アニポケ 2年後の物語 (鉄壁拡散)
しおりを挟む

設定資料
設定


この物語でのサトシの年齢は時系列的に

 

カントー・オレンジ諸島:10歳

ジョウト・ホウエン:11歳

カントーバトルフロンティア制覇:12歳

シンオウ:13歳

イッシュ・カロス:14歳

アローラ:15歳

サクラギ研究所のリサーチフェロー:16歳

である。

 

因みにポケモンの世界の結婚は最大10人までとなる。

 

サトシ(18歳)

ポケモンの為なら体を張って無茶をする主人公。サクラギ研究所でのリサーチフェローを終えた後、ポケモンワールドチャンピオンシップスに挑戦しながらフロンティアブレーンとして活躍している。ブレーン名は「マスターフロンティア」。伝説・幻のポケモンでさえも心を開かせる。フィールドを上手く利用した戦法や相手のポケモンの技の利用を得意とする。

 

メガリングはカロスでプラターヌ研究所を訪問した時プラターヌ博士から貰った。カラーは青。Z技も使いこなす。Zクリスタルは専用クリスタルも含めて2年で全タイプ揃った。シンオウの波導使いのゲンの元で修行して波導の力が使いこなせるようになった。

 

ポケモンだけでなく、女子にもモテて罪作りな天然たらしだったがヒロイン達(一部除く)からの告白を受け意識し始めたが母のハナコの重婚の提案で全員を受け入れた。

 

ポケモン登場時「○○キミに決めた!」

 

ピカチュウ♂

サトシの一番の相棒。面倒見がいいサトポケのリーダー。サトシと共にいかなる困難を乗り越えて来た。サトピカZでのZ技やキョダイマックスすることもできる。歴戦の覇者でサトシのフロンティアブレーン就任後は不敗を守っている。

 

ケルディオ

イッシュで出会った聖剣士。サトシのバトル施設のスタッフポケモン。もっと広い世界を知りたくてコバルオン、テラキオン、ビリジオンの後押しでゲットはされていないが、イッシュからの他の地方の旅に同行している。

 

アルセウス

シンオウに伝わる創造神のポケモン。かつてシンオウのミチーナで眠りから覚め、怒りで人間達を滅ぼそうとした。しかし、ディアルガの力で過去に来たサトシ達の活躍で怒りを鎮めた。その恩に報いるためにサトシをサポートしている。普段は紳士の姿に擬人化している。

 

 

サトシのポケモン

 

バタフリー♂

サトシが旅に出て最初にゲットしたポケモン。ある日、恋人のピンクのバタフリーとオーキド研究所に来てサトシと再会してサトポケとして帰ってきた。別れてから逞しくなったのでキョダイマックスも簡単にできた。

 

ピジョット♂

トキワの森のポッポ達のリーダーをしていたが、信頼できる若手にリーダーの座を譲り、オーキド研究所に戻ってきた。鳥ポケモン達から憧れを受けている。あるバトル大会でピジョットナイトを手に入れてメガシンカできた。

 

フシギダネ♂

オーキド研究所のまとめ役。進化せずとも自分より大きい相手と対等にバトルできる程強くなった。ソーラービームは草ポケモン達の中で強力。

 

リザードン♂

カントーのエース。状況によってXとYにメガシンカできて、キョダイマックスもできる。リザフィックバレーでの修業を卒業してサトシの元に帰ってきた。ピカチュウと同じく不敗を守っている。メガストーンはYがオーキド博士、Xがプラターヌ博士から受け取った。

 

ゼニガメ♂

ゼニガメ消防団元リーダー。後輩の消防団に後を託し、サトシの元に帰ってきた。どんなに前が見えない状況でもハイドロポンプ並の水鉄砲を100%命中させる。ゼニガメ団時代のサングラスを今でも愛用している。

 

キングラ―♂

手先は器用でお茶汲みができる程。カントーリーグの実力は衰えていない。

 

オコリザル♂

P1グランプリのチャンピオンとして活躍した後、引退してサトシの元に帰ってきた。ルチャブルとは出会って直ぐに意気投合した。

 

ベトベトン♂

電気技に対する耐性を持っており、持ち前の柔軟性を活かしたバトルを得意とする。おっとりな甘えん坊。

 

ケンタロス×30

カントーのサファリパークでゲットした群れ。一度走り出すと止めるのに時間が掛かる。

 

バリヤード

サトシの実家で家事をしているポケモン。偶に手持ちに戻る。バトルの実力も高い。

 

ラプラス♂

オレンジ諸島で再会した。仲間のラプラスの後押しもあって帰ってきた。一時群れのリーダーをしていた為、研究所の湖のポケモン達のまとめ役を務めフシギダネの手伝いをしている。サトシが海を渡る際、度々連れ出してもらっている。

 

カビゴン♂

サトポケの中で一番のパワーと体力を併せ持つ。普段は寝てばかりいるがここぞという時に頼りになる。見た目に反する瞬発力を持っていて、バタフライでの泳ぎも得意。大らかで面倒見がよく、見守る父親的な存在。最近ではキョダイマックスしてバトルもするようになった。

 

ヘラクロス♂

ジョウトのエース。サトポケの武闘派。フシギダネのミツをよくなめている。カロスでヘラクロスナイトを手に入れてメガシンカできた。

 

ベイリーフ♀

サトシに恋するメスポケモン。当初はヒロイン達を睨んでいた。だがみんなの優しさとサトシに説得されて認めた。

 

バクフーン♂

マグマラシから進化したが相変わらずのんびり屋でマイペース。バトルになるとやる気を見せる。

 

アリゲイツ♂

ダンスが大好きなムードメーカー。進化してもダンス好きなのは変わらず、華麗なステップで躱す。

 

ヨルノズク♂

色違いの個体。小柄ながらエアスラッシュや神通力、ゴッドバードは強力。

 

ドンファン♂

タマゴから育てられたポケモン。無邪気な性格で転がる攻撃を駆使した戦法が得意。タマゴ組の中で最年長で兄貴分。

 

バンギラス♂

シロガネ山に返されたヨーギラスが進化した。ある用事でシロガネ山を訪れた際に再会した。その際バンギラスの強い希望でサトシのポケモンになった。カロスで手に入れたメガストーンで初めてのバトルで一発で成功した。

 

オオスバメ♂

苦手な電気タイプの技でも根性で耐え切ることができるサトシのポケモンの中でも一番の根性の持ち主。ピジョットを超える為に鍛錬を怠らない。

 

ジュカイン♂

ホウエンのエース。瞬発的なスピードを持っている。オダマキ博士からジュカインナイトを受け取り、数分でものにした。ゴウカザルと練習試合をよくやっており、いつかリザードンを越えることを目標としている。マオのアマージョとは恋仲。

 

シザリガー♂

ノリノリなムードメーカー。アリゲイツとは馬が合い、一緒にいることが多い。進化しても明るさや気さくな所は変わらない。

 

コータス

仲間思いで涙脆い。タケシのアドバイスもあり重量級バトルも上手くなった。

 

オニゴーリ♂

ホウエンのイタズラ好き。公式戦無敗の成績を持つ。サトシがホウエンを旅している最中に研究所を訪れたダイゴからオニゴーリナイトを託される。

 

ムクホーク♂

飛行タイプではあるが格闘技のインファイトも使える。他の飛行タイプ達とピジョットへのリベンジを目指している。

 

ドダイトス♂

ナエトル時代はスピードをウリにしたバトルをしていたが、ハヤシガメ以降はパワーを生かしたバトルをするようになった。ライバルのシンジのドダイトスの教えを受けて重量級バトルで活かされている。エナジーボールを食べ自身の力とすることもできる。

 

ゴウカザル♂

シンオウでのエース。努力家で頑張り屋な性格。業火とも言える強力な猛火の特性を持ち、ライバルのシンジとの絆の象徴とも言えるポケモン。

 

ブイゼル♂

元々ヒカリのポケモンで双方の合意で交換してサトシのポケモンとなった。バトルマニアでリザードンやジュカインに勝負を挑んでいる。

 

グライオン♂

無邪気なテヘペロがチャームポイントなポケモン。エアバトルマスターの元で培った技術を最大限に発揮する。

 

ガブリアス♂

進化してからポーカーフェイスが治ったが、相手の技を食べるというのは健在。カロスで手に入れたガブリアスナイトでメガシンカしてさらに力を付けた。時々りゅうせいぐんを後輩のドラゴンタイプのポケモン達に伝授している。

 

ケンホロウ♀

平和主義で優等生のような性格だが、ピジョットへのリベンジに燃えているのは他の飛行タイプと同じ。飛ぶことには負けず嫌い。

 

フタチマル♂

アララギ研究所から付いてきたミジュマルが進化した。ホタチの二刀流となり強くなったがお調子者の性格はそのまま。よくアホラッコと呼ばれている。失敗した龍星群の餌食になることが多い。

 

エンブオー♂

チャオブーが最終進化した。元々頑張り屋であり、同じ頑張り屋のゴウカザルとよく手合わせをしている。フタチマルとはよく喧嘩するが、共闘する時はそうとも言えないコンビネーションを見せる。ジャローダとはタッグを組むことが多い。

 

ジャローダ♀

サトポケの姐さん的存在。進化前から実力は高く、進化してから更に強くなった。ツンデレな所もある。エンブオーとは前のトレーナーに恵まれなかった者同士だったためよくタッグを組むことがある。シンオウの旅に付いて来たこともある。

 

ズルズキン♂

タマゴから孵ったズルッグが進化した。ドンファンを兄として慕っている。

 

ハハコモリ♂

おっとりとした性格。女子力が高いため暇があれば葉っぱで服を作っている。セレナやヒカリと一緒に裁縫を手伝うことが時々ある。

 

ガマゲロゲ♂

池のボスをしていたため進化前からその実力は高く、耐久性が強い。動きは鈍いが、パワーは強力。ジャラランガと一緒にカビゴンと力比べをしている。

 

ギガイアス♂

サトシの最初の岩タイプ。進化したいというガントルの要望もあってタケシと交換して進化した。ドダイトス等の重量級ポケモン達と特訓することが多い。

 

ワルビアル♂

サングラス繫がりでゼニガメとは馬が合う。サングラスが取れると弱気になるが、ここぞというところで活躍を見せる。

 

ゲッコウガ♂

カロスでのエース。ケロマツの時から正義感が強い。カロスの負のエネルギーを全て除去できたため帰ってきた。サトシとの特別な絆で視覚などを共有する姿サトシゲッコウガになることができる。この姿ではゲッコウガがダメージを受けるとサトシも受ける。セレナのマフォクシーと付き合っている。

 

ファイアロー♀

ニトロチャージなどでスピードを上げて鋼の翼やブレイブバードなどで相手に奇襲をかける。若い世代なので他の飛行タイプと肩を並べられるように頑張っている。

 

ルチャブル♂

カロスのある森のチャンピオンをしていた。正義感が強いので弱い者いじめが嫌い。フィールドが岩の時スカイリレーで岩を利用した戦法を取る。

 

ヌメルゴン♂

湿地帯のリーダーをフラージェスに譲ってサトシの元に帰って来た。サトシやみんなの為にもっと強くなろうと当時フカマルだったガブリアスから龍星群を教わった。

 

オンバーン♂

タマゴから育てられたポケモンでドンファンとズルズキンの弟分。一緒に鍛錬に励んでくれているルチャブルを一番慕っている。

 

ジュナイパー♂

進化してから寝ることが少なくなった。強くなった証として仲間のドデカバシからジュナイパーZを受け取った。

 

ルガルガン(黄昏の姿)♂

アローラでのエース。真昼の姿と真夜中の姿の特徴を合わせ持つ。ルガルガンZのZ技が使える。今でもグラジオのルガルガンに憧れを持っている。

 

ガオガエン♂

アローラリーグのエキシビションマッチで活躍した。アローラに残った後ロイヤルマスク(ククイ博士)のガオガエンに鍛えてもらった。サトシと再会した後ククイ博士とのバトルで修行の成果を発揮した。その記念にガオガエンZをククイ博士から受け取った。

 

アーゴヨン

サトシがゲットしたウルトラビーストの1体。アローラリーグが終了してからウルトラホールに帰ったが、時々サトシの元に遊びにくる。絵を描くのが得意。

 

メルメタル

サトシの初の鋼タイプで幻のポケモン。食事の時は金属を食べている。アローラリーグではあまり実力を出すことできなかったが、サトシがフロンティアブレーンに就任したことで真価を発揮できるようになった。

 

カイリュー♂

カイリューの島という場所でハクリューの時にサトシと出会い、空が飛べるようになったためサトシを気に入り自らゲットされた。人懐っこい性格でよく気に入った相手に抱きついてしまう。

 

ゲンガー♂

サクラギ研究所が建設される前にトレーナーに捨てられて人間不信となったがサトシとロケット団を撃退したことでゲットされた。自身のバトルスタイルをサトシも理解しているため息もピッタリである。ゲンガナイトでメガシンカもでき、キョダイマックスもできる。

 

ルカリオ♂

シンオウで発見されたタマゴから孵ったリオルが進化した。頑固で負けず嫌いな部分はあるがサトシとの絆は本物。カロスのシャラジムを訪れた際コンコンブルからルカリオナイトを継承された。

 

 

Newメンバー

 

エーフィ♀

イーブイの時にポケモンハンターに下のニンフィア(イーブイ)と一緒に密漁されかけた。その際サトシとピカチュウが救出した。サトシしか信用していないが、健康診断などではオーキド博士やシゲルには触らせることを許可しており、セレナ達ヒロインの優しさにも触れて少しずつ心を開いている。シゲルのブラッキーとは親密な関係にある。

 

ニンフィア♀

エーフィの妹。救出された時サトシを凄く気に入っていたため、すぐにニンフィアに進化できた。セレナとラングレーのニンフィアと仲良し。

 

バシャーモ♂

アチャモの時オダマキ研究所で初心者用ポケモンとしていたがオダマキ博士から自分からトレーナーを選んだと言ってサトシを選びゲットされた。リモーネから貰った余りのバシャーモナイトでメガシンカできる。ハルカのバシャーモと付き合っている。

 

ラグラージ♂

トバリシティの育て屋のレイジから受け取った孵化余りタマゴから孵り、サトシの重量級ポケモンバトルのきっかけを作った。ミズゴロウの時からのんびりとした性格。ホウエンを旅していた時に手に入れたラグラージナイトでメガシンカできる。

 

エルレイド♂

ホウエンの旅でキルリアの時に出会った。ゴウカザルと当時ワカシャモだったバシャーモが特訓しているのを見て一緒に鍛錬させてほしいと懇願してきた。その時のサトシの指示も的確だったため自らゲットされた。ダイゴからオニゴーリナイトと一緒にエルレイドナイトとめざめいしを受け取り、そのめざめいしで進化した。

 

ボーマンダ♂

ホウエンのある森に住んでいた一匹狼の暴れん坊。強い奴がいれば問答無用で相手にバトルを仕掛けていた。その為、サトシのポケモン達を見たらバトルを挑んできた。全員に挑んだが殆ど何も出来ずに負け続けたことで自分よりも強い奴がまだまだいると世界の広さを思い知る。もっと高みを目指す為、そのトレーナーであるサトシと共に進むことを決意した。ロケット団との戦いでその時持っていたボーマンダナイトとサトシのメガリングと共鳴してメガシンカした。その為、一層サトシと共にこれから進もうという思いは強くなった。今では他のサトポケと互角の実力になった。

 

エンペルト♀

ポッチャマの時ナナマカド研究所の初心者用ポケモンだったが上記のバシャーモと同じ自分からトレーナーを選んだということでゲットされた。

 

タブンネ♀

再びイッシュを訪れた時にゲットした。サトポケの健康診断をしている。バトルの実力も高い。

 

ペンドラー♂

ヒウンシティで友達になったフシデが進化した個体。サトシとリゾートデザートで再会した時は喜んだ。別れ際に仲間達の後押しもあり偶然遭遇したゼクロムと一緒にゲットされた。今ではオーキド研究所の虫ポケモン達のまとめ役をしている。

 

ランクルス♂

色違いの個体。ヒウンシティでユニランの時に出会った。イタズラ好きであったが、サトシとのバトルの末心を通わせてゲットされた。

 

キリキザン♂

ミロス島に再び訪れて復活草を集める途中でコマタナの時出会った。ジュカインやゲッコウガの剣捌きを見て2匹に弟子入りするためにゲットされた。

 

オノノクス♂

竜の里でオババ様からキバゴの時モノズと一緒に託されたポケモン。竜の里で行われたサトシのガブリアスとシャガのオノノクスのバトルを見てガブリアスのように強くなりたいと願っていてオババ様に育ててくれないかと頼まれてサトシの仲間入りを果たした。

 

サザンドラ♀

上記のモノズが進化した個体。サトシのガブリアスとシャガのオノノクスのバトルを見てキバゴと仲間入りした。よくガチゴラスと自身のドラゴンダイブを受け止められるか押し切れるか勝負をしている。

 

ビビヨン♂

ポケモンバイヤーダズに捕獲されていたコフキムシが進化して、事件が解決した後別れたがカロスのハクダンシティで再会した。そこで行われたロケット団とのバトルを得てサトシと行くことにした。

 

ドラミドロ♂

カッスラー号を、住処にしていたクズモーが進化した個体。まだクズモーだった時偶然再会したサトシとバトルしてゲットされた。

 

ガチゴラス♂

サトシがカロスの化石研究所でチゴラスの時に出会った。サトシのことは偶々テレビ等で知っていたためいつか会うことを願っていた。脚力が強い。サザンドラとよく特訓している。

 

グソクムシャ♂

宝島で会ったコソクムシが進化した。休暇でサトシが宝島に訪れていた時、仲間達の後押しもあり、以前助けてくれたお礼に自らゲットされた。

 

ロコン(アローラの姿)♀

ウラウラ島でセレナがゲットしたものだが演技よりバトルのほうが性に合っていたのでサトシがゲットしていたサンド(アローラの姿)と交換した。

 

上記のロコンはK-1さんの小説を参考にした。

 

ジャラランガ♂

ポニ島の主ポケモンのジャラランガの仲間の1匹のジャラコが広い世界を見たいと言い、サトシの仲間となった。最終進化したら再び主ポケモンのジャラランガの元に訪れてバトルをした。バトルに見事勝利したことでジャラランガZのZ技が使えるようになった。最近ではガマゲロゲと一緒にカビゴンと力比べをしている。

 

ドラパルト♂

ガラル地方で出会ったドラゴンタイプ。サザンドラのドラゴンダイブに憧れを持ち、ドラメシヤの時にゲットされた。

 

伝ポケメンバー

 

ミュウツー(カントー)

映画でニューアイランドで出会った個体。ミュウの眉毛の化石から遺伝子操作された人工ポケモン。人間に対する怒りでサトシ達と敵対していたが、ポケモン達とサトシの絆を見て怒りを鎮める。ある用事でシンオウを訪れていた際にある町で再会した。過去の経験から生きるという事の大切さを知り、サトシとならもっと広い世界を見れると思いサトシのポケモンとなる。サトシのポケモン達の強化に一役買っている。

 

ラティアス♀

アルトマーレで出会ったラティアス。

サトシの事が大好きで、サトシがある用事でアルトマーレを訪れた際、再会した時は嬉しさのあまり抱きついて喜んだ。カノンやポンゴレ、他の同胞達が心のしずくのことは任せてくれと後押しされサトシのポケモンとなった。主にタマゴ組の面倒をよく見ている。たまにサトシの彼女達やカノンに変身して抱きつくこともある。サトシの彼女達も苦笑いすることもあるが全員受け入れた。

 

レックウザ

映画とは別個体のレックウザ。ホウエンを訪れたサトシとある事件を一緒に解決した。その時メガシンカができたためサトシを気に入って自らゲットされた。

 

ゼクロム

サトシが初めてイッシュに来たときピカチュウをオーバーロードにした個体。リゾートデザートで再会し、以前の謝罪とお詫びで当時フシデだったペンドラーと一緒にゲットされた。

 

ソルガレオ

アローラでほしぐも(コスモッグ)のときに出会った。サトシのことを物凄く気に入っており、偶然アローラに来たサトシの元に現れ、自らゲットされた。ソルガレオZでのZ技も使える。

 

ザシアン

サトシがガラル地方でゲットした伝説のポケモン。ガラル地方を訪れていたサトシがまどろみの森の入口の付近に来たときその気配を感じて森の中に誘導し自分の主に相応しいか確かめた。サトシの真っ直ぐな目を見てサトシを気に入り、ムゲンダイナの事件(ゲーム版のソードシールド)のとき協力した。サトシがガラルから帰る際自らゲットされた。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

設定2

サトシの彼女

 

セレナ(18歳)

カロスの旅仲間でポケモンパフォーマー。「ジャジャーン!」が口癖。サトシとは昔、オーキド研究所のサマーキャンプでケガをしていた所を助けてくれた時に出会った。その為サトシに好意を寄せている。サトシに他の女の子が近付いたりすると嫉妬することがある。心優しく、お菓子作りや裁縫が得意。ホウエンでポケモンコンテストグランドフェスティバルが開催される前にカントーのオーキド研究所に寄った時にサトシと再会した。他のヒロイン達と1年前に告白しサトシと付き合っている。ハナコさんが重婚の提案を出した時、1人よりみんなで支えた方がいいと提案を出した。カロスクイーンを目指していてサトシから時々カウンターシールド等の技使いを学んでいる。

 

パートナーはマフォクシー♀。

 

ハルカ(18歳)

ホウエンを旅していた時のサトシの妹分でホウエンの舞姫と呼ばれているポケモンコーディネーターの少女。語尾に「かも」をつける癖がある。サトシに負けないくらいの大食い。サトシのことは旅をしているうちに好意を抱いた。1年前に他のヒロイン達と告白し一緒にサトシと付き合っている。

 

パートナーはバシャーモ♀。

ポケモン登場時「○○ステージオン!」

 

ヒカリ(18歳)

シンオウを旅していた時のサトシのベストパートナーでシンオウの妖精と呼ばれているポケモンコーディネーターの少女。「大丈夫!」と「ダイジョバナイ」が口癖。セレナの提案を聞いた時その方が互いの為になると思い、1年前に他のヒロイン達と告白し一緒にサトシと付き合っている。

 

パートナーはポッチャマ♂。

ポケモン登場時「○○チャームアップ!」

 

ラングレー(18歳)

イッシュで出会ったドラゴンバスターを目指している少女。イッシュで竜の里でドラゴンタイプのポケモンにバトルで負けて以降ドラゴンタイプを敵視していた。サトシがドラゴンタイプを持っていることに目を輝かせてバトルをしたこともある。それ以降、自分のバトルを認めてくれたサトシの数々のバトルを見て好意を持ち、1年前他のヒロイン達と告白し彼女になった。サトシのバトルの特訓相手もしている。

 

パートナーはツンベアー♂。

 

マオ(18歳)

サトシのアローラのポケモンスクールのクラスメイトの1人。Zリング所有者。アイナ食堂の看板娘。料理の腕もセレナと並ぶ程。サトシの過去のバトルをテレビなどで見て見惚れてしまい1年前に他のヒロイン達と一緒にサトシと付き合っている。

 

パートナーはアマージョ♀。

 

リーリエ(18歳)

サトシのアローラのポケモンスクールのクラスメイトの1人。Zリング所有者。父親のモーンを見つけて、アローラに戻ってきた。密かにサトシに好意を寄せていて、他のヒロイン達が告白した時一緒に告白し、サトシと付き合っている。兄のグラジオもサトシなら妹を任せられると認めている。バトルの腕もアローラを旅立つ時よりも上がっている。

 

パートナーはシロン(アローラロコン)♀。

 

サトシの仲間

 

タケシ(23歳)

カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウを共に旅していたサトシの兄貴分。今では立派なポケモンドクターとして働いている。かつてニビジムのジムリーダーをしていたが弟のジロウに譲っている。時々サトシのポケモン達の健康診断に来る。お姉さん好きは変わらず、ナンパするとグレッグルの毒づきを喰らうが何故か復活が早い。いない時はカスミかマサトがタケシの耳を引っ張る制裁をする。

 

エースはハガネール。

 

カスミ(18歳)

自称おてんば人魚。カントー、オレンジ諸島、ジョウトを共に旅していたサトシの姉貴分。ハナダジムのジムリーダーとして活躍している。水ポケモンが好きだが虫ポケモンは苦手なまま。

 

エースはギャラドス。

ポケモン登場時「マイ・ステディ○○!」

 

ケンジ(23歳)

オレンジ諸島を一緒に旅をしたポケモンウォッチャー。現在はオーキド博士の助手をしている。

 

パートナーはコンパン。

 

マサト(15歳)

ホウエン、カントーの旅仲間でハルカの弟。サトシとの約束のバトルはサトシがカロスの旅が終わった後トレーナーになったと連絡がした時にサトシがホウエンのトウカジムに来た時にした。

 

パートナーはサーナイト(迎えに行くと約束したラルトス)、エースはジュカイン。

 

アイリス(18歳)

イッシュの旅仲間。ドラゴンマスターを目指していて現在はソウリュウジムのジムリーダーとして活躍している。「子供ねぇ~」が口癖。カントーでサトシと別れた後サトシがどんなトレーナーか知って今までのことを反省した。氷タイプのポケモンはなんとか克服したが寒さは苦手のまま。現在デントとは交際中。

 

パートナーはオノノクス♂、エースはカイリュー♂。

 

デント(23歳)

イッシュの旅仲間。ポケモンソムリエ兼サンヨウジムのジムリーダー。現在ソムリエクラスAクラスでSクラスに昇格の為に勉強中。「ザ・○○ターイム!」が口癖。よくなんとかソムリエをつけて面倒くさいところがある。

 

パートナーはヤナップ♂。

ポケモン登場時「マイ・ビンテージ○○!」

 

シトロン(18歳)

カロスの旅仲間。ミアレジムのジムリーダー。発明家で人とポケモンが幸せになれる発明家を目指している。彼が作る発明は爆発することが多かったがマーマネとの出会いで飛躍的に下がった。相変わらず運動神経が低い。

 

パートナー兼エースはレントラー♂。

 

ユリーカ(15歳)

カロスの旅仲間でシトロンの妹。シトロンと正反対で元気がいっぱい。バトルの腕も高くなった。だらしないシトロンの為にいつも見かけた女性をシルブプレする。

 

パートナーはデデンネ♂。

 

カキ(18歳)

アーカラ島の島キング。サトシのアローラのポケモンスクールのクラスメイトの1人。ライチの後をついで島キングになった。Zリング所有者。相変わらずのシスコン。現在も実家の牧場を経営している。

 

パートナーはバクガメス♂。

 

スイレン(18歳)

サトシのアローラのポケモンスクールのクラスメイトの1人。Zリング所有者。よく冗談交じりの嘘をつく。怒ると恐い。釣りが得意で水ポケモン好きのカスミと気が合う。

 

パートナーはアシレーヌ♀。

 

マーマネ(18歳)

サトシのアローラのポケモンスクールのクラスメイトの1人。Zリング所有者。甘いものが好きで暗い場所が苦手。シトロンとは発明好きなところから直ぐに意気投合した。

 

パートナーはトゲデマル♀。

 

ゴウ

サクラギ研究所でリサーチフェローをした仲。今でもサクラギ研究所で働いている。目標はミュウのゲット。

 

パートナーはエースバーン♂

 

コハル

サクラギ博士の娘。パートナーのイーブイと共に様々なことを学んでいる。最近はゴウのことが気になっている。サトシの代わりにリサーチフェローとして活躍している。

 

サトシのライバル

 

シゲル(18歳)

オーキド博士の孫。サトシの幼馴染で「最高のライバル」。鋭い観察眼を持っている。何故かシンジとは犬猿の仲。シンオウのナナマカド研究所で助手をしていたが現在はカントーのオーキド研究所でオーキド博士の跡を継いでいる。バトルの腕も衰えていない。

 

パートナーはブラッキー♂、エースはカメックス♂。

 

ヒロシ(18歳)

サトシのカントーリーグ挑戦時のライバル。何故か無意識ながらサトシと同じポケモンをゲットしている。現在ではカントーのチャンピオン候補になっている。

 

相棒はピカチュウ(レオン)、エースはリザードン(ジッポ)

ポケモン登場時「○○君の出番だ!」

 

シンジ(18歳)

シンオウで出会ったサトシの最強のライバル。「温いな」が口癖。実家は兄レイジが経営している育て屋。目つきが悪いところから無愛想で冷たいと思われがちだがバトルに関しては熱い性格。シゲルとは会う度に火花を散らす。現在ではシンオウのチャンピオン候補となっている。

 

パートナーはドダイトス♂、エースはエレキブル♂。

ポケモン登場時「○○バトル・スタンバイ!」

 

ショータ(18歳)

サトシの後輩トレーナー。「経験値頂きました!」が口癖。真面目で他人の長所を貪欲に取り入れたり、研究熱心。ホウエンのチャンピオンのダイゴも一目置いている。現在ではホウエンのチャンピオン候補となっている。

 

パートナー兼エースはジュカイン♂。

 

アラン(23歳)

サトシがカロスを旅した時に出会ったメガシンカ最強を目指しているライバル。フレア団の悪事に利用されてしまうが自分を支えてくれたマノンやサトシ達と共にフレア団と戦う。現在は研究者としてマノンと一緒にメガストーンを集める旅をしていてカロスのチャンピオン候補となっている。

 

パートナー兼エースはリザードン♂(Xにメガシンカ)。

 

グラジオ(20歳)

アローラで出会ったサトシのライバル。リーリエの兄。現在はアローラチャンピオン候補になるほどの凄腕トレーナーでルザミーネの後を継いでエーテル財団の代表となっている。Zリング所有者。

 

パートナーはルガルガン(真夜中の姿)♂。エースはシルヴァディ。

ポケモン登場時「いでよ(それぞれのポケモンの異名)、○○!」

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

本編
新たな冒険


ポケットモンスター......縮めてポケモン。この星の不思議な生き物。空に、

山に、街に、この星の至る所でその姿を見られる。ポケットモンスター......ポケモンこのように星の不思議な生き物。

 

サトシ「いくぞ、ピカチュウ!」

 

この少年、マサラタウンのサトシ。相棒のピカチュウと共にポケモンマスターを目指している。アローラリーグで初優勝した後、サクラギ研究所のリサーチフェローを終えて2年後6人の彼女達と暮らしながらバトルフロンティアのフロンティアブレーン・マスターフロンティアとして就任して仕事をしながら各地方を旅していた。

 

 

 

 

サトシ「それにしても長かったような短かったような。」

 

ケルディオ『時間が経つのが早いね。』

 

アルセウス「あれからもう2年か。」

 

ピカチュウ「ピカピカ。」

 

現在サトシは相棒のピカチュウ、紳士の姿のアルセウスとスタッフポケモンで聖剣士のケルディオと今までの出来事を思い出していた。

 

ケルディオ『でもこの2年で一番驚いたのはサトシが彼女を6人も作ってハーレム状態になったことだよね。』

 

アルセウス「確かに。おまけに何故かピカチュウもサトシとセレナとラングレーのニンフィア達、ハルカのグレイシア、ヒカリのミミロップ、リーリエのシロンと付き合い始めてハーレムになるとは思わなかった。」

 

サトシ「ハハハ、俺達だってこうなるとは思ってなかったよ。」

 

ピカチュウ「ピッ、ピカチュウ。」

 

サトシとピカチュウは苦笑いした。

 

ケルディオ『それにしても最近は平和だね。』

 

アルセウス「確かにそうだが平和が一番だ。」

 

ピロロン!

 

するとアルセウス専用のスマホロトムのアラームが鳴った。

 

スマホロトム『お時間です!! お時間です!!』

 

アルセウス「お。サトシ、時間だ。」

 

サトシ「もうそんな時間か。よし! 今日もフロンティア挑戦者とポケモンワールドチャンピオンシップスに備えて特訓だ!」

 

ピカチュウ「ピ、ピカチュウッ!」

 

ポケモン訓練所

 

ここはポケモン訓練所。サトシのポケモン達が日々鍛えている場所だ。因みにサトシのバトル施設の名は『バトルコロシアム』という『ピラミッドキング ジンダイ』の『バトルピラミッド』のようにあらゆる場所に移動が可能な施設であり、訓練所はその中にある。バトルが行われる時施設はドーム状になり、移動する時は飛行形態に変わる。

 

サトシ「みんな、今日も頑張るぞ!」 

 

サトシの言葉にサトシのポケモン達は頷き、それぞれ自分の特訓を始めた。

 

ヒカリ「あ、やってるやってる。」

 

ラングレー「今日も頑張っているねサトシは。」

 

セレナ「それがサトシのいい所で私達が好きになった所なのよね。」

 

ハルカ「うんうん。♪」

 

リーリエ「ですね。」

 

そこへサトシの彼女のセレナ、ハルカ、ヒカリ、ラングレー、リーリエがやって来た。

 

サトシ「みんな!」

 

セレナ「今日も手伝えることがあれば協力するよ。」

 

サトシ「サンキュー! そう言えばマオは?」

 

ここでサトシはあと一人の彼女マオがいないことに気づいた。

 

ヒカリ「今食堂で夕食の準備をしているわ。」

 

ハルカ「ご飯が待ち遠しいかも。」

 

ラングレー「アンタそればっかりね(汗」

 

サトシ「一通りみんなの特訓が終わったら俺も手伝いに行くか。」

 

セレナ「私も。」

 

サトシはこの2年で料理の腕はセレナとマオのおかげで上手くなった。

 

しばらくしてサトシ達は一通り特訓を終え、食堂で食事をしていた。

 

マオ「サトシとセレナが手伝ってくらたおかげで早くできたよ。ありがとう。」

 

サトシ・セレナ「どういたしまして。」

 

ラングレー「料理もだけどマオのポケモンフーズもポケモン達に高評価だよ。」

 

雑談をしながら食事を終えてサトシ達はリビングに集まっていた。

 

ラングレー「サトシ、ポケモンワールドチャンピオンシップスの方はどうなの?」

 

サトシ「今のところ208位でスーパークラスだ。」

 

リーリエ「ということは後100位くらいでハイパークラスですね!」

 

ハルカ「頑張ってね、サトシ!」

 

ヒカリ「サトシなら大丈夫、大丈夫!」

 

サトシ・セレナ・ハルカ・ラングレー・マオ・リーリエ「..........。」

 

ヒカリ「な、何よみんな!?」

 

サトシ「ヒカリの大丈夫は大丈夫じゃない時だからなぁ~。」

 

セレナ・ハルカ・ラングレー・マオ・リーリエ「うんうん。」

 

ヒカリ「ちーがーいーまーす! もうみんなして同意しないでよ!」

 

サトシ「ハハハ、ごめんごめん。」

 

セレナ「サトシ、私達ちょっと相談があるんだけど。」

 

サトシ「何だ?」

 

セレナ「最近サトシとサトシのポケモン達はどんどん強くなっているけど私達もいざという時があるからバトルも強くならないと思ってるの。」

 

ハルカ「うん。いつもサトシにばかり無理させられないし。」

 

ヒカリ「いつも無茶するもんね。」

 

ラングレー「足手まといになりたくないからアタシ達ももっと力をつけたいのよね。」

 

マオ「アタシも料理だけじゃなくバトルも腕を磨かないといけないと思ってるわ。。」

 

リーリエ「私もです。」

 

サトシ「みんな。」

 

セレナ達の目は本気だった。

 

サトシ「....分かった。みんながもっと強くなる為に俺も協力するぜ!」

 

セレナ・ハルカ・ヒカリ・ラングレー・マオ・リーリエ「サトシありがとう(ございます)!」

 

ケルディオ『でもみんなが修業する為のそんないい場所あるかな?』

 

アルセウス「うーーん。! それなら丁度いい場所があるぞ。」

 

セレナ・ハルカ・ヒカリ・ラングレー・マオ・リーリエ「本当(ですか)⁉︎」

 

サトシ「どこなんだ、アルセウス?」

 

アルセウス「ここだ。」

 

アルセウスはスマホロトムである島の画面を見せる。

 

サトシ「ヨロイ島?」

 

アルセウス「ガラルの外れにある孤島だ。ガラル本島には生息しないポケモンが多く生息している。大自然が多いから己を鍛えるには十分な場所だ。」

 

ケルディオ『ワイルドエリアみたいな場所だね。』

 

サトシ「よし、明日準備して明後日にヨロイ島出発だ!」

 

セレナ・ハルカ・ヒカリ・ラングレー・マオ・リーリエ「うん(はい)‼︎」

 

リーリエ「エニシダさんには私から言っておきます。」

 

サトシ「サンキューリーリエ。」

 

エニシダは早速リーリエからの連絡を受けていた。

 

エニシダ「分かった、他のブレーンやチャンピオン達には僕から伝えておくよ。」

 

リーリエ『お願いします。』

 

エニシダはリーリエとの連絡を終えると他のフロンティアブレーンやチャンピオン達に連絡を回した。

 

そして現在ジンダイに回っていた。

 

ジンダイ「そうか、ヨロイ島に。」

 

エニシダ『ああ、暫くそこで修業に行くらしい。』

 

ジンダイ「向上心があっていいものだ。」

 

シンジ「失礼します。」

 

そこへサトシの最強のライバル・シンジがやって来た。シンジは時々ジンダイに鍛えてもらっている。

 

ジンダイ「おお、シンジか。」

 

シンジ「一体何の話を?」

 

ジンダイ「実はな....。」

 

ジンダイはシンジにサトシがヨロイ島に彼女達と修業に行くことを話した。

 

シンジ「ほう...アイツがガラルのヨロイ島に。」

 

エニシダ『シンジ君も興味が出てきたかい?』

 

シンジ「アイツが行くなら俺が行かない訳にはいきませんから。それにあそこには前から興味がありましたし。最近シンオウのチャンピオン候補と言われていますが俺自身はシンオウのフロンティアブレーンになるつもりです。アイツとずっと競い合う為に。」

 

ジンダイ「流石は彼奴の最強のライバルじゃな。ワシも近いうちにガラルのカンムリ雪原に行く予定だ。伝えておいてくれ。」

 

シンジ「分かりました。」

 

シンジは自分の彼女であるノゾミとスイレンに先程の話をしていた。

 

ノゾミ「へぇ、サトシ達がヨロイ島に。」

 

シンジ「ああ。お前達はどうする?」

 

スイレン「行く! マオちゃんやリーリエ達にも久しぶりに会いたい!」

 

シンジ「なら決まりだな。」

 

こうしてシンジ達もヨロイ島に出発する準備を進めていた。

 

そして2日後

 

サトシ「それじゃ出発するか。」

 

セレナ・ハルカ・ヒカリ・ラングレー・マオ・リーリエ「ええ(はい)!」

 

サトシ「久しぶりのガラルだな、ドラパルト、ザシアン。」

 

ドラパルト「ドラァ。」

 

ザシアン「ウオォーールド。」

 

サトシ「バトルコロシアム、発進‼︎」

 

バトルコロシアムは飛行機形態に変形してガラル地方のヨロイ島に向けて発進した。彼らの新たな冒険が始まる。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ダンデ VS キバナ ライバル対決!

ここはガラル地方、今この地方にバトルコロシアムが近づいていた。

 

バトルコロシアム

 

サトシ「見えて来たぜ、ガラル地方!」

 

ラングレー「久しぶりに来たわね。」

 

サトシ「ムゲンダイナの事件の傷跡もすっかりなくなってるよ。」

 

ケルディオ『ザシアンとザマゼンタが力を貸してくれなかったらどうなってたことやら。』

 

サトシ「そうだな。あの時はありがとうな、ザシアン。」

 

ザシアン「ウオォーールド。」

 

セレナ「サトシ、調べたところシュートシティでこれからダンデさんとキバナさんのエキシビジョンマッチがあるんだって。」

 

サトシ「本当か!」

 

ヒカリ「キバナさんって?」

 

ラングレー「ガラルのドラゴンタイプのジムリーダーらしいよ。」

 

ハルカ「チャンピオンとジムリーダーがバトルするんだ。」

 

セレナ「2人はマスターズエイトでもあるのよ。」

 

マオ「マスターズエイト?」

 

アルセウス「ポケモンワールドチャンピオンシップス。通称PWCSのランキング8位以内のトレーナー達のことだ。」

 

リーリエ「そしてその1人でPWCSの世界最強王者が、ガラル地方のチャンピオンのダンデさんでしたね。」

 

サトシ「ワタルさんもその1人らしいぞ。」

 

ハルカ「ワタルさんも!?」

 

ヒカリ「確かドラゴン使いでポケモンGメンのカントーの四天王チャンピオンだったわね。」

 

ケルディオ『サトシ、寄ってく?』

 

サトシ「そうだな。よし! ヨロイ島の前にエキシビションマッチを見に行くぞ!」

 

マオ「賛成!」

 

リーリエ「いいですね。」

 

アルセウス「私も興味があるな。」

 

 

一行はシュートシティに着いた後バトルコロシアムを降り、変装してシュートスタジアムに入った。

 

シュートスタジアム

 

観客席

 

サトシ「流石エキシビションマッチ! 人がいっぱいだ!」

 

セレナ「有名人同士だからね。」

 

ハルカ「凄いかも。」

 

ヒカリ「どんなバトルになるのかしら。」

 

ラングレー「楽しみね。」

 

マオ「早く見たいな。」

 

ケルディオ『ダンデ VS キバナか。』

 

アルセウス「これは面白い対戦カードだな。」

 

リーリエ「あ、始まりますよ。」

 

 

バトルフィールド

 

司会『皆さん、お待たせいたしました。遂にエキシビションマッチの開幕です! それでは選手の入場です。まずはガラル地方リーグチャンピオンダンデだ!』

 

ダンデがバトルフィールドに入場する。

 

ダンデ「盛り上がって行くぞ!」

 

観客席から大歓声が響き渡る。

 

観客席

 

サトシ「流石ダンデさん。凄い人気だ。」

 

セレナ「私達も結構有名だけど。」

 

ハルカ「あの人は桁違いかも。」

 

 

バトルフィールド

 

司会『続いて、ダンデのライバルにしてガラル地方最強ジムリーダー、キバナだ!』

 

反対側からキバナが入場する。

 

キバナ「いーはぁー!」

 

再び観客席から大歓声が響き渡る。

 

 

観客席

 

ラングレー「キバナさんも相変わらず派手ね。」

 

ヒカリ「ちょっと変わってるかも。」

 

マオ「そうだね。」

 

バトルフィールド

 

キバナ「ダンデ! エキシビションといえどお前の無敗記録をここで終わらせる!」

 

ダンデ「俺はどんな試合でも負けないぜ! 今回も勝つのは俺だ!」

 

ダンペー「これよりチャンピオンダンデとジムリーダーキバナのエキシビションマッチを始めます。使用ポケモンは1体。どちらかのポケモンが戦闘不能になれば終了。両者ポケモンを!」

 

キバナ「荒れくるえよ! オレのパートナー、スタジアムごと奴を吹きとばす! 行けジュラルドン!」

 

ポンッ!

 

ジュラルドン「ジュラ!」

 

 

観客席

 

サトシ「やっぱりキバナさんはジュラルドンか。」

 

セレナ「ジュラルドン?」

 

セレナはスマホロトムを取り出す。

 

スマホロトム(セレナ)

『ジュラルドン 合金ポケモン

 

 鋼・ドラゴンタイプ

 

磨きあげた金属のような体は軽いうえに硬いが錆びやすい。雨が苦手で洞窟に棲む。』

 

ラングレー「確かにドラゴンタイプ臭いわね。」

 

ヒカリ「ディアルガと同じタイプなのね。」

 

リーリエ「炎タイプの技はあまり効かなくて氷タイプとフェアリーに強いポケモンということですね。」

 

バトルフィールド

 

ダンデ「さあ、チャンピオンタイムだ! 行け、リザードン!」

 

ポンッ!

 

リザードン(ダ)「グオォォォォ!」

 

 

観客席

 

ハルカ「リザードンだ!!」

 

マオ「カキが見たら興奮しそう。」

 

ケルディオ『サトシのリザードンといい勝負できそうだね。』

 

アルセウス「それを言うならアランも黙っていないと思うぞ。」

 

 

バトルフィールド

 

ダンペー「それでは始め!」

 

ダンデVSキバナ

 

キバナ「ジュラルドン! メタルクロー!」

 

ジュラルドン「ジューーラ!」

 

リザードン(ダ)「グオォォ!?」

 

司会『メタルクローリザードンに命中! 効果はいまひとつだが強力だ!』

 

 

観客席

 

ラングレー「なんて攻撃!」

 

マオ「しかも早い!」

 

アルセウス「よく育てられてるな。」

 

 

バトルフィールド

 

ダンデ「反撃だリザードン! ドラゴンクローだ!」

 

リザードン(ダ)「グオォ!」

 

キバナ「鉄壁!」

 

ジュラルドン「ジュラ!」

 

ガキィン!

 

ジュラルドン「ドーラァ!」

 

リザードン(ダ)「グオォ!」

 

ジュラルドンはリザードン(ダ)のドラゴンクローを鉄壁で防御力を上げて受け止めて跳ね返した。

 

 

観客席

 

ハルカ「固い!」

 

リーリエ「かなりの防御力ですね。」

 

 

バトルフィールド

 

キバナ「もう一度メタルクロー!」

 

ジュラルドン「ジュラーー!」

 

司会『ジュラルドン、再びメタルクローで接近する!』

 

ダンデ「穴を掘るで躱せ!」

 

リザードン(ダ)「グオォ!」

 

ジュラルドン「ジュラ!?」

 

司会『リザードン! 穴を掘るで躱した!』

 

キバナ「やるな。」

 

 

観客席

 

リーリエ「あのリザードン、穴を掘るが使えるのですか!?」

 

ヒカリ「そんなリザードン見たことない!」

 

ケルディオ『確かにリザードンは空を飛んでいるからイメージつかないけど。』

 

アルセウス「自身の弱点である電気タイプと岩タイプの対策として覚えさせたのかもしれん。」

 

 

バトルフィールド

 

キバナ「どこから来る?」

 

ダンデ「今だリザードン!」

 

リザードン(ダ)「グオォ!」

 

ジュラルドン「ジュラーー!?」

 

キバナ「ジュラルドン!」

 

ジュラルドンの真下からリザードン(ダ)が飛び出し、ジュラルドンにダメージを与える。

 

ダンデ「畳み掛けるぞ! 瓦割り!」

 

リザードン(ダ)「グオォォ!」

 

キバナ「迎え撃てストーンエッジ!」

 

ジュラルドン「ジューーラ!」

 

リザードン(ダ)「グオォ!?」

 

ダンデ「リザードン!?」

 

反撃のストーンエッジを喰らうリザードン(ダ)。

 

キバナ「さあ、これはどうする? 鉄蹄光線!」

 

ジュラルドン「ジューーラ!」

 

ジュラルドンは両腕を地面につけ、ラスターカノンのような光線を放つ。

 

ダンデ「火炎放射!」

 

リザードン(ダ)「グオォォ!」

 

鉄蹄光線と火炎放射が衝突するが徐々に鉄蹄光線が押し始めリザードン(ダ)に命中した。

 

リザードン(ダ)「グオォォ!?」

 

ダンデ「リザードン!?」

 

司会『鉄蹄光線リザードンに命中! これは効いたか!?』

 

 

観客席

 

リーリエ「凄い威力です!」

 

ハルカ「あんなのに当たったら一溜まりもないかも!」

 

アルセウス「だが、ジュラルドンの方も大きいリスクを伴った。」

 

ヒカリ「どういうこと?」

 

ケルディオ『鉄蹄光線は鋼タイプの技で強力だけど、ブレイブバードやフレアドライブと同じように自分にもダメージを受けるんだ。だから威力が高い分ダメージも大きい。』

 

ラングレー「それじゃあ!?」

 

アルセウス「ああ。あのキバナという人間、一か八かの賭けに出たな。」

 

サトシ「でもダンデさんのリザードンがここで終わるとは思えない。」

 

ケルディオ『だね。』

 

 

バトルフィールド

 

ダンデ「リザードン。」

 

キバナ「さてどうなったか。」

 

土煙が晴れるとダメージを負いながら立っているリザードン(ダ)の姿があった。

 

リザードン(ダ)「グオォォォォ!」

 

ダンデ「いいぞリザードン!」

 

司会『リザードン! まだ立っている!』

 

 

キバナ「そうでなくてはな! そろそろ行くぞ!」

 

シュウゥゥゥン!

 

観客席

 

マオ「モンスターボールに戻しちゃった。」

 

サトシ「ということはキョダイマックスか。」

 

ヒカリ「え、ジュラルドンもキョダイマックスできるの!?」

 

 

バトルフィールド

 

キバナはジュラルドンをモンスターボールに戻すと右腕に着けているダイマックスバンドから光が放たれてジュラルドンのモンスターボールに集まり、そのモンスターボールは巨大化した。

 

キバナ「ジュラルドン! キョダイマックス!」

 

ポンッ!

 

キバナは巨大化したモンスターボールを勢いよく投げるとジュラルドンが飛び出し、体が巨大化して首が長く伸び上がり、首の一部と腹部から背中までの組織が窓ガラスの様なクリスタル状になり、摩天楼にそびえる高層ビルのような姿となった。

 

キョダイマックスジュラルドン「ジューーラーーー!」

 

 

観客席

 

サトシ「何度見てもすげぇ!」

 

セレナ「これがジュラルドンがキョダイマックスした姿!」

 

 

バトルフィールド

 

ダンデ「ならばこちらも答えなければならない!」

 

シュウゥゥゥン!

 

 

観客席

 

ケルディオ『ダンデもリザードンを戻したよ。』

 

アルセウス「来るか。」

 

ダンデもリザードンをモンスターボールに戻すとダイマックスバンドから同じ光が放たれてリザードンのモンスターボールに集まり、光を浴びたモンスターボールは巨大化した。

 

ダンデ「行くぞ! キョダイマックス!」

 

ポンッ!

 

ダンデが勢いよく巨大化したモンスターボールを投げるとリザードンが巨大化して炎の翼を燃やして雄叫びを上げる。

 

キョダイマックスリザードン「グオォォォォーーーーー!」

 

 

観客席

 

ラングレー「凄いわ!」

 

ケルディオ『ここからはキョダイマックスポケモン同士のバトルか。』

 

アルセウス「面白くなってきたな。」

 

 

バトルフィールド

 

キバナ「ジュラルドン! ダイロック!」

 

キョダイマックスジュラルドン「ジューーラ!」

 

キョダイマックスジュラルドンは地面から巨大な岩の壁を出現させる。

 

ダンデ「リザードン! ダイナックルで砕け!」

 

キョダイマックスリザードン「グオォォォォ!」

 

キョダイマックスリザードンは拳を握り正拳突きを叩き込んで岩の壁を粉砕した。砕かれた岩は観客席に落ちそうになったがシールドが張られていたため被害は出なかったが技が相殺された時の突風と衝撃波が発生した。

 

観客席

 

アルセウス「観客席にはバトルの被害が出ないようにシールドが張られているようだな。」

 

サトシ「安全に試合を観るためだな。」

 

ケルディオ『これなら安心だね。』

 

 

バトルフィールド

 

キバナ「ダイスチル!」

 

キョダイマックスジュラルドン「ジューーラ!」

 

キョダイマックスジュラルドンは前足を地面に叩きつけると鋼の柱を出現させてキョダイマックスリザードンを狙う。

 

ダンデ「キョダイゴクエン!」

 

キョダイマックスリザードン「グオォォォォ!」

 

キョダイマックスリザードンは咆哮を上げ、炎の翼を大きく羽ばたかせ前に振り下ろす。すると炎の翼は火の鳥となって飛び出して急旋回して鋼の柱を粉砕する。そしてキョダイマックスジュラルドンにダメージを与える。

 

ダンデ「さあ! そろそろクライマックスだ! リザードン! 止めのキョダイゴクエン!」

 

キョダイマックスリザードン「グオォォォォ!」

 

キョダイマックスジュラルドン「ジュラーーー!?」

 

キバナ「ジュラルドン!?」

 

キョダイマックスリザードンは再びキョダイゴクエンを放ち、キョダイマックスジュラルドンに直撃させる。

 

ジュラルドン「ジュラァ。」グルグル

 

ジュラルドンは通常サイズに戻り、目を回していた。

 

ダンペー「ジュラルドン戦闘不能! リザードンの勝ち! よって勝者!! チャンピオンダンデ!」

 

観客「わあぁぁーーーー!」

 

司会『決まった! 激戦を制したのはダンデだ! またもや無敗記録更新です!』

 

するとリザードン(ダ)も通常サイズに戻った。

 

ダンデ「リザードンよくやった。」

 

リザードン(ダ)「グオォ。」

 

 

観客席

 

サトシ「ダンデさんが勝った!」

 

セレナ「凄い。」

 

ラングレー「これが世界最大の王者の実力!」

 

ハルカ「まだ興奮が治まらないかも!」

 

ヒカリ「サトシはいつかあの人バトルするのが目標なのね。」

 

サトシ「ああ。よーーし! 絶対に勝ち上がってダンデさんに挑むぜ!」

 

マオ「応援してるよ、サトシ」

 

リーリエ「頑張って下さい。」

 

ケルディオ『気合入ってるねサトシ。』

 

アルセウス「どのようなバトルが見れるか楽しみだ。」

 

 

バトルフィールド

 

キバナはジュラルドンをボールに戻してダンデに近づく。

 

キバナ「今回も勝てなかったか。だがいつかお前を越えるぜ!」

 

ダンデ「いつでも来い!」

 

2人はお互いに握手した。こうしてエキシビションマッチは幕を閉じた。

 




予告

遂にヨロイ島に上陸したサトシ達。

サトシ「此処がヨロイ島か。」

再会するライバル。

シンジ「久しぶりだな。」

サトシ「シンジ!」

新たなポケモンとの出会い。

サトシ「俺サトシ。よろしくな。」

ダクマ「ベアア。」

そして新たな力。

サトシ「これがリザードンとゼクロムの新しい力だ!」

リザードン『宇宙(そら)に満たる神秘の力、奇跡の星に降り注ぎ、無限の命を紡ぎ出せ! ファイアウォール・リザードン・ダークフルード!』

ゼクロム『閉ざされた世界を貫く我が新風! ヴァレルロード・ゼクロム!』

リザードン『行くぜ! ネオテンペスト・エンド(竜の波導)!』

ゼクロム『喰らえ! 天雷のヴァレル・カノン(雷撃)!』



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

さすらいのカモネギ!!

エキシビションマッチを観戦し終えたサトシ達は公園の噴水に集まっていた。

 

サトシ「凄かったなピカチュウ、ダンデさんのリザードン。」

 

ピカチュウ「ピカピーカ。」

 

セレナ「そういえばサトシはダンデさんとバトルしたことあったっけ?」

 

サトシ「ああ。あの時は何もできないまま負けたけど、もっと強くなってリベンジするぜ! な、ピカチュウ。」

 

ピカチュウ「ピッカチュウ!」

 

マオ「まあ、サトシらしいというかなんというか。」

 

ヒカリ「でも私達もしっかりとサポートするよ!」

 

すると。

 

トレーナー「おーい君達!」

 

気絶したカムカメを抱えた1人のトレーナーが走ってきた。

 

トレーナー「この辺りにポケモンセンターはない?!」

 

ラングレー「それならすぐそこに。」

 

トレーナー「ありがとう!」

 

リーリエ「どうしたんですか?」

 

トレーナー「え? この先の橋にデカいの変な奴が。チクショー!」

 

セレナ「デカいの変な奴?」

 

サトシ「行ってみよう!」

 

ケルディオ『あっ、サトシ!』

 

ハルカ「待ってよ!」

 

アルセウス「やれやれ。」

 

 

 

サトシ達は橋に到着した。

 

ケルディオ『これと言って何もないよ?』

 

アルセウス「さっきのトレーナーは何に襲われたのだ?」

 

サトシ「うん、戻るか。」

 

ヒカリ「そうだね。」

 

一行が戻ろうとすると、

 

ズサー、ズサー。

 

サトシ・セレナ・ハルカ・ヒカリ・ラングレー・マオ・リーリエ・アルセウス・ケルディオ「「「「「「「「『ん?』」」」」」」」」

 

何かを引きずるような音がしてその方向に振り向く。

 

ピカチュウ「ピーカー?」

 

そしてそこにいたのは。

 

カモネギ「カモ。」

 

サトシ「カモネギ!?」

 

ピカチュウ「ピーカ!?」

 

セレナ「似てるけど。」

 

ケルディオ『凄く大きい! 特にあの背負ってるネギ!』

 

ハルカ「うん、知ってるのとはちょっと違う。」

 

マオ「もしかしてリージョンフォーム?」

 

リーリエ「そうかもしれません。」

 

ヒカリ「アローラだけじゃなくてガラルにもいたんだ。」

 

ラングレー「カントーではノーマル・飛行タイプだけどガラルでは何タイプかしら?」

 

サトシ「えっと。」

 

サトシはスマホロトムを取り出して調べる。

 

スマホロトム(サトシ)

『カモネギ ガラルの姿 かるがもポケモン

 

 格闘タイプ 

 

 自分の倍以上の重さと長さのネギを持ち、手放さない。』

 

ケルディオ『僕と同じ格闘タイプなんだ。』

 

カモネギ「カモー。」

 

カモネギは左手をくいくいと動かして来いと挑発した。

 

ケルディオ『どうやらバトルを申し込んでいるみたいだね。』

 

アルセウス「どうするサトシ?」

 

サトシ「それは勿論…。」

 

ポンッ!

 

ヤンチャム「ヤチャ!」

 

セレナ「ヤンチャム!?」

 

セレナぼボールからヤンチャムが出てきた。

 

ヤンチャム「ヤチャ、ヤチャ!」

 

マオ「なんて?」

 

アルセウス「『まずは自分が戦って実力を確かめたい』と言っている。同じ格闘タイプ同士の好奇心だろう。」

 

サトシ「どうするセレナ?」

 

セレナ「うーん、ヤンチャムがやるっていうならやるわ。やる気満々だし。」

 

サトシ「分かった。」

 

セレナ「行くわよヤンチャム!」

 

ヤンチャム「ヤチャ!」

 

セレナ「突っ張り!」

 

ヤンチャム「ヤーチャ!」

 

ヤンチャムは突っ張りで突っ込むが、

 

カモネギ「カーモ!」

 

バシィン!

 

ケルディオ『辻斬りだ!』

 

カモネギは辻斬りで受け止めた。

 

カモネギ「カーモ!」

 

ヤンチャム「ヤチャー!?」

 

カモネギが辻斬りでさらなる追い討ちをかけた。

 

セレナ「ヤンチャム!?」

 

ヤンチャム「ヤチャ~。」グルグル

 

ヤンチャムは目をグルグル回して気絶していた。

 

ハルカ「噓!?」

 

サトシ「一撃で!」

 

ピカチュウ「ピカ!?」

 

ヒカリ「ヤンチャムが何もできずに負けた!?」

 

セレナ「戻ってヤンチャム!」

 

シュウゥゥゥン!

 

ラングレー「あのカモネギ強いわね。」

 

カモネギ「カモ。」

 

ピカチュウ「ピーカ?」

 

アルセウス「また申し込んでいるぞ。」

 

サトシ「お前そうやってこの橋を渡るトレーナーにバトルを。」

 

カモネギ「カモ。」

 

サトシ「ああ!相手になるぜ!」

 

ピカチュウ「ピカピカ!」

 

サトシがピカチュウで挑もうとすると

 

ポンッ!

 

エーフィ「エフィ!」

 

サトシ「エーフィ!?」

 

サトシの腰のボールからエーフィが出てきた。

 

サトシ「お前勝手に。」

 

エーフィ「エフィ! エフィエフィ!」

 

ケルディオ『『いつまでも引っ込んでいてはいられないから少しでも表に出れるようになりたいからやらせてほしい』って言ってるよ。』

 

サトシ「エーフィ。分かった、行くぞ!」

 

エーフィ「エフィ!」

 

マオ「成長したねエーフィ。」

 

リーリエ「頑張ってください!」

 

サトシ「よーーしエーフィ! スピードスターだ!」

 

エーフィ「エーフィ!」

 

カモネギ「カモ。」

 

カモネギはネギでスピードスターを防いだ。

 

セレナ「ネギで防御した!?」

 

カモネギ「カーモ!」

 

ヒカリ「また辻斬り!?」

 

サトシ「エーフィ電光石火!」

 

エーフィ「エー、フィ!」

 

カモネギ「カッ!?」

 

ハルカ「やった!」

 

ラングレー「命中したわ!」

 

カモネギ「カーーモ!」

 

カモネギも負けじと辻斬りをする。

 

サトシ「躱せ!」

 

エーフィ「エフィ!」

 

バシィン!

 

サトシ「連続でスピードスター!」

 

エーフィ「エフィ! エフィ! エフィ! エフィ!」

 

カモネギ「カモーー!?」

 

マオ「全部命中!」

 

煙が晴れるとカモネギはまだ立っていた。

 

ケルディオ『なんてタフ!』

 

アルセウス「強いな。」

 

カモネギ「カーー!」

 

リーリエ「また辻斬りです!?」

 

サトシ「辻斬りだけで勝負するつもりか!?」

 

エーフィ「フィ!?」

 

サトシ「電光石火!」

 

エーフィ「エーー…。」

 

カモネギ「!」キラリ

 

セレナ「どうしたんだろう?」

 

カモネギ「カーーモ!」

 

カモネギは突然ネギを思いっ切り振り回し始めた。すると竜巻のような渦が発生してエーフィを吞み込んだ。

 

サトシ「何だ!?」

 

アルセウス「あれはぶん回す!?」

 

エーフィ「エフィ。」

 

サトシ「エーフィ!?」

 

エーフィはぶん回すで投げ飛ばされた。

 

ケルディオ『マズイ! ぶん回すは辻斬りと同じ悪タイプの技、エスパータイプのエーフィには有利だ!』

 

エーフィ「エ、エフィ。」

 

エーフィはフラフラしながら立ち上がる。

 

ハルカ「いいわよエーフィ!」

 

ラングレー「でもカモネギも今のぶん回すで体力を使い切ったみたいよ。」

 

カモネギ「カモ、カモ。」

 

カモネギは先程のぶん回すで疲れが出ていた。

 

サトシ「エーフィ、まだ行けるか?」

 

エーフィ「エフィ!」

 

カモネギ「カー!」

 

ヒカリ「また来る!」

 

サトシ「サイケ光線!」

 

エーフィ「エーーーフィ!」

 

カモネギ「カモ!?」

 

カモネギはサイケ光線を受けて倒れた。

 

マオ「やった!」

 

アルセウス「いや、まだだ。見ろ。」

 

カモネギ「カ、カーーモ!」

 

カモネギは立ち上がった。

 

サトシ「まだ立てるのか!?」

 

ケルディオ『タフすぎるでしょ!?』

 

しかしーー

 

カモネギ「カモ。」

 

セレナ「あれ?」

 

ハルカ「動かなくなったよ。」

 

カモネギは突然動きを止めた。

 

リーリエ「どうしたんでしょう?」

 

カモネギ「カ…。」

 

よく見るとカモネギは目をグルグル回していた。

 

ケルディオ『立ったまま…』

 

アルセウス「気絶している?」

 

サトシ達は気絶したカモネギを連れてポケモンセンターに向かった。

 

ポケモンセンター

 

ジョーイ「はい、お預かりしたポケモンはみんな元気になりましたよ。」

 

サトシ「ありがとうございます。」

 

ジョーイ「イエッサン、お願い。」

 

♂と♀のイエッサン「「イエッサン。」」

 

回復したヤンチャム、エーフィとカモネギを連れてきた。

 

アルセウス「ガラルではイエッサンが助手ポケモンか。」

 

ラングレー「へぇぇ。」

 

ラングレーは自分のスマホロトムを取り出す。

 

スマホロトム(ラングレー)

『イエッサン 感情ポケモン

 

 エスパー/ノーマルタイプ

 

♂と♀で姿が違う。♂は従者のように主のそばで世話を焼き、♀は子守りを得意とする。それぞれ角で相手の気持ちを感じ取ったり、情報を交換したりする。』

 

セレナ「お帰りヤンチャム。」

 

ヤンチャム「ヤチャ。」

 

サトシ「エーフィも良かったな元気になって。」

 

エーフィ「フィ。」

 

サトシ達はポケモン達を受け取ると、ポケモンセンターの外に出た。

 

カモネギ「カーモ。」

 

カモネギはまたも挑発してバトルを申し込む。

 

サトシ「まだやるのか? お前ホントバトルが好きなんだな。」

 

ヒカリ「懲りないわねぇ。」

 

カモネギ「カモ。」

 

サトシ「なあカモネギ、よかったら俺達と来ないか?」

 

カモネギ「?」

 

サトシ「俺達これからヨロイ島で修業に行くんだけど一緒に強くならないか?」

 

カモネギ「・・・・カーモ。」

 

カモネギは暫く考え、サトシの誘いを承諾した。

 

サトシ「よし! 行け! モンスターボール!」

 

サトシはモンスターボールをカモネギに投げる。ボールはカモネギに命中した。

 

そしてカモネギはボールに入り三回揺れた後モンスターボールのランプの点滅が停まる。

 

サトシ「ガラルのカモネギ、ゲットだぜ!」

 

ピカチュウ「ピッ、ピカチュウ!」

 

セレナ「おめでとうサトシ!」

 

ハルカ「凄いかも!」

 

ラングレー「かもはいらないわよ。」

 

ケルディオ『また賑やかになるね。』

 

アルセウス「そうだな。」

 

ヒカリ「これからが楽しみね。」

 

マオ「うんうん♪」

 

リーリエ「はい。」

 

新たにカモネギを仲間に加えたサトシ達。これからどう成長するのか? さあ、いよいよヨロイ島での修業だ。

 

 




予告

サトシ「ピカチュウ?」

ヨロイ島の修業で遂にピカチュウにも新たな力が目覚める。

ピカチュウ『僕は彼を知っている。』

グラディオン『私の名はグラディオン。正義と平和を守るウェブナイトだ。』

正義の使者が現れる。

グラディオンピカチュウ『これが新しい僕、グラディオンピカチュウだ!』

ガリューン『グラディオン! 高みを目指しているのはお前だけじゃないぞ!』

ダイタリオン『我らも一緒だ!』

仲間のウェブナイト、続々登場!

お楽しみに!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ヨロイ島上陸!

サトシがカモネギをゲットして翌日、一行はバトルコロシアムでシュートシティから出発してヨロイ島に向かっていた。

 

 

バトルコロシアム

 

サトシ「もうすぐ到着だな。」

 

セレナ「いよいよね。」

 

ハルカ「楽しみかも。」

 

ヒカリ「そうだね。」

 

ラングレー「どこまで強くなれるかしら。」

 

マオ「どんなポケモンがいるかも気になるわ。」

 

リーリエ「はい。」

 

ケルディオ『みんな気合入ってるね。』

 

アルセウス「そうだな。」

 

 

ヨロイ島 

 

一行はヨロイ島に到着した。

 

サトシ「此処がヨロイ島か。」

 

セレナ「結構暑いわね。」

 

ラングレー「どっちかっていうとアタシは少し寒い方がいいかな。」

 

マオ「私とリーリエはアローラで慣れてるからいいけどね。」

 

ケルディオ『確かにアローラと同じくらいの暑さだね。』

 

サトシ「あれ?」

 

セレナ「どうしたのサトシ?」

 

サトシ「見てみろ。」

 

サトシが指した方向を見ると、

 

ヤドン「ヤーン。」

 

ヤドンに似たポケモンがいた。

 

マオ「あれってヤドン?」

 

ヒカリ「でもちょっと違う。」

 

リーリエ「ヤドンのリージョンフォームですね。」

 

アルセウス「そのようだな。」

 

ハルカ「どんなポケモンかしら?」

 

ハルカはスマホロトムを取り出す。

 

スマホロトム(ハルカ)

『ヤドン ガラルの姿 まぬけポケモン

 

 エスパータイプ

 

 いつもボーッとしているがある植物の種を

 食べているため時々顔が引き締まる。』

 

サトシ「水タイプがなくてエスパータイプだけ。」

 

ヒカリ「変わってるわね。泳げるのかしら。」

 

ラングレー「さあ。」

 

一行はそんな疑問を持ちながら先を進んだ。

 

一礼野原

 

サトシ「広いな此処。」

 

ヒカリ「本当にワイルドエリアみたいね。」

 

リーリエ「皆さん、あそこに道場みたいな建物がありますよ。」

 

全員はリーリエか指した方向を見ると確かに道場のような建物があった。セレナは携帯の端末で調べた。

 

セレナ「あれマスター道場って言う建物よ。」

 

マオ「マスター道場?」

 

セレナ「色んなトレーナーが修業している場所だって。」

 

ラングレー「へぇ。」

 

アルセウス「ん? 誰か来るぞ。」

 

マスター道場から茶髪の女性がやってきた。

 

???「いらっしゃい。貴方がサトシちゃんね?」

 

サトシ「え? そうですけど。」

 

ミツバ「私はミツバ。マスター道場のおかみさんをしているわ。」

 

ケルディオ『どうしてサトシを知ってるの?』

 

ミツバ「うちのダーリンが貴方達が来るのを知ってたの。良かったら道場を見学していかない?」

 

リーリエ「サトシ、どうします?」

 

サトシ「そうだな。折角だし見ていくか。」

 

ハルカ「賛成。」

 

サトシ「じゃあお願いします。」

 

ミツバ「分かったわ。さあこっちに来て。」

 

 

マスター道場

 

サトシ達はミツバの案内でマスター道場を見学していた。そこでは丁度バトルが行われていた。

 

サトシ「オッ! バトルしてる!」

 

マオ「ほんとだ!」

 

セレナ「あの青いポケモンは確か…。」

 

リーリエ「オトスパスですね。」

 

アルセウス「水タイプに見えるが格闘タイプのポケモンだ。」

 

ケルディオ『間違えそうだね。』

 

ヒカリ「じゃあこっちの水色のポケモンは?」

 

ヒカリはスマホロトムを向ける。

 

スマホロトム(ヒカリ)

『インテレオン エージェントポケモン

 

 水タイプ

 

指からマッハ3の速度の水鉄砲を発射する。鼓膜で敵の急所を見抜いて撃ち抜く。』

 

ラングレー「インテレオンっていうんだ。」

 

アルセウス「ガラルの初心者用ポケモン、メッソンの最終進化形だ。」

 

サトシ「って!? インテレオンのトレーナー、マサルじゃないか!?」

 

ハルカ「ホントだ!?」

 

ミツバ「知り合い?」

 

リーリエ「はい、以前ガラルに来た時に知り合った友達です。」

 

サトシ「相手はサイトウさんか。」

 

セレナ「ガラル地方の格闘タイプのジムリーダーの。」

 

道着姿(ゲーム版のヨロイ島の服装)のマサルとジムリーダーのサイトウがバトルをしていた。

 

マサル「インテレオン、まだ行けるか?」

 

インテレオン「レオン!」

 

サイトウ「オトスパス、大丈夫か?」

 

オトスパス「ポスゥ!」

 

マリィ「マサル頑張れ!」

 

サトシ「え?」

 

セレナ「マリィ!?」

 

マリィ「え? セレナ!? それにサトシやみんなも!?」

 

同じ道着姿のマリィもいた。

 

ハルカ「久しぶりかも!」

 

ヒカリ「かもは要らないわよ。」

 

ラングレー「どうしてヨロイ島に?」

 

マリィ「マサルの付き添い。」

 

マオ「そう言えばマサルとマリィは付き合ってたね。」

 

マリィ「そうばい。マサルとマリィは他地方に行くための強さを身につけるためにヨロイ島に来たん。セレナやサトシ達はどうして?」

 

リーリエ「わたくし達はヨロイ島に修業に来たんですけどミツバさんに誘われてこの道場を見学に来たんです。」

 

マリィ「そうやったん。」

 

サトシ「お、バトルが動くぞ。」

 

マサル「インテレオン! 気合い溜だめ!」

 

インテレオン「レオン!」

 

マサルのインテレオンは次の技が急所に当たるように意識を集中する。

 

サイトウ「オトスパス! アクアブレイク!」

 

オトスパス「ポスゥゥーー!」

 

オトスパスはアクアブレイクでインテレオンに接近する。

 

マサル「まだだぞ。」

 

インテレオン「レオン。」

 

サイトウ「私の勝ちですね。」

 

オトスパス「ポスゥーー!」

 

マサル「今だ! 狙い撃ち!!」

 

インテレオン「インテレーオン!」

 

オトスパス「ポスゥ!?」

 

サイトウ「オトスパス!?」

 

インテレオンの狙い撃ちがオトスパスに命中した。

 

オトスパス「ポスゥ。」グルグル

 

オトスパスはグルグル目を回して倒れていた。

 

審判「オトスパス、戦闘不能! インテレオンの勝ち! よって勝者マサル!」

 

マサル「インテレオン、お疲れ様。」

 

インテレオン「レオン。」

 

サイトウ「オトスパス、戻れ。」

 

シュウゥゥゥン!

 

サトシ「ギリギリまで引き寄せて一発で決めたか。」

 

サイトウ「ありがとうございました。また強くなりましたね。」

 

マサル「ありがとうございます。またお手合わせお願いします。」

 

サイトウ「こちらこそ、喜んで。」

 

マサルとサイトウは握手をする。

 

???「2人共、いいバトルだったよ。」

 

マサル・サイトウ「「マスタード師範!」」

 

マスタード「マサルちんとサイトウちんもナイスなバトルだったよ。」

 

マサル・サイトウ「「ありがとうございます。」」

 

サトシ「(マサルちん?)(汗」

 

セレナ「(サイトウちん?)(汗」

 

ハルカ「(何その呼び方?)(汗」

 

ヒカリ「(変なの)(汗」

 

リーリエ「(変わった方です)(汗」

 

マスタード「それとお客さんも来てるよ。」

 

マサル「え? サトシ!?」

 

サトシ「マサル久しぶり。サイトウさんも。」

 

ラングレー「元気そうね。」

 

サイトウ「貴方達もこの島に来てたんですね。」

 

サトシ「この道場に来る予定はなかったけど、ヨロイ島で特訓できる場所を探してたらミツバさんに見学に誘われたんです。」

 

マサル「そうだったんだ。」

 

サトシ「じゃあ俺達はこれで…。」

 

マスタード「待つね、サトシちん。」

 

サトシ「はい?」

 

マオ「(サトシちん。)(汗」

 

ケルディオ『(サトシまでちん呼ばわり。)(汗』

 

アルセウス「(調子が狂うな。)(汗」

 

マスタード「良かったらこの道場に入るのはどうよん?」

 

サトシ「え?」

 

マスタード「そうすれば彼女達が強くなる為にもなるよん。」

 

サトシ「どうしてそれを?」

 

マスタード「ワシちゃんは何でもお見通しよーん。」

 

マサル「いいんじゃない? 俺もまた色々話が聞きたいし。」

 

マリィ「あたしも! その方が絶対楽しいけん!」

 

サトシ「どうする?」

 

ケルディオ『いいんじゃない?』

 

アルセウス「私も興味がある。」

 

セレナ「私達もいいよ。」

 

ハルカ・ヒカリ・ラングレー・マオ・リーリエ「「「「「うん。(はい。)」」」」」

 

サトシ「じゃあお願いします。」

 

マスタード「うん。じゃあ早速…。」

 

???・???2「「お待ちなさい! / 待って!」」

 

サトシ「え?」

 

マスタード「何かなセイボリーちんとクララちん?」

 

セイボリー「こんな何処の馬の骨か分からない者達をこの新鮮なマスター道場に入門テストなしで入門させるのですか?」

 

クララ「そんなことさせる訳ないでしょう。」

 

マサル「ちょっと2人共!?」

 

マリィ「初対面の相手に向かって何言っとるの!?」

 

アルセウス「いきなり出てきて随分失礼だな。(怒」

 

ケルディオ『ホントだね。(怒』

 

セレナ「ちょっと落ち着いて!?(汗」

 

セイボリー「ですので入門テストのバトルは…。」

 

クララ「私達に任せてちょうだい。」

 

サイトウ「やめておきなさい。」

 

セイボリー「なに!?」

 

サイトウ「彼は貴方達で勝てる相手ではありません。」

 

クララ「キーーーー! なんですって!?」

 

セイボリー「我々を侮辱するのか!?」

 

サイトウ「私は忠告をしただけです。貴方達では彼には勝てない。」

 

セイボリー「ならば私とクララのタッグで証明してやる!」

 

クララ「使用ポケモンはそれぞれ2体ずつよ!」

 

サトシ「いいぜ! 売られたバトルは買うのが礼儀だ!」

 

マスタード「それじゃあ、審判お願い出来るかな?」

 

審判「わかりました。」

 

ケルディオ『サトシ! そんな奴らさっさとやっちゃって!(怒』

 

ラングレー「まあまあケルディオ抑えて、抑えて。」

 

リーリエ「そうですよ。」

 

ヒカリ「サトシならダイジョウブ!」

 

マオ「あんな2人に負けるはずないもん。」

 

 

こうしてサトシVSクララ&セイボリータッグのバトルが始まった。

 

マサル「終わったね。クララとセイボリーの人生。」

 

マリィ「そうやんね。サトシがフロンティアブレーンだということを知らないからああいうことが言えるけん。」

 

サイトウ「身の程知らずもいいところです。」

 

???「確かに温いな。」

 

ハルカ「え?」

 

ヒカリ「シンジ!?」

 

サトシの最強のライバルのシンジがいた。

 

ラングレー「アンタ来てたの?」

 

シンジ「ふっ、俺だけじゃないがな。」

 

ノゾミ「やあ。」

 

スイレン「みんな久しぶり!」

 

ヒカリ「ノゾミ!」

 

マオ・リーリエ「「スイレン!」」

 

シンジ「ついでにこいつらもな。」

 

カキ「オマケみたいに言うな!」

 

マーマネ「まあまあカキ。」

 

セレナ「カキにマーマネも!」

 

マーマネ「みんな元気そうだね。」

 

マサル「ええっと?」

 

カキ「俺はカキ。アローラ地方のアーカラ島の島キングをやってる。サトシとはスクールのクラスメイトだ。」

 

マサル「ああ。ガラルのサトシの友達のマサルです。」

 

カキ「別に敬語じゃなくてもいいぞ。年も近いんだし。」

 

マーマネ「僕はマーマネ。」

 

スイレン「スイレンです。」

 

ノゾミ「あたしはノゾミ。で、こっちが・・・。」

 

シンジ「シンジだ。」

 

マリィ「シンオウのフロンティアブレーンでサトシの最強のライバルの。」

 

シンジ「まあな。」

 

カキ「それにしても・・・あいつら、バカか?」

 

マーマネ「うん、そうだね。よりにもよってカントーのフロンティアブレーンのサトシに喧嘩を売るなんて、どうかしてるよ。」

 

サイトウ「あの2人は自分より優れたトレーナーが道場に入る事が許せないのでしょう。彼を入門させたら自分達の弟子としての立場が益々無くなってしまうので。」

 

マサル「それが自分達の首を絞めることになることに全然気づいていない。」

 

マリィ「そうやんね。」

 

スイレン「後であの2人をヨロイ島の海に沈める?(^言^)」

 

ノゾミ「サラッと笑顔で怖いこと言わないでよ(汗」

 

リーリエ「スイレンも相変わらずですね(汗」

 

マオ「何かごめんなさい(汗」

 

審判「これより入門希望者のサトシとクララ&セイボリーペアのポケモンバトルを始めます。使用ポケモンは入門希望者が4体、クララ&セイボリーのタッグが2体ずつでタッグバトル形式となります。どちらかのポケモンが全て戦闘不能になった時点で終了です。それでは始め!」

 

サトシVSクララ&セイボリー

 

クララ「行って! マタドガス!」

 

セイボリー「行きますよ! ギャロップ!」

 

ポーン! ポーン!

 

マタドガス「マータドガス。」

 

ギャロップ「ヒヒーン!」

 

セレナ「あれは?」

 

サイトウ「マタドガスとギャロップのリージョンフォームですね。」

 

リーリエ「マタドガスとギャロップの。」

 

ハルカ「どんなポケモンだろう?」

 

ヒカリ「ええっと。」

 

ハルカとヒカリはスマホロトムを向ける。

 

スマホロトム(ハルカ)

『マタドガス ガラルの姿 毒ガスポケモン

 

 毒・フェアリータイプ

 

 大気の汚い成分を吸収して綺麗な空気をフンの代わりに吐き出す。』

 

スマホロトム(ヒカリ)

『ギャロップ ガラルの姿 一角ポケモン

 

 エスパー・フェアリータイプ

 

 ツノから放つサイコカッターは協力。分厚い鉄板に穴を開けるほどの破壊力。』

 

ハルカ「マタドガスが毒・フェアリータイプ。」

 

ヒカリ「ギャロップがエスパー・フェアリータイプか。」

 

マーマネ「サトシは何を出すかな?」

 

サトシ「よし、俺は・・・。ジャローダ、エンブオー! 君に決めた!」

 

ポーン! ポーン!

 

ジャローダ「ジャロ!」

 

エンブオー「エンブ!」

 

サトシはジャローダとエンブオーを繰り出した。

 

アルセウス「ジャローダとエンブオーか。」

 

ケルディオ『あの2体はタッグを組むことが多いからね。』

 

クララ「マタドガス! クリアスモッグ!」

 

セイボリー「ギャロップ! サイコカッター!」

 

マタドガス「マータドガス!」

 

ギャロップ「ヒヒーン!」

 

サトシ「躱せ!」

 

ジャローダ「ジャ!」

 

エンブオー「エン!」

 

ジャローダとエンブオーは難無く躱す。

 

サトシ「ジャローダ、リーフストーム! エンブオー、火炎放射!」

 

ジャローダ「ジャーロ!」

 

エンブオー「エンブー!」

 

マタドガス「ドガース!?」

 

ギャロップ「ヒヒーン!?」

 

クララ・セイボリー「「え?」」

 

審判「マタドガス、ギャロップ戦闘不能。ジャローダとエンブオーの勝ち!」

 

マタドガスとギャロップはリーフストームと火炎放射の合わせ技を受けて戦闘不能になるのだった。

 

クララ「も、戻って! マタドガス!?」

 

セイボリー「戻れ、ギャロップ!?」

 

シュウゥゥゥン! シュウゥゥゥン!

 

クララ「(噓でしょ!?)」

 

セイボリー「(何としても入門を阻止しなければ!)」

 

クララ・セイボリー「「行って!/行きなさい! ヤドラン!」」

 

ポーン!

 

ヤドラン2体「ヤード!」

 

サトシ「あれは・・・。」

 

サトシはスマホロトムをヤドランに向ける。

 

スマホロトム(サトシ)

『ヤドラン ガラルの姿 やどかりポケモン

 

毒・エスパータイプ

 

噛みついているシェルダーのベロを握ると巻貝の先端から猛毒の液体を撃ち出す。』

 

サトシ「ヤドランのリージョンフォームで毒とエスパーか。よしジャローダ、エンブオー戻れ!」

 

シュウゥゥゥン! シュウゥゥゥン!

 

サトシはジャローダとエンブオーを戻した。

 

サトシ「ジュナイパー、ガオガエン! 君に決めた!」

 

ポーン! ポーン!

 

ジュナイパー「ジュナ!」

 

ガオガエン「ガァエーン!」

 

サトシはジュナイパーとガオガエンを繰り出した。

 

マオ「ジュナイパーとガオガエンだ!」

 

シンジ「あいつがアローラでゲットした奴か。」

 

カキ「久しぶりに見るな。」

 

リーリエ「頑張って下さい!」

 

スイレン「いけいけ!」

 

ノゾミ「これはサトシの勝利で勝負が決まったね。」

 

マーマネ「そうだね。」

 

クララ・セイボリー「「シェルアームズ!」」

 

ヤドラン2体「ヤード!」

 

サトシ「ジュナイパー! 影縫いで動きを止めろ!」

 

ジュナイパー「ジュナ! ジュナ!」

 

ヒュン! ヒュン!

 

ヤドラン2体「ヤド!?」

 

2体のヤドランはジュナイパーの影縫いで動けなくなった。

 

サトシ「ガオガエン! DDラリアット!」

 

ガオガエン「ガーオェーン!」

 

ヤドラン2体「ヤドー!?」

 

クララ・セイボリー「「え?」」

 

2体のヤドランはDDラリアットを受けて戦闘不能になった。

 

審判「ヤドラン戦闘不能。ジュナイパーとガオガエンの勝ち! よって勝者入門希望者のサトシ!」

 

クララ・セイボリー「「(゜ロ゜)」」

 

クララとセイボリーはショックのあまり真っ白になるのだった。

 

ラングレー「やった!」

 

サイトウ「だから勝てないと言ったんだ。愚か者め。」

 

マスタード「お見事。流石フロンティアブレーンのサトシちんだね。」

 

クララ・セイボリー「「え?」」

 

マスタード「知らなかったの? 彼はバトルフロンティアのブレーン【マスターフロンティア】のサトシだよ。」

 

クララ・セイボリー「「ええええええ!?」」

 

カキ「本当に知らなかったんだな(汗」

 

マサル「だから言ったのに。俺知らないもんね。」

 

マリィ「あたしも知らないけん。」

 

マスタード「それと新しいお客さんもいるよ。」

 

サトシ「え?」

 

シンジ「久しぶりだな。」

 

サトシ「シンジ!」

 

カキ「元気そうだな。」

 

サトシ「カキ、マーマネ、スイレン、ノゾミ!」

 

スイレン「久しぶりサトシ。その2人を今からヨロイ島の海に沈める?(^言^)」

 

ノゾミ「だから怖いこと言わないで(汗 ヤッホーサトシ!」

 

マーマネ「久しぶりだねサトシ。」

 

サトシ「みんなもヨロイ島に来てたんだ。」

 

シンジ「まあな。ジンダイさんにお前がこの島に行くという事を聞いて俺も来たんだ。」

 

カキ「俺もこの島に来てもっと強くなりたくてな。スイレンから連絡を受けてマーマネと来たんだ。」

 

マスタード「だったらシンジちん達もこの道場に入るといいよん。」

 

サトシ「え?」

 

マスタード「ワシちゃんは大歓迎だよ。」

 

カキ「俺もサトシ達と此処に入るぜ!」

 

シンジ「ま、悪くないな。」

 

ノゾミ「クスッ、素直じゃないね。」

 

スイレン「うんうん♪」

 

マスタード「じゃあ改めて、ワシちゃんはマスタード! ポケモンめっちゃ強いよん! これからよろぴくねー!」

 

ケルディオ『よろぴくねーって(汗』

 

サトシ「あははは( ̄▽ ̄;)」

 

こうしてサトシ達は後から来たシンジ達と共にマスター道場に入門し、ヨロイ島での修業が始まった。

 

余談だがこの後クララとセイボリーはサトシを馬鹿にしたことに怒ったサトポケ達に連行されキツイお仕置きを受けたとさ。




あとがき

今回はサトシ達の友人のマサルとマリィ、アニメにも登場したサイトウ等が登場しました。今回出てきたマサルとマリィのプロフィールです。

マサル:サトシの友達の1人。他の地方に行くためにヨロイ島で修業している。サトシと再会した時は喜んだ。彼のポケモン達も彼を信頼しており、見事なコンビネーションを見せる。

マリィ :マサルの彼女。マサルのポケモンに対する純粋さに惚れ、旅の途中で告白した。マサルの方もマリィのことが気になっていたため、二つ返事でOKをもらいそれから付き合っている。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第一の修行

マスター道場に入門したサトシ達は早速道着に着替えた。

 

サトシ「へへっ、どうだピカチュウ?」

 

ピカチュウ「ピカピカ!」

 

カキ「結構しっくりくるな。」

 

ノゾミ「皆似合ってるじゃん。」

 

スイレン「格闘家になれた気分♪」

 

マーマネ「決まってるね。」

 

マサル「楽しくなりそう。」

 

マリィ「そうやね。」

 

各自感想を言い、マスタードがサトシ達に修行の内容を出した。

 

マスタード「では、早速修行に入るよん。」

 

シンジ「いよいよか。」

 

マスタード「今からチミ達にしてもらうのはダイキノコの収穫だよーん。」

 

サトシ「ダイキノコ?」

 

マサル「このヨロイ島で獲れる大きいキノコさ。」

 

マリィ「それを使ったダイスープを飲んだポケモンはキョダイマックスができるよ。」

 

セレナ「そうなの!?」

 

マサル「と言っても今確認されているのだけだけど。」

 

ハルカ「そうなんだ。」

 

サトシ「俺のポケモンで飲ませられるのはラプラスだけか。」

 

シンジ「俺は今のところいないな。」

 

マスタード「ダイキノコは暗くてジメジメした所に生えてるよん。」

 

サイトウ「特に【集中の森】、【ファストケイブ】、【闘心の洞窟】、【慣らしの洞穴】がそう言う場所です。」

 

ケルディオ『聞いた話じゃ見つけるのが難しいそうだけど。』

 

マーマネ「僕暗いの苦手なんだけど。」

 

マスタード「それでは、始めだよーん!」

 

一旦サトシ達はマスター道場の外に出た。

 

アルセウス「取り敢えず、それぞれ四つに分かれて探した方が良さそうだ。」

 

ヒカリ「どう分かれる?」

 

ラングレー「あみだくじで決めない?」

 

マオ「どうして?」

 

ラングレー「偶には違う組み合わせもいいかなって思って。」

 

リーリエ「いいですね。」

 

そしてあみだくじの結果こうなった。

 

集中の森:サトシ,マオ,マーマネ

 

ファストケイブ:カキ,ハルカ,リーリエ,ケルディオ

 

闘心の洞窟:シンジ,スイレン,ヒカリ,ノゾミ

 

慣らしの洞穴:セレナ,ラングレー,アルセウス

 

カキ「これで決まったな。」

 

ケルディオ『というか何で僕達も入ってるの?』

 

アルセウス「念の為だ。」

 

サトシ「それじゃ、ダイキノコを探して、Let's goだ。」

 

サトシ達はダイキノコ探しに出発した。

 

 

闘心の洞窟

 

シンジ「しかし、まさかお前と一緒になるとはな。」

 

ヒカリ「そうね。」

 

ノゾミ「そういえばヒカリ、コンテストのほうはどうだい?」

 

ヒカリ「大丈夫、大丈夫! サトシやハルカとセレナのお蔭でまた磨きがかかってるんだから!」

 

スイレン「流石サトシのお嫁さんの1人。」ニヤニヤ

 

ヒカリ「もう揶揄わないでよ、スイレン!///」

 

ノゾミ「はいはい、今はダイキノコを探すのに集中しようね。」

 

 

ファストケイブ

 

ケルディオ『ここにはゴニョニョやクリムガン、ベロリンガがいるんだ。』

 

カキ「どれもレベルが高そうだな。」

 

リーリエ「はい。」

 

ハルカ「暇があったらゲットしたいかも♪」

 

カキ「それもいいな。」

 

 

集中の森

 

サトシ「それにしても思い出すな。」

 

マーマネ「何を?」

 

サトシ「アーカラ島での試練。」

 

マオ「ああ、アーカラカレーの材料を探すっていう。」

 

サトシ「この森を見てると思い出しちゃって。」

 

マオ「懐かしいね。」

 

サトシ「色々あったけど楽しかったな。」

 

マオ「うん。」

 

マーマネ「あの~、僕がいるんだけど。」

 

サトシ「ああごめん///」

 

マネ「マーマネは気にしなくていいの///」

 

マーマネ「僕が悪いの?(汗」

 

 

慣らしの洞穴

 

アルセウス「ここなら生えている可能性が高いな。」

 

セレナ「見つかるかしら?」

 

ラングレー「考えるより先ずは行動、でしょ?」

 

セレナ「・・・そうね、サトシならそう言うわね。」

 

アルセウス「ふふ。相変わらず周りにいい影響を与えるな、サトシは。」

 

 

闘心の洞窟

 

シンジ「これか。」

 

シンジチームは闘心の洞窟の2階の水路でダイキノコを発見した。

 

ノゾミ「こんな所にあった。」

 

スイレン「早速採ろう!」

 

ヒカリ「そうね。」

 

ダイキノコを採り、マスター道場に戻っていった。

 

 

ファストケイブ

 

カキ「見つけたぞ。」

 

カキチームもダイキノコを大きな岩場の広場で発見した。

 

リーリエ「確かにここはジメジメしてますね。」

 

ケルディオ『サトシや他の皆も見つけられたかな?』

 

ハルカ「心配ないわ。きっと見つかってるよ。」

 

カキ「さ、ダイキノコを採ってマスター道場に戻るぞ。」

 

カキチームもダイキノコを回収できた。

 

 

慣らしの洞穴

 

同じ頃セレナチームもダイキノコを発見していた。

 

セレナ「あった! ダイキノコ!」

 

アルセウス「まさか3つも見つかるとは。」

 

ラングレー「早く採って皆のところに戻りましょ。」

 

セレナ「そうね。」

 

???/???「「待ってーーー! / 待って下さーーい!」」

 

セレナ・ラングレー・アルセウス「「「ん?」」」

 

 

集中の森

 

その頃サトシチームはまだ見つけられてなかった。

 

サトシ「見つかんないな。」

 

マオ「うん。」

 

マーマネ「あ、あれじゃない?」

 

サトシ・マオ「「ん?」」

 

マーマネが指差す方向を見ると大きなキノコがあった。

 

サトシ「確かにキノコだけど…。」

 

マオ「何か違くない?」

 

絵と照らし合わせながら確認する。

 

マーマネ「えー、そうかなぁ?」

 

マーマネが近づくと。

 

モロバレル「モロー!」

 

マーマネ「うわぁ!?」

 

サトシ「モロバレルだ!」

 

マオ「あれが。」

 

スマホロトム(マオ)

『モロバレル キノコポケモン

 

 草・毒タイプ

 

 両腕のモンスターボールに似たカサを動かし、獲物を誘き寄せる。ジメジメした場所を好む。』

 

モロバレル「モロー!(怒」

 

サトシ「何か怒ってないか!?」

 

マオ「うん!?」

 

マーマネ「ご、ごめんなさーい!!」

 

モロバレル「モローーー!(怒」

 

サトシ「ピカチュウ! 10万ボルト!」

 

ピカチュウ「ピーカチューーー!!」

 

モロバレル「モロー!?」

 

ピカチュウの電撃を受けたモロバレルは逃げて行った。

 

サトシ「大丈夫かマーマネ!?」

 

マーマネ「うん、なんとか。」

 

サトシ「ここら辺はあのモロバレルの縄張りなんだろうな。」

 

マオ「気を付けないとね。」

 

ピカチュウ「ピカピ!」

 

サトシ「ピカチュウ?」

 

サトシがピカチュウに呼ばれて振り向くとそこにはもう一つの大きなキノコがあった。

 

サトシ「これって・・・。」

 

マオ「これだよ! ダイキノコ!」

 

マーマネ「やった!」

 

サトシ「凄いぞピカチュウ!」

 

ピカチュウ「ピッカ!」

 

ピカチュウが見つけたダイキノコを採り、サトシチームもマスター道場に戻るのだった。

 

 

マスター道場

 

サトシ「戻りました。」

 

マスタード「お帰りー。」

 

マサル「見つかったみたいだね、ダイキノコ。」

 

サトシ「ああ。」

 

カキ「俺達もだ。」

 

シンジ「なんとか見つかったぞ。」

 

サトシ「あれ? セレナ達は?」

 

ハルカ「まだ戻ってないわ。」

 

ヒカリ「何かあったのかな?」

 

サトシ「大丈夫だとは思うけど。」

 

シンジ「いつも思うが、何でお前は女連れなんだ?」

 

サトシ「人のこと言えないだろ。」

 

シンジ「まあ、そうだな(汗」

 

セレナ・ラングレー「「ただいま!」」

 

アルセウス「戻ったぞ。」

 

マーマネ「噂をすれば。」

 

セレナチームもマスター道場に帰還した。

 

アルセウス「少しトラブルがあったが。」

 

セレナ「ダイキノコ、ちゃんと見つけたよ!」

 

ラングレー「しかも3つも!」

 

リーリエ「3つ!?」

 

サトシ「凄いじゃないか!」

 

サイトウ「ところで、クララとセイボリーを知りませんか?」

 

ケルディオ『見てないけど?』

 

セレナ「私達はさっき会いました。」

 

サイトウ「そうですか。」

 

マスタード「さて、サトシちん達とシンジちん達とカキちん達が1つずつ。セレナちん達が3つ。合計6つだね。」

 

ミツバ「今日はその6つを使ってダイスープを作りましょう!」

 

最初の修行を突破したサトシ達。集めたダイキノコで早速食事にするのだった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

フロンティアブレーンのバトル! サトシVSシンジ!!

ダイキノコを見事ゲットしたサトシ達は早速ミツバに調理してもらったダイスープをテーブルで囲んで食事をしていた。

 

マサル「そう言えば言い忘れてたけど、フシギバナやカメックスもキョダイマックスの個体が確認されたって聞いたよ。」

 

ヒカリ「ホント!?」

 

ラングレー「ならハルカのフシギバナとカメックスにもあげないとね。」

 

早速ラプラス達にダイスープを用意した。

 

サトシ「ほら。キングラー、ラプラス。」

 

キングラー「コキコキ。」

 

ラプラス「フウゥ。」

 

ハルカ「はい。フシギバナ、カメックス。」

 

フシギバナ「バーナ。」

 

カメックス「カメェス。」

 

サトシとハルカはキングラーとラプラスとフシギバナ、カメックスにポケモン用のダイスープを与える。するとラプラスは体から力が溢れるのを感じた。

 

キングラー「コキーー!」

 

ラプラス「フウゥゥ!」

 

フシギバナ「バーナー!」

 

カメックス「カァンメェス!」

 

ケルディオ『これでラプラス達はキョダイマックスできるね。』

 

サトシ「ああ。」

 

マオ「サトシ大変!」

 

サトシ「どうした?」

 

リーリエ「メルメタルが!」

 

サトシ「え?」

 

サトシがマオ達が指した方向を見ると残ったダイスープを平らげているメルメタルがいた。

 

メルメタル「メルウター。」

 

ケルディオ『平らげちゃった。』

 

メルメタル「メターー!!」

 

セレナ「え?」

 

スイレン「これ、ラプラス達と同じ!?」

 

シンジ「どうやらメルメタルもキョダイマックスできるようになったようだな。」

 

ノゾミ「へぇ、すごいね。」

 

とここでサトシがアルセウスに気になっていたことを聞いた。

 

サトシ「なあアルセウス。」

 

アルセウス「なんだ?」

 

サトシ「さっき少しトラブルがあったって言ってたけど何があったんだ?」

 

アルセウス「ああ、そのことか。実はな・・・。」

 


 

遡ること少し前、慣らしの洞穴

 

???/???「「待ってーーー! / 待って下さーーい!」」

 

セレナ・ラングレー・アルセウス「「「ん?」」」

 

3つのダイキノコを採ろうとしたセレナ達の元にクララとセイボリーが走ってきた。

 

セレナ・ラングレー・アルセウス「「「誰だっけ?」」」

 

クララ/セイボリー「「ダアァァァ!!」」ズコー!

 

セレナ「あっ、思い出した!」

 

アルセウス「マスター道場に来た時にサトシにコテンパンにされた奴らか。」

 

セイボリー「話を戻しまして、そのダイキノコを譲ってもらいましょうか?」

 

ラングレー「あんた達、サトシやサトシのポケモン達に酷い目にあったのにまだそんなこと言ってんの?」

 

クララ「うるさーい!」

 

セイボリー「ではバトルで勝った方がゲットするとしましょう!」

 

セレナ「どうする?」

 

ラングレー「やっちゃおうか。」

 

クララ/セイボリー「「行って!/行きなさい! ヤドラン!」」

 

ポーン!

 

ヤドラン2体「ヤード!」

 

セレナ「マフォクシー、お願い!」

 

ラングレー「ツンベアー、頼むよ!」

 

ポーン! ポーン!

 

マフォクシー「マフォ!」

 

ツンベアー「ベアー!」

 

セイボリー「マフォクシーに水の波動です!」

 

クララ「ツンベアーにシェルアームズよ!」

 

ヤドラン「ヤード!」

 

ラングレー「ツンベアー! 吹雪で防御!」

 

ツンベアー「ベーア!」

 

バリバリバリバリ!

 

セレナ「マフォクシー! マジカルフレイム!」

 

マフォクシー「マーフォ!」

 

ブオオーーーー!

 

ヤドラン2体「ヤドー!?」

 

2体のヤドランは戦闘不能になった。

 

クララ「そんな。」

 

セイボリー「また負けた。」

 

セレナ「サトシがバトルで勝った相手に・・・。」

 

ラングレー「あたし達が負ける訳ないでしょ?」

 

シュウゥゥゥン!

 

クララ「覚えてなさい!」

 

セイボリー「この借りは必ず返します!」

 

クララとセイボリーはヤドランをボールに戻して去っていった。

 

アルセウス「やれやれ、仕方のない連中だ。」

 

セレナ「早く戻りましょ。」

 

ラングレー「そうね。」

 

3つのダイキノコを採ってマスター道場に戻るのだった。

 


 

アルセウス「という訳だ。」

 

サイトウ「やはりですか。」

 

マサル「そんなことだろうかと思った。」

 

マリィ「全く懲りてなかったんやね。」

 

シンジ「温い奴らだ。」

 

そう言ってるとクララとセイボリーが帰ってきた。

 

クララ「師範!」

 

セイボリー「ただいま戻りました!」

 

マスタード「お帰り2人共。」

 

マーマネ「噂をすれば。」

 

カキ「戻って来たな。」

 

セイボリー「ダイキノコ、見つけてきました。」

 

クララ「ほら!」

 

クララとセイボリーは何とか1個ずつゲットしたようだ。

 

マスタード「よくやったね。でももうサトシちん達が採ってきたダイキノコでダイスープを頂いたからチミ達が好きに使っていいよ。」

 

クララ/セイボリー「「そんな~(ToT)」」

 

苦労して手に入れたダイキノコが使われないことに落ち込む2人だった。

 

マスタード「では食事が終わったところで、サトシちんとシンジちんにはこれからバトルを行ってもらうよーん。」

 

サトシ・シンジ「「!!」」

 

それを聞いた瞬間2人の雰囲気が変わった。

 

サトシ「丁度いいな。」

 

シンジ「ああ。フロンティアブレーンとしてどれぐらいレベルが上がったか確かめられる。」

 

そう言って見えない火花を散らす。

 

マサル「フロンティアブレーン同士のバトルか。」

 

マリィ「うちも興味ある!」

 

サイトウ「私も拝見させていただきましょう。」

 

サトシ達は道場の裏のバトルコートに出た。

 

サトシ「シンジ、気づいているとは思うけど・・・。」

 

シンジ「ああ。このバトルフィールド、何かあるな。」

 

マスタード「それじゃあ2人共、位置について。」

 

サトシとシンジは互いにバトルフィールドの選手ゾーンに立った。

 

スイレン「2人共ファイト!」

 

カキ「シンオウリーグでの2人のバトルは何度見ても飽きなかったぜ。」

 

ケルディオ『ヒカリから2人のこと聞いていたけど、今の関係から全く信じられない。』

 

アルセウス「そうだな。」

 

審判「これよりマサラタウンのサトシとトバリシティのシンジ、フロンティアブレーン同士のバトルを行います。使用ポケモンは1体ずつ。どちらかのポケモンが戦闘不能になった時点で終了となります。それでは始め!」

 

サトシVSシンジ

 

 

するとフィールドから光が溢れてきた。

 

ケルディオ『これって・・・。』

 

アルセウス「ガラル粒子か!?」

 

サトシ「ここはパワースポットだったのか。」

 

シンジ「道理で何かあると思っていた。」

 

サトシ「ならこれを使わないわけにはいかないな。」

 

シンジ「ふっ、面白い。」

 

サトシとシンジはダイマックスバンドを右腕に付けた。

 

マサル「ダイマックスバンドを付けたみたいだね。」

 

マリィ「ダイマックスポケモン同士のバトル。」

 

マスタード「ほほほ。楽しみだねぇ。」

 

サトシ「俺達がバトルすると来たら"あいつら"だよな!」

 

シンジ「ふっ、そうだな。」

 

サトシ「ゴウカザル! 君に決めた!」

 

シンジ「エレキブル! バトルスタンバイ!」

 

ポーン! ポーン!

 

ゴウカザル「ウッキャアアアアーーー!!!!」

 

エレキブル「レッキブウゥゥゥゥ!!!!」

 

ヒカリ「ゴウカザル!」

 

マーマネ「シンジはエレキブル!」

 

ノゾミ「シンオウリーグ準々決勝の再現だね!」

 

サトシ「ゴウカザル! 火炎放射!」

 

シンジ「エレキブル! 10万ボルト!」

 

ゴウカザル「ウッキャアーー!」

 

エレキブル「レキブルウゥゥ!」

 

ドーーーン!

 

火炎放射と10万ボルトがぶつかり、大爆発が起こる。

 

サトシ「インファイト!」

 

シンジ「瓦割り!」

 

ゴウカザル「ウッキャアー!」

 

エレキブル「レキブルウゥゥ!」

 

ドドドドドドドドド!!!!

 

ゴウカザルとエレキブルは一歩も譲らず攻め合う。それを見ていた道場の人達は呆然としていた。。

 

「す、凄い。」

 

「これがフロンティアブレーン同士のバトル。」

 

クララ「これ、私達の時とは違う!?」

 

セイボリー「まさか、本気ではなかったというのか!?」

 

サイトウ「当たり前です。貴方達は視野が狭すぎるのです。」

 

クララ/セイボリー「「!?」」

 

サイトウ「それにマスタード師範は貴方達がマスター道場の入門者を妨害していることも知っています。」

 

マサル「世界には俺達より強いトレーナーは沢山いる。それを知ってもらいたくて師範は2人を破門しなかった。」

 

マリィ「やり直すなら今のうちやよ。」

 

クララ/セイボリー「「・・・。」」

 

サトシ「さて、そろそろやるか?」

 

シンジ「そうだな。」

 

シュウゥゥゥン! シュウゥゥゥン!

 

サトシとシンジゴウカザルとエレキブルをモンスターボールに戻し、ダイマックスバンドでモンスターボールを巨大化させる。

 

サトシ・シンジ「「ダイマックス!」」

 

ポーン! ポーン!

 

ドーーーン!

 

ゴウカザル「ウーーキャアーー!!」

 

エレキブル「レーーーキブウゥゥゥゥ!!」

 

ラングレー「ここでダイマックスね。」

 

ケルディオ『だけど、ダイマックスできる時間は僅か3分。』

 

アルセウス「どう勝負をつけるかだな。」

 

ゲーム版のダイマックスは3ターン経てば元に戻るが、ここでは3分間だ。

 

サトシ・シンジ「「ダイナックル!」」

 

ゴウカザル「ウッキャアーー!!」

 

エレキブル「レッキブウゥゥ!!」

 

ドーーーン!

 

お互い正拳突きのダイナックルをぶつける。

 

サトシ「ダイバーン!」

 

シンジ「ダイサンダー!」

 

ゴウカザル「ウキャアアァァァ!」

 

エレキブル「レキブルウゥゥ!」

 

二つのダイマックス技がぶつかり、それぞれ効果を現す。

 

マサル「ダイバーンの効果で日照りになったか。」

 

マリィ「ダイサンダーの効果でエレキフィールドにもなったたい。」

 

ヒカリ「これでゴウカザルの炎技の威力が上がるわね。」

 

ノゾミ「エレキブルの電気技もね。」

 

サトシ「もう一度ダイバーン!」

 

シンジ「こちらもダイサンダーだ!」

 

ゴウカザル「ウキャアアァァァ!」

 

エレキブル「レキブルウゥゥ!」

 

再び二つのダイマックス技がぶつかり、土煙が舞う。

 

カキ「ダイマックスしてもあいつら凄いな。」

 

マーマネ「うん。」

 

マオ「あ、見て!」

 

バトルフィールドを見ると、ゴウカザルとエレキブルが元のサイズに戻っていた。そして2体共息を切らしていた。

 

ケルディオ『お互い限界が近いみたいだね。』

 

アルセウス「だがゴウカザルの本領発揮はここからだ。」

 

アルセウスはそう言って不敵な笑みを浮かべる。

 

サトシ「ジンダイさんに鍛えてもらって更に強くなったな。」

 

シンジ「お前の方こそ、前より腕を上げたな。」

 

サトシ「俺はダンデさんに辿り着くことを目指しているんだ。もっともっと強くなるさ!」

 

シンジ「ふっ、そう簡単に思い通りにはさせないぞ!」

 

実はシンジもポケモンワールドチャンピオンシップスに出ているため、お互い最強王者のダンデとのバトルを目指している。

 

マスタード「ほほ。ダンデちんも人気だね。」

 

セレナ「え?」

 

リーリエ「ダンデさんを知っているのですか?」

 

マサル「聞いた話だと、ダンデさんもこの道場に入っていたみたいなんだ。」

 

ハルカ「そうなんだ。」

 

サトシ「畳み掛けるぞ! 火炎放射!」

 

ゴウカザル「ウキャアーー!」

 

シンジ「エレキブル! 自分に10万ボルト!」

 

エレキブル「レキブルウゥゥ!」

 

エレキブルは自身の特性:「電気エンジン」で素早さを上げた。

 

マリィ「電気エンジンでスピードを上げてきた!」

 

シンジ「そのまま躱せ!」

 

エレキブル「ブルウゥ!」

 

素早さが上がったことで火炎放射を躱す。

 

シンジ「"アレ"を使われる前に叩くぞ! 尻尾でゴウカザルを捕えろ!」

 

エレキブル「レキブル!」

 

ガシッ!

 

ゴウカザル「ウキ!?」

 

サトシ「しまった!?」

 

シンジ「瓦割り!」

 

エレキブル「レキブル!」

 

ドカッ!

 

ゴウカザル「ウキャア!?」

 

サトシ「負けるなゴウカザル! フレアドライブ!」

 

ゴウカザル「ウキャアァァァ!」

 

シンジ「ワイルドボルト!」

 

エレキブル「レキブルウゥゥ!」

 

ドドーン!

 

それぞれの技がぶつかり、エレキブルはよろよろとしゴウカザルはうつ伏せに倒れた。

 

審判「ゴウカザル! 戦闘ふ・・・!?」

 

審判がジャッジしようとするとゴウカザルがゆっくり立ち上がる。

 

「あれだけのダメージを受けてまだ立てるのか!?」

 

「けどもう限界だぞ!」

 

マサル「待てよ。確かシンオウリーグでの準々決勝で最後に・・・。」

 

アルセウス「そうだ。ゴウカザルの真の実力はここからだ!」

 

アルセウスがそう告げるとゴウカザルの雰囲気が急に変わった。

 

ゴウカザル「ウキャ!!」ギロリ!

 

サトシ「きたか!!」

 

ヒカリ「これって!?」

 

ハルカ「うん!」

 

ノゾミ「きたみたいだね。」

 

 

ゴウカザル「ウッギャアアアアァァァーーー!!!!!!」

 

ゴウカザルの最大の切り札、猛火が発動した。

 

クララ「な、何!?」

 

セイボリー「これは一体!?」

 

ケルディオ『ゴウカザルの特性、猛火が発動したのさ。』

 

マリィ「体力の限界まで近づくと炎タイプの技が上がるんよね!」

 

サイトウ「ですが、普通の猛火とは違いますね。」

 

スイレン「うん!」

 

アルセウス「サトシのゴウカザルの猛火は桁違いに強いのだ!」

 

 

シンジ「チッ! 仕留めきれなかったか!」

 

サトシ「さあ、クライマックスだ!」

 

シンジ「いいだろう! 来い!」

 

サトシ「ゴウカザル! 火炎放射!」

 

ゴウカザル「ウゥキャァァーーーーーーーー!!!!」

 

ゴウカザルは日照りと猛火でパワーアップした火炎放射を放つ。

 

シンジ「負けるな! 10万ボルト!」

 

エレキブル「レーーーキブルウゥゥ!!」

 

エレキブルもエレキフィールドで強化された10万ボルトを放つ。

 

ドーーーン!

 

両者の技がぶつかり合い、大爆発が起こる。

 

サトシ「これで決める!」

 

シンジ「いくぞ!」

 

サトシ「ゴウカザル! フレアドライブ!」

 

シンジ「エレキブル! ワイルドボルト!」

 

ゴウカザル「ウゥキャァァーーーーーーーー!!!」

 

エレキブル「レーーーキブルウゥゥーーーーーーーー!!!!」

 

バトルフィールドの中心でゴウカザルとエレキブルが真正面から激突した。

 

ドカーン!

 

暫く鍔迫り合いを続けていたが、エネルギー同士による爆発が発生した。

 

カキ「どうなったんだ?」

 

煙が晴れるとゴウカザルとエレキブルがお互いうつ伏せで倒れていた。

 

審判「ゴウカザル! エレキブル! 共に戦闘不能! よってこの勝負、引き分け!」

 

サトシとシンジは直ぐにゴウカザル達の所に駆け寄った。

 

サトシ「大丈夫か、ゴウカザル?」

 

ゴウカザル「ウキ。」

 

シンジ「エレキブル、ご苦労だった。」

 

エレキブル「レキブル。」

 

サトシ「いけると思ったんだけどな。」

 

シンジ「そううまくいくとは限らないだろうな。」

 

サトシ「けど更に強くなってダンデさんに挑むぜ!」

 

シンジ「ふっ、それはどうかな?」

 

バトルが終わっても闘志が消えない2人であった。

 

マスタード「ほほ。大きく出たね。」

 

サイトウ「ですが譲れないのは私も同じです。」

 

マサル「俺も世界に出るためにポケモン達と強くならないと。」

 

マリィ「あたしも付き合うよ。」

 

カキ「俺達もあいつらに負けないように強くならないとな!」

 

シンジ「そう言えばジンダイさん今、カンムリ雪原にいるそうだ。」

 

サトシ「カンムリ雪原?」

 

アルセウスが説明する。

 

アルセウス「ガラルの南に位置する場所だ。ヨロイ島の修行が終わった後に寄るのはどうだ?」

 

サトシ「そうだな。」

 

サトシとシンジのバトルは引き分けに終わり、本格的な修行が始まった。

 

だがこの時、サトシとシンジのバトルを見ていた小さな存在には誰も気づかなかった。

 

???「ベアア。」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

小さな格闘家ダクマ

サトシとシンジのバトルが行われて数日後、サトシ達は段々バトルの腕を上げてきた。

 

サトシ「みんな強くなってきたな。」

 

マオ「うん!」

 

ピカチュウ「ピッカ!」

 

セレナ「マフォクシー達も磨きがかかってきた!」

 

ヒカリ「うん!」

 

ハルカ「次のコンテストで活躍できそう!」

 

ラングレー「サトシのポケモン達もね!」

 

マサル「相変わらず凄いや、サトシ達やそのポケモン達は。」

 

マリィ「そうやね。」

 

サイトウ「次にバトルする時が楽しみです。」

 

そうこう話しているとマスタードがやってきた。

 

マスタード「ほほ、みんな集まっとるね。」

 

サトシ「マスタードさん!」

 

マスタード「これからサトシちんはワシちゃんとバトルを行ってもらうよーん。」

 

サトシ「え?」

 

マスタード「チミの実力は知ってるけどこの道場にもっと刺激が欲しいだよ~ん。」

 

サトシ「どうしよう?」

 

ケルディオ『いいんじゃない?』

 

アルセウス「私もマスタードの実力には興味がある。」

 

サトシ「じゃあお願いします。」

 

マスタード「じゃ、早速始めるよ。」

 

道場中央の試合場に全員が集まる。

 

リーリエ「まさかサトシがマスタードさんとバトルすることになるとは。」

 

マーマネ「マスタードさんってどんなバトルをするんだろう?」

 

カキ「さあな。」

 

シンジ「見た目は爺さんだがかなりの実力者だろうな。」

 

ノゾミ「そうだね。」

 

スイレン「始まるよ!」

 

マスタード「行っちゃうよ、コジョフー!」

 

ポーン!

 

コジョフー「コジョー!」

 

アルセウス「マスタードはコジョフーか。」

 

ノゾミ「コジョフー。」

 

スマホロトム(ノゾミ)

『コジョフー 武術ポケモン

 

 格闘タイプ

 

 小さくても奇性は荒い。流れるような連続攻撃を

 

 繰り返して敵を圧倒する。』

 

ラングレー「イッシュの格闘タイプポケモンよ。」

 

マオ「サトシは何を出すんだろう?」

 

サトシ「相手が格闘ならこっちも格闘! カモネギ、君に決めた!」

 

ポーン!

 

カモネギ「カーモ。」

 

カキ「カモネギ!?」

 

ノゾミ「リージョンフォームのカモネギだね!」

 

マーマネ「サトシいつの間にゲットしてたんだ。」

 

シンジ「新しいポケモンか。」

 

スイレン「ニューフェース!」

 

マサル「確かにガラルのカモネギは格闘タイプだ。」

 

マリィ「格闘対決。」

 

サイトウ「師範相手にどこまでできましょう?」

 

マスタード「じゃあ始めるよん!」

 

サトシ「はい!」

 

サトシVSマスタード

 

 

サトシ「カモネギ! 辻斬りだ!」

 

カモネギ「カーモ!」

 

マスタード「あいさつ代わりに! コジョフー、ねこだまし!」

 

コジョフー「コジョー!」

 

バチン!

 

カモネギ「カモ!?」

 

サトシ「くっ! 怯んだか!?」

 

ノゾミ「猫だましは必ず先制できるからね。」

 

ケルディオ『問題はサトシがペースを乱されないかどうかだね。』

 

シンジ「あいつがそんな簡単に慌てる筈がない。」

 

カキ「ああ。本番はこっからだ!」

 

サトシ「もう一度辻斬りだ!」

 

カモネギ「カーモ!」

 

マスタード「はっけい!」

 

コジョフー「コジョ!」

 

ドーン!

 

空中でぶつかる。

 

サトシ「連続斬り!」

 

カモネギ「カモ!」

 

コジョフー「コジョ!?」

 

マスタード「やるね。」

 

サトシ「ありがとうございます。」

 

マスタード「しかし中々パワーがあるカモネギだね?」

 

サトシ「最近知りましたけど、俺のカモネギはネギマスター目指しているそうなんです。」

 

マスタード「ほほう、面白いね。」

 

カキ「ネギマスター?」

 

ケルディオ『サトシがポケモンマスター、アイリスがドラゴンマスターを目指しているみたいにカモネギもそういう夢を持ってるって。』

 

マーマネ「へぇ~。」

 

マスタード「でもワシちゃんも負けないよ~ん!」

 

サトシ「望むところです!」

 

マスタード「とんぼ返り!」

 

コジョフー「コジョ!」

 

サトシ「ぶん回すで迎え撃て!」

 

カモネギ「カモモモ!」

 

コジョフー「コジョー!?」

 

サトシ「辻斬り!」

 

マスタード「はっけい!」

 

カモネギ「カモ!」

 

コジョフー「コジョー!」

 

技と技がぶつかり合う。

 

サトシ「カモネギ、気合い溜め!」

 

カモネギ「カーモ!」

 

サトシ「辻斬り!」

 

カモネギ「カモーー!」

 

コジョフー「コジョー!?」

 

コジョフーは戦闘不能となった。

 

マスタード「ワッハッハ、負けちったね!」

 

サトシ「ふぅ。」

 

ケルディオ『サトシ、お疲れ様。』

 

アルセウス「マスタードが本気を出していないとは言え、勝つことができたな。」

 

サトシ「ああ。」

 

セレナ「え?」

 

マーマネ「あれ本気じゃなかったの!?」

 

シンジ「当然だ。」

 

カキ「あの人はまだ全力を出し切っていない。」

 

ラングレー「腕試しってところかしらね。本気の自分と戦うための。」

 

リーリエ「そうだったんですね。」

 

アルセウス「ところでマスタード。何故急にサトシにバトルを申し込んだのだ?」

 

マスタード「実はサトシちんに秘伝のヨロイを授けようと思ってね。」

 

サトシ「秘伝のヨロイ?」

 

マサル「初めて聞くぞ。」

 

マリィ「うちも。」

 

マオ「サイトウさん、秘伝のヨロイって何ですか?」

 

サイトウ「マスター道場で認められた者にしか与えられないものと聞いています。」

 

マスタード「さあ・・・・・・出てこーい!」

 

ポーン!

 

マスタードが1個のボールを投げると小熊の姿をしたポケモンが出てきた。

 

???「ベア。」

 

ハルカ「このポケモン・・・」

 

ケルディオ『ダクマだ!』

 

サトシ「ダクマ?」

 

スマホロトム(サトシ)

『ダクマ 拳法ポケモン

 

 格闘タイプ

 

 厳しい鍛錬を積み技を磨く。頭の白く長い体毛を引っ張ると

 

 気合が高まり丹田からパワーが湧き上がる。』

 

サトシ「へぇ~。ん?」

 

ダクマ「ベア。」

 

ダクマはいつの間にかサトシの足元に来ていた。

 

マスタード「ほほ。その子は前にサトシちんとシンジちんのバトルを見ていたみたいでね。チミのことを気に入ったみたいだよ~ん。」

 

サトシ「そうなのか?」

 

ダクマ「ベアア。」

 

ヒカリ「ふふ、ホントサトシってポケモンに好かれるわね。」

 

マスタード「その子ことよろしくだよ~ん。」

 

サトシ「ダクマ、俺達と来るか?」

 

ダクマ「ベア!」

 

マスタード「ほい、その子のモンスターボール。」

 

サトシ「ありがとうございます。」

 

アルセウス「また賑やかになるな。」

 

サトシ「俺サトシ。よろしくな。」

 

ダクマ「ベアア。」

 

ピコン!

 

スマホロトム(サトシ)

『ダクマが新しく図鑑に登録されます。』

 

サトシ「ダクマ、ゲットだぜ!」

 

ピカチュウ「ピッピカチュウ!」

 

セレナ「おめでとう!」

 

マスタードからダクマを受け取ったサトシ。ヨロイ島での修行はまだまだ続く。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

がっちゃんこで復活! ガラルの化石ポケモン!!

サトシがダクマをゲットして数日が経過した。今日もヨロイ島で修行していた。

 

カキ「バクガメス! 火炎放射!」

 

バクガメス「ガメース!」

 

サトシ「ピカチュウ! 躱して10万ボルト!」

 

ピカチュウ「ピカ! ピーカチュウーーー!!」

 

現在サトシはカキとバトルをしていた。

 

カキ「やるな!」

 

サトシ「そう簡単に負けないぜ!」

 

スマホロトム(サトシ)着信音:XY&Z

 

サトシ「ん?」

 

サトシのスマホロトムの着信音が鳴る。

 

セレナ「サトシ、スマホロトム鳴ってるよ。」

 

サトシ「誰からだろう? もしもし。」

 

???『お、サトシか?』

 

サトシ「ゴウ!?」

 

カキ「なに!?」

 

電話の相手はサトシとサクラギ研究所でリサーチフェローをしていたゴウだった。

 

ゴウ『久しぶりだな。今何処にいるんだ?』

 

サトシ「セレナやシンジ、カキ達とガラルのヨロイ島だけど?」

 

ゴウ『なら丁度いい。今からワイルドエリアに来てくれ。』

 

サトシ「ワイルドエリアに?」

 

ゴウ『科学博物館の館長さんから連絡が来たんだ。』

 

サトシ「科学博物館の館長さんから?」

 

マオ「誰?」

 

ケルディオ『カントーでは科学博物館の館長、イッシュでは遺跡調査の団長をしている人だよ。』

 

アルセウス「『ロマ〜ン!』という口癖が特徴の変わった奴だ。リサーチフェローをしていた時に知り合ったらしい。」

 

ゴウ『ワイルドエリアで化石の調査を依頼をしてほしいって言われたんだ。』

 

サトシ「ワイルドエリアで化石の調査?」

 

アルセウス「そういえば珍しいポケモンの化石がワイルドエリアにあると聞いたことがある。」

 

シンジ「ガラルにも化石ポケモンがいたのか。」

 

ゴウ『だから久しぶりに一緒に調査しないかと誘おうと思ってな。』

 

サトシ「俺はいいけど、みんなは?」

 

ハルカ「私行ってみたい!」

 

リーリエ「はい!」

 

カキ「俺も興味があるな。」

 

ヒカリ「どんなポケモンだろ?」

 

マーマネ「僕も見てみたい!」

 

シンジ「俺も行くとしよう。ワイルドエリアにはいい戦力が沢山いる。」

 

サトシ「よし! じゃあワイルドエリアで合流しようぜ。」

 

ゴウ『おう!』

 

サトシ「マスタード師範、行ってきます。」

 

マスタード「何時でも戻ってきていいよん。」

 

全員「はい!」

 

余談だが道着はちゃんと返した。


 

バトルコロシアム

 

一行はバトルコロシアムでゴウがいるワイルドエリアを目指していた。

 

ノゾミ「そういえばガラルの化石ポケモンってどんなポケモンだろう?」

 

アルセウス「ガラルの化石ポケモンは他の地方とは少し違うのだ。」

 

サトシ「どう違うんだ?」

 

アルセウス「種類の違う2つの化石を組み合わせることで1体のポケモンに復元されるのだ。」

 

マーマネ「2つの化石の組み合わせで!?」

 

リーリエ「それは大発見です!」

 

カキ「今までの化石は1つで復元できたのにな。」

 

アルセウスはスマホロトムを操作してモニターに化石と化石ポケモンの映像を見せる。

 

アルセウス「化石の種類は4つあり、それぞれ‶カセキのサカナ″、‶カセキのリュウ″、‶カセキのトリ″、‶カセキのクビナガ″と呼ばれている。」

 

ハルカ「今までの化石とは呼び方が違うんだ。」

 

アルセウス「そうだ。カセキのサカナとカセキのリュウを組み合わせると水・ドラゴンタイプの『ウオノラゴン』。」

 

スイレン「キングドラやパルキアと同じタイプだ。」

 

アルセウス「カセキのサカナとカセキのクビナガを組み合わせると水・氷タイプの『ウオチルドン』。」

 

ラングレー「口が上にあるわね。」

 

アルセウス「カセキのトリとカセキのクビナガを組み合わせると電気・氷タイプの『パッチルドン』。」

 

マーマネ「鼻水垂らしてるよ。」

 

アルセウス「そしてカセキのトリとカセキのリュウを組み合わせると電気・ドラゴンタイプの『パッチラゴン』に復元されるのだ。」

 

ヒカリ「へぇ~。」

 

ケルディオ『見て、ワイルドエリアが見えてきたよ。』

 

サトシ「よし! 着陸だ!」

 

バトルコロシアムは近くの町の偉い人に許可をもらい、ワイルドエリアに着陸した。

 

 

 

ワイルドエリア

 

カキ「ここがワイルドエリアか。」

 

リーリエ「ポケモンがいっぱいいます!」

 

マオ「選り取り見取りだね。」

 

ゴウ「おーい! サトシーー!」

 

サトシ「ゴウ!」

 

そこにゴウが走ってきた。

 

サトシ「本当に久しぶりだな!」

 

ゴウ「ああ!」

 

コハル「私もいるよ!」

 

サトシ「おっ、コハル! 久しぶりだな!」

 

コハル「うん!」

 

ノゾミ「えっと、君は?」

 

コハル「あ、私はサクラギ・コハル。サトシの代わりにゴウとリサーチフェローしているの。」

 

シンジ「カントーのサクラギ博士の娘か。」

 

コハル「そしてこっちがイーブイ。」

 

イーブイ「イブイ!」

 

マオ「スイレン。」

 

スイレン「うん。おいで、ナギサ!」

 

ポーン!

 

ナギサ「イブイ!」

 

コハル「ああ! ナギサも久しぶりだね!」

 

ヒカリ「コハル、元気だった?」

 

コハル「勿論! ヒカリも久しぶり!」

 

ゴウ「エースバーン! GO!」

 

ポーン!

 

エースバーン「バース!」

 

サトシ「おっ! エースバーンも久しぶりだな!」

 

エースバーン「バース!」

 

ピカチュウ「ピーカチュウ!」

 

イーブイ「イブブブイ!」

 

皆が再会を喜んでいるとピカチュウとナギサとイーブイは近くで遊んでいた。

 

イーブイ「ブイ((×_×))!? ブイ?」

 

ガントル「ガット。」

 

イーブイ「イブブブブイ!?」

 

イーブイは遊びに夢中でガントルにぶつかってしまった。

 

コハル「え、何何? えっとあれは・・・。」

 

サトシ「ガントルだ!」

 

スマホロトム(コハル)

『ガントル 鉱石ポケモン

 

 岩タイプ

 

 音で周りの様子を探る。怒らせると

 

 体の向きを変えないまま追ってくる。』

 

イーブイ「ブイイイイイ!?」

 

ガントル「ガト!」

 

ズシン! ズシン! ズシン!

 

ケルディオ『ストーンエッジだ!』

 

コハル「イーブイ!」

 

イーブイ「イブイ!」

 

コハルはイーブイを庇うように抱く。

 

ゴウ「エースバーン! ブレイズキック!」

 

エースバーン「バース! バス! バース!」

 

ガントル「ガート! ガト! ガト!」

 

カチカチカチカチ!

 

ゴウ「固くなるか。エースバーン! 電光石火!」

 

エースバーン「バース! バスバスバスバス! バース!」

 

ガントル「ガート!?」

 

ゴウ「モンスターボール、GO!」

 

コン……シュルルーン……ポワン…ポワン…ポワン………ポンッ!

 

ピコンッ!

 

スマホロトム(ゴウ)

『ガントルが新しく図鑑に登録されます。』

 

ゴウ「よし! ガントルゲットだ!」

 

エースバーン「バース!」

 

パァン!

 

エースバーンとハイタッチ。

 

コハル「ゴウ、ありがとう。エースバーンも。」

 

エースバーン「バース。」

 

シンジ「じゃあ俺はここから別行動させてもらう。団体行動は性に合わん。」

 

シンジはそのまま別行動となった。

 

ヒカリ「行っちゃった。」

 

ノゾミ「まああれがシンジだもん、仕方ないよ。」

 

スイレン「うん。」

 

アルセウス「では我々も化石が発掘される場所に向かうとしよう。」

 

全員「おおーーー!」

 


 

ワイルドエリア 化石発掘場

 

リーリエ「ここがワイルドエリアの化石発掘場ですか。」

 

ゴウ「エースバーン! 早速発掘するぞ!」

 

エースバーン「バース!」

 

サトシ「俺達も行くぞ!」

 

ピカチュウ「ピーカ!」

 

全員「おう(はい)(うん)!」

 

???「バンバドロ! 二度蹴り!」

 

バゴーン!

 

サトシ「ええ!?」

 

ヒカリ「コハル!?」

 

ケルディオ『危ない!』

 

コハル「イーブイ!」

 

イーブイ「イブイ!」

 

コハルに向かって岩が飛んでくる。

 

サトシ「ピカチュウ! 10万ボルト!」

 

ピカチュウ「チューウ、ピッカ!」

 

ケルディオ『でええぃ!』

 

ピカチュウと覚悟の姿になったケルディオがはじき返す。

 

ヒカリ「コハル!?」

 

サトシ「大丈夫か!?」

 

コハル「うん! ありがとう!」

 

???「なんだ、人がいたのか? すまんすまん。」

 

飛んできた先にはバンバドロを連れた泥で汚れた眼鏡をかけた白衣を着た男性がいた。

 

ゴウ「すまんすまんってなんなんですか!?」

 

マオ「気をつけてください!」

 

カキ「アンタ誰だ?」

 

ガサッツ「俺はガサッツ。化石の発掘調査をしに来てるんだ。」

 

マーマネ「ガサッツ?」

 

スイレン「名前の通りがさつ。」

 

セレナ「とても化石発掘している人には見えない。」

 

ガサッツ「君達も化石探しかい?」

 

サトシ「はい。」

 

ゴウ「珍しい化石が採れるって聞いて・・・。」

 

ガサッツ「じゃあこっちだ。」

 

サトシ達はガサッツに案内されて先程アルセウスが説明した化石が埋まっている場所に着いた。

 

サトシ「これカセキのサカナだな。」

 

ラングレー「こっちにはカセキのリュウがあるわよ。」

 

マーマネ「これはカセキのトリだね。」

 

セレナ「カセキのクビナガもあるよ。」

 

ガサッツ「よく知ってるね。」

 

リーリエ「ここに来る前彼に色々説明してくれましたから。」

 

そう言いながらリーリエはアルセウスの方を向く。それに気付いたアルセウスは静かにサムズアップする。

 

コハル「今からこれを掘るんですよね?」

 

ガサッツ「ああそうだ。だが、ここらを掘ってればまあそのうち化石をとれる筈さ。」

 

???「相変わらずがさつね。」

 

全員「ん?」

 

そこに所々泥だらけの白衣を着た女性がやって来た。

 

ガサッツ「遅いぞ、遅刻だ。」

 

???「だって目覚ましのスイッチ入れ忘れちゃったんだもん。」

 

ガサッツ「迂闊な奴だ。」

 

ゴウ「この人は?」

 

ガサッツ「研究仲間のウカッツだ。」

 

ラングレー「ウカッツ?」

 

カキ「名前の通り迂闊そうな人だな。」

 

アルセウス「性格が正反対な2人で大丈夫か?(-_-;)」

 

ウカッツ「ああこんにちは。」

 

全員(ケルディオとアルセウス以外)「こんにちは。」

 

ガサッツ「ウカッツ、早速調査を始めるぞ。」

 

ウカッツ「分かったわ。・・・・あ!? ピッケル忘れちゃった(;゚Д゚)」

 

ガサッツ「迂闊な奴だな。ほら。」

 

ガサッツは自分の持つピッケルをウカッツに渡す。

 

サトシ「だったら俺達も手伝おうぜ!」

 

カキ「そうだな。」

 

マーマネ「化石の発掘なんて滅多にできないからね!」

 

ガサッツ「そりゃあ助かる。」

 

ウカッツ「じゃあお願いできる?」

 

全員(ケルディオとアルセウス以外)「はい!」

 

サトシ達は化石を傷つけないように丁寧に化石を掘りだした。

 

サトシ「何とか掘れたな。」

 

ラングレー「それにしてもこの化石を組み合わせて復元するなんて。」

 

コハル「まるでパズルみたい。」

 

ウカッツ「そこがガラルの化石の不思議なところなのよ。」

 

リーリエ「不思議、ですか?」

 

ウカッツはタブレットを操作してウオチルドンの画像を見せる。

 

ウカッツ「この辺りは嘗て海の底だった。だからウオチルドンは水中で移動しやすい手足をしていた。そして海底を泳ぐこのポケモンは頭上の獲物を食べやすい形態をしていたの。」

 

ラングレー「だから上に向いてたんだ。」

 

ウカッツ「そして俺の仮説はこうだ。」

 

ウカッツもタブレットを操作してパッチラゴンの画像を見せる。

 

ウカッツ「嘗てこの辺りは低い木しかない平原。パッチラゴンを始めとした鳥ポケモンは飛ぶことよりも走ることを選び、下半身が発達した。」

 

ハルカ「昔の鳥ポケモンでドードーやドードリオみたいなのもいたんだ。」

 

コハル「確かに不思議ね。」

 

ウカッツ「それじゃ必要な化石も揃ったし、早速ウオチルドンとパッチラゴンに復元してみましょうか。」

 

ガサッツ「そうだな。」

 

化石を復元するためにガサッツとウカッツはケースに入れる。

 

ガサッツ「なんかよく閉まってないぞ。」

 

ウカッツ「ちょっともっと丁寧に扱ってよ。」

 

バンバンバン!

 

ガサッツ「よし閉まった。」

 

ウカッツ「ホントがさつね。」

 

ケルディオ『大丈夫なのかな?(-_-;)』

 

ノゾミ「なんか不安になってきた(-_-;)」

 

ヒカリ「うんダイジョバナイ(-_-;)」

 

2人の遣り取りを見て不安がる一同だった。

 

ウカッツ「じゃじゃーん! これが化石復元装置よ!」

 

カキ「これが。」

 

マーマネ「すごーい!(☆∀☆)」

 

ウカッツ「これでバラバラになった化石を元の姿に復元するのよ。すごいでしょ! 原理はモンスターボールと同じなの。一度光の分子に・・・。」

 

ガサッツ「細かい説明はよく分からんからいらん。」

 

ウカッツ「ンもう。回収ボタン、オン!」

 

ピッ!

 

ジィーッ・・・シュルルーン

 

4つの化石は復元装置に吸収される。

 

ガサッツ「よしっと。」

 

ウカッツ「後は出現ボタンを・・・。」

 

ガサッツ「復元ボタンだろ。」

 

ウカッツ「おっと!? いけない(-_-;)」

 

ガサッツ「迂闊な奴。」

 

ピッ!

 

復元ボタンを押し、復元が始まる。


そして数分後

 

ピポピポピポピポ

 

ガサッツ「化石の復元が終わったぞ。」

 

サトシ「いよいよか!」

 

ピカチュウ「ピーカ!」

 

ウカッツ「じゃあ出してみるわよ。」

 

ガサッツ「間違えるなよ。出現ボタンだぞ。」

 

ウカッツ「はいはい。」

 

ポーン!

 

ウオノラゴン「ウ~ノ~、ラララ。」

 

ポーン!

 

パッチルドン「パーッドン……。」

 

鼻水を啜る。

 

マーマネ「ホントに復元されたよ!(☆∀☆)」

 

サトシ「た、確かに復元されたな(・_・;)」

 

マオ「うん(・_・;)」

 

コハル「でも(・_・;)」

 

セレナ「別のポケモンになってる(・_・;)」

 

ゴウ「ああ(・_・;)」

 

アルセウス「どうやら、化石の組み合わせを間違えたようだな(・・;)」

 

ハルカ・ヒカリ・ラングレー・リーリエ・カキ・スイレン・ノゾミ「「「「「「「(・_・;)」」」」」」」

 

ケルディオ『あはは( ̄▽ ̄;)』

 

スマホロトム(ゴウ)

『パッチルドン 化石ポケモン

 

 電気・氷タイプ

 

 動きが非常に鈍い。氷漬けの上半身が

 震えると電気が作られる。

 

スマホロトム(サトシ)

『ウオノラゴン 化石ポケモン

 

 水・ドラゴンタイプ

 

 ずば抜けた脚力と顎の力を持ち、

 古代では無敵だった。

 

ガサッツ「古代の海辺で暮らし、きっと餌を体の氷で冷やしていたポケモンこそ、このパッチルドンだ!」

 

パッチルドン「パッドーン。」

 

カキ「オイオイ(-_-;)」

 

ウオノラゴン「ウ〜ノ、ウ〜ノ。」

 

サトシ「これがウオノラゴンか。」

 

ウオノラゴン「ウ〜ノ〜!」

 

ヒレをパタパタさせて鳴く。

 

ウカッツ「さっきの図鑑の通り、この子はずば抜けた脚力と顎の力で古代の陸で無敵を誇っていた。だが、獲物を獲り尽くし絶滅してしまった。そうよ、きっとそうだわ!」

 

サトシ「へえ〜、宜しくなウオノラゴン。」

 

ウオノラゴン「ウ〜ノ〜。」

 

カブッ!

 

サトシ「うわぁ!?」

 

ピカチュウ「ピカ!?」

 

サトシ「あぶね!」

 

ウオノラゴン「ウノ。」

 

サトシ「うわああぁ!?」

 

ピカチュウ「ピーカチュウ!?」

 

サトシとピカチュウはウオノラゴンに追いかけ回され始めた。

 

サトシ「な、何でーーー!?(;゚Д゚)」

 

ピカチュウ「ピーカーー!?(;゚Д゚)」

 

ガサッツ「気に入られたようだな。」

 

ゴウ「そうなのかな(・_・;)」

 

コハル「止めないんだ(・_・;)」

 

ケルディオ『流石サトシ(^^;)』

 

アルセウス「化石ポケモンですら心を開かせるとは(^^;)」

 

カキ「って感心している場合じゃないぞ!?(;゚Д゚)」

 

ピカチュウ「ピーカチュウ!(; ・`д・´)」

 

ウオノラゴン「ウーノー!」

 

サトシ「ピカチュウ! エレキネット!(; ・`д・´)」

 

ピカチュウ「ピカピカピカチュッカ!」

 

ピカチュウはエレキネットをウオノラゴンに投げるが、ウオノラゴンは諸共せずに突き進む。

 

ウオノラゴン「ウー、ウーラー!」

 

サトシ「え!?」

 

ピカチュウ「ピカ!?」

 

マーマネ「エレキネットを食い破った!?」

 

ウオノラゴン「ウラー!」

 

スイレン「水鉄砲!」

 

サトシ「躱せ!」

 

ピカチュウ「ピッカ!」

 

ピカチュウは水鉄砲を躱す。だがパッチルドンに当たってしまう。

 

パッチルドン「パー、グググググイ!」

 

セレナ「あ(;゚Д゚)」

 

マオ「パッチルドンに当たっちゃった(;゚Д゚)」

 

パッチルドン「パード。」フルフル

 

ハルカ「イヤな予感!(;゚Д゚)」

 

パッチルドン「パー、パドー!(# ゚Д゚)」

 

リーリエ「パッチルドンの粉雪です!」

 

カチカチカチカチッ!

 

地面が凍る。

 

サトシ「うおおおお、うわああぁぁ!」

 

ピカチュウ「ピ、カ、チュウ!」

 

ドーン!

 

ウオノラゴン「ウーラー!」

 

サトシ「ほーー!」

 

ピカチュウ「ピーカー!」

 

セレナ「サトシ!(;゚Д゚)」

 

ヒカリ「ピカチュウ!(;゚Д゚)」

 

サトシ「ふっはっはー!?」

 

ウオノラゴンはサトシを乗せたまま走っていった。

 

ラングレー「足速!?」

 

ケルディオ『早く追いかけないと!』

 

パッチルドン「パドー! パドー!」

 

パッチルドンも周囲に無差別に粉雪を撒き散らす。ガサッツとウカッツも巻き込まれて氷漬けにされる。

 

コハル「あっ、大変!」

 

ノゾミ「こっちも何とかしないといけないみたいだね!」

 

アルセウス「ケルディオとカキとセレナとハルカとヒカリとマオはサトシを頼む。残りはパッチルドンを鎮めるぞ!」

 

セレナ「分かったわ!」

 

カキ「頼むぞ!」

 

ハルカ「サトシ!」

 

それぞれライドポケモンなどに乗り、サトシとウオノラゴンを追いかける。

 

ゴウ「エースバーン、火炎ボールで氷を溶かすんだ!」

 

エースバーン「バス!」

 

近くの小石で火炎ボールを作って優しく蹴り、ガサッツとウカッツの氷をゆっくり溶かす。

 

ゴウ「早く落ち着かせないと! ガントル、GO!」

 

ポーン!

 

ガントル「ガトー!」

 

パッチルドンを落ち着かせる為にガントルを繰り出す。


一方、ウオノラゴンはサトシを乗せたまま砂地を走っていた。

 

サトシ「何処まで走るんだよー!?」

 

カキ「リザードン! 急げ!」

 

リザードン「リザー!」

 

セレナ「この先には森があるわ!」

 

セレナがホウエンでゲットしたチルタリスにヒカリと乗りながら端末で調べる。

 

ハルカはバシャーモに抱えられている。

 

ケルディオ『早く止めないと!』

 

ウオノラゴンはそのまま森の中まで走る。

 

ハルカ「森に入っちゃった!?」

 

ヒカリ「サトシ!? ピカチュウ!?」

 

ウオノラゴン「ウラララララ!」

 

サトシ「止まってくれウオノラゴン!」

 

野生のココガラを巻き込みながら森を突き進むウオノラゴンは池に落ちる。

 

ズバーン!

 

カキ「サトシ!?」

 

ハルカ「ピカチュウ!?」

 

サトシ「お前、泳ぎたかったのか。」

 

ウオノラゴン「ウ〜ラ〜。」

 

ココガラ「コガララララ、コガララララ。」

 

サトシの頭にココガラが乗る。

 

ケルディオ『サトシ!』

 

サトシ「ケルディオ! みんな!」

 

ケルディオ『大丈夫?』

 

サトシ「ああ、こいつ泳ぎたかったみたいなんだ。」

 

セレナ「そうだったの?」

 

サトシ「さ、みんなの所に戻ろうぜ?」

 

ウオノラゴン「ウーラー、ウーラー。」

 

池から飛び出し、再び走り出す。ココガラは空からその様子を見る。

 

ヒカリ「あ、また(;゚Д゚)」

 

ケルディオ『あのウオノラゴン、一度走り出したら止まれないみたいだね(・_・;)』

 

セレナ「そんなことより早く追いかけないと!」

 

カキ「そうだった!」

 

ウオノラゴンは森を出て化石発掘場の所に戻る。

 

 

ワイルドエリア 化石発掘場

 

化石発掘場ではゴウのガントルがパッチルドンを大人しくさせるためにバトルをしていた。

 

ゴウ「頼むぞ、ガントル!」

 

ガントル「ガト!」

 

パッチルドン「パド、パルー。」

 

ガサッツとウカッツの氷が溶けるのを待っている間、ゴウ達はパッチルドンを鎮めることに専念していた。

 

マーマネ「焚き火ができたよ!」

 

リーリエ「早く温まってください!」

 

ガサッツ「あ、ありがとう。」ブルブル

 

氷は溶けたようだ。

 

ガントル「ガト。」

 

パッチルドン「パル。」

 

マオ「パッチルドン、全然攻めてこないよ?」

 

アルセウス「先程の図鑑の説明通り、パッチルドンは動きが鈍いため活発ではないのだ。」

 

ラングレー「成程。」

 

ウカッツ「ううぅ、寒。」

 

コハル「大丈夫ですか?」

 

ウカッツ「何とかね。」ブルブル

 

ノゾミ「こっちは大丈夫そうだね。」

 

スイレン「うん。」

 

ゴウ「コイツ、動かなすぎだ。」

 

ビリリ! ビリビリビリビリ!

 

パッチルドンの足元から電気が流れる。

 

ウカッツ「あれは、充電!?」

 

ゴウ「え?」

 

マーマネ「電気タイプの技の威力を上げてきた!?」

 

パッチルドン「パルルルルルルルルルルル!」

 

ウカッツ「ひっ!?」

 

ガサッツ「来るぞ!」

 

パッチルドン「パルルルルルルルルルルル!」

 

ラングレー「突っ込んで来た!?」

 

マーマネ「電撃嘴だよ!」

 

ゴウ「ガントル! 固くなる!」

 

ガントル「ガト!」

 

カチカチカチカチ!

 

パッチルドン「パーーーーー!」

 

ガントル「トーー!」

 

ゴウ「ガントル! ストーンエッジ!」

 

ガントル「ガットーーー!」

 

ズシン! ズシン! ズシン!

 

ドスン!

 

パッチルドン「パーーー、ド、ンンン。」

 

マオ「耐えた!?」

 

ノゾミ「意外にタフだね。」

 

ゴウ「いい根性してる!」

 

その時、

 

サトシ「危なーい!」

 

ウオノラゴンがサトシと戻ってきた。

 

ゴウ「え、サトシ!?(◎_◎;)」

 

スイレン「戻ってきた!」

 

ウオノラゴン「ウラララララ!ウラララララ!」

 

サトシ「どいてーー!?」

 

ドーーーーーン!

 

ゴウ「どわあぁぁ!?」

 

ウオノラゴンがパッチルドンとぶつかってひっくり返り、バトルは強制終了した。

 

コハル「大丈夫?」

 

サトシ「ああ。サンキュー、ジャラランガ。」

 

ジャラランガ「ジャラ。」

 

サトシはウオノラゴンがパッチルドンとぶつかって放り投げられ、バトルコロシアムから駆けつけたジャラランガにキャッチされていた。

 

ゴウ「びっくりした。」

 

カキ「みんな無事みたいだな。」

 

カキ達も戻ってきた。

 

サトシ「お前、痛い所ないか?」

 

ウオノラゴン「ウノ。」

 

サトシ「ああ、よせって。」

 

サトシを甘噛みして愛情表現する。

 

ラングレー「アイリスが見たら羨ましがりそう。」

 

パッチルドン「パ、パッドー。」

 

ゴウ「良かった、落ち着いたみたいだな。」

 

コハル「うん。」

 

アルセウス「一時はどうなることかと思ったぞ。」

 

ガサッツ「大分、気に入られたみたいだな。」

 

ゴウ「大丈夫ですか?」

 

ウカッツ「お陰様でね。ありがとう。」

 

エースバーンにもお礼を言う。

 

エースバーン「バ、バース///」

 

ガサッツ「どうだろう、君達? その化石ポケモンの面倒を見てみないか?」

 

ゴウ「え?」

 

サトシ「いいの?」

 

ウカッツ「ええ。私達は新しくいいデータが取れたから満足よ。ねえ。」

 

ガサッツ「ああ。」

 

ゴウ「パッチルドン、俺と来てくれるか?」

 

パッチルドン「パーッド。」

 

サトシ「仲良くしようぜ、ウオノラゴン。」

 

ウオノラゴン「ウ〜ノ。」

 

パタパタ

 

サトシ・ゴウ「「モンスターボール、GO!」」

 

コン……シュルルーン……ポワン…ポワン…ポワン………ポンッ!

 

ピコンッ!

 

スマホロトム(ゴウ)

『パッチルドンが新しく図鑑に登録されます。』

 

ピコンッ!

 

スマホロトム(サトシ)

『ウオノラゴンが新しく図鑑に登録されます。』

 

 

サトシ「ウオノラゴン!」

 

ゴウ「パッチルドン!」

 

サトシ・ゴウ「「ゲットだぜ!」」

 

ピカチュウ「ピッカチュウ!」

 

エースバーン「バスバース!」

 

ジャラランガ「ジャララ!」

 

ハルカ「おめでとうサトシ!」

 

ヒカリ「また仲間が増えたわね。」

 

???「コガラ!」

 

マオ「あれ? なんか来たよ?」

 

ケルディオ『さっきのココガラだ。』

 

するとサトシの頭の上に止まった。

 

アルセウス「どうやらそのココガラもサトシを気にいったようだな。」

 

サトシ「そうなのか?」

 

ココガラ「コガラ。」

 

サトシ「なら俺達と来るか?」

 

ココガラ「コガララ。」

 

サトシ「よし! 行けモンスターボール!」

 

コン……シュルルーン……ポワン…ポワン…ポワン………ポンッ!

 

ピコンッ!

 

スマホロトム(サトシ)

『ココガラが新しく図鑑に登録されます。』

 

サトシ「ココガラ! ゲットだぜ!」

 

ピカチュウ「ピッピカチュウ!」

 

ジャラランガ「ジャラー!」

 

こうしてサトシ達は新しい仲間をゲットし、ウオノラゴンとパッチルドンのデータを科学博物館の館長に送ったのだった。

 

 




オマケ

別行動をしていたシンジも1体のポケモンと遭遇していた。

ダイオウドウ「オウドウ。」

シンジ「ダイオウドウか、面白い。」

シンジは戦闘態勢に入る。

シンジ「ブーバーン! バトルスタンバイ!」

ポーン!

ブーバーン「ブーバーン!」

ダイオウドウ「オウドウ!」

シンジ「ヘビーボンバーか。岩石封じ!」

ブーバーン「ブーバ、ブーバ!」

ズシン! ズシン! ズシン!

シンジ「今だ、火炎放射!」

ブーバーン「ブーバー!」

ダイオウドウ「オウドウ!?」

シンジ「モンスターボール、アタック!」

コン……シュルルーン……ポワン…ポワン…ポワン………ポンッ!

ピコンッ!

スマホロトム(シンジ)
『ダイオウドウが新しく図鑑に登録されます。』

シンジ「・・・悪くないな。」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ザシアンとザマゼンタ

サトシがウオノラゴンとココガラ、ゴウがガントルとパッチルドンをゲットした翌日、一行はバトルコロシアムのポケモン広場に来ていた。

 

サトシ「おーいみんなーー!」

 

サトシに呼ばれてサトポケ達が集まってきた。因みにサトシのウオノラゴンは他の水ポケモン達と仲良く過ごしている。ココガラも鳥ポケモン達と挨拶をしていた。

 

ゴウ「しかしサトシもいっぱいゲットしてるな。」

 

セレナ「皆サトシを気に入って仲間になったからね。」

 

コハル「そうなんだ。」

 

ザシアン「ウルォーード!」

 

サトシ「あ、ザシアン。」

 

楽しそう会話しているとサトシのザシアンがやって来た。

 

シンジ「お前がガラルでゲットした伝説のポケモンか。」

 

マーマネ「カッコいい!」

 

ゴウ「久しぶりだなザシアン!」

 

ザシアン「ウルォード。」

 

ゴウ「そうだ、出てこい!」

 

ポーン!

 

ザマゼンタ「ウルゥーード!」

 

サトシ「お、ザマゼンタ! 元気そうだな!」

 

ザマゼンタ「ウルゥード。」

 

ノゾミ「ガラルの伝説のポケモンが2体も。」

 

カキ「俺は今、もぉぉれつに感動しているぅぅ!」

 

マーマネ「カキ、落ち着いて。」

 

アルセウス「相変わらず大袈裟だな。」

 

ザシアン「ウルォード。」

 

ザマゼンタ「ウルゥード。」

 

ザシアンとザマゼンタは互いに相棒の存在に嬉しそうに鳴く。

 

マオ「ザシアンとザマゼンタ嬉しそう。」

 

リーリエ「はい。」

 

スイレン「再会、友達との。」

 

セレナ「この2匹、サトシとゴウみたい。」

 

サトシ「2年前のムゲンダイナの事件で力を貸してくれたもんな。」

 

ゴウ「ああ。」

 

ラングレー「それってガラルのポケモンのダイマックス事件のことよね?」

 

ケルディオ『首謀者のローズも未だ行方不明だったっけ?』

 

サトシ「ああ。」

 

ゴウ「今どこにいるのかまだ分からないらしい。」

 

シンジ「その人は確かマクロコスモス社の社長でガラル粒子を未来のエネルギーにしようとしていたのだったな?」

 

サトシ「ローズさんなりにガラルの未来について考えていたからブラックナイトを起こしたそうだ。」

 

ヒカリ「でもやり方がね。」

 

ハルカ「うん。」

 

コハル「そういえばザシアンとザマゼンタとはガラル地方のどこで会ったの?」

 

サトシ「まどろみの森の中でさ。」

 

セレナ「そこって確か余り人が入らない森よね?」

 

サトシ「マグノリア博士に会いに列車でブラッシータウンに行く途中で霧が出て止まった時、ゴウが野生のホルビーをゲットしようとしてうっかり入っちゃったんだよな。」

 

ゴウ「あはは、ごめん(^_^;)」

 

アルセウス「だがそれがあったからこそこの2体と遭遇したのだろ?」

 

サトシ「ああ。霧が出たまま森で迷っちゃったんだ。」

 


 

2年前

 

サトシ「おーい、ゴウ! どこだー!?」

 

ピカチュウ「ピカピカー!」

 

サトシ「どこに行ったんだ?霧も深くなってきたし。」

 

ピカチュウ「ピカチュウ。」

 

???「ウルォード。」

 

サトシ「ん?」

 

ピカチュウ「ピカ?」

 

茂みの中から古傷だらけの青いポケモンが出てきた。このポケモンこそ後にサトシがゲットするザシアンである。

 

サトシ「こいつは!?」スッ

 

スマホロトム(サトシ)

『データなし。謎のポケモン。』

 

サトシは早速スマホロトムで調べるがデータなしと出た。

 

サトシ「ということは、新種のポケモン!?」

 

ザシアン「ウルォード!」

 

そんなこと知ったことかというようにザシアンはサトシとピカチュウに襲い掛かる。

 

サトシ「バトルか、受けて立つぜ!」

 

ピカチュウ「ピーカ!」

 

サトシ「ピカチュウ、アイアンテール!」

 

ピカチュウ「チューピッカ!」

 

ザシアン「・・・。」

 

ザシアンはそのまま動かなかった。ピカチュウのアイアンテールが命中しようとした時すり抜けてしまったのだ。

 

ピカチュウ「ピカ!?」

 

サトシ「すり抜けた!? ということは、幻?」

 

ザシアン「ウルォーード!」

 

突然ザシアンが吠えると霧が深くなった。

 

 

サトシがザシアンと遭遇する少し前、ゴウはホルビーをゲットしたが森の中で迷子になっていた。

 

ゴウ「やべ、サトシとはぐれちゃった。」

 

ラビフット「ビッフ。」

 

当時ラビフットだったエースバーンはやれやれと首を振り呆れていた。

 

ゴウ「どうやって戻ったらいいんだ。」

 

???「ウルゥーード!」

 

ゴウ「ん?」

 

ラビフット「ラビ?」

 

茂みの中から古傷だらけの逞しい身体を持つ赤いポケモンがゴウの前に出てきた。このポケモンこそゴウが後にゲットするザマゼンタである。

 

ゴウ「こいつは!?」スッ

 

スマホロトム(ゴウ)

『データなし。謎のポケモン。』

 

先程のサトシのようにスマホロトムで調べるがデータなしと出た。

 

ゴウ「ということは、新種のポケモン!?」

 

ザマゼンタ「ウルゥード!」

 

ザマゼンタもザシアンと同じようにゴウに襲い掛かる。ラビフットが火の粉で攻撃したりモンスターボールを投げてもザシアンのようにすり抜けてしまう。

 

ゴウ「なんだと!?」

 

ザマゼンタ「ウルゥーード!」

 

先程のザシアンと同じように吠えると霧が深くなるのだった。

 

 

森の奥深くでザシアンとザマゼンタがいた。(ここからはポケモンのみの会話)

 

ザシアン『期待通り、いやそれ以上の少年だったな。』

 

ザマゼンタ『そうだな。』

 

ザシアン『あの電気ネズミを連れた少年の真っ直ぐな目、気に入った。』

 

ザマゼンタ『まだまだ未熟だが、ラビフットを連れたあの少年もいいものだ。』

 

それを最後にザシアンとザマゼンタは消えた。(ポケモンのみの会話終了)

 


 

現在

 

サトシ「そして気がついたら森の出口の近くにいたんだ。」

 

ゴウ「ブラッシータウンに行くための列車にも乗り遅れちゃったしな。」

 

ハルカ「カスミが言ってた通り、サトシってホントポケモンホイホイなんだね。」

 

ヒカリ「それからどうしたの?」

 

サトシ「ダイマックスする時の光が町に降り注ぐのを見てポケモンが勝手にダイマックスしたのを見たんだ。ダンデさんとも出会って一緒にダイマックスしたポケモン達を鎮めることにしたんだ。」

 

ゴウ「俺もその光を見たんだけど、前に会ったソニアさんと再会したんだ。そしてガラルの英雄伝説と酷似しているって言われて一緒に調査を始めた。」

 

サトシ「でもその日は事件の解決はできなかった。」

 

リーリエ「1日では無理ですものね。」

 

ゴウ「次の日、俺とソニアさんはラテラルタウンでザシアンとザマゼンタの石像を見つけたんだ。」

 

サトシ「俺もラテラルタウンに向かう途中だったんだけど、ナックルシティの方から物凄い光が出たのを見て急いでそこは向かった。」

 

シンジ「その光の正体がムゲンダイナだったんだな?」

 

サトシ「ああ。スタジアムの地下にいたんだ。」

 

ゴウ「同じ頃、俺とソニアさんはローズさんの追手から逃げながらザシアンとザマゼンタの力を借りるためにまどろみの森に向かった。」

 

アルセウス「ローズは目的のためには手段を選ばないと聞いたがそこまでとはな。」

 

ゴウ「マグノリア博士も気をつけるように言われたよ。」

 

マオ「ザシアンとザマゼンタには会えたの?」

 

ゴウ「会えたけどまたすぐ消えたっしょ。でも森の奥にある祭壇を見つけた。」

 

サトシ「その時ゴウとソニアさんが見つけたのがこの剣と。」

 

ゴウ「この盾だ。」

 

サトシとゴウは古びた剣と盾を取り出した。

 

ケルディオ『朽ちた剣と朽ちた盾だね。』

 

アルセウス「ザシアンとザマゼンタの真の力が発揮できるものだ。」

 

カキ「随分古そうだな。」

 

サトシ「英雄伝説に出てくる剣と盾だ。」

 

ゴウ「俺はこの2つを持ってナックルシティに急いだ。」

 

ノゾミ「でも邪魔が入ったんでしょ?」

 

サトシ「ああ。ローズさんとオリーヴさんが立ち塞がったんだ。そこで合流したダンデさんはムゲンダイナをゲットして封印しようとしてた。」

 

ゴウ「最初は苦戦したけど俺のラビフットがエースバーンに、サトシのリオルがルカリオに進化したお陰で勝てた。」

 

サトシ「屋上に着いたらダンデさんがムゲンダイナを追い詰めていてゲットしようとしてたんだけど、ムゲンダイナは無理矢理ボールから出たんだ。」

 

セレナ「む、無理矢理!?」

 

シンジ「まだそれだけ抵抗できる力が残っていたんだな。」

 

スイレン「しつこい、そいつ。」

 

ゴウ「そしてムゲンダイナはキョダイマックスしたようなとんでもない姿になったんだ。」

 

ラングレー「とんでもない姿?」

 

アルセウス「その時の映像なら残っているぞ。」

 

アルセウスがスマホロトムを操してスクリーンにムゲンダイナの異様な姿を映した。

 

カキ「こいつがムゲンダイナがキョダイマックスした姿か。」

 

マーマネ「まるで手だよ。」

 

サトシ「ピカチュウにルカリオ、エースバーンの攻撃が全く効かなかった。」

 

ゴウ「絶体絶命のピンチにこの剣と盾がひかり出して、それに応えるようにザシアンとザマゼンタも駆けつけてくれたんだ。そして攻撃も効き始めた。」

 

サトシ「ザシアンとザマゼンタのお陰でムゲンダイナを倒すことができて、ゴウがゲットしたんだ。」

 

ハルカ「良かった。」

 

サトシ「ローズさんはその事件の後自主したけど、それ以来誰も見てないってさ。」

 

マオ「そうなんだ。」

 

ゴウ「次の日、この剣と盾をまどろみの森の祭壇に返しに行ったんだけど。」

 

 

 

2年前

 

サトシとゴウは剣と盾を返そうとまどろみの森に来ていた。

 

サトシ「この奥にあるのか?」

 

ゴウ「ああ。今はあまり霧が出てないけど今のうちに返しておこうぜ。」

 

そうこう話しているうちに祭壇に到着した。サトシとゴウは丁寧に剣と盾を戻す。

 

サトシ「ありがとうな、ザシアン。いつかバトルしようぜ!」

 

ピカチュウ「ピッカ!」

 

ルカリオ「ワウ!」

 

ゴウ「ザマゼンタ、いつかゲットしてやるからな!」

 

エースバーン「バース!」

 

サトシ「じゃ、帰ろっか。」

 

ゴウ「おう。」

 

サトシ達がカントーに帰ろうとしたその時。

 

ザシアン「ウルォーード!」

 

ザマゼンタ「ウルゥーード!」

 

サトシ「ザシアン!?」

 

ゴウ「ザマゼンタ!?」

 

ナックルスタジアムで別れた筈のザシアンとザマゼンタが突然現れた。

 

ゴウ「また会えたぜ。」

 

サトシ「でもどうしてまた?」

 

ザシアン「・・・。」

 

ザマゼンタ「・・・。」

 

ザシアンとザマゼンタはサトシとゴウをじっと見つめて自身の剣と盾をサトシとゴウに渡した。

 

サトシ「え?」

 

ゴウ「これは。」

 

ザシアン「ウルォード。」

 

ザマゼンタ「ウルゥード。」

 

ザシアンはサトシ、ザマゼンタはゴウに寄り添う。

 

サトシ「ザシアン、もしかしてお前、俺と?」

 

ザシアン「ウルォーード!」

 

ゴウ「ザマゼンタ、俺と来るか?」

 

ザマゼンタ「ウルゥーード!」

 

サトシとゴウは互いに顔を見合わせ頷く。

 

サトシ・ゴウ「「よーし、モンスターボール、GO!」」

 

コン……シュルルーン……ポワン…ポワン…ポワン………ポンッ!

 

ピコンッ!

 

スマホロトム(サトシ)

『ザシアンが新しく図鑑に登録されます。』

 

ピコンッ!

 

スマホロトム(ゴウ)

『ザマゼンタが新しく図鑑に登録されます。』

 

 

サトシ「ザシアン!」

 

ゴウ「ザマゼンタ!」

 

サトシ・ゴウ「「ゲットだぜ!」」

 

ピカチュウ「ピッピカチュウ!」

 

エースバーン「バースバース!」

 

 

 

現在

 

サトシ「というわけで俺がザシアンを。」

 

ゴウ「俺がザマゼンタをゲットしたんだ。」

 

セレナ「そんなことが。」

 

ノゾミ「それで、ムゲンダイナはその後どうなったの?」

 

サトシ「マグノリア博士が地下に封印してるよ。」

 

ゴウ「放っておいたら次に何が起こるか分からないからな。」

 

シンジ「確かに制御できなくて暴れられたらたまったものではない。」

 

 

翌日

 

サトシ「じゃあゴウ、コハル。サクラギ所長によろしくな。」

 

ゴウ「ああ。」

 

コハル「うん。」

 

ヒカリ「また会おうね。」

 

セレナ「そういえばゴウッて今リサーチフェローの他に何してるの?」

 

ゴウ「実は俺《プロジェクト・ミュウ》に参加してるんだ。」

 

マーマネ「プロジェクト・ミュウ?」

 

サトシ「本格的にミュウの探索をするために作られたチームのことさ。」

 

シンジ「俺も聞いたことがある。世界中のトレーナーや冒険家を集めて幻のポケモン・ミュウを探索というプロジェクトだ。」

 

ゴウ「俺は絶対にミュウに辿り着いてゲットしてやるぜ!」

 

ノゾミ「ミュウのゲットって大きくでたね。」

 

スイレン「うんうん。」

 

こうしてサトシ達は再びヨロイ島へ、ゴウとコハルはカントーのサクラギ研究所に戻るのだった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ダクマとサトポケ

サトシ達はヨロイ島に戻り、再び修行を始めた。

 

そんな中、新しくサトシのポケモンとなったダクマはバトルコロシアムでサトシのポケモンと挨拶をしていた。

 

(ここからはポケモンのみの会話)

 

ダクマ『初めまして、オイラダクマ。』

 

ピカチュウ『よろしくね。』

 

リザードン『しかしお前何でサトシのポケモンになったんだ?』

 

ダクマ『はい、実は彼が初めてこのヨロイ島のマスター道場に来るのを屋根の上から見てました。』

 

ゲッコウガ『見てたのでござるか?』

 

ピカチュウ『道場に入る時何かいるなって感じてたと思ったけど君だったんだ。』

 

ダクマ『そしてクララとセイボリーがまた入門者を追い返そうとしてバトルに発展して。』

 

ジュカイン『あのバトルか。』

 

リザードン『あの時はホントむかついたぜ! サトシをフロンティアブレーンと知らなかったとは言えバカにするとは!(怒』

 

ピカチュウ『ホント僕も黒焦げにしてやりたい気分だったよ!(怒』

 

ジュカイン『まあまあ。』

 

ゲッコウガ『ピカチュウ殿もリザードン殿も落ち着くでござる。』

 

ルカリオ『あの後俺達でたっぷりお仕置きしたんだからさ。』

 

エンブオー『ねえちょっと待って。』

 

エンブオーがそこで待ったをかける。

 

ダクマ『ん?』

 

エンブオー『さっきまたって言ったけど・・・。』

 

ジャローダ『あの2人、こないだサトシと同じことを他の入門希望者にもやってたの?』

 

ダクマ『実は、そうなんだ。』

 

ガオガエン『呆れた。』

 

ワルビアル『対して強くないのに偉そうに。』

 

ダクマ『あのマサルっていうのが初めて来た時もだった。』

 

リザードン『はぁ?』

 

ピカチュウ『マサルにもしてたの?』

 

ダクマ『何もできずに負けたけどね。』

 

ルカリオ『あいつら、何やってるんだか。ʅ(◞‿◟)ʃ』

 

サトポケ達に言われたい放題だった。

 

ダクマ『その後ダイキノコを集めてダイスープの食事を皆がした後にサトシとあのエレキブルのトレーナーのバトルが始まって。』

 

ジュナイパー『シンジか。』

 

ゴウカザル『あのバトル見てたんだ。』

 

ダクマ『凄いバトルだった! 見てるオイラも凄く興奮した!』

 

ゴウカザル『あ、ありがとう///』

 

ブイゼル『もっと自信持てよ、ゴウカザル。』

 

ドダイトス『そうそう、シンオウのエースなんだから。』

 

ダクマ『だからサトシとならオイラも強くなれると思ったんだ!』

 

ピカチュウ『そうだったんだ。』

 

リザードン『ならこの施設のサトポケ全員を紹介しないとな!』

 

ピカチュウ『そうだね!』

 

ピカチュウ達はダクマに施設を案内しながらサトポケ達の紹介をすることにした。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

フシギダネ『あ、ピカチュウ! それにリザードン達も!』

 

ピカチュウ『やあフシギダネ。』

 

フシギダネ『何してるんだ?』

 

リザードン『今ダクマにサトポケ達の紹介をしているところなんだ。』

 

フシギダネ『そうか。』

 

ダクマ『あの、オイラダクマです。よろしく。』

 

フシギダネ『俺はフシギダネ。この施設やオーキド研究所でポケモン達のまとめ役をしている。』

 

ゴウカザル『サトシのポケモンは皆個性が強いからね。』

 

ダクマ『例えば?』

 

ルカリオ『ワルビアルはサングラスがないと弱気になっちゃうんだ。』

 

ダクマ『そうなんですか?』

 

ピカチュウ『うん。それにうちの最強のエースのリザードンなんかはサトシと再会する度に火炎放射を浴びせるんだ。』

 

ダクマ『だ、大丈夫なんですか!?Σ(; ゚Д゚)』

 

リザードン『まあ、サトシはああ見えて頑丈だからな。』

 

ピカチュウ『ルガルガンがイワンコだった時も自分が的になって岩落としをまともに受けた時もケロリとしてたもんね。』

 

ダクマ『サトシって何者?(汗』

 

ジュカイン『一言で言えばスーパーマサラ人。』

 

ゲッコウガ『だがそんなサトシ殿だからこそ拙者達は共に行くと決めたのでござる。』

 

ダクマ『え?』

 

リザードン『俺は最初、ヒトカゲの時トレーナーに捨てられてな。サトシに救われたんだ。』

 

ダクマ『え!?』

 

エンブオー『僕もその一体。』

 

ジャローダ『私は前のトレーナーを見限った後にサトシのポケモンになったわ。』

 

ピカチュウ『だから皆そんなサトシのことが好きになっちゃったんだよ。』

 

ダクマ『皆色々訳ありなんですね。』

 

ジュカイン『ああ。』

 

ゲッコウガ『拙者はカロスの初心者用のポケモンでござった。しかし拙者の力を存分に発揮させられるトレーナーが中々現れなかったでござる。』

 

ピカチュウ『そんな時僕とサトシが出会って、サトシが自分のトレーナーに相応しいって判断したんだよ。』

 

ダクマ『へぇ~。』

 

リザードン『さ、早く他の皆を紹介しようぜ!』

 

フシギダネ『案内役は任せてくれ!』

 

こうしてフシギダネが加わりサトポケの紹介が再開された。

 


 

フシギダネの案内の下、最初に到着したのは大きな水辺である。

 

フシギダネ『ここは湖エリアだ。』

 

ジュナイパー『ここに水ポケモン達がいる筈だ。』

 

ダクマ『水タイプ専用エリアか。』

 

ケルディオ『あれ? ピカチュウに皆。』

 

そこにケルディオがやって来た。

 

ジュカイン『ケルディオか。』

 

ケルディオ『何やってるの?』

 

エンブオー『ダクマにサトポケの紹介をしてたところなんだ。』

 

ジャローダ『ケルディオは?』

 

ケルディオ『ウオノラゴンの様子を見てたんだ。』

 

ブイゼル『こないだ仲間になった奴か。』

 

ケルディオの向いた方向を見るとウオノラゴンが他の水ポケモン達と遊んでいた。

 

ウオノラゴン『わーい!』

 

ゼニガメ『やんちゃなのが仲間になったな。』

 

ラグラージ『いいんじゃない?』

 

アリゲイツ『化石ポケモンらしいよ。』

 

シザリガー『へえ~。』

 

フタチマル『また癖のあるのが来たな。』

 

ドラミドロ『復活して早々サトシに噛みつこうしたそうだ。』

 

エンペルト『またなの?(汗』

 

ガマゲロゲ『愛情表現で噛みつく奴が多いな(汗』

 

ピカチュウ『ゼニガメにラプラス、アリゲイツにシザリガー、フタチマルにドラミドロ、ガマゲロゲにエンペルト、ラグラージにこないだゲットしたウオノラゴンだよ。』

 

ドダイトス『カントーやオレンジ諸島、ジョウトやホウエン、シンオウやイッシュ、カロスで出会った仲間だ。』

 

ダクマ『沢山いますね。』

 

エンブオー『他にもキングラーもいるけど、お客さんにお茶を汲んでるよ。』

 

ケルディオ『ここはいいから他の皆の所に行ってあげて。』

 

ジュナイパー『分かった。』

 

ゲッコウガ『また後ででござる。』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

次にピカチュウ達は広い草原にやって来た。

 

ピカチュウ『ここは草原エリアだよ。』

 

ダクマ『広いですね。』

 

リザードン『ここはいつもあいつらが走っている場所でもある。』

 

ダクマ『あいつら?』

 

ジュカイン『そろそろ来るぞ。』

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

ケンタロス×30『うおおーーーー!!』

 

遠くからケンタロスの大群が走ってきた。

 

ダクマ『ケ、ケンタロスがあんなに!?Σ(; ゚Д゚)』

 

ゴウカザル『皆サトシのポケモンだよ。』

 

ブイゼル『全部で30匹だ。』

 

ダクマ『あれ全部!? しかも30匹!?Σ(; ゚Д゚)』

 

ピカチュウ『カントーのサファリパークっていう所でゲットしたんだけど、別のポケモンをゲットしようとしたらケンタロスばっかりゲットしちゃったんだ。(^_^;)』

 

ダクマ『そ、そうなんだ 』

 

ベイリーフ『あ、皆ヤッホー!』

 

ピカチュウ『ベイリーフ!』

 

ハハコモリ『何してるんですか?』

 

ゴウカザル『ダクマに施設の案内をしてるんだ。』

 

ダクマ『ダクマです、よろしく。』

 

ベイリーフ『ベイリーフよ、よろしくね。』

 

ハハコモリ『ハハコモリです。お洋服ならお任せください。』

 

ダクマ『ところで、あそこで寝ているのは?』

 

ダクマが指差す方向を見ると大きな体をしたポケモンが寝ていた。

 

リザードン『あいつはカビゴン、普段は寝ているがいざという時は頼りになる奴だ。』

 

ガオガエン『ああ見えて泳ぎが得意なんだぜ。』

 

ブイゼル『しかもバタフライだ。』

 

ダクマ『あんな体で 』

 

ピカチュウ『僕もオレンジ諸島で初めて出会った時も驚いたよ。』

 

コータス『やあ皆さん。』

 

バクフーン『何か賑やかと思って来てみたら・・・。』

 

ドンファン『ピカチュウお兄ちゃん達だったんだ。』

 

ピカチュウ『コータス! バクフーン! ドンファン!』

 

ダクマ『何か各地方の初心者用ポケモンが沢山いるような。』

 

ジャローダ『そう思うのも無理はないわ。』

 

エンブオー『ドンファンのように卵から孵ったのもいるよ。』

 

ダクマ『ほう。』

 

ジュカイン『おい、上見てみろ!』

 

ジュカインの声で上を見ると鳥ポケモン達が飛行レースをしていた。

 

ジュナイパー『今日もやってる。』

 

ブイゼル『ココガラももう馴染んでいるみたいだな。』

 

ピジョット『今回も優勝は頂きだ!』

 

オオスバメ『なんの!』

 

ムクバード『負けるか!』

 

ケンホロウ『私だって!』

 

ファイアロー『今日こそ勝つ!』

 

ヨルノズク『あまり騒がしいのは好みませんが、ピジョット先輩が相手なら話は別です!』

 

ココガラ『先輩方凄い。僕はまだ新入りだけど、いつか追いついてみせる!』

 

レースはそのまま続いた。

 

ダクマ『さっきのヨルノズク、色違いだったような。』

 

ピカチュウ『皆また早くなったね。』

 

リザードン『ピジョットも張り切ってるな。』

 

タブンネ『あまり張り切りすぎて怪我しなければいいのですが。』

 

ワルビアル『タブンネ!』

 

エンブオー『いたんだ。』

 

ダクマ『貴方は?』

 

タブンネ『私はタブンネ。バトルにはあまり出ないけど、ポケモン達の健康チェックをしているわ。』

 

ジャローダ『お陰で私達も助かっているわ。』

 

ルカリオ『次行こうぜ!』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ピカチュウ達は次に険しい岩山に足を踏み入れた。

 

ジュカイン『ここは岩山エリアだ。』

 

ゲッコウガ『岩タイプや地面タイプ、鋼タイプのポケモン達がいるでござる。』

 

ダクマ『確かにうってつけの場所ですね。』

 

ギガイアス『よお、皆。』

 

エンブオー『あ、ギガイアス!』

 

ルガルガン『来てたのか。』

 

ガオガエン『ルガルガン。』

 

バンギラス『どうしたの〜?』

 

ピカチュウ『バンギラス!』

 

バンギラス『あ、ピカチュウ兄ちゃん!』

 

ダクマ『兄ちゃん?』

 

リザードン『あのバンギラスはピカチュウの弟みたいなもんなんだ。』

 

ダクマ『そうなんですか。』

 

キリキザン『ジュカイン師匠! ゲッコウガ師匠!』

 

ジュカイン『キリキザンか。』

 

ダクマ『師匠?』

 

ゲッコウガ『このキリキザン殿は拙者とジュカイン殿の弟子でござる。』

 

ジュカイン『俺はあまり乗り気じゃなかったけどな。』

 

グライオン『何の集まり?』

 

ゴウカザル『グライオン!』

 

ドダイトス『今新しく仲間になったダクマに案内をしていたところなんだ。』

 

ダクマ『オイラはダクマです。よろしく。』

 

5匹『よろしく。』

 

ジュナイパー『そう言えばメルメタルは?』

 

ルガルガン『この上を登った先にいるぞ。』

 

ダクマ『メルメタルって、残ったダイスープを平らげたあのポケモンですか?』

 

ピカチュウ『うん。普段は金属を食べるんだけど、まさかメルメタルまでキョダイマックスできるなんて思わなかったな。』

 

フシギダネ『この上を更に登った先には雪山エリアがある。次はそこに行くぞ。』

 

ルカリオ『それじゃあまたな!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ピカチュウ達は岩山を登る途中でメルメタルを見つけた後、更に登ると雪山エリアに着いた。

 

ルカリオ『ここが雪山エリアだ。』

 

ブイゼル『氷タイプのポケモン達がいるぜ。』

 

ダクマ『確かに、そんな感じですね。』

 

グレイシア『ピカチュウ~♡』

 

ピカチュウ『うわぁ!? グ、グレイシア(汗』

 

そこにハルカのポケモンでピカチュウのガールフレンドの1体であるグレイシアがピカチュウに抱きついてきた。

 

ダクマ『誰?(・_・;』

 

ジャローダ『ハルカのグレイシアよ。』

 

リザードン『ピカチュウのガールフレンドの1匹だ。』

 

ダクマ『え? (・_・; ええ!? Σ(; ゚Д゚)』

 

シロン『あーっ!! グレイシアずるいです!』

 

ピカチュウ『シ、シロン!?(汗』

 

そこにリーリエのシロンまでやって来てピカチュウの後ろから抱きついてきた。

 

ダクマ『アローラロコン?』

 

ゲッコウガ『リーリエ殿のロコンで名はシロンでござる。』

 

エンブオー『あとピカチュウのガールフレンド。』

 

ダクマ『また(汗』

 

ジュカイン『後4匹いるぞ。』

 

ダクマ『ハーレムってやつですか(汗』

 

オニゴーリ『相変わらずラブラブだな。』

 

ロコン『そうね。まあ慣れてるけど。』

 

ゴウカザル『あ、オニゴーリ!』

 

ジュナイパー『ロコン!』

 

サトシのオニゴーリとアローラロコンが呆れながらやって来た。

 

ダクマ『またアローラロコンが出てきた!』

 

ルカリオ『こっちはサトシのだ。』

 

ロコン『よろしくね。』

 

ダクマ『どうも。オイラはダクマです。』

 

ツンベアー『成程、お前が新しい仲間か。』

 

ユキメノコ『また賑やかになるわね。』

 

そこにツンベアーとユキメノコも来た。

 

ダクマ『この方々は?』

 

リザードン『ラングレーのツンベアーとユキメノコだ。』

 

ユキメノコ『サトシのオニゴーリとお付き合いさせてもらってるわ。』

 

オニゴーリ『オイ、ここでそれを言うか?(汗』

 

ユキメノコ『別にいいじゃない///』

 

ダクマ『パートナーと同じ感じなんだ(汗』

 

サンドパン『ま、そのうち慣れればいいだけだ。』

 

更にアローラサンドパンもやって来た。

 

ダクマ『貴方は?』

 

サンドパン『俺はアローラ出身でラングレーのサンドパンだ。よろしくな。』

 

ダクマ『よろしく。』

 

エンブオー『ところで、ラングレーのバイバニラは?』

 

ツンベアー『それがまたドラゴンポケモン達がいる場所に(汗』

 

フシギダネ『またか(汗』

 

ダクマ『氷タイプのポケモンがドラゴンタイプのポケモンの所に行っていいのかな?』

 

ピカチュウ『まあ僕達は相性の悪い相手でも互角に戦えるくらい鍛えているからね。』

 

リザードン『じゃあ早速ドラゴンポケモン達の所に行くか!』

 

ピカチュウ『じゃあグレイシアにシロン、行ってくる。』

 

シロン『はい♡』

 

グレイシア『行ってらっしゃい♡』

 

グレイシアとシロンは漸くピカチュウから離れるのだった。

 

ブイゼル『ピカチュウ、お前も大変だな。』

 

ドダイトス『大丈夫?』

 

ピカチュウ『なんとかね。』

 

そんなピカチュウにダクマ以外の皆が同情の視線を送るのだった。

 

 


 

 

山を下りた一行はドラゴンポケモン達がいるエリアに足を踏み入れた。

 

ジュカイン『ここがドラゴンエリアだ。』

 

ダクマ『どれぐらいいるんですか?』

 

ピカチュウ『最初はシンオウの仲間だけだったんだけど・・・。』

 

ゲッコウガ『旅を続けるごとに増えていったでござる。』

 

ガブリアス『オッス!』

 

ゴウカザル『ガブリアス!』

 

ヌメルゴン『やあ皆!』

 

オンバーン『ピカチュウのお兄ちゃん達来てたんだ!』

 

ゲッコウガ『ヌメルゴン殿! オンバーン殿!』

 

ボーマンダ『なんだお前達か。』

 

ジュカイン『ボーマンダ!』

 

カイリュー『何してるの?』

 

ルカリオ『カイリュー!』

 

続々とドラゴンタイプのポケモン達が集まってきた。

 

ピカチュウ『今ダクマに案内がてらサトポケの紹介をしていたところなんだ。』

 

ダクマ『オイラダクマです。よろしくお願いします。』

 

5匹『よろしく!』

 

エンブオー『ところで、ラングレーのバイバニラ見てない?』

 

ガチゴラス『今オノノクスが相手をしているぞ。』

 

ゲッコウガ『ガチゴラス殿!』

 

サザンドラ『氷タイプでありながらもドラゴンタイプのオスが好きなんてホント変わってるわ。』

 

ジャローダ『サザンドラ!』

 

ジャラランガ『まともに相手できるのはオノノクスだけだしな。』

 

ジュナイパー『ジャラランガ!』

 

ドラパルト『そうだね。』

 

ルカリオ『ドラパルト!』

 

残りのドラゴンタイプも集まる。

 

ダクマ『こんなに沢山。』

 

ドダイトス『ドラゴンタイプは成長が遅いって言われてるけど、皆自分に合ったやり方で強くなったのさ。』

 

オノノクス『おーい!』

 

エンブオー『あ、オノノクス!』

 

バイバニラ『ヤッホー!』

 

ジャローダ『バイバニラ、貴方またここに来てたの?(汗』

 

フシギダネ『あまり自分のエリアから出たらダメだろ(汗』

 

バイバニラ『え~っ。』

 

ダクマ『え~って(汗』

 

一同『あはは( ̄▽ ̄;)』

 

不貞腐れるバイバニラに皆苦笑いする。

 

ラティアス『女の子っていうのはそういうものよ。』

 

ピカチュウ『あ、ラティアス!』

 

ダクマ『ラ、ラティアス!? 伝説のポケモンの1体の!?Σ(; ゚Д゚)』

 

レックウザ『驚くのも無理はない。』

 

ゴウカザル『レックウザ!』

 

ダクマ『レックウザまで!?Σ(; ゚Д゚)』

 

ブイゼル『それだけじゃないぞ。』

 

ワルビアル『あそこ見てみろ。☞』

 

ワルビアルが指差す方向を見ると、

 

ゼクロム『・・・。』バリバリバリバリ

 

ゼクロムが電気を放ち、施設に送電していた。

 

ダクマ『あ、あれはイッシュの伝説のポケモン・ゼクロム!?Σ(; ゚Д゚)』

 

ピカチュウ『そ、ちょっと訳ありで仲間になったんだ。』

 

ダクマ『訳あり?』

 

リザードン『それは追々説明する。』

 

フシギダネ『よし、次行くぞ!』

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

次に一行は生い茂る森に来た。

 

フシギダネ『ここは森林エリアだ。』

 

ダクマ『ここはどんなエリアですか?』

 

ブイゼル『虫タイプが主にいるが、ここら辺一休みしようとする奴もいるぜ。』

 

エーフィ『気に入ってるからいいでしょ。』

 

リザードン『エーフィ!』

 

バタフリー『森林エリアへようこそ!』

 

ピカチュウ『バタフリー!』

 

ピンクバタフリー『いらっしゃい。』

 

ダクマ『ピンク色のバタフリー?』

 

バタフリー『僕の奥さん。』

 

フシギダネ『バタフリーは子孫を残すためにサトシと別れたんだが、偶然オーキド研究所にやってきたことで戻ってきたんだ。』

 

ダクマ『そうだっだんですか。』

 

ゲンガー『バアー!』

 

ダクマ『うわぁ!?Σ(; ゚Д゚)』

 

ゲンガー『へへ、大成功!』

 

ルカリオ『ゲンガー!』

 

ピカチュウ『またイタズラ?(*´Д`)』

 

ゲンガー『俺なりの歓迎さ!』

 

ペンドラー『限度というものがあるだろ。』

 

エンブオー『ペンドラー!』

 

ジャローダ『今日もご苦労様。』

 

ダクマ『えっと・・・。』

 

エーフィ『私はエーフィ。よろしくね。』

 

ペンドラー『僕はペンドラー。虫ポケモン達のまとめ役をしているんだ。』

 

ルカリオ『そしてこいつはゲンガー。いつもイタズラばかりするんだ。』

 

ゲンガー『へへへ。』

 

ジュカイン『ヘラクロスはどうした?』

 

バタフリー『いつもの場所にいるよ。』

 

ジュカイン『そうか。』

 

ブイゼル『ところでエーフィの妹でピカチュウのガールフレンドは?』

 

エーフィ『ニンフィアならセレナとラングレーのニンフィア達と一緒にサトシ達の所にいるわ。』

 

???『うわあぁぁぁ!』

 

エンブオー『ん? 今の声って・・・。』

 

ジャローダ『ランクルス?』

 

ゲッコウガ『行ってみるでござる!』

 

一行が向かった先にはベトベトンに抱き着かれているランクルスがいた。

 

ベトベトン『ははは。』

 

ランクルス『助けてーーー!』

 

ダクマ『な、なんかとんでもないことになってますけど(汗』

 

ワルビアル『まあいつものことだ。』

 

ジュカイン『あれがベトベトンの愛情表現だ。』

 

グソクムシャ『あらら。』

 

ビビヨン『またやってる。』

 

ジュナイパー『グソクムシャ!』

 

ゲッコウガ『ビビヨン殿!』

 

ビビヨン『ここは任せて。』

 

グソクムシャ『まだ行ってない場所があるだろ。』

 

エンブオー『そうだね。』

 

リザードン『任せたぞ。』

 

ランクルスのことはグソクムシャ達に任せてピカチュウ達は最後のエリアに向かった。

 

 


 

 

ピカチュウ達は最後のエリアに到着した。

 

ザシアン『やっと来たか。』

 

ピカチュウ『ザシアン!』

 

ソルガレオ『待ちくたびれたぞ。』

 

ガオガエン『すまないソルガレオ。』

 

ジュナイパー『他の所で時間が掛かってしまってね。』

 

ダクマ『ほ、本物のザシアンだ。』

 

ザシアン『お前が新入りか?』

 

ダクマ『あ、はい! オイラ、ダクマです。』

 

ザシアン『緊張しなくてもいい。』

 

ソルガレオ『このフィールドエリアで丁度バトルの特訓をしている者達がいるぞ。』

 

ブイゼル『見に行くか?』

 

ダクマ『あ、はい! 是非!』

 

一行がバトルフィールドに向かうとそれぞれのポケモン達がぶつかり合っていた。

 

バシャーモ『行くぜ! ブレイズキック!』

 

エルレイド『なんの!』

 

エルレイドは腕をクロスさせてバシャーモのブレイズキックを受け止める。

 

バシャーモ『やるじゃないか!』

 

エルレイド『アンタとは長い付き合いだからな!』

 

別の場所ではルチャブルとヘラクロスがバトルを行っていた。

 

ヘラクロス『行くぞ!』

 

ルチャブル『来い!』

 

オコリザル『皆頑張ってるな。俺も負けられない!』

 

ミュウツー『全くあいつのポケモンは個性が強く賑やかな連中が多いな。』

 

フシギダネ『いつも悪いなこんなのを引き受けてくれて。』

 

ミュウツー『サトシには色々世話になっているからな、気にするな。』

 

ダクマ『は、初めて見るポケモンだ。』

 

ミュウツー『ん? 見ない顔だな。』

 

ダクマ『あ、初めまして。最近仲間になったダクマです。』

 

ミュウツー『そうか。私はミュウツー、本来ならこの世界には存在しないポケモンだ。』

 

ダクマ『え?』

 

ピカチュウ『ミュウツーは、幻のポケモン・ミュウの遺伝子から人間によって生み出されたポケモンなんだ。』

 

ダクマ『じ、人工ポケモン!?Σ(; ゚Д゚)』

 

ミュウツー『私は最初は人間を憎んでいたが、サトシとポケモン達の絆を見て考えを改めたのだ。』

 

ダクマ『凄すぎ。』

 

オコリザル『今は俺達の強化に協力してくれているんだ。』

 

リザードン『よし! 折角だから俺達もバトルしようぜ!』

 

ブイゼル『よっしゃ!』

 

ジャローダ『ごめんね、こんなのばかりで。』

 

ダクマ『いえ大丈夫です。』

 

こうしてダクマはサトシのポケモン達を見て自分も負けないくらい強くなろうと意気込むのだった。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

リザードンとゼクロム! 新たな力!

ヨロイ島に戻ったサトシ達は道着に着替えて修行を再開した。

 

今回はダクマを連れて鍛錬平原に来ていた。そこのダイマックスポケモンとバトルするためである。

 

サトシ「リザードン!」

 

カキ「バクガメス!」

 

サトシ・カキ「「火炎放射!」」

 

リザードン「グオォ!」

 

バクガメス「ガメース!」

 

ダイマックスモジャンボ「モジャー!」

 

サトシ「ピカチュウ!キョダイバンライ!」

 

キョダイマックスピカチュウ「ピーカチュウー!」

 

ダイマックスバクオング「バクオー!」

 

シンジ「エレキブル!雷!」

 

エレキブル「レーキブール!」

 

ダイマックスベロベルト「ベロー!」

 

マオ「やるー!」

 

リーリエ「はい!」

 

セレナ「前より強くなってきてる!」

 

ハルカ「ダイマックスしなくても勝ってる!」

 

ラングレー「アタシ達もね!」

 

ヒカリ「うん!」

 

ノゾミ「それにしても相変わらずサトシのポケモン達も負けてないね。」

 

サトシ「皆俺の自慢のポケモン達さ!」

 

マリィ「皆凄いったい!」

 

マサル「そうだね。そして一番凄いのが・・・。」

 

サトシ「ゼクロム!クロスサンダー!」

 

ゼクロム「グオォォォォォーー!」

 

ダイマックスモロバレル「モロー!」

 

ダイマックスポケモンとバトルする一行の中にはゼクロムの姿もあった。

 

マサル「ゼクロムがいるってことだよね(汗」

 

マリィ「そうやね(汗」

 

マーマネ「伝説のポケモンがいるってこと自体がね(汗」

 

スイレン「サトシ、無双。」

 

ここでマサルがサトシに気になることを尋ねた。

 

マサル「ところでサトシ。」

 

サトシ「ん?」

 

マサル「ゼクロムはイッシュ地方の伝説のポケモンでしょ。どうやってゲットしたの?」

 

マーマネ「あ、僕も聞きたい!」

 

カキ「興味あるな。」

 

サトシ「え〜と・・・。」

 

ラングレー「サトシ、この際だから話したら?」

 

サトシ「ラングレー、そうだな。」

 

マリィ「どんな出会いやったん?」

 

サトシ「最初は俺が初めてイッシュ地方に来た時だったんだけど、その時ロケット団もいたんだ。」

 

ハルカ「イッシュでもサトシを追いかけて来たんだ。」

 

マオ「ホントしつこいわね。」

 

サトシ「ロケット団に捕まったピカチュウを助けようとしたらゼクロムが雷雲を纏って現れたんだ。」

 

ノゾミ「助けてくれたの?」

 

サトシ「そうとは言い切れないんだよな。」

 

スイレン「え?」

 

サトシ「ピカチュウはゼクロムの電撃を受けてオーバーロードして電気技を使えなくなってしまったんだ。」

 

リーリエ「そうなんですか?」

 

ヒカリ「サトシの今までのリーグ戦を見たけどイッシュのリーグだけなんか調子が悪かったのよね。いつもと違ったし。」

 

ラングレー「それがゼクロムの所為だったって聞いた時は驚いたわよ。」

 

サトシ「それで2年前に、ゴウとサクラギ研究所のリサーチフェローでイッシュを訪れて、リゾートデザートでアイリス、デントやラングレーと再会した時だった。」

 

 

 


 

 

 

2年前

 

リサーチフェローをしているサトシとゴウがリゾートデザートでアイリスとデント、ラングレーと出会う。

 

サトシ「まさかこんな所で再会できるとはな。」

 

ピカチュウ「ピカチュウ!」

 

アイリス「ホントね。」

 

デント「何だか懐かしいよ。」

 

ゴウ「いろんな仲間がいたんだな。」

 

ラングレー「・・・。」

 

サトシ「どうしたラングレー?」

 

ラングレー「な、何でもない!?(言えない・・・サトシに見惚れたなんて!!・・・でも、なんかかっこよくなったかも///)」

 

???「フー!」

 

サトシ「あれ、この声?」

 

アイリス「どこかで・・・。」

 

声のした方向を見ると一匹のフシデがいた。

 

フシデ「フー、フー!」

 

サトシ「お前、ヒウンシティで会ったフシデか!?」

 

フシデ「フー!」

 

デント「アンビリバボー!」

 

アイリス「久しぶりね!」

 

ゴウ「知ってるのか?」

 

サトシ「前にヒウンシティでフシデが大量発生した時に会ったんだ。」

 

ラングレー「そういえばそんなことあったわね。」

 

ピカチュウ「ピカー!」

 

サトシ「ピカチュウ!」

 

突然アームが飛んできてサトシのピカチュウを攫われてしまった。

 

ラングレー「一体何なの!?」

 

???・???・???「「「ナッハッハッハッ!」」」

 

デント「あっ!」

 

アイリス「この声!?」

 

ムサシ「一体何なの!?と聞かれたら。」

 

コジロウ「答えてあげるが世の情け。」

 

ムサシ「世界の破壊を防ぐため。」

 

コジロウ「世界の平和を守るため。」

 

ムサシ「愛と真実の悪を貫く。」

 

コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役(かたきやく)。」

 

ムサシ「ムサシ!」

 

コジロウ「コジロウ!」

 

ムサシ「銀河を駆ける ロケット団の2人には。」

 

コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ。」

 

ニャース「なーんてニャ!」

 

ソーナンス「ソォーナンス!」

 

サトシ「ロケット団!」

 

ゴウ「またお前らか!」

 

ラングレー「何なのあいつら?」

 

サトシ「他人のポケモンを奪う悪者さ。」

 

アイリス「あんた達まだこんなことやってたの?」

 

デント「しつこい奴は嫌われるよ。」

 

ムサシ「余計なお世話よ!」

 

コジロウ「ジャリボーイ&ピカチュウあるところに我らロケット団あり。」

 

ニャース「というわけで。」

 

ムサシ・コジロウ・ニャース「「「帰る!」」」

 

サトシ「待てロケット団!」

 

ロケット団が気球で撤収しようとしたその時。

 

バリバリバリバリ!

 

ムサシ・コジロウ・ニャース「「「ぎゃああああああああっ!!」」」

 

突然雷がロケット団の気球を襲い、ピカチュウを掴んだアームも破壊された。

 

サトシ「大丈夫かピカチュウ!?」

 

ピカチュウ「ピッカ!」

 

アイリス「よかった。」

 

ゴウ「でもさっきの雷は一体・・・。」

 

ラングレー「あ、あれ!」

 

ラングレーが指をさした方向を見ると黒い巨大なポケモンがいた。

 

ゼクロム「グオォォォォォーーーーーー!」

 

サトシ「ゼ、ゼクロム!?」

 

ゴウ「イッシュ地方の伝説のポケモン!?」

 

アイリス「うそ!?こんな所で会えるなんて!」

 

デント「これは驚きのテイスト!?」

 

ラングレー「でもさっきからサトシを見てるようだけど。」

 

ラングレーの言う通りゼクロムはサトシをじっと見つめていた。

 

サトシ「もしかしてお前、あの時のか?」

 

ゼクロム「・・・。」コクリ

 

肯定するように頷く。

 

ラングレー「顔見知りなの?」

 

サトシ「まあな。」

 

ムサシ「もう!あと少しだったのに!」

 

コジロウ「だが伝説のポケモンのゼクロムもいて一石二鳥だ!」

 

ニャース「ゲットするニャ!」

 

サトシ「そうはいくか!」

 

ピカチュウ「ピーカ!」

 

フシデ「フー!」

 

サトシ「お前も力を貸してくれるのか?」

 

フシデ「フー!」

 

サトシ「よーし!ピカチュウ!10万ボルト!フシデ!ヘドロ爆弾!」

 

ピカチュウ「ピーカチュウーーー!」

 

フシデ「フーシ!」

 

ゴウ「エースバーン!火炎ボール!」

 

エースバーン「バース!」

 

アイリス「オノンド!龍の波導!」

 

オノンド「ノーンド!」

 

デント「ヤナップ!ソーラービーム!」

 

ヤナップ「ナープ!」

 

ラングレー「ツンベアー!冷凍ビーム!」

 

ツンベアー「ベーア!」

 

ドドドドドドドドン!

 

ムサシ・コジロウ・ニャース「「「ぎゃああああああああっ!!」」」

 

ドカーン!

 

ムサシ「何でこうなるのよ!」

 

コジロウ「全然活躍できなかったし!」

 

ニャース「結局いつもの!」

 

ムサシ・コジロウ・ニャース「「「やな感じ~~~~!!」」」

 

ソーナンス「ソーーナンス!」

 

キラーン!

 

デント「ふぅ。」

 

アイリス「ホント懲りてないわね。」

 

サトシ「フシデ、ゼクロムありがとな。」

 

フシデ「フー。」

 

ゼクロム「・・・。」

 

ラングレー「まさかゼクロムが助けてくれるなんてね。」

 

ゴウ「ああ。」

 

その後フシデの群れと合流してサトシと仲良くなったフシデはボスのフシデや仲間達に後押しされサトシについていくことにした。

 

サトシ「フシデ、俺達と来るか?」

 

フシデ「フー、フー!」

 

サトシ「よし。」

 

コツンッ…〈シュルルーン……ポワン…ポワン…ポワン………ポンッ‼︎

 

ピコンッ!

 

スマホロトム(サトシ)

『フシデが新しく図鑑に登録されます。』

 

サトシ「フシデ、ゲットだぜ!」

 

ピカチュウ「ピッピカチュウ!」

 

ゴウ「じゃあそろそろ行こうか。」

 

サトシ「そうだな。〈スッ……カランッ…「おっと、いけない。」

 

サトシがカイリューのモンスターボールを取り出そうとすると、誤って空のモンスターボールを落としてしまう。慌てて拾った次の瞬間。

 

・・・スッ!

 

ゼクロム「・・・。」

 

サトシ「ゼ、ゼクロム?」

 

サトシが空のモンスターボールを拾った瞬間ゼクロムが突然サトシの前に立ち塞がった。突然のことに驚くサトシ達だがゼクロムはその場に立ってサトシのことをじっと見つめていた。・・・そして。

 

ゼクロム「・・・グオ。」

 

トンッ…〈シュルルーン……ポワン…ポワン…ポワン………ポンッ‼︎

 

一同「え(・_・;?」

 

ピコンッ!

 

スマホロトム(サトシ)

『ゼクロムが新しく図鑑に登録されます。』

 

サトシ「はΣ(; ゚Д゚)!?」

 

ゴウ「ひΣ(; ゚Д゚)!?」

 

アイリス「ふΣ(; ゚Д゚)!?」

 

デント「へΣ(; ゚Д゚)!?」

 

ラングレー「ほΣ(; ゚Д゚)!?」

 

一同「えぇ〜〜〜〜〜Σ(; ゚Д゚)!?」

 

なんとゼクロムは自らボールに当たり、サトシにゲットされたのだ。あまりの唐突のゲットにサトシやゴウ、アイリス、デント、ラングレーもドン引きした。

 

 


 

 

現在

 

サトシ「というわけで俺の仲間になったんだ。」

 

マサル「自分からモンスターボールに?」

 

ラングレー「流石のアタシもあの時は驚いたわ。」

 

アルセウス「私が聞いたところ、以前サトシのピカチュウを電気技を使えなくしてしまった謝罪とお詫びの意味でゲットされたらしい。」

 

ケルディオ『責任感じてたらしいよ。』

 

ダクマ「ベアァ。」

 

スイレン「そうなんだ。」

 

ラングレー「ま、お陰でアタシもサトシの魅力に惹かれたけど♪」

 

ポヨン

 

サトシ「ちょ、おい!///」

 

ラングレー「なに?」

 

サトシ「な、何でもありません(む、胸が当たってる///)」

 

ラングレー「そう。(ふふ、 サトシったら隠してるようだけど、アタシの胸に興奮してるみたいね♪)」

 

ラングレーに腕を組まれ、サトシは肘に当たる柔らかい感触にタジタジとなる。

 

セレナ(サトシったらラングレーのおっぱいにデレデレしちゃって。)

 

ハルカ(後で私もやっちゃお。)

 

ヒカリ(私だって少しは成長したのに。)

 

マオ(今は我慢しよ。)

 

リーリエ(ちょっと羨ましいです。)

 

マーマネ「モテモテだねサトシ。」

 

シンジ「相変わらず騒がしい。」

 

ノゾミ「ふふ♪」

 

スイレン(・・・何でマオちゃん達はあんなにスタイルいいんだろう?)

 

スイレンだけは恨めし気だった。

 

マサル「僕はマリィ一筋だからいいけど。」

 

マリィ「マサル! 大好きばい!♡」

 

カキ「ロケット団はそれからどうしたんだ?」

 

サトシ「最近は見てないな。」

 

アルセウス「組織自体解散したようだがな。」

 

ケルディオ『あの3人が今どうしているかは見当もついてないよ。』

 

サトシ「まああいつらのことだからどっかで元気にやってると思うけど。」

 

ハルカ「そうよね。」

 

ヒカリ「いつもピカチュウを狙って懲りてなかったもんね。」

 

ダイマックスルガルガン(真夜中の姿)「ルガァー!」

 

サトシ「お、今度はダイマックスしたルガルガンか!」

 

マサル「あれは真夜中の姿だね。」

 

リーリエ「お兄様と同じ。」

 

サトシ「よーし・・・・っ!」

 

リザードン「!」

 

ゼクロム「!」

 

その時、サトシとリザードン、ゼクロムの頭にあるビジョンが映った。それはポケモンとはかけ離れたある2体のドラゴンの姿だった。

 

ケルディオ『サトシ?』

 

セレナ「リザードンとゼクロムまでどうしたの?」

 

アルセウス「もしや。」

 

サトシ「そうか、これが・・・。」

 

シンジ「何をする気だ?」

 

サトシ「現れろ! 俺達の未来のサーキット!」

 

ドドドドドド!!

 

ドドドドドド!!

 

サトシが両手を空に掲げると2つのゲートが出現した。

 

マーマネ「あ、あのゲートって!?」

 

サトシ「リザードン! ゼクロム!」

 

リザードン「グオォ!」

 

ゼクロム「グオォ!」

 

ドォン! ドォン!!

 

ゲートを潜り抜けるとリザードンは翼が黒い輪っかを模した形になり体はメガリザードンXのように黒い姿、ゼクロムは胸元の部分がシリンダーの形になり分厚い装甲を纏った。

 

サトシ「これがリザードンとゼクロムの新しい力だ!」

 

ファイアウォール・リザードン・ダークフルード『宇宙(そら)に満たる神秘の力、奇跡の星に降り注ぎ、無限の命を紡ぎ出せ! リンクモード! ファイアウォール・リザードン・ダークフルード!』

 

ヴァレルロード・ゼクロム『閉ざされた世界を貫く我が新風! リンクモード! ヴァレルロード・ゼクロム!』

 

一同「えええ~~~~~~っΣ(; ゚Д゚)!!!」

 

ヒカリ「リザードンとゼクロムがΣ(; ゚Д゚)!?」

 

ハルカ「ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルードとヴァレルロードドラゴンみたいな姿になったかもΣ(; ゚Д゚)!?」

 

マーマネ「凄い!」

 

カキ「ちょっと待て!今リザードンとゼクロム喋らなかったか!?」

 

ヴァレルロード・ゼクロム『どうやらこの姿になるとテレパシーが使えるようだ。』

 

ファイアウォール・リザードン・ダークフルード『いくぞサトシ!』

 

サトシ「ああ!」

 

ダイマックスルガルガン(真夜中の姿)とのバトルが始まった。

 

サトシ「アンチ・エネミー・ヴァレット!」

 

ヴァレルロード・ゼクロム『アンチ・エネミー・ヴァレット!』

 

ダイマックスルガルガン(真夜中の姿)「ルガァ!」

 

マリィ「攻撃力が下がった!」

 

サトシ「リザードン!火炎放射!」

 

ファイアウォール・リザードン・ダークフルード『ネオテンペスト・フレイム!』

 

ダイマックスルガルガン(真夜中の姿)「ルガゥ!・・・ルーーーーガゥ!」

 

ダイロックを仕掛ける。

 

サトシ「リザードン!ハイドロポンプ!」

 

ファイアウォール・リザードン・ダークフルード『ネオテンペスト・アクア!』

 

ダイマックスルガルガン(真夜中の姿)「ルガァー!」

 

ファイアウォール・リザードン・ダークフルードのハイドロポンプがダイロックを押し返す。

 

スイレン「水タイプ技!?」

 

ノゾミ「あの姿になると本来使えない技も使えるのか!」

 

セレナ「でもダイロックの威力も弱くなってたような。」

 

シンジ「特性か?」

 

サトシ「ああ。リザードンの特性のカルマ・ギアっていって、相手の攻撃力とかをランダムに下げるんだ。」

 

マオ「すごい特性!」

 

サトシ「ゼクロム!ストレンジ・トリガー!」

 

ヴァレルロード・ゼクロム『ストレンジ・トリガー!』

 

ダイマックスルガルガン(真夜中の姿)「ルガゥ!」

 

ヴァレルロード・ゼクロムの技を受けたダイマックスルガルガン(真夜中の姿)は混乱した。

 

マサル「混乱した!?」

 

アルセウス「ヴァレルロード・ドラゴンの相手モンスターを自身のリンク先に置いてコントロールを得る効果は相手を混乱させるのか。」

 

サトシ「リザードン、龍の波導!ゼクロム、雷撃!」

 

ファイアウォール・リザードン・ダークフルード『ネオテンペスト・エンド!』

 

ヴァレルロード・ゼクロム『天雷のヴァレル・カノン!』

 

ダイマックスルガルガン(真夜中の姿)「ルガアアアァァァ!」

 

ドゴーン!

 

マオ「やった!」

 

リーリエ「はい!」

 

ラングレー「流石サトシ!」

 

シンジ「俺も負けてられないな。」

 

ケルディオ『これ使いどころを考えないといけないね。』

 

アルセウス「ああ。だがサトシもいざという時しか使わんだろう。」

 

ケルディオ『だね。』

 

新たな力に覚醒したリザードンとゼクロムであった。




ファイアウォール・リザードン・ダークフルード

炎・ドラゴンタイプ

モデル:ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード

オリジナル特性 カルマ・ギア

攻撃するたびに相手の攻撃力・防御力等どれかをランダムに下げる。


ヴァレルロード・ゼクロム

電気・ドラゴンタイプ

モデル:ヴァレルロード・ドラゴン

オリジナル技

アンチ・エネミー・ヴァレット

相手の攻撃力を下げる。

ストレンジ・トリガー

弾丸を飛ばして相手を混乱させる。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ダクマの初バトル! 超えるべき壁!

リザードンとゼクロムが新たな力に目覚めて数日が経ち、サトシ達は更に修行を重ねていた。

 

サトシ「ルカリオ!波導弾!」

 

ルカリオ「ヴォォォォォォ‼︎…ヴォォルァ!!!!!」

 

シンジ「ボスゴドラ!受け止めろ!」

 

ボスゴドラ「ボス!」

 

ドーン!

 

ボスゴドラ「ゴーラ!」

 

ルカリオの波導弾はボスゴドラに命中するが、ボスゴドラはピンピンしていた。

 

サトシ「相変わらずタフだなお前のポケモンは。」

 

シンジ「お前のルカリオも流石だな。スモモのとは大違いだ。」

 

サトシ「それ本人が聞いたら泣くぞ。」

 

マサル「スモモって?」

 

ヒカリ「シンジが住んでるシンオウのトバリシティのジムリーダーよ。」

 

マリィ「へぇ。」

 

アルセウス「聞いた話ではシンジがその者に暴言を吐いてジムリーダーを辞めると思わせるまで追い詰めたらしいが・・・。」

 

リーリエ「そうなんですか!?」

 

マオ「酷い!」

 

ノゾミ「でもシンジも自分の未熟さを知ったから最近はそういうのを言わなくなったんだよね。」

 

スイレン「うん。」

 

カキ「あいつも成長したということか。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それからシンジとのバトルを終えたサトシはマスタードに呼び出された。

 

サトシ「マスタードさん、サトシ来ました。」

 

マスタード「おお、よく来たね。」

 

サトシ「今日は一体?」

 

マスタード「ふむ、ダクマの様子がどうか気になってね。うまくやってるかい?」

 

サトシ「はい、絶好調です!よくカモネギと特訓しています。」

 

マスタード「そうか、ではどれだけチミと強くなったか見てあげるよーん。」

 

サトシ「え?」

 

マスタード「ダクマはチミのポケモンになって暫く経つからね。試させてもらうよ。」

 

サトシ「分かりました!」

 

マスタードからバトルの誘いを受けて、サトシ達は道場中央の試合場に集合した。

 

ラングレー「ダクマの初バトル、楽しみね。」

 

ハルカ「絶対強くなってるかも!」

 

セレナ「かもはいらないわよハルカ。」

 

マサル「マスタード師範は普段はのんびりしてるけど、本気になると凄いんだ。」

 

マリィ「口調も今と変わるけん。」

 

マーマネ「本気のバトルだと雰囲気も変わるってこと?」

 

マサル「うん。」

 

マリィ「どこまでサトシがバトルできるかも分からない。」

 

ケルディオ『ああ見えて油断できない相手なんだね。』

 

サトシとマスタードが位置に着くと、

 

マスタード「久しぶりに本気でいくぞ!はぁ!」

 

突然帽子を外し、服装も変わってワイルドさが増した。

 

ヒカリ「え、なになに!?」

 

カキ「急に逞しくなったぞ!?」

 

スイレン「凄い!(☆∀☆)」

 

シンジ「あれがあの人の本気ということか。」

 

サトシ「ダクマ!君に決めた!」

 

ポーン!

 

ダクマ「ベアァ!」

 

マスタード「ではこちらも、行け!ダクマ!」

 

ポーン!

 

ダクマ(マ)「ベアァ!」

 

セレナ「え、マスタードさんもダクマ持ってたの!?」

 

ケルディオ『ダクマは元々ここのポケモンだから不思議じゃないね。』

 

アルセウス「さて、どんなバトルになるか・・・。」

 

マスタード「さあ、始めるぞ!」

 

サトシ「はい!」

 

 

 

サトシ VS マスタード

 

 

 

サトシ「ダクマ!ビルドアップ!」

 

ダクマ「ベアーー!」

 

シンジ「まずは攻撃と防御を上げたか。」

 

マスタード「こちらもビルドアップだ!」

 

ダクマ(マ)「ベアーー!」

 

マスタード「瓦割り!」

 

ダクマ(マ)「ベア!」

 

サトシ「つばめ返し!」

 

ダクマ「ベアー!」

 

瓦割りとつばめ返しがぶつかり合う。

 

ダクマ(マ)「ベア!」

 

ダクマ「ベア!?」

 

サトシ「大丈夫か!?」

 

ダクマ「ベア!」

 

ハルカ「ダクマ頑張れ!」

 

ケルディオ『最初の頃より強くなってるけど、マスタードのダクマがまだ強い!』

 

アルセウス「マスタードはこの道場の師範、簡単にはいかないだろう。」

 

マスタード「怖い顔!」

 

ダクマ(マ)「ベア!」

 

ダクマ「べ!?」

 

サトシ「落ち着けダクマ!アイアンヘッド!」

 

ダクマ「ベア!」

 

ゴチン!

 

ダクマ(マ)「ベア!?」

 

マスタード「ほう、引っ込み思案だったそいつが逞しくなったじゃないか。」

 

サトシ「ありがとうございます。」

 

マサル「え、引っ込み思案?」

 

マリィ「そうなん?」

 

マオ「うん、ちょっと人見知りだったみたい。」

 

リーリエ「サトシやポケモン達以外あまり心を開いてくれませんでした。」

 

ケルディオ『でも皆と触れ合っていくうちに治っていったよ。』

 

アルセウス「ポケモンにも様々な性格がある。そういうことだ。」

 

シンジ「だがあいつのポケモンとなった以上、強くなるのは間違いない。」

 

カキ「大事なのは強くなりたいという気持ちだな。」

 

マスタード「ではそろそろ決めよう。つばめ返し!」

 

ダクマ(マ)「ベアー!」

 

ヒカリ「飛行タイプ技!?」

 

ノゾミ「まずいね、ダクマは格闘タイプだからダメージが大きい。」

 

だがサトシのダクマはそのまま動かなかった。

 

マーマネ「何で避けないの!?」

 

ダクマ(マ)「ベア!」

 

マスタードのダクマのつばめ返しがサトシのダクマに命中した。

 

スイレン「直撃!」

 

サトシ「・・・今だ!カウンター!」

 

ダクマ「ベア!」

 

ダクマ(マ)「ベア!?」

 

ラングレー「カウンターを覚えていたのね。」

 

つばめ返しとカウンターがそれぞれのダクマにヒットし、互いに睨み合う。

 

サトシ「・・・。」

 

マスタード「・・・。」

 

ドサッ!ドサッ!

 

サトシ・マスタード「「!?」」

 

審判「ダクマ!共に戦闘不能!」

 

ダクマ同士のバトルは引き分けに終わった。

 

サトシ「ダクマ、大丈夫か?」

 

ダクマ「ベアァ。」

 

サトシ「よく頑張った。お前は凄いよ。」

 

ダクマ「ベア。」

 

マスタード「うん、いいバトルだったよ~ん。」

 

セレナ「あ、戻った。」

 

ヒカリ「服装も戻ってる。」

 

マスタード「この調子なら水の塔か悪の塔に挑めるかもしれないね。」

 

サトシ「水の塔?」

 

ケルディオ『悪の塔?』

 

アルセウス「チャレンジビーチとチャレンジロードにある2つの塔のことだな?」

 

マスタード「そう。2つの塔のどちらかの試練を突破するとダクマはウーラオスに進化できるよ~ん。」

 

サトシ「ウ、ウーラオスってツルギさんやアサヒさんが持ってた!?」

 

マスタード「ふむ。」

 

ケルディオ『その2人って確か・・・。』

 

アルセウス「プロジェクト・ミュウのチェイサーだったな。」

 

カキ「プロジェクト・ミュウの?」

 

マオ「ここに来てたんですか?」

 

マスタード「うん、中々見込みがあったよ。」

 

サトシ「そう言えばツルギさんのウーラオスとアサヒさんのウーラオスは種類が違ったけど。」

 

アルセウス「分岐進化できるということだな。」

 

サトシ「ダクマ、お前はどっちがいいんだ?」

 

ダクマ「ベア?」

 

ケルディオ『まだ決められないみたい。』

 

アルセウス「決めるのはダクマ自身だ。我々に強制はできん。」

 

サトシ「俺はどっちでもいいぞ。」

 

ダクマ「ベア!」

 

こうしてバトルは終了し、サトシ達は修行を再開するのだった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

最強のライバルと猛火

ヨロイ島の修行が何日か経ち、サトシは突然マスター道場のマスタードに呼ばれてダクマ同士のバトルが行われた。バトルの結果は引き分けに終わり、サトシはダクマがウーラオスに進化すると知るのだった。

 

アルセウス「今日のバトルは惜しかったな。」

 

サトシ「ああ、マスタードはやっぱり強い。でもダクマともっと強くなってリベンジするぜ!」

 

ピカチュウ「ピッカ!」

 

カキ「俺も負けてられないな!」

 

ケルディオ『頑張ってねサトシ!』

 

バトルが終わっても興奮は納まっていなかった。

 

マーマネ「今日のバトルもそうだけど、サトシとシンジのバトルも凄かったな。」

 

マサル「うん、特にゴウカザルのあの猛火!」

 

サトシ「ありがとな。」

 

アルセウス「今でも5年前のシンオウリーグ準々決勝のバトルは有名らしいぞ。」

 

サトシ「そうなんだ。」

 

当日のシンオウリーグを懐かしく感じたサトシ。

 

 

 

セレナ「皆盛り上がっているわね。」

 

ハルカ「うん。」

 

少し離れた所でシンジ以外の皆が話を聞いていた。

 

ヒカリ「でも確かに今でも語り草になってるわね、5年前のシンオウリーグ。」

 

ラングレー「そうね、映像でだけどアタシも興奮したし。」

 

マリィ「そんなに凄いバトルやったん?」

 

マオ「勿論!」

 

リーリエ「その時のサトシもかっこよかったです。」

 

ノゾミ「シンジもね。」

 

スイレン「うん。」

 

 

 

サトシ「まあ、何だかんだであいつとは色々あったからな。」

 

ケルディオ『そう言えば!』

 

サトシ「?」

 

ケルディオ『サトシとシンジってどうやって今のような関係になったの?僕、2人は最初バトルスタイルのことですれ違って衝突し合ってたってことしか聞いてないし。』

 

アルセウス「確かに、それは興味のある話だ。是非聞かせてくれないか?」

 

サトシ「ええっとどうしよう?」

 

ピカチュウ「ピーカ。」

 

ケルディオ『聞かせてよサトシ!サトシとシンジが出会った時の話!』

 

カキ「俺も興味があるな。」

 

マーマネ「僕も聞きたい!」

 

マサル「俺も知りたいな。」

 

サトシ「・・・そうだな、そろそろ皆には話してもいいかもな。だけど・・・。」

 

一同「?」

 

サトシ「この話は皆に不快な思いをさせるかもしれないぞ。」

 

アルセウス「・・・構わん。」

 

ケルディオ『どんな話でも僕は最後まで聞くよ。』

 

カキ「俺もだ。」

 

マーマネ「うん。」

 

マサル「覚悟はできてる。」

 

サトシ「分かった。皆もこっちに来いよ。」

 

サトシがそう声を掛けると離れた場所にいたセレナ達が出てきた。

 

マリィ「いつから気づいてたん?」

 

サトシ「割りと最初から。」

 

悪戯っぽい笑みを浮かべてサトシはシンジの話を始める。

 

 

サトシ「あれは俺がカントーのバトルフロンティアを制覇してマサラタウンに戻った後、直ぐにシンオウ地方に旅に出た時だったな。」

 

マサル「バトルフロンティアを終えて直ぐに?」

 

サトシ「なんかじっとできなくてな。」

 

マオ「サトシらしい。」

 

サトシ「シンオウ地方に着いてピカチュウがロケット団に攫われちゃって、その途中のマサゴタウンの森で出会ったのがシンジだった。使えないなって言って。」

 

ケルディオ『そんな最悪な展開だったんだ。』

 

カキ「あいつの嫌味ってその時からだったんだな。」

 

サトシ「その時シンジはムックルを3体捕まえていたけど2体は直ぐに逃がしたんだよな。」

 

マーマネ「何で?」

 

ヒカリ「その時のシンジはね、兎に角強さを求めてたの。ポケモンとの友好関係を全く考えてなかったわ。」

 

シンオウで一緒に旅をしていたヒカリも説明する。

 

ラングレー「どうしてなの?」

 

サトシ「それはレイジさんにあったんだ。」

 

マサル「レイジさん?」

 

アルセウス「トバリシティで育て屋を経営しているシンジの兄だ。」

 

マリィ「アニキ?」

 

ノゾミ「レイジさんも最初はベテラントレーナーだったんだけどバトルフロンティアでジンダイさんに敗北してトレーナーを引退したらしいよ。」

 

シンジの一部始終を知っているノゾミも話に入る。

 

ケルディオ『ジンダイに?』

 

アルセウス「ジンダイはフロンティアブレーン最強だからな。そう簡単には勝てん。」

 

ヒカリ「レイジさんも自分の未熟さを思い知らされたって言ってたわ。」

 

サトシ「そのことが原因でシンジはレイジさんのやり方ではダメだと思い込んで強さを求めるようになった。」

 

ヒカリ「だからポケモンに無茶な戦い方をさせたり、能力だけでポケモンを見て使えなかったら逃していたの。」

 

ハルカ「でもポケモンと仲良くしないのはね。」

 

スイレン「うん。」

 

当時のシンジのポケモンと絆を結ぼうとしないやり方にセレナ達も納得できなかった。

 

サトシ「そして、シンジはあるポケモンをゲットしていたんだ。それがヒコザル。」

 

カキ「ヒコザル?」

 

マサル「シンオウ地方の初心者用ポケモンの?」

 

ヒカリ「そのヒコザルはね、シンジが野生でゲットしたの。」

 

ケルディオ『ちょっと待って!そのヒコザルってもしかして・・・。』

 

ヒカリ「そ、サトシのゴウカザル。」

 

リーリエ「元々シンジのだったんですか!?」

 

サトシ「ああ。」

 

ヒカリ「シンジはね、ヒコザルの猛火を引き出そうとしてたんだけど自分では使いこなせないて見切りをつけてヒコザルを捨てたの。」

 

マオ「捨てた!?」

 

ラングレー「その後サトシがゲットしたのね?」

 

ノゾミ「そういうこと。」

 

サトシ「俺のポケモンになって漸く泣いたよ。」

 

ヒカリ「ヒコザル、ずっと我慢してたの。」

 

セレナ「寂しかったんだね。」

 

サトシ「ノモセシティに着く直前、俺達はシンジと再会してヒコザルはシンジのリングマとバトルした。」

 

ヒカリ「ヒコザルがリングマに追い込まれたんだ時あの猛火が発動したの。」

 

サトシ「今は何ともないけどゴウカザルはヒコザルだった時、あの猛火に振り回されて何度も暴走しちゃったんだ。」

 

マサル「暴走って。」

 

マリィ「シンジはそれを求めてたん?」

 

ヒカリ「うん。バトルはリングマを倒すことができたけど森が火事になりかけて、サトシが必死で止めようとしたわ。」

 

実際見たことがあるので当時はそれ程途轍もない力だとセレナ達は感じた。

 

セレナ「その後どうしたの?」

 

サトシ「ピカチュウや皆と一緒に強くなろうって約束して、ジム戦で活躍していったよ。」

 

マーマネ「ヒコザル、頑張ったんだね。」

 

ヒカリ「うん。」

 

ノゾミ「サトシがキッサキシティのジム戦を終えた次の日にジンダイさんがバトルピラミッドでやって来て、シンジはバトルを挑んだんだ。」

 

サトシ「この時俺達はシンジが強さに拘る理由を知った。」

 

リーリエ「そのバトルはどうなったんですか?」

 

サトシ「・・・結果はシンジの惨敗だった。」

 

ケルディオ『え、何もできずに負けたの!?』

 

ノゾミ「当時は冷静さを失って本来のバトルができなかったからね。」

 

サトシ「追い詰められたシンジはジンダイさんに向かってこう叫んだ。」

 

シンジ『アニキが倒せなかったあなただからこそ、俺が倒す意味がある! あなたが俺達トレーナーに出す課題、『自分ならではのバトル』をアニキは完成できなかったんだからな! 俺はアニキとは違う! 俺の信念で強くなる! 俺のバトルを作りあげる!』

 

カキ「自分ならではのバトルか。」

 

マサル「俺も考えたことなかったな。」

 

サトシ「その後俺はシンジとエイチ湖でフルバトルをしたんだ。」

 

ヒカリ「そこでヒコザルはモウカザルに進化したの。」

 

マオ「バトルの途中で進化したんだ。」

 

スイレン「そのバトルはどうなったの?」

 

サトシ「・・・俺の負けだった。でも俺はピカチュウ達ともっと強くなってシンジに勝とうって誓ったんだ。」

 

ピカチュウ「ピカチュ!」

 

ヒカリ「あのフルバトルは2人には意味のあるバトルになったわ。」

 

サトシ「ジンダイさんとのバトルとあのフルバトルからシンジも変わり始めたんだ。」

 

ノゾミ「嫌味は言うけど、前みたいにポケモンに無茶させたり逃がしたりはしなくなったらしいよ。」

 

カキ「なるほどな。」

 

シンジが変わったことに一先ず安心するセレナ達だった。

 

サトシ「ある時、シンオウのもう1人のライバルのジュンとのバトルでモウカザルはエンペルトのハイドロカノンを受けてしまって、森に吹っ飛ばされたんだ。」

 

ヒカリ「その時ロケット団が現れてポッチャマとピカチュウとエンペルトを連れ去ろうとしたんだけど、モウカザルはまた猛火を発動して暴走してしまったの。」

 

マーマネ「モウカザルになっても!?」

 

アルセウス「まだ克服できていなかったか。」

 

ハルカ「それにしてもロケット団も懲りないかも。」

 

サトシ「ロケット団を退治することはできたが、檻に閉じ込められたピカチュウ達はロケット団が残したメカの残骸に押し潰されそうになって、偶然通り掛かったシンジがエレブーの守るで時間稼ぎをしてくれた。」

 

マオ「モウカザルは?」

 

ヒカリ「暴走したままだったよ。エレブーの守るも限界でヒビが入ってピカチュウ達もピンチになってしまったの。」

 

サトシ「暴走しているモウカザルを俺は必死で止めて説得したよ。猛火に呑まれず、己の力に変えるんだって。そしてモウカザルはゴウカザルに進化した。」

 

ヒカリ「そこから守るが限界だったエレブーとピカチュウ達を助けたわ。」

 

リーリエ「遂にゴウカザルに・・・。」

 

ケルディオ『シンジも変わってるね。』

 

サトシ「その後俺はナギサジムのジムリーダー・デンジさんとバトルをしたんだ。」

 

ノゾミ「確かデンジさん、ジムの活動にやる気を無くしたって噂されてたけど・・・。」

 

ヒカリ「うん。でもサトシの熱い思いで心を開いて再びジムリーダーとしての情熱を取り戻したのよ。」

 

セレナ「ホント凄いサトシは。」

 

サトシ「そのバトルでゴウカザルは猛火を発動した。」

 

スイレン「え!?」

 

マリィ「また暴走するんとちゃう!?」

 

サトシ「確かに暴走したけど俺はゴウカザルの目を見てこう言った。『俺は、俺は……お前を信じる!』って。」

 

ヒカリ「そしたらゴウカザル、笑って頷いたの。」

 

アルセウス「サトシとの絆で遂に克服したか。」

 

サトシ「そしてデンジさんのレントラーに勝って、ビーコンバッチをゲットすることが出来たんだ。」

 

ラングレー「よかったじゃない。」

 

ゴウカザルが猛火を克服したことに喜ぶ一同。

 

サトシ「そして俺はシンオウリーグに挑んで遂にシンジとバトルしたんだ。」

 

サトシから語られたのはフルバトルの6 VS 6でゴウカザル VS エレキブルと互いに残り1体となるまでの攻防戦だった。

 

ヒカリ「私は何度も2人のバトルを見てきたけど、その時のバトルは違ったの。前にタケシも言ってたんだけど、それはやっと二人が同じ場所に立ってバトルをしていたからなの。」

 

セレナ「同じ場所?」

 

ヒカリ「前にレイジさんは2人は表裏一体の関係、表と裏の関係。目指すものが同じでも、違う道を歩いていた2人はやっとお互いを認め合って、正面からぶつかりあったの。」

 

マサル「お互いを認め合って・・・。」

 

話はまだ続き、両者一歩も譲らない展開となった。そして、ゴウカザルはエレキブルの尻尾に捕まり、雷を受けて戦闘不能まで追い込まれた。

 

審判がジャッジしようとしたがエレキブルがそれを止める。シンジとエレキブルはそんなゴウカザルにわざと挑発する。

 

シンジ『こんな物だったのかお前の力は・・・何度も俺を失望させるな。』

 

ゴウカザルはその言葉を胸に立ち上がった。

 

サトシ『ゴウカザル!!シンジに強くなったお前を見せてやるんだ!!!』

 

次の瞬間、ゴウカザルは猛火を発動するのだった。猛火を発動したゴウカザルは一気にエレキブルを追い詰める。そして、互いに最後の技を繰り出す。

 

サトシ・シンジ『『次で決める(ぞ)!』』

 

シンジ『雷パンチ!!!』

 

サトシ『フレアドライブ!!!』

 

二つの技が激突し、炎と電気が合わさった巨大な竜巻を発生させた。

 

エレキブルに大きな爆炎のダメージを与え、ゴウカザル自身にもフレアドライブのダメージを負う。

 

再び対峙するゴウカザルとエレキブル…サトシとシンジが静かに見つめる中、最後に立ったのはゴウカザルだった。

 

マーマネ「遂に勝ったんだ!」

 

マオ「やったね!」

 

サトシとシンジの白熱したバトルに感動するのだった。

 

サトシ「シンジもエレキブルにも『良いバトルだった』って言ったんだ。」

 

アルセウス「ふむ、シンオウには一部しか知らない者もいるがこんな言葉がある。『全ての命は別の命と出会い、何かを生み出す』と。そのバトルを通じてサトシとシンジの間に絆が生まれたのだろう。」

 

ヒカリ「うん、シロナさんもそう言ってた。そしてそのきっかけを作ったのが・・・。」

 

カキ「ゴウカザル・・・。」

 

マリィ「ゴウカザルが2人を繋いだ・・・。」

 

ラングレー「シンジとはどうしたの?」

 

サトシ「バトルの後に大会を去るあいつと話をしたよ。そしてあいつはジンダイさんを倒すためにキッサキに向かった。またバトルやろうぜって最後に言ってやったよ。」

 

ケルディオ『そしてサトシとシンジは今の関係になった。』

 

セレナ「ゴウカザルを通じて芽生えるトレーナー同士の絆か。」

 

ハルカ「感動したかも。」

 

マサル「違う道が一つに交わり、同じ舞台で全力でぶつかり合うか。」

 

ノゾミ「今の2人の様子を見ると全然信じられないよね。」

 

スイレン「うん。」

 

リーリエ「わたくしもそんな存在に会ってみたいです。」

 

カキ「俺は今、もぉぉれつに感動しているぅぅ!」

 

マーマネ「そんなに!?」

 

カキ「当たり前だろ!俺はゴウカザルの苦しみながらも立ち上がろうとする努力、心に響いたぞ!」

 

マオ「まあ確かに話を聞いて興奮はまだ納まってないけどね。」

 

こうしてサトシとシンジの物語に幕が閉じたのだった。

 

余談だが、シンジが別の場所で先程の話を聞いて小さく笑ったのは別の話。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ピカチュウ覚醒!WEB騎士ゴー!

サトシとシンジの関係とゴウカザルの物語が終わり、夜が明けたら修行を再開した。本日は1人ずつ分かれて新しいポケモンをゲットしたり技の練習をしたりしている。

 

サトシはと言うと、

 

サトシ「ピカチュウ!10万ボルト!ココガラは電光石火で躱せ!」

 

ピカチュウ「ピッカァ!」

 

ココガラ「ココー!」

 

サトシ「ゲンガー!シャドーボール連射!ウオノラゴン!エラ噛みで噛み砕け!」

 

ゲンガー「ゲーンガー!」

 

ウオノラゴン「ウララ!」

 

サトシ「カモネギ!辻斬り!ジュカイン!リーフブレード!」

 

カモネギ「ギャーモ!」

 

ジュカイン「ジューイ!」

 

サトシ「ダクマ!アイアンヘッド!エルレイドは受けとめろ!」

 

ダクマ「ベアー!」

 

エルレイド「エル!」

 

鍛錬平原で新しい仲間達と特訓していた。

 

他のメンバーはと言うと。

 

 

セレナ「マフォクシー!マジカルフレイム!」

 

マフォクシー「マフォー!」

 

ハルカ「アゲハント!銀色の風!」

 

アゲハント「アアアアーー!」

 

ヒカリ「ポッチャマ!うずしお!」

 

ポッチャマ「ポーチャー!」

 

ノゾミ「ニャルマー!シャドークロー!」

 

ニャルマー「ニャー!」

 

セレナやハルカ達コーディネーター&パフォーマー組は一礼野原で演技の練習をしており、

 

スイレン「行こう、ラプラス!」

 

ラプラス(ス)「クーン!」

 

スイレンはヨロイ島の海をラプラスに乗って釣りなどをして水ポケモン達と交流していたり、

 

カキ「バクガメス!火炎放射!」

 

バクガメス「ガメース!」

 

シンジ「エレキブル!10万ボルト!」

 

エレキブル「レキブルウゥゥ!」

 

ドーン!

 

シンジ「腕を上げたな。」

 

カキ「俺はアーカラ島の島キングを務めているんだ。そう簡単には負けないぜ!」

 

マスター道場の裏のバトルコートでカキとシンジがバトルをしていたり、

 

マーマネ「凄いねこのウッウロボ!」

 

ハイド「分かるかい?これを使えばどんな要らない道具でも新しい道具ができるよ。」

 

マーマネ「シトロンにも見せたいな~。」

 

マスター道場内ではマーマネがマスタードとミツバの息子・ハイドとウッウロボについて語り合っていたり、

 

マオ「ここもいい木の実が実ってるねアマージョ。」

 

アマージョ「アッジョ。」

 

マオは集中の森でアマージョと食材を探していたり、

 

リーリエ「向こうに見えるのが悪の塔ですか。」

 

ラングレー「あっちの浜辺に見えるのが水の塔。ダクマはどっちを選ぶのかしらね?」

 

リーリエとラングレーは清涼湿原に訪れてこれからダクマの試練がある二つの塔の下見に来ていた。

 

 

場所は戻ってサトシがいる鍛錬平原。

 

サトシ「よし、そこまで!」

 

サトシの号令にポケモン達も動きを止める。

 

サトシ「少し休憩したらマスター道場に戻るか。」

 

サトポケ『おお!』

 

サトシのポケモン達が頷いたその時、

 

???「ファーーーイ!」

 

サトシ「!なんだ!?」

 

突然の咆哮に驚き上空を見てみると黒い風を放ち炎に似たオーラを翼に纏わせる漆黒の体をした大きな鳥ポケモンが姿を現した。

 

ファイヤー?「ファーイ!」

 

サトシ「ファイヤー!?でも、俺が知っているのと違う!」

 

サトシはスマホロトムで目の前のファイヤーに似たポケモンを調べる。

 

スマホロトム(サトシ)

『ファイヤー ガラルの姿 邪悪ポケモン

 

悪・飛行タイプ

 

邪悪なオーラをを炎のように燃え上がらせる。その姿からファイヤーと名付けられ、邪悪なオーラに当てられると精魂がつき果て真っ白に燃え尽きてしまう。』

 

サトシ「ファイヤーのガラルの姿!?伝説のポケモンにリージョンフォームがいたのか!?」

 

ガラルファイヤー「ファーイ!」

 

シュバシュバシュバ!

 

サトシ「エアスラッシュ!?皆避けろ!」

 

サトシの掛け声にエアスラッシュを躱す。

 

サトシ「何で攻撃してくるんだ!?」

 

サトシが疑問を投げるもガラルファイヤーは容赦なく攻撃してくる。

 

サトシ「やるしかないか。皆行くぞ!」

 

突如現れたガラルファイヤーとのバトルが切って落とされた。

 

サトシ「ピカチュウ!10万ボルト!ゲンガー!シャドーボール!」

 

ピカチュウ「ピーカチュウ!」

 

ゲンガー「ゲーンガー!」

 

最初にピカチュウとゲンガーが先制するがガラルファイヤーは素早い動きで空中を飛び回り、全ての攻撃を回避した。

 

サトシ「ココガラ!エアカッター!ウオノラゴン!新技のハイドロポンプ!」

 

ココガラ「ココー!」

 

ウオノラゴン「ウーノー!」

 

隙を突いてココガラとウオノラゴンで攻撃を仕掛けるが、ガラルファイヤーはこれも自慢の羽を広げて羽ばたかせた時の黒い風によりかき消す。

 

サトシ「流石は伝説のポケモン、簡単にはいかないか。」

 

ガラルファイヤー「ファーイ!」

 

攻撃を避けたガラルファイヤーは全身を輝かせて突っ込んできた。

 

サトシ「ゴッドバード!?」

 

サトシがガラルファイヤーのゴッドバードを迎え撃とうとした時、

 

シンジ「エレキブル!雷!」

 

カキ「バクガメス!火炎放射!」

 

エレキブル「レキブルウゥゥ!」

 

バクガメス「ガメース!」

 

そこにサトシの仲間達がやって来て、シンジとカキがエレキブルの雷とバクガメスの火炎放射でガラルファイヤーの行く手を阻んだ。

 

サトシ「皆!」

 

セレナ「サトシ無事!?」

 

サトシ「ああ!」

 

マオ「良かった。」

 

ケルディオ『リーリエとラングレーが鍛錬平原の方が騒がしいって言ってサトシが此処にいることを思い出して急いで来たよ。』

 

シンジ「それより、何だあのファイヤーに似たポケモンは?」

 

サトシ「ああ、ファイヤーのガラルの姿らしい。」

 

カキ「ファイヤーのガラルの姿だと!?」

 

マーマネ「伝説のポケモンのリージョンフォームなんて初めて見たよ!」

 

ノゾミ「こんな状況だけど伝説のポケモンのリージョンフォームを見ることになるなんて凄いよ。」

 

リーリエ「でもどうしてサトシを?」

 

サトシ「分からないけど話を聞いてくれそうになさそうだ。」

 

ラングレー「説得は無理ってことね。」

 

ハルカ「やるしかないカモ!」

 

スイレン「うん!」

 

ヒカリ「いっくわよ!」

 

メンバーが勢揃いしてガラルファイヤーとのバトルが再開される。

 

 

サトシ「エルレイド!しんくうは!」

 

エルレイド「エールレイ!」

 

ノゾミ「エルレイド!こっちもしんくうはだよ!」

 

エルレイド(ノ)「エールレイ!」

 

ラングレー「ツンベアー!冷凍ビーム!」

 

ツンベアー「ベアー!」

 

シンジ「エレキブル!雷!」

 

エレキブル「レキブルウゥゥ!」

 

カキ「バクガメス!火炎放射!」

 

バクガメス「ガメース!」

 

ハルカ「バシャーモ!貴方も火炎放射!」

 

バシャーモ「バシャー!」

 

マーマネ「クワガノン!放電!」

 

クワガノン「クワー!」

 

セレナ「マフォクシー!マジカルフレイム!」

 

マフォクシー「マフォー!」

 

ヒカリ「ポッチャマ!ハイドロポンプ!」

 

ポッチャマ「ポーチャマー!」

 

スイレン「アシレーヌ!うたかたのアリア!」

 

アシレーヌ「シレーヌ!」

 

リーリエ「シロン!吹雪!」

 

シロン「コーン!」

 

ドドドドドドドドド!

 

全ての技はガラルファイヤーに命中したが、ガラルファイヤーは平然としていた。

 

サトシ「やっぱり大したダメージはないか。」

 

シンジ「伝説のポケモンにはかすり傷程度だろうな。」

 

ガラルファイヤー「ファーイ!」

 

サトシ「またゴッドバードか!」

 

シンジ「迎え撃つぞ!雷パンチ!」

 

サトシ「アイアンテール!」

 

カキ「ドラゴンテール!」

 

ハルカ「スカイアッパー!」

 

エレキブル「レキ!」

 

ピカチュウ「チューピッカ!」

 

バクガメス「ガーメス!」

 

バシャーモ「バーシャー!」

 

バチィン!

 

ゴッドバードとぶつかり合い、それぞれ後方に下がる。

 

ガラルファイヤー「ファァーーーーーーーーーーーーーイ!!!!」

 

サトシ「な、なんだ!?」

 

ラングレー「一体何をする気!?」

 

直後にガラルファイヤーは咆哮を上げて翼から溢れるオーラを更に深紅く染まらせて光らせる。

 

ガラルファイヤー「ファル…ゥゥゥゥゥゥゥ!!」

 

ガラルファイヤーは勢いよく翼を羽ばたかせ、赤と黒の螺旋状に融合した炎をサトシ達に向けて放った。

 

ドーン!

 

サトシ達は吹き飛ばされ、爆風が晴れるとポケモン達はフラフラしていた。

 

サトシ「今の技は何だ?」

 

アルセウス『燃え上がる怒りだ。』

 

そこにポケモン姿のアルセウスが来た。

 

ヒカリ「アルセウス!?」

 

シンジ「燃え上がる怒り?」

 

アルセウス『相手を怯ませることもできるガラルファイヤーだけが覚えられる技だ。』

 

カキ「世界にはまだ俺達の知らないポケモンや技があるってことか。」

 

ラングレー「でもまだファイヤーが有利なのには変わりはないわ。」

 

セレナ「ねえアルセウス、どうしてファイヤーは私達に攻撃を?」

 

アルセウス『残念だが私にも話そうともしない。こやつは元々傲岸不遜な性格で己の本能に従っているからな。』

 

サトシ「俺を襲ったのもその本能ってことか。さて、どうする?」

 

ピカチュウ「ピィカ。」

 

???『サトシ、ピカチュウ。』

 

サトシ「ん?」

 

ピカチュウ「ピカ?」

 

マオ「サトシ?」

 

ハルカ「どうしたの?」

 

サトシ「今、声が・・・。」

 

ピカチュウ「ピーカ。」

 

スイレン「声?」

 

ノゾミ「聞こえなかったけど・・・。」

 

???『サトシ!ピカチュウ!』

 

サトシ「また!」

 

ピカチュウ「ピカ!」

 

ピカーン!

 

するとサトシとピカチュウは光に包まれる。

 

目を開けるとサトシとピカチュウ以外皆止まっていた。

 

サトシ「ど、どうなってるんだ?」

 

ピカチュウ『分からない。』

 

サトシ「ってピカチュウ、今喋った?」

 

ピカチュウ『え、本当だ!?何で?』

 

???『私が力を与えたからだ。』

 

サトシ「え?」

 

サトシとピカチュウの目の前には騎士をイメージしたロボットがいた。

 

サトシ「ロボット?」

 

ピカチュウ『・・・。』

 

サトシ「ピカチュウ?」

 

ピカチュウ『僕は彼を知っている。』

 

グラディオン『私の名はグラディオン。正義と平和を守るウェブナイトだ。』

 

サトシ「グラディオンって【電脳冒険記ウェブダイバー】の?」

 

ピカチュウ『何故か分からないけど、ずっと前にも僕は彼と戦っていた気がする。』

 

グラディオン『そうだ。ピカチュウ、君は私のウェブダイバーの生まれ変わりなのだ。』

 

サトシ「ピカチュウが生まれ変わり!?」

 

グラディオン『そう、そして私は君達の活躍を数々見てきた。素晴らしき絆を見せてもらった。』

 

サトシ「なんか照れるな。」

 

ピカチュウ『うん。』

 

グラディオン『そして私と”彼”が時を止めて君達の前に現れたのだ。』

 

サトシ「彼?」

 

すると巨神をイメージした巨大ロボットがグラディオンの隣に立つ。

 

ダイタリオン『我はダイタリオン。グラディオンと同じくウェブナイトであり時の神。』

 

ピカチュウ『ディアルガも時の神って呼ばれてるけど。』

 

サトシ「でも何で今になって?」

 

グラディオン『強敵に立ち向かい、君達の最後まで決して諦めない気持ちが我々を目覚めさせたのだ。』

 

サトシ「じゃああのガラルファイヤーが突然襲って来たのは?」

 

グラディオン『残念だが私にも分からない。だが奴は空から君達を見た瞬間興味を示したとしか言えない。』

 

サトシ「そうなのか。」

 

ピカチュウ『でも挑まれたからには絶対に勝つ!』

 

サトシ「そうだな!」

 

グラディオン『それならプラグイットと叫ぶのだ。私も力を貸そう。』

 

サトシ「分かった!一緒に高みを目指そうぜグラディオン!」

 

グラディオン『おう!』

 

そして再び時間が動き出す。

 

サトシ「よし!行くぞピカチュウ!」

 

ピカチュウ『うん!』

 

ハルカ「え?」

 

セレナ「今、ピカチュウが喋った?」

 

シンジ「あいつのピカチュウ、テレパシーが使えたか?」

 

カキ「いや、普通に鳴いていたが。」

 

仲間達がピカチュウに困惑するも、ピカチュウは拳を突き上げて先程の言葉を叫ぶ。

 

 

ピカチュウ『プラグイット!』

 

 

ピカチュウがプラグイットと叫ぶとグラディオンが現れる。

 

グラディオン『ピカチュウ!』

 

ピカチュウ『うん!ウェブダイブ、グラディオン!』

 

ピカチュウがジャンプするとグラディオンは光の粒子となりピカチュウと融合する。そしてピカチュウはグラディオンを思わせる鎧を纏い、顔に仮面のグランアーメットを被る。

 

グラディオンピカチュウ『これが新しい僕、グラディオンピカチュウだ!』

 

【グラディオンピカチュウ】誕生である。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

グラディオンピカチュウ VS ガラルファイヤー !!

ヨロイ島で修行していたサトシ達。その途中でガラルファイヤーと遭遇した。苦戦を強いられるがサトシのピカチュウがグラディオンと一つとなり、新たな力に覚醒するのだった。

 

グラディオンピカチュウ『これが新しい僕、グラディオンピカチュウだ!』

 

ケルディオ『グラディオンピカチュウ!?』

 

アルセウス『ピカチュウの新たな力か。』

 

マーマネ「凄い!」

 

スイレン「カッコいい!(☆∀☆)」

 

 

BGM:DIVER#2100

 

ガラルファイヤー「ファーイ!」

 

サトシのピカチュウを見てガラルファイヤーも咆哮を上げ攻撃を開始した。ガラルファイヤーは全身を輝かせてピカチュウに突っ込んできた。

 

ラングレー「ゴッドバードよ!」

 

サトシ「先ずはビークルモードにウェブチェンジだ!」

 

 

 

グラディオンピカチュウ『ウェブチェンジ!グラディオンピカチュウ・ビークルモード!』

 

 

 

グラディオンピカチュウはグラディオンのビークルモードである蒸気機関車に変形してガラルファイヤーのゴッドバードを躱す。

 

グラディオンピカチュウ『凄い!初めてなのに戦い方が分かる!』

 

グラディオンピカチュウ(グラディオン)『そうだ。君は私のウェブダイバーの生まれ変わり、長い時を得て君の力となった。そしてコンピューターのプログラムに過ぎなかった私とピカチュウとサトシの心が一つとなれば無限の力を発揮する!』

 

グラディオンピカチュウ『よーし!サトシ、反撃開始だよ!』

 

サトシ「ああ!ファイターモードにウェブチェンジだ!」

 

 

 

グラディオンピカチュウ『ウェブチェンジ!グラディオンピカチュウ・ファイターモード!』

 

 

 

ファイターモードに変形するとグランアーメットが装着されて戦闘態勢に入る。

 

サトシ「グランバルカンだ!」

 

グラディオンピカチュウ『グランバルカン!』

 

ダダダダダダダダダッ!

 

ガラルファイヤー「ファーイ!?」

 

両肩から連射する『グランバルカン』をガラルファイヤーに命中させ後退させる。

 

ヒカリ「やった!」

 

カキ「効いてるぞ!」

 

ガラルファイヤー「ファーイ!」

 

シュバシュバシュバ!

 

リーリエ「今度はエアスラッシュです!」

 

サトシ「グランシールドで防御だ!」

 

グラディオンピカチュウ『グランシールド!』

 

パリンパリンパリン!

 

サトシ「グランブラスターだ!」

 

グラディオンピカチュウ『グランブラスター!』

 

バン!バン!バン!

 

ガラルファイヤー「ファーイ!?」

 

ガラルファイヤーのエアスラッシュをグランシールドで防御した後、右腕の2連ビーム砲『グランブラスター』を発射してダメージを与える。

 

ガラルファイヤー「ファァーーーーーーーーーーーーーイ!!!!」

 

ガラルファイヤーも負けじと咆哮を上げる。すると翼から溢れるオーラを光らせる。

 

ハルカ「あれは!?」

 

ノゾミ「また燃え上がる怒りだ!」

 

ガラルファイヤー「ファル…ゥゥゥゥゥゥゥ!!」

 

ガラルファイヤーは再び燃え上がる怒りを発動してサトシ達に解き放つ。

 

サトシ「グランシールドだ!」

 

グラディオンピカチュウ『グランシールド!』

 

ドーン!

 

グラディオンピカチュウはグランシールドで受け止めるが徐々に押され始める。

 

グラディオンピカチュウ『ぐっ、何てパワーなんだ!?』

 

マオ「ピカチュウ!」

 

シンジ「いつまで耐えきれるか分からないぞ!」

 

エレキブル「レキブル。」

 

???『ならば俺の力を使う時だ!』

 

シンジ・エレキブル「「!?」」

 

サトシとピカチュウの時のようにシンジとエレキブルにも何者かの声が聞こえそして理解した。

 

シンジ「成程、エレキブルにもいるということか。」

 

エレキブル『早速やるか。』

 

ミュウツー『ならば私も入れてもらおう。』

 

そこにバトルコロシアムで待機していたミュウツーもやって来た。

 

サトシ「ミュウツー!?」

 

ミュウツー『サトシ、私もピカチュウのようにウェブナイトの声が聞こえた。力を貸すぞ!』

 

サトシ「よし!プラグイットだ!」

 

シンジ「エレキブル!」

 

エレキブル『おう!』

 

 

ミュウツー・エレキブル『『プラグイット!』』

 

 

ミュウツーとエレキブルが叫ぶとダイタリオンと龍戦士のウェブナイトが現れた。

 

グラディオンピカチュウ(グラディオン)『ガリューン!ダイタリオン!』

 

ガリューン『グラディオン! 高みを目指しているのはお前だけじゃないぞ!』

 

ダイタリオン『我らも一緒だ!』

 

シンジ「エレキブル!ガリューンにウェブダイブだ!」

 

エレキブル『ウェブダイブ・ガリューン!』

 

ガリューンがエレキブルと融合すると、エレキブルは右目に眼帯をつけてガリューンを思わせる鎧を纏い剣と盾を備えた姿となった。【ガリューンエレキブル】の誕生である。

 

ガリューンエレキブル『はぁ!』

 

直ぐにガリューンエレキブルは盾を使いグラディオンピカチュウと一緒に燃え上がる怒りを受け止める。

 

ダイタリオン『我らも行くぞ!』

 

ミュウツー『ウェブダイブ・ダイタリオン!』

 

更にミュウツーがダイタリオンと融合し、ミュウツーはダイタリオンを思わせる鎧を纏い頭部はダイタリオンの【タイタン】の形となった。【ダイタリオンミュウツー】、爆誕!

 

サトシ「よし、ダイタアックスだ!」

 

ダイタリオンミュウツー『ダイタアックス!』

 

ガラルファイヤー「ファーイ!?」

 

胸部を展開した斧・ダイタアックスをガラルファイヤーに投げつけ命中させる。

 

シンジ「今だ、シャイニングボルト!」

 

ガリューンエレキブル『シャイニングボルト!』

 

ビリビリビリビリ!

 

ガラルファイヤー「ファーイ!?」

 

シャイニングボルトを受けたガラルファイヤーは痺れで動きが鈍る。

 

ガリューンエレキブル『今だピカチュウ!』

 

ダイタリオンミュウツー『決めろ!』

 

グラディオンピカチュウ『分かった!』

 

サトシ「グランブレードだ!」

 

グラディオンピカチュウ『グランブレード!』

 

グランブレードを構えると背中のブースターを勢いよく噴射しガラルファイヤーに突っ込む。

 

グラディオンピカチュウ『行くよグラディオン!』

 

グラディオンピカチュウ(グラディオン)『おう!』

 

グラディオンピカチュウ『パワー全開!』

 

サトシ「必殺!ブレイク・ザーン!」

 

 

 

グラディオンピカチュウ(グラディオン)『(ブレイク・ザーン!)』

 

 

 

グラディオンピカチュウ『やー!』

 

バシュン!

 

ガラルファイヤー「ファーーーー!?」

 

ブレイク・ザーンが決まりガラルファイヤーはバランスを崩すも直ぐに体制を整える。

 

カキ「まだ倒れないのか?」

 

ノゾミ「流石伝説のポケモンだね。」

 

ガラルファイヤー「・・・・ファーイ。」

 

暫く様子を見ていたがガラルファイヤーはサトシ達に何かを感じたのかそのまま飛び去ってしまった。

 

サトシ「行っちゃった。」

 

ケルディオ『結局何だったんだろう?』

 

シンジ「さあな。」

 

セレナ「謎だわ。」

 

マーマネ「ファイヤーは何処に行ったんだろう?」

 

アルセウス『恐らくカンムリ雪原だろう。あ奴は元々そこに住んでいるのだからな。』

 

サトシ「じゃあカンムリ雪原に行くことになったらまた会うのかな?」

 

アルセウス『間違いなくな。そこでまた会えば今回の謎も明らかになるかもしれん。』

 

サトシ「そっか。」

 

 

 


 

 

 

マサル「ガラルファイヤーがヨロイ島に!?」

 

サトシ「ああ、そうなんだよ。」

 

マスター道場に戻ったサトシ達はマサル達に今日の出来事を話した。そしてガラルファイヤーがヨロイ島にやって来たことに驚愕するのだった。

 

マサル「ガラル地方で渡り鳥ポケモンのガラルファイヤーがヨロイ島に来るなんて。」

 

マリィ「うちもびっくり。」

 

マスタード「きっとサトシちん達に興味を持ったかもしれないね。」

 

サトシ「そうなのかな?」

 

マリィ「そういえばピカチュウは?」

 

ケルディオ『一番頑張ったから先に休んでる。ミミロップやニンフィア達が付きっきりで弁抱してるけど。』

 

アルセウス「余程心配なのだな。」

 

ヒカリ「ピカチュウもだけどサトシもちゃんと休まないとダメよ。」

 

サトシ「分かってるよ。」

 

ケルディオ『そういえばダクマの方はどう?』

 

サトシ「前より強くなってきたけどな。」

 

マスタード「さっき見せてもらったけど、双拳の塔に挑める強さになったよ~ん。」

 

サトシ「後はダクマがどっちの塔を選ぶかだ。」

 

マスタード「ほほ!楽しみになってきてね。」

 

ガラルファイヤーに遭遇し新たな力を身につけたピカチュウ達。そしてダクマも双拳の塔に挑める条件をクリアした。果たしてどんな試練が待っているのか。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

挑戦!双拳の塔!!

ガラルファイヤーとバトルしてから数日後、いよいよサトシとダクマが双拳の塔に挑む時が来た。

 

サトシ「いよいよだな。」

 

ダクマ「ベア。」

 

ラングレー「それにしても・・・。」

 

ヒカリ「まさかシンジもダクマを貰っていたなんてね。」

 

カキ「お前いつの間に。」

 

シンジ「ガラルファイヤーの一件でマスタード師範にバトルの申し込みがあってな。」

 

ノゾミ「なんとかそのバトルに勝ててダクマを貰ったらしいよ。」

 

スイレン「でもまだ双拳の塔は挑めないから、修行中。」

 

サトシ「まあ仕方ないか。」

 

シンジ「だがすぐに追い付いてやる。」

 

ダクマ(シ)「ベア!」

 

サトシ「へへ!負けないぜ!」

 

ダクマ「ベアア!」

 

ケルディオ『燃えてるね2人共。』

 

そこに人間態のアルセウスが話しかける。

 

アルセウス「サトシ、ダクマが挑もうと考えている塔は決まったのか?」

 

サトシ「ああ。」

 

ダクマ「ベア!」

 

サトシのダクマはチャレンジビーチの方角を指差した。

 

ラングレー「あっちはチャレンジビーチね。」

 

リーリエ「ということは水の塔ですか。」

 

ケルディオ『連撃の型になりたかったんだ。』

 

ピカチュウ『アサヒさんのウーラオスも連撃だったけど、今でも凄い戦いだったのを思い出すよ。』

 

エレキブル『どんなバトルスタイルだったんだ?』

 

ピカチュウ『うん、連続攻撃が得意なポケモンだったよ。ポケモンハンターのポケモン達を10秒足らずで倒したんだ。』

 

ヒカリ「ポケモンハンターのポケモン達を。」

 

ハルカ「凄いかも。」

 

サトシ「でもここで修行していて分かったけどまさかぼんぐりまであるとはな。」

 

シンジ「ああ、俺も最初は驚いた。」

 

そう、このヨロイ島はモンスターボールの材料となるぼんぐりの実が他の木の実と一緒に採れるようにもなっている。

 

カキ「ぼんぐりって何だ?」

 

マオ「モンスターボールの材料みたいよ。」

 

マーマネ「ジョウト地方でよく採れるって聞いたことがあるよ。」

 

サトシ「オーキド博士のお使いでボール職人のガンテツさんっていう人にも会ったよ。」

 

セレナ「ねえ、話が段々ぼんぐりの方に傾いてるけど。」

 

全員「あ(汗」

 

セレナの一言で漸く本来の話題に戻った。そこでシンジとは一旦離れて水の塔へと向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

サトシ達はチャレンジビーチに辿り着き、浜から突き出ている建物を目の当たりにした。

 

サトシ「おっきいな。」

 

セレナ「マスタード師範の話だと他のポケモンを使わずにダクマ一匹で他の手持ちはなしで挑戦するんですって。」

 

ハルカ「サトシ、いける?」

 

サトシ「勿論!な、ダクマ?」

 

ダクマ「ベア!」

 

ダクマは拳を突き上げて応える。

 

ピカチュウ『”修行の成果をここで全部ぶつける!”、だって。』

 

カキ「頼もしくなったな。」

 

ハルカ「うん!」

 

ヒカリ「私達がついてるから大丈夫!」

 

サトシ「お、おう。」

 

ヒカリ「何よその反応!?」

 

ケルディオ『僕達ヒカリの大丈夫が一番不安なんだよね。』

 

ハルカ「確かに。」

 

ノゾミ「あんまり当てにならないんだよね。」

 

アルセウス「そうだな。」

 

ヒカリ「ちーがーいーまーす!」

 

全員「アハハハハハハハ!(笑)」

 

多少ヒカリが弄られたが遂に水の塔に突入した。

 

サトシ「へえー、中はこうなっているのか。」

 

早速塔の中に入るとそこにはバトルフィールドがあり、1人の門下生が立っていた。

 

門下生「お待ちしておりました。ルールを説明します。」

 

サトシ「お願いします!」

 

門下生「貴方はこれから私を含め各階にいる5人とダクマでバトルをしてもらいます。バトル後に回復させるのもOKです。」

 

サトシ「はい!」

 

門下生「では行きます。コダック!」

 

ポーン!

 

コダック「コダッ。」

 

マーマネ「コダックだ!」

 

スイレン「可愛い~♡」

 

マオ「カスミ以来だな~。」

 

サトシ「ダクマ、キミに決めた!!!」

 

ダクマ「ベア!」

 

そこに審判用のドローンロトムが飛んできた。

 

ドローンロトム『バトル、スタート!』

 

門下生「水の波導!」

 

コダック「コーパーッ!」

 

サトシ「躱せ!」

 

ダクマ「ベア!」

 

サトシ「つばめ返し!」

 

ダクマ「ベアー!」

 

コダック「コパーッ!?」

 

ダクマはコダックの水の波導を躱し、つばめ返しを叩き込んだ。

 

門下生「念力!」

 

コダック「コダ!」

 

ダクマ「ベア!?」

 

コダックも負けじと念力を使ってダクマを攻撃する。

 

ケルディオ『対策としてエスパー技も覚えているのか。』

 

ピカチュウ『ダクマには有効な技だね。』

 

マオ「大丈夫かな?」

 

セレナ「うん。さっきのヒカリのこともあるから心配。」

 

ヒカリ「酷い!」

 

サトシ「負けるなダクマ!アイアンヘッド!」

 

ダクマ「ベーア!」

 

ゴチン!

 

コダック「コパ!?」

 

サトシ「今だ新技!雷パンチ!」

 

ダクマ「べーーーアーーーー!」

 

ビリビリビリビリ!バチン!

 

コダック「コパーー!?」

 

門下生「コダック!?」

 

雷パンチを受けたコダックはその場に倒れた。ドローンロトムが近づいて確認をするとコダックが気絶しているのを確認した。

 

ドローンロトム『コダック、戦闘不能!! ダクマの勝ち!! よって勝者サトシ!!』

 

サトシ「よっしゃ!」

 

ダクマ「ベア!」

 

セレナ・ハルカ・ヒカリ・マオ・リーリエ・スイレン「「「「「「やったぁ!」」」」」」

 

マーマネ「勝った!」

 

カキ「いいぞダクマ!」

 

アルセウス「雷パンチを覚えさせていたか。」

 

ラングレー「この塔の名前からして水タイプが中心らしいしね。」

 

ケルディオ『でも油断はできないよ。次の階でも更なる強敵がいるかもしれない。』

 

ノゾミ「そうだね。でもサトシなら乗り越えられると思うよ。」

 

アルセウス「そうだな。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後サトシは4階までの門下生とのバトルを苦戦しながらも勝利を収めた。

 

サトシ「ダクマ、大丈夫か?」

 

ダクマ「ベア。」コクリッ

 

カキ「いよいよ次が最後だな。」

 

マーマネ「誰が相手だろう?」

 

ヒカリ「門下生かな?」

 

ケルディオ『若しくはマスター道場の卒業生かもしれないね。』

 

アルセウス「最後だけあって強敵なのは間違いないだろう。油断は禁物だぞ。」

 

サトシ「ああ。」

 

マオ「頑張ってね、サトシ!」

 

リーリエ「応援してます!」

 

ダクマの回復も終え、サトシ達は5階に上った。

 

 

ハルカ「着いた~。」

 

ラングレー「ここが最上階ね。」

 

ヒカリ「ハルカ相変わらず体力なさ過ぎ。」

 

ノゾミ「もう少し鍛えたら?」

 

5階に辿り着くとバトルフィールドとその奥に大きな掛け軸があった。

 

マーマネ「おっきい掛け軸。」

 

カキ「ああ。」

 

マスタード「待ってたよ~ん。」

 

サトシ「え、マスタード師範!?」

 

するとそこにはマスタードがいた。

 

マオ「どうしてここに?」

 

マスタード「ワシちゃんが最後の相手だからだよ〜ん。」

 

リーリエ「マスタード師範がですか!?」

 

マスタード「チミ達がこっちの水の塔を選ぶと思って待ってたよん。サトシちんもダクマもお疲れ様ねー。」

 

サトシ「ありがとうございます。」

 

ダクマ「ベアマ!」

 

マスタード「最後のバトル、ワシちゃんも楽しませてもらうよん。」

 

サトシとマスタードはバトルフィールドに立ち、バトルの準備に入る。

 

マスタード「水も清き過ぎれば魚ポケモン棲まず・・・。最後の水の極意!ワシちゃん直々に授けよう!」

 

サトシ「お願いします!」

 

するとマスタードは本気モードになった。

 

マスタード「行け、ダクマ!」

 

ポーン!

 

ダクマ(マ)「ベア!」

 

サトシ「ダクマ、キミに決めた!!!」

 

ダクマ(サ)「ベア!」

 

マスタード「お主らには本気の姿で向き合わねばな!さあ!五感を研ぎ澄ませ!戦いの中で成長せよ!」

 

サトシ「はい!」

 

ドローンロトム『バトル、スタート!』

 

 

 

サトシ VS マスタード

 

 

マスタード「ダクマ!つばめ返し!」

 

ダクマ(マ)「ベアー!」

 

サトシ「雷パンチだ!」

 

ダクマ(サ)「ベーア!」

 

ダクマ(マ)のつばめ返しに対してダクマ(サ)は雷パンチで迎え撃つ。そこからはつばめ返しと雷パンチのぶつかり合いが続いた。

 

サトシ「つばめ返し!」

 

ダクマ(サ)「ベアー!」

 

ドゴン!

 

ダクマ(マ)「ベア!?」

 

ケルディオ『ヒットした!』

 

アルセウス「このダメージは大きいな。」

 

マスタード「瓦割り!」

 

ダクマ(マ)「ベア!」

 

ダクマ(マ)もただではやられず瓦割りを叩き込む。

 

サトシ「大丈夫か!?」

 

ダクマ(サ)「ベア!」

 

ピカチュウ『ダクマ、まだ諦めてないみたい。』

 

アルセウス「彼もサトシの期待に応えようとしているのだろう、仲間として。」

 

暫くバトルは続いていたが2体のダクマは体力が残り僅かであった。

 

マスタード「これで決めるぞ!」

 

サトシ「こっちもだ!」

 

サトシ・マスタード「「つばめ返し!」」

 

ダクマ(サ)・ダクマ(マ)「「ベアー!」」

 

フィールドの中央で互いの技がぶつかり合い、2体のダクマは背中合わせで立ち合う。2体はゆっくり体を向き合わせ、サトシとマスタードも静かに見つめる。そして・・・。

 

 

ダクマ(サ)「ベ、ア・・・。」

 

 

バタリッ!

 

 

 

ダクマ(マ)「ベアマ・・・。」グルグルッ

 

最初に膝をついたサトシのダクマだったが、マスタードのダクマが先に倒れるのだった。

 

ドローンロトム『マスタードのダクマ、戦闘不能!サトシのダクマの勝ち!よって勝者、マサラタウンのサトシ!』

 

サトシ「よっしゃ!」

 

マーマネ「勝った!」

 

カキ「うぉっしゃぁ!!」

 

セレナ・ハルカ・ヒカリ・マオ・リーリエ・スイレン「「「「「「やったぁ!」」」」」」

 

ラングレー「遂にやったわね。」

 

ノゾミ「うん。」

 

アルセウス「彼らの努力の結果だ。」

 

ケルディオ『流石サトシ!』

 

サトシ「ダクマ、ご苦労様。」

 

ダクマ(サ)「ベアマ!」

 

サトシ「へへ!」

 

ダクマ(サ)「ベア!ベアアアアア!ベアー!」

 

サトシが手のひらを出すとダクマ(サ)は拳をインファイトのように打ちつけた後に着地して右手を挙げた。マスタードはゆっくり自分のダクマの元に向かう。

 

マスタード「大丈夫か?」

 

ダクマ(マ)「ベア。」

 

マスタード「よく頑張った。ゆっくり休むといい。」

 

シュルルーン

 

マスタードは自分のダクマに労りの言葉を贈ってボールに戻す。そしたらその場で腕を組んでじっとしていたが勢いよく声を上げた。

 

マスタード「お主ら!!・・・よく頑張った!!」

 

サトシ「ありがとうございます!!」

 

ダクマ(サ)「ベア!」

 

マスタード「フハハ!やはりサトシを信じてよかったぞ!よくぞ・・・よくぞここまでダクマを育ててくれた!!遥か昔、愛弟子のダンデもこの修業に挑んだことがあった。」

 

サトシ「ダンデさんも・・・。」

 

マスタード「だが・・・。」

 

サトシ「?」

 

マスタード「・・・道に迷って塔までたどり着けなかったからな!」

 

 

ドテーン!

 

 

マスタードの言葉に全員がずっこけた。

 

セレナ「えー(汗」

 

マーマネ「道に迷ってたどり着けなかった?(汗」

 

カキ「おいおい(汗」

 

ラングレー「そんなに距離ないのに(汗」

 

サトシ「そういえばダンデさんって方向音痴だったな(汗」

 

ケルディオ『そうなんだ(汗』

 

アルセウス「意外だな(汗」

 

ピカチュウ『ダンデさんらしいというか(汗』

 

マスタード「フハハハ!さあ、いよいよダクマの進化の時!そやつに水の掛け軸を見せてやってくれい!さあ!!」

 

ハルカ「水の掛け軸?」

 

ヒカリ「あれのこと?」

 

ノゾミ「ダクマの進化のためのものだったんだ。」

 

サトシ「ダクマ、行くぞ。」

 

ダクマ(サ)「ベア!」コクリッ

 

サトシはダクマ(サ)に水の掛け軸に近づかせて見せる。するとダクマ(サ)はその場に立ち尽くしじっとする。

 

ダクマ(サ)「ベア?ベア アーマ・・・べベアー!!!」

 

 

ピカーン!

 

 

マオ「これって!」

 

スイレン「もしかして!」

 

リーリエ「進化の光です!」

 

ダクマ(サ)の体が青く輝き、進化が始まる。ダクマ(サ)の体が最高に輝いた瞬間、体がサトシの背より少し大きくなり、全身が白と黒と灰色に変化し、頭に鉢巻をつけていた。

 

ウーラオス(連撃の型)「ウーラー!」

 

マスタード「見るがよい!これこそがウーラオス!どんな矛をも屠る頑強な鎧・・・水の型を極めし姿ぞ!」

 

セレナ「これがウーラオス!」

 

スイレン「カッコイイ!」

 

ハルカ「初めて見た!」スッ

 

スマホロトム(ハルカ)

『ウーラオス 連撃の型 拳王ポケモン

 

 格闘・水タイプ

 

 水の流れのように途切れなく打撃技を相手に叩き

 込む。技を極めた連撃の型の高速の突きをかわせ

 るものは、誰もいないと言われている。』

 

マスタード「ここまで立派になりおって・・・誰かの成長を目の当たりにするのはいくつになっても嬉しいものだな。」

 

サトシ「やったなウーラオス!これからもよろしくな!」

 

ウーラオス(連撃の型)「ウーラ!」

 

ケルディオ『これからの活躍が楽しみだね。』

 

アルセウス「うむ。」

 

ピカチュウ『僕も負けてられないね!』

 

こうしてサトシ達は水の塔の試練を見事突破した。さあ、ヨロイ島の修業もいよいよ大詰めだ。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

メガ島! メガストーンを求めて!!

サトシのダクマが連撃の型のウーラオスに進化した後も彼らはヨロイ島で修業を続けていた。その間にサトシのココガラがアオガラスに進化し、ハルカがダイマックスバンドをミツバから受け取った。

 

マオ「大分パワーアップしてきたね。」

 

サトシ「ああ、みんな絶好調だ!」

 

そんな時ハルカがサトシに話しかける。

 

ハルカ「ねえサトシ、ちょっといいカモ?」

 

サトシ「どうしたハルカ?」

 

ハルカ「これ覚えてる?」

 

ハルカは自分の左腕に虹色の宝石が埋め込まれたバングルを見せる。

 

サトシ「それは前に俺がハルカに誕生日プレゼントであげたアクセサリーと一緒に渡したメガバングル。」

 

ハルカ「うん。サトシのリザードンやゲンガーってメガシンカやキョダイマックスできるでしょ?」

 

サトシ「ああ。」

 

ハルカ「私のフシギバナとカメックスもキョダイマックスできるようになったからバシャーモだけしゃなくて・・・。」

 

サトシ「フシギバナやカメックスもメガシンカさせたいってことか。」

 

ハルカ「うん。」

 

リーリエ「確かにサトシは状況に応じてバトルしてますね。」

 

ヒカリ「私も一応ミミロップナイトを持ってるわ。」

 

シンジ「俺もボスゴドラナイトを戦力として入れている。」

 

マサル「でもメガストーンをゲットするとなると簡単なことじゃないよね?」

 

マリィ「うん、闇雲に探しても見つからないけん。」

 

サトシ「それじゃあさ!」

 

全員「?」

 

サトシ「メガ島に行ってみないか?」

 

ノゾミ「メガ島?」

 

シンジ「確かカロス地方に新しくできた島だな。」

 

セレナ「私も聞いたことがある。突然現れた島でメガストーンが大量に発見されてるんだって。」

 

アルセウス「そのためメガシンカが可能な野生ポケモン達が集まっていると聞く。」

 

ケルディオ『サトシのルカリオのルカリオナイトもコンコンブルがその島で見つけたんだっけ?』

 

サトシ「ああ。そこに行けばフシギバナとカメックスのメガストーンが見つかると思ってな。」

 

アルセウス「そういうことか。」

 

ハルカ「私行く!メガ島に!」

 

サトシ「よし、じゃあ明日行こうぜ!」

 

ハルカ「うん!サトシ、ありがとー!」

 

ガバッ!!ムニュ!!

 

サトシ「うおっ!?///また大胆な///」

 

ハルカ「えへへ///」

 

ハルカがサトシに抱きつき、その際ハルカの『御立派』なものがサトシの胸板に押し当てられて形を変えている。それを見たセレナ達は面白くなさそうにジト目で睨んでいた。ノゾミとスイレンに関してはハルカのスタイルを羨ましそうに見ていた。

 

こうしてサトシ達はハルカのためにカロス地方に向かうことになった。但し、シンジ、ノゾミ、スイレン、カキ、マーマネは残ることになった。

 

 

 

 

次の日、サトシ達はカロス地方のメガ島に向かうことになった。今回サトシの連れて行くポケモンは以前シャラジムを訪れたことのあるルカリオ、メガストーンを持っていないミュウツーとタブンネ、ラティアス。そして旅のお供としてまだ他の地方に行ったことのないウーラオスとカモネギ、アオガラスも連れて行くこととなった。因みにアオガラスは最近流行りのポケモンボックスに入っている。ピカチュウは残ったメンバーのまとめ役としてヨロイ島に残ってもらうことになった。同行するメンバーはセレナ達とケルディオとなり、ピカチュウはアルセウスと一緒に残ったメンバーのまとめ役としてヨロイ島に残ってもらうこととなった。

 

サトシ「ピカチュウ、アルセウス、皆を頼む。」

 

ピカチュウ『任せて!』

 

アルセウス「お前達が戻ってくるまでサトシのポケモン達は私達が鍛えておこう。」

 

セレナ「久しぶりだなカロス地方。」

 

ヒカリ「そっか、セレナにとっては里帰りなんだね。」

 

ラングレー「アタシも時間があったら氷かフェアリーのポケモンゲットしよ。」

 

マオ「なんだか楽しみ!」

 

リーリエ「そうですね!」

 

ハルカ「ちょっと!今回の目的は私のメガストーン探しなんだからね!」

 

ケルディオ『分かってる。』

 

サトシ「それじゃカロス地方目指して・・・。」

 

サトシ・セレナ・ハルカ・ヒカリ・ラングレー・マオ・リーリエ・ケルディオ「「「「「「「『レッツゴー!!!!!』」」」」」」」

 

こうしてサトシ達はフシギバナとカメックスのメガストーンを探すためにヨロイ島からガラルの空港に赴き、カロス地方に向かうのだった。目的地はシャラシティ近海の島《メガ島》である。

 

 

 

カロス地方・シャラシティ

 

ガラル地方を出発して数日が経ち、サトシ達はカロス地方の空港に到着した後バスに乗ってシャラシティへとやって来た。因みにケルディオはミュウツーがサイコパワーで浮遊させてサトシ達の後を追いかけた。

 

コルニ「サトシ~!セレナ~!」

 

サトシ・セレナ「「コルニ!」」

 

シャラジムに着くとジムの前にシャラジムのジムリーダー・コルニとパートナーのルカリオ、コルニの祖父であるメガシンカ親父ことコンコンブルの姿があった。

 

コンコンブル「久しぶりじゃなサトシ君。」

 

サトシ「はい。すみません、突然訪問するって連絡して。」

 

コンコンブル「いいんじゃよ、いつでも歓迎じゃ。」

 

コルニ「元気そうだねセレナ。」

 

セレナ「うん。」

 

コルニ「それで貴女が今回メガ島に用があるっていう・・・。」

 

ハルカ「初めまして、サトシの彼女の1人のハルカ。よろしく。」

 

ヒカリ「私ヒカリ。」

 

ラングレー「ラングレーよ。」

 

マオ「アタシはマオ。」

 

リーリエ「リーリエです。」

 

サトシ「皆俺の彼女なんだ。」

 

コルニ「そうなんだ。・・・あれ、ピカチュウは?」

 

サトシ「アルセウスと一緒にヨロイ島に残ってもらったよ。」

 

コンコンブル「確かにあそこは修行には持って来いの場所じゃな。さあ、船の準備はできておる。すぐに出発するぞ。」

 

コンコンブルが用意した船に乗り込みメガ島へと出発した。

 

コンコンブル「サトシ君、PWCSの調子はどうだ?」

 

サトシ「はい、今はスーパークラスであと少しでハイパークラスに昇格できます!」

 

コンコンブル「そうか。」

 

コルニ「私達も負けてられないね!」

 

ルカリオ(コルニ)「ヴォル!」

 

セレナ「そういえばコルニも参加してるんだったね。」

 

コルニ「ええ!」

 

ラングレー「ライバル多いわねサトシ。」

 

ハルカ「今までの旅でいっぱいできたからね。」

 

ヒカリ「うんうん。」

 

リーリエ「お兄様もその1人ですしね。」

 

マオ「そうだね。」

 

コンコンブル「さあ、もうすぐ着くぞ。」

 

そうこうしているうちにメガ島に到着した。

 

コンコンブル「気を付けるのじゃぞ。」

 

サトシ「はい。」

 

ヒカリ「行ってきまーす。」

 

ハルカ「ハルカ探検隊、出動!」

 

サトシ「お、久しぶりに聞いたなそれ。」

 

コルニ「何それ?;」

 

サトシ「ハルカが昔よくやってたやつ。」

 

ラングレー「早く行きましょ。」

 

マオ「でもどうやって探す?」

 

リーリエ「そうですね。」

 

サトシ「それなら大丈夫。」

 

セレナ「え?」

 

サトシ「ハルカ、フシギバナとカメックスを出すんだ。」

 

ハルカ「え?分かった。」

 

疑問に思いながらもハルカはサトシの言う通りフシギバナとカメックスをボールから出した。

 

ポーン!

 

フシギバナ「バナ!」

 

カメックス「カメス!」

 

サトシ「次にメガバングルを着けてフシギバナ達と手を合わせるんだ。」

 

ハルカ「うん。フシギバナ、カメックス。」

 

フシギバナ「バナ。」

 

カメックス「カメ。」

 

ハルカはメガバングルを装着しフシギバナやカメックスと手を合わせた。

 

サトシ「そしてフシギバナ達が心を研ぎ澄まして島全体を感じ取れば場所を絞り出せる筈だ。」

 

マオ「フシギバナ達が探すってこと?」

 

サトシ「前にコルニが言ってたんだ。ポケモンとメガストーンは惹かれ合うって。もしかしたらフシギバナ達の思いがメガストーンに届けば、メガストーンもそれに反応するかなって思って。」

 

リーリエ「成程。」

 

コンコンブル「コルニよ、これはサトシ君の方が一枚上手のようだな。」

 

コルニ「ぶう〜///」

 

サトシ「ハルカ。」

 

ハルカ「うん。フシギバナ、カメックス、やってみて。」

 

フシギバナ「バナ。」コクリッ

 

カメックス「カメス。」コクリッ

 

フシギバナ達はサトシの言われた通りに心を落ち着かせて感覚を研ぎ澄ます。・・・すると。

 

 

ドン!ドン!

 

フシギバナ「バナ!」

 

カメックス「カメス!」

 

ハルカ「あ!」

 

サトシ「感じたみたいだな。」

 

フシギバナ達は何かを感じ取り、感じ取った方向を向いた。

 

コルニ「見つけたの!?」

 

ハルカ「まだ正確な位置は分からないけど、大体絞れたみたいかも!」

 

サトシ「じゃあ後はフシギバナとカメックスの感じたままその気配を辿って行けばいいな。」

 

ハルカ「フシギバナ、カメックス、お願い。」

 

フシギバナ「バナ。」コクリッ

 

カメックス「カメス。」コクリッ

 

フシギバナ達が己の感じ取ったままの道を進みサトシ達はその後に続く。だがこの時、待機していたコンコンブルが不敵な笑みを浮かべていたことには誰も気がつかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

フシギバナとカメックスが導くままにサトシ達は途中でバトルをしているポケモン達とも遭遇しながらメガ島の険しい道のりを進みメガストーンを探し続けた。

 

サトシ「大分進んで来たな。」

 

リーリエ「中々見つかりませんね。」

 

マオ「うん。」

 

ラングレー「まあ、簡単に見つかったら苦労しないわよね。」

 

ヒカリ「でも冒険って感じがしてきた!」

 

ハルカ「ワクワクだ!」

 

コルニ「もうハルカとヒカリったら;」

 

サトシ「ハハハ!」

 

その様子をミュウツーとケルディオが上空で見ていた。

 

ミュウツー『相変わらず吞気だな。』

 

ケルディオ『まあいいじゃん、楽しそうだし。』

 

ミュウツー達が見ているのも知らないサトシ達は更に先を進んでいた。だが、

 

ズル!

 

サトシ「うわぁ!?」

 

セレナ「サトシ!ってキャ!?」

 

サトシは油断して氷の地面に足を滑らせて下に滑り落ちてしまい、セレナも一緒に落ちてしまう。だが上空で待機していたミュウツーにサイコパワーで救出された。

 

サトシ「助かったぜミュウツー。」

 

セレナ「ありがとう。」

 

ミュウツー『礼を言われる程ではない。』

 

ハルカ「2人共大丈夫!?」

 

サトシ「ああ。」

 

セレナ「なんとか。」

 

ケルディオ『でも何でここ凍ってたんだろう?』

 

ミュウツー『答えはあれだ。』

 

ミュウツーが差した方向に白い1体のポケモンがいた。

 

ユキノオー「ユーノ!」

 

サトシ「ユキノオーだ!」

 

ラングレー「ラッキー!ゲットしておかないと!行け、キリキザン!」

 

ポーン!

 

キリキザン「キザ!」

 

ラングレー「金属音!」

 

キリキザン「キザー!」

 

ユキノオー「ユノー!?」

 

ラングレー「シザークロス!」

 

キリキザン「キーザ!」

 

ユキノオー「ノー!?」

 

ラングレー「今よ!行きなさい、モンスターボール!」

 

ユキノオーが弱ったところでラングレーがモンスターボールを投げる。ユキノオーがボールに入るとしばらく揺れて、ポンッという音が鳴った。

 

ラングレー「ユキノオー、ゲット!」

 

サトシ「やったなラングレー!」

 

ラングレー「ええ、この島に来てよかったわ!」

 

サトシ「ドラゴンバスターにまた一歩だな!」ニコ

 

ラングレー「あ、ありがとう///」

 

ラングレーはサトシに褒められて顔を赤くして照れる。少々トラブルがあったがそこからは順調にメガストーンがある場所に進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

フシギバナ「バナ!」

 

カメックス「カメス!」

 

暫く進むと複数の鋼の石がそびえ立つ場所にたどり着いた。

 

サトシ「何だここ?」

 

リーリエ「石がいっぱいです。」

 

マオ「うん、すごい数。」

 

コルニ「鋼の森だよ。」

 

ヒカリ「鋼の森?」

 

ミュウツー『所々微弱だがそれぞれの石から強い気配を感じる。』

 

ケルディオ『それじゃあこの中にメガストーンが?』

 

ミュウツー『可能性はある。』

 

フシギバナとカメックスはそれぞれ石に近づいた。

 

ハルカ「もしかしてそこに・・・。」

 

ラングレー「メガストーンがあるのね!?」

 

サトシ「ハルカ、早速!」

 

ハルカ「うん!フシギバナ、ソーラービーム!カメックス、ハイドロポンプ!」

 

フシギバナ「バーナ!」

 

カメックス「カーメ!」

 

ドゴーン!

 

フシギバナとカメックスは自身の大技で石を砕いた。すると光り輝く2つのメガストーンが現れた。

 

サトシ「もしかしてあれが!?」

 

ミュウツー『フシギバナイトとカメックスナイトで間違いないだろう。』

 

ヒカリ「でも何で落ちてこないの!?」

 

マオ「しかも浮いてる!?」

 

そう、2つのメガストーンは落ちてこずにそのまま宙に浮いていた。

 

ラングレー「これって、サイコパワー!?」

 

ミュウツー『間違いないな。』

 

ケルディオ『でも一体誰が?』

 

フーディン「フーディン!」

 

サトシ「フーディン!?」

 

リーリエ「フーディンのサイコキネシスで浮いていたのですね!」

 

???「およよおよよ!!」

 

サトシ「誰だ!?」

 

突然サトシ達の前にキーストーンが埋め込まれた杖を持った謎の老人が現れた。

 

メガシンカ仙人「掴みはばっちり!!メガシンカ仙人とは儂のことだー!!」

 

ハルカ「メガシンカ仙人!?」

 

ヒカリ「酷いネーミング;」

 

サトシ「なあコルニ、あの人もしかして・・・。;」

 

コルニ「うん、間違いないよ;」

 

ミュウツー『何をやっているのだ一体?』

 

ケルディオ『あはは( ̄▽ ̄;)』

 

サトシとコルニ、ミュウツー、ケルディオは目の前の人物の正体に気づいていた。

 

メガシンカ仙人「メガストーンを手に入れたければ、このに勝ってみせよ!」

 

ラングレー「実力で手に入れろってことね。」

 

ヒカリ「ハルカが見つけたものなのに!」

 

ハルカ「大丈夫よ皆。」

 

マオ「でも。」

 

ハルカ「サトシならこれも試練だと思って挑むわ。だったら私も乗り越えてみせる!」

 

リーリエ「・・・分かりました!」

 

サトシ「頑張れよ!」

 

ハルカ「フシギバナ、カメックス!ステージ・オン!」

 

フシギバナ「バナ!」

 

カメックス「カメッス!」

 

2つのメガストーンを賭けたバトルが始まった。

 

メガシンカ仙人「およよ!フシギバナイトとカメックスナイト争奪バトル始まりじゃ!!」

 

ラングレー「調子狂うわね;」

 

ヒカリ「変な人;」

 

メガシンカ仙人「みんなのヒーロー、メガシンカ仙人の本領発揮!いざ、メガシンカ!!」

 

メガシンカ仙人は杖のキーストーンに触れると、キーストーンから光が放たれると同時に掲げる。それに反応するようにフーディンが持っていたフーディナイトもひかり出し2つの石から光の糸が出現し、空中で結びつく。するとフーディンは光に身を包み込まれ姿を変える。

 

メガフーディン「フー、ディン!」

 

セレナ「メガフーディン!」

 

リーリエ「あれが!」

 

マオ「スプーンがいっぱい。」

 

ハルカ「行くわよ!フシギバナ、蔓の鞭!カメックス、高速スピン!」

 

フシギバナ「バーナ!」

 

カメックス「カメー!」

 

メガシンカ仙人「およよスプーンを打て!!」

 

メガフーディン「フーディ!」

 

最初に動いたのはフシギバナとカメックスだが、メガフーディンは焦らずにスプーンを飛ばして技を相殺させる。

 

メガシンカ仙人「サイケ光線!」

 

メガフーディン「フディ!」

 

ハルカ「躱して!」

 

フシギバナ「バナ」

 

カメックス「カメッス!」

 

ハルカ「フシギバナ、すてみタックル!カメックス、アクアテール!」

 

フシギバナ「バーナ!」

 

カメックス「カメース!」

 

メガシンカ仙人「トライアターック!」

 

メガフーディン「フディ!」

 

バシュン!バシュン!バシュン!

 

フシギバナ「バナ!?」

 

カメックス「カメ!?」

 

ハルカ「フシギバナ!?カメックス!?」

 

ラングレー「強いわね、あのメガフーディン。」

 

リーリエ「はい。」

 

マオ「完全に相手のペースだよ。」

 

フシギバナ「バナ!?」ビリビリ!

 

カメックス「カメス!?」ボー!

 

ケルディオ『マズイ!トライアタックは麻痺、火傷、氷のいずれかの状態にする技、さっき技を受けたことでフシギバナとカメックスが麻痺と火傷になったんだ!』

 

ミュウツー『このピンチをどう切り抜けるかだな。』

 

サトシ「ハルカを信じるしかないな。」

 

ヒカリ「ハルカ頑張って!」

 

ハルカ「私は負けない!サトシやポケモン達、皆と一緒に夢を掴む!」

 

 

 

 

BGM:私、負けない!~ハルカのテーマ~

 

 

 

メガシンカ仙人「トライアターック!」

 

メガフーディン「フーディ!」

 

ハルカ「カメックス、ハイドロポンプ!そしてそのまま高速スピン!」

 

カメックス「カーメスーー!」

 

メガフーディン「フディ!?」

 

メガシンカ仙人「およよ!?」

 

カメックスはその場でハイドロポンプを使い、高速スピンで回転すると渦を描くように動きトライアタックを封じてメガフーディンにダメージを与える。

 

ミュウツー『これは!?』

 

ケルディオ『カウンターシールド!?』

 

サトシ「いいぞハルカ!」

 

ヒカリ「いけいけ!」

 

ハルカ「フシギバナ、花びらの舞!」

 

フシギバナ「バーナフー!」

 

メガフーディン「フディー!?」

 

フシギバナが花びらの舞を使うと、メガフーディンにダメージを与えると同時にフシギバナイトとカメックスナイトが吹き飛ぶ。

 

ハルカ「今よ!」

 

フシギバナ「バナ!」

 

カメックス「カメ!」

 

その隙に2体が自身のメガストーンを掴み取る。

 

フシギバナ「バナー!」

 

カメックス「カメース!」

 

ハルカ「フシギバナイトとカメックスナイト、ゲットかも!」

 

セレナ・ヒカリ・ラングレー・マオ・リーリエ「「「「「やったー!!」」」」」

 

サトシ「やったなハルカ!」

 

コルニ「おめでとう!」

 

メガシンカ仙人「にひ!!ははははー!!」

 

一同「ん?」

 

メガシンカ仙人「皆のヒーロー、メガシンカ仙人の正体は!!」バッ!

 

ハルカ・ヒカリ・ラングレー・マオ・リーリエ「「「「「ああー!?」」」」」

 

セレナ「コンコンブルさん!?」

 

サトシ・コルニ・ケルディオ「「『やっぱり。』」」

 

ミュウツー『全く。』

 

コンコンブル「ははは!ちょっとしたサプライズじゃ!見事だったぞハルカくん。」

 

何とメガシンカ仙人の正体は待機していた筈のコンコンブルだった。

 

セレナ「どうしてこんなことを?」

 

コンコンブル「ハルカくん達の絆を確かめるためじゃ。聞いた話だとハルカくんはバシャーモでメガシンカできるらしいが、フシギバナとカメックスにもそれ程の絆があるか気になってな。」

 

ラングレー「そうだったんだ。」

 

マオ「あれ?でもサトシ達はメガシンカ仙人がコンコンブルさんって気づいてたの?」

 

サトシ「ああ。」

 

ケルディオ『言うタイミングがなくて言いそびれちゃった。』

 

ミュウツー『すまんな。』

 

リーリエ「まあ、結果オーライということで;」

 

ハルカ「これからも頑張ろうね、フシギバナ!カメックス!」

 

フシギバナ「バナ!」

 

カメックス「カメッス!」

 

こうしてハルカはフシギバナとカメックスの新たな切り札を手に入れ戦力の幅が広がった。その後サトシはルカリオと協力してタブンネナイトとラティアスナイト、ミュウツナイトXを手に入れてメガ島を後にするのだった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

凶悪再来!ウェブナイツ出撃!

メガ島で新たなメガストーンを手に入れたサトシ達は、シャラシティを旅立ちガラル地方のヨロイ島に帰る途中ゴウとコハルと再会した。ゴウ達の目的はカロス四天王の1人・ガンピがいる騎士道の館の訪問だった。サトシ達もそこに赴こうとゴウ達に同行した。立ち寄った結果、サトシとゴウがガンピに2人の曇りなき眼と向上心に感心され熱血指導された。余談だがラングレーも参加した。その指導をもとにサトシのカモネギはサトシとの友情を深め、「主や弱き者を守る騎士道精神」と「見切り」を習得。サトシとラングレーのキリキザンとサトシのアオガラスも同じ精神を学び力を付けた。晴れて合格したサトシ達はナイトメダルを授与し、アオガラスはアーマーガアへと最終進化を遂げ、ゴウもメタルコートをゲットしストライクをハッサムへと進化させた。

 

その次の日、リントと名乗るトレーナーと出会ったサトシはPWCSのランキングを賭けたバトルをすることとなった。その時サトシはリントのエルレイドに対し、カモネギを繰り出した。カモネギはネギを折られて苦戦を強いられるもにわか仕込み剣と盾として転用させたことでネギガナイトへと進化し、辻斬りのぶつかり合いの末勝利しサトシのランキングを184位まで上げた。

 

 

そしていよいよガラル地方のヨロイ島に向けて出発することとなった。

 

カロス地方・空港

 

サトシ「じゃあゴウ、また何処かでな!」

 

ゴウ「おう!」

 

セレナ「コハルも元気でね!」

 

コハル「うん!」

 

ラングレー「やっとヨロイ島に戻れるわね。」

 

マオ「ピカチュウ達元気かな?」

 

ケルディオ『大丈夫だとは思うけど。』

 

ヒカリ「シンジも強くなってると思うわ。」

 

ハルカ「サトシも負けてられないもんね。」

 

サトシ「ああ!」

 

リーリエ「さあ、行きましょう!」

 

セレナ「じゃあね!」

 

コハル「またねー!」

 

こうしてサトシ達はヨロイ島に向けて出発した。

 

 

 

 

2日後、サトシ達はガラル地方・空港に着いた後、アーマーガアタクシーを利用してヨロイ島に戻ってきた。

 

サトシ「やっと帰ってきた。」

 

ラングレー「そんなに日が経ってないのに長く感じるわね。」

 

セレナ「早く行きましょ。」

 

ハルカ「えー、もうちょっと休憩してからにしようよ~。」

 

ヒカリ「もう、ハルカったら!」

 

サトシ「しょうがないな、負ぶってやるよ。」

 

ハルカ「やった~!」

 

サトシがその場にしゃがむとハルカは大喜びでサトシの背後に抱き着く。そして立ち上がる。そう、ハルカはサトシにおんぶしてもらっているのだ。

 

セレナ・ヒカリ・ラングレー・マオ・リーリエ(((((羨ましい・・・。)))))

 

それを見たセレナ達は心の中で少しだけハルカに嫉妬する。

 

ハルカ「重くない?」

 

サトシ「全然、寧ろ軽い方だ。」

 

ハルカ「嬉しい///」

 

ムニュ

 

サトシ「全く///」

 

サトシは悪態をつきながらも背中に感じる柔らかい感触を味わいながらマスター道場に向けて歩き出した。

 

シンジ「やっと帰ってきたか。」

 

数分後、マスター道場に到着し、シンジ達が出迎えた。着いた直後にサトシはハルカを降ろした。

 

スイレン「皆お帰り~!」

 

ノゾミ「目的のものはゲットできたみたいだね。」

 

ハルカ「うん!」

 

カキ「メガシンカで更にパワーアップか!」

 

マサル「見られるのが楽しみだ。」

 

マリィ「うちもばい。」

 

サトシ「それでマーマネ、頼んでおいたのは・・・?」

 

マーマネ「もうすぐ終わりそうだよ。」

 

シンジ「?何の話だ?」

 

サトシ「そろそろ話した方がいいな。」

 

マーマネ「うん。皆、バトルコロシアムの格納庫に集まって。」

 

セレナ「バトルコロシアムの格納庫に?」

 

ヒカリ「何があるんだろう?」

 

ケルディオ『そういえばピカチュウは?』

 

マサル「アルセウスと一緒に格納庫にいるよ。」

 

マリィ「修行の合間に時々そこに行っとるたい。」

 

マオ「何だろう?」

 

リーリエ「気になりますね。」

 

疑問に思いながらも格納庫に向かう。

 

バトルコロシアム・格納庫

 

 

サトシ「ピカチュウ!アルセウス!」

 

ピカチュウ『サトシ!』

 

アルセウス「戻ってきたか。」

 

格納庫に入るとピカチュウとアルセウスがいて、ピカチュウは直ぐにサトシの肩に乗った。

 

サトシ「ただいま。」

 

ピカチュウ『お帰り。』

 

アルセウス「留守の間も、お前のポケモン達は日々鍛錬していたぞ。」

 

サトシ「そっか。」

 

マオ「それよりサトシ、来たのはいいけどここに何があるの?」

 

リーリエ「説明してほしいです。」

 

ピカチュウ『そっか、皆はまだ知らなかったね。』

 

アルセウス「サトシ、そろそろいいだろう。」

 

サトシ「そうだな。まずはあれを見てくれ。」

 

サトシが指さした方向を見るとそこには豹、鮫、グリフォン、不死鳥、ケルベロス、オルトロス型のロボットが並んでいた。だがそれぞれ少々姿が薄れている。

 

シンジ「こいつらは、まさか。」

 

サトシ「ああ、グラディオンの仲間のウェブナイト達だ。」

 

ピカチュウ『ジャガオンとシャークオン、グリフィオンとフェニクオン、ケルベリオンとオルトリオンだよ。』

 

カキ「マジかよ。」

 

スイレン「すごい。」

 

セレナ「でもどうしてここに?」

 

サトシ「ガラルファイヤーとバトルして1日が経った後、マーマネに呼ばれたんだ。」

 

 

 

 


 

 

 

 

回想

 

ガラルファイヤーとの激闘から翌日、サトシはマーマネに呼び出されていた。

 

サトシ「よっ、マーマネ。」

 

マーマネ「待ってたよサトシ。」

 

サトシ「どうしたんだ急に呼び出して。」

 

マーマネ「うん、これを見て。」

 

マーマネがバーチャルコンピューターの画面をサトシに見せるとそこにはジャガオン達ウェブナイトのデータがあった。

 

サトシ「これってグラディオンの仲間の・・・。」

 

マーマネ「そうだよ。サトシとピカチュウがグラディオンと出会った後、僕のパソコンにデータに入ってたんだ。そしたらグラディオンが僕に・・・。」

 

グラディオン『君にジャガオン達のプログラム修復を頼みたい。彼らが修復されれば現実でも力を貸してくれる。』

 

マーマネ「って言ったんだ。」

 

サトシ「確かにマーマネはプログラミング得意だもんな。でもあと4体足りないけど?」

 

マーマネ「残りは時期になったら現れるかもしれないって。だから僕に任せといて!」

 

サトシ「ああ。よろしく頼むぜ!」

 

親指を立ててグッドサインを出た。その日からウェブナイト達の修復のマーマネの作業が始まった。

 

回想終了

 

 

 

 


 

 

 

サトシ「ということで、マーマネにジャガオン達の修復を頼んでたんだ。」

 

ハルカ「そうだったんだ。」

 

マサル「楽しみだな、ウェブナイト達に会えるの。」

 

マリィ「うちも。」

 

ヒカリ「また賑やかになるわ。」

 

アルセウス「サトシ、話が変わるが最近この辺りでポケモン達の強奪事件が多発しているらしい。」

 

サトシ「なんだって!?」

 

ピカチュウ『なんでもそいつら強いポケモンを捕まえては高値で売り捌こうとしているらしいよ。』

 

ラングレー「一体誰が?」

 

ケルディオ『ポケモンハンターかな?』

 

アルセウス「可能性はあるが、まだはっきりしていない。お前達も十分注意するのだぞ。」

 

アルセウスの言葉に全員が頷く。

 

 

 

アルセウスの話を終え、バトルコロシアムを後にしたサトシ達はヨロイ島のフィールドに出て自らに合った修行をしていた。その中にはサイトウもいた。

 

サトシ「シンジのダクマもウーラオスに進化できたんだな。」

 

シンジ「ああ、一撃の型にな。」

 

サトシ「だったら今度ウーラオス同士のバトルでもするか。」

 

シンジ「ふ、面白い。」

 

サイトウ「これが永遠のライバルというものですか。」

 

マスタード「ほほ、元気だねえ。」

 

サトシ達が話に花を咲かせていると・・・。

 

ドクンッ!

 

サトシ「!?」

 

ルカリオ「ヴォル!!」

 

ピカチュウ『何!?この嫌な気配は!?』

 

カキ「サトシ?」

 

セレナ「ルカリオ?」

 

マオ「ピカチュウまで?」

 

マーマネ「どうしたの?」

 

突然サトシ達が何かを感じ取り、辺りを警戒する。サトシは波導をある程度使いこなしているためルカリオのように波導で何かを感じ取ることができる。因みにピカチュウはグラディオンと出会ったことで邪悪な気配を感じることができるようになったのだ。

 

「ヘドロ爆弾!!」

 

 

ドン!ドン!ドン!ドン!

 

サトシ「!?ルカリオ、波導弾!」

 

シンジ「エレキブル、10万ボルト!」

 

カキ「バクガメス、火炎放射!」

 

マサル「インテレオン、狙い撃ち!」

 

ルカリオ「ヴォル!」

 

エレキブル『はっ!』

 

バクガメス「ガメス!」

 

インテレオン「インテ!」

 

突然草原の向こうから泥のようなものがこちらに向かってきた。咄嗟にサトシ達のポケモンが技をぶつけてそれを破壊する。技が飛んできた方向を見ると黒い服装を纏った謎の集団がいた。

 

マリィ「え!?」

 

ラングレー「な、何こいつら!?」

 

マオ「もしかしてポケモン強奪事件の犯人!?」

 

サトシ「あいつらの服装、何処かで・・・。」

 

ヒカリ「うん。」

 

???「ほう、今のを防ぐとはやるな。」

 

ヒカリ「え!?」

 

ピカチュウ『な!?』

 

サトシ「お、お前は!?」

 

更にそこに黒いローブに身を包み、左腕にはメカが取り付けられた白髪の女性が空からボーマンダに乗って降りてきた。サトシとピカチュウ、そしてヒカリは目の前に現れた人物に驚きを隠せなかった。

 

J「久しぶりだな、小僧。」

 

サトシ・ヒカリ・ピカチュウ「「『ポケモンハンターJ!!』」」

 

シンジ「何だと!?」

 

ノゾミ「ウソでしょ!?」

 

何とそこにいたのは嘗てシンオウでサトシ達と激闘を繰り広げたポケモンハンター・Jだった。

 

マサル「ポケモンハンターJ?」

 

ケルディオ『それってサトシ達がシンオウを旅していた時に何度もぶつかり合ったっていう!?』

 

ピカチュウ『うん。僕も一度あいつにターゲットされたことがあるよ。』

 

サイトウ「私も聞いたことがあります。シンオウ地方を拠点としていた悪名名高いポケモンハンターだと。」

 

サトシ「お前、生きていたのか!?」

 

J「フン、まあな。」

 

マリィ「どういうこと?」

 

ヒカリ「実は私達、Jは死んだと思っていたの。」

 

リーリエ「死んだ!?」

 

サトシ「まだ俺達がシンオウ地方を旅していた時、ギンガ団って組織と手を組んで湖の伝説のポケモン《アグノム・ユクシー・エムリット》を攫ったんだ。」

 

ヒカリ「でもエムリットとユクシーの未来予知の攻撃があいつらの飛行艇に直撃したの。」

 

シンジ「そしてその飛行艇はリッシ湖に沈み大爆発したらしい。」

 

ノゾミ「生きているかどうかは絶望的だったけどね。」

 

J「だがこうして私は生きている。我々のビジネスのためにも貴様らのポケモン全ていただくことにしよう!」

 

サトシ「お前まだそんなことしていたのか!」

 

ラングレー「最悪ねこいつ!」

 

スイレン「カイオーガを狙ってた奴らよりも酷い!」

 

マスタード「ワシちゃんもこのような悪党は初めてじゃ。」

 

サイトウ「はい。」

 

サトシ「J!ここでお前と決着をつける!」

 

J「いいだろう、散々邪魔してくれた借りをここで返してやろう!」

 

シンジ「俺もやろう。」

 

サトシ「シンジ。」

 

シンジ「シンオウの汚物の処理はシンオウの者がやった方がいいだろう。」

 

サトシ「・・・油断するなよ!」

 

シンジ「言われるまでもない!」

 

ケルディオ『サトシ!周りの連中は僕達に任せて!』

 

カキ「お前達はJを倒せ!」

 

サトシ「頼む!」

 

J「やれ、お前達!!」

 

部下「「「はっ!」」」

 

シンオウで激闘を繰り広げたバトルが再び始まった。その様子をアルセウスが見守っていた。

 

アルセウス「私が出れば治まるかもしれないが、これは人間が解決するべきこと。信じているぞ、サトシ。」

 

ケルディオ『でええーーーい!』

 

ケルディオは覚悟の姿となって気合い玉を放ち、Jの部下達のポケモンを蹴散らす。

 

セレナ「マフォクシー!マジカルフレイム!」

 

マフォクシー「マーフォー!」

 

ハルカ「バシャーモ!ブレイズキック!」

 

バシャーモ「バーシャー!」

 

ヒカリ「ポッチャマ!ハイドロポンプ!」

 

ポッチャマ「ポーチャマー!」

 

ノゾミ「ニャルマー!シャドークロー!」

 

ニャルマー「ニャー!」

 

ラングレー「ツンベアー!吹雪!」

 

ツンベアー「ベーアー!」

 

カキ「バクガメス!火炎放射!」

 

バクガメス「ガメース!」

 

マーマネ「クワガノン!放電!」

 

クワガノン「クーワー!」

 

マオ「アマージョ!トロピカルキック!」

 

アマージョ「アージョ!」

 

スイレン「アシレーヌ!うたかたのアリア!」

 

アシレーヌ「シレーヌ!」

 

マサル「インテレオン!狙い撃ち!」

 

インテレオン「イーンテ!」

 

マリィ「モルペコ!オーラぐるま!」

 

モルペコ「モーペ!」

 

サイトウ「オトスパス!たこがため!」

 

オトスパス「パース!」

 

マスタード「ウーラオス!暗黒強打!」

 

ウーラオス(一撃の型)「ウーラ!」

 

セレナ達も自分達のポケモンでJの部下と戦っていた。マスタードも本気モードとなっている。

 

セレナ「私達を甘く見ないでよね!」

 

マオ「ヨロイ島の修行で強くなったんだから!」

 

カキ「覚悟しろポケモンハンター!」

 

サトシ「ピカチュウ!10万ボルト!ルカリオ!波導弾!」

 

ピカチュウ『喰らえ!』

 

ルカリオ「ヴァル!」

 

シンジ「エレキブル!雷!」

 

エレキブル『おらあ!』

 

J「ドラピオン!ミサイル針!ボーマンダ!火炎放射!」

 

ドラピオン「ドーラー!」

 

ボーマンダ「ボー!」

 

一方、サトシとシンジもJと交戦しており双方一歩も譲らないでいた。

 

サトシ「強い!」

 

シンジ「流石に一筋縄ではいかないか。」

 

J「昔よりも強くなったようだが、まだ私の方が上だな。」

 

サトシ「このままじゃ勝てない!ピカチュウ!グラディオンにウェブダイブだ!」

 

ピカチュウ『分かったよサトシ!』

 

シンジ「エレキブル!お前も行け!」

 

エレキブル『おう!』

 

ピカチュウ・エレキブル『『プラグイット!』』

 

グラディオン『はっ!』

 

ガリューン『おおっ!』

 

ピカチュウ『ウェブダイブ!グラディオン!』

 

エレキブル『ウェブダイブ!ガリューン!』

 

ピカチュウがグラディオンと、エレキブルがガリューンと融合する。

 

グラディオンピカチュウ『グラディオンピカチュウ!』

 

ガリューンエレキブル『ガリューンエレキブル!』

 

J「ほう、新しい力か。」

 

サトシ「ピカチュウ!グランバルカン!」

 

グラディオンピカチュウ『グランバルカン!』

 

ダダダダ!

 

J「ミサイル針!」

 

ドラピオン「ドーラー!」

 

グランバルカンを放つもドラピオンのミサイル針で相殺される。

 

シンジ「ワイルドボルトの要領でシャイニングアタック!」

 

ガリューンエレキブル『シャイニングアタッァァァァク!』

 

J「ドラゴンダイブ!」

 

ボーマンダ「ボーマー!」

 

ドーン!

 

両者後方に下がる。

 

サトシ「グラディオン達の力と互角だなんて!」

 

シンジ「何て奴だ!」

 

J「どうした、もう終わりか!?」

 

サトシ「まだまだ!」

 

シンジ「勝負はここからだ!」

 

BGM:Together(電脳冒険記ウェブダイバー エンディング)

 

サトシ達がJと戦っている頃、バトルコロシアムの格納庫にいるジャガオン達ウェブナイトが、修復され復活を果たしていた。

 

直ぐにジャガオン達はビークルモードにウェブチェンジして出撃し、サトシ達の元に急行した。

 

場所は戻り、サトシ達はJに苦戦していた。

 

サトシ「はあ・・・はあ・・・。」

 

シンジ「くそ!」

 

グラディオンピカチュウ『前より強くなってる。』

 

ガリューンエレキブル『流石はシンオウで名の知れた奴だ。』

 

J「ふ、そろそろ終わりにするか。」

 

Jが左腕に付いている石化光線を向ける。すると・・・。

 

複数の声『そうはさせない(ません)(ぞ)!』

 

J「!?」

 

突然謎の声が響くと同時に何かがJの真正面を通り過ぎた。思わずJは構えるのを止め、腕で顔を覆う。振り向いてみるとスポーツカーとホバークラフト、ジェット戦闘機、未来型新幹線、カッター装備の戦車、ドリルタンクが並び立っていた。

 

J「何だあの乗り物は!?」

 

サトシ「グラディオン!あれってまさか!?」

 

グラディオンピカチュウ(グラディオン)『間違いない!ジャガオン達だ!』

 

シンジ「復活したか!」

 

ガリューンエレキブル(ガリューン)「ふ、待たせおって。」

 

ガリューンは素っ気ない態度を取るが内心嬉しそうだった。

 

ウェブナイツ『ウェブチェンジ!ファイターモード!』

 

それぞれファイターモードへとウェブチェンジした。

 

グラディオンピカチュウ(グラディオン)『みんな!』

 

ジャガオン『待たせたなグラディオン!』

 

シャークオン『ここからは俺様達も力を貸すぜ!』

 

グリフィオン『共に戦おう!』

 

フェニクオン『力を合わせましょう!』

 

ケルベリオン『俺達がいれば!』

 

オルトリオン『百人力だよ!』

 

サトシ「良かったな、グラディオン。」

 

グラディオンピカチュウ(グラディオン)『うん。』

 

サトシ「俺マサラタウンのサトシ、よろしくな!」

 

グラディオンピカチュウ『僕は相棒のピカチュウだよ!』

 

ウェブナイツ『おう!』

 

J「ええい、邪魔をするなら容赦はしないぞ!」

 

サトシ「ウェブナイトのみんな!力を貸してくれ!」

 

ウェブナイツ『おう!』

 

彼らの反撃が始まった。

 

ジャガオン『おいらはジャガオン!おいらのスピードについてこれるかな!?ガトリングバスター!』

 

ダダダダダ!

 

シャークオン『俺様はシャークオンだ!喰らえ、アクアトルネード!』

 

ドビューン!

 

グリフィオン『私はグリフィオン!私のミサイル包囲網からは誰も逃れられんぞ!ホーミングショット!』

 

バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!

 

ドドドドドドドドドン!

 

フェニクオン『ミーはフェニクオンです!ミーに近づくと火傷しますよ!ヒートウェーブ!』

 

ボーーー!

 

ケルベリオン『俺はケルベリオン!俺の攻撃はかすり傷じゃ済まないぞ!スパイラルカッター!』

 

スパ!

 

部下1「ラスターカノン!」

 

エアームド「エアー!」

 

オルトリオン『ジャイアントドリル!』

 

ギュイーン!

 

部下1「なに!?」

 

部下2「ヘドロ爆弾!」

 

メタング「メッター!」

 

オルトリオン『ジャイアントドリル!』

 

ギュイーン!

 

部下2「バカな!?あのドリルで全て弾いただと!?」

 

オルトリオン『僕はケルベリオンの双子の弟、オルトリオン!ウェブナイトの中で防御力に優れているから簡単には傷つけられないぞ!』

 

部下1「くそ!」

 

オルトリオン『そしてこれが守りだけの武器だと思ったら大間違いだ!ジャイアントドリル!』

 

ギュイーン、バーン!

 

ジャガオンがスピードで翻弄しながらガトリングバスターで狙い撃ち、シャークオンがアクアトルネードで敵を吹き飛ばし、グリフィオンがホーミングショットで敵を囲み全弾命中させ、フェニクオンがヒートウェーブで敵を燃やし、ケルベリオンがスパイラルカッターで敵を切り裂き、オルトリオンがジャイアントドリルで防御しながらドリルを発射して命中させ次々とJの部下のポケモン達を倒していく。

 

セレナ「すごい。」

 

スイレン「ウェブナイト、大集結。」

 

カキ「いいぞウェブナイトのみんな!」

 

J「ちっ、たかがロボット如きに手こずるとは役立たずめ!」

 

サトシ「今だピカチュウ!」

 

シンジ「エレキブル!」

 

グラディオンピカチュウ『グランブレード!』

 

ガリューンエレキブル『ガリューンソード!』

 

グラディオンピカチュウ・ガリューンエレキブル『『はあ!』』

 

バシュン!バシュン!

 

ドラピオン「ドラ!?」

 

ボーマンダ「ボマ!?」

 

J「怯むな!ドラピオン、クロスポイズン!ボーマンダ、竜の波導!」

 

ドラピオン「ドラー!」

 

ボーマンダ「ボー!」

 

グラディオンピカチュウ・ガリューンエレキブル『『うわ!?』』

 

隙を見てダメージを与えたが決定打にならなかった。

 

シンジ「このままじゃまずいな。」

 

サトシ「一気に決めないとこっちがやられる!」

 

グラディオンピカチュウ『だったら、"あれ"やってみない?』

 

ガリューンエレキブル『ふ、"あれ"か。』

 

サトシ「そういえばまだやってなかったな。」

 

シンジ「試すには丁度いい。」

 

J「(こいつら、何をする気だ?)」

 

グラディオンピカチュウ『いくよエレキブル!』

 

ガリューンエレキブル『おう!ウェブチェンジ!ガリューンエレキブル・アタックモード!』

 

ガリューンエレキブルが変形していき、グラディオンピカチュウの胸部に合体した。

 

グラディオンピカチュウ『グラディオンピカチュウ!シャイニングモード!』

 

J「合体しただと!?」

 

マーマネ「すごいよ!やっぱり合体できた!」

 

カキ「俺は今、猛烈に感動しているぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

マサル「合体は男なら誰だって好きだからね!」

 

マオ「カキ;」

 

リーリエ「マーマネ;」

 

マリィ「マサルまで;」

 

ハルカ「男の子ってホントこういうの好きかも;」

 

グラディオンピカチュウ『ターゲットロック!』

 

ガリューンエレキブルから出てきたバイザーで狙いを定める。

 

サトシ・シンジ「「スーパーシャイニングボルト!」」

 

グラディオンピカチュウ・ガリューンエレキブル『『スーパーシャイニングボルト!』』

 

バリバリバリバリバリバリ!

 

ドラピオン「ドラー!?」

 

ボーマンダ「ボマー!?」

 

スーパーシャイニングボルトを受けたドラピオンとボーマンダは大きくダメージを受けた。

 

サトシ「今だ!ブレイク・ザーン!」

 

グラディオンピカチュウ『ブレイク・ザァァァァン!』

 

バシュン!バシュン!

 

J「ぐっ!?」

 

ブレイク・ザーンを受けたドラピオンとボーマンダは地面に落下し、その衝撃でJが吹き飛ばされ後ろの岩にぶつかり左腕の石化光線が破壊されてしまう。砂煙が晴れた時にはドラピオンとボーマンダも目を回して二度と立ち上がることはなかった。

 

ヒカリ「やったー!」

 

セレナ「勝った!」

 

J「ぐっ、退け!」

 

不利と感じたJ達はポケモン達をボールに戻し、近くに停めてあった失ったはずの飛行艇に乗り込み逃走を図ろうとした。

 

サトシ「逃がすものか!ピカチュウ!グランマグナムだ!」

 

グラディオンピカチュウ『グランマグナム!』

 

グラディオンピカチュウはグランブレードを変形させてグランマグナムを構える。

 

サトシ「ブレイク・シュート!」☛

 

グラディオンピカチュウ『ブレイク・シュゥゥゥゥト!』

 

バーン!バーン!バーン!

 

ドーン!

 

サトシが左腕で右腕を支えて銃口のように指を刺したと同時にグラディオンピカチュウがブレイク・シュートを飛行艇に放った。命中した飛行艇は地面に墜落し機能を停止した。J達は駆け付けたミュウツーのサイコパワーで拘束されていた。

 

ミュウツー『抵抗しないほうが身のためだ。』

 

J「おのれ!」

 

そんなJにサトシが近づく。

 

サトシ「年貢の納め時だな、J。」

 

J「ぐっ!」

 

その後Jはヨロイ島に駆けつけてきた警察に部下共々連行され、二度と日の当たる場所に出れなくなった。後にこのことはニュースになり全世界に知れ渡り衝撃が走るのだった。

 

 




おまけ


Jとの死闘が繰り広げられたその夜、バトルコロシアムの格納庫ではジャガオン達ウェブナイトが実体化できたグラディオンと顔を合わせていた。

グラディオン『皆、今日は助かった。ありがとう。』

ジャガオン『礼を言われる程じゃないぜ、グラディオン。』

シャークオン『ああ。』

グリフィオン『私達は仲間として当然のことをしたまでだ。』

フェニクオン『しかし、人間にはあのJというポケモンハンターのような悪意を持った人間もいるんですね。』

グラディオン『ああ。私もサトシ達の戦いを見てきたが、Jはどのポケモンハンターよりもとんでもない人間だったそうだ。』

ジャガオン『ったく、ポケモンを金儲けの道具にするなんてどんな神経してやがんだよ。』

シャークオン『ポケモン達だって生き物だってのに。』

ケルベリオン『マジカルゲートのサファリエリアを守ってきた俺としては許し難い奴だったな。』

オルトリオン『僕も同感だ。』

グラディオン『サトシはそんなポケモン達を少しでも救えるように努力しているそうだ。』

シャークオン『だったら俺様達もできる限り協力しないとな。』

グリフィオン『ああ。』

フェニクオン『ミーもマジカルゲートの子供達を守ってきたようにこの世界のポケモンも守ってみせます!』

ケルベリオン『俺もだ!』

オルトリオン『僕だって!』

ジャガオン『グラディオンは言わなくても分かってるよな。』

グラディオン『勿論だ。共にポケモン達の幸せを守ってみせよう!』

ウェブナイツ『おお!』

ジャガオン達ウェブナイトはグラディオンと共に世界の平和を誓い合った。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ダイミツを探せ!ウーラオスのキョダイマックスへの道!!

ポケモンハンターJの逮捕から数日が経ち、サトシ達は今日もヨロイ島にて修業を続けていた。そして今日、サトシとシンジはマスタード師範に呼び出しを受けていた。

 

サトシ「マスタード師範、俺達に何の用なんだろな?」

 

シンジ「さあな。だが悪いことじゃないことは確かだ。」

 

不思議に思いながらもマスター道場の試合場に足を運んだ。

 

マスタード「待ってたよん、2人共。」

 

サトシ「マスタード師範、俺達を呼び出してどうしたんですか?」

 

シンジ「何か重要なことでも?」

 

マスタード「実はチミ達にウーラオスについて教えようと思ってね~。」

 

サトシ「ウーラオスの?」

 

マスタード「ウーラオスにはキョダイマックスの可能性を秘めているんだ。」

 

サトシ「え!?」

 

シンジ「ウーラオスにもキョダイマックスの姿があったのか。」

 

マスタード「だけどダイキノコの風味が苦手でダイスープを飲めないんだよん。」

 

サトシ「じゃあどうすれば?」

 

マスタード「ヨロイ島で採れる”あるもの”をスープに入れれば飲んでくれるようになるんだけども・・・。」

 

シンジ「”あるもの”?」

 

アルセウス「恐らくそれは”ダイミツ”と呼ばれるものだ。」

 

そこに擬人化したアルセウスがやって来て説明した。

 

サトシ「アルセウス!」

 

シンジ「そのダイミツというのは?」

 

アルセウス「この島で採取できる粘り気が強いげんきのかたまりと同じ効果を持つ蜜だ。だがその入手は困難で手に入れた者は少ないらしい。」

 

マスタード「その通りよん。でもそれはポケモンが関係しているから、そのポケモンを調べれば見つかるかもしれないよん!頑張って探してねー!」

 

マスタードはそう言い残してその場を去った。

 

シンジ「どうする?」

 

サトシ「取り敢えず皆と相談してみよう。闇雲に探しても時間がかかる。」

 

アルセウス「よし、全員に呼び掛けるぞ。」

 

サトシ達は道場の外で先程マスタードとの話をした。

 

リーリエ「ウーラオスのキョダイマックスですか。」

 

ハルカ「どんなのか見てみたいかも!」

 

ケルディオ『問題はそのダイミツだよね。』

 

カキ「そうだよな。」

 

マーマネ「ミツといえば植物だから森にあるんじゃない?」

 

マオ「だとしたら・・・。」

 

ラングレー「集中の森ね。」

 

ヒカリ「じゃあ早速行こう!」

 

サトシ「その前に二手に分かれた方がいいだろう。」

 

スイレン「どうして?」

 

シンジ「ダイスープにはダイキノコがいる。」

 

ノゾミ「あ、そっか!ダイミツを折角見つけても肝心のダイスープがないといけないもんね。」

 

アルセウス「ではダイミツを探すグループとダイキノコを探すグループに別れよう。」

 

セレナ「サトシとシンジはダイミツを探す方でいいわね。」

 

ケルディオ『後はどうする?』

 

アルセウス「私的にはこのメンバーだな。」

 

ダイミツを探すグループ:サトシ、シンジ、ヒカリ、ノゾミ、セレナ、マオ、リーリエ

 

 

ダイキノコを探すグループ:ハルカ、ラングレー、カキ、マーマネ、スイレン

 

 

カキ「ダイミツの方が多いな。」

 

サトシ「アルセウス、何でこのメンバーなんだ?」

 

アルセウス「そのうち解る。」

 

アルセウスがはぐらかすように答えたため、解らなかった。

 

ラングレー「まあ、悪くないメンバーだし、いいんじゃない?」

 

マーマネ「じゃあ行こっか。」

 

ピカチュウ『見つけたらここに集合だね。』

 

サトシ「絶対見つけようぜ、ウーラオス!」

 

ウーラオス(連撃の型)「ウラ!」

 

シンジ「これでお前もまた強くなれるな。」

 

ウーラオス(一撃の型)「ラオス!」

 

 


 

 

 

集中の森

 

集中の森にやって来たサトシ達は先ずどうするか模索していた。

 

サトシ「さて、森に来たのはいいけど・・・。」

 

ピカチュウ『どうやって探す?』

 

シンジ「ミツに関係するポケモンだと言ってたな。」

 

リーリエ「この辺りのポケモンですとドレディアとカジッチュですね。」

 

ヒカリ「カジッチュ?」

 

マオ「りんごに似たポケモンで、ガラル地方では片思いの人に送ると恋が実るっていうロマンチックな噂話があるの♪」

 

セレナ「素敵!///」

 

ノゾミ「兎に角、その2体を見つけてミツを分けてもらうしかないね。」

 

ケルディオ『問題はお目当てのミツを持ってるかだけどね。』

 

 

 

慣らしの洞穴

 

同じ頃カキ達もダイキノコを探しており、順調に集めていた。

 

カキ「これで3つだな。」

 

マーマネ「もう少し集めてから道場に戻る?」

 

ラングレー「そうね。」

 

ハルカ「早くウーラオスのキョダイマックス見てみたいかも。」

 

スイレン「うん!」

 

アルセウス「(だが、肝心のダイミツはシンオウなら誰もが知っているあるポケモンが持っているがサトシ達は気づけるかな?)」

 

アルセウスは何やら知っている顔をしていたが誰もそれに気づくことはなかった。

 

 


 

 

一方サトシ達はドレディアとカジッチュを集中の森で隈なく探していた。

 

サトシ「見つからないな。」

 

シンジ「いるのはモロバレルやモンジャラばかりだな。」

 

ケルディオ『ん?』

 

ピカチュウ『どうしたの?』

 

ケルディオ『あそこにいるのって・・・。』

 

ケルディオが向いている方向を見ると黄緑色の体、頭に葉っぱを生やした一体のポケモンが周りをキョロキョロしていた。

 

チュリネ「チュリ。」

 

ヒカリ「あれは・・・。」

 

サトシ「チュリネだ。」

 

リーリエ「ドレディアの進化前、ですね。」

 

ノゾミ「でも様子がおかしくない?」

 

チュリネ「チュリィ、チュリィ。」

 

シンジ「何て言ってる?」

 

ケルディオ『”お母さんどこー?”だって。』

 

ピカチュウ『まだ小さいからはぐれちゃったんだね。』

 

マオ「可哀想。」

 

チュリネ「・・・・。!ちゅれれれっ。」

 

するとサトシ達に気づいたチュリネはマオの元に走り出しくっついてきた。マオはそんなチュリネを優しく抱っこして頭を撫でる。

 

マオ「よしよし。」

 

サトシ「マオ、俺達が親のドレディアを捜してくるからそのチュリネを頼んでいいか?」

 

マオ「任せて。」

 

シンジ「そんなことしている場合じゃないと思うが。」

 

ノゾミ「でもドレディアが見つかったらミツもゲットできるから一石二鳥じゃない?」

 

シンジ「それもそうか。」

 

サトシ達は迷子のチュリネのために目的のミツもかねてドレディアを捜しだし、マオはセレナやケルディオと残りそこで待機することになった。

 

 

数分後

 

 

サトシ「あ、いた!」

 

ピカチュウ『やっと見つかった。』

 

集中の森の奥に一匹のドレディアを見つけた。

 

ドレディア「ドレ?」

 

ヒカリ「ねえ、もしかして迷子のチュリネを捜してる?」

 

ドレディア「ドレ!?」

 

サトシ「今俺達の仲間と一緒にいるんだ。」

 

リーリエ「一緒に来てくれますか?」

 

ドレディア「ドレ!」コクッ

 

早速ドレディアを連れてチュリネが待っている所に戻った。

 

チュリネ「チュリィ!」

 

ドレディア「ドレィ!」

 

何とかドレディアを連れて来たサトシ達は元の場所に戻り、再会を果たしたチュリネとドレディアはお互い喜び合った。

 

セレナ「良かった、無事に出会えて。」

 

ケルディオ『どっちも嬉しそうだね。』

 

ドレディア「ドレ、ドレドレィ。」

 

ピカチュウ『"娘を見つけてくれてありがとう"だって。』

 

ヒカリ「どういたしまして。」

 

ポッチャマ「ポチャ。」

 

マオ「もうはぐれちゃダメだよ。」

 

アマージョ「アッジョ。」

 

チュリネ「チュレィ。」

 

ドレディア「レイア。」

 

ケルディオ『"お礼にこれを受け取ってください"って言ってるよ。』

 

ノゾミ「これってドレディアの花のミツ?」

 

リーリエ「ありがとうございます!」

 

シロン「コーン!」

 

ミツを渡したドレディアはチュリネと共に森の奥へと帰って行った。

 

シンジ「これで目的の一つは手に入ったな。」

 

サトシ「ウーラオスの好きな濃厚なミツだといいな。」

 

マオ「アタシが味見してみる。」

 

マオが一口ぺろりと舐める。

 

セレナ「どう?」

 

マオ「うーん、粘り気があるっていうよりサラリとしてるね。」

 

リーリエ「ということは・・・。」

 

ノゾミ「違ったみたいだね。」

 

ヒカリ「でもチュリネがママと会えて良かったと思うな。」

 

ケルディオ『次はカジッチュか。』

 

ピカチュウ『聞いた話だと見つけにくいポケモンだよね。』

 

サトシ「兎に角捜すか。」

 

次のミツを求めてカジッチュの捜索に移った。それからしばらく経ち、

 

サトシ「うーん、やっぱ見つからないな。」

 

シンジ「ま、簡単に見つかれば苦労しないだろうな。」

 

サトシ達は現在カジッチュを見つけるのに難航していた。

 

セレナ「本当にこの森にいるのかしら?」

 

リーリエ「その筈ですけど・・・。」

 

マオ「あ、あれ!」

 

マオが突然声を上げて指を刺す。その方向を見るとりんごに緑の尻尾と目が生えたポケモンがいた。

 

カジッチュ「カジチュ。」

 

ケルディオ『カジッチュだ!』

 

ヒカリ「あれが!」

 

カジッチュ「カーリ!」

 

カジッチュはサトシ達に気づいたのか転がって逃げ出した。

 

ノゾミ「あ!?逃げた!」

 

セレナ「待ってー!」

 

カジッチュを追いかけるサトシ達。だが途中で見失ってしまった。

 

サトシ「おっかしいな。」

 

ピカチュウ『確かにこっちに逃げたはずだけど。』

 

シンジ「まだ遠くに行ってないことは確かだ。」

 

ノゾミ「あるのは木の実の木だけだね。」

 

マオ「でもなんか気になるなー。」

 

カサカサ、カサカサ

 

リーリエ「おや?」

 

ヒューン!ストン!

 

リーリエ「あいた!」

 

シロン「コン!」

 

サトシ「リーリエ!?」

 

セレナ「大丈夫!?」

 

リーリエ「はい。」

 

ピカチュウ『今何か落ちてきたけど・・・。』

 

ケルディオ『・・・あ!皆後ろ!』

 

後ろを振り向くとカジッチュがいた。

 

カジッチュ「!チュゴリーン!」

 

カジッチュは再び転がって逃げた。

 

ヒカリ「また逃げた!」

 

マオ「あれ?ちょっと待って。リーリエの頭、なんかしっとりしてない?」

 

ノゾミ「え?」

 

リーリエ「あ、本当です。」

 

サトシ「もしかしてそれ・・・。」

 

セレナ「カジッチュのミツね!」

 

シンジ「さっき落ちた拍子で付いたんだな。」

 

ピカチュウ『兎に角、これで目的達成だね!』

 

サトシ「今度こそウーラオスが好きなミツだといいけど。」

 

マオ「リーリエ、ちょっとごめんね。」

 

リーリエ「はい。」

 

マオはリーリエの頭から指でミツを少し取ってペロリと舐めた。

 

ケルディオ『今度はどう?』

 

マオ「うーん・・・粘り気があるというより、ジュースみたいで違うかも。」

 

シンジ「またハズレか。」

 

ノゾミ「そういえば、花や果実のミツは甘いけど粘度が低いって聞いたことがあったっけ?」

 

ヒカリ「そうなんだ。」

 

ピカチュウ『振り出しに戻っちゃったね。』

 

サトシ「ん?」

 

フシデ「フー。」

 

ふとサトシはゆっくり自分達を横切るフシデに目が留まった。

 

ケルディオ『フシデだ。』

 

サトシ「懐かしいな。」

 

マオ「そういえばサトシのペンドラーもフシデの時にゲットしたんだっけ。」

 

サトシ「ああ。初めて会ったのはヒウンシティの下水道でパイプに挟まってたんだ。助けたんだけど警戒されて体当たり喰らったけど何とか落ち着かせることができたんだよな。」

 

ピカチュウ『特性の毒のとげがあるのにね。』

 

ヒカリ「ホント無茶するわね。」

 

リーリエ「でもそこがサトシらしいです。」

 

サトシ「まあその後フシデが体内で作った毒にやられて倒れちゃったけど、デントに解毒してもらったよ。」

 

シンジ「?おい、今何て言った?」

 

サトシ「え?デントに解毒してもらったって・・・。」

 

シンジ「違う、その前だ。」

 

サトシ「?フシデが体内で作った毒にやられて倒れちゃったって・・・。」

 

シンジ「ふ、そういうことか。」

 

サトシ「?」

 

ヒカリ「シンジ?」

 

ノゾミ「何か分かったの?」

 

シンジ「ああ。目的のミツを持っている可能性があるポケモンがな。」

 

マオ「本当!?」

 

リーリエ「そのポケモンというのは?」

 

シンジ「ビークインだ。」

 

ヒカリ「ビークイン?」

 

シンジ「ビークインは体の巣にミツハニーが集めたミツを蓄える習性がある。」

 

ノゾミ「あ、そっか!フシデが体内で濃厚な毒を作るように、ビークインも体内で植物のミツを蓄えて自分の物質と合わせて作ってる!」

 

リーリエ「そのミツなら濃厚で粘り気が出るのですね!?」

 

シンジ「まだ可能性の話だがな。」

 

ケルディオ『でも可能性があるなら賭けるしかないよ。早速ビークインを探しに行こう!』

 

サトシ「そうだな。あれ、待てよ?」

 

セレナ「どうしたのサトシ?」

 

サトシ「もしかしてアルセウスがこのメンバーにしたのって・・・。」

 

ヒカリ「あっ!」

 

ノゾミ「ビークインはシンオウのポケモン!」

 

マオ「それにシンオウ出身や行ったことのある人もいる!」

 

シンジ「成程、つまりダイミツを持っているポケモンを知っていたからということだな。」

 

サトシ「アルセウスも粋な計らいをするな。」

 

ケルディオ『まあいいじゃん、目的に一歩近づけたんだから。』

 

リーリエ「だとしたらハニカーム島ですね。調べたところそこにミツハニーとビークインが多くいるよつです。」

 

サトシ「よし!」

 

 

 


 

 

ハニカーム島

 

 

サトシ「さて、来てみたけど・・・。」

 

ピカチュウ『肝心のビークインがいないね。』

 

シンジ「いるのはミツハニーばかりだな。」

 

サトシ達は以前ダクマがウーラオスに進化するために挑んだ水の塔の近くにある真ん中に大きな木がある六角形の島・ハニカーム島へとやって来た。だがビークインがおらずミツハニーばかりが見つかるばかりだ。

 

ケルディオ『空から見たらこの島、ビークインの下半身の巣みたいな形だったね。』

 

ヒカリ「うん。」

 

ノゾミ「だからハニカーム島っていうのかな?」

 

マオ「どこにいるんだろ?ビークイン。」

 

リーリエ「おや?」

 

サトシ「どうしたリーリエ?」

 

リーリエ「今、真ん中の木が揺れたように見えました。」

 

セレナ「あの木が?」

 

真ん中に聳え立つ木に注目する。

 

ケルディオ『そういえば、木の上から濃厚な甘い匂いがする。』クンクン

 

ピカチュウ『確かに。』クンクン

 

サトシ「もしかしたらここに・・・。」

 

シンジ「かもしれんな。」

 

セレナ「どうする?」

 

ピカチュウ『揺らしてみる?』

 

サトシ「そうだな。」

 

ケルディオ『僕に任せて。』

 

ケルディオが木に近づきサトシ達は少し離れる。

 

ケルディオ『でぃ!』

 

ドーン!

 

そして二度蹴りで蹴りを入れて木を大きく揺らした。

 

 

 

……ゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!!!!

 

 

サトシ「うわぁ!?」

 

マオ「な、なに!?」

 

ノゾミ「地震!?」

 

シンジ「いや、ただの揺れではないぞ!」

 

ヒカリ「・・・っ!見て!」

 

セレナ「え!?」

 

リーリエ「き、木が!?」

 

目の前の木が赤い光の柱を出していた。その光が空まで届き、その辺りを赤く染めた。そして光の発生源からとんでもないものが出てきた。

 

 

ダイマックスビークイン『ビー!ビー!ビー!ビー!』

 

サトシ「ビークインだ!」

 

マオ「しかもダイマックスしてる!?」

 

ピカチュウ『ここパワースポットだったんだ!』

 

ダイマックスビークイン『ビー!ビー!』

 

ケルディオ『"ダイミツを求める者達よ、私と戦い勝利してみよ"だって。』

 

ヒカリ「バトルしようってことね。」

 

サトシ「いいぜ!売られたバトルは買うのが礼儀!」

 

ピカチュウ『望むところだよ!』

 

シンジ「ここは俺達2人でレイドバトルだな。」

 

ノゾミ「大丈夫なの?」

 

サトシ「もうシンオウの時の俺達じゃないぜ!」

 

シンジ「あの時はいがみ合っていたが、今は違うぞ!」

 

セレナ「頑張って!」

 

サトシ「頼むぜピカチュウ!」

 

ピカチュウ『任せて!』

 

サトシ「ゴウカザル!君に決めた!」

 

ポーン!

 

ゴウカザル「ゴウキャ!」

 

シンジ「エレキブル!ドダイトス!バトルスタンバイ!」

 

ポーン!

 

ドダイトス(シ)「ドダー!」

 

エレキブル『へ、やっと出番か。』

 

サトシとシンジはダイマックスビークインにピカチュウとゴウカザル、エレキブルとドダイトスで挑んだ。

 

サトシ「先ずは動きを封じる!ピカチュウ、エレキネット!」

 

ピカチュウ『エレキネット!』

 

シンジ「ドダイトス、ハードプラント!」

 

ドダイトス(シ)「ドーダ!」

 

ダイマックスビークイン『ビー!』

 

ピカチュウとドダイトス(シ)はダイマックスビークインの動きを封じるためにエレキネットとハードプラントを放つがダイマックスビークインは大量の虫を発生させて2体の技を打ち消した。

 

マオ「今の技は!?」

 

ケルディオ『ダイワームだね。虫タイプのダイマックス技で、相手の特攻を下げちゃうんだ。』

 

サトシ「ゴウカザル、火炎放射!」

 

シンジ「エレキブル、雷!」

 

ゴウカザル「ゴウーキャ!」

 

エレキブル『雷!』

 

だがサトシとシンジはその隙を逃さず、ゴウカザルとエレキブルが火炎放射と雷をダイマックスビークインにぶつける。だがダイマックスビークインは直撃したにもかかわらずピンピンしていた。

 

サトシ「やっぱりダイマックスしているからあまりダメージが入らないか。」

 

シンジ「こっちもダイマックスした方がいいが、タイミングを考えると下手にはできないな。」

 

ダイマックスビークイン『ビー!』

 

ノゾミ「防御指令!」

 

リーリエ「防除を上げてきましたか!」

 

シンジ「ドダイトス、ストーンエッジ!」

 

ドダイトス(シ)「ドーダ!」

 

ドン!ドン!ドン!ドン!

 

サトシ「ピカチュウ、ストーンエッジを足場にして飛べ!」

 

ピカチュウ『了解!』

 

ドダイトス(シ)が地面から突き出したストーンエッジをジャンプ台にしてピカチュウがダイマックスビークインの真上にジャンプした。

 

ダイマックスビークイン『ビーーー!』

 

サトシ「ゴウカザル、フレアドライブ!」

 

シンジ「エレキブル、ワイルドボルト!」

 

ゴウカザル「ゴウーキャ!」

 

エレキブル『ワイルドボルト!』

 

ダイマックスビークイン『ビー!?』

 

サトシ「今だピカチュウ!10万ボルト!」

 

ピカチュウ『10万ボルト!』

 

ビリビリビリビリ!

 

ダイマックスビークイン『ビー!?』

 

ダイマックスビークインの意識がピカチュウに向いた時、ゴウカザルとエレキブルがフレアドライブとワイルドボルトをヒットさせて、その隙にピカチュウの10万ボルトを命中させた。

 

シンジ「今だ!」

 

サトシ「ああ!ピカチュウ!」

 

ピカチュウ『OK!』

 

ピカチュウはサトシの呼びかけに応じ、サトシの両手に乗る。そして、サトシは両足を広げて腰を下ろしてピカチュウを打ち上げる体勢に入る。するとサトシの右腕につけているダイマックスバンドにガラル粒子が集まり、集まった光はそのままピカチュウへと注ぎ込まれた。

 

サトシ「"デッカく行こうぜ"!!……ピカチュウ、キョダイマックス!!!!!」バッ!!

 

ドン!ドン!ドン!

 

ドシーン!

 

ピカチュウがガラル粒子を体内に取り込むと、サトシはピカチュウを思いっきり空へと投げ飛ばした。するとピカチュウは空中で巨大化を始め、長い尻尾が光り、少し丸っこい姿になった。

 

キョダイマックスピカチュウ「ピィィーーカァァァァ!!!!!」

 

ヒカリ「出た!キョダイマックスピカチュウ!」

 

ノゾミ「ちょっとぽっちゃりしてるね。」

 

ケルディオ『うん、僕達も初めて見た時そう思った。』

 

サトシ「ピカチュウ、キョダイバンライ!」

 

キョダイマックスピカチュウ『キョダイバンライ!』

 

バリバリバリバリ!

 

ダイマックスビークイン『ビー!?』

 

キョダイマックスピカチュウが力を上げ始めると、雷鳴が響く。そして一度ジャンプすると、空に向かって雷を撃ち放った。そして、黒い渦の中に入った雷は、そのまま大きな落雷となってダイマックスビークインに降り注ぐ。直撃すると土煙が舞い上がり何も見えない状態になった。

 

しばらくして土煙が晴れると元の大きさになったビークインが倒れていた。それは勝利を意味していた。

 

ケルディオ『勝ったみたいだね。』

 

マオ「やったー!」

 

サトシは倒れているビークインの元に近づいた。

 

サトシ「ビークイン、大丈夫か?」

 

ビークイン「ビー。」

 

サトシ「そうか。リーリエ!ビークインの手当てするから手伝ってくれ!」

 

リーリエ「分かりました!」

 

サトシとリーリエは直ぐにビークインの手当てを始めてあっという間に終わった。

 

リーリエ「これでもう大丈夫です。」

 

サトシ「ビークイン、お前とのバトル楽しかったぜ。」

 

ビークイン「ビー。・・・ッ!ビー。」

 

ビークインは何かを思い出したのか下半身の巣から六角形でできた物を出した。

 

サトシ「もしかしてこれが・・・。」

 

リーリエ「ダイミツですか!?」

 

ビークイン「ビー。」コクリ

 

サトシ「マオ!」

 

マオ「うん!」

 

マオは早速味見した。

 

マオ「うん、粘り気があって甘い!」

 

セレナ「本当!?」

 

ヒカリ「これでウーラオスはキョダイマックスできるんだね!」

 

サトシ「ありがとうビークイン。」

 

ビークイン「ビー。」

 

シンジ「なら道場に戻って準備しないとな。」

 

ノゾミ「ダイキノコを探してる皆もそろそろ戻ってるだろうね。」

 

サトシ達はダイミツを見事ゲットし、マスター道場に帰還した。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ウーラオス!キョダイマックス対決!!

ハニカーム島でビークインからダイミツをゲットしたサトシ達。マスター道場でダイキノコを探して別行動を取っていたメンバーと合流した後、アルセウスにメンバーセレクトの理由を聞くとアルセウスは"よく分かったな"という顔をした。

 

カキ「つまりダイミツを持っているポケモンを知ってて選んだのか。」

 

サトシ「ああ、シンジが気付かなかったら一生探し回ってたぜ。」

 

シンジ「だがお前がフシデのことを言ったお陰で答えにたどり着いた。お手柄だったぞ。」

 

ラングレー「それで肝心のダイミツは?」

 

サトシ「ああ、これだ。」

 

サトシ達は手に入れたダイミツを見せた。

 

ハルカ「これがダイミツ?」

 

マーマネ「甘くて美味しそう。」

 

スイレン「こっちも集めた・・・ダイキノコ。」

 

ミツバ「皆~~、ダイスープができたわよ~。」

 

そこへミツバがカキ達が集めたダイキノコで作ったダイスープを持ってやって来た。

 

ミツバ「ここにダイミツを入れて。」

 

サトシ・シンジ「「はい。」」

 

2人がダイスープにダイミツを入れた後、ミツバがしっかりかき混ぜてウーラオス専用のダイスープが完成した。ミツバは丁寧にスープ皿に盛り付けてサトシ達に渡した。

 

サトシ「さ、ウーラオス。」

 

シンジ「お前達の好みに合わせたダイスープだ。」

 

ウーラオス(連撃の型)「ウーラ。」

 

ウーラオス(一撃の型)「ラオス。」

 

2体のウーラオスは早速ダイミツ入りのダイスープを口にした。するといつかのラプラス達の時みたいにキョダイマックスの力が溢れてきた。

 

ウーラオス(連撃の型)「ウラォーースッ!!!!!」

 

ウーラオス(一撃の型)「ウゥーーラォォーース!!!!!」

 

ヒカリ「やった!」

 

リーリエ「これでキョダイマックスできますね。」

 

ハルカ「楽しみ!」

 

皆が期待の眼差しをする。

 

ケルディオ『サトシ、早速バトルする?』

 

サトシ「ああ。前にウーラオス同士のバトルをしようって話をしていたからな。」

 

シンジ「今度は負けないぞ。」

 

サトシ「俺だって!」

 

言い出すや否や直ぐに道場奥のバトルフィールドに移動した。

 

スイレン「始まる・・・もうすぐ。」

 

ノゾミ「そうだね。」

 

ラングレー「今度はどんなバトルになるのかしら?」

 

ヒカリ「私は何度も見てるけどね。」

 

アルセウス「何度バトルしてもお互い切磋琢磨しながら高みを目指す。それがあの2人だ。」

 

カキ「俺も負けてられないな!」

 

 

審判「これよりマサラタウンのサトシとトバリシティのシンジのバトルを始めます!両者ポケモンを!」

 

 

サトシ「ウーラオス、君に決めた!」

 

ポーン!

 

ウーラオス(連撃の型)「ウラォーースッ!!!!!」

 

シンジ「ウーラオス、バトルスタンバイ!」

 

ポーン!

 

ウーラオス(一撃の型)「ウゥーーラォォーース!!!!!」

 

マーマネ「どっちもかっこいい!」

 

マオ「連撃の型と一撃の型、どっちが強いんだろう?」

 

マサル「連撃の型は連続攻撃が得意としているけど・・・。」

 

マリィ「一撃の型も一撃必殺を得意としているから分からんけん。」

 

ケルディオ『そこはトレーナーの実力次第かな。』

 

 

審判「それでは始め!」

 

 

サトシ「ウーラオス、ビルドアップ!」

 

ウーラオス(連撃の型)「ウーラー!!」

 

シンジ「こちらもビルドアップだ!」

 

ウーラオス(一撃の型)「ラォォーース!!」

 

サトシ「インファイト!」

 

シンジ「連続で瓦割り!」

 

ウーラオス(連撃の型)「ウラララララララ!」

 

ウーラオス(一撃の型)「ラォス!ラォス!ラォス!」

 

最初はどちらもビルドアップを行った。その後インファイトと瓦割りのぶつかり合いが続き、両者一歩も譲らない攻防戦となった。

 

シンジ「ウーラオス、暗黒強打!」

 

ウーラオス(一撃の型)「ウゥーラォッス!!!!!」ダッ‼︎

 

サトシ「こっちは水流連打だ!」

 

ウーラオス(連撃の型)「ウララララ!!!!」ダッ‼︎

 

一撃の型は悪タイプの力を高めて右の拳に集中させて一気に間合いを詰めて叩き付けようと接近した。対する連撃の型も両手両足で川の流れるような構えをとると、素早い連続の格闘技を繰り出そうと距離を詰めた。バトルフィールドの中央で二つの技がぶつかると2体のウーラオスは一度距離を離して呼吸を整える。

 

セレナ「2人共凄い。」

 

スイレン「うん!」

 

マーマネ「ウーラオスのバトルスタイルを完全に把握してる。」

 

マスタード「トレーナーの育て方次第で成長の速さも違うということねん。」

 

マサル「って、マスタード師範!?」

 

マリィ「いつの間に!?」

 

ピカチュウ『神出鬼没だなこの人;』

 

いつの間にかマスタードが現れて周りをドン引きさせた。

 

サトシ「さて、準備運動はここまでだな。」

 

シンジ「そうだな。」

 

シュルルーン

 

2人はウーラオスのモンスターボールを取り出すと、ウーラオス達をボールに戻した。すると2人の右腕についているダイマックスバンドに光が灯り、大気中のガラル粒子が集まる。そのガラル粒子はモンスターボールに注がれ、2人の手のひらで巨大化した。

 

サトシ「"デッカく行こうぜ"!!……ウーラオス、キョダイマックス!!!!!」バッ!!

 

シンジ「ウーラオス、キョダイマックススタンバイ!!!!!」バッ!!

 

ドン!ドン!ドン!

 

ドシーン!

 

キョダイマックスウーラオス(連撃の型)「ウラォーースッ!!!!!」

 

キョダイマックスウーラオス(一撃の型)「ウゥーーラォォーース!!!!!」

 

巨大化したモンスターボールをフィールドに投げるとそれぞれのウーラオスは巨大化を始めた。連撃の型は全身が青と白に染まり、片足立ちの静かな構えを取っている。頭のハチマキのような毛は天衣の様に身体にたなびいているように伸びていた。対して一撃の型は全身が赤と白に染まり、、雄叫びを上げているかのような怒りに満ちた表情を浮かべていた。

 

カキ「これがウーラオスのキョダイマックスした姿か!」

 

マーマネ「どっちも迫力あるよ!」

 

スイレン「かっこいい!」

 

サトシ・シンジ「「ダイナックル!」」

 

キョダイマックスウーラオス(連撃の型)・キョダイマックスウーラオス(一撃の型)「「ウーーラーー!」」

 

先ずはお互いダイナックルをぶつける。その衝撃波が周りに広がる。

 

マサル「く、なんてパワーのぶつかり合いだ!?」

 

マリィ「飛ばされないようにつかまってるのがやっとじゃけん!」

 

サトシ「ダイジェット!」

 

シンジ「こちらもダイジェットだ!」

 

キョダイマックスウーラオス(連撃の型)・キョダイマックスウーラオス(一撃の型)「「ウーーラーー!」」

 

2体のウーラオスは更にダイジェットを発動。2つの竜巻が中央にぶつかり突風が巻き起こる。

 

ケルディオ『ねえ!なんかあの2人僕達がいること忘れてない!?』

 

アルセウス「確かにバトルに夢中になって周りが見えなくなってしまっている!」

 

ヒカリ「もうサトシったら!」

 

ノゾミ「シンジもやり過ぎだよ!」

 

サトシ「キョダイレンゲキ!」

 

シンジ「キョダイイチゲキ!」

 

セレナ「キョダイレンゲキ!?」

 

スイレン「キョダイイチゲキ!?」

 

マオ「初めて聞く技だ!」

 

リーリエ「ウーラオスのキョダイマックス技ですね!」

 

キョダイマックスウーラオス(連撃の型)「ウラォーースッ!!!!!」

 

キョダイマックスウーラオス(一撃の型)「ウゥーーラォォーース!!!!!」

 

ドカーン!

 

連撃の型は水流連打のように両手両足を川の流れる構えをとると素早い連続の格闘技を繰り出す。対して一撃の型も暗黒強打のように拳を握り悪タイプの力を蓄えるとそれを突き出し破壊光線のように発射した。二つのキョダイマックス技は先程よりも強力な大爆発を起こした。

 

ラングレー「あ、相変わらず派手にやるわね。」

 

ハルカ「どうなったの!?」

 

フィールドには爆発の影響で土煙が舞っていた。暫くその状態が続いていたが徐々に視界が見えるようになってきた。そこには元の大きさに戻り、息も絶え絶えになっていた2体のウーラオスの姿があった。

 

サトシ「ウーラオス達はもう限界か。」

 

シンジ「そのようだ。だったら・・・。」

 

サトシ・シンジ「「次で決める(ぞ)!燕返し!」」

 

ウーラオス(連撃の型)・ウーラオス(一撃の型)「「ウーーラーー!」」

 

お互いの燕返しがぶつかり合いダメージを受ける。背中合わせした状態から再び対峙すると、

 

ウーラオス(連撃の型)「・・・ウラ!」

 

ウーラオス(一撃の型)「・・・、ウラ。」ニッ

 

 

バタリ

 

ウーラオス(一撃の型)「ウッラ。」グルグルッ

 

審判「シンジ選手のウーラオス、戦闘不能!サトシ選手のウーラオスの勝ち!よって勝者、マサラタウンのサトシ!」

 

サトシ「よっしゃ!」

 

連撃の型が最初に膝をついたが一撃の型が倒れたことでサトシの勝利となった。

 

セレナ「サトシが勝った!」

 

ハルカ「やったー!」

 

ノゾミ「シンジも頑張ったね。」

 

スイレン「うん!」

 

サトシは駆け足で駆け寄った。

 

サトシ「やったなウーラオス!お前も本当に凄いよ!」

 

ウーラオス(連撃の型)「ウーラ!」

 

シンジも自分のウーラオスの元にゆっくり近づいた。

 

シンジ「いいバトルだったぞ。」

 

ウーラオス(一撃の型)「ウラ。」

 

シンジ「今回は負けても今度は勝てるように強くなればいいだけだ。敗北は終わりじゃない。」

 

ウーラオス(一撃の型)「!・・・ウラ!」

 

こうしてウーラオス対決はサトシの勝利で幕を閉じた。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ドラゴン対決!サトシvsアイリス!!

サトシとシンジのウーラオス対決から数日後、サトシの元に一通の手紙が届いていた。

 

ハルカ「サトシ、誰から?」

 

サトシ「今開ける。」

 

ネギガナイト「ギャンモ!」

 

スタッ!

 

サトシ「おっと!」

 

すかさずネギガナイトがネギの剣を巧みに使って手紙の封を切った。

 

サトシ「サンキューネギガナイト。」

 

ネギガナイト「ギャンモ。」

 

ケルディオ『ネギガナイト、進化してから紳士的になったね。』

 

アルセウス「そうだな。」

 

サトシ「えっと。お、アイリスからだ!」

 

ラングレー「え!?」

 

ヒカリ「アイリス!」

 

なんと差出人はイッシュ地方の旅仲間アイリスだった。

 

ケルディオ『手紙には何て?』

 

サトシ「えっと・・・。」

 

アイリス『サトシ久しぶり!PWCS順調?実は私も参加してるの!今サトシと同じスーパークラスなんだけど、ハイパークラスをかけてバトルしようよ!待ってるからね!』

 

サトシ「アイリスも参加してたのか。」

 

マオ「次のバトルがハイパークラスかけてのバトルなんだね。」

 

リーリエ「場所はどこですか?」

 

サトシ「イッシュ地方のソウリュウシティにあるソウリュウジムだってさ。」

 

アルセウス「今回は全員ではなく少数のメンバーで行った方がいいな。」

 

セレナ「何で決める?」

 

マーマネ「シンプルにジャンケンはどう?」

 

カキ「それもいいな。」

 

シンジ「俺はパスしておく。参加している者同士が見ても面白くないし、後での楽しみにしておいた方がいいだろう。」

 

ノゾミ「私も遠慮しておく。色々と調整しなくちゃいけないし。」

 

シンジとノゾミは今回は参加しないで残りのメンバーでジャンケンをしてメンバーを決めることになった。そしてジャンケンの結果、残ることになったのは・・・。

 

 

負け組

マーマネ「負けちゃったか。」

 

リーリエ「今回は仕方ありませんね。」

 

ハルカ「私も見たかったな。」

 

 

 

スイレン「勝った!」

 

ヒカリ「ごめんねハルカ。」

 

ラングレー「アタシはどっちでもいいけどアイリスが相手なら話は別ね。」

 

カキ「ハイパークラスをかけたバトル、俺も見届けさせてもらうぞ!」

 

セレナ「サトシ、やっぱりドラゴンタイプでいく?」

 

サトシ「ああ。アイリスもそうしてくると思うし。」

 

マオ「楽しみ!」

 

ケルディオ『アイリス、元気かな?』

 

アルセウス「結果を楽しみにしているぞ。」

 

マーマネとリーリエ、ハルカ、アルセウスが残ることになり、サトシ達はアイリスのいるイッシュ地方のソウリュウシティに向かった。

 

 

イッシュ地方 ソウリュウシティ

 

サトシ「着いたぞ。」

 

セレナ「ここがソウリュウシティ。」

 

ケルディオ『この先にアイリスがいるんだね。』

 

ラングレー「このアタシに相応しい相手になってるかどうか見てやるわ!」

 

ヒカリ「まだ言ってるの?;」

 

マオ「アハハ(^_^;)」

 

キバゴ「キバ、キバ。」

 

サトシ「お、キバゴだ。」

 

ヒカリ「懐かしいわね。」

 

カキ「そういえば旅をしていた時、オノノクスはまだキバゴだったって言ってたな。」

 

サトシ「ああ。」

 

スイレン「可愛い!」

 

シャガ「よく来たね、サトシ君。」

 

サトシ「あ、シャガさん!」

 

そこにアイリスの教師でありドラゴンマスターのシャガが現れた。

 

ラングレー「この人がドラゴンマスターのシャガさん。」

 

サトシ「シャガさん、アイリスは?」

 

シャガ「ジムで待っている。案内しよう。」

 

シャガの案内の元、ソウリュウジムの中に入っていった。

 

 

ソウリュウジム

 

シャガ「さあ、着いたぞ。」

 

サトシ「アイリス!来たぞ!」

 

アイリス「待ってたわよ!サトシ!」

 

サトシ「アイリス!」

 

ヒカリ「久しぶり!」

 

アイリス「うん!」

 

サトシ「あれ?どうしたんだその服装?」

 

サトシはアイリスが旅をしていた時とは違う服装していることに気づいた。

 

アイリス「えへへ、実はあたし、イッシュチャンピオンになったの!」

 

サトシ「え!?そうなのか!?」

 

マオ「すごい!」

 

ヒカリ「おめでとう!」

 

アイリス「ありがとう!」

 

ラングレー「ま、こうでないと倒し甲斐がないわ。」

 

カキ「何でお前が自慢げに言うんだ?」

 

スイレン「素直じゃない、全然。」

 

ラングレー「うるさい!///」

 

ケルディオ『アイリスも元気そうで良かったよ。』

 

アイリス「ありがとうケルディオ。」

 

ピカチュウ「ピッカ!」

 

ピカチュウはサトシの肩からアイリスに飛び乗り頬を擦り付けた。

 

アイリス「久しぶりピカチュウ。ん~~~、ほっぺぷにぷにで癒される~。」

 

セレナ「ねえ、ドローンロトムずっと待ってるよ。」

 

サトシ「おっと、いけない。アイリス、早速やろうぜ!」

 

アイリス「いいよ!あたしのドラゴン軍団の力見せてあげる!」

 

ドローンロトム「これよりPWCSスーパークラス、公式戦を始めます。使用ポケモンは3体、交代は自由、どちらかのポケモンが全て戦闘不能になった時点で終了となります。両者ポケモンを!」

 

サトシ「カイリュー、君に決めた!」

 

ポーン

 

カイリュー(サ)「バウウウゥゥゥ!」

 

アイリス「こっちも!行っけーーカイリュー!」

 

ポーン

 

カイリュー(ア)「バウウウゥゥゥ!」

 

 

観客席

 

ケルディオ『先ずはカイリュー対決だね。』

 

セレナ「そうみたい。」

 

カキ「それにしても相変わらず目つきが悪いなアイリスのカイリューあいつ。」

 

ヒカリ「うん、初めて会った時からね。」

 

ラングレー「当時のアイリスの言うことを訊かない程暴れん坊だったからね。」

 

シャガ「じゃが本当は根がいい奴で、今では良きパートナーだ。」

 

 

ドローンロトム「Battle Start!」

 

サトシ「ドラゴンクロー!」

 

カイリュー(サ)「バウ!」

 

アイリス「雷パンチ!」

 

カイリュー(ア)「バウ!」

 

ドーン!

 

お互いの技が顔面に命中した。

 

カイリュー(サ)「バウ!?」

 

サトシ「カイリュー!?」

 

カイリュー(ア)「バウ!」

 

アイリス「いいわよカイリュー!」

 

サトシ「くっ、パワーはあっちが上か。」

 

 

観客席

 

セレナ「サトシのカイリューが!?」

 

ラングレー「アイリスのカイリューはサトシのと違ってパワー系だから厳しいわね。」

 

スイレン「相性、悪い。」

 

ケルディオ『サトシもそれを知ってるけど、どうするんだろう?』

 

ピカチュウ「ピーカ。」

 

 

サトシ「カイリュー、一旦戻れ。」

 

サトシはカイリュー(サ)を戻して体制を整える。

 

アイリス「いいわよカイリュー!」

 

カイリュー(ア)『おう!』

 

サトシ「え!?今、喋った!?」

 

アイリス「えへへ、これがもう一つのサプライズ!」

 

 

観客席

 

ヒカリ「どういうこと!?」

 

ラングレー「アイリスのカイリューはテレパシーは使えないはずなのに!?」

 

セレナ「シャガさん、一体これは!?」

 

シャガ「うむ、最近になってあのカイリューは喋れるようになったのだ。」

 

 

サトシ「アイリス、何でカイリューは!?」

 

アイリス「うん、実はね・・・。」

 

カイリュー(ア)『少し前にドラグオンって奴と出会って喋れるようになったのさ。』

 

サトシ「ドラグオンだって!?それじゃあ!」

 

カイリュー(ア)『ああ。俺はドラグオンのウェブダイバーの生まれ変わりらしい。』

 

なんとカイリューはウェブナイトの一体、ドラグオンの力を手に入れていた。

 

サトシ「ウェブナイトの仲間の1人はアイリス達の所にいたのか。」

 

アイリス「びっくりしたでしょ?」

 

サトシ「ああ。だけど今はバトルだ!」

 

アイリス「勿論!」

 

サトシ「ドラパルト、君に決めた!」

 

ポーン

 

ドラパルト「ドラパ!」

 

アイリス「うわぁ、ドラパルトだ✨」

 

カイリュー(ア)『アイリス;』

 

アイリス「あ、いけない!」

 

 

観客席

 

ラングレー「アイリスも変わってないわね;」

 

ヒカリ「まあそれがアイリスらしいけど。」

 

 

サトシ「ドラパルト、竜の舞!」

 

ドラパルト「ドーラー!」

 

サトシ「ドラゴンダイブ!」

 

ドラパルト「ドラー!」

 

アイリス「こっちもドラゴンダイブよ!」

 

カイリュー(ア)『おうよ!』

 

ドーン!

 

互いのドラゴンダイブが中央でぶつかった。

 

サトシ「ドラゴンアロー!」

 

ドラパルト「ドーラパ!」

 

バーン!バーン!

 

ドラメシヤ×2「メシャ!」

 

カイリュー(ア)『ぐ!』

 

アイリス「カイリュー、大丈夫!?」

 

カイリュー(ア)『これくらい!』

 

アイリス「火炎放射!」

 

カイリュー(ア)『おりゃあ!』

 

サトシ「ゴーストダイブで躱せ!」

 

ドラパルト「ドラ!」

 

カイリュー(ア)『おっと!?』

 

サトシ「ドラゴンアロー!」

 

ドラパルト「ドラー!」

 

バーン!バーン!

 

カイリュー(ア)『どわぁ!?』

 

アイリス「カイリュー!?」

 

カイリュー(ア)「バ・・・ゥ。」メガグルグル

 

ドローンロトム「カイリュー戦闘不能!ドラパルトの勝ち!」

 

 

観客席

 

セレナ「やった!」

 

ケルディオ『先ずはサトシが1勝だね。』

 

ヒカリ「サトシのドラパルトは素早さに磨きを上げてるからね。」

 

ラングレー「アイリスは次に何を出すのかしら?」

 

 

サトシ「ドラパルト、一旦戻れ。」

 

サトシはドラパルトを戻した。

 

アイリス「大丈夫カイリュー?」

 

カイリュー『ああ。だが流石だぜサトシは。』

 

アイリス「うん。だから私も今までの経験を活かしてもっと強くなる!」

 

カイリュー『ふ、頑張れよ。』

 

アイリス「ええ。ゆっくり休んでね。」

 

アイリスはカイリューに労いの言葉を送るとボールに戻した。

 

アイリス「行くわよ!ガブリアス!」

 

ポーン

 

ガブリアス「ガブーー!」

 

 

観客席

 

スイレン「あのガブリアス!?」

 

ピカチュウ『あのフカマルだね。』

 

カキ「進化したんだな。」

 

シャガ「うむ。アイリスの努力の結果だ。というかピカチュウも喋っておるが?」

 

ピカチュウ『僕もアイリスのカイリューと同じ感じかな。』

 

シャガ「成程。」

 

シャガは納得してバトルフィールドに視線を戻す。

 

 

サトシ「よーし俺も!ジャラランガ、君に決めた!」

 

ポーン

 

ジャラランガ「ジャラー!」

 

 

観客席

 

ケルディオ『サトシはジャラランガか。』

 

カキ「ジャラランガはあまりスピードは出せないが、パワーはある。」

 

ヒカリ「でもサトシ昔は重量級のバトルは苦手だったのよね。」

 

セレナ「それは過去のサトシ、今のサトシはもっと成長しているわ!」

 

マオ「うん!」

 

ピカチュウ『重量系のポケモンならヌメルゴンで少し克服できたけど、ラグラージのお陰で本格的に慣れるようになったし何よりサトシには僕達がいるから。』

 

 

ドローンロトム「Battle Start!」

 

サトシ「ジャラランガ、スカイアッパー!」

 

ジャラランガ「ジャララー!」

 

アイリス「ガブリアス、瓦割り!」

 

ガブリアス「ガブーー!」

 

先ずは接近戦に持ち込み、スカイアッパーと瓦割りがお互いに命中する。

 

サトシ「スケイルショット!」

 

アイリス「ドラゴンクロー!」

 

ジャラランガ「ジャラ!」

 

ガブリアス「ガブ!」

 

ジャラランガはスケイルショットを放つが、ガブリアスはドラゴンクローで切り裂く。

 

サトシ「これじゃ埒が明かない。ジャラランガ、腹太鼓!」

 

ジャラランガ「ジャララー!」

 

アイリス「ガブリアス、気を付けて!」

 

ガブリアス「ガブ!」

 

サトシ「スケイルノイズ!」

 

ジャラランガ「ジャラララー!!」

 

アイリス「ドラゴンダイブ!」

 

ガブリアス「ガァァァブゥ!!」

 

ドーン!

 

サトシ「ジャラランガ!?」

 

アイリス「ガブリアス!?」

 

ジャラランガ「ジャ・・・ラ。」メガグルグル

 

ガブリアス「ガ・・・ブ。」メガグルグル

 

ドローンロトム「ジャラランガ!ガブリアス!共に戦闘不能!」

 

 

観客席

 

ピカチュウ『今度はダブルノックアウトか。』

 

ケルディオ『腹太鼓していなかったら勝ってたのはガブリアスだね。』

 

ヒカリ「アイリスは後1体・・・。」

 

ラングレー「多分それは一番の相棒のオノノクス。」

 

カキ「対してサトシは2体残している。」

 

シャガ「じゃがドラパルトは殆ど無傷だがカイリューは先のバトルのダメージが残っておる。」

 

スイレン「正念場・・・ここから。」

 

セレナ「信じましょう、サトシを!」

 

マオ「だね!」

 

 

サトシ「戻れジャラランガ。」

 

アイリス「戻ってガブリアス。」

 

シュルルーン

 

お互い自分のポケモンを労いボールに戻した。

 

サトシ「やるじゃないかアイリス!」

 

アイリス「強くなっているのはサトシだけじゃないんだから!」

 

サトシ「俺も最後まで全力で行くぜ!」

 

アイリス「出てきて!オノノクス!」

 

ポーン

 

オノノクス「オノォックス!」

 

サトシ「ドラパルト、もう一度頼むぞ!」

 

ポーン

 

ドラパルト「ドーラパ!」

 

ドローンロトム「Battle Start!」

 

サトシ「ドラパルト!ドラゴンアロー!」

 

ドラパルト「ドラー!」

 

バーン!バーン!

 

アイリス「オノノクス、サイコカッター!」

 

オノノクス「ノークス!」

 

ドラメシヤ×2「メシャ!?」

 

ドラパルト「ドラ!?」

 

オノノクスのサイコカッターがドラパルトのドラゴンアローを貫いてドラパルトに命中した。

 

サトシ「飛んで上昇しろ!」

 

ドラパルト「ドラ!」

 

アイリス「オノノクス、ジャンプ!」

 

オノノクス「ノクス!」

 

ドラパルト「ドラ!?」

 

アイリス「ワイドブレイカー!」

 

オノノクス「オーノクス!」

 

ドラパルト「ドラーーー!?」

 

サトシ「ドラパルト!?」

 

ジムの中が狭かったためあまり高く飛べることが出来ず、ワイドブレイカーを諸に受けてしまった。

 

ドラパルト「ド・・・ラ。」メガグルグル

 

ドローンロトム「ドラパルト、戦闘不能!」

 

ピカチュウ『オノノクス、また強くなったね。』

 

ケルディオ『これでサトシも残り1体。』

 

マオ「次で決まるね。」

 

カキ「ああ。」

 

ラングレー「緊張してきたわ。」

 

セレナ「大丈夫、サトシなら!」

 

ヒカリ「何でセレナが言うの!?」

 

スイレン「不安になる・・・ヒカリだと。」

 

ピカチュウ『確かに。』

 

ケルディオ『だね。』

 

ヒカリ「酷い!#」

 

 

サトシ「戻れドラパルト。」

 

シュルルーン

 

サトシ「お疲れ様。ゆっくり休んでくれ。」

 

ドラパルトを労って戻す。

 

アイリス「オノノクス、気を引き締めて行こう!」

 

オノノクス「ノクス!」

 

サトシ「行くぞカイリュー!君に決めた!」

 

ポーン

 

カイリュー「バウ!」

 

アイリス「オノノクス、サイコカッター!」

 

オノノクス「ノークス!」

 

サトシ「飛んで躱せ!」

 

カイリュー「バウ!」

 

アイリス「もう一度ジャンプ!」

 

オノノクス「ノクス!」

 

アイリス「ワイドブレイカー!」

 

オノノクス「オーノクス!」

 

サトシ「竜の舞で防御だ!」

 

カイリュー「バウ!」

 

ビューーー!

 

サトシ「ドラゴンクロー!」

 

カイリュー「バウウウゥゥゥ!」

 

アイリス「オノノクス、逆鱗!」

 

オノノクス「オォォォォノォォォォクス!!」

 

カイリュー「バウ!?バウ!?」

 

サトシ「カイリュー!?」

 

オノノクスはドラゴンクローで接近してきたカイリューに逆鱗をぶつけた。

 

サトシ「大丈夫かカイリュー!?」

 

カイリュー「バウ!」

 

かなりダメージを負っているが何とか耐えていた。

 

オノノクス「オノォックス」グルグル

 

だがオノノクスも逆鱗の影響で混乱していた。

 

観客席

 

カキ「よし、混乱したぞ!」

 

セレナ「今がチャンスだわ!」

 

マオ「いけいけ!」

 

ケルディオ『そう上手くいくといいけど。』

 

サトシ「ドラゴンクローだ!」

 

カイリュー「バウウウゥゥゥ!」

 

カイリューがドラゴンクローを両手に発動させてオノノクスに接近する。

 

アイリス「オノノクス、頭を地面にぶつけて!」

 

オノノクス「ノクス!」

 

ドカン!

 

オノノクス「オーノクス!」

 

サトシ「なに!?」

 

 

観客席

 

ピカチュウ『頭を地面に打ち付けて混乱を解いた!?』

 

カキ「グラジオのルガルガンとは違うやり方だな。」

 

ケルディオ『これは予想外だね。』

 

 

アイリス「今よ!ドラゴンクロー!」

 

オノノクス「ノクス!」

 

カイリュー「バウ!?」

 

サトシ「離脱しろ!」

 

カイリュー「バウ!」

 

オノノクスもドラゴンクローで迎え撃つが、サトシの起点でカイリューは距離を取ることができた。

 

アイリス「竜の波導!」

 

オノノクス「オノォックス!」

 

サトシ「躱せ!」

 

カイリュー「バウ!」

 

サトシ「くっ、どうすれば・・・!そうだ!」

 

アイリス「(あの顔、何か思い付いたわね。)悪いけど勝たせてもらうよ!オノノクス、サイコカッター!」

 

オノノクス「ノークス!」

 

サトシ「カイリュー、暴風!そしてそのまま飛び込め!」

 

アイリス「え!?」

 

一同「ええ!?」

 

サトシの指示にアイリスだけでなく観客席の仲間も驚いた。

 

カイリュー「バウウウゥゥゥ!」

 

ビューーーー!

 

サトシ「いっけーーー!」

 

カイリュー「バウウウゥゥゥ!」

 

カイリューは自分が生み出した暴風に飛び込んだ。

 

サトシ「そのまま竜の舞!」

 

カイリュー「バウウウゥゥゥ!」

 

パリンパリンパリン!

 

アイリス「うそ!?」

 

 

観客席

 

ケルディオ『サイコカッターを弾いた!?』

 

スイレン「すごい!」

 

ラングレー「相変わらずサトシはこっちがびっくりすることをするわね。」

 

セレナ「流石私の憧れの人!」

 

 

アイリス「だったら竜の波導!」

 

オノノクス「オノォックス!」

 

サトシ「もう一度竜の舞だ!」

 

カイリュー「バウウウゥゥゥ!」

 

するとオノノクスの竜の波導はカイリューの暴風に吸収されていき、それがカイリューのパワーに変換されていく。

 

サトシ「いっけーーー、流星群!」

 

カイリュー「バウウウゥゥゥ!」

 

オノノクス「ノクスーーーー!?」

 

アイリス「オノノクス!?」

 

オノノクス「ノォォ、クス」メガグルグル

 

ドローンロトム「オノノクス、戦闘不能!カイリューの勝ち!よって勝者、サトシ選手!」

 

サトシ「やったぜ!よく頑張ったなカイリュー!」

 

カイリュー「バウ!」

 

観客席

 

ピカチュウ『やった!』

 

ヒカリ「サトシが勝った!」

 

マオ「おめでとう!」

 

カキ「俺も負けてられないな!」

 

 

サトシ「バトルありがとうな、アイリス。」

 

アイリス「私も凄く楽しかった!」

 

ドローンロトム「このバトルを元にpwcsのランキングの変更を行います。」

 

こうしてサトシはランキング184位から99位に上がった。

 

サトシ「お、99位か!」

 

スイレン「ハイパークラス!・・・これで!」

 

ケルディオ『これでまた一歩ダンデに近づいたね。』

 

アイリス「私達も頑張ろうね、オノノクス!」

 

オノノクス「ノクス!」

 

サトシはハイパークラス入りし、アイリスもまた更に己を磨くことを決意するのだった。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

修行の終わり!新たな境地へ!!

サトシとアイリスのハイパークラスをかけたバトルが終了し、サトシ達はアイリスのカイリューのことで盛り上がっていた。

 

サトシ「それにしても驚いたよ、カイリューがテレパシーを使えるようになっていたなんて。」

 

アイリス「えへへ、私も初めは驚いたけどね。」

 

ヒカリ「アイリス、実はピカチュウもウェブナイトの1人のお陰で喋れるようになったの。」

 

アイリス「うん、ドラグオンと出会った時に『今頃はお前の仲間のピカチュウも同じようになっているだろう。』って言われてサトシのピカチュウって確信したわ。」

 

サトシ「成程な。」

 

ピカチュウ『サトシ、スマホロトムでグラディオンと繋げてみたら?』

 

サトシ「そうだな。」

 

サトシは早速スマホロトムを操作してグラディオンと繋げた。

 

グラディオン『初めましてだな。私はグラディオン、ウェブナイトの1人だ。』

 

アイリス「私はアイリス、よろしくね。そうだ私も。」

 

アイリスもスマホロトムを取り出して操作した。すると画面にドラゴン型のロボットが出た。

 

ドラグオン『久しぶりだな、グラディオン。』

 

グラディオン『ドラグオン、まさかお前がここにいたとは。』

 

ドラグオン『こっちも色々あってな。連絡しようと思ったがサプライズを仕掛けた方がいいというアイリスの提案を出してきて中々できなかったのだ。』

 

グラディオン『そういうことか。』

 

アイリス「ねえ、カイリューとドラグオンが融合するところ見せてあげるからピカチュウとグラディオンが融合するところも見せてもらっていい?」

 

サトシ「そうだな、俺も見てみたいし。グラディオンもいいか?」

 

グラディオン『分かった。』

 

サトシ達は人目が付かない場所に移動した。

 

 

セレナ「いよいよね。」

 

マオ「楽しみだな。」

 

カキ「ガリューンはシンジのエレキブルでダイタリオンはサトシのミュウツーだったが、アイリスのカイリューだとどんな姿になるんだろうな。」

 

ヒカリ「分からないけど、逞しくなると思うよ。」

 

スイレン「頼もしくなる、絶対。」

 

ケルディオ『ラングレーはどう思ってるの?』

 

ラングレー「アタシ?まあそれでこそ倒し甲斐があるってものよ。」

 

サトシ「じゃあ先ずはピカチュウ、頼むぜ。」

 

ピカチュウ『うん。プラグイット!』

 

グラディオン『はあ!』

 

ピカチュウ『ウェブダイブ、グラディオン!』

 

ピカチュウはグラディオンと融合した。

 

グラディオンピカチュウ『どうアイリス?これがグラディオンピカチュウだよ。』

 

アイリス「カッコイイ!」

 

カイリュー(ア)『アイリス、俺達も。』

 

アイリス「そうね。カイリュー、やっちゃえ!」

 

カイリュー(ア)『プラグイット!』

 

ドラグオン『見せてやるぞ、俺達の力を!』

 

カイリュー(ア)『ウェブダイブ!ドラグオン!』

 

アイリスのカイリューはドラグオンと融合すると背中にキャノン砲が備わった姿に変わった。

 

ドラグオンカイリュー『どうだ!』

 

サトシ「おおスゲー!」

 

アイリス「驚くのはこれからよ!」

 

ドラグオンカイリュー『ウェブチェンジ!ドラグオンカイリュー・ビークルモード!』

 

大型キャリアトレーラーへと変形した。

 

グラディオンピカチュウ『ウェブチェンジもちゃんとできるんだね。』

 

アイリス「まだまだ!」

 

ドラグオンカイリュー『ウェブチェンジ!ドラグオンカイリュー・ステーションモード!』

 

ビークルモードからステーションモードに変形する。

 

ドラグオンカイリュー『普通のバトルでこの力は使えないが、必要になったら手を貸すぜ!』

 

アイリス「いつでも頼ってね!」

 

サトシ「ああ!」

 

 

翌日

 

 

サトシ「じゃあ俺達はヨロイ島に戻るよ。」

 

アイリス「私ももっと強くなってランキング上げるんだから!」

 

ラングレー「ま、精々頑張りなさい。」

 

ヒカリ「もう、素直に応援しなよ。」

 

カキ「俺も負けてられないな。」

 

スイレン「デントとも仲良くね♪」

 

アイリス「もう揶揄わないでよスイレン!///」

 

顔を真っ赤にしたアイリスを見て一同は大笑いするのだった。その後サトシ達はヨロイ島に残った仲間達の元に帰還した。

 

 

ヨロイ島 マスター道場

 

サトシ「ただいま!」

 

リーリエ「皆さんお帰りなさい。」

 

アルセウス「結果はどうだった?」

 

サトシ「アイリスに勝ってハイパークラス入りしたぜ!」

 

マーマネ「本当!?」

 

ハルカ「おめでとうサトシ!」

 

シンジ「ふ、流石だな。」

 

ノゾミ「そうだね。」

 

それぞれサトシに称賛を与えて喜びを分かち合った。グラディオンは仲間のウェブナイト達にドラグオンと会ったことも伝えたのだった。

 

 

そして数週間が経ち、サトシ達は再びヨロイ島で修業の日々を送っていた。そしてその修業の過程で次々と新たな力に目覚めるポケモン達が続出した。

 

サトシ「現れろ!俺達の未来のサーキット!」

 

ドドドドドド!!

 

サトシ「いっけーーー!」

 

ドォン! ドォン!! ドォン! ドォン!! ドォン! ドォン!!

 

エクスコード・ジュカイン(以降E・ジュカイン)『リンクモード!エクスコード・ジュカイン!』

 

パワーコード・ガオガエン(以降P・ガオガエン)『リンクモード!パワーコード・ガオガエン!』

 

シューティングコード・ジュナイパー(以降S・ジュナイパー)『リンクモード!シューティングコード・ジュナイパー!』

 

デコード・キリキザン・エクステンド(以降D・キリキザン・EX)『リンクモード!デコード・キリキザン・エクステンド!』

 

セレナ「リザードンやゼクロムと同じ力を持ったポケモン達がまだいたのね。」

 

ハルカ「それにあっちも。」

 

ラングレー「さあ行くわよキリキザン!」

 

キリキザン「キザ!」

 

ラングレー「出てきなさい!アタシ達を導くサーキット!」

 

ドドドドドド!!

 

ラングレー「キリキザン!」

 

キリキザン「キザ!」

 

ドォン!

 

デコード・キリキザン(以降D・キリキザン)『リンクモード!デコード・キリキザン!』

 

マオ「ラングレーのキリキザンも凄いよ。」

 

ヒカリ「なんか羨ましい。」

 

ラングレーのキリキザンがサトシのポケモン達と同様の力を手に入れた。それを見たサトシloversは羨ましそうだった。

 

 

更に日が経ち、サトシ達はヨロイ島の修業を終え、カンムリ雪原に向かうことになった。

 

サトシ「お世話になりました、マスタード師範。」

 

マスタード「こっちも楽しかったよん。いつでも歓迎するからまた修業したくなったら来てね。」

 

サトシ「はい。」

 

こうしてサトシ達はバトルコロシアムでガラル地方の南に位置するカンムリ雪原へと向かった。

 

リーリエ「カンムリ雪原、またあそこに行くとは思いませんでした。」

 

サトシ「そう言えばシンジからジンダイさんがカンムリ雪原にいるって聞いた後、リーリエはお父さんをそこで見つけたって言ってたっけ?」

 

リーリエ「はい、お父様を見つけられた時はすごく嬉しかったです。」

 

マオ「良かったね。」

 

ヒカリ「でもジンダイさんどうしてカンムリ雪原に?」

 

シンジ「忘れたのか?ジンダイさんは遺跡調査もしているんだ。」

 

ノゾミ「そこで新発見があったのかもしれないね。」

 

ハルカ「あ、そっか。」

 

アルセウス「だがカンムリ雪原に向かう際は防寒対策をしっかりせねばならないぞ。」

 

ラングレー「分かったわ。」

 

サトシ「・・・。」

 

スイレン「どうしたのサトシ?」

 

サトシ「ちょっと考え事。」

 

ケルディオ『ガラルファイヤーのこと?』

 

サトシ「ああ。」

 

カキ「確かあいつもカンムリ雪原に向かったんだよな。」

 

マーマネ「結局ヨロイ島でサトシを襲った理由が分からずじまいなんだよね。」

 

サトシ「だからカンムリ雪原に行ったらもう一度ガラルファイヤーに会って確かめたいんだ。」

 

セレナ「サトシ。」

 

ケルディオ『僕達も協力するよ。』

 

アルセウス「できる限りサポートはする。」

 

サトシ「ありがとう。」

 

ジンダイに会うため、そしてもう一度ガラルファイヤーに会うためにサトシ達は先へ進む。

 

 

サイトウ「はっ!はっ!」

 

ここはガラル地方にあるジムの一つであるラテラルシティのラテラルスタジアム。そのバトルフィールドにはそこのジムリーダーにしてサトシと同じPWCSに参加しているサイトウが自分のポケモン達と鍛錬していた。

 

サイトウ「ふぅ、今日はここまでです。」

 

サイトウが号令をかけて鍛錬を終了させた。

 

サイトウ「それにしても、とうとう彼もハイパークラスですか。」

 

サイトウはサトシがアイリスに勝利し、ハイパークラス入りしたことを耳にしていた。

 

サイトウ「次にバトルする時が楽しみになってきました。それに・・・。」

 

サトシ『ブレイク・ザーン!』

 

サイトウ「彼を思い出す度に胸がドキドキします///・・・何でしょうかこの気持ち?」

 

実はサイトウは以前のポケモンハンターJの事件の時密かに見惚れていたのだ。

 

サイトウ「この気持ちが何なのかまだ分かりませんが、いつかハイパークラスで対戦する時に見つけましょう!」

 

サトシに対する気持ちを理解するのはもう少し先だ。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

カンムリ雪原到着!

ヨロイ島を後にしたサトシ達はバトルコロシアムでカンムリ雪原に向かっていた。

 

アルセウス「もうすぐカンムリ雪原に到着するぞ。」

 

サトシ「いよいよか。」

 

シンジ「ジンダイさんも待っているだろうな。」

 

カキ「俺もワクワクしてきたぜ。」

 

マオ「どんなポケモンがいるんだろ?」

 

スイレン「楽しみ!」

 

ノゾミ「そうだね。」

 

セレナ「あ、見えてきたわ!」

 

セレナが指差した方向を見ると辺り一面雪景色が広がっていた。

 

ラングレー「あれがカンムリ雪原ね。」

 

ケルディオ『本当に辺り一面雪景色だ。』

 

リーリエ「ここでお父様を見つけた時はとても嬉しかったです。」

 

ハルカ「ねえこれからどうするの?」

 

サトシ「取り敢えず着陸できる場所を見つけてそこに降りよう。」

 

ヒカリ「そうね。」

 

マーマネ「近くにフリーズ村って場所があるからそこのポケモンセンターに連絡を入れるよ。」

 

サトシ「サンキューマーマネ。」

 

マーマネがフリーズ村の村長やポケモンセンターのジョーイに着陸の許可をもらうとバトルコロシアムは近くの森に着陸した。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

バトルコロシアムを降りたサトシ達は早速カンムリ雪原の光景を見渡していた。

 

サトシ「結構広いんだな。」

 

アルセウス「ガラルで唯一の観光スポットでもあるからな。」

 

???「もう!親父しつこいし!ついてこないで!」

 

全員「ん?」

 

褐色の少女「アタシはやりたいことがあるから無理だって言ってるの!」

 

褐色の男性「ダーッハッハッハ!心配しなくていいぞ!も~っと楽しい場所があるんだ!イケてるパパと一緒にい~っぱい楽しもうな!」

 

褐色の少女「チョーありがた迷惑!なんですけど!」

 

ケルディオ『何だろう?』

 

マオ「親子喧嘩?」

 

ヒカリ「何を揉めてるのかしら?」

 

サトシ「行ってみよう。」

 

何やら揉めている親子を見つけてサトシ達は近くまで寄った。

 

セレナ「あのどうしたんですか?」

 

シンジ「あまりここでは喧嘩しない方が・・・。」

 

褐色の男性「なんだ坊主達は?事情も知らずに首を突っ込むとは感心しないな。」

 

サトシ「え!?」

 

ピカチュウ「ピカ!?」

 

リーリエ「サトシ?」

 

マオ「ピカチュウ?」

 

ハルカ「どうしたの?」

 

サトシとピカチュウが褐色の男性を見て驚愕した。なぜならその男性の顔には見覚えがあったのだ。

 

サトシ「ろ、ローズ社長!?」

 

全員「え!?」

 

カキ「ローズって・・・!」

 

マーマネ「ガラル地方のリーグ委員長にしてマクロコスモス社元社長の!?」

 

褐色の少女「あ、違う違う!この人似てるけど別人でアタシの親父!」

 

ピオニー「坊主あいつの知り合いか?俺の名はピオニー、ローズの双子の弟だ。」

 

シンジ「ローズ社長の弟だと?」

 

サトシ「そういえば雰囲気違う。」

 

ピオニー「で、こっちが俺の娘の・・・。」

 

シャクヤ「シャクヤよ、よろしくね。」

 

サトシ「俺はサトシ、こっちは相棒のピカチュウ。」

 

ピカチュウ「ピカチュウ。」

 

シンジ「シンジだ。」

 

ハルカ「私はハルカ。」

 

ヒカリ「私はヒカリ、こっちがパートナーのポッチャマ。」

 

ポッチャマ「ポチャ!」

 

ノゾミ「私はノゾミ。」

 

ラングレー「ラングレーよ。」

 

セレナ「セレナよ。」

 

マオ「あたしはマオ。」

 

リーリエ「リーリエです。」

 

スイレン「スイレン。」

 

マーマネ「僕マーマネ。」

 

カキ「カキだ。」

 

それぞれ自己紹介をしていたらシャクヤが隙を突いてピオニーから逃げていた。ピオニーもそれを追いかけて行った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

それからサトシ達はピオニーと別れた後、雪原を歩いていた。

 

サトシ「ピオニーさん、ローズ社長と違って自由な人だったな。」

 

ピカチュウ『うん、弟の方をちょっと見習って欲しかったかも。』

 

ラングレー「これからどうするんだっけ?」

 

カキ「フリーズ村に行くんだったな?」

 

シンジ「ああ。ジンダイさんがそこで待っているらしい。」

 

ノゾミ「そこでこの雪原のことを話し合おうって。」

 

ケルディオ『じゃあ先ずはフリーズ村だね。』

 

アルセウス「では行くぞ。」

 

サトシ達はジンダイに会うためにフリーズ村に向かった。そんなサトシ達を見つめている存在も知らずに。

 

???「カム カムゥ。」



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。