ウルトラマンBELIEVE (AGE2)
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第一話 ファーストコンタクト

今作ではクライシスインパクトをジード本編開始から100年前の出来事という設定ですご了承ください。


時はクライシスインパクトを引き起こそうとしたベリアルを宇宙警備隊が追っている時代の話。

 

「これは…?」

彼の名前はウルトラマンメビウス。

宇宙警備隊の隊員だ。

 

「メビウス先を急ぐぞ!」

彼の名前はウルトラマンタロウ。ウルトラの父とウルトラの母の子供でありメビウスの師匠だ。タイガと言う一人息子もいるらしい。

 

「待ってください。タロウ兄さんこれを見てください。これは…我々と同じウルトラマンなのでは?」

 

「これは…確かにそうだ…赤ん坊のウルトラマン…アナザースペースから迷いこんだというのか…?いや、今は時間が惜しい。メビウス、この子を光の国へ送り届けてくれ。なるべく急いでな。」

 

「わかりました!」

 

後に彼はウルトラマンビリーブと名付けられた。

 

そしてここから始まるのが彼の物語の始まりだった。

 

~100年後~

 

現在 光の国は大騒ぎだった。

帰還したウルトラマンゼロがウルトラマンベリアルを完全に討伐したと報告があり、しかもベリアルを葬った人物はゼロではなくベリアルの息子ジードだと言う。それ故、現在光の国はお祭り状態なのだ。

 

「全く、お気楽なものだな。ベリアルを倒したそのジードとかなんとかホントに信用出きるのか?」

 

「まーまーとりあえずベリアルを倒せただけでも良かったことじゃないか!ビリーブ!」

 

彼はウルトラマンZ 後のウルトラマンゼロの弟子である。

 

「そうは言うがな…フゴ!?」

 

「相変わらず頭が固いんだよこれでも食べてなよ!」

 

「フゴフンンンーンーンーフーゴフーゴ!!!」

 

無理矢理食べ物を突っ込まされたビリーブはむせる。

 

「いや、何言ってるかわかんないから…」

 

ちなみにビリーブは1ヶ月後に宇宙警備隊訓練校に通う予定である。

 

「所でもうすぐ宇宙警備隊訓練校に入学するんだろ?みんなビックリするだろうな!まだ100才なのに成長早いし、訓練校入学!めちゃめちゃ飛び級だな!」

 

「バカ、大声で言わないでくれよ。一応…」

 

 

「わかってるって、秘密なんだろ?」

 

ビリーブが100才というのを知っているのは一握りの宇宙警備隊員だけだ。Zはそれ以外で唯一知っているイレギュラーだ。

 

~~~~~~~~

 

~1ヶ月後~

 

無事訓練校へ入隊したのだった。

 

そうここから始まるウルトラマンビリーブの物語。

彼の過去とは?何故宇宙に放り捨てられていたのか?

そして…

彼の影に潜むモノは一体なんだ?

 

 

これは試練である。過去に打ち勝つ為の試練である。ーーー試練は乗り越えなければならない。



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2話 完成光線技!

ビリーブは訓練校で訓練を重ね、ある程度の実力をつけ始めていた。

 

「タロウ教官!組み手をお願いします!」

 

「良いぞ、ビリーブ。それでは…ティア!」

 

「!!ハァ!」

 

タロウの攻撃をいなし、反撃の一撃を叩き込むが、タロウには効かず逆に反撃の一撃を叩き込まれる…

 

 

「ンンンンンッッッ!!!」

 

「!?」

 

その攻撃をものともしない勢いで、タロウに攻撃を叩きこむ。

 

(今だ!)「パンチレーザー!!!」

 

「何ッ!?(短期間で技をここまで上げている…だと!?)」

 

タロウに明確な隙が生まれた。どちらかと言うと動揺の面が多いだろうが、ビリーブはそんなこと知ったことではない。

 

 

「バーチカルギロチン!!!」

 

「くっ…」

 

(そこだ…!)「スペシウム光線!!!」

 

「ムン!」

 

「なっ…!?」

 

「やるな、ビリーブ。体術や光線技に磨きがかかっていたぞ。パンチレーザーとバーチカルギロチンはエース兄さんに教わったのか?」

 

「はい。とてもためになるトレーニングでした。ですが…肝心の自分の光線技が編み出せていません…」

 

「焦ることはない。時間ならたっぷりあるのだからな。」

 

「はい。組手ありがとうございました!」

 

「それではこれで失礼する。」

 

~~~~~~~~~~

 

 

「光線技か…何か参考になるものあるかな…名前も決めなきゃな…ビリニウム光線…ダッセェなぁ…」

 

「どうしたんだい?何か浮かない顔をしているね。僕なら相談に乗るけど?」

 

「メ…メビウスさん!?そ、そ、そ、そんな…おれなんかのために…」

 

「大丈夫だよ。僕も将来はタロウ教官のような、立派な教官になりたいしね。」

 

「なっ…ならそのですね…光線技についてなんですが…まだ、自分の扱いやすい光線技を編み出せてなくて…」

 

「光線技か…僕もメビウムシュートを編み出すのは苦労したなぁ…そうだ!それなら先輩ウルトラマンの動きを参考にしたらどうだろうか。」

 

「!!分かりました!早速過去の映像を見てきます!」

 

そう言うとビリーブは飛んでいった。

 

「若いなぁ…」

 

「いや、君も十分若いだろメビウス。」

 

「ヒカリ!」

 

~~~~~~~~~~

 

 

「こう…こう?いや、こうか…?」

 

~~~~~~~~~~~

 

「メビウスさんの動きを取り入れて見るか…」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

「セブンさんの動きは…俺には合わないな…」

 

~~~~~~~~~~~

 

「ベリアルを倒したジードというウルトラマンの動き…合うかも…」

 

 

~~~~~~~~~

 

「出来た!俺だけの光線技!後は名前だけだ!何にしようかなぁ~うーん。あ!ビリジウム光線にしよう!!!」




ビリジウム光線のやり方
まずは両手にエネルギーを集める。
それを交差させ、さらにエネルギーを増幅させる。
それを上に上げてエネルギーを合体させる。
後は敵に放つ。


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3話 ビリーブ再テスト

「ぶぇぇぇぇぇん…」

 

「どうしたのビリーブ?いきなり泣き出して。」

 

「聞いてくださいよ!メビウスさん…俺今日の実技テストで赤点取っちゃったんですよ!」

 

「えぇ!?赤点?それで試験の内容はどんな感じだったの?」

 

「ヒカリさんが開発した怪獣投影機でその怪獣と戦うっていう内容だったんですよ。」

 

「あぁ~個人個人で怪獣が変わる奴。」

 

「なんの怪獣出てきたと思います!?」

 

「…タイラントとか?」

 

「ガタノゾーアなんですよ!ガタノゾーア!」

 

「え?ガタノゾーア!?それって邪神ガタノゾーア?」

 

「そうなんですよ!それで手も足も出せずにやられちゃって!それで赤点に…来週再テストがあってそれで勝てなきゃ大変なことに…」

 

「……」

 

「明日から連休なので修行付けてくださいよぉ~メビウスさん~」

 

「それなら、レオ兄さんが良いんじゃないかな。」

 

 

「分かりました。レオさんの所にうかがってみます。」

 

~~~~~~~~~~~

 

ビリーブは特訓の為にレオの元を訪れていた。

 

「レオさん!俺、訓練校の実技テストで赤点取ってしまって…それでレオさんに修行を付けさせて貰いたいんです!」

 

「甘ったれるな!赤点だと?その程度のことは自分でやってみろ!」

 

「お願いします!レオさん!俺、どうしてもガタノゾーアに勝ちたいんです!どうしても無理ならテクターギアを貸してください!」

 

「…おい、今なんと言った?」

 

「え?テクターギア…」

 

「違う!その前だ!」

 

「え?ガタノゾーアに勝ちたい…」

 

「何故訓練校のテストでガタノゾーアが出てくる?」

 

「テストの内容は個人個人に合わせた怪獣が対戦相手のテストで…そこで俺の相手がガタノゾーアなんです。」

 

(ガタノゾーア…それほどの怪獣が相手ということは…)

 

「良いだろう。仕度をしろK76星で修行だ!」

 

「レオさん!!!」

 

「ボサッとするな!早く仕度しろ!」

 

「はい!!!!」

 

~~~~~~~~~~

そこでビリーブはテクターギアを着てレオと修行することになった。

 

「そんな程度か!」

 

「まだまだ!!!」

 

「ウォォォォォォォォ!!!!!」

 

「イヤァァァァァァァ!!!!」

 

~~~~~~~~~~~

 

~1週間後~

 

 

「よくぞ、修行に耐えたビリーブ。今のお前でもガタノゾーアは厳しいかもしれないが、思う存分戦ってこい!」

 

「ハイ!レオさん!それでは行ってきます!!!」

 

 

~~~~~~~

 

~M78星雲光の国―宇宙警備隊訓練校~

 

「来たか、ビリーブ。」

 

「タロウ教官!」

 

「あぁ、再テストの件だが…」

 

「分かってます!ガタノゾーアにはもう負けません!特訓してきました!」

 

「いや…そのだな…」

 

「?どうしたんですか?」

 

「怪獣投影機が故障していてな。不具合でお前の時だけガタノゾーアが出てきてしまったんだ。」

 

「…それってことは…」

 

「あぁ…赤点は帳消しだ。」

 

「ヤ"ッ"タ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!」

 

ビリーブの声が光の国に響いたそうな



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4話 新開発!新たなる姿!

時系列はZボイドラ1話直後よ


「なぁZ」

 

「なんだ?ビリーブ?」

 

「お前ゼロさんに弟子入りしたんだってな。」

 

「そうなんだよ!俺も遂にゼロ師匠…」

 

「なーに吹き込んでんだZテメー。」

 

「ゼロ師匠!?」

 

「俺はお前を弟子と認めた覚えはねぇ。」

 

「あ、ゼロさん1つ良いですか?」

 

「ん?なんだビリーブ?」

 

「俺と組み手してもらっても良いですか?」

 

「やだ。」

 

「ほう…本当に良いんですか?ゼロさん?」

 

「え?(まさか…)」

 

「……」

 

「ねぇ…なんか言ってよ…怖いなービリーブ君…」

 

「………」

 

「ゼロ師匠?」

 

「…………」

 

「分かった!よし、分かったぞ!組み手だな!よし俺が見てやるぞ!ビリーブ!」

 

「え!?ゼロ師匠!ズルイ俺も!!!」

 

「お前はダメだ。」

 

「えぇ…」

 

ゼロとビリーブはコロセウムに移動した。

 

~~~~~~~~~~~~

 

~光の国~コロセウム~

 

「組み手の前に一つ良いですか?」

 

「おう、何だ?」

 

「ルナミラクルで相手をしてください。」

 

「別に構わないが、何故だ?」

 

「実はこんなのが出来るんですよ。ハァァァァ!!!」

 

ビリーブが気合を入れるとビリーブの体は深紅の炎に包まれた。

 

「それは…」

 

「はい、ウルトラマンビリーブマキシマイズスタイルです。」

 

「ほう、大方ルナミラクルを指名したのは新しいタイプチェンジを完成させたいっていう魂胆か。」

 

「当たり、だがアンタや過去のウルトラマン達のタイプチェンジをただパクっただけじゃないんだぜ!!!」

 

「へ、その力!見せてみろ!ルナミラクルゼロ!」

 

マキシマイズビリーブは早速ゼロにストレートを繰り出すが…

 

「へ、当たるか、ミラクルゼロスラッガー。」

 

大量のゼロスラッガーがビリーブに襲いかかるが…

 

「ハァァァァァ!!!」

 

ビリーブのウルトラ念力で無数のゼロスラッガーのコントロールを奪い…

 

「喰らえ!マキシマイズゼロスラッガー!」

 

「何!?チィ!」

 

ルナミラクルゼロはそれを避けようとするが被弾してしまう。そこへ

 

 

「マキシマイズインパクトォォォ!!!」

 

必殺光球を繰り出した!

 

「しゃらくせぇ!ストロングコロナゼロ!ガルネイトォ…バスッタァァァ!!!」

 

『ハァァァァァァァ!!!!!』

 

~~~~~~~~~~~

 

「イテテテ…ゼロさん、ちゃんとルナミラクルを使ってください。」

 

「いや、悪い。だがお前かなり強くなったな。」

 

「え?俺ゼロさんと組み手とかしましたっけ?」

 

「!ふっ…見れば分かるんだよそう言うのは。それと、新しいタイプチェンジを目指すなら専属コーチを用意してやるよ。」

 

「本当ですか!?ありがとうございます!」

 

 

 




マキシマイズスタイル

自力でタイプチェンジを行えるメビウスに特訓を見てもらい、編み出した形態。パワーが強化されてる他、ウルトラ念力も強化されている。


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5話 コーチ降臨!

「ゼロさんが言ってた専属コーチって確か今日来るんだよな…?遅いなぁ…」

 

「おーい」

 

「?どこから…!?」

 

「ここだよここ」

 

 

そこにウルトラマン達より小さい生物がいた

 

「!まさかあなたは…!ジャグラス・ジャグラーさん!?」

 

「ほー俺の事知ってるのか。」

 

「はい、資料で。」

 

「へー、それは勤勉な事で。俺がゼロに頼まれたセンセー役の…」

 

ビリーブが驚いているとジャグラーを押し退ける人物が。

 

「な訳ないだろ、ジャグラー!ていうか、なんでお前がここにいるんだ!?」

 

「ふ、光の国はセキュリティーが甘いんだよ。」

 

「貴方は…オーブさん!?」

 

「紹介遅れた。ビリーブ俺がゼロさんに頼まれたコーチ役のクレナイ・ガイ ウルトラマンオーブだ。」

 

「それじゃ早速始めるか」

 

するとガイはオーブリングを取り出した。

 

「ジャックさん! 」 シェア!

 

「ゼロさん!」デァァァァッ!

 

「キレの良い奴、頼みます!!」

 

ウルトラマンオーブ!ハリケーンスラッシュ!

 

「光を越えて!闇を斬る!さぁ!かかってこい!お前のスピードを見せていろ!」

 

「はい!」

 

ビリーブは訓練用のウルトラランスを使って戦いに望んだ。

 

 

~~~~~~~~

 

「まだだ!お前のスピードを見せて見ろ!力ではなく技術を見せてみろ!」

 

「ハイ!」

 

~~~~~~~

 

「よくやったビリーブ。それがお前の新たな形態だ。」

 

「ありがとうございます!新しい形態…なんて名前にしようかな…」

 

「だが、新しい形態を獲得したからって油断はするなよ。それにその形態はまだまだ上を目指せ…!?」

 

そこにビリーブの姿はどこにもなかった。

 

~~~~~~~~~~~

~どっかの惑星~

 

「なんの用ですかジャグラーさん。わざわざこんな所まで」

 

「俺もお前に訓練を付けてやろうと思ってな。新しい第4の形態に興味ないかい?」

 

「4つ目?是非教えてください!興味アリアリです!!!」

 

「じゃあ体小さくして。」

 

「あ、はい。」

 

「そこ座って。」

 

「はい。ッッッ!?!?」

 

するとジャグラス・ジャグラーは突然闇のオーラをビリーブに注入した。

 

「何をッッ…!」

 

「オイオイ…俺は闇の戦士ジャグラス・ジャグラーだぜ?なんでそんな相手を信用しちゃうのかな?」

 

「だと…しても…」

 

「?」

 

「俺は…これを試練と受け取った…闇の力…?上等だ…ウルトラマンは光の戦士と教わったが、しかしッッ!知るかッ!俺は俺のルールで強く…なる!!!」

 

「オイオイオイ…これは思いもよらぬ結果じゃねぇか…まさか暗黒の力とは…」

 

ビリーブは気を失い倒れ、カラータイマーが鳴り始めた。

 

「さてと後は光の国がなんとかしてくれるだろ。俺は退散退散と。」

 

~~~~~~~~~

 

この後にビリーブはオーブに救出された。

 




クアンタムスタイル
物質を再構成して武器を作るなどの能力の他、短距離だがワープもできる。使い手の想像力で無限の力を発揮できるがビリーブ本人の頭が固いのであまり発揮できていない

ダークネススタイル
ジャグラス・ジャグラーに闇の力を注入された際に編み出した形態。闇の力を暗黒の力として昇華させており、詳しい戦闘力は未知数だがとてつもない力を秘めている…


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6話 制作Zライザー

ウルトラマンZが宇宙警備隊に入隊してから任務や訓練等で前ほど時間が取れなくなり、Zライザーの開発に支障をきたしていたが、宇宙警備隊は現在デビルスプリンターの一件で人手が一人でも欲しいのが現状であった。

 

そこでZの後任としてZライザーのテストプレイヤーに選ばれたのが…

 

「というわけでZの後任として参上しました。ウルトラマンビリーブです。」

 

「あぁ、よろしく頼むビリーブ。」

 

ビリーブは現在、複数のタイプチェンジを自力で習得したM78初のウルトラマンということでちょっとした有名人となっていたが特にウルトラマンZやウルトラマンゼロの推薦がヒカリがビリーブを選んだ理由だ。

 

「しかし、ヒカリさん。俺がテストプレイヤーで大丈夫なのでしょうか?Zライザーはなるべくプレーンな戦士がデータ収集に向いていると、小耳に挟みましたが。」

 

「その件については心配いらない。これを見てほしい。」

 

コンソールを操作してビリーブのデータを出力した。

 

「これは君の今の状態則ちタイプチェンジをしていない君だこの状態ならデータ収集に適している。それに君はタロウ、ゼロ、Zからとても優秀だと聞いている期待してるよ。」

 

「ありがとうございます!」

 

 

「データ収集の前に質問があったら言ってくれ。」

 

「わかりました。では幾つか。ヒカリさんがウルトラカプセルを開発して、現在でも小規模ですが宇宙警備隊で運用されているのは知っているのですが、今回のZライザーの運用方はウルトラ戦士の力を自分と融合させて自身の強化を図るのか、ウルトラ戦士の技を使うのかどちらですか?」

 

「うむ、一言で言うとZライザーの運用方は主に武器を兼ねた歴代ウルトラ戦士の力を融合させるのが一般のウルトラ戦士の運用方だ。」

 

「と言うと、ゼロさん等の一般じゃないウルトラ戦士の運用方はなんですか?」

 

「特別なウルトラ戦士達の運用方か。ゼロを例に出そう。ゼロはウルティメイトブレスに強大な力を宿しているのは知っているね?」

 

「はい。ストロングコロナ、ルナミラクル、ノアイージス、そしてシャイニングですね。」

 

「クライシスインパクト時にブレスが破損してしまい、戦力が著しく低下してしまったんだ。」

 

「…!それを補う為の!」

 

「そう、Zライザーだ。アイテムを失うことで戦力が低下するウルトラ戦士は主に、ニュージェネレーションヒーローズが多いな。オーブやジードはウルトラ戦士の力をそのまま融合させて使うし、ロッソ、ブル兄弟はクリスタルに宿ったウルトラ戦士の属性を使っているからそれらのアイテムが破壊された際に有効だ。」

 

「なるほど…!」

 

 



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7話 完成!Zライザー!

「よし…ウルトラ戦士達の力は大方メダルにし終えたな。」

 

「ヒカリさん…俺思ったんですが…こんなにメダルいらなくないですか?」

 

「ふむ…それは何故だ…?」

 

「今の所俺が使ってみてこのZライザーで使えたのが光輪系の技、光線系の技、それとバリアや一部の技だけなんですよ。正直言って光線なんて大体スペシウム光線を自分の使いやすい技にアレンジしただけですし…ライトニングジェネレードや、M78流竜巻閃光斬みたいなコンボ技以外はなんかいまいちなんですよ…。」

 

「…確かにそうだな。他にも何かあるか?」

 

「欠点らしい欠点はもう無いです。ここからは俺の提案なんですが…ウルトラマン達が使っていた武器を使えるみたいなのはどうでしょうか。」

 

「続けてくれ。」

 

「はい。例えるとマックスさんが使っていたマックスギャラクシー。あれは体力回復や斬撃武器にもなるし強力な光線も放てます。他にも武器を使うウルトラ戦士はたくさん…」

 

「それだ…」

 

「え?」

 

「それだッッ!!!どうしてそんな画期的なアイデアを思い浮かばなかったのだろう!?早速取り掛かる!ビリーブ君ありがとう!君はもう上がってゆっくりしてくれ!」

 

 

 

「え?あ、はい。」

 

 

この時のヒカリの形相と言ったら凄まじいモノでたまたま通りかかったゾフィは

 

「彼がまだスターマークを授与される前の懐かしい光景を思い出した」

 

と語った。

 

 

~それからしばらく~

 

「あ、ゼロさん!」

 

「おぉ!ビリーブじゃねぇか!どうだ最近の調子は?ヒカリの所でZライザーの開発やってるんだろ?」

 

「俺の方は順調です。最近新しい光線技を開発してて今それの改善点を改善中です。」

 

「おー良いじゃん今度見せてよ。」

 

「はい。それとヒカリさんなんですが、ここ最近連絡が入らなくて…」

 

「え?でもさっきノアイージスとゼロスラッガー見せてくれって言われたからてっきりバリバリやってるのかと。」

 

「あー実はカクカクシカジかで…」

 

ビリーブは武器の件をゼロに話した。

 

 

「なるほど…武器か…それは良いアイデアだな。だがそう易々とノアイージスなんかの再現が…」

 

するとそこへヒカリから連絡が来た

 

「あ、ちょっと失礼します。ヒカリさんはい、俺ですビリーブです。はい、はい、了解しました。すぐ向かいます。はい。ここからだと20分くらいで着けるかと。はい。分かりました。すぐ向かいます。」

 

「どうした?」

 

「ヒカリさんが遂にZライザーを完成させたって連絡が入りました!今から俺に見せてくれるそうです!」

 

「へー、気になるなぁ!俺も行っていい?」

 

「いいんじゃないでしょうか?まぁ、とりあえず行きますか!」

 

二人はヒカリの元へ赴いた。

 

~~~~~~~~~~~

 

「来たかビリーブ。なんだ、ゼロもいるのか。」

 

「よ、」

 

 

「丁度良い見てくれこれが完成したZライザーだ。正式に任務で使われるのはまだ時間がかかるが、問題なく使えるぞ。」

 

「おぉ!遂に!」

 

「そこでだ。ビリーブ君はZライザーを使ってゼロとエキシビションマッチをしてほしい。」

 

「使い方はアップデート前のZライザーと同じだ。これで頑張ってくれ。」

 

「ありがとうございます!ゼロさん!胸をお借りします!」

 

「おもしれぇ…かかってこいビリーブ!」

 

 

「では、エキシビションマッチは3日後コロセウムで行うことにしよう。双方良いな?」

 

「問題ないです」

 

「問題なしだ。」



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8話 対決!ゼロVsビリーブ!

~コロセウム~

 

今日、ここにウルトラマンビリーブvsウルトラマンゼロのZライザー試験運用のエキシビションマッチが開催される。新兵器という事もあり、6兄弟や、UFZ、メビウス、ヒカリ、Zと豪勢なメンバーが視察に来ていた。

 

「ゼロちゃんに呼ばれたから来てみたけどよ、今日って何する日なんだ?焼き鳥。」

 

「私は焼き鳥ではない。ジャンボットだ。それはそれとして、今日は新アイテムが披露されるそうだ。ビリーブというウルトラ戦士と、ゼロが戦うそうだ。」

 

「僕達の力も入っているらしいから楽しみだね兄さん。」

 

「よ、お前ら来たな。」

 

「ゼロ今日は頑張ってくださいね。」

 

「ん?対戦相手はまだ宇宙警備隊にも入ってないビリーブだからそこまで気張る必要もねぇと思うが…?」

 

「この前、彼と手合わせをしたのですが彼は手強いですよ。」

 

「そーか?確かに可能性を秘めているとは思うが…それ程か?」

 

するとゼロに連絡が入った。

 

「ウルトラマンゼロ時間です。準備をお願いします。」

 

「お、時間だぜゼロ。頑張れよ!」

 

「おう!」

 

~~~~~~~~~~~

 

「ゼロさん今回はZライザーの性能披露会です。俺はマキシマムスタイル、クアンタムスタイルは使いません。Zライザーの性能を限界まで引き出します。」

 

「へぇ…言うじゃねぇか…なら見せてみな!Zライザーの性能とやらを!」

 

3

2

1

 

 

 

試合開始!

 

 

 

『 Mebius, Hikari 』

 

 

「メビウムナイトブレード!シュア!」

 

ビリーブは早速技を繰り出した

 

 

「スピンブレードアタック!」

 

「おっ、回転攻撃…そう来たか。なら!」

 

ゼロはゼロスラッガーを装備し、回転した。

 

 

回転のぶつかり合い。それを制したのは…

 

「ク…」

 

「ライザーを使ってもまだまだ俺には勝てないかな?」

 

『mirrorknight Rosso Tiga』

 

「ミラーウィンドアタック!」

 

「へ、そんな攻撃へでも…」

 

すると背後にビリーブが!

 

「ブレードオーバーロード!!!」

 

「何!?ヌワァ!」

 

ゼロに強烈な一撃を与えた。

 

「ほう、私の力である鏡世界の移動を…」

 

「ロッソウィンドの力を応用するとはやるな!ビリーブ!」

 

「まだまだ!ここからですよ!」

 

「ならここから俺も力出していくぜ!ストロングコロナゼロ!ガルネイトバスターァァ!!」

 

『Nexus Junis Blue』

 

「アローレイシュトローム!」

 

 

双方その威力は凄まじく、互いの技は相殺に終わった。

 

「くっ…」

 

風圧でビリーブが多少怯んだ。

 

その隙をゼロは逃さなかった。

 

「ルナミラクルゼロ!ミラクルゼロスラッガー!」

 

「!?グッ…ノワァァァァ!!!!」

 

ミラクルゼロスラッガーによりビリーブはかなりのダメージを負った




ウルトラZライザー
ウルトラ戦士のメダルを使用することで、ウルトラ戦士の光線や、技、又は 組み合わせによっては専用の技やアイテムを召喚できる。また召喚されたアイテムはオリジナルより出力が落ちる。


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9話 決着!ゼロvsビリーブ!

ピコンピコンピコン

 

ビリーブに装着されたカラータイマーが鳴り始めた。それはビリーブの体力が限界に近い証だ。

 

「どうやらここまでの様だなビリーブ」

 

「ま、まだだ…」

 

『Max Xenon』

 

「マックスギャラクシー!ヌオオ!!!」

 

「体力を回復させたか…だが!」

 

ルナミラクルゼロはミラクルゼロスラッガーで、ビリーブに攻撃を仕掛ける。

 

「!これは…」

 

「フッ!ハッ!」

 

ルナミラクルゼロがゼロスラッガーを操作し、ビリーブを追う。

 

(まだだ…まだだ…)

 

「……そこだ!」

 

『Cosmos Nexus Mebius』

 

「ライトニングジェネレード!」

 

「何!?」

 

その衝撃でゼロはルナミラクルゼロから通常形態に戻ってしまう。

 

『Ultimatezero』

 

「ハァァァァ……」

 

「まさか…イージスを召喚出来るのか…!?」

 

「ファイナルウルティメイトゼロ!!!」

 

「ゼロツインシュート!!!」

 

『ハァァァァァ!!!!!』

 

「うわぁ!」

 

「チィ!」

 

煙が晴れると…

 

「今度は俺が本物を見せてやるよ!」

 

ウルティメイトゼロになっていてファイナルウルティメイトゼロのチャージも始まっている。

 

するとビリーブはすかさず…

 

『Galaxy X Orb』

 

「ギャラクシーバースト!」

 

「もう遅い!これが…俺達の!光だぁぁぁぁぁ!!!」

 

射出されたイージスはギャラクシーバーストを貫きビリーブに迫る。

 

『Ribut』

 

「ブロッカーエフェクトッ!グギギ…耐えろ…!」

 

即座にブロッカーエフェクトを展開し、防御の姿勢をとるが検討虚しく…

 

 

「グァァァァ!!!!」

 

ビリーブは敗北した。

 

~~~~~~~~

 

「ここは…?」

 

「おぉ、目を冷ましたかビリーブ。」

 

「Z俺は…?」

 

「お前はゼロ師匠のファイナルウルティメイトゼロを喰らって気を失ってたってこと。」

 

どうやらZが看病してくれたいたようだ。

 

「ありがとうZとりあえず…ガッ!?」

 

「まだ無茶は禁物ですビリーブ。」

 

「ウルトラの母!」

 

「貴方はゼロのファイナルウルティメイトゼロをまともに喰らってまだ体が完全に癒えてません。1週間は安静です。」

 

「え?1週間で良いんですか?」

 

「ギャラクシーバーストと、ブロッカーエフェクトが威力を減衰させてたのでございますよビリーブ!」

 

「それでもまともに喰らったのは違いありません。1週間は安静にしてること良いですね。」

 

「はい!」

 

「では私はこれで。」

 

「俺もゼロ師匠の所に行かなきゃいけないからまたなビリーブ!」

 

「さてと…一人病室の中出来ることと言ったら瞑想くらいか…」

 

病室の中でビリーブは一人、瞑想をするのであった…




今回の一戦についてインタビュー

グレンファイヤーさん

「え?今回の戦い?ビリーブって奴めちゃめちゃゼロちゃんに大健闘だったな!あーでも最後のアレはやりすぎだと思うけどなぁ…」

セブンさん

「ミラーナイト、ロッソ、ティガの力を使った技は見事だった。」


メビウスさん


「彼がここまで成長してくれていて嬉しいです。」


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10話 密着ビリーブの生活

ウルトラマンビリーブ

彼は将来を期待されている若きウルトラ戦士である。

そんな彼の一日を観察してみよう。

 

ビリーブの一日はまず、準備体操から始まる。

これをすることにより、今日のコンディションが大体わかるのだ。

 

「うん、バチリ!今日の実技テストもバッチリだ!」

 

~訓練校~

 

今日、彼は誰よりも早くに登校する。その理由は…

 

 

「メビウスさん!お願いします!シェア!」

 

朝一でのメビウスとの特訓である。

週に1度メビウスに朝稽古をつけてもらうことになっている。

 

~~~~~~

 

メビウスとビリーブの稽古が一区切りつくとそこにウルトラ戦士が一人現れた

 

 

「おぉ来たねタイガ。」

 

「急に父さんに呼び出されてここに来たけど何の用なんだメビウス?」

 

「それがね、彼と組手をして欲しいんだ。」

 

「お、話は父さんから聞いてるぜ。お前がビリーブか。」

 

「はい!お願いします!」

 

「それじゃあ、始めようか!スワローバレット!」

 

ビリーブはスワローバレットを弾き、タイガに接近し、攻撃を叩き込もうとするが…

 

「甘いぜ!」

 

タイガに軽く避けられてしまい、転んでしまう。

 

 

「今度はこっちの番だ!」

 

(今だ!)

 

タイガが攻撃しようとビリーブに接近したその瞬間、足下の爆弾の様な物が反応し、爆発した。

 

「へぇ、やるんじゃないか!」

 

「まだまだ、ここからですよ!」

 

 

~~~~~~~

 

 

その戦いを遠目から見守る者が一人。

 

ウルトラマンタロウとその父、ウルトラマンケン皆からはウルトラの父と呼ばれている。

 

「タロウお前の目にはどう写った?」

 

「実力は申し分ないと思いますが…やはり…」

 

「私は信じてみたい。彼がウルトラマンとして、光の戦士として、歩めることを」

 

~~~~~~~~~

 

「メビウスさん!タイガさん!ありがとうございました!」

 

「それでは俺はこれで!」

 

始業のベルが鳴り、ビリーブは教室へ向かった。

 

今日は期末テストでその実技テストだ。

 

実技テストはクラスのウルトラ戦士との1vs1の決闘で、それをタロウが採点する。一組ずつ採点するため、一日がかりで行う。

 

ビリーブが実技テストに向けて意気込んでいるとそこへタロウが表れた。

 

 

「ビリーブ今回のテストはこれを着て望んでもらう。」

 

「これは…テクターギア!?わかりました…」

 

早速、着てみるが、動きが鈍い。テクターギアの扱いに四苦八苦していると、もうビリーブ達の出番のようだ。

 

対戦相手は訓練校トップクラスの実力を持つバルだ。

 

『よろしくお願いします!』

 

 

互いに一礼してから、戦闘は始まるのだが、ビリーブはテクターギアを付けていて自由に動けない。その隙を付かれ、攻撃を喰らってしまう。

 

「クッソ…」

 

反撃を試みるが、テクターギアにスピードが殺され、避けられてしまう。

 

続く攻撃ビリーブは防戦一方だ。

だがその中でビリーブはあることに気がついた。それはテクターギアが防具になってあまりダメージを受けていないこと。それとテクターギアは力を出せば出そうとするほど締め付けが強くなる物。

それに気が付いたビリーブの行動は早かった。

 

流れる動作でバルの前に拳を置き、一瞬だけ力を入れる。

 

拳を置くという行動にバルは困惑した。故、隙が生まれた。

 

 

一瞬力を入れてバルを攻撃する。その威力はバルを一撃でkoするには十分の威力だった。

 

テストを終えたばかりのビリーブの前にタロウが現れた。すると…

 

 

「放課後に私の元へ来てくれ。」

 

その一言を言ってしまうとすぐに自分の持ち場へと戻ってしまった。

 

「何だったんだ一体…?」

 

~放課後~

 

「タロウ教官!」

 

「来たかビリーブ。」

 

「所で俺を呼んだ理由は…?」

 

「……」

 

「お前には宇宙警備隊訓練校を飛び級し、3週間後の宇宙警備隊採用試験に臨んでほしい。」

 

「え?」

 

「嘘ォォォォ!?!?!?」

 

 

ビリーブの困惑した声が光の国に響き渡ったらしい。



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11話 採用試験!!!

~3週間後~

 

採用試験の日

 

タロウ教官から突然飛び級を言い渡されてから3週間。遂にこの時が来た。

 

「ここが試験開場…今日は実技試験なのに俺以外に誰もいない…?間違えたか…?」

 

「いいや、間違えていない。」

 

「あなたは…ゼロさん。」

 

張り詰めた空気感だった。

 

「これより、試験を開始する。」

 

まるでこれから本気で俺を殺そうとするみたいに。

 

目の前にいる試験官ゼロは

 

「!!!」

 

試験を開始した。

 

 

~~~~~~~

 

「なっ…!?」

 

ゼロから繰り出される拳に躊躇は無く全ての攻撃が自分よりも速く、重かった。

 

「…その程度か。」

 

「…!!!」

 

「ほう、一旦距離を置くつもりか。」

 

 

「遅い。」

 

攻撃を喰らった俺は最早満身創痍。

 

(って、思っててくれたら良いんだけどなぁ…)

「クアンタムスタイル…!」

 

「…」

 

クアンタムスタイルにスタイルチェンジし、一転攻勢を狙い、攻撃を仕掛けていくが…

 

「チッ…」

 

攻撃が通用しない。あらゆる技や、攻撃を試していくが…

 

「甘いな」

 

反撃を喰らってしまう。

 

「ガハァッッ!」

 

「終わりだ。」

 

「……」

 

「おい、聞いているのか終わりだと言っているんだ。」

 

「あぁ…お前がな!!!」

 

マキシマムスタイルにスタイルチェンジし、重力波を起こす、すると…

 

「何!?」

 

次々と爆発が起こる

 

「チィ…!」

 

「ダークネススタイル…!」

 

「エボリューム光線ェェェン!!!」

 

その光線が放たれた刹那、

 

ゼロは感じた

 

(コイツは…ヤバイ…)

 

そこからの行動は早かった。

 

「シャイニングスタードライヴ!!!」

 

 

そしてビリーブのエボリューム光線は避けられた。

 

 

すると…

 

「オイ…オイ……それは反則だろ…。」

 

するとビリーブの身体が変わっていき…

 

 

カラータイマーが鳴り始めた。

 

そしてビリーブは倒れた。

 

~~~~~~~~

 

ここにいるのは

ゾフィー

ウルトラマン

ウルトラセブン

ジャック

エース

タロウ

レオ

アストラ

80

メビウス

ヒカリ

ゼロ

そして

ウルトラの父

ウルトラの母

ウルトラ兄弟達やその他のメンバーが大集合だ。

 

「どうだったゼロ?」

 

セブンが聞く

 

「分からない。だが…最後の光線は凄まじい闇の力を感じた…。」

 

「…今後も観察だな…」

 

「あの…よろしいでしょうか?」

 

「メビウス…どうしたのだ…?」

 

「これは僕の勘なのですが…彼は大丈夫だと思います。」

 

「大丈夫。か…」

 

ウルトラ兄弟を総動員させるビリーブの秘密とは…?

 

~~~~~~

 

~その後~

 

「おーい、ビリーブ!」

 

「あっ、ゼロさん。」

 

「ゾフィー隊長からの伝言だ。」

 

「あっ、やっぱり不合格でしたか?」

 

「えっ、あっいや合格だって。」

 

「や"っ"た"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!」




ダークネススタイル
今の所エボリューム光線を放つための形態。

エボリューム光線
とてつもない威力の光線。また、ゼロが本能的に"ヤバイ"と感じシャイニングスタードライヴを即座に使う程のナニかを秘めている。

イグニッションスタイル
エボリューム光線を使った後のビリーブ。全体的に能力が落ちているが、エネルギー消耗が少ない。


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12話 初任務!惑星グリスを調査せよ!

今日は遂にビリーブの宇宙警備隊としての初仕事の日である。

 

「ゾフィ隊長!ウルトラマンビリーブ到着いたしました!」

 

「早いなビリーブ。」

 

「はい!今日が初任務ですので、気合を入れてきました!」

 

「そうか、では早速任務の詳細を説明する。メビウス説明を頼む。」

 

「はい。今回の任務は僕とビリーブで惑星グリスの謎の都市消失事件について調査するという内容です。」

 

「惑星グリス…確か、工業が盛んな星でしたね。」

 

「それじゃあ、ビリーブ行こうか!」

 

「少し待ってくれ。」

 

そこに現れたのはウルトラマンヒカリだった。

 

「ヒカリ?一体どうしたんだい?」

 

「あぁ、ビリーブにこれを」

 

そう言うとヒカリは青いアイテムを取り出した。

 

「見たことが無いデバイスですね…」

 

「これは、バトルナイザー。怪獣を仲間にすることができる。」

 

「おぉ!カプセル怪獣のアップグレード版ですか!」

 

「まぁ、そういう所だ。」

 

「ありがとうございます!それでは行ってきます!!」

 

そう言うと、ビリーブとメビウスは任務へと向かった。

 

 

「しかし、珍しいなヒカリ。君が独断でアイテムを託すなど。」

 

「私もメビウスと同じく彼を信じてみたいんです。」

 

 

~~~~~~~~~~

 

~惑星グリス~

 

「ここが惑星グリスか…資料で見た光景とは大分違うな…」

 

惑星グリスは本来工業が盛んな星でとても賑わっていたそうだが…

 

「今は見る影も無い殺風景な場所だ…」

 

「ビリーブ。ここからは人間態になって情報収集しよう。人間態にはなれるかい?」

 

「はい!ちゃんと出来ますよ!」

 

そう言うとビリーブは人間態になった。

 

続けてメビウスも人間態、ヒビノミライの姿になった。

 

「メビウスさん。僕の人間態変な顔じゃないでしょうか…?」

 

「うん。特に違和感は無いね。でも、強いて言えばなんかちょっと女の子っぽいかな?」

 

確かにビリーブの人間態は茶髪に縮れ毛でどことなく女々しい感じだ。

 

「それ…ゼロさんにも言われました…僕ってそんなに女の子っぽいかな…」

 

「それとビリーブって一人称『俺』じゃなかったっけ?」

 

「え?はい、そうですけど…」

 

「なんだか時々、『僕』って入るよね。」

 

「そうか…俺…僕…なんだか僕の方がしっくり来ます。」

 

「もしかして僕の影響なのかな…」

 

「あっ、いえ、メビウスさんのせいとかじゃないですよ!あっ、それより任務です!任務!!!」

 

~~~~~~~~

しばらくなにもない殺風景を歩いていると、人影があった。

 

「メビウスさん。生存者では?」

 

「あぁ、話を聞いてみよう。」

 

「大丈夫ですか?」

「あ、あんたら…ここから早く逃げろ…」

 

「え?」

 

風が通りすぎた。

 

すると、強風が吹いた。

 

暫く経つと暴風が吹き始めた。

 

「こんななにもない所で暴風!?」

 

「気をつけて、ビリーブ!何かが来る!」

 

「あぁ、奴だ…奴がここいらを全部飲み込んじまったんだ…」

 

メビウスとビリーブの前には

 

宇宙大怪獣ベムスターがいた。




宇宙大怪獣ベムスター
お腹の吸引口からなんでも飲み込んでしまう怪獣。
惑星グリスに登場した個体は、グリスの工業製品等も全て飲み込んでしまっているため、その戦闘力は未知数


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13話 強敵!ベムスター!

 

「コイツは…!」

 

「ベア!」

 

「ベムスター!コイツが惑星グリスを真っ平らにしたのか!」

 

「行くよビリーブ!メビウゥゥス!!!」

 

「はい!シェァ!」

 

2人はウルトラマン形態に変身した。

 

「僕が、正面を押さえます!メビウスさんは弱点の後ろから!」

 

「わかった!頼んだよ!」

 

「それじゃあ、行こうかなぁ!」

 

ビリーブはベムスターの正面に立ち塞がり、背後にいるメビウスをアシストしようと試みるが…

 

「コイツ…力が強い…!!だが僕も!」

 

ビリーブはマキシマイズスタイルにスタイルチェンジし、ベムスターを押さえつける。

 

「良いぞビリーブ!一撃で決める!メビウム…」

 

メビウスがメビウムシュートを発射しようとした瞬間、ベムスターがそれを察知したのかビリーブを振り払い、上空へ待避した。

 

「しまった!」

 

「ビリーブ、大丈夫か?」

 

「大丈夫です。それよりアイツを叩き落とします!」

 

「ベア!」

 

するとベムスターが口と角から光球を放った。

 

「お前、口からも光球撃てるのか!だが、そんなもので俺は…!」

 

ベムスターに攻撃が届く寸前に、通常のベムスターではあり得ない攻撃がビリーブを襲った。

 

「何!?氷!?腕がカチコチだ…」

 

「ビリーブ!僕が変わる!トドメは君がやるんだ!」

 

「分かりました…」

 

 

ベムスターを叩き落とす役をビリーブからメビウスに交代し、ビリーブは地上で隙を伺っていた。

 

~~~~~~~

 

戦闘が始まって数分が経過した。

 

ベムスターは口から氷だけでなく火や雷なども吐き出し、メビウスを苦戦させていた。

 

「あのベムスター…戦い慣れしている…!こちらに背中を見せずにメビウスさんと戦っている…!こうなったら…!」

 

 

 

上空

 

「シェア!」

 

「ビリーブ!?君は地上で…」

 

そこにはクアンタムスタイルにチェンジしたビリーブの姿があった。

 

「メビウスさん、俺は分身です!今から俺が突っ込んで隙を作ります!そこを地上の俺と同時攻撃で突いてください!」

 

「わかった!君に任せる!」

 

「はい!ハァァァ…!」

 

エネルギーの塊を見にまといベムスター向かって突撃した。

 

「喰らえ!ビリーブストライク!」

 

「ベア!」

 

ベムスターが腹の消化器官を構えて予備動作に入る。すると…

 

「ベア!?」

 

突然ビリーブの姿が消えた。 そう分身と言っても量子を自由自在に操れるクアンタムスタイルはこういった芸当も可能なのだ。

 

「よし、隙が出来た!メビウム…」

 

「ビリジウム…」

 

「光線!」

 

「シュート!」

 

二人が放った光線はベムスターの背後を見事に命中し、ベムスターを打ち落とした。

 

~~~~~

落下地点

 

「弱ってはいるが…まだ息がある…」

 

「メビウスさん。俺、このベムスターをバトルナイザーで捕獲したいです。」

 

「それはどうしてかな?このベムスターが強いから?それとも珍しい技を持っているから?」

 

「それもありますが…」

 

「ありますが?」

 

「可愛いじゃないですかぁ(ノ≧▽≦)ノ」

 

「そ、そう…なら良いんじゃない?」

 

~~~~~~~~~

 

「これが惑星グリスで起きた事件の一部始終です。ベムスターはビリーブのバトルナイザーによって捕獲され、惑星グリスは復興を開始しました。住民達は地下に身を潜めていたそうです。」

 

「ご苦労だったメビウス今後も頼むぞ。」

 

「了解です。」

 

これがウルトラマンビリーブのファーストミッション

ベムスターとの出会いであった。



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14話 襲撃光の国

~地球~

 

「特派員77いよいよだ。我々サロメ星人の願いが叶う。…しくじるなよ!」

 

「ハッ!」

 

 

~~~~~

 

~宇宙の何処~

 

「手筈は整った…これで奴が光の国を襲来するハズ…これで今度こそエンドマークだァ!」

 

~~~~~~

 

「キエテ…カレカレタ…」

 

 

それぞれ別の場所で悪事を企む者達がいた。

 

~~~~~~

 

~光の国~

 

「zzz…」

 

今寝ている彼はウルトラマンビリーブ

最近宇宙警備隊に入隊したばかりの新人だ。

どうやら今日は休日らしい。

 

休日を満喫している彼を爆音が襲った。

 

ドカーン

 

「…!?何だ!?今の爆発は!?」

 

ビリーブが外に出た頃はもう全てが終わっていた。

 

逃げ惑う人々

 

黒煙が辺りを包む中適当なブルー族を捕まえ、話を聞いた。

 

 

「一体これはどういうことなんだ!?」

 

「知らないよ!だけどさっき鮫みたいな怪獣が宇宙科学局めがけて突っ込んだのを見たんだ!」

 

「宇宙科学局だな?ありがとう!」

 

それを聞くとビリーブは宇宙科学局へ向かった。

 

~~~~~~~

 

~宇宙科学局~

 

ビリーブが向かうと宇宙科学局は何者かに襲われた際に発生した火災の鎮火を行っていた。

 

 

「ヒカリさん!現状はどうなっているんですか!」

 

「ビリーブか!早速だが…」

 

その刹那大きな爆発が起こった。

 

「青い玉…!?」

 

「あれはもしかしてベムラーか!?」

 

青い玉は何秒かすると、ゲートのような物を開きその中に入っていった。

 

「嫌な予感がする…行くぞ!ビリーブ!」

 

「ハイ!」

 

~~~~~~

 

するとアイテム開発室に置かれていたZライザーが幾つか奪われていた。

 

「これは!?」

 

「これが狙いか…!さっきの鮫と言い青い玉と言い…」

 

「…ヒカリさん。Zライザーを俺に預けてくれませんか?」

 

「まさか…ビリーブ!」

 

「僕用に調整されたZライザーならウルティメイトイージスを出して別次元に逃走したベムラーを追撃できます。」

 

「……分かった!しかし、5分時間をくれ!その間にZライザーを最適化する!」

 

「ありがとうございます!」

 

…………

 

「最適化完了!ライザーとメダルだ!先程ゼロにウルトラサインを送った!お前はベムラーの方を追え!良いな!」

 

 

「ハイ!それでは行ってきます!」

 

『Ultimate Zero』

 

ウルティメイトイージスを装備したビリーブが次元の扉を開き、ベムラーを追う。

 

それを見たヒカリは誰にも聞こえないよう、こう口をこぼした

 

 

「頼んだぞ…Bの遺伝子を継ぐウルトラ戦士よ…」

 

こうしてゼロ達はゲネガーグをビリーブはベムラーを追って飛び立つのだった。



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15話 来たぞ我らのウルトラマン

~地球~

 

私の名前は三咲ナナ!16歳の高校生!今私はあることにとっても熱中しているの!それはね…

 

「ギャォォォ!!!」

 

バードウォッチングならぬ、怪獣ウォッチング!

 

「ドクロ怪獣レッドキング!スゴい!やっぱり生で見る怪獣は違うなぁ~!」

 

一方その頃

 

~地球付近~

 

「待て!ベムラー!」

 

青い球体と化したベムラーをビリーブが追っていると…

 

アーストロン!ベムラー!

 

バーニングベムストラ!!!

 

「変わった!?何!?」

 

突如姿を変えたベムラーいや、バーニングベムストラにより、ダメージを受けた

 

「しまった…!地球の引力に捕まった…!落ちるッッ!!」

 

すると…落ちた先には

 

 

ゴツン!

 

レッドキングがいた。

ていうかレッドキングは爆発四散してしまった。

 

「え、えぇ~!?!?」

 

これにはナナもビックリ。

 

すると数秒後にまた怪獣が現れた。

 

先程のバーニングベムストラである。

 

「何!?あの怪獣!スゴい!見たこと無い!」

 

だがベムストラの着地の影響であるビルが崩れた。

 

そのビルはナナの真上だった!!

 

「あ、」

 

ナナはビルの下敷きになり、その生涯を終えた。

 

 

 

 

~~~~~~~

 

「起きるのだ地球人。」

 

「う~ん…」

 

「起きるのだ地球人。」

 

「後5分~」

 

「え、あっ、わかった後5分ね。」

 

~5分後~

 

「起きるのだ地球人。5分経ったぞ。」

 

「う~ん…うるさいなぁ…ってええ!?!?」

 

「うん、まずは現状の整理をしよう。私はウルトラマンビリーブよろしく。」

 

「え、私は三咲ナナよろしく…」

 

「よろしく。現状を説明すると君は今死にそうだ。」

 

「え、私生きてるけど」

 

「それはここの空間だけの話だ。現実の今の君はビルの下敷きだよ。」

 

「ええ!?!?そうなの!?」

 

「そこで一つ良いかな。詳細は省くが、今僕はちょっとピンチなんだ。そして君は今ピンチだ。僕と融合しなきゃ死ぬ。」

 

「ほうほう」

 

「そこで僕と一時的に融合して怪獣と戦ってほしいんだ。」

 

「う~ん一時的に融合って言ってもどれくらいの期間?」

 

「最低でも6ヶ月かな。君の傷の具合を見るとそれくらいはほしい。」

 

「うん!わかった!融合する!!!」

 

「よし!それじゃあこれを!」

 

すると目の前に謎のアイテムが現れた。

 

「え?ナニコレ?」

 

「使い方を説明しよう。まずトリガーを押して。」

 

「ポチっとなってなんか開いたぁ!」

 

「その中に入れ。」

 

「うん…」

 

するとカードが生成された。

 

「これは?」

 

「それをカード入れる所があるから入れるんだ。」

 

『Misaki access Granted』

 

「次は?」

 

「動く所があるからそれを一気に動かすんだ。」

 

「なんか入れる所あるけど良いの?」

 

「良いの」

 

ブレードを下ろすと三咲の背後にビリーブが現れた。

 

「よし!それじゃ、最後だ!おもいっきり叫ぶんだ!」

 

「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「ごめんね言い方悪かった。ビリーブ!!!って叫ぶんだ。」

 

「あ、そうなのそれじゃあ、気を取り直して…ビリーブ!!!」

 

少女がそう叫ぶと光の中から巨人が現れた。

 

彼の名はウルトラマンビリーブ

この地球に初めてウルトラマンが降り立った瞬間である。




メビウスの次回予告

「今回から僕の新企画メビウスの次回予告が始まるよ!今日のゲストはこちら!」

「ウルトラマンヒカリだよろしく。」

「しかし、光の国を襲ったベムラーがあんなのになるなんて…」

「しかもベリアルの波動を感じるな…ビリーブは大丈夫だろうか…」

「大丈夫さ!ビリーブならきっとやってくれる!それにビリーブは地球の言葉で『信じる』って意味だからね!レッドキングと追突事故起こしてたけど…」

「お互い地球での初任務はヘマをしでかすということだな。」

「茶化さないでくれよ。それでは次回もお楽しみに!!!」


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16話 今日から私はウルトラマン!

「何…コレ…死ぬ…」

 

巨人に変身した私が初めに味わうのが視点の違いだった。

 

視点が違う。

 

いつも経験している視点ではない。

 

いつもの自分なら落ちたら死ぬ程の高さだ。

 

「大丈夫だ。落ち着いて呼吸を整えるんだ。君は死なない。僕が守る。」

 

ビリーブが優しく語りかける

 

「大…丈夫…そうだ…大丈夫…」

 

「落ち着いた?」

 

「うん…」

 

「それじゃあ!アイツを倒そう!」

 

 

「でも、倒すってどうやって!?」

 

「まずは…」

 

そうこうしている間にバーニングベムストラが突進してきた。

 

「おっと危ない!うんそれじゃあ、取り敢えず今僕達がやることSTEP1!格闘戦で奴の体力を削る!準備は良いかな?」

 

私は戦士でもなんでもない

戦うなんて思ってもみなかった。

だけど

 

「出来てる!行こうビリーブ!」

 

「おう!」

 

ビリーブとバーニングベムストラ両雄が並び立ち、戦いが始まった。

 

「なかなか…やる!」

 

「大丈夫か?」

 

「大丈夫…!」

 

「ギャァァァァ!!!」

 

お互いの戦闘能力は互角。するとベムストラは勝負をつけに…

 

「ギャォォォォォ!!」

 

口から熱戦を発射した。

 

ペイルサイクロンだ。

 

「これは!?」

 

「バリアを貼るんだ!」

 

「バッ…バリア!!!」

 

バリアを張ると見事に熱戦を防ぎきった。

すると…

 

 

「ペッ…ギャォォォ…」

 

「ねぇ?あれって疲れてるんじゃない?」

 

「そうだな!よし倒そう!」

 

「どうやって?」

 

「僕達がやることSTEP2!奴を空に打ち上げる!爆発が凄いからね。」

 

「よし、わかった!」

 

ビリーブがベムストラの体を持とうと接近すると尻尾を振り回し、抵抗してきた。

 

だが

 

 

ペシ

 

「体力があまり無いようだね!」

 

「これを利用して持ち上げる!!!」

 

「ギャォォォォ!!!」

 

「そして、放り投げる!」

 

「ヨイショォォォォ!!!」

 

ベムストラが上空へ放り投げられた。

 

「次はどうするの!」

 

「僕達がやることSTEP3!両手にエネルギーを集める!」

 

「ハイ!」

 

「それを交差させる!」

 

「はい!」

 

「それを上に掲げてエネルギー同士を合体させる!」

 

「はい!」

 

「前につき出して両手を交差させる!これぞ、ビリジウム光線!!!」

 

「ビリジウム…光線!!!」

 

腕からビームの様なものが射出され、バーニングベムストラを直ちに焼き付くし…爆発した。

 

 

「倒せた…?」

 

「うん、カラータイマーが鳴る前に撃破とは、素晴らしい!」

 

「えっと、これからどうするの?」

 

「あぁ、それはねシュワッチ!って言いながら飛び去るの。」

 

「シュワッチ!?何それ?」

 

「大事なことなんだ。さぁ、やろう!せ~の」

 

『シュワッチ!!!』

 

そう、ここから始まったのだ。

 

私三咲ナナと突然やってきた宇宙人ウルトラマンビリーブの戦いが。

 




メビウスの次回予告

「メビウスの次回予告!今日のゲストは宇宙警備隊の筆頭教官のウルトラマンタロウ教官です!」

「よろしく頼む。」

「いや~初陣は上々でしたね!」

「そうだな。地球人の女の子にも分かりやすく戦い方をレクチャーしていたのは良かったな。」

「おっと、ここで作者からのメールがどれどれ…現在ウルトラマンビリーブの新しいスタイルをコメントにて募集します。だそうです。」

「しかし、コメントか…アカウントを持っていない方は参加しづらいのではないか?」

「その点は大丈夫です!この作品はアカウントを持っていなくてもコメントが書き込めるのでどんどん書き込んでください!」

「それは良かった。では、そろそろ閉めの言葉を」

「ハイ!それでは、次回ウルトラマンビリーブ 暗躍する者」

「是非次回も見てくれ。」


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17話 暗躍する者

バーニングベムストラを倒した直後私達は戦闘が起きた場所に足を運んでいた。

 

「一体ここに何があるの?」

 

「あの怪獣は俺の故郷光の国からウルトラメダルっていうアイテムを盗んだんだ。それを回収する。」

 

「へぇ…」

 

~1時間程~

 

「取り敢えず、これくらいかな。そろそろ人間達がやってくるここから去ろう。」

 

「そっか…考えてみれば私達人間側から見たら未知の存在だからね。」

 

「取り敢えず、まずは落ち着いて話が出来る場所に行きたい。」

 

「え~と家とかかな…?」

 

自分の家を見られるというのはなんだがむずむずする

宇宙人であるビリーブに

 

「あ、プライバシーとかそういうことを気にしてるなら心配無用だ。こうやって心の中で会話してるが奥底にある考え事とかは読めないし、自分でも読まないから。それに、基本的に私は外の景色を見ないっていうか意識を融合させないと見えないし、君に失礼だしな。」

 

それを聞いて安心した。

 

「ビリーブって紳士だね。」

 

「え、そう?」

 

~~~~~

 

~家~

 

「ただいま~!」

 

「お帰り~怪獣が出たみたいだったけど大丈夫だった?」

 

「うん!大丈夫だったよ!」

 

 

(紹介するねこの人が私のお母さん。)

 

(なるほど…聞こえいないだろうがこれからお世話になります!)

 

(律儀だね…)

 

「お風呂沸いてるから入ってきちゃいなさ~い」

 

「は~い」

 

 

 

「ねぇ、ビリーブまた怪獣が出たら私達が戦うんでしょ?」

 

「そうなるな。」

 

「だったら戦い方とか教えてよ。」

 

「そうか…しかし、結構覚える事が多いからまずは基本から教えていこう。まずはベーススタイルから…」

 

~~~~~~~~

 

「へぇ~ビリーブって状況に応じて姿を変えられるんだ。」

 

「あぁ、さっき戦った時の形態を含めると、4形態あるな。」

 

「へぇ!スゴい!それも教えてよ!」

 

「ダ~メ。まずは基本形態のノーマルスタイルをマスターしてからだ。よし、次はノーマルスタイルでの実戦だ!」

 

「実戦ってどうやって?」

 

「こうやって」

 

ビリーブが指パッチンするとどこか謎の空間に飛ばされてしまった

 

「えぇ!?ここどこ!?」

 

「大丈夫、精神を移動させただけ本体はどこにも行ってないから。」

 

そこから実践形式のトレーニングが始まった。

 

「バーチカルギロチン!」

 

「良いぞ!その調子だ!」

 

「ビリジウム光線!」

 

「光線技は連発するとすぐエネルギー切れになるから、ここぞと言う時に使うんだ!」

 

「キシャァァァ!!!」

 

「古代怪獣ゴモラだ!パワーはかなり強いぞ!」

 

怪獣を想定したトレーニングもした。

 

「よし、これで今日のトレーニングは終わりだ!」

 

「ん~終わったぁ~現実世界の時間はあまり経ってないのになんか疲れたよ…」

 

「ではもう休むと良いかな。」

 

「うんそうする。お休み起こさないでよ?」

 

「起こさないよ。」

 

そうやって私は眠りについた

 

 

~~~~~

 

~その夜~

 

「こちらNo.77ウルトラマンビリーブとの接触に成功。」

 

「No.77こちらは先程Zライザーの解析が完了した。チップを送りこむ。それをライザーに付けるのだ付ける箇所はどこでも良い。それでデータが獲得できる。」

 

「了解。」

 

裏で影が蠢いていた…




メビウスの次回予告

「メビウスの次回予告!今回のゲストは前回に引き続きタロウ教官です。よろしくお願いします!」

「あぁ、よろしく頼む。しかし、最後のアレは一体なんだったんだ?」

「わかりません…ですが、ビリーブは戦闘での連携強化のため、トレーニングを開始したそうです。」

「そうらしいな。それはとても良いことだ。」

「次回はビリーブが地球を観光するそうです。」

「ほう、地球は良い星だからな。」

「それでは次回ウルトラマンビリーブ 地球散歩また見てください!」

「あ、次のメビウスの次回予告はお休みだ。」


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18話 地球散歩

「あぁ~謎空間での特訓終わり!」

 

今日はあの謎空間でメダルの使い方を特訓していた。

 

「三咲、謎空間じゃなくてインナースペースだ。それより驚いたぞあんなに早くウルトラメダルの使い方を身につけるなんて。」

 

「まぁ…それほどでも…って、そうしてる場合じゃない!今日はミミと遊ぶ約束があるんだった!」

 

「友人かい?」

 

「そう!もしかしたらビリーブは私の目から外の景色とか見れるんじゃない?」

 

「あぁ…見れるが…見て良いのか?」

 

「許可します!」

 

「おぉ!なら今日は地球散歩だな!」

 

「そうだね!」

 

~~~~~~

 

「あ、ミミ!」

 

「ナナ!今ちょうど来たところなんだ!」

 

「へぇ…そうなんだ~」

 

~~~~~~

 

~ファミレス~

 

(うん!地球の料理は美味しいのだな!)

 

(まぁね。ビリーブは普段何食べてるの?)

 

(ウルトラマンは食事を必要としないから完全に趣向になっているな。)

 

(へぇ~)

 

「ねぇ、次はここ行かない?」

 

~~~~~~~~~

 

~服屋~

 

「ねぇ、これ似合ってる?」

 

「わぁ、似合ってるよ!ミミ!」

 

(俺も似合っていると思う。というか地球人のファッションセンスは宇宙でも随一だと思う。)

 

(へぇ~そうなんだ~)

 

~~~~~~~

 

~タピオカミルクティー店~

 

「やっぱりタピオカ美味しいね!」

 

「そうだよ!まだ流行だよタピオカ!」

 

(この怪獣の卵の様な物は一体…!?)

 

(やっぱりビリーブも初見はそういう反応か…)

 

~~~~~~~

 

~夕暮れ~

 

「またねナナ。」

 

「うん、ミミ。」

 

「今日はなんか楽しかった!」

 

「なんかって何よw」

 

「言ったな~この~」

 

……………

 

「じゃあね!」

 

「またね!」

 

~~~~~~~~

 

「ねぇビリーブ、地球はどうだった?」

 

「新しい体験でいっぱいだ!特にマンガやアニメという文科はスゴい!地元の光の国にはこんなもの無かった!食事もとても高レベルだ!食べる物全てが美味しい!地球の食事ってまだまだあるんだろう?」

 

「うん、今日食べに行った物以外にはラーメンとかそばとかビザとか」

 

「おぉ…!それはとても楽しみだ!一層地球を守りたくなってきた!」

 

「明日は遂にスタイルチェンジの特訓だっけ?」

 

「あぁ、ビシバシ行くからお覚悟を」

 

「何それw」

 

「今日通りかかった青年が使っていたんだ。」

 

「へぇ~そうなんだ…そういえば、明日学校だけどビリーブは何処か学校って行ってたの?」

 

「あるぞ宇宙警備隊って所に所属しているんだが、そこに入るには訓練学校に入らなければならないんだ。ちなみに、俺はそこを飛び級で卒業したんだ。」

 

「へぇ!すごいじゃん!」

 

こうして私達の何気ない日常は過ぎてゆくのであった。

 

 



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19話 動き出す陰謀

あれから訓練を重ねて1週間程が経過していた。私とビリーブは基本訓練以外会話することはなかった。

 

「果たしてビリーブは普段何をしているのだろうか…?」

 

気になった私はヒーローゲートを開き、普段ビリーブが住んでいるインナースペースに入った。

 

「」

 

「ん?どうかしたのか三咲?」

 

ちゃぶ台でお茶飲みながらパソコンでアニメを見ていた。

 

「えーと、ビリーブ何をやっているの?」

 

「意外か?アニメというものは素晴らしいぞ?地球は科学技術等は宇宙でも低いレベルだがこういった娯楽や、食文化は素晴らしいぞ。」

 

「いや、そうじゃなくてそのパソコンどうやって出したのかな~って」

 

「ふむ、クアンタムスタイルの能力は覚えているだろう?」

 

クアンタムスタイル

ビリーブの形態の内の一つだ。量子を自在に操れる能力を持っている

 

「うん…え?まさか量子でそれ作ったの?」

 

「まぁかなり時間はかかったが、光の国の科学技術に触れてきた俺ならこの程度は出きるよ。」

「スゴいね…」

 

「所で、ネットでこうゆう記事を見かけたのだが知っているか?」

 

ビリーブがパソコンの記事をこちらに見せてきた。それはSNSでの迷い人の書き込みだった。

 

「ここ最近SNSでの小学校高学年から中学生までの失踪事件が多発している。」

 

「…気のせいとかじゃないの?」

 

 

するとSNSでのTLが更新され、そこにはまた新しい失踪事件について書かれていた。

 

「気のせいではないた思うが」

 

「と言ってもどうするのさ?」

 

「まずは聞き込みだろう。この町に失踪した子供が住んでいたという話だ。」

 

ビリーブはパソコンを操作し、とあるアカウントの書き込みを開いた。

 

「まずはここで聞き込みということだね。」

 

「あぁ、だが十分用心してくれ。特訓で僕の力が完全に引き出せるようになってもこの事件かなりキナ臭い。」

 

「…所でキナ臭いのキナって…」

 

「きな粉でしょ。」

 

(大分俗世に染まってるな…)

 

~~~~~~~

 

「手掛かり無しだったね…」

 

「いや…手掛かりはそこそこあったな。」

 

「え!?あったの!?」

 

「あぁ闇の力が建物に充満していた。恐らく無理矢理連れ去られたとかではなくワープみたいなもので飛ばされたと推測できる。」

 

「ってことは?」

 

「明らかに協力な宇宙人の仕業だ。」

 

 

「…」

 

ビリーブがその単語を発した瞬間冷や汗がにじみ出た。

 

 

~~~~~~~

 

 

「…後どれだけの人数が必要なのだろうな?」

 

「さぁ…私にはわかりかねます。」

 

「まぁ、ゆっくりとしていけば良いさ。何せあの邪神を復活させようとしているんだ…時間もかかるさ。」

 

 



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20話 目的不明の作戦

あれから1ヶ月、行方不明者がどんどん増えてゆき、被害者は数百人を越え、もはやニュース番組も事件を連日取り上げていて日本を震え上がらせる事件となっていた。

 

「No.77今回の事件の詳細がある程度判明した。」

 

「ありがとうございます。」

 

私は本部に連絡し、今回の事件を調べてもらっていた。

 

「調べた結果だが、今回の事人の男女の2人組が関わっている。片方はあの伏井出カイだ。」

 

「それは、以前からマークしていたあの伏井出カイですか?」

 

伏井出カイ

伏井出ケイの兄と見られている人物。

以前から我々も目を付けていた存在だ。

 

「目的は?」

 

「不明だ。女の方はサイボーグタイプの宇宙人だ。お前なら看破出来るだろう。これが現在我々が知る情報の全てだ。報告を期待する。」

 

「ハッ!」

 

そう言うと本部との通信を切った。

 

 

~~~~~

 

~インナースペース~

 

「しかし…どうしたものか…事件の被害者は全員子供達、特定の子供を張り込むか…?ネットで手に入る情報も限度があるな…やはり…」

 

「どうしたのビリーブ?」

 

ヒーローゲートから三咲が入ってきた。

 

「今後の作戦について考えているんだが…」

 

「やっぱり行方不明事件について?」

 

「あぁ、正直言ってお手上げだ。こちらがどうしても後手に回る以上敵が何かを動くのを待つしかない状況だ。」

 

「う~ん…なら、これまでの事件のことをまとめてみたら?」

 

「現在分かっている情報は、被害者は小学校高学年から中学生までの子供達、犯人は宇宙人と思われ、辺りに闇の力が充満していたことからワープなどの能力を使ったと思われる。これくらいだ。」

 

「なんで高学年小学生から中学生までなんだろうね?」

 

「それが全くわからないんだ…」

 

すると三咲がこんなことを言い出した。

 

「…思春期?」

 

「思春期?なんだそれは?」

 

「ビリーブ思春期知らないの?」

 

「あぁ、ウルトラマンにそういうのは無い。」

 

「えーと、思春期っていうのはね…子供が大人に近づいてゆく期間というか…色々と悩んだり色々と影響を受けたり…」

 

「悩む…影響を受ける…厨二病ということか?」

 

「厨二病ではないけど、思春期による悩みが原因で厨二病になった人はいるんじゃないかな?ってかよく厨二病なんて言葉知ってたね。」

 

「あぁ、そういうアニメを見たからな。」

 

(そうなのか…)

 

「しかし、厨二病か…」

 

「どうかしたの?」

 

「アニメの中の厨二病は自分のことをダークフレイムマスターと称していた。」

 

「まさかそれで闇の力とか言うの?」

 

「そのまさかだ。実際光も闇も自分がそうだと思ったらそんな感じになるんだ。」

 

「曖昧なんだね…」

 

「知り合いに厨二病はいないか?」

 

「流石にいないかなぁ…あ、」

 

「どうした?」

 

「最近ウチの学校に転校してきた男の子が厨二病なんだよ。」

 

「何!?高校生だろう!?その年で未だ卒業出来ていないというのか!?」

 

「驚きすぎ。その人とコンタクトを取ってみるよ。」

 

(さてこれで伏井カイに近づけるか…?)

 

 




伏井出カイ
伏井出ケイの兄。ケイはベリアルを崇拝するのに対してカイはベリアルの力を自分の力としようとしていた為対立、ケイはカイの元を去った。


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21話 交渉

~ファミレス~

 

ここが三咲と転校生、上条が会う約束をしていた場所ファミレス

 

「遅れた、到達以前に矮小なる生物の救助の任務に精を出していた謝罪する。」

 

「あぁ…構わないよ。」

(ちょっと待って!何て言ってるの!?全然分からないんだけど!?)

 

(おそらく、猫とかを助けて遅れたのでごめんって言ってると思うよ。)

 

「それで、我が盟友からの助言により、ここに降臨したわけだが、何用だ?」

 

(ごめん、全然分からない!?お願いビリーブ!通訳してー!)

 

(分かった。要するに何の用だ?と言っているよ)

 

「えっと、今、中学生が小学生が立て続けに行方不明になる事件が起きてるでしょ?上条君が意味ありげに喋ってたから何か知ってるかな~って。」

 

「あぁ。我はこの状況を予測…否、知っている。」

 

(私はこの状況を知っている。と言っているよ。)

 

「知ってる!?どう言うこと!?」

 

「返答を言う前にまず聞かせよ、貴女は我から知恵を得て何をするつもりだ?」

 

(俺から情報を教えてもらって何をする気だ?って言ってるよ)

 

「私…従兄弟が行方不明になってて…それで今回の事件を追ってるの。」

 

「ほう…」

 

「……」

 

「与えるモノはなにもない。さらばだ。」

 

「えっ、ちょっと…」

 

(三咲、私に変わってくれ。私が話を着ける。)

 

(分かった。)

 

「待たれよ、少年。」

 

「!?貴様…何者だ?」

 

三咲の代わり様に驚愕している

 

「私のことなどどうでもよい…まぁ、訳あってこの少女の体をお借りしている宇宙人とでも言っておこうか。」

 

「宇宙人!?貴様何を目論んでいる!」

 

「目論見など何も無いさ。私はただ、この事件を追っているだけさ。」

 

(どうしたら良いものか…この宇宙人にアレを伝えるか…?)

 

「うむ…悩んでいるようだな。そうだな君の願いを一つ叶える。というのはどうかな?」

 

「何が狙いだ!?」

 

「言っただろう私はこの事件を追っているだけだ。私はこの事件を追っている。君はその情報を保有している。私は対価を出す。分かるだろう?等価交換と言う奴だ。」

 

「…」

 

「どうしたのかね?願いを叶えてやると言っているのだ。」

 

「お前の正体を見せろ。」

 

「…ほう」

 

「聞こえなかったか?お前の正体を見せろと言ったんだ。」

 

「別に構わないが、条件がある。一つ契約を交わすのが条件だ。」

 

「契約内容は?私の正体を他人に伝えないこと。」

 

「良いだろう…さぁ、その化けの皮を剥がせ!」

 

「…しかし、ここでは人が多い、場所を変えよう。」

 

 

 

……………

 

~空き地~

 

「ここなら良いだろう。」

 

(ねぇ、ビリーブ?さっきから黙ってたけど、正体明かして良いの?)

 

(情報を手に入れる為だ。)

 

「では、見せるぞ。」

 

Zライザーを取り出し、ブレードを下ろし、その体を光に包んだ。

 

「巨大化すると、騒ぎになるからな。サイズは人間に合わせてある。」

 

「ウルトラマンビリーブ…」

 

「これで信じてくれたかな?」

 

「あぁ、疑ってすまなかったな!」

 

そう言うと上条は握手を求めてきた。

 

ビリーブが握手に応じようとすると…

 

「デァ!!!」

 

「おっと、」

 

上条が拳を繰り出したが、それをビリーブが軽々と受け止める。

 

「本物らしいな。」

 

「信じてくれたようで何よりだ。」

 

そう言うと、ビリーブは光の姿から三咲の姿に戻った。

 

「太平風土記という書物を調べてみろ、そこに汝の求める知恵がある。」

 

そう言うと、上条は去っていった。

 

 




メビウスのキャラクター紹介

「やぁ!こんにちは!今回は本編に出てきた上条君を紹介するよ!」

「やぁ、ウルトラマンヒカリだ。」

「上条君は厨二病を拗らせてる高校1年生で、知恵を求め、各地の民俗学や、歴史について調べているそうだよ。」

「その歴史は豊富でいつも、学校のテストは世界史なら満点らしい。」

「それでは、次回もお楽しみに!」


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22話 立ち塞がる壁

あれから太平風土記のことについてビリーブが調べるととんでもないことが判明した。

 

「ねぇ、ビリーブ一体何が書いてあったの?」

 

「元々太平風土記は様々な次元の宇宙に存在している歴史書で三咲にわかりやすいように翻訳するね。」

 

「うん。」

 

「心に闇を持つ子供達…要するに思春期の子供達を生け贄に捧げて邪神を復活させるっていう感じ。」

 

「大変だ!急がないと…」

 

「太平風土記によると、儀式が執り行われるのは4日後、それまで作戦を練って行こう。」

 

「うん。」

 

 

~~~~~~~~

4日後

私はビリーブと特訓を重ね、時を待った。

 

 

~邪山~

 

「ここが…」

 

「あぁ、儀式が執り行われる山、邪山!」

 

到着した直後ある人物に話かけられた。

 

「少しよろしいでしょうか?」

 

 

するとビリーブが…

 

(すまないがここからは変わってくれないか?)

 

(え?まぁ良いけど…)

 

「そこのレディ何かな?」

 

こちらが質問をすると突然、襲いかかってきた。

 

「ッッ!」

 

しかし、その攻撃は命中することなく回避された。

 

「おっと、レディ些か野蛮ですね。」

 

(え!?どういうこと!?)

 

(アイツは人間じゃない。恐らく宇宙人でもない…)

 

「流石はウルトラマンビリーブ。我が僕のアンドロイド、メリスの襲撃をこうも簡単に対処するとは。」

 

「貴様何者だ…」

 

(!福井出カイ…!)

 

「フム…まぁ、良いだろう。我が息子よ。」

 

「…は?」

 

(え?)

 

「流石に驚いているようだね。わが息子よ。」

 

「…オイオイ冗談キツいぜ。貴様ストルム星人だろ」

 

「ご名答。流石私が作った作品だとても優秀だね。」

 

「もういい…喋るな。さっきから話が合わねぇ。」

 

すると先程の女性に

 

「うん。勇敢だね。メリス!」

 

「は!」

 

「足止め頼むよ。」

 

すると、メリスはZライザーを取り出した。

 

「お前…」

 

「カイ様から託されたこのZライザーでお前を倒す。」

 

『Merisu Acces Granted』

 

『Dinosaur tank Antler 』

 

「怪獣、融合」

 

『Antler Tank』

 

すると出現したのは上半身がアントラー下半身が恐竜戦車の怪獣だった。

 

(スゴォォォイ!上半身アントラーで下半身は恐竜戦車だぁぁぁ!!)

 

(三咲、興奮しないでくれ。今は…)

 

(うん…分かってる…もっと見てたいけど…)

 

「悪いが、この怪獣の相手は俺じゃない。行け!ベムラー!」

 

『バトルナイザーモンスロード!』

 

バトルナイザーを掲げ、ベムラーを召喚した。

 

「ペギャァァァ!!」

 

「さて、福井出カイもう、逃がさねぇぜ?」

 

「ほう、ならば!」

 

『ベムラー!アースロン!バーニングベムストラ!』

 

「そう来るか。気を付けろ三咲、バトルナイザーを使用した戦闘は…」

 

(分かってるって!ダメージがこっちにも来るんでしょ?)

 

「あぁ、決して怯むなよ!ビリーブ!!!」

 

こうして、ビリーブ、ベムスターVsバーニングベムストラ、アントラー戦車の戦いが幕を切ったのであった。




メビウスのキャラ紹介

「今日紹介するキャラクターはこちら!」

メリス
アンドロイド
福井出カイによって製作された戦闘用マシン
Zライザーも使用可能だ!

「次回も見てね!」


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23話 苦戦

「行くぞ!」

 

「ベア!」

 

「遅れを取るなよ、メリス!」

 

「ハッ!」

 

そこから戦いが始まった。

 

 

 

………

苦戦している。福井出カイのバーニングベムストラは初戦での動きを観察し、対策を練っていた。

 

 

「ベア!」

 

「ちっ、アントラー戦車強いね…」

 

アントラーの磁力光線や、蟻地獄に大苦戦していた。

ベムスターが一度蟻地獄にハマってしまい、脱出に体力を使ってしまったのが主な要因だ。

 

 

ピコンピコンピコン

 

「!これは」

 

「カラータイマーが鳴り出した!まずいぞ…」

 

「…この程度ならビリーブ、私は残念だぞ…」

 

「今から倒す所だ!指加えて見てろ!ベムスター!」

 

「ベア!」

 

ベムスターに指示を出し、バーニングベムストラと対峙させる。しかし、パワーはバーニングベムストラに軍配が上がることは明白だ。

 

「アントラー戦車、まずはお前だ!」

 

「何を!」

 

「喰らえ…ビリジウム光線!」

 

「ハッ!そんな物アントラーの力で…」

 

しかし、光線が向かうのはアントラー戦車ではない。

 

ベムスターだ。

 

 

「ベァァァァァ!!!」

 

ベムスターが光線を吸収してそのエネルギーを利用して、放つこれが作戦だ。

 

「ベァァァァァ!!!」

 

すると誤算が起きた。うれしい誤算だ。

 

ベムスターがなんと八つ裂き光輪を放ったのだ。

 

「教えてないのに!?スゴいじゃないかベムスター!」

 

光輪はアントラー戦車を見事アントラーと恐竜戦車の戦車の部分に切り離した。

 

「ガ…ギ…ァ…」

 

「ゲームオーバーだアントラー戦車!」

 

『Cosmos Nexus Mebius』

 

「ライトニングジェネレード!」

 

「ァァァァァァァ!!カイサマァァァァァ!!!」

 

アントラー戦車は爆発四散した。

 

「中々やるじゃないか。ベムスターとのコンビネーションは見事だったぞ。しかし、ベムスターは少々お疲れの様だね?」

 

事実、ベムスターはかなり消耗していた。そこをカイは狙った。

 

「まさか!?まずい!戻れベムスター!」

 

「ハァァァァ!!!!ペイルサイクロン!」

 

 

結果、

ペイルサイクロンは当たらず、間一髪バトルナイザーに戻すことができた。

 

 

「外したか…まぁいい!次はお前だ!」

 

立て続けにペイルサイクロンの発射体制に入った。

 

「遅い!」

 

『Ginga X Orb』

 

「ギャラクシーバースト!」

 

ギャラクシーバーストバーニングベムストラの体を切り裂き爆発四散する。

 

「やった!」

 

「浮かれてる場合じゃないぞ、変身が解除されてそこらを彷徨いているハズだ!捕まえよう!」

 

「うん!」

 

こうして、バーニングベムストラとアントラー戦車の合体怪獣コンビに打ち勝つことが出来たのだった。



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23話 真実と復活

「見つけたぞ!福井出カイ!」

 

「…早かったですね…」

 

バーニングベムストラから変身解除された福井出カイはボロボロの姿で山道に横たわっていた。

 

「今回の事件の概要、及びなぜお前がジードライザーを、使えるのか後ついでに俺のことも洗いざらい喋って貰うぞ!」

 

(自分のことはついでで良いんだ…)

 

「まぁ、良いだろう。まずは、何を聞きたいんだい?」

 

「まずは、お前の目的を教えてもらおうか。」

 

「目的と言っても色々とあるから言ってくれないと分からないなぁ~」

 

「茶化すな。今回の少年少女達をさらった目的は何だ?」

 

「邪神の復活さ。ま、こうやって捕らえられたから完全復活失敗だがね。」

 

「じゃあ次、何故お前はジードライザーを使えた?」

 

「あぁ、それは私が自分のストルム器官を自分で改造していたからさ。」

 

「何だと!?お前正気か!?一歩間違えれば死は免れないぞ!?」

 

「別にそれくらいなんてこと無いさ。」

 

「…じゃあ最後だ子供だ何だ言ってたが俺の正体について詳しく教えろ。」

 

「…良いだろう。」

 

その時空気が変わった。

 

「お前は私が弟の福井出ケイと別れた後に私がケイから奪った高密度のベリアル因子と様々な宇宙人の細胞を掛け合わせたウルトラマン、それがお前だ。」

 

「俺が…」

 

(宇宙人とウルトラマンのハーフ…!?)

 

 

思わず自分の手を見る

この手が純粋なウルトラマンではないと知った。

それを見て自分が醜くいモノに見えた。

 

 

「…ならなんで俺を作ったんだ?」

 

「そんなの、ただデータが欲しかっただけさ。そうデータ欲しかっただけなんだ。」

 

「そう…君は半分は高純度のベリアル因子で構成されており、もう半分は数えきれない程の怪獣や宇宙人の遺伝子を組み込んでいる。それこそ、あらゆる次元あらゆる世界手に入る物は全てのつぎ込んだ…まったく、本当に苦労したよ…そのデータを基にまた新たな戦士を…!と言いたい所だけど、それは出来なさそうだね。」

 

その男はやけにドライだった。自分がこれからどうなるのかも分からないのにここまで冷静だ。

 

「だけどね一つ私は君に感謝しないきゃいけないことがあるんだ。」

 

「…何だ」

 

「それはね…」

 

「邪神は復活するよ。今すぐにね。」

 

その言葉が放たれたと同時に辺りが闇に包まれた。

 

「!?おい、一体何をした!?太平風土記ではまだ儀式まで時間はあるハズだぞ…!」

 

 

「へぇ…やっぱり太平風土記を見てここを割り出したんだ…だけどねぇ…完全な復活とはいかないけど、邪神はこうやって蘇ることが出来るんだよ…」

 

「…!」

 

雷が数回落ちた。

 

何も無かったそこには怪獣が出現していた。

 

否、あれは怪獣ではない正に邪神…邪神ガタノゾーアだ。

 

「三咲…俺は完全なウルトラマンじゃない…だけど、戦ってくれるか?」

 

「何を馬鹿な事言ってるの?当然じゃない!短かったけどこれまで一緒に戦ってきたじゃない!」

 

「…ありがとう。じゃあ行こうか!」

 

 

 

「えぇ!」

 

「ビリーブ!」

 

Zライザーを掲げ、ウルトラマンビリーブに変身する。

 

相対するのは邪神ガタノゾーア、果たしてビリーブはこの強敵を倒すことが出来るのか。



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24話 対決ガタノゾーア

今回のガタノゾーアはシャドウミストは使えず、不完全体として復活しています。


ガタノゾーアは驚異的だった。

 

戦闘開始から約10分経過したが、ガタノゾーアにはマキシマイズスタイルのマキシマイズインパクトもクアンタムスタイルの力も通用しなかった。

 

(つ、…強い…ッッ!)

(ああ、でも実はこれでもまだティガ先輩が対峙したガタノゾーアよりマシなんだぜ。)

 

(嘘でしょ…)

(なぁ三咲、奴を倒す方法は一応あるんだが、聞いてくれるか?)

 

(勿体ぶらずに教えてよ!)

(落ち着くんだ。この方法は俺も三咲も体力をかなり消耗する方法だ。私も配慮するが、最悪どっちか死ぬ。)

 

(それで…アイツを倒せる?)

(あぁ…倒せる!)

 

(ならやるよ!)

(分かった。)

 

STEP1

 

「まず、ウルティメイトゼロの力でワームホールを作る!」

 

『 Ultimatezero』

 

「ウルティメイトブレード!」

 

ウルティメイトソードの剣先で時空を切り裂き…

 

STEP2

 

「その次にファイナルウルティメイトゼロを速射で放つ!」

 

「これが私達の光だぁぁぁ!!!」

 

全く効いてないが多少はガタノゾーアが怯んだ。

 

STEP3

 

「多少はガタノゾーアが怯んだよ!」

 

「この隙にガタノゾーアをワームホールの中に入れさせる!クアンタムスタイルのワープだ!」

 

「よし!」

 

クアンタムスタイルの連続ワープで自分もろともワープゲートに入り…

 

STEP4

 

「ここなら被害を気にせず、最大出力で攻撃が出来る!オーブスプリームカリバーでトドメだ!!!」

 

『OrbOrigin』

 

『オーブスプリーム…カリバァァァ!!!』

 

オーブスプリームカリバーはかつて、ガタノゾーアの亜種であるマガタノゾーアを撃破したことのある技だ。

 

しかし…

 

「威力が足りない…ッッ!?」

 

「もっと力上げて!!!」

 

「しかし、これ以上上げると私どころか君も死んでしまうぞ!」

 

「こんな時にひよってんじゃねぇぞ!!!オメェウルトラマンだろ!人間の小娘のワタシが覚悟決めてんだからオメェも覚悟決めろォォ!!!」

 

「…!!わかった!!!」

 

その言葉を聞いた時、ビリーブは嬉しかった。

不純物まみれの自分をウルトラマンだと認めてくれたことを

そんな自分を信じてくれていること。

 

 

その言葉でビリーブは覚悟が出来た。

 

「出力最大ダァぁぁ!!!!」

 

『オーブスプリームカリバーァァァァァ!!!!!』

 

――――

 

ここはワームホール内部

ビリーブの放ったオーブスプリームカリバーはなんとかガタノゾーアを撃破することに成功した。

 

そして…

 

「ピコンピコンピコン…」

 

ビリーブのカラータイマーは絶え間なくなり続けており、ビリーブは気絶している。

 

そこに…

 

「さて…上手いことに計画が進みましたね…。ガタノゾーアの怨念とウルトラマンビリーブ…二つの力が我が元に集うとは…」

 

そこには福井出カイの姿が…

 

「しかし、どうやってここから抜け出しましょうか?」

 

するとそこへ…

 

「あ、ラッキー」

 

ワームホールには穴が開いており、そこにはウルトラマンゼロとウルトラマンジードの姿が…

 

「では行きましょうか…!」

ウルトラマンビリーブ!ガタノゾーアの怨念よ!我を飲み込み一つとなれ!!!

 

―――

ウルトラマンZの世界の宇宙

 

ウルトラマンジードとゼロはZと別れ、それぞれの任務に戻る最中だった。

 

「送っていくぜ、ジード」

 

そう言い、ウルティメイトゼロになり、ワームホールを開いた途端…

 

「グルォォォォォォォォ!!!!!!」

 

『!?』

 

その姿はデモンゾーアに酷似していたが、細部が違った。カミーラだった部位はビリーブに置き換えられ、細部にビリーブの血に宿った怪獣達のパーツが見える。

 

 

「あれは…デモンゾーアなのか!?」

 

「知ってるのゼロ!?」

 

「あぁ、かつてティガが倒した怪獣だが…なんでビリーブがいるんだ!?!?」

 

デモンゾーアの中央に鎮座しているビリーブを差しながらゼロは叫ぶ。

 

そしてデモンゾーアは何かを吐き捨てすごいスピードで地球へと向かった。

 

「マズイ!このままじゃ地球が!?」

 

「いや、待てジード。デモンゾーアは怨念とウルトラマンが合体したような存在だ。よく見てみろ一度怨念になって各地へ霧散してるぜ。それより、これを見てみろ。」

 

「これは…!」

 

ゼロが抱えてた者

それはデモンゾーアが吐いたビリーブと融合していた三咲だった。

 

 




デモンゾーア(ビリーブ)
元々デモンゾーアを構成している物とベリアル因子と多数の怪獣、宇宙人の遺伝子が混ざりあった結果、戦闘力が大幅に増加している。
また、融合している福井出カイは表面に出している怪獣、宇宙人を融合させており、ゴモラとレッドキング、エレキングとエースキラー等の相性が良い組み合わせを表面化し、相性が良くない物は引っ込めており、ベリュドラの様な事故は発生しない仕組みになっている。
融合したビリーブの体力が減少していたため、怨念体となり、霧散し回復に勤めた。

ウルトラマンビリーブ
彼はウルトラマンジードのプロトタイプであり、福井出ケイ、カイの合同で作り上げられ、ベリアル融合獣の組み合わせは彼を通して相性の実験を定めていた。

三咲
福井出カイによってウルトラマンビリーブとの融合を解除された。また、これによって三咲はダメージのフィードバックの回復が出来ず、数日で死亡する定めにある。


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