空母打撃群ー戦うための艦隊は平和な世界で何を守るのかー (照月 響)
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登場艦船設定

作品中に登場する艦船の設定です

武装は実際に積まれているもの
実際の武装に少し手を加えたものが搭載されています

排水量などはモデルの艦に増えた全長分足されています

こんなに排水量あるわけないだろ
こんなに軽いわけないだろ

などおかしい点があったらご指摘お願いします


また役職の後に[]がついているものは登場人物募集中のものです

推し、登場させたいキャラなどございましたら
艦名、役職とキャラ名を教えてください
フルネームでなくても構いません

登場作品を書いていただけると筆者のモチベーションが上がるかも


12/スペックの一部を大幅に変更しました


主人公

 

鈴原 湊

 

19才、高校4年生、6月15日生まれ

身長158cm

体重46kg

 

 

 

登場艦艇

 

 

海上自衛隊第2護衛艦隊群

 

 

航空機搭載原子力護衛艦たいほう

 

排水量・275,000t

 

全長・580m

 

機関・原子炉x6基+タービン

 

速力・38kt

 

兵装・62口径5インチ単装砲x3

25mm単装機関砲x4

20mm高性能機関砲x6(CIWS)

SeaRAM近SAMx4

Mk41VlSx26セル

 

搭載機数・常時170機前後ー最大230機

 

搭載機・Fー22戦闘機

Fー35戦闘機

Fー2支援戦闘機

Fー2E電子戦機

Eー2早期警戒機

SHー60J対潜哨戒、汎用ヘリ

MQー9無人戦闘哨戒機

OHー1偵察ヘリ

AHー1S対戦車ヘリ

AHー64D戦闘ヘリ

CHー47Jチヌーク輸送ヘリ

Vー22Jオスプレイ輸送機

 

その他・電磁カタパルトX6

ヘリポイントx9

制動索x7本

 

航海要員1,600名

 

航空要員5,100名

 

電装機器・SN/SPY-3レーダー

艦長[香風智乃]

 

副長[長門有希]

 

航空団長[真希波マリ]

 

 

 

 

 

あまぎ型大型原子力汎用護衛艦、1番艦あまぎ

 

排水量・165,000t

 

全長・420m

 

機関・原子炉x5

ガスタービンx8

 

速力・42ノット

 

兵装・62cm3連装砲x3

42口径5インチ連装砲x6

高性能20mm機関砲x8

Mkー41VLSx230セル

17式艦対艦誘導弾4連装発射菅x4

トマホーク艦対地誘導弾4連装発射機x4機

 

電装機器・SN/SPYー3,5レーダー

 

その他・ヘリx6

 

 

 

艦長[高雄]

 

副長[摩耶]

 

 

 

 

 

おおしま型原子力輸送艦、2番艦ゆうしま

 

排水量・81,000t

 

全長・370m

 

機関・原子炉x2

ガスタービンx6基

 

速力・38ノット

 

兵装・高性能20mm機関砲x3

SeeRAM近SAMx4

 

輸送能力・普通科隊員x900名

大型トラックx90両

10式戦車x40両

 

ウェルドック・LCACx4

AAV7x16

 

その他・ヘリ運用能力有り

 

 

 

艦長[]

 

副長[]

 

 

 

 

 

すずか型原子力補給艦、1番艦すずか、3番艦かつらぎ

 

排水量・78,000t

 

全長・340m

 

機関・原子炉x2

ガスタービンx4

 

兵装・高性能20mm機関砲x3

 

補給能力・合計タンク内容量33,000t

真水生成機

クレーンx2

モノポール型ステーションポストx8

 

 

 

〈すずか〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

〈かつらぎ〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

 

 

 

すずかぜ型原子力ミサイル護衛艦、3番艦まつかぜ、4番館まいかぜ、6番艦なつかぜ

 

排水量・53,000t

 

全長・280m

 

機関・原子炉x4

ガスタービンx4

 

速力・45ノット

 

兵装・62口径5インチ単装砲×2

高性能20mm機関砲x4

Mkー41VLSx260セル

3連装短魚雷発射菅x2

17式艦対艦誘導弾4連装発射菅x2

4連装アクティブ魚雷ジャマー発射機x1

電装機器・SN/SPYー3レーダー

 

その他・ヘリx3

着艦拘束軌条x2本

格納庫(3)

 

 

 

〈まつかぜ〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

〈まいかぜ〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

〈なつかぜ〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

 

 

 

ゆうさめ型原子力ミサイル護衛艦、1番艦ゆうさめ

 

排水量・47,000t

 

全長・240m

 

速力・47ノット

 

機関・原子炉x3

ガスタービンx4

統合電気推進方式

 

兵装・65口径155mm単装砲x2

高性能20mm機関砲x2

Mkー57VLSx170セル

 

電装機器・AN/SPYー3レーダー

 

その他・ヘリx2

格納庫(4)

 

 

艦長[]

 

副長[]

 

 

 

 

 

なち型多機能護衛艦、1番艦なち

 

排水量・12,000t

 

全長・160m

 

機関・ガスタービンx4

 

速力・48ノット

 

兵装・62口径5インチ単装砲x1

高性能20mm機関砲x2

Mkー41VLSx62セル

3連装短魚雷発射菅x2

4連装アクティブ魚雷防護ジャマー発射機x1

17式艦対艦誘導弾4連装発射菅x2

 

艦長[]

 

副長[]

 

 

 

 

 

やぶさめ型対潜護衛艦、1番艦やぶさめ、6番館やまさめ、9番艦あきさめ

 

排水量・8,600t

 

全長・162m

 

機関・ガスタービンx6基

 

速力・41ノット

 

兵装・71口径76mm単装速射砲x1

高性能20mm機関砲x2

MKー41VLSx32セル

3連装短魚雷発射菅x2

8連装アスロック発射機x1

8連装近SAM発射機x1

17式艦対艦誘導弾4連装発射菅x2

 

電装機器・OPSー24レーダー

 

その他・ヘリx1(1)

格納庫(2)

 

 

〈やぶさめ〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

〈やまさめ〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

〈あきさめ〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

 

 

 

ゆうきり型原子力対空護衛艦、1番艦ゆうきり、2番艦あさきり、4番艦つききり

 

排水量・25,700t

 

全長・210m

 

機関・原子炉x2

ガスタービンx4基

 

速力・46ノット

 

兵装・62口径5インチ単装砲×1

高性能20mm機関砲x2

Mkー41VLSx120セル

17式艦対艦誘導弾4連装発射菅x2

3連装短魚雷発射菅x2

4連装アクティブ魚雷防護ジャマー発射機x1

 

電装機器・SN/SPYー3レーダー

 

その他・ヘリx2

格納庫(2)

 

 

〈ゆうきり〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

〈あさぎり〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

〈つききり〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

 

 

 

はやたか型ミサイル艇、2番艦まつたか、6番艦ゆきたか、7番艦きりたか、11番艦かぜたか

 

排水量・670t

 

全長・94m

 

機関・ガスタービンx6基

 

速力・53ノット

 

兵装・62口径76mm単装速射砲x1

17式艦対艦誘導弾6連装発射菅x2

 

 

〈まつたか〉

艇長[]

 

副長[]

 

 

〈ゆきたか〉

艇長[]

 

副長[]

 

 

〈きりたか〉

艇長[]

 

副長[]

 

 

〈かぜたか〉

艇長[]

 

副長[]

 

 

 

 

 

うんりゅう型原子力潜水艦、2番艦けんりゅう、4番艦ゆうりゅう、7番艦つきりゅう、12番艦さくりゅう

 

排水量・12,000t

 

全長・170m

 

水上速力・39ノット

 

水中速力・48ノット

 

潜行深度・970m

 

機関・原子炉x3

ポンプジェット推進方式

 

兵装・660mm魚雷発射管x8

 

 

〈けんりゅう〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

〈ゆうりゅう〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

〈つきりゅう〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

〈さくりゅう〉

艦長[]

 

副長[]

 

 

 

 

 

すいりゅう型ミサイル原子力潜水艦、1番艦すいりゅう

 

排水量・26,000t

 

全長・240m

 

水上速力・36ノット

 

水中速力・47ノット

 

潜行深度・960m

 

機関・原子炉x4

ポンプジェット推進方式

 

兵装・660mm魚雷発射管x8

7連装トマホーク発射菅x32

 

 

艦長[]

 

副長[]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルーマーメイド

 

 

改インディペンデンス級

 

〈なつしま〉

艦長[青山翠]

 

 

 

 

 




誤字脱字があるかもしれません
もし発見したら教えていただければ幸いです


次回の投稿は少し遅れるかもしれません
いかんせん課題が(シロメ


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プロローグ(プロローグだとは言っていない)

初投稿ですので、もしかしたら誤字脱字やおかしな文章があるかもしれません

もしもそれらがあったりなどしたらコメントで教えていただけると筆者が泣いて喜びます

では私はこれにてドロン


「よしっできた!!」

 

 

手に持ったエアブラシを置く

 

 

塗装していたものを乾燥BOXに入れ

道具や塗料の片付けを始める

 

一通り片付けが終わり乾燥BOXから取り出し棚の中に入れた

 

そこの棚には、フリゲートから駆逐艦、果てには戦艦まできっちりと並べられている

そしていま棚の中に入れたものでこの艦隊が完成する

 

 

戦艦1隻、護衛艦15隻、潜水艦5隻、そして空母1隻

これらはプラモデルを買ってきてさらに改造を加えたオリジナル艦隊になっていて

船体の延長、武装の強化は当たり前、中にはほとんどを自作パーツが占める艦もある

 

 

 

棚に入った艦隊を数分眺めた後

隣で常に排気を吹き付けてくるパソコンの電源を入れ

ある1つのゲームを起動する

 

 

 

 

《鎮守府に提督が着任しました!これより艦隊の指揮を取ります》

システムボイスが終わると画面に部屋が映し出される

 

 

 

このゲームは艦隊これくしょん・艦これ

2次大戦中の艦船を擬人化した艦娘を育てて戦うゲームである

 

友達から勧められやり始めたが

ドハマリしてしまい今では1日3回開くほどに取り憑かれてしまった

 

 

遠征、デイリー、建造、練習などをこなし

ひと段落着いたところで突如として強烈な眠気が襲ってきた

 

「明日休みだしこのまま寝ちゃおう」

 

そして静かに〔 鈴原 湊 〕は目を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『総員第2種警戒態勢!総員第2種警戒態勢!これは訓練ではない、繰り返すこれは訓練ではない』

 

けたたましい音と共に走り回る靴の音が扉の外で聞こえる

 

身を起こすと今まで見慣れた部屋では無くなっていた

ジャージが掛かっていたところには白色の海上自衛隊の制服が掛かっている

 

窓が塞がれそこには自衛隊の船務作業服と救命胴衣、テッパチが掛けられている

 

 

 

見回していると壁にかけられた電話が鳴る

恐る恐る受話器を取ると向こうから女性の声が聞こえた

 

??「艦隊司令、至急艦橋までお越しください」

そう言うと切られ、ただただ受話器を片手に持ち呆然と立ち尽くす

 

 

 

大きく息を吸い込み

 

鈴原「どこだよここぉぉ!!!」

 

 

 

さてとひとしきり叫んだところで

 

鈴原「ふぅ、さて艦橋行きますか」

 

だがその前に上下ジャージなのをどうにかしなければ

 

 

壁に掛けられていた作業着を着て、救命胴衣とテッパチを装着する

 

扉を開けると長い廊下に出る

パイプが至る所をはしっている光景を見て改めてここが今までいた部屋ではないことを実感する

 

左右を見ると海自作業服に胴衣、テッパチを身につけた同い年ぐらいの少女かこちらへ向かって走ってくる

当たらないように急いで壁に張り付くと、少女は後ろを駆け抜けそのまま走り去ってしまった

 

 

とりあえず走っていった方向に歩いていってみよう

しばらくするとご丁寧に艦内見取り図が表示されており

そこに書かれていた図は

 

 

 

 

 

 

 

空母……それも今さっき作ったばっかりの空母[ たいほう ]だった

 

 

鈴原「なんでこんなものが…なんで……」

 

 

??「艦隊司令!お迎えに上がりました」

後ろから声がし、振り返るとそこには海自作業服を着たポニーテールの同い年ぐらいの少女が立っていた

 

「えっと、どちら様ですか?」

 

長門(副長)「何言ってるんですか司令?[ 護衛艦たいほう]副長の長門有希ですよ」

 

 

 

OKまずは状況を整理しょう

まずなんなんだこの場所は?そして目の前の少女はなんなんだ?

考えられることは

 

1、自分は夢を見ている

 

この説が一番有力なので試しに頬を引っ張ってみる………痛い、ということはこれは夢ではない

 

 

2、どこかの国の軍隊に誘拐されている

 

北朝鮮あたりの軍が自分を誘拐した、そもそもただの一般人でなんの特技も技術もなく両親もただのサラリーマンに生まれたごくごく普通の自分を誘拐する意味が分からないし

ドアに鍵がかかっていないのもかかっていないのもおかしい

そして目の前の少女がなぜ司令と呼ぶのかが説明できない

 

 

3、自分は異世界へ転生してしまった

 

これだけは信じたくもないが今考えられる可能性はこれしかない

 

 

そんな挙動不審になっている僕をしばらく見ていた副長はついに痺れを切らし

 

副長「何してるんですか!早く行きますよ、早くしないと艦長から怒られるんですから」

 

そう言うと手を引き早足で歩き始める

 

 

彼女いない歴=年齢の自分には女子それも同い年ぐらいの少女に手を繋がれる経験なんて無かったため

頭の中が混乱して何も話せずにそのまま連れていかれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

副長「艦長!司令をお連れしました」

 

??「ありがとう副長、では司令なんでこんなに遅れたかを教えて頂けますか?」

 

目の前の少女の声は明るいが目は笑っていない

「その……お名前を伺ってもよろしいですか?」

 

香風艦長「 [ 護衛艦たいほう ]艦長の香風智乃一等海佐ですよ鈴原湊海将補」(にこっ

 

 

僕は精神的に恐怖を感じたことはこれが初めてだった

 

 

 

 

 

 

 

艦長「さて本題に入りましょう、今から数分前に22海里先からの国際救難信号をキャッチしました」

 

そういうと手元のパネルを操作し空中に周辺の地図と自艦隊の位置・艦名、そして赤いマーカーが表示される

 

空母たいほうを中心に前方に戦艦あまぎ、その周りを護衛艦が囲んでいる

艦名や艦種は紛れもなく自分がここに来る前に作っていた艦船だった

 

 

 

 

 

艦長「本艦隊は現在31ノットで現場海域に急行中、現場到着予定時刻は2320です」

 

スクリーン上に線が書き込まれ時刻が表示される

 

 

(すごいハイテクだな〜、などと慣れている自分が怖いけどまあ郷に入っては郷に従えって言うしなぁ)

そこで思考がここは何処なのか、からこの状況を楽しむと言う方向にシフトした

 

 

 

 

 

鈴原「とりあえず艦隊を2つに分けて急いで現場に向かえる足の早いやつを先行させる」

 

かなり海も荒れてるしこんな状況で救難信号を出すということはかなり危ない状態にあることが分かる

その中で輸送艦や鈍足の空母・戦艦を連れてちんたら向かっていては助かるものも助からなくなる

 

艦長「各艦にこの旨を伝達しミサイル艇とその他の護衛艦をこっちに少し残してそれ以外は最大戦速で向かうように連絡!」

 

 

 

 

??「司令、意見具申よろしいでしょうか」

 

キビキビと仕事をしていく艦橋要員を見ていると横から声をかけられた

海自の作業服ではなく空自の制服を着たおさげの眼鏡っ子、胸のプレートには真希波マリ一等空佐の文字

ライフジャケットには航空団長の文字が描かれている

 

航空団長「航空機による偵察と海難隊の輸送を進言します」

 

確かに波は高く荒れているが風もそこまで強くはない

航空機なら迅速に人員を移動できるし重傷者をすぐに手当てできる

 

 

鈴原「航空機による偵察と輸送を許可する、ただし隊員の安全を最優先にし飛行が困難になる前に帰還することを徹底させろ」

 

海難隊の降下はパラシュートを使わず海面スレスレをヘリが飛びそこから降りる関係上

波が高いと機体が波に打ち付けられて墜落する恐れがある

 

 

 

 

航空団長「了解!よし野郎ども許可が出たぞ、発艦初め!」

 

既に甲板で発艦準備をしていたOH-1、V-22オスプレイがエンジンのエンジンの回転数を上げ離陸してゆく

 

 

スクリーン上の点に向かって飛んでいく航空機のマーク

 

 

 

 

 

航空団長「映像来ましたスクリーンに出します」

 

 

スクリーンの片側にOH-1からの映像が映る

そこには100,000t以上もありそうな巨大な旅客船が片側に傾いて停止していた

 

OH-1パイロット「若干の傾斜に加え喫水線以下が見えません、甲板上にはまだ人の姿があります」

 

 

あそこまで巨大だとオスプレイに重傷者を載せきれない可能性がある

 

艦艇もあと10分ほどで到着するが浸水がどの程度か分からない以上接舷するわけにもいかない

先行しているミサイル艇に乗り切るかも怪しい以上大型艦が近づくしかない

 

 

 

 

 

V-22パイロット「現場到着、降下開始します」

 

 

降下した海難隊はゴムボートに乗り船に接近していく

 

そのままオスプレイは探照灯とランディングライトを使い甲板上を照らす

人々は謎の轟音といきなり照らされ恐怖で固まっている

 

 

機長は機外のスピーカーの音量を最大まで上げマイクを手に取った

 

V-22パイロット「我々は海上自衛隊です、あなたがたを救助しに来ました、これから隊員が乗船します、皆様は落ち着いて指示に従ってください、this is Japann maritime seif-defense forse…………」

 

 

 

 

 

 

海難隊隊長「該当船舶に到着、これより乗船します」

 

縄ばしごを使い船上に上がるとそこには甲板に収まりきらないほどの人がおりお互いが譲り合い辛うじて歩けるスペースは作られていた

 

 

海難隊隊長「我々は海上自衛隊です、あなたがたを救助しに来ました、落ち着いて指示に従ってください」

 

そう言うと今まで怯えた表情をしていた乗客たちは、一気に明るくなった

 

 

海難隊隊長「落ち着いてその場を動かないでください、乗務員の方はいらっしゃいますか」

 

客船船長「私がこの船の船長です」

と遠くから手を挙げ近づいてくる

 

 

海難隊隊長「負傷者はいらっしゃいますか」

 

客船船長「はい、重症者が2名、軽傷者が32名です、こちらへ」

 

そう言うと船長は負傷者が集められた場所へ行こうと振り返ると、さっきの狭い道とは比べ物にならない道が

できている、乗客たちが寄りあって道を空けたのだ

 

 

海難隊隊長「ありがとうございます、まもなく救助の船が来ます、まずは子供や女性、お年寄りの方からご案内します、落ち着いて隊員の指示に従ってください」

 

そう言って船長の後に続いて行く

 

 

 

 

 

ミサイル艇長「探照灯照射初め!」

 

現場にミサイル艇が到着し次々とハシゴをかけていく

 

ミサイル艇乗組員「まずは子供や女性、お年寄りの方から乗船します、車椅子の方は隊員がおぶって降ります、それ以外にも体の調子が悪いなどの場合は隊員に言ってください」

 

乗客たちは慌てることなく列になって順番を待っている

 

 

後から来た護衛艦もタラップを使い救助作業に参加する

 

護衛艦乗組員「押さずにゆっくりと進んでください、隊員からブランケットとスープを受け取ったら奥から詰めて座ってください、体調の悪い方はすぐに隊員に知らせてください」

 

 

 

 

 

 

負傷した重傷者は出血が酷く危ない状態だ

そばにはその家族だろうか、手を握ったり呼びかけたりしている

 

海難隊隊長「出血が酷い……止血帯と輸血用のパックを!この方の血液型は何ですか」

血液型を聞き出し輸血と止血をする

 

海難隊隊長「ここでは対処しきれない、オスプレイを!船長どこでもいいので甲板を空けてください大至急!」

 

客船船長「分かりました、おい!聞いたな急いで甲板を空けろ」

 

 

 

 

 

海難隊隊長「コウノトリ1・2甲板を空ける、そこに着艦しろ、重傷者を本隊に運ぶ」

 

V-22パイロット「了解、コウノトリ2聞いたな鍛えた腕をみせろヘマするんじゃないぞ、本隊へ受け入れの準備をしろと伝えろ、補給艦に降りる」

 

 

 

 

航空団長「重傷者をこちらへと運ぶそうです」

 

鈴原「分かった各補給艦に受け入れ準備を、それぞれ1機ずつ下ろす」

 

 

 

 

海難隊隊長「甲板は8度傾斜している注意しろ」

 

蛍光のペンライトを振り着艦の誘導をする

 

V-22パイロット「降りるぞ、後部ハッチオープン、3、2、1、タッチダウン!」

 

垂直に降り立ったオスプレイは強烈なダウンウォッシュを起こしながら着艦し後部ハッチをあけ中へと招き入れる

 

担架を固定し親族を席に座らせる

 

V-22パイロット「まだか、早くしろ!」

 

バックミラーからはエンジンの排気で今にも燃えそうになっている甲板が見える

 

 

旅客船長「俺たちの船を燃やしてたまるもんかァァ」

旅客船乗組員A「浸水からは守れなくても!」

旅客船乗組員B「火災からは守る!

 

と甲板の端から消火器を持った乗員が走って来て、甲板に水や消化剤を撒く

 

V-22パイロット「よし行くぞ、テイクオフ」

 

エンジンの回転数を上げ甲板から飛び立っていく

 

旅客船長「そういえばあの乗り物、空飛んでたな」

 

旅客船乗組員「なんだったんですかねあれ」

 

 

 

 

 

艦長「乗員乗客1252名全員収容しました、重傷者は2名いずれも容態は安定、軽傷者も各艦で治療を受けています」

 

副長「陣形揃いました、各艦輸送艦への乗客輸送中です、終了予定時刻は0200」

 

レーダー員「前方に水上目標探知、数は5、いずれも中型」

 

艦長「今回の海保はやけに遅いな、いつもだったら何機もヘリを飛ばしてくるのに」

 

今は甲板上に乗客たちを乗せているから、各艦もレーダー出力を下げている

探知が遅れたのは恐らくそのせいだろう

 

 

鈴原「政府、幕僚長、群司令に報告しろ、本艦隊は横須賀へと帰港する」

 

 

 

 

 

副長「艦長、司令……少しいいですか」

さっきまでの表情は消え去り、少し青くなっている

 

艦長「どうした副長、顔色が悪いぞ」

 

副長「LINKー18が切断されました、衛星の位置もロスト、官邸・幕僚本部・横須賀との通信回線も応答ありません、今使えるのは長波・短波通信のみです」

 

艦長「自己診断プログラムを実行、ほかの艦の状況を報告せよ」

 

まずいな、ただほかの艦を経由して通信出来ればいいんだが……ただなんだろうこの胸の内の不安感は

 

副長「ほかの艦も同様に通じないそうです、システムエラー無し、衛星進路予定地点に確認できません」

 

 

瞬時に艦橋の空気が変わる、さらに追い打ちをかける報告が飛び込んできた

 

 

見張り員「前方から近づく艦船は巡視船にあらず、国籍不明!」

 

 

 




どうでしたでしょうか

今回登場していただいたキャラは

【ご注文はうさぎでですか】からチノちゃんこと香風智乃
【涼宮ハルヒの憂鬱】から長門こと長門有希
【新世紀ヱヴァンゲリヲン】から真希波マリでした

基本的にキャラの名前をお借りしているだけなので性格や容姿は別物と考えてください


艦長などなど登場人物の名前を募集中です
推しや嫁を物語に出したい方はぜひお願いします


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ーstory1ー

メリークルシミマス
皆様どうお過ごしでしょうか、私はレポートと実験器具と一緒にクリスマスを楽しみました


前回から間が空いてしまい申し訳ございません

ひょっとしたら次回も空くかもしれません


800UA突破ありがとうございます

石くんさん名前募集ありがとうございます

今も進行形で募集中ですどんどんどうぞ


今回キャラ崩壊や文章の誤字脱字が多発している可能性があるので注意してください


副長「前方を先行している艦より入電、接近中の艦船はインディペンデンス級沿岸警備艦、国籍は不明」

 

 

そうだ、自分がここに転生したのだとしたら

この艦隊がいるのはも今までいた世界とは違う

 

つまりは自分は寝る前に作った艦隊と、どこか違う世界に転生させられたのだ

 

 

艦長「通信を入れ、国籍と艦名、現在の状況を知らせろ」

 

 

ここが元いた世界でないとしたら、前の世界の常識が通じない可能性がある

 

 

副長「米海軍周波数無線での応答ありません」

 

 

もしも、日本とアメリカが戦っている世界線だったら

 

 

副長「不明艦より入電!国籍と所属を知らせ停船せよ、だそうです」

 

 

鈴原「全艦対水上戦闘用意、こちらの所属を伝えて相手の出方を見る」

 

 

艦長「対水上戦闘ですか!?ですが「対水上戦闘だ、自動迎撃モードON、撃たれたら即座に打ち返せ」

 

 

この状態だとミサイルは撃墜できるが、砲弾はCIWSでしか迎撃できない

一般人が乗っている状態で攻撃を受けるのはまずい

 

 

艦長「了解……対水上戦闘用意、迎撃システムをフルオートに」

 

 

副長「不明艦より通信!国籍は日本、所属はブルーマーメイド横須賀方面隊で通信回線を開くように要請していますがどうしますか?」

 

良かった、とりあえずは日本の船舶と言うことが分かって安心した

だがインディペンデンス級なんて日本に配備されてたかな?

 

とりま話してみますか

 

鈴原「通信回線を開け、艦長頼んだ」

 

艦長「了解しました、通信回線を繋いで」

 

 

艦橋に備え付けられた電話をとり、自分も副長から受け取って開かれるのを待つ

 

 

??「こちらはブルーマーメイド横須賀方面隊[ なつしま ]艦長 青山翠2等保安監督官です、直ちに停船し指示に従ってください」

 

艦長「こちらは日本国海上自衛隊第2護衛艦隊群、旗艦空母たいほう艦長香風智乃一等海佐です、当艦隊は現在救助した乗客を輸送中なため停船はできません」

 

なつしま「了解しました、では情報交換のために数名を派遣していただきたいのですが」

 

鈴原「ではこの艦隊の群司令の鈴原湊海将補と士官数名で伺います、ヘリで伺ってもよろしいでしょうか」

 

なつしま「いいですよどうぞ(ヘリってなんだろう)」

 

 

電話を受話器に戻し、通信を終わる

 

鈴原「とりあえず救助の詳細をまとめて士官数名を選抜、ヘリの用意を、艦長一緒についてきてくれ」

 

艦長「了解しました、副長あとは頼んだ」

 

 

 

 

 

 

 

飛行甲板に出ると暖機運転をしているヘリが待っていた

 

パイロット「艦長こちらをどうぞ」

 

ヘットオンを着け、ヘリに乗り込むと既に自分以外の人員は席についていた

 

艦長「艦長以下士官数名、準備出来ました」

 

 

パイロット「準備出来ましたね、それでは離陸します」

 

エンジンの回転数とローターの回転が早くなり

ふわりと機体が浮く、窓の外の景色がみるみる後ろに流れていく

 

 

 

 

 

 

 

 

飛び立ったヘリは艦隊をあっという間に飛び越え、なつしまの後ろにつく

 

パイロット「着艦します」

 

ドンと軽い衝撃とともにヘリが甲板に着艦した

 

 

ローターの回転がある程度止まったことを確認しパイロットがドアロックを解除する

ヘットホンを外し、取っ手をつかんで扉を開け甲板に立つ

 

 

 

 

 

格納庫の扉が開き中から白い制服を着た女性が出てきた

その後に続いて同じ制服を着た女性が数名出てくる

 

 

青山「ようこそ なつしま へ艦長の青山翠ブルーマーメイド2等保安監督官です」

 

鈴原「海上自衛隊第2護衛艦隊群の群司令鈴原湊海将補です」

艦長「空母たいほう艦長香風智乃一等海佐です」

 

自己紹介をし敬礼をする

 

 

青山「ではどうぞこちらへ」

扉をくぐり後に続いて歩く、途中すれ違ったこの艦の乗員らしき女性が興味深そうに見てくるのに気づき

ふと我に返る、改めて見ると周りには女子しか居ない

 

長年女子と関わりがほとんどなかった陰キャな自分にとってこの状況は今すぐにでも隠れたい衝動に駆られるが、艦内は物陰がなくその場に座り込む訳にもいかないので平常を保とう

 

青山「こちらにお掛けください」

通されたのは少し広めな会議室らしき場所で机を挟んで座る形になる

 

 

 

 

青山「では改めまして なつしま艦長青山です、本部への報告のために音声を録音させて頂きます」

ポケットから音声レコーダを取り出すと机の上に置く

 

青山「改めて貴艦隊の所属を教えて頂いてよろしいでしょうか」

 

鈴原「日本国海上自衛隊所属第2護衛艦隊、そして陸上自衛隊所属艦隊派遣隊です」

 

 

 

青山「失礼ですが海上自衛隊という組織は日本国にはありません」

 

やはりそうだ、自分だけでなくこの艦隊も飛ばされたのだ

 

鈴原「ではあなたたちの所属は何なのですか」

 

青山「我々の所属はブルーマーメイド横須賀方面隊で、形式的には日本国所属です」

 

鈴原「海上保安庁ではないんですか?」

 

青山「海上保安庁?そのような組織は聞いたことがないです」

 

海上保安庁ではないが装備などを見るかぎり、アメリカの沿岸警備隊に似た組織だろう

 

 

 

鈴原「私達の日本にはブルーマーメイドなどという組織はありません」

 

そのことを告げると相手側がざわつく

そして少し考えたあと

 

 

 

青山「ひょっとするとあなた方はこちらの世界とは違う世界からやってきたのではないですか?」

 

やはりそうだろう、それなら通信が繋がらないのも説明できる

 

鈴原「そのようですね、我々がこちらの世界に来たのでしょう」

 

 

 

 

 

青山「ではそちらのことを教えて頂きたいのですが」

 

艦長「こちらに情報をまとめておきました」

鞄からUSBを取り出すと机に置く、受け取り机にさしこむ

 

青山「ではこちらのモニターをお使いください、データをコピーしてよろしいですか?」

 

鈴原「どうぞ、これからは艦隊旗艦の艦長が説明します」

 

艦長「我々は日本国の海上、空中、陸上の防衛にあたる組織で、専守防衛を掲げる自衛のための組織です、太平洋戦争の敗戦から任務も護衛など自衛に限られ戦争することを禁じています、海上自衛隊、陸上自衛隊、航空自衛隊があります」

 

艦長「続いて我が海上自衛隊第2護衛艦隊の説明を、我が艦隊は空母1隻、戦艦以下護衛の艦艇24隻で構成されます」

 

艦長「こちらの資料を使って各艦の説明を致します、まずは旗艦たいほうの説明を、排水量は160、000t、全長は約400m、艦載機は機t「ここまで来て機密も何もない、司令権限で機密を解除する」了解、搭載機数は170機、速力32ノットです」

 

青山「失礼ですが艦載機とは飛行船のことですか?」

 

艦長「いえ、戦闘機とヘリ、その他支援機です」

 

青山「戦闘機?ヘリ?なんですかそれ」

 

まさかだと思うが

 

鈴原「この世界に飛行機はありますか?」

 

青山「ひこうき?あなたたち知ってる?」

後ろにいる隊員に聞くがみんな首を傾げている

 

そうかこの世界には飛行機自体がないのか

だがより一層ややこしい事になりそうだ、下手したらこの世界を変えてしまうかもしれないからな

 

艦長「まさかとは思いますが、飛行機がない世界なのでは?」コソコソ

 

鈴原「恐らくそうだろう、これからの行動は慎重にならざるおえない」コソコソ

 

 

青山「どうしました?飛行機ってなんですか?」

目をキラキラさせながらこちらを見てくる

知りたいという気持ちが先走って子供のように見える

 

青山さんにはすまないが今のことは忘れてもらおう

 

鈴原「艦長、続けてくれ「飛行k」続けて」

 

艦長「はぁ、続いては護衛艦の説明です、まずは戦艦…………」

 

 

艦長が説明してる中、頭の中ではこれからどうするかひたすらに考えていた

 

 

艦長「司令、司令!」

艦長の呼ぶ声で引き戻される

 

艦長「司令、説明終わりました」

 

青山「それでこれからのことですが、横須賀で客船の乗員を下ろして頂いて、それから私達の上司とこれからについて相談していただきます、現場では流石にことが大きすぎるので、よろしいでしょうか」

 

まあ、どっちにしろこうなるのだから

 

鈴原「分かりました、では私たちはこれで」

敬礼をしてその場を去る

 

 

「飛行機ってなんですかぁぁぁl」

後ろからなにか聞こえた気がするが気にしない

 

 

アイドリング中のヘリに乗り込み艦隊に戻る

 

着艦しヘリを降りて艦橋に上がる

 

副長「なつしまより通信「進路を横須賀へ我先導す」です」

 

鈴原「進路を横須賀へ、なつしまに続行せよ」

 

艦長「了解、航海長操艦、艦隊陣形マニュアル14、進路を横須賀へ」

 

航海長「航海長頂きました、艦隊速力黒15進路148、陣形マニュアル14」

 

全長400メートルの巨艦が一気に加速し、慣性で体が置いていかれ咄嗟にそばのものに掴まる

揺れが落ち着いたのを確認しサイドデッキに出ると

 

強めの風が頬を吹き抜けていった

後ろを見ると後続艦が旋回してそれぞれの場所につく

 

 

空母を囲むように護衛艦が航行する

 

 

 

 

 

 

 

艦長「到着予定は1800です、一休みしては」

 

確かにいきなり知らないところで司令になって、会談もして

この状況でそれらしく振る舞うのでさえいっぱいいっぱいなのに、さらにそこに会談とかいう陰キャには即死レベルの出来事が合わさって身体も精神もクタクタだ

 

鈴原「ではそうさせてもらうよ」

 

艦橋を後にし、記憶を頼りに自室に戻る

 

ドアを閉め鍵をかけると

 

鈴原「ぬわああああん疲れたもおおおん」

てっぱちを被ったままベットに飛び込む

 

鈴原「ただの高専生がこんなところに飛ばされて、司令だとか言われて、なおかつその艦隊が異世界に飛ばされたときた、いったいどうなっているんだよ」

 

身を起こし部屋を見回す

だがそこには変わらず白い制服やパソコン、先程とは変わらない景色がそこにあった

 

 

鈴原「もしもと思ったが……やはり変わらないか、さてこれからどうするかな」

 

まずはこの世界のこととこの艦隊の世界を知る必要がある

 

 

壁に艦内の全体図が掛けれられていた

そこから1階下の資料室を見つける

 

鈴原「ここなら一通り分かりそうだな」

 

頭の中に通路や部屋を叩き込む

 

 

 

 

 

タラップを降り角を曲がり資料室の扉の前に立つ

 

 

扉を開けると分厚い本がずらりと並んでいる

学校の教科書のようなものから専門の論文のようなものまでピンからキリまである

 

棚の中の〔優しい中学歴史〕を手に取る

 

鈴原「なんでこんなところに中学のやつが………」

 

表紙をめくり中をパラパラと見ながら目を通す

 

 

 

縄文・弥生文化、卑弥呼の邪馬台国、聖徳太子による遣隋使、平安京・平城京を経て鎌倉・室町

 

信長・秀吉による安土桃山、徳川による260年続く江戸時代、ペリー来航による開国

 

大政奉還による明治時代の始まり、大日本帝国憲法の公布

 

日清戦争・日露戦争、1914年の第一次世界大戦、世界恐慌

 

満州事変、5・15事件、2・26事件、日中戦争の開始

 

ドイツのポーランド侵攻から始まる第二次世界大戦

 

1941年の真珠湾攻撃による太平洋戦争の開戦

 

ミッドウェー海戦、マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦での敗北

ガナルカナル・サイパン・沖縄の陥落

 

広島・長崎への原爆投下、ポツダム宣言による日本の無条件降伏

 

高度経済成長、冷戦、朝鮮戦争・ベトナム戦争、湾岸戦争

 

 

一通りの歴史は元いた世界と変わらない

 

他の本にも目を通す

 

数学・物理・化学・生物学その他のものも変わっていなかった

 

 

「司令、艦橋へお越しください」

 

壁のスピーカーから放送が入り我に返る

 

時計を見るといつの間に入港予定時刻になっていた

 

鈴原「ついつい読みすぎてしまった、それじゃ行くかな」

 

机の上に散乱した本を片付け艦橋に行く

 

 

 

 

艦長「先行のなつしまから入港の指示が来まして、客船の乗客を降ろして、沖合で待機するようにとのことです」

 

まあこんな大艦隊が停泊できる港はそうそうないから仕方ない

 

艦長「あと航空機を飛ばすなと言ってきてますがどうします?」

 

 

なつしまの艦長もあの反応だったし、そんなものが上空を飛びまわるとなると住民に恐怖を与えてしまうかもしれない

仮にも世界が違うとはいえ愛される自衛隊でありたい

 

鈴原「全機を下ろせ、甲板上にある機体も即応機を残して格納庫へ」

 

航空団長「了解しました、上空待機中の機体は直ちに着艦せよ、即応機以外の機体は格納庫へ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小隊長「エレベーター降下、ふぅこれで最後だな」

 

 

甲板上には即応機数機を残して全機格納庫に下ろされ甲板上はがらんとしている

 

 

彼らは甲板作業員、所謂レインボーギャングと呼ばれ色で役割を分けられているのである

今着ているのは青のベストで主に航空機の移動を担当している

 

 

隊員A「やっと終わりましたね、多分今までで1番移動させましたよ」

 

隊員B「甲板組はまだいい方なんじゃないか、格納庫なんか今頃酷いぞ」

 

 

試験がてら搭載機をいっぱいいっぱいに詰め込んでいるし、甲板にも搭載していたから多分格納庫は隙間なんてないほど詰め込まれているのだろう

 

 

小隊長「格納庫組には後で酒でも送るかな」

 

ほんと格納庫組には頭が上がらないな

 

 

隊員C「小隊長……なんですかねアレ」

 

港の方を見ながら指さす

 

小隊長「なんだアレは…………」

 

 

背負い式に搭載された46cm3連装砲塔、高層ビルのような艦橋構造物

 

太平洋戦争で沈んだはずの世界最大の戦艦、大和型戦艦がこちらへと近ずいていた

 

 

小隊長「あれは戦艦大和!?」

 




<■■■■■■に対する■■■■■■現象、第一次中間報告書>

クラス・A2級案件

発生・■■■■■■ー■■■■■■B5クラス世界
■■■■■■ー■■■■■ー■C1クラス世界
又その他捜査中

■■■■年■■月■■日
[捜査中]が■■■■■■現象により[捜査中]世界より■■■■■■ー■■■■■■世界に作用

この際■■■■■■現象作用A+級■■■■■■■発生

[捜査中]に作用

[捜査中]の消滅による[捜査中]世界への影響はなし

しかし危機管理委員会■■■■委員■■■■会より危機判定AAA
第■■■■■総会全会一致によりKーRーPーV8351856決議発動


なお[捜査中]は身体上の変化を確認

Bクラス職員■■■■■が接触捜査を行う



本報告書は検閲委員会■■■■■■■により検閲済

この報告書の閲覧はBクラス職員以上に限る

この案件は職務法第85条第21講75令に基づき違反者を罰則する

■■■■ー■■■代表■■■■■■■


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