現実世界を抜け出そうとする少年の話 (モルモット☆)
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第1話

初めての投稿なので慣れないところはありますが、よろしくお願いします!
更新は完全に気分です!


誰もが1度は現実世界と乖離した世界に行ってみたいと思ったことがあるだろう。

 

これは、ごく平凡の高校生が異世界への扉を開こうと奮闘する物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Pipipi…・・・ん..眠っ

 

眠い目をこすりながら時計を見ると「7:00」と表示している。

 

制服、よし。荷物、よし。身だしなみ、よし。ハンカチ、よし。

 

最低限これだけは整える。だっていつ異世界に行くかわかんないもんな!

 

ハンカチの個別確認は大事だ。いつどこで素敵なお嬢さんが怪我しているかわかんないし。

 

母は海外で仕事をしているから基本は家に一人でいる。これまたベタだ。ちなみに父は俺が生まれる前に亡くなったらしい。事故だったらしいと聞いている。

 

朝食はパンとコーヒー、目玉焼き。よし、普通。一人暮らしの朝はだいたいこんなもんだ。そして朝のニュースチェック。特にこの辺の名前が出たら要チェックだ。

 

・・・

 

まぁいつも通り平和だった。ニュースからは異世界には行けないらしい。

 

仕方ないのでテレビを消し、朝食を片付けていると

 

「優ー!!」

 

迎えが来たらしい。俺は急いで家を出る。カギは閉めた。大事。「優、おはよ!」

 

歩きながら説明しよう。彼女は彩果。一人暮らしの俺を気遣ってか、朝はだいたいこいつが迎えに来る。

 

何を隠そうこいつは『家が隣の美少女幼馴染で社交的』という最強の属性を持っている。ラノベにはかかせないな!ちなみに胸は残念ながr「馬鹿にされてる気がするのは気のせい?」

 

やはりこういうところは敏感である。異世界に行くなら是非とも連れていきたい。

 

学校への通学路は最高の異世界スポットである。曲がり角だの他の学生だの、要素に満ち溢れている。もちろん彩果とて例外ではない。会話は異世界への種だ。(自論)

 

異世界異世界と言っているが、異世界にもいろいろある。魔法が使えたり日本ではなくなったり、果ては自分の姿が変わったり、と。要望もなくはないが、あまり問わない。ラノベの世界であれば俺は大満足だ。厳選なんて何千

年あっても足りやしないしな!

 

「また異世界のこと考えてるでしょ」

 

「俺はいつでも頭には無数のルートがあるからな。見逃したらせっかくのチャンスが無駄になるだろ?」

 

「変わらないね。もし本当に行けたらこっちの優はどうなるの?」

 

「きっと時間が止まるか存在ごと消されるから大丈夫だろ」

 

「そうだといいけどね」

 

「まてなんだ今の答え方。引っかかるだろ。おい。」

 

まだまだ俺の異世界ライフは始まらないらしい。




文字数は少なめです!下書きをWordでやっているので申し訳ない...

これからよろしくお願いします!


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第2話

投稿早めにできました!

次回以降はかなり先になります。ご容赦をぉぉぉ


学校でも俺の異世界捜索ライフは続く。

 

クラスは2‐A。なんとも異世界じゃないか。Aクラス最高。

 

「おい優、誰と話してるんだ?」

 

こいつの名前は真翔。俺の中学からの友人だ。サッカー部のエースであり、容姿はさわやかイケメンそのものである。あぁ、要素全開。

 

「俺らの外の世界に、かな。え、待って引かないで。」

 

「いつものことだからもう慣れたけどな。そういえば昨日のサッカーみたか?」

 

「もち。試合終了間際の中田のボレー、あれは痺れたわ」

 

「だよな!あんなの俺もやってみたいんだけどな」

 

「プロの練習量からして俺らにゃまだまだだなきっと」

 

「そうだよなぁぁぁ」「うぃー、HRやるぞー」

 

真翔と別れて席に戻ると、昨日までなかった机と椅子が。これはもしや!!

 

「学校からの連絡は特になし。だが1つ。今日から、転校生が来ることになった。自己紹介よろしく」

 

「初めまして、田辺真花です。よろしくお願いします」

 

美少女!金髪!!笑顔のオーラ!!!ラノベフラグ建設ぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

「席は後ろの空いてるところに行ってくれ」「はい」

 

待ってろラノベ界、俺が殴り込みに行ってやる!!!

 

「お隣同士よろしくね」

 

「おう、俺は森畑優。ゆうでいいぞ。よろしく。」

 

「優くんだね!私は真花でよろしく」

 

隣の天使の微笑み、これはもう確定なのでは!?

 

「真花、だよな?」「ん?ん!?真翔!?」

 

あれ、この二人接点あったの?しかもかなり親しげな感じはするが

 

「久しぶりじゃんか。小4以来だな!」

 

「また会えてうれしいよ真翔!よろしく!」

 

あー...これはなんとなくわかった気がするが、一応。

 

「二人仲良さそうだけど知り合いなのか?」

 

「そうなんだよ、真花は俺の初めてできた友達なんだよ!」

 

「小4の時にお母さんの都合でちょっとだけ海外行っちゃったから離れ離れになっちゃったけど、まさか真翔会えるなんてね!」

 

「それにしてもかなり感じ変わったよな。前はもっと根くr「真翔、ちょっと来て」ん?あぁ。」

 

 

 

 

 

 

なんで止めた?え?すごい早さだったよ今。真翔すごい顔してるよ?え?

 

「優くん、これからもよろしくね!」

 

「あ、あぁよろしく。」

 

そういうと真花さんは他の女子に囲まれる。大変だなぁ。

 

「真翔、何話してたんだ?」

 

「いや、何でもないぞ。本当に。頼む信じてくれ。」

 

「お、おう...? 分かった」

 

あの天使には何か秘密があるらしい。だが俺がそれを知るのはまだ先になりそうだ。

 

まだまだ俺の異世界ライフは始まらないらしい。

 




誤字や謎展開があれば教えていただけると幸いです。


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第3話

放課後も俺の異世界捜索ライフは続く。もちろん要素は盛沢山。

 

今日来た転校生(天使)と友人(イケメン)と幼馴染(一応美少女。貧乳だが。)と商店街へ。

 

なんとも現実味のない展開か。最高。

 

「気のせいかもしれないけど私のこと馬鹿にした?」

 

 

「君のような勘のいいg「したのね?」気のせいだって気のせい」

 

「そう、まぁいいけど。」一難を去った。俺最強。

「ん?」おっと危ない。

 

「優はおもしろいね。一緒にいて楽しい。」

 

「そうか?ありがとな。」あぁ、天使が笑ってる。これが見れるんなら何でもできる。やる。

 

「ところ真花、なんで突然戻ってきたんだ?親の仕事とか言ってたけど。」

 

「それ私も気になってた!どうして日本に戻ってきたの?」

 

「あっ、それは..えと..」真花の顔がだんだん赤くなって、あっ。そーゆーことか。

 

「まぁ深くは聞かないでもいいんじゃね?話したくなれば話すって感じでさ」

 

「そうだな、いつか聞かせてくれよ」「そうだね、これからも仲良くしようね」

 

「っ!はいっ!」赤い頬、万遍の笑み。あぁ、生きててよかった。

 

彩果と真翔が話しているのを見ていると横から裾を引っ張られた。なにそれ可愛いかよ()

 

「さっきはありがとう。ほんとにありがとう!」小声ながらも気持ちはよく伝わってくる。てか耳溶けそう。

 

「なんか言いにくそうな感じだったし、無理に聞くことでもないしな」

 

「何話してたの?」

 

「いや、何でもないよ。それより真花さんの家ってどの辺なの?」

 

「それが、荷物だけ先に届けてもらってて私も良く分かんなくて。地図は持ってるんだけど」

 

「じゃあみんなで探してみよっか。私と優の家もこの辺だから」

 

「そうなんですか!?」

 

「おいおい俺だけ仲間外れかよ」

 

「まずお前は電車通学だし近所になることは難しいだろ」

 

「そうだけどなんだかなぁ」

 

「大丈夫。みんなで遊び行ってあげるから」

 

「真翔の家も行ってみたい!」

 

「お?そうか。なら許そう」

 

「隣駅だから15分もかかんないけどな」

 

地図の通りに歩き進める。違和感はあるが気のせいだろう。

 

ここを曲がって、ここはまっすぐ。それでそこの角を曲がった2つ目の家。なるほど..

 

「「ん?」」目的地の前に立ち俺は真花と同時に声を上げた。いや、だってそこは、

 

 

 

 

 

「「俺(優)の家じゃねーか(じゃん)!!」」

 

「え?え!?いやでもたしかにここになってるし」

 

「間違いなく優の家だなこれ」

 

 

「まてまてそもそも俺一人暮らしだし今日の朝までなんも音沙汰なかったぞ」

 

「荷物持ってきてる様子なんてなかったよね!?」

 

「とりあえず、行ってみないか?」

 

家に戻るとそこには確かに山のような段ボールと一通の手紙が残されていた。

 

『優へ 仕事先で素敵な人見つけちゃって結婚しました!その人の子が日本に行く高校生みたいだったからうちに住んでもらうことにしました!女の子です!仲良くしてあげてね!あと帰るのはまだ先になりそうです。ごゆっくり! お母さんより』

 

どうやら俺の異世界ライフが始まるかもしれない。




書けました。3話でした。
最近は課題がたくさんなので、思いつくことも少ないし、考える時間もなかなかに少ない...
一応少しは思いついていることもあるので、まとめられ次第アップしていきますね。


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第4話

前回のあらすじ!天使がうちに住むらしい!おかしいね!はい本編です!


「。。。」

 

「えーっと、あはは..」

 

「うちの親が申し訳ない..」

 

「いえ!!それに、私の親でもあるらしい、ので、えへへ..」

 

荷物を空き部屋に運び入れ、4人でリビングに集まっている。なんだこの状況は。

 

「いったん状況整理しようか。うちの親と真花さんの親が結婚することになって、真花さんの家は売り払ってたから日本での家が僕のうちになって」

 

「今の二人は家族である、ってわけだな」「まだ仮だからな。真花さんの確認次第だから。」

 

「なんなのこれ」こっちが言いたいわ。なんだよこれ(言った)。

 

「今お父さんに確認してみたけど、間違ってないみたい」

 

「じゃあほんとに」

 

「「家族、なんだな(なのね)」」「「///」」

 

「優、よかったじゃない。こんな美少女と暮らせるなんて」

 

「からかってる場合じゃないだろ。真花さん、大丈夫?」

 

「・・・」

 

「「「?」」」

 

 

 

「あ、いえ、その、学校初日に仲良くなった隣の席の人が家族になって、二人で暮らすなんて、ほんとに現実なのかな、って」

 

「俺もほとんど同じこと思ってるよ。頬でもつねってみるか?」

 

「えっ」そういって真花さんの頬をやさしく引っ張る。

 

「あうあう………夢ではないんですね」

 

「大丈夫、ここにいるみんな同じこと思ってるから」

 

「それで優、どうすんだ?さすがに二人暮らしとなると結構変わってくるだろいろいろと」

 

「最低限生活はできるけど、心の面が大きいかもしれない」

 

「あんたまだ女の子と付き合うことすらしてないもんね」

 

「言わなくていいだろ..!!」「確かにその点じゃ安心だな」

 

「真翔まで」

 

「ふふっ」

 

「「「?」」」

 

「安心できるなって、そう思ったんです、優さんなら」

 

「一応男だからな?」

 

「それでも、ですっ」

 

「随分と信用されてるじゃねえか優よ」

 

「この短期間でなにかあったの?」

 

「いや、別に何も」「何でもないよっ!」

 

「ちょっと」「失礼」

 

「「?」」

 

そう言って二人が部屋を出る。

 

 

 

 

Aside

 

「絶対あの二人なんかあったよな?」

 

「さっきの帰り道仲良さそうだったもんね」

 

「昔はあんなに明るくはなかったし成長してはいるんだよな」

 

「真花さんの昔、気になってたんだよね。どんな感じだったの?」

 

「いや、あいつに口止めされてるからそれは、な」

 

「それじゃ仕方ないね。戻ろっか」そうして部屋のドアを開けると・・・

 

 

 

 

 

Bside

「なんなんだろうねあの二人」

 

「不思議だったね」

 

「でも確かに、なんでそんな俺に安心できるんだ?まあうれしくはあるんだけどな」

 

「んーと、似た感じがするんだよね、優くん私って。だからなんだと思う」

 

「どこがそんな似てるんだろうな」「わかんない!」そんな笑顔するなって惚れるだろ。

 

「お茶、入れてくる」そういって照れ隠しするように立ち上がる。

「私も手伝っ、あっ」「危なっ...!!」その瞬間世界がスローモーションになった。

 

倒れてくる真花さんを受け止めようと抱きとめる、が思いのほか地面に摩擦がなかった。

 

 

 

 

ガチャッ

 

「おまたs..え」「わりぃ待たせ...は?」「ッ...///」

 

説明しよう。俺は真花さんを助けるのは成功した。だがその体勢が、完全にまずい。俺が真花さんを押し倒してる。あー、まずい。

 

「違うんだ、待ってくれ」

 

「何してんのよっっ!!」

 

その瞬間、季節外れの紅葉が咲いた。

 




第4話でした。思い付きで始めた結果迷走しかけてます。たぶんもう少しは大丈夫だと思います。きっと。たぶん。おそらく。


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第5話

進みません!由々しき事態です!!(私事)
お待たせして申し訳ありません!


二人を駅まで見送り、家まで帰る。

 

彩果はいてくれると思っていたがテニスの練習があるらしく今日は家に帰るのは遅くなるらしい。今日ほど一緒にいてほしいと思ったことはない。

 

 

やはり、きまずい。

 

 

「俺たちって、家族、なんだよな」

 

「そう、みたいですね、あはは...」

 

「・・・よし」

 

「?」

 

「今日この時から俺たちは家族、そうだよね?」

 

「はっ、はいっ!」

 

「じゃあ敬語は無し。俺は真花って呼ぶから真花は俺のこと優って呼ぶ。いい?」

 

「わっ、わかりまし、っ!わかった!」

 

「じゃあ、帰るか真花、我が家に。」

 

「そうだね、帰ろっか、優!」

 

二人で並んで帰路を歩く。

 

「...やっぱり優しいね、優は」

 

 

 

「いや、普通だって」

 

「ん!?聞こえてたの!?」

 

「そりゃまあ」空耳系主人公なんて死ぬほどいるからな。俺はあんなにはならん。

 

「ッ...!!//帰るよ!!」あぁ、やっぱ可愛い。

 

 

 

 

 

家に帰り、時計を確認。19時を回っていた。

 

いつもならゲームに興じるのだがさすがに今日はお預けだ。

毎日ログイン?天使に比べりゃ安いもんだろ。

 

まぁ当の天使は部屋の片づけで手一杯なんだがな。やけに小さいのがいくつかあったし、貴重品もあるんだろきっと。ここはひとつ、かっこいいとこ見せないとな。

 

そう思い、キッチンに立つ。男子なのに?と思うかもしれないが、今は料理男子が持てる時代だ。これまめな?

 

弁当ぐらいなら普通に作れるぐらいじゃないと。だがあまり頑張りすぎるのは今後に響くから、簡単なものにしよう。

 

材料は、卵、鶏肉、玉ねぎ、ピーマン、パプリカ。俗にいう余りものだ。

 

予想がついてるかとは思うが、そう、オムライスである。

 

卵料理が好きと前情報は得ているのでいつも通り作っていく。

 

ケチャップで文字を書く、なんてのはカップルとメイド喫茶の特権だ。たべれりゃ何でもいい。

 

配膳を終えて真花を呼ぶが返事はなかった。

 

まぁ二階だし片付け中だし仕方ないか。

 

なぜ一人暮らしで二階建てかって?そんなん俺も知らん。ご都合主義さ。(メタァ)

 

「真花、飯できたぞ?」ノックするのは大事。どこぞのえちえち主人公のようにはならん。

 

「優!?あ”っ...!!ちょっと待ってて!すぐ行くから!」

 

「おう、じゃ先にしたいるぞ」

 

とんでもない声が聞こえた気がした。服でもやってたんだろうか。ごめんな真花。

 

下に降りてきた真花は少し元気がない。やっぱりさっきの声と関係があるのだろうか。

 

「大丈夫か?」

 

「うん..!大丈夫だいじょ...オムライス!?優って料理できたの!?」

 

「曲がりなりにも一人暮らしやってるから一応な」嘘である。()

 

「まぁ冷めるのももったいないし、食べようぜ」

 

「「いただきます」」

 

目の前の真花が俺の作った料理を...うれしすぎる。

 

「おいしい!すごいよ!」

 

「こんなのでよければいつでも作るぞ?」

 

「ほんとに!?うれしい!!」

 

おぅおぅ近いですよお嬢さん心臓がbpm180で連打してるよ危ないって。

 

「でもそれだけだと申し訳ないし...じゃあ朝ごはんは私が作る!」

 

「え、いいの?」

 

「一緒に住むんだし、それぐらいやらせて」

 

「わかった。じゃあお願いしようかな」

 

「うん!頑張るね!!」

 

・・・美少女と一つ屋根の下で暮らし、朝ごはんを作ってもらえる。

 

あー、もうこれ普通じゃないっぽい。うん。ラノベだったのかな、俺の人生。  

 

(完)...?

 




(完)とか言ってますけどまだ続きます(一応...)。
評価、コメントしてくださると喜びます頑張れます!
それではまた次話で!


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第6話

どこにも行けない。やることも多い。缶詰にでもなった気分の人も少なくないんじゃないでしょうか?実際私はそうです。
普通だったらクッキー詰め放題とか温泉とかディズニーとか、行きたいとこすぐに行きますからね。全国旅してみたい。



 

幸せに終わる、そんな人生もいいじゃないか。人生波が立たないなんて最高じゃないか。波乱万丈より平々凡々でいいじゃないか。

 

そう思ってた時期が俺にもありました。すべては同居二日目のこと...。

 

 

 

 

 

前日は同じ家に天使がいるってだけでほとんど寝れなく、目が覚めたのは朝5時。

 

朝のラジオ体操すらやってない早朝だ。

 

せっかくの土曜日なのにこんなに早く目が覚めるなんて...人生損した。

 

とりあえず散歩でもと思い着替えて外に出る。

 

するとポストに真花宛の封筒が届いていた。

 

二日目の人間宛で来るってありえるのか...?そう思いつつも散歩に出かける。

 

「おぉ、優じゃん」背後から声をかけられる。

 

「なんだ将也じゃん。ランニングか?」

 

「そんなとこ」

 

彼は俺と真翔と同じサッカー部の将也。身長は190あるとかないとか。羨ましい。

 

「優はこんな朝早くから何してんだ?」

 

「散歩、だと思う」

 

「...? 謎いな。まぁ俺行くわ」

 

「おう、頑張れよ」

 

将也を見送って近くの公園まで足を運ぶ。

 

この公園は俺が初めて異世界に行けると感じた場所である。

 

良く分からんオブジェや遊具、当たり前だがベンチもあり、どこでイベントが起こるかワクワクする楽しさがあった。

 

ここ2日は現実離れすぎて感じていなかったが、やはり異世界には夢や希望がある。

 

そんなとこに行けるかもしれないと思うだけでテンションが上がってしまう。

 

相変わらずの厨二病だが関係ない。

 

15分ほどしてから家に帰る。今は6時10分。

 

家に入るとコーヒーとパンのいい香りが漂っていた。

 

「あっ!優いた!!」

 

朝から天使が待っていた。しかもエプロン姿で。Hapinessはここにあるんだね。ハハッ(某鼠)

 

「おはよ、ちょっと外歩いてた」

 

「部屋見ていないからびっくりしちゃった。朝ごはんちょうど出来たとこ」

 

「まじか、ありがと。あと真花宛に手紙来てたぞ」

 

「え?」ポストにあった手紙を渡すと目を見開きこっちを見てくる。

 

「見てないよね?」

 

「(裏に書いてあった宛名は)少しだけ見たけどまずかったか?」

 

「...!?え、あー、うん分かった。先にリビング行ってて」

 

そういうと部屋まで急ぎ足で戻っていった。心なしか顔も赤い。

 

勝手に封開けたのはさすがにまずいよな...中は見てないけど。

 

後でしっかり謝らないと。

 

「「いただきます」」

 

朝食はトーストに目玉焼き、ベーコン、サラダというスタンダードなメニューだがこれがうれしい。

 

「美少女が作った」は「一流シェフ」よりも強い(確信)。

 

「それでね、さっきのことなんだけど...」あぁ、手紙の件か。

 

「どうかしたんだ?」

 

「誰にも言わないでほしい、かな」

 

手紙が届いたってことをか?まぁ言わないだろ。

 

「大丈夫。誰にも言わないよ」

 

「よかった...。よしっ」

 

真花は朝食を食べ終え、食器を流しに持っていき、部屋に戻っていった。

 

俺も食器を片付けていると部屋から戻ってきた真花が、なぜか部屋から持ってきていたパソコンを開いている。

 

「あの...実は私...」赤面させながら恐る恐るパソコンの画面を俺のほうに向ける。

 

(手紙と関係しているのか...?) そう思いパソコンの画面を見る。

 

すると......

 

え?

 

 

ん??

 

 

 

 

「えーっと、これは?」

 

明らかに高校生が書いてはいけないような過激な絵が目の前に。

 

きっと変なページに飛んでしまったんだろう。天使がまさかこんな...

 

 

 

 

「私、18禁同人誌作家兼絵師なんです...!!」

 

この告白とともに日常が崩れ去る音がした。あれ、普通ってなんだっけ。

 




皆さんも一度は異世界行こうと思ったことありませんか?
「いつもは行かない道行ってみよう」とか「今日はなぜか早起きしたから朝どっか散歩しようかな」とか。
いつもしないようなことするのっていいですよね。
もしかしたら昨日見かけた男性が持っていた鞄には何か特別なものが入ってたりして。
そんなことを思いながら日々過ごしています。


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第7話

手がすすまないぃぃぃぃぃぃぃぃい

ただ書くのは楽しいから時間はかかりますけど続けたいと思ってます!!

まだ終わりません!何とか日常回に持ってきますきっと多分!






「私、18禁同人誌作家兼絵師なんです...!!」

 

顔を赤らめ、目を閉じている彼女からのこの告白。

 

「えーっと、ごめん、展開が早すぎて理解できてないんだけど...」

 

これが精いっぱいの本音である。脳がフル回転した結果だ。異論は認める。

 

「マンガ家で絵を描く人、ってことでいい?のかな?」

 

「マンガじゃない!同人誌!!ぜんっぜん違うから!!」

 

いや、どう見てもマンガなんだが...えぇ...

 

「あぁあ、こんなに早くバレるなんて。隠せてると思ってたんだけどなぁ」

 

「いや、知らなかったよ?なんなら今一番驚いてるよ。キャラ違うし」

 

「さすがに隠す必要もうないでしょ。手紙見られたんだし、もういいかなって」

 

「...一応さっき言ってなかったんだけど、手紙の中は見てないからな?」

 

 

 

 

「・・・え?」

 

「いや、さすがに勝手に中見るのはまずいからな」

 

「でもさっき手紙見たって!!」

 

「あれは宛名が知らないとこからだったし真花宛ってわかったから中は見ずにやめたんだよ。見たのは宛名だけ」

 

「っ...!!!/// 紛らわしいのよ!!!」

 

「ごめんって!さっき言おうと思ったらカミングアウトされちゃったから言い出せなくて」

 

「これじゃ私が勝手に秘密暴露して自爆しただけじゃない!!」 

そりゃ...そうなんですよねぇ...ごめん。ごめん。

 

「じゃあ俺も1つ隠してたこと言うから!それでおあいこってことにしてくれないかな...?」

 

「まぁ、内容によるけど。てか相当のこと言わないと許さないから!!」

 

赤面した真花から離れ、自分の部屋からあるものを持ってくる。

 

 

「これ、なんだけど...」

 

「ただのノート?馬鹿にしてる?」

 

「中見ろって!」

 

不審がりながらページを開く。

 

 

 

 

 

 

「あんたっwこれってww」

 

進化が笑うのも仕方ない。この本は俺が書いた『Load to Another World』という初めて本気で異世界を研究した本なのである。いわば黒歴史だ。

 

「相当なもん出しただろ!これあんまみせたくないんだからな!恥ずいし。」

 

「そりゃ他の人には見せられないよねこれはww」

 

今の自分は先ほどに真花同等の赤面に違いない。

 

「あーw笑った笑ったw いーよ、これでおあいこね」

 

「...助かる。」

 

「あとこれは二人だけの秘密だから!いい?!」

 

「当たり前だろ誰がいえるかこんなこと!!」

 

「じゃあそーゆーことで」

 

返してもらった黒歴史本をすぐさま封印しに行く。なぜ捨てないかって?捨てるときにバレたくないし。怖い。

 

「引っ越しの時の小さい荷物ってもしかして」

 

「あぁ、仕事道具だよ。てかさっき突然声かけたから端末落としかけたんだからね!!」

 

「ノックはしたんだけどなぁ...」

 

 

 

 

今日分かったこと、うちに住んでいるのは天使ではなく、欲望まみれの頭ピンクなJKだった。

 

まだまだ俺の異世界ライフは始まらないらしい。

 




そろそろクリスマスだとか年末だとかで時間がワープしていく時期ですね。
飛ばされないように毎日新しいことやってみると吉です。
ただ忙しいのでジレンマですね。

ただただディズニーに行きたいモルモット☆でした。


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第8話

hudegasusumanai
rennsaisiteruhitosugoi



休みの日でも俺の異世界捜索ライフは続く。(この入り懐かしい)

 

昨日(前話)のカミングアウトで真花の本性が見えたためか、同居について今までのようなココロオドルようなことはないようで。

 

「ゆう~!!みてみて!!この角度さいっっこうじゃない!!?」「ゆう~!ごはん~!!」「ゆう~!」

 

注文が多い!主に今までなかった場面で!!休みがない!休みなのに!!()

 

今までの俺だったら(こんな天使と過ごせるならどんなブラック企業でも就職します)とか思ってたんだろう。

 

本性を知った今ではさすがにつらい。18禁の世界なんて俺に聞かれても(男の恥)

 

今まで気楽に生きていた日曜日は、一転して慌ただしい頭ピンクなJKがいるドタバタ劇へと進化した(やったね。)

 

ただ俺にもやることがある。

 

「真花―、ちょっと外出てくるから!」

 

そういって荷物を持ち、ある場所へと向かう。

 

向かった先はライブハウス。

 

中には真翔、将也。現在時刻、15:45。

 

将「遅いぞ優―、今日は3時集合だろ」

 

優「すまん同居人がうるさくてな」

 

真「なんだもう一線超えたのか?お早いもんだなぁ」

 

優「違ぇよ!わからんと思うがめんどいんだよ!」

 

将「わかったわかったって。早く準備してこい」

 

そんなお小言を言われつつも準備をする。

 

背負ってきたあるものをケースから準備をする黒く光るボディをしたそれは中学生の時からの俺の御供、そう、ギターだ。

 

正確にはベースギターだ。名前は「柚子胡椒」。

 

ネーミングセンスは当時のものだが、実際気に入っている。

 

サッカー部所属の3人だがもう一つ、バンドを組んでいる。

 

メンバーを紹介するぜ!ギターボーカル!真翔!!ベース!優!!ドラム!将也!!今日はありがとなぁぁぁあ!!!!

 

 

 

 

.....コホン。一旦落ち着こう(いきなりどうした)

 

この3人は1年生のころからバンドを組んで活動している。

 

きっかけは将也の「楽器出来る男って格好よくね?」の一言である。

 

将也はもともとギターを弾いていて、親は元プロバンドマンらしい。

 

真翔は高校デビューを期にドラムを叩き始めた。

 

この三人で高校性の夏ごろにバンドを結成した。

 

曲はオリジナル。作詞は将也、作曲は俺がしている。

 

チューニングを済ませて二人の元に戻る。

 

将「じゃあ始めるか」

 

優・真「おう」

 

ドラムスティックの4カウントから全員で演奏が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

3時間後、一通りの練習を終え、切り上げる。

 

将「この後時間あったらどっかで飯食ってかないか?」

 

真「おぉ、ありあり。優は?」

 

俺「悪ぃ、同居人が」

 

将「同居人ってあの転校生だろ?運命じゃね?」

 

真「俺の幼馴染と運命とかやば。同人誌かよ」

 

俺「んなことねぇよ。正直出会いはそうかと思ったんだけど、絶対違う」

 

将「そんな言うか?」

 

真「もしかして、もう出したのかあいつ」

 

将「ん?何がだ?」

 

真「いや、なんでもない」

 

俺「多分そうだと思う」

 

真「あんま外でそれ言うなよ。あいつのために」

 

俺「おう、わかった」将「なんだよ教えてくれよぉ」

 

真「まぁいつか分かるよ」

 

俺「いつかな」そういいつつライブハウスを後にする。

 

 

 

「あ」

 

将也が声を上げる。

 

将「今から優の家行けばいいんじゃね?何なら飯づくりも手伝うし。優と同居人さえよければ」

 

真「あぁ、確かに」

 

俺「じゃあ買い物してからでもいいか?一応真花にも聞いてみる」

 

そういって電話をかける。

 

「もしもし真花、俺だけど、今日の夕飯真翔と俺の友達一人来るけど、大丈夫か?」

 

「え、片づけてないんだけど」

 

「買い物してから帰るからそこは大丈夫だと思うが。何かリクエストあるか?」

 

「お任せでいいよ。私は片付けしてるから。それじゃ」

 

よほど散らかっていたのだろう、高速で切られた。

 

俺「大丈夫だとさ。ご飯もお任せでって」

 

将「魚食べてぇ」

 

真「俺も。でも生はパスで」

 

俺「それじゃ焼くか」将・真「「賛成」」

 

そんなこんなで商店街に向かう。今日は鮭のカマとかアユの塩焼きなんかも良さげだ。

 

そうおもいつつ歩いていると向かいから彩果が歩いてくる。

 

真「彩果じゃん、部活帰り?」

 

彩「やっと終わったとこ!みんなはどっか行くの?」

 

将「これから優の家で飯なんだけど」

 

彩「私も行っていい??」

 

俺「わかった、一人追加な。真花に伝えといてもらえるか?」

 

彩「りょーかい!」

 

食材を買い終え家に帰る。

 

「おかえり!皆さんいらっしゃい!」

 

「ただいま」

 

わぉ、天使再び。おかえりを言ってくれる人がいるのっていいね!

 

「真花―!」

 

「彩果―!」

 

二人は熱い抱擁を交わす。なにこれ仲良っ。

 

真翔「お邪魔するよ~」

 

俺「おうおうあがってってくれ」

 

3人が奥に行く中、将也が固まっている。

 

「将也、どうした?」

 

「おい、あんな天使この世にいんのか...」

 

「まぁすぐそこには一応」

 

「俺、運命感じた」

 

「え?」

 

「あの子、運命の人かもしれない」

 

「おぅふ...」

 

まさかの将也、一目惚れ。圧倒的一目惚れ。まさかこんなことになるとは...

 

「優、行くわ。運命のもとに」将也は憑りつかれたように家にあがる。

 

呆然。超呆然。圧倒t...いいや。考えるのをやめよう。

 

思考を放棄して家に帰る。

 

まだまだ俺の異世界ライフはまだ始まらないらしい。



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第9話

学校が通学で少しづつ始まるらしいのでメンタル回復ですです
第一課題『友達作り』がうまくいけば何よりですが...
サークルも復活を望んでいます(友達作りのきっかけになりそう)


同居人との朝でも俺の異世界探索ライフは続く。

 

いつものように朝起きて、朝の身支度をする。今日もハンカチはポケットへ。

 

1階に降り、コーヒーを入れる。ついでにパンと目玉焼き、サラダをちゃちゃっと作る。

 

作り置きの中から具材を選び、とりあえず卵焼きを焼いて、弁当に詰める。

 

二人分だと作るペースが落ちてしまうと考えがちだが、意外とそうでもない。

 

ここまで来て1つ、気づいたことがある。

 

 

『真花、起きてるのか...?』

 

急いで2階へ上がり、ドアをノックする。

 

「...何?」

 

「いや、もう朝飯だぞ?」

 

「いまちょっと忙しいから1時間待って」

 

「いや学校遅れるだろ」

 

「...今何時?」

 

「7時半」

 

「!?!?すぐ降りるから待ってて!」

 

これは寝てたのか、それとも起きていたのか微妙なラインだった。

 

一旦下に降り、二人分の朝飯を盛りつけてテレビをつける。

 

まぁいつもの通り自分には関係ないことばかりであった。やはりうまくは行かない。

 

そんなことをやっていると真花が下りてきた。

 

「おはよう優、朝ごはんごめんね」

 

「全然大丈夫だけど、朝から何してたの?」

 

「朝からというか、夜からというか...」もぐもぐ。

 

まさかの昨日から寝てなかったらしい。

 

「そんな遅くまでやることだったのか?」

 

「急にイメージ湧いちゃって今すぐ書かないと間に合わないと思っちゃって」

 

「今までもずっと夜遅かったのか?」

 

「だいたい一人だったから自由にやってたよ」

 

一人、ね。

 

 

「週末は予定あるのか?」

 

「ん、将也君と映画見てくるけど?」…あれ?

 

 

 

ん?

 

「将也と仲良かったんだな」

 

「たまたま趣味合っちゃってね、ほら」

 

そういってRAINのトーク履歴を見せてくる。

 

『週末の映画楽しみにしとくよ!今から知識つけとく!!』

 

あー...なるほどね。俺への返信は『り』『かしこ』『パス』ぐらいなのにねぇ。

 

「将也君ってアニメ結構見てるんだね、意外」

 

「おう...そうだな意外だな」

 

もともとあいつはアニメなんか見ない、時間があればサッカー海外中継を連続して見る奴だ。女ができると人が変わるって本当だったんだな...

 

「週末何かやろうとしてた?」

 

「あ、それは」  ピンポーン

 

「彩果だな、そろそろ行くか」

 

「そだね、なんか言いかけてたけど?」

 

「特に何でもないから気にしないでくれ」

 

「??うん」

 

こーゆー展開は苦手だ、だいたいがバレてしまう。俺の嘘はすぐわかるらしい(彩果談)。

 

まあ今回は要件も場所も言ってないから大丈夫だとは思うが。

 

「真花!おはよー!!」

 

「彩もおはよー!!」

 

朝から熱い抱擁を交わす二人を尻目に家を出る。

 

そんな朝の一幕。




日常アニメの日常って日常とはかけ離れた日常なのかと思ってしまう(日常連呼)
日常で暮らせるように頑張って日常していきたいと思います


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第10話

お気に入り登録してくれた人が!!ありがとうございます!!
10話まで書いた!すごい!!(自己満足自己評価高めのモルモット☆です)
今回も新キャラ出てきます
友人が小説書き始めたとのことでモチベがほんの少し上がってます
はい、本編です



学校の帰り道でも俺の異世界捜索ライフは続く。

 

今日は夕飯の買い物しながらなので一人での帰宅である。寂しくなんかない。これが普通。 ...普通ったら普通。

 

現在午後4時、タイムセール開始時間は6時前後なのでそれまで少し時間つぶしのためにカフェに入る。

 

家と学校の代替半分地点ぐらいにあるためほぼ常連になりつつある。

 

ドアを開けてカウンターでコーヒーを注文する。

 

ちなみにブラック派である。

 

空き席を探していると見覚えのある人を見つけた。

 

 

優「瞬じゃん、今日も通ってるな」

 

瞬「よ、もちろん常連だからな」

 

彼は同クラスの瞬、家は逆方向であるがここに通うのには理由がある。

 

店員さん「こちらコーヒーでございます、ごゆっくりどうぞ。瞬君、おかわりいる?」

 

瞬「じゃあよろしくしようかな」

 

店員さん「はい!」

 

彼女に会うためである。名前は万希さん、学校は違うが同学年の女性である。

 

この二人はお互いに好意を持っているがあと一歩踏み出せずにいるという状態が続いている。とてももどかしい。

 

優「んで、告白した?」

 

瞬「いやいやできないって」

 

優「早く付き合えよな~」

 

ここまでが一通りの流れ。

 

瞬「今日は一人なのか?」

 

優「夕飯の買い物しがてらだからな」

 

瞬「なるほどな、自炊って大変なのか?」

 

優「慣れれば生活の一部みたいになるから大丈夫だけど最初はしんどかった。料理好きじゃなかったら心やられてたかもしれん。」

 

瞬「始めてみようとは思えない感想だな、自炊はまだしないでおくわ」

 

優「でも料理男子はモテるぞ」

 

瞬「そうか、よしやる」

 

万「なになに~?」

 

優「瞬が手料理作るらしいよ」

 

万「ほんとに!?行きたい!!」

 

瞬「ある程度できるようになったら、でいい?」

 

万「もちろん!待ってるね!」

 

そういってカウンターへ戻っていく。

 

 

 

瞬「優、さんきゅ。それと、お願いがある」

 

優「...食材買い行くか?」

 

瞬「頼む。あと教えてくれ」

 

優「モテ料理か?さすがにしんどいぞいろいろ」

 

瞬「家庭科レベルで頼む。」

 

優「簡単なやつな、男ってパスタ茹でときゃなんとかなるんじゃね?」

 

瞬「え、そーゆーもんなの」

 

優「自炊男子飯なんて1パスタ2チャーハン3カレーみたいなもんだろきっと、簡単だし。そこから野菜増やしてバランスとか色合いとか気にしていけば十分だと思うぞ」

 

瞬「レシピ見ながらでもなぜかできないんだよな、パスタは泡吹くしチャーハンはべちゃべちゃだし」

 

優「じゃあほんとに基本からだな、副菜とかもいくつかやらないとな」

 

瞬「神かよ頼む」

 

その後いくらか雑談をして店を出て二人でスーパーに向かった。

 

これからの戦いに向けて士気を高める。ここで言っておく。

 

 

 

タイムセールは、現代の戦である。

 




カフェ店員ってなんか大人っぽく見えますよね。あと店内でコーヒー飲んでるときの自分も大人っぽく感じますよね。私は背伸びしてタ〇ーズに2週に一回ぐらいのペースで行きますけど、持ち帰りでコーヒー片手に店を出る瞬間が好きです(もちろんコーヒーもですが)



私事ですが、学校が始まりますとのことで。サークルもぼちぼち開始しますとのことで。
大学生は春休みは長すぎたので勝手が戻るかが今後の課題ではあります。さぁ、どうなるでしょうか。次回投稿がまた遅くなると思います。書きたい話はあるのでそれが書き終わるまではやめないと思います。どうか。


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第11話


学校が始まって早一週間。楽しいと感じ始めてきました。
あとはサークルさえ始まってくれればなんですよね、新歓はやりましたけども実感わかないです。ベース弾きたい歌いたいの頭なのでカラオケ入りびたるかもです。そしてモルモット☆の髪色は青です(誰得)。
ってことで本編です。


 

 

「な...なんだよこれ...ちが...話と違うじゃねえかよ...

俺は...ただ...」

 

 

 

 

目の前に広がる光景に絶望の感情がとめどなくあふれてくる。

 

大勢で群れを成し獲物を奪い合うその光景はまさにサバンナの荒野そのものである。

 

自分とて例外ではない。

 

獲物がなければ何もできない。

 

ただ待つことしかできない自分に愚かさを覚える。

 

この中に入ったとしたら間違いなく食われる。

 

弱きものは刈り取られる。それが自然界の摂理である。

 

この世に希望なんてあるのだろうか、きっとこの世界は...

 

瞬「優...忘れない。絶対に...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優「何シリアス調にしてんだよ」

 

瞬「いや、タイムセールってこんなに人多いと思ってなくて。正直怖い。」

 

優「だから言ったろ、戦だって」

 

瞬「甘く見てた」

 

優「まぁお目当てのものは十分買えたから良かったけどな」

 

スーパーからの帰り道でそんな会話をしながら優の家に向かう。

 

優の買い出しを手伝い、そのうえで俺の特訓用の食材も追加で買うことになっていた。

 

メニューは優と考え、『オムライス、サラダ、野菜スープ』の3種になった。

 

理由は簡単かつ料理できそう感が出るから。

 

あと、こんな料理を作ってほしいから(願望)。

 

スーパーに行き、野菜は俺が、その他は優が買いに行ったんだが、なめていた。

 

買い物ぐらい一人でも行けると思っていたが、まさに戦そのものだった。

 

主に主婦の集まり方が意味わからない。

 

3秒前まで後ろにいたはずの人が目の前にいたり、食材とってきただけの人が息切れてたりetc...忍者ですかってレベルで集まってた。

 

これ一人でできるようになるのいつ頃になるんだろう...定価で買うのもなんだかな(節約根性)。

 

真花「優おかえり~、っとこんにちは?」

 

瞬「こんにちは?」

 

優「紹介してなかったか。こいつは今いろいろあって一緒に住んでる真花。こっちは俺のクラスメイトの瞬だ」

 

瞬「よろしくな」

 

真花「瞬くんね、よろしく!あと、買い物ありがとね」

 

優「今日は瞬と夕飯作るからちょい時間かかると思うぞ」

 

真花「??わかった。部屋にいるね」

 

そういって真花さんは二階へ上っていった。

 

 

瞬「…許嫁?」

 

優「違う。絶対違う。」

 

瞬「ふーん?」

 

かなーり疑問はあったが優からの説明で何とか“理解は“した。納得はしてない。

 

こんな美少女と家で二人?は?小説かよ()

 

まぁいいか。今日は料理教室だし変なこと言って教えないなんてことになったら意味がない。飲み込もう、いつかいじり倒すけど。

 

優「んじゃオムライスから作るか。まずは玉ねぎの皮むいてみじん切りにしてくれ」

 

それぐらいはできる。皮むくだけだし。玉ねぎの皮って白いんだな()

 

優「あれ、え?」

 

なに絶望した顔してんだよ、できてるだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬がオムライスを作るのに3日かかったらしい。

 

結果は大成功とのことで。

 

しかしのちに二人はこう語った。

 

優・真「卵料理、コワイ...」と。

 

 




ということで料理回でした。なかなかに書いてしまった。満足。
料理男子っていいですよね、自炊で金溜まるしモテるし。趣味程度だと逆にお金かかってしょうがないんである程度上手くなってからですね。

最近ネタが思いつかなかったり設定いじったりで投稿ペース遅くなりがちなので、よかったら感想とかでシチュエーションとか教えていただけるととっっっっっっっっっても喜びます。ほんとに喜びます。


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第12話

今回の話は「甘」です。書きたくなりました。少しいつもより長いです。
カフェ巡りは私の趣味でもあるので「こんなことしたいなぁ」とか思いながら書きました。

本編どぞ!



幼馴染とでも俺の異世界捜索ライフは続く。

 

今日は真花が学校の友人と遊びに行くとのことで、家に一人。のはずだったが...

 

彩「パンケーキ食べたいパンケーキ食べたい...」

 

某芸人さんのようなことをつぶやき続ける幼馴染がいた。

 

「...なんで?」

 

彩「なんかすごいの見つけちゃってさ」

 

そういって「You stagram」の画面をみせてくる。

 

そこにはあの有名な絵本『ぐ〇と〇ら』に出てきそうなパンケーキがあった。はちみつたっぷりのおおきなおおきなパンケーキである。

 

「甘そう...」

 

彩「そりゃパンケーキだもん。甘くないとじゃない?」

 

俺は女子が好むようなこてこてに甘いものは得意ではない。甘党さんとはどうも気が合わなそうである。

 

彩「優って甘いの苦手だっけ?」

 

「好んで甘いものはあんま食べないかな。甘いより辛いほうが好き」

 

彩「辛党ってやつ?」

 

「辛党って辛い物が好きな人じゃないからな?」

 

彩「え、違うの?」

 

「よくある間違いだが、辛党ってのはお酒が好きな人のことだぞ」

 

彩「じゃあ誤用なの?」

 

「辞書的な意味だからあまり気にしなくてもいいと思うけどな。潮時とか失笑とかみたいに誤用のほうが出回ることも多いし」

 

彩「違和感感じないから私も間違って使ってそう」

 

「知っといて損はないから知識としてあるのはいいかもな」

 

彩「そだね~」

 

 

 

 

 

 

 

.........あれ?何の話してたっけ? 

 

彩「頭使ったら当分補給しなきゃ。パンケーキなんていかが?」そうだったパンケーキだ。

 

「じゃあ食べに行くか」

 

彩「いいの!?無理してない?」

 

「この店はクッキーの種類が豊富だし一度は行ってみたかったんだよ」

 

彩「じゃあ決まり!急いで支度しないと!」

 

 

 

彩に急かされるままに支度を終え、家を出る。

 

お店は2駅先であまり遠くはないのでホームページを見ながら移動していたら案外すぐに着いた。

 

店員「いらっしゃいませ。2名様ですね。ご案内します」

 

木造がおしゃれな店内を見渡しながら席へと歩く。

 

あたりに男子の姿はほとんどない。

 

かわりにスイーツをお供にガールズトークに花咲かせる中高生が多い。

 

正直気まずいが気にすることはない。

 

 

 

彩「はちみつたっぷりふわふわパンケーキとあったかい紅茶を」

 

「季節のクッキーとホットのブレンドコーヒーお願いします」

 

注文を確認し、店員さんがオーダーを伝えに戻る。

 

彩「クッキーとコーヒーって、おなかすかない?」

 

「意外とコーヒーって満腹感得られるんだよ、俺だけかもだけど」

 

彩「それ健康に悪そうだけど」

 

「砂糖飲むぐらい入ってるもの食べてる人に言われたくはないんだけど?」

 

彩「日ごろ運動はバッチリしてるから今日ぐらい大丈夫だよ、きっと、多分、、おそらく、、、」

おっと、女の子にこの手の話題を振ると危険であった。

 

あまり変わって見えないはずなのに急変したかのような絶望顔をしだす人も少なくはない。

 

その点彩果は常日頃から運動を欠かさず行っているので全く関係ない。

 

良くも悪くも体に肉が付きにくい体質なのである。

 

 

......ごめんそんな蔑んだ目で見ないでつらい。

 

店員「お待たせしまし...た?」

 

優「あぁ、ありがとうございます」ごめんなさい店員さん悪いのは俺です...

 

ブレンドコーヒーのビターな香りや目を奪われる大きなパンケーキがテーブルに並ぶ。

 

こんなにでかいの?フライパンいっぱいに焼いたぐらいになってる。

 

でっか...(語彙力)。

 

 

正面むいてみると熱心に画角を考え写真を撮る女子が一人。すごいなぁ。

 

「Youstaに載せないとだもん。きれいに撮りたいし。優は撮らないの?」

 

「思い出にはなるけど写真撮るまでのこととは思わないんだよな」

 

「男女の違いってこーゆーとこなのかな。優は女の子寄りな気もするけど」

 

「よく言われるけど行動だけな。一応男だし。」

 

「わかってるよー」

 

そういってパンケーキを口いっぱいにほおばる

 

「んん~~!ふわっふわ!!それに甘い!!」目がキラッキラになった。ほんとに旨いんだろうな。

 

「優も食べる??」

 

そう言って一口大に切ったパンケーキを目の前に持ってくる。

 

 

・・・

 

 

「俺そんな甘いの得意じゃないし」

 

「えー、こんなおいしいのに...」

 

なんか可哀そうになってきた。でも...

 

「あ、もしかしてフォーク気にしてた?」

 

にやにやしながらもう一度持ってくる。

 

「からかってんじゃねーよ」目の前のパンケーキを口に入れこむ。

 

うん、甘い。あっっっまい。

 

口直しも込めてコーヒーを飲む。苦みと酸味のバランスがちょうどよく、すっきりとした味わいだった。これはリピートしたい。

 

 

......おっと?

 

「もしかして、照れてんのか?」

 

頬を朱に染めた彩果にさっきのやり返しを敢行。

 

「別に気にしてないしっ」

 

そっぽむいて紅茶を飲み始める。

 

こうみると、案外行動が似ている。やっぱりこいつは幼馴染なんだな。

 

「...なに」

 

「いや、何でもない」

 

そういい自分の頼んだクッキーを放りこむ。

 

桜のクッキーって言ってたが、結局桜味ってなんなんだろう。

 

甘すぎず、かといって酸味が強いわけでもない。独特な風味が後を引く、そんな味である。桜の葉っぱってこんな味なのかな?

 

これは確かに好き嫌いが分かれる味かもしれない。俺は好きだ。この店のリピートが決まった。

 

が、このレディースな雰囲気にどう立ち向かえばいいんだろう。

 

「あのさ、優」

 

「?」

 

「また誘ったら一緒に来てくれる?」

 

「もちろん行くよ。この店の雰囲気好きだしこれからどうやって通おうか考えてたところだったし」

 

「...さっすが優!幼馴染は分かってるね」

 

「もちろんだろ、何年一緒にいると思ってるんだよ」

 

「それもそうだね」

 

暫く談笑した後に店を出る。

 

 

 

 

 

...気づいてはいる。

 

 




学校が始まったと思ったら緊急事態宣言来ましたね。それも大学生潰しとしか思えない期間で。楽しみにしてた予定がなくなったこともありモルモット☆はとても腹が立ってます。でも最近の「選ばれしものへの戦い(ディズニーチケット戦争)」に2回分勝利したので案外バランス取れてるのかもしれないですです。
いや、でもサークル新歓はやりたいし飲みも行きたい念は晴れません。我慢我慢でリモート飲み開催したいと思います。


それと仕事場にしてたバイト先やめたので投稿ペース落ちます。こんな駄文でよければ気長にお待ちください。


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第13話

恋愛相談って難しいですよね、考え方違ったり遊びか真剣かだったり。
自分は割と周りに相談するので即バレしていじられる学生生活でした(今もなお)。
(この小説は作者の恋愛論を含みます。)


『また誘ったら一緒に来てくれる?』『もちろんだろ、何年一緒にいると思ってるんだよ』

 

こーいうことさらっと言えちゃうんですようちの幼馴染は、どう思います?

 

あ、あいさつ遅れました彩果です。身長156cm、誕生日は12月26日、テニス部所属の高校二年生です。好きな食べ物は卵料理で得意料理はオムライスです、ドレスタイプの。

 

...違う違う。

 

 

 

 

真「誰に話してるの...?私?」

 

彩「ごめんごめん何でもないよ」

 

真「それにしても優ってそんなことさらっと言えちゃうんだね」

 

彩「正直びっくりしちゃったよ」

 

真「もしかして、優のこと、好き?」

 

彩「いやいやいや!!違う!違くて...」

 

真「ん-、じゃあ今からテストをします!」

 

彩「はっ、はい!」

 

心理テストとかかな?結構調べ尽くした感あるけど大丈夫かな?

 

真「朝の占いが一位でした。外に出てみたらおっきな虹が出ていました。コンビニでの買い物の合計が777円でした。家の近くに小さな花が咲いていました。今日は何も予定がありません。」

 

...うん。

 

 

真「これから何する?」

 

彩「...すっごい運いい日だね」

 

真「誰に伝えたい?」

 

あー...

 

 

 

 

彩「...真花」

 

真「ん-?」

 

彩「さすがに気づくって」

 

真「じゃあそう言うことだよ。絶対優でしょ?」

 

彩「今までがそうだったからってだけだよきっと。だって優は何とも思ってないよきっと」

 

真「そーかな?あんまり行きたくないお店にわざわざついていくのかな、って」

 

彩「それは私が強引に連れて行っただけだし...」

 

真「彩ってそんなに消極的だっけ?学校とかじゃもっと明るいのに。もしかして無理してる?」

 

彩「そーいうんじゃなくて!あんまり恋愛したことないし、それに仲良いとの違いってよく分かんなくって...」

 

真「確かにそれは難しいかもね...好きな人の前って素の姿だしづらいし...」

 

彩「それでいうと優の前だと私、全然なにもやってないかも。部活後とかも普通にご飯いってたりしたし」

 

真「え、ほんとに?」

 

彩「わりとしちゃってるかも」

 

真「私の考え方なんだけど、素の姿出せる異性って信頼できると思う。むりに『頑張るぞ!』って毎回なる人って疲れちゃわない?」

 

彩「確かにそうかも...」彩「でも私は大変だからこそその人のことが好きになるんだと思う、かな」

 

真「価値観だねこれw」

 

彩「そうだねw」

 

 

 

 

 

ここからは雑談したり二人暮らしのこと聞いたりしたら夜に。

 

途中からなぜか帰ってきた優もいたけど。

 

 

 

 

 

なんで?

 

 

 

 

 

まぁいっか。

 

彩「今日は夕飯私が作る!」

 

優「いや悪いって」

 

彩「今日は真花にいろいろ聞いてもらったしそのお礼」

 

優「じゃあ手伝いぐらいは」

 

彩「うん!よろしく」

 

真「それじゃ夕飯は任せた!優も足引っ張るんじゃないよ?」

 

優は少し不機嫌そうな顔をしてたけどなだめるのなんていつものこと。二人でキッチンに向かう。

 

二人で料理なんて最近してなかったからちょっと楽しみではある。

 

 

 

...少しだけ。ほんの少しだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真「...なーんだ、しっかり好きじゃん」

 




緊急事態宣言とやらのせいで飲みにも行けず、遊びも行けず。友達がまた作れそうにないモルモット☆です。救いなのは壊滅ファッションを見せなくていいこととテストがリアルタイムじゃなくてレポートになること。学生からしたらかなりでかい。と思う。今月は3回のディズニーが待っているのでそれに向けて人生頑張ってました。自分えらい。
来月以降も不定期更新になりますが、見ていただければ幸いです。あと高評価、チャンネル登録、コメントなどもよろしくお願いします(((


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