底辺探偵は事件をとりあえず解決できる (ryanzi)
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第一話 前編

某やる夫作品を受けた駄作!
やる夫スレのように、色々なキャラが出てくるよ!
もし原作とキャラの設定が違っても、それはやる夫スレ風だから仕方ないんだ!
それと、作者は頭が悪いから、酷いミステリーにしかならないよ!


探偵。それの定義はもはや色々とわからなくなってしまった。

便利屋のような仕事をすることもあれば、重大事件を解決することがある。

そもそも、ピンカートン探偵社という実在した探偵社も色々とおかしい。

ともかく、この世界では探偵は溢れ、それに比例して様々な事件が溢れている。

そして、ある日、とある街の博物館に怪盗からの予告状が送られてきた。

 

『今日の昼の十二時に博物館で一番のお宝をもらうのby怪盗少女かりん』

 

駆け出しの怪盗が書いた予告状だが、油断はできない。

怪盗少女かりんも実力があるルーキーとして知られていた。

博物館は一応は日本国内では中規模くらいのレベルだ。

それなりにレベルの高い文化財は多い。中には国宝もある。

そこで、博物館は来客効果も狙って、色付き探偵に警護を依頼した。

色付き探偵は、世界探偵教会から『色』を付与された超一流の探偵だ。

怪盗VS超一流探偵、これは来館者が多くなるに違いない。

博物館の見学料が高くなったのはお母さんには内緒だぞ。

 

「私に任せたまえ!」

 

依頼を受けた探偵は黒の愉悦、言峰綺礼。

一部関係者、とくに警察はもう駄目だと悟った。

そんなことはともかく、博物館には想定通り、いや想定以上に来館者がやってきた。

神浜市からやってきた水波レナという少女もそんな来館者の一人だった。

彼女はもともと(アイドル)探偵マニアなのだ。

言峰は美形なので、人気が高い。ただし、本性はあれだが。

そして、もう一人、レナの付き添いとして十咎ももこも博物館を訪れた。

 

「・・・なあ、レナ。黒の愉悦に関してはあまり良い噂を聞かないぞ」

 

「もちろん私だって知ってるわよ。顔だけが取り柄の屑だって。

でも、顔はいいんだから、ぜひ生で見ておきたいのよ」

 

「・・・はあ」

 

博物館の警備は博物館全体に広がっていた。

今回、どの展示物が狙われるのか見当がつかなかったからだ。

良い意味で、博物館の収蔵品はどれも同じレベルなのだ。

 

「どれも悪くはないわね。でも、盗むほどの価値あるのかしら」

 

「レナ、職員が冷えた表情でお前を見てるぞ!言ってはいけないことを・・・!」

 

「でも、実際そうじゃない」

 

「だからってな・・・待て、レナ。あの男なんだか怪しくないか?」

 

レナはくたびれた黒スーツを着た男を指差した。

その男は『中国セイバー』という銅像をじっと見ていた。

 

「怪しいのはあの男じゃなくて、銅像のような気がするんだけど???」

 

「でも、さっきから、あの男ずっと同じところにいるぞ」

 

「それもそうね。でも、今回の怪盗は幼い女の子でしょ?」

 

「変装は怪盗の十八番だ。それに、最近は怪盗騒ぎに乗じた窃盗も増えてる。

あの男は怪盗少女かりんの変装か、火事場泥棒じゃないのか?」

 

「・・・そうかもしれないわね。一応、様子は見た方がいいかしら」

 

「ああ。私はいったん警察呼んでくる」

 

ももこはそう言って、どこかに行ってしまった。

だが、その途端に、別の男がスーツ姿の男に近づいた。

レナはその男を知っていた。

もっと言えば、恩人だった。

 

(あの人は・・・義勇さんじゃん!)

 

彼女は数年前、探偵のころの富岡義勇に助けられたことがあり、

それ以来、手紙を交わし合っているのだ。もちろん、たまに会うこともある。

しかも、ただの探偵ではなかった。元色付き探偵だったのだ。

青の安定、それが彼に与えられた称号だった。

最近は探偵をやめて、別の探偵が青色を引き継いだそうだが。

おそらく、一流の彼はスーツ姿の男が怪しいとすぐに気がついたのだろう。

だが、彼と男の会話は信じられないものだった。

 

「おい、ローラン。どうして九級探偵の貴様がここにいる」

 

「義勇か、見ての通り休暇を満喫しているんだ」

 

ローランとかいう男は底辺とはいえ探偵だった。

しかも、義勇を呼び捨てしている。

 

「こっちは仕事で来ているんだ」

 

「そうでしたね、富岡刑事」

 

もっと驚愕の事実が明らかになった。

探偵をやめたのは知っていたが、刑事になっていることは知らなかった。

 

「義勇さん、刑事になってたの!?」

 

「義勇、知り合い?」

 

「ああ、水波レナという。少し前にある事件で知り合ってな。

・・・黒の愉悦は顔だけの男だ。やめておけ」

 

「知っているわよ、そんなこと。ももこと同じこと言うのね。

・・・それで、この人は誰なの?」

 

「どうも、迷子の猫の捜索や浮気調査、さらには落とした十円探しまで。

日常のお悩みを解決する、九級探偵ローランでーす!」

 

「そんな底辺探偵のアンタがどうして義勇さんと知り合いなのよ?」

 

「それはこっちのセリフだよ」

 

「二人とも、おはぎ食うか?」

 

「「いや、なんでだよ」」

 

安定という称号の由来はこの通りだ。

その時、若い警官が駆けつけてきた。

 

「怪しい男がいると聞いたけど・・・ローランさんじゃないですか」

 

「おっ、村田じゃん」

 

「ローラン田、どうした?」

 

村田は言葉を失った。

 

「駄目じゃない、義勇さん!こんな探偵と一緒にしちゃ!」

 

村田は真っ白になった。

だが、そこで事態は急変した。

館内が突然、真っ暗になったのだ。

 

「えっ!?どういうこと!?」

 

「落ち着け、レナんとか。数秒後には展示物がなくなっているだけだから」

 

「人の名前で遊ばないでよ!」

 

ローランの言う通り、数秒後には再び館内は明るくなった。

 

「ローラン、大丈夫か?」

 

「ああ、大丈・・・おい、レナ、目閉じろ」

 

ローランはレナの目を手で塞いだ。

 

「ちょっと、何すんのよ!」

 

「お前の精神衛生のためだ。・・・ああクソ、もう死体を見るなんてないと思ってたが」

 

三人の近くには、中国セイバーを抱えた怪盗少女かりんの死体があった。

この数分の間に、彼女は何者かに首を切られてしまったのだ。

 

「・・・本部、こちら村田です!怪盗少女かりんが・・・死体で発見されました!」

 

村田はすぐに意識を取り戻し、無線で艦内にいる警察官全員に緊急事態を告げた。

 

「・・・えっ、死体?どういうことよ」

 

「グロいから、見ない方が良いぞ。おい、義勇。少しコイツを外に連れていくぞ。

・・・義勇、どうして変な方向見てるんだ?」

 

「・・・俺は生で死体を見るのが怖い」

 

「どうして刑事になったんだ?というか、よくもそれで探偵やれてたな?」

 

「俺は冤罪専門の探偵だったの忘れたのか?」

 

そこに、ももこも駆け付けた。いや、駆け付けてきてしまった。

 

「レナ、大丈・・・えっ」

 

「おっと、この子の付き添いか。悪いことは言わない。今見たのは、全部忘れろ。

あと、この子を外に連れて行ってくれ」

 

「悪いけど、そうはいかねえ」

 

「不死川、弟の命がどうなっても知らないのか?」

 

「弟を人質に取るとか、お前本当に地に堕ちたな!?」

 

「ローラン、人質を取るのは刑事として見逃せないぞ。

それと不死川、おはぎやるから死体を頼む」

 

「お前、刑事なめてんのか!?・・・まったく!

ローラン、お前と義勇はともかく、そのガキは第一発見者だ。

一応、証言とか聞きださないといけないんだ」

 

「第一発見者っていっても、このレ何とかは死体見てないぞ?」

 

「それでもだ。事件発生直前の状況も聞き出さないといけねえんだ。

あと、付き添いのお前。お前も残っていてくれ」

 

「・・・わかった」

 

「あと、義勇。てめえは死体をちゃんと見てろ」

 

「嫌だ」

 

「み・ろ!」

 

「首が折れるからやめてくれ」

 

「てめえ首本当に折るぞ!!」

 

「じゃあ、俺は帰らせてもらうぞ」

 

「てめえも残れ!このクソ探偵!

いいか、10分だ!その間、俺は上に報告してくる!

絶対、勝手に事件を解決すんじゃねえぞ!」

 

そういうと、不死川刑事は本部のほうに行ってしまった。

 

「・・・これ、愉悦したら駄目だよな?ローラン」

 

「駄目に決まってんだろ、この愉悦野郎。

というより、珍しく空気読むじゃないか?」

 

「ごめん、本当は内心幸せ」

 

「だと思ったよ。とりあえず、いったん死体が見えない近くの場所に移動するぞ」

 

一行は死体が見えない場所に移動した。

 

「ようやく視界が自由になったわね・・・」

 

「ローラン、女子に手を触れたらセクハラだぞ」

 

「義勇さん?どうしているの?死体見張ってるんじゃなかったの?」

 

「村田に任せた」

 

「・・・レナ、諦めろ。こいつはこういう奴なんだ」

 

「知ってた。それで、ローラン。アンタに事件解決できるの?」

 

「一応はやってみせるよ」

 

「九級なのに?」

 

「・・・任せろって。多分、何とかなるさ」

 

こうして九級探偵による事件の捜査が始まった。

果たして、ローランは事件を解決できるのか?



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第一話 後編

まずは犯行現場の調査だ。さっきは色々と慌ただしくて調べられなかった。

 

「村田、ちょいっと調べるぞ」

 

「わかりました。・・・あれ、他の人たちは?」

 

「あっちにいる。死体を見れない角度とはいえ、こちらからは見張れるんだ」

 

「色々と都合がいい角度だな!おい!」

 

まず、ローランは死体に苦痛の表情がないことに気がついた。

つまり、本人にも何が何だかわからないうちに死んだということだ。

そして、首と胴体の切断面はあまりにも綺麗だった。

まるで、刀ですぱっと切られたかのようだ。

 

「ふむふむ・・・なるほど」

 

(ローランさん、今回も変な推理で解決しそうだな・・・)

 

「よし、いったん証言取るか。村田、答えてくれ」

 

「・・・まあ、そりゃ俺も第一発見者か。

確か・・・あの、ももことかいう子に声をかけられたんだ。

なんか、怪しい男がいるって。その男っていうのはアンタのことだったけどな。

・・・待てよ、なんか向かってる途中でももこさんがいなくなってたような」

 

「いなくなった?」

 

「一瞬、気のせいだと思ってたけどな・・・。

でも、後から急に駆けつけてきたし・・・」

 

「そうか・・・ありがとう。謎は全て解けた」

 

(死体見たのと、俺から証言取っただけだよね!?)

 

そこに不死川刑事が走ってきた。

 

「ま、間に合った・・・!犯人分かったのか!?」

 

「ああ、わかったんだ。いや、わかってしまった。

死体にブルーシート掛けといてくれ。今から、ここに皆を呼ぶ」

 

「ああ、あそこの角にいるのか」

 

こうして、死体にブルーシートが掛けられ、関係者が集められた。

 

「・・・集まってくれたか。まず、今回の事件。犯人は二人いる」

 

「俺は犯人じゃない」

 

「いいや、義勇。お前が犯人の片割れだ」

 

レナは唖然とした。

 

「ちょ、ちょっと!ローラン!義勇さんは刑事よ!

それなのに、犯人だなんて、馬鹿な事言わないでよ!」

 

「レナ、残念だが、かりんをあんな感じに殺せるのは義勇しかいないんだ」

 

ローランは、義勇が探偵時代から持っている刀を指差した。

 

「死体を見てみたが、あんな切断面は刀でしか再現できない。

それに、停電している間の数秒間で殺せるのも義勇くらいだ。

同じ帯刀者とはいえ、村田にはそんな芸当はできないからな」

 

「さらっと俺のことディスりやがってる・・・」

 

「でも、ワイヤートリックとかいうやり方だってあるじゃない!」

 

「ナノ・マテリアルは研究機関以外は製造・所有は禁止されている。

たとえ、色付き探偵だろうが、刑事だろうが、ワイヤートリックは不可能だ。

そうなると、一流の刀の使い手だけが今回の事件を引き起こせる。

そうだろう、義勇?死体を見ようとしてないかったのも、動揺を隠すためだった」

 

「そ、そんなわけないじゃない!ねえ、義勇さん?」

 

「だから、お前が嫌いなんだ・・・ローラン」

 

「ねえ???もうちょっと抵抗してよ???

なんでそんなにあっさり認めちゃうのよ????」

 

だが、レナのツッコミは無視され、話は続いた。

 

「すまない、レナ・・・。だが、ローラン。

確かにかりんを殺したのは俺だ。だが、あくまで今回の事件は俺の単独だ」

 

「いいや、お前の単独犯だと色々と不十分だ。

そこで、もう一人、この事件を計画した犯人がいる。

それは・・・十咎ももこさん、あなただ」

 

「そ、そ、そんな証拠がどこにあるんだ!」

 

「待って、ももこ。冷や汗流さないで。焦ったような口調にならないで」

 

「まず、君はこっそりと義勇と連絡を取り、彼に君たち二人の後を尾行させた。

そして、レ何とかと一緒に歩いている途中で、適当な人間を見つけて、

その人間が怪しいと言って、警察を呼びに行く。

だが、君は警官を呼んだあと、はぐれたふりをして、かりんに密会した。

おそらく、手ごろな展示品があると言ったんだろう。

君はかりんに協力者のふりをしていたんだ。

そして、手はず通り、君は何らかの方法で館内を停電させ、

かりんはそれを合図に展示品を盗もうとする。

だが、それは罠だったんだ。そこには一流の刀の使い手がいたんだから。

まんまとかりんは首ちょんぱされてしまったというわけだ」

 

「ま、参った・・・九級とはいえ、さすがは探偵か・・・!」

 

「ねえ、待って??証拠は???

全部、コイツの妄想だったような気がするけど???

なんで、その妄想が当たるわけ??」

 

だが、またしてもレナのツッコミは届かなかった。

 

「さて、どうしてこんなことをしたのか聞かせてもらおうか」

 

「俺は嫌われていない」

 

「義勇、今はそんなことは聞いていないんだ。・・・ももこさん」

 

「・・・あの女は、私の友達の夢を奪ったんだ。

三か月前、友達の秋野かえでが義勇さんに弟子入りして、探偵になったんだ」

 

「えっ、そんな話聞いたことないんだけど???」

 

「そりゃ、レナには内緒にしていたからな。

かえではお前を驚かせたくて、一流の探偵を目指していたんだ。

それなのに・・・この女は、かえでの探偵バッジを盗んだんだ!」

 

ももこは目に涙を浮かべながら、ブルーシートを指差した。

 

「なあ、ローランさん。底辺とはいえ、同じ探偵なんだからわかるだろ?

探偵バッジの再発行の審査はあまりにも厳しすぎる。

たとえ、怪盗に盗まれたとしても、再発行される確率はあまりにも低い。

探偵バッジは、探偵の命だって、アンタにもわかるだろ!」

 

「・・・ああ、痛いほどな」

 

「それでかえでは自殺してしまったんだ・・・。

私たちの目の前で、崖から飛び降りたんだ」

 

「ねえ、家庭菜園の修行のために旅に出るっていってなかった?

あれって嘘だったの??聞いてないんだけど???」

 

「それはお前を傷つけたくなかったからなんだ、レナ。

・・・それで、義勇さんと一緒に、この女を殺すことにしたんだ」

 

「そんな・・・ももこ、嘘でしょ。嘘だと言ってよ」

 

「すまない、レナ。でも、もういいんだ。

不死川さん、私たちを逮捕してくれ」

 

「・・・わかった。十咎ももこ、冨岡義勇。

お前たちを殺人罪で逮捕する」

 

「俺は捕まりたくない」

 

義勇はそう言うと、短刀を取り出して、自らの腹に突き刺そうとした。

だが、短刀は彼の腹に刺さることはなかった。

ローランがとっさに手を刃先と義勇の身体の間に挟んだからだ。

もちろん、ローランの手は大惨事になっている。

 

「ローラン・・・!なぜ、邪魔をした・・・!」

 

「それはそれ、これはこれだ。生きて罪を償うんだ。

・・・どうして、はこんなに縁起が悪いんだろうな?」

 

「冨岡・・・このクソ探偵の言う通り、生きて罪を償え」

 

「不死川・・・刑務所でも鮭大根は食べれるのか?」

 

「義勇さん???もう、どっからツッコめばいいの??」

 

こうして、二人は連行され、事件は解決した。

レナは色々と疲れた。

 

「ふう、タダ働き完了っと。・・・レナ、どうしたんだ?」

 

「どうしたもこうしたもないわよ!レナの親友は自殺してたし、

もう一人の親友と恩人は逮捕されちゃったし・・・!

レナには、もう友達がいなくなっちゃったんだけど!?」

 

「だったら、俺が友人になってやろうか?」

 

「友達と恩人を豚箱にぶち込んだ要因が何言ってるの??」

 

「飯が美味いwww」

 

「「「黙れ、この野郎」」」

 

言峰はローランとレナと村田にリンチされた。

後日、秋野かえでの死体の捜索が行われた。

 

「えっと、その・・・なんというか・・・ごめんなさい」

 

「別に気にしなくていいわよ。確か、善逸くんだったかしら?」

 

「ええ、そうです」

 

(ずいぶんと若いわね・・・)

 

「・・・その、ローランさんのこと、悪く思わないでください」

 

「わかってるわよ・・・というより、レナがツッコミたいのは、この子なんだけど?

どうして人間なのに、警察犬みたいに匂いをかぐことができるの???」

 

「・・・炭治郎はもともと嗅覚が鋭くて、よく警察犬の代わりになってたけど、

上司の冨岡さんが捕まったショックで、本当に犬になってしまったんだ。

俺にも何を言っているのかわからないけどな???

どうしてショックで犬になるんだよ???」

 

「レナにそんなこと聞かないでよ???」

 

「「・・・」」

 

「LINE交換しよう」

 

「ええ、そうしましょう」

 

ようやくレナは村田以外にまともな人間を見つけることができた。

村田もまともだが、同年齢の方が嬉しいのだ。

 

「わんわん」

 

「おっ、炭治郎。見つけてくれたのか」

 

「本当に墓標あったわね。思った以上に、朽ちてないわね」

 

「・・・待ってくれ、何か匂いがおかしい」

 

「「喋れるなら最初からそうしろや」」

 

だが、炭治郎に二人のツッコミは届かなかった。

 

「これは・・・ヒトモドキマンドラゴラの匂いだ!」

 

ヒトモドキマンドラゴラ、それはこの世界において、マネキンの材料になる植物だ。

人の血を垂らすことにより、そのマンドラゴラは本人そっくりになるのだ。

うん、実に『ちみつなせってい』だ。

そのマンドラゴラの匂いがするということは、そこに埋まっているのは偽物だということだ。

本物の、秋野かえではどこに行ったのか?



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