残酷な世界をあなたと共に (優夏)
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終わりを求めて
自由を求めて


ここは、とある学校の屋上で暗い表情をした少年が夜空を眺めていた。

「俺の人生って何だったたんだろうな。・・・何で誰も認めてくれないんだろう。」

そう呟く少年の名前は、織斑一夏。一夏がこう言うのには訳がある。この世界は、[インフィニット・ストラトス ]略して,IS,本来は、宇宙で使用が想定された、マルチフォーム・スーツだが今では、兵器として使用されてる。その原因は、白騎士事件、軍事基地のコンピューターが何者かにハッキングされ日本に千を越えるミサイルが発射された。そのミサイルの半数以上を白い騎士の格好をしたISが撃墜をした事件、その後、そのISを鹵獲しようと世界各国の軍隊が動いたが一方的にやられたため既存の兵器を上回る兵器として認識されてしまった。

だか、ISには、欠点があった。それは、女性にしか反応しないという欠点であった。その為、男性と女性の社会的な立場が逆転、各国でも女性を優遇する政策もあり。世界は、女尊男卑になった。織斑一夏は、女性にしか動かすことが出来ないはずのISを動かすことが出来てしまった。その為、女子高であるIS学園に行くことになった。当然、各国もISを動かせる男性がいないか調査をした。そして一人見つかった。その男の名前は、近藤昭という。近藤は、一夏と同等の才能とルックスを持っていた。IS学園での生活は、色々ありながらも乗り越えてきた。だか、少しずつ学園生活は、狂い始めた。何故か今まで仲良くしてた篠ノ之箒、セシリア・オルコットその他の人達が一夏と距離を取り始め近藤と仲良く話をするようになっていった。そこから一夏は、転落を始める。その後の事件は、近藤の活躍が目覚ましかった。それに比例して一夏は、活躍出来なかった。その為、近藤と一夏を比べる人が出始め一夏は、イジメられるようになっていく、当然、一夏も努力をした、それでも近藤には、敵わなかった。その後の事件も近藤は、活躍した。一夏もそれなりには、活躍したが近藤と比べるとあまり目立った活躍は、出来なかった。その為、一夏は、役立たずと言われイジメも苛烈になっていく。下駄箱の中にゴミが入っているのは、日常茶飯事であり上履きには、罵詈雑言も書かれていた。他にも色々あった。そして一夏の周りには、味方も誰もいなかった。みんな、一夏から離れて近藤と仲良くしていたのだ。それでも一夏は、努力をした、誰にも褒められず影でずっと。イジメにも耐えた。何時かは、認めてくれると思い。だが、それもながくは、持ったなかった。姉である織斑千冬にも見捨てられた。それで一夏の心は、壊れた。一夏は、この学園から出たかった、でも無理とゆうことも分かっていた。だから、こっそり抜け出し屋上に来ていた。この苦痛から解放されたいが為。

「ようやく終われる。ようやく自由が手に入る。」

一夏は、空に一歩踏み出し。




始めまして優夏です。書きたくて書きました。一夏ちゃんもの、始めてなので色々とミスをしますが暖かい目で見守って下さい。


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変わった人とお話




一夏が空に一歩踏み出そうした瞬間。

「少し話をしないか?」

一夏は、足を後退さて後ろを見た。そこには、青い服を着た男性がいた。

「何故、此処にいるのかって顔をしているな。」

一夏は、思っていたことを当てられ驚いた。ここは、IS学園、簡単に入れる訳がない。当然、見覚えも無い人がいるのだから。

「この学園に入るのは、簡単だ。確かに警備は、しっかりとしているが私相手には、意味がない。さて、私は、君と話をしてみたいがどうかな?」

淡々と話し掛けてくる、一夏は、彼に興味を持った。でも一夏は、朝日が上る前にやっておきたいことがあった。朝日になれば先生や生徒が起きる。そうなれば、自分が助かる可能性が高くなる。だから彼の要求に応じることが出来なかった。

「あぁ、時間のことなら心配は、要らない、今の時刻は、深夜1時だ、深夜の2時まで君と会話をしたい。」

それならと一夏も頷いた。

「良いですよ。でも俺の話は、詰まらないですよ。」

「詰まらないかどうかは、私が決める。さて話をするならお菓子や飲み物が必要だな。後、椅子と机も。」

彼は、そう言うと椅子と机が現れた。机の上には、様々なお菓子に飲み物があった。

「さて、食べながら話をしようじゃないか。君も座りなさい。」

一夏も椅子に座る。一夏は、聞きたいこと聞く。

「貴方は、誰ですか?俺は、織斑一夏、といいます。」

「そうか。今は、魔王、と名乗っておこう。その方が似合うっと思ってね。」

一夏は、確かにと思った何も無い場所に机と椅子を出したのだから、まるで魔法を使ってるみたいにそれと同時に束さんにもこんなこと出来るかなっと思った。

「さて織斑くんの話を聞きたいものだ。話してくれるかな?」

「さっきも言ったように詰まらないですよ。」

「なぁに時間は、たっぷりとある私は、君に興味があってね。是非とも織斑くんの話を聞きたいのだよ。」

そして一夏は、今までのことを話した。楽しかったことも辛かったことも全部、話した。今しようとしてることも何故か、魔王には、話せた。もしかしたら誰かに聞いて欲しかったかもしれない。話ながら飲み物やお菓子も食べた。凄く美味しかった。話終えると魔王は、言った。

「それは、大変だったな。私は、織斑くんのことを尊敬するよ。」

一夏は、顔を上げて言う。

「何故?」

「簡単なことだ。君は、イジメにも負けず、孤立しながらも努力をしていた。言うのは、簡単だが実際に出来るかっと言われたら普通は、出来ない。でも君は、やってのけた。」

「でも俺は、あまり活躍出来てません。」

事実、一夏は、近藤と比べたらあまり活躍出来て無かった。

「確かにそうだがくらべるのは酷と言うものだ。あっちには、仲間がいた。それに対して君は、一人だ。差が出て当然、個人の活躍としては、充分活躍している。縁の下の力持ちって言えばいいだろう。」

そう、一夏は、個人としては、充分以上の活躍をしている。

「俺は、弱いですよ。負けてばかりです。始めのころは、勝ってた時もありましが今は、負けてばかりです。」

「それは、当然だろう。君の機体は、白式だったな。あんな剣一本しか使え無い機体だし、君もISに乗ったのは、最近だろうし、玄人向けの機体に素人の君が乗るのだから、無茶振りにも程がある。それでも君は、ある程度、機体を使いこなしている。負け続きとは、いえ、いい勝負をしている時もあるじゃないか。」

「見ていたのですか?」

「勿論、見ていたよ。君が負けてる原因は、師がいないことだ。君は、一人で鍛えている。簡単に言えば自分の弱点が把握しづらいし、第三者視線があれば色々と分かるが一人ではな、把握しづらい。そして長距離戦闘の練習も出来ないしな。機械である程度は、出来ても人と戦うことっとなったら厳しい戦いになるのは、当然だ。人と機械では、動きが違うしな。そしてあっちには、仲間がいるのだから活躍出来て当然だ。だが、君は、単独行動している。差が出て当然だ。」

魔王は、立ち上がり一夏の頭を撫でる。

「泣きたい時は、泣け、その方が気分が晴れる。別に恥ずかしがることはない。今まで辛かっただろう?誰にも褒められず、認められず、でも、君は、努力をした。私は、君に言葉を送ろう。君は、頑張った。少々無理をしているがね。だから、少し休め。」

一夏は、嬉しかった、誰にも褒められず、誰も認めてくれなかった、そして姉にも見捨てられ、自分は、孤独だった。でも魔王は、自分の努力を認めてくれた、褒めてくれた。それが堪らなく嬉しかった。一夏の瞳から涙が流れる。久しぶりに感じる人の体温を感じながら静かに一夏は、涙を流した。魔王は、一夏が泣き止むまで頭を撫で続けた。

 

 

 

一夏が泣き止み、魔王は、一夏に話し掛ける。

「気分は、晴れたかい?」

「はい。」

「そうか。もうそろそろ、時間だな。」

一夏は、それを聞いて残念に思えた。もう少し、話をしたいと思った。

「さて織斑君、君は、見返したいと思わないか。」

「えっ。」

魔王の言ってることは、理解してる。今まで見返したいと思ったことが無かったな。認めて欲しい、一心で頑張っていたのだから。

「でも俺には、ISがありません。あっても負けます。」

そう、一夏のISは一夏を裏切ったのだ。何故なのかわ、分からない。なので一夏は、ISを持っていなかった。

「ISに勝てる物は、持っている。そして私直々に鍛えてやる。君は、どうする?このまま、終わるか、見返すか。どちらを選ぶ?」

魔王は、一夏に手を差し出す。一夏は、悩んだ。でも一夏は、今までのこと思い返した。誰にも褒められず、認めてくなかったことをそして認めてくれた魔王のことも自分が望めば魔王は、手を貸してくれる。一夏の心を暗い何が侵食していく。そして、

「お願いします。俺に力を下さい。」

魔王の手を取った。

「手を貸そう。」

「俺のことを一夏って呼んでくざさい。」

「分かった、さて一夏、行こうか。」

「はい。でもどうやって?」

「心配するな。行くぞ。」

ISの屋上には、誰もいなくなった。始めから誰もいなかったように。

 

その後、IS学園は、消えた織斑一夏を捜索したが見つけることは、出来なかった。後、織斑一夏に関する物理的なデータがすべて消えていた。始めから織斑一夏が存在していなかったように。

 

 

 

 

 

 

 




物理的なデータとは、卒業アルバムとか写真とか戸籍とか一夏の私物とか友人に送ったプレゼント(一部除く)とかネットの検索とか。その他色々です。なので織斑一夏は、いなかったようになってます。でも人の記憶は、消さなかったようです。


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さよなら、過去の自分

一夏は、驚いた。さっきまでIS学園の屋上に居たのに今は、海岸に居るのだから。

「ここは?」

「ここは、私の秘密基地さ。ここで軍艦を作っている。まぁ、暇潰しにな。」

「でも人の気配は、しませんよ。」

そう、周りには、何かの機械が整然と置かれていた。そして海岸の方では、軍艦が停泊していた。それでも人の気配が無い。その答えを魔王言った。

「ここに人は、いない。すべて私一人で作っているし操作も可能だ。さて行くぞ。」

「・・・待ってください!」

一夏は、暫く呆然としていたが慌てて魔王を追いかける。少しすると軍艦が見えてきた。

「これだ。」

「これが何か?」

「まぁ、まず、君は、見返した後、どうしたい?」

「見返した後ですか?」

「そうだ。」

一夏は、考えた。見返した後のことなど考えていなかった。自分の終わりを望んでいたのだから。

「分かりません。どうしたら良いのかも分からないです。」

「だったら別の星に引っ越すか?」

「・・・えっ。」

一夏は、混乱した。当然だ、何て別の星に引っ越すと言う訳の分からないことを言ってるのだから。

「無理でしょう。」

「出来るよ。君が望むなら別世界の地球に行けるよ。ISが存在しない地球に、ね。」

「・・・」

一夏は、魔王が本気で言ってることを理解した。一夏は、孤独だった時は、本を読んでいた。当然、異世界もの小説も読んだことがある。そしてそれを聞いて一夏は、決めた。もうあんな場所には、居たく無かったから

「お願いします。」

「君なら言うと思っていたよ。さて、君には、これを飲んで貰う。」

魔王は、一夏に飲み物を渡す。

「これは?」

「女体化薬。」

「・・・なんで?」

「此処にいるのは、一時的でまた、戻る。君が今の姿だと直ぐにばれる。流石に君が女の子になっているとは、あちらは、思いもしないだろう。君は、性別を変えてまで成し遂げる覚悟があるのかも試している。まぁ、不要だと思うが。」

「飲まなかったら?」

「君をIS学園の屋上に戻す。私と会ったことは、忘れて貰うがね。」

「分かりました。」

一夏は、覚悟を決めて女体化薬を飲む、桃の味がした。飲む終わると突然、睡魔が襲ってきた。

「おっと。」

バランスを崩した一夏を魔王が支える。

「ゆっくりと眠りなさい。」

その言葉を最後に一夏は、夢の中に飛び立つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん?」

一夏は、目を覚ました。

「起きたようだね。」

「おはようございます。」

「あぁ、おはよう。これ鏡、自分の姿を見てみ。」

魔王は、一夏に手鏡を渡す。一夏は手鏡で自分を確する。そこには、姉似た容姿の美少女がいた。髪は、腰まで伸びていて腰も細く胸は、豊かな膨らみがあった。顔も千冬を優しくした感じ。手も脚も細くなっていた。

「美少女、爆誕だね。動けるか?」

一夏手足を動かすそして立ち上がる。だが身長が縮んだので来ている服がブカブカだった。

「問題ないようだね。まぁ、服を変えないとな。」

魔王は、そう言うと一夏の服が縮み始めた。今の一夏に合うサイズになった。

「さて。あれに触るんだ。まだ完成は、していないが。」

「あれにですか?」

魔王は、頷く。一夏は、軍艦に近付く、そして触れると周囲は、眩しい光に包まれた。光が晴れると一夏に驚く変化が起きていた。一夏の両手には、大砲をもっており、足にも何が付いていて背中には、大砲や色々と付いていた。

「今の君の状態を話さないとな。」

「お願いします。」

魔王は、椅子と机を出し一夏も座らせる。

「君は、軍艦の力が使える。今、君が両手に持っているのは、15・5センチ連装砲だね。」

「これがですか?」

「だね。そして君足にあるのは、5連装魚雷発射管が片足に2つずつ付いてるね。」

一夏は、自分の脚を見る。脚の外側に並ぶように配置されている。

「最後は、君の背中にあるものだね。まぁさっき言った、15・5センチ砲と9センチ高角砲と機銃と艦橋と電深だね。」

「電深?」

「レーダーのことだ。そして君は、水上のうえを走れる。」

「本当ですか?」

「本当だ。最後は、君は、頑丈になっているだろうね。」

「それは、分からないです。」

「当然だよ。まぁ、これから分かるさ。着いてきなさい。」

一夏は、魔王の後に着いていく。直ぐに着いた。

「さて一夏、水上の上に立ってみようか。」

「えぇー無理でしょう。」

「水の上を滑るイメージで行けば行けるだろう。何事も挑戦だ。」

「分かりました。」

一夏は、水の上に立つイメージをしながら海に足を着ける。すると一夏は、水の上に浮いていた。

「出来た。」

「滑ってみなさい。」

一夏は、動いた。

「わぁー。」

一夏は、滑っていた。初めて見る景色に感動していた。

『空も飛べるかな?空を飛ぶイメージをして。』

すると一夏は、空を飛ぶ。

「?!」

魔王も驚いていた。それが嬉しくて宙返りや色々アクロバットな技を披露した。そして魔王の所に戻る。

「見てくれた?」

魔王は、一夏の頭を撫でながら

「見ていたよ。君は、凄いな。偉いぞ。」

一夏は、褒められて笑顔だった。

「さてそろそろ特訓をしようか。」

魔王は、真剣な顔でいった。俺は、魔王に言った。

「よろしくお願いいたします。」

一夏は、心の中で呟いた。

『過去の自分にさよなら。』

 

 

 



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魔王と買い物

一夏ちゃん 艦娘モードの武装
15・5センチ連装砲4基8門両用
9センチ連装高角砲4基8門
40ミリ4連装8基32門
25ミリ4連装10基40門連装4基8門
62センチ魚雷発射管5連装4基20門

魔王が暇潰しに作ってた。
結論、めっちゃ強い。



特訓を開始して1カ月がたった。あれから織斑一夏は、強くなった。魔王との特訓は、地獄だけど自分が強くなってるっと実感する。

「今日は、ここまで。」

魔王は、特訓の終了を宣言する。一夏は、既に息が絶え絶えになっていた。

「これ飲むか?」

魔王は、一夏に飲み物が入ったペットボトルを渡す。

「ありがとうございます。」

「気にするな。」

一夏は、ペットボトルのふたを開けて飲み物を飲んでいく。魔王との特訓は、先程も言った通り地獄だった。魔法を使ってくること(魔法があることにも驚いたが。)そして殺す気で撃ってきていることもあり何回も実際に死にかけた。そうなる時は、いつも魔王が魔法で治療してくれた。まぁ、そのお陰か頑丈になってることが分かった。じゃあないと魔王の魔法で殺られてる。後、妖精さんが現れました。軍艦の乗組員らしいです。妖精さんのお陰なのか命中率が5割から8割に上がりました。(魔王の魔法に当たる確率ですけどね。)そして夜ご飯を食べてる時、魔王が話し掛けてきた。

「一夏、明日、買い物に行くから来るか?」

この1ヶ月間、日本の近畿地方で魔王と生活していて必要な物は、魔王が持ってきていました。・・・女性物の服や下着も。付け方は、妖精さんに教えてもらいました。後、魔王から男言葉で話さないように言われました。理由を聞いたら合わないからっと言われました。間違えて男言葉で話すと氷の槍が飛んできます。恐ろしい速度で。

「行きます!どこに行くんですか?」

「近くにあるショッピングモールにな。」

「分かりました。」

 

 

次の日

 

 

「準備出来たか?」

「出来ました!」

魔王と一夏は、外出の準備が終わったので一緒にショッピングモールに向かいます。ショッピングモールには、徒歩で向かいます。

「ショッピングモールで何を買うんですか?」

一夏は、魔王にそう尋ねる。

「そうだな。まぁ、色々な物を買う予定だ。」

「その服、似合っているぞ。」

「えっ?!・・・ありがとう。魔王さんも似合ってるよ。」

「そうか。」

そんな会話をしながら歩いていく。一夏は、そんな何気ない会話が出来ることに感動していた。イジメられる前は、この様な会話が出来ていたがその後は、出来なかったので魔王とこの様な会話が出来ることに喜びを感じていた。会話しているとあっという間にショッピングモールに着いた。魔王と一緒に中に入るとエスカレーターで二階に向かう。魔王は、リュックから二枚のチケットを出して一夏に見せる。

「これを君と見ようと思ってね。」

それは、今、人気の映画のチケットだった。

「それって今、人気の映画ですよね。」

「そうなのか?」

「はい、今話題の映画です。」

「そうか。面白そうだから選んだだかな。さてジュースとポップコーンを買わないと一夏もいるか?」

一夏は、頷く。それから魔王と飲み物を買い。一緒に映画を見た。映画の内容は、よくある恋愛もの。魔王が言ってた通り面白かった。

 

 

 

 

 

 

 

「どうだった?僕としては、面白かったがね。」

「面白かったです。特に思いが通じ合う所は、感動しました。」

「確かにそのシーンは、非常に良かったな。」

そこから魔王と映画の話をした。それだけでもずっと話せるほど。このシーンが良かったとかこのシーンは、泣けたとか。どこで撮影したのか。色々と。

「そうか。そろそろ昼の時間だ。何か食べたいものがあるか?」

「えーと。寿司が食べたい。」

「そうか。」

魔王と一緒に店で寿司を食べた。その後、魔王と一緒にゲームセンターに行った。

「これ可愛いですね。」

一夏がみている先には、可愛らしい猫のぬいぐるみがあった。

「ふむ、何事も挑戦だな。」

魔王は、お金を投入口に入れクレーンを動かす。

「ここをこうしてこれをこうだな。」

魔王は、一回でぬいぐるみを落とした。魔王は、猫のぬいぐるみを持つと一夏に渡す。

「ほれ。」

「いいんですか?」

「その為に取ったのだから。貰ってくれないと困る。」

「ありがとう。」

その後、店員から袋を貰い、袋に猫のぬいぐるみを入れる。

「あれ、取ってみたい。」

一夏がみていた先には、お菓子の塔があった。

「んっ。あれか。いいよ。」

魔王は、お金を投入口にいれる。

「どうぞ。」

「ありがとう。」

一夏は、真剣な顔でクレーンを動かす。

「ここかな?」

一夏は、ボタンを押す。そしてお菓子の塔の上の部分が崩れて落ちてきた。

「やったー。」ヽ(*´∀`*)ノ

一夏は、お菓子が取れたことが嬉しかった。

「沢山、取れたようだね」

魔王は、お菓子を袋に入れていく。

「あれもやってみたい。」

「フィギュアか。難しいぞ。君に早いじゃあないか?」

魔王は、一夏を茶化す。一夏は、むぅー、と頬を膨らまし。

「出来るもん。」

「そうか。まぁ、君のお手並みを拝見だな。」

魔王は、一夏にお金を渡す。一夏は、お金を投入口に入れる。それから一夏は、頑張ったが取ることが出来なかった。

「取れなかった。」

一夏は、落ち込みながら言う。見かねた魔王は、

「これは、こうしてこうすると。」

それから魔王は、三回程でフィギュアを落下口に落とした。

「ほら。」

「ありがとう。」

「気にするな。私も楽しめた。そろそろ、行こうか。」

「うん。」

一夏は、笑顔で頷く。そして魔王と雑貨店に向かった。

雑貨店には、様々な小物類があった。

「これとか似合うじゃあないか?」

魔王が一夏に水色のヘアピンを渡す。

「分からないです。」

「着けてみるか。」

魔王は、一夏の前髪にヘアピンを着ける。

「似合っているな。」

「そうですか?」

「買うか。」

魔王は、ヘアピンを外し、レジに向かい購入した。

「後は、服を見に行くか。」

服屋に向かう途中で先程、購入した。ヘアピンを一夏に着ける。その後、服屋でああでもない、こうでもないと魔王と話した。その後、服も魔王が買った。

「そろそろ、時間だな。帰るぞ。」

「は~い。」

沢山の買い物袋を魔王が持っている。一応、一夏も持つと言ったが魔王は、必要ないと言った。袋は、三袋しかないが。

「魔王さんに聞きたいことがあるですが。いいですか?」

「なんだい?」

「どうして私にここまでことしてくれるんですか?」

「そうだね。君に興味があるからとしか言えないね。」

「そうですか。あの、今日は、何が食べたいですか?」

「そうだね~。カレーが食べたいかな。一夏の料理は、絶品だから沢山、食べるよ。」

「ふふ。そう言ってくれて嬉しいです。今日も期待しててくざさい。」

「それは、楽しみだね。」

魔王と一夏は、話ながら家に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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魔王の暇潰しの目的。 そして・・・

一夏視線を書きました。上手く書けたかな?っと思います。


「一夏と出会ってもう、2ヶ月か。・・・時の流れは、早いものだ。」

「そう、ですね。」

私と魔王は、夜空を眺めながお菓子や飲み物を食べながらお話をしていた。

「君は、あの頃より強くなったな。」

「それでも魔王には、勝ったことは、無いですけどね。」

私は、魔王と一緒に行った特訓の日々を思い出しながら応える。

「それでもだ。君は、強くなっているよ。そこは、誇って良いと思うがね。」

魔王は、穏やかに言う。

「そう、・・ですかね。」

「あぁ。私が保証する。誰がなんと言おうがね。だから自信をもて。」

魔王は、笑顔でそう言いきる。私も魔王に釣られて笑顔で

「魔王がそう言うならそうですね!」

「そうだ。」

魔王は、そう言うとチーズケーキを頬張る。それに釣られて私もイチゴケーキを食べる。(魔王と一緒に作りました。)

「味は、どうかね?」

「美味しいです。」

「そうか。」

「魔王と一緒にケーキ作りが出来て良かったです。」

「それは、良かった。」

「はい。今まで誰かと一緒に料理をしたことが無かったので。」

「・・・」

「だから、ありがとうございます」

私は、魔王にできる限りの感謝の言葉を伝える。

「礼には、及ばん、私も一夏と料理が出来て楽しかった。また、一緒に料理をするか?」

「うん!」

そこからは、静かに夜空を眺めながらケーキを食べた。ケーキを食べ終わると。

「君は、私に聞きたいことがあるか?」

「それなら魔王の目的を教えてくれますか?」

「なぜ?」

「私は、助けるだけが目的では、ないでしょう?私に興味があったから目的を後回しにしてるんでしょう。」

確信は、無かったけどなんとく分かる。2ヶ月も一緒にいたら魔王が何かを隠してることも分かってた。それでも私は、聞かなかった。今の日々を失いたくなかったから。

「君の言うとおりだ。私の目的を知る覚悟があるか。」

魔王は、真剣な顔で言う。それに対して私は、

「あります!」

私も魔王を強く見返す。それを見て魔王は、笑った。

「良いだろう。」

魔王は、月を見ながら語り出す。

「私の目的は、この星の破壊だ。」

「・・・冗談ですよね。」

「冗談に見えるかね。」

「・・・見えません。」

冗談と思いたいけど私には、分かる。魔王は、本気で言ってることが、目を見たら嘘をついてるか私には、分かるから。

「それだけですか?」

「それだけだな。」

「理由を聞いても。」

「私にも色々とあるのだよ。」

魔王は、私の質問には、答えなかった。

「分かりました。後、これからの予定は、何ですか?」

「そうだね~。そろそろ、始めても良いかもね。」

「何をですか?」

「彼らに見返す時が来たってことかな。」

私は、魔王の言葉に緊張が走る。魔王は、一夏の様子を見て。

「何、緊張することは、無い。今の君なら簡単に勝てる。だからっといって油断しては、駄目だがな。」

「本当に私は、彼らに勝てるでしょうか。」

「不安になることは、無い。先程も言ったが君は、強くなってる。それに改装もしたらから負ける可能性は、ゼロに等しいものだ。だから自信を持て。」

魔王は、悪戯にウインクする。私は、苦笑しながら。

「分かりました。何時、実行するんですか?」

「12月にIS学園にISを用いた大会が開かれる。それを利用する。」

「12月にそんな大会があるんですね。」

「いや、本来は、無いがな。まぁ、そうなるよう誘導は、した。少々、面倒くさかったがね。」

「何か、魔王らしいですね。」

「私らしいか。・・・そう言われるのも悪くない。」

「どうやって入るですか?いつもの転移魔法ですか?」

「何を言ってる、正面から行く。」

「それは、大丈夫ですか。」

「問題は、無い。」

「魔王がそう言うなら。」

 

 

 

 

 

 

 

それから私と魔王は、特訓をしてその時を迎えた。

「準備は、出来たか?」

「はい!」

「行くぞ!」

「了解です!」

さぁ、戦いを始めましょう。IS学園の皆さん。

 

 



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幕開け・・・の前に

初めての第三者視線。第三者視線を書くのが苦手と自覚した今日のこの頃。短いです。


俺は、近藤昭。まぁ、よくに言う転生者だ。何で転生したのか分からないがISの世界に転生出来て良かったと思ってる。何でかって?まぁ、初めの方は最悪だって思ったが転生特典なのか。ISを動かすことが出来て容姿も原作主人公の一夏と同等で才能は、それ以上だった。一回、本を読めば暗記出来るぐらいだ。他にも記憶を操作することも出来る。(人に触れてないと使えないが。)それを知った時は、嬉かたっね。何故ってヒロインと付き合うことが出来るからな。男の夢のハーレムが作れるし。それでIS学園に入学したけど男子が二人だけなので女子の視線が凄かった。あの視線を一人で浴びた一夏は、凄いと思ったよ。初めの頃は、箒に接近し、上手く触れることが出来、記憶の操作が出来た。そこからは、様子見をしてたよ。面倒なことは、一夏に押し付けつつヒロインを手に入れる計画だから。最終的には、一夏を退学させること。一夏は、望んでIS学園にはいったわけでは、無いから退学出来るなら喜んでするだろしな。一夏は、平穏な生活が出来、俺は、ヒロインと付き合えてハッピー、っという利益の一致。だから、そうなるように動いたが結論から言うと出来なかった。ISを動かせる男性が二人しかいないから無理ってことも。他の方法も探したが無かったから諦めて学園の生徒や先生の記憶を操作して味方にした。夏になる前に本格的に動いてヒロインも手にいれた。束博士や千冬も手に入れた。再び、一夏を退学させようとしたがその前に一夏が消えた。それを聞いて俺は、慌てたよ。そして一夏に関する物が消えてることにも。まぁ、一夏には、ISも無いし、何も出来ないから次第に忘れていったよ。それに白式も手に入れたから俺は、最強だと思ったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日までは。

 

 

 

 

 

 

それは、なんの前触れもなく起きた。今日は、IS学園でISを用いた大会が行われる。四対四の集団戦が行われるはずだった。開始のベルが鳴る寸前にアリーナの中央に何かが着陸した。相手は、アリーナの遮断シールドを突破できる力があるようだ。俺達八人は、直ぐに集まり陣形を整える。少しすると相手の姿が見えてきた。相手の姿を見たとたん俺は、声をあげたくなったが寸前の所で耐える。相手の装備がどう見ても艦娘なのだ。両手に大砲を脚には、魚雷が背中には、船の艦橋や煙突、または、武装もあった。気になるがまず、相手の正体を知りたいから声をかけた。

「お前は、誰だ。」

相手は、俺達の方を見た。その間は、無言で緊迫した空気が流れる。そして

「私は、一夏。久しぶり近藤さん。」

一夏は、笑顔で言った。

 

 

 



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幕開けと終わり

私と魔王は、IS学園のアリーナの上空にいた。私は、艦娘の武装を展開して魔王は、普通に空の上に浮かんでいた。

「一夏、気分は、どうかな?」

「少し緊張する。」

「そうか。まぁ、ある程度、緊張してた方がいい。」

私と魔王は、そんな会話をしながらアリーナの様子を伺う。暫くするとアリーナ・ステージに8機のISが集まる。全て覚えのある機体だった。

「ふむ。役者は、揃ったようだ。さて主役が居ないと始まらないな。一夏。」

魔王の言いたいことを理解して私は、言葉を返す。

「うん。・・・行ってきます!」

魔王は、私の顔を見て。

「行ってこい。そして勝ってこい。」

「はい!」

私は、アリーナに急降下を始める。距離が近くなると私は、アリーナの遮断シールドに砲塔を向ける。そして引き金を引く。砲弾がシールドに命中して穴が開く。私は、その穴に突入する。砲弾が貫通したのか砂塵や土埃が宙を舞う。暫くすると砂塵や土埃が消えて彼らの姿を視認する。

「お前は、誰だ。」

近藤がそう私に問いかける。だから私は、笑顔で答える。

「私は、一夏。久しぶり近藤さん。」

言った少し後に会場の観客がざわめく。

「そんなはず無い。あいつは、男だ。」

「そうですわ!」

近藤のハーレム要員たちが次々、反論していく。普通は、そうだよね。今の私を見て一夏に見え無いからね。

「本当だよ。私は、織斑一夏。でも信じたくなければそれでもいいよ。どちらでもいいからね。」

「目的は、なんだ?」

近藤がそう問いかける。せっかちだね。もう少し会話をしようよ。

「せっかちだね?」

「早く答えろ!」

近藤が怒気を発しながら言う。

「目的ね。貴方たちを倒すことかな。」

それを言うと会場から笑い声が聞こえる。

「独りでか?この状況を理解して行ってるのか。」

「してるよ。それでも勝てるから来た。」

「・・・手を上げて降伏したら命は、助けてやるぞ。」

近藤は、そう言う。人数差は、向こうが勝ってるからね。でも、ね。私にも退けないときがあるから。

「断る。」

私は、大砲を構える。向こうも私の態度を理解して戦闘態勢にはいる。

「そうか。行くぞ!」

「あぁ!」

「分かりましたわ!」

「やってやろうじぁないの。」

「うん。」

次々にやる気の声を上げていく彼らたちを見て絆を感じる。

『少し、羨ましいな。』

私は、その思考を隅に追いやる。

「始めましょう。」

私は、大砲の引き金を引いた。発射された砲弾は、次々に命中していく。それも初めだけで次第に連携した迎撃や避けて行く。

「くっ。」

「威力、おかしすぎでしょう。」

「何とかしますわ。」

「頼む。」

セシリア・オルコットのISからブルー・ティアーズが六基が私の周りに展開する。

「妖精さんお願い。」

『任された。』

私の背中にある船体からミサイル1発を発射する。そのミサイルは、途中から8発に分離してブルー・ティアーズに次々と命中していく。残りの2発は、近くのISを狙ったが撃墜される。

「なっ!」

セシリアは、驚いていた。でも驚くのは、まだ早いよ。

「航空部隊、発艦。」

『行くよ~。』

次々と航空部隊が発艦していく。全部で21機。

『こちら、支援を開始する。』

『目標は?』

「紅椿を攻撃目標に設定。」

まずは、回復役のISを倒さないと面倒だよね。

『了解です!』

私も攻撃に参加しないとね!

「艦対艦ミサイル、発射!」

艦対艦ミサイルは、5発を発射する。そのミサイルは、4発ずつに分離する。合計20発の艦対艦ミサイルが紅椿に襲いかかる。

『艦対艦ミサイル発射~。』

『発射~。』

『発射~。』

20機からなる攻撃隊、(残りの一機は、電子戦闘と周囲をレーダーで監視をしている。)一機につき、4発のミサイルを発射する。合計80。そのミサイルも2発ずつに分離して160ものミサイルと私から発射された、20発のミサイルが紅椿に四方八方から殺到する。

「させないよ。」

「させるか。」

相手もミサイルを撃ち落とそうとするが。

『対空ミサイル発射~。』

『発射~。』

次々と航空部隊による妨害で思うように迎撃が出来ず。紅椿も迎撃していたが42発のミサイルが命中する。

『命中!』

「どうなったの?」

爆煙で目視では、確認出来ない為妖精さんに尋ねる。一応、レーダーで把握出来るが詳細が分からないです。

『レーダーから紅椿の反応が消失しました。搭乗者は、気絶している模様。』

まだまだ、油断は、出来ないけど8対1から7対1になった。少しは、やり易くなるかな。

『後方から白式が接近、零落白夜を発動するものと見られる。』

「ありがとう。迎撃を開始する。」

『了解です。自動迎撃システム、起動。』

白式に対空ミサイルと高角砲または、対空機銃の攻撃が開始される。余りの弾幕に白式は、後退する。

「ふざけてるだろ。」

私は、その言葉を聞いて苦笑いを浮かべる。魔王が改装をしてその説明を聞いた、私だってその性能に驚いたから。

『確か、1500の目標を追尾、捕捉、最大で800の目標を迎撃可能、って魔王が言ってた。システム名は、グレーフ・アストって名前だったはず。魔王が気紛れで考えた名前らしいけど。』

私は、思考を切り替えて戦いに集中する。レーザーや実弾が飛んでくるが私は、楽々と避けていく。これならまだ、魔王の魔法の方が恐いと思える。たまに空気砲が飛んでくるがそれも避けていく。

『全方位からミサイルが接近中!数、48!』

『迎撃を開始します。』

ミサイルと高角砲と機銃による迎撃が開始される。瞬く間にミサイルを全部撃墜した。

『航空部隊による攻撃でブルー・ティアーズを撃墜。レーダーから反応が消失しました!なお、搭乗者は、気絶している模様。』

「了解!これでこれで6対1!」

『第二次攻撃隊を発艦準備、完了!何時でもいけます。』

「了解。第二次攻撃隊、発艦。」

第二次攻撃隊が発艦していく。全部で13機が空を舞う。

『以降第二次攻撃隊は、第2部隊と呼称する。第1部隊は、打鉄武式を攻撃。第2は、作戦通りの行動を開始せよ。』

『第1、了解!』

『第2、了解です!』

私は、支援を得ながらシャルロット・デュノアの機体、ラファール・リヴァイヴに接近する。他のISが邪魔が出来ないようにミサイルと15・5センチ砲で妨害しつつ。

「させないよ。」

シャルロットは、アサルトカノン「ガルム」で迎え撃つ。

私も負けじと15・5センチ砲と9センチ高角砲と対空、対艦ミサイルで反撃する。ある程度、接近すると。シャルロットは、ショトガンに持ち替え、打ちながら接近する。私は、相手がこちらの攻撃を避けることが困難と判断して

「魚雷、発射。」

『発射~。』

魚雷発射管から魚雷が10発、発射される。シャルロットは、避けることが出来ず、命中する。

『全弾命中!ラファール・リヴァイヴの反応、消失しました!搭乗者は、先程と同じです。』

私は、打鉄武式と甲龍に狙いを定める。

「私のこと忘れてない?」

「こちらも忘れてもらっては、困る。」

シァヴァルツェア・レーゲンからレールカノンがミステリアス・レイディのガトリングガンで攻撃する。私も回避行動を行う。

「忘れてませんよ。後回しにしてた、だけです。」

「酷いわ~。お姉さん、泣いちゃう。」

「そうですか。」

私は、上空を飛んでる。支援機に攻撃をを命じる。

『了解~。攻撃を開始します!』

「なっ!」

「ちっ。」

支援機の攻撃が次々と命中していく。

「私を忘れないでね。」

私も次々と砲撃をしていく。反撃にワイヤーブレードが飛んでくるが対空機銃で迎撃する。そうすると2機のISは、目標地点に侵入する。

「妖精さん、お願い。」

『第2、攻撃を開始します。』

航空部隊は、急降下で爆弾やミサイルの雨を広範囲に降らせる。避けることが出来ず次々と命中していく。

『レーダーからシァヴァルツェア・レーゲン、ミステリアス・レイディの反応、消失!搭乗者は、先程と同じです。』

これで残りは、3機だけ。あと少し。

『第1、弾切れのため帰投する。』

『了解!』

『こちら、第2部隊!打鉄武式を攻撃する。』

『了解!』

「私は、甲龍と白式ね。」

『甲龍の反応レーダーから消失!搭乗者は、気絶!』

「・・・白式ね。」

『第2より報告!打鉄武式を撃墜!弾切れのため帰投する。』

「後は、貴方だけね。」

『白式が後方より接近、迎撃開始!』

そのまま白式は、撃墜される。

『ISの反応、全て消失。』

「終わったね。私の目的は、達成だね。」

私は、勝ったというのになんの感情も湧かなかった。

「少し疲れたな。」

私は、倒れこみむ寸前で支えられる。

「お疲れさん。・・・頑張ったな。」

「うん。」

「少し眠りなさい。」

私は、魔王のその言葉を最後に眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




一夏ちゃん艦娘モード改武装
15・5センチ連装砲4基8門
9センチ連装高角砲 4基8門
40ミリ機銃4連装4基16門連装4基8門 自動迎撃
25ミリ機銃連装10基20門単装4基4門 自動迎撃
62センチ魚雷発射管5連装4基20門
航空機40機搭載
(多目的攻撃機32機、多目的支援機4機、対潜機4機)
多目的ミサイル
多目的ミサイルは、様々な局面での使用を想定。一発につき八発の小型ミサイルを収納している。
対艦ミサイル
文字通り対艦用。一発につき四発の小型ミサイルを収納している。ISにも使用出来るようにされている。

魔王の改装の結果、出来た。グレーフ・アストシステムを搭載。魔王が作ったグレーフ・アストシステムは、魔王が経験した宇宙戦争基準で作っている。


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終わりの始まり

初の魔王視線!短いです。


一夏が眠りについたのを確認する。観客が避難せず見ている。普通は、避難させるものでは?まぁ、どちらでも良いが。

「何というか。混沌としているな。機体だけは、修理しとくか。」

彼らのISを魔法で直す。

「さて行くか。」

一夏をお姫様抱っこをする。そして移動しようとするが。

「待て!」

来ましたね。まぁ、想定済みですが。

「来たようですね。織斑千冬さんに篠ノ之束さん。」

後ろには、刀を肩で担いでる。織斑千冬さんと篠ノ之束さんがいた。後、こちらを包囲するように動いてるISも。

『ISは、学園の生徒か教師の部隊かな?』

「貴様は、誰だ?」

「そうだな。魔王っと名乗っておこう。」

いつものご挨拶は、疲れる。

「・・・その子は、本当に一夏か?」

千冬が尋ねる。

「この子は、一夏だよ。それでも信じられないなら。」

私は、彼女たちに小さな袋を投げる。

「遺伝子検査をすれば良い。この場で出来るだろう?まぁ、男性の遺伝子と女性の遺伝子は、違いがあるから合わないかも知れないがな。」

少しすると。

「間違いないよあの子は、いっくんだよ。ちーちゃん。」

「おや、本当に鑑定していたとは、驚きです。」

「束さんに出来ないことは、無いのだ!」

篠ノ之さんは、手をVにしてこちらに見せる。愉快な人ですね。気が合うかも知れないですね。

「お前の目的は、なんだ?」

織斑さんが怒気を出しながら尋ねる。

「何だろうね~。」

「真面目に答えろ!!」

「真面目だね~。まぁ、そろそろ始めるか。」

私は、魔法を発動する。すると上空に重なるように10近い、魔方陣が展開する。

「なっ!」

「これには、束さんもビックリ。」

「余り、驚いていないようだが。」

「あれは、なんだ!」

聞かれたら答えないとな。反応が期待出来そうだし。

「この世界を破壊する魔法。」

「両手を上げなさい。」

「おや。囲まれてしまった。」

「ふざけないで!」

IS部隊の指揮官が声を上げる。面倒だからサクッ、っと終わらせますか。

「えっ。」

ISが突然、制御不能になる。

「何をした!」

「簡単なことだ。ISの制御を奪っただけだ。後は、ISコアを半壊したぐらいだ。」

ISのパイロットは、気絶させて安全なとこで寝てもらう。邪魔だから。次いでに聞きたいこともあるし。

「後、聞きたいが記憶が戻ったのか?」

確か彼女達は、記憶を操作されてたはず。・・・戻ったのかな?

「・・・思い出しただけだ。」

「う~ん、束さんも思い出しただけ。」

「そうか。」

私は、心の中で面白い想像をする。

『一夏は、人間不信になっている。特に女性不信は、深刻なレベル。これ彼女達と仲良く出来るのかな?一夏に魔法かけなきゃ。』

私は、一夏に魔法をかける。一夏の身長が縮む。

「何をしている。」

「一夏に若返りの魔法をかけただけ。10歳ぐらいにした。」

やり直すなら若返りした方がやり易い。

「そろそろ、終わりの時。」

「させると思うか。」

織斑千冬が接近しようとするが。

「動かない?!」

「魔法を使ったよ。動かれると面倒だからね。束博士も同じだから安心して。」

さて仕上げの時だ。

「新たなる始まり。」

世界が光に覆われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏。君が幸せに生きられる世界を作ってあげよう。どうなるか、楽しみだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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大切なものを守る為に
出会い


「うん?ここは?」

私は、目が覚めて周りを見渡す。私は、ベッドで寝ていたようです。でも私は、IS学園のアリーナにいたはず、魔王がここに運んで来たのかな?

「寝覚めたようだね。」

魔王の声が聞こえたのでそちらの方に振り向くと開いたドアの所で立ってる魔王がいた。

「気分は、どうだ?」

「この通り、何時も通りです。」

私は、魔王に元気アピールをする。それを見た、魔王は、苦笑いをしながら。

「元気な様で安心したよ。後、これ、食うか?」

魔王は、お盆に乗せてる料理を見せる。お盆には、味噌汁とご飯と魚があった。

「食べる。」

「そうか。介抱が必要か?」

「一人で出来る。」

「食べる前に教えとかないと。」

「?」

「鏡、見ろ。」

魔王は、私に手鏡を渡してくる。手鏡で自分を見ると身長や手が小さくなっていた。私は、魔王を見た。

「何で縮んでいるのかって?理由は、小学生からならやり直しがしやすいと思ってな。」

魔王の説明を聞いて一応、納得した。魔王なりの優しさだと思うし。

「後、君の名前、これから浜波一花、っと名乗るように。私は、浜波勇、っと名乗るのでよろしく。」

「分かりました。」

「それと明日から学校に行ってこい。・・・小学校だからな。」

「えっ!」(*゜ロ゜)!

「荷物、そこに置いてる。」

魔王が指で場所を示す。そこには、ランドセルにそれぞれの教科書とか他にも必要な物が置いてあった。

「後、これ。」

魔王は、私に袋を渡す。袋の中には、可愛らしい制服が入っていた。私は、魔王にお礼を言う為、魔王の顔を見て。

「ありがとうございます!大切に使います。」(^-^)

「気に入って貰えて良かったよ。話は、以上だ。ご飯、食べとけよ。」

魔王は、ドアを開けて部屋から出ていく。少しすると階段を降りる音がした。

「いただきます。」

 

 

 

 

ご飯を食べ終わって少しすると魔王が来ました。

「味は、どうだった?」

「美味しかったです。」

「そうか。一花のお口に合ったようで良かったよ。それと。」

魔王は、私のおでこに手を当てる。

「・・・」

私は、少し気恥ずかしくなる。魔王は、直ぐに手を離す。

「熱は、無いようだな。体調は?」

「何時も通りです。」

私は、魔王に元気だと伝える。

「そうか。」

「あの~。私、お風呂に入って良いですか?」

「あぁ。言うと思って準備だけしといたから良いぞ。私は、まだ、する事があるから行ってこい。」

その後、私は、お風呂に入ったり魔王とテレビを見たり夜ご飯を食べて1日を楽しく過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

☆次の日★

 

「準備出来たか?」

「少し待って。」

私は、小学校の制服に着替えて背中にランドセルを背負って慌て玄関に向かう。

「ようやく、来たか。予定より二分、遅れてる。」

「魔王が早すぎるんです。」

私は、魔王に反論しながら靴を履く。

「効率よくやれば、これくらい普通だ。」

魔王は、私が靴を履くのを確認したら玄関のドアを開ける。魔王に学校近くまで送ってもらいます。

「頑張って友達を作れよ。」

「無理だよ。頑張って見ますけど。」

私は、人間不信になってます。魔王から聞きました。治す努力は、しますが難しいと私は、思ってます。

「今日は、何が食べたいですか?」

「そうだな。オムライスが食べたい。」

「分かりました。」

魔王と会話をしながら向かいます。20分位で学校に着きました。

「ここだ。」

「ここですか?」

魔王は、頷きました。私は、魔王の顔を見て笑顔で。

「いってきます!」

「行ってこい。・・・楽しんで、遊んでこい。」

「うん!」

 

 

 

 

 

そして。

 

 

 

「浜波一花です。趣味は、料理を作ることと本を読むことです。よろしくお願いします。」

私は、教室で自己紹介をしてます。クラスは、5年2組になりました。

「質問をしたい人、いますかー。」

先生がそう言うとあちこちから手が上がる。

「何の本を読みますか?」

「色々な本を読んでます。」

他にも質問されたが楽々と答えていきます。

「席は、あそこだから座って。」

「分かりました。」

そこからは、普通に授業を行いました。習ったことなので暇でした。休憩時間は、クラスメイトから話し掛けられました。そのまま、何事もなく、過ごしました。

「一花ちゃん、またね。」

「うん、またね。」

私は、クラスメイトの人に手を振ります。私は、一人の少年に話し掛けます。

「あのー。少し、良いかな?」

「はい?何でしょう。」

「一緒に帰らない?」

「えっ。」

「嫌なら別に良いよ。」

「別に良いけど。」

私は、その少年と一緒に帰ることになった。何故かその子は、信頼できた。それと話をしたい、っとも思った。

「朝にも言ったけど私、浜波一花、よろしくね。」

もし、彼に話掛けなければ私は、平穏に生きられたかも知れない。

「僕は、碇シンジ、よろしく浜波さん。」

これが私と碇くんの出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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彼を守る為なら

私と碇シンジと出会って三年位たった。そして今、困った事態になってます。

「「どうしよう。」」

私とシンジは、第3新東京市に向かう為、電車に乗ったが非常事態宣言が発令されて目的地に向かえなくなってしまった。

「公衆電話あるよ。」

「使えるかな。」

シンジが公衆電話に駆け込むが首を横に振った。

「こんなことになるなんてね。」

「ごめん。」

「君が謝る事じゃないよ。運が悪かったっとしか言えないね。それに親に会いたかったでしょう?」

「・・・うん。」

私達が第3新東京市に向かうのは、ある日、碇シンジのお父さんから手紙が届いた。内容は、ただ一言。

『来い』

それを見た瞬間、不器用過ぎる、って思った。魔王も笑いながら不器用だな、って同意してくれた。私は、シンジが一緒に行こう、っと誘われた為、一緒に来ていた。

「えーっと、迎え、来るかな?」

「確か、ミサトさんが迎えに来るってあるけど。」

シンジがポケットから写真を取り出す。写真には、薄着の服を着て色っぽいポーズを決めてる女性がいた。写真には、文字が書いてあって。

『シンジくん江 私が迎えに行くから待っててネ』

っと書かれていた。シンジは、じーっと見ている。シンジも思春期の男子だから仕方ないとわいえ、面白くないのでシンジに話し掛ける。

「シェルターを探そう。」

「そうだね。」

すると大きな揺れが起きた。

「きゃあ。」

「うわぁ。」

直ぐに揺れが収まる。

「今の揺れ、何?」

「あそこ。」

シンジが示した先には、変わった生物がいた。後、それを攻撃するISとヘリコプター。

「何あれ。・・・それより早くここから離れないと。」

「うん。」

私とシンジは、手を繋ぎながら距離をとる。爆発音がすると軍用ヘリコプターが近くに堕ちてきた。そして謎の生物が軽くジャンプ?する。着地の場所が墜落したヘリコプターの所だった。踏まれたヘリコプターは、爆発してその破片が私達に迫る。

「一花!」

シンジが私を守るように包み込む。私は、安心感を覚えながら艦娘モードに移行しようとして。

「ごめ~ん、お待たせ~・・・・貴女、誰?」

私達を庇うように停車した車から運転手が声をかける。声から判断するに女性のようだ。シンジを見て声をかけ、私を見た途端、驚いていた。

「乗って!」

私達は、急いで後部座席に座る。

「しっかり、掴まってなさい。」

運転手は、車を発進させ謎の生物から離れる。轟音が小さくなっていく。それなりに離れると車を止めて双眼鏡で生物の観察を始める。

「貴女を安全な所で降ろすね。」

「貴女がミサトさんですか?」

「そうよ。」

「後、シンジくんも安全な所で降ろした方が・・んっ。」

謎の生物の周りにいた、ISやヘリコプターが急速に距離をとる。私は、嫌な予感がして。

「まさかN2地雷を使うわけぇー!伏せてっ!」

伏せた瞬間に大爆発が起きる。周囲が光に包まれて遅れて衝撃波が私達が乗ってる、車に襲い掛かる。車は、何度も回転をする。目が回りそうだった。暫くすると回転が止まる。一応、シートベルトをしてたお陰で軽いケガで済んだ。シートベルトを外して横転した車から脱出をする。車の外は、荒れて地になっていた。私は、シンジに。

「シンジ、大丈夫?」

「大丈夫だよ。一花は?」

「大丈夫。」

「私の心配は?」

「それを言える元気があるなら大丈夫ですよ。」

私達と運転手さん、三人で横転した車を戻す。

「助かったわ。碇シンジくんにえーっと。」

「私、浜波一花、っていいます。葛城ミサトさん。」

「ミサトでいいわよ、一花ちゃん。貴女がシンジくんのガールフレンド?」

「なっ!」

私は、頬に熱が集まるの感じる。今、私の顔は、赤くなっていると思う。私の様子を見てミサトさんが笑う。車を苦い顔をで見る。

 

「エンジンかかれば良いけど。」

私は、車の状況を知り、何とか出来ないかっと妖精さんに尋ねる。

『妖精さん、車を直せる?』

『出きるよ~。』

『お願い。』

『任された~!』

妖精さんのお陰なのか、無事にエンジンがかかり、車に乗り移動する。目的地に着くのに時間が掛かる為、話をしていた。

「一花ちゃんは、シンジくんに誘われて来たのね。」

「そうです。まぁ、こんなことに為るとは、思わなかったですが。」

「そうね。でもシンジくん、以外とガッツあるわね。一花ちゃんを守るなんて普通、悲鳴上げるわよ。」

「咄嗟に体が動いただけです。」

「それにしても。はぁー。車は、ローンがあるし、服もおろしたばかりなのに。」

ミサトさんのテンションが下がっていく。

「御愁傷様です。」

「まぁ、良いわ。一花ちゃんを安全な所で降ろしたいけど、この状況だから特例としてNERV本部まで来て貰うわ。」

「いいんですか?」

「状況が状況だから、仕方無くよ。」

「倒せないんですか?」

シンジの質問にミサトさんが答える。

「倒せるけどその兵器は、取り扱いが難しい兵器でね。時間がいるの。」

その後は、NERV本部に着いたが迷子になった。後、ジオフロントは、凄かったです。

「迷子になっていませんか?」

「そんなはずは、・・・無いわ。」

『妖精さんどう?』

私は、妖精さんに尋ねる。

『ぐるぐるしてるよ。』

『ありがとう。』

「地図を見たら駄目ですか。」

「無理ね。本来ここは、部外者立入禁止なのよ。資料は、機密だし。シンジくんも他人に見せちゃ駄目よ。」

シンジは、NERV本部のことが書かれてる資料を見ている。

「はぁー。」

その後も迷子になったのでミサトさんは、施設内にある電話で誰かと電話をした。結局、誰か来るまで待つことになった。

「始めから電話しとけば良かったのでは。」

「・・・」

「だね。」

扉が開き水着と白衣を着た、変わった博士?が来たようです。

「遅れた来た挙げ句に部外者の立ち入り、葛城一尉。」

「ごめん。この子、シンジくんと一緒に来たようでね。シェルターに連れていける状況じゃあ、なかったから。」

私に視線を向けるが直ぐにシンジに視線を向ける。

「この子が?」

「ええ。サードチルドレンの碇シンジくん。」

「よろしくね。」

「よろしく。」

博士は、赤木リツコ、っというらしいです。その後は、移動をします。ゴムボートにも乗りました。暗い部屋に入ります。明かりが付き。紫色のした、ロボットの頭部が見えた。

「「・・・」」

私とシンジは、無言で驚いた。

「・・・人が作り出した究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオンの初号機。外に漏らしたら死ぬわよ。」

私を見ながら警告する。アニメや映画で出てくる。巨大ロボットが目の前にあることに少し興奮する。一応、元男だからこういうのに感動を覚える。赤木さんが何か話していたが聞いてませんでした。

『そうだ。久しぶりだな。』

私は、上を見上げるそこには、男の人がいた。

「お父さん。」

あの人がシンジのお父さん、何だ。

『出撃。』

「出撃って、零号機は、凍結中でしょう。まさか初号機を使う気!」

ミサトさん赤木さんを見る。

「他に道は、無いわ。」

「パイロットは?レイは、まだ動けないだろうし。」

「さっき到着したわ。」

赤木さんは、シンジを見る。シンジは、私の手を強く握る。そして私は、これからの展開を何となく把握する。

「碇シンジくん。」

「は、はい。」

「貴方に乗って貰いたいの。」

「ちょっと待って幾ら何でも無理よ。綾波レイだって七ヶ月掛かったでしょう。この子は、今日、初めて来てエヴァのことも今、知ったばかりなのよ。」

「座っていれば良いわ。それ以上は、望みません。」

「・・・」

「お父さん。」

シンジは、お父さんに問い掛ける。

「僕を呼んだのは、このロボットに乗せるためなの。」

『そうだ。』

「乗って外にいる巨大生物と戦えと。」

『そうだ。』

「無理だよ!出来っこないよ。」

『出来ないなら帰れ。』

シンジが俯く。私は、そろそろ我慢出来なくなってきたので介入する。

「親子の再開にしては、酷すぎです。」

『誰だ?』

「浜波一花です。シンジくんのお父さん。いや、ゲンドウさん。」

『葛城一尉』

「彼女は、シンジくんと一緒に行動していたので私の独断で連れてきました。申し訳ございません。」

『部外者は、退出したまえ。』

「それならシンジと退出します。出来ない理由は、無いですよね。」

突然、轟音が響き、その後に振動が来る。上から照明が落ちてくる。

「危ない!」

「一花!」

シンジが私を庇うように動く。まぁ、艦娘になれば、大丈夫、何だけどね。でもシンジに抱き付かれてることに温もりを感じ、安心感を覚える。艦娘モードを発動しようとしたら。轟音と共に照明が弾かれる。

『馬鹿な。』

「うそでしょう。エントリープラグ無しに動くなんて!」

ゲンドウさんと赤木さんが驚いた声を上げる。私も恐る恐る上を見る。そこには、エヴァンゲリオンの右手が私達を守るように動いていた。私は、シンジを守る為、ある決意をする。

「私がエヴァンゲリオン初号機に乗ります!」

『無理だ、動くはずがない。』

「そうよ。エヴァンゲリオンの動く確率も0.0000000001%しかない。」

「動く確率があるなら試すべきです。無理ならシンジに乗るように説得します。」

少しの間、格納庫?に沈黙が走る。そして。

『良いだろう。やりたまえ。』

「司令!」

赤木さんが声を上げる。

『早くしたまえ。』

そう言いどこかに消える。

「はぁ~。無駄だと思うけど着いて来て後、シンジくんもね。」

私達は、移動を始める。赤木さんから移動しながら説明を受ける。その後、私は、エントリープラグの中に入る。

「暗い。」

『私は、貴女が動かせるとは、思えないけどね。』

「それは、やってみないと分からないものです。」

私、男性だった時にISを動かしました。私は、静かに呟く。

「動いてエヴァンゲリオン初号機。」

『エヴァの起動を始めます。総員出撃準備ッ!』

私は、少しわくわくしていた。

『ケージ内すべてドッキング位置。』

『了解。停止信号プラグ排出終了。』

『了解。エントリープラグ挿入。』

振動が伝わる。

『第一次接続開始。』

エントリープラグの中は、赤く点灯して直ぐに七色に光、照明がつく。

『エントリープラグ注入。』

その言葉の後に水が入ってくる。

「これ、大丈夫?」

『問題無いわ。飲んでも大丈夫な水だから。』

「分かりました。」

私は、水を飲む。肺の中を水で満たされる。この感触は、気持ち悪いけど我慢をする。水の中にいる感覚がする。視界は、良好。呼吸も普通に出来る。

『第二次接続開始。』

視界はが広くなる。これってエヴァから見た視界?

『驚いたは、Aー10神経接続含めて初期接続、すべて正常ね。シンクロ率は?』

『双方向回線開きます。シンクロ率、20. 8%!』

「低いの高いの?」

『シンクロ出来てるだけいいほうよ。』

『発進準備よし。一花ちゃん、行ける?』

「何時でも行けます。」

『一花、危なくなったら逃げて。』

「その時は、逃げるよ。」

シンジに言われて私は、笑いながら言う。

『射出口に着いたわ。』

『よろしいですね。碇司令。』

『パイロット、失敗は、許さん、分かっているな。』

「分かってます。」

『射出しろ。』

『了解。発進!』

「うぐっ!」

強烈なGが掛かる。私は、耐える。直ぐに地上に到着する。

『最終安全装置、解除!エヴァンゲリオン初号機、リフト・オフ!』

拘束が解除される。私は、エヴァを動かす。動かし方がISと似ている為、やり易いです。エヴァが一歩踏み出す。

『動いた!』

『歩いた。』

「・・・・・・・」

そんな兵器をシンジに乗せようとしたことに私は、怒りを覚える。歓声が無線から聞こえます。前方には、ヘリコプターを墜落させた使徒がいた。

「武器は?」

『肩にプログレッシプナイフがあるわ。』

「・・・・・・・・・・・・・」

ふざけてるのと私は、言いたくなった。武器がナイフしかないってどう、戦えと?ISの時も剣だけで戦った事があるが、それよりも短いナイフで戦え、何て無茶振りも良い所。

『あの、赤い所を狙って!』

「分かりました。」

私は、使徒と死闘を繰り広げる。バリアみたいなので防がれてダメージを与えられない。使徒の攻撃も私は、避けていく。それでも使徒の攻撃を全部、避ける事が出来ず、使徒の攻撃がエヴァの右目に当たる。痛みが私の右目に襲い掛かる。

「痛い~~~~~!?」

『一花!』

『貴女が傷ついたわけじゃあないわ。』

「この!」

私は、使徒のコア目掛けてナイフで攻撃する。バリアを貫通したみたいでコアにナイフが刺さる。そして使徒の動きが止まる。

『勝ったのか?』

フラグを建てた奴は、後でシメルとして私は、即座に距離を取ろうとしたが使徒が液状になってエヴァンゲリオンに纏わりつく。このパターンに嫌な予感を感じる。

『自爆する気!』

目の前が真っ白になり轟音が鳴り響く。目を閉じていたのを開けると周りは、ため息がつきたくなる光景が広がっていた。

「終わったね。」

『お疲れさん。回収班がそちらに向かっているわ。待機しといて。』

「はぁーい。」

私は、緊張してた影響で睡魔が襲い掛かる。

「ミサトさん、少し寝ます。」

私は、睡魔に身を委ねた。

 



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魔王の暗躍

一花とシンジが第三新東京市に向かってる時、魔王は、家で外出の準備をしていた。

「さて、私も動くか。」

魔王は、魔法を発動する。

「既に運命の歯車は、狂いだしている。それなら、更に狂っても問題あるまい。その方が面白くなりそうだしね。」

私は、転移を行う。

「ここか。暗いな。まぁ、そうゆう場所だしな。」

周りは、暗い空間で人の気配も無い世界。

「ふむ。・・・いるのは、分かっている。出てきたらどうだね。」

私は、呼び掛けを行うが反応が無いので警告を行う。

「出てこないのなら破壊するまでだ。」

私は、手に魔力を籠めていると気配を感じたので魔力を籠めるのは、止めて気配がする方向を見る。

「どうやって来たの?」

話し掛けてきたのは、白衣を着た女性のようだ。

「考えて見た前、碇ユイさん。」

暫く、沈黙が続くがそれも直ぐに終わる。

「貴方の目的は?」

目的ねー。ざっくり言うと暇潰し何だけどね。他もあるが。それよりもだ。

「君の目的は、達成されることは、無いだろうね。」

「何故?」

何故、っと言うと私がいるから。

「私が邪魔をするから。」

「冗談も程々に。」

「・・・碇ユイさんの目的は、人の生きた証を残すことだったね。永遠に。」

「?!」

「私に隠し事は、不可能。」

驚いていますね~。愉しくなってきた。(^-^)

「まぁ、それを言いに来ただけ。それに。」

私は、碇ユイさんに様々な、もしも,を見せる。

「エヴァを使わなくても人の生きた証を残せる。君が望む、永遠を、な。まぁ、エヴァが無ければ使徒を倒せないからエヴァは、必要だな。」

「・・・」

「それに君の息子である、碇シンジは、人としての終わりを望む。それでも計画を進めるなら。使徒を全て倒して貰った後にエヴァを破壊するまで。」

「・・・どうして、そこもでするの?貴方がそこまでする必要が無いじゃあない。それも回りくどいやり方で。」

「確かにね。一言で言うと。一花の為、かな。」

「一花?」

私は、一花のこと全て話した。この世界が三つの世界が融合した事も。話終えると難しい顔をしてたが。

「そんな、世界もあるのね。」

「そうだ。色んな世界があるんだよ。一花は、願ったのだよ。生きたいと。最後の最後まで、な。どんなにイジメられても姉に見捨てられても。願っていたのだよ。だから私が叶えてあげようと思ってな。」

「そう。」

「でも問題があった。」

「どんな?」

「一花は、人間不信になっていた。」

「当然ね。そんな事があって何もなかったらおかしい。」

まぁ、一花は、良く耐えていたと思うよ。

「でもね。心の底では、仲良くしたいと思っているんだよ。まぁ、傷付くことを恐れているから表面的な付き合いしかしてないがね。後、一花は、愛情と居場所を求めているのだよ。何故だと思う?」

「・・・」

「一花には、親がいない。姉しかいなかった。本人は、気付いていないが親がいる子達を羨ましく思っている。今もそして無意識に。一花がシスコンだったのも、無意識に姉に愛情または、甘えていたのだよ。後は、承認欲求も合ったと、私は、見ているがね。」

「そうだったのね。それで世界を融合した理由は?」

・・・気になるご様子で。研究者として気になるなのかな。わからんが。

「今の一花は、人を信じたいが信じられない状態だ。そして自分のことを色眼鏡無しで見てくれる人を求めている。無意識に。」

「ISの件ね。」

「そう、世界で初めて男性でISを動かしたことと、姉の織斑千冬が世界最強だったこともあり色眼鏡で見られていた。」

一花には、それが心の負担になっていた。

「それで?」

「そして一花は、愛情と居場所を求めている。」

「さっき聞いたわ。」

「君の息子である、碇シンジがちょうど、良かったのだよ。シンジ君も似たような状態だからね。一花の心の傷を治すことが出来る人だ。」

「・・・そうゆうことね。」

「察してくれて助かる。まぁ、苦労したがね。それに依存気味だかね。」『それも底無し沼レベル。』

「そして。」

私は、碇ユイさんの耳元で話す。

「!それは、本当?」

「あぁ。」

「サードインパクト以外で世界が滅ぶなんて。」

「融合した、影響だね。まぁ、融合しなければ破滅していたがね。」

「破滅を回避する方法は、一花にあるのね。」

「そうだ。一花が鍵になっている。世界の破滅の回避に協力してくれるかな?」

「えぇ、手を貸すわ。」

「助かる。」

そろそろ、行かないと一花とシンジの活躍を見れなくなる。

「帰るわ。」

「えっ。」

「後、シンジと一花がここに来るよ。多分、一花が乗ってくると思うよ。」

「分かった。」

「次の使徒の時は、シンジが乗るだろうね。」

「どうしてそう、思うの。」

「彼らを近くで見ていたからね。・・・・・・・後、一花とシンジ、同棲してるよ。」

「!!」

驚いてますね。まぁ、許可もしたしてね。一花が寂しがらないようにと後、悪い虫が付かないように。今の一花は、美少女だから、告白されてるらしいしね。そのてん、シンジ君は、信頼出来るからね。

「ほな!」

私は、転移魔法で家に戻る。

「第3使徒サキエルは、一花が倒すだろな。次の第4使徒シャムシエルだったね。艦娘モードが活躍するな。楽しみだ。使徒と戦えるように改装したしな。」

セカンドインパクトは、南極だけに被害を抑えたし。

「問題は、軍隊か?国連軍がないからどうなるだろう?まぁ、頑張れ、一花。」

この世界で当分は、愉しめるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『一花、君は、あの時に願ったね。嘘でも夢でもいいから○○○○変わりたいと。そして...』

 

 

 

 

 




セカンドインパクトは、南極だけに被害を与えました。魔王が抑えました。他にも地球の地軸は、ずれてないので四季があります。変わりに国連軍が無いので今回の第3使徒サキエルの迎撃は、日本とアメリカが行いました。


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第三新東京市に引っ越しです!

「・・・ここは?・・・どこ、病院?」

目を開けると知らない天井が見えた。私の右手に感触があるので見てみるとシンジが私の手を両手で握って眠っていた。

「ふふふ。看病してくれたのかな?」

私は、つい、寝てるシンジの頭を撫でる。撫でているとシンジが目を覚ました。

「・・・んっ、一花?」

「おはよう。」

「おはよう。・・・痛い所とかは、無い?」

「無いよ。」

その言葉を聞いてシンジは、ホッ、とした様子。そこからは、医者や看護師が来て検査をして何事も無かったのでその日に退院することが出来た。

「何事も無くて良かった。」

「心配掛けてごめんね。」

「一花が謝ることじゃあないよ。無事でいてくれたから。それでいいよ。」

「うん。」

私は、シンジの言葉を聞いて嬉しく思う。だから次の発言に驚きを覚えた。

「もうエヴァには、乗らなくていいから。」

「えっ?・・・どうゆうこと?」

「僕、エヴァに乗るよ。」

「!!」

「ミサトさんと父さんに僕がエヴァに乗るって言ったから、一花は、もう乗らなくて良いんだよ。」

「それで良いの?使徒と戦うのは、痛いし、大変何だよ。」

「分かってる。痛いのは嫌だけど。」

「なら。」

「一花を守りたいから。それに一花には、あんな痛い目にあってほしく無いから。」

私は、頬に熱が集まるのを感じる。

「そこまで言うなら何も言わないよ。でもこれだけは、言わせて、無事でいて。」

もしもの時は、艦娘の力を使うから。

「うん。」

沈黙が辛くて私は、話し掛ける。

「今日、どうする?」

「そうだね。」

「すいません!通ります!」

看護師が声を上げる。看護師がストレッチャーを急ぎながら押している。ストレッチャーには、シンジと似た顔付きの女の子がいた。私は、心の中で。

『シンジと似ているな~。』

って思ったりした。そこからは、病院のロビーでミサトさんの迎えを待ってました。後、私に視線が集中していたので迎えが早く来るように願いました。

「僕と一花、第三新東京市で住むことになるようだよ。」

私は、衝撃の発言に思わずシンジの顔を見る。

「ホント?」

「そうよ。」

声がした方に向くとそこには、ミサトさんがいた。

「やっぱり、機密を知ってしっまったからですか?それとエヴァを動かしたことも関係ありますか?」

「そうよ。機密を知ってしまったこととエヴァを動かしたこも関係してるわ。」

「はぁー。」

私は、ため息をついた。その後、私達は、ミサトさんの車でNERV本部に移動した。

 

 

 

 

 

☆★★★

 

「エヴァのパイロットになれ、ってことですよね。」

「そうだ。」

私は、現在、シンジのお父さんである碇ゲンドウと面談をしています。

「分かりました。後、家族への説明は?」

「無論、説明は、するとも問題がない範囲でな。家族とは、使徒との戦いが終わるまでは、会えなくなるが。」

魔王と会えなくなることに寂しく、思いますが魔王ならひっそりと会いに来そうです。

「分かりました。」

「IDカードは、後程、支給する。下がっていいぞ。」

「分かりました。」

私は、ドアに向かう。その近くで止まる。

「シンジと会わないんですか?」

「・・・・」

シンジは、部屋の前にいる。冬月さんがシンジが入らないようにしていた。部屋の中には、私とミサトさんが入っていた。

「話し合ったらどうですか。シンジの状況ぐらい分かっているのでは?」

「・・・・」

私は、部屋を出ようとしたら。

「シンジのことをどう思っている。」

私とシンジの関係が気になるご様子。親として気になるのかな?

「・・・家族・・・だと想ってます。」

「・・・そうか。」

私は、部屋から退出します。

「大丈夫だった?」

シンジが心配そうに聞いてきます。

「うん!・・・第三新東京市のどこに住むの?」

「私の家に二人共、住んで貰うわ。許可も取ってるあるから。」

魔王が認めてるなら大丈夫だね。

「部屋の数足りますか?」

「・・・未成年の保護者役が、必要でしょう。」

ジッー

私は、目をそらしながら話すミサトさんをジト目で見つめる。

「歓迎会と祝勝会を上げるわよ。パッーとやるわよ。二人ともお腹、減ってるでしょう?」

露骨な話題そらしに何とも言えなくなる。

「そうですね。シンジは?」

「僕もお腹減った。」

「それなら早く行きましょう。」

ミサトさんの車でスーパーに向かう。ミサトさんは、ビールと惣菜を買っていく。

「何か作った方がいいね。」

「うん。」

「何がいい?」

「歓迎会と祝勝会だから豪華に行こう。」

「そうだね。」

私とシンジは、肉や野菜を買っていく。

「貴方達、料理出来るの?」

「そうですけど。シンジも出来ますよ。」

ミサトさんは、非常に驚いていた。

「中学生で料理が出来るなんて凄いわね。洗濯とかも出来ちゃうわけ?」

「家事なら一通り出来ますよ。」

「一花と同じです。」

「・・・・・・・・・凄いわね。あっ、そうだ。帰る前に寄り道するわよ。」

そのまま、小高い丘に向かう。

「良い場所でしょう。ここ、人がこないから結構穴場なのよ。」

「良い景色だね。特に夕陽が綺麗。」

「そうだね。」

私とシンジは、手を繋ぎながら夕陽を眺める。

「そろそろ、時間ね。」

ミサトさんが小声で呟く。何を言ったのか聞こうとしたらサイレンが響き渡る。何も無かった地面からビルや様々な建物が出てくる。

「これが本来の第三新東京市よ。」

「すごい。」

「そうだね。」

ちょっとした町が大都会に変化した。

「貴女が守ったのよ。」

ミサトさんは、優しく告げる。

「そうですね。今回は、守れました。次も守れるとは、限らないです。それでもこの景色を守ることが出来て良かったです。」

その後、私達は、ミサトさんの家に向かう。そこで衝撃の光景を見てしまった。

「「・・・・・」」

「ここよ。ちょっと散らかってるけど気にしないで。」

『『これでちょっと?!?!』』

ミサトさんの家は、ゴミ屋敷になっていた。

「・・・一花。」

「・・・うん。」

私とシンジは、ミサトさんは、家事が出来ない人だと理解した。

「ミサトさん。」

「何?」

私とシンジは、ハイライトが無い瞳で告げる。

「「掃除をしましょう。」」

「えっ、でも、・・・はい、分かりましたっ。!!」

その後、三時間位、掃除をしました。綺麗になったキッチンで私とシンジは、料理をしていた。私は、ステーキの肉を焼き、シンジは、野菜を切ったり、ポテトサラダを作ってます。

「そっちは、どう?」

「終わったよ。一花は?」

「こっちも焼き終わったよ。」

お皿にステーキやポテトサラダを乗っけて机に運ぶ。

遅めの夕食を始める。

「美味しい、貴方達、料理上手ね。」

「一花に教えて貰いました。」

「私は、独力で。」

「独力っでて凄いわね。こんな美人で家事も出来るなら何時でもお嫁さんに行けるわね。」

「どうでしょね。」

「貴方達の料理してるとこ見てたら夫婦見たいだったね。」

「なっ!」

「ミサトさんも中々言いますね。」

シンジの顔が赤くなっている。それが可愛く思える。

「くえぇぇ。」

「「えっ。」」

鳴き声がする方を見るとペンギンがいた。

「あれ、 何?」

「ペンギンだね。」

「新種の温泉ペンギンよ。後、同居人。名前は、ペンペン。」

「可愛いですね。シンジは、どう思う?」

「可愛いと思うよ。」

自己紹介しないとね。

「私、浜波一花、よろしくね。」

「僕は、碇シンジ、よろしく。」

「くえぇぇぇ!くえ!」

部屋の隅にある冷蔵庫に入っていく。

「言葉を理解してる感じがする。」

「そうだね。」

シンジの言葉に私も同意する。

「温泉ペンギンは、知能が発達してるからね~。新聞も読むわよ。」

「「・・・・・」」

私達は、その後、お風呂に入り、シンジと一緒に眠りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ゲンドウ視線?★

 

 

 

「民間人によるエヴァの操縦による、使徒の撃滅か。」

「それよりも今回の被害による、補償額は、国が傾くレベルだぞ。」

真っ黒な部屋で六人の男達が会議を行っていた。碇ゲンドウも会議に出席していた。

「もう少しエヴァを上手く使えんかね。」

「それよりもイレギュラーの件は、どうするのかね。」

奥の席に座る男が話を切り替える。

「浜波一花、計画には、出てこない人物だ。」

「問題ありません。計画にも変更はありません。予備が増えただけです。」

「本当だな?」

「えぇ。」

男達が次々に消えていく。ゲンドウは、一人呟く。

「だか、無闇に排除は、出来ない。」

シンジは一花という少女に依存しているのは、あの日、エヴァに乗せようとした時に分かった。もし、浜波一花を排除したらシンジがどんなことをしでかすか分かったものではない。

「それに奴は、何者だ。」

浜波一花の目は、人を信頼できない目をしていた。何故、あの少女は、そんな目をしているのかがゲンドウには、分からなかった。報告書には、普通の学校生活を送っていると書かれている。

「だが、問題ない。」

シンジは、自分からエヴァに乗ると言った。理由が浜波一花を守る為、とはいえエヴァに乗ることは、計画通りだった。それでもゲンドウには、気になることがあった。

「何故、エヴァを動かす事ができた?・・・ユイ・・何故だ。」

ゲンドウは、一人、考える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゲンドウ視線?上手く出来たと思いたい。


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エヴァの訓練とシンジの思い

私とシンジは、ネルフ本部でエヴァンゲリオンの訓練の説明を受けていた。

「エヴァには、色々な装備があるの。だから装備の扱い方を覚えてもうわ。」

「「はい。」」

「早速、始めましょう。」

「でも私まで訓練する必要あるのでしょうか?」

私は、シンジからエヴァに乗らなくて良いと聞いたけど。

「万が一の為よ。」

「分かりました。」

万が一が起きないことを私は、心から願います。

「この服は?」

シンジは、赤木さんに尋ねる。私達は、青と白を基調とした、服?を着ていた。

「プラグスーツのこと?ミサトから聞いてないの?・・・・ミサト、私、言ったよね。説明しといてって。」

赤木さんは、ジト目でミサトさんを睨みながら尋ねる。

「・・・そうだったけ。」

赤木さんは、ため息をこぼしながら。

「はぁー。呆れた。酒を飲み過ぎて忘れたのね。」

「そんなに飲んでないわよ。」

「貴方達、実際は?」

「ビール缶、一箱分飲んでました。」

赤木さんは、頭を抑えながら。

「私が説明するわ。貴方達が着ているのは、プラグスーツ、ってゆうの、エヴァンゲリオン搭乗用のスーツよ。エヴァとのシンクロ補助と外部からの衝撃を保護する機能、後は、生命維持装置もあるわね。」

「凄い機能ですね。」

「私もそう思う。」

シンジが驚きの声を上げる。私は、シンジの言葉に同意する。

「前回は、使徒が迫って事もあって私服で出撃してもらったけど原則としては、エヴァに乗るときは、プラグスーツを着て貰うわ。」

私達は、同時に頷きます。

「そろそろ、始めるわよ。」

「「分かりました。」」

「・・・貴方達、仲良いわね。」

赤木さんの言葉に私とシンジは、苦笑いをする。

 

 

 

 

 

『シンクロ率39.7%』

「悪くない数値ね。」

シンジからエヴァの操縦訓練を始めることになりました。バーチャル映像で訓練をします。最小限のコストで実戦に近い戦いが安全で出来ます。後は、機密保持のこともあるしね。

「シンジくん、訓練を始めるわよ。」

『はい。』

私は、ミサトさんと赤木さんと一緒に実験室にあるモニターからシンジの様子を見る。

「訓練開始。」

シンジは、次々と現れる使徒を攻撃していく。

「シンジくんの腕前は?」

ミサトさんが近くにいるスタッフに質問する。

「初めての訓練ですから何とも言えませんが命中率は、五割です。反応速度も遅いですね。」

「初めてにしては、良い方じゃあない。兵装ビルの位置、回収スポットと非常電源の位置、覚えてるようね。それに銃なんて見た事無いんでしょうね。」

確かにシンジは、兵装ビルを上手く利用して使徒を撃滅している。それに銃なんて日本でいれば見掛けることは、無いと思う。それから1時間位、シンジは訓練を続けて私と交代することになった。

『シンクロ率22.4%』

前回よりシンクロ率が上昇している。何でだろう?

『浜波さん、調子は、どうかしら?』

「問題ないです。」

赤木さんの質問に私は、答える。

『そう。訓練開始。』

次々と現れる使徒を私は、ライフルを使い撃破していく。時には、プログレッシプナイフで応戦する。

 

 

 

 

 

☆赤木リツコ視線★

 

「彼女、凄いですね。流れるように使徒を次々と撃破しています。」

「命中率は?」

「命中率は、90%です。反応速度も速いです。」

「凄いわね~。兵装ビルの位置、回収スポットや非常電源の位置、完全に覚えてるようね。」

「ミサト、貴女は、これを見て何も思わないの?」

「何が?」

「・・・何もないわ。」

「ちょっと~、隠し事は、良くないな~。教えてよ。」

「いつか、ね。」

赤木リツコは、一花の様子を見て疑問を覚えた。それは、余りにも戦闘に慣れていることまたは、銃の扱い方がしっかり出来ていること、特に接近戦は、異常って言った方が良いほど慣れている様子、接近戦なら剣道とか習い事で習うことは、出来ると思うが突然、戦闘になっても第3使徒の時の様な戦いが出来るだろうか?

『ただ、浜波一花は、白であることは、情報部が裏を取って確認している。』

浜波一花は、これといった習い事は、してないことも分かっている。浜波一花は、碇シンジに誘われて一緒に来たことは、分かっている。

『計画には、無いパイロット、ね。サードチルドレンが初号機のメインパイロットだから問題ないけど。大丈夫かしらね。』

ゲンドウからは、何もしない様に言われている。

『何故、彼女が初号機を動かすことが出来たのかは、気になるわね。』

 

 

 

 

☆次の日★

 

 

「ミサトさーん、お弁当、冷蔵庫に入れときます。後、朝御飯のは、机の上に置いてますので。」

「うぃ~。」

「シンジ、忘れ物は無い?」

「無いよ。速く行こ。」

「うん。」

「「ミサトさん、いってきます。」」

「・・・いってらしゃい~・・ぐ~・・・」

私とシンジは、家の玄関を閉めて一緒に学校に向かう。後、葛城ミサトさんは、家にいてるときは、だらしない。家事洗濯は、私とシンジが分担、または、一緒にしている。仕事は、出来るが生活能力が駄目な人らしい。私は、千冬姉に似ているなと思った。私とシンジは、別々の部屋だが寝る時は、一緒に寝ています。その方がお互い安心出来るから。私とシンジは、第三新東京市第壱中学校に通っています。二年A組が私達のクラスです。

「転入時は、大変だったね。」

「そうだね。」

転入した日は、質問攻めに合いました。あれから時間が立っているので質問攻めに合うことは、無いけど。そう話していると教室に着きました。

「おはよう。」

「シンジくん、一花ちゃん、おはよう。」

「おはよう。」

私達は、クラスメイトと挨拶を交わしていく。

「シンジ、また後で。」

「うん。」

私とシンジは、別々の席に座る。

 

 

〈授業中〉

 

 

 

昼休みに入ったので私とシンジは、昼御飯を食べていた。

「どう?」

「うん、美味しい。」

「それなら良かった。」

「今日、帰りにスーパー寄りたいけど良いかな?」

「うん、良いよ。」

私達がそう話していると。

「なんや、見ない顔やな。」

「転校生だよ。男の方が碇シンジで女の子の方が浜波一花ちゃん。」

「転校生か。見た事ないはずや。」

ジャージを着た男の人とメガネを着けた男の人の会話が聞こえます。

「妹が瓦礫でケガをして入院して大変やったわ。」

私は、その言葉を聞いて顔が青くなってる気がした。

「一花?」

私は、直ぐに笑顔を作る。

「何でもないよ。」

その後は、何事もなく時間が過ぎていった。

 

 

 

 

☆シンジ視線★

 

〈回想〉

 

 

僕は、一花と出会えて良かったと思ってる。お父さんには、置いていかれお世話になってる所には、馴染めなかった。友達は、いなかったけど、それで良かった。その方が楽だったから。僕が5年生になった時、僕の人生を変える出会いがあった。

『浜波一花です。趣味は、料理を作ることと本を読むことです。よろしくお願いします。』

この時は、転校生が来たんだなー、位しか思ってなかった。放課後、皆が帰っていくなか、一花が僕に話し掛けてきた。

『一緒に帰らない?』

その時は、驚いたよ。その後は、一緒に話ながら帰った。その日から一花と友達になった。その後、一花には、両親がいなくて近所に住んでいたお兄さんと一緒に暮らしていると知った。ある日、僕は、一花に質問した。

『一花って僕のことどう思ってる?』

『う~ん、友達として好きかな。』

その時の一花の笑顔を良く覚えてる。その日から一花を見るとドキドキしたり、顔が赤くなったり、一花といると緊張したりした。中学生になって一花といられる時間が少なくなっていた。一花は、放課後は、決まって用事がある。部活している訳でもないのにだから、一花の後をつけた。悪いことをしている自覚があったが。一花は、屋上に行った。僕も屋上に行くと。

『貴女の事が好きです。付き合って下さい。』

男子学生の声がした。

『一花が告白されてる。』

確かに一花は、美少女なので告白されるのも分かるけど僕は、その時に気づいた。一花を見るとドキドキしたり顔が赤くなったりするのは、一花のことが好きだから。

『ごめんなさい。気持ちは、嬉しいけど誰かと付き合う気、ないから。・・・先に行くね。』

一花の言葉を聞いて僕は、安堵の息をあげる。一花がこちらに走ってくる。僕は、慌てて戻ろうとしたけど。

『シンジ?聞いてたの?』

『ごめん。』

『ううん、別に良いよ。』

僕と一花は、一緒に帰ることにした。

『一花。』

『何?』

『ずっと、一緒にいてくれる?』

『うん。君がそれを望んでいる限りは、一緒にいるよ。』

『約束。』

『うん、約束。』

僕は、一花のお兄さんに自分の生活を言ったら一緒に住むか、って言ってくれたので荷物を少しずつ一花の家に持っていった。それからは、一花と一緒に家事をしたり、お菓子を作ったりした。この温もりを大切にしたいと思った。そんなある日、突然、お父さんから、来い、と書かれた手紙が届いた。僕は、お父さんに会いたくて後、彼女を紹介出来たらと思って一花を誘った。今は、行かない方が良かったと思ってる。僕が乗るはずだったエヴァンゲリオンに一花が乗り、使徒と戦った。その時に聞いた一花の悲鳴が今も頭に残ってる。一花には、傷付いて欲しくないと思い、自分がエヴァンゲリオンに乗ると言った。代わりに一花には、エヴァンゲリオンに乗せない様にお願いした。それが認められて良かったと思ってる。これで一花が傷付くことは、無いとこれからは、僕が一花を守ると決意した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『もし一花が元男だったらどうする?』

『それならそれで構いません。もしそうなら僕は、元男の過去を含めての一花が好きですから。』

『言うね~~。もし、一花がこの世界からいなくなったら、どうする?世界を滅ぼしてでも一花と会いたいかね?』

『一花がいない世界何て僕は、認めない。一花がいないなら世界を滅ぼしてでも、もう一度、一花に会いに行きます。』

 




初のシンジ視線!!魔王との会話、シンジは、ゲンドウの息子だからこれぐらい言いそうな気がする。


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失いたくないから・・・

初めは、シンジ視線からです。(*´・ω・`)b。


☆シンジ視線★

 

「転校生、ちょっとええか?」

「良いけど。」

僕は、一花と帰ろうとしていたらジャージ服を着た男子生徒に話し掛けられた。

「一緒に着てもらってええか?」

「うん。」

僕たちは、人気がない校舎裏に移動した。

「僕は、碇シンジ、っといいます。」

「こいつから、聞いとるわ。ワイは、鈴原トウジや、あっちにいるのが相田ケンスケ。ワイは、事情があって休んどったやんや。」

「それで?」

僕は、早く戻りたいので要件を聞く。

「一つ聞きたいことがあるや、お前さん、あのロボットのパイロットか?」

「違うよ。」

エヴァンゲリオンの事をどう知ったのか気になるけどバレたら面倒な予感しかしない。

「ロボットが現れた数日後にお前さんらが来たと聞いてるで。」

「偶然じゃあないかな?僕がそのロボットのパイロットに見える?」

「・・・見えん。」

「僕、そろそろ、行くね。」

「おう・・・」

僕は、一花を追いかける。

 

 

 

☆一花視線★

 

「遅れてごめん。」

「ううん。用事、終わったの?」

「うん。行こ。」

私達が帰ろうとした時に。

「非常召集よ、二人とも。」

私達の後ろには、同じエヴァンゲリオンのパイロットの綾波レイがいた。彼女が良い終えると同時にサイレンの音が響き渡る。私達は、NERV本部に急いで向かう。

 

 

 

〈移動中〉

 

 

 

NERV本部に着いた私達は、シンジは、プラグスーツに着替えてエヴァンゲリオンに搭乗する。私は、司令部にある私の席に座る。私は、シンジのオペレーターをする事になっている。

「ミサトさん、状況は?」

「さっき、使徒が領海内に入って国防軍が迎撃してるわ。税金の無駄遣いよ。」

「全くね。その予算、少しでも良いから回して欲しいわ。」

ミサトさんと赤木さんが不満を言う。使徒は、ヘリコプターやIS、戦車や軍艦からの攻撃も気にせずに第三新東京市を目指す。使徒には、ATフィールドがあってATフィールドを中和か貫通しないと使徒を倒す所かダメージすら与えられない。確かに無駄なことをしてるかも知れないけど偵察?をしていると考えたら無駄ではないと思う。そうすると政府からエヴァンゲリオンの出撃要請がくる。

「シンジ、政府からエヴァンゲリオンの出撃の要請が来たよ。」

『うん。』

「頑張ってね。」

『任せて。』

「エヴァンゲリオン初号機は、発進後、第三新東京市で使徒を迎え撃つわよ。」

 

 

 

☆トウジ視線?★

 

 

非常事態宣言が発令されたら民間人は、シェルターに避難する事が義務付けされている。シェルターは、民間人の安全を守ると同時に使徒とエヴァンゲリオンを人目にさらさないという機密保持が理由である。ここのシェルターは、学校から近いシェルターである為、学校の生徒は、ここに避難していた。勿論、2年A組の生徒も思い思いに座っていた。情報規制で使徒の事を彼らは、知らないので何処かのどかな空気が流れていた。

「駄目か~。」

ケンスケが声を上げる。携帯用のテレビがその手に握られていた。

「どうしたや、あ~また、文字ばっかなやつか。」

「情報規制だよ。僕達には、何も教えてくれないんだよね。」

同じ所で座っているケンスケとトウジが話をしながら携帯用テレビを見る。それには、非常事態宣言発令中の文字と景色が映ってていた。

「こんなおいしい場面、見逃せないだけどな~。」

「仕方ないやろ。」

「でもこの時を逃せば、次が何時来るか分からないしな。」

相田ケンスケという少年は、ミリタリーマニアだ。だからエヴァンゲリオンの戦闘を見たいという欲求がある。

「・・・トウジ、二人で話したい事があるんだけど。」

「なんや。」

二人は、人がいない所に移動する。

「外に出たいんだ。協力してよ。」

「アホか!外は、危険やからここに避難しとるんやないか。」

「撮影をするチャンスなんだよ。後、配信もしたいし。」

ケンスケは、トウジに写真機と携帯を見せる。

「せやけど外に出たら捕まるかもしれへんで。迷惑を掛けたくないし。」

ケンスケは、トウジを説得するため一つの推理を伝える。

「でもここにあの転校生達は、いないよ。」

「別のシェルターにおるやろ。」

「もしかしたらあのロボットのパイロットかも知れないよ。」

「・・・だからなんや?」

「僕達であの転校生がパイロットかどうか確かめようよ。」

「アホか!そんなこと出来るか!」

「トウジが来ないなら僕は、一人で行くよ。」

「・・・ここから出られへんやろ。出口には、人がおるし。」

「お、一緒に来てくれるのかい。」

「お前さんが暴走しないように見張るんや。」

「こういうシェルターには、あそこの出口に以外にも出口は、あるんだよ。あそこの天井から出れるよ。」

「よう、知っとるな。」

「父さんがNERVで働いててね。端末を弄って知ったんだよ。」

「・・・アホやろ。」

トウジとケンスケは、外に出るのだった。

 

 

 

☆一花視線★

 

 

 

「使徒が第三新東京市に到達!」

使徒は、国防軍の迎撃を気にせずに第三新東京市に到達する。国防軍は、足止めすら出来なかったようです。

「エヴァンゲリオン初号機、発進!」

エヴァンゲリオンは、直ぐに地上に到達する。エヴァの前方に使徒がいた。シンジは、ライフルで攻撃する。使徒に次々と命中するが爆煙で使徒が見えなくなる。

「爆煙で使徒が見えないわ!」

「落ち着いて攻撃して使徒のATフィールドを中和してるはずだわ。」

使徒もやられてばかりではなく、触手で反撃を行う。使徒の攻撃は、当たることは、無かったけど私は、ハラハラとしながら様子を見守る。

「近くの兵装ビルにガトリングを送るわ。今の装備を放棄してガトリングで撃ちまくって!」

「左側にある、後ろの兵装ビルだよ。」

『分かった。』

シンジは、ライフルを撃ちながら後退をする。使徒も反撃をするが爆煙でエヴァの姿が見えない為か、エヴァのいる方向に触手を振り回す。触手で建物が綺麗に両断される。

「凄い切れ味ね。」

ミサトさんが驚きの声を上げる。

「シンジ、ガトリングが到着したよ。」

『ありがとう。』

シンジは、ライフルからガトリングに持ち変える。

「遠慮はいらないわ、撃ちまくりなさい!」

赤木さんが声を上げる。次々と使徒にガトリングの銃弾が当たる。使徒は、爆煙に包まれる。使徒も触手で反撃をするがエヴァに当たることは、無かった。使徒の動きが鈍くなっていく。

「今回は、無傷でいけそうね。」

「そうなら助かるわ。」

赤木さんとミサトさんが余裕そうに言う。この司令部にも楽観的な雰囲気が流れていた。使徒は、エヴァに急激な速度で接近する。使徒は、触手でガトリングを両断する。

『なっ!』

「シンジ、使徒から距離をとって!」

私の指示が届く前にエヴァンゲリオンの足に使徒の触手が巻き付く。

『ぐぁぁぁぁ!?』

使徒は、エヴァを振り回す。

「シンジ!」

シンジの悲鳴が聞こえる。私は、どうすることも出来ず手を握り締める。

「脚部接触面融解!」

「ミサトさん!アンビリカルケーブルの耐久力が限界です!」

使徒は、エヴァを投げ飛ばす。エヴァは、山の方に落ちていきます。

「アンビリカルケーブル、断線!」

「エヴァンゲリオン初号機内部電源に切り替わります!活動限界まで後5分!」

メインモニターにエヴァンゲリオンの活動出来る、時間が表示される。

「予備ケーブルがある所までは、遠すぎるわね。」

「ミサトさん、モニターに民間人が二人います!」

私の言葉にミサトさんや司令部の面々が驚きの声を上げる。

「何ですって!どうして民間人がここにいるのよ!保安部の連中、何をしていたのよ!」

「データ照合完了!」

「シンジと一花ちゃんのクラスメイトじゃあない!」

第三新東京市に住む人間は、ID登録されているので直ぐに身元が分かる。

「使徒、初号機に接近!」

使徒は、エヴァに急激に接近して触手で攻撃する。クラスメイトを守る為、エヴァは、動けずにいた。触手がエヴァに当たる度にシンジの悲鳴が聞こえる。

「初号機の活動時間、後3分42秒!」

『妖精さん、使徒を倒すことって出来る?』

『出来るよ~。』

私は、席を立つ。

「一花ちゃん?」

私は、艦娘モードを起動する。周りの人達が驚きの声を上げていることが分かる。

「エヴァの救援に行ってきます!!」

「ちょっと~待ちなさい!」

私は、ミサトさんからの制止の声を振り切って、司令部から出ます。妖精さんの指示に従いつつ私は、全速力でなおかつ、最短ルートで外を目指す。エヴァのメインリフトから外に出ます。

「いた!」

私は、直ぐに使徒を攻撃します。命中しますが使徒は、ATフィールドで無傷でした。

「だったら!」

私は、全速力で接近しつつ砲撃をします。何発かわ、使徒のATフィールドを貫通して使徒の背中に命中します。

『なっ!ATフィールドを貫通した!』

ミサトさんの驚きが聞こえますが私は、砲撃を続行します。使徒もエヴァには、攻撃せず、私に接近します。

「これぐらいの距離なら大丈夫だよね。」

『触手が届かない距離だから安心して砲撃してね。』

「ありがとう!」

『一花!』

「シンジ、このことを黙っててごめんなさい。」

『本当は、教えて欲しかったけど別に良いよ。後で教えてくれる?』

「うん!」

私は、シンジと話ながらも使徒に砲弾を次々と命中させます。10発以上命中してますがコアに中々、当たりません。

「シンジ、手伝ってくれる?」

『どうすれば良い?』

私は、シンジに作戦を伝える。

「私がシンジの方に移動するから、その時に使徒もシンジの方に向きを変える筈だからその時にコアにナイフを刺して。」

『分かった。』

「いくよ。」

『うん。』

私は、使徒を砲撃しつつシンジの方に移動します。使徒も向きを変えて行きます。

「シンジ!」

『任せて!』

エヴァがナイフを持って使徒のコアに攻撃を仕掛けます。使徒は、私の砲撃で両方の触手が使えないので反撃も出来ず、コアにナイフが刺さります。 ナイフが刺さると同時にコアから血が吹き出て使徒の体が崩れていきます。使徒の体が消えると同時にエヴァンゲリオンも地上に倒れます。

『目標の反応、消失。』

『初号機の回収を急いで!民間人は、身柄を拘束!』

私は、エヴァに接近してエントリープラグを開けます。

「シンジ!」

私は、シンジに抱き付きます。シンジの温もりを感じながら私は、安堵します。勿論、艦娘モードは、解除してます。

「無事だったんだね。」

「一花のお陰だよ。」

「良かった。」

「戻ったら、さっきのこと教えてもらうから。」

「うん!教えてあげる。」

 

 






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再び

漸く、此処まで書けた。


「浜波一花です。趣味は、本を読みことと料理を作ることです。よろしくお願いいたします。」

私は、今、IS学園にいます。理由はですね。私が艦娘モードを使ったことです。その使徒との戦闘の映像が配信されていました。その為、私をどうするのか、NERVと政府と国際IS委員会が揉めた様です。私は、週に2回は、IS学園に通う事になりました。残りの日は、第三新東京市の第壱中学校に通います。IS学園には、織斑一夏がいると魔王が言ってました。それと『この世界は、君がいた世界では、無い。』と教えてくれました。その影響なのか、男性が織斑一夏、1人しかいません。代わりに私が男性だった時には、いなかった女性が1人いました。

『上手く、やっていけるかな?』

私は、不安で一杯です。

 

 

 

☆ゲンドウ視線★

 

 

 

薄暗い部屋で6人の男達が会議をしていた。

「第三使徒に続き第四使徒も出てきたか。」

「予定通りだが、スケジュールにズレがいじている。こちらの都合は、奴等は考えてくれないか。」

「その為にエヴァとNERVがある。」

「今回の補償額が前回よりだいぶましだな。エヴァ初号機は、足が損傷したぐらいで後は、装甲に傷が付いたぐらい、か。」

「出来れば、それを続けて貰いたいですな。」

「・・・使徒の殲滅は、果たしています。今回は、使徒の血液が手に入りました。現在、解析中です。」

「それは・・・本当かね?」

「えぇ。詳細は、後日になりますが。その時に報告します。」

会議室に驚きの声が静かに上がる。

「分かった。それよりもイレギュラーの報告を。」

奥の席に座る男が話を切り替える。彼らは、とある資料を見ながら発言する。

「浜波一花は、軍艦の力が使えるようです。」

「・・・この資料通りのか?」

「はい。メインモニターで確認しています。後は、本人の説明ですが。」

「・・・このゲームの力が使えると、ゆう訳か。」

「その様です。」

「ゲームの世界から飛び出てきたのか。冗談だろと言いたいが・・・言えないな。」

「それに厄介ですな。」

「ATフィールドを中和、出来るとは。」

「軍艦とは言え軽巡洋艦並の力か。・・・どうせなら戦艦並の力が欲しかった物だ。」

「後、航空機は、40機搭載、ミサイルも搭載しているようです。」

「ふむ、もう少し詳しい情報は、ないのかね。航空機とミサイルの性能が分から無さすぎる。」

ゲンドウに視線が集中する。

「本人も余り、分かっていないようです。」

「・・・それなら仕方無いか。」

「ですな。」

「だが、エヴァより経済的だ。エヴァが使ったライフルの弾薬費の半分しか使ってない。今回のようにエヴァと連携した方がエヴァも安全で計画も進め易くなるのでは?」

会議室にいる男達が頷く。ゲンドウもその意見には、賛成だ。

「えぇ。次の使徒の時までには、更なる連携が取れるようにしたいかと。奴等の横槍が無ければ、文句は無しですが。」

「確かにIS委員会の横槍は、許せませんな。」

「さよう。」

第四使徒とエヴァンゲリオン初号機&一花の戦闘の様子を民間人が配信していたことが問題だった。機密情報の流出、隠すことが不可能になった。それだけならまだ、ましだった。一花の艦娘姿が問題だった。それによってネットは、賑やかにNERVの広報部に大量の電話が入ってきた。一番の問題は。

「ISコアを使わずに動いてることがIS委員会に知られたのが不味かったな。」

そう、一花の艦娘モードは、ISコアを使わずに動いてる。

「それだけなら、やりようがある。使徒をエヴァと共同とは、いえ、使徒のATフィールドを中和した事だ。」

本来、使徒は、ATフィールドがあってエヴァンゲリオンでしか倒せないと思われていた。それが覆された。

「何とか手元には、置けたが彼等は、諦めてないぞ。」

「IS委員会の連中は、、状況が分かっているのかね。」

「全くだ。世界が滅びるか、滅びないか、っとゆう状況なのに。」

NERVは、艦娘の力を使ってエヴァンゲリオンと共同で使徒の殲滅を考えていた。それに待ったを掛けたのが政府(後、国防軍も。)とIS委員会だった。政府は、艦娘の解析でエヴァに頼らず、使徒の殲滅をしたかった。理由は、予算である。主にエヴァの修理代が高い。国防軍が使徒の迎撃で損害が出ている為。後は、男性でもISに匹敵、出来る兵器を動かすことが出来れば、今の情勢を打破出来るのではないかと期待していた。IS委員会は、利権の喪失を恐れて。ISは、女性にしか動かすことが出来ないと考えられていた。それがISを動かす事が出来る男性が見つかった。その為、一花を自分達の手元に置きたかった。その為、一花を何処に所属させるかで揉めた。IS委員会は、IS学園の入学を推した。IS学園の入学案をNERVと政府が反対した。IS学園に入学されたらNERVといえども干渉が出来なくなる。それにゼーレが介入した。

「悪いことばかりでは、あるまい。」

「さよう。政府ひいては、国防軍との関係を改善出来たのは、良かったと見るべきでは、ないかね。」

「だか、交渉は、こちらが有利だったのだぞ!」

「あの博士が介入しなければ!」

男達が声をあらげる。一花の所属交渉は、NERVが政府と手を組、交渉を有利に進めていた。当然である、IS学園から第三新東京市までは、距離があり、使徒も神出鬼没である為、一花をIS学園に行かせるのは、有り得ない事だった。(唯一、エヴァ以外で使徒を撃破出来る存在な為、IS学園に行かせるのは、有り得ない選択だった。)艦娘の解析を政府(国防軍)と共同でする事に同意している。なので、そのまま決着が着くかに思われた。ある日、交渉中に篠ノ之束が現れた。彼女は、IS学園から第三新東京市まで約6分で着ける高機動の装備品を作り上げてしまった。それを艦娘に装備する事が出来てしまった。その為、妥協案として週に2回は、IS学園に通う事になった。本人は、第壱中学校に通う事を希望していた為、週に2回になった。(例外あり。)

「IS学園に行ってる時に強力な使徒が現れない事を願うしかないな。」

「使徒を確実に殲滅する為に利用出来る物は、利用したいな。」

「篠ノ之束は、人類補完計画に気付いているか?」

「いえ。気付いた様子は、ありません。」

質問にゲンドウが答える。

「それならそれで良いが。油断は、出来んな。」

「人類補完計画こそ、我等人類に必要な事だ。使徒の殲滅も邪魔をさせない為だ。それに我々には、時間がない。」

「その為に君にNERVとエヴァンゲリオンを与えたのだ。」

「分かっております。全ては、シナリオ通りに。」

次々に男達は、消えていく。ゲンドウは一人、呟く。

「所詮、人の敵は、人か」

 

 

 

☆一花視線★

私は、自己紹介をして授業を受けました。

「ちょっと良いか?」

「何?」

「俺は、織斑一夏、よろしく。」

織斑さんが手を差し出しながら言います。

「こちらこそ、よろしくね。」

私は、織斑さんと握手をします。その瞬間、私に殺気が飛んできます。

「私に何の用ですか?」

「いや、名前が同じ、いちかだから話して見たくてな。」

「確かに同じですね。」

チャイムが鳴ります。

「また、後で。」

「えぇ。」

 

 

〈授業中〉

 

 

授業が終わり、昼休みの時間になります。織斑さんが私の所に来ます。

「一緒に昼食べないか?浜波さんと話をしたいし。」

「いいよ。」

「一夏!その女とどうゆう関係だ!」

織斑さんに篠ノ之さんが話し掛けます。

「一夏さん、一緒にお昼、どうですか?・・・一夏さん、浜波さんとは、どうゆうご関係で?」

・・・後、オルコットさんも会話に参戦します。

「一夏!一緒に食堂、行こう!」

クラスメイトの少女が織斑さんの腕に掛け声と共に腕を絡ませます。

「「なっ!!」」

篠ノ之さんとオルコットさんが驚きの声を上げます。織斑さんの腕に腕を絡ませる少女は、私を見ながら。

「私、早瀬彩香。彩、って呼んで。」

「私のことは、花、っと呼んでくれれば。」

「よろしく、花。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。彩さん。」

後、私は、彼女達に勘違いされない様に言わないと。

「私と織斑さんは、今日、出会ったばかりです。」

織斑さんもそれに同意してくれます。

「それよりも食堂に行かないか?お腹空いててさ。」

「そうですね。」

私達は、食堂に移動します。移動中に。

「一夏!一緒に行きましょう。」

織斑さんに凰さんが話し掛けます。

「賑やかでしょう。」

彩さんが話し掛けてきます。

「そうですね。」

私は、食堂で食事をしながら色々なお話をして彼等との仲を深めました。

 

 

〈授業中の時〉

 

 

私の携帯が鳴ります。その音でクラスメイトの視線が集中しますが私は、気にせずに。

「織斑先生!召集が掛かりましたので早退します。」

「あぁ、分かった。」

私は、教室の窓を開けて艦娘モードを発動します。高機動装備で空を高速で飛びます。

「急がなきゃあ。」




次回は、魔王視線の予定!


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魔王は、見てるよ。・・・暇だから。

短いです。


一花がIS学園から第三新東京市に向かってる時、魔王は、家にいた。

「シャムシエルが倒された様だね。次は、ラミエルか。ふふ、楽しみだ。・・・それにしてもあれは、予想外だったな。」

一花の所属交渉に篠ノ之束の介入は。

「束さんは、世界統合前の記憶を持っている様だな。千冬さんも。後、近藤は、統合前の記憶を持った状態でTSさせて一夏に惚れる様にしたから面白いことになってるから愉快なものだ。それに。」

魔王は、思い返す。

 

 

 

〈回想〉

 

 

 

私は、一花とシンジ君の様子を見ていた。魔法で姿を見えなくしてね。一花とシンジ君のいる場所に向かった。

この辺りは、工事をしている音が聞こえる。彼等は、古びたマンションにいた。

『・・・ここ?』

『うん。』

一花とシンジ君が驚いている様だね。この様子だと綾波レイにIDカードを渡す所だね。団地の番号を確認しながら移動をする一花とシンジの後を付いていく。

『ゴミが周りに沢山、落ちているな。ゲンドウさん、もう少しましな所を用意しろよ。此処、治安、大丈夫か?一応、綾波レイには、警護が就いているとは、いえ、万が一があるだろ。・・・予備があるから気にしないか。目的に一直線だな。』

そう考えてる内に着いた様です。

『あれ?』

『壊れてるじゃあないかな。』

『どうしよう?』

『私に聞かれても。』

シンジがドアノブを回す。ドアが開く。

『開いてる。』

『すいません~綾波さん、いますか?』

反応がない様です。

『私が中を見てくるよ。』

『分かった。』

一花が中に入ります。リビングから見てるようですね。

一花は、綾波レイがいる部屋に向かったようだ。

『『・・・・・・』』

一花と綾波レイが無言で見詰め合う。

『一花?』

シンジが一花に声を掛ける。

『綾波さんがいて驚いただけだよ。』

『そう。』

『綾波さんこれ。』

一花は、綾波レイにIDカードを渡す。

『更新日?』

『うん。』

『・・・また、後でね。』

『・・・』

『シンジ、行こ。』

『うん。』

一花とシンジは、外に出る。・・・あら、シンジが中に入る事無く終わった。

『まぁ、良いかな。これは、これで面白いし。』

 

 

 

〈回想終了〉

 

 

 

「ふむ、この世界は、実に面白い。セカンドインパクトの2日後に東京震災、か。使徒の迎撃にIS、人型決戦兵器の投入。この世界の国防軍は、中々に強力な兵器群を保有しているね。」

まぁ、国防軍は、使徒の迎撃で損害が出ているからラミエルの迎撃は、しない様だね。NERVに押し付ける気満々な様だな。目的は、一花の艦娘の力を量ることだな。支援は、する様だし。

「ラミエルの次は、第六使徒ガギエルだったな。この様子だと国防軍だけでする事になりそうだ。後、一花が大活躍出来るな。(海で戦うからな。)・・・エヴァ弐号機と協力出来るかな?見物だな。」

今回のラミエル戦、どう戦うのか。見させて貰うよ。

 

 

 



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使徒と砲雷撃戦

私は、高機動装備でIS学園から第三新東京市に到着します。目の前には、変わった使徒がいます。

「変わった形の使徒ですね。」

私は、目の前にいる使徒の姿を見て感想を言います。

「トランプのダイヤを立体化した、感じですね。」

『使徒もイメチェンしたかったじゃあないかな?』

ミサトさんが真面目な声で言う。私は、苦笑いしながら。

「確かにそうかも知れないですね。でもガラスで出来てるのか分からないですけど綺麗だと思いました。」

『確かにね。』

使徒は、ただ浮かんでいます。エヴァンゲリオンを待っているのかも知れません。

「ミサトさん、どうしますか?威力偵察でもしましょうか?それとも殲滅しますか?」

『それは不要だ。エヴァンゲリオンと共同で使徒を殲滅せよ。』

ゲンドウさんは、そう命令する。私は、念の為、意見を具申する。

「危険では?使徒がどういった攻撃を行うのか分かっていません。それに見た目から推測すら出来ません。」

『問題無い。葛城一尉、エヴァンゲリオンを直ちに出撃させたまえ。』

『・・・了解。エヴァの展開位置を使徒から離れた場所に設定します。』

『好きにしたまえ。』

『一花ちゃん、聞いたわね。使徒を監視ししといて動きがあれば、攻撃しても構わないわ。』

「了解!」

私は、砲塔を使徒に向ける。航空機の発艦の準備も完了している。

『シンジくん、聞いた通り使徒の行動パターンが分からないから使徒から離れた場所に射出するわ。』

『分かりました。』

「大丈夫かな?」

『大丈夫だよ一花。2体の使徒も倒してきたんだし、油断しなければ大丈夫だよ。』

シンジにそう言われたからなのか不安が消えていく。

「そうだね!もしもの時は、私が守ってあげるよ。」

シンジは、苦笑いしながら。

『そのセリフ、僕が言いたかった。』

「ふふ。早いもの勝ち。」

『イチャイチャするのは、良いけど二人きりの時にね。』

ミサトさん注意されてしまう。

「は~い。」

『はい。』

『エヴァ初号機、射出準備完了。』

『ルート固定完了。』

『エヴァンゲリオン初号機、発進!』

エヴァが地上に向かっている時に使徒が動き始める。

『目標に高エネルギー反応!』

『円周部を加速、収束します!』

『まさか!加粒子砲!』

『な、なんですって!』

エヴァンゲリオンは、身動きがとれない。私は、砲撃をするがATフィールドに阻まれる。使徒は、砲撃を気にせずに。エヴァが地上に着くと同時にビームを発射する。

「シンジ!避けて!」

『えっ。』

使徒のビームは、エヴァンゲリオンの胸部に命中する。

『ああああああああああああっっっっ!!!』

「シンジ!」

『防護アーマーを展開!リフトを降ろして!』

『ダメです!リフトが使徒の攻撃で融解してあらゆる機能が作動しません!』

司令部は、使徒の予想外な遠距離攻撃で混乱状態になっている。私は、シンジの絶叫と今の状況を聞いて。

「このっ!」

『妖精さん、エヴァのリフト、修理できる?』

『出来るよ~。』

『お願い。』

『任された~!』

私は、妖精さんにエヴァのリフトの修理を頼みます。

「ミサトさん、エヴァの格納をお願いします。私が使徒を引き付けますので。」

暫くの間、無線が沈黙する。

『・・・分かったわ。無事でいて。』

「了解!」

私は、砲撃をしながら対艦ミサイルを5発、発射する。ミサイルは、一発に付き4発ずつに分離して計20発になる。使徒もエヴァへの攻撃を中止してミサイルを迎撃する。ミサイルは、瞬く間に全てが撃ち落とされるがエヴァへの攻撃を中止させる事が出来た。使徒にも砲撃が命中するがATフィールドが強力なのか使徒本体には、命中しない。砲弾も撃ち落としている。使徒もビームで時々反撃をするが一花は、ビームを避けていく。

「何とか、レーダーとエネルギー反応で避けてるけど当たったら人溜まりもないね。」

『一花ちゃん、エヴァの撤退が完了したわ!今直ぐに一花ちゃんも撤退して対応策を考えるわ!』

「了解!」

私は、ミサトさんからの撤退命令を聞いて使徒に80発の対艦ミサイルで攻撃を行う。使徒は、あらゆる方向から迫る対艦ミサイルの迎撃に追われ、私は、使徒に攻撃される事無く撤退が出来た。

 

 

 

〈NERV本部・病室〉

 

 

 

「シンジ・・・。」

私は、無事に撤退出来たがエヴァがダメージを受けすぎたからなのか分からないがシンジは、一時心音が停止していたようです。何とか一命を取り留めました。私は、眠っている、シンジの左手を両手で握ります。

「あの時は、本当に焦ったよ。君を見てる事しか出来なかった。・・・だから今は、ゆっくり休んで私が使徒を倒すから。」

君がいなくなったらわたしは、例えだけど世界を滅ぼしてでも君を生き返らせるから。

 

〈NERV作戦室〉

 

その後私は、NERV本部作戦室に来ていた。作戦室には、NERVの各部門の担当者達が集まっていた。

「さて全員、集まったわね。始めるわよ。まず、使徒の情報をお願い。」

「はい。ダミーバルーン及び先程の戦闘の映像で使徒の能力を分析しました。モニターを用いて説明します。」

モニターには、初号機を模したバルーンが現れた。バルーンを無人車両で引っ張る。既に射程内なのに使徒は、攻撃をしない。ある程度近づくとビームを撃ってバルーンを吹き飛ばした。

「この様に目標は、一定の距離に外敵が入ると攻撃する習性があるようです。その為、使徒に接近するのははぼ不可能です。」

「ATフィールドは、先程の浜波さんとの戦闘から解析した結果、強力な物を展開しています。」

「一花ちゃん、グレーフ・アストの分析結果は?」

ミサトさんが私に尋ねる。私の艦娘モードに搭載されている、グレーフ・アストシステムは、様々な事が出来る様です。例えば、武器や能力、または、使徒の解析、が出来る様です。

「はい。グレーフ・アストの分析結果は、エヴァンゲリオンで今回の使徒を殲滅しようとするならN2並の威力を持った遠距離武器が必要です。」

作戦室のあちこちからため息が聞こえる。

「貴女単独では、どうかしら?」

ミサトさんが尋ねる。

「私、単独だと艦娘の艦載機、40機の全力出撃による全力攻撃、そして接近しながら使徒の迎撃能力を上回る量のミサイルと砲弾を撃ちながら接近してATフィールドを貫通、そしてコアに着弾させます。成功率は、39%です。今ある情報が正しく使徒が隠し技を持っていないとゆう前提ですけど。」

作戦室からため息が漏れる。まぁ、理不尽な能力を持った使徒だから仕方無いかな。

「MAGIも同様の分析結果を出してます。」

「鉄壁の空中要塞ね。使徒の様子は?」

「使徒は、現在も本部に向けて進行しています。装甲板は、まだ第一層です。到達予定時刻は、約1ヶ月後です。」

使徒は、私が撤退した後、NERV本部の直上で停止して形を変化させて地面を掘削しています。後、妖精さんが装甲板を頑丈に作り替えたらしいけど効果が出ているのか分からないです。

「まだ、余裕があるけど早く殲滅しないと次の使徒が来るわね。リツコ、初号機の状況は?」

モニターの映像が切り替わり初号機が映り出される。画面には、赤木さんと伊吹さんがいます。

『胸部の装甲が完全に融解してるわ。機能中枢が無傷ね。後、4時間で換装作業が終わるわ。』

「そう、零号機?」

『起動は、出来るわ。けど実戦投入には、もう少し時間にがかかるわ。』

「そのまま、換装作業お願いね。」

『えぇ。』

「初号機パイロットの容態は?」

「胸部に強い衝撃を受けたことで循環器に軽いダメージを受けてます。それ以外は、問題ありません。」

「目覚めたら戦闘は、可能ね。さてこらから忙しくなるわよ。」

 

 

〈とある場所〉

 

 

「一花ちゃん、これ、運搬お願いね。」

「分かりました。」

私は、ミサトさん達と一緒に国防軍の研究所に来ていた。目的は、この研究所から開発中の武器を借りる事らしいです。

「しかし、これは重要機密でして。」

科学者の男性が必死で断る。

「これを見てもですか。」

ミサトさんは、紙を科学者に渡す。すらると科学者の顔の色が変わった。何て書いてるだろう、気になります。

「・・・分かりました。」

「一花ちゃん、よろしくね。」

「は~い。」

私は、艦娘になってライフルをヘリコプターに積み込みます。ライフルの後ろ半分は、私が運びます。私が積み込みしている時、研究所から科学者が大人数で出てきました。皆さんは、私を観察していました。

 

 

〈三時間後・NERV本部・病室〉

 

 

私は、またシンジが眠る病室に来ていた。ヤシマ作戦が決行される事になりました。それまでは、やることが無いので此処に来ていた。

「寝顔見るの久し振りな気がする。」

このまま、ヤシマ作戦が終わるまで寝ていてもいいんだけど。

「でもシンジは、起きるんだよね。」

シンジが目覚めた。

「・・・ここ・・・は?」

「病院だよ。」

「一花。」

「寝てても良いんだよ。」

「ううん、使徒を倒さないと。」

「そう言うと思った。これに着替えて。」

私は、シンジに服を渡す。

「分かった。」

シンジの着替えが終わり私とシンジは、ミサトさん達がいる場所に向かう。 向かいながら私は、シンジにヤシマ作戦の説明をする。ヤシマ作戦は、使徒を遠距離武器で倒す作戦、私は、使徒を引き付ける役、エヴァ初号機は遠距離武器で使徒を狙撃、万が一に備えて零号機は、盾を持って待機。

「一花は、怖くないの?」

「怖いよ。」

「だったら。」

シンジの言うことが分かるので唇に指を当てる。

「でも、ね。シンジと一緒なら怖く無いからシンジは、私を守ってくれるよね。」

「うん!」

「それにシンジばかりに苦労させたくないしね。あっ、危ない時は、逃げるよ。」

「一花らしいね。」

「かもね。」

私とシンジは、話をしながらミサトさん達がいる山に向かう。

 

 

 

とうとう、ヤシマ作戦が始まった。

『ヤシマ作戦開始!』

『第一次接続開始!』

私は、艦娘になってます。

「攻撃隊、発艦!」

『行くよ~。』

攻撃隊が次々と発艦していく。計33機。

「攻撃を始めます。」

私は、使徒に攻撃を開始する。電子砲の存在がばれないようにしないといけない。

『第二次接続開始!』

ミサイルは、あらゆる方向から接近するが使徒も粒子砲で迎撃する。迎撃に忙しい様で私や攻撃を行ってる施設も無傷で残っている。国防軍も協力してくれてます。

『第三次接続開始!』

使徒も迎撃に慣れてきた様で私を狙ってきます。攻撃を行っている施設は、無視しています。

「私が一番の脅威って、訳ね。」

私もそれに応えて砲撃を行います。

「攻撃隊、攻撃開始!」

『了解~。』

妖精さんの航空部隊が次々とミサイルで攻撃を仕掛けます。使徒も迎撃しますが間に合わずミサイルが命中しますがATフィールドに阻まれます。

「固すぎでしょう。」

『第四次接続、問題ありません。』

『最終安全装置解除!』

『撃鉄起こして。』

後、少しで決着が着きそうです。

『命中!』

砲弾が使徒に命中しました。これで少しは、当てやすくなると良いんですが。

『発射!』

使徒に電子砲が当たります。物凄い悲鳴?が聞こえます。レーダーで使徒が生きてるのは、分かっていますので私は、砲撃を続けます。

『外れた!』

「いえ、コアにダメージを与えています。もう一度です。」

『第二射急いで!』

『目標、高エネルギー反応!』

使徒は、エヴァの方に粒子砲を放ちます。零号機が初号機の前に立って盾を構えます。

『融解しています!』

『妖精さん、魚雷発射の用意。』

『了解~!』

私は、使徒に全速力で突撃します。使徒は、エヴァを倒す事に全力を上げています。恐らく、私の攻撃を脅威に思っていない可能性があります。有り難いことですね。

『発射!』

『魚雷発射!』

10発の魚雷が使徒に目指します。そのまま、使徒のATフィールドを貫通して本体に当たります。次々と爆発して爆煙に覆われます。

『使徒の反応、消失!』

『勝ったわね。』

私は、直ぐ様、シンジの所まで行きます。初号機が零号機の装甲板を外してエントリープラグを優しく置きます。

「シンジ!」

「一花!」

「開けるよ。」

「お願い。」

私は、非常用のハッチを開けます。

「綾波!」

シンジが綾波さん話し掛けます。

「碇君、浜波さん。」

「良かった。」

「そうだね。」

「こんな時、どうゆう顔をすればいいのか分からないの。」

私とシンジは、顔を見合わせて笑顔で同時に言った。

「「笑えばいいと思うよ。私達みたいに。」」

綾波レイは、私達と同じ様に微笑んだ。

 

 

 




何とか出来た!どうゆう展開にしよか悩んだ結果、こうなりました。エヴァも艦娘モードも大活躍!!上手く表現出来たかな?っと思いたい。


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グレーフ・アストシステムの力

第5使徒を倒して一週間経ちました。私は、今IS学園にいます。

「少し、手伝ってくれないか。」

一夏さんからそう言われます。

「何を手伝えば良いんでしょうか?」

「えーっと、もうじき、学年別トーナメントがあってな。それで特訓しようと思って。それで花に教えてもらおうと思って、花は、実戦経験があるから的確な事を言ってくれそうだし。」

私は、IS学園では、花と呼ばれてます。IS学園には、いちか、が二人いますから。

「そういう事ですか。分かりました。」

「有り難う助かるよ。」

 

 

★放課後☆

 

 

放課後、私は、アリーナで一夏さんの特訓を手伝っています。

「上手いこと避けてるけど接近出来てないね。」

「いや、あの弾幕の中を避けて接近何て無理だろ。」

「まぁ、難しいのは、分かるけどね。でもその弾幕を突破出来る様に成れば、ISへの接近は、楽になると思うよ。」

「いや、あれは私でも無理よ。」

「えぇ。私でも無理ですわ。」

「そうなのか?」

箒さんの疑問に代表候補生の二人が頷きます。

「まぁ、難しい事は、確かだね。迎撃は、4段階あってまず、私からの距離が超遠距離だとミサイルによる迎撃、次の遠距離に入ると主砲15・5センチ連装砲の迎撃、中距離は、9センチ連装高角砲による迎撃、最後は、機銃による迎撃、っとこの様に近付けば近付く程、濃密な迎撃になるよ。後、航空機も搭載されてるから航空機による迎撃もあるね。」

「「「「「・・・・」」」」」

あれ?皆さん、固まっていますね。どうしたんだろう?

「おーい。」

私は、固まってる夏さんの顔の前に手を振ります。

「はっ!すまん。ちょっと、驚いてな。」

「そうですか。では、特訓の再開ですね。」

私は、笑顔で特訓の再開を告げます。その時の夏さんは、顔がひきつってました。一応、言っておきますが魔王の特訓の方が厳しいですよ。

 

 

★特訓中☆

 

 

私達は、特訓を終え、寮に向けて歩いていた。

「特訓、厳し過ぎないか?」

「そうかな?」

「あぁ~確かにあれは、やり過ぎだと私も思うわ。」

「えぇ。私もそう思いますわ。」

「そうなのか?」

「まぁ、確かにあれは、容赦無かったね。」

夏さんの言葉に続く様にセシリアさんと鈴さんが言います。箒さんは、不思議そうにしていますが。シャルルさんもセシリアさんと鈴さんの言葉に同意しています。

「使徒との戦いに比べたらましだよ。」

「ニュースで見たよ。使徒ってそんなに強いのか?」

「それ、私も気になる。」

皆さんの視線が私に集まります。

「うーん、使徒の強さってバラバラ何だよね。知ってると思うけど今の所、使徒は三体しか確認されてないんだ。」

「使徒の名前は、確か・・・えーっと。」

夏さんは、思い出そうとするが思い出せない様です。

「サキエル、シャムシエル、ラミエルでしたわね。」

夏さんが思い出す前にセシリアさんが言います。

「正解。」

「テレビで見たけどサキエル、って遠距離攻撃、出来ないの?」

シャルルさんが疑問を言います。

「サキエルは、近距離攻撃しか出来ないんだよ。」

「そうなんだ。」

「まぁ、サキエルは光の槍で攻撃してくるけどね。次のシャムシエルは、光る鞭?で攻撃してくる。結構攻撃範囲が広いんだよ。あっ、切れ味は、ビルをバターの様に切れるから。」

「それ、やばくないか?」

ISなら一発位は、耐えると思うよ。多分。

「まぁ、そうだね。」

「簡単に倒していたじゃあない。苦戦してた様に見えなかったけど。」

シャムシエルの時は、配信されていたのでその時の戦闘は、殆どの人が知っている。

「単純に相性が良かったんだよ。シャムシエルは、近~中距離タイプで私は、完全な遠距離タイプだから、シャムシエルと距離を取れば、一方的に攻撃が出来るんだよ。」

「ふ~ん。」

「そうゆう事でしたのね。」

「それならラミエルは、どうだったんだ?」

「ラミエルは、完全な遠距離タイプだったからラミエルと砲撃戦をしたよ。ラミエルの放つビームは、強力だから回避するしか出来なかった。」

「そんなにか?」

「うん。威力で言えばアリーナにあるシールドを楽々と破壊出来ると思うよ。後、ISの絶対防御を貫通すると思う。」

曖昧に言いますがグレーフ・アストの解析では、アリーナのシールドもISの絶対防御も一撃で破壊されます。今思えば、一発も当たらずに良く回避出来たな、っと思います。

「それは・・・凄いな。」

「でしょ。」

 

 

★ミサト視線?☆

 

 

ミサトとリツコは、NERV本部の部屋で休憩をしながら話をしていた。

「リフト、どうだった?」

「私の見た限りでは、問題無いわね。・・・不自然な程に。」

「・・・やっぱり。あの時、使徒の攻撃で動かなくなったリフトが、突然動いたから驚いたわ。」

彼女達は、あの時、第5使徒の攻撃で融解して作動不能になったリフトが使徒との戦闘中にも関わらず、作動可能になったのだ。その為、第5使徒殲滅後、調査をしていたのだ。ミサトは、調査結果が書かれている紙を見ながら話す。

「リフトの作動に必要な所だけが直っていて他は、融解していると。」

「えぇ。後、リフトの所々に融解した部品が落ちていたわ。」

「・・・それって。」

「ミサトの想像通りよ。誰かが第5使徒との戦闘中にリフトの部品を修理、または交換していたのよ。」

「やっぱり、妖精の仕業かしら?」

「分からないわ。一花ちゃんにでも聞いたら分かると思うわよ。」

「暇な時に聞いてみるわ。」

「そう。・・・それより招待状の件は、どうするの?」

「あぁ~、連れていくしか、無いでしょう。国防軍の武器を貰った件もあるしね。」

「確か、JAの御披露目だったわね?」

「そう。それを一花ちゃんの艦娘に搭載されてる、グレーフ・アストシステムでJAの評価をして欲しいだって、その代わり、第5使徒の時に使用した武器をくれるんだって。」

「あら、良かったじゃない。それだけで武器をくれるんだから。」

「まぁね。」

 

 

★ある日・一花視線☆

 

 

私は、ミサトさんとリツコさんと一緒にJAの御披露目会に来ています。

「あれがJAですか?」

会場の奥の方に巨大ロボットが見えます。多分、エヴァと全長が同じ位あります。

「そうよ。」

「凄いですね。あれならエヴァと共同で使徒の撃破が出来そうですね。」

「それがグレーフ・アストの分析結果?」

「いえ、私の勘です。」

「それは、嬉しい評価ですね。」

私とミサトさんは、声のした方に向きます。リツコさんは、何処かに行きました。

「私は、時田シロウといいます。」

「私は、浜波一花といいます。」

「存じ上げております。エヴァと共同とは、いえ、艦娘の力で使徒を倒した事も。」

時田さんは、ミサトさんを無視して話してきます。

「有難うございます。」

「ゆっくりして行って下さい。では、後程。」

時田さんは、そのまま、何処かに行きます。

「・・・・」

ミサトさんの機嫌が悪いです。まぁ、仕方無いですね。そのまま、時間が経ちます。そして質疑応答を経てJAの試運転が始まる。

「エヴァの支援なら出来そうね。」

ミサトさんがJAをそう評価します。

「グレーフ・アストの分析では、使徒との接近戦は、危険ですけど遠距離支援でなら活躍可能との分析結果です。」

「う~ん、それは、嬉しい事何だけど。」

「けど?」

「量産は、難しそうね。」

「確かに難しそうですね。」

そんな会話をしていると。

「葛城様と浜波様ですか?」

「はい、そうですけど。」

「トラブルが発生しまして、出来ればお力をお貸していただけませんか。」

「分かりました。場所は?」

「付いてきてください。」

私とミサトさんは、スタッフの後に続きます。JAの指揮所に案内されます。指揮所には、時田さんがいますね。

「状況は?」

ミサトさんが時田さんに尋ねます。時田さんの説明では、JAが暴走した様です。色々試した様ですが駄目だった様です。私は、何となく艦娘の武装を展開します。

「一花ちゃん?」

ミサトさんは、怪訝そうに私を見ます。私は、気にせず、魔王が言っていた言葉を思い出します。

『困った時は、こう言えば、良い事があるよ。』

「グレーフ・アストシステム、番号、12起動。」

『番号12の機能が解放されます。』

『目標の機能を停止させる方法は?』

『システムのコントロールを手に入れる事です。』

『可能なの?』

『可能です。』

『直ちに始めて。』

『直ちに開始します。』

「ミサトさん、直ぐに問題は、解決します。」

「そ、そなのね。」

ミサトさんは、驚いています。

「本当か!」

反対に時田さんは、喜んでいます。

「はい。」

『JAの機能を掌握しました。直ちに機能を停止します。』

JAは、機能停止します。・・・ミサトさんにどう説明したらいいかな?



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