【実況】鬼滅の刃RPG【祝100周目】 (ゆう31)
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キャラクリ〜キャラクリ終了まで

いや、やっぱ酒の呼吸って凄えわ。
多分誤字とか脱字ひどいと思います、ご了承ください!なんでも(((


 はい、よーいスタート。

 

 オッスオッス!初めての人は初めまして、そうで無い方は……祝100周目ですよ!ぽもです。

 

 本日で記念すべき100周目となりました今回の動画ですが、つい先日無事エンディングを迎えたので動画にする事にしました。

 

 前回視聴済みの兄貴姉貴はアッまたこいつバッドエンドしやがったと思ってるでしょうが、今回は違います。

 

 トロフィー【鬼退治終了】の取得条件『鬼舞辻無惨死後に生存している』を無事果たしました、イャ〜!辛かった!頑張りました!ヘヘッ!そりゃあもう、へっ!ここ50周ぐらいはクリア出来なかったのを考えると本当に……クォレハ勲章ですよ?

 

 色々と珍しいルートや、トロフィーも獲得出来たので其方も楽しみにしてもらって、長ったらしい話もなんですので早速プレイ!していくわよ?

 

 知らない人は居ないと思うんですけどいつものおさらい行きますか。

 

 今回プレイ実況させて頂く『鬼滅の刃RPG』ですが、その名の通り鬼滅の刃の世界を舞台にしたゲームでして、主人公にしてメインである炭治郎きゅんをストーリーにした原作再現は勿論、善逸くんやカナヲ、柱の皆様方や、原作では呆気なく死んでしまった下弦の方々、お労しや兄上(笑)殿など、様々な登場人物の物語を自分の手でプレイする事ができる、最高のゲームです。

 

 みんな、買えよな!高い?うるせえ!

 

 存在しない……?君、下弦の壱に夢見せられてるんじゃ無い?

 

 それはお前?

 

 

 

 ……。

 

 

 

 さて!気を取り直して、この最高のゲーム、なんと炭治郎きゅんのストーリーを全て読み解いてクリアすると、特典としてキャラクターエディットが解放されるんですよね、つまり自分でキャラクターを作ってこのゲームを一からプレイ出来るって事なんですけど。

 

 いやぁ〜当時の自分は驚きセンセンシャル!マジかよお前ぇ?!となりました、早速3時間ぐらい吟味して完成したキャラクターを最終選別すら乗り越えられず手鬼に殺される、いやあ懐かしい思い出ですねェ!

 

 ここまで言えばわかるでしょうか、今回は、というより今回もなんですが、オリジナルキャラクターを使ってどこまでプレイ出来るのか?の実況動画になっております。

 

 オリキャラ?あほくさ、と思った方はとりあえずミルクでも飲んだ後に視聴してもろて、鬼でやれよって思った方は第30回目のURL貼りますのでそれを見てください。

 

 いやぁ、今思い出してもトロフィー【下克上】【太陽克服】【完璧な生命体】を果たした実況は後にも先にもあれしか無いと思います、はい。

 

 運に運が重なった結果、ラスボス(笑)を超える最強生命体になったのは今思い出してもやばかったですね……。

 

 さて、あらすじも終わった事ですし早速キャラクリの時間です。

 

 まず性別ですが、今回は女性で行くことに決めました、は?ホモやないやん、と思ったそこの兄貴、そうだよ(そうだよ)

 

 ここから自分好みの容姿にするのに尺が余るので、前回のキャラクリの時にお話ししてなかったので改めて性別の違いについて話しますか。

 

 まず男性と女性で大きな性能の格差は無いです、ある特定の出自を引かない限りは、しのぶさんの様に握力が足りなくなり頸が斬れない鬼殺隊になる事もなければ、冨岡さんの様に致命的にコミュニケーションが取れない人になる事もありません。

 

 ただ男性にすると上弦の参と交戦しやすくなったり、女性にすると上弦の弐に出会う確率が増えたりなどの裏設定はありますネェ!

 

 100周の経験の末に、男性の方がメリットはあるのですが、最近有志の方が発見した呼吸が女性限定なのと、偶には女隊士でプレイするのもイイジョヌイカ。

 

 まあ、確かに女性ですと上弦の弐に狙われやすくなるその一点でもう地雷なのですが、上弦の参に出会ったら高確率で命は助かりますし(プレイ続行出来るとは言っていない)。

 僅かではありますが同期や好感度の高いキャラが助けに来てくれる確率は高くなりますし。

 

 男性でも女性でも運が悪ければそこで終わるだけなので……ね?

 

 はいてなわけで出来ました!100周目のキャラです。

 

 身長は160、ちょっと眠そうな顔で全体的に肩にかかるぐらいの銀髪、ちょっとハイライトが怪しい赤い瞳がキュートの可愛らしい少女ですね?

 

 このキャラクリでピンと来た方、そうですその通りです、第一回目の時の自キャラです。

 

 祝100周目という事で動画を見比べて、少し改良を重ねて作りました、いやあね、もうこれしか無いでしょうと。

 

 悔しかったんですよ、やっとの思いで作った愛娘(キャラ)を最終選別で成す術もなく真菰ちゃん共々手鬼に屠られるとか……あたい、許せへん!(憤怒)

 

 ので、PSも知識もある今、リベンジも兼ねて手鬼絶対殺すウーマンとなりますゥゥゥゥゥゥゥ……。

 

 ついでに真菰ちゃんも救います、その仕様上今回も錆兎大先生には死んでもらいます……悲しいね?

 

 は?錆兎も救えよっていう初見兄貴姉貴がいるかも知れませんので説明しますと、結論から言って二人共救う事は出来ません。

 

 というのも歴史の修正とでもいうのでしょうか、炭治郎が最終選別を乗り越えるには真菰か錆兎、或いは冨岡さんの三人のうち誰か一人は確実に死人になって鍛錬させないといけないんですね?

 

 錆兎と同期で最終選別の時に生存させた場合、真菰は錆兎より早く産まれ手鬼に殺された事になり、逆も然りといった所存。

 

 じゃあ錆兎生存ルート冨岡さん死亡ルートですと、フラグ管理が更にややこしくなり、結果的になにが起きるか?

 

 初鬼舞辻様邂逅シーンの時に炭治郎が鬼化します。

 

 いやあ、きついっす(素)

 

 救える命は限りあるよ、て事なので、許してください!なんでもはしません!

 

 

 “貴女は元鬼殺隊の家系だ、幼少にかけて多少の剣術と呼吸を学んだ事がある”

 

 

 はい、てな事で出自ですが【鬼殺の家系(元)】ですね、これはウマ味!

 

 全体的なパラメータが上昇しますね、元なので僅かですが、この僅かが首の皮一枚繋げてくれるのでありがたいです。

 何より呼吸法の上達率に+10働くのがデカい!呼吸=スタミナなので、スタミナ減少を減らす呼吸法+10は助かりますねェ!

 

 次に固有能力です。

 

 これは馴染みのない方もいるかもしれません、前回の動画では固有能力なんてありませんでしたしね?説明します。

 

 簡単に言うと、かまぼこ隊のように秀でている五感のような、特色のある生まれ持った先天性能力です。

 

 オリキャラでもランダムですがそれを付属する事が出来ます、でもタダじゃありません、ええ、課金要素です。

 

 記念すべき100周目なのと、リベンジに本気なのでま、多少はね?

 

 さて、その固有能力ですが……

 

 

 ”貴女は生まれつき速い、童の身でありながら実の父に足の速度で負けた事は一度も無い“

 

 はい、『速度+』でした。

 

 地味?んにゃぴ……まぁ否定しないっす、でもバカにならないぐらい強いっすね……。

 

 わかりやすく例えるなら、全速力が最終選別時点で無惨様に首チョッパされた下弦の参のあの速度と同等です。

 

 やろうと思えば善逸の7割ぐらいの速さで霹靂一閃できます。

 

 ね、速いでしょ?え、わからない?……じゃこの後手鬼ぶっ殺すから見とけよ見とけよ(豹変)

 

 さて最後は才能点と才能値ですね、これはどの呼吸に才能が割り振られて、どれぐらい才能があるか決めます。

 

 ん?ランダムじゃないん?と思った初見兄貴姉貴、そうです自分で決めます、まあランダム機能もあるんでそれでも良いですよ?運が良ければ才能点100越えしますからね。

 

 その結果が50週目や63周目のあのデータですが……ああいえ、蛇足になるのでやめときましょう。

 

 今回は狙った呼吸を確実に出したいので自分で決めます。

 

 まず自分で決める場合、才能点は100ぴっきり、そこから5種の才能に割り振る事ができます。

 

 つまり、炎・水・風・雷・岩の基本のどれかですね。

 

 ランダムの場合これに加えて存在する全ての型から選ばれるので、闇鍋が始まります。地獄かな?

 

 稀に日の呼吸に才能点が入る事があります、30以上なら炭治郎と同じ事が出来たりしますね、30で炭治郎と同じ事ができるなら、公式TASさんは……?

 

 あの人のステータスは日120/100とかいういや超えてますやん????マジでバグじゃん????となっております、まぁそもそも剣術1000/1000とかいう、あの人だけゲーム違うんですが、いや上限4桁でしかもカンストて。

 

 兄上?

 

 剣術499/500です。

 

 ……や、まあ最終決戦前の冨岡さんが187/200なので、それを考えると兄上も十分おかしいんですけどね?

 

 そもそもこの手のスキル上限は条件果たさない限り100/100から成長しませんし上限値500は流石戦国時代からのバケモノだと思いますが。

 

 公式TASさんがおかしかっただけ、一瞬で1500の肉片を斬るってどゆこと?それ人間が本当に出来るの?

 

 っとと、画面も進みましたので話を戻しますか。

 

 はい、今回は炎0、水25、風25、雷40、岩10 に割り振りました。

 

 一番高いのは雷の呼吸なので、最初期の育手は雷の呼吸の方になります、ああ勿論この才能値なので桑島さんではありません、あの人雷に100は振ってないと弟子入り認めないから……

 

 半端すぎィ!こんなんじゃまともに(鬼殺隊)出来ないよぉ……。

 

 ですがこの才能値で階級が(つちのえ)までいけば派生呼吸が解放され、霞の呼吸ややもすれば月の呼吸などの強呼吸に並ぶ呼吸へと変化するので、その時が楽しみですねぇ!

 

 そこまで主人公ちゃんを育てないといけないんですが、まあ戊までは特に苦戦もしないでいけると思います。

 

 (ひのと)から本番なんで(歴戦鬼殺隊士の瞳)

 

 まあ理由はそのうち、気になる方は過去の周回動画を見てもろて、いよいよ最後のキャラクリ項目、名前の記入に入ります。

 

 これはもう分かりますね、一週目の動画のキャラ名前そのままに。

 

 【戌亥(いぬい) 臨花(りんか)】 

 

 と名付けましょう。

 

 さて、ゲーム開始時点を最終選別開始時点にして、パパパっとテキスト読んで、終わり!

 

 ではまた次の動画でお会いしましょう……。

 

 coming soon……

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

「行った、か」

 

 先程見送った愛弟子を想い、瞳を閉じる。

 

 思い出せばあの少女との年月もこの日で1年余りとなっただろうか、過去の好で嫌々弟子として持ち得る技術を与えたつもりだが、やはりというかあの少女に雷の呼吸は少し息苦しいだろう。

 

 しかして聞いてみれば、風と水には多少の適性がはあるものの、炎は一切合わず、岩はそれよりマシだが一回呼吸するのが関の山だと言う。

 

「ただ、な」

 

 そういうものは得てして、()()()()()勝手に派生して、己の呼吸を身に付ける。

 

 今や柱であり、過去の同期であるあの忍のように。

 

「生きろ、臨花」

 

 そして無事に帰ってこい。

 

 臨花の育手である彼は、数える程しかしない心配を愛弟子に向けるのであった―――――

 

 

 




鬼滅の刃、割とマジで早くゲーム化しないか?(アニメである程度完結しないと出ない問題)
感想評価、誤字報告ここ好き等々、おなしゃす!


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最終選別〜三日目まで

ウォォォォォォン!今の俺はめちゃくちゃ書けるぞ無様ァァァァン!!!!


 

 はい、連投?!と驚いてる方、どーもこんばんちわ、ぽもです。

 

 前回のあらすじ!キャラ出来たで!ほんじゃまやったるか!ということで早速最終選別の試験場である藤襲山に着いたところです。

 

 ここでの原作キャラは確定で真菰ちゃんと、50%の確率で胡蝶姉妹、同じぐらいの確率で未来の風柱不死川実弥さんですか。

 ああ、いちYOU〜10%の確率でめちゃくちゃ強い柱級のネームド甲キャラクター、などもありますね?

 

 おそらく疑問に思う事を順番にお伝えしますね???

 

 まず何故確定で真菰ちゃんと同期なのかというと、一周目の時に選んだ年号だからです、絶対に真菰ちゃんです。

 

 ではなぜ胡蝶姉妹と不死川さんが50%の確率で同期になるかというと……ある条件を満たしているからです。

 

 では同期になる条件はというと。

1)原作開始から三年以上前の最終選別

2)特定キャラの最終選別の年号が一年以上二年未満

3)特定キャラと同じ年号

 

 3の条件は満たしていないとして、どうやら真菰ちゃんの年号、1と2の条件と一致しているみたいなんですね?

 

 これに気付いた当初は、もし手鬼に屠られていなかったら冨岡さんの継子になっていたのかもとか、胡蝶姉妹と切磋琢磨していたのかもとか、あのコワモテ不器用ツンツンデレ男こと不死川さんのヒロイン相手だったのかも、とか色んな妄想がも〜〜〜〜〜止まらなかったっすゥゥゥゥゥゥゥ……

 

 んで二つの条件を果たしているから半分ぐらいの確率で一緒だよ〜って事です、柱が同期だと「こうしちゃいられない!」とかの精神論で全体的に成長が速くなったりしますけど、まあこれはどっちでもいいですね。

 

 生きていれば甲以上柱以下のステータスの真菰が既に存在しているので、稽古相手にも相応しく、助太刀も十分以上の子です、しかも彼女の能力に【ポジティブ+】があるので、メンタルも回復できる。うーん天使?

 

 とまあ、諸々の理由で結構真菰ちゃんと同期になる方はいるのでは無いでしょうか?……まあ手鬼をどうこう出来るステフリとPSが必要条件ですけど。

 

 ちなみに余談ですが、手鬼に有効打を与えるには才能値40は必要です、なので主人公ちゃんこと臨花ちゃんは雷の呼吸でしかダメージを与える事が出来ません。

 

 まあ大抵の鬼は速度に物を言わせた『霹靂一閃』で終わるので雑魚敵には無双出来ますが。

 

 

 まあそれ(無双)も藤襲山だから出来る事ですけどね?初見さん。

 

 

 あ、最後のネームド甲ですが、基本的に期待してません、一般隊士に「時代が時代なら柱となっていたお方だぞ!」と言われるレベルの鬼殺隊士はまぁ〜現れませんわ!はい、居たら良いねぇ〜ぐらいにしましょう。

 

 

「今宵は鬼殺隊最終選抜にお集まりくださってありがとうございます」

 

 

 “綺麗な女の人の声がした、いよいよ最終選別が始まるらしい”

 

 おっ、この時期なんで立会人があまね様っすね、ヌッめちゃ美人ッ!(アッアッアッ)

 

 はい、そろそろ最初にして約7割のプレイヤーを悪夢に陥れた関門、最終選別の始まりです。

 

 まず前提としてオリキャラでやる場合、チュートリアルは存在しません、メインシナリオをクリア済みなので、ある程度の基礎は出来るだろうというゲーム開発者の思想ですね。

 

 まあそれはいいです、問題はこの“七日間生き残る事”なんですよ。

 

 今更その説明いる?という方もいるかも知れませんが、前回説明したのが95周回目なので、やります。

 

 まず臨花ちゃんのステータスを見ますか。

 

 【戌亥 臨花】  階級<鬼殺隊未満>

  能力値 トータル 壬

  力>>>壬

  技>>>壬

  体>>>癸

  速>>>辛

  運>>>癸

  呼吸

  火0/0 水25/50 風25/50 雷40/80 岩10/20

  特殊能力

  『速度+』

 

 となっております、んまあ最初のステータスはこんなもんすよ、あっ言い忘れてましたけど呼吸は振り分けた才能点の二倍が最大才能値になります。ただ絶対に100は超えない仕組みなので、自分で振り分けて理想値にするならどれか二つの呼吸に50ずつ振り分けるのが一番効率良いです。

 

 例えば風と水に50、50振り分けて、最大才能値を100にして効率良く水と風を100にして、派生呼吸を習得し、雪の呼吸、或いは霞の呼吸を習得すると。

 

 派生呼吸 100/300

 

 となります、最大値が300になるので、やろうと思えば悲鳴嶼さん並みに強くなる事も可能ですね?まあくっっっっそ疲れる上に、下弦めっっっちゃ倒して上弦の一人ぐらい倒さないと無理ですが。

 

 無理ゲーかよ?

 

 っと閑話休題、本題に戻しましてと。

 

 実は炭治郎、最終選別時点で下から数えて全体の三つ目の階級、辛レベルの能力値なんですよね。

 

 だからまあある程度のPSさえあれば手鬼倒して最終選別終了は出来るんですよ、じゃあオリキャラはって大抵能力値オール癸ですが?いい感じの出自と特殊能力持ってる臨花ちゃんですらオール壬なんですよ?やっぱすげえ炭治郎だァ……

 

 

 んにゃ、普通にやるなら全然大丈夫です、ですが当時の炭治郎ですら頑張らなければやられていた手鬼相手に、真菰との連携有りとはいえ首を切る事を考えると……

 

 まあ勝率6割ですかね。乱数悪かったら普通に負けますし、臨花ちゃんの前に真菰ちゃんがやられてもアウトですし、いやあ最序盤から4割で負ける相手はきついっすね。

 

 ですが安心してください!絶対にリベンジしてやるという熱い気持ちが、実況主を駆り立てた!

 

 手鬼確定安全殺害チャート、組みました(キリッ)(メガネクィッ)

 

 

 なので余裕です。

 

 

「「ではみなさま、ご武運を」」

 

“緊張を呼吸で解く、さあ最終選別の始まりだ”

 

 ということで丁度最終選別が始まりましたね、適度に飛ばして程よく実況して行きましょうか。

 

 

 

 最終選別一日目

 

 

 はい、鬼二体と当たりました、霹靂一閃で一体倒してそのまま勢いを殺さずに呼吸を岩の呼吸にして一の型、蛇紋岩でもう片方の首を斬りましょう。

 

 岩の呼吸は最も低い適性なのでスタミナの減りが尋常じゃないですが、一日目は鬼も比較的大人しいので、三日目になる前に岩の呼吸を20/20にしましょう。

 

 理想を言えば最終選別で岩の呼吸以外の風と水、どちらも35以上にしたいです。

 

 狙っている派生呼吸を身につける為には風、水共に50、雷を60以上、岩を20必要です。できれば戊になった瞬間に派生呼吸を身に付け、以降そちらにシフトしたい所。

 

 岩の呼吸は最終選別以降使うタイミングがなくなるのでここで20/20にするのは確定です、風も牽制、仕切り直し以外に使う事も少なく、水も似た理由でフェードアウト、雷はなにかと便利で直ぐに60以上越すのは簡単です。

 

 龍の呼吸や日と月、夜の呼吸、夕の呼吸や蛇、光の呼吸などと比べればはるかに簡単ですが、それでもある程度のチャート管理は必要なのが派生呼吸の楽しい所であり、辛い所ですね?

 

 

 

 倍速>>>

 

 

 

 最終選別三日目

 

 

 “あわや殺される寸前でなんとか間に合った、鬼を屠り、命を救えた事に安堵する、その者は刀が折れ、もはや戦える状態ではなかった”

 

 お、イベントですね、等速に戻します。

 

 “その者は私に深く感謝すると、「隠れ場所はある」と笑顔で私に告げた、ガタガタと怯えているが、その言葉に嘘はないようで、現に今までずっとそこに居たらしい”

 

 “私自身も人を守りつつ最終選別を乗り越えられる程の器量もなければ、実力もない、いつだって自分一人の身で精一杯だ”

 

 “「それでもあんたがわっちを助けてくれたことは忘れねえっす、ありがとう」と、彼は私に言う……悪い気はしなかった”

 

 うん、ということでメンタル値上昇イベントでした。

 

 RTAだったら要らないイベントですがこれは実況プレイ、じっくりとやるのでこういうイベントシーンは重ならない限りは流したいと思いますよ〜ん。

 

 100周して似たイベントはありますが、どれもテキストが違ったりキャラが違ったりと芸が細かいので飽きまセンネェ!

 

 んー多分彼、後々鬼殺隊やめて刀鍛冶になるかも知れませんね、似てるイベントを回収した事があるので。

 

 その場合、元同僚特典ということで刀の強化、整備等々における値段が大体3割ぐらい減るので旨味イベントです。

 

 あ、あと無事最終選別三日目で岩の呼吸が20/20を達成しました、ありがセンセンシャル!

 

 低い呼吸適性の良い所の一つは簡単に上限に届きやすい、この一点です!

 

 ですのでもうフヨウラ!今後岩の呼吸は使う事はないでしょう……。

 

 あ、さっき補足し忘れたんで補足しますね?岩の呼吸 一の型 蛇紋岩 についてです。

 

 蛇紋岩・双極ダロゥゥゥオ!??このアホカスゥ!と思った方、あれ悲鳴嶼さんが使いやすくした一の型なんすよ。

 

 刀で一の型を使う場合、蛇紋岩 だけなんすねぇ〜(感服)

 

 岩の呼吸だけ刀以外の刀剣類を使った武器での呼吸、と呼ばれるのは岩の呼吸が色々と特殊だからとかなんとか……。

 

 気になる人はぽもの77周回目の動画をチェックだ!

 

 ……さてキリも良いので今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

「いっちゃいやした……」

 

 閃光の様に現れて、風の様な、やもすれば激しい濁流のように、強く大地を踏みしめて、鬼の頸を断ち切る。

 

 きっと彼女は生き残るだろう、非才な自分とは違って……いや、才能を理由にするのは酷い傲慢か。

 

 自分が打った最高の刀で頸を切れればなんと良い事か、そう思ってこの最終選別を受けた、ただ現実は剣士としても、呼吸を使う鬼殺隊としての才能も無い自分。

 

 挙句の果てに、自分が打った刀すらも無様に散ってしまった。

 

 悔しい。

 

 ……だが、それ以上に。

 

 “生きて、足掻けばいい……違いますか?”

 

 短く、されども端的にそう彼女に告げられた、その言葉に救われた。

 

 後四日、死に物狂いで生きて、足掻いて。

 

 手にした先の命で、人生を賭けて刀を打って。

 

 あなた(命の恩人)に送りたい、そう決意した。




感想評価誤字報告、おなしゃす!
寝てなかったらもう一話ぐらい書きてえ……(バタッ


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四日目〜五日目まで

続きをバ!


 はいヴァンヴァヴァンヴァンヴァン、おはこんばんちわ、ぽもです。

 

 前回は岩の呼吸を20/20にして、人助けて終了しましたね。

 

 という事でその続き、最終選別四日目ですどうぞ。

 

 さて、前回のコメントで「昼はどうしているニダ?」と言われたので、尺も余ってるので回答します。

 

 寝てます、以上。

 

 ……とまあそれだけで完結してしまうと同期が減り、結果的に同期の知名度補正や成長修正やらなんやらで臨花ちゃんが思うように成長しないので、昼に負傷している隊士を見つけたら適度に応急処置(PSで覚えた技術)を施し、川辺や比較的安全なエリアに誘導したり、果物を分け与えたりしてます。

 

 あ、もちろん最優先事項は己の命です、他人に施し過ぎて特殊能力のカテゴリーに【他人主義】とか【奉仕の喜び】とか付いたら、変に臨花ちゃんの成長が妨げられて能力値も才能値も足りないで道半ばで命を落とす……。

 

 とか全然あり得るので、絶対に最優先は己の命です、これだけは覚えておきましょう。

 

 とはいえ隊士を一定回数助けると、称号『助太刀侍』を貰う事が出来ますので、積極的に狙いましょう。

 

 称号『助太刀侍』を取ると、裏ステータスに『交戦中の隊士との邂逅確率UP(小)』が付与され、2/1での戦闘などがしやすくなり、結果楽に鬼殺が出来るって事ですねぇ〜。

 

 ……ただこの称号、牙を剥きます、具体的には階級丙から。

 

 丙になると柱との合同任務が増えます、つまり柱が交戦している所に助太刀したり、情報を集めたり。

 

 もうわかりますね?わからない?じゃあ頑張って察して?

 

 さて夜になりましたが、そろそろ真菰ちゃんとエンカウントしないといけないんですけど……まーだ会わなそうですねぇ……ガバ?

 

 真菰共闘ルートを経験済みの皆様なら分かると思いますが、手鬼が真菰ちゃんと邂逅するのは五日目、六日目の夜のどちらかです。

 

 なので四日目の夜か五日目の昼には会わないといつ真菰ちゃんが襲われるか把握し辛いです、なんせ色んなフラグが折り重なって場所がコロコロ変わりますからね、なので出待ち等の行動は非効率です。

 

 それにパって現れるより、事前に知り合っている方が手鬼と共闘して戦う時に連携が取りやすくなります、少しぐらいしか変わりませんがこの少しがなかなかでかい、会うと会わないとで最終的な消耗具合が違います。

 

 なのでそろそろ出逢いたいんですが……出会うのは鬼ばかり、邪魔ジャイボケェ!オラっ水面斬り!水面斬り!んでもって塵旋風・削ぎ!塵旋風・削ぎ!塵旋風・削ぎ!

 

 はい、水も風もどちらも才能値30超えましたね、その分臨花ちゃんのスタミナが……危ない危ない、もうこれ以上は鬼との戦闘を避けて、回復に努めましょう。

 

 スタミナがゼロになると動けなくなって鬼に惨たらしく食われるかむふふされながら食われるかぐっちゃぐちゃに殺されるか……正直何度も見るものじゃないですしね、と言ってもここ50周回ぐらいは散々見たんですけど(おめめぐるぐる)

 

 ……はい、無事に夜が明けて五日目になりました。

 

 えーっと〜〜真菰ちゃんまぁ〜〜〜だ会えませんかねェ?

 

 なんなん。

 

 まあ良いです、最悪会えなくても勝率が五分五分になるだけで大して変わりません、連携不足で互いの刃が心臓に突き刺さるとか新米鬼殺隊士では結構ある事ですしおすし、ハハッ!

 

 “川で水を浴びてふと、何かを感じた。勘のようなものだ。感じた方向へ行こうか……?”

 

 お?このテキスト文は邂逅シーンですね、ランダムで特定のキャラクターと出会う事が出来ます、という事はやっと真菰ちゃんに会えますかね?

 

 “傷の深い少年が木を背にして眠っていた、起こすのも悪いので、気配を殺して近づいてみる、壮絶な戦いがあったのだろうか?相手は寝ているが怪我の応急手当てをするべきだろうか……?”

 

 真菰ちゃんじゃないやんけ!!!

 

 臨花ちゃん、まさかの不死川さんと同期、ぽもの周回実況を見た事がある方はご存知ですが、不死川さんと同期なのはメリットとデメリットどちらも兼ね揃えてますね。

 

 まあ不死川さんに限らず原作開始時点の未来の柱は皆デメリットとメリットが混在してますけどね?それも結構原作に忠実な理由付けだったりするので、面白いですヨォ〜〜〜コレ。

 

 まずデメリットから行きますか、一つ目ですが『同期生存率低下』です、うぅ〜〜〜ん結構痛い!同期が減る=成長率が悪くなる&ストレスゲージが貯まりやすくなる等々……ムカつきますねえ!(憤怒)

 

 次のデメリットは『鬼速絶空』鬼がどんな鬼であれ、絶対に殺します。

まあこれはメリットも兼ね揃えてます、鬼に対して僅かに本来のステータス以上にステータスを発揮するが、たとえ人間に友好的な鬼であっても絶対に殺すということですね。

 

 どういうことかというと、臨花ちゃんが珠世に遭ったら操作受け付けなくなって珠世を殺します、結果無惨様が弱体化しなくて鬼殺隊負けます。

 

 なので絶対に会わないようにしましょう、同様の理由で禰豆子もダメです、少なくとも那田蜘蛛山攻略後まで絶対に会わないようにしましょう。

 

 ……あーフラグ管理めんどくせえええ!!!ま、まあ良いです……まだ許せます、メリットもデカイですし。

 

 ではメリットですけれど、まず未来の柱が同期であるという事での柱共通のメリット『経験値上昇(中)』

 

 コレ、本当に重宝します、素晴らしく運良かったらこの経験値上昇のお陰でその時代の柱になったり出来ます、FOO!

 

 んで二つ目のメリットですけど『風柱・助太刀率(大)』です。

 

 そうです、(大)です。

 

 わかりますか?冨岡さんを除く全ての柱が「◯柱・助太刀率(中)」なのに対して、不死川さんは大なんですよ。

 

 死ににくいからほとんど死なないぐらいの変化ですよ!……階級丙ぐらいまではね、いや丙から敵の基本レベルが下弦並みになるせいで普通に柱が助太刀しても負ける可能性あるんすよ。

 

アホか?

 

 あ、ちなみに冨岡さんは助太刀率(大)です、乱数で言ったら不死川さんより高いですね、この人コミュ力犠牲にして他の全ては最高の一言です。

 

 んでま不死川さんのメリットのもう一つなんですけど……

 

 これはその時に話しますね(にっこり)

 

 “応急手当をする事にした、深く眠っているようで私が応急処置の為に触れても起きる気配を感じられない……このまま夜になるのを待って、今日は彼の付近に居る事にした”

 

 お、珍しい、滅多に不死川さんが無防備な姿は見せないんですが、余程四日目の時に狙われたらしいですねってちょっトマッテ????

 

 み、見間違いかな?

 

 

〜このまま夜になるのを待って、今日は彼の付近に居る事にした〜

 

 うおおおおおあおあおあおあおあおあおあおいおいおいおい!!?!

 

 ちょっちょちよい臨花ちゃんさん?!まだ真菰と邂逅してないよねえ?!この日の夜に襲われるかもしれないのに何呑気にラブコメしようとしてんだあォォン?!

 

 真菰ちゃん救わないと戊になった後のメンタル回復手段と、鱗滝さんと出会って水の呼吸超成長ができないダルォォォン?!(私情しかない)

 

 ま、まずい、どうすれば……

 

 “夜になると少年が起きる、警戒した様子で私を見たが、怪我を応急処置したのが私だと分かると少しだけ警戒を解いてくれた”

 

 おう、わかったから真菰ちゃん探しに行こうか?

 

 “改めて自己紹介をした、彼の名前は不死川実弥と呼ぶらしい、珍しい名前だ、自己紹介を済ませたタイミングで鬼が出没したが、私が何かする前に彼が風の呼吸で打ち倒していた、恐るべき適性だ”

 

 うんうんもういいかなあ!?呑気にしてたらシンジャウシンジャウ!

 

 “今日1日は共に助け合いつつ行動しないかと提案した所、自分に助けは要らないと言われてしまった……少し悲しい、頼りないだろうか?と彼を見つめると、何処か居心地悪そうに、邪魔だけはするなと言って側にいる事を許してもらった、良かった”

 

 なぁぁぁぁぁぁにしてんじゃい!少女してんじゃねえ!いやして良いけど場所と時期考えろやオラ!おいおいどうすんだよ、明日が決戦である事を祈るしかないよ……

 

 いえね?真菰ちゃんを見殺しにしても良いんですよ、実際の所。

 

 ただやっぱ第一回で助けられたかもしれないのに助けられなかったのは、時が経って100周した今でも心苦しいんですわ、やっぱつれえ。

 

 ですんで臨花ちゃん、頼むッ!探してくれ!見つけてくれ!

 

 “ふと不死川が一層警戒した、特別何か強い気配を感じたらしい……胸騒ぎがする、何か、見過ごしてはいけない分岐点に今私は立っている錯覚を覚える”

 

 ウォォォォォォォォォオ!!!不死川ニキ!やるやん!いっぱいしゅき!お礼は弟救済ルートでいいかな?!

 

 早速行きましょう、テキストに胸騒ぎと出たのでもう既に交戦中です、終わってない事を祈りましょう、間に合ってたら真菰ちゃんを守りながら戦う事になります。

 

 間に合わなかったら?

 

 ……

 

 はい、こちらには未来の風柱不死川実弥さんですが、現時点では臨花ちゃんと同じか少し強いぐらいです、彼の覚醒タイミングは例の下弦の壱との戦闘イベントですからね。

 

 ですがいないよりいた方が楽に倒せますし、もし手鬼確定安全殺害チャートが上手くいかなくてもリカバリーできますね。

 

 待ってろい真菰ちゃん!臨花ちゃんが生き残る為にも助けに行かねば、無作法というもの!

 

 ということで今回はここまでです、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 そいつは今まで出会った事が無い不思議な奴だった。

 

 独特の雰囲気に何故かそいつと一夜を乗り切る事になりそいつの戦い方を間近で見て、驚愕した。

 

 呼吸を切り替えながら戦うなど考えもしなかった。風と水の呼吸を扱いながら、最も高い適性は雷だという。

 

 体に残る負担は尋常じゃないだろう、だというのに何故そんな事をしているのか、異様に思い問い詰めようとした時ーーーーー空気が重くなった。

 

「いるなァ、強ェ鬼が」

 

 そう呟くと同時にそいつも気付いたらしい、初めて見た時は眠たそうな目をしていたそいつも、この時は肌から感じる重厚な死の匂いに表情を変えた。

 

 オレはその表情が、まるで鏡を見ているようで。

 

 “殺そう、不死川さん”

 

 ゆっくりと、静かに呟くそいつにオレは同じぐらい獰猛な笑みで頷いた。

 

 それは初めて『戌亥 臨花』という人間を知れた日だった。

 




果たして需要はあるのだろうか…?
感想評価誤字報告等々、オナシャス!


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五日目〜最終選別終了まで

2000字増えたので初投稿ですゥゥゥ……


 はいどーも、ぽもです。

 

 前回は不死川さんと出会って真菰ちゃんを救いに行く途中でしたね、じゃけん早く助けに行きましょ〜ね〜?

 

 親の顔より見た藤襲山のマップを見て真菰が手鬼と交戦しているであろう所に走っている間に、VS手鬼戦のおさらいでもしましょう。

 

 前回は85周目の時に対峙して以来なので、久しぶりの手鬼戦となりますが前回と大きくやる事は変わりません、ですが85周目と違い今回は炎の呼吸が使えないので、雷の呼吸での攻略法になります。

 

 霹靂一閃で一瞬で頸付近まで到達した後に、稲魂で頸を守る手腕を切り刻み、無防備にしましたら真菰ちゃんとバトンタッチ!水面斬りで、終了!閉廷!

 

 というのも臨花ちゃんに決め手が無いのと、手鬼に因縁のあるキャラがトドメを刺すとボーナスで経験値が増えるからですね。

 

 最悪救助に間に合わない、或いは真菰ちゃんが戦闘不能状態になる、だった場合は不死川さんに手伝ってもらうか、ほぼ全てのスタミナを使って擬似的な『霹靂一閃・七連』で反撃の隙を与えずに屠りましょう。

 

 手鬼戦で一番やってはいけない事……というより格上相手全体に言える事ですが長期戦をする事です、呼吸を使う度にスタミナが落ち、かすり傷だけでも相当のHPが削られますが、鬼にそのシステムはありません。

 

 頸を斬らない限り無限のスタミナで此方を追い詰めてきます、人間壊れちゃ〜↑う!

 

 手鬼戦に限っては、もう一つ注意する事の一つに手鬼の無数の手に囲まれてはいけません、包囲された瞬間360度から襲ってくる物量で簡単に死にます。

 

 最終選別時点でのステータスではどう足掻いても全方位攻撃からは避けられませんので、そうなったら諦めましょう。尤もそんな初歩的なミスこのぽもがする筈が無いんですけどね。ガハハ!

 

 “狐面の少女が巨大な鬼と対峙している、近付けば死ぬ、全身に鳥肌が立ち、絶対的な死を連想する現場に辿り着いた”

 

 お、着きましたね、テキスト文的に真菰ちゃんが戦闘中に間に合って良かったゾ〜〜〜これ!ここで行くか引き返すか選べます。ほな行きますねえ!助太刀するぞするぞ〜?

 

 ここで引き返したら?真菰ちゃんは勿論死にますが、以降手鬼とエンカウントする事はありません、普通にやるなら逃げましょう。

 

 ……と言いたいのですが、その場合最終夜である七日目に鬼の数が尋常じゃなく増える事になり、結果的にスタミナが切れて鬼に殺されるパターンに入ります。じゃあどうしろっていうねん!アホか!と叫んだ人は多かったでしょう。

 

 ぽももそのうちの一人でした、いゃ〜〜〜、ほんまキレますよええ。

 

 “刀に触れる、ここで逃げては鬼殺隊になったとしても、その先は暗い未来しかない。覚悟を決めろ、命を燃やせ”

 

 ➖決意完了➖

 

 全速前進ダ!!!!!(霹靂一閃)

 

 

 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!(稲魂)

 

 ふぅ……

 

 真菰ちゃんきめちャて↑ぇ〜〜〜〜〜?????(他力本願)

 

 

 

 対戦、ありがとうございました……(にっこり)

 

 

 “狐面の少女が巨大な鬼の頸に刃を振り落とす、万力の力で振り落とされた刀はしかしその強固な頸を断ち切れない……!”

 

 

 

 断ち切れや!!!!!

 

 

 

 失礼、取り乱してしまいました、低乱数を引いてしまいましたね、これBOSS戦で稀に良くある事なんですけど、鬼が覚醒フラグを踏んで、全体的なバフが掛かったりします。

 

 マジで性格悪いと思いますこの仕様、製作者何考えてん?鬼殺隊に恨みでもあるん?もしかして前世、鬼?と言いたくなってしまいますね。

 

 ……

 

 え?いやいや、もう臨花ちゃんのスタミナ切れましたが?これ以上下がると強制的に気絶してゲーム終了、今までありがとうございましたになりますが?

 

 “絶対的な勝利を確信した鬼はその醜悪な口を更に歪ませる、しかしここには自分と、少女の他にもう一人いる”

 

 あっ(察し)

 

 「風の呼吸ーーーーー捌ノ型 

              初烈風斬り(しょれつかざきり)

 

 “すれ違いざまに相手を取り囲む風の渦のような斬撃が、その鬼の頸を断ち切った、時間にしてたったの数分にも満たない戦闘だっただろう、しかしその数分は今まで戦ってきた時間よりも長く、濃厚に感じた”

 

 

★☆★☆★ 勝利!称号【手鬼を屠る者】を獲得しました。★☆★☆★

 

 

『 〜BOSS 手鬼〜 悪鬼滅殺!!!

 戦闘評価 A

 戦死者 0

 共闘補正+ 

 最終評価 S』

 

 

 やったぜ。

 

 その為の不死川ニキだったんすねぇ(納得)

 

 はい、ということで勝利です、考えていた圧勝とは違いましたが終わりよければ全てよし!覚醒BOSSを倒したので戦闘経験値が倍になったので、旨味!

 

 最終選別が終わると今までの経験値が一気に貰えるんですが、クォレわトータル能力値、辛は固いでしょう、同期共闘補正、戦死者0等々で最終評価は文句なしのSなので、まあ多少はね?

 

 さてそうと決まればさっさと移動しましょう、長居したら鬼に囲まれて死にます(1敗)

 

 今のスタミナで鬼と戦うことはいや〜きついっす!じゃけん真菰ちゃんと不死川ニキと三人で固まって比較的鬼の集まらない場所に移動しましょうね〜〜〜。

 

 さて手鬼も攻略しましたので、後は試験終了まで鬼に殺されないよう、真菰ちゃんや不死川さんと連携をとって友好度を稼ぎつつ、風と水の呼吸の練度も上げましょう。

 

 今回は不死川さんもいるので風の呼吸の上達率がいゃ〜早い早い!残りたった二日ですが予定より幾分早く風の呼吸の上限値が到達出来そうですね、勿論真菰ちゃんもいるので水の呼吸の上達率も中々のものになってます。

 

 というのも自身の扱う呼吸に対して+10以上の才能値の方にアドバイスや鍛錬をして貰うと、その呼吸に対して効率良く学んでいる判定になり、通常の1.5倍ほど経験点が貰える仕組みになってます。

 

 とある有志である『ハイレグ師匠』はこの仕様を最大限利用して、原作開始時点で水の呼吸の才能値を300/300にする事に成功し、何百回の戦闘でパターンを完全に覚え、上弦の弍である童磨と一騎打ちで相打ちを可能にしたらしいですね?

 

 お見事ダァ……まあ最もパターンを覚えても生き残れないのが童磨が如何に鬼殺隊にとってメタなのかが分かりますね、原作の様に猛毒のデバフが有って初めてカナヲと伊之助が太刀打ち出来ましたが、これもかな〜〜〜〜〜〜〜り奇跡的な勝利です。

 

 しのぶさんを生存させる為に童磨(真)と戦う場合、それこそパターンを理解し、200以上の呼吸を使える育成しきったオリキャラを使うか。

 

 或いは無一郎くんちゃんをプレイキャラにして、効率の限りを尽くして上弦の壱と一騎打ちが出来る性能にした上で、不死川ニキと悲鳴嶼さんを上弦の弍に向かわせないと勝ち目が無いです。

 

 デタラメですね???しかも常に体温を奪うので長期戦も出来ません。

 

 一説では兄上(笑)や臆病者(笑)さんよりも厄介とまで言われてます。

 

 え?しのぶさん生存ルートを走らないのか?

 

 んにゃぴ……

 

 

“朝日を迎えた、紆余曲折あったが遂に七日間を乗り越えられたのだ”

 

 

 はい、ということで無事最終選別終了しました、生き残ったのは臨花ちゃんは勿論、真菰ちゃんに不死川さん、他モブ同期隊士も含めて、7人ですね!

 

 うーん思ったより同期が増えませんでした、ここ100周で一番多かった最終選別時点での同期の生き残りが15人でしたので、そこから期待値を割ると……はい、まあ生き残った方じゃ無いですか?

 

 最悪真菰ちゃんが生き残れば良かったのでね(暗黒微笑)

 

 さて続きましては玉鋼選びですね、ランダムに五つの選択肢が出ますので目的の武器が出たらそれを、出なかったら好きなのを選んでささっと刀決めの時間です。

 

 【紅月】【日本号】【道頓柳】【燭台切】【初雪】

 

 という事で今回はこの五つの中から選ぶ事になりましたね……珍しいのも出ましたし、一つ一つ紹介して行きましょうか。

 

 まず紅月、かっこいいっす……(恍惚)良くも悪くも普通、扱いやすく壊れ難いですね、無難の一言です、ちなみに全武器の中で5番目に赫刀に至りやすいそうですよ?名前に紅が入っているからですかね?

 

 続きまして日本号、こちらは珍しい槍武器になりますね。岩の呼吸メインだと嬉しい武器になりますし、炎の呼吸とも相性が良いです、育成ビルドが噛み合うと無惨様のデタラメ攻撃を30分以上かすり傷すら受けず耐久する事が可能になったりしますね。臨花ちゃんには合わない武器ですので今回はパスです。

 

 三つ目の道頓柳は全武器の中で数個しかない二刀流可能の武器です!ロマン!……それだけです、臨花ちゃんは二刀流にする予定は無いのでこれもパスですね。

 

 燭台切ですが……剣術100/100以上、任意の呼吸100/100以上にすると【覇気】というスキルを身に付けられます。気絶、混乱無効になり、痛覚半減のバフが付きます、取得難易度もそこまで高くなく、シンプルに強いですね。

 

 最後の初雪、かっこいいっす……(恍惚)水或いは水からの派生呼吸メインに打って付けの武器ですね。『水刃』というスキルが初期から存在してまして、その効果が水系統の呼吸に+補正が加わります。具体的な数字は記されないので分かりませんが、体感+30ぐらい数値が変わりますね、強い!

 

 

 以上になりますが……うーんやはり欲しい武器は出ませんね。まあ尤も階級戊昇格、階級甲昇格、派生呼吸習得成功と合計三つに、またランダムで武器変更が可能となりますのでまだチャンスはあります。

 

 特定武器による一部の派生呼吸を目指している訳では無いので最悪臨花ちゃんが使うべき最適の武器が出なくてもどうにかなります。有れば良いなあ程度なのでね?

 

 まあ今回は紅月にしましょう、燭台切選ばないんかい!と突っ込む人もいるかも知れませんが、剣術を100/100にする為には効率良くやっても階級丙になる頃でしょうし、派生呼吸完成時に武器を手放す事も加味して、武器の切断力を考えると紅月の方に軍配が上がりますね。

 

 

 さて、第一回武器選びも完了しましたので後はパートナー(非常食)である鎹鴉システムが導入されます。命名も出来るので適当にホモなりレズなり……え?ダメ?うーん(不服)

 

 鎹鴉システムは後々説明しますね。これで藤襲山での共通イベントは終わりましたので、自動的に育手の下に戻りますが、この間に友好度の高いキャラとのイベントがあります。

 

 RTAなら当然スキップですが、この動画は実況なのでね、興味無い?うるせえ!見るんだよ(腹パン)

 

 それじゃ早速見てみましょうか。

 

 “狐面の少女、真菰に話しかけられた。改めてお礼がしたいので、良ければ一晩真菰の育手の下に来ないかと誘われた、どうしよう?”

 

 当然行きます、真菰ちゃんの友好度稼ぎと並行して鱗滝さんに鍛錬してもらいましょう。

 

 余談ですが鱗滝さん、このゲームでトップの育手です。たった一回鍛錬してもらうだけで階級<己>以降に出る血鬼術持ちの鬼並みに戦闘経験値が貰えます。

 

 序盤でこの経験値ははっきり言ってやばいです。確実に総合能力値、辛は確定します、というか多分速の値(かのえ)になると思います、よもやよもや!

 

 それほど優れた育手なのに今まで弟子が手鬼にやられてしまったのは、鱗滝さんの弟子の皆さんが心から鱗滝さんに対して恩を感じてるからです。なので手鬼の煽りの呼吸でブチギレて集中力掻き乱されて、結果的に殺されてしまうんですね。

 

 鱗滝さんの弟子、生きていれば皆甲まで成長しますし、なんなら時代が時代なら柱にまで昇格しますからね、下弦とか普通に倒すしますしおすし。

 

 さて予定してた予定(激ウマギャグ)ですとこのまま一直線で鱗滝さんの所で二泊程泊まるのですが、その前にもう一つイベントが重なりましたね。

 

 “不死川さんが遠目から此方を見ている……彼には何度も助けになって貰った、改めて礼を言おうと近付こうとした時には、不死川さんはもう居なかった……少し悲しいが、きっと何処かで会えるだろう、次会う時こそ必ずお礼を口に出そう”

 

 不死川イベントでした、テキスト文だけ見ると好感度あんまり上がってないんじゃない?って思われがちのニキですが、バァッチリ上がってますねェ!

 

 イベントが入る時点で今後何かと気にかけてくれるので、生存率が上がります。その分不死川アニキィ!の生傷が増えますが、死ぬ事は絶対無いので大丈夫です。

 

 実弥の旦那、固有能力に『生存力+』『生命力+』『頑健』の三つ重なってるんで^^;

 

 はい、そんじゃまちゃちゃっと鱗滝宅にオジチャマシマース!!

 

 オッス対戦よろしくお願いします!(経験値激ウマ)

 

 寝るぞ寝るぞ〜?ファッ?!真菰ちゃん、添寝イベント?!

 

 う〜ん(昇天)

 

 は?イベント絵?うるせえ!買え!!!

 

 では最後に前々回の動画で見せ忘れた剣術や体術等々を含めて現時点でのステータスを貼りますね。

 

 【戌亥 臨花  階級<癸>

  能力値 トータル 辛

  力>>>辛

  技>>>辛

  体>>>壬

  速>>>庚

  運>>>壬

  呼吸

  火0/0 水39/50 風41/50 雷51/80 岩20/20

  技術

  剣術45/100 居合40/100 体術30/100 歩法40/100 気配感知18/100

  技能

  応急手当 踏ん張り

  特殊能力

  『速度+』 】

 

 ほな、次の動画でお会いしましょう。アデュー!

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 閃光の一撃。

 

 雷の様に瞬く間に仇である鬼に向かって一閃を繰り出した後に、頸を守る全ての手腕を一網打尽に斬り尽くす。

 

 全ての腕を治すとしても数分は必要だろうまでに斬り尽くした彼女はしかしその頸を斬る事なく、私のすぐ隣に来た。よく見ればかなり呼吸が乱れている。体力切れなのだろうか。

 

 私が劣勢なのを察して助太刀に入ってくれたであろう彼女と目が合う。その頸に刃を振るうのは私の役目では無いとその瞳が語っている様に思い、呆気に取られた感情を直ぐに正し、大地を踏み呼吸と共に前進する。

 

 そうして放った私の一撃はしかし、その頸を切断する事は出来なかった。

 

 憎き鬼の手が私に伸びる、握り潰そうとしているのだろう、私はここで終わるのだろうか。助太刀に来てくれた事に感謝も出来ないまま?

 

 そう思ったその手は、雷の如き閃光が斬り刻んだ。

 

 ひとときの命の保証、だけどこのままでは彼女も自分も今か今かと再生に向かっている無数の手腕に潰されてしまう。

 

ーーーーーそう思った思考は、強大な風と共に掻き消された。

 

 すれ違い様に頸を断ち切った獰猛な顔付きをした少年は「これで貸し借りなしだァ」と呟いていた、きっと助けてくれた少女に何らかの手助けをして貰ったのだろう。

 

 無事で良かった、とどこか眠たげな、だけども柔らかな笑みで私の頭を撫でる。

 

 心地良く優しく撫でる少女はまるでーーーーー

 

 

 

 それから二日間共に行動して、私は思わず助けてくれた彼女に、お礼も兼ねて私の育手である鱗滝さんの所で泊まらないかと言ってしまった。彼女にも戻るべき場所があり、いの一番に行きたい場所はきっと私と同じ育ててくれた育手だろうと思っても、感情は止まる事が出来なかった。

 

 承諾してくれた時に感じた喜びは、親愛とも友情とも恋とも、そのどれであってどれでもないような、不思議な温かさ。

 

 恐らくそれは私が鱗滝さんの事を『家族』として感じているように。

 

 後の“親友”である臨花にも『家族』のような感情を抱いたのだろう。

 

 




今思っても真菰ちゃんのキャラビジュアル普通にヒロイン張れるよなって。

感想評価誤字報告等々、オナシャス!してくれた方は、ありがとゥ!


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初任務〜壬昇格まで

(今日)間に合っちゃったぁ!
続きです。


 おはこんばんちわ、どうもぽもです。

 

 前回は真菰ちゃんと幸せな添い寝をして終了した所からですね、添い寝イベントは自分で……見ようね!

 

 どうしても手鬼が勝てない、真菰ちゃんが殺されるまでに間に合わないという方は手鬼攻略動画を見てパターンを覚えましょう、勝てます(にっこり)

 

 というより手鬼如きで躓いてたら階級丁以上の鬼に勝てません、死ぬ気でPSを鍛えましょう。

 

 では鱗滝宅を後にして臨花ちゃんの育手、師匠の宅へ行きましょう、手厚く迎え入れてくれます。

 

 ……おや?

 

 ”真菰に呼び止められる……これは御守りだろうか?厄除開運、心身息災の効果があると真菰は言う。心配してくれたのだろう、大切にしよう”

 

 

 【真菰の御守り

  真菰と一定以上の友好関係を結べた証】

 

 ああすっかり忘れてました、真菰ちゃんなどのネームドキャラは一定以上の友好関係を結ぶと記念としてアイテムをくれたりします、貰わない時もあります。

 

 このお守りに特別な効果などは無いですが気分が良くなりますね……もしかしたら鬼との苦戦中に助太刀してくれる確率が上がったりしてるかもしれませんが、正直よくわかりません。

 

 というのも全く縁のないキャラクターが助けに来てくれたりするんですよね。全く煉獄家と関わっていないのに煉獄パッパが助けに来てくれたり、出会った事も無い階級上のモブ隊士が助けに来てくれたりとまあ、一期一会なんですわな。

 

 ままありがたく受け取りましょう、そんじゃ育手までイクゾー!(デッデッデデデデ!)

 

 

 ☆★☆★☆カーン☆★☆★☆

 

 

 さて暫くは見慣れたいつものテキストが続くので、頂いた質問などを返していきましょうかね。

 

 Q 真菰と不死川さんが同期だけど、胡蝶姉妹や冨岡さん達は先に鬼殺隊になってるの?それとも後から?

 

 質問ありがとうございます、経験上冨岡さんは三つ先、胡蝶姉妹は一つ後からですね。

 

 原作の明確な入隊時期や柱就任時期などはわかりませんが、大抵の場合冨岡さんが先に鬼殺隊になっていて、柱任命時期もほぼほぼ変わりません、というのも冨岡さんの前の水柱さんが戦死する時期、年月はどう変動してもそこだけは変わらないんですよね。

 

 あ、勿論介入しようとすれば介入できますが……水柱さんが対峙する相手上弦の伍であるギョロ目センパイですよ?

 

 はっきり言いましょう、勝てません(断言)

 

 時期的にどうやっても階級<丁>が関の山、どれだけ才能値が恵まれてようとどうしても初見殺しの血鬼術『水獄鉢(すいごくばち)』に水柱が引っかかってそのまま溺死しちゃうんですよね。

 

 なので諦めましょう、南無三……。

 

 あ、胡蝶姉妹は結構変わったりします。花柱である胡蝶カナエさんですが全柱ステータスの中でも中の下なんですよね、勿論柱として申し分ない強さですし連携攻撃も可能、高練度の花の呼吸使いですが。

 

 ですが原作未登場のカナエさんの前任者である華柱さんの方が強いからです。華柱さんが殉職してしまう時期も結構変動します。

 

 大抵は原作開始一年前には上弦に殺されるか或いは下弦複数人に寄って集られて殺されますが、偶に勝ちます。そうなると悲鳴嶼さんの次ぐらいに強くなります。

 

 すると胡蝶カナエが殉職してしまう例のイベントの際に、専用のBGMとイベント絵と共に痣と赫刀、透き通る世界を発現させて、童磨と一騎打ちの結果、反撃に成功、胡蝶姉妹を守って原作の無限列車編のような感動シーンでその生涯を終わらせるんですね。

 

 詳しくは第22回の動画を見ましょう。ぽものリアクションと共に鑑賞出来ます。

 

 土壇場で痣に赫刀を発現させて透き通る世界に至るとかどんな主人公????とツッコミたくなる超強化、それでも倒せない上弦のデタラメ具合。

 

 多分童磨じゃなかったら勝てました。流石に黒死牟さんは無理ですが、猗窩座さんなら相打ち出来たんじゃないっすかね?……いや首切っても再生するから結局無理ですかね?

 

 まま、少し脱線しましたがこんな感じです。

 

 では画面に戻りまして……育手の元でゆっくりしてはや二日、刀が届きました、念願の日輪刀を入手です!

 

 “色変わりの刀を持つ……すると刀は瞬く間に色を変えていき、そうして出来た私の刀の色は練絹のような少し黄みの白色だった”

 

 はい、という事で練色の刀になりました、狙い通りです。

 

 “刀を打ってくれた狐面の人は見たことない色に驚き、師匠は考え事をするかのようにじっと私の刀を見つめて来る……やはり私は雷の呼吸の正統な遣い手にはなれないな……”

 

 ストレス値が少し増えましたね、派生呼吸をメインにする為に仕方ないことです、受け入れましょう。

 

 さて後は臨花ちゃんの師匠である育手がこの色に適した呼吸を知っているか居ないかの判定ですが……どうかな?どうかな?

 

 “師匠と目が合う、思案顔だった師匠だが意を決したような表情をして、来るべき時に教える事があるとだけ告げた、私は頷いて来るべき時まで必ず生き抜いて見せようと誓った”

 

 お、知ってましたね、師匠が知らなくてもどうにかなりましたが知っていたので派生呼吸獲得のタイム短縮成功です、じゃけんしっかり任務をこなして階級を上げましょうね〜〜〜?

 

 そうして喜ぶのも束の間、鎹鴉がやってきます。

 

 鎹鴉システムの時間ですね。

 

 毎度の事ですが改めまして鎹鴉システムについて解説します、といっても序盤でできる事は一に任務次に任務三に任務、任務しかありませんが。

 

 階級が上がる毎に機能が増えます、下から順に解説しますよ〜〜〜しますします!

 

 今は階級<癸>なので簡単な任務しかありません。他に出来る事は藤の花の家紋の家での休憩ですがまあ序盤で使う事は無いでしょう。臨花ちゃんのステータスも考えると手傷を負う方が難しいです……まあ油断しすぎると腕の一本持ってかれて数ヶ月ぐらい戦闘不可能状態が続いたりするんですけどね(5敗)

 

 壬になると手紙の送り貰いが可能に、そして補助武器の購入が可能になります。辛になると補助武器の種類が増え、この辺から血鬼術持ちの鬼が増えてきますので慢心出来なくなってきます。

 

 庚になると日輪刀の修正、強化が可能になります。

 

 そうして任務に合同任務が追加されます。全体的な任務の難易度も増え、種類も増えます。任務成功のレパートリーも増え、本格的に鬼滅の刃RPGが始まりますね。ここまでがチュートリアルといっても過言ではありません。

 

 なお庚になるまでゲーム購入者の全体の2割は挫折したそうですよ?かくいう自分も何度折れそうになった事か……原作キャラの固有技能、特殊能力の優秀さがどれ程のものだったか再確認しますねぇ?!

 

 己になると全体的な難易度が上がります。もう殆ど出て来る鬼が血鬼術持ちの鬼ですし、大抵鬼の増援が出たり、追加任務が下されたり、極低乱数で下弦と遭遇します。遭遇したら死ぬ気で逃げましょう、戦うより生存率はあります。

 

 今回は派生呼吸待ちなので己を乗り切る事が一番の難題になりそうですね、臨花ちゃん、がんばれ♡がんばれ♡……いやまじで頑張らないと乗り越えられません、運も良く無いとダメです。

 

 戊から念願の派生呼吸習得が可能に、このタイミングで刀も切り替えましょう。派生呼吸をモノにしたら後は乙までは余裕ですネ!

 

 尺もあるので戊以降の説明は後々、まずは戊を目指して頑張りましょう。

 

 というわけで早速任務だッ!

 

 階級、癸で発行される任務は鬼がいるから殺せのただ一つ!シンプルいざベスト!そんじゃ殺しに行くわヨ!

 

 藤襲山の鬼よりは強いですが臨花ちゃんの実力は辛なのでステータスでゴリ押せます、完全勝利ですね。

 

 霹靂一閃で頸を落とす簡単な仕事を10回するだけで壬になるので、パパッと壬になりましょうね?

 

 パパッと鬼を斃すだけなので倍速ダ!たまーに2体いたりしますが苦戦する事はありません、血鬼術も使えない鬼なんてこんなもんすよ(慢心)

 

 時折任務が渡されない日が来ますが、その時は育手に揉まれましょう。この時どこを重点的に鍛えるか指定出来ますので、『主に精神』を選択、数回やると技能”精神統一“を覚えますので覚えましょう。

 

 序盤で取れるデバフ回復スキルで、序盤から終盤まで使えるので覚えない手はないですね。

 

 ”自らの剣技も中々のモノになってきた、自らの型を探せと師匠は言っていたのを思い出す……何か掴めるような気がする“

 

 お、剣術が50/100になりましたね、50に達すると三つの技能のうちどれかを選ぶ事が出来ます。

 

 「先の先」、「対の先」、「後の先」ですね。

 

 攻撃特化か防御特化かその中間かを選べって事ですね。呼吸との兼ね合いも含め今後の戦闘スタイルに大きく左右されるのでどれを選ぶかは計画的にしましょうね?

 

 今回は対の先を選びましょう。派生呼吸との兼ね合いもありますが、まず後の先は岩の呼吸や防御カウンター一点狙いの構成などでなければあまりお勧めは出来ませんね。

 

 先の先は序盤こそ猛威を振るいますが、丙以降での下弦レベルの血鬼術持ち鬼との連戦などで詰みます。

 

 詰むというか、スタミナ管理が難しいんですよね。風や炎のスタミナ管理のしやすい呼吸ならまだ何とかなるんですが、今回の派生呼吸は攻め続けろ!って呼吸でもないので……。

 

 ということで対の先が一番いいんですねぇ〜、やっぱバランス型よ!バランス!それに物理攻撃のパリィ成功率が増えるのもありがたいです。

 

 ……はい、そろそろ癸でやる最後の任務が終わりますね、パパッと霹靂一閃で、終わり!閉廷!

 

 壬から自ら調査→鬼発見→討伐の流れが基本になりますし、鬼の強さも一段と変わり霹靂一閃だけじゃ頸を斬れなくなるので注意しましょう。

 

 補助武器も活躍させるつもりなので、楽しみにしてくれよな〜???

 

 ほんじゃま、次に動画で会いましょうゥゥゥゥゥゥゥ……

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 真菰が無事に帰って来た、今まで育ててきた弟子達は殆ど帰って来ず、一年前のようにまた一人失ってしまうのだろうかと不安になっていた儂の心を打ち消すように現れ、涙が溢れそうになってしまった。

 

 とある鬼との交戦中に助けてもらったと同世代程の少女を真菰は2日程泊めても良いかと話す、同い年同士話したい事もあるのだろう、儂は承諾し、二日程少女を泊める事にした。

 

 数刻経った後に修行をして貰えないか、と言われ儂自身興味もあったので承認した。

 

 先手は譲る形で対峙して気付く、居合の構えを取ると言う事は雷の呼吸の使い手なのだろう、儂自身様々な弟子達を見てきた人物眼からなるほど良い育手に育てられたようだと感心する。

 

 聞けば刀を取ったのは十を数えた時だという、やもすれば現時点で辛程の腕前だろうか?足運びだけを見れば中堅程度の鬼殺隊士に引けを取らないだろう。

 

 神速の一閃を避け、金色の五連撃を受け流し、では次はという所で風圧を感じた。

 

 風の呼吸も使うのかと感心し、まさか次の攻撃が水の呼吸だとは思わなかった、体に掛かる負担は大丈夫なのかと思わず心配になったが、予想に反して少女は息一つ整え構え直す。

 

 面白い。

 

 しかしそれは面白いだけだ、何れ名の通る者にはなるだろうが、それだけだ。

 

 

 ……だが。

 

 

 だが、もしこの少女が自らに合う呼吸へと至るとしたら。

 

 

 “もう一度お願いします!”

 

 気怠げな瞳、されどその闘志は打ち合うほどに増して征く。

 

 

 戌亥臨花という少女に儂は”ナニカ“を感じた日であり、その直感は正しかったと肯定するのは予想よりも幾分早かった。

 

 

 




原神マジで☆5出ないし辞めるか……?(?)
感想評価誤字報告等々、オナシャス!毎度読んでくれてる方、感謝!


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階級壬〜就寝まで

なんか知らんが休日になったんで初投稿です。
や っ た ぜ
*最後の台詞を少し変えました


 はい、ぽもです。

 

 前回は鬼をバッタバッタと薙ぎ倒し、壬昇格した所からですね、さあ始めていきましょう。

 

 前回も話しましたが階級<壬>になりましたので、補助武器が解禁されます、この補助武器というのは原作での例を上げるなら不死川玄弥ニキが使っていた大口径南蛮銃の様なモノですね。

 

 最も南蛮銃程の高火力な補助武器を使う為には階級<丁>から解放される特殊な任務をクリアしないとならない上に、大量生産が出来ないので自キャラが使ってしまうと玄弥くんが装備しなくなるので(使う機会は)ないです。

 

 序盤では補助武器は原則一つの物しか選べません、使える補助武器として三つ程挙げられるのですが……今回はこちらです。

 

 【藤の花の小袋

  藤の花をパンパンに詰めた小袋、鬼に投擲すると行動を停止させることが出来る、強い鬼になればなる程効き目は減る】

 

 ということで藤の花の小袋を選択しました、残数は5個、壬程度の鬼に使う機会は無いかもしれませんが辛以降の鬼の隙を突く為には必要になりますねぇ!

 

 本当に便利っす、行動不能アイテムは最強!はっきりわかんだね。

 

 まあ庚以降の鬼には全く効果無いんですけどね?初見さん。

 

 そんでもって手紙機能が追加されたので真菰ちゃんに不死川さん、鱗滝さんに昇格報告の手紙を書きましょう、微量ですが友好度が増えます。

 

 え?真菰ちゃんの友好度それ以上あげる必要あるの?と思うかもしれませんが必要です、というのも友好関係を結べたからと言って友好を怠ると友好度が減っていくからですね。

 

 一度下がってしまった友好度は同じ値に戻すのに3倍の時間をかけないといけません、なので多少の手間は掛かりますが絶対に怠らない様にしましょう。

 

 師匠には渡さないのか?んにゃぴ……まだ臨花ちゃんは一人暮らしをしてないので、必要ないです……。

 

 そんじゃ今日も鬼殺!っと進む前にコメント返信の時間です。

 

 

 Q.羽織は?

 

 

 忘れてました……これも壬から解放ですね、色彩等々オーダーメイドで購入できます、勿論臨花ちゃんのテンションを上げる為に購入します……いや別になくても困らないですし特別防御力が上がったりしませんけど。

 

 まあ有ると気分上がるのでね?

 

 ぽもに色彩センスはないので臨花ちゃんにオマカセするとしましょう……はい、出来ました。

 

 【洗柿色の小紋羽織

  やわらかい黄赤色の小紋羽織、似合ってるよ!】

 

 似合ってるみたいです、良かったね臨花ちゃん。

 

 さてもう一つぐらいコメント返信しますか。

 

 

 Q.鬼殺隊になってから鬼になる事って出来るんですか?

 

 

 出来ますよ?まあ鬼化するにも確率が有りますし大抵操作不能になってオート状態のオリキャラを見る事になるのでやる事はないですけど。

 

 まあごく稀に鬼になってもある程度の確固たる自我を保ち操作出来る事もありませんが、オススメしませんね。

 

 鬼殺隊から鬼になると上弦の陸並みのステータスになりますし血鬼術も強力な血鬼術を引けます、シンプルな超強化ですが……余程生にしがみついてない限り、日輪刀で自決します。

 

 なので大人しく鬼プレイをしたいなら、最初から鬼で操作しましょうね〜。

 

 

 “今回の任務は鬼の捜査からだ、鬼を斬る以外の事は初めてだ……少し緊張するが、何てことない、探して見つけて頸を断ち切るだけだ”

 

 

 という事で画面を戻しましてと、臨花ちゃんも張り切っております、ストレス値も0に近いです、万全ですねェイイぞォ〜〜〜コレ!

 

 100週目の初めての調査パートです、軽く説明しますと鬼がやったと思わしき証拠、証言を集めて鬼の居所を突き止める調査活動ですね。

 

 ダテに100周もしてないので4割ぐらいの任務はいちいち調査しなくても居所わかってるんですけど、証拠不十分で居所に向かってしまうと奇襲を受ける確率が大なんですよね、なのでちゃんと調査しましょうね。

 

 今回はとある森で狩を生業としている人間が二人消えたとの情報、鬼の仕業ではないかと臨花ちゃんに依頼が回ってきたって感じですね。

 

 事前に『森で二人消えている』の情報を入手しているので奇襲は受けませんが、具体的にどの辺りで消えたのかを付近の人里で情報収集しましょう。

 

 聞くなら同業者が一番!という事で人里にいる狩職人に尋ねましょう、会話の一言一言に選択肢が出ますが適切なものを選べば大丈夫です。

 

 正しい選択肢を完璧に選ぶのを数十回以上こなすと技能『交渉上手』が獲得しますので、ちゃんと選びましょうネ!交渉上手があると選択肢要素が格段に減り、ゲームのテンポが良くなります。

 

 コミニケーション能力が上達するので内気な情報提供者からも情報を抜き出す事が可能になるのでそれも旨味!

 

 なおこの技能を持っても冨岡さんが何を言いたいのか3割ぐらいしか理解出来ません、いやマジかよ。

 

 っと、得られる情報の全てを入手しましたね、それではまとめて貰いましょうか。

 

 

 “消えた二人の痕跡は森の北西付近の開けた場所でばったりと消えている、あの辺りは動物が多く、その所為で鬼の気配も動物に紛れてしまうそうだ。気を引き締めなければ……”

 

 

 では夜になるまで時間を飛ばして、イクゾー!

 

 到着しました、事前に動物の気配の近くに鬼がいるという事をわかっているので、隠れている鬼に狙いをつけて……霹靂一閃!

 

 少し狙いが外れ完璧に頸が落ちませんでしたが水の呼吸上げも兼ねて水面斬りで終わらせましょう、ほな!

 

 任務完了ですゥゥ……壬からはこの様な任務が主になりますね、推理パートは人によって好みがあると思いますが私は好きですよ?というのも情報から強力な鬼なのかどうなのか判別できるからですね。

 

 情報をある程度確定すると任務達成の評価を下げる代わりに救援を呼ぶ事が出来る様になり、生存率がグンっと跳ね上がる事が出来たりしますのでね、というか後半戦から殆どコレやります。

 

 主人公補正?うるせえ殺すぞが全開の世界ですので五体満足で生き残るのにはこうする他無いです、今はそんな事しなくても臨花ちゃんで無双出来るので、この戦法は後々!

 

 まぁ階級<丙>までずっと一人で任務を続けると称号『孤狼』が解放され、一人での戦闘時にステータスが大幅に上昇する特殊能力『孤軍奮闘』を獲得出来たりするんですけど……

 

 丙になる前にキャラロスするのが殆どです、諦めましょう。

 

 どうしても見たいなら孤独侍さんこと「冨岡さん似のオリキャラでコミュ症ロールプレイやったったwwwww」をお勧めします。

 

 たった一人で鬼を黙々と狩り続け、下弦二体倒して柱になるも柱合会議を蹴っ飛ばして鬼の頸を斬り続けるのを何度もやった結果、お館様に「だめだ……協調性が無さすぎる、異例だけど柱から抜けてもらおう」と言わしめたのはある種の賞賛を送ります。

 

 称号『やべえやつ』の存在を知ったのはこの人からっていう人も多いんじゃないっすか?(笑)

 

 とまあ他動画の宣伝もしましたので手紙を送って鬼を探して頸を切って手紙を送って鬼を探して頸を切ってを続けましょう。

 

 辛に昇格する為には任務評価Sを3回取る事ですが、まあ大抵S取れるので何も気にしなくて良いです。

 

 “真菰から手紙が届いた、偶には息抜きに流行りの甘味処にでも行かないかとのお誘いだ……どうしよう?”

 

 お、イベントですね、真菰ちゃんの友好度を上げる必要は無いんですが、コレを拒否すると真菰ちゃんの友好度も下がりますし、臨花ちゃんのストレスゲージがめちゃくちゃ上がります、そうなると最悪呼吸に集中出来ず死にます。

 

 働き過ぎはダメだぞ♡って事なんですかね?まぁ承諾しましょうね〜〜〜?イベントは二日後なので今日は鬼を殺して明日は休憩しましょう、イベントの前日に休憩するのはたまーにイベント中に鬼との戦闘が起きたりするからですね。

 

 大抵そういう場合はどうしようもなく強かったりするので万全の状態にしたいんですね。

 

 今回のイベントで発生する確率はほぼほぼ無いと思うんですがまあ念の為にね、怖いからね?多少はね?

 

 乱数が噛み合うと恋愛シーンに上弦と遭遇、とかワニ先生しかにっこりしない様な最悪のバッドエンドが訪れたりするんで。

 

 

 

 本当に辞めて下さい心が死にます

 

 

 

 え?詳しく知りたい?……第61週目の動画をどうぞ。

 

 同期で一番友好値の高いネームドモブ隊士と結ばれた次の瞬間に魚人になるとかいう誰得トラウマホラーバッドエンドが見れますよ(乾いた笑み)

 

 いやあれは辛かった……久々にマジで泣きました。

 

 臨花ちゃんにはそういう最悪のデッドエンドはございませんので安心してください、ホントダヨ?ぽも嘘つかない。

 

 “明日は真菰と会える、思えばここ数週間友人と会う機会は無かったから楽しみだ……数える程度しか友人は居ないが、居るだけ私は幸せ者なのだろう、この絆を大切にしたい”

 

 じゃけん頑張って強くなろうね臨花ちゃん、君が強くなればぽもの計算で行くと全柱と比べて中の上ぐらいには食い込めると思うよ!(にっこり)

 

 という事で今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 刹那、淡く風と共に雷の様に疾く、雫が一滴落ちる様に音も無くその頸に刃を振るう。

 

 水を扱う血鬼術を扱う鬼は総じて厄介だ、此方が頸を斬る前に液体になり逃げるか、体内に入り込もうとしたり、中には霧状になり有害物質を撒き散らすなどもされた事があった。

 

 まともに交戦するのは愚の骨頂、それが長年鬼殺隊として席を置いている私の結論だ、確実に勝つ方法は先手必勝の他に無い。

 

 そんな危険極まりない相手は大抵柱である私に振られる、お館様にも困ったものだ、確かに私は元柱で相応の実力があるが、こうもこき使われると愚痴のひとつも溢れるというものだ。

 

 だからといって未だ熟しきれていない隊士や、最高に近い域に至った”彼ら“を使いたくは無い気持ちもわかる、文句はあれど拒否など論外、甘んじてその依頼をこなそう。

 

 育手になれない私にはこうする事でしかお館様への恩義を返す事は出来ないのだから。

 

 もう三年余りになるだろうか?

 

 私より余程強く、才能のある至高の肉体を持った者に柱を譲って以降に生み出したこの呼吸は、攻防全てを兼ね備え……故に何一つも特化する事が出来ない。

 

 これ以上お前は強くなる事は出来ないと言われたようで、されどこの力はきっと私よりも相応しい者ならば鬼の始祖にすら届きうると信じてる。

 

「俺の弟子の刀がお前と同じ色になった」

 

 そう告げられた時、やっと現れたかと心躍った。

 

 私の持ち得る全てを指南書としてこの世に残し同期である奴に渡した、こうして紡いだ私の念いはやがて鬼を殲滅する一手となるだろう。

 

 出来る事なら私自ら教授したかった、自分の呼吸の事なら誰よりも教えられる自信はある。

 

 しかし私の呼吸は鬼殺隊としての経験と実力が必要不可欠、常中も習得していない隊士には習得不可能だと言わざるを得ない。

 

 それらが実った時期には私はもう居ないだろう、この身の持病は刻一刻と私を浄土に誘う。

 

 願うとすれば件の弟子が実る前にその命を燃やしてしまわないか、それだけが心配だ……この世は儘ならない事柄が多過ぎる。

 

 そうした理不尽に立ち向かう力が不十分のまま理不尽に出会っては、それはあんまりじゃないかと運命を、それ以上に鬼を恨む。

 

 

 

 

ああ、例えばこの様な理不尽だ

 

 

 

「ほう……」

 

 闇から現れた重圧すら感じ取れる剣気、圧倒的な生命力の塊、匂い立つ程の濃密な死。

 

「強力な血鬼術を……持つ鬼を屠る鬼狩り……主か……」

 

「私だ」

 

「……やはり……そうか」

 

 対峙する鬼の瞳を見て悟る、私はここで死ぬだろう。

 

 あわよくば、などという考えは無駄だ、それ程までの濃密な死……それこそ、刀を取る前に鬼に襲われたあの日のようだ。

 

 悔いは無い、託すものは託した。

 

「……良い目だ……名は」

 

「名乗るほどの者じゃない、今からお前に殺される、その一人だ」

 

「……ほう」

 

「だが、その手足の数本は貰い受ける」

 

「……ならば……此方も……抜かねば無作法と言うもの」

 

 刀を構える、結末は分かり切った事だ、だがそこに至るまでの過程はどうであろうか。

 

 「参る!」

 

 処刑台に踏み出す。

 

 

 あぁ……次生まれる時代は、刀を持たずに済む様な、そんなーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良き……良き戦であった……名も知らぬ剣士よ……」




の、の、伸びろッ……!

感想評価誤字報告等々、よろしければ オナシャス!


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真菰イベント〜辛昇格まで

や、普通に書く時間なかった。
今日は休日なので初投稿です。


 は〜いはいはいどうもどうも、ぽもです。

 

 前回はまるで遠足に行く前の小学生の気分で臨花ちゃんがぽやすみ〜〜〜した所でしたね、そんじゃ真菰ちゃんに会いに、いくわよ!

 

 とその前に恒例のコメント返しをバ、早く真菰ちゃんを映せやタコ助野郎!って?

 

 まぁまぁ(笑)落ち着いてぇ〜や兄貴姉貴(笑)

 

 ……すいません調子乗りすぎました。

 

 

 Q.時代毎に一番強い柱教えて

 

 それは戦国から大正までの全てですか?戦国時代なら公式バグ人類TASさんこと継国縁壱さんとその兄上を抜いたら、まあ炎柱ですね。戦国時代のサイドストーリーを進めてない方は分からないと思いますが、この時代の煉獄さん剣術300/300、炎の呼吸280/300に加えて痣に赫刀を開花させてます。

 

 ていうかこの時代限定で言うなら黒死牟さんと渡り合えますし、お凄いPSをお持ちなら相打ち出来ます。

 

 流石煉獄家だ……と言わんばかりですね。

 

 安土桃山時代はどの柱も一定以上強く似たり寄ったりのステータスですが、強いて言うなら風柱さんじゃないでしょうかね?

 

 この時代の風柱さんは痣は勿論、特殊能力に『未来予測(限)』というのがあるんですが、これは対峙する敵の行動を数十手先まで見通す事が出来るんですね。なので完封して勝利を収める事が出来るんですね、強い!

 

 江戸時代は堂々の龍柱さんです、もし運良く無惨と出会えたら二度のトラウマを与える事が出来るでしょう。

 

 ただ病でとても若く死んでしまいます、享年18歳なんですよね……悲しいかな。

 

 最後に大正時代ですが……やっぱ最終決戦時の悲鳴嶼ですかねぇ!

 

 『至高の肉体』『四覚強化(超)』が強過ぎる、それに加えて痣に赫刀に透き通る世界ですよ?強くないはずが無い。

 

 総合能力値も高く、悲鳴嶼さん特有の斧鎖球術が220/300、岩の呼吸は始まりの剣士と並ぶやもしれない230/300です、さすが我らの悲鳴嶼さんダァ……(恍惚)

 

 ああ、余談ですがオリキャラで最強を作りたいなら一番適している時代は江戸時代です、龍柱さんが暴れ回って上弦が徒党を組んで殺しに行かない限り、大抵助けに来てくれるので、安心して自己強化出来ます。

 

 後は乱数との勝負なのでね。

 

 

 ”時間より少し早めに人里に着いた、里を見て時間を潰そうかと考えた時、名前を呼ばれたので振り返る、そこには前と変わらずに笑顔が可愛らしい真菰が居た、どうやら彼女の方が早く着いていたらしい“

 

 

 さ、コメント返しも終わったので百合百合イベントを見ましょうね、うーんこれはレズの家系。いいゾォ〜これ!時代的には同性愛文化は薄れてきたころですがそれでも名残りは残ってますからね、女性同士でもワンチャンあるかもね。

 

 ……いや真菰ちゃんはわからんが臨花ちゃんにその気はないと思いますけど。

 

 その辺のオリキャラの性格はテキスト文から読み解く他ないです、どうやってるのか知りませんがキャラメイクした時の雰囲気や表情などで一々変わってますから飽きが来ないっすよねぇ〜、いいげぇむだぁ……(にっこり)

 

 

 “甘味処に着いた……友人とこうして話して遊ぶのは初めての経験だ、今まで何があったかの情報交換や、嬉しかった出来事、大変だった出来事など話す様が一般的な遊ぶの定義に入るかはわからないが、楽しめれば良い、そういうものだと師匠は言っていた”

 

 

 ん?臨花ちゃん友達作った事無かったんですね?……あーはいはい、これは多分両親に「友人など作る無駄な時間はない!」とか言われてたのかも知れませんね。鬼殺の家系(元)では親がそういう性格なのは結構ある事ですね。

 

 テキストから家族の話が殆ど出てこないのでこれはもう他界済みでしょうね。そもそももし生きていたらわざわざ育手に教えてもらう事も無いですし?

 

 こういう所の詳細は敢えて省いているみたいなんですよねこのゲーム。まあ過去の出来事を事細かく作るの大変でしょうし、それで性格特定してどういう呼吸が適していて……とかやるのを防ぐ為でしょうか?

 

 「簡単に強いキャラ作らせねーから」っていう制作者の一種の挑戦状でしょうね、ばかやろうぽもは臨花ちゃんを強くするぞアァン?!オォン?!

 

 前に会ってからゲーム時間で数週間程度ですが、真菰ちゃんももうすぐ辛らしいですね?いやぁ優秀ダァ……臨花ちゃんもそろそろ辛になりますし、対抗心を燃やしているそうですよ?

 

 ゲーム時間一年経過までには階級<己>、あわよくば派生呼吸が解放される<戊>まで階級を上げたいですねぇ……臨花ちゃんが柱になるかならないかは現状分かりませんが、那田蜘蛛山編までには甲でも名の知れた隊士として存在して欲しいものです。

 

 年数を考えると余程ガバらない限りは那田蜘蛛山編までには甲は行ける筈です、というのも乙以上の階級だと原作が大きく動くシーン、那田蜘蛛山や無限列車に吉原などのイベントに介入出来るからです。

 

 そう言った特定の特殊任務はめちゃくちゃ経験値が美味しいです、リスクは当然ありますがそれ以上のハイリターンが返ってきます。

 

 例として無限列車に介入する場合、階級乙以上煉獄杏寿郎又はお館様の友好度が一定以上、下弦或いは危険度高の鬼10体以上討伐で解放されます。

 

 一見辛そうなこの条件、そこまで難しくないです。お館様の友好度は任務を受けていれば勝手に上がりますし、下弦は難しいですが危険度高の鬼10体討伐は案外出来ます。

 

 まあ無限列車自体が難易度高いんでね?

 

 任務の達成条件は『生きて帰る事』なので生存だけ考えればほぼほぼ確実に生還出来ますし、大量の経験値が獲得出来ます。

 

 列車に蠢く肉塊は雑魚ですし、魘夢戦は炭治郎と伊之助との共闘戦なので夢さえ攻略出来れば基本負けません。

 

 猗窩座?

 

 

 

 

 きついっす(素)

 

 ですがこうした“挑戦”をしないと強くなれませんし、安心できるステータスにもなれません、臨花ちゃんには頑張ってもらいます。

 

 どうにか殺されない様に立ち回りつつ、煉獄さんのバックアップが出来れば最高なんですが……育成が間に合うかは微妙な所、仮に育成が間に合ったとしてもそこそこな確率で煉獄は戦死してしまいます。

 

 生還させる事すら難しいです。

 

 もちろんぽもも最大限のバックアップ(100周で培ったPS)をしますよ〜〜〜するする!んですが、原作キャラ救済は保証出来ません。

 

 

 ”そろそろ良い時間になってきた、名残惜しいがこの何てことのない日常を守る為にも、今後も自分が出来る範囲で頑張って行くことを決意した“

 

 

 ん、イベントも終わりですね、何事もなくて良かったです、いやほんとに、マジで油断できないんで(早口)

 

 こうした交流イベントは対象の友好度上昇とプレイキャラのストレス値リセットの他に、微量ですが技術含めた全ての経験値も貰えます、うま味!

 

 それから対象キャラが関係を持っているキャラの友好値も少し上がります、今回は真菰ちゃんなので、鱗滝さんと冨岡さんですね。

 

 交流イベントも終わったので鬼を狩りにいきますか(にっこり)

 

 休憩?(庚になるまで)要らねぇんだよォンオォン!?

 

 実際要らないです。プレイミスって臨花ちゃんの手足が折れたりしたら流石に治療に専念しますが、まあまずないっすね……僕、そこそこ上手いっすよ?(自慢)

 

 ステータスさえ足りていれば1on1で上弦の伍までは討伐成功している実績あるんで、まま多少はね?

 

 上弦の肆は血鬼術が厄介過ぎて、本体の頸を切る前に逃げられるので1on1で倒した事は無いです。

 

 参より上の上弦は無理!あほくさ!閉廷!

 

 倒すだけなら攻略法はあるんですが、全部3〜5人以上の柱、或いは柱同等の実力持ちとの共闘です……ソロは無理!

 

 さてさて人里で情報収集、情報が集まったら鬼を殺しに行きましょう。

 

 

 オラッ!神速の霹靂一閃を喰らえッ!

 

 

 はい、ということで無事階級<辛>に昇格です、これから血鬼術を使う鬼との戦闘が増え、慢心も油断も出来なくなってきますね、臨花ちゃんの成長スピード次第ですが階級<庚>は血鬼術を使う鬼を5体倒すだけなので、楽です。

 

 しかしステータスが足りて無いと最悪頸が斬れず、詰みます。

 

 勿論鬼と戦っていればステータスは伸びますが……序盤は鬼を倒すよりも効率の良い経験値稼ぎが存在します、前に鱗滝さんと試合をした時の行動もその一つですね?

 

 次の動画は鬼を狩る以外の経験値稼ぎを交えながら、効率良く階級を上げたいなと思います、それでは本日はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 鴨が葱を背負ってきた。

 

 バカな人間の女に、鬼殺隊と名乗る少女が来たと報告を受けた俺はやってきた獲物に笑みを浮かべた。

 

 女は単純だ、少し優しくして愛でてやればころっと騙される、俺は血鬼術も使えない低級の鬼だが、顔だけは良かった、顔が良ければそれに釣られた異性は直ぐに食いつく。

 

 そうやって俺の都合の良い”隠れ蓑“を探して人知れず人を食い、鬼殺隊が勘づく前に逃げ出す。

 

 それを転々として俺は戦う事なく安全に血肉を喰らい、もう少しで血鬼術を使える様になると俺の感覚が告げている事がわかった。

 

 そこに来ての鬼殺隊の少女、本来ならさっさとこの人里から離れる、だが年端の行かない少女は“何かと都合が良い”

 

 そいつを殺して肉を食らう、そうして俺は強くなる。

 

 ほら、やってきた、俺が手を付けてる女の偽の情報に釣られて無防備にやってきたぞ。

 

 俺は人間のフリをして近づき、この少女も俺の顔の良さで落とす、恋愛のれの字も知らない刀を振るだけの脳しか持たない女など簡単だ。実際俺は鬼殺隊の女を顔の良さで騙し、逃げ延びた事すらある。

 

 そうして姿を現した俺はその鬼殺隊の少女に話しかけようとしーーーーー

 

 

 ”雷の呼吸……“

 

 全神経が逃げろと告げた、どういう事だ、俺は限りなく人間と同じ容姿をしている、今まで俺が鬼だと気付かれた事はなかった。

 

 まずい、まずいが仕方ない、俺は弱い、だから逃げる、ずっと逃げ続けてきた、だからこそ逃げる事には自信があった。

 

 ”霹靂一閃“

 

 その声が聞こえた瞬間、自分の頸が斬られたのだとわかった。

 

 何故だ、早すぎる、こんなバカな。

 

 俺は、こんな筈じゃ……こんな筈があるか。

 

 そうだ、違う、こんな結末は違う!俺はあの方に鬼にしてもらって変わったんだ、今までの俺と違う、かっこよくて、誰にもいじめられない顔に!

 

 そう語る俺の頭を踏み付けて上から見下ろし、その少女は蔑む様に嗤った。

 

 

 

 

 ”醜い顔で私を見るな“

 

 

 

 

 

 それが最後に聞いた声だった。




感想評価諸々ありがとうございます〜〜!誤字報告も感謝だゾ!
今日予定ないしもう一話書けたら書くわよ


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階級辛〜鬼討伐まで

昨日は寝落ちしたので初投稿です。


 はいどーも、ここまでがチュートリアル?難易度がハードに変わるだけでチュートリアルはまだ続くよ!なプレイヤーの心を折る製作者との戦いがはじまーるよ〜!

 

 ということでぽもです、前回は無事階級辛に昇格しましたね、前回も言いましたがここからもう既に慢心できないので、気をつけていきましょう。

 

 さて行動する前に一度臨花ちゃんのステータスを確認しましょうか、晴れて辛になった臨花ちゃんのステータスは、これだッッッ(ドンッ!)

 

【戌亥 臨花  階級<辛>

  能力値 トータル 辛

  力>>>辛

  技>>>庚

  体>>>辛

  速>>>己

  運>>>辛

  呼吸

  火0/0 水46/50 風45/50 雷60/80 岩20/20

  技術

  剣術57/100 居合49/100 体術35/100 歩法48/100 気配感知48/100 暗器術10/100 交渉術39/100

  技能

  応急手当 踏ん張り 対の先

  特殊能力

  『速度+』 】

 

 力以外の伸びは悪くないですね、というか速の成長スピードは半端無いです、流石は『速度+』ですね?藤襲山時点での善逸と同等ぐらいです。

 

 

 いや善逸速すぎだろ……かまぼこ隊やべえよ……やべえよ。

 

 

 運が増えてるのは普通に旨味……運だけ100週しても未だに上昇する条件が掴めてないんですが、誰か解析出来たでしょうか?

 

 技術に暗器術が増えているのは補助武器を使っているからですね、藤の花詰めた袋投げてるだけで暗器術は会得出来んやろがい!っていうツッコミはノーコメントで。

 

 交渉術は毎回選択肢成功してるので、まあ多少はね?

 

 本格的に慢心、というか油断出来ないのは次の階級<庚>からですが、辛になると追加される仕様があるんですよね。

 

 そうです、『帰還判定』というクソ仕様が解禁されます、現プレイ兄貴姉貴はこのクソオブクソオブクソの仕様の最悪さがお分かりですよね?

 

 知らない無知兄貴姉貴に説明しますと、名前の通り帰る時に判定されるんですよ、え?何がって?ひとつしかないじゃないですか、鬼です。

 

 鬼と遭遇するかの判定なんですよ、今まではどれだけ無茶なスタミナ配分しても任務達成すれば明日が来て全回復してたので何も問題は無いんですが、今後はそういう事ができなくなります。

 

 水の呼吸や風の呼吸の数値を上げる為に使いますと、そもそも型が体に合ってないので大量にスタミナ減りますよね?

 

 この大量にスタミナが“減った状態のまま”『帰還判定』で鬼が出た場合、その状態で戦うことを強いられます。

 

 そしてなんと『帰還判定』で遭遇した鬼との戦いですが、絶対に逃げられません、仕様です。は?

 

 しかも『帰還判定』で出た鬼は不意打ちも受けませんが、此方が不意打ちをする事もできません、これもムカつきますね?

 

 不意打ち判定が入らないので、先手必勝霹靂一閃パパッと、終わり!の成功率がぐんっと下がります、キレそう。

 

 更に辛から鬼の頸の強度が上がります、余程弱らせないと風と水では頸を斬り落とす事はできなくなりますし、岩とか論外です。

 

 ……なので、今後鬼討伐任務で風及び水を使う機会は本当に少なくなります、そして雷の呼吸は基本的に一撃必殺、その為臨花ちゃんは実の所”普通の戦い“にあまり向いているとは言えません。

 

 血鬼術を使う相手じゃないならまだなんとかなります、しかし辛になってから5割の確率で血鬼術を相手にする事になります。

 

 従って『帰還判定』で鬼と会敵し、臨花ちゃんと相性が悪い血鬼術だった場合、普通に負ける可能性があるんですね?

 

 スタミナ管理の為に呼吸が満足に使えない、型をするにも才能値が低いせいで有効打にならない、じゃあどうしろっていうんだ!遅かれ早かれ死んでしまうのは明白じゃないか!

 

 

 

 その為の今までの技術、技能なんですねぇ〜〜〜(にっこり)

 

 

 はい、今後重きを置いて技術及び技能の獲得を優先的にします、剣術が上がる事によって純粋な火力を、あわよくば技能を獲得し戦闘を有利にしましょう。

 

それから階級辛から使うことが出来る、序盤から中盤後半まで使える補助武器、【跳び刀】を使う為に暗器術をめちゃくちゃ上げましょう。

 

 日輪刀を作る際に余った鉄を使って作った投げナイフサイズの日輪刀です、暗器術が上達していないとまともに使う事すら出来ませんが、50/100ぐらい上げると安定して妨害に使えます。

 

 というか今回は暗器術100/100まで上げます、大体ゲーム内日数一ヶ月ぐらいですね、特定の人物にみっちりと教えてもらいましょう。

 

 何故100/100まで上げる必要があるかというと、100/100到達報酬の技能【業師】を獲得したいからですね。

 

 こちら、補助武器の攻撃成功率をほぼ100%にしてくれる上に、技に+一段階の上昇とかいう神技能です、逃す手がありませんね。

 

 ……とまあそんな感じの育成方針を組んだ所で、早速臨花ちゃんには修行してもらいましょう。

 

 週一で鬼を狩れば全体の友好度が下がる事はありませんので、他の6日を全て暗器術の早期熟達に向けます。

 

 ではどうやって暗器術をゲーム時間一ヶ月で極めるのか?ですが、まず臨花ちゃんの育手に相談しましょう、そうすると三日以内に最も暗器術の高い育手を紹介してくれます。

 

 その間に水の呼吸と風の呼吸、どちらも50/50にしちゃ〜↑いましょう↓

 

 師範稽古→水の呼吸一点集中で1日を終え、次の日は風の呼吸一点集中をやりましょう。

 

 

 “昨日は風の呼吸、一昨日は水の呼吸のみを使って稽古をして頂いた……やはり何方も私の体には合わない呼吸だ、ここらが限界なのだろう……正直な所、雷の呼吸も本当に私に馴染むかと言われるとそうとは言えない……ではどうすれば……私は強くなりたい、もっと強くなりたい、その為に何をすれば……”

 

 

 そうすると臨花ちゃんが自分の限界がわかってしまい、酷く落ち込んでしまうので真菰ちゃんの所に遊びに行ってストレス値を下げましょう。

 

 

 この為に助けた(にっこり)

 

 

 ちなみに余談ですが、真菰ちゃんの次にストレス値を大きく下げてくれる隊士は煉獄杏寿郎さん、甘露寺さん、カナエさん、しのぶさんの四人らしいですね?見事に師弟関係、姉妹同士になったのは何かの因果でしょうか?

 

 

 “真菰に私の悩みを聞いてもらった、すると真菰は「臨花には基本の呼吸とは違う、別の呼吸がむいているのかもしれないね」と優しく語ってくれた、派生呼吸というらしい、基本をベースに自分の体に合うように作った呼吸……そうか、合わないなら合うように作ればいいのか……しかしどうやって?“

 

 

 ついでに「機転・派生呼吸の道」のフラグも回収しましたね、これで階級<戊>まで無事上がれば派生呼吸を習得出来ます、待ち遠しいですねェ!

 

 さて三日が経ちましたので育手が伝を紹介してくれます、早速イクゾー!っと駆け込みたい所ですが、ここで討伐依頼をこなしましょう、一週間をわかりやすくする為に必要です。

 

 

 “この任務、胸騒ぎがする、準備は万全にしたほうが良いだろう”

 

 

 はぁ……(溜息)

 

 はい血鬼術持ち確定。

 

 まま、仕方ないです、運が悪く無い限りは普通に勝てると思います、まあ帰還判定で血鬼術持ちが出たら命の危機ィ?!ですけど。

 

 今回は調査などはなく、指定の場所に現れた鬼を討伐するだけらしいですね、これは旨味、余計なスタミナを消費しなくて済みますね。

 

 

 “隊士が三人生死不明になった場所はこの辺りだ……警戒を解かない様に、気を巡らせていると不意打ちは出来ないと悟ったのか、鬼が姿を現した”

 

 

 という事で戦闘です、行動される前に霹靂一閃で頸を狙いますが外れます……うーむやはり居合の技術が足りませんね、速は足りてるので攻撃は当たったみたいですが。

 

 

 “焦る事なく次の呼吸へと転じようとして、目の前の鬼が突如消えた(・・・)

 

 

 ”消えた……?!そんな筈、一体どうやって……そうか、これが力の付けた鬼が使うと言われる血鬼術!“

 

 

 

 ”考えた頭で結論を出した刹那、背後からの殺気を捉え、間一髪で鬼の攻撃を受け流す”

 

 

 

 血鬼術【反転怪奇】

 

 

 

 

 

 

 はい、臨花ちゃんにとって初の血鬼術相手となります……いや異形の鬼である手鬼もカテゴリー上は血鬼術持ちだから2回目か?

 

 ままさておき、この血鬼術は危険度“低”なので大丈夫ですね、強そうな名前してますけどただ相手の背後に瞬間移動できるだけです、雑魚が!ぺっ!直ぐに殺してやるからよぉ!?覚悟の準備をしておいてください?!

 

仕組みはわかってるので次瞬間移動したタイミングで後ろに 稲魂(いなだま)で四肢を切り飛ばします、で達磨になった鬼に対して参ノ型 聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)で頸を落として終了です。

 

 

 “勘に従ったが、当たっていたようだ……消えかけながら驚愕の表情で見る鬼の顔を踏み潰す、達成感と高揚感が私を支配する……いけない、まだ完全に終わった訳じゃ無い、帰るまでが任務だ、気持ちを落ち着かせよう”

 

 

 ふぅ〜〜〜〜〜良かった〜〜〜!反転でよかった〜〜〜!ちょっと焦ったわタコが!消えるとかやめろや!もし血鬼術【透透夢体】だったら死んでたぞオイ!序盤から出るくせに中盤後半の能力の血鬼術なのやめろや!くそが!何人お前に……余談でした、辞めましょう。

 

 ……てかなんかスルーしそうでしたけど、臨花ちゃん、鬼に対する殺意というか……なんというか、こわくね?

 

 倍速で飛ばしてたり動画に入れてない所でも所々「鬼殺すべし慈悲は無い」の精神が滲み出てますね、というかもう死んでるのに踏み潰す必要あった?怖いよ?普段寝ぼけ眼なのに、鬼と戦ってる時は結構腹黒い暗黒微笑(笑)するし、ぽもそういうのちょっと……

 

 

 

 いや結構良いかも(ズズンドッキュン♡)

 

 

 

 

 とまあ初血鬼術相手も危なげなく倒しました、後は帰還判定ですが……

 

 

 ……

 

 …

 

 よし、何事も無かったです、良かったよかった、一応連戦できるスタミナでしたがない方がマシです、極力危険な戦いはしたくないです。

 

 避けすぎると支障を来たしますが、マダソノトキジャナイ。

 

 さて最後に暗器術を指導してくれる教授に挨拶して技術を授かる事を了承してもらい週6で通い詰めましょうかね。

 

 今回はここまでです、ここから一ヶ月特に見所もなかったので暗器術100/100になる所まで飛ばしますね?編集するのも面倒くさいので無編集動画上げときます、気になる人はそっち見てください。

 

 ご視聴、ありがとうございました。

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 “よろしくおねがいします!”

 

 容姿に反して、なかなかに気迫の入った声に俺は久しく動いていない表情を動かした。

 

 中国武術における身体に隠し持つ事が出来る小さな武器の総称、それが暗器であり、若き日に鬼と交戦中に油断した際に肺をヤられて以降、一蓮托生を決め込み、呼吸を満足に使えないながらも階級<乙>まで至れた、俺の相棒。

 

 最も今では歳も歳になってしまい、技術だけは余らせた身である事を時折悔しく思う日々であったが……まさか俺がこうして”若き風“に教授する事が出来るとは。

 

 俺のやってきた事は無駄にならない、そう言われた気がした。

 

 そうして教えてみれば水を得た魚のように俺から技術を吸収していくではないか、ひたむきなまでの力への渇望、その為ならばなんだって使う、その心意気。

 

 そうだ、そもそも鬼殺隊は侍ではない、刀を使うからとそれ一本を極める、確かに良いだろう、結局は日輪刀でしか鬼を屠れる道具は無い。

 

 だが“ソコ”に至るまでの道筋を、何も全て刀で解決するというのは、才の無いモノには何れ限界がきてしまう。

 

 だからこそ取れる手段は取るべきだ、その事をこの少女はしっかりとわかっている。

 

 ……その上で、才もある。

 

 この少女が主に扱うのは刀、暗器術はそれを最大限支える為に過ぎない、才も無く、肺をやられた俺とは真逆、だがそれで良い、本来暗器とはそういうものだ。

 

 確かに天才的な剣術とは呼べないだろう、だが彼女はその天才に並ぶ努力の使い方を知っている、暗器を学ぶその姿勢が目に見える程に伝わってくる。

 

 何が少女をそこまで奮い立たせているのかは聞くまい、無粋というものだ、俺は俺が出来る限りの支援を少女にするだけだ。

 

 そうして丁度週を3周跨ぎ、一ヶ月を経過した頃には少女は俺と並ぶ……いや、戦法の発想力を足せば俺以上の暗器使いへと成長した。

 

 末恐ろしい、それ以上に頼もしい……今でこそ無名の鬼殺隊士だが、順当に階級を上げていけば、或いは……。

 

 ”今までありがとうございました……っ!“

 

 そこで初めて少女は満面の笑みを浮かべた、その姿に思わず少女の頭を撫でてしまった……訴えられなければ良いが。

 

 数年もすれば彼女は完成するだろう、呼吸に伸び悩んでいるようにも思えたが……あの刀の色には見覚えがある、あの方と同じ呼吸の使いだ、弱いはずが無い。

 

 この時代で今までの全てが終着する。

 

 新しい風を見送った俺は、無意識の内にそう考えていた。

 

 




感想、評価誤字報告等々お願いします、ぴえん。

全く関係ないけど原神楽しいわ、☆5一人も居ねえけど


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技師獲得〜昇格一歩前まで

原神で☆5を引いたので初投稿です。


 ハイドもドーン、ぽもです。

 

 前回は初の血鬼術持ちの鬼の頸を落とし、暗器術を学びに行った所でしたね、では早速一ヶ月経ちまして……はい。

 

 無事技能『業師』を獲得しましたね、補助武器が狙い通りに当たる事によって戦闘での安定もそうですが、やはり大きいのは技+一段階、これがでかい。

 

 ついでに体術も70/100になりました、暗器術を習う時に並行して体術も教わったからですね……正直な所、暗器術をメインにして体術をサブにすれば階級<乙>までは行けます、十二鬼月以外の鬼なら普通に倒せる構成です。

 

 ですが今回は極力原作キャラ生存を狙い、尚且つ最終決戦の舞台である「無限城」参戦予定ですので、例に挙げた構成ですと……うーん、善戦は出来ても……って所なので、戦闘スタイルは変えません。

 

 あ、でも最優先目標は自身の生存なのでそこはあしからず。相打ち上等で上弦と戦うなどは避けますよ、ええ。

 

 そろそろ生きて帰って欲しいんですわぁ……。

 

 

 暫くのパラメーターの成長は力を最優先に、次に体を優先的に仕上げていきましょう、どれだけ足が速く技術を持っていても力の伸びが足らなかったら肝心の頸を落とし難くなりますからね。

 

 あ、でもあえて力の育成を放棄し、技を極めるとしのぶさんの様に『蟲の呼吸』を習得出来ますねぇ〜!毒、即ち薬は鬼滅の刃にて最強……なので敢えてこの呼吸を狙う猛者も居ますね。

 

 まあ大抵習得する前にロスります、ぽもはやりたいとは思えないですね……育てたキャラには極力生きて欲しいものです。

 

 とか言いながら100周したキャラの何人が殉職してしまったか、悲しいなあ。

 

 

 “体捌きが変わった事を実感する、先生の教えは生き残る為の技術だった、生き残る……大事な事だ、生き残らなければ、その先に救える命、助けられる命に手は届かない“

 

 

 

 ん?専用テキスト?

 

 

 

 え?何事?

 

 

 ”だが、この技術は自分が生き残る為の技術、人を助けられる力ではない……人を助ける力は人に授かって得るものじゃない、その力は自分で切り開くものだ“

 

 

 “切り開くには、どうすれば良い?”

 

 

 

〜Congratulations!特殊技能【抜山蓋世】の覚醒条件を一つ達成しました〜

 

 

 

 お、おぉ……久々に見ました、覚醒条件達成のお知らせですね。

 

 オリキャラに限らず全てのキャラクターに「覚醒」の要素があります、一番わかりやすい例を挙げるなら玉壺戦での無一郎くんが当てはまります、鬼ならば首を斬られた後の猗窩座さんなどもそうですね。

 

 これらの達成条件は不明、一から手探りで探す他ありません、ウィキをみれば何個かは解析されてますが……この特殊技能【抜山蓋世】は初めて見ました。

 

 楽しみですが、あまり期待はしないでおきましょう、ぽもが過去で特殊技能を達成出来たのは第45回目のキャラただ一つです。

 

 その時は特殊技能【明星流星】でしたね、技能効果は技、体、力のステータスを一段階、加えて『透き通る世界』を獲得でした。

 

 いやあ彼は強かった……今でこそ獲得条件チャートが組まれてましたが、当時は所々が不明だった『星の呼吸』を扱う鬼殺隊士でした。

 

 一年半で柱に昇格し、無限列車で煉獄さんと共に猗窩座と戦ったのは今でも思い出せますねえ。

 

 脱線しすぎましたね、詳しくは50週目の動画をみれば分かるので其方をご覧に、どうぞ。

 

 

 さて、目的の技師を獲得したのでパパッと昇格しましょうか、体術も上がってステータスも上昇しましたので、例え血鬼術持ち相手と連戦しても余程の事が無い限り五体満足で帰る事が可能です。

 

 剣術は未だ62/100と前回と比較して5しか上がってませんが、派生呼吸を使う戊までに最低90/100あれば良いので、優先度は低いです、剣術より先に雷の呼吸を80/80にしましょう。

 

 じゃ鬼を狩りに行きますか、特に見所もないので二倍速でバ!その間の尺でコメント返信と参りますゥゥゥゥゥゥゥ……

 

 

 Q:全集中"常中"はいつ頃会得するの?

 

 

 はい、今回は派生呼吸習得から次の階級、つまり<丁>から習得しようと思います。

 

 常中自体は階級<己>から習得可能なのですが……これ、罠です。

 

 常中習得の達成条件は運以外の全ステータス<戊>以上なんですね。

 

 そうです、戊以上なんです、習得可能になって喜びいざ習得!と習得任務を受け失敗し、ストレスゲージがバカみたいに上がって操作不能になり討伐任務に行ってそのまま……

 

 

 なんて事があるので、ちゃんと育成してから常中は習得しましょ〜〜〜うね〜〜〜?

 

 戊になってからやればええやん!と思うかもしれませんが、その時期は派生呼吸を重点的に成長させたいので、<丁>で習得させます。

 

 ……て事はつまり無限列車編でのかまぼこ隊のステータスは三人ともオール戊以上なんですよね、いやあ本当に強いね、君ら。

 

 

 ”今日も鬼を狩った……血鬼術相手だったが地面から棘の生えた植物を出す程度の鬼、苦戦する通りもない、呆気ない、こんなものか?と考えてしまう“

 

 

 おっといけません、臨花ちゃんが慢心しておられます。

 

 まあこれも十分以上に育成を出来ている裏返しなので、ぽもとしては嬉しかったり、ですが慢心状態のまま討伐任務に行って、危険度”高“の血鬼術相手となると中程度の傷を負ってしまい無駄に治療に専念するハメになります。

 

 ので師範稽古→本気稽古で天狗になりかける鼻を折って貰いましょうね〜〜〜

 

 

 “痛い……つらい、本気でお願いしますと言ったのは自分だけど、何もここまで……つらい”

 

 

 ごめんね臨花ちゃん!ほならね、真菰ちゃんに会いに行きまひょか。

 

 

 ”真菰に慰めて貰った……気持ちが落ち着いた、どうやら真菰の階級は私より一つ上になったらしいし、それは普通に悔しいので鬼を殺して屠って消し回ってこよう、八つ当たりとかではない“

 

 

 うん?なんか変にスイッチ入っちゃいました、いや確かにストレス値は下がったけど……ままええか!臨花ちゃんも乗り気ですしとっとと階級あげまひょか。

 

 

 オラッ!霹靂一閃!一丁上がりィ!

 

 

 オラッ!跳び刀で両眼ぶっ刺して、聚蚊成雷!聚蚊成雷!聚蚊成雷!WRYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!

 

 

 オラッ!オラッ!オラッ!

 

 

 ……はい、昇格一歩手前ですね、辛最後の討伐依頼です、張り切っていきましょう。

 

 

 “人里の空気が可笑しい……なんだ?今までと違う、似ているが知っている、この空気は女が鬼を隠していたあの任務と似ている、もしかしたら……兎に角、警戒しよう“

 

 

 おっとこれは、ちょいと厄介な任務引いてしまいましたね、まま取り敢えず情報収集としましょう、ただ今回聞くのはこの村での嫌われ者の情報です、理由はすぐに分かります。

 

 

 “聞けば権兵衛という少年がこの人里で爪弾きにあっているらしい……私が余所者だからという以上の敵愾心で見つめるこの人里の者よりは話が聞けそうだ”

 

 

 はい、じゃけんその権兵衛さんのお宅にお邪魔しましょう、ほなイクゾー!デデデデッとお宅を訪問すると、少し驚いた様子で探るように見つめてきました。

 

 いいからはよ家入れろや、大体わかってんだよ。

 

 はい、入れてくれました。

 

 

 ”権兵衛さんから話を聞く……この人里は人里を守る“代議”という神とやらに生贄を捧げるという、去年妹を捧げると言われ、抵抗叶わず妹は餌食にされたと語る……その神とやらを見た事はあるかと聞くと、化け物のようだったと権兵衛さんは言った“

 

 

 “十中八九、鬼だ。しかも狡猾でやり口が汚い、集団の弱い所に付け込む醜悪さ、到底許せるものじゃない……”

 

 

 予想通りでしたね、村と鬼が一体で連んでいました、こういう依頼の厄介な所は人里の助力が得られない事ですね、最悪の場合ですと、邪魔してきます。

 

 なので人里で戦う事は避けましょう、臨花ちゃんは鬼絶対殺すウーマンですが一般人に手を掛ける事はしないというか、させたくないのでね。

 

 後はどうやって鬼を誘き寄せるかですが……

 

 

 “名案が浮かんだ、少し危険だが私自身が生贄として鬼の居るところへ向かう、こうするのが最適だろう……権兵衛さんにその内容を話すと、渋々ながらそれしかないかと納得して、協力すると約束してくれた”

 

 

 という事で隊士の服から生贄の服になります、隊士の服の効力が得られませんがまあ当たらなけれはどうという事はないので、腕の見せ所さんですねえ!

 

 さて生贄として潜り込むことに……はい、成功しました。

 

 まだ村に来て一日も経っていないので油断してますね、こういう依頼は即決即断が一番効果的です、もしこれが二日、三日と経つと臨花ちゃんの情報が鬼にバレ、こういった作戦も無駄になってしまうのでね。

 

 もう少し近づけ!いいぞ、ほらいいよこいよおらこいよこい!ペッ!鼻くそが!油断したなオイ!お前には伍ノ型 熱界雷(ねっかいらい)をお見舞いしてやるよオォン!?

 

 

 “完璧な奇襲、だが目の前の鬼の頸を落とす前に、鬼は自ら頸を斬った……私が斬り落とすより速く自分で頸を切断して治したというのか、並大抵の鬼が出来る事じゃない、こいつ……強い“

 

 

 ”死線が見える、覚えのある感覚、最終選別の時に感じたあの時と同等!あの時と違い私は一人、たった一人だ、できるのか?と考え瞬時に断ち切る、出来る出来ないの話じゃない、出来なければ、死ぬだけだ“

 

 

 “刀を強く握りしめる、覚悟を決めろ……必ず生きて帰るぞ”

 

 

 

 うわああああああああああああああああああああ?!!(椅子から転げ落ちる)

 

 

 ふざけるな!ふざけるな!ふざけるな!今まで順当だっただろ!こんなところで?!まだ階級<辛>なんですよ?!下から数えた方が早いの!

 

 どぼじでごんなごとずるのボボボボボボボボ!ボボボボボボボボ!ボ!

 

 

 

 おーいまじかよ……この鬼。

 

 

 

 

 

 

 元十二鬼月じゃねえか……

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

『お前には向上心がない、力も無い、十二鬼月失格だ、代議』

 

 

 あの方にそう言われ、殺されると思った。

 

 無駄な命乞いはしなかった、殺されるのも仕方ないと思った、俺は結局鬼として生を得ても何も得られない、半端者なのだと悟っただけだった。

 

 瞳の痛みにただ耐える、声も発さず、耐える、それに意味はない、最後には殺される、だが最後くらいはみっともない自分を見せたくなかった。

 

 

『……代議、もう一度だ、もう一度だけ機会をやろう、力を得ろ、そうすれば十二鬼月に戻してやろう』

 

 

 そう言ってあの方は琵琶の音と共に姿を消した、助かった……のだろうか、俺の何処にそんな価値があるのかわからなかった。

 

 だが、拾った命だ、あの方が言うのならもう一度力を得ようと考え、人を殺し血肉を喰らい、そうして一つの結論に至る。

 

 人をただ殺して喰らうのは非効率過ぎる、人里を守ると言い、その力を間近で見せつけ、さも神のように振る舞い、定期的な生贄を用意させた方が効率的だ。

 

 生贄に選ばれる女子供の方が栄養が多い、そして生贄自身も俺に喰らわれる事を誇らしく思う、なんとまあバカな者達だ。

 

 勿論このような行為をすれば、鬼殺隊士がやってくる、そいつらは悪の手先だと村の者に誘導し、あわよくば毒殺、最悪俺自ら殺す。

 

 そうする事5年、ようやく軌道に乗った、後半月もすれば俺は更に上の段階に立てるだろう。

 

 今日も生贄がやってきた、十五、六程の少女、拾い子だろうか?人里の者ではないだろう、警戒する事もなく俺はその少女に近付きーーー

 

 

 ーーーーー呼吸の音に反射的に自ら頸を断ち切った。

 

 

 即座に距離を取り、頸を再生する。

 

 油断してた、まさか自ら生贄になってやってくるとは。

 

 人里のものが裏切ったのか?いや違う、裏切り者は粛清した、そんな筈はない……今は良い、この女を殺す事を考えろ。

 

「危なかった危なかった、後一歩遅れていたら死んでいたなあ、惜しかったな鬼狩り」

 

 “問題ない、次は確実にその頸を落とせば良い”

 

「はは、言うねぇ……これでも俺、元十二鬼月なんだよね、わかるかな?限られた鬼の中の一人だったんだよ……お前如きが殺せるわけネェだろが!!!」

 

 

 弾けるように接近する、俺は十二鬼月だった時代に武芸を教わった、その1/1000にすら満たない技術だが、柱でもないただの一般隊士程度ならこの一撃で殺せる……そう思い振るった拳は

 

 

 同じく体術の要領で受け流された、驚いた隙を突かれ何処から取り出したか二本の投げナイフ……いや小型の日輪刀か!まずい!

 

 

「ぐ、ュアァァァっっアアアアア!!?!こ、小娘ごときがァ!!」

 

 両眼が潰される、焦るな!焦るな!焦るな!気配を感じろ……そこだ、そこにいるな、頸を狙っている、させるか!

 

 感覚で振るった拳は刀の感触がした、次に感覚で蹴り、肉の感触が伝わる。

 

 吹き飛んだか?いや、油断するな、確実に当たった訳じゃない……再生が追いついてきた、もうすぐで両眼が開ける。

 

 ……

 

 …

 

 なんだ?

 

 攻撃が止んだ?

 

 先程の蹴りで殺したのか?

 

 確かに当たった感触はあったが、殺したとは思えない。

 

 

 いや、いい、攻撃してこないなら目を再生するだけだ。

 

 

 「……ふ、ふはは、ははは!」

 

 目を開け、視界が広がる、目の先には地面に倒れ伏している女。

 

 動けないのか気絶しているのか、どちらにせよ俺は勝った。

 

「危なかったぞ、もし俺が普通の鬼だったら殺されてた……運が悪かったな、女」

 

 勝利の余韻に浸り、女に近付く、確実に息の根を止め、喰らう為に近付く。

 

 

 

 

 ”油断したな、鬼“

 

 

 「何ッ?!」

 

 

 雷の呼吸ーーー陸ノ型

 

 

電轟雷轟(でんごうらいごう)

 

 

 

 

 無数の斬撃が俺の体を斬り刻む、確実に頸を落とす為に、俺の手足から落とすというのか?!

 

 そうはさせるか……ッ!!!!力を振り出し、最大限の速さを使って後方に逃げる。

 

 態勢を整えろ、普通にやれば勝てる相手だ、血鬼術もある、発動するのに条件がいるがもうすぐ整う……!

 

 

 “もう遅いよ”

 

 

 その声がした同時に、頸に感じた違和感に気付く。

 

 なんだ?何が起きた?

 

 

 いや、これは……そうか、雷の呼吸の一の型

 

 

 “霹靂一閃……”

 

 

「は、ははっ、呆気ない終わりだ、まさか血鬼術すらも発動出来ず、こんな、こんな少女に殺されるとは…」

 

 

 “速く消えろ”

 

 

「なんとまあ……無意味な生涯だった……」

 

 すいません無惨様、役に立てなくて。

 

 ごめんなさい父さんに母さん、親孝行も出来なくて。

 

 この少女より俺は強かった、だが負けた理由ははっきりと分かる、俺に自分の意思が無かったからだ、何者にもなれない、何かを成すことも出来ないゴミだったからだ。

 

 その点こいつは、目の前の少女は何かを為そうとする強い意志を感じる、強烈な自我、鬼に対する憎しみ以上のナニカを持っている。

 

 

 俺が負けるのは道理だったか。

 

 人としても鬼としても半端者。

 

 笑い話にもなれやしない……そうは思わないか?鬼狩り。

 

 

 

 “ならせめて私の力の糧になれ、そしてとっとと消えろ”

 

 

 は、そうだな。

 

 もう眠るとしよう……地獄へ、行くとしよう。

 

 

 

 

 父さん?母さん、なんで、ついてこなくて、良いのに……

 

 

 あぁそうか。

 

 俺は、何もなくても、何にもなれなくても。

 

 

 愛されていたのか……。

 

 

 死んでから気付くなんて、ああ。

 

 

 救いようのない、一生だったな。

 




感想評価誤字報告等々お願いしま〜〜〜〜〜!!!!す!

 ランキング乗らねえかなあ(儚い希望)


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庚昇格〜刀鍛冶の里まで

前に投稿した時にランキング乗ったので初投稿です。


 

 

 うおっしゃオラアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

 

 バンバンバン!!どんなもんじゃい!どんなもんじゃい!どんなもんじゃい!うおおおおおお!!!

 

 私はやった、私はやったんだァ↑!うっへへへへへへ!!!

 

 

 

 

 ふう。

 

 

 

 はい、落ち着きましょうか……。

 

 前回は元十二鬼月、代議を倒した所ですね。

 

 初めて戦いましたし、他投稿者様の動画でもぽもが知ってる限りでは見た事はありません、初出の相手でした……。

 

 あの無惨様(・・・・・)が生かした元十二鬼月というだけでもレアなので、無惨様に気に入られていたのでしょう……多分。

 

 元下弦の何かはわかりませんが、完全の不意打ちを咄嗟に自分で頸を斬って治し距離を取る、これを一瞬で、尚且つ視覚を頼らず感覚だけで刀に拳をぶつけ、瞬時に蹴りを当てる技量。

 

 正直言います、奇跡です、ステータス差は歴然、本来この手の敵は階級丁でやっと勝率8割を超えれる相手でした。

 

 臨花ちゃんのステータスじゃぽもが必死に操作してやっと多く見積もって勝率3割程だったと思います。

 

 同じ元下弦の陸、響凱さんより確実に強い個体でした、そもそも響凱さんは人を食う事がほぼほぼ出来ず、血鬼術も本来の用途は戦闘向きでもないので……今の臨花ちゃんでも苦戦はしますが確実に倒せるからね。

 

 

 今回の元十二鬼月戦はプレイング3割ラック7割でしたよ、ええ。

 

 

 臨花ちゃんの情報が確実に伝わってない1日目での即断即決、先手必勝とばかりに囮役として潜入し、最大限油断している所に頸を狙いしかしダメ!

 

 何とか鬼の武術を体術で受け流し動揺をした隙に両眼に投げ刀……ここまでやっても対応された時は「今回もダメか……」と半ば諦めてしまいましたよ、ええ。

 

 最後に慢心してたから何とか不意を付き、血鬼術を使われる前に霹靂一閃で止めを刺せましたが、慢心してなかったら確実に喰われてました。

 

 後技能の「踏ん張り」も無かったら危うかったと思います、蹴りの一撃で意識を持っていかれなかったのは単にこの技能のお陰ですね、いつの間にか習得してましたが、しといてよかったぁ〜〜〜↑

 

 いやそもそも『速度+』が無かったら最後の霹靂一閃、対応されて詰んでたと思います……課金して良かったです本当に。

 

 それと血鬼術を使ってこなかったのも勝因の一つでしたね、予想ですが物理的な攻撃力を持つ血鬼術でなかったのでしょう、魘夢のようなタイプだったのでしょうか?……ままええわ、九死に一生を得るとはよく言ったものだぁ……。

 

 

 

 心臓に悪いわ、まじで。

 

 

 

 “鬼は狩った……戦いの余韻が消え、全身の痛みが広がる……体のあちこちが悲鳴を上げている、限界以上の体の酷使に加えて、あの鬼からもらった一撃が響いてるのだろう、歩く事が精一杯だ”

 

 

 中程度のダメージですが、中程度で収まってるのが奇跡ですよええ、何か一つでも間違えていたらここで臨花ちゃんの鬼殺人生は終わってました。

 

 これで帰還判定で鬼が出たら目も当てられないので、報酬は下がりますが隠を呼びます、送ってもらいましょう。

 

 てか報酬が減ってもお釣り以上のものが期待できるな、この階級で元十二鬼月討伐、コレワァ……勲章、ですねえ!

 

 いやあ、今思っても本当に勝てて良かったです、ここで勝てたので……おっと、これ以上は語るのはやめますか。

 

 気になる方はこのままご視聴、オナシャス!!!

 

 

 “適切に自分に対して応急手当をする……鬼殺隊となってこれ程の傷を受けたのは初めてだった、もしあの霹靂一閃で頸を落とせてなかったら死んでいたのは私の方だっただろう、あの鬼は確かに強かった、本当に元十二鬼月だったかもしれない……自分の実力が著しく上昇したのを感じる”

 

 

 うん、そりゃ上昇してもらわないと困るわ、めちゃくちゃ頑張ったのはぽもも同じなんでね、期待以上のステータス上がってもらわないとね、いや本当にね。

 

 帰還した後にステータスを見るのが楽しみですね……技能も増えてるでしょうし、ぽもの予想だと確実に一つは取得条件達成してるので。

 

 ……とまあ、この様にどれだけ手堅くやっても死ぬ危険があるんですよ、こんな序盤も序盤、やっとチュートリアルが終わるってタイミングでですよ?

 

 ほんとツレェわ……言えたじゃねえか……ってな感じですよええ。

 

 この週しか見てない兄貴姉貴、100周もしているのに過去の動画何十個以上がpart10程度で終わっている理由がわかりましたね?そうですこういう事です。

 

 辛にしては恵まれたステータスを持っている臨花ちゃん以上に、恵まれたステータスを授かった時もありました。

 

 その時は無惨様に粛清された下弦の弐、『轆轤』にエンカウントして殺されました。まだ階級<戊>でですよ?

 

 つれえ……でもそれ以上に勝った時の達成感が辞められねぇ〜〜〜!!!!!

 

 

 “育手がひどく心配していた、経緯を話すと、暫くは安静にしていろと言われたので大人しく回復に努めよう……呼吸に集中すれば、一週間もすれば万全に回復するはずだ”

 

 

 はい、ということです帰還、一週間回復に努める事になりましたね、中程度の傷を受けるとこの様に月日を経過する事になります。

 

 普通にやる分なら気にしなくていいですが、原作介入などを考えていると気をつけないといつの間にか原作開始してたとかになるので、注意しましょう。

 

 ええ、38回目の自分がそうでした、気付いた時には禰豆子ちゃんが太陽克服してました、ああいう事故はもうしたくないですね。

 

 

 その後?はは!(乾いた笑み)

 

 

 さて……ステータスチェックの時間です、強敵を何とか倒し、五体満足で帰還した臨花ちゃん、さあどこまで成長したか、ぽもに見せておくれぃ!?

 

 

【戌亥 臨花  階級<庚>

  能力値 トータル 己

  力>>>庚

  技>>>己

  体>>>己

  速>>>戊

  運>>>辛

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷74/80 岩20/20

  技術

  剣術69/100 居合67/100 体術75/100 歩法60/100 気配感知64/100 暗器術100/100 交渉術49/100

  技能

  応急手当 踏ん張り 対の先 技師 奮闘

  特殊能力

  『速度+』 】

 

 

 ゑ?!???つっっっっっっっっよ!!!!!!

 

 

 そんな伸びる?!??!いや伸びて然るべきか、元十二鬼月だもんな?!階級一段階分抜きんでて強くなるよな?うん、なるな、やったぜ。

 

 速に関しては上から数えて五番、下から数えて五番、即ち1、2年以上鬼殺隊として活動してる鬼殺隊士並みの速さ!

 

 基礎でもう充分以上に元を取れましたが、全体的な技術の伸びも素晴らしい、新しい技術は増えませんでしたがその代わりに技能に一つ新しいのが追加されてます、行幸行幸ゥ!

 

 ……うん、雷の呼吸ももう直ぐで80/80達成しますし、苦労して生き残った甲斐があったねぇ臨花ちゃん……ぽもも嬉しいよ。

 

 

 技能「奮闘」ですが、こちらは『格上との戦闘に勝利する』を達成すると獲得出来ます、シンプルながらも格上との戦闘に勝利は難しいです、やはり運が絡みます。

 

 「奮闘」の効果ですが……戦闘時に精神異常を半減、或いは無効にしてくれます、シンプルに強いです。

 

 そしてもう一つ効果がありまして……格上との戦闘時、ステータスを上昇する効果があります、もうこの様な戦いは介入する原作シーンと最終決戦以外にしたくありませんが、万が一の場合でも少しばかりは安定すると思いますね。

 

 勝率3割が4割になるぐらいの変化ですが、つまり10%+されるので、しっかり効果はありますね?

 

 

 さて。

 

 ……

 

 

 …

 

 

 尺余ってるやん?!

 

 えー、仕方ないのでコメント返信しますか。

 

 

 Q.うんちして?

 

 は?

 

 

 次のコメント見ますか。

 

 

 Q.なんで?

 

 

 ヒェッ。

 

 

 

 とまあ茶番もさておき本当にコメント返信しましょう。

 

 

 Q.派生呼吸から別の派生呼吸を習得出来たりする?

 

 

 出来るかできないかで言うなら、出来ます。

 

 例えば風→霞→氷とかが一番メジャーでしょうか、水の呼吸も風の呼吸も同値で霞、氷どちらの派生も可能条件を満たしている場合はこういったことが可能です。

 

 ただ育成する呼吸が増えると、どちらも中途半端になりがちになってしまいますので二刀流以外でオススメはしません。

 

 逆に二刀流ですと片手に霞、もう片方に氷を扱える中々に珍しい鬼殺隊士になれたり出来ますので、ロールプレイも兼ねて育成するのも一つの楽しみですねぇ!

 

 

 因みに日の呼吸は派生呼吸ではありません、月の呼吸もそうです、アレらは『原点の呼吸』と呼ばれる呼吸なので、炭治郎のようにヒノカミ神楽として受け継いでいたり、黒死牟さんから直接指導されたりしない限り扱えないです。

 

 ……そういえば最近耳にしたのですが、龍の呼吸に並ぶかもしれないと『夕の呼吸』が話題になっているらしいですね???

 

 どうやら日の呼吸と月の呼吸を足して2で割って改良を加えた呼吸らしいっすよ??!

 

なお習得条件ですが『全呼吸の適性10以下、剣術を101/200以上にする』とまあ普通にやってりゃ無理だろって達成条件でした。

 

 出自を『剣聖の才』、課金して特殊能力『剣術+』を引くと作れやすいとかなんとか……

 

 普通にやっても取れない呼吸ですね……呼吸も無しに剣術だけで100から101の条件を達成するのは……うーん^^;

 

 

 “手足を動かす……うん、体はもう治った、もう任務を受けて平気だろう、早速鬼を狩りに行きたい所だけど……どうする?

 

 

 ということで一週間が経過しました、早る気持ちはわかりますが庚になりましたので、日輪刀の強化をしに行きましょう。

 

 テキストの推奨行動以外の行動をすると、若干ストレス値が上がってしまいますが日輪刀の強化は大事なのでネ!多少はね?

 

 刀を切り替える事も出来ますが、階級が低いので今使用している【紅月】以上の物はありません、変に変えるより【紅月】の強化をした方がいいです。

 

 派生呼吸習得した暁には変えますが、それまでは使っていくわよ?!って事で早速刀鍛冶の里に、イクゾー!(デッデッデデデデ)

 

 

 “着いた、ここが刀鍛冶の里か……私の刀を打ってくれた狐面の人はどこに居るだろうか?探索も兼ねて聞き込みをしよう”

 

 

 はい、刀鍛冶の里ですね。

 

 刀を打って強化して貰える外に、補助武器の設計や強化、鬼殺隊士の服や羽織の制作、改造、それからストレス値低下、次任務に全体のステータスを上げてくれるバフ温泉、そして縁壱零式との戦闘などが出来ますね?

 

 まあ縁壱零式とは戦いませんけどね初見さん、まともに戦えるようになるまでオールステータス乙は欲しい、てかそれが最低ラインなのでね?

 

 とりあえずは臨花ちゃんの刀を打ってくれた狐面の人を探しましょう。

 

 

 “見つけた、あの人だ……早速刀を強化して欲しいと頼んだ、三日で終わらすからゆっくりして行ってくれ!と言われたので、仕方ないので三日待つことにしよう……いや、三日で強化してくれるんだ、ありがたいと思うべきか”

 

 

 はい、三日待っている間に補助武器の所持数を増やす為に鬼殺隊士の服を改造しましょう、改造といっても大きく服装が変わったりしません、『ゲスメガネ』君と邂逅してないのでね。

 

 これは臨花ちゃんの魅力が不足している訳ではなく、育手の人が秘密裏に処理して正しい鬼殺隊士の服を用意しているかららしいですよ?

 

 ……まあそういう仕様のせいで鬼殺隊士の服を大きく改造出来ません、ムカつきますね?ゲスメガネくんは性格こそただのセクハラクソメガネですが、腕は確かなので、ちゃんと要望を言えば100%の出来を用意してくれます。

 

 彼と邂逅するには単に「鬼殺隊の中で有名になる」、つまり階級を上げろって事ですね。

 

 まあ臨花ちゃんの場合、元十二鬼月を屠った将来有望な鬼殺隊士として一目置かれてるかもしれませんが。

 

 そんな所で後は三日待つだけなので、温泉入ったり何だりしましょ。

 

 

 それではご視聴ありがとうございました、次回の動画を……お?

 

 

 “ここが温泉……楽しみだ、実は入ったことがない……ん、なんだろう?視線を感じる、振り向いてみれば見知った顔が居た“

 

 では次回で会いましょう、カミングソゥン……!

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 見覚えのある顔を見つけてしまい、目で追ってしまったら気配を悟られたのかそいつは振り向いてきやがった。

 

「おめえ、何で居るんだァ……?」

 

 ”刀を打って貰ってる間に温泉でも入ろうかなって“

 

 ……そういえばこいつは一週間前に元十二鬼月を屠ったとかなんとか言ってたなァ、真偽は如何あれ最終選別で会った時より遥かに強くなっている筈だ。

 

 にしても次に会うのが任務以外の時間だとは思わなかった、俺もそうだがこいつも鬼を狩る以外の行動を取らないと思っていたが……刀が無え以上は仕方ねえ、かく言う俺もそれが理由だ。

 

 ”不死川さんも温泉?“

 

「悪ぃかよ」

 

 そうは言ってない、と言うが少なからず驚いている様子だ、意外に思ったのか?それは俺も何だけどなァ。

 

 ”傷、増えてるね“

 

「稀血で酔わせた方が効率が良いだろーが、そういうお前は目立つ傷も無えようで感心だなァおい」

 

 ”強いから”

 

 

 強いねェ……。

 

 確かに強えんだろうな、聞いてみれば俺の方が階級は一つ上だったが、実力自体は俺と互角ぐらいか……実際どうなのかは分からねえが、肌感覚で伝わる力強さ……なるほど、面白えじゃねえか。

 

「おい、風呂前に一戦やるぞ」

 

 ”隊士同士での戦いはご法度だよ“

 

「あ?稽古なら問題ねえだろうが、おまえが本当に強いか試させろ」

 

 

 ”困ったな……“

 

 

 はっ!何が困っただ、笑ってんじゃねえか(・・・・・・・・・)

 

 

 やっぱりだ、こいつは俺と気質が似ている、似た物同士って訳じゃねえが、強くなる為の力を得る事に頓着がねえ、俺とやり合う事で更に高みに行こうってんだろう。

 

 場所を変え、里にある稽古場に移動した、何人か鬼殺隊士……中には同期の奴もいたが関係ねえ。

 

 簡単に倒せると思ってんなら叩きのめしてやるよ……尤もそうは思って無さそうだがなァ。

 

 

 同時に木刀を構え、数秒の沈黙。

 

 互いに構えて分かったが“一筋縄じゃいかない”事を理解する、俺がこいつより下だとは思わねえが、上とも言い切れねえ、力や体力は上でも、確実にこいつの方が速え。

 

 そういえば雷の呼吸使いだったな、速えのも頷ける……それに加えて風に水も使えると聞いてる、使う機会は少ないだろうが戦術の豊富さは向こうの方が多いだろう。

 

 

「先に言っておくぞオイ、手加減しねえからな戌亥」

 

 

 “私の名前覚えてたんだね不死川さん、嬉しいよ”

 

 

 

 

 呼吸と共に、最初に動いたのはやはり戌亥だった。

 




ランキング乗ったの嬉しい〜^^
お気に入りも評価も増えてほくほくですよ、ええ。
次は三日後ぐらいっすかね、感想等々お願いしま〜〜〜!!!す


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稽古〜合同任務まで

深夜から失礼するゾ〜?
筆乗りスギィ!続き、書けちゃ⤴︎た!


 きゃるる〜ん☆

 

 

 ぽもです。

 

 

 はい、前回は傷を完治し、刀鍛冶の里に向かい刀を打ってもらい、さあ温泉に行くわよ!の所で何故か不死川さんとのランダムイベントが発生した所でしたね。

 

 ひょんな事から「力を見せろ」と言われ、稽古場に来て木刀を構えていますが、これはうま味イベントですね、勝っても負けても経験値は貰えますし友好度も上がりますし、ここには同期の方も居るみたいなので鬼殺隊士内での評価も上がりますねェ!

 

 さっすが不死川さん、話のわかる人だァ〜〜〜?!

 

 

 ”てんやわんやと不死川さんと戦う事になったが……構えてみてわかる、やっぱりこの人は強い、単純な強さだけならあの元十二鬼月を名乗っていた鬼の方が強いかもしれない、だけどこうして互いに構えてみてわかるーーーーー隙が少な過ぎる、技量で負けてるとは思えないが、勝るとも思えない“

 

 

 ふむ。

 

 

 今の不死川さんがどれだけの強さかわかりませんが、大体五分五分でしょうか?力と体力は恐らく上、技は同じぐらい、速度はこちらが上と行ったバランスでしょうかね。

 

 うーむ、臨花ちゃんの戦闘スタイルを考えると単純な剣術勝負だと分が悪いですかね、剣術も不死川さんの方が高そうですし。

 

 

 ”負けたくはない、勝てるかは分からないが……精一杯頑張ろう、結果的に怪我は増えても恨みっこ無しだよ不死川さん“

 

 

 臨花ちゃんもやる気ですしまま、頑張りますか。

 

 

 オラッ!霹靂一閃を喰らえ!!!!はい当たらない、じゃあ稲魂!当たらん!!!なら水の呼吸……に見せかけての風!伍ノ型 木枯らし颪(こがらしおろし)じゃい!!!

 

 はい距離開いたね??ほならね、神速!!!霹靂一閃!!!どんなもんじゃい!どんなも……は?!受け止められたんだが!?

 

 

 えっちょまままままてや!まって?待って?!ウォッあぶね!うおおおあぶない危ないアブナイあばばばぶぶぶべべべべぼぼぼうおおおおああおおおあああああ

 

 

 んァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ↑↑↑

 

 

 あかん強いつよ、強くない?!これがの“ち”の“柱さ”ん”で“す“がががっが、おいおいオイちょっとあぶね、アアアアア!!!負ける負ける!くそが!剣術オンリーじゃ分が悪いんじゃホゲ!!!

 

 

 あーもう体術使お、知らね、我本気、真面本気、怒心頭猪突猛進。

 

 

 背負い投げじゃオラッ!空中に飛んだ時ィ!人間は回避行動を取れねェ!

 

 体術から繰り出された正拳突きはァ!確実に不死川さんの腹を……は?!刀で受け止めやがったんだが?!

 

 不味いよ不味いよ?!とりあえず離れ……ッォゥアア!!陸ノ型 黒風烟嵐(こくふうえんらん)だと?!

 

 おおおおおおおおおならこっちも陸ノ型・電轟雷轟(でんごうらいごう)ジャイ!!!オラッ!!!

 

 

 どちらの技量が!呼吸が上か!

 

 

 勝負じゃァァァ!!!オーラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!!

 

 

 

 

 

 あ。

 

 

 

 はい。

 

 

 

 えー。

 

 

 

 うん。

 

 

 

 ”私と不死川さんの渾身を込めた一撃が打つかり合い、負荷に耐えきれず二つの木刀が破裂した……これが刀じゃなくてよかった……もし刀なら私も不死川さんも互いに傷を負っていただろう……引き分けか“

 

 

 はい、引き分けですね、多分最後は呼吸の適応力の違いで臨花ちゃん負けてたかもしれないので、これで良かったとしましょう。

 

 暗器術を使う訳にもいかないので、臨花ちゃん本来の戦闘スタイルを発揮出来ない戦闘でしたので、寧ろ負けないで良かったです、引き分けの方が経験値は多いですしね。

 

 ん、おお、今ので雷の呼吸がカンストしました、これで心置きなく……ああいや剣術がまだ必要十分に育ってないか、まま鬼を狩ってればパパッと上がるでしょう、後は階級を上げるだけですね。

 

 

 ”やるじゃねえかと、褒められる……良かった、少し体力回復に努めていたから実力が離れたかもしれないと思ったけど、まだまだ食らいつける、純粋な剣術だと負けるかもしれないけど、先生に教わった体術と掛け合わせれば不意を付けるし……鬼相手なら暗器術もある”

 

 

 ……まだ3〜4ヶ月なんですよね、不死川さんはまあわかるけど、臨花ちゃんも十分強いな?私 が 育 て た(ドンッ!!!!)

 

 単に元十二鬼月戦が大きいです、しっかりと剣術を上げ、ついでに歩法を上げて回避の回数を増やせば戊まで安定するのでは……?

 

 や、まあ油断出来ませんけどね、普通に実力以上の鬼が出る事なんてざらにありますんで、はい。

 

 

 “ともあれ少し疲れた、温泉に入ろう……てっきり不死川さんも来るかと思ったけど、刀を受け取る時間らしい、時間潰しに温泉に来た所に私と会ったのか……「とっとと階級上げて俺の所まで登ってこい」と言われた、勿論そのつもりだ、一週間を無駄にした分、一週間で上がってやる”

 

 

 え、や、一週間で上げろと言われても……ああ待って?

 

 えーと、確か庚から己になる条件は……まず一に運を除いて己以上、うん達成してんな。

 

 二に危険度高以上の鬼を倒す……うんこれ元十二鬼月で達成してるね。

 

 

 じゃあ後合同任務するだけじゃん。

 

 

 階級上げ直ぐだったわ、草。

 

 

 

 おーまじか、刀受け取ってちょちょっと合同任務でパパッと鬼の頸落とせば階級<己>じゃ〜〜〜ん???RTAかな?

 

 んー、上げて困る事はないので刀受け取ったらパパッと上げちゃいますか、臨花ちゃんもやる気ですし。

 

 

 “ふう、温泉気持ちよかった、心無しか全体的なコンディションが上昇した”

 

 

 温泉シーン?カットだ!もうやる事ないんでパパッと夜です、寝ましょう。

 

 

 ”今日はいろんなことがあった、後二日待たなければいけないが、その間も私に出来る事はしよう……瞼が落ちてきた、久しぶりに夜中に就寝だ……“

 

 

 はい。

 

 さて刀を受け取る二日間特にやる事はないので自主練しつつ、コメント返信しましょうか。

 

 

 

 Q.もし階級<柱>以外で下弦と遭遇して勝った場合どうなる?

 

 

 

 前提条件として、下弦に勝てる最低ボーダーラインは階級<丙>以上です、以下だと頸が落とせないので勝てません、どれだけPSがあろうが肝心の操作キャラのステータス不足で負けます、諦めてください。

 

 その上で勝つのも至難も至難、その細い道を手繰り寄せた『めちゃくちゃ頑張った結果柱になった』でお馴染み、北条先生の動画をご覧になられた方ならわかりますが、柱になります。

 

 北条先生の動画では階級<丙>でステータスは力と体以外が丙、二つが乙でした、この状態で下弦の肆、零余子(むかご)の撃破を達成しましたね。

 

 ステータスも一気に伸び、柱(下)と付きます、柱の中では一番下ですが甲より上なので、つまり今後下弦に8割以上で勝てるようになります、晴れて人間卒業です、おめでとう!

 

 ただ二点だけ例外がありまして、その年に既に柱が規定の数に達していた場合は柱になりません、柱候補にはなりますけどね、ただ階級は甲まで上がりますし、ステータスはもちろん柱(下)です。

 

 もう一点は生存している柱の継子だった場合ですね、継子とは即ち、原則その柱の次の柱という立ち位置ですので、もう次の柱の枠はあるという事なので柱入りしません。

 

 あ、上弦の場合ですが柱が抜けてれば柱入りしますよ、柱の人数が規定数だった場合でも「時代が時代なら柱になった方だ」とか噂されたり、他一般隊士、隠に「◯◯様」と呼ばれるようになりますし、柱との合同任務も増えますし、柱稽古も出来るようになりますし……なんなら屋敷ももらえますし、ていうか欲しいもの全部お館様が用意してくれます。

 

 武器も選び放題ですし、なんなら上弦倒した経験値と特典で会得してカンストしている技術は全て上限突破解放しますし、技能も三つぐらい増えるし、なんなら特殊技能もワンチャンあるし、ステータス柱(上)は確定しますし、バカ強い、ゲーム変わる。

 

 

 まあ上弦と戦う事自体が……稀とは言えませんが、まあ少ないですし、殆ど勝てませんし、勝てたとしてもその後の隊士生命は保証できませんけどね!!!

 

 

 ステータス、ストレス値、技術技能やる気全てが万全の状態で挑んでも勝てる可能性と負ける可能性が常に4:6で存在する相手、それが上弦です。

 

 奇跡で勝てる相手じゃないんです、原作の柱、そして炭次郎達が如何に強く、鬼殺隊として誇らしい存在か、このゲームをやっているとわかりますね?

 

 

 無惨様?

 

 

 薬で弱らせない限り、縁壱スペックが無いと無理。

 

 

 500年掛けた兄上レベルの隊士が5人いればワンチャンあるんじゃない???

 

 あの人、あんなんだけどラスボスなんすよ、(ステータス)バカです。

 

 運以外全てが<極>とかいう、なんだそれ?ってステータスです……極とか見た事ねえよオォン?!

 

 

 

 

 縁壱さん?

 

 

 

 あの人ね、文字化けしてんだよね。

 

 

 

 

 “刀を受け取る時間になった、早速受け取りに向かうとしよう”

 

 

 

 はい、という事で刀を受け取りましょう。

 

 

 “何度見ても良い刀だ、強化してくれた事でさらに磨きがかかったように感じる……出来る限り壊さないようにしよう、直す時間が面倒だ”

 

 

 直すのが面倒、って一言いる?性格出てんねえ臨花ちゃん。

 

 

 【紅月・(あらた)

 【何処となく茜色に近づいているような錯覚を感じるような……気のせいだろうか?】

 

 

 ん、新になったか。

 

 解説します、武器を強化すると武器の後に一文字の漢字が付きます、解とか改とか真とか新とか、まま何種類か存在するんですよね。

 

 結論から言うと、武器に付く効果が変わります。

 

 今回は「(あらた)」になったので『魔殲』を獲得しましたね、武器の効果なのでステータスにはのりませんが、裏でしっかり適応されるのでご安心をバ、効果が以下の通りです。

 

 

 『魔殲:魔を穿ち、殲滅しろ。

  効果:戦闘中、低確率で“覚醒”状態になる、覚醒状態になった場合、刀が赫く染まる』

 

 

 強い!

 

 でもまあそれ以外に効果がないのでんにゃぴ……微妙……いや弱い(手のひらクルー)

 

 弱いは言い過ぎですけど、本当に低確率なので都合良く覚醒したりはしないんですね、臨花ちゃんが主人公力を手にしたらワンチャン???

 

 

 まあそのうち捨てる刀だし何でも良いです(暴論)

 

 

 

 “早速任務を受けた……合同任務か、他隊士との連携、戦術の幅が増えると同時に”生かす対象”が増える事になる、今までと変わらず、それ以上に確実に、慎重に、そして手早く終わらそう“

 

 

 はい、じゃあ合同任務ですね。

 

 

 簡単に説明するとまず他隊士に会います、大抵モブですが今回もモブでした、あっ一人同期らしいっすよ?階級低いねェ?!おいおいやる気足りないんじゃないのォ?!そんなんで鬼殺隊やってけんのォオン?!

 

 うん臨花ちゃん以上に強い人いないんで頼れねえ、つっかえ!

 

 ままええわ、次に隊士と協力して鬼の情報収集ですね、はいじゃあ臨花ちゃんがパパッと情報収集するんで、休んで、どうぞ。

 

 終わりです、後は鬼を狩るだけなので他隊士(デクの棒)連れて、パパッと霹靂一閃で、終わり!

 

 と思いきやもう1匹!はい霹靂一閃!

 

 おっとまだいた両目潰しからの、肆ノ型・遠雷(えんらい)ィ!

 

 

 殲滅完了ですゥゥゥゥゥゥゥ……

 

 

 

 “こんなものか、私一人でも良かったな……後は帰るだけだ”

 

 うん、帰るだけですね。

 

 

 “殺気を感じ咄嗟に構える、鬼だ、帰路につき、油断している所を狙われたのか?最も私は油断などしてない、殺さなければ”

 

 はい、じゃあ殺すね〜〜〜?

 

 

 ……うーん強いなあ臨花ちゃん、階級以上のステータスだから大した血鬼術じゃない相手なら一撃ニ撃で倒せちゃうよ、いやあ安定最高!安定最高!安定最高!

 

 これで良いんだよこれで、元十二鬼月とかバカ強い無名血鬼術持ちとか下弦とか上弦とか何なら無惨とか、お前らエンカウントしすぎなんだよ、見習えよ今の状況。

 

 

 “誰一人欠ける事なく無事に帰路につけた、全て私のお陰だと皆が言うが……えっと、うん……確かに?これでは協調性が……他の人に頼る……いやしかし、あー……まあいいや、無事だったし、結果良ければ”

 

 

 臨花ちゃん???

 

 

 

 段々とテキストに臨花ちゃんの地の文が増えてきましたね、プレイヤー間ではこの現象を『自我構築』とかなんとか言われているそうですよ?

 

 とまあ、呆気ないですがこれにて合同任務終了、次の動画では階級<己>になっているでしょう。

 

 それではご視聴ありがとうございました、でわナシ

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 俺は運が良い年に鬼殺隊士になれたと思っている。

 

 

 理由は単純、同期に強い奴が居るからだ。

 

 

 まず一人は真菰さん……年下だし可愛いし、心の中ぐらいちゃんって言って良い?良いよね?真菰ちゃん……可愛い美人笑顔が素敵とても素敵、付き合いたい……。

 

 俺は三ヶ月でやっと<辛>に成り立てなのに、真菰ちゃんはもう<己>だ、あの様子なら2、3ヶ月もすれば戊だろうし、一年したら丙とかいってるかもしれない、めちゃくちゃ強いし可愛い。

 

 流れるような水の呼吸でバッタバッタと倒してる……らしい、実際会ったのは最終選別、以降会ってない……くそう!

 

 

 次は不死川実弥サン……年下だけどめっちゃ怖い、笑顔が怖い、笑いがヤバい、傷もヤバい、なんかわざと傷受けて稀血の効果で酔わせて殺してるとか、やってることヤバイ。

 

 でも良い奴、この前おはぎ食ってる所見た。おはぎ好きに悪いやつはいない。

 

 多分同期の中じゃ一番強い、噂じゃもうそろそろ『戊』になるかもしれないらしい、凄え、やべー奴。

 

 

 そして最後に紹介する子は俺の一押し。

 

 

 “戌亥 臨花です……四人全員揃ったので行きましょう”

 

 

 そう、戌亥臨花さん……ち、ちゃ……ちゃんである!まさか同じ任務を受けるとは……最高、嬉しすぎ。

 

 この子、階級は二人と違って俺の一つ上の《庚》だけど三ヶ月で庚の時点ですごいし、元十二鬼月を倒したとか噂されてる、勿論最初は信じてなかったよ、こんな眠そーな目した、保護欲くすぐる可愛いらしい子が?流石にナイナイ、って思ったよ。

 

 でも俺たまたま見ちゃったんだよね、不死川さんと戦ってんの。

 

 互角だった、速さだけなら勝ってたと思う、目は良い方だから動きは見えたけどどうなってんだ人の体じゃねえわって思ったね。

 

 てかなにあの体術、雷かと思ったら水かと思ったら風だったり、つよすぎ、可愛くて強いとか、さいこうか?

 

 そんな子と他二人(どっちも男、階級は俺と同じ、なんだよ)とで合同任務なんだけど……。

 

 

 “何してるの?情報はもう集めたけど……?早く行こう”

 

 

 “待って、止まって……私が先に出る”

 

 

 “霹靂一閃……ねえ、さっきから気付いてないと思った?肆ノ型・遠雷(えんらい)

 

 

 

 臨花ちゃん強すぎて俺なんもしなくていい、楽だけど男として不甲斐ない、強くなりてえ……

 

 

 そして帰り道、自分の不甲斐なさと臨花ちゃんとどうやって付き合えるのか考えていたからか、殺意に気付くのに遅れ、鬼の手が俺に目掛けて飛びかかってくる。

 

 

 あ、死んだ。

 

 

 

 瞬間、風に俺の体は飛ばされた。

 

 

 

 “ 壱ノ型 塵旋風《じんせんぷう》・削ぎ《そぎ》!ッ……フゥーーーー熱界雷《ねっかいらい》!!!“

 

 

 

 

 

 は、はは……い、生きてるよ俺。

 

 

 てかなに?風?もしかしてだけど、わざと俺と鬼の間に暴風を放って距離を離して、鬼の攻撃を確実に防いで、瞬時に雷の呼吸で頸を落としたの?今。

 

 す、すげえ。

 

 これが俺達の希望、同期の天才か。

 

 

 ”油断しちゃだめだよ“

 

 

 何も考えていないような表情で俺に手を差し伸べてくれる、その表情の裏にどれだけの計算をしてるのか、どんな考えをしてるんだろうか。

 

 

 追いつきたい。

 

 追いつけないとしても、振るい落とされたくない。

 

 

 次は俺が、役に立ちたい。

 

 

 あわよくば付き合いたい。

 

 

 

 

 

 そんな臨花の同期である裳峰(もぶ)、決意を新たに三週間後、階級《庚》に昇格するのであった。

 

 




 感想、評価等々お願いしま〜〜〜す!

 特に感想、欲しいっすね……いっぱい……モチベ……んにゃぴ。
 それではまたかけたら。


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己昇格〜初緊急任務まで

別に毎日投稿ではないですが初投稿です

※ごめん修正します、冨岡さんの入隊時期を一つ上でなく、三つ上とします、じゃないと柱時期が釣り合わない。メンゴ!


 マヂ滲み出す混濁のアレ 不遜なる狂気の器 が湧きぁがっちゃって 否定し 痺れ 瞬き 眠りぉ妨げて 爬行する鉄の王女。

 

 

 絶えず自壊する泥の人形が 結合する感じの 反発してーーーはいどうも。

 

 

 ぽも です(デデ! ドン!)

 

 

 前回は合同任務を終わらせ階級を上げた所ですね。

 

 いやあゲーム時間2、3週間かかるカナーと思いましたけど元十二鬼月戦で条件二つ達成出来てたので体力回復してから一週間も掛からなかったですね?

 

 以前の動画で話しましたが此処からが本当の本番、この時期を乗り切る事が今回の一つの山場です。

 

 まず全体的な難易度が如実に高くなり、今のステータスでも相手次第ですが無傷で生還は難しくなります、強い血鬼術持ちも増えてきますし、合同任務も一人死なせるだけでメンタル値、任務評価共に下がります。

 

 なんなら仲間隊士が死に過ぎると最終決戦に響く他、他隊士に「あいつだけまた生還してるよ」とか陰口言われる可能性も出てきます、これも避けないといけません。

 

 また救出任務という時間制任務や、緊急任務という拒否出来ない任務も増えます、一つの任務が終わったら追加任務として帰還回復を挟めず、次の任務に行く事も増えます。

 

 そして何より、極低乱数ですが下弦が出てきます、乱数は低いですがこれも注意しないといけません。

 

 まず勝てないから、日没耐久も出来るステータスでもありませんし、見かけたら逃げようね!!!臨花ちゃんの全力で戦う気持ちに反する行動なのでめちゃくちゃストレス値上がりますし、最悪行動が受け付けなくなるかもしれませんが、それでも逃げよう。

 

 それこそ無惨様のように肉片になっても生きると言う強い(笑)覚悟(笑)を持ちましょう(決意)

 

 生きなければ……生きなければ……。

 

 階級<戊>になれば全てが報われる、というかぽもが見せたい、やりたい派生呼吸の為に頑張りますよ〜〜〜ええ!

 

 

 これからの方針ですが、今の剣術が83/100と少し不安なのでまず育手と稽古、剣術を重心的にで90/100にしましょう、大体三日ぐらいで90なるかな?

 

 90/100にしたら単独任務と合同任務を行ったり来たりを繰り返しましょう、これは同系統の任務を連続でやると経験値が減るのを防ぐためですね、勿論緊急任務が出たらそれが最優先です。

 

 救出任務は適宜選んでいきましょう……と普段ならしますが、今回は選べる救出任務は全部選びます、速のステータスと『速度+』の特殊能力があるからですね。

 

 絶対間に合う自信があるので、基本経験値が美味いこの任務は最優先です。

 

 

 とまあ任務の方向性も決めたので、臨花ちゃんが育手に剣術の指南を受けている間に階級<戊>になる為の条件を話しますね?覚えてない人多いだろうしおすし?

 

 

 えーっと、あったあった……まず一に幸運以外の全ステータス<戊>以上、まあこれはやってればそのうち達成します。

 

 二に救出5回、合同5回、緊急1回を最高評価で達成する事。

 

 これの肝なのは「最高評価」で達成する事ですね、正直言って面倒くさかったり普通に難しかったりします。

 

 今までなら『鬼倒す→怪我してない→ヨシ!(現場猫感)』で良かったんですけど、これからは一層厳しくなります。

 

 例としては……では合同任務にしましょうか。

 

 合同任務の場合『全隊士軽症以上の傷を負わない、潜伏している鬼を全て倒す、村人に危険が及んでいない』の全て達成して最高評価獲得です。

 

 勿論途中で追加任務が来ればそれも含みますし、帰還判定で鬼が出たらそれも倒さないといけません、隊士が不意打ちを受ける前に気付いてカバーしないといけませんし……そこそこ考えつつやらないと普通に達成出来なくなったりします。

 

 

 まま、コーヒーでも飲んで、落ち着きまひょ?

 

 

 ふぅ……

 

 

 頑張らんといかん(あかん)(おかん)(おとん)(おねえ)(おにい)

 

 

 三つ目ですが『主呼吸の上限突破、或いは派生呼吸の条件を全て満たす』です。

 

 初見はここで躓きますね、ぽももそうでした。

 

 今回の派生呼吸の条件の一つは水50風50雷80岩20、達成済みですね、次に剣術90/100以上、これもすぐに達成します、次に『指南書を読む』

 

 これはこれから読みます、育手が持っているはずなので見せてもらいましょう、勿論説得判定として、押し問答を繰り返しますが全部正解を選べば大丈夫です、操作ミスだけ気をつけましょう。

 

 派生呼吸の最後が少し特殊でして……「一の型の実戦使用」です。

 

 これは指南書を読み、次に体に覚え込ませると、鬼との戦いの時、幾つかあるフラグのどれかを踏むと、イベント戦となって「派生呼吸一の型を使って倒せ」となるんですねェ!

 

 幾つかあるフラグは後々、直ぐとは言えませんが確実に踏めるフラグがあるのでそれを踏みます。

 

 すると派生呼吸会得条件達成、階級が上がると共に、イベントシーンと共に自動的に一ヶ月経ち、派生呼吸50/200の状態でスタートします。

 

 

 待ち遠しい、ですネ!(ペテルギウス並感)

 

 

 

 

 そして最後、階級を上げる為の四つ目の条件です。

 

 『育手に認められ、育手の元から羽ばたき、一人で生きる』という条件です。

 

 臨花ちゃんの育手、つまり長谷場(はせば)阿良灼(あらや)さんとの生活をやめるという事ですね。

 

 ……あ、もしかして育手の名前出すの初めてかも?いやあ忘れてましたうっかりうっかり。

 

 直ぐに変わっちゃからさあ……覚えてらんないよねえ(100周の闇)

 

 雷の呼吸の育手、柱に最も近かった甲というバックボーンのある長谷場さんですが、この人はもうすでに臨花ちゃんを認めています、長谷場さんの胸にあるのは「子に合う完璧な呼吸」を授ける、という事だけです。

 

 なので臨花ちゃんが派生呼吸を覚えたらこの条件も達成しますね?

 

 

 

 

 ふう。

 

 こんな所ですかね?

 

 

 

 さてまあ、育手に剣術も教わりましたし……諸々やりますか。

 

 

 

 “育手に呼び止められた、見せたいものがあるとついてくるよう促され、黙ってついていく……阿良灼さんからこう言った話は珍しい、いつもは私が相談して、それで阿良灼さんがそれに対して受け応える形だからだ“

 

 

 任務漬けになる前に指南書の方を終わらせましょう、効率良く終わらす事が強くなる為の秘訣なのでね?

 

 ほなパパッと出して?

 

 

 ”これは……指南書?聞いてみると私の刀の色に瓜二つの元柱の人が使っていた呼吸、型だと言う……雷の基礎に、呼吸の理解度、鬼殺隊としての経験と実力が必要不可欠……私は常中を覚えていない、扱うには早いと思うが、私ならすぐに出来ると阿良灼さんは言う“

 

 

 あっ。

 

 

 やべ。

 

 

 そうだった、忘れてた。

 

 

 あー……これは普通にガバです、この呼吸”常中“習得してないとダメだったんだわ。

 

 んー、まあ常中自体は運以外の全ステータス<戊>になれば確定成功だし、ちょっと順序変わりますけど、全ステ<戊>次第常中会得しますね。

 

 そこまでガバじゃないはず!

 

 常中を覚えることで結果的に戦闘が楽になりますし、多少はね?

 

 

 

 ”取り敢えずこの指南書は有り難く受け取ろう、この呼吸は必ず私に革命を齎してくれるはずだ、兎に角は先ず鬼殺隊としての経験と知識を身に付けなければ、即ち任務。実戦あるのみだ“

 

 

 はい、では手筈通りに単独任務を受け、任務達成したら合同任務、達成したら単独のルーティーンをしつつ、救出任務が出たら救出任務を選びましょう。

 

 

 ……

 

 

 …

 

 

 うん、まあしっかり集中して、ガバ無くやってるので特に見所とか無いんですよね。

 

 

 そんな皆さまのためにぃ……(にっこり)

 

 

 

 

 コメント返しです。

 

 

 Q.木刀で霹靂一閃出来んの?

 

 

 出来ます、居合の形さえ取ってれば大丈夫らしいですね、ゲームなのでそういう所はそんな感じになってるらしいです。

 

 呼吸の型さえ出来ていれば使っても、ヨシ!って判定なんでしょうかね?まあ霹靂一閃に関しては居合術というよりは、瞬時に目標に向かう「縮地」から成り出せる技だと考えてます。

 

 こういった観点から見るとやはり鬼殺隊は純粋な剣士、剣豪ではなく、鬼を殺す為の技術を効率良く、そして人の身で最大限の限りを尽くした、鬼狩り集団だとぽもは推察します。

 

 悲鳴嶼さんとかその最もな例ですよね、しのぶさんもそうですしおすし?

 

 

 Q.甲隊士ってモブにいるの?

 

 

 いました(・・・・)

 

 原作の裏設定なのかは定かではありませんのでここは「このゲームでは」と付きますが、いました。

 

 なぜ過去形なのかと言うと、原作開始一巻が始まる前の数ヶ月に甲から丙のモブ隊士が全滅するからです。

 

 というのも無惨様が少しやる気出しちゃうんですよね、「千年も鬱陶しい、鬼増やすついでに増やした鬼に全体に働きかけるか」と言った感じで。

 

 でその欲求が収まったのがちょうど禰豆子を鬼にした辺りです。

 

 そうした理由で「救出任務」「緊急任務」がシビアになり、ゲーム全体のレベルが鰻登りになります、その頃には操作キャラもそれ相応の実力なのでこうした裏設定を元に難易度が上がっているのかと、初見の時はビビりました。

 

 柱達が「隊士の質が悪すぎる」と言うのはそういった背景で結果的に実力の高い隊士が戦死し、実力の低い隊士が浮き彫りになってしまったからだと思います。

 

 原作にもいたと思うんですよ、「柱?うるせえ!俺は鬼を殺すぞ!」とかいう人達、そういう人に限って十ニ鬼月にぶち当たって殺されちゃうんですね。

 

 

 現時点ではまだ生存してると思いますし、甲クラスの隊士は早々現れないので、介入出来たら介入し、生存させたいと思います。

 

 モブでも甲、乙となると今の臨花ちゃんより強いですし、下弦の鬼なら単騎で五分五分の勝率を誇るんですね、これ結構凄いことですよ?

 

 他隊士のレベルを上げるコンセプトで開始した72周目の時のように【緊急任務・花柱】にたまたま近くに居た甲隊士二名乙隊士一名が駆けつけ、胡蝶カナエさん生存!!!とかいう低乱数特殊イベントが発生する可能性も、微レ存?!

 

 

 え?助けに行った三名の隊士の生存は?

 

 

 わかるでしょ?(ニッコリ)

 

 

 死んだよ(ゲッソリ)

 

 

 

 

 “鎹烏がいつもより焦ってるような、心配しているような様子で私に任務を告げる……緊急任務、己隊士の私についに来たか、出来る事を全力でやろう”

 

 

 ん、緊急任務の話したら来ましたね。

 

 緊急任務ですが、発生条件は不明です、大抵強い鬼と戦います、最悪下弦と戦いますが、任務としてそれが出るのは低確率なのでまだ安心出来ますね……安心させて?

 

 任務達成条件も様々なので、早速確認してみましょう。

 

 

 ”群れをなす鬼の予兆有り、既に一人の隊士が居るらしい、階級は戊、応援として私と……真菰、到着する頃には日は傾くだろう……着いてすぐに戦闘の可能性が大きい……戊隊士の任務だ、危険性は十分以上……大丈夫、私は強い、真菰も強いし、この戊隊士の人も実力者だ“

 

 

 ”鬼を全滅して生きて帰る、いつもやっている事だ……決意を強く保とう“

 

 

 

 なるほどね。

 

 

 そうですね、まあ。

 

 

 

 これは余裕です、鬼殲滅するだけです、良かった〜〜〜〜〜!!!

 

 

 いやあ良かった、下弦の予兆あり!とか、丙階級の応援!とか、人里を守れ!とか、そういう階級詐欺の任務じゃなくて……

 

 そんじゃまパパッと任務完全成功させてきますかぁ〜!

 

 本日はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

「臨花!」

 

 緊急任務を受けて足早に現場に着くと、既に私の同期、友人である臨花は刀に手をつけて警戒するように立っていた。

 

 もう既に日は傾いている、先輩隊士である隊士の人がここに居ないと言うことは……何処かで戦っている可能性が高い。

 

 ここが人里と離れていて良かった、群れを成す鬼が人里に向かう危険性は少ない……尤もこれから先どうなるかわからない、そうなる前に一人じゃ対応出来かねないと悟って応援を呼んだんだろう。

 

 どれだけの群れなのかわからない以上少し不安だが、臨花と二人ならやれる、私自身<己>隊士だ、遅れは取らないはず。

 

 

 “……見て、足跡がある、辿っていこう”

 

 

 それにしても……静かだ、驚く程に。

 

 嫌な予感がする。

 

 警戒を更に強めて足跡を追っていく、すると不自然な開けた場所に足跡は続き、そこで止まっている。

 

 

 罠……?

 

 

 ふと、気配がした。

 

 

 

「ーーーーーッ!?」

 

 瞬間、飛来したナニカを辛うじて刀で弾く。

 

 やっぱり罠だ!

 

 やられた、薄々勘づいていたけど、それ以外に手立てがなかった、そこを狙われたのか……違う!今はいい、考えることはそこじゃない。

 

 

 “囲まれたね真菰、数は8……どれも知能が低そうだ、群れの頂点の鬼は此処にはいない”

 

「そうだね、多分戊の人が戦ってるか隠れているか」

 

 

 “半分倒せる?”

 

 

 「もちろん……!」

 

 

 呼吸を整え、前を見据える。

 

 後ろは臨花に任せて、私の視界にいる四体の鬼に向かって飛翔。

 

 臨花には及ばないかもしれないけど私もそこそこ速いんだよーーーーーッ!

 

 

 「グァ?!」

 

 先ずは一体。

 

 「ガ、バガナ……イツノマニ首を」

 

 

 順調、二体。

 

 「フゥーーーーーー水の呼吸…… 参ノ型 流流舞い(りゅうりゅうまい)

 

 

 三体目を倒して、四体目に刀を振りーーーー

 

 

 「血鬼術! 【金縛】」

 

 ッ?!

 

 くそ。

 

 「危ねえ……もう少し早かったら俺も斬られていたかもな」

 

 動けない……?!

 

 「終わりだ鬼狩りィ!喰らってやるよ!」

 

 いや、違う!

 

 動きが遅くなってるだけだ、ならーーーッ!

 

 

「陸ノ、型……ねじれ……渦ーーーーーーッ!」

 

 

「グォァ?!ナニ?!悪あがきを……!」

 

 

 瞬間、私のねじれ渦で吹き飛ばした鬼の頸を雷の様に鋭い刃で斬り落とす。

 

 雷の呼吸、霹靂一閃……あの時見た以上に速くて、力強い。

 

 

 “おつかれ真菰……動ける?”

 

 

 その言葉に頷くと同時に体が動く様になった、術をかけた鬼が死んだからか、特に不自由はない……まだまだばんぜーッ何?!

 

 ドォォオォォォォォオオォオオォオォォオッォオン!!!!!

 

 

 瞬間大きな爆裂音が響いた、戦ってる!臨花と視線が合い、瞬間音がした方に全力で向かう。

 

 

 大木の倒れる音だ、強烈な戦闘なのだろう。

 

 向かうたびに鬼と戦っていたであろう戦闘の残骸が見えてきた……何体の鬼と戦っていたのだろう、あの八体の鬼が全てじゃなかったんだ。

 

 八体だけでも異例なのに、この戦闘の状況から見て全体の数は二十前後だったと推察できる。

 

 

 “すごいね、戊の人……でも多分”

 

 

 その先は言わなかった、ちょうど音がした場所に辿り着いたからだ。

 

 

 見えた!

 

 

 ボロボロだ、左腕が欠損しても刀を離していない、最後まで争おうとしている!

 

 鬼が戊の人に向かってトドメを刺そうとしている、やらせないーーーーッ!!!

 

 

「水の呼吸ーーー漆ノ型 雫波紋突き(しずくはもんづき)!!」

 

 水の呼吸の中でも最速の速度を誇る一撃、波紋の中心を狙うように突き刺すこの一撃は、頸を斬るのには使えない、牽制、その場に止めるための一撃だ。

 

 

「応援の鬼狩りか?ふん、頸も狙わず……愚か!」

 

「どうかな……?」

 

 それで良い。

 

「何……?!まさか!」

 

 一人ならこの攻撃は決定打にならない。

 

 だけど私は一人じゃない、私の後ろには臨花がいる。

 

 

 “雷の呼吸、一の型……霹靂一閃!!”

 

 

 臨花の一撃が鬼の頸を捕らえた!

 

 だけど、そんな。

 

 

「グゥゥゥゥゥァアアアアアアアアア!!!!!」

 

 

 斬れない……?!

 

 このままじゃ逃げられる……ッ!

 

 

 

 

 「それで良い、助かった」

 

 

 

 声がした。

 

 片腕を無くし、よく見れば瞳も潰れている、満身創痍だ。

 

 それでも戊の人は赫い刀を握り(・・・・・・)、呼吸を放った。

 

 

 

 

「全集中ーーーーー焱の呼吸(・・・・)!!!!!

一の型!

             不知火(しらぬい)炎炎(えんえん)

 

 

 

 聞いた事もない呼吸、青い炎、蒼炎のような。

 

 

 戊の人は力強く踏み込んで一気に間合いを詰め、臨花の刀を引き離し、私の刀を折ろうとする鬼の頸を横薙ぎに振るう。

 

 

 その一撃は確実に頸を捉えて、焼き切るかの様に断ち切った。

 

 

「ガ……くそ、ま、まだだ……まだ、まだ……」

 

 

 そう言いながら鬼は消えていく……

 

 

 終わった。

 

 倒した。

 

 

 達成感を感じる前に、まだ名前も知らない、満身創痍ながらも頸を断ち切った功労者に治癒を施そうと近づく。

 

 

 あ。

 

 

 そんな……

 

 

 立ったまま、呼吸が止まってる。

 

 決死の一撃だったんだ。

 

 救えなかった……いや寧ろ、救ってもらったんだ。

 

 

 “凄い人だったね”

 

 

 そう一言呟いた臨花は、私に表情を見せないように、名前も知らない戊の人をおぶる。

 

 

 “このままじゃ可哀想だよ、せめて……安らかな所で“

 

 

「そう、だね」

 

 

 

 私と臨花にとっての初の緊急任務は、二名無傷、一名殉職と言う形で終わりを告げた。

 

 

 その一件から私も臨花もより一層志を高く持つ様になった、と思う。

 

 

 “次は必ず間に合わせる”

 

 

 そう呟いた臨花の言葉に、静かに頷いた。

 




感想とか感想とか評価よろしくお願いしまーす!ここすき機能も見てるよ!ありがとう!誤字報告感謝!

多分次は土日投稿


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嘆き〜常中習得まで

土日とかいったけど金曜投稿なので初投稿です。


 

 ウワアアアアアアアア!!!!どうしました?

 

 (完全成功)落としちゃった!!!!

 

 何でだああああああああああああああ!!!!!ふざけるな!ふざけるな!ふざけるな!

 

 なんだあの鬼ィ?!硬すぎんだろオイ!!!

 

 血鬼術使えないぐらいに疲弊してたのに何でだ?!何で頸斬れねえんだよオイ!!!!!

 

 

 

 ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ^!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 はあ。

 

 

 ステータス不足で頸斬れねえとか聞いてねえわ。

 

 

 

 

 

 はあ。

 

 

 

 

 えー、気を取り直してぽもです。

 

 前回は緊急任務を受け、生還に成功した所ですね。

 

 ……ええ、生還成功です。

 

 

 生還成功だけです。

 

 

 任務完全成功出来てません。

 

 

 これがRTAなら再送不可避ですが、これはTDN実況プレイなので悔しいですが続行です、生きて帰れただけでもマシと考えましょう。

 

 完全に難易度詐欺でした、群自体は特に強力な鬼も居ませんでしたし、臨花ちゃんだけなら兎も角、真菰ちゃんという頼れる相棒も居たので楽勝だったのですが……なんだあの鬼。

 

 力の値が戊に成長している臨花ちゃんが、そこそこ疲弊しているであろう鬼の頸を落とせないとか、下弦クラスの相手だったぞオイ。

 

 

 呆然して箱コン落としちゃいましたよぽも。

 

 その下弦クラスに決死の一撃で頸を斬る事に成功したあの戊隊士もやべーよ、生きてれば柱だよ普通に。

 

 焱の呼吸とか久々に見たわ、煉獄一家以外の炎の呼吸使いが『至った』場合に使えるようになる最高の呼吸だよアレ、てかあの刀、赫刀だったよね???マジで惜しい隊士亡くしちゃったよ。

 

 

 いや〜辛いっすね……

 

 

 目の前で救えたかもしれない命を救う事が出来なかったことでストレス値も……いやそこまで増えてないな?

 

 これは多分より一層鬼への殺意、そして自分に対する決意を強くしたのかな?はあ良かった……これで一気にストレス値が上がって操作受け付けなくなったりしなくて。

 

 最悪の結果にはならなかったのでまあ良しとしましょう、ままある事です、このゲーム……というか鬼滅の刃では例え主役を張れるような逸材のモブでも簡単に死ぬという事、そしてそれはぽもの操作する臨花ちゃんにも当て嵌まるということを、初見さんは理解できたね?

 

 

 こういうゲームです、この動画を見て購入した後の責任は負いませんよ(にっこり)

 

 

 “力だ、力が足りない。私に足りないのは決定的に鬼の頸を落とす為の力が足りない、どう動けば殺せるか頭で理解しているし、体も付いて行けるのに、肝心の力が足りない……今自分に出来る事は何だろう、何をすれば良い?”

 

 

 予想より少ないストレス値の上がり方でしたが、結構切羽詰まっちゃってますね、仕方ないと言えば仕方ないのですが。

 

 ……うん、そうですね。

 

 一先ず常中獲得しますか、臨花ちゃんのステータスは充分足りてますし、習得任務でぽもがプレイングミスしない限り確実に習得出来ます。

 

 習得任務の達成条件は「72時間以上全集中状態にする事に成功する」です、体力切れだけ気を付けて三日間呼吸に全集中しましょう。

 

 呼吸に集中するだけでは鍛錬をしない事へのストレス値や、会得した時の常中が常中(低)になってしまうので、常中(中)にする為にも鍛錬はしましょう。

 

 その間他任務、つまり討伐任務ですね?それらは一切しません、というかできません、体力の減りを考えると72時間行く前に途中で集中が切れます。

 

 

 ”呼吸を強く意識し、刀を振り下ろす、それをただひたすら、無心でする……これは、たしかに難しい、しっかり意識をしないと張り裂けてしまいそうだ、だが必ずモノにしてやる、強くなる為にも、あの指南書に書かれた、あの呼吸を会得する為にも、必ずやる、やってやる“

 

 

 臨花ちゃんのやる気もしっかりありますね、鬼を殺しに行く殺意より自分を高めるストイックな所に意識が行って何より何より。

 

 この調子なら会得出来ますね……さてこの空いた時間にコメント返信でもバ!

 

 

 

 Q.一番弱い武器って何?

 

 

 ぽもが思う一番弱い武器は『籠手』ですね。

 

 某アサシンゲームのような、籠手に隠し刀を仕込み、体術、或いは武術と併用して扱う超近接戦闘向けの武器です。

 

 問題は体術、武術の値を101/200以上の、壁を越えた育手が存在しないんですよね、この為育成に少し難が生じます。

 

 次に超近接戦闘なので、刀以上に身体ダメージが生じるリスク、そして籠手の専用呼吸である、『拳の呼吸』達成の条件が”200/200の武術、体術、或いはそれらに該当する何か“なのが最大のネックです。

 

 育成に難が生じ、拳の呼吸を会得するには200/200が必要……うーん、無理!

 

 むしろどうやって達成出来るのか教えて欲しい所です、よって籠手は最弱!まだ日輪“棒”の方が多様性あるよ、色んな技術と噛み合わせれば攻防一体の構え取れますし。

 

 

 次の質問行きまショーン。

 

 

 Q.無惨と耐久する構築って何?

 

 

 はい、幾つか例をありますが……前提として特殊能力に『至高の肉体』は必要不可欠ですね、これが無いと始まりません。

 

 次に『鋼の意志』『常中(極)』も必要です、これはスタミナ切れを防ぐためですね。

 

 勿論『赫刀』状態にする条件は達成しないといけません、赫刀じゃないと傷すら付けられませんからね。

 

 次に技術の項目にあるメインにしている◯◯術などは全て101/200を超しましょう、え?それだけでいいの?と思いますが、無惨様はスペックでゴリ押す脳筋ゴリラなので攻撃の技術は殆ど持ってないんですね。

 

 これは無惨様が『戦闘』と呼べる戦いをしてないのが原因です、一人を除いて1000年間圧倒的弱者としか戦ってないのでね、てか1000年あるうちの殆どがひきこも……

 

 

 まあそれはさておき。

 

 

 その上であると便利なのが『透き通る世界』ですね、なくても大丈夫ですがあるとガバを起こす確率がぐんと減ります。

 

 それらを加味した上で、耐久後に五体満足の状態を達成する事が可能の構築、100周プレイヤーぽももオススメ、完全耐久型の構築を紹介します。

 

 ズバリ、岩の呼吸、武器種を大盾+鉈を主軸にし、技能に『頑健』『金剛』『頑丈』『耐人』を揃え、特殊能力【日出(ひのいずる)者】構築です。

 

 やはり大盾+岩の呼吸は防御面で最強、ほぼ全ての攻撃を防げます。

 

 何故鉈を使うのか?これは鉈の武器『血酒』が影響してます、なんとこの武器の効果ですが『一定時間経過毎に武器耐久力を修復する』からなんですねぇ〜〜〜!

 

 そして頑健金剛頑丈耐人の4種の耐久神器をその身に宿し無惨の血を受けても影響しない体になり、『日が登るまでどんな状態でも活動する事を可能とする』効果を持つ特殊能力【日出者】で磐石の布陣を貼ります。

 

 

 例え無惨の引き寄せる重力攻撃でもその身に傷一つしかつけない、最強!最強!最強!

 

 ……この構築のデメリットは単純明快、無惨様に負けることはなくても勝つことは出来ない、即ち首を落とせないという事実だけです。

 

 この戦いに参加出来るのは戦国時代で縁壱さん、江戸時代で龍柱さんしかいないのでほぼ討伐不可能です、仕方ないね!!!

 

 

 えー、では単騎で倒せないのか?と思います。

 

 ノンノン、倒せるよ、でも無惨様を屠った後に生命活動が停止するよ。

 

 

 そうです、特殊能力【開眼・彼岸朱眼】です。

 

 

 これは花の呼吸終の型、彼岸朱眼で起きる極限以上の動体視力を花の呼吸のケース以外で習得するという、一つの技ですね。

 

 技能に『心眼』『先見の明』『予測(極)』『視力限界』を得て、複合すると特殊能力に追加されます。

 

 例に挙げた四つを育てるだけでもまあ難しいですが、出来なくは無いので無理難題ではありません。

 

 いやいや花の呼吸でいいじゃん?と思うかもしれませんが、花の呼吸には範囲攻撃が無いので、肉片になって逃げられる時に確実に倒せません。

 

 

 彼岸主眼の状態になれば無惨様の攻撃の全てが見え、極限状態なので攻撃が遅くなり、全ての攻撃を避け頸を落とし肉片が弾ける前に広範囲攻撃を叩き込み戦闘終了。

 

 最速攻略も可能な無惨メタの構成ですね。

 

 呼吸は炎か風、もしくは鈴の呼吸が推奨です。

 

 炎はやはり最終奥義の煉獄が強い上に肉片諸共煉獄の海に沈められるからですね(上手いこと言ったつもり)

 

 風も炎より多様性が高く、広範囲高威力も備わっているのが利点。

 

 鈴を推奨なのは、[参の型 箱崎八幡(はこざきはちまん)』という最強のデバフを貼る事が出来ます、エフェクトに巨大な鈴が背後に広がり、直接対象の五感を破壊し、肉片を生み出す思考を閉ざします。

 

 

 ……まあもっとも、彼岸主眼で倒した場合当たり前ですが失明は確定、防御も捨ててるので触れた無惨の血で数時間後に死にます。

 

 生きて倒すには縁壱さんをプレイキャラにするか、江戸時代で龍柱さんと協力するか、やはり薬で弱体化させるかしか無いですね……

 

 

 とまあ、これ以外の方法でも無惨様耐久は出来るので、他は自分でチェックだ!

 

 

 “完全に感覚を掴んだ、それ相応の常中にはなった筈だ、まだまだ改善できるが……一先ずはこれで良いだろう、後は実戦を得て、確実に強化していこう”

 

 よし特に何事もなく常中(中)を会得、ストレス値を考えるとワンチャン集中切れるかもしれないと少し不安でしたが何とかなりましたね。

 

 ……あ、すいません、何故常中に(低)とか(中)とか付いてるのを説明してませんでした。

 

 まあこれはただ単に熟練度です、炭次郎が習得した時は常中(低)、柱となると常中(柱)と、全集中の呼吸を如何に効率よく無意識下で最大限使えているのかを表します。

 

 極まると勿論(極)ですが、これは戦国時代の柱の実力がソレに当たります、そのレベルの常中ともなると、炎の呼吸奥義煉獄を二連続使って戦闘続行可能とかいう「めっちゃスタミナある人」になるんですネェ〜!

 

 さて、そんじゃ討伐任務に行きましょう、常中によるスタミナ消費減によりかなり余裕が出来たので、スタミナの消費を考えなくて済みます、帰還判定でそこそこ強い鬼が出ても大丈夫でしょう。

 

 それじゃ任務をこなしていきましょう。

 

 

 ウォォォォォォン!!!唸れ!常中を会得したぽもの育てた臨花ちゃんを見ろォ!!!

 

 

 まるで鬼がゴミのようじゃないか!!

 

 

 ほら死ねや!!!!!首斬られて塵になってしんじゃえ♡

 

 

 ……なーんか心無しか臨花ちゃんの成長率早くなってんだよなあ、ぽもが想定するより早く全体の伸びが良い、これもしやすると何かの条件達成してるかもしれません、技能や特殊能力に反映されないって事は、裏に付与されてるのか、それともまだ達成できていないのか。

 

 

 “体が軽い、これなら次は失敗しない、次は必ず助けられる……もう目の前で命を取りこぼすなんて事をさせない、でも満足はしてない、もっと強く、速く……この刃を鬼の頸に斬り落とす…!”

 

 

 そうだね、そんじゃそろそろ尺なんで、この救出任務で動画を区切りましょう。

 

 そしてこの救出任務を達成したら後は緊急任務完全成功を達成するだけです、やっとと言いますか、それとも早かったような??いよいよ階級<戊>です。

 

 次の緊急任務が何かはわかりませんが、今度こそ完全成功させましょう。

 

 今回はここまでです、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★

 

 

 

 

 油断した訳では無い、自分の実力を過信した訳でも無い、それでも今俺が疲弊し、目の前の鬼に未だに決定打を与えられず、時間をかけているのはただ単純に、走り回り、鬼を狩り、狩って、狩り続け、自分の体力を無視した結果なのだろう。

 

 鬼を狩り、人を助け、そうする事で唯一無二だった親友の分までと、半ば自暴自棄に鬼を狩り続けていた、そうする事で忘れたかったあの感情を忘れられると思ってただ刀を振るった、その結果こうして体の限界を迎えそうになるのは、当然の結果だ。

 

 六つの腕が特徴的な目の前の鬼は大して強くない、ただ頸を落としに斬りかかる瞬間、驚異的なスピードで液体化する、そうする事で頸を斬られる事を回避し、俺は未だにそれを攻略出来ていない。

 

 

 息が上がる、数時間はこうした硬直状態だ、日の出まで保つだろうか?

 

 

 才も無く、ただ愚直に鬼を狩る事しかできない俺はやはり向いていないのだろう、こんな俺を隊士として育ててくれたあの人に申し訳ない気持ちになる。

 

 ……俺より才のある妹弟子ならどうだったか、階級こそまだ俺に辿り着いていないが、あの調子ならその未来も遠くない。

 

 もう数ヶ月で五年、隊士として活動し続け、未だに階級は<乙>の俺に対して、まだ一年未満だというのに妹弟子は<戊>に迫ろうとしている。

 

 俺が一年未満だったあの時期の階級はいくつだっただろうか。

 

 もし俺じゃ無く、錆兎(・・)が生きていれば、今頃才のある柱として活躍していたのだろうか。

 

 或いは他の才の合った同期ならば。

 

「へ!諦めな鬼狩り、お前じゃ俺の頸を落とせネェよォ!」

 

 その通りだろう。

 

 俺はこの鬼と対峙するまでに東西南北を駆け巡り、2体の血鬼術持ちの鬼を屠った後だ、この鬼と実力差があるとはいえ、それは疲弊した今の俺には当てはまらない、せいぜい互角。

 

 だが、ならばそれで良い、日の出まで耐えれば良いだけだ。

 

 

 最悪、俺が死んでも代わりはいる。

 

 

 呼吸を繰り出し、頸を狙い、そしてまた液状化する……どうしても後一歩が届かない。

 

 繰り返し、繰り返し、繰り返す。

 

 

 ふと、今までの集中が切れたように体が崩れ落ちそうになるのを刀を杖にする事で止める。

 

「やっとか、鬼狩り、日の出までもう少しだったなあ?ハハ!」

 

 ……耐え切れなかったか。

 

 結局俺は、道半ばで終わってしまうのか。

 

 

 

 

 

 それでも逃げ出すわけにはいかない。

 

 

 直ぐに体勢を整え、俺の隙を狙う鬼に不完全な態勢から呼吸を繰り出しーーーーー

 

 

 閃光の一撃が鬼の両手を斬り落とした。

 

 

 

 

「な、ァァァッァアァア?!なんだ、オマェエエエ?!俺の腕が!くそ!あと少しで……オンナァ!!!」

 

 

 洗柿色の小紋羽織を着た鬼殺隊の少女……聞き覚えがある、妹弟子が言っていた外見の特徴、そして元十ニ鬼月を倒したとの噂に合致する。

 

 そうか、この少女が戌亥臨花……未来ある、才のある、妹弟子の友人。

 

 

 “すいません、頸を狙ったんですが……まだ動けますか”

 

 

「ああ」

 

 

 直ぐに再生されるが両腕を落としただけでも上等だ、この少女もまだ一年未満だというのに、今の速度、そして一撃は並隊士同等か、それ以上か。

 

 これが才のある者の剣、流石だ。

 

 

「俺が陽動する」

 

 “わかりました”

 

 

 

 ーーーーーーーーーーー駆け出す。

 

 

 

 疲弊し、足ももつれたがまだ俺は倒れていない、五体満足でこうして立っている、あの鬼の頸を確実に落とすには俺が引きつけ、鬼に液状化する隙を与えず、その一瞬をあの呼吸で落として貰うのが一番の攻略法だろう。

 

「水の呼吸、一の型ーーーーー水面斬り」

 

「グゥア?!こいつ、急に……ィ!させるかよォ!」

 

 勢いをつけて水平に斬りつける、受け止められたならば、別の呼吸を繰り出せば良い、繰り出し、繰り出していく。

 

 久しく忘れていた高揚感、まるであの時のようなこの感覚は、死の淵から、限界を超えろと言わんばかりに俺の体が動く。

 

 呼吸を合わし……流れる水のように次へ次へと剣を進める。

 

「ナ……んだ?!こいつ、一振りが……ッグォォォオ!!」

 

 六つの腕から繰り出される連撃を最小限に避け、腕を斬り、足を斬り、そうして頸へ。

 

 

 そうか。

 

 

 これか。

 

 

 

 これが水の呼吸の拾ノ型。

 

 

 回転しながら繰り出す連撃、1撃目より2撃目、2撃目より3撃目と回転が増すごとに威力を上げ、連撃を重ね、絶え間の無い一撃を浴びせ、最後の一撃を最大の一撃で繰り出す、水の呼吸の中でも最高威力の技。

 

 

 

 その名を生生流転(せいせいるてん)、水の呼吸の最後の型。

 

 

 最後の一撃が鬼の頸に降りかかる。

 

 

 瞬間、液状化すると見切りをつけた俺は片手を刀をから離し、鬼の頸を掴み液状化する前に捉える。

 

 「ガア?!ば、ばかな、やめろ!!!!」

 

 

 片手で振るう分威力は減るが、何撃も威力を上げた生生流転は止まる事なく鬼の頸に命中し。

 

 

 “すごい……”

 

 

 頸を断ち切った。

 

 

 

 

 

 消えゆく鬼を見つめていると、少女が話しかけてくる。

 

 今の技が凄かったとか、もしかして貴方が冨岡さんですか、など。

 

 別に俺は凄く無いし冨岡であるが、そう言葉に返す前に体が崩れ落ちそうになる、すぐさま体を貸してくれた少女に申し訳ない気持ちになった。

 

 こんなお荷物を抱える必要ないのに。

 

 

「(呼吸を整え軽い出血を応急手当てすれば十分走れるようになるし、俺をおぶって動くのも君にとって迷惑になるから)置いていけ」

 

 

 “嫌です”

 

 

 何故。

 

 そう一言言って俺をおぶる、どこに男性をおぶる力があるのかと思ったが、鬼殺隊士ならそれぐらいできて当然か。

 

 

 “おぶられながら私の質問を返してくださいね”

 

 

 その問いに、俺は返す言葉が出ず、ずるずるとおぶられたまま帰還する。

 

 

 ……正直、眠たいのだが。

 

 

 寝かせては貰えないだろうか。

 

 

 ……駄目か、女子(おなご)の背で寝るなど失礼だ。

 

 

 

 

 後の“水柱”冨岡義勇、戌亥臨花との初の邂逅であった。

 




感想ありがとう!評価等々もよろしく!誤字報告感謝!

明後日か月曜か火曜に次出しますゥゥゥゥゥゥゥ……


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仙法獲得〜緊急任務リベンジ!まで

長めです、正直後半、力作書けたわ。

 あ、初投稿です(?)


 体は剣で出来ている……ぽもでづ。

 

 

 前回は救援任務でたまたま冨岡さんと邂逅した所からですね。

 

 こういった原作キャラに会う時もあります、原作キャラは皆強い人が殆どですし、パイプ作りにもなるのでうま味です。

 

 てか冨岡さん現時点で階級<乙>だったんだ?無理し過ぎた結果、鎹鴉が独断で救援任務を発行したといった所でしょうか。

 

 ぶっちゃけ助けなくてもどうにかなったと思いますけどね、バッタバッタと有能無能含めて人の命が消える鬼滅世界での唯一の主人公補正を少なからず持つ人なのでね。

 

 「陽動する」とか言ってそのままゾーン入って覚醒して生生流転で止め刺してるあたり、これが冨岡クオリティか……ってなりますね。

 

 まあさほどもらえる経験値も変わりませんし、任務自体は完全達成なので特に問題でも無いですが。

 

 これからは手紙のやりとりに冨岡さんも交えましょう、冨岡さんが手紙を返す事は稀ですが、そこそこ好感度が高かったら「お前は鬼と人間の共存をどう考える」とか如何にもな文言で、原作開始時期が分かります。

 

 少し話は脱線しますが冨岡さんって柱の中だと唯一「才能の無い努力のみで力をつけた者」なんですよね、鬼殺隊になって5、6年の月日の後に柱になった人ですからね。

 

 そりゃ前任者の水柱さんが強いのもありますけど、冨岡さんに才があるなら継子になってると思うんですよ。

 

 だからなんだって話ですけど、珍しいキャラだなあと思いまして、ぽもは結構好きです。

 

 まあ意思疎通が取りづらいのはアレですが……

 

 

 さて、緊急任務が出るまで任務をしますが……ふむ、ここで朗報です、臨花ちゃんの体術が100/100に差し掛かろうとしてます。

 

 体術が100/100になると、派生技術を会得するか技能を会得するかを選べます、派生技術は『仙法』、技能を選ぶと『頑健』『発破』『体式』のどれかを選べます。

 

 派生技術『仙法』は仙術という仙人が使うとされる体術を会得します、これによる効果は身体機能の活性化が大きいでしょう、他の剣術や歩法と兼ね合わせて真価を発揮する技術ですね。

 

 『頑健』は風邪や病などに罹らなくなります、たったそれだけですが地味ながら嬉しい効果ですね???

 

 『発破』は体力を消費して、近距離で発動する攻撃技能です、爆薬が爆発したかのような破壊拳を使える様になります……正直使い所は少ないのでこれは選ばないかな。

 

 『体式』は体を使う全ての行動に「失敗」の可能性を無くす技能です、強いです……が、それだけなので少し微妙ですかね?

 

 

 んー。

 

 

 今回は派生技術である「仙法」選びましょう、仙術を100/100にすれば付いてくる能力狙いと、全体的な火力を上げましょう。

 

 

 ”一通り体術は極めた、これ以上は何らかの「壁」を超えない限り、この技術をより深める事は難しいだろう……それに伴い仙法を覚える事にした、上手く呼吸、足捌き、剣術に合わせればその効力を発揮出来るはずだ“

 

 

 という事で仙法、ゲットだぜ!!!

 

 さて少し尺が余りましたのでコメ返しをしたいと思います。

 

 

 Q.追加DLC第三弾の「無惨様マジ無残」やった?

 

 

 やりました。

 

 知らない人に説明すると、大正時代まで生きた無惨様が、全隊士「縁壱」レベルの鬼殺隊に対して、手前の十二鬼月含む全鬼、そして無惨様自身を使って大正時代が終わる14年間を生き残る事が出来たらゲームクリアというあたおか難易度の遊び心満載なストーリー(?)です。

 

 引きこもってたら一年余りにどんなカラクリか無限城に侵入され、逃げ続けても追いつかれ、なら戦うかと戦えば肉片になる前に細切れにされる。

 

 いやあ、頭おかしいっすね。

 

 まあスカッとはしました(ニッコリ)

 

 他にも「日の呼吸を正統に受け継いだ炭治郎」や、才能に嫉妬する事なく、修練を積み重ね最強の兄になった黒死牟改め継国巌勝さんをプレイする「満月」など、追加DLCは盛り沢山なのでオススメです。

 

 

 「無限の体を手に入れた狗」とか、ね(ニッコリ)

 

 

 

 Q.善逸と獪岳の共闘ルート、どこ?

 

 

 諦めましょう。

 

 や、まあ出来なくはないんですよ、プレイキャラを獪岳にするとか、二人より先に桑島さんの所で励み、雷の呼吸の正統者を自分が引き受けるとかでやりようはありますけど。

 

 前者はさて置き、後者だと善逸は桑島さんに拾われず、獪岳は鬼殺隊になる事はなく悪行で金を稼ぐ様になるバッドエンド迎えるけどね、ハハ!

 

 何故共闘が難しいのか、これは原作で善逸が「どんな時もアンタからは不満の音がしてた、心の中の幸せを入れる箱に穴が空いてるんだ」と言っている様に、どれだけ好感度をあげても常に満たされず、友人以上に成れず、鬼化を止める事が出来ないです。

 

 これは言い方を良い方に持っていくと「向上心の塊」ですがそれを他人に向けられず、自分以外と向き合う事をしない現れなんですね。

 

 獪岳本人の人間性を変えるには他者ではなく自分を変える、つまりプレイキャラを獪岳にする他に方法は無いんですね。

 

 

 時に獪という漢字の意味には「わるがしこい、ずるい」という意味があり、善逸の善という漢字の意味の反対を表しています。

 

 そう言った点からも彼らは混じり合う事が出来ない、という事が推察出来ますね。

 

 

 悲しいね。

 

 

 それでも共闘が見たい!って人は獪岳をプレイキャラにするか。

 

 善逸をプレイキャラにして、獪岳が鬼になる現場に立ち会いましょう、すると会話の選択肢が出ますので全て選択肢を成功させると、獪岳の向上心、自尊心、劣等感諸々が刺激され、鬼になる事を辞め、目の前の鬼を倒すという決意をします。

 

 そうしてイベント絵と共に『上弦の壱』戦開始です。

 

 獪岳も覚醒してそれこそ鬼の時の獪岳と同じぐらいのステータスになりますし、善逸も漆ノ型 火雷神(ほのいかづちのかみ)が使えます。

 

 大体の勝率が1割ですね、頑張ろう!!!!!

 

 ぽもは討伐成功した事ないし、した人も知らないけどネ!

 

 

 ……いやほんと、あの二人はなんというか、他人が介入出来ない問題だから第三者が何も出来ないの、辛いわ。

 

 

 “鎹鴉を見て思う、おいしいのかな……や、違うそうじゃなくて、いや違くもないけど、ええっと、そう!鎹鴉も戦闘に介入する方法はないだろうか?陽動ぐらいには使えると思うけど、うーん”

 

 

 物騒というか考えることがもう……って感じの臨花ちゃんですね。

 

 階級がもう少し上がるとそういった事を仕込む技術を覚えられる様にはなりますが、今回はしないかな。

 

 鎹鴉を戦闘に介入させるメリットより、鎹鴉を失うデメリットの方がデカイのでね。

 

 代わりの少ない鴉なんですよ、ムカつく事にね。

 

 

 “そういえば名付けしたっけ?……不服そうに睨んでくるので食べる仕草をしたら途端に媚び出した、ふふん、鴉が、そうやって媚びてればいいんだ、私はあまり動物は好きじゃないんだ”

 

 

 “まあ甘えてくる動物はそこそこ好きだ、食べるのは辞めてやろう、思いついたら名前も与えてやろう、優しいでしょ”

 

 

 

 いや優しくねえよ怖えよ。

 

 鬼だけかと思ったら人間以外の生物に手厳しいなおい。

 

 ……お、成る程成る程、略歴テキストを漁って見てみた所「6歳の時、野良犬に噛まれ、猫に引っ掻かれ、鳥の糞を頭につけられて以降動物が嫌いになり、あわよくばこの手で“食材”にする事を考えている」らしいですね???

 

 小さい時の小さなトラウマみたいなものでしょうね。

 

 未だに家庭事情や、鬼殺しの動機などの肝心な所はロックされてますね……覚醒イベントや月日が経たないと回想シーンなど生まれないからね、多少はね。

 

 いやあ略歴テキストが書かれるぐらいに成長したんだなあ、これで何人目でしたっけ?

 

 ぽもも覚えてないです。

 

 

 “じゃれつく時間は終わった……緊急任務だ、あの時の群れを成していた鬼の残党が手を組み、今夜に村を襲うかも知れないと報告を受けたとの事、距離は遠くも近くもない、夕方前には着くだろう“

 

 

 ふむ、取り敢えず続きを見ましょうか。

 

 

 ”報告者は悲鳴嶼行冥さん、たしか岩柱の人だ、柱の人が緊急任務を?……一人の力で村全体を守り切れるかと言われたら確かに難しいか、なら私のやる事は取りこぼしを倒す事、救援に行く他隊士は不明だが、最悪私一人のケースを考えて動いた方が良さそうだ“

 

 

 おっ。

 

 なるほどね。

 

 これは前回と違って本当に楽な方の緊急任務ですね、大抵の鬼は悲鳴嶼さんが無双ゲーの如く葬ってくれますし、下弦クラスの鬼でも数分で片してくれます。

 

 ありがてぇ〜〜〜!!!さっすが悲鳴嶼の兄貴やで!(ホレトャウ…)

 

 まあ油断は出来ませんが、何匹か鬼は溢れると思いますし、村人一人でも死んだら終わりなので。

 

 

 ”さあ出発しよう、今度こそは誰一人欠ける事なく終わらせてみせる、私の為に、そして人の為に“

 

 

 ほならね!やったるで!

 

 ……の前に?

 

 

臨花ちゃんのステータスを確認しますか。

 

 

【戌亥 臨花  階級<己>

  能力値 トータル 戊

  力>>>戊

  技>>>丁

  体>>>戊

  速>>>丁

  運>>>庚

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  技術

  剣術95/100 居合87/100 体術100/100 仙術10/100 歩法80/100 気配感知85/100 暗器術100/100 交渉術69/100

  技能

  応急手当 踏ん張り 対の先 業師 奮闘 常中(中)

  特殊能力

  『速度+』 】

 

 に+して刀効果の技能「魔殲」ですね。

 

 正直、この階級でここまで成長しているのは稀です、ぽも自身成長スピードに驚いています、特に技術の上がりですね、二つ100/100に至ってるのは上好です。

 

 交渉術以外が全て100/100を達成し、上位の技術を育成し切ればほぼ完成です、この調子で上げていきましょう。

 

 特殊能力は生える方が少ないのでさておき、技能はもう少し増やしたいですね……有効な技能が増えれば増える程強くなるので、今後も狙えるものは狙っていきましょう。

 

 能力値については特に言うことはないです……この緊急任務を無事に完全成功を果たし、階級が上がれば速に関しては恐らく丙行きますね……くっっっそ速いわ。

 

 懸念なのは派生呼吸の条件達成ですが……状況が噛み合っているので、今回の任務で達成させます。

 

 やっっっっと階級<戊>が達成出来る所まで来ました、派生呼吸からが今回動画のスタートライン、なんなら未だに原作の年にすら達成してないのを忘れてませんか?兄貴姉貴諸君。

 

 

 何よりカタログスペックで完全成功が出来ないはずが無いってなもんです。

 

 やるぞオラッ!

 

 

 行くぞオラッ!

 

 

 また次回で会いま迅!オラッ!オラッ!オラッ!

 

 

 うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 加速する。

 

 

 そろそろだ、予想通り夕方前には着く……だが、今日に限って日没が早い、鬼が活発になる時間と同時に着きそうだ……岩柱の人と合流出来るか分からないな。

 

 

 加速する。

 

 

 見えた、あの村だ。

 

 岩柱さんの姿は見えない、だけど鬼の姿は見えた。

 

 

 ならば私のやる事はひとつだけ。

 

 

 加速してーーーーーーふと、思考がズレる。

 

 

 

『お前は幸せになれ』

 

『嫌なら辞めてもいい』

 

『お前まで失いたく無いんだ』

 

 

 

 そう言った父は鬼に喰われた、遂に認められ、ようやく父が私の「育手」となる筈だったあの日に、殺された。

 

 あの日から私は鬼を殺す事に何一つ躊躇しなくなったと思う、尚更憎しみは広がったし、許す気持ちなんて一つもない、どことなく可哀想だと思っていた私の心にある慈悲も無くした。

 

 大切な人は失いたくない。

 

 だから私は強くなる、なりたいんじゃ無い、なるんだ。

 

 だというのに、あの時私は何も出来なかった。

 

 頸を斬ったのに、斬れなかった、落とせなかった。

 

 だからあの戊の人が死ぬ事になった……私の実力不足があの人の死を確実なものにしたんだ、まだ命を救えたかも知れなかったのに、私自身が殺してしまった。

 

 もう二度と、そんな事はさせない。

 

 

 

 今思えば……父は自らが扱う岩の呼吸を教えたかったんだろうな。

 

 

 

 結局、岩の呼吸の才も無ければ、一の型しか知る事も無かったな。

 

 

「くくっ……美味そうな匂いす……な、なんだ……?!は、速い?!まさか、鬼狩り!?」

 

 

 雷の呼吸。

 

 私が最も信頼する、神速の一撃。

 

 

 霹靂一閃。

 

 

 私の脚力と合わせた霹靂一閃は自分でも誇れる完成度だと思う、居合の達人の様には行かないがーーーこの程度の鬼に避けられる事はまず無い。

 

 

「ば、かな……」

 

 早く消えろ。

 

 消える鬼を見る事もなく、状況を確認する。

 

 もう既に村付近に鬼は出現しているが、村自体は襲われているようには見えない、間に合ったようだ。

 

 気配を頼りに鬼がいそうな場所をしらみつぶしにして、次に岩柱さんと合流する事をひとまずの優先順位、もし村人が鬼襲われていたらそれを最優先。

 

 

 そうと決めて、飛翔。

 

 跳ぶように駆けて、気付く。

 

 もう既に何体かの鬼は片付けられている。

 

 すごい、戦闘の形跡で分かるが何一つ無駄が無い、鬼殺隊の中でも直々に選ばれた優秀な……いやそれ以上なそれこそ『柱』のような存在。

 

 これが柱か、今まで出会ってきた中で一番と言っても過言じゃない、あの戊の人が見せた最後の一撃、あの一撃が「通常」で出せる人達が、柱なのだろう。

 

 

 思考が少しずれた所に、ふと影を見かけた。

 

 

 嫌な予感を感じた私は警戒しつつその影の方へ接近する。

 

 

 

「こ、こないで……」

 

 

 子供だ。

 

 まだ幼く、村の外で遊んでいたかあるいは、いやそんな事は今はいい。

 

 

「幸運だ!こんなところに子供が居たなんて……どれ、お兄さんが食べてあげよう、大丈夫!何一つ無駄にしないよ、少し痛いかも知れないけど、我慢してね」

 

 

 鬼。

 

 鬼が今にも子供に近づき、食おうとしている。

 

 ふと、一瞬だけ体を止めてしまった。

 

 

 思い出したあの時を、そのまま絵に描いたような。

 

 

 

 

 『ごめんなあ臨花……』

 

 

 

 

 

 

 

 

殺す

 

 

 

 

 

 私の放った殺意に気付いた鬼はこちらに目をやるーーー前に私の刃はその頸を捉えている!

 

 

「おっと」

 

 

 キィ!と刃同士がぶつかる音。

 

 鍔迫り合いになる前に刀を戻し鬼の体を蹴り飛ばし、子供の前に立つ。

 

 恐怖で泣いている子供の頭に手を置いて、安心してと一言だけ言う……この言葉がどれだけ子供に響くかはわからないが、それでも言わずにはいられなかった。

 

 

「すごいね、速いなあ君……鬼殺隊かあ、厄介だなあ、せっかく柱って奴?を避けてたのに、めんどくさいなあ……」

 

 

 目の前の鬼と対峙する。

 

 

 今まで、鬼は何かしら異形の体が多かった、百足のような姿や、蛾のように羽の生えた鬼、目が多かったり、腕が多かったり。

 

 それに比べて目の前の鬼はそういった何かしらの特徴というべきものがない、ならあの刃のような音はなんだ?

 

 

 

 まさか、生えたのか?

 

 

「ねえ君さ、こうしない?僕はこの村を襲わない、大人しく帰るよ、だから刀を納めて、見逃してよ、どうかな?君は僕に殺される事もないし、僕も苦労しないで済む、これを外来語でうぃんうぃんっていうのかな?」

 

 

 何をバカな。

 

 その言葉に返す事なく、居合の構えを取る。

 

 

 その構えに目の前の鬼はうんざりしたような顔で私を見る……うんざりしたいのは私の方だ。

 

 飽きもせず人間を襲い不幸だけを残すおまえ達は、なんで存在しているんだ?

 

 

「はあ、やだやだ、なんで断るのかな、双方にとって得しかないのにさ、せっかく僕が……オレ(・・)が提案したってのに」

 

 

 駆ける。

 

 これ以上こいつの戯言に付き合う必要はない。

 

 経験上、この様に人の言葉を十全に話すそこそこ知性のある鬼は圧倒的に弱いか、強いか。

 

 

 私の勘は後者、故に先手必勝、最も信頼する一撃で速攻を決める。

 

 

 駆け抜け、閃光の一撃を放つ、だがーーー

 

 

「速いねえ!だけど速いだけだ!」

 

 

 防がれた。

 

 何に?

 

 腕?

 

 違う!

 

 

 私の顔に向けて手を翳したその行動に勘で避ける、瞬間鉄の様な物体が私の目の前に出現する。

 

 驚く隙は無い!続け様に呼吸を繰り出し、五連撃を叩き込む!

 

「いいね!でも無駄だよ!」

 

 

 また防がれた。

 

 目の前の現象を見て、理解する。

 

 鉄と鉄が触れた様な音、手から“生み出される様に”出現した鉄の様な物体、そして今、体を覆う様に鉄が体から“生え”私の五連撃を耐える。

 

 そうか……こいつ!

 

 

 

 血鬼術鉄心体灰(てっしんたいは)

 

 

 

 任意に全身から鉄を生やす事が出来るのか!

 

 鉄と鉄が打つかり合う、打つかり合い、呼吸を捻り出し、体の流れを利用して袖から取り出した投げ刀を鬼の眼球に投げ付けるーーー!

 

 

 

「危ない危ない!」

 

 

 キンッ!と弾けかれた音、当たった、当てる事は出来た、が……そうか!瞳を鉄にしたのか?!

 

 日輪刀を防ぐ程の鋼鉄、攻防一体の血鬼術……血鬼術自体が強いわけじゃ無い、私の動きと同等か上の伸縮の速さ、そしてこいつ自身の、武力!

 

 

「良いね!粘るじゃんか!ほらほら踊れよ!僕を愉しませてオレに喰われろ鬼狩りィ!!!」

 

 思考が加速し、頭の中で組み立てている言語が消えていく、技術と感覚と勘を頼りに鬼を斬り、だが悉くを防がれる。

 

 戦い慣れした、並以上の鬼、村を襲わないから見逃せと言った時に自身が死ぬ可能性すら思考になかったのは実力故か!

 

 

 加速する。

 

 

「はは!かすり傷が増えてきたんじゃ無いかい!?」

 

 

 加速する。

 

 

「おっと!またその隠し武器か!でも無駄だよ!僕の血鬼術の方が早いからね!」

 

 加速する。

 

 

「段々動きが鈍くなってないかい?!ははァ!そんなもんか鬼狩りよォ!」

 

 

 加速ーーー

 

 

 ーー

 

 

 

 ッ!

 

 

 避け斬れなかった鉄の塊が腹に直撃して吹き飛ぶ、咄嗟に受け身の体勢を取り、威力を最小限に抑え、傷に触れて叩いて霞んできた瞳を治し、戦闘続行を可能にする。

 

「ふう、良い運動だったよ……だからさ、君」

 

 

「もう辞めないかい?」

 

 

 何を言っているんだ?こいつは。

 

 

「わかるだろう?君じゃ僕に勝てない、頸を斬れない、たしかに君は強いけど、もうその疲弊した体じゃもう僕に追いつけないよ」

 

「だからさ、辞めにしよう、僕は君に敬意を表して、この場所から去ろう、今後この村に近づかない事を約束するよ、僕は優しいからね」

 

「君も死なないし、僕もこれ以上疲れる事もない、ここの村の人を食べる事は出来ないけど、仕方ないよね、でも大丈夫!人間はこの村以外にも沢山いるから!その人達を食べてあげれば良いだけさ!」

 

 

 

 

 

「ね?だからーーーー「黙れ」」

 

 

 

 無意識に、声を出した。

 

 

「……今、何て?」

 

 

 

 黙れって言ったんだ、屑

 

 

 

 ”もう良い、喋らなくて良い、ここで殺す、お前はここで殺す“

 

 

 存在だけでも生かしておけないのに、それ以上にこの鬼は私の神経を逆撫でする発言を繰り返す。

 

 人を何だと思っているんだ。

 

 私達はお前達の家畜でも、玩具でも、何でもない。

 

 ここで殺す。

 

 

「はあ……本当に鬼狩りは救えない、異端者だよ、なんでかな?僕はこんなにも君達人類に譲歩してるのに……好意を持って接しているのに……じゃあもういいよ、オマエはここで死ね」

 

 

 

 呼吸を整えて、集中する。

 

 

 

『臨花……その刀の色は俺の同期だった奴と似てる、俺の雷でもあの忍の音でもない、そいつは「(いなずま)」だった、煌めく閃光……轟音を響かせる雷と性質が違う』

 

 

 長谷場さんはそう言っていたのを思い出した、雷と電……どちらも似て非なるものだと言っていた。

 

 指南書を見てこの呼吸が私に合う呼吸だと直感的に理解すると同時に、その人が何故「電」と呼ばれたのかを理解した。

 

 その人は適性が「高すぎた」んだ、雷を捨て切れなかった、その才能だけでも柱に近かった人だから、呼吸を生み出しても、使い方を理解して、使い手となっても、雷の性質が高過ぎたから、返ってそれが不便になってしまったんだ。

 

 

 指南書を書いた、偉大な『その人』と同じ方法で追い付く事は出来ない。

 

 私は、私の刀の色は練絹のような少し黄みの白色なのだ、その人の刀とはきっと黄色の練度が違う。

 

 だから、だけど……だからこそ、私は今まで覚えた呼吸、風も水も合わせて、雷を鳴らして、光を集めて、大地に立ち。

 

 心に火を点ける(・・・・・・・)

 

 

 フゥー……と、息を吐いて、刀を抜刀。

 

 刀を霞の構えにし、足運びは雷の呼吸のまま、風が鳴る様に息を吸う。

 

 

 全集中、この鬼を最大の一撃で屠る唯一の可能性は、今ここで壁を越える事だ。

 

 

 危険を感じ取ったのか、構えを取る鬼。

 

 関係ない、構えようがいまいが。

 

 

 

 飛翔する。

 

 

 「ーーーーーッ速い!が!無駄ァ!」

 

 

 ()の様に駆ける私よりも早く鉄が展開する。

 

 私はその鉄を()が流れる様に刀を流し、鉄と鉄の間の僅かの隙間にある頸に向かって()から空へ()と共に羽ばたく。

 

 

「何ーーーーッ?!なんだ、その色は……?!」

 

 

 水の様に流れ、風と共に閃光の一撃を放つ。

 

 

 鬼、お前には何色に見えた?

 

 

 

 

 私には煌めいて見えるよ。

 

 

 

 

 煌の呼吸 一の型   光彩奪頸(こうさいだつけい)

 

 

 

 

 雷の様な閃光で踏み出し流れる水の様に刀を頸に向け、大地を踏み出し回転斬りの要領で風を生み出す、煌びやかな白い閃光。

 

 

 横薙ぎに振われる私の刀は鉄の隙間の頸を正確に斬りーーーーその頸を落とす。

 

 

 

「あ、はは……はあ……最悪だ」

 

 まだ完全に消えてない、崩れそうになるのを必死に繋ぎ止めて、刀を向ける。

 

「まあ、最後に綺麗なもの見れたし……まあいいや」

 

 頸を切られたのになかなか消えない、早く消えろ。

 

「なあ鬼狩り、東の方に行くと良いよ、そこに鬼がいっぱいいる……まあ信じても信じなくても、どっちでも良いけどね」

 

 

 黙れ、早く消えろ。

 

 

「鬼になっても結局……」

 

 最後に何を言ったのか、言い終える事なく鬼は消えた。

 

 

 呼吸を使い、満身創痍な体が耐え切れずに悲鳴を上げ、激痛から刀を落とし、膝をつけてしまう。

 

 ダメだ、まだ……鬼が。

 

 

「お、お姉ちゃん!」

 

 

 どこかに隠れてたんだろう、先程の子供が駆け寄ってくる。

 

 

 

 

 

 その背後に、鬼がニヤけた顔で私達を見つめていた。

 

 

 

 ああくそ。

 

 せめて、子供を守るーーーーー!

 

 

 言う事を聞かない体をなんとか奮い立たせ、刀を拾う。

 

 

 ……死ぬ覚悟は出来てる。

 

 せめて相打ちにしてーーー!!!

 

 

 

 

「大丈夫、無理しないで良いよ臨花」

 

 

 

 そんな言葉が聞こえた。

 

 

 瞬間、子供の後ろにいた鬼の頸が跳ねる。

 

 見覚えのある水の様な流れる手捌き、水の呼吸は彼女を真似して高めた。

 

 

 今度は安心からか、振り絞って立ち上がった体がまた倒れようとして、誰かに受け止められる。

 

 

「ハッ、随分まあみっともねえじゃねえか、なァ」

 

 

 力強い聞き覚えのある声、風の呼吸は彼からコツを聞いて体現した。

 

 真菰に不死川さんだ……!来てたのか、いや或いは今着いたのか、どちらにせよこの二人なら安心出来る。

 

 

 私は……少し、疲れちゃったな。

 

 

「不死川くん、臨花は私に任せて他の所に応援に行って」

 

 

「あァ?おめえ誰……いや見覚えあんなァ……こいつの友人か?」

 

 

「いいから離れて、私の臨花なんだよ?」

 

 

「は?んだそりゃ……っておい、戌亥?……あーくそ、眠りやがって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜Congratulations!特殊技能【抜山蓋世】の覚醒条件を一つ達成しました〜

 

☆★☆★☆緊急任務完全成功達成!☆★☆★☆

 

  Perfect!「派生呼吸 【煌の呼吸】を獲得しました」

 

  階級<戊>に昇格しました、昇格に伴いゲーム難易度の上昇を…………

 

   ……

 

  …

 

 

 




という事で戊昇格!上からも下からも五番目!原作開始はまだ先!やっと序盤終わった感じ?ですねェ!

感想、評価、誤字報告お気に入り諸々是非お願いします〜〜〜!!!してくれてる方々は大変に嬉しいという感情!感謝!感動!


書いててかなり創作意欲的なアレ満足した。
ので次投稿は遅いかもしれませんね……


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戊昇格〜丁昇格まで

Q.次投稿は遅いって言ってなかった?

A.寝れんから書いた。

 


 臨花ちゃんつぇ〜!そこだ!あん?!何だこの鬼、ウォあっゔね!は???おい強くね??おい!!!つええ!!!あんだこいつ?!

 

 ァァァァァァァァァァァ!!!くそが!!!

 

 

 お?

 

 

 イベントだ!やっと(いなずま)の呼吸使え……あれ?(こう)???

 

 

 なんで?

 

 

 え、つよ、お?倒したやん!

 

 

 (結果良ければ)ままええわ!……って感じでした、ぽもです。

 

 

 前回は強い鬼倒して無事緊急任務を完全成功し、晴れて戊昇格ですね。

 

 

 念願の派生呼吸!……と喜びたいのですが、ちょっと待ってェ?!(イナガワ風)

 

 

 え?ぽもなんか間違えました?電の呼吸じゃないの?……はい、はい、うん。

 

 ……

 

 …

 

 えー。

 

 

 これは、ぽもが何か間違えた訳ではなく、鬼滅の刃という舞台に馴染んでいくにつれての『自我構築』からなるテキストフレーバー、略歴や段々と追加されるオリキャラの性格などで、極低確率に起きる、狙っている呼吸じゃない呼吸の発動ですね。

 

 

 わーお。

 

 

 これは初めての経験です、100周プレイヤーのぽもが初めての発見をしましたよ。

 

 はぇ〜〜〜、これはいいことなのか?

 

 

 まあ良いことやろ!

 

 

 白いエフェクトで所々炎以外の呼吸の名残りが色彩豊かに奏でる、未だに存在しか知られていない謎呼吸、それが煌の呼吸の様です。

 

 型は幾つ存在しているかわかりませんが……指南書は電の呼吸なので電の呼吸をベースと考えるとなると、六個もしくは七個程でしょうか?

 

 初めての経験ですし、謎呼吸ということでぽも自身も楽しみになってきました。

 

 それにどうやら特殊能力の条件を達成したみたいですね、こういった特殊能力会得の為の条件は三つ達成すると獲得出来るので、ちょっと現実味帯びてきましたよ?ええ。

 

 

 もしこの煌の呼吸が強呼吸で、尚且つ特殊能力を会得した場合……ぽもの想像以上の隊士になるのは間違いないでしょう。

 

 それこそ柱に引けを取らない、なんなら柱入りしてもおかしくはないですね。

 

 

 まあ編集中のぽもは今後の成長を知っているんですが、どうなったかは言いませんよええ、気になる方はこのままご視聴、オナシャス!センセンシャル!

 

 

 さて……今回の最後に戦った鬼は普通に丙レベルの鬼だったので経験値バカうまいです、いや強かった、派生呼吸が間に合って良かったですよええ。

 

それに伴い剣術が100/100になりました、なので技能『心眼』を習得しましょう、他にも選択肢はありますが大抵の人は心眼一択でしょう、ぽもも例に漏れず心眼を選びますよええ。

 

 そして気配察知も100/100になりました、もう少しかかるかな〜と思ったのでちょっと予想外です、気配察知100/100で選べる技能は二つありますが……んー、ボーナス任務を発見する『探知』も捨て難いですが、今回は生存目的なので、安定性を考えて『奇襲無効』を会得しましょう。

 

 順に説明しますね????

 

 

 まず『心眼』ですが、要はクリティカル率の上昇です、これがあるとないとで雲泥の差ですね、どの相手でも……すいません語弊がありますね、無惨含め上弦以外の鬼全てにワンチャンが発生する様になります。

 

 クリティカルでカタログスペックでは通らない刃が通り鬼の頸を狩る事に成功、とか出来ます。

 

 またそれだけでなく危険な攻撃が若干スローになります、これも結構助かりますね???

 

 

 剣術の派生技術『刀術』もまあ強いですが、心眼ほどではないのでフヨウラ!

 

 

 『奇襲無効』はその名の通り奇襲を受けなくなります、絶対に不意打ちを喰らいません、逆に探知して先手を打てる様になりますね。

 

 そして帰還判定で鬼との遭遇率がそこそこ減ります、これが一番ありがたいです、安定に欠かせない技能となっております。

 

 

 ……ふう、しかしまあ、最初と見比べると強くなりましたね……動画の都合上カットしている部分とかを合わせて、今回の任務、そして戊昇格に伴い派生呼吸習得成功の一ヶ月間の時間経過イベントを挟むと、臨花ちゃんが隊士になって一年が経ちました。

 

 

 いつのまに一年も?!ってなりますが、そうですもうゲーム時間は一年たってるんです。

 

 ということで胡蝶姉妹が参戦する事になりますね、早く蝶屋敷作ってね???

 

 カナエさんがこの一年の中で柱に昇任される可能性はまま有ります、前任者の柱さんの状態にもよりますが、それに影響される感じでカナエさんがスピード出世する可能性があるんですね。

 

 カナエさんは才能限界はそこそこなんですが、成長スピードが尋常じゃないお方、臨花ちゃんの二倍ぐらいの早さです、とんでもないです。

 

 しのぶさんが毒で鬼を殺す事に成功するようになってから一年余りで柱になったケースを考えると、カナエさんの成長スピードがバカ速いのも納得できる話なんですよね。

 

 

 姉妹揃って凄いねぇ……。

 

 

 今回はどうなのか、今後の関係性も確保したいですし、是非仲良くなりたいです所、ぽもはねぇ〜〜臨花ちゃんの女友達を増やしたいゾ(オヤゴコロ)

 

 

 そして恐らく、この一年の内に不死川さんは甲に迫り、柱になる前の例のあの任務が発生すると思います。

 

 ぽもの当初の予定では見送りにしようと思ってましたが、このステータスなら参戦しても良いんじゃないか?となってますね?うん。

 

 というのもその任務で戦死してしまう粂野匡近さんの最終的なステータスが“柱に最も近い甲“レベル、つまり力技体速の四つのうち二つは柱(下)になる、かな〜〜〜り有能な隊士になります。

 

 生かせばもちろん様々な場面で助けてくれるでしょうし、不死川さんとの絆を絶対のモノにしてくれます。

 

 あ、仮にこの任務に救助に行っても柱になりません、匡近さんも「風柱は実弥にこそ相応しい」って言って不死川さんに譲ります。

 

 なんで救助しに行っても柱にならないのか?うーんゲームの都合上じゃないかな。

 

 真面目に推察しますと、あくまでも任務の要は不死川さんと匡近さん、オリキャラはその補助的な役割としてそこにいるから、とかですかね?

 

 ……となると下弦にダメージを与えられる様になる、下弦に勝てる最低ボーダーライン階級<丙>が今後の一先ずの目標になります。

 

 多分直ぐになると思う、というのも……

 

 

 

 

 ”あの任務から一ヶ月が経過した、暫くは会得した「煌の呼吸」をひたすらに振るって、ある程度モノにするまで鬼狩りは最低限しかしなかった、やっとそこそこは扱える様になったので……そろそろ本格的に鬼殺隊としての責務を全うしようと思う“

 

 

 

 ”……と、同時に階級が一つ上がり、<丁>となった。先の緊急任務、そして私の育手である長谷場さんが推薦したようだ、私自身の今までの実績も加味したらしい、このまま順当に狩りをこなせば丙になるのもそう遠くない……らしい“

 

 

 

 ということなんですね。

 

 戊から丙までは主に実績と、鬼殺隊内での評価、ネームドキャラとの友好値や、そういった実力以外での人柄などを判断されます。

 

 実績に関しては元十ニ鬼月の討伐成功、緊急任務での実力の証明、そして派生呼吸と盛り沢山ですし。

 

 鬼殺隊内での評価は悪く無いどころか高いです、真菰ちゃんの次の次ぐらいかな?いやいや真菰ちゃんの鬼殺隊内の評価が高すぎるが???

 

 キャラとの友好値もバッチリ。

 

 後は月日が経ち実力をつければ勝手に丙に上がります、ね?簡単でしょ?

 

 

 いやあ鰻登りだァ……(恍惚)

 

 さてと、戊を飛ばして丁になった事により解放される機能等々ですが…… 丁になったので任務終了時に鬼殺隊士の救援が高確率で発生します、スタミナ管理や刀の強度など、しっかりと目を通して、ハプニングが起きる確率をすくなくしましょうね。

 

 場合によりますが、血鬼術持ちの鬼と五連戦とかありますのでね、鬼殺隊人手不足スギィ!

 

 補助武器のレパートリーと装着数も増えますので、また新しい補助武器を使う事になりますよ、煌の呼吸がどれ程の呼吸なのかもイマイチ定かではないので、保険は多い方がいいです。

 

 そしてこのタイミングで刀を変える予定なので刀鍛冶の里に行きましょうね、派生呼吸を会得しているので新しい刀を打つ事を承諾してくれます、この際の選択肢次第で選ばれる猩々緋砂鉄(しょうじょうひさてつ)猩々緋鉱石(しょうじょうひこうせき)が変わるので、それっぽいのを選択しましょう。

 

 『紅月』をベースに新しい刀にしてもらうのもありです……そうですね、新しい鉄と紅月を混ぜたハイブリッド型にしましょうか。

 

 結果ぽもが狙う刀、あるいはその効果になればそれで良いのでね?

 

 

 んにゃぴ……ではコメ返しです。

 

 

 Q.操作キャラが他キャラに惚れるとかある?

 

 

 第14周目の動画を見ましょう、勝手に惚れて死んだあの残念なデータが尤もな例です。

 

 どれだけ仲良くなるかによるんですよね、関係性が《親友》ですと男女関係無くあります。

 

 実際42周目のキャラも関係性を上げ過ぎカナエさんと恋仲になってカナエさんが死んで精神崩壊しましたし、81周目のキャラは鬼に惚れて食われる事を是とし幸せのまま死にました。

 

 

 ため息つきたくなっちゃうよ〜〜〜〜〜!

 

 

 臨花ちゃんは今の所そういった片鱗は見えません、最初は不死川さんにそういう感情が芽生えるかと思ってたんですが。

 

 

 “私に兄が居たら不死川さんのような人が良い”らしいっすよ?

 

 因みに真菰ちゃんとの関係性のテキストメッセージは“可愛い親友、ただちょっと最近……距離が近過ぎるような?”です。

 

 おっこれは……あらぁ〜?!な、展開ィ!?

 

 

 でも臨花ちゃんノンケっぽいんだよな?

 

 

 

 Q.火の適正ないのに火を点けるって表現、なんで?

 

 

 いやぽもが知りてえわ。

 

 

 考察すると、炎ではなく火という事から”日“という事にも捉える事が出来ます、よって日=太陽=燦々と輝く様=鮮やかで煌びやか=煌めきを付ける。

 

 という言葉遊びかもしれません、真偽はもちろんわかりません、ライターさんの趣味趣向かもしれませんし、もっと深い意味があるかもしれません。

 

 ぽもと一緒に、考えていこうね!今後の動画でわかることも、あるからね!

 

 

 

 ”煌の呼吸を習得し、階級もある程度の所まで上がった……当初の予定通りそろそろ、この場所ともお別れしないといけない……私が着替え終え、身支度を完了し外に出ると、長谷場さんは既に壁を背にして立っていた“

 

 

 さてコメ返しも終わったので、今回は短いですが最後にイベントを見て終わりにしましょうか。

 

 ご視聴ありがとうございました、次回の動画で会いましょう。

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 二年弱。

 

 それが『長谷場(はせば)阿良灼(あらや)』と『戌亥臨花』が関わり、そして今までの月日だ。

 

 二年前の当時、父親が死んで育手相手が居ないからと私の元に来た少女を「丁度いい、鬼狩りと縁を切る良い機会じゃないか」と挑発したのは今思えば言い過ぎだったか。

 

 逆上した臨花を木刀で実力差を叩き込み、ぼろぼろにして帰した。

 

 

 

 半日も経たずに性懲りも無く臨花は私の元に来た、何故私に拘る?と聞くと、父さんが貴方を頼れっていったから、と言うじゃないか。

 

 あの岩の様に頑固な奴の娘だったと聞き、嫌々ながらも一つ条件を付けて弟子を取る事にした。

 

 そうして試しに雷の呼吸を指導したら、そこそこの練度でやれる事を私に証明し、そうして鍛え続けた。

 

 そうして今ではその才覚をメキメキと発揮して、今や階級は一年で<丁>へと昇格した。

 

 私が渡した指南書は私が予想した通りではなかったが、この指南書を書いたあいつは雷に愛されすぎた、だからこその『電の呼吸』であり……大地に立ち、水と風を合わせ、そうして雷を使う臨花だからこその『煌の呼吸』なのだろう。

 

 あの呼吸は強い、今までの経験と感覚からそう判断できる……もしやと思うが、あの『煌の呼吸』こそ彼奴が考えていた呼吸なのかもしれないと、漠然と思ってしまう程には。

 

 この様子なら丙になるのも直ぐだ……そして、それほど立派に成長した愛弟子なら、もう心配は要らない。

 

 

 

 この関係も終わりだ。

 

 

 

 

 私は元々人間が嫌いだった、柱になれなかったのは実力もそうであるが、やはりその精神性をお館様に悟られたのだろう、仕事で人を助けているだけで、私個人としては助ける行為に何かを見出した事はない。

 

 人でなしの私だが、この関係はそこそこ良い関係だった。

 

 

 二年、私に取ってのたかが二年は、愛弟子にとってはどの様な二年なのだろうか。

 

 

 ”長谷場……さん“

 

 

 普段は寝ぼけた顔の愛弟子だが、まるで今生の別れの様に悲しむ顔を見せる臨花に私は笑った。

 

 全く……。

 

「行け臨花、巣立つには十分過ぎる」

 

 

 ”でも……私、ほんとうは“

 

「ふん、私が嫌なのだ、元々嫌々だったしな……ほら、早く行け、もう家は借りているんだろう」

 

 

 その先を言わせないと言葉を被してとっとと出ろと仕草をする。

 

 案外この娘は感情を読む癖がある、私が本当の意味でそう言った事ではないとすぐに理解したのだろう、何かを告げようとして、その口を閉じた。

 

 

 “ッ……ありがとう、ございました、行ってきます”

 

 

 二年、か。

 

 

 飯を作らない私に毎日文句を言いつつ自分で作れば、任務だと言うのに眠っているバカ弟子を起こす事もあった。

 

 酒を飲む私に「酒臭い」と言うので稽古だと言って満身創痍にさせた事も、落ち込む愛弟子を私らしくもなく励ます事も、今日は何何があったと嬉しそうに語る様を嫌々ながらも聞くことも。

 

 任務に行く臨花に「生きて帰れ」と毎回言うことも。

 

 

 終わりか。

 

 

 

 ふっ……まさか、私に「親心」と言うものが芽生えるとは。

 

 

 感傷に浸っていると、先程見送った筈の愛弟子が息を切らして我が家の前に立っていた、何事かと近付く、まさか忘れ物か?こいつらしい、普段は鬼殺以外は中々にずぼらだからな。

 

 

「どうしーーー」

 

 その先の言葉は続かなかった。

 

 

 “本当に、ありがとうございました!長谷場さんのお陰で私は力を持てた!長谷場さんのお陰で、鬼殺隊士になれました!最初はただの嫌味な酒飲みのくそ野郎だって思ってたけど、それは今も変わらないけど!長谷場さんが私を見捨てないで、育ててくれたから、私はっ……!私、は……っ!”

 

 

 

 

 

 はあ。

 

 

 一言余計だ。

 

 

 だがまあ、不問にしよう。

 

 

 

 

 段々と泣き出す臨花に私は近づき、優しく抱きしめる。

 

 

 こんな行動を私が取るようになるとはな。

 

 

「言いたい事は伝わってる、だから安心して行きなさい……臨花」

 

 

 “ぅ……うう、長谷場、さん……ッ”

 

 

 

 戌亥の旦那、あんたの残した娘は立派に育ったよ。

 

 私はあんたが好きじゃなかったが嫌いではなかった、実力も知ってた、死ぬなんて思わなかったよ……いつだってそうだ、死なないと思っている人間は、呆気なくどこかで死んでしまう、もうあの時の同期は忍柱と私だけになってしまったな。

 

 だけど安心してくれ、あんたの娘は強くなった、あんたの呼吸は受け継がなかったが、当時“最強”の名を轟かせたあの男の呼吸の指南書を読み解いて、全く新しい呼吸を作ったんだ、上等だろ?

 

 

「最後の教えだ、絶対に死ぬな、生きて帰れ、手の届く範囲で人を助けろ、それだけだ……死ぬなよ、臨花」

 

 

 “はいッ、はい!毎日手紙送りますから、たまにお家に寄りますから、だから長谷場さんも……お元気で……っ”

 

 

 全く、甘やかしたつもりはないんだが。

 

 

 まあ。

 

 こういうのも悪くはなかった。

 

 

 未来の鬼殺隊を担う者に成長させた俺の育手としての腕を褒めるか?

 

 

 ……ふっ、俺自身が愛弟子に教えた事はほんのわずかだ、臨花は己の力でここまで生き延び勝ち取ってきた、こいつ自身の力がそうさせている。

 

 

 良い弟子を持てたよ。

 

 

 

 

 泣き止み今度こそ愛弟子の背中を見送り、煙管を取り出して一服する。

 

 

 

 

 頬に何か流れる様な気がしたが、それはきっと気の所為というものだ。

 

 

 

 

「達者でな、戌亥臨花……」

 

 

 




誤字報告いつもありがとう!ここ好き機能も嬉しいゾ
感想評価お気に入り諸々お願いしま〜す!!!!!!!!!!!!!!!!!


次の日から忙しい(マジ)だから次投稿は本当に遅いです。


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新拠点〜新装備入手

お待たせ、三日ぶりですか?
評価赤になったし、お気に入り増えてるし、ランキングにも載ったみたいでバカ嬉しいので初投稿です。


 ファ?!(動画)が伸びてる伸びてる! な 鬼滅の刃実況、はーじまーるよー。

 

 

 という事でぽもです、前回はカンドゥのワカレを†告げ†田所さん?!からスタートです。

 

 新拠点となりますが、特別何か変わるかと言われると……んにゃぴ……特に……

 

 

 選択肢「育手と鍛錬」が無くなりますが、自主鍛錬の成長率にテコ入れが発生するので問題ありませんし、乱数で好感度の高いキャラが鍛錬に誘ってくれたり茶会に招かれたり遊びに行けたりします。

 

 茶会は好感度が上がるだけのまず味なので、これはパス、他は基本的には受諾しましょう、鍛錬は単純に成長スピードに繋がりますし、遊び……まあデートですね、デートはストレス値が下がり一定のストレスを超えない限り上がりません。

 

 ただあまり行き過ぎると関係を持つのでそこは注意しましょう、付き合っても……ええんやで?って思うノンケ或いはレズ兄貴姉貴がいるかも知れませんが。

 

 

 

 経験上、付き合って良い事は無いです(断言)

 

 

 

 

 全て(ゲームクリア)が終わったら良いんじゃ無いっすか?

 

 それじゃゲーム画面に戻し……うん?

 

 

 “新しい拠点に着くと「おかえり」と声がした、聞き覚えのある声だ、玄関を開けてみると予想通りの人物が笑顔で立っていた、真菰だ、なぜ?”

 

 

 うん?

 

 

 “聞いてみると、真菰も鱗滝さんの所から旅立つ事にした様で、折角だからと私の拠点に移り住む事にしたらしい、聞いていないんだけど……「ダメ?」や、ダメではないけど、嬉しいけど、その……まあいいや”

 

 

 あきらめないで?

 

 

 えー、はい。

 

 真菰ちゃんが住みました。

 

 

 えー……?同棲するイベントはままあるけど、女性同士での押しかけ在住はぽもの経験では無いですね、つまり真菰ちゃんは百合の花を咲かすレの者だった……?

 

 

 いやまあメリットデメリットを考えるとメリットの方が強いです、真菰ちゃんはストレス値を下げる要員のトップですし、共闘戦で真価を発揮する強サポートキャラでもあります。

 

 強化フラグを踏めば水の派生呼吸、『雪の呼吸』を扱うようになり、最終的なステータスはカナヲちゃんとほぼほぼ同値まで伸びます。

 

 友好値が上がれば上がる程単独任務以外での遭遇率は増えますし、救助にも駆けつけてくれます、決して悪い事が起きるわけじゃないんですがね。

 

 でもその、ね?わかるでしょ。

 

 

 恋仲、或いはそれに通ずる程絆を育んだキャラが血を吸われて息絶えてたり、魚人になったり、鬼化してたり、水死してたり、寄生されて乗っ取られたり、首だけで生かされてたり。

 

 

 もうやめてくれ!!!!!!!

 

 

 ふぅ。

 

 はい、では続けていきましょう……何するんだっけ。

 

 ああ、刀鍛冶の里に行くんでしたね。

 

 

 ”扱う呼吸も変わり、戦い方も変わったので欲しい暗器を作って貰うため、ついでに日輪刀も鍛え直してもらう為に刀鍛冶の里に行く事にした、真菰もついてきた“

 

 

 いやついてくるんかい。

 

 

 ”着いた、真菰は「後で温泉で待ち合わせね」と言って別れた……さて、狐面の人に会いに行こう、何処が狐面の人の家なのかは覚えているので、迷わなく会えそうだ“

 

 

 さてさて階級が上がり補助武器の装備枠が一つ増えました、補助武器の種類も増えたので跳び刀に続き、もう一つ補助武器を扱っていきますよ!

 

 さてここで皆様に補助武器で最強は何かを話します。

 

 それは何時ぞやで話題にした不死川玄弥ニキが使っていた大口径南蛮銃です、装弾数、重量共にネックですがそれ以上の圧倒的破壊力!その破壊力は上弦に通じる程です。

 

 弱った隙に頭に向かってぶっ放すとにっっっくき鬼の顔面諸共粉砕!玉砕!大喝采!頸諸共吹き飛ばしてくれます。

 

 しかし此方は量産不可能、且つ玄弥くん以外が使ってしまうと玄弥くんの南蛮銃が間に合わなく、玄弥君が死ぬ確率が跳ね上がります!

 

 よって南蛮銃は使いません、では何を使うか?

 

 

 藤の花の小袋から投げナイフと続けて選ばれた補助武器は……会話の後で!

 

 

 “狐面の人の家に向かう途中声を掛けられたので振り返る……どこかであったような気がすると思えば、最終戦別の時に助けてもらったのだと言う、その男の人は刀を振るう才能は無かったが鍛治師としての才はあったと言った”

 

 

 もはや懐かしいですね、そうですあの時の最終選別三日目の人です。

 

 

 “ただ鍛治師としての才はあったが、刀を打つ才はこの里の中だと合ってないようなものだと皮肉気に話す……では暗器なのはどうだ?と聞くと、彼はニヤリと笑って「そういうと思いやしたよ」と私に試作だと言ってあるものを見せてくれた”

 

 

 

 “これは、指輪?……違う、日輪刀の素材に使うもので作った、指に嵌める一種の暗器だ……これはなに?と聞くと「鬼殺専用の角指(かくし)ですぜ」と答えた“

 

 

 

 はい!という事で選ばれたのは角指(かくし)でした、角指とは日本の暗器の一種でトゲが生えた指輪でして、角手や万力ともいいますね。

 

 突起針(角)を手の内側に向け、指輪のように装着しますと、刃で敵の顔面、首、手首、腕、足首などを強く握ると針が肉に食い込んで、敵の動きを封じることができるんですねぇ〜!

 

 なぜ角指かと言うと、体術に仙術を更に活かす為ですね、籠手は刀と併用して使えませんし、指輪サイズの獲物はほぼ気付かれる事ないので、不意打ちにベストです。

 

 さらには後々にしのぶさんが入隊し、刀に毒を混ぜる事に成功した時に、しのぶさんとそこそこ仲が良いと角指のトゲに毒を混ぜる技術を教えてくれます。

 

 事実上の補助武器の最終武器の一つと言っても良いです、角指自体はそこまでですが臨花ちゃんの体術、仙術と合わせると下弦以下の鬼には十分効果がありますね。

 

 

 “両方の人差し指と中指、それぞれ二つ合計四つ作ってあるので、受け取って欲しいと私に言う……ありがたい、遠慮なく使わせて頂こう、「無事を祈ってやすよ、戌亥サン」とひらひらと手を振って何処かに向かう彼を目で見送った“

 

 

 ”……うん?ちょっと待って、どうやって私の指の寸法を知ったんだろう?“

 

 

 なんでだろうね、多分女と聞くと飛びつくゲスでメガネでゴミな人のせいかもしれないね?

 

 それはさておき、新しい補助武器も手に入れうきうきなぽもと臨花ちゃん。

 

 続いて武器も変えちゃうよ〜〜〜〜〜ん。

 

 

 “狐面の人の家に着いた、刀を打って欲しいと言い「何か要望は」と聞かれたので少し考える……元々「電の呼吸」を主軸に『煌の呼吸』は生み出した、刀を使う人からの指南書なので最大限に扱うに最適な武器は刀だ、ここは変えない、となると……”

 

 

 要望の自由が増えたので長さや太さなどを変えられるようになりましたが、形は変えません。

 

 未知な呼吸で変に要望すると取り返しのつかない事になったりするのでね、いつぞやの話ですが『嵐の呼吸』を覚えた時、当時無知であったぽもは刀を太刀にし、太刀術が無いので詰み、喰われました。

 

 こういった孔明の罠がそこら中に散りばめられているのが鬼滅の刃RPGです、ムカつきますね?????

 

 形は変えませんが新しい効果を持つ刀にしたいので改造はします、弱くはない『紅月・新』ですが、別段強いわけでも無いです。

 

 「覚醒」は熱いんですけど発動率が上弦に遭遇するより低いので、期待値0です、ですので別の武器に変えた方が得策ってもんっすわ!

 

 

 さて改造で重要なのは猩々緋砂鉄と猩々緋鉱石の配合率です、打つのは刀鍛治の人ですがゲーム画面では操作する事が可能です。

 

 絶対に狙った武器が作れる!……とはなりませんが、絞る事は可能です。

 

 適当に配合率を弄っても変なのになるだけなので、しっかりと小数点まで弄りましょう、ほならねウィキみましょね。

 

 

 

 “纏まった要望を伝えると「三日で仕上げる」と告げて作業に入ったので一礼して家を後にする……もうやる事はない、温泉に行こう”

 

 

 そうだね。

 

 ……

 

 …

 

 

 

 

 

〜★少女入浴中☆〜

 

 

 

 

 

 

 真菰ちゃんとの混浴イベントは、カットだ!

 

 ぽもの動画は子どもからお年寄りまで観れる健全一般動画を目指してるので、まあ多少はね?(豹変)

 

 

 

 “身を綺麗にしていつの間にか真菰が予約してくれた宿部屋に泊まることになった、私が忘れてた事を見越したのだろうか?そうだとしたらすごいな、さすがだ”

 

 いや多分そうじゃない……いや野暮なツッコミはやめときましょう。

 

 うん、しばらく尺余りなのでコメ返ししていきまひょ!

 

 

 Q.人間以外は操作できないん?

 

 

 出来ないっすね……。

 

 仮に出来たとして、鬼を倒すのに日輪刀が必要な以上、動物が日輪刀を装備出来るか否か……多分無理だと思います。

 

 どこぞの刀を咥えた大型犬のようなキャラなら別でしょうけど……ワンチャンDLC???

 

 

 

 Q.RTAするならどんな構成?

 

 

 上げれられる例としては雷の呼吸に全振り善逸タイプか、出自を日の呼吸に縁のある者にして後半戦を楽にするなどですかね?

 

 既存キャラでやるなら最強の男、縁壱さんが一番早いタイムを叩き出すと思いますよ、ええ。

 

 鬼でのRTAは無惨様をプレイキャラにするか、もしくは出自『医者』の鬼を作り、薬学に精通させて無惨様乗っ取り計画などですかね。

 

 

 尤もぽもは走る気はないですけどね、ええ。

 

 単純に一回のプレイ時間が長く、失敗する度にリセットするのが面倒くさいので……んにゃぴ。

 

 

 

 “そろそろ刀が完成してる頃だろう、取りに向かおう”

 

 

 ということで刀鍛治の所に向かいましょう、はてさて結果は……

 

 

 “出来た刀を受け取る、元々私が扱っていた刀より幾分か軽く感じる、こちらの方が振り易い、特別形を変えた訳ではなく、より洗練された刀に仕上がっているのだろう”

 

 

 “刀の良し悪しは私にはよく分からないが、この刀が叡智の結晶である事はわかる、満足そうにしている狐面の人の様子を見るに、出来栄えは良かったのだろう……楽しみだ、早速試し斬りに鬼を屠りに向かいたい”

 

 

 

臨正(いざまさ)

 【特別な刀では無い、だからこそより洗練され煌びやかに輝くのだ】

 

 

 

 お、村正シリーズか?時正や正宗、貞宗ではなく臨正(いざまさ)とな?はじめてですがウィキに情報が載ってますね。

 

 ちょっと待って効果読む……どれどれ?

 

 

 ふむ。

 

 ふむ。

 

 ふむ……

 

 

 

 『煌禍(こうか):煌めき輝き災いを斬れ

  効果:力に+一段階、戦闘中中確率で『後光』を発動する、後光が発動した場合、敵対している敵全体のステータスを一段階下げ、怯ませる』

  

 

 

 強い!当たりや!!!!!!!

 

 この辺から常に何れかのステータスに+一段階はほぼほぼの武器で適当されます、その中でも力を引けただけでも運が良いのに、中確率発動の能力まで手に入れました!

 

 

 ステータス一段階下げは正直言うほど強くありませんが、中確率の発動なので発動してくれる期待値が高いです、一回の戦闘で50%ぐらいでしょうか?

 

 いやあこれは良い、良い武器を引けましたよええ!

 

 それにこの武器はまだ「完成」を残しているので、次に武器強化をする時にこれ以上の効果になってくれる可能性を残してくれています!

 

 

 いやあ期待以上だァ……この調子なら階級<乙>までは安定しそうですねェ!?

 

 着々と強くなっていく臨花ちゃん良いゾ〜これ!強くなれば強くなるほど生存率が上がるのでね!

 

 

 

 まあそれに比例して任務難易度も上がるんですけど、ふざけんな!

 

 

 “一度隠に自宅まで届けてもらい、真菰と家の物を整理していると任務の知らせが来た、真菰と二人での共闘任務らしい……お館様が意図的に組んだのだろうか?まあいいか、鬼を屠りに行こう”

 

 

 という事で早速鬼を屠りに行きまひょか。

 

 今回はここまでです、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 なぜこうなった?

 

 

 

 今日も同じように人を喰らい、一刻も早く鬼として強く、あの方に下弦に入れて貰うために尽くしていた。

 

 そこそこ長く鬼として生きてきた私は遂に二つの血鬼術を使えるようになり、例え鬼狩りの者に出会っても逆に食い殺してやった。

 

 この調子で下弦に仲間入りをすれば、さらに私は強くなれる。

 

 そうして強くなれば鬼になってから無くなった記憶も戻る。

 

 

 

 ちょうど離れた一軒家に狙いをつけ、襲いに向かおうとする時に二人組の少女を発見する。

 

 鬼狩りだ。

 

 二人相手だがそれがどうした?年頃の少女、弱そうで食べがいのある体。

 

 

 私に気付いてるようには見えない、私は経験から完全に姿を消す技術を身につけていたのだ。

 

 

 幻覚を見せ隙を作った所で、殺す。

 

 

 

 

 “見てるな”

 

 

 ーーーーーー何!?

 

 私が反射的にその場を退くのと同時に二人組の片方が瞬時に閃光が煌めくかのように斬りかかってきた!

 

 

「良く気づけたね!?完璧に姿を消してたはずなのにさァ!」

 

 続け様に振われた刀の先は幻覚、私は目に見える対象の視界を支配する事が出来る、純粋な戦いは強いとはいえないが、この血鬼術だけでも十分に有効だ。

 

「死ね!」

 

 私が鬼としての怪力をぶつけようと拳を振るった。

 

 

 

 しかし私の拳はその少女の顔を殴ることなく、紙一重で躱されーーーッ!

 

 

「ッアアァア!!目、目がッ!」

 

 痛い?!

 

 なんだ、何をされた?

 

 ナイフのようなものが私の目に?!

 

 “飛べ…!”

 

「ぐっ!」

 

 

 目が回復しきる前に、その隙を突かれて私の体は宙に飛ばされた、なんだ?!体術か何かなのか?

 

 

 くそ、くそ!体が思うように動かない!投げ飛ばされた時に何か細工された!

 

 こんな戦い方のする鬼狩りなんて聞いてない!

 

 

 “真菰!”

 

 

「水の呼吸……」

 

 

 まずい!

 

 まずいまずいまずいまずいまずいまずい!!!

 

 死にたく無い死にたくない死にたく無い!

 

「ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

 

「ッ……ごめん臨花、少し遅かった」

 

 

 

 私の体がブチブチと膨れ上がっていく。

 

 巨大な人の形をした鬼では無いモノに変わる、熊のような虎のような獅子のような、ナニカに。

 

 

 

 追い詰められた時、発動出来る私の血鬼術。

 

 

 

 

 血鬼術嵌合変貌(キメラ)

 

 

 

 

 あはははははは!!!

 

 

 どう?私のこの姿!おっきくて強い!最強の体!

 

 人間では決して味わえない全能感!腕を一振りするだけで木々を薙ぎ倒す強靭な腕力!

 

 疲れるからあんまりやりたくなかったけど、この姿になって倒せなかった鬼狩りは居ないわ!

 

 

 うふふふふふふ!ねえ、恐ろしい?恐ろしい?私が恐ろしい?

 

 

 命乞いの一つぐらいは聞いてあげても良いわよ。

 

 

 

 

 

 “醜いな、気持ち悪いんだよ“

 

 

 

 

「……ア?」

 

 

 ”丁度良い……見せてやる“

 

 

 ”フゥ……“と、独特の呼吸音がした。

 

 全神経が今すぐこの少女を殺せと信号を放ち、踏み潰してやろうと向かう!

 

 

「させない……水の呼吸、参ノ型 流流舞い!」

 

 

 ァァァ!くそ!ちょこまかちょこまか鬱陶しい!

 

 私が腕を振るえば刀で受け流され、踏み潰そうとしたら強い回転で足を切り刻まれる!

 

 

 ”煌の呼吸…… ”

 

 

 突如、まるでその少女の背後に太陽の如き光の後光が見えるような錯覚を覚えて怯む。

 

 ……あれはやばい、何をするかわからないけど、絶対にやばいものだ!

 

 

 

 一瞬で跳躍したその少女は、私の視界よりも上へと飛び立って、刀を突き刺す様にこちらに向けてーーーーーまるで残像のようなスピードで私に飛来するーーー!

 

 

 

 

 “参の型 星流れ・破天御剣(はてんみつるぎ)

 

 

 

光が駆ける。

 

 

煌びやかに流星を連想させるかのように、私の指、手、腕、足の至る所、全身の全て、髪すらも一瞬で斬り刻まれ、私の体は破壊された。

 

 

 何をされた!?

 

 

 何をされた!?

 

 

 何をされた!?

 

 

 斬ったのか?あの一瞬で、私の体の大部分を?細切れに破壊したのか?!

 

 

 ま、まずい、早く回復しないと、再生しないと。

 

 何もできない、動く腕も足もない、頸が切られてしまう、斬られる!いやだ!いやだ!いやだ嫌だいやいや嫌!!!いやだ!

 

 

 未だ生きてたい!だって私は鬼になってやっと自分の足で立てるようになった!病弱だった私がやっと自分の足で立てるようになったんだ!

 

 強靭な肉体にだってなれた!病にも、私を虐めて愉しんだ奴にも!性の対象として弄んだアイツにも!殴られても、蹴られても、叩かれても、傷まない体になれたのに、強くなれたのに!

 

 最後に親に捨てられてこのまま誰にも知られずに死んでゆく、そんな私を救ってくれたあの方に満足に恩も返してないのに!

 

 

 “煩いな……早く死ね、今すぐ殺してやる……ん?どうしたの真菰?”

 

 

 「私にやらせて」

 

 

 “何で?まあ、良いけど“

 

 

 どうして!どうして!

 

 

 どうしてよ!!!

 

 

「……それは、自分が一番分かってるんじゃないの?」

 

 

 そんな声をかけられた。

 

 どこか憐れんでるような目から背ける

 

 

 わかりたくない。

 

 わかりたくない。

 

 わかりたくない。

 

 

 ”真菰?暫く再生しないからといって油断できないよ、早く殺そう”

 

「わかってる」

 

 

 ああ。

 

 

 いやだ。

 

 

 痛いのはやだ。

 

 

 いや……

 

 

「せめて、安らかに殺してあげるね」

 

 

 

 

 ぁ……

 

 

 いた、くない。

 

 

 どうして?

 

 

「伍ノ型、干天の慈雨……」

 

 

 慈悲?

 

 人をいっぱい殺したのに、いけないことだってわかってた、でも、それ以上に憎くて憎くて、憎かった。

 

 

 そんな私にも優しくしてくれるの?

 

 

 ぅ、ぁ……あ、あぁ。

 

 

 

 

 生きてる時に、会いたかったよぉ……

 

 

 

「次は、貴女に優しい世界で生まれますように」

 




感想評価、お待ちしてま〜す!誤字報告いつもありがとう!ここすきも見てるゾ。

土日かな(次)


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討伐後〜救出任務まで

ランキングに残ってて嬉しいから土日前に書き終えたゾ
なので初投稿です。


 ピロピロピロピロ

 

 ォーリォーリ

 

 

 アヒョン⁈

 

 

 ぽもです。

 

 えー、前回は階級<丁>になっての初任務!新しい呼吸を一つ披露して終了した所ですね。

 

 今回使った『煌の呼吸 参の型 星流れ・破天御剣』は刹那に跳躍し、空中から星が降ってくるかのような流星のエフェクトで対象に向かい、対象を縦横無尽に切り裂き、バラバラにします。

 

 対象が大きければ大きい程威力は高くなっていく対巨大鬼戦・障害物に有効な攻撃です。

 

 まだ呼吸の練度が十全ではないので少し発動するのに時間がかかってしまうので一対一で扱うのは未だ難しそうです、それと体力の減りも大きいので、ここぞと言う時に使うことにしましょうか。

 

 

 “真菰の取った行動を否定したいわけではないが、不可解だった、鬼に慈悲を向けることに何の意味がある?人を殺した、犯した罪は死ぬ事でしか拭われない奴らに?”

 

 

 前回のトドメは真菰ちゃんの「干天の慈雨」でしたね、絶対鬼殺すウーマンな臨花ちゃんにとってこの行動は理解できないようです。

 

 だからって臨花ちゃんは臨花ちゃんで殺した後も蹴っ飛ばしたり容赦なく罵倒したりとそこそこやりたい放題、余程恨みが強いんでしょうね。

 

 これは家族無くした以外にも何かあるな……?

 

 

 もしかして今までのぽもの鬼に対するストレスが継承した可能性が微レ存……?!

 

 

 “聞いてみると、「鬼になる前は1人の人間だったから、せめて安らかに眠らせたい」と言う……そういうものなのだろうか?私には分からないな「だめかな?」と言われたので、その行い自体を否定するつもりは無いし、好きにすれば良いんじゃないかと返すと、笑顔で「そっか」とつぶやいた”

 

 

 “任務は終わりだ、帰って荷解きの続きをやろう”

 

 

 

 理解も共感もしないけど否定はしない辺り臨花ちゃんはいい子や。

 

 いつぞやの……確か8回目の時にすんごい強烈な『自我構築』をした子がいまして。

 

 遂には鬼を殺す気持ちが強すぎて「鬼に味方する者」も殺しちゃったんですよね、その行動をやめろと言われてもやめないというか止めれなかったので、鬼殺隊をクビにされ、特殊エンド『無所属の鬼狩り』を達成しちゃいましたね???

 

 臨花ちゃんは人間には優しいのでそういう事は無いと思います、てかやめてくれ、そういう変なことしないでくれ、今回は珍しいのを回収したいのではなく生存をしたいの!

 

 ……余談ですが24周目のプレイキャラも中々凄かったですね。

 

 気分転換も兼ねた鬼側でのプレイだったんですが、特に特別な事はしてないのに選択肢に『無惨様に進言』と出たので押してみたらですね。

 

 

 『引きこもってないでさっさと鬼殺隊本陣乗り込んだりして殲滅しませんか?』

 

 

 って言ったんすよ、いやもう大草原、そりゃそうだ。

 

 

 したらば無惨(笑)様にブチギレて殺されました、は?

 

 

 そんな第24周目の動画URLは概要欄に貼っときますね、最後はあんまりな死に方でしたが、弱い部類の血鬼術で下弦の参まで上り詰めた結構稀な例なので、見所はそこそこ?ほならね?

 

 

 

 さて、任務を終えましたが救援任務が発生してるので回収しましょう。

 

 

 これからゲーム時間半年の間は「胡蝶姉妹のどちらか」に会うまで救援任務に向かいます、縁作りの為ですね、補助武器の投げ刀、そして角指に毒を付与するためにもしのぶさんの友好値は特に重要です。

 

 カナエさんは……まあ友好値上げますけど、うーん……上弦の弍かあ(おめめぐるぐる)

 

 

 えー……?勝てねえよあいつ、つええもん。

 

 朝まで耐久する……?じゃあ仮に耐久するとしてステータス柱(中)は必要だろ……?真菰ちゃんや不死川さん、他有能強モブ隊士を戦場にどうにか連れてこれても、ステータス柱(下)は欲しい……。

 

 うーん……いや、うーん……。

 

 …

 

 …

 

 

 えー。

 

 

 やっぱ無理ですね、諦めましょう。

 

 童磨が強すぎる、あいつチート過ぎる、できひんやん普通!

 

 

 さて暫く任務、任務、交流、任務、鍛錬、任務の日々が続きますが、特に撮れ高もないので加速します。

 

 

 さて、コメ返ししましょうかね。

 

 

 

 Q.猗窩座の過去編に出てくる剣道道場の跡取り息子や門下生を鬼殺隊に入隊させたり、鬼化させることはできるか?

 

 

 門下生はもれなく猗窩座さんにぶっ殺されるので無理です。

 

 跡取り息子は……ああ、最近シナリオが追加されました、他の動画投稿者様がやってましたね。

 

 操作キャラになり、まともになった跡取り息子は狛治くんと親友になるらしいっすよ?

 

 そんでもって恋雪さんとは絶対に結ばれないので、諦めましょう……あの二人の間に絶対に入れさせない強い意志を感じます。

 

 

 

 ただ結局運命は変わらず、狛治くんに誘われ共に墓参りに行く最中、門下生が暴走し、悲劇が始まってしまいます。

 

 

 

 暴走を止められず、鬼になるのを止めれず、失意のドン底に、せめてこの手で止めると決意し才能を開花させた跡取りの息子は鬼殺隊士に。

 

 そこから様々な任務をこなし、柱になると、シナリオの終盤戦へ。

 

 

 降り注ぐ雨の中、遂に猗窩座と邂逅、元親友を止める為、その呼吸は雨と雪の間の『霙』へ変わりーーーーーー

 

 

 と、続きはご自分で、やろう!

 

 

 

 あれ、尺がまだ残ってますね。

 

 

 

 そんな皆様のためにぃ(ニチャア)

 

 

 

 

 

 

 階級丙、そして乙に上がる為の条件を話しましょう。

 

 

 あ、既プレイ兄貴姉貴は飛ばして、どうぞ。

 

 

 さて階級丙になる為の条件ですが、特に難しいものはなく、簡単です。

 

 まず一にオール丙のステータス……もう少しですね、頑張りましょう。

 

 二にこれまでの任務完全成功数が一定以上……うん、これも問題ありません。

 

 三に隊士内での信用信頼と書かれてますが、これも問題ないです。

 

 ロールプレイ上、ワンマンプレイを貫くタイプのキャラでプレイしていても問題ありません、「あいつ性格は良くねえけど強いよな」って感じで実力で信頼してくれます。

 

 

 だけです。

 

 

 なので簡単に丙に上がることができます。

 

 

 

 そしてこれは製作者の歪んだ性根の悪い罠です。

 

 

 

 階級が丙になると緊急任務が増え、危険度の高い任務をこなさなければならない事が多くなります、下弦でもないのに下弦並みに強かったり、ていうか下弦が出てきたり、なんなら極低乱数で上弦と出会います、祈りましょう。

 

 と同時に一部の原作の話の介入が出来る様になりますが……この段階では介入したところでの話なので、以前お話しした匡近さんの生存を掛けた戦い以外は極力関わらないようにしたい所。

 

 この段階で会えるかもしれない未登場の原作キャラはいるにはいるんですが、低確率ですし、期待しない方が良いです。

 

 あ、でも時透兄弟に会えたら交流を持ちたいですね。

 

 無一郎くんの実力もそうですが、原作では鬼に殺されてしまった兄、有一郎くんのスペックも無一郎くんとほぼほぼ変わらないので、上手く彼を鬼殺隊の道に誘う事が出来たら、入隊して半年で柱入り出来る才能の塊がもう1人増えます。

 

 

 えっぐ。

 

 

 とはいえ、有一郎くんちゃんは特殊技能の関係から、無一郎くんちゃんを超える事は出来ないようになっているようで、まぁだからって余りあるぐらい強くはなる毒舌系美少年です。

 

 

 まあ会えたらいいな〜〜ぐらいに留めておきましょう、大抵会えないです。

 

 

 さて乙に上がる為の条件ですが……まず第一にステータスオール乙、いつものですね。

 

 次に緊急任務達成数3回以上、生き延びてくれれば達成できますね、完全成功じゃなくて良いのは気が楽です、せめてもの優しさなんでしょうかね???ムカつきますね???

 

 三つ目ですが……「壁を二つ越える事」です。

 

 今まで100/100が呼吸、そして技術のカンスト値でしたが、ここまで来ると壁を越える事を強要される事になります。

 

 壁を越える条件は技術によって様々ですし、比較的越えやすいのも有ればいやこれ無理!なのもあります。

 

 条件はシークレット、全部不明です。

 

 

 は?

 

 

 ですが安心して下さい、100周プレイヤーであるぽもはウィキを片手に大抵の技術の壁の越え方を知っています、のでしっかり壁を越える条件を達成すれば、何も問題要りません。

 

 あ、煌の呼吸……というか派生呼吸については問題ありません、以前も言いましたが習得段階で50/200なのでね。

 

 今では雷の呼吸と同値の80/200です!ウゥンいい成長率だ……このまま100を超えれば下弦とも戦えるようになりますし、このまま終盤まで持っていけますねえ!

 

 上弦と戦うにはやはり200の壁も超えて欲しいですが、煌の呼吸に関しては手探りで壁を越えるしか方法が無いので、優先度は他に持っていきましょう、最悪超えなくてもやりようによっては頸を切れます。

 

 なので実はもうすでに一つ壁を超えています、なので後は何れかの技術から一つ壁を超えればこの条件は突破できます、頑張りましょう。

 

 

 乙になる為の条件はこんな所ですね。

 

 

 

 ”林を走る、木々を走って今回の救助場所に全速力で向かう……最近名付けることに決めた鎹鴉、クロえもんに隊士の情報を聞いてみると今年に新しく入った将来有望な姉妹らしい、任務帰還中に姉妹の実力以上の鬼に遭遇してしまったとのことだ……姉妹……か、早く助けにいかないと“

 

 

 

 お、きたきた。

 

 ラッキーなことに姉妹両方接点を持てますね、この時期のしのぶさんは正直言って弱く、姉の方のカナエさんはまだ成り立て……ゲーム時間ですと、四ヶ月かな?なので実力は己寄りの庚です。

 

 四ヶ月って考えると強いんですが……丁クラスの鬼に敵う筈もなく。

 

 なので臨花ちゃんが助けに行く必要があったんですねェ〜!

 

 

 ほなパパッと助けまひょか!

 

 

 て所で終わりです、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 最終選別を終えて鬼殺隊士として、四ヶ月程経ち、鬼狩りも順当に熟せるようになってきた。

 

 順当に熟せるといっても、腕力が足りなくて鬼の頸を斬れない事は変わらない、何か別の手段で鬼を狩る必要がある……。

 

 姉さんはその事に「無理に考えなくていいわよ?しのぶの分まで私が頑張るわっ!」と言ってくれたが、そういう訳にもいかない、私の煮えたぎる心は鬼を殺す殺意を日に日に増幅させている。

 

 なにか、そう、例えば毒……藤の花を鬼に与える手段などが有れば、私でも鬼を狩れるようになる、頸を斬る事以外で鬼を狩れるようになる。

 

 発想だけは出来ている、でもそれを現実に持っていく事ができない。

 

 

 どうすればいい……?

 

 

 人里に紛れた鬼を狩る今回の任務も、調査こそ私が主体に動いたが、実際に鬼を狩ったのは姉さんだ、大して役に立てない。

 

 

 そうやって思い詰めていたからか、鬼狩りを終え後は拠点に帰るだけというところで、私はその時から感じていた小さな違和感のようなものに対して触れる事なく、姉さんと一緒に帰還していた。

 

 

 これは後々になって気付いた事だけど、多くの鬼殺隊士は任務を終え、帰還するその間に鬼に襲われ、そのまま殺されてしまう事例が多かった。

 

 

 私はその可能性に気づく事なく、姉さんのたあいのない話を聞き流しながら思考に浸っていた。

 

 

 ふと、姉さんの足が止まる。

 

「姉さん?」

 

「しのぶ、何かおかしいわ、気をつけなさい」

 

 

 言われて気づく、日は既に落ちかかっている、数分もすれば完全に落ちる……鬼が潜んでいる可能性も存在している。

 

 刀に手をかけるーーーー瞬間、風を切るような音が聞こえた。

 

 

「ーーーーッ?!」

 

 

「姉さん!」

 

 隣にいたはずの姉さんが飛来してきた何かと共に飛ぶ。

 

 反応できなかった!

 

 何?いや、わかりきった事だ!

 

 鬼だ!

 

 背中に鳥の羽の生えたような鬼!今まで見てきた鬼の中で、恐らく一番強い!

 

 

「ッしのぶ!逃げなさい!」

 

「おっと、そうはさせねえヨ」

 

 

 姉さんの言葉に反応する前に、いつの間にか鬼が目の前に居た。

 

 ッ……!速い!

 

 「寝てナ」

 

 気だるそうにな声と裏腹に豪速球で降り掛かる拳を刀でなんとか受け止め、その衝動を受け流せずに私の体が宙に飛ぶ。

 

 続け様に振われた拳は、私の元にきた姉さんの刀で受け流される。

 

 「っ……!重い」

 

 「弱いのによく動くナ?」

 

 

 速いけど、なんとか追いつける、姉さんと合わせればーーーーー!

 

 

 

「じゃ少し本気出すカ」

 

 

 ズン!!!

 

 

 「ーーーーーーーッアアア!!」

 

 刹那、地面に叩きつけられる。

 

 遅れてやってくる痛みに私は成す術もなく鬼の拳をまともに食らったのだろう、体が痛い、上手く息ができない。

 

 視界に姉さんが見える、なんとか受け止めたみたいだけど、あまりの衝撃に刀を握れていない。

 

「ーーーーっしのぶ!」

 

 

 姉さんの声が聞こえる、大丈夫、私はまだーーー

 

 

「こっちから食うか」

 

 

 頭を掴まれて私の目が鬼の目と合う。

 

 その目に見える『捕食者』の色に、私は家族を鬼に襲われたあの時の光景が走馬灯の様に駆け巡る。

 

 怖い。

 

 ……でも。

 

 

 目を背けることはしない!

 

 せめてどうにか一太刀でも浴びせてやる!!!

 

 

「じゃ、いただきます」

 

 

 鬼が私を喰らおうと口を開く。

 

 

 ……せめて。

 

 

 せめて姉さんだけでも生き延びて……っ

 

 

 

 

 

 

 「ーーーーッ?!」

 

 

 

 

 今にも私の頭を食おうとしていた鬼が突如、私から全力で離れる。

 

 

 瞬間、雷のような……稲妻のような閃光が私の目の前に降臨した。

 

 洗柿色の小紋羽織を着た、少女。

 

 

 “安心して、後は任せて良いよ”

 

 

 振り返った少女は私とそう変わらない歳の様に感じる、柔らかく、安心させる様に私の乱雑になった髪を整えてその人はそう一言言った。

 

 救援に来てくれたの?もしかして鎹鴉が報告してくれたのだろうか?

 

 

「おいおい……分かるゾ、お前強いナ、せっかく」

 

 

 少女の姿がブレる。

 

 

 話しかける鬼にいつの間に接近した少女が頸に刃を振るう、それに反応して鬼がどこかから取り出した……或いは、生み出した槍のようなもので応戦する。

 

 

 「す、すごい……!」

 

 

 姉さんの思わず溢れた賞賛の声が聞こえる。

 

 目で追えない、速すぎる、鬼が強いのはわかってた、今の姉さんでは敵わない相手だということは知ってた。

 

 そんな鬼について行くどころか、優勢に刀を振るう!

 

 

「話す事もしねえってカ!」

 

 

 金属音が響き合う。

 

 あの少女は時に刀を手放して体術の要領で応戦したり、投げナイフのようなもので人体の急所、鬼が再生に時間のかかる場所に突き刺したりと、様々な手段で鬼を攻撃する。

 

 凄い……これが上の階級の方の鬼殺なのか。

 

 いつしか私の心に不安は消え、安心感が芽生えた。

 

 

 一際大きい雷の様な音が聞こえたと思えば、鬼が両腕を切り飛ばされた後だった。

 

 

 「ックソ!何なんだお前!」

 

 

 

 ”お前を殺す人間だ”

 

 

 スゥ……という、独特の呼吸音。

 

 

 どこか神秘的な様まで感じる、煌びやかな色がその少女から溢れ出る。

 

 

 あれは何の呼吸なのだろう?私が今まで見た中にはあの呼吸はなかった……花の呼吸の様に、何かの呼吸の派生なのだろうか。

 

 

「クソ!クソが!オマエ!オマエオマエオマエ!見た事があるゾ!あの時の鬼狩りだな!クソ!何でここにいるんだ!折角あの場所から離れたのに!」

 

 地面がうねり大地から芽生えた木々が予測不可能に動き回り、少女に向かって急速に接近する。

 

 あれは……血鬼術?!地面を操る血鬼術か!

 

 うごめく木々が少女に向かう、少女は何故かその場に止まったままだ、危ない、いや、そんな!

 

 当たる!当たってしまう!

 

 あ、あぁ……。

 

 

 そんな……。

 

 

「フハハハハ!やった!やったぞ!やってやった!小娘が!図に乗りやが……あ、あ?なんで」

 

 

 

 

 不可解な現象が起きた、そして直ぐにその理由がわかる。

 

 

 いつに間にか、側から見ていた私も、恐らく姉も、戦っている鬼ですら気付かれる事なく少女は鬼の背後にいた。

 

 

 

「なんで俺の首が?」

 

 

 

 

 

“それは残像だ”

 

 

 

 

 

 迫り来る攻撃に対して、光の様に駆け出し、あたかもそこにいるかの様に残像を見せる呼吸。

 

 

 

 “煌の呼吸 弐の型  残煌(ざんこう)……“

 

 

 

「ッアアアアア!!!あ、ァア?!な、あ、あ……クソ……が」

 

 

 鬼の断末魔が空気を響かせ、消えていく。

 

 

 警戒する様にその少女は消える最後まで油断も慢心もしなかった。

 

 

 

 “終わったか”

 

 

 少女は一言呟いた後に、未だ動けないでいる私に近づいてきた……何か、なにか言わないと、助けてくれた事の感謝とか、ええと、……ッあ、声が出ない、それどころか咳き込んでしまった。

 

 

 ”無理しないで良いよ“

 

 

 少女はそう言って私をおぶる。

 

 

 ーーーーーー恥ずかしい。

 

 

 ”そっちの……お姉さんは歩けますか?“

 

 

「あ、ええ!その、ありがとうございました!貴方のおかげで助かりました」

 

 

 

 ”間に合って良かった……ああ、自己紹介がまだでした”

 

 

 “私は戌亥臨花、階級は<丁>です……お二人は?”

 

 

 

 それが、私と戌亥さんの初めての邂逅。

 

 後の友人であり、鬼殺隊になりかけだった時に駆けつけてくれた、命の恩人。

 

 その出会いが私に何をもたらしたのか、この時はまだ知る事も察する事も出来なかった。

 

 

 




いつも感想評価ありがとう!誤字報告まじで感謝の意。ここすきも見てるゾ〜コレ!

早かったら日曜っスかね…(次)


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丙昇格〜甘味処まで

いや俺もこんなに早く書けると思わなかったよ。
土曜に投稿したので初投稿です

※ネタバレ注意のタグ追加しました、一応ね。
後指摘が入ったんで技師を業師に変えます。


 コタエワドコ ッ

 

 

 ドンドンぱふぱふチキチキ!鬼狩戦争はーじまーるよー。

 

 てことでぽもです。

 

 

 いやどういう事やねん。

 

 

 

 前回は胡蝶姉妹を助け、また新しい型を一つ見せたですね。

 

 弐の型『残煌(ざんこう)』は全呼吸の中でも上位の回避力を持つ型です!

 

 まばたき一つで残像を残して消えるので、並大抵の実力ではその事象を看破出来ず、残像の位置とは全く別の方向から来る刃に対応する事は出来ないでしょう!

 

 正直この呼吸……というか回避特化の型が本当に強いのなんの、やっぱ回避の型が一つあるだけで安心感が違います。

 

 元々の予定だった電の呼吸にも弍の型『残光』とありましたので、煌の呼吸にもあってよかったえがった!

 

 体力にかかる負荷もそこまでない型なので、少し危ないなと思ったタイミングで手軽に発動出来るのがまた嬉しいっすねェ!

 

 

 まあそれにあぐらかいて回避ばっかしてるとスタミナ切れて死ぬんすけどね……(にっこり

 

 

 あ、ちなみに一番回避力の高い呼吸は霞の呼吸 漆の型『朧』です、無一郎くんちゃん流石だね。

 

 仮定の話ですが、原作での決戦が一年遅かったら黒死牟戦で無一郎くんちゃんがあんな容易く倒される事は無かったでしょう。

 

 

 

 

 さて特に取れ高らしい取れ高も無く、胡蝶姉妹を助けて一ヶ月ぐらい経ちました。

 

 

 ”階級が丙に昇格した……同期の中では二番目に丙隊士になった、鬼殺隊士の上から三番目の階級だ……不死川さんは数日前に乙隊士になったと聞く、並べたと思ったらまた一歩先に行ってしまった、すごいな、不死川さんは”

 

 

 ということで予定より早くも遅くもなく無事階級が上がりました。

 

 一番死亡率の高い階級です、祈りましょう。お願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いなんでもお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いしませんお願いお願いお願いお願いマッスルお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願い死なないで城之内お願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いダーリンお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いちくわ大明神お願い誰だ今のお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願い

 

 

 “私が考え事をしていると何を思ったのか「直ぐに追いつくから」と真菰はほんの少し悔しそうな顔で言ってきた、うん、真菰ならできる、待ってる“

 

 

 うん?もしかして百合の香り?

 

 ええやん。

 

 

 

 さて、丙になったので今後の方針を定める……前にィ(にっこり)

 

 

 

 

 

 臨花ちゃんのステータスを確認しましょう。

 

 

【戌亥 臨花  階級<丙>

  能力値 トータル 丙

  力>>>丙

  技>>>丙

  体>>>丙

  速>>>乙

  運>>>己

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌87/200

  技術

  剣術100/100 居合94/100 体術100/100 仙術21/100 歩法100/100 気配感知100/100 暗器術100/100 交渉術88/100 抜刀33/100

  技能

  応急手当 踏ん張り 対の先 業師 奮闘 常中(中) 心眼 奇襲無効 止水 交渉上手

  特殊能力

  『速度+』 】

 

 そして【臨正】の武器効果「煌禍(こうか)」も含めて……うん、強い!

 

 ステータスはやはり速の乙が際立ってますねえ!特殊能力の速度+の上昇効果も加味すると甲と同等と思っても良いです!とんでもねえ速いっすね……

 

 力も武器効果を加味したらほぼ乙ですし、技も能力『業師』の効果で実際は乙です……なのでそれらを合わせるともう乙隊士並みのスペックですね。

 

 カタログスペックだけでも鬼殺隊士全体の中でも有数な隊士に成長しましたねえ……流石や臨花ちゃんや(おやごころ)

 

 ついでに運の己も中々ですよ!上がらない時はマジで上がりませんので!

 

 

 派生呼吸は妥当、技術は……居合がもう少しで100になりますね、そして歩法が100になりました。

 

 抜刀は自然と習得しましたね、因みに居合と抜刀って同じ意味らしいっすよ?じゃあ何で居合の派生で得るんじゃなくて自然と取れたかって?

 

 まあ何かしらのフラグを踏んだんでしょうね……煌の呼吸を使ってる時に無意識に?

 

 技能の数も中々……新しく入った歩法から会得した「止水」はストレス値が上がるのを下げる効果をしています。

 

 技術「明鏡」を会得すれば「止水」と組み合わさって、ストレス値が一切上がらなくなり、精神耐性も鋼並みにブレる事なく、剣筋のブレが無くなったと剣術に少しばかりボーナスが入ります、目指していきたい所ですね。

 

 そういえば交渉上手も会得しました、やったね、もう選択肢で悩む事がほぼ無くなりましたよ、ゲームテンポも上がってぽもは嬉しいゾ〜?

 

 特殊能力は変わらずです。

 

 

 

 ぽものPSも加味した上で、普通の鬼はほぼほぼ勝てます、強い鬼相手には7〜8割ぐらいで勝ちたい……勝てそう?やれそう?いけそう?

 

 ほぼ下弦みてえなうざいしつよい鬼相手には単独で多く見積もって五分五分ですかね、極力出会わない事を祈りましょう、一ミスでもしたら片腕が飛ぶような相手とは戦いたくありません。

 

 

 上弦は無理!でも遭遇率はパーセンテージ以上に感じますねェ!やめてお願い来ないでやめて。

 

 

 上弦に出会って五体満足で帰れるのは猗窩座さんただ一鬼だけです、そもそも猗窩座さんは『弱者』の『女』に出会っても見向きもしません、戦いにならないんすよ。

 

 なんでどうにか臨花ちゃんの行動を抑えて逃げるか、何処か行くまで偲びましょう。

 

 他と会ったら?

 

 

 それを機に引退っすかね、へへ、へへへ、ウヘッヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!

 

 

 

 

 はい。

 

 

 では下弦はと言うと……そうですね、単独では無理でも、共闘ならいけなくもないんじゃないっすかね?

 

 例の原作にて匡近さんを殺した下弦の壱と戦うにはどうか?

 

 ではここで対策会議をしましょう。

 

 

 

 あ、ここで一言断っときますが、この時点での下弦の壱のネタバレを含みますので…… 公式小説「風の道しるべ」を、皆読もうね!!!

 

 

 

 ……

 

 …

 

 

 いいかな?

 

 

 

 さて、匡近さんを殺した下弦の壱「姑獲鳥(うぶめ)」ですが…… 嗅いだ者に幻術を見せる珠世さんと同じ幻惑系の血鬼術を使うタイプです。

 

 それ自体は臨花ちゃんの『奮闘』で半減、或いは無効出来るのでそこまで重要ではないんですが。

 

 姑獲鳥の周りにいる姑獲鳥に囚われている子供たち、そして姑獲鳥本体のスペックがとても厄介です。

 

 まず子供がいるだけで行動に制限が掛かります、そしてマインドコントロールをされている子供達は姑獲鳥が危険になると、割って入ってきます。

 

 そのままぶっ殺したい気持ちを抑えて、なんとかしましょう。

 

 対策としては、2人に戦ってもらっている間に戦線から遠ざけるのが一番いいです。

 

 その為にも交渉術を100/100にして能力『分析』を取り子供の精神状態を分析し、理想的な対応で一時的に信用してもらい、遠ざける事に成功させるのが理想でしょうか。

 

 

 次点で、子供の行動を随時気に掛ければ、いざと言う時に対応できますが……それだと臨花ちゃん自身が戦闘に参加できなくなります、確実性を求めるならやはり、早々に交渉術をカンストさせましょう。

 

 

 姑獲鳥本体のスペックは対策という対策は出来ないです、未来の風柱にその兄弟子でやっと均衡が保てる実力が姑獲鳥という人物です、普通に強いんですよこの鬼。

 

 この鬼が強いというか、下弦の壱になれる鬼が強いと言った方が良いかもしれません。

 

 あの魘夢(えんむ)くんだって能力自体は強いんですよ?柱すらも夢オチさせる事が出来ますからね。

 

 そもそも彼は血鬼術のスタンス的にサポートに徹するのが最適だし……ほんと無惨様戦略のせの字も知らねえな。

 

 

 では姑獲鳥はというと無惨様から与えられた血の濃さ、そして稀血なども食している事で下弦の中でもトップクラスの再生力、素のスペックが高いのでそこに幻惑系の血鬼術が合わさり、特別隙らしい隙が無い鬼になってます。

 

 

 ふざけんなよ、弱点らしい弱点が無えじゃねえかお前。

 

 

 正直、今の臨花ちゃんでこの均衡を崩せる程かと言われると、不安が残ります、戦闘自体には付いていけますが、それでもスペックは甲隊士の二人に一歩劣ってしまいます。

 

 何より技術の何一つ壁を越えれてないのがネックです、体術でも剣術でも暗器術でも、どれか一つは超えたい所。

 

 

 不死川さんが甲隊士になるまでに、臨花ちゃんの育成が追いつくかと言われると……うーん。

 

 

 最悪勝利したとしても、両腕両足のどれか一本を持ってかれるかもしれません、それはダメです、それはいけない、あまりにもよろしくない。

 

 臨花ちゃんは勿論、不死川さんも匡近さんも五体満足で生き延びて貰わないと……変に生存しても意味無いんですよ……倒した後にしっかりと戦闘復帰出来る状態じゃないと意味無えんだ……マジで。

 

 

 

 

 

 

 なんてね。

 

 

 

 確かに姑獲鳥は強いです、最初から下弦の壱に君臨している事から、そのまま成長していったら上弦になる可能性は高いでしょう。

 

 ですが忘れてませんか?

 

 

 不死川さんの稀血を。

 

 

 “久々の休暇、気分転換に甘味処に行こう……真菰は任務なので、久しぶりに一人だ、何を食べようかな、お給料はいっぱいあるし、食べられるだけ食べてみようかな“

 

 

 ということで交流イベントです。

 

 多分胡蝶姉妹だと思います。

 

 え?話の続きが聞きたい?これ以上は言わなくても……わかるでしょ?まあ一つ言える事は、交渉術だけは絶対に100/100にしましょうって事です。

 

 

 “知っている顔がいる……あの二人は、この前助けた二人組だ……たしか胡蝶しのぶに、胡蝶カナエさんだったかな、数日振りに会えるとは思わなかった、向こうも気付いたようで挨拶をしてくれる、どうやら胡蝶姉妹も同じ目的だった様で、嬉しいことに一緒にどうかと誘ってくれた、もちろん承諾する”

 

 

 

 やったね臨花ちゃん、女友達が増えたよ。

 

 

 カナエさんとはあんまり仲良くなり過ぎるといざいなくなった時にストレス値に大ダメージを受けるので、そこそこの距離は守ろうね。

 

 

 “仲睦まじい姉妹が何故鬼殺隊士に?と疑問に思い、すぐに振り払う、そう言った事情は人それぞれだ、深くも関わってない人に事情を聞くのは失礼だろう……”

 

 

 そうだね。

 

 

 “と思ったのが伝わったのか、カナエさんは何故鬼殺隊士になったのかを語ってくれた“

 

 

 え、なんで?

 

 

 “何故わざわざ?と聞くと、「臨花ちゃんには話したくなっちゃったの」と言われ、それは理由になってないと思いながらも……信用してくれたのだろうかと、嬉しくなった”

 

 

 いや待ってカナエさん?うちの臨花ちゃんを落とそうとしないでくれますか?

 

 

 いや本当に。

 

 切実に。

 

 やめて?

 

 

 “しのぶに「臨花さんはどうやって強くなりましたか?」と言われるが私はそんな強い人じゃない、周りを見渡せばもっといる、それでも助言をするなら、自分に出来る事を全力でやっただけだ、それ以上の近道はないよと返した……これが助言になっていれば良いけど”

 

 

 うんまあしのぶさん的には十分助言になってると思います、より一層毒の開発が早くなり、予想より早く「蟲の呼吸」を覚えてくれるでしょう。

 

 

 ”何か納得したようで「ありがとうございます」と言われた……そうだね、じゃあ、お礼代わりに敬語をやめて欲しい、同い年ぐらいに見える少女に敬語で話されるのはあまり好きじゃ無い……何処となく余所余所しいし”

 

 

 今度は臨花ちゃんがしのぶさんを攻略し始めたが?

 

 

 なんだおまえら、そういう事なのか?

 

 

 へえ、良い度胸じゃん……(ガッツボーズ)

 

 

 “すると少し顔を赤くして「わかりま……んん、わかった」と言ってくれた、うん、これで良い……その様子をみたカナエさんが微笑ましそうにしてた、「私も呼び捨てにして良いのよ〜?」と言われたが、それはちょっと、恥ずかしいし、年上だし……”

 

 

 あぁ〜。

 

 画面に美少女が三人もいると……良いっすね(地声)

 

 うん?臨花ちゃんは可愛いよ、誰がキャラクリしたと思ってんだ?!(俺だよ)(俺)(ハンバーグだよ)

 

 銀髪赤目の年頃の女の子っすからね臨花ちゃん、銀髪やぞォオン?!

 

 

 まあ胡蝶姉妹の方が美人なのは認めますけど、いやほんとお美しいね、そりゃ顔だけで食っていけるよ。

 

 

 “聞けばカナエさんは数日前に階級<戊>になったらしい……私より早いか?凄い才能だ、育手も良く、近いうちに柱の一人の継子になるらしい……近い内に階級乙、或いは甲になるかもしれないな、負けてられない“

 

 

 おお、早いっすねカナエさん、順調に育ってます。

 

 カナエさんが丙隊士になるぐらいに前任者である華柱さんの死亡フラグが立ちます、大体半年以内ですかね?まあ絶対では無いので憶測ですけどね。

 

 

 なんなら死亡フラグぶち破る可能性もあるのでね華柱さん、上弦とエンカウントしたら流石に勝てないと思うけど、多分。

 

 

 不死川さんが先かカナエさんが先か?まあ加入時期でさしたる重要性はないのでどっちでも良いです。

 

 臨花ちゃんが柱になる可能性は……あるとは思うけどどうなんだろうね?自作したプレイキャラが柱になるかならないかの判断される基準が未だにわかりません、お館様はどういう選別をしているんでしょうかね?

 

 

 “そろそろ帰ろう、今日は楽しかった、二人にまた会う事を約束して帰路についた……定期的に連絡もしよう、私が出会った鬼殺隊士の初めての後輩だ、先輩らしくしたい、そのためにも強くなって、鬼を殺そう”

 

 

 と、イベントも終わった事ですし今回はここまでです。

 

 

 また次回!解散!閉廷!

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 不思議で強くて可愛い女の子、それが改めて『戌亥 臨花』という少女と話して感じて思った印象だった。

 

 任務中に強力な鬼に出会った私としのぶを助けに来てくれた私達の恩人の様な少女、たまたま甘味処で出会って、お礼も兼ねて親睦を深めようと誘ってみると、承諾してくれた。

 

 

 あの時の印象とは違って眠たげな表情なのに、食べ物を見る目は輝いてたりして、可愛らしいなとついつい頭を撫でたくなったけど、流石に抑えた。

 

 あの時は色々あった為、こうして改めて容姿を見てみると……不思議だ。

 

 銀髪に赤い目、何処かで聞いたか書物で見たか、私は彼女のその特徴から先天性白皮症*1なのではと思い。

 

 違うなと否定した、肌が極端に白い訳でもないし、弱視でもない、何より健康なのが一番の理由だ。

 

 じゃあ何でだろう……?考えてもわからないし、本人に聞くのは失礼だろう、それに思うような答えが返ってくるとは限らない、この疑問は胸に取っておこう。

 

 

 それにしても……しのぶが私以外の人と楽しそうに話すのは珍しい、助けてくれた恩がそうさせているのか、それとも同じぐらいの年頃だから、いやきっとその両方なんだろう。

 

 嬉しいわ、しのぶに新しい友達が増えるんだもの。

 

 もちろん、私の友達も増えた事になる。

 

 主に鬼殺に関しての話をしたり、時々好物やどういう服の色が好きかなど年頃の話題もしたりして時間が過ぎる。

 

 ふと、私は「鬼と人は分かり合えると思う?」と聞いてみた。

 

 聞いて、直ぐに反省する。

 

 

 その時の彼女は、初めて見たあの時の表情に変わった。

 

 

 “それは無理だよ、鬼と人は分かり合えない、アイツらは私達を餌としか見てない、全て等しく殺されて然るべき大罪を犯した、鬼として人を喰らう狡猾な屑、見るに堪えない、聞くに堪えない、そんな奴らと分かり合えるものか”

 

 

 

 一言で表すなら、明確な憎悪。

 

 彼女が過去に何があるかは知らない、だけどそこにはそうさせる理由があったんだろう。

 

 しのぶも少し驚いた様子で彼女を見つめていた、口を荒らげた訳でもない、ただ淡々と、瞳だけが濁る彼女の、底知れない闇を見た。

 

 

 だから、次に続く言葉は意外だった。

 

 

 “だけどそれは私の感情で、私の問題、カナエさんが鬼に対してどう思って、どう考え、行動するかは自由だし、好きにすれば良いと思う……思います?”

 

 

 意外だった、てっきり「そう言う考えは辞めろ」と言うかと思ったから、私は数秒時が止まったかのように思えて、そんな私を置いて彼女はきび団子を頬張る。

 

 そっか……彼女は、臨花ちゃんは自分に対して「折り合い」がついてる人なんだ。

 

 自分の思っている感情を切り離して、主観を外して客観的に物事を見る事ができる人なのかもしれない。

 

 やろうと思ってしているんじゃなくて、多分無意識で。

 

 そうやって「折り合い」をつけて、憎悪を止めている……ただ、それでも目の前にすると止まらないんだろう。

 

 感心して手元のお茶をいただく……あ、美味しい。

 

 少し変な空気になったのを変えたいのか、しのぶが身を乗り出して話題を変えた。

 

「あ、そういえば戌亥さ「臨花で良いよ」……り、臨花」

 

「臨花のあの呼吸はなに?初めて見たわ」

 

 

 “指南書を元にして自分で作った、私の呼吸”

 

 

 聞いてみると「電の呼吸」の使い手が残した指南書を元にして自分専用に染めた、それが「煌の呼吸」だと臨花ちゃんは説明した。

 

 電の呼吸……聞いた事がある、師範が「一人で柱三人分の剣士だった人」と懐かしそうに話していたお方の呼吸だ。

 

 閃光、所々稲妻の様なバチバチと擬音が鳴り響きそうなあの色は、その名残なのか。

 

 煌めき……きらきらと光り輝く、言い得て妙だ、稲妻のように様々な色に変わりながら、煌びやかさは色褪せることない。

 

 あの戦いを間近で見てる時、私はどこか場違いながら「綺麗」だと思ってしまった。

 

 

 “なんで煌なんだろうね”

 

「え!?」

 

 

 “自分自身でも良くわかってないんだ”

 

 

 私には何となくわかったわよ、臨花ちゃん。

 

 でもきっとそれはちょっとだけ意味が違うんだろうな。

 

 

 

 

 その後も色んな話をして、気付けば良い時間になった。

 

「また会いましょう、臨花ちゃん!」

 

「元気でね、臨花」

 

 

 私達の声に、彼女はにっこりと笑って手を振る。

 

 今日は良い日だった、臨花ちゃんもそう思ってると良いな。

 

 

 

 

 

 そんな、懐かしい記憶。

 

 

 

 果たして、その記憶は誰のものか。

 

 

 

 この時は、まだーーーーー

 

 

*1
アルビノ




感想増えてぽもは嬉しい……嬉しい。
評価もありがとう!誤字報告いつも感謝です!ここすきも見てるゾイ。

 明日夜次出しますゥゥゥゥ……。


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寝落ち〜◆◆戦まで

宣言通り日曜に投稿するゾ〜〜〜コレ!
筆が乗ったので今回は長いため初投稿です。


これは有名な話なんですが

オックスフォード大学のアンケートによるとおよそ

鬼滅の刃RPGをプレイしている84%の

鬼殺隊士が最も死亡率の高い階級は

<丙>であるという結果が得られました

次に死亡率の高い階級は庚その次が柱であるという

アンケートも入手しました。

 

 

 ということで次世代のメンタリストぽもです。

 

 

 実際ぽもの今までのキャラは丙と庚だけで50人はタヒったのはさておき、前回は胡蝶姉妹ときゃっきゃうふふしましたね。

 

 

 さて……よし!(バァァァァァァン!)

 

 いきますよ〜〜〜イクイク!

 

 

 とりあえずここからは生存率の高い任務を見極めましょう!ちょっとでもやばそうな感じがした任務は受けない!緊急任務は祈ろう!

 

 「いやどう考えても無理」って思う事前情報があった場合は行きません。

 

 モブ隊士、下弦と交戦中!とか、十二鬼月の気配有リとか、あの宗教が怪しいとか、夜の遊郭調査とか、絵画展に潜入とか、琵琶の音が聞こえるとかァァァ!!!!

 

 

 はぁ……ハァ……上弦に出会うかも知れない?取り消せよ……ッその言葉ァ!

 

 

 この他に注意すべきテキストはですね……ありました、水が生き物の様に唸っているとか、山が動いた様に見えたとか、刀を持つ剣士が歩いていたとか、銃声がしたとか……すいません、数えるとキリがなかったっすね。

 

 いやあ。

 

 

 

 

 

 

 

修羅か(つれえ)

 

 

 

 それでもぽもは今度こそは一番最初に作ったキャラクターを生存させたいんだ、(バッドエンド以外の)エンディングを目指すんジャイ!

 

 ほならね、基本的に選ぶ任務は合同任務にしましょう、合同任務の方が生存率高いので。

 

 モブ隊士くんちゃん達も同じ丙階級だとそこそこやりますしね、同期だったら尚嬉しい……いや同期に丙隊士いな……いやまあモブが二人ぐらいいるんだっけ?

 

 でも臨花ちゃんと連携完璧に出来るの真菰ちゃんぐらいだわ、真菰ちゃんほんと君だけがぽもの味方やもしれん……。

 

 ついでにこの合同任務などで匡近さんと組めたら嬉しいですね、下弦の壱戦で連携が取りやすくなります。

 

 不死川さんとも組めたらなお嬉しいゾ〜!友好値が高ければ高いほどキャラの現状を知りやすくなりますからねェ!

 

 

 そういう意味では単独での任務はうま味が少なくなっているので一部を除いて基本受けないです、一部というのは……まあ見かけたら説明します。

 

 救出任務は一部無理難題以外は基本受けましょう、無理難題というのは相手が下弦並みに強いか下弦上弦ショタの無惨様など。

 

 さてその前に気合入れの一本を飲んでますね。

 

 

 ん?動画が固まってますね。

 

 

 あ。

 

 

 草。

 

 

 はい。

 

 

 寝 落 ち ま し た 。

 

 

 あのさぁ……これなんてメガトンコイン?起きるまで倍速します。

 

 その間にコメ返ししたいと思いますね。

 

 

 Q.最強の刀って何?

 

 

 最強の武器ではなく刀限定で言うなら……そうですね。

 

 最強格の刀は数点挙げられますが、その中でもとびきり強い、最強だと思うのはやはり『 童子切安綱(どうじぎりやすつな)』ですね。

 

 まず前提として日輪刀以外で鬼の頸を斬る事は出来ません、その為国宝級と呼ばれる業物でも致命傷を与える事が出来ないのが普通です。

 

 

 ですが『童子切安綱』は、京の都を恐怖に陥れた大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)という【鬼】を討ち取った伝説に基づく刀ですね。

 

 鬼舞辻無惨という偽物の鬼ではなく、本当に実在していた鬼を討ち取ったとされる逸話、そしてその刀は、日輪刀に有らずされど、日輪刀に似た性質を持ち、鬼殺を可能とします。

 

 原作でそれは出来るのか?とも思いますがこの鬼滅の刃RPGではその様な立ち位置の刀なんですね。

 

 

 もちろん国宝の為、徹底した管理の下置かれてるので、入手するには手順を踏まないといけないです。

 

 

 ではどう入手するか?

 

 それは階級<柱>になり、お館様の友好値がとても高く、尚且つ交渉術や話術などの対人技能の「壁」を超え、譲り受ける事を承諾させると、晴れて『童子切安綱』を獲得します。

 

 

 では童子切安綱のテキスト文と、武器能力を覗いてみましょう。

 

 【童子切安綱】

 【平安の伝説の鬼を討ち取った、まごう事なき国宝】

 

 『旭日昇天(きょくじつしょうてん):朝日よ、登れ。

  効果:呼吸の壁を一段階突破し、戦闘中、高確率で『覚醒』する。』

 

 

 うんいや呼吸の壁超えて7、8割の確率で『覚醒』するとかもうどんな縁壱????????

 

 バグみたいな武器効果で分かりますね、ぽもはこの武器が最強だと思いますよええ。

 

 ただ……今回使う事は多分無いですね。

 

 

 童子切安綱の武器カテゴリーは『太刀』なんですね。

 

 剣術の派生、刀術でやっと使えるようになる武器なんですよ。

 

 今回は心眼を選んだので、実際の性能は自分でプレイしてもらうか「ぼんぼんぶりん"アニキ」投稿、【最強の刀ってなんだと思う?】の動画を見ましょう。

 

 

 童子切安綱を我が手の様に扱い、バッタバッタと鬼を薙ぎ倒し、上弦の壱とタイマンするとかいう本当に人類か?と思うような所業を果たした動画です、素晴らしいですよ。

 

 

 Q.鬼殺隊士と鬼、どっちの方がプレイして楽よ。

 

 

 いい質問だね。

 

 ぽも以外のプレイヤーがどう思ってるかは分かりませんが、ぽもはなんだかんだ言いつつ鬼殺隊士の方が楽かなあ、って思いますよ。

 

 鬼でプレイして最後まで生存した事無いんですよね、乗っ取りルートか鬼殺隊共闘ルートか、呪い外して人食いも克服して一生家から出ない引きこもりルートかぐらいじゃ無いですか?

 

 

 鬼プレイの場合、最初のうちは鬼殺隊士にすら勝てません、倒せるようになって調子乗って三人連続殺すだけで遥か上の階級の鬼殺隊士が飛んできますし。

 

 間違って日に当たると死にますし、パワハラで死ぬし、頑張って下弦になっても柱には勝てないし、上弦になっても定期的に戦果上げないとパワハラで死ぬし、突然暴走するし。

 

 

 結局、どちらが楽かとかでは無いという結論が付き、まだマシかなと思えるのは隊士側なんですねぇ〜〜〜???

 

 

 Q.この前『うちきりえんど』で世界三位取ったで

 

 

 草。

 

 あ、「うちきりえんど」というのは、平安時代にキャラクター作って無惨様が鬼になる前に無惨様がいた屋敷に泥棒に行って人間だった頃の無惨様か医者を殺すエンディングですね。

 

 界隈では「如何に早く二人を殺すか」でRTAが流行ってるみたいです。

 

 そもそも鬼が生まれない事変になるので、以降史実の日本がスタッフロールに流れるというね。

 

 

 お手軽に未来のラスボスを殺せるのでムカついた時にでもやると溜飲が下がりますよ、ストレス解消になりますね。

 

 

 

 

 お。

 

 起きたか。

 

 

 寝てんじゃねえよな、まじで(お前のことやぞ)

 

 

 

 “丙隊士になり、危険度の高い任務が殆どになってきた、連戦なども多くなるだろう……だがそれ以上に、私は私の実力を信じてる”

 

 うん、健康的な精神状態ですね、特に問題無く任務を選べます。

 

 

 “任務を受けたので玄関へ、後ろから「生きて帰ってきてね」ともう一人の家の主に声をかけられたので勿論と一言言う……さあ、鬼狩りを始めよう”

 

 

 始めますかあ〜↑

 

 さてここからは乙に上がる為、そして姑獲鳥戦で盤石の構えを取る為に何かの技術の「壁」を超えましょう。

 

 では壁……つまり技術の限界値を100から200にする為にはどうすればいいか?技術の種類によって千差万別ありますが……今回この壁は超えたいと思っているのは『剣術』若しくは『体術』ですね。

 

 

 剣術の「壁」の越え方は二つの条件を一試合で達成すると、壁を越えることが出来ます、ではその二つの条件とは何か?

 

 一に「戦闘中、格上相手に無傷」二に「頸を斬る(奇襲強襲を含まない)」です。

 

 格上相手に無傷が難しいねんな、かすり傷一つでも受けたらアウトです、髪が数本落ちるのがギリギリセーフの判定ですね。

 

 丙隊士の格上ってつまり強い乙級の鬼って事なんですけど、血鬼術にもよりますが奇襲などを封印して、無傷で倒すとなると成功率は五分五分、中々出来る事じゃ無いです、ちゃんと『壁』なんですよね。

 

 

 ただ格上を倒さないとその更に格上に挑む挑戦権すら与えられないのも事実、なんとかしましょう。

 

 

 次に体術ですが、こちらも同じく二つの条件を一試合で達成すると壁を越えます。

 

 一に「鬼を体術のみで追い詰める」二に「武術、仙術などの他身体技術の何れか一つを100にする」です。

 

 剣術と比べると簡単ですが二の条件を達成するのに時間がかかります、100/100になって会得した派生技術は伸びが遅いので、一点に絞って集中的に育ててもゲーム時間二ヶ月は確実、三ヶ月でも難しいぐらいです。

 

 なので姑獲鳥戦に間に合わないかも知れないんですよね、なので体術は最終手段です。

 

 他技術の壁突破に関しては狙うには狙いますが、出来たらいいなあ程度にしましょう、狙うものが多すぎるとかえってやり辛くなり、集中力が落ち、鬼に殺されます。

 

 

 それらを意識した上で、ほな(任務)いくワョ〜〜〜〜ン!

 

 

 ヌッ!

 

 ハッ!

 

 デェヤ!

 

 ハッ!

 

 ヌッ!

 

 ゾォ!

 

 ブッ!

 

 アヒョン?!

 

 ウェ!

 

 ウォッシャオラ!

 

 チェストォォォォォォォォォォォォォオオ!!

 

 

 

 はぁ……はあ。

 

 

 進捗だめです(白目)

 

 

 や無傷達成辛いョ……あと一歩のところで質量高い血鬼術使いやがって……広範囲攻撃はやめろ繰り返す広範囲攻撃はやめろ。

 

 

 はあ、しかも任務終了した瞬間に緊急任務だし、連戦じゃん〜〜〜そんなにスタミナ減ってないから大丈夫だと思うけど……どんな任務よ、言ってみ?臨花ちゃん。

 

 

 “丙隊士が率いる他数名の隊士の合同任務中、強力な鬼が現れた、柱も向かっているが現場から一番近いのは私らしい、直ぐに向かえとの事だ”

 

 

 は?

 

 

 柱案件?違うよね?

 

 

 いやいやまさか笑

 

 

 え?

 

 

 “……この丙隊士の人、同期だ、知ってる、深く話した事はないけど、会う時に飴をくれたりしてくれた人だ、早く行かないと”

 

 

 えっちょっまってこここじょこじょろのこころ、心の準備んんん

 

 

 はい。

 

 

 決意しました、心を燃やせ!

 

 

 

 ”森をかけて、開けた道にでる……市街地から離れた場所が戦場なのか、障害物などがない分、純粋な力での戦いになりそうだ“

 

 

 おい奇襲不可かよてめえ!!!!!!!!

 

 

 ついに始まったな鬼滅の刃RPGさんよォ?!そんなにぽもを苦しめるか!ふざけるな!ふざけるな!ふざけるな!

 

 

 ヌァァァァァァァァンもう嫌な予感しかしねえよ!

 

 

 

 “……あぁ、そんな”

 

 

 あ。

 

 

 まじ?

 

 

 ”私が辿り着いた瞬間、同期の丙隊士の心臓に位置する場所に「刀が突き刺さった」“

 

 

 ”人だったモノが無造作に転がっている、皆苦悶の表情を浮かべ、中には原型すら無い隊士もいた、生きている人間は誰一人いない……皆刀を抜いていた、戦ったんだ、最後まで“

 

 

 うっわ、えっぐ。

 

 

 まじか、イベント絵付きかよ。

 

 

 毎回思うけど、どれだけイベント絵あるんだ?これランダムイベントだろ?全てにあるんですかね?

 

 

 いや今考える事じゃ無いっすね。

 

 

 

 “間に合わなかったのか、また”

 

 

 「止水」会得してなかったらやばかったな……ファインプレーですよ。

 

 

 

 ”鬼殺隊士の服を着た、血に塗れた、隊士がーーーーー鬼が振り返る、恍惚の笑みを浮かべながら、不気味に変色した元人間が私を見ていた“

 

 

 ん?

 

 おい!!!!!!

 

 

 鬼殺隊士が鬼になったのかよ?!

 

 絶対強いやつじゃねえか!

 

 

 獪岳か?!いや獪岳はまだ入隊してないですね……モブで鬼化したのかよ!珍しいなおい!珍しいとかいいんだよダメだろ何してくれてんだオイ!

 

 

 “色んな感情が過った、そしてそれは、一つの決意となって、私は刀を抜いた”

 

 

 “死の匂いが蔓延する、何か一つでも間違えたら、恐らく死ぬ、失敗は許されない、生きて帰ると誓った”

 

 

 だよねえそうだよねえそのテキスト入るよねえ?!

 

 きもくてつよい下弦並みの鬼だもんねえ?!

 

 

 クソが!(クソでかタメ口)

 

 

 はあ。

 

 

 はい、わかりました。

 

 

 

 

 

 “呼吸を整え、自らの心に火を点ける(・・・・・)

 

 

 

 

 やってやるわコナクソー!!!

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 きっかけは、突如現れた、圧倒的強者の風格を漂わせた、鬼。

 

 

 隊から外れてしまった時、幸か不幸か、その鬼はそこにいた。

 

 何も出来なかった、ただ怖かった、初めて自分が鬼殺隊士として全うに任務を受けていた事を後悔した、これが、こんなものを倒そうとしているのか?自分達は。

 

 

 その鬼が振り返った、六つの瞳がこちらを覗き、目が合った。

 

 

 ーーーーー上弦の、壱。

 

 

 十二鬼月の中でも最強の、鬼。

 

 

 

 勝てる訳がない、対峙することも出来ず自分はまばたき一つのうちに殺されるのだろうと、抜いていた刀を落とし、恐怖から立っていられなくなった。

 

 死ぬのか、自分は。

 

 

 死にたくない。

 

 

 死にたくない。

 

 

 死にたくない……ッ!

 

 

 助けて、誰か、先輩ーーーーー!

 

 

 

 

「ならば……鬼となれ、鬼狩り……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を開ける。

 

 

 

 もう既にあのお方(・・)は居なかった、どこに行ったのか、一言でも■■を言いたかった……?

 

 なんだ?

 

 あのお方……?この思考はなんだ。

 

 何?私が、私じゃ……私、私は?

 

 

「おい!だ、大丈夫か?」

 

 

 背後から声をかけられた、振り返ると隊の隊長の人がいた……先輩だ。

 

 良い人だ、今回の任務もこの人が居たから全員無事に任務を終えられた、本人は大した人間じゃないと謙遜するがそれは先輩の周りに凄い人が多いからだ、私から見たら十分先輩も「凄い人」だ。

 

「大丈夫です」

 

「そうか……本当に?本当に大丈夫?無理してない?隊から離れたのって俺が嫌いだから?お前について行きたくねえよって?!ごめんねえ!ブスで!かっこよくなくて!」

 

「え、いや、そんな、違います、それに先輩はかっこいいですよ」

 

「やだ惚れちゃう……結婚しよ」

 

「ふぇ、そ、そういうのは、えっと、その」

 

 

 言葉に詰まってしまった、恥ずかしい……まるでその気があるみたいじゃないか、違う……こともないけど、もっと仲良くなってから。

 

 

「帰ろうか◆◆、みんな待ってるよ」

 

 

 座っていた私に手を差し出してくれる先輩、その手を取って立ち上がり……名残惜しいけど、離す。

 

 

「……先輩、なんか、良い匂いですね?」

 

「え?!香水変えたからかな」

 

「香水つけたんですか?」

 

「そこからでした?!」

 

「ふふっ……」

 

 

 他愛のない話をしながら、隊の合流場所に向かう。

 

 

 ふと、匂いがした。

 

 

 嗅ぎ慣れてしまった、匂いがした。

 

 

「ッ……先輩」

 

「俺から離れるなよ、◆◆」

 

 

 瞬時に背中合わせになって、警戒するように合流地点に向かう。

 

 

 不気味な程に静かな空間に、私はーーーあれ、なんだろう、この感情。

 

 変だ、そもそも私は何故あの場所に居たんだろう、記憶が抜け落ちてる、おかしい。

 

 

「ああくそ、なんでだよ……」

 

 

 合流地点に着いて、その光景に先輩は苦虫を噛み潰したように怒りの表情を見せる。

 

 ◆◆な光景だった……あれ?違う、よね、凄惨な光景だよね。

 

 

 無常に切り裂かれ、中には原型すら無い隊士もいた、皆苦しんで死んでしまったんだろう……少し前まで互いに協力し合っていたのに、それがこんな。

 

 

「一先ず鎹鴉に応援を頼んだから、付近に鬼がいるか調査しよう……俺は隊長失格だな、くそ」

 

「そんな事、無いです、私が隊から離れなかったら」

 

「違う、◆◆のせいじゃない……◆◆だけでも無事で良かったよ」

 

 

 なんでだろう。

 

 

 良い匂いがずっとするんだ。

 

 

「刀で殺されたのか、これは……その道の達人だ、刀を使う鬼……まさか、あの文献にあった鬼なのか?」

 

 

 良い匂いが■■と誘惑してくる、でもそれは、ダメだ、なんでダメなんだっけ?それは……いけない事だからだ。

 

 私が■■である為の……アレ?

 

 

「……◆◆?どうした?あ、いや、どうしたってのは変だよな、こんな光景初めてだろ?……ごめん、でも、乗り越えないといけない」

 

 

「先輩……」

 

 

 声をかけてくれた先輩を見る。

 

 私が初任務の時から、殆ど一緒だった先輩。

 

 強くて、かっこよくて、憧れの……私の◆◆の先輩。

 

 あれ?私の……なんだっけ?

 

 私の?

 

 

 

 

  私は?

 

 

 

 

 

 

 

「……あぁ、嘘だろ、なあおい◆◆」

 

 

 

 あ。

 

 

 

 そっか。

 

 

 

 私。

 

 

 

「もっと早く見つけてやれば良かったな、俺がもっとしっかりしていればこんな事は起きなかったんだ、やっぱ俺に人を育てる才能は無えなあ……」

 

 

「先輩は悪くないですよ、先輩は、何も悪く無いんだ」

 

 

「っはは……せめて、俺の手で殺させてくれ」

 

 

 鬼になっちゃったんだ。

 

 

 

「ねえ先輩、私先輩が好きです」

 

「先輩に助けてもらって、鬼殺隊になって、それからも一緒に任務を続けられて、それだけで私の心の穴は塞がった……こんな世界でも、毎日が楽しいんだって、気付かせてくれた」

 

 

 

 だから、一緒になりませんか?

 

 

 私の中で、一緒に。

 

 

 

 眠りましょう……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 先輩は強かった。

 

 岩の呼吸を使った剣技は、私が鬼じゃなかったら最初の一撃で簡単に葬られただろう。

 

 でも、その技術の差を暴力的な鬼の血の力が上回る、生物としてのスペックが先輩の上を行った。

 

 戦闘は時間にしたら短いのだろう、5分か10分か、それとも30分か。

 

 傷を増す毎に動きが鈍くなる、そんな自然の摂理に私は含まれない、最初から最後まで100%の力を出す私に、とうとう先輩の腕を私の刀が斬り裂いた。

 

 

「あぁ……先輩、死んじゃうよ、やめようよ、抵抗しないで」

 

「ッ……はは、それは無理かなあ」

 

 

 即座に腕を失血して、片腕で刀を握り、先輩はいつもの調子で笑う。

 

 

「死ぬなあ、俺」

 

「そうですよ、だから私と一緒に……ッ!私の中に!」

 

「いやいや、それも死ぬことと変わらないよ……ったく、やっと同期のすげえやつに追い付けたってのにさ、ままならない世界だ」

 

 

 先輩が、死んじゃう。

 

 私がーーーーーーー殺す?

 

 

 なんでこんなことしてるんだっけ。

 

 

 私は、こんなことがしたかったんだっけ?

 

 

 

 思考が体の動きを止める、その隙を見逃さなかった先輩が刃を振り翳しーーーーーーー

 

 

「すまねえ」

 

 

 鮮血が、迸る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで?」

 

 

 振われた刀は私の頸を斬ることなく地面にカランと音を立てて落ちる。

 

 なんで?

 

 

 なんで、私の刀が先輩の心臓を刺してるの?

 

 

「すまねえ、ごめん、ごめんな……惚れた女は、殺せねえよ」

 

「せん……ぱい?」

 

「こんな形で実りたくなかったなあ、初恋……運が無えわ、あーやだやだ……ほんと、つれぇなあ」

 

「そんな、いやだ、私、こんな、こんな事したかった訳じゃない!違う!こんな、やだよ」

 

 

「殺せなくてごめん……先、行ってるよ◆◆」

 

 

 

 

 

 あ。

 

 

 ああ。

 

 

 死んじゃ、た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あはっ。

 

 

 

 

 

 

 ふと、稲妻の様な轟音が背後から聞こえて、振り返る。

 

 

 振り返った私はどんな顔をしていたんだろうか。

 

 

「……」

 

 

 無言で、目の前の人物を観察する。

 

 銀色の髪に、赤い瞳……洗柿色の小紋羽織、これだけ特徴が分かればこの少女が何者なのか直ぐに分かる。

 

 先輩の同期の『戌亥臨花(いぬいりんか)』だ、先輩がすごいやつって言って武勇伝を語っていた、少女。

 

 元下弦の鬼を倒した実績に、強い鬼相手にも目立った負傷をしない、各地を巡って救援を受けた鬼殺隊士を助ける事から人望もある、そんな人。

 

 そんな人が、なんで。

 

 

 

「初めまして、戌亥先輩、少しお話ししませんか?」

 

 

 ”話す事は無い“

 

 

「じゃあ、黙って聞いててくださいーーーーよ!」

 

 

 互いに踏み込み接近する。

 

 戌亥先輩の呼吸は初めて見るが先輩から聞いたことがある、『煌の呼吸』という戌亥先輩の独自の呼吸、眩しい程に、煌びやかな閃光。

 

 焼き切れるような光だ……目に頼るより、鬼になって強化された感覚で刀を振るった方が良い。

 

 だけど、当てられない。

 

 弾かれる、受け流される。

 

 なら掴み掛かろうとすれば、体術で投げられる。

 

 そして見せた隙に必ず投げ刀でその隙を盤石の物にする。

 

 かすり傷一つも付けられない。

 

 何故?

 

 身体能力は私の方が高いはず!

 

 なのに何故。

 

 

 ”スゥ……ッ!“

 

 青に、黄に、緑に、そして、(あか)く、煌びやかに色を形を変える、今まで見たこともない呼吸から見える風景……ッ!

 

 

 そうか、呼吸!

 

 

 あの独特の呼吸が、攻防一体の構えを更に強固なモノにしているのか!

 

 

 “煌の呼吸…… 五の型 煌々(こうこう)(いろどり)

 

 

 煌びやかに、稲妻が走るかの様な足捌きを繰り出し、私に一切の攻撃を許さない。

 

 

 これが鬼殺隊士内で「次世代の柱」だと噂される実力の持ち主か!

 

 

 

 剣戟が踊るように繰り出される。

 

 

 戦って初めて理解した。

 

 

 

 ーーーーーーーーッ先輩より強い!

 

 

「強いですね、戌亥先輩ッ!速くて、技量もある!力だって!それなのになんで間に合わなかったんですか?!ねえ!」

 

 私の言葉に何一つ反応する事なく、ただその剣戟は勢いを増して私を葬らんと繰り出される。

 

「戌亥先輩みたいに凄い人が!いろんな人を助ける、そんな人が、なんで私の時は……先輩の時は間に合わないんですか?!ねえ、教えて下さいよッ!!」

 

 

 ”……黙れ“

 

 

「戌亥先輩が間に合ったら先輩が死ぬ事はなかったですよ!二人相手に勝てるとは思いませんもん私、だって弱いから!弱いから、鬼にされて、こんな力で!好きな人を殺して!アハハハハ、笑っちゃうな!ねえ、笑ってよ戌亥先輩!」

 

 

 感情のままに口から言葉が羅列する。

 

 

 ただの八つ当たりだ。

 

 

 意地汚い、私の。

 

 

 空虚な言葉。

 

 

「どうして?なんで世界は、鬼は私達を辱めるの?!いっつも!私以外も!みんな!!!」

 

 

「そんな時に、どうして誰も助けてくれないの?」

 

 

 危険を察知したのか、身を翻して稲妻が残像を残すかの様に呼吸を繰り出した。

 

 

 瞬間、私の感情のままに振るった刀が月のような(・・・・・)弧を描いて戌亥先輩の残像を斬り刻み、その遥か後方まで斬撃が飛ぶ。

 

 

 今のは、血鬼術?

 

 ははっ……こんな、力でも、傷一つ付かないのか。

 

 

 なんでそんなに強いのに、間に合わなかったの?

 

 

 速く、もっと早く来てくれれば。

 

 

 先輩は。

 

 

「……生まれたくなかった」

 

「孤児で、引き取られて、不自由もない暮らしだった、でも、鬼がその全てを壊したんだ」

 

「こんなことになるなら、あの時に、死ねば良かったんだ……ッ!」

 

 

 そうすれば、先輩を殺す事だって。

 

 

 なかったのに。

 

 

「……終わらせましょう」

 

 

 刀を構える。

 

 

 こんな戦いに、意味なんてない……抵抗なんてしたところで私は直ぐに死ぬ、大人しく頸を差し出して斬って貰えばいい。

 

 理性も、感情もそう叫んでる。

 

 

 速く死ねって、そう言ってる。

 

 

 それでもそうしないのは……きっと、戌亥先輩が羨ましいんだ。

 

 強い人が、羨ましいんだ。

 

 

 本当に……醜い感情。

 

 

 いつの間にか、刀を納刀して居合の構えをしていた戌亥先輩と目が合う。

 

 

 

 

 そんな目で見ないでよ、ずっと恨んでいてよ、殺意で私を殺してよ。

 

 

 

 全速力で戌亥先輩に向かって駆け出し、向かい掛かる。

 

 刀を握り締め呼吸を放ち、目の前の標的を破壊せんとして刃を振るう。

 

 

 それは月のような弧を描いて、戌亥先輩を殺す為の一撃を放つ。

 

 

 血鬼術とも言えない、そんな。

 

 ただただ私の感情が混ざり合った、醜い、斬撃。

 

 

 

 ”煌の呼吸……ッ”

 

 

 

 この一撃で、何方かが死ぬ。

 

 

 

 刹那の瞬間。

 

 

 

 

 

 

「すごい、なあ」

 

 

 

 

 気付けば私は振り切った両腕毎、頸を斬られていた。

 

 全力で向かった、本当に殺そうとした、先輩の時のように思考が体を止める事なく、刀を振るったのに、それでも傷一つすらつける事が出来なかった。

 

 あの刹那、私の動きと合わせる様に居合の構えから刀に手をかけて……おそらく、手をかけたと同時に既に私は斬られたのだろう。

 

 

 対の先の究極、一瞬の間に私が刀を振るったと同時に抜き、そして私より速く動く、反撃攻撃(カウンター)

 

 

 ああ、きれい……まるで虹が掛かったみたい。

 

 

 

 

 

 “肆の型 虹霓(こうげい)

 

 

 

 

 

 

 

 

「負けちゃった」

 

 

 ぽつりと、つぶやく。

 

 

 何故か、頸を斬られた時、想像していたような痛みは無かった。

 

 目に見えた虹が掛かったかのような煌びやかな光景に、目を奪われていたからかもしれない。

 

 

 

「どうすれば良かったかな」

 

 

 誰に言うわけでもなく、ただただ、漠然とそんなことを口に出していた。

 

 

 戌亥先輩は何も喋らなかった、私を■■■ように見ているだけで、何か言葉を発する事はしなかった。

 

 

「そんな目で見ないでくださいよ、私は、先輩を殺したんですよ?あなたの同期を殺したんだ」

 

 

 挑発する様に言っても、戌亥先輩は何も変わらない。

 

 

 ただ、ただ、見つめていた。

 

 

 

 やだなあ。

 

 せめて恨んで欲しかったなあ。

 

 

 

 

「私を鬼にしたのは、上弦の壱です、刀を持ってました……この現状も、私じゃなくてその鬼がやりました、凄い強いです……元鬼殺隊の、もしかしたら、始まりの剣士かもしれません」

 

 

 このまま消える前に、鬼殺隊士としての最後の役目を終える。

 

 せめてこの情報だけは伝えたかった。

 

 だって、戌亥先輩までこうなって欲しく無かったから。

 

 

「死んだらどこに行くんですかね?」

 

 

 そんな最後の呟きに。

 

 

 完全に消える前に。

 

 

 

 

 ”君はきっと、地獄には落ちないよ“

 

 

 

 

 そんな、声が。

 

 

 

 

 

 あ……。

 

 

 

 せん、ぱい?

 

 

 なんで?

 

 

 一緒に行ってくれるんですか?

 

 

 あぁ……。

 

 

 今度は、二人とも生きて、鬼のいない平和な世界で。

 

 

 

 結ばれたい、な。

 

 

 




感想ありがとう!評価、誤字報告など感謝です!ここすきも見てるゾ〜。

次は未定です、平日のいつかに上げまス


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戦闘終了〜能力獲得?まで

 恐ろしく深夜の投稿!俺じゃなきゃ見逃しちゃうね……

 てことで続きです、続きですが初投稿です。


 ヤメテヨシテヤメテオネガイオネガイオネガイオネハアブネエオマエヤバイヤバイシヌシヌシヌウオオカイヒシタイキテルムキズデイキテルエエトナンダコレダヨンノカタツカエバッッッッブネエエスタミナナイヤバイ

 

 

 

 あ。

 

 

 終わった。

 

 終わった?

 

 

 やりゃあ出来んだよ!!!

 

 

 めちゃくちゃがんばりました、ぽもです。

 

 前回は緊急任務を受け、死闘を果たし、無事倒した事ですね。

 

 下弦の陸ぐらい強かったんじゃないか?一撃でも受けたら即終了のオワタ式でした。

 

 無傷なので鬼目線からしたら臨花ちゃんがめちゃくちゃ強く映ってるかもしれませんが、スペックは鬼の方が上、まごう事なき強敵です、鬼になる前のスペックが低いから何とか均衡が取れただけです。

 

 はー……

 

 

 ちょっとお茶飲ませて。

 

 

 はい。

 

 何とか勝てました……めちゃくちゃ今腕疲れてます。

 

 一撃でも受けたらそこから切り崩される可能性が高い相手でした、身体能力では確実に負けていたでしょう、勝てた勝因はあの鬼が成り立ての鬼で血鬼術を使わない鬼だったからです。

 

 最後の方は血鬼術もどきを使ってましたので、なんとか時間との勝負に勝てたと言ったところですね……アレ月の呼吸のエフェクトだよな?やべえ鬼作ってんじゃねえよ兄上さぁ。

 

 

 後はなんだ、ああそうだ、新しく使った呼吸が二つありましたね。

 

 

 五の型 『煌々(こうこう)(いろどり)』は使っている間体力が減り続ける代わりに、身体能力を向上します。

 

 

 三倍界王拳みたいなもんですね(?)

 

 

 呼吸を更に強く深く、両の手に込める力を万力の如く込みあげ、稲妻が走るかの様な足捌きを繰り出し攻防一体の構えで対象と対峙する呼吸です。

 

 この呼吸が無かったら無傷は無理でした、もし使わなかったらかすり傷は確定、鬼スペックでゴリ押されて勝っても四肢の一つは飛ばされたでしょう。

 

 

 そして今回の決め手となった四の型 『虹霓(こうげい)』ですが。

 

 

 刀を納刀し、居合の構えを取って対象の攻撃に合わせて使う必殺のカウンター攻撃です、対の先の究極系ですね。

 

 先の先でもなく、後の先でもなく、対の先なので相手の攻撃を知っている事が大前提でないと成立しない型です。

 

 今回は刀を使った、臨花ちゃんに馴染みの深い攻撃なので採用しました。

 

 最小限の動きで避け、まるで虹が掛かるかのような煌びやかな光景を最後に対象の命は尽きるでしょう!

 

 カウンターは決まると強いって古事記にも書いてるから。

 

 

 ……さて、前回の解説も終わったのでゲーム画面に戻りますか???

 

 丁度戦闘終了して、臨花ちゃんはその場で佇んだままですね。

 

 

 “任務は終わった、鬼を屠り、勝つ。いつもの命懸けの任務を、成功させた”

 

 

 良くやったわ……あ、そうじゃん。

 

 無傷だから剣術の「壁」を越えることに成功してるやん!すっかり忘れてました、やったぜ。

 

 

 “つまる所……また、私は間に合わなかった、何も救えなかった……せめて遺体に対して何かしようと思っても、過度な呼吸の使用で体が思うように動けない……それとも別の理由か、とにかく今は思い耽ることしか出来なかった”

 

 

 ……ああ、同期が死んだの初めてですもんね、それに鬼になった鬼殺隊士を自分の手で殺したのも初めてか。

 

 「止水」の効果でストレス値は過剰に上がってませんが……無かったらやばかったな、暴走してたぞこれ。

 

 

 “鬼は醜い、狡猾で卑怯で、残酷で、殺すべき大罪のイキモノだ、だから私は殺す、例え元々人間で、最初から悪でないとしても“

 

 

 ”そうして斬ってきた、今までずっとそうだった……では、今回は?“

 

 

 ”私が斬った、屠ったあれを……彼女を、同じ鬼に一括りにして良いのか?“

 

 

 

 臨花ちゃんにとって考えさせられる一戦でしょうね、多分あの鬼、同期の人一人しか殺して無いですし、他の鬼殺隊士は兄上の所業らしいですし?

 

 

 てかさぁ……。

 

 

 ”ただ佇んでいたら「こりゃあ……嫌に派手だな」と、声がした方へ顔を向けると駆けつけた鬼殺隊士が居た、珍しい六尺の長身に筋骨隆々な男の人だ……もしかして、柱だろうか”

 

 

 遅えわ!!!!!!

 

 

 マジで遅すぎだろーが!

 

 元忍でしょ派手柱さんさあ?!何で間に合わんの!?あのさぁ……。

 

 いやどうせ戦闘中に来ないんだろうなとは思ってましたしただの八つ当たりですけど。

 

 あんまりだ……。

 

 

 “鬼はもう討伐した事を伝えて、最後に伝えられた上弦の壱の情報を伝える……「流石は未来の柱候補、派手にやるねェ」と褒められた気がしたが、救えたかもしれない命を救えない私に「柱」は重すぎる”

 

 

 おいおい背負すぎじゃ無いか臨花ちゃん、それ以上に救ってんじゃんアゼルバイジャンヒィャ!

 

 

 “「なら次こそ救える命を助けろ」……その通りだ、何時迄もうじうじしてられない、立ち止まる訳には行かないんだ……だけど“

 

 ぐぬぬ、ストレス値が下がらん……。

 

 操作は受け付けてくれる値なのでまだ大丈夫ですが、そろそろ下がって欲しいな?うん?

 

 

 ”後の事は元忍である自分に任せた方が効率が良いと言われたので、大人しく帰路に着く事にした……帰ったら寝よう、今日は……疲れた“

 

 

 

   ☆★☆★☆緊急任務完全成功達成!☆★☆★☆

 

 

 

 えェ?!完全成功?!

 

 は?て事は何、絶対に死ぬ定めだったのか?

 

 救いねえなおい、やり過ぎだろ!ぽも個人としては経験値倍増するしでウハウハだけど!

 

 

 ……はい、てことで任務終了ですけども。

 

 まず戦果としてはやはり剣術の壁を超えた事が大きいですね……後多分この経験値で居合100/100行きま……した!いきましたね。

 

 呼吸も使う時間が長かったので90台になりましたし、ステータスも技が乙になると思います。

 

 さて居合が100/100になったので……本来はその派生の抜刀術を取ろうと思ってましたが、既に自然獲得をしてるので、技能を増やしますか。

 

 て事で選ばれた技能は、こいつだ!

 

 

 【専心《せいしん》: 心を集中して、専念しろ。

  溜め攻撃に+補正、居合状態中稀に『会心必中の一撃』を放つ。】

 

 

 微妙?地味?うるせえ!それでもつええんですよ!

 

 それにとある技能を獲得すると上位技能に変化するので、付けてて損がない所かもしかしたら強化されるかもしれないという期待も持てますのでね。

 

 緊急任務の最終結果が良かったので、このまま成長してくれれば姑獲鳥戦で大きな怪我を負う事は無いでしょう……多分。

 

 さてでは任務!と行きたい所ですが、流石にストレス値が上がりすぎなので真菰ちゃんに下げてもらいましょう。

 

 胡蝶姉妹でも良いですけど、仲良くなり過ぎるとこっちが困るのでお見送りします。

 

 

 ”真菰に最近の出来事を話す……少しだけ気分が良くなった“

 

 

 あれ。

 

 それだけ?うーん……あんまりストレス値下がらないな。

 

 じゃあどうしようかな、任務に出す訳にもいかないし……取り敢えず鍛錬するか?

 

 

 ”刀を振るう……無心に、ひたすらに振るい続ける、決めていた回数振り終えて、今度は煌の呼吸を使って頭に浮かぶ仮想相手と鍛錬を始める”

 

 

 お、今回は結構下がったな。

 

 

 ああ、なるほどね?一人になる時間が欲しいのか。

 

 

 なら単独任務でもしますか、十ニ鬼月とうざいしつよい鬼以外なら剣術の壁を超えて101/200になってるので問題ないです。

 

 

 じゃあ単独任務をこなしている間にィ……(ニチャア)

 

 

 

 コメ返しのコーナーです。

 

 

 Q.好感度システムについてもう少し詳しく教えて

 

 えー???

 

 いいっすよ。

 

 まず前提としてネームドのキャラ全員に好感度があります、名前のある鬼も好感度システムが存在してたり?

 

 んで、上がれば上がるほど助けに来てくれたり、共闘が発生したり、そのキャラの重要な局面に立ち会えたりと出来ますね。

 

 勿論男女関係なく恋仲の関係になれたりします、R18機能のロック外してるなら致せます、Fooooooooooooooo!!!!!

 

 BLもGLも何でもござれだよ、まあ大正時代なんでね……表立ってはNGだけど隠れてそういうのがあるんすねぇ。

 

 逆に好感度が低いとデメリットが殆どです……まあこのシステム、下げる方が逆に難しかったりしますが。

 

 ヒエッヒエの関係になってもプレイキャラが刺されて死ぬとかはないですが……プレイキャラ死んだ時に一言関係最悪のキャラに罵倒されるみたいっすね?笑う。

 

 

 

 Q.臨花ちゃんが取った称号管理忘れてんじゃねえぞタコ助野郎が

 

 

 アッほんま……すいません。

 

 うるせえ!管理めんどくせえんだよ!(豹変)

 

 別に称号を取ったからといってステータスに変動があるかと言われると無いので手鬼倒していこう気にして無かったですね……折角だし並べるか。

 

以下獲得称号一覧

【手鬼を屠る者】【元十ニ鬼月討伐】【到達者】【壁を越えし者】【煌の呼吸使い】

 

 

 ……案外少ないっすね。

 

 まあこんなものかあ、称号会得ラッシュが続くのって大体後半戦からなんでね。

 

 因みに余談ですが特殊な行動を取ると取れる称号もあるらしいっすよ?

 

 例えば上弦の陸『堕姫・妓夫太郎』の頸を単独で同時に切断した時に貰える称号『来世でも兄妹に』とか、猗窩座VS煉獄さんで破壊殺・終式に奥義・煉獄をぶつけて倒す【燃え出る太陽】とかね。

 

 

 Q.原作キャラの身内設定でゲーム始めたいんだけど、出来んの?

 

 

 新しく作る事は出来ませんが、元々登場していたキャラに憑依してプレイする事は可能ですね。

 

 炭治郎一家の竹雄や花子、悲鳴嶼さんに引き取られた孤児達や、不死川兄弟姉妹の内の誰かとかが例に挙げられる人物達ですかね。

 

 冨岡さんのお姉さんもプレイ出来ますよ、「ここで隠れててね」って言った後に超人的な行動で鬼を屠り、あれやこれやと柱になってしまうとか昔やってましたね……楽しかった(小並感)

 

 

 

 

 こんな所っすかね。

 

 

 “あの一戦で何かしらの壁を超えたのだろう、剣戟が著しく伸びている実感を感じる……単独で鬼と対峙していて、自分の心に折り合いをつけた”

 

 ん、長めのテキストですね。

 

 

 “私は全てを助けられる勇者じゃない、救えたかもしれない命の全ては私一人では手が届かないんだ……だから、だからこそ、私は強くなる、その届かない手を掴む為に、今以上に”

 

 

 “心に火を点ける(・・・・・・・)

 

 

 

〜Special!特殊技能【抜山蓋世】の覚醒の為の要求値が足りません、よって持ち越しになりました〜

 

 は?

 

 持ち越し!?

 

 なんでやそこは獲得しろや!

 

 えぇ……?

 

 

 ……まあ?達成したって事には変わりませんから?良いですけど。

 

 要求値が足りないってどういう事だ……?ステータス不足?それか技術の壁をもう一つ二つぐらい超えないとだめのか?

 

 三つ条件を達成すればいいんじゃないんかい!とんだ隠し穴だな性格悪いわ……まあその分手に入れた後のスキルを期待しましょう。

 

 ズコー!となりましたが、今回はここまでです。

 

 ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 報告を受け迅速に向かう。

 

 報告をした隊士の名前には聞き覚えがあった、先日丙の階級になった奴だ……「そのむきむきねずみ俺も欲しいっす!」と挨拶の次に俺に言ってきた奴だ。

 

 実力もあった、よく同期と比べていたがそれはあの三人(・・・・)が特別に成長が早いだけで、俺からすればソイツは三年もすれば柱に次ぐ、優秀な鬼殺隊士になるだろうなと判断した実力だ。

 

 

 そこまで心配していなかった。

 

 

 辿り着いた現場を見て、俺はそう思ってしまったことを後悔した。

 

 惨殺の限りを尽くされた中に、そいつは悔やんでも悔やみきれない顔で横たわっていた。

 

 間に合わなかった……事もあろうに、柱である俺が。

 

 心が荒れ立つ前に切り替える。

 

 それから直ぐに一人の鬼殺隊士が刀を抜いたままその場に立ち尽くしているのを発見する。

 

 

 ……まさか、鬼?

 

 

 そう思ったのも束の間、その鬼殺隊士が振り返って「鬼は倒した」と一言言った。

 

 見覚えがある……そうかこいつか、この少女が「戌亥臨花」か。

 

 未来の柱候補の一人と噂される人物、鬼と戦った形跡は大きく、しかしその身に一切のかすり傷も負ってない事からその実力は噂と相違ない事を理解する。

 

 戌亥臨花もまた間に合わなかったという事か……ままならねえな。

 

 

 報告を聞いてみればこの惨状は十二鬼月、それもその中でも一番に強い上弦の壱が起こした事らしい、隊士の形跡から見ても、達人級に腕の立つ剣士の所業だ。

 

 辿り着いた頃には既に上弦の壱は姿を消していて、一人の隊士が鬼に心臓を刺されていたとの事。

 

 

「鬼殺隊士が鬼に?そりゃあ……派手だな」

 

 

 鬼にされた鬼殺隊士と交戦し、倒した所に丁度俺が来たって訳か。

 

 

 “私には彼女が最後まで抗っていた様に見えました、自分の自意識がはっきりしていた”

 

 

 要はつまりここで倒してなかったら強い鬼に……それこそ下弦の鬼になっていたかもしれねえって事だ、記憶がはっきりしてる鬼ってのは総じて面倒くせえ鬼が多い。

 

 お手柄だな、流石未来の柱候補。

 

 

 “私に……柱の名前は重すぎますよ”

 

 

 は。

 

 

「なら重くならねえ様に、次こそは間に合え、救える命を助けろ」

 

 

 ……俺が言える事でも無いが、そうやって切り替えねえとならねえ。

 

 

 話は聞けた、ここから先は俺の領分だ……戌亥臨花に帰還させ、「元忍」としての活動をする。

 

 鬼殺隊士が鬼になった、なんて他の柱や一般隊士に知られたら騒ぎになる、隠にも知らせるのはダメだ。

 

 ああ、だから俺を行かせたんですか?お館様……あの人の先見の明はまるで未来を見ているみたいだ。

 

 

「戌亥!……お前の活躍は知ってる、だからこそ言うがお前が悪い訳じゃ無え、誇れ、お前が来なかったら起きたかもしれない悲劇をお前が断ち切ったんだ」

 

 

 戌亥臨花が去る前に、もう一言だけ「先輩」として……戌亥臨花の育手の同期として助言だけした。

 

 

 こいつは伸びる、だからこそ潰させちゃならねえ。

 

 

 それにしても、上弦の壱か。

 

 

 今までお山の大将気取ってた奴らの動きがここに来て増え始めてきた。

 

 何か起きる、この大正の時代の中で。

 

 

 丙になったそいつの亡骸を前にして、俺は一言だけ呟いた。

 

 

「お前は良くやった……後はこの派手神に任せな」

 

 




感想ありがとう!評価、誤字報告等々カンシャ! ここすきも見てますぜ!

 次は二日後か三日後かな(多分
 ランキングに残ってるとうれしいね。。。


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鬼退治〜娘を探せ!まで

コミカルな話になった(当社比)

 もう2週間もしたら大晦日なので初投稿です。


 な、ナニィ〜〜〜〜〜〜?!

 

 こ、このぽもが!あろう事かこのぽもが!

 

 

 

 寝落ちして編集動画を保存し忘れたダトォ?!

 

 

 

 あ、あんまりだァ〜〜〜!こんな、あんまりだァ〜〜〜!

 

 

 

 はい、ぽもです。

 

 

 前回は特殊能力を保留された所からでしたね。

 

 では早速続きをやっていきましょう……緊急任務ね、はいはい。

 

 

 さて二度目の緊急任務なんですが特に見所が無かったので倍速します……無編集の動画も一緒に上げてるので気になってる人はそちらを見て、どうぞ。

 

 

 ほな、サクッと鬼を殺して、終了!

 

 

 緊急任務の全てが何かしらのイベントであったり、バカ強い訳ではないのでね……何故か今回に限って多いですが、大体が「ちょっとめんどくさくてうざい」ぐらいなんですよ?ふつう。

 

 なんなら別に帰還判定とかも無いので、こちらの方が楽だったりする時もあるんですよ、本来は。

 

 

 元十二鬼月だったり、鬼になった鬼殺隊士とか稀ですから、ええ。

 

 

 さてそんなこんなしていましたら不死川さんが<甲>階級になりました、カナエさんも<丁>になったらしく、いやあ早いっすね???

 

 不死川さんが甲隊士になったので、そろそろ臨花ちゃんのステータスを盤石のモノにしないといけません、体感ゲーム時間一ヶ月の間に終わらせないと間に合わないかな。

 

 一ヶ月も有れば交渉術100/100にする事は出来るので、特に問題は無いですね……後は対下弦の壱チャートをちゃーんと(ここダジャレポイント)やれば良いだけです。

 

 まあそれでもうまくいかないと時はうまくいかないので、アドリブ力が必要なんですねェ〜〜〜???

 

 カナエさんが柱になるかは分かりません、前任者が生きるか死ぬかなので……まあゲーム時間で三ヶ月以内にその結果は判決するでしょう。

 

 

 さて、未プレイ兄貴姉貴は「階級とか足りてないのに前任者が死んでカナエさんが引き継ぎで柱になるのはおかしくない???」と考えるでしょう。

 

 

 花柱に位置する柱だけ特殊なんすよ、何故か?それはぽもにもわかりません、ええそうです、トドノツマリ、そういうことです。

 

 

 ゲームの仕様です……みもふたもない。

 

 

 

 ちなみにしのぶさんは<庚>です、まだ薬の力で鬼を殺せていないからですね……まあでもそれもそろそろだと思います、薬が完成次第、臨花ちゃんの補助武器にも薬を混ぜ適合させる術を学びましょう。

 

 

 うん?真菰ちゃん?

 

 

 真菰ちゃんはねえ……。

 

 

 “悔しい、先を越された。真菰が乙階級になった……「ふふん、もっと頼って良いんだよ臨花」と言われた……私が頼られる側だったのに、悔しい”

 

 

 です。

 

 まあ階級が上がる条件ってプレイヤーキャラだけで、周りはそうじゃ無いですしね。

 

 最初の動画の方のぽもを知ってる人ならご存知ですが、昇格の仕方とかキャラの育て方ビルドとか、確立してない時に手探りでやってたんですよ。

 

 そしたらまあその時の同期が伊黒さんだったんすけどね?

 

 伊黒さんが柱になっているのに対して、ぽものキャラの階級はなんと庚!いやあもう笑っちゃったよね、いやまじかよって思いました。

 

 臨花ちゃんの出世スピード=今までのぽもの経験と知識と運なんですよ、ええ、いやあ100周目になって漸く手慣れたプレイが出来る様になりましたよ。

 

 

 

 さてと、後やることは緊急任務を一回成功させるだけなので、すぐに階級<乙>になれるでしょう。

 

 と言う事なので少し早いですが、階級<甲>になる為の条件を話しますかね????

 

 

 まず運を除いたステータスオール<甲>、いつものですね?

 

 次に『功績を積む』……これは単独任務で強い鬼を倒す、合同任務で一人も欠けることなく任務を成功する、救出任務で救出成功率70%以上、緊急任務の完全成功を一定数収めているの全てを達成すると出来ます。

 

 まあこの階級まで上がってるキャラで功績を積んで無いはずがないので実質クリアしてる様なもんですね。

 

 三つ目に『壁を越える』です、何かしらもう一つ壁を越えろって事ですね、頑張ります。

 

 四つ目に『お館様の友好値が一定以上』ですが、これは実質クリア済みだったりします、他柱・隊士の評価=お館様の友好値と考えて良いです。

 

 現時点で「次世代の柱」と噂されてるのを考えると友好値は十分あると考えて良いでしょう。

 

 五つ目に「特殊任務を達成」する、です。

 

 つまり原作に何かしら関わる任務を達成しろって事ですね、姑獲鳥戦がこれに当たりますので、頑張って匡近君を生存させましょう!

 

 そうすれば漸く、階級<甲>になります!もうすぐですね……いやあ、長かった様で短かった様な、短かった様で長かったような?どっちなんだい!ってな感じですが、見えてきましたよ!

 

 

 

 ちなみに下弦を倒せば柱になれます……単独で。

 

 単独で下弦に出会ってから、友好関係を結んだキャラが助けに来てくれるなどはセーフなんですけどね?だから最初から最後まで単独で下弦戦をする事は……いやまああるかもしれない。

 

 無ければいいね?!本当に本当にマジでお願い本当に

 

 

 なので姑獲鳥戦で臨花ちゃんが柱になる事は無いです、原作通り不死川さんが柱になります……が。

 

 このままですと、匡近くんが死んだ事によって「憤怒」の力で覚醒した不死川さんの「覚醒シーン」が潰れる事になり、不死川さんが原作通りの力を手に入れられないので、何処かでテコ入れしましょう。

 

 

 こうして潰れてしまった覚醒シーンのテコ入れは簡単です、その時になったら教えますね。

 

 あ、別にテコ入れで匡近くんが死ぬ、なんて事はないので大丈夫です……多分???

 

 

 “刀を振り下ろし鬼を討伐した、この鬼も”鬼“だった……ただの、醜い鬼だ、こいつらに慈悲はいらない、同情もしない、消えて居なくなって、そのまま二度と戻ってくるな“

 

 

 ちょっと心境の変化があったとは思いますけど、それでも鬼に対する心構えが大きく変わったわけでもなく、物騒っすね(笑)

 

 さーてとそろそろ次の緊急任務来ないかな。

 

 あと一回緊急任務達成すれば階級<乙>なんだよな……乙になると南蛮銃の次に強い補助武器が装備できる様になるんですよ。

 

 早く使いたいっすねえ!上弦にも攻撃手段として使える(頸は斬れない)補助武器なので、待ち遠しいっすねえ!

 

 てことで速く緊急任務だして?

 

 難しいやつはやめて?

 

 下弦とかは来ないで?上弦はもっとやめて?

 

 

 

 “「戌亥がいると助かるよ」と言われたが、そんな事は無い、私がいても居なくても今回組んだ隊士の人なら時間は掛かっても倒してた……まあ褒められるのは、悪くない、うん、良い”

 

 

 お???なんだ???うちの臨花ちゃんに色目つかったモブは。

 

 

 

 ポヨすぞ?

 

 

 オ?

 

 

 “帰還した、家の扉を開けると真菰が立っている……良い匂いがする“

 

 

 ゥ!

 

 

 ”「おかえり、ご飯作ったよ」なるほど、作ってくれてたのか、真菰の手料理……おいしそう、いただきます……!”

 

 

 ァ!

 

 

 良いゾ〜〜〜これ。

 

 

 やはり真菰ちゃんは素晴らしい女の子だぁ……非の打ち所がない、完璧だァ!

 

 

 おまえも養子にならないか?(ぽもの内なる上弦の参)

 

 

 なんて家庭的な女の子なんだ、臨花ちゃんが男だったら堕ちてたね……ところで臨花ちゃん、料理とかしてるのかな?どうなんだ?

 

 てか食への食いつきがすごいね臨花ちゃん、食べる事が趣味なのかな?いっぱい食べる君も素敵だよ。

 

 

 ”真菰が作ってくれた料理を食べている時にクロえもんがきた、今来ないで、食べ終わってからにして……うるさいなこの鳥、食ってやろうか、うん?……任務?緊急?“

 

 

 え?!ストレス値上がったんだけど、嘘だろ!?

 

 

 おおおおおちといちとおおおおおおち(お前が落ち着け)

 

 

 ”産屋敷家に多大な投資をしてくれる家の娘が飛び出してしまい、森に消えてしまったとの事だ、見つけ出して保護するのが任務との事……なるほど、その森の近くにいるのが私達だったのか“

 

 

 ん、真菰ちゃんも付いてくるのか。

 

 しかし……出ましたね、この手の緊急任務。

 

 

 夕方までに見つけることが一番良いですが大抵そう上手くいきません、そうなると守りながらの任務になりますので、そこそこめんどくさい任務ですが……真菰ちゃんもいるならその辺役割分担出来るかな?

 

 

 ”むう、しかたない、もう一杯おかわりしたかったけど、いくしかない、気が乗らないけど、そういうのは隠がやった方が効率的なんじゃないかとか、思うけど、しかたない、むう“

 

 

 いや未練たらたらかよ、ほら真菰ちゃんも呆れてるよ……ん?いや違うな、なんだ、照れてんのか?

 

 いや今はそういうの良いから、早くしないとめんどくさいから、とっとと行くわゾ。

 

 

 さて今回の任務ですがそのまま森に入って闇雲に探すのは得策ではありません、近辺の村やお家にお邪魔してその娘さんの情報を聞き回る方が得策です。

 

 ていうかそうしないと交渉術が100/100にならないのでやります、これしないと姑獲鳥戦でマジで面倒くさい事になりますんで。

 

 ほな早速。

 

 

 ”村の人に聞いてみると東の方に行ったと言われたが、村から少し外れた家の人に聞いた情報では南の方に向かったと言う……どちらも騙している様には見えなかった……では、何故?”

 

 

 ほう。

 

 では取り敢えず真菰ちゃんを東の方に、南の方を臨花ちゃんが担当しますか。

 

 

 “夜になって、鬼の気配も人の気配も無いと断定出来たら村に戻る事にして二手に別れる事にした”

 

 

 人の足跡とか形跡があれば良いんですけど。

 

 くくく……今こそぽもの奥義を使う時が来たな?!

 

 

 サードアイ、発動!

 

 発動!

 

 発動!

 

 動……動…… 動……動……動…… 動……。

 

 

 

 えー。

 

 

 まあそんな都合にいい能力がある訳でもなく。

 

 

 “見つからない、外れだったのか?もうすぐで日が暮れてしまう……真菰が向かった方で見つかっていれば良いが、鬼の形跡も特に見当たらないが、もう少し探してみよう”

 

 

 気配察知100/100で見つからないなら此処には居ないな。

 

 ……いやまさか壁越えないといけないタイプとかじゃないよね?

 

 え?

 

 そんなひどいことしないとね?

 

 

 “日が暮れた、鬼が出没する時間になっても見つからない……此処には居ないのか?そう判断して良いのか?戻るべき、か?”

 

 

 ぁぁア!待ってここでぽもに選択肢与えないで!えーどうしようどうしよう……考えろ〜〜こういう時はどうしてたっけ確率的にはどうするのが正解なんだっけおおお、待て待て?

 

 ……

 

 …

 

 

 ポイ!

 

 

 

 “こっちの方にはいない、戻ろう……念の為村を経由する道ではない道で真菰が向かった東の方の森に行く事にしよう”

 

 

 こちらに居ないなら真菰ちゃんに任せた方に居るはず、一度村に戻るのはただの時間のロスです、直接東の森に行きましょう。

 

 さて。

 

 どうだ?

 

 

 “……見つけた!木の影に巧妙に隠れて居るーーーーーーまずいッ!!!”

 

 

 は?!

 

 なにが?!

 

 え?!

 

 あ。

 

 

 “影に居る!這うように、影から鬼が出てきている!私の尋常ならない様子でその娘は気づいてこちらに駆け寄ってくるーーーーっ、くそ、間に合うか?!“

 

 

 ああ!?

 

 お、おい間に合うか!?

 

 跳び刀使えば……ああいや影に対してだと有効じゃないかもしれないし、ああこなくそ!走れ!翔けろ!

 

 

 ”今よりも速く、さらに速く!もっと、風にーーー稲妻の様に、翔けろ!“

 

 

 

 次回へ続く!

 

 

 ご視聴、ありがとうございました。

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

「知らない人と結婚なんて嫌!」

 

 

 そう言って家から飛び出して森に入って道に迷って迷子になっちゃった。

 

 

 こんな事になるなんて、わたしは自分の行動に後悔した。

 

 

 でも、いきなり結婚なんて……そんな事言われても、納得できないよ、好きな人と結婚する、したいのが普通じゃないの?

 

 

 別に好きな人なんていないけど、でも知らない人とは結婚したくない、わがままだって言われるのはわかってる、でもわがままでも、わたしは……。

 

 

「うう……」

 

 

 彷徨い歩いて、疲れて、木を背に座る。

 

 

「とんでもない事しちゃったかな」

 

 

 たぶん、しちゃったんだろう……お父様は心配性だから、人脈を使って今頃誰かに探してもらってるに違いない。

 

 余計なこと……とは、思えないや、正直言って嬉しい、けど……けど、それとこれとは別、今日はもう帰らない!迷っちゃったし、このまま森で一日過ごしてやるんだから!

 

 

 ……でも、なんか。

 

 

「怖いな……」

 

 

 本当にこのまま誰にも見つけてくれないまま、夜になっちゃうのかな。

 

 

 夜に一人でいるなんて新鮮だし、ちょっとだけ楽しみ?いけないことしてるみたい。

 

 でも夜は危険だってお父様も使用人の人も、友達もみんな言ってたからやっぱり怖い、怖さの方が勝っちゃう。

 

 やだなあ、やっぱりおばけとか出るのかな?……そんなのいる訳ないか。

 

 

 お父様は「夜に出歩くと鬼と会うから、絶対に夜に出歩くな」って言ってたけど、それは流石にありえない、鬼が出るって、まだおばけが出るの方が説得力あるよ。

 

 

「……どうしよう」

 

 

 そんな言葉と一緒に、日が落ち始めた。

 

 あたりが暗くなってくる、日が暮れるにつれてわたしは思っていた以上の恐怖と、後悔が積もる。

 

 

 やだ、怖い。

 

 

 なんで?夜だから?

 

 

 うう……なんで誰も見つけてくれないの。

 

 

 日が落ちる、完全に消える。

 

 

 不気味な気配が漂い始めた。

 

 

 このまま、誰にも見つけて貰えないのかな。

 

 

 

「……あ!」

 

 

 そんな時、すごい速さでこっちに向かってくる人影が見えた。

 

 わたしと変わらないぐらいの少女?探しに来てくれている人なのかしら?……って、あれって、刀?!わあ!初めて見たすごい!

 

 

 じゃない!刀って違法じゃないの?!いやいやそれ以前になんであんなに速いの?!本当に人間なんですか!?もしかしてあれが鬼って人なの?!え、鬼って人なの?

 

 

 わたしの混乱を他所にどんどんどんどんその人は近づいて、そして。

 

 

 煌びやかに、光る。

 

 

 わあ、綺麗……今まで見たどんなものより、煌びやか。

 

 すごい、もしかして魔法使いさんだったりするのかな?

 

 

 あれ、なんで刀を抜いてーーーーー

 

 

「ひゃあ!」

 

 

 わたしに向かってきた刀にびっくりして思わず声が出た。

 

 

 ……ちがう。

 

 

 わたしに対してじゃない。

 

 じゃあ、なにに?

 

 

 思わず後ろを振り返ってしまった。

 

 

「ナァ〜〜んで、もう少しで喰えたのに(・・・・・)よぉ〜?」

 

 

 あ。

 

 

 ああ。

 

 

 お、鬼。

 

 

 鬼!おにだ!鬼!口が裂け、体が変色し、影に混じってるかのように、非現実的な姿形をした、鬼!

 

 

 なんでなんで?!本当に鬼はいたの?!お父様の嘘じゃないの!?

 

 

 じゃあ、この女の子が、そうなの?

 

 

 鬼殺隊、なの?

 

 

 “少し痛むよ……ッ!”

 

「え?なにーーーぐぇ!いたあ!なんで蹴るの……え」

 

 

 思いっきり蹴飛ばされたのにあんまり痛くない。

 

 あ。

 

 そうか。

 

 あれから距離を取るためーーーー「むだむだ」

 

 

 「……え?」

 

 

 な、なんで。

 

 

 わたしの後ろから声が?

 

 あ。

 

 やだ、間に合わないよ。

 

 も、もしかして本当に食べられるの?

 

 やだ!

 

 

「助けてぇ!!!!」

 

 

 

 

 

「水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き!

 

 

 その声と共にまた別の女の子が水と一緒に飛び出して、わたしを助けてくれた。

 

 た、倒したの?

 

 ち、ちがう!今度は最初に来てくれた女の子の背後に……!

 

 

 ”……ッ!“

 

「は?おい、反応いいな……!」

 

 

 完全に死角だったのに、その女の子は瞬時に刀を振るった、両腕を切り落としたんだ!

 

 すごい、これなら……え?

 

 な、なんで腕が再生してるの。

 

 そんな、気持ち悪い……人じゃない、本当に鬼なんだ!

 

 

「危ねえなァー……あー、めんどくせえなあああ!」

 

 

 その時、不思議なことが起きた。

 

「っ……おぶるよ!」

 

「え、わあ?!」

 

 

 何かから逃げる様に、その女の子はわたしをおぶって空に駆ける……別の女の子も空に飛んだ。

 

 え?

 

 なに、あれ。

 

 

 地面が、影に呑まれた(・・・・・・)ーーーーー?!

 

 

 

 血鬼術 【影埋め】

 

 

「ほーら降りてみろ〜〜?おまえらが降りた時に、影に引きづりこんで埋めてやるからさあ〜〜〜ァ!」

 

 

 影が、まるで生き物みたいに。

 

 

 こわい、こわいよ。

 

 

 ごめんなさい……ごめんなさい。

 

 

 もうしないから、家出てったりしないから。

 

 

 ごめんなさいってするからぁ……!

 

 

 

「大丈夫だよ」

 

 震えて、涙が出るわたしを、おぶってくれる女の子が安心させるように、そう言った。

 

 

「な、なんでそんな事言えるの!今は大丈夫かもしれないけど、このまま地面に触れたらどうなるかわかんないんだよ!?」

 

「大丈夫」

 

 

「なんで……!」

 

 

「だって、私の親友が居るから」

 

 

 ふと、雷が降ったかの様な音が聞こえた気がした。

 

 

 

 “姿を、頸を見せたな……鬼”

 

 

 

 煌びやかな、閃光。

 

 

 ”フゥ……“って、そんな独特な呼吸が聞こえる、吐くように吸うなんてどうなっているかわからないし、なんでこんな聞こえやすいのかもわからない。

 

 ただ、ひとつだけ確かなのは。

 

 

 その時、稲妻が走ったんだ。

 

 

 “煌の呼吸……”

 

 

「な、っくそ、まずーーー」

 

 縦横無尽に稲妻の如く、木から木へ、空中から空中へ、立体機動を繰り返し。

 

 

 そして、その鬼に向かって刃が振われる。

 

 

 

 

 “陸の型 紅昏燕(べにくれつばめ)

 

 

 

 

 鬼が咄嗟に地面を影にするのをやめて、その一閃を辛うじて避けるーーーいや、避けたつもりだったんだ。

 

 

 避けたと思った時にはもうすでに鬼は頸を斬られていた。

 

 

 なんて速いんだろう、刀を振る速さも、足も、その判断も、速度という速度全てが、とんでもなく速い。

 

 

 

 

 消えていく、腕を斬られた時とは違って、再生せずに、消えていく。

 

 

「さすがだね、臨花」

 

 

 “直接的な戦闘力のない鬼だっただけだよ”

 

 

 半ば放心しているわたしはそんな会話も聞こえず、ただおぶられているだけ。

 

 

 これが、鬼を屠る影の集団、鬼殺隊。

 

 お父様が投資している、その集団。

 

 すごい……。

 

 

「あ、あ、ありがとうございます!助けてくれて、ありがとうございます!」

 

 

「どういたしまして」

 

 

 おぶってくれてる女の子がにっこりと笑いかけてくれた……か、かわいい。

 

 それに対して鬼を屠った女の子は、じっとわたしを見つめる……な、なんだろう。

 

 

 ”お説教、されに行こうね“

 

 

 

「……ピャ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 数年後、少女はまた結婚を蹴っ飛ばし、とある家を突き止めて数日居候になるのだった。




感想評価感謝感激!お気に入り、誤字報告ありがとう〜!ここすきもよろしくゥ!
全然関係ないけど久々にグラブルを起動した(水剣豪を完成させた)

 次は土日に出来たら土日に。


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乙昇格〜姑獲鳥戦まで

朝から失礼するゾ〜〜〜?

三日ぐらい予定より遅くなったので初投稿です


 やぁダニエル!僕はぽも、君を助けにきたんだ!

 

 ナンデナマエヲ⁈

 

 他にも色々知っているよ!

 

 ァァァァアノオト!アタマガオカシクナリソウダ!

 

 下がれ!

 

 ドン!

 

 はいという事でデトロイト市警のぽもです。

 

 

 えー前回は影鬼を倒し、無事任務成功を果たした所からですね。

 

 いやあ真菰ちゃんがいてよかった……守りながら戦える相手じゃなかったっすね、うん、完全メタだわアレ。

 

 相手の影に潜るという血鬼術の性質上、大抵背後に鬼が来るので守るように娘さんを後ろに居させるわけにもいけませんし、じゃあ戦闘から離れさせようとしたら今度はその娘さんの影から出てきますし。

 

 じゃあどうしようもないし背負って戦うしかないってなると、背負って戦える程弱い鬼でもないですし。

 

 単独だったらキツかったです、真菰ちゃんが背負ってくれたので倒すだけならそう難しくない鬼なので、結果楽でしたけど。

 

 という事で今回使った煌の呼吸、陸の呼吸 『紅昏燕(べにくれつばめ)』について説明しますよ〜するする!

 

 

 可動域の高い動きで縦横無尽に稲妻の如く対象を撹乱し、一閃を叩き込む呼吸となります、他の型に無い特徴としましては、空中にいても使えるという点ですね。

 

 参の型の『星流れ・破天御剣(はてんみつるぎ)』は一度地上を挟まないといけないのであれは空中にいる時に使えないんですよね。

 

 地上・空中どちらにいても使える事ができ、可動域も高い事から瞬間的な移動手段にも併用する事が出来ます、威力と速度を少し落とした代わりに融通が利くようになった霹靂一閃みたいなもんですね。

 

 本当に間に合わせたい時はこの呼吸をさながらTASかの如く使うと大抵間に合う……と思います、理論上。

 

 まあそんなことしたらスタミナが続かないので本当にやるかと言われると、うーんやらないかな?

 

 今回の様に地上に居ると絶対ヤバイ感じの避けられん広範囲攻撃などで、回避した後にすぐ様攻撃出来るなどの場面ですと大活躍ですね。

 

 ……さて、煌の呼吸も陸の型まできましたね、雷の呼吸はこの陸の型で打ち止めでしたが、煌の呼吸は後一つの型を残してます。

 

 そんな漆の型はいずれ使う時が来るでしょう……一つ言えるのは、この漆の型が煌の呼吸の中でも最大威力を誇る、奥義的な立ち位置と言えます。

 

 

 威力が高いという事はつまり連発が出来ないという事、使い所はちゃ〜んと考えて使いましょ〜ね〜?

 

 

 それとアレっすね、今回助けた娘さん経由で鬼殺隊以外での場所でコミュニティを形成出来るようになりましたね、これにより一部の地域の住民が友好的な関係になりました、地味に嬉しいね。

 

 後お金で困ることもないでしょう……まあ今までも困ってなかったんですけど、個人経由で定期的にお金を貰えるようになったのでもう一生働かなくて良いです、まあ鬼殺隊士は辞めませんし辞められませんけど。

 

 こうした「産屋敷に関わる重役」との関係性を持つと、それ相応の見返りが来るので嬉しいっすね〜〜!

 

 

 “あの任務から二日後、乙隊士になった……追いついた、正直階級がどうとか、さして興味は無いのだが、階級が低いと身近の人間に置いてかれるような感じがするので、昇格するのは嬉しい”

 

 

 

 Foo!って事で無事昇格!一般隊士の上から数えて二番目の隊士になりましたヨ!モブ隊士にこの階級の方は居ないみたいなので、真菰ちゃんと臨花ちゃんの二り占め状態ですねェ!

 

 え?冨岡さん?

 

 

 さーすがに甲になってるでしょ(笑)多分、え、なってるよね……?

 

 

 ま、まあいいや。

 

 

 さて乙隊士になったので新しい補助武器を取りに行きたいんですが……もう既に不死川さんが甲になってゲーム内時間一ヶ月経過してます。

 

 いつ姑獲鳥戦が始まってもおかしくないです、それこそ今バン!って感じで特殊任務が始まる可能性だってあります。

 

 そんな最中に刀鍛冶の里に向かって日数を消費する訳にもいかないので、新武器は姑獲鳥戦後に取っておきましょう……あれば更に安心しましたけど、まあここは仕方ないです、姑獲鳥戦がはじまるまでに乙隊士になれただけでも儲けものでしょう。

 

 あ、それと交渉術が100/100になりました、ので能力『分析』を獲得します……これが無いとね、ほんとにね、何度も言うけどね、いやマジでね、ガキ……失礼、お子様がね。

 

 

【分析:見抜き、暴け。

 人物に対する行動を+、また心理状態などを分析出来る】

 

 

 よーしよしよし……順調だ。

 

 さてこれを踏まえた上で、ステータスの確認と参りましょう。

 

 

【戌亥 臨花  階級<乙>

  能力値 トータル 乙

  力>>>乙

  技>>>乙

  体>>>乙

  速>>>甲

  運>>>己

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌98/200

  技術

  剣術107/200 抜刀42/100 仙術40/100 居合100/100 体術100/100 歩法100/100 気配感知100/100 暗器術100/100 交渉術100/100

  技能

  応急手当 踏ん張り 対の先 技師 奮闘 常中(中) 心眼 奇襲無効 止水 交渉上手 分析

  特殊能力

  『速度+』『抜山蓋世』 】

 

 うん、強い。

 

 いや本当に強いよ、色々加味したら単独で下弦と五分五分で戦えるぐらいに強いよ、いや姑獲鳥にタイマンははれないですけど。

 

 速が既に甲なので、特殊能力も合わせると不死川さんより速いっすね、てか片足柱に突っ込んでるぐらい速いっす、シュンソクなんか目じゃないっす。

 

 他は……特殊能力の欄が一つ増えてますね、例のやつです……持ち越しなので適応不可ってなってますけど……。

 

 抜山蓋世(ばつざんがいせい)ね……ふむふむ。

 

 抜山蓋世とは、山を引き抜くほどの強大な力と、世を覆い尽くすほどの気力があること。威勢がきわめて盛んなさまという意味の、四字熟語ですね。

 

 臨花ちゃんに当たらなくもないけど……?って感じですね、何故よりにもよってこの四字熟語を???

 

 

 ちょっと考えてみますか。

 

 ァミョンミョンミジョンミョンミョンミョンミョンミョンピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ

 

 

 ッデェイアディデュ

 

 

 PON!

 

 

 わかんねぇ!(アホ)

 

 

 山を引き抜くほどの強大な力とは文字通りの力を示しているわけではなく、臨花ちゃんの鬼に対する殺意を示し。

 

 世を覆い尽くすほどの気力……あーこれは少し当てはまるな、普通に。

 

 威勢がきわめて盛ん……?そうか?

 

 

 うーん、元々はこういう感じのタイプだったのかな?両親が鬼に食われたり色々不幸を目の当たりにしたから変わったのかな。

 

 

 まあ、考察はこの辺にしまして。

 

 

 コメ返しの時間です。

 

 

 Q.柱、原作キャラの鬼化について。

 

 

 鬼化できる、なるキャラとしないキャラが存在してます。

 

 鬼化出来ない、しないキャラは煉獄さんを筆頭に冨岡さん、胡蝶姉妹、悲鳴嶼さん、不死川兄弟……後は派手柱さんもそうですね?善逸くんもしないか……あと誰か居たかな、一先ずこんなところで。

 

 

 逆に出来る、なる可能性があるキャラは炭治郎一家、時透兄弟、甘露寺ちゃんに伊黒さん、カナヲちゃん、伊之助……などが上がりますね。

 

 例外でアオイちゃんとか、派手柱の嫁三人衆などは鬼になる適正が無いのか、鬼にならず死にます。

 

 

 甘露寺ちゃんとかはたまーにランダムで鬼になってますね、なんで?多分「鬼!かっこいいわ!」って感じだと思います、えぇ……?

 

 伊黒さんはあのまま煉獄パッパが助けなかったら鬼にされるらしいっすね、時透兄弟は鬼殺隊士になる前に黒死牟が見つけると鬼にします。

 

 カナヲちゃんは胡蝶姉妹に拐われなかったら一定確率で鬼になりますし、伊之助もあのまま童磨のところにいたら鬼になるみたいっすね。

 

 

 最初このデータを知った時、胡蝶姉妹が鬼にならないのはなかなか意外でした、結構そういうIFとかで絵師さんが描いてたりしてましたからね。

 

 

 

 Q.動画外、動画内で最高に育ったキャラは何?

 

 

 そうですね、動画内ですと今プレイしている臨花ちゃんが一番強くなる予定ですね。

 

 まあ今後のネタバレもありますから臨花ちゃんの話は置いておいて……

 

 

 動画外で最高に育ったキャラは……原作のキャラだと潜在解放特殊能力解放の無一郎くんですね、オリキャラだと育手鱗滝さんルートでの水の呼吸使いでした。

 

 突き詰めた無一郎くんは黒死牟に相打ち出来ます、やばいです……とんでもない。

 

 水の呼吸使いのキャラも良い所まで行ったんですが、例のあの戦い(刀鍛冶の里戦)で上弦の伍と肆を一手に引き受け、相打ちして死んでしまいました。

 

 いや両方討伐できただけでもすごい事ですけどね、いやー悔しかった、伍はどうとでもなったけどやはり憎珀天が強い、なんだあいつ……首切っても再生しやがってよ……

 

 

 さて。

 

 任務の全体の難易度的には丙階級とそう変わりはありません、むしろこちらのステータスが上がっている分乙階級での方が安定度は高いです。

 

 だからといって油断も慢心も出来ませんが、そこそこ余裕が生まれるのでぽも的にもこれにはニッコリ、少しの間だけ肩の荷が降ります。

 

 気をつけなければならない任務といえばやはり緊急任務、それからプレイキャラ以外の階級が丁以下の隊士しか居ない合同任務ですね。

 

 足手まといな上に他隊士を生存させないと鬼殺隊内での評価、それから任務報酬に響きます、一番手っ取り早いのは戦闘に参加させる前に倒す独断専行、速攻撃破がベストです。

 

 一部のキャラを除けばこの方法で特に嫌われるような事はないので、そうやって鬼を狩って、イクゾー!

 

 

 デデデデデデッカーン!

 

 

 

 さていつものように倍速ばいそくゥ……!

 

 数回ぐらい任務をこなして、後は鍛錬と交流でお茶を濁して、万全の状態にしましょう、そろそろ来るはずです。

 

 ヌッ!

 

 ハッ!

 

 デェヤ!

 

 アァ〜⤴︎

 

 やはり百合?百合なのか?

 

 

 おっ。

 

 

 ウ!

 

 

 

 はい。

 

 

 そろそろかな?

 

 

 

 ”私の非常食であるクロえもんが慌しくこちらに向かってくる……嫌な予感がする、いつでも出れる準備はしていたのでそのまま家から出て、走りながらクロえもんの報告を聞く“

 

 

 ヌッ、どうやら今回真菰ちゃんは一緒じゃないみたいですね……いたら更に安定しましたが、まあ良いでしょう。

 

 お待たせしました、遂にこの時が来ましたね。

 

 

 

 ”不死川さんと、粂野匡近さん二名の隊士が下弦と接敵した…… 粂野さん、確か不死川さんと同じ育手の人だ!不死川さんの手紙に書かれていた……あの二人の戦いについて来れる隊士は少ない、実力のある二人なら下弦を倒す事も夢じゃない“

 

 

 ”だけど、それでも胸騒ぎは止まらない……間に合え!二人の実力を疑っている訳じゃない、それでも手遅れになってしまってはいけない!“

 

 

 

 ”今回こそ、私は失う訳にはいかない……もう鬼に友人を、隊士を……殺させる訳には、鬼へと変える訳にはいかない!“

 

 

 臨花ちゃんのやる気も上々、ぽももここ一番の大イベントなので気合を入れてプレイしますよ。

 

 

 さて姑獲鳥戦のおさらいです。

 

 

 不死川さんと匡近さんとの共闘戦になります、二人ともとても強い隊士なのですが、奇襲や奇策に些か弱いです。

 

 原作小説でも書かれている様に、姑獲鳥が追い込まれると子供が割って入って庇いに来ます、この行動が原因で匡近さんが致命傷を負うので、臨花ちゃんがいの一番にやる事は子供達をどうにか姑獲鳥の周りから救助し、戦線離脱させましょう。

 

 その為の交渉術、その為の技能を駆使するんですねェ〜〜〜???

 

 子供達をどうにかしたら戦闘に参加します、この時点で二人のうち何方かが倒される、なんて事は無いのでそこは安心していいです。

 

 え、浦賀……?知らないモブですね……彼は助けられないので諦めましょう。

 

 助けるメリットが少なすぎる(無情)

 

 

 子供達をどうにかしたら二人だけでも姑獲鳥を撃破してくれたりしますが、その際に手足の一、二本ぐらい持ってかれる事があるので、そういった事故を防ぎましょう。

 

 時折、姑獲鳥が子供を取り返そうとするので絶対に阻止しましょう、それさえ気を付ければ後は大丈夫です。

 

 

 

 

 

 ……が!

 

 

 正直言ってこのチャート通りに出来るか不安でしょうがありません。

 

 

 

 

 

 “あの屋敷か!”

 

 

 

 あの女のハウスは此処ね!!!!!

 

 

 ほな突撃!

 

 

 

 さて今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 珍しく、俺と実弥との二人での合同任務。

 

 町外れにある屋敷の付近で人が消える、いなくなるのは必ず子供で、男女の区別は無い。

 

 その屋敷に互いに声を掛け合い、ともに屋敷の中へと足を踏み入れた瞬間、今まで隣に居たはずの実弥の姿は無く、俺一人になった。

 

 実弥を探しつつ、屋敷を探索して気づく。

 

 誰もいない。

 

 

 それにさっきから鼻につく甘ったるい匂いのせいで次第に記憶が曖昧になっていく……しっかりしろ匡近!

 

 

 探索を進め、老人と出会い話を聞き、そして今、赤文字で書かれている手紙を見てーーーーー実弥の姿を見つけ。

 

 

 鏡で見た位置を頼りに、飾り棚ごと日輪刀で斬りつけ、陶器の割れる音と共にあの芳しい腐臭が消える。

 

 室内に飛び込み、実弥に駆け寄る。

 

 

 そうして始まった苛烈極まりない戦いの最中。

 

 

 壱ノ型、弐ノ型、参ノ型、肆ノ型、伍の型ーーーーー

 

 連続で技を出し続ける。

 

 姑獲鳥が時にそれを流し、時にそれを受ける。

 

 実弥だけに任してはいられない……!助力せんと刀を構え。

 

 

 「匡近ァ!」

 

 「!?」

 

 実弥の視線が動き、その視線の先を追って友の意を察する。

 

 畳の上に力なく倒れている、姑獲鳥に拐われた子供二人を両脇に抱え上げ、素早く座敷のすみへ移動し、壁を背に子供達をあずける。

 

 ここなら戦闘に巻き込まれることもない。

 

 何かあれば守ってやれる。

 

「必ず、助けてやるからな、頑張るんだぞ」

 

「ぁ……お、兄ちゃ…ん……助けて、くれるの?」

 

 

「……ああ」

 

 

 そう短く答えると、少年の目尻から涙がこぼれ落ちた。

 

 異常に痩せこけ、土気色に変色した頬が痛ましかった、となりに座り込んだ少女は心が死んでしまったのかぼんやり宙を見つめたまま、みじろぎ一つしない。

 

 

 ちくしょう、こんな子供を……ッ

 

 

 「二人とも、ここにいるんだ。動くなよ」

 

 

 子供たちに向けてそう言い、日輪刀の柄を握りしめる。

 

 この衝動を、怒りを、鬼にぶつけるーーーー!

 

 

 そうして二人がかりで下弦の壱、姑獲鳥と相対し、日輪刀を振るう。

 

 それでも均衡が崩れない、これが下弦、そしてその中でも一番に強い、鬼!

 

 戦闘はさらに加速しーーーそして、実弥が技を放とうとした瞬間。

 

 受けた傷の傷口が開いた、鮮血が吹き出し、再び激しく咳き込む、喉の内部が損傷したのか……!

 

 その傷に、血に、姑獲鳥が動きを止めた。

 

 絶好の機会だ、今、この瞬間、均衡は崩れた!

 

 

「何、どうして……体が、ここまで強い血なんて……ッ」

 

 

 この機を逃してはならない!

 

「これで終わりだ……!」

 

 太刀を握り、風の呼吸を繰り出そうとしてーーーー!

 

 

 

「やめてぇ!」

 

 

 

 血を吐く様な悲鳴が響いた。

 

 

 少女が姑獲鳥の元に駆け寄り、震える両手を広げて、俺の前に立ち塞がった。

 

 

「お母さんを……虐めないで……ッ!」

 

 

 なっ……く!

 

 

 間一髪で技の軌道を眼前の少女から逸らし、紙一重で避けた。

 

 だが、まずい。

 

 

 今この瞬間、体勢が崩れてしまった!

 

 くそ、あの鬼、俺とこの子もろとも攻撃をーーーーー!

 

 

 せめて、この子だけでも守らなければッ!

 

 

 

 

 

 

 そして、迫り来る姑獲鳥の攻撃は。

 

 

 

「っな!この……ッ!」

 

 

 

 

 雷が落ちたかの如く、閃光の煌めきを放つ彩に遮られた。

 

 

「お前……!」

 

 

 実弥が珍しく、呆気に取られている。

 

 

 割って入ったその者は、少女だった、銀色の髪に赤い瞳、そして洗柿色の小紋羽織。

 

 

 ……ああ、彼女は、知っている。

 

 

 会う機会が無く、今まで一度も出会った事はなかった、それでも実弥の友達である事、同期である事、そして、何より。

 

 

 俺や実弥に遜色無い、実力者であるという事。

 

 

 “……間に、合った”

 

 

 一言呟き、次の瞬間、一瞬で駆け出した。

 

 

 “不死川さん!”

 

 

「ッーーースゥゥゥゥ!!!」

 

 

 意図を察した実弥が呼吸を繰り出し、それに合わせるように戌亥もまた呼吸を繰り出す。

 

 

 

 煌の呼吸 壱ノ型 光彩奪頸(こうさつだつけい)

 風の呼吸 壱ノ型 塵旋風・(じんせんぷう)削ぎ!

 

 

 

 

 地形をも巻き込んだ風の刃と、光り輝く煌びやかに流れる刃に。

 

 

 未だに酩酊している姑獲鳥は、作り物染みた笑みを浮かべながら。

 

 

 

「バカな子」

 

 

 

 そう一言呟いた。

 

 

 そしてーーーーーーーーーー戦闘は、終了した。

 

 

 




感想、評価お気に入り等々ありがとう!誤字報告助かります!ここすきも見てるぜ。。。。。

チャート(意味をなさない)

うーん、これはガバ!


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事後処理〜襲撃まで

おまたせ、待った?(赤髪の錬金術師風)
お久しぶりです。


 朝から失礼するゾ〜!

 

 

 はいどーも、試走で散々攻略を頭に叩き込み、完璧な布陣で向かったにも関わらず乱数に乱数が重なって全てが無になった実況はーじめーるよー☆

 

 

 

 ふざけんな!!!!!

 

 

 

 は?なんで臨花ちゃんが着く頃にはもう終わりかけてるん?後一歩でも遅かったら匡近さん死んでたんですがそれは……いや本当に肝冷やしましたよ。ええ。

 

 

 ……えー、何故こうなったかの原因を考えましたが、まず一つは本来子供がいるべき所に居ない低乱数を引いた事。

 

 

 これだけならまだ良かったんですが、実弥お兄ちゃん♡の成長が従来より早いからか、姑獲鳥戦開始が早まった事、そして屋敷までの距離が長い乱数を引いた事。

 

 

 つまりはメガトンコインです。は?

 

 

 

 とはいえ結果的にはなんとかなったのでよしとしましょう、ヨシ!(安全猫)

 

 

 臨花ちゃん達が事後処理をしてるのを見ながら、ぽもの気持ちを整えるのも兼ねてコメント返しでもしましょうか、させろ。

 

 

 

 Q.その呼吸初めてなのに使いこなしてるのは何故?

 

 

 動画内ではカットしてますが使いこなすまでプラクティスモードで練習しました、このゲームの数少ない良心と言っても良いでしょう。

 

 型を使いこなせないと鬼を殺すなんてとてもできません、ましては煌の呼吸のような初派生呼吸などは、ぶっつけ本番で使うわけもいきません。

 

 初期バージョンでは「型の説明読み解いて使えるでしょ?(にっこり)」とでも言うかのように、当然の権利のようにプラクティスモードは存在しなかったのですが、あろう事か株主に怒られたらしく……。

 

 

 

 ぎゃぎゃぎゃげひひひィ!!!

 

 

 ざまあ!

 

 

 

 

Q. 原作ネームドキャラ全員生存って出来るの?

 

 

 TASなら出来んじゃね?(ハナホジ)

 

 

 と、投げやりにするぐらいには夢物語ですが、先日プレイキャラ冨岡さんでとんでもねえPSの持ち主である「ロリショタオネ兄貴姉貴」が後一歩で達成出来そうでしたね、意味分からん。

 

 敗因は最終決戦無惨戦です、ここで原作の三人+かまぼこ隊がタヒりました、ラスボスする無惨様はちょっと本当に洒落にならないですからね……

 

 何はともあれ、ぽもには出来ませんね。

 

 

 まあ今回の臨花ちゃんならそれに近い事は……んにゃぴ、どうだろう。むりかな(笑)

 

 

 全生存なんて夢、いつか見てみて〜けどな〜俺もな〜。

 

 

 このゲームのRTA世界一走者のトロフィー獲得率が98%なの、多分これの称号の事だろうしなあ。

 

 

 

 

 “下弦の壱は死んだ、不死川さんは出血は酷いが、見た目ほど重傷じゃない、粂野さんも不死川さんよりは傷が酷いが、五体満足だ……子供も無事に助けられた、然るべき治療と生活をさせてあげれば、なんとかなるはず”

 

 

 はい、てことで戦闘リザルトですけど、結果だけ見れば成果は上々デスゥゥゥ……過程はこの際何も見なかったことにしよう、良いね?

 

 

 はあ、ちゃんとしたチャート(激ウマギャグ)も守れないんじゃ〜この先不安だよ臨花チャ〜⤴︎ん、まあ当初予定していた呼吸も育成も出来てないんで今更なんですけどね、初見さん。

 

 

 しかし戦闘に深く関わっていないので今回の任務での成長は芳しくありません、下弦クラスの鬼の経験値はバカにならないので、これはかなり痛いです、悲しいなぁ。

 

 

 とは言っても今までの育成がかなーーーり上手く行ってるのでプラマイゼロどころか少しプラスしてます、でもほぼ負ける事のない下弦戦なんてこの姑獲鳥戦を除けば、ウマイ!兄貴が階級『甲』の時に出現する下弦の弐、佩狼(はいろう)ぐらいしか居ません。

 

 

 煉獄さんが柱入りするきっかけになった戦ですし、奥義『煉獄』を編み出す煉獄さん強化イベントでもあります、のでこの戦いに変に加入してしまうと煉獄さんの強化イベントが潰れる可能性が微レ存。

 

 それは世間は許してくれませんし、ぽもも許せません、煉獄さんには死闘をしてもらわないと困るんですよね、最悪煉獄さんが成長不足のまま無限列車編が始まり、最悪の未来が訪れる可能性もあります。

 

 

 ので下弦の弐『佩狼』戦は乱入しません、これは確定してます、あの戦いで死んでも困る隊士もいませんし、多少はね??

 

 煉獄さんまだ階級甲ですら無いですしね、煉獄パッパが炎柱として健在なので、まあそろそろだと思いますけど、臨花ちゃんは煉獄家とは深い関わりはありませんが、炎柱の妻が体調に優れないらしいと風の噂で聞いているので。

 

 

 この先の成長次第ではどこかでテコ入れする必要が出るかもしれませんが、はてさて。

 

 

 

 ”私は間に合った、間に合えた、でもそれは二人が強く、必死で戦っていたからだ、私がもっと早く着けていればもっと早く戦いに参戦できた、そうすればあの二人の傷はもっと浅かったかもしれない“

 

 

 “達成感はない、私が感じたのは、更なる力の渇望と、速さの探究……でも、少しぐらい喜んでも良いだろうか……?目を閉じれば今も鮮明に思い浮かぶ”少女の隊士“の目は、私に何を伝えたかったのか、まだわからなかった“

 

 

 

★☆★☆★ 勝利!称号【堕ちた鳥を討つ者】を獲得しました。★☆★☆★

 

 

『 〜BOSS 下弦の壱『姑獲鳥』〜 悪鬼滅殺!!!

 戦闘評価 B

 戦死者 0

 共闘補正++

 最終評価 A -』

 

 

 称号獲得です、戦闘評価はBですね、まあ最終評価がギリギリA乗ったので、チャートが崩壊した割には良いんじゃないすかね(投げやり)

 

 さて、特殊任務を達成しましたが、無傷の臨花ちゃんに休む時間はフヨウラ!じゃけん任務!任務!任務!疲れたら真菰ちゃんの膝枕であぁ〜^時折胡蝶姉妹と戯れ(意味深)て、はやゲーム時間で二ヶ月経ちました。

 

 

 

 ”クロえもんの凶報が届いた、柱が一人殉職した、カナエさんの師匠らしい……死因は不明、恐らく上弦と戦ったのだろう……ご冥福を祈る事しか出来ない自分の不甲斐なさが恥ずかしい、せめて無念に散った柱の為にも、一層強くならなければ“

 

 

 あー、はい。

 

 

 死にました〜☆

 

 

 まあ仕方ないです、一対一で童磨はチートコード使わないと無理!そしてチートコードなんて便利な物はこのゲームに存在しません!尊い犠牲ですね、前任者が死んだのでカナエさんは柱入りします、直ぐにとは行かないので一ヶ月後ぐらいになりますが、とんでもない成長率ですね、これで成長限界が低くなければとても強いネームドキャラなんですけれども……

 

 

 ゲーム的な理由を除けば、カナエさんは鬼に対しても仲良くなれる筈だ、という強い意志を持っています、ので無意識に鬼を殺す力の限界を定めてしまっているんですよね。

 

 なので例えば妹であるしのぶさんがカナエさん生存時に鬼に殺される事があったら、殺意の波動に目覚めウルトラ鬼狩りモンスター、KANAESANになり、縁壱インストール、殺伐!修羅と化した長女となるんですよね。

 

 

 そうそう無いですし100周したぽもですらそのイベントは見たことはありませんが、他投稿者の動画で立証済みです、キャラ崩壊どころか原作崩壊する勢いで鬼を殺し、最終的に童磨と相打ちするスペックになるらしいですよ???

 

 

 そんな閑話休題はさておき、今後の臨花ちゃんの方針ですが、全隊士の柱を除いた最高階級『甲』になってもらいます、うん?なってないの?と思うかもしれませんがなって無いです、姑獲鳥戦での成長が殆ど出来てないので、ステータスが足りません、壁も超えれてないです。

 

 

 ゲーム時間半年以内には達成できるでしょう、通常任務5、6回ぐらいですかね?

 

 

 この半年の間に超えて欲しい壁、つまり技術の上限突破ですが、居合もしくは暗器術、次点で体術を超えて欲しい所さん、運が向けば気配感知も視野に入れてますが、んにゃぴ。

 

 

 ただ強い鬼にブチあたれば良いってものじゃないので、腕の見せ所さん?!ですね、それと数ある任務の中から如何に効率の良い、壁越えを達成しやすい任務を選ぶ必要がありますね。

 

 

 『甲』になる条件はこんなもんなので、いざ纏めてみると内容は少ないよう(三度目の激ウマギャグ)

 

 

 TAKAKIも頑張ってるし、臨花ちゃんも止まるんじゃねえぞって事ですね。

 

 

 

 “任務終わりに自宅に戻った……おや、来客がいるようだ、誰がいるのだろうと除いてみると、胡蝶姉妹と真菰が談笑していたようだ”

 

 

 はぇ〜、女四人、何も起こら……ない!は?起これよ

 

 

 “真菰の隣に座って談笑に参加してみれば、どうやらカナエさんは柱になった権限を使って蝶屋敷という屋敷を建てたらしい、それから捨て子ーーーカナヲちゃんという子を拾って、育てているとの事だ、顔合わせもしたいから今度遊びに来てと誘われたので、真菰と予定が合う日に二人でお邪魔させて貰うことにしよう”

 

 

 お、カナヲちゃんが無事拾われたそうです、良かったねえカナヲちゃん、最終決戦時点でしのぶさんより強くなる優秀な隊士です、そこそこの頻度で仲良くなりましょね〜^

 

 

 そして蝶屋敷解禁ですね、これからは負傷したら蝶屋敷で傷を癒す事が可能になります、現時点では傷の治り、回復量はそこまでですが、原作開始二年後、炭治郎の最終選別開始ぐらいになれば、重傷を負っても一、二ヶ月程度で回復するようになりますねぇ!

 

 

 その為の蝶屋敷イベントは積極的に参加しましょう、隊士全体の向上にも繋がるので結果的に強めのモブ隊士が死ににくくなります。

 

 まあ雀の涙程度なんですけど、積み重なればバケツも溜まるってなもんですぞ?

 

 

 

 “談笑して小一時間、任務で呼び出された胡蝶姉妹と別れを告げた、真菰もその数分後に任務で出て行ったので、今この家にいるには私一人になった……どことなく、温もりが無くなったように、寂しくなる”

 

 

 “一人は、前までは平気だったのに、今では考える時間が多くて嫌いだ、いっそ鬼を屠り続ける方がマシで、駆け出したくなるが、少ないまでも疲労は溜まっている、安静にして、いつ緊急の任務が来てもいいように待機しよう“

 

 

 相変わらず鬼への殺意は高いですが、何やら色々考えている様子、悩む臨花ちゃんもかわいいね♡流石うちの子やで♡死ぬなよ♡

 

 

 

 ”じっとしてるのも飽きれば、庭に出て剣を握った……無心に、剣を振って、精神統一。息が上がる前に取りやめて、すっかり夜になった月を見上げる“

 

 

 ”不気味で、綺麗だ、今夜は満月らしい“

 

 

 

 しかしテキストなげーな……嫌な予感しますね、何かこう、来そうなんすけど、気のせいかな。気のせいだろ、襲撃イベントとか起きるなよ。

 

 

 

 ”……ねむい、今日はもう寝よう“

 

 

 

 何も起きないんかい!なんやねん、おやすみ!

 

 

 えー。

 

 

 はい。

 

 

 

 次の日になりました、そんじゃ任務!任務!任務!……お。

 

 

 

 

 ”いつも通り、鬼を屠る。また一つ討伐した、最近では自惚れている訳では無いが、血鬼術を使う鬼であろうと目立った外傷を負う事は無い、共同任務であっても他の隊士を死なせる事もない、一般の、村の人達に危害を及ぶ前に狩れている“

 

 

 ”私は強くなったのだろうか、でも何故だろう、心は弱くなった気がする……帰って、真菰にでもこの胸のつっかえを吐き出してしまえば、その答えは見つかるだろうか?“

 

 

 

 ”村を後にし、夜の森林を掻き分けて、考え事をしながら帰路に足を進めて、ふと、足を止めた“

 

 

 

 “見られてる、鬼だ。数は一人か”

 

 

 

 “現れた鬼に、対峙する私はーーー静かに心に火を点けた(・・・・・)

 

 

 

 

 戦闘開始!久しぶりの連戦と言ったところでご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 自分がもう“手遅れ”であると言う自覚があった。

 

 

 そう自覚して、だがそれでどうすればいいか、本能的に理解して、理性的に拒む、人を襲い殺して食えば、この飢餓のような感覚を満たす事はできる。

 

 だがそれで、果たして何が変わろうか、自分が終わった事には変わりない。

 

 

 もう名前も、記憶も定かではない自分が、人としての枠を外れ、風の噂で聞いた鬼という化け物になった事は、何も変わらないのだ。

 

 

 だから人里を離れ、だがこのどうする事の出来ない飢餓に悩み、苦しみ、だが理性が否と否定し続け、そして辿り着いた結論は、自分でも笑えるが、酷く冒頭的行為だった。

 

 

 人が嫌なら鬼を食えばいい。

 

 

 食えるかなど、考える思考さえも消えて、鬼を食らった、食えてしまった、自分にはソレができてしまった。

 

 

 ソレからだ、飢餓は鳴りを潜め、代わりに全能感が感覚を支配した、自分が一つ上の、別の存在へと近づいたような気がしたのだ。

 

 

 人の代わりに鬼を食う、鬼であるのに、鬼を喰らう。

 

 

 鬼を狩る鬼殺隊が見たらなんと言うのだろうか、少なくともコレを、この行為をなんと捉えようと、自分は化け物で。

 

 

 

 討伐される側なのだ。

 

 

 

 

「鬼狩り、私を狩るか」

 

 

 

 “無論”

 

 

 

 目の前の鬼殺隊の少女を見かけたのはただの偶然で、本能的な欲求はあれど、ソレを自制できる程に私は鬼を喰らい、強くなった。

 

 

 ただ、相応の実力者なのだろう、姿の見えないはずの私の気配を感じたのか、立ち止まり、刀を抜いたのを見て、ついにこの日が来たのかと、私は姿を表した。

 

 

 

「少し話をしないか、信じられないかもしれないが、私は人を食った事は無い、人を食うのは私の理性で留めた、代わりに鬼を食い、その欲求を満たしている、そんな私でも、鬼を狩るか、少女」

 

 

 

 “……何を言っているんだ、何が言いたいんだ、見逃して欲しいのか、お前”

 

 

 

「いや、ああ、そうだな、私は……人と戦いたく無い、殺したく無い、俺とて自分が化け物である自覚はあるが、だからといって死にたくないのだ、生きていたいと思うのは、罪か」

 

 

 

 その問いに少女は静かに目を閉じた、戦う事の損得を考えているのか、それとも別の何かか、時間にして数秒に満たないその行動の後、少女は目を開けた、決意に満ちた目だった。

 

 

 

「そうか、殺すか」

 

 

 

 “お前の言葉に嘘は無かった、だから殺す、もう……貴方は手遅れだから”

 

 

 

 その言葉に首を傾げた。

 

 

 手遅れ?なんのことだ、私は限りなく自分を律している、人は襲わない、鬼は駆除する、その考え方は鬼狩りと同じではないのか。

 

 

 いや、待て、なんだ?この言いようのない嫌悪感は、何かが欠けているような記憶の空白は。

 

 

 

 “参る”

 

 

 

 考える時間もなく、その言葉で戦闘は開始した。

 

 

 煌びやかに輝くような目を覆いたい程の輝きと共に、少女の刀が私の首に振われる、既の所で躱し、距離を取り、私も覚悟を決める。

 

 

「後悔するなよ……鬼狩り!」

 

 

 体内にあるモノを吐き出して、生み出す(・・・・)

 

 生命の冒涜、そして、忌みすべき妖術。

 

 

 何故自分が鬼を食えるか、それは私の血鬼術が、それを可能にしたのだ、鬼を食い、自らの糧にし、体内に飼い、そして来るべき時に、戦力として吐き出す。

 

 一つの細胞または個体から、受精の過程を経ず、細胞分裂を繰り返すことによって生ずる細胞群または個体。

 

 

 今まで食った数の10匹、私自身を含めて11人の自分を生み出した。

 

 

 血鬼術 同一個体(クローン)

 

 

 ”これは……自らを、量産しているのか“

 

 

「ゲホッ、ゴホッゴホ!ぐ、ふ、そうだ、忌まわしい、力だ」

 

 

 自らの意思を持つ自分の変わり身は、少女に襲い掛かりーーーだが、達人のような剣術が、武芸者のような体術が、忍びの様な暗殺術が、その悉くを圧倒する。される。

 

 

 思わず笑ってしまうぐらいにこの少女は、どうやら人の身でありながら化け物に打ち勝つ勇者のようだ。

 

 

 剣戟で一人死ぬ、体術で一人再起不能になる、何処からか飛んできた鋭利なモノに、本体である自分の両目が閉じられ、両目が回復する頃には私を含めた五人しか自分は存在していなかった。

 

 

 だというのに少女は未だ無傷、なるほどこれが鬼殺隊、鬼を殺すとは、こうも圧倒的なのか。

 

 

「すごいな、なあ、おまえ、強いな、なんでそんなにつよいんだ、鬼じゃないのに」

 

 

 また一人殺された。

 

 

「なあ、なあ、弱い奴は、鬼になるしかないのか、俺はなんで鬼なんだ」

 

 

 

 また死んだ。

 

 

「鬼は死ぬしかないのか、俺は死ぬしかないのか、なんで生きられないんだ」

 

 

 後二人。

 

 

 

「教えろよ鬼狩り、この世はなんで理不尽なんだッ!」

 

 

 後一人ーーーーーもう、死まで後少しだ。

 

 

 

 動いた時には既に振るおうとしていた刀は、神経毒か何かを塗られた鋭利なモノに貫かれて動かず、頸に迫った刀を左腕を犠牲にする事で軌道を変える。

 

 不完全な体勢から蹴りを放ったが、胴に入る前に刀を離した右手で払い流され、瞬時に少女の足払いで体勢を崩され。

 

 

 

 

 

 

 “そんなこと、私が知ってる訳ないでしょ……!”

 

 

 

 

 頸を斬られたのだ、と理解した瞬間、走馬灯のように今までの自分の記憶が目まぐるしく、脳裏に回り続けた。

 

 

 そして、理解した、自分はやはり鬼であり、化け物であることを。

 

 

 鬼を殺し、食らった時、必ず起きる空白の記憶は、その空白の間に、正気に戻るまで人を探し、殺し貪っていた事を。

 

 

 人の理性は、鬼の本能に打ち勝つ事が出来なかった事を。

 

 

 

 

「……なぜ憐れむ、哀しむ目をする。鬼狩り」

 

 

 何か一つ、腐れ事でも吐いてやろうかと自棄になりそうな思考を、少女の目を見て、辞めた。微かに震えていた手を見て、自分を律した。

 

 

 最後になる自分の命に待ったをかけて、一言発する、この少女は刃で、刀で、だからこそ折れてはならない、錆びてもならない、ひたすらに研ぎ澄まさなければならない。

 

 

 だから、これは、言葉()だ。

 

 

 

「おまえは正しい、正義だ、鬼を殺せ、鬼を滅しろ」

 

 

 

 そして、鬼の始祖、鬼舞辻無惨を、全ての元凶にして、大元に、刃を。

 

 

 

 

 

 “……言われずとも、必ず“

 

 




物書きして〜し、エタってっけど続き書くかあ^って書いたゾ。

次の更新は今日の夜か明日です、まあ多分夜に上がります。


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甲昇格〜試し撃ちまで

感想評価ありがとナス〜!続きです。
今日朝に投稿してる方を読んでない方はそっちから読んでくれると嬉しいゾ〜


 ぽものやり方、間違ってるよ。

 

 じゃあ教えてくれよ視聴者、この鬼滅の刃RPGでオリキャラを生存させる方法を……僕はやってみせるよ、生存させてみせる。

 

 

 

やってみせろよ、ぽもティー!

 

 

なんとでもなるはずだ!

 

 

十二鬼月だと?!

 

 

 

 

 どうも、反省を促すぽもです。

 

 

 前回は襲撃に合いましたが無傷で倒しました、そしてこの襲撃戦闘で壁を越えたので、目標達成!甲になる条件は整いました。

 

 

 分身を出す血鬼術は2パターンに分かれるんですが、今回は質を重視した血鬼術の鬼でしたね、んまあそこそこ強いんじゃないっすか(笑)臨花ちゃんは無傷ですけど(笑)

 

 

 柱並みの速さに+して煌の呼吸、五の型 「煌々の釆」がまぁ〜強い、バフが常に付随するからスペック以上の力を引き出してくれますね。

 

 だからこそ体力の減りが早いので、如何に短期決戦で終わらせるかが勝利の鍵ですね、長期戦になるとタヒ。

 

 まあそれは臨花ちゃんに限った話ではないですけどね。

 

 

 

 “冨岡さんがたった一人で下弦を討伐し、水柱になったらしい……あの人は本当に強い方だ、もし機会があるなら、稽古をお願いしたいけれど、神出鬼没な彼に会うのは難しいだろう”

 

 

 お、冨岡さんが水柱になりました、流石ですね……前任者の水柱さんはどうなったんですかね?まあ臨花ちゃんは関わってないので、そもそも居たのか居なかったのかも定かではないんですけど。

 

 

 

 “私はというと、鬼殺隊の中で柱を除いて頂点に立つ階級『甲』に昇格した、私の昇格に連鎖する様に、不死川さんとカナエさんがほぼ同時期に柱になった、これからは様とか、格式をつけた話し方をした方が良いだろうか?と真菰に相談したら、笑われた、解せない“

 

 

 て事で甲昇格!いや〜ここまで長かったようで短かったような……いや短えよ、一年半年ぐらいで辿り着ける階級では(ないです)

 

 

 参考までにパート数だけ長くなった第五回の実況動画を思い出してください皆さん、記念すべきパート100で、未だに階級『丁』だったあの時代を!そして次のパートで血鬼術持ち二体に寄ってたかって殺された事を!

 

 

 いやあ酷かった、あの時はまだウィキも充実してなければ、鬼滅の刃RPG投稿者も少なく、オリキャラ作成まで辿り着いている人も少なかった時代でしたね。

 

 

 それに比べてみてくださいこの臨花ちゃんを!最高なんじゃないかぁ?!ぽもも思わずにっこり、ぽも自身の成長も感じられますよ。

 

 

 

 ”甲になったから何か変わる訳ではない、変わらず鬼を狩る、いずれ来るその時まで、刃を研ぎ澄ませる、鋭く、鋼のように、強く“

 

 

 ん〜〜〜〜〜〜、お???

 

 おお、技能獲得しましたね、ラッキーです。紹介しましょう。

 

 

 【研磨《けんま》: 研ぎ澄ませ、刃を。

  刀の固有能力の性能を多少上げる】

 

 

 

 シンプルです、無いよりあるほうが100倍マシな技能ですね、そしてこの技能は比較的簡単に上位互換に進化する事が可能な技能です、ただ習得条件が未だに不明で、出てきたらラッキーぐらいなんですが……今回は運を味方につけましたね。

 

 

 やりますねぇ!臨花ちゃん、ほなステータス見てみましょ、カ〜〜〜!

 

 

 

【戌亥 臨花  階級<甲>

  能力値 トータル 甲

  力>>>甲

  技>>>甲

  体>>>甲

  速>>>柱(下)

  運>>>己

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌99/200

  技術

  剣術121/200 抜刀65/100 仙術57/100 居合100/100 体術100/100 歩法100/100 気配感知100/100 暗器術103/200 交渉術100/100

  技能

  応急手当 踏ん張り 対の先 技師 奮闘 常中(中) 心眼 奇襲無効 止水 交渉上手 分析 専心 研磨

  特殊能力

  『速度+』『抜山蓋世』 】

 

 

 

 はい。

 

 

 煌の呼吸が99で止まってるのは漆の型を使ってないからですね、煌の呼吸に限らず、全ての派生呼吸は一度使用可能な型を全てを使わない限り、99から上に行きません、仕様です。

 

 この仕様を利用して意図的に99で止めています、理由は経験値分配の際に、呼吸に入る経験値を0にする事で、技術の経験値に割り振りする様に調整しているんですね〜〜〜。

 

 これ択なんで参考にしても、いいのよ?

 

 

 そんでもって壁を越えたのは暗器術!壁を越えた恩恵に使える補助武器が増えました!この段階で暗器術の壁を越える事が出来たので、「出来たらやりたいチャート」の中の一つをやらせて頂きたいと思います(にやり)

 

 

 そして能力値ですが!

 

 運以外オール甲、そしてなんと速に限れば柱と遜色ありません!

 

 はい、甲から先の能力値の見方は柱(下)、(中)、(上)、そして最高到達点が「極」ですね。

 

 わかりやすく言いますと下の表の通りになりますゥ……

 

 

 

 

柱(下)…派手柱さん、

 

 柱(中)…無限列車編の煉獄さん

 

 柱(上)…悲鳴嶼さん

 

 極……無惨様、兄上

 

 

 

 

 です、なので既に速さだけで言えば派手柱さんと同等……って訳ではないんですよね、初見さん。

 

 

 正確に言うと、確かに基礎能力値では同じ柱(下)、なんですけど、ここに+αで技能やら特殊技能やら武器の効果やら載っていくので、現時点ではまだ柱入り出来るほどの実力はありません、かなしいようでうれしいようで?

 

 ただモブ甲隊士よりは勿論強いステータスですし、一対一の下弦相手でも状況にもよりますが、優勢に立って七割の確率で倒せる実力になりました。

 

 

 いやあ誇らしいね……鬼殺隊の鑑か?

 

 

 ついにここまできたって事で、甲隊士になった臨花ちゃん、今後の方針ですが、当初予定していた方針を変えます。

 

 

 何をするんだい!ってことで、特殊能力『抜山蓋世』を会得したいと思います、え?!習得方法わからないんじゃないんですかい旦那ぁ!と思うかもしれません。

 

 

 実は当時のぽも、まるで何かの導かれるように思い立ってしまいまして、多分これをこうしてこうすれば獲得できんじゃね?ほな!って事で行動したんですよね。

 

 まあ結果は動画を見てもらうとして、当初予定してた「カナエ脱落まで出来る限りモブ強隊士を助けつつ技能を獲得する」を並行しつつ、特殊能力を獲得する為のオリチャーを発動!

 

 

 ……する前に、刀鍛治の里に行きます。

 

 

 

 “なんだか久し振りに来た気がする、狐面の人が新武器を開発したらしく、久々の休暇も兼ねてやってきたが、ここは変わらないな”

 

 

 “彼の工房だと印された地図に向かえば、ひさしぶりっす!と陽気にこちらに手を振っている狐面の人がいた、会釈を返して、工房にお邪魔させて頂くと、そこにはよりどりみどりと言わんばかりに、様々な武器が広がっていた”

 

 

 甲になった事でほぼ全ての補助武器が解禁されたので、今後サブウェポンその三として使う武器を獲得しにきました。

 

 

 欲を言えば南蛮銃を使いたいってのが本音ですが、前々から話してる通り不死川弟ニキが弱体化するので却下。

 

 なのですが技術「鉄砲術」が100/100になった時に選択出来る、体のステータスを一段階上げる技能「名工」が欲しい所さん。

 

 

 名工自体は鉄砲術の労力と見合っていないのですが、臨花ちゃんは技能「技師」を持っています、既プレイヤーの皆様の察しの通り、この二つの技能を獲得すると、特殊技能『卓越技術』を得る事が出来ます。

 

 卓越技術の内容は後ほど、鬼滅の刃RPG後編、原作軸で言うと七巻、無限列車編開始までには、臨花ちゃんには柱と遜色の無い実力になって欲しいので、鉄砲術は必須。

 

 南蛮銃を使えないなら、では何を使うのか?

 

 

 

 “じっくり見渡して、これだと思う武器を一つ見つけた、すると納得したように頷いた狐面の人は、それじゃあ調整するっす!と工房の奥に行ってしまった……暫くして、彼が工房の奥から姿を現した。

 

 

 

 ”彼の説明を受けながら、私はその武器を手に取った……ずっしりと重たい、それもそのはず、日輪刀と同じ素材で作られた特別品、狐面の人は私の為に作ったと言うが、私自身これを扱いきれるか、少し不安だ……暗器ではあるが、師匠から教わった暗器術にこの武器は無かった“

 

 

 【猩々緋(しょうじょうひ)火縄銃(ひなわじゅう)〇式

  日輪刀と同じ素材で作られた火縄銃、日輪刀以外に鬼殺を見出した鍛治師がその技術を惜しみなく使い、製造した、唯一の武器】

 

 

 はい、て事で火縄銃でございます、暗器術の壁を超えると使えるようになる補助武器の一つですね。

 

 

 南蛮銃のような短銃ではなく、その名の通り火縄銃と同じ形状をしています。

 

 その為、なかなかに扱い辛い武器です、装弾数と取り扱いの関係から一回の戦闘で一回ぐらいしか使えません、正直玄弥くんの事を考えなければ南蛮銃使ってました。

 

 

 ですが玄弥くんの南蛮銃を取り上げると、鬼化する可能性が大幅に上がり、気づいたら上弦並みの鬼なってたりします、嘘だろお前。

 

 

 最終決戦で玄弥くんがどうなろうと構わない(無慈悲)ですが、刀鍛治の里襲撃イベントで彼が居ないと、半天狗で詰む可能性があります、その代わりを臨花ちゃんがやっても良いんですが、オリキャラが参戦する場合、途中戦闘……つまり憎珀天戦から開始する関係上、玄弥君がいないとその前に炭治郎が6割の確率で死にます。

 

 

 ので我慢して火縄銃を使う必要があったんですね。

 

 

 とはいえ那田蜘蛛山編まで時間は余ってるので、この時期ぐらいから使っていけば鉄砲術100/100にはなるでしょう。

 

 

 鉄砲術が100/100になったらお役御免!……ともならないですしね、使い辛いだけで瞬間火力は南蛮銃に勝るとも劣らず、並大抵の鬼なら奇襲扱いで頸ごと頭ぶっ飛ばせば一撃で死にます。Fuoooooooooooo!!!!

 

 

 

 ”羽織りに隠すように火縄銃を隠す、少し動きに違和感を感じるかもしれないが、直ぐに慣れるだろう……仮に背後から奇襲を受けた時に、盾になる役割も備わっている、そういうと狐面の人はあんまり壊さないでくださいねと真剣な声で言うので、思わず頷いてしまった“

 

 

 

 さて早速この火縄銃で手頃な鬼をバァン!!!超エキサイティングしたいので、とっとと温泉で気力とストレス値回復させて、パパッと任務を受けまション。

 

 

 

 ”今回の任務は真菰との合同任務のようだ、合同任務でやる気になっている真菰を見て、幾分か気持ちが楽になった……最近の任務は少し、力を入れ過ぎてた、油断する訳では無いが、今回は真菰もいる、少し気楽になっても、いいかな“

 

 

 ん?なーんか、うーん……?テキストメッセージが怪しいな、これ。

 

 ストレス値が上がっているのかと思ったのですが、別段そういうわけでは無いんですけど、なんだろう?冨岡臭とでも言うんでしょうか、んにゃぴよくわかんね!別にいっかあ!(気楽)

 

 

 ほな早速、任務いくわよ〜〜〜!

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 臨花と合同任務になった、こんなことを言うのは変かもしれないけど、二人で任務に行けるのが嬉しい、なんだろう、臨花と一緒なら、どんな任務でも達成出来るって思えてくるからなのかも。

 

 

 臨花もそう思ってくれてるかな?ちらっと臨花の様子を伺えば、最近の張り詰めたような顔が、少しだけ柔らかくなっている。

 

 臨花は最近、自らの鬼殺について悩んでいるみたいで、全ては話してくれなかったけど、少しだけ相談に乗った事がある。

 

 

“時々、わからなくなるんだ、自分が”

 

 

 その時の臨花の顔が忘れられない、あんな顔、させたくないけど、私に出来る事は少ない、少ないけど、その少ないことを全力でやる。

 

 

 それが友達……親友、って、ことなのかな。

 

 

 鱗滝さんも冨岡さんも、こういう相談には全然だしなぁ〜……

 

 

 

 “この村で被害があったらしい、聞き込みから始めよう“

 

 

「ん、なら私は村の外で鬼の形跡が無いか探るよ」

 

 

 ”わかった……ただ遠くまで行かないで欲しい、夕暮れ時だから、もし襲われた時に、直ぐに援軍に行けない“

 

 

 私を心配するように言ってくる臨花に私は思わず手を伸ばして頭を撫でたくなった、心配してくれて嬉しい、ただ最近は少し心配し過ぎな気がする、そりゃ臨花や不死川さんに比べると私は力不足かもしれないけど、これでも乙隊士なんだけどなあ。

 

 

 ”そういうのじゃない、友達だから心配なんだ”

 

 

「そ、そっか……へへ、なら仕方ないね、でもその言葉、そっくり返すよ臨花、情報が集まったら私と合流する事、一人で突っ走らないでね!」

 

 

 その言葉に臨花は頷いて、村の人に聞き込みを開始した。

 

 その様子を見て、私も村の外に出て、鬼の形跡が無いか探る。

 

 

 今回の任務の詳細は、村の住民が、外に狩りや作物を取りに向かっている時に発生したと聞いてる、鬼が村を支配していたり、親族が鬼を匿っているわけでも無い、任務としては、単純だけど、だからってどんな鬼なのかはわかってない。

 

 もしかしたらそれこそ十二鬼月だってありえない話じゃない。

 

 

 

「ん……?」

 

 

 林を探索していると、何処となく違和感を感じて、その場所で屈んで、観察してみる。

 

 ……変だ、この場所、大量の蟻が猫の死骸に集っている……その猫の死因が、何か爆発したような、燃えたような形跡がある、これが爆竹の跡のような、子供の悪戯でないなら、きっと。

 

 

 ……あたりは既に暗闇になっている、もし、鬼が近くにいるなら……。

 

 

 

ーーーーーーーーーー瞬間、殺意に反応してその場を即座に離れる。

 

 

 ドォォォォオ!!!!!

 

 

「ぅーーーーーどこから!」

 

 

 

 爆発、もし避けて無かったなら無事では済まなかった。肝が冷える……直ぐ

に状況を確認、姿は見えないが、何処かに鬼が居るはず、何処にいる?

 

 

 ふと、とあるモノが目に止まる、それは小さな蛾だった、爆発の影響か、何匹かわたしの周りを飛んでいた。

 

 普段なら気にしなかった、九月の今の時期なら寧ろ虫は多い方だ、だけども私の鬼殺隊としての直感が、それを“異常”にとらえたのだ。

 

 なんか、へんだ、今すぐーーーー

 

 

「ーーーーっ水の呼吸、捌ノ型 滝壷!」

 

 

 思いっきり真下に刀を振り落とす、と同時に、爆発音が劈きーーーー刀の衝撃と、爆発の衝撃が反発し、爆発の衝動からわたしの体は吹き飛んだ。

 

 

 風圧で飛ばされたけど体に支障はない、受け身を取り、体勢を整えすぐさま先程の爆発の要因を探る。

 

 

 多分、いやきっとそうだ。

 

 

 この鬼の血鬼術は、虫を爆弾にする能力、最初の爆発、わたしの目が正しければあの大量にいた蟻が光を放ったように見えた。

 

 そして今の爆発、これもそうだ、私の周りを飛び回っていた蛾が光って、そして爆発した。

 

 

 なんて陰鬱で、最悪な血鬼術……ッ!

 

 

 

「あぁ、もうバレたか」

 

 

 

 そこまで理解して、もう奇襲は出来ないと悟ったのか、その鬼が出て来た……毒々しい見た目で、まるで虫に食われたかのような、外見。

 

 

「村の人を襲ったのは貴方だね」

 

 

「だったら?」

 

 

「……貴方を斬ります、その悲しみを、断ち切る」

 

 

「ふーん、でももう詰んでるんだよね」

 

 

 

 そう言って目の前の鬼は醜悪に笑う……虫を爆弾に変える血鬼術だというなら、この場に存在する虫をいつでも爆発出来る事になる、爆弾にする仕組みがわからない、だから私に出来る事は虫が爆発する前に、目の前の鬼の頸を斬り落とすか。

 

 

 雫波紋突きなら間に合うか?……思考を加速させながら、状況を見渡す、確かに今私は劣勢で、だけどもこの劣勢は寧ろ好機、鬼は油断している、だからこうして姿を現しているんだ。

 

 爆発の音は響く、それこそ村に立って聞こえているはずだ。

 

 

 なら。

 

 

 

「友達を信じる……臨花を」

 

 

「何か言ったか?まあいいや、死ねーーーーー!!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーードヴァァァァアン!

 

 

 

 

 そんな爆発音が聞こえた。

 

 

 

「……ぁ?」

 

 

 それは虫が爆発した。

 

 

 

 

 

 

 ……音じゃ無い。

 

 

 

「っぁああぁぁ?!な、なんだ?!なんで俺の頸が落ちてんだアァァァ!」

 

 

 爆発音は私の後方、刹那にも満たない瞬間、何かが鬼の頸に当たって、まるで爆発するかのように頸を落とした。

 

 こんな芸当が出来るのは私の知る中で一人しかない、私の友達で、親友。

 

 

 

 “……あの人の武器は信頼出来る、本当にすごい、こんなにも強く、確実に鬼を破壊できるなんて“

 

 

 

「臨花!……それが、ひなわじゅう?って新しい武器?」

 

 

 “そうだよ、それより……気を抜かないで、確実に頸を破壊した保証はないよ“

 

 

 それもその通り、だけども頸を落とされた鬼は苦悶の表情で、何かを伝えられる事もなく、日光に焼かれるようにその姿を消していった。

 

 

 日輪刀以外で鬼を殺す事が出来るなんて、初めて見た、臨花が言うには弾の素材は日輪刀と同じだから理論上は殺せるはずって言ってたけど……これで結果がはっきりした。

 

 

 ……また一つ、臨花は強くなったってことかな……嬉しいようで妬ましいようで、それと同じぐらい何故か心配で。

 

 

 

 ”……良かった“

 

 

「え?」

 

 

 ”真菰が無事で良かった“

 

 

「……うん、無事だよ、臨花のおかげ」

 

 

 “間に合って良かった”

 

 

「大丈夫だよ、臨花、私は何処にも行かない、簡単に死んでやらないから」

 

 

 そう答えても、臨花の顔色は変わらなかった、そんな顔をして欲しいわけじゃないんだよ、私は、臨花には笑って欲しいんだよ。

 

 

 

 “……帰ろう真菰、任務は終わった”

 

 

「うん……わかった」

 

 

 

 前を歩く臨花の後ろについていく、隣を歩けないのは、今の私は臨花の隣に立てるほど、優れてないから、強くないから。

 

 不死川さんのように私は強烈な何もかも吹き飛ばす風じゃない、冨岡さんのように、常に冷静沈着で、透き通るような水を体現出来ない。

 

 

 臨花のように、出来る事を全てを使って、輝く流れ星の様には、なれない。

 

 

 

 でもね、だからって諦めないよ、臨花、私は強くなる、あなたに笑って欲しいから。

 

 

 私の命の恩人には、親友には、笑って欲しいから、全てが終わった時、一緒に笑い合えるような、そんな未来を勝ち取りたいから。

 

 

 

「臨花」

 

 

 “……?呼んだ?真菰”

 

 

 

「……ううん、なんでもないよ」

 

 

 

 あなたの隣で、一緒に戦えるようになるからね。

 

 

 私の決意は、雪が降り積もり重なるように、静かに深々と心に、灯を灯した(・・・・・)

 

 

 

 




鬼滅、銃使うキャラもう少し居ても良かったよなって…
誤字報告助かります、感謝!続きは明日のどっかに出します。


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覚醒について〜カナヲイベまで

続きです、対戦よろしくおねがいします。


 おはにゃんおはにゃんおはにゃんにゃん!

 

 

 おはおはにゃんにゃんおはにゃんにゃん!

 

 おはにゃーおはおはおははははにゃーにゃ!

 

 

 んーにゃにゃにゃにゃにゃ、にゃにゃにゃにゃんンアーッ!!!

 

 イキスギイク

 

 

 フゥ……ん?

 

 

 ヤベッ…… カメラ回してへんよな?

 

 おはようございます、ぽもです。うん?さっきのはなんだ???なんの事ですか?

 

 

 きっと妖精でも見ていたんだよ……。

 

 

 

 前回は火縄銃の試し撃ちをした所で終了しましたね、あの様に不意打ち扱いできっちりクリティカルヒット、つまり鬼の頸にぶち当てる事ができれば、余程防御力に特化した血鬼術か、上弦でも無ければ一撃で葬る事ができます。

 

 下弦クラスでも一撃で倒せる可能性もある期待値の高い補助武器、それが火縄銃です、その分不意打ち以外の、通常戦闘では中々使える場面は少ないですが、それはそれ、これはこれ、適材適所ですね。

 

 

 ……寧ろ今回に限れば火縄銃での不意打ち一撃必殺が出来なかったらかなり厳しい戦いになっていたかもしれません。

 

 

 爆発系の血鬼術の鬼とは屍になった今までのオリキャラで何度か戦った事がありますが、どれもこれも厄介でシンプルに強いです。

 

 戦った中で一番酷かったのは水素爆弾を発生させる血鬼術の鬼でした、例の第64回の時の死因です。

 

 

上弦かよって話ですよね、あ ほ く さ。

 

 

 なまじ今回のフィールドは森林、しかも虫を爆弾に変える能力、かなり鬼にとって環境が整ってました、真菰ちゃんとの協力でも下弦戦並みに厄介だった可能性が高いです。

 

 臨花ちゃんの速さなら爆発前に頸を斬れる可能性はありますが、その前に無差別爆発でもされたら流石に耐えれないし避け切れません、いや臨花単体なら軽傷で済むかもしれませんが、真菰ちゃんがやばいです。

 

 

 ですが今回は真菰ちゃんが囮役になってくれたので、かなーり楽に倒せました、臨花ちゃんが間に合ってよかったよかった、まだ原作も始まってないのに真菰ちゃんを死なせる訳には……流石にね?

 

 

 

 “任務は達成した……今回も間に合った、でも、一歩でも遅かったらどうなっていたかわからない、もし間に合わなくて、真菰が……友達が死んでしまったら私は、自分を制御出来るのだろうか“

 

 

 

 うぉっストレス値上がった、うーんこれはやっぱり臨花ちゃん……軽度の依存状態になっている可能性が高いですね。

 

 臨花はノンケなので百合の花が咲く事はありません(ホントォ?)のできっと予想した通りでしょう。

 

 うーんちょっと困るな……経験上依存状態になったらろくな事が起きません、まだ臨花ちゃん的には「心配」の類で止まっている感情だと思うんですが、度が過ぎると行動指針に影響するので単純に困ります。

 

 依存解除には色々方法がありますが、はてさて。

 

 

 ”帰り道、真菰が何かを決心したかのように「強くなるよ、臨花の隣に居れるように」と言った……その、言葉にするのが難しいが、嬉しかったのは確かだ、でもそれと同時に心配だ、強くなる事は必ずしも良い事であるとは、この時だけは、思えなかった“

 

 

 お、ストレス値少し下がった、照れたのかな?いいぞ真菰ちゃん、落とせ!そこだ!

 

 ……ん?いや待てよ、もしかしてだけど真菰ちゃんの強化イベントの発生条件整ったのか?

 

 

 彼女は献身力が非常に高味さんです、誰かの為に強くなる炭治郎タイプです、その“誰か”の存在が大きければ大きい程、真菰ちゃんの真価は発揮します。

 

 その人の役に立ちたい、その人の隣に立ちたい、恋心のような甘く、雪のように静かな佇まいは、真菰の本質を現しているでしょう。

 

 

 ……うん、こりゃ強化イベ来るぞ、やったぜ、いえ確定はしてませんけどねおすしおすし。

 

 

 

 ”真菰との合同任務から次の日、朝と昼が混じる時間に、目が覚めた……今日はどうしようか“

 

 

 

 さて、前回話した通り特殊能力『抜山蓋世』を獲得します。

 

 覚えていますでしょうか、いつかにオリキャラ含んだ全てのキャラクターに「覚醒」の要素があるという事。

 

 わかりやすい例として、玉壺戦での無一郎くんが絶体絶命のピンチの際に、紆余曲折を得て窮地を脱出、始まりの剣士の子孫に相応しい、圧倒的までな力で玉壺の頸を斬り落としました。

 

 

 鬼滅の刃RPGではこれらに該当する事柄を「覚醒」と言います。

 

 

 ぽもは過去一度だけ、動画内で「覚醒」を達成し、特殊能力を得たオリキャラが居ます、それと全く同じ方法、とはいきませんが、「覚醒」をするキャラには総じて何点かの類似点が存在しています。

 

 まず一つは“強敵との戦闘“。一例として最終決戦時の猗窩座戦にて、冨岡さんが「限り限りの命の奪い合いというものが、どれ程人の実力を伸ばすのか、理解した」と発言した後に、痣を出現させています。

 

 これも覚醒の条件に当てはまります。

 

 

 次に“ソコ(覚醒)へ至るまでの精神状態”です、人によってまちまちではありますが、共通して自分のルーツをはっきりと自覚しています。

 

 無一郎くんならば、記憶の復元。冨岡さんならば、水柱としての責務。善逸くんは義兄弟に対する想い。

 

 共通して、自分にとっての重大な心を、奮い起こしています。

 

 

 

 この二つに加え、臨花ちゃんの性格、「自我構築」からなるテキストフレーバーを読み解いていけば、自ずと特殊能力を発現させる為に行う行動は見えていきます。

 

 

 ……が!はいそうですか、と簡単に習得出来るものではないんですねェ〜。

 

 今の臨花ちゃんは多少不安定であり、この不安定の精神状態、つまりストレス値の平常時の基準を上げる必要があります。

 

 これは簡単です、臨花ちゃんは今力に対する渇望の欲が高い状態、新しい技能か、或いは壁を越えるか、人助けでの成功体験を後何度か繰り返せば自ずと上がるでしょう。

 

 

 問題は臨花ちゃんでギリギリ勝てる強敵、コォレェガァ難しい!

 

 

 ぽもの腕にも掛かっていますが、並み甲隊士以上柱以下の性能である臨花ちゃんでは、下弦相手だとやや優勢で、上弦には勝てない、そんな立ち位置です。

 

 

 自然発生するクソ強モブ鬼を除けば、この条件をバチコリ当て嵌まる実力を持つ者は、現状居ません。

 

 

 ごく稀に上弦に遭遇したら確実に死ぬのでこれは論外です。

 

 

 つまり何が言いたいかというと。

 

 

 

 

 ひたすら任務!任務!任務!鬼狩りと化した先輩UC!ゲーム時間を進めて行きましょうって事です(ドンッ!)

 

 

 

 つまりは行き当たりばったりですね、なんだそれ(は?)

 

 とりあえずは半年程ただひたすらに時間を進めます、任務、休憩、交流、任務〜のルーティーンで進めて行きたいと思います。

 

 とりあえずはカナエさんが童磨に襲われそうだな〜ってタイミングまで進めて行きます、え?参戦?そなアホな(笑)

 

 

 むりむり♡かてない♡

 

 洒落にならないんすよね、そりゃカナエさん生存した方が蝶屋敷での負傷回復速度は上がりますし、全隊士の活気も良くなります、カナヲちゃんも表現豊かになりますし、しのぶさんがSINOBUしなくなります。

 

 

 ただなあ、童磨……童磨なあ。

 

 

 

 “春を告げるように、庭の桜が舞っている。長いようで短いようだが、鬼殺隊を続けて二年になった、失ったモノも、得たモノもある、私の大切な人達は、健在だ。だけど、まだ、私の心の答えは見えそうにない”

 

 

 “軽くではあるが怪我をしたので、蝶屋敷で治療を受けて、ひょこっと、遠目に受ける視線に、やれやれどうやら私はあまり懐かれていないようだと、苦笑した”

 

 

 ん?誰?ぽもにも教えて?

 

 

 “私の視線に気づいたのか、その人物は遠目から見る事をやめて、此方に近付いてきた……カナヲちゃんだ、相変わらず無表情だが、境遇を考えれば仕方ないかもしれない、胡蝶姉妹が引き取っていなければ、どうなっていただろう”

 

 

 鬼になってたよ(にっこり)

 

 余談ですが鬼になったカナヲは、ぽもの第31回目の動画に出現しています、当初はそりゃあもう驚きましたし、この手で殺す事に拒否感しかなく、でもせっかくのオリキャラをむざむざと殺させる訳にもいかず。

 

 

 まあ、はい、発狂しました。

 

 

 

 “どうやらしのぶに稽古をしてもらえと言われたらしい、私が教えられる事などあるのか些か疑問だが、もちろん承諾する”

 

 

 お、これはうま味ですねぇ!しのぶさん、或いはカナエさんの友好度が高いと、カナヲ育成イベントに関われます。

 

 まあこの稽古でカナヲちゃんの戦闘力が原作より上がるって事はまず無いですが、交流関係に「カナヲの稽古相手」が追加され、後々に関わるアオイちゃんやきよやすみやほの、ヘベレケ三姉妹の友好度が多少上がります。

 

 それだけですが、友好度が上にいるキャラは増えれば増えるだけお得なので、多少はね?

 

 ……てかいつの間にかしのぶ呼びになってますね、仲良くなりやがってよ、ぽもは嬉しいゾ(おやごころ)

 

 

 “稽古を開始して、気付く、この娘は目が良い、反射神経も悪くない、物覚えも良い、隊士として育てるなら将来的に私や、真菰のようになれる逸材かもしれない……が、それはそれ、鬼殺隊士としての生き方は強要しない、しのぶもカナエさんも、カナヲちゃんには自分の意思で歩んで欲しいだろうから”

 

 

 そうだね。

 

 

 “数刻打ち合って体が限界に迎えたのか気絶する様に倒れるカナヲちゃんを、地面に倒れる前に抱える……やり過ぎてしまった、私は人に教える技術を持ち合わせていないのだろうか”

 

 

 やり過ぎィ!鬼か?臨花ちゃん、自分を基準にしてまだ幼いカナヲちゃんを徹底的に ス パ ル タ しましたよ?!

 

 ひたすらに学びを得る臨花ちゃんは加減を知らないのでこれも致し方ない事なのかもしれませんが、限度を覚えようね?

 

 

 “しのぶに怒られた、ごめんなさい”

 

 

 

 シュンってしちゃったよ臨花ちゃんで本日はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 ある日の、春の風が心地よい、そんな日。

 

 

「そういえば、カナヲは臨花さんと稽古した事があるんだよね」

 

 

 がしゃん!

 

 

 そんな何気ないアオイの一言で、洗濯物を手伝っていた私の体がビクっと震えて、その弾みで洗濯物を落としてしまった。

 

 

「ちょ、何してるの?!」

 

 

「ご、ごめん」

 

 

 落ちた洗濯物を拾う前に、アオイが拾ってしまった、手持ち無沙汰になってしまった。

 

 

「その、何かあったの?戌亥さんと」

 

 

「なにもない」

 

 

「ほんとに?何か、嫌な事言われたーとか、そういう事なら私、力になるからね!」

 

 

「そんな事ない」

 

 

「じゃあなんで動揺したのよ」

 

 

「その……稽古が……」

 

 

 その言葉にどう言えばいいかわからなくなった。

 

 

 ……臨花さんと出会ったのは正確な日時は覚えてないけど、蝶屋敷で住むようになってから、少しした後、真菰さんと一緒に遊びに来たのを覚えている。

 

 最初出会った時は、思い返せば少し怖かった、ような、そんな印象。

 

 それを助長するように、たまたま傷の治療で来ていた戌亥さんを、師範が稽古相手として紹介してくれて、それで。

 

 

「ひ、ひどかった」

 

 

「ひどかった?」

 

 

「数時間、ひたすら、戦って、休憩も無くて、何も言わなくて、竹刀で叩かれて、泣きそうだった」

 

 

「うわあ」

 

 

 体の限界を迎えて気絶した私はその後どうなったは覚えていないけど、師範がやり過ぎって怒っていたのは聞いている、本当にその通りだと思う。

 

 でもその時の会話を後で聞いてみたら、臨花さんはそれが普通だと思っていたし、あれでも手加減はしたって言ってたのを聞いて、私は耳を疑った。

 

 稽古の中で、対戦相手の技術を目で見て、頭の中で記憶して、模範して、その技術を自分のものにする、手っ取り早く効率的に覚えられる、目の良い私には、それが出来ると思ったと言っていたらしい。

 

 

 そう言われれば、そうだったのかもしれない、必死で頭で考えるより先に体で動いていたが、今でも臨花さんの動きは、鮮明に残っている。

 

 

 それだけ強くて、速くて、煌びやかに光っていたから。

 

 

「そ、その後はどうしたの……?」

 

 

「えっ…と、謝ってくれた、よ。ごめんねって頭を撫でられた」

 

 

「不思議な人だけど、悪い人じゃなさそう?」

 

 

「ーーーうん、良い人」

 

 

 今でも少し、怖い時はあるけど、臨花さんは良い人。

 

 ……今は何をしているのかな、任務が忙しい癖に、傷を負って蝶屋敷に来る人は少ないって師範は言っていたから、あまり会う機会は少ないけれど。

 

 また会いたいって思う気持ちは、嘘じゃ無い。

 

 

 それが臨花さんに思う、私の気持ち。

 

 

 




感謝評価ありがとナス〜!誤字報告助かります。ここすきもしても……ええんやで?

次回は土日の内に出します。


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倍速〜◇◇戦開始まで

お ま た せ


 

 

あの日僕は何かを求めていた

 

あの日僕は鬼滅の刃RPGと出逢った

 ……そして

 

あの日僕は手に入れた

 

かけがえのない何かを…

 

 

 

 な実況プレイ、はーじーまーるよー。

 

 

 前回はカナヲちゃんを肉体言語してユウジョウ!を獲得しました。

 

 結論から言いますと、ここからゲーム時間で半年間は特別何か大きなイベントは起こりません。

 

 見所さんも息していませんので、倍速倍速ゥ!この辺りの無修正動画は後日上げるとして、ここらで今の時系列をまとめます。

 

 

 今回のプレイ内での時系列を明確にする事は難しいですが、漠然となら予測する事が出来ます。

 

 まず今の柱の数は、悲鳴嶼さん、派手柱さん、カナエさん、嫌われてない人、不死川の兄貴の五人です。

 

 そしてこの人数で起きるイベントと言えば、童磨戦になります。

 

 童磨戦を終えた一年後にしのぶさんが柱に就任、その年か次の年の冬に炭治郎一家が無惨様に襲われます。

 

 それから一年半年の間に煉獄さんが柱に、その年の内に無一郎きゅん、甘露寺ちゃん、伊黒小芭内(ムッツリ)さんが柱になり、大体半年の間には那田蜘蛛山編が開始するはずです。

 

 

 ただいまのゲーム時間の時期は春、鬼滅の刃RPGでは童磨が積極的に活動するのは秋〜冬の間です、その為短くても九月までは原作イベントは起きないと見て良いでしょう。

 

 

 視聴者兄貴姉貴はいい加減「てめえ童磨戦どうすんだよ」と思っているでしょう、参加するのか、しないのか。

 

 当初の予定ではリスクとリターンが合わな過ぎるとの事で無視していましたが、ここでぽもは一度童磨戦についてしっかり考えてみました。

 

 

 まず、襲撃が起きる事を知っているのはあくまでぽもであり、臨花ちゃんは知りません、当たり前ですが、時折ここを勘違いしてしまっている未プレイ兄貴姉貴がいるので、はっきりと言います。

 

 

 これはあくまでゲームです、フィクションの、あの時あり得たかもしれない無数に存在するIFです。

 

 

 

 少し脱線したのでここで脱糞ああああああああああああ!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュ!ブツチチブブブチチブリリイリブブゥゥッッッ!!!

 

 

 

 ふぅ……さて。

 

 

 

 結論を話す前に、遭遇〜上弦の弐 『童磨戦』 を軽く解説します。

 

 

 まずカナエさんが襲われます、この段階でカナエさんとしのぶさんの友好度が少なければ、原作通りに死にます。

 

 友好度が高い場合、カナエさんが鬼に襲われた知らせが届き、助太刀に迎えます、ここで注意して欲しいのは、実力が階級甲、能力値オール甲(運を除く)以上のキャラでないと、絶対に間に合いません。

 

 そして参加する場合、特殊戦となります。

 

 

 一定時間を超えるか規定値以上童磨にダメージを与えると勝利となる戦いへ移行します。

 

 ここで絶対に後者の「規定値以上童磨にダメージ」を与えてはいけません、本気になった童磨が全てを破壊し、ぽもは失踪します。

 

 

 なので一定時間を超えるまで童磨を相手取らないといけないのですが、本気を出さないとはいえ、童磨は鬼殺隊士メタの血鬼術、対鬼殺隊士において、兄上(笑)さんをも上回る最高峰です。

 

 

 原作にて、彼が本気で戦った描写は一切ありませんでした、それを逆手に取った技術スタッフ達は、本気無惨様に次ぐ実力者にしてやがりました。

 

 

 ふざけんな!

 

 

 全生存RTAを失踪したあの走者「ズンドコ舞」さんは彼についてこうコメントしています。

 

 

 >>猗窩座も倒した、黒死牟もなんとかなった、童磨はどうにもならない<<

 

 

 うっっっそだろおまえ(笑)鬼滅の刃RPGやめるわ(笑)

 

 

 そして何より、この一定時間の時間指定は『朝日が見えるまで』です。

 

 

 

 は???(全ギレ)

 

 

 参戦のタイミングは深夜二時辺り、そこから朝日なので……三時間程度でしょうか。

 

 

 ばかじゃね?無理だろ……おしまいだ……なんだこの無理ゲー、開発者は人の心が無いのか!バカ者が!

 

 

 

 

 ……てな事でほぼ無理ゲーです、そんな童磨にも弱点はあります、それは”空の心“つまり、熱を持たない事です。

 

 原作にて黒死牟は力への渇望から、頸を斬られても再生し、日輪刀を克服しました、そして無惨様も生への執着により日光以外死にません。

 

 猗窩座殿もその片鱗を見せました、この様に強力な鬼は必ず復活判定があります。

 

 

 ですが童磨にはそれがありません、復活するだけの、世に留まるための想いが存在しないからです。

 

 

 

 ……え?弱点になってない?

 

 

 アヒヒヒヒャヒヘ!(乾いた笑み)

 

 

 さて視聴者兄貴姉貴、ここまで聞いても、カナエさんを助けるんだ!と心を強く持つ事が出来ますか?

 

 

 ぽもは無理です。

 

 

 では諦めるのか???

 

 

 ぽもは葛藤しました、救いたい気持ちが無いわけではないです、少なくとも臨花ちゃんの性格上、多大なストレス値が上がるのは間違いありません、今後の育成に支障が出る可能性もゼロじゃ無いです。

 

 ですが童磨戦は下手したら兄上(笑)より厄介、ある時は眠る事が出来ず、深夜に唐揚げを食べてしまった事もあります。

 

 

 そしてぽもは、結論をつけました。

 

 

 その結論はこのままブラウザバックをせず、動画を見ていただくとして、ゲーム画面に戻ります。

 

 

 

 “任務を終えた。私が間に合い、救えた命は、今も生きている、そして今回の任務も、取り返しがつかなくなる前に、未然に鬼を狩る事ができた”

 

 

 

 ほぼ半年ほど時間を進めましたが、重傷になる様な厄介な鬼にも出会わなければ、下弦にも上弦にも、ショタ女装おじさん事無惨さま(笑)にも遭遇しなかったです。

 

 まあ序盤を乗り越え、一先ず能力値が整ったこの時期はこんなもんです、鬼が本格的に活性化するのは、原作開始の炭治郎一家惨殺事件の後です、無惨様が鬼殺隊にキレ始めて鬼全体にパワハラ命令、ついでに憂さ晴らしに有象無象の鬼を蹴り殺します。

 

 ちなみに鬼プレイで運が悉く低いと有象無象の鬼枠にプレイヤーが選ばれバッドエンドになります、ひたすら笑った後の虚無感はたまんねぇ〜〜〜よなぁ〜〜〜ー!(半ギレ)

 

 

 “火縄銃にも慣れた、刀での斬り合いで使えない事も無い、日輪刀と同じ素材だから、盾にも使える、本当に便利な武器をくれたものだ”

 

 

 “あの時、父に鬼殺隊士になるべく育てられ、そして数年経った今、私はあの頃よりずっと強くなった、鬼を狩る術を手に入れた、鬼を憎むこの気持ちに嘘はない、今でも鬼は殺すべきであり、世界の癌だ”

 

 

 ん?テキスト長いな、何か覚えるか?

 

 

 “けども……私の知らなかった、鬼達は、彼らは……最後に人として、確かにそこに、居たと、そう思いたい。人と鬼は交われない、だけど、彼らが元は人だったのを、否定する事は出来ない“

 

 

 ”……結論は、付いている。全ての元凶、諸悪の根源である鬼舞辻無惨は必ず殺す、人を辞めた、命を穢す醜い化け物を、私は許さない……静かに私は、心の火を付けた(・・・・・)

 

 

 

   ☆★☆★☆★☆技能【開悟】を獲得しました!☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 いやこれ上位技能やんけ!やったぜ。

 

 

 上位技能の獲得は下位技能からの進化を除けば全て運なのでこれはかなりのうま味、着々と臨花ちゃんが強くなっていってますねェ!これは本格的に那田蜘蛛山編までには柱と遜色ないステータスになってもおかしくないです、いいぞォ〜〜コレ!

 

 これ程育成が成功しているのは100周したぽもでも3回程しかないので、今回は非常に運が良いです……いや危うい所は都度ありましたが、当社比で頻度は少ない方ですしね?

 

 十二鬼月と遭遇しないだけでもかなり運が良いよ臨花ちゃんは。

 

 

 さて、技能:開悟の説明ついでに、現時点での臨花ちゃんのステータスを覗いてみましょうか!

 

 鬼殺隊士二年半年の天才美少女臨花の今のステータスは、これだッ!

 

 

 

【戌亥 臨花  階級<甲>

  能力値 トータル 甲

  力>>>甲

  技>>>甲

  体>>>甲

  速>>>柱(下)

  運>>>丁

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌99/200

  技術

  剣術141/200 抜刀96/100 仙術87/100 居合100/100 体術100/100 歩法108/200 気配感知100/100 暗器術119/200 交渉術100/100 鉄砲術71/100 育成11/100

  技能

  応急手当 踏ん張り 対の先 技師 奮闘 常中(上) 心眼 奇襲無効 止水 交渉上手 分析 専心 研磨 掩護 開悟

  特殊能力

  『速度+』『抜山蓋世』】

 

 

 能力値、呼吸は前回と変わりませんが、歩法の壁を越える事に成功、歩法が高ければ高い程全体的な能力に響くので、してやったり。

 

 鉄砲術は火縄銃を使っている関係から。育成はカナヲとの稽古の後に獲得しました。

 

 技術:育成は自分よりステータスの低い隊士に教えを説いたり、稽古すると、そのキャラの能力値の上振れを狙いやすくできます。

 

 臨花ちゃんは弟子を取るタイプではないので100/100にする事は難しいですが、100/100にした際に手に入れられる技能はどれも優秀なので、狙えたら狙いたい所。

 

 

 そして新しく覚えた技能でちが【開悟】それから【掩護】の二つでち。

 

 肝心の効果の内容はこちらになります。

 

 

 【開悟:迷い晴らし、真理を悟よ。

  精神力が強化され、一部を除く精神低下を無効にする】

 

 【掩護:手が届く所にあなたは居る。

  隊士の救援成功率、共闘時の仲間の能力値が多少上がる】

 

 

 開悟は精神力向上、そして何より精神系のダメージが殆ど通らなくなります、Fuooooo!……といっても魘夢の血鬼術は貫通してきますし、童磨の無差別バステ付与も完全に防げないですけどね、は?

 

 そのため効果を実感する場面は少ないですが、あると無いとでは精神攻撃を多用するモブ鬼との勝率が著しく変わります。

 

 つまり取り得です、ラッキー☆ピィーッス☆

 

 

 掩護につきましては、隊士を助けてたら自然と会得しました、これも取り得ですが、多少程度の増量値なので、んにゃぴ……。

 

 

 強敵相手には雀の涙程度の効果ですね、かなしいかな。

 

 

 ですが【掩護】には隊士を助けると、ストレス値が今までより下がる値が増えます、Foo!

 

 ま、助けられなかったら今まで以上にストレス値が上がるんですけどね、は???

 

 

 という具合なので、掩護は早々と別技能に変化させる必要が微レ存。

 

 

 ではどうするか?答えは後ほど、質問返しのコーナー、はーじまーるよー。

 

 

 

 Q.鬼滅の刃が新しいアニメを始めるらしい。

 

 

 

 やったぜ(天上天下唯我独尊)

 

 

 

 どうやら内容は無限列車編前のウマイ!さんのお話らしいですね???完全アニオリってことになるので、どう作っていくのか楽しみですねぇ!

 

 

 俺たちの煉獄さんは、まだ終わってないんやなって……。

 

 

 煉獄さんをプレイキャラにするとそのシーンを見る事が出来るらしいのですが、生憎私は煉獄さんをプレイした事がありません、は?そんなんじゃ心の火を燃やせないよ。

 

 いえね、煉獄さんはなんというか、自分で操作するのは違うかなって、やっぱこう、時に共闘したり、高め合い、猗窩座になってお前も鬼にならないか?って言ったり、そういう方が良いかなって(厄介後方猗窩座面オタク)

 

 

 

 

 Q.今までモブキャラで一番強かった隊士は?

 

 

 

 まあ〜〜〜そこそこいるんですけど、一番印象的だったのは原作開始前の段階で、山奥にいる場合に極低確率で起きる無惨様エンカウントで敗北した時の第81回ですかね。

 

 

 無惨様に運悪く当たり、はい死亡確定、対戦ありがとうございましたとまあまあお通夜だったんですけど、同期で義兄弟で好感度が一番高いその時に任務が同じだったモブ隊士がなんと覚醒しまして。

 

 弱体前の、完全生命体一歩手前の無惨様の心臓を三つ破壊した後に赫刀で左腕をぶった斬りました、これにはカーズ様もぽもも無惨(笑)様もびっくり。

 

 

 まあ数分もしないで死んだんですけどね、初見さん。

 

 

 

 

 ”そろそろ食べ時になってきたクロえもんが任務を持ってきた、隊士が返り討ちに遭い、危険性が高く、また付近に人里もある事から可及的速やかに討伐せよとの事だ“

 

 

 てことでゲーム画面に戻るんですけども、ん?

 

 

 ……危険性の高い?

 

 

 おいこれもしかして下弦か?

 

 

 ”早急に向かう、霧の深い、闇が広がる夜はいつも以上に不気味で、私の第六感が騒めいている……この先に何かが居る、一度だけ体験した、あの時のような“

 

 

 体験済み?これ確定か?霧のテキストもあるし、怪しいぞ。

 

 

 この段階の下弦は二人欠けて、一人は除外されるから名前の明らかになってない鬼が殆どなんだけど、これは……

 

 

 

 ”……争いの音がする、今もまだ戦っている!呼吸を整え、歩みを速めた”

 

 

 あー。

 

 

 

 了解。

 

 

 

 ”息も絶え絶えな隊士に迫る一撃を、全力で弾く。弾いて、その鬼の姿が明らかになった“

 

 

 

 ”赤い着物を着用した二角を持つ、女の鬼、その左目には「下肆」の数字……鬼の中でも、特別に強く、圧倒的な鬼、十二鬼月の、一人”

 

 

 

 勝率は五分五分、いややや臨花ちゃんが優勢か、ステータス差はそこまで無い、1on1でも十分、長期戦にならなければいけるはず。

 

 

〜〜〜ENCOUNT! 下弦の肆【零余子】戦を開始します!〜〜〜

 

 

 

 

 しゃオラ!見せてやるよぽもの全力って奴をヨォ〜〜!

 

 

 やってやろうじゃねえかぁ?!

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 いつからか、私は鬼になる前の記憶を失った。

 

 

 いや、正しく言えば「失った」のではなく、「忘れてやった」と言える。

 

 

 強力な鬼として、下弦ではあるが十二鬼月となった時に、人間の時の記憶など必要のない、無価値なものだと気付いたのだ。

 

 鬼である事、鬼になった事に私は誇っている、脆弱な人間だった頃の自分など、要らない。

 

 

 

 ……それから暫くして、燃え盛る炎の様な鬼殺隊士に、私は殺されかけた。

 

 

 

 一つの誤ちに気付く、私は結局、強力な鬼となっても、どうにでもならない奴らはいるという事に。

 

 

 柱と言われるソレらは、やもすれば上弦の方々に勝るとも劣らない実力を持っていて、言ってしまえばあの方に多少血を多くもらっている下弦程度の私には、荷が重すぎた。

 

 

 それからだ、私は極力柱に殺されない様に立ち回った、バカな鬼共を籠絡して柱の動向を探らせる事もすれば、取るに足らない鬼殺隊士を敢えて条件をつけて見逃し、虜にさせる事もした。

 

 

 可能な限り、私の生存の為に、生きる為に使ってやった、特に男どもは扱いやすかった、鬼ならば少し甘い声を出せば、隊士ならば、人らしく振る舞えば、簡単に騙される。

 

 

 本当にバカな連中だ、吐き気がする……過去が、人であった時など忘れたとしても、心の底にある、嫌悪感が、奴らの存在を許さない。

 

 

 そうして暫くして、運が悪く私の息のかかっていない鬼殺隊士に遭遇した。

 

 

 最も運が悪いのは鬼殺隊士であり、私は久々の“狩り”を楽しみつつ、さてどうして食ってやろうと、痛ぶり、嘲りながら考え、早々に飽きる。

 

 

 

「醜い……鬼め……ッ!」

 

 

 囀るうるさい口を思いっきり掴んで、引き剥がす、絶叫を上げる目の前の”ゴミ“を嗤ってやりながら、売り言葉を買ってやる。

 

 

「あは!鏡を見て?貴方の方が醜いじゃない!」

 

 

 

 もう声も出せないみたい、なんて無様。

 

 

 気分が良い、普段は男なんて食わないが、殺して、食べてやろう、私の糧になれ。

 

 

 

 そう思って、心臓を狙った私の手刀は。

 

 ッバン!!!

 

 

 高速に飛来して来た鉄の玉によって破壊された。

 

 

 

 「……ッ!」

 

 

 距離を置いてその姿を見た、洗柿色の小紋羽織を羽織った、私と変わらないぐらいの、銀色の髪の赤い目をした女。

 

 

 対峙した瞬間に、私の理性が告げる、こいつは強い、逃げるべきだと。

 

 

 だが、不思議な事に本能は「殺せ」と今にも、檻から出た猛獣の様に、暴れて食い殺してやりたい。

 

 

 何故?

 

 

 

 ……その疑問は、その女の目を見て、理解した。

 

 

 

「……憐んでいるというの、鬼を、この私を?」

 

 

 

 無表情に徹している横入りしてきた女は、刀を此方に向けながら、私の心を透かしたように、真っ直ぐに見据えて……その目の奥に、確かな憐れみを感じた。

 

 

 こいつは、この女は、私を、十二鬼月を、下弦の肆であるこの私を。

 

 

 

 憐んでいるという事実が、どうしようもなく苛立たしい。

 

 

 

 強いという事は肌でわかる、だけどもこいつは柱じゃない、柱じゃないなら、私が負ける道理は無い。

 

 

 

 何より、煌びやかに光るソレ(・・)を、どうしようもなく汚して、破壊して、屠ってやりたい……ッ!

 

 

殺してやる……

 

 

 

 

 “楽にしてやるよ、鬼”

 

 

 

 逡巡。

 

 

 そして一瞬の内に、拳と刀がぶつかる、やや驚いたような女の表情に嘲笑ってやりたくなった、どうせお前も私のか弱い容姿に騙されたんだろ?バカが!鬼にとって重要なのはあの方に与えられた血、そして今まで食ってきた血肉そのもの!

 

 容姿ではなく、中身の性能が私の武器であり、速さに於いて自分が負けるはずが無い!後は力の限り引き裂いて、ズタズタにしてやる!

 

 

 ……だというのに、こいつ!

 

 

 

 ”煌の呼吸五の型、煌々の釆……!“

 

 

 

 「なんでついてこれるんだ……?!」

 

 

 

 下弦の私について来るこの速さ!あの忌々しい呼吸とやらのせいか、私の一挙手一投足が全て対応される、それのみならず、拳と刀が対峙する毎に、その速さは、刀の鋭さは、勢いを増してーーーッ

 

 

 “逃すか……!”

 

 

 瞬時に刀を手放し、掴み掛かる女の腕を強引に離したと思えば、腕の関節が外され、だが私の、鬼の超人的能力は一瞬の内に逆再生を始めて、両眼を潰そうとした攻撃を咄嗟に腕で塞ぐ。

 

 ほぼ同時に蹴り飛ばし、背後に下がらせ、一息付く間もなく何処からか隠してた投擲物を全て弾き、私はほくそ笑んだ。

 

 

 逃げる?

 

 

 柱でもない隊士如きに?

 

 

 

「消えろ……!」

 

 

 

 黒い、漆黒の黒煙が私の体から、否、体ごとこの場を、世界を、あの女を包む。

 

 

 吸い込めば最後、その肺に侵入し、霧に紛れた私の血の猛毒が臓器を破壊する、それだけじゃない、この黒煙は言わば私自身、いつ何処でも実体化して、不可逆な一撃を確実にお見舞い出来る。

 

 

 下弦になった事により、更に私はこの霧を強力なものとする為に、あの上弦の方のような残虐で無慈悲な血鬼術を参考にした、血鬼術!

 

 

 血鬼術霧雨

 

 

 

 黒い、暗黒にその女は、目を閉じ、そして開く。

 

 

 赤い瞳が私を見据えていた、その目が、あの炎のような柱と被ったように見えて、そして何より、未だに、憐んだ目で見つめて。

 

 

 

「その目で見るな……!」

 

 

 

 黒煙を噴き出しながら、自分の体を実体化し、徐に左腕を”変形“させる。

 

 

 これはもし、仮にまたあの柱に出会って、殺されてしまわない様に生み出した、私の奥の手、血鬼術と呼べるのかも、怪しいこれは、人である事をやめた鬼である私の……ああ、たしかに醜い、鬼の、異形の腕。

 

 

 殺す為だけに編み出した、赤黒く、破壊に特化した、植物のような動きをして目の前の女を掴み殺そうと、その脅威を奴に味わわせてやる……!

 

 

血鬼術 醜縮腕

 

 

 ……勝った。

 

 

 

 

 

 奴は霧で呼吸が出来ない、黒い霧は視界も閉ざす、この腕からは逃れられない、掴んで破壊して、食い殺して、取り逃したあの男の方の鬼殺隊士も殺して、私は、完全に人を辞める、人である事を捨てる。

 

 

 

 そうした私の決意は、破壊衝動は確かに奴の命をとらえた。

 

 

 

 そのはずだと言うのに。

 

 

 “風の呼吸、壱の型…… 塵旋風!

 

 

 暴風によって霧が晴らされる……ッ、こいつ、風の呼吸の使い手でもあったのか!相性が悪いッ、だがもう私の腕はこの女の体を捉えている!このまま絞め殺して、破壊してやる!

 

 

 

 

” 星流れ・破天御剣……!“

 

 

 

 確かに捉えたその瞬間、私の異形の腕は、煌びやかな流星に霧散していった。

 

 

 

 

 

「なんで……っ」

 

 

 

 何故後一歩が届かないッ、息を切らしているあいつと比べて私はもう既に受けた傷を全て回復している、無尽蔵の体力だというのに、未だに四肢の一つも欠けないんだ!

 

 

 

 

 

 “……雷から、私の呼吸は派生した”

 

 

 

 女が語る。

 

 

 

 “電の呼吸、指南書ではそう書かれていた、だけど、私は雷の呼吸の適性も無かった、(いなずま)の様に、最速じゃない……私には、間に合えないものが多い”

 

 

 

「何の話だ……」

 

 

 

 “だから煌と名付けた、何故だと思う?”

 

 

 

「そんなの、知るか!」

 

 

 

 “煌々と、明るく、火を付ける(・・・・・)、決意を固める為に、この先に未来を、煌びやかに輝かせる為に、後ろに、守るべきものに、者達に、光を与える為に”

 

 

 

 なんだ、こいつは、なんなんだ。

 

 

 柱の様に強い?いや、そうじゃない、あの炎の様な鬼殺隊士のような圧倒的な暴力じゃない、強くとも、苦戦はするかもしれないが勝てると思えた、だというのに未だに、擦り傷程度しか与えられていない。

 

 

 ああ、強い、強いとも、だが殺せるはずだ、勝てないとは思わない、今だってそうだ、霧が通用しなくとも、異形の腕を駆使すれば、食うのは出来なくなるが押し潰してやればいい、だというのに。

 

 

 

 “……やっと、お前()を見据えて、見定めて、気付いたよ”

 

 

 

 私の闇が、輝く煌めきに全て祓われる。

 

 

 

 ”どうしようもなくなったお前達鬼に、最後に見せる太陽の如き光を、裁きの雷を、風と共に、水の様に、土へと還す、鬼滅の刃だと!!“

 

 

 

 「なんなんだよーーーーーーなんで!!!」

 

 

 

 ”全集中! 煌の呼吸……!“

 

 

 

「あぁぁぁっぁああ!死ね!死ねよ!死んでよ!」

 

 

 

 異形に伸ばした腕は鬼殺隊士を押し潰そうと動く。

 

 

 両の手で刀を握った女は、たった一閃で腕を一刀両断し、私が再生する間もなく、私の首に、刃が掛かる、瞬時に霧状化し、即死を回避し。

 

 

 目が合う。

 

 

 ……目の中に映る、私と、目が合う。

 

 

 

 何故泣いているのだろうか、悔しい?苦しい?これから来る死に?

 

 

 

 

 ……違う。

 

 

 

 こんな事になったことが、病で、鬼になって健康体になって、喜んで、それで、父さんが、母さんが、喜んでくれて、それで。

 

 

 それで。

 

 

 

 

 

 “ 漆ノ型! 陰翳 (いんえい)煌陽(こうよう)

 

 

 光の当たらない陰にすら、その煌めきは強く光かがやく。

 

 

 太陽の如き光が、私の眼を焦す、焼き尽くす様なそれは、私の体に、心が炎に包まれたかの様に、けれどもそれは太陽の様に、暖かく。

 

 

 ……もう私は、頸を斬られる事に抵抗出来なくなってしまった、眩し過ぎる光に、もうどうしようもないのに手を伸ばしたくなってしまったから。

 

 

 

 振われた刀は、確かに私の頸を斬り落とした。

 

 

 

 

 

 

 

「私、死んじゃうんだ」

 

 

 

 “人を襲った、殺めたお前を許す気は無い”

 

 

「別に、許されたいなんて思わないし、ばーか……あーあ、終わりかあ、全部」

 

 

 

 “……遺言は?”

 

 

 

「あるわけないでしょ、そんなの……」

 

 

 

 ああ、でも。

 

 

 

 癪だけど、一言だけ言うなら、言えるなら。

 

 

 

「ねえ、あなたの名前、なんて言うの」

 

 

 

 “……戌亥、戌亥臨花”

 

 

 

「変な名前!……人の事、言えないか」

 

 

 

 ねえ、臨花。

 

 

 

 終わらせて、ありがとう。

 

 

 

 

 もし、来世があるなら。

 

 

 

 

 ともだちに……

 

 

 

 

 

 

 

 “鬼の居ない世界で……またね“

 




ついに下弦戦、26話目にしてやっとかよ()
なおこの零余子は完全創作設定です、原作だとどんな血鬼術だったんだろうね、名前的に植物使いかな。

次は水曜日ぐらいに出せたら出す、無理なら金曜日ぐらいになります。


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解説〜柱に就任まで

続きです。


 ゥォッシャオラァァァァァァァァァァァァ‼︎

 

 

 ドンカツ!カツドン!ブチャティィィィィィィィ!

 

 ヒャハ!ヒャハッ!

 

 私はやったんだあーっ!

 

 ヒャハハハハハハァーッ!!!

 

 

 ドンドンドンパフパフイャッフィィィィィ!!!

 

 

 やったぜ(変態クソ土方)

 

 

 

 さて早速前回の感想の前に解説をバ。

 

 

 下弦の肆、零余子についてお話したいと思います。

 

 

 彼女は原作にて、無惨様に命乞いをし、パワハラパワーでオダブツ!してしまった憐れなビジュアルだけやたら良いモブ同然の鬼です。

 

 そんな零余子ちゃんですが、鬼滅の刃RPGでは「は?下弦強すぎだろ」と言いたくなる様な性能してます。

 

 彼女は無惨様曰く、柱に出会ったら逃げようと考えているらしいですが、それはつまり柱と自分の実力差を理解出来る知力を持っているという事です。

 

 実力差を理解出来る鬼が弱い筈も無く、炭治郎くんの初めて♡の十二鬼月戦、下弦の伍である(るい)きゅんより下手したら強いまであります。

 

 

 柱とは戦わない=柱以外なら勝てる自信=自信に裏付けされた実力、それが零余子という鬼です。

 

 

 そんな彼女の血鬼術は霧。空間を霧で支配し、自らも霧となる、ただそれだけなのですが、黒煙により視界は閉ざされ、更に霧を吸い込めば、霧に付随している極小の毒が吸い込んだ肺を破壊し、体の内側からジワジワと、確実に殺していく……

 

 

 それなんて劣化版童磨???みたいな能力です。

 

 

 凶悪かつ強力な血鬼術に加え、零余子にはもう一つ、体の一部を異形のモノに変形させるという物理的な血鬼術も持ってます。

 

 

 モブ鬼が無惨様の名前を言った時に地面から出てくるあの気持ち悪い奴を連想してくれるとわかりやすいと思います、アレです。

 

 

 下弦の肆にしては盛り過ぎひん???そこは開発の遊び心、この子可愛いし、ちょっと強くしても、バレへんか……?みたいな感じらしいっすよ(笑)

 

 

 

 笑えねえよふざけんな。

 

 

 

 まあでも、それぐらいです。下弦スペックで近接戦も仕掛けて来ますが、体術や武術がある訳ではないのでそれ程脅威でも無いです。

 

 

 霧の血鬼術は風の呼吸で吹き飛ばしたり、炎の呼吸で燃やしたり出来ますし、異形の腕は、それこそ手鬼戦の要領で対処出来ます。

 

 

 正直あんま強くないっす(当社比)とはいえ長期戦すれば不利になるのは此方ですし、誤って呼吸のタイミング間違えると霧吸って死ぬので油断は出来ませんが、臨花ちゃんの敵では無かったですね。

 

 

 風の呼吸で霧晴らしたついでに参の型、破天御剣の広範囲攻撃で異形の腕も切り裂いてやりましたよ!それから速攻決め込んで、最後の一撃を壱の型で取るか、漆の型で取るかで少し考えました。

 

 

 派生呼吸を99で寸止めする理由も薄くなってきたので、煌の呼吸最後の型、陰翳(いんえい)煌陽(こうよう)を使って、グットゲーム!対戦ありがとうございました。

 

 

 今回の風の呼吸の様に、適切なタイミングで派生呼吸以外も有効的に使うのがぽものスタイル、使えるものは全部使えがぽもの流儀です。

 

 

 

 ……とはいえ、ほぼ柱と変わらない臨花ちゃんの速度でも軽傷はするので、やっぱ侮れねえよ下弦、無惨様なんで壱残して全員間引いちゃったん???

 

 

 柱は無理でも、未来の有能隊士は狩れるんだから、有効活用すれば良いのに、やっぱ頭無惨(笑)なんすねぇ〜(にっこり)

 

 

 

 余談ですが零余子だけ原作開始前の段階でも、下弦の肆として出て来ます、どうやらバックボーンテキストを漁った所、最初から下弦の肆として変わらず、柱から逃げながら人を襲ったり隊士を狩ったりとしてたらしいっすよ?「あっこれ勝てねえや」って思ったら即逃走!

 

 

 ある意味、M(無惨)の意思を継ぐモノだったり?

 

 

 

 

 “負傷した隊士を隠に任せ、帰路に着く頃には、初日の出が浮かぶ太陽が私を照らした……今日、私は確かに、答えを掴んだ”

 

 

 

 さてゲーム画面に戻りましょう、今回最後の型を使った事により、煌の呼吸が100越えします、これも壁越え判定に入ります。

 

 そして何より、下弦を倒した実績と、経験値は半端ねえ炭治郎に勝るとも劣りません!旨味過ぎて胃もたれシちゃ〜〜〜〜〜う!

 

 

 

 ”私は鬼を許さない、その頸に必ず刃を振るう、だが、太陽の暖かく煌びやかな光で照らすか、雷の様に神の裁きかの様に破壊するか、それは、私自身が決める……どうにも私は、あの日以降、鬼に憐憫をかけてしまうから“

 

 

 ”人と鬼は交わらない、だからこそ、もう二度と鬼を増やさない為に、私は刃を研いで、必ず、私の代で全てを終わらせる“

 

 

 

 か、かっこいい……(ぽ)

 

 

 正直言うと下弦戦は狙ってました、柱になる予定は無かったのですが、今の臨花ちゃんの精神状態を考えると、ここが–覚悟完了−させどころかなって思ったんで。

 

 

 はい、お察しの通り、ソコ(覚醒)へ至るまでの精神状態の構築完了ですゥゥゥゥゥ……覚醒するのはまだ先になりそうですが、覚悟完了は早ければ早い程いいんで。

 

 

 

 “昼過ぎ、何か妙に暑苦しく、起きてみたら真菰に抱き付かれていた、はてさてなにごとか?……あつい、どいて欲しいが、おこすのもなあ、どうしよう”

 

 

 

 ……ってなんかキマシタワーしてんすけど、は?ちょっと自分いやらしくしてきていっすか?(ニョッキリ)

 

 

 ぽもも真菰ちゃんみたいな子に抱きつかれて〜な〜ぽももな〜!

 

 

 お前じゃ無理?寝言は寝て言え?黙れクソ団子饅頭?所詮敗北者?

 

 

 

 みんながぽもの悪口ばかり言うので、ぽもは踊るのをやめてしまいました。

 

 

 視聴者兄貴姉貴のせいです。

 

 

 あ〜あ。

 

 

 

 “どうにかどかして、側に来たクロえもんが任務を……え、任務じゃ無い?じゃあなんで来た?……!もしや、やっと私の胃袋に収まる覚悟が……え、違う?では撫でて欲しいのか?む、嫌だと?本当に食うぞお前”

 

 

 

 なかなか愉快なテキスト、俺でなきゃ見逃しちゃうね。

 

 

 これは十中八九アレですね。

 

 

 

 “お館様が私を呼んでいる?……ああ、成る程、分かった気がする”

 

 

 

 はい、既プレイ兄貴姉貴、察した視聴者もいるでしょう、そうです、そういうことです。

 

 

 鬼滅の刃RPGでは、鬼を50体倒しても柱になる事はありません、これはゲームシステム的な問題です、ですが十二鬼月や、特定の戦闘での勝利では話は別。

 

 柱が九人揃って無い時期に、知名度、貢献度、好感度、そして特定の強敵戦での一対一での勝利、これが合わさると、直々にお館様こと、産屋敷耀哉さんから柱に招待されます。

 

 

 それ原作の流れどうなんの?って質問は勿論来るので回答しますが、別に何も変わらないっす、それ本当ォ?本当〜〜〜(にっこり)

 

 

 いえ、細かい所は変わりますが、大凡の事柄は変わりません、「時代が違ければ柱になっていた人」が一人増えるだけです。

 

 その枠は高確率で甘露寺ちゃんになります、低確率で伊黒さん、え?無一郎くんちゃん?いやあの子後一年有れば上弦の壱とサシ合い出来る成長力あるんで(戦慄)

 

 

 甘露寺ちゃんが柱じゃないからと言って、伊黒さんが甘露寺さんに惚れるのは変わりませんし、逆も然り、刀鍛治の里襲撃で甘露寺ちゃんが加勢するのも変わりませんし、甘露寺ちゃんの実力が下がると言った事も無いです。

 

 

 強いて言うなら柱合会議が変わるぐらいですかね?

 

 

 “隠に背負われ、案内されるがままに、庭と思える場所に辿り着いた……見知った顔が多い……それを除けば、あの人が炎の呼吸の柱の人だと気付く”

 

 

 ”獰猛な顔の不死川さん、興味津々の宇髄さん、笑顔で見てくるカナエさん、ぼーっとしてる冨岡さん……泣いてる?悲鳴嶼さん、それから、興味無さげに、何処かやつれたような、炎柱さん。この顔ぶれを見れば気付く、これは柱合会議だ“

 

 

 さて、臨花ちゃんがお館様に紹介され、晴れて柱となるのを横目に、階級『柱』について説明します。

 

 

 

 ……とは言っても、正直階級『甲』の時と何か変わるかと言われると、任務の濃さだったり、原作での出来事に関わりやすくなったり、柱相手との稽古が出来るようになったり、家が豪華になるぐらいで、特別何か変わる訳ではありません。

 

 

 まあ給料良くなるんで、刀鍛冶の里で買い物し放題なのが一番恩恵でかいかも???

 

 

 え?担当地区とか、そう言うのあるんじゃ無いの?って疑問、わかるマーン!てことでテキスト、見よっか。

 

 

 ”色々あって解放される頃には日が落ちかける時間になってた、一旦まとめよう”

 

 

 そうだね、視聴者兄貴姉貴とぽものためにもまとめ、オナシャス!

 

 

 “まず、私は『煌柱』になった、前々から目は付けていたが、下弦を単独で討伐したのを聞いて、柱に相応しいと判断……意外な事に、この決定に、誰も何も言わなかった、てっきり不死川さんとか、悲鳴嶼さんとかは一言言うかと思ったけど、信用してくれているのだろうか”

 

 

 下弦の壱戦参加者で、一般隊士お助けマンで、下弦の肆を単独撃破してる鬼殺隊士に文句言えるのはムッツリで有名の蛇柱さんだけなんだよなぁ……。

 

 

 

 “それで、普通なら柱は担当区域を決めて、そこを拠点に鬼を狩るらしいが、私に関してはそれはしないらしく「今までのように、隊士を助け、鬼を狩るやり方の方が臨花にとって良いだろう?」との事だ、特に異論は無かったので頷いておいた”

 

 

 

 はい、ここで解説。

 

 

 プレイヤーが柱になった場合、他の柱のように担当地区とか決められません、ゲームシステム上、それをすると任務が限られてしまい、柱になった瞬間暇になるというまさかの事態が起きるかららしいです。

 

 プレイヤー、というよりぽも的にはこれはありがたいです、幅広い任務から厳選していくあの感覚は結構楽しいのでね?

 

 

 まあ、そのせいかなんなのか、柱になったからと言って、他キャラのように飛躍的にステータスが上がる訳じゃ無いんですけどね、は???

 

 

 ま、ままええわ、ゲームバランス考えると、まあ多少は認めタル!

 

 

 

 “それから、屋敷の一つを贈呈しようと言われたが、今の家を気に入ってるので、別に要らないと申し上げれば、なぜか褒められた、うれしいが、なぜ”

 

 

 まあ天然ジゴロ(究極)なんでその人、多分生きてるだけで褒めてくれるよ。

 

 

 “細かい話を抜きにすると、話はこれで終わり。カナエさんは笑顔で褒めてくれたし、不死川さんは今にも稽古したそうな顔で話しかけられるし、派手だ地味だとか宇髄さんは言うし……と、賑やかだった”

 

 

 “……ん?あれ?そういえば冨岡さんは?”

 

 

 

 あの人すぐ帰るから……

 

 あ、因みに不死川さんとは稽古しました、常中と剣術、体術のみでの限定稽古でしたが、まあ悪くない経験値でしたね。

 

 

 結果?いやあ流石に勝つのは無理っす(苦笑)素で強いんだよ不死川さん。

 

 

 

 “それを真菰に話したら「じゃあこれからは煌柱“さま”、って言った方が良いでしょうか?」と言ってきた、やめてほしいと言うと「じ、冗談だよ、ごめん」と言われた、よかった”

 

 

 

 なんか今回は百合要素多めですね?意図してるわけじゃないんすけど。

 

 

 なんか懐かしい気分になりますね、確か21回目か22回目の時でしたっけ?同性愛者?!野獣と化したマイキャラクター。

 

 よりによって悲鳴嶼さん好きになるもんだから、腹抱えて笑っちゃいましたよ、しかもたしか男の娘キャラでしたよね、アレ。

 

 

 強くも弱くも無かったんですがやたら癖強かったんで記憶に残ってるんすよね、あの子。

 

 

 ……まあ最後、壺クソにアトリエされて魚人にされた挙句、思い人に気付いてもらえずに切り捨てられるとかいう最悪のエンディング迎えたんすけどね。

 

 

 

 思い出したら吐きそ……う、ウォーーーーーーーーーーーーン!!!!!!

 

 

 

 

 “真菰はといえば、つい先日に階級甲になったようで、やっと並んだと思ったら先を越されて少し寂しいらしい、こうして一緒に居るのに寂しいの?と聞くと、別にそんなんじゃ無いと、顔を少し赤くした、はて”

 

 

 

 まあ臨花ちゃんの場合、恋人とかそう言う括りではなく、もう一つの家族としての親愛の心でしょうね、真菰ちゃんは半々ぐらい?

 

 まあ真菰ちゃんが押し倒したら拒む事はしなそう、しなそうじゃない?

 

 え?お前の娘みたいなモンなのにそういう行為されんの嫌じゃないかって?

 

 

 

 それ言われるとそう思う気持ちも確かに……あるやもしれへんな?!おい!いくら真菰ちゃんが可愛いからってなぁ!うちの娘はそう簡単に渡さへんで?!(豹変)

 

 

”柱になったから、何か変わる訳ではないが、今以上に頑張るよと真菰に告げたら、私も手伝うから、手伝わさせてねと返された……うん、これからもよろしくね、真菰“

 

 

 

 

 あ〜〜〜^

 

 

 最近は戦闘多かったんで、こう言う和む会話が沁みますわゾ〜。

 

 

 さて私達の戦いはこれからだって事で!今回はここまでです、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 戌亥臨花。

 

 現柱である不死川実弥の同期であり、既に殉職したあの男の指南書を読み解き、独学で自ら新しい呼吸を手に入れた鬼殺隊士。

 

 雷の様な速度で鬼に苦戦する隊士を助けた数はその名声が物語っている、それだけではなく、つい先日には十二鬼月である下弦の肆を討伐。

 

 ああ、才能ある隊士なのだろう。

 

 

 

 

 ーーーーーーだが、結局、日の呼吸には全てが劣るのだ。

 

 

 

 自らが振るうこの炎の呼吸も、あの煌の呼吸とやらも、何の意味もない。

 

 

 

 未だに少女である戌亥臨花もまた、その程度だ。

 

 

 

「……炎柱殿、彼女では不満か」

 

 

 柱合会議を終え、もう用はないと隠に帰る事を伝える私の動きを、その言葉で止める。

 

 岩柱、悲鳴嶼行冥……この男もまた、ああ確かに至高の肉体を持つのだろうが、扱う呼吸は日の呼吸ではない。

 

 

「お館様の判断に私が口を挟む事はない」

 

 

「では何故、その様な顔をする」

 

 

「……お前も俺も、あの少女も、究極の一には敵わない、無駄だと言う事だ」

 

 

 この男に話した所で無意味だ、日の呼吸すらも知らない男に話した所で、きっとくだらん言い分で俺の言葉を返すだけ。

 

 

 ……もう、疲れた。

 

 日の呼吸も使えない。

 

 愛する者も救えない。

 

 生きる意味も失った。

 

 

 俺は何にもなれない。

 

 

 炎柱は、俺の代で終わりだ。

 

 

 結局才能の無い、日の呼吸を使えない隊士は遅かれ早かれ死ぬ、杏寿郎も千寿郎も日の呼吸を使う才能はない、命をかける理由は、もう俺には無い。

 

 

 このまま腐って、死ぬ。

 

 

 

 

「……炎柱殿の言う事にも、一理ある」

 

 

「ほう」

 

 

「究極の一は確かに、一人では敵わぬのだろう、だが」

 

 

 岩柱が視線を外す、つられて視線を外した方を見れば、風柱があの少女に突っかかり、それを笑顔で花柱が見つめ、愉快そうに音柱が笑い、やや困惑し、苦笑気味に少女が応じる。

 

 

「一人ではなく、二人、三人と、眠っていた虎が噛み付けば、究極の一とやらも、崩せると思わないだろうか、炎柱殿」

 

 

 

 その光景を、俺はもう何も思えなくなってしまった。

 

 

 こうも人の心は腐ってしまうのかと、俺は心の底から自分を蔑む、いつから自分は人でなしとなったのだろう。

 

 

 

 目を伏せ、その問いに答えを返さないでいると、声がした。

 

 

 “始めまして、炎柱さん、私は戌亥臨花と言います”

 

 

 近付いたその少女を今一度見ていれば、今の杏寿郎より一回り年は下かと推測する、眠そうな目からは、だが確かに、眩しい程に輝いていた。

 

 太陽を、雷を連想する、力強い瞳。

 

 

 ……いつかの時の俺も、あのような目をしていたのだろうか。

 

 

「……煉獄槇寿郎だ」

 

 

 

 “では、煉獄さんと呼びますね、これからよろしくお願いします、煉獄さん”

 

 

「やめろ、お前と仲良くなるつもりはない、共に任務をする事もだ」

 

 

 “……その、何か嫌われる事をしてしまいましたか?”

 

 

 

 やや困惑した顔に、これ以上告げる事はないと視線を切った。

 

 そして都合良く、ようやく隠が来た。

 

「あーその、炎柱様〜……用意出来ましたけど〜……」

 

 

 もうここに用はない、早々に帰り、酒を飲み、全てを忘れて、またそれを繰り返す。

 

 

 

 お館様には申し訳ないが、俺はもう刀をまともに振るえない、もう産屋敷家に足を踏み入れる事も、無いのだろう。

 

 

 

 

 

 

 “また会いましょう!煉獄さん!”

 

 

 

 

 別れ際に、あの少女はそう声を上げて言った。

 

 

 

 ……何も知らなかった俺ならば、瑠火が生きていた頃の俺ならば、その言葉を嬉しく思い、必ず再会を誓っただろう。

 

 

 だが、もう俺にはそうする事は出来ない。

 

 

 

 何より、人として堕ちていく俺に、あの少女の、戌亥臨花の煌めきは、光は、眩し過ぎた。

 

 

 

 陰すらも照らすその少女のあり方は、だが俺の心の闇を晴らす事はできない、きっと誰にも、暗く濁ってしまったこの心は二度と、あの時の、炎に燃えていた時の様には、戻らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日を境に、入れ替わる様に煉獄槇寿郎は柱合会議に参加しなくなった。それは事実上の柱の引退であり、暫くの間『炎柱』と言われ、数々の隊士に尊敬されていた一人の男は消えた。

 

 

 

 やがて、そう遠く無い未来に、心を炎に燃やした、煉獄の如き男が『炎柱』として立つまでは。

 




感想評価、誤字報告等々ありがとうございます〜。
次は金土日のどっかには上げます。たぶん。


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ステータス確認〜薬学獲得まで

間に合った〜続きです


 川の中に、石が、ある 拾いにいくぉ!

 アッ この川、「深い」ッッボボボボボボボボッ!ボゥホゥ!ブオオオオバオウッバ!

 だずげで!流されっ、ちゃボボボボボ!たすけて!あかざどの!た す けドボボボボボボ!ボゥホ!

 む“さ”ん“さ”ま“!こ く し ボボボボボボボボたすけて!だきちゃん!ンしのぶちゃん!!

 あ か ざ

 ボボボボボボボボッボゥ!ボ!たすけてぇ!僕はまだッしにたくないッ!

 しにたくないボボボボッボーボッボッホ!ボッホ!

 この川…深いから、深いッ!ボボボボボボボボ

 

 

 川に溺れる童磨殿を演じるぽもです、ほんぺでもこんな感じて溺れ死んでくれれば助かるんですけど(まず無い)

 

 

 さて前回は柱になりました、ってことで、いやあ強くなりましたね臨花ちゃん、強くなってもらわないと困るんすけどね(笑)

 

 や、でも大分良い感じです、今回は予め予定してたチャートより成長が上振れたので、もうほぼぶっつけ本番猪突猛進無計画チャートに変更してますが、今の所悪く無いです。

 

 まあ原作開始の段階では柱並みの強さは欲しかったので、柱になったからと言って不都合は特にありません、強い鬼に当たりやすくなりますが、上弦以外なら無問題。

 

 

 ……って簡単に行くなら良いんですけど、これ以上に連戦や、襲撃に遭う事が多くなり、体力を維持しながら、任務をこなしてイクゥ〜をしないと、台パン案件です。

 

 

 今後、那田蜘蛛山開始まで注意しないといけないのは、クソ強モブ鬼です、ごく稀にエンカウントする上弦はもう致し方無いバットエンドなのでこの際省くとして、クソ強モブ鬼は10回任務して1、2体出会う頻度。

 

 つまりそこそこの確率で戦う事になります、真菰ちゃんや不死川さんの様に、連携の取れて、実力十分な味方が居ればなんて事ありませんが、階級乙以下のモブ鬼殺隊士とかいる場合、下手に参戦されると人質とかにされます。

 

 臨花ちゃんの性格上、見過ごせないので、切り捨てる操作が出来ません、そうなると非常に不味い。

 

 

 かといって1on1でも、相性が悪ければ負けます。もうなる様にしかなりませんので祈りましょう。

 

 

 ただまあ、油断しなければ大丈夫です、現時点で臨花ちゃんのステータスは上弦以外の鬼に負ける要素はありません。

 

 能力と呼吸、技術の熟練度を加味するとまだカナエさんよりほんの一歩劣るのですが、短期戦に限ると、柱(中)並みです。

 

 

 短時間限定で無限列車編の煉獄さんと同じぐらいってマジ?!マジ(ニッコリ)

 

 

 前回、ステータスを載せ忘れていたので改めて、そんな臨花ちゃんの実力は、こんな感じや!!!

 

 

 

【戌亥 臨花  階級<柱>

  能力値 トータル 柱(下)

  力>>>柱(下)

  技>>>柱(下)

  体>>>甲

  速>>>柱(下)

  運>>>丁

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌104/200

  技術

  剣術158/200 抜刀100/100 仙術97/100 居合100/100 体術100/100 歩法118/200 気配感知101/200 暗器術136/200 交渉術100/100 鉄砲術84/100 育成15/100

  技能

  応急手当 耐忍 対の先 技師 奮闘 常中(上) 心眼 奇襲反撃 明鏡止水 交渉上手 分析 専心 研磨 掩護 開悟 剣豪 奮迅

  特殊能力

  『速度+』『抜山蓋世』】

 

 

 主に技能がかなり変動してますが、一先ず置いておいて、上から順を置いて見ていきましょう。

 

 

 能力値は体以外は柱(下)スペック、煌の呼吸と、技能の相乗効果を考えると、バフ込み込みで柱(中)は行ってもおかしくありません、イイゾォ〜〜〜コレ!

 

 

 呼吸は零余子戦で漆ノ型を使ったので100超え、あとは200/200を目指してこのまま上げて行きまション。

 

 200/200になり、壁を越える事に成功すると、奥義を獲得出来るので、最終決戦までにそこまで行けたら嬉しいですね???

 

 

 

 技術ですが、気配感知の壁越えに成功、気配系の上位技能を習得したのが影響しましたね。

 

 ん〜……こうなると200/200まで行かせたいですね、200/200から獲得できる技能を、今ある「心眼」と「分析」それから「交渉上手」を併合させて、特殊能力に開花させたい所。

 

 

 後は〜〜……はい、抜刀が100/100に行きました、仙術もそろそろですね?鉄砲術はぼちぼち、育成は〜〜……んにゃぴ。

 

 

 

 さて、今回の成長で一番色々変わった技能を一つ一つ見ていこうじゃないかぁ?!

 

 

 まず「耐忍」これは技能「踏ん張り」から派生する上位技能の内の一つです。

 

 下位、初期技能は育成の仕方で特殊な技能を除くと二通りに分かれるんですが、今回は「踏ん張り」入手後に、一定期間重傷をしないと、「耐忍」に変わります。

 

技能「耐忍」は、受ける攻撃の威力を軽減と、これまたシンプルなのですが、100食う所を、50にするスグレモノです。

 

 あって良かった「耐忍」さん、と感謝するプレイヤーは多いでしょう。

 

 

 次に「奇襲反撃」これは名前の通り、奇襲に遭うと反撃します。無修正の方も見てくださっている視聴者兄貴姉貴なら納得かと思います。

 

 結構襲撃に遭う事が多かったんですが、全部勝ってきたんで、上位技能の条件達成!対戦ありがとうございました。

 

 

 三つ目は、「明鏡止水」こちらは覚醒へ至るまでの精神状態にした時に、明鏡を覚えたので、止水と統合。

 

 いつかに話した通り、ストレス値が上がらなくなり、精神耐性も鋼並みにブレる事なく、剣筋のブレが無くなり剣術に少しばかりボーナスが入ります。

 

 モブの死に一々感情が揺さぶられない程度なので、過信は禁物、例えば目の前で真菰ちゃんがタヒったら流石の臨花ちゃんもレイプ目間違いないのでね、まあそんな事させないんすけど(カタイイシ)

 

 

 

 四つ目は技術:抜刀を100/100にして入手した「剣豪」

 

 本来は剣客からスタートなんですが、剣術の壁を超えているのと、居合が100/100なので最初から「剣豪」スタート、うま味!

 

 効果はシンプルに日輪刀での攻撃力が増し増しィ!これまで以上に早く鬼を滅しますよ〜するする!

 

 

 因みにお労しや兄上さん、この技能の派生の、更に最高派生、特殊能力『剣鬼羅刹』を持っています。

 

 一撃一撃が必殺技になるとかいうトンデモ能力です、人の身ではまず習得出来ないのですが、鬼プレイだとめちゃくちゃ頑張れば手に入れられたり???

 

 

 

 そして最後の「奮迅」さんは、短期決戦を一定数繰り返すと入手可能な能力です、戦闘開始から暫く、全能力が少しばかり上がります。

 

 

 地味〜〜〜に『奮』シリーズの能力が二つですね。既プレイ兄貴姉貴のご存知の通り、「奮」から始まる能力を四つ取ると、特殊能力に併合し、クソ強能力を手に入れられるので、目指せるなら目指したいですが、果たして。

 

 

 

 ふぅ……これにて紹介はしゅうりょ……ん?

 

 

 おっと、見逃す所だった、常中が(上)になってますね。スタミナが増えるのでうま味、まあ仮にも柱入りしたので、多少はね?

 

 

 これにて臨花ちゃんのステータス確認は終了!ゲーム画面を流しながら、暫く特に見所さん?!って見所さんもないので、コメ返しと参ります。

 

 

 

 Q.派生呼吸って二つ三つ手に入れられたりしない?

 

 

 似た様な質問返した覚えありますが、結論から言うと出来ます。

 

 

 例えばしのぶさん、彼女の使う蟲の呼吸ですが、これは花の呼吸からの派生です。

 

 つまりしのぶさんは水→花→蟲と、派生呼吸からの派生と言った形で派生呼吸を二つ持っています。

 

 

 とはいえ、しのぶさんが毒を日輪刀に仕込み始め、蟲の呼吸を会得した後は使う事はありません。

 

 

 そもそもとして、派生呼吸だからと言って=強いとは限りません。

 

 

 全ての始まりの呼吸は「日の呼吸」ですが、縁壱さん以外の人が日の呼吸を使っても1500の肉塊を一瞬で切り捨てる芸当は、縁壱さん以外には出来ないでしょう。

 

 何故派生呼吸が生まれるか、それはシンプルに、その人にとってその呼吸が適しているからです。

 

 

 話を戻しまして、それを踏まえた上で、派生呼吸を二つ、あるいは三つ手に入れる事は、可能ではあります。

 

 しかし、例えば忍の呼吸と霧の呼吸を使い分ける、などは全く持って効率的でない上に、弱いです。

 

 

 結論から言うと、手に入れても実用性は無いです。狙った呼吸を覚えたい!ならその一つを極める様にしましょう。

 

 強くなるだけなら炎の呼吸極めれば良いんですよ、シンプルだし使いやすいし炎の呼吸を習得する関係上、煉獄家と関わりが出来る=成長スピードも早くなるのでね。

 

 

 

 Q.戦ってて一番嫌な血鬼術は?

 

 

 

 

 ど う ま

 

 

 

 

 

 ……はい。

 

 

 名無しクソ強モブ鬼の中だと……んー、そもそも極まった鬼の血鬼術はほぼ全てどのキャラ使ってても脅威対象には変わらないんですし、使うキャラやこちらのステータス方針で結構変わるのですが、そうですね。

 

 

 

 空間系です、ぽもが戦い慣れていないのと、こちらの機動力が通用しないのもあり、かなぁ〜〜〜り厄介。

 

 

 鳴女とか正にそう、後炭治郎きゅんが最初に戦った血鬼術持ちの鬼である『沼』も強い。

 

 あの鬼が弱いだけで、沼の血鬼術自体は、強い部類。

 

 

 地面沼にされて機動力無くされるだけでもうブチギレ案件、キーボードクラッシャーに就職です。

 

 

 まあそれを含めた上でも童磨が一番つええしこええしやってられね。

 

 

 

 

 

 ”しのぶが来た、一人で来るのは珍しい、どうしたのか聞いてみれば、私には筋力、腕力が足りない、鬼を殺す術が足りない、色々な武器を使うあなたなら何か答えを探してくれるかもしれないと思った……との事“

 

 

 

 ということでほんぺ。

 

 しのぶさんとは仲が良い(主に友人的な意味で)ので、イベント発生、もう少し早く来ると効率的でしたが、まあ良いでしょう。

 

 

 ”正直言って難しい話だ、自分の扱う中で一番効果的なのは銃だが、しのぶには返って反動が強く、銃の反動を体が受け止めきれない……使う武器を変えるのは違うと思う“

 

 

 ”そう答えると、少し落胆した顔をしてしまったので、申し訳ない……ふと、しのぶが私の角指に目を向ける……え?いや、こういうのが趣味じゃないよ、勘違いしないで、これも暗器の一つなんだよ……疑われている?し、心外だ“

 

 

 まあぱっと見パンク系な指輪ですからね、しかも何個もあるし、そういうのが趣味かと思われてもおかしくも、ないのか?

 

 仮に臨花ちゃんがそういうのが趣味だとすると、もし現代で生まれ変わりが存在したらロックに生きるのかな?

 

 

 メタルコア系鬼殺隊士ってマジ?!(違います)

 

 

 

 ”角指の説明をすれば、藤の花の毒を混じらせればもっと強くなるのでは?と言われ……そうだ、それだよ、しのぶの言った通りだ、武器に毒を塗れば良いんだ、私の角指もそうだが、それこそしのぶの日輪刀にも”

 

 

 

 “そう答えると、目から鱗のように驚き、納得してくれた、ありがとうと言われたがしのぶなら私に頼らなくても一人でこの考えに至った筈だ、手伝える事なら私も手伝うと言えば、どこから持ってきたか、薬学の本をどさっと置いた……なるほど勉強しろと”

 

 

 

 

 よし、臨花ちゃんが技術:薬学を覚えました、これに伴い、投げ刀と角指に、藤の花を付与する事が可能に。

 

 ゆくゆくはしのぶさん印の毒を使える様になりますFoooooo!

 

 このイベントは起こすべくして起こしました……胡蝶姉妹と仲良くするメリットが余りにも多すぎる。

 

 

 今の時期が秋よりの夏だから……んー、ギリギリしのぶさんが蟲の呼吸覚える前にカナエさん襲撃の可能性大。

 

 

 はあ、本当どうしようかな。

 

 

 

 

 “しのぶの、喜んだ笑顔を見てその日は終わった……顔のいい人は笑顔も綺麗だな、私は……どうだろう、綺麗な笑顔を、浮かべられるだろうか?そう思って鏡で笑顔の練習をしてみたら、任務から帰ってきた真菰に見られた……はずかしい“

 

 

 

 は?ぽもが保証してやるよ、うちの子(臨花ちゃん)は可愛いってなァ!

 

 

 はい、この様にぽもはオリキャラにかなりの愛情を持ちます、臨花ちゃんだけじゃありません、今まで朽ちたオリキャラもそうです。

 

 

 第50回目以降、未だに生き残ったオリキャラは誰一人居ません、皆死にました、クソゲー。

 

 

 この時のぽもは、この子が死ぬなら、もう引退しようと考えてました、それ故に真剣且つ本気でこのゲームに取り組んでます。

 

 

 結果こうして動画が上がってるのでつまりそういう事なんですけどね(にっこり)

 

 

 

 ”薬学を勉強してみて、気付く、薬は毒にもなる、漢方薬などが最もな例だが、薬の元となる材料に植物や動物の毒性を薄くした成分は、人体の健康を良くしている“

 

 ”言ってみれば鬼は、一種の病気だ、鬼舞辻無惨という“毒”から作られている、人が鬼になるのなら、鬼が人に戻すのも、出来るのでは無いだろうか?”

 

 

 

 お、いい気付きですね。

 

 

 珠世さんの様に長年鬼を人にする研究をしている人でない限り、鬼を人に治す薬は作れませんが、その考えをキャラクターがした、という事実が大事です。

 

 

 鬼は人に戻せるかもしれない。これを考えた事があるのとないのとでは、禰豆子ちゃんに対しての第一印象が天と地かってぐらい変わります。

 

 

 この第一印象は大事です、回り回って炭治郎きゅんの好感度も稼ぎ易くなるのでね。

 

 

 

 “一つ言えるのは、自分には鬼を人に戻す事は出来ないという事だ。鬼は斬らなければならない、これ以上、人であったという事に、汚れを付けさせない為にも、私が滅するのだ”

 

 

 

 ガンギマリ完了してるので、もう臨花ちゃんは変に迷いません、うーん鬼殺隊士ぃ〜⤴︎

 

 

 さて、キリがいいので今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 私にとってその日は…その年は転換期だった。

 

 

 その一つは、なんて事のない日に、自分の力不足に悩んでいる時に、もしかしたらと、その人が柱になったお祝いも兼ねて会いに家にお邪魔させてもらった時だ。

 

 

 煌柱……って私が言うと拗ねるから、あの時も今でも臨花って名前で呼んでいる。

 

 

 臨花は日輪刀以外に鬼殺に扱う武器を持ってる、その代表例を言えば銃だ、日輪刀と同じ素材、同じ材料の弾丸は、簡単に鬼の首を頭ごと弾け飛ばす事が出来る。

 

 

 私にも扱えるかもしれない、そう思い聞いてみれば、私には向いてないと言われ、その理由も尋ねてみれば、私の腕力だと銃の反動に耐えられなく、最悪腕を破壊するだけだと言われ、その時はやや不満だったが納得した。

 

 

 気落ちした私の様子に申し訳なさそうな顔をする臨花を見て……相談なんかするんじゃなかったって思った。

 

 

 困らせたかった訳じゃない、何か言おうと思って、ふと部屋の机に置いてあった指輪が気になった。

 

 

 そういう趣味かと思えば、それも暗器だと言われた時は驚いた、角指というらしい、この指輪と体術を噛み合わせれば、鬼の隙を作る事が出来るらしく。

 

 

「へぇ〜……これ、毒とか付けれたりしないの?藤の花とか」

 

 

 

 “……そうか、そうだよ、しのぶ!毒だよ、毒を使えば良いんだよ!“

 

 

 

「へ?ってちょ……っ、近いよ臨花」

 

 

 ”藤の花の毒だ、それを日輪刀に仕込む事が出来れば、しのぶの問題は解決出来る!“

 

 

 

 そう言われて、今までの謎が全部解けた気がした、ふと言い放った私の言葉に、臨花が気付いて、教えてくれた。

 

 

 その時に自分でもよくわからなくなって、臨花に抱きついちゃったのは恥ずかしい思い出だ。

 

 

 あの時真菰がいなくて良かった……いたらと思うと少し怖い、というかたまに私と臨花が二人で話してるのを見ている真菰が怖い。

 

 

 まあ確かに臨花といると、安心するし、楽しいし?……いや、いやいや!違うから!そういうのじゃないはず!

 

 

 真菰は違うかもだけど、私はそうじゃないから!

 

 

 ……誰に言い訳してるんだろう。

 

 

 あの時臨花は、自分に頼らなくてもこの事に気づけたって言っていたけど、それは結果論、あの時相談して、救われたのは私だ。

 

 

 その時だけじゃない、私は臨花に、返さないといけない恩が沢山ある。

 

 

 

 

 それをしっかり臨花に返せているのか、時折不安に思う。今でも、そう。

 

 

 

 色々な事があった。

 

 

 

 私も、臨花も生きてる。

 

 

 

 私は柱になった、それでも臨花の隣に立てているのか、わからない。

 

 

 

 

「って、あの人……えぇ……?」

 

 

 

 考え事をしながら薬の材料を仕入れに村にきて、何故かぐるぐる巻きに今にも連行されます!と言わんばかりの格好をした、残念な人(冨岡さん)がそこにいた。

 

 

 

 なんで??????????

 

 

 

 はぁ……せっかく非番を貰ったし、臨花の家に行こうと思ってたのに、てかなんでこの人縄で縛られてるんですか?その口下手改善する気あるんですか?そんなんだから皆に誤解されるのに、もーほんと……仕方ないなあ。

 

 

 

 

「良ければ私から説明しましょうか?冨岡さん」

 

 

 

「問題ない、自分でなんとかする」

 

 

 

「いや……どうにもなりませんよそれ」

 

 

 

 




感想評価、誤字報告等々ありがとうございます!ここすきも見てるゾ。

 次回は明日か明後日です、対よろ


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遭遇〜温泉回まで

昼から続き失礼するゾ〜〜〜?


 

 

ぽもは流れ星☆

 

 

 

 な実況プレイ、はーじまーるよー。

 

 

 さて前回は薬学を習得、これにより補助武器に毒を付ける事が可能になりました。

 

 

 しのぶさんとの仲が良く、薬学をある一定以上育てると日輪刀に毒を仕込む事が可能になるのですが、今回はしません。

 

 

 普通の日輪刀に毒を仕込んだとして大した力になりませんし、一定以上の薬学というのが、200の壁を超えた辺りなので、今から最速で薬学をその域まで到達させようとしても、間に合うのは最終決戦ぐらいで。

 

 もうその辺だと普通の鬼で下弦並み、上弦レベルだとす〜ぐに毒耐性をつけてくるので、付け焼き刃にすらなりません。

 

 

 しのぶさんの瞬間速度、毒、日輪刀の三つが合わさって初めて柱になれる域まで到達するのでね。

 

 

 とはいえ補助武器に藤の花の毒を仕込む事が出来る様になったのはかな〜〜〜り有効、上弦未満の鬼ならほぼ確定で毒の治癒に専念する為、必然的に隙を作れます。

 

 

 それがたとえ一瞬の隙であっても臨花ちゃんの速さならそれで決定打が確定出来るので。

 

 

 逆に、毒を無効にする血鬼術相手だと少し厄介ですが、まぁ苦戦することはないでしょう(慢心)

 

 

 

 “柱になって暫くして、秋も過ぎ去ろうとする時期になった、他隊士から煌柱さまと呼ばれるのは未だになれない、普通に呼んで良いよと言っても聞いてくれないので、もうそのままにしている”

 

 

 というわけで早速ゲーム画面、もうすぐ冬の時期ですね。

 

 この冬が終わった来年の冬にはぽもの予想では原作開始、つまり長生きし過ぎた痴呆様(笑)が竈門家を襲来します。

 

 

 あゝ、これを止める術は無く……

 

 

 あいや、めっっっっっちゃくちゃ頑張れば、救済は出来なくも無いのですが、それすると日光克服する鬼が現れず、無惨様は一層引きこもり、数年経って遂にストレスゲージMAX!鬼殺隊を本格的に殺しに来ます。

 

 

 完全体一歩手前の無惨様に勝てるはずもなく、黒塗りの高級車に激突した以上の悲劇が襲い掛かります。

 

 

 かなしいかな、竈門家一家惨殺事件は止めません。

 

 

 ここで低乱数を引くと、原作で無惨によって殺された竈門一家の家の誰かが下弦以上上弦以下の鬼として排出されるのですが。

 

 

 そうなった場合、特殊任務として出てくるので、人知れず臨花ちゃんを派遣して間引きに行きます。

 

 

 

 “暖を取りながらお茶を飲んでいると、クロえもんがやってきた、どうやら任務らしい、さて……行くか”

 

 

 

 さてゲーム内ではあいもかわらず任務です、特に取れ高もないので、臨花ちゃんがバッタバッタと鬼を薙ぎ倒しているのをみつつ、コメント返しのコーナーをバ!

 

 

 

 Q.来週木曜日に鬼滅の刃の新作出るぞ。

 

 

 アクションらしいですね?!いやあ待ちかねていた方は多いんじゃないでしょうか、かくいうぽももその1人です。

 

 動画編集とぽもの一身上の都合により当日に買う事は出来ませんが、いずれ手を出すでしょう。

 

 

 ……てかバーサスモードのプレイ操作キャラみた?

 

 

 真菰ちゃん使えるらしいじゃん。

 

 

 もうこれだけで買いでは????臨花ちゃんの嫁候補(ん?)でぽもの嫁候補(ん??)であり皆のアイドル(正解)の真菰ちゃんだぞ。

 

 

 勝ったな。風呂入ってくる

 

 

 

 

 Q.生配信メインの「クマパンダ先輩」が“影”の呼吸の習得方法確立させたぞ“

 

 

 

 マジ?ちょっと見てきます。

 

 

 ……

 

 

 …

 

 

 はぇ〜〜〜!水と炎の適正多めにして蛇の呼吸覚えた後に蛇の呼吸99止めにして全ステータス柱(下)以上にすると習得出来んのか!

 

 

 臨花ちゃんみたいに、自我構築からの変則派生呼吸だと思ってたけど……なるほどなぁ。

 

 

 影の呼吸は回避とカウンター技以外の呼吸が無い、かなぁ〜〜りピーキーな性能の呼吸なのですが、その仕様上、下克上や大物狩り†ジャイアントキリング†などの技能を最大限発揮出来る呼吸で。

 

 

 鬼ぃちゃん討伐RTAでは、一時期影の呼吸使いがトップを走っていた時もありました。

 

 

 ただなあ、広範囲攻撃が無いと、いざって時に詰むからなあ……エフェクトもかっこいいし好きなんだけど、習得法が確立したからといってじゃあぽもも使うか!とはならへんな。

 

 

 因みに余談ですが、元鬼殺隊の背景のある鬼のオリキャラ限定で使える呼吸があったりします、というか低確率でクソ強モブ鬼の中からその呼吸を使う元鬼殺隊の鬼が出てきたりします。

 

 

 何故この話をしたか?結論だけ言います。

 

 

 

 で ま し た 

 

 

 

 

 いつ出てくるかは……ナオキです……動画の続きをお待ちくだせい。

 

 

 

 

 ”任務を終える、助けた戊隊士が私に感謝するが、私が手助けする必要はなかったかも知れない、やや苦戦気味だったが、危なげも無く、見たところ大きな傷も無い“

 

 

 

 ん?おや、この何処かでみた様なシルエットは……

 

 

 

 ”……なんか既視感、戦闘中は気付かなかったが、もしや?と思い名を尋ねてみると、元気な声で「煉獄杏寿郎です!」と言った、やっぱり、この人は煉獄さん……炎柱さんの、息子だ“

 

 

 

 これまた珍しい事ですが、煉獄さんとエンカウントしました!既に煉獄パッパを知っているので、縁を作る事が可能です。

 

 

 遅かれ早かれ臨花ちゃんは柱なので、その内柱仲間として関係を持つ事が出来ましたが、こんな事もあるんですねえ。

 

 

 

 ”炎柱さんは元気?と聞くと、これまた元気そうに「うむ!最近は酒を飲む機会がいつにも増して多い!」と言われた、うーん?なるほど、そんなにお酒は美味しいのだろうか?私も飲んでみようかな、いやでも父に「俺もあいつ()も弱い、よってお前は弱い、酒は飲むな」と言われてるし……”

 

 

 

 地味〜に考えがズレてる……臨花ちゃん天然の節があるからな、他人が自分に向ける感情にも鈍感だし。

 

 ツッコミが不在過ぎる、ここにムッツリ柱が居たら……いやそれはそれで拗れるか?

 

 

 

 “お体に気をつけてと伝えてと言うと、元気に頷いてくれた……しかし、この人は強くなるな、カナヲちゃんの稽古を初めてした時と同じ様な確信がある”

 

 

 

 “炎に燃えるような縁を繋いで、その日は終わった”

 

 

 

 

 煉獄さんと縁を築きましたね、こうして原作キャラと仲良くなっていくのは僥倖ですよ……えぇ。

 

 プレイ済み兄貴姉貴以外の皆さんもお気付きかと思いますが、プレイキャラは、縁を作れば作る程、テキストフレーバーに面白いテキストが増えたり、性格が作られ反映されたりと、賑やかになります。

 

 

 ぽもの精神的なあれが良くなるので、どんどん仲良くなって欲しいですねぇ!

 

 

 うーんしかしアレですね?

 

 

 

 臨花ちゃんが強過ぎる、下弦戦を経てから、特に技能が強くなっているので、本格的に普通の鬼程度に負ける事が無い……すばらしい。

 

 

 とか言って張り合いがないなあ^とか慢心してたら上弦出てきて死ぬなんて今まで何度も経験しているので、ぽもは油断しないよ。

 

 

 ただ激戦が無いと話題が続かないのも事実、こういう時ぽもはこの先の方針を話すので、今回もそうしますかね。

 

 

 まあ方針というか、こうあれたらいいなぁ……っていう願望なんですけど。

 

 

 狙っているイベントは数々とありますが、その一つに『始まりの呼吸の子孫の勧誘』つまり、時透一家とエンカウントしたいですね。

 

 

 無一郎くんちゃんは勿論、出来れば時透兄上さまである、時透有一郎ちゃんくんを、鬼に殺される前に助けたいんですね……。

 

 

 無一郎くんちゃんが一ヶ月で柱になるとかいうバケモン快挙を成し遂げた要因である兄の喪失ですが、このイベントを熟さなくても無一郎くんちゃんは三ヶ月ぐらいで柱になれる実力まで成長するんですよね。

 

 

 始まりの呼吸の子孫やばすぎじゃん????

 

 

 黒死牟さん見ってる〜〜〜ぅ?(笑)

 

 

 

 無一郎くんちゃんが才能の塊なら、ではその兄は?……はい、勿論こちらも才能の塊です。

 

 てか無一郎くんと有一郎くんとで些細な違い以外、似たり寄ったりの実力者なんすよね、うっそだろおまえら。

 

 

 こんな優良物件、雑魚鬼に殺されるとかあたい、許さへん!やだやだ!小生やだ!

 

 

 それこそ最終決戦に時透兄弟が生存していれば、阿吽の呼吸の様な抜群なコンビネーションにより、黒死牟戦にて悲鳴嶼さんと不死川さんが助けに行くまでの時間稼ぎを、死者〇名に出来る乱数が高確率になるんすよね。

 

 

 

 そんな未来の為に救えたら救いたい所存。

 

 

 

 ……まあどちらも救えた試しはありませんが(げっそり)

 

 

 

 

 ”暗器と刀と、それから銃のメンテナンスの為に刀鍛冶の里に行くと真菰に伝えたら、私も行くと言われたので一緒に来た、すると真菰が「一緒に行こ」と言うので、一緒に行く事にした……別について来なくてもいいんだよ?え?私が一緒に行きたいから?ふむ?そういうものか“

 

 

 そういうものか(何もわかってない)

 

 

 最近は大胆になってきましたね真菰ちゃん、ほらもう腕組んじゃって……んん?!腕組んでんじゃん!?もうデートだろ!

 

 

 臨花ちゃんもされるがマッマなのどうかと思うよ!お父さん(違う)それは良くないと思うなぁ(にちゃあ)

 

 

 

 ”狐面の人に「そういう関係っスか?」と聞かれた、そういう関係?どういう?私が困惑してると全部を悟った様な「なるほどっスねぇ……」と言ってた、はて?“

 

 

 察しが良過ぎるモブ元同期刀鍛冶氏、これには真菰ちゃんもにっこり。

 

 

 

 ”暗器に毒を仕込みたいと言うと、二つ返事で承諾して、投げ刀と角指の調整を始めてくれた……待っている間に温泉に行こうと真菰が言うので、温泉に行くことにした“

 

 

 

 ”温泉のある方向に向かうと、見知った人がいた、宇髄さんだ……珍しい、髪を下ろしているの見たのは初めてかも知れない“

 

 

 

 お、本当に珍しいですね、刀鍛冶の里で出会えるキャラは主に友好度の高いキャラと会える確率が高いのですが、宇髄さんはその中でも、刀鍛冶で会える確率は低めらしいです、体感でもそう感じてます。

 

 

 ん?BGMも変わったし、イベントかな?としたら何のイベントだ?……ぽもも初めてのイベントかもしれないのでワクワクしてキマシいや今派手柱さん呼んでないよ臨花ちゃんと真菰ちゃんの温泉イベント見せろよ

 

 ごほん、何か?

 

 

 

 ”目があったので話しかけた、どうやら出会ったら聞こうと思った事があるらしく「戌亥、お前忍だった過去はあるか?」と聞かれたので、無いと言うと「へぇ、自前かよ、派手だな」と言われた、派手とは?“

 

 

 

 ああ、そう言うことか。

 

 

 臨花ちゃん、暗器術に体術に仙術も扱えて、鬼の気配も察知出来るし、要所要所忍びの要素的なもんはあるんすよね、なので派手柱さんが「同郷なのか?」と疑ったのかも。

 

 

 まあ違うんすけど。

 

 

 

 “所々に忍の技術を感じると言われて成る程と思った、私に暗器を教えてくれた師範は元々忍の技術から盗んだと言っていたし、それが私にも影響してるのは確かだ……宇髄さんは忍の家系なのだろうか?”

 

 

 “「機会があったら教えてやるよ、機会があったらな」と言って直ぐ宇髄さんを呼ぶ声が聞こえたので、別れを告げた……忍術か……もし機会があったら言葉に甘えるとしよう、鬼に対する対抗策は、多ければ多い程、私の武器になる”

 

 

 

 うぉお?忍術獲得イベントかぁこれ!いやあぽもが忍術獲得イベントを起こした時と過程が違うから気付かなかったゾ。

 

 

 はい、これで次派手神さまに出会った時にイベントが起きると、忍術を教えてくれます、忍術は暗器術の上位互換で、暗器術が200/200になり、壁を超えると変貌する技術です。

 

 

 これを壁を超える事なく手に入れられる機会が出来たと考えると、ひじょ〜〜〜にうま味!

 

 

 真菰ちゃんはこのイベントを起こす為に臨花ちゃんを温泉に連れて行く事にした可能性が微レ存……?

 

 

 真菰ちゃんは天使、はっきりわかんだね。

 

 

 

 “ん?どうしたの真菰、え?宇髄さんを呼んでた三人の女の人達、もしかしてお嫁さんなんじゃないかって?そんなまさか……いやでも、派手な人だし……そうかも?わあ、すごいひとだな?”

 

 

 勘が良すぎる真菰姉さん、真実に気付く臨花ちゃん。

 

 

 

 本日はここまで!は?温泉イベント?ねぇよそんなもん!最初からなぁ!

 

 

 

 

 ……ぽもが悪かったから低評価押さないで(ぷるぷる)

 

 

 じゃあちょっとだけ。

 

 

 

 “温泉に入る……やはり温泉は良い、寛いでいると、真菰から「成長した?」と言われたので、ふむ確かに身長は伸びたかもと返すと「そっちじゃなくてね」と言われた、はて?”

 

 

 

 一枚絵寄越せよ鬼滅の刃RPGさんよぉ?!(血涙)

 

 

 はい!閉廷!ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 うまい!うまい!うまい!

 

 

 やはりおにぎりはうまい!米がうまい!む!この具は梅か!うまい!こっちは鮭か!うまい!ならばこれは昆布か!うまい!

 

 

 

 うまい!うまい!うまい!

 

 

 

 

「おかわり!」

 

 

「もうないですよ兄上……」

 

 

「む!なんと!」

 

 

 

 どうやら食べすぎたらしい、猛省!しかしうまいので仕方ない!うむ!

 

 

 

「……兄上、何かいいことでもありました?」

 

 

「うむ!うまい飯を食べられる事がいいことだ!」

 

 

「いえ、そうではなく……」

 

 

「ふむ?」

 

 

 

 ……良い事、といえば、階級が上がり、鬼殺隊士としてまた腕を上げた事だろう!……それからやはり!柱と出会えた事だろうな!

 

 

「柱……どんな人でした?」

 

 

「うむ!戌亥殿は素晴らしき人だ!弱くを助け強きを貫く!鬼殺隊士として鑑の様な方だな!俺も戌亥殿を見習わなければ!」

 

 

 

 あの時の任務での鬼、獣の様に独特な動きに、口から炎を出す血鬼術に翻弄され、決定打を与える事が出来ず、さてどうしたものかと悩ませ、その隙を突かれた時、これはまずい!と不安定な体勢で呼吸を繰り出すーーーその時に、破壊音が響き、俺に飛び掛かった鬼が弾け飛んだ。

 

 

 誰かが銃を撃ったのだ、と気づいた時には、戌亥殿は俺の前に立って「後は任せて」と言った、否!任せる訳には行かない!加勢する!と言おうと思って、気付いた!

 

 

 何という圧!強い鬼と闘った猛者は佇まいからして違う!文字通り鬼殺隊を支えているのだ!尊敬する!

 

 

 あれほど苦戦した獣の様な鬼に、戌亥殿は何かを投げ、両足を切断!恐らくアレが投げ刀なのだろう!機動力を失った鬼はだが、口から炎を吐き出す!それを戌亥殿は無傷!

 

 

 辛うじて見えた動きから、それは残像だと気付く!煌めく様な残像!なるほどあれが煌の呼吸の型の一つか!と俺が気付いた時には既に鬼の背後に戌亥殿はおり、鬼の頸に刃を振るった!

 

 

 見事としか言いようのない、動き!うむ!尊敬する!

 

 

 

「すごい人ですねえ」

 

 

「うむ!俺も精進しなければ!所で千寿郎!父上は何処に!」

 

 

「えっと、父上は……部屋にいると思います」

 

 

「なるほど!行ってくる!」

 

 

 

 伝言を伝えなければ!約束なのだからな!

 

 

 

 

「父上」

 

 

「……なんだ」

 

 

 俺に背を向け、酒を飲む父上、うむ。

 

 

 

「煌柱……戌亥殿に会いました、伝言を預かってます」

 

 

「……」

 

 

 

「お元気ですか、体調はどうですか、私はお酒を飲んだ事が無いので、今度何のお酒が美味しいのか、教えて欲しいです、また会える日を楽しみにしています……と」

 

 

 

 ビクッと父上の体が震えた、戌亥殿の言葉に、何か思ってくれれば良いのだが、どうだろうか。

 

 

 

「……それだけか」

 

 

「はい」

 

 

 

「……出ろ」

 

 

 

「……しかし」

 

 

 

「出ろ!」

 

 

 

 

 これ以上は伝わらないのだろう、俺は部屋から出て、ふぅ……と深呼吸、顔を叩き、よし!と気持ちを新たにする。

 

 

 うむ!杏寿郎、心を燃やせ!何父の様に、戌亥殿の様に立派な柱になるのだろう!

 

 

 

 先ずは素振り千回!早速始めるとしようか!

 




感想評価、誤字報告等々ありがとうございます!ここすきもっとしてくれても……ええんやで?
感想で金土日出しても良いゾって言ったニキ見てるか???明日も次の回出すからな(にっこり)


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冬〜ぽも、壊れるまで

お待たせしました、続きです。


 

 無惨!あなたを詐欺罪と器物損壊罪で訴えます!

 

 理由はもちろんお分かりですね?あなたが下弦を弱いからと間引き!、自分の首を自分で締めたからです!覚悟の準備をしておいて下さい。

 

 近いうちに訴えます。裁判も起こします。産屋敷家にも問答無用できてもらいます。慰謝料の準備もしておいて下さい!

 

 無惨は犯罪者です!刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!

 

 

 イイですねッ!!!

 

 

 

 ワザップぽもからお送り致します、イイですねッ!

 

 

 

 前回はデート回、温泉でコンディションを整えた所で終わりましたね。

 

 

 さて……今のゲーム時間での季節は冬、もういい加減現実逃避している場合ではありません、そうです、特大イベントの一つの時期になりました。

 

 

 やだよぅ……こんなのひどい……あんまりだ……とぽもの中の内なるゼパルくんも出てきますよ。

 

 

 鬼滅の刃RPGをプレイした兄貴姉貴ニキは、原作前のこのイベント、頑張ればカナエさん助けられんじゃね?と思って、参戦した事はあると思います。

 

 

 そしてその余りにも無慈悲な童磨の性能に、コントローラーを一つ破壊した事もあると思います。

 

 

 ぽもは悩みました。

 

 

 

 悩みに、悩みました。

 

 

 

 今のステータスで上弦の弐、童磨に勝てる術はありません。奇跡が起きても無理です、それでどうにかなる相手じゃありません。

 

 

 朝日が来るまでの耐久戦も、臨花ちゃんが仮に岩の呼吸で、防御ガンギマリならワンチャンありますが、どちらかと言うと短期戦向けビルドなので、保って一時間、つまり、無理。

 

 

 ただ救済措置として、一定時間経つと救援判定が起きます、これは縁を繋げた鬼殺隊士が応援に駆けつけてくれる判定です。

 

 確定で真菰ちゃんは助けに来るでしょう、ほぼカンストの友好度なので。

 

 同期補正と友好度を加味すると不死川さんも来てくれる筈です。

 

 不死川さんが来てくれるなら匡近さんも来ると思います、一度助けている恩をここで返してくれる筈です。

 

 甲隊士の中でも上位に強い2人と、風柱が参戦すると考えて、さあ耐久戦を凌ぐ事が出来るか否か?

 

 

 

 うん。

 

 

 

 

 

ぽももうね、にげる。

 

 

 

 

 

 むりむり♡かてない♡アホか!強すぎるんじゃホケ!バーロー!こんなに育成完璧に出来てるのに目に見える地雷踏むかよタコが!

 

 

 という事で胡蝶姉妹には悪いですが、参戦しません。

 

 

 カナエさん救出の緊急任務が発生するタイミングは大体わかるので、そのタイミングで別の任務受けて、臨花ちゃんに受けさせない様にします。

 

 

 流石の臨花ちゃんもカナエさんがタヒんだらストレス値がやばいことになると思いますが、そこは真菰ちゃんの癒しPOWER!で何とかさせます。

 

 

 しのぶさんの友好度にも影響しますが仕方ありません、幸い薬学は覚えているのでしのぶさんの友好度をこれ以上稼がなくても大丈夫ではあります。

 

 

 視聴者兄貴姉貴の気持ちもわかります。

 

 

 童磨にひよるやつ、いる?!良いからカナエさん助けろ、取れ高だろ何してんだ、そこで参戦しないでどうすんだ、やっぱり敗北者じゃないか!ぽもはゴミ、ぽもはザコ、ぽもはカス、腐れ饅頭、頭無惨(笑)

 

 

 

 うるせぇ〜〜〜〜〜!!!!!!臨花ちゃん死なせたくねえんだよ馬鹿やろォォォォォォォォ!!!!

 

 

 

 はぁ……はぁ……ふう。

 

 

 

 

 はい。

 

 

 

 取り乱しました、そういう事なんで諦めて下さい。

 

 

 ぽもだって辛えよ、でもよ、無理なもんはな、無理なんだ。

 

 

 未プレイ兄貴姉貴は「そんな強い?」と疑問に思うかもしれませんが、そんな強いんです。鬼滅の刃RPGの動画も増えてきましたが未だにオリキャラで弱体化無し童磨単独撃破の動画が一つも上がって無いのはつまりそういう事です。

 

 

 童磨で唯一単独で勝てるのは、16歳に成長させた完全覚醒無一郎くんちゃんか、全てを失い修羅となったSINOBUさんだけです。

 

 

 視聴者兄貴姉貴には申し訳ありませんが、そう言う事なので諦めてください。

 

 

 ……さてそうなると視聴者兄貴姉貴は「じゃあ臨花ちゃんの覚醒どうするの」と疑問に思うかもしれませんがコレは良い感じのクソ強モブ鬼と遭遇するまでお預けですかね……それか上弦の五か陸。

 

 

 まあ壺戦になると思います、無一郎くんちゃんと共闘して上手く試合展開を運べば、臨花ちゃんも無一郎くんちゃんもどっちも覚醒してくれるでしょう。

 

 

 はいじゃあ、ゲーム画面にもど……ん?

 

 

 

 “任務でとある村に向かい、調査を始めようとした時、背後から声を掛けられ、振り返る、聞き覚えのある声……姿を見てみれば、思い通りの人がそこにいた、カナエさんだ“

 

 

 

 カナエさんだ、うわあ顔合わせ辛い……えぇ……うわあ、辛くなってきた。

 

 

 この人この後死ぬのかあ。

 

 

 つらいね。

 

 

 

 ”どうやら非番らしいが「せっかくだから協力するわ」と言ってくれた、危険性の高くない任務なので、1人でも大丈夫だと言っても、余計心配になってきがきでないと言われたので渋々納得した“

 

 

 柱二人で同じ任務就くとかオーバーキル過ぎて草。かわいそうだねぇモブ鬼くん???それともちゃん???

 

 

 ちなみにカナエさんのステータスはオール柱(下)で、習得している技術が全て150/200と、かなり整っているキャラクターとなります。

 

 

 技能「即時手当」や「慈心」なども特徴的な一つですが、特殊能力【借花献仏】が一番目に付くポイントでしょうか。

 

 

 この特殊能力はカナエさん専用の特殊能力で、検証班が解析した内容によると。

 

 体と速が+一段階、他隊士との共闘時、仲間の隊士のスタミナの回復速度をかなり速くさせる効果を持つ様です。

 

 

 スタミナ速度に影響する特殊能力は原作キャラだとカナエさんしか居ないので、これだけでオンリーワンの性能をしているんですよねえ……。

 

 

 借花献仏かあ……儚すぎるよカナエさん。

 

 

 

 “調査を進めながら、ふとカナエさんは「今でも、鬼と人は仲良く出来ないと思う?」と聞いた。今でもいつかに言った時と同じ答えが私の気持ちだ”

 

 

 

 ”ただ、鬼が人に戻れるなら、それか……ああ、それこそ、本当に人を(・・・・・)喰った事のない鬼(・・・・・・・)なら、或いは、仲良くなれるのかも、しれない“

 

 

 

 お。

 

 

 本格的に禰豆子に対する攻撃的な行動と言動しなそうだね……うわでもカナエさん死んだら考え方また変わるかも……ぁ〜〜〜!

 

 

 コレだから死ぬ予定の人と関わるの嫌なんだよ……心苦しいし、育成にもヒビ入るし、良い事ねぇよ……

 

 

 助けられるレベル、例えば匡近さんの死因である下弦の壱ぐらいなら何とかするし出来んのによぉ……

 

 

 

 ぁ〜ハキソ。

 

 

 

 ”私の問いに柔かな笑みを浮かべるカナエさん……私の答えに満足してくれたのかな、カナエさんはどうなんだと聞くと、「貴女と同じ」と返してくれた、うーむ……微妙にはぐらかされたような?“

 

 

 

 あーやだな、殺させたくねえわあいつに。

 

 

 でも臨花ちゃん死ぬほうが辛えや。

 

 

 ぽもも思わずシリアスになっちゃいますね、ゲーム内はともかく、ゲーム外のぽもがシリアスになっては、動画が重すぎチャ〜ウ。

 

 

 

 ……上映会するか。

 

 

 

トゥート、トゥルルルゥ、トートトルルルファー♪

 

 

 ぷはー☆今日もいい天気☆

 

 

 

 

 

 ふう。

 

 

 心頭滅却。

 

 おや?上映会してたら鬼見つけて倒してるんだけど、はっっや。

 

 

 

 ”カナエさんとの共闘は初めてだが、不思議と息を合わせられた、いつもより楽に、私もカナエさんも傷一つ無く鬼の頸を落とせた……せめて最後は苦しまない様にと、優しく語り掛けたカナエさんの言葉は、あの鬼に届いただろうか“

 

 

 

 え?戦闘内容?臨花ちゃんが両手足斬って、カナエさんが頸落として終了!血鬼術も大した事ないので省略!

 

 

 

 ”また会おうと告げたカナエさんの顔が、笑顔が、何故か私の心をざわつかせる、何故だろう?こんなに不安になるのは、もう、会えないような、そんな感情が“

 

 

 

 そうだね……最初で最後の共闘だね……

 

 

 

 カナエさんが死んで極低確率でしのぶさんがSINOBUさんになるんですけど、ああなったSINOBUさんは痣+透き通る世界+赫刀+圧倒的殺意により、上弦の弐を破壊します。

 

 

 いや、まあ、だからそうなって欲しいかと言われたらそうではありません、強くなり過ぎた代償に、敵討ちをした後に、寿命が燃え尽きて死んでしまうので。

 

 

 

 ……よし決めた!カナエさんは無理でもしのぶさんは助けるから!

 

 

 だから許してくれ!ぽもには無理なんだ……最終決戦時なら兎も角、今の段階じゃどう足掻いても勝てないし、こっちが食われるんだ……

 

 

 

 ”……帰宅してもこの心が晴れない、不安だ、確信がある、何かが起きる“

 

 

 

 ”真菰にそう告げると、そう言う時の臨花は、何かと当たり易い、もしかしたら近いうちに、それこそ今日中に何か起きるかもと言われた“

 

 

 

 ……ん?なんかテキストメッセージ続くな?

 

 

 睡眠して次の日にならないんだけど。

 

 

 

 ”……支度を整える、考え過ぎならそれでも良い、でも何か起きたら……間に合わなかったら、私は絶対に後悔する、そんな後悔はしたくない“

 

 

 

 え?いやいやちょっと待って?

 

 

 ……いや!いや、それは杞憂だよ臨花ちゃん、ぽもの予想なら今日じゃなくて二日後!大体それぐらいに鎹鴉から報告入るし、今回もその筈。

 

 臨花ちゃんには申し訳ないけど二日後の任務はブッキングさせて絶対に間に合わせない様にするし、童磨と対峙させない様にしますよ、ええ。

 

 

 

 “真菰が私の手を取って「私も行くよ、一緒に行こう」と言ってくれた……嬉しい、うん、頼りにするね、真菰”

 

 

 ……いやでもテキスト終わらねえ。

 

 

 ……あれ?操作も出来ないし、いや、え?

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 “……雪の降る寒い夜だ、私は直感に従って、真菰と共に移動する、方向は蝶屋敷の方向……何もなければそれに越した事はない、しのぶと、カナエさんと、それにカナヲちゃんとその日は遊ぼう”

 

 

 

 

は?

 

 

 

 “蝶屋敷に着いた、着いて、気付く、何か……何かが、おかしい、人の気配は少ないーーー!私の気配を感じたのか、カナヲちゃんが少し眠そうに、私の様子を遠目で見ていた”

 

 

 “真菰がカナヲちゃんに、しのぶとカナエさんは何処に行ったと尋ねると、聞かれたカナヲちゃんはやや不思議そうに困惑しながら、口を開くーーーその時”

 

 

 

 “「交戦中ーーー!交戦中ーーー!花柱、胡蝶カナエが十二鬼月と交戦中ーーー!交戦中ーーー!応援求むーーー!応援求むーーー!」“

 

 

 

 

 アアアァァアッァアァァァァッァアッァアァァァァァ⁉︎

 

 エンダーーーーーッィヤアアアアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎

 

 

 ぁ” ぁ”ぁ”?!ぁ”ぁ”ぁ” ぁ”ぁ”ぁ”!?ぢchづそいぐdbwbふじこjpー

 

 

 嘘でしょ嘘だろ嘘じゃん嘘だろ言ってなんでなんでなんで?!

 

 

 あぁぁっぁぁあああああやめろ勝手に動くな!!!ばかや、おい!

 

 

 は?!何でこのタイミングなんだよ?!胡蝶姉妹との友好度が高すぎるからか?!柱になった事による上弦への遭遇率が上がったから?!それとも何かガバ?!運?!嘘でしょ!?

 

 

 いや、いや原因を探ってる場合じゃねえ!

 

 

 お願い、行かないで臨花ちゃん!臨花ちゃんが今ここで向かったら、ぽものコレから先はどうなっちゃうの? 機会はまだ残ってる。ここを耐えれば、最終決戦で勝てるんだから!

 

 

 ネタ言ってる場合じゃねええええええええ!!!

 

 

 

 アァァァァァァァァァァァァァァァァァッァアアアアアアア!!!ぅぁぁぁあぁぁっぁあああええええええぇぇぇああああ!!!!なんでだーーーーーーーーーl!!!!!!!

 

 

 

 

 “走るーーーきっとこの先は死地だ、今まで以上の悪寒が、寒気が、私を襲うーーー確信がある、この先にいる鬼こそ、数多の鬼から選ばれた十二鬼月の、その更に選ばれた鬼の一人だと”

 

 

 

 “だがその悪寒が、直感は、私の足を止める理由にならない”

 

 

 止める理由だろが!!!死ぬかもしれねえんだぞ!!!

 

 

 

 “自分は死ぬかもしれない、でも、だから何だ、死ぬかもしれないから、行かない?ふざけるな、カナエさんは死なせないーーーッ必ず、今度こそ(もう二度と)死なせないッ!”

 

 

 

 ぁあ……もう……だめだ。

 

 

 終わった。

 

 

 ぽものぼうけんが おわった……

 

 

 

 “そんな心の声はどうやら口に出していた様で、「死ぬかも何て言わないで、臨花は死なせない、私が守る」と、言ってくれた……そうだ、今は、心強い仲間が、親友がいる、なら、大丈夫”

 

 

 “その姿を見た瞬間、間髪を容れずに銃を放射、防がれるのは予想済み、とにかく今は距離を取らせるーーーッ”

 

 

 “カナエさんの前に立つ……カナエさんの呼吸が変だ、肺をやられたのかーーーこれ以上戦わせたらそれこそ……離脱は、無理か、でもこの先は行かせない、この人は死なせない”

 

 

 ……へ。

 

 

 ひひ

 

 

 

 アーヒヒヒヘッッヘヘヘヒヒヒャハハハ!

 

 

 

 

 “薄寒い、今まで見てきた鬼で最も感情の無い(・・・・・)、人形の様な鬼だ、対の鉄扇を持ち、虹色の目で、貼り付けた嗤いで、此方を見据えて来る“

 

 

 ”今までの中でも一番の死地、一挙手一投足全てに失敗は許されない、何か一つでもズレたその時が、最後“

 

 

 

 いいよ。

 

 

 わかったよ臨花ちゃん。

 

 

 やってやるよ。

 

 

 氷漬けにされた7回目、カナエさんと共闘して無念に喰われた34回目、偶然遭遇して散々遊ばれて首だけ恭一郎にされた39回目と42回目と43回目と54回目と62回目、このステなら絶対負けないと確信して、童磨が本気出して負けた78回目、後一歩で倒せなかった97回目。

 

 

 その度ぽもがどんな思いをしたか、特に78回目は本当に精神に来た……

 

 

 もうやけだよぽも、も〜〜〜こうなった以上、ぽもも覚悟したよ。

 

 

 

 こいつ(童磨)倒して朝日見よう。

 

 

 

 

 ”心に火を付ける(・・・・・)

 

 

 ☆★☆★☆★ENCOUNT!上弦の弐『童磨戦』開始!☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 次回は無編集でお送り致します、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 剣戟が冬の寒い夜に奏でる。

 

 

 

 

「花の呼吸ーーー伍ノ型 徒の芍薬!」

 

 

「おお〜〜〜綺麗!いいね!もっと見せておくれよ!」

 

 

 

 雪の降る夜に私は、上弦の弐と交戦した。

 

 

 鎹鴉から任務を告げられた先に、この男はいた。

 

 鬼だと分かり、そして虹色の目を見て、それが十二鬼月の中でも、特に鬼舞辻無惨から多くの血を得た圧倒的な力を持った鬼であると。

 

 

 それでも、私は会話をしようと、鬼と人は仲良くなれるかも知れないからと、話しかけて。

 

 

 

 ーーーーーーこの男だけは、絶対に仲良くなれない。

 

 

 

 

 そう、確信めいた現実を私は知った。

 

 

 この目の前の男には、人の熱というべき、心がない、感情がない、不気味で、人形の様な、冷たい“ナニカ”。

 

 

 一体何があれば、人は、鬼はこの男は。

 

 

 

 そんな“憐れみ”すらも感じたのは、鬼と交戦する前の私。

 

 

 上弦の鬼ーーー名を童磨と名乗ったこの男の実力は逸脱していた。

 

 

 この鬼は油断している、隙だらけに見えるのに、なのにも関わらず花柱として、鬼殺隊の柱の一人として切磋琢磨した私の剣戟が、一切通用しない、不甲斐ないと同時に、これが上弦、鬼の最高峰かと慄いた。

 

 

 だが勝機はある、戦って気付いたが、この鬼は私の花の呼吸を観察している、この呼吸を使う者は初めてなのだろうか?真偽はどうあれ、油断しているうちは、慢心しているうちは。

 

 

 この鬼に刃を振る事は、きっとーーーーーーー!

 

 

 

 

 

 

 

 その瞬間、体が思う様に動かなかった。

 

 

「ッゲホ!……っ?、ウッ……な、何……?」

 

 

 口から血が出た、刀を握る手に何故か、力が入らない。

 

 

 傷はある、だけど深い傷は受けてない、あの男の生み出す血鬼術の冷気で体は寒いが、まだ両手も両足も存在している、なのに……なぜ?

 

 

 

 

「あ〜、もう終わりかあ」

 

 

「ッなに……?」

 

 

 

「実はねカナエちゃん、俺の生み出す霧にはさ、自分の血の毒を含ませてるんだあ、カナエちゃん気が付かないで吸ってるからさあ、もう少しは粘ると思ってたんだけど、うーん案外早かったねぇ?」

 

 

 

 迂闊だった。

 

 

 だから、こんなにも息がし辛いのか、私は体が壊死している様な感覚を覚える、実際そうなのだろう。

 

 

 まずい、この体じゃあーーーーッだけど。

 

 

 死ぬわけにはいかない、だってしのぶも、カナヲも……臨花ちゃんだって、きっと悲しむ、悲しませたくない。

 

 

 私は柱なんだから、ここで倒れる訳にはいかないッ!

 

 

 

「わあ、凄いや、立てるの?もう限界だと思うんだけど」

 

 

「げほっ……はぁ、はぁ……易々と、倒れるわけ、ないでしょう……!」

 

 

 

「苦しそうだなあ、悲しいよ俺、だからさ、楽にしてあげるよ、もう悲しまなくていいように、救ってあげるからね!」

 

 

 

 

 ……ああこれは、死んじゃうかも。

 

 

 でも、負けてやるもんか、せめて相打ちに持っていかないと、姉として、柱として、鬼殺隊として、この目の前の鬼は、倒さないと。

 

 

 

 そう勢い付いて動こうとした私の体は、意思に反して、力が入らなかった、目の前に上弦の弐の握る、対の鉄扇が。

 

 

 

 

 ごめんね、しのぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え……?」

 

 

 

 

 

 破壊音、聞き覚えのある、衝撃音。

 

 

 咄嗟にあの鬼は音に反応して防ぎ、だがその勢いは、飛来物は童磨の体を大きく飛ばし、さらには腕を折る事に成功した。

 

 

 

 この音を出せる人物は一人しかない。

 

 

 

 “カナエさん!”

 

 

 

「りん、か、ちゃーーーッごほっ!」

 

 

 

 臨花ちゃんに、真菰ちゃんまで、助けに来てくれたのだろうか。

 

 

 

「……っ酷い状態、だね」

 

 

 “でも間に合った、もう奪わせない……後は任せて、カナエさん”

 

 

 

 

 ああ。

 

 やっぱり、この子は、臨花ちゃんは。

 

 

 薄々気付いてた、確信があった、この子は“何か大きなモノ“を背負って生まれてきた様な、そんな星の元に存在している様な。

 

 

 だから、だからこそ、臨花ちゃんは、私より強い(・・・・・)

 

 

 

 

 

 寒い冬の、ある日の深夜。

 

 

 

 

 

 鬼殺隊の歴史に残る一戦が、開始された。

 




感想評価、誤字報告等々ありがとうございます!ここすきも嬉しいぜ……

対童磨戦まで来ました、原作何度見てもこいつ強すぎ。

次の回は……んにゃぴ。まあ早めに出します。


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特殊戦 上弦の弐『童磨』前編

早めに出すって言っただろ(ぽもクオリティ)
戦闘描写めちゃ頑張ったから褒めてほしい(ほしい)


 

ぽもです、今回はおふざけ前置きは無し、視聴者兄貴姉貴は早く童磨戦見たいと思うから、多少はね?

 

 

 今回は無編集でお送りするということで、リプレイ映像の実況スタイルで送りします、映像だけだと何が何やらってなる人も居ますし、実況スタイルにすると、より繊細に何がどうこうとわかるのでね。

 

 

 第50回振りですかね、この機能だけでお送りする動画は。

 

 

 今回の童磨戦の様に、重要且つ激戦、じっくり見て欲しい時は今後このスタイルを使いたいと思います。

 

 

 

 ……うん、前置きはこんなもんで、早速お送り致しましょう!

 

 

 

 

リプレイ映像:実況スタイルで送りします。

 

 

 よろしいですか?

         ▶︎YES

         NO

 

 

 

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 loading…

 

 

 

 

 

 START!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 寒い雪の降る夜。

 

 

 目の前に対峙する上弦の弐、鬼の中でも頂点に立つ者。その佇まいはただ立っているだけであるのに、全ての危険信号が“死”を訴えかける。

 

 

 

「ねぇねぇ、そこの君ってもしかして柱?それにさっきのってもしかして火縄銃?凄い威力だったね!まぁこの通り折れちゃった腕は治ってるんだけど、おっと!自己紹介がまだだよね、俺の名前は童磨、よろしーーー」

 

 

 友好的に見えるように問いかける童磨の言葉が遮られた。

 

 

 初めに動いたのは、臨花だった。

 

 

 油断しきっている童磨に対し、投げ刀を投擲、並みの鬼では目で追う事も難しい速度、それに対して童磨は一つを残して弾き、残った一つをあえて避けず、体で受ける。

 

 

 それに対し臨花は更に警戒心を上げた、あの投げ刀には藤の花の毒を塗っている、鬼にとって有害、激痛を感じてもおかしくない、だというのに。

 

 

 

「酷いなあ、まだ自己紹介の途中なのに……それに、これ毒?うーん微量過ぎて効かないや、でも普通の鬼には効くのかなぁ?」

 

 

 

 まるで効いてない、これが上弦か。

 

 

 

「ゴホッ……臨花、ちゃん、気を付けて……ッあの鬼の生み出す、ッゲホッ、はぁ……っ!はぁ……っ……霧は……ッ!」

 

 

 

 “喋らなくていい”

 

 

 カナエに一言言って、時間にしてほんの数秒。その刹那の一瞬で、臨花は考察した。

 

 

 喋り辛そうな、呼吸が難しそうな様子は……肺機能に支障が出ている事の表れ。カナエさんの外傷は浅くはないが、それだけでは説明が付かないほどに深刻。

 

 何だ?何をされた?毒?血鬼術?

 

 霧……?下弦の肆の血鬼術のような……いや、もしや。

 

 違和感と既視感。霧、冷気、極小の血、肺に影響。そこから導き出される一つの過程。

 

 

 

「んー?ぼうっとしてて良いのかなー?まあいいや、それ!」

 

 

 血鬼術、蓮葉氷(はすごおり)

 

 

 

 「ーーー臨花ッ!」

 

 

 

 臨花の考察に結論が付いたと同時に、童磨が扇を振るい、蓮の花のような氷を発生させる。

 

 真菰は迅速にカナエを抱えて後方に退避、一歩遅れて、臨花も避ける。

 

 回避するのを遅れたからか、その冷気が隊服に擦り、凍結した。

 

 だが臨花の生まれ持った『速度』は、柱の中でも速さのみに限れば、二番手に速い。その冷気が腕に侵食する事を回避させた。

 

 

「あれ、今完全に腕ごと凍らせたと思ったんだけど……足が速いのかな」

 

 

 臨花は即座に凍った隊服を切り取って、その氷を蹴って遠くにやり、また一歩離れて、周囲を観察してから、一息して冷や汗をかいた。

 

 後ほんの少しでも遅れていたら、片腕が無くなっていた。

 

 

 

「ん?しかも……あらら、もしかして、気付いたの?あんな一瞬で?」

 

 

 

 “真菰、氷だけじゃなく冷気も気を付けて、それから周囲に漂う霧は吸わないで、吸ったら最後、細胞が破壊される”

 

 

 確定はしてないが、アレは、あの血鬼術は人体を簡単に破壊させる、それに呼吸を使う事を阻害された、十全に使い切れない、なんて凶悪で強力な血鬼術。

 

 知っていなかったら死は免れず、知っていても意識して動かなければならない、厄介だ、それは臨花が今まで戦ってきた鬼の血鬼術の中で一番と言って良い程に。

 

 

「ッ……わかった、臨花も気を付けて……私の目じゃ見えなかった(・・・・・・)

 

 

 

 童磨が振るう時の動作を真菰はほぼ勘で捉えた。逆を言えば目で追えなかったのだ、それ程までに、これ程までに、たった一つの動作だけで、”上弦の格“を真菰は理解した。

 

 

 

 “……私が主体で動く、補助は任せた、無理はしないで”

 

 

「わかった、私と臨花なら……出来るよ」

 

 

 

 臨花の独特の呼吸が、攻防一体の構えを更に強固なモノにする。

 

 

 煌の呼吸 伍の型 煌々の釆

 

 

 臨花は体術使いであり、剣士である。

 

 暗器使いでもあり、銃使いでもありーーー仙術使いとしての面も持つ。

 

 

 臨花は霧の冷気を吸わない様に、伍の型で体内を整えた上で、仙人から教わった呼吸法に切り替えた。完全な対策とは言えないが、長く息を止められる呼吸ならば、接近戦は可能な筈。

 

 

 極小の霧を吸わない様に、上弦の動きについていける様に、臨花は最初から全力で行く事を覚悟した。

 

 

 それは真菰も同じ事、油断も慢心もしない、全力で向かう、短期戦で終わらせるーーー!

 

 

「へぇ?初めて見る呼吸だ、それにやっぱり柱だよね君、だってこの中で一番強そう(・・・)だし、ねえねえ、その呼吸なんて言うの?ぴかーって光ってきれーーーーっとと」

 

 

 

 童磨は油断しながらも、慢心しながらもその目はしっかりと臨花を見つめていた、観察していた、どう動くのか、確かに見ていた。

 

 

 だと言うのに一瞬、姿がぶれたかと思えば、童磨の目の前にその少女は肉薄していた。

 

 

 即座に鉄扇を振るう、刀で防がれる、もう片方の腕を動かそうとする前に、臨花の腕が伸びる、童磨の腕を臨花の手が捉え、脱臼。

 

 外れた関節に童磨が思わず外れた腕を見た、隙。

 

 視線が外れた瞬間に好機と見て刀を頸にーーーー違う!

 

 

 即座に撤退、後方に避けると、今まさにそこにいた場所につららが振り落とされていた。

 

 安堵する間も無く、いつ間にか薄寒い笑みを浮かべた童磨が左から扇を振るう、間一髪で避け、不完全な体勢の臨花を、もう片方の扇が瞬時に振り落とされ。

 

 

 その体を斬った。

 

 

 童磨は確かに扇を振り落とした、なのに何故だが当たった感触がない。

 

 

「あれ?ーーーうおお?!」

 

 

 視界外からの連撃が童磨に襲いかかる、それに気付いた時にはもう一人の鬼殺隊士が別の方向から刀による攻撃を繰り出してきた、真菰だ。

 

 両方から襲いかかる息のあった攻撃に先程の動揺が抜け切れてないように見える(・・・・・・)童磨は防戦一方になった。

 

 

「ちょちょちょ!2人がかりはひどくない?!」

 

 

 とは口で言うものの童磨は冷静に、整った連携から繰り出される二つの剣戟を対処し、先程の妙な出来事を推察する、何故あの時当たった筈の鉄扇が当たっていないのか?

 

 観察して、当たっていない訳ではないようだと考えを改める、臨花の羽織が僅かに縦に切れていたからだ。

 

 

 ならばそこにいたと言う事、だが鉄扇の感触は無かった。

 

 

 

 目で追えない、瞬間的な速度から生み出される、残像?

 

 

 

 童磨の頭の中で結論が付いたその時、ほぼ同時に真菰と臨花は後方に移った、おや?と童磨が疑問に思った時ーーー波紋の中央を狙うように突き刺す、最速の突き技が童磨を襲った。

 

 

「漆ノ型 雫波紋突き……!」

 

 

 最速の突き技は童磨が防ぐ前に体に突き刺さる、だがそれが例え心臓を貫いたとしても、それで鬼は殺せない、日輪刀で頸を落とさない限り、太陽に焼かれない限り鬼は殺せないのだ。

 

 

 童磨はそんな事もわからないのかと哀れんで、楽にしてやろうと血鬼術を繰り出そうとし。

 

 いや、何かおかしい、もう一人は何処だと冷静になる、それにこの攻撃はそもそも頸を狙ってない。

 

 

 上を見て、なるほどなるほど。

 

 

 

 “煌の呼吸……陸の型 紅昏燕(べにくれつばめ)

 

 

 縦横無尽に稲妻の如く、立体機動の如く、刀を振るう。高速攻撃。

 

 

 空から流星の様に自身の頸を狙う臨花を発見して、そう言うことかと童磨は気付く。

 

 

 この水の呼吸使いの攻撃は俺をここに留まらせる為の攻撃、本命はあの光る呼吸の攻撃か!

 

 

 回避するには突き刺さっている刀が邪魔で回避出来ない、ならこの水の呼吸使いにこの鉄扇を振るったとして、あの光る呼吸使いがそれを防ぐだろう。

 

 

 

 「考えたねぇ、さすが柱、褒めてあげよう」

 

 

 

 臨花の刀が頸に辿り着いた。

 

 

 

「でもさぁ、俺も仮にも上弦の弐なんだぜ?」

 

 

 

 ああ、確かにそれは強力な一撃、確かな連携で生み出した刃。

 

 

 だが、数多の鬼の中でも、更に上の上弦、その第二席である童磨には。

 

 

 

「そんな……っ!」

 

 

 

 ”……ッ斬れない?!“

 

 

 

 その刃は届いても、それ以上の進攻を許さない、上弦の、鬼の始祖の血を大量に含んだ強靭な頸は、柱であっても斬り落とす事が出来ない。

 

 

 これが上弦の鬼……ッ!目の前の鬼と違って油断も慢心もしていない、常に全力、だからこその届いたこの一撃であっても、届かない!力が足りない!

 

 

 ニヤついた童磨の顔を見て、臨花の第六感と言うべきものが、危険信号を発した、まずい、何か、とてつもない何かが!

 

 

 

「頑張ったご褒美に俺も応えようか!」

 

 

 

 血鬼術 寒烈の白姫

 

 

 

 童磨が鉄扇を振るい、氷の巫女の上体像を2体、その像から広範囲を凍結させる吐息が発せられる!

 

 

 臨花は吐息が自分と真菰に発せられる前に気付き、真菰の腕を引きながら全速力で回避を試みる。

 

 

 

「ありがと……臨花、助かった」

 

 

 “……ッ、ごめん”

 

 

 

 臨花はなんとか無傷で、だが真菰は一歩気付くのを遅れたからか、浅くない傷が左足に出来てしまった。直ぐにでも応急処置を施さなければ、長時間の戦闘は……不可能。

 

 

 だがもし臨花が真菰の腕を引っ張っていなかったら、それこそ左足どころではない、広範囲の凍結攻撃をその程度に防げる程に、臨花は素早く俊敏に動けたのだ。

 

 

 臨花は、真菰はこの攻防で、理解する。

 

 

 

「今のは惜しかったねえ、俺も冷や冷やしちゃった、でもほら!そんなに落ち込まないで、次は通用するかもよ?」

 

 

 

 強い。比べるまでも無く、今までの鬼で一番。

 

 

 真菰は、理性と本能で、今の自分達だけではこの鬼(童磨)に勝てる術は無いと結論を付けた。

 

 

 自分よりも鬼に対する決定力のある臨花が、焦っている、あの強靱な頸を斬り落とす術が見つからないのだろう。

 

 あの鬼の身に纏う冷気が、霧が、細胞を壊死させる毒が、こちらの決定力を奪っている、あの霧がある限り近くで息を吸えない、つまり呼吸を繰り出せない。

 

 

 ……持久戦しかない。

 

 

 だが、日が登るまで、太陽が登るまで後何時間もこの鬼に、耐久戦?

 

 

 まだ臨花も私も息切れはしてない、体力はまだある、でもそれも時間の問題。

 

 

 

 

「あれ?来ないの?なら次は俺から」

 

 

 

 

 

 い こ う か な ?

 

 

 

 

 その声が聞こえた瞬間には、臨花も真菰も目で追えなかった。

 

 

 気付いたら、真菰の横に童磨が立っていた、直ぐに臨花が動こうとして、それよりも早く童磨が蓮を模した氷の蔓を四方八方から伸ばし、相手を絡めとる技を繰り出した。

 

 

 蔓蓮華と命名される血鬼術に、臨花は半ば強制的にその攻撃に対処するしかなく。

 

 

 

「大丈夫、優しく食べてあげるから」

 

 

 

 その鉄扇が真菰に振り落とされる。

 

 

 その時真菰は、走馬灯の様に今までの記憶が浮かび上がった。

 

 

 その中で多かった記憶は、やはり臨花との思い出。

 

 

 初めて会った時は、自分の危機を救った時、その後に鱗滝さんのお家に招待して、それから次は任務が同じになった日、臨花が一人立ちすると聞いて、自分もと鱗滝さんにお世話になりましたと言って、でもせっかくならと同棲する事になってーーーそれから、それから。

 

 

 

 ……私はここで死ぬの?

 

 

 

 ……違う、こんな所で、こんな鬼に、殺されるもんか。

 

 

 

 全てが終わった時、一緒に笑い合えるような、そう決意したのは誰だ?私だ、臨花の隣に立てるようにと決意したのは誰だ?私だ。

 

 

 灯を灯した(・・・・・)真菰の決意は、その想いに応えるように。

 

 

 

 覚醒する。

 

 

 

 

()の呼吸……壱の型!雪月花!」

 

 

 

 下から突き上げるように、月を描くかのように振われた斬撃は今にも命を狩り取ろうとした童磨の腕ごと(・・・)斬り落とし、真菰が次の呼吸に転じる前に童磨は動揺しながらも即座に退いた。

 

 ほぼ本能的に動いた、あの一瞬、確かに自分に届き得る(・・・・)かもしれなかった、危なかった。

 

 

 

「はは……いやあ凄いなあ、君も柱だったりするのかなあ、すごいや」

 

 

 

 だが二度目はない、あの強力な一撃はあの一瞬だけだ、腕が切り落とされる前に、真菰の右腕は鉄扇によって浅くない傷を負わせた。

 

 左足の出血も加味すれば、あの爆発的な一撃はもう繰り出せないと見て良い。

 

 

 雪の様な呼吸だった、100年ぐらい前に同じ名前の呼吸を見た事あるが、あれとは違いそうだ、あの光る、輝く呼吸はそれこそ本当に初めて見た。

 

 

 でももう大丈夫(・・・・・・・)大体わかった(・・・・・・)

 

 

 最初こそ珍しかったり、変則的だったりして完璧に対応できなかったが、この少なくない攻防で童磨はほぼほぼ理解した。

 

 

 癖や行動、どうやればどう動くか、どう動けば避けられるか、天性の頭脳を持った童磨は算出を終わらせたのだ。

 

 

 もう腕は再生した。後はまだ出し切ってない技や攻撃方法を全部出し切らせて、いただきます(食べるだけ)

 

 

 

 そう童磨が考えている間、真菰は自分が失敗した事に気付く。

 

 

 直接頸を狙いに行けば落とせていた……!あの一撃は、確実に届いていた。腕を狙いに行ったのは確実に頸を落とす為だったが、次の攻撃に転じる前に逃げられたーーーッ!

 

 

 

 “ーーー真菰!”

 

 

「大丈夫、霧は吸ってないよ」

 

 

 “でも出血が……っ”

 

 

 

 その言葉に真菰は苦笑した、その通りだ、左足と右腕の出血は無視出来ない、せめて応急処置を施さないと血鬼術の冷気に耐えられないだろう。

 

 

 だからこそ、さっきのあの一瞬の攻防が、油断と慢心に満ちていた童磨のあの瞬間が最大の好機だったのだ。

 

 もうあの手は通用しないだろう、未だに油断と慢心はあの鬼から消えていない様に思えるが、だがそれでもあの鬼に“警戒”を与えた事は間違いない。

 

 

 

 “……真菰は手当して、その時間は私が稼ぐ”

 

 

「それだと臨花が傷を負う、動ける臨花が無傷な内に、あの鬼を止めないと、だから」

 

 

 “だめ、だめだよ、それだと真菰が死ぬ、その傷で動いたら冷気に耐えられない、最悪壊死する、それはだめだ、だめなんだよ”

 

 

 

 真菰も正しく、臨花もまた正しかった。

 

 

 臨花一人でも時間稼ぎは可能だろう、真菰が応急手当を自分に行い、復帰する時間は稼げるだろう、だがその場合、無傷で抑える事はほぼ不可能であり、最悪の場合、腕や足の一つが落ちてもおかしくない。

 

 

 逆に、だからといって今応急手当を行わず、このまま真菰が戦闘続行を行えば、出血し続ける真菰の体は徐々に体温を失い、日が登るまでには死に至ってもおかしくない。

 

 

 

「相談は終わった?大丈夫!直ぐに悩まなくてもいいように、この世界から解放してあげるからね」

 

 

 

 二人の考えが纏まらないまま、童磨は笑いながら問いかけて、動き始める、一歩一歩と余裕を感じさせる動きで、散歩するかの様に歩き始め、扇を振るう。

 

 

 血鬼術 凍て曇

 

 

 その鈍重な動きから繰り出されたその血鬼術は、対照的に刻一刻と周囲を凍らせていき、冷気で煙幕を発生させ……その冷気が、臨花と真菰に襲いかかる。

 

 

 この状況は童磨にとって優位であり、王手でもあった、だからこそ、強者故の、天才故の彼の悪癖は止まらない。止めようともしない。

 

 

 慢心は油断へ、油断は隙へ。

 

 

 そしてその隙は、鋭利な風となって童磨に襲いかかった。

 

 

 

 一つの突風が冷気の煙幕を晴らし、もう一つの突風が油断し切った童磨の体に衝突し、ぶつかって童磨は吹っ飛んだ。

 

 

 

「ーーーハッ、何苦戦してやがんだ?お前ら」

 

 

「遅れてごめん、あの時の恩、ここで返すよ」

 

 

 

 白い羽織に滅の文字、そしてその隣に、もう一人。

 

 

 “不死川さんに、粂野さん!“

 

 

 「風柱」不死川実弥に、その兄弟子にして、柱と遜色の無い実力の持ち主、粂野匡近であった。

 

 

 二人は偶々同じ任務で合流し、任務を終わらせた後、鎹鴉の報告により向かう事を決意、そして臨花と真菰の時間稼ぎが功を成し、今こうして辿り着いた。

 

 

 そして、その時間稼ぎはこの二人のみならず、もう一人の参戦を可能にさせた。

 

 

 

「胡蝶カナエは安全な場所に置いた」

 

 

 

「その声……冨岡さん!?」

 

 

 

 「水柱」冨岡義勇であった。偶然にも任務の帰還中に、鎹鴉の報告を聞いた後、迷いながらもとりあえず戦場へ向かい、しのぶに出会い、情報を聞き、駆けつけ、童磨の隙を突いてカナエを戦線から離脱させる事に成功させたのだ。

 

 

 

「わぁ……凄いや、柱っぽいのが二人に、そこの男の子も強そうだねぇ、うーん集団戦なんていつぶりだろ?百年はやってないなあ」

 

 

 

 そんな軽口を叩きつつ、童磨は少しばかり“真剣”に考えた、本気を出すまでもないが、人数が増えたのは事実、風の呼吸使いが二人と、もう一人のあの男は不明。

 

 いつの間にか最初に戦っていたカナエちゃんは目を離した隙に離脱させられてしまったし、早く見つけて“解放”させてあげないと。

 

 

 

「あれが上弦の弐……気持ち悪りィ、なんだアイツ」

 

 

 ”気を付けて、あの鬼の冷気は簡単に体を切り裂くし、あの漂ってる霧を吸うと細胞が壊死する、それでカナエさんの肺が……“

 

 

「厄介だね……でもそれなら俺と実弥の風の呼吸が有効だ」

 

 

「真菰、足手纏いだ」

 

 

「応急手当しろって事だね、うん……暫く任せるよ」

 

 

 

 この一瞬、不死川も粂野も臨花も、“え?今のそういう意味?“と心が一つになった。

 

 

 それはさておき、三人が助太刀に来てくれても目の前の鬼は未だに余裕と慢心が透ける表情を見て、臨花は勝機を見た。

 

 

 

 ”真菰は暫く傷の手当に専念、その間の無防備になっているのを冨岡さんに守って貰って、私と不死川さんと粂野はあの鬼に!“

 

 

「何仕切ってんだテメェ……まァ悪くねえ、俺に合わせろ」

 

 

「了解だ」

 

 

 

 冨岡と不死川がそれぞれ言葉を発し、真菰は頷き、粂野は刀を構えた。

 

 

 臨花は一息付けて、目の前の鬼を睨む。

 

 

 

 第二開戦、時刻は 寅刻(深夜四時)が終わる頃を指していた。

 

 

 朝日まで残り一時間五分。

 

 




感想評価、誤字報告等々ありがとうございます!ここすき増えてておれすき。

童磨が強すぎて前編後編に分ける事になってしまったヨ
今日中には出すんで(待って?)


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特殊戦 上弦の弐『童磨』後編

ま た せ た な
続きです。


 

 朝日まで残り一時間五分。

 

 

 童磨は目の前の鬼殺隊士達が態勢を整えている間、はてさてどうするかと屈託なくにやにやと笑みを浮かべながら考えていた。

 

 撤退?まさか、それだけは無い。如何に優位に事を進めながら情報を抜き取れるか、鬼殺隊は自分にとっても、無惨様にとっても癌のようなもの。

 

 はてさてどうやって有益な情報を持ち帰られるかな。

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーわあ速い……ね!」

 

 

 

 戦いの音を奏でたのは不死川だった、獰猛な獣の如く、暴風の嵐の如く童磨に刃を振るう。

 

 

 振われた刀を童磨はいつの間に回収した鉄扇で対処し、もう片方の鉄扇で“もう一つの風”を対処する。

 

 粂野は不死川とほぼ同時に攻撃したにも関わらず、だが童磨には届かない、風の呼吸使いの二人の連携は、だが童磨には対処できる範囲内で。

 

 だからこそそこにもう一人、二人の実力に遜色無い、煌めく一撃は。

 

 

「ーーーわわっ、足切られちゃった」

 

 

 確実にその刃を届かせる。足が切られ、崩れた体を狙った二つの斬撃に、だがその刀が届く前に冷気をまとった二つの扇子を連続で振るい、湾曲した氷柱を生み出す技がその刀を届かせない。

 

 その次には足を回復させた童磨が鉄扇を粂野に振るい、だがその鉄扇は臨花の刀に防がれる、その僅かな硬直を不死川は逃さない。

 

 

「風の呼吸 弐ノ型 爪々・科戸風!」

 

 

 右肩へ刀を大きく振りかぶり、一回で爪のような攻撃を多数繰り出す、その猛攻に童磨は大きく後退する。

 

 

 後退した所を粂野が狙うが、その前に上方から無数の鋭く尖った巨大なつららの落下に対応せざるを得なく。

 

 

 一対三にも関わらず、攻撃を転じ切れない現状に不死川は思わず舌打ちした、漂う霧は、極小の毒は風の呼吸の型で薙ぎ払える、霧散できる、呼吸の心配は油断しなければ平気だ。

 

 だというのに、この実力、そして何より未だに“底が知れない”

 

 

 いつかに戦った下弦の壱とはまるで大違いだと不死川は“笑み”を浮かべた、彼にとって相手が弱いか強いか、そんなことはどうでも良い。

 

 

 醜い鬼共は俺が殲滅する。

 

 

 ただ、それだけだ!

 

 

 

「風の呼吸捌ノ型 初烈風斬り!」

 

 

 童磨を中心に回転するように攻撃する不死川に童磨は冷静に対処しつつ、評価を改めた。

 

 この中で一番強い隊士はこの風の呼吸使いの男だ、この呼吸の攻撃も此方が攻める隙が少ない、一対一なら対処できるが、この男だけに構っていればーーーーほら来た。

 

 

 

 “煌の呼吸…… 壱の型  光彩奪頸!

 

 

 雷の様な閃光で踏み出し流れる水の様に刀を頸に向け、大地を踏み出し回転斬りの要領で風を生み出す、煌びやかな白い閃光。

 

 その一撃に長けた攻撃に童磨は両方の鉄扇で受け止める、受け止めた隙を突いて不死川が左腕を切断した。それとほぼ同時に粂野が右腕を切断する。

 

 

「あれ、ピンチ?」

 

 

 絶好の機会。

 

 

 臨花の振るった刀が童磨の頸を捉えるーーーその瞬間、氷の御子の上体像が三人の目の前で錬成され、凍てつく風吹が解き放たれた。

 

 

 

「ーーーっくそ、おい!無事かテメェら!」

 

 

「平気、戌亥ちゃんは!?」

 

 

 “大丈夫……!次は決める!”

 

 

 

 三者ともに童磨の攻撃を避けられたが、既に童磨の腕は元に戻り、鉄扇を手にして笑顔を浮かべる。後一歩が届かない。

 

 

 だが、そこに。

 

 

「ーーーごめん、待たせた、次からは私も」

 

 

「俺もやる」

 

 

 応急手当を終わらせた真菰と冨岡が次の戦闘に加わる動きを見せて、臨花は態勢が整った事を悟った。

 

 

 三人では後一歩が届かなかった、なら次は五人で届かせる、目の前の鬼は確かに強い、今までの鬼より、遥かに。

 

 

 だが、だからこそ五人揃ったこの状態なら。

 

 

 次の攻防ならば。

 

 

「うーん、五人かあ……みーんな柱みたいに強いし、実際三人は柱っぽいし?さすがに厳しいかなあ、負けちゃうかも俺」

 

 

 

ーーーーーああ、確かに五人ならば、上弦に届くだろう、それは目の前の上弦の弐、童磨であっても苦戦を強いられ、頸を落とされる“かもしれない”と思わずにはいられない。

 

 臨花は正しかった、卓越した実力者である五人の鬼殺隊士ならば、上弦の頸に刃を振るう事は可能だ。

 

 

 

「だからうん、ちょーと本気出そうかな(・・・・・・・)

 

 

 

 ああ、童磨一人(・・)なら。

 

 

 

 だが、こと童磨に限ってその常識は通用しない。

 

 

 最初に“ソレ”と対峙したのは、粂野匡近だった。

 

 

 唯一一人だけやや孤立した立ち位置におり、そして最も童磨に近く、だからこそ、その現象に一番最初に遭遇し。

 

 

 刀を振るうよりも前に、両足が切断された(・・・・・・・・)

 

 

 

 

「ーーーーー匡近ァ!」

 

 

 

「……嘘でしょ……?」

 

 

 

 それは童磨の腰程の、自分を模した氷人形、その氷人形の一人が、粂野の両足を切断したのだ。

 

 

 数にして“二つ”の氷人形が、童磨の血鬼術から生み出された。

 

 

 

 血鬼術 結晶ノ御子

 

 

 

 「さぁて、まだまだこれからだぜ?鬼殺隊」

 

 

 未だに夜は深く、三回戦目を告げる鐘の音は、絶望にも似た音で奏でられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結晶ノ御子。

 

 

 それはおそらく、数ある童磨の技の中でも最も凶悪な技で、氷人形は完全な自律戦闘が可能なだけでなく、あろう事か本体と同じ血鬼術を同等の威力で使用する。

 

 分身の人形1体1体の攻撃力が童磨本体と同等の氷人形は、この手の血鬼術にありがちの欠点が何一つ存在しない。

 

 分身を出す事によって童磨自身の攻撃力が下がる事もなければ、分身が受けた攻撃が童磨に返ってくる事もない。

 

 

 もし、童磨が本気ならば、それこそ”2体“と言わず、5体、6体と量産し、この戦いを勝利する事など造作ではないのだ。

 

 

 ソレをしないのは単に、情報のため、今後の戦いに活かす為である。

 

 氷人形が得た情報は記録されて童磨本人へ送られる、氷人形の一つは水の呼吸使いの男とやや優勢に対峙してるのも童磨本人に伝わるし、もう一つの氷人形は風の呼吸使いとほぼ互角の戦いをしているのもわかる。

 

 

 では童磨自身は?残った雪の様な呼吸を使い出した少女と、煌びやかな見ていて“目がチカチカ”する少女と戦っている。

 

 

「君たちの連携、すごいなあ!まるで阿吽の呼吸ってやつだね!でも残念!その攻撃じゃ俺に届かないぜ?ほら、次はどうする?何して遊ぼうか!」

 

 

 

 その言葉に臨花は苛立ちながらも冷静に、どうすれば良いか必死に考える。

 

 

 この口ぶりから、恐るべき事だが、未だに油断と慢心がある、つまりまだ底が見えない、あの氷人形を出しても尚、そうであると思わされてしまう。

 

 だからといって諦めるか?否、諦めるわけが無い、必ず勝つ、その頸を落とす。だが気力だけでは、想いだけではこの目の前の鬼は遥か上過ぎる。

 

 

 突破口だ、何かの突破口が必要だ。

 

 

 

「ーーーッぅ!」

 

 

 

 真菰が思わず呻く、その声を聞いて臨花は即決した。

 

 

 続く攻防で傷が増えた、自分はまだ動けるが、一番傷を受けている真菰は限界に近い、応急手当をした傷口も広がってしまう。

 

 それになにより、不死川さんも冨岡さんも何とか持ち堪えているが、これ以上傷を受けたら寒さも相まって動きが鈍る、それは自分にも当てはまる、全力が出せなくなる。

 

 粂野さんも戦線を離れているとはいえ、この攻防が一気に劣勢になったら、あの鬼は確実に殺しにくるはず。

 

 

 

 もう時間がない、決めるなら、やるなら、直ぐにでもやるしかないーーー!

 

 

 

 バァン!!!

 

 

 

 背に背負った銃を片腕で取り出して、冨岡の方の氷人形に向けて放つ、弾丸は三人が参戦した時に装填済み、日輪刀と同じ素材で作られ、同じ素材の特殊な弾丸は、防御に徹した童磨であっても腕を破壊する一撃!

 

 火縄銃を片腕で撃つのは適切ではない、ただの火縄銃なら兎も角、日輪刀と同じ素材で作られた唯一無二のこの武器は、身に掛かる反動が大きい。

 

 

 衝撃が腕に伝わる前に仙術の要領で外に流す、それでも痺れは残るが、現状を突破するならこれしか方法はなかった。

 

 

 

 

「え、うそでしょ」

 

 

 

 分岐点は正にこの瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 冨岡は上半身が破壊された氷人形を見て、考えるまでもなく本体の童磨の方へと駆け出した。

 

 

 それとほぼ同時に不死川は、本体が動揺し、分身が一瞬動きを止めた隙に強力な一撃を叩き込んで、破壊し、その勢いのまま本体に向けて飛翔する。

 

 

 

「ーーーーーッ!雪の呼吸 弐の型桜吹雪・雪崩れ!!

 

 

 

 真菰は臨花に向けられた鉄扇を、その鉄扇から血鬼術が放たれる前に、刀を振るい、受け止め、水から雪へと形を変え、雪崩の様な剣戟を繰り出した。

 

 長時間の戦闘で、遂に真菰の持つ刀は負担に耐えきれず、その攻防でヒビが入り、ついには折れた。

 

 だけど、この一瞬なら。あの鬼の頸に届く!

 

 

 攻撃を止められ、追い詰められた童磨は、自らの立ち位置と他四人の隊士の位置を冷静に精査し、おっとこれはこれは……と、ここまでの長い戦いで、初めて。

 

 

 

 

 笑みを消した。

 

 

 

 

「水の呼吸壱の型 水面斬り!」

 

 水平に刃を入れた、決死の一撃。

 

 

 

「風の呼吸壱ノ型 塵旋風・削ぎ!」

 

 直線に伸びる、決死の一撃。

 

 

 

“煌の呼吸壱の型 光彩奪頸!“

 

 煌びやかに頸を狙う、決死の一撃。

 

 

 

 冨岡と不死川に臨花、現柱の三人の全力の一撃が童磨に襲いかかる。

 

 

 

 久々に感じた命の危機、生命としての最大の危機に、追い詰められた童磨は一瞬の熟考の後、行動した。

 

 

 

 

 ーーーーーーーまぁ十分楽しんだし、もういいか。

 

 

 

 

 その頸に三つの刃が届くかと思えたーーーその瞬間、巨大な氷の仏像(・・・・・・・)が童磨と四人の鬼殺隊士の間に出現した。

 

 

 足を切り落とされ、戦線から離れた粂野はその光景をみて、尚もまだ強力な血鬼術を持っているのかと驚愕し、慄いた、あの鬼は自分の分身を増やしても、まだ本気を出していなかった。この氷の像こそが、本当の奥の手なのかーーー!

 

 

 

 

 血鬼術 霧氷・睡蓮菩薩

 

 

 

 その質量を駆使した単純な打撃だけでも十分過ぎる程に強いのにも関わらず、一瞬で全身を凍結させる程の冷気を仏像は放ち、四人に襲いかかる。

 

 

 真菰は回避を試みて、だが受けた傷が、体の冷えが回避し切る前に凍結させる冷気が襲いかかり、左手が凍り、手首から先が”破壊“された。

 

 

 

 それ以上先に、完全に凍りついて砕かれる前に、冨岡が即座に真菰を庇い、土壇場で無数の斬撃で、自分の間合いに入った仏像の冷気を、質量を切り刻む。

 

 それは後の冨岡義勇が編み出した水の呼吸の奥義、拾壱ノ型 「凪」そのものであった。

 

 だが、それでも尚捌き切れず、大きく傷を受けて、その場に留まってしまう。

 

 庇われた真菰もまた、無くなった左手首の応急処置の為に動ける余裕は無い。

 

 

 不死川は咄嗟に回避を試み、時に風の呼吸で突破し、持ち前の身体能力の高さから何とか切り抜けるものの、両腕が凍ってしまい、一歩でも動けば簡単に腕が体から離れてしまう状態になってしまった。

 

 日が登るまで血鬼術は解かれない、これ以上の戦闘は出来ない。

 

 

 

 

 そして臨花は、今までの経験の中で後にも先にもこれ以上の実力をもった鬼は今後先現れないかもしれないと言わしめる、思わされるまごう事なき“強敵”に相対して。

 

 

 走馬灯の様に記憶が駆け巡った。

 

 それは気しくも真菰の時の様な、時間が止まったかの様な、感覚。

 

 

 最初に思い出したのは、やはり父だった。

 

 

 厳格な、厳しく、岩の様な父は、だけども愛情を持って私を育ててくれた。

 

 母の顔は思い出せない、物心がつく前に居なくなってしまったから、鬼に殺されてしまったから。

 

 

 真菰の笑った顔が、不死川さんの真剣な顔が、しのぶの冷静にみえて、照れるような表情が、カナエさんの穏やかな微笑みが、師匠達の温かな思いやりが、冨岡さんの凪の様な、悲鳴嶼さんの大きな背中が、宇髄さんの助言が、煉獄さんの……煉獄くんの、今まで出会った、みんなの記憶が。

 

 

 頭の中で駆け巡って、巡り回って、ふと、声が聞こえた。

 

 

 

 

 

「俺とあいつの子であるおまえに……不可能は無い」

 

 

 それは確かに父の声のようだった。

 

 

「臨花なら、大丈夫」

 

 

 それは、赤子の時に聞いた声にそっくりだった。

 

 

 

 

 限り限りの命の奪い合いというものが、どれ程人の実力を伸ばすのか。

 

 

 

 火を付けた私のこの心は、誰にも消す事は出来ない、私が付けた火は、私自身が消すものだ。

 

 

 他の誰にも邪魔させない。

 

 

 

 目の前を覆い尽くすほどの大仏は、巨大で強力な血鬼術は、刻一刻と臨花の体に襲いかかる。

 

 

 それを見て、臨花は。彼女は。

 

 

 

 

 

 一瞬、ほんの一瞬だけ心を無にして。

 

 

 

 

 万力の握力で刀を握った(この一瞬に命を賭した)

 

 

 

 

 

「ーーーーーーー煌の呼吸 参の型 星流れ・破天御剣(はてんみつるぎ)!!

 

 

 

 煌びやかな流星が、まるで隕石の様な広範囲攻撃は一点に大仏へと向かい、その一撃は霧氷菩薩の半身が崩れ掛ける、ただ完全に崩壊してない。

 

 

 この一撃でも完全に落とせない、崩れた氷が臨花に降りかかろうとした時。

 

 

「水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦!」

 

 

 冨岡が最後の力を振り絞るように、間に入って、身体を大きくねじって、渦のように回転して斬る。

 

 

「行け」

 

 

 

 “ーーーーありがとうッ!”

 

 

 

 飛翔。

 

 

 終わらせる、この絶好の機会を、皆が生み出したこの瞬間を、ここまで繋げてきた一撃を、あの鬼の頸に刃をーーー!

 

 

 

 

 童磨は本当に本心から驚愕した、霧氷菩薩が崩される一撃は想定していなかった、これを繰り出せば終わると睨んでいた。

 

 結果は誰一人死んでいない、雪の呼吸使いは後一歩の所で水の呼吸使いに邪魔され、見たことない呼吸で反撃し、風の呼吸使いは腕こそ凍らせたが、日が登れば元通りになってしまう、未だに命が残っている。

 

 

「ーーーーっ結晶ノ御子!

 

 

 童磨は反射的に分身を繰り出した、霧氷菩薩に多くの神経を使った為、瞬時に作り出した氷人形はたったの一人だが、それでも本体と変わらない性能の氷人形は強力で。

 

 

 だが彼女は、戌亥臨花は止まらない。

 

 

 極限の中、死地の中で彼女はたった今、覚醒(・・)した。

 

 

 

 “どけーーーッ!肆の型 虹霓!“

 

 

 

 氷人形が臨花の前に立ち、対の鉄扇を、血鬼術を繰り出そうと向けて、だがその攻撃が臨花に当たる前に、氷人形は破壊された。

 

 対の先の究極、一瞬の間に相手の動きと同時に刀を抜き、即座に切り刻む、必殺の反撃攻撃、覚醒に至った臨花は、本体と変わらない実力を持つ氷人形にその呼吸を完璧な瞬間で使った。

 

 

 距離にして、三歩。それが童磨と臨花の距離だった。

 

 

 

 一歩目。童磨は体勢を整え、臨花は赫くした刀(・・・・・)を童磨に向けた。

 

 

 

 二歩目。振われた鉄扇から繰り広げられる血鬼術、左右から別の血鬼術が臨花を襲う。その動きは童磨から見て、完全に、完璧に自分の動きを前持ってわかっていないと回避など到底不可能であった。

 

 だが臨花は、透き通った視界(・・・・・・・)で、己の姿を残像にして避け、それでも避けきれない血鬼術を縦横無尽に稲妻の如く動いて最小限の傷に留める。

 

 

 

 

 三歩目。童磨の頸に臨花の刀が届く距離に至った。

 

 

 童磨は本能で理解する、あの刀はダメだ(・・・・・・・)、あの赫い刀が頸に届いた時が自分の最後だ。

 

 もう霧氷菩薩を使える気力は無い、分身を繰り出す余裕も無い、粉凍りすらも出せない、持ち前の強力な血鬼術は今この瞬間に限ると扱えない、対の鉄扇で受けきる他ない。

 

 

 

 臨花もまた限界だった、如何に覚醒を得たとしてもこれまでの長時間の戦闘で体力は、気力はとっくに限界の先にいる。

 

 氷の仏像を破壊し、氷人形に反撃攻撃を決め、童磨の攻撃を回避するのにも呼吸を使った今、煌の呼吸の型を使う余力すらない。万力の力で赫くなったこの刀を頸に向けて振るうしかない。

 

 

 

 刹那、童磨と臨花の目が合う。

 

 

 互いが互いを見ていた。

 

 

 いつ出現したのか陽の光の様な()が、童磨の目に。

 

 

 そこにある確かな“恐怖”の感情が、臨花の目に。

 

 

 

 

 ーーーーー激突音。

 

 

 

 

 己の頸を守る為に振るう対の鉄扇と、相手の頸を落とすべく振われた赫刀が激突し、衝突し。

 

 

 

 

 

 “くたばれよ……ッ!ここで消えろ!上弦の弐ッ!童磨!”

 

 

 

 

「やっと俺の名前を呼んだねッ……!臨花ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 その拮抗は互いに譲らず、一瞬かはたまた永遠に続くのでは無いかと思われる様な、互いの生存を賭けた一撃は。

 

 

 

 一瞬、たった一瞬、されど一瞬、臨花に軍牌が上がった。

 

 

 

 童磨は悟った、防ぎきれない、この一瞬の攻防に限りこの目の前の少女は自分に勝ったーーー!

 

 

 

 

 

 

 童磨の頸に刃が振われる。

 

 

 

 

 

 

 そして、その瞬間。

 

 

 

 

 童磨の頸が落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーーーっ……はぁ……っ、めちゃくちゃ痛い、けど……俺の勝ちだぜ」

 

 

 

 

 

 確かに童磨の頸は落ちた、だがそれは童磨が赫刀で斬り落とされる前に、自分で頸を斬り落として直ぐに繋げたからだ。童磨も賭けだった、少しでも判断が遅かったら童磨が自決する前に臨花の赫刀が頸を斬っていた。

 

 

 だが結果は童磨の勝ちだ。赫刀の強烈な痛みが体を蝕み、鬼であるというのに息も絶え絶えで、再生も遅い。血鬼術を使う体力もない。

 

 

 だがそれでも、この鉄扇を下ろし、目の前の、同じく息も絶え絶えで、刀はこの激戦で遂に折れ、童磨を殺す手段はもう無い。だがその目だけは、爛々と、火が付いたかの様に燃えている少女を殺す術はある。

 

 

 童磨は考えるまでもなく、この少女をここで殺さなければならないと結論付けた。

 

 

 

「楽しかったよ、臨花殿(・・・)

 

 

 

 油断なく、慢心なく振り落とした鉄扇は。

 

 

 

 

 

「ぐっ……?!」

 

 

 

 飛んできた日輪刀に阻害された。

 

 

 

「ぐぅぅ……!やらせない、お前に、その子を殺させないッ!」

 

 

 

 それは粂野匡近だった、両足が斬られてもなお、水蓮菩薩の強大さに、童磨の底知れなさに驚きながらも、確かに恐怖を感じても、鬼殺の心は、その火は消えなかった。

 

 だからこそ対局を見て、臨花の行動に目を見張って、その命が奪われようとした時に、両足が無いのならと、思いっきり日輪刀を投擲し、童磨の腕に直撃し、貫通し、行動を阻害する事に成功させた。

 

 

 

 そしてその時間稼ぎは、この中で唯一、まだ動ける者の動きを可能にさせた。

 

 

 

「臨花は、私が守るーーーッ!」

 

 

 

 真菰は駆けた、親友の危機に、自身の傷すら厭わず、折れた刀を握って、限りなく疾く、走って、駆けて。

 

その様子を見た童磨は、少しばかりだが体力の回復した今なら左手の無い、刀の折れた鬼殺隊士程度、未だ傷が痛むが問題ないと判断した。

 

 

 

 童磨が対の鉄扇を構え、真菰が折れた刀を構えーーーーー

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーー日が、登ろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 瞬時に童磨は影に姿を隠した、これ以上は無理だ、潮時だろう。

 

 

 誰一人殺せず、食べることも出来ない……ああこれは確実に無惨様に怒られるし叱られるなあと“表面上”は苦笑を浮かべた。

 

 

 

「あーあ、時間切れかあ、結局誰も殺せないし、食べられなかったし……まぁでも、君達の事を知れたのは、良い情報かな?」

 

 

 

 ”くっ……!はぁ……っ待て!“

 

 

「待てないかな、死にたく無いし。俺も悔しいよ?君を殺せなくて……次会ったら、必ず食べてあげるからね、臨花殿」

 

 

 

 上弦の弐は影に消える様に姿を消した、後一歩で、後ほんの少しの”ナニカ“さえあればと、誰もが思った程の、激闘、激戦。

 

 

 太陽は暖かく日の出を迎える、もはや限界を超えた臨花は、握った刀の力を抜いた、それと同時に透き通った視界が元に戻って、体の熱も戻った。

 

 臨花は、ふらふらな体で、限界の思考で、寿命の前借りをした事を漠然と理解した。

 

 一瞬だけだったがあの瞬間、人としての限界を確かに超えた。

 

 

 駆け寄る音が聞こえる、視界に映った安心しきった真菰の表情を見て、臨花は安心して、真菰と同じ表情を浮かべて。

 

 

 

 

 全ての力を出し切ったように、倒れた。

 

 

 

 

 

 ★☆★☆★ 勝利!称号【花を咲かす者】を獲得しました。★☆★☆★

 

 

『 〜BOSS 上弦の弐 童磨戦 悪鬼撤退!!!

 戦闘評価 A−

 戦死者 0

 共闘補正+++

 最終評価 A』

 

 

 

それは、その戦いは鬼殺隊の歴史に残る一欠片。十二鬼月の中でも上位に位置する鬼の一人、上弦の弐、童磨戦。

 

 

 

 参加者六名。

 

 

 軽傷な人物は誰一人居なかった、されど一人も戦死者を、この戦闘での死者を出さなかった。

 

 

 冨岡義勇は傷が深く、半年間は床に就く必要があり、不死川実弥もまた傷と、氷漬けにされた腕の治癒に半年の休養。

 

 

 その二人よりも受けた傷が大きく、更に左手首を失った真菰は、傷口から冷気を長時間浴びた事もあり、万全に回復するまでに七ヶ月の休養を必要とした。

 

 

 足を斬り落とされた粂野匡近は命こそ別状は無いが、もう二度と立つことの出来ない体になり、鬼殺隊士として活躍する事は不可能になった。

 

 

 胡蝶カナエはもっと酷い、体内の様々な臓器が壊死、利き手の腕は動かす事すら出来ず、視界も殆ど霞む様になり、そして何より、肺が壊死し、もう二度と呼吸は使えない、普通の呼吸が出来るだけでも奇跡であった。

 

 

 

 

 

 

 

 そして最大の功績者である戌亥臨花は、浅くない傷は多かったが、深刻な傷は一切無かった、この中で一番の軽傷者は臨花だろう。

 

 だが最後の一瞬、限界を超えた力と体力を、気力のみで踏ん張った事が原因なのだろうか。

 

 

 二週間経ち一ヶ月経ち、三ヶ月が経ち、半年、七ヶ月、月日が過ぎていく、それでも戌亥臨花は、目を覚ます事はなかった。

 

 

 だが彼女に関わりのある人物達は、目覚める事を確信していた。いつか、必ずと、確信していたのだ。

 

 

 

 

 

 

 それは確信ではなく、願いだったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 童磨戦から10ヶ月後。

 

 

 戌亥臨花の目覚めた日は奇しくも、胡蝶カナエの代わりに、胡蝶しのぶが”蟲柱“として就任した同日の出来事だった。

 

 




対戦ありがとうございました、感想評価、誤字報告ありがとうございマ、ここすきも待ってるぜ。

こいつここまでしても死なないのなんなん、強すぎ。戦闘描写も長引くわ(満足)
炭治郎も二ヶ月寝たし臨花ちゃんも10ヶ月寝かせてなピィ。

山場を越えたので次回は金曜ぐらいになると思います、よろ。


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偉業達成〜目覚めまで

やあ、こんにちは。昨日の時点で書いてあったのさァ!

フーハッハッピィてことで続きです。


 

 ぽもの当時の心境は無でした、鬼滅の刃RPGでもあの段階の童磨に日が昇るまで戦い、撤退させた動画投稿者は片手で数えられる程度、なまじ後一歩で討伐出来たかもしれない所まで追い詰めたのは、ぽもが知る限りいません。

 

 

 偉業です、臨花ちゃんにとってもぽもにとっても文句無しに偉業でした。

 

 

 1分ぐらい燃え尽きて、じわじわと喜びの感情が湧き上がり。

 

 

 

 ぽもは久しぶりに高えウィスキーを一本一人で開けました、翌日の仕事は前もって有休にしていたので二日酔いで吐き散らしても問題ありませんでした。

 

 

 どうだ視聴兄貴兄貴。

 

 

 

 これがぽもの全力じゃ!!!!!!

 

 

 

 いやぁ……もう二度と戦いたくねえ……誰か一人でも欠けてたら死んでた……冨岡さん居なかったら真菰ちゃん死んでたし、不死川さん一人だったら最後の最後で童磨に臨花ちゃん殺されてただろうし。

 

 というか最初の戦闘の段階で真菰ちゃん居なかったら不死川さんと匡近が来るまで耐久とか無理だったと思うし。

 

 

 鋼の†アルケミスト†の最後の戦いみたいな感じだったな???

 

 

 ぽもの今までの、それこそ鬼滅の刃RPG以外のゲームの中でもトップに位置する激闘でしたね、はい。

 

 土壇場で覚醒しなかったら、真菰ちゃんが覚醒しなかったら、それ以外にも色々あげられる点はありますが。

 

 

 とにかく、勝利です、勝ちました。

 

 

 

 カナエさんも生きてるし臨花ちゃんも生きてる、他の参戦者も生きてる、これ以上の成果は無いでしょう。

 

 

 ただ……んにゃぴ、悲しいかな。

 

 

 このイベントで生存させたカナエさんは、那田蜘蛛山開始前に、どこかのタイミングで、寿命と言う形で死んでしまいます。

 

 肺だけでなく、その他の身体機能が壊死し、生きてるだけで奇跡の状態。もって一年か、二年ほどが限界なんですよね。

 

 

 身も蓋もない事を言うと仕様です。

 

 

 その為胡蝶姉は炭治郎達と会う事なくこの世を去ってしまいます、ぴえん。

 

 

 だからといってカナエさんを救った偉業は様々な所で良い結果を生んでくれます。

 

 まずしのぶさんは原作軸より感情豊かになります、原作より毒舌が薄れ、ツッコミ役を買い、冨岡さんの通訳者(不完全)となるでしょう、敬語になるのは変わりませんね。

 

 カナヲちゃんも然り、感情を面に出したり、大した事じゃない事は自分で考えられるようになります。そんでもって炭治郎に会ってLOVEパワァァ!により、元から可愛いのが更に可愛くなります、うっそだろ。

 

 

 蝶屋敷の治療回復性能も原作軸より高くなりますし、蝶屋敷の面々の全体の表情が良くなります。

 

 それだけに留まらず、鬼殺隊全体の士気も上がり、実力も向上します、モブ隊士のレアリティがコモンからレアが基本になります、Foo!

 

 

 何より柱の方々のただでさえ高い士気が更に高くなるのがデカイです。

 

 

 カナエさん救出達成で変わるのはこんな所だったかな、細かいのまでは(覚えて)ないです。

 

 

 

 

 臨花ちゃんですが……何も言う事ないわ、つよい、臨花ちゃんつよい。

 

 

 心の呂布さんがパンチライン食らってます、いやあマジで覚醒したな。

 

 

 現時点なら悲鳴嶼さんの次に強くてもおかしく無いね。え?一番強くはならないの?ならないっす……岩柱さんを無礼(ナメ)るなよん?

 

 

 

 覚醒を得た事によって前々から獲得に向けていた特殊技能『抜山蓋世』は確定で獲得。

 

 それだけで終わる訳もなく、とんでもない成長しましたし、技能も増えたし、てかうん。見ましょうか、ステータス。

 

 

 

 これが上弦の弐 童磨を退けた偉業を果たした、オリキャラじゃい!

 

 

 

 

【戌亥 臨花  階級<柱>

  能力値 トータル 柱(中)

  力>>>柱(中)

  技>>>柱(中)

  体>>>柱(下)

  速>>>柱(上)

  運>>>丙

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌152/200

  技術

  剣術179/200 抜刀100/100 仙術142/200 居合100/100 体術100/100 歩法153/200 気配感知127/200 暗器術164/200 交渉術100/100 鉄砲術109/200 育成20/100 薬学31/100

  技能

  応急手当 耐忍 対の先 常中(上) 心眼 奇襲反撃 明鏡止水 交渉上手 分析 専心 研磨 掩護 転迷開悟 剣豪 覚醒 怪傑

  特殊能力

  『速度+』『抜山蓋世』『卓越技術』『艱苦奮闘』】

 

 

 

 さて上から順に見ていきましょうか。

 

 まず能力値ですが……これだけでもうとんでもない成長したのが分かりますね?体を除けば無限列車編での煉獄さん……いや速(上)だし超えてんな、くそつええやぁ^

 

 次に呼吸、なんと一気に150越え、めちゃくちゃ上がりましたね。いやこれぐらい上がってくれないと労力に合わないので多少はね?

 

 

 ちょっと脱線しますが、上弦と戦闘するという事が如何に成長させるかが、もうこの段階で伝わってると思います。

 

 ましてや弱体化前の童磨は上弦の中で、最も厄介で、純粋に強いです。強者故の、天才故の弱点はありますが、追い詰められるとその弱点すら無くなります。

 

 何度も言ってますが、偉業なんですよ、コレ。

 

 

 それ相応に成長してくれないと困る。

 

 

 

 

 さて話を戻して、技術を見てみましょうか。

 

 全体の成長率も著しく伸びましたが、中でも仙術の壁越えに成功、実は粉凍りを吸わない様に仙術などを駆使して回避してました。

 

 ただやはり火縄銃を片手で撃った際の反動をクリティカルに流せたのがこの壁越え達成に繋がったと思います。

 

 

 そしてその鉄砲術も100/100到達どころか、壁越えに成功しました、童磨と同等のスペックの氷人形を破壊したのが壁越えの要因でしょうか。

 

 とにかくこれで欲しかった技能「名工」獲得、技師と統合し、特殊能力獲得ですゥゥゥゥゥ……やったぜ。

 

 

 

 さてさて技能ですが、特殊能力に移行したのを除いて、上位互換になったのが一つ、新しいのが二つですね。

 

 

 上位互換ってか、これ最高位に位置する技能だな???特殊能力まではいかないけど、技能の中でのトップにある技能ですね。おぉまじかよ。

 

 

 実は明鏡止水もそれに当たります、最高位の中では恩恵が低い方なので、あれですが。

 

 

 さてそんな最高位技能「転迷開悟」ですが……はいはい、なるほど。

 

 えーっと、精神力が更に強化された上に、魘夢などを含めた全ての精神系の攻撃効かなくなりました。うっそだろ。

 

 無限列車編に臨花ちゃん参戦したらうまい!さん他が寝てる間に下弦の壱討伐しに行くぞこれ。

 

 猗窩座さん参戦前に無限列車編終わらせられるんだけど、えぇ?強くなりすぎて今後の予定変えないといけないかもとかマジ?

 

 

 あ、新しく増えた二つはこちらです。

 

 

【覚醒:あなたは覚醒した、偉業を成し遂げたのだ。

 同格以上との戦闘時『赫刀』『透き通る世界』『痣』の内全て或いは何かが低確率で発動する】

 

【怪傑:幾たびの戦場を乗り越え、非常に優れた実力を持った。

 戦闘開始から一定時間経った際のスペック低下を軽減する】

 

 

 はい。

 

 覚醒については、覚醒を達成したので技能としても登場、赫刀と透き通る世界は兎も角、痣なぁ〜〜〜……。

 

 童磨戦最後に、上記の三つを一時的に入手しましたが、あれはあの戦闘だからこそ出来たことなので、暫くは痣も赫刀も透き通る世界も臨花ちゃんが使う場面は遭遇しないかと。

 

 

 常時赫刀、もしくは透き通る世界を使える様にしようとする場合、確定で痣を常時化させる必要がありまして、常時発動させる為には反動動作の修行などのイベントか、はたまた強敵との決戦などする事ですけども。

 

 

 ん〜〜〜!この先どうなるかわからんぴ……

 

 

 臨花ちゃんの歳的に最終決戦まで生き延びるのは確定ですし、ゲームクリアまでに寿命で死ぬ事はありませんね。そこは一安心。でも25才で死んじゃうのかなしいなあ……まぁ痣発現も無しに上弦なんて倒せるわけもなく。

 

 でもまあ臨花ちゃんは透き通る世界の入門も出来てますから、今後痣と透き通る世界を両立出来る様になれば、痣者の例外になれる可能性も微レ存?

 

 

 そんな上手く行くか?わからんぴ……まぁぽも的には最終決戦後に生き残ってればもうそれだけでいいんだ(執念)

 

 

 あ、技能「怪傑」は取り得ですね、これで長期戦がそこまで苦じゃなくなりました、まぁ極力長期戦はしたくないんですけどね。

 

 

 

 

 さてそれでは最後に、特殊能力と参りましょう。

 

 

 

 『卓越技術』は以前話していた通り、技師と名工が統合し、卓越技術へと変わりました。

 これにより+して技と体のステータスが一段階上昇します。それだけでなく、卓越技術は全ての技術の成長速度を上げてくれる裏効果もあります。

 

 手っ取り早く取れる特殊技能にも関わらずかなりの恩恵を得ますね???Foo!

 

 

 んで予想外だったのは、奮の名のつく技能が四つ手に入れると併合し手に入れられる特殊技能『艱苦奮闘』を手に入れた事っすね。

 

 奮シリーズの技能は全部で八つで、それの組み合わせ次第で三つの内どれかになるんですが、今回は『艱苦奮闘』でしたね。

 

 肝心の内容ですが、強敵戦時、全ステータスが一段階上がるとこれまた単純かつ優秀。対強敵戦に限りますが、強敵戦にこそこういう単純強化が欲しい所さん?!なので、素直に嬉しいです。

 

 

 そして今回の覚醒を得て、自我構築から構築された、臨花ちゃん専用の特殊技能である『抜山蓋世』を遂に獲得しました!テキストと効果見てみましょ〜かい!

 

 

 【抜山蓋世(ばつざんがいせい): 山を引き抜き、世界を覆いつくすほどの力。それがあなたの得た核心たる力だ。

 力と速が+一段階上昇、呼吸による攻撃力、効力が著しく上昇、自身より質量のあるモノに対しての破壊力を二倍】

 

 

 

 

強え〜やあ^

 

 

 

 もはや言葉はいらないですね。

 

 

 何かの能力値が一段階、呼吸強化までは50週目の時のキャラに手に入れた特殊能力と変わらないのは運命でしょうか?それに加えて自分より質量のあるモノに対しての破壊力二倍がや〜〜っぴいや!

 

 霧氷・水蓮菩薩を半壊まで追い詰めたのはこの特殊能力を得たからといっても過言ではないですね……んにゃぴ。

 

 

 素のスペック、技術に技能、特殊能力を足したら〜〜〜うん、現時点において、柱の中で二番目か三番目に強い位置ですね、うわあすごい。

 

 普段は不死川さんとどっこいどっこいで、強敵戦に限ると悲鳴嶼さんに勝るとも劣らないかもしれません。

 

 

 え?冨岡さん?あの人が完全に覚醒する時は最終決戦時なので……弱い訳ではないんですけどね、いや強いんすけどね、比べるとね。多少はね?

 

 派手柱さんも弱いわけでもないです、素のスペックだけ見ると柱の中で一番低く設定されてますが、技能と特殊能力がオンリーワンの性能で、特に集団戦で活躍します。

 

 

 

 ……はい。

 

 

 こんなもんでしょうか。

 

 

 もう一度同じ事ができるとは思いませんが、童磨を撤退に追い込んだ事に成功させたのは本当に嬉しいっす。

 

 これを得て、ぽもは「ぁ〜これゲームクリア見えたな」と思わず呟きました、もう一度教祖様が出張って来たり、不幸にも女装したラスボスに出会ったり、鬼勧誘!修羅と化した兄貴と出会ったり、目が六個あるやべー奴に出会ったりしない限りは何も心配いりません。

 

 ……いや半天狗も要注意対象だわ、壺も一人だとぎりぎり勝てそうにないかも、堕姫ちゃんもとい妓夫太郎くんはナオキ。

 

 

 まあ上弦以外ならも〜〜何も心配する事はない、それと一部のクソ強モブ鬼。

 

 

 ただ、ぽもはこれで確固たる自信を得ました、よって何が来てもぜって〜ぶちのめすというつよい サ ツ イ が芽生えたのですねぇ〜〜〜???

 

 

 

 さてと。

 

 

 

 ゲーム時間で10ヶ月寝たきりの眠り姫こと臨花ちゃん、そろそろ起きるらしいっすよ???

 

 

 

 

 

 ”目覚めた……ここは、蝶屋敷?アレから、どうなったのだろう……?”

 

 

 

 “体を起こしたら音がしたので、そちらに振り返る、見知った人物がいた、カナヲちゃんだ、手に持っていた荷物を落として、驚いた顔で私を見ていた“

 

 

 そりゃ驚くわ、10ヶ月寝てんねんぞ、いやまあ臨花ちゃんは次の日の感覚で起きてますけども。

 

 

 ”声をかける前に慌てた様子でカナヲちゃんが走っていった、誰か呼びに行ったのだろうか、それにしても驚き過ぎでは?……もしや数週間程寝込んでいたか?“

 

 

 数週間どころじゃないんだよなあ。

 

 

 あ、普通は10ヶ月も寝てたらそれはもうほぼ植物人間みたいなもんですし体力が落ちたり身体機能にも影響したりとしますがそこはゲーム。ちょっと先のネタバレですが臨花ちゃんは目覚めて二ヶ月程度で復帰します。

 

 ちょうど冨岡さんが炭治郎に出会う辺りでしょうかね?

 

 

 

 ”暫くして、涙ぐんだカナエさんがきた、良かった、生きてたーーー救えた、良かった……良かった……っ“

 

 

 うん、臨花ちゃんのやった事は無駄にならないよ。

 

 

 

 ”話をした。まず私は、なんと10ヶ月も寝たきりだったらしい、なるほど……これは、復帰するのに時間がかかりそうだ、頑張らないと”

 

 

 そんでめちゃくちゃ復帰頑張って2ヶ月経つ頃には鬼殺隊のナンバー2か3だよ!やったね!

 

 

 

 “今日ぐらいはゆっくりしてと心配そうにカナエさんが言うので、今日は大人しくしよう……うん”

 

 

 それはそう。はやせそう。

 

 

 “カナエさんはもう刀を持てないらしい、薄々気付いてた……それに、集中して見つめる(・・・・)となんだろうか、命の灯火と言うべきものが、薄い、寿命も……もしかしたら、と視線で訴えたら、目を伏せていた、これは……言わない方が良いだろう”

 

 

 少ない時間だけど穏やかに暮らして欲しいですね……

 

 ちな寿命でカナエさんが死ぬ為、童磨に対してあれ程の深い憎しみを抱きません。よって仇打ちに専念して、自らの肉体すら毒にしたしのぶさんは生まれません。

 

 とはいえいつでも-覚悟完了-出来る人なので、最終決戦前にどうなるかは分からないんですよね。

 

 臨花ちゃんと仲が良いのでその辺の判断も相談してくれると嬉しいんすけど。

 

 

 

 “他の皆はあの後どうなったか、今どうしてるか。カナエさんに聞く。粂野さんは得た経験を未来ある鬼殺隊士に教えを説いて実力向上に励み、不死川さんと冨岡さんは柱としてそれまで以上に奮起して責務を果たしてるとのこと”

 

 

 

 はい。

 

 粂野ニキですが、両足の欠損により隊士引退……ですが、鬼殺隊士全体の戦力向上を図る為、屋敷を持ち、モブ隊士に教えを解いてくれます。

 

 鬼殺隊士の鑑か???

 

 その為モブの中でまともな鬼殺隊士が増えますね、やったぜ。まあモブ隊士なんで、死ぬ時は呆気ないし上弦には太刀打ち出来ないし下弦にも勝てないし弱っちいんすけど(うーん)

 

 

 冨岡さんはより早く冨岡さん専用の奥義、水の呼吸拾壱ノ型・凪を覚えてくれそうです……てか時期的に覚えてるなコレ、上弦戦を得たので実力も増したと見て良いでしょう。

 

 最終決戦で痣出たら、ワンチャン炭治郎より先に猗窩座倒せるかも???

 

 

 不死川さんも同様に上弦戦で生存したので、粂野ニキ死んでませんが今回ので原作以上のスペックになったかも?最終決戦での兄上(笑)戦に期待ですね……まあ原作通り戦ってくれるかは分かりませんが。

 

 

 

 ”真菰は……左手を無くしたが、『絡繰義手』と命名される義手を使う様になり、復帰した……良かった、死ななくて、本当に”

 

 

 

 真菰ちゃんは、何と覚醒!雪の呼吸に目覚めました、上弦戦で臨花ちゃんの次に成長したのは真菰ちゃんだと言っても過言でもなく。

 

 ただ左手を凍らされて粉々になり、無くなってしまいました、悲しいかな……とはいえ手を失った程度で愛を覚醒させた鬼殺隊士が辞めるはずがなく。

 

 

 義手という形で新しい手を手に入れます、時代的にも義手は存在しており、刀鍛冶の里の優れた技術がふんだんに使われるのですね?

 

 は?刀鍛冶が義手まで作れるわけねーだろ?それ縁壱〇式見ても同じ事言えんの?

 

 

 機械仕掛けの義手により、これはもう実力的にも柱と遜色ないっすね……今の段階でカナエさんより強い成長しちゃってるし。

 

 もしかしたら柱になるかもしれませんね、上弦戦で生きて帰ってこれてますし、実力的にも問題ないし?

 

 ちなみに絡繰義手は何処かの狼(或いはちわわ)さんが付けている義手のようなものっつーか、アレです。

 

 

 忍殺?!忍びになった真菰ちゃん(ちがう)

 

 

 

 “復帰してからは私の代わりをしてくれているようで、隊士を助け、鬼を滅しているようだ、つい先日下弦も一人で倒したらしく、柱入りを誘われたが、臨花の隣で戦い続けたいからと拒否して不死川さんと一悶着あったらしい“

 

 

 はぇ〜なんかくそ面白そうなイベント起きてるやん!

 

 これが百合の波動に目覚めて覚醒した真菰ちゃんかあ(ちがう)

 

 一悶着起こしたのが不死川さんなのがその場面を想像させますね、冨岡さんはアレだし、宇髄さんは派手派手言いそうだし、悲鳴嶼さんは泣いてそう。

 

 

 

 ”……真菰には感謝しないと、それだけじゃない、粂野さんに不死川さん、冨岡にも、ありがとうと言わないと……誰か一人でも欠けてたら、あの勝利は無かったから”

 

 

 

 それはまじでそうなんだよな、よく死ななかったわほんま。

 

 

 

 “ふと、しのぶはどうしたのか聞いてみると、今日カナエさんの代わりに柱に就任したらしく、そろそろ帰ってくるんじゃないか、とのこと。そうか、しのぶが柱に……すごいな、すごい“

 

 

 

 ”それからもカナエさんと話を咲かせて暫くして、声が聞こえた、カナヲちゃんが出迎えて、暫くしてドタドタと音がする程にこちらに近付く音が聞こえ、私の寝ている部屋の扉が開かれた“

 

 

 

 お。

 

 

 うおぉ……まじか、一枚絵?

 

 

 あぁぽも本当に童磨撃退できたんだなぁ、頑張った甲斐あるわ。

 

 

 

 “私が何か言う前に抱きしめられた、心配してた、もしかしたら目覚めないんじゃないかって思った、心配だった、不安だったと。ごめんと言って、ただいまって返した”

 

 

 “しのぶがおかえり、ありがとうと、そう震えた言葉で、涙声で、そう言ってくれた”

 

 

 うま〜〜〜く臨花ちゃんだけ後姿で写って、その臨花ちゃんに笑顔で泣きながら抱き締めてるしのぶさん、それを見て涙ぐんでにっこりとしてるカナエさん、その様子を安心した様な顔で見ているカナヲちゃん。

 

 

 そしてそれを見ててぇてぇ涙を流すぽも。

 

 

 

 そんな感動の一枚絵を見て本日はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 移り行く季節に振り返る事なく私は、鬼の頸を落とし、刀を収めた。

 

 

「真菰さま……!ありがとうございます!」

 

 

「敬称なんていらないよ、それより手当を、私はまだ鬼が残っているか辺りを警戒するから」

 

 

 と言ってももう鬼の気配はない、ここまで来るのに4体(・・)斬った、これが最後の一人だっただろう。

 

 

 後は隠に任せて大丈夫だろうし、もうすぐ夜明けだ、一旦帰宅……いや、家に帰る前に、蝶屋敷に寄って行こう。

 

 

 藤の花の家紋の家の方達に貰ったお土産も、一人じゃ食べきれないや。

 

 

 

 

 

 あれから、あの寒い夜の戦いから、10ヶ月の月日が流れた。

 

 

 不死川くんと冨岡さんは同じ時期ぐらいに復帰して、一層鬼狩りに励んでる……冨岡さんなんかは、あの戦いをきっかけに、新しい水の呼吸の型を編み出したみたいで……流石私の兄弟子だ。

 

 後は口下手を直すだけだね。

 

 

 粂野さんは……両足を失って、鬼殺隊士としては活躍出来ない体になったけど、お館様から屋敷を貰って、そこで未来ある鬼殺隊士に対して、教えを説いている。

 

 

 立派な人だと思う、強い人だ。足さえ残っていれば……いや、こんな事を思うのは、あの人に失礼だろう。

 

 

 カナエさんは、カナエさんの命は助けられた。もう刀を持つ事は出来ない体になってしまったけど……それでも、鬼に命を奪われる事を防げたんだ。

 

 

 皆、誰一人あの戦いで死者を生み出さなかった、皆が無事に、とはいかなかったけど、カナエさんを助けられた、あの上弦の弐を、後一歩まで追い詰めた。

 

 

 惜しかった、でもあの戦いは、私達の勝利だ、救えた命を確かに救った、その代償は少なくなかったけど、あの一戦を乗り越えた私達は、更に強くなった。

 

 

 

 

 

 だけど、まだ臨花は目覚めない。

 

 

 

 

 

 

 銀色になった(・・・・・・)左手を撫でる(・・・・・・)

 

 

 絡繰義手と狐面の人は言っていた、この義手は失った手と同様に思い通り動かせるし、機械仕掛けの手の中に仕込んだ絡繰は、今まで以上に鬼に対する手札を増した。

 

 片手を失って鬼殺隊士を辞める選択肢はあった、でもそれは頭の片隅にもなかった。

 

 

 私は今煌柱の、臨花の代わりをしている、といっても臨花と同じ様にとはいかないけど、それが私に出来る事だと思って、続けている。

 

 

 あの戦いの後、お館様に柱として鬼殺隊を支えてくれないかと言われた、光栄な事だったし、頼られるのは嬉しかった。前迄の、鬼殺を志した時の私なら二つ返事で返してたと思う。

 

 

 でも、私は……私が支えたいのは、たった一人の、家族に等しい一人だ、頼りになって、強くて、でも寂しがり屋で、ちょっと天然な、臨花だけ。

 

 臨花の隣で支えたい、この刀を振るう力は、原点は、いつからか、そうなった。

 

 

 だから柱を断ることを言ったら、不死川くんが怒った、何故柱にならないのか、お館様の命令を断るのはどういう事だとか、全部は覚えてないけど、色々言われたと思う。

 

 私も不死川くんには言いたい事が多かったから、売り言葉に買い言葉を投げ掛けて、一触即発の空気をお館様の静止が無かったらと思うと、そこで戦ってたのかも。

 

 お館様が「真菰の意思は堅いんだね、うん、わかった。でも真菰は、柱と遜色無い実力だって事は、理解して欲しい」と言った。

 

 私は頷いて、その日の柱合会議は終わった。

 

 

 終わって、不死川くんに呼び止めれて、止められた会話がまた始まった。

 

 

 口喧嘩から互いに刀を持った喧嘩になるのは早かった、不死川さんは強かったけど、私もあの戦いから劇的に成長した、半日ぐらいは戦ってたと思う。

 

 

 

 決着はつかなかった、互いに言いたい事を言い合って語りあった、それが終わる頃には「なら臨花が起きるまでテメェが代わりになりやがれ」と、言って、私はその言葉に頷いた。

 

 不死川くんは私が柱になる事を認めていたからこそ、柱にならない私に怒ったんだと思う。

 

 でも私は、臨花の為にここまで強くなれたんだ、臨花を支えたいから、柱になるより、隣に立ちたい気持ちの方が、強かった。

 

 その事をしっかり言葉にしたら、不死川くんは渋々だけどわかってくれた、と思いたい。

 

 

 思えばその日から「テメェからさん付けされんの、気持ち悪ぃからやめろ」と言われて、くん付けにしたんだっけ?

 

 まあ確かに……同期にさん付けはおかしいかも。

 

 私達の同期は少なくなったけど、それでも私と臨花と不死川くんは生きてる、生きた。

 

 その事が、嬉しい。

 

 

 私は、私達は生き残って、これからも生き続けるんだ。

 

 

 

 

 

「や、カナヲちゃん、これお土産」

 

 

 蝶屋敷に着いて、出迎えてくれたカナヲちゃんに声をかける。

 

 カナエさんが毎日面倒を見てくれるからか、最初にあった頃より随分表情豊かになったと思う、かわいい。

 

 まだ自分で何かを決める事は難しいみたいだけど、それも時間の問題だと思う。

 

お土産を渡されたカナヲちゃんは困惑した様子で迷って、お土産を近くの机に置いた、あぁうん。いきなり渡されても困るよね。

 

 

「……っと、どうしたの?」

 

 

 

私の服の端を引っ張る……珍しい、どうしたのだろう、着いてきてって事だろうか?

 

 

 案内されるままにカナヲちゃんに着いて行く……この道は、臨花の寝ている病室に繋がっている。

 

 

 私より先に臨花に挨拶しろって事だろうか、カナヲちゃんもお節介になったなぁ……誰に似たんだろう?しのぶかな?

 

 

 ……あ、そうだった、しのぶに柱入りおめでとうって伝えないと……忘れてた、ここ数日は忙しかったし、息吐く暇もなかったしなあ。

 

 そう思うと、この量を軽々こなしてた臨花はやっぱりすごい、臨花の凄さは、やっぱりあの速さだ、あれだけ速く動くのに何時間もあの速度のまま動く、天性の生まれ持ったモノなんだろう。

 

 

 ……私は臨花のように、全部を救えない、どうしても溢れる命だって、ある。

 

 

 

「……ついた」

 

 

「ついたね」

 

 

「えっと、どうぞ?」

 

 

「ん〜……?一人で会いに行けってことかな?」

 

 

 こくこくとカナヲちゃんは頷いた、なんだろう、何か。

 

 

 ……嘘、まさかーーーーー!

 

 

 

 少し慌てて病室の扉を開いて、目を見開いた。

 

 

 ずっと、暇が出来た時は会いに行って、その度いつ起きるのか、起きた時はどうしようか、何を言おうか、何を話そうか考えて、その度に……もしかしたら、起きないんじゃないかって。

 

 

 でも、ああ、やっぱり。起きたよ、起きた、やっとーーーっ!

 

 

 

 

 

 

 “真菰?”

 

 

 

 

「ぁ……りん、か」

 

 

 

 視界が滲む。

 

 なにか言わないと、ええと、なんて言おうとしてたんだっけ、あれ?言葉が出てこないや、どうしよう、えっと、ええっと……。

 

 

 

 

 “……少し髪が伸びたね”

 

 

「っ……臨花!りんか……っ!」

 

 

 

 耐えられなくなって、涙を流す私を、臨花は優しく抱きしめて、私の頭を胸に寄せた。

 

 

 暖かい、生きてる、起きてる、声が聞こえる、優しい声が、綺麗な目が。

 

 

 

 

 

 “ただいま、真菰”

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかえり、臨花……!」

 




感想多くてぽも嬉しいぞい。評価、誤字報告もありがとナス〜〜!
30話超えてやっと原作一巻の時期に突入するらしいってマジ?

ほな次回は金曜の夜ぐらいに出します、でも明日から土曜ぐらいまで忙しいんで土曜にズレる可能性は微レ存。


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二ヶ月経過〜原作突入まで

間に合った。続きです。


 

 

は?たけのこだろJK

 

 

きのこなんだよなぁ……

 

 

あんなやつのどこがいいんだよw

 

 

きのこのよさがわからないとか終わってるんだけどw

 

 

その点トッポってすげぇよな、最後までチョコたっぷり

 

 

 

 え?ぽもはアルフォートですが何か?

 

 

 ムラハチ!このきのこたけのこ戦争に、猗窩座殿の頸を賭けるッッッ!

 

 

 な実況、はーじまーるよー。

 

 

 

 はい、前回は感動のサイカイ!鬼滅の刃RPG、完!(つづく)

 

 

 臨花ちゃんが無事目覚めましたね、上弦の弐童磨戦での寿命の前借り、限界を超えたその更に向こうの極地に足を踏み入れたからか、10ヶ月間も寝たきりでしたが、生きてるだけで万々歳。

 

 因みに童磨戦を回避して、10ヶ月間普通に鬼殺しても、今の臨花ちゃんのステータスには届きません、当たり前だよなぁ?

 

 ステータス柱に突入したら、これまで要求されていた経験値が10倍どころか100倍ぐらい増えるんすよね、並大抵に柱(下)から柱(中)なんて出来ないんすよ。

 

 特殊能力もそうですし技能もこんなにポンポン増えません、技術もこんな成長しませんからね、普通。

 

 

 まあだからといって、その成長率欲しさに好んで上弦戦をするか?と言われると、ぽもの心をRTA走者の様に鬼にし、感情を無くさないと……いやそれでも途中で心折れるわ。

 

 

 ただでさえ一周のプレイ時間が長いってのに……ねえ?

 

 

 

 

 そんじゃそろそろ、パパッと臨花ちゃんが完全復帰する二ヶ月をお送りしますか。

 

 いつもならバッサリカットする所ですが、この二ヶ月間のテキストメッセージを全部カットするのは流石に勿体無いんで……要所要所見せながら進めてイクワヨー。

 

 デッデチデデデデッデデデデ カーン☆

 

 

 

 “しのぶと会話して、次の日の早朝に真菰がお見舞いに来てくれて、それから暫くした夕方の頃に会いに来てくれたのは、冨岡さんだった。定期的に会いに来ていたらしく、嬉しい気持ちになった“

 

 

 意外にも意外、冨岡さん?!です。この人、人想いなので……(なお)

 

 

 “開幕早々「俺は柱じゃない」と言ってきた、何を言ってるんだろう???冨岡さんの言葉は難しい、そんな事ないし、私は凄い助けられたし、冨岡さんは柱だよと言うと黙ってしまった、考え事かな”

 

 

 助けてくれ真菰ちゃん!冨岡さんが何を言いたいのかまるでわからない(暗黒であんこ食う並み感)

 

 口下手なのは変わらないようですね……これにはぽもも困惑、臨花ちゃんも困惑。

 

 何(言いたいのか)伝わらねぇ〜〜〜!

 

 

 

 ”考え事から戻った冨岡さんの言う言葉は伝わりづらいが、要約すると、早く体調を整えて柱として復帰する事を望んでいる、とのこと、たぶん、あっているはず、うん“

 

 

 

 臨花ちゃんであっても通訳には苦労しているようです……臨花ちゃんの次に冨岡語を理解できるのはしのぶさんなので、二人には頑張ってほしい。

 

 

 あ、一番伝わるのは真菰ちゃんです、妹弟子なので(?)冨岡さんが言いたい事の九割を理解してくれる天使です。

 

 

 そんな天使でも一割は伝わってない冨岡クオリティ。

 

 

 

 ”三日経って体を動かして良いとしのぶに告げられ、早速刀を持とうとして、気付く……そうだ。折っちゃったんだった”

 

 

 

 はい、あの戦いで負荷に耐え切れず刀は折れました、致し方無し。

 

 まあ強敵戦では良くある事です、真菰ちゃんの刀も折れてましたしね、逆に折れたり刃こぼれしない方がおかしい。

 

 臨花ちゃんの刀を打ってる人は鋼鐵塚さんじゃないので、折れたからといってめちゃくちゃ怒られる訳じゃ無いのでそこは安心。

 

 

 ん〜ー次の武器、刀なのは確定してるんすけど、どの刀になってくれるのか、そこが不明です。

 

 折れた刀である【臨正(いざまさ)】も中々良い武器でしたが、せっかくならあの武器以上か、せめて同等の武器になってもらわんと……。

 

 

 

 “どうしようかと迷っていると、病室に人が来てくれた、私の火縄銃と暗器を製作、調整をしてくれている狐面の人だ。お見舞いと、私の武器を持ってきたと狐面の人は言った”

 

 

 

 お、この人か。

 

 

 ちな刀打ってる人は別です、原作でも登場してない人ですね。まぁ名前を紹介する必要は無いと思うんでここは割愛。

 

 

 

 “角指に投げ刀、それから猩々緋火縄銃……は改良させた様で、一度に二連放てる様にしたらしい、取り憑かれた様に火縄銃について事細かく話す彼に苦笑する。この人は刀以外を作る才能だけは誰にも負けないな”

 

 

 お、地味に火縄銃が強化されました、ウマアジ

 

 

 

 ”最後に、私の刀を見つめる。鞘から抜くと、悪鬼滅殺と刻まれ、刀が色変わりする。綺麗な刀だ……一つの妥協無く、熱心に、真剣に打ってくれたのが伝わる“

 

 

 【煌刀神楽(こうとうかぐら)

 悪鬼滅殺を刻む、一人の柱に向けて創られた刀。刀と呼ぶにはやや細く、やや長い。故にこそ、この刀の真価を発揮するには技量が試されるだろう】

 

 

 お。

 

 

 なんだこれ?

 

 

 初めて見たな?うぃきに載ってない武器だ、いやまあ千差万別に鬼滅の刃RPGの武器は存在しているので、うぃきにない武器はそこまで珍しくありませんが。

 

 

 ままええわ、ほな武器効果見ましょ。

 

 

 

 『(みやび)・煌星《きらぼし》:美しく輝け、星の様に。

  効果:戦闘中、高確率で攻撃が”クリティカル“する。また中確率で『残光』が発動し、低確率で『完全予知』が発動する』

 

 『残光:残照が鬼を焼き尽くす

  敵対している敵全体を“確定”で怯ませ、ステータスを一段階下げる』

 

 『完全予知:全てを見通せ

  次の敵の攻撃を数秒のみ“確定”で避ける』

 

 

 

 くそつよくてくさ

 

 

 

 いやもうこれ柱の方々並みの固有武器じゃん……あ、臨花ちゃん柱だった、そりゃ(そう)なっても(しかた)ない(か)

 

 

 いや、いやいや!それを踏まえてもこんなに運良い事あるか?!いやあってもいいな?!童磨戦であんだけ苦労したしな?!いや本当に。

 

 

 ほんとにな!!!

 

 

 

 惜しむべき点はステータス上昇系が一つも無い事ですが、これは臨花ちゃんの持ち前の特殊能力でカバー出来るので問題無し、ちょっと運要素強い武器ですが、高確率クリティカルだけでもかな〜〜り強いのでウマアジが過ぎるウマアジ。

 

 

 

 “大事に、有り難く使おう……”

 

 

 

 そうだね。

 

 

 

 “起きて一週間経った、蝶屋敷の庭で刀を振るっていると、不死川さんがお見舞いに来てくれた……少し生傷が増えているように見える。自分の体を労った方が良いと言うと「おまえに言われたかねェな」と言われた。うむむむ”

 

 

 お、不死川の兄貴だ。

 

 

 上弦戦を得た不死川さんは、この段階でかな〜り強くなりました、最終決戦でチャート通り上弦の壱戦が起きた場合、原作以上に立ち回れる可能性が大ですね……うーむつよい。

 

 

 

 “折角だしお手合わせをお願いすると、獰猛な笑顔で頷いてくれた……今の体力で勝てるとは思わないが、一刻も早く元に戻さないとね”

 

 

 まあはい。結論だけ言うとこの後ふつぅ〜に負けるんすけど。

 

 

 “まけた。やっぱりつよい、自分の体力も筋力も落ちたのはあるけど、以前よりもっとずっと強くなってる“

 

 

 ”不死川さんは「こんなもんじゃねえだろォが」と言って、木刀を私に向けた。どうやら休憩はさせてくれないらしい……望むところ!“

 

 

 ちなみにこの後しのぶさんが来て「病人に無理をさせ過ぎ」とめちゃくちゃキレて不死川さんを追い出します。南無三。

 

 んで病室に臨花ちゃんが戻ると、机の上にはおはぎが置かれていたり。

 

 

 不死川さんのツンデレっぷりにぽもはにこにこしてしまいますねぇ!

 

 

 まあ臨花ちゃんは「わーいやったー」ぐらいにしか思ってないんすけど、子供か!子供だった……。

 

 

 

 ”二週間経った、悲鳴嶼さんと宇髄さんがお見舞いに来てくれた。悲鳴嶼さんからは「良く頑張った」と褒めてくれて、宇髄さんは「派手だな!」と言ってくれた。派手らしい“

 

 

 ”体力が戻って、互いに空いた時間が出来たら私に忍術を教えると宇髄さんは言ってくれたので楽しみだ”

 

 

 “悲鳴嶼さんは高級のお菓子をくれた、うれしい、やった“

 

 

 

 お、やったぜ、復帰して機会がある時に宇髄さんのイベントを起こしに行きましょう、忍術獲得まで時間の問題となりましたね。

 

 悲鳴嶼さんは……ナオキです。でも好感度的には高い方に位置してくれた様なので、なんらかのイベントが生まれてくれると……えぇんだがなあ。

 

 

 

 “三週間経った、お館様から直々に手紙を貰った。読んでみると、体調はどうか、早く良くなって欲しいと、上弦の弐を後一歩まで追い詰めた事を誇りに思うと、これからも一層励んでほしいと書かれていた”

 

 

 お、耀哉ニキから手紙を貰いましたね、中々直々に手紙を貰う事はないのですが、今回はかな〜り貢献したので、お褒めの言葉をもらいました。

 

 

 臨花ちゃんの体調が戻ったら改めて柱合会議の時に褒めてくれそう、やったね臨花ちゃん。

 

 

 ”もう一通あり、読み進める……なるほど。そう言う事か。私はあの時起きた事を、覚えている限り手紙に書いて、お館様に送る事にした“

 

 

 ん?

 

 

 ああ、痣と透き通る世界と赫刀か?

 

 

 でも臨花ちゃんもあの一瞬の攻防を完璧に覚えている訳ではないので、どうすれば痣になれるか、透き通る世界に入門出来るか、赫刀に至らせるかは、まだ鬼殺隊の間で情報が拡散する事は無いでしょう。

 

 ……うーむ無限列車編までには痣だけでも伝わると良いのですが。

 

 

 

 ”一ヶ月経った、この調子なら後一ヶ月もすれば万全の状態に戻れる……いや、それよりも強くなれるだろう”

 

 

 うんそうだね、とんでもねえ臨花ちゃんだ!

 

 

 “その日はカナヲちゃんの稽古を務めた、カナヲちゃんの「……もうむり」の一言が無かったらまたやり過ぎてしまう所だった、反省”

 

 

 いやそれもう既にやり過ぎてるよ、とんでもねえ臨花ちゃんだ?

 

 

 “カナエさんが「臨花ちゃんは人に教えるのが苦手かも」と言ってた、そうなのか?そうなのか……落ち込んだ私に慌てた様子で「でも大丈夫!いつか上手くなるわ!」とカナエさんは言ってくれた、いつか上手くなる、うん、上手くなるぞ“

 

 

 んん、これにはカナエさんもお手上げ。

 

 

 実際、技術「育成」は覚えているので、全く才能が無いわけではないんですよね、まあ他の技術と比べて上がりにくいのは確かですけど。

 

 

 炭治郎くん御一行が来る迄に100/100に……んにゃぴ。

 

 

 

 ”それから一週間後に、負った怪我を治しに蝶屋敷に来た煉獄くんに出会った、元気な声の彼は、先日階級を上げたらしい、頑張っているみたいで、少し稽古でもしようと誘ったら、「喜んで!」と言ってくれた“

 

 

 またスパルタ臨花ちゃんの魔の手にかかる人が増えたンゴ……

 

 

 ”私は炎の呼吸とは縁が無かったが、成る程この呼吸は……力強く、熱烈で、強力。それに煉獄くん自身も強い、基礎がしっかりしてる、でも妙だ。もしかしてと疑問に思った事を聞いてみれば、立ったまま気絶していた。やってしまった……“

 

 

 ”しのぶに怒られた、ごめん“

 

 

 あゝ!俺たちの煉獄さんが!

 

 

 まぁ今の煉獄さんはまだ甲の一個下の乙ですし……加減という文字を知らない臨花ちゃんが悪いよ……。

 

 

 

 “二週間経った、私の育手だった長谷場さんと、真菰の育手だった鱗滝さんがお見舞いに来てくれた、わざわざ会いに来てくれて嬉しい……私の成長に、親の様に喜んでくれる長谷場さんに、涙目になってしまった”

 

 

 

 お、育手の方々だ。鱗滝さんも居るのは珍しいですね?

 

 

 “鱗滝さんはいつか強くなると思っていたけど、柱になるまで成長するとは、といって、喜んでくれた、それから真菰はどうだと聞かれたので、元気にしてるし仲良くしてると言うと、安心した様な声で「そうか」と短く、一言だけ呟いた”

 

 

 まあ心配だよなあ、手紙の文通だけじゃ不安だよな、ぽも、動きます。

 

 いや動きませんけど(は?)

 

 ……鱗滝さんは真菰ちゃんが臨花ちゃんと同棲してる事にどう思っとるんやろ?

 

 ふつ〜に仲良い友達だなあって思ってるんだろうなあ、いや間違ってないけど、間違ってないんだけどさあ。

 

 真菰ちゃん仲良い超えて仲良い(♀)に変貌してる希ガスなんだけど。

 

 

 その辺どう???鱗滝さん???

 

 

 

 

 ”三週間経った、しのぶから外出許可が降りたので、粂野さんの屋敷に伺った、到着すると、車椅子の粂野さんが、数名の鬼殺隊士に向けて教えを説いている所だった“

 

 

 粂野の兄貴は車椅子の関係上、こっちから行かないと話せないので臨花ちゃんから向かいましたね。

 

 いやあこの人助けて本当に良かったな……下弦の壱戦でこの人失ってたら童磨戦の最後で敗北してぽもは疾走ならぬ失踪してましたよ(激ウマギャグ)

 

 

 両足無くなってしまったけど死んだ訳じゃないし、良かった良かった(まじで)

 

 

 

 ”思えば、あの最後の一瞬、粂野さんが刀を投げていなかったら、私は死んでいたかもしれない、そのお礼をしたら「こちらこそ、下弦の壱との戦いで、戌亥ちゃんが助太刀に来なかったら、俺はここにいないよ」とお礼返しをされた、そうなのかな“

 

 

 そうだよ。

 

 臨花ちゃんは変な所で謙虚になるので、いまいちこの辺の自覚がないよね、ままええが、それもまたよし。

 

 

 “せっかくだからと粂野さんの教えている鬼殺隊士全員と稽古した、悪くないと思う、頑張れば、甲隊士になれると思う、頑張れ”

 

 

 あぁまたスパルタ臨花ちゃんにモブ隊士数名が……

 

 

 “稽古を終わらせて、粂野さんに振り返ると苦笑いを浮かべていた……本当に私は人に教えるのが向いてない……”

 

 

 やり過ぎなんだよなあ。

 

 

 

 

 “二ヶ月経った、この二ヶ月間、色んな人が来てくれた、皆が私に会いに来てくれた、嬉しい……だからこそ、この人達を奪わせてなるものか、私は更に強くなったし、これからも強くなる”

 

 

 “羽織りを身に付ける、新調した羽織りは洗柿色と薄桜色の小紋羽織だ”

 

 

 【洗柿色と薄桜色の小紋羽織

  やわらかい黄赤色と薄桜色の小紋羽織、かわいいよ、似合ってるよ!】

 

 

 羽織りが新しくなりましたね、防御力が変わる訳じゃないですけど、新しい服装になるとこう、引き締まりますな。

 

 

 時期的にも冨岡さんと炭治郎くんがエンカウントするのはそろそろですし、原作開始時期になりましたね。

 

 

 これから暫くは余程の事がない限り大きな事件が起きないでしょう(フラグ)

 

 いや、フラグなんてありませんよ、それこそ上弦と合わない限り負けませんし……多分。きっと。おそらく。メイビー。

 

 

 

 “お世話になったと、しのぶとカナエさん、カナヲちゃんに別れを告げた、いつ来ても良いからねとカナエさんが、しのぶは次は私から会いに行くからねと言って、カナヲちゃんは少し、寂しそうにしてた”

 

 

 “カナヲちゃんの頭を撫でて、微笑む、すると驚いた事に、抱きしめられた、懐いてくれたのだろうか?”

 

 

 実際好感度結構高いっすよ。

 

 稽古する度に少〜〜〜し下がりましたが、やっぱカナエさんを助けたって事実がめちゃくちゃ大きいですね。

 

 

 

 “蝶屋敷の門を出ると、柔らかい白みを帯びた青色ーーー白群色と、薄桜色の小紋羽織を着た人物が立っていた。真菰だ、私を待ってくれていたのだろうか”

 

 

 

 お、真菰ちゃんも小紋羽織を着るようになりました……っておい!片方の色お揃いかよ。

 

 キマシ?

 

 

 まじかよ、いや偶然だろうけど(たぶん)偶然……必然?いやいや(笑)

 

 

 まあいいや、ぽも的には付き合ったって公言さえなければ良いです、恋人関係になったオリキャラに良かった出来事は何一つないので、それだけはやめてほしい。

 

 

 恋人を作ってはならない、ぽものジンクスってやつだ。

 

 

 壺だったり兄上だったりショタ女装おじさんだったり色んな奴らが湧いてくるので、ダメなんだ。

 

 あぁぁぁぁぽもの怒りが!憤怒!フンヌ!ふんふぇ!

 

 

 まぁそれはさておき。

 

 

 

 “真菰が「いこう」と笑顔で言う、私は頷いて、真菰の差し出した拳に、拳を合わせた”

 

 

 “さぁーーー任務だ。”煌柱“として、私は鬼殺を再開する”

 

 

 

 

 復活!てな事で次回から鬼をバッタバッタ薙ぎ倒し、鬼殺隊士救っていくウーマンになるわゾ〜?

 

 方針とかも纏めて、那田蜘蛛山開始までの間、起こせるイベントを可能な限り起こしたいと思います。

 

 さてさて今回はここまで、遂に原作突入!待て次回!

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺があと半日早く来ていれば、お前の家族は死んでいなかったのかもしれない。しかし時を巻いて戻す術はない。

 

 

 俺は戌亥のようにはなれない、”煌柱“のように速く、人を助け、強く、その刀を振るう。あのように俺はなれない。

 

 

 上弦の弐と対峙した時、俺はあの中で一番役に立っていなかった、肩を合わして、共に立ち向かうには、俺はやはりまだまだ役者不足で、力不足だ。

 

 その事をこの前、戌亥に言ったら。

 

 

 “えっと?冨岡さんは水柱だけど?それより助けてくれてありがとう、自信を持っていこう。”

 

 

 と励まされた、助けたことなんてないが、俺があの戦いにいた事は無駄じゃなかったと言ってくれてほんの少しだけ救われた。

 

 生き延びたこの命は、水柱として……少しでも多くの命を助ける為に、そう思ってこの刀を振るっても。届かない命はある。

 

 

 

 泣くな、絶望するな、そんなのは今する事じゃない。

 

 お前が打ちのめされてるのはわかってる、家族を殺され妹は鬼になり……つらいだろう。叫び出したいだろう。

 

 

 わかるよ(・・・・)

 

 

 怒れ、許せないという純粋な怒りは、手足を動かす揺るぎない原動力になる。

 

 

「や……ッ!」

 

 

 片手で押さえつけている鬼の妹に刀で傷を付ける。

 

 

 脆弱な覚悟では妹を守ることも治すことも、家族の仇を討つことも出来ない。

 

 お前の覚悟を見せろ、俺に生殺与奪の権を握らせるな。

 

 

「やめろーーーーッ!」

 

 

 小石を投げた攻撃を柄で受ける、木に隠れる様に動きながら、投げられた小石を顔を横にして避ける。

 

 

「ああああ!」

 

 

 感情に任せた単純な攻撃ーーー愚か!

 

 

 柄で背中を強打、鬼の妹の兄はこの一撃で気を失って倒れた。

 

 ……?まて、斧はどこだ。

 

 

 微かな音にハッと視線を移せば、今にも顔に目掛けた斧が降り掛かって、咄嗟に避けた。

 

 

 

 ……こいつは。

 

 

 

「グゥア!」

 

 

 鬼の妹に蹴られ、思わず後退される。しまった。

 

 食われる!

 

 

 

 その瞬間、俺は目の前の光景に、目を見開いた。

 

 

 

 守る動作、俺に対する威嚇。

 

 

 刀を収めて、襲いかかって来る鬼の妹に、手刀を叩き込んで気絶させる。

 

 

 

 こいつらはなにか違うかもしれないーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……えっと、冨岡さん?」

 

 

 

 そこに、偶然か必然か、妹弟子であり、自分と遜色無い実力の鬼殺隊士、真菰が合流した。同じ任務では無かったはずだが、近くの任務だったのか。

 

 ……こうなるのは予想外だ、どうする、どう説明する。

 

 

 

「流石に説明して欲しいかな」

 

 

「こいつらは違うと思った」

 

 

「……その二人が?」

 

 

 

 真菰は考える様な仕草で、倒れた二人を見る。その表情から何を考えているか読み解けない、こういう時、ふわふわしてる様で真菰は人に表情を見せない。

 

 

「どうするの?」

 

 

「鱗滝さんに」

 

 

「鬼殺隊士にするの?」

 

 

「見込みはある」

 

 

「……このこと、黙ってて欲しい?」

 

 

「……」

 

 

 

 視線と視線が交差する、もしここで意見が分かれるとして、俺は今の真菰を抑えられるだろうか。

 

 上弦の弐での戦いから、真菰は“覚醒”した、限り限りの戦いがどれだけ人を成長させるのか、あの一戦で劇的に強くなった。

 

 柱と遜色ないといったのは事実だ、実際柱となる事も真菰の選択肢にあった。そうならなかった理由は聞かないが、それは今はどうでもいい。

 

 

 勝てるのか?俺に。

 

 

 そう思いながら、一瞬の静寂は、重苦しい空気は真菰が「やれやれ」といった表情で、視線を外した事により霧散した。

 

 

「はぁ……冨岡さんを信じるよ、鬼とも仲良くなれる(・・・・・・・・・)かも、しれないからね」

 

 

「胡蝶姉の言葉か」

 

 

「そ、カナエさんの言葉。もし本当に仲良くなれるのなら、カナエさん喜ぶだろうな……」

 

 

 

 ……そういえば何故真菰はここに?疑問に思い、真菰を見つめると、視線に気付いた真菰は喋りだした。

 

 

「任務で偶然近くに居たから、来ただけだよ……それと、もうすぐ臨花が復帰するよ」

 

 

「……!そうか」

 

 

「この事臨花に隠し通せるか不安だなぁ……」

 

 

「頼む」

 

 

「ん、出来ることはしてあげる」

 

 

 

 そう告げて、真菰は「それじゃ」といってその場を後にした、もう既に任務は終わらせた後で、本当に偶々、俺の気配を感じて来たのだろう、間が悪いのか良いのか。

 

 そうか……戌亥が復帰するのか、いつかにお見舞いに向かった時から二ヶ月ぐらいだろうか?思ったよりも早く復帰出来たんだな、素直に尊敬する。

 

 喜ばしい事だ、実力が戻ったと言うなら、煌柱は俺より強い、強い柱が復帰するのは喜ばしい。鬼殺隊士の柱の中でも上位に位置する柱だ。

 

 俺とは違う、立派な柱だ。

 

 

 あの上弦の弐を後一歩まで追い詰められたのはあの少女のお陰だ、それでも上弦の弐には届かなかった、あの時は(・・・・)

 

 

 だが、今の戌亥なら……柱達ならば、次は必ず頸に刃を振えると信じてる。運命は回り出した。

 

 

 

 冬の寒い夜が明けようとしていた。

 




感想評価、誤字報告ありがとナス〜!ここすきもウレシイ

次回は日曜夜か来週の月火水のどっかにあげます(アバウト)


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行動方針〜コメ返しまで

月曜日の真昼間から失礼するゾ〜!

日刊一桁やったぜ。続きです。


 不死川さん! は?

 

 ぽも 有名鬼殺隊士になります!

 

 そうかァ

 

 

 かァ

 

 

 

 何でも言う事を聞いてくれる不死川兄貴は、居ないッ!!!

 

 

 ……はい。

 

 

 ぽもです、前回は漸く復帰したところで終わりましたね。

 

 

 

 さてようやく原作開始、当初の予定よりめちゃくちゃ成長した臨花ちゃん、ぽもの当初の育成チャートは最早崩壊!

 

 ですが良い意味で崩壊したのでメガトンコインではありません(ほんとぉ?)

 

 この段階まで成長すると、もう普通の鬼では経験値になりませんし、有象無象を狩過ぎてやべ〜やつらが出しゃばって来たら目も当てられません!ので、任務の機会を減らします。

 

 

 と、ここで一つ懸念点というか、注意しないと行けない事があります。

 

 

 鬼の活性化です。

 

 

 

 いつかに話した様に、この時期になった無惨様は「あー鬱陶しいわ鬼殺隊」と癇癪を起こし、鬼を増やす所かモブ鬼他下弦が全体的に強化されます。ちょっとだけ、まじで水滴レベルで本腰入れるんすよね。

 

 

 無惨様の水滴レベルは人間にとっては嵐そのもの!具体的にこれによって何が起きるかと言うと、鬼殺隊士全体の死亡率に繋がります。

 

 

 モブが沢山死ぬと士気に関わります、それどころか原作の様に、鬼殺隊士全体の質が下がります、クソ弱モブがいくら死のうがぽも的には、まま多少はね?てな感じなんですけど。

 

 そこそこやるモブ隊士や、ヤムチャより強いモブ隊士に死なれると多少どころの話じゃねえ!となるんすよね。

 

 

 このモブ隊士達が如何に減らないか、生かせるかで今後の重要な戦いに響きます、具体的には最終決戦ですね。

 

 

 モブが強ければ強い程、頭無惨の時間稼ぎに直結します、それだけでなく、「時代が違ければ柱」並みのモブ隊士が上弦戦に参戦する事が起きる事も不可能ではありません。

 

 

 現にぽもの85回目の周回では、最終決戦にてオリキャラとモブ隊士三名が上弦の壱戦に乱入を可能にさせました。

 

 これは勝った!と思ったぽもの鼻をへし折るかの如く、兄上様が人間を辞めて「化け物?いいじゃないか、鬼だもの」となりガトォォォォォォ!!!と叫びたくなる様な出来事が起きてしまい。

 

 

 はい、クソが。

 

 

 

 ま、まあそれはともかく、救出任務系は出来る限り受けましょう。受けきれない任務や、このイベントと被るなあ^って時は真菰ちゃんに任せまひょ。

 

 

 どうやら基本真菰ちゃんとのツーマンセルになったのですが、普通の任務で柱と柱並みに強い隊士が二人掛かりで行うのは、非効率というか、過剰戦力染みてますしね。

 

 あ、クサイ任務には着いてこさせますよ、ええ。一部のモブ強クソ鬼だけは柱としてほぼ完成してる臨花ちゃんでも、万全に勝てるか?と聞かれると否と返す他ないので。

 

 

 まあ基本は大丈夫です、基本は。

 

 

 

 さて話を戻して、任務の機会を減らしてやる事は?つまりイベント!イベント!イベント!これから二年、那田蜘蛛山開始までに起こせるイベントを可能な限り起こしたいと思います。

 

 如何に無惨率いる鬼達に対して優位に物事を進められるか?それは単に行った人との縁、イベント達成に他ありません。

 

 

 臨花ちゃんだけが強くてもダメです。

 

 頭無惨、脳筋クソ赤ちゃんと言われながらも、鬼殺隊を様々な所から追い詰めるアレはまごう事なきラスボスです。

 

 

 そして上弦を倒すには、兎にも角にも水準を満たした柱並みの実力者が必要です。

 

 この鬼滅の刃RPGでは全てが全て原作の様に上手く行く事はほぼないと見ていいです、原作のように奇跡を巡り合わせてやっとの勝利を掴むというのを、ただプレイヤーが待っていても起きないんですね。

 

 

 ……まあ何が言いたいかというと。

 

 

 那田蜘蛛山までに柱九人、そして柱に遜色ない隊士の育成、これをメインに、出来る限りイベントを起こして達成する。

 

 

 これが今後の一先ずの目標になります。

 

 

 

 それと同時に、那田蜘蛛山までに痣と透き通る世界、それから赫刀の何れかを常に使える様にしたいですね。

 

 臨花ちゃんに足りないのは正直それぐらいです、あいや、欲しい技能や特殊能力は勿論ありますよ???ただ今後の戦いにおいて、上三つの何れかは常に使える様になれば、めちゃくちゃ有利に事を勧められるのでね。

 

 

 ただこちらの優先度は低いです、できれば使える様になるといいなぁ〜〜〜てな感じで。

 

 痣の起こし方を臨花ちゃんが理解出来れば、柱全体の能力が著しく上がるので…… 那田蜘蛛山までにそれを掴めれば、直近で無限列車編での動きが変わるので。

 

 とはいえ出来たら、ぐらいで留めておきましょう、追うものが多過ぎると全部中途半端になってしまうのはよくある事なのでね。

 

 

 

 

 

 “駆け出して、鬼の頸に刃を振るう、反応する頃にはもう既に鬼の頸は切り落とした。間に合った、目の前の鬼殺隊士は、五体満足で救えた”

 

 

 てな事でほんぺ。早速任務です、そんでもって終わりました。

 

 

 はっっっっや(一般隊士並み感)

 

 

 

 “不甲斐なくてすいませんと救えた鬼殺隊士は謝る、私が言葉を発する前に、真菰が「謝るぐらいなら強くなって、助けられる事に満足しちゃダメ、貴方の刀はまだ折れてない、そうでしょ?」と鬼殺隊士に諭した“

 

 

 ちょっと(10ヶ月)見ないうちに真菰ちゃんも大きくなりましたね……発言に説得力があり過ぎる。もう言動が柱のそれですよ真菰姉貴!

 

 

 実際鬼滅隊士の間では、胡蝶姉妹に次いで真菰ちゃんは慕われてる様ですよ?「何で柱になってないのかわからない」が鬼殺隊士全体の評価らしいです。

 

 臨花ちゃん?臨花ちゃんは「とんでもねえ速い強い柱のお方」らしいっす。んにゃぴ、間違ってないや。

 

 

 ”私の代わりをやってたと言ってたけど、私はああいう風に鬼殺隊士に激励できない、代わりなんてもんじゃない、真菰はすごい。そう言うと「ふふん」と自慢げに、少し恥ずかしそうにしてた“

 

 

 かわいい。

 

 

 ”それを見た鬼殺隊士が気絶してしまった、何か毒でも食らっていたのか……?“

 

 

 モブ隊士くん、わ か る よ(にちゃあ)

 

 

 てな感じで真菰ちゃんが腑抜けた鬼殺隊士に活を入れる技能を手に入れた様なので、これにより助けられたモブ隊士は一層強くなる気持ちが強くなり、成長していきます。

 

 所詮モブ隊士、されどモブ隊士、経験を得て鍛錬を怠らない人間は強くなりますよ、ええ。今後もこの様に手が届く範囲の隊士は助けていきましょう。

 

 

 

 とは言ってもPON!っとイベントが発生するのは中々難しく、こればっかりは運も絡むので簡単には行きません。

 

 ぽもの経験とうぃきの情報、それから鬼滅の刃RPG走者学会の研究リサーチを駆使しても、正確なイベントの発生時刻、時点を特定するのはんにゃぴ……きびしいめう!

 

 

 原作開始の一年目でこれは拾いたい!って重要イベントは前も言っていた時透兄弟襲撃事件を未然に防ぐ、これに尽きます。

 

 他にも起こしたいイベントはありますが、兎にも角にもこれを防ぐのと防がないのとでは、今後の上弦戦にかな〜り響きます。

 

 

 原作通り無一郎くんちゃんだけが生き残るのか、それとも有一郎くんちゃんが生き残るのか、二人とも間に合わず死ぬのか。

 

 こればっかりは分かりません、二人とも救える可能性がある以上、出来れば助けたいです。

 

 

 兄を失った憤怒による急成長がなくても無一郎くんちゃんは天才で、始まりの呼吸の血縁者である事は確か。それは兄も然りです。

 

 ……襲撃の時期が夏なのは把握済み、それまでにエンカウントできれば或いは。と言った所。

 

 

 今はまだ年が明ける前の冬なので、半年間の猶予があります。ほながんばりまひょか。

 

 

 

 ”新年が近付いてきた、真菰が「鍋を食べよう!」と言ったので了承、二人で食材を買いに村に出ると、珍しい事に甘味処でおはぎを食べている不死川さんに遭遇した“

 

 

 お?

 

 大したイベントじゃなさそうだけど面白そうなので覗いてみましょう。

 

 

 

 ”向こうが気付いて、去ろうとするのを呼び止める、これから鍋を囲むのだけど良ければどうかな、と聞くと「んな暇ねェ、鬼を殲滅する」と言われた、任務中なのだろうか……悪い事をしてしまった“

 

 

 あ、臨花ちゃんが落ち込んでしまいました。

 

 

 あ、真菰ちゃんがスタンバイを始めていますよ!

 

 

 

 ”気を落としていると真菰が不死川さんを連れて何か話している、怒ってる声のような?なんだろう?ここからだと内容が聞こえないな、むむ、仲間はずれ。むむ“

 

 

 むむておい可愛いなおい。

 

 自我構築もここまできたか、初期の頃の臨花ちゃんよりとんでもねえ感情豊かになったな。

 

 鬼滅の刃RPGスタッフのこの辺の技術どうなってんだ?まじで、宇宙人が開発したって言っても信じるぞポォイ!

 

 

 

 ”真菰が不死川さんの襟首を掴んで連れて来て「不死川くんも食べるって!」と言って「いやだから鬼「食べるって!」おい待て「食べるって!」ッあァァホントてめえ「食べるって!」まじでおまえ!「食べるって!」聞け!!」……嫌がってるのでは?“

 

 

 

 コントかよ。仲良くなったなこいつら。

 

 同期なんだよねこの三人、原作の不死川さんは同期全員死んじゃったからなあ……尊いもの(本来の意味)を感じますね。

 

 

 

 ”嫌なら断っても良いんだよというと「……別に嫌とは言ってねェ」と了承してくれた、やった。同期三人で食事をするのは始めてだ、気合を入れるぞ……!“

 

 

 絵に描いたようなツンデレ、ぽもじゃなきゃ見逃しちゃうね。

 

 家族思い描いてんだろうなあ不死川さん、原作より柔らかくなっている今の実弥ニキなら玄弥くんにも優しく出来るだろうか?

 

 いやそれは難しそうっすね……あえてキツイ言葉投げて鬼殺隊を辞めさせて危ない事から手を引かせようとするクッッッソ不器用な人なんで。

 

 

 

 ”温かな日常は私の感情をより豊かに、私の想いをより強くさせる、この日々がこれから先も続く様に、この日々を理不尽から奪わせない様に、私は刀を研ぎ澄ませる、今度こそ必ず、上弦を、鬼舞辻無惨を、この手で“

 

 

 

 ……ん〜〜〜技能は増えないか、まぁでも良イベです、同期の結束力が更に増し、連携力が増しました。友好度もかな〜り高くなったので、もし臨花ちゃんがピンチになった時、かなりの高確率で不死川さんが助太刀に来てくれる様になりますね。

 

 真菰ちゃんはほぼ来ます(言葉はいらない)

 

 

 

 さてそんなこんなで新年を迎えて、臨花ちゃんも鬼殺隊士歴が三年ぐらいになりましたね、ここまでめちゃくちゃ超スピード?!な出世したし戦って来たので、今年はゆっくり……出来るといいねえ。

 

 

 原作開始一年目の春の時期に起きるイベントは……知ってる限りに重要なものはなく、実際新年から四ヶ月間ぐらい特に起きるイベントも無く、強い鬼に出会う事もなく。

 

 

 まあそんなこんなでパパッと倍速ゥ!この時間を使って久々のコメント返しコーナーに移りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 Q.童磨戦おめ

 

 

 ありがとうございます。討伐こそ出来ませんでしたけどね!

 

 童磨を討伐できなかったのは痛いですが、だからといって無惨様の行動指針が変わる事はありません。

 

 童磨が後一歩まで追い詰められたのも「こいつマジでクソだな」と大して考えもせず、半殺しにして真面目にやれって言って終わりです。

 

 

 これは童磨の性格と実力を無惨様は知っているからこその、この反応なんですよね。

 

 

 大前提として赤ちゃん様は感情無し男くんが嫌いです。

 

 

 ただ実力自体は認めています、故に存在を許されてますし、上弦の弐何ですよね。

 

 無惨様的には「まぁこれでこのクソも真面目になるだろ、最初から全力でやれば勝てるんだから本気でやれや」って思っちゃうんすよね。

 

 

 それに臨花ちゃんは日の呼吸使いではないので、無惨様にマークされる事はありません、赫刀よりも日の呼吸使いの方がヘイトあるので、赫刀だからと言って特別目を付けません。

 

 まあ次上弦戦で赫刀見せたら流石の頭パッパラさんも「あいつやばくね?」と考えて兄上様を派遣するんすけど(笑)やめれ!(泣)

 

 

 

 ……強いて言うなら童磨だな、苦戦したって経験をあいつが得てしまったのは確かに痛いっす、同じメンバーではもう追い詰める事すらさせてくれないかもしれないね。

 

 まずいね。あそこで死ねよこん畜生が何とかしないとね。

 

 

 

 

 Q. 那田蜘蛛山開始の段階で原作の柱の人以外が柱になる事はあるの?モブ隊士とか柱になれるの?

 

 

 ありますしなれます、現に臨花ちゃんがなってますし真菰ちゃんもいつでも柱になって良いとお館様に言われてます。

 

 

 例えば塁きゅんに刻まれた隊士(サイコロステーキ先輩)が柱になる事もあります。

 

 

 まあデータ上出来るってだけで、ぽもは見た事ないし聞いたこともないんすけど(笑)

 

 でもあの人モブの中で一番潜在能力高いんすよ(ネタキャラに有るまじきガチ性能)、まあ九割九部塁きゅんに殺されるんすけど(かなしみ)

 

 それ以外にも、「折れなかった炎柱」だったり「至高の水柱」だったりが100回プレイしてあるかないかの確率で起きたりします。

 

 

 マジのモブ隊士が那田蜘蛛山開始の段階で柱になるのは稀です、ぽもも当初は「モブが柱になるわけ(笑)」と思ってたんですが、他投稿者さんの動画で、その時期にモブが柱になってるのを発見しました。

 

 その動画では伊黒さんの位置にそのモブ隊士がいましたね、まあぽもの動画内では発見したことがないので、マジで稀な確率だと思います。それこそ宝くじ当てるより難しいんじゃね。

 

 

 

 Q.オリキャラが柱の時に継子って作れるの?

 

 

 出来ます。

 

 まあ継子に出来るぐらいに才能ある鬼殺隊士がまず居ないって話なんですが……継子システムは存在してますし、実際使えます。

 

 ただ臨花ちゃんの場合、継子は難しいっすね。教えられる呼吸が派生呼吸の中でもかなり異端、これが当初予定してた「電」の呼吸なら、善逸くんを継子にして強化してたんですがね、んにゃぴ。

 

 そんなわけでプレイヤーが継子システムを使う事はきっとないでしょう。

 

 

 

 

 

 “春の告げる音がする。もう四月になるのか、これまで任務をこなして来て気付くが……鬼の動きが活発化している様に思える、私だけだと手が回らない任務が増えてきた。でも私が無理でも、真菰が、真菰と届かない手は不死川さんや冨岡さんが、色んな人が紡いでいる”

 

 

 

 さてゲーム画面に戻しまして、四月になりました。

 

 そろそろ何かイベント起きて欲しいっすけど、どうだ、やれんのか、いけんのか、どーなんだい!

 

 

 

 “それに鬼殺隊士全体の士気と、実力は着実に強くなってる、簡単に鬼に鬼殺隊士の命は奪わせないぞ。私達を見くびるな“

 

 

 お、どうやら今の所そんなに鬼殺隊士は減ってないみたいっすね、まぁ人手不足なのは変わりないんですが。

 

 

 ”春を告げる音と共に私には一通の手紙が届いた、手紙が届く事自体は珍しくないが、お館様から手紙が来るのは珍しい、柱合会議では話せない内容なのだろうか?一先ず、読んでみる事にした“

 

 

 ん?

 

 

 これは珍しいっすね、耀哉の旦那から手紙は中々無いので。何かのイベントの可能性が微レ存?

 

 

 

 ”……ふむ、なるほど。要約すると、継子を取らないかと言う内容だ、弟子を取る……ふむ、むむ“

 

 

 あれ?

 

 

 ぽもさっき継子システム使わないって言ったばっかなんだけど。

 

 

 あれぇ?

 

 

 臨花ちゃん?????

 

 

 

 ”なるほど、たしかにそれは一理ある。そうと決まれば行動あるのみ、継子探しをしよう“

 

 

 

 勝手に決めちゃったよオイ!!!ぽもの意思は?!

 

 

 

 てな事で次回からは継子探しです、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 年が跨ぐ前の月の、真冬の季節には珍しい、穏やかな日の事だった。

 

 

「実弥は最近頑張ってるね、でも、少し足を止め、休む事も大事だよ」

 

 

 そう、お館様から言葉を頂き、心配されるほど自分は無理をしていないと自分では思っていたが、だからといってお館様の言葉を否定する訳にもいかず。

 

 まァ日中は鬼も出ねぇ、少し落ち着けるのも悪くはねえかと村の甘味処でおはぎを食って一人佇んでる所に。

 

 

 見知った顔を見かけて、その人物と目があってしまった。

 

 

 

 臨花だ、なんだあいつこの辺に住んでんのか?食材を手に持ってるのを見るに、買い出しの途中だったのか。

 

 別に顔を合わせづらい訳じゃァ無えが何か嫌な予感がする、いや、臨花一人でいるなら別に良い、一言二言話して終わるだけだ。

 

 だが臨花の近くには必ずって付くぐれェにあいつ(・・・)がいる、めんどくせぇ……別に嫌いじゃ無えが正直話したく無え……。

 

 

 

 立ち去る事にした俺を臨花が引き止める、おい待て引き留めんじゃねえ、つーか速えなァ、俺が視線を外した時にはもうすぐそこにいたぞオイ。

 

 

 ……復帰したってのは本当らしいな。

 

 

 “不死川さん、珍しいね……そうだ、どうかな、これから鍋を囲むのだけど、不死川さんも一緒に食べよう、二人だけだと余してしまう“

 

 

「行かねえ、鬼を狩るのに忙しい」

 

 

 咄嗟に言葉が出た。こいつマジか?普通誘うか?そういうのは胡蝶姉妹に言えよ、てかおい二人ってつまりあいつもいるじゃねェか、尚更行かねえ。

 

 

 俺とあいつ(真菰)はたしかに同期だがそれ以上も以下もねえ、俺はあの女が好きじゃねえ、ぼやぼやしてるようで発言一つ一つが的確に俺の気に障りやがる。

 

 他の隊士や柱には丁寧に本性隠してやがるがあれはめんどくせえ、しかも何故だか知らねえが俺にだけ当たりが強え、うぜえ。

 

 つまり好きじゃねえ、一緒に飯を食うなんざしたくねえ。

 

 

 “むう……”

 

 

 ……いや俺は悪くねえ。

 

 別に飯ぐらい二人で食っても変わらねえだろ、残念そうな顔するんじゃねえ、ああくそやっぱめんどくせえ事になった。

 

 これなら鬼を斬ってる方が何倍も楽だ、鬼に対する怒りで、殺意で満たした方がまだ良い。

 

 とはいえこのままにするのも忍びねえ、なんて言えば丸く収まる?こういう時匡近はなんて言ってた?いやあいつの言葉を俺が擦ったら気持ち悪ィだろが!あーくそ。

 

 

 そう悩んで、その声を聞いて後悔した、とっととその場から立ち去ればよかった、会いたくねえ奴に会っちまった。

 

「あ、りん……か?と、不死川くん?……ちょっとこっちきて」

 

「あ?」

 

 

 用事を済ませたのだろう真菰が来た、その場を観察して数秒、俺の服を引っ張って臨花の声の届かない所まで移動する。

 

 

 こいつ離しやがらねえ、服を掴むな皺になるだろォが!

 

 

「何泣かしてんの?」

 

 

「おいまて勘違いすんじゃねえ、そもそも泣かしてねえ」

 

 

「じゃあ何で臨花が落ち込んだ顔してるのさ!何かしたでしょ!」

 

 

「してねえわ!つかなんだオマエあいつの保護者か何かか?!前にも言ったろうが保護者面はやめろってなァ!」

 

 

「違うし!それ不死川くんに言われたくないけど!」

 

 

「はァ!?」

 

 

「知ってるからね!この前しれっと臨花におはぎあげたでしょ、甘やかしてるのどっちさ!」

 

 

 なんでこいつ知ってやがんだ?!

 

 いやちげえアレはたまたま余っただけで食い切れねえから置いただけだ他愛ねえ!いやこの女にそれ言っても変に誤解されるだけだ、ああくそめんどくせえ!

 

 

 こいつはいつもこうだ、なにかと臨花の事を気にして動きやがる、別にそれを非難してる訳じゃねえ、誰かの為に動く原動力は鬼殺隊士に必要な事だ。

 

 だがこいつはそれが行き過ぎてる、保護者みてえな面であいつの行動を見てる、それが気に入らねェ、柱を断った理由も俺は納得してねえ。

 

 

「……はあ、不死川くんはどうしようもないね、うん、私が大人になってあげるよ、うん」

 

 

「てめ……ッ!てめえいつかぜってー殴るからなァ……!」

 

 

「ふーん、優しい不死川くんは女の子を殴れるのかな?」

 

 

 おちょくりやがってふざけてやがる……ッ!

 

 

 前からそうだ、何故だか知らねえが真菰とは馬が合わねえ、何かと気に入らねえしあいつもそうなんだろう、別にそれが鬼殺に響くかってェとそうじゃねぇから別に気にしてなかったが、ここ最近はうざったらしくて仕方ねえ……!

 

 

 

 遠目で臨花がおろおろしてるのを見かけた、どうすればいいかわかってねえんだろう、こういう時の臨花は頼りにならねェなオイ!

 

 いつからか年相応な感情浮かべやがって、別にそれ自体は喜ばしい事だが事ここに至っては出会った時のお前の方が頼れそうだなァ……!

 

 

 

「不死川くん、何を言ったの?」

 

 

 

 少しの静寂の後、真面目な顔で睨む様に俺に問いかける。

 

 

「……鍋に誘われたのを断っただけだ、俺は鬼狩りで忙しい、二人で仲良く鍋つついてろや」

 

 

「嘘、不死川くん非番でしょ」

 

 

 

 いやまじでこいつなんでわかってんだ?恐ろしくなって来たぜ……まさかお館様が教えてんのか?いやそれはねえか、教える理由ねえもんな?そうだよなァ?

 

 

「なんで断るの?私達と一緒に御飯を食べるのは嫌?」

 

 

「テメェはどうなんだ、おまえが俺を嫌ってる様に俺もおまえが好きじゃねえ、そんな関係で同じ飯を食えるかよ」

 

 

「まぁ確かに私は不死川くん好きじゃ無いし、目怖いし、傷だらけだし、ムスッとしてるし、あんまり話したく無いけど」

 

 

「あァ!?」

 

 

 

「でも臨花は不死川くんとも仲良くしたいんだよ、私以外の人との絆も深めたいんだ、友達でしょ、同期なんだよ、私達三人」

 

 

 

 

 ……こいつ。

 

 

 考え方が変わったのは知ってた、並び立つって言葉は並大抵の覚悟だと中途半端になっちまう、それをこいつは中途半端にする事なく、並び立つ努力をした。

 

 

 あの死地で劇的に変わったな。強くなった、気に入らねえェが認めてやるよ。

 

 

 だからといって仲良く鍋囲むわけねぇ、俺はここで失礼する。

 

 

「あ、まて!」

 

 

「おいバカ掴むんじゃねえ!」

 

 

 その場を後にしようとした俺の襟首を掴んで、ズルズル引っ張られる様に真菰が襟首を掴みながら臨花に近付く。

 

 強引に離したら服に皺が残りやがる、かといって生半可な行動じゃこいつの掴む手を離せねえ、おい待て冗談じゃねえ、何言おうとしてやがるんだこいつ。

 

 

「不死川君も食べるって!」

 

 

「は?!いやだから鬼「食べるって!」おい待て「食べるって!」ッあァァホントてめえ「食べるって!」まじでおまえ!「食べるって!」聞け!!」

 

 

「何さ!私がこんなに譲歩してあげてるのに!」

 

「余計なお世話だてめえ!いいから離しやがれェ!皺になるだろが!」

 

「女の子からの誘いなんだよ!」

 

「女の子だァ?!こんな力強ェ女に誘われても嬉しくねェわ!離せ!」

 

「何言ってるのかな不死川くん、良く聞こえなかったよ」

 

「だぁぁぁ!おい臨花こいつ何とかしろ!」

 

 

 

 “ええっと……な、仲良しになったね?”

 

 

「「仲良くねえ(ない)!」」

 

 

 “息ぴったりだったよ二人とも”

 

 

 

 偶然だ、てかなんだ臨花おまえその柔らかな顔、おいまじで仲良いと思ってやがるなおい、冗談だろ?

 

 

 お館様、俺が何かしましたか?もしこの未来を予知してたのならどうして教えてくれなかったのでしょうか。

 

 

 

 “……嫌なら良いんだよ”

 

 

 

 ああくそ。本当調子狂うぜ。

 

 

 こいつの顔は、表情はあいつら(家族)そっくりだ、いつからかこいつの浮かべる表情に、それがチラついて見えちまう。

 

 

 

「…… 別に嫌とは言ってねェ」

 

 

「わ、今の聞いた臨花?珍しく不死川くんが本当の事言ったよ」

 

 

「あァ?!嘘だわボケ!てかいつまで襟首掴んでんだ!」

 

「ええ〜?離すと逃げるじゃん、照れてるんでしょ、ねえねえ」

 

「逃げねえし照れねえわクソが!」

 

 

 

 “じゃあ、一緒に鍋を囲もう?”

 

 

 

「ああくそ仕方ねェな……!今日だけだぞ」

 

 

「まあ?私は臨花と二人の方が良かったんだけど」

 

 

 “真菰、嘘は良くないよ、同期だし仲良くしたいよねって言い始めたのは真菰でしょ”

 

 

「……真菰かよ言い出したの」

 

 

「ちょ、ちがう!違くないけど違う!不死川くんは除いた他の皆んなだよ!不死川くんは顔が怖いからだめ!」

 

 

「あァ!?別に怖かねえだろが!」

 

 

 

 “……っ、へへ、生きてて良かった……ありがとう、不死川さん”

 

 

 

 はッ、そりゃつまりなんだ、あの上弦の弐相手に死ぬ気だったってか?ふざけんじゃねえ、てめえも弟も……誰も彼も死なせてやるかよ。

 

 

 醜い鬼は俺が殲滅する。

 

 

 

 

 

 

 陽だまりが照らす。

 

 

 不死川実弥に残る、確かな思い出の一欠片。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “よし、美味しく出来る様に気合い入れるぞ”

 

 

「あ、臨花は火を使っちゃダメだよ、この前食材丸焦げにしたの許してないからね」

 

「おいまじか臨花」

 

 

 “……ごめんなさい“

 

 

 




※臨花ちゃんの炎適正は0


感想評価ありがとナス〜!誤字報告感謝!ここすきいいゾ〜コレ!
次回は水曜か金曜辺りに出します。


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継子探し〜発見まで

夜から失礼するゾ〜〜〜ほな続きでち


 ウ ン チ ー ム ザ ン っ て し っ て る ?

 

 

 

 

 し ら な い よ (笑)

 

 

 

 糞まみれになった変態女装おじさんショタ様はさておき。

 

 

 ぽもです、前回は臨花ちゃんがぽもの手から離れ、継子探しに出かけてしまいました。もう臨花ちゃんが満足するまでぽもは何も出来ません。

 

 

 

 ウッソだろお前、おいおいぽも死んだわ。

 

 

 予定外ですがまあ、臨花ちゃんの継子として要求するレベルの隊士がいるならそれはそれで囲って成長させたいってのもありますし、ままえやろ、これはガバではない。いいね?

 

 

 

 早速ゲーム画面に戻る前に継子に出来る条件について話したいと思います。

 

 

 ぽもの動画では過去に……あー、78回目のデータがそうでしたっけ、そうです童磨に敗れたデータです。

 

 継子残して、妻も童磨に食われ、しかも敵討ちも出来なかった回ですね。

 

 

 ふざけんなクソがままええわ。

 

 

 継子は誰彼構わず継子に出来るわけではありません、何故原作の柱の方々に継子が少なかったか?それは原作でも描写がある様に、柱の修行に耐えられないからです。

 

 つまり一定以上の実力かそれを補って余りある才能の持ち主でなければ、継子として育てられる事が出来ないんですねぇ……。

 

 そんな稀な隊士がモブにいる訳なく(たまにいる)

 

 

 どうするんだろ臨花ちゃん、目を付けた一般モブ鬼殺隊士がいる訳でもないでしょうに。

 

 

 

 “まずは他の柱のみんなに聞いてみることにした、任務などで会いに行くのが難しい人には手紙をしたためて送り、カナエさんの容体を見るついでに継子について聞いてこよう”

 

 

 お、まずはカナエさんの所に行くみたいですよ???まあ妥当っすね、実際花の呼吸を扱うカナヲちゃんの師範でもありますからね。

 

 

 

 “暖かく笑うカナエさんの容体は悪くない、良くもないが、まだまだ元気だ……安心した。継子を探してると聞くと何か言いたげな表情になったので聞いてみる”

 

 

 

 “結論から言うと、私の呼吸を継げる隊士に会うのは難しいのではないか、との事……なるほど確かに、私の呼吸は難しいか”

 

 

 

 そもそも教えるのが向いてなごほんごほん。

 

 

 カナエさんの言うとおり、継子に出来る隊士の条件の一つに「自分の扱う呼吸と相性が良い」事が含まれます。

 

 

 これが水とか炎とかならほぼほぼ無問題なのですが、臨花ちゃんの場合、ほぼほぼ独力で「煌」の呼吸に至ったので、教えるのが難しいねんな。

 

 その過程に「電」の呼吸の秘伝書を読み解いていますが、では「電」の呼吸の相性の良いキャラを探せ、となると。原作キャラで該当するのは善逸くんとその兄弟子ぐらいかな?

 

 

 うーんどうだろう。探せばいたりするんだろうか?まあとにかく、今気にする事じゃないからさ!諦めよう臨花ちゃん。

 

 いつか出来るから!他にやる事あるでしょ!ね?ね?

 

 

 

 “まあそこはちゃんと教えれば大丈夫だろう”

 

 

 何も大丈夫じゃねえよ!!!教えんの下手っつたよなぁ?!

 

 

 

 “……?カナエさんがとても言いづらそうに苦笑いを浮かべてる様な?”

 

 

 当たり前だろが!これがしのぶさんだったら「向いてないのでやめましょう」ってちゃんと口に出して言ってんぞオイ!

 

 も〜〜〜チャート崩れる……今更だけど……勝手に動くのやめちくり〜^時間はあるとはいえ有意義に使って磐石の布陣にしないといつ無惨様に殺されてもおかしくないんだよ!ダメダメ♡

 

 

 

 “直ぐに見つかると思ってはないから、気長に探そう……それに、柱の仕事もある、継子を探して疎かにしてはいけない、都合良くクロえもんがやってきた……任務を聞こう”

 

 

 

 ほ(安心)

 

 

 やっと操作出来るようになったぞい……オリキャラが勝手に動くことは長い時間そのキャラを使ってると割と良くあるのですが、臨花ちゃんもその例に当てはまるようになりましたねぇ……。

 

 

 さて、任務の方針ですがそろそろ時期が時期なのでフィールド「山」を優先的に向かいたいと思います、運良く景信山を引ければ時透兄弟遭遇イベントが起こる筈です。

 

 運の能力値が高ければ高い程イベントは起こりやすくなるのは既プレイ兄貴姉貴はわかりますね?今の臨花ちゃんの運は「丙」階級順列の上から三番目の位置ですね。

 

 

 これを低いと見るか高いと見るかはプレイヤー次第ですが、ぽもは高い方だと思います。伸びない時はそれはもう伸びないのでね。

 

 

 余談ですが、最近の鬼滅の刃RPG学会では運の値は「生存力」に比例して上がっていくのではないか?と検証をしていますが、今までのオリキャラの統計を見れば確かに、長生きするキャラ程運が高いですね。

 

 

 

 “離れた小さな集落は鬼にとって絶好の場と言えるだろう、身を隠すのに丁度良く、隠れて人を襲える……実際鬼の被害に遭う場所は山などの場所が多い。それ故に鬼の隠れている位置は大方推察が出来る”

 

 

 

 んにゃぴ。

 

 

 フィールド「山」での任務は実の所弱い鬼が多く、しかも数だけは多いので連戦が続きます、臨花ちゃんのステータスだと弱い鬼を倒しても経験値はほんのわずか。

 

 あまり旨味ではありません。上弦の壱との遭遇の可能性もあるので、実はあまり受けたくない任務です。

 

 ですがこの時期の春〜夏でのフィールド「山」のイベントを逃さぬためには、これぐらいのリスクは踏むべきでしょう。

 

 

 だけど黒死牟さんが出現したら終わりです。祈れ

 

 ウワァァァァァァァァァァァッァアンもうやめて本当にいきなり月の音が聞こえるつってその三秒後には胴体が真っ二つになって「他愛無し…」って言われるのトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマトラウマやめてお願いやめて助けて縁壱さん蘇れ蘇れ

 

 

 

 ナニカキコエマシタカ?

 

 

 

 

 “斬り捨てる、鬼の頸を落としてって…一息。この辺りにはもう鬼が潜んでいる気配は感じない。油断はしないが、もう居ないと見て良いだろう。まだ体力は万全だ……他の山も巡ろうか?“

 

 

 

 行きます行きます。

 

 

 ……んー、今の臨花ちゃんならステゴロ鬼殺!出来るかな、難しいか?素手(補助武器使用を除く)のみでの鬼殺出来たら取れる技能と体術の壁越えしてえなあ。

 

 難しいか?やっぱ小手武器使わないと厳しいかなあ、でもそれだけの為に小手武器作るのも勿体ない気がするんだよなぁ……武器重量も嵩んじゃうし。

 

 火縄銃使ってる関係上、これ以上武器増やすのはよろしくないよなあ。

 

 

 とぽもが考え事しながら討伐できるぐらいには一般モブ鬼を屠れる実力者になった臨花ちゃん、最初の頃と比べると雲底の差ですね。

 

 

 

 

 

 ”霞のかかった様な山だ……初めて来たかも、記憶にないな“

 

 

 

 

 

 

 あ。

 

 

 

 うおおおおおおおおおおおおおおおおお!?

 

 

 このテキストは間違いなく景信山のテキストや!これは期待持てますぞ持てます持てます。

 

 

 ん?

 

 ご存知でない?景信山というのは無一郎くんちゃんの出身地です、東京にある山ですね。詳しい場所を言うのは省きますが、無一郎くんちゃんファンで登山に興味ある方は行ってみてもいいかも?

 

 いやでも初心者にはちょっと厳し目の山なんで、もう少し軽めの山行ってからの方が良いっすね……。

 

 

 ぽもは饅頭なので山に行くと虫に刺されて中身が飛び出るのでNG。

 

 

 

 ”……変だな、鬼の気配が感じにくい……いない?いや、どこか不自然だ、巧妙に隠れている。面倒だな……完全に”逃げ“に徹している隠れ方だ、私を襲いに来るのなら直ぐにわかるのだが“

 

 

 

 あーはいはい、ステルスタイプの血鬼術ね。

 

 

 臨花ちゃんの気配察知でも探すの難しそうっすね、技能に奇襲反撃があるので奇襲仕掛けて貰いたいけど難しいかも。

 

 

 まあ今は鬼のことは一旦忘れて時透兄弟探しにいきまひょ臨花ちゃん。

 

 

 

 ”歩く、歩く、歩く……思えば最初の頃は、山での任務は来た道を忘れたりして迷ってたな。今でこそ山中での探索は慣れたけど“

 

 

 

 ”見つけた、鬼の気配はない、人だ。この山に住む者だろう……私より小柄で、歳も下だろうか?月を睨むようにそこに佇んでいる“

 

 

 

 ビンゴ!それじゃい!

 

 

 やったぜ。久しぶりにちゃんとチャート通りに事が運べた気がするぞ……いやあよかったよかった。

 

 

 ……いや遭遇しただけで満足したら何の意味も無いから全然気抜けないっすけどね。

 

 

 

 “姿を現して話しかける、その人物は驚き、警戒する様に私を見て、何の用だ、何しに来た、誰だと言われるので、一つ一つ質問に答えると、怒った様な表情で早く帰れ、どっかに行けと言われる。むう、嫌われているような?”

 

 

 

 これ有一郎きゅんか?いつかのプレイでの無一郎くんちゃんと遭遇した時のテキストと違うし、どっか行けとは言わないっすよね。

 

 

 ここからどういう会話展開になるかは臨花ちゃん次第、ぽもも会話の選択肢を間違えない様にするわゾ〜するする!

 

 

 選択肢間違えて関係構築出来なかったら……ナオキだ……んに“ゃァ(ドブ鼠ボイス)

 

 

 

 ”どこかに行く前に言う事がある。鬼が近くに潜んでいるから、山を降りて避難して欲しい。そう言うと、嘘だと言い、昼に来た奴と仲間かと問われる。なんのことだろう?……とぼけるなと言われても……心当たりはないよ“

 

 

 あまねさんの事かな?

 

 

 原作同様、あまねさんが時透兄弟を鬼殺隊士に誘っているみたいですね、結果はまあこの通りなのですが……てかあれ誘い方も駄目だよね、まだ11ぐらいの子供に「凄い剣士の子孫だからその力を使って人を助ける仕事をしよう!」的なの言っても、ねえ?

 

 

 無一郎きゅんならともかく、その兄貴はそりゃあ警戒するわな、リアリストだし。

 

 

 

 ”ともかく、避難しようと言うと、鬼なんか居ないし、お前は信用出来ないし、そもそも自分達に行く宛なんかないと言われる。なるほど、確かにそうだ……さて、どうやって説得させようか“

 

 

 

 交渉上手ついて自動成功しないし警戒心も解けないのか……有一郎くんとこの段階で会う事は今までなかったので知らなかったのですが、これは相当説得難易度高い設定にされてるな?

 

 

 ぽもの腕の見せ所ですね。

 

 

 ほなポチー!!!

 

 

 

 ”山を下りた後の行く宛は私が紹介すると告げる、すると山は降りないしそんなものも要らないと言う”

 

 “切り口を変える。熊などの自然の動物に一人で立ち向かえるのかと聞くと、この山に危険な動物はいない、いても避ける方法は知っていると言われる”

 

 “切り口を変える。この山に拘る理由でもあるのか?と聞くと、それをお前に言う必要はないと言われる“

 

 

 ”理解した、この子は精一杯なのか。心に余裕がない、日々を生きる以上の事を考えられる余裕が無い……人の気配は、この子ともう一人、弟か?”

 

 

 んにゃぴ、新しい選択肢が出たな。これで終わりや!

 

 

 さぁショタ兄ぃちゃん!その心の分厚いハートをブレイクさせてもらうわよ?!

 

 

 

 “……切り口を変える。君が私を信用しないのもわかった、背後の、家の中で眠っている弟を守る為に精一杯で手一杯なのも理解した。そう言うと少年は動揺した様に、押し黙る“

 

 

 ”私が口を開ける前に、少年はお前にはなにも関係ないと言って、これ以上の会話を拒絶した……ふむ“

 

 

 

 ……え。もしや説得失敗した?

 

 

 まじで?選択肢ミスはしてないと思うんすけど、もしかして交渉術壁越えしてないと無理とか?嘘だろ?

 

 

 いやでも鬼滅の刃RPG技術者ならそれぐらいしてもおかしくねえ、くそげーかよ!は?!折角の遭遇イベントなんだぞオイ!

 

 

 勘弁しちくろ〜^オバンコ〜^

 

 

 ……はーダメかあ、そう都合良く行かないわな。真菰ちゃんをチャート通り助けられて、カナエさんも突発的とはいえ初めて救助できて、よっシャ!この勢いで時透兄弟もイクゾッ!ってなってたんすけど、難しいわな。

 

 

 鬼滅の刃RPGはゲームですが、ゲームの様に全てが全て上手く行く様に出来たゲームじゃないですしね、寧ろ今までが幸運過ぎましたね。

 

 

 まあ時透兄弟の片方さえ生き残っていれば最終決戦「上弦の壱」戦での予定、動きを変える必要はないですし……まあその場合無一郎くんちゃん(或いはその兄)ほぼ100%生き残らないけど、しゃあなし。

 

 

 諦め……ん?

 

 

 

 “うん、よし、決めた”

 

 

 

 ファ?!うーん()

 

 

 

 “この少年を継子にする事にした、二日後にまたこの場所で会おうと言ってその場を後にする……楽しみだ”

 

 

 

 

 やりやがった!(歓喜)

 

 

 強引に決めやがったよ臨花ちゃん!何言ってんだこいつって顔した時透くんに何の説明もせず「それじゃ二日後」って言って去ってったぞおい!

 

 

 ……いや説明ぐらいしてあげて?冨岡語しないで?

 

 

 いやまあ、はい。

 

 

 ……なんとかなるもんすね、いやあチャート通り!

 

 

 

 ほなじゃあパパッと二日後!

 

 

 

 “一昨日と同じ場所、同じ時間……より一時間早く来て少年を待つ。相変わらず鬼の気配は隠れている、やはり何処かにいる。近くにはいないだろうし、見られている訳でも無さそうだが、いるのは確かだ“

 

 

 

”気配の隠し方の巧さから、十二鬼月の可能性も捨てきれない。件の少年の事もあるが……暫くはこの山を中心に活動するのが良いだろう“

 

 

 

 これで十ニ鬼月だったら洒落にならないんすけど(真顔)

 

 

 怖いこと言わないでよ臨花ちゃん……

 

 

 

 ”来た……約束は守ってくれるみたいだ、良かった、二日前のように暴言を浴びせられるが、これも弟を守る為というのが分かれば何も気にならない”

 

 

 メンタル強者か?メンタル強者だった……

 

 

 “もって来た刀を少年に渡す。受け取らないので強引に渡した、うん、よし……私は木刀に変えて、稽古を始める前に少年の名前を聞くが、教えてくれない。むう“

 

 

 

 ”今から君に戦う術を教えると言って木刀を向ける。弟を守りたいなら刀を構えろと言うと、少年は刀を構えた“

 

 

 

 ……これさあ。

 

 多分有一郎くんちゃん勘違いしてるよ、臨花ちゃん的には多分稽古のつもりだけど向こう命懸けだぞ多分。

 

 だってこれテキストメッセージ的に、有一郎くんちゃん視点だと「いきなり現れて変な事言い出して刀渡して来たと思ったら抜かないと弟に何かするぞと脅して来た人」だよねえ?!

 

 

 冨岡さんさあ……(風評被害)

 

 

 

 てな事で説得成功(?)したので今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 意味が分からなかった。

 

 

 剣士の子孫だと言われ、それに感化される無一郎に酷い言葉を言った、余裕が無いから、優しく出来なかった、他に言い方を考えられなかった。

 

 夜、寝れなくて外に出てこの先どうやって生きて行くかを考えている時に、そいつはやってきた。

 

 

 

 “こんばんは、私は戌亥臨花、君の名前は?”

 

 

 

 洗柿色と薄桜色の小紋羽織を着た、腰に刀を差して、背中に火縄銃のようなものを背負った、銀色の髪に茜色の目をした女だった。

 

 

 得体の知れなかった、もしや人狩りか何かなのだと思い、次に昼に訪れたあの女の仲間だと思って警戒した。

 

 

 警戒して、罵言を浴びせて帰らせようとしてもそいつは寝ぼけたような目で何一つ聞いていないかの様に話しかける、それが俺を苛々させた、何が目的なのか、何をしに来たのか。

 

 

 俺の暴言混じりの質問にそいつは質問に答えたと思えば、鬼がどうとかここは危険だとか言う。意味がわからない、鬼なんている訳ないだろ、そんな冗談で俺がこの山から下りると思っているのか。

 

 

 俺には守らないといけない弟がいるんだ、この生活を変えるなんて事できない、それに第一他人は信用できない、俺が守らないといけないんだ。

 

 

 どれだけ善良に生きてたって神も仏も結局守ってはくださらないのだから、俺が無一郎を守ってやらないといけないんだ。

 

 

 だというのになんなんだこの女、何を言っても引かない、俺がああ言えばこう言って俺を説得しようとしてくる、ふざけるな、騙されてなるものか、利用できると思うな。

 

 

 

 

 

 “そうか、君は守る事で手一杯なんだね”

 

 

 

 その言葉に知った様な口を聞くなと言おうとして、その女の表情を見て、言い出せなかった、寝ぼけていた目が、一点に俺の心を見透かす様に見ていたからだ。

 

 その独特な雰囲気に完全に呑まれた、関係ないと言って拒絶する事で精一杯だった、他人の俺の心を見透かされたくなかった。

 

 

 

 ”よし、じゃあ二日後にまたここで会おう“

 

 

「は?」

 

 

 

 どう言う事だと聞こうと口を開いた時にはもうすでにいなかった、音もなく消えたから、幻だったのかと思った。

 

 

 というかなんだ、二日後に会おう?意味がわからない、会うわけないだろ、勝手に言い残して消えて、ふざけてるのか。

 

 

 ……それでも、一度自分の心に触れられてしまったからなのか、二日後、同じ時間、俺はモヤつきながら、苛立ちながらも向かってしまった。

 

 

 そしてそいつは居た。

 

 

 幻でもなんでもなかった、あの二日前の出来事は事実だったと理解した時、その女が口を開いて、手に持った物を受け取らせようとする。

 

 

 ”待ってたよ、これ受け取って”

 

 

 

 刀だ、やっぱりこいつはあの昼に来た女の仲間だった、とぼけて記憶にないと言いながらこれだ。やっぱり信用できない、利用しようとしてる。

 

 

 

「いらない!もう二度と俺の前にーーーー……は?」

 

 

 

 気付いた時にはもう、俺の手に刀が握られていた、俺の目にはそこに突っ立っている様に見えたのに、目に追えない速度で、俺の手に刀を握らせたんだ。

 

 何者なんだ。なんなんだ。

 

 

 女の雰囲気が変わっていく、なんの変哲もなかった女が、その目が俺を見つめていた、恐怖に背筋か凍る様な感覚がした。

 

 

 

 “少年、刀を構えろ。誰かを守りたいなら、守る為の力が必要だ……それを、今から君に教える”

 

 

 

 

 女はいつのまにか木刀を俺に向けていた、真剣じゃない。それなのに俺は、今日ここで死ぬのかと思ってしまう様な感覚を覚えた。剣士とは皆こうなのか?こんなにも恐ろしいものが、人だというのか。

 

 

 そうだ、俺は弟を守らないといけない。もう考えるのもめんどくさくなってきた、この刀で……!

 

 

 

「……ッああああ!」

 

 

 

 握った事もない刀を振るった。それをさも簡単に躱される、無我夢中で、がむしゃらに、苛立ちのままに、感情のままに、当てつけのように、振るう、振るう、振るう。

 

 

 その全てが当たらない、当たり前だ、俺は木こりで、向こうは剣士、年齢も向こうが上だろう、経験値も体格も、何もかも違う。

 

 

 

「はぁ……っ!なんなんだよ……っ!」

 

 

 

 疲れて、振るう刀を止めた。

 

 

 瞬間に視界が落ちた。違う、体が吹っ飛んだんだ、その事に気付いたと同時に体の痛みがやってきた、なんだ。今俺は何をされたんだ。

 

 

 

 ”刀を止めるな、止めた時が君の最後だ“

 

 

「がっ……は、っ……!」

 

 

 立てない。立とうとしても痛みで体が上手く動かない、だいたいなんなんだ、いきなり刀を持てだの、守る術を教えるだの、何がしたいんだ、何をしているんだ。俺は、こいつは。

 

 

 

 “……君が立てないなら、私は君の弟の所に行く“

 

 

 

 その言葉を聞いた時、自分でも驚くほどに、痛みを無視して、立ち上がって、その女に刀を振るった。

 

 

 ……ひどい剣筋だと思う。無一郎には剣の才能があるみたいだが、俺にはない、すぐにわかった。俺は無一郎のようにはなれない、できない。

 

 

 でも無一郎を害する奴は、俺が許さない、認めない。弟を守る為なら死んだって良い。

 

 

 ひたすらに刀を女に振るう、それこそ殺す気で向かう。当たらない、当てられない、俺は遊ばれているのか、それは今はどうでもいい、こんな得体の知れないやつを弟の所には行かせない、向かわせない。

 

 

 ただただ振るう、だが限界はすぐにきた、体が上手く動かなくて刀を振るう手を止めた。そしたらまた体が飛んだ、地面に倒れた。体に痛みが走った。頭痛もした。

 

 

 その度に女は俺に立てと言った。それが四回(・・)続いた時に、ついに俺は意識が切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 “おはよう、もうすぐ朝だね”

 

 

 

 

 起きた時、その女の顔が一番最初に映った、気を失ってから何時間経ったのだろうか、空は日の出に近付いていた。

 

 不思議と体の痛みが引いている気がする、薬でも塗られたのか?体を起こそうとして、ふらついたのをそいつに支えられた。

 

 地面に座らされて、その女も隣に座った。

 

 

 “無理に動かない方がいいよ”

 

 

 

「……なんなんだよ」

 

 

 “継子を探してたのを思い出して、丁度いいから君にした”

 

 

「は?なんだ継子って、丁度良いってなんだよ」

 

 

 “弟子のこと。鬼の潜む山に住む君をほっとく訳にはいかない。でも君が山を下りないなら、それなら私に出来る事は、鬼を屠る術を教えること以外にない”

 

 

「まだ鬼とか言うのかよ、いるわけ……ないだろ」

 

 

 

 ”いるよ。鬼は人を襲う、人を殺して、人を食う。あいつらは大事な物を全て壊す、全て奪う。私はそれを止める為に、いるんだ“

 

 

 

 もうそれを否定出来るような言葉を投げられなかった、言い聞かせるように言う女の声は冗談の一つもない事は、あの短いのか長いのかもわからない出来事で理解した。

 

 

 

 “守る為の力がない者は、奪う者に全て奪われる。君にそうなって欲しくない、だから守る為の力を、君に教えることにしたんだよ”

 

 

「頼んでない……なんで構うんだ、別にあんたに関係ないだろ、放っておいてくれよ……!」

 

 

 

 “もう関係なくないよ、君は私の継子だからね”

 

 

「勝手に決めるな!俺は認めてないし、そんなの知らない!」

 

 

 “むう……頑固だ……しかたない、君が私の継子と認めないなら私は君の弟に接触するよ”

 

 

 その言葉を聞いて、思わず掴み掛かろうとしたその手が、それより前に押さえつけられる、ふざけるな……弟は関係ないだろ!

 

 

「ぐっ……離せよ!」

 

 

 

 “ごめん、意地悪だったね。でも鬼は待ってくれない、こうして話す暇も与えない、君を殺したら次は弟だ。それを君は許せるのか”

 

 

「許せるわけないだろ!弟は……無一郎は俺が守るんだ」

 

 

 そう答えた俺の言葉にその女はどこか満足そうに頷いて、立ち上がる。

 

 

 ”次は三日後に此処に来る。来ても来なくても良い、最後は君の判断次第だから、これ以上は言わない……あ、でも一つ教えて欲しいな”

 

 

「……なんだ」

 

 

 

 “君の名前、まだ聞いてないから”

 

 

 

「……時透有一郎」

 

 

 

 “ん、有一郎くんか。良い名前だね……それじゃあ、さようなら”

 

 

 

 なんで俺はあの女に自分の名前を教えたのかわからない、最後まで言わなくても良かったのに、無視すれば良いのに、そうすることが出来なかった。

 

 

 女は、二日前と同じように音もなく消えた、最初は幻覚だと疑っていたが今ならわかる、俺には目に見えない速度で移動しているんだ、本当に人なのか疑う程に速い。

 

 

 あの女は三日後に来ると言っていた。

 

 

「……ッ」

 

 

 

 あの女が残した、俺に握らせた刀が地面に置かれていた。

 

 

 

 日が登る。

 

 

 

 刀を見つめながら、俺はーーーーー

 

 

 




感想評価、誤字報告等々ありがとナス!ここすきもウレピ

次回は金土日のどっかに出したい(出せるとは言っていない)
塁きゅん編までの流れは出来たので今年はそこまで書きたいですね?


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継子育成〜見られるまで

昨日の深夜かに歌詞コード引っかかって非公開なってたらしい()
該当すると思うところは変えたけどこれで消えたらつまりそういうことです。

ほな続き。


 は ち み ー っ て な ん だ ?

 

 

 ……

 

 

 …

 

 

 はい、はちみーを摂取し過ぎて森の熊もびっくりの肥満体型饅頭になりました、ぽもです。

 

 

 前回は有一郎くんちゃんが継子になった所で終わりました……はい。

 

 

 予定とは違うましたが時透兄弟(弟とはまだ会ってない)と遭遇!関係を繋ぐ事に成功したので、一先ずは予定(ん?)通り。

 

 

 これで安心やな!風呂入ってくる!……と言いたいのですが、襲撃の時期は夏です、蛆の血鬼術を扱う鬼ですね、強さ的には怒りの赴くがままに身を委ねた無一郎くんちゃんさんが倒せるレベルです。

 

 つまり雑魚です、何も心配する事はない、ガハハ!!!

 

 

 

 …とはならないのが鬼滅の刃RPG、このゲームはあらゆる角度から理不尽を呼ぶ屈指の鬼畜ゲーです。

 

 

 前回、臨花ちゃんのテキストメッセージをちゃんと読んだ視聴兄貴姉貴は「おや?」と思った所があるかもしれません。

 

 臨花ちゃんの気配感知の技術は100越え、つまり壁を超えた者……熟練者の域にいます、人間の中でその道のプロです。

 

 

 三年以上鬼殺隊士として活動し、柱に至った臨花ちゃんが「鬼の気配がしないが不自然に感じる」と言っているんですよね、ただの雑魚鬼なら「見つけた(討伐済み)」となって然るべきなんですよ。

 

 

 つまり強力な鬼、十ニ鬼月又はそれに等しいクソ強モブ鬼が潜んでいる可能性が高いです、てか多分ほぼ居ます。近くにいないらしいので襲撃される事は三割ぐらいありませんが、油断出来ません。

 

 

 これが兄上様だった場合、死にます(比喩抜き)。

 

 

 童磨がくそめんどくさい上に普通に強いせいで兄上様を蔑ろにしていませんか???十ニ鬼月のトップ、戦国時代から生き、鍛錬を重ね続け、至高の領域(透き通る世界)に至った紛れもないラスボス筆頭ですぜ。

 

 実力だけで見たら無惨様の次に強いお方です。仮に今の臨花ちゃんや他の柱が単独であった場合、絶対に勝てません。

 

 

 というか黒死牟殿の場合、ソロで倒せる人物は原作キャラがどんなに上振れしても勝てないと思っていただけて良いです。

 

 強いて言うなら原作より一年以上鍛錬と経験を十分にこなしてた完全体無一郎くんちゃんなら相打ち出来ますが、これは例外中の例外なので、参考になりません。

 

 

 日の呼吸使いと遭遇した場合、怒り狂い初手で殺しにくるので最終決戦で透き通る世界を使ったあの炭治郎でも無理です。

 

 

 彼をソロで討伐するには、対兄上様用の育成をしない限り、負けます。

 

 

 臨花ちゃんはそういう訳ではないので、会ったらOUT。即座にセーブデータを壊し、裁判を開始します。

 

 

 ……え?ソロ以外なら?

 

 

 まあ少なくとも今のメンツじゃ何人束ねても無理っすね(笑)

 

 

 

 

 と、目が六個ある怖いお兄さんの無慈悲さをひたすら言いましたが……ぽもの予想では黒死牟さんで無い可能性の方が高いと見ました。

 

 

 生き恥戦国武将さんの出現テキストキーワードは「月」「夜」「上弦」「日没」の内、三つが出た時です。

 

 今の所それらしき予兆はありません。よって安全、そう思う事によりぽもの精神を保つ高等プレイです。

 

 

 ……ただの下弦なら良いんすけどね、負ける事無いし。

 

 

 とはいえ鬼滅の刃RPGスタッフの敵キャラ担当者は「操作キャラが強くなっても飽きさせる事ないように」と、選り取り見取りのクソ強モブ鬼を作りました。ふざけんな!!!

 

 

 その中には「元下弦がいるなら、元上弦がいてもおかしくなくね?」とかいう酒の席の話で出来たような適当な理由で元上弦の鬼を出現させる事もあります。

 

 

 確か37週目と74週目の時にお見えになりましたね、はいスペック的には猗窩座以下壺以上のデータです。

 

 

 もし奴が出てきた場合、臨花ちゃん一人だと勝率はギリギリ五割あるか無いかです、ほぼお祈りゲーになります。ぽもが次の日指を痙攣するぐらい本気でやってもそれぐらいっす。

 

 

 頼む。思い出の中で眠っててくれ。

 

 

 

 

 

 

 “有一郎君を継子にしてから二週間、気絶を繰り返しながらも向かってくる有一郎君につい熱が入ってしまいかなり無茶をさせている様に思えるが気の所為だろう”

 

 

 

 ゲーム画面では二週間が経過した所ですね、有一郎くんちゃん育成中です。まあ上手く言ってるかと言うとんにゃぴ、ナオキですけども。

 

 気のせいじゃないよって誰か突っ込んでくれ。

 

 

 

 “あまね様から聞いたが彼と彼の弟は始まりの呼吸の剣士の末裔であるらしい、だからだろうか、彼の成長力は著しい。私が振う剣筋、剣術を自ら考え理論を固め、模範し学習する。分析力が高いのだろう。理論から編み出されるソレは、良く言えば”正しい“やり方だ”

 

 

 

 “……ただ彼は予想外や偶発的な事に硬直しがちだ、計算外に弱い。それはいざという時に間違ってはいけない所で間違ってしまう。そこを改善しなければならない……が、私はその感覚を直す術を知らない、私はどちらかというと感覚で理解する、有一郎くんに言葉で説明出来る事は少ない”

 

 

 

 んにゃぴ、技術「育成」が低いのも相まって上手く育てられてない様子。

 

 まあ仕方ないっすね、これが無一郎くんちゃんなら別ですが、有一郎くんちゃんは理論派です。しっかりとした基礎の土台を作る事には長けていますが、基礎の事柄以外の考えは苦手です。

 

 臨花ちゃんはどちらかと言うと感覚派の様なので、相性が地味に悪い……んにゃぴ。

 

 

 今のメンツで有一郎くんの成長、可能性を最大限伸ばせるのは冨岡さんか、悲鳴嶼さんぐらいでしょう。

 

 

 まあ前者はそもそも口下手なのでナオキですけど……悲鳴嶼さんも忙しいんで(ダメです)

 

 

 

 まあそれでも持ち前の才能でそこはカバーしてくれるでしょう。本格的に鬼殺隊入りをしてくれれば良いのですが、鬼の存在を信じていない有一郎くんはそうそう自分の意思を曲げないので、まぁ夏まではこのままっすね……。

 

 

 

 “しかし、この山の違和感はいつ来ても変わらない。鬼が近くにいない事だけしかわからない、嫌な感覚だ。何処かに潜んでいるのにも関わらず、何処に潜んでいるのかわからない”

 

 

 

 んにゃぴ……十ニ鬼月級は確定ですね。

 

 

 下弦レベルならなぁ〜〜〜……いやでも臨花ちゃんの居ないタイミングで時透兄弟襲われると困る(困る所の騒ぎでは無い)

 

 

 とはいえこれは対策済みです、いつ襲われてもいい様に、時透兄弟の周りでは常に臨花ちゃんの非常食担当、鎹鴉を配置しています。

 

 これにより、何か起きた時にすぐに救助に迎える事が出来るんですねぇ〜^

 

 

 まあ全然安心でき無いんすけど()

 

 

 “本格的に”何か“起きる前に、有一郎くんを山から避難させたいが、彼の意思は固い、信用されていないとも言える。むむ……”

 

 

 有一郎くんちゃんは「俺が断ると弟に向かうかもしれないから仕方なくやっている」って考えですからね。まぁそれはそれとして得れるものはちゃんと得ようとする辺りは血なのでしょうか。

 

 

 実際に鬼に襲われてないので、半信半疑なのも影響してますね。まぁ夏に襲ってくるのは確定なので。その日までに刀握らせれば雑魚鬼の方は勝手に倒してくれるでしょう(慢心)

 

 

 

 ”一か月経った。剣術の基礎はある程度学んだ様子なので、呼吸を教える事にした、私が教えられる呼吸の中で一番適性がある様に見えたのは風の呼吸だろうか“

 

 

 む、やはり風の呼吸を覚える様になるんですね。兄弟だからかな?

 

 他動画やぽもの別の動画でも有一郎くんちゃんは風の呼吸が一番高く、後々風から派生する呼吸を使うようになるので、やはりここは確定しているのでしょうか。

 

 

 “煌の呼吸については、まだ教えていない……今の有一郎くんだと負担が重い、自分と同じ様に、常中を覚えてから取り掛かる事にする”

 

 

 そっすね。

 

 

 煌の呼吸についてはぽもも全て知っているわけではないので果たして有一郎くんちゃんに合うのかどうなのかはナオキです。

 

 まあ例のあの人(月のやばい奴)の子孫なので、この一年の内に常中獲得はしてくれそうっすね。

 

 

 

 さて夏になるまでに少し時間が余るのでコメ返し。

 

 

 

 

 Q.鬼プレイする時に一番気を付けている事は?

 

 

 ヌ!ズバリ「上弦になるまでに柱に出会わない事」です。

 

 

 どの時代で開始するかにもよりますが、大正時代と戦国時代、江戸中期の柱は上弦並みの実力を身に付けないとほぼ勝てません。

 

 大正時代、つまり原作の柱の方々は鬼殺全盛期の戦国の柱達と遜色無い実力です、クソ強っす。

 

 柱になる前に倒そうとしても、主人公補正かよって言わんばかりに覚醒して返り討ちに遭ってしまいます。

 

 

 江戸中期は最初の方でちらっと話した、縁壱バグ二代目こと『龍』柱さんが獅子奮迅、猪突猛進の如く鬼を狩り尽くすので触れては(ならない)

 

 仮に上弦に至ってもあの柱に勝てる確率は二割です。増援来たらもうほぼ勝てません、意味わからん、はっちゃけ過ぎだろ開発グループ。

 

 

 戦国時代?言わなくてもわかるでしょ(真顔(

 

 

 とまあ柱にOUT、なのですが(会うととOUTを掛けた高等ライミング)

 

 

 鬼プレイ時のモブ鬼殺隊士は三人以上同時に戦ってはいけません。

 

 鬼プレイの場合、スタミナ制限が解除され無限になり、ステータスが最初から高水準、血鬼術次第で終始有利に戦えます。

 

 ただそのかわり鬼殺隊士の様に徒党を組んで戦うことができません、鬼は群れない(一部例外有り)ので、基本一人で戦います。

 

 

 一人で戦う関係上、人数不利は免れません。鬼殺隊士は皆総じて鬼の始祖様曰く「イカれた気狂い共の集まり」です。

 

 

 さも当然の如く、俺ごと斬ってくれ!とか抜かしやがるし、両腕無くしても口で刀の柄噛み付かんで最後まで殺しに来ますし、何なら土壇場でクソ強くなりやがるので、何も安心できません。

 

 

 血鬼術に恵まれる+無惨様の呪いを解くの両方をしないと鬼プレイで生き残る事はほぼ無理なので、ぽもは最初こそやっていましたが、今はもう全然鬼プレイでゲームした事はないっすね……

 

 あ、でも鬼殺隊と無惨様両方相手取って第三陣営を作り、人も鬼もめちゃくちゃにぶっ壊す称号【終焉のヒガンバナ】は一見です。

 

 かなり難しいですが、一時期人気過ぎるエンディングだったので、有志が攻略チャートを編み出したのでそれを参考にするとほぼ確実にこのエンディングに到達出来ます。

 

 

 

 

 

 Q.無残様ポジの鬼になる事って出来んの?

 

 ぽもはやった事ないっすね……ただ学会では立証済みです。

 

 ズバリ!無惨様が生まれる平安時代に職業を『薬師』にするか、体質:病弱且つ「有名な医者に心当たりがある」を設定すれば、出来ます。

 

 

 出来ますが、正直散々ネタにしてきた、これからもネタにされ続ける赤ちゃん様の采配と同じように強い鬼になれる逸材をスカウト出来るかは、ンニャピです。

 

 無惨様と同じ以上に強くなれる保証もないですし、太陽に触れたら一瞬でお陀仏です。心臓を七個手に入れる事が出来るかも難しい所ですし、めちゃくちゃな血鬼術を手に入れる事も出来ない可能性があるので。

 

 

 弱体化前の無惨様が強すぎる、公式TASさん以外だと勝てる保証が何処にもないのおかしいわ。

 

 

 

 

 Q.おいクソ饅頭、もしかして全生存ENDの動画なのかコレ?期待して良いか?

 

 

 

 口わるわる兄貴じゃん、誰がクソ饅頭だおい!

 

 

 鬼滅の刃RPGがそんな都合良いわけねぇだろ!とはいえ今の所死亡フラグは叩き割ってますねェ!(にっこり)

 

 

 一つ言える事は最終決戦後まで行きましたって事っすね……つまりゲームクリアはしました。

 

 

 だけど鬼滅の刃RPGをやった事のある視聴兄貴姉貴や、原作の鬼畜っぷりを読了済みの方はわかると思いますが、定期的にワニります。

 

 

 ワニは鬼、はっきりわかんだね。

 

 

 ……まあこの後直ぐわかるよ。

 

 

 

 

 

 “鍛錬を始めて一ヶ月半経った、最初の時と比べて気絶するまでの長さも著しく伸びた、剣筋も良くなってる。呼吸も悪くない……一ヶ月半でここまで伸びるのか、すごいな、有一郎くんは”

 

 

 最終選別に向かわせても8割死なないかなってぐらいのステータスかな?一ヶ月半でここまで成長するのはさすがっすね。

 

 

 とはいえやっぱりというか、別のデータで無一郎くんを継子にした時の成長率と比べると……うん、天と地って程では無いですがやはり低い模様。

 

 

 まあ比較対象がバグらなかった縁壱さんみたいなもんだし多少はね?

 

 

 

 “今日はこれぐらいにしようとした所で、視線を感じた。やや遅れて有一郎くんも気付き、驚いた顔をした。そうか、彼が弟の……無一郎くんか”

 

 

 あ。見つかっちゃった。

 

 

 まあ遅かれ早かれ見つかるのは仕方(ないです)、どうするんやろかな?

 

 

 

 “有一郎くんは弟に私の継子だと隠している、私としては鬼殺隊や鬼などの事を説明したいが……今は有一郎くんの意思を尊重しよう。こう言う時の為に用意していた言い訳があるのだ”

 

 

 ん?(ん?)

 

 

 なんですかね?臨花ちゃんのこういう時の流れ、あんまり期待できないんすけど()

 

 

 

 “やあ、私は謎の剣士、たまたま山にきてたまたまこの少年に剣を教えていたのさ”

 

 

 

 自分で謎の剣士って言うのか……(困惑)

 

 

 臨花ちゃんってぽんこつだよね(かわいい)

 

 

 ……なんでこういう性格になったんだろう?いや、まあ年相応っちゃ年相応なのかもしれへんけども、もしやぽもが悪いのか?それとも真菰ちゃんが甘やかしたから?

 

 

 教えて不死川さん!や く め でしょ!

 

 

 

 “有一郎くんは呆れた顔でじっと私を見つめていた、はて?……無一郎くんは目を輝かせて「僕も教えて!」と言い出した所で有一郎くんが無一郎くんを連れて家の中に入ってしまったので、私も去る事にしよう”

 

 

 

 ジト目有一郎くんちゃん、絵になるな……

 

 

 このあとめちゃくちゃ誤魔化したって所で本日はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「僕が鬼殺隊士になる前の話について知りたい?」

 

 

 

 ある日の、束の間の平穏。そんな時に僕はそんな事を聞かれた。

 

 

 聞かれて、未だに鮮明に思い出せる記憶といえば、夏の始まりを告げる時期になった時、偶然物音に気付いて、寝ぼけた頭で起きた深夜の出来事だろうか。

 

 

 あの時の僕は何も知らなかったし、でも最近の兄さんは、少しだけ優しくなった様な、相変わらず強い言葉は変わらなかったけど、そんな事を思っていた時だ。

 

 

 剣の音だと気付いた時は、何か恐ろしいことが起きているんじゃないかと怖くなったのを覚えている、恐る恐る近づいて、音のする方へ向かうと。

 

 

 

 自分の兄が剣を構えて、知らない女の人と打ち合ってるのが見えた。

 

 

 

 直ぐなんとかしないとって思って、次に気付いたのは、その知らない女の人の持っている武器が「木刀」だった事だ、兄の方は本物の刀だった。木刀と本物の刀が打ち合っているのに、木刀は欠けず、折れず、保ったままだった。

 

 

 一体どれだけの事をすれば、ああなれるのか。あの技術をこの目で見た時、その人の繰り出す刀の一振り一振りが綺麗で、輝くように見えた。不思議な熱が灯るような気分になったのを覚えている。

 

 

 

 もっと見たいと思った時には、もうすでに終わっていて、それからすぐに知らない人が僕の存在の気づいて、兄さんも遅れて気づく。

 

 

 僕に隠れてなんで剣を教わっているのか知りたい、僕にも教えてほしい、そう思って話しかけようとした時、知らない人が口を開いた。

 

 

 “やあ、私は謎の剣士、たまたま山にきてたまたまこの少年に剣を教えていたのさ”

 

 

 

 ……あぁうん、そういう顔になるよな。兄さんも似た様な顔してたよ。

 

 

 その、あの人は鬼が関わる事以外は、なんというか、僕より天然というか、時折ぼやっとしてるんだ。

 

 

 でも当時の僕は一切疑わずに信じて、僕にも教えてよって言ってさ……なんで疑わなかったんだろう?今思うと警戒心がないよね、あの時の僕って。

 

 

 

 その時は兄さんが強引に僕を家に連れ帰って、久しぶりに口喧嘩をしたっけ、僕も刀を教えて欲しい教えて貰いたいっていうと、兄さんはお前は刀を持つな、俺の言うことだけ聞いてろって言って、僕が疲れるまで話し合ったのを覚えてるよ。

 

 

 

 それから半月、後から聞いた話だと、兄さんがあの人から修練をして貰ってから二ヶ月かな。

 

 

 その時期から僕は刀を教わった、ひたすらに、無我夢中に。何度も気絶した、苦痛で耐えられないんじゃないかって思う時もあった。

 

 

 あの人はそんな僕に熱心に教えてくれたし、優しくしてくれたし、それと同じぐらい厳しくしてくれた、今でも師範だと思ってるよ。記憶が飛びそうな度に、支えになってくれた。

 

 

 ……まあそれからは大した事じゃないから、僕の話はここまで。

 

 

 

 

 

 

 

「次は君の話が聞きたいな、炭治郎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……あの時、あのじめじめした夏、忘れもしないあの日。

 

 

 炭治郎には言わなかったあの日の情景は今でも忘れない。

 

 

 ……あの日の師範に……臨花さんに僕は少しでも追い付けているだろうか。

 

 

 

 それは未だに、霞のまま。

 




感想評価感謝感激!誤字報告助かります、ここすきもウレピイ

次回は日曜か無理そうなら来週の平日のどっかです。


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夏〜夏の終わりまで

間に合ったので続きです。


 てってーってー、るてっててー♪

 

 

 どうもぽもです、本日の食材はこちら(ドンッ!)

 

 

 はい、というとこで色街で取れた新鮮なホニャララというで、本日も捌いてイクッ!

 

 

 

 

 

 銀色のヤツで乾杯。ぽもです。

 

 

 前回は無一郎くんに見られて終了した所ですね、さてと……そろそろになるかな。

 

 

 今の時期は夏、テキストメッセージも「じめじめして嫌な空気になってきた」との事なので、ここ数日の間でほぼ確定で時透兄弟襲撃イベントが始まる事でしょう。

 

 

 

 まあいけるっしょ(慢心)

 

 

 

 っとゲーム画面に戻る前に、暫く見てなかった臨花ちゃんのステータス画面の方を覗いてみましょう。

 

 

 

【戌亥 臨花  階級<柱>

  能力値 トータル 柱(中)

  力>>>柱(中)

  技>>>柱(中)

  体>>>柱(下)

  速>>>柱(上)

  運>>>丙

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌161/200

  技術

  剣術186/200 抜刀100/100 仙術149/200 居合100/100 体術100/100 歩法160/200 気配感知137/200 暗器術169/200 交渉術107/200 鉄砲術119/200 育成49/100 薬学48/100

  技能

  応急手当 耐忍 対の先 常中(上) 心眼 奇襲反撃 明鏡止水 交渉巧者 分析 専心 研磨 掩護 転迷開悟 剣豪 覚醒 怪傑

  特殊能力

  『速度+』『抜山蓋世』『卓越技術』『艱苦奮闘』】

 

 

 

 んにゃぴ……上から見ていきましょう。

 

 

 と言っても能力値の変動は特に無し、技能も増えた訳でもないので、如何に上弦の弍、童磨戦がとんでもない成長を促したのか見てわかりますね。

 

 

 変わったところと言えば、技術「交渉術」の壁が越えました、壁越えの条件は「交渉難易度が高い交渉に成功する」です、有一郎くんちゃんとのやりとりがそれに当てはまったのでしょう、思わぬ所で壁越えに成功しました。

 

 そしてそれと同時に技能「交渉上手」から「交渉巧者」に変わりましたね、まあ低確率から中確率ぐらいの差ですが、旨味!

 

 

 ……てか二ヶ月間三日に一回は有一郎くんちゃんに稽古してんのに育成全然成長しないね????20ぐらいしか上がってないっピ。

 

 

 まあ得意不得意のマスクデータはオリキャラの『自我構築』発生時に出てくるとかなんとかってアレなので、不得意の部類なんでしょう。

 

 

 まあこればっかりは仕方ありませんので気長に成長が成長(ゲキウマギャグ)してくれる事を願いましょう。

 

 

 

 

 “真菰が「最近任務以外で何処かに行ってるよね、何処に行ってるの?」と聞いてきたので、継子が出来たので修行していると言うと、すごい顔をした。そんなに驚くことかな“

 

 

 

 てな事でゲーム画面戻りまして……言ってなかったんだ臨花ちゃん()

 

 

 そんな冨岡さんみたいな事しなくていいから(いいから)、いやまあ、継子出来たよ〜ってわざわざ言う事でもないか?

 

 

 この辺の判断は性格によりますね、不死川さんとか継子出来たとしても「認めてねェ」とか言って継子なの隠しそうっすね??

 

 

 真菰ちゃんは「ねえねえ聞いて聞いて」とか言って自慢しそう、しない?

 

 

 ……時期的にワンチャン炭治郎きゅんと知り合ってる可能性否定できないんだよな、まあ炭治郎きゅんの場合、紹介しようにも出来ない事情があるから話せないのかも知れへんけど。

 

 

 

 ”「私も会いに行きたいな」と言うので連れて行く事にしよう……例の正体不明の違和感の件もある、真菰の見解も聞くべきだ“

 

 

 

 言葉の最後に怒りマークがミエルミエル……有一郎くんちゃん逃げて!目つけられちゃったよ……どうしてくれるん?

 

 

 ここで真菰ちゃんが来てくれるのは地味にでかいね。そろそろ襲撃イベントが起こるはずですし、何が起きてもいい様に協力NPCがいると居ないとではやっぱり違いますからね。

 

 

 

 

 ”クロえもんから伝えられた任務を真菰と共に終わらせた後、有一郎くんに稽古をする為に景信山に着いた、日が落ちた霞のような山の特性は夏だからだろうか、ジメジメして、暑い“

 

 

 

 地味に任務終わらせました、襲撃の時間は夜なんで昼に山行っても意味ないし多少はね、任務の内容は……ンニャピ呆気なかったんで、カット。

 

 

 

 ”一緒に来ている真菰の表情が変わって、何か考える様に顎に手をあてて…私の勘違いではなかった事はこれで確かになった。それに最初に比べて違和感が変化しているように思える……まさか、居るのか(・・・・)?“

 

 

 む。

 

 

 ついに来たか?何が来るんすかね?

 

 まあ臨花ちゃんと真菰ちゃんに叶う相手なんて居ないんすけどね(慢心)

 

 てかぽものプレイスキルなら余裕なんすけど(油断)

 

 今のぽもと臨花ちゃんと真菰ちゃんに勝てるやつ、おる?(不注意)

 

 

 いねえよなぁ!(マイキー)

 

 

 

 

 上弦だけはやめろ繰り返す上弦だけはやめろ。

 

 

 

 “嫌な予感は常に当たる様に出来ている、だからこそ“この”感覚になった時、私は直ぐに行動を開始して、駆け出した。続けて真菰が私の一歩後ろに着いてきてーーーーその時、鈴の音が聴こえた“

 

 

 

 ヒョ?

 

 

 

 ”分断されたーーー!鈴の音が”血鬼術“だと気付いた時には既に視界の景色が変わっていた、何をされた?真菰は、いや、それより、鬼だ、鬼がいる。目の前の鬼だけじゃ無い、複数いる”

 

 

 

 ァァァァァァァァッァアァアアアア!!!!空間系血鬼術かよクソガァ!!!

 

 

 クソクソファッキンモブ鬼がコラ!

 

 

 マジで厄介すぎる、琵琶の音じゃ無いってことは鳴女じゃないって事なんで血鬼術が優秀なモブ鬼なんだろうけど。

 

 

 真菰ちゃんと分断されたのが痛いですね……詰む事は無いと見て良いですが、討伐速度が落ちました、=襲撃イベに助けに行くのが遅れるって事ですので、いやあ大変(大変なんて言葉で片付けられない)

 

 

 

 いやまって?複数?鈴の音の鬼だけでない?なんで徒党組んでんだよ

 

 

 

 ”鬼が言う「あの方が言っていた女はお前だな」と。そうか、鬼舞辻無惨ッ!上弦の弍を逃した時、薄々思っていたがやはり、目を付けられたか……!“

 

 

 は?!

 

 嘘だろおい!無惨様が無惨様(笑)してないんだけど!?ちょっとこれはマズイですまずいっすよまずいねまずい。

 

 

 ……いやでもこの鬼が弱けりゃ別に問題ねえか?いや目を付けられたって事実がやばいねん、遭遇率が上がるじゃねえか、死亡フラグが歩き出してんじゃね〜〜〜ェイ!!!

 

 

 “……真菰は強い、大丈夫。だけど時透兄弟が心配だ、鬼の気配は向こうにも感じてる。この目の前の鬼を撒いて助けに……いや、あの血鬼術は目の前の鬼の血鬼術のように思えない。先にそれを……ッ”

 

 

 ちょっまて急に戦闘始まるなおいばかやめろ回避しろ回避!

 

 

 

 “殺気を感じ、即座に離れて避ける、考え事をしてる暇もない……なら、私が今出来る事は、この目の前の鬼を屠り、その後に有一郎くんの元に向かうだけだ……ッ!”

 

 

 

 うぉぉおっぉだらぢゃばづゔぃゔぃゔぃゔぃゔぃめうあ時間制限少ねえぇ〜〜〜?!とんでもねえなおい!これが人のやる事かよ!いやこいつら鬼だった。テヘッ☆

 

 

 テヘッ、てなんだよ!(空飛ぶ非常食ボイス)

 

 

 

 “鬼に刀を向ける、重圧、殺気、それらがこの鬼は”一筋縄ではいかない“事を告げる、鬼舞辻無惨が特別、私に向ける刺客として血を分け与えたのか……肌感で上弦よりは弱い事はわかる、だが油断は出来ない”

 

 

 

 クソ強モブ鬼じゃねェか!ふざけるのやめます。

 

 

 

 “火を付ける(・・・・・)、私の守るモノを奪わせてなるものか……!”

 

 

 

 てな事で対戦よろしくお願いします。

 

 

 

 ちゃんとした戦闘はなんだかんだ久しぶりになりますかね?ゲーム画面を見ながら実況していこうと思います。

 

 

 今回の戦闘は時間制限付きの戦闘になります、多分これが0になると時透兄弟を助ける事が間に合わなかったって事になるんでしょうかね……ヒェ。

 

 有一郎くんちゃんは臨花ちゃんのスパルタ特訓で現時点で最終選別?余裕っす(笑)ぐらいの剣士に育ってます、原作で襲撃してきたモブ鬼ぐらいなら倒せると見て良いでしょう。

 

 にも関わらず、制限時間が少なく、しかもイレギュラーの様に戦闘が起きました。どう見ても下弦並みの鬼が徒党組んでます本当にありがとうございました(怒)

 

 上弦は居ないと思いたいですね……いやもしかしたらこの制限時間で解決しないと上弦が出てくるとかないよな。やめろよ。

 

 一番の問題は目の前の鬼を片付けても鈴の音の鬼が残ってる事ですね、正直これは真菰ちゃんにお願いするしかないです、運です。ふざけんな!

 

 でも真菰ちゃんなら何とかしてくれるってぽも信じてっから(豹変)

 

 

 

 無惨様がちゃんとラスボスとして動いてるの久しぶりなんで結構動揺してます、とはいえ臨花ちゃんの速さと能力値なら何とかなるはずです。

 

 

 真菰ちゃんの方は臨花ちゃんも言っていた通り、心配しなくても大丈夫と思いたいですね、下弦程度なら敵じゃないので、上弦と会ってない事を祈りましょう。

 

 

 ……てかこの鬼強いんだけど。

 

 

 

 

 ”やり難い、この鬼は泥状に変化する、何が起こるかわからない以上触れる訳にもいかない、それだけじゃない。確立した武術……技術で見れば、私の剣術と同じか?“

 

 

 

 身体変化系はこれだから嫌っすね、しかもかな〜り劣化した猗窩座さんみたいな動きするから頸斬る隙少ねえや。

 

 臨花ちゃんが負ける事は……まあないと見て良いでしょう、ただ隙が少ないせいで首を落とす所まで詰めれません。

 

 

 んー。

 

 

 

 この後の戦闘がどうなるかわからないからあんまり使いたくないし、後々の事考えるとやっぱ温存したいんだけど、そうも言ってられないか。

 

 

 ほなポチー!

 

 

 

 “この鬼、私をここに留める事を優先している、後一歩が届かない……前までの私なら打開策が無かった、でも今の私はあの時と同じじゃないぞ……!”

 

 

 

 

 時にしのぶさんと臨花ちゃんは仲が良く、技術:薬学を獲得出来る程に友好度を獲得しています。

 

 それに加え、カナエさんを助けた事により、なんと言う事でしょう、真菰ちゃんの次にしのぶさんの友好度は高いです。

 

 

 同期でほぼ最初の頃から仲良くしていた不死川さんよりもです、コレはびっくり!ぽもにっこり!(にちゃあ)

 

 

 これが戦闘面でどういう意味になるか?

 

 

 

 “私の投げ刀はしのぶ印の毒薬を塗ってある、しのぶは毒を使って柱まで上り詰めた、すごい事だ。尊敬する、だから……この毒の力は、この鬼がたとえ、鬼舞辻無惨から多く血を与えられた、十二鬼月相当の鬼であっても効く”

 

 

 

 おわり ってことだよ。

 

 

 

 “この瞬間、確実に生まれた隙に私は鬼の頸に刃を振るった”

 

 

 

 こんぐらっちゅれいしょん!討伐完了デスゥゥゥゥ……

 

 

 

 まあこんなもんすね、思ったほど強くない鬼で助かりました、いや臨花ちゃんが強いのもあるんすけど、ああでも毒使わなかったら時間切れまで粘られてた可能性微レ存だし……まあいいや。

 

 

 さっさと助けに行くわよ!

 

 

 

 “鈴の音はもう聞こえない、真菰が倒してくれたんだろう……やっぱり真菰は強い……!速く向かわなくては、まだ鬼の気配は無くなってない、時透兄弟が心配だ”

 

 

 

 制限時間消えねえんだけど、おい倒したら止まれよ!そう言う所だぞ技術スタッフ!

 

 

 間に合うか……?んゃぴ、もうしのごの言ってられん!全速前進!移動にも使える陸の型 紅昏燕連打じゃい!!!

 

 

 

 オォーーーーーーーーラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ

 

 

 

 オラァ!!!!ンダァ!!!!

 

 

 

 

 

 “……!見つけた……ッ!”

 

 

 

 やれっ!

 

 

 そこだっ!

 

 

 いけー!

 

 

 うぉおおおお!

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジメジメした暑い、蝉も鳴いている夏の夜だった。

 

 

 

「ーーーーーッ!なんだ……?」

 

 

 

 この二ヶ月で研ぎ澄まされた感覚が、俺を起こした。

 

 

 鳥肌の様なものが俺の体に伝わった、嫌な予感がする、俺は無意識から無一郎に見つからない様に隠していた、鬱陶しくも俺に剣術を教える女……戌亥から貰った刀を握る。

 

 

 戌亥は言っていた、夜は鬼が来るから、この山は何か妙な気配がするからと、会うたび、去る前に必ずと言って良いほど俺に言い聞かせた。

 

 毎回毎回言うものだから「本当にいるんじゃ無いか」と俺に不安を与え、あわよくばその鬼殺隊とやらに入れる算段なのだと思ってまともに聞いていなかった。

 

 

 

 ーーーーーー戌亥は正しかった。

 

 

 

 開けていた戸から、何者かが入ってきた。それが鬼だと気付いた時、俺は、今まで信じてこなかった出来事に、体が硬直した。

 

 

 

「あァ?何だってこんな貧乏な所に刀持ったガキがいやがんだ?」

 

 

 

 体が思うように動かない、二ヶ月俺は確かに剣術を学んだ、だからといって今まで生きてきた感覚はそう簡単に変えられない、戌亥にも言われた事だ、俺には突発的な出来事に対して硬直する癖があると。

 

 

 ……隣で、寝ている弟を見る。

 

 

 俺が、何もしなかったら、このまま体が動かないままなら。

 

 

 弟が、無一郎が、死ぬ?殺されるのか?

 

 

 そんな理不尽、許せるのか?

 

 

 

「まぁいいか、ぶっ殺してーーー」

 

 

 

 

「……死ぬのはお前の方だろ、鬼……!」

 

 

 

 

 そんな運命、受け入れられるかーーー!

 

 

 

 柳色(・・)の刀を抜刀と同時に駆け出して鬼の頸目掛けて斬りかかる、驚きつつも鬼は既の所で躱した。

 

 

 躱した、避けられた、どうする、どうすればいい、考える時間はない、この鬼が何をしてくるかわからない。

 

 俺より速かったらどうする、俺より強かったらどうする、ちがう、そうじゃない、何を教わった、何のために刀を握った。

 

 鬼なんて信じないと言いながら何故刀を振るった、全部弟を守るためだ。

 

 

 弟を守るために、次はどうすればいい、思い出せ。

 

 

 戌亥は何を言っていた?

 

 

 

 “ 私から教えられる基本の呼吸は四つ、その中で有一郎くんの最も高い素質は多分、風。その中でも基礎しか私は出来ないけど、君なら直ぐに覚えて自分のモノに出来るよ”

 

 

 

「グッ……アアアアアア!!てめえよくも俺の腕を!」

 

 

 

 そうだ、呼吸、呼吸を教わった。風の呼吸を教わった、たしか、こうだ、覚えている、体が、頭が呼吸のやり方を学んでいる。

 

 

 

「シィィァ……!」

 

 

 

 “うん、良いね。よく出来た、えらい”

 

 

 

 ……俺が風の呼吸を始めて成功した時、眠たげな目がいつもより開いて、よく出来たと褒める。

 

 ……それが両親を思い出させて余計に苛々させた、出来たから何だって言うんだ、何でそんな顔が出来るんだ、二ヶ月しか会った事のない、お前にとっても俺にとっても赤の他人同然なはずなのに。

 

 

 そんなお人好しが嫌いだ、だけど守る力をくれたのは俺も嫌いなお人好しだった。

 

 

 ……俺は初めて、心から師範(戌亥)に感謝した。

 

 

 

 

「風の呼吸……!弐ノ型 爪々・科戸風!」

 

 

 

 右肩へ刀を大きく振りかぶって繰り出す一撃、無数の爪のような攻撃は鬼が何かする前に頸に向かって振り翳し、その頸を落とす事に成功した。

 

 

 “上手くは使えないけど”と言いながらも俺に見せてくれた戌亥の風の呼吸の様には出来なかったが、それでも俺は、鬼という化け物に、命を刈り取る悪魔に、対抗して、倒す事が出来たんだ。

 

 

 

「な……なぜ……だ……」

 

 

 

 体が、元からいないものの様に消える鬼が何かを呟きながら消えていく、それと同時に、背後から声がした。

 

 

「ん……兄、さん?これは……」

 

 

「大丈夫、大丈夫だ。もう終わった、終わらせた、いいから眠れ、今日見た事は忘れろ」

 

 

「どういう、意味だよ、さっきの、何だよ……僕にも教えろよ……兄さんだけに……っ兄さんだけが、背負うなよ……!」

 

 

 

 その言葉に何か言い返そうとして。

 

 

 

 

 

 何か、とてつもないものがいるような、気配を感じた。

 

 

 

 

 

「こんにちは」

 

 

 

 なんて事のない言葉、まるで日常の中にいるかの様な言葉が。この非日常の中では特に異常で。

 

 

 振り向いた時にはすでに俺は家の壁が呆気なく壊れる一撃で外に飛ばされていた。

 

 

 

「兄さんーーー?!」

 

 

 

「ーーーーーハッ、ガッ……ッ」

 

 

 

「おや、死なない?咄嗟に受け身でも取った?」

 

 

 

 何をされたのかもわからない、ただ咄嗟に二ヶ月間体が覚えた受け身が、俺の命を守ってくれた、それでも体の芯に入って身動きが取れない、体が痛みから震える、倒れた体が起き上がらない。

 

 

 何だ、なんなんだ。

 

 

 さっき出会った鬼なんて、今目の前にいるこの存在に比べたら鼠と狼だ。

 

 

 灰色の髪に、灰色の着物、特に目に見えて異常なのは両肩に乗っかったまるで蛇の様にトグロを巻いた”肉塊“、それが口元を隠し、片方の瞳には×印、奥に見える数字は下。()

 

 

 それが何を意味するのか俺にはわからない、ただただこの鬼は、一回りも二回りも存在が上だということだけ。

 

 

 

「ごめんねえ、君達に何か恨みがあるわけじゃないんだけど……君達殺して、柱を炙り出したら、あの方直々に十二鬼月に戻してあげようって言われてさあ、そりゃあやるよね」

 

 

 

 聞いてるわけでも無いのにペラペラ話す、気色悪い、完全に下に見てる、いつでも殺せるからと、見下してる。

 

 

 視線を弟がいる方に移す……その場から動けないみたいだ、無理もない、俺と違って弟は何の訓練もしてない、それに俺よりあの鬼と近い、あの鬼の威圧感に、悍ましさを俺より近くで受けている。

 

 

 ……神も仏も助けちゃくださらないなら、俺が弟を助けるしかない。

 

 

 動け、動くんだよ、動けよ!……動かすには、そうだ、これも教わった、回復の呼吸、俺があの稽古で倒れ伏す度にいつも使っていた!

 

 

 

「フゥーーーー……弟から、離れろよ……!」

 

 

 

「あれ、もしかして鬼殺隊士?うーん?情報と違うな……まあいいや、どっちでも、それで何だっけ?この子から離れて欲しいの?」

 

 

 

 いいよ。

 

 

 

 

 ギリギリの命の最中、極限まで集中しているからか、僅かに、微かに、ほんの少しだけ、向かってくる乱雑な、ただ腕を振り下ろしただけの、たったそれだけなのに目で追う事が奇跡の様な速さの動きは。

 

 

 それでも、俺に教えを説いた人より俄然遅かった。

 

 

 

 ギリギリで受け止める、踏ん張るんじゃない、受けて、止めて、流す、そうじゃないと、刀が折れるから。

 

 

 次は、なんだ、そうだ、呼吸、速く、呼吸を繰り出ーーーー

 

 

 

 

「兄さ……ん?」

 

 

 

 

 

 あれ、なんで無一郎の顔が、こんなに近くにあるんだ。

 

 

 ……体が痛い、俺は今攻撃されたのか?何をされたんだ。

 

 

 

「はあ、やっぱオレ、弱いなあ、こんな餓鬼に受け止められるし、しかもそこそこ本気で投げ飛ばしたのに脚も腕も壊せないや。だから下弦のまんま……ああ!元だけどね、ははは」

 

 

 

「兄さん、兄さん!しっかりしてよ……!ぼ、僕、どうすれば」

 

 

 ……せめて弟だけでも逃さなければ。

 

 

 俺は、刀を杖にして、なんとか立ち上がって、無一郎を守る様に立つ。

 

 

「……ッゲホっ、ごほっ、ぁ……ぐ、うう、逃げ……ろ、遠くにいけ、はやく逃げろ」

 

 

「兄さんを置いていけるわけないだろ……!ぼ、僕も戦う!一緒に戦えば」

 

 

「無理だ、出来るわけ……ッは、はぁ……っ頼む、逃げてくれ、お前が生きて逃げれば、それで良いから」

 

 

「兄さんはどうするんだよ…!僕ーーー」

 

 

 

「あのさあ、ちょっとさあ、オレのことを忘れてないよね、なあ、ねえ、無視?むかつくなあ、てかさあ、お前らみたいなどうでもいい兄弟、早く死んでくれよ、どうせ誰も助けちゃくれないし早く楽になった方が身のためだよ?」

 

 

 

 

 ……ああ。その通りだ。

 

 

 どうせ犬死、この鬼にオレは勝てない、30秒も持たない、数秒で殺されて終わりだ、こいつの言う通り諦めた方が楽になれる。

 

 命乞いでもすれば変わるか?……無理だな、そんなのした所であいつを楽しませるだけだろう。

 

 

 

 ……ああ、そうだよ。誰も助けてくれるわけないだろ、だから俺が、弟を、無一郎を守らなきゃならないんだ。

 

 

 

「生きろよ……俺はお前が幸せになれれば、それでいいから」

 

 

「なんだよ、それ……!」

 

 

「優しく出来なくてごめんな」

 

 

「兄さん……!待って!」

 

 

 

 

 駆け出す。

 

 

 体のそこら中が痛む、自分でも何で走れるのかわからない、後ろに命を懸けてでも守らなきゃいけない人が居るからだろうか?

 

 

 

「おいおい、人がせっかく親切に……まあその方が楽しいか!」

 

 

 

 呼吸を使った一撃を放とうとして、肺が限界を達してむせた、それならもうひたすらに、振るうしかないと振るった刀は、肉塊に隠れて口元が見えないのに、ニヤついた様に見える鬼の振りかぶった腕で破壊される。

 

 

 ……ああ、くそ。理不尽すぎるだろ。

 

 

 

 ああでも、それでも、たとえ腕がもがれようが、下半身がなくなろうが、頭が潰されようが、最後の最後まで絶対にこいつを弟に近づけさせるものか。

 

 

 

 鬼の肉塊が迫り来る、まるで口の様に開いたそれを見て俺を喰らうのだと知った。

 

 

 ……ごめんな無一郎。

 

 

 

 

「ばいば〜い」

 

 

 

 

 

 向かってくる命の終わりに、せめて何かと折れた刀を振おうとした。

 

 

 

 

 

 

 瞬間。

 

 

 

 

 閃光の様な煌びやかな何かが割って入って、肉の塊を切り裂いた。

 

 

 

 

「は?おい、なんだ、おまえ」

 

 

 

 

「……い、ぬい?」

 

 

 

 

 

 “……頑張ったね“

 

 

 

 霞んだ視界じゃどんな顔をしているのかわからない、でもその声は、間違えるはずない、二ヶ月、よくわからない理由で俺に剣術を教えた、守る力を教えた、俺の……師範。

 

 

 

 “すぐ治療するから、もう安心だから“

 

 

 

 安心させる様に語り掛ける戌亥に何か言いたかった、あの鬼は危険だとか、無一郎はどうしてるとか、でも体が思う様に動かない。

 

 

「そうか!お前が!”煌柱“!あの上弦の弐を追い詰めた柱!」

 

 

 

 ”……だから?“

 

 

 

「お前を殺す!そうすれば下弦……いや上弦にすら!ッハハハ!ついてる、ついてるぞ、うん!やっぱオレは運がいい!」

 

 

 

 ”お前、もう黙れよ“

 

 

 

 

 微かに見える視界が、微かに見える視界でも、その刹那の一瞬に起きた出来事が、何が起きたのか遅れて理解した。

 

 

 斬ったんだ、戌亥が、知覚出来ない速さで、一瞬で鬼の首にトグロを巻いている肉塊をバラバラにしたんだ。

 

 

 でも、もう一歩の所で鬼が避けた、殺しきれなかった。

 

 

 

「は、はは、強いし速いしめちゃくちゃだ……まあでも、頸は斬られてないし、次は殺すよ、うん、殺せるさ、何たってオレの血鬼術はーーー!」

 

 

 

 “もうお前は終わった“

 

 

 

「ーーーーーな……え?」

 

 

 

 

 夏なのに雪の降る様なシンッ……とした静寂が、聞こえた様な音がした。

 

 

 視界に見えなかった、戌亥だけが気付いてた、多分、一瞬の間の、上空からの、真上からの刃。

 

 

「雪の呼吸……肆の型 羽衣霜雪(ういそうせつ)

 

 

 トグロがなくなって無防備になった鬼の頸が斬られて、雪の様に溶けてきえた。

 

 閉じかけている視界では足しか見えない、多分戌亥の仲間だろう。そいつが、やったんだ、俺が手も足も出なかった鬼を一瞬で倒した。

 

 

 これが、鬼殺隊。鬼を殺す剣士。

 

 

 

「お待たせ……私は周囲警戒、臨花はその子の応急処置」

 

 

 ”ん“

 

 

 

 ……もう意識がもたない。

 

 

 

 

 視界が完全に閉じて意識が落ちる、その最後に聞こえた声は俺を心配する弟の声と。

 

 

 戌亥の……師範の、優しい声だった。

 

 

 




てことでミスリード、騙されたね(にっこり)
時間制限に間に合わなかったら……ンニャピ

 次回はちょっとわからない……土日までには多分出ます。
ちょっと今コメ返し出来ないけど全部見てるよ!後で返します。


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総括〜二ヶ月経過まで

おまたせ。

続きです


     

     

  ■■■■■■■■

   ■    ■

   ■    ■

   ■    ■

   ■    ■

   ■    ■

   ■    ■

   ■    ■

 

 

 ネオムザンストロングアームムザンサイクロンジェットムザンストロング砲じゃねぇか。

 

 完成度たか……いや低いな、オイ。

 

 ムザンストロング2回言ったよ!あるわけねーだろこんな卑猥な無惨様!

 

 

 

 

 それがアリエール(消毒済み)かもしれない実況、はーじめーるよー。

 

 

 

 前回はかなりヒヤヒヤしましたが、はい。

 

 

 やりましたね。

 

 

 Foo!二人生存させた上に鬼殺隊入隊させれるぜオイ!!!

 

 

 いやあ……結果良ければ全て良しとはいえ、かなり危なかったな……てか今回も真菰ちゃん来なくて臨花ちゃん一人だったら間に合ってなかったし。

 

 

 真菰様って言った方がええか?そりゃあもう何処かのパンツ教の様に崇め奉って真菰神としてもいいんじゃないか?

 

 

 まあそんな半分ぐらいの冗談はさておき。

 

 

 何が一番厄介ってやっぱ空間系血鬼術でしたね、真菰ちゃんが倒してくれなかったら間に合わなかったです。はい。

 

 

 やっぱ空間移動系が一番相手してて鬱陶しいしムカつくわ……最終決戦で愈史郎くんいなかったらどうなったんやろか?

 

 真菰ちゃんどうやって倒したでしょうかね、こういう時視点別でどうなってたのか後から見たいんだけど……課金要素なんだよな。

 

 金払おうかな(チョロオタク)

 

 

 

 いえね、多分なんですが、無惨様的には「情報が本当か試すついでに育ててるらしい兄弟も殺すか」みたいな戦略でしょ。

 

 

 本気で殺す気なら上弦呼んでたやろし……いやそのまま頭無惨のままでいてくれ……。

 

 

 ただ今回に関しては無惨様、無惨様してましたね、実際臨花ちゃん一人だけならほぼ確実に間に合わなかったし、そうなるともう鬱でしたね。主にぽものメンタル的なアレが。

 

 

 

 相手自体は弱かったっす、最初のクソ強モブ鬼も言うほどクソ強の部類ではありませんでしたし、有一郎くんちゃんが手も足も出なかった元下弦っぽい鬼は血鬼術披露する前に真菰ちゃんの雪の呼吸で終わったし。

 

 

 ちなみにラストアタックを決めた真菰ちゃんの雪の呼吸、羽衣霜雪(ういそうせつ)は空中から雪混じりの霜が降りる様な結晶のエフェクトの、空中落下攻撃ですね。この肆の型は落下攻撃故に使い所さん?!が限定されるので久々に見ました。

 

 

 因みに空中からの攻撃の中で三番目に強いです。あの一瞬だけDPS臨花ちゃんより少しだけですが越えてました、臨花ちゃんも強くなったけど真菰ちゃんも大概やな???

 

 

 

 ……これ時間切れしてたらどうなってたんだろ、怖すぎるな。

 

 

 

 

 “夏が終わり、秋が訪れる。あの日から二ヶ月経った……気持ちの良い青天に、広い大地を一望出来る丘の山でこの二ヶ月を振り返った”

 

 

 振り返りもそこそこにゲーム画面に戻りましょカ〜ン⤴︎

 

 

 

 ”有一郎くんは……命に別状はない。手足も残ってる、だけど失血と極度の疲労により、三ヶ月は目を覚まさないと思った方がいいとしのぶに言われた。元下弦らしかった、無理もない。今はそのまま、休んでて“

 

 

 はい、という事で生存しました。やったぜ。

 

 

 有一郎くんちゃんは最終決戦の時まで生き延びてくれれば、始まりの呼吸使いの裏切り者さんに対してかなりの精神的苦痛を与えてくれるので、あ〜イイっすね〜^

 

 

 もちろん鬼殺隊士の中でも有数の実力者になってくれるので、Foo!キォチィー

 

 有一郎くんちゃんは特に無一郎くんとツーマンセルで行動する時に真価を発揮するので、基本的に兄弟で任務を熟すようにしましょう。

 

 

 逆に単騎での有一郎くんは下弦以上上弦以下なので、上弦に当たると死にます。その辺は気を付けようがないのでもう運です。

 

 

 兄弟生存の場合、鬼に対する憎しみが原作より強くないので怒りからの成長が見込めません。よってステータスは時々いるなんかよくわからんクソ強いモブ甲隊士とどっこいどっこいです。

 

 

 無一郎くんも同じ条件ですが、彼は何と言っても鬼滅の刃RPGにおいて、特殊能力【天才】【無限の可能性】【限界突破】の三つを唯一一人で持っている最強筆頭です。

 

 

 あ、縁壱さんは最強ではなく「バグ」です。或いはチートと言うべきか、あの人は一歩も二歩も上の次元に立っているとんでもない人なのであしからず。

 

 

 【天才】によって成長率が常に最高打点を叩き出し、【無限の可能性】によって戦闘によって得られる技能が最終的に全て取れ、【限界突破】で技術、呼吸の壁を最も容易く打ち砕きます。

 

 

 時透無一郎という存在はそれ程まで才覚のある少年だったということですね。

 

 鬼滅の刃RPGにおける壺クソ芸術家さん戦をやった方なら身を持ってわかると思うのですが、あれ手負の状態で単騎で倒すの割と縁壱してる。

 

 

 以上の事を踏まえて、無一郎くんは兄を殺された怒りが無くとも半年……いや半年もしない内に柱相当の実力になります。

 

 というか今回はしっかりと救出出来たのでうじの鬼にやられて生死の境を彷徨った一年か二年か、半年かの治療・療養の時間が消えたので、その分修行に充てる事ができる為、怒りからの急成長が無くとも十分元が取れます。

 

 

 

 兄上戦まで生き残ろう!頑張ろう!ね!

 

 

 

 ”あの日から無一郎くんは、兄を傷つけた鬼を許せない、自分達よりもっと酷い目に遭うかも知れない人々を助けたいと言って鬼殺隊士に志願した。それから数日後に稽古をしたが……“

 

 

 

 ”すごい。彼は天才だ。こと刀において……私より、誰より強くなれる可能性を持っている、五年も経てば私は確実に彼に抜かれる。稽古を始めて二ヶ月で私から教える事は殆どなくなった、後は経験だけだ“

 

 

 

 流石の臨花ちゃんもこれにはびっくり、動画の尺的に載せてませんがなんと臨花式スパルタ育成術を一ヶ月半で気絶しなくなりました(地に伏した数は数え切れませんが)

 

 

 ”無一郎くんも兄弟だからか、風の呼吸の適性が最も高かったが、私の呼吸を使いたいと言ってきかない……彼は確かに天才だがまだ早い、一度壱の型を見せてあげるだけに留めた“

 

 

 

 ちなみに無一郎くんちゃんは特殊能力【無限の可能性】により、適性外の呼吸も覚えられます。

 

 どんだけだよ、絶対開発に無一郎くんちゃん推しいるジャンアゼルパイジャン。

 

 

 とはいえ適性の高い呼吸を覚えさせた方が強くなるのは当然なので……臨花ちゃんと無一郎くんには悪いけど原作同様に霞の呼吸使ってね☆

 

 

 

 ”……あの戦いは、真菰がいなかったら私は間に合えなかった、真菰はすごい。それに……ありがとう“

 

 

 オ^

 

 

 ちょっとちょっとぽも以外の饅頭にデレてんじゃないわょ!

 

 あたいだって(画面外で)めちゃくちゃ(ポチポチ)したんだからね!

 

 べっべつに褒めて欲しいなんて(うるせえきもい)

 

 はい。

 

 

 

 “私が鬼舞辻無惨から命を狙われている事を柱合会議の時に報告したら、珍しく……いや初めて、お館様の纏った空気が一瞬だけ変わったように思えた。思い当たる節は無いかと聞かれたので、やはりあの上弦戦での出来事の中に、何か激情にかられた”何か“があったのかもしれない”

 

 

 

 うんまあ多分赫刀だね、トラウマ思い出されてキレ気味なんでしょう。

 

 

 まあ後一年ぐらいしたら山から降りた炭焼きの少年の耳飾り見て発狂するんすけどね(笑)

 

 

 

 

ドコドコドコドコ⊂((^◇^))⊃ドコドコドコドコ

 

 ねえねえ今どんな気持ち?ねえねえ今どんな気持ち?

 

ドコドコドコドコ⊂((^◇^))⊃ドコドコドコドコ

 

 

 

 

 思わずカバディーが炸裂しますが、あまりやり過ぎると本気出して殺しにくるのでこの辺にしましょう。

 

 

 

 

 ”だからと言って私がやる事は変わらないようで、引き続き精進して欲しいと言われた。勿論だ……必ず、鬼舞辻無惨を倒すと私は誓ったから“

 

 

 

 そうだねえ。

 

 

 ……あ、余談ですが、最近の鬼滅の刃RPG学会にて最終決戦前に鬼舞辻無惨を倒すルートを発見したらしいっすよ?まあ例によってとんでも難易度なのですが、その内容が「いやそれ思ってもやろうとは思わんやろガイ」みたいな内容だったので紹介します。

 

 

 まあ結論から言いますと。

 

「竈門炭十郎をプレイキャラにして縁壱インストールを果たし、確実に遭遇するタイミングの一家襲撃までひたすらにヒノカミ神楽を極めてどこかのタイミングで日輪刀を拾って無惨様を肉片諸共斬り殺す」

 

 です。

 

 

 はい、無理ゲーっすね(笑)TASじゃねーと出来ないっす(泣)

 

 

 ただ竈門炭十郎、つまり炭治郎パパは大正時代に於いて最も日の呼吸の適性が高く、生まれつき痣持ち、透き通る世界習得済みのとんでもキャラなので「もし鬼殺隊士に入ったら」のIf時空でプレイすると無双ゲーやってる気分で楽しいゾ〜これ!

 

 

 まあ病持ちなので動き回る代償に二、三年ぐらいしか活躍出来ませんが……カナシイ。

 

 

 

 さて、無事(?)時透兄弟を救出し、次にやる事といえばズバリ!痣の常時発現?ノンノン!なら透き通る世界への入門?ノンノン?えぇ?!なら赫刀に至らせるのかい?!チガウツガウ!

 

 

 じゃあ何だってんだい!はい。

 

 

 特に変わりません、イベント起こしです。

 

 痣、透き通る世界、赫刀は自分と同等か強敵戦での気付きがないと常時発動は無謀だと言っても過言ではないので後回しです。

 

 

 あーいえ、今の臨花ちゃんの状態と周囲の状況を鑑みて、透き通る世界に限っては別ですけど……まあ、機会があったらなのは変わらないっすね。

 

 

 何のイベント起こすん?ってな事ですが、もうこの時期なら二人とも(・・・・)居るはずなので、会いに行きましょう、片方は確実に起こせるイベントですし、片方も高確率で出会えます。

 

 

 それとそうですね、そろそろ派手神イケメンさんに技術「忍術」を習得させて貰いましょうか。こちらはぽもの予想だと六割ぐらいの確率で起こせるので、まあやってみましょう。

 

 

 無一郎くんちゃんは勝手にとんでもねえ無一郎くんちゃんになるのでやや後回し、まあ好感度稼ぎはしつつ、イベントが起きそうだなと思ったら回収していく感じで回します。

 

 

 有一郎くんが起き次第めちゃくちゃ稽古しようねえお姉さんとねえ(にちゃあ)

 

 

 

 まあこんなところですかね?ほなゲーム画面に戻りますか。

 

 

 

 

 “黄昏時だ、夕焼けは綺麗で、人の心を掴む何かがある。私はこの色が好きだ、黄金……というのは少し違うかもしれないが、なんとなく、昔から好きだった”

 

 

 はぇ〜そうなん。

 

 ちなぽもはやる事が終わらず、ブチチブリリリもびっくりの顔を洗面所でヴァシャアした後に化け物エナジーを買いにコンビニに向かう朝五時の青みがかったあの空が好きだよ(ニッコリ)

 

 

 いやごめん好きだけど我に返ると嫌いだわ(豹変)

 

 

 

 “夜になれば、鬼が出る……この歯車の様に重なった歪な循環を、私は必ず終わらせる。鬼舞辻無惨、お前が私を狙うと言うなら、私は……私だけじゃない、皆がお前を必ず地に落とし、頸を、手足を、存在全てを切り刻んで、それでも死なないなら太陽の元に晒して光の中で消し去ってやる”

 

 

 

 うお、久しぶりに強烈な臨花ちゃんだ……ブルブル

 

 

 

 ”私は今まで斬ってきた悲しき者達を誰一人忘れない、忘れた事など一回もない、彼らに、彼女達に報いる為に、必ずお前に鬼滅の刃を……”

 

 

 

 

 ほな再度†決意完了†した所で本日はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 暗い深夜、ジメジメとした夏の季節……もはや”鬼“となって季節の違いなど些細なことだが。

 

 

 私は光栄にも目の前のお方と共に行動する事を許された、もう二度もないと思って居ただけに、どうにも感情を抑えるのに苦労したが。

 

 

 

 

 

 

「全く使えない……元より期待などしていないが」

 

 

 西洋文化を取り入れた服を着たお方が呟く。

 

 

 

 

 

 

 景信山に無惨様(・・・)と私は辿り着いた。

 

 

 確か、鬼狩りの呼吸使いの子孫の抹殺と、現代の柱であり……業腹だが実力は確かにある上弦の弐の童磨を後一歩の所まで追い詰めた柱が居るとの情報だ。

 

 無惨様の情報に間違いなどない、絶対である。

 

 

 だからこれは先遣に遣わせた有象無象共がやらかしたのだろう。

 

 

 

「足止めも出来ず、あろう事か鬼狩りの末裔も殺せず……元は十ニ鬼月であったのにこの体たらく、時間稼ぎすらまともに出来ない。下弦というのは何故こんなにも弱い?私はいい加減、奴らの存在理由がわからなくなってきた」

 

 

 

 ……全くもって無惨様の仰る通りに、嘆かわしい事だ。

 

 

 下弦が終わりではない、下弦になってからが本番なのだ、鬼としての頂点はたったの六席しか空いて居ない、それを掴み取らなければ、何の意味もない。

 

 掴んだからと言って安心してはいけない、無惨様の為に身を呈してお役に立たなければならない。

 

 ここ最近の下弦は特に意識がまるでなってない。いつからこんなにも質が低くなった?私が鬼としての生を受け、粉骨砕身の如く動き回って居た江戸の時代はこんな酷いものじゃなかった。

 

 

 ……ああ、今でも思い出す。たった一人のあの江戸の柱に有望な鬼も実力ある鬼も全て皆殺された。鬼の情勢が一気に変わったのはあの辺りからだ。

 

 

 

「……鈴の音の鬼も死んだ、奴には空間を支配出来る血鬼術で青い彼岸花を探させようとした、だが結果はなんだ?弱すぎる、柱でもない鬼殺隊士にやられるとは……呆れて言葉も出ない」

 

 

 

 無惨様が此方に視線をやった、即座に平伏しようとした体を、無惨様が「いい」と短く言ったので、膝で立つ事にした。

 

 

 

「最初からお前に向かわせて居たらどうだ?発言を許可する、言ってみろ」

 

 

「……私は貴方様に拾われたこの命を以って、粉骨砕身の限りを尽くし、柱の命と鬼狩りの末裔の兄弟を滅していた事でしょう」

 

「ふん、必ずと言えないのは何故だ?言え」

 

「私は一度貴方様を失望させてしまいました、一度失敗した身で確実に成果を成し遂げるとお約束出来ない事を、どうか」

 

 

「そうだ、お前は敗北した、300年以上前の江戸時代に貴様は私の期待を背いた。ではどうする、機会を与えた今、お前は如何にして私の期待を取り戻す?」

 

 

「……私は自分の意思で動きません、貴方様の言う事全てが絶対です。それを踏まえた上で、次こそは貴方様の命令を成し遂げると、発言します」

 

 

 

「……元とはいえお前は上弦、過去の功績も兼ねて今の今まで存在を許していた、それがどういう意味かわかるな?」

 

 

「命を以って貴方様に今一度の機会に取り組む為です」

 

 

 

 無惨様が微笑む、私の発言をお気に召したようだ……私は心底からこの方の力になりたいと思っている。

 

 思うだけではない、上弦の肆(・・・・)であった過去は、一度の失敗で泡の様に弾けたが、それでも当時の……今も頂点に君臨する上弦の壱を師範とし、鬼狩りの集団の中核を次々と破壊してきた。

 

 

 三百年、生を許されてから今の今まで刀を握り技を高めた理由は、この時のためだ。

 

 

「私は二度もお前に期待はしない、だがお前は他の鬼共と違い、本心から私を崇め、感謝し、尽くそうとしている事を三百年前から知っている」

 

 

「そうだな……三年」

 

 

「三年だ、三年以内に洗柿色と薄桜色の小紋羽織の柱の女を殺せ、それがお前が失った私への期待と信頼を取り戻す唯一の機会だ」

 

 

 

 三年、三年か。

 

 

 三年も有れば十分です。

 

 

 

「御意」

 

 

 

 琵琶の音が聞こえた、お帰りになられるのだろう。私は頭を下げ、主人が帰るのを見届ける。

 

 

 去り際に、無惨様が一言、私にはっきりと聞こえる声で告げた。

 

 

 

 

「二度も私を裏切るなよ、稽葉(けいは)

 

 

 

 

 

 

 

 洗柿色と薄桜色の小紋羽織の柱の女、お前は私が殺す。私の命の恩人の障害であるお前を破壊する。忌まわしき鬼殺隊士をこの手で滅する。

 

 

 楽しみだ……お前を殺して私は過去を清算する。

 

 

 

 

 

 茜色の木綿羽織が風に揺れる。

 

 

 

 

「先ずは情報から集めようか」

 

 

 

 

 今までそこに居たはずのその鬼は、宵に紛れる様に真夜の中に消えていった。

 

 

 




時間切れしてたらこいつら参戦、バッドエンドです(は?)

感想評価、誤字報告等々感謝!ありがとうございます。ここすきもナオキです^

四日間暇な時間の殆どハラガミインパクトしてたんで貯め置きしてた話数が尽きたンゴ……()
日曜の夜に更新無かったら来週になりマづ


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イベント発生〜三連発まで

間に合いました続きです。


 

 

 俺の名前はぽも!ただの饅頭さ!

 

 そんなぽもが黒塗りの男二人に襲われて、腐った餡子を埋められちゃった!

 

 中身は腐れ饅頭、頭脳は竜崎の1000倍下!

 

 

 迷実況者!ぽも、ここに見参!

 

 

 

 ばい……ゲホッ!はい、ぽもです。

 

 

 声がおかしい?最近ぽもは少しだけ性能の良い餡子をインストールしたので、その為です。まあ慣れます。

 

 

 前回は時透兄弟襲撃事件から二ヶ月程経過した所ですね、これからはイベントを踏んでいくと方針を固めて終わったんでしたっけ。

 

 

 では早速イベントをおこしていきたいと思うのですが、闇雲にイベントを起こし過ぎてチャートが混雑になってしまい、一日の予定が重なってしまうと、その時にイベントを起こせなかったキャラの好感度が下がるのでここは注意です。

 

 なんなら一度起こせなかったイベントはキャラの好感度と時期によっては、その周回では二度と起こせません、フザケンナ!

 

 

 臨花ちゃんの成長にも繋がる重要なイベントを中心に、予定を被らせない様に起こしていきましょう。

 

 

 そうですね……ゲーム時間から来年の春、その時期ぐらいに煉獄さんが炎柱になるので、その辺りを区切りにしましょう。

 

 

 (一部を除く)イベントが起きて困ることは特に無いですが、それで緊急任務や経験値の上手い任務を逃すとマズ味なので、その辺で一度方針を考え直すといいでしょう。

 

 

 特に鬼滅の刃RPGはNPCが重要なイベントを起こしている時、連鎖してプレイヤーにも重要なイベントが起きやすいので、その辺も注意しましょう。

 

 

 

 てな事でゲーム画面、今回の最初のイベントは〜〜〜〜〜?????

 

 

 

 

 ”温泉は良い、身も心も綺麗にする。日本の外ではお湯に浸かる文化が無いと聞いたことがあるが、この極楽を体験した事が無いとはなんと勿体ない……ぶくぶく“

 

 

 テキストメッセージだけかよ!おい!みせろ!

 

 ぶくぶくすな!きたな……いや臨花ちゃんのぶくぶくは汚くねえわ。

 

 

 ”温泉から上がり、研ぎに出した刀を受け取りに向かう最中、気配がした方を見れば、珍しい色の蛇が私を見ていた“

 

 

 蛇?

 

 

 おや。

 

 

 

 “手の甲を差し出してみれば、蛇は私の手の甲に乗って、心地良さそうに寝てしまった……ふむ。蛇は食べたことはないが、おいしいのかな……いや、辞めとこう、この蛇の懐き方を見るに人が飼っている蛇だ”

 

 

 確定ですね、例のあの人ですわな^

 

 

 彼はこの時期……というより、実は臨花ちゃんが鬼殺隊士になってから一年後に会えるようになります、今まで会えてないのは……まあ運ですかね(?)

 

 

 

 

 “蛇を甲に乗せながら歩くと焦ったような目をした隊士と出会った、どうやら彼がこの蛇…… 鏑丸という名の飼い主のようだ、話してみると……なんというか、独特な話し方をする人だ、伊黒小芭内さんと名を名乗ってくれた“

 

 

 

 てことで恋柱ガチ恋勢こと、最終決戦で株が急上昇し過ぎたイケメンこと、ムッツリスケベさんです。

 

 彼は炎柱さんが現役の時に蛇鬼から助けられ、それから修行を経て、冨岡さんと同じように長く鬼殺隊士を続けて柱に至る人です。

 

 恐らく今回もその例に洩れず、煉獄さんが柱になってから一ヶ月か二ヶ月かぐらいの時期に柱になるでしょう。

 

 

 今回の周回では伊黒さんとは深く関わっている訳ではないので、原作水準の実力だと思います。

 

 普通に強いっす、柱の中では体の値が低めで、技の値が高く、速が基準値といった所ですかね。

 

 

 伊黒さんは原作でもあった様に、柱の中でも頭脳に秀でており、特殊技能の中にも『頭脳明晰』と、状況察知に優れ、味方との連携が上手いです。そのため友好度が低くとも連携の水準を下回らないナオキです。

 

 

 

 まあ仲良くなった方がメリットあるんで仲良くしよね〜^

 

 

 

 “途中まで道が同じだったが、伊黒さんも私も特に話す話題は無いので、話す事は少なかった。話した内容と言えば、どうすれば強くなれると言った話題だろうか“

 

 

 

 まあ臨花ちゃんも伊黒さんも基本的に受け身だし、話し上手ではないからね、そういう意味ではあまり相性は良くないねんな。

 

 

 

 ”自分の中の決意、想い、守りたい日常、鬼に対する怒りを強く持って万力の力で(・・・・・)柄を握れば、君なら自ずと強くなれる、そう言うと伊黒さんの肩に乗っかった鏑丸がゆらぁ〜っとした、満足したのかな……?”

 

 

 

 ゆらぁ〜っとした(とは)

 

 

 ちなみに伊黒さんと同期でプレイして仲良くすると、毒舌言いながら助けに来てくれたりネチネチ言いながら修行の相手になってくれたり飯食う時はじーっと見続けられたりと、伊黒さんファンが萌え死ぬ様な内容になってます。

 

 

 なお不死川さん、煉獄さんの次に序盤中盤の死亡率が高いです。

 

 

 がんばれがんばれ

 

 

 

 “また会おうと言って別れる……直感、だろうか。彼とはまた会えそうだ、次は同じ立場で”

 

 

 

 

 てな事で伊黒さんイベントでした、文通出来る友好度までは稼げなかったので、次会う時は柱合会議ですかね?伊黒さん野良鬼相手にピンチになる事全然ないから救出任務とかで会わないし……

 

 

 合同任務でワンチャン?

 

 

 

 さて次のイベントに進む前にぃ〜……コメ返しにいくんじゃョォン!

 

 

 

 

 

 Qクソ饅頭の一番上手く行った周回おしえてくんろ

 

 

 

 ぽもさんってよべな。

 

 

 今回の100周プレイを除くと、そうですね。やはり最終決戦時に初手で無惨様に遭遇したのにも関わらず炭治郎組が来るまで凌いでしかも地上戦で両腕失ったのに生存判定成功した50週目のデータですかね。

 

 

 でも上手く行った周っていうと違うかも、ゲームクリアまで進めなかったけど振り幅の全てが上振れまくったデータは63回目でしたね。

 

 

 キャラクリ時に呼吸の才能点と才能値をガバってたまたまランダムにしたのですが……なんと炎と水の適正値が初手から100/200とかいうトンデモになりまして。

 

 そんで、最初から呼吸の壁越えをしていると特殊能力に『天才』が乗るので成長率がはんぱねえ事になってしまうんですね。

 

 

 最終選別が終わった頃にはもう既に階級『丁』レベルでしたね?????意味わからん強い。

 

 

 無惨!お前がくたばって這いつくばるのが楽しみだ……勝った!喰らえ!とどめだ、メタリカァァァァァァ……となったのですが。

 

 

 

 無惨……上弦の壱に……メスを投げたな……(襲撃イベント、俺氏単独、相討ち)

 

 

 いや、オリキャラで戦国のバケモノさんに単独で相打ち出来たって事がもうとんでもない偉業なんすけどね、それさえなければ最終決戦時に無惨様に「おまえみたいな奴が二度も生まれるな!」とか言われてたかも?

 

 

 

 Q.冨岡さんに交渉系の技術や技能って覚えさせられるん?

 

 

 覚える事は出来ますよ、ただ『無口』『口下手』『交渉下手』のマイナス三銃士によって、覚えても成長しません。

 

 なんなら外伝の時よろしく、何かと一悶着あったりします、介護が必要です。

 

 

 そんな皆んなから嫌われているかもしれない水柱(本人否定)さんですが、実は誰よりも教え上手というマスクデータがあります。

 

 

 鬼滅学園で先生だからですかね(?)稽古などで相手になると中々に良い成長をさせてもらえます。イイネ

 

 

 

 Q. このゲーム本当に存在すうわなにするやめ

 

 

 

 ん?何か質問が来てたかもしれませんが消えてしまいました。

 

 

 なんでだろうなあ?

 

 

 そう、キミ、そこの視聴者。

 

 

 

 

 

 み て い る な ?

 

 

 

 

 という事でぽもの実況動画の真理に気付きそうになった視聴者兄貴姉貴はSAN値を1d10/1d100減らしてください。

 

 

 

 ほな一通り質問は返したのでほなゲーム画面。

 

 

 

 

 “秋も半ば、やや肌寒くなってきた頃に有一郎は目覚めた。あの時、もっと早く助けられなかった事を謝ろうとする前に「俺に剣術を教えてくれてありがとう」と言われて、謝ろうとした言葉を閉じた。有一郎くんにとって私の謝罪は……違うと思ったから”

 

 

 おっ^起きましたね。

 

 

 ただ戦線復帰にはまだ時間かかるかな……この一年は難しそうですね、でもステータス的には庚以上は間違いないはず。最終選別終えて無一郎くんちゃんと兄弟同士切磋琢磨してクレメンス。

 

 

 そんな無一郎くんは

 

 

 

 “少しばかり話して、無一郎くんが来たので席を外した。兄弟同士話す事があるだろうから、部屋を出て扉の横にいると、通り掛かったしのぶが手招きをしてたので、着いて行く事にした“

 

 

 んお?時透兄弟イベかと思ったらしのぶさんイベだった件について?

 

 

 なんでしょうかね?

 

 

 

 “しのぶによると有一郎くんは、今年の終わりには復帰出来ると言うそうだ。せっかくだからカナヲちゃんや他の継子達と稽古させても良いかと言われたので、有一郎くんが良いなら良いよと言っておいた”

 

 

 ん、カナヲちゃん以外にも継子いるのか……ああそういえば居ましたね。

 

 でも原作同様、鬼滅の刃RPGでも殆どの確率で全員死んじゃうんだよなあかなしいなあ……70回目の時は生き残ってたっけ?

 

 

 ああそうだ、その時のオリキャラと恋仲になりそうだったんだそのモブ継子、乙隊士ぐらいまで進められたけど何で死んだんだっけ、なんか普通にクソ強モブ鬼に負けた記憶が(ある)

 

 

 

 “……カナヲちゃん以外の継子に会った事ないよと言うと「機会が合わないからですね……?」と何故か少し焦った様な声で言っていた、なぜ?”

 

 

 多分臨花ちゃん式スパルタ稽古をさせたくないからじゃないかなあ^

 

 

 

 “……しのぶは蟲柱になってから敬語を使うようになった、カナエさんに似るようになったというべきか、しのぶの顔をまじまじとみるが、うん。いつみても顔が良い”

 

 

 顔だけで食っていけそうな人だから(多少はね)

 

 

 

 “じっと見つめていたら目を逸らして「ひ、久々に稽古でもしませんか?」と言われたので、望む所と返した。結論だけ言うと私の勝ちだった、悔しそうな顔をして敬語の外れたしのぶは久々に見た気がする“

 

 

 

 カナエさんが無念の死を遂げてないのでしのぶさんが良い成長の仕方してて良いゾ〜^‘これ!ちな臨花ちゃんの勝ちです、なんで負けたか明日までに考えといてください(プロサッカー選手風)

 

 

 いえまあ、総力的に臨花ちゃん柱の中で二番目か三番目に強いんで……それとぽものさいきょうむてきのはいぱー⑨プレイセンスっすかね(笑)

 

 

 

 ”……またしのぶは速くなった、特に突きの出の速さは防御するのでギリギリだ。この速さに強力な毒……しのぶもやはり“柱”なのだなと改めて実感した、彼女に負けないように、私ももっと強くならなければ“

 

 

 

 てな事で有一郎くんおはようイベントとしのぶさんイベントでした、しのぶさんのイベントは内容に関わらず技術「薬学」が上がるのでうま味。

 

 

 あ、質問来そうなんで先に言いますがまだ真面目系おせっかい美少女こと神崎アオイちゃんはまだ蝶屋敷にいません。

 

 タイミング的には無一郎くんの最終選別の後です。アオイちゃんと仲良くすると蝶屋敷の回復性能が上がるので仲良くし得です、はやくあいたいね。

 

 

 アオイちゃんは数少ない実機プレイ非対応キャラです、その理由は最終選別で心が折れてしまうからですね。

 

 鬼が怖いだけならまだ何とかなったのかも知れないんですが、同期にまごう事なき天才少年がいるので、その圧倒的才能に打ち拉がれたのもあると思います。

 

 そんなアオイちゃんですが、アオイちゃんと同期で同年代、水の呼吸でパーフェクトコミュニケーションを5回連続成功するとなんと、隊士として活躍するようになります。

 

 

 女たらし?いいや、純愛だよ。

 

 

 最終的に柱一歩手前ぐらいに成長するのでアオイちゃんのかっこいい姿が見たい人は狙ってみるのも面白いかもしれませんね?

 

 

 

 

 さて、余談も済んだ所でほな倍速止め!イベントや!

 

 

 

 

 ”ふと町を歩いていたら体調の悪そうな人が居たので声をかけると涙を流して抱きつかれた、むにゅとした。ええと、なんだろう。とりあえず落ち着いて欲しい“

 

 

 むにゅとした?

 

 

 それなんて甘露っぱい?

 

 

 

 ”話を聞いてみると自分を偽っているのが辛い、私のままの私が居られる場所ってこの世にないのか、と言ってまた泣きそうになったので手巾を渡した。鼻をかまれた……ああうん、謝らなくていいよ、あげるよ“

 

 

 この子と会話するとテキストが楽しくなるから好きだ……(伊黒さんこいつです)

 

 まあもうわかってると思いますがとんでもないもの(何がとは言わない)をお持ちの甘露寺蜜璃さんです。画面では珍しい黒髪ですね。

 

 この時期ではまだ隊士にすらなってなかったのか……煉獄さんが柱になる時期が来年春程なので、これから鬼殺隊に入る感じですかね。

 

 

 

 “自分を偽る必要なんてどこにもないと言うと「でも私、本当は髪も桃色だし……」と言うので、それを言うなら私だって銀色の髪だよと言うと「力だって男の人よりあるんだよ?」と言われたので私も一般男性よりは力はある方だ、それを偽ろうと思った事は一度もないよ“

 

 

 まあ鬼殺隊士やってれば(そりゃそう)

 

 臨花ちゃんは鬼殺隊士の家系だから尚更筋肉の付き方が一般人とは違いますわな、まあ甘露寺ちゃんみたいな体質的なアレじゃないけども。

 

 

 

 ”「私が私のままでも添い遂げれる殿方はいるかなあ?」……ふむ、むむ?そういう話だっただろうか?ええと、ごめん。それはわからない、その、そういうことには疎い……です“

 

 

 

 です?!(草)

 

 

 今までで一番動揺してないか?臨花ちゃん、いやあ新たな一面もかわゆすなあ(にっこり)

 

 

 

 ”視線に気圧されて、慌ててどういう方を探しているのかと言うと「私を守ってくれるような強い殿方!あなたは?」私?……考えた事なかった「えぇ?!勿体無いわ!」そう言われても……“

 

 

 臨花ちゃんの好みタイプが聞けるってマジ?!

 

 

 実際どんな人が好みなんだろう?ちょっと興味あるからぽもにも教えて(教えて)

 

 

 

 ”うーん……好み、好みの人か……思いつかない、私の話は今は置いておこう。この子の問題を解決すべき。とは言ってもどうすれば良いのだろう?むむ……真菰が居ればこんなに悩まなくて良いのに”

 

 

 おい!教えろや!

 

 

 ままええわ……(テンションガタ落ち)

 

 

 

 “強い人、か。鬼殺隊士ならそういう意味では多いかもしれない。でも……言い悩んでると「私ね……人の役に立ちたい、私のままで」と呟くように真剣な顔で「どうかなあ、私に居場所、あるかな?」と私の目を見た”

 

 

 

 うおっととととちょいまちここで選択肢くると思わんかったンゴ、イカ食ってたゲソ。

 

 

 んにゃぴ……二択?

 

 

 はぇ〜〜〜鬼殺隊に誘うか否か選択できるんかあ、こういう時は臨花ちゃんが悩んでる時にプレイヤーに丸投げしてくるですが、そうか臨花ちゃん迷ってるんか。

 

 

 ぽも的にも、正直言うと甘露寺ちゃんには日常の中で穏やかに生きて欲しいんで鬼殺隊に誘わない選択肢はありなんだけどね。

 

 

 伊黒さんには悪いけどここは誘わない選択肢するかぁ〜〜〜〜〜メンゴメンゴ!たわわちゃんの活躍を見たい方はごめんね!そんなわけでポチッとな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 したのが18回目の時の周回です、その周ではその選択肢を選んだ七ヶ月後に甘露寺ちゃんと再会しました。

 

 

 夜に。

 

 

 はい、鬼になってです。

 

 

 あの時のショックはもう……なんというか、続ける気無くなって甘露寺ちゃんの餌になりました、はい。

 

 何がってプレイキャラの事忘れてるのが一番キツいっすよね、覚えてすらないってマジかよってなりました、てかその時のテキスト見ると家族も食ってるみたいで尚更キマしたね。

 

 

 

 そういう罠が鬼滅の刃RPGには沢山あるので要注意です、ぽもはもう慣れました(慣れてない)が、感情豊かな人は失禁しチャ〜ゥ⤴︎

 

 

 

 そんな過去があるので鬼殺隊に誘いますほな伊黒さんと付き合っちまえよ!ポチッとな!

 

 

 

 

 

 

 “……わかった、なら私が貴女の居場所になってあげる、ついて来て”

 

 

 

 

 いや臨花ちゃんさん!?直訳し過ぎて捉え方によってはとんでもないですよそれ?!

 

 

 

 “「ひゎ!わ、わわわ私そういうのじゃないわ!……でもかっこいい……ときめいちゃった……惚れちゃう……へ?いきなり手つなぎ!?まってまって!私戻れなくなっちゃうわ!だ、だめー!」“

 

 

 

 

    _/ ̄/_  

   /__  _/  

  /__  __/  

   /_/   

   / ̄ ̄ ̄ ̄/ 

    ̄ ̄ノ /  

      ヽ、_/   

     /__7 ./''7

     /__7 ./ / 

     ___ノ / 

    /____,./  

 

 

 やったぜ。

 

 

 

 てなことで恋に生きる女の子を落として試合終了、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 ある日の、春の夕暮れ。

 

 

「……ってね!最初は驚いちゃった!まだ心の準備も出来てないのに〜〜って!」

 

 

 

 ……何をやっているんだ煌柱は。

 

 

 口には出してないが多少尊敬していたものが少し消えたぞ。

 

 

 俺と甘露寺は同じ任務で里に来ている、この辺りに鬼の形跡があるということで、調査が一段落したので食事処で休息をしていた。

 

 

 甘露寺の食べ方は見てて気持ちが良い、俺はそこまで食べられないから、美味しく食事を頂く君が好きだ。

 

 

「でも嬉しかったなあ〜……思い出したら会いたくなってきちゃった!」

 

 

「……俺から言っておこうか」

 

 

「んー!大丈夫!私、臨花ちゃんのお家知ってるわ!」

 

 

 いや、いきなり家に押しかけたらびっくりすると思うのだが。そもそも居るかどうかも定かでないのでは?

 

 

 ……い、言うべきか?これは言った方がいいか?だがはっきりと言って悲しんでしまったらどうする、どうすればいい鏑丸、こういう時はどうすればいい、教えてくれ。

 

 

「あ、でも臨花ちゃんは忙しいからお家に行っても会えないかもだわ……!」

 

 

 気付いてくれた、よかった……。

 

 

「そうだわ!なら真菰ちゃんに会えば臨花ちゃんにも会えるはずだわ!」

 

 

 

 それは結局……どうするんだ、変わらないのでは。

 

 

 ……次、戌亥に会う機会に教えておこう。

 

 

 

「そうだわ、伊黒さんは臨花ちゃんとはどうやって知り合ったのかしら?」

 

 

「……初対面は確か、刀鍛冶の里だったな、珍しく鏑丸が俺から離れるから、追っていくと煌柱が手の甲に乗せていた」

 

 

「はわ……すてき!」

 

 

「その時は気付かなかった、後から……俺が柱になって、そこに居た時に気づいた、あの時出会ったのが上弦と戦った柱の一人だと」

 

 

 

 俺は基本的に一人で動く、鬼殺隊内での情報もその時は重要視していなかった。煌柱は他と違って主に危機に瀕している隊士の助太刀や、特定の……お館様に直々に命令された任務を主にこなす。

 

 

 鬼との戦いで危機らしい危機は柱になるまで無かった、傷も深く負うような事もなかった為に、蝶屋敷に行く事もない。会う機会が無かったのは、そういう理由からだろう。

 

 

 

「一緒に戦った事はあるのかしら、知りたいわ!」

 

 

 そんなキラキラした目で見られてもな……。

 

 

 

「一度ある、俺の担当地区と被った時だ」

 

 

 

 そうだ、あの時だ。

 

 

 未だに記憶に覚えている。

 

 

 

「その話はまた今度にしよう甘露寺、そろそろ夜が来る」

 

 

「はわ!そうだわ、伊黒さんの足を引っ張らないようにしなくちゃ!」

 

 

「甘露寺は良くやってる、柱の枠が残っていたら柱入りも出来てた実力だ」

 

 

「やだそんな、嬉しいわ!素敵!」

 

 

 

 お世辞だと思われてるだろうか、俺は本当に思っているんだが。甘露寺は『甲』隊士の中でも桁外れだ、いつでも柱になれる実力は既に持っている。

 

 

 俺と、柱と同等の実力を持つ隊士との合同任務、油断も慢心もしないが、万が一もないだろう。

 

 

 仮にあったとしてもその時は、君は俺が守る。

 

 

 

 

 俺と甘露寺は食事処を後にして、鬼殺隊の責務を開始した。

 




感想評価、誤字報告等々ありがとナス〜!ここすきも見てるで!

次は水曜から金曜の間のどっかに出します。


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危険三銃士〜四年目春まで

ほな続きです。


 

「ああ」

 

 (そうだ。ぽもたちが今まで積み上げてきたもんは全部無駄じゃなかった。これからもオリキャラたちが立ち止まらないかぎり道は続く)

 

 

 

 キイィィィィ……(十二鬼月の乗った車が来る音)

 

「!」

 

 ばん!ばん!ばん!ばん!

 

(無惨様が下弦を間引く音)

 

「ぐわっ!」

 

「ぐっ…!」

 

(巡り巡ってぽもに風評被害)

 

「ぽも!?何やってんだよ!ぽも!!」

 

 

 

 

 止まるんじゃねえぞ……

 

 

 

 止まらないぞってな事ではい、ライドォンぽもです。

 

 

 前回は臨花ちゃんが一人の恋娘を落として終了した所でしたね。

 

 

 いやまあ、あの後すぐ誤解だって事に気付いたと思いますが、これにはおばみつ派もにっこり。

 

 

 かなしいかな、りんみつはないんだ。諦めてくれ。

 

 

 

 さて今回もイベント祭り……祭りっていうほど起きてはないですが、イベント回です。

 

 

 イベント上映会開始!とする前にちょっとした小話、鬼滅の刃RPG鬼殺隊士プレイの中盤戦、丁度今の臨花ちゃんぐらいの時期で「会ったらやばい」方々を紹介したいと思います。

 

 

 究極生命体(笑)や、アットホームな職場の役職持ちの方々は言わずもがなでしが、その他にも数名いるのでそのキャラをかる〜く触れていくお!

 

 

 

 まず一人目は炭治郎きゅんと出会ってない時期の「珠世」さんです。

 

 

 というのも珠世さんと出会ってしまったら殺す殺さないに問わず、珠世さんが拠点を変えてしまい、炭治郎きゅんと出会わなくなってしまう可能性大だからですね。

 

 炭治郎きゅんと珠世さんが邂逅しなかったら詰むので、これだけは辞めましょう。同様の理由で愈史郎とも会ってはダメです。

 

 

 まあこれは簡単に対策出来ます、浅草付近に向かわなければ良いだけです。それでも会う時はどうしたって会うんで諦めましょう……まあ殆どありませんが。

 

 

 

 二人目……いや二人目って言うのは間違いですね、二つ目ですが『青い彼岸花の生息地』に向かわない事です。

 

 

 これはまあ、狙わないとそもそも行けないのでわざわざ気にする事じゃないのですが、時折偶然が重なってふらっと突き止めてしまうので、あーこれちょっとやばいかも?って思ったら行動を変更しましょう。

 

 

 というのもこの時期の無惨様は鬼殺隊士にお熱です、そんでもってちゃんとラスボスするので、鬼殺隊士の情報を得てからの行動がゲーム補正も相まってガチです。

 

 鬼殺隊士が彼岸花の場所を突き止めたって事が無惨様に伝わると、直々に無惨様が出陣なさるので、死にます。

 

 

 救いはないのですか〜?(メイショウドドドド)

 

 

 てな事で注意しようネ!

 

 

 

 三人目は元上弦ですね。ソロで会うと多分勝てないんじゃないかな、強いんだよなあのキャラ。

 

 

 『元上弦』は時代によって違いますが、大正時代の元上弦はシンプルに強いし、何より一番ムカつくというか強い所というのが精神的な隙が一切無いんすよね。

 

 

 国士無双さん(ロン!)しかり、修羅さん(ツモ!)のような精神的に付け入る所はないので、弱体化に期待出来ません。

 

 

 無惨様の配下にしては珍しく、ちゃんと心から従ってます、こんな脳が五つあって肺が七つあるバケモンに従うとかマジ?!とか煽っても「はいそうですけど」で終わりです。

 

 

 ……いやあちょっと、怖いっすね。無惨様に臨花ちゃん目つけられてんだよな、ワンチャンあるんだよ。

 

 

 

 まあ単独で会ったら逃げよう!勝てない試合はし(ないです)

 

 

 

 

 

 “冬になった。私は冬は好きじゃない、だからといって夏が好きか、と言われると返答に困るが……この時期は苦手だ。冬は寒さと共に人の体温を奪っていく、私の火は、冬を、氷を溶かせるだろうか?“

 

 

 んにゃぴ、初見殺し筆頭格とはもう戦う予定は(ないです)

 

 臨花ちゃん相手だともう油断も慢心もしなそうだし、付け入る隙が無くなったので成長次第で相打ちは出来るかもしれないけど確実にシンジャウシンジャウ……ヤバイヨカナリヤバイヨカナリヤ

 

 

 エンカウントしたくねえなあ、一生胡散臭い宗教で閉じこもっててくれねえかなあ(願望)

 

 

 

 ”……ここ最近、鬼殺隊士全体の水準は著しいと言って良いほど上がった、生存力と言えばいいだろうか、私の手が間に合わず、殉職する隊士は……悔しいがいる。それでも、一年前と比べれば、その数は目に見える程に減った“

 

 

 

 主に臨花ちゃんと真菰ちゃんが救援に手を回してるので多少はね?

 

 

 全体の水準で言うと階級” 丁“ですねぇ!上から四番目の位置がモブ鬼殺隊士の水準レベルです。

 

 

 原作の基準が庚程度なので、とんでもなく上がってます。コツコツ続けてる甲斐があったねやったね臨花ちゃんともだちふえるお

 

 

 とはいえ所詮モブ、来年以降も生き残っているかと言われるとんにゃぴ……ナオキです。まあ水準が高ければ高いほど最終決戦の時の総力戦で時間稼ぎしてくれますし、徒党を組めば下弦討伐も夢じゃないんじゃないかな(鼻ほじ)

 

 

 

 ”優秀な隊士も増えた、お館様からの命令もある……来年からは鬼舞辻無惨の痕跡を探る、上弦の動きも掴められたら、今度こそはこの刃を届かせる“

 

 

 臨花ちゃんの任務の優先順位が少し変わりましたね。

 

 

 え?いや、ぽもはそんな事したくないので上弦が潜んでいそうな所に臨花ちゃんを操作しませんよ。ええ。

 

 

 勝手に動かないでね★だめだよ♣︎やめて♡やめろ♦︎

 

 

 

 ”考え事をしながら、冬の夜に蝶屋敷に訪れた。この時間に来るのは……初めてか、基本夜は任務だ。理由と言える程の理由はない、ただ何かに誘われる様に向かうと、月を見つめ、ぼおっとしているカナエさんを見かけた“

 

 

 

 おん?カナエさんイベかな?

 

 

 何かあるか?……やっべぇ〜^ちゃんと助けられたの今回が初みたいなもんだからぽもの情報全然ねぇ〜^

 

 

 

 ”隣に座る。カナエさんは……前と比べれば、静かになったと思う。見守る様な眼差しが更に強まったと言うべきか、ただ今に限れば、いつもの眼差しはなくなって、遠くを見る様な眼差しで月を見ていた“

 

 

 

 うーん。

 

 

 死期悟ってそう、もうそろ死んじゃうのか?

 

 

 かなしいなあ、原作と違ってカナエさんが死んでも蝶屋敷の面々は心の整理が付けられそうだしカナヲちゃんも涙流すかもしれませんね?いやまあ、うん。

 

 

 生存させれたとは言え、やっぱこの辺はどうにもならないっすねぇ。

 

 

 

 ”もう、長くは無いんだろうな“

 

 

 

 ”目を細めて、集中して透き通って(・・・・・)見て、確信した。来年の内に、きっと……“

 

 

 

 やっぱそうだよねえ……ん?

 

 

 ん?ちょいまち。

 

 

 

 

 

 今透き通る世界使ってた?

 

 

 

 ファ?!いつのまに使えるようになってんねや!いや、ステータスに反映されないのを見るに多分戦闘ではまだ使えないんだろうけど、入門自体はできるようになってんのか臨花ちゃん?!

 

 

 ……思えば最初目覚めた時もソレを匂わせるテキストしてたなオイ!良いぞォ〜これ!この段階で戦闘で使えるようになったら悲鳴嶼さんと並ぶんじゃないか?

 

 

 鬼殺人生!

 〜ぽもの育てた愛娘がいつの間にか想定より強くなった件について〜

 

 

 

 “私の目線に気付くと「わかっちゃう?皆には内緒にしてね、最後まで笑っていたいから」と穏やかな顔で、頭を撫でられた”

 

 

 はかねぇ……はかねぇ……

 

 

 

 “私は何も言わずに頷いた……知るのは、私だけでいい、だから謝ろうとしないで、謝ることじゃない……そうだよね、カナエさん”

 

 

 

 

 んー……イベント的には特に何か得られるイベントじゃないか。

 

 

 まあ集中して頑張れば透き通る世界に入れる事が確認出来ただけでも、ヨシ!(現場猫感)

 

 ほなら今年中には戦闘で使えれたらいいなあって事でちょいと意識して戦闘しますか。

 

 

 ……おん?まだイベント続いてんな。

 

 

 

 “そろそろ帰ろうと思った時、カナエさんが口を開いた「……臨花ちゃん、お願い事、していいかな?」うん、いいよ”

 

 

 

 “ーーーーーーーーーーうん、そっか。わかった……カナエさんのお願い、ちゃんと心に火を付けた(・・・・・)よ“

 

 

 

 【悲報】ぽも、仲間外れにされる【まじかよ】

 

 

 あ、技能取った、やったぜ。

 

 

 はえぇ〜初めて見ました、しのぶさんの発生するイベントを最後の方までやり遂げると似たような技能貰えるけど、そのカナエさんバージョンかな?

 

 カナエさん生存特典みたいなモンっすね、効果も悪くないしシンプルに旨味!

 

 

 何の技能かって?それは次ステータス載せる時のお楽しみという事で。

 

 

 カナエさんイベントでした、多分以降イベントと言える内容はカナエさんとの間ではなさそうですね……来年の冬は越せないんだろうなあ。

 

 せめて秋までは生きていて欲しいですねえ、カナエさんがお眠りなさると鬼殺隊の全体の士気が一定期間下がって死亡率上がるんで、それ春とかにやられるとこの時期の下弦の弍の被害者がフエウフエウ……フェンフェン……。

 

 

 

 ……はい。

 

 

 次に発生したイベントはゲーム内時間で年明けて三ヶ月後の春です、その間にやっている事といえば任務!任務!休憩!時透兄弟と稽古!柱同士での稽古!真菰ちゃんとデート!しのぶちゃんと薬学研究!偶にカナヲちゃんにスパルタ!

 

 

 てな感じで特に見るような内容じゃないので、動画の尺が足りないですね???

 

 

 

 困ったなあ、あ、そうだあ!

 

 

 み〜な〜さ〜ま〜の〜た〜め〜に〜〜〜〜〜(ねっとり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オリジナルキャラクター操作時に於ける『自我構築』について軽く解説しましょう。

 

 

 何だかんだ今回の周回プレイ動画ではさらっとしか触れてなかったので、この辺でおさらいも兼ねて話しますか。

 

 

 そもそも『自我構築』とは、つまりは性格。感情や心の様なものが、長くゲーム内で生存していると芽生え、テキストメッセージが豊かになっていくという、それなんて超技術???と言いたいシステムの事です。

 

 

 これの何が凄いって似ている自我構築はあっても「全く同じ自我構築は絶対に出来ない」という事ですね、これにより長く鬼滅の刃RPGをやっているぽもや他プレイヤーを飽きさせないようにしているんですねぇ〜^

 

 

 はぇ〜って口が開くのも無理ないっす、ぽもも今でもそんな感じで口開いてよだれ流しながらプレイしてます(きたない)

 

 

 

 自我構築の発生したキャラはこれまでの行動、経験、生まれ、それから適正の呼吸で得意不得意や、話し方が決まるようですね????

 

 

 ……いや、まあ。だからって臨花ちゃんの性格は結構稀っす、よーまあこんなにかわいらしくなっちゃって……(おやごころ)

 

 

 中には自分の事を暗黒の世界から転生してきた邪気眼の使い手だと思っている成人一般鬼殺隊士とかになったりもしますね。

 

 そうなるとテキストメッセージが長いしめんどくさいし疲れるので、厨二病系になるとぽもはちょっとどんよりします。最初は面白かったけどね、流石にね。

 

 

 無惨様は「自我構築-無惨-」と別枠でその辺のシステムが一から組まれてるとかなんとか、ある意味愛されてますね、ぷぷぷ(笑)

 

 

 

 自我構築が発生するか否かで生存率やプレイ時の楽しさ、そして何より「覚醒」できるか否かに関わるので何らかの理由がある場合を除けば起こし得です。ビバ!

 

 

 

 ……お、そろそろかな?ほな画面に戻りまひょ^

 

 

 

 

 ”三月……もう、鬼殺隊士として暮らすようになって四年……長い様で短い様な奇妙な感覚だ……おっと、考える前に目の前の事に集中しないとな……私が上の空だと、無一郎くんが拗ねてしまう“

 

 

 

 特訓イベですね……そろそろ最終選別行くかな?

 

 

 ちな無一郎くんちゃんが今まで行ける実力あったのに最終選別に向かわないのはシンプルに兄貴待ちです、これが逆に有一郎くんちゃんだとスタスタと弟置いていってさっさと最終選別に向かうので、性格的な理由ですね。

 

 

 うーん兄弟愛^

 

 

 

 ”有一郎くんも無事に戦線復帰を果たした、以前より強くなった……特に二人の連携は目を見張るものがある、私と真菰とはまた違った連携力だ、阿吽の呼吸から繰り出される連携は、将来的に私一人では太刀打ち出来なくなると確信する程に整っている”

 

 

 

 最終的に上弦の壱に五体満足のまま時間稼ぎ出来るようになるからね(決着はつかない)

 

 今でも全然通用しますね、もし手鬼が最終選別にいたらこの時期で倒してんなって思える連携力っす。

 

 

 

 “稽古もそこそこに終わらせて、そろそろ最終選別に向かおうと言うと無一郎くんは元気よく「はい!」と言ってくれ、有一郎くんは「……ああ」と肯定してくれた。私は二人に自分の呼吸を使わせる事は出来なかったけど、二人が初めての継子でよかった”

 

 

 

 んにゃぴ……あの臨花ちゃんがお姉さんになってる……。

 

 

 

 ん?

 

 

 あれ?

 

 

 

 なんか画面の左側下にちらっと見覚えのある髪色が見えるねえ?覗いてのかな?

 

 

 

 “……?真菰だ、何で隠れてるのだろう?あ、声をかけようとしたらいなくなってしまった、何だろう?わかる?有一郎くん「は?いや、俺が聞きたい」むむ……そっかあ”

 

 

 

 お姉さんしてる臨花ちゃんにくらっときたんでしょ(半分適当半分本音)

 

 

 おもしろちわわちゃんはさておき、ついに時透兄弟が正式に鬼殺隊士になりますね、臨花ちゃんの育成技術ではまず味でしたが、時折真菰ちゃんや冨岡さん、それになんと珍しい事に悲鳴嶼さんが稽古をつけてくれたので、才能も相まってかな〜〜〜り今の時点でも強いです。

 

 

 今年の夏の真っ最中か終わるぐらいには無一郎くん、下弦屠れる実力手に入れて、会敵!鬼滅鬼滅鬼滅鬼滅ゥゥゥゥゥ!!!ってな感じで柱になると思います。

 

 

 そんな天才少年の陰に隠れてしれっと有一郎くんは階級”甲“は余裕で達成するので半端ねえ兄弟だ……

 

 

 

 ここまで強い新人が鬼殺隊に加入すると鬼にそこまで殺意のないお金目当ての隊士が打ち伏しがれて辞退が続出したりするんですが。

 

 

 今回はカナエさんが鬼殺隊のアイドルでマッマでヴィーナスになっているので柔かな微笑みでKOされて”恋“のドーマンとなるので心配ご無用(ニッコリ)

 

 

 

 

 “今日はお寿司を食べようかと言うと無一郎くんは目を輝かせて、有一郎くんもそわそわしてる……喜んでくれてるようで嬉しい、普段は使わないお金も今日ぐらいはいっぱい使っても真菰に怒られないだろう、うん”

 

 

 

 真菰ちゃんが金銭管理してるのね……まあ臨花ちゃん、その辺けっこう無頓着だしそれもそうか。

 

 

 ……もしや真菰ちゃん、あえて空気を読んで師弟同士で食事を摂る選択肢を与えたと言うのか……?!

 

 

 

 これは名誉鬼殺隊士まんじ

 

 

 

 

 

 

 “それから一ヶ月経過して、柱合会議が開かれた”

 

 

 お、ついに煉獄さんが柱になりますね????

 

 

 やっとここまできたか……流れが変わっていく様な感覚がしてきましたね。

 

 

 

 

 “不死川さんの動きについてこれる煉獄くんなら、近い内に必ず柱になる、確信がある……新しい風の、流れの様なものが吹いている様な、遠くない内に何か大きな出来事が起きる様な、そんな空気を感じた“

 

 

 

 そうだね、今年の十二月か、来年の一月ぐらいに那田蜘蛛山編に突入すると思うゾ。

 

 

 ついに邂逅するんかあ炭治郎くん一行と……臨花ちゃんとどんな会話するか楽しみっすね?

 

 

 柱合会議だとどういう会話するんだろう?このプレイ内だとしのぶさん、処刑否定派確定かな?

 

 

 待ち遠しいっすねぇ!

 

 

 

 

 “……場が落ち着いた、柱合会議が始まる“

 

 

 

 

 てな事でほなサイナラ〜^!ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 春の告げる頃、その人物は珍しくも、私の屋敷に訪れた。

 

 

 

 “悲鳴嶼さん、今日は良い天気ですね”

 

 

「戌亥か、珍しいな……私に何か用か?」

 

 

 

 前以って来ると鎹鴉から告げられていたので驚きはないが、それでも珍しいものは珍しい、私と戌亥は柱同士、同じ任務につく事もなければ、特別親しい訳でもない。

 

 

 勿論、柱としてのこの少女は尊敬している、特に上弦との戦いは見事と言うべきだろう、私たちの刃は数百年生き続ける強力な鬼に届きうるのだとその身を以って証明してくれた。

 

 

 実力もさることながら、『煌柱』は特に即時判断と敏捷性が桁違いだ、経験から裏付けされた第六感も相まって……よもすれば、私よりも。

 

 

 

 ”少し話があって伺いました……あ、お土産です、八つ橋を買いました“

 

 

「む……有難し。有り難く頂こう」

 

 

 立ち話での内容ではなさそうだ、部屋に招き入れ、お茶を入れ和菓子を頂く。

 

 ……美味。

 

 

「それで話と言うのは」

 

 

 

 ”……お館様から聞きました、悲鳴嶼さんは“痣者“ですよね”

 

 

 

 

 そうか。

 

 

 その言葉を告げられた時、何も言われずとも理解できた。

 

 

 

「……なるほど、そうか、お前もか」

 

 

 

 ……痣。

 

 その代償は大きく、されどその身に宿らせるモノは深く。

 

 

 自分だけだと思っていたが、戌亥もまた私と同じ痣者であったとは。

 

 

 

「いつからだ?」

 

 

 “自覚したのは最近です、きっと上弦での戦いで痣を得ました”

 

 

「成程……相談とは痣についてか?」

 

 

 “それもありますが……上弦の戦い以降、私は、私の目は集中して研ぎ澄ますと”透ける“様になりました、それから、上弦の弍との戦闘の最後、刀を赫くしていたのも思い出して来ました。悲鳴嶼さんなら何か知っているかなって”

 

 

 

 ……ふむ。

 

 

 整理しよう、痣については理解出来る、あれはそういうものだ(・・・・・・・)、鬼に対する怒りが、内から滝の様に、血液と共に溢れ出る憤怒が形となって滲み出す。

 

 

 戌亥もまた同じように上弦戦にて発現させたのだろう。

 

 

 だが、視界が透ける(見える)と言うのは……少なくとも私はその様にはならなかった。

 

 

 赫く染まるというのも……ただそれについては似た様な話を聞いたことがある、漆黒の色の日輪刀の使い手は多くが刀を上手く扱いこなせないが、上手く使い熟す者は総じて戦闘時に刀を赫く染めたと。

 

 それと何らかの関係があるのだろうか?

 

 

「……済まないな、私の知っている情報は痣のみだ」

 

 

 

 “そう、ですか……ただ、私は、きっとあの時の私の状態が、強力な鬼に、鬼舞辻無惨に刃を振るう鍵になると思っているんです”

 

 

 

 そう、確信めいた様子で話す、普段とは違い、眠たげな眼差しは開いていた。

 

 赫刀……戌亥によれば、赫くなった刀は朧げな記憶だが、今まで頸を斬り落とせなかった上弦の頸に、呼吸の型を使っていない一撃にも拘わらず今までが嘘の様に斬れたと言う。

 

 

 それが確かなら、赫刀に至る事が出来れば強力な武器になる。

 

 

 透き通る世界というのも、肉体の中身、肝臓や腎臓、脳と言った所まで見通す事が出来るようになるようだ、五感を開き、自分の体の形を血管の1つ1つまで認識できる状態になると言う。

 

 

 それを上手く扱いこなせれば、動きに必要のない血管や筋肉を止めることができ、長時間動き続けても疲れない体になれるのではないかと、戌亥は話す。

 

 

 

「戌亥の言う事は理解出来た、だが何故私に相談を?近しい者には話さなかったのか?」

 

 

 

 “……悲鳴嶼さんが鬼殺隊士の中で、柱の中で一番強くて、頼れる人だと思ったから、私に出来る事なら悲鳴嶼さんにも出来るかなって”

 

 

 

「それは……買い被りすぎだろう」

 

 

 

 ”……?みんな悲鳴嶼さんが一番強い人だって、頼れるって言ってますよ?“

 

 

 

 む、ぬう。

 

 嬉しい事ではあるが……そうさも当然だと言うように言われてしまうと、返す言葉が見つからない。

 

 

 

 ……出来るなら期待に応えてやりたいが。

 

 

 

「そうだな……その、透けるというのは戦の最中でも維持できるか?」

 

 

 ”まだ難しいです……慣れと、きっとまだ鍛錬が足りてないのかなと、個人的には“

 

 

「なら先ずはそこからだ、数分でいい。その特殊な視界で私と試合をしよう、戌亥の動きを見て私が真似る事が出来ないか模索する」

 

 

 

 ”……!はい、わかりました、がんばります“

 

 

 

 私が考えた事を告げると、笑みを浮かべる……いつからかこの少女は表情が豊かになった、喜ばしい事だ。豊かであればある程、心の彩りを持てる。

 

 

 ”悲鳴嶼さんに相談して正解でした“

 

 

「……そうか、それは何よりだ」

 

 

 

 話も一段落つき、相談も終わった。

 

 

 帰り際にお礼をする戌亥を見る……といっても、目の見えない私では感覚でしか捉えられないが。

 

 

 あの時の見舞い以来だろう、暫く見ない内に、また強くなったように思える。どこまでも成長するあの姿は才能なんて言葉で片付けていいものじゃないだろう。

 

 継子も出来たと言う、天才兄弟だと言うので、機会があれば私も一度指導をするのも良いのかもしれない。

 

 

 

 ……薄々と、遠くない内に何かが起きる予感を感じる。

 

 

 いついかなる時であっても私は自らの意思を強く保ち、鬼を滅する事に転じるのみ。

 

 

 

「南無阿弥陀仏……」

 

 

 




感想評価感謝感激!誤字報告、ここすきも共にカンシャ(にっこり)
ここすき見てたら13人ぐらい例のアレにここすき入れててワロタ。

次は土曜日の夜に更新しま、無理そうなら月曜になるっポ


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炎柱就任〜饅頭、溶けるまで

今日に出さないなんて一言も言ってないんだよなあ。

てな事で投稿ポチー!


 うむ!

 

 これが濃厚とんこつ豚無双さんの

 濃厚無双ラーメン 海苔トッピングだ!

 うぉぉおぉぉお!

 着席時 コップに水垢が付いていたのを見て

 大きな声を出したら 店主さんからの誠意で

 チャーシューをサービスしてもらったぞ!

 俺の炎の呼吸次第でこの店潰す事だってできるんだぞって事で

 いただくぞ!まずはスープから

 

 

 うむ!

 

 

 

 

まずい!

 

 

 

 

 

 上弦の参が土下座する様子はサブチャンネルから、やばいクレーマーになった煉獄さんからお送りしました、ぽもです。

 

 

 

 前回は煉獄さんがついに下弦討伐に向かった所でしたね。

 

 以前に言っていたように、一度この辺で方針を改めて考えましょう。

 

 

 これから那田蜘蛛山編が始まるまでに起きる主なイベントといえば、無一郎くんちゃん柱就任イベント、蛇の呼吸使いさん柱就任イベントぐらいでしょうか。

 

 かんろっパイちゃんは臨花ちゃんが柱になっている関係上、柱の枠が無いので恐らく柱入りする事はないと思いますが、特異体質の関係上、ステータスが原作より下回るかと言われれば、そうとは言いません。

 

 煉獄さんの継子として、柱候補レベルの隊士になるのかな?と踏んでます。

 

 

 他のイベントといえば……カナエさんおやすみイベントでしょうか、かなしいなあ。

 

 

 しのぶさんにメンタルヘルスケアするぐらいでしょうか?男主人公だったら慰めックスでPON!出来たかもしれませんね(ゲス顔饅頭)

 

 

 大きなイベントとしてはこれぐらいでしょう、ただ臨花ちゃんの場合、那田蜘蛛山までに派手すぎる男に忍術を教えてもらうイベントを踏みたいですね。

 

 心臓が五つある人にもマークされてるので、襲撃イベントにも気を使わないといけません、それと鬼殺隊士になってから四年目の時期です、既にゲーム時間としては長く生存している方なので、モブ鬼のレベルが引き上がって来ます。

 

 

 臨花ちゃんはぽもの想定以上に強く成長してくれましたが、だからといって多数の鬼相手に数時間も戦った後に上弦以下下弦以上の実力のある鬼に襲撃されると、流石に厳しいです。

 

 

 体力的な問題も勿論ですが、プレイヤーであるぽもの集中力が保ちません、アドレナリンどばどばにストカンとモンエナをキメて乗り越えられないものも存在します。

 

 

 卍現代の闇卍

 

 

 対策という対策って訳ではないですが、基本的に真菰ちゃんには一緒に任務に来てもらう様にしましょう。柱と遜色無い実力でフリーに空いているキャラはこの子ぐらいしか居ません。

 

 真菰ちゃんが自分の任務がある時などは呼べませんが、それ以外なら基本的に誘えば来てくれるので、一緒に行くわゾ!

 

 

 それと他の柱の管轄のエリアの任務なら、友好度次第で助太刀に来てくれるのでそれを狙いましょう。

 

 臨花ちゃんの場合、人によって差異はあれど、柱の皆から好感を持たれているのでその辺は心配ないです。

 

 ただ女房が三人いるハーレム柱さんは吉原で十二鬼月の動向を探ってるので、宇髄さんだけは助太刀に来る確率が低いです。

 

 

 宇髄さんは鬼滅の刃RPGにおいて、全ての時代の鬼殺隊士の中でもサポート性能が群を抜いている柱です。

 

 彼の特殊能力『譜面』により、時間は掛かりますが「完成」した瞬間に確実(・・)に討伐出来る様になります。

 

 どんな相手にもです、無惨様にもこれは当てはまります。

 

 

 ぽも以外の実況者さんの動画でそれを証明した動画もあるので、これは確定情報です。

 

 

 ……遊郭編、出来る事なら介入したいですね。やはりあそこで失うには速すぎる人ですよ宇髄さんは。

 

 臨花ちゃんが直接行くが難しいならかまぼこ隊を強化すればなんとかしてくれるかな?うーん、でも臨花ちゃん時透兄弟に任務とイベント日以外はほぼ毎回指導してる割には全然伸びてねえんだよなあ育成……。

 

 

 時透兄弟が本格的に鬼殺隊として活躍するので、育成出来るキャラも少なくなったし、うーん……またカナヲちゃんいぢめようかな(にっこり)

 

 

 そんなスパルタ臨花ちゃん、今のステータスはこんな感じになっております。

 

 

 

 【戌亥 臨花  階級<柱>

  能力値 トータル 柱(中)

  力>>>柱(中)

  技>>>柱(中)

  体>>>柱(中)

  速>>>柱(上)

  運>>>丙

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌182/200

  技術

  剣術198/200 抜刀100/100 仙術160/200 居合100/100 体術100/100 歩法176/200 気配感知150/200 暗器術179/200 交渉術132/200 鉄砲術141/200 育成79/100 薬学82/100

  技能

  応急手当 耐忍 対の先 常中(上) 心眼 奇襲反撃 明鏡止水 交渉巧者 分析 専心 研磨 掩護 転迷開悟 剣豪 覚醒 怪傑 酔蝶花

  特殊能力

  『速度+』『抜山蓋世』『卓越技術』『艱苦奮闘』】

 

 

 前回ステータスを載せたのがゲーム内時間で去年の夏でしたね。大きく変わったところはありませんが、上から見ていきましょう。

 

 

 まず体の値が柱(中)になりました、Foo!

 

 素の能力値だけで見ればまごう事なき柱上位に位置する実力者です、柱の方々は技能や特殊能力、技術の値などで最終評価は変わりますが、それらと比べても上位の位置すると言っても、イインジャナイカァ?!

 

 

 不死川さんと比べると、臨花ちゃんの方が速く、不死川さんの方が力があります。

 

 つまりどっこいどっこいです、『速度+』により、悲鳴嶼さんの速より極まってるので速さだけで見たら鬼殺隊ナンバーワンですね。

 

 

 そんなこんなで呼吸も180台突入、このまま200まで成長していきましょう。

 

 

 技術は剣術がもう少しで200/200です、二回目の壁越えの条件は全ての技術に言える事ですが、かなりの難易度で、また一度逃すと二度と上げられない様な条件なので、普通に難しいです。

 

 その中でも剣術は『上弦の討伐』と、やる事自体はシンプルなのでまだ二回目の壁越えは成功し易い所さん。

 

 

 この『上弦の討伐』は、まぁ無理ですが無惨様も含まれますし、元上弦も含まれます、ただ上弦並みの実力を持つクソ強モブ鬼は含まれません、ムカつきますね????なんでそこシビアなんだよアァンオォン?!

 

 

 剣術以外の話をすると……んにゃぴ、育成の伸びが悪いっぴ。

 

 

 壁越えしてない技術なのに、去年夏から30しか上がってません、後から取った薬学の数値の方が高くなってしまいました。

 

 炭治郎きゅん一行までに壁越えは間に合わなそうです……ぴえん。

 

 

 技能は一つ、新しいのが増えました。こちらです。

 

 

 

 【酔蝶花(すいちょうか):君と舞う、秘密のひととき】

 【全NPCに対しての友好度の上振れ発生が起きやすくなる。

 また、戦闘中友好度の高いNPCが味方に一人以上いる場合、呼吸の性能を1.4倍高める】

 

 

 

 カナエさんイベント終了時に手に入れた技能ですね、これにより友好度を上げたキャラに対して上げやすくなりました。

 

 まあそれはあっても無くてもなのですが、味方がいると呼吸の性能が上がるのがつよつよの強三郎ですね。

 

 呼吸の効力を上げられる手段は呼吸の数値と、特定の技能だけなので、単独では発生しませんが、一人でも仲間が居ると強くなれるのでカナエさんは良いものをくれました。

 

 やっぱ胡蝶の姉貴は流石やで!ってことですねぇ〜^

 

 

 

 こんな所ですね、技術:育成が伸びてない以外は、悪くない成長の仕方をしているので、伸びが悪いから〜〜といってテコ入れする必要は無さそうです。

 

 強いて言うなら抜刀と居合の壁越えですかね?とは言っても、この二つは二回目の剣術の壁越えをしないといけないので上げるにも上げられませんね……うん。

 

 

 折角鉄砲術の壁越えが出来ているので、戦闘では優先的に火縄銃を使って200/200を目指しましょカ〜^ってな感じ?どっち?あっちこっち?

 

 

 正直、強敵と戦わないと目に見えて変わる事はないでしょう、だからといって臨花ちゃんが強敵と感じられる敵はそれこそ一歩間違えたら終わりの相手なんで、戦いたくねぇ〜〜〜〜〜!!!!!(クソでかため息)

 

 

 このままゆる〜〜く成長して最終決戦でいいよ、うん。もう十分強いから、これ以上強くならなくてもゲームクリアまで持って行ける実力だから。

 

 

 もういいから、神経削っても勝てない相手とかもう戦いたくないから。

 

 やめて?いや本当に、勝手に動かないで?ただでさえチャートがちゃーんと(クソ美味ギャグ)してない所か崩壊サードなのに、またああいう戦い突発的にしたらもう今度こそ気が狂っちゃ〜⤴︎う。

 

 

 ……まあ勝てるかな?ぐらいの相手なら良いんすけどね、上弦の中だと壺レベルが理想ですかね……はい。

 

 

 

 

 

 “有一郎くんと無一郎くんが最終選別から帰ってきた、二人で手分けして動いて、死者を誰一人出さなかったようだ……凄いな、私には出来なかった事だ……がんばったね”

 

 

 てな事でほんぺ。

 

 

 時透兄弟が最終選別を突破しましたね、ままこれは予定通り、ですが死者を誰一人出さないとかそれなんて錆兎???立派過ぎんだろ……。

 

 ただ圧倒的過ぎるが故に、鬼殺隊士に残る同期は少なくなりそうですね……やっぱ辞める人は辞めるので……。

 

 

 あっそうだぁ(唐突)

 

 時透兄弟とアオイちゃんは同期なので、蝶屋敷に行く機会がある時にアオイちゃんと交友を持ちましょうか。

 

 

 “正直言って、無一郎くんはもう既に鬼殺隊士の中でも選りすぐりの逸材だ、それこそ、近い内に……もしかしたら。だからといって有一郎くんが弱い、なんて事はない、私の、自慢出来る継子だ。隊士の中でも上位に位置する”

 

 

 んにゃぴ、二ヶ月で実力を確立して一ヶ月の内に下弦見つけて倒しそうっすね長髪天才美少年(弟)さんちゃんくん。

 

 有一郎くんの方はどうだろう、このまま風の呼吸使うのかな?それとも派生するのだろうか?炎の呼吸も使用可能な才能あるので、普段見ない面白い派生呼吸身に付けてほしいなあ。

 

 

 動画の見栄え的ごほん、生存力上昇の為にね。

 

 

 

 “「これからも師範って呼んで良い?」と、無一郎くんが言ってくれた。うん、もちろんだよ”

 

 

 ”「……俺に剣術を教えてくれてありがとな、師範」と少し照れた様に珍しく素直に言った有一郎くんの言葉に、心に温かいものが流れた様な、心地好い気持ちになった“

 

 

 

 ツンデレ美少年のデレ良いゾ〜これ!

 

 

 あぁ〜〜〜(浄化)間に合って良かったねえ臨花ちゃん(にっこり)

 

 

 ”よし、今日は私の手作りの晩ごはーーー「いや俺が作るから臨花は大人しくしてろ」「それはちょっと僕もいいかな……」……ひ、ひどい。前よりは上手く料理できるのに……“

 

 

 

 料理止められて草、しまらねえな?

 

 まあ臨花ちゃんらしいですね、この方がええ。

 

 

 

 ほら、80回目の周回みたいに殺伐としたテキストしか流れないのは、ぽもも息苦しいしね?いやあ、あのデータ鬼に対する殺意強過ぎて禰豆子ちゃん最後まで認めなくて、終始炭治郎と和解出来なかったんだよな……

 

 

 

 脱線しましたね、ほな次のイベントです。

 

 

 

 

 “先日、煉獄くんが柱になった。煉獄さんの炎柱を引き継ぐ形だ……煉獄さんは元気だろうか?私の送った手紙は読んでくれているだろうか、会う機会があれば、屋敷にお邪魔したいのだけど”

 

 

 

 心を燃やせ!こと、煉獄杏寿郎さんが柱になりましたね、やったぜ。

 

 煉獄さんは全柱の中で中の上に位置する立ち位置の柱ですが、なんといっても特出すべきは特殊能力『煉獄の()』ですね。

 

 

 これは技能「火事場の馬鹿力」の完全上位互換、苦戦時に全能力値+2段階、呼吸の性能が×1.5倍と、くそつえぇやぁ^

 

 

 それに+して味方全体の士気を上げるので隙が無いです、流石と言うべきでしょう。

 

 

 そんな煉獄さんでも単独では上弦の参に勝つ事は難しい……というよりほぼ不可能です。ほぼ未来予知みたいな事する猗窩座殿強すぎな?

 

 そもシンプルに一撃一撃の破壊力が高過ぎるせいで攻撃に対応するだけでもかなりの精神擦り切れます。童磨と違ってねちっこく無いし、拳で闘うという事で距離的な不利は無いんですが。

 

 

 それを踏まえても闘気をどうにかしないと、首を取る事は不可能に近いでしょう。

 

 

 闘気を何とかする事=透き通る世界に入るという事なので、煉獄さんが土壇場で透き通る世界に入ったらまあ勝機はありますが、透き通る世界も簡単には入門出来ません。

 

 仮に入門出来たとしても、そこまでに手足の欠損の一つでもあれば、やはり勝つ事は無理だと推測出来ます。

 

 

 

 では煉獄さんは原作同様、猗窩座殿に敗れるのか?

 

 

 

 

 それは後ほど、ゲーム画面に戻りましょう。

 

 

 

 ”それからあの時出会った女の人、名前を甘露寺蜜璃という、甘露寺「名前で呼んで欲しいわ!」……蜜璃は煉獄くんと同じ任務の最中、恋の呼吸という炎の呼吸の派生を身に付けたようだ“

 

 

 ちな恋の呼吸は甘露寺ちゃん専用の呼吸になります、オリキャラで狙わない限り恋の呼吸を習得出来るキャラクターは甘露寺ちゃんだけです。流石恋に生きる女やで……。

 

 

 恋の呼吸の性能としては、甘露寺ちゃんの特異体質も相まって特に持久戦に強い印象ですね。原作でも憎珀天の猛攻を日が昇るまで凌いでましたし、納得です。

 

 

 

 ”褒めてと言われたので褒めた、嬉しいようだ……稽古でもしようか?と言うと「やるわ!」と言ってくれた、よし、そうと決まればーーーん?真菰?どうしたの?え、蜜璃と話がある?うん、わかった……なんだろう?“

 

 

 

 これは……どっちだ?

 

 

 真菰ちゃんが嫉妬に狂ったのか、臨花式スパルタ特訓の内容を話したのか、どっちだ?

 

 

 さあどっちだ!どっちだ!あ、どっ〜ちかどっ〜ちかどっちかな!それどっ〜ちかどっ〜ちかどっちかな!(TOKYO 03)

 

 

 ”帰ってきた、よしそれじゃあや「臨花ちゃん!私、桜餅を食べに行きたいわ!」……むむ、いやしかし「臨花、私も食べたいな」むむむ……わかった……“

 

 

 >>臨花のストレスが1上がった。

 

 

 えぇ?!(笑)いやあの、臨花ちゃん!?そんなことでストレス値上がるんか?!技能の関係上ほとんど精神攻撃効かないと言うのに!?

 

 

 まあ1上がっただけだけどちょっと面白かったっス。

 

 臨花ちゃんの裏で「煉獄くんでも気絶したけど本当に臨花と稽古するの……?」「ひぇっ!」みたいな会話してそう、してそうじゃない?

 

 

 てかあれっすね、真菰ちゃんと桜餅大好きネキは相性悪くなさそうっすね、えがったえがった。

 

 

 甘露寺ちゃん、嫌いになる奴いる?!い ね え よなァ!!(マイキー)

 

 

 いえまあ蜜璃ちゃんは技能に『愛嬌』と『天真爛漫』があるので初対面に相手に絶対に嫌われないっていう相乗効果あるんですよね。

 

 

 それが無くても仲良くしそうか、数少ない歳の近い女鬼殺隊士ですものね。

 

 

 

 ”甘味処に向かう途中にしのぶと出会ったので一緒にどうかと言うと喜んでくれた、そうだ、カナヲちゃんとカナエさんにもお土産に買おう……蜜璃が居るからだろうか?いつも以上にその日は、彩りを感じた一日だった“

 

 

 

 ま、まぶしい……(バタッ)

 

 

 

 

 

 

 (昇天)

 

 

 

 「†┌┘墓└┐†」

 

 

 

 

 饅頭がてぇてぇパワーによって溶けてしまったので本日はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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「……ん、おーい、こっちこっち!」

 

 

 とある料亭にて、見知った声が聞こえたのでそちらの方を見れば、もう既に俺以外の面子は集まっているようだ……って事は俺が最後か。

 

 

 まあ、今回の集まりの中では俺しか残らなかった(・・・・・・)し、他に残った奴は任務だし、俺が最後ってのも納得か?

 

 

 

「ここに居る六人以外にも声掛けたけど、鬼殺隊士で来てくれるの君ぐらいしか居ないよ〜〜〜……もしかして君暇?」

 

 

「お前に人望無いだけだろ」

 

 

「は?!」

 

 

「言うねぇ!座布団一枚!」

 

 

「ちょっと!」

 

 

 

 軽口を吐ける仲ってのも、この生業を続けると尊いものだと感じられる様になった。

 

 

 前までの、才能に驕ってた俺と、今の俺とはまるで別人だな。

 

 

「まあまあ……久々の同期飲みだし、楽しくやろう」

 

 

「そうだな、それこそ最終選別ぶりか?」

 

 

「じゃね?俺はあの後実家に帰って庭仕事よ!嫌だと思ってたけど案外楽しいぜ」

 

 

「へぇ〜、私は剣術の師範やってるよ……無駄にしたく無いから」

 

 

「わかるわかる、俺も呼吸法だけは今でも使ってるなあ」

 

 

「お前釣り人だろ?何に使うんだよ」

 

 

「そりゃおめえ、釣りにだよ。この前糸一本で糟鮫釣れたんだぜ?

 

 

「やば」

 

 

 

 一人、また一人と会話が続いていく。

 

 

 俺を除いたここに居る六人は、鬼殺隊士になる為の最終選別で折れた(・・・)六人だ。ここに居る六人以外にも、俺の知っている中で4人居る、その内の一人は蝶屋敷で暮らしているみたいだ。

 

 

 ……折れた理由は人によって違う、だが共通して言える事がある。

 

 

 二人の天才兄弟の、その才覚を目の当たりにしたからだ。

 

 

 圧倒的だった、あの二人は七日間ある最終選別の日数を四日間にした、鬼を屠り、狩って、殺して、ついには鬼が恐怖し夜であっても出没しなくなったからだ。

 

 

 特に弟の無一郎なんかは、今では霞柱だ。すげえよ、それでいて人間出来てんだから嫉妬出来るもんも出来ねえ、まあ毒舌な所はあるが、アレは兄貴に似たんだろうな。

 

 そんな兄の有一郎は、柱にはなってないがそれでも鬼殺隊の階級の中で、柱に次ぐ階級の「甲」だ、なんなら今いる甲の隊士の中でも上位に強いと思うぜ。

 

 いやまぁ……陰で「雪柱」言われてる真菰さんとかとは比べられないけど。

 

 

 蜜璃ちゃんは俺たちのアイドルだし……

 

 

 俺の方が年上なのによお……拳を握って出た階級は丁……これでもあの二人を除けば、早く出世出来てると思うんだけどよ。自信無くすぜ。

 

 

「お?お前そんなに階級高くなったのかよ!やるじゃんか!」

 

 

「いやでも、時透兄弟と比べるとよお……」

 

 

「仕方ないでしょ、あんたあの二人より顔良くないし」

 

 

「顔関係ねえだろ!……ねえよな?……おれ……そんな顔悪い?」

 

 

「怖面」

 

 

「子供が泣いちまうよ」

 

 

「うぇ〜んうぇ〜ん!」

 

 

「お前は三十路過ぎんだろうが!」

 

 

「まだ二十八じゃこら!表出るか?!」

 

 

 こいつらは鬼殺隊士には成れなかったが、生きる事は辞めてねえ。あの時救われた命を、大切にしている。それがあの二人に対して出来る、精一杯のお礼だって事をちゃんと理解してる。

 

 

 だから、俺はこいつらの居場所を守らなけゃならねえ、真っ当に生きる命を理不尽に奪われない様に、あの二人には敵わねえけど、俺のやり方で。

 

 

 

「……時透兄弟、呼んだら来るかな?」

 

 

「忙しいだろ、それに覚えてないかもしれないし……」

 

 

「確かに、私無一郎くんに「キミ、誰?」とか言われたら……やだああああ考えたくないよおおおお!」

 

 

「うるさ……」

 

 

「案外有一郎とか来そうじゃね?」

 

 

「来たら来たで説教されそう、特に無職のお前」

 

 

「俺はこの国の外の世界を見に行くからいーんだよ」

 

 

「へえ〜?どうやって?」

 

 

「呼吸使って泳ぐのさ」

 

 

「あほだ……」

 

 

 

  賑やかな時間が流れる。

 

 

 ……この和に時透兄弟か……案外、喜んでくれるかもな、二人揃ってお人好しな所あるし、この前兄の方に任務で同じになった時は「……無理はすんなよ」って心配されたし。

 

 

 誘ってみるかあ?

 

 

 

「……そろそろ時間だ、先に出るよ」

 

 

「任務?」

 

 

「そんなとこ」

 

 

「ヒュー!今結構かっこ良かったぜおめーさん」

 

 

「命は大切にな!」

 

 

「今度はお前の奢りな」

 

 

「ばーか奢んねえよ……元気でな」

 

 

「あ、待って!」

 

 

「ん?」

 

 

 

 

「……ありがとね」

 

 

 

 

 

 

 ……ダメだ、才能無いからって気付いても鬼殺隊は辞められねえ……日常に生きる人々を守る事は、どうやらなかなか、俺の気質にあっていたらしい。

 

 

 俺は他の奴らと違って鬼に対する殺意は薄い、別に両親が殺された訳でも無い。

 

 ただこいつらを鬼には殺されたくねえ、その為なら命だって惜しく無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最終選別にて死者が出なかったのはその最終選別のみ。

 

 

 総勢17名、その内十名が鬼殺隊士になる事を諦め、三名が隠になった。

 

 鬼殺隊士に残ったのは四人、その中でも彼は後に階級「甲」まで上り詰めることになる。

 

 

 

 無名の鬼殺隊士は、語られることの無い彼の物語はどうなったか?

 

 

 

 それは彼に関わった者のみ、語られるべきだろう。

 




感想評価ありがとございま!誤字報告助かってます……ここすきも……ええねんな……!

次の回は変わらず日曜予定ですがどうだろう、間に合うと良いねえ。


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忍術習得〜鬼の痕跡調査まで

おはようございます(おやすみなさい)
てな事で続きです。


 ぽきた(笑)、無惨ンゴ!?

 

 

ありえん頭が悪い(笑)

 

 たんカナのてぇてぇで優勝せえへん?

 

そり!そりすぎてソリになった(笑)

 

 や、漏れのキサツと化したことのNASA

 

 

そりでわ、無限城に練りをしまつ

 

 

 

ぽやしみ〜☆

 

 

 

 

 

 寝てる場合じゃねえ!ぽもです。

 

 

 前回で饅頭が溶けてしまったので、新しく饅頭を入れ替えました、ニュータイプならぬニューぽもです。

 

 

 まあ何が変わるわけでもないんですけどね(笑)

 

 

 さて炎柱さんが就任した所が前回までの流れでしたね。次に柱になるのは身内以外に厳しすぎるくんちゃんか?それとも純情青春LOVE!さんか、ファイ!

 

 

 とその前に自称祭りの神の派手な人のイベントを起こしましょう。そろそろ起きても然るべき。とは言え臨花ちゃんは宇髄さんのお家を知らないので「この辺向かえばいるだろ〜〜〜」ってな感じでエリア移動したいと思います。

 

 

 いなかったらいなかったで別のイベント起こすんで大丈夫です(あまり大丈夫ではない)

 

 

 

 理由は勿論お分かりですね?忍術の習得です。

 

 技術:忍術は暗器術の二回目の壁越えの際に習得可能になる技術です、習得可能といいましたが、そのまま暗器術が忍術に変わる形になりますね?

 

 二回目の技術の壁越えは全て難しいです、暗器術も例外ではありません。というか、普通にプレイしてれば達成出来ないだろっていうのばっかりですね。

 

 

 比較的取りやすい剣術の二回目の壁越えも「上弦を倒す」なの、結構バグってるから、普通に育成してたら倒せないんで(苦笑)

 

 臨花ちゃんはちょっと上振れし過ぎたから例外だけど普通は緻密なチャートを組んでガバ運に負けないようにしないと強いキャラクターは作れないから……多少どころの話じゃない(じゃない)

 

 

 はい。

 

 ですがところがどっこい、鬼滅の刃RPGには一部除く二回目の壁越えをしなくても手に入れる壁越え後の技術が存在しています。それがこの技術:忍術なんですね〜^

 

 

 暗器術から忍術に変わると何が良いか?有用なのはやはり『一部除いた補助武器の重量制限解除』ですね、これにより無限投げ刀編が始まります。

 

 

 いえまあ、それだけでなく。

 

 

 今回は使う予定はありませんが、作中で宇髄さんの使っていた様々な忍術を使える様になりますね、派手には強くないですが地味に強いです、オヌヌメ。

 

 

 忍術になると覚えられる様になる技能もありますので、兎に角覚えて損はないということで、イクゾー!

 

 

 

 “里を歩いていると声を掛けられた、振り向いてみたら宇髄さんがそこにいた……気配はしたが足音が聞こえなかった。この足捌きも忍術の中の一つなのだろうか?”

 

 

 おっ(そうだよ)

 

 

 てな事で会えましたね、ほな忍術教えてもらいまひょ。

 

 

 

 “互いに日が落ちるまでは取り立ててやらないといけない事はない、ので前に教えてくれると言ってくれた忍術を教わる事にした……「地味〜に基礎が出来てっから、俺が教える事はその先の技術だ」……成る程、よろしくお願いします”

 

 

 さて宇髄さんから技術:忍術を習得するにはミニゲームを成功する必要があります。ほな画面を見てみましょう。

 

 

 43回目の動画をご視聴して頂いた視聴者兄貴姉貴はご存知かも知れませんが、〜チキチキ!派手神さまのNARUTO訓練〜!の説明をしますと。

 

 

 忍術で消える宇髄さんを見付けて追いかけます、途中途中で様々なギミックを避けたり耐えたり破壊したりして解いて行けばクリア、まぁ単純ですし簡単です。

 

 注意しないといけないのは一つでもミスしたら、ミニゲームにクリア判定は貰えますが肝心の「忍術」を獲得出来ないのでそこは気を付けないといけませんねェ!(1敗)

 

 

 集中力との勝負です。まま見せたるよ。ぽもの†封印されし右腕†ってヤツ、ヲ ね。

 

 

 

 

 

 ドーラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラメイドラゴンドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラ!!!!!!!!!

 

 

 ドラァ!!!!(完全成功オールS)

 

 

 

 ふっ、かったな(何に?)

 

 

 

 

 ” 「派手にやるねぇ、ま。そこから先は頑張んな」……つかれた。久々に常中が切れそうになった……でも手応えは感じる、あとは実践で自分に合わせれば、私の武器の一つになるはず“

 

 

 

 珍しく臨花ちゃんのスタミナがかなぁ〜り減りましたがままえやろ、この後の鬼退治には支障は出ないんで、ほな宇髄さんあざす!対戦ありがとうございました。

 

 

 

 “日が落ちるまでまだ少し時間があった、だからだろうか。宇髄さんが「初めて会った日を覚えてるか」と、真剣な顔をして私に問いかけた。あの日を忘れた事はない、私が斬ったあの子を、私は忘れない“

 

 

 

 ん?なんだ?イベント終わらんぞい?

 

 

 いやしかしこれまた懐かしい話をしますね派手神さんも、いつでしたっけ?確かパート20の時でしたっけ?

 

 いやああの時は結構ヒヤヒヤしましたねぇ、一撃でも食らってたら多分死んでたんで、序盤育成の時に一番強かったのはあの時の相手でしたねンニャア間違いないンニャア。

 

 

 

 “「お前はあの日俺に“柱は重い“って言ったが、今はどうだ、煌柱。“ソレ”は重いか?」……どうだろう、重くないなんて言えない、思った事もない。でも……背負える様にはなれたと思いたい“

 

 

 

 ぽもはクソ重たい腹を何とかしたいよ、臨花ちゃん背負って♡

 

 

 無理?なんで♡

 

 

 痩せろ?やめて♡

 

 

 

 ”日が沈み始める。「そうかい……まぁ祭りの神から見りゃお前はまだまだだ!……そんじゃあな、戌亥」と言って宇髄さんは任務に向かった、私も向かわないと……呼吸を整えて、足を踏み出した“

 

 

 

 てな事で音柱イベントでした、これにて暗器術が忍術に。これによりゲームシステムが二回目の壁を超えたと処理する事になるので、上限値の200が300になりました、やったぜ。

 

 

 ただ二回目の壁越えの際に獲得出来る技能は習得出来ません……んにゃぴ。

 

 まあ暗器術から取れる技能の習得優先度は低いのと、後々でも回収出来るのでま、多少はね?

 

 

 技術が300/300になるとその分野に於いて「才ある者が一生の内に手に入れられる最高の到達点」となります、それより先を越えるには一部例外、超絶な上振れを除くと不可能なので、実質的なレベルキャップ。

 

 臨花ちゃんの忍術は将来的に全てのラスボス級相手に通用する様になります。

 

 

 例えを上げるなら、愈史郎は自身の戦闘能力自体はありませんが、血鬼術が極めて優秀であり、姿を消す血鬼術は無惨様相手にも有効でした。

 

 

 簡単に言うとアレと同じ事が臨花ちゃん単体で出来る様になります、まぁこれは直訳のし過ぎですが。

 

 

 暗器術から忍術に変わった真価が発揮されるのはまだ先の話なので、その時になったらまた説明しましょう。

 

 

 ともかく、優先的に起こしたいイベントは起こせたので後はイベントで手に入れられる技能獲得をお願いしつつ、定期的に任務をこなして那田蜘蛛山まで何事も起きない事を祈りながら時間を進めて行きましょう。

 

 

 ……んー。良い感じに原作NPC、柱達と鍛錬や稽古のイベントが起きれば臨花ちゃんだけでなく、その対象NPCの能力も上がるのでソレを狙いたい所さんですね。

 

 

 技術:育成を伸ばすなら継子である時透兄弟、それからしのぶさんの継子達(中でもカナヲちゃん)、次点でまだ成長段階の甘露寺ちゃんかな?

 

 え?伊黒さんは?と言われるかも知れませんが、あの人は冨岡さんタイプです、現段階で基礎も応用もそこそこ出来ている上に実戦経験も多いので、臨花ちゃんの育成技術だと教えられる事が少ないです。

 

 でもってまだ実力的には柱一歩手前なので、臨花ちゃんの対戦相手には荷が重すぎます、ので伊黒さん相手に鍛錬はマズ味。

 

 

 

 その為、相手も自分もステータスが伸びる相手となると、悲鳴嶼さん、不死川さんのツートップが最優です。ただまあ悲鳴嶼さんはエンカウントし難いので期待は……んにゃぴ。

 

 不死川さんも何だかんだ会える機会が少ないです、よって次点で冨岡さんですが、冨岡さんは神出鬼没なので何処にいるかわからん、なんなん?

 

 

 となるともう真菰ちゃんしか居ません、やっぱ真菰ちゃんは……最高やな!

 

 

 しのぶさんもまあ悪くはないですが、しのぶさんと鍛錬するぐらいなら一緒に薬研究に時間使った方が断然旨味、しのぶさんが生存している時なら薬学100/100の壁越えは容易いです。

 

 

 

 ちな、モブ隊士を強くする事も出来ます。今回の場合、粂野さんの屋敷に行って一ヶ月ぐらいモブ隊士達を扱けば全体のレベルが一段階上げれる事でしょう。

 

 

 とはいえぽもは経験上、モブをどれだけ強くしても最終決戦での総力戦以外なんの意味もないと思っています、ので……フヨウラ!

 

 

 

 

 ”夏。去年と違って風の気持ち良い夏だ、眩しい日差しが心地よい……お前もそう思う?クロえもん……ん?何だかお前、随分肥えてるな、何か食べたな、何を食べた、言え……おい、それは私の取っておいた……おい“

 

 

 何してんだ……(困惑)

 

 

 鬼以外でお前呼びするの自分の鎹鴉なのウケる、なんだかんだ信頼関係築いてるんですかね?まあもう四年以上の付き合いではある。

 

 

 んー、この時期か……あ、特に含みはないです。大体この辺で無一郎くんちゃんが柱入りします……はい。いや早すぎな?

 

 原作でもそうですが、鬼滅の刃RPGはNPCにも成長の上振れ下振れがあるので、早ければたった一ヶ月で柱入りする回もありました。結構前の話です、11回目ぐらいだったかな?

 

 

 ちなその時は無一郎くんより半年前に鬼殺隊士入りした素人隊士でしたね、まだプレイングも今と比べるとクソ雑魚饅頭だったので扱いやすい水の呼吸一派でした。

 

 

 無一郎くんが柱入りした時のぽもの階級は下から三番目の辛でしたね、ザッッッッッコい!うーん^

 

 

 ちな死因は不幸にも黒塗りの上弦の参にぶつかって死にました。はい、一瞬過ぎて「????」って感じ、嘘だろ、許せん。

 

 

 余談もそこそこ、ゲーム画面に戻りましょう。

 

 

 

 ”クロえもんで遊んでいると、家に人が来た。しのぶだ、次の任務はお館様の采配で、私としのぶの合同任務となっている……「おはよう臨花……行きましょうか」うん、行こう“

 

 

 てな事で、動画では久々に緊急任務扱いの任務です、詳細が不確定なのでちょっと怖いっすね……何事もない事を祈りましょう。

 

 いや本当に。

 

 

 やめろよ、な?

 

 

 

 

 “任務にある人の離れた里はここか……この手の任務は本来なら音柱の宇髄さんの分野だけど、あの人は別の案件で忙しい、しのぶと私なら鬼の証拠を掴めると判断したのだろうか。期待を裏切る訳にもいかない、探索を開始する”

 

 

 

 ん、捨て村か……捨て村から探索→発見!会敵!に該当する上弦は伍ですが、海に近い村じゃないのでこの可能性は低いです。

 

 

 ってなるとまあ無難に考えると上弦の肆ですね、ん〜〜〜……しのぶさんとのツーマンセルで勝てるか?臨花ちゃんの気配察知なら戦闘始まった後に本体を見付けるの出来そうだから、長引かなければ勝てない事はないけど。

 

 

 えー、うそでしょ?上弦戦とかマジでやめて下さいよ?ただの調査任務で終わって下さいよ?

 

 

 

 “……鬼の被害で捨てられた村では無さそうだ、しのぶが言うに「台風などの天災の被害だと思います」との事だ、私も同意見。だが注意深く観察すれば、ここに誰が居たのか、その痕跡が解った”

 

 

 即エンカウントでは無さそうですね……一先ず安心ですね……もし上弦戦になると臨花ちゃんが判断した場合、一度上弦の実力をその身を持って理解しているので、応援を呼べるコマンドを押せます。

 

 

 無論その場合押します、上弦戦で安定出来る唯一の方法は柱か柱に近い鬼殺隊士で徒党を組んで数的有利を作り主導権を一切握らせない事です、なまじぽもはゲームクリアを目的としてプレイしているので、魅せプとかフヨウラ!囲って叩いて勝利!勝利!勝利!……これしか勝たん!

 

 

 

“……刀の痕跡、ひたすらに振るっていたのか?仮想敵に向けたこの数は……異常だ、人の身で、これが出来るのか?……まさかと思うが、上弦の壱の痕跡……?”

 

 

 

 

 ファ?!!????!

 

 

 

 

 やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてよしてさわらないでおねがいやめてやめてやめてやめてやめて

 

 

 

 ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!(発狂)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……と、思うじゃん?

 

 

 

 これは上弦の壱の痕跡じゃありません、基本あの人は森林や竹林などを好みます、捨て村は別の鬼の痕跡ですね。

 

 いやそれでもヒェッって感じですね、はい。うん、この二人だと勝率四割行くか?いやギリギリ切るわ、うそだろ。

 

 

 どのみちピンチなのは変わりませんね?ハハッ(渇いた笑み)

 

 

 

 “……痕跡と言えるのは、これぐらいか……日が落ちようとしている。私はこのままここに潜伏する、しのぶはーーー「待って下さい、本当に上弦の壱なら臨花一人だと危険です……それは臨花が一番分かってるんじゃないの」……そう、だね……なら、どうする?私はしのぶの意見に従うよ”

 

 

 

 ナイスだしのぶさぁぁっぁぁん!愛してるょぉぉぉぉ!(善逸ボイス)

 

 

 あっっっっぶねぇ〜〜〜!!!何とち狂ってんだオイ!単独潜伏とか許すわけねえだろ!勝手に動くな!単独で上弦は死ぬやめろ繰り返す単独で上弦は死ぬやめろ。

 

 

 帰ろう(提案)帰ろうよ(懇願)帰ろや!(脅迫)

 

 

 

 “「一度帰還しましょう、この情報を”生きて“持ち帰る方が正しいと、私は思います……臨花、それで良い?」……わかった、そうと決めたら戻ろう”

 

 

 

 よ〜〜〜し!オッケェイ!

 

 

 しのぶさんの友好度が高い+姉が生きている為死ぬ程鬼を憎んでないので、ここで退却出来る判断をしてくれましたね、あ〜〜よかった。

 

 

 ……いや本当に良かった、この痕跡多分元上弦の”アレ“だけど、臨花ちゃんとしのぶさんだけだと絶対安定しないし全然普通に負ける可能性ある。

 

 ……いやワンチャン行けたか?致死毒で隙作って臨花ちゃんの赫刀なら、いやでもそうするとしのぶさんの毒解析されるし……あー!

 

 

 まあ過ぎた話は良いでしょう、ほな帰宅!

 

 

 

 “……戦闘の音が聞こえた”

 

 

 

 ンンンン!!!!?????!!!

 

 

 

 

 “しのぶと目配せし、直ぐに音のする方へ向かうーーーーー、ふと。違和感……何だ?この言いようのない気配は……いや、今考える事じゃない、今はとにかく、音の方へ速く向かうべきだ“

 

 

 

 ……はい。

 

 

 

 頼むから上弦じゃありません様に(お祈り)

 

 

 

 

 

 

 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前には才能がある……始まりの呼吸の子孫、その兄弟を殺せ、そうすれば私の目的に近付く、上手く出来れば……私からあの方(・・・)に上弦になれるよう“進言”してやろう」

 

 

 

 

 

 願ってもない機会だった、剣士に成り立ての兄弟を殺すだけで、俺は更なる“高み”へ近づける。

 

 

 探すのに時間がかかったが、たった今それももうお終いだ、教えて頂いた情報の通りの姿形、やっとだ、俺はついに、これを機会に、上弦へと辿り着けるのだ。

 

 

 

 

「死んで貰おうか……!」

 

 

 

 血鬼術で作った槍を構える、百年以上、我が武芸を高めた俺に、たった数ヶ月刀を振るっただけの兄弟に負けるはずが無い、楽勝だ。

 

 

 

「下弦の弐……でも思ったよりは……」

 

 

「ああ、強く無さそうだ」

 

 

 

 ……ふん、強がりか?

 

 

 俺に挑発は無駄だ、とはいえ苦しめるのも無粋。

 

 

 いざ……!

 

 

 

 駆け出す、瞬間片方のーーー弟の方に思える隊士が、あろう事か俺の動きについてきた、やや驚いたが動きについて来れるだけなら出来るものは出来る、武芸の実力は、生きた数がモノを言う!

 

 

 俺の振るった神速の一撃はしかし、霞の様に消えるように当たらなかった。

 

 

「ーーーーな、に!?」

 

 

霞の呼吸 肆ノ型 移流斬り!

 

 間一髪で流れるように頸に振るわれた刀を受け止める、反撃をしようとそのまま力で刀を押し退け、槍を回転させる様に動かせば弟の方は後退した。

 

 ……まて、もう片方はどこだ。

 

 

 

 ーーーー裏か!

 

 

 

「馬鹿が、上だよ」

 

 

「ヌーーーォォォォォオ!」

 

 

 

 

 怒涛。

 

 

 

 振われる刀はまるで“嵐”の様に吹き荒れる、風の呼吸使いと戦った事は何度かあるが、ここまで精度の高い風の呼吸使いは……ッ!

 

 一太刀一太刀が苛烈極まりない猛攻に、ただ耐える事しかできない、反撃する暇を与えない刀は、その一切の主導権を渡さない!

 

 

 強い、情報よりもずっと、遥かに。

 

 

 何故だ、この兄弟は本当にたった数ヶ月しか刀を握っていないのか!?

 

 

 才能だというのか、これが。こんなものが(・・・・・・)、認めろと言うのか!

 

 

 ふざけるな!

 

 

 俺の両腕が切断され、その刃が頸に降り掛かろうとした時、地面の土が竜巻のように、轆轤のように俺の身長と同等の物量で生み出されその刃を防ぐ。

 

 

 

「ーーーーッ、危ねぇな……」

 

 

「兄さん!」

 

 

「大丈夫だ、傷も無い……無一郎に合わせる、その方が倒しやすい」

 

 

「……分かった、任せてくれよ」

 

 

 

 何か言っているがどうでも良い、この手はあまり使いたく無いが、こいつらを殺せば俺は上弦になれる、選り好みをしてられるか!

 

 

 俺の領域の、視界にある全ての土が、大地が、轆轤の様に回り続ける、作り上げられる土塊は、俺が止めない限り無限に増え続け、回転し続け、目的の対象の向かって行く。

 

 

 土を使った血鬼術、それらに改良を重ねた、俺が十ニ鬼月になれた理由の一つ。

 

 

 過去、何人もの鬼殺隊士を屠ってきた俺の血鬼術は、数ヶ月程度の鍛錬をした鬼殺隊士に負ける筈が無い!

 

 

 

 血鬼術 土塊轆轤

 

 

「フゥーーー……死ねェェェイ!」

 

 

 俺の血鬼術は半自動的だ!血鬼術を使っているからと言って俺が動けない道理はない!

 

 まずは弟の方からやる、年も身長も低いこいつの方が弱い!

 

 

 

「……少し、試したい事があるんだ、あの人の足捌きを真似て、僕なりに改良した型……」

 

 

 迫り来る轆轤を回避しながら、その弟は誰に語るわけでもなく呟く様に言葉を話す。

 

 不愉快だ、その冷ややかな目も、俺にまるで眼中にも無い様なその態度も、全て!

 

 

「ハッ!隙だらけだ……!」

 

 

 轆轤を避けるのに精一杯の弟の隊士に向かって、槍を一突きした。

 

 

 呆気なくそいつは俺の槍に貫かれ、死んだ。

 

 

 

 ……違う、これは、残像だ!

 

 

「ほら、刺してみなよ、その槍でさ」

 

 

「コッ……ッ!コケにしやがってェェェ!」

 

 

 

 槍を振りかぶって投擲する、今度こそ当たった、所詮こんなもの、俺にかかればーーーーー?!

 

 

「残念、外れ」

 

 

 後ろから声がした、考えるまでもなく拳を振るった、その隊士の頭が、霞の様に消えた。

 

 

「……まだ型って呼べないなあ、でもまぁ、お前ぐらい(・・・・・)になら通用するみたいだね」

 

 

「ぐ、ァァァ!!」

 

 

 怒りから槍を霞を晴らす様に縦横無尽に振るう、漸く見えたその姿形に槍を振るった、振るったはずなのに、まるで狐に化かされるように、俺の全てが通用しない。

 

 

 何だこれは、一体何故攻撃が当たらない、どうなっているんだ。

 

 

 ……何故だ、俺は、確かに今、今だけじゃ無い、さっきからだ。

 

 

 何なのだこれは、まるで……そう、まるで霞にまかれているように……。

 

 

 まて、もう一人の方は……ッ!

 

 

 まずいーーーーー!

 

 

 

「風の呼吸 肆ノ型 昇上砂塵嵐ッ!」

 

 

 

 なん、だ?

 

 

 

「……あの時(・・・)と比べれば全然違う、認めたく無いがあの時の元下弦の方が今の俺よりも強かった」

 

 

 

 

 首が……?

 

 

 

「じゃあな、鬼。地獄で反省しろ」

 

 

 

 

 そうか、そういうことか。

 

 

 俺が弟の方の隊士に気を向けている間に、兄の方の隊士が機を見て頸を斬る。即席の作戦の筈だろうに、こうも息の合った動きが出来るのか。

 

 

 どうしてだ……どうして、俺は上弦になれる筈だったのに。

 

 

 

 

「フゥ……おい、無一郎!まだ出来てない型を使うな!万が一があったらどうする!」

 

「ご、ごめん兄さん……出来ると思ったんだ」

 

「合わせる俺の身にもなれ!」

 

「で、でも兄さんなら合わせてくれるだろ?」

 

「当たり前だバカ!」

 

 

 

 刀を持って数ヶ月程度の兄弟に、俺が負けるのか?

 

 

 下弦の弐の俺が?

 

 

 

 

「ーーーあら、有一郎くんに無一郎くん?」

 

 

「しのぶさーー蟲柱様?」

 

 

「それに師範も!」

 

 

「しのぶで良いですよ、有一郎くん、それより……この状況は?」

 

 

 “……ん、瞳に下弦?そうか、倒したのか……すごいね、よく頑張ったね”

 

 

 

 

 

 

 こいつ……ッ!間違いない、あの方が探している柱だ!

 

 

 なぜだ……!

 

 

 何故ここにいる(・・・・・・・)?!

 

 

 いやそもそも、どうして俺は……!

 

 

 違う!元々最初から……ッ!

 

 

 

 そうか、俺は、俺は!

 

 

 

 クソ!利用された!

 

 

 なんで気づかなかった?!何故だ!何故……ッ!

 

 

 あの女……ッ!アイツだ!

 

 

 あの女狐め!俺を先兵に使ったな!情報を集める為に!

 

 

 おのれ、おのれ……ッ!おのれおのれおのれおのれおのれェ!!

 

 

 クソ、消える、消えてしまう。

 

 

 まだ、俺はまだ何もーーーーーー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……思った以上に弱かったな、これが今の下弦?……無惨様が落胆するのも納得だ」

 

 

 

「……とはいえ最低限の役には立ったか」

 

 

 

「洗柿色と薄桜色の小紋羽織……見つけた、やっとだ、さてどうして殺してやろうか……?楽しみになってきたな……!」

 

 




感想ありがとナス!評価、誤字報告も大変に嬉しいという事。ここすきもFoooo!

次回は……んにゃぴ、早めに出しまスゥゥゥゥゥ……


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霞柱就任〜蛇柱就任まで

日曜なんで(多少はね?)朝にも上げてるので読んでない方はそちらの方を先に、どうぞ。
元上弦戦はまだです(にっこり)
は?じゃあ前回の最後の何だよって?それは後にわかるお^


 驚かせるんじゃねえぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 はい。ぽもです。

 

 

 前回は時透兄弟が下弦を討伐した直後に二人に出会って終了しましたね、はい。

 

 

 

 なんだよマジでよォ!ビビり散らかしたじゃねえか!ほんま勘弁しちくり〜^

 

 はい、てなことで無一郎くんがちゃん柱になりましたとさ、ん?有一郎くんちゃん?「弟がなるなら俺は良い、アイツは一人だと危なっかしいから俺が見てやらないとダメだ」って言って柱になるのを断ってます。

 

 兄弟愛〜^良いぞ〜これ!

 

 

 てな訳で、有一郎くんちゃんは霞柱になった無一郎くんちゃんとほぼツーマンセルで動く様になりました、狙い通りです(運です)

 

 

 は〜……ほんまビビったわ、鬼滅の刃RPGは大抵、ああいうエンカウントは兄上だったり教祖だったり鬼勧誘マンだったり卑怯者ジジイだったり歪んだ壺生成まんだったり唯我独尊無惨天下だったり。

 

 

 デレです、まごうことなきデレ。

 

 

 ぽものあんこが少しだけ溶けましたが支障はありません、は〜〜〜〜〜……良かった。

 

 

 

 ぽもも安心したって事で、質問返しのコーナーです。

 

 

 

 

 Q.原作より鬼滅の刃RPGの方が無惨様賢くね?

 

 

 ゲーム補正で原作よりマシな頭になりましたがそれでも元が無惨様なので、プレイヤーが自分で鬼の首領になった方が鬼殺隊壊滅エンド出来ますね(笑)

 

 

 とはいえ仮にもラスボス、過去の周回プレイでも無惨様の命令を受けた鬼によって何度も殺されてしまいました。

 

 無惨様が頭良いというわけでなく、その命令を受けた鬼が頭良いって感じですね(どこまでも頭無惨)

 

 

 まあもう察してると思うので言いますが、今回の臨花ちゃんの仮想敵もそのタイプです、ていうかあれだね、正直に言います。

 

 

 

 

 詰みかけました。

 

 

 

 

 

 

 Q.プレイヤーが死ぬ以外にバッドエンドになるケースって何ある?全部教えて♡

 

 

 何でもは知らないわよ。知ってることだけ。

 

 ってな事なんでぽもの知ってるバッドエンドになるケースだけ紹介するョオ!?あ、データ上存在するバッドエンド方法は抜きにします。

 

 

 まず有名なモノから、これはオリキャラプレイじゃなくても発生するのですが……無惨様逃走成功ENDです。

 

 はい、最終決戦で逃げる事に成功した無惨様ですね、あの後やって来た禰豆子見つけて吸収して太陽克服して鬼殺隊破滅します、はい。

 

 耐久戦で無惨様に戦闘エリアから逃走されるとこうなります、ただ珠世さんの弱体化でヨボヨボ爺さんなので、狙わないとこのエンディングは見れないっす。

 

 

 禰豆子死亡もバッドエンド条件ですね、本格的に無惨様が引き篭もるので……はい、鬼殺隊が寿命で死にます。

 

 それとお館様が最終決戦前に死ぬとバッドエンドです、任務不達成が何連続か続くとお館様死亡ゲージが溜まり、一定毎に生死判定が入るようになります……これは8回目のぽもの動画で見れますね……んにゃぴ。

 

 

 後プレイキャラのストレス値が最大まで高まり、突破すると精神崩壊して死にます、具体的に言うと恋人が死んで家族も殺され親友が鬼になると簡単に起こせるオ^

 

 

 クソが!!!!!!てめえだよ壺クソ!!!!歪みダコが!!!八つ裂きにしてやるからな!!!!

 

 

 

 ふぅ……。

 

 

 はい、そんな所ですかね?

 

 

 あ、柱が決戦前に死にすぎてもバッドエンドになりますね、モブ隊士も全体の八割が鬼に殺されると組織として終わってバッドエンドだし……あ、炭治郎が鬼化して、一定時間内に戻せないとこれもバッドエンドになるか。

 

 

 こう思い返してみると結構ありますね?????

 

 

 Q.鬼滅の刃RPGは原作基準の時系列?それともアニメ?

 

 

 お、未プレイニキかな?オッスオッス!(気楽な挨拶)

 

 

 例えば炭治郎きゅんの最終選別は原作だと11月中旬辺りだと思われるのですが、アニメ版だと描写を見るに、桜が咲いているので四月あたりだと予想できます。

 

 

 基本的に原作基準です、外伝や小話もそうですね。なので炭治郎きゅんが最終選別を突破するのは11月頃になります。

 

 

 まあ厳密に明記されていないので、確定してる情報ではないですし、プレイの流れによっては前後がありますが、大体は原作基準の時系列で大方の流れは決まると思って頂いて大丈夫です。

 

 

 

 

 ほな今回の動画の最後の質問。

 

 

 

 

 Q.元上弦って何人いんの?

 

 

 

 一人です。

 

 

 ……って言うにはちょっと語弊なので付け足すと、平安と戦国、江戸前期を除いたそれぞれの時代に一人居ます。

 

 二人以上は同じ周回では存在しません、鬼滅の刃RPGはこれでいて名前のあるキャラを極力、原作以外で出さないように心掛けているようなんですよね。

 

 

 とはいえ全部の時代で同じ元上弦を使うのはなんか俺たちのプライドがゆるさねえよな?ってな感じで別々の血鬼術、姿形で作りやがりました。ゲーム難易度向上のために。

 

 

 ちな江戸前期以前に鬼プレイをする場合だと、この元上弦枠はランダムに選ばれます。

 

 

 

 ただでさえ運が悪かったら死ぬのにさらに死亡フラグを増やすワニ共です、人の心を教室に忘れてきたに違いない。

 

 

 江戸後期は元上弦の陸、明治時代は元上弦の伍、大正時代は元上弦の肆です。

 

 

 余談になるかもしれませんが、この中で一番厄介なのは明治時代の元上弦です、こいつ劣化版童磨みたいな能力してんのに空間系血鬼術も使うし半天狗みたいに本体が小さくなって逃げます、ぽもは過去二度だけ戦いましたがその二回とも敗戦しました。

 

 

 はい……(げっそり)

 

 

 まあ今回の元上弦の肆はそれと比べるとマシ……と言える程マシでもないです、僅差でこっちの方がまだってぐらいです、はい。

 

 

 江戸後期の元上弦は魘夢タイプの後衛特化なのでどうとでもなりますね(笑)

 

 

 

 ちなみに最終決戦までに上弦が四人欠けると、この元上弦がその欠けた枠に埋め合わせで入ります。

 

 五人欠けるとどうなるかはぽもは知りません、最終決戦までに五人欠けさせるってそれカナエさん救出での童磨戦で頸落として無限列車で猗窩座殿倒して〜〜〜ってそれなんて縁壱???

 

 

 とまあ質問返しはこのぐらいに、ほな続き→トゥモロー、ヘイヨ!

 

 

 

 “あの後、無一郎くんは霞柱として就任した……隊士になって三ヶ月程で柱になったのは……鬼殺隊の中でも初めてなのでは無いだろうか?「これも師範のお陰だよ」と無一郎くんは言うが、この結果は無一郎くん自身の努力と才能の結果だ……もっと自分を褒めて良い“

 

 

 

 んじゃぴ……実際無一郎くんちゃんの努力と才能ですしおすし。

 

 兄貴ブッコロ記憶喪失パワーが無くとも臨花ちゃんとの稽古で原作同等ぐらいか少し上ぐらいにはなってますけども、そう言った意味ではちゃんと師範してますね???

 

 

 

 ”お館様は「柱が9人揃う時も遠くないね」と言っていた、私も同じ気持ちだ、それに私達と比べても、遜色の無い隊士もいる。これから増えていく……風が吹いている、私達の刃が鬼の始祖に届く日も近い、直感的に、そう感じた“

 

 

 

 せやねぇ……ゲーム時間で今年の冬に那田蜘蛛山が起きると踏んでいるので、そろそろですよ……ええ。

 

 

 来る日に備えて、ほなイベント起こしましょ〜〜〜ね〜〜〜^

 

 

 

 ほな次のイベントまで、倍速ゥ倍速ゥ!

 

 

 

 なうろーでぃんぐ☆

 

 

 

 

 ”夏も終わる頃、蝶屋敷にて私はしのぶと薬学研究をしている……助手のようなものだ、時折こうして共同作業をするが、やっぱり私はまだまだだな……薬学に於いてしのぶの右に出る者は誰もいない“

 

 

 

 お、しのぶさんイベントだ。

 

 今回の周回でのしのぶさんは上弦の弐に対して原作と比較するとまだ低い殺意で抑えられてます、カナエさんが死ぬと上がりますが、それでも寿命で死ぬので、原作の様に自分の体を犠牲にしてでも殺してやるって程憤怒の感情になりません。

 

 

 とはいえしのぶさんは柱としていつでも†決意完了†出来る人なので、このまま進めると自分犠牲にしないと勝てないかもって思って、全身猛毒人間に人体実験を進め→トゥモロウします。

 

 

 童磨の性能上、しのぶさんが犠牲になれば最終決戦で原作同様、勝てます。これはほぼ確実に決定しているチャートですので間違いないです。

 

 

 

 ”しのぶは毒の調合を複数作る、日輪刀に仕込む毒を鞘で変えながら、通用するかしないかを試しながら鬼を斃す。正直言ってしのぶの毒の威力なら下弦以下の鬼なら一撃でも入れれば鬼殺完了だ”

 

 

 ラスボス級以外一撃死って考えるとやっぱしのぶさんとんでもねえな……色々ピーキー過ぎてしのぶさんの実力評価が人によってまちまちですが、ぽも的にはちゃ〜んと柱してる人ですよ、ええ。

 

 

 全てを失ったSINOBUさんは筋肉を限界まで酷使し、頸を切れる様になるのですが、その実力は「修羅」としか言いようがありません。

 

 しのぶさんに足りないのは頸を斬れるだけの筋肉が無い、ただそれだけです。それさえあれば毒で弱らせた後に頸狙ってグットゲーム、ウェルプレイ。

 

 

 とはいえそれが出来るのはSINOBUさんであってしのぶさんではないので、最終的な評価は柱の中だとやはり、やや弱い部類の入ってしまうのは仕方ないですね。

 

 

 ただしのぶさんは実力面ではその評価ですがそれ以外の評価は最高に近い打点です、この人いないと詰んでるって場面原作でも多いですしね。

 

 

 童磨討伐もその場面に当て嵌ります。

 

 

 なので今回もしのぶさんには犠牲になって頂き……

 

 

 

 “「わかってます、私では……一度に与える毒に限界がある、上弦に自分の力が通用するか……正直、自信があるとは言えません」……口を閉じてしのぶの言葉に耳を傾ける”

 

 

 

 “「……臨花、私は姉さんを追い詰めたあの上弦を許せない、だから……何としてでも殺したい、だから」待って、それ以上言わなくて良い”

 

 

 

 来ましたね。

 

 

 しのぶさんと何度かイベントを発生している、技術薬学を覚えている、しのぶさんとの好感度がかなり高い、これら三つの条件を達成していると、自分の身を犠牲にして上弦の弐、童磨を斃したいと相談してくれます。

 

 相談と言ってもしのぶさんの中で童磨を追い詰める算段は既に出来てます、覚悟もあります。これは確認の様なものであり、どう思うか、思ってくれるかを試しているようなものです。

 

 

 童磨を確実に殺すならしのぶさんの犠牲は必須と言えるでしょう、鬼滅の刃RPGをしていなくても、童磨が如何に巨大で、強力な鬼か、視聴者兄貴姉貴はもうご存知だと思います。

 

 

 

 “……あの鬼は強かった、最初から本気を出されていたら、今ここには居なかったかもしれない。次戦えば、付け入る隙はないかもしれない”

 

 

 本気の状態の童磨を弱体化無しで倒すには、それ相応の準備が必要で、それを含めても突破率は五分五分、童磨の血鬼術の性質上、それも短期決戦で決めなければ、ほぼ詰みます、終わりです。

 

 

 

 結論を出しましょう。

 

 

 

 

 “だからなんだ、それでしのぶを犠牲にして得る勝利は本当に正しい勝利か?私はしのぶを最後まで死なせない、鬼に殺させない……約束(誓い)だから“

 

 

 

 しのぶさん生存ルートを狙います。

 

 

 何言ってんだ????無理だろ、ついに饅頭も腐り切ったか!そう言おうとしたそこの視聴者ニキ!あいや待たれよ!

 

 

 ちょっとぽもの話を聞いてくれ。

 

 

 前にも言いましたが童磨の唯一の弱点は「熱が無い」事です、感情無し男くんなので、再復活する意思も持てなければ、土壇場で強くなる事もありません、下振れする事は無いですが上振れする事も無いんです。

 

 

 そして何より超スロースタータータイプなのでほぼ必ず、童磨の初手は様子見に徹します。

 

 

 童磨はトップ3に入る程強力な鬼です、一度教祖様のペースに乗せられたらもうほぼ詰みです。

 

 

 この鬼を真正面で戦って勝つには、短期決戦、それ以外にありません。

 

 

 原作での童磨戦でのしのぶさんの敗因は多々ありますが、特に著しく“コレ”だと言えるが一つ。

 

 

 一人で挑んだ事、コレです。

 

 

 仮にあそこにもう1人柱がいれば、しのぶさんの毒で弱らせた隙をもう片方が付けば、童磨が毒を完全に対策するまでの時間戦ですが、かなり勝敗は変わると思いませんか?

 

 

 

 まあその辺の理由は全部後付けです。

 

 

 

そろそろしのぶさん生存させてえなあ……

 

 

 

 そう思っちゃったので、何よりしのぶさんを犠牲にしなくても童磨に勝てるかもしれないぐらいには臨花ちゃん並び、他柱の成長の伸びが良いので、よっしゃあ!やってやろうじゃねえかァ?!

 

 

 おーん⌒,_ゝ⌒

 

 

 

 

 “しのぶは一人じゃない、皆の力を合わせれば、上弦の弐の頸に刃を振る、だから「それ以上言わなくて良いです……わかったから」……うん“

 

 

 

 てな事でこの判断が凶と出るか吉と出るか?はてさてどうなったかは最終決戦にて!チャンネルはそのまま!乞うご期待!

 

 

 

 俺たちの戦いはこれからだ!〜完〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや終わらねえよ?!

 

 

 ……あっ、やべ、アオイちゃんと会ってねえや、これはガバ、まぁ別の機会で会えるでしょ。

 

 ほな次のイベント。

 

 

 

 “もうすぐ秋になる……巡り廻る季節は、人の気持ちに彩りを与える、それを奪う者を、私は許せない、人の生活を脅かす鬼を私は斬る、それが柱であり……鬼殺隊士の責務だ”

 

 

 かっこいいっすねぇ!臨花ちゃんはこう思ってるけど、獪岳くん、君は?(笑)

 

 命乞い侍をいぢめるのはさておき、この時期で確定で起きるイベントといえば?

 

 

 いやまあ言わんでも察せると思いますけどもンニャア。

 

 

 

 “そんな決意を新たにして数日後、伊黒くんが下弦を討伐、蛇柱になった……伊黒くんは私と会う機会が無かっただけで、私より半年遅い時期から鬼殺隊として活動してたらしい、実力も経験もある隊士だ……誰から見ても、柱の逸材だろう“

 

 

 

 はい、てな訳でムッツリ弱視さんが柱入り、これにて九人の柱が揃いました、原作とこの動画での違いは今の所この枠に全身筋肉娘ちゃんが居ないのと、上弦戦に参加した無口過ぎる男さんと、顔が怖すぎる男さんが原作より強いぐらいですね。

 

 我らのアイドル枠、真菰ちゃんも上弦戦経験者なのでくそつええや^って感じ〜〜〜????

 

 

 現時点で単純な戦闘能力だけ見ればこんな感じの序列になると思います。

 

 

 

 悲鳴嶼さん>不死川さん≧臨花ちゃん≧冨岡さん>真菰ちゃん>>煉獄さん≧伊黒さん>無一郎くんちゃん≧宇髄さん=しのぶさん>>甘露寺ちゃん≧有一郎くん>>>>>越えられない壁>>>一般隊士

 

 

 

 はい。とはいえこの評価は絶対とは言えません、総合力で言うなら宇髄さんとしのぶさんは煉獄さんの位置ぐらいですが、今回は単独の戦闘面で見た序列付けなので(多少はね?)

 

 冨岡さん何だかんだ強いな?いやまぁ霧氷菩薩に土壇場で未完成の凪使って致命傷防いでるしそれもそうか。

 

 無一郎くんちゃんが伊黒さん、煉獄さんより下なのは経験が少ないからです、ただ原作より数ヶ月刀を握った時期が長いので最終決戦までにどうなるか期待ですね???

 

 

 ……はい。二番手か三番手に臨花ちゃんいるの我ながらよ〜〜育成出来たなって……いやまあ、臨花ちゃんの独断専行で突発的に起きたもう二度とやりたくない童磨戦が主に影響してるので、ぽもの腕の見せ所でした^とは言えないんですけど(苦笑)

 

 

 んで何のイベントだっけ?(画面に戻ります)

 

 

 

 “真菰と茶の間で、その報告を聞いた……真菰は、柱にならなかったね……?「臨花は所々抜けてるから、私が一緒に居ないとね」……ん、そうだね……ただ、真菰はそれで良かったのか、私が原因で真菰の行動を束縛していないだろうか?少しだけ、そんな不安が私を悩ませる“

 

 

 あ、真菰ちゃんイベントかぁ!

 

 

 何度も思いますが、この子生存ルートで初めてなかったらぽもの実況動画は失踪して疾走(激ウマギャグ)してましたよね、いやマジで。

 

 真菰ちゃん生存でプレイヤーが柱、真菰ちゃんが柱相当まで実力ある時のイベントなんてぽも知らないんだけど(知っている方が稀)

 

 

 なんやろ?

 

 

 

 ”口に出していただろうか、真菰はやや怒った様な様子で「何それ、私は臨花の隣に立ちたいから強くなって、臨花を守りたいから選択したんだよ、変な事で悩まないで」と言われた……そっか、嬉しいな“

 

 

 

 いちゃいちゃしやがって(嫉妬)

 

 

 ぽももその気になれば……え?黙れ?お前に彼女は一生作れない?万年敗北者?暗黒で餡子?所詮四天王の端くれ?栄誉魔法使い=年齢?

 

 

 

 ゴッ……!ゴギガガガギゴ……ッ!

 

 

 

 うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!(恋愛のカード落としちゃった!)

 

 

 

 

 ”これからも頼りにしてるね、所で……何か隠してないだろうか?“

 

 

 

 ん……?ごめん臨花ちゃんぽも全然わかんないんだけど(雑魚)

 

 

 真菰ちゃん何か隠し事してるん?

 

 

 

 ”「何も?」ほんとに?「ほんとに」嘘「うそじゃないよ」頑固「臨花程じゃないなあ」……嫌っちゃうぞ「えぇぇ!?ごめんごめん!許して?」“

 

 

 いちゃいちゃしやがって(キマシ?キマシか?キマシなのか?)

 

 ちょっとぽも、いやらしくしてきま(((健全キック!!!ぽもは死んだ。

 

 

 

 ”素直に言うなら許しても良いと言うと「うーん……もう少し待って!」と言われた、むぅ、まあ、良いけど……”

 

 

 何やろか?でも何かのイベントフラグ立ったらしいし、放置で良さげ?うーん?

 

 まあ悪い事では無いでしょ(気楽)

 

 

 

 てな事で本日はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 困ったな……他でも無い臨花にああ言われたら……私の決意も、鈍ってしまった。

 

 

 ……私は弱い、頸を斬れないなら、毒を使って、毒が通用しないなら、通用させるだけの毒を、私自身を使って……そう思っていたのに。

 

 

 上弦の弐と直接戦った訳じゃない、でも私と違って頸を斬る事が出来て?柱にまで上り詰めた姉が追い詰められ、冷静で状況を見渡せる真菰が片手を無くす事になったあの鬼に。

 

 不死川さんの義兄弟の粂野さんが両足を失う程に凶悪な血鬼術を使う上弦に、不死川さんと冨岡さんが満身創痍になっても。

 

 ……私の知る中で、悲鳴嶼さんと同じ様に、そこに居るだけで安心感のする、臨花が決死の覚悟で向かっても、後一歩が届かない。

 

 

 そんな強力な鬼を殺すなら、皆と比べると弱い私が上弦の弐を殺すなら……そう思って、決断したのに。

 

 

 

「はぁ……」

 

 

 

 つい、ため息をついてしまう。

 

 

 私が臨花に生きて欲しいと思っている様に、臨花も私のことを……そう思っている、それ自体は嬉しい。でも柱なら、その気持ち自体は受け止めても、この決意は鈍ってはダメなのに。

 

 

 “私はしのぶに死んで欲しくない、殺させない、だから……”

 

 

 その時の臨花の顔を見て、私は生きたくなってしまった。鬼殺隊士として、柱として、死んでも鬼を殺さないとならないのに、生きていたいと……そう臨花に、思わされてしまった。

 

 

「ため息なんてらしくないんじゃない?」

 

 

 いつに間にか、私がいる部屋に見知った者が入っていた、気付かなかった……気付かないぐらいに思考に浸っていたなんて。本当に“らしく”ないですね。

 

 

「真菰、きてたんですね」

 

 

「二人きりだよ?ソレ(.・・)、辞めなよ」

 

 

「……はぁ、まあ、真菰ならいっか」

 

 

「それはそれで傷付くんだけど……」

 

 

 

 思えば臨花と同じぐらいに真菰とも付き合いが長くなった、彼女は何というか……動物で例えるならまるで狐のような性格だ。

 

 つかみどころのない、それでいて抜け目もない、かと思えば悪戯好きで、時折こうして化けて出てくる。

 

 嫌いじゃない、短くない付き合いだからなのもあるけど、真菰は強くて頼れる人だし、優しいから。

 

 

 

「で、何か用?私は真菰と違って柱だから忙しいんだけど?」

 

「わあ!今の台詞、しのぶを慕ってる人に聞かせたいな、どう思うかな?」

 

「……はあ、真菰のああ言えばこういう性格、治らないよね」

 

「ふふん、でも嫌いじゃないでしょ?」

 

「まあ……好きでもないけど……」

 

「ひどい!」

 

 

 最初の頃はあまり好きじゃなかったって言うと、驚くかな。案外真菰の事だからやっぱりって納得するかも知れないけど。

 

 

 

「理由無しに来ちゃだめ?」

 

 

「だめではないけど……本当に?」

 

 

「まあ、何か悩んでるみたいなら話は聞いても良いけど?」

 

 

 ……こういう所が真菰らしい。

 

 臨花と違った優しさ、気恥ずかしいから言葉には言わないけど、そういう所は悪くないと思う。

 

 

「自分を犠牲にするつもりなら辞めなよ」

 

 

「それ、臨花にも似た様な事言われた……真菰にも言われるなんてね」

 

「当たり前でしょ、私は生きたいし、皆にも生きて欲しい、それで駄目なの?」

 

 

 その言葉に即座に反応出来なかった、自分でも答えが出ていないから、答えようとした言葉が出てこなかった。

 

 

「私は生きる為に戦ってるよ、しのぶは?何の為に戦ってる?」

 

 

「……私と姉の様に鬼の被害に遭った人達を減らす為、二度と私達と同じような人を出さない為」

 

 

「それが終わったら?」

 

 

「……そういえば、考えた事は無かったかもね」

 

 

「じゃあ、先ずはそこからじゃない?」

 

 

 にやっと笑う真菰に、つられて笑った。

 

 

 思えばそうだ、鬼が居なくなった後なんて考えた事なかった、遠い未来だと思っていたから、それを考える余裕も無かったから。

 

 でも、生きたいと思うなら、思ってしまったなら、全てが終わった後にしたい事を考えても……良いのかもしれない。

 

 

「どう?少しは晴れた?」

 

 

「……さすが“雪柱さま“」

 

 

「ちょ、ふざけないでよ、もう!」

 

「たまには仕返ししないとね」

 

 

 

 話せて良かった……信じてみよう、皆となら、どんな困難でも必ず突破できる、そんな希望を……信じたい。

 

 

 

 

「……でさ、しのぶ、協力してほしい事あるんだけどーーー」

 

 




感想評価ありがとナス!誤字報告とても助かるゾ〜コレ!ここすきもナオキです。
 次回も今日中に間に合えたら、まぁ流石に無理()


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蝶屋敷にて〜最終選別後まで

はい、続きです……やっと(45話目)ここまで来た(遅すぎ)


 

 

 

 そ う さ ね 。

 

 そこは無限城。

 

 鬼の始祖の、1000年生きるジジイが、流れ着く場所さね。

 

 だから鬼殺隊士たちは共に向かい

 

 そして、鬼殺の意味を知るのさ

 

 

 “火は陰り”

 

 

 “無 惨 は 頭 が 悪 い”

 

 

 

 おまどうま!逃亡騎士シリーズが好きです、ぽもです。

 

 

 前回は柱が九人揃って「イクゾー!デッデッデデデデ、カーン」した所で終わりましたね、え?振り返りが雑?今更では?

 

 

 さてと、そろそろ時期も時期なんでこの辺で一度今後の流れを整理しましょう。

 

 ゲーム時間の季節は秋、冬も近づいてきました、10月が始まったぐらいかな?細かい日数は記載されないからこの辺は感覚で伝えるしかないねんな……んにゃぴ。

 

 

 遂に原作主人公こと炭治郎きゅんの最終選別です、カナヲちゃんの最終選別でもありますね?

 

 ちなみにちょっとした小話、実はカナヲちゃん、しのぶさんに告げず無断で最終選別に向かって突破してるんすよね。

 

 

 しのぶさんやカナエさん的には自分の意思で言い出さない限り最終選別には向かわせない方針だったのかな?

 

 最終選別を突破した段階なら頭抜けてカナヲちゃん強いだろうし、そう考えないと炭治郎きゅんより前になっていてもおかしくないですしおすし?

 

 

 今回はカナエさんが生存しているので感情の起伏が原作より改善しています、自分の意思で「最終選別に行きたい」って相談するでしょう……多分。

 

 

 炭治郎きゅんもそうですが、善逸くん、猪突猛進、同期の弟くんと関われる様になれるの良いぞ〜^これ、お待たせしましたね、ええ。

 

 

 まあ、キッカケが無いとイベントは発生しないのでかまぼこ隊と関わるのは那田蜘蛛山後だと思いますが、どうだろう?冨岡さんか真菰ちゃん経由で炭治郎きゅんとイベント……起きないか。

 

 不死川(弟)の方とは関われそう?まあこれも運次第な所ですが、最終選別時はまだ思春期が爆発してないから女の子と話せるかな?どうかな?

 

 

 いやあ楽しみっすね、ガハハ!

 

 

 その前にカナエさんが死去します、最終選別前には必ず死んでしまうので……って考えるともうそろそろ死んじゃうね。

 

 

 いやあ悲しいっすね、ははは()

 

 

 最終選別の後はいよいよ那田蜘蛛山です、これを期に物語が加速的に進行します、いよいよ鬼滅の刃RPGも終盤に近付いて行きます。

 

 那田蜘蛛山に参加出来るかは……うーん、直接は無理そう?この辺はお館様の思考ルーチン次第ですね。

 

 とはいえ気合を入れていきましょう、ここからは無惨様が本腰を入れて下弦解体するので……あれぇ?何かがおかしいね???

 

 無惨様は鬼柱だった……?

 

 

 最終決戦までに起きる無限列車、遊郭、刀鍛冶の里襲撃……この全てに臨花ちゃんが関われるかは難しいかもしれませんが、無限列車だけは無視できません。理由は時期が近づいたら話します。

 

 

 原作で起きる出来事はこんな所ですかね……では鬼滅の刃RPGではこれ以外に何が起きるか?

 

 

 

 

 

 

 

 いやまあ、特に起こらないんすけどね(にっこり)

 

 多分(不安)

 

 

 

 ……それぐらいですかね?いつもならこの後臨花ちゃんのステータスをお見せしますが前回見せた時と特に変わってないので……ナオキです。

 

 あ、剣術が200/200になった事は伝えておきますワゾ!そんでもって育成は……んにゃぴ、薬学はもう直ぐで100/100に到達しますねぇ!しますします。

 

 

 ほなそんな感じで、ほんぺに戻って行くわョ〜〜〜ン???

 

 

 

 “痣の起こし方はまだ確証は得てない、あれから一度も発現した事は無い……刀を赫くする事は今の私では難しい、あの現象は痣を発現しなければ起こせないのだろうか……?“

 

 

 ん?強化イベントか?

 

 

 これはウマ味では?パオーン!

 

 

 極限状態だったからこそ痣、透き通る世界、赫刀は出来たけど、戦闘後に直ぐ気絶した+極限状態だったから自分に起きたことを正確に理解出来てないので、臨花ちゃんは痣の起こし方をまだ理解してませんね……。

 

 

 上弦の弐以降、体温が上がるぐらいに白熱する戦いしてないから、まあ多少はね?

 

 

 

 

 ”ただ、あの時に掴んだ感覚をやっと一つ、意識的に理解出来た“

 

 

 お?

 

 

 まじか臨花ちゃん、それってつまり透き通る世界覚えたのか?

 

 至高の領域に至るとかマジ?でも本当に覚えるならステータスの特殊技能に『透き通る世界』が追加される筈だから、まだ不完全か?

 

 

 どうなん?

 

 

 ”戦闘でこの状況を保てる時間は精々数分にも満たない短い時間、それが今の私の透き通る世界に入れる限界だろう、それ以上は集中が保たない……正しい呼吸と鍛錬が足りない“

 

 

 すげぇや^

 

 

 これは快挙ですね、まだまだ不完全ですが透き通る世界を戦闘に使える描写が確認出来ました。これにより呼吸が200/200以上、若しくは呼吸の常中を上から極に到達すると透き通る世界を覚えるようになります。

 

 どちらも直ぐには出来ませんが、覚えられるイベントが起きたというのがウマ味!最終決戦までに常中を極めるか、呼吸を200/200以上にしましょう。

 

 

 

 “まだまだ不完全、それでも掴めた。この感覚を伸ばしていけば、上手く使える様になれば……次こそは上弦に届くはずだ”

 

 

 

 おーん良いぞ〜これ。

 

 思わぬ収穫を得ました、正直この辺は強敵との戦闘以外ですと自分で獲得出来るかは運と生まれ、性格が絡むので、ナオキです。

 

 今回の場合、臨花ちゃんは元々鬼殺隊士の家系として生まれ、幼少から鍛錬を積んでいるからこそ、透き通る世界に入る方法を何となく理解し、実際にやってみたら当たっていた感じですね。

 

 赫刀も握力で起こせる事まで掴みましたが、これに関しては痣のブーストが無いと発動出来ませんからね。

 

 そんでもって臨花ちゃんは痣の起こし方を掴んで無いので……まあ最終決戦中には痣者として完成するでしょう。

 

 

 

 “秋も後一ヶ月で終わる、私は蝶屋敷に来ていた。あの時、しのぶと調査に向かった任務で感じた違和感をしのぶと共有する為と、それから……と、考えながら歩めば、カナヲちゃんに会った”

 

 

 はい、てな事で次にイベント。

 

 11月ぐらいだから、最終選別前かな?これからカナヲちゃんは向かうんでしょうかね。

 

 

 “挨拶をして歩を進めると、羽織を掴まれた、ん?何だろう「その……」うん、ゆっくりで良いよ、言ってごらん「……行って、きます」……そっか、頑張ってね、カナヲちゃん“

 

 

 あら〜^

 

 てな事でカナヲちゃんが最終選別に行きました、なんだか感無量ですわね……(おやごころ)

 

 

 カナヲちゃん的には、カナエさんやしのぶさんが家族だとしたら、臨花ちゃんはどういう位置にいるのでしょうか?義姉みたいな位置でしょうか?良いぞ〜これ。

 

 

 カナエさんの教育もあってか感情も原作より豊かになってるしこれで炭治郎に恋したらどうなるんだよ……ある意味恐ろしいぞ……(ぷるぷる)

 

 

 

 ”……着いた。カナエさんの部屋だ、扉を軽く叩いて、部屋に入る……いつもと変わらない微笑みで迎えてくれるカナエさんを見て(・・)、察した”

 

 

 あっ……(察し)

 

 うーん(沈黙)

 

 

 “カナエさんと、取り止めのない会話をした、真菰が悪戯で作ったおはぎを不死川さんが食べてお腹を壊した事とか、冨岡さんが警察に捕まりそうになったのをしのぶが何とか弁解した事とか、有一郎くんと無一郎くんの事とか、煉獄くんや伊黒さん、蜜璃の事とか、色々“

 

 

 

 いや真菰ちゃん何してるん……()

 

 激辛おはぎでも作ったんか?冨岡さんは相変わらずですね。一度ならず二度もですか?そんなんだから(以下略

 

 

 “「ありがとうね、臨花ちゃん」と、カナエさんは微笑んで言った「カナヲが帰るまでは、保つだろうから」……そうだね”

 

 

 

 “……友達になってくれてありがとう”

 

 

 

 んにゃ〜〜〜〜……やっぱ炭治郎きゅんと会うまでには死んじゃうんだなあ……絶対相性良い(鬼に対する考え方)のにね、んにゃぴ……気が滅入りますわな。

 

 ちなみに余談ですが、カナエさんが上弦の弐に致命傷を受けなかったルートも一応あります、それはカナエさんをプレイキャラにして、超絶クソウマテクニックで上弦の弐を倒すか、粉凍りを吸わず、日が昇るまで時間稼ぎを成功するかです。

 

 

 まあ普通に無理です()ただ時間稼ぎの方は別の人の動画で見ましたね、それでも粉凍りを完全に対策出来てはいなかったので、刀鍛冶の里襲撃ぐらいで寿命で死んでしまいましたが……。

 

 

 はい、余談はさておきゲーム画面。

 

 

 “しのぶにあの時の違和感を話した、しのぶはその違和感を感じ取れなかったみたいだが、何れにせよもう一度あの場所に行く必要がある事はお館様にも伝えたようだ……何か、起きなければいいけど……“

 

 

 本当にな?

 

 いや今のでフラグ立った気がするけど、マジでな?

 

 

 念の為に少しでも臨花ちゃん強くするか?といってもやれる事は少ないですが、安全は多ければ多い程良いですからね(ニッコリ)

 

 

 

 “私からの話は終わった、部屋を出ようとしたのをしのぶに呼び止められた、真剣な顔で「……姉さんは、その……何でもない」わかった、また……また来るね(・・・・・)

 

 

 

 これしのぶさんなんとな〜くカナエさんの死期が近いのわかっちゃってるのでは、んにゃぴ、何とも言えんね。

 

 

 結局死ぬなら救った意味ある?とか無粋な事言わないでねぇ?!(クワバラクワバラ)

 

 

 さて一週間程イベントが起きなかったので時間を進めてと……はい、最終選別後まで飛びます、もう秋も終わりか。

 

 

 

 “……今日、カナエさんが眠りについた。今では隊士の手当を請け負う蝶屋敷を作った彼女の功績は、鬼殺隊全体に響いた、それだけじゃ無い、あの陽だまりのような微笑みは、私の心の火を強くしてくれた“

 

 

 

 はい……まあ流石にストレス値上がるか、それでも思っていた程じゃないですね、前から覚悟してたし理解もしてたからでしょう。

 

 最終選別まで持ったのは凄いですね、ここまで生き残ったのはぽもの動画が初めてじゃ無いか?助けたけど三日後に死んだとかあるみたいですしね……そうじゃなくて良かった。

 

 

 “私は任務の都合上、その日の深夜に蝶屋敷に訪れた、蝶屋敷の庭の、カナエさんが良く座っていた所にしのぶは座っていた……隣に座る”

 

 

 茶化すのもあれなんで黙ります。

 

 

 

“「……臨花」うん……「……姉さんにね、私の分まで生きてって、言われたんだ、だから、生きるよ……でも、でも……っ」……誰も見てないから、我慢しなくていいよ……”

 

 

 

 

 はい……おん?!

 

 

 一枚絵?!まじか、ここに来てイラストですか?鬼滅の刃RPG制作陣さんさあ。

 

 

 

 

 ”……もう誰も死なせたく無い、私は心に秘めた火を強くした“

 

 

 

 

 んにゃぴ……。

 

 

 

 名残惜しいですが切り替えていきましょう、さて数ヶ月後に起こると予測される那田蜘蛛山ですが、おそらく臨花ちゃんは参加出来ません。

 

 理由はいくつかあります、まず炭治郎きゅんと接点がありません、原作にて重要な場面に遭遇するフラグの一つに「その場面の重要人物との友好度」が存在します。

 

 炭治郎きゅんどころか善逸くんとも、猪之助とも交流をしていないから、参戦出来ないんですよね。

 

 

 これとは別に那田蜘蛛山参加の為のフラグは「隊士救助率」も関わります、これ自体は臨花ちゃんは問題ないのですが。

 

 

 この枠はほぼしのぶさんで決め打たれます、救助した後のその後の処置が一番スムーズに動けるのはこの人だけです。

 

 

 そんでもって柱を三人動かすのは流石のお館様も判断しません、十二鬼月の可能性があるとお館様はほぼ確信してますが、上弦ではないだろうと思ってますので。

 

 

 なので考えないといけない今後の動きはその後、那田蜘蛛山以降の動きです。

 

 

 それを考えーーーーーん?

 

 

 ゲーム画面に動きがありました、何でしょう、見てみましょうか?

 

 

 

 ”お館様から直々に呼ばれたので、屋敷に向かう事になった、柱合会議以外で向かう事は初めてで、稀な事だ。私個人に話す事は基本的に、手紙を通してのやり取り……何だろうか?“

 

 

 ん〜?

 

 わからん(バカ)

 

 

 

 ”案内のされるまま付いていく、お館様のいる所まで案内されると、いつもと変わらない不思議な笑みで私を迎えてくれた……また、前より症状が酷くなった“

 

 

 

 んにゃぴ、単独で呼ばれるのはマジで稀ですね、悲鳴嶼さんの位置にいる柱ならままある事ですが、臨花ちゃんは別にそういうわけではないので。

 

 

 あーでも、他の柱よりやや忠誠心的なあれは薄いか?あくまで他の柱と比べるとって付きますが、だからこそ呼んだのかな?うーん?結局何もわかんねぇやぁ(アホ)

 

 

 

 ”「楽にして良いよ」と言われたので、お言葉に甘えることにした、何の用なのだろうと疑問に思っていると「少し、頼みたい事があってね」と言われた……大事な事だろうか、私に出来る事なら、勿論“

 

 

 ……ん?那田蜘蛛山参戦?いや流石にないよね、そのフラグは踏んで無いはず、じゃあなんだ?痣の事?でもその辺の話は定期的に文通してるから違う筈。

 

 

 んー、まあ考察しても仕方ないですね、大人しく聞くことにしましょう。

 

 

 

 “話を聞く……「きっと近いうちに、未だ若い、柱の子達が危険な目に遭うと思うんだ、その時が来たら、臨花が助けて欲しい」……限り無く未来予知に近い直感、お館様の勘は当たる、それはつまり……上弦の鬼か、若しくは、鬼舞辻無惨が動くのだろうか”

 

 

 

 ほぉ〜〜〜ん?????

 

 

 

 ……いやおい!絶対これフラグ立ってんじゃねえか?!

 

 

 

 “勿論引き受ける、でもそれは……悲鳴嶼さんの方が適任では無いだろうか?「行冥にも言ったよ、有難い事に引き受けてくれてね……ただ、予感がするんだ、臨花にも任せた方が良いってね」……言葉にする前に言われた、顔に出ていただろうか?”

 

 

 とすると何だ?何が出るんだ、怖えよ……那田蜘蛛山どころの話じゃ無いんだけど。

 

 空気読めないうざい鬼とかやめろよ!?猗窩座殿は行動方針的に無いと見て良いけど、兄上は全然あるから怖すぎな?!

 

 

 いや違うな?一番襲撃に来そうなの例のアレだな?

 

 むむむむむむむむむむむむむむ……

 

 

 “「苦労をかけるね」と言われたがそんな事ない、寧ろお館様の方が苦労している……ふっと集中して透き通って(・・・・・)見てみる……私の顔色で察したのだろうか、お館様が「臨花は優しい子だね、でも心配しなくていいよ、私の代わりはいるから」……そういう事じゃない、でもお館様にかける言葉を、私は見つけられなかった”

 

 

 

 死を覚悟し過ぎてる人だからね……普通に考えて鬼舞辻無惨殺す為に妻子諸共一緒にダイナミック爆発自殺するの結構なやべーやつ。

 

 

 えーっとですね、はい、多分これゲーム内時間今年の内か一月に何か起きますね、那田蜘蛛山以外で。

 

 お館様の発言を見るに、柱に襲撃イベントってことか?未だ若いって事は今年中に柱になった煉獄さんか無一郎くんちゃんか伊黒さんか誰かが襲われる?

 

 

 えーちょっと……これどうするよ。

 

 

 

 てな事で今回はここまで、不穏になってきましたがぽもは元気です(元気ではない)

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 “あまり無理をなさらないように……失礼しました、お館様”

 

 

 

 伝えるべき事を伝え終え、臨花は屋敷を後にした。

 

 

 

 ……行冥と臨花、二人には苦労をかけてしまうね。

 

 

 でも今、柱の子達が九人揃った今なら、戦国の時代の始まりの呼吸の剣士と比べても遜色無いと自信を持って言える彼らの実力なら。そんな柱の子達だけじゃない、あの子達と勝るとも劣らない子達もいる今なら。

 

 

 そして何より、鬼になっても人を襲わない鬼が出た事、きっとこれは偶然じゃない、時代の大きな流れの中に私は今生きている。

 

 やっと、やっと鬼舞辻無惨に手が届くかもしれない。

 

 

 

 だからこそ、今の柱の子達を失っては駄目なんだ、予感が、直感が告げている、誰か一人でも欠けてしまったら駄目だって事が。

 

 それは行冥も臨花も例外じゃない、だからこそ、鬼殺隊士の中でも著しく強い行冥に、上弦の弍を後一歩まで追い詰めた臨花に、私の勘が告げた悪い予感を、あの二人のどちらか、ではなく、どちらにも任せた。

 

 

 ……きっと上弦の鬼が出てくる、鬼舞辻無惨は臨花を狙っている、あの男がどう動くのかの全てまでは掴めないが、既に手をうっていると見ていい、有一郎と無一郎が隊士になる前の時に襲われたあれはきっと、臨花を狙っての事だ。

 

 

 自分から表舞台に出たとは思えない、が、脅威と思って動き始めたと見ていい、それに……いや、これはまだ確定してる事じゃないかな。

 

 

 

「……ッ、ごほっ……!げほっ……ッ!」

 

 

 ……私もそう長くは無さそうだ、臨花のあの時の表情を見るにまだ保つと思うけれど、それでも病の進行は日に日に悪化している。

 

 良い、私は死んで良い。

 

 

 だがただでは死なない。

 

 

 

 鬼舞辻無惨、お前は必ず私たちが、私たちの代で倒す、日光に照らしその罪を清算させる……!

 

 

 




感想評価ありがとナス!誤字報告クソお世話になってま!ここすきも良いぞ〜これ!

次回は金曜〜日曜の間に投稿しますゥゥゥゥゥ……


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確認〜会敵まで

ぽもはうそつき(一日早く投稿)

てな事でほな続き。


 

 素直に勧誘です。

 

 最近の柱にはどことなく勢いを感じませんでした、しかしながらこの闘気、100年ほど前に戦った柱に勝るとも劣らない強さ、至高の領域を感じ取らずにはいられません。

 

 

 鬼になれ、杏寿郎、鬼になると言え!

 

 

 

 

 俺は鬼にはならない!

 

 

 

 てな事でどうも、ぽもです。

 

 前回はお館様に不穏なことを言われて終了、ほぼ確実に上弦戦が開始します、とは言ってもぽもの考察は元上弦と相手する事になると思うのですが、正直相手の性能を加味すると単独では倒せないっすね……うん。

 

 

 元上弦だからと言って扱いを玉壺と同等にすると足元掬われます、てかあいつより強えんだよ……ふざけてますね???

 

 

 突破率は4割、これが臨花ちゃん単独での突破率です、六割で負けます、んでもってこの鬼滅の刃RPGにおいて六割で負けるはもうほぼ九割で負けるに近しいので、ァァァァァァァアタマガオカシクナリソウダ!

 

 

 開けロイト市警もこれにはびっくり、最後にAMNDババアに乗っ取られて眉間に拳銃を当ててしまいますね?

 

 

 とはいえ、多分単独で戦う事はないと見て良いでしょう、お館様のテキストを見るに鬼殺隊最強の岩柱さんと共闘する可能性が高いです。

 

 

 これにより突破率四割が問答無用で七割強へと変わります、は?それでも突破率七割かよ?って思うかもしれません。

 

 

 思って良いですよ?思いながら動画をご視聴いただいて下さい、ええ。

 

 

 流石に元上弦に+して上弦が二体出てくる事は無いでしょう、無いよな?無いね?いいね?

 

 

 とはいえ……はあ。

 

 

 この動画の視聴者ニキ達に緊張感を味わって欲しい(ワニ)ので考察はこの辺にしましょうか(腹黒微笑)

 

 

 さてゲーム画面……の前に、強敵戦が近いという事で、臨花ちゃんのステータスを覗きましょう。

 

 

 ついに本格的に物語が動き出そうとしている中、臨花ちゃんはどこまで強くなったのか、オリャァァァァンヌ!

 

 

 

 

 【戌亥 臨花  階級<柱>

  能力値 トータル 柱(中)

  力>>>柱(中)

  技>>>柱(中)

  体>>>柱(中)

  速>>>柱(上)

  運>>>丙

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌195/200

  技術

  剣術200/200 抜刀100/100 仙術174/200 居合100/100 体術100/100 歩法186/200 気配感知171/200 忍術201/300 交渉術139/200 鉄砲術152/200 育成96/100 薬学100/100

  技能

  応急手当 医療+ 耐忍 対の先 常中(上) 心眼 奇襲反撃 明鏡止水 交渉巧者 分析 専心 研磨 掩護 転迷開悟 剣豪 覚醒 怪傑 酔蝶花

  特殊能力

  『速度+』『抜山蓋世』『卓越技術』『艱苦奮闘』】

 

 

 いつも通り上から見ていきましょう。能力値は変わってないので割愛、派生呼吸はそろそろ200/200ですね……んー、上弦戦にはギリギリ間に合わないかな、ん〜〜〜間に合って欲しかった……。

 

 

 技術は前も言いましたが剣術200/200、そして暗器術が忍術へと変わりました、その為上限値が300。

 

 事実上のレベルキャップ、人間が到達できる極地、その到達点です。

 

 おいそこ縁壱さんは暗に人であって人でないとか言わない(公式バグチートプレイヤー筆頭にして頂点)

 

 

 ただこの方法で取った唯一のデメリット、壁越えの際に習得できる技能を取れていません、まあ暗器術の壁越えから取れる技能は別の機会でも取れるのでそれを狙っていきましょう。

 

 

 その他では、薬学が100/100になりました、これにより新しい技能を入手、毒を強化する技能も選択肢にありましたが、正直臨花ちゃんが毒を強化しても劣化版しのぶさんにしかならないので。

 

 なら素直にしのぶさん印の毒をしのぶさんに少し譲って貰った方が全然良いので却下、臨花ちゃんは応急手当を持っているので、回復系の効果を持つ方の技能にしました。

 

 

 そんな技能は『医療+』、回復行動系の全てに+補正が入ります、まぁないよりマシ程度ですが、臨花ちゃんは応急手当をもっています。

 

 もう一つの回復系技能を獲得すればそれ+臨花ちゃんの習得している上記の技能が統合され、上位技能に変換出来ます。

 

 

 その技能を獲得すれば回数制限はありますが戦闘中に即効性の治療が出来る様になり、更に打たれ強くなるので、それを狙いましょう。

 

 

 ……それぐらいですかね?

 

 

 てな事でゲーム画面に戻りましょう。

 

 

 

 

 “冬、夜の時間が早く、長くなってきた昼に、私は任務帰りで自分の家に戻る……そろそろ帰路に着く時に、私の第六感がこれ以上先に進む事を拒んだーーーーーなんだ、何か……”

 

 

 

 っていきなり何事ォオオ?!

 

 

 え、鬼?いや、いやいや、昼だし有り得んだろ。いきなり戦闘は無いのは確定してる……続きを見ていきましょうか。

 

 

 

 “家の確認出来る位置にまで向かって隠れた……家の前に複数の人達、会った事はない、知り合いじゃない、それに服装……あれは、警察?何故……?と疑問に思ったその時、燃料の臭い(・・・・・)がした”

 

 

 

 ……は!?

 

 

 待てこれ……おい!そういう事か!?

 

 

 

 ”そんな、火……ッ!燃えていく、私の……家が……ッ待て、落ち着け……クロえもん、この事をお館様に……いや、違う、先に真菰に伝えて……冷静になれ、判断力が落ちている……次はどうする?私はーーー”

 

 

 

 拠点襲撃イベントだと!?

 

 

 

 ……これを起こせる候補は三人、一人は無惨様、でも無惨様がここまでアグレッシブに動くのは日の呼吸の後継者ぐらいのレベルの地雷踏んでないと無い、除外です。

 

 もう一人は童磨、感情無し男くんが人使っての襲撃、ただこれだと警察の服装をしてきた人がいるのが謎過ぎます、これも違う。

 

 

 ……て事はやっぱりそういうことか。

 

 

 ぽももどこかで慢心してました、まぁ〜臨花ちゃんこれだけ強えしなんとかなるっしょ〜〜〜^って感じで油断しきってましたね。

 

 

 これ鬼の痕跡向かった時に襲撃のタイミング気付けてただろ……緊急任務扱いの任務が普通の任務な筈無いのに上弦に会敵しなかったからって安心し過ぎたンゴ……。

 

 

 ごめん臨花ちゃんぽもが情けなくて……取り敢えず動きましょう。

 

 

 

 “よし、決めた……警察の人の様子を伺う、私の家に火を付けたのは彼ら、それについては今はいい、ただ理由も無くこんな事が起きるはずが無い、何があってもいいよう、刀と火縄銃は隠して、向かった”

 

 

 話が通用する状態なら良いんですけど。

 

 

 “私の姿を見ると警察の人達は警戒した様子で私を見つめる……「刀を持っているな?寄越せ」……産屋敷家は警察との交渉も済ませてる、お館様の活動は表沙汰には出来ないがそれでも認められている、これは……やはり何かがおかしい”

 

 

 まあそうだろうね、これ気付けるか?いや無理だよな……初見殺しみたいなもんだぞ。

 

 臨花ちゃん……というより鬼殺隊士は人に対して攻撃行動を出来ない、ただ気絶させることはできる、強硬手段するか?

 

 

 “黙っていると「怪しい人物め、取り押さえさせて貰う!」と言って向かってきた……ごめん、少し手荒くなる……一人を除いて手刀で気絶させる、残った一人を軽く拘束して誰に命令されたのか聞く”

 

 

 あ、やべ。

 

 

 ァァァァンダメだ臨花ちゃん!その行動はバッドです!お客様!ダメですお客様!

 

 

 

 ”聞かれたその人が口を開こうとして、突如苦しみだした、まさかーーーそんな、毒?気絶させた人達を見てみるが、その様子は無い。これは……っ、判断を間違えた……死なせてしまった……ッ!“

 

 

 ん〜〜〜仕方ない!ストレス値は……上がってないならヨシ!切り替えましょう!

 

 

 

 ”……確定した、鬼だ。これは鬼の仕業だ、それ以外に考えられない……まさか、上弦の鬼……?“

 

 

 

 ”冬は鬼に味方をする時間が長く、早く訪れる……これは、私をここに止まらせる牽制か?……お館様は若い柱に近々、危機が訪れると言っていた。もしやこれが、今起きているこの瞬間が、その時なのか“

 

 

 

 ”考えを巡らせろ、思考を止めては駄目だ、間違えたら何かが手遅れになる……どうする……!“

 

 

 

 はい選択肢、行動指針。

 

 

 任せろ臨花ちゃん、君にはぽもが宿ってるんだぜ☆(頼りなさ過ぎる)

 

 

 さてと今の状況を少し整理します。

 

 時期は冬、那田蜘蛛山と被せてきたな?まるっきり同じ時間、日って訳では流石に無いだろうけど、無いよな?

 

 

 ま〜ーじで厄介過ぎる、江戸時代で上弦になってる奴は修羅が多いわマジで、最初から強い鬼が一番怖えよまじで。

 

 

 ぼやきは置いておいて、この後どうするかですね。

 

 蝶屋敷は……行かない方がいいか、下手に行って臨花ちゃんの方にしのぶさんが参戦すると那田蜘蛛山の方で何が起きるかわかりません。

 

 ここは確実性を求めた方が良い、蝶屋敷は却下。

 

 

 鬼の痕跡調査の時にしのぶさんも見られてるだろうけど優先してるのは臨花ちゃんの筈だから、身バレが流石にされてないでしょ。

 

 無いよね?まあされてもしのぶさんの人心術ならなんとかしてくれるでしょう。

 

 

 ヒントは貰ってます、お館様の発言を最大限汲み取って、この中で一番可能性があるのは……?

 

 

 

 

 ”……クロえもんが帰ってきた、お館様は「南の方に行きなさい」と言っていたと告げられた、南……?そこは確かーーーいや、今はよそう、早く向かった方が良い“

 

 ”……日が傾き始めた“

 

 

 

 さんきゅ!かがやっち!ほな猪突猛進!猪突猛進!

 

 

 わかっていると思いますが、この状況を作ったのは元上弦の肆です。

 

 

 元上弦、こう言ってみると今の上弦よりは弱い、そんな先入観が生まれますよね。

 

 

 それこそが鬼滅の刃RPG技術者達のタチの悪いワニトラップ!こいつらはプレイヤーを殺す事に真剣です、シンプルに性格が悪い連中なので、トラウマに残る殺し方を日々研究しています。

 

 人の皮を被ったワニです、ある意味こいつらがラスボスです。

 

 

 えっとですね、総合的な厄介さをみるとですね。

 

 

 

 単体で完成されている猗窩座さんより厄介です。

 

 

 

 

 ”日が落ちた……ッ!瞬間何処から湧いて来たのか、徒党を組んだ鬼が出てきた、違和感はあったんだ、今になって思えば鬼が、元下弦同士が組む事なんて有り得ない……!己階級の時のあの時の鬼の群れとは違う、あれは偶発的形勢、これはーーー計画的形勢!“

 

 

 

 うぉぉおぉぉああああ多すぎだろ!!!何だこれ?!

 

 

 はァ?!20体は越えてるぞオイ?!

 

 

 コレガオマエラノヤリカタカァァァァァァァァァァ‼︎

 

 

 

 

 ”邪魔だーーー刀を振るう、頸を斬ーーーッ、右からくる強風を間一髪で避けて、上から降り落ちた鉄塊を刀で受け流した……この鬼共、全てが血鬼術を持っている、それに……これは”

 

 

 クソ強モブ鬼?!??ここで?!

 

 

 バカやめろ流石の臨花ちゃんもこの人数差でぽもがミスったら普通に死ぬ!バカオイ!

 

 

 

 “鬼の一人が口を開いた「ようやくだ……江戸から大正、ここまで薄暗がりの中生きてきた俺達の()がようやく、上弦に返り咲く……!」……元上弦……それがこの鬼達の……!”

 

 

 しかも江戸からの鬼かよ!下弦レベルで済むと良いな?!?アァァァァアアアア!

 

 

 “思考をする暇も無く襲い掛かる血鬼術に対処する、数が多い、手が足りない、ここから先に向かえない……ッ!“

 

 

 やべえな、どうしよう。

 

 

 時間を掛ければ倒せるけど、時間を掛けて倒したら駄目な奴だろこれ。

 

 

 仮にここで時間掛けて倒して、それで?多分死ぬよな……あの人、あの人死んだら詰むか?

 

 いや詰む、ぜって〜〜詰みます。

 

 最終決戦であの人居ないと炭治郎きゅんが保たない、無惨様にやられる。

 

 

 はい。

 

 

 

 

 

 “鬼の頸を二体斬った、が蔦の血鬼術が私の体を掠め、飛来してきた豪速球の鉄塊を避け、体勢が不安定になった私にーーーあれは、銃の血鬼術……ッまずいな、避けられない、この体勢で受け流せるか?”

 

 

 

 

 た”れ“か”た“す”け“て”ぇ“ぇ”ぇ“ぇ”!!!!!!!

 

 

 

 

 “刀を構えたーーー瞬間、放たれた弾丸は、強烈な風によって弾き落とされた”

 

 

 

 イヨチシャアァァァァァァッァァァァァァァ‼︎

 

 

 誰?!不死川さん!?

 

 

 

 “ーーーー有一郎くん!それに無一郎くんも……ッありがとう「礼は良いから早く行け!伊黒が交戦中だ!」でも、この場は「僕達なら大丈夫!悲鳴嶼さんも後から来てくれる……!」わかった……ッ死なないで!“

 

 

 時透兄弟だ!!!

 

 

 ドンカツ!ドンカツ!ドンカツ!

 

 

 ヒャッホォォォォォォォォォォィ!天才兄弟なら後任せても死にはしねえ!

 

 

 伊黒さんはぽもが守る!(善逸ボイス)

 

 

 

 ”駆けるーーー解る、近付いている、長らく感じていなかった死地の気配が、直ぐそこに“

 

 

 

 ……ってもしかして単独で倒さないといけないのか?!

 

 いやちょ、オイ!

 

 やってんなマジで鬼滅の刃RPG!?ああ知っているとも!何たってぽも100周目プレイヤーですからね!プラスウルトラってか?!ふざけてんなマジで!

 

 勝率四割なんだって!六割で負けんだよ!限り限りなんだよ!

 

 

 ちくしょぉぉぉぉぉぉ!まあでも岩柱さん来るならそれまで耐えれば勝てる!悲鳴嶼さん!早く来てくれ!ぽものストレス値はとっくに上限値突破しちゃってるよ!

 

 

 

 ”見えたーーーッ!火縄銃を放射、伊黒さんと距離を置かせた「グッ、煌柱……?」酷い状態だ、右目が……っ「俺はまだ戦える……ッ!」……わかった、止血して、その間は私が引き受けるから“

 

 

 

 うわ結構ぎりぎりだったな、これ時透兄弟助けてなかったら間に合ってねえよ……右目斬られてんじゃんかよ?

 

 

 え?これ助けても詰んでませんか?

 

 いや右目は元々弱視で殆ど見えてないんだっけ伊黒さん、ならまあそこまで今後に影響しないか?鏑丸も居るし。

 

 

 伊黒さんの心配している場合じゃ無いっすね。

 

 

 

 “対峙する、限り無く黒に近い蒼色の刀を構えた女、黒い髪に、青緑の目、片方に上、十字の切傷の奥に肆……そうか、こいつがーーー!”

 

 

 童磨戦とは勝手が違う、とはいえ童磨よりはまだ全然勝機があります。

 

 これ耐久戦って訳でも無いし、ここで取り逃すと絶対に後々に詰むからここで殺すぞ。

 

 

 トイレは済ませたし、モンスターは3本並べてる。

 

 

 ”対峙して、理解した。他の鬼と逸している、上弦の弐と比べても血の濃さに遜色無いーーー「会いたかったよ、戌亥臨花」……濃厚な死の気配、死地の夜に、私は“

 

 

 ここで臨花ちゃん死なせる訳にもいかねえ……動画的にもそれは一番美味しくない……ンニャァ。

 

 

 よーし。

 

 

 

 やるよぉ?!?

 

 

 

 ”心に火を点けた(・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良い夜ですね」

 

 

 まるで昼から夜になるように、一日の流れの循環の様に自然に、その鬼は現れた。

 

 

 声に振り返って反射的に日輪刀を振るった、第六感だけじゃ無い、俺の経験がそうさせた。

 

 

 日の落ちた夜の竹林の生えているだけのこの空間に声をかける人間はいない、この手の不意打ちは初めてじゃない、俺は信用しない。

 

 

 だが振るった刀は、まるで最初から知っていたかの様に避けられた。

 

 

 ーーー瞬間、全身に今まで感じたことの無い、圧迫感を感じた。

 

 

 ……この感覚は、そうか。これが……死地!今まで、柱になる時でさえ感じた事のなかったこの張り詰めた空気……!

 

 

「十二鬼月……上弦だな」

 

 

「まあ、遠からず、元だけどね」

 

 

 ……茜色の羽織、刀を持っている……?いや、それより、十字の傷跡の瞳の奥に肆、片方の目は“上“。

 

 

 元という事は、元上弦という事なのか?

 

 

 

 これが(・・・)

 

 

 

 この威圧感、圧迫感、重圧、全てが異次元だ、この鬼と比べれば今まで戦ってきた鬼は赤子だ、それ程までにーーーこれ程までに、違うのか。

 

 

 

「少し話がーーーっと」

 

 

 

 怖気付いて刀を止めるか?まさか、俺は蛇柱だ、柱としての責務を全うする。

 

 例え手足が、この命が尽きようとも、ここで元上弦の肆を倒す!

 

 

 

「蛇の呼吸 弐ノ型 狭頭の毒牙(きょうずのどくが)……!」

 

 

 蛇がうねるような動きで死角を突くように斬りかかる、これで終わるとは思わない、けれども確かな手応えがあるこの一撃は。

 

 

 夜に紛れるように現れた“刃“によって弾かれた。

 

 

「なっ……日輪ーーーッ!」

 

 

 即座に心臓を狙った一撃にほぼ反射的に刀を合わせて受け止めーーー切れずに後方まで飛ばされた、腕が痛む……ッ!鬼の身体能力だけじゃ無い。

 

 

 ーーーこいつ、まさか、この鬼……ッ呼吸を使っている!?

 

 

 

「これも防ぐ、成る程?柱か、通りで話しただけで掛からない(・・・・・)訳だ、納得したよ」

 

 

 

 どう言う事だ……まさか、鬼殺隊士だったと言うのか?隊士が鬼になるなど……!それよりだ、今の攻防、ふざけるなよ……ッ俺は認めない。

 

 

「ん?ああ、私は隊士から鬼になった訳じゃないよ」

 

 

「お前の言葉は信じない、鬼は嘘しか言わない、大体お前の使うその呼吸は……いや、良い。無駄な会話をしても意味がない」

 

 

「ふふっ……懐かしいなこの殺意、江戸の時代を彷彿とさせるね……少し予定は違うがまあ良い、彼女(・・)が来るまで、君は保つかな?」

 

 

 

 流暢に喋る、それとは裏腹にその構えに一切の驕りも、慢心も無い、腕の痺れは治った、この死地を脱却するには俺が勝つ他に無い!

 

 

 刹那ーーーー駆け出した。

 

 

 蛇の様にうねりながら流れる横振りを刀によって流される。

 

 流れを利用して回転するように斬りかかった攻撃を体を逸らして避けられーーー刀を持つ手に衝撃が走った、視覚外から、刀の柄で俺の手首を強打したのかーーー!

 

 反対の手に持ち替えて迫り来る剣戟を受け止めーーー切れない……ッ!右肩が斬られた、深くは無い、呼吸を止めるな!足を動かし続けろ!

 

 

「蛇の呼吸 参の型 塒締(とぐろ)め!」

 

 

 高速で鬼の周りを動きながらの斬撃……!一振り一振りの全てに集中する、躱され、受け流され、隙間を練って斬りかかられた斬撃が頬を掠めた。

 

 良い、この際軽傷で済む攻撃は無視しろ、攻に徹しなければこの鬼の頸は切れないッ!

 

 

「良い太刀筋だ、一、二年経てば江戸の時代にも通用するよーーー出し惜しみは剣士にとって屈辱か?ついて来いよ、鬼狩り……!」

 

 

 無表情に徹していた鬼の表情が変わった。

 

 

 薄い笑みから、何故か刀を納刀した動きから、俺は即座に呼吸を変える、思考が追いつくよりも先に体が反応した動きは、経験か、勘か。

 

 

 その両方か。

 

 

 

「蛇の呼吸ーーーッ」

 

 

 繰り出そうとした呼吸が止められた(・・・・・)

 

 

 違う、追いつかなかった!俺が構えを変える前に、目の前の女は既に呼吸を終えていた!

 

 

()の呼吸 壱ノ(めい) 夜月(よるつき)宮の宵(みやのやみ)

 

 

 

  居合から瞬きする間に放たれる、強力な一太刀。

 

 

 腹が裂かれたと気付くのに一瞬の間が必要だった、それ程までの一閃。

 

 

 気付いていた、最初の攻防で、認めたくないが剣術に於いて、この鬼より俺は遥かに劣っている。

 

 それだけじゃない、呼吸の練度が違う、この呼吸は完成されている、到達点、その極地。

 

 

 そして鬼の身体能力が合わされば、それは正にーーー神速。

 

 

 「グッ……!」

 

 

 痛みを無視して上から振るわれる刀を受け止め流して、頸を狙う、捉える前に視界が揺れ動いた、衝動ーーー腹の出血が更に深くなった。

 

 今、俺は蹴り飛ばされたのか、反応すら儘ならない、速すぎる。

 

 

 刀を構えたまま鬼は口を開いた。

 

 

「それが人間の限界だ、例外を除いて(・・・・・・)……人は鬼には勝てない、それを理解して尚、私に刃を向けるか?」

 

 

「ハァ……ッ、当たり前だろう……ッ!お前らは、消えろ……人の理に鬼は必要ない、俺の、人の生活を奪うお前達は、黙って死ね……ッ!」

 

 

「鬼だから、全てが人に仇なすと?それはやや傲慢だな、まぁ間違ってない……私達は道から外れた(・・・・・・)、認めるよ」

 

 

 

 ……剣術の巧みさ、その実力は鬼の長い時間を使って手に入れた技術、ああそうだろう、それはまだいい、だがなんだ?こいつは、この女の考え方は、不気味極まりない。

 

 

 知性、物事の判断、この鬼の全てに言いようのない込み上げる“コレ”は、不快感か。

 

 

 

「だが自らの運命が閉じると思った時に、差し出された手は、居場所は……どんなものでも(・・・・・・・)心地良いだろう?」

 

 

「……何が言いたい」

 

 

「同じだよ、君が鬼を憎み殺す様に、私もまた人を憎み殺す、相容れないからこそ、この夜は明けない」

 

 

「お前の全てが不快だ」

 

 

「そう、まあ……嫌われる事には慣れてる」

 

 

 

 鬼が刀を構え、来る。

 

 

 速い、だがまだ限り限り反応出来るーーー!

 

 

 迫る刀に合わせる様に動かした刀が空を斬った、あの瞬間鬼の刀が引いた、ずらされた……!瞬時に脚を狙った一閃を避ける、いや、避けきれてない、斬られたーーーッ。

 

 

 まずい、機動力が失われる、だが止血する時間はない、思考する前に刀を下から振り上げた。

 

 直感的に動いた剣戟は微かだが鬼の羽織りを斬った、斬れた、斬れるーーー更に早く、もっと早く、血液の流れを早めろ、呼吸を繰り出せ、奴が動くより前に。

 

 

「蛇の呼吸ーーーーッ!肆ノ型 頸蛇双生(けいじゅそうせい)!」

 

 

 相手を挟み込むようにして斬り込む、決死の斬撃、俺が最大限の力で振るえるのはこの瞬間だ、これ以上傷を増やせない、これ以上こいつに時間を与えない。

 

 心が燃えていく、燃やしていけーーーこの瞬間に、全てを投じろ!

 

 

 

 踏み込んだ斬撃に目の前の鬼は、瞬時に呼吸を合わせ。

 

 

 深い夜の様な不気味な闇が、俺を襲った。

 

「夜の呼吸、弐ノ暝 流夜翡翠(りゅうやひすい)

 

 

 

 ほぼ同時に放たれる二連撃の斬撃、一撃ならまだ踏み込めた、ただ上下に叩き込み様な二連撃に手首の損傷が抜け切れていないからか押し負ける。

 

 いやこれなら、直ぐに体勢を立て直せる!ここから呼吸をーーー!

 

 

 

「……ッ、ガッ……ッッッ!」

 

 

 

 右目が斬られた(・・・・)、見誤った、今の型は二連撃じゃない、三連撃だ、遅れてくる一撃に、対応出来なかった!

 

 

 右目を失い、死角になった所から刃が振われるのを鏑丸が教えてくれた、右目の傷を無視して刀で受け止め、左からくる蹴りに対応出来ず肋の折れた音と共に地面に飛ばされた。

 

 

「今ので決まらない?……へえ、そうか、蛇?なるほどね」

 

 

「はぁっ……っ、はぁ……、ぐ」

 

 

 ……まだ、体は動く、立てる、戦える。

 

 

 右目は元より弱視で殆ど見えていない、鏑丸がいれば問題ない。

 

 

 ……夜明けまでの耐久戦、現実的な話じゃない、ただそれが俺がこの鬼を唯一倒せる方法。

 

 

「言い残す事があるなら聞くが」

 

 

「鬼に残す言葉は……ッ無い……!」

 

 

「そうか、次で終わーーー?ん、いや……へえ、そう来るか」

 

 

 

 刀を構えた時、目の前の鬼の様子が関わった、なんだ?こいつは、今までの攻防で見せたことの無い……いや。

 

 

 こいつ、何を見ている(・・・・・・)

 

 

 

「……運が良いね、君」

 

 

「は……?何を言ってーーー」

 

 

 気が逸れた。

 

 その隙間を狙ったのか、降り掛かられた刀が刻一刻とその瞬間まで来ていた、これはーーー避けるのは不可能、疲労が蓄積された体で受け切れるかーーー!

 

 

 防ごうとしたその時、横からの飛来物ーーー弾丸が鬼の体に向かっていく、それを鬼は刀で弾いて、弾丸の勢いを流しながらその場を引いた。

 

 

 

 これは、発砲。鬼殺隊の中で、柱の中でこの横槍が出来るのは一人しかいない。

 

 

 ーーーつくづく思う、俺は助けられてばっかりだ、あの時も、この時も。

 

 

 

 

 

 “伊黒さんーーー!!!”

 

 

 

「煌柱……」

 

 

「来たか……速かったな?戌亥臨花」

 

 

 戌亥臨花。

 

 

 ……前の炎柱が俺の憧れなら、こいつは俺の……柱の、希望だ。

 

 

 

 

 上弦の弐を後一歩まで追い詰めた柱が、戦場に参戦した。

 




 遂に邂逅。

てな事で感想評価、誤字報告等々めっちゃ助かるゾ〜!ここすきも善きかな……^
ぽもは(明日)投稿(する)よ(夜に)、読者ニキネキのボルテージを下げたくないからね。


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上弦戦 元上弦の肆『稽葉』前編

お ま た せ


 

 空気が張り詰めていく。

 

 この状況を何処か楽しんでいる様な、薄い笑みを浮かべる茜色の羽織を着た、黒髪、青緑色の目をした元上弦の肆。

 

 

 稽葉は直に目の前に相対する自分の標的、戌亥臨花を見て、理解した。

 

 

 

 今まで戦った柱の中でただ一人(・・・・)を除いて、群を抜いている。

 

 

 先程戦った柱も悪くなかったが、彼と比べれば目に見えて違う、流石は今の上弦の弐を後一歩まで追い詰めた柱だ、アレはああいう奴(・・・・・)だがそれでも実力は確か。

 

 あの血鬼術に立ち向かえる奴はそう居ない、今の上弦の参が入れ替わりの決戦で負けたと云うのは、聞いた時は信じられなかった。

 

 その相手に頸に刃を振るった実力者……油断は出来ない、上弦との戦闘で生き残る柱は江戸の時代でもたった三人。

 

 

 私が思うより若しくは……

 

 

 

 稽葉が思考を巡らせている間、臨花もまた思考を巡らせていた。

 

 

 

 間違い無くこの鬼は強い。

 

 

 伊黒さんは柱だ、確かに柱として就任してまだ若いかも知れないが、それでもその実力は、私の見解だと煉獄くんとそう変わらない、隊士としての経験も長い。

 

 

 伊黒さんはまだ動けると言っているが、右目以上に失った血液と、折れた骨が酷い……動けるだろうが、あの状態でこの鬼に通用する刃を届かせられるのか?

 

 

 どちらにせよ有一郎くん達が、悲鳴嶼さんが来るまで私は一人で戦う事になる、この鬼に私の刀が通用するか、否か。

 

 

 

「さあ、やろうか?戌亥臨花……!」

 

 

 

 “煌の呼吸ーーー五の型、煌々の采……ッ!”

 

 

 

 次の一手で分かるーーーーー両者はほぼ同時に駆け出した。

 

 

 限り無く黒くほんの少し月のような輝きの蒼刀と、練絹のような少し黄みの帯びた白刀が相対した。

 

 

 

 稽葉は江戸時代にて“最初から上弦であった”鬼だ、その身体能力、強さは長い時間によって十二鬼月に成った鬼とは一線を画している。

 

 鬼の身体能力は基本的、鬼舞辻無惨に与えられた血の量で決まる。

 

 上弦の壱から刀を教わる前から既に完成されていた。

 

 

 臨花は上弦の弐との戦闘後、長い休養の後にその経験を最大限活かし実力はあの時以上になったと自負出来る程に鍛錬を、呼吸を、剣術を極めた、人が成長出来る極地の器に近からずも、遠くない。

 

 

 今、鬼殺隊で岩柱の次に強い者は誰かと言われれば、風柱か煌柱、上弦の弍に後一歩と迫った煌柱は、実際の戦闘力はやもすればーーーと噂される程に、強くなった。

 

 

 

 

 

 

この鬼……!/この少女……!

 

 

 

 

私より巧い!/私より速い!

 

 

 

 

 臨花の初手から頸を狙った刃が襲う、それに稽葉は刀を合わせ、瞬間狙った様に投げられた投げ刀を顔を逸らす様に避ける。

 

 一瞬の体勢の崩れを狙って稽葉の右側から刃が振られる、その振われた刀に瞬時に投げる様に刀をぶつけて弾き、瞬時に掬を逆手に取って突き技。

 

 顔を狙った迫り来る刃を紙一重で避け、臨花が動くより前に稽葉は順手に持ち替えた刀で無防備になった上半身を斬りにかかった。

 

 

 その瞬間、臨花は回避を止め反撃を試みた。

 

 

 “肆の型 虹霓(こうげい)……ッ!“

 

 

 虹のかかる様な、一瞬の間に相手の動きに合わせた反撃攻撃、体勢はやや悪かったが絶妙の間だった、これまでの経験からこの瞬間で押せると判断した。

 

 そして瞬時に気付く、これはーーー!

 

 

「夜の呼吸 参ノ暝 初夜ノ詠(しょやのえい)!」

 

 

 下から振り上げられた強烈な一撃、あの一瞬で刀を落として持ち手を変えそこから呼吸を繰り出した。

 

 咄嗟に受けようと試みーーーだめだ、これは受けられない!これは刀が折れる程の一撃!

 

 

 

 

「……ッ!煌柱、無事か……!」

 

 

 “フゥーーーッ、大丈夫。伊黒さんは治療に専念して”

 

 

 

 先の少年の柱ならあれで終わった、だが何だ?この少女……

 

 刀を受け止められないと判断して、瞬時に稲妻の如く退いた、何よりこの攻防で擦り傷一つも付いていない。

 

 

 それどころかあの反撃……肩を斬られた。反応してからの回避がほんの僅か、間に合わなかった。

 

 

 稽葉()臨花()では純粋な身体能力は釣り合わない、握力も筋力も、それだけじゃ無い、稽葉は鬼殺隊士の使う、鬼と相対する為に扱う呼吸も習得している。

 

 

 ーーーーー速すぎる。

 

 

 判断、直感か?それもだがこの速度、足捌き、体術などでは説明がつかない、生まれ持った天性の才能!

 

 元とはいえ上弦の私より速い……やもすれば、速さだけ見れば。

 

 

 

「驚いたよ、それと同時に理解した……戌亥臨花、お前は確かに……邪魔だ」

 

 

 

 この鬼ーーーッ、アレ(童磨)とは違った意味で脅威!

 

 

 剣術の極地、刀の練度がまるで違う、呼吸も相まって隙がない。

 

 こと剣術に於いて、この鬼より私は劣っている、攻防の瞬間の行動が人智を逸している。

 

 並外れた到達者から授かった技術を学び、更に独学で自身に最適の剣技を編み出したというのか。

 

 それに不規則ーーー利き手の概念がない。まるで夜の様に不気味、信じたくないがあの一瞬で、あの瞬間に僅かに刃が欠けた(・・・)

 

 私の剣術が目の前の鬼に追いついていない。

 

 

 あの時の感覚(・・・・・・)を捻り出せば状況は変わるだろうか?いや、出来るか分からない事よりまず、あの世界に入った方が確実。

 

 それでも、この鬼相手に透き通る世界に入れる隙が、一瞬の思考の切り替えが出来そうにない、あの世界に入るには時間がいる。

 

 数秒、無駄な全てを閉ざす為の時間が、まだ完成しきってない臨花には必要だ。

 

 

 

 伊黒さんはまだ動けそうにない、火縄銃は装填済み、投げ刀も充分……体術に仙術を駆使すれば、だがあの剣戟の間を詰められるか。

 

 

 

「来ないのか?なら少し話でもしようか?」

 

 

 “……するか!”

 

 

 

 再びの攻防、次は臨花から踏み出した。

 

 

 踏み込んだ瞬間と同時に投げられた投げ刀は刀に弾かれる、弾いて、火縄銃を構える臨花の姿を確認して成る程これが本命。

 

 放たれる銃弾を防ごうと刀を構えーーー違う、あれはーーー残像!

 

 瞬時に背後に振り向いて、迫り来る刃に刀で防ぐ。

 

 煌の呼吸 弐の型は光の様に駆け出してその場に残像をも生み出せる程速く動ける、回避以外にも使い方次第で、別の用途にも作用できる。

 

 

 

「強い、認めるよ、この時代ではお前が最強なのか?戌亥臨花!」

 

 

 

 ”ーーーッ!“

 

 刀で防がれるのは想定済み、その体勢から下半身を宙に、顔面を狙った回転空中回し蹴りを繰り出した。

 

 

「ぐっーーーッ!」

 

 稽葉は顔に迫る蹴りを左腕で受け、体勢が崩れる、それを見て確信した、この鬼はあの圧倒的な剣術以外の武芸に長けていない!

 

 それならーーー体勢を崩した隙を狙った刀に、稽葉はその体勢から刀諸共破壊する程の強い薙ぎ払いを放った。

 

 それは鬼の身体能力と、呼吸が組み合わさったからこそ出来る行動、その強烈な一撃は、確かに臨花を捉えたが、空を切った。

 

 

 忍術。

 

 音柱から技術を学んだ臨花は人間が可能な可動域、空間の動きを完璧に掴んだ、瞬時に地面に潜る様に薙ぎ払われる剣戟の隙間を避けたのだ。

 

 

 鬼の体勢は崩れた、この絶好の機会、逃す訳がない。

 

 

 呼吸を繰り出す、壱の型で頸に刃を振るう、確かにこの鬼は強い、剣の腕で私は負けている、ただ、だが、剣以外の選択肢のある私の方が手数は多い!

 

 

 

 元上弦の肆の青緑の瞳と目があった。

 

 

 あの奥に鬼舞辻無惨はいるのか、見ているのか、どちらにせよ、この一撃でーーーーー!

 

 

 

 

 

 刹那、世界が止まった。

 

 

 

 

「……だがな、アレより、人の理から反した人間(江戸時代最強の柱)より、お前は弱い……ッ!」

 

 

 “……ッ?!”

 

 

 

 確実に動ける、動けた、あの瞬間。

 

 

 まるで世界が止まったかの様に、体が止まった(動けなかった)

 

 

「スゥゥゥゥゥ……!夜の呼吸」

 

 

 まずい、もう目の前の鬼は体勢を元に戻した……!

 

 

 ーーーーーッ来る!

 

 

 

「肆ノ暝 不夜ノ城(ふやのしろ)!!」

 

 

 

 瞬時に繰り出される無数の蓮撃。

 

 

 縦、横、上、下、斜めーーー。

 

 

 速い、重い、一つ一つが確実に命を刈り取る死神の鎌のようだ!この包囲から抜け出せる隙がない!出し抜く暇もない!

 

 防戦一方に徹する以外に無い!体術で形勢を崩す余裕も、暗器を使って仕切り直す事も不可能、これは……相手の土俵に立たされた!

 

 

 この鬼の鋭い太刀筋を全て対応するには自身の技術が足りない、足りない技術は腕の、足の、身体の切り傷に変えられるーーーまずい、長く保たないッ、退けるか!?

 

 

 “ ッ……!煌の呼吸、陸の型 紅昏燕(べにくれつばめ)!”

 

 

 縦横無尽に稲妻の如く、立体機動を繰り返す、剣戟を刀で受け流し、返しながら、僅かに押し返した瞬間、そのまま後方へと退く。

 

 一度仕切り直す、その判断自体は間違いじゃ無い、だが戦国時代から生きる十二鬼月最強の鬼から指導を受け授かった術は、この機会を逃す程甘く無い。

 

 納刀。

 

 居合の構えーーーーーー臨花はソレ(・・)を見て、直感に従って即座に防御に徹した。

 

 

 アレはまずい(・・・・・・)、あの構えは避けられない!受ける他無い!最小限に傷を収めることだけ考えろーーー!

 

 

 

「夜の呼吸 伍ノ暝 如法暗夜(にょほうあんや)滅縁(めつえん)ーーー!」

 

 

 神速。

 

 

 居合から抜刀と共に迅速に一点に向かって繰り出される、一閃。

 

 それは偶然か必然か、臨花が得意であった雷の呼吸の、壱の型に類似していた。

 

 だからこそ臨花は避けるのを辞めた、見て避けるのは不可能で、刀で受ける他に無かった。

 

 

 そう判断した臨花は、迫り来る刃の構えを見て、自分が間違えた(・・・・)事に気付く。

 

 

 これは、まさか、心臓を狙った突き技?!可能なのか、居合から……あの一瞬で、そんなことがーーーッ!

 

 

 迫り来る命の危機。

 

 

 脳が、心臓が、活性化していく。

 

 それでも、それより先に刃は一点の曇りも無く臨花の心臓に到達しようとしてーーー

 

 

 

 

「蛇の呼吸! 伍ノ型 蜿蜿長蛇(えんえんちょうだ)

 

 

 

 大蛇と見まがうほどの大幅なうねりの斬撃が、心臓に到達しかけた刃の軌道を外し、だが咄嗟に突きの構えを変えて刀を振って臨花の右腕を切り裂いた。

 

 

 

 “……ッ、助かった、伊黒さん!”

 

 

「腕は!」

 

 

 “利き手じゃない!深くは無いから大丈夫!”

 

 

 

 

 

 惜しい。

 

 

 横槍さえ無ければ倒せていた、思った以上に回復が早い……思えば江戸時代もこうだった、それすらもあの人(・・・)と私で蹂躙したが、私一人だとこんなものか。

 

 

 三百年以上刀を握ってもこの有様、体たらく。

 

 

 人智を越える、極地の先の剣術、あの人(・・・)の様にはなれない……最終的に私の体に合ったのはあの呼吸の派生。

 

 元より剣士でない身、所詮真似事だな。

 

 

 

 

「……俺は見ていた、あの瞬間何故動けなかった、何をされた」

 

 

 ”多分、血鬼術……の、はず。でも全く感知できない、起こり(・・・)が見えなかった“

 

 

「何でもいい、何かないか、違和感は無かったか、あの鬼と相対出来るお前ならわかるだろう、きっとそれだ」

 

 

 

 伊黒は傷の手当てをしながらも臨花とあの鬼の攻防を観察していた、目を見張る攻防、正直言って自分ではあの鬼にああも立ち回れない。

 

 実際に見た煌柱の実力は流石としか言いようがない。

 

 

 岩柱を除いて、上弦との戦闘を経験したかしてないか、ここで一段、線が引かれてる。これが柱上位の実力か。

 

 

 伊黒から見て元上弦の肆と煌柱の実力は確かに離れているが、余程離れている訳じゃない、速度で見れば戌亥が一枚上。

 

 刀の技巧はあの鬼が上だが戌亥は体術、忍術、剣以外の武芸もある、総合的に、互角。

 

 

 だからこそあの瞬間の不可解。

 

 戌亥は止まった。何故だ?血鬼術?だとすれば身体の動きを止める血鬼術だと言うのか?何故止まった?俺からでは見えなかった、あの瞬間、何かがあった。

 

 

 

 “あの青緑の目……?“

 

 

「目だと?」

 

 

 ……いや、そうか、合点した!

 

 この鬼の血鬼術の起点は目、あの瞳、詳細はまでは分からないが、戌亥が来る前に何処か遠くを見ていた、戌亥が到着する前にこちらに来る事を何故か見るように知っていた!

 

 

「そういう事か……!」

 

 

 即席の仮定としてはよく出来てる、そうと動けば、まだやりようはあるはずーーー!

 

 

 

 

「良く思考が周る……二対一は確実性に欠けるか……」

 

 

 稽葉にとって剣術というのは、戦いに於ける選択肢を増やす為のモノだ。

 

 憧れというのもあったが、本格的に呼吸を学び、型を作り、剣の道を進んだのは、あの日の敗北(・・・・・・)、それからだ。

 

 

 稽葉は最初から強い鬼だった。

 

 それは鬼舞辻無惨から与えられた血の量もある、だが如何に気に入られ、多く血を貰っても、鬼の身体能力だけで上弦になれるか?それは否だ。

 

 

 元上弦の肆、稽葉の戦闘態勢、その真髄は血鬼術にある。

 

 

「後々に取って置きたかったが、まあいい」

 

 

 

 元上弦の肆は指を慣らして、合図を出しーーーー笛の様な音がこの空間に響いた。

 

 

 真っ先に反応出来たのは臨花だった、咄嗟に動こうとした行動は、他でもない稽葉の速攻によって防がれる。

 

 ”ぐっ……この!“

 

「お前の相手は私だろう?さあ踊ろうか……!」

 

 

 

 迫り来る殺気(・・)に伊黒が気付く。

 

 

 犬ーーー動物だと?一体何処から、いや、考えは後だ、気が引けるが斬る他無い。

 

 

 そう振り切って刀を振り斬り落とした犬の首の。

 

 頭の、その目が、青緑(・・)の目が伊黒を覗いていた。

 

 

 

「グッーーー?!」

 

 

 瞬間、まるで金縛りにあったかのように体が硬直した、何だーーーこれは、いやまさか、血鬼術?!

 

 血鬼術は人智の外の、超常的能力、ならばこれは、まさかあの犬の目を見たからか!

 

 

 結論が弾き出されたと同時に、地面が”沼“の様に盛り上がる、これはーーー鬼!別の鬼だ、まさかあの合図はーーーッ!このためか!

 

 

 青緑(・・)の目をする鬼が伊黒の目を見る、至近距離からの視線、自分の意思で体が動かない、鬼は何をするでもなくただ伊黒の目を覗いた。

 

 

 これはーーー頭が……!

 

 まずい、早く、逸らさなければ。

 

 

 

 

 

「柱は他と比べると(・・・・・・)意志が強い、だから手順が居る。一つ訂正しよう戌亥、お前の精神力はあの時の柱(・・・・・)と同等だよ、だがあの少年はどうだ?」

 

 

 ”ッ……!なんの、話だ!“

 

 

 刀と刀がぶつかる、体術の要領で鬼の左手を外しにかかるがそれより先に拮抗していた稽葉の刀が撫でるようにすり抜け、臨花の顔に向かった刃を間一髪で髪の数本に抑え、後方転回。

 

 

 再度刀を構えーーー違和感。

 

 

 目、この鬼の、元上弦の肆の血鬼術は目、動きを止める眼光ーーー瞳術?

 

 

 まてーーーそうだ、あの時もそうだった。あの時、有一郎くんが襲われた時の違和感。

 

 

 鬼の痕跡調査に行った時の何かに見られている様な視線の違和感。

 

 私の家を燃やした……警官達の様子、目、そうだ、あの警官達の目も青緑に染まっていた。

 

 まさか、だとすれば、これは、今の状況は……ッ!

 

 

 

 “伊黒さーーー!”

 

 

 臨花の振り向いた視界に映ったのは、伊黒がまるで伊黒の前にいる泥から出現した鬼に見つめられながら、操られている様に刀を持ち。自らの頸に刀を充てて。

 

 

「詰みだ、戌亥臨花」

 

 

 向かおうとした動きを元上弦の肆が止める。

 

 動揺、焦り、それは即ち、隙。

 

 

「夜の呼吸ーーー壱ノ暝」

 

 

 

 臨花は自らが最大の失敗をしてしまった事を感じ取った。

 

 他者を思うが故、その心の隙を突かれた、この瞬間、次に来る一手は確実に命を削ってくる、踏み込んでしまった以上、如何に全力の速度をもってしても回避は不可能。

 

 同じく呼吸で対応、それしか無い、だがこの鬼の技術は私より上、完全に防げるか、浅く無い傷を負う事は確実。

 

 

 それ以上に、今何とかして伊黒さんを止めないと、死ぬ、死んでしまう。

 

 

 この鬼の血鬼術の正体を掴めた、目と目を合わす事によって発動する血鬼術!瞳術!

 

 強力だ、動きを止めるだけじゃ無い、いや、本質はきっとそれじゃ無い、朝日、日光の元でさえあの警官達はまるで操られた様だった、(・・・・・・・)効いていた。

 

 一度受けてしまったら元凶が死ぬか、気を失わない限り、続くのか、どちらにせよ、本質はこれだ!

 

 

 

 洗脳、魅力ーーー目を通じて他人を支配できる血鬼術!

 

 

 

「さようなら戌亥臨花、こんな世界に(・・・・・・)生まれた自分を悔め」

 

 

 

 

 

 夜月(やげつ)宮の宵(みやのやみ)

 

 

 

 

 居合から瞬きする間に放たれる、強力な一太刀。

 

 

 

 ーーーー死ぬ。

 

 

 これは、この一撃は、私の刀を破壊して胴を斬り落とす一撃だ、わかる。わかってしまう。

 

 

 迫り来る命の終。

 

 

 

 

 奇跡は二度(・・・・・)起きない(・・・・)

 

 

 

 

 急激な成長、生存本能からの覚醒、言い方は多々ある。だが都合良く人生は廻らない。

 

 

 人は誰しも特別では無い、特別に見えるのはただ、偶然的に、偶々何かが重なって出来る産物ーーー乱数だ。

 

 

 

 戌亥臨花の物語はここで終わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーッ!」

 

 

 稽葉の蒼刀が、空から振り落とされた鉄球(・・)によって塞がれた。

 

 

 

 ーーーいつの間に!?いや待て、まさか……!全滅しているのか!

 

 鬼狩りの兄弟を足止めをさせていた彼らは江戸時代からの、私を通して鬼になった配下達だ、数は少なくなったとはいえ今の下弦の実力より上の鬼達。

 

 数で勝ってる、相手が柱でも物量で勝負出来る、実際見ていた(・・・・)限り決着は付かないまでも朝まで足止めさせる事は可能だったはず!

 

 

 ーーーー倒したというのか、まさか、この男が!?

 

 

 

 瞬間、臨花は考えるより先に刀を振った、振るわれた刀に反応し、稽葉は大きく後退するーーーーー頸の皮一枚、斬れていた。

 

 

 直ぐに臨花は伊黒の状態を確認しようとして、岩柱が口を開く。

 

 

「彼方は時透兄弟があの沼鬼を斬った、同時に気絶した伊黒の容態は深刻だ……時透兄弟どちらも傷を負っている、蝶屋敷に向かわせる」

 

 

 “わかりました……ありがとうございます”

 

 

「……相手は上弦だな?状況を」

 

 

 “はい、目を合わせた者を操る血鬼術、私は動きを止められる程度で済むけど……それに、剣士として私より遥かに格上“

 

 

「成程、お館様の直感には畏れ入るな……」

 

 

 

 ああ、普通に考えるなら終わるだろう。

 

 だが戌亥臨花の積み上げた絆は、これまで歩んできた道のりは、時に助け、時に助けられてきた、綱渡りのような日々を全力で生きる人間のその強さは、時に奇跡を越える。

 

 

 

「……警官を操らせたのは予定通りだった、私の配下も足止めとしては上々……ここで増援が来るとはね。洗脳した隊士(・・・・・・)の偽情報が機能しなかった?どうやら、今代の産屋敷は江戸時代より頭が回るらしい」

 

 

 

 機会を改めるか?

 

 

 必要以上に今に拘る必要はない、無惨様との交わされた契約にはまだ時間がある、策を変えて、期を変えて、鬼殺隊を追い詰める事は出来る。

 

 とはいえ私の情報を鬼殺隊に持ち帰られる方が問題か、それにまたと無い機会でもある。

 

 私の配下は全て死んだ、私の全盛期に手伝ってくれた彼らはあの時に死んだ、残ったのは元々は弱かった鬼達……無理もない。

 

 操れる人間をこの場に呼ばせるには時間が足りない、鬼殺隊士は洗脳が長続きしない関係上、必ず最後に自殺させている、これも使えない。

 

 操れる動物はまだいる、本能に忠実だからこそ即席で操る事も可能。

 

 

 

 ……思えば、私が一人で戦った事は今まで無かったか。

 

 

 

 

 

「まだ夜は明かない、深い闇にお前の輝きは光らない」

 

 

 

 

 ふっ……と一息入れ、稽葉は刀を構える。

 

 

 空気が張り詰めていく気配を感じ、悲鳴嶼は幅の広い斧と刺付き鉄球を付けた鎖を握った。

 

 

 臨花は刀を構え、呼吸を深く吸い、火を点けた。

 

 

 

 

 

 この夜はまだ明かない。

 

 

 鬼殺隊最強の男、“岩柱”悲鳴嶼行冥が戦場に参加した。




感想評価ありがとナス!誤字報告助かるゾ〜^ほなここすきも……オナシャス!

明日もこの時間ぐらいに出します。


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上弦戦 元上弦の肆『稽葉』後編

お待たせ


 

 深い夜はまだ明けない。

 

 

 鬼殺隊最強の男、悲鳴嶼行冥は張り詰められた空気、気配、それを盲目であるというのにも関わらず正確に判断し、理解する。

 

 この相対する上弦の鬼は、紛う方なき強者!今まで戦ってきた鬼の中でも遥かに一線を画する、これが上弦、成る程。

 

 

 伊黒が何故あれ程の傷を負ったか合点が行く、戦う前から、この鬼の力量はある程度理解した。

 

 これで今の上弦でないというのなら、あの時戌亥達が戦った上弦の弐は更に上を行くというのか。

 

 

 

「さて……参る」

 

 

 

 居合の構えから、先に動いたのは元上弦の肆、稽葉だった。

 

 

 呼吸、そして鬼の圧倒的な身体能力、そこから踏み出される神速は鬼の特性上、最初から最後まで衰えない。

 

 

 瞬時に相対したのは悲鳴嶼だ、踏み込み加速的に向かってくる稽葉に鉄球を投擲、迫る鉄球を刀の柄で軌道を変え最小限の動きで対応する。

 

 ーーーーーー!

 

 腕が痺れる……!何という筋力、防ぎきってこれか!

 

 

 鉄球に隠れた様に投擲されていた投げ刀が稽葉の両目を潰そうと向かってくるが、瞬時に顔を逸らす事で回避する。

 

 臨花はその行動に不可解さ(・・・・)を感じた、今のを避けられるのか?完璧な奇襲だった、何だ?

 

 

 先ずはこの男からーーー刀の範囲内に到達した稽葉は居合から一閃を放とうとした判断を、背後から飛去来器の要領で向かってくる鉄球を見て(・・)横に跳ぶ。

 

 それに対し鎖を器用に使い、鉄球を手元に回し戻して横に跳んだ稽葉に向かって斧を飛ばした。

 

 鎖によってその射程は横に跳んだ稽葉に届く、向かってくる斧に刀で防ぎ流し、刀が鎖に巻き込まれないように鎖を蹴り離した。

 

 その蹴った瞬間の体勢の変化に踏み込んだ臨花は刀を振るった、だがまるで知っていたか(・・・・・・)の様に臨花の刀は容易く防がれ、臨花の目が稽葉の目とーーーまずい。

 

 

 目を逸らした隙は命を奪う刀になって返ってくる。

 

 

「夜の呼吸 陸ノ暝 常世兎月(とこようつき)無了(むりょう)

 

 

 縦方向に刀を振るい、無数の斬撃が繰り出される、先程よりも避け辛くまた防ぎ難い。

 

 猛攻、猛烈。

 

 技の切れが明らかに上がっている、それとも自分の動きが精細に欠けているのか、とにかくこれはーーー防ぎきれない!

 

 

 その猛攻に割って入って食い止めれる者が居なければ、だが。

 

 

「岩の呼吸・参ノ型 岩躯(がんく)(はだえ)!」

 

 

 臨花の前に突入し、自分を纏うように鎖のついた鉄球を振り回す技、迫り来る剣戟を受け止めた。

 

 

 ーーーこいつッ!

 

 

 稽葉は驚愕した、この男、戌亥臨花では捌き切れない私の呼吸から繰り出した剣戟を全て受け止め流し、捌いた!何より擦り傷を除けばあの男は目立った傷を負っていない。

 

 鉄球に鎖、斧。この手の奇怪な武器を使うのは岩の呼吸が筆頭、それ自体は良い、岩の呼吸使いとも戦った前例がある、こいつらの攻略法はある。

 

 だが、この男にその攻略法が通用するか?戦って理解した、この男の至高の肉体は、江戸時代どころかーーーまさか、そうか。

 

 

「お前がこの時代の……!」

 

 

 

 これはーーー判断を間違えた。

 

 私一人で現代の柱の最強と柱の中でも上位に位置するだろう標的を相手にして戦い勝つには、単体では些か不利!

 

 入念な準備、策が無ければーーー地形を間違えた、人里に近ければ人間を洗脳して壁にする事が出来た、見誤った。

 

 だが、不利ではあるが、ならば敗北するか?それこそあり得ない、元とはいえ上弦、理から外れない程度(あの時の柱未満)の人間に負ける通りは無い……!

 

 

 

 “ふぅーーッ……すいません、悲鳴嶼さん“

 

 

「……奴、妙だ。まるで背後に目が見えている様に動く、感覚が良いのか、はたまた……」

 

 

 悲鳴嶼の言葉に、臨花はこの攻防で得た結論を出した。

 

 背後からくる鉄球を見もせずに交わした事。

 

 踏み込んだ後にまるでわかっていたかの様にあわせてきたあの判断。

 

 そして何よりーーーあの呼吸から繰り出された猛攻を防いでいる際に、視線が合わなかった(・・・・・・・・・)

 

 

 それは臨花の失敗、だがその失敗にあの鬼は反応しなかった。

 

 つまり、これは。

 

 

 ”血鬼術……この空間に隠れて潜む小動物を目にして、視界を共有している、先程犬を操って居たのを見ました、きっとこれだ”

 

 

「奇怪な、だが道理ではあるか」

 

 

 悲鳴嶼は思考する、この攻防で奴の力量、技術は漠然とだが把握した、やはり強者、それも思った以上に。

 

 剣術に穴は無いだろう、あれは到達点の一つ、だがそれ以上に空間を支配する様なあの気配の悟り方、動物を通した目で何処から攻撃が来るのか、私と戌亥、どちらの動きも分かるという事。

 

 それ(・・)がある限り、突破口を作るのは難しい。

 

 

 ……この状況を変えるには。

 

 

「戌亥、数分時間を稼ぐ」

 

 

 ”……!、わかりました“

 

 

 悲鳴嶼の言葉に、臨花は瞬時に理解した。

 

 

 

 

「ーーー岩の呼吸」

 

 

 

 刹那、行動を開始したのは悲鳴嶼だった。

 

 

「壱の型 蛇紋岩(じゃもんがん)双極(そうきょく)!」

 

 

 鉄球と斧がそれぞれ左右から稽葉に向かっていく。

 

 並外れた豪速球、狙い、あの肉体でこれ程の速度、アレ(岩柱)は私とは違う別の到達点か!まさか大正の時代でこれ程の。

 

 

 江戸の時代の時であれば、三百年前の私であったらこれは避けられない。

 

 

 

 だが、あの時とは違う、鉄球と斧……共に対処可能!

 

 

 

「夜の呼吸 漆ノ暝 淵源(えんげん)夜永の漠(やえのすなはら)!」

 

 

 

 まるで竜巻の様な回転斬り、それは迫り来る左右の鉄球と斧を弾き飛ばす程の威力、すぐさま鎖を使って手元に戻す頃には、稽葉はそこにはいなかった。

 

 瞬時の硬直、視界外、左回転の剣術、回転の勢いを使った瞬足ーーー右からか!

 

 体を向けた悲鳴嶼に稽葉は目を合わせた、この距離、この間合い、避けられる筈がない、そしてこの距離なら硬直する!

 

 一瞬の動きの硬直は、ただそれだけでも死に繋がる隙となる。

 

 

 

 悲鳴嶼と稽葉の目があった。

 

 

 

 体が硬直ーーーーーしない!?

 

 

 そうか、この男ーーー盲目!驚愕に値する!盲目でこの動きが出来るというのか、音で空間を把握しているのか、こんなにも正確に!

 

 いやそれより、そんなことより、盲目であるならば私の血鬼術による影響は受けない!先程話していたであろう会話はそれか?

 

 

 

 まずい、動揺しすぎた、攻撃が来るーーー!

 

 

 振り落とされた鉄球を刀を逸らして弾く、と同時に投げられた斧に、動揺を隙を突かれた稽葉は、限り限りで刀を持っていない方の腕を盾にし、直撃を左腕に受ける。

 

 

 腕が落ちた、これは好機か?この体勢ならば、或いは。

 

 

 

「岩の呼吸・弐ノ型 天面砕き!」

 

 

 

 鎖を踏みつけて投げた鉄球の軌道を変える、軌道の変わった鉄球は天から下され、だが稽葉にもう焦りはなかった。

 

 この程度なら瞬時に左腕を再生出来る、元とはいえ上弦の再生速度は一瞬。

 

 

 頭上に迫る鉄球を稽葉は刀身で受けるのではなく、あえて踏み込んだ、避けるのではなく、攻める。

 

 悲鳴嶼にとっての好機でもあったがそれは、稽葉にとっても間合いを詰めれる好機であった。

 

 

 岩柱の計算違いは二つ、如何に悲鳴嶼行冥といえど、上弦と相対した事は無かった、だからこそ鬼の再生速度を見誤った。

 

 そしてもう一つの計算違いは、目の前の鬼の咄嗟の判断力、決して軽んじていた訳ではない、にも関わらず少なからず決定打であるこの攻撃に対しての行動が速い。

 

 動物を視界と共有しているだけじゃない、この目の血鬼術……視界で見えているものが多いというのか、視力自体も強化されていると?

 

 いや、それだけじゃ無い、長い時間に生きる鬼、経験、勘、それらのものが極地に値する!

 

 

 次の瞬間、迫り来るであろう攻撃に対応しようと、動き、鎖の音の反響で空間を、動きを把握。

 

 

 

 悲鳴嶼の計算違いは二つ、そして失敗は一つ(・・・・・)

 

 

 自身が盲目なのを、稽葉に知られてはならなかった。

 

 

 三百年、ただ自身の呼吸と向き合い、剣を振り、来たる日までただひたすらに刀を極めたその鬼は。

 

 

 自身にとっての弱点になり得る存在に対しての攻略法を編み出していた。

 

 

「捌ノ暝 暁夜衝(ぎょうやしょう)

 

 

 夜に、闇に隠れ、紛れた不可視から繰り出される無音の一撃、それは音で空間を把握し動く悲鳴嶼にとって致命傷になり得る一撃。

 

 

 だがそれでも咄嗟に直感、経験、生物の生存本能が悲鳴嶼の体に警告が走り、一歩引き、腕を十字に守ることによって命に届いた一撃を逸らす。

 

 

 稽葉は思わず舌打ちをしかけた、今ので上半身を切り落とす事も出来なければ、腕を切り落とす事も出来ないのか!

 

 

 浅くない、だが刀の感触的に深い程斬れていない、あれはまだ武器を持てる腕だ、あの肉体だ、致命傷にもなっていない!

 

 ここで逃す手はない、攻あるのみ……この一瞬、この形勢ーーー行ける。

 

 あの時とは違う。

 

 江戸時代にて無惨様の集めた精鋭の殆どを斬り刻み、頸を落とし、更には当時の上弦の壱、弐、参、そして私を一人で相手にし、互角の戦いを陽が昇るまで続けて、更には当時の上弦の参の頸を落としたあの男と比べれば。

 

 

 やはりこの男もまた理の外を出ない(・・・・・・・)!早々いてなるものか、あんな者。

 

 

 

 

「夜の呼吸 弐ノ暝 流夜翡翠(りゅうやひすい)!」

 

「岩の呼吸 肆ノ型 流紋岩(りゅうもんがん)速征(そくせい)!」

 

 

 踏み込み放たれたほぼ同時の二連撃、それに対して両手で鎖を掴み鉄球と斧を同時に投げつけそれを防ぐ、だが稽葉の本命は次の三連撃目の、ずらした一閃。

 

 

 空間を狂わせる様に放たれた一閃は持っている鎖を巧みに使い、当て投げ、軌道をずらして左肩を掠める程度に抑える。

 

 

 強い、江戸の例外を除けば、随一!だがお前に、あの時代を生き抜き三百年ただひたすらに磨き上げた私のこの一撃を躱せるか?防げるか!?

 

 

「見せてみろよーーー!」

 

 

 納刀、刀を納める。

 

 

 これはーーー悲鳴嶼は今の鎖当てによって変えた、変えられた(・・・・・)事を理解した、あの機会をずらした一閃が本命ではない、次に来る居合からの抜刀、本命はこれだ。

 

 

 即座に斧の方の鎖を引っ張り戻す、間に合うかーーー?

 

 

 

「壱ノ暝 夜月(やげつ)宮の宵(みやのやみ)!」

 

 

 初めて呼吸に触れ、一の型を習得し、それから暫く経って自分にとっての最初の一撃は、型は、居合の構えから編み出す方が体にあっていると気付いた。

 

 『夜』と命名した。私はあの人のように、月の様に光り輝けない、夜に紛れている方がいい。

 

 

 日は好きじゃない、昔から(・・・)

 

 夜は私を何度も助けてくれた、あの時も(・・・・)

 

 

 

 居合から瞬きする間に放たれる、強力な一太刀。

 

 

 

 神速ーーーこれは、避けるには距離が近過ぎる、防ぐ他ない、手元に斧は手繰り寄せた、鎖を駆使すればーーー!

 

 

 

 

 

 

 技術、実力、共に互角ーーー否、悲鳴嶼行冥の肉体の強さ、鬼殺隊士としてのこの経験、悪鬼滅殺の体現は、稽葉を上回る!

 

 

 

 だがこの刹那、この瞬き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 一歩、踏み足りなかったか!

 

 

 

 

 その神速の居合斬りは悲鳴嶼の上半身を肩から斜めに大きく斬り裂いた、目に見えての重傷、だが至高の肉体を持ち、並外れた強靭力を持つ岩柱であれば未だまだ、戦闘可能!

 

 あの一瞬の攻防、迫り来る刀に向かって斧を盾にし、鎖で軌道を変える事が出来る芸当は、この時代の柱で出来るのは悲鳴嶼行冥ただ一人だろう。

 

 人並外れた技術を持っているのは稽葉だけではない、悲鳴嶼もまたその領域に一歩、踏み出している!

 

 

 

「だが、なら!」

 

 

 目の前の男が深い傷を受けた事には変わりない!抜刀した刀を瞬時に軌道を変えて今度こそ、この男の命を断つ!

 

 

 

 岩柱に向けた刃を、いや、待て。

 

 

 あの男のあの表情は何だ……?

 

 

 ……そうか、奇襲が来る、戌亥臨花は何処に消えた?

 

 私の血鬼術は支配した人間、鬼、動物の視界を共有出来る、これによってこの戦いを俯瞰的に見る事も出来た。

 

 下弦の弐を支配して情報集めに使わしたのもこれによって随分捗った、戌亥臨花の家を把握して火で燃やして、その姿形を配下達に教え、足止めをさせ視界で状況を観察出来た。

 

 どう対策しようと不可能だ、小動物は夜に紛れる様にして隠れている、人間の視界では深い闇は見通せない。

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーだというのに。

 

 

 

 

 視界が切り替わらない、何故、いや、理由は一つしかない、人に可能なのか、夜に隠れた小動物を、十五体の大小様々に種類の違う動物を、斬り落とすという事がーーー!

 

 

 

 “ッーーーーー!煌の呼吸 壱の型……!”

 

 

 気配のした方へ振り返る、迫り来る刀に稽葉は刀を構えた、どんな方法で目達(動物)を斬ったのかは理解出来ないが、それを考える暇も無い、不可能は不可能なまま思考を変える。稽葉にはそれが出来る、出来た。

 

 だからこそ冷静に向かってくる刀に相対する。

 

 

 

 だがこの瞬間、この刹那。

 

 

 

 至高の領域(透き通る世界)に足を踏み込んだ臨花は。

 

 

 元上弦の肆の剣戟を上回る。

 

 

 

 光彩奪頸(こうさつだつけい)!!“

 

 

 

 雷の様な閃光で踏み出し流れる水の様に刀を頸に向け、大地を踏み出し回転斬りの要領で風を生み出す、煌びやかな白い閃光。その一閃。

 

 

 その一閃に合わせようとした稽葉は、だが先程対峙した時と全く違う剣筋に、心から驚愕し、限り限りで何とか対応して、だがそれでも。

 

 

 

 稽葉の両腕が斬り落とされた。

 

 

 

「良くやった戌亥!」

 

 

 

 好機ーーーーーー!

 

 

 

 成る程アレが透けると言っていた現象!先程の戌亥の動きと明らかに違う、無駄を省いた完璧な呼吸、剣捌き、足捌き!

 

 戌亥は視界が透けると言っていた、文字通り見ている世界が透けて見えるのか……!

 

 私の判断は間違っていなかった!やはり戌亥がこの戦況を変える!目になっていた動物ももういないこの状況、この瞬間。

 

 

 悲鳴嶼は戦場を把握し、出血を呼吸での最低限の出血に抑えて後回しにして、即座に斧と鉄球を鬼に向かって振り放つ。

 

 鬼のあの再生速度、次の戌亥の行動には再生されると見て良い、ならばその行動を制限すれば、後は戌亥が意図を読んで頸を斬る筈だ。

 

 

 あの少女にはそれが出来る、そう信じている!

 

 

 

 稽葉は刀を持つ右腕の再生を最優先にして再生し、次に頸を狙う臨花に目を合わせようとするが、相手を見ているようで、全く別のものを見ている今の臨花に、血鬼術は作用しない。

 

 

 不思議な感覚だった、今まで短時間、集中して局所的に見れば、透けた世界だったそれが、今この瞬間最大限まで開かれた。

 

 そうか、これがあの時の視界か。

 

 

 見える、全てが。

 

 

 自分の体、悲鳴嶼さんの体、元上弦の肆の体、無駄なものを全て省き落とした、世界。

 

 使わない血液を意図的に止めれば、呼吸が格段に楽になった、これが正しい呼吸。

 

 

 この感覚は長くは持たない、他でも無い自分が解っている、これは、この感覚は生と死の境界線に近い、完全にこの透き通る世界に入門するには、私にはまだ足りないものがある。

 

 

 それは漠然と理解しているが、それよりもまず、考えるべき事、やるべきことは。

 

 

 目の前の鬼に刃を振るう事だ。

 

 

 確信がある、この刃は届く。

 

 

 稽葉は右腕を駆使して刀を振るわれる前に対処しようと振りかぶるが、その刃は臨花にたどり着く前に投擲された鉄球と斧によって塞がれ、その二つを斬り落とした時、臨花と稽葉の距離はすぐ目の前に迫っていた。

 

 

 迫り来る命の危険。

 

 

 限り限りの戦闘、生命の危機。

 

 

 思い返す(・・・・)、過去の記憶。

 

 

 

 

 

 江戸時代の貴族の出、妾から生まれ、名を呼ばれる事もなく、更には病弱、日に出るのも苦痛だった。

 

 扱いに困った貴族は秘密裏に処理を進め、それに気付いて衝動から屋敷を飛び出し、直ぐに路頭に迷った。

 

 

 月の明るい夜だった、息を荒く吐きながら、座り込んだ所を追い剥ぎに襲われる、だが不幸か幸運か、生命の危機に瀕した彼女は命の限りを持ってその追い剥ぎを殺した。

 

 

  人を殺した。

 

 その事自体に何か思う事はなかった、倫理観の欠如?感情の麻痺?

 

 何も違う、彼女は自分の意思で人を殺した、その事を「自然の摂理」と考えたのだ。

 

 襲われた、命を奪われそうになった、だから逆に奪ってやった。

 

 

 清々しい気持ちになった、呪縛から解放されたように。

 

 

 人が私を嫌う様に、私は人が嫌いだった、嫌いなモノを殺す気持ちは心地良かった。

 

 

 だがそれも長くは続かない。

 

 襲いかかってきた際に抵抗し、命を奪った行動に、激しい動きにこの弱い、病体は耐えられない。

 

 私はもうすぐ死ぬ、死んだら何処に行くのか、天?それとも、人を殺した私には地獄がお似合い?

 

 生きるのも疲れるし、死んでも良いとは思うが。

 

 ……ああでもやだな、やっぱ嫌だ。

 

 死ぬなら何か残して死にたい。

 

 

 

「良い。気に入った、お前は鬼にする、幸運に思うと良いーーーお前は死なない」

 

 

 ああ。

 

 そうだった、それからだ。

 

 

 時折、稀に人だった時の記憶が残って鬼になる事があると言う、私はその限り無く少ない例の一人だった、無惨様にとってそれは不都合、だけど無惨様は私を殺さなかった。

 

 「お前は記憶が有っても私に忠誠を誓っている、ならば生かしてやろう、私の役に立て、私の為に戦え、稽葉(・・)

 

 嬉しかった、必要とされるのが。

 

 それが利用でも、何でも良かった。

 

 私は知っている、無惨様がどんな鬼なのか。

 

 でも別に良い、無惨様に殺されるならそれで良い、私はあの時終わっていた、それをこの方は救ってくれた、それが全てで、確かな真実。

 

 

 

 無惨様はお認めにならないと思うし、私もあの方の前では思った事は無いが。

 

 似ていたんだ、きっと。無惨様と私は。

 

 

 人だった時から、人が嫌いだ、日が嫌いだ、世界が嫌いだ。

 

 

 

 

「ーーーーーーー」

 

 

 

 さあ、また来たぞ、生命の危機が。

 

 どうする?これで三度目(・・・)だ、一度目は殺せた、二度目は殺せなかった。

 

 

 さあ三度目は?

 

 

 

 

 

 ーーーーーああ、視界が開いていく(懐かしきこの感覚)

 

 

 

 

 

 

 岩柱、悲鳴嶼行冥は、たった今自分が見た光景を「確かか」と疑った。

 

 

 あの瞬間、頸に到達しかけていた戌亥の刀に、稽葉は左腕を、差していた刀の鞘を即座に取り出して刀にぶつけて命の危機を脱した。

 

 

 次に右手に持つ刀を臨花に振るうと見せかけて、瞬時に逆手持ちに切り替えて、軌道を変えた一閃を、だが透き通った世界に入っている臨花はその巧妙な剣戟に対応して刀を振るう。

 

 

 だが刀同士がぶつかるより先に稽葉の足払いが臨花の体勢を崩そうとし、それに反応した臨花が地面から離れる事によって避け、下から真っ二つにするかのように斬りかかった刃を、半身を逸らして紙一重で回避しする。

 

 

 

 もはやあれは、あの空間は、見様によっては舞踏だ、それ程までに完成されていた。

 

 

 そうか、あれが、透き通る世界。

 

 

 戌亥は分かる、前々から私に言っていた、理解出来る。

 

 

 だが、まさかそんな、あの鬼も、元上弦の肆もあの世界にいる(・・・・・・・)と言うのかーーーー!?

 

 

 目を凝らせ、観察しろ、今この瞬間でアレを学べーーーあの形勢が傾かない内に!

 

 

 

 

 

 悲鳴嶼の考えは近からずも、遠くはなかった。

 

 

 稽葉の血鬼術は最初から強力だった、他者を洗脳、魅了する事など朝飯前であったし、視界を共有する能力は鬼舞辻無惨にとっても有用で、手柄を成した時には必ず血を貰った、貰えば貰うほど、出来る事は更に増えていった。

 

 人だけだったのが、生物全体に。

 

 意志の低い者なら、視界を通していなくても声を掛ければ即座に掛かるようになった。

 

 やがてそれは一度掛かれば例え太陽の元で有っても、効果が途切れる事は無かった。

 

 

 稽葉の血鬼術の最たるモノはそれらだ、だが三百年、ひたすらに積み重ねたモノは刀だけじゃ無い。

 

 

 稽葉は目に関する事なら、その超常的能力、洗脳以外も優れていた、上弦の壱の呼吸、型を盗み見て、漠然と掴んで、自分もああなりたいと江戸当時の刀鍛冶の里を襲って刀を盗んで、押しかける様に教えを乞いて。

 

 剣士でも無いのに(・・・・・・・)、人の才で出来る最高の、到達点までにその刀は研ぎ澄まされた。

 

 

 それを可能にしたのは血鬼術だ。

 

 

 稽葉の、強力な血鬼術、その目がそれを可能にした。

 

 

 命の危機に瀕した時に成長するのは人だけでは無い、鬼もまたそれは含まれるのだ。

 

 

 稽葉は血鬼術の焦点を限定し、自分の目以外に当てていた血鬼術を全てを解除して、自分の視界限界以上に血鬼術を使って。

 

 

 

 擬似的に透き通る世界を可能にさせた。

 

 

 

 今まで出来なかった、だが稽葉にはそれが出来た、無限の成長力、かつて鬼舞辻無惨が最も気に入った、唯一だった(・・・)

 

 

 それが江戸時代の生きる『鬼姫』

 

 

 

 元上弦の肆、稽葉だ。

 

 

 

 

 血鬼術緋眼(ひがん)

 

 

 

 

 

 

 

 臨花と稽葉、機しくもこの瞬間、互いにこの世界にいるのは自分と相手だけなのだろうかと、何処か外れた考えをした。

 

 

 稽葉には存じ得ない事だが臨花の透き通る世界には制限がある、短時間での入門でしか、未だ足りない(・・・・・・)臨花ではそれが限界で。

 

 

 また臨花が気付く事は無いが擬似的な透き通る世界への入門は、血鬼術を限界以上に酷使して強引に足を踏み入れている、生命の危機によって起きた火事場の力。長くは続かない。

 

 

 互いに時間が無いのは同じ。

 

 

 だからこそ、稽葉は踏み出した、この一手で終わらせる。その決意を激らせて。

 

 

 それを見た臨花は投げ刀を八本(・・)投げつけた、両手一回で投げられる人間の最大本数、牽制、少しでも動きが鈍れば上々。

 

 投げられた投げ刀は全て避けた、振り落とすよりも避ける方が楽だったから、呼吸を深く吐いてーーー吸う。

 

 

 踏み込んだ。

 

 

 臨花は火縄銃を発砲、それより前に見ていた稽葉はだがそれを受ける事に決めた。

 

 当たる場所は左足、これは良い、犠牲にしても直ぐ生える、それより向かうが先決。

 

 

 互いが刀の範囲内に入った。

 

 

 

 “煌の呼吸 参の型 星流れ・破天御剣(はてんみつるぎ)!”

 

 

 煌びやかな流星の様な、大地ごと巻き込む様な斬撃は臨花の型の選択肢でも、確かに破壊力の高い、強い一撃だ。

 

 過去を振り返ってもこの瞬間に出したこの呼吸は、透き通る世界に至って、無駄なものを全て省いて、正しい呼吸の元に繰り出された、完成された一撃。

 

 

 だが、それは。

 

 擬似的だが透き通る世界に足を踏み入れた稽葉もまた。

 

 

 そして臨花にとって、自分が出来うる最大限を出し切っても尚、どうにもならないのは。

 

 

 三百年以上一日も欠かさず刀を極めた、稽葉の。

 

 

 完成された一つの極地、その終わり。

 

 

 

 

「夜の呼吸 終ノ暝 緋ノ夜(あけのよる)

 

 

 

 血鬼術【緋眼】にて捉えた対象の状態から予測した回避不可能、防御不可能の斬撃を次々と繰り出す夜の呼吸の最終系。血鬼術との合わせ技。

 

 

 深い闇の深淵に、輝きは存在しない。

 

 夜に愛され、夜に生きた彼女の完成した呼吸の、奥義は。

 

 

 互いに同条件のこの状況の形勢が、この瞬間稽葉に傾いた。

 

 

 

 勝てる。

 

 

 この斬撃に耐えられる程、戌亥臨花は完成しきってない(・・・・・・・・)

 

 もし相対したのが一年後だったのならこの勝負は負けていただろうか。

 

 それか或いは、理から外れる者ならば、太刀打ち出来なかった。

 

 無惨様の、宿敵だった者の様に。

 

 江戸時代、修羅の様な柱の様に。

 

 

 それと比べて、戌亥臨花は外れきっていない、完成していない、理から逸脱していない。

 

 

 

 

 さようなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鮮血が迸る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーー」

 

 

 

 “……ッ!”

 

 

 

 その鮮血は、確かに迸った。

 

 だがそれは臨花ではなかった、では稽葉か?

 

 違う。

 

 

 もう一人、この空間には居たーーー居る。

 

 

 

 

「ぐっ、フゥーーーッ!透ける……成程、見える!」

 

 

 岩柱、悲鳴嶼行冥。

 

 時間にすればほんの数秒か数分かの出来事、その限られた時間で観察し、考察し、研究し、鬼殺隊最強の名を持つ男は土壇場で透き通る世界に入門した。

 

 誰よりも長く柱であり、また現役の鬼殺隊の中でも最古参、長い間に積み重なった執念、鍛錬、それらは透き通る世界を可能に出来る。その才が悲鳴嶼にはある。

 

 

 “悲鳴嶼さーーー”

 

 

「私に構うな!ここでこの鬼を討伐する!」

 

 

 

 臨花は瞬時に切り替えた。刀を構えて、稽葉に向かって斬り掛かる。

 

 

 

 ……嗚呼、それでいい。

 

 

 後悔はない、この少女は鬼殺隊に必要だ、私以上に(・・・・)

 

 鬼殺隊は強くなった、柱だけではない、全体の質は、過去に比べれば目に見えて違う。

 

 最も過去と違う点は、殉職者の数だ、明らかに、圧倒的に少なくなった、何故か?それは単に、戌亥臨花その人物が、必ずと言っていいほどに、助太刀に向かう事が出来たからだ。

 

 生粋の速さ、だがそれ以上にその行動は、鬼殺隊の大きな希望になり、広がる波紋は勢いを増し、蟠を巻いていく。

 

 強固になっていく、お館様は言っていた、何れ遠くない内に鬼舞辻無惨に手が届く日は近いと。

 

 そうだろう、私自身もそう思える程に、ここ数年の出来事を思い返せる。

 

 彼女の歩く道は日の様に輝いて明るい、照らす光は星々の煌めきの様にも思える。私から見れば未だまだ若き身空、だがその才は勢いを止める事を知らず。

 

 たった今、透き通る世界をも習得した。

 

 確信がある、何れこの少女は私を超える柱になってくれる、皆を引っ張って行ける強き者に至ると、私の直感が告げている。

 

 

 そう思えば無くした右腕(・・・・・・)など、どうでも良いとさえ思えた。

 

 

 

 お館様の代わりが居るように。

 

 私の代わりもまた、ここに居る。

 

 

 

 

 ……こうなった以上、最早出し惜しみなど不要、私の全てを使ってこの上弦の鬼を討伐する!

 

 

 

 

「岩の呼吸・伍ノ型 瓦輪刑部(がりんぎょうぶ)!」

 

 

 

 鉄球と斧、片腕で両方持ち、同時に投げ、鎖によって軌道を変えながらの四連撃。その鎖が臨花の周囲を守りつつ、斧と鉄球が稽葉に向かっていく。

 

 如何に透き通った世界に入ったとはいえ、片腕を失った今、技の繊細には欠けるーーーそう判断した稽葉は、直ぐに判断を改めた。

 

 バカな、先程打ち合った時より寸分違わない、いやそれどころか、先程よりも優っている?!

 

 何がーーーそうか、そういう事か!悲鳴嶼を見て(・・)、稽葉は理解した。

 

 

 あれが黒死牟さんが言っていた、痣か!

 

 

「夜の呼吸 肆ノ暝 不夜の城(ふやのしろ)!」

 

 

 瞬時に繰り出される無数の連撃で悲鳴嶼の四連撃を防御する、鉄球を弾き切れず体に穴が空いたがこの程度動作もない!擬似的な透き通る世界は、次に来る攻撃を予測した。

 

 それを対処すれば、次こそは確実に届く!

 

 痣に透き通る世界、確かにあの男は強かった!だがそれでもここまでだ!出血、片腕の損傷!如何に至高の肉体とはいえ、あれ以上動ける筈が無い!

 

 

 次だーーー戌亥臨花、お前が何をしようとしているのか解る、理解出来る!呼吸、型ーーーお前の動きはもう既に掴んでる。

 

 

 私ももう後がない、何が来ようとも全力で対処してやる!

 

 

 

 

 “ーーーーー煌の呼吸……”

 

 

 

 臨花の赤色の目が、稽葉の青緑の目と合った。

 

 

 擬似的な透き通る世界に踏み入れている今、目があっていても稽葉は動きを止める血鬼術は使えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 きっとそれが、勝敗だった。

 

 

 

 

 

 

 

 ……!あの顔の紋様、戌亥臨花!こいつ、痣をーーーッ!

 

 

 

 

 漸く理解した(・・・・・・)

 

 

 痣は、焼き尽くす様な感情によって発現出来る、これはつまり体温を上げて、心拍数を早めれば、誰でも出来る様になる筈。

 

 あの上弦の弐、童磨との戦い以降燃える様な感情を起こす戦いはした事がなかった、思えば私が痣を発現出来なかったのは、限り限りの戦いをして来なかったからか。

 

 

 ああ、謝らないと、止血しないと、悲鳴嶼さん、あれじゃあ……それに、痣も。

 

 

 この鬼、元上弦の肆、稽葉……強い、強かった、能力だけじゃない、実力だけじゃない、透き通って、なんとなく、理解したんだ。

 

 

 「純粋」だった、鬼特有の狂気も、後悔も、懺悔も、何もかもなかった、ただそこにあるには、ただ一つの「忠誠」

 

 この鬼と私の戦う理由は、然程変わりないのかもしれない。

 

 

 だけど私と貴女はきっと分かり合えない、理解し合えない。

 

 だって私は人が好きだから、人が嫌いな貴女とは、相対する存在だ。

 

 でも、貴女にとっての居場所はそれでしか(・・・・・)なかった(・・・・)のかな。

 

 ごめんとは言わないよ、その居場所は私の居場所を容易く奪って破壊するから、貴女が私の居場所を壊す様に、私も貴女の居場所を壊すよ。

 

 

 だから。

 

 

 

 

 ーーーーーーこれで終わらせよう。

 

 

 

 

 捌の型(・・・) 煌彩陸離(こうさいりんり)(あけぼの)

 

 

 

 

 光が乱れ輝き、まばゆいばかりに美しく輝いていく。

 

 それは呼吸が見せる幻覚、それを稽葉は理解していてもなお、月の輝きでしか見惚れなかったというのに、その美しさに一瞬だけ、動きを止めた。

 

 光の閃光が入り乱れる、輝きが強過ぎて動きが掴めない、通常なら、その視界は眩い煌めきで見えない。

 

 だが、擬似的な透き通る世界を可能にしている稽葉には、その閃光の輝きの先が理解出来る。

 

 

 上から叩き潰す様な一撃、それは雷の呼吸から派生し、その派生から更に派生した煌の呼吸、その中でも、指南書を通さないで編み出した、即席の型。

 

 機動力を捨てて強烈な一撃を叩き込む、それは煌の呼吸の元を辿れば、なんと異質な事だろうか。

 

 

 だが、今この瞬間、自分に相対する鬼を倒すには、破壊力が足りない、この鬼を倒す方法は、一撃の元で一気に叩き斬る事だ。

 

 

 

 稽葉は真っ向から対抗した、避けては通れない、受ける他ない、だがこれを制すれば大地に立つのは私の方だーーー!

 

 

 如何に痣を発現していようとも、剣術の差は埋まらない、狭まらない、どれだけ命を燃やそうとも、身体能力の差は縮まらない。

 

 

 上空から振り落とす強烈な一撃、強いだろうが単純だ、早く、重いだろうが、それだけーーー技術に差がある、私なら受け止めれる、私なら受け流せる。

 

 

 

 

 ーーーーーそう、思っているんだろ。

 

 

 だから私は、万力の握力(・・・・・)で刀を握るんだ。

 

 

 

 練絹のような少し黄みの白い刀が赫く染まっていく。

 

 

 万力の力で振り落とした刃は、受け流そうとした稽葉の蒼刀と相対しーーーーー

 

 

 

 なかった、何故か、稽葉はすぐに気付いた。

 

 

 

 構えた手に数珠玉のようなものがめり込んでいるーーーこれは、あの岩柱のか!?満身創痍だというのに、これ程までに粘るか!

 

 

 万全に握れていない、この状況であの刀を受け止めるのは不可能!

 

 

 血鬼術を、擬似的な透き通る世界を見通す、見渡し。

 

 

 

 

 迫り来る刃は、稽葉の頸をたった今捉え。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……お見事」

 

 

 

 

 

 元上弦の肆、稽葉の頸を斬り落とした。

 




 これにて閉幕。

 感想評価ありがとナス〜^誤字報告助かります、ほなここすきも……ええねんな……

 明日もこの時間ぐらいに。


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上弦戦 元上弦の肆『稽葉』戦後

感想いっぱいで嬉しいなあ^

ほな続きです……。


 

 例え明けない夜であっても。

 

 

 如何に闇深い奥底であっても、日の光は閉ざせない。

 

 

 煌びやかな輝きは何処にでも存在する。

 

 

 

 

 

 

「稽葉」

 

 

「はい」

 

 

 懐かしき夜、丸い月が印象的だった、そんなある日に私は、無惨様と歩いていた。

 

 私の容姿は人と比べても遜色ない、牙が少しだけ尖ったが、それを見て鬼だと思う者はいないだろう、だからだろうか、人里に紛れる為か、無惨様はよく私を側に置いてくれた。

 

 

「この前は良くやってくれた、鬼殺隊の要である刀鍛冶の里の襲撃は奴らに大打撃だろうな」

 

 

「有難きお言葉、ですがまだ……肝心の青い彼岸花を見付けられておりません、鬼殺隊など所詮二の次、優先すべきは青い彼岸花です」

 

 

「そうだ、その通り、青い彼岸花さえ見つかれば後はどうにでもなる、お前は良く分かってる、良く理解している……くく、何か褒美でもやろうか?私は今気分が良い」

 

 私の言葉に気分を良くしてくれたようだ、その事に嬉しい気持ちになる、この人の喜ぶ姿が好きだ、唯我独尊の様な性格は王に相応しい。

 

 それでいて誰よりも生きる事に固執したこの方は人間らしい、人よりも、人らしい。

 

 本当に気分が良いようで、これ程気分が良いのを見るのは久しい、それにしても褒美……。

 

 

「いえ、そんな……身に余る光栄です」

 

「なんだ?私の気分を否定するのか?」

 

「で、では……差し支えなければで宜しいのですが」

 

「なんだ、言ってみろ」

 

「手を握らせても、宜しいでしょうか」

 

「ふむ?まぁいいだろう、握れ」

 

 

 お言葉に失礼して、手を握らせて頂いた。無惨様の手は鬼だからか、体温の通ってない冷たい手だ、その冷たい手が心地いい。

 

 私もこの手と同じく、冷たいのだろうか?人の体温なんていらない、暖かいものは、他でもないこの方に全て貰っている。

 

 

 私は人が嫌いだ、だけど無惨様は別だった、誰よりも人間らしい鬼の王が、何故だかどうしようもなく愛おしかった。

 

 私にとって鬼の生というのは、生きるという意味に他ならなかった、生まれた時から人としての生を全う出来なかった、させてもらえなかっただからだろうか。

 

 自分を悪だと理解して尚、無惨様がどうしようも無く、悪であると理解していても尚、だからどうした、それがなんだと心から思った。

 

 私は悪に堕ちた訳じゃない、最初から光のない夜のように黒く染まっていた。

 

 それはきっと無惨様も同じだと思った、私は、無惨様は、きっと誰にも理解されない。

 

 私もきっと、全てを理解できてない、でも一人は、寂しいものだから、私が無惨様の事を何か一つでも共感できて、理解できて、想れば、それで良い。

 

 それが不快だと言われ、死ねと命じられても、それで良い。

 

 私は死ぬ事は怖くない、ああそうだ、きっと私はーーーこの人に見捨てられるのが怖かった。

 

 

 

 でも、それ以上に、尽くしたかった。

 

 

 

「……多くの鬼が死んだ、折角の十二鬼月も黒死牟と猗窩座、そして稽葉、お前を除いて死んだ。何故だ?それ程までに強かったのか?それともお前らが弱すぎるのか?」

 

 

 江戸時代、1人の特異点によって数々の鬼が死んだ、妖として名の知れた鬼も死ねば、無惨様が自ら探しになって鬼にした鬼も死んだ。

 

 

 あの柱は最後まで死ななかった、それどころか無惨様の逆鱗に触れた、無惨様の血の記憶にある、赫い刀(・・・)

 

 結局奴は寿命で勝ち逃げした、最悪だ、ただでさえ無惨様の怒りのやり場もなくなったというのに。

 

 

「なあ猗窩座、お前か?ああそうだ、お前だろう?この中で最も弱いのは貴様だ、なんだ?これは、説明しろ、この状況を私に説明しろ」

 

 

 無惨様が猗窩座さんの体を破壊していく、壊していく、ちらりと横を見て黒死牟さんを見たが、あの人はこの今の状況になんとも思ってない、いや、心がここにない。

 

 あの柱の男に、何か苦しい過去を思い出しているような、そんな様子で空を見ていた。

 

 

「猗窩座……猗窩座猗窩座猗窩座猗窩座猗窩座!私は怒りのやり場に困っている、貴様を殺せばこの怒りは治るか?試してみるか?猗窩座!」

 

 

 ああ、お怒りだ。心底、怒っている。

 

 あのままじゃ、本当に猗窩座さんが死んでしまうかもしれない。

 

 

 ……何で誰も私を責めない?どう見ても、序列的にも、実力的にも私は猗窩座さんより黒死牟さんより劣っているのに、どうしてだ?

 

 

 

 ……ああ、そうか。

 

 

 でも、それでは駄目だ。だめですよ、無惨様。

 

 

 

「無惨様」

 

 

「なんだ、稽葉、口を挟むな、今私はーーー」

 

 

「全て、私の責任で御座います。処罰を」

 

 

 

 空気が、シンッと静まり返った。

 

 

 猗窩座さんが、私の影に何かを見るようにこちらを見ていた。

 

 黒死牟さんが、自分の世界から帰ってきて、珍しく驚いたような表情でこの場を見ていた。

 

 

 無惨様の、表情が消えた。

 

 

「稽葉、その言葉の意味を理解出来ないほど、お前は愚かではない事を私は知っている」

 

「……」

 

 

「訂正すると言うなら一度だけ許す、お前は私を裏切るのか、稽葉」

 

 

 

 ……ああ、やっぱりだ。

 

 無惨様、やっぱり貴方様と私は似た者同士ですね、貴方様もそう思ってくださったのでしょうか、本当に私の事を気に入ってくれていたのですか?

 

 弱い私を責めないのは、だからですか?

 

 

「……申し訳御座いません、無惨様」

 

 

 

「そうか、そうか、ああーーーそうか、残念だ、残念だよ。本当に残念だ」

 

 肆の目に十字の傷が出来た、痛い、痛むが、無惨様は煩わしいのがお好きでないから、声を出す事を我慢した。我慢できた。

 

 

「もう良い。お前は消えろ、もう二度と顔を見せるな」

 

 

 

 あの時庇ったのは猗窩座さんが可哀想だったから、とかいう陳腐な理由じゃない。上弦である以上、鬼である以上、自らの失敗は自らが背負うべきだ。

 

 

 私もその覚悟をしていた、それでも、あの時ですら無惨様は責めなかった、あえて無視していた、お前は私のお気に入りだから、今回は許してやると、そう言われた気がした。

 

 でもだめだ、ダメなんだ、その優しさは。

 

 

 それは人の心の表れ(・・・・・・)なんだ。

 

 

 他でもない貴方様だけは人間の心を理解してはいけない、ならない。鬼の王として、君臨し続けなければならない。

 

 無惨様なら人の心を理解しても、人を殺したことに何の意味も感じないだろう、これから自分がする事に、何かを思う事はないだろう。

 

 ただその心の芽生えは確実に貴方様を弱くする、何か何処かのその時に、貴方様は敗れてしまう。

 

 

 だから私は裏切った、あの人の心を、気持ちを。

 

 

 ごめんなさい無惨様、勝手な判断をしてしまって。でも何故あの時、私を追放するだけにとどめたのですか?あの時殺されても、私はそれで満足でしたのに。

 

 

 

 

「黒死牟さん?」

 

 

「ここに……いたか……ふむ」

 

 

 無惨様から離れて数年、鬼の時間の感覚では短い時に、黒死牟さんはやってきた。

 

 まさか、ああやっぱり、無惨様の怒りが収まらず、私を殺しに来たのだと思ったが、いや無惨様ならいつでも殺せる事が出来るんだったと思い、では何故?

 

 

「……刀を……稽葉、力を求めろ」

 

 

「……!良いん、ですか?前まではあんなに頑なに……」

 

 

「これもまた……一興」

 

 

 あの時、黒死牟さんにどんな心境の変化があったのはわからない、でも黒死牟さんが本格的に教えてくれたお陰で私は確かに、遥かに強くなった。

 

 黒死牟さんと同じ高みに辿り着く事は最後まで出来なかったけど、少しは認めてくれただろうか。

 

 

 

 

 

 

「……む、ざん……様?」

 

 

「久しいな、お前に頼みたい事がある、引き受けーーーいや、聞くまでもないか」

 

 

「喜んで……!」

 

 

 三百年ぶりに出会った無惨様は何も変わらなかった、いや、強いて言うならばより鬼の王となってくれた。

 

 それで良いのです、貴方様はそれで、後は青い彼岸花を手に入れて、究極の生命体になって、永遠を手に入れれば。

 

 ……貴方様は、人の想いで永遠を手に入れるような人じゃない、それはきっと、私にはーーーいえ。

 

 

 何れにせよ、来るべき日が来た、なら私はそれにただ、答えるだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ああ」

 

 

 頸が斬られた、あの赫い刀ーーーそうか、無惨様の記憶が流れる、とするなら、あれが赫刀、確かにアレは、鬼に有効だろうな。

 

 

 負けたか。

 

 

 何から間違えたか?最初の少年の柱相手に梃子摺り過ぎたか?

 

 出し惜しみせず目を使えば良かったか、それともあの岩柱が来た時に、引くべきだったか?あの男もまた強かった。

 

 反省するべき所は無限にあるが、全て終わった今、それをした所でただの蛇足か。

 

 

 ……ああ、死ぬ、これは死ぬな。

 

 

 頸を落とされた以上、私は復活できない。

 

 

 いや、してはいけない(・・・・・・・)永遠はただ一人、あの方だけだ。

 

 

 清く死のう、私はこの結果に納得している、あの少女は強かった、特にあの呼吸は煌びやかで見ていて心踊った。

 

 月の呼吸以来の感情、中々に良いものだった。

 

 あの最後の瞬間、岩柱の横槍がなくとも、あの一撃を受け止めきれる自信は無かった、いや、頸ぐらいは守れていたか?

 

 ……まあ、いいか。

 

 

 

 死はいつか訪れると思っていた、それが今日だというのなら、今日なのだろう。

 

 この命を賭して、最後まで無惨様に貢献してきたが、満足頂けましたか?……そんな訳ないか。

 

 

 私は二度も貴方様を裏切ってしまった、その事が心苦しい、もし私が勝って、生きて無惨様に報告出来ていたら。

 

 その時はどんな言葉を頂けていたのだろうか。

 

 

 ……消えていく。

 

 

 

 視界を見渡す、木を背に倒れた岩柱に、必死で何かを言っているあの少女の光景が見える。

 

 鬼の頸を落としたとはいえまだ私の体は完全に消えていない、やや不注意にかけるぞ……まあ、それをわざわざ言うつもりもないが。

 

 

 

 私に勝ったんだ、精々生き永らえて無惨様の前で死ね。

 

 

 

 ハッ、ふふっ……あぁダメだ、やっぱり人間は嫌いだ。

 

 

 お前(・・)の居場所に何一つ惹かれない。

 

 

 私は夜が好き、月の明かりが良い、暗い道が丁度良い、私に地獄も天国もいらない、何も無いのが心地良い。

 

 

 

「稽葉」

 

「は、はい!」

 

「お前の血鬼術は有能だ、それだけじゃない、お前は珍しく、私に隣に居ても良いほど私を解っている……まぁ下手に理解する程度なら殺してやるが、お前は別だ」

 

 

「はゎ……えっとその、ありがとうございます?」

 

 

「永遠は私のモノだがそれまでは側に居る事を許して良い、ありがたく思え稽葉」

 

 

「はい!」

 

 

 最後に思うは懐かしい会話、鬼になって僅か数日の時の、あぁ……懐かしい。

 

 

 やっぱり隣に居たかったなあ、勿体無い事しちゃった。

 

 

 

 さよなら無惨様、天国でも地獄でもない、そんな何も無い場所に……まあ無惨様なら来ないとは思いますけど。

 

 

 ……私はそこに向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 視界に見えていた元上弦の肆が消えた、消える最後とは思えない程清々しい表情だ、まるで勝ち逃げされたようにも思える。

 

 

 ……ああ、これでは何方が勝者か、まるで分からないな。

 

 

 “……っ、倒したよ、悲鳴嶼さん……ッ、止血、しないと……!”

 

 

「……いや、無駄だ、この出血量ではどうにもならない、自分を優先しろ」

 

 

 “そんなことない、させない!死なせない!だって……!わた、私は……ッ!”

 

 

 

 ……出血量以前にこれは、命を削った代償か、今にも泣き出しそうな戌亥の頭を、残っている方の左腕で撫でようとして、まるで動かない事に気付いた。

 

 

 ”……っ、ごめん、なさい、悲鳴嶼さん……っ、わたし、私、が……っ!もう誰も、死なせたく無いって、なのにっ……っ!“

 

 

 

 

 

 

「良い、元より短い命。これもまた定めだろう」

 

 

 ”そんなことっ、ない!だって悲鳴嶼さんなら、きっともっと長く生きてた!“

 

 

「……ふ、そうでもない。私の肉体でも、痣者である以上……いや、よそう……そんな話は今は良い」

 

 

 心苦しく思うかと言われれば、そうだと答えよう。

 

 この先、私の代わりに成り得るのはきっと煌柱を除いて、戌亥臨花を除いていないだろう。

 

 私と同じように痣者、今回、二度の痣の発現で感覚は掴めただろう、それはつまり痣者として完成したと言う事に他ならない。

 

 それから透き通る世界、あれもまた短時間とはいえ、習得してみせた、痣を発現できるようになった今、透き通る世界に入る持続力も増したはずだ。

 

 それから赫刀、あれは、握力か?とてつもない力がいるのだろうな、それこそ痣を発現できなければ、成し得ないのだろうか?

 

 

 ……上弦の弍を追い詰めたという報告を聞いて、薄々思っていたのだ、次世代の、今の柱達を引っ張っていくのは、彼女なのではないかと。

 

 

 その予感を確信に変えてくれた、この少女にならーーー後は任せられる。

 

 

 

臨花(・・)、聞け」

 

 

 ”ぁーーーーっ、はい……っ“

 

 

「後は託す、お前が柱を引っ張っていけ、一人で出来ない事は皆を頼れ」

 

 

 ”わたし、できないよ……っ、悲鳴嶼さんの代わりなんていないんだよっ……!“

 

 

「いいや、出来る。私は臨花を信じている……君は強い子だ」

 

 

 ……そろそろ眠くなってきた。

 

 

 後悔はない、私の命で目の前の少女の命が守れたと言うのなら、それで良い、後世に命を託すのが柱としての責務でもある、強いて言うのならば、お館様より先に逝ってしまう事か。

 

 

 

 ”……っ、やだ、そんなーーーっまた、また……ッどうして、いつも……っ“

 

 

「ーーーーー臨花、柱としての責務を」

 

 

 

 ”っ……ぅ、うぅ……わかり、ました、必ず、必ず私が……っ、私達が鬼舞辻無惨を倒すから……っ!“

 

 

 

 嗚呼、それは何とも頼もしい。

 

 

 

 

 

 ……ああ、おまえ達。

 

 

 そうか、そうだったのか。

 

 

 ああ。

 

 

 

 行こう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1月冬。

 

 元上弦の肆 稽葉 討伐。

 

 岩柱 悲鳴嶼行冥 死亡。

 

 

 その報告は多くの鬼殺隊士が衝撃を受けた、討伐した事による賞賛の声よりも、岩柱が死んだと言う衝撃の事実が。

 

 長らく柱として活動していた彼の男は多くの命を救ってきた、多くの鬼殺隊士から頼りにされていた、それは同じ柱達にとってもそうであった。

 

 

「……そんな、悲鳴嶼さんが……っ」

 

 一人は、自身と姉を救ってくれた恩人が殉職した事に涙を流して。

 

 

「へぇそうかい……まさか、あいつが」

 

 一人は最強であった岩柱の死に、心底驚き眉を顰め。

 

 

「……そうか」

 

 一人は静かに追悼し、暫く立ち止まった足を進める。

 

 

「師範、悲鳴嶼さんが……っ!」

 

「うむ、よもやよもや……だな」

 

 まさかの報告に師弟はいつもの元気は鳴りを潜め。

 

 

「……醜い鬼共は俺が殲滅する」

 

 一人は鬼に更なる憎しみを繰り広げ。

 

 

「そんな……っ、師範がいて、それでも……!」

 

「……あの人の分まで強くなるぞ」

 

 二人の兄弟はただ自分達の実力不足を痛感し。

 

 

「俺は……信じない……ッ、くそっ……!」

 

 そしてあの戦いを経験した彼もまた、兄弟以上に深く後悔した。

 

 

 彼らは思い思いに考えを、言葉を発して、だがほぼ全ての鬼殺隊士、柱達は皆、岩柱の死を悼んだ。

 

 元上弦、それであっても鬼殺隊最強の男の死が無ければ、勝ち取れなかったというのかと、そう言葉にしながら。

 

 

 

「……そうか、上弦を討伐したか……!形勢が、流れが変わった!100年以上変わらなかったものが漸く変わろうとしている!良くやった、臨花、行冥……ッ、すまない、行冥、君を先に逝かせて」

 

 

 産屋敷耀哉は喜びを口にしながら、僅かに声の明るさを落とす。

 

 産屋敷耀哉にとっても、悲鳴嶼行冥とは鬼殺隊士の中で唯一と言って良いほど長く関わった隊士だ。

 

 未だ病が顔に訪れていない時に出会った、戦友。

 

 胸に悲しみの念と、自分の直感をもう少し信じ、更に柱を助けに向かわせればと思わずにいられなかった。

 

 

「臨花は?」

 

「カァッ、痣を発現ーーー!一週間の治療ーーー!」

 

 

「そうか……っゲホッ……ッ、痣を、そうか……行冥、そういう事なんだね、なら……私も、応えないとね、君の気持ちに……想いに」

 

 

 

 

 

 

 

「悲鳴嶼さんが、あの人が?嘘でしょ……そんな……っ、臨花は?」

 

 

 真菰は燃えた家の処理をした後、警察の調査を開始、鬼の仕業だと理解し、臨花の助太刀に向かおうとしたのを、待機命令によって待機していた。

 

 お館様の先見の明は知っている、きっとその判断は正しい事も理解してる。

 

 それでもこんな事なら、命令に背いてでも行くべきだった、ちくしょう。そう思わずにいられなかった。

 

 

「キィ、無事。キィ、蝶屋敷、しばしの休養」

 

 

「ーーー柱が減った、やっと揃ったのに……今柱になれるのは私を含めて三人、でも岩柱の、悲鳴嶼さんの代わりは誰にも出来ない、あの人の席を埋めたくない……」

 

 熟考、それは真菰にとって珍しく、そしてこういう時は何度も考えても答えは出ない。

 

 

「……今は、臨花の様子を見に行かないと」

 

 

 

 

 

 

 

 岩柱、悲鳴嶼行冥の死は、鬼殺隊の混乱を招いたのは確か、だが訓練され、いついかなる時も覚悟していた彼らは三日もすれば完全に平日に戻る事が可能だった。

 

 問題は柱の方だった、今いる柱の全てが柱を纏めるものとして相応しい、鬼殺隊最強として見ていた、圧倒的支柱が居なくなったのだ。

 

 今後一体どうなるのか?お館様の判断を待つ他ないが、浮き足立つのは造作も無い事。

 

 そんな状況が一週間続いた後。

 

 

 

 「伝令!伝令!カァ!炭治郎、禰豆子、両名ヲ拘束!本部へ連レ帰ルベシ!」

 

 

 遂に、邂逅を果たそうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベンッ!

 

 

 琵琶の音が聞こえた。

 

 

 無限城……無惨様の招集か?

 

 

 

「また……腕を上げたか……猗窩座」

 

 

「ッ……上弦の壱」

 

 

 ……待て、こいつだけか?無惨様は要の無い時に呼ばない、上弦の招集じゃ無いのか?

 

 

 一体何だ、こんな事は極めて稀ーーーいや、これは。

 

 

 

 

「……無惨様が……お見えだ」

 

 

 気配のした方を振り向けば、そこには無惨様がいた。

 

 

「累が死んだ」

 

 

「もはや十二鬼月は上弦のみで良い、下弦は解体する、アレらはもう必要無い」

 

 

 開口一番のそう仰った、それには大いに賛成、肯定だ。弱者は死んだ方が良い、下弦などその典型的な弱者、成長の見込みもないクズ共。

 

 

「これについてはもう既に終わらせた、貴様らを呼んだのは別の議題だ」

 

 

「……」

 

 

 ……なんだ?

 

 

 

 一瞬の間、何か思う様に目を閉じた後に、無惨様は口を開いた。

 

 

「稽葉が死んだ」

 

 

 その言葉に、あの黒死牟がやや目を見開いた、この男が表情を変えるとは、最後に見たのは三百年前か。

 

 

「二度も私を裏切った。馬鹿な奴だ、だが私以外で私を最も理解していた鬼だ、貴様らより余程な、気に入っていた」

 

 

 

 ……稽葉、そうか。あの時の女。

 

 死んだのか。

 

 

 妙に体が震えた、これは怒りか?俺が、何故?

 

 

「……過ぎた事はもう良い、猗窩座、お前はさっさと青い彼岸花を探せ、まだ江戸の頃の稽葉の方が役に立った」

 

 

「っ……は」

 

 

「黒死牟、洗柿色と薄桜色の小紋羽織の柱を探せ、それから耳に花札のような飾りをつけた鬼狩りもだ、見つけ次第殺せ」

 

 

「御意」

 

 

 

 ベンッ!

 

 

 ベンッ!ベンッ!

 

 

 

 琵琶の音が鳴り響く。

 

 

 琵琶女ーーーー鳴女を除いて、この空間に居るのは鬼舞辻無惨、一人だけになった。

 

 

「ふん、らしくもない」

 

 

 胸の膨らみに入れていたモノを取り出す、三百年前から思えば無意識に入れていたモノだ。

 

 

 無限城に飾り付けられていた机に、丁寧にそれを置き、鳴女に合図をして元の拠点に帰る。

 

 

「お前は死んだ、私は思い出を残さない。これでさよならだ、稽葉」

 

 

 

 江戸時代、戯れで買った物だ。

 

 

 

「次に成果を上げれば髪飾りをやろうか稽葉、お前は前髪が少し長い」

 

 

「それは、とても嬉しいです……!必ずや貴方様に良い成果を上げてみせます」

 

 

 

 

 それは鬼が大勢死に、十二鬼月を再度補充しなければならない事になる前の、前日だった。

 

 

 

 私も人であったというのか、私が?

 

 最も永遠に近いこの私が?

 

 

 

 あり得ない、そんな事は認めない、ただの気の迷いだ。

 

 

 

 

 私は人を超えた、究極の生物に、永遠に最も近いただ一人だ。

 

 

 

 

 そうだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして。

 

 

 柱合会議が始まろうとしていた。

 




悲鳴嶼さんはかな〜り好きなキャラですがそれはそれとして鬼滅の刃の世界は普通に無常なので……はい。
全生存とは一言も言ってないからね(ワニワニパニック)

てな事で一段落したので一週間ぐらい休憩します、多少はね?

ほな一週間後のどこかで会いましょう。


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振り返り〜柱合会議始まりまで

お ま た 〜 キャルルン!

てな事で再開、続きです。


 

 ぁ〜〜〜〜〜〜。

 

 

 

 

 んぁ〜^

 

 

 

 終わった〜^

 

 

 何もやる気起きねぇ〜……完全に燃え尽きたンゴ。

 

 

 このまま不貞寝……する訳にもいかん……はあ。

 

 

 はい。

 

 

 えー、対戦ありがとうございました。

 

 B判定、ギリギリ勝てた(?)って感じですね、振り返って行きましょうか。

 

 

 

 

 何から振り返れって言うんだ……ぽも完全に燃え尽きちゃったォ。

 

 

 勝因は悲鳴嶼さんの参戦です。確実に臨花ちゃんだけだったら死んでました、というか何なら伊黒さんも居なかったら死んでましたね。

 

 有一郎くんと無一郎くん居なかったら確実に伊黒さん救援に間に合ってなかったので、時透兄弟様様や……。

 

 元上弦の肆の血鬼術は、瞳術系最強の血鬼術です、強すぎて最終的に透き通る世界まで使える様になるとかいうとんでも血鬼術です。

 

 それ以前に洗脳能力が強過ぎて、臨花ちゃん精神系無効の技能持ってるのに突き抜けて動き止められましたし、伊黒さん自殺しかけたし……悲鳴嶼さん来なかったらまじで詰んでた。

 

 

 流石すぎる男でした。

 

 

 

 そんでもって敗因はこちらより先に相手に奥義を使われた事です。

 

 

 その敗因のせいで死にかけました、あの呼吸の奥義の効果は『回避不能+防御不能』の効果を持つバケモンです、んでこれをレジストするには呼吸、或いは剣術が同値以上の必要がありますが。

 

 

 元上弦の肆の呼吸及び剣術は300/300、人間の最高到達ラインです、この段階じゃどうあがいても無理です。

 

 いや、まあ正確に言うと課金+剣術と呼吸のみを集中して育成すれば届きますが、200/200の壁越えの関係上、何処かで上弦クラスの敵を倒さなければなりません。

 

 そうなると必然的に壺クソか江戸の花魁を倒さないといけないので……まぁ、はい(苦笑)

 

 

 

 悲鳴嶼さんが庇わなかったら透き通る世界に入っていても臨花ちゃんの手足のどっかは無くなってましたね。

 

 

 んでもって庇ってくれた悲鳴嶼さんは「痣」を使ったせいで全速力で命燃やして、尽きました。

 

 もし悲鳴嶼さんが痣を使っていなかったら生存はしてたと思います……何なら『至高の肉体』持ちなので、片腕でも活躍出来たんじゃないですかね。

 

 

 何故痣を使って臨花ちゃんに後を託したか、データ的に説明すると、関係性と好感度、臨花ちゃんの鬼殺隊の中の位置、これらを鑑みた上で、悲鳴嶼さんの性格を考えば、まぁ考察はできますが。

 

 

 

 

 まぁ、うん。そんな気力もねぇや^

 

 

 

 あ、最初から最後まで上弦戦に参加してたんで経験値はバカみたいに多いです、伊黒さんも強化出来ただろうし、時透兄弟も強化できました。

 

 はっきりこれだけは言えるのは、原作軸の鬼殺隊士及び柱の全体の実力はかなり高いです。

 

 モブ隊士が徒党を組めば下弦ぐらいなら犠牲はあっても倒せるなってぐらいに一般モブ鬼殺隊士は成長してくれましたし。

 

 柱達のほぼ全員は上振れしてます、してないのは蜜璃っパイと派手な人……ぐらい?心を燃やせ!さんも他と比べると言う程上振れてはないか。

 

 その三人以外は上振れてますね、特に冨岡さんと不死川さんはかなり強くなってる筈、次点で無一郎くん、何ならこれからも伸びる成長性の塊だからまだまだ期待できる。

 

 そしてこれを機に伊黒さんの鏑丸との連携力もかなり深まるはず。

 

 

 だからって最初から最後まで鬼殺隊最強の看板を背負える唯一の人が死んじゃったらさあ……どうすんのこれ?

 

 

 いや、本当にどうすんのこれ?

 

 

 悲鳴嶼さん死んだ回で最終決戦まで出来た回ってあったか?無いよな、え?

 

 

 

 ど う す ん の こ れ ?

 

 

 

 ……ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!(発狂)

 

 

 

 頭痛がする、は…吐き気もだ…くっ…ぐう!

 

 な…なんてことだ…このぽもが……気分が悪いだと?

 

 

 どうすれば良かったんだ?臨花ちゃんのステータスは十分だった筈、悲鳴嶼さんは言わずもがな、ほぼ今出来る最強タッグみたいなもんだぞ。

 

 それで完全勝利出来ないって何で?あの場に乱入してついて来れるのって逆にいるのか……?

 

 

 ……いるには居ますね、上弦戦経験した人ならなんとか合わせられるだろうけど。

 

 でも相手の血鬼術が童磨程じゃないにしてもやべーから……はあ。

 

 

 

 いくら考えてももう終わっちまった事なんだよな。

 

 

 

 死んじまったよ。

 

 

 

 悲しい以上にこの先どうしようっていう感情の方がでかいっすね……。

 

 

 

 

 さて……今現状の鬼殺隊と、鬼側の状況を整理しましょう。

 

 まず鬼殺隊側からですが……今回岩柱さんが退場した事により、最強格が一人消えました。

 

 深手どころの騒ぎじゃありません、普通に最終決戦に響きます、この欠けた穴をどうにかしないといけない。

 

 この事に一つ言えるのは、悲鳴嶼さんの代わりは誰もいないし、誰にも出来ないという事。

 

 悲鳴嶼さんは臨花ちゃんに後を託しましたが、臨花ちゃんと悲鳴嶼さんとでは強さの種類が違います。まるっきり原作と同じ事ができるかというと、難しい……というより、不可能と言えるでしょう。

 

 

 

 ただ。

 

 まぁはい。

 

 100周プレイヤーぽもの最終決戦チャートは無数に存在してるので、何とかします……。

 

 

 ちな悲鳴嶼さんが最終決戦に居ないだけで普通に勝率減ります、笑えないな???()

 

 

 というより普通にあの上弦の肆が強すぎた、あんなに強かったっけ?臨花ちゃんの成長に合わせられたのか?だとしたらほんと鬼滅の刃RPG技術者許せねえな?ワニかよ。

 

 それか別プレイヤーでも憑いてたとか?まあ流石にありえんか(笑)

 

 

 ……はい。

 

 

 鬼殺隊のマイナスはそれぐらいです、いやそれぐらいって言葉で片付けられないマイナスなんですが、悲鳴嶼さんの死以外は全て順調に行ってるのは間違いじゃないんですよね。

 

 

 鬼殺隊士全体の質は高めだし、殉職者も少ないです。カナエさん生存で蝶屋敷の性能がほぼほぼMAX、重傷を一ヶ月以内で治せるとんでも回復が出来る様になってますし。

 

 柱もほぼ全ての柱が原作より強く、また真菰ちゃんや有一郎くんといった優秀なネームドキャラもいます。

 

 何なら真菰ちゃんは普通に柱上位に片足突っ込んでるので普通に戦力になってくれます、覚醒済みなのでいつ痣使い始めてもおかしくない、赫刀は無理そうだけど。

 

 痣で思い出したけど、そうなんだよな、臨花ちゃんが痣の出し方をこの段階で理解したので、痣の存在が原作より早く柱、鬼殺隊に伝わりますし、何なら透き通る世界の入門の仕方も伝わってくれます。

 

 赫刀の出し方もわかってるみたいなんで、全体的な話をすると、かなり強化されてます。

 

 

 ただそれだけに、今まで順調過ぎるぐらいに歩んでたからこそ、悲鳴嶼さんの退場が痛いです。

 

 せっかくのカナエさんの癒しパワーもこれでトントンになってしまったかもしれません、いや、士気は落ちる所か更に勢いを増すんですが。

 

 

 ……鬼殺隊側はこんなもんか?

 

 

 

 鬼側はわかってる情報が少ないので何とも言えませんが、今後残していたら確実に詰みかねない存在に変わりかけていた鬼を倒せたのでまあ、討伐出来たのはウマ味。

 

 クソ強モブ鬼枠もだいぶ減らせた筈、んでもって下弦は一人除いて消えるからどうでもいいっすね(笑)

 

 

 怖いというか、どうしようかなって思ってるのは黒死牟さんと童磨、この二人ですね。

 

 

 ワンチャン今の臨花ちゃん一人でもほぼ本気童磨相手と良い勝負出来そうだけど、それを最終決戦でやると黒死牟戦がどうにもならなくなるので……。

 

 

 え?ちょっと待って?

 

 

 詰み?

 

 

 ……いや!やってみないとわからん!というよりここで詰んだかもって諦めてしまったら臨花ちゃんに申し訳ねぇョ(感情移入し過ぎキモ太郎)

 

 

 ……童磨も黒死牟さん、何方も勝利して無惨戦に向かうには……はい、うん。

 

 

 まあ、前々からこれは決めていたから、絶対にやろう。

 

 

 てな事でそのチャートはまた後ほど話すとして。

 

 

 

 

 ……臨花ちゃんのステータス、見ましょうか。

 

 

 鬼殺隊最強の男に後を任された臨花ちゃん、そんな臨花ちゃんのステータスは……これや!!!

 

 

 【戌亥 臨花  階級<柱>

  能力値 トータル 柱(上)

  力>>>柱(上)

  技>>>柱(上)

  体>>>柱(中)

  速>>>柱(上)

  運>>>丙

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌239/300

  技術

  剣術241/300 抜刀149/200 仙術196/200 居合149/200 体術130/200 歩法200/200 気配感知180/200 忍術229/300 交渉術164/200 鉄砲術181/200 育成100/100 薬学100/100

  技能

  応急手当 医療+ 対の先 常中(極) 心眼 奇襲反撃 明鏡止水 交渉巧者 育手 分析 掩護 転迷開悟 剣豪 覚醒 怪傑 酔蝶花

  特殊能力

  『兎起鳧挙』『抜山蓋世』『卓越技術』『艱苦奮闘』『疾風勁草』『痣者』『透き通る世界』】

 

 

 

 はい、見て分かる通り、かなり変わりました、上から見て行きましょう。

 

 

 能力値ですが、力と技が柱(上)に変わりました、体は変わってないですが経験値は配分されているので、最終決戦には……んにゃぴ。

 

 ……これ速、ワンチャン極になるな。

 

 

 

 えー、呼吸の方ですが、壁越えです。んでもって使える型が増えました。それがこちら。

 

 

 捌の型 煌彩陸離(こうさいりんり)(あけぼの)

 

 光が乱れ輝き、まばゆいばかりに美しく輝くエフェクトで相手の視界を誤魔化し、上から叩き潰す様な強力な一撃を放つ型です。

 

 煌の呼吸の中でも群を抜いて体力の消費が多く、それを補う以上に一撃の破壊力が高く、威力が高いっすね。

 

 

 

 驚きなのがこれ……奥義枠じゃない(・・・・・・・)んすよね。

 

 

 煌の呼吸、まだ伸び代あるってマジ?当初予定していた電の呼吸よりトータルで見ても強いっす。

 

 てかこれで火力不足気味だった一撃必殺系を覚えたので、これだけでもかなり強化されました。

 

 

 奥義枠の呼吸は250/300以上にならないと使えないようなので、最終決戦までには必ず越えましょう。

 

 

 

 そんでもって技術ですが、ま〜〜〜色々壁越えしましたね、主に剣術系の技術が壁越えしました、最終決戦までに可能な限り上げていきましょう。

 

 体術の壁越えは、歩法が200/200になった影響ですかね?正規法での取り方ではないですね。

 

 越えそうにないと思ってたのでこれはウマアジ。

 

 

 んでもって技能ですが、常中が(極)になりました、まーじかよ、予想外というか、上振れたな???

 

 

 透き通る世界で正しい呼吸を覚えたからですかね?どちらにせよこれはかなりの強化です、呼吸の正しさだけで言えば、江戸時代最強の柱と遜色ありません。

 

 

 え?縁壱さん?いやあの人は何度も言ってますが数値バグ起きてるので、比較出来るようなお方じゃないんすよ(苦笑)

 

 

 

 他の技能も覚えたのですが、特殊技能に統合したので割愛します。

 

 

 そんな特殊技能、一つが変わって三つ新しいのが生まれました、まずわかりやすいのから見ていきましょうか。

 

 

 まず一つは『痣者』

 

 痣の出し方を理解したので、いつでもどこでも痣を出せるようになりました。

 

 ただ臨花ちゃんはまだ『痣者(真)』ではありません、これは竈門パッパや縁壱さんの様に、最初から痣を発現させている人の事を言います。

 

 なので臨花ちゃんはこのままだと(・・・・・・)25歳で死にます。

 

 

 縁壱さんのような痣者の例外になるには、痣を固定化(・・・)しないといけません。

 

 原作ではこの辺りは未だ謎が多いですが、鬼滅の刃RPGではゲーム化に当たって「共鳴以外での方法で痣を発現させたキャラの痣が固定化したら『痣者(真)』になれる」という学会の検証結果が存在しています。

 

 

 まあ狙って出せるようなものではないので……んにゃぴ、はい。悲しいかな。

 

 

 

 少し余談が過ぎましたがお次は『透き通る世界』

 

 

 そのまんまですね、痣発現も相まって特殊能力入り出来るぐらいには持続力が増したと見て良いでしょう。

 

 視界を切り替えるのに集中する必要が無くなったと捉えてもらって問題ないです、透き通る世界により、相手の動きが分かるようになります。

 

 ゲーム的に言うと、MMOで敵モブの攻撃範囲が表示されるゲームがありますよね?イメージはあれです。

 

 それに+して疲労が最小限になるので、常中(極)も相まって夜明けまで傷以外の要素で疲れる事ないんじゃないか?つっっっっよ。

 

 ただまあ、欠損したり、大ダメージを負ったら透き通る世界が解除されるので……気を付けましょう。

 

 

 ちな炭治郎の透き通る世界のみ、使用中の時間の流れが劇的に遅くなります。炭治郎の透き通る世界だけ特別モノらしいんすよね、主人公だからやろか?

 

 

 

 赫刀は残念ながら特殊能力入りしませんでした、普段使える訳ではないからでしょうね。

 

 ただ痣とセットで使える事は上弦戦で把握したので、実質使える様なもんです、無問題。

 

 

 んでもって新しく追加三つ目の特殊能力が『疾風勁草』です。

 

 新しく取った技能に加えて「耐忍」「専心」「研磨」の三つがこれに統合されました。

 

 『疾風勁草』ですが、他技能も相まってストレス値の上限値が無くなりました、どれだけストレス溜めても爆発して自殺したりしなくなったので、まぁウマアジ

 

 んでもって耐久力が+されたので軽傷程度なら幾ら受けても無問題っスゥゥゥ……うん、シンプルに強い強化入りましたね。

 

 

 そんでもって最後、『速度+』が『兎起鳧挙』に変わりました。

 

 

 他全ての成長もままかな〜り上振れなんですが、正直言ってこの特殊能力が一番の上振れ、バグ振れです。

 

 てか実際見たのは初めてです、思わずファ?!(!?!?!)ってなりました。

 

 

 

 これ、速度系の最強格特殊能力です。

 

 

 

 

 【兎起鳧挙:貴方の天性の速さは、紆余曲折を経て遂に、究極の一へと至った。

 速が+三段階上昇、以降速度に関わる全ての事象に変数が追加される。】

 

 

 

 はい、シンプルに三段階上昇がもうとんでもないっす、これは悲鳴嶼さんの『至高の肉体』と『千岩牢固』の合わせ技で得られる体+三段階上昇と同じ比率の上昇率です。

 

 

 つまり速度に於いて、もはや臨花ちゃんの右に出る者は誰一人居ないと言っても過言ではありません。

 

 あ、日の呼吸の最強さんは例外なので悪しからず。

 

 

 速の値だけ見れば鬼上さん(後の生き恥さん)と変わらねえんじゃねえかこれ……流石にスペックだけ見たら最強の鬼の頭領(バカ)には追い付けないけど。

 

 

 後半の説明は……うーん?どう言う事だろ、正直名前だけは知っていたけど実際見た事は初めてなので、ぽもも詳しい中身まではわからないんですよね。

 

 

 まあとんでもないってことだろ(適当)

 

 

 

 ……はい。

 

 

 結果だけ見たら、超強化!ドンカツ!ドンカツ!ドンカツ!ってな感じです。

 

 今の鬼殺隊で誰が一番強いかって言われたら、臨花ちゃんかなあ?ってな具合には強くなってくれました。

 

 ただフィジカル面では、不死川さんに一歩及ばずってな感じですかね。

 

 

 ……素直に喜べないのがんにゃぴ、悲しいですね。

 

 

 はあ。

 

 

 何がってタイミングが悪すぎるんだよな。

 

 

 

 

 この後柱合会議なんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 「いつまで寝てるんだ柱の前だぞ!」

 

 

 意識が覚醒する。

 

 柱?柱って……確か、真菰さんの(・・・・・)言っていた(・・・・・)……!

 

 なら、この人たちが柱!?それよりここはどこだ?

 

 

「ここは鬼殺隊の本部です、あなたは今から裁判を受けるのですよ、竈門炭治郎君」

 

 

 この人は……確か、あの時の……。

 

 

「裁判の必要などないだろう!鬼を庇うなど明らかな隊律違反!」

 

「ならば俺が派手に首を斬ってやろう、そりゃもう派手派手だ」

 

「……僕も同じ気持ちだね、鬼の存在を許してはいけない」

 

 

 

 

 

 ーーーーーーッ!禰豆子!

 

 

 禰豆子は何処だ!禰豆子……!善逸に伊之助も!それから村田さん!

 

 

「そんな事より冨岡はどうするのかね」

 

 

 ……!上から声がした、木の上に人がいるのか!

 

 

「伊黒さん!怪我は……」

 

 

「この通りだ無一郎、失った血液は補充した、会議には参加出来る……それよりだ、胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだろう」

 

 

 ッーーー冨岡さん!俺のせいで冨岡さんまで……っ。

 

 

「どう処分する、どう責任を取らせる、どんな目に遭わせてやろうか」

 

 

「……今はいいでしょう、ただでさえ……いえ、私は坊やの方から話を聞きたいですよ」

 

 

「話?おいおい、話なんて聞く必要ねぇよ、地味すぎる、ついこの間の事を忘れたかよ?」

 

 

「それでもです」

 

 

「……そうかい」

 

 

 額当てをつけた人と顔がいい人が何かを話してる……何の事だ……?

 

 それに……この匂い。

 

 

 怒りだ、冨岡さん以外の人が、怒りの感情を抑えきれてない!こんなにも、鬼に……ッ

 

 

 

「水を飲んだ方がいいですね、ゆっくり飲んで、話してください」

 

 

 顔のいい人が水を飲ませてくれた、これで話せる……。

 

「怪我が治った訳ではないので、無理はいけませんよ?」

 

 

 

「……俺の妹は鬼になりました、だけど人は喰った事はないんです、今までもこれからも、人を傷つける事は絶対にしません」

 

 

 

 そう言った言葉に間髪言わずに木の上にいる人が発言した。

 

 強い怒りを感じる、匂いだけじゃない、目から下は包帯を巻いているのに、怒りの表情が見えるようだ……!

 

 

「俺は信じない、言う事全てが信用出来ない、鬼は死んで当然だ、お前の言葉も聞くに値しない、くだらない妄言を散らすな」

 

 

「……炭治郎って言ったよね、君の妹が人を襲わない事を証明出来るの?人を食べないって事を納得出来る証拠はあるの?」

 

 

 俺よりも若そうなのに、この人も柱なのか!いや、そんな事より……!

 

 

「聞いてください!俺は禰豆子を治すために剣士になったんです、禰豆子が鬼になったのは二年以上前のことで、その間禰豆子は人を喰ったりしてない!」

 

 

「なんと、二年前?よもやそれは……」

 

 

「話が地味にぐるぐる回ってるぞアホが、人を喰ってないことこれからも喰わないこと、ド派手に証明出来んのか?坊主」

 

 

 

 その言葉に口を開こうとして、見知った人(・・・・・)が俺の視界に飛び込んだ。

 

 

 ーーー速い!まるで見えなかった!それより、まさかーーーこの人も柱だったのか!?

 

 

 

「はい!その辺で話を終わらせましょう、お館様がこのことを把握してないはずがないよ、だから勝手に処分とかしちゃだめです、わかった?」

 

 

 

「は?おいおい、おまえ……」

 

 

 

「ーーーーー真菰さん!」

 

 

「や、炭治郎。元気そう……でもないか」

 

 真菰さんだ!俺が最終選別に向かうまで、不定期に来てくれて、剣術を、呼吸を教えてくれた人だ。

 

 真菰さんも柱なのか?

 

 

 

「真菰……?何故本部に?」

 

「まあ主に、今日のことで(・・・・・)

 

 

「真菰さん、そこの……炭治郎とは知り合いなの?鬼の事も前から知っていたの?」

 

「お前程の隊士が?冗談だろう、頭痛がしてくるんだが、どう責任を取るつもりだ」

 

 

 そうか、俺のことで呼ばれたのか……!冨岡さんだけじゃなく真菰さんにまで迷惑を……!

 

 

「ハァ、こりゃ……ややこしい事になってきた、てかおい、それより真菰、あいつは今ーーー」

 

 

 額当てをつけた人が頭を悩ませて言葉を続けようとした。

 

 

 その時だった。

 

 

 

「オイオイ何だか面白い事になってんなァ」

 

 

 傷だらけの人が、禰豆子の入った箱を持って……ッッッ!

 

 

「困ります不死川様!どうか箱を手放してください!」

 

 

「鬼を連れた馬鹿隊士ってのはそいつかいィ……一体どういうつもりだァ?なァ」

 

 

 ……何を、しようとしているんだ……ッ!離してくれよ……!禰豆子をッ!

 

「すいません蟲柱さま……」

 

 

「不死川さん、勝手な事はしないでください」

 

 

「はァ……なァおい坊主」

 

 

 威圧する様に傷だらけの人は言葉を続ける。

 

 

「鬼が何だって?鬼殺隊として人を守る為に戦えるゥ?ありえねえ、ありえねェんだよそれは、そんなことはなァ」

 

 

 

 傷だらけの人が刀を抜刀してーーーッ!

 

 

「あり得ねェんだよ!」

 

 

 刀が、箱を。

 

 血が……ッ!禰豆子ッ!

 

 

「待って炭治郎!」

 

 

 力の限りを出してあの傷だらけの人に向かう……ッ!俺の妹を傷付ける奴は……ッ!

 

 

「柱だろうが何だろうが許せない!」

 

 

「そうかいよかったなァ!」

 

 

 衝突する、真菰さんや、冨岡さんが何か言っていた気がするけど今はそれどころじゃない!この男を許せない……ッ!

 

 

 振われた刀を避けて、頭突きを繰り出す!手を拘束されているから、これしか出来ない!でも!

 

 

「ハッ!」

 

 

 ーーーー当たらない!そのまま地面に激突するーーーッくそ!

 

 地面にぶつかる痛みも気にせず、そのまま足でこの男の体を蹴ろうと動いてーーーッこれも腕で防がれた!

 

 この傷だらけの人、強い!当たる瞬時に反応して回避した!これが柱ーーーッ!

 

 

 

「お館様を待つまでもねぇ、ここで俺が殺す、こいつ諸共な」

 

 

 傷だらけの人が俺に刀を向けるーーーッ、ここで死ぬ訳にはいかない!誤解を……っ、禰豆子は本当に人を襲わないって事を認めてもらわないと……ッ!

 

 

「……不死川くん、それ以上は許さないよ」

 

 

 いつの間にか、真菰さんが俺の前に来て庇ってくれた、真菰さんの怒っている匂いは初めてだ……っ、ごめんなさい、俺のせいで……こんな事に……ッ

 

 

「あァ?おいてめえ、本気で言ってんのか、なぁオイ」

 

 

「……言いたい事はわかるよ、でもさ」

 

 

「わかってねえ、わかってねェよ、何もわかってねェ……!」

 

 

「……っ、不死川くん、聞いてよ……」

 

 

「止めるつもりなら好きにしろよ、俺ァてめえを斬ってでもそいつと、そこの鬼を殺すぜ」

 

 

 

 一触即発。

 

 

 冨岡さんが、柱の人たちが、次に何が起きるのか、何が起こるのか注意深く見ていた。

 

 ……だめだ、真菰さんに、この人に刀を握らせるなんてっ、くそっ……言葉が出ないッ、この場を支配する雰囲気に、この空気に完全に呑まれて、動くことができない……!

 

 

 

 ーーーーーーそんな時だった。

 

 

 

 

 

 

「あ、あのぉ……呼ばれてきたんですけど……こ、この状況は〜……?」

 

 

 

「か、甘露寺ーーーーーー?!」

 

 

「伊黒さん!?木から落ちて……!(かわいい!)」

 

 

 

 場の雰囲気が霧散したような、あの桃色の髪の女の人が来た事によって崩れた!あの人も柱なのか?

 

 

「む!甘露寺!何故ここに!」

 

「あ、煉獄さん!えっとぉ……お館様に、それで迷ってたら臨花ちゃんが案内してくれて〜……」

 

 

「ーーー!戌亥は何処に」

 

 

「あれぇ?さっきまで隣に……?」

 

 

 

 

 

 ーーーーーー俺だけじゃない。

 

 

 誰もが、気付いてなかった。

 

 

 いの一番に気付いたのは、多分傷だらけの人だったと思う。

 

 

 

「な、おい……臨花てめェ!」

 

 

 

 銀色の髪の、赤い目のした人が、禰豆子の入った箱を傷だらけの人から取って、持っていた。

 

 

 そんなーーーッくそ、動け!動かないと何をされるかーーーッ!

 

 

 

 “この子が君の妹?“

 

 

「……!はい!妹は俺と一緒に戦えます!鬼殺隊として人を守る為に戦えるんです!だからーーー!」

 

 

 

 ”……そっか“

 

 

「あァ?おいおい、まともに聞くのかァ?他でもない臨花、お前が?冗談じゃねえぞ、オイ」

 

 

「ーーーッ臨花!体は、まだ動くのは早いんじゃ……」

 

 

 

 “平気、それより不死川さん、皆、そろそろ来るよ(・・・・・・)

 

 

「‼︎」

 

 

 なんだ?場の雰囲気がまた変わった!何が来るんだ……?

 

 

 

 

 

 

「お館様のお成りです!」

 

 

 

 




感想嬉し〜^評価もありがとう、誤字報告大変感謝!ほなここすきも……オナシャス!

以前より更新頻度は減りますがよろしくお願いします、ほな次は土日ぐらいに。


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柱合会議〜会議終了まで

早めに間に合った。
続きです。


 ”「お館様のお成りです!」……“

 

 

 

 てな事で始まりました、実況は私ぽも、解説もわたくし、ぽもがお送りいたします。

 

 

 いやあ、原作と違いすぎるせいか、なんかこう……はい、なんだ?!なんというか、炭治郎きゅんがかわいそうだ……(仕方ないけど)

 

 

 とにかく不死川さんの鬼に対する殺意が高すぎるっピ!んやまあ、不死川さんだけじゃないですが、しかも強化されてるので炭治郎の頭突きが当たらない!

 

 

 ……ん?でも炭治郎きゅんも動き悪くないな?回避された後直ぐに蹴りに行ったし、真菰ちゃんとも知り合いらしいし、これもしかして……?

 

 

 いやそれより真菰ちゃんはなんで?それにふわふわ桃色美少女ちゃんも?どゆこと?

 

 

 いやまあ、予想はしてるんですが……そういうことか?

 

 

 

 まぁ話進めていけばわかるでしょ、ほな早速見ていきましょう。

 

 

 ”「……お早う皆、今日はいい天気だね、空は青いのかな」皆が膝を曲げた……あの少年は不死川さんが乱暴に地面に寝かせた“

 

 

 

 お、進展しました。

 

 ……うーんこれどうするんだろお館様、今の鬼殺隊の状況わかっていないはずがないし、でもそれ以上に血筋の汚点の見せた尻尾を掴んで離したくないんだろうけど。

 

 何がって悲鳴嶼さんが死んでまだ一週間しか経ってないんだよな、柱だけじゃなくてモブ隊士も鬼に対する殺意高いぞ。

 

 くっそまじでこれやられたな、本当に時期が悪すぎる、最悪炭治郎とモブ隊士内で何かあってもおかしくないまでありますよこれ。

 

 まーじで悲鳴嶼さんの存在が大き過ぎるから、いなくなった時のこの感じ、嫌すぎるよ……帰ってきて……帰ってきて……

 

 

 

 とか言ってると鬼になって帰ってくるかもしれないのでやめよう(ソースは44周目)

 

 

 任務で離れ離れになった三日後に伊之助が鬼になって童磨と一緒に出現した時はまじで心臓止まったゾ。

 

 

 

 ”不死川さんが丁寧な言葉であの少年の説明をお館様にお願いする……お館様は、あの少年ーーー炭治郎と、その妹、禰豆子の存在を容認していたと、そして皆にも認めて欲しいと言った“

 

 

 

 うお……こんなケースの柱合会議なんて初めてだからなんかこう、緊張しちゃうね♡

 

 

 茶化さないとやってらんないっすよまじで、空気が重すぎる。

 

 

 ”「派手に反対する、鬼を連れた鬼殺隊員など認められない」「……認められないな、柱としても、僕個人としてもね」「信用しない信用しない、鬼は大嫌いだ」「全力で反対する!」「鬼を殲滅してこその鬼殺隊」……皆が思い思い、言葉を発していく”

 

 

 きっつ(本音)

 

 

 原作ではどっち付かずでしたが、んゃ〜〜無一郎くん否定派か……しのぶさんは思う事があるのか無言、無口さんは無口、甘露寺ちゃんと真菰ちゃんは柱ではないので、発言してないのかな?

 

 

 ん?臨花ちゃんは?どっち?

 

 

 

 “「では、手紙を」……その手紙は、鱗滝さんの手紙だった、禰豆子は強靭な理性を保って、人を喰わずに二年経過した事、それが事実であると、そしてもし禰豆子が人を襲ったらーーー炭治郎及び、鱗滝さん、冨岡さん、真菰が、腹を切ってお詫びすると”

 

 

 

 ヌ!やっぱり真菰ちゃん、炭治郎と会っていたか!よく臨花ちゃんに隠し通せていたな!?何気に凄くね?

 

 いやそんな事より臨花ちゃんのストレス値上がったんだけど、怒ってません?こわいめう。

 

 

 ……円満に行かねえよこれ、せめて悲鳴嶼さんが生きていればこんなにも空気重くなかったのに……たぶん。

 

 

 “それからーーーとお館様が話を続けて、「炭治郎は鬼舞辻と遭遇している」……鬼舞辻無惨と?あの鬼と遭遇したのか?”

 

 

 あ、先にその事言うんすねお館様、なるほどな?

 

 

 ”皆が鬼舞辻はどんな奴だったのか、戦ったのか、拠点はどこだーーーと、お館様が人差し指を唇に縦に当て、皆が静かになった“

 

 

 ……ん?今手元に禰豆子(箱)持ってるの臨花ちゃんだけど、この後どうするんだ?多分不死川さんが自分の腕斬って稀血出すと思うんだけど。

 

 いやあ、忘れていましたこの初見の気分、先の展開が読めませんね、はい。

 

 

 ”鬼舞辻にとって予想外の何かが起きてると思う、わかってくれるね。と言ったお館様の発言に、不死川さんが待ったを掛ける”

 

 

 “……不死川さんは稀血だったか、やりたい事は理解した。不死川さんが私に箱を寄越せと言う”

 

 

 おん、どうするんの臨花ちゃん。炭治郎きゅんがすんごい目で見てるけど、どうするん?

 

 

 “私は不死川さんに箱を手渡そうとして、強引に箱を取る……伊黒さんが日なたでは駄目だと告げて、不死川さんはお館様に一言言い、屋敷の中に入った“

 

 

 ここは原作通りになるのか、なるほどね。

 

 ちな禰豆子ちゃんがここでトチ狂って不死川さんに噛み付く事は多分無いです、ゲームが詰むからかな?流石に理不尽にも程があるからでしょうか。

 

 いや今更何その優しさ気持ち悪ッ!って感じしますがまあここは優しさに甘えましょう、ケッ!

 

 

 ”動こうとした炭治郎くんを真菰が抑える、抑えて「堪えて、禰豆子ちゃんが本当に人を襲わないかの証明を、柱の皆がいるここでしないと、誰も炭治郎達を、禰豆子ちゃんを認めない、だから」と言う……いつから私に、このことを隠していたんだろう“

 

 

 あ、また少し(ストレス)上がった。

 

 

 技能の関係上、幾ら上がっても操作に支障はありませんが……臨花ちゃんさっきから自分の言葉で話してる事少な過ぎて今どんな感情になってんのかテキストメッセージだけじゃ読み解けないっすね。

 

 禰豆子ちゃんの箱を不死川さんから奪って何もしなかった辺り、今すぐ鬼は殺すべし!って気持ちではないと思うけど、んにゃぴ……。

 

 

 

 “……あの子が禰豆子か、不死川さんの血の流れる腕を凝視している、稀血は……鬼にとって馳走、普通なら耐えられない“

 

 

 んにゃぴ、実際そうです、あの化け物兄貴が酔うぐらいなので。

 

 

 でも禰豆子ちゃんは普通ではないので、ここは大丈夫。

 

 

 

 ”……禰豆子は顔を逸らした、血濡れの腕を突き出されても、噛まなかった。これは……「ではこれで、禰豆子が人を襲わない証明が出来たね」”

 

 

 ほっ(一先ず安心)

 

 

 でもこれでも禰豆子に対する考え方、捉え方は原作よりずっと厳しい目だぞ……。

 

 

 “伊黒さんが「今が襲わないからと言って今後ずっと襲わないとは限りません、何より……」その先の言葉は濁したようで、そこで止める、「……それもそうだね、だから炭治郎は証明しないといけない」と言って、お館様は炭治郎くんに十二鬼月を倒しておいでと、そう言葉を発した“

 

 

 

 んにゃぴ、伊黒さんが原作軸より鬼に対する憎悪が深い……いやまあ、そりゃそうか、伊黒さんの立場だとなぁ……。

 

 最終決戦までには分かり合ってくれるとは思うけども、んにゃぴ……きついっす。

 

 

 空気が重いんだよ(何千回目)

 

 

 

 ”炭治郎くんが自分と妹が鬼舞辻無惨を倒すと言った、心掛けは良い、ただ今の彼には不可能と言える“

 

 

 ここ、原作では数人の柱の人達が笑い堪えてるのに、甘露寺ちゃん以外誰も笑いそうになってないもん!なんなら伊黒さんと不死川さん顔怖くなってるよ。

 

 も〜〜〜息苦しいって〜〜〜!!甘露寺ちゃん!君だけが今の癒しだ……。

 

 

 “炭治郎くんの話はこれで終わりらしいようで、下がっていいと言う、その言葉の後にしのぶが挙手をして「でしたら竈門君は私の屋敷でお預かりしましょう」と言った……そうか、蝶屋敷に”

 

 

 む、ここも原作通りに動いてくれましたね、たま〜〜〜にアルティメット殺意卍しのぶ卍さんになってる時がありまして、その時は預かってくれないので、そうならなくて良かったです。

 

 しのぶさんの場合、悲鳴嶼さんが死んだ影響よりカナエさんが寿命で死んだって事が大きいですからね。

 

 

 “柱合会議が始ーーーまらない、炭治郎くんが不死川さんに頭突きしたいらしい、まぁ確かに隊律違反ではないね“

 

 

 隊律違反ではないね。じゃなくてですね?こんな所で変にボケなくて良くてですね。

 

 

 ”無一郎くんが小石を投げて「早く下がって」と言って下がらせるーーーいつの間に投擲が出来るように?練習していたのだろうか”

 

 

 

 ここも無一郎くんちゃんが小石ビュン!するのね?

 

 

 ……はい。

 

 

 フゥーーーーー!(クソデカため息)

 

 

 なんとか終わったな!とりあえずは!一先ずは!

 

 

 悲鳴嶼さんの影響で柱、隊士全体の鬼への殺意は高まっているので、炭治郎や禰豆子に対する目は原作よりかな〜〜〜り厳しいですが、それでも冨岡さん(使えない)や真菰ちゃん(有能)が擁護してくれるでしょう!

 

 

 今後、無限列車や遊郭などで信頼を稼げば、その厳しい目もどうにかなるはずだ!ぽもも(ゲームクリアの為に)協力(するから)YO!

 

 

 ……でも結局臨花ちゃんがどう思ってるかだけはテキストメッセージから読み解けなかったな……。

 

 いや?禰豆子の事を「鬼」ではなく「あの子」って呼んでたって事は……そこまで鬼全体はともかく、禰豆子単体に対する殺意は少ないと見ていいか?

 

 カナエさんのおかげでもあるか?

 

 

 臨花ちゃん、鬼を全体ではなく、個人でみてる傾向あるので、そういう事でしょうか。

 

 

 ふう……一先ずはこんな所ですかね。

 

 まあ本番はまだまだ続くんですが。

 

 

 

 ほな、改めて柱合会議の始まりです……アニメでは夜にやっていましたね、今回はこのまま続けて柱合会議をする様ですよ?

 

 

 “柱合会議が始まる、この場に柱ではない真菰と、蜜璃がいる事に誰も発言をしていないのは……皆が察しているからだろう”

 

 

 あー。まあだよね、柱入りできる実力がある隊士がいるなら、補充するよね……でも悲鳴嶼さんの空いた穴を埋めれる人は誰もいないから、何だかなあ。

 

 ちな炭治郎達が柱入りしなかったのは、単にタイミングの問題説が学会の方では強く推されていますね、遊郭編での炭治郎達はまだ柱に一歩届かない(ほぼ届いてるようなもん)ぐらいで、刀鍛冶の里編が終わったら直ぐ柱稽古に移行したので。

 

 今回はそういうわけでは無いので、柱になれる実力のある隊士がいる場合、このように空いた席にその隊士が座ります。

 

 

 今回その席に呼ばれたのは切腹するかもしれなかった女の子と迷子でうろうろしていた女の子ですね???

 

 うーんこの字面。

 

 

 有一郎くんちゃんはまだちょっと単体だと柱級には一歩劣るかな……って感じなので、呼ばれてないのかな。

 

 

 

 “真菰か蜜璃、どちらかが新たに柱になって欲しいとお館様は言った、「わ、私より真菰ちゃんの方が〜……」とちらちらと蜜璃が真菰を見る”

 

 

 んにゃぴ、いうてフィジカル面だと甘露寺ちゃんかな〜〜〜り優秀なんで一概にどちらの方が適してるかと言われると、まぁでも真菰ちゃんの方が上弦戦の経験値あるからトータルで強いか?

 

 ただこの中で憎珀天の攻撃をまともに受けて耐えれるのは悲鳴嶼さん亡き今、この子ぐらいだよね。

 

 

 ……てか真菰ちゃん一度断ってるんだよね、今回はどうするんだ?

 

 

 ”……暫くの沈黙、後に真菰は「私には、悲鳴嶼さんの代わりは……」待って、その先の言葉はだめ。そうじゃない、そんなんじゃない、真菰は真菰だし、蜜璃は蜜璃だ“

 

 

 うお、急に話出しましたね、まあ実際その通り、悲鳴嶼さんの代わりになる柱をって訳ではないですからね、ただまあ柱の枠が空いてるのに柱になれる隊士をそのまま野に放ってるわけにも行かないってには悪しからず。

 

 

 うーん、どっちがなるんだ?

 

 

 ”「なら、臨花が決めて」……わかった、真菰。柱になって「……お館様。私が柱になります」……しのぶが何かを言いたそうに私を見る目と合うと、しのぶは目を伏した”

 

 

 【速報】ぽも達のアイドル【柱になる】

 

 

 んん!まじか、て事はあれか?今後合同で任務する事少なくなるのか?

 

 

 うーんそれは……うーん()

 

 

 まぁ今の臨花ちゃん正直極まってるからいきなり「……ほう」とかされなければ、まぁまず大丈夫だけど。

 

 いや「やあ!臨花殿!」とかされても死ぬわ、大丈夫じゃない奴は全然大丈夫じゃねえや^

 

 ……まあもうそうなったら覚悟するしかねえ〜〜〜ランダムイベントで逆宝くじ当てたくねぇ〜〜〜〜!

 

 

 

 ”……柱の話は終わった。次は私から話すことがある“

 

 

 

 お。

 

 

 これはアレですね。

 

 

 ”痣の事、透き通る世界の事、赫刀の事、私の知る限りの全てを話した、皆驚きつつも、理解してくれたようだ。ただ内容が内容、この事は一般隊士には言わないようにする事に決めた”

 

 

 

 はい、三種の神器こと、痣に透き通る世界、それから赫刀の情報が共有されました。

 

 これにより、柱の総合ステータスとキッカケによって起きる『覚醒』の判定が格段に上がり、最終決戦までに生きていればほぼ全員が痣を発動するでしょう。

 

 透き通る世界と赫刀はセンスの問題が大きいので、これは人によりけり。

 

 とはいえ寿命の固定を一般隊士に強要する事は流石に出来ないですし、中途半端に強いモブ隊士が痣を発現しようとしても普通に熱と心拍数の関係で死ぬ可能性がほぼ100%なので、隊士達には秘匿します。

 

 

 

 ”……私の“

 

 

 ん?

 

 

 ”私達の代でこの戦いを終わらせる。悲鳴嶼さんに約束したから”

 

 

 

 流石臨花ちゃんや……惜しい人を無くしても心が強いめう……。

 

 

 

 “「……うん。少し、休憩しようか、夜にまた始めよう」”

 

 

 

 お?

 

 ここで一度区切るんですね?……あーいや、うん。

 

 

 ぽもも伊達に100周プレイヤーではないですからね、この後の展開が少ぉぉぉぉぉしだけわかりましたよぉんおぉんあぉん!

 

 

 

 “昼の柱合会議が終わって、お館様が「ゆっくりしてていいよ」と言って奥に向かった”

 

 

 

 さて臨花ちゃん、ぽもも選択肢選び頑張るからね。

 

 

 

 “束の間の静寂、後に「オイ」……声をかけられた”

 

 

 お願いだから好感度下げないようにしようね。

 

 

 ね???(震え声)

 

 

 

 

 

 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 ぴぇぇ……何でこんな事に〜!

 

 

 昼の柱合会議が終わった後すぐ、不死川さんが臨花ちゃんに話しかけたの、何かしら?と思って様子を伺ってみて、私はちょっとだけ後悔した。

 

 

 

「何でさっき止めたァ、お前は明らかにあの鬼連れ小僧を庇った、なンならあの鬼もだ」

 

 

 ……そうなのかしら?私には臨花ちゃんがただあの鬼の子、禰豆子ちゃんに興味があっただけだと思うんだけどなあ。

 

 

 実は私もちょっとキュンとしたわ!不死川さんにぷいって、血を見ないようにして、かわいいわ!

 

 

 ……でもやっぱり、お館様の言葉であっても、完全にあの子を信じられないのは事実だわ。

 

 柱の一席が……悲鳴嶼さんが死んでから。みんな鬼に対しての、恨みや、敵意が、尚更強い気がするもの。

 

 

 私バカじゃないわ!

 

 

 だから今回の竈門くんの行動を容認は出来ないわ、兄妹でも、鬼を匿っていたのは事実だもの。

 

 

 

「ねえ、答えてください真菰、貴女は……貴女も竈門少年の事を知っていたのですか?」

 

 

 

 と、考えていたらしのぶちゃんが笑顔の裏で怒ってるって確信出来る表情で真菰ちゃんに問い詰めていたわ!

 

 

「偶然だけど、ね……見てみたかっ(・・・・・・)たから(・・・)、隠した」

 

「……そう、二年間も……私達に黙って匿ってたんですね」

 

 

「ごめんとは言わないよ、私は覚悟してた、でも」

 

 

「ねえ真菰、姉さんが死んだ時、貴女は何を思ったの?」

 

 

「……ッ、いま、聞く?」

 

 

 

 こっちもこっちで……しゅ、修羅場だわ……!

 

 

 ……あ、冨岡さんがしれっとこの場を後にしようとしているわ、誰か止めないのかしら?でも私が止めるのも……うーん。うーん?

 

 

「おい待て」

 

 

「……伊黒」

 

 

「先程までの話はまだ終わってない、何を勝手にこの場を後にしようとしている、言った筈だぞ、どう落とし前をつけてやろうかと」

 

 

「……俺は」

 

 

「なんだ、言い訳か?信用しない、信用しない、今のお前は、信用できない」

 

 

「そうか……」

 

 

 ……あれ?!

 

 会話終わっちゃった!?

 

 

 無口な冨岡さん……かわいい!

 

 

 じゃなくて!

 

 

「冨岡さん〜……そ、それだけじゃ言葉がーーー」

 

 

 助太刀しようと話に入ろうとしたーーーその時だったの。

 

 

 

 

「おいじゃあ何だァ、てめえは人より鬼を選ぶのかよ臨花ァ!!」

 

 

 

 人一倍大きい声が、不死川さんの言葉から響いて、驚いた私はびくって体が強張っちゃったわ。

 

 私だけじゃないわ、一触即発だった伊黒さんと冨岡さんも、しのぶちゃんと真菰ちゃんの言い合いも、不死川さんの言葉で動きが止まったわ。

 

 

 ……思えば臨花ちゃんは、今日に限って、必要な事以外全然喋らなかったような、私と案内してる時も、いつも以上に……なんだろう?

 

 怒ってるわけじゃなくて、ううう〜……なんて言えばいいかわからないわ……。

 

 

「待て不死川!戌亥はそう言う意味で言った訳じゃないだろう!」

 

「黙ってろや煉獄、これはこいつと、俺との話だ!」

 

 

「断らせてもらう!その言葉は、鬼殺隊の、延いては柱を侮辱する言葉だぞ!」

 

 

「知ったこっちゃねェ!はっきりしねえこいつが悪ィ!なぁおい、さっきお前なんて言った?もう一回言ってみろよォ」

 

 

 

 

 

 

 “……私にはわからない”

 

 

 

 

 

 ーーー始めて見たわ、あんな顔。

 

 

 きっと色んな感情が、臨花ちゃんの心に、色んなものが、臨花ちゃんに。

 

 背負っていかないといけないもの、託されたもの、許せない事、許さないといけない事、思うこと、思いたくない事。

 

 私には……わからない、いろんな、ここ(・・)に来るまでの、色んな出来事が。

 

 

 ……歯痒い。

 

 

 あの時貴女は私に居場所をくれたのに。

 

 

 私は貴女に居場所を作れないの?

 

 

 

 

 

「ーーーッ、てめえがわかんねぇでどうすんだァ!」

 

 

「不死川さん……!それ以上師範に、何か言うなら黙ってられない……!」

 

 

「は!だったらなんだ、やり合うかよ、時透よォ!」

 

 

「それで不死川さんの気が済むならやってやるよ……!僕だって苛々してるんだ……!」

 

 

 

 ……だめよ、みんな。ばらばらになっちゃ。

 

 

 そんなの悲鳴嶼さんは望んでないわ、ないのよ……!

 

 

 でも、私からじゃ……言えない、私は、皆よりーーー

 

 

 

 

「ったく、派手にめんどくせえ役押し付けやがって、悲鳴嶼さんよ」

 

 

 

 

 

 ゴォン!!!

 

 

 

 

 大きな“音”……これは。

 

 

 

 私を含めて、一斉に皆がその音の場所を振り向けば、宇髄さんが地面に刀をぶつけて音を鳴らしていたわ。

 

 器用に庭を傷付けないようにするなんて……素敵!

 

 

 

「てめえら、少しは冷静になりやがれ、そんなんじゃ下の奴らに示しが付かねぇだろ……とりあえず冨岡はそこに居ろ」

 

 

「分かった」

 

 

「んでもって伊黒もそれ以上突っかかるな、後にしろ」

 

 

「……話を終わらせる訳じゃないからな」

 

 

「わーってる……あー、真菰、それから胡蝶、その話は後でやれ、ここじゃねえ所でな」

 

 

「……すいません」

 

「ん……分かった」

 

 

 

 す、すごいわ……!

 

 いつにもなく宇髄さんがまとめてるわ!

 

 

「不死川」

 

 

「あァ?」

 

 

「お前の言い分は尤もだが少し落ち着け、地味に視野が狭くなってんぞ、らしくねぇ」

 

「……余計なお世話だ音柱ァ」

 

 

「臨花、お前は何をしたい、どうしたい、ここで、全員がいるこの場所で言え」

 

 

 “……私は”

 

 

 ”鬼舞辻無惨を倒す、だから鬼の始祖に会ったあの子を生かしたい、唯一の手掛かりだから“

 

 

 

「らしいぜ、不死川よ」

 

 

 

 はわ……あんなに混乱してたのに。すごいわ。

 

 私は何も出来なかったのに……流石だわ。

 

 

 

「……鬼を庇った理由は」

 

 

 “あの子が本当に人と共に過ごせる鬼なら、私は花柱(・・)の願いを継がないといけない”

 

 

 

「ーーー!臨花、それは貴女が、貴女だけが継ぐ必要は……っ!」

 

 

 

 ”カナエさんなら庇ってた、でも悲鳴嶼さんだったらきっと赦さない。私にはどっちが正しいか、間違いなのか、善いのか、悪いのか、わからない……でも、私は信じたいから、あの兄妹を信じた“

 

 

 

 ……そっか、そうだったのね。

 

 

 本当に強い人だわ、素敵、それに尊敬しちゃう、みんなの、これまでの想いを継いで、それを背負いながら、自分の選択で。

 

 

 だからなのかな?本当にちょっとだけ、ちょび〜〜っとだけ、なんとな〜く……ううん、これは心の中に隠すべきだわね!

 

 

 

「鬼と仲良しこよし出来るってかァ、ありえねェ……本気で言ってんのか」

 

 

 ”じゃあ、あの子を殺して、それで、どうするの“

 

 

 

 今度こそ、不死川さんは押し黙った、その言葉に即答できる言葉が見当たらなかったからかしら。

 

 だって、そうだわ、不死川さんもきっと分かってる、でもそれでも感情は誤魔化せないから……酷く当たっちゃうのよね。

 

 

 

「はぁ……最初からそうやって言ぇやいいんだよ、派手に馬鹿で地味にめんどくせえ、お前は」

 

 

 “ごめんなさい……考えを纏めるのに時間が掛かって“

 

 

 

「……まだ疲れてる、臨花……?」

 

 

 “そうでもない”

 

 

 

 ……?

 

 

 

 何かしら、何かーーー?

 

 

 

 

「うむ!ならばこれ以上の話は止めよう!では!その痣とやらと、透き通る世界とやらを伝授してはくれまいか!」

 

 

「俺は失礼する」

 

 

「あァ?おい待て失礼すんじゃねえ」

 

 

「俺は出来ない」

 

 

「む!そんなことはない!何故なら!同じ柱なのだから、出来る!」

 

 

「……俺は柱じゃない」

 

 

「信用しない。せめて水柱としての責務を果たせ、それでお前の件は一旦黙っていてやる」

 

 

 

 雰囲気が、良くなってきているわ、ふぅ〜……って、そういえば、私はまだ居てもいいのかしら?

 

 えっと〜……?

 

 

 どうすれば良いのかしら……?

 

 

 

「あ、甘露寺さんはまだ話があるからここに居て良いよ」

 

 

「そうなのかしら無一郎くん、大丈夫かしら?!」

 

 

「いやまあ、多分……?」

 

 

 

 

 

 適当!?酷いわ!

 

 

 

 ……うーん?気のせいかしら、気のせいだと良いのだけど。

 

 

 ……いえ!二人に限ってそんな訳ないわ!よーし!私も頑張って、鬼殺隊に貢献するぞ〜ッ!

 




感想評価ありがとナス!誤字報告大変感謝!ここすきも……よろしくねんな。

 次は日曜に出せたら、無理なら来週平日のどっかに


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今後〜ストレス値下げまで

ほな間に合いました続き。


 

 胸ぐらを掴まれたら視聴者兄貴姉貴はどうする?

 

 

 ぽも?

 

 

 ぽもわねぇ……(ニッコリ)

 

 

 

 

 

 そもそも胸ぐらが存在しないので掴まれません、これにはパーちんもびっくり。

 

 てな事ではい、ちょっとした茶番が出来るぐらいの精神力に治りました、ぽもです。

 

 まあこれは動画なので当時の心境はってつきますが、そんな無粋な話はさておき。

 

 

 前回はなんとか柱合会議が纏まった所で終わりましたね、いやぁよかったよかった、一時はどうなるかと……。

 

 

 

 え?

 

 

 夜の柱合会議はどうしたって?

 

 

 ええっとですね。

 

 

 その〜〜〜(冷や汗)

 

 

 

 

 ……えー、大変申し訳ないのですが。

 

 

 録画が止まってお見せできません……(死刑)

 

 

 

 いえまあ、仕方なくないっすか?!(開き直り)

 

 動画投稿者あるあるっすよ!(最低)

 

 

 は?この時代で録画ボタンもまともに押せない?敗北者にも程がある?完走不可避?ドグサレクソ饅頭?無惨様から鬼の力を抜いたただのカス?あほくさやめたらこのゲーム?

 

 

 ぐ、う。

 

 

 

 ウガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!(あばれる君)

 

 

 

 

 

 あまり強い言葉を言うなよ、泣くぞ。

 

 

 はい、て事で仕方ないので夜の会議の事はぽもの言葉で説明します。

 

 

 といっても重要な事は3点ぐらいですかね?順番に話していきたいと思います。

 

 

 先ず一つは、チキチキ!〜柱っプルを作ってね!〜うふふあははが始まりました。

 

 は?って思うかもしれませんが察しの良い視聴者ニキネキなら伝わると思います。

 

 

 はい、今後柱は基本二人編成で動く事になりました。

 

 隊士のレベルが全体的に高いので、柱(又はそれに近い実力者)が救出しに行く程の事が殆ど無くなりました、今まで救出任務が功を示しましたね、いえまあ、モブ隊士は死ぬ時は死ぬんですがその水準が下弦レベルの鬼なので。。。

 

 そして何より、上弦を討伐するには「柱が二人以上は必要」と前回の討伐でお館様は考えたようで、基本的に二人組で動く事を決めました。

 

 まぁそれでも上弦のワンツースリーはんにゃぴ……ってな感じですが、柱同士の活動範囲を狭める事によって、特定の状況下以外での救援を可能にしました。

 

 

 これにより、ランダムで上弦が出没し、戦闘になった場合、限り無く無理に近い戦いが、救援さえ来ればワンチャンあるかも、になりました。

 

 

 悲鳴嶼さんの貢献はデカかったんやな……って。

 

 

 

 内訳はこんな感じです。

 

 

 臨花ちゃん×不死川さん

 

 伊黒さん×甘露寺ちゃん。

 

 しのぶさん×真菰ちゃん。

 

 煉獄さん×冨岡さん。

 

 

 基本的に(・・・・)この二人組で動くようです。

 

 派手神こと宇髄さんは女房が三人いるのに加えて、花町の調査を開始し始めました、諜報力も他柱より上なのもあり、単独で動くようです。

 

 無一郎くんちゃんは有一郎くんちゃんがいるので、今までと同じように兄弟で動くとの事。

 

 

 んにゃぴ……ええやん……まぁ、基本の任務で上弦戦が起きる事は殆どないので、アレなんすけど。

 

 

 無限列車編とかどうなるんでしょうか、いえまあ、それだけの話で済まないのですが、原作とこれからの動きはそこそこ変わると見て良いでしょう。

 

 とはいえこの様に、原作との乖離は鬼滅の刃RPGに於いて珍しくありません。

 

 そもそも我が子であるオリキャラ達を投入していますし、元上弦などのキャラもいません。

 

 無限かって思うぐらいランダムデータが存在する鬼滅の刃RPG、第82回では、現当主である産屋敷耀哉の病が進行し過ぎてしまい、原作で炭治郎が山篭りをして一年の時に死去、産屋敷輝利哉が当主になった例もあります。

 

 

 まあでもこのパターンはぽもの動画内だと初めてなのでもはやチャートとは何ぞ?ってな感じですが、まあはい、頑張りましょう(白目)

 

 

 

 二つ目は昼間の柱合会議でもした様に、痣、赫刀、透き通る世界についてです。

 

 臨花ちゃんを除き、現段階で痣に至れるのは不死川さん、真菰ちゃんぐらいかな、といった所。

 

 他柱の方々はシンプルに能力不足の人もいれば、富岡さんの様にトリガーを踏めていない人もいます、その中でも後一歩って人はやはり、煉獄杏寿郎を除いて他にいませんね。

 

 

 臨花ちゃんが介入出来る機会、行動は少ないですが、積極的に関わっていき、痣を発現させたい所です。

 

 

 赫刀に関しては握力の問題ですが、この握力がまぁ〜〜〜とにかく人体に影響するぐらいの力が必要なので……まぁ先ず先に痣を発現させないとナオキ。

 

 透き通る世界に関しては正直分かりません、は?

 

 見込みあるのは伊黒さんぐらい何ですよね……いえ、この時期からこの情報を手に入れているから、不死川さんや冨岡さんも使える様になるかもしれませんし、他の柱も然りですが。

 

 

 まぁそんな感じですかね。

 

 

 

 三つ目は柱合会議は関係しないのですが、重要な事なのでここで話します。

 

 さて、今回の100周プレイ動画もついに那田蜘蛛山を越え、無限列車編に近付いてきました。

 

 

 これが何を意味するか、ついに原作主人公、とんでもねえやつ、素直すぎる男、竈門炭治郎と交流出来るようになります。

 

 炭治郎きゅんだけでなく、善逸くんや猪突猛進、思春期が来た男、箱入り鬼娘といった奇天烈なメンツと交流出来るようになりまして。

 

 

 つまり、最終決戦までに彼らを鍛える事が目的の一つに入ります。

 

 

 どの鬼討伐ルートを選んでも彼らが居ないと失敗します。

 

 ……いえまあ、少し大袈裟ですが、炭治郎きゅんだけは必ず、無惨戦に居ないと太陽が昇るまでの時間稼ぎがどうしても足りません。

 

 善逸君が居ないと義兄弟のアレ(・・)に戦力を当てないといけませんし、猪之助がいないと最悪、遊郭編で事故ります。

 

 

 正直言って彼らはぽもが何もしなくても最低限は力をつけてくれますが、それでも最低限、何処かで事故が起きた時のカバーが出来ません。

 

 それに禰豆子ちゃんを鬼殺隊に認めさせないと、モブ隊士及び柱、全ての鬼殺隊士のNPCの士気に関わります。

 

 

 これが厄介で、鬼殺過激派が暴走して、禰豆子ちゃんを殺そうと動く事があります、そうなると内輪揉めにより、まぁとにかく酷いことになるので……はい、阻止しないとやばい(やばい)

 

 

 

 なんなら今の隊士内での炭治郎及び、禰豆子ちゃんの立場はかなりやばいです、柱の中でも古参かつ、最強の悲鳴嶼さんが死んでしまった弊害ですね。

 

 

 これをどうにかするには彼らが認められないといけません、彼らが認められるには彼らの通常の任務、無限列車などの特別な任務での最終評価を高得点にしないと行けません。

 

 炭治郎達の任務の評価を良くする=実力をつけると同義なので、極力関わっていきましょう、何なら臨花ちゃんの今の状況は絡み易いので尚更。

 

 

 

 

 ……こんな所ですかね?

 

 ほな早速ほんぺ〜……の、前に!

 

 

 久しぶりのコメント返しです。

 

 

 

 

 Q.元上弦強過ぎだろ。

 

 

 それな!!!?!?!??!?!?!?!

 

 

 

 最後の方透き通る世界使ってたようなもんだろアレ、ふざけんなよな。

 

 ……いややっぱ強すぎたよな?何で?

 

 

 と思って少し調べてみました、その結果ある衝撃の事実が隠されていたのです。

 

 

 何と、元上弦枠、プレイキャラの成長にあわせて必ず一歩上の実力になるという、プレイヤー泣かせの調整がされていました。

 

 そもそも元上弦が出没する機会は普通に育成していると全く出てくる気配はなく、原作で起こる悲劇を食い止めたり、軽減したりとする事によって、テコ入れとして出没してくるとの事。

 

 それに加えて臨花ちゃんの実力を加味したら……うん、ああなってもおかしくはないっすね。

 

 

 あれだけ見ると狛犬さん(笑)より強く感じるかもしれませんが、狛犬さんは復活します。

 

 

 

 普通に討伐(・・・・・)すると復活(・・・・・)するんすよ。

 

 

 

 

 

 Q.龍柱さんって何者なの?

 

 

 江戸時代最強の柱です。

 

 

 ってだけで済ませるのはアレなので、もう少し具体的に言いますと、鬼滅の刃RPGにて、大正時代より前にもシナリオ入れたいよねって考えた開発がワインラッパ飲みして「ほな縁壱の生まれ代わり作ったろ!」って言って誕生したキャラです。

 

 元々は縁壱のデータそのまま使おうとしてたらしいんですがそうすると鬼滅の刃が江戸時代で終わるので没。

 

 紆余曲折あって、本気無惨(弱体化無し)と五分五分の勝負出来るデータに落ち着いたようです。

 

 

 年は15〜17才の間で病により死去。

 

 

 その短すぎる一生で、どうにか無惨様を地上に引き摺り出して、上手くエンカウントさせて、龍柱さんが勝つ事が出来れば。

 

 一枚絵と共に特殊エンド『龍の逆鱗、鬼を滅す』が見れます。

 

 

 いやあ、トラウマで憤怒の表情で死んでいく頭が悪い人(鬼)の一枚絵は必見ですよ?(笑)

 

 

 

 

 

 Q.このデータクリア出来んの?

 

 

 出来てなかったら失踪してるって言ってるダルロゥ?!?

 

 

 

 Q.推し死んだんだけど、どうしてくれるん?

 

 

 ごめんって……

 

 

 

 Q.ぽも、つっかえ!

 

 

 あ、ウワアアアアアアアアアアアアアア!!!!

 

 

 

 

 

 はい。

 

 

 ほな本編いきまひょか。

 

 

 

 

 

 

 “……柱合会議が終わって、そのあと直ぐに任務……の終わった朝。不死川さんに「刀鍛冶の里に行く、暫くはテメェ一人で任務こなせ」と言われた……まあいいか、わかった”

 

 

 

 はい、不死川さんは刀鍛冶の里に行く様なのでついていくか選べましたが、ここは行かないを選びます。

 

 では不死川さんが用事を済ませるまで何をするかというと?これはもちろん、決めております。

 

 

 今の臨花ちゃんの拠点なのですが、家は燃やされてしまった為、ありません。お館様に新しい屋敷を貰う予定ではありますが、お館様様も「うんわかった」といって直ぐにでっけ〜〜〜屋敷を渡す……とはできませんので、ではその間の拠点は何処になるか?

 

 

 

 

 “……帰ろう、私は蝶屋敷に向かって進んだ”

 

 

 はい、蝶屋敷です。

 

 

 暫く、厳密に言うと無限列車編までは拠点を蝶屋敷に設定します、これによりかまぼこ隊の「基礎回復訓練」に関わろうという魂胆ですね。

 

 以前紹介し忘れましたが育成の値が100/100になり、技能『育手』を解放してるので、自分より実力が下のNPCに対する成長補正が付きます。

 

 これを上手く使い熟して、炭治郎達の上振れを狙いましょう。

 

 まぁどれだけ上振れしても現時点では無限列車編で猗窩座殿と戦える様にするのは不可能ですが、無駄にはならないので、多少はね?

 

 

 ……それから臨花ちゃんのストレス値が何故か平常時より高いのでリフレッシュしたい所。

 

 蝶屋敷をしばらくの拠点にしてるのは臨花ちゃんの他にもう一人、真菰ちゃんもいるので、ストレス値を減らしてもらいましょうか。

 

 

 

 “着いた。私の姿を見て……この子は確か、アオイちゃんだったか、その子が挨拶をしてくれたので返す、洗濯物を干しているようだ……一人だと大変だろうし、手伝ってあげよう“

 

 

 

 お、思わぬ遭遇、アオイちゃんです。

 

 どんな会話するんだろう?

 

 

 

 ”手伝おうとする私に慌てて「一人で大丈夫ですから!」と言うが、好きでやる事だから、大丈夫と言って干していく……よし、これで全部かな“

 

 

 これにはアオイちゃんもキビキビしてたのがワタワタに変わりましたね、まあ地方の平社員の元に本社の専務レベルの人が手伝いに来たみたいなもんだし多少はね?

 

 

 ……何そのシチュエーション、怖過ぎだろ(ぷるぷる)

 

 

 

 ”何か聞きたそうな顔で見ていたので聞いてみると「……煌柱様は、鬼を怖いと思った事はありますか……?」と聞かれた、ふむ“

 

 

 お、これイベントか?得れるものは特に無さそうだけど友好度上げて損ないから良いぞ〜^

 

 

 

 ”無い「そう、ですか、凄いですね……やっぱり」……俯いて力無く笑う彼女に、言える言葉は私には無い。だけど誰もが、鬼の恐怖に打ち勝てる訳じゃないのは知っている“

 

 

 

 ”君はそれでいい。この場所の日常になってくれるなら、しのぶは喜ぶよ「……そうですか?」きっとそう、またね、アオイちゃん“

 

 

 

 ぬ。

 

 ノーマルコミニケーションでしたね、まぁそんなもんか……臨花ちゃんとアオイちゃんとでは立場が違い過ぎるし、炭治郎きゅんの様な天然ジゴロってわけでも無いので……。

 

 

 まあ友好値は稼げたのでヨシ!ほな真菰ちゃんに会いに行きましょうか、病室によって炭治郎達に会うのはその後で良いでしょう。

 

 ……どこに居るんだ?臨花ちゃんの判断に任せるか。

 

 

 

 ”……蝶屋敷の中の少し外れの方にある、訓練所。使わせて貰っている蝶屋敷の一室に戻る理由もないので、自己訓練をしようと訓練所に来てみれば、どうやら先客が居たようで……「……ん、臨花、おかえり」……ただいま“

 

 

 

 あ、ここかぁ!

 

 やる事無いから訓練って考え、ぽもも見習いてぇなぁぽももなあ!

 

 

 暇な時間を有効活用するって考えはわかっても全然出来ないっすよね、何でだろ?どうしても疲れ癒すために寝るか、積みゲー消化とかの方にいっちゃう……いかない?

 

 

 まぁそんなぐうたら饅頭の独白は兎も角。

 

 

 

 ”……合わせる?「いいよ、お手柔らかにね」……始めよう“

 

 

 訓練イベかな?でも戦闘画面に映らないので違いそう、選択肢も今の所特に無し。

 

 続けて見ていきましょうか。

 

 

 

 ”……真菰は相手を惑わす動作が巧い、本命の一撃を隠す動作に関していえば、私よりも上手だろうか。雪の呼吸独特のこの動きは、吹雪の様に、雪崩の様に、形を変えて降り掛かる“

 

 

 

 ”「怒ってる?」何を?「……隠してた事」別に、怒っては無いよ“

 

 

 嘘だ!!!(レナ風)

 

 

 ストレス値上がってるのそれが原因か!?いえまあ、技能の関係上勝手に動く事は無いので幾ら上がってもその辺は大丈夫ですが。

 

 

 

 “……そろそろ本気で行こう、切り替える(・・・・・)。見える視界が広がる、広がった世界で、真菰の隙を突いた”

 

 

 

 容赦ねえな?そりゃ透き通る世界使ったら一本取れますわな……お見事。

 

 鬼殺隊の最強格に仲間入りしたのは我が事ながら喜ばしい限りですが、このゲームどれだけ強くなってもその更に上には届かないから何も安心出来ないのほんまワニ。

 

 

 逆に言うと、このレベルにならないとオリキャラでの攻略の糸口は細い糸を渡るよりも下って考えると……(ゲッソリ)

 

 幾ら炭治郎ルートが終わった後のやり込み要素とはいえ、トロフィー獲得全力で阻止しすぎでしょ鬼滅の刃RPGの技術者さん達(怒り)

 

 

 でもまあヌルゲーよりは無理ゲーの方が燃えるってもんすよね。

 

 

 

 

 “私は真菰を信頼してるし……家族だと思ってる、私に隠してたのは、何で?「……それは、ごめん。でも、上手く言えなくて」“

 

 

 

 “真菰は、あの子の事をどう思った?「……禰豆子ちゃんは、きっと私達と仲良くなれるよ、あの子は……しのぶの、カナエさんの夢を叶えてくれる、私は信じてる」……そっか”

 

 

 

 お、少しストレス値が減った、やっぱ真菰ちゃんやな!

 

 

 

 ”……ねえ、真菰「何?」……ううん、もう一度やろうか「ん、次は勝つからね!」なら私が負けるまでやろっか「え“」”

 

 

 

 スパルタ心に火がついた!ってな事で本日はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 善逸です。

 

 

 

 俺今すごい手足短いの、蜘蛛になりかけたからね。

 

 薬をたくさん飲んでお日様の光たくさん浴びて治療中。

 

 後遺症は残らないって、完全に蜘蛛にされちゃった人は居ないみたいで、人間に戻って後遺症の残る人は居ないみたい、良かった。

 

 

 しのぶさんって人の音は独特なんだよな、今まで聞いたことのない音だ、ちょっと怖い、でも蜘蛛にされた人を治療してる時は女神みたいだった。

 

 

 後顔が偉い、可愛い、美人。

 

 顔だけで食っていけそう、いや、アレはいけるね。

 

 禰豆子ちゃんに会ってなかったら惚れてたかもしれないね、いや、惚れてた。

 

 

 

 それと真菰さんって人の音も独特で、掴み所がないというか、うん、この人もちょっと怖い。

 

 

 記憶は無いんだけど、蜘蛛になりかけた俺を真っ先に助けに来てくれたのはこの真菰さんって人みたいで、感謝しないとな。

 

 治療中の炭治郎に会いに来たみたいでその時に挨拶したんだけど、その独特の雰囲気に完全にやられて、いつもなら炭治郎にそんな美人と何処で仲良くなったんだふざけんじゃねえ!!!ってキレてたんだけど、何も言えなかったよ。うん。

 

 

 まあ真菰さんが出て行ってから聞いたんだけど、同じ育手の姉兄弟のような人らしい、何かと特訓してくれるんだって、何それ羨ましい。

 

 でもその時の炭治郎の目が死んでたから深く聞かないことにした、何があったんだ炭治郎。

 

 

 それに真菰さんもとんでもない美人、かわいい、顔だけで食っていける。

 

 いや、あれはもう雰囲気も相まってとんでもない事になりそう、いや、なってる。

 

 

 一部の鬼殺隊士は惚れてるらしい、俺も危なかった。禰豆子ちゃんの愛が無かったらやられてたね。

 

 

 

 そんで、機能回復訓練ってのに炭治郎と猪之助が向かっている時に、扉が開いたんだ。

 

 

 最初は炭治郎達が帰ってきたんだと思ったんだけど、音を聴いて直ぐに違うってわかった。

 

 

 初めての音で、何ていうんだろう、聴いたこともない音だから、すっごい表現しにくくてさ、でも怖い感じじゃないから、そこだけは安心出来たっていうのかな。

 

 

 誰だろう?って顔を見て、気付いた。

 

 

 

 この人だ(・・・・)

 

 

 雷の呼吸の使い手で、柱の人。

 

 

 厳密にはその派生らしいけど、間違いない、じっちゃんに言われた特徴と同じだ。

 

 じっちゃんとは直接関わりは無いみたいなんだけど、じっちゃんの元弟子の一人の育手に「俺の元から柱が出た」って紹介されたみたいで。

 

 もし会えたら、雷の呼吸を、この人にも教えて貰えってじっちゃんに言われたんだ。

 

 

「あ、あの!戌亥臨花さん……ですよね」

 

 

 ”……ん?そうだよ、君は?“

 

 

 

「お、俺、善逸って言います!雷の呼吸の使い手で……でも、一の呼吸しか使えなくて、それで、良ければ、教えてほしいんです!雷の呼吸を!」

 

 

 

 咄嗟に言ったにしては、自分でも良かったと思う、感情のままに言ってた、考えるより先に、何だろう、ここで言わないと、次はないかも知れないって思ったからかも。

 

 それに修行は嫌いだけどこんな可愛い人に教えてもらえるなら……と思ったのは、否定はしない。できない。

 

 うん、この人も顔だけで食っていけそう、かわいい。

 

 

 

 ”……良いよ、でも君は、まだ完全に動けないから、先ずは体を休めてからね“

 

 

 え、すごい、見ただけでそんな事もわかるの?ちょっと怖い。

 

 

 でもやった!これで約束は取り付けられたぞ……!

 

 

 

 ”……そうだな、一ヶ月後にまた会いに来るよ“

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 それが俺と戌亥臨花さんの最初の邂逅。

 

 

 

 俺はこの時、まだ知らなかったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 一ヶ月後にまた病室送りになるなんて……ッ!

 

 

 




感想評価ありがとナス〜〜〜!ここすきも、オナシャース!ほな誤字報告……感謝やで!

 まあ次回は遅くて土曜には出します。


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機能回復訓練〜猪遭遇まで

んにゃぴ、続きです


 トゥヅエォウエッォォォォオ サァ!

 

 

 チキチキチキチキチキチ サァ!

 

 

 タイムや、タイム!(ニッコリ)

 

 

 偉い調子ええやん……!(アリガトウゴザイマスゥ) ただ、ちょっと張り切り過ぎて、チームプレイが出来てへん!(キリッ)

 

 

 ドヤ?

 

 

 すいません、でも、僕の頭の中で、なんだか曲が流れて……!

 

 

 

 

 

 サァ〜〜〜!!!

 

 

 ての事でメロディに合わせて卓球をしていきましょう(しない)、ぽもです。

 

 

 前回は真菰ちゃんと組んず解れつした所でしたね、ほな再開していきましょう。

 

 

 さて、臨花ちゃんは任務があるので毎回蝶屋敷でかまぼこ隊達に会える訳ではありません、何なら十二鬼月や、頭無惨の鬼の行方や潜伏場所を突き止める為、一週間以上張り込みする任務もあります。

 

 

 機能回復訓練〜大体三ヶ月ぐらいしたら無限列車編が始まるので、実の所そこまで時間に余裕がある訳ではありません。

 

 そして恐らく、無限列車編は臨花ちゃんを参戦させれる事が出来ないかもしれないので、さてどうしようか……って頭を抱えています。

 

 

 無限列車自体は、下弦クラスの任務です、実際下弦の壱が無限列車を覆っていますし、上弦の参こと猗窩座さんの参戦はあくまで「乱入」扱い、事前情報が無いので、お館様の勘と策略が作用されない事が多いです。

 

 

 

 まあ今回の無限列車編は、以前に言ったように柱のツーマンセル化によって、冨岡さんも参戦してくれる可能性があるのですが……こちらに関しては完全に不確定要素。

 

 こちらの実力が上振れしている今、冨岡さんと煉獄さんとなら頸を落とす事は出来るかもしれませんが……問題はその後。

 

 

 頸を落とした後ですね。

 

 

 

 無限列車編でなら、無限城とは違い、頸を落として猗窩座殿が復活しようとしても太陽が昇りさえすれば問答無用で死ぬのですが。

 

 

 頸を克服して、太陽が昇る前に猗窩座殿が逃げた場合。

 

 

 

 最終決戦にて、ほぼ詰みます。『修羅』の完成です。

 

 

 

 ……どうしましょうか?(半笑い)

 

 

 

 

 

 

 “……以前と比べて、鬼の動きが尚更活発的になっているように感じる、不死川さんも同じ意見で「特にこの辺りは臭うなァ、何か居てもおかしくねェ」ようだ”

 

 

 

 てな事でゲーム画面。

 

 そうですね、那田蜘蛛山を超えてから無惨様はお気に入り(塁きゅん)を殺されたことに腹を立てているので、鬼使いが激しくなります。

 

 まあ十二鬼月遭遇イベントの発生率は変わらないっす、ただモブ鬼の量が以前と比べて増えているので、一つの任務に対する拘束時間が増えます。

 

 地味にマズ味です、モブ鬼はどれだけ討伐しても減らないようになっている上に、経験値にもなりません、んでもってうま〜〜い具合に上弦の痕跡が見え隠れするせいで、下手に手を抜く事もできません。

 

 

 最悪、油断した隙に「やあやあ!またあったね!」とか言われたら溜まったもんじゃないですね???(ゲッソリ)

 

 

 

 “……深追いは良くないよ、不死川さん。上弦はーーー「それ以上言うなァ、苛々する」……ごめん”

 

 

 

 うーん、あまりよろしくない……でもまあ友好度が減っているわけではないので、ままえやろ。それに多分これぐらいの時期の不死川さん、弟が隊士になった事に気付いてるっぽいんだよなあ。

 

 

 極力会わないようにしているみたいだけど……あ。

 

 

 そうだ、やっべ、玄弥くんと会ってねえ。

 

 

 悲鳴嶼さんが死んでしまった今、玄弥くんに合わないとまずい。

 

 何がまずいって最悪玄弥くんが無理し過ぎて鬼化しすぎて戻ってこれなくなる。

 

 やっべ〜……完全に忘れてた。

 

 

 んー、この時期、一度蝶屋敷に来る時あったよな?その時で遭遇するの狙えば、どうにかなるか……?

 

 

 いや、いっその事……。

 

 

 

 

 ものは試しですね、いけ!臨花ちゃん!

 

 

 

 

 “不死川さん、怒ってる?「怒ってねェ」何かあった?私が何かしたなら謝りたい「ちげえ、お前ェじゃねえ」じゃあ誰に?「……真菰に似てきたんじゃねェかてめェ……」うん?“

 

 

 “まだ日は落ちてないから、甘味処で休憩しよう「いかねえ」行こう「いかねェ」おはぎを食べよう「食べねェ!」……じゃあ買ってくるからここに居て「おい待て!」”

 

 

 

 不死川さん振り回されるの得意だよね(?)

 

 まあなんだかんだ不死川さんとは真菰ちゃんと同じぐらい長い時間共にしてきた同期ですからね、臨花ちゃんも不死川さんの扱い方をわかってますわな……。

 

 柱特有の、思考の切り替えが出来ているので、炭治郎や禰豆子の事での一悶着があっても「それはそれ」で、任務や友好度に響く事は無いですし。

 

 

 さ〜て、どの選択肢選べば良いかな……っと。

 

 

 

 ”おはぎを食べてる不死川さんは少しだけ機嫌が良くなる。何があったのか何度も聞くと、溜息をついた後に「岩柱の残してた遺書に、俺の弟の事が書かれてた」……それで?「鬼殺隊に入った」“

 

 

 

 “不死川さんの怒った顔はこれが初めてじゃないけど、今の怒った顔は初めて見た、恨みの一切のない、ただ純粋に、思い遣るだけの怒りがそこにあった”

 

 

 

 “「俺はアイツを守らねえといけねェ、アイツはどっかで世帯持って幸せに暮らしてりゃ良いんだよ、此処(鬼殺隊)に来てんじゃねえ」それは、弟には言った?「言うわけねェ、さっさと鬼殺隊辞めさせる」……無理だと思う”

 

 

 

 

 この兄弟、互いが互いを思いやり過ぎてすれ違ってるのほんまってな感じっすよね……お互い似ている所が似ているからなんでしょうかね?

 

 ちな不死川さんと同期且つ、友好度が一定以上ないと弟の話は一切しません、臨花ちゃんはその辺クリアしてるので無問題。

 

 

 

 “突っぱねるだけじゃ、ダメだよ、話し合わないと「今更話すことなんざねえ」それでもだよ「……はッ、てめえに何が」弟君の事は分からないけど、私は不死川さんの事はわかるつもりだよ”

 

 

 

 

 “後悔だけは(・・・・・)しないように(・・・・・・)

 

 

 

 “そう言った私の顔を覗くように見ていた不死川さんは、数秒経って、目を逸らした後に「……るせェ、そろそろ行くぞ」と言って、先に甘味処を出た”

 

 

 

 んー。

 

 

 悪く無い手応えですかね、他でも無い臨花ちゃんの言葉なら少しは響くと思います、響いて?♡

 

 

 はい、なぜこのような会話に派生させたかと言うとですね、いっそ兄弟関係を改善させようと思い至りました。

 

 いえまあ、完全に改善はまあ無理な話なんですけれども、ある程度互いに「こう思っていたんだ!」っていうのを、最終決戦前にさせれば、玄弥くんが変に拗れる事は無いと思うので。

 

 いえね、本来なら悲鳴嶼さんが玄弥くんの面倒を見てくれるのでその辺の心配をしなくても良いんですが、今回に限ると、悲鳴嶼さんがいないので、玄弥くんが原作通りに進んでくれるかわかりません。

 

 んでもって臨花ちゃんとはあまり接点が無いのと、臨花ちゃんは女の子なので、思春期の男の子には話すだけでもとにかく難しいお年頃。

 

 

 そのため、玄弥くんの面倒を見てくれる人が現状居ません、まあワンチャン誰でも継子にするマン事煉獄さんが面倒を見てくれるかもしれませんが。

 

 

 もうならいっそのこと兄弟同士とっとと仲良くなってくれってな事で

 

 はい、オリチャーです。何なら結構投げやりです。

 

 

 このオリチャーの懸念するところは偏に「鬼を食っている玄弥くんを、実弥っちは絶対キレるよなあ」って所です。

 

 

 尚更仲違いしてしまう可能性は高いですが、上手いこと噛み合えば、なんとか……!ならへんか……!

 

 

 

 まあこれは長い目で見ましょう、何にせよ、玄弥君とは会える機会があるので、絶対に逃さないように。

 

 

 

 てな事で特に任務に面白味がある訳でも無いのでカット!再び蝶屋敷に戻りまして。

 

 

 

 

 ”……何だこの生物は“

 

 

 おや?珍しく臨花ちゃんが困惑していますね、一体何でしょう。

 

 

 

 “蝶屋敷の裏山に来てみれば、変な生物が襲ってきたので叩きのめした、猪の癖に二足歩行で言葉も喋れる……奇妙だ、食べれるのかな”

 

 

 いやそれ伊之助や!食べれへん!

 

 

 なぜ裏庭に向かったのかはさておき、猪突猛進!とエンカウントしました、ズタボロにされた後ですね、南無三……。

 

 んー?て事は機能回復訓練から五日間は経った後ですね、プレイキャラ炭治郎でやった時のデータと照らし合わせると……機能回復訓練から六日後って所ですかね?

 

 

 炭治郎がカナヲちゃんに勝つまでに、伊之助は裏山でシカに乗ったりして遊んでたんでしたっけ、んでもって伊之助の性格なら、臨花ちゃんに「戦え〜!!」って向かうのはまあ、目に見えてわかりますね。

 

 

 

 “……ん?いや、これは人だ、観察してみる(透き通る)と骨格や頭蓋骨が人の形をしている、猪のあれは被り物なのか“

 

 

 

 態々透き通る世界使って観察する辺り、さては本気で食おうとしたな?

 

 こんな形で会うのは想定していませんでしたね……この二人、どんな化学反応を生むんだろうか?

 

 

 

 “……危ない、手加減してなかったら殺してた、思わず冷や汗が出る”

 

 

 臨花ちゃん????

 

 

 

 “どうしようか、このままにしている訳にもいかないし……と唸っていたら、目が覚めたようだ、何者だと言われたので、名を名乗る、君は?と聞くと「俺様は嘴平伊之助!」と地面に伏せたまま名を名乗った”

 

 

 流石は伊之助、回復が早いですね。ですがまあ手加減してるとはいえ臨花ちゃんに叩きのめされたのでダメージが残っている様子。

 

 一応病み上がりでもあるから、仕方ないね。

 

 

 

 “……君はなぜ此処に?「山の王だからな!ここも俺様のモンにする!」ふむ、なるほど……?“

 

 

 臨花ちゃんが困惑なさってる……とんでもねえ伊之助だ……。

 

 

 

 ”それよりいつまで寝ているの?「はあ“ーん!?起きるっつーの今すぐに!」呼吸の流れが不完全、胸郭の他に広背筋も痛めてる「……!」そう、そこ。呼吸して“

 

 

 

 お、先輩らしいことしてる、良いっすね〜^

 

 

 伊之助も何も出来ず叩きのめされたので、素直に従ってるみたいですね、素直か?らしくもねぇな?(笑)

 

 

 ”動けるぐらいにはなったようで「俺様、完全復活!!!勝負だ赤目!」……私の事で良いのだろうか、隊士同士の争いは御法度だよ「誰も見てねえし大丈夫だろ!」うーん“

 

 

 

 うーん(選択肢)

 

 いえまぁほっといても数日経てばしのぶさんに煽られて常中取得はしますけど、せっかく会ったし、勝負はまぁ今の伊之助だと話にならないので、アドバイスぐらいにしておきまひょ。

 

 

 

 ”伊之助君の場合、先ずは常中からだね「何だそれ?」全集中を四六時中やる事「余裕!」出来たら教えてね「がーはっはっは!猪突猛進!」……裏山に消えてしまった、野生に返ったようだ“

 

 

 野生 の 伊之助 は 裏山に 返っ た !

 

 

 てな事で伊之助遭遇イベントでした、常中については教えたので、原作より早く猪之助が常中を覚える事が出来るでしょう。

 

 本格的に炭治郎達を育成するには接点がまだ少な過ぎる上に、基礎体力が低すぎるので、せめて常中取得はして貰ってから、臨花式スパルタ特訓を……

 

 臨花ちゃん加減知らないから病院送りにして無限列車編にかまぼこ隊不参加とかになったらどうしよう(どうしよう)

 

 

 ま、まあ流石にそんな事は無いでしょう……流石にね?(メガトンコインの準備)

 

 

 

 

 ”……さっきの少年、手加減したとはいえ動きに反応してた、目で追ってなかった事から勘の良さだろう、良い素質を持ってる、彼は強くなるだろう……楽しみだ“

 

 

 

 てな事で猪突猛進!ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 全身が寒気立つぐらいに、そいつは格が違かった。

 

 

 裏山で鹿に跨ってた俺に突如として、心臓が掴まれたような空気が場を支配した、何モンだ……?!と、その気配のする所へ足を進め、見つける。

 

 

 洗柿色と薄桜色の小紋羽織の、銀色の髪をした赤い目の女。

 

 

 ただそこで佇んでるだけなのに、そこに存在するだけで「場」を支配するような感覚。

 

 獅子のような、豹のような、或いは別の、動物界、生物の頂点に位置する“ナニカ”

 

 

 

 

 肌がビリつく……!何だコイツ、とんでもなく強え……!

 

 

 

 だからといって俺が怖気付く訳がねぇぇぇ!

 

 

 

 先手必勝!

 

 

 

「戦えーーーーー!!!」

 

 

 

 

 呼吸を使い全速力で向かった、病み上がりだが前よりも、自分が早くなっているような気さえするぐらいの速さで俺はそいつに向かった!

 

 

 足から行くか!いや、拳から……!頭突きってもある、アイツは気付いてねえ!ならーーー

 

 

 

 

 視界がブレた。

 

 

 

 

 

 はーーー?

 

 

 何が起きて……ッ、痛え……ッ!なんだ、俺は今。

 

 

 

 飛ばされた後に殴られた……?!

 

 

 理解出来ねえ、訳がわからねえ、何も見えなかった!反応すら出来た試しがねえ!こいつーーーッ!

 

 

 

 “私は動物が嫌いなんーーーん?いや、待って、人?”

 

 

「ぐぉぉ……お、おまえ、何者だ……ッ!」

 

 

 

 “私?私は戌亥臨花、君は?”

 

 

 

 後から知った事だ、そいつが”煌柱“なんて呼ばれてる柱の一人で、今の柱の中でも特に強え奴で、上弦も討伐してるとんでもねえ奴だって事を。

 

 この時はまだ、それは知らなかった、ただ強えって事だけはわかってた。今まで出会った中で一番強え奴だって事が。

 

 

 俺と話し始めてからのそいつは、雰囲気がまるで違くなって、佇んでいた時よりも気配が隠れたような感じがした。

 

 弱まった訳じゃねえ、何つーか、警戒を解いたような、そんな感じがする。

 

 

 

 ”所でいつまで寝ているの?“

 

 

 

 そう言われてムカついて立ちあがろうとしても、まるで立てねぇ、全身の違和感。

 

 痛み以上に体の芯に響いてる。

 

 呼吸で上手く回復出来ねぇ、あの一瞬で何をされたんだ?まるで理解出来ねえ、こんなにも強えのかよ。

 

 

 

 ”呼吸の流れが違う、下手。不完全“

 

 

「は”あ“!?なんだてめーーー」

 

 

 そいつがかかんで、俺の体をまるで観察するような目つきで見て、口を開く。

 

 

 ” 胸郭の他に広背筋も痛めてる……もう少し左、行き過ぎ、そう、そこ、吸って“

 

 

 

 的確だった、まるで見えているかのようにそいつは指摘する、有無を言わせないような言葉に俺は素直に従っちまった、さっきまで話してたボヤッとした表情が、真剣みを帯びていたからかもしれねぇ。

 

 

 そいつの言葉通りに呼吸を使えば、格段に楽になった、不思議だった。今までの呼吸が、全て間違っていたんじゃねえかって思っちまうぐらいに、完璧だった。

 

 

 動けるぐらいになってもう一度戦おうとした、勝てるとか勝てねえとかどうでもいい、この強え奴と戦いてえ!ただそれだけの感情が俺の胸に広がった。

 

 

 

 ”常中を覚えてからね“

 

 

「んだそりゃ、美味ェのか?」

 

 

 “全集中の呼吸を四六時中使う事”

 

 

「はーはっはっは!んなもん余裕だわ!」

 

 

 “私の見立てだと十日前後かな”

 

 

「一日でやったらあ!」

 

 

 “うん、頑張れ、伊之助くん”

 

 

 

 そう言われて、頭を撫でられて、胸がぼやっとした、あいつ(炭治郎)とはまるで違えのに、あいつみてえな事しやがって、なんなんだ。

 

 

「って撫でんなコラァ!」

 

 

 “む……ごめん。それじゃあ出来たら教えてね”

 

 

「がーはっはっは!猪突猛進!」

 

 

 

 こうしちゃいられねえ!その常中って奴を習得してやりゃァ!それを覚えちまえば、あの機能回復訓練って奴も出来るようになんじゃねえか!?

 

 

 それよりだ!あの強え赤目の女と戦える!

 

 

 ウォォォォ!猪突猛進!猪突猛進!

 

 

 

「やるぞオラアアアアア!」

 

 

 

 

 

 伊之助。その日から鹿に跨って裏山で遊びながら常中を感覚と独学で勉強、実践し。

 

 

 炭治郎が機能回復訓練を突破した同日、全集中の呼吸・常中を取得した。

 




機能回復訓練(なお描写)
感想評価感謝!誤字報告も助かります!ここすきも……やってもええんやで?

次回は来週のどっか。ワンチャン日曜。


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霹靂一閃〜煉獄家まで

一週間ぶりぐらい?続きです。


 

年齢=童貞の饅頭・ぽもは、別の饅頭の借金の保証人となり、多額の債務を抱えてしまう。

 

 

 金融会社の鬼舞辻無惨はぽもに、一夜にして大金を手にできる豪華客船の存在を告げる。

 

 

 その船の中では、命を懸けたゲームが行われていた。

 

 

 そう、その名も鬼滅の刃RPG。

 

 

 

 ど“お”お“し”て“た”よ“ぉ”ぉ“ぉ”ぉ“!”!“!”!“!”

 

 

 てな事で債務者饅頭チューバー、ぽもです。

 

 

 前回は幸運にも黒塗りの猪に遭遇した所で終わりました。

 

 ゲーム画面に戻る前に、先日鬼滅の刃RPG学会で興味深い議題が浮かび上がったので、ご紹介します。

 

 

 それはズバリ、『モブ鬼殺隊士は何処まで成長させる事が出来るのか』です。

 

 

 モブ鬼殺隊士、つまり原作で登場しない、名前も無いキャラクターの事です、村田さんはこの枠に入りませんが、累に刻まれた隊士こと、サイコロステーキ先輩はこの枠にギリギリ入ります。

 

 前提として、原作軸のモブ鬼殺隊士は全体の実力が低く、階級『乙』以上の隊士が存在しません。

 

 鬼滅の刃RPGでは炭治郎達が鬼殺隊士になる前に有望な鬼殺隊士が軒並み鬼にやられたという事になっており、救援任務などで回数を重ねない限り、原作軸同様、モブ鬼殺隊士は弱いままです。

 

 

 とはいえ、これを打開する手はあります、シンプルに救援任務を熟し、モブ隊士を鬼に殺させないように素早く討伐する事です。

 

 

 これ以外にも隊士の生存率を上げる事、例えばカナエさんを生存させたりなどで起きる、鬼殺隊全体の士気の向上などがありますが、一番影響が大きいのは、救援任務でしょう。

 

 これらのゲームシステムを最大限利用し、柱にも通用するようなモブ鬼殺隊士を作る事が出来るのか。

 

 

 各時代で検証した結果があります、鬼殺隊プレイは現パッケージですと戦国時代以前の話は無いので、戦国時代以降から順々に話すンゴ。

 

 

 戦国時代はバグ柱こと、現人神こと、命を何だと思っている?さんが居るので、普通に一対一で下弦相当のモブ鬼を討伐できる鬼殺隊士が出来上がります。

 

 江戸時代は隊士単体の水準が恐ろしく高いので、これも戦国時代と同等。

 

 悲鳴嶼さんが隊士になる前ぐらいの明治時代では、鱗滝さんや善逸のじっちゃんこと桑島さんなどの後の育手がいるので、隊士内での実力は大正時代よりは高く、ツーマンセルなら下弦討伐成功出来る実力者が生まれました。

 

 

 

 では大正時代は?

 

 

 5人以上で徒党を組めば討伐可能。それが学会での検証結果でした。

 

 

 ただこの学会の検証結果、臨花ちゃんのいる世界(ゲーム)と比べると、学会の検証結果より、今のこの動画での鬼殺隊士全体の実力は上振れております。

 

 今のモブ隊士全体の実力は、三人で組めば下弦相当程度の鬼なら五分五分で犠牲者が出るけど討伐は可能、ぐらいの実力者が全体の六割ぐらい居ます。

 

 

 うん、つええ^ただやはり、単体での実力は、学会で検証された江戸時代のデータと比べると、やはり劣ってしまいますね……江戸時代は魔境、はっきりわかんだね。

 

 

 まぁ江戸時代、時代が時代なので殺伐し過ぎて人同士での殺し合いも起きますからね……隊士内での争い禁止はこの辺から出来たんじゃなかろうか?

 

 

 結論として、どの時代でも上弦を討伐出来る程のモブ鬼殺隊士を育成する事は出来ませんでした。

 

 例外として、最初から柱の位置に存在しているモブ柱の方々は、相打ち前提で痣を発現出来たら、上弦の伍ぐらいの実力なら五分五分で討伐出来る事が分かってますが……まあそんなもんかって感じですね。

 

 

 ゲームクリアをするならやはり明確な最終決戦が存在する大正時代が一番良いということですね、んにゃぴ!

 

 

 てな事でほんぺ。

 

 

 

 “約束の日だ、善逸君を探しに蝶屋敷に訪れた。アオイちゃんに聞くと「呼んで来ますので、訓練場へお先に向かって下さい」と言われたのでそうする”

 

 

 

 動画内だとカットしてますが恋に生きる男、善逸くんとは既に遭遇しています、というより何故か知りませんが向こうが知っていたようで。

 

 まぁ雷の呼吸関係で知っていたのかも知れません、とはいえ臨花ちゃんの雷の呼吸は善逸くんより劣るのですが……

 

 今の実力差を考えると、適正値80/80の臨花ちゃんの雷の呼吸でも、善逸くんの成長に繋がります、この段階ではまだ壁越え出来る程呼吸を極めてはいないはずなので。

 

 

 

 ”訓練場に訪れると、珍しくしのぶがいた……視線に気付いたしのぶが振り返ったので挨拶する、何の用かと聞かれたので理由を話すと「……そういえば、雷の呼吸使いでしたね」と言われた“

 

 

 まあ煌の呼吸を覚えてからは使う理由がないので、使って無いですね、はい。風の呼吸は今でもほ〜〜〜んとにたま〜〜〜〜に使うんですけどね、便利なので。

 

 後はスタミナを気にする必要が上弦戦以外は無くなったと言っても過言では無いので、岩の呼吸を使うこともあります。

 

 岩の呼吸 壱ノ型 蛇紋岩は、投げ刀の投擲に使うと、斬れ味が増し、モブ鬼ぐらいならそれで頸を切断する事も可能なんすよね。

 

 

 魅せプレイの一種でもありますし、この技はとある戦い(・・・・・)で活躍しました。

 

 

 

 ”善逸くんが来るまでまだ時間があるから、し合うか聞くと「遠慮します、臨花と鍛錬してるのを善逸君が見たら逃げそうなので」と言って訓練場から離れた、ふむ?なるほど“

 

 

 

 んん、これはドSの血ガガガ。

 

 

 実際柱同士の鍛錬の音聞いたら「むりむりむりしんじゃうしんじゃう!」とか言いそう、絶対言うでしょ。

 

 

 

 ”善逸君が来た……常中は出来てるみたいだ、ふむ。そうだな、先ずは善逸君の雷の呼吸を私の頸を落とす勢いで向かってきてほしいと言うと「え、いや、それは〜……」大丈夫、避けるか防ぐから“

 

 

 

 ちな木刀じゃないです、寝てる方が強いかもしれない男、これには引き気味。

 

 とはいえまあ現時点での実力差を考えるなら、日輪刀で向かってきても、まぁ〜〜〜どう足掻いても傷一つ付かないね。

 

 ここに来るまでの修羅場の数が違いすぎる、視聴者ニキネキも納得出来るでしょ?

 

 

 

 ”暫くした後に決心したのか、善逸君は構え出したーーーーー雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃…… 全ての型の基本となる技で、目にも留まらぬ踏み込みから繰り出す、居合いによる一閃“

 

 

 ”雷の呼吸、延いては基本の呼吸の中でも特に速く、それは神速、鬼が頸を落とされた事すらも理解させない程の速度。懐かしく、そして記憶に新しい、居合術の極地(元上弦の肆)と相対してから、私自身、居合の術を学べた“

 

 

 

 はぇ〜そうなん臨花ちゃん?まあ居合術の壁越えはしてますが、ああいやまあ、確かに元上弦の肆は居合から派生した攻撃が特に強かったですね?

 

 てか殆ど防げなかったまである、最後の方で鞘で頸防がれたから居合からの攻撃が無くなったけど。

 

 

 

 ”一瞬ーーー私は頸に振るわれた刀を潜るように避けて、そのまま善逸君の体を掴み投げた……受け身は取れたか、善逸君が驚愕とした表情で見ていた“

 

 

 

 お〜〜〜すっげ(感服)

 

 臨花ちゃんの速の値は柱上位……というか、誰よりも突き抜けて速いので、善逸くんの霹靂一閃にも余裕で対応出来るんすね。

 

 透き通る世界も使ってるからなおさら拍車掛かってますね。

 

 

 

 ”驚いた、天性のモノか?これ程の霹靂一閃は初めて見た、私以上だ。何を教えろと言うのだろうか、完璧だ。後は鍛錬と経験だけだ、凄い”

 

 

 

 ベタ褒めですやん?

 

 

 実際、善逸くんの霹靂一閃は全NPCの雷の呼吸使いより速く、強く、飛び抜けてます。

 

 その代わりと言ってはなんですが、善逸君は霹靂一閃以外使えませんがそれを補って余るぐらい霹靂一閃が強すぎるんすよね。

 

 居合の達人の異名は伊達じゃ無いです。

 

 透き通る世界使ってる臨花ちゃんが見て、避ける他ない(防ぐ手段が無い)って判断するぐらいには善逸君の霹靂一閃はこの段階でも既に極まってます。

 

 

 まぁ寝ないと本領発揮しないんすけど。

 

 

 

 “私から教えれる事は何も無い、凄いよ善逸くん「でへへ、でへ、ふへへ、ひひ!」なのでその速さを使って攻撃を避ける特訓をしよう”

 

 

 あ。

 

 

 “「……へ?」いくよ善逸くん「ちょちょちょままままって!え、消えーーーーグボァァ!?!?!」……気絶してしまった”

 

 

 

 〜〜〜我妻善逸 死亡!〜〜〜

 

 

 

 ご視聴ありがとうございま……ってまだ終わらね〜〜〜よ!?

 

 

 ……クソ重すぎる柱合会議の時は心配してたんすけど、徐々にギャグテイストになって嬉しいゾ〜これ、こうでなくちゃね。

 

 いやあ、技能『育手』覚えてるはずなんだけどね、やり過ぎる所は変わらないようです。こりゃ育成の壁越えは望み薄やな^

 

 

 “しのぶに怒られた、全治三日らしい、ごめんね善逸君……“

 

 

 草、まあ三日程度で良かったね。

 

 うーん後絡んで無いのは、炭治郎きゅんと禰豆子ちゃんですね、タイミングが合わないというか、何というかって感じです、んにゃぴ。

 

 まぁ拠点を蝶屋敷にしてるので無限列車編開始までには会って交流出来る筈、気長にとは言えませんが、焦って変な行動する方がBADなので、冷静にプレイしていきましょう。

 

 

 竈門兄妹に会えないなら次に交流したい人はズバリ!

 

 

 

 ”後日、少し気になる事があって煉獄家に向かっている、場所は蜜璃に教えて貰った“

 

 

 

 はい、燃える男こと、煉獄さんです。

 

 

 無限列車編のキーキャラクターであり、今後に響くキャラです、関わる機会がある時は極力関わって、実力向上を目指さなければいけません。

 

 臨花ちゃんと煉獄さんの友好度は上々、関係性は柱の先輩後輩ってな感じで、悪くもなく、特別良い訳ではないです。

 

 ただ煉獄さんは誰からも好かれる『情熱男』の技能を持っています、ちなみに弟子である甘露寺ちゃんは『恋熱女』という技能持ってたりします、効果は同じです。

 

 

 の為、互いに好感度が増える事はあっても減る事は滅多にありません。

 

 

 そんな熱すぎる男煉獄さんですが。

 

 

 

 ”……着いた。煉獄くんの弟くん、千寿郎くんが出向いてくれた……むむ、不在か……それならば父君は?と聞くと、言いづらそうな顔をした。どうしたのだろう“

 

 

 

 アレェ?!不在!?

 

 むむむ……まぁ柱って忙しいですしね……臨花ちゃんも動画外でもはや作業と化した通常任務熟してますし、夜の描写が少ないのはそう言うことです。

 

 とはいえ日中に居ないのは珍しいですね、まぁ会えるか会えないかは乱数なので、致し方なし。

 

 所で臨花ちゃん、煉獄パパに会おうとしてるけど、ちょっと待って!?会わない方が良いっすよ(小声)

 

 

 

 ”……ん?視線のする方に振り向いてみると、少し……いやかなりやつれた様子の煉獄さんが私を見つめていた。お久しぶりーーー「出て行け」……むむ“

 

 

 

 あぁ!会っちゃった!

 

 

 やさぐれアホ親父さん、無限列車編が終わるまで(訃報が伝わるまで)まごう事なきクズです、もはや現役時代の面影は見る影もありません。

 

 酒クズも度が過ぎてはいけませんね。お兄さんとの約束、だゾ☆

 

 

 ”そうだ、手紙は見ましたか?私もお酒の味が知りたいと思って「黙れ!お前と話す事はない、さっさと消えろ」……何か失礼をしてしまっただろうか?思い返しても見当たらない……むずかしい……“

 

 

 臨花ちゃんの天然が炸裂してますねぇ^

 

 炭治郎きゅんとは別の意味でこう言うところ頑固ですよね、臨花ちゃん。

 

 でもまあ、煉獄さんの気持ちもわかってやって下さい。

 

 最愛の妻に先立たれ、先祖が残した炎の呼吸の秘伝の書には「心臓七つに脳が五つを一瞬で切り刻まないと鬼舞辻無惨には勝てないよ☆俺には無理♡才能ない♡」って感じの文見た後ですからね。

 

 

 

 “でも良かった、元気そうで「……は?」日を改めてまた来ます、お元気で……体にはお気を付けて“

 

 

 

 唖然としてますね、煉獄さん。うちの子がすいませんねへへっ!

 

 

 あの状態の煉獄さんを「元気そう」で済ませるのは結構ズレてますが、悲鳴嶼さんが死んだ後だから尚更「死んでなくて良かった」的な意味での、元気そうでよかった、なのかもしれませんね。

 

 

 煉獄さんとは会えませんでしたが、煉獄家との関わりは多少深まったので、まぁ良いでしょう(あんまり良くない)

 

 臨花ちゃんの場合、煉獄家に行く機会は少なく、無限列車編に突入するまでに後一回行けるか行けないかって所ですね……何処かで会えね〜〜〜〜かな煉獄さんに。

 

 

 無限列車編に加入できればそれに越した事はないのですが、うーむ……参加する条件が合うかなぁ……ただなあ、悲鳴嶼さん無き今、最終決戦でのなあ……うーむ。

 

 

 まあまだ時間はあります、対策と攻略の仕方も何通りかは考えてます。100周プレイヤーぽもの名は伊達です(ダメじゃん)

 

 

 そんなこんなで今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ兄貴に認められたい。

 

 

 

 ……違う、それも間違いじゃないが、それ以上に謝りたい。あの時の事を、ただ謝りたい。

 

 

 そう思って鬼殺隊士になった、でも俺には才能がねえ、呼吸がまるで使えねェから、鬼の頸を斬るのにも時間がかかる。

 

 必然、窮地に立つ事は多かった、ただ俺は、鬼なんざにむざむざと殺される訳無え、やり残したことが、兄貴に会って話さないといけない事がある。

 

 

 

 だから鬼を喰った、喰えた。喰ってでも殺す、鬼の肉を喰らってでも生き残る。

 

 

 

 それでも限度はある、だから当時の柱の一人、岩柱の悲鳴嶼行冥さんに、継子にして欲しいと頼み込んだ。

 

 結論からいえば、俺は継子にはなれなかった、才能がないからだ。でも面倒は見てくれた。

 

 

 間近で見てたあの人は本当に凄かった、短い時間だったけど、その短い時間の中でこの人は別格だって思わされた。

 

 

 

 だから、そんな人が死ぬなんて欠片も思ってなかった。

 

 

 

 悲しみと怒りが混ざり合って、途方に暮れた、そんな時に鬼を連れた鬼殺隊士がいるって噂が流れた気がする。

 

 鬼を喰っている俺からは何も言えねぇ、正直言ってそんな事はどうでもいい、俺には関係ねえ。

 

 

 そんな時ふと、悲鳴嶼さんに「……玄弥、刀以外の武器を使ってみてはどうか」って言われたのを思い出した。

 

 悲鳴嶼さんはその刀鍛冶に宛があると、手紙を書いてくれていた、悲鳴嶼さんが亡くなる二日前の時だ。

 

 悲鳴嶼さんの残した功績は大きい、だから悲鳴嶼さんの屋敷は今も、これからも残って、悲鳴嶼さんを慕う隊士が、隠が毎日屋敷を綺麗にしている。

 

 俺もその一人で、お館様の了承の元、使わせてもらってる。家主がいない屋敷を使わせて貰うのは心苦しいが、だからってこの場所を無くすなんてしたくないし、させたくない。

 

 悲鳴嶼さんの屋敷に向かって、毎回、何時ものように屋敷にいる隠(声が女の子だから凄い緊張した)に訳を言うと、手紙を渡してくれた。

 

 

 それを持って刀鍛冶の里に向かって、手紙に書かれた情報を頼りにそこに向かう。

 

 狐面の男だった、一発で鬼の頸を吹っ飛ばせるような、強力な武器が欲しいと言うと、何処か楽しそうな声で「君の腕っ節なら扱い切れるかもっスねぇ……」と言って、ソレ(・・)を取り出した。

 

 

 大口径南蛮銃、日輪刀と同じ素材で造られたそれは、うってつけの武器だった、こんなものが造れるのか……俺は、この瞬間、刀鍛冶の里の造り手を心から尊敬した。

 

 

「本当は戌……っとと、煌柱様に渡す予定でしたが、まぁあの人にはあの人の武器が既にありますし、譲りヤスよ」

 

 

 そんなものを頂いて良いのかと畏れながら聞いてもその人は笑っていた、勘がこれで良いって告げてると言ってた。

 

 

 煌柱、会った事はないが、悲鳴嶼さんは良く話してた、それだけじゃない、他隊士同士での会話が耳に入った時に、その武勇は聞いている。

 

 上弦の弐を後一歩まで追い詰めた実力、そして悲鳴嶼さんと共闘して、元上弦の肆を討伐した事も、知ってる。

 

 あの人も銃を使うのかと少しだけだが親近感が湧いた、ただ俺と違って、才能のある人だ、才能のある人でも、刀以外の武器を使うのかと思った。

 

 いや、今思えば悲鳴嶼さんの武器はかなり変則的だったな……岩の呼吸の使い手は、刀以外の武器を使う人が多いらしい、過去には槍使いも岩の呼吸を使っていたと言う。

 

 

 

 それから数日後、新しい武器を手に入れて、少し浮かれてたのは否定できない。

 

 

 心の慢心は自らに返ってくる。

 

 

 

 

 一人の鬼を倒して、気が抜けた瞬間を隠れていたもう一人の鬼に狙われた。

 

 俺は基本的に一人で任務に当たる、この体を知られてはいけないから、だから基本的に一対一を強いられる、鬼一人を倒すのに時間がかかるし、疲労も増す。

 

 鬼との戦闘で疲弊してた俺は、頭は反応こそ出来ても体は動けなかった、手足を折られ、体に穴が空いた。

 

 

 重症だ、だが鬼を喰ったこの体なら、時間をかければ回復することが出来る、体の穴もそれ程大きくない。

 

 それでもその鬼が俺を殺す時間はある、甚振る時間はある。

 

 

 こんな所で終わるのか?俺が。

 

 

 俺は。

 

 

 死ぬのか?

 

 

 

 

 

 

 鬼の開いた口が、俺を食おうとしたその頭が。

 

 

 

 

 

 衝撃音と共に頸毎弾け飛んだ。

 

 

 

 

 その音は俺の持っていた銃と似てるようで少し違う、安心感と共に掠れてきた頭でピンと来た。

 

 

 ……柱だ。

 

 煌柱様だ。

 

 

 そうか……俺以外もこうやって助けて来てくれたのか、だからあんなにも隊士内で尊敬されるのか。

 

 悲鳴嶼さんが「煌柱は俺の代わりに成りえる」と言っていたのも、間違いじゃないかもしれない。

 

 

 

 

 “……?再生してる……それより、立てる?“

 

 

 

 

「っ……あ、すいませ、まだ少し……」

 

 

 

 何とか言葉を返すと、煌柱様は俺を抱えた、まるでそれをするのが当然のように、そこそこ俺は図体がデカいのに空気を持つかのように。

 

 いやそれよりそんなことよりこの人は女の人だぞおい……!や、やばい、再生に集中出来ない……!

 

 

 ”ーーーまって、君、もしかして不死川さんの弟くん?“

 

 

「え、や、なんで」

 

 

 ”特徴、気配、雰囲気。似てる……むむ、やばいな、どうしよう“

 

 

「な、何か問題でも」

 

 

 ”同じ任務なんだ、今は離れてるけど“

 

 

 ……!

 

 やばい、今はまだ、俺の体の事を兄貴に知られる訳にはいかねぇ……!

 

 

 

 “先に聞いておく、鬼を食べた(・・・・・)?”

 

「……っ、はい」

 

 

 “……わかった、君の屋敷はある?”

 

 

 

 てっきり俺は、鬼を食った事で何か言われるのかと思った、だけどこの人は少し考えた様子の後に、何も聞いてこなかった。

 

 

 

「……今は、悲鳴嶼さんの屋敷を使わせて貰ってます」

 

 

 “……そっか。わかった、行こう”

 

 

「え、いや……でも」

 

 

 ”不死川さんは強いから大丈夫だよ、君の事は……言わない方が良い?“

 

 

「出来れば……すいません」

 

 

 

 そう答えたその時。

 

 

 煌柱さんが、一度俺を地面に下ろして、火縄銃ーーーさっきの爆発音はこれか!それを取り出して、装填して、何を思ったのか、左斜めの暗闇に撃ち抜く。

 

 

 

 

 衝突音。

 

 

 

 

 

「ご……ゥ、な、ぜ……!」

 

 

 

 

 “私に奇襲出来ると思うな“

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーマジかよ。

 

 

 

 

 戦慄した。

 

 

 俺は気配すらも感じ取れなかったのに、この人はそこに鬼が潜伏して居るのがまるでわかってたかのように、この一瞬の間で火縄銃を撃ち放ったんだ。

 

 これが柱。

 

 

 これが……兄ちゃんと同じ階級の、九人しかその席に座る事を許されない、鬼殺隊の最高峰。

 

 

 

 

 

 “……もう居ないね、行こう”

 

 

 

 

 

 それが煌柱、戌亥臨花さんとの出会い。

 

 

 

 俺の銃の師匠との出会いだった。

 




感想評価ありがとナス〜!誤字報告ありがとやで!ほなここすきも……よろしゅうなあ^

12月はこれぐらいの緩いペースで投稿するかも、次は日曜日には出します。


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鬼喰いについて〜冨岡さんまで

まだ日曜だから……(震え声)
続きです。


 ぽもぱァァァァァァァァァァァァァァァンチ!!!!!!

 

 

 

 先手!!!必勝!!!

          霹靂、一 閃!!!

 

 

 何やってんだ???

 

 鬼狩ってんだ!!!

 

 

 ぽもは止まらなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァイ!(シャウト)

 

 

 

 

 はい、マントつけた饅頭ヒーロー、ぽもです。

 

 

 前回は突撃!隣の煉獄家!(失敗)した所ですね。

 

 さて、季節は夏が近付き、無限列車編が開始する時期が刻一刻と迫って来ております。

 

 大体ゲーム時間一ヶ月半ぐらいで事が起こります、こうしてみると割と時間に余裕はありませんが、一日毎のイベント発生や、出来事は期を逃す事さえしなければ問題ありません。

 

 現状、炭治郎きゅん(と禰豆子ちゃん)を除くかまぼこ隊の面々とは交友関係を構築し、猪頭のやべーやつには身体能力、禰豆子ガチ恋勢代表には呼吸の練度の上振れが期待出来るかなと言った所。

 

 動画内で紹介し忘れましたが、玄弥君とも交流を果たしたので、不死川兄弟の問題も並行して進めていけたらと言った所存。

 

 

 さてこうしてみると問題は、煉獄さんと、炭治郎きゅんとのイベント発生ぐらいでしょうか。

 

 炭治郎きゅんは真菰ちゃんとの交流があるので、多少は上振れていると見越した上で、優先度は煉獄さんよりは低め。

 

 とはいえ炭治郎きゅんとの邂逅は必然なので、何度も言いますが無限列車編突入までにはイベントを発生させましょう。

 

 

 

 煉獄さんですが……ぐぬぬい、会えん(うーん)

 

 

 同期って訳でもないですし、特別仲が良い訳(決して悪い訳では無い)でもないので、イベント発生率が低めなのでしょうか……。

 

 それと+して、煉獄さんは人格がとても良く、内情に触れるイベントが殆どありません、その為大正時代の柱の中でもイベントが少ない方に分類されます。

 

 煉獄さん、なんなら一緒に芋食うだけでも「うむ!友よ!」てな感じの友好度上昇イベントがあったりするぐらいです。

 

 

 ただ臨花ちゃんは「うまい!」一族では無いので……そう言う意味でも接点が少なく。

 

 

 どーしよっかなあ^(冷や汗)てなところが正直なところ天。

 

 

 天丼〜天丼〜てんどんマン!と踊っても何も解決する筈も無く。

 

 

 それならばという事で、別の人と交流イベント起こせばワンチャン派生して煉獄さんのイベントも起こせるんじゃ無いか?とぽもは考えました。

 

 

 さてその結果はと言うと!

 

 

 

 

 の前にコメント返しのコーナーに移りたいと思います。

 

 

 

 

 Q.鬼喰いする隊士って鬼滅の刃RPGではどういう性能してんの

 

 

 良い質問ですね、まず普通のプレイだと鬼喰いはできません、オリキャラで鬼喰いプレイは不可能ということになります。

 

 玄弥くんをプレイキャラにした時のみ、鬼を普通に討伐するか、喰らうか決められます。

 

 鬼喰いは最終的に上弦レベルの身体能力まで成長できる可能性があり、成長していくにつれて鬼の血が体内に入る事による凶暴性が増します。

 

 ゲーム的に言うと、操作が効かなくなります、結構うざいです。

 

 

 ただどこまで行っても上弦レベルが限界です、鬼喰いで無惨様のレベルに達するにはそれこそ千年ぐらい生きないとあの領域に達せません。

 

 それ以前に、鬼の血を取り込み過ぎると、完璧に最も近い(笑)さんの声が聞こえるようになり、最終的には、無惨様の血によって体を支配される事もあります。

 

 

 動画外でぽもは何度か「玄弥君どこまで強くなれっかな〜」てな感じでプレイした事がありますが、ぽもの最終的な育成としては上弦の陸と伍の間ぐらいになりました。

 

 

 その段階で既に三回に一回は操作を受け付けてくれない、偶に人を喰おうとする、凶暴性が増す、などのデメリットが出ていたので……はい。

 

 

 

 そんなピーキーな特殊技能『鬼喰い』、数ヶ月前に課金要素として、オリキャラの初期個性に追加されました、九百八十円(税)です。

 

 ほな新規ニキ、復帰ネキ、これを機に……オナシャス!(鬼滅の回し者)

 

 

 

 

 Q.かまぼこ隊ってどこまで上振れんの

 

 

 プレイキャラだとどこまでも(上弦の参とタイマンできるぐらい)

 

 

 今回の様にプレイキャラがオリキャラ、かまぼこ隊より前に隊士になっている先輩として、かまぼこ隊に対して助言だったり、稽古だったりすると……まあ、そこそこ(?)

 

 

 そも何もしなくても原作並みの実力は何もなければ(ワニワニパニック)身に付けてくれます。

 

 

 今回の場合、悲鳴嶼さんが居ない+鬼側の行動が未知数+崩壊チャートなので、ある程度上振れしてくれないと困ります。

 

 

 がんばろうね(白目)

 

 

 

 Q.原作で起きる◯◯編とかのイベントって絶対なん?

 

 

 ほぼ絶対です。

 

 ゲーム内イベントでも物語の重要性に深く関わってくるので、余程の事がない限りは起きます。

 

 

 ただランダムエンカウント(上弦戦)で無限列車編が始まる前に猗窩座殿に出会い、頸を落とす事ができた場合。

 

 その後猗窩座殿が頸を克服するしないに関わらず、無限列車編に猗窩座殿は出現しなくなったり。

 

 

 壺クソ不細工エセ陶芸家野郎を刀鍛冶の里襲撃前にランダムイベで倒すと、里襲撃の上弦メンバーが変わったりします。

 

 

 そして大抵の場合、無惨様がガチギレして上弦の壱を派遣したりします、まごう事なきクソゲー、こんなんじゃぽも、燃え尽きちゃうよ……

 

 

 そんな誠タヒね案件なので、ランダムエンカウントで出現した上弦とは基本的に討伐は考えず、逃げる事、生存を第一に考えましょう。

 

 敵前逃亡などによって起こるストレス値は所詮微々たるものなので、迷わずに逃げるか、時間稼ぎをして夜明け前まで戦い、経験値だけ貰うのが吉です。

 

 

 ただ例外として、上弦の弐とエンカウントして、仮に倒せるなこれって状況になった場合、この感情無し教祖だけは討伐して大丈夫です。

 

 

 童磨だけはどこで死んでも「まぁあんまり好きじゃなかったし」みたいな感じで、無惨様は何も感じないので^

 

 

 

 

 こんぐらいで、本編に移りましょう。

 

 

 

 ”真菰に言われて今日は休暇を取った、どうやらついて来て欲しいらしい、曰く「最近冨岡さんの様子がおかしい」ようだ、なるほど?ふむ、なんで私も?「それは〜……まあ、いいじゃん」……まあいいか“

 

 

 

 てな事でイベント発生、冨岡さんの様子がおかしいらしいです。

 

 冨岡さんがおかしいのはいつもの事ですが(?)、何故か臨花ちゃんにもついてきてほしいと言われました。

 

 まぁ多分真菰ちゃんの事なので、理由はついででしょう、レの者であり、百合の花の人なので、まぁつまりそういう事です。

 

 

 はい、今柱の皆様(臨花ちゃん含む)は基本的に二人編成で動いており、煉獄さんのペアは冨岡さんなので、冨岡さん経由のイベントで煉獄さんのイベントを発生出来るかなぁと考えた所存。

 

 まぁ可能性は低いですが別に損はしないので、続けていきましょう。

 

 

 

 “柱の任務は人によって様々。私が主に隊士の救援、上弦の痕跡探しなら、真菰は隊士の育成などが多い。炭治郎くん達だけでなく、粂野さんと協力して一般隊士に訓練をしている様だ“

 

 

 

 はぇ〜そうだったんすねぇ、もしかして技術:育成持ちだったんか真菰ちゃん。

 

 いやまあ確かに臨花ちゃんよりは教えられそう(失礼)

 

 原作でも炭治郎きゅんに対して、最終選別に残れる様に指導してたりしてましたし、その内容も的確だったりしたようで。

 

 

 指導者向きなんでしょうね、可愛い賢い真菰チカちゃんだ……(うっとり)

 

 

 

 “他愛の無い話をして、辿り着いた。真菰曰く冨岡さんの屋敷のようだ、広いなあ”

 

 

 広いなあ(小並感)

 

 

 

 “「入るよ〜」っと言って返事を待たずに真菰が入るので着いて行く、中は道場のようになっていて、その中心に冨岡さんが座っていた。なんだろうか、困惑してる様に思える“

 

 

 そりゃまあ急に押しかけられたら困惑もしますわな。

 

 んー?何のイベント起きるんだろう?イベントなのは確定しているんですが、その内容がわからないねんな。

 

 最近初見というか、予想出来ないイベント多すぎやねんて、100周しても新しい発見が出来るゲームの鏡。

 

 

 なおゲーム難易度(ルナティック)

 

 

 

 ”……ん?冨岡さんに見られてる、何だろうか「……渡す物がある」私に?真菰の方を見るが「……さぁ?」と言われた、ふむ?“

 

 

 あの真菰ちゃんさんが翻訳を諦めたぞ!?

 

 

 諦めないでくれ真菰ちゃん!君が諦めたら!もう誰もわからない!

 

 

 

 ”冨岡さんが奥の方に向かって、箪笥から何かを取り出して、私にソレを渡すーーーーーーこれは、手鏡?なぜ?「買った」むむ?なぜ?「遅れてすまない」はて?”

 

 

 これには臨花ちゃんも困惑、ぽももちょっと困惑。

 

 え、まさか……ッッッ!?

 

 

 ね、狙われているというのか?!うちの子(臨花ちゃん)が!?

 

 わわわ渡さへんぞ!いくらイケメンだからって無口で無愛想の富岡さんには渡さへん!!

 

 

 まぁそんな訳ないんだけど、では何故に?

 

 

 

 ”「それはま「わあ!」」真菰が冨岡さんの言葉を遮って冨岡さんに小声で何かを言った、むむ……聞こえない……何処か冨岡さんが面倒臭そうな顔をしている様な気がする“

 

 

 似たもの同士って訳ではないんですが、冨岡さんも臨花ちゃんも天然同士だからなのでしょうか、表情を読み解くのは出来る様子。

 

 

 ん〜?

 

 

 何だろ、わからねえや。

 

 

 

 “一体何を隠してーーー「それより!冨岡さん、最近様子が変です」……むむ、まあ今はいいか、後で聞こう”

 

 

 ストレス値 が ちょっと 上がった !

 

 

 ……悲鳴嶼さんが亡くなってから真菰ちゃんの行動一つにかなり感情動いてんな臨花ちゃん、いやまぁ、しのぶさんとか、不死川さんとかにもストレス値の変動が以前より多くなってますが。

 

 

 ……親しい人間に対する依存値高くなってないかこれ。

 

 

 

 ”真菰が何かあったのか問い詰める(かなり執念に的確に)と、暫くして観念したのか、冨岡さんが口を開いた「煉獄は良い人だ、強く、才能のある柱、見習いたい程の人格」……はて、それでどうしたのだろう“

 

 

 

 ”「疲れる」と、冨岡さんは言った……むむ、真菰に視線を向けると「多分、冨岡さんは静かに任務をしたいんだけど、煉獄くんの性格は……うん、冨岡さんとは真逆だし、それで合わせるのに疲れたんじゃない?」おお、そうなのだろうか?「そうだ」そうらしい“

 

 

 

 名誉冨岡通訳柱。

 

 

 まあ確かに、ソリは合わなそうだよね……二人の性格的に、いやまぁお館様的には、煉獄さんのうまい!パワーで冨岡さんを少しでもポジティブ思考にさせようとしたんだろうなあってぽもでもなんとな〜く予想できますけど。

 

 

 ネガティヴの塊みたいな人だからね、冨岡さん。

 

 

 ただこれでも原作より口数は少し計り改善出来てますし、上弦戦を経験し、精神的にもほんの少しだけ柱としての責務を感じてるようなので、実はかな〜〜〜りこの冨岡さんは上振れています。

 

 

 なんなら、冨岡さんが無限列車編に参加するのなら、煉獄さんと共闘して猗窩座殿を討伐する事も、可能かもしれません。

 

 

 というのも、痣を発現出来る可能性が高いんですよね。

 

 

 守らないといけない者……炭治郎が近くにいて、柱として、人として強い煉獄さんと共闘して、覚醒する可能性は大いにあります。

 

 

 ただ……その後なんだよ、猗窩座殿は。

 

 

 

 

 ”結論を言うと、真菰か私に、煉獄さんとの任務を暫く代わってほしいとの事。お館様には既に相談したのだがうまく伝わらなかったようだ、そういうことなら私がーーー「え、待って待って!不死川くんと冨岡さんが一緒の任務?いや、うーん、それは……」ん?何だろう“

 

 

 気付こうよ臨花ちゃん……()

 

 

 ただ性格を除けば、冨岡さんと不死川さんの相性はかなり高め、組ませる事自体はぽも的には悪くはないと思うんですけどね。

 

 

 ……はい。

 

 

 今思えば、このイベントが後の分岐点となりました。

 

 

 

 当時のぽもはまだ気付いてなかったです、気付いても良かったと思うんですが、当時のぽもはイベント管理、かまぼこ隊の上振れ狙い、崩壊チャートによる理性崩壊などで正常な判断が出来ていませんでした。

 

 

 このイベントが幸か不幸か?それは後程にわかる事でしょう。

 

 

 

 ”「仕方ないから私が暫く受け持つよ、しのぶには自分で言ってよね」と、最終的に真菰が暫くの間、煉獄くんと行動を共にする話になった。冨岡さんもどこか嬉しそうだ“

 

 

 てな事で、ペアの入れ替えイベントでしたとさ。

 

 

 いやあ、当時のぽも、本当に頭働いて無かったんやろなあ……まぁうん、これ以上はいいか。

 

 

 

 

 

 てな事でほなご視聴……ありがとナス!

 

 

 

 

 

 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 ……うーん。

 

 

 うーん……。

 

 

 

「ね、眠れない……」

 

 

 

 何だろう、今日に限って寝付けなかった。

 

 

 機能回復訓練が終わって、刀も戻ってきて、あと数日もすれば完治するってしのぶさんに言われたのが昨日。

 

 もう暫くもしたら指令が来て任務、それと蝶屋敷で過ごすのも、これで暫くのお別れだと思うと……寂しいです!

 

 

 だからだろうか?今日に限って寝付けなかった。

 

 

 ……ん?

 

 

 匂い。

 

 

 この匂い。

 

 

 知ってる、でも今まで、会えそうで会えなかった匂いだ、居るんだ……どこに居るんだろう、あの人も寝付けないのかな?いや、まさか、そんなわけないか。

 

 

 ……でも気になる……

 

 

 

「よし、会いに行こう……!」

 

 

 そーっと、善逸や伊之助を起こさないように部屋を出て、歩く、匂いを辿ると、屋敷の中庭に辿り着いてーーー

 

 

 

 目が、合った。

 

 

 

 赤色の瞳。

 

 洗柿色と薄桜色の小紋羽織、青色の花飾りを付けた銀色の髪……戌亥臨花さんだ、この人だ、煌柱、あの時の柱の一人。

 

 

 しのぶさんとの、真菰さんとの会話でよく戌亥さんの話題が出てくる事がある、二人とも共通して「あの人は凄い」って言ってるのを、聞いて、確かにそうなんだろうなって思った。

 

 

 今でも覚えてる、あの傷だらけの人から、禰豆子の入っている箱を取り出す時の、あの“速さ”

 

 

 善逸の、霹靂一閃のようで、だけどそれよりも速くて、瞬間移動したって言われても納得しちゃいそうな、稲妻のような。

 

 

 その人が、中庭で佇んでいた。

 

 

 

 “……君は、炭治郎くん。だったね”

 

 

「……!覚えてくれてたんですね!」

 

 

 “うん”

 

 

 戌亥さんが気付けば隣に居て、月を見上げながら座っていた。

 

 

 

 え、え?いつのまに?

 

 

 ”……隣、良いよ“

 

 

「え、あ、失礼します!」

 

 

 隣に座った。

 

 

 ……実際に会ってみると、凄い不思議な人だ、真菰さんのようでもないし、しのぶさんのようでもない。

 

 一人一人が違った匂いをしているのはそうなんだけど、その中でも戌亥さんは……なんだろう、ゆるってしてるような?

 

 

 ……そうだ、雲みたいなんだ。

 

 

 だけど、何処か眩しい、きらきらしてる。

 

 

 そんな匂い。

 

 

 

 ……何でだろう、太陽みたいに、安心する。

 

 

 “何か用?”

 

 

「いえ、寝れなくて……あ!でも、あの時はありがとうございます!」

 

 

 “……?”

 

 

「俺の妹の事で!戌亥さんは禰豆子を人として、扱ってくれてる様な気がして、それで感謝したくて」

 

 

 “……そっか”

 

 

 少し意外そうな顔で俺を見てた、何だろう……?匂いは、何となく嬉しい様な匂いがしてる?

 

 

 ”私は、君の妹を人として見れたのか”

 

 

「はい!え、もしかして、違いました?!」

 

 

 え、でも、うーん?あの時はそうだとしか思えないんだけどなあ……禰豆子の事を鬼と呼ばなかったのは確かだった筈だし。

 

 

 

 ”いや、多分。炭治郎くんの言った通りだよ“

 

 

 

 そう言って戌亥さんは月を見上げながら薄く笑みを浮かべた、嬉しそうな、でも複雑そうな、明確にできない匂いだ、でも、温かい感情が伝わってくる。

 

 

 こんな匂い初めてだ、しのぶさんの、笑顔の裏で、怒ったり、からかったりするような匂いじゃない。

 

 表に出てる感情が、複雑に絡まってる様に思える。

 

 

 

 “鬼狩りを始めた最初の頃は、きっと君の妹の存在は許せなかったと思う“

 

 

「……そう、ですか……」

 

 

 

 ”鬼殺隊の多くは鬼に肉親や、親しき者を殺された、残された人達だ。私は鬼狩りの一族の一人だけど、残された側でもあった“

 

 

 

 ……俺は鬼狩りの一族じゃないけど、残された側なのは俺も同じだ。

 

 

 善逸や伊之助が特殊なだけで、普通なら鬼に恨みを持つ隊士は多いのは、身に染みて理解した。だからって禰豆子には手も足も出させないし、禰豆子にも人に危害は加えない、加えさせない。

 

 

 

 ”色々あって、得て失ってを繰り返して、ここまで来たけど……そっか、今は、私は……”

 

 

「……?」

 

 

 

 “……炭治郎くん”

 

 

「は、はい!」

 

 

 

 ぽんっと、頭を撫でられた。

 

 

 

 ”頑張ろうね、君が頑張って、禰豆子ちゃんも頑張れば、きっと皆認めてくれるよ“

 

 

「っ……はい!」

 

 心が温かくなるのを感じて、思わず、目元までくるのを必死で止める。

 

 

 ……嬉しい、匂いもこの言葉が嘘なんかじゃない、本心から出た言葉だってわかるから、尚更。

 

 

 

 

 “……そういえば、鬼舞辻無惨とは会ったんだよね”

 

 

「え、あ……まぁ、一瞬だけですけど」

 

 

 “覚えてる限りでいい、特徴を教えて欲しい”

 

 

 

 ……目が変わった。

 

 それまでぼやっとしてた、どこか眠そうな目が、人が変わったかのように真剣な目になった。

 

 ……恐ろしいとは思わなかった、だけど、それでも一瞬だけ、漂う雰囲気に呑まれかけた。

 

 

 真菰さんは「臨花は鬼の事になると凄いんだよ、色々」と言ってた、何が凄いんだろうって思ったし色々ってなんだろうって思ったけど。

 

 

 そうかーーーこういう事か!

 

 

 

「俺が覚えてることはーーー」

 

 

 

 覚えている限りを戌亥さんに話す、それを真剣に聞いて、俺が話終えると「……わかった。ありがとう」と何か考えているような表情を暫くした後に、段々と目が元に戻って、眠そうな目になった。

 

 

 

「……あ」

 

 

 ”ん?“

 

 

「その、ヒノカミ神楽って聞いた事ありますか!」

 

 

 “無いよ”

 

 

「え、えっと、じゃあ火の呼吸とか!」

 

 

 “無いよ”

 

 

「そ、そんなあ」

 

 

 “煉獄くんに聞いてみよう”

 

 

「え、いや、え?」

 

 

 “煉獄くんは炎の呼吸使いだから”

 

 

「え、火と炎は同じじゃないんですか?」

 

 

 “違うね“

 

 

 

 はぇ〜。

 

 

 でもそっか……戌亥さんでも知らないんだ……でも誰か知ってるかもしれないから、一応しのぶさんにも聞こう。

 

……煉獄さんって誰だろう?もしかして、あの場にいた炎柱の人かな。

 

 

 “他に聞きたいことはある?“

 

 

「えーっと……あ、ありました!」

 

 

 “言ってみて”

 

 

「戌亥さんは、偶に何処か遠くを見てる様に思うんです、何だろう?視線が合わないというか、見てる様で見てない、みたいな?何故ですか?」

 

 

 

 そう何気なく質問してみると、感心した様な匂いがした、いや表情はそんなに変わってないから違うかもしれないけど!

 

 何でだろう?

 

 

 

 ”……世界が透き通る時が来たら教えるよ”

 

 

「世界が透き通る……?」

 

 

 

 疑問に思ってると、戌亥さんが立ち上がった。

 

 

 

 “そろそろ行くね“

 

 

「え、あ、はい!お元気で!」

 

 

 

 戌亥さんは俺に軽く手を振ってくれた後に、瞬時に“消えた”

 

 

 音もなかった、ただそこに確かに居たっていう、きらきらしたようなのが残って、どうすれば消えたって思えるぐらいに人は早く動けるんだろう?って思った。

 

 

 ……不思議な人だったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それが竈門炭治郎と、戌亥臨花の邂逅。

 

 

 炭治郎が無限列車に乗り込む、三日前の出来事。

 

 

 

 

 

 

 粛々と。

 

 鬼殺隊の歴史に残る一戦が、静かに、始まろうとしていた。




感想評価ありがとナス!誤字報告助かってマ!ここすきも……謝謝!

遊郭編が始まりましたね。OPかっこよすぎだろ
次回は土日になりそうです、ほなまた。


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大ガバ〜エンカウントまで

諸事情で投稿遅れたけど多少はね?(めんご)
ほな続きです。


 

  異世界転生トラック業者の朝は早い。

 

 何故ならパンを咥えた女の子の様に、常に「こいつを偶然的に轢くふりして異世界飛ばさないとな」と、思考を続けなければ、プロ異世界転生トラッカーになれないのである……ッ!!!

 

 

 

 まあそんな異世界転生トラックの話は置いておいて。

 

 

 ぽもです(ドンッ!)

 

 

 前回は冨岡さんと話して動画は終わりましたね。

 

 

 ほな続き、時期的にはもう無限列車編はすぐそこに迫ってます。

 

 

 

 真夏の夜、鬼殺隊と鬼、何も起きない筈がなく……。

 

 

 

 とはいえ原作通り、下弦がやられて勧誘セールスマン猗窩座殿が現れ、鬼勧誘お断りマンの煉獄さんが不幸にも破壊殺『滅式』により胸を貫かれるのか???

 

 

 ぽもの計算によると……はい、んにゃぴ。

 

 

 そこそこですかね(微妙)

 

 

 上振れしたとはいえ煉獄さんは痣、透き通る世界、赫刀の何かを覚えられておりません。

 

 そして猗窩座殿はその何れかは達成出来てないと討伐は厳しい……というより、ほぼ不可能と言えるでしょう。

 

 ではその何れかを戦闘中に覚える事が出来、原作よりも成長した煉獄さんならワンチャンあるのか?

 

 それも難しいです。

 

 理由は何点かありますがざっと上げて一番の要因はやはり、無限列車での猗窩座戦は時間が兎に角短い所でしょう。

 

 

 夜明け前の戦闘とざっくりとしていますが鬼滅の刃RPG内では制限時間は約『10分』

 

 モンスターを倒すゲームに置き換えるとソロで四人パーティーのHPをするウカム系のモンスターを倒せって言われる様なもんです。

 

いくら何でもこれにはプロハンターも頸を傾げてしまいますね???

 

 

 付け入る隙と言える程猗窩座殿はこの隙を見せませんが、鬼の特徴として、自覚しているかしていないか関わらず、舐めプします。それは猗窩座殿も例外ではありません。

 

 実際、接戦の様に見えますが、猗窩座殿はあえて攻撃を受けたりして技のキレを肌で感じたり、鬼の再生力を見せつけて勧誘させようとしています。

 

 

 覚醒冨岡さんとの一対一でも押し切れるどころか、その差は足一歩程でしか縮まりませんでした。

 

 それこそ、至高の領域(透き通る世界)に到達しなければ、猗窩座殿はほぼ全ての行動に対して、先手を取り続ける性能の持ち主なので……んにゃぴ……。

 

 

 かまぼこ隊は言わずもがな、下弦の壱はナオキです、語るまでもないっすね(笑)

 

 

 

 じゃあこのままじゃどうにもならへんやん!どないすんねん!

 

 

 

 まぁまぁ落ち着きなはれ、ここに臨花ちゃんを投入するじゃろ?

 

 

 これを

 

 こうして

 

 こうじゃ!

 

 

 

 

 

 

 ……ってする機会を前回失ったんですけどね。

 

 

 ぽも、電流走るーーーー!

 

 そうです、ここで気付きました、当時の心境をリプレイしましょう。

 

 

 

 ……お、そろそろ無限列車始まるなあ。

 

 関連のイベント全然起きんかった……おかしいやろ……煉獄さんどこにいるんねん?!

 

 いや、てかそうじゃんあれじゃん、あの冨岡さんのイベント、無限列車編参加する為のイベントじゃね〜の?

 

 ……ん?

 

 

 ぽもやらかした?

 

 

 

 

 ンヮァァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎‼︎

 

 

 

 メ ガ ト ン コ イ ン

 

 

 

 

 ……はい。

 

 

 こいつマジでアホじゃん?(笑)

 

 

 笑い事じゃないんですけどね(苦笑)

 

 

 てことではい。

 

 

 【悲報】臨花ちゃん、無限列車編不参加【大ガバ】

 

 

 

 です……。

 

 

 何してんだ?この饅頭。

 

 ……とはいえ、ここで折れるにはまだ早いです。

 

 

 

 ということで上弦戦 上弦の参 猗窩座戦の解説をしていきたいと思います。

 

 

 

 

 まず猗窩座殿の性能ですが、冨岡さん曰く「この鬼は修羅だ」との発言の通り、修羅に生きる男です。

 

 上弦の即時回復に加えた、武の境地、素手による殴殺。

 

 そして『闘気』という、スーパーハイセンサーを搭載している事によって、劣化版透き通る世界を習得していると言っても過言ではありません。

 

 何より猗窩座戦に於いて、最も気を付けなければならないのは、素手による刀の破壊です。

 

 いえまあこの技は上弦の壱も使ってくるんですが、猗窩座殿はおいたわしい人(鬼)よりも出が速く、成功率も高いです。

 

 これをされるとなすすべもないです、折れた刀で通用できる相手じゃないので……はい。

 

 

 そして最後に、というかこれが本題なのですが……。

 

 

 猗窩座殿は頸を切断されると、頸を克服します(・・・・・・・)

 

 

 これが何を意味するのか?つまりは、日輪刀での討伐が非常に困難になります。

 

 克服したてならば、攻撃の手を緩めずに頸を落とし続け、手足なども切り落とし、体を細切れに出来し再生が追い付かないぐらいに切り刻めば、まぁ何とか討伐できるのですが。

 

 

 細切れにするのが間に合わず、完全に再生し、完璧な修羅へと昇華した場合、猗窩座殿は日光以外で死ぬ事が出来ない体へと変わります。

 

 

 これが非常に厄介で、凶悪です。

 

 

 無限列車で倒すと決めた場合、一番やってはいけない事は「頸を克服させられ、取り逃す」事です。

 

 こうなると、無限城で倒す事がほぼ不可能になり……ぶっちゃけていうと、ほぼゲームオーバーに直結します。

 

 

 もうどうにもできないやん……じゃあ煉獄さん見捨てるんかぽも!?

 

 

 仕方ないじゃない……!みんな死ぬしかないじゃない!(魔法少女風)

 

 

 ……ってのが本来のチャートです、はい。当初は見捨てるつもりでした、身も蓋もねえな?

 

 ですが猪突猛進!チキチキ、即席オリチャート!では、見捨てるつもりはありません。

 

 

 ……いえ、少し語弊がありました。

 

 

 

 猗窩座殿はここで倒します。

 

 

 

 悲鳴嶼行冥という偉大な柱が居なくなった事、しのぶさん毒人間化阻止などによって最終決戦の動きは大きく変わる事となるでしょう。

 

 その時に相手の戦力に猗窩座殿が残っていると、対戦カードに冨岡さんと炭治郎きゅんの二人はほぼ確定で、猗窩座殿との戦闘が開始。

 

 

 まあ恐らく原作通りに行くとは思いますが、そうだと困るんですよね。それはまあ、今回の話ではないので割愛しますが。

 

 

 後を見越すと、出現が確定している無限列車で倒さなければいけません。

 

 やや酷ですが、最悪煉獄さんと相打ちになってもらわないといけません。

 

 でもそれだけでは完全討伐は不可能。

 

 野外戦なので、日光が出れば勝ちですが、逃げられたらオワオワリ

 

 

 その為の臨花ちゃんなんだけどなあ……(ゲッソリ)

 

 

 その枠は真菰ちゃんになりましたとさ()

 

 

 

 もうこうなるとどうなるかわかりません、猗窩座殿は女を喰う事はないですし殺すこともしません。

 

 ですが柱となると流石の猗窩座殿も殺す一歩手前、戦闘不能にまでは追い込みます。

 

 真菰ちゃんの動きによって無限列車の結果は大きく変わります。

 

 はい、他人任せチャートへと変更しました、チャートってなんだよって話っすね(真顔)

 

 

 ……ガバガバすぎる……ひどいもんだ……。

 

 

 もうこうなってしまった以上、ぽもにできる事はありません。

 

 なのでもう、開き直る他ないんですよね。

 

 結果どうなったかは後々、鬼滅の刃RPGの「リプレイ機能」から「無限列車」をフルでお届けします。

 

 

 

 ……てな事で、本編に参りましょう。

 

 

 

 

 “蝶屋敷に戻る、炭治郎くん達が居ないので聞いてみると、アオイちゃんが「任務に向かいました」と言ってくれた……なるほど、そうか。復帰したのか、喜ばしい事だ”

 

 

 て事で無限列車編が開始……する数時間前って感じですかね?

 

 臨花ちゃん視点だと任務の内容は知りませんし、煉獄さん+真菰ちゃんとブッキングしてる事も知らないので、こういう反応ですね。

 

 

 

 ”炭治郎くんに、禰豆子ちゃんについて訊きたいことがあったが……まあいいか、急を要する事ではない。また会う時に聞こう”

 

 

 ん、なんでしょう?

 

 ぽもはプレイヤーですが臨花ちゃんの思考全てが開示されているわけではないので、何を訊きたいのか、さっぱり検討がつかへんなぁ。

 

 

 次炭治郎きゅんに会ったらイベントが発生するよって事ですかね?

 

 楽しみにしましょう。

 

 

 

 “暫くした後に、クロえもんから指令が渡される……さあ、私も任務に行こう”

 

 

 んにゃぴ、ワンチャン無限列車近くの任務なら臨花ちゃんの秘められた第六感パワーで颯爽と向かえ……ないか。

 

 

 ……おや、このクソ饅頭、そこそこ適当なプレイングをしていますね、これはひどい……投げやりになってやがる。

 

 

 誰かこいつに喝を入れてやれ!いけっ!そこだっ!

 

 

 

 

 “不死川さんと合流する、時刻は夜明け前、最も人が居ない時間……「調査に長けた鬼殺隊士の情報は覚えてるなァ?」……不死川さんにそう尋ねられ、頷いた”

 

 

 

 

 

 

 

 

 “……この宗教団体(・・・・)は怪しい“

 

 

 

 

 

 ん?

 

 

 ん!?

 

 

 

 ”「万世極楽教って名前だったなァ、ここに潜入した女隊士が“消えた”……限り無く黒だ。潜んでるぜ、鬼がなァ」“

 

 

 

 は????????

 

 

 

 ランダムエンカウント!?

 

 

 うっっっっっそだろおまえありえんやろ常識的に考えてよぉ!

 

 

 い、いやまて……戦うと決まった訳じゃない……落ち着け……素数を数えるんだ……

 

 

 

 一、ニ、三、四、五、六、七、八、九、十!(バカ)

 

 

 

 

 ”入信してるのは人だった、なら、内部。もっと深い場所……人を選べて、中に居ても違和感の無い立場つまりーーーーーー教祖、きっとこれだ“

 

 

 

 あぁぁぁぁぁ!!!フラグ完全に踏んでるわこれ!

 

 

 マジかよ、え?戦うの?いやたしかに喝を入れてくれとは言ったけどお前それはお前!ダメだろお前!お前ダメだよダメだって!

 

 

 え、勝てんの?

 

 

 ……いや完勝は流石に出来ねえ、絶対に体の内部か、手足の一、二本はダメになる。

 

 

 それは困る、非常に困る、つか不死川さんに何かがあってもとても困る、かなり困る。

 

 

 

 ”……嫌な予感……確信と言ってもいい、この感覚を外した事はない、恐らくきっと……これは、ここに潜んでいる鬼は“

 

 

 

 ”上弦の鬼だ“

 

 

 

 よし、やめよう(提案)

 

 

 頼む行かないでくれ頼む無理だから本当にお願いしますってやめてよよしてよぽもが何をしたって言うんだ命をなんだと思っている?

 

 

 

 ”クロえもんに合図を出す、この勘が当たった時に備えて。それ以上に、何より、私は……決意を胸に、火を点ける(・・・・・)ーーー行こう、不死川さん“

 

 

 

 万世極楽教での上弦の弐戦はぽもの動画内にはありませんが、動画外で個人的にプレイしている時に一度だけ経験があります。

 

 その時のプレイでは平気で教祖の立場を使って入信者を使いますし、平気で盾にしますし、とにかくやり辛く、また童磨も取り逃がしたら自分の潜伏場所が鬼殺隊に知らされる事を考え、そこそこ本気で戦います。

 

 

 なんなら今回は一度取り逃がしているので、戦うとなったら本気で来る可能性が大です、は?

 

 

 まじかよ……どうすんだよこれ……いや夜明け前だから人少ないって事で人質使われるとかは無さそうだけどさあ、あのさぁ……(クソでか溜息)

 

 

 

 

 ”万世極楽教に入った、入信者に教祖に会いたいと告げると、案内しますと言われ、ついていく……近付く事に、私の感覚が研ぎ澄まされる……いる、ここに。この先に“

 

 

 

 ”寒気立つ、この感覚は知っている、覚えている、忘れもしないーーーーー不死川さんに目線を向ける、意図を汲んでくれた不死川さんが、案内してくれた入信者を手刀で気絶させたほぼ同時“

 

 

 

 ”私は部屋に突入して、迷いなく火縄銃を発砲、放った弾丸は瞬時に衝突音に変わる、鉄と鉄がぶつかる音、奇襲に対してのこの反応速度、反射神経“

 

 

 

 ァァァァァ!!!!!

 

 

 クソが!!!

 

 

 

 

 ”「やぁやぁ、また会ったね、臨花殿(・・・)!」……上弦の弐との戦闘が幕を上げた“

 

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 

 

 ……上弦の弐!あの時の……!なるほどなァ!

 

 

 きな臭ェとは思ったが上弦が潜んでるとは思わなかったが、それなら納得だ、消えた女隊士の階級は“甲”、俺や臨花より一年早く隊士になった経験もある鬼殺隊士。

 

 早々やられねぇ奴なのは知ってた、十二鬼月か、或いはそれに近い鬼との戦いで死んだってのは推察してたが、そうか、コイツかーーー!

 

 

 

「また踊ろうよ!臨花殿!」

 

 

 ”消えて無くなれ……!“

 

 

 

 臨花の日輪刀と、上弦の弐の対の鉄扇が相対する。

 

 

 初手から全力、全速で動き刃を振るう上弦の弐はその動きにさも当然の様について行く。

 

 一眼見て気付く、あの鬼ーーー動きが違う、あの時、俺と粂野、真菰、臨花、冨岡とで共闘した時とは、明らかに。

 

 

 本気だってか?だが臨花は押されてねえ、上手く受け流してる、攻めている、肺を安易に破壊出来る冷気も吸ってねェ。

 

 上弦の弐は防戦一方だ、それもその筈だ、臨花の刃は以前戦った時より目に見えて違う、目で見える情報が、あの鬼より多い。

 

 

 

 ーーーーーー勝機はある。

 

 

 何よりあいつ一人に戦わせるかよ、確かに臨花は強くなった、劇的に。

 

 だがそれは俺が弱えって理由にならねェ……!あの頃より俺は、更に先に進んでんだよ、クソ鬼共がよォ!

 

 

 

「風の呼吸ーーー壱ノ型 塵旋風(じんせんぷう)・削ぎ!」

 

 

 

 臨花が距離を取った瞬間を狙って両手で刀を握り、俺が出せる全速力で上弦の弐に向かって刀を振るう、俺の攻撃に気付いた上弦の弐が俺の刀を防ごうとーーーーする前に腕毎斬り落とす。

 

 遅え、だがこれは誘いだ、冷静に引く、と同時に臨花の投げ刀が上弦の弐に向かうが、全て扇で弾いた後に、上弦の弐は笑った。

 

 

「凄いなぁ!臨花殿は勿論、そこの風の呼吸使いの柱も、肝が冷えるって言うのかな、遊んでられないや」

 

 

 ”……“

 

 

「実は今日、来るんじゃ無いかなって思ったんだよね、ほら、今日は特に人の少ない日だしさ、それにこの前鬼殺隊の女の子が潜入してたのは知ってたし」

 

 

「はッ、なら黙って頸斬られて死ねや、鬼」

 

 

「えー?嫌だなあ、痛いし。でも本気でやらないと死ぬかもだし、この前とは違って様子見は無しで行こうか、偶には!」

 

 

 芝居めいた口調で、動きで、上弦の弐は鉄扇を振るった。

 

 ……!

 

 こいつーーーッ!

 

 

 

 血鬼術 結晶ノ御子

 

 

 

 六体(・・)の氷の人形が上弦の弐の血鬼術から形成される。

 

 覚えている、こいつとは戦った、本体と同じ戦闘力を持った自立型の人形。

 

 

 ーーーーッ六体も出せるのか、熟ムカつく野郎だクソが!

 

 

 俺と臨花に向かってくる氷人形に刀を構えるーーー瞬間。

 

 

 ”……全集中“

 

 

 臨花の動きが”変わる“

 

 

 思わず、横から見えた横顔には陽の光の様な痣(・・・・・・・)が浮かび上がっていた。

 

 

 俺はこいつの全力を知っている、だが“今の”こいつの全力、本気は知らねえ。

 

 元だがなんだか知らねえが、あの戦いの後に帰ってきたこいつを見て、あの時、柱合会議で鬼の入った箱に俺が反応できねえ程の速さで掻っ攫った時、あの件の数日後に本気の稽古(戦い)を臨花とした時。

 

 

 一歩、俺とは、俺とは、俺ら(・・)とは違う次元に行ったのだと、漠然と思っちまった。

 

 

 だから瞬時に視界で得た情報に驚きはしたものの、それで俺の足が止まる事はなかった。寧ろ逆に、俺は自分の役割をこの一瞬で理解した。

 

 

 

 

 ”煌の呼吸 三の型・() 星返し(・・)破天御剣(はてんみつるぎ)

 

 

 

 

 煌びやかな流星が降り堕ちる。

 

 

 迫り来る六体の氷人形がほぼ同時に上半身と下半身が分かれる程の、強烈且つ強大な横薙ぎ。

 

 

 

 煌めき共に動いた臨花は、たった一瞬で六体の氷人形を破壊した。

 

 

 

「うっわ〜……一撃?ーーーーっわぁ!」

 

 

「陸ノ型 黒風烟嵐(こくふうえんらん)ッッ!」

 

 

 臨花と変わる様にして瞬時に上弦の弐に接近し、下から上に弧を描くように刀を振り上げて斬る。

 

 頸を捉えた一撃はだが、後少しの所で鉄扇によって受け止められる。

 

 これで決まるとは思ってねェ、すぐ様刀を引いて斬る。

 

 

「あぶーーー」

 

 上、斜め、横。縦横無尽に刀を動かす。

 

「ちょ、まってまって!」

 

 このまま押し切るーーーーッ!

 

 

 

「やばっ」

 

 

 

 

 捉えた、明確な隙。

 

 

 

 

 

 瞬間、全身か寒気立った、第六感が警報を鳴らした。

 

 

 覚えのある感覚。

 

 

 頭で考えるより先に全速力で後ろに跳んだ。

 

 

 

 ーーーーーークソが。

 

 

 あの時より遥かに俺は強くなった、だが、それ以上に、この上弦の弐……ッ!

 

 

 

 底が見えねえ……!

 

 

 

「ふぅ、危ない危ない」

 

 

 

 血鬼術 霧氷・睡蓮菩薩

 

 

 

 巨大な氷の仏像の上に、胡座を掻くようにそいつは座りながら、欠片も思ってねェような声で、そう言った。

 

 

 

「苛々するぜェ……ッ臨花ァ!無事かァオイ!」

 

 

 “平気……さっきの(参の型改)であの仏像を壊す、暫く反動で動けないから、後は任せるよ、不死川さん”

 

 

 

 反動で動けねえってのは先に言えや!だがまぁ上々!次は逃さねぇ……!

 

 

 だがそいつは、刀を構え直す俺と臨花を観察しながら、気持ち悪ィ笑い顔をしやがりながら、空を見上げた。

 

 

「もうすぐ日が昇っちゃうなあ、あーあ、もっと早く来てくれれば良かったのになあ、もう終わりかあ」

 

 

 

 このクズがーーーッ!逃走しようとしてる、クソが、入信者を巻き込まない様に夜明け前の時間に突入したのは失策だったか……?!

 

 

「また会おうねぇ、臨花殿、ああそれから君もね!」

 

 

「逃すかよォイ!」

 

 

 即座に飛びかかって斬りかかるがそれよりも早く、忌々しい事にソイツは飛び退いて、闇に消えた。

 

 

 ーーーーーッくそ、逃した。

 

 

 まだ足りねえ、力が、足りねえ……ッ!

 

 

「くそ……」

 

 

 ……違和感。

 

 

 おかしい、臨花なら俺より先に飛び掛かれる筈だ、速さに関しては、悲鳴嶼さんよりも速かった、未だに油断も慢心もあるあの上弦の弐を態々逃す理由もねえ。

 

 

 

「おい臨花ァ!なんで追わねぇーーーー、んだ、おい」

 

 

 

 ……ッ!

 

 

 

 振り向くと、口から血を吐き出した臨花の姿を映った。

 

 

 吸ったのか(・・・・・)、まさか。

 

 

 何時ーーーいや、あの時以外ありえねえ、六体の氷人形を破壊する時以外無ェ、臨花がヘマをするとは思えねェ、なら何故。

 

 

「テメェ、無理したな、あの瞬間」

 

 

 ”ゲホッーーーっふぅーーーッ、大丈夫、これぐらい呼吸で治せる“

 

 

「そうじゃ無え、なあおい、無理してんじゃねえ、何時からテメェはそんなに偉くなりやがったァ?氷人形ぐらい俺でも壊せらァ!」

 

 

 ”六体は無理だよ“

 

 

「アァ!?テメェに出来る事が俺に出来ねェってか?!んな訳ネェだろが!毒吸うぐれェなら俺が半数壊してテメェが半数壊せや良かっただろが!」

 

 

 ”……そうだね、うん、ごめんなさい、不死川さん“

 

 

 

 

 ……苛々するぜ、その目。

 

 

 その目だ臨花、いつから……いや、あの日からだ、理由も察せる、だからこそ気に食わねえ。

 

 

 ……そうさせる、俺自身の力の弱さが尚更苛々する。

 

 

 

「無事かよ、身体」

 

 

 ”うん、透き通る世界で自分の体は理解してる、完治できるよ”

 

 

「もう無理すんな、良いか」

 

 

 ”……うん“

 

 

 

 

 日が昇る。

 

 

 ……クソ、まだ足りねえ、全然足りねえ、更に俺は強くならなくちゃならねえ。

 

 

 次は逃さねえ、必ずだ……上弦の弐……ッ!

 

 

 

 

 

 ”……ん、不死川さん、鎹鴉が来てる“

 

 

 

「あ?なんだ?知らせか?何のーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は遡り、同日。

 

 

 

 こことは別の戦場にて、もう一つの戦い(無限列車編)が幕を上げていた。

 




感想評価感謝感激雛あられ!誤字報告助かるぞ〜コレ!ここすきも……ほな!

て事で無限列車編に突入しますがまだ書ききれてないので書き終えたら投稿します。
まあクリスマスには間に合うでしょ(多分)


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無限列車リプレイ『真菰』

無限列車が始まるーーー


 

 目を開ける。

 

 

 

「起きた?」

 

 

 聞こえた声に振り向くと、そこには私の親友、誰よりも大切で、守りたい人ーーーーーー戌亥臨花が、床に座りながら、私に声を掛けた。

 

 

「おはよう、真菰」

 

 

 

 ……ああ。

 

 

 

 

「おはよう、臨花」

 

 

 

 

 ーーーーーーーこれは夢なんだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーでね、それで……真菰?」

 

 

「……あ、うん、ごめん、何だっけ」

 

 

「だからーーー」

 

 

 

 ……夢なのは確かだ。

 

 

 だってそうじゃなかったら私の左手は銀色(・・)の筈だから。

 

 だからこれは夢、現実の私は多分寝ている。

 

 

 ……少し思い返してみよう。

 

 

 

 煉獄くんと無限列車に向かって、乗車した、その前に何度か鬼を倒して、お弁当を頂いたのも覚えてる。

 

 そのお弁当を全部買って、とんでもない量を食べる煉獄くんも覚えている、うまい!うまい!って言いながら美味しそうに食べるから釣られて笑ってしまった。

 

 

 彼は人を元気にさせる、良い人だ、それに多分、柱の中で……冨岡さんと不死川さんを除けば、彼が最も臨花に近い実力を持っている。

 

 無一郎くんも呼吸の練度と技術なら十分臨花に近いけど、まだ経験が足りない。その点煉獄くんは経験も高い。

 

 私よりもきっと強くなれる、いや……もしかしたらもう並ばれてるかもしれない。

 

 ああでも確かに、富岡さんの言いたい事が少しだけ分かった気がした、私は冨岡さん程、暗い思考を常にしてる訳じゃないけど、それでも考える時はあるから。

 

 

 でもそれはそれ、私は割り切れてるから、置いておく事が出来る。煉獄くんとの共同任務は初だけど、合わせられる。

 

 そんな風に考えていたら、炭治郎と、それから善逸君と伊之助くんも無限列車に居たから驚いた。

 

 

 柱二人居ても隊士をこの任務に向かわせた采配はきっとお館様の判断だ、だから多分、お館様はこの任務が『十二鬼月』の案件だと睨んでるって事が分かった。

 

 

 炭治郎一人なら厳しいかもしれない、でも三人なら……うん、下弦の鬼は倒せると思う、彼らは凄い、善逸くんは多分、耳が良いし、伊之助くんは感覚が鋭いと思う。

 

 

 炭治郎は私の育手、鱗滝さんと同じく鼻が良い、鱗滝さんがいうには、炭治郎の方が鼻が良いらしい、人が思ってる感情もわかるもんね、凄いよ。

 

 

 私はそういうのはないから、なおさらそう思う。

 

 

 それで、そうだ。

 

 それからだ。

 

 

 ……あの瞬間か?

 

 

 切符を切った時、急に視界が暗くなった気がする。

 

 急に眠くなる事なんてあり得ない、恐らく血鬼術。

 

 

 ならこの夢は、血鬼術で見せている幻のようなものか。

 

 

 

 人の心に土足で踏み入れる、最低で……残酷な血鬼術。

 

 

 

「……真菰?」

 

 

「……ああ、でも」

 

 

 

 ……それでも、頭で理解出来ていても、この夢は甘い。

 

 こんな日常がいつまでも続くのなら、ああ、それは確かに、私が望むモノなのかもしれない。

 

 

 鬼の事だ、幸せな夢を見せた後に、酷い夢を見せて、精神の隙を突くんだろう。

 

 この手の血鬼術は初めてじゃない、一度、過去に受けた事がある、夢ではなかったが精神に揺さぶりをかける血鬼術だった、その時よりもこの夢の血鬼術は強い。

 

 きっかけ一つで夢に落とす、目覚め方がわからない以上、どう抜け出すかも模索しづらい。

 

 

 十二鬼月だ。

 

 

 上弦?下弦?……どちらにせよ、この血鬼術を使う鬼は醜悪だ。

 

 

 

「……臨花」

 

 

「……?」

 

 

「臨花に会えて良かった、あの時助けてくれて、ありがとうね」

 

 

「……むう」

 

 

 少し気恥ずかしそうに目を逸らせる臨花、夢ながらよく出来てる、私の記憶から作っているのだとしたら、まぁそれはそうかと思うが。

 

 

 ……ただ、静かに二人で暮らしたい。

 

 

 

 それが私の思い描く、幸せな夢の定義だと言うのだろうか、ああ、まあ、間違ってない。

 

 臨花だけじゃない、不死川くんや冨岡さん、他の柱の人達、蝶屋敷の民、他の鬼殺隊士、刀鍛冶の里の人達。

 

 皆と、争いのない……鬼の居ない世界で、暮らしたい。

 

 

 ……炭治郎達も回復出来たし、この任務が終わったら、お館様が手配してくれた一軒家で、家が燃やされる前の生活に戻ろうって思ったっけ。

 

 

 

「臨花は、さ。もし、私が……このまま、ずっとここに居たいって言ったら、どう言うかな」

 

 

「……?どういう意味?」

 

 

「そのまんまだよ」

 

 

 臨花は優しいから、私が諦める(戦わない)事を選んでも、許してくれるのかな。

 

 臨花の事だから、きっとそうなっても、私の想いを背負ってくれて、柱としての……ううん、鬼を狩る者としての、責務を、責任を負うのかも。

 

 片手が無くなった時、思わない訳じゃなかった。

 

 上弦の圧倒的な暴力に怖気なかったかと言われると、そうとは言えなかった、義手も直ぐに馴染んだ訳じゃない、絡繰仕掛けだったから、尚更。

 

 

 でも私はこの道を続ける事を選んだ、誰かに強制された訳じゃない、私自身の判断で、鬼殺隊を続ける事にした。

 

 

 理由は……たくさんある。

 

 

 でも決定的な理由は、あの時、臨花が上弦の弐と戦って、最後の最後で負けそうになった時に、臨花の()を垣間見た時。

 

 

 私の心が死んでも守る事を決意させたからだと思う。

 

 臨花は優しい、だけど私には厳しい。

 

 

 これは……少し、私の希望も混ざってるけど、臨花が他の人より少しだけ、私に厳しいのは。

 

 

 臨花も私の事を、大事に思ってくれているからだと、思う。

 

 

 

 ……だから、きっとこう言う。

 

 

 

 ”駄目、起きて“

 

 

 そう、言って、私を立たせてくれる。

 

 だって私は、鬼殺隊の柱だから、柱としての責務を全うしないといけないから。

 

 

 ……もし。

 

 ただの真菰なら、ただの臨花なら、どうかな。

 

 

 

 でも、そうなら、そうだったら、私達は出会っていたのかな。

 

 

 

 

「……真菰、辛い事、あったの?」

 

 

 

 

「ーーーそう、だね……辛い事、ばっかだよ、尊敬してた凄い人も、お姉ちゃんみたいな人も、切磋琢磨してた同期も、同じ育手から教えを受けた人達も……もう、居ない」

 

 

 私が救えなかった人達、間に合わなかった人達ーーー沢山だよ、嫌なんだよ、辛い事だらけな事なんて、あっちゃいけない。

 

 楽しみながら、幸せになりたいだけなんだ、私だけじゃない、皆そうなんだ。

 

 

 

「……そっか」

 

 

「でも……だから、私達のような目に遭わないように、守らないといけない、他の人達を、何より、この悲劇を終わらせたい」

 

 

「……そっか」

 

 

 

 刃を振り下ろす誰かに、私は、私達は(鬼殺隊)ならないといけない、それが私の選んだ道だから、それが臨花の選んだ道だから。

 

 

 だからもう、幸せな夢は終わり。

 

 

 

 私は幸せな現実(未来)に向けて、足を進めたいから。

 

 

 

「行くね、臨花」

 

 

「……そっ、か」

 

 

 

 多分この血鬼術は夢から覚めれば、現実に戻れる。

 

 

 夢から覚める、この夢を終わらせる、どうすれば良いかは……何となくわかる、経験と勘から、こうすれば良いんだろうなっていうのが分かる。

 

 ……直ぐに出来なかったのは、何だかんだやっぱり、この夢を手放したくないから何だと思う。

 

 

「寂しいな、もっと話したいよ、平和な場所で、ゆっくり話したい、遊びたいな」

 

「……そうだね」

 

 

「出来るかな?向こうでも」

 

 

「出来るよ、きっと」

 

 

 

 ……ああ。

 

 夢の中でも臨花は私の味方でいてくれる。

 

 でも、それはそうなんだ、臨花は私の敵にならないし、私は臨花の敵にならない、これが血鬼術で作られた舞台であっても、都合の良い、操作された夢を見せる血鬼術だとしても。

 

 

 私の精神の核は臨花だから、絶対に変わらない。

 

 

 

「……気、楽になった?」

 

 

「少しは、うん……こうして普通に話す機会は、最近は少ないからね」

 

 

「なら、良かった」

 

 

 

 そう微笑む臨花は、現実での臨花と全く変わらないーーー私が好きな、表情だ。

 

 

 いつの間にか、鬼殺隊の服装に、白群色と、薄桜色の小紋羽織に戻っていた。

 

 左手も銀色に変わっている、もう見慣れた絡繰義手。

 

 

 

またね(・・・)、臨花」

 

 

さよなら(・・・・)、真菰」

 

 

 

 

 私は別れを告げて、家の外に出て。

 

 

 右手に持った日輪刀で自らの頸を斬り落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーっ!……戻っ……た!」

 

 

 

 周囲を見渡す、周囲に居るのは……んん?これは。

 

 

 あれ、私が最後に起きた?

 

 

 ……これは、中々面目無いなあ。

 

 

「……状況確認、先ずはーーー!」

 

 

 

 音のする方へ列車を移動する、途中襲ってくる触手のようなものを斬り落とし、寝ている乗客に襲い掛かる触手も斬る。

 

 これも血鬼術?いや、これは……。

 

 

「ーーー煉獄くん!」

 

 

「む!真菰!おはよう!」

 

 

「うんおはよう、ってそうじゃないよ!状況!」

 

 

「竈門少年と猪面の少年は本体を倒しに!黄色の少年と竈門妹は一車両を任せてる!」

 

 

 乗客に襲い掛かる触手を煉獄くんは斬り落としながら端的にまず言うべき事を告げてくれた。

 

 

 成る程。

 

 

 瞬時に考える、私がやるべき事、すべき動き、どうすればいいか、何をすれば良いか。

 

 こういう時、判断を決める時、まず臨花ならどうするか考える、臨花なら先に本体を倒しに行くだろうか、なら私ならどうするか。

 

 

「煉獄くん!手伝うよ!」

 

 

「む、だがしかし……」

 

 

「陽が昇る最後まで何が起きるかわからない!何か起きた時に煉獄くんの体力は少しでもあった方が良い、私もそう……炭治郎達なら大丈夫、きっとやってくれる」

 

 

「ーーーわかった!!ならば半分程任せる!」

 

「楽勝だよ……!」

 

 

 車両を移動するーーーこの触手、血鬼術にしては妙だ、そもそも血鬼術が理外の外にある術だが、それでもどこかこれは異質、鬼の異形化した何かだと言われても納得する。

 

 そう、例えばあの時の、手鬼のような。

 

 

 

「……いや、そうか、取り込んだな、この列車を」

 

 

 列車と一体化して中に入った乗客を喰う……周到な計画、ただそれにしては触手そのものは弱い、上弦の鬼とは思えない、ならばやはり下弦の鬼。

 

 

 

 ……列車と一体化して感覚を共有していると仮定するなら。

 

 

 

「スゥゥゥ……」

 

 

 

 雪のように、津々と。

 

 

 静かに、吸って。

 

 吹雪の様に、吐く。

 

 

 

 

 ……雪の呼吸。

 

 

「肆の型 白染(しらぞめ)冰雪(ひょうせつ)!」

 

 

 

 飛翔、空から円を描く様に刀を振るって、乗客を巻き込まない様にしつつ全方位に剣戟を降り注ぐ。

 

 

 私の雪の呼吸は斬った鬼の体の動きを鈍らせる効果があるらしく、肩から雪が積もっていく様に、徐々に徐々に重りをつける。

 

 私が炭治郎と伊之助くんに出来る支援はこれぐらいしかここからだと出来ない、効果もあるかわからないけど……!

 

 

 暫くした後に、大きく揺れた。

 

 

 

「この揺れーーーやったんだね炭治郎!成長したね……っと、喜んでいる場合じゃない」

 

 

 この汽車はもう崩れる、このままだと乗客が危ない。

 

 ……救ってみせる、誰も死なせない、私だけじゃない、煉獄くんだっているんだ、出来る、出来る筈。

 

 

 そうだよね……臨花……!

 

 

 

 

「ーーーーッ!」

 

 

 

 崩れ落ちる、その瞬間に疾る、駆け出すーーー地面に落ちる前に乗客を抱えて最低限の怪我に済ませて、地面に寝かせる。

 

 それを何度も、何度も繰り返してーーーっこれで最後だ。

 

 

 ……って、あれは?

 

 

 

「善逸くん!……ん?寝てる?あれ?まだ血鬼術掛かってる?」

 

 

 禰豆子ちゃんもいる……大きな怪我はない、なら安心だ、鬼は炭治郎達が討伐してくれたはず、この二人は大丈夫。

 

 

「禰豆子ちゃん、私は炭治郎達を探しに行くから、ここに居てね」

 

「ん」

 

 

 禰豆子ちゃんは私の顔を見て頷いてくれた、よしーーーこれで終わってくれれば良いけど。

 

 

 ……夜が明けない限り油断は出来ない、いつだって鬼は何処にでも潜んでる、全員無事に帰るまで鬼殺は終わらない。

 

 周囲を探る、ここからそう遠くは離れていない筈、炭治郎達が心配だ……伊之助くんも、下弦とはいえ十二鬼月、浅くはない怪我を負っている筈。

 

 

 煉獄くんは大丈夫だろう、最優先は炭治郎達の発見。

 

 

 

「……居た、煉獄くんも一緒だ」

 

 

 倒れている炭治郎に煉獄くんが何かを喋っている、ここからじゃ聞き取れないな……でも良かった、死んでない。

 

 炭治郎達なら大丈夫だと思ってたけど、それでも心配はしてたから、ほっとした。

 

 

 二人に駆け寄ろうとして。

 

 

 経験と勘から、何か大きな、何かが近づいて来るのを感じ取った。

 

 

 

 

「ーーーッ!」

 

 

 

 

 空からナニかが落ちて、大きな衝突音。

 

 

 煙が晴れてそこに居たのは、死人の様な肌の色に紅梅色の短髪。

 

 

 右目に「上弦」、左目に「参」の文字。

 

 

 

 ーーーーーー上弦の参……ッ!?

 

 

 どうして今ここに、いやそれより。

 

 

 

 駆け出すと同時に、上弦の参が炭治郎に向かって拳を振り下ろすーーーより前に、煉獄くんの炎の呼吸が、振るわれた拳を斬り落とす。

 

 上弦の参が距離を取ったと同時に、私は炭治郎の隣に辿り着いた。

 

 

「炭治郎、体は……いや、動かない方が良い、このまま待機、良いね」

 

 

 私の言葉に、悔しそうな顔をして炭治郎は頷いた……わかるよ、助太刀したいよね、だけど今の炭治郎じゃ、助太刀も出来ない。

 

 大丈夫、煉獄くんは死なせない、炭治郎も殺させない、私も死なない。

 

 あの一瞬で既に上弦の参の腕は回復している、恐るべき回復速度、あの時戦った上弦の弐とも勝るとも劣らない。

 

 見た所純粋な武道家の印象を覚える、血鬼術は不明、あの反応速度、動き一つ一つが地面を抉る程の歩法。

 

 

 冷や汗が流れた。

 

 

「スゥゥゥ……」

 

 

 呼吸を整える。

 

 

 数年ぶりの死地。

 

 

 訪れた窮地に、私は。

 

 

 

 

 

 

 心に火を灯した(・・・・・)




次回 上弦の参 猗窩座戦 (明日か明後日出す)


感想めちゃくちゃきてて嬉しかったぞ〜これ!ほな評価もよろしくオナシェス!誤字報告ありがとうナス〜ここすきも、ほな!


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上弦戦 上弦の参 『猗窩座』前編

今までで一番難産だったわ……ほな続きです。


 

 凄まじい鬼気、圧迫感。

 

 最終選別から柱に至るまでの全ての鬼との戦闘の中でも感じたことのない気迫、恐ろしいまでの死の匂い、下弦の弐と戦った時のような切迫とした空気。

 

 

 

 ーーーーーー死地。

 

 

 

 煉獄杏寿郎は上弦の参を見て、己がこれまで戦ってきた中で確実に頂点に位置する者だと理解した。

 

 

 これが上弦、十二鬼月の上位に立つ鬼。

 

 

 

「何故手負いの者から狙うのか、理解できない」

 

「話の邪魔になると思った、俺とお前の」

 

「君と俺が何の話をする?初対面だが俺は既に君のことが嫌いだ」

 

「そうか、俺も弱い人間が大嫌いだ、弱者を見ると虫唾が走る」

 

 

 煉獄と上弦の参が会話を交わす最中、真菰は静かに観察した。

 

 二度目の上弦との遭遇、威圧感、強者特有の雰囲気、上弦の弐と違うところといえば、あの空虚で無機質な人形の様な表情では無い事だろうか。

 

 

 

「お前も鬼にならないか?」

 

「ならない」

 

 

「見ればわかる、お前の強さ、柱だな?その闘気……至高の領域に近い」

 

 

 

 ……?

 

 

 真菰の研ぎ澄まされ、優れた観察眼が何かに気付く。

 

 だからどうしたと言われる程の小さな何か、だがそれ以上その事に思考を進める事は無かった。

 

 次に上弦の参の言った言葉が耳に入ったからだ。

 

 

「杏寿郎、なぜお前が至高の領域に踏み入れないのか教えてやろう、人だからだ(・・・・・・)、老いるからだ、死ぬからだ、鬼になろう杏寿郎、そうすればーーー」

 

 

 

「あなたの言っている事は間違っている」

 

 

 

 上弦の参が口を閉じた。

 

 

 

「人は想いの力で何処までも強くなれる、生きる事を諦めたあなた達とは違う、今を生きる人間が、鬼より強い?強くなれない?ふざけるな……炭治郎はこれからもっと強くなる、炭治郎だけじゃない、人の心を捨てたあなた達とは違う」

 

 

「……弱者が何を語ろうとただの戯言だ、女」

 

 

「心を捨てた人の言葉は何も響かない、響けない、そんな言葉で煉獄くんが、私達が首を振るはずがない」

 

 

 

 確信を持って言う真菰の姿に猗窩座の“ナニカ”が刺激された。

 

 

 

 ……不愉快だ。

 

 

 俺と杏寿郎の問答に邪魔をしただけでなく、暗に俺が弱いと?ふざけるなよ、無限の時間を生きれる様になり、何十何百と修練を研ぎ澄ました上弦の鬼が、腕も足も再生できない人間よりも弱いだと?

 

 

 

「……何度でも言おう、君と俺とは価値基準が違う、俺は如何なる理由があっても鬼にならない」

 

 

「そうか」

 

 

 ……それならそれでも良い、あの女の発言で強者との遭遇で浮き足立った気持ちも少し冷めた。

 

 

 

 術式展開・破壊殺 羅針

 

 

 

 地面に雪の結晶のような術式が展開される。

 

 

「鬼にならないなら殺す」

 

 

 一瞬の内に距離を詰める上弦の参とほぼ同時に煉獄と真菰は呼吸を繰り出して迎え撃った。

 

 

 炭治郎は何とか自分も加勢できる機会は無いかと、瞬きすら忘れて食い入る様にその瞬間を目で追おうとした。

 

 

 目で追おうとして、理解する。

 

 

 ーーーー目で、追えない!

 

 何が起きてるか何もわからない!さっきまで下弦の壱と、伊之助と共闘して戦った戦闘なんて、今目の前で行われる戦闘に比べればまるで子供と大人だ!

 

 

 次元が違う、これが十二鬼月の上弦。これが鬼殺隊の柱……!

 

 

 

「今まで殺してきた柱たちに炎はいなかったな!そして俺の誘いに頷くものもいなかった!」

 

 

 空を飛翔し体を捩る、煉獄は冷静に観察して次にどの攻撃が来るか警戒した。

 

 

 猗窩座は言葉を続けながら虚空で拳を打ち空砲を煉獄にぶつけようとしてーーー瞬時に察知(・・)した気配、殺気の方向に目を向ける。

 

 

 真菰は上弦の参の視界外から地面を蹴り出していた、真菰独特の旋律は雪の呼吸法も相まって相対する者からの存在感を消す。

 

 

 それは猗窩座の破壊殺ーーー血鬼術にも有効だった、いや、だからこそと言うべきか。

 

 

 ーーーー何故気づかなかった!この女ッ!

 

 

 

 

 鬼殺隊、延いては柱の中でも煉獄杏寿郎は”強い“部類だ。

 

 そもそも柱で弱い者など誰一人居ないという大前提はあるが、それでも経験や才能によって、優劣は生まれる。

 

 中でも歴史ある炎柱、独学で炎の呼吸を習得し、確かな経験と共に十二鬼月ーーー当時の下弦の弐を討伐し、柱になった煉獄杏寿郎は、その裏付けされた確かな実力がある。

 

 

 だが。

 

 

 それは上弦と相対(童磨との死闘)した者達を除けばだ。

 

 

 両足を無くし、自らの力では動けなくなってしまった当時の風柱候補であり、今の鬼殺隊全体の隊士の育成を手掛けている粂野匡近は、足を失ったものの刀を持った正面戦闘で一般隊士に打ち負かされた事は無い。

 

 

 ……突出して爆発的な速さで成長を遂げた煌柱、そもそも基礎技術、技量が高く安定性があり確かな経験を積んだ水柱や風柱。

 

 

 真菰は鬼殺隊の中で有名な隊士の一人だが煌柱が八ヶ月間の休眠期間以外で目立って何かをした事は無い。

 

 

 必然、真菰の実力を知る者は少なかった。

 

 

 

 過去、風柱と本気の戦い、見る者が見れば殺し合いとそう変わらない刀と呼吸の応酬。

 

 半日以上の戦闘の末に決着が付かないという事は。

 

 

 

 

 ーーーーー杏寿郎に並ぶ、或いは、それ以上の闘気……ッ!

 

 

 

 

 それはつまり風柱、不死川実弥と「同等」の実力を持っている事に他ならないのだ。

 

 

 

「ーーーースゥゥゥ……!」

 

 

 

 雪の呼吸独特の吐息と共に上弦の参に刃が振るわれる、間一髪反応した拳による空撃は、だが真菰の体を捕捉しない。

 

 生半可に放たれた破壊殺・空式では真菰の体を捉えるよりも先に狙った様に真菰の刀が振るわれ衝撃波を掻き消すからだ。

 

 人である以上滑空は長く続かない、だが真菰の猛攻がこれで終わらない。

 

 

 銀色の左手、絡繰仕掛けの義手に装載された鉄の糸束が上弦の参の腕に向かって絡まる、引き千切ろうと力の限り腕を振るった猗窩座はだがしかし。

 

 

「なーーーッ!」

 

 

 日輪刀と同じ素材、日の光を沢山浴びた鉄は猗窩座の腕を複雑に細切りにする事に成功した。

 

 

 そのまま地面に着地し距離を取って煉獄の側まで移動した真菰、腕が破壊された事からか、怒りの形相で直ぐに腕を再生させて上弦の参は苛立ちを隠す事なく、声を荒げた。

 

 

「よくもやってくれたな女……ッ!卑怯者が!」

 

 

「卑怯?夜でしか外に出る事の出来ない奴が良く言えるね!」

 

 

 

 売り言葉に買い言葉、戦闘に対する姿勢。

 

 火と油の様に真菰と上弦の参、猗窩座は相性が悪かった。

 

 これまで女は殺さないようにしていた猗窩座は初めて苛立ちを感じたまま、あの様に卑怯な手を使う女を「殺す」事を視野に入れた。

 

 

 

 

「真菰!素直に敬意を表する!」

 

「ありがとう!それより煉獄くん、何か策ある?」

 

「うむ!このまま攻め続けよう!」

 

「無いってことね!」

 

 

 

 

 ーーーーーー苦笑も出来ないなぁ……。

 

 

 

 真菰は冷や汗が流れるのを感じた。

 

 

 もしあの衝撃波の様な攻撃が一回でも直に当たれば確実に人体の一つや二つ、簡単に破壊されるだろうと真菰は刀で受けた衝撃で感じた。

 

 もう既に腕が少しだけ痺れている、短期戦(夜明け前)で良かった、この鬼相手に長期戦は無理だ。

 

 拳一つ一つが凶器、恐らく足技もある、全身から放たれる武芸者としての資質は本物。

 

 

 強い、純粋な破壊力で言えばこの鬼は上弦の弐以上か。

 

 

 数秒にも満たない攻防戦でここまでーーー夜明け前だと云うのに無限に夜の時間が続いているようだ、何より今ので確実に一つだけ、あの鬼に通用しにくい行動が分かった。

 

 

 奇襲、強襲、不意をついた行動全てがあの鬼に悟られる!直前まで私の接近に気付いてなかったというのにあの反応速度。

 

 何かある、上弦の弐との戦闘で気付かなければ吸っていたかも知れなかった、目に見えない極小の毒の様なモノが。

 

 でもその何かがわからない、この一瞬で見極められなかった、私でなく臨花だったなら気付いていたかもだけど、ここに臨花は居ない。

 

 煉獄くんは強い人だけど上弦との戦闘経験はない、私がしっかりしないと。

 

 

 あの違和感を攻略しない限り勝利を掴む事は不可能。

 

 出来るか?私に。

 

 

 ……出来るか出来ないかじゃない、やるんだ。

 

 そうやって今まで困難を、苦難を斬り開いてきたんだ……!

 

 

「煉獄くん、合わせよう。二人掛りでならあの鬼の血鬼術の正体が掴める、きっと」

 

 

「信じるともーーー!」

 

 

 

 仕切り直し。

 

 

 煉獄と真菰がほぼ同時に上弦の参に向かって肉薄したのに対し、待ち構える様に猗窩座は構える。

 

 打って変わって先程と違い上弦の参に戦闘を楽しむような笑みは無い。

 

 

 これが煉獄一人との戦闘ならば猗窩座は心から愉しみ、時間の感覚を忘れる(・・・・・・・・・)程に没頭していただろう。

 

 だがその煉獄よりもやもすればな柱の女がいる事により、返って猗窩座は冷静さを取り戻した。

 

 夜明け前、日が昇る時間が刻一刻と迫っている、それは如何に十二鬼月であろうと抗えるはずの無い“死”。

 

 鬼の始祖であり、生きる事に固執した圧倒的な生命力の持ち主であってもそれは未だに抗えないのだから、日が昇る前に決着を付けなければならない。

 

 

 だからと言って柱の一人二人、それどころか柱でも無い弱者(隊士)を見逃しておめおめと夜に紛れるなどあってはならない、自身の矜持がそれを許さない。

 

 無惨様もその結果は納得しなさらないだろう、元上弦のあの女が死んでからあの方の苛烈さは留まることを知らない……いや、本来の在り方に戻っただけだろうか。

 

 それは今は良い。

 

 

 残念だがこうなった以上、杏寿郎は諦める他ない。

 

 

 上弦の参、猗窩座が遊ぶ事をやめた瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 肉薄した二人に対して上弦参は無数の攻撃を前方に繰り出す。

 

 

「破壊殺 乱式!」

 

 

「炎の呼吸 伍の型 炎虎!」

 

 

 迎え撃つは烈火の虎を生み出すように刀を大きく振るい、咬み付くかのように斬りかかる煉獄の技。

 

 煉獄の鍛え抜かれた剣筋、その呼吸は破壊的な無数の攻撃を完全に防ぐ、猗窩座はその高い練度に思わず感服の意を告げようとして。

 

 正面から真っ向に向かってくる「闘気」を感じ取る、杏寿郎とは違う闘気、次の攻撃が本命か。

 

 

 

「雪の呼吸 伍の型 虎落(もがり)雪笛(ゆきぶえ)!」

 

 

 

 ヒュゥゥゥと冬の烈風を思わせるような轟音が響く様な音と共に刀を突き立てて放たれる突き技。

 

 頸を狙った一撃、真菰の出せる瞬間最高速度を誇る神速の攻撃に対して事前に攻撃が来ると感知していても猗窩座は迫り来る刀に対し間一髪で避ける他無かった。

 

 

 偶然にも女の目が合う。

 

 

 翡翠色の瞳、似ても似つかない、なのに何故既視感を覚えるのか。

 

 

 ……似ても似つかない?

 

 

 何とだ?

 

 

 

「ーーーーーッ!」

 

 

 迫り来る刃を見て瞬時に思考を閉ざし応対する、この呼吸(・・・・)は初めてだが成る程、水の呼吸使いの動きに似ている、ならば水の派生か!

 

 

「破壊殺 砕式 万葉閃柳!」

 

 

 手綱を握らせるのは危険だと判断して猗窩座は技を繰り出し、それを察知した真菰は即座に引いた、先程居た地面が大きく破壊されている、途轍もない速さ、正確さ。

 

 だめだ、破壊力が高過ぎて優勢に立ち回ろうとしても仕切り直されるーーーいや、それより、何より!

 

 

「破壊殺 脚式 飛遊星千輪!」

 

 

 追いかけるように連続で蹴りが放たれる、命を刈り取る形が迫り来る。

 

 刀で受け流してもなお握る手が痺れる程の威力、風圧すらも凶器に変える武の頂点。

 

 拮抗が劣勢に、遊びを止め、相手を殺す事に専念した上弦の参はまさしく一挙手一投足全てが死の象徴、一つでも間違えれば、何か一手でも失敗(しくじ)った時の事は想像に容易い。

 

 

「雪の呼吸 壱のーーーーッ!」

 

 

 呼吸を放つよりも先に顔面を突き刺す様に狙う攻撃を避ける、避けた風圧で頬に擦り傷が生まれた。

 

 もう一度呼吸を繰り出そうとする前に左足の強烈な蹴り技に対して行動を中断し刀で受け流す事に専念する。

 

 

 

 正確無比の技、一撃一撃が人体の急所に迷いなく向かってくる。

 

 まるで未来予知でもしてるのかと疑う程の正確な攻撃……ッ

 

 

「破壊殺 鬼芯八重芯ッ!」

 

 

 人体を確実に捉える怒涛の8連撃、続けて繰り出される技の応酬に真菰は焦りから攻撃の受け流し方を間違えた。

 

 威力を上手く受け流せず反動が腕に伝わる、刀を握る力が弱まった。

 

 その隙を猗窩座は見逃す事なく攻撃を放とうとしてーーー

 

 

「炎の呼吸ーーーッ参ノ型 気炎万象!」

 

 

 上から下へと弧を描くように振るわれる炎によって防がれる、代わるように煉獄が猛攻に出てーーーー未だ、夜は続く。

 

 

 

 

 

 離れた所で両方の手で刀を握ったまま、動く事なくーーー正確に言えば、動けなくなったまま苛烈極まりない柱と上弦の死闘を、いつの間にかーーー本格的に戦闘が開始した辺りから戻ってきた伊之助は見ていた。

 

 

 見ていた、と云うのは少し語弊があるか。炭治郎と同様に伊之助もまた目で追う事すら出来ないのだからだ。

 

 ……隙がねぇ、入れねぇ、動きの速さについていけねえ、あの三人の周囲は異次元、間合いに入れば“死”しかないのを肌で感じる。

 

 似たような感覚を覚えている、一度、裏山で出会った時のあの女(臨花)と最初に会った時だ、ただそこにいるだけでそう感じたあれが、この目の前の現実と比べれば断然あの時の感覚なんて冗談のようなものだ。

 

 入った所で足手まといでしかないのがわかるから、動けねぇ……ッ!

 

 

「ぐ……なに、か、何かないか……!何かーーー!」

 

 

 炭治郎は伊之助とほぼ同じ考えを浮かべてもなお、自分に出来る事は何かないか必死に探す、きっとこの攻防は長く続かない、煉獄さんも真菰さんも常に全力、後の事を考えてない、日が昇る前に討伐しようとしている。

 

 日が昇れば上弦の参を取り逃してしまうかもしれないから、きっとそうだ、だから“その時”が来る、必ず来る、俺が出来る事は無いかもしれない、でも出来ることがあるならしたい……ッ!

 

 

 この戦闘を見守る二人の若き隊士を背に、煉獄杏寿郎は己の責務を、心を燃やし続ける。

 

 

 刀と拳が交わる毎に伝わってくる相手の技量、技術、卓越した武の極み。一瞬の気の違いが起きれば直ぐにでも腕の一つか、視界の片方か、内臓か。

 

 油断も隙も排除しても尚それでも上弦の参の破壊的攻撃は完全にいなす事が出来ず、徐々に徐々に押され気味になる。

 

 

「ーーーッ!肆の型!盛炎のうねり!」

 

 

 受けきれないのなら押すまで、自身を中心にした、渦巻く炎のような剣技で前進、だがそれでも何処か余裕そうな表情で上弦の参は言葉を放つ。

 

 

「やるな!杏寿郎!次は何を魅せてくれる?!」

 

 

 言葉と共に迫り来る拳を刀の掬で受けーーー止めきれずに僅かに全身が浮かんで後方に飛ぶ、距離を取られた、既に上弦の参は行動を開始している、あの技が来る。

 

 

 そう予想して姿勢を整えるがそれよりも先に、両腕を狙った剣戟を猗窩座は察知して後方に避ける。

 

 

 まただ……!

 

 

 今の瞬間の攻撃、不意をついた斬撃。それを上弦の参は「見えて」いる様に避けてみせた。

 

 推測、推理ーーー真菰の思考が加速的に回転する。

 

 

 

 最初の違和感はあの発言、上弦の参が煉獄くんに対して言った言葉。

 

 

 至高の領域(・・・・・)

 

 

 上弦の参が強さを推し量る上での基準の様に言っていた何気ない一言、だがあれが最初の違和感だった。

 

 私を意図的に視界から除外していないのならば私に対してその(・・)発言が無かったのは何故だ?

 

 次にあの正確すぎる攻撃、行動一つ一つに隙がない、これは油断や慢心などじゃなく、文字通り本当に隙がない。

 

 だがそれはあり得ない、元が人である以上鬼の人体構造、思考回路は人のモノだ、だからこそ鬼は油断するし、奇襲だって普通に受けるはず、だが目の前の鬼には何一つ当て嵌まらない。

 

 

 ……ああそうだ。

 

 もうこれ以上思考を回す必要はない、今の上弦の参の行動で私は自らの結論に確信を得た。

 

 

 目の前に相対する修羅に生きる鬼はきっと恐らく。

 

 

 

「ーーー煉獄くん!前は任せた!」

 

 

「承知!」

 

 

 

 

 炎の呼吸 壱の型 不知火

 

 

 

 炎を発するような勢いで突撃し、放たれる一撃、それに対して猗窩座は油断せず拳を突き出し、受けの構えを取る。

 

 

 

 突如の襲来、上弦の参との戦闘は未だ明けない。

 

 

 

 

 

 猗窩座は迫り来る闘気に笑みを浮かべてーーー

 

 

 

 

 

 狛治さん……!戻ってきて……っ

 

 

 

 

 ふと何か、声が聞こえた。

 





次回は明日(か明後日)

感想評価ありがとナス!誤字報告大変感謝!ほなお気に入りとここ好きもよければ!



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上弦戦 上弦の参『猗窩座』後編

無限列車編もこれにて終幕。

続きです。


 

 未だ夜は明けず、だが時刻は刻一刻と迫っていた。

 

 

 夜明け前(その時)は近い、それを示唆するように戦闘は勢いを増し、破壊音が鳴り響く。

 

 

 放たれた拳を正面から斬り、再生力にモノを言わせ刀を腕に取り込み折ろうとするのに間一髪で気付き、刀を戻すと同時に飛び膝蹴りが迫る。

 

 瞬時に身を翻して回避して回転、勢いと共に振るわれる斬撃は裏拳によって弾かれた。

 

 

 

「ヌ、ぉぉォォォオ!!」

 

 

 咆哮と共に刀を振るうは炎柱、煉獄杏寿郎、目の前に相対するは修羅、上弦の参 猗窩座。

 

 素晴らしい闘気、心地好い反応速度、見惚れてしまいそうな刀の練度、今まで相対した鬼殺隊の柱の中でも煉獄杏寿郎は上位に位置する。

 

 それこそ世辞でも何でもなくこの男は至高の領域(・・・・・)に近い。

 

 江戸時代で戦ったあの力そのモノを象徴するかのような強者の気迫を彷彿とさせる程。

 

 やもすれば百年以上、悠久の様に戦い続けた上弦の参である自分と同じ所まで差し迫っていると言っても過言ではない。

 

 経験に裏付けされた行動力、対応力、判断力、実際に相対して現在に至るまでこの男に対する評価は止まることを知らない。

 

 

「鬼になれ杏寿郎!俺と永遠に戦い続けよう!」

 

 

「断る!」

 

 

 振るわれる刀に対して側面を叩き折ろうと試みるがそれより前に煉獄は刀を立てて叩き折ろうとした拳を腕ごと切断する。

 

 だが上弦の血は切断された腕を瞬時に回復し、数秒もすれば猗窩座の傷は全て治る。

 

 煉獄杏寿郎は僅かに表情を苦ませた、一体どれ程の血を与えられ、血を喰らったのか。

 

 如何にどれ程有効打を与えようとしても上弦の鬼には通用しない、圧倒的生命力。

 

 反則じみた回復能力によって、上弦を討伐するには決定打を打つ事でしか討伐する事を成し得ない。

 

 だがその決定打にもどかしくも手が届かんとは……ッ!

 

 

 

「何故だ!お前は選ばれし強き者なのだぞ!」

 

 

「だからこそだ!強く生まれたのなら、弱き者を助ける!それが俺の責務、使命だ!」

 

 

「下らない戯言だな、杏寿郎ッッッ!」

 

 

 破壊殺・脚式 流閃郡光

 

 

 無数の蹴り技を放つ猗窩座に対して、煉獄は炎の様に燃える様な呼吸音と共に刀を振るう、互いに譲らない拮抗、強者のみが許された武の極み、限り限りの死闘。

 

 

 だがーーーーああ、惜しいな杏寿郎……!隙を見せたな!

 

 

 無数の蹴り技を完全に防ぐには煉獄は全力で向かい過ぎた、端的に言えば体力の限界に近付いたのである。

 

 人としての活動限界、それはつまり隙という事に他ならない、この素晴らしい果たし合いも次の攻撃で終わりが見えてしまう。

 

 

 鬼になれ、鬼になれば永遠に戦い続けられる!だというのに。

 

 

 

 

 残念だよ杏寿郎。

 

 

 

 

 

 

 両腕が空を舞う。

 

 

 

 

 

 ーーーーー何処か落胆した様子で、幕引きをしようとする猗窩座の動きが。

 

 

 

 闘気が反応するより先に来た攻撃によって防がれた。

 

 

 

「ーーーッ女……!」

 

 

 

 なんだ、今、俺は何を……腕を斬られたのかーーー!?

 

 

 猗窩座が確かに戦闘を愉しんでいた、だがそこに油断や慢心があった訳ではない、武人として誠意を持って手加減などもっての外。

 

 入れ替わる様に自らの視界から消えた女を警戒していなかった訳でも無い、卑怯な手を使う女だ、どこから何かしらの行動をするとは踏んでいた。

 

 それを分かった上で戦闘を愉しんだのは単に、闘気を感じれば何処から奇襲が来るのか、どこから攻撃を繰り出してくるのか、理解出来るからだ。

 

 だというのに、今のこの一瞬、まさかとは思うが、理解し難い事に……術式が反応しなかった、闘気を感じ取れなかったと云うのか……!

 

 

 

 

 

 ーーーーーやっぱりだ、そうだ、この鬼……!

 

 

 真菰は確かな手応えを感じた。

 

 この目の前の鬼は臨花と同じように通常、視界で見える情報とは別に“ナニカ”を感じ取っていた。

 

 ……いや、この場合、臨花より炭治郎の鼻の良さや、伊之助くんの勘の良さなどの方が当てはまるかもしれない。

 

 とにかく、透き通る世界(・・・・・・)に似た何かを習得している、それが血鬼術の正体だという事を推理した。

 

 結果は的中、驚くべき事にあの武の極みは元々の技術だという事に驚愕するが長く生きる上弦の鬼ならば不思議では無い。

 

 

 

 真菰は透き通る世界を習得していない、無我の境地と云うべき到達点に真菰はまだ足を踏み入れる事を出来てはいない。

 

 にも拘わらず闘気をすり抜ける事が出来るーーー否、出来たのは、元々水の様に凪いでいた真菰独特の特性、気質、それに加えて雪の呼吸が掛け合わさった特殊な方法。

 

 

 雪のように溶けるような呼吸は存在感を薄らせ、真菰の()に隠れるような、見る者が見れば忍者、或いはくノ一の様な身のこなしと非常に良く噛み合っていた。

 

 真菰の敵対者に対する動作、本命の一撃を隠す巧さは煌柱、戌亥臨花すらも上回る。

 

 

 勝負事に対して、緻密な操作を可能とする事が出来る頭脳、或いは感覚。

 

 

 ある種の天性、真菰は猗窩座の感じ取る「闘気」をある程度自由に変動させる事に成功した。

 

 

 

「次で決めるよ、煉獄くん」

 

「……うむ」

 

 

 

 信じられないが、そういうこと(・・・・・・)なのだろう。

 

 

 猗窩座は今し方自分に起きた事を、苛立ちと共に飲み込んでーーー戦う時間がもうそれ程残ってない事に気付いた。

 

 ここは陽光が照す、ぐずぐずしていると日が昇ってしまう。

 

 奴らにとっての時間制限はこちらも同じ、とするのなら、次の攻防が最後の攻防。

 

 良いだろう、受けて立つ、その上で、地面に横たわる弱者も、突っ立っているだけの弱者も、苛立たせるあの女も、素晴らしい強者である杏寿郎も。

 

 

 

 殺す。

 

 

 破壊する。

 

 

 滅する。

 

 

 こいつらを殺す。

 

 

 そして更なる力を手に入れる。

 

 

 もうやめましょう、狛治さん……っ

 

 

 

 

 女の声が、聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

 

「炎の呼吸ーーー奥義」

 

 

 

 次の一撃に全ての力を乗せることにした煉獄は自らの持つ、独自に編み出した奥義を放つ事を決めた。

 

 そしてその上でそれだけでは足りない事を感覚で理解した、目の前に相対する上弦の参は予想以上に強敵、強者。

 

 拮抗している様に思えるがそれは偏に真菰の援護に他ならない、初めての共闘だがここまで動きやすいとは、合わせる事に対しての熟練度が高い、流石だ。

 

 

 もし仮に遭遇したのが一人の時だとしたら、今頃自分の体はどうなっていただろうか。

 

 

 これだけの全身全霊を懸けても倒しきれないのは偏に自らの鍛錬不足だろうか。

 

 事今日に至るまで自らが尊敬して止まない柱の持つ力の一つ、そうそれこそ透き通る世界などが最も相応しいーーーそれを習得出来ていない事を悔やむ。

 

 だが悔やみこそするが、次の攻防で決着がつく事は考えるまでもない、自分に出来る事はこの瞬間この一撃に全てを乗せて。

 

 

 柱としての責務を全うするだけだ。

 

 

 

 ……根こそぎ、一瞬で多くの面積をえぐり斬る。

 

 

 

 

 心を燃やせ(・・・・・)……!

 

 

 

 

 

「玖の型ーーー煉獄!」

 

 

 

 

 感じ取った闘気に猗窩座は歓喜した、気迫、精神力、一分の隙の無い構え。

 

 だからこそ自らもあの攻撃を防ぐーーー否、上回る威力を放つ術式を展開すると決めた。

 

 

 

「破壊殺ーーー滅式!」

 

 

 

 炎柱、煉獄杏寿郎の放つ、灼熱の業火の如き威力で猛進し、轟音と共に相手を抉り斬る奥義。

 

 それに相対するは上弦の参、猗窩座の放つ、破壊の先、滅する事のみに重きを置いた、相手を殺し潰す為の破壊殺。

 

 

 

 

 質量と質量がぶつかり合い、土煙が舞う。

 

 

 煙が晴れ、炭治郎の視界に映ったのは。

 

 

 

 

 

「ぁ、ああ、煉獄さん……!」

 

 

 

 

 

 煉獄の奥義、炎の呼吸を極めたモノにしか扱えない最奥の術はだがそれでも、戦う事以外全てを捨てた修羅には僅かに届かない。

 

 

 

 煉獄は滅式に対応する為に己の腹の側面を犠牲にした、致命傷ではない(・・・・・・・)、だが決して浅くは無い傷、直ぐにでも適切な処置をしなければ生命に関わるのは素人目からでも明らか。

 

 

 だが猗窩座も無事ではない、再生するとはいえ両腕が切断され、肩から切り裂かれている。

 

 迫り来る闘気に対応し、全力を以ってして反撃した、破壊殺の中でも特に威力の高い技、それが滅式だ。

 

 にも拘わらず、この男ーーー土壇場で……!

 

 

「痣を発現したか!杏寿郎!」

 

 

 燃える炎の様な痣が煉獄杏寿郎の顎下に浮かび上がっていた。

 

 惜しい、実に惜しい、殺すのが勿体無い程の強者!この男は更に強くなれる!

 

 目の前に相対する強者との戦闘、それが猗窩座の判断を狂わせたのか、それとも別の何かが。

 

 

 羅針が反応するよりも速く猗窩座の武人としての第六感が「背後から来る」と告げ、振り向き様に瞬時に左腕を再生させ裏拳を放つ。

 

 

 ーーー!?避けられただと!?不味い、再生が間に合わ……!

 

 

 放たれた裏拳は空を切った、なぜか。

 

 

 それは偏に「経験」

 

 

 上弦との戦闘で生き延びた者の生命力の強さに他ならない。

 

 

 この瞬間、この体勢。

 

 確実にやれる、当てる。

 

 絶対に斃す、ここで終わらせる。

 

 

 私の灯した火は、上弦の参の頸を落とせるーーー!

 

 

「雪の呼吸 壱の型 雪月花!」

 

 

 下から突き上げるように、月を描くかのように振われた斬撃は。

 

 

 猗窩座の頸を捉え、迫り来る刃に猗窩座は即座に右腕を再生させ対処しようと動かそうとしてーーー体がいう事を聞かない。

 

 

 本能が否定した。

 

 

 何故だ。

 

 

 この感情はーーー。

 

 

 

 

 その一瞬の思考が、猗窩座の動きを止め。

 

 

 透き通る様な白群色の日輪刀は、上弦の参の頸の切断に成功した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 闘気を感じなかった訳ではない。

 

 器用にも女の柱は闘気を自在に操れるのか、強まったり弱まったりを繰り返す。

 

 どういう絡繰か知らないがそんな人間見た事もなかった、だが、それならそれで対応出来る、確かに出来た。

 

 

 ただあの一瞬、刹那に満たない瞬間、闘気を全く感じられなかった。

 

 

 俺の求めてる至高の領域、無我の境地とは違う、だが最もそれに近い状態。

 

 

 そこにいるはずのない異物と対面している様な状態、俺の羅針が無反応を示した。

 

 それでも予期せぬ遭遇を即座に対応する事は俺には出来た、杏寿郎が間に入って邪魔をするよりも先に肉体の回復の方が早い。

 

 事実、右腕の再生は出来ていた、頸を守る事はあの瞬間でも出来た。

 

 あの呼吸、その剣筋は数百年の武術の粋に迫る一撃だろう、だが対応する事は出来た。

 

 終式、青銀乱残光を放てば女の柱だけじゃない、近くに居た杏寿郎もただでは済まない、それこそ人体の急所を確実に破壊し、この戦いを勝利で終える事が出来た。

 

 

 

 

 はずだった しかし。

 

 

 

 目の前に相対する女の姿を見て。

 

 

 

 もうやめて……!

 

 

 

 

 声が、聞こえた。

 

 

 それが、俺の体を鈍らせた。

 

 

 

 ーーーーまだだ!

 

 

 

 まだ戦える!俺はもっと強くなる……!

 

 

 

 切断された頸を固定するかの様に頸に留まらせる姿を見て、真菰は頸を繋げようとしていると直ぐに気付いた、だが真菰も煉獄くんもこの一手に全てを懸けた反動で直ぐに動けない。

 

 不味い、早く、早く止めないと、頸が……ッ!

 

 

 瞬間。

 

 

「ーーーっあああああ!」

 

 

 

 炭治郎は咆哮と共に痛む体を無視して即座に行動した、自分に出来る事をずっと待っていた、今がその時だ、煉獄さんと真菰さんだけに任せちゃダメだ、自分も鬼殺隊士なのだから。

 

 

 選んだ選択肢は刀の投擲。

 

 炭治郎の投擲は天性の才能か偶然の産物か。

 

 

 

「ーーーガッ!」

 

 

 

 繋げようとしていた頭部を貫通し、頸が地面に落ちようとしていた。

 

 終われないーーー!こんな所で、俺は強くなる。

 

 誰よりも強く、強くならなければ、強く。もっと強く……ッ!

 

 

 

 どうして、ですか?どうして、強くなりたいのですか?

 

 

 

 それは、強くなければーーー

 

 

 

 

 

 

 

 目の前の違和感。

 

 

 頸を斬った、頸から下が崩れるのも見た、なのに何故胴体は消えない。

 

 強い鬼は消滅するまでの時間が長いのは知っている、見た事もある。

 

 だが、それとは明らかに様子が違う。

 

 

 まさか、有り得ない、ふざけるな、そんな、これは。

 

 

 

「ーーーッ煉獄くん!頸を再生しようとしている!まだ終わってない!」

 

 

「ぬ……ッ!」

 

 

 

 真菰の優れた観察眼は目に映る事実をどうしようもない程理解した。

 

 この鬼は日光で殺す他無い、日はまだ昇らないのか、夜明け前がこんなにも長く感じた戦いは“あの時”以来だ。

 

 今この目の前の鬼は別の何かに変わろうとしている……止めないといけない、ここで終わらせないといけない。

 

 第六感が、理性が、本能が今すぐこの鬼を終わらせ(・・・・)ないといけないと告げている。

 

 

 ここで逃したら絶対に後悔する(・・・・・・・)ッ!

 

 

 弱点が無くなったとはいえまだ再生しきってない、鈍い、まだやりようはある、私達は終わってない!

 

 

「雪の呼吸 陸のーーー!」

 

 

 思考、伝達、行動、一連の流れは僅か数秒、その様子を離れた所で見ていた炭治郎と伊之助にとっては瞬時の出来事。

 

 訓練され、経験を積み、何度の死地を潜り抜けた熟練の対応力、しかしそれでも、いや、それでは。

 

 

 目の前の修羅には追いつけない。

 

 

 

 頸を失ってもなお強くなる事に固執した“イキモノ”は止まる事を知らない、ソレ(・・)はもはや本能的行動、無意識から動いているのだろうか。

 

 

 呼吸の型を放つ前に上弦の参の振われた剛腕が日輪刀の刃に当たりーーー弾ける、放物線を描く様に刀身が真っ二つに折れた(・・・)

 

 直後、ほんの一瞬遅れて煉獄が上弦の参に向かって踏み出すが、それより早く猗窩座は煉獄の懐に辿り着き、本能のままに肘打ちを繰り出した。

 

 間一髪で刀で受けるが衝撃を受け流せないまま、刀が折れ腕が割れる(・・・)音と共に遥か後方に飛ばされる。

 

 

 上弦の参の頭部が再生しかけようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーー殺せる。

 

 

 この女の刀は折った、折れた刀で破壊殺を止められる術は無い。

 

 杏寿郎はもう動けない、感触的に死んではいないが腕は折った、あの腹の傷も相まって直ぐに戦線に戻れない。

 

 俺に刀を投げ付けた苛立たしい弱者、あの奇妙な頭の弱者には何も出来ない、醜い奴には、弱い者にはどうする事も出来ない。

 

 

 この拳を振るえばこの女は簡単に破壊できる。

 

 

 ああそれこそ、頸を再生出来るようになった今なら上弦の弐、それから上弦の壱すらも殺せる、殺してみせる、俺は更に強くなれる。

 

 誰よりも強くなれる、今以上、これ以上に。

 

 

 

 惨めで、滑稽で、つまらない話を思い出した。

 

 死んだところで三人と同じ場所には行けない。

 

 

 

 

 過去を今度こそ無くすかのように、猗窩座の拳が真菰に迫り掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーッォォォおおおおアァ!!!」

 

 

 

 何故闘気で感知できなかったのか、もし猗窩座の術式、血鬼術が正常に機能しているのなら、その乱入を許す事は無かった。

 

 乱入者の行動を阻止し、破壊する事など、修羅である彼にとって容易な事なのだ。

 

 

 だが実際はそうならなかった、なぜか?

 

 

 奇跡か、偶然か、或いは必然か。

 

 

 その何れでも無い、愛という、人の心なのだろうか。

 

 

 

 狛治さん……私の声を聞いて……っ

 

 

 

 

 

「ーーーーー……!」

 

 

 

 雄叫びを上げながら伊之助は死地に向かった、自分よりも傷の深い炭治郎があの時、刀を投げた行動を見て、伊之助は自分に出来る事は何も無いと考えてしまった事に激怒した。

 

 この嘴平伊之助様が弱気になるとかふざけんじゃねえ。

 

 

 伊之助持つ反骨精神、そしてギョロ目(煉獄)が飛ばされ、幽霊女(真菰)が死ぬかもしれないと思った時、心の怒りは更に強くなって、自然とその足は上弦の参に向かった。

 

 

 何故か(・・・)、何処かを見つめて立ち止まったままの上弦の参に対して伊之助は刃を振るう。

 

 その刃が頸に近づいた時に、上弦の参が反応し、その姿がブレてーーー第六感から伝わった情報が頭で考えるより先に体が動き。

 

 間一髪で左回し蹴りを放った上弦の参の攻撃を防ぐ事に成功しーーー衝動のまま空に飛ばされる。

 

 

 たった数秒、されど戦場に於いての数秒は。

 

 

 

 

「ーーーーありがとう、伊之助くん」

 

 

 

 時に、絶望的状況を覆す一手となる。

 

 

 真菰は伊之助が稼いでくれた僅か数秒を使って、絡繰義手を文字通り”飛ばして“地面に落ちている炭治郎の刀を掴み、手元に手繰り寄せて、右手に持ち替える事に成功した。

 

 

 義手を飛ばすのは最終手段、腕から一時的に切り離して操作するという離れ業は慣れた真菰でも戦闘中一回限り、それ以上は義手の内部がイカれて壊れる。

 

 だがこれ以上の機会はない、ここを逃せば次はない。

 

 経験から、勘から真菰は理解した。

 

 

 故に、真菰は自らの心に火を灯す(・・・・)

 

 

 目の前の鬼に刃を振るう、その呼吸は。

 

 

 

 

「スゥゥゥ……ッ、雪の呼吸 捌のーーーー!」

 

 

 

 

 ……そうか。

 

 

 ()……そういうことか。

 

 

 

 猗窩座は理解した。

 

 

 何故この女をここまで殺す事に躊躇するのか。

 

 何一つ、似ている所など無いというのに。

 

 

 日が昇ろうとしている、もう夜明けはすぐそこだ、首の再生はもうほぼ終わりかけている、鬼の体力は無尽蔵。

 

 次に来る女の攻撃さえ対処し、直ぐに影の差す森に隠れ逃げる。

 

 これは確信だがその未来は実現出来る、この状態へと変貌した今の自分ならば不可能はない、太陽すら、喰らい尽くせるのかもしれない。

 

 

 もういい、次はない。

 

 この女は殺す、これ以上思い出す過去はない、この女を殺して、俺は漸く“完成“する。

 

 

 

 そう思い、対処しようと上弦の参は目の前の敵を正面から見据えて。

 

 

 

 

 瞬間、真菰は扱う型を切り替えた(・・・・・)

 

 

 

 

()の型 霞銀花(かすみぎんか)恋風(こいかぜ)

 

 

 

 連続して続く刀の猛攻は止まる事なく続きーーー降り落ちる雪が霞となって、吹き荒れるように銀世界を作り出す。

 

 

 水の呼吸使いの歴史を探せば同じ名前の呼吸を使う者は居たかもしれないが、真菰の雪の呼吸は土壇場で派生し独学で生み出した呼吸。

 

 

 雪のように溶けて消えるような刀は真菰の真髄そのもの。

 

 

 本命の一撃を隠す事に関しては、柱の中の誰よりも卓越している。

 

 左右上下、その何れもが頸を捉えた一撃、たとえそれが誘いであっても猗窩座は対処しなければならない、二度頸を斬られれば太陽が昇る前に再生が間に合わないかもしれないからだ。

 

 

 対処は容易かった、だが何度と続けば、雪が津々と積もる様に体が重くなり、視界が霞始める、奇妙な感覚。

 

 そして何より、闘気が不規則に動く、刀の軌道が読めない、だがそれも直ぐに慣れて。

 

 

 途中で消えた、消えた瞬間ふと、俺は今一体、何の為にこの拳を振るっているのか。

 

 

 思考がブレて、雪の風がーーー音を運んで。

 

 

 

 

 もういいの、もういいのよ、狛治さん

 

 

 

 

 懐かしき、愛した声。

 

 

 

 恋雪さんの聞こえた、その瞬間。

 

 

 

 振るわれた一撃が上弦の参の頸を捕捉し、到達し、そして。

 

 

 

 

 ーーーそうだ、俺が殺したかったのは。

 

 

 

 

 

 

 真菰の刃が猗窩座の頸を切断し。

 

 

 

 

 

 

 ーーーーー日が、昇ろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 真菰は最後まで油断をしなかった、首を斬っても、また再生する可能性はあった、というよりは再生する前提で警戒をし、次に上弦の参はどう動くのか片時も目を離す事なく。

 

 

 だからこそ頸を斬った瞬間、あの刹那、浮かべていた表情(・・・・・・・・)に、既視感と、疑問。

 

 

 一先ずそれは心の内に仕舞い込んで、真菰は消え始めた上弦の参の身体を見て、昇り始めた太陽の光を感じて漸く、全身の力が抜け落ちるかのように地べたに座り込んだ。

 

 

 ……あぁ、これは暫く立てないや。

 

 

 

「ーーーーーっ、いき、てる……、みんな……やったよ……臨花っ……!」

 

 

 

 軽傷では無い、それに運にも味方された勝利、それでも勝った、勝って、生き残れた。

 

 煉獄くんの腹の傷は今から処置すれば十分間に合う、あの様子だと背中もだいぶやられて、もしかしたらあの瞬間の攻撃を受け止めた時に腕が折れたかもしれないけど、それでも生きている。

 

 炭治郎は出血を抑えてるから深くはならないだろうし……伊之助くんは、打ち所が良かった、多分感覚的にそうしたんだろうけど、後の活動に支障はきたさない筈。

 

 私が一番の軽傷だがそれでも全身の限界を超えて酷使した体は一月は休息は必要だろう。

 

 

 そこまで真菰は考えて、ふと消えゆく前の上弦の参の姿が見えた。

 

 

 

 まるで誰かに抱きついているかのように消えていく、ああ……きっと、この鬼は、この鬼も、悲しい過去から、鬼になったのだろう。

 

 

 ……せめて地獄でも、そう静かに黙祷して、完全に鬼が消えるのを確認した後に。

 

 

 

「……っ、真菰さん……!」

 

 

「へへっ……やったね、炭治郎……!」

 

 

 

 駆け寄ってきた若き可能性、義弟のような弟弟子にぐっと親指を立てて、太陽に向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 上弦の参・討伐。

 

 

 

 それは瞬く間に鬼殺隊に広がり、喜ばれ、100年以上変わらなかった形勢が明確に動き始めた瞬間だった。

 

 

 惜しむべきは炎柱・煉獄杏寿郎の柱引退ただ一つ。

 

 

 腹の傷が内臓まで達している事と、複雑に折れてしまった片腕により産屋敷耀哉の判断で柱を引退させ、余生を順風満帆に過ごして欲しいと言葉で告げたのである。

 

 だが当の本人は「たとえお館様の命であっても柱を辞める事は承知出来ない!」と強く反発。

 

 紆余曲折あり未だ若き鬼殺隊を訓練する者としてまずは“三人”継子(結果柱でなくなったので厳密には違うが)を取った。

 

 

 上弦の参の戦闘時に居合わせていた竈門炭治郎及び嘴平伊之助、我妻善逸の容態も決して浅い傷などではなかったが、蝶屋敷にて休養、安静にし、適切な治療をしてもらう事となる。

 

 

 そして上弦の参を討伐した当本人、真菰は全身の筋肉痛、摩耗、特に両腕の酷使が激しく、また左手の調整などによって二ヶ月間の休養。

 

 

 上弦の参討伐は、死者〇人という、鬼殺隊の長い歴史でも類を見ない快挙、大勝利として、幕を引いたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く持って話にならない、上弦であるのにこの体たらく、期待していたのだがな」

 

 

 

 その少年(・・)は何かの実験をしながら、独り言のようにそう呟いた。

 

 

 

「だが奴は一瞬、苛立たしい事に私と同じ存在まで高まった、それはつまり私の血を分けた者から進化する鬼が現れると言うことだ、それならば……太陽を克服する鬼が現れる可能性は高まったと言える」

 

 

 

 試験管になんらかの液体と液体を混ぜて、その少年は薄く笑みを浮かべた。

 

 

「その点で言えば奴は大いに役に立ってくれた、褒めてやろう、尤も死んだ今、終わった事だがな」

 

 

 

「産屋敷……今は精々勝った気でいるがいい、だが最後に嗤うのは私だ」

 

 

 

 紅い目をした少年は呟く。

 

 

 

 

 鬼の始祖、鬼舞辻無惨は何かを模索する様に思考を加速させ。

 

 

 

 

 何かに気づいたのか、顔を上げた後に。

 

 

 

 

 

 ーーーーーー琵琶の音と共に、その場から消えた。

 




今までの上弦戦で一番どうするか悩みましたが何とか良い感じに纏められたかなと。

感想評価、ありがとナス!誤字報告助かるぜ!ほなお気に入りもよろしくな!

て事で次回は一月になりそうです、視聴者ニキネキ、良いお年を


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真菰ちゃん様〜ありがとう

てな事で投稿開始です、対戦よろしくお願いします。


 

 あけましておめでとうございます、ぽもです。

 

 いやあ、作業ゲーしてたり外出してたら気付いたら投稿が開きましたね、まま、えやろ(ゆるして)

 

 

 という事で今年もよろしくお願いします、早速無限列車編を振り返っていきましょう。

 

 

 ……と言ってもプレイヤーキャラである臨花ちゃんは無限列車に参加してないどころか、ランダムエンカウントでまさかの感情無し男こと、まごう事なきクズこと、顔以外の全てがクソこと、上弦の弐との戦闘が始まってしまいまして。

 

 

 いやあ時間制限が極端に短い戦闘で良かったっす……幾ら透き通る世界で正しい呼吸を覚えつつあり、仙術により粉凍りの影響を少なくしているとはいえ、全力を出すには肺に空気を大きく入れる必要があり……。

 

 

 ぽもの予想ですが、あの状況下での戦闘が長引けば恐らく童磨を討伐は出来たかもしれない反面、肺機能に支障……ゲームシステム的に言えば、スタミナ値に深刻なデバフが常時付く事になっていたかもしれません。

 

 

 そうなった場合カナエさんと同じ道を辿る事になるでしょう、即ちバッドエンドですね。

 

 

 まあ不死川さんの動き次第ではこの予想が外れる可能性もありますが、まあそれはさておき、引き分けって感じでなんとか事なきを得られました。

 

 悔しいですがアレでも上弦の弐なので経験値効率は最高です、後々臨花ちゃんのステータスを確認しますが、技術は成長しましたし技能は増えました、ウマ味。

 

 

 そして上弦戦との戦いでぽも自身の眠気もそれどころじゃねえ!ってな感じで気が引き締まり、戦闘後5時間ほどリアル時間で眠りましたとさ。

 

 

 ぽもは饅頭ですがそれはそれとして睡眠は大切ですね、みんな、寝よう!(にっこり)

 

 

 

 臨花ちゃんの話はこれぐらいですかね。

 

 

 

 肝心な無限列車編ですが……今までの努力が身を結んだのでしょうか、テキストメッセージは端的なものでしたが、後日談(ゲームクリア後に観れるプレイヤー以外の行動を観れる機能)で真菰ちゃんに視点変更した所。

 

 

 何この子主人公???ってぐらい活躍してくれましたね……

 

 

 結果だけ言えば最高、いやあ勲章ですよコォレワ……

 

 いえ、煉獄さんが柱引退したので最高の一歩手前って感じ:ですかね?まぁともかく。

 

 

 上弦の参、猗窩座討伐成功、更に全員生存、これがなんとまあ主人公不在での出来事なのでリアルにひっくり返りましたよええ。

 

 鬼滅の刃RPGのイベントは主人公以外でも適用されるので、主人公不在でも何が起きるかわからないってのが魅力の一つですが、そのシステムがめちゃくちゃデレてくれましたね……

 

 

 それと単純に相性が良すぎた。

 

 上弦の参、猗窩座について少し解説しましょう。

 

 

 猗窩座さんは戦闘面に於ける明確な弱点がありません。

 

 多くの隊士は刀を使う関係上至近距離での戦闘になりますが猗窩座殿はその至近距離の戦闘が特に強く、修羅と言っても過言じゃありません。

 

 というか一撃の性能、破壊力だけで言えばおいた以下略兄上より高いです、兄上が鬼側での技の頂点とするならば、猗窩座殿は力の頂点と言っても過言ではないです。

 

 

 ……え?鬼の性能でゴリ押ししてる頭が残念な人?まぁ”一応“あの方は例外に属するお方なので……()

 

 

 

 一対一で猗窩座殿に通用出来るのは原作軸より三年早く生まれて覚醒済みの無一郎くんちゃんぐらいです。

 

 

 猗窩座殿は頸を落とされて、復活してから鬼の枠を段々と超越していき、最終的に無惨様と同じ領域まで手が届くようになる関係上、どれだけ「戦闘面」で強いキャラを当てても、ほぼ勝てません。

 

 

 はい、これだけ聴くと強すぎだろこいつってなりますよね、そうなんです、強すぎるんですよこの人。

 

 

 全てを捨てて修羅になる、それが猗窩座殿です。

 

 

 どこかの弟への劣等感を捨てられない武士の恥晒しさんとは違うんですよね(失笑)

 

 

 ですがそんな修羅さんにも弱点はあります、というかこの弱点を攻めない限り猗窩座殿には勝てません。

 

 

 それが猗窩座殿の「人間」としての側面、即ち過去に関するモノです。

 

 

 最終決戦時の炭治郎などがソレですね、正々堂々の権化、且つ猗窩座殿の師範を思わせる人柄、極め付けは最後の殴り。

 

 

 次に効果があるのは「女性」であり、「雪」または「恋」を連想させる呼吸(若しくは性格)使いとの戦闘です。

 

 

 これが真菰ちゃんにピッタリ当て嵌りました、とはいえ真菰ちゃんの戦闘スタイルは猗窩座殿から見て「やや卑怯」なので、最後まで気が抜けない感じでしたが。

 

 

 ちな毒使いであるしのぶさんが仮に戦った場合、猗窩座殿は終式を連打します、つまり速攻で殺されます。毒は猗窩座殿にとってトラウマそのもの。

 

 ……そういう意味では投げ刀に毒塗ってる臨花ちゃんが参戦しても逆に返り討ちに会ってた可能性あるな?まじかよ。

 

 

 ていうか臨花ちゃんが無限列車に参加してたら上弦の弐と戦うのってもしかしなくても冨岡&不死川ペアか、真菰&不死川ペア?

 

 

 は?まじ?怖すぎだろ!?

 

 多分片方死ぬか後遺症残るか全滅するかなんですがそれは……(ドン引き)

 

 

 曇らせるにも程が無いですか?慈悲は?

 

 

 ガバに助けられるってなんだよ(哲学)

 

 

 

 

 ……はい、まぁ、閑話休題(それはさておき)

 

 

 

 結果的に真菰ちゃんの存在自体が猗窩座殿に対するメタなので、勝てたって感じですね。

 

 いやまあ細かく言えば煉獄さんがいなければ真菰ちゃんはあそこまで粘れなかったし、肝心な所で最高の助太刀をする原作主人公こと炭治郎きゅん、そして猪突猛進の伊之助が居なかったら真菰ちゃんも無事では済まなかっただろうってのはありますが。

 

 

 いやあ……本当に頑張ってくれました、真菰ちゃんには頭が上がりませんね。崇め奉れ(オッスオッス)

 

 

 それに何と言っても、煉獄さん生存がとても良い、何が良いって片腕が完全破壊され柱、ひいては隊士としては動けなくなりましたが痣持ちの柱が片腕しか使えない=弱いわけもなく。

 

 

 実力的には甲隊士より一歩高いぐらいです、しかも技術、技能は鬼殺隊士の中でも最高峰。

 

 

 そんな煉獄杏寿郎さんに「継子」として訓練を受ける三人組。

 

 

 はっきり言ってかまぼこ隊の原作以上の実力向上を期待出来ます、勝ったな!ガハハ!

 

 

 なんなら煉獄さんはそれだけに留まりません、皆さんも空想した事はあるんじゃないでしょうか?

 

 

 

 炭治郎、水より炎の呼吸の方が合うんじゃね?

 

 

 

 はい、ここに煉獄さん指導の元、炎の呼吸を習得する炭治郎きゅんが爆誕。これにより炭治郎は水の呼吸と炎の呼吸をベースに、ヒノカミ神楽も使う類稀な三つの呼吸使いになれるルートが改築されました。

 

 

 ちなみに鬼滅の刃本編であるプレイキャラ【竈門炭治郎】でもこのルートは解放できます、早めに煉獄さんと仲良くなって扱いて貰うと発生しますね。

 

 

 いやあこれが一番結果的に極大ウマ味ですよはい、ぽもも興奮が治りません、ほなこの勢いをそのまま、新馬戦で1000円を10万円にうまぴょい!!!

 

 これにはワイン三本丸々開けてトンデモ曲を作った作曲者もニッコリ。

 

 

 まあ三つの呼吸を使い分けるとんでもねえ炭治郎が本格化するのは刀鍛冶の里襲撃前か後かだと思いますが、今後が楽しみになってきました。

 

 

 そして鬼側を早期でかな〜〜〜〜り弱体化しました、いやあデカい!ウマイ!

 

 鬼側で増える上弦は例の心の中の幸せを入れる箱に穴が空いている人と、生前がクソロックンロールな一つ目さんの二人なので、最終決戦で上弦の参に向ける戦力を他に回せるように出来ました。

 

 

 勿論この戦力はエセ教祖に向けます(殺意)

 

 

 

 ……こんなもんかな、てな事で無限列車編の振り返りを終了したいと思います、なんか気になったら感想下さい、返答します。

 

 

 さてゲーム画面に戻る前に、臨花ちゃんのステータスを確認しましょう……なんだかんだ久々に見ますね?

 

 

 

 

 【戌亥 臨花  階級<柱>

  能力値 トータル 柱(上)

  力>>>柱(上)

  技>>>柱(上)

  体>>>柱(中)

  速>>>柱(上)

  運>>>丙

  呼吸

  火0/0 水50/50 風50/50 雷80/80 岩20/20

  派生呼吸

  煌256/300

  技術

  剣術261/300 抜刀168/200 仙術200/200 居合178/200 体術150/200 歩法200/200 気配感知200/200 忍術243/300 交渉術174/200 鉄砲術193/200 育成100/100 薬学100/100

  技能

  応急手当 医療+ 対の先 常中(極) 心眼 奇襲反撃 明鏡止水 交渉巧者 育手 分析 掩護 転迷開悟 剣豪 覚醒 怪傑 酔蝶花 流星

  特殊能力

  『兎起鳧挙』『抜山蓋世』『卓越技術』『艱苦奮闘』『疾風勁草』『痣者』『透き通る世界』】

 

 

 

 うん、強い!(確信)

 

 

 能力値は特に変動は無いですがしっかり内部経験値には響いてます、体の値は遊郭編前後までには上になるでしょう。

 

 今後の展開次第では本格的に、無惨戦前に速(極)に到達するかもしれません。

 

 さて派生呼吸こと、煌の呼吸の値が250を突破!これにより、特定の呼吸の『改』が扱えるようになりました。

 

 

 ちなみに派生以外の基本の呼吸の『改』呼吸は150突破で使用可能です、派生呼吸の場合、派生してる時点で「改」の様なものですしおすし。

 

 

 そんな『改』ですが、煌の呼吸ではなんとたった一つだけ獲得、通常『改』型は二つか三つ扱えるようになるので、これにはぽもも少し落胆したのですが直ぐに覆りました。

 

 

 炎の呼吸奥義『煉獄』に勝るとも劣らない程の高威力広範囲攻撃、今まさに決定力不足の臨花ちゃんが欲しかった最高の攻撃手段の獲得です。

 

 

 その名も『参の型・改 星返し・破天御剣』

 

 体力の関係上一度の戦闘では二度か、三度が限界ですが、その破壊力は六体同時召喚した氷人形をほぼ同時に撃破する程の広範囲高威力。

 

 とんでもねえや^

 

 

 

 さあそんなとんでもない臨花ちゃん、技術もかな〜〜〜り成長しました。

 

 

 仙術、気配察知の200/200達成、他技術も良い成長をしてくれて、鉄砲術はもうすぐ200に達成できます。

 

 ん〜〜〜、ここらで言っておくと、気配察知と歩法、そして仙術は200/200で打ち止めですかね……んにゃぴ。

 

 

 気配察知は人の身である以上200の壁越えは不可能、歩法は獲得条件が難し過ぎるので実質不可能、仙術は未だに200の壁越え条件が不明なのでほぼ不可能です。

 

 まぁ200/200ってそれもう通常の人間の一生を賭けて到達出来るレベルなので……()

 

 

 いやあ、技術の育成も完成に近づいてきましたね(にんまり)

 

 

 さて技能はと言いますと、一つ覚えました。

 

 え?一つだけ?って思うかもしれませんがとんでもない、臨花ちゃんが今までめちゃくちゃ成長して感覚バグってますが、この時期で柱のオリキャラが技能の一つでも覚えればそれはもうまごう事なき上振れです。

 

 

 そんな技能は【流星】詳しい内容を見ていきましょう。

 

 

【流星:君は願わない、何故なら君こそが流星なのだから。

 全てに状況に於いて行動に対する最適化を可能とする】

 

 

 

 ん?どういうこと?って思う兄貴姉貴にゲーム的に解説するとですね。

 

 

 この技能の効果により今後臨花ちゃんはどんな戦場でも、どんな精神状態及び肉体状態でも選択した行動に対して下振れが発生しなくなりました。

 

 

 例えば、親しい人が目の前で殺されても臨花ちゃんは当然怒りますが、それによって操作が受けつかなくなり怒り任せの攻撃を繰り出す……という事はしなくなりました。

 

 何なら内臓が潰されようが無惨の毒を受けようが一切のタイムラグ無く動きますし、足場が悪かったら最適な足運びをするのでフィールドデバフが掛かりません。

 

 

 

 つまりまた臨花殿がさいきょうかわいいに近づいたってことですね(?)

 

 

 

 特殊技能は特に増えたり変わったりはないです。

 

 

 うむ。

 

 

 何という事でしょう、振り返りとステータス確認で動画の尺が終わってしまいました、てへっ!

 

 

 てへっ、て、なんだよ!な空飛ぶマスコット非常食はさておき。

 

 残った尺で今後の方針を話しましょう。

 

 

 真菰ちゃんの活躍により煉獄さんが生存してくれたので、かまぼこ隊の育成は基本煉獄さんに全て押し付けげふんげふん、任せましょう。

 

 優先すべきは今の柱との交流、特に派手な人と蛇っぽい人とは特にイベントを進めたいですね。

 

 次に玄弥くんとの交流及び強化、それから今後の為に薬学の壁越え成功もしたい所。

 

 上弦の伍とランダムエンカウントしたらぶっ殺す(殺意)、他上弦には、やめようね!(懇願)

 

 無惨様とのエンカウントはもっとダメ♡やめて♡むりむり♡

 

 

 って感じです、まぁ詳しい所は順次話すとして、一先ず遊郭編が始まるまでの期間はこんな感じで行きましょう。

 

 身構えている時には、死神は来ないものなので油断せず一回一回しっかりと身構えましょう。

 

 実際、身構えてない時に上弦の弐とエンカウントして危うく死ぬかもしれなかったですし、気を付けようがないですが、一度ある事は二度あると心構えを正しましょう、いざきた時の心理ダメージが軽減出来るので。

 

 

 ……遊郭編開始までに四ヶ月、無限列車編より急を要するイベントも少なく、尚且つ一ヶ月多いので時間的猶予はそこそこあります。

 

 打って変わって遊郭編が終われば時間的猶予はかなり限られるので、特に交友イベントは起こせるだけ起こしたいですね!

 

 

 てな事ではい、今回の動画はここまで。

 

 

 ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

「知らない人と結婚なんて嫌!」

 

 

 

 そう言って家から飛び出して森に入って道に……あれ?なんか前にも同じ事をしたような……。

 

 

 気のせいでも何でもなく数年前と同じように家から飛び出しちゃった……

 

 

 でも今回は前回の反省を活かして無計画に飛び出した訳じゃないのです、これでも私は名家の生まれ、それ相応の教育を受けた身だし、どうしてもお父様がお家に居らず、代わりの人も居ない時は私が業務をする事もある。

 

 その時にとある見知った人の屋敷の手配を私はした。

 

 

 自分で言うのもだけども私は一度覚えた事はあんまり忘れない、なのでその屋敷がどこにあってどう行けば辿り着くのか覚えてたりするのです、えへん。

 

 

 そうと決まれば早速そこに数日間、いや数週間、ううん一ヶ月、というかもう数年、いやもうそこに住むぐらいの勢いで匿って貰う事にしよう、そうしよう。

 

 

 ごめんなさいはしたしあの件以来夜一人で歩く事は二度としないと心に誓ったがそれはそれとして知らない人と結婚は嫌なのである。

 

 大体普通に考えて欲しい、顔も名前も声も性格も知らない人と出会って即結婚、いやいや、無理ですよお父様、乗り気にならないでお母様、黙ってないで何とか言えや愚弟。

 

 

 お父様とお母様が出会って即結婚で上手く行ったからと言って私も上手くいく!とはならないと思います。

 

 認めたくないが私は人見知りな上に、あまり表情を変えないので人付き合いが苦手なのです、やめてください、本当に……しっかりとした順序の結婚なら受け入れるので……本当に……。

 

 

 少し脱線しましたが、前回とは違い、私は前以てその屋敷の主人に連絡を入れ、書き置きを残し、昼に家を飛び出し、夕方よりも少し前の時間にその屋敷に辿り着いたのである!

 

 

 もう一度言おう。辿り着いたのである!

 

 

 なのに。

 

 

 

 

 

 

「……なのになんで誰も居ないんですか?!」

 

 

 

 

 連絡したよねぇ?私、五日前ぐらいに鴉さんに手紙頼んだよねぇ!

 

 

 泣きそうだ……挫ける……あんまりだ……誰も私の味方は居ないというのか、大人しく結婚を受け入れろと言わんばかりじゃないか。

 

 何も結婚が全てじゃないと思うんですよ私、いえ、まあ、素敵な出会いは欲しいですが、運命的な出会いを求めるあまり本当に何も知らない人と即結婚はやりすぎでは?そうは思いませんか?私は空に叫びたくなった、というか叫んだ。

 

 

 運良く?悪く?道行く人が居なかったので私の叫びは誰にも届かなかった、悲しいかな、これが日の丸ですか、そうですか。

 

 

 

 ……忙しい身なのはわかるけど、寧ろあのお二方は夜に近づけば近づく程、忙しい方達なのは理解してますけど。

 

 

 

「……はあ」

 

 

 

 私は屋敷の門に背を預けていじけるように座った。

 

 

 ……今から帰っても夜になる、それはだめだ、夜道は危険だから、身を以て知ってるから(・・・・・・・・・・)

 

 だからまあ、ここで帰りを待つのが賢明か。

 

 

 最後にあってから数年、二年?それとも三年?私も多少は背が伸びたし成長したけど、あの二人はどうだろう。

 

 

 なんとなく真菰ちゃんはあんまり変わってなさそう、あの時と同じような優しい目、太陽のようなかわいい笑顔のまま成長して欲しい……何様ですか私。

 

 いや、でも私より身長の高い真菰ちゃんは、うん、正直かなり良い線……っは!私は何を考えて。

 

 やめよう、真菰ちゃんは一旦置いておこう。

 

 

 臨花ちゃんは、うーん?予想できない……でもあのジト目で見られるとなんだろう、なんかこう、心にきますね、実はあの時顔が赤くなってしまいました、はい。

 

 

 かっこいい目をしているんだ、前に進むようなって言えばいいのかな、とにかく、あの目はなんというか、安心するような?

 

 

 あ、そうそう!今目の前に突如現れたこの人みたいな目ーーーーーーって。

 

 

 

「うわあ!」

 

 

 “わあ”

 

 

 

 はぇ?!え、え?!いつのまに!?え?!私が瞬きした瞬間に目の前に現れなかった!?どこから?え、えぇ?!

 

 

「瞬間移動って本当にあるんだ……」

 

 

 “……?ないとおもう”

 

 

 ないの!?

 

 

 ……って、あ!

 

 

「もしかして臨花ちゃん!?」

 

 

 “うん、君は?”

 

 

「忘れられた?!」

 

 

 “ん?んん、んんん……?んー……む、もしやいつぞやの家出娘”

 

 

「そうです私が家出娘です、思い出しました?思い出して?結構心が傷付きました、苦しいです、色々と」

 

 

 “ごめん……”

 

 

「まってやめて頭を下げるほどじゃないです私こそごめんなさいそんな申し訳無さそうな顔しないでください!」

 

 

 

 なんだろう……前に出会った時より感情豊かになったような気がする、それは喜ばしいんだけど凄いなんだろう、掴み所がないね?!

 

 

 戌亥臨花ちゃん、何時ぞやに私を助けてくれた、命の恩人の一人、あの時より身長が高くなって、私は平均的だと自負してるけど、ほんの少し私より高いのかな。

 

 それになんだろう、身に纏う空気っていうのかな、なんて言えばいいんだろう?こう、つよい?たのもしい?はやそう?かわいい?その四つ全部?

 

 

 立場上、人を見る目はここ数年劇的に育ったと自負するのだけど、その中でも臨花ちゃんは……初めて見る、見ただけでわかっちゃうぐらい、覇気っていうのかな、それが滲み出てる。

 

 

 凄いなあ、これが鬼殺隊士かあ、そういえば真菰ちゃんとの手紙のやり取りで知ったけど、上の役職の人なんだよね、納得。

 

 

 ……あと胸が私より大きくなってるように思います、不服です。何故私は成長しないのだろうか、何故なのか。

 

 

 

 “ところで、ええと、なんでここに?”

 

 

「……え、ん?あれ?聞いてませんか?真菰ちゃんに」

 

 

 “そういえば聞いたような聞いてないような“

 

 

「なんで曖昧なんですか?」

 

 

 ”んん……ここ数日は、ばたばたしてたから“

 

 

「……ごめんなさい、忙しい中」

 

 

 ”大丈夫、数日休みを頂いたから、丁度良い“

 

 

 

 そうだよね、私が平和に生きてられるのは、鬼に襲われないのは、今目の前にいる彼女、鬼殺隊士の方々のお陰なんだ。

 

 それは、それだけは忘れちゃだめだし、私は誰かが忘れても覚えるって決めたんだ。

 

 

 

 ”中、入る?“

 

 

「はい!でも真菰ちゃんーーーーは、そっか、休養中でしたね、その、詳しくは聞いてませんが……ええと」

 

 

 “大丈夫、多分、二ヶ月ぐらいで元気になる”

 

 

「良かった、それを聞けて安心です」

 

 

 

 はあ、それにしても臨花ちゃん、凛々しくなったなあ、臨花ちゃんが臨花くんで私のお婿さんなら何も文句はないのに、それか私がお婿さん。

 

 

 ……冷静になって考えてそうなると私の恋敵は真菰ちゃんになるのでだめだ、勝てっこない、私は絶望した。

 

 

 でも頭の中ぐらい妄想させて欲しい、それぐらい良いじゃん、許して。

 

 

 

 

 “……じゃあ、案内お願いします”

 

 

「うん、案内してあげ……ん?え?私がする側?」

 

 

 “初めて入るので”

 

 

 

「なんで?」

 

 

 “……?”

 

 

「え?!いや、この屋敷、三ヶ月前ぐらいに手続きして渡してたんだよ!?」

 

 

 “はぇ、そうなんだ、ありがとう”

 

 

「どういたしまして、じゃないよ!なんで?」

 

 

 “知らなかったので”

 

 

「えぇ……耀哉さんの事だから理由あるんだろうけど……」

 

 

 “お館様と知り合いなの?”

 

 

「んん!?そこから話した方がいいですか?どこから話した方がいいですか?」

 

 

 “中で座って話す方が良いと思う“

 

 

「そこは冷静ですね?」

 

 

 

 臨花ちゃんこんな感じの子だったんだ……おかしいな、手紙ではこんなぼわ〜〜〜っとした雰囲気じゃないんだけどな、助けて貰ったあの時とか凄いきりっとしてたんだけどな。

 

 うんでも、うん、それもまたよし!

 

 

 ……真菰ちゃん、いの一番に案内したかったんだろうなあ、何だか凄い申し訳なくなっちゃった。

 

 

 

 ”……どうしたの?“

 

 

 

 でもそれはそれ!私は同性愛者ではないですがまぁでも臨花ちゃんは「有り」です、あわよくばと思うぐらいはさせて欲しい、いいじゃないか、許して。

 

 

「なんでもないよ、こほん!では僭越ながら真菰ちゃんの代わりに私が案内をしましょう!」

 

 

 ”うん“

 

 

「先ずはこの門!この門はですねなんとーーー」

 

 

 ”中に行こう“

 

 

「あ、はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 懐かしい記憶。

 

 

 一通り案内した次の日に包帯だらけのおばけみたいな真菰ちゃんがとんでもない目しながら屋敷に突撃してきたのは今でも鮮明に覚えてる、許されなかった。

 

 

 ……ねえ臨花ちゃん、私、またあなたと話したい、ずっともっと、友人として、あなたと過ごしたい。

 

 

 だからね……だから、私は願う。

 

 

 

 流星に、祈りを込めて。

 

 

 

 

 あなたの幸せを。

 

 

 あなたが生きてくれる事を、どうか。




真菰ちゃん「渡さへん!」

てな事で感想評価あざ!ここすき好きピ、誤字報告ありがとナス!

全然書くのサボってたんでストックは(ないです)、まぁぼちぼちやっていきましょう、今年中に完結させたいっすね?

ほな次回は……んにゃぴ……まぁ早めに出します……()


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コメ返〜何回目かの柱合会議まで

五ヶ月ぶり?!な実況動画(小説)、はーじまーるよー(ゆっくり見ていってね)


 

やぁ

 

 

 

 

 どうも、ぽもです。

 

 前回はまとめて終わった所ですね、臨花ちゃんの無限列車編の総括、ステータス確認、一通りの方針は前回で言ったので、ほんじゃまパパッとほんぺ!

 

 

 ……の前に、久しぶりのコメント返信のコーナー!(ドンドンぱふぱふ)

 

 といっても数点だけですが、コメ返しで動画埋まっちゃうと前回と同じことになってしまうのでね。

 

 ほな最初の質問。

 

 

 

 

 Q.かなり鬼側劣勢っぽいけど実際どう?

 

 

 まあ元上弦、猗窩座殿討伐してますし鬼側の上位戦力はいい感じに削れてますね。

 

 でも第44週目みたいに無惨様がトチ狂って柱間引きに来たら誰も勝てないので普通に死にますし、上弦の肆と弐が組んで攻めてきたら今の戦力でもかなり苦戦します、臨花ちゃん含めた柱四人でトントン。

 

 

 ネームドの鬼は補充されませんが強血鬼術持ちの基礎スペックの高いクソ強モブ鬼は全然普通に出現しますし、なんならその枠の数の上限は無いんで、そのレベルの鬼が五体ほど出現し徒党組まれて攻められたら臨花ちゃんでも苦戦します。

 

 つまりどういうことかというと、全然気抜けねえんだわ。

 

 

 というよりこれからはイベントを出来るだけ起こしてプレイヤーキャラ以外の戦力向上に努めないといけません、気づいたら死んでましたなんて多々あるので。

 

 特に上弦の伍はやばいです、こいつに殺されるネームドキャラはかなりの頻度で起きます、柱なら対応(倒せるかはさておき)できますが、かまぼこ隊や玄弥くん、カナヲちゃんなどが襲われると最悪、詰みます。

 

 

 あいつ曲がりなりにも上弦の伍ですし、割と鬼殺隊士に対してのメタ技は豊富なのでね。

 

 刀ボロボロ無感情無一郎くんが生意気ひょっとこ小僧を見て「守らなきゃ!!!」する原作と違い、この鬼滅の刃RPGではそれすらもさせないぐらい徹底する事が多々あります。

 

 

 100周の内、1、2を争う事故の全ては強欲の壺擬きの魚野郎です、許してはおけない(怒り)

 

 

 

 

 Q.真菰ちゃんのステータス見せろ

 

 

 プレイヤーキャラ以外のキャラのステータスは非公開なので、ぽもの個人的見解での推察になりますがそれでよければ。

 

 

 ぽもの見立てですと、能力値はオール柱(中)は硬いでしょうね、もしかしたら技か速の値が柱(上)かもしれませんね、見る限り。

 

 

 技術は全体的に200/200はいってそう、何なら多分剣術は200の壁越えしてるかもですね、じゃないと猗窩座殿の技の応酬をアレだけ受け流す事出来ないと思いますしおすし。

 

 能力及び特殊能力はむむむ……むずかしいめう。

 

 

 ただ、痣や透き通る世界の描写は今の所見掛けたような覚えはありませんが、覚醒済みなのは確か。

 

 よって戦闘時、全ての友好NPCの基礎能力値が一段階上がる『白蓮銀世』を習得していると見て良いですね、うま味。

 

 他には『快速+』で貴重なスタミナ値回復持ち。

 

 雪の呼吸を習得している事から『銀世界』を覚えている、或いはこれから覚える可能性もあります。

 

 かなりの確率で呼吸を繰り出す時、スタミナを消費をゼロにするやばい特殊能力です、雪の呼吸使いのみ獲得出来る特権の一つですね。

 

 

 ……あー、あとあれだ、『相合越者+』ですわ。

 

 全ての(極一部除く)味方と共闘時、自身の行動が最適化するとかいう陽キャコミュ強を超越したトンデモ技能ですね、なので雑に誰と組ませても最大限のプロポーションを確保してくれます、めがみか?

 

 

……上弦の参と戦った経験値も合わせると今の冨岡さんより強いかも、ただなあ……真菰ちゃん、もしかしてだけど今回の周回。

 

 

 

 痣及び赫刀使えない説あるんだよな。

 

 

 

 

 

 Q.臨花ちゃん強すぎね?俺のオリキャラのデータと違いすぎだろ

 

 

 んにゃぴ、これが……運、ですかね(笑)

 

 

 まあまじで100回同じことして一回あるかないかぐらいの成長率なので例外中の例外ですね、もう二度と臨花ちゃんレベルの強いオリキャラを作れる自負は無いです。

 

 ただ例の投稿者「29才、無職です」さんの傑作のオリキャラデータは特殊能力13個持ち、300/300技術5つ持ち、力と体が柱(極)とかいうやば過ぎキャラが居るので……上には上がいますね(苦笑)

 

 

 初期で特殊能力『天才』、序盤のランダムイベントで『限界突破』引くとああいうバグに一歩近付いたようなキャラ作れるって考えると……ロマンやな!

 

 

 まあ臨花ちゃんが100回中1回の確率ならアレは300回に1回の確率ぐらいなんで……んでキャラが完成するまでに1000回ぐらい死んでもおかしくないので……(失神)

 

 

 

 

 

 んにゃぴ、こんなもん?まぁ拾い切れなかったコメントは個人で返すとして、はい。

 

 

 お待たせしました、ほんぺ開始ですゥゥゥゥゥゥゥ……!

 

 

 

 

 

 

 “私と不死川さんが上弦の弍と戦って居る中、別の所では煉獄くんと真菰が上弦の参を討伐したあの日から一週間が経った。今日は柱合会議をすると非常しょ……クロえもんから連絡を受けた“

 

 

 んにゃぴ、早くも一週間です、戦闘の疲労を完全回復するのに一週間の間自粛生活なので、見所も特に無いのでカットカット!

 

 何がって一回、ほんの少しだけ粉凍りを吸っただけで一週間も回復に努めないといけないのかな〜〜〜りクソ!!!(クソデカ声)

 

 透き通る世界習得による呼吸の正し方、仙術による呼吸法を習得している臨花ちゃんでさえこれなので、一般隊士ならあの一回だけでもう肺が壊死すると考えて良いですね(は?)

 

 

 童磨とかいうクソメタキャラ、好きじゃ無いし嫌いだよ(顔が良いのは認める)

 

 

 

 ”隠の人に連れて行かれて、産屋敷家に着いた。何度も来ているので屋敷の道もすっかり慣れた、今思えば……最初はカナエさんに、二回目は悲鳴嶼さんに案内をして貰ったな……懐かしい記憶だ“

 

 

 はぇ〜そうなん(今知った)

 

 

 今ではこんなに立派になって……(なみだ)

 

 

 

 ”屋敷の中庭に着く、何人かもう既に到着していたようで、私に気付いた無一郎くんが挨拶をしてくれた、元気にしていたようで、どうやら自分なりの呼吸の奥義を編み出したらしい、凄いね、えらい“

 

 

 おっ、テキストを読み解くに、霞の呼吸漆ノ型 朧の事でしょうか、てことは呼吸200/200の壁越えしてますね。

 

 

 無一郎くんは天才(ガチ)な上に、兄生存による記憶の混濁や過度過ぎる追い込みによる肉体の疲労が原作よりかなり削減しています。

 

 そのかわり、ブラック労働も悲鳴を上げるような追い込みをしていないのですがその分の成長は臨花ちゃん(スパルタウーマン)シゴキ(暴力)でほぼほぼ取り戻してるでしょう。

 

 何よりこちら側が何もアクションをしなくても勝手に上振れするイベント踏みまくって知らない間に原作越えする成長している事も多々有るので、今回もそうなってくれると嬉しいですね!(行き当たりばったり)

 

 

 

 ”無一郎くんと話していると、しのぶを見掛けたので無一郎くんとの会話を終わらせ、しのぶに話しかける。すると「真菰は全治二ヶ月ですね、後遺症などはありません」……聞きたい事を先に言われてしまった“

 

 

 臨花ちゃんも顔に出るようになってきたのかしのぶさんが勘の良すぎるナオンなのかはてさて両方なのか。

 

 んにゃぴ、前回の動画で猗窩座戦に参加した人たちの容態などは話した気がするのでこの辺のテキストはカットカット!

 

 

 

 “……?離れた所に冨岡さんがいたので、近付いて挨拶をする、返してくれた”

 

 

 ……

 

 

 …

 

 

 はい、はい?

 

 

 あ、終わりですか?えぇ……(困惑)

 

 

 

 “煉獄さんと真菰以外は此処に集まった……なるほど、そうか、薄々気付いていたが此処に蜜璃が居ると言うことはつまりーーーと、その時、お館様が訪れる気配がした”

 

 

 ほい、てな訳で耀哉さんが来たので柱合会議が始まりました。

 

 垂れ流しにすると動画がそれだけで終わるので要約するゾ〜〜〜するする!イクゾー!(デッデッデデデデ)

 

 

 おい鐘の音が入ってないやんけ!はさておき、今回の柱合会議を要約しますと。

 

 

 まず一つが煉獄さん柱引退、空いた柱の枠に甘露寺さんが入る事になりました、てな訳で恋柱の誕生です。

 

 柱としては肉体の強度以外はやや期待値低めですが成長性は大正時代の柱の中では三位に位置します。

 

 ので刀鍛冶の里襲撃編が始まるまでの時間で原作並みの実力を持ってくれるのは堅いです、蜜璃ちゃんは感情の爆発力がかなり高く、イベントさえ積めば原作より早く痣を習得してくれる可能性があります。

 

 成長性の高さに比べて限界値が他柱と比べるとやや低い上に、他キャラのイベントと比べると今の臨花ちゃんの成長に繋がりにくい為、優先度は低くなりますが、何回かはイベントを踏みたいですね。

 

 

 

 二つ目はツーマンセルの変更、といっても以前の編成と大部分は変わりません、変わった所はしのぶ&富岡ペアが、冨岡&不死川ペアになりました。

 

 

 まじかよ耀哉さん!?な編成ですが、まぁ性格の相性は兎も角戦闘時の相性は高いので……はい、うん、どうにかなんだろ(適当)

 

 なので必然的にしのぶ&臨花ペアになりました、丁度薬学100/100の壁を越えたかったのでいいゾ〜これ。

 

 ただランダムエンカウントで起きる上弦戦を想定するとどうしても今一つ、というか今二つ程劣ってしまいます。

 

 いえ、一部を除く上弦にはしのぶさんの毒は“効きます“。

 

 

 ただ、一度使われたしのぶさんの毒は無惨様経由で共有され、対策されてしまうので諸刃の剣なんですよね。

 

 真菰ちゃんが復帰するまでの間、極力上弦戦のランダムエンカウントが起きそうな任務や戦場は避けましょう、コレ大事。

 

 

 

 三つ目は柱合会議とは関係の無い話ですが、此処でついでに話すのが良いので、言っておきます。

 

 臨花ちゃんの本拠点(住む所)が変わりました、というより変えます。

 

 

 お館様から貰った屋敷(他と比べると屋敷?って感じですがそれでも屋敷)をいつまでも放置しているのも勿体無いのでね。

 

 フレーバー的な意味ではなく、ゲームシステム的な理由で拠点変更です。

 

 思えば拠点についての詳細を語ったのは第35週目の時でしたね、拠点効果について忘れてる視聴ニキネキも多いと思うので、解説しますか。

 

 

 

 ゲームが本格化していくに連れて拠点にも効果が生まれます、戦前に着くバフみたいなもんです、もっと分かりやすく言うと、ユクモ村の温泉ドリンクをイメージしてください、もろアレです。

 

 

 例えば蝶屋敷から任務出発した場合『体+』『運+』が着きます、0.5段階上昇ですね。今回の周回の蝶屋敷はそれに加えて、カナエさん生存特典として『回復速度+』もあります、イイネ!

 

 

 煉獄家なら『力++』無一郎くんの屋敷からなら『成長+』『技+』などなど、特定の人物の持つ屋敷はバフ効果があります。

 

 

 今回、臨花ちゃん(と真菰ちゃん)の貰う屋敷の効果は『速+』と『技+』です。

 

 これだけなら正直言って本拠点を蝶屋敷で変える必要無いのでわ?と思います、実際ぽもも変える必要あんのか?って思いました。

 

 

 はい、これだけではありません、この拠点、真菰ちゃんが使う拠点としても登録されるので真菰ちゃんの効果も乗ります、ワザップ染みてますが修正されてないので仕様ですね(ホントォ?)

 

 

 蝶屋敷はしのぶさん、それからカナエさんの拠点として登録されて固定しているのでこのワザップが使えません、てか地味にカナヲちゃんの拠点として扱われないのワニだろ。人の心とかないんか?(雄ガキ君風)

 

 

 まあさておき、これにより真菰ちゃんの『成長+』が適用されます、そしてこの周回プレイの真菰ちゃんは真菰ちゃん様、覚醒済みキャラクターな上にプレイキャラである臨花ちゃんとの友好値が上限に達しています。

 

 

 ので自キャラと一番好感度の高いキャラとの『同棲』判定が起き、拠点効果に『対』の拠点効果が発動します。

 

 これは自キャラと同棲状態になったキャラの持つ技能を互いに一つ選び、習得状態にする事が出来る拠点効果の中でもクソ強効果です。

 

 

 これが欲しかった(にっこり)

 

 

 ちな余談になりますが煉獄さんとの『同棲』判定なら拠点効果は『炎燃』が追加され、善逸くんなら『避雷』伊之助は『猪突』などなどに人によって違います。

 

 その中でも真菰ちゃんとの『同棲』判定で習得する拠点効果はめちゃくちゃ便利なので、これを逃す手は無いですね?

 

 

 これが百合の波動だ、崇め奉れ……

 

 

 

 

 ……はい、こんなもんだな?後の細かい所は無編集動画を別に出すので知りたい方はそちらで確認してみて下さいね。

 

 てな事でほんぺ、と行きたいところですが動画の尺が足りません!

 

 最近こんなんばっかだな?てな事で次回は遊郭編に突入するまでに、ほなイベントいくぞー!デッデッデデデデ(カーン☆)ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 俺は歴だけは長いその辺にいる普通の一般隊士だ。

 

 階級は乙、未だに五体満足でこの階級にしがみつけてるのは多分運がいいからだと思う、他の同期とかの様子とか見ると特にそう思う、というか運が良い以外取り柄無いです。悲しいね。

 

 ほら、たとえば最近なにかと噂になる額にアザのある少年とかと俺比べたら、まー流石に俺の方がつよい!って言いたいけど自信ないです。2、3ヶ月ぐらいで俺の自信を粉々にしたあの兄弟みたいな例もあるし。

 

 そんな一般隊士の俺は同じく一般隊士二人を引き連れて、まぁこれもまた運が良い事に誰も欠ける事なく鬼討伐を成功した帰りの話だ。

 

 

 そう、きっかけはほんのひと言だった。

 

 

「……煌柱様って彼氏いんのかな」

 

 

 そう、この言葉が一般隊士(童貞)三人に火をつけたのだ。

 

 

「そ、そんな、臨花ちゃんに彼氏……?!そんなうらやまけしからん!許さないぞ!」

 

「風柱だったらどーしよ……」

 

「……骨だけは拾ってくれ」

 

「早まっちゃダメだ裳峰(もぶ)先輩!多分戦っても1秒ももたない!」

 

「うるせーーー!これでもあいつらと同期なんだぞ!」

 

「でも俺と階級変わらねーでしょうが!せめて甲になってから高望みしましょうよ!」

 

「時透兄にカナヲちゃんを筆頭とした甲の話はしないでくれ!自信無くす!」

 

「まあそもそも煌柱様に彼氏がいるか居ないかって事なんすけど」

 

「いるわけないだろ!だよね?」

 

「まあ確かに彼氏とかそういう人居なそうっすよね、ほら、忙しいお方だと思うんで」

 

「よし」

 

「でも裳峰先輩じゃ無理っす、顔以前に、こう。性格が」

 

「は?」

 

「彼氏は居ないけど彼女いる説」

 

 

 その時、三人全員が「あー」と納得した。

 

 雪柱様と煌柱様のあれこれはもう噂に止まらない、知らないのは多分煌柱様だけだ、なんというか、一度話したことがあるからわかるんだけど、あの人そういうの全然興味なさそうだからなあ。

 

 

「上弦と戦って、討伐してそれで生きてるって、凄いよな」

 

「俺なら死にますね、1分持つかな」

 

「……炎柱様、死ななくて良かったっす、あの人の父上に助けて貰った借り返せてないんで」

 

「この戦いも、そろそろ終わるのかもな」

 

「そしたら店でも開きましょうよ、鳥屋とかどうです?」

 

「お、それ良い。んで臨花ちゃんと一緒に経営するんだ……お前らは、アレな。店員な!」

 

「もう少し現実見ましょうよ」

 

 

 ああでも。

 

 そうか。

 

 

 長く隊士をしてきたと思ってる、その度いつこの戦いは終わるのか考えてきたけど。

 

 

 今いる柱の方々が、もう居ない、岩柱のあの方が、花柱の顔が良かった、蟲柱様の姉上が繋いでここまで来れた。

 

 俺はあの人達みたいな才能はない、少し運が良いだけで未だ生きてる。だけどもその時まで全力で自分の出来る事はするつもりだ。

 

 今更命が惜しいなんて感情は無い。

 

 

 鬼の居ない世界に居るべきなのは何より鬼殺に貢献してきた、きている柱の皆だ。

 

 だから_______

 

 

「お、あの店美味そうじゃね、寄ってこうお前ら」

 

「あ、じゃあ奢りで」

 

「は?」

 

「煌柱様に会ったらそれとなく伝えとくんで」

 

「おうなんでも食えお前ら」

 

 

 ……まあ、今はこの感情とはお別れしよう。

 

 

 

 牛丼一択!美味い!美味い!美味い!

 




てな事でお久しぶりです、色々してましたんにゃぴ。

何してたとか興味ないと思うんで省きますけど、ほならね。再開しま!
週一投稿を目処に再開するんでゆるーく見てくだち。
今年完結したら鬼滅の刃RPG誰かUnityとかで作って下さいお願いしますなんでもしますから!(なんでもするとは言っていない)


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調査パート〜イベントスチルまで

みんな の かんそう で ぽもの てんしょん が あがった !

この思いに、感謝(指ハート)


 

 

 ぱんぱかぱーん(オッバイプルンプルン!)

 

 

 海色の光眩しくてうぇいよー、ぽもです。

 

 

 前回は柱合会議が終わったところでしたっけ?ほな早速ゲーム画面を見てみましょう。

 

 前回に説明したと思うんですが、新拠点からお届けしております、当たり前ですが和を感じる部屋で御座いますね(ここ日本言うてな)

 

 見て下さい視聴者兄貴姉貴、和室で正座してお茶を啜っている可愛らしい子が居ますわね、そうです私の子です臨花ちゃんです。

 

 は?お前の子では無いだろって?どけ!俺はお兄ちゃんだぞ!だって?うーん(困惑)

 

 存在しない記憶持ち兄貴は置いておいて、今後のついて少しバ。

 

 次の大きなイベントである遊郭編まで何をするかは前回言った通りなのですが、遊郭編が始まるまでどれぐらいかは話してなかったと思うのでここで話ときますね。

 

 

 ずばり四ヶ月程です。

 

 

 これを短いととるか長いととるかは視聴者兄貴姉貴の感性次第ですが、ぽもと致しましてはにゃ。まぁまぁ……(疑問)

 

 柱という立場上、全てを友好イベントや訓練イベントを含む他キャラに対しての特訓などに使う事が出来ず、またランダムイベントとはいえ起こしたいイベントやキャラなどはある程度固定します。

 

 まず直近で起こしたいイベントがあるキャラは勿論かまぼこ隊のずっこけ三人衆+ヒロインちゃんです。

 

 まあカナヲちゃんは最低限で良いのですが……善逸くん、野生児くん、炭売りのやべーやつきゅんの強化イベントは起こしたい所。

 

 ぽもの42回目か43回目かの時のデータでは確か伊之助くんの片腕がオナクナリ~

 

 なんて事があったので気を付けましょう、上弦が少なくなっている今、上弦の陸であろうとも無惨様の血による強化をされている可能性があります。

 

 原作以上のスペックになっている可能性があり、何よりあの鬼ぃちゃんのポテンシャル、成長速度は全鬼の中でも1、2を争います。

 

 かまぼこ隊に限らず、祭りの神、そしてオッドアイ美少年とのイベントも起こさないといけませんね。

 

 

 優先順位としては今上げた方々とのイベントです、次点でしのぶさんと時透くんちゃんズかな、悲鳴嶼さんが生きていたら、この時期でしか起きないイベントの回収をしたかったのですが……南無三。

 

 

 あ、忘れない内に薬学の壁越えをして100/100から抜け出しましょう、最終決戦までに200まで伸ばす事は多分無理ですが、100/100からの壁越えをしている事に意味があります。

 

 詳しくは別の機会に、ほなそんな訳で早速しのぶさんとデート(鬼討伐)、いきまひょか。

 

 

 

“浅草に鬼の出現あり、その報告を受けてしのぶと共に調査を開始する。夕方に甘味処で合流する手筈したが……さて、どうしようか“

 

 

 ん?浅草?

 

 ちょっとこええな、いやまあ、うん。流石に無いだろ。

 

 てことで久々の調査パート、なんで倍速しないんですか(?)いえまあ、ちゃんと一から情報を集めるパートは久々ですしおすし。

 

 基本的に臨花ちゃんは一般隊士助けたり山にいる鬼討伐したりがデフォになってきてましたからね、いえまぁ。

 

 ぽもが選択しているのもあるのですが、偏った選び方をするとお館様から鎹鴉越しに依頼をウケる(その心笑ってるね?!)任務も自ずとそうなると言いますか。

 

 

 さて話を戻して臨花ちゃんは交渉術のプロであり、交渉巧者の技能を持っております。

 

 これを臨花ちゃんの性格とか容姿とかに反映されると、ゲーム画面上ではこうなります。

 

 

 ”青年に話しかけ、この辺りで何か奇妙な事が起きたか聞いてみる、すると青年は「え、えっと、俺は知らないから、友人に聞いてみるよ」と有難い事を言ってくれた……?なんで目を逸らすんだろう?”

 

 

 はい(天下無双)

 

 臨花ちゃんも良いお年頃です、尚且つぽも屈指の第一回キャラメイクを参考にし、改良を重ねたビジュアルをしています。

 

 顔だけで生きていけそうな胡蝶姉妹やちょっとレベルが違い過ぎる美少女こと真菰ちゃん、たわわむきむき桃神ちゃんなどには流石に色々なものが劣り……

 

 いや劣らねえよ(半ギレ)、つまり美少女ですね?(にっこり)

 

 表情も初期の頃と比べてかなーーーーり柔らかくなった臨花ちゃんがいたいけなそこら辺の青年に話しかけるとそうなる、こうなる。

 

 てな感じでパパッと人伝に情報が集まります、ちなみにこれは臨花ちゃんのもつ技能、分析も関わってます。分析した上であの人なら何か知ってそう(KONAMI)って思って話しかけてるみたいですね?

 

 さてそんなこんなで情報ですが……うん。

 

 良かった〜〜〜〜!!!無惨様じゃなさそうです、浅草は無惨様出現の可能性が僅かにあるので焦るんですよね。

 

 100周目になってもその事例をぽもは身を持って体現したことはありませんが、かの有名な『無惨様即死RTA』世界三位、アロンアルファで他人のトイレ塞ぐウーマンさんは三回ぐらいソレでタヒってます。

 

 ……最悪な名前ですね?!まま、ええか(よくない)(よゐこは真似しないように)

 

 

“夕方、しのぶと合流した。情報を照らし合わせて気付くが、この浅草に潜伏している鬼は複数いる、数十規模では無いとは思うが……「別れて行動するのが得策だと思いますが……臨花は、どう考えますか?」”

 

 

 んにゃぴ、ついてく…ついてく…(一緒に行動を選択)

 

 

 基本的に別れて行動はしてはいけません、不死川さんや冨岡さん並みの生存能力の強すぎる柱なら、まぁ大丈夫なんですけど。

 

 鬼滅の刃RPGでは自キャラが強くなれば強くなるほど強い鬼にぶち当たるので、確率はほぼ無いですが目玉が六個の変態クソ侍に間違ってでも会ってしまったら……(イヤァァッァァ!)

 

 

 あ、それと共闘すればするほどそのキャラと息を合わせるのが上手くなるのも理由の一つですね、まぁしのぶさんと臨花ちゃんの組み合わせは同期組の次に親和性高いんすけどね、初見さん。

 

 

 “……見つけた、数は四。盛り上がった地面が蛇の様に私としのぶを襲う、避けるのは容易だ”

 

 

 お、開戦しました、ほならね。とくとみよ、ぽものキャラコンを。

 

 

 オーラオラ(バコ!)オラ(ボコ!)オラ(ボビ!)オラァ!(オォン!)ARIARIRIRIRIRIRIRIRIRIRIィ〜デヴィルチ!

 

 

 駆逐完了ですぅぅぅ……(得意げ)

 

 

 うん、まぁこの程度の鬼ならしのぶさんもいるし余裕っすね(笑)ざーこ♡穢れた血♡鬼っていうか吸血鬼♡病弱な顔に見える♡

 

 経験値は微々たるカスですね、まあこれはもう仕方ないっす、上弦と戦わねーとまともに成長しない体になってしまっているので……。

 

 

 “……羽織りが少し切れている、今の戦闘で完全に避けられなかった。半年前から血鬼術を持たない鬼と出会った試しがない、鬼全体が強くなってるように思える”

 

 

 ファ。

 

 上弦少なくなって無惨様(バカ)が無惨様(おバカ)になっている可能性が微レ存?マイナスの頭に幾らプラスしても無惨様の欠点『短気』があるからゼロですけど……。

 

 んー、なんといいますか、警戒しましょう。

 

 ほんのちょっとでも無惨様が知恵を巡らせる事があれば1000年間生きてきただけの策略を使う可能性があります。

 

 

 

 操 作 キ ャ ラ 以 外 に。

 

 

 

 その為のキャライベント、てな事でしのぶさん、なんでもいいから強化イベント起きレイー。

 

 

“「……臨花、今日は蝶屋敷に泊まっていきませんか?」と帰り側に聞かれた。真菰の様子も見たいし了承する事にする。それに、一人で住むには……ちょっとだけ、今の拠点は広い“

 

 

 かーっ!卑しか女ばい! 奥さん見てください、ちょっと赤面してますワゾ!

 

 うーん(にやり)

 

 選択肢がしゃしゃり出る間も無く臨花ちゃんがお泊まりしに行く事になりましたが、ままえやろ。蝶屋敷を拠点にしてるかまぼこ隊とのイベント発生も狙えますしお寿司。

 

 は?それ目当てなら拠点変える必要なくね?と思う兄貴姉貴は甘いです。まだお館様が表に出てこれるこの時期辺りに自分の拠点を持っておく事に意味があります。

 

 真菰ちゃんとの友情 YU-JYOな同棲生活(ファ?!)以外にも、柱が自分の拠点を持つ事が後々、具体的に言うと原作でいう柱稽古あたりに響くのでね。

 

 はてさてしのぶさんのイベントは起きなさそうですね……んにゃぴ、まあまだ慌てるような時間じゃないのでええか。

 

 動画の前半の方に言いました各キャラのイベント優先度ですが、かまぼこ隊+お花の似合う女の子、祭りさん、ねちっこい人の次にしのぶさんのイベントが優先されます。

 

 理由はしのぶさん生存ルートを狙っているからですね、芸術は毒殺だ!を仙法・明神門!にて封印した今回のチャートですが。

 

 しのぶさんもそこそこ強くなってくれないと、んにゃぴ……やばいですね!☆なので。

 

 しかしそれがちょっと難しいねんな。

 

 透き通る世界に入れる程しのぶさんは先天的に剣士としての才は(他と比べると)無く、赫刀を出せる程の筋力もありません、痣はまあ可能性はあるのですが。

 

 そんな感じなので、必然的に最終決戦での上弦の弐討伐戦でしのぶさんが一人で向かうと原作同様死にます。毒でどうこうしないので原作よりハードになるかもしれませんね。

 

 いずれにせよ、最終決戦でしのぶさんを孤立させる事は絶対に避けましょう、必ず3人以上で組んでもらいましょう。

 

 ある程度、最終決戦での組み合わせは誘導出来るので、この話は時が来たらまた。

 

 ほなほんぺ続き。

 

 

 “真菰に会ってきた、眠っていたので様子だけ……透けて(・・・)見てみたが、あの様子なら……大丈夫だと思う、その事が素直に嬉しい、真菰はすごい、すごいよ。私も、頑張らないと“

 

 いや本当にね。

 

 リプレイ動画を見た視聴者兄貴姉貴ならわかると思うんですが、最後まで殺意のある上弦の参相手にあの大立ち回り出来る真菰ちゃんは本当に凄いです。

 

 1対1なら兎も角、あの様に味方がいる状況での真菰ちゃんはそれこそ、宇髄さんと引けを取らないサポート力がありますね。

 

 何はともあれ五体満足で生き残ってくれた事に感謝。煉獄さんは柱引退になってしまいましたが、上弦戦から生還した真菰ちゃんの内部ステータスがどうなっているのか私、気になります!

 

 遊郭編に参戦するか、させるかはこの段階では未定ですが、最終決戦まで生きていてほしいですねんにゃぴ。

 

 というか最終決戦後も生きていて欲しいですね(にっこり)

 

 

 ”庭を見通せる廊下でぼっとして月明かりを見ていると、いつのまにか隣にしのぶが座っていた「ここからの眺め、好きなんですか?」……すき、だと思う。月が綺麗だから“

 

 

 今宵は月が綺麗ですね(告白)

 

 臨花ちゃん輝いてるの見るの好きだよね、煌の呼吸使いだからそれが関係しているのかな?

 

 

 ”……私たちで決着をつけよう、しのぶ。もう、鬼のいる世界は……沢山だ“

 

 

 重いよ臨花ちゃん……。

 

 もうちょっと、こう、なんというか、はい。

 

 しのぶさん、なんか言って!

 

 

 ”「疲れてる、よね」どうなんだろう、でも少しだけ眠りたいかもしれない「なら、眠っても良いんだよ、臨花」そう言ってしのぶは私の頭を膝に乗せるよう促した、誘われるまましのぶに身を任せて……髪を撫でる感触に、懐かしい気持ちと、温かい気持ちを感じながら、目を閉じた“

 

 

 おっ!

 

 イベントスチルでっせ、兄貴姉貴!

 

 月明かりの綺麗なお庭の背景にしのぶさんが膝枕をするイベント絵ですわ!うーん(尊い)

 

 

 あぁ〜^(浄化のち昇天)

 

 

 ……

 

 

  しのぶさんみたいな女の子に膝枕されたいだけの生だった……

 ぽもの餡子が漂白されてしまったので、本日はここまで。

 

 ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 臨花と二人で任務を受けたのは、何だか久しぶりだなと感じた。

 

 お館様に上弦との戦闘を想定した二人組で組む私の相手は冨岡さんだったから、それ以前になる。

 

 何かと本当に、私が見てないと何をしでかすか分からないあの男性の相手が不死川さんと組む事になった事に心配しかないが、それと同じぐらいに臨花と組める事は、少し嬉しい。

 

 でも、ここでない何かを見るような、あの目は……あんまり好きじゃない。

 

 

 きっかけは多分、私にとっても恩人の岩柱……悲鳴嶼さんが殉職したのがきっかけだと思う、あの日から臨花の表情に時々、影が見え始めた。

 

 今まで蓋をしていた感情があの時に溢れ出したんだと思う、多分臨花自身は気づいてない、無意識だと思う。

 

 私は臨花が歩んだ、鬼殺隊の道の全てを知らない、真菰なら知っているのかな。臨花は自分からそういう話はしないから、私も聞く事は、野暮だと思って聞いてない。

 

 ……きっと、身近な人や同期の隊士の死を見過ぎたんだと思う、それを悲しむ時間も、止まる足も臨花は持ってないから、それに疲れてきたんだ。

 

 

 

 相変わらずと言うか、一層輝きが増したと言うべきか、臨花の鬼殺は私から見れば到達できない(・・・・・・)位置にいる、そんな印象を覚える程に強い。

 

 私も柱の一人なんですけどね。と少しだけ、ほんのちょっとだけ嫉妬するのは許して欲しい。

 

 暗闇の中、まだ遠く離れた所にいる鬼に対して背に装備した火縄銃での先制攻撃で、首を落とす芸当は私には出来ない。技術もさながら、私の視界では見えない鬼を捉えるその目こそが、透き通る世界なのだろうか。

 

 はっきり言って今回の鬼は強かった、先手必勝で鬼の数は三つになったが、その三つ全てが血鬼術持ち。

 

 大地を操る血鬼術、五感を錯乱する血鬼術、ハリネズミのような針を飛ばす血鬼術。

 

 私一人だと危なかったかもしれない、特に五感を錯乱する血鬼術は厄介だった、平衡感覚を掴み直す間に地面から来る土塊を避けるように飛べば、その隙を針が狙う。

 

 怪我がなかったのは臨花が居たからだ、私を庇うように反撃する臨花の羽織が針によって破れたのは私の技量不足だ。

 

 昔も、今も。私はまだ、臨花に庇われてる。

 

 

 当然の事のように庇う臨花に、少しだけ……違う。

 

 まだ、庇われてる自分に、苛つく。

 

 

 私はまだ弱い、弱いんだ。強くなれない、鬼の頸を断ち切れない、だから私より強い臨花が損をする。

 

 それがどうしようもなく______

 

 

 

「……臨花、今日は蝶屋敷に泊まっていきませんか?」

 

 

 帰り際にそう言った時の感情は、今はもう分からない。

 

 そう呟くように言った時、慌てて何か言い訳を並べようとしたのは覚えてる、でもその言い訳が私の口から出る事はなかった。

 

 

 “……うん”

 

 

 短い肯定。

 

 任務前よりも、少しだけ柔らかい表情。

 

 

 ……変わりませんね、そういう所。

 

 

 心の中で呟いた。

 

 

 

 都合が良いのか悪いのか、真菰はその日ずっと寝ていた。

 

 真菰と、それから煉獄さん、善逸くんに伊之助くん、そして炭治郎くんが成し遂げた事は前代未聞と言っても良い。

 

 下弦の壱、そして上弦の、しかも上から数えて三番目の強者に、死者0で討伐を成功させた。本当にすごい、煉獄さんは致命的な内臓の傷と、治す事の叶わない右腕を患ってしまったけど、生きて帰ってこれただけで勲章ものだ。

 

 折れてでも隊士として活動を続けようとした時は、ちょっと怒りそうになりましたけどね。自分の体のことを考えてください。

 

 

 臨花はその事をどう思ったんだろう。

 

 聞きたいような、聞きたくないような。

 

 姉さんが居たら、なんて声をかけていたんだろうな。

 

 

 

 一通り今日中にする事を終えて、一息つけようとしてふと。臨花がどうしてるのか気になった私は、臨花が良く座っている庭の見える所に向かった。

 

 しばらくして見つける。月を見上げて何を思っているんだろうか。

 

 隣に座って、横顔をちらりと覗いてみる……近づいて座ってみると、立っている時より小さく見える。

 

 綺麗な銀色の髪は少しだけ伸びたように見える、切る時間がないから、なんだろうか。

 

 

「ここの眺め、好きなんですか?」

 

 “たぶん、すき。だと思う、月が綺麗だから”

 

「……姉さんも、似たような事を言ってた気がします」

 

 “そっか。それは少し、嬉しい“

 

 

 綺麗な声。

 

 澄んで聞こえる、出会った時から、この声はどこか安心する。

 

 こうしてゆっくり話すことが出来る事に、私は嬉しく思う。こんな何気ないことが、次の日には無くなってる事は、鬼殺隊士になる前から身を以て知っているから。

 

 

「……その、臨花。今日は___いえ、何でも無いです」

 

 ”……?何か、やってしまっただろうか、言ってくれないとわからない“

 

「違う、臨花は何もしてないよ。大丈夫……ですから」

 

 ”そう……?“

 

 

 やってしまった。

 

 謝ってどうする、そんなもの。惨めになるだけだ、なによりそれは、臨花に対して失礼だ。

 

 こんな感情、消えてしまえ。

 

 

 ”しのぶ“

 

「……っ、はい」

 

 

 ”……私たちで決着をつけよう、しのぶ。もう、鬼のいる世界は……沢山だ“

 

 

 その言葉になんて返せただろう。ちゃんと言葉にできていただろうか。

 

 決意と、使命感のような、悲願。その強く、絶対的な言葉の強さに、私は頷けただろうか。

 

 自信は無い。

 

 

 でも、その言葉に隠れた臨花の感情の機微だけは、何故だか感じ取れた。

 

 

「疲れてる、よね」

 

 ”どう、なんだろう……体は元気だよ“

 

「本当に?臨花は、誤魔化すのが得意だから、自分自身も」

 

 ”そうなのだろうか“

 

「そうなんです」

 

 ”……ああ、でも。少しだけ眠いかもしれない、透き通れるようになってから、必要以上の睡眠を取ってないかもしれない“

 

「それは大変ですね……なら、眠っても良いんだよ、臨花」

 

 

 そう言って臨花の頭を膝に乗せる。

 

 されるがままに臨花は私の膝に頭を置いた……初めて臨花を上から見た気がする。何だか変な感じ。

 

 好奇心に駆られて髪を撫でてみる、柔らかい髪。少しくすぐったそうにしているけど、直ぐに臨花は目を閉じた。

 

 ……少しは、安らぎを感じてくれているのかな。

 

 

 月の光がほのかに夜を照らす。臨花はあの月を綺麗だと言うけれど、私はあの月を綺麗だと感じた事は、あんまりない。それでも今は、臨花の言うように綺麗に思えた。

 

 暫くそのままにしていると、すぅ……と、小さな呼吸音だけがこの空間を支配した。

 

 

 ……あの庭の、桜の木が咲く頃にまた。臨花とこうして花見をしたい。

 

 

 そんな事をふと思いついて、ああでも真菰が邪魔をするかもなあって、ふっと笑った。

 

 

 

 

 ねえ臨花。

 

 私の恩人、大切な人。

 

 

 私はあなたを守れるようになりたい。真菰と同じように、一緒に、少しでも対等にあなたの隣に立てるようになりたい。

 

 だからいつまでも弱いままの胡蝶しのぶじゃダメだ。

 

 約束は守るよ、私は……生きたいから。

 

 それでも私が強くなるには、唯一鬼に対抗出来るこの毒の力を使う他無い。

 

 絶対の、究極な()の配合。

 

 上弦、鬼舞辻無惨すら屠れる力を私の手で、必ず作ってみせる。

 

 

 それが完成すれば、私はやっとあなたの隣に立てるような気がするから。

 

 

 そう思って、緩やかに襲いかかってくる睡魔に身を任せて……目を閉じた。

 

 




ぽも ごじほうこくすき いつもたすかる。

てなわけで来週のどこかにまた会おう……(にやり)


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籠手最弱説否定〜おばみつまで

短めだけど投稿、なんとか今週間に合ったな!(ギリギリ)


 

単勝158倍

単勝158倍

曲がれーーーーー!

曲がれーーーーーー!!!

 

 

 おっとここでハリボテエレジー上がってきたー!

 

 

曲がれ!

行けーーーーー!!

曲がれぇぇぇぇぇ!!!!

 

 

あぁぁぁあああああ

何やってんだーーー!

予 定 調 和

 

 あぁぁーっとここでハリボテ壊れた!

 

ぴえん

知ってた

いつもの

 

 

 

 

 誰がなんと言おうとアレはUMAです、どうもぽもです。

 

 前回はしのぶさんとデート♡(晴れのち鬼)回でしたね、ほな早速ゲーム画面……の、前に。

 

 個人的に気になった鬼滅の刃RPG学会での研究発表のレポートを紹介したいと思います。

 

 

 未だに謎の多い鬼滅の刃RPGですが、今回の研究ではそういう謎の解明などではなく、ある一人のプレイヤーが疑問を持ったことから始まります。

 

 そしてはズバリ、「本当に籠手武器は最弱なのか?」と言う疑問です。

 

 かなり前のパートで籠手武器について触れましたが、まごうことなき最弱です、というか首を太陽の光を浴びた鉄でどうこうしないといけないのにどうやって籠手で倒すんだって話っすよね(笑)

 

 どれだけプレイヤースキルと技能の組み合わせをしても、通用できるのは下弦レベルまで。こんな変態プレイするぐらいなら攻守リーチに優れている薙刀使った方がマシって話っすよ(ワラ)

 

 しかし一度気になったしまったらもう検証するしか事しか頭に無くなってしまうのが鬼滅の刃RPG学会員です。

 

 研究結果を事細かく話す動画の尺は無いので気になる方はこ↑こ↓ Yakinikuwithhumanmoney.com のURLをバ。

 

 結論から言いますと、籠手は最弱の武器ではなかった。という事がわかりました。

 

 籠手カテゴリーの最強武器『霹靂神甲』を装備し。

 

 特殊技能『拳闘修羅』と『酒池肉林』、力を+する技能を7個以上保持して力のステータスを極まで持っていくと。

 

 

 鬼の頸を掴んで捻り飛ばす事が可能に、理論上無惨様を地面の染みにしてやる事も可能だと言う事がわかりました。

 

 

 なので最弱ビルドから弱ビルドへと昇格しました、まぁどのみち弱い……というか、そこに持っていくまでの労力がちと洒落ならんでしょ案件ですね(震え声)

 

 これにより、鬼滅の刃RPG学会の中での最弱武器は「籠手」から「如意棒」に変更しました。

 

 うん、如意棒はちょっと、ぽもの腕でもプレイヤー技術が追いつきませんし、未だに誰も使いこなせてないしどうやってただの棒で鬼を討伐するんだって感じですね……。

 

 

 余談ですが最弱があれば最強もある、ということで最強武器カテゴリーはやはり「刀」一択です、扱いやすく、武器に付く固有技能も優秀、何より刀は呼吸を選びませんから、優秀ですね。

 

 他の例を上げると、岩からの派生「剛」の呼吸+大剣という組み合わせも雑に強いのですがんにゃぴ。ぽも的には風の呼吸の派生「嵐」の呼吸+二刀流の方が強い感じしましたね……確か71回目の時のキャラのビルドでしたか?

 

 

 ほな、そんなこんなでそろそろ本編を再開しまひょ。

 

 前回のパートから次の日の昼のようです、どうやら善逸くんが訓練場にいるようなので、いぢめ(特訓)しましょう(にっこり)

 

 

 “以前と比べて善逸くんの居合術は更に磨きが掛かっている、私が知る中で三番目か、二番目に才がある。以前もそう思ったが本当に経験と鍛錬以外に私から教えられることは無い”

 

 

 その鍛錬と経験が重要なんですけどね、初見さん。

 

 善逸くんは原作遊郭編の段階で既に自分のことを上弦の陸だと勘違いした鬼属性の妹ちゃんに半歩劣るぐらいの位置にいます。

 

 つまり下弦程度の鬼相手なら1対1で生還出来るってことです。普通に強いです、実際の実力だと乙、甲辺りまで覚醒してます。

 

 何より居合術に一点集中しているからか、成長スピードが炭治郎きゅん、伊之助くんと比べると1.3倍ぐらい早い感触があります。

 

 そんな善逸くんに元雷の呼吸使いであり、速さに定評のある臨花ちゃんが特訓するとかなーり効率的に実力の向上が見込めますね。

 

 

 “よし、そろそろやろう「いやいやちょっともう少し休みたいんですけど?休みませんか?」……?十分休憩出来ているよ「できてないよ」、次は私の攻撃を躱そう、いくよ「まってくだーーーヒャヒェ!」”

 

 

 善逸くんには悪いと思ってる(思ってない)のですが、ボロ雑巾になってもらいましょう、大丈夫大丈夫!育成結果はちゃんと良いので!

 

 手加減しているとはいえ、臨花ちゃんの刀捌きになんとかぎりぎりで避けられて……あ、臨花ちゃんの木刀が善逸くん腹部にめり込みました。

 

 あ、でも見てください視聴者ニキネキ!辛うじて意識を保ってます!クォレハ勲章ですよ……(にっこり)

 

 

 とまあこんな感じの事を隙を見て木に登って雷に打たれる系男子だけでなく、炭売りきゅんや猪少年にもします。逃げられないゾ(はーと)

 

 狙いたい訓練項目は対集団組手ですね、臨花ちゃんvsかまぼこ隊三人での共闘訓練イベントが起きると旨味です。三人の全体的な成長を見込める他、協調性や団結力の向上などが見込めます。

 

 これは遊郭編だけでなく最終決戦にも響くので、積極的に狙いたいですね。この時期のかまぼこ隊は絶賛依頼受付マシーンなので、なかなか三人組全員が蝶屋敷で溜まってる事は少ないですが。

 

 

 まあ今回のプレイデータの場合、煉獄さんが生存してくれたので呼吸法や全体的な技術の向上は臨花ちゃんが何もしなくてもある程度見込めると思います。

 

 やはり元柱から受ける特訓の内容と言ったらもう……(にやり)

 

 

 あ、そうだ(唐突)

 

 

 そろそろ補助武器の補給をしないといけないので刀鍛冶の里に向かいまひょか、ついでに強化出来そうな補助武器は強化しましょう。

 

 臨花ちゃんが扱っている補助武器について整理しますと、まず堂々の殿堂入り補助武器『火縄銃』です、これに関してはこれ以上の強化はんにゃぴ……する必要ある?ってぐらい極まってますネ。

 

 ネックなのはやはり持って行ける装弾数ですね、ここを拡張出来れば良いのですが……他の補助武器との併用を考えると、一度の討伐任務に持って行けるのは6発ぐらいになってしまうめう……

 

 

 最終決戦までにはもう少し弾丸数を増やしましょう、連戦に次ぐ連戦を想定してるので。

 

 

 他の補助武器と致しましては、毒付き投げ刀。指に付けた角指ですね。

 

 うーん……この補助武器の組み合わせで最後まで突っ走ってもまあ、良いのですが。どうにも投げ刀の威力、性能は今一歩劣っているように感じてしまいますね。

 

 角指は装備重量があってないようなものの上に、技術:仙術と体術の組み合わせによる近接戦闘をやる時になかなか便利なのでこれは外さないのですが。

 

 刀鍛治の里編に突入する前に補助武器を変えるかもしれませんね、実際変えたのか変えなかったのかは時期が近づいたら匂わせマーン!

 

 

 “刀鍛冶の里で使う武器の調整を任せている間、手持ち無沙汰になった私は甘味処で草団子を食べていると、蜜璃と伊黒さんと出会った“

 

 

 おっ^おばみつか?

 

 

 ”天真爛漫な蜜璃に気持ちが安らかになった、と思う。団子を美味しそうに食べる蜜璃をただ眺めてる伊黒さんとの関係性も悪くなさそうだ“

 

 公式カップリングですからね、実際この二人が共闘する際のゲームシステム的な話をすると相性◎組の中でも、1、2を争います。

 

 普通にバランスが良いんですよね、力の甘露寺ちゃん技の伊黒さんって感じで、互いの長所が凹凸に噛み合っている上に、伊黒さんのステータスにある特殊技能『海誓山盟』による効果が最大パフォーマンスで発揮します。

 

 具体的に言うと伊黒さんが死なない限り蜜璃ちゃんが死ななくなる尊ぇ尊ぇ技能ですね、こんなん来世どころか今世でも付き合えや(半ギレ)

 

 

”相性が良いのだろうか、その様子を見ていて、こう言うときに何と言うのが適切なのか、わからないけれど、お似合いだねって言うと真っ赤になった蜜璃が団子を早く食べ、そして喉に詰まらせた。えっ、と……い、伊黒さん!お水!”

 

 

 貴重な臨花ちゃんの慌てるシーンが拝めた所で刀鍛冶の里で起きたイベントはお終いですね。

 

 嬉しい表情を隠せているようで全然隠せてない伊黒さんは名誉の為にここだけの秘密にしておきましょう(公開処刑)

 

 

 さてゲーム内時間一ヶ月経過ぐらいまで別段動画にする程のイベントは無かったので倍速ゥ倍速ゥ〜⤴︎

 

 たまたま臨花ちゃんの目に止まってしまったカナヲちゃんが涙目になるぐらいまで特訓する様子は無編集動画を見ましょうね〜〜〜^

 

 

 さて動画の尺が少しだけ余ったので遊郭編導入をかるーいおさらいしまひょか。

 

 原作にて、夜逃げ()から帰ってこない嫁(三人に勝てるわけないやろ!)の様子が気になった無駄に顔が良い祭りの神さんが潜入のため女隊士を連れていくために強引にアオイちゃんとずっとこ三人娘の一人を担いで遊郭に向かおうとする所から始まりますね?

 

 まあ紆余曲折あってかまぼこ隊が女の子(♂)になって潜入するのですが。

 

 今回のプレイデータを踏まえると、原作と同じような展開になるのか、それとも全然別の導入のされ方が起きるのか。

 

 共通して言えることは、どんな導入のされ方になったとしても、かまぼこ隊は確定で遊郭に向かいますし、宇髄さんも同様です。

 

 この固定メンバーだけは変わりません、ゲームの都合上といえばそれまでなのですが、それを感じさせないように上手く調整した導入の仕方をするので一層ゲームの世界に溶け込めるのが鬼滅の刃RPGの美点ですね。

 

 

 敵のバランス調整だけは絶対に許してはいけない(怒り)

 

 

 遊郭編に参加出来ないようになるキャラは次の重大イベントである、刀鍛冶の里編で活躍する無一郎くんちゃんと蜜璃ちゃん、それから玄弥くんですね。

 

 いえまあ、厳密に言えば参加出来なくもないのですが、それで変にチャートを崩し、今後の展開が予測不可能になる可能性が高いのでやめておきましょう。

 

 具体的には魔が差した30回目か31回目の動画で、その事の重大さが伺えます。

 

 まさか最終決戦が起きなくなって無惨様寿命逃げ切りENDを周回27回目に見れると思いませんでしたよホント、ハハッ(過ぎた笑い話)

 

 あれが周回プレイ動画のはじめての生存ENDになるとはね。

 

 

 まあそれはさておき、視聴者ニキネキが気になってるのは臨花ちゃんが参戦するかどうかなのですが。

 

 

 というところで動画の尺がもうありません!(は?)お願い許して!なんでもしません!

 

 

 という事で真相は次の動画でお伝えしましょう、対戦ありがとうございました(拳)

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 どうも、我妻善逸です。

 

 

 じっちゃん、元気にしてる?俺はまあ、なんとか元気だよ、俺は寝てて覚えてないんだけど、煉獄さんと炭治郎、それから真菰さんに伊之助は下弦の壱と上弦の参を討伐したんだって。

 

 そんな時に呑気に寝ている自分が恥ずかしいけど、なんとか元気だよ。正直すっげー気落ちしたけど、禰豆子ちゃんの顔を近くで見てたらどうでも良くなったよ。

 

 しかも皆んな生きてるんだよ?凄いよな、煉獄さんは柱引退になっちゃったみたい何だけど、この前屋敷にお邪魔して貰った時、伊之助と一緒に稽古をお願いしたんだけど、なんで片腕であんな動き出来るんだろうね?わけわかんないね?気付いたら地面に倒れてて、めっちゃ筋肉痛。

 

 でももっとおかしいのがいるんだ、聞いてくれよじっちゃん。

 

 

 目の前のこの人(戌亥さん)やばい。

 

 なんていうかもう、やばい。

 

 俺、初めてじっちゃんに本気で扱かれた時を思い出したよ。

 

 この人ちょっとおかしいよ、全然”音“がしないのが逆に怖いよ。

 

 稽古して下さいって頼んだのは俺だよ?えらいよね、強くなりたいし、俺だって。でもさ、いくらなんでもこれはちょっと聞いてないよ、なんかもう、やばいよ。

 

 殆ど休憩ないし、教える事は特に無いって褒めてくれるのはすっげー嬉しいけど「だから反射で体が動くぐらいに私の攻撃を避けてね」って、なにそれ、いやいや、おかしいよ。

 

 何がやばいって本当にぎりぎり避けられるか避けられないかの紙一重で動くのがやばい、しかも30分経っても一時間経っても一切動きが衰えないのもっとやばい、この人の体力どうなってるの?

 

 避けてばっかじゃだめだよって言いながらたまに避けられない攻撃もしてくるのもひどい、攻撃を受けちゃって倒れてもまだ立てるよねって言うのももっとひどい、強いとか、そういうのじゃ無い、やばい。

 

 カナヲちゃんが戌亥さんに「こんにちは、後で来てね」って言った後の、”あの“カナヲちゃんが一度も見たことのない、絶妙に絶妙な表情で頷いたのも今なら理解できる。

 

 

 戌亥さんは手加減って日本語を知らないんだと思う、いや、手加減はしてくれてるんだよ?しのぶさんと戌亥さんの模擬戦を一度見たことあるからわかるんだけど、ちょっと目じゃ追えなかったし。

 

 それと比べるとまだ見えるから、うん、なんとかなってないけどなってる、なってるって思いたい。

 

 何がやばいって途中で抜け出せないのがやばい、逃げられないし、何かを言う体力もないから何も言えないし。

 

 でも劇的に成長するのは確かだし、それに何だかんだ女の人との訓練だから「次から行きません」って言えないし。

 

 

 ”……ん、そろそろ続けよっか“

 

「いやいやまだちょっ_____ウィヒャヒィィィィィ!」

 

 

 慌てて床をゴロゴロ転がって、躊躇なく投げられた小石が道場の床にめり込んだのを確認した、ちょっとまってまってまって!あんなの当たったら死んじゃいますよ?!

 

 わかってるのかなあこの人!失礼だけどばかなのかなあ?!小石を投げるっておかしくないかなあ!?ここ室内ですけどぉぉぉ!

 

 

 ”あ、しのぶに怒られちゃうな……“

 

 

 それ何回目なのかなあ?!今日だけで四回聴いた気がしますけどぉ!?もういやだたすけて誰かぁぁぁ!助けておくれよぉぉぉ!せめて炭治郎か伊之助来てくれよぉぉぉ!なんで任務で居ないんだよぉぉぉ!

 

 

 もぉぉ!なんだよもぉぉぉ!またかよぉぉぉ!

 

 

「ちくしょーーーーーー!!!!」

 

 

 床ゴロゴロをやめて立ち上がって体勢を整えると同時にぎりぎり見える死角からの横一閃。

 

 それをなんとか交わしたら当たったらお腹貫通するじゃないかって感じの突き、それを木刀でなんとか弾くようにして軌道をずらした。

 

 そしたらなんかわかんないけど目の前にいた筈の戌亥さんが消えた、は?ちょ_____上?!

 

 空中に飛んだ戌亥さんのくっっっっっそ痛過ぎる回し蹴りを木刀で受け止めると”ミシミシ“って聞こえちゃいけない音と共に俺の体がいとも容易く吹っ飛んだ。

 

 やばいやばい壁に当たるこの勢いで当たったら絶対痛い痛いじゃすまない頭に当たったらやばい!

 

 当たる直前に木刀を振って壁にぶつけて勢いを相殺する事で、痛みを和らげた、反射的だよ!もう体が覚えられちゃったよ!

 

 ”……ん、良いね、これは躱せる?“

 

「無理です」

 

 ”やってみよう“

 

「無理です!」

 

 ”いくよ“

 

「無理ですってぇ!!!」

 

 

 あ。

 

 待って。

 

 やばいの来る。

 

 音やばい。一瞬だけだったけど、あれ呼吸音だ、息を吸い込んだ音だ。

 

 これ前にも覚えある気がする、多分最初に戌亥さんに稽古してもらった時だ。あの時は音すらも認識できないまま気絶してた。

 

 

 煉獄さんの時はひたすらにしんどいって感じの訓練とか、稽古だったからまだ良いんだ、まだなんとか心の禰豆子ちゃんに励まして貰ったからぎりぎり気絶しなかったんだ。

 

 でもちょっと流石に、これはそういうのでどうにかできないよ!

 

 

 刹那。

 

 

 

 もう目を頼るのをやめて直感的に動いた、避けられると思わなかったから、木刀で受ける事にした、攻撃を避ける練習をしているはずなのに、避けられないってなんだよ。

 

 体は反応できた、左から来た衝動が腕に、木刀に伝わった、やった。臨花さんのまじ攻撃を初めて受け止められた!

 

 戌亥さんはひたすらにひどいけど、成長出来てるって実感出来るから、凄い人だよほんと。

 

 

 と喜んだ、一瞬だけ。

 

 

 バキィィィ!!!!って音と同時に俺は腹部にきた衝撃と共に吹き飛んだ。

 

 

「グフォァーーーーーー!!!」

 

 “あ……折れちゃった”

 

 

 

 

 

 〜〜〜我妻善逸、二日間の全身筋肉痛により入院〜〜〜

 




感想ありがとナス〜〜誤字報告も感謝やで!ここすきも良いゾ〜これ!
ほならね、来週はちと厳しいので投稿出来たらホメテホメテ……


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二ヶ月経過〜有一郎くんまで

アレェ?!六月になってる!?マズイヨマズイヨ(お待たせしました)


 

 頑張りさえすれば(完走)できるのだ。なぜ言い切れるか?決まっている。現実に、 そういうほ“も”(親にして子)がいたという実例を知っているからだ。 だからこそ、この思想を疑う理由はぽもにはない。

 

 そうとも。クソデカ味噌漬け卍兄貴なら出来たぞ?ゆ虐筆頭侍ニキなら出来たぞ?光の奴隷閣下ネキなら出来たぞ?

 

 

 ならば不可能なことなどこの世の何処にもありはしないッ!!!!

 

 

 な鬼滅の刃RPG実況、よーいすたーと(棒読み)

 

 

 実際鬼滅の刃RPGの完走率は生存ENDトロフィー取得率の数を見れば、まあうん、不可能では無いですね、ぽもにも出来たしさ!(同調圧力)

 

 光の奴隷に餡子が俗されてしまった饅頭はさておき、前回は刀鍛冶の里で刀の調整と補助武器の補充+ちょっとしたイベントを終わらせた所でしたね。

 

 今回はどうなるのでしょうか、起こるイベントは常にランダムのようなモノですが、経験則と鬼滅の刃RPGウィキを活用して起こしたいイベントを極力起こして、イベントを踏みに行きましょう。

 

 鬼滅の刃RPGプレイ済み兄貴姉貴なら初歩の初歩な話ですが、大抵のイベントは好感度と知名度に左右されます。特別なイベントは条件によって異なるので全てをここで話す時間はありませんが、ぽもが一番狙っているイベントは基本ソレです。

 

 臨花ちゃんのステータス、他キャラの好感度と知名度などなどを加味すれば、交友キャラにもよるのですが、基本出現率60%ぐらいの確率でどのキャラも起こる筈です。

 

 なので、遊郭編のメインである宇髄さんの特殊イベントを起こす条件は整ってはいる筈です、後はそれが起きるのを待つだけなのですが……。

 

 

 そんなこんな祭の神ニキのイベントを待ちつつ他のイベントを起こしたり鬼を倒したりしていると。

 

 

 “……日差しの眩しい猛暑が続く、暑さに苦手意識は無いが……今日は一段と暑い日のように感じる、呼吸による体内の温度調整が出来る今と違って、幼かったあの頃だったら地面と同化していたかもしれない”

 

 

 二ヶ月経ちました☆

 

 

 

 

 うーん^時間が過ぎていくめう……八月を過ぎたので、残り二ヶ月程度しか残されておりません、なんてこったい。

 

 この間に有一郎くんの特殊イベントを起こせたのはウマ味なのですが、肝心の水も滴るいい祭(ッアー♂)さんのイベントが起きません。

 

 この時期、宇髄さんのイベントの出現率は全体を通しても低いです、遊郭の様子を覗いたり、嫁とのやり取り(むふふ)をしたりしてなかったり、まぁそもそも宇髄さんなにかと神出鬼没な感じなので、わからなくも無いのですが。

 

 特殊イベント、ようはつまりそのキャラの強化或いはそのキャラから手に入る技術或いは技能の習得を起こしたいのですが、中々上手くいきませんね???

 

 ちなみにイベントスチル系のもコレに当てはまるので、全てが全て強化!って訳では無いんですよね。

 

 とまぁ、ここらで少し何が目的なのの説明をバ。

 

 ぽもが狙っている宇髄さんとのイベントはズバリ『宇髄天元の専用技能『聴盤・霧笛』及び『器盤・賽ノ目』の二段階強化』です。

 

 その為には最低でも二回、上二つの専用技能に関わる特殊イベントを踏まなければなりません。

 

 技能『聴盤・霧笛』は宇髄さん専用技能で、宇髄さんの代表的な、なんと課金をすればオリキャラも使えるようになるかも?!な特殊技能『譜面』が完成するまで『全ステータス一段階上昇』とまあ、普通に優れもの。

 

 これの二段階強化となると『全ステータスの三段階上昇』となるので、シンプルに強化されます。

 

 

 じゃあもう一つの方はなんなんだい!そいつはねぇ……これじゃよ(ボロン)

 

 失礼しました、鬼頭(オニガシラ)の形をした饅頭が飛び出てしましました。

 

 それはさておき『器盤・賽ノ目』は受けた防御不可、耐性不可の攻撃に対する、バットステータスの発生を一定時間毎、賽の目(六面)で1〜3が出るまで無効にし続けるこれまた忍びの者らしい技能です。

 

 これの二段階は「賽の目の1が出るまで無効」なので、余程運が悪くない限りバッドステータスを受けません。

 

 具体的にいうと妓夫太郎の毒に対する防御ですね、原作でもそうですが、上弦の陸の第二の脅威は正にコレですね。

 

 ほぉーん?じゃあ第一の脅威は何なんや?な兄貴姉貴、言わなくてもわかるでしょ(笑)

 

 

 戦いの中で覚醒していく主人公属性染みている成長スピードですよ(苦笑)

 

 

 とまあ、その二つの技能強化を目指しています、動画外でのプレイ結果ですと、何方の技能も二段階強化した宇髄さんは遊郭編にて、五体満足で生き残りました。

 

 更には刀鍛冶の里に救援した後、最終決戦にて自らの命を犠牲にした大爆発により、無惨様を5分間TADANO肉片の形にする事に成功しました。

 

 大爆発はさておき、五体満足で祭の神が生き残ってくれると何かと役に立ってくれるケースがしばしば、これを狙わない手は(ないです)

 

 

 

 ”私の鎹鴉であるクロえもんから任務の詳細を受ける_____それにしても、前よりも肥ってるなこいつ、今なら焼いたら美味しそうだ、お館様に今度相談してみよう“

 

 

 ぽもの目的とややサイコパスな臨花ちゃんをお届けした所で、次のイベントが起きるまで倍速倍速ゥ!

 

 その間にコメ返しを行きましょうか。

 

 

 Q.刀剣類最強と言えば薙刀ダルルォン!?!?

 

 ファ!?薙刀ガチムチアニキ?!うーん(失神)

 

 まあ序盤中盤終盤隙がないまるで将棋だなってぐらいには攻守共に優れている上に、しのぶさんが唯一「毒」以外で鬼の頸を断ち切る事ができるスグレモノ♂ですが。

 

 唯一にして最大の欠点である「呼吸」との相性が悪過ぎる、というより水の呼吸及びその派生以外だととても微妙になってしまうのがね……武器そのものは強いのですが、呼吸との兼ね合いを考えてしまうとどうしてもぽもの中では中の中程度に落ち着いてしまいますね。

 

 うるせえ!俺は呼吸なんぞ知らねえ物理で解決するとかいう安土桃山時代の鬼殺隊ニキは素直に大斧使って、どうぞ。

 

 余談ですが本プレイでは薙刀を持ったしのぶさんは見れません、は?薙刀ぶん回して遠心力で鬼ぶっ殺すマシーンと化したSNBさんは?と思われてしまうのも分かるのですが。

 

 それをしてしまうとしのぶさんは毒の研究を辞めてしまい、最悪最終決戦でバッドエンド行きになる可能性が高いです、致し方ないね☆

 

 修羅に落ちた天上天下唯我独尊”胡蝶“さんなら上弦全員ぶっ飛ばしてくれるんですけど、今回はそんな事はないので(失笑)

 

 

 

 Q.おいお前、失踪しようとしたよな?

 

 ひえっ……許してください!何でもしません!いぢめないで(ゆ虐)

 

 ぽものあんこが溶けきっても那珂ちゃんのファンはやめないでください!鬼舞辻無惨のファンは辞めてください!地獄に堕ちろ!ペッ!ペッ!

 

 

 

 Q.大正前の過去プレイでめちゃくちゃ鬼殺隊に貢献したら未来変わったりする?

 

 エンドロールが変わりますね。

 

 死亡は共通として、過去プレイの時代によってエンディングに入るタイミングは変わります。例えば戦国時代ですと無惨様が完全に雲隠れするタイミングですね。

 

 江戸時代でめちゃくちゃに上弦ぶっ倒しまくってたりすると鬼弱体化して大正にいる柱の生存者が増えたりしますし、家庭を作って生存END迎えると、その後の子孫が平成にいるよ〜〜っていうエンディングが挟まれます。

 

 んにゃぴ、そんぐらい……?多少は過去プレイで開始した事もありますが、完走回数が少ないので検証不足ですね、もっと詳しい事はそれこそウィキにでも聞いて、どうぞ。

 

 

 今回のコメント返しはこれにてドロン!ほならね、また次のコメント返しで(待ってまーす)

 

 てことでほんぺ、ゲーム画面に戻りましょう。

 

 さて臨花ちゃんは今何をしていますかというと任務終わりですね、しのぶさんと一緒に帰ってます。こんな所等速にしてどうすんの?あほなん?編集しているぽもは一体何を考えているのでしょうか?

 

 嫌な予感がしますね?上弦襲撃とか辞めてよ?

 

 ……まあそんな事もなく、友好キャラとの遭遇イベントのようです、シルエット的に無一郎くんちゃんか有一郎ちゃんくんでしょうか、二人一緒かな?

 

 いえね、まあね。そりゃ上弦と遭遇する可能性はありますが低乱数なんですよ、実際クッッッソ低いんです、某ロボットシミュレーションRPGの45%攻撃よりも低いんです。

 

 ここで来て欲しくないなぁ〜〜〜って時に「やぁやぁ!」とか「……ほう」とかやってくるんですけどね(笑)

 

 

 やめろ(ガチギレ)(ぶっ殺す)

 

 

 “任務帰りに有一郎くんと出会った、浅くはない手傷を負っていたのでしのぶが応急処置を施す、その間に話を聞いてみると、鬼は討伐出来たものの自分と無一郎くん以外は全滅してしまったとの事だ”

 

 

 おお、これは珍しい。

 

 無一郎くんと有一郎くん二人居てその二人以外にも鬼殺隊士が数人いるにも関わらず、時透兄弟以外死亡ですか。

 

 ……いやそれ実力的には上弦一歩手前ぐらいのつよつよモブ鬼では?ぽもは怪しんだ、たまにいるんすよね、モブ鬼殺隊士絶対ぶっ殺すオーニ。

 

 上弦の肆とかじゃなくてよかったっす(安堵)鼻が良いか目が良いか勘が良いか透き通る世界到達者じゃないと止めがさせないので……。

 

 

 “無一郎くんは?と聞くと、先に帰らせたと言った。何故一緒に帰らないのだろうか、疑問に思っていると有一郎くんが「……俺は、あいつの足枷になっていないか?」と、呟いたのを聞いた”

 

 

 うーん(困惑)どうしたのでしょう、ステータス的にはそこまで無一郎くんと有一郎くんは差は無いはずなのですが、いえまぁ確かに技術などの伸び代は流石に二ヶ月で頂点に立つ、愛染先生もびっくりの天才なのは確かなのですが。

 

 さて久々の会話選択肢、何を選んでも重要そうではないイベントっぽいので適当に選んでも良いのですが、どんなイベントであれパーフェクトコミュニケーションによる裏で加算される+経験値はバカにならないので、ちゃんと選びまひょか。

 

 ほな、ツンが強すぎるツンデレショタくんに天然無表情おねーさんがカウンセリングしましょ〜ね〜〜〜〜〜(母性アタック)

 

 

 ”こういう時に適切な言葉を私は掛けられない、だけども。少なくとも足枷になる筈がない、私が選んだ有一郎くん(継子)が弱い筈が無い“

 

 

 Foo!パーフェクトコミュニケーションですぅぅぅ……(QED)

 

 現柱の中でトップの実力を持っている臨花ちゃんからのH G M S だ、受け取れ……これで有一郎くんのメンタル値も回復した事でしょう。後は定期的に有一郎くんに稽古すれば多分何かしらの強化は確定ですね。

 

 有一郎くんは主に最終決戦で活躍して貰わないといけないのでこんな所でへばってらんないよ!ほらほらもっと強くなって♡なるんだよォ!

 

 

 “怪我が治ったら稽古をする事を約束して、有一郎くんとは別れた、思えば数ヶ月以上、彼の戦い方を見ていない、私の全力に有一郎くんはついて来てくれる筈だ……楽しみだな”

 

 

 ほい、有一郎くんちゃんの次のイベも確約させた所で今回の動画はここまで。

 

 残り二ヶ月弱、遊郭編までに向けた準備はコツコツとやっていますが遊郭編メインキャラに対する大幅な強化イベントは起きてません、ここままだとかな〜りまず味ですが、はたして。

 

 ……

 

 …

 

 

 

 

 ん?動画が終わりませんね。

 

 

 仕方ないのでほんぺはここまでですが、たまにはサービスシーンも挟まないとサービスシーン過激アニキアネキがキレ散らかすので、どうぞ。

 

 

 “刀鍛冶の里の温泉に浸かっていると心が落ち着く……のぼせるほど浸かっていたいのだけど、真菰に怒られるから辞めないと、でももうちょっとだけ……”

 

 は?テキストだけじゃねえか!って?キレないで下さい!画面写すと(BAN)され(ちゃ〜⤴︎う!)

 

 因みに臨花ちゃんはそこそこ”着痩せ“するタイプらしいですよ???

 

 成長したな、臨花……(世紀の天才霊能力者(嘘)風)

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 

 

 

「やあやあ、暫くの間匿ってくれないかい?屋敷が無くなっちゃってさあ、困るよねぇ、根無草ってやつ?になっちゃったよ!あはは、まさか俺がこんな事になるなんて!何があるかわからないよねえ、あの方にも怒られちゃった!けど良かった〜〜〜一回殺されたけどそれで許してくれたんだぜ?優しいよね、ってあれ?俺の話聞いてる?ねーねー」

 

 

 

 うぜえ。

 

 

 憂鬱だ、よりにもよってここに来るのか、気配を察知して俺が出る羽目になっちまったが、かえって逆に良かった、あまり妹にこの男と話させたく無い、どういう反応が起きるか分かったもんじゃ無い。

 

 最悪の場合を考えるだけでも眉をひそめるのを止められねえ、この男がここに来ているのは彼の方も見ている筈、特に何も無いっていうなら……黙認しているのか。

 

 だがこの軽薄な男が何の理由も無しに、わざわざ自分より下の序列にいる()に会いに来る理由がない、この男なら名前を変えてまた一から拠点作りも出来るはずだ。

 

 

「それにしてもここは良いところだね!かわいい女の子がいっぱいいるし、あ、大丈夫大丈夫!安心してくれよ、ここの女の子達は取らないからさ、俺は匿ってもらう立場なんだし、そういうのに理解があるからね!良いやつだろ?なのに酷いんだぜ、黒死牟殿は俺を一眼見て「帰れ」って言うんだ!帰る場所ないのにね!もーほんと困っちゃうよ」

 

「うるせぇなァ〜〜〜、地下の適当な所貸すからそれでいィかよ」

 

「いいよいいよ!その方が都合も良いしね」

 

 

 さて、と呟いてその男___上弦の弐、童磨は能面のように張り付いた笑みを崩さず、だが目だけが異様な、まるで何かを求めているかのような目で俺を見た。

 

 一瞬、たじろいだ。得体の知れなさは相変わらず、だが何故だか、何かが決定的に違ったその様子は今までの童磨と違って見える、本当にこれが“あの”上弦の弐なのか?

 

 あの元上弦の、今は居なくなっちまった上弦の参と同等以上の血の濃さを漂わせていた女が居なくなってからの無惨様も何かが変わった様子を感じ取った。

 

 だけどもそれとは違う、何が違うってのはわかんねえが。

 

 一切の全てを氷の様に溶かした男が、まさか熱を感じるものがあるっていうのか?

 

 

「俺ってさ、気付いたんだよね。俺や黒死牟殿、それこそあの方はともかくとしてさ______君達って、弱過ぎる」

 

「……あァ?」

 

「そりゃあの方も苛々するよね、わざわざ血を分けてもこんなんじゃあ話にならないよ!知ってるかい?最近は余程気に入らない限り新しい鬼を作ってないらしいぜ?俺もそうした方が良いと思う!闇雲に作るより全然良いさ!だって弱いし」

 

「おめぇェよぉぉ、喧嘩売りにきたのかァ?」

 

「ああごめん!別に悪気がある訳じゃないんだぜ?だってそれは仕方ない事だ、黒死牟殿は戦国からの鬼だし、俺は……うーん?まあ、弱い事は仕方ないさ!」

 

 何なんだこいつ、今更この男の言葉に腹を立てるような無駄な事はしないが、何が言いてえのかわからねえ。

 

「何が言いてえんだよ」

 

「だからさ、簡単な事だったんだよ。そもそも俺らって人より優れてるけど元々は人間なのは変わらないでしょ?別に鬼になって空を飛べる訳じゃ……あーまあ?血鬼術によっては一概には言えないけどさ、基本出来ないし」

 

「……ハァ〜〜〜、それで?」

 

「ほら、黒死牟殿が良い例だよ、鬼殺隊士から鬼になったんだからそりゃ強いよね!でも鬼になってからも鍛えてるから、今まで誰にも上弦の壱を譲った事がないだろう?ああ!もう死んじゃったけど、俺の友人だった猗窩座殿も良い例だね!」

 

「なげえええんだよぉ、結論を言えよ早くよォ〜」

 

 

 これ以上聞いてると苛々してきたから、結論を急かすと扇をばっと広げて口元を隠し、まるで空っぽのように見えるその目が俺を見て、その男がこう言った。

 

 

「弱いなら鍛えれば良いじゃないか、鬼になって満足してるから、君達は一向にそこから先に進まないんだぜ」

 

「……おいおいよぉ、それはよぉ、俺に言う事じゃねえだろうよぉ」

 

「んん?何言ってるのかな?あれっ?俺がおかしいのかなぁ、だって君は弱いじゃんか」

 

 

 一瞬、怒りに身を任せてぶっ倒してやろうと思ったが直ぐに感情を閉ざす、少なくともこいつを倒すのはまだ早え。

 

「……異論は無えよ、お前から見て俺は”まだ“弱ェ、だがその内超えてやる」

 

「それっていつなのかな、数十年後?数百年後?その間に君、死んでるよ?猗窩座殿で死んじゃうんだから、今の柱と戦っても君じゃ勝てない」

 

「馬鹿げたこと言ってんなよぉぉ、俺は死なねえ、いつだって取り立てる側なんだよぉ」

 

 

「だと良いねえ、でもやっぱり君は死ぬ、だって君、要らないものを抱えてるじゃんか、捨てちゃいなよ、そんなも______っとお!」

 

 

 

 思考よりも先に動いた体のまま、目の前に佇む童磨に鎌を振り抜いた。

 

 防がれるのは分かってた、だが許せねえ、許さねえ、俺から妹を取り立てようとしたこいつを許すわけがねえ。

 

 

ぶっ殺す

 

 血鬼術 飛び血鎌

 

 

 薄い刃の血鎌を複数作り、斬撃を飛ばす、俺の意のままに動かせるこの刃は上下左右に展開して確実に童磨に向かう。

 

「悪くないけど退屈だなあ」

 

 

 血鬼術 蓮葉氷

 

 その様子を見た童磨はそんな舐めた言葉を呟いた後に両手に持った黄金の扇子を大きく振り、蓮の花の形をした氷をいくつも生成し、俺の飛び血鎌を相対させ______それで止まる事なく、その凍てついた鋭い氷牙が俺に向かって飛んでいく。

 

 それを血鎌が捌くので精一杯で、いつのまに近づいてきた童磨からの力任せの乱雑な蹴りに対応出来ず、無惨に転がって壁に激突した。

 

 

「ゲホッ……っ!くそが、何が目的なんだ童磨ァ!」

 

「うーん、君に言っても伝わるかわかんないんだけどさ、気になってる女の子(・・・・・・・・・)と同じような事をしたら(・・・・・・・・・・・・)、俺もその子にもっと近づけるのかな?何か感じる事があるのかなって思ってさ!」

 

「はあァぁ〜〜〜……?」

 

「それが知りたいんだ!臨花殿の事がもっと知りたい!だからさ、弱い君を強くしたいんだ!君にとってもいい事だらけ!俺も何かを感じられるかもしれない!臨花殿と殺し合っているあの時のような!あの昂揚感をまた感じたい!」

 

 

 その目、その貌、その姿。ソレらはまさしく狂気だった、それはもしかしたらあの方よりも悍ましい、そんなナニカを感じる程の。

 

 語るようなその口頭はだが、確かに俺にとっても悪くない、こいつは確かに強い、性格は下水の糞の詰まったタンカスよりも酷い塵なのは確かだが、それでも純粋な能力がそこにある。

 

 

「……ハッ」

 

 

 良いぜ。

 

 お前が俺を利用するってェなら、俺もお前を利用してやる、利用して強くなって、もう誰にも取り立てられない、絶対的な強さを手にしてやる。

 

 

「乗ってやるよ、上弦の弐___!」

 

 

 

 

 その日の夜、遊郭の地面が揺れ動く程の振動。

 

 

 遠く無い”衝突“に備えているのは決して鬼殺隊だけでは無い。上弦の月が欠けた事によって周り出した歯車は密かにその”時“に向かって走り出した。

 




感想評価共にあざす!んにゃぴ……原神とパニグレしてました黄昏てました。
今週中にはもう一話ぐらい出せるはず(来週には間に合わせるお)


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強化イベント〜お目覚めまで

ほならね、ランキング乗ったし連続投稿しろってことでしょ?


 

 こんな格言を知ってる?

 

 

 サンドイッチはね、パンよりも中のきゅうりが一番おいしいの。挟まれた方がいい味だすのよ。

 

 パンツァー!Foo!戦車道化した鬼滅の刃RPG、はーじまーるよー。

 

 太陽の光を沢山浴びた例の鉄で出来た戦車並みの大砲が直撃したら流石(笑)の無惨様と言えど肉片と共に浄化されるのでしょうか、少し気になりますがそんなことより。

 

 前回はオレ系ツンツンデレつり目美ショタを励ました所でしたね、前回のイベントを発生させたので、早速有一郎くんちゃんに稽古♀をしましょう。

 

 ほぼほぼ強化イベントだと思うのですが果たして、有一郎くんのポテンシャルは成長速度以外はほぼ無一郎くんと変わらないので技術が卓越的に伸びても、新技能の獲得或いは現技能の強化でもうま味ですね。

 

 派生呼吸になる可能性もありますが、これは一概にうま味とは言えないのでんにゃぴ……。

 

 は?いやいや何言ってんだ腐れ饅頭、派生呼吸の方がつえーだろバカかよ(笑)と思う視聴者アニキアネキ、ほならね、自分で検証してみよう!ぽももやってるんだしサ!☆

 

 え?めんどくさい?しょうがにゃいなぁ……(見抜き)

 

 

 キャラにもよるのですが有一郎くんの場合、風の呼吸を極めて行った方が強い事もあります、というか風の呼吸のバランスが良いねんな?攻守共に優れてて技術が十分なら連携もバッチシ!

 

 呼吸の相性もおほぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜!とみさくら語!なにもいうことがない……って感じなんすよね。

 

 有一郎くんの場合、未検証を除いて検証が完了している中では何通りか派生先があるのですが、その一つである「(さび)の呼吸」がちょっとうーん……微妙……。

 

 嵌れば強いタイプの呼吸なのですが基本的に上弦上位の実力者になると嵌る事なんて十回戦って一回あるかないかぐらいの博打なので、ほんなら風の呼吸でいいじゃんアゼルパイジャン

 

 まあそれ以外の呼吸ならうま味!特に攻めて攻めて攻めまくれ!な「嵐の呼吸」とかに派生してくれるとほぼ最終決戦までしょーもない上弦に近い実力持った自然発生クソモブ鬼にやられる事は無くなるのでね。

 

 なんなら1対1でも数分ぐらいおいた以下略バケ侍さんに持ち堪えてくれるんじゃ無いかにゃ?はにゃ?

 

 はてさて画面に戻りまして、有一郎くんのイベント発生日になったのでヒュイゴー⤴︎!

 

 

 “私の屋敷の庭を使って有一郎くんの稽古を始める。当初は木刀でやろうと思ったのだが「それじゃ意味ねぇだろ」と言われたので互いに日輪刀だ、遠慮はしなくて良いよ______始めよう“

 

 

 てな事で始まりました、今回は普通の組み合いや訓練イベントとは違い、ぽものプレイヤースキルが試されるようですね???

 

 イベント戦に近い戦闘なので条件を達成“させる”のが肝になります、臨花ちゃんが達成するのではなく、有一郎くんに達成してもらわないと強化成功!とならないのが開発の罠ですね?(キレ気味)

 

 プレイキャラが継子を作るとこんな感じの強化イベントが起きますね、しのぶさんプレイキャラにすると高確率でカナヲちゃんに対してこの系統のイベントが起きたりします。

 

 今回もその例に漏れず、一定時間以内に”覚醒”に該当する条件達成がS評価、プレイヤーキャラの全力の一撃を受けて戦闘続行状態がA評価、B評価とC評価は狙わないので説明は省略でポイーーーーー!

 

 これらを相手に達成させる為に、プレイヤーであるぽもが「演出」して達成する必要があり、頸を斬り落としてポイーーー!ってするだけの鬼討伐より全然難しいねんな?ただこのイベント戦が中々やり甲斐があるのも事実、ええやん……(ポッ)

 

 まず八百長染みた事をすると普通に判定失敗するので、露骨に手を抜いたりするのはNG、それこそ有一郎くんの“限り限り”を見極めて、いつかに話した覚醒の条件の一つ“強者との戦闘”を演出しましょう。

 

 この限り限りの見極めをミスると思いように成長してくれないのですが、ぽもの†サードアイ†は自信有りです、ガバれ?慢心?ふっ(失笑)ありえんて^

 

 ということで覚悟は良いか、ぽもは出来てる。イクゾッ!

 

 

 デッデッデデデデ

 

 

 

 カーン☆(イベント演出)

 

 

 ”限り限りの戦闘が時に人を強くする、私自身がそうであるように、それは有一郎くんも同じだ、常に一歩、二歩上の行動に有一郎くんはよく付いてくれている、すごいね“

 

 

 ”だから、君を信じて私は全力の一撃を繰り出す、行くよ“

 

 

 お、イベントスチルですね。はぇ〜〜〜くそかっこいい(小学生並みの感想)

 

 てかふと思ったんだけどこの手のイベントスチルどうなってんだ?オリキャラのデータを内部で確認してそれに一番近い該当するイラストを排出してるんすかね?

 

 どんな技術だよ、鬼滅の刃RPGは半世紀先の技術を取り入れた未来人の作ったゲームだった……?

 

 その時、脳内に溢れ出した、そもそも鬼滅の刃RPGは存

 

 

 致命的なエラーが発覚したので新しい饅頭に切り替えました、次のぽもは上手くやってくれるでしょう。

 

 

 とまあ冗談はさておき、ここまで来たらもう大丈夫です。

 

 A評価は確実に達成してくれるでしょう、S評価はんにゃぴ……やっぱ厳しいか、命を賭ける程の限り限りの戦闘じゃないと“覚醒”は発動してくれないからね。

 

 

 “煌の呼吸 捌の型 煌彩陸離(こうさいりんり)(あけぼの)、私の一撃を有一郎くんは一息入れた後に風が切り裂くような呼吸音と共に、正面から対抗する、暴風のような衝突が私の刀に伝わる、受け止めきれない、衝動を流すために大きく後ろに飛んだ”

 

 

 “風の呼吸の、私の知らない型……そうか、これが有一郎くんの答えなんだね”

 

 

 おっ、よもやよもやこれはもしかしなくても奥義習得では?ぽもは怪しんだ。

 

 人によって最後に覚える型、つまりは奥義の内容は異なるのですが、えーっと確か、有一郎くんの風の呼吸の奥義ってどんなんだったっけな……奥義の中でも強い類の奴だった気がするんすけど。

 

 てかあれか、奥義習得出来る程に風の呼吸極めたんすね、200/200の壁越えは成功してると見て良いです、まじか、この段階で?上振れてね?

 

 

 “透き通った視界で、これ以上の稽古は返って毒になると判断してここまでにした。有一郎くんは不満そうに私に近付こうとして、ふらっと体をよろめかせた、あれだけの威力を人の身で出したんだ、使用出来るのは一回か二回程度だろうか”

 

 

 “「俺は、強くなったか?」___もちろん、君は強い、誇って良い”

 

 

★☆★☆★〜達成!時透有一郎の強化に成功しました〜★☆★☆★

 

 『 〜EVENT 時透有一郎 奥義習得!他

 稽古評価 A−

 条件達成 是

 師範補正+

 最終評価 A』

 

 

 イキソッイクイク、ンアー‼︎‼︎‼︎

 

 最高結果ではありませんがそれに近しい結果ですね、奥義習得に加えて技能も増えました。何が増えたかまではゲームシステムが教えてくれませんでしたが、大幅に強化出来たことは間違いないですよォンアォン!

 

 あまりにも気持ち良過ぎるので反アルベド族の例の音輪っか^さんに抜いて♂もらいましょう、気持ち良過ぎんだろ!

 

 あ〜〜〜^生き返るわ〜〜〜^てな事で世界一位さんもにっこり、ぽもの餡子もピッカピカ!

 

 ほならね、これをきっかけに祭りのやべーやつの強化イベントも起こしちゃおうそうしよう!猪突猛進!伊之助、そこだッ!

 

 ほらほら、照れないで♡イベント起きて♡起きて♤起きて♢起きて♧

 

 

 ……あれっ。

 

 どうして倍速してるんですか?(疑問)

 

 編集しているぽもは一体何を考えているのでしょうか、倍速して尺が足りると思っているのでしょうか?ワケワカンナイヨー!これにはメスガキ帝王もこの表情である。

 

 いやいや本当にゲーム内時間で遊郭編が始まるタイミングまで後二ヶ月切ってるんすよ、始まるまでに最低二回はイベント起こさないとほぼ間違いなく宇髄さん1人だと死ぬ一歩寸前まで追い込まれちゃうんすよ。

 

 ちょっと?倍速やめてもらいますか?おいおいそろそろ二ヶ月どころか一ヶ月切っちゃうよ!おい!わかってんのか!

 

 ぁぁぁっぁぁぁ!!チャートが壊れちゃうでしょ!

 

 おっ?倍速が終わりました、ビビらせんなよ、ペッ!ホント困りますよね、ランダムイベントっていっつもそう、ぽもの事なんだと思ってるんですか?

 

 抱かせろちゃんと友情共演もしちゃいますよこんなん。てことでゲーム画面を見ていきまひょ^

 

 

 “真菰が起きたとしのぶから連絡が来た。良かった……お祝いに行かないとね”

 

 

 おっ、復帰しましたね、柱級の味方隊士が昏睡状態から起きて万全に戻るまで二週間ぐらいが平均ペースなので……ってことは遊郭編に間に合いますね?真菰ちゃん遊郭編参戦マジ?!

 

 参戦してくれると心強いっちゃ強いのですが復帰早々上弦戦に加入するクソローテは流石のぽももうーんと唸ってしまいますね、どうしたものか……

 

 お祝いに行くのはいいとして、宇髄さんは?

 

 

 “蝶屋敷に着いて、真菰が居る病室を開けると、慣れ親しんだ真菰の表情が出迎えてくれた……いろいろ、話すことは多そうだ、いっぱい話そう?”

 

 うんうん、いっぱい話そうね。

 

 所で祭りの神のイベントは?いえね、真菰ちゃんの復帰イベントは純粋に嬉しいですしやっぱ臨花ちゃんには真菰ちゃんかなー(復権派)案件なのですが、それはそれとして嫁が三人いる忍の人のイベントは?

 

 ……お、拠点のこと話してる、やったね真菰ちゃん!二人暮らしだよ(にっこり)まあ数年前から同棲してるんですけどね、奥さん。

 

 これでちゃんと二週間後辺りには真菰ちゃん完全復活なので、拠点の効力が発揮できる様になりますね、んーとなると真菰ちゃんが復帰したら柱同士の組み合わせどうなるんやろか?お館様次第ですが、出来れば真菰ちゃんと臨花ちゃんはペアで動きたいですね?

 

 まあそんな先の話は置いておいて、天元師匠(人違い)のイベントは?

 

 

 “……そろそろ任務に向かう時間だからと切り上げると真菰から「待っててね、直ぐに隣に立つから」と言ってくれた、うん……待ってるよ、真菰”

 

 

 真菰ちゃんのイケメン度が増してるような……真菰ちゃんは主人公で臨花ちゃんはヒロインだった?んにゃぴ、臨花ちゃんは主人公でありヒロインだよ(皇帝ペンギン三号)

 

 さて、真菰ちゃんも眠りから覚め、遊郭編が始まるまで一ヶ月を切りました、上弦戦が近づいて来ると否が応にも身が引き締まりますね。

 

 全体を通しても遊郭編で負ける事は、ここまで来れたプレイキャラクターの時点で片手で数える程度しかありませんが、それでも上弦の陸は厄介な相手な事には変わりません。

 

 原作以上の結果、つまりは上振れを狙うと途端に難易度が跳ね上がるのもぴえん超えてぱおん、インスタぽもも思わず正気に戻ってしまいかねますが、なんとかしたい所存。

 

 そんなこんなでキリが良いので、この辺で動画を終わらせ……って、おーい!待て待て待てぇい!(江戸っ子)

 

 宇髄天元さんの強化イベントは?!

 

 ファ!?おい、もう一ヶ月切ったぞ!マジで言ってんのか?!

 

 

 ちょぉぉぉぉもおおぉぉぉなんだよもぉぉぉぉぉやめてくれよぉぉぉぉ!!!!(ご視聴ありがとうございました)

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

 “遠慮はしなくて良いよ……始めよう“

 

 

 そう言って目の前の女___煌柱、俺の……師範は構え出した、無造作に取り出した刀の構えからは考えられない程の隙の無さ、ただそこに立っているだけでも感じ取れる程の、濃厚な”圧”

 

 強くなったと思った、実際、俺はあの頃と比べれば強くなってる。弟と比べればいつの間にか一歩先にアイツはいるが、それでも、師範は……臨花は俺が決して弱いわけじゃないって言ってくれた。

 

 別に驕ってる訳じゃなかった、俺と比べれば強い奴なんてそれこそ柱の数以上に数えられる。技術だけで言えば同じ風の呼吸の使い手で、上弦の弐との戦闘で生き延びた事のある粂野匡近の方が高い技術を持っている。

 

 純粋な身体能力だけで言えば、恋柱になった甘露寺蜜璃に俺は勝ると思ったことは無い。

 

 だから鬼殺隊最強に最も近いと陰で噂される目の前の人物はそれ以上なのは確実、その実力は計り知れないと思っていた。

 

 だから実際に相対した今、自分はある程度は強くなったと思っている今だからこそ、俺は戌亥臨花の実力を、自分の師範の事を今一度理解した。

 

 

 まだ、俺は何も理解できてなかったことを、理解した。

 

 

 ______離れ過ぎてる……ッ!何一つ、測れない!どれだけの事があれば、それだけの実力が手に入れられるんだ……!?

 

 

 “……来ないなら、私から行くよ”

 

 

 瞬間、知覚の限り限りで捉えた左からの斬撃に刀を反らせて受け流した、呼吸を繰り出そうとした時に、師範の姿がブレた。

 

「ッ!」

 

 師範の戦い方は千差万別で不規則だ、俺はそれを知っていた、だからだろうか、掴み掛かろうとしたその腕に気付いて、直ぐに背後に飛んで回避出来たのは。

 

 ただの体術じゃない、俺の知らない技術が混じったその技を対処する術を俺は知らない、このままペースを作らせる訳には行かない、間髪入れずに畳み掛ける師範に対して遠慮はいらない……ッ!

 

 

「風の呼吸 参ノ型 晴嵐風樹(せいらんふうじゅ)

 

 

足を踏み締め、、上から下へ切り下げる攻撃をいくつも繰り出すこの技を予め知っていたかの様に師範は体を動かして、刀での応対を選択した。

 

 競り合い、技術の応酬___ッ!ダメだ!もう既に押し負けている!刀を扱う技術が違い過ぎる、培われている年月が違う、純粋な経験の差を埋められるものがない……なら!

 

 

「伍ノ型 木枯らし颪!

 

 地面を蹴り飛んで回転する様に斬りかかる、立体的な俺の攻撃に対し何故か師範は刀を手放した、何が______と思考するより先に俺の体が左に大きく飛ばされた。

 

 

「ぐ……っ!」

 

 

 辛うじて受け身を取って受ける衝撃を最小限に収めて更に横に転がるように避ければ、狙い澄まされた投げ刀が投擲された、冷や汗が流れる。掴み飛ばされた?!どうやって……っいやそれよりも。

 

 攻撃の予測が出来ない!これが鬼殺隊士の頂点に位置する人、刀は使ってもそれだけが攻撃の術じゃない!体術以外にも投擲も使ってくる、まるで俺の限り限りを見極めるように“調整”されて行ってるのを感じる。

 

 透き通る世界、あの目は何を見ているんだ、その”世界“に一度でも入門すれば俺も何か掴めるのか?だがどうやって_____思考を遮るように投げられた投げ刀を刀で弾く。

 

 くそ、考える時間もない。

 

 どうする?どうすれば良い、だめだ、考えても何も開かない!ならいっそ……ッ!

 

「 壱ノ型 塵旋風・削ぎ!

 

 

 風と共に直線に向かって放つ、俺は風柱ほどこの型の完成度は高くないが、直進に向かっていく広範囲のこの攻撃を起点にすれば投擲する事は出来ないはず!

 

 師範の姿を刀が捉えた時、俺の視界から師範が消えた、上か?!違う、居ない___ッ?!

 

 

 “……忍術、見せるのは初めてだったね”

 

 

 左から聞こえた筈の声に反応し振り向こうとしたのを、第六感が感じ取った右からの微かな音の方に目を向け、反応する前に強烈な蹴りをまともに食らってしまう。

 

「げほッ……!んなのありかよ……っ」

 

 

 ああくそ。

 

 やっぱり強い、強過ぎて勝ち筋がまるでない、それに俺にはわかる。確かに師範は一切の手を抜いてないが、それだけだ、全力の攻撃じゃない、それが何より恐ろしい。

 

 対等以上の実力を持っていたって言われてる今は居ない岩柱は一体何者だったんだ……っ違うだろ!今はそれを考えてる場合じゃない。

 

 

 “……上げるよ”

 

 そんな溢れた声を聞き取って、迫り来るのを予測して動く、俺の知覚が反応出来る限り限りの攻撃が降り掛かってくる。

 

 一つの失敗が二つの攻撃になって返ってくる、切り崩そうとしてもあの手この手で反撃してくる、だけどもまだ食らいつけていける、まだ立てる、まだ出来る。

 

 そうか______この限り限りの戦闘が、師範を、過去の俺を、無一郎を強くしたのか______ッ!

 

 なら俺は、この稽古で、戦いで何か一つでも得なければならない!与えられているこの好機を物にしないといけない!

 

 思考が加速していく、思考を言語にまとめる事も出来なくなっていく中で、師範は一度仕切り直すように俺の体勢を崩した後に腕で掴んで吹き飛ばす。

 

 空中で体勢を整えて、次に来る攻撃に備えようと構えた時、目の前の相対してる師範の雰囲気が変わった。

 

 

 “行くよ、受け止めてみて”

 

 

 煌めきが世界を支配した。

 

 

 神々しい程に輝く世界に射殺すような目が俺を睨んだ、来る。今の今までが遊びだったんじゃないかって程の濃密な“死の香り”

 

 煌柱 戌亥臨花がそこに居た。

 

 

 “煌の呼吸___捌の型 煌彩陸離(こうさいりんり)(あけぼの)

 

 一瞬で間を詰め、上から叩き潰すように振るわれる一撃が迫っていく、思考が加速する、世界が停滞していく。

 

 止まっていく世界の中、一瞬、ほんの一瞬だけ世界が透けた(・・・・・・)

 

 一瞬の透けた世界で最適な呼吸と共に、自らの筋肉の動かし方を整えて、嵐のような、暴風のような音がした。

 

 それが俺の呼吸音だと知ったのは全てが終わった後。

 

 

「ッ______ァァァァァァアアア“ア”ア“!!」

 

 

 咄嗟に出た俺の答え、それは正面からの衝突だった。両の手で握り締めて、暴風を纏って薙ぎ払う様に振った刀と、輝きに満ちた世界を照らす太陽のような刀が触れ合う。

 

 拮抗は一瞬だったのか、それともその逆だったのかわからない、だが確かに俺はあの瞬間。

 

 

 “……っ、これは___”

 

 

 受け止めきれない。

 

 そう確かに聞こえた。

 

 

 俺の生み出した暴風が臨花を大きく後退させたのと、強烈な上からの衝撃が俺を弾け飛ばしたのは殆ど同じだった。

 

 受け身取る余裕がなく不恰好に転がるが、まだ立てる、まだやれるあの先の先まで俺は______ッ!!!

 

 “ここまで”

 

「なっ……!認めねぇぞ!俺はま、だ……っ」

 

 詰め寄ろうとした体がふらついて地面に倒れそうになるのを咄嗟に刀を突き立てて支えにする事で回避する。

 

 体が付いていけない、さっきのあの呼吸、型を使った反動だろうか、今までした事のない最適の呼吸が却って体力を使ったって言うのか。

 

 

「……っ、ああくそ……」

 

 

 刀を支えにするのをやめて、地面に座る、わかってる、これ以上の稽古は体を無意味の傷付ける以上の事は出来ない。

 

 ……あの最後の全力ですら、まだ届いてない、現に戦い始めてから今の至るまで臨花は呼吸一つすら乱れてない。

 

 或いは、それを成せるのが一瞬だけ見えた、あの透き通る世界なのだとしたら。

 

 あれが、俺の目指すべき領域なのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なぁ」

 

 “ん……なに?有一郎くん”

 

「俺は、強くなったか?」

 

 

 

 “もちろん、君は強い、私の認めた継子だよ……誇って良い”

 

 

 

 ……俺に刀を、戦い方を教えてくれた人からこう言ってもらうのは悪い気はしない

 

 照れ臭かったからその時の師範の顔は見れてねえ、だが確かにあった俺の胸のつっかえは取れた。

 

 

 

 “有一郎くんなら、遠くない内に私を超えられる”

 

 

「……そうかよ」

 

 

 

 師範、それは流石に無理があんだろ……

 

 

 呆れたのも相まってか、体の疲れが急速に眠気へと向かっていき、抗うよりも先に俺は目を閉じた。

 




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じゃ、今週のG3の馬券当ててくるから……^^ほな来週


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