと言うものすごく雰囲気が悪くなったような、、、。)

キーイ、、、

そうこうしていると、食堂の扉が開く。

?「紅先生ー、久しぶりに何かたべた、い、、の、、、だけ、、、、ど、、、、、。」

そこに居たのは1人の艦娘。

紅閻魔「き、如月(きさらぎ)、こ、これは、違う、、、でち、、、。」

如月はしばらく思考が停止しまた、再起動する。

その手にはサブマシンガン、、、どこから出した?

紅閻魔「や、やめる、、、でち、、、。」

如月はニコッと笑ってから。

如月「敵襲よぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!

天井に向かって乱射した。

?「うるせぇなぁ、、、殺すか、、、。」

?「やめろぉぉぉぉ!!」 

黒い女性のサーヴァントを取り押さえるタキシードを着た男性のサーヴァント

?&?「嗚呼、滅茶苦茶だよー。」

手で目を抑え天を仰ぐ青いスーツを着たぎんぱつの女性頭にアンモナイトのような殻を乗っけた少女

そして、「終わった」とでも言い出しそうな顔をした紅閻魔。

初春「この鎮守府に敵襲とは、、、ナメられたもんじゃな、、、。」

?「はいはいはーい!!面白くなってキタァァァァ!!マスター!!宝具の許可出しちゃいなよぉ!!」

暁「ダメだからね!?まだ敵と決まった訳じゃないからね!」

?「なんだ?またメスガキが増えたな、、、いい悲鳴()を聞かせてくれよぉぉぉ!!」

暁「、、、。(いにしえ)、宝、ウグッ!」

メリー「ダメダメダメ!!食堂無くなる!!」

照月「もう、、、いいんじゃないかなー、、、。」

傑「アハハハハ、賑かだねー。ジャック、一旦落ち着いてナイフは仕舞おっか。」

ジャック「マスター(お母さん)!なんでだよぉ!!」

傑「まずは話をしてみないといけないだろ?で、何が目的なんだい?」

?「特に何も。」

?「右に同じく。」

?「我らが主の守護ですかね。」

?「全てを壊す、、、それだけだ、、、。」

傑「アハハハハ!!なるほどなるほど、、、。ジャック、殺っていいよ。

ジャック「やったー!此よりは地獄。“わたしたち”は炎、雨、力……殺戮をここに……『解体聖母(マリア・ザ・リッパー)』!!

ジャックは黒いサーヴァントへ宝具を放つ。

だが、違和感を感じる。

?「その程度か?」

黒いサーヴァントはピンピンしている。

ジャック「嘘!どっちでもないの!?」

?「どっちでもない?あー、性別の話か?あいにく、この(なり)で人間のメスかと思うだろうな。俺はあいにく人間じゃないんでなぁ。」

傑「人間じゃないサーヴァントか、、、。なら、妖怪?いや、でも、、、。典、君には性別の概念はあるかい?」

典「なんてこと聞くんですか!?まぁ、一応ありま、、、あー、そう言うことですか。残念ながら妖怪でも性別があったりなかったりしますよ。あと、アレからは妖力を感じられないので妖怪ではありませんね。もっと言えばあちらのお二方からは神力が、、、しかも、そこら辺のじゃ出せないレベルですねー。」

傑「へぇー、私にはどちらも神には見えないけどね。」

?&?(ピキッ!)

青いスーツを着たぎんぱつの女性頭にアンモナイトのような殻を乗っけた少女は何故か顔がひきつっている。

?「あいつ、なんかナメてない?」

?「どうする?処す?処す?」

?「処すに決まってるじゃない!!コレが神どうかは知らないけど私はれっきとした神だから!!」

?「カッチーン、頭にきました。お前さんみたいな絶壁が神な訳ないだろ?」

?「アハハハハ!絶壁、、、うるせえぞ!そんなにその脂肪の塊がいいのか!?あぁっ!?」

?「知らんのか?巨乳はなぁ、女の存在価値をグッと引き上げるのだぞ?我が滅ぼした文明も乳が大きければ大きいほど程良いとされていたからなぁ。それに比べて、、、丘もない絶壁は避けられていたものだぞ。」

?「、、、貧乳はなぁ、、、希少なんだよぉぉぉぉぉ!!」

?「お前さんはその貧乳でもないがな。」

?「うがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

紅閻魔「あ、暴れるなでち!!」

?「放せぇ!!そいつ、殺せない!!

?「放せぇぇぇ!!

?「放すか!!だいたいですが我々は我らが主、夕立様のサーヴァント。この状況からみてここは我らが主の在籍する鎮守府である!ならば、暴れる理由はないはずです!!」

?「うるせぇぇぇ!!俺は暴れたいんだぁぁぁ!!

照月「なんか、ほっといても自滅しそうなんだけど、、、、。」

初春「まぁ、ほっといても良かろう。あの黒いのが夕立のサーヴァントだと言っておるし、、、いや、おかしいな。」

傑「普通サーヴァントは1人一騎じゃないのかい?」

ロマニ「あー、それね。たまに例外がいるんだよ。まぁ、例外の中でもブッ壊れの人物がいるけどね。」

?「もう許さん!!食らいやがれ!超必殺飛鳥文化(あすかぶんか)アタック!!

?「どこでそんな変なもの覚えてきたんだぁぁぁぁ!!」

?「ふははははは!!座ってところはすごくいいところだったわ!召喚されるまでネットサーフィン可!!そこで見つけたのがこの超必殺飛鳥文化(あすかぶんか)アタックよ!!と言うことで、、、さぁ!泣いて許しを乞うがいい!!

回転して食堂の中を縦横無尽に駆け巡る。

どういう原理なのかは理解不能。

紅閻魔「しょ、食堂を破壊する気でちかぁぁぁ!!」

?「うわぁ!」

?「壊す!壊す!壊す!!」

 

パリーン!!

 

今度は誰かが食堂の窓を破壊しながら入ってきた!

狂戦士「楽しそうですね!私も混ぜてください!!」

暁「狂戦士(バーサーカー)まで来ちゃったよ!!」

傑「彼女もここのサーヴァントかい?」

初春「あぁ、あやつもそうじゃよ。」

?「てめぇ!どっかで見たなぁ!」

狂戦士「うーん、、、。知らないですねー、、、。まぁ、いっか!!では、、、清めちゃいましょう!!」

狂戦士(バーサーカー)の手には太鼓のバチのような武器。

それが、見事に黒いサーヴァントの顔にクリーンヒット!!

?「仏教文化(ぶっきょうぶんか)の重みを知れぇぇ!!

?「お前さんは仏教徒ではなかろうて。」

?「あ、避けられた。」

頭にアンモナイトのような殻を乗っけた少女に避けられた青いスーツを着たぎんぱつの女性はそのまま黒いサーヴァントにぶつかってしまう。

?「背中痛ぁ!!」

?「がはっ、、、。」

そこで二人倒れてしまった、、、。

傑「、、、。星空が綺麗だね。」

穴が空いた食堂の天井からは綺麗な星空が見えていたのであった。

 


 

紅閻魔「この度は申し訳なかったでち。」

?「私からも謝罪させて頂きます。」

?「我もちとやり過ぎたところもあったな。」

?×2(むすー。)

紅閻魔「この二人は反省していないようでちので好きにしていいでち。」

初春「さて、どうするのじゃ?」

傑「やりたくはなかったけど、、、拷問するしかないね。」

?「拷問?人間の拷問ごときでこの私が反「石抱(いしだき)でいいかな。」え、、、ちょっ、それはレベチな気がするんですが、、、。」

?「拷問の名を聞いただけで怯えるとは神とやらもその程度と言うわけか。」

?「わァ、、、、、ぁ、、、、。」

?「泣いちゃったよ。この自称神。」

 

数分後

 

?「ゆるしてぇぇぇぇぇぇ!!いだいだいだぃぃぃぃぃ!!!悪かった!私達がわるがったがらぁぁぁぁぁ!!!いだぃのいやだぁぁぁぁぁ!!!

?「あががががががが、、、」

傑「よし、三枚目いくか。」

ジャック「はーい!」

?「ぎぎどじでおがないで!!(嬉々として置かないで!)

傑「おや?反省の色が見えないね~。」

?「はんぜいじでます!はんぜいじでますからぁぁぁぁ!!

傑「あ、君じゃなくて。こっち。」

?「、、、。」

紅閻魔「あ、気を失ってるでち。」

傑「気を失ってちゃ罰にならないからね。代わりとして君にプラス四枚プレゼント♪」

?「いらにゃい!いらにゃいから!!あぁぁぁぁぁぁぁ!!!あひがなぐなるりゅぅぅぅぅぅ!!もうらめぇ!もうらめぇらがらぁぁぁぁぁ!!、、、あへっ、、、、。」

古「あ、気絶した。」

照月「あ、悪魔だ、、、。」

傑「悪魔だなんて。私は外道だよ。悪魔と私を同一視してしまっては悪魔に失礼だからね。取り敢えず、君達から自己紹介してもらおうかな。ゆっくりと話せなかったからね。あ、私やまるゆのことは初春辺りから聞いてくれたらいいさ。」

暁「えーと、は駆逐艦暁型一番艦の暁です。一人前のロードになれるよう勉強中です。はい、、、。」

傑「なるほど、君のイレギュラーとは男性であると言うことか。、、、え、それだけでここに送られたのかい?」

暁「はい。人の役に、人を守る為に産まれたのにこれじゃ意味ありませんよね。」

傑「そこはこれから私達と努力すれば叶うよ。だから、意味はあるんじゃないな?で、君が暁のサーヴァントかな?」

古「おうよ!俺は(いにしえ)、クラス降臨者(フォーリナー)サ!本当なら1人じゃなくて複数の名称だったんだけど、、、訳あって1人なのサ!」

傑「このアホと彼女とは知り合いのようだったけど、、、。」

古「あー、そのアホは知ってる。そいつはニャルラトホテプ。多分、俺と同じ降臨者(フォーリナー)だとは思う。一応そんなんでも神だから(エンシャント・ゴット)の可能性もあるがな。」

傑「うーん、、、私も降臨者(フォーリナー)だとは思うからそれでいこう。」 

古「で、そっちなんだが、、、お前、、、誰だ?ガタノソアっぽいけど、あいつとは違う。そう、感じるナ。」

?「うむ、確かに我はお前さんの言うガタノソアとは違うが、、、まぁ、近いのかも知れんな。我は(エンシャント・ゴット)ガタノゾーア。文明を破壊した邪神である。」

傑「ガタノ、、、ゾーア、、、??どこかで聞いたことがあったか、なかったか、、、。」

ガタノゾーア「聞いたこあるわけなかろうて。なんせ、この世界のどの文献、情報、データ、、、どこにも記載はされてらぬからな。それに、我は名称こそガタノソアが由来じゃが、モチーフはクトゥルフじゃ。」

傑「由来、モチーフ、、、つまり君は空想、架空、創作の登場人物なのかい?」

ガタノゾーア「まぁ、そうじゃな。じゃが、我に時間を割かなくても良かろうて。」

傑「それもそうだね。狂戦士(バーサーカー)の前に君について聞きたいな。」

如月「、、、。」

ロマニ「マスターのことは僕が。彼女は駆逐艦如月。僕のマスターさ。君は一応この鎮守府所属の子達がどんなイレギュラーを持っているか見てるよね。」

傑「あぁ、ここにいる子達だけで言うと残虐(ざんぎゃく)な初春、男性の暁、サーヴァントと契約した状態でドロップした照月、過剰戦力(かじょうせんりょく)夕立、、、。そして、艤装展開不可(ぎそうてんかいふか)の如月。」

如月「、、、。」

ロマニ「そう。だからこそなんだろうね。僕が召喚されたのは艤装展開不可の代償。それが僕なら運はまだ彼女を見放していないさ。」

傑「おやおや、ずいぶんと自分を高く評価しているようだね。本当は「自分なんてこんなに高く評価するべきじゃない」とか思ってそうだけど。」

ロマニ「うわー、ビンゴ!そんなに一言一句当てるかなー。僕自身なんで?とは思ったよ。でも、状況を見るに僕は最適だった。ただそれだけなんだよ。」

傑「うーん、掘り下げはいつかやるとしようか。で、君は?」

狂戦士「私は駆逐艦響のサーヴァント!狂戦士(バーサーカー)響鬼(ひびき)です!!」

傑「??????」

ロマニ「そうなるよねー。僕も最初そうなったよ。でも、これには訳があるんだよ。」

響鬼「実は私、依代でして。あ、私自身はマルクトと言います!まぁ、サーヴァントですので響鬼(ひびき)と言ってもらえれば。」

傑「もしかして、その響鬼(ひびき)自身は引っ込んで出てこないのかい?」

響鬼「そうなんですよー。と、言えれば良かったんですが、、、。」

傑「と、言うと?」

ロマニ「僕から説明するよ。彼女はサーヴァントでも極めて稀な事例でね。サーヴァントと依代が融合してしまったと言えるよ。こんな事例僕だってみたこと無いんだけどもね。」

響鬼「まぁ、そう言うことでよろしくお願いします!あ、君、、、起きてるよね?やっぱり前にあったりしてる?」

響鬼は気絶している黒い女性のサーヴァントに話しかける。

?「ケッ、知るかよ。」

響鬼「あ、起きてた。」

傑「よし、二枚ほど追加で。」

?「や、やめてれ!!死ぬ!死んじゃう!!」

ジャック「そーれ!!」

?「あっ、、、、、。あぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ロマニ「あ、また気絶した。」

響鬼「うーん、、、うーん、、、あ、思い出したかも。彼はリュウガ。鏡の世界から出現した邪悪です!」

傑「鏡の世界、、、。」

響鬼「興味あります?」

傑「まぁ、無いと言えば嘘になるかな。」

響鬼「興味だけで止まればいいですよー。何せ、入るだけ入って出る手段を持たなければ消滅しますよ。」

傑「よし!ろくなもんじゃないな!そして、残るは、、、。」

?「私ですね。私は魔術師(キャスター)、名を()んだ(ちょう)葬儀(そうぎ)と申します。長いので葬儀とお呼びください。」

ロマニ「ん?」

傑「それが、、、名前かい?」

葬儀「そうですとも。私は幻想体(アブノーマリティー)、観測した人間によってつけられたのがこの名でございます。」

傑「、、、よし!私は何も聞いていない!」

ロマニ「あははは!こんなにも面倒なサーヴァントは久しぶりだよ!幻想体(アブノーマリティー)ってなんだよ!!」

如月「あ、壊れた。」

傑「はぁ、、、はぁ、、、。今日はなんだか疲れたよ。と言うことで、おやすみ。」

傑はその場でバタンッと倒れてしまった。

ジャック「おーい、マスター(おかあさーん)。こんなところで寝たらまた風邪引くよー。まっ、いっかー。」

ロマニ「いい、、、のかなー、、、まぁ、いいかー。じゃあ、今日はかいさーん!」

如月「ちょっ!ロマニー!」

皆、散り散りに解散していった。

紅閻魔「もう、、、いっぱいでち、、、。」

バタンッ

心労がたたったか紅閻魔も倒れてしまった。




名前 菅牧典(くだまきつかさ)

クラス 暗殺者(アサシン)

召喚者 初春(はつはる)

詳細 管狐(くだぎつね)、メスガキ。後ろ楯がいないのと紅閻魔(べにえんま)がいるため好き勝手出来ないため消化不良。


名前 (あかつき)

詳細 鶴島(つるしま)鎮守府の暁。建造のミスにより産まれた男の娘の艦娘。
鈍感で性知識が一切無いため周りの目線に気がついてない。
カッコいいロード目指して日々勉強中。


名前 (いにしえ)

クラス 降臨者(フォーリナー)

召喚者 (あかつき)

詳細 外なる者の一体だったがひょんなことから流れ着いた港町にて神として祀られた。
とある邪悪な神からとある少女を守るために立ち塞がった経歴がある。
ちゃらけているがちゃんと神なのだ。


名前 (ひびき)

詳細 鶴島(つるしま)鎮守府の響。建造されたのはいいものの、ロシア語で1単語づつでしか話せないイレギュラー。
かと思われたがどちらの性別も持つイレギュラーでもあった。
一応まだ倫理観はちゃんと持ってる。


名前 響鬼(ひびき)

クラス 狂戦士(バーサーカー)

召喚者 (ひびき)

詳細 かつて怪物達から人々を護るために戦った戦士。なのだが、今は依代と完全に融合してしまい消失。
依代であるマルクトと言う少女の性格に近いのだが筋トレバカの脳筋になってしまった、、、なんでさ、、、。


名前 (いかづち)

詳細 鶴島(つるしま)鎮守府の雷。一見イレギュラーな面はみられないのだが、かなりのニコチン中毒者である。
プラスして雷も性別を2つ有している。
倫理観、風前の灯火。


名前 (いなずま)

詳細 鶴島(つるしま)鎮守府の電。ドジな面は消えグレている。例に漏れず電も性別が2つある。
倫理観、まだ無理矢理ヤってないのが奇跡。


名前 ヴァルハザク

クラス (ドラゴン)

召喚者 (いなずま)

詳細 屍套龍(しとうりゅう)。死を纏う龍であり龍の姿恐ろしい。だが、召喚者が召喚者、鎮守府が鎮守府のためかなりの苦労人。毎晩紅閻魔(べにえんま)ガイアデルムと集まり慰め合うことでメンタルを保っている。
この3人の胃が潰れるのも時間の問題かもしれない。


名前 秋月(あきづき)

詳細 鶴島(つるしま)鎮守府の秋月。そのイレギュラーは悪食(あくじき)。中でも深海棲艦を好んで食べる。それ以外はまともである。


名前 ゴーイング・メリー

クラス 騎兵(ライダー)

召喚者 秋月(あきづき)

詳細 とある海賊達を乗せた船。何度もボロボロになりながらも運び続けたが、最後は直すことが不可能になってしまった。
次こそは最後まで見届ける。


名前 照月(てるづき)

詳細 鶴島(つるしま)鎮守府の照月。人間が大嫌い。かつては深海棲艦に成りかけ、に乗っ取られ死んでしまったが新たにドロップしたドロップ艦。
その体内にはある物が残ってしまったがここで語られるべきではない。


名前 如月(きさらぎ)

詳細 鶴島(つるしま)鎮守府の如月。艤装が一切展開出来ない代わりに人間が使用する銃火器は展開出来る。
普段は医務室に引きこもっている。


名前 ロマニ・アーキマン

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 如月(きさらぎ)

詳細 あの日、、、あの時、、、座から彼は消された、、、。
はずだった、、、。
何故?何のために?この世界に召喚されたのか?彼にも誰にも分からない。
それは、神すらも分からない。


名前 まるゆ

詳細 陸軍の三式潜航輸送艇(さんしきせんこうゆそうてい)の艦娘。陸軍では酷い扱いを受けていたところを五条傑(ごじょうすぐる)に助けられた。


名前 スティーブ

クラス 全知全能(オールマイティー)

召喚者 まるゆ

詳細 何でも出来る人のようなナニカ。素手で木を伐採、小麦を三つ並べるだけでパンを作り、マグマを鉄バケツで掬う、、、これで人間は無理がある。


名前 夕立(ゆうだち)

詳細 鶴島(つるしま)鎮守府の夕立。そのイレギュラーは過剰戦力(かじょうせんりょく)。強すぎるあまりに力が制御出来ない。そのため常に眠っている。
サーヴァントを5騎召喚しているが、実はあと1騎召喚出来る余力が残っている。
それでやっと普通の艦娘レベルの強さになる。


名前 紅閻魔(べにえんま)

クラス 剣士(セイバー)

召喚者 夕立(ゆうだち)

詳細 女将。実力では彼女に勝てるサーヴァントは多数いるが実際、鶴島鎮守府での権力者は彼女である。彼女が料理を振る舞うかどうかが士気にまで関わる。


名前 ニャルラトホテプ

クラス 降臨者(フォーリナー)

召喚者 夕立(ゆうだち)

詳細 外なる神の一柱。結構バカ。これはまな板、、、何てことは言ってはいけない。バカだが、その力は本物、、、なのだが、紅閻魔(べにえんま)五条傑(ごじょうすぐる)には頭が上がらないようだ。


名前 ガタノゾーア

クラス (エンシャント・ゴッド)

召喚者 夕立(ゆうだち)

詳細 かつてとある文明を滅ぼし、光の戦士を倒した邪神である。だが、最後は倒した光の戦士に倒された。ロリだがかなりの巨乳。


名前 ()んだ(ちょう)葬儀(そうぎ)

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 夕立(ゆうだち)

召喚 タキシードを着て棺を手にした紳士な青年。名前が長いため葬儀(そうぎ)と呼ばれている。この鎮守府の中で貴重なまとも枠である。


名前 リュウガ

クラス 詐称者(プリテンダー)

召喚者 夕立(ゆうだち)

詳細 真っ黒な女性のサーヴァント。凶暴で残虐な最悪なサーヴァントだが、依代のせいかまたは別の要因かは謎だが写真を撮り新聞を作るのが好きなようだ。
(ここだけの話だが、どこぞのマスゴミ達とはまともな内容である。)


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番外編~白露型絶望的事変其の壱 上の段・鳥籠に咲く一輪華~

信勝「えー、これは?」
作者「これは白露型の前日単。久美浜に来るまでの道のりさ。因みにこう!」

其の壱 白露
其の弐 村雨
其の参 夕立
其の四 五月雨
其の五 春雨
其の六 海風
其の七 山風
其の八 江風
其の九 涼風
其の十 時雨

信勝「あれ?時雨が2番じゃない?」
作者「そりゃ時雨の久美浜までの道のりは本編であるからねー。ちょっと視点を変えるのさ。」
信勝「ふーん、、、で、本編はいつになったら書き始めるんだ?」
作者「、、、気が向いたらですね♪~(・ε・ )」
信勝「、、、こいつ殺していいかな?」


もうダメ、、、もう無理!生きていくなんて無理な話!

こんな地獄にいるのなら、、、いっそのこと死んでしまおう。

そうしよう。

あぁ、鏡よ鏡、この世で一番不幸なのは誰?

なんて問いかけてもそこに映るのは私。

あぁ、、、、

 

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!やだやだやだやだやだやだやだやだ!!死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくないでも、どっち道死ぬなら自分の手で!

 

私は落ちていた『短針』で首を何度も何度も突き刺す。

血飛沫が何もない部屋を赤く赤く染めていく。

嗚呼、ようやく、、、死ねる、、、待っててね、、、みんな、、、私も逝くから、、、。

 

?「はぁ、、、やれやれ、最初の仕事がこんなことになるなんて、、、。」

 

 


 

 

アナウンス『駆逐艦白露(しらつゆ)!!早く執務室に来い!以上だ!』

アナウンスが鎮守府内に響いてすぐ、執務室の扉が開く。

提督「お?なんだ?部屋の外にいたか。今すぐ近海のゴミ共を蹴散らせ!分かったなら行け!!」

白露?「了解致しました。」

白露?は執務室を出る。

出て向かうの出撃ドック、、、出はない。

鎮守府正面に憲兵はいない。

白露?は走る。誰にも見つからないように。

見つかってみ逃げれるように速く走るような。

そして、やりきった。

誰にも見つからず鎮守府から逃げ出せた。

でも、安心は出来ない。

もっと遠くに遠く遠くに行かなければ。

寒い、当然だまだ2月、季節は冬だ。

そして、ここは東北。

まだ雪が降りしきる極寒の地とも言えよう。

寒くて足が止まりそうになる。

それでも走る。

何故かって?

逃げたことがバレたそうだ。

けたたましい警報音が後ろから聞こえる。

逃げなければ、、、。

そうこうしていると、前方から車の走行音。

これは不味い、しかも隠れる場所がない。

どうしよう、車がすぐそこまで来ている。

そして、車の運転手に見つかってしまった?

?「おれれ?子供がこんな夜遅くに何してるんだ?」

 

 


 

 

白露?「ありがとうございます。」

運転手「いいってことよ!困ったことがありゃお互い様だろ?このご時世何があってもおかしくねぇかんな!」

ケラケラと運転手は笑う。

この車は鎮守府方面へと向かっていることにヒヤヒヤしている。

そして、案の定いる憲兵に止められた。

憲兵「止まれ!窓を開けろ!」

あぁ、失敗か。なら、この車ごと、、、。

運転手「はいよ、なんだい?憲兵さんや。」

憲兵「鎮守府から鉄屑(艦娘)が脱走した。少し車を確認させてもらう。」

運転手「はいよー。」

あれ?私は助手席座っているのに何故気づかない?

憲兵「ふむ、怪しいところはないな。よし!行ってよし!」

運転手「はいはい、ごくろうさん。」

走り出す車、、、。少し走ってミラーで憲兵を見た。

 

首がねじ切られている瞬間だった。

 

白露?「えっ?」

思わず口を押さえてしまった。

運転手「ありゃりゃ、見ちまったかい。」

白露?「え?どういうことですか?」

運転手「見ちまったものは仕方ねぇ、、、忘れな。」

それだけしか運転手は言わなかった。

暫く車を走らせてる港に着いた。

運転手「俺が乗せれるのはここまでだ。いいか?」

白露?「はい!ここまで来れば十分だと思います!本当にありがとうございました!」

運転手「俺は大したことなんてしてねぇさ。さ、いきな。いつ憲兵共が来るかわかんねぇぞ。」

白露?「はい!そうします!」

白露?はその場から走って後にする。

そんな白露?の背中を見ながら運転手は一服する。

運転手「ふぅー、もしもし、、、えぇ、例の車を目的の場所まで、、、。問題はなかったか?えぇ、ありましたとも、、、。はい、艦娘が一人、、、。今は別れて海の方へ、、、。え?ボスのサーヴァントが監視?そんなに気になるんですかい?、、、へいへい、了解。」

 

 


 

 

私は海を駆ける。

目的地なんて無い。

ただひたすらにマスターを逃がすため追手から逃れるためにひたすら駆ける。

?「フフフ、面白いわね。貴女。」

ピタッと足を止める。

どこから、声が聞こえた。

?「分からないなら、死になさい!」

わかった!海中だ!

咄嗟に避ける。

先程までいた場所には水柱。

?「あらあら~?避けたのね?」

白露?「艦娘?いや!この魔力の大きさは!人類悪!!」

?「あらあら~、良くわかったわね~。まぁ、分かったところで貴女はここで死ぬだけよ。」

白露?「チッ!」

白露?背を向けて陸へと逃げる。

?「あら、逃げるなんて意外ね。でも、逃がさないわ!」

スピードは明らかに人類悪の方が速い。

なら、、、。

白露?「『禁忌(きんき) レーヴァテイン』!!」

白露?の手には炎の剣。

?「フフフ!そうこなくっちゃ!!」

白露?「私にはやることがある!だから、こんなところで立ち止まれない!」

?「そう?なら、これはどうかしら?」

無数の槍が水中から現れる。全て白露?向け放たれる。

白露?「そんなもの!!」

振るわれる炎の剣が槍を全て焼き付くす。

?「あらあら?全部無くなっちゃったって、すぐ逃げるの~?」

白露?はすぐに逃げる。

何故かって?勝てるビジョンがないからである。

?「そんな無防備な背中、、、。狙い撃ちしてくださいって言ってるようなものじゃない!!」

人類悪は槍を投擲する。それもものすごいスピードだ。

白露?「しまった!」

白露?は反応に遅れてしまう。槍が狙うは心臓。

キーン,,,

?「あら~?これは予想外なお客時だこと。ソロモンの魔王様に東北の荒武者がこの私に何のようかしら?」

?「なのんようじゃと?そんなの決まっておろう。お主の邪魔じゃ。」

?「まぁ、まさかこいつと一緒になると思いもしなかったけどなぁ!信長(のぶなが)!!」

信長「それは儂のセリフじゃ浅井(あざい)。かこの事で言いたいことがあると思うが、今は忘れい。何せ相手は人類悪。コード・カオス、油断すればすぐに御陀仏じゃぞ。」

長政「わかってるって!おい、そこの嬢ちゃん。あれは俺達が相手する。嬢ちゃんは自分のマスターを守りな。その体がマスターなんだろ?だったら早よ逃げい!」

白露?「、、、。このご恩はいずれ返します。それでは、、、。」

白露?は逃げていく。

長政「ご恩か、、、いつでも返しに来な。俺はいつでも待ってるからよ。さて、信長。勝算なんてもんはないだろ?」

信長「当たり前じゃろ!勝算があるならとっとと仕掛けとるわ!今儂らがやることはあの娘を逃がすこと。腕は鈍ってろんよな?浅井。」

長政「その言葉そっくり返してやんよ。おおうつけの奇策、期待してるぜ。」

信長「フフフ、ぬかせい!儂は第六天魔王(だいろくてんまおう)織田信長(おだのぶなが)じゃあ!!」

長政(さて、マスターの連絡通りなら嬢ちゃんが逃げた先に社長さんの旦那とサーヴァントがいるはず。うまく合流出来りゃいいが。)

信長(この儂も甘くなったの。ソロモンから日本海。ただの単独調査のはずが、、、まっ、是非もないよネ!)




名前 織田信長(おだのぶなが)

クラス 復讐者(アヴェンジャー)又は弓兵(アーチャー)
召喚者 ???

詳細 織田信勝(おだのぶかつ)の姉にして第六天魔王(だいろくてんまおう)。この世にぐだぐだ粒子と言う未知の危険物質を生んだ張本人。是非もないよネ!


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番外編~白露型絶望的事変其の壱 下の段・血濡れの姫君、仮初めの騎とならん~

オベロン「まずいことになった。」
蘭丸X「そうでありますな、、、。」
ゴッホ「えへへへ、、、。ゴッホ、解雇、、、えへへへ、、、。」
コヤンスカヤ「ゴッホさん!?まだ解雇になると決まったわけでは!!」
道満「ンンンン!!そもそも、この中での使用率を見てみましょう!おや、圧倒的にゴッホ殿が多いでありますなー。」
信長「なら、ゴッホは解雇にならんじゃろ。」
カーマ「それを言うなら、私達復讐者(アヴェンジャー)も安泰ですねー。」
ダ・ヴィンチ「えー、そうなると私達裁定者(ルーラー)がまずいかも?」
BB「ワンチャン消えちゃいます?」
キアラ「そーんーなー、殺生な~。」
徐福「心にも無いことを言わないでいただけませんかねー?」
マシュ「と、ともかく!何か言い案を立てなければこの先パーティーに入れませんよ!」

信勝「あら、なんの集まり?」
ドラコー「知らん。貴様は何が知っておるか?」
作者「あー、あれねー、、、。ドラコーの襲来により立場が消えるかも知れたいと焦ってるエクストラクラスの面々だよ。」
信勝「?え?何故です?」
ドラコー「余は万能ではない。七騎士に強いだけだ。エクストラには弱い。」
作者「それを知らないとああなる。」


海を行く、、、。

あの二人のことが心配だが、まずはマスター。

マスターの傷は癒した。でも、意識を取り戻さない。

じゃなきゃ、明け渡せない。

?「止まれ。」

また邪魔が、、、え?貴女は、、、。

?「駆逐艦白露だな?大人しく私についてきてもらおう。」

服も髪も黒く黒く染まっているけれで、、、。

私は知っている、、、。彼女のあるべき姿(オリジナル)を、、、。

白露?「そう簡単についていくとでも?」

?「そうですね。貴女の言う通り、、、。でも、助けたい、救いたい、、、。動かぬマスターを助けたいのでは?救いたいのでないのですか?フランドール・スカーレット。貴女がその体に乗り移り、体を修復することで一命を取り留めたようですね。」

フラン「まさか、私がマスターの体に乗り移っていることを看破するとは、、、。流石と言ったところでしょうか?」

?「、、、。フランさん、、、。貴女が何をしたいか、、、私には手を取るように、、、とは言い過ぎですがわかります。マスターを助けたい。それが貴女の願い。違いますか?」

フラン「、、、。いえ、合っています。ですが、貴女に何が出来るのですか!?魂魄妖夢(こんぱくようむ)!!」

黒妖夢「正確には魂魄妖夢(こんぱくようむ)・オルタです。私に何が出来るかですか、、、。手助けですかね。」

フラン「手助け?」

黒妖夢「えぇ、ひとまず付いてきてください。」

フランは妖夢・オルタの後を追う。

追うと浜辺に付き、浜辺から道路にでる。そこには一台の車。

?「あ、妖夢~、お帰り~。」

その車に背を預けのほほんとしている男性がいた。

?「ふーん、、、。君が、、、。妖夢、、、。居合い。」

黒妖夢「はい、、、。そこ!!!」

男に命じられ居合いの構え、そして抜刀。

ガキーイィ!!

?「あら?あらあら?防がれちゃった。」

黒妖夢「まさか人類悪が来るとは、、、。」

バンッ!!

?「あらら~?酷いとね、少女の顔に弾丸なんて。」

?「少女の仮面を被った悪魔に言う資格はないと思うけどね~。」

?「ふふふ、まずは貴方から「そうはならないさ。」あら?」

グチャ

人類悪の体を黒い腕が貫く。

オベロン「そう易々とお前の好きなようにさせると思うなよ。」

?「第六天魔、荒武者に辻斬りに終末装置、、、そして、、、。フフフ、そんなにそのガラクタが大切なのかしら?」

フラン「ガラクタ?マスターが?ふざけるのも大概に「ふざけてないわ。私は真実を述べてるだけよ。」え?」

?「目の前で妹達が死に、目の前で犯されこわされ何も出来ず、しまいには自らの手で死のうとした無能!!すなわちガラクタ!!何処に間違いがあるのかしら?」

フラン「くっ、、、。」

?「ほら、事実は否定出来ない!真実は一つだけ!それを真っ向から言われたら終わりなのよ!もう一度問うは、、、。そのガラクタが大切なの?

フラン「私は、、、。」

黒妖夢「そいつの言葉に耳を傾けてはいけません!!」

妖夢・オルタが人類悪に斬りかかる。

?「あら、邪魔ねぇ~。私は貴女達に興味ないのよ~。」

オベロン「お前に用はなくても俺達には用があるんでなぁ!!」

?「オベロン、今は僕が指揮するのOK?」

オベロン「あぁ、いいぞ。」

?「、、、。妖夢、宝具。」

黒妖夢「その言葉を待っていましたよ。」

妖夢・オルタは刀を鞘に納める。

黒妖夢「堕ちて、、、堕ちて、、、堕ちて!堕ちて!!堕ちて!!!その最果てへ!私は一対を極めし辻斬り人!『一閃(いっせん)影楼空蝉(かげろううつせみ)

一閃

その一閃は見えぬ。

見えぬ程速い。

人類悪も反応に遅れ、片腕が飛ぶ。

?「っっ!やってくれたわねぇ~。こうなっちゃ、撤「そうはさせないよ。」なっ!」

オベロン「夜のとばり、朝のひばり、腐るような夢の終わり。黄昏を喰らえ!『彼方とおちる夢の瞳(ライ・ライク・ヴォーティガーン)』!!

堕ちて行く人類悪。

その表情は絶望の色。

そして、閉じる。

?「ふー、これで一件落着だね~。」

オベロン「だといいが、、、。」

黒妖夢「では、これからの事を、、、。」

ミシッ…

?「そーだねー。まずこの子をどうするかだね~。マスター抜きで決めちゃダメな事案だからね~。」

ミシッ…ミシッ…

助かったのか?いや、この者達の事を信用するにはまだ情報が足りない。

だけど、それよりも、、、。

ピキッ…

オベロン「ん?」

?「オベロン~?どーしたのー?」

ピキッ…ピキピキッ…

オベロン「妖夢、、、。」

黒妖夢「えぇ、分かってますよ。」

ビシッ…ミシッ…ピキッ…

聴こえてしまった。安堵するには早すぎた。

バリッ…バリバリッ!!

空間はひび割れる。

バリバリッ!!

それはまるでその空間を喰らうように大きくなる。

「これぐらいで勝ったつもり?アハハ!!とんだ喜劇(ファルス)ねぇ!!」

その声は先程の人類悪の声、、、。だけど、何かが違う。

パリーン!!

空間を破り(喰らい)現れたのは先程の人類悪が成長したような姿をした何か。

?「驚いたかしら?『コード・ディマイズ』が出てくると思った?残念。出てきたのはこの私、『コード・シンキング』、クラス(ビースト)、、、真名、、、『ダンピール』よ。」

?「『ダンピール』?人間と吸血鬼の混血?それが(ビースト)?そんな訳無いよね~。」

ダンピール「そうよ~。私は『コード・ディマイズ』と位置を入れ換えれる。まぁ、それだけじゃないけど~。」

ダンピールが主砲を構える。

ダンピール「さて、始めましょ?私のお遊戯(ダンピール)を。」

 

人類悪・浮上

 

長政「そう簡単に問屋を下ろすかよ!!」

ダンピール「あら~?荒武者~?おかしいわね~。沈めた筈だけど。」

長政「そう簡単に沈められるかってんだ!なぁ!信長!」

信長「そうじゃのー。儂らも舐められたものよ。まぁ、是非も無しか、、、。」

?「サーヴァント5人、人間1人、、、。そのうちサーヴァント1人は戦えない、、、。妖夢!連れて逃げて!!」

黒妖夢「分かりました!!」

妖夢・オルタがフランを抱いて逃げる。

ダンピール「あらら~?そう簡単に逃がすと思う?この私が?吹き飛びなさい!!」

ダンピールが砲をフランと妖夢・オルタに向ける。

信長「それは舐めとりゃせんか?今じゃ!浅井!!」

長政「我が刃は仁義の刃!正義無き者に、、、仁義無き者に防ぐ術無し!!『仁義(じんぎ)なる正義(せいぎ)の刃』!!」

ダンピール「あらら~、痛いわねぇ。あなたの刃、混沌をもたらす人類悪には効果的なのね~。ならば、、、。貴女達からねぇ~!!」

黒妖夢「ダンピールの狙いが向こうに向いた、、、。今しかない!」

 

 


 

 

逃げて、逃げて、、、逃げた先、、、。

もう、どこまで逃げたか分からない、、、。

私は怖い、、、。何も出来ない事が、、、。

こんな思いをするならば、狂ったまま現界すれば、、、

 

バーカ、そんなこと思うじゃねぇー!らしくねぇなー!

 

誰?知らない声、、、。でも、どこかイラつくけど、、、どこか懐かしくも思える。知らない声、、、。

 

貴女は、、、胸を張っていいんですよ。マスターの命を繋げられたのですから。

 

また、知らない声、、、。こっちは懐かしく、暖かい、、、。

 

あぁぁぁ!!とっとと腹括れよ!てめぇが迷っても意味ねぇだろうが!!

 

この声も、、、。この声は、、、どこか悲しいかも知れない。

 

ほら!行け!やれ!するべき事をやるんだよ!!わかんだろ!!

 

えぇ、分かりましたよ!そこまで言うなら!私は、、、。

 

もう、迷いません!

 

 

 


 

 

久美浜鎮守府

 

あれから4ヶ月が過ぎた。

あれから私達は長野で身を隠し、久美浜鎮守府へと身を寄せた。

ここも1ヶ月前まではブラック鎮守府だったそう。

そんな雰囲気はない。

白露「あっ!フラン!!」

おっと、マスター。

白露「信勝がご飯出来たって!」

ここの提督、織田信勝、、、。

彼のお陰で私達はここにいる。

マスターも無事だった。

フラン「えぇ、行きましょうか。」

私は『フランドール・スカーレット』。

クラス『破壊者(デストロイヤー)』。

マスターを護るためにこの禁断の力を振るうことを誓った仮初めの騎士である。




名前 ダンピール

クラス (ビースト)

召喚者 ???

詳細 駆逐艦 荒潮(あらしお)の様な姿をした(ビースト)。とある(ビースト)と位置を入れ換えることが出来る。


名前 白露(しらつゆ)

詳細 駆逐艦 白露型(しらつゆがた)の一番艦。東北地方のとある鎮守府から逃げ出し久美浜鎮守府へと行き着く。


名前 フランドール・スカーレット

クラス 破壊者(デストロイヤー)

召喚者 白露(しらつゆ)

詳細 吸血鬼。死ぬ寸前だった自身のマスター白露(しらつゆ)の体に入り込み癒し、鎮守府から逃走。その後は久美浜鎮守府へ流れ着く。


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番外編~白露型絶望的事変其の弐 上の段・壊された少女のカルテ~

作者「らりるれろらりるれろらりるれろ!!」
信勝「え?何これ?」
エミヤ「あぁ、信勝か。どうも、精神的ショックを受けたそうでな。」
信勝「えぇ、、、。」
作者「くゆせしんだばずど!!」
信勝「これはひどいな。」
オルトリンデ「宅配でーす。」
エミヤ「宅配?どれどれ?、、、。なんだこれは?」
信勝「え?注射器?え?『これを打て?』、、、。それ、、、。」
作者「、、、、、、。」
エミヤ「静かになった?」
作者「、、、、、ちぃぱっぱ!」
信勝「ダメだこりゃ。」


我、問うた、、、

 

「人の子よ、何故我らを狩る?」

 

人の子は、答える、、、

 

「何故か?そりゃあ、おめぇさん、、、生きるためさね。」

 

生きる為か、、、

それはそれは、、、理にかなうな、、、。

 

「そんじゃ、狩らせてもらうぜ。毒妖鳥(どくようちょう)プケプケ!」

 

生きる為なら仕方ない、、、。

我も数百年生きた。

生きている間に人の子の言葉も覚えた、、、。

何故、話せるようになったのか、、、。

分からんもんだ、生きるとは、、、。

人も獣も龍も生きる意味を知らず死す、それが定めだ、、、

 

 


 

 

嫌だ、、、。

 

 

イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!イヤだ!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!イヤだ死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!死にたくない!!イヤだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生きていたい、、、。生きていたいよ、、、。

 

 


 

 

ふむ、、、。実に面白い、、、。

ただの竜がこのような役になるとは、、、。

して、我のマスターは、、、。

人の女子(おなご)か、、、。して、何故全裸で虚ろな目をしておるのだ?

確かに狩人(ハンター)の中にもほぼ裸の者もいたが、、、。

、、、いや、違う、、、。

薬品の匂いに、、、これは、人の男の匂い、、、血の匂い、、、。

ここで何が行われていたか考えたくもない、、、。

 

ガチャッ

 

部屋の扉が開かれる。

この先には男が二人。

「な、なんだ!貴様は!!」

鳴り響く警報、こちらに向かってくる大勢の足音、、、。

はぁー、、、。

「貴様らは、、、人ではない、、、。故に壊そう。」

邪魔な扉前の男どもを蹴散らす。

この部屋の前はかなり広い、高さもある。

ならば、、、。

密林にて卑劣なる者、即ち我、、、。生きる為ならばどんな手でも使うのが生きとし生ける者の性である!『毒妖鳥(どくようちょう)!!」

人の姿から本来の姿へ、、、。

「我は肉は好まん、、、故に!貴様らは総じて毒で苦しむが良いぞ!」

毒液にまみれる有象無象。

阿鼻叫喚の地獄絵図。

ひとしきり暴れに暴れ、どの肉片も声を上げぬのを確認した。

確認し元に戻る。

「、、、問おう、お主が我がマスターか?」

虚ろな目をした少女。

「、、、まだ狩りに出る歳にもないであろうと言うのに、、、。辛かったであろう、、、苦しかったであろう、、、死にたかったであろう、、、。だが、安心せよ、、、我が守ろう。もう二度と同じ目に遭わぬように、、、。」

科学者のような風貌の男はそっと少女を抱きしめる。その目には涙を浮かべていた。

 

 


 

 

「ふむ、、、。我が巫女の言う通りであたか、、、。どこの馬の骨か知らぬが我の楽しみを!!!許せぬ、、、許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!許せぬ!我の!!我の楽しみを!!絶望し自らの命を絶つ、その表情を!!見るのが楽しみだと言うのにぃぃぃぃぃ!!!!、、、殺す、、、。殺してやるぅ!!この我を舐めるなよぉ!!ゴミがぁぁぁ!!」

死体が辺り一帯に散らばる空間で一人の男は憤怒する。



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番外編~白露型絶望的事変其の弐 下の段・生きますか?死にますか?苦しいですか?辛いですか?、、、幸せになりたいですか?

信勝「、、、。いつになったら本編を?」
作者「ネタが思い付いたら。」
信勝「じゃあ、番外編のネタを使えよ。」
作者「え!!本編に使うの勿体無いよ!」
信勝「、、、もう駄目だこいつ。」


マスターである少女を抱えて森を駆けるが、嫌な予感がする、、、。

まるで、狩人に追われている感覚だ。

 

 

休憩しない?

 

 

うん

いやだ 

 

 

その子を降ろせば楽になるよ。

 

 

うん

いやだ 

 

 

歩いても良いんじゃない?

 

 

うん

いやだ 

 

 

置いていきなよ。

 

 

うん

いやだ 

 

 

置いてけ

 

 

うん

いやだ 

 

 

置いてけ

 

 

うん

いやだ 

 

 

置いてけ

 

うん

いやだ 

 

 

置いてけ、、、、、!!!

 

 

うん

いやだ 

 

 

オイテケオイテケオイテケオイテケオイテケオイテケオイテケオイテケオイテケオイテケオイテケオイテケオイテケオイテケ

 

 

うん ←

うん ←

うん ←

うん ←

うん ←

うん ←

うん ←

うん ←

うん ←

うん ←

うん ←

うん ←

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやだ、、、、絶対に嫌だ!! 

 

 

全く持ってつまらんなぁぁぁぁ!!

 

「嫌な気配は貴様だな?出てこい!!」

 

出てこいだ?ただのトカゲ風情が調子に乗るな!!

 

「トカゲで結構だ。マスターを助けられるのならなぁ!!」

 

ほう、そうかそうか!!お前は意志が固いようだ。どれ、もんでやろう。

 

「何をする気、、、だ、、、?」

今目に写るのはかつて自身を斬った狩人(ハンター)

 

「おいおい?この俺に狩られた奴が他の奴を助けるだ?バカも休み休み言えや!!」

 

方や祖なる者、、、。

 

「我らと人類は分かり合えぬ。そなたのマスターとやらは人類側であろう?なら、すべき事は一つではないか?」

 

「そうだよなぁ!!一思いに殺せよ。」

 

「そうだ。殺せ!!」

 

はい ←

うん ←

YES ←

○  ←

OK ←

承知 ←

了解 ←

 

いいえ

いやだ

NO

×

NO

拒否

拒絶

 

「拒否権なんざねぇぞ。」

 

「本能に赴け。」

 

YESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYES・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「、、、本能に従え?」

 

「そうだ!本能従うのだ!」

 

YESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYES

 

 

 

 

「、、、分かった、、、。本能に従おう、、、。」

 

「そうだ!それこそモンスターだ!」

 

YESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYES

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は、、、。」

 

 

NO 

 

「私の本能に従ってやろう!!!」

 

NO 

 

「私はサーヴァントだからな!!」

 

NO 

 

「私はマスターを守る者!!故に、そのような戯れ言は聞かぬ!!それに、祖なる者も狩人(ハンター)もそのような事は言わん!!」

 

「なんだ!!おのれぇ!どれだけ我を愚弄すれば、、、まぁ、良い、、、。どうせ勝ち目はないのだからなぁ!その小娘を背負いながらどう我に挑む?」

 

確かに奴の言う通り、、、。さて、どうすべきか、、、。

?「では、代わり戦いましょう。」

「誰だ?」

?「しがない旅するサーヴァントですよ。」

 

「貴様はぁ!!貴様貴様貴様はぁ!!!また我の邪魔をする気か!!大百足(おおむかで)!!」

 

大百足「やれやれ、縁神(えんがみ)よ。お前と山神(やまがみ)、そして地神(ちがみ)の企みを阻止してきたが、、、いや、地神(ちがみ)に関してはなにも出来なくなったな。我らも力を失っていたからな。」

縁神「何をごたごたと!貴様に夜廻(よまわり)(ことわり)がいなければ我らは繁栄出来たのだ!それに、貴様らだけではなかったなぁ!カカシも外来からのやって来た(いにしえ)のものも邪魔をしてくれたなぁ!!」

大百足「そりゃ、邪魔するさ。信仰が無くなったから生け贄で存在を保つなんぞ馬鹿げたことは許さん!(ことわり)を見習え!」

縁神「ふざけるなぁ!!あんなカスを見習えだぁ?馬鹿も休み休み言え!!」

大百足「あっそ、そんじゃ、、、今度こそ消してやるよぉ!!マスター!!そいつら連れて逃げろ!」

?「分かりましたよ。では、逃げますよ。」

縁神「貴様ぁ!!どこから!?逃がさん!!、、、ん?認識が出来ないだと?」

大百足「マスターの前じゃ追うことは不可能だ。さっ、殺ろうぜ?ゴミ神様よぉ!!」

 

 


 

 

「すまない。助かった。」

?「困った時はお互い様ですよ。それはさておき、これからどうされるのです?」

「、、、。マスターを助ける。それしかない。その為には良い環境がなければな。症状と薬、感情の研究が出来る場所であり最も安全な場所を、、、。」

?「なるほど、、、では、少しお待ちを、、、。もしもし、私です。魔術師(キャスター)に変わって頂いてもよろしいでしょうか?いえ、ホドの方の、、、え?エムデンに?今日は休日だったはずですが?、、、ホームステイ、、、え?鎮守府にホームステイですって?確かに人手が必要ですね。えぇ、実はですね。」

 

青 年 説 明 中

 

?「と、言うわけ何ですが、、、「私でもいい筈では?」ですか?バカ言わないで下さい。あなたは余計なことを一度に10個程引き起こすでは、、、え?もう占った?余計なことを、、、え?有用物件?久美浜鎮守府?分かりました。伝えてみます。」

青年は連絡を終える。

?「いい場所が分かりましたよ。」

「本当か!?」

?「えぇ。場所は久美浜鎮守府、、、。最も安全な場所で最も信頼できる者が提督をしているらしいです。どうします。」

「そうか、、、。ならば、、、。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府 執務室

 

信勝「なるほど、、、。分かった。地下に実験室を作るように指示を出しておく。好きに使ってくれて構わない。」

「有難い。どう礼を返せば、、、。」

信勝「礼は要らないさ。これからよろしく頼むよ。プケプケ。」

プケプケ「あぁ!こちらこそよろしく頼む!」

 

 


 

 

大百足「ふぅー、あんときは旅人とか言ったが、、、。単なる旅行だったのになぁー。」

?「いいではありませんか。旅も旅行も変わりませんよ。」

魔術師「いや、結構変わるのでは?あと、頼んでいた物は、、、。」

大百足「ほい、油揚げ。」

魔術師「、、、。(わたくし)、生八ツ橋を所望した筈ですが、、、。」

花の魔術師「あはは、たまには違うものもいいじゃないか。」

魔術師「、、、コロコロしますが、よろしくて?」

大百足「まぁまぁ、喧嘩すんなって、、、。それよりも気になるのは、、、。」

花の魔術師「この世界に召喚されているサーヴァントについてかい?」

大百足「あぁ、縁神がいるってことは他のもいるはずだ。生け贄を欲する山と縁。誘い、呪い、希望を喰らい眷属を増やす地。厄介なんてもんじゃねぇ。縁神のクラスは(エンシャント・ゴッド)だった。それに比べて俺は騎兵(ライダー)。力がガクンっと下がってる。防戦するのがやっとだ。」

?「となると、一枚岩では駄目ですね。戦力を増やさなければ。ですが、むやみやたらに増やすのはいけない。ちゃんと相手を見極めなければ。」

花の魔術師「それなら、彼は大丈夫だよ。彼が敵である確率は0だと見ていい。」

大百足「そんなに買ってるのか?久美浜の提督を。」

花の魔術師「そうだね。彼なら導けるさ。なんたって最高のサーヴァントだからね。そうだ?信勝君。」




名前 プケプケ

クラス 魔術師(キャスター)or(ドラゴン)
召喚者 ???

詳細 白衣を着たサーヴァント。科学者の様に見えて科学には疎い。だが、頭が良く知らない知識でもすぐに我が物に出来る。


名前 縁神(えんがみ)

クラス (エンシャント・ゴッド)

召喚者 ???

詳細 元は由緒正しき縁結びの神であったが、信仰されなくなり存在を保つために生け贄を欲するようになった邪神。精神的に弱っている者を言葉巧みに自殺に追い込んでくる。


名前 大百足(おおむかで)

クラス 騎兵(ライダー)

召喚者 ???

詳細 元は悪き妖怪であったがやがて土地神となった。だが、時代が進むにつれて信仰が減っていき力が弱くなった。それでも、人の味方でいようと自身よりも強い邪神達から町を守っていた。


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神戸鎮守府活動録~連続怪画怪死事件その1~「無題」

信勝「、、、。作者?」
作者(゜ρ゜)
ゆかり「作者さんが死にましね。この前書きに平和が訪れました。」
信勝「なんでそうなる。いや、待て!普通に流しそうだったけど、お前、今回初登場なのに前書きで名前だしていいのか?」
ゆかり「いいんですよ!文句があるなら私の黒刀・夜で斬りますよ!」
信勝「ヤバい新キャラだなぁー。では、本編へ。」



神戸鎮守府執務室

 

雪花「ひ、暇だ!」

雪風「しれぃ、、、。今日も、、、。仕事が、、、。ありません、、、。」

雨牙「うちの艦娘12人全員がサーヴァントを召喚してるからなぁー、そこらの深海棲艦なら太刀打ち出来ないしうちの領海に来るまでに淡路鎮守府の戦力潰される。そりゃ仕事がなくなるよ。」

雪花「そう言えばうちって12人しか艦娘いないのか。」

雨牙「そうだぞ。それに、所属してる人間すらサーヴァントがいるからな。」

コンコンッ

?「失礼するよ。提督。」

雪花「うーん?あ、最上(もがみ)か。どうしたの?」

最上「いや、提督が暇そうだから面白そうな噂話を持って来たんだよ!」

雪花「へぇー、どんな話?そんじょそこらの噂話程度じゃ私は動かないよ。」

最上「提督はさぁー、最近話題の連続怪死事件を知ってる?」

雪花「あー、あれかぁー。ニュースで見たけど、不審死としか報道されてないけど。」

最上「あれ、殺害方法が全く違う2つの殺害方法なんだよ。」

雪花「へ?全く違う?」

最上「1つは四肢が切断された遺体。もう1つは全内臓機能停止。そして、両目が抉り取られた遺体と機能停止の遺体は同じ人物である。ね?おかしいと思わない?」

雨牙「おかしすぎる!それって同じ人間が二人いてそれぞれ別のやり方で殺されたってことだろ?しかもそれが多数ときた。偶然で片付けられる話じゃない!」

雪花「なるほど、、、。警察はなんて?」

最上「警察は何も話さないつもりらしいよ。」

雪花「、、、。」

カチッ!

雪花「あーあー!全員!執務室に集合!」

雨牙「はぁー、ヘシアンとロボを呼んでくるよ。」

 

 


 

 

30分後 執務室

 

雪風「第一艦隊、、、。揃いました、、、。」

?「第二艦隊、揃いました!」

小町「所属サーヴァントも全員いるね。」

紫苑「せ、狭い。」

?「姉さん文句言わないで。」

ガイガン「で、今回の召集は?」

雪花「よくぞ聞いてくれた!最近、この鎮守府は仕事が全くない。そこで!巷で話題になっている連続怪死事件の犯人を我々で捕らえようと言うのだ!」

?「はぁ、、、。マスター。奴はどこか頭を打ったのか?」

春風「あれはいつもの症状です。」

雪花「こらそこー!文句を言わない!」

?「いやー、面白そうやんか。うちのパンジャンの餌食にしたろ。」

雨牙「止めろ!街中にパンジャンドラムを解き放とうとするな!金剛(こんごう)!こいつはお前のサーヴァントだろ?ちゃんと制御してくれ!」

金剛「うーん、、、。狂戦士(バーサーカー)。」

狂戦士(バーサーカー)「ん?何やマスター。」

金剛「パンジャンドラムを街中に解き放つ、、、。さいっこうにナイスアイディアネ!

雨牙「この紅茶モンスター共め!」

?「おっ、いいっすね!ついでにノルマンディーもやりますか!マスターもいいと思いますよね!」

雨牙「もう一体居やがった!だ、誰かこの英国面供を止めてくれ!」

?「あー、無理です。こうなっては私でも止めれません。」

?「ねぇ、復讐者(アヴェンジャー)。毎日紅茶を飲むとあのようになるのかしら?」

復讐者(アヴェンジャー)「あれは特殊な例だ。しかも、奴らに至っては紅茶を静脈注射している。まとまではない。」

?「はぁー、、、。提督さん。主な作戦は?」

雪花「無い!行き当たりばったりよ!」

?「、、、。マスター、斬っていいですか?」

?「ダメです!確かに提督の行き当たりばったりにはうんざりしますがダメです!」

?「私の黒刀が血を欲しているんだ!」

雨牙「これが世界一の剣豪ってマジか?」

小町「混じってるんだし仕方ないんじゃないの?技量が剣豪の物でも大本がねぇ。」

雨牙「とりあえず、内容は話した。各自夜まで自由にしてくれ。解散!」

各々執務室を出ていく。

雪花「うーん。」

雨牙「姉さんどうしたんだ?所属表なんて見て。」

雪花「どう人員を分けようかなって。」

 

         所属表

 

   青空雪花(あおぞらせっか) サーヴァント 依神紫苑(よりがみしおん)

 

   青空雨牙(あおぞらあまが) サーヴァント ヘシアン&ロボ

 

整備士

   

   芥八代(あくたやしろ) サーヴァント 河城(かわしろ)にとり

 

   クシナ サーヴァント ドンキホーテ・A(アズゴア)・ルーナ

 

憲兵

 

   桂龍瑞(かつらりゅうすい) サーヴァント ポートガス・D・サンズ

 

   クシヤ サーヴァント ドンキホーテ・S(シオン)・サーラ

 

第一艦隊

 

旗艦 雪風(ゆきかぜ) サーヴァント 小野塚小町(おのづかこまち)

 

   山城(やましろ) サーヴァント ガイガン

 

   春風(はるかぜ) サーヴァント ウロボロス(仮)

 

   長良(ながら) サーヴァント 謎の罪人(シナー)X

 

   飛鷹(ひよう) サーヴァント 依神女苑(よりがみじょおん)

 

   最上(もがみ) サーヴァント メデューサ

 

第二艦隊

 

旗艦 金剛(こんごう) サーヴァント 謎の英国(えいこく)X

 

   (あらし) サーヴァント ブラックパール

 

   阿賀野(あがの) サーヴァント 刑部姫(おさかべひめ)

 

   神通(じんつう) サーヴァント 結月(ゆづき)ゆかり

 

   衣笠(きぬがさ) サーヴァント 秋静葉(あきしずは)

 

   伊47 サーヴァント ラギアクルス

 

雨牙「癖が強いメンバーだ。この割り振りこそ提督としての才能の見せ所じゃないのか?」

雪花「、、、うーん、、、。」

結果として割り振りは夜になっても決まらなかった。




名前 最上(もがみ)

詳細 最上型一番艦。他の鎮守府の最上と同じでボーイッシュで僕っ子なのだが、神戸鎮守府の最上はサイコパス。深海棲艦を半殺しにした後には拷問を行い飽きたら虐殺。例としてあげるならミンチにしたり薬物大量投与、プレスなど。それを止めることを出来ないメデューサは影が薄い。

名前 金剛(こんごう)

詳細 金剛型一番艦。よくティータイムで紅茶を飲んでいる姿を見られるが自室では静脈注射で紅茶を直接体内に取り込んでいるヤベェー奴。

名前 謎の英国(えいこく)X

クラス 狂戦士(バーサーカー)

召喚者 金剛(こんごう)

詳細 サーヴァント・ユニヴァースの最果てにある星、スローライフから召喚に応じやって来たヤベェー奴。紅茶を静脈注射、マーマイトをがぶ飲み、ポットヌードルが夜食、ハギス、スターゲイジーパイが主食、パンジャンドラムをこよなく愛している。

名前 長良(ながら)

詳細 長良型一番艦。神戸鎮守府で稀少なまともの艦娘、、、なのだが、、、。召喚したサーヴァントにいつも振られっぱなし。

名前 謎の罪人(シナー)X

クラス 狂戦士(バーサーカー)

召喚者 長良(ながら)

詳細 サーヴァント・ユニヴァースの最果てにある星、スローライフから召喚に応じやって来たヤベェー奴。罪人と呼ばれる理由は彼はイギリス領在住である時ドイツ領ノルマンディー上陸を仕掛けた為である。その後無事捕まった。謎の英国(えいこく)Xとは同じ出身の盟友。

名前 春風(はるかぜ)

詳細 神風型三番艦。ピンク色の着物を着たお上品な艦娘なのだが、かなり抜けていて常識が通用しないこともしばしば。

名前 ウロボロス(仮)

クラス 復讐者(アヴェンジャー)

召喚者 春風(はるかぜ)

詳細 とある事情により真名を隠しているサーヴァント。常にサングラスを付けている。肉体戦も銃撃戦もお手のものなのだが、、、。マスターの常識が無さすぎて鎮守府内の尊厳が失われたこともある。その後所属している男性陣に励まされるが女性陣には避けられるようになった(元凶であるマスターからも避けられた。)

名前 依神女苑(よりがみじょおん)

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 飛鷹(ひよう)

詳細 神戸鎮守府の苦労人2号。苦労人1号は出撃で苦労人3号は胃薬を大量服用したり疲労で倒れたりなのだが、苦労人2号である女苑は姉である依神紫苑(よりがみしおん)青空雪花(あおぞらせっか)に振り回され、マスターである飛鷹(ひよう)をキッチンに入れさせないための防衛戦を繰り広げておりいつ疲労で倒れてもおかしくないのだが、女苑が倒れると鎮守府が内側から崩壊するため倒れる分けにはいかない。

名前 神通(じんつう)

詳細 川内型二番艦。主砲で戦うより刀で戦うザ・侍。演習にて自身のサーヴァントである結月(ゆづき)ゆかりと手合わせを行っているが全戦全敗。

名前 結月(ゆづき)ゆかり

クラス 剣士(セイバー)

召喚者 神通(じんつう)

詳細 本来は戦闘能力など皆無の筈だが座にてとある剣士と混じってしまった。剣士の人格は完全に失われたが剣術などの技術と剣士が使っていた黒刀・夜を引き継いでいる。青空雪花(あおぞらせっか)の無計画さにイラつく事が多い。


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神戸鎮守府活動録~連続怪画怪死事件その2~「絵空事の世界」

信勝「2日後、イベントが始まる。みんな、準備はいいか!」
響「問題ない。石は用意できてる。」
吹雪「資金もあります!」
大淀「金リンゴは、、、。いつ無くなるんですかね?」
タシュケント「今回の舞台は中東かな?港幾つかもらっていいかな?」
コヤンスカヤ「えー、何を造ってらっしゃるのです?」
スピネル「今回のイベントはお母様が活躍するんだろ?なら、応援するのに横断幕がいるのは当然だろ?」
ケルヌンノス「のすー、、、。いいのすか?あれが君の養子()のす。」
トネリコ「恥ずかしさのあまり死にそうです。」


神戸鎮守府食堂

 

雪花「えーと、、、。結果なんですが、割り振りが一切決まりませんでしたので2マスターと2サーヴァントで行動してもらいます。つまり、9組で行います!あっ、雨牙は鎮守府に、いてもらわないといけないからどこか一組6人になります!よって8組!」

ゆかり「やはり斬ります!」

神通「落ち着いて下さい!」

 

 


 

 

謎の英国X「なんでや!なんでうちらは監視されてるんや!確かにマスター2サーヴァント2でおかしくはない。でも、これは最早監視やろ!うちらが何をした!」

金剛「誠に遺憾デース!」

龍瑞「お前らが暴走しねぇようにだ!」

サンズ「そうですよ!お二人が監視無しに暴走したら誰がお二人を止めるんですか!」

謎の英国X「お?なんやこの最弱サーヴァント。うちとやる気か?いいでうちのパンジャンも準備万端やで。」

サンズ「そ、そんなつもりじゃ!」

金剛「やめるデース!二人とも!仲間同士で喧嘩なんて犬も食わないデース!」

謎の英国X「、、、。それもそうやな。はよ犯人見つけてパンジャンの耐久実験の的にしたろ。」

龍瑞「お前、、、。そんなこともしてるのか。」

サンズ「、、、?」

サンズは何かの違和感に気が付く。

だけど、それは些細なこと。だから、気にしなかった。

?「あれの魂、、、。食べたい。ポートガス・D・エースサンズ、そして、ポートガス・D・サンズ。君達の魂、、、。実に美味しそうだ。」

物陰から覗く不審な影。それは夜の闇に消える。

謎の英国X(なんや?えらいゾッとしたで。まるで、悪魔に見つめられてるようや。)

 

 


 

 

ゆかり「、、、。神通さん。この街、おかしくないですか?しかも、長良と罪人(シナー)の2人とはぐれてしまいましたし。」

神通「剣士(セイバー)も気付いていましたか。」

ゆかり「もし、私の予想が当たっていればイレギュラーがいますね。しかも、後ろをつけられてる。」

神通「、、、。」

神通は刀に手を掛ける。

?「ムダダヨ。ボクニハナニモキカナイ。コウゲキハナニモキカナイ。ムダムダムダ。」

二人は寒気がして振り返る。

そこには一人の少女。

だが、瞳は赤く光り笑っている。

?「マスターノネガイカナエル。ボクノヤクメ。ボクニチョウダイ、ソノニクタイ、ソノタマシイ。ゼンブゼンブマスターノタメニボクノヨウブンニスルノ!」

ゆかり「マスター!走りますよ!」

神通「あれはヤバい!明らかに我々が探している人物ではないイレギュラーです!」

?「ニガサナイヨ!」

少女は弓を構える。

ゆかり「弓!マスターは避けてください!」

矢が放たれる。それをゆかりが弾く。

?「ムダダヨ。キミタチハニゲラレナイ。アキラメテボクノヨウブンニナッテヨ!」

弾かれた矢が二人を追尾し始める。

神通「追尾する矢!ひたすら逃げなければ!」

?「ゲームノハジマリ。コノセカイエノナカ。ホンライナラボクラハサンカシナイ。キミタチガワルインダヨ。ヘンニサグルカラ。ダカラ、オトナシクボクノヨウブンニナレ!」

 

 


 

 

小町「悪趣味だなね。」

ウロボロス(仮)「血塗れに肉片が飛び散る広場。これは現実ではないな。それに燃えた肉塊もあるな。」

雪風「気味が、、、。悪い、、、。」

春風「うーん、、、。早くここを離れた方がいい気が。」

ザクッ、ザクッ、

足音が聞こえる。

その音の主は白いパーカーを羽織った青年だ。

?「次は君達?ここに来る人間達はつまらない。君達は僕を笑顔にしてくれるのかな?」

ウロボロス(仮)(あれはまずい。マスターと雪風を逃がさなければ!)

青年は手を4人に向けて掲げる。

春風「なんでしょうか?」

?「まずは君かな?」

ウロボロス(仮)「まずい!」

ウロボロス(仮)が春風を突き飛ばす。すると、ウロボロス(仮)の体が燃える。

春風「えっ?復讐者(アヴェンジャー)?」

雪風「これは、、、。人体発火!」

小町「奴さん、、、。相当ヤバいね。ウロボロス!大丈夫かい?」

ウロボロス(仮)「危なかった。熱と炎への耐性を手に入れていて助かった。」

?「耐えた耐えた!すぐに死んだら面白くないからね!せっかくのゲームなんだからもっと楽しもうよ!」

 

 


 

 

静葉「なんだか不思議な花畑だ。」

衣笠「確かに不思議。4人は何か感じる?」

クシナ「いや、夜なのに昼間みたいに明るいところが一番怪しいでしょ。」

クシヤ「衣笠、結構、抜けてる、ね。」

衣笠「喧嘩売ってるのかしら?」

サーラ「確かにおかしい場所ですわ。お姉様は何か?お姉様?」

ルーナ「、、、。みんな、構えて。いる。ヤバいのが。」

?「アハハ、君は勘がいいね。、、、。マジふざけんな。」

花畑の中心に1人の少年が現れる。

衣笠「君は何者?」

?「ハロー!僕はフラウィ。お花のフラウィさ!」

メキッ,,,

ルーナ「!離れるよ!」

クシナ「どうしたのよ!ルーナ!」

フラウィ「この世界では殺すか、殺されるかだ!」

メキメキッ,,,

静葉「こりゃダメね。撤退撤退!」

衣笠「えっ!静葉も!」

クシヤ「サーラ、いけるか?」

サーラ「相手1人でしょ?私でもいけるよ!」

ルーナ「バカサーラ!あれは相手にしちゃダメ!あれは、、、。」

フラウィ「勘がいい君は殺す。君が生きていてメリットがない。」

フラウィの体が膨張している。

そして、やがて姿が変わる。

ルーナ「あー、もうダメ逃げれない。」

クシナ「えっ?どう言うこと?」

ルーナ「アイツは、、、。神に近い化け物よ。」

フラウィ「フフフ、、、。アハハ!!さぁ、受け取れよ!大丈夫、死にやしないよこれはLOVEさ!『邪悪なる花(フォトショップ・フラウィ)!!」

そこには青年の姿はなく、あるのはおぞましい怪物の姿。

 

 


 

 

八代「うーん、、、。なにこれ?コロシアム?」

嵐「どう見てもコロシアムなんだが、、、。雪積もってねぇか?」

にとり「まだ夏だってのになんで雪が?」

ブラックパール「雪が積もってる割には寒くねぇな。本当に雪なのか?まぁ、それよりも気になるのはアイツだな。このコロシアムの真ん中で待っていましたって感じに突っ立ってるアイツ。」

?「、、、。良く来たな。雪が積もってるのは気にするな。足元が雪のせいで安定しないがな。」

八代「にとり、、、。あのサーヴァント、どう思う?」

にとり「ハッキリ言って危険かな?あれは私達じゃ手に終えないかもね。」

?「どうした?来ないのか?なら私から攻めよう。我が名はイヴェルカーナ!貴様らには我が全力を持って相手しよう。」

 

 


 

 

阿賀野「うぉぉぁぁぁぁ!!走れぇぇぇぇぇ!!間に合わなくなっても知らんぞぉぉぉぉぉぉぉ!!」

刑部姫「なんで姫がこんな目に会わなきゃ行けないのよぉぉぉぉ!!」

イク「うるさい引きこもり共なのね。さっさとあれに殺られてみるといいのね。」

ラギアクルス「やめておけマスター。今は逃げることだけを考えるんだ。」

四人の後ろを追っているのは鎧を身に纏った武者。

イク「刑部姫、この中で一番の戦力なんだから何とかするのね。」

刑部姫「それを言うならラギアクルスの方が火力もあって戦闘維持も出来るし適任じゃんか!」

ラギアクルス「アホか二人とも。ここは逃げるに限る。」

阿賀野「なにそれ野生の勘?」

ラギアクルス「まぁ、そんなところだ。ん?あそこにいるのは。」

4人の走るその先に長良と謎の罪人(シナー)Xがいた。

長良「もう!罪人(シナー)が勝手に放てるから二人とはぐれたじゃないですか!どうしてくれるんですか!」

罪人X「アハハ!いやー女の子に怒られるなんていいねぇ~!もっと俺を罵倒しておくれ!」

長良「もういや。このサーヴァント。ん?あれは阿賀野さん達?」

イク「二人とも逃げるのね!ヤバイのが来る!」

罪人X「ヤバイの?、、、。あー、確かにヤバそう。」

ラギアクルス「だから早く逃げるぞ!」

罪人X「じゃ、マスターを任せるわ。」

イク「はぁ?何を言ってるのね。」

阿賀野「そうよ!早く逃げなきゃ!」

罪人X「いいや。俺の予想だと俺はアイツに勝てないけどもイーブンになら持っていける。てか、ワンチャン勝てる。」

刑部姫「どう言うこと?」

罪人X「それは言えねぇや。まぁ、兎に角逃げな。ここは、俺が食い止める。」

イク「、、、。じゃ、任せるのね。長良逃げるのね!」

長良「う、うん。」

罪人(シナー)Xを残し逃げる。

罪人X「さてと、、、。俺の予想が正しければいいんだけどねぇー。でも、あれはどう見ても神性だよな?それが一番不味い。神性だけなら負け。予想が当たればイーブン。神性が無ければ勝ちだな。」




名前 芥八代(あくたやしろ)

詳細 神戸鎮守府の整備士。軍に所属しているわけではなく青空雪花(あおぞらせっか)によって無理矢理連れてこられた悲しき人物なのだが、今の生活に特に不満は無いらしい。


名前 河城(かわしろ)にとり

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 芥八代(あくたやしろ)

詳細 河童(かっぱ)。お値段以上ではない。目を離すと色々と発明しているため資材が消える。発明家、整備士としては一流なのだが問題を起こすのはやめてもらいたい。


名前 クシナ

詳細 クシヤと路頭に迷っているところを青空雨牙(あおぞらあまが)に保護されて以来神戸鎮守府の整備士をしている。No.947


名前 ドンキホーテ・A(アズゴア)・ルーナ

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 クシナ

詳細 近世ヨーロッパにて海賊船のクルーとなっていた魔術師姉妹の姉。特に目立った活躍も無かったのだが何故か座に登録された。性格はクールで大人しい。生前に使えなかった糸を操る力と赤い槍を持つ。生前と同じで夜の間は力が増す。


名前 桂龍瑞(かつらりゅうすい)

詳細 神戸鎮守府の憲兵で大本営から派遣されている。三元帥のどの勢力にも属さないフリーランスの憲兵である。


名前 ポートガス・D・サンズ

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 桂龍瑞(かつらりゅうすい)

詳細 第二次世界大戦時代を生きたアメリカの魔術師なのだが、魔術が全く使えない。さらに弱い。徴兵されても逃げたした。その後捕まりアトランタに乗せられ、ソロモン海戦にて船内にて頭を打って死亡と座に登録されたのが間違いレベルでおかしいサーヴァントなのだが、けついを秘めたとき覚醒する。

名前 クシヤ

詳細 クシヤと路頭に迷っているところを青空雨牙(あおぞらあまが)に保護されて以来神戸鎮守府の憲兵をしている。No.948


名前 ドンキホーテ・S(シオン)・サーラ

クラス 暗殺者(アサシン)

召喚者 クシヤ

詳細 近世ヨーロッパにて海賊船のクルーとなっていた魔術師姉妹の妹。特に目立った活躍も無かったのだが何故か座に登録された。性格は姉と違い活発で明るい。なのに暗殺者(アサシン)である。姉は生前持っていなかった能力を得たのに対してサーラは生前からある音を遮断する空間を作る力と石化の魔眼、ルーナの逆の昼間は力を増すのみである。


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神戸鎮守府活動録~連続怪画怪死事件その3~「少女の絵画」

響「やぁ、読者のみんな。久しぶりだね響だよ。」
川内「川内、参上ってね!で、今回の話はなに?春イベ?それともトラオム?」
響「いや、どちらでもないよ。今回は題名についてだ。川内さん。何か違和感を感じないかい?」
川内「うーん?『少女の絵画』ってところかな?」
響「流石、川内さんだ。この絵画は今回出てくるけど出てこないよ。正確に出てきてるよ。」
川内「???え?」


雪花side

 

紫苑「へぇー、そんなことが、、、。大変だったんだねー。」

?「貴女様にそう言われるとは、、、。ありがたき幸せであります。依神殿。」

紫苑「私はそんかにありがたく思われる神じゃないよ。貴方の方こそありがたく思われる神じゃない?コトワリ。」

コトワリ「いえいえ、私のような荒神を誰が好き好んで崇めてくれるのでしょうか?」

紫苑「ふーん、でも少なくとも一人はいるんじゃない?」

コトワリ「マスターは私を崇める者のではなく。私が守る者ですから。」

紫苑「そうなんだ、、、。」

雪花「深い話だなー。」

?「深い話なの?」

雪風「そんな、、、訳、、、ない、、、。」

小町(´ω` )zzZ

?「私のサーヴァントだけど、、、分からないわ。」

?「お二人にとっては深い話なのでしょう。」

紫苑「ねぇ、最近発生してる四肢切断された遺体は貴方の仕業でしょ?」

コトワリ「気が付かれましたか?」

紫苑「貴方に会わなければ気が付かなかったよ。あれは人間じゃないんでしょ?

コトワリ「!!えぇ、左様でございます。依神殿。」

雪花「え?どゆこと?てか、紫苑ってここまで頭が良かったっけ?」

雪風「司令、、、それ、、、すごく、、、失礼、、、。」

紫苑「コトワリのマスターは貴女ね?」

?「あら?何故そう思うのかしら?」

紫苑「なんとなくかな?と言うよりもそっちの子とコトワリは相性が合わない気がしたから。」

?「貴女、すごいのね!どちらがどちらのサーヴァントか分かるなんて!」

?「メアリー、あまりはしゃがない。」

紫苑「貴女達は利害が一致している。もしくはただただ仲がいいか。そうじゃなきゃ貴女は自身のサーヴァントが消えるかもしれないリスクを背負ってまでその子を守る理由がない。そんなのそこの槍兵(ランサー)だけで十分なはず。」

槍兵「おっしゃる通りですね。」

紫苑「そこから導き出される答えは、、、。あの遺体達は貴女、えーとメアリー?でいいのかな?を狙っている。だけど、あれはデコイ。まだいるんでしょ?貴女を付け狙ってるのが。」

メアリー「正解よ。」

雪花「す、凄い、、、。」

小町「ZZZ...マスター、、、走る準備を。」

その場にいる全員に悪寒が走る。

コトワリ「来たな、、、魔術師(キャスター)ゲルテナ!!」

物陰からメガネをかけた初老の男性が現れる。

ゲルテナ「ふむふむ、、、今日こそはメアリーを手に得られると思っていたが、、、ちと予想外じゃが、、、。まぁ、いい。貴様ら、メアリーから離れろ。その子はワシの物じゃ。」

?「は?メアリーは貴方の物ではないわ!メアリーはメアリー、彼女の意志で今を生きているのよ!」

ゲルテナ「何を言っておる?メアリーはワシの作品()じゃよ。所有権はワシにある!」

槍兵「マスター、私の後ろへ。」

メアリー「うん、、、。」

?「コトワリ、殺って。」

コトワリ「えぇ、殺りま「待って」依神殿?」

紫苑「マスター、、、みんなと逃げてくれる?こいつは私が殺るから。

小町「お?珍しくやる気じゃんか!なら、あたいは逃げるマスター達の殿を努めるさね。」

ゲルテナ「このワシがそう易々と逃がすと思うか?」

紫苑「うるさいな、、、。私は依神紫苑。泣く子も不幸にする貧乏神。故に全人類の不幸を一身に背負う!『天上(てんじょう)貧乏神(びんぼうがみ)』!!

メアリー「身体強化の宝具?無駄よ!そいつは相手の強化状態を無効化出来るの!」

ゲルテナ「流石はメアリーじゃな。メアリーの言う通りワシに身体強化の宝具は「うるさいな。」グハッ!」

メアリー「え?無効されてない?」

ゲルテナ「何故だ!何故だ!何故!この世界では強化は無効される!なのに何故!」

紫苑「教えると思う?お前みたいな外道に!!」

?「大丈夫そうですね。」

コトワリ「さぁ、マスター!メアリー殿!依神殿が足止めをなされているあいだに逃げますよ!」

メアリー「え、えぇ。わかったわ。」

?「、、、死なないわよね?」

雪花「死ぬ?紫苑が?ないない!だって私のサーヴァントだからね!!」

雪風「司令、、、適当、、、でも、、、安心、、、出来る、、、」

小町「てっ、ことさね。絶対に帰ってきなよ。」

紫苑を残し雪花達はその場を離れる。

ゲルテナ「痛いのぉー、老人にこの仕打ちとは、、、よっぽど死にたいようじゃのぉ!!」

紫苑「来なよ。私は、、、絶対に守り抜く!!それが、幻想郷最強最悪の貧乏神だ!

 

 


 

 

謎の罪人(シナー)Xside

 

罪人X「あらよっと!」

罪人(シナー)Xは鎧武者の攻撃をするりと避ける。

罪人X「ふむ、こりゃ俺敗北濃厚だなー、、、。とおもったが!!」

避け、鎧武者の背後に廻るとその鎧に強烈な蹴りを入れる。

罪人X「これは、行ったな。」

ピキッ、、、。ピキッ、、、。

バキバキ、、、。

鎧は割れ鬼が姿を顕にする

人間の青年ぐらいでその顔付きは少年にも少女にも見えた。

だが、普通の人間とは違う。左右で大きさの違う角が生えていたのだ。

罪人X「神霊サーヴァント、あるいは(エンシャント・ゴット)かと思ったが、、、。あんた、別人格(アルターエゴ)だな?」

別人格「、、、。へぇー、正解に辿り着いたのですか、、、。貴方は危険ですね。鎧が割れれば刀は振るえないでね、ここはこれで。」

別人格(アルターエゴ)は刀は鞘に納め、腰に付けていた太鼓のバチのようなものを手にする。

罪人X「あれ?どこかで見たような?」

別人格「人を守りて、人は我らを拒絶する。ならば、我らは守る鬼ではなく喰らう鬼となろう!『音撃打(おんげきだ)業火絢爛(ごうかけんらん)』!!

太鼓の紋様が浮かび上がりそれをバチで叩くとドリルの様になり罪人(シナー)Xへ襲い掛かる。

罪人X「あぁ、そう言うことか。」

 

 


 

 

神通side

 

ゆかり「マスター!無事ですか!?」

神通「えぇ!大丈夫です!」

?「ハァー、ハアヤクシネヨ。ボクダッテヒマジャナイ。ハヤクボクノヨウブンニナレ!!」

少女が弓を構える。

ゆかり「また来ますよ!」

?「、、、ヤレ、、、。」

放たれた矢は神通を狙う。

だが、神通は難なく避ける。そして、矢は神通の後ろの壁を破壊する。

だが、終わらない。さらに壁を破壊し神通を追尾する。

ゆかり「マスター!」

矢を破壊するゆかり。矢は簡単に折れてしまった。

ゆかり「あの程度の強度なら何度来ても余裕です!」

?「、、、フーン、、、アッソ。ナラ、ヤッチャオ。ネガエ、ココロノオクソコニ、ニドトアエヌトワカッテイテモネガッテシマウソノネガイヲ!ネガエ!ソシテ、ニエヲヨコセ!『邪悪なる再生の花(リリー・カーネーション)』!!

空に浮かぶは無数の矢。

ゆかり「これは、捌ききれませんね、、、。マスター!あれに射られたとしても全力で逃げますよ!」

神通「はい!」

?「フフ、バカナヤツラ。コノヤノコトヲナニモシラナイ。」

この矢も標的を追尾する。だが、ゆかりと神通は知らない。この矢全てが猛毒であることを。




名前 コトワリ

クラス (エンシャント・ゴット)

召喚者 ???

詳細 かつてはかなりの信仰を得ていた神でたったのだが、廃れ、人間の悪意ある願いばかりが集い荒神へとなってしまった。だが、とある少女の活躍により神格を取り戻した。


名前 メアリー

詳細 絵の中を行き来できる力を持つ謎の少女。見るもの全てが真新しらしく非常識な面も、、、。


名前 ワイズ・ゲルテナ

クラス 魔術師(キャスター)

召喚者 ???

詳細 生前は見る者を引きつける迫力と魅力を持つ独特な絵画を描くマイナーな画家であった。サーヴァントして現界してからは一定の範囲を自身の絵画の世界にしてしまうと言う恐ろしい能力を獲た。メアリーのことを自身の所有物と主張している。


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番外編~季節のイベント~
クリスマス・イブ~前日~


本編より先の話しになりますので初登場キャラクターが多数います。


12月23日 久美浜鎮守府

 

吹雪「えーと、、、。なんだか英霊の皆さんや司令官さん達が忙しそうに何かをしてますね。何をしてるんですか?それに、他の鎮守府の提督の方もいらしてますね。」

信勝「えーと、、、。ツリーはこの当たりに設置だな。あー、あー、、、。こちら信勝。ツリー班。そっちはどうなってる?」

CEO『あー、あー、、、。こちらペンテシレイア。現在ツリーに最適なもみの木を探しているのだが、、、。なかなか見つからなくてな。だが、安心してくれ!今夜までには鎮守府へ持ち帰る!』

信勝「了解した!では、健闘を祈る!」

信勝はトランシーバーでの通信を終える。

だが、通信を終えてすぐに別の班からの通信が、、、。

文『こちらプレゼント班の[射命丸(しゃめいまる)]です!!実行委員長大変です!明らかに用意できないプレゼントを要求してる方がいました!!』

信勝「何だって!!一体誰のプレゼントだ!!」

文『響さんのワルサーP38と[菊月(きくづき)さん]のS&W M19が入手不可です!!』

信勝「プレゼント確認ちゃんとしたのか!?」

文『えーとですね、、、。プレゼント確認の担当をしていた[ワルキューレ三姉妹]の話しではいけるだろうと判断したそうです。』

信勝「くそ!!あの三人を担当にした僕が馬鹿だった!!悪いが何か別のもので代用してくれ!!」

文『イエッサー!!』

咲夜『緊急連絡!実行委員長!応答願います!こちら食糧調達班の[十六夜(いざよい)]です!』

信勝「今度はどうした!!」

咲夜「輸送班の準備と現金の補充をお願いします!」

信勝「分かった!準備させる!」

通信を終えると今度はまた別の班への通信。

信勝「輸送班と経理班!応答求む!」

紫『こちら輸送班の[八雲(やくも)]よ。私の出番かしら?』

信勝「経理班から現金を貰って食糧調達班と合流してくれ。でもって食糧を鎮守府へ!」

紫『了解したわ!』

ガイガン『こちら経理班の[ガイガン]だ。どれ程の金が必要だ?』

信勝「とりあえずは一億頼む!」

ガイガン『やれやれ。これ程使っても金が溢れる出てくるとは、、、。おっかないな。分かった!一億を用意しておく。』

信勝「頼んだ!」

吹雪(鎮守府内が今凄く慌ただしいです。因みに艦娘の皆さんはここ久美浜鎮守府にて待機してますが、海の方では深海棲艦達が攻めてきていたりしてるんですよ。)

 

 


 

 

久美浜鎮守府 沖合い

 

レミリア「スペルカード 『神槍 スピア・ザ・グングニル』!!」

キリト「『スターバース・ストリーム』!!」

ゴジラ「鬱陶しい、、、。消え失せろ!!」

イビルジョー「アハハハ!!肉が一杯だ!私が全部食べてあげるね!!」

デス・ガン「、、、。お前達三人に聞きたい。何故俺達は遊撃班に入れられたんだ?」

ディノバルド「知らね。タマミツネの野郎に面白そうだから行ってこいって言われたから来た。」

ライゼクス「俺も同じだ。」

リオレウス「レイアに邪魔だから遊撃班に行ってこいって言われた。」

デス・ガン「、、、。もしかしてだが、このメンツは準備の邪魔になるから適当に遊撃してこいと言うことなのか?」

ライゼクス「そうかもしんねぇけどよぉ。この季節は深海棲艦がよく攻めてくるそうじゃねぇか。攻めてこないのは年末の三日間とクリスマスとイブだけ。なら、艦娘を休ませて俺達が出た方がWin-Winになるんじゃねぇか?アイツらはストレス発散?してるし艦娘達は休めるし。」

ディノバルド「そう考えるとやる気が出てきたぞ!」

リオレウス「まぁ、確かに休める時に休んでいてほしいものだ。今まで休むと言うことを知らんかったようだしな。前任の提督がどこまでクズだったのかよく分かる。」

デス・ガン(そう言えば、マスターは何をしているんだ?向こうにいても何も役に立たないと思うが、、、。ん?そもそもマスターはどの班に配属しているのだ?)

 

 


 

 

CEO「ふむ、、、。このもみの木。なかなかいいな!よし!この木を持って帰るぞ!」

ペンテシレイア達は一本のもみの木の前で立っていた。

ジンオウガ「だけどよぉ、どうやって鎮守府に運ぶんだ?根本から引っこ抜くのか?」

CEO「そんな無茶なことする分けないだろ。ここで出番だぞ!」

小町「おっ!やっとあたいの出番かい?」

小町が鎌を構える。

スパッ、、、。

ジンオウガ「あれで斬れたのか?」

魔理沙「信じられねぇなぁ。ちょっと押してみるか。」

魔理沙のアホがもみの木を押す。

メキメキメキ…

もみの木が倒れ始めた。

ガムート「アホか!![霧雨魔理沙(きりさめまりさ)]!こんなことになるぐらい想像できただろ!!」

魔理沙「いやー、私にはこんなことになるなんて想像出来なかったのぜ。」

CEO「輸送班!!至急連絡頼む!緊急事態だ!」

紫『何かしら?』

CEO「ツリー用のもみの木は見つけたが今にも倒れそうだ!ツリー用のもみの木は傷無しで持ち帰りたい。だから、スキマで輸送してくれ!」

紫『はいはい。お任せを。』

スキマが現れもみの木が消える。

ガムート「はぁー、、、。なんとか傷付けなくてすんだな。」

CEO「霧雨が余計なことをしなければ傷付ける心配はなかったんだがな。」

魔理沙「え?私が何か悪い事でもしたのかぜ?」

・・・・・

魔理沙のその発言を聞いて皆ひどく呆れていた。

 

 


 

一方、こちらは食糧調達班

 

咲夜「えーと、、、。あと買わなければいけないものは何かしら?」

タマミツネ「うーん、、、。そうね。ケーキ材料も揃ってるし他の食材も抜けてるところはないのよねぇー。」

妖夢「そう言えば、七面鳥は買いましたっけ?」

咲夜「七面鳥、、、。そう言えば買ってないわね。」

タマミツネ「そもそも、ローストターキー用の七面鳥が日本で売ってるか怪しいわよ。」

桜子『話しは聞かせて貰いましたよ!!』

タマミツネ「あら、沖田さん。貴女は異世界食材調達班でしょ?そんな貴女がどうしたのかしら?」

桜子『実はですね。七面鳥のような鳥を10羽程斬り殺したのですが、、、。どうですか?』

咲夜「七面鳥のような鳥ね、、、。いいんじゃないかしら?余裕ならあと40羽程お願いしてもいいかしら?」

桜子『はい!この沖田さんにお任せを!』

十次郎『おーい!こちら沖田と同じ異世界食材調達班だ!えーと、、、。八雲さんに頼まれた[ベー◯◯◯ープ]だけどよぉ、害が無いか試しに進に飲ませたら大変なことになった。』

進『アハハハ!!十次郎!見てくれよ!あそこに凄く立派な屋敷があるよ!行ってみよう!』

十次郎『はいはい。このように無いものが見えたりとヤバい状況なんだ。だから、このスープは却下してくれ!』

咲夜「了解。とりあえず輸送班に頼んでみるわ。」

十次郎『頼んだ!』

進『ねぇねぇ!なんだかブルーベリー色の巨人と黒い化け物がいるよ!』

十次郎『そんなものいねぇよ、、、。はぁ!!!なんじゃこの黒い化け物は!!!』

プツンッ!

咲夜「、、、。」

妖夢「、、、。」

タマミツネ「、、、。ねぇ、今のって死んだんじゃないの?」

妖夢「そ、そんなことありませんよ。きっと、いや多分、いや1%の確率で生きてるのでは?」

咲夜「とりあえず、紫に連絡ね。」

妖夢「そもそも、[ベー◯◯◯ープ]ってなんですか!!」

タマミツネ「紫曰く『人類には早すぎた缶詰製品。色は真っ黒で唯一分かるのは白玉のような丸い玉が入っている。一口口にすれば口内に宇宙が広がる。大変魅力的な缶詰スープ』らしいわ。」

義正『こちら義正。[秘伝の死神特製ダレ]を入手した。』

妖夢「また謎のものが、、、。しかも、次は調味料と来ましたか。」

雪花『すっっっごく大変だったからね!![五つの難題をクリアしたら今ある秘伝のタレを全てやる]。なんて言い出したんだよ!!頭に来たから殴りかかろうとしたら死にかけたんだよ!!』

ネルスキュラ『因みに難題の内容は義正が[ラ◯◯◯シティで生き残れ!]、私が[◯◯ロニアにて◯◯◯◯◯に勝利せよ!]、雪花が[高校生になって野球部に入部し甲子園で優勝せよ!]、蓮司が[高校生になってバスケ部に入部し全国優勝せよ!]、[幽香(ゆうか)]が[◯◯の聖杯戦争に参加し勝利し聖杯を破壊せよ!]、、、。ハッキリ言って最初は何言ってんだこいつ?ってなったわよ。でもね、まさか転移魔法やらなんやらを駆使して五つの世界に一人ずつ飛ばされたわ。』

蓮司『どれもこれも時間がものすごくかかるものだったんだが終われば元の時間と世界に戻ってたから実質1日で全て終わった。奴の能力がマジで分かんなかった。しかも、難題をクリアした俺達に秘伝のタレだけじゃなくクリスマス用の食糧を大量に渡してきたぞ。』

妖夢「そもそも、その秘伝のタレってなんですか?」

タマミツネ「これも紫曰く『とある世界に住む最強の死神が作ったタレ。そのタレを口にした者は皆、天国にいるかのような気分になれるらしい。』とのことだ。」

妖夢「、、、。紫様は一体何を作ってほしいの検討がつきませんよ。」

ネルスキュラ『あっ!そうだった!輸送班、応答して。』

紫『こちら輸送班よ!で、ネルスキュラどうしたの?』

ネルスキュラ『あの死神から信勝へ手紙があるそうよ。しかも、私達は見ずに信勝へ渡せと。』

紫『ふーん。了解したわ。スキマを鎮守府に繋げるわね。』

 

 


 

数分後 久美浜鎮守府 執務室

 

執務室で信勝がネルスキュラから受け取った手紙を読んでいた。その内容とは、、、。

 

拝啓 久美浜鎮守府提督 織田信勝殿

 

まずは、手紙で用件を言うことを詫びる。すまない。詫びることも詫びたことで本題に入ろう。本来ならこちらで対処しなければならないことなのだが、こちらも手一杯なのでな。こちら側の世界からとある犯罪者がそちらの世界に侵入した。目立った能力は持たない普通の人間だが奴は一つ厄介な物を持ち出した。それは、こちら側の世界のとある国を一週間で滅ぼしたと言われる細菌兵器だ。奴のことだ、イベントごとで人々が油断している隙にやらかす筈だ。クリスマス、大晦日、元旦。どこで仕掛けてくるかわからない。見つけ次第殺害と細菌兵器の回収を頼む。

   

         敬具 黒鶴(くろづる)鎮守府提督 小野塚翔(おのづかしょう) 

 

 

信勝「なるほど、、、。これは大変な年末年始になりそうだ。」

信勝は少し呆れた表情を見せながら窓の外を眺めていた。



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クリスマス・イブ~前編~

クリスマス・イブ当日 午前5時55分

 

新幹線 車内

 

タシュケント「クリスマスが今年もやってきた♪」

アナスタシア「まだ前日だけどね。」

タシュケント「細かいことはいいじゃないか!同志!今年は実現できなかったけど来年のクリスマスまでにはここ日本をソ連にするよ!」

隼人「やめろ!世界が乱れる!」

アルトリア「そうです。誰もソ連復興など望んでなど「何か言ったかな?」いえ!何も!」

タシュケント「確かにソ連は滅びたかもしれない。でも!ソ連は同志達の心の中にある!世界に散らばる同志達が集結すればソ連復興は夢じゃないんだよ!!」

隼人「、、、。さっきやめろと言ったがな、タシュケントがこの前Y◯◯T◯◯◯rに投稿した動画が即削除されてたよな?」

タシュケント「あれのこと?あれは西側に荷担してる人達からの批判が殺到して大炎上したから運営よって消されたんだ。」

隼人「まぁ、ソ連復興なんて望んでる奴なんて「でも聞いてよ同志!!」俺はいつから同志になったんだ?」

タシュケント「あの動画が消される前についた低評価が四万に対して好評価が十万を超えてたんだよ!つまりは世界で私の動画をみた約十万人はソ連復興を望んでるんだよ!!」

アナスタシア(私もあの動画に好評価したけど、好評価した大半は貴女目当てよ。だって貴女顔出しで投稿したからね。貴女はそこらの女性と比べて圧倒的にかわいい。そして、何よりもそのがいけなかったのよ!消される前に運営によってR指定されてたわよ。まさか、別に裸でも胸が露出してるわけでもないのにR指定されるなんて貴女、よっぽどだからね。)

アルトリア「それにしても、、、。隼人はこの空間にいてもよく理性を保ててますね。」

アナスタシア「そうよね。もしかして私達に魅力はないのかしら?」

タシュケント「それは前から気になってたよ。私も女だからね。理性をずっと保ててる隼人から見て魅力がないのか気になるところだよ。」

隼人「え?別に魅力が無いわけじゃないし理性が保ててる訳じゃねぇよ。ただな、三人に足りないものがあるんだ。」

タシュケント「足りないもの?」

隼人「大人の魅力がない。」

ピキッ…

三人の心にヒビが入ったようだ。

タシュケント「大人の魅力、、、。」

アルトリア「私は大人じゃなかった、、、。」

アナスタシア「17歳はまだ大人じゃなかった、、、。」

隼人「あれ?俺なんか悪いこと言ったか?」

隼人はキョトンとした表情で三人に聞く。

アナスタシア「いえ、貴方は何も悪くない。悪くないのよ。」

アルトリア「えぇ、隼人は何も悪くありませんよ。」

タシュケント「そうだよね。悪くないよねー。」

隼人「?えっ、マジでどうしたんだ?」

鈍感高校生と落ち込んでいる三人の少女はこの前京都市へと向かうのであった。

 

 


 

 

高速道路 車内 

 

高速道路を一台のハイエースが走行していた。

薫「眠い。」

ルーミア「そりゃ、そうなのだー。運転し始めて休憩はしてるけどまだ寝てないのだー。」

薫「そうだな。でもな、一番後ろの後部座席の四人の寝顔を見てるとなんだか頑張れる気がするんだ。」

ルーミア「前2列はどうなのだー。」

薫「男の寝顔見てどう興奮しろと?」

因みにだが、運転席に薫、助手席にルーミアが座っている。

後部座席は3つあり一つ目は[ホームズ]と宗十郎。二つ目の座席には薫の後輩の[堺俊哉(さかいとしや)]と[モリアーティ]。一番後ろの後部座席は四人掛けになっていて運転席から見て左から薫の後輩の[右京真歩(うきょうまほ)]、[幽鬼霊子(ゆうきれいこ)]、毒鬼蕨、[静謐(せいひつ)のハサン]。

薫「癒される。」

ルーミア「確かに後ろの四人の寝顔は癒されるのだー。前四人はどうでもいいのだー。」

薫「癒されてそのまま昇天してしまいそうだ。」

ルーミア「昇天するのは勝手だけど今は運転に集中してほしいのだー!!」

薫「大丈夫!大丈夫!事故らなければ大丈夫だから!あっ、スリップした!」

ルーミア「このアホが!!!!!!」

 

 


 

 

久美浜鎮守府 午前6時半

 

久美浜鎮守府執務室に各班の代表が集まっていた。

信勝「これより最終ミーティングを始める。各班の最終報告を始める前にこの場に代表達に伝えておくことがある。」

紫「あの死神からのお願いかしら?」

信勝「そうだ。これはとある世界の鎮守府から受け取った手紙だ。内容には向こうからとある犯罪者が逃げ出しとんでもない細菌兵器を持ち出したそうだ。そいつが何かをしかけるならクリスマスとイブ、大晦日、元旦のどこからしい。仕掛ける前日当たりに何かメッセージらしきものがあると思うが今日は大丈夫だと思う。今日何かしらのメッセージがなければ明日も大丈夫だ。」

義正「そうなると大晦日と元旦になるってことか。」

信勝「そう言うことになる。とりあえずこの話しは頭の片隅にども置いといてほしい。さて、僕からの話しは以上だ。次は各班の最終報告を聞きたい。まずは、ツリー班の報告をお願いする。」

CEO「分かった。我々ツリー班からの報告はツリーの設置及び飾り付けの完了したことを報告する。ツリーの設置場所だが広場でいいんだな?」

信勝「問題ないよ。」

CEO「そうか。なら、私からは以上だ。次は、、、食糧調達班からの報告でいいな?」

タマミツネ「えぇ、問題ないわ。私からは当初予定していた食材の量より8割ほど上回ったわ。まぁ、これは異世界食材調達班のおかげよ。」

義正「ん?この流れだと報告して良さそうだな。俺達の班では進と十次郎が探しに行ったスープのみが向こうでダメと判断した。あとは当初の目標通りだ。」

雨牙「続いて経理班からの報告ですが、、、。金額の計算中に経理班全員がオーバーヒートしてしまい計算出来なかったです。申し訳ない。」

信勝「まぁ、そうなると思っていたよ。次は、、、。輸送班からは特にないと事前に聞いているから最後のプレゼント班からだな。」

文「それでは、私達プレゼント班から響さんと菊月さんのプレゼントの件ですが、響さんには[ウォッカ各種]、菊月さんには[キャンプ用品セット]にしておきました。以上です。」

信勝「ありがと。あと、遊撃班なんだが、代表のレミリアが現在爆睡。副代表のキリトとデス・ガンがレミリアとイビルジョーのフレンドリーファイアで両者気絶しており治療。罰として二人になりかしらのペナルティを与えたかったのだが、各方面からバッシングされそうなので代わりにワルキューレ三姉妹を遊撃班に送り込んだ。異論はあるか?」

文「特にありませんね。」

皆頷く。

文「ですが、キリトさんが気絶となると、あの方々がうるさいんじゃないですかね?」

信勝「何故かそこら辺から何も言われてないよ。」

文「えぇ(困惑)。まさか、まさかね、、、。」

紫「文、貴女が思ってることは決して口にしてはいけないわよ。」

タマミツネ「二人が思ってるようなことはここ鎮守府では起きないと思いますよ。多分ですが。」

義正「こいつらなんの話してんだ?」

雨牙「俺にも分かりませ。」

信勝「三人とも、そこの二人が理解してないからその手の話はやめてくれ。あっ、それとペンテシレイアにお願いしたいんだけど、10時からみんなに話があるからグランドの方に収集かけといてくれないか?」

CEO「分かった、やっておく。そう言えば、ツリーはどうしたんだ?昨日設置したのに失くなっていたが。」

信勝「あれは[慧音(けいね)]の能力で一時的に消してもらってるさ。10時の収集が終わり次第ツリーが出現するといった仕組みさ。」

CEO「なるほどな。10時まで何をするのだ?」

信勝「少し寝るとするよ。寝れるときに寝とかないとね。9時半頃に起こしに来てくれ。」

そう言って信勝は寝室へと向かった。

 

 


 

 

久美浜鎮守府グランド 午前10時20分

 

グランドには鎮守府にいる艦娘や英霊、来客者達が集められていた。

吹雪「なんでしょ?私達をグランドなんかに集めて。しかも、他の鎮守府の方々まで。」

青葉「そう言えば、文さんをここ一週間程見てませんね。」

吹雪「私もペンテシレイアさんが一週間程いなかったです。」

大淀「オルトリンデさん達はずっと鎮守府にいましたよ?」

時雨「モスラもいなかったね。」

夕立「ジエンは鎮守府と海を行ったり来たりしてたっぽい!」

加賀「提督とキリトさんはいませんでしたがユイちゃんはいましたよ。」

浦波「アスナさんもいましたよ。あっ、くそ姉さんおはようございます。」

吹雪「いつになったらそんな呼ばれかたしなくなるのでしょうか、、、。」

浦波「くそはくそのままですよ。」

吹雪「いえ、そっちじゃなくて、、、。いつまで私のことを姉って言うんですか?」

浦波「なーんだ。そっちですか。そうですね、、、。くそ姉さんがくたばるまでですかね。」

吹雪「、、、。確か、向こうにロープがありましたね。しかも、かなり頑丈な。」

曙「馬鹿なの!?そう言われてすぐ死のうとするな!!」

さとり「そうですよ。簡単に死のうとしてはいけませんよ。」

タシュケント「どうしたの?お祭り?」

響「同志タシュケント。あれはお祭りじゃないよ。ただの自殺志願者を止めてるだけだよ。」

タシュケント「ふーん。よし、勧誘してこよっと!」

電「それにしても、司令官さんはどこに、、、。」

信勝「あーあー、、、。静かにしてください。」

皆の前で信勝はなにやら台の上に登ってマイクを手に持っていた。

信勝「全員が静かになるまで20分経ちました。とりあえず、収集をかけたが何か質問がある人いる?あれば手をあげて。」

ちらほらと手が上がる。

信勝「なら、まずは長門から。」

長門「ここ一週間。何かの準備をしていたが、大規模作戦でもあるのか?」

信勝「大規模作戦ではないが、とある準備はしていたな。次は、白露。」

白露「フランが一週間ほどいないけど、どこに行ったか提督ならしてると思うの。」

信勝「あれ?フランならずっと鎮守府にいた筈だが、、、。あっ!」

 

雨牙(金額の計算中に経理班全員がオーバーヒートしてしまい計算出来なかったです。申し訳ない。)

 

信勝「えーと、、、。多分寝てるだけだと思う。」

夕立「本当っぽい?」

信勝「本当だ。とりあえず質問はもう無さそうだから本題に入るぞ。えーと、、、。これより久美浜鎮守府主催2日間ぶっ通しのクリスマスパーティーを始める!!

艦娘達「クリスマスパーティー!!?

久美浜鎮守府の艦娘達「クリスマスって何?パーティーってなに?」

グランドは二つの意味で混乱していた。

信勝は自身の鎮守府の艦娘達にもっと多くのことを学習させなければと思ったのはまた別の話。

信勝「まぁ、楽しい行事だと考えてくれ。実は今日のために色々と準備してあるから楽しんでくれ。」

そう言って信勝は台から降りるのであった。



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クリスマス・イブ~中編~

久美浜鎮守府厨房 午前11時半

 

咲夜「妖夢、そっちはどう?」

妖夢「大丈夫です!」

アスナ「こっちはクリームシチュー出来上がったよ!」

エミヤ「ロースチキン、完成したぞ。」

ミスティア「八ツ目鰻の串焼き、とりあえず100本完成!」

リオレイア「クリスマスに八ツ目鰻って、まぁいいわ。こんがり肉もとりあえず100人前完成よ。」

バトラ「サラダの盛り付けも終わったぞ。それよりも、一日目の昼からこんなに作って大丈夫か?食材が足らなくなるぞ。」

エミヤ「その辺は問題ない。今ある食料の在庫は当初予定してた量のおよそ100倍だ!」

バトラ「え?どっからそんなに増えたんだよ!俺が昨日の夜確認したときはそんなに増えてなかっただろ!あっても当初のおよそ5倍で収まってたじゃないか!」

エミヤ「それが、、、。」

 

 

          …回想中…

 

昨日の夜 午後11時

 

信勝「よし!これで明日の準備はバッチしだな!」

慧音「ツリーもとりあえずは隠してある。だが、問題が一つあるな。」

桜子「私もあります。」

信勝「なんだ?」

慧音「食糧の量が少ない気がする。確かに今は当初の5倍はある。」

桜子「ですが、[赤城(あかぎ)さん]、[大和さん]、[青のセイバー]、[アナスタシア]、[西行寺(さいぎょうじ)さん]、[イビルジョーさん]、[ジエン・モーランさん]。この人達の暴走を止めれるだけの食糧があると思えないです。」

CEO「そこまで考えてなかったな。」

信勝「確かにそうだな、、、。どうすれば、、、。」

コンコン、、、。

信勝達が困っているときに扉がノックされた。

信勝「ん?こんな時間に誰だ?」

吹雪?「司令官、吹雪です!」

信勝「なんだ、吹雪か。今扉を開けるよ。」

信勝が扉へ向かい、ドアノブに手をかけた時だ。信勝は背筋が凍り付くかのような感覚に襲われた。

信勝「、、、。吹雪、質問していいか?」

吹雪?「はい!大丈夫です!」

信勝「お前のサーヴァントは誰だ?」

吹雪?「エルドラドのバーサーカーです!」

ペンテシレイアと信勝はそれぞれ拳と武器を構える。

信勝「次にお前の令呪はどこにある?」

吹雪?「左の手の甲です!」

これを聞き桜子と慧音も構える。

信勝「じゃあ、最後に、、、。お前は誰だ?

吹雪?「、、、。」

扉の前にいる筈の者は何も言わない。

吹雪?「はぁー、、、。分かりましたよ。正体を言えばいいんですよね?私は黒鶴鎮守府の吹雪です。」

桜子「え?黒鶴鎮守府の吹雪さん?」

吹雪?「この鎮守府の食糧庫内に追加で食糧を追加しときました。それだけで。」

黒鶴鎮守府の吹雪はそれだけ言うと扉から離れていく。

黒鶴鎮守府の吹雪が離れるとやっと凍り付いた背筋が溶けていくようだった。

 

          …回想終了…

 

エミヤ「と、いったことがあったらしい。」

バトラ「黒鶴鎮守府って一体なんだよ、、、。」

アスナ「私が聞いた話だと、鎮守府内がここの何倍も広くて農園や花畑なんかもある向こうの世界の唯一の鎮守府でその内部には小麦を四つ並べるだけでパンを作れる謎の技術を持った職人がわんさかいるとか。」

エミヤ「それは本当にパンなのか?」

アスナ「パンらしいわよ。他にも向こうにも私達がいたり、年に数回鎮守府が大爆発したりとか色々あるらしいわ。」

妖夢「それは鎮守府としてどうかしてると思いますが。」

咲夜「そうよね。ところで、、、。他の厨房班はどうしたのかしら?」

バトラ「それが、、、。」

フラン「私に料理をさせないなんてなんででしょうね。」

厨房班(!!!)

厨房の入り口に立っていたのは厨房班の一人のノノ・オルガロンの首根っこを持って引きずっていた厨房に入れてはいけない悪魔の一人(フランドール・スカーレット)。この後、厨房班は料理を一時中断し破壊の悪魔(フランドール)を止めるために奮闘するのであった。

 

 


 

 

久美浜鎮守府地下室

 

文「プレゼントの準備は完了しています。あとは貴殿方サンタ班の仕事です。」

ナルガクルガ「任された。サンタとして決して見つかるわけにはいかない!それがサンタ班だ!しっかりと見つからずに全艦娘分のプレゼントを今夜中に送り届ける!」

オオナズチ「えぇ、隊長は夜に備えてもう一度鎮守府内のマッピングをしています。私達もやるべきことはやらなければ!」

龍ノ助「今さらだけど彼女が隊長で良かったのかな?」

ナルガクルガ「大丈夫です!大丈夫な筈です。大丈夫なんです、、、。」

オオナズチ「ナルガクルガ!大丈夫!隊長なら大丈夫な筈だから!!、、、。やっぱりダメかも。」

文「あの時の班決めはやっぱりダメだったかもですね。」

地下室では少し不安になるがプレゼントを艦娘達の枕元へおく班達の会議?がおこなわれているのであった。

 

 


 

 

久美浜鎮守府廊下

 

信勝「そろそろ昼時だな。」

響「そうだね。私も少しお腹が空いたよ。」

菊月「私もだ。」

信勝「、、、。二人とも、せっかくにパーティーなのに姉妹の子達と一緒にいなくていいのか?」

菊月「いつも一緒にいるからな。今日ぐらいは司令官と居たいんだ。」

響「私は、暁達がなにやらたくらんでるようで嫌な予感がしたから離れてるんだ。」

信勝「嫌な予感って、あいつら何をやらかす気だ?」

響「なんでも、サンタクロース?と言うおじいさんを見たいらしい。」

信勝「あっ、確かに嫌な予感がするな。」

菊月「そもそも、サンタクロースとは何者だ?」

信勝「うーん、、、。そう言うのに詳しいのは沖田さんやペンテシレイアさんとかの方が詳しいと思う。僕はあまりそう言うのに詳しくないから。」

菊月「ふーん。そうか。」

響「ん?あれは、、、。」

響はあるものを見てしまった。それは、、、。

イナガミ「うっ、、、。」

廊下で倒れている暁のサーヴァント[イナガミ]であった。

響「イナガミ!!どうしたんだ!!」

イナガミ「ん?響か、実は、、、。」

 

          …回想中…

 

イナガミ「ワルキューレ三姉妹が既にやられた。彼女がここを通るのは明らかだ。ここは第二の砦。彼女を厨房には近づけさせない!そのために力を借りるぞ!遊撃班!索敵班!」

ブラキディオス「分かってる!俺の拳に代えても守りきる!!」

ギギネブラ「頼もしいわね。[フルフル]、近づいてきてる?」

フルフル「近づいて来てない。そもそも、匂いも気配もしない。」

椛「嫌な予感がしますね。あのフランさんの気配が全く感じられな、、、。」

ギギネブラ「椛?どうしたの?」

フルフル「!!!」

フルフルは何かに気が付く。

フルフル「みんな、椛はもうやられた。」

イナガミ「なっ!どいうことだ!ブラキディオス!敵は近くに、、、。ブラキディオス?」

そこには椛の姿もブラキディオスの姿もない。

イナガミ「ギギネブラ!!フルフル!!急いでここから離れるぞ!、、、。二人とも?」

そこには二人の姿はなかった。だが、背後から声がする。

フラン「これで終わりです。」

その声は明らかにフランの声であった。

 

          …回想終了…

 

信勝「、、、。その話はおかしい。」

響「何がおかしいんだい?」

信勝「何もかもだ。響、菊月。ギギネブラとフルフルは二人のサーヴァントだよな?」

菊月「あぁ、そうだが。」

信勝「フルフルは匂い、ギギネブラは温度で索敵ができる。椛、ブラキディオス、イナガミに至っては気配で察知できる筈だ。なのにフランの気配どころか匂いも温度も感じ取れなかったと言うことになる。」

菊月「ん?それはおかしくないか?フランにはそんな能力ないだろ?」

響「フランのマスターは確か、[白露(しらつゆ)]だね。なら、白露に聞いた方が早い気がする。」

信勝「そうだな。こうなったら昼食はなしにして夜食べるとするか。」

菊月「私は賛成だ。」

響「私も賛成だよ。パーティーは夜が本番だからね。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府屋根上

 

時雨?「フフフ、上手いことフランドールを誘導できた。この後厨房班に負けることは目に見えているからね。さて、楽しんでこいと言われたからには少しは楽しむとしようかな。」

屋根の上に居た時雨?はその場から姿を消す。

そして、次に現れた場所は、、、。

時雨?「やぁ、こんにちは。」

そこは久美浜鎮守府から20キロ程離れた場所に位置する深海棲艦のアジト。

数日後、舞鶴鎮守府の艦隊がこのアジトを発見するがアジトの内部は内蔵が飛び散った深海棲艦の死体しかなかった。



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クリスマス・イブ~後編~

久美浜鎮守府 地下会議室 午後22時

 

クリスマス・イブはあと2時間で終わる。そんな時に信勝は各班のメンバー数名を地下会議室に集めていた。

信勝「サンタ班には悪いが急遽緊急会議を始めさせてもらうよ。」

CEO「内容はあれか?例の黒鶴からの「いや、違う。」なに?」

信勝「鎮守府内に招かれざる客が入り込んだ。」

信勝の発言に会議室の雰囲気が変わる。

信勝「サンタ班のみんなに鎮守府内を見てきてもらったらこんなものがあった。」

信勝が皆に見せたのは1~10の数字が書かれたカード。

だが、全ての数字が何かしらのイラストが描かれていた。

1は紅く塗られ右側から枝のようなものが出ていて均等に色鮮やかなクリスタルがぶら下がっている

2は数字の2が書かれその中に気味の悪い目達がこちらを見ている

3はピンク色に塗られ悪魔のような羽と尻尾が描かれている

4は数字の後ろに太陽が描かれ背景は真っ黒

5は数字が書かれ水色の蝶と桜の花びらが舞っているが所々卒塔婆が描かれている

6は他のと違いかなりシンプル。6の真ん中の穴に感じで『光』が書かれている

7は数字の所々に穴が空いている。

8は数字が緑色に塗られ音が響いているように描かれている

9は数字の上の方に動物の耳が付いている

10は人魂のようなものが数字の周りを飛び回り数字がまるで大鎌を背負っているような絵である

信勝「これらが鎮守府内各所に置かれていたカードだ。そして、もう一枚。」

信勝はもう一枚カードを皆に見せる。そこにはこう書かれていた。

 

我ら十人の悪魔を明日の夜0時までに捕まえよ

 

信勝「明日の夜0時までに十人の悪魔を捕まえろと言う内容だ。これはいつの間にか執務室の机の上に置かれていた。」

CEO「ふむ、もしかするとだが、このカードはその悪魔達の能力を表しているのではないか?特にこの2番のカードなんかは貴様の能力を表しているように見えるが?」

ペンテシレイアは紫に向かって言い放つ。

紫「確かに私の能力のように見えるわ。それに、1、4、5、7、8、10には心当たりがあるわ。」

レミリア「この1のカードはフランのありとあらゆるものを破壊する程度の能力。」

紫「2が私の境界を操る程度の能力。」

雨牙「5が幽々子さん。10が小町さんの能力ですね。でも、なぜ能力が、、、。」

妹紅「数字と能力が関係してるとはあまり思えねぇが万が一戦闘になったとして勝てるか?」

信勝「わからない。ただ、わかることはこちらは既にこの悪魔からの攻撃を受けた。八雲に調べてもらったがフランドールの精神が明らかに弄くられていた。」

ジエン・モーラン「精神がねぇー、、、。テメェ、私のマスターの姉のサーヴァントに何しやがった?」

紫「私じゃないわ。そもそも、私がこんなことをする理由がないわよ。」

ジエン・モーラン「テメェ以外に誰が同じ能力持ってるってんだよ!もういい!私は戻るからな!」

そう言ってジエン・モーランは会議室を出ていく。

桜子「で、どうするんですか?今からプレゼントを艦娘達に届ける予定ですが。」

信勝「サンタ班は予定通りに進めてくれ。残りのメンバーは各自このカードの悪魔達を探してくれ!」

 

 


 

 

久美浜鎮守府 竹林

 

久美浜鎮守府の敷地内にある竹林をジエンは歩いていた。

ジエン・モーラン「あー!!!ムシャクシャする!!」

今夜は雪が降り積もっているがそんなの彼女には関係なかった。

ジエン・モーラン「八雲の野郎が黒幕の筈なのに、、、。なんでみんなあいつの味方をするんだ?みんなあいつに精神かなにかを弄くられてるんじゃねぇだろうな?」

?「どうしたっぽい?」

ビクッ!

ジエンはいつも聞く声にびっくりする。

ジエン・モーラン「なんだよ、、、。マスターか。驚かせるんじゃねぇよ。」

そこのにはマスターである[夕立(ゆうだち)]が立っていた。

ジエン・モーラン「てか、マスターは寝なくていいのか?今日は早く寝ないといけないんじゃなかったか?、、、。なぁ、本当にマスターか?」

そう、サンタ班がプレゼントを配るためには艦娘達を早く寝かせないといけない。そのため今夜の就寝時間は夜9時となっていた。夕立のことだ、ジエンはとっくに寝ていると思っていたようだ。

なのに、寝ていな。そして、決定的な違いを二つ見つけジエンは戦闘態勢をとる。

ジエン・モーラン「お前、、、。マスターじゃねぇな!なにもんだ!!」

ジエンの問いに夕立?は笑顔のまま掌を空に掲げる。

すると、その掌に巨大な火球が現れた。

夕立?「フフフ、あの世で後悔するといいっぽい。」

夕立?はその火球をジエンに向け投げる。

ドーーーン!!

かなり大きなか爆発が起きる。

夕立?「あれ?避けたっぽい?避けたらダメっぽい!」

ジエン・モーラン「あ?ふざけてんのか?あんなヤバそうなの避けるに決まってんだろが!!」

夕立?「ふーん。あっそ。」

ジエン・モーラン「がはっ!!」

ジエンはいつの間にか腹部に蹴りを入れられる。

夕立?「まだまだいくっぽいよ!!」

蹴り、殴り、肘打ち、、、。

何度も食らいボロボロになっていくジエン。

ジエン・モーラン「いい加減に、、、。しろ!!」

ジエンの蹴りが夕立?の腹部に当たり吹き飛ぶ。

ジエン・モーラン「はぁ、はぁ、、、。もしかしらくたばっちまったかもしれねぇが、一応確認を「何を確認するっぽい?」なっ!ガバッ!!」

いつの間にか夕立?はジエンの真後ろにいた。

ジエンを転ばし思いっきし踏みつける。

夕立?「まだまだ暴れたりないっぽい。」

ジエンの頭に生えた角を夕立?が持ち上げる。

ジエン・モーラン「何しやがる。」

夕立?「何って、こうするっぽい!!」

夕立?はそのままジエンを振り回し地面に叩き付ける。

それがしばらく続いた。

夕立?「ぽい?もう動かないっぽい?」

ジエンの角を空中で放す。

ジエンは薄れ行く意識の中で召喚された日の事を思い出していた。

 

          …回想中…

 

ジエンが召喚された場所は砂浜だった。

ジエン「私のクラスは[(ドラゴン)]。真名[ジエン・モーラン]だ。で、私のマスターはお前か?って!おい!大丈夫かよ!!」

ジエンが見たのは傷だらけで倒れている自身のマスター夕立の姿。

ジエンは夕立を担ぎ傷を癒やせれる場所を探した。

でも、自分の姿は人には見せられない。だから、近くにある大きな廃墟に入った。

廃墟だから何もない。ジエンはその廃墟の中で手当に使えるようなものを必死に探した。

 

          …回想終了…

 

召喚された日を思い出しジエンは意識を取り戻す。

夕立?「ぽい?起きたっぽいか?」

ジエン・モーラン「あぁ、、、。私にはなぁ、クラス[(ドラゴン)]ともう一つクラスがある。それは、、、。」

ジエンの身長は約2m。だが、今はその倍以上にまで大きくなっている。

ジエン・モーラン「クラス[巨人種(エンシャント・ジャイアント)]。[峯山龍(ほうざんりゅう)ジエン・モーラン]だ!!」

 

 


 

 

久美浜鎮守府埠頭

 

ジエンが夕立?と戦闘をおこなっているころ雪が降る埠頭にて[(あけぼの)]のサーヴァントの[古明地さとり(こめいじさとり)]と[(おぼろ)]のサーヴァント[ダイミョウザザミ]が悪魔の一人に苦戦していた。

ザザミ「くっ!僕の盾がボロボロだよ。」

さとり「なんとか耐えてください!でなければ、死にますよ!」

ザザミ「わかってるよ!わかってるけど限度ってものがあるんだよ!!」

五月雨?「はぁ、かなりしぶといですね。私のレーザーが貫けないほど硬い盾があるなんて。」

ザザミ「、、、。さとりさん。僕が時間を稼ぎます。その間に誰か彼女に勝てそうな人を呼んできてください!」

さとり「そんな!貴方が危険に、、、。そう言うことですか、わかりました。」

さとりはザザミの心を読み助けを呼びに行った。

ザザミ「さーて、さとりさんがいなくなってやっと守るべきものがなくなったよ。」

ザザミは盾を背中に背負い両腕は巨大なハサミに変わっていた。

ザザミ「サーヴァントになる前の僕ならこんなことは思わないし言葉にすることはなかったと思うけど、、、。ここを守らせてもらうよ。」

五月雨?「はぁ、ほんと今日はため息ばかり出ますよ。貴方の英霊としてのランクは2。その程度で私を足止めできると思わないでくださいよ。」

ザザミ「そんなのやってみないとわかんないじゃん!ほら、来なよ!」

 

 


 

 

久美浜鎮守府艦娘寮屋根裏 午後23時半頃

 

あと三十分で日付が変わる。サンタ班は既にプレゼントの99.9%のプレゼントを配り終えていた。だが、サンタ班の勝負はここからだった。

なぜかって?

それは、、、。

ナルガクルガ「隊長![川内]がまだ起きてます!

妹紅『こちら妹紅。こちらも[初雪]がまだ起きている。

オオナズチ『こっちも[望月]がまだ起きてるわ。

龍ノ助『こちらは全て配り終えた!

サンタ班のここからの勝負はいかにして夜更かしをしている艦娘に気付かれないかだ。

一応最終手段として眠り粉が入った袋を持っているがサンタとしてアサシンとしてのこだわりが強い三人は使いたがらないようだ。

ナルガクルガ「!!すまない!無線を切る!

ナルガクルガは無線を切った。なぜなら、、、。

ナルガクルガ「川内が部屋を出ていった!今ならプレゼントをこっそり置ける!」

ちなみに川内型の部屋は一人部屋である。

屋根裏から部屋に入り枕元に置くべきプレゼントをタンスの上に置いた。これにてミッションコンプリートである。

ちなみにこの後オオナズチと妹紅もミッションコンプリートするのであった。

方法はと言うと妹紅は部屋でテレビゲームをしている初雪がターゲットのため部屋のブレーカーを完全に落とし、真っ暗になっている間にこっそりプレゼントを置いていた。

オオナズチは自身の能力で姿を消しゲームに集中している望月に気付かれないように部屋に入りプレゼントを置く。

これが二人のやり方だった。

龍ノ助『やったぁーー!!ミッションコンプリートだ!』

ナルガクルガ「それじゃあ、えーと、、、。地下会議室ですよね?」

妹紅『あぁ、サンタ班、全員地下会議室に集合だ!』

オオナズチ『やっと終わった~。』

サンタ班は自分達の役目が終わって気を抜いていた。そのためとあることに気が付かなかった。

川内が部屋に戻ってきていないのだ。

 

 


 

 

久美浜鎮守府本館廊下

 

本館の廊下を信勝、桜子、ペンテシレイアが歩いていた。

桜子「えーと、信勝君。この廊下は道場へ向かう廊下ですよね?なぜ道場なんかに、、、。」

信勝「なんとなくこっちに何かあるような気がするんだ。」

CEO「貴様の勘は結構当たるからな。ただし厄介事に限る。」

そんな話をしているうちに道場に着く。

ペンテシレイアが道場の扉を開けようとしたが、その手が止まる。

桜子「どうしたんですか?」

CEO「、、、。信勝よ、貴様の勘は当たりかもしれん。」

桜子「え?」

ペンテシレイアが扉を開ける。そこには見知らぬ艦娘が一人立っていた。

?「あっ、見つかっちゃいましたか。ここなら誰も来ないと思ったんですけど。あっ、私は[黒鶴鎮守府の海風(うみかぜ)]と言います。」

信勝「君が黒鶴鎮守府の艦娘か。誰も来ないようなところだからこそ探す価値があるだろ?それに、君達の方から攻撃を仕掛けてきたからお返しをしないとな。」

海風(黒)「うーん、、、。カードを置いたのは[時雨姉さん]。最初に仕掛けたのも[時雨姉さん]、、、。あれ?私、何か悪いことしましたか?」

桜子「そこだけ聞くと何も悪い気はしませんが、鎮守府に不法で侵入してるだけで悪いのでは?」

海風(黒)「えーと、、、。それなんだけれど、、、。」

 

         …回想中…

 

今朝 久美浜鎮守府門前

 

海風(黒)「ここが久美浜鎮守府ですか。はぁー、姉さん達の思い付きに付き合わされるのは正直辛いです。あれ?」

海風(黒)は門前にいる三人の人影を目撃する。

オルトリンデ「だから!二人がちゃんと確認しないから私達がこんな役目になったんですよ!!」

ヒルド「オルトリンデは寝てただけじゃん!!ちゃんとしてた私までこんな目に、、、。」

スルーズ「自分だけ被害者面するのは止めなさい!!ちゃんとしてたのは私と鬼蔵さんだけで、ヒルドは滅茶苦茶でしたよ!!」

喧嘩をしているワルキューレ三姉妹。

海風(黒)「あのー、ここを通っても「うるさいです!通りたきゃ通れば良いじゃないですか!」、、、。」

ブチッ!

この時、海風(黒)の何かが切れた。

ヒルド「ん?なんだか浮いてるような、、、。地面がない!!」

ワルキューレ三姉妹「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ワルキューレ三姉妹は穴の底へと落ちていったのであった。

 

          …回想終了…

 

信勝「うちの馬鹿ランサー達がご迷惑をかけました!!」

信勝は海風(黒)に土下座する。

海風(黒)「別にいいんですよ。でも、あれが門番なのはいささか問題があるのではと思います。あっ、そうだった。捕まったらこれを渡さないと、、、。」

海風(黒)はスカートのポケットからカードを一枚取り出す。

そこには檻の中に入れられた数字の7が描かれていた。

海風(黒)「それでは、私はこれで。サヨウナラ。」

海風(黒)はそう言ってどこかへ消えてしまったのだった。

 

 


 

 

鎮守府敷地内竹林

 

ジエン・モーラン「おりゃ!!」

巨大化したジエンの蹴りと夕立?の拳がぶつかる。

夕立?「大きくなってスピードもパワーも上がってるみたいっぽいね!」

ジエン・モーラン「喋ってる余裕があんのかよ!!」

ジエンは絶え間なく蹴りを入れ、拳を入れる。時には踵落としや肘打ち、蹴りで砂を巻き上げての目潰しなど、攻撃の雨は止まないが夕立?はそれを全ていなし、防ぐ。

ジエン・モーラン「そろそろ私のスペースに慣れてきたんじゃねぇか?」

夕立?「そうっぽいね。そろそろ反撃したいっ「そりゃ、無理だな。」!!?」

突如ジエンは腕の振りを大振りにした。

夕立?「ぽい?大振りだと避けられるっぽいよ?まぁ、わざと当たってやるっぽい!」

夕立?は避けずにジエンの拳に当たる。

夕立?「この程度っぽい?これなら、、、。!!!」

余裕な夕立?を突然強い衝撃波が襲う。その衝撃波によって夕立?は吹き飛ばされる、、、。筈だった。

夕立?「ぽいっ!!?」

衝撃波で吹き飛ばされる前にジエンの拳が当たる。何度も何度も大振りの拳を夕立?目掛けて振るう。しかも、どんどん拳の速度が速くなっていく。

ジエン・モーラン「オラァァァァァ!!!これで、、、。仕舞いだ!!」

最後の一撃で夕立?は吹き飛び、ジエンはその場に背を地面に向け倒れる。

ジエン・モーラン「どうだ!!これでくたばったか!!」

夕立?「まだくたばってないっぽい。」

その声にジエンは凍り付く。その声は自分の上からする。少し顔を横に向けるとそこには足があり、目線をあげていくと胴がある、首がある、そして顔がある。

その場に足が、胴が、首が、顔があることをジエンは信じたくなかった。

夕立?「この状況、夕立の勝ちっぽい。でも、夕立の負けっぽい。」

そう言って夕立?はジエンの手元にカードを置き、そのままどこかへと行ってしまった。

 

 


 

 

久美浜鎮守府埠頭

 

防戦から一変攻めに転じたザザミ。だが、五月雨?にダメージを与えることは出来ず自分自身だけがダメージを受けていく。

ピューン

ダイミョウザザミ「うっ!!」

五月雨?「先程から急所を狙ってるのですが、どれも外れますね。じっとしてもらえませんか?」

ダイミョウザザミ「君、馬鹿なの?死ぬかもしれないのにじっとしてる馬鹿いないよ。」

五月雨?「そうですか。なら、苦しんで死んでください。」

ピューン、ピューン

五月雨?から次々にレーザーが放たれる。

ダイミョウザザミ「うがっ!」

速くレーザーを避けること自体難しいのに、先程から降っている雪が風の影響で吹雪に変わっている。そうなればレーザーの光自体も見にくく、更に難易度は上がっている。

五月雨?「うーん、、、。なかなか急所に当たりませんね。なら、、、。」

五月雨?は先程まで何度も連続で打ち続けていたレーザーを凝縮させていく。

五月雨?「これなら跡形もなく吹き飛びますね。では、さよう「そうはさせないよ!」誰!!きゃっ!!」

五月雨?の顔目掛けて雪玉が飛んでくる。

ダイミョウザザミ「うっ、、、。さとりさんの援軍かな?」

?「大丈夫?ザザミ。」

ダイミョウザザミ「大丈夫ですよって川内さん!!」

その場に現れたのは川内であった。

川内「うーん、、、。五月雨か、、、。この鎮守府に五月雨はいない。君はどこから来たの?」

五月雨?「そう易々と答えると思いますか?流石夜戦バカと呼ばれる人ですね。少し考えればわかるような事を聞きますか?脳筋でもこれぐらいはわかる筈ですよね?簡単に答えてくれるような相手ではないと。」

川内「別にわかってるよそんなこと。それに君のその煽りは私から攻撃を誘いカウンターを狙ってるよね?」

五月雨?「、、、。こんな簡単な誘いには乗りませんか。流石はここ久美浜鎮守府の第一艦隊旗艦を務める方ですね。」

二人の会話を呆然と見ることしか出来ないダイミョウザザミ。その横にいつの間にかさとりがいた。

さとり「あれは高度な読み合いと心理戦ですね。」

ダイミョウザザミ「そうだね。流石は久美浜鎮守府のエースだよ。」

川内「あっ、そうだ!君に聞きたいことが、、、。」

川内が五月雨?に向かって何かを投げつける。

五月雨?「手榴弾!!?」

ピカッ!

川内が投げたものが破裂し視界を奪う。川内が投げたのは普通の手榴弾ではなく閃光手榴弾である。

五月雨?「閃光手榴弾でしたか。あれ?」

目の前に川内の姿もダイミョウザザミ達の姿もない。

五月雨?「いったいどこに、、、。「ここだよ!」!!真上!」

五月雨?の真上に川内がいた。そして川内から大量の魚雷が落とされる。その数十本。

さとり「ザザミさん!今です!!」

ダイミョウザザミ「了解!!」

ザザミは両腕の巨大なハサミから高圧縮された泡のブレスを魚雷めがけて放つ。

ドカーン!!ドカーン!!、、、。

一つの魚雷が連鎖的に爆発する。

爆風で砂ぼこりが舞い五月雨?の姿が見えなかったがだんだんと晴れて行く。だが、そこには五月雨?の姿はなくあったのは一枚のカードだけであった。

 

 


 

 

タウイタウイ沖

 

?「あらあら、夕立と五月雨がリタイアしちゃったか。でもまぁ、私達はこの世界を舐めてたかもね。」

一人の艦娘がタウイタウイ沖にて深海棲艦達を蹂躙していた。

ネ級「ナッ、ナゼダ!艦娘達ハコノ時期出撃スルトハ聞イタコトガナイゾ!」

?「へぇー。この世界の艦娘はこの時期出撃しないんだ。いいこと聞いちゃった。」

艦娘はネ級の瞳を見つめる。

?「貴女、今すぐ深海棲艦の大艦隊を結成させなさい。夜明けまでにね。

ネ級「ソ、ソンナ無茶ナッ!、、、。了解シマシタ。コレヨリ艦隊ヲ結成シマス。」

ネ級はまるで操り人形のように動く。

?「さーて、お手並み拝見ね。久美浜鎮守府の提督さん。」

 

 


 

 

ソロモン諸島沖

 

ソロモン諸島沖に二人の少女と艦娘。

?「へぇー、、、。まさか、あんたらがそっち側に召喚されたなんてな。笑えるぜ。」

?「フフフ、大いに笑うがよい!そして、死ねぇい!わしの安眠を妨げおって!!」

?「まぁ、良いじゃないですか。今夜はこんなにも月が明るいのですから。」

?「そうじゃな。月見酒でもしたいが生憎盃がないからのぉ。」

?「御二人ともこちらにいましたか。」

?「ん?なんだ、そいつまでそっち側か。」

?「?[復讐者(アヴェンジャー)殿]、[裁定者(ルーラー)殿]。その方は?」

アヴェンジャー「ん?気にするな。それよりどうしたのじゃ?」

?「タウイタウイにて不穏な動きありとの報告。アヴェンジャー殿のマスターより、招集をかけるとの事。」

ルーラー「こんな時間にですか?何やら嫌な予感がしますね。」

?「、、、。フフフ、面白くなってきたじゃねぇか。」

アヴェンジャー「お主、どこへいく気じゃ?」

?「あ?決まってんだろ?その深海棲艦どもの行き場だ。俺としては聖なる夜が血で汚れた地獄になんのは嫌なんでな。」

その言葉だけを残し艦娘は日本へと向かうのだった。




あれ?本編より内容が濃いような、、、。まっ、いっか。


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クリスマス~前編~

クリスマス当日 久美浜鎮守府 朝4時

 

鎮守府本館の屋根の上。そこに小町が寝ていた。

小町「、、、。来たか。」

小町の元に一人の青髪の艦娘が現れる。

小町「あのカードを見てさぁー、来るんだろうと思ってたけど、本当に来てくれるなんてあたいは嬉しいねぇ~。」

?「そりゃ、堂々とこんなところで寝てたらおかしいと思うだろ?しかも、雪降っててまだ日が登ってないのにさ。」

小町「まぁ、そうだねぇ~。じゃ、やろうか。」

謎の艦娘と小町は鎮守府から姿を消した。

 

 


 

 

久美浜鎮守府執務室 朝7時

 

信勝「10人のうち三人の悪魔に勝利したことになったが、今日中にあと7人倒せるかどうかだな。」

桜子「昨日の戦闘によりジエンさんとザザミさんがダウン。最初の襲撃よりダメージを受けた方々の復帰も難しいです。」

CEO「とりあえずはサンタ班などのクリスマス・イブまでの班全て残りの7人の捜索に回せばいい。あとは、ワルキューレ三姉妹をどうするかだが、、、。」

信勝「あぁ。その件だが、大淀に頼んでシベリア送りにしてもらうつもりだ。」

鬼蔵「いやー、プレゼントの件はわしも申し訳なく思っとる。」

文「鬼蔵さんは悪くないと思いますがね。まぁ、スルーズさんも悪くなく他二人がダメでしたね。」

義正「その話は今は置いておけ。とりあえず厨房班以外でクリスマスを楽しみながら探すしかねぇだろ。」

健介「義正から楽しみなんて言葉が出るなんてな。」

妹紅「、、、。なぁ、射命丸。」

文「なんでしょうか、妹紅さん。」

妹紅「嫌な予感がするんだ。朝から紫や幽々子を見ていない。それに、鎮守府に小町がいる気配がない。そして、何より海が静かすぎる。」

文「そうですね。今日は波が穏やか。穏やかなのは良いことですが、何故か嫌な予感がします。」

妹紅と文は窓の外を見る。窓の外は雪降る埠頭が見えていた。

 

 


 

 

久美浜鎮守府本館廊下 朝7時半

 

川内は他の艦娘達よりも早く起きていた。

川内「、、、。昨日の五月雨ちゃん。あんなのがあと7人もいるんだ。、、、。最近の深海棲艦は弱いから退屈してたんだよねぇ~。」

廊下を歩く川内だったが、ピタッと止まる。

川内「いるんでしょ?出てきた方が身のためだと思うよ?」

川内がそう言うと廊下の曲がり角から赤髪の艦娘が現れた。

?「さっすが川内さん!この[江風(かわかぜ)さん]の気配を感じて、グハッ!!」

ドンーーン!!

現れた艦娘[江風]の台詞を最後まで聞く前に鎮守府の外へと蹴り飛ばした。

川内「退屈しのぎにはなりそうだね。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府病棟201号室

 

響「大丈夫か?ギギネブラ。」

ギギネブラ「マスター。私は大丈夫です。もう少しすれば傷も癒えて万全な状態に戻れます。」

響「そうか。でも、無理しないでくれよ。君達は本来のサーヴァントとは回復手段が違うんだ。」

ギギネブラ「心得ています。」

菊月「それにしても、、、。病棟内がスゴいことになってるな。」

フルフル「早く傷治したいです。」

菊月「そうだな。フルフルには病棟の匂いはキツイもんな。」

響「そうだ、ギギネブラ達をやったのは本当にフランドールだったのかい?」

ギギネブラ「確かにフランドールだったと思いますが、、、。」

フルフル「あっ!そう言えば、、、。」

菊月「どうしたんだ?」

フルフル「意識を失う少し前だけど、フランの匂いとは別の匂いがしたの。でも、嗅いだことのない匂いだったからわからない。」

響「匂いか、、、。そうなると犯人を探すのは難しいな。」

フルフル「ごめん。私が動けれ、、、。」

菊月「?何かあったか?」

フルフル「匂う。私が最後に嗅いだ匂いに近い匂いがこの部屋からする!」

響「なんだって!!」

菊月「でも、この部屋に私達以外いないぞ!」

ギギネブラ「ねぇ、フルフル。本当にこの部屋なの?」

フルフル「、、、。ねぇ、さっきまで窓なんて開いてた?」

響「確かに風が入ってきてる。窓は雪が入るから閉めてた筈だが、、、。!!」

響が窓の方を見て驚く。そこにはいる筈がない者がいたからだ。

?「そんなに驚く事か?」

菊月「あぁ、驚く事さ。なぜらなさっきまでいなかったのにどうやってこの部屋に侵入したかだ。外から侵入したとしてもここは二階。あまり高くはないとしてと雪が降るなかで簡単に上ってくることは出来ない筈だ!」

?「あ?そんなの跳べば楽勝だろ?」

響「跳べばって、、、。艦娘でも、流石にそこまでは出来ない筈だ!」

?「そうなのか?だとしたらこの世界の艦娘は貧弱だな。」

菊月と響は相手のその言葉にイラッと来たがそれをギギネブラが制止する。

ギギネブラ「貴女は今、この世界の艦娘と言いましたね。と言うことは、貴女はこの世界の住人ではない。そして、この鎮守府で貴女のような子はいるわ。貴女は[白露型駆逐艦一番艦の[白露(しらつゆ)]]ね?」

白露?「そうだ。当たりだ。ギギネブラとフルフルだったか?俺の知らねぇサーヴァントだな。」

ギギネブラ「私達は真っ当なサーヴァントじゃないわ。この世界だけにしか存在しないサーヴァント。この世界だけのクラスで召喚されたわ。」

白露?「この世界だけか、、、。つまりイレギュラーか。まぁ、いい。俺がここに来たのは用があってだ。」

白露?は一枚のカードを取り出し響に渡す。

響「このカードは?」

白露?「そのカードは俺に勝った証拠だ。」

菊月「私達は貴様と戦った覚えは無いぞ?」

白露?「いいんだよ。俺としちゃこんな面白くもねぇことはやってらんねぇんだよ。それよりも、この鎮守府の提督に伝えろ。深海棲艦の大艦隊がこの鎮守府に攻めてくる。」

響「なんだって!!でも、この時期に深海棲艦が攻めてくることなんてなかった筈、、、。」

白露?「それは俺の妹がやらかしたんだよ。まさか、大艦隊を動かすなんて思ってもなかった。だから、俺は今からこのふざけたゲームを中止させんのに伝えてくつもりだ。しかし、、、。朝っぱらから暴れすぎだ。」

フルフル「どういうこと?」

白露?「俺と厄介事を招いた馬鹿以外は全員戦闘中だ。まぁ、俺が止めれるかどうかは運次第だがな。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府近くの廃工場

 

江風?「いたたた、、、。こんなところまで蹴飛ばすなンてた思ってもなかったぜ。さてと、反撃と行きますか!グハッ!!」

江風?が立ち上がろうとするとどこからか砲撃を食らう。

川内「あれ?私の砲撃を食らっても死なないんだね。私、嬉しいよ。」

江風?「え、、、?」

江風?は絶句する。なぜなら川内の両目に令呪が浮かび上がっていたからだ。

川内「あれ?なんで驚いてるの?あっ、もしかしてこの令呪のことかな?これは私が持つ3つの令呪のうちの2つ。もう一つがどこにあるかは言わないけど。ちなみにこの2つは人間(ゴミ)から奪い取ったものだよ。」

川内の顔には笑顔が浮かんでいる。

江風?はあることに気が付く。暗いのだ。いくら廃工場で雪が降り日の光が際切られていようとここまで暗いことはない。まるで月の出てない夜のようだ。

川内「ねぇ、こんなにも暗いんだからさぁ、、、、。夜戦しよ?

 

 


 

 

久美浜鎮守府敷地内森林

 

?「来ないでって言ったのに!!

蓮司「うわっ!!ヤベェ、耳が壊れるかと思った。」

久美浜鎮守府の敷地内にある森林にて蓮司と緑髪の艦娘が戦闘をおこなっていた。

だが、蓮司はその艦娘に近づけないでいた。

蓮司「あの艦娘が悪魔の一人なんだろうけど、、、。悪いの俺じゃねぇか?」

 

           …回想中…

 

?「ここ、どこ?白露ねぇ、どこ?」

緑髪の艦娘は森林で道に迷っていた。

蓮司「あれー?ここどこだ?」

同じく蓮司も森林に入り道に迷っていた。

蓮司「はぁー、、、。森林とかにいそうだなと思って探しに来たが悪手だったな。はぁー、ギドラも叩き起こして連れてきたらよかった。ん?あれは、、、。」

蓮司は緑髪の艦娘を見つける。

?「白露ねぇ、どこ?、、、。」

泣きそうな声で歩いていた。

蓮司「君、こんなところで何してるの?」

?(ビクッ!!)

蓮司がその艦娘に声をかける。すると、その艦娘は蓮司の声に驚いた。

?「こ、、、。」

蓮司「こ?」

?「来ないでーーー!!!

蓮司「うぎゃぁぁぁ!!耳がぁーーーー!!、、、。くっ、待て!」

 

          …回想終了…

 

?「うぅ、、、。まだ来る。こうなったら、、、。うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

突然、緑髪の艦娘が叫び始めた。

蓮司「ヤバい!!耳を防いでいても耳が逝かれそうだ!!」

その艦娘の叫び声は久美浜鎮守府の窓ガラスを全て割った。

蓮司「ちょ、ちょっと話を聞いてくれ!!」

?「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

その叫び声は止むことがない。

蓮司「これ、マジでどうしたらいいんだ?」

 

 


 

 

久美浜鎮守府中庭 朝9時半

 

信勝「やっ、やっと止んだな。えーと、沖田さん大丈夫ですか?」

桜子「わ、私はもうダメです。もし、ノッブに会えたら[メリークリスマス(地獄で会おうぜ)]と伝えてください。」

加賀「あら、提督が死ぬのね。お赤飯炊かなきゃ。」

薫「沖田が死んだのか。今日は宴会だな。」

浦波「提督死んだんですか?なら、提督の刀を私に下さいね。」

キリト「えーと、、、。マスター、強く生きてくれ。」

ユイ「ねぇ、ママ。どうして沖田さんは死にそうになっているのに皆さんにこんな反応されてるんですか?」

アスナ「ユイちゃん。これが日頃の行いよ。覚えておいてね。」

暁「流石に沖田提督が可哀想よ。」

浦波「暁ちゃん。このくそ甘党はこれぐらいでいいんですよ。」

信勝「とりあえず、沖田さんは無視してあの音の発生源を探らないと。」

prrrr…prrrr…

信勝「ん?誰からだ?えーと、氷鬼さん?はい、もしもし。」

蓮司『あっ、織田さんか?多分そっちにも被害があったと思うから連絡させてもらったが、さっきの騒音についてだがこちらで解決させてもらった。ちなみに数字の描かれたカードもゲットした。』

信勝「まさか、さっきの騒音は悪魔による仕業だったのか。」

蓮司『まぁ、そうなんだけど、、、。あの騒音は9割俺のせいだ。マジですまない!と、とりあえず電話切るわ。』

そこで連絡が途切れる。

信勝「、、、、。はぁ?」

 

 


 

 

久美浜鎮守府近くの廃工場

 

川内が江風?の首を掴んで持ち上げていた。

江風?「あがっ、、、。」

川内「弱いね。もっと強いと思ったんだけど、、、。残念だよ。」

江風?(なっ、なンなンだよ!明らかにこの世界の艦娘にしてはおかしい!擬似的に作られた闇でここまでの力を発揮するなンて不可能だ!そもそも、どうやってこの闇が出来たンだ!?)

川内「そろそろ終わりにしようか。」

川内は江風?を投げる。すると、江風?は空中で止まる。

江風?「なっ!!どうなってンだ!!」

川内「サヨウナラ。弱者。」

川内は後ろを向き後ろに向かって魚雷を数本投げる。

彼女はこの勝負に飽きていた。自分よりも弱い相手をいつまでも相手するほど彼女は優しくない。



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クリスマス~中編~

久美浜鎮守府会議室 午後1時頃

 

信勝「えー、、、。これでは今から緊急ミーティングを行う。タウイタウイ沖から数キロ離れた地点から深海棲艦の大艦隊が目撃された。奴らの目的地はここ久美浜鎮守府だと思われる。今回は緊急であり艦娘のみんなには極力休んでいてもらいたいため僕ら提督及びサーヴァント、艦娘ではないマスターで戦える者のみでの作戦となる。ただし、厨房班は作戦に参加せず料理を作っていてもらいたい。」

エミヤ「了解した。だが、タマミツネやバトラは作戦に参加させるべきだと思う。艦娘がいないとなると艦載機による攻撃が激しくなる筈だ。なら、こちらも空からの攻撃を強化しておくべきである。そして、相手は潜水艦いると思われる。ならば、海中でも戦える者が出るべきではなかろうか?」

CEO「確かにエミヤが言う事は正しい。だが、決めるのは信勝だ。どうするんだ?」

信勝「確かにエミヤが言っていることは正しい。誰か、ここにいるメンバーの表か何か持ってないか?」

ホームズ「一応書いておいたよ。いないものには一応印をつけておいた。」

信勝「ありがと。」

モリアーティ「ついでに2つ以上のクラスを持つサーヴァントにはランク名も足しといたよ!」

 

        提督及びその他

 

・ 織田信勝

・ 沖田桜子

・ 土方義正

・ 斉藤十次郎

・ 山南進

・ 坂本龍ノ助

・ 岡田鬼蔵

・ 西郷健介

・ 八幡宗十郎

・ 佐川薫

・ 堺俊哉

・ 右京真歩

・ 氷鬼蓮司

・ 毒鬼蕨

・ 霊鬼幽子

・ 青空雪花

・ 青空雨牙

・ 天上隼人

・ 川内

 

 

 

    サーヴァント セイバー

 

・ ディノバルド(ドラゴン)

・ キリト

・ 魂魄妖夢

・ 犬走椛(ウォッチャー)

・ アルトリア・ペンドラゴン

 

 

         アーチャー

 

・ シノン

・ エミヤ

・ ジェームズ・モリアーティ

 

 

         ランサー

 

・ レミリア・スカーレット

・ ワルキューレ※

・ ライゼクス(ドラゴン)

 

 

         ライダー

 

・ アキレウス

・ ダイミョウザザミ

・ ガムート

・ 小野塚小町※

・ 射命丸文

・ ジンオウガ(ドラゴン)

・ イナガミ(ドラゴン)

・ トビカガチ(ドラゴン)

・ カム・オルガロン

・ ノノ・オルガロン

 

 

         キャスター

 

・ 霧雨魔理沙(バーサーカー)(ライダー)

・ 八雲紫(ルーラー)※

・ 西行寺幽々子(ルーラー)※

・ アナスタシア

・ ミスティア・ローレライ

・ 古明地さとり

・ 上白沢慧音

 

 

 

         アサシン

 

・ ナルガクルガ(ドラゴン)

・ オオナズチ(ドラゴン)

・ 静謐のハサン

・ 十六夜咲夜

・ ガイガン

・ フルフル(ドラゴン)

・ ギギネブラ(ドラゴン)

 

 

 

         バーサーカー

 

・ ペンテシレイア

・ イビルジョー(ドラゴン)

・ アスナ(セイバー)

・ ブラキディオス(ドラゴン)

 

   

         エクストラ

 

復讐者(アヴェンジャー)フランドール・スカーレット(バーサーカー)

・ 〃 ヘシアン・ロボ※

・ 〃 藤原妹紅

・ 〃 デス・ガン(アーチャー)

・ 〃 ビオランテ

降臨者(フォーリナー) キングギドラ

裁定者(ルーラー) ユイ

・ 〃 シャーロック・ホームズ

・ 〃 モスラ(バグ)

毒婦(ファニーヴァンプ) タマミツネ(ドラゴン)

・ 〃 リオレイア(ドラゴン)

(ドラゴン) リオレウス

・〃ジエン・モーラン(エンシャント・ジャイアント)

・ (バグ) ネルスキュラ(アサシン)(ファニーヴァンプ)

・ 〃 クモンガ(アサシン)

・ 破壊者(デストロイヤー) ゴジラ(バーサーカー)

・ 〃 フランドール・スカーレット(バーサーカー)

・ 〃 バトラ(バグ)

 

信勝「、、、。川内にはあまり作戦には参加してほしくないんだけど。」

川内「いいじゃん!体動かさないと鈍っちゃうもん!」

信勝「はぁー、そうか。とりあえず相手がどう仕掛けてくるかわからない。なら、僕らがやれることは待ち構えることのみだ。」

CEO「奴らの鎮守府近海への到達は夕方6時頃だ。それまでの間に各自出撃準備を整えてもらう!解散!!」

ペンテシレイアの一言により緊急会議は終わる。

 

 


 

 

ソロモン諸島沖海底 深海棲艦アジト

 

戦艦水鬼「ナルホド、タウイタウイ周辺ノ深海棲艦ガ挙ッテ日本二進撃シタカ。何ヤラ嫌ナ予感ガスルナ。」

?「なら、俺が見てきてやろうか?おもしろそうだしよぉ。」

戦艦水鬼「頼メルカ?[ランサー]。」

?「問題ない。俺をたーがとうむっちょるみ?」

戦艦水鬼「、、、。オ前ノ方言ガ混ジルノドウニカ出来ナイカ?」

?「そりゃ、、、。うちなーの聖域が混じったんだから、じひねーんむん。そもそも、性別がうかーさいやっさーろ!」

戦艦水鬼「オ前ヲ幻霊トシテ召喚シタカラナ。マサカ、艦娘ト混ジルトハ思ッテナカッタガ。」

?「まぁ、なんといなるやんやー。俺は命ある者を狩る聖域だ。むやみに奪わねぇがな。じゃ、行ってくる。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府近海 午後6時前

 

バトラ『敵艦隊前衛部隊を確認!駆逐艦およそ千艦。巡洋艦、軽重合わせておよそ500艦。空母およそ200艦。戦艦およそ200艦。潜水艦は上空からでは確認出来ず!!』

信勝「来たか。総員に告ぐ!!」

信勝が無線を通じてメンバー全員に伝える。

信勝「絶対に勝つ!!奴らを鎮守府領域内に入れるな!ヤバいと思ったら引く!死んだら元も子もないからな!では、健闘を祈る!」

無線を切り信勝自身も戦場へと向かう。



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クリスマス~後編~

あっ、クリスマス中にも2020年中にも投稿できなかったや。でも、許されるかな?
信勝「多分許されないだろ。それより早く本編と他のやつも進めろ!」


久美浜鎮守府近海 午後6時

 

ブラキディオス「ふぅー、、、。あれが前衛部隊か。数が多いな。」

ディノバルド「、、、。俺ら二人だけが鎮守府側の前衛部隊なのか?」

ブラキディオス「そうみたいだな。海中と空からの索敵と本隊による守りがある。なら、俺達二人が暴れるだけで敵は殲滅できる。」

ディノバルド「潜水艦はタマミツネが相手をし艦載機は空を飛べる奴らが相手をするか。」

ブラキディオス「俺達の勝利をマスターに捧げるぞ!!」

 

 


 

 

久美浜鎮守府近海上空

 

ライゼクス「ここからでも敵艦隊の本隊が見えるな。」

リオレウス「さて、ここからどうするか、、、。レイア?誰と通信してるんだ?」

リオレイア「えーと、、、。後方にいるモリーティがぎっくり腰でギブアップですって。」

ガイガン「そんなことってある?アーチャーは後方支援でかなり必要なのに「マスターーーーーースパーク!!!」。こっちにはアホがいた!」

バトラ「戦闘開始だ!!」

モスラ「さーて、殴られたい馬鹿はどこかしら?」

キングギドラ「ヤベェよ。このルーラーヤベェよ!!」

モスラ「あら、こんなところに死にたそうにしてるアホが一人。お前ちょっとミサイルになれ!!」

モスラはキングギドラの首を掴み敵陣へと投げる。

 

 


 

 

久美浜鎮守府領海域 

 

信勝「、、、。こちらから仕掛けてどうするんだよ。」

桜子「まぁ、起きてしまった事は覆せませんからね。さてと、この装置どうします?」

オルトリンデ「やめろー!!死にたくない!死にたくない!!」

ヒルド「馬鹿野郎!!信勝、何をしている!ふざけるなぁーー!!」

スルーズ「私は悪くない!私は悪くない!!」

CEO「シベリア送りを回避できただけでありがたく思え。ミサイル発射準備完了!!攻撃目標は敵艦隊本陣!」

信勝「身を呈して敵陣へ行ってくれるワルキューレ達に敬礼!!」

オルトリンデ「お前ら人間じゃねぇ!!」

ヒルド「ダメダドンドコド-ン!」

スルーズ「何もかもおしまいだぁ。」

CEO「撃てぇーーー!!」

ドンーーン!!ドンーーン!!ドンーーン!!

義正「うまいこと行ったな。」

桜子「こんなに簡単に尚且つ有効的に罰を執行出来るとは思ってなかったのですが。」

鬼蔵「スルーズは何も悪いことしとらんが、、、。」

 

 


 

 

敵艦隊本陣

 

?「フフフ、、、。あれが久美浜鎮守府ね。空にも海中にも兵を置くなんて流石ね。でも、まだ三流と言ったところかしら?あれ?あれは、、、。」

バシャーン!バシャーン!バシャーン!

突如空からワルキューレ達が降ってきた。

?「あらあら、いきなり敵陣の本陣へ突っ込んでくるのは予想外だったわ。貴方達(役立たず達)、丁重におもてなししてあげなさい。」

オルトリンデ「イテテ、、、。え?敵陣ど真ん中、、、。殺ってやる!!」

ヒルド「野郎ブッ殺してやるー!!!」

スルーズ「もう、どうにでもなれ!!」

 

 


 

 

前衛部隊

 

ブラキディオス「おりゃぁ!!」

ブラキディオスの拳の粘菌が深海棲艦に付着する。

バンッ!!

そして、爆発し周りにいた深海棲艦もろとも吹き飛ばした。

ディノバルド「ちっ!きれちまったか。」

ディノバルドは自身の刀の刃を腕の籠手に引っ付ける。そして、そのままおもいっきり刀を振るい深海棲艦を斬る。すると、その刀は熱く燃えていた。

ディノバルド「俺とやる気なら焼かれる覚悟で来やがれ。」

二人の龍が大暴れし敵前衛部隊は壊滅しかけていた。

、、、、、が。

ドーン!!

ブラキディオス「なんだ!!」

ディノバルド「、、、。スゲー強そうなオーラがするが、こんなオーラ見たことねぇぞ。」

水飛沫が柱となり敵の姿が見えていなかったが、その柱が消え敵の姿が目視できる。その姿は紅く燃え上がるような赤髪の少女と黒髪で紫の瞳の女性。

少女は木刀、女性は素手であった。

ブラキディオス「てめぇらは何者だ?深海棲艦には見えねぇが、、、。」

?「私達はマスターの命令でこの場にいる。『タウイタウイの者達と協力し久美浜鎮守府を襲え』と。私としては貴殿方に興味はありません。私が感じる[聖剣の持ち主]と合間見えたい。そこを退いてもらおうか。」

ディノバルド「退かねぇよ。俺達は守りてぇもんを背負ってこの場所に立ってんだ。簡単に退くかよ。なっ、ブラキディオス。」

ディノバルドがブラキディオスの方を向くとそこにはブラキディオスは居らず、少し離れた場所でもう一人の女性と戦闘を開始していた。

?「はぁ、、、。すみませんね。彼女、[アガルタ]は少し血の気が多いので。彼が彼女に勝てることはないでしょう。貴殿方も私達も真っ当なサーヴァントではありません。貴殿方は英雄としての逸話はなく人を襲う龍としての話でしかない。対して私達は逸話があれど依り代と他の英雄となれなかった者達の力で私達は成り立っている。人を襲う事しか能がない貴殿方に誰かを守ることが果たして出来るのかしら?」

ディノバルド「、、、。さっきてめぇは[依り代]がどうとか言ってたよなぁ?」

?「何かしら?」

ディノバルド「じゃあ、てめぇに俺が誰かを守れないとか言われたくねぇよ。そんな事言えんのはてめぇの[依り代になった者]だけじゃねぇか?」

?「、、、。なら、貴殿が私にそれを言える権利があるか見定めてあげましょう。」

赤髪の少女が木刀を構える。

ディノバルド「負ける気がしねぇよ。俺の背には守るべき者がいる。だからこそ負ける気がねぇ!!」

ディノバルドは籠手に刀を当て構える。

 

 


 

 

久美浜鎮守府沖合い 

 

?「おー、、、。ふしがらんふしがらん。あのお二人さんが龍相手に本気を出すなんてねぇ~。恐ろしい恐ろしい。で、あんたが俺の相手を?」

小町「そうさ。あたいは死神だけど、殺るかい?」

?「丁度いいね!俺も死神さー。どっちが強いか試してみるか?」

小町「そりゃ、いいね。でも、その姿で死神って言ってほしくないね。あたいと言う存在が嫌になるよ。」

?「あー、、、。俺の[依り代の艦娘]と何かしらあんのか?にりるねぇ~。」

小町「始めようか?今日は祭りだ。あたいも本気で行かせてもらうよ。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府近海上空

 

レミリア「貴女は何者?」

空から戦闘を行っていた者達の目の前に二人の女性が現れる。

一人は黒髪の美しい軍服を着た少女。

もう一人は狐の面を被り巫女服を着た女性。

?「生きとし生ける者達よ。その無用な命、ヤツガレがもらい受けよう。」

ガイガン「貴様の霊基、、、。データベース上にあった[バミューダのセイバー]と酷似している!貴様のことか?」

?「[バミューダのセイバー]か。ヤツガレにはバミューダとは縁がない。だが、召喚された。ヤツガレと縁がある地はここ日本だと言うのにな。」

モスラ「、、、。その姿で喋らないで下さい。」

?「?貴様、ヤツガレの[依り代]を知っているのか?」

モスラ「えぇ。だけど、私の知ってる彼女じゃない。別のどこかで沈んだ彼女なのでしょう。」

?「そうか、、、。」

?「セイバーよ。話している暇は無いのでは?(無駄話をする意味はないだろう?)私達は(俺達は)久美浜鎮守府を襲撃すれば良いだけですよ。(あそこをぶッ壊せば良いだけだろ?)

狐の面を被った女性がやっと口を開いた。だが、その声は二重になって聴きづらい。

?「[オールマイティー]。貴様は血の気が多い。だから、いつもいつもヤツガレ達と争うのだぞ。」

?「分かっているわ。(うるせぇなぁ!)それはそうと、、、。」

狐の面を被った女性はルーミアの方を向く。

?「ルーミア、、、。貴女をまず殺させてもらうわ。」

ルーミア「、、、。そーなのかー。」

?「ふざけてるの?それとも、死ぬ準備でも出来ているのかしら?」

ルーミア「、、、。うるせぇ馬鹿が。」

突如ルーミアの右手に闇で出来た大剣が現れる。

魔理沙「ルーミア?どうしたのぜ?いきなり口調が変わって。」

魔理沙だけではないがその場にいた久美浜鎮守府組はルーミアの性格と口調の変化に驚く。

?「驚くことではないわ、魔理沙。貴女もルーミアの本当の姿を知っているのだから。」

魔理沙「ルーミアの本当の姿?そんなもの知らないぜ!第一私はお前の事も知らないのぜ!」

?「、、、。まぁ、私の事も知らなくて当然か。貴女なら分かるわよね?文。」

文「、、、。五月蝿いですね。[あの人の声]で喋らないでもらえますか?」

?「何を言ってるのかしら?私は私。だけど、私はただ、混じっているだけね。あと、こんなところでぐだぐだしてて良いのかしら?」

バトラ「!!鎮守府の方で煙が!!」

リオレウス「なんでだ!下の連中は何をしてんだよ!!」

?「下の者達も足止めをしている。だが、鎮守府内から敵が湧いたとしたどうするのだ?」

ライゼクス「くそ!!今すぐ行くしか「無駄よ。」なに!?」

?「ここら一帯の空は私の結界で囲っている。そう簡単に逃げられると思わない事ね。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府中庭

 

ちびノブA「ノッッブ!(出陣じゃー!!)

ちびノブ達「ノッブーー!!(おぉぉぉぉ!!)

ちび撰組A「ノッブ.ノブノブ!(誰に喧嘩売ったか分からせてやれ!!)

初雪「ちびノブ達が戦ってるの初めて見た。」

望月「これってパ◯◯ンかと思っちゃうね。」

ドーン!!

吹雪「今度はなんですか!!」

タシュケント「やぁ、鎮守府を襲撃する愚者達よ。君達は我らソビエトが成敗する!!」

吹雪「あぁ、もう滅茶苦茶だよ。」

時雨「そもそも、彼らは何者なんだい?どう見ても深海棲艦では無さそうだけど。」

夕立「さっきから夕立達の攻撃が効いてるか分からないっぽい!」

白露「!!夕立!危ない!」

夕立「ぽい?」

夕立の背後には刀を振り上げた骸骨がいた。が、、、。

ザクッ

地面から生えてきた竹に串刺しにされた。

イナガミ「自分の背後にも気を付けろ!!相手はそこらじゅうから無限に湧き出てくるぞ!!」

響「ギギネブラ。私の背後を頼むよ。」

ギギネブラ「任せなさい。私は貴女のサーヴァント。貴女のためならこの命なんて惜しくはないわ。」

イナガミ「お前らは鎮守府内に散らばれ!!ここは俺一人で十分だ!!」

暁「でも!!」

イナガミ「マスター!もう一度言うがここは俺一人で十分。それより敵は埠頭の方が多いはずだ!そっちにいる奴に加勢して助けるのが立派なレディーだと思うぞ。」

暁「、、、。分かったわ。でも、死なないでね。」

暁はそう言い残すと他の艦娘達と鎮守府内へ散らばった。

イナガミ「、、、。さてと、隠れてないで出てきたらどうだ?最初にこの鎮守府に侵入した侵入者よ。」

?「なるほど、バレていたか。」

物陰から一人の男性が現れる。

イナガミ「あんたは妖怪だな?妖力を感じるがかなり低い。わざと弱めているのか?」

?「俺の妖力をそのままにしているとただの人間にまでその存在がバレるからな。」

イナガミ「、、、。あんただけでも英霊になれるほどの逸話があったはずだ。なのに、なぜ幻霊として現界しているだ?」

?「俺には逸話があるが英霊にはなれやしない。表舞台に一度も出てくることがなかった者だからな。座に刻まれる前まで俺は好き勝手やって来た。だが、座に刻まれるてある二人の男とであった。彼らの心のなかにある汚れなき宝玉。俺はそれを敬った。だから、幻霊となり今ここに立っている。」

イナガミと男の背後に骸骨が現れるが、、、。

イナガミの背後の骸骨を男が斬り、男の背後にの骸骨をイナガミが竹槍で突き刺す。

イナガミ「今は味方と考えて良いのだな?」

?「あぁ、今は味方だ。俺のマスターは少し困った奴だからな。いずれお前達と争うだろう。だが、その時俺と合間見れるのはお前ではない。」

イナガミ「そうだろうな。」

二人はお互いに背中を預け骸骨達を斬り伏せて行くのであった。

 

 


 

 

久美浜鎮守府門前広場

 

エミヤ「、、、。このままでは負けるぞ!」

門前広場ではエミヤ、咲夜、妖夢が骸骨の集団に苦戦していた。

咲夜「一体どれだけいるのよ!」

妖夢「倒しても倒しても無限湧きなんてきいてませんよ!!」

エミヤ「ここは耐えるしかない!絶対に護りきるぞ!」

 

 


 

 

久美浜鎮守府近海上空

 

ルーミア「強すぎる、、、。のだー、、、。」

近海上空の結界の中で現在戦える状況なのはルーミアだけであった。

?「この程度か?この程度でヤツガレ達と殺り合おうとしていたのか?」

ルーミア「、、、。(皆は気絶している。結界があって本当に良かったわ。なかったら気絶したまま海へダイブしてたところよ。)」

?「無言か、、、。興醒めだ。これで終わりに。!!」

バミューダのセイバーは突然現れたスキマに消えていく。

?「今のは、、、。」

ルーミア「、、、。どうやら、運がまわってきたみたいなのだー。」

?「どう言うこと?」

ルーミア「空を見るといいのだー。」

?「空を?、、、。!!」

先ほどまで降っていた雪は止み。雲が晴れ、満月が顔を出す。

ルーミア「英霊となった私にはある能力が附与されたのだー。」

闇がルーミアを覆う。そして、闇が晴れ、現れたのは成長したルーミアの姿。

ルーミア「あの時のようね、[霊華(れいか)]。今度は私が貴女を助ける番よ。」

?「そう、なら今度は確実に貴女を殺すわ。、、、。幻想の悲劇がまた始まるのか?あの時泣くことしか出来なかった貴方は今度も観戦なのかしら?どうだろうな。

オールマイティーから二つの声が発せられお互いに話しているようだった。

ルーミア「なるほど、貴方は[幻想郷(げんそうきょう)]なのね。」

?「はぁー、、、。そろそろおっ始めるか。あら、ちゃんと殺るのね。あたりめぇだ。俺がいるのは二度と同じ悲劇を、、、。同じ物語を歩まさないためだ。お前の物語だけじゃない。傲慢で驕れる人間による喜劇など俺は求めない。俺が求めるのは人であり人ではなく人と共に生きて未来を切り開く嫌われ者の英雄譚人であり人でなく嫌われ者の私と人でなく嫌われ者のルーミアに当てはまることかしら?そうだが?何か不満か?いいえ。なんともないわ。なら、いい。俺は楽園の巫女の使命、普通の魔法使いの探求心、紅魔のメイドの忠義心、冥界の庭師の迷い、地上の月兎の恐怖心、現人神の家族愛、天邪鬼の下克上。多くの物語を見てきた。さぁ、お前はどんな新たな物語を見せてくれるんだ?こいつの事は無視して始めましょうか。この世で最も恐ろしい家族喧嘩を(この世で最も悲しい悲劇を)

ルーミア「悲劇か、、、。もし、今ここに貴女がいたらどんな顔をするんだろうね。[霊夢(れいむ)]。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府近海

 

キーン‥

木刀と刀がぶつかり合い金属音が鳴り響く。

ディノバルド「金属音がする木刀ってなんだよ!!」

?「そこまでおかしいことでないと思いますが。」

ディノバルド「そろそろ、決着つけねぇとな。」

?「そうですね。でも、貴方には宝具はありません。その時点で決着はついて「何勘違いしてんだ?」なに?」

ディノバルド「確かに俺達には宝具はねぇ。だけどなぁ、[二つ名]を持つものだけが立てる境地。俺は二つ名を持っていたからその境地に産まれながら立つことが出来た。だけどなぁ、その境地に立つ資格がなくともその境地に立ってる奴もいる。そいつらの方が俺なんかよりよっぽど強い!さて、始めるぞ。[我、炎を纏う刃なり。]」

ディノバルドの鎧が赤黒くなり刀は倍以上に巨大になった。

ディノバルド「[サーヴァント・セイバー。燼滅刃(じんめつじん)ディノバルド]。さぁ、来いよ。」

?「ふっ、、、。なら、この一撃耐えてみよ!!この灯りは星の希望。地を照らす命の証。我にその身を預ける刃はいずこえ。さぁ、受けてみよ!失われた勝利の剣(ロストカリバー)!!

赤髪の少女の宝具がディノバルド目掛けて放たれる。

ディノバルドは、それを刀で受ける。

決着は、、、。

 

 


 

 

久美浜鎮守府近海上空

 

 

?「あれれ?これヤバイんじゃないの?うるさい!黙ってろ!!」

上空でもルーミアと狐面の女性が終わりを迎えそうであった。

ルーミア「[霊華]、、、。貴女は少し狂気に侵されたようね。[幻想郷]は少しでもそれを食い止めようとしてるのね。」

?「戯れ言はそこまででいいかしら?悪しき妖怪共よ。その命、あの世で償いなさい!!夢想滅妖(むそうめつよう)!!

ルーミア「なによ!それ!明らかに貴女の宝具ね。」

色とりどりの弾幕がルーミア目掛けて放たれる。

ルーミア「あるところに一人の少女がいた。その少女の心はまるで太陽のように眩しかった。なら、私は闇となろう。彼女を妬み呪う光から守る宵闇に!!今は亡き人妖の絆と花火(エターナルダーク・ロスト・ライト)

ルーミアのビーム状の闇が全てを飲み込む。

?「流石だなルーミア。見せてもらったぜ、お前らの可能性。こりゃ、少し先の物語(未来)が楽しみだよ。

 

 

勝者 ルーミア

 

 


 

 

久美浜鎮守沖合い

 

カキーン

大鎌と刀がぶつかり合う。

小町「なかなかやるじゃん。」

?「そりゃ、どうも。」

二人が距離を取る。

?「さて、そろそろ終わりが見えてくるじゃないか?あっちだって所々終わってんだぜ。だからさぁ、、、。」

刀を刀を構え直す。

?「終わりにしようぜ!」

小町「来なよ。あんたのは単体宝具なんだろ?なら、その一発を避けてやるよ。」

?「言ったな?なら、容赦なく行くぜ!我は海。海で散った者達よ!我が刃に集い悪鬼を裁け!海戦海へと還るは戦士の魂!!

斬撃が龍のような姿となり小町を襲う。

小町「、、、。あんたは聖域。あたいは死神。本当ならあたいが負けるはずだ。でも、あんたは一つのミスをしている。その宝具は、、、。」

龍に飲み込まれ小町の姿が見えなくなった。が、、、。

スパッ…

小町が龍の斬撃を切った。

?「なんだと!!」

小町「確かにあんたは強い。それもあたいより、、、。でも、あんたの宝具とあたいとの相性は最悪。あたいに軍配が上がったさ。」

大鎌を振るい斬撃を飛ばす。

?「そんな斬撃当たるわけ、、、。!!」

斬撃が一気に距離を詰め切り裂く。そして、は海へと消えて行くのであった。

?「いてて。殺ってくれるじゃんか。まっ、勝負はお預けといきたいが二度とあんたとは当たりたくねぇよ。じゃあな。」

そう言っては消えていくのだった。

 

勝者 小町

 

 


 

 

敵陣本陣

 

キングギドラ「あぁーー!!なんだよこいつら!!一向に減らねぇじゃねぇか!!」

スルーズ「二人ともちゃんと戦って、、、。オルトリンデ?ヒルド?」

オルトリンデ「サボって入る炬燵。悪魔的です。」

ヒルド「蜜柑も美味しい。」

?「フフフ。お仲間さんは戦ってるのにいいのかしら?私が持ってきた炬燵でぬくぬく暖まってて。」

オルトリンデ「別にいいですよ~。どうせスルーズが全部殺ってくれますから。」

スルーズ「オルトリンデ!、、、。え?」

ヒルド「どうしたんだ~。スルーズ~。もう炬燵の魔力から逃れられ「貴様らが我がマスターの部下を殺しているのか?」へ?」

ヒルドの真後ろに刀を持った赤髪の男がいた。

?「あら、[タウイタウイの(エンシャント・ゴッド)]」

?「、、、。ふん!」

男は大剣で炬燵を真っ二つに斬った。

オルトリンデ「あぁーーー!!炬燵がぁーーー!!」

?「我がマスターは御立腹だ。部下を操られさらには殺される。これほどの仕打ちがあって良いものか!!」

?「フフフ、ゴミにもそんな感情があるのね。まぁ、操ってたのは私だけどゴミ掃除をしてるのは彼女達鎮守府勢よ。」

?「なるほど、、、。それを聞くと鎮守府の者に罪無きと思えるが。」

男は少女を真っ二つに斬る。

オルトリンデ「容赦なく真っ二つ、、、。」

?「、、、。フフフ、この程度?」

斬られた少女が再生していく。

オルトリンデ「ぎゃぁぁぁぁーーーー!!ゾンビーーー!!」

?「誰がゾンビよ。」

?「貴様、、、。輪廻の輪から外れた存在か。」

?「えぇ。そうよ。まぁ、目的も達成したからお暇させてもらおうかしら。」

突如、少女の後ろにスキマが現れる。

?「あら?もうお迎えかしら?」

少女はだんだんとスキマに消えていく。

?「フフフ、、、。今宵は少し楽しめたわ。勝ちは貴女達久美浜鎮守府に譲ってあげるわ。」

そう言って謎の少女は姿を消したのだ。一枚のカードを残して。

 

勝者 ワルキューレ&キングギドラ

 

 


 

 

後日談 1月1日 久美浜鎮守府執務室

 

コンコンコン

 

執務室にノックの音が響き渡る。

大淀「失礼します。お客様をお連れしました。」

大淀に続き赤髪の男と一人の深海棲艦が執務室に入ってくる。

?「御初ニオ目ニカカリマス。私、タウイタウイ一帯ヲ管理シテイル深海棲艦 [タウイタウイ]デゴザイマス。ソシテ、コチラガ私ノサーヴァント。」

?「サーヴァント、クラス[(エンシャント・ゴッド)]。[カグツチ]だ。」

信勝「ご丁寧にありがとうございます。僕がこの鎮守府の提督。織田信勝です。以後お見知りおきを。」

大淀「では、私はこれで。」

大淀は執務室を出ていく。

信勝「、、、。で、今日はなぜこちらに?」

タウイタウイ「操ラレテイタトハ言エ私ノ部下達ガ大変ゴ迷惑ヲカケマシタ。」

信勝「貴女が謝らなくても。」

タウイタウイ「イエ、上ニ立ツ者トシテケジメハキチント付ケナクテハナリマセン!デスノデ、何ナリトオ申シ付ケ下サイ!」

カグツチ「うちのマスターはこう言い出したら止まらねぇから、素直に謝罪を受け入れな。」

信勝「、、、。分かったよ。なら、僕らと協定を結ぼう。久美浜鎮守府及び久美浜鎮守府と友好的な鎮守府とは敵対しないと。あとは、まぁ、ここぐらいなら自由に出入りしていいから。」

タウイタウイ「エ?ソレダケデスカ?モットコウ拷問トカ性ノ捌ケ口ニサレルト思ッタノデスガ。」

カグツチ「だから言ったろ?この鎮守府に限ってそんなことはないって。」

信勝「あと、こちらから要求することと言えば、、、。あの夜に現れた謎のサーヴァント達のことだ。」

カグツチ「あいつらのことか。なら、俺の方が詳しい。」

タウイタウイ「ナラ、頼ンデイイカシラ?」

カグツチ「おう!で、何から聞きたいんだ?」

信勝「そうだな。、、、。まずは、艦娘[雪風]の姿をしたサーヴァントから頼む。」

カグツチ「奴は[ソロモンのランサー]。ソロモン海域にいるサーヴァントのうちの一人。名を[ニライカナイ]。沖縄の伝説の聖域。人間の理想郷だ。」

信勝「聖域、、、。理想郷、、、。じゃあ、残りの4人も、、、。」

カグツチ「あぁ、四人とも[ニライカナイ]と同じ理想郷だ。だが、あんたらの話から聞いた狐面の女。奴だけが俺にはわかんねぇ。だが、あいつも理想郷だ。」

信勝「理想郷のサーヴァント、、、。厄介な相手だな。」

カグツチ「あいつらだけが厄介とは限らねぇぞ。本来俺達はお互いのことは知らない。だからこそ俺が見ていねぇ奴がいる。そいつらがどう動くか。今回の襲撃に現れたのは[バミューダのセイバー 黄泉(よみ)]、[ソロモンのランサー ニライカナイ]、[エーゲのセイバー アヴァロン]、[バルトのキャスター アガルタ]。そして、[ミッドウェーのオールマイティー]。だが、奴の名は「の名は[幻想郷]よ。」あ?なんだてめぇ。」

信勝「八雲紫、、、。今までどこにいたんだ?」

紫「戦闘での傷を癒してたの。」

カグツチ「[幻想郷]なんて聞いたことがねぇぞ。」

紫「えぇ、そうね。本来はこの世界にはない理想郷ですもの。」

タウイタウイ「コノ世界ニナイデスッテ?ソレハドウイウ。」

紫「は、、、。忘れられた理想郷。この世に存在してはならない理想郷。そして、この世で最も残酷で美しく人に近く別れを知った悲しき理想郷。」

信勝「悲しき理想郷、、、。」

紫「少し昔話をしましょうか。これは、私を含め数人しか知らない。この世で最も残酷で脆くて悲しい家族の物語。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府倉庫裏

 

 

吹雪「、、、。貴女は何者ですか。」

?「別に何者でもいいでしょ。私は私。それ以下でもそれ以上でもない。」

吹雪「鎮守府への無断立ち入りは犯罪ですよ。」

?「そんなの知ってるわ。私は、、、。を探しに来たの。」

吹雪「?」

 

 


 

 

執務室

 

紫「これが私が知る全てよ。」

タウイタウイ「、、、。闇ヲ食ライ人ヲ食ラウ妖怪妖怪ヲ殺メ人ヲ守ル巫女。殺シ合ウ未来ヲ避ケレナイ二人ト二人ノ闇ヲ照ス太陽ノヨウナ少女。世界ハ残酷ダ。ダケド、美シイ。」

カグツチ「理想郷っつのは人の理想から産まれる。だが、アイツは違ったようだ。その悲しみ、己が救えなかった運命。アイツはそんな事が二度と起きないようにサーヴァントになったのかもな。アイツは理想郷ではない理想郷だ。」

信勝「、、、。」

 

あとはお任さします。姉上。

 

信勝(なんで、、、。なんであの時の、、、。)

紫「信勝?どうしたの?」

信勝「、、、。いや、なんでもない。」

タウイタウイ「、、、。ソレデハ、今日ハコノ辺デ。後日、手土産ヲ持ッテマタ伺イマス。」

タウイタウイとカグツチは執務室を出ていった。

 

 


 

 

某所にて

 

私は何者?どうして存在するの?教えてよ提督。私は、、、、、。

あは、、、。

アハハハアハハハアハ、アハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハアハハハ

 

 

殺せばいいんだね。あの男を、、、。織田信勝を!!



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クリスマス~開幕まで~

信勝「ペンテシレイア、時間は?」

CEO「定刻になっているぞ。」

信勝「よし、定刻になった。全員揃っているな?これより、、、『2022年クリスマスパーティー準備会議』を執り行う!!」

場所はアリババの造り出した空間であるため各地のサーヴァント達が集まっていた。

ナガロ「で?サーヴァントだけで何をするんだ?」

信勝「ナガロ、良い質問だ。今回はマスター達に一切手伝ってもらわない!何故かって?今回は『ドッキリ!サプライズパーティー』をするため!なのでサーヴァントだけで執り行う!!」

ウロボロス(仮)「な、なるほど、、、。では、俺は帰らせて、、、。な、何をするんだ?オベロン。」

オベロン「逃げんな馬鹿野郎。」

ディノバルド「お前もな。」

ライゼクス「クリスマスパーティーも悪いもんじゃねぇんだぜ?楽しいからな。ただ、それまでの準備が面倒だけだ。」

魔理沙「まぁ、逃げたしたい気持ちは分かるぜ。何せ今回は前の時より面倒からな~、、、。逃げるか。」

オベロン「あっそ、じゃ俺もサボるからヨロシク~。」

ハイゼンベルク「アホか。で、何をするんだ?」

信勝「今回は遊撃班は要らない分『運営班』『ツリー班』、『食材班』、『会計班』、『調理班』、『デザイン及び飾り付け班』、『輸送班』、『プレゼント班』の計8班に分かれてもらう!」

リオレウス「ゆ、遊撃班が、、、ない?、、、。」

カグツチ「あたりめぇだろ。久美浜とうちは友好関係だ。他の鎮守府で、艦娘やらマスター達に悟られねぇようにある程度戦闘するつもりだ。まぁ、沈む前に撤退するがな。」

紫「でも、こんなに集まらなくても役割だけ運営側である貴方達が割り振って伝えれば良いのでは?」

信勝「それは考えていたでも、、、よく考えてほしい。前回のクリスマスで起きたことを。」

キリト「前回?襲撃のことか?」

デス・ガン「いや、あれのことか?ワルキューレ達の、、、。」

シノン「そう言えば、ワルキューレがいないわね。」

ジエン・モーラン「あ?バックレやがったか?」

ルーミア「違うのだー。あえて呼んでないのだー。」

妖夢「もしかしてですが、、、。」

エミヤ「あぁ、彼女達の持ち場を決めるための会議だ。」

ケルヌンノス「、、、。同じ班になるとしてワルキューレと同じ班になりたい奴いるのすか?」

ケルヌンノスの問いかけ対して皆、首を横に全力で振る。

信勝「、、、一番マシなのは輸送班だな。と言うことで紫。」

紫「えー、嫌だなー。」

ルーミア「仕方ないのだー、受け入れろなのだー。」

信勝「と言うことで!確実準備に取り掛かれ!!」



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2022  ハロウィン

今回は物凄く短いハロウィン回でした!
え?短すぎるって?
そこんところは許して下さい!この通り!!


久美浜鎮守府

 

暁「トリック・オア・トリート!!」

雷「お菓子くれなきゃ!」

響「イタズラするよ。」

電「なのです!!」

文「あやややや!いやー、おっかない!こんなにおっかない子達にイタズラされちゃたまんないですねぇ~。はい、お菓子をどうぞ。」

電「やったー!なのです!!」

ラグ「いやー、癒されますねー」

イナガミ「うむ、和む。」

魔理沙「、、、。あっちみてもか?」

吹雪「トリック・オア・トリートです!司令官!!」

信勝「それは発砲しながら言うもんじゃないぞ。」

イビルジョー「トリック・オア・トリートなのだぁ!!」

信勝「イビルジョー、お前もか。」

オルトリンデ「トリック・オア・トリートぉぉぉぉぉ!!」

信勝「こらそこ、槍を持ちながら突撃するな。」

ルーミア「御愁傷様としか言えないのだー。」

霞「と、トリック・オア・トリート、、、。」

不知火「お菓子くれませんと。」

エレン「魔法をかけちゃうぞ!」

アンチテーゼ「、、、。我は初めて生まれて良かったと思うぞ。」

コトワリ「アンチテーゼ殿もか。私もだ。」

ダッチマン「マスター、、、。笑顔、、、。笑顔、、、。」

今日は10月31日

そう、ハロウィンだ。

その為久美浜鎮守府もハロウィン一色に染まっているのであったが、、、。

エミヤ「なんて事だ!!このままじゃ皆共倒れだ!」

妖夢「なんでこんなことにぃぃぃ!!」

咲夜「喋る前に手を動かして下さい!」

リオレイア「シチューも良い感じになってきたけどまだまだ足りないわ!」

アスナ「はぁー、はぁー、、、。料理が苦痛に感じるなんて、、、初めて、、、。」

バトラ「耐えろ!耐えるんだ!」

ミスティア「、、、。」

バトラ「あ、これはまずい、、、。ミスティア!お前は休め!」

厨房も大忙し。

メアリー「いっぱいお菓子を貰えたわ!」

雪風「美味しい、、、です、、、!!」

初霜「このお菓子も美味しいですねー。」

ルシファー「放せぇぇぇぇ!!」 

パーシヴァル「落ち着いてください!!」

紫苑「こんなになるなんてねー。思いもしなかったよ。あと、そのカメラは?」

ルシファー「あのイキイキとしたマスターの写真を納めないといけないのだ!放せ!」

信勝「馬鹿やってないで手伝い出来るやつはクリスマス準備に回ってくれ。」

久美浜鎮守府やその他のサーヴァント達はハロウィンをそこそこにクリスマス準備もしなくてはいけないのであった。

信勝「えーと、、、食料が底を尽きた?」

エミヤ「あぁ、クリスマス以前の問題が起きてしまったぞ。」

信勝「、、、。」

桜子「えーと、、、信勝君?」

CEO「あー、ダメだなこれは。完全にフリーズしてしまっている。」

クリスマス以前の問題が起きてしまった久美浜鎮守府。

クリスマスまでにすべての準備が完了するのだろうか?



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季節の番外編~2022クリスマス前日~

久美浜鎮守府

 

吹雪「クーリスマスが今年もやって来たぁ!!」

時雨「そうみたいだね。」

夕立「雪が積もってるぽい!」

初霜「あー、寒い、、、。」

響「寒いならこれを飲むといい。」

初霜「何ナチュラルにお酒を勧めてるんですか?飲みませんよ。」

待ちに待ったクリスマス・イブ前日。

艦娘達、、、いや、マスター達は浮かれていた。

スピネル「、、、。おい、クソ兄貴。お前、なにする気だ?」

フォニィ「何って、愛しのマイシスターにこのミニスカサンタコスをしてもらおうと。」

スピネル「するか!!」

メアリー「、、、着てみたい。」

エレン「メアリー!!ダメよ!あんな姿しちゃダメ!!」

霞「、、、。」

瑠璃「、、、。」

霞&瑠璃(あれを着ればお兄ちゃんの気を惹けるかしら?)

姫菜「はっ!ミニスカサンタコスをすればカッツの気を惹けるのでは!?」

漣「もうすぐ年末ですねー。」

朧「クリスマスなのにもう年末の話してる。」

曙「どうせお年玉が欲しいだけでしょ。」

潮「提督が来年はお年玉があるって言ってたもんね。」

漣「そう言えば、この鎮守府の七不思議ってご存知ですかねぇー?」

潮「そんなのあるの?」

漣「うむ!それがこれだ!!」

 

       ~久美浜鎮守府七不思議~

 

夜な夜な埠頭現れる海賊の幽霊

謎のお仕置き人

彼岸花畑の死体

消える食料

夜中に聞こえる刻む音

提督の資金源

エミヤのマスター

 

漣「このようなラインナップですねー。」

曙(1、2、4、5は不思議でも何でもないけど。)

朧(でも、3、6、7は確かに不思議だね。)

潮「こ、怖いです~。」

白露「今年どんなクリスマスになるかなー。」

電「楽しみなのです!」

皆思い思いに今年のクリスマスのことを考えていた、、、。

 

 

CEO「おい!そっちはどうだ!!」

魔理沙「うーん、、、良さそうなのがないのぜ。」

マスター達がクリスマスを目の前にしてワクワクしている一方でサーヴァント達は悪戦苦闘していた。

キリト「遊撃班がないからツリー班に回されたけど、、、結構大変だな。」

イナガミ「そうであろ?前回は難なく見つかったのだが、今回は良いのが見つからん。」

ジンオウガ「前回も結構探したが、こんなに探したか?」

ガムート「うむ、今回は良いのが見つからん。これはキツいなぁ。」

ツリー班はもみの木探しに悪戦苦闘。

 

咲夜「前回より直ぐ集まるわね。」

妖夢「人数が人数ですからねー。」

食料班及び調理班は食材確保に勤しんでいた。

エミヤ「ふむ、、、。予定の5割は達成と言うところだな。」

アスナ「えっ、まだ5割?」

バトラ「まぁ、そうだな。目標は前回の10倍ぐらいは欲しいからな。」

タマミツネ「そうよねー。」

 

鎮守府の地下室ではマスター達にバレないように会計班が出費の計算や資金管理をしていたのだが、、、

ガイガン「も、もうダメだ、、、」

女苑「計算が、、、やってもやっても、、、。」

ラグ「はい、飲み物!で、二人は一旦休憩!」

シンオウ「まさか、ここが一番大変だとは、、、。」

ハイゼンベルク「これじゃ、重労働のほうがマシだったな。」

 

ドタバタワクワクハラハラ

待ちに待ったクリスマスが今年もやって来る。



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季節の番外編~2022 クリスマス・イブ~

さてさてさーて!やって参りましたクリスマス!
皆さんはどのようにお過ごしですか?
え?私ですか?もちろんボッチですよ。ボッチ。


久美浜鎮守府 門前

 

三笠「我々のクリスマス参加感謝致します。信勝少佐。」

信勝「こちらこそ。来ていただいて嬉しいです。」

三笠「ありがとうございます。それにしても、、、本当に我々は事前準備に参加しなくてもよろしかったのでしょうか?」

信勝「その事については気にしなくていいさ。でも、今日と明日は手伝ってくれよ。」

三笠「あぁ!そのつもりだ!で、どんな手伝いをすればいいんだ?」

三笠の目はどこかキラキラと輝いているようにも見えた。

信勝「そうだな、、、君のところに所属しているサーヴァントが何を得意にしているかによるな。例えばあそこを見てくれ。」

そう言って信勝が示した場所には、、、。

桜子「なんでマスターなのに今回も運営がわなんですか!!!おかしくないですか?」

CEO「それがお前の運命だ受け入れろ。」

桜子「おかしい!絶対におかしい!!」

慧音「では、この前久美浜鎮守府名義で購入した高級スイーツ、合計約1000万円を現金払いで支払ってもらおうか、、、ここで!!」

桜子「あれは、ほんの出来心だったんです!!」

CEO「許す代わりの労働だ。無心で働け。」

桜子「そんなぁーー!!」

三笠「あれは?」

信勝「あれは運営班。主にクリスマスパーティーを運営するにあたって計画や指示を出す班だ。あと、あのバカはいないものとして見てくれ。」

三笠「あ、あぁ、、、分かった。」

信勝「次だな。こっちだよ。」

次に三笠が案内されたのは、、、。

赤城「いただきます!」

加賀「ここは譲れません。」

エミヤ「くっ、早速だ!皆!覚悟を決めろ!」

妖夢「コンチクショー!ですよ!」

咲夜「マスター、、、。もう少し加減を!」

アスナ「もうダメ、、、。」

キリト「アスナー!!!」

バトラ「キリトはアスナを介抱してろ!レイア!回復したか!」

レイア「えぇ、いけるは、、、。ありがとう。レウス。」

レウス「無理するなよ。俺も支えてやるから。」

カム「レウス、大丈夫なのか?お前、料理なんて、、、。」

レウス「出来ない!でもなぁ!妻がヘトヘト何のになんも手伝えねぇことの方が俺は嫌だ!」

ノノ「いい夫ねー。どっかの夫婦共にも見てもらいたいぐらいだわ。」

ミスティア「焼いても焼いても焼いても焼いても終わりがない、、、アハ、アハハ、、、。」 

三笠「地獄ですか?」

信勝「いえ、まだ序の口です。」

バーン!!

突如、食堂の扉が勢いよく開く。

大食いサーヴァント達「飯寄越せぇぇぇぇ!!

信勝「これが本当の地獄です。」

三笠「、、、もう、何も言わない。」

信勝「そうか。次に行くよ。」

次に来たのは会議室。

ガイガン「装飾に合計100万程ですか、、、」

シンタロー「装飾にも結構使ってんだなー、、、で、飛び抜けてヤバいのが食費だな。これ億なんて余裕で超えてるぞ。」

さとり「フムフム、、、。なるほど、、、。プレゼントも結構な額になってますね。来年は抑えた方がいいかもしれないですね。」

アンチテーゼ「いや、信勝殿曰くそこは心配しなくても良いとのことだ。なんでも金なんぞ無限に沸いてくるらしい。」

シンタロー「なんだよそのチートは、、、。」

三笠「ここは?」

信勝「ここは会計班。クリスマスパーティーで使われている金の管理をしている。ちなみに金は全て僕のポケットマネーだよ。」

三笠「フフフ、、、。怖い、信勝怖い。」

信勝「さて、他の班は今のところ大丈夫そうだけど、、、。問題は調理班と食料班かな。」

三笠「食料班?そう言えば調理班は見たが食料班をまだ見てないな。」

信勝「食料班は鎮守府の外に買い出しに行ってる班だ。ちなみにすぐに買ったものを運べるように輸送班もすぐに動けるように準備してるよ。」

三笠「なるほど、、、。ん?そう言えば、我々の鎮守府のサーヴァントを見てないような、、、。」

信勝「それなら、、、。」

 

 

 


 

 

 

キッチン

 

ビオランテ「みんな!なんか料理出来そうな人達を連れてきたよ!」

エミヤ「でかした!」

黒咲夜「ヤメロォ!!こんな地獄に私を連れてくるなぁ!」

黒椛「無理です!こんな地獄はぁ!!」

黒鈴仙「はーなーせーぇー!!」

アスナ「縛り上げてでも手伝わせて!!やるよ!ノノ!レイア」

ノノ「ロープ用意!!」

レイア「大人しくしろぉ!!」

咲夜「私のオルタなら腹括りなさい。」

黒咲夜「(*´・ω・)」

咲夜「そんな顔しても無駄よ。ミスティアを見てみなさい。」

ミスティア「、、、」

咲夜「もう感情を消して八ツ目鰻を焼き続けてるのよ。あれを見ても何も思わないの?」

黒咲夜「この世は残酷だとしか思わないわ!!」

 

 


 

 

食料班A

 

ユイ「助かりました!私達だけじゃ買い出しに行かせてもらえなかったので。」

フラン「本当に助かりました!将軍(ジェネラル)さん!」

将軍X「いやー、困ってる子をほっとくことは出来なかったからなー。」

脱走者X「おーい、輸送しに来たぞー。」

将軍X「おっ、サンキュー。」

脱走者X「空間繋げてまた消して繋げてまた消しての作業、、、ほんときついよぉー、、、。私、これ苦手なのにー。」

将軍X「うん、がんば。」

 

 

食料班B

 

タマミツネ「フムフム、、、これも買っていきましょう。」

ラグ「おー、これも良さそう。買いだな。

ルーミア「これも良さそうなのだー。」

タマミツネ「それじゃ、会計を済ませてくるから輸送班呼んどいて。」

ラグ「はいよ。で、輸送班ならすぐ近くに居そうだけど。」

黒脱走者X「呼んだか?」

ラグ「え?もしかして輸送班?」

黒脱走者X「そうだぞ。」

ルーミア「これは驚いたのだー。まさか、狼煙のところの復讐者(アヴェンジャー)が来るなんて。」

黒脱走者X「そりゃ、予想外だろうよ。で、何を持って行けばいいんだ?」

ラグ「それならタマミツネが今会計してるわ。」

タマミツネ「会計終わりましたよー。あら、貴女が輸送班?」

黒脱走者X「そうです。では、持っていきますねー。」

 

 

 


 

 

執務室

 

信勝「では、運営班でよろしいですね?」

三笠「あぁ。だが、運営が何をするのかよく分かってないがいいか?」

信勝「それはおいおい分かるさ。」



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季節の番外編~2022クリスマス・イブ2~

久美浜鎮守府 中庭

 

夕立「ぽいぽいぽーい!」

時雨「今日はやけにテンションが高いね。」

白露「サンタさんが来るからじゃない?」

時雨「あ、、、そうなんだ、、、。」

白露「実のところ私も楽しみなんだよねー。今年はどんなプレゼントがあるんだろ!」

時雨「、、、ねぇ、村雨、、、。教えるべきなのかな?村雨?」

村雨はどこか遠い目をしてる。

時雨「え?なに?いつにもまして遠い目をしてるけど、、、。なんだろ、、、?憐れんでるのかな?」

夕立「ぽい?どうしたっぽい?ん?村雨、なんだかすごーく遠い目をしてるっぽいー。」

 

 


 

 

地下 研究室

 

ジエン「おーい、入るぞー。信勝の野郎からの伝言だぞー。少しは顔を出せだとよ。」

プケプケ「ふむ、、、確かに少しは顔を出さなくてはな。」

ジエン「薬の研究のためにクリスマスの担当を外れてるとはいえさ、ずっと缶詰だと気が付くことさえ気が付かねぇからな。」

プケプケ「お前の言う通りだ。確かに行き詰まっていてな。科学者でもない私がマスターの症状を直す薬を作るなんて無謀にも程がある。」

ジエン「けど、諦める気はねぇだろ?」

プケプケ「諦める気があれば缶詰状態にはなっておらん。」

ジエン「それもそうか。そう言うば、お前のマスターの症状ってなんだ?詳しく聞いたことねぇけどよ。」

プケプケ「マスターの症状か?言葉が発せないのと感情の消滅だな。」

ジエン「かなり重症じゃねぇか!」

プケプケ「それと、暗闇と孤独に対しての恐怖症がある。本当に人間とは愚かで身勝手な生き物だ。あの狩人ハンター達は我々を狩ることしか興味がなかったからそう言う悪事に手を染めなかったのだろう。だからこそ、まともに本気で相手をする。だが、この世界の愚かな人間には怒りで相手するまで。」

ジエン「どうやって相手するんだ?」

プケプケ「致死量以上の毒を浴びさせるだけだ。」

ジエン「おー、結構えげつねぇな。」

プケプケ「それぐらい罪深いのだよ。」

ジエン「なるほどなー。」

プケプケ「お前は呑気にしているが、夕立と初めて会った時はぼろぼろであったのだろ?」

ジエン「そうだけどよ、、、。マスターがさ、思い出せねぇんだよ。自分がどこに所属し何をして何故あの場所にいたか。」

プケプケ「なるほど、、、白露型は何かと重いな。」

ジエン「あぁ、そうだな。」

 

 


 

 

門前広場

 

電「はわわ!今年も大きいのです!」

暁「ホントねー。」

雷「飾りつけとか大変じゃないのかしら?」

響「そこのところどうなんだい?イナガミ。」

イナガミ「まぁ、大変だぞ。特にてっぺんの星がな。」

響「どうしてだい?魔理沙とかなら簡単に出来そうだけど。」

イナガミ「持っていくだけならな。だが、固定となるとちと厄介でな。」

響「なるほどね。」

初霜「綺麗ですねー。」

不知火「そうですね。」

ルシファー「はぁ、、、。尊い。」

ガブリエル「溶けてる、、、ルシファーが溶けてる!」

ダッチマン「マスター、、、楽しそう、、、。」

ハイゼンベルク「ふぅー、装飾に手間取ったがなんとかなったな。」

ナガロ「手間取った分だけいいもんが出来上がっていいじゃねぇか。」

ちびノブA「ノブノブノブノー(妖精さん達も結構へとへとになっとったのー)



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季節の番外編~2022 クリスマス~

よし!今回は(雑だけど)間に合った!(おい、これでいいのかよ!)


クリスマスの朝を迎えた久美浜鎮守府。

アルフ「みんな喜んでくれるかな?」

エミヤ「あぁ、そうだ。そこは気になるが、我々がゆっくり出来るのは皆が起きてくるまで。なのだが、、、。まずいな昨日の今日と言うことでキッチンメンバーがかなり疲労している。」

バトラ「だけど、運がいいことに大食い共はまだ起きてきてねぇ!メンバーの回復を待つとしよう。」

シンタロウー「で、ちょっとは料理できる奴らに声をかけたと。」

イャンガルルガ「いや、人選ミスじゃねぇか?俺なんか簡単な料理しか出来ねぇぞ。」

ラグ「俺も。」

ガイア「我もそうだな。」

パリス「と、言うよりも見事に男性サーヴァントしかいませんねー。」

信勝「まぁ、そうなるだろうね。運営本部からも何人か送ったがダメだったな。あ、手伝ってもらってすまないな。カドック。」

カドック「お邪魔させてもらって寝泊まりに料理まで出してもらってるんだ。少しは何かさせてもらいたいからな。それに、、、。」

シンタロウー「あー、アナスタシアのことかー。」

カドック「、、、そうだ。」

キングギドラ「サンタ班は寝てるしなー。女性陣はほぼ全滅と考えていいだろうなー。だからこそ、男性陣総動員してんだろ。」

アンチテーゼ「そのせいで料理出来ん我らも投入されているのだけどな!簡単な料理ぐらい学んでおけば良かったと思っておるぞ!」

コトワリ「なんで今まで料理をしようと思わなかったのか。」

ダッチマン「料理、、、難しい、、、。」

ガラン「そういえば、メルやナガロはどこに?それに他にもいたはずだが?」

ハイゼンベルク「ここにいねぇ男性陣はどうなっか知ってるか?レウスやライゼは料理で倒れ、その他は料理をしない代わりにキッチン防衛をして医務室に搬送。どうだ?今ここで料理出来てどうだ?」

ガラン「、、、幸せかと、、、。」

パーシヴァル「ハハハ、昨日のあれはね、、、ハハハ、、、。」

デス・ガン「おい、ここにも重症患者がいるぞ。」

ブラックパール「もう助からんから置いとけ!」

ゴジラ「、、、。眠い、、、。」

 

朝からキッチンは大忙し(朝5時)。

 

 


 

 

 

執務室(運営本部臨時仮眠室)

 

桜子「あ、朝か、、、。」

CEO「お、起きるのが辛い、、、。」

慧音「く、体が、、、。」

三笠「書類整理してる方が断然ましだった、、、。」

運営本部は壊滅。

医務室も阿鼻叫喚。

そして、艦娘達やマスター達が次々と目を覚ましていく。

 

 


 

 

 

各艦娘の部屋

 

 

長門「、、、。これは?、、、何のぬいぐるみ?」

長門のプレゼントは何かぬいぐるみだったようだが、、、。よくわからない。

 

川内「、、、何これ?」

川内へのプレゼントは『よく眠れる方法100選』と言う本であった。

 

響「ふむ、今年のプレゼントもウォッカ全種か。悪くないな。」

暁「前と同じでもいいのねー。」

雷「、、、。『医療の極意100選』、、、フムフム、、、。」

電「新しいエプロンなのです!」

 

白露「ティーセット?」

時雨「釣竿?」

夕立「夕立のがマフラーと手袋で村雨のが、、、ホワイトボード付きのテロップ?」

村雨「、、、。」

カキカキ

村雨[有難い、有難いいけど、、、治ったら不要になりそう。]

 

霞「万年筆とマフラーねー。」

瑠璃「お姉さんのマフラーあたたかそうですね。私は手袋と万年筆でした。」

霞「、、、誰がプレゼントを考えたのは。」

 

不知火「ふむ、これは、、、なんでしょうか?アイマスク?」

雪風「、、、。カワウソの、、、ぬいぐるみ、、、?」

 

山城「、、、何これ?挑発?なんなのよ!幸運のお守りって!ん?何々?幸運になる要素を詰め込んだお守りですって?、、、。ま、せっかくだしね、、、。」

 

初霜「、、、防犯ブザー?なんで?えっ?なんで?」

 

タシュケント「フムフム、これは、、、ウォッカ全種?」

 

曙「新しい釣竿と釣具ね、、、。」

朧「セーターとマフラー、、、。いいね!」

 

菊月「今回は川釣り用具か。確かに無かったからありだな!」



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季節の番外編~夏の終わり、夏の残滓、忘れないで、大切な人を~

遠くに聞こえる蝉の声、、、。

川のせせらぎ、、、。

木々を抜ける風の音色、、、。

縁側で奏でられる風鈴の音、、、。

そして、、、、、、。

 

 


 

チリーン

 

心地よい風鈴の音色。

心地よい風に起こされる。

窓から見える青い青い空と海。

大きくそびえる入道雲、、、。

何処かで見たかのような夏の風景にふと蘇る思い出、、、。

だけど、、、。足りない、、、。

なければならないのに思い出せない、、、。

キングギドラ「起きてすぐなんでそんな湿気た顔してんだよ。マスター。」

蓮司「ギドラ、、、。いや、ちょっとな、、、。」

立ち上がり、部屋を出る。

ちょっと歩いてこよう。

キングギドラ「、、、。」

 

 


 

食堂

 

 

キングギドラ「って、事があったんだが、、、。どう思う?」

ゴジラ「どって言われてもなぁー、、、。」

モスラ「馬鹿にしては良い着目点だと思いますけどねー。」

バトラ「ちょっ、モスラ!そんなこと言っちゃダメだろ?すまねぇ、ギドラ。」

轟「でもよぉー、コイツが普通そんなこと気がつく奴か?」

クモンガ「それ言っちゃうとねー。」

ビオランテ「、、、。蓮司さんって、なんで捕まってたんでしたっけ?」

轟「それ今必要か?」

ビオランテ「必要かと。」

キングギドラ「35人殺しの殺人罪で死刑判決だったな。」

ゴジラ「へぇー、あいつ、、、。強いとは思っていたが、、、。殺り合いてぇなぁ。」

バトラ「暴れないで下さいね!補修するの大変なんですから!」

ビオランテ「、、、。エミヤさんはどう思います?」

エミヤ「ここで横で聞いてた私に話題を振るか、、、。まぁ、私もなんとなくうっすらだが分かる気がするな。」

クモンガ「あるぇ?人間に近い方が分かりやすいのかな?」

轟「そのようだな。」

 

チリーン

 

キングギドラ「ん?あれ?食堂にも風鈴付けてんのか?」

エミヤ「あぁ、夏の風物詩だからな。だが、私も誰が付けたか知らないんだよな。まぁ、信勝じゃないかな?今日は朝から姿を見てないが。」

キングギドラ「ふーん。」

キングギドラは風鈴を見つめる。

何故、風鈴が気になるのかは彼にも分からない。

 

 


 

埠頭

 

 

時雨「え?蓮司の様子がおかしい?」

流斗「あぁ。声をかけても上の空でよ。なんか心当たりないか?」

時雨「僕は、、、無いかな?」

天津風「私もないわね。シンタロウーは?」

シンタロウー「、、、。えっ?なんか言った?」

天津風「なにあんたも上の空になってんのよ!」

シンタロウー「あっ、、、。その、、、。ちょっと1人にしてくれ。」

シンタロウーはその場を離れる。

流斗「なんだ?あいつもかよ?」

 

チリーン

 

時雨「え?なんで?」

天津風「時雨?どうしたの?」

時雨「いや、なんであんなところに風鈴がってね。」

時雨が見つけた風鈴。

ドラム缶に枝を付けてその先に吊るされている。

流斗「誰がこんなところに?」

 

 


 

 

中庭

 

シンオウ「花を見ながら飲むアイスティーは絶品ですね。」

リオレイア「そうね~。でも、もうちょっと色んな旬の花があればね~。」

中庭の花壇は向日葵で埋め尽くされていた。

ネルスキュラ「まぁ、贅沢は言ってられないでしょ?」

シンオウ「まぁ、そうだな。にしても、見事な向日葵だな、、、。いきなりソーラービームとかウェザーボールとか打ってこないよね?」

ネルスキュラ「シンオウが持つ向日葵のイメージはどうなってますの?」

 

チリーン

 

リオレイア「あっ、風鈴。」

ネルスキュラ「心地良いですよねー。風鈴の音色って。」

シンオウ「風鈴は、、、ふむ、特に無いな。」

ネルスキュラ「シンオウ!あなたのイメージはどうなってるの?」

シンオウ「蜘蛛は弱い。」

ネルスキュラ「あ?喧嘩売ってる?毒まみれにするわよ!」

シンオウ「残念だが、私には毒は効かない。」

喧嘩する二人を見ながらふと、リオレイアは考える。

リオレイア「なんでパラソルに風鈴が吊られてるのかしら?」

 

 


 

 

何処かに続く地下通路

 

信勝「じゃあ、時間通りに開始できるな。」

慧音「あぁ、やっぱり夏と言えばこれをやらないとだからな。そろそろ他の鎮守府の面子も来るんじゃないか?」

オルトリンデ「オーエス!オーエス!オーエス!」

ヒルド「もうやだー!つーかーれーたー!」

スルーズ「泣き言言わない!」

CEO「お前達だらしなくないか?」

ヒルド「ペンテシレイアみたいにそんなに鍛えてないもん!!」

CEO「ほう、そんなに文句を言う元気があるならもっと重たいもの持つか?」

ヒルド「え、遠慮しときます。」

ザザミ「でも、結構重たいのは認めるよ。」

信勝「そう軽々持ちながら言うことじゃないと思うけど?」

バグ「はぁー、こりゃトロッコでも造るしかねぇな。今後とも使う予定の場所だからな。」

ブラキ「そう言やぁ、鎮守府のみんなには伝えたのか?今日の事を。」

信勝「それなら、エミヤに13時頃食堂前、中庭、中央エントランス、訓練所前、工廠前の掲示板に張ってもらうようにしてるよ。」

ブラキ「13時ってあと五、六分ってところか?」

 

チリーン

 

信勝「ん?なんでこの通路に風鈴が?」

慧音「こんなところに吊るしても意味ないと思うが、風が吹くなら心地よい音色が聞ける。良いことと捉えればいいのでは?」

信勝「そう、、、だよな、、、。」

 

 


 

 

中央エントランス

 

妖夢「鶴島鎮守府とエムデン鎮守府の皆さんですね。ご案内致します。」

傑「まさか、ドイツ海軍まで来るなんてね。しかもそんな大所帯で。鎮守府を空けてきて良かったのかい?」

クィネラ「それは貴方にも言えるのでは?まぁ、近くの鎮守府に留守を任せてるから大丈夫ですわよ。」

夕子「クィネラ、、、。それ、私の台詞。」

キリシュタリア「ふふふ、せっかくお呼ばれしたんだ。礼節を保ちながら存分に楽しむとしよう。」

デイビッド「つまり、ハッチャけると言う意味だな。」

キリシュタリア「その通り!」

オフェリア「ごめんなさい。馬鹿でアホな兄と父と同居人が場を掻き乱しそうだわ。」

(鶴)暁「つ、強そうな人だ、、、。」

ゲブラー「なんだ?私の顔に何か付いているか?」

(鶴)暁「いえ、すごく強そうな人だなーと、、、。」

笑死山「実際強いからね~。俺も何回かやられたから~。」

ヴァルハザク「じー。」

笑死山「どしたのー?」

ヴァルハザク「いえ、貴方から私と同じような気配がしましたので。」

(鶴)電「どっちも死体繋がりなんじゃねぇーか?なのです。」

 

チリーン

 

傑「あれ?なんでこんなところに?」

傑が見つけたのはエントランスの窓に付けられた風鈴。

キリシュタリア「こんなところに風鈴とはね。」

妖夢「あれ?こんなところに風鈴なんて付けたっけかな?」

大百足「、、、。あの風鈴、、、。」

ロマニー「あの風鈴が気になるのかい?」

大百足「あぁ、なんか、、、。ゾワッとするんだよなー。」

マーリン「こんな風にかい?」

 

ゾワッ

 

大百足「ッッッ~!!てめぇ!マーリン!!」

マーリン「アハハハハ!今の表情!カメラにでも納めれば良かったかなぁ~。君もそう思うだろ?ソ「マーリンシスベシフォー!」グハッ!」

ロマニー「巨悪は倒れた。めでたしめでたし。」

玉藻前「そうですわね。あと燃えるごみの日にでも出しておきましょうか。」

ロマニー「うん、それがいいね。」

 

 


 

 

蒼炎家 宿泊室 カドック?の部屋

 

カドック「よし、冷静に話し合おう。君は今、僕のサーヴァントじゃない。そこは理解してるな?」

アナスタシア「勿論よ!私を誰だと思ってるの?」

カドック「じゃあ、なんでこの部屋にいるのかを説明してくれ!!」

アナスタシア「だって私はカドックの彼女だもん!」

カドック「んな訳ないだろ!」

タシュケント「うわー、引くわー。彼女に向かってそれは無いわー。」

黒レミリア「最低ね、、、。死んでやり直すべきじゃない?」

カドック「うるさいな!そもそも!ここは僕の部屋だろ?信勝に頼んで1人部屋にしてレミリアも別の部屋に宿泊する筈だったろ?なのにどうして!!こうなった!!」

 

カドック、レミリア・オルタ、タシュケント、アナスタシアの部屋

 

黒レミリア「あら?男なら喜ぶべきじゃないのかしら?ハーレムなんてね。」

カドック「僕が子供に欲情するとでも?それに、いたずら三昧の我が儘お嬢様なんて眼中にないね。」

アナスタシア「へぇー、、、そーなんだー、、、。」

タシュケント「アハハ、、、粛清しなきゃ、、、。」

黒レミリア「へぇー、私が子供ねぇー、、、。一度処さなきゃだめね。」

カドック「あ、いや、、、。逃げな、、、。」

アナスタシア「ニ・ガ・サ・ナ・イ!!

カドック「あっ、あっ、あっ、、、。あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

アルトリア「おいたわしや、カドック(モキュモキュ)。それにしてもこのおにぎりは美味しいですねー(モキュモキュ)。」

 

チリーン

 

アルトリア「風鈴ですか。風流ですねー。廊下を吹き抜ける風はなんとも心地(バーーーン!!)モキュッッ!!」

カドック「つ、捕まってたまるか!!」

黒レミリア「待ちなさい!」

アナスタシア「ニガサナイ!ニガサナイ!ニガサナイ!ニガサナイ!!

タシュケント「二人とも頑張れ~。」

 

 


 

 

工廠前

 

響「へぇー、打ち上げ花火か。」

三笠「まぁ、夏の風物詩だからなー。」

響「三笠提督も来てたんだね。と言うことは、、、。」

三笠「あぁ、瑠璃も来ている。来ているんだが、、、。」

瑠璃「お兄ちゃんが、、、いない?」

霞「なんでいないのよ、、、。」

アンチテーゼ「マスター!!お気を確かに!!」

ゴーヤ「瑠璃戻って来るでち!!」

風魔「霞隊長殿も瑠璃さんもメンタルブレイクしてる!!」

瑠璃「霞ちゃん、、、。お兄ちゃん、、、。私達の事嫌いになったのかな?」

霞「あのクズが私達の事嫌いになるわけ、、、なってるかも、、、。」

アンチテーゼ「これが、俗に言うあれか?」

アルビオン「なんて事だ!もう助からないぞ!」

響「向こうは向こうで楽しそうだね。」

三笠「そ、そのように見えるのですか?」

響「うん、見えるね。あ、そうだ、、、。花火も良いけどこっちの事も気にならない?」

三笠「夏祭り?でしょうか?普通は打ち上げ花火と一緒にやるものなのでは?」

響「提督の事だから何考えてるのか分からないんだよね~。」

三笠(それは貴女が言っていいことではないのでは?)

 

チリーン

 

響「風鈴?何処から?」

三笠「この辺りには無さそうですね。」

 

チリーン

 

響「でも近い、、、。あっ、、、。」

三笠「響さん?どうしました?」

響「あんたところに吊るされてる。」

響が見つけた風鈴は工廠の屋根に吊るされていた。

三笠「あんな高いところに、、、。一体誰が?」

響「飛べる誰かだね。うちには候補が多すぎて分かんないや。」

 

 


 

 

チリーン

 

チリーン、、、

 

チリーン、、、

 

 


 

 

太陽は沈み、綺麗な夕焼けが空を染める。

夏は夕暮れとは言ったものだ。

ヒグラシが告げる夜の始まり。

フォニィ「フォォォォォォォォ!!!!」

ルシファー「マスターカワイイヤッタァァァァァ!!」

ダッチマン「カメラ、、、探さな、、、きゃ、、、。」

姫菜「ふふふ、このはだけた浴衣でカッツを悩殺、、、。フフフ!フハハハ!」

雪花「暑いー!!」

クィネラ「あら?悩殺なら私も自信があるわ。」

ハイゼンベルク「マスターやめろ!!」

雨牙「姉さんやめっブハッ!!」

Sアリス「、、、処します。」

清音「フフフ、楽しみですわねー。」

歌「楽しみだねー。」

蕨「幽子ちゃんは花火見たことある?」

幽子「見たことないから楽しみ!」

隼人「やべぇー、滅茶苦茶ほのぼのしてやがる。」

バレット「うんうん!あれぐらいがちょうどいいんだ!」

コヤン「では、カメラを。」

夏の最後に浴衣を着る少女達。

それを見て大興奮なサーヴァントともいる。

だが、そんな鎮守府の喧騒から少し離れたところに蓮司はいた。

 

鎮守府敷地内竹林

 

パキパキ…パキンッ!

暑い夏とは正反対。

凍る竹林。

蓮司は錯乱しているかのようだった。

蓮司「俺は、、、俺はぁ!!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

その慟哭は悲しくも竹林に響くだけ。

シンタロウー「そんなに叫んでどうした?」

だが、1人。

その慟哭が聞いた者がいた。

蓮司「シン、、、タロウー、、、。俺は、、、俺はぁ!、、、。もう、まともじゃない、、、。」

シンタロウー「だろうな。見れば分かる。」

蓮司「だったら、、、。俺を、、、。殺してくれ、、、。」

シンタロウー「、、、。はぁー、、、。ヒート&ジョーカー。」

シンタロウーの拳が燃え上がる。

シンタロウー「スゥー、、、。はぁー、、、。ふざけんなぁぁぁぁぁ!!」

蓮司「ブハッ!」

おもいっきし蓮司を殴るシンタロウー。

その衝撃で蓮司は気絶している。

シンタロウー「、、、。これで出てこれるだろ?蓮司を狂わせて何をしたかったんだ?そして、てめぇは何者なんだ?」

シンタロウーの背後にはいつの間に鳥居と祠が現れていた。

その鳥居の下には少女のような影が、、、。

影「私は、、、。夏の残滓のようなもの、、、。永遠の夏に囚われた哀れな奴隷、、、。」

シンタロウー「夏の残滓、、、。」

シンタロウーにも心当たりがある夏の残滓。

影「私は、、、永遠の夏に囚われる者、、、。だけど、今を生きる者が夏の残滓に、、、永遠の夏に囚われてはいけない。だから、永遠の夏から解放するために、、、狂わせました、、、。すべての事を、、、何度も時を繰り返し永遠の夏を終わらせた、、、貴方なら解決してくれると、、、信じて、、、。」

シンタロウー「そう言う事だったか、、、。あんたは蓮司の知り合いだったのか?」

影「知り合い、、、。今はそうしておきましょう、、、。私は夏の残滓であり死者なのだから、、、。でも、、、。忘れないでほしい、、、心の何処かでそう思っているのです、、、。私は、、、本当に、、、我が儘です、、、。それに、、、もうすぐ消えてしまいます、、、。」

影は段々と薄れていた。

影「さようなら、そして、ありがとう。」

 

チリーン

 

影は完全に消え、それと伴い鳥居と祠も消えていた。

それは風鈴の音色と共に、、、。

シンタロウー「、、、。聞いてたんだろ?蓮司。」

蓮司「、、、。あぁ、、、。」

気絶したふりをしながら話を聞いていた蓮司の頬には涙の後が出来ていた。

シンタロウー「お前の大事な人だったんだな。」

蓮司「あぁ、俺が捕まる前、、、。まだ学生だった時だ。来年は一緒に花火を見に行こうて約束してさぁー、、、。その次の年の梅雨、、、。首吊って死んじまってさ。」

シンタロウー「なるほどな、、、。だから永遠の夏に囚われた者か、、、。」

夜空は既に星空が散りばめられていた。

シンタロウー「さて、悲しいのは終わり!切り替えて花火見に行こうぜ!もうすぐ始まっちまう!」

蓮司「ふふ、そうだな。」

 

 


 

 

時雨「あっ!二人とも遅かったね!」

天津風「もうすぐ始まるわよ!」

シンタロウー「ごめんごめん!」

蓮司「ちょっと野暮用で、、、。」

 

ヒュー,,,,ドーーーーン!!

 

夏の夜空に咲く美しい花々は悲しみを癒し、人々を笑顔にする。

だけど、その花が咲くのは夏の間の夜の一瞬のみ。

数多くの花が咲いては散り、咲いては散り、、、。

次の日も別の場所で咲いては散り、咲いては散り、、、。

また来年も夏の花は咲く、、、。




作者「久々の更新だぁ!!」
信勝「尚、本編ではないと。」
作者「まぁ、いつもの事だしいいでしょ。」
信勝「更新の間に色々あったな。」
作者「いやー、まさかあんなことになるなんてねー。まぁ、それはそうと、次の更新までさようなら~。」


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12月29日/2021~始まりは突然に~

信勝「さて、やってきた年末だが、、、。」
長門「すまない!提督!これはこの長門の責任だ!」
信勝「まさかの僕と長門以外誰もいないのは予想外だ。一体何があったらこんなことになるんだ?」
長門「実は、、、。今回の前書き担当は川内と響だったんだが、、、。」
信勝「あー、、、。フリーダムコンビが担当だったのか。まぁ、仕方ない。今回は特に何もないから、早速本編だよ。」


久美浜鎮守府 執務室

 

信勝「ふむ、、、。今年も一年かなり大変だったなぁー。」

CEO「物語は全く進んでないがな。それにしても、、、。去年の黒鶴(くろづる)鎮守府からの警告のアレも今のところ問題なし。今年のクリスマスも乗り切った。」

信勝「そうだな。このまま問題なく年を越せれば良いんだが、、、。」

 

 


 

 

東京都 警視庁

 

信勝達がフラグを立てている頃、警視庁は緊迫していた。

 

薫「チッ!舐められたもんだ!」

真歩「宛先不明の脅迫状ですか。」

俊哉「警察が舐められてんだ!てめぇら!気合い入れんぞ!」

捜査員達は散り散りに会議室を出ていく。

警視庁の一通の脅迫状が送られていたのだ。

 

日本の無能な警察共よ。

我が名はポイズンクロー

年を跨ぐ時、この国は終わりを迎えるだろう。

日本の数ヶ所にウイルス兵器を仕込んだ。

年を跨ぐのと同時に起動するように設定している。

止めたいなら探せ。

ヒントはこの国中に散った!

さぁ、ゲームの始まりだ!

 

薫「、、、。真歩、俊哉。久美浜鎮守府や近藤元帥の力を借りる。異論はあるか?」

真歩「ありません。私も妖鬼君の力を借りれるように連絡してきます。」

俊哉「こう言う時に限って教授は腰痛めて家なんだよなぁー。ちょっと相談してきますわ。」

 

 


 

 

1時間後

 

久美浜鎮守府 特殊対策室

 

信勝「、、、。揃ったな。年越しを目の前にして悪いがこれより会議を始める。今回の題はこれだ。」

中央のモニターに警視庁に送られた脅迫状が映る。

紫「これはもしや、去年のクリスマスに黒鶴から警告を受けた事案では?」

信勝「恐らくその通りだ。この件は近藤を通して各同盟鎮守府に通達済み。恐らくだが全国各地にこのウイルス兵器は設置されていると見ている。」

CEO「鎮守府内の戦力を各地に分散と言うわけだな?」

信勝「あぁ。だが、今回気になるのはこのポイズンクローと言う人物だけでこれ程までのことしでかせるかだ。」

エミヤ「協力者がいると考えるべきだな。」

蓮司「一人二人ってことはないな。結構いるはずだ。」

アルフ「となると、かなり戦力を分散することになります。」

信勝「ここはちびノブ達や妖精さん達の力を借りる。それと、所属している艦娘全員にも伝える。」

幽々子「いいの?去年のクリスマスは必死に関わらせようとはしなかったのに。」

信勝「去年はそれが仇になったからな。」

紫「まぁ、今年は去年よりメンバーが増えている分、ある程度は分散出来ますわ。」

信勝「早速だが、、、。行動に移ろう。必ずしも被害を出さないように。」

 

 


 

 

高宮学園 裏・生徒会

 

隼人「さっき久美浜鎮守府の織田提督から緊急連絡があった。今回はかなり重要なため休みだが至急集まってもらった。」

清音「して、その緊急の連絡とは?」

隼人「これを見てくれ。」

モニターに脅迫状が映し出される。

栞「うわぁー、、、。なんか痛いと言うか、、、。これがガチならかなり不味い。」

実「この件について警察は?」

隼人「もちろん動いている。各地の勢力に協力まで仰いでる。」

鈴華「なるほど。それで久美浜から我々にも協力来たと。これは運が良いことだ!今日は久々に裏・生徒会のメンバーが揃っている!」

龍弥「そういやぁー、俺が入院しとる間に新メンバーがおったらしいやんけ。お前か?」

バレル「あぁ。ここへは隼人の推薦だ。」

龍弥「ふーん。てことは、条件はクリアしとるんか。なら、ええや。」

焔「警察や久美浜鎮守府に協力するは良いとして、我々だけでは少しばかり無茶があるかと。」

攻弥「お?なんだ?副会長。びびってんのか?」

焔「そんなことはあるか!」

琉衣「まあまあ、喧嘩は止めてくださいな。」

蕨「そうそう!こんなところで喧嘩してたら勝てる戦も勝てないよ!」

要「まぁ、副会長が言いたいことも分かるんだよねー。何せ僕らは東京内と近辺の県にしか大胆に行動でない訳なんだしさぁー。」

鈴華「それもそうだ。どうするんだ?隼人。」

隼人「そうだなぁー、、、。清音。お前の従者は動かせるか?」

焔「私もその従者なのだが、、、。」

清音「蒼炎十勇士(そうえんじゅうゆうし)をですか?そんなの可能に決まってるではありませんか!焔!(わたくし)と半分で連絡しますよ!」

焔「分かりました!お嬢様!」

隼人「で、龍弥。一輝(かずき)に連絡取れるか?」

龍弥「アイツにか?まぁ、連絡先が分かってるからな。ちょっと待ってろ。」

隼人「蕨、幽子ちゃんにも協力してもらう!」

蕨「はいはーい。なら、連絡してくるねー。」

攻弥「おー、、、。こうやって枝分かれ式に協力者が増えていくか。それに、あの十勇士が動くなら各地の状況も把握できるってことか。」

鈴華「蒼炎家は鬼の末裔の中でもかなり上の家系。更に、現当主の清音を守る十勇士全員がサーヴァント持ち。本来なら蒼炎家の出来レースだと思われていたんだがなぁ。」

隼人「他の末裔達も力がある。蒼炎家は世間で知られていない分味方を付けにくいってところだ。それに比べると超鬼や炎鬼の家系は政界やそれに準ずるところに顔が利く。悪鬼に至っては家系がヤクザと来たもんだ。」

栞「とりあえず動きがあるまで待機の方がいいの?」

実「うーん。私は今すぐにでも出来ることはするべきかと。」

栞「そー、、、。あっ、弓兵(アーチャー)聞こえる?てか、会議の内容聞いてたでしょ?怪しそうな場所見てきてくれる?」

隼人「はぁー、、、。まぁ、解散して各自で怪しい場所潰すか。」

 

 


 

 

??? 黒鶴鎮守府 特別会議室『五光の間(ごこうのま)

 

◼️「ポイズンクロー、、、。奴の居場所があの世界であることが分かっているが今のところ打つ手なしだ」

◼️◼️◼️◼️「おや?今回は誰も送らないのでありますか?」

◼️◼️◼️「今回はこちら側があまり関与しない方がいいのは事実だが、、、。また厄介なことになったのも事実。」

◼️◼️「オークニー諸島、マンチェスター、ノリッジ近海、湖水地方の四ヶ所で確認されていた厄災溜まりが一夜にして消えた。恐らくだけど、この犯人は向こうでポイズンクロー合流するはず。」

◼️◼️◼️「あの厄災は四ヶ所共かなりの量だ。それが一度に振り撒かれるとすると、、、。国一つ簡単に滅びる。」

◼️「国一つで済めばいいまである。下手すれば世界丸ごと一つは消える。もしかすると、これは実験なのかもしれない。」

◼️◼️◼️「実験って、まさか!あの厄災溜まりは奴らの仕業だったてのかよ!」

◼️「恐らくそうだろう。不自然なイギリス四ヶ所の厄災溜まり。厄災が溜まるところなんてこの世界を探せばいくらでもある。なのに、イギリスに集中した。これは単なる偶然じゃない。」

◼️◼️◼️◼️「本来なら向こうの世界に行くべきなのでありますがー、、、。」

◼️◼️◼️「入れねぇんだからしょうがねぇ。艦娘なら行けたが今回は行かせない。向こうだけで解決させるんだろ?」

◼️「無慈悲のようだけど、、、。そうするしかない。だけど、見て見ぬふりは出来ない。俺達は俺達で出来ることをする。では、解散だ。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府 執務室

 

長門「本当にいいのか?提督?」

信勝「あぁ。今から長門、お前が提督代理だ。僕がいない間、鎮守府を頼む。大淀も長門をサポートしてやってくれ。」

大淀「はい!お任せください!」

信勝「じゃ、行ってくる。」

信勝は執務室を出る。

ジエン「行くのか?」

廊下に出たところでジエン・モーランに会う。

信勝「あぁ。鎮守府は頼むぞ。」

ジエン「分かってる。マスターも残ってんだ。そう易々と鎮守府に攻め入れさせねぇよ。」

信勝「頼もしい限りだ。じゃ、行ってくる。」

 

 


 

 

天上家 リビング

 

隼人「怪しそうなポイント、、、。コヤンなら何処に仕掛ける?」

コヤン「そうですわね。なるべく大勢集まるところですかね?」

バレル「てことは、初詣とかか?」

蕨「カウントダウンイベントかもしれないよ!」

幽子「うーん、、、。どちらにしても見つけさせる気ないよね。」

ルーミア「うーん、、、。分かんないのだー。」

アルトリア「この冠位(グランド)、威厳がないですね。」

ルーミア「そーなのかー。」

静謐「もしかすると、両方に仕掛けているのでは?」

タシュケント「そんな欲張りなことしないでしょー。だって、ウイルス兵器ってことは結構貴重な物のはずだからそんなに使えないんじゃないかな?」

静謐「量産が可能なら何ヵ所でも仕掛けることが可能です。」

隼人「、、、。コヤン。ウイルス兵器の量産は難しいのか?」

コヤン「ウイルスにもよりますが難しいものは難しいですよ。」

隼人「なるほど、、、。なら、量産されていると考えて動くべきだな。」

 

 


 

 

淡路(あわじ)鎮守府 執務室

 

鳥海「提督、吉田元帥からの通達です。」

翼「サンキュー。何々、、、。ふむ、、、。」

prrrr

鳥海「はい、こちら淡路鎮守府。あっ、八幡提督!お久しぶりです!え?国落(くにおち)提督ですか?はい、今替わります。提督、稚内(わっかない)鎮守府の八幡提督です。」

翼「あぁ。替わった。どうした?宗十郎(そうじゅうろう)。」

宗十郎『近藤さんから通達があった。お前のところは吉田さんからなかったか?』

翼「あった。俺ら二人のところに同時に来る通達とは今回の案件は今までとは違うようだな。」

宗十郎『俺達のところだけあらへん。近藤さんと吉田さんの部下全員の鎮守府全てに通達は行っているみたいや。』

翼「おいおい!総力戦か!?」

宗十郎『かもしれんが、、、。少し妙なことが起きた。』

翼「妙なこと?」

宗十郎『うちの夕張(ゆうばり)のサーヴァント、阿求(あきゅう)が突然倒れた。』

翼「サーヴァントが突然倒れる?それだけか?」 

宗十郎『それがなぁ、、、。強烈なトラウマを思い出したらどうなると思う?』

翼「なるほど、、、。症状がなんとなくわかった。でも、こっちでは何も、、、。」

バンッ!

ベルフェゴール「大変にゃしぃ!!ワールドがぶっ倒れたにゃしぃ!」

翼「悪い!こっちでも起きた!」

そう言って電話を切る。

翼は慌ててワールドの元へと向かう。

翼「ワールド!大丈夫か!?」

ワールド「ハハ、、、。大丈夫も糞もねぇよ。最悪だ。何かが星の本棚を荒らしやがった。そのせいで胸糞悪いもんばっかり見ちまってな。」

翼「あの星の本棚を荒らすだって!?そんなこと可能なのか?」

ワールド「不可能だ。だからこそ、、、。ヤベェんだよ!本来出来ないことをする奴がいる!恐らく星の本棚の荒らしたと言うより星の記憶を弄ったの方がしっくり来る。それなら、俺と同じで星そのものの記憶を共有する奴は全員俺と同じでダウンしてるはずだ。」

翼「星の記憶、、、。そう言えば、久美浜にも似たような奴がいたな、、、。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府 食堂

 

天津風「ねぇ、シンタロー。大丈夫なの?いつもより顔色が悪いけど。」

シンタロー「大丈夫だ。マスター。これぐらいどうってことねぇよ。」

 

何が大丈夫だ!頭が割れるぐれぇいてぇってのによ!

 

エミヤ「、、、。」

妖夢「エミヤさん?どうかしましたか?」

エミヤ「いや、シンタローの様子がおかしいように思えてな。」

妖夢「そう言うことですか。そう言えば、アルフさんも体調が悪そうでしたね。」

エミヤ「アルフもなのか?確かに今日は見ていないな。」

妖夢「二人の共通点、、、。そう言えばシンタローさんは星のの本棚。アルフさんは星の記憶があるんでしたっけ?」

エミヤ「あぁ、そうだ。星、、、。つまりはこの地球。地球の記憶を持つサーヴァントが対象となっているみたいだな。」

バンッ!

突如食堂の扉が開く。

モスラ「、、、。」

エミヤ「モスラ?君も鎮守府にいたのか。扉は丁寧に開けてほしいとこ「殺す、、、。」え?」

エミヤが気付いた時にはモスラはエミヤの首を掴んでいた。

妖夢「モスラさん!どうしたのですか!」

ガシャーン!!

天津風「シンタロー!どうしたのよ!」

シンタロー「悪い、、、。悪いマスター、、、。でも、もう止められねぇんだ!俺は、、、。」

モスラ「ここをハカイする!人間はミナ殺しだ!

バトラ「姉さん!!くっ!シンタローさんもやれたか!」

妖夢「バトラさん!これはどう言うことですか!」

バトラ「説明は後だ!今はここから逃げることだけ考えろ!」

モスラ「バトラ、、、。なぜハカイしない?

バトラ「俺には俺の破壊の定義があるんでね!」

モスラ「フンッ!

モスラがエミヤをバトラ目掛けて投げ付ける。

バトラ「危なっ!」

エミヤ「けほっ!けほっ!何とか助かった。」

シンタロー「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す、、、。

モスラ「ハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイハカイ、、、。

天津風「二人共、、、。どうして、、、。」

アルフ「はぁ、、、。はぁ、、、。なっちまったか。」

エミヤ「アルフ!?大丈夫なのか?」

アルフ「エミヤさん、、、。皆さんをここから離れさせてください。」

エミヤ「どうして、、、。」

バトラ「今はアルフの言うとおりにするんだ!」

アルフ「しばらくの間食堂は使えません。私が二人を閉じ込めます!妖精円卓領域(アヴァロン・ル・フェ)

アルフの固有結界が食堂を被う。

バトラ「アルフの固有結界だ。アルフが解くまで出てこれねぇな。」

妖夢「バトラさん、、、。一体何があったのですか?」

バトラ「それを話さねぇとな。今回はマジでやべぇから。」



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12月29日/2021~抑止力は掌の上~

群れるモノ、蹂躙す
炎の怒りは全てを焦がす
毒を浴びて尚進むなら、
恐れられた獣、襲いくる
死ねば終わり
虫の餌
征服せよ、その座を
だから。
厄災が全てを飲み込む前に
は与えられぬ。


久美浜鎮守府 広場

 

バトラ「はぁー、、、。俺も少し気が狂ってるから説明したら一旦宇宙まで飛んでほとぼりが冷めるのを待つとする。」

妖夢「一体何があったのですか?」

バトラ「今回俺、姉さん、シンタロー、アルフ。この四人には、いや、、、。もう一人、エミヤもそうだ。共通点がある。」

天津風「そこの五人に共通点があるようには、、、。あれ?確か、、、。エミヤは抑止力、バトラとモスラは地球の守護者、シンタローは星の本棚、アルフは星の一部、、、。もしかして、この地球と結び付きが強いとか?」

バトラ「そうだ。俺が軽症、エミヤが無症状なのは理由がある。俺達には星の記憶が一部や全て共有される。全部ってのはシンタローがいい例だ。その星の記憶に異物、、、。まぁ、何があったかは言えないが、、、。その異物のせいでシンタローと姉さんは気が狂った。アルフはおそらくまだ、ブリテンだった時の光景もあるからギリギリだったんだろう。」

エミヤ「なるほど。なら、私が無症状なには悪を見てきたからか。」

バトラ「そうだ。あんたは分別がつくから要らないものは切り捨てる判断ができたから無症状なんだろう。対して俺は破壊による守護である。つまり、どんなに悪を見ても守護しなければならない。姉さんの場合は更に酷い。守護する対象の悪事を、、、。あっ、ここから言えない。とりあえず、俺もいつあんなのになるか分からない。だが、エミヤ。あんたは大丈夫な筈だ。他の抑止力のサーヴァントや星の記憶を持つサーヴァント中で唯一あんただけが今活動できる。後の事は頼んだ!」

それだけ言ってバトラは宇宙(ソラ)へと向かう。

 

 


 

 

京都 平安神宮

 

綾七海「ここなら人が多い筈!」

青葉「えぇ!絶対ありますね!」

ミラボレアス「で、どんなのなんだ?」

文「そう言えば感じんのモノ自体がどんなのか知りませんね。マスター、どんなのなんです?」

青葉「、、、。」

ミラボレアス「マスター?」

綾七海「、、、。」

文「まさかですが、、、。知らないと?」

マスター「、、、。はい、全く存じ上げておりません。」

サーヴァント「、、、。はぁー、、、。」

 

平安神宮では青葉達がコント染みたことをしているだけであった。

 

発見数 0/◼️

 

 


 

 

佐世保鎮守府 執務室

 

進「一体全体どうなってるんだ?」

シノン「各地でウイルス兵器の捜索を始めているのに、、、。佐世保は無理ね。」

コンコンコン!

名取「失礼します!提督!鎮守府近海に!!」

進「あぁ、、、。分かってる。シノン。屋上に上がって狙撃をしてくれ。僕は、、、。やるべきことをやるよ。」

シノン「わかったわ!」

進「名取!所属している艦の多数を捜索へ回してくれて構わない!」

名取「えっ!なら、あれをどうするのです!?」

進「今回は僕も出る。こんなところで呑気に指揮なんて取ってられないからね。あと、近隣住民への避難歓呼も忘れずに!」

名取「はい!了解いたしました!」

名取は執務室から出ていく。

進「さて、、、。あれをどうするか、、、。」

執務室の窓から見える鎮守府近海。

そこには大量の人の姿をした何かが海から這い上がろうとしていたのだった。

 

◼️◼️の数 0/◼️

 

 


 

 

久美浜から東京への道

 

ラグ「この編成でいいのか少し不安だ。」

電「何が不安なのですか?」

ラグ「今回のメンバーを見てくれよ。一応A班ってことになってるけどよ、、、。」

 

A班

 

・代表 織田信勝 

・副長 ラグ 

・   電

・   響

・   ギギネブラ

・   蓮司

・   キングギドラ

 

響「確かに不安要素はあるね。特にキングギドラ。」

蓮司「言われてるぞ。」

キングギドラ「なんで俺!?」

ギギネブラ「貴方以外慎重派ですので。それと、、、。提督さんは大丈夫なんですか?」

ラグ「そうだ、、、。響、信勝の様子は?」

響「依然として起きる気がないね。」

ラグ「そうか、、、。それにしても、、、。」

 

……………

 

出発前

 

信勝「さて、そろそろ出発、、、。ラグ、君運転出来る?」

ラグ「あぁ、一応免許は取ってるからいけるが、、、。どうした?」

信勝「いや、大したことじゃない。少し寝かせてもらう。」

ラグ「、、、はぁ?」

 

………………

 

ラグ(でも、あの時何か不自然だったな。一体何があったんだ?)

 

 


 

 

???

 

信勝「、、、。一体なのんのようだ?呼び出して。」

?「用って、、、。君に情報を渡しに来ただけさ。」

信勝「はぁー、、、。お前の事は信用出来ない。だが、勘違いしないでくれ。それはお前の特性のせいだから。」

?「あぁ、理解してるさ。俺自身がウンザリしてる。でだ、内容なんだが、、、。話すのは面倒だ。これを渡しておく。」

信勝「ん?これは、、、。」

?「そこに俺の持つ情報がある。それだけだ。じゃあな、、、。」

信勝「あぁ。君のマスターにもよろしくと伝えておいてくれ。」

?「分かったよ。さ、とっとと夢から醒めろ。」

 

 


 

 

車内

 

響「あっ、やっと起きたかい。」

信勝「あぁ、、、。今は?」

響「途中のサービスエリアに寄ってるところだよ。」

信勝「そうか、、、。ん?」

信勝は違和感を覚える。

ポケットに手をいれる。そこには何かが入っていた。

取り出してみるとそれはUSBメモリだった。

響「USBメモリ?なんでそんなものを持ってるんだい?」

信勝「響!確か、ノートパソコンを持ってきてるよな?」

響「あるが、、、。はい。」

信勝「ありがとう。」

信勝はパソコンを起動しメモリを差し込む。

響「一体なんのメモリだい?」

信勝「僕も内容は知らない。でも、重要な情報だ。」

USBメモリ内のファイルを開ける。

そこには幾つかのデータが入っていた。

信勝「これは、、、。」

響「ん?これは、、、。私?」

そこに映っていたのは響に似た人物が人間を氷漬けにしているところであった。

信勝「心当たりは?」

響「ないね。そもそもこの場所は?雪が降っているようだから雪国か?それに港のような場所だね。」

信勝「なるほど、、、。あと幾つかあるな。で、これは?」

響「これはロンドンのビック・ベンだね。それにしても、、、。これは酷い。」

二枚目は林の中に捨てられた艦娘や深海棲艦。そして、人間の遺体。しかも大量にだ。

信勝「、、、。一体どうなっているんだ?」

次に3枚目に移る。

響「これは、、、。地図?」

信勝「ただの地図じゃない。各地に目印がある。」

響「確かにあるね。ここは、、、。ウラジオストクとロンドン。写真の場所かな?」

信勝「そう見るのが妥当だな。で、残りは、、、。佐世保、舞鶴、東京、ニューヨーク、サンクトペテルブルク、パリ辺りか?」

響「もしかしたらこの地点で何かが起こるとか?」

信勝「、、、。そんな単純なことで奴が僕に情報を流さない。」

響「奴?」

信勝「もっと、何か、、、。ん?そう言えばこの目印のマーク、、、。何なんだ?何かの文字のような、、、。」

響「ん?この佐世保のところ、、、。『』が歪んで見えないか?」

信勝「確かに、言われれば見えてくるな、、、。そうなると、、、。」

信勝はペンとノートを取り出してそのマークを元の文字であろうものに戻していく。

信勝「『群、炎、毒、獣、虫、死、征、厄』、、、。もしや、、、。確かにこの世界にあのドラゴンがいるのは確認済み、、、。だが、『厄災』になる理由がない。もし仮に彼女がまた『厄災』になったとするならば、『』は奴だ。そして、『炎、獣、厄』は『妖精騎士』が関わる、、、。なら、他のは?奴はその場で起きる何かを暗示している?じゃあ、この写真はなんなんだ?」

響(かなり独り言が激しい、、、。私達が知らない提督、、、。提督達のマスター、、、。マスターと共に戦った日々、、、。もしかして、それが今回関わっているのかい?そうだとしたら、、、。)

電「大変なのです!!」

響「どうしたんだい?そんなに慌てて。」

電「これを見るのです!」

スマホの画面を見せる電。

そこにはこんなことが書かれていた。

 

    謎の黒い犬の群れによる大量殺戮!?

 

アメリカ・ニューヨーク州にて黒い犬のような生物の群れが出現。

黒い犬の群れは住人を食い殺しながらその数を増やしている。

アメリカ政府はニューヨーク州を隔離し今後の方針を決めるとのことです。

 

信勝「まさか、、、。黒犬(ブラック・ドック)か!?召喚されていたのか?なら、何故『厄災』に、、、。」

prrrr…

信勝のスマホに着信がくる。

信勝「ん?近藤から?もしもし、、、。」

一『信勝殿。あの脅迫文の捜索をされているところ申し訳ない。アメリカ海軍のユニオン鎮守府の提督から連絡が来ていまして、、、。連絡を繋げても?』

信勝「いいが、、、。」

一『では、繋げます。』

?『こんにちは。私はアメリカ海軍ユニオン鎮守府提督のローズ・スターダストと言うものです。』

信勝「ご丁寧どうも。僕は日本海軍久美浜鎮守府の織田信勝だ。それにしても流暢な日本語だな。」

ローズ『はい、これも私のサーヴァントに教えて頂いた賜物ですから。』

信勝「サーヴァント?」

?『お久しぶりであります!信勝殿!謎の蘭丸X(なぞのらんまるエックス)であります!まぁ、今まで通り蘭丸で結構ですので。』

信勝「蘭丸!?アメリカで召喚されたのか!で、なんで僕に連絡なんか。」

蘭丸『信勝殿は今ニューヨークで起きているこは御存知でありますか?』

信勝「知ってる。まさか、バーゲストが、、、。」

蘭丸『あれはバゲ子殿は関係無いであります。』

信勝「そうなのか?」

蘭丸『はいなのであります!ニューヨーク内部にて発生した黒犬(ブラック・ドック)、、、。蘭丸達があのアヴァロン・ル・フェで見たものと違うのであります。それに、アヴァロン・ル・フェのものはまだ犬と分かりやすかったのですが、、、。あれはどう見ても犬ではないであります。ですが、まだ映像などが無いてのでそちらにお見せすることは出来ませんが、、、。実のところ入手方法はあるのであります。』

信勝「なら、すぐに入手出来るのでは?」

蘭丸『それが、その化け物がかなりの索敵能力であり建物の外に出るだけでほぼ即死なのであります。そして、入手方法と言うのもマスターの秘書艦が今ニューヨークの建物に生存者と立て込もっているのでありますが、、、。屋上もなくガラス張りでもないビルの10階と言う微妙なところなのであります。』

信勝「なるほど、、、。で、力を貸してほしいと?」

蘭丸『いえ、違うのであります。こちらのことはなんとかするのでありますが、、、。問題はアメリカ政府に送られた脅迫状なのであります!』

信勝「アメリカ政府にも脅迫状が!?内容は?」

蘭丸『愚かなる人類よ。厄災は始まった。恐れよ、怯えよ、、、。安らかな死は迎えられぬ。少しでもマシな死を迎えたいのならば備えよ。大厄災に備えよ。これが脅迫状なのであります。』

信勝「『大厄災』か、、、。蘭丸、、、。これは僕らが乗り越えたものとは大違いだ。あの時はマスターがいた。僕ら英霊よりも強い人類最後のマスターが。でも、今回は違う。ハッキリ言って総力戦になる。だからと言って僕から援軍が出せない。日本で『厄災』が起きることが確定した。しかも、3ヶ所。それだけじゃない!ウラジオストク、サンクトペテルブルク、ニューヨーク、パリでも起こる。」

蘭丸『なっ!なんでそんな情報を!』

信勝「こう言う情報を集めることに長けた英霊、、、。アヴァロン・ル・フェでも奴は同じように飛び回っていたな。」

蘭丸『まさか、、、。そうでありますか、、、。なら!その情報は信用出来ませんがとても正確でありますね!』

信勝「そうだな。信用出来ないけどどんな情報よりも正確であり真実。とんでもない厄ネタだよ全く。」

 

 


 

 

アメリカ ニューヨーク

 

名草「アハハ、、、。これで明日の握手会はパーだ!」

幽香「名草、そんなこと言うもんじゃないわよ。握手会を楽しみにしている人だっているんだから。」

名草「でも、アメリカで握手会とか断ろうにも決定事項だったりなんなの?」

幽香「そんなこと言って会場の下見をしに来てる辺りか抜け目無いのよね。貴女もそう?貴女、艦娘よね?何故こんなところに?」

?「えっ!えーと、私は、、、。名草先生の大ファンで、明日は鎮守府の仕事があるから暇な今日ここに来ました。前に見たインタビュー雑誌でイベント会場は前日に下見するって言ってたのでいるかなーって思って、、、。」

幽香「、、、。名草。このように貴女のインタビュー雑誌で貴女の性格も把握して会いに来てくれるファンもいるのだからあんなこと言ってはダメよ。」

名草「嗚呼、、、。私のファンにしかも海外のファンにこんな可愛い子がいるなんて、、、。ねぇ、君、名前は?」

?「サミュエル・B・ロバーツと言います!長いのでサムと御呼びください!あっ、そちらの方はサーヴァントですよね?なら、私のサーヴァントも、、、。あれ?槍兵(ランサー)?何をしてるの?」

?「おっと、悪りぃ。少し外の様子を見てきてた。」

サム「ありがとう!彼が私のサーヴァントです!」

?「ん?この人がマスターが会いたがってた作家か?俺は槍兵(ランサー)クー・フーリン。よろしくな。」

幽香「クー・フーリン、、、。確か、アルスターの猛犬だったかしら?」

名草「そうだよ、幽香。まさか、アメリカの艦娘がサーヴァントを召喚してるなんて思いもしなかったわ。あっ、私は草鬼名草。日本の作家よ。で、私のサーヴァント。」

幽香「狂戦士(バーサーカー)風見幽香(かざみゆうか)よ。よろしく。」

名草「艦娘一人、サーヴァント二人、一般人一人、、、。あの生物の群れを突破できると思う?」

クー・フーリン「マスター二人を守りながらか、、、。行けなくもないってところだな。」

幽香「この二人だけならね。でも、他にも生存者がいたら助けないとね。」

名草「まっ、ヤバくなったら私も力貸すよ。ただの作家じゃないって見せなくちゃ。」

サム「サムも戦います!、、、ん?ねぇ、何か聞こえませんか?」

ピチャッ…

幽香「何も聞こえないような。」

ピチャッ…

名草「いえ、聞こえるよ。水の音かな?」

ピチャッ…

クー・フーリン「なぁ、あの換気扇のところ、、、。何か垂れてねぇか?」

ピチャッ…

名草「あれね。一体何が、、、。え?」

換気扇から垂れる液体。それがいきなり動き出す。

そして、形を形成してく。

ゴトッ…

さらに換気扇の蓋が外れてトランシーバーが落ちてくる。

?「マスター、生存者を発見した。人間一人と艦娘、サーヴァント2体だ。応答求む。」

?『OK。何階?私は今9階と10階の間の階段だよ~。』

?「10階だ。早く来てくれ。」

?『了解~。オーバー。』

?「ふぅ、、、。まさか本当にいるとは思わなかった。草鬼名草先生。」

名草「えーと、貴女も私のファン?」

?「マスターがな。にしても、マスターのとんちんかんな行動が功を奏した。握手会なんぞ日本でも行われる。それを待てと言ったのに、、、。ニューヨークに飛ぶと思わなかった。人間と言うのはいつも意味不明だ。」

幽香「貴女、何者?人間ではなにのは分かってる。サーヴァントよね?マスターと言っていたから。でも、体を液体化させるサーヴァントなんていたかしら?」

?「はい、私はサーヴァント。クラス降臨者(フォーリナー)名をへドラと言います。以後お見知り置きを。」

クー・フーリン「えらく礼儀の正しいサーヴァントだな。」

へドラ「私、いえ、マスターはとある方にお仕えする身でありますので。そのサーヴァントが礼儀正しくないのはよくないと思いましてね。」

名草「おー、良い心がけだけどさ、、、。さっきの無線聞く限り、、、。どこかで聞いたことある声だったよーなー、、、。」

ドーン!!

?「壁多くて邪魔!!あっ、へドラいたー!」

へドラ「マスター、、、。破壊するのはやめてください!」

?「えー、だって早く会いたかったんだもん!あっ、久しぶり!なっちゃん!」

名草「あー、、、。やっぱりかー、、、。サッチーかー、、、。」

幽香「知り合い?」

名草「私の高校時代の親友。」

?「ま、なっちゃんは強制退学食らったけどね~。」

クー・フーリン「あんた、なにやったんだよ。」

名草「私の出版した作品第一作目をバカにしたポンコツ共をのしたら退学になった。」

サム「その第一作目ってこの『戦火豪乱(せんかごうらん)』ですよね?こんなに凄い作品をバカにする人がいるなんて、、、。世の中分かりません。」

?「おっ!そこのちびっこ!なっちゃんのその作品の良さが分かるんだ!」

サム「はい!私も艦娘ですから戦争やその戦争に投じる人々の心境が分かります。軍人なら一度は読むべきです!しかも、この作品を高校生で書き上げるなんて天才ですよ!」

幽香「良かったじゃない。貴女の一作目の良さが分かる子がいたなんて。」

名草「アハハ、、、。まさか、今になって評価されるなんてね。この本を良いって言ってくれたのサッチーと編集長さんだけだったから、、、。素直に嬉しいよ。」

?「うんうん!この私、焔火彩霞(ほむらびさいか)も鼻が高いよ!」

へドラ「マスターが鼻を高くしてどうするんですか?アホなんですか?あっ、すみません。もとからアホでしたね!今は仕事なんですからしっかりしてください!」

名草「え?仕事なの?」

彩霞「うん、本当なら有給だったんだけど、、、。うちの大将から通達でね。本当なら日本に戻らないと行けなかったんだけどニューヨークの惨状を伝えたらニューヨークの捜索をしろだってさ。」

名草「そうなんだ、、、。」

彩霞「他の十勇士は日本にいるのになぁー、、、。ねぇ、名草。外のアイツらなんで中に入ってこないか分かる?」

名草「え?分からないけど、、、。」

彩霞「そう。なら、今すぐいつでも戦闘できる準備してね。アイツら外に人間がいないと分かったら中にも入ってくるから。」

一同「え?」




清音「作者さん?どうしてキャラクター紹介が無いのですか?」
作者「えーとですね。季節の番外編に出た初登場キャラは本編や他の番外編に出たときに紹介しようかと思いまして、、、。」
清音「そうですか、、、。なら、燃やしますね。」
作者「あ、オワタ/(^o^)\」


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12月29日/2021~狂う星~

          はまだ罪を認めない。
           天は大地を癒すだろう。
           愚かと天は言う。
           天は人を見捨てるさ。
      、なのに愚者は罪を認めない。
   、その結末が相応しい。
         取られる前に人は愚かなる生物
            飲み込んでしまっては罰


淡路鎮守府

 

ベルフェゴール「ワールドの様子、、、。嫌な予感がするにゃし。」

皐月「、、、。心配だなー。」

ベルフェゴール「そんなに心配しなくても大丈夫にゃしぃ!ちょっとしたらいつものワールドみたいに「ドーーーーン!!!」今のは!!」

アナウンス『緊急!!緊急!!総員直ちに避難せよ!!繰り返す!総員直ちに避難せよ!!

ベルフェゴール「皐月、先に避難しておくにゃしぃ。」

皐月「え!ベルフェゴールはどうするのさ!」

ベルフェゴール「ベルは、、、。止めてくるにゃしぃ。」

皐月「止めるって何を、、、。ちょっ!ベルフェゴール!!」

 

 


 

 

淡路鎮守府 本館

 

ワールド「アアア、、、。壊す、壊す、人間を。壊す!

ベルフェゴール「あちゃー。完全にイカれてるにゃしね。」

ワールド「人間、罪を認めぬ、生きる価値、繁栄する価値無し。

ベルフェゴール「それは、ワールド自身の言葉にゃしか?本当に心の底の言葉にゃしか?」

ワールド「人間に、与するもの、皆悉く、滅する。

ベルフェゴール「はぁー、、、。言っても分からぬ馬鹿にゃしね。なら、暫く寝てもらうにゃしぃ。この世に蔓延する力。力こそ争いの素。それは傷つけるものも然り。その二つの要素を持つもの。そう、兵器。兵器があるからこそ人は争うのだ。ならば、失くそう。兵器が失くなればやがて争いは無くなる。固有結界展開。『ヘイワナセカイ』。」

ベルフェゴールが固有結界を展開する。

ベルフェゴール「さぁ、ワールド。ここは兵器が使えない。さらに言うと自身の肉体以外何も使えない世界にゃしぃ。さぁ、睦月と踊ろうぞ。我、魔王。堕落の魔王にゃしぃ!」

 

 


 

 

東京 湾岸エリア

 

ガレス「マスターには悪いことしたなー。黙ってここに来ちゃったし。まぁ、やらなきゃいけないんだけどね。」

そこは湾岸エリアにある倉庫の一つ。

その中には巨大な装置が一つ。

ガレス「私も限界が近いかも、、、。その前にこれを、、、。ふぅー、、、。はぁー、、、。我は狼、我が槍は必殺の牙。永遠に滾る溶岩の狼。『永遠に滾り猛り狂う乙女狼(アエテルヌム・インプル・イーラ・ルプス)』!!

ガレスの持つ槍がマグマを纏い。

その前装置に向け突撃していく。

結果は明白。

機械は木っ端微塵。ガレスはと言うと退去はしなかったものの重症を受けてしまいリタイアとなった。

 

発見数 1/◼️

破壊数 1/◼️

 

 


 

 

ニューヨーク

 

幽香「あら、意外と弱いのね。」

クー・フーリン「まぁ、そうだろうな。一撃で粉砕されたら弱いも強いもねぇよ。」

サム「サクサク進みます!」

名草「サッチー、行くよー。うまいこと合わせてね。」

彩霞「そんなの朝飯前さ!行くよ!『主様直伝!火生三昧(かしょうざんまい)!!』

名草「おー!サッチーが炎になった!しかも、一ヶ所にまとめてくれたわね!ソイヤ!幽香!殺っちゃって!」

幽香「あら?二人だけの連携じゃなかったのね。なら、咲きなさい。」

炎に囲まれた黒犬達。

突如として黒犬達の体から草木が生えてきた。 

ヘドラ「なるほど、、、。サムと言ったか?あれがこの地球である意味猛威を振るっている寄生虫と言う奴か?」

サム「あれはどう見ても植物です。でも、あんなに速く成長する植物は無いです!」

名草「あれは、私が種を創って発芽させて。」

幽香「それを私が急成長させただけよ。」

クー・フーリン「普通に考えたらえげつないな!」

ヘドラ「、、、。サムよ。私達はもしかしたら邪魔かもしれない。」

サム「ヘドラさんはまだ望みがあるじゃないですか。私なんて使い物にならないTA☆DA☆NO☆KA☆KA☆SIですよ。ん?何か黄色い粉が降ってきてませんか?」

クー・フーリン「マスター!それに触るな!」

サム「え?うわっ!」

ヘドラ「危なかった。総員!屋根があるところに!」

全員が屋根がある場所にまで下がる。

黄色い粉。その正体は、、、。

モスラ「これは星の意思。全てをハカイしジュウリンする!

ヘドラ「モスラ!何故ここに!」

クー・フーリン「知ってんのか?」

ヘドラ「奴はこの星の守護者。なのに、何故、、、。」

 

 


 

 

久美浜鎮守府

 

時雨「冗談だよね?まさか、食堂が消滅するなんて。」

天津風「冗談じゃないわよ。完全に食堂が消滅したわ。」

エミヤ「さらに中にいた三人も同時に消えた。」

夕立「ぽいー!提督さん達に連絡出来ないっぽいー!」

間宮「エミヤさん。こうなっては、、、。」

エミヤ「、、、。分かった。今から臨時で私が指揮を執る。」

ジエン「で、どうする?原因を探るか?」

エミヤ「そうしたいが、、、。おそらく原因はシンタローだ。」

天津風「シンタローが?」

エミヤ「あぁ、彼なら食堂の消滅又は食堂その物を移転させるなど容易い。」

間宮「なら、その中にいたモスラさんとアルフさんも。」

エミヤ「そうだ。だが、問題はどこに行ったかだ。」

時雨「モスラ、、、。どこに、、、。」

 

 


 

 

サンクトペテルブルク 

 

ネームレス「これはこれは、、、。冠位魔術師(グランドキャスター)の如月伸太郎さんではありませんか。」

シンタロー「、、、。

復讐者「なんかヤバくないかい?」

別人格「あれは魔術師(キャスター)と言うより狂戦士(バーサーカー)のような。」

ネームレス「、、、。確かに嫌な予感が、、、。!!」

シンタロー「人間、、、。ことごとく、、、。皆殺す、、、。星の意思は、、、。絶対だ!

シンタローの周りが凍り付き始める。

シンタロー「『アイスエイジ&ビースト』

ネームレス「逃げろ!」

復讐者「言われなくても!」

別人格「こんなのどうやって倒すのー!」

 

 


 

 

ロンドン

 

霊夢「なかなか手強いわね。」

アルフ「これは星の意思。人類は全て無へとかえるのだ。

霊夢「、、、。(こいつ、、、。確か久美浜の、、、。でも、様子がおかしいわね。前見たときは礼儀正しかったような、、、、)」

昭典(全知全能(オールマイティー)、聞こえますか?)

霊夢(こいつ、直接脳内に。)

昭典(見てみたことろ彼には特殊な状態異常が付与されているようです。)

霊夢(は?状態異常?)

昭典(えぇ。何とかすれば異常も無くなるかと。)

霊夢(何とかって何よ!はぁー、仕方ないからやってやるわよ!)

 

 


 

東京 渋谷

 

バレル「鬼さんこちら!」

毒の巨人を引き付けるバレル。

バレル(よしよし、俺に釘付けだな!このまま引っ張って、あれ?)

突然、バレルの足に激痛が走る。

バレル「くっ!これは!」

バレルの足には狙撃の後が、、、。

バレル「撃たれた?俺が?一体どこから、、、。まさか、、、。そんな、、、。」

バレルの脳裏に浮かぶ人物。

その人物が狙撃したかは定かではないがバレルはその者仕業と決定づけた。

バレル(走ってる俺の足を的確に撃ち抜いたんだ。そんな腕前アイツしかいねぇ!でも、何で日本に、、、。!)

考え事をしていたバレル。

だが、気付かなかった。毒の巨人はバレルを踏みつけようとしていることに。

バレル(逃げねぇと!ダメだ!足が、、、。動かねぇ、、、。)

グシャッ,,,

 

……………………

…………………

………………

……………

…………

………

 

コヤン「マスター?」

蕨「コヤンさん!こっちに包帯を!てっ、、、。どうしたんですか?ボーッとして。」

コヤン「いえ、少し胸騒ぎのようなものがして、、、。」

蕨「、、、。行ってきても大丈夫ですよ。」

コヤン「え?」

蕨「バレルのことが心配なんでしょ?まぁ、アイツは簡単には死なないから問題無いと思うけど。心配ならね。」

コヤン「、、、。はい!コヤンスカヤ、行って参ります!」

蕨「うん!行ってらっしゃい!さてと、ハサン。状況はどうだった。」

静謐「はい。マスター。近藤派及び吉田派の海兵達はそれぞれ救援や今回の件の捜査に動いています。」

蕨「やっぱりあの芹沢派(肥溜め)は動かないなね。」

静謐「いえ、動いています。ただ、動いているのは末端の鎮守府や憲兵です。」

蕨「末端の?妙ね。もしかして、芹沢の命令じゃない?」

静謐「恐らくは。」

蕨「、、、。ハサン。今回の事件。今までと比べ物にならないかも知れないわ。それでも、着いてこれる?」

静謐「はい。私はマスターのサーヴァント。どんな苦難でも乗り越えて見せます。」




作者「ちくしょー!!」
清音「あーあ、間に合いませんでしたわね。しかも、予定していた30、31、1も間に合いませんわね。と言うことでダイヤモンドを3スタック程抱えてマグマダイブですわね!」
作者「いーやーだー!!」
清音「そうですか、、、。なら、こうしましょう。アンケートでダイヤ全ロストか(わたくし)の宝具で焼かれるか。」
作者「どちらにしても焼かれるじゃないですか!」


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12月29日/2021~動き出した厄災~

血染めの冠
弱き者は道空けよ
来るぞ来るぞ
捧げよ捧げよ
死人の山の
狩人達の
さぁ、今こそ人は滅亡す


東京 渋谷

 

バレル「人が多いって言えばここだよな?」  

コヤン「そうですわね。マスター。」

バレル(嫌な予感がする。なんだ?ざわつくような、、、。)

キャァー!!!

コヤン「悲鳴!?」

バレル「どこからだ!?え?」

二人は目にする。信じたくない光景を、、、。

それは巨人。おどろおどろしい毒の巨人だ。

バレル「、、、。コヤン、、、。住民の避難を頼む。」

コヤン「ダメです!あんなのマスター一人でどうにかなる代物ではございません!あれは厄災。人がどうこうできるものではなのです!」

バレル「、、、。それでもやるさ。あれの注意を引く。俺の役割はそれだけ。だって、人がいたらコヤン、本気で戦えないだろ?」

コヤン「マスター、、、。」

バレル「さーてと、、、。時間稼ぎは俺の得意科目だ!やってやんよ!」

 

 


 

 

イギリス ロンドン

 

昭典「いやー、霧の都ロンドン。そう言われるぐらいには霧だ立ち込めているが、、、。ゾンビが闊歩しているとは思わなかった。」

霊夢「はぁー、、、。あんた、またなんかやった?いい加減私の仕事を増やさないでくれるかしら?」

昭典「いやいや!今回は私ではないよ。全知全能(オールマイティー)。」

霊夢「今回はって言ってるところから怪しいのだけど、、、。まぁ、今回だけは信じてあげるわ。なにせ、年末年始の旅行でわざわざあんたがこんなことすると思えないしね。」

昭典「私とて旅行先で戦闘なんてしたくはないのでねぇ、、、。まぁ、こういうことは専門の方々に任せるのがいいでしょう。私からすれば人が何人死のうが変わりませんからねぇ。」

霊夢「はぁー、、、。あんたは、、、。さっさと脱出の手段考えるわよ。」

 

 


 

 

ロシア ウラジオストク

 

瑠璃「ウラジオストクに着いた。」

三笠『艦隊の状況は?』

瑠璃「サーヴァント6騎、艦娘5名、不明者1名、指揮者1名、全員問題なし。」

三笠『了解した。ウラジオストクの状況は?』

瑠璃「静まり返ってる。まるで最初っからなにもなかったかのよう。ん?不審なものを発見した。」

三笠『何があったの?』

瑠璃「氷漬けにされた人間?でも、違うような、、、。黒潮(くろしお)。これはなんだと思う?」

黒潮「うーん、、、。見た感じは人間のように見えるなぁ。でも、これは、、、。」

?「人間に見える人形。ホムンクルスやクローン。そう言ったもののようだね。ほら、お出ましだ。」

先程まではいなかったのにぞろぞろと建物から出てくる人のようなモノ達。

黒潮「弓兵(アーチャー)の声が大きすぎたからやな。」

?「あちゃー、やっちゃいましたか!なら、殺りますか、、、。」

瑠璃「はーい、全員下がるよー。」

?「空に走る一縷の光。やがて星降る夜は始まるだろう。紅き流星、ここにて落ちる。『星降るよるの夢(スターダスト・ドリーム)

拳銃を空に向け引き金を引く。

放たれた弾丸はやがて星屑となり降り注ぐ。

黒潮「いやー、いつ見ても物凄い殲滅力やなぁー。」

?「瑠璃隊長、、、。これ。」

瑠璃「人間の腕?さっきの奴らのじゃなおようだけど、、、。」

?「元々ここにいた人間のじゃね?あー、恐ろしい恐ろしい。」

黒潮「微塵もそんなことおもっとらんやろ?」

?「逆に思ってると思った?マスター。」

黒潮「思うわけないやろ。うちからしたら人間なんて死のうがどうでもいいから。」

瑠璃「はぁー、、、。まとめるの辛いんですけどー。」

 

 


 

 

東京 高速道路

 

ラグ「はぁ!?なんだって!?」

信勝「現在、渋谷に謎の毒まみれの巨人が出現。」

響「佐世保に謎の人形が大量上陸。ロンドンでバイオハザード。もう、何がどうなってるんだい?」

信勝「情報は間違いじゃなかったか、、、。電!蓮司!各地にいるメンバーと待機組に緊急連絡!総動員で鎮圧にあたれ!場所はとりあえず、佐世保と舞鶴の2ヶ所だ!」

電「了解なのです!蓮司さん!鎮守府に連絡をお願いしますのです!」

蓮司「分かった!」

二人が各地に連絡を取る。だが、、、。

蓮司「ダメだ!通信妨害か!?」

電「こっちもダメなのです!!」

キングギドラ「各地にも鎮守府にも連絡が取れないとなるとこりゃ、敵の戦略と見て取れねぇか?」

ギギネブラ「こうなると各地自由行動となるわね。鎮守府の待機組がどうなってるかは知りたいところだけど、、、。」

ラグ「だが、俺達のやらなきゃいけねぇのは東京の救援だ。まずはそれからだ!」

信勝「分かってる。僕も今、近藤にメールを送った。まぁ、おそらく無駄だけど、もしこれで返事があれば通信妨害の範囲と場所が分かるかもしれない。」

ラグ「可能性は低いがそれにかけるか、、、。」

 

 


 

 

フランス パリ

 

車椅子に座る少女とその車椅子を押す一人の女性がパリの町を歩いていた。

だが、いつもと全く違う雰囲気である。

?「マスター、、、。囲まれました。」

?「、、、。いいよ。別人格(アルターエゴ)の好きなように。」

周りには大量の骸骨や人形の怪物達。

別人格「マスターから好きなようにとの通達。ならば、私はそれに答えよう。と、言っても我々も暇ではない。一瞬で終わらせる。」

?「あら、アレをやるのね。」

?「誰が生めと頼んだ?誰が作ってくれと願った?

私は私を生んだ全てを恨む。だからこれは、攻撃でもなく宣戦布告でもなく、私を生んだお前達への、逆襲だ。創られし生命の逆襲(つくられしせいめいのぎゃくしゅう)

空間はねじ曲がり、吹雪が、雷が、炎が、水流が、闇が、、、。多くの超常現象が化物達を襲う。

打つ手なしで消される化物達。

その姿はもうない。

?「終わったのね。」

?「はい、マスター。」

?「なら、デートの続きをしましょ!」

?「デ、デートだなんて、、、。からかわないで下さいよマスター。男女ならいざ知らず女性同士でデートだなんて。」

?「あら、世界にはこんな言葉あるのよ。『男の人は男の人同士で、女の子は女の子同士で恋愛すべきだと思うの』。このような言葉あるのだから女性同士でもデートは間違ってないわ。」

?「マスター、、、。(あ、マスターが腐に堕ちてしまっている!こういうときに何とかしてくれそうなのは、、、。はぁー、癪だがあの提督か、、、。パリでこれだ。日本でどうなってるか知らないが連絡が取れるだろうか、、、。)」

 

 


 

 

舞鶴鎮守府 近海

 

桜子「どこを見ているのです、、、。こっちです!」

加賀「鎧袖一触よ。心配いらないわ。」

桜子と加賀による殲滅戦が行われていた。

加賀「提督、この数は異常よ。」

桜子「分かってますよ!しかも、これ深海棲艦じゃないでしょ!」

二人が相手しているのは深海棲艦のようなナニか。

いつもの黒い装甲が赤黒く肌には装甲と同じで赤黒い血管が浮かび上がっていた。

桜子「しかも、殺した奴が爆発するのはどういう仕様なんですか!!」

そう、この深海棲艦モドキは絶命したら爆発するのだ。

加賀「殺したら爆発する、、、。なら、木っ端微塵に吹き飛ばせば、、、。」

桜子「ダメです!バラバラになったパーツも爆発します!」

加賀「あら、残念ね。唯一の救いは絶命しないと爆発しないと言う点ですね、、、!提督!危ない!」

桜子「え?なっ!」

桜子は深海棲艦モドキに羽交い締めにされた。

そして、、、。

ドーーーーン!!!

桜子「あー!!ビックリした!!なんですかこれ!!私が不死身じゃなかったら死んでましたよ!!」

加賀「、、、。心配した私が馬鹿だったわ。ん?提督、、、。本番はここからよ。」

海の中から炎を纏った巨人が現れる。

桜子「、、、。炎の巨人、、、。イフリート?いえ、違う。これは、、、。一体、、、。」

 

 


 

 

ロシア サンクトペテルブルクの裏路地

 

ネームレス「チッ、マスターの指示で動いたのはいいが、、、。まさか、君達と共に戦うことになるとは思わなかった。」

?「それはこちらも同じさ。全く同じ容姿なのに能力がここまで違うとはね。しかも、、、。なぜ、私達が召喚されているのか分からない。」

?「艦娘なのに英霊だからね。しかも、よりによって別人格(アルターエゴ)復讐者(アヴェンジャー)切り札(ジョーカー)だなんてね。」

ネームレス「さて、無駄話はここまでだ。どうやってここを乗り切るか考えるぞ。」

大通りの方には紫色のナニが大量に湧いていた。

別人格「銃弾が効いたから倒せないことはなのは分かったけど、、、。」

復讐者「触れるのは不味い。こうなると私はお荷物だな。」

ネームレス「いや、そうとも限らないだろ?」

復讐者「まぁ、ハイ・サーヴァントとして呼ばれたから他にも能力はある。ただ、、、。相手が寝てないとダメ。相手が人間じゃないとダメと言うのが弱点だよ。」

ネームレス「御愁傷様。」

復讐者「二人はいいよねー。私なんか人間が相手じゃないと活躍出来ないのにさー。」

ネームレス「まぁ、ショボくれるのは終わってからにしてくれよ。別人格(アルターエゴ)。まずは通りを制圧する。宝具の準備はいいかい?」

別人格「うん!いつでもいいよ!」

ネームレスと別人格(アルターエゴ)は大通りへと出る。

ネームレス「孤独、、、。我、不死鳥故に孤独。不死鳥故に何も守れない。不死鳥故に破壊する。人類の傲り。我が許すことはない。

別人格「冬の大地。咲くは桜花。弱き者達よ立ち上がれ。私達より弱い彼らは何度でも立ち上がるのだから。

ネームレス「氷海の革命(リョートモーリェ・リヴォリャーツィヤ)!」

別人格『冬桜花・複製軍隊(とうおうか・ふくせいぐんたい)!』

片方では氷壁の波が、、、。

もう片方では軍隊が、、、。

蹂躙しているのであった。

復讐者「これ、私の出番あるのかな?」




作者「日本語以外って難しいよね?今回も絶対間違ってるわー。」
清音「何ですか?愚痴ですか?そもそも何で(わたくし)がずっと後書きにいるのですか?」
作者「なんでって、、、。僕の一番好きなサーヴァントだから。」
清音「え?」
作者「あのー、ちょっと引くのやめてもらって「転身火生三昧(てんしんかしょうざんまい)!!」やっぱりねー!」


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12月30日/2021~混沌より~

青葉「あちゃー、スクープを取り逃してようですね~。」
ミラボレアス「そんなに呑気でいいのか?いや、待て。どういう配役だ?今回の前書きは。」
青葉「えー、この配役はですね、、、。『大穴狙いで大ハズレして博打に負けた負け犬組』だそうですね、、、。殺します。」
ミラボレアス「そして、これはマスターとサーヴァントを交換した配役か?」
青葉「まぁ、そのようですね。このマスター同士だったりサーヴァント同士なら絡みはあるんですがねぇー。」
ミラボレアス「確かにあんたとの絡みはあまりねぇな。ん?なんだ?手紙か?」
青葉「えーと、、、。『君達には今後懲罰兵として頑張ってもらうよー。By作者』、、、。あの野郎。」
ミラボレアス「お、落ち着くんだ!青葉!今、お前の顔が地上波で放送できないぐらいヤバイことになってるぞ!」


世界各地にて異変が起きているなか2つの海域にて動きがあった。

 

ソロモン海域 深海ソロモン泊地

 

信長「イタタ。そろそろ腰がイカれそうじゃ。」

ジャンヌ「確かにキツいですね。」

小太郎「御二人はツルハシを使うからすぐ音をあげるのです。ここはクナイで少しづつ。」

信長「いや、それじゃあ鉱石が取れんじゃろ。」

ソロモン「採掘ハ順調?」

信長「ソロモン!?ここはえぇから部屋に戻っとれ!ソロモンは体が弱いんじゃから変に怪我でもしたら目も当てられんわい。」

ソロモン「ゴメン、、、。ソンナコトヨリモ誰カ来テ。深海双子棲姫(しんかいふたごせいき)ガ、サーヴァントヲ召喚スルノ。」

信長「真白(ましろ)真黒(まくろ)がか?よし!採掘要員が増えるな!」

ジャンヌ「増えたところでな気がしますね。」

信長「と言うことで儂が行ってくるな!」

ジャンヌ「いいですよ。嫌な予感がしますので。」

信長「そうか?じゃ、行ってくる!」

信長とソロモンは採掘所から泊地へと戻る。

信長「真白~、真黒~。召喚出来そうか?」

真白「ウーン?行ケル?」

真黒「行ケルハズ、、、。」

二人の手の甲にある令呪が輝きを増していく。

信長「こりゃ、成功したな!」

光が大きくなりやがて消えていく。そこに居たのは二人の青年。

?「えーと、召喚されたからには従いますよー。謎の狙撃手(なそのスナイパー)Xでーす。」

?「なんで?なんで呼ばれたの?もしかして!爆破!爆破がしたいんでね!僕は謎の爆弾魔(なぞのボマー)Xだよ!」

信長「うわぁー、よりにもよってサーヴァントユニヴァースからの召喚かー。まぁ、良いか。」

狙撃手X「なぁなぁ、ボマー。こいつって織田信長(おだのぶなが)だよな?」

爆弾魔X「そうですね。しかも、かなりやらかす信長です。」

信長「おい!聞こえとるんじゃが!?そもそも、お主らはサーヴァントユニヴァースから召喚されたと考えて良いのか?」

爆弾魔X「合ってるよ~。まぁ、僕らはサーヴァントユニヴァースの中でも最果てにある惑星。惑星(わくせい)スローライフと言うサツバツとした惑星から召喚されたけどね!」

信長「なんじゃいそりゃ!どこがスローライフじゃ!」

狙撃手X「良く言われる。ところで、俺のマスターは、、、。こっちの白い子かな?」

真白「真白デス!ヨロシク!」

爆弾魔X「なら、僕はこの黒い子かな?」

真黒「真黒、、、。ヨロシク、、、。」

ソロモン「ソシテ、私ガコノ泊地ノ長。ソロモンヨ。早速デ悪イケド、地下採掘作業ノ手伝イヲシテホシイノ。」

狙撃手X「いいっすけど、道具は?」

信長「これじゃ。儂含めあと二人居るがかなりキツい。」

ボロボロのピッケルと子供用スコップ

狙撃手X「、、、。確か、、、。あったあった!これをこうして、、、。」

狙撃手Xは四角い小さなブロックを地面に置いた。

すると、それが作業台になった。

狙撃手X「ダイヤ3つと棒2本で、、、。よしっ!ダイヤのピッケルの完成!」

信長「そうはならんじゃろ!」

ソロモン「ナットルヤロガイ!」

爆弾魔X「え?それ使えるの!なら、、、。ダイヤなら3スタックほどあるなぁ、、、。まずは人数分のダイヤピッケルから、、、。そして、皆さん共通認識だと思いますが、爆発が全て解決してくれますのでTNTを8スタック程作りましょう!」

信長「やめぃ!そんなん事故の元じゃ!」

 

ソロモン海域では新たなサーヴァントが2名追加であった。

ちなみに各地で何が起きているかはこの時点で何も知らない。

 

信長「そう言えば、ソロモンよ。ニライカナイの奴の姿が見えんのじゃがどこに行ったんじゃ?」

ソロモン「少シ各海域ノ偵察ニ行ッテモラッタノダケド、、、。連絡ガナイ。」

信長「それ、一大事じゃないのか?」

 

 


 

 

一方、セレベス海では、、、。

 

セレベス海 深海基地緊急会議室

 

リムル「今回幹部級のみんなに集まってもらったのは今現在世界中で起きている事件についてだ。」

セレベス「ソレニツイテデスガ、私ノサーヴァントカラ有力ナ情報ガ。」

リムル「有力な情報?セレベスのサーヴァントだから射命丸(しゃめいまる)・オルタか?どんな情報だ?」

黒射命丸「ケケケ。その情報ですがねぇ。各地の勢力で星と結び付きの強いサーヴァントや土地の概念のサーヴァント、抑止力のサーヴァントが暴走中とのこと。まぁ、信じるか信じないかは貴女方しだいですがねぇ。ケケケ。」

リムル「なるほど、、、。幸いこの基地にはいないな。」

鬼水「こちらでも一つ情報が。アルトリア、お願い。」

アルトリア「はい!私の氷鳥(アイス・バード)達からの情報ですが、、、。佐世保と舞鶴。そして、久美浜にある鎮守府が攻撃を受けたこと。これぐらいですね、、、。」

リムル「ん?なんだかキツそうだが大丈夫か?無理してるように見えるが、、、。」

アルトリア「大丈夫です!私は大丈夫ですから!ほら!元気です!」

レレレ「、、、。いや、無理してるだろ?」

アルトリア「大丈夫ですよー。」

睦月「レレレの言う通り無理してるにゃしね。ちゃんと休むべきにゃしぃ。それとも、別の理由があるのかな?」

アルトリア「それは、、、。」

ドーーーーン!!!

突如鳴り響く爆発音。

リムル「どうしたんだ!?」

セレベス「見テミマス!、、、。これは、、、。」

睦月「何が見えたにゃしぃ?」

セレベス「一人ノサーヴァントガ大量ノ深海棲艦モドキヲ引キ連レテ現レマシタ。」

リムル「分かった。じゃあ、みんな戦闘準備に、、、。あれ?アルトリアと射命丸は?」

 

 


 

 

セレベス海 深海基地陸上出入り口に続く通路

日本時間で16時45分

 

けたたましいサイレンが鳴り響く中、地上への通路を走る人影が一つ。

アルトリア「この感じ、、、。ガレスちゃんだ。」

黒射命丸「ケケケ、攻めてきているは貴女のお知り合いですか~。ケケケ、いいネタになりそうですねぇ~。ケケケ。」

アルトリア「射命丸さん!付いてきたんですか!」

黒射命丸「はぁー、ずっと元気が無そうでしたので。まぁ、ここからは真面目な話ですが、、、。恐らく相手は大人数。それを貴女一人で相手できるなんて思いませんので、有象無象の雑魚は私の獲物です。貴女は一人に専念するように。」

アルトリア「射命丸さん、、、。」

そうこうしているうちに地上が見えてくる。

アルトリア「よし!着いた!え?」

二人の目の前に広がるのは無数の赤黒い血管が浮かび上がった深海棲艦達。

そして、その中央にいるサーヴァント。

ガレス「アハ、アハハ!!世界よ!俺は、いや!私は!破壊する!争いがない世を創るため!ならば、どうするか、、、。人類と深海棲艦。この2つを消せばいい。まずは、深海棲艦から、、、。その第一犠牲はここセレベス海域の深海棲艦だ!!

黒射命丸「あれがアルトリアさんのお知り合いですか?」

アルトリア「、、、。はい、色々変わっていますが、ガレスちゃんはガレスちゃん。変わりはないです!」

黒射命丸「ならば、道は作ります!風よ、壊せ!」

射命丸・オルタがうちわを振ると暴風のような風が吹き、ガレスまでの道が出来る。

アルトリア「これなら!氷の道(アイス・ロード)!!」

暴風で出来た道をさらに凍らせる。

ガレス「、、、。アルトリアさん、、、。貴女なら、、、。ガレスと共に戦ってくれると思ったんですが、、、。敵になると言うなら容赦はしない!我が名エターナル・RD(レッドドッグ)・ガレス!我と一騎討ちを挑むなら貴様も名乗るがいい!

アルトリア「ガレスちゃん、、、。えぇ!名乗ってやりますとも!私はオーガ・BP(ブルー・フェザント)・アルトリア・キャスター!!セレベス海の切り込み隊長だ!

槍兵(ランサー)魔術師(キャスター)、マグマと氷、永遠と0。

本来ではあり得なかった者同士の戦いが始まってしまっていたのであった。

 

 


 

 

時同じくして渋谷

時刻は16時50分

 

信勝「あと五分ぐらいで日没だな。仮定が正しいとするなら奴らは日没と共にまた現れるはずだ。」

響「あぁ、だが司令官。私達の本来の目的は忘れてないよね?」

信勝「忘れてないさ。僕らの目的は敵の本陣を探すこと。仮定として東京に来たけど、、、。だからと言って今の状況を無視できる程愚かじゃない。姉上だってそうしているはずだから。」

響「そうかい。ところで、よく出てくる姉上と言うのは織田信長(おだのぶなが)だろ?男性ではなかったのかい?」

信勝「歴史上では男性と語られているけど本当は姉上は女性だ。まぁ、姉上が男装していたからそうなった可能性があるけどな。」

響「あー、なるほど。さて、そろそろ日没だよ。」

信勝「あぁ、来るぞ!この感じは昨日感じ取ったのと、、、。いや、何かおかしい。この感じは!!」

キングギドラ「おいおいおい!そこの御二人さんよ!伝達だ!これ、昨日のアレともう一つ。去年久美浜に進行してきた黄泉(よみ)が居やがる!」

響「なんだって!!」

スクランブル交差点の中心から現れるた毒の巨人。

それと共にバミューダの剣士(セイバー) 黄泉(よみ)が姿を現す。

黄泉「ヤツガレは、、、。ヤツガレは、、、。人類を抹消する。それがこの星よりヤツガレに命じられた使命。ならば、悉くを抹消す!



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12月30日/2021~敗北、ここにありて~

綾七海「さて、今回は僕ら二人だけども、、、。いいのかな?もう2月だよ?」
文「いつになったらこの話も終わるのでしょうね。」
綾七海「この前作者さんの様子を見に行ったら狂ったようにヒ○イ地方でム○○ル、ビ○パ、コ○○○グを乱獲しながら『あぁぁぁぁぁ!!カ○ちゃん可愛いよぉぉぉぉ!ヒ○ツちゃんも尊いぃぃぃぃぃ!!でも、足りたない、、、。ロリが、、、。え?ワ○ビちゃん?え?何このロリっ子、、、。こんな子いたら、、、。あっ、、、。』って一人で発狂してたからおそらく来年までこの話は伸びると思うよ。」
文「最早犯罪者では!?」


渋谷

 

黄泉「弱い弱い弱い!!やはり人間は世界の失敗作!消さなければならない!

蓮司「ぺっ、あー、、、。久々だ、、、。こんなにピンチに陥るなんてな。だけどさぁ、、、。今さら退けねぇんだよ!氷天華(ひょうてんか)!!」

黄泉「まだやるつもりか?いい加減飽きた。攻めるのでなく守るのならヤツガレから攻めよう!

黄泉が氷の盾を壊す。だが、その場に蓮司はいない。

蓮司「氷柱絢爛(つららけんらん)!!

黄泉の背後を取った蓮司は無数の氷柱を黄泉に向け放つ。

黄泉「そんな攻撃がヤツガレに効くか!

刀を振るう黄泉にはノーダメージ。

ノーガードになってしまっていた蓮司。だが、一人で戦っている訳ではない。

確かにキングギドラも含め他のメンバーは別のエリアに分かれていたので味方はいない。

だが、蓮司は気付いていた。

一人だけ、本来敵の筈なのだが、、、。

黒暁「後ろががら空きよ!」

黄泉の背後を暁・オルタが強襲する。

黄泉「ガハッ!暁!貴様、裏切ったのか!?

黒暁「あんたのマスターからの命令よ。あんたを止めるようにってね。あんたを倒すまでは敵よ。」

黄泉「そうか、、、。敵か、、、。なら、散れ。

黒暁「願い下げよ!そこの人間!合わせなさい!」

蓮司「言われなくとも!氷街道(ひょうかいどう)!」

黄泉へと続く氷の道。

その上を暁・オルタは駆ける。

黄泉「来るがいい!暁!ヨモツイグサよ。滅ぼせ。この世の一切が際を全て滅ぼせ!『幽冥なる骸の帝國(ゆうめいなるむくろのていこく)!!

黒暁「黄泉の宝具ね。、、、!やってやろうじゃない!!運命よ!歩みを進める強き者とあるのならば!我が呼び声に答えよ!来たれ!運命の紅槍よ!『神槍・運命の紅槍(フェイト・ザ・グングニル)』!!

暁・オルタも宝具を展開する。

片や亡者の群れ。片や紅槍。

どうなるかは歴然。

蓮司「まぁ、あいつ一人じゃ押し敗ける。なら、やることは一つ!氷槍群(ひょうそうぐん)!!」

蓮司は無数の氷の槍を創り放つ。

だからと言って亡者の群れは勢いを落とすわけではない。

黒暁「はぁぁぁぁぁーーーーー!!!吸血鬼を舐めるんじゃないわよぉ!!」

暁・オルタは紅槍をぶん投げる。

亡者の群れを貫きながら黄泉に一直線に飛んでいく紅槍。

勝てる、、、。そう思った二人だったが、、、。

黄泉「黒き雨、降りしきるは大海の。黒煙立つは戦の後。終われば何も出来ず仕舞い。ならば、どうする?簡単なこと、、、。呪えばいい話だ!『呪刀・黒時雨(じゅとう・くろしぐれ)。」

黄泉が刀を一振。

それは呪いを纏った斬撃。

全てを腐らせる終わりの刃。

黒暁「あっ、、、。これは無理。」

蓮司「はは、そんなことあるのかよ。」

二人は敗けてしまった。

 

氷鬼蓮司及び暁・オルタ・・・リタイア

 

 


 

 

港区 信勝side

 

キングギドラは他のメンバーの援護に向かったため信勝と響が残っていた。

結果はというと、、、。

響「二人共、、、。この状況の説明をしてほしい。」

信勝「説明をと言われても、、、。」

黒電「急に説明しろと言われても無理なものは無理なのです。」

三人で逃げ回っていた。

その理由はと言うと、、、。

アヴァロン「壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ壊れろ!!

鬼の形相で追いかけてくるアヴァロンと毒の巨人のせいである。

響「電よ、姉として命じる。あれ、何とかして。」

黒電「無茶言うななのです!」

信勝「響、流石にそれはないと思うぞ。」

響「まぁ、そうなるね。それしても、、、。私達では勝てないね。アヴァロンを倒せても毒の巨人を倒すことが出来ない。」

prrrr…

このタイミングで信勝のスマホから着信音がする。

信勝「こんな時に!もしもし!」

黒電「あ、こんな状況でも電話には出るのですね。」

オベロン『やぁやぁ!信勝君!調子はどうだい?』

信勝「オベロン!お前、、、。どこかで見てるだろ?」

オベロン『は?そんな危険な場所に行くわけないだろ。あっ、またマ○○○ンに負けた。』

響「こいつ、、、。ポ○○ンしてやがる。」

信勝「さっきまでお前もやってただろ。」

アヴァロン「ポ○○ン?また?私だって、、、。私だって、、、。

黒電「まずいのです。」

信勝「オベロンお前、、、。」

アヴァロン「こんなことなければヒ○○○シとヒ○イ地方を満喫してたのよ!!

響「アヴァロンは可哀想だよね。よりによって暁を依り代に選んで。」

アヴァロン「私の心の中の暁はミ○○○ル派じゃ!

響「悲報、アヴァロンも残念なサーヴァントだった。」

アヴァロン「殺す、、、。殺してやるぞ!

信勝「まずいな、、、。これから攻撃がさらに増すと思われる。」

黒電「いや、確定な気がするのです。」

響「かといって打点がないんだけどね。」

オベロン『君達も大変だねぇー。』

アヴァロン「殺してやるぞ!オベロン!

オベロン『はぁ!?

信勝「お前のせいで生存率が下がったじゃないか!」

オベロン『知るか!俺は情報を持ってきただけだ!』

信勝「情報?」

オベロン『あぁ、今回の厄災だけど、、、。もう、厄災じゃなく大厄災になってるぞ。』

信勝「、、、。は?どういう事だ?」

オベロン『これは俺も予想外の事だよ。何せ厄災はただのフェイクに過ぎない。本当の目的は星に関連するサーヴァント達の暴走による妨害だ。何がなんでもウイルス兵器とやらをばら蒔きたいらしい。』

黒電「星に関連するサーヴァントですか、、、。確かにアヴァロンは理想郷。つまりは地名みたいなもの。となると、、、。他の理想郷のサーヴァントもと言うことですね。」

響「そうなるね。」

信勝「、、、。おい、ちょっと待て。お前は平気なのか?」

オベロン『まぁ、、、。そうだね。大丈夫だと言っておこう。』

信勝「、、、。信じるぞ。オベロン。」

オベロン『信じるなら好きにすればいいさ。』

ここで連絡は途絶える。

信勝「さて、どうするべきか、、、。」

急に信勝が立ち止まる。

響「司令官!?急に立ち止まってどうしたんだい!?」

信勝「響!提督として命じる!今からお前が指揮を執れ!僕は、、、。アヴァロンを足止めする。」

黒電「無茶なのです!三人がかりで止められなかったのを一人でなんて、、、。」

信勝「いいんだ!僕一人の方が戦えるからね!さぁさぁ!行った行った!君達二人がいるだけ足手まといなんだ!」

響「、、、。わかったよ。司令官。」

黒電「響お姉ちゃん!どうして!」

響「大丈夫。司令官なら必ず帰ってくるから。」

二人はその場を離れた。

信勝「、、、。確かに僕一人ではどうにも出来ない。なら、閉じ込めてしまえばいいのさ。」

信勝の周りが血に染まっていく。

信勝「これは僕の新たな宝具。彼岸の園にて魔は笑う。彼岸の園に正はなく悪もない。あるのはただただ正気を無くす華のみぞ。『固有結界・彼岸ノ園(ひがんのその)。」

地面を染める血はやがて信勝も毒の巨人もアヴァロンも飲み込みやがて消えてしまった。

 

織田信勝及びアヴァロン・・・リタイア

厄災一つ消滅。

 

厄災 1/8

 

 


 

 

サンクトペテルブルク 地下?

 

信勝がアヴァロンと共に消えた頃、サンクトペテルブルクは大戦場と化していた。

 

デカブリスト「えーと、、、。何とか今は姿を隠せてはいるが、、、。サーヴァント六人マスター六人でなんでこうなるんだい!?」

黒正邪「マスター?殺しいていい?いいよねぇ!」

紅磨「止めてくれ。いいからお前は大人しくしていてくれ。」

幸音「あは!ねぇねぇ!詐称者(プリテンダー)!アイツ殺していい?」

正邪「マスター止めてくれ。それがマスターの愛たどしても今は止めてくれ。」

湊斗「あはは、妹から殺害宣告いただきました!お兄ちゃん!大歓喜!」

復讐者「ダメだ!このマスター!早く何とかしないと!」

匠「私にいい考えがある!まずはこのフラスコの薬品をこのフラスコにいれるじゃろ?」

別人格「マスター!それ爆弾のレシピ!」

ノブ正邪「こんなぐだぐだで勝てるのか?」

ラファー「無理だと思います!」

デカブリスト「はっきり言わないでくれないか!マスター!」

黒雷「えーと、これだけの戦力があれば何とか行けるんじゃない?」

櫛梨「悲報をお伝えしましょう。地上がマジヤベェです。」

一同「は?」

 

 


 

 

サンクトペテルブルク 地上

 

シンタロウー「、、、。狂え、壊れろ、全て全て。

シャンバラ「人類は星の失敗作。ならば、綺麗に消しましょう。地上から一人残らず。

シンタロウー「怒り、、、。誰に向けることも出来ないこの怒りを一体どうすればいいと言うんだ!?『無垢なる切り札の拳(プリィスティーン・ジョーカーフィスト)』!

シャンバラ「輪廻は廻る。いつまでもいつまでも、、、。だが、罪にまみれし者達よ!お前達の輪廻はここで潰える!さぁ、足掻け。『輪廻へ導く菩提樹の仙峡(りんねへみちびくぼだいじゅのせんきょう)

シンタロウーの宝具で地面は割れ、シャンバラの宝具で逃げることは許されぬ。

デカブリスト「宝具のゴリ押しとか聞いてないぞ!」

ノブ正邪「まぁ、こうなったなら応戦だ!わかってるな?お前ら。」

正邪「こっちは問題ねぇよ。」

黒正邪「今はお前らに協力する。この異変が終われば次はお前らだからな。」

正邪「分かってるっての!」

ノブ正邪「はぁー、、、。戦火は散った。ならば、死ぬか生きるか。勝つか敗けるかの奪い合い。だが、どうだ?貴殿らと我々では兵力が違う。『織田流戦術・彼岸の陣(おだりゅうせんじゅつ・ひがんのじん)

正邪「強者が支配する?はっ、つまんねぇなぁ。これは虐げられた弱者による下克上だ!『逆転(ぎゃくてん)・リバースヒエラルキー』!

黒正邪「喪失、、、。絶望、、、。暗闇、、、。深海、、、。水底、、、。お前達にこの苦しみが分かるか?『暗黒なる(ダークネス)鉄底海峡(・アイアンボトム・サウンド)海戦(・ネイバル・バトル)

織田正邪(おだせいじゃ)が大量のちびノブを召喚し、

鬼人正邪(きじんせいじゃ)が弾幕を張り、

鬼人正邪(きじんせいじゃ)・オルタが固有結界の中にさらに固有結界を展開する。

紅磨「誰かこの状態の説明をしてくれ!」

湊斗「マスターが六人も居るんだ!誰か一人は説明出来る筈!」

幸音「なら、私が説明しよう!これはシャンバラと正邪・オルタの固有結界のレベルが同レベルにより打ち消すことも出来ずゴボゴホ。」

匠「あー!!溺れるー!!」

復讐者「惨めだね。人間って。」

別人格「ゴボゴホ、、、。」

復讐者「、、、。忘れてた。完全に忘れてた。」

ラファー「カナヅチなので沈みまーす。」

櫛梨「切り札(ジョーカー)!助けてー!」

デカブリスト「私に言われても。と言うことで頼んだ。雷。」

黒雷「私に無理難題を吹っ掛けないでよ!響ねぇ!」

デカブリスト「と、申しておられますが?」

復讐者「お前の事だ。お前の。」

黒雷「えーと、、、。」

デカブリスト「あっ!あそこに唯一生き残ったビルがある!一先ずあそこまで退避だ!すまないが正邪達!何とか耐えてくれ!」

正邪「かなりキツイお題が来たぞ。」

黒正邪「3対2でも劣勢だなんてなー。」

ノブ正邪「まっ、何とかなる。それが私らだろ?」

黒正邪「まあ、そうだな。いつもそんな感じで逃げ延びたからな。」

正邪「さーて!さぁ、来いよ!来ないってことはヒビッてんのか?」

シャンバラ「、、、。シンタロウー。貴方にあちらの二人を頼んでも?

シンタロウー「あぁ、誰であろうと俺は敗けねぇよ。



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12月30日/2021~閉ざされる光~

     は覇者の物
        覇者が通る
      破滅の覇者が
      生け贄を
     玉座にて
    王、覇者は座する。


一夜が明けた。

 

東京 渋谷

 

信勝「昨日のあれはどこに姿を消したんだ?」

響「さあね?それよりも、見つかったかい?」

信勝「見つからない。コヤンスカヤ。まだ、パスは繋がってるんだろ?コヤンスカヤ?」

コヤン「、、、。え?何かおっしゃいました?」

信勝「いや、なんにもない。」

電「コヤンさん、、、。このままじゃ危険なのです。」

ラグ「喪失からの闇墜ちはよくあることだからな。」

蓮司「バレルの捜索で忘れてそうだから敢えて言うが、あの毒の巨人はどこに行ったんだ?」

キングギドラ「朝日が昇るのと同時に消えたからな。もし、他のところも消えてるなら日本時間で夕方から日の出までが出現する時間帯なんだろうな。」

ラグ「となると、バレル捜索は昼までだな。そのあとは夕方まであの巨人への対策をしねぇと。」

コヤン「マスター、、、。」

蕨「コヤンさん、、、。」

隼人「渋谷がやべぇことになってるって聞いたから来たら、、、。そうか、バレルが、、、。」

静謐「はい。コヤンスカヤさんは精神的に参ってますね。」

隼人「だろうな。ちなみに俺達の方でも行方不明者が出た。」

静謐「え?」

隼人「ガレスが、、、。姿を消した。琉依とのパスは繋がっているのはいるんだが弱々しみたいだ。」

静謐「そう、、、。ですか、、、。」

隼人「さて、そろそろ腹括るか。」

 

 


 

 

ロシア ウラジオストク

 

瑠璃「敵対反応無し。日本時間の日の出と共に敵は下がっていた、、、。そして、日本時間の夕方、その時間に各地で異変が起きたなら、、、。よし!まずはメンバーの確認だ!私!乖離瑠璃(かいりるり)!」

矢矧「矢矧(やはぎ)いるわ。」

黒潮「黒潮(くろしお)おるでー。」

水無月「水無月(みなづき)いるよ!」

狭霧「狭霧(さぎり)います!」

荒潮「荒潮(あらしお)いるわよ~。」

ラフィー「乖離(かいり)ラフィーいる。」

将軍「謎の将軍X(なぞのジェネラルエックス)いるーー!!」

流星「謎の流星X(なぞのりゅうせいエックス)いるぜ!」

黒咲夜「咲夜(さくや)・オルタいる。」

黒鈴仙「鈴仙・優曇華院(れいせん・うどんげいん)・イナバ・オルタ。ここに。」

ディザータ「謎の脱走兵X(なぞのディザータエックス)いるよー。」

黒ディザータ「謎の脱走兵X(なぞのディザータエックス)・オルタいます。」

黒潮「、、、。やっぱりおかしくないか?このメンツ。」

瑠璃「そうよね。だってユニヴァースだったり黒化だったり、、、。どうなってるのようちの鎮守府。」

 

 


 

 

ロシア サンクトペテルブルク

 

ネームレス「ぜぇ、、、。ぜぇ、、、。突然いなくなったけど、、、。」

復讐者「、、、。現在、日本時間では朝の9時だ。で、奴がいなくなったのが3時間前、、、。日の出だな。」

別人格「もしかして、日本が関係している?」

ネームレス「まぁ、奴を見れば日本と疑うな。だが、その考えは時期尚早だ。」

復讐者「なら、他にいると?」

ネームレス「、、、。『黒幕は日本にいる。だが、日本人ではない』。それが私、デカブリストの考えだが?」

復讐者「はぁー、、、。そうか。だが、日本に行くのは正直面倒だ。ならやることはただ一つ。」

別人格「次に彼が現れたら全力で叩く!それだけです!」

 

 


 

 

日本 伊勢神宮

 

初霜「うーん、、、。ここにあると思っていたんですが、、、。」

ルシファー「見つからんな。」

さとり「そうですね。他にありそうなところは、、、。」

曙「ねぇ、、、。あれなに?」

さとり「え?」

四人の目線はその先にあるものに釘付けになった。

緑色に輝く液体が入った謎の小型装置。

初霜「これですね。」

ルシファー「これだな。」

さとり「これね。さて、どうやって処分しましょうか。」

曙「安全に処分する方法として異次元に送るとか?」

ルシファー「名案だが、どうやって異次元に送る?」

曙「それよね、、、。」

初霜「、、、。破壊はあまりよろしくは無いですね。」

さとり「下手なこと出来ませんね。」

ルシファー「、、、。そもそもこの辺りでこの装置は一つなのか?」

さとり「あっ、それを失念していましたね。まずは、捜索しましょう。」

 

発見数 2/◼️

破壊数 1/◼️

 

 


 

 

石川県 狼煙(のろし)鎮守府

 

三笠「、、、。今回の騒動、、、。このポイントになる点は日本時間黄昏時日の出、、、。この三つがキーワードと見るしかない。伊58(ゴーヤ)。各鎮守府の様子は?」

ゴーヤ「そうでちね。盾兵(シールダー)が見たそうでちが、佐世保、舞鶴に異変発生。呉、横須賀、大本営には各地に人員配置。久美浜は各地に人員配置と鎮守府半壊。稚内と淡路はそれどころじゃなさそうでちね。神戸は、、、。淡路の救援に向かってるでちね。その他は動き無しでち。」

三笠「そうですか、、、。深海棲艦の動向は?」

ゴーヤ「各地の深海棲艦のサーヴァントの数名が暴走。地球上に散らばってるでちね。」

三笠「何ですって!」 

ゴーヤ「さらに言うとでちが、サーヴァントの内この星自体と結び付きが強いサーヴァントは暴走してるでちね。」

三笠「なるほど、、、。ゴーヤ。私も出ます。」

ゴーヤ「はぁ?何を言ってるでちか!?確かに提督もサーヴァント。戦えるのは分かるでちが、誰が指揮を執るでち!」

三笠「任せた。」

三笠はゴーヤを代理として執務室から出ていった。

ゴーヤ「はぁー、、、。マジでちか。」

盾兵(どうされますか?マスター。)

ゴーヤ「やれるだけやるでちよ。」




作者「明けましておめでとうございます!」
清音「新年明けてから二本目にて新年の挨拶とはこれいかに。」
作者「いやー、新年の挨拶を忘れてましてねぇー。」
清音「こいつ、人として終わってますわ。あっ、そう言えば、FGOの福袋ガチャの結果はどうでした?ニキチッチさんに四万円をつぎ込んだ作者さん。」
作者「えーとですね。香子さんでした。あんだけ引いてニキチッチさん来ないとか何だよと思いましたね!ニキチッチ一人当てるまでに太公望は二人うちのカルデアに来ましたよ!」
清音「そして、闇コヤンさんに何万円でしたっけ?」
作者「三万円が、闇コヤンと引き換えに消えました。」
清音「ここまでに七万円。さーて!来月はバレンタインイベントですわよ!」
作者「アハハ、財布が寒いよ!」


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12月30日/2021~夢の終わりへ~

群れるモノ、蹂躙すはまだ罪を認めない。
炎の怒りは全てを焦がす天は大地を癒すだろう。
毒を浴びて尚進むなら、愚かと天は言う。
恐れられた獣、襲いくる天は人を見捨てるさ。
死ねば終わり、なのに愚者は罪を認めない。
虫の餌、その結末が相応しい。
征服せよ、その座を取られる前に人は愚かなる生物
だから。
厄災が全てを飲み込む前に飲み込んでしまっては罰
は与えられぬ。



アメリカ ニューヨーク

 

名草「はいっ!クソゲー。この状況マジでクソゲー!」

名草がこのようなことを言うのも無理もない。

なぜなら、、、。

モスラ「壊れよ、、、。潰えよ、、、。消え失せよ!

アガルタ「アハ、アハハ!捕まえて~♪手のひらで~♪ぎゅっとして~♪こねこねすると~♪人間さんはおねんねするよ~♪

エリュシオン「人類よ。貴殿方に審判は下されました。よって、罰を与えます。これは貴殿方人類の結果なのです。

クー・フーリン「とりあえず走れ!俺達だけじゃ太刀打ち出来ねぇよ!マスター!援軍を要請したはずだろ?なんで来ねぇんだ!」

サム「それがー、、、。足止めを食らっているようでしてー。」

彩霞「マジで?」

 

 


 

 

アメリカ ヴェラザノ=ナローズ・ブリッジ

 

アイオワ「Watts!なんですか!あのサーヴァントは!あんなの聞いたことないよー!」

サラトガ「アトランタ!まだ行けますか?」

アトランタ「まだまだ行けるけど、、、。突破可能なの?こっちは艦娘三人、サーヴァント三人。向こうはサーヴァント一人なのに押されてるよ。」

?「ほんと、オジサンには辛いよ。」

?「あー!!あんなところに陣取られたら私の攻撃が一切当たらないじゃない!」

アイオワ達が相手をしているサーヴァントは橋の上を陣取っていた。

?「お前達に恨みはない。だが、これはマスターの命令。悪いがここで朽ちてもらう。」

?「やなこった!マスター!あんたらは先に行け!」

アトランタ「は?何言ってんの?お前が残るなら私も残る。」

アイオワ「二人共任せてもいいの?」

?「本当はマスターも連れていってほしいんだが、、、。仕方ねぇ!任せとけ!」

?「誰も逃がさん!」

?「いや、通させてもらう。真髄、解明。完成理念、収束。鍛造技法、臨界。冥土の土産に拝みやがれ!これが(オレ)都牟刈村正(つむかりむらまさ)』だぁ!

?「くっ!宝具か!ならば!こいつをで対抗だ。命を捨てて振るう刃に護れるものなど無いと知れ。『卍解(ばんかい)千本桜景厳(せんぼんざくらかげよし)。」

アトランタ「また違う宝具!」

お互いの宝具がぶつかり合い相殺される。

?「なんとなく見えてきたぜ。奴の正体が。」

アトランタ「マジで?」

?「あぁ。そもそもの話だが、奴の宝具は一つだ?」

アトランタ「は?一つ?いやいや、じゃあさっきからやってんのはなんなのさ!」

?「なぁ、マスター。一体いつから奴が宝具を発動していないと錯覚していた?」

アトランタ「どゆこと?」

?「奴はここに来る前から宝具を発動させていた。(オレ)はそう考えるぜ。」

?「ほー、見事な推理だ。これは厄介。お前達はここで消すしかなくなった。卍解(ばんかい)清虫終式(すずむしついしき)閻魔蟋蟀(えんまこおろぎ)

 

 

 


 

 

日本 大阪湾

 

小町「ひーふーみーよー、、、。あらら、数えきれないや。」

山城「ガイガン!どうなってるの!」

ガイガン「淡路島を囲むようにして深海棲艦モドキが取り囲んでいますね。」

雪風「、、、。敵、、、こちらを、、、補足、、、。」

春風「行きますよ!復讐者(アヴェンジャー)!」

復讐者「あぁ、今の私はマスターを守る偽りの者。なら、暴れてやろうではないか。」

小町「いつになったらこの復讐者(アヴェンジャー)は名を明かしてくれるのやら。」

復讐者「俺は名を明かす気はない。」

小町「そうかいそうか。まっ、味方ならいいや。さーて、一暴れて「幻想郷(げんそうきょう)でもそれぐらいやる気を出してほしかったですよ。」え?嘘、、、だろ?」

六人の目の前に深海棲艦モドキを引き連れた緑髪の少女が立っていた。

小町「、、、。とやかくは問いません。だけど、一つ答えて下さい。何故、貴女がそちら側にいるのですか!映姫(えいき)!!」

映姫「なぜ?面白いことを聞くのですね。小町。私が貴女達の目の前に立ち塞がるのはマスターのため。ただ、それだけの理由です。今の私は閻魔(えんま)ではなくサーヴァント。なら、マスターを守り願いを叶えるのがこの私の役割です!」

小町「マスター、、、。みんな、、、。悪いけどさぁ、、、。アイツはあたいの獲物だ!!誰も邪魔すんな!!邪魔しそうならさっさと淡路へ行け!!

突如、口調が変わる小町。その目は目の前のサーヴァントだけを捉えていた。

雪風「小町、、、。わかった、、、。みんな、、、。いきます、、、。」

ガイガン「無理矢理でも突破します!」

山城「えぇ!やってやるわよ!」

春風「復讐者(アヴェンジャー)!!アレの準備を!!」

復讐者「ま、またアレをするのか?はぁー、分かった。全く、ここにクリスがいなくてよかったよ。

小町を残し皆、淡路鎮守府へ向かう。

小町「さ、始めようぜ。あんたと殺り合うなんて幻想郷じゃ考えられなかったなぁー。」 

映姫「それは私もですよ。小町。貴女は気づいているのではないですか?この大異変は止まらないと。」

小町「もちろん気づいてますよ。でもねぇ、やれることやらずに敗北を待つのは柄じゃないんでね。」

映姫「そうですか、、、。安心しましたよ。小町は貴女らしくいるのですね。私は、、、。随分と変わってしまいましたが。」

小町「そのようですね。」

二人は無言になる。

お互いの出方を伺う間がしばらく続くのであった。

 

 

 


 

 

???

 

バレル「、、、ここは?ん?なんだ?鎖に繋がれてんのか?ん?えっ?どうなってんだよ、、、。」

バレルは気が付くとどこかの牢屋のようなところにいた。

だが、牢屋の外は異様だった。

そこには巨大な装置とその中に入れられたサーヴァントの姿であった。




響「やぁ。読者の同士諸君。久しぶりだね。響だよ。」
タシュケント「タシュケントだよ!ねぇ、同士響!あの前書きを不正占拠してるのはなんなのさ!」
響「わからない。作者曰く『アハ、アハハ!今回のテーマはブリテン異聞帯だ!そうだ!ケルヌノスの壁画の物語みたいなのをぶちこんでしまおう!』と、テンションがハイになって狂人と化してから思い付いた物らしいよ。」
タシュケント「作者って計画性無いねー。」
響「あっ、そうそう。同士タシュケント。同士の活躍はほとんど無いらしいよ。」
タシュケント「ふぇ?」


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その他
みんなでAmong Us No.1


信勝「突然拐われたんだが?」

響「どちらかと言えば転移じゃないかい?」

CEO「ん?何かあるな?なになに?」

 

本日から不定期開催の宇宙人狼Among Usを行います。

参加者15人で毎回変わります。

そして、視点は15人の中から1人選ばれます。

ちなみに視点に選ばれた方が殺られたら残りからランダムで視点が選ばれます。

役職はと言いますと

クルー     8  

エンジニア    2

科学者      2

守護天使     2

 

インポスター    2

シェイプシスター 1

 

と、なっております。

タスクはと言いますと

 

通常   2

ショート 5

ロング  2

 

と、なっております。

勿論ですが、能力使用は禁止となっております。

では、愉快な宇宙人狼をお楽しみ下さい。

 

                    作者より

 

信勝「、、、。やっぱりアイツの仕業か。こうなったらやるしかないけど、、、。メンバーはどうなってるんだ?」

 

マップ The Skeld

 

メンバー

     織田信勝(おだのぶかつ)

     吹雪(ふぶき)

     (ひびき)

     ペンテシレイア

     八雲紫(やくもゆかり)

     蒼炎清音(そうえんきよね)

     天上隼人(てんじょうはやと)

     沖田桜子(おきたさくらこ)

     ギギネブラ

     三笠(みかさ)

     謎の英国(えいこく)X

     コヤンスカヤ

     スピネル・O(オーガ)・サンダーボルト

     初霜(はつしも)

     エミヤ

 

信勝「、、、。いいのか?これ?僕がまだ会ってないのが複数いるのだけど、、、。」

コヤンスカヤ「あれではありませんの?イベント特有のアレ。」

信勝「あれかー。」

清音「あれですわねー。」

エミヤ「あれなら仕方ない。」

桜子「あれですかー。」

CEO「あれなら、、、仕方ないのか?」

 

 


 

視点 響 役職 クルー

 

響「お、始まったようだね。まずは、ウェポンに行くとしよう。」

 

カフェ→ウェポン

 

響「ん?ダウンロードのところに司令官だね。なら、私はこのロングタスクをするとしよう。ん?司令官は下に行くのか。」

 

信勝ウェポンから下へ

 

響「よし、終わった。さて、次は、、、。」

ビー、ビー、ビー。

響「緊急タスクが来たようだね。今回のは原子炉か。向かうとしよう。」

 

ウェポン→カフェ→医務室前

 

響「ん?解除されたようだね。丁度いい。医務室のタスクをするとしよう。」

 

医務室前→医務室

 

響「奥のこれだね。ん?これは1分も待つのか。仕方ない。次の場所に。」

 


 

視点 天上隼人 役職 科学者

 

現在位置 原子炉 消化タスク 配線1給油上部エンジンのみ

 

隼人「緊急タスクで結構集まってたなー。でも、何人かいなかったような、、、。まぁ、いいや。ここのタスクも一つ終わったしバイタルでも見るか。」

バイタルを確認中。

隼人「全員まだ生きて、おっ!響ちゃんが殺られた!探しに行かなきゃ!」

 

原子炉→上部エンジン→医務室前→カフェ

 

隼人「医務室は扉が閉まってたから後回しにしちやったな。なら、アドミンで確認しようか。」

 

カフェ→アドミン

 

隼人「やっぱり医務室に誰かいるね。セキュリティに1、これはカメラが付いてたからいるのは分かってる。で、電気室が4

か、、、。とりあえず医務室に、」

ビー!!

隼人「緊急招集?一体何が?」

信勝「ナビゲーションで紫が殺られていた。」

隼人「ナビゲーションだって!しかも、殺られてるのは八雲さんかなのか!」

CEO「カメラを見ていた。信勝がナビゲーションに入ったのも確認している。」

隼人「なるほど、アドミンで電気室に4人いたのを確認したんだけど、誰がいたの?」

英国X「いたのはうちと三笠、エミヤの3人だけや。4人もおらんかったで?」

三笠「英国Xの言うとおり我々は3人だった。」

隼人「だけど、アドミンの情報では4人だった。」

エミヤ「なるほど。もしかすると、インポスターがベント内に潜んでいたのでは?」

英国X「なら、誰か1人になった時に殺るつもりやったんか。」

隼人「いや、違うと思う。医務室に1人いたんだけど、、、。この中で医務室にいたのは誰?」

シーン、、、。

隼人「なら、医務室は響ちゃんだね。」

吹雪「なるほど、医務室で響ちゃんを殺ってベントに籠ってるってことですね!」

隼人「アドミンで確認できたのはセキュリティ、電気室、医務室だけで他のところは確認出来てないけど、最終位地が分かってない人達は言っていってくれ。」

初霜「私は通室室にいました。」

ギギネブラ「私は下部エンジンにいたわ。」

吹雪「私はコヤンさんと保管庫です。」

コヤンスカヤ「その通りですわ。」

清音「私は原子炉からずっと沖田さんを尾行して最終カフェですわ。」

桜子「終始怖かったです。」

スピネル「私はウェポンにいたぜ。」

コヤンスカヤ「ウェポン?もしかして、殺ってベントで逃げたのでは?」

スピネル「はぁ!?私がそんなことするわけねぇだろ!私が怪しいなら信勝も怪しいんじゃねぇの?自分で殺って通報ってあるかもしれねぇぜ。」

信勝「それを言われると僕も怪しくなるな。」

隼人「とりあえずスキップかな?」

 

         誰も追放されなかった

 

隼人「よし、次はカフェのタスクをやるか。」

ダウンロード中、、、。

隼人「終わったな。次はアドミンだな。」

 

カフェ→アドミン

 

隼人「まずはダウンロードをっと。」

ダウンロード中、、、。

隼人「次配線!」

配線完了。

隼人「次、カードスキャンか。」

隼人はカードスキャンの場所に移動。

 

停電発生

 

隼人「ん?停電か?カードスキャンは終わりっと。丁度停電が解除されたな。バイタルは?」

異常無し。

隼人「特に何もな!!織田さんが!」

ビー!!

英国X「殺りやがった!殺りやがったぞ!」

スピネル「発見者はこの英国面か。」

英国X「私見ました!カフェで初霜が信勝を殺ってるのを!」

初霜「え?私が?見間違えじゃありませんか?」

英国X「いいや!あれはどう見ても初霜やった!」

隼人「あっ、ここで質問。誰がエンジニアだ?」

シーン、、、。

ギギネブラ「まさか、エンジニア二人が殺られてるなんて、、、。」

吹雪「あのー、エンジニアってクルー側のベントに潜れる役職ですよね?」

CEO「そうだぞ。マスター。」

吹雪「あっ、それなら。私です!すみません!この役職の役職名をちゃんと確認してなかったです!」

エミヤ「第一回となるとそう言うこともあるだろう。」

隼人「なるほど、吹雪ちゃんがエンジニアね。なら、科学者は?」

コヤンスカヤ「私ですわ。」

隼人「コヤンスカヤか。何秒前に織田さんが殺られたか見たか?」

コヤンスカヤ「いえ、タスクに集中していました。」

隼人「OK。なら、言うぞ織田さんが殺られたのは2秒程しか経ってない。」

コヤンスカヤ「隼人さんも科学者なのですね。」

英国X「初霜や!初霜が殺ったんや!」

初霜「私はやってません!」

吹雪「そうですよ!初霜ちゃんは私と一緒に下部エンジンにいましたもの!スピネルさんも見てますよね!」

スピネル「あー、確かにいたな。私は二人を見て上に行ったな。そう言えば、沖田と清音がまた二人でいたな。」

清音「ストーカーしてましたわ。」

桜子「ま、まじで怖いです。確か、スピネルさんにあったのは上部エンジンでしたね。」

隼人「全員の位置だけど、吹雪ちゃんと初霜ちゃんが下部エンジン。スピネルさん、清音、沖田さんが上部エンジン。英国Xがカフェ。で、俺がアドミン。他は?」

三笠「私はエミヤと酸素室辺りにいた。」

ギギネブラ「私は医務室。」

コヤンスカヤ「私は電気室です。」

隼人「、、、。これ、セルフ通報か?」

英国X「はぁ!?なんでや!他の1人でいる奴らも怪しいやろ!」

三笠「なんだかこの英国面で良さそうだな。」

桜子「さようならー、英国面。」

英国X「あぁぁぁぁぁ!終わりやこんな村ぁぁぁぁぁ!」

 

        謎の英国Xが追放された

 

隼人「まっ、吊れただろ。まずは最後の配線だな。」

カフェ配線終了。

隼人「次はナビに行くか。」

 

カフェ→ウェポン→ナビゲーション

ウェポンにて桜子、清音に遭遇。

 

隼人「ナビのはすぐに終わるな。」

ナビゲーションタスク終了。

 

隼人残りタスク 通常0 ショート1 ロング2

 

隼人「次行くのは保管庫だな。」

 

ナビゲーション→シールド→通信前→保管庫

通信前でエミヤに遭遇。

 

隼人「給油してっと、、、。よし、後は、、、。電気室に一つあるな。それじゃあ、、、。」

ビー!!ビー!!ビー!!

隼人「緊急タスクか!今回は酸素だな。なら、、、。」

 

保管庫→アドミン

 

隼人「まだ誰も来てなかったか。この装置に指定のパスワードを入力してっと、、、。あれ?もう解除された。あっ、そっか。エミヤさんが向こうにいるのか。」

 

アドミン→保管庫→電気室

 

隼人「電気室の奥だからな。気を付けないと、、、。」

 

           隼人苦戦中

 

隼人「はぁ、はぁ、、、。あれ難しくない?タイミング良く押さないといけないとか。」

 

電気室→下部エンジン

 

隼人「えっ!嘘だろ!」

ビー!!

 

       殺られたコヤンスカヤを発見

       桜子、清音、エミヤlost

 

スピネル「えっ、は?ちょ、マジか。」

隼人「下部エンジンでコヤンスカヤを見つけたけど、、、。すまない。今回バイタル情報がない。」

CEO「残り7人、、、。次1人殺られたら終わるぞ。」

三笠「全員の最終位置はどこだ?私はカフェだ。」

吹雪「私、タスクを全て終わらせてアドミンを見てたのでアドミン情報あります!」

隼人「下部エンジンだ。」

初霜「セキュリティです。」

ギギネブラ「ウェポンよ。」

スピネル「初霜と同じでセキュリティだ。」

CEO「通信前の廊下だ。」

吹雪「、、、。ギギネブラさん。本当にウェポンにいましたか?」

ギギネブラ「え?どうして?」

吹雪「実はウェポンは2人いることになってたんですよ。誰も見ていないのか。位置を偽装しているのか。」

ギギネブラ「位置偽装なんてしてないわ!そのアドミン情報こそ偽装なんじゃない?」

三笠「いや、吹雪はエンジニアだ。情報偽装するメリットがない!」

吹雪「アドミン情報を言って行きますね。カフェ1、下部エンジン2、医務室2、セキュリティ2、ウェポン2、アドミン1でした!」

隼人「なるほど、エンジニアが嘘を付くことはないだろうし、これはギギネブラを吊ろう。」

三笠「これでインポスター2人目を吊れるのか。」

ギギネブラ「嗚呼、神は死んだ。」

 

       ギギネブラが追放された

 

 


 

インポスター勝利

 

インポスター

       吹雪(ふぶき)

       初霜(はつしも)

       スピネル・O(オーガ)・サンダーボルト




突然始まったAmong Usいかがでしたでしょうか?
恐らくですが、本編や番外編のネタが無くなったら不定期に投稿すると思います。
(読者の皆様は2021年クリスマス編を早く投稿しろと雪玉片手にスタンバってると思われますが暖かい目で貶しておいてください。)


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みんなのL◯◯E事情 その1

作者「うんうん、信勝君提督仲間と馴染めてて作者さんは嬉しいよ。」
信勝「あっそ、、、。それよりいいのか?後ろ見ないで。」
作者「後ろ?」
霞「殺してやるぅぅぅ!!」
作者「の、ノブぅぅぅ!!」


グループ名 『提督雑談部屋(ていとくざつだんべや)

 

『えー、もう何回目だったかの週末雑談会を行います。』信勝

 

桜セイバー『いぇーい!』

 

傑『ドンドンパフパフー!』

 

三笠『や、やけにテンションが高いですね。』

 

レイン『あー、それはですね。週末だからかと。』

 

三笠『そ、そんなものなのでしょうか?』

 

鬼『いつものことか。で、今回はどんな議題にするんだ?』

 

ハッチ『たしか、前回は各所属艦娘の良いところ自慢大会でしたね。』

 

十『お、今回もそれで?』

 

進『ネタがすぐ無くなるんですけど!』

 

『今回は無能の人間性共についてだ。みんながどう思ってるか聞きたいんだよ。』信勝

 

スノー『おっとー、流れ変わったよー。』

 

アキラ『なんで行きなり流れが変わるんですかね~、それはそれとして、ゴミ以下かと。』

 

傑『無能の人間?猿の方がマシ、、、いや、まだ学習する猿に失礼か。』

 

ハッチ『内臓抉ってミンチにしてやる。』

 

桜セイバー『お二人過激です!あ、私は塵芥ですかね。』

 

鬼『じゃがいも。』

 

進『カボチャ。』

 

十『透明人間。』

 

レイン『ま、まともな答えがない!』

 

スノー『はい!はーい!!生肉。』

 

レイン『姉さん!!!??そ、そもそも何でこんなことを!!』

 

『いやー、助かったよ!みんながどう感じてるか聞けて処理が決まったよ。』信勝

 

三笠『ま、まさか!?信勝!よせぇ!!まだ間に合うから!』

 

『うちに盗撮及び下着目的で忍び込んだ。猿以下のじゃがいもでカボチャで生肉の透明人間がだよ。ミンチにするか、塵にするか。海に捨てたら海が穢れる。山に捨てたら山が穢れる。そこで、塵=ゴミ。ゴミはゴミ箱だからね。いや、ゴミ以下だから、ゴミ箱に入れるのはおかしいね。』信勝

 

レイン『み、三笠さん、、、。僕、吐き気が。』

 

三笠『奇遇だな。私もだ。』

 

桜セイバー『へぇー、どこに捨てる予定なんですか?』

 

『クリーンセンター。』信勝

 

十『信勝はん、それゴミ箱ちゃう、、、。ごみ処理場や。』

 

スノー『大きなゴミ箱と考えれば、、、ありだよね!!』

 

レイン『だから姉さん!正気に戻って!!』

 

傑『まぁ、肥溜めの中にあるゴミ箱の中に捨てたところで何も変わらないけどねー。』

 

三笠『五条!なんちゅうこと言うんだ!』

 

『はは、、、。』信勝

 

レイン『ダメだ、乾いた笑いしか出てない。と、とりあえず今日はお開きにして!!皆さんメンタルリセットを!!』

 

 


 

 

グループ名 『久美浜(くみはま)キッチンズ

 

『さて、明日の朝食当番だが、』赤弓

 

バトラ『明日俺と、』

 

妖夢『私ですねー。』

 

ミスチー『今日も1日大変だったわねー。』

 

レイア『毎日やってても慣れないものは慣れないのよねー。』

 

バトラ『特に幽々子とイビルだな。』

 

妖夢『申し訳ないみょん!うちの幽々子様がぁぁぁ!!』

 

『焦りで変なことになってるぞ!』赤弓

 

バトラ『まぁ、明日も早いし寝るとしますか。』

 

 


 

 

グループ名 『デストロイヤー連合(れんごう)

 

『誰かー私のパンツ知りませんかー?』ブッキー

 

フリーダム『知らないね。』

 

イカズチ『?吹雪、イマドコにいるの?』

 

『今、部屋にいるんですけど、パンツが全て失くなってまして。』ブッキー

 

裏浦『うわー、クソ姉さんのパンツって需要あるんですね~。』

 

『ぐはっ!浦波ちゃん、、、私の心が抉れちゃうよ、、、。』ブッキー

 

初霜『誰かー!私の下着知りませんか!!』

 

しぐしぐ『、、、僕の、下着が、、、上下とも全て失くなってた、、、どう、、、して、、、。』

 

ユッキー『これは、、、事件、、、ですね、、、。』

 

赤いの『では!このタシュケントが事件を速攻で解決して共産主義の偉大さを広めましょう!!』

 

プラズマ『すっこんでろ!なのです!!』

 

ブラックプラズマ『てか、遠くはなれてるのに解決出来るわけ無いのです。』

 

ヤニイカズチ『窃盗でも入られたの?』

 

свобода『、、、быть больным(気持ち悪いね)、、、。』

 

ぼのぼの『初霜のはルシファーさんの可能性ってある。』

 

むらむらさめ『それ!十分あると思います!!何故かって?そりゃ、あの人の普段の行動見てればね!』

 

フリーダム『村雨、普段話せないからイキイキしてるね。』

 

イッチバーン!『村雨のタンス空っぽになってるんだけど、掃除でもしてたの?』

 

むらむらさめ『、、、。助、、、け、、、て、、、。』

 

プラズマ『また被害者が増えたのです!!』

 

妾『初霜の下着を盗んだ盗人がおるじゃと?万死に値するが?』

 

暁『はわわ!どうしようどうしよ!みんなかなり怒ってる!』

 

ぬいぬい『皆さん!大変です!来客用寝室の鶴島暁型の部屋とドイツ駆逐艦の部屋が荒らされてました!』

 

カニ『どんどん被害が拡大してるんだけど!?』

 

ブラックプラズマ『ほーう、電達にまで喧嘩を売ってるってことでいいのですね、、、。よろしいならば戦争なのです!!』

 

ヤニイカズチ『根性焼きじゃ済まないわねぇー。』

 

свобода『убей меня(ブッ殺す)!!』

 

暁『三人とも落ち着いて!』

 

れでぃ『朗報!朗報!!』

 

『暁ちゃん!?どうしたの!?』ブッキー

 

れでぃ『鎮守府に盗撮魔が侵入してたんだけど、ちょっと前に捕まってクリーンセンターに捨てられたらしいわ!』

 

裏浦『うわっ、、、。』

 

れでぃ『写真は艦種、種族問わずあったみたいなんだけど、、、。』

 

プラズマ『ど、どうしたのです?』

 

れでぃ『えーと、、、かなり数の女性物の下着を押収したみたいよ。しかも、全部駆逐艦サイズ、、、。』

 

『、、、』ブッキー

 

初霜『ルシファーさん、ごめんなさい。』

 

しぐしぐ『アハハ、、、アハハ、、、。』

 

むらむらさめ『血祭りかしら?』

 

れでぃ『それと、なんでか男性物の下着まで出てきたそうなの。サイズ的に駆逐艦らしいけど、、、。』

 

ヤニイカズチ『それ、1人しかいないわ。』

 

ブラックプラズマ『電達以外にも需要があったみたいなのです。』

 

暁『アハハハ、、、なんで、どうして、、、。』

 

れでぃ『あと、これも、、、。』

 

暁からかなり際どい下着の写真が2枚送られてきた。

 

『え?誰の?』ブッキー

 

イッチバーン!『うーん?時雨か村雨?』

 

しぐしぐ『白露には失望したよ。』

 

むらむらさめ『白露?私、今あなたの隣にいるの。』

 

赤いの『でも、誰なんだろうね?』

 

ぼのぼの『二人いるっぽいけども、、、。』

 

Z1『わぁぁぁぁぁ!!見ないでぇぇぇぇ!!』

 

かすみん『全部記憶を消してもらうから覚悟しなさい!!』

 

『うわぁぁぁぁ!!真後ろに霞ちゃ』ブッキー

 

フリーダム『あ、これは殺られたね。』



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設定資料
設定資料~組織設定~


信勝「これは本編にも番外編にもほとんど関わりの無いコーナーだ。設定資料でネタバレをするのはマズイため後から後から増築される形になる。」


日本海軍大本営近藤派(にほんかいぐんだいほんえいこんどうは)

 

詳細 海軍元帥近藤一(こんどうはじめ)を支持する派閥。人数は少ないが皆、海軍内かなりの実力者達だが舞鶴鎮守府の沖田桜子(おきたさくらこ)大将や神戸鎮守府の青空雪花(あおぞらせっか)中将を筆頭に問題児が多数。艦娘を人と同じように命があり人権があると掲げている。

 

 

日本海軍大本営芹沢派(にほんかいぐんだいほんえいせりざわは)

 

詳細 海軍元帥芹沢宗次郎(せりざわそうじろう)を支持する派閥。人数は3つの派閥の中で最も多く海軍だけでなく陸軍、空軍、憲兵隊。さらには政界の殆どが芹沢を支持している。艦娘を道具のように使うクズの集まり。

 

 

日本海軍大本営吉田派(にほんかいぐんだいほんえいよしだは)

 

詳細 海軍元帥吉田晴久(よしだはるひさ)を支持する派閥。人数は3つの派閥の中で最も少ない。だが、独自の部隊を私有しており問題有りと判断した鎮守府を制圧・無力化する。近藤とは海兵時代からの仲であり派閥は分かれているが派閥同士仲が良い。派閥が分かれて原因はどっちが軍のトップになるかではなく強硬手段で芹沢派を蹴散らすかどうかである。近藤派は強硬手段での無力化、吉田派は対話での無力化を望んでいる。(近藤元帥は大きく被害を出したくないのだが問題児達を止められることが出来ていない。)

 

 

久美浜鎮守府(くみはまちんじゅふ)

 

詳細 本作の主人公織田信勝(おだのぶかつ)少将が提督をしている鎮守府。元はブラック鎮守府だったが今ではその面影は無い。むしろとんでもない要塞になってきているが原因はあの謎のナマモノ達と妖精さんによる製作意欲である。ちなみに警備は全てナマモノ達がしており監視室や設備士室等の場所は全てナマモノサイズ。ちなみに女子トイレ内や女子浴場の中にも監視カメラがあるがあのナマモノ達や妖精さん達は欲情しないため適任。だが、プライバシーの侵害になるため緊急事態の時のみ作動する。普段は壁や天井裏に仕舞ってある。

 

 

舞鶴鎮守府(まいづるちんじゅふ)

 

詳細 狂剣(きょうけん)沖田桜子(おきたさくらこ)大将が提督を務める鎮守府。だが、提督としての仕事は全くと言っていい程しないため秘書艦や秘書艦代理、二人のサーヴァントが書類整理なのどの提督の仕事をこなしている。その間沖田は艦娘と共に出撃。是非もなし。

 

 

呉鎮守府(くれちんじゅふ)

 

詳細 蜃気楼(しんきろう)斎藤十次郎(さいとうじゅうじろう)大将が提督を務める鎮守府。斎藤も問題児であるがちゃんと執務はするだが、整理整頓は出来ていない。そのせいで秘書艦を困らせていた。最近、駆逐艦や潜水艦、海防艦といった子供達に飴を配る髑髏マスクが鎮守府内をふらふらとしている。何故飴を配っているかと言うと、「サーヴァントになる前、、、。俺は多くの人を殺した、、、。それの罪滅ぼしのようなものだ。」と証言している。

 

 

佐世保鎮守府(させぼちんじゅふ)

 

詳細 軍師(ぐんし)山南進(やまなみすすむ)大将が提督を務める鎮守府。近藤派の中でかなりの常識人の山南が提督なため執務室は整理整頓されていて綺麗であるが、山南は極度のマズメシを作る逸材なのだがそれに気付いていないため厨房に立とうとすることがしばしば。それにより艦娘&サーヴァントVS提督の厨房防衛戦が起こることも。

 

 

横須賀鎮守府(よこすかちんじゅふ)

 

詳細 鬼大将(おにたいしょう)土方義正(ひじかたよしまさ)大将が提督を務める鎮守府。海軍一の武闘派であり。いつも艦娘と共に出撃する。最近では土方を恐れてか深海棲艦が横須賀鎮守府の管轄にほとんど現れないため吉田から鎮守府の調査を依頼されることが増えた。

 

 

神戸鎮守府(こうべちんじゅふ)

 

詳細 青空雪花(あおぞらせっか)中将青空雨牙(あおぞらあまが)提督補佐が仕切っている鎮守府。出撃の回数はほとんどなくあっても漁船の護衛。そのため中破、大破する艦娘はほとんどいないが中破、大破があった場合、雪花と雨牙、鎮守府にいるサーヴァント達によるお礼参りが行われる。神戸鎮守府は提督の失踪やブラック鎮守府化などがあり曰く付きの鎮守府である。

 

 

私立高宮学園(しりつたかみやがくえん)

 

詳細 天上隼人(てんじょうはやて)達が通う学園。学費やその他諸々が全てタダでさらには幼小中高大と一貫の凄い学園であるのだが、稀に在籍している生徒とその家族がまるごと行方不明になる神隠し事件が起こるがそれでも入学するものは減らないため闇がある。

 

 

裏・生徒会(うら・せいとかい)

 

詳細 私立高宮学園の非公認裏組織である。生徒会長がトップだが統一性が全く無い。目標は神隠し事件の解決なのだが、、、。いつになることやら。

 

 

メカクシ団(メカクシだん)

 

詳細 氷鬼蓮司(ひょうきれんじ)がリーダーを務める組織。今では久美浜鎮守府を拠点としているが本来は久美浜鎮守府の近くに拠点を作るつもりだった。だが、シンオウのうっかりのせいで久美浜鎮守府内へ。久美浜鎮守府では自由に行動を許されている。提督である信勝は「彼らの目的は僕の目的でもある。なら、仲間だ。仲間に行動制限をかけるのはおかしい。だから、この鎮守府の施設は好きに使っていいぞ。」とのこと。



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設定資料~ちびノブ~

?「ふっふっふっ、、、。今回の前書きは満を持して儂じゃ!!」
作者「未登場なのに来んな!」
?「固いこと言うな。それに、他の奴もまだ登場しとらんのに前書きにおったじゃろが。」
作者「読者から誰かってバレないからだ。お前は口調やら一人称やらで簡単に身元がバレんだよ!」
?「え?こうやって名前のところ伏せてったらバレんじゃろ?それより、なんか儂また増えてね?」
作者「、、、。もういいです。好きにしてください。」


名前 ちびノブ

 

詳細 織田信勝(おだのぶかつ)が連れてきた謎のナマモノ。一部埴輪やロボ、巨大に金ピカなどがおり種類が豊富。1匹いたら近くに200匹はいる。どんな武器も扱うことができそこそこ強く耐久性も良い無限に増えるナマモノである。鎮守府に来て鎮守府の妖精(ようせい)さん達との話し合いの結果、元々いたちびノブの種類にさらに新種が増えた。

 

 

名前 ノブ戦車(せんしゃ)

 

詳細 どこからどう見てもガン○ンクである。本体とタンク部分は切り離し可能でタンク部分だけとを相手に突撃させることが出来る。鎮守府内では主に周辺の見回りをしている。

 

 

名前 ノブ撰組(せんぐみ)

 

詳細 新選組(しんせんぐみ)のに志願したちょっと志が高いノブ。新選組の格好をしており刀で突いてくる。沢庵を大量に生産することが可能。織田信勝(おだのぶかつ)か新撰組がいるところならどこにでも出没する。鎮守府内では見回りや食堂のお手伝いをしている。

 

 

名前 メカノッブ

 

詳細 機械化されたノブ。接着剤なしでも5分に1体の製造が可能。体を分解して攻撃してくる。鎮守府の地下にて妖精(ようせい)さん達と鎮守府拡大化を進めている。

 

 

名前 ノッブUFO

 

詳細 平蜘蛛型のUFOに乗った空飛ぶノブ。メンタルが弱いので精神攻撃で墜落したりする。何故かステルス機能得た。そのためか鎮守府上空では見えないだけで大量に飛び回っている。

 

 

名前 かぶきノッブ

 

詳細 思春期を迎えたちびノブが思春期特有の万能感に支配され、盗んだ馬で走り出したり、リーゼントを決めてロックな人生に目覚めた状態なのだが最近は少し大人しくなっている気がするが時間が立てば元通り。鎮守府の沿岸部の警備をしている。

 

 

名前 埴輪ノッブ

 

詳細 間抜けな見た目に反し、サーヴァントの武器でも傷つけるのが困難なほど堅固。

とある埴輪兵団とは同盟関係で協力関係にある。鎮守府では埴輪兵団や他のちびノブ達と共に周辺の見回りをしている。

 

 

名前 キンノブ

 

紺色の足軽鎧と銃剣付き火縄銃が特徴で、銃剣で突進したり仲間を呼んで三段打ちを放ってくる。勤皇党(きんのうとう)に所属していたためノブ撰組と仲が悪いと思われたが意外と仲が良くノブ撰組が沢庵を作る横でキンノブ達はお饅頭を作っている。鎮守府では見回り、食堂の手伝い、お饅頭の生産を行っている。

 

 

名前 医療(いりょう)ノッブ

 

詳細 鎮守府に所属するにあたりなんか出来たちびノブの一種。応急措置から緊急オペ、医療に関することなら何でも出来る非常に優秀なちびノブ達。

 

 

名前 清掃(せいそう)ノッブ

 

詳細 鎮守府に所属するにあたりなんか出来たちびノブの一種。鎮守府内の清掃担当。年中無休交代制での仕事。最近では「鎮守府に侵入した輩の半数は艦娘やサーヴァントとにより殺害されるためその遺体の処理や血痕の拭き取りなどが大変だ」と漏らしていたことを他のちびノブから織田信勝(おだのぶかつ)により頭を悩ませる事となった。

 

 

名前 工廠(こうしょう)ノッブ

 

詳細 鎮守府に所属するにあたりなんか出来たちびノブの一種。工廠がテリトリーの妖精(ようせい)さん達と共に装備のメンテナンス及び修理を行っているのだが、、、。何故か最近になって大量の壊れた拳銃やアサルトライフルなどの銃火器が工廠に運び込まれたためその修理に大忙し。(犯人はちっこいの。)

 

 

名前 コックノッブ

 

詳細 鎮守府に所属するにあたりなんか出来たちびノブの一種。優秀な料理人が多数所属しているこの鎮守府のため必要ないと思われた役職であったが、、、。悪魔の子(フランドール)殺人カレー(比叡)殺人料理人(磯風)良心の悪魔(翔鶴)などといった料理テロ。暴食艦(空母や戦艦)暴君(イビルジョー)二代目ピンクの悪魔(幽々子)暴食騎士(アルトリア)ラーメン皇女(アナスタシア)などと言った暴食組がいるため現在いる料理班だけでは捌けないため緊急で編成されたちびノブ達。料理が出来るのか?と疑問に思われていたが一体一体が普通の料理屋で出せるレベルである。



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