其の神話は、絆を繋いだ (風峰 虹晴)
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前奏
EP1 誕生


初投稿です()


 2015年、とある日の夜。神奈川県芦ノ湖北岸付近に位置している第3新東京市は、混乱に包まれていた。

 

「…………………」

 

 40メートル程の人型の巨躯は、言葉を、声すらも発さず。されど目的を見据えて歩き続ける。

 其の巨躯を駆る物は「使徒」という名であり、人類の「敵」として攻撃を受ける。

 

 国連軍の歩兵が、戦車が、VTOLが、その攻撃を全くの意に介さず、反撃を受けて破壊される。

 国連軍の最終兵器、「N2地雷」も、体表を焦がすのみに留まった。

 

 移動を再開した使徒は、足を動かす。目から放たれる熱の本流が、第3新東京市を破壊し、目的までの障害(特殊装甲)を、一気に溶かす。

 目的地は、地下。「特務機関NERV」の基地、ジオフロント。其の先にあるモノを目指し、侵攻を続ける。

 

 しかし、NERVもそれを黙って見ていない。

 国連軍から指揮権を交代したNERVは、対使徒を想定した兵器を投入する。

 

「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」。NERVが有する対使徒用の兵器、その初号機が、侵攻する使徒を食い止めんと立ちはだかった。

 

 

 

 

 

 が、

 

「初号機、頭部破損!完全に停止!」

 

「エントリープラグを強制射出!」

 

「ダメです!初号機、反応しません!」

 

「シンジくんッ!」

 

 NERV本部内では、オペレーターである伊吹マヤの報告に、作戦指揮官である葛城ミサトは、動揺を隠さずにいた。

 希望であるエヴァ初号機は、パイロットと共に完全に沈黙。そのことに、NERV職員は絶句していた。

 総司令である碇ゲンドウと、副司令である冬月コウゾウを除いて。

 

 

 

 

 

 しかし、

 

「新たな反応!?これは…パターン青です!」

 

「2体目の使徒!?」

 

「シュアッ!!」

 

 銀の影と使徒が、接触した。

 使徒の巨躯が浮き、沈黙した初号機から離れるようにして吹き飛ばされる。

 

 全員がモニターを注視する。

 影が、第3新東京市の夜に、其の姿を露わにする。

 侵攻していた使徒と、同じぐらいの巨躯であり、その使徒よりもよりヒトに近い形をしている。

 筋肉質な銀の体に銀の装甲を身に纏う。吹き飛んだ使徒を見つめる双眸は白く輝き、胸にあるV字の水晶は、生命の如く赤く、輝いていた。

 

「使徒…?」

 

「使徒が使徒を攻撃した…?」

 

 その光景に、皆困惑を浮かべる。

 それは、総司令と副司令も例外ではなく、

 

「どういうことだ?」

 

「……わからん。シナリオにはない展開だ」

 

 銀の使徒は、倒れた使徒に向けて構えを取る。

 彼は、後にこう呼ばれる。

 

 

 

「絆の巨人」と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

(………ふわぁ…)

 

 よく寝た…。アホほど寝た…。今までの人生の中で一番寝たわ…。

 

「できた!できた!」

 

 んん…?なんか聞こえる…。

 

「うごくかな?」

 

 クソッ、寝起きだからか目も耳も鈍いし動きにくい…。さっさと起きやがれマイボディ…。

 

「!うごいた!がんばれ!がんばれ!」

 

 …?よく聞こえんが応援の声とみた!なんかよくわからんがとりあえず起きろォォォォォォ!!

 

 

 

 ……うん?よく見たらここどこだ?

 というか広すぎん?ホワ○トハウスの敷地でもここまで広くはないぞ?

 

「たった!たった!」

 

 そしてさっきから聞こえるこの声は誰の声だ?少なくとも俺の知人ではないぞ…。

 周り見渡してもおらんのやが。マジでどこだ?というかなんだこれ?水…?なんか黄色くない?

 

「?こっち?こっち!」

 

 下?

 

「(⚪︎ ⚪︎)」パタパタ

 

 なんかめっちゃ手を振ってる小人の幼女?がいる。

 なんか仮面つけてるし…。……………この仮面どこかで…。

 

 …。

 

 ……。

 

 ……………………………。

 

(おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??)

 

「?どしたの?」

 

 アイエェェェェェェェェェ!?リリス!?リリスナンデ!?えっええええっエヴァ、だとぉ!??!

 

 ッスー…。落ち着け俺ェ…。まだ慌てるような時間じゃあない。

 仮面だけだ。仮面だけ。まだ仮面だけじゃないか。(3段階認証)

 

 リリスっていうのはこう…白くておっきくてだな…少なくともエヴァより少し大きいぐらい…。

 

(いたわ)

 

 俺の上におるわ。わぁ、おっきいね()

 なるほど、この幼女は分体的なアヤナミ的なアレなわけね。あ、足が普通にあるわ。ウネウネで「うわっ。」ってならなくてよかった。

 

 じゃなぁい!じゃあエヴァじゃん!じゃあこの水もしやLCL!?なんか多くなぁい?そんな唐突にエヴァの世界来ることある!?トラックさんのお世話にはなってないしめちゃくちゃ自室でスマホ触りながら寝てたぞ!?

 

「?たのしそう」

 

 その発言には首を猛烈に振っておく。縦じゃないよ、横にだよ。

 

 

 

 というかだ。

 

(なんだこれ…?)

 

 見え得る限りの自分の体なんだが…どう見てもヒトの体じゃない。

 銀色だし、筋肉質だし、なんか装甲っぽいのあるし…。

 

 うーん…なんか思い出せそうなんだけどな…。でも間違いなくエヴァではこんな銀色のやつなんていないしなぁ…。

 うーん…

 

「なやんでる?かんがえてる?」

 

(いえすいえす。自分の姿が見たくてだな…)

 

「…こっちみて」

 

 水素の音〜?何も開けるものはないぞ?

 まぁ冗談はさておき、リリス(仮)の言う通りリリスの方を見r

 

 くぁwせdrftgyふじこlp!?

 

 ぬお゛ぉぉぉぉぉ!!?一瞬めちゃくちゃ痛かった!!過負荷で頭がやばかった!┗(^o^)┛パーンってなった!

 

 視点がめっちゃ低いんやが。

 さて?何が起きた?色々起きすぎて「もうなにも怖くない」状態で頭に例のBGM流れてたのにブッチされちゃったじゃん。ぷん↑ぷん↓

 

「(め、いっしょ。これでみえる)」

 

 お、俺の口が勝手に喋って…!?いや、お、俺の口じゃないッ!これはリリスの口!?俺の口がリリスの方で!?

 まぁ落ち着こうや(明鏡止水)。

 なるほど(アイデア成功)。これはエヴァのシンクロ的なサムシングな訳ね。あいや理解した。

 さて俺のご尊顔はっと。

 

 

 

 

 

(嘘だろ…マジか…!)

 

 この過剰な情報の中、良くて悪くない、悪くて最悪の情報が続いていた中、唯一、この情報は嬉しいと思ってしまった。

 俺が大好きな憧れのヒーローに、俺は成っていた。

 

 

 

 俺は、ウルトラマンに、なっていた。




主人公:目が覚めたら情報の津波に流された。大好きで憧れのウルトラマン・ザ・ネクストになって嬉しい

リリス:主人公作った。アルビノ幼女が新劇のリリスの仮面つけてる。本体は上の方で浮いてる。

ストックが出来たら続きをあげます
トッモの激励のある限りは続けようと思います


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EP2 接続

定期的に不定期投稿したい


 前略。まみぃ、ぱぴぃ、お元気ですか。俺は疲れないので元気です。

 

 俺がこのエヴァの世界に生まれてから、体感で数百年は経ったと思う(小並感)。

 俺はリリスから生み出された。というかどうやって生み出されたんだ?

 ご本人に質問したところ、熱心に答えてくださりました。

 

「えっとね!なんかあかいの(生命の実)のかけら?が、あったから、それと、このおみず(LCL)を、おてて(ATフィールド)でこねて、つくったの!」

 

(そう〜、それはすごいね〜)

 

「なんかいやってもうまくいかなかったから、うまくいってよかった!」

 

(そっか〜、アハハハハハハハ!)

 

【悲報】ワイ、半分神様になる【原作崩壊のお知らせ】

 

 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工

 揃ってる!俺の体に生命の実と知恵の実がどちらも欠片だけど確かに存在してるよぉ!?開いちゃう!!ガフの扉開いちゃう!!

 なるほどね!?だからか!!だからウルトラマン・ザ・ネクスト(神の不完全体)なのね!?あー完全に理解したわ(ヤケクソ)

 

 まぁそんな自分の新たな肉体と無茶するとお迎えが来るという事実にビビりつつ「ハッピーエンド…ハッピーエンド…」と祈った話はさておいて。

 数百年(体感)の間に色々あったなぁとしみじみ思い返してみたり。

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 

 

 

「あはははは!たかい!たかい!」

 

(この巨躯でこの広さ…!?どんだけ続いとんじゃここ…!?)

 

 ベタにリリスを体に乗せてウルトラ広いこの空間を散策したり(一応端から端まで見た。距離はわからんかった)。

 

 

 

(いくぞー)

 

「おー」

 

「シュアッ!!」

 

(かたぁ!?)

 

 ATフィールドで色々実験したり遊んでみたり。

 リリスのATフィールド全力で殴ったらクッソ痛くてワロタ(実際は笑えんぐらい痛かった)。

 

 ついでに、腕から光刃(ラムダスラッシャー)飛ばせるようになった。やったぜ。

 

 

 

(199X年。地球は核の炎に包まれた)

 

「?ねんってなに?ちきゅう?かく?ほのお?」

 

(未誕の概念ここに)

 

 リリスに色々と知ってる物語を教えたり。

 8割ぐらいQ&Aに費やされたがそれはそれ。時間という単位はこのやり取りによって生まれた。

 

 

 

(お、おぉ…おおぉ…!」

 

「おー、もうすこし、もうすこし」

 

「ぬ…ぬぬ…で、できた!」

 

 リリスの子供作り手伝ったり。結局できんかったが。副産物として俺の人間(リリン)態ができた。

 

 ちなみに、

 

「(なんじゃあこりゃあ!?)」

 

 アルビノ巨乳美少女になっていた。サラッとTSを経験し、軽く落ち込んだ(頑張って姿を変えようと思ったが無理だった)

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 

 

 

 と、まぁ色々あった。楽しかった(日記並感)

 

 色々考察したりもした。

 例えば、広さ的にここは「黒き月」かな〜とか。リリスの仮面から新劇かな〜とか。

 ……それは考察じゃないとか言わない。考察っていうの苦手なんだよなぁ。提出しても再提出食らってたし…。アニメとかの考察はネットのやつ見たりしてたし…。

 

 そうやって、俺はリリスと一緒に過ごしていた。終わりが近づくのを、全く感じないまま……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「「あーるーぷーすーいちまんじゃーく、こーやーりーn」」

 

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 

「んぁ?」

 

「おー」

 

 人間態でリリスとアルプス一万尺やってたらめちゃくちゃ揺れたで候。

 えっ、何?地震?数百年(体感)の間には全く何も起こらなかったのに急に?

 まぁ、ここは(恐らく)黒き月。並大抵のことで崩落とかはしないでしょう。

 

「………なんか強くね?」

 

「おぉおぉお〜」

 

 LCLに溺れる!溺れる!あぁリリスがLCLの水流に流されてめっちゃ遠くに!?

 

「お゛ぉい゛!!」

 

 そっち(本体)も一緒に流れてくんじゃねぇ!?

 というかこの地震、普通じゃねえ!ぐっ…水流に殴られて…!?

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)

 

 やばい!本当にやばい!こっちの姿(ウルトラマン・ザ・ネクスト)でも…キツッ…!?

 

(り、リリ───)

 

 クソッ!どんどん遠ざかって…!

 

「ばいばい、まいさん」

 

「なっ───────」

 

 世界がぶっ壊れるかと思うくらいの地震に、俺の意識は流された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 太古の昔。ヒトはおろか、まともな生物すら存在しない無機質な地球。

 そんな地球に、1つの隕石が訪れた。

 

 その直径3,474.2km。衝突による衝撃は地球の地表全体に行き渡る。

 その時、唯一地球に存在していた生物は、その衝撃によって活動を停止する。

 

 隕石は地球を離れ、衛星軌道に乗り、「月」となる。一つの、置き土産を残して。

 

 置き土産は地球に生命の源を染み出させ、環境を変えていく。

 

 そんな置き土産を置いていった月も、地球と同じく、活動を停止させる生物がいた。

 

 舞台は、着々と整えられる。いずれ来る神話に備えて…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 赤い海が脈動し、幾ばくかの砂を連れ去り、幾ばくかの砂を置いていく。

 そんな赤い海岸線を、1人の少女が歩く。

 海と同じほど赤い目は薄水色の髪によって強調され、注目を引くその整った顔は、不気味な程に無機質な無表情。

 赤い瞳に映るのは、海と砂、赤と白。

 

「………………」

 

 そんな瞳に異物混入。砂に同化するようなその白は、少女を一瞬惑わせる。

 それはヒトだった。白い髪、白い肌。覗く砂だらけの顔は、少女に劣らず整っている。

 それは、少女に感情を表させた。困惑、という感情を。

 

「………………連絡」

 

 とりあえず、少女は自分の信頼できる人物に、れんらくをするのであった。

 これが、絆を繋ぐ出発点だった。

 

 

 

 

 

 倒れていた少女が指で描いた「キボウノハナー」という文字は、無慈悲にもとっくに波に攫われていた。




主人公(まだ名無し):マイボディで色々試してたら思わぬTSにガチ落ち込み。なお見た目は自分の性癖の模様。

リリス:好奇心かなり旺盛。感情豊かだが仮面でわからん。主人公に色々教えてもらった。
特に気に入ったのは五本指のいっせーのーせ。

浜辺の少女:皆大好きな1番目の子。偶の一人歩きで変態を見つける。

恐らく明日投稿


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EP3 外出

ちょっと長め


 これは夢だ。俺は今、間違いなく夢を見ている。

 

 平和な光景だ。エヴァの世界にも「平゛和゛た゛ぁ゛!!」となる場面はあるが、俺にとって最も平和だと思うのはこの景色だ。

 

 俺の家族がいる。ぱぴぃが、まみぃが、ふ○っきゅーブラザーが、マイスイートハートでドキドキな妹が。

 そして俺が、仮面をつけず、顔が見えないリリスがいる。

 

 とても幸せそうだ。

 ぱぴぃとまみぃは仲良く会話してる。

 ブラザーとシスターは仲良く殴り合いをしている。とりあえずブラザーを本格的に関節をキメるのはやめようかシスター。

 

 そして、俺とリリスが、仲良くテレビを見ている。

 エヴァだ。いや、ULTRAMANだ。

 

 この夢を、一体幾度見ただろうか。

 もういいだろ?俺。エヴァも、ULTRAMANも見て、復習は済んだだろ?

 え?漫画まだ見てない?新劇だからもーまんたい。

 

 いつの間にか、家族が俺のことを見ていた。家族だけじゃない、リリスも。

 この6人で毎日ダラダラ過ごせたら、楽しいだろうなぁ。あっ、オタク談義できる友達も欲しいなぁ。

 

 さて、そろそろ行きますか。

 俺の姿も、銀の巨躯に変化していた。

 家族が俺を見上げる。俺も家族を見下ろす。

 

(バイビーまいふぁみりー)

 

 終わったら俺の冒険譚を聞かせてやるよ。

 

「シャアッ!!」

 

 腕から放たれた閃光が、夢を切り裂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

(………………)

 

 …めちゃくちゃ寝たあとって、寝過ぎのせいなのかどうか知らないけど、めちゃくちゃ頭痛いよね。今それ。

 どれくらい寝てたのかが一切わからん…。対照実験は比較するものが2つあって成立するんだぜ?ひとつもないのにわかるわけなかろう。

 

 ……あー、思い出してきた。あのクソデカイミフ地震があって、それで咄嗟に体を大きい方(ウルトラマン・ザ・ネクスト)にしたんだっけか。

 

 そうだ、リリス。リリスはどこだ?あとリリスの本体と。というか違和感なかったけどLCLもなくなってる。どういうこった?

 

(…探すか)

 

 無駄に広いからな、可能性なんていっぱいあるさ。

 

 

 

 

 

(いねぇ…!)

 

 とりあえず探せるところは割と探したぞ?こんなにないなんてことあるぅ?俺はツチノコ探してるんじゃないんだぞ。

 

 ……?なんだあれ…?光?この空間に光なんて差し込む場所あったのか?

 

(……デッッッッッ)

 

 ッッッッッカ!!なんじゃこりゃあ!?めちゃくちゃでけえ裂け目っつうか穴ァ!!この空間にも穴はあるんだよなぁ…(しみじみ)。

 なれば、この先を確かめずにはいられまい。とりあえず近づいてみなければわからん。

 

 

 

(おぉ………!)

 

 (ソラ)が見えた。周りに光がないからか、幾億の輝きが、失われることなく埋め尽くしていた。

 ………数百年振りだ。この星空を見るのは。あァ〜くっそ!リリスにも見してやりたかったなぁ!あいつ好奇心旺盛なのに。

 

 さて、ほんな感傷にも浸っていられないのがマイウルトラマンソウル。

 \ハァイ!!/

 それじゃ、いっちょいきますか!あホイッと。

 

「やぁ」

 

(あ、ども)

 

 …。

 ……。

 ……………。

 

 ???????????????????????????

 

「ヘァッ!?」

 

「おや、警戒されたようだね」

 

 アイエエエエエエ!?カヲル=クン!?カヲル=クンナンデ!?

 おおおおお落ち着けェ俺!狼狽えるんじゃあない!ウルトラマンは狼狽ない!

 

 冷静になれぇ…頭を回せぇ…状況をちゃんと飲み込むのだ!

 この世界は新劇だ。リリスの仮面からそれはワカル。

 新劇のときってカヲルくんどこいたっけ?えーっと、初登場は「序」の…

 

 月じゃん。

 

(ぬっ、ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)

 

 か、噛み合った!噛み合ってしまった!リリス!「黒き月」!巨大な衝撃!そしてこの月ッ!!ぬおォォォォォォォォッ!?

 あれ(巨大地震)ファースト・インパクトだったのぉ!?俺外からじゃなくて中で体感したよ!俺のようなリリンがおるかい!!

 そして、カヲルくんが目覚めたのか序の数年前と仮定すれば…

 

【悲報】数億年近く眠ってた

 

 めっちゃ寝てて草も生えない砂の惑星さ(衛星)。

 しかしカヲルくん…カヲルくんかぁ…。

 

「……とりあえず、ボクは君に敵意はないよ」

 

「シュア!?」

 

 あらま、知らず知らずのうちに思わず構えちゃってたのね。ウルトラマンボディは好戦的で困るわぁ〜(違)。

 しゃーないんや。しょーみわからんこと多くて警戒するのはエヴァファンの(恐らく)定め。

 

「自己紹介をしよう。ボクは渚カヲル。君は…とりあえずはリリンと同じようだ」

 

 あ、俺やっぱリリン判定なの?なにその判定。自分で考えてなんだが意味不明だな。

 

(どうも、俺は─────)

 

 ……どうしよ。俺自分の昔の名前忘れた。

 えどうしよ!?どうしよどうしよ!?数百年の間リリスは俺のこと名前で呼んだりしなかったし最後の方には「ん」「ウィッス」でほとんど会話が成立してたんだよぉっ!!

 とりあえず名乗ろう。挨拶は絶対不可侵の礼儀。

 

(───ウルトラマン。ウルトラマン・ザ・ネクストだ)

 

「ウルトラマン・ザ・ネクスト…。2番目、か。ふふ、ボクはいい名前だと思うよ」

 

 俺もそう思う。しかし人に名乗るにはどうも長すぎる気がしてならない。どうにかならんもんかね?まぁしないんですが。

 

 周りを見渡してみる。…うおぉ、やっぱり月面は真珠のようではなくクレーターだらけだぁ。この感動はアーム・ストロング並み。

 んでっでっで……地球何処?

 いや、下は月なんだが、周りを見ても星空がめっちゃ広がってるだけで、地球がないんやが…。もしかして、月の裏側!?まて、これ以上の広さは流石に洒落にならんでしょ…。

 

「上を見てごらん」

 

(上?)

 

 あぁ、そっち忘れてた。

 

 赤い星が、佇んでいた。

 え、なにこれ?地球?この世界線だと「地球は赤かった…」なの?なにそれ軽くホラー。

 あそっか。新劇は海が赤いんだっけか。しかしこんな血みたいに赤いことあるか?

 

 月面をウルトラマンの姿で足で踏みながら、横には綺麗な星空、上には赤い地球があるっていうこの光景は、俺にとってはめちゃくちゃ贅沢な話だ。

 けど、地球か…。やはりこんな姿になっても帰巣本能はあるっていうのか…理解すると、やっぱり感慨深いものだなぁ。

 

「美しいだろう?」

 

(…あぁ)

 

「ボクもこの景色は大好きでね。いくら眺めていても飽きがこないよ」

 

 その気持ちわかる。「すこだぁ…」ってなったフィギュアをめっちゃいいシチュエーションの風景で撮れた写真は幾らでも眺められるね!

 

 さて、この光景は脳内に永久保存。知恵の実の欠片は伊達じゃない。

 俺はここからどうするか。恐らくリリスはとっくに地球をLCLで埋め尽くし、ヒトも繁栄してその魂を綾波レイに移しているだろう。

 ここからはエヴァンゲリオンそのもののストーリーだ。下手に俺が手を出すと、ストーリーが壊れてしまうかもしれない。

 なら、この月でお山座りで引きこもってるか?

 

(それはないでしょう!)

 

 んんwwwすぐさま地球に行く以外ありえないwwwww

 俺はウルトラマンぞ?人々の希望として戦ってた体ぞ?だったら、

 

(救うしかないよなぁ?)

 

 当たり前だよなぁ?目指すはハッピーエンドだってはっきりわかんだね。人類補完計画を蹴っ飛ばして明日を作るぜマイボディ。

 あと原作キャラ達にも会いたい。やっぱりファンとして一目は会っときたいよなぁ。

 

「行くのかい?」

 

(あぁ)

 

「君との時間はとても短い。だが、君は面白い。会えてよかったよ」

 

(俺も久しぶりに()と話せて楽しかったよ。だから…)

 

 カヲルくんに向けて盛大なサムズアップ。

 

「?それは?」

 

(あー…これはな、満足したり、納得したりしたら、それを表すためにこの仕草をするんだよ)

 

「なるほど。リリンの面白い文化だ」

 

 そう言うとカヲルくんもサムズアップした。やっぱりサムズアップはいい。国によっちゃしたらダメらしいけど。

 

(また会おう、ウルトラマン・ザ・ネクスト)

 

(……あぁ)

 

 やっぱ口頭だと長いな。

 

 さて…行こうッ!

 作戦ン!?思いつきを数字で語れるかよッ!!

 全力ダッシュ。巨躯の身体能力を全力で働かせ、トップスピードまで持っていく。

 結局、数億年も生まれてから立ってたけど(うち数億年寝てた)、結局アンファンスのまま。

 だから、俺は自由に飛べない。無限に空を味わうことはできない。

 

 だとしてもッ!

 

(ATフィールド、全ッ開ッ!!)

 

「ジュアッッ!!」

 

 全力で跳躍!!同時にATフィールドを地面に全力で叩きつけるッ!!

 我、未だ空を遊に空を飛べす。されど空を跳ぶッ!!なんて、言ってみたりィ!

 

 思ったよりも大ジャンプして個人的にびっくり。やっぱり行き当たりばったりが最善だってはっきりわかんだね。

 あと地球の引力に引かれてくれれば!!

 

(届けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)

 

「シャアァァァァァァァァァッ!!」

 

 

 

 そして、跳躍の勢いは、止まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、上へと落下を開始ッッッ!

 

(きたっ!!)

 

 加速した!作戦は成功だッ!

 

(オラ達のパワーが勝ったァァァァァァァァ!!)

 

 俺は段々地球へと落下していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「ウルトラマン・ザ・ネクスト…2番目の超人…。言い当て妙…というやつかもね」

 

 渚カヲルは、地球に向かって落ちていく巨人(変態)を見つめながら、そう呟く。

 

「死海文書にすら載っていない番狂わせの使徒…。ボクは君自身のシナリオが楽しみだよ」

 

 その顔に、笑みを浮かべて、未来を想う。




主人公:数億年眠ってた寝坊助。アンファンスで飛べないけど気合いと根性と下心で地球へ。

カヲルくん:物音がしたから見に行ったら主人公と遭遇。初めて見るタイプの人間でお気に入り登録。

次は年末年始あたりに一本上げる予定です。次回もお楽しみに。


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EP4 漂着

ちょっと展開が強引かも?


(熱゛ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?)

 

 大気圏突入なう。空気の摩擦熱ってこんなにヤヴァイの?そりゃスペースシャトルで使徒のビーム防げるワケだ。

 というか本当に熱い!なにこれ?ATフィールド無能か??俺のATフィールドが弱いだけなんか?ん???

 

 いよっしゃい!大気圏突入成功だぜワッショイ!嗚呼、風がひんやり冷たい…俺を癒すぜ…めっさ痛いけど。

※火傷の際は外気に触れないようにしましょう

 

(あっ、そうだ)

 

 俺このままの姿(ウルトラマン・ザ・ネクスト)だとマズいのでは?NERVとかゼーレに捕捉されそう。時既に時間切れって感じだけど。

 久しぶり(数億年ぶり)の人間態か…ちょっとスレンダーになってたりしないかな?無理かな?

 ええい!考えても仕方ない!こう考えてる間に9.8m/sで加速していくんだ!

 

(ヘシンッ!…おぉ…!」

 

 いよっし!リリスとシンクロして自分の姿を…。

 

 リリスいないじゃん。

 ……とにかく俺大勝利!ナーバスな気持は投げ捨てて、降りたら祝勝会でも上げたい気分だぜ!

 さてこのまま…

 

「着水かぁ」

 

 下ガッツリ赤い海なんすわぁ。恐らく太平洋だねこれは(地理)。マジメに勉強を受けていた(数億年前)甲斐があったぜ!

 じゃねえ!確かに陸地に着地したらエネルギーによって体が┗(^o^)┛パーン!ってなるのは必至だけど!

 

 ポクポクポク、チーン

 

「あきらメロン。さすれば楽になる」

 

 とりあえずATフィールドだっけ張っとこ。

 

 

 

 数秒後、着水と同時に意識は赤い波に攫われ漂流した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 ツンツン

 

(うぅ…)

 

 なんだ…?俺は今眠いんだ。起こすのはプリキ○アでも見た後にしてくれ…。

 

 ツンツン

 

 いや…違う…。そうだ…俺は太平洋に華麗な飛び込みをキメたが審査員がいないという痛恨のミスを…。

 体中が痛いんだが。ATフィールドで守ってたよな?あ、意識失っちゃあかんやん。俺ってば再び痛恨のミス。ダイスロールミスりまくってない?

 

 ツンツン

 

 がー!誰だ俺をツンツンしてるやつは!俺はおでんじゃないぞ!

 

「ぐぅっ……」

 

「起きた」

 

「……へっ?」

 

 リリス…なんでこんなところに…?ここらへんに本体流れついてる…?

 ……あぁ、いや、リリスだけど、違うのか。綾波、綾波レイか。

 

 あああああ綾波レイッッッ!!??

 

 ふふふふふふふふふふふふふ(歓喜による気色悪い内心の笑み)

 

「よいしょ…」

 

 とりあえず起きた。…うん、起きた!あっ、俺が薄紙よりも薄くなった意識の中で必死の思いで書いた「キボウノハナー」が消えとるやん!おのれゴルゴム(?)、ゆ゛る゛さ゛ん゛ッ!

 しかし綾波レイに会えるとはな…エヴァの世界にきてよかったと今この瞬間痛烈に味わっています。全国のアヤナミストの皆さん、申し訳ございません。

 さて、とりあえず…

 

Where is here? Who are you?(ここはどこ?あなたは誰?)

 

「………………こんなとき、どんな顔をしたらいいのかわからない」

 

「笑えよ…(震)…俺を今笑ったな…?(泣)」

 

「笑ってないわ」

 

「笑えよ…(テンション↓)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 綾波レイに遭遇してから、10分近くが経った。

 俺体感2分だったわ。数百年を体感で過ごしたから俺の体感時間信用できねぇなぁ……。

 ん?あの青い車は…!?

 

「レイちゃーん、どしたの〜?こんなところに呼び出して〜?」

 

 おおおおおおおミサトさん!ミサトさんじゃないか!……ちょっと泣きそう。嬉しさと恥ずかしさで。

 まず、原作キャラ2人に早速会えたのはとても美味しい。というか、エヴァファンとして直接会えたら素直に喜ばないわけがないよなぁ?

 けどね?

 

「私休日もちょっち忙し…ん?その子どしたの?え?裸?」

 

 そう、俺今裸なの。いやん、えっち♡

 いや洒落にならんわ。俺今女やねん。巨乳のアルビノ美少女なの。恐らくこのままだと睡○されとったわ。こわっ。

 

「倒れてた」

 

「えぇっ!?ここって海岸よ!?ってことは…漂着してたってこと!?」

 

 困惑してら(笑)そりゃそうよ。赤い海で漂着するバカが今の時代あるんか?……おりそうやな。2015年だもんね。

 

「レイちゃんねぇ…確かに「何か困ったら頼ってね♡」って言ったけどこれは先に通報よ…?」

 

「?あと記憶がないみたい」

 

「後出しはやめて?記憶喪失??」

 

 ……ここの綾波は天然か?リリスもそういやこんな感じだったっけ…?俺のせい説急浮上。確か「専門外ですが」って言うんだっけ?

 

「ドーモ、響マキ、14歳デス」

 

 アイサツは大事。死海文書にもそう書かれている。

 とりあえず今が2015年というのはレイの携帯から確認できたのでとりあえず14歳。名前?適当。

 

 この設定を作ったのにはまぁ理由がある。この設定を作ることによって俺と言う存在が戸籍から完全に除外されるからだ。

 いやぁ、完全に記憶なしだと…ね?突然俺のことを家族だと言い張るやべーやつとか現れそうだし…。アルビノ巨乳美少女ゆえ仕方なし。

 

「…名前は覚えてるのね。どうも、葛城ミサトよ」

 

「あ、ども」

 

 まぁそういう記憶喪失もあるでしょ(記憶喪失エアプ並感)。

 そんなことより名刺を頂きましたけどね。こんなんなんぼあっても困りませんからね。あ、仕舞う内ポケットがないや。糞が。

 

「さてと…どうしたものかねぇ…リツコに相談しようかしら」

 

 おっ?リツコさんに会えるの?わーい。

 何気にリツコさんは好きだわ。猫飼ってるとことか。俺は犬派です。

 

「とりあえず…」

 

 ミサトさんが車の後ろから何かを取り出す。

 

「はいっ」

 

「おぶっ」

 

 なんか投げられたぁ!?不意打ちはいかんて不意打ちは…。

 …んぁ?なんだこの見たことのある感じの配色のものは?……服?

 

「あとこれと…これ!」

 

「よっと」

 

 聖闘士(ウルトラマン)に同じ技は通用しない…!

 服?を一式いただきました。……クォワ!?ミサトさんの仕事着…だと!?マ!?あっ、勲章は付いてない。

 

「とりあえずそれ着てくれる?裸のままじゃね〜」

 

「アッハッ」

 

 クッッッッッッソいい匂いするのは何故ェ!?これは元童貞(現処女)にはかなり厳しいんですが!?

 ミサトさんと侮るなかれ…これはフェロモンですね間違いない…。なんで女の俺にも効いてるんですかねぇ…。

 えっ、俺これを着なきゃいけないの?(俺の理性に)死ねと?

 

 クッ、背に腹は変えられぬ!我助兵衛致すで候。……グホォウオ!?(歓喜)

 

「……なんか楽しそうね。車の後ろ乗っといてね」

 

「アイヤ」

 

 これは女性に抱きしめられてるかの如く幸福感。もうこれだけでハッピーエンドでもいい。

 

「レイちゃんはどうする?」

 

「私はいいわ」

 

「ん、わかったわ。それじゃ行くわよ〜!」

 

 ん?ミサトさんの運転って確か……。

 

「あぶえっ!?」

 

 ほげえええええええ!?急発進ヤメルォ!?カーナビくんがキレるぞ!?

 あ、キレた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「そういえば、なんで車に服が?」

 

「………忙しいの」

 

「あっ(察し)」

 

「記憶喪失にしては勘がいいのね」

 

「一般常識ぐらいは。それに女ですから」

 

「……ふふ、そうね」




主人公:ついに地球に。「響マキ」という名前と14歳という設定を得て、それ以外を記憶喪失で片付けた阿呆。
ちなみに名前の由来は、姓は特型駆逐艦暁型「響」、名は「ULTRAMAN」の主人公「真木 舜一」より

綾波レイ:海を散歩してたら倒れて例のポーズしてた主人公を見つけてミサトさんに連絡した。天然が入ってる。

ミサトさん:社畜。昇進してるだけマシと見るか…?レイに呼び出されて行ったら厄介ごとに巻き込まれた。

2020年最後の投稿です!来年の2021年もよろしくお願いします!良いお年を!

シントウさん、我が魔王の下僕(ウィザードが好き)さん、☆9評価ありがとうございます!
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EP5 環境

感想が多くてウレシイ…ウレシイ…


「くぁ〜…」

 

 世界よ、グッドモーニング。世界は俺を待っていないが俺は待たれていたと信じたい。

 しかし暑い…暑苦しい朝だ…常夏っていうのは夢あるけど実際に住むと考えた時の弊害凄い…凄くない?雪見れないだけでも悲しいよ俺は。

 こういう日は朝シャワーに限る。やはり朝シャワーは正義。もちろん寝る前にも入る。

 

 ん?S2機関がある?寝る必要ない?欠片だから必要なんですよヘッヘッヘ…(気持ち悪い笑み)。超ショートスリーパーと化したけど。夢を見れなくて悲しい。

 

 さて、俺がスカイダイビングから赤い海にダイナミックダイビングという非常に高低差のあるダイビングを経験してから数週間…!

 

 疲れたわ。めっっっっっさ疲れた。肉体的にじゃないよ?精神的にね?既に俺のココロはボドボドだ!!ヌワァァァァァァン…

 いやあの、色んなとこ行ったり来たりしたんすよ。警察署、市役所、そしてジオフロントにNERV本部…!

 

 ミサトさんと一緒に。

 ミサトさんには足を向けて寝れないしなんなら「レズセしよ♡」とか言われてもマジで逆らえないレベルでは迷惑をかけました。お金を奉納したい。

 とりあえず過労で死にそうだったからウルトラマンなパゥワーでS2機関からのエネルギー打ち込んどいた。大丈夫、夜這いじゃないから。

 

 そしてそんなこんなで手に入れた第3新東京市在住の「響マキ」14歳という戸籍。これを手に入れるのに1週間掛かり俺とミサトさんグロッキー。ミサトさんビールじゃなくてストロングゼロ飲んでたあたり怖い。

 そして念願の住居は…

 

「ん…おはよう…」

 

「はい、おはよう」

 

 おっと、一緒に寝てたリリス…じゃなかった。レイちゃんが起きてしまった。これは謝罪案件だ。本当に申し訳ない(例の博士並感)

 

 …………あ、いや、その……。ヤっちまったぜ☆

 嘘ですごめんなさいシてはないです同居してるだけですごめんなさいヘッヘッヘ跪け全国のアヤナミストォ!!

 あっ、止めて!エヴァの世界をハッピーエンドに出来る人間だけが石を投げていいんだぞ!

 

 ゲフンゲフン、ゴプォッ!?(吐血)というわけで新住居にレイちゃんを無理矢理引っ越しさせて住み始めました。

 場所はぁ、ミサトさんのぉ、部屋のぉ、隣ぃ。えへへへへへへへへへ。これでいつでもミサトさんの家に転がり込めるぜ。やったねたえちゃん!

 やはりね?あのクソボロアパートで生活させるのは可哀想…可哀想じゃない?故にこれは必要事項だったんです。

 NERV本部に、というか碇司令に呼び出され、NERV職員となったのは当然の帰結であり……

 

 なんで?(レ)

 こればっかりは本当に予想外。忙しさとかはマジで予想のできる事象だったがこればっかりは考えてなかった。

 いや、呼び出されてネチネチ言われたからその言動とゲンドウポーズにイラついたから、

 

「わたしここに呼び出すんならちゃんと金掛けろやボケェ(意訳)」

 

 ってガチギレしたら冬月センセがちょっと後ろで笑いこえてたのはちょっと俺も怒りがおさまった。

 そしたら納得はされたけど

 

「養えメスガキ(意訳)」

 

 ってことでNERV職員に強制的に就職しました。中学生とNERV職員兼任ってマ?過労死させる気か?この体と前世の記憶なかったら人類補完計画発動前に発狂してる自信がある。

 え?役職?フッ、定まった立場は似合わねえ。やはり世の中に水のような柔軟性をだね…。

 ハイ、簡単に言うと万屋という名の雑用です。仕事内容は色んなとこから引っ張りだこです。わーい、人気者だー(吐血)。

 クソが。この専門用語わんさか出てくるような職場でどんな立場用意しとんねん。無能か?

 畜生とりあえずゲンドウの方の補完計画は絶対に潰す。覚悟の準備をしておいてくd

 

「……お腹…空いた」

 

「冷蔵庫解放。手加減はなしだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「ここがあの女のホームね…!」

 

「違うと思う」

 

 俺はそうは思いません(半泣き)

 ついに来てしまったか…!第3新東京市第壱中学校…!原作でレイちゃんシンジくんその他ァ!が通ってた中学校!

 くゥ〜!わざわざ14歳とかいう無茶な設定作った甲斐があるってもんよ!ミサトさんに「その胸で中学生は無理でしょ」って言われまくったのは必要な犠牲だった。

 

 …………しかしなんだ。凄く罪悪感がある。いや胸の話は置いといて。

 だってさ?少し前まで小学生の子供とかがいるんだぜ?だからこう…犯罪な感じがして怖い!俺は果たして幼女に欲情せずにいられるのか?

 

 レイちゃんで若干ゃ濡れたからもう駄目そう。本当に申し訳ない。

 

 

 

 

 

「ッスー…響、マキです、オナシャス」

 

【速報】クラスの雰囲気がめちゃくちゃ静か【きんちょうかん】

 このままじゃ俺はきのみを食べられないよ…!バリモシャバリィ…(不気味な笑み)

 いや本当にこの無駄な静かさはなんだ?俺陰キャだからこの雰囲気はけっこぉぉぉぉぉキツイ。

 

「「「「「…………………………」」」」」

 

 ・・・ーーー・・・(モールス信号)

 原作のこのクラスもっとハジケてたよな?どれもこれも乾ディケイドってやつの仕業なんだ。助けてハジケリスト!

 

「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」

 

「ぎゃーーーー!!?」

 

 みっ、耳ガァ!!俺の耳ガァァァァァァァァァ!!衛生兵ー!!やめろ!俺を撃つな!(混乱)

 せ、先生!?その御老体で何故無傷で───ハッ!?耳栓…だと!?この先生の評価を改める必要があるな……!!

 というか君達その声量どこから出てるの?コーラス部?コーラス部なの?そんなに腹式呼吸叩き込まれたの?

 

「はいはーい!私しつもーん!」

 

「僕も!」「私も!」「俺も!」「オイラも!」「ちくわ大明神」「ワイも!」「あちきも!」

 

 誰だ今の。というか一人称1人一つなの?そういう条約?マジか新しく考えないといけない?

 だー!!考えてもしょうがない!!フィーリングで勝負だ!!(ブチギレ)

 

「懇切丁寧に答えてやらァ!もっと来いよオラァ!」

 

※この後めちゃくちゃ質疑応答した。

 

 

 

 

 

「スリーサイズは?」

 

「測ってない。メジャー持ってきてくれたら教えてやらぁ」

 

「……あるよ」

 

「なんで???」




主人公:レイと同居してゲンドウパッパにイラっとしたらNERV職員になった。一般人なら過労死してた。
晴れて第3新東京市第壱中学校に入学。転校生の定めの質問攻めでストレスがンマッハァ!メジャーでスリーサイズ測られた。

レイ:流されるがまま主人公と同居した。天然が加速した。

ミサトサァン!:主人公がNERV本部に呼び出され胃痛に見舞われた。可哀想(真顔)
主人公が自分より乳がデカくてイラっとした。

ゲンドウ:レイを馬の骨と同居してイラッとしたら逆ギレされた。

冬月センセ:ゲンドウにブチギレした主人公をちょっと気に入った。

キャラ欄ちょっと長くなってテンション下げぽよ。ここから螺旋を描いて上げていきたい。
新年、明けましておめでとうございます!2021もよろしくお願いします!次回からは序が始まりますので、よろしくお願いします!
シントウさん、★9評価ありがとうございます!
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EP6 覚悟


原作、開始


「はいリツコさん。コーヒーです」

 

「ありがとう」

 

 ダイビングした後は体冷えますよね。わかります。俺も赤い海にダイビングしたから。寒さよりも先に死を感じたけど。

 

「……美味しい。また腕を上げた?」

 

「勿論です。プロですから」

 

「貴女固定職じゃないでしょ」

 

 そうだよ(便乗)。

 しかしほぼプロみたいなものだわ。職員の皆さんが無駄にコーヒーの淹れ方を伝授してくれるせいで技術上がるわ幅が広がるわで俺ってば想定外の方向に成長しているわけよ。

 

「………………………」

 

「…どうしたのかしら?急に黙ると不気味で悪いことが起きそう」

 

(わたし)ってそんなやかましいキャラですっけ?」

 

「自覚なしなの…?」

 

 え?マ?俺の心境はMAD動画並に騒がしい自負はあるが口から漏れ出るほどではないはずなんだが…。

 

「いやですね?……(わたし)ここにいてもいいのかなって」

 

 そう言いながら見つめるのは巨大な紫と蛍光の緑色の頭。

 私は今、どこにいるでしょーか!正解は〜?こっこでーす!こっここっこ!正解は、エヴァ初号機の格納庫でしたー!

 

 ぶっちゃけちょっと泣きそう。いや、労働が辛いとか思ったより人間関係難しいワロリンティウスとかそういうネガティブな泣きではなくて。

 俺だってエヴァファンの端くれよ?こうやって本物のエヴァンゲリオンを生を見ることができるのは感動ものでしょ。自分、涙いっすか?

 

 ……ほんと、なーんで雑用だったはずの俺がここにいるんだ?俺の周りだけ因果バグってる?

 

「いいのよ、私が呼んでここにいるのだから。只の仕事よ」

 

「Oui」

 

 流石リツコさんカッケーっす!俺一生ついて行きます!俺の一生終わらないんだけど。

 

 いやほんと、ここで働き始めて数ヶ月経ったんだけどさ。

 万屋NERV職員と化したアルビノ巨乳美少女中学生とかいうそこらの変態二次創作作者でもそうそう正気で作れるようなこの肩書きの俺は雑用とか、セクハラされるためだけに呼ばれたりとか考えてたんだけどさ。

 何なのここの職員。理性カンストしてんの?それとも素なの?なーんで俺が困惑せにゃいかんのですか。俺は痴女か?

 ……赤い海で裸で倒れてた奴が痴女じゃないわけなくね?

 

 いやそうじゃなくて、やることがマッサージ(女性職員のみ)、腕相撲、悩み相談、カラオケダンスコーヒー紅茶ァ!!

 全員見る目が愛玩動物を見る目なんよ!俺はセラピーか!?

 けど悩み相談の質が高すぎるのは流石にNG。俺じゃなかったらネガティブが移るね。

 後ミサトさん。家に掃除に来させるのやめてください。職権の乱用か?やり方教えるから自分でやってくれ。

 でもお小遣いはありがとう。これでレイの服買える。

 

 いやもっと…掃除とか荷物運びとかを想像してたんよ。まぁこの体疲れないしかなり力あるしでそっちの方が楽なんだけど。

 

 一番びっくりなのはこの職場にメンタルヘルスを行う役職の人間がいないことね。

 マジで言ってる???NERVで一番必要なものだろ!!かーっ!!やっぱりゲンドウダメだわ。ポーズだけの無能だわ。そりゃ冬月センセも困るわ。

 

「それで…レイの容体どうなんです?」

 

「そうね…。あれから1ヶ月ほど経ったけど…全然ボロボロね。もしこの初号機に乗るようなことがあれば、死ぬかもしれないわ」

 

「そうですか」

 

 零号機の起動実験でレイは大怪我を負った。お陰でそれ関連の仕事に引っ張りだこだしレイが家にいないしでストレスがマッハ。

 しかしご安心めされよ。夜はレイの看護の仕事してるから寂しくないんだ。何日間もお家帰ってないけど。アットホームな職場です。

 

「案外あっさりした反応なのね」

 

「まぁ看護してますし。大方の予想は」

 

「…貴女も大変ね」

 

「……エヘッ」

 

「ちょっと気持ち悪いわ」

 

 そりゃないよリツコさん(´・ω・`)肉体は疲れずとも精神(ココロ)は疲れるんですよ。かーっ!これも知恵の実(欠片)待ちの贅沢な悩みかーっ!

 

「それにしてもミサト、遅いわね」

 

「迷ってたり?」

 

「私は十中八九そうと睨んでるわ」

 

「えぇ…」

 

 うせやろ?少なくとも俺以上の時間NERV職員なのにまだ覚えられないってマ?これが…歳か…。俺も歳は取りたくないねぇ(数億歳)

 

 さてと……

 

「じゃあ、(わたし)はこのへんで。次の仕事があるので」

 

「えぇ、私もミサトを迎えに行くわ。コーヒー、ありがとうね」

 

「お安い御用で」

 

 俺とリツコさんは格納庫から出て、各々目的地を目指す。あぁん、美人さんと離れるのは辛たん。

 リツコさんはミサトさん及びそして恐らく一緒にいるであろうシンジくんを迎えに。

 そして俺は…

 

「行くぜ!三└(┐卍^o^)卍ドゥルルルルヒャッハァァァァァァァァァ!!」

 

 ハッピーエンドを目指して、地上に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 地響きが、格納庫に響く。

 揺れによって床に転がる少女を抱き抱える少年。

 少年は目の前の巨大な顔を見た後、「逃げちゃダメだ」と自己暗示のように呟く。

 そして…

 

「やります。僕がやります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

「ん?」

 

 おっ、なんだ?地震か?(すっとぼけ)この揺れは断層による地震だな!(地震マイスター)

 畜生〜……ワンチャン地上までの電車出とるかと思ったら案の定出とらんやんけボケェ…。お陰で現在地上まで階段全力ダッシュ。この前階段ダッシュのコツを一般名無し整備員の方に聞いておいてよかったぜ。

 いやそれでもキツイわ。何段あるんだこの階段。しかも使う人少なすぎて老朽化めっさ進んでてワロタ。錆びた段多いねん。

 

「もうちょいか…!?」

 

 身体能力フルに活用してんのにこんな時間かかるとは思わんかった。三段飛ばしって上手くいくもんね。いやそれでも30分以上掛かってるのはおかしい。

 というか俺の胸がゆっれゆれなんやが。そりゃもうばるんばるんよ。同級生が見たらオナネタになっちまうな(薄ら笑い)。

 

「───────っだらっしゃあぁぁ!!着いたァァァァ!!」

 

 長かったぁ!!軽い苦行だったー!!本来の目的見失うところだったわ!!

 

 やはり夜か。ずっと地下やったから全然わからんかったわ。こういう原始的な時間把握大好き侍。義によって助太刀致す。

 さて、今の展開h

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎

 

「ぎゃあァァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

 

 し、初号機が吹っ飛んで来たァァァァァァァ!!

 近っ!!でかっ!!怖っ!!あっぶね!!マジでプチってなるぞプチって!!

 

 プシャアァァァァァァァァ…

 

 うおっ、初号機の血の雨だ。ふぅ〜、俺の汗を洗い流してくれるぜ。

 ッスー…あれが、使徒かぁ。

 でかいなー。怖いなー。…あれを、倒さなきゃならないんだよな。

 

 ……いや!覚悟キメただろ俺!1kgぐらい!数億年前に!

 ハッピーエンドぶん取りに行くぞオラァ!!

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)




主人公:NERVでの仕事内容が予想の49.7°ぐらい違ってかなり困惑。初号機を生で見れて感激。

リツコ:仕事の補助に万屋としての主人公を呼んだらしてる。主にコーヒー淹れてもらってる。
主人公に対する信頼は割と高め。

次回、初戦闘です
UA1,000突破!ありがとうございます!
新たに4人のお方、おきにいり登録ありがとうございます!


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EP7 初陣

ちょっと長いかも


「エヴァ初号機の回収作業は終了しました」

 

 伊吹さんが報告する。防護服にパソコンという少し不気味な姿で。パソコンも労ってあげて…。

 俺は今ミサトさん達に協力して第四使徒と初号機、そして俺の戦闘が行われた場所に調査に来ている。

 初号機の回収は任せました。だって疲れてるし…。そもそも呼ばれてないんだもん。許してヒヤシンス☆

 

「あつい…あつくない?」

 

「暑いわねぇ…」

 

 常夏の国がこんな仰々しい防護服着るってマジ?暑すぎんだろ…!

 いやまぁこの防護服、中にクーラー内蔵してあるからまだマシなんだけどさ…マジで暑いんだよ。防護服着たら水分補給容易じゃないし。

 

 それにしてもまぁ…第四使徒は強敵でしたね!

 …うんまぁ、第四使徒はよかったんよ。いやまあこの惨状見てそんなことを呑気に言えるほどヒトとしての感性腐っとらんから。

 でもなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 

「シュアッ!!」

 

 ───ザ・ネクストの飛び蹴りが第四使徒の顔に当たり、盛大に吹き飛ぶ。

 

 開幕キックは最早常識ィ!Fo↑上手くいったぜ!奴さん綺麗に吹き飛んだらぁ!そのまま起きないでください(切実)

 ……おぉ、これが等身大(自分と同じ大きさ)の初号機ですか。レアすぎてこの姿でも光の涙出そう。自分いいっすか?

 

 うーん…これ肩とか叩いたら目を覚ましたりしません?

 いやね?原作の流れを忘れたわけじゃないですよ?数億年夢の中で見返してたのは伊達じゃないんだ。

 けどやっぱりシンジくん気になるやん???どぉぉぉしてもこれは譲れん。うーん圧倒的心配。

 故に無駄行動。後悔はない。

 

(ヘーイッ!もしもーし!Can you hear my voice???(俺の声聞こえてる???))

 

 ッスー……推定○五○○死亡確認っと…(不謹慎)

 クソゥ!これで起きてくれたら仲良くできて平和への第一歩刻めるのにィ!オォン!アォン!

 

 ───第四使徒が立ち上がり、ザ・ネクストに向かっていく。

 

 ヌウェッ!?もう起きたの?うーん使徒の回復力恐るべし。ここでいっちょプロレス技フルコースでもやる?街への被害凄そう。

 

 ───腕の光のパイルをザ・ネクストに向けて何度も打ち込み始める。

 ───ザ・ネクストはそれを器用に躱し続ける。

 

 ギャアァァァァァァ‼︎兵器は人に向けちゃいけないってお父さん(アダム)に習わなかったの!?

 え?その前に隕石が落ちてきた?し、知りませんなぁ…

 

 ───第四使徒が、破壊光線を打ち込み、光の十字架が立ち上る。

 ───ザ・ネクストはそれを前転で躱す。

 

 もうキレそう(事後)。響マキ(生後数ヶ月)、イッキマース!

 

 ───ザ・ネクストの盛大な膝蹴りが、胴体にクリーンヒットする。

 ───後退する第四使徒に追い討ちを掛けるように腕を掴み、腹部に蹴りを数発入れる。

 

 うーん、もしかして肉弾戦は大したことない?滅茶苦茶ヒトのカタチに近いのに、体動かすのはそこまでなのかな?

 んにゃぴ…そうと決まれば早期決着しかありませんぞwwwwwんんwwwwww

 

 ───ザ・ネクストの腕の刃が灯り、強く発光する。

 ───密着する第四使徒に蹴りを入れ、少し距離を取る。

 

 俺は未だにアンファンスだから、未だにこのエルボーカッター(光の刃)しか必殺技がない……。

 ならば!切断技のエキスパートであるあのお方を、真似するしかねぇ!!

 イェェェェェェェェェェイ‼︎ポワァァァァァァァァァァァァ‼︎

 

 ───第四使徒が、ATフィールドを展開する。

 

 ゲェッ!?お前ェ…それをチーティングに近いのでは!?

 クソォ、お前だけは絶対に、許さなぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!

 

 ───光の刃が、第四使徒のATフィールドを真っ二つに切り裂いた。

 ───駆けるザ・ネクストが、第四使徒とすれ違う。

 

 俺の気分はさながら春の切断祭!故に喰らえ!切断祭の奥義を!

 Aさん!技の名前、お借りします!

 

(ウルトラ…ナイス(ナイフ)!)

 

「ゼェアッ!!」

 

 ───第四使徒の上半身が、地に落ち、後を追うように、下半身も膝をついた。

 

 やったか!?フッフッフ…ついにフラグをへし折ってしまったか。俺も罪な男(女)だぜ…!これで修理の手間が減る…(本音)

 

 …………ところで、新劇の使徒ってコア砕かれたら爆発せずとも形崩れますよね?

 

 なんで?(レ)

 

「ヴィオォォォォォォォォォォ!!」

 

 ───エヴァ初号機が、咆哮を上げる。

 

「ハッ!?」

 

 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工

 マジで!?このタイミングで暴走!?再起動!?マ??冗談にも程があるんだが?

 あっそっかぁ(自己完結)。俺じゃなくて第四使徒狙いね!そう言うことなら別に問題n

 

 ───初号機が一気に跳躍し、ザ・ネクストを強襲する。

 

「ゴアァァァァァァァァァァ……!」

 

 いったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?ガッツリ俺やんけぇぇぇぇぇぇ!!

 その跳躍力どこから持ってきた!?飛蝗!?飛蝗なの!?出る特撮間違えてますよぉ!?

 畜生…めっちゃ吹き飛ばされた…。ごめんよビルくん。また政府にお金貰って新しく作ってもらってね。

 

「オォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

 ───初号機が、吹き飛んだザ・ネクストに向かって全力疾走していく。

 

 うおぉぉぉぉぉぉめっちゃ走ってきたァァァァ!?

 圧が凄い!アニメで見るよりド迫力だぜ!俺が標的じゃなかったら興奮してたね!今は萎えぽ。

 

 ───ザ・ネクストは大きく跳躍し、走ってくる初号機を飛び越える。

 

 あっぶねぇ…咄嗟の機転。大事ですよね。月の時の大ジャンプに比べればめっちゃ小ジャンプだけど、必死さは過去最大級。全くお笑いだぜ。

 

 おっ?アンビリカルケーブルくんぐっどいぶにんぐ。月が綺麗ですね……とりあえず切るね(当然の裏切り)

 

 ───ザ・ネクストは、未だ光る腕の刃で、初号機に繋がるケーブルを切った。

 

 クソォ!これでケーブルの修理までしなくちゃいけないぜ!嗚呼、整備のおじさん達の優しい顔が思い浮かぶ……碇ゲンドウが腹を切ります(ピノキオ)。

 

 しかしこれのお陰で活動限界時間が出来たはず!原作だと第四使徒くんが自爆したけど今回俺が倒しちゃったわ!なんで自分に不幸として返ってきてんの?

 ともかく!!これで活動限界まで粘れ──────

 

 ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン

 

 ───突然、ザ・ネクストの胸のコアが点滅し始め、ザ・ネクストは膝をつく。

 

 なんっだこれ…突然の体の重さ。これが地球の重力だと言うのか…!?

 マジか…こっちも制限時間あるのかよ…今までこんなことなかったのにな…何故?

 でもウルトラマンらしいといえばそう!なにより……その方が燃えるってもんよ!

 

「アァァァァァァァオォォォォォォォォォォォ!!」

 

 ───初号機は再び、ザ・ネクストに向かって全力で疾走する。

 

 あかんこれじゃ死ぬぅ(手のひらクルー)

 こっっっっわ!!本当に怖いんだが。並大抵のトラウマならこれのお陰で克服できるぜ?

 アッ、魔法少女アニメはやめてクレメンス…。ファッQB。

 しかしこのタイミングはマズい…ウルトラマンはカラータイマー点滅してから逆転してるけどこれはムリ。キツすぎる。立つのでやっとだぞこれ。

 

 うーん、仕方ない。使うか。

 

(ATフィールド、全開!!)

 

「シェアッ……!」

 

 キィィィィィィィィン‼︎

 

 ───初号機は透明なバリア「ATフィールド」によってその走行を足止めされる。

 

 Foo↑!安全地帯ktkr!これは9条ですわぁ^〜

 

 ギギギギ……

 

 おぉーっと心の壁が無理矢理こじ開けられる感覚ぅ〜。ここから始まる恋もあるって本当ですか!?キャッ///

 オ゛ぇっ!!

 

 バリィッ!!

 

 ───初号機が、ATフィールドをこじ開ける。

 

 うせやろ?動けないぐらいにはガチでATフィールド張ったんやが?

 わぁ、ATフィールドって破られたら精神的なダメージデカいねこれ。正直言って気ぃ狂いそう。誰だ心さえ大丈夫ならモーマンタイとか言ったやつ!ゆ゛る゛さ゛ん゛!!

 

 ───初号機が、ザ・ネクストの腹部を蹴る。

 

「ガァッ…!?」

 

 グエェェェェェェェ!!ユイさんあなたお母さんだから女の子のお腹蹴っちゃいけないのわかるでしょぉぉぉ!?

 口からLCL出そう……うへへ…(乾いた笑み)

 

 おっ、第四使徒くんども〜^ 俺と一緒に仰向けだぁ〜。こんな上半身だけにはなりたくないなぁ…。さっさと爆発してくれん???

 

 ───仰向けのザ・ネクストの上に、初号機が馬乗りになる。

 

 うーんこの絶望感。某魔法少女アニメで頭がないなったときぐらいの絶望感味わってるわ。

 

 ───初号機は肩の装甲板から、プログレッシブナイフを装備する。

 

 マ?殺意高すぎん?拳で十分でしょ???ね?手加減しよ?オォォォォォォイ振り下ろすなァァァァァァァ!!

 

 ───振り下ろされたナイフと、ザ・ネクストの再び灯った刃が、火花を散らしながら競り合う。

 

 ンンンンンンンン力が抜けていって草も生えねぇ。これ俺負けそう。

 これ5分ぐらい経ってくれてない?このままだとガチで死んじゃうんだけど。

 誰か助けて!!

 

「キィィィィィィィ!!」

 

(え?)

 

 ───競り合う双方に、上半身と下半身の第四使徒が、カタチを変えて絡みつく。

 

 嘘でしょ?マジでつまりこれは……!!

 

 ドォォォォォォォォォォン!!!

 

 爆発オチなんてサイテー!!!ギャアァァァァァァァァァァァァ‼︎

 

 ───第3新東京市に、光の十字架が立ち上った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜〜〜〜〜

 

 うーん辛かった。まさか初号機の突然の裏切り。ぼくわるいウルトラマンじゃないよ!

 うーん…これで好印象をNERVの人間に植え付けられたかなぁ?

 

「マキちゃんどったの?気分悪い?」

 

「いや、大丈夫っす。……ミサトさんは、あのウル…銀色の使徒のことどう思います?」

 

「そうねぇ…わからないわ」

 

 ミサトさんに聞くのではなかった。うーんこれは人選ミス!w

 チェンジで(諸行無常)

 

「…なーんかシツレイなこと考えてるでしょ」

 

「ソンナコトナイデスヨ!」

 

「はぁ…まぁいいわ。とりあえずこの惨状…エヴァ初号機の暴走…ちと厳しいわねぇ…」

 

 はぁ…うーん、割と印象悪めなのかなぁ。やはり特撮番組を自作するしかないのでは?

 ……いやいや!まだエヴァは始まったばかりだルォ!?ネガティブシンキングは悪意をラーニングさせてジジィの思う壺だぜ!

 

 俺はあの自己保存を極めたクソジジイ共の計画をムッコロする為に来たのだ…まだ負けん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「今日は素麺っどぅえーす!!」

 

 今日はめっちゃ暑かったからね!夏の風物詩欲しいよね!

 

「……竹がないわ」

 

「レイちゃん室内で流し素麺するおつもり???」




主人公:初戦闘。上手くいかなくて割と落ち込んだけどキチガイメンタルでノーダメージ。暑さにちょっと慣れてきた。

第四使徒:主人公にあっさりやられたオチ担当。爆発によって(ある意味)主人公を救った。

レイちゃん:素麺は流し素麺しか知らなかった。情報ソースはミサトさん。

今回は結構グダッた感ある…あるくない?戦闘描写、次の時は変わるかも。
主人公のキチが足りない(憤怒)

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EP8 労働

初めてパソコンで執筆したわ…


「あ゛~…」

 

 

「どうやら、お疲れみたいね。……マキちゃん、またコーヒーの腕を上げた?」

 

 

「アジャパス…」

 

 疲れた。疲れた疲れた疲れたァァァァァァァァ!!

 ここ一週間働き続けてるんやが?俺14歳(数億歳)ってマ?ブラック企業すぎんだろ…。くっっっっそ悪質なドッキリか何か?ネタ晴らしするなら覚悟の準備をしておいてください!

 

 いやまぁいいんだよ?学校10日ぐらい休みだから。でもいいんちょ達と仲良くなったのに会えないのは悲しいけど。原作通りええ子やった…。

 でもね?確かに俺の役割何でもやる万事屋みたいなもんだけどさ?俺のやった仕事の内容はなんだ???

 掃除洗濯料理資材運び整備の手伝い情報伝達マッサージ看護メンタルヘルス紅茶コーヒーィ!!

 多いわ!!!一日何ヶ月分働かせるつもりだ!?この体じゃなかったら間違いなく過労死しとるわボケェ!!

 というか偶に免許いるような仕事任せるのやめてくれ!!!覚えるの結構気ィ張るんです…!

 そういえば司令と副司令に「給料を上げてください」って半ギレで言いに行ったらゲンドウ=サン、よく見たら冷や汗搔いてたわ。クソワロタw

 結局、ゲンドウ=サンの後ろで話聞いてた冬月センセになんか同情されて給料上がった。やったぜ。先生やさい。

 まだ初任給もらってないってマジ?おそロシア…

 レイちゃんの看護してるときに至っては、

 

「あなたは、とても頑張ったわ」

 

 って言われて抱きしめられたときはガチで泣いた。某議員並みに泣いてたからあとで思い返して爆笑してた。泣きながら。やっぱりレイちゃんはママなんやなって…(しみじみ)

 

 …なんで俺はエヴァの世界で一番過労に苦しめられてんだ?エヴァってそうなの~???

 

 そんなこんなでまぁ、仕事は落ち着きました。もう機械はしばらく見たくないで候…。なので、今はリツコさんの手伝い。この仕事が一番楽でいいわ^~

 

「そんなことないかもしれないわよ?」

 

「しれっと心読まないでくれますか???」

 

 リツコさんもしかして使徒?原作壊れちゃ^~う。

 

「やっほ~」

 

 

「あら、ミサト」

 

 ちなみに、リツコさんの仕事を手伝ってると高確率でミサトさんが来る。この人もしかして暇なのか…?ちょっと俺の手伝いしてくれません???

 とりあえず当初こんなに磨かれるとは一欠片も想定していなかった技術でコーヒーを淹れる。

 

「どうも~ミサトさん…コーヒーです…」

 

「あ、ありがとうマキちゃん」

 

 ちなみにミサトさんのコーヒーは沸かしてある。こうすることで時間短縮となるのだ!(社畜並感)

 

「…あからさまにマキちゃんお疲れね…。皆扱いがひどいんだから」

 

 そうだよ(便乗)…給料ではなく待遇の改善を申し込むべきだったのでは?俺は訝しんだ。

 

「マキちゃん、最近家帰ってる?」

 

「え?帰ってませんが?」

 

「…どこで寝てるの?」

 

「レイちゃんと一緒に寝てますよ!レイと一緒のオフトゥンでえへへへへへへ……」

 

「「………………」」

 

 え?なんで俺はそんなかわそうな境遇の人を見るような目で見られてるの?これは別に大した問題じゃ無くね?

 レイちゃんのバブみを一身に受けながら寝れるしレイちゃんの看護も同時にできるし職場からも近いという正に一石三鳥という言葉がテト〇スのTスピンの如く当てはまるシチュエーションはないのでは???

 …………ん?この発想はもう手遅れの人の発想では?……ヒエッ

 

「…(わたし)は、もしやとんでもないことを…?」

 

「「「……………」」」

 

 や、やめてよ…なんで黙るんだYO!

 そうだ、俺は間違っていねぇ…俺は断じて間違ってはいない…!…間違っているのでは?(アイデア成功)

 

 

「そ、それはそうとして」

 

 それはそうとすないで!今俺の労働環境の是非問われてるよ!?

 

「今日もアレの確認ね?」

 

「えぇ、アレよ」

 

 アレってなんだ?「例のアレ」タグの話か?とすると…野〇村?アレは2014か…割と新しいな…。

 

「アレってなんです?」

 

「ん~…マキちゃんも見る?」

 

「ちょっとミサト」

 

「マキちゃん真面目だから大丈夫よ!で…見る?」

 

「だから、何を???」

 

「極・秘・映・像♡」

 

 どうしよう。凄く嫌な予感がする。酔いつぶれ一歩手前のミサトさんを目の前にしているかと錯覚するほどの悪寒だぁ…。頼むから酔って隣の俺たちの家に来るのやめてもらえません?

 くっ…収まれ、俺の好奇心…!おっと、この先は地獄だぞ…?

 

「……見ます」

 

 我慢強いことで定評のある()、響マキ、ここに没す───────!

 

「んじゃリツコ、お願い」

 

「わかったわ」

 

「マキちゃん、大した内容じゃないけど、口外はなしよ?」

 

「わかりました」

 

 エヴァの情報が外にガバガバなNERVの極秘映像……エヴァファンとしてこの機を逃す手はない!

 リツコさんのパソコンに映像が映される。

 なんだこれ…?なんや真っ暗なんやが…。……これはもしやビルディング?

 おっ、ようやく人影が。……………………ん?

 

 これは…もしや……!

 

(俺?)

 

 うーん、この後ろ姿間違いなくウルトラマン・ザ・ネクスト!(ソムリエ)つまり俺ですねぇ!

 なるほど…つまりこれはこの前の戦闘の映像か!確かにこれは極秘映像ですわぁ…相田とかめっちゃ喜びそう。というか個人的に欲しいんやが。

 

「ちなみに映像の持ち出しは罰則ものよ」

 

「エへへリツコサンナンノハナシデスカァ!?」

 

 リツコさん怖すぎん?もしかしてニュータイプ?一回だけ射撃練習してみません?

 

 …………ん?つまりこれから俺が戦う姿を3人で鑑賞するってこと?(激遅理解)

 …前言撤回。映像はいらねぇ。

 代わりに俺は逃げるぜ!自分のクソ雑魚戦闘シーンなんて黒歴史もいいところだぜ!俺は逃げるぞ!ジョj

 

「んじゃ、しっかりと見なさい。後で感想を聞かせてもらうからね」

 

 つ、掴まれたァ!?え???俺の正体ってバレてないよな・どうしてこんなにダイスロールでファンブルしてんの俺ぇ?

 ウーン…よし!覚悟完了!

 黒歴史なんてなかった!これはウルトラマンの戦闘シーンであって俺じゃない!

 よっしゃ来いよオラァ!羞恥心なんて捨てて、掛かってこい!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「ジャ、オレ(ワタシ)ハココデ…」

 

「マキちゃん貴重な意見あっりがとねぇ~」

 

「またコーヒーよろしくね」

 

 …………街中で巨人三体ってクソせみぃな…。見ていてそう思いました(小並感)

 

 いやそうじゃなくて。

 とりあえず、俺は敵視されてないらしい。やったぜ。Foooooo↑これから遠慮なく割り込み出来るぜ。FF外から失礼するゾ^~

 

 

 

 

 

「あっ、響さん」

 

 この声は…!

 

「看護師長!コンニチハ!」

 

 うわっ、俺ってこんな声出せたの!?この体マジでマジカル……

 

「アエテウレシイヨ!」

 

「なんで知ってるの…?」

 

 というかノるんかい。もしかして看護師長ニコ民…???

 

「ところで響さん。ちょっと頼みたいことがあるんだけど…」

 

 ……ヌッ!(社畜特有の仕事感知)




主人公:思考回路が仕事に犯されてる一般社畜ウルトラマン。レイにガチのバブみを感じてる。そのうち母乳を求めそう。
ゲンドウ=サン:想像より遥かに14歳をコキ使ってたという事実にガチ冷や汗。シナリオ(笑)
冬月センセ:主人公に自分と同じストレスの兆候を感じ同情。故に主人公に対し優しめ。
リツコさん:主人公にとって仕事中の休み時間的存在。もしかしたらニュータイプかもしれない。
ミサトさん:オールドタイプ(笑)酔うとクソめんどくさい。

次回はついに主人公登場!
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EP9 邂逅

ちょっと文字数少なめ


「スッー……」

 

 俺は今ひじょーに緊張している。病室の扉の取っ手に添えている手がバイブレーション並みに震えている。空気の読まない通知だな。

 これは間違いなくゲンドウ=サンに二度殴り込んだうちのどちらよりも緊張している。俺の自律神経バグっているのか?

 というか殴り込みのときの感情がそもそもおかしいわ…。キレてるか過労してるかだもんね。比べる対象おかしい。

 

 俺が今立っている病室のネームプレートには、「碇シンジ」の名がある。

 

 そう!エヴァの主人公!俺は看護師長にシンジくんの看護を頼まれたのだ!

 曰く、「ほら、同年代だし。その方が緊張しないでしょ?」

 倫理観バグってんのか?思春期に思春期ぶつけるとか怪物には怪物ぶつけんだよ理論とほぼ一緒じゃねえか。

 

 まぁ即受諾なんですがね。当たり前だよなぁ?これはお近づきになれるチャーンス!

 フフフ、間違えてシンジさんなんて言った日にゃあレイちゃんのベッドの中で悶える俺が見れるだろう。多分寝付けないからレイちゃんに寝かしつけてもらいたい。

 …こいつ着実にキモくなっていくな……

 

 ……しかしこうして扉の前で職務放棄を続けること10分…。通りすがった看護師さんに「どうしたの?過労?」と言われるのはよろしくない…。

 過労に関してはあながち間違ってないです。

 えぇい!()は度胸!やればできるって天の太陽の神も応援してくれてる!この前テレビに出演してるの見てこれ以上ないぐらい安心した。

 

 よし!俺の心はケツイに満ちた!イクゾー!デッデッデデデデッ(カーン)

 

 コンコンコン

 

「失礼しまーす」

 

「あっ…どうも」

 

 Fooooooooooooo↑!シンジくんDAAAAAAAAAA!!

 生シンジくんだぁ…凄い!本当に女装させたらめっちゃ似合いそうな顔してるぜ!俺も女装みたいなもんだからさ?シンジくんも女装…しよ?

 くっ…写真撮りたい…!折角「皆からの依頼口頭で聞いてたら足が死ぬぅ!」って半ギレになって経費で契約したこの携帯を活かしたい…!

 アッ、無理やり経費で落としたの反省するので経理の人もう怒らないでください……。給料からの天引きで解決したでしょ???

 ヒャア我慢できねぇ!

 

「あ、写真一枚い~い?」

 

「えっ?あっ、はい」

 

「イェーイ!顔がお堅いぜぇ~???ハイチーズ!…うし、ありがとう!」

 

「あ、はい…」

 

 ッシャア!これで俺のエヴァの登場人物の写真コレクションが増えたぜ!

 ちなみに既にかなりの人数撮ってる。最近はゲンドウ=サンを狙ってる。冬月センセイケたから大丈夫大丈夫。

 …………やべ、無理矢理テンションぶち上げて変な陽キャみたいになってしまった。…大丈夫かな?引かれてないかな?

 

「…あ、ごめん、大丈夫?」

 

「あっはい」

 

 ホッ。これで第一印象はTDN変な人で済んだな!(致命傷)

 

「あの……看護師さん…ですよね?」

 

 ごめん。本当にごめん。完全に看護に来てるの忘れてたわ。俺が今着てる看護服(借り物)はもはや唯のコスプレと化している…。全国の監獄さんとマイマミー、本当に申し訳ない(無能)夢の中で土下座します。

 

「あはは、ごめんね。同い年のコだからついはしゃいじゃった☆」

 

「お、同い年!?」

 

「えそんなに驚く?」

 

 シンジくん今ブルーだよね?そんなリアクションできるの?そういえばシンジくんってネガティブな面目立つけど割と感情豊かだったね。マイナス面に発揮されやすいけど…。マキマキ、覚えた。

 しかしそんなに同い年であることに驚くかね?確かに数億歳(9割以上寝てる)けど、別に見た目に問題はないはずなんだが?

 ……シンジくん、いったいどこを見て────―

 

 タプンタプン

 

 ……………………胸?

 

「こっ、これかぁ…」

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「ウン…」

 

 メンタルは割とボドボドだワ…もうマヂ無理…

 確かにこの胸じゃ14歳無理だわ…思春期真っ盛りのシンジくんがガン見してしまうのは致し方なし…。この前リツコさんにスリーサイズ測ったらカップがGもあって腹抱えて笑ったわwww ……ボロボロ涙零しながら。へっ、通りすがりのミサトさんがアホほど狼狽えててやさしさを感じた。やさいせいかつ。

 

 というか、この体だと最早こいつ(Gカップ)の存在忘れるんだよね…。自然と揺れないように歩くようになったし、肩とかこの体凝らないし…。唯一思い出すの体育で水泳するときぐらいだわ。着替えの時異様に引っかかるからね。

 いや、頑張って小さくしようとしたんだぜ?リリスと一緒の時、教育に悪いから色々頑張った(ATフィールド弄った)んだぜ?必死に頑張ったんですよ!その結果がコレ(Gカップ)ですよ!

 軽く数十年(体感)落ち込んだね!…まさかおっぱい星人としてエリート街道をずんずん突き進んでいたこの俺が、巨乳コンプレックスになるとはな…。自分の胸には興奮できなかったよ…

 

「あの…えっと…雰囲気が、落ち着いていたので…」

 

「アアウン、アリガトウ…」

 

 その発言によってSANが回復したわ…これが…主人公の力!?

 

「あそうだ(唐突)。()にはタメでいいよ。同い年だしね」

 

「えっ、あっはい…。えっと…なんて呼んだら…」

 

「あっ」

 

 自己紹介忘れてたわ…。今回俺失態おかしすぎでは?やっぱ疲れてるわ…。俺、後でレイちゃんに過去最大級に甘えたる…。本能覚醒!

 

「では仕切り直してご挨拶をば!()は響マキ!マキって呼んでね、碇シンジくん」

 

「…よろしく、マキ」

 

 俺、名前を呼ばれて感謝感激雨霰。あっ、この霰甘くて美味しい。

 

「……さて、じゃあ色々と始めるね~」

 

 この後滅茶苦茶仕事した。




主人公:テンションぶち上った後にテンションぶち下がって壊れそうな巨乳アルビノ美少女。巨乳になって数日は今では立派なコンプレックス。もみ心地は気に入っている。

シンジくん:ちょっと気持ちがブルーなところにテンションバカ高い奴が現れて困惑。
同年代とネタが同時にてに入り何気に得している。

リツコさん:主人公のカップ数を知ったとき何気にちょっと羨ましかった。

ミサトさん:本気で主人公がストレスで壊れたと思って超心配した優しい人。原因は原因故にすごく微妙な気持ちになった。

冬月センセ:割と主人公と仲が良い。」主人公暇を盗んでは卓上ゲームを一緒にやったりしているため好感度高め。あと髪の毛のいろが一緒。

ついにシンジくんが登場しました。原作主人公が9話目に登場ってマ?こいつバカァ?

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EP10 登校

原作を「新世紀エヴァンゲリオン」に変更しました
タグは新劇場版だから大丈夫…な筈


「……っしょっと。うん、レイちゃん、包帯の感触はどう?」

 

「問題ないわ。……ありがとう」

 

「あは^~!いいってことよ!」

 

 包帯グルグルで痛々しいレイちゃんの姿を見てテンション萎えぽよで看護モチベダウンだったがレイちゃんの「……ありがとう」で俺のテンションフォルテッシモ↑↑!!

 日々のストレスにバイバイありがとうさようなら〜♪

 

 今日から俺とレイちゃんは同時に学校に復帰だ^〜い。へへへこれでNERVの過酷な労働環境から脱しみじけぇ学生生活を楽しむんだわぁ!

 まぁ学校終わった後普通に仕事あるし多分もう少しで第五使徒来るしで心の奥底では闇のエレメントが燻ってる。やはりエヴァ世界においてメンタルは投げ捨てるもの。

 そんな訳でレイちゃんの包帯を朝から巻き直してるワケ。フフフ…一日このハイスペックぼでーをフル装動させて本職の看護師に負けず劣らずの包帯術を会得したこの俺の包帯術は無駄ではなかった…!

 まぁレイちゃん自分で包帯巻けるんですけどね。でもレイちゃん古い包帯捨てないからね。そこも俺が管理せねば(使命感)

 

「忘れ物だいじょぶ?教科書は?ペンケースは?弁当は?水筒は?」

 

「大丈夫。持ってるわ」

 

 ちなみにレイちゃんのお弁当はお肉を使わない内容。レイちゃんお肉食べられないからね、しょうがないね(レ)

 ……もしや俺のやってる行為は唯のオカンなのでは?(直感A)

 ……大丈夫だ。俺は毎日レイちゃんからバブみを摂取している。つまり地産地消でお財布に優しい。カンペキダァ…

 

「ッヘーイ!よろし!現時刻○七四○、はっしーん!イィィヤッホォォォォウ↑!」

 

「……マキ、また怒られる」

 

 オォン…(大破) この前1週間ぶりぐらいに家に帰ってきたら過労によってテンションが下がりすぎて上限に達した為にイカれたとき、上の階の人にブチ怒られたのを忘れていた…!

 あの時クソ怖かったなぁ…なんせマッチョが片手にダンベル片手にガラガラを待ってたんだもん。俺幻覚かと思っちゃったよ。お詫びに哺乳瓶を差し上げたら許してくれたから幻覚じゃないと思う。

 

「マキ、綾波、おはよう」

 

「おはよう、碇くん」

 

「Fo↑ シンジくんおはよぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「……綾波、マキどうしたの?」

 

「疲れてるの」

 

 間違っちゃあいねぇ…!(血涙)

 シンジくんは俺の知識通りにミサトさんの家に住むことになった。つまり俺達の家の隣だァ!……どちらかというと「俺の家がミサトさんの隣」という表現の方が正しいんだけど。

 フフフ……( ゚∀゜)フハハ八八ノヽノヽノヽノ \ これでアスカが来れば「パイロット三人同時登校撮影作戦」の成功まで後一歩だァ!

 

 しかしてそれを記念して、

 

「シンジくんレイちゃん、2人ともC'mon!」

 

「?わかった」

 

「え?う、うん!」

 

 えへへへへへ(オタク特有の笑み) 折角の序のパイロット2人が揃った絵…撮らずには居られない!

 いざ!この携帯の真の目的を果たす時が来たと見た!(スケジュール管理の為に契約)

 

「Hey!笑えよYou!1たす1はぁ〜???」

 

「2!」

「えっと…2」

「…………(無言でピース)」

 

「うーんこの」

 

 レイちゃん…!そうだけどそうじゃない…!俺の「笑えよYou!」発言は何処行ったの?もしかしてまだYouは単数形と複数形って習ってない?

 え習ったよな……(脳内確認) …………ヨシ!(現場猫)

 

 しかしやったぜ揃い踏みィ!エヴァファンとしてこの写真はやはり(自明)この状況は最高や。毎日味わいたいぜ(強欲)

 

「じゃあ行くかー!シンジくん道わかる?」

 

「ミサトさんが、マキに案内してもらってって」

 

「ふむ……都合がいいね。なら一緒に行こうか。レイちゃんもそれでおk?」

 

「いいわ」

 

「Fo↑ 吉幾三!しゅっぱーつ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────―

 

 時間は午前の授業を終えレイちゃんと共にお昼休み。

 レイちゃんは基本無口だ。故に!俺の少ないコミュ力(主観)を総動員し、レイちゃんとの会話を楽しそうに演出し、このクラスにおいてのコミュニティを形成するのだ!

 ……という御立派ァ!な大義名分は本来フヨウラ!毎日のつらい労働の中から面白話を抽出して話してるだけ~なのだ。既にレイちゃん何人かとは仲割と良好だし。いいんちょとか。

 

「自分の手が良くないなと思いつつ展開していく盤面…するとその時!冬月センセがゲンドウ=サンにロンをした!手は国士無双。飛ぶゲンドウ=サンの点数。司令室にゲンドウ=サンの悲鳴が……お?」

 

 昨日冬月センセに呼ばれて仕事として麻雀を3人で打っていた時の話をしていたら外に気になるものを見つけてしまった……。レイちゃんの席窓際だからね、しょうがないね。

 あれは…シンジくん含めた男子3人組!ならばこの展開は……

 

「レイちゃんごめんね。ちょっと席外すね」

 

「わかったわ」

 

「ん、ありがとう」

 

 ならばゆかねばならないと、俺の魂が叫んでるんダワ…!

 それにバカ二人組には別件で用事があるんだ。アイアンクロー、ご期待ください(暴力宣言)

 

 

 

 

 

 ドガッ

 

「うわっ!」

 

 鈴原が、シンジくんの顔面にいい奴をお見舞いした。

 

「すまんな転校生俺はお前を殴らないかん。殴っとかな気が済まへんねや」

 

「悪いね。この間の騒ぎであいつの妹さん怪我しちゃってさ。ま、そういう事だから」

 

「……僕だって、乗りたくて乗っているわけじゃないのに……!」

 

 その発言を、野生の聴覚を以て聞き逃さなかった鈴原は、シンジの襟を掴む。

 一発目はこの俺が許す。安保理の範囲内です。黒服さん嘘つかない。しかし2発目は時代が許してもこの俺がゆるさんッ!

 というワケで、

 

「フィンガァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

「いたたたたたたたァ!!?ひっ響!?」

「ななななんで僕までェ!?」

 

 俺の唐突なアイアンクローが、2人を襲う!慈悲はない。ナムアミダブツ。

 

「貴様ら」

 

「「「貴様ら!?」」」

 

 なんでシンジくんまでビックリしてんの?キョトンとしといてキョトンと!

 

「シンジくんと揉めるのは事情を知ってるからまぁいいとしよう」

 

「ッ!じゃあ邪魔をすんなや!」

 

しかし!!2人に用があるのは別件だ」

 

「いたたた…」

「うぅ…僕の知識が…」

 

 2人をとりま離す。そしてポケットから()()()を取り出す。

 

「「ゲッ!」」

 

「てめぇら…いったい何処の誰に(わたし)とレイちゃんのプロマイド売買の許可取ったんだ…?」

 

 そう!俺が今キレてるのはこれだ!!

 俺のはいい。いややっぱやたら胸を重点的に撮ってるからダメだ。

 それは置いといてレイちゃんのはダメだ。えっちすぎる…!これじゃ何人もの思春期男子にエロい目で見られるか分かったもんじゃねぇ…!

 

 故に!

 

「売るんなら(わたし)に許可を取るんだな」

 

「じ、じゃあ今ここで…」

 

 相田って割とこういうところで勇気あるよな。蛮勇であるが。

 

「売り上げの7割を寄越すんだな!」

 

「んなアホな!」

「横暴だぞおーぼー!」

 

「うるせぇ一昨日来やがれエロガキどもが」

 

「チッ…覚えてろよ!いくぞケンスケ!」

 

「う、うん!」

 

 そう言って2人は去っていった。NKT…。

 

「…………」

 

 おっと、シンジくんを忘れるところだった。怒りは良くない…エネルギーの減りが早くなるからね。

 ……ネクサス系統ってその設定あるのかな?まぁ、怒りで動いて乗っ取られたし縁起は良くなさそう。

 

「ほい、立てる?」

 

「う、うん」

 

 どっこいしょっと…あら、割とシンジくん筋肉あるのね。まぁ俺ほどではないが(ウルトラ天性の筋肉)

 

「あの…ありがとうマキ」

 

「いいのいいの。ガッツリ私怨だから。アイス天ぷらぐらい」

 

「?」

 

 アイス天ぷらをご存知ない!?あの温度差とカロリーで2度殴ってくる食物を!?ウーン…作り方調べてみよ。

 

「んじゃ、教室戻ろっか」

 

 さて、レイちゃんには何処まで話したかな…?ゲンドウ=サンがダブロン決められて台パンしたところらへんか…?




主人公:最早厄介レベルのオタクと化した写真厨。勝手に撮られるのが嫌い。特に胸を。最近ゲンドウ=サンとも写真を撮れた。
レイちゃん:食生活を順調に改善されてる。主人公に包帯を巻かれているので若干傷の治りが順調に。
シンジくん:原作通りミサトさんのお世話役になった苦労人。主人公が気軽に絡みまくってるので、割と絡んでくれる人が多い。
トウジ:エロガキ2号。シンジをもう1発殴れなかったので若干不満が残ってる。
ケンスケ:エロガキ1号。アイアンクローがかなり痛かったらしいが主人公の叫びの元ネタを知っているので少し嬉しかったり。

次回、遂に第五使徒、到来

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EP11 苦戦

シン・ウルトラマンの特報を見て大歓喜


「これでOK!」

 

「OKマキちゃん!」

 

『こちらBブロック班!残り60秒で整備完了!』

『Eブロック整備完了!』

『Aブロック班Eブロック班の補助入るぞ!』

 

「ありがとうございます!」

 

 やることが…やることが多い!単純ゲーじゃないからめっちゃ頭使うぅぅぅぅぅ!!この体じゃなかったら無理じゃこれはァ!

 現在第五使徒が太平洋から第3新東京市に向けて進行中。だから、俺は今エヴァの格納庫で整備の手伝いをしているわけなんですね。

 

 「ミサトさん、多分後150秒程度で最終チェック終わります!」

 

『ありがとうマキちゃん』

 

 俺のやってる仕事はまぁ、簡単に言えば資材運び兼整備兼情報伝達。

 信頼が重すぎないか?本当にこれ俺にこなせると思って任せてる?俺14歳(数億歳)なんですけど?

 まぁやるんですけどね。頭痛なるわボケェ。甘いミルクティーだけが今は俺の相棒さ…草枯れる。

 

『Bブロック終わった!』

『Eブロックも補助のお陰で終わったぜ!』

『各ブロックの最終確認完了!』

 

「あ゛ぁ〜皆さんありがとうございます!ミサトさん、いつでも出せますよ!」

 

『了解。ありがとうマキちゃん。…大変な仕事任せてごめんね』

 

「まだ舞えます。んちゃ」

 

 んだぁ〜終わったぁ〜!めちゃくちゃ疲れて心萎えぽ。アッ、ミルクティーオイシイ…

 

 さて、これで俺の仕事は終わりじゃねぇ。戦わねば(使命感)

 

「よし!じゃあ ()はこれで!」

 

 周りの整備の人達に一言挨拶を言う。むさ苦しいおじさん達だが元男ゆえに美少女に囲まれるより気が楽だぁ…。

 

「おう!」「たすかったぜ!」「ありがとうなー!」「またなんか飯行こうぜ!」

 

「それミサトさん連れてっていいっすか!?」

 

「ヤメルォ!」「俺達が酒飲めなくなるだろ!」「酔っても対応しないからな!?」「看護師として頑張ってくれ…!」

 

 ミサトさん相当ウザ絡みしてんだな…というか飲みに行ってるのか。割と優しいな…。……割と?

 

「マキちゃんパンツ見えてるぞ!」

 

「え゛っ」

 

「「「「「てめぇ!」」」」」

 

 マジで!?……うわっ、知らない間にちょっとズボンずり落ちてた!超恥ずい!教えてくれてありがとう!

 ……めっさボコられてる…。まぁいい、勇者の犠牲を後に俺は上に行こう。

 

 

 

 

 

「あ゛ぁ〜」

 

 頭溶かしながら全力ダッシュで階段駆け上がること10分ぐらい。もう頭ドロドロや。あいすたべたい

 仕事とか学校の合間合間に階段の補修してて良かった…レイちゃんにベッド抜け出してるのバレてないだろうな…。

 

 うーん今日の天候は快晴及び砲弾時々砲台。爆風にお気をつけください。

 圧倒的轟音ッ……!こんなん耳がないないしてまう……ん?

 

「な゛ァァァァァァッ!?」

 

 と、隣の車に砲弾が当たって爆発したァァァッ!?あっっっつ!!左半身火傷したんやが……乙女の横顔を火傷にした罪は重いぞォ!?

 あっ治った。痛かった……服がボロボロになってしもた…悲C

 

 ……………砲台こっち来てね?

 

「おぉぉぉおぉぉぉぉぉおぉ!!)

 

 これ以上俺の服をボロボロにされてたまるかァーーッ!こうなりゃヤケじゃ!初号機来る前に倒すレベルで頑張ったらァーッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 碇シンジは、エヴァ初号機のエントリープラグの中にいた。

 

(目標をセンターに入れてスイッチ…目標をセンターに入れてスイッチ…目標を─────)

 

 前回の戦いから2週間の間に教えられたことを、頭の中で反復する。

 様々な報告がシンジの耳に入ってくるが、必要なもの以外は排斥されていた。

 

『現在、第四.五使徒と第五使徒が交戦中!』

 

 数多の報告の中のうちの一つに、シンジは気を取られた。

 

(使徒と使徒が、戦ってる……?)

 

 使徒。それは今からシンジが倒すべき、世界の平和を脅かし侵攻してくる敵。

 しかし現在戦闘を行なっている第四.五使徒という使徒は、イレギュラーな存在であった。

 シンジは記録でしかその存在を知らない。唯一知っているのは、ダウンして無防備な間、第四使徒と戦っていたということだけ。

 

『シンジくん、行けるわね?』

 

「……はい」

 

『エヴァンゲリオン初号機、発進!』

 

 エヴァ初号機は地上と地下を繋ぐルートを通り射出される。

 

「……っ」

 

 シンジはGに耐えつつ、この後の展開を予想する。

 伝えられた作戦は、至ってシンプル。敵ATフィールドを中和しつつ銃の連射によってコアを破壊する。

 故にシンジは、胸中で反復する。

 

(目標をセンターに入れてスイッチ…目標をセンターに入れてスイッチ…)

 

 ガキンッ

 

 初号機が、地上に現着した。そして、シンジは目にした。

 

「シュアッ!ハアッ!」

 

 今回の目標である赤い第五使徒に対し、人型の、エヴァに近い形の銀の第四.五使徒が格闘戦を繰り広げていた。

 

『最終安全装置解除。エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!』

 

 エヴァの体がフリーになる。そして、エヴァ初号機は、側にあるガトリングを掴んだ。

 

「……あっ」

 

 第四.五使徒が鞭を避ける寸暇、ほんの一瞬だが、シンジは第四.五使徒と目が合ったような気がした。

 

「フッ!」

 

 すると、第四.五使徒は、第五使徒の腕に類似する部分を掴んで、コアを初号機の方に向けた。

 

『今よ!』

 

「ッ!」

 

 シンジはトリガーを押し続ける。ガトリングは複数の銃口を回転さてながら弾を吐き、横から薬莢が排出される。

 そして銃弾を喰らい続ける使徒達からは、黒煙が上がっていた。

 

『馬鹿!爆煙で前が見えない!』

 

 そんな声が、操縦席に響くが、焦りと興奮でシンジの耳には届きづらかった。

 

「ハァ…ハァ…」

 

 シンジはトリガーから手を離す。もくもくと立ち登る煙は、見事に視界を遮っていた。

 次の瞬間─────

 

「グアッ…!?」

 

「うわぁっ!?」

 

 黒煙の中から、第四.五使徒が吹き飛ばされてきた。

 衝撃、轟音、痛み。それらがフィードバックとしてパイロットであるシンジにも伝わり、顔をしかめる。

 

「うぅっ…」

 

『シンジくん大丈夫!?』

 

『損傷率8%、パイロットのバイタル正常、問題ありません!』

 

 そんな声を耳に、シンジは顔を上げる。

 

「…!」

 

 初号機の目を介してシンジの目に映るのは、自分を見ながら、手を差し伸べる第四.五使徒。

 

『ほい、立てる?』

 

 未だ記憶に新しい、クラスメートに殴られて他に横になる自分に手を差し伸べてくれた友達を、シンジは思い起こした。

 彼のその記憶から繋がる思考に応え、初号機は第四.五使徒の手を取る─────

 

「グオァッ!?」

 

 しかし、その手を取ることは叶わなかった。差し伸べられた手ごと第四.五使徒は、周りの建物を大きな音を立てて壊しながら吹き飛ばされた。

 代わりとして現れるのは、両手の鞭を唸らせながら、自分に近づく第五使徒。

 

『予備のライフルを出すわ!受け取って!……シンジくん?シンジくん!?』

 

「ハッ…あっ…!」

 

 感じていた妙な安心感が消え去り、現れた脅威に、シンジは身を硬くした……。




主人公:無駄にハイスペック故に無茶を強いられてしまった万屋。こなしてしまうが故に更に無茶を頼まれることに…?第五使徒を少し侮っていて現在苦戦中。

整備班の皆さん:優しい有能集団。主人公のことは皆娘のように思っている。故に信頼高い。全員ミサトさんが酔ったらどうなるか知ってる。

シンジくん:ようやくマトモな初戦闘。しかしやはりピンチに陥る。第四.五使徒(主人公)のことを不思議に思ってる。

第五使徒戦は前後編に分かれます。

UAが4,000を突破しました!読んでくださっている皆さん、ありがとうございます!

感想、お気に入り登録ありがとうござます!感想は特に作者の意欲の糧となります

桃色レンコンさん、void0さん、☆9評価ありがとうございます!


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EP12 共闘

評価バーが赤くなっててガチビビるする今日この頃。ありがとうございます


 第五使徒強すぎん??? 

 

 流石に舐めてたわ。「劇中で大した活躍してねぇから余裕っしょ!」とか思って速攻かけて反撃もらいまくってるやつ誰だ! ワシじゃよ。

 ちくしょお〜……建築物くんがボドボドでテンサゲ萎えぽ。これにはリュウさんブチギレ。初号機ヘルプしたらNERVからの評価上がったりしない? とか邪な感情で動いたが故に。叱りは甘んじて受けよう。

 

 はぁ〜あどっこいしょ。……この表現14歳兼ウルトラマンが使うやつじゃねぇな。自粛したい(願望)

 うーん……瓦礫パラパラ落ちる表現見るのは先だけ立ち上がる側は罪悪感凄くて涙パラパラ。このままじゃパラパラを踊って詫びる羽目になるヨ……。

 

 うわっ、シンジくんえげつない程ボコボコにされてるやん。あっ、アンビリカルケーブルこっちに落ちてk

 

「ガァッ!?」

 

 いたぁ!? そっ、そんな……アンビリカルケーブルの一部が顔面に当たるなんてことある!? そんなことすると整備サボるぞぷんぷん! あっ、やめて、仕事カットしないで! もっと知的に! 

 

 おっ、パレットライフル。これつーかお。

 

「ヘァッ!」

 

 喰らえドS使徒! エヴァとウルトラマンのクロスオーバーアタックを喰らえ!!! 

 ………………当たらんねやが。暴 れ ん 坊 照 準

 

(ぐえぇ!)

 

 鞭いたぁい! 引きちぎるぞゴラァ! あっ、やめて! 初号機いじめないで! 

 あっ、やべっ、シンジくん山に吹き飛ばされたわ。

 シンジくん大丈夫かな…?あと鈴原と相田。シンジくんのメンタル的にいてもらわないと困る。後個人的に割と好きなキャラ。しかし盗撮だけは2度と許さん(ブチギレ)

 

 うーん助けに行きたい。けど割と初号機が来る前に戦ってたせいで俺結構ボドボド……意識がトビそう。

 しかし! 男にはやらねばならぬ時がある! 故にダッシュ! ついでにライフルは使徒にぶつけとく! あっ、初ヒット^〜

 

(うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!)

 

 割と距離あるなこれ……しかも割と第五使徒移動能力高くて一苦労。でも諦めない、ウルトラマンだもん。

 よっしゃ捕まえた! 初号機の手の装甲は破壊しないでくれ! 割と構造が複雑で換装すんのめんどい! 

 

「ジュア〜ッ…………!!」

 

 うーんパワー不足。初号機からは引き剥がせたけどあんまし距離は取れなくて戦略的不利。

 ならば頭を使うべし! おててより御御足のパワーの方が高い! ならば使わざるを得ん! 

 

「リャアッ!!」

 

 オーバーヘッドキック! この世界にもキャ○テン翼があって良かったぜ! 世界大会ないけど! 

 うーん美しい弧ダァ……理系としてはありがたみを感じる。求めたい……求めたくない? 

 

ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン

 

 オエッ! (美少女) 唐突な疲労に思わず膝をついちゃうビクンビクン

 はぁ〜〜この感覚マジで慣れねぇ〜〜。エヴァみたいに気軽にシミュレーションとかできんし一気に力が抜ける感覚には一生慣れる気がしねぇ〜。

 しかし戦わねば。体は闘争を求める。故にアー○ード・コアの新作が出る。

 

「…………ダャヤッ!」

 

 うおぉぉぉぉぉ全力飛び蹴りィ! 劇中でも中々の威力を誇ったこの攻撃に耐えられるかなぁ!? 

 鞭で迎撃されたナリィ……。あの鞭強すぎん? 多分原作より強いと思うんですけど(名推理)

 

 うーん防戦一方。鞭軌道がわかりづらすぎて辛い。何あのクネクネ軌道。ルナメモリでも使ってる? ぬ〜るぬ〜る。

 あっやべっ、油断した。

 

「グアッ……! ゴアァァァァァ……!!」

 

 ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!? また吹き飛ばされたぁ!! 

 あいてっ! (ドンガラガッシャーン) バカヤロー! なんて下手くそな戦い方だ! それでもウルトラマンかよ!! (自虐)

 あぁんヒドゥイ! ぐぅぅぅ……! 体重すぎてワロタ。マラソンした後並みに重いんやが。

 

 あっ、初号機に鞭が刺さった。

 

(てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)

 

 ぜってぇ許さねぇ! しかも何気にシンジくんのプログレッシブナイフ弾き飛ばしちゃってくれてんの!? 原作崩壊も甚だしいぞゴラァァァァァ!! 

 あっ、銃みーっけ。拾っちゃお。

 

(シャオラッ!)

 

「ハァッ!」

 

 とりあえず銃は小脇に抱えといてこの鞭を片方だけでも千切っちゃる! 体からの力の抜けが凄いけど感情で切り落としたらぁ! 

 

「フンッ! エリャァッ!!! 

 

 シャアッ! 両腕切り落としたらァ! うわっ、めっちゃ血ぃかかった! ばっち! 

 あそうだ。初号機にこれ(パレットライフル)渡しとこ。

 ほーれ受け取ってくれぇ^〜い。

 

「ハッ!」

 

 さてと第五使徒くん……君は俺をよくボコボコにしてくれたね??? よろしい、ならばヘッドロックだ!! 

 へへへ苦しかろう……! こいつ呼吸器官あるのかわからんけど。多分無い(確信)

 しかしコアが丸見えだぜ! シンジくん! 目標をセンターに入れてスイッチだ! 

 

 バラララララララッ! 

 

 やったぜ狂い咲きィ!! これにて第五使徒戦完! とっとと戻って初号機の修理すんぞオラ! 

 …………あれ? なんで爆散しないの? まさかまた自爆オチ? 

 

 カチッカチッ

 

 ……もしかして、弾切れ? ……あっ、俺めっちゃ暴れん坊照準してたじゃん。そりゃそっかぁ〜アハハハ。

 

(ナイフ拾ってシンジくぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!)

 

 頼む拾ってくれ!! そのナイフに今後の展開の全てがかかっている!! そして頑張ってくれプログレッシブナイフくん!! 高周波ブレードとしての意地見せる時やぞ!! 

 

 あっ、もう片方の拘束具から取り出すのね。思ったよりもクレバーで助かリング。

 

ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン

 

 とか言ってる場合じゃ無い! めっちゃキツイ! 体力キツイ! 多分シンジくんの方もかなりキツイ! 

 

「ハァァァ~ッ……!」

 

 うおぉぉぉぉぉヘッドロックにも力が入るぜぇ〜! あっ、頭にヒビ入ってめっちゃ血出てきた。グロッ。

 

ギィィィィィィィィィィィィィィン!! 

 

 うーんこの音非常に鼓膜に優しく無い。

 

ピコンピコンピコンピコンピコンピコンピコンピコンピコンピコン

 

 こっちは心臓に優しく無い。いや発信源心臓部なんだけれども。後ついでにクッソ体重くて動けない……。

 

 ピコーン! 俺の体内時計君が、カウントダウン開始から、4分、50秒を、お知らせいたします。

 うーん俺ってば大ピンチ。というかこのままじゃ倒しきれない可能性が微レ存? 

 …………………………。

 

(俺は今充電1%のスマホ! 故に元気を! 振り絞るゥゥゥゥゥゥゥゥ!!)

 

「りゃぁぁぁぁっしゃぁぁぁぁぁッ!!」

 

 俺の全力のヤクザキック!! 相手は─────

 

 ピキッ

 

 ─────死ぬッ!! 

 

ドォォォォォォォォォォォォン!! 

 

 

 

 

 

(ハァッ……ハァッ……)

 

 マジで疲れた……もうマヂ無理……

 畜生……この後また働かねばならぬのか……! 正に(社)畜生ってか! アハハハハハハ!! 

 何がおかしい!! ……間違いなく疲れてるわ俺。目覚めるな、このテンション。

 

 あっ、初号機に鞭刺さったままじゃんアゼルバイジャン。……後の作業で引っこ抜くのも面倒だし、今のうちに引き抜いとくか……。

 

「グゥッ……ヤッ」

 

 おぉ、抜けた抜けた。うーんこれどうしよ……美味しくなさそうだし……置いてくか! 

 さて帰るぞーバリバリちょっと体治すのにも時間かかりそう……しかし仕事は待ってはくれない。ファッキン。

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────第四.五使徒は、激しい雨の中に、姿を消した。




主人公:第五使徒舐めてかかってボコボコにされた。この後仕事という現実に立ち向かう姿は紛れもない主人公(社畜)

シンジくん:第四.五使徒(主人公)の不思議行動に振り回されてがちになるも懸命に戦う姿は主人公。

元々シンジくん視点で書く予定だったんですけどね、シリアルタグを見たら主人公視点で描きたくなっちゃった☆

この小説の評価バーが赤くなりました!改めて皆さんありがとうございます!!
LOKI PRIMEさん、山水公さん、☆9評価ありがとうござます!!

UAが5,000を突破しました!ありがとうござます!!

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EP13 疲労

最近この小説の評価の伸びがすごくてビビり続けている


「ハァ……ハァ……」

 

 どうしてだろう。S2機関(欠片)を内蔵している筈の疲れ知らずボデーがこんなにも疲労しているのは……。

 しかし冷静に考えてみれば当たり前か。クッッッッソボロボロになって戦った後に初号機と第五使徒の鞭の回収作業を雨の中ぶっ通しでやってたらそうもなるか。一緒に作業してた人達にやたら心配されてワロタ。……いや全然笑えんわ何わろとんねん(憤怒)

 

 お陰で服がびしょ濡れですわwww服の下の応急処置(包帯)が丸見えですぞwww しかし皆「エッチだぁ……」発言の前に「何日か休んだら?」発言が出てくるのだろう? 

 ……いや流石にそこは自覚するわ! こんなの労基の人に見つかったら人類補完計画の前にNERVに突撃してくるわ。……これは俺自身で隠蔽せねば。故に働こう(?????)

 

「こんにちは~」

 

「………………はあ」

 

(うぼあ^〜)

 

【悲報】上司があからさまに俺よりテンション低いんやがw【シャレにならん】

 

「…………あ、マキちゃん」

 

「…………とりあえずコーヒー淹れますね」

 

 コーヒー(ビール)でも飲んでリラックスしな。いや、ほんとに。……俺も紅茶飲むとするかぁ……。

 

 

 

 

 

「それでね? シンジくんのこと叩いちゃったの……」

 

「ウィッス。オツカレサマッス」

 

 これはあれか。カフェイン酔いってやつなのか? 

 人ってアルコールで笑い上戸だとカフェインだと泣き上戸になるのか。俺初めて知ったわ……。携帯にメモっとこ。

 ちなみに今俺はミサトさんの服を着ている。流石にずぶ濡れは許されなかった……。

 にしてもミサトさんの着るの二回目なんだけれどもマジで良いにおいがする……。これ何の香水だろ? 香水の香りが適量ではるか前に失われた俺の麻衣さんが天で反応するぜハァハァ。

 

 さて、どうしてミサトさんがこうなっているのかを要約するとシンジくん叱ったらナマ言ったからキレたやつだね。……まぁ、正直これだけなら俺がミサトさんの返事が片言の半角になることはないんだわぁ……。

 というのもミサトさん曰く、

 

『……僕がいなくても、あの使徒がいれば十分でしょ…!』

 

 と。

 

 ッスゥー…………。俺は今、ひょっとして大きな戦犯をかましているのでは? 

 おぉーっとここでマキ選手! ハッピーエンドを目指しているとは思えないシンジくんへのメンタルアタックだァ──―ッ! これにはゼーレのジジイたちもニッコリ。

 言うとる場合かーァ! RTAだったら即再送案件ですよクォレハ……

 とりあえず……

 

「これでも飲んでちょっと落ち着いてください」

 

「んん…………なにこれ美味しい。ハーブティー?」

 

「ええまぁ」

 

 コーヒーの後に出すのはどうかと思ったがなんとかなったしヨシ! 

 看護師さんの一人がハーブティーに異様なまでに愛を持ってる人がいてだな……。丸半日ハーブティー講座で拘束されたゾ……。だから更衣室にあった際どいメイド服を見つけた件についてはユルシテ……

 だから最近はハーブティー入れる機会が多い。しかし司令室の高齢二人、貴方たちはダメだ。大量の砂糖求めてんじゃねーよ糖尿なるぞ。上司糖尿病とかマジで笑い話のネタ砂の惑星に草生える。

 

「…………はぁ、シンジくん大丈夫かしら」

 

「大丈夫ですよ。()と同世代ですよ?」

 

「……それもそうね。だってマキちゃんがコレだものね」

 

 うん自分でそういう解釈になるように思考誘導したけど、ちょっとそれどういう意味か説明してもらえる??? 服の下包帯だらけでも十分動かせるぞ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 歓楽街をブーラブラー。こういうところはこの世界来る前でも行ったことないから新鮮な気分。空気はなんか新鮮じゃないけど。とりあえずネオンの光眩しい。

 折角ここにレイちゃんの目を盗んで仕事の一環でこれたんだから何かお金使いたいなぁ。幸い初めて給与明細見たときビビり倒して頭打った後お菓子をバカ食いしたぐらいにはあるから多少の出費は痛くないのだ。

 いや~努力は報われるんだねぇ。俺とっても良く理解した。多分俺普通の人間の体だったら間違いなく数回は体が悲鳴上げてるね! 

 

 さて問題です。こんな歓楽街にアルビノ巨乳美少女が来るといったい何が起こるでしょうか? 正解は今俺の肩をそこそこな力で掴んできたおじさんにアンサーを聞いてみましょう。

 

「君、いいねぇ。ちょっと割の良い仕事あるんだけど……」

 

 待て。それは確かにアンサーとしては正しいんだがツッコミどころが存在しているのは可笑しい。なんだよ割の良い仕事って! 「金」という単語はもう包み隠さずに行こうよ! 変に慎重な態度でなんかムズムズする。

 

「あの、()14歳なんですけど」

 

「またまた~。その胸で14歳は無理でしょ」

 

 あ? てめぇ喧嘩売ってんのか? (激低沸点)お前の甘言だけにはどんなにNERVより職場環境が良かろうと…………おそらく受けない! 

 こうなったらリーサルウェポンDA! 

 

 プルルルルルル……

 

「あっ、黒服さん? 絡まれたぼすけて」

 

「? なんの電話?」

 

「慈善活動」

 

「…………どうした」

 

 来るの早っ。というか軽く見渡しただけでも数人見知った黒服さんいるじゃん。こわっ。

 

「この人条例違反です」

 

「もしもしポリスメン?」

 

「えっ」

 

 

 

 

 

 勧誘したおじさんは黒服さんとOHANASHIの末、解放されてた。

 

「悪は滅びた」

 

「……悪なのは君の方なのでは?」

 

 失敬な。しかしこの行く当てのないストレスは一体どこに向かわせればいい? ……またゲンドウ=サンを冬月センセと一緒に飛ばすかな。今度は何倍満まで出せるかな。

 というか俺はこの歓楽街に勧誘に引っかかったりそういうお店に入ったりする為に来てんじゃねぇんだよ。危うく本来の目的を忘れるところだったぜ……。あ、でも正直レズか男の娘の専門店は純粋に興味がある。

 

 まぁシンジくんの尾行してるんですよ。だから黒服さんこと諜報部の皆さんと行動を共にしてるんですね。

 …………いや、おかしいでしょ。これ本当に俺いるであろうか? 本来ならレイちゃんと寝てるかリツコさんとしゃべってるか整備作業している筈なのに……。

 

「うん。やっぱり何で()呼ばれたんです?」

 

「対象と仲が良いかつ目立つからだ」

 

 つまりあれだな? この14歳とデカ乳の仕業なんだな??? まじでこのおっぱいおれに反抗しかしねぇなぁ。レイちゃんに分けて揉みたい(切実)

 

「あ、焼き鳥屋さん」

 

「…………すぐに戻って来いよ」

 

「わーい」

 

 黒服さん優しい。うーんこれは思っていたより人間関係がやさいせいかつ説低速浮上? 

 

「黒服さんもいります?」

 

「……皮の塩」

 

 いるのか……(困惑)さて……俺はもも塩にでもしようかな。あでも俺も皮塩食べたい……。

 

 

 

 

 

「どうぞ」

 

「ありがとう」

 

 結局どっちも買ってしまった……。焼き鳥の魔力恐るべし。まぁ数万消し飛ぶと思ってたからお金の心配はないしね。

 

「……美味い」

 

 黒服さんが笑った……だと!? これはレア度☆5! 写真! カメラに収めねば! (使命感)

 

 

 

 ツーショットは成功したが笑顔は収められなかった模様。ショック。




主人公:体がボドボドでも雨にも負けず風にも負けず仕事し続けるやべーやつ。周りからかわいそうな目で見られるのと巨乳コンプレックスなのが悩み。匂いフェチへの道を開拓中。

シンジくん:主人公にメンタル調整(無自覚)されている家出少年。歓楽街を歩いているときやたら周りが騒がしくて疑問を覚える。

ミサトさん:シンジくんの発言を否定しきれず叩いてしまったことを後悔。主人公の疲労を心配している。

整備の方々:主人公のボドボド状態をみて「やべぇえよやべぇよ…」状態。

黒服さんたち:シンジくん追跡に主人公を呼んだのはわざと楽な事させるという配慮だったり。故に主人公に優しめ。

今週は二本投稿したいから多分明日も投稿します

UAが7,000を突破しました!皆さんありがとうございます!

お気に入り登録100突破ありがとうございます!

BREAKEさん、えのき茸さん、☆9評価、ぜろ2130rさん、☆8評価、匿名さん、☆3評価ありがとうございます!

多くの誤字報告ありがとうございます!めっちゃ多くて申し訳ない…

感想、お気に入り登録ありがとうございます!


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EP14 孤独

地震とゼーレのじじい供にはお気をつけください


「こっちのブロック、作業終了です!」

 

「「「「「終わったー!」」」」」

 

 初号機修理作業完全終了! ここでタイマーストップ! タイムは……んにゃぴ……ナオキです……(半ギレ)

 しかしこの体、やはり便利! 体力のみならずパワーと繊細さを兼ね備えた最強(リリン規格)の肉体だからあんまり滞らないのがうん、美味しい! 

 

「マキちゃんお疲れ!」

 

「整備士長」

 

 最近「キツイ……」って陰ながら呟いている整備士長! 整備士長じゃないですか! 部下の前で呟かないのは立派だと思う(小並感)

 なんで知ってるのか? 黒服さんが教えてくれました。黒服さんはやっぱ優しいや……。

 

「仕事終わりに焼肉行かない? 皆で!」

 

「あ^〜いいっすね^〜。あ、でもレイちゃんお肉食べられないやん……」

 

 ん〜これは困った。レイちゃんお肉嫌いなんだよねぇ……かと言って俺だけ楽しむっていうのも良心の呵責が……

 

「しょうがねぇなぁ? レイちゃんのお土産も奢ってやるよ!」

 

「ファッ!? え、マですか?」

 

「マ!」

 

「アゼルバイジャン……(感嘆)じゃあまた仕事終わりに」

 

「OK! (バタン!)」

 

 やはり整備士長は……最高やな! エヴァ世界の人間とは思えない程人間が出来てて誇らしくないの? 

 さて……仕事はこれだけじゃない。むしろ、ここからはより繊細さと集中力を求められる取り返しのつかない仕事と言っても過言ではない(断定)

 ……まぁ、ちょっと疲れたしゆっくり歩いても……バレへんか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 ふう、着いた。さっきミサトさんとすれ違ったけどやけに険しい顔してて(メンタル)壊るる^〜

 諜報部の人と仲良くなってツーショットを撮って「あれ? これ俺諜報部とパイプがあるのでは?」と気づいてから早2日。シンジくんはNERVに連れてこられて軟禁されている。

 まぁ俺はそんなシンジくんに対面しにきたんだワ。これでもハッピーエンドを目指す()、この機会を逃してなるものか。

 というわけで自動ドアウィーンw この世界の技術レベルが不思議ちゃんなんだよね。太陽光発電が異様に発達してるのにどこか古臭いのが過ごしてて凄い違和感。

 

「シンジくんおじやまぱ〜。アッチョンブリケ」

 

「……………………」

 

 おっと、その沈黙は俺の心に響く。心は硝子、叩けば響いてパリンパリンよ。

 くっっっっら!! マジ暗い! これは軟禁じゃなくて一種の拷問と言っても過言ではないぞ! 序見てて「暗すぎワロタ」とか思ってたけどジッサイ暗い! 

 しかし俺も無能ではない! (?) 太陽光発電機付きオバテク懐中電灯(税込数千円)スイッチオン! うわ光強っ!? 予想以上に明るくて草も生えねぇ……! 

 クォレハ…………よくわかんないですね(無能) しかして話してみなければわからん! 

 

「ご飯持ってきたよ〜。まともにご飯食べとらんでしょ」

 

「……何も食べたくない」

 

 おぉ、ネガディブモードのシンジくんらしい発言。最近録音機買ったからちょっとボイス録らせてくれない?? 

 しかしその発言には非常に同意する。数日間歩き続けてこんなところに何時間も閉じ込められたらそりゃ自律神経くんも「えぇ……(困惑)」ってなるよ。個人的には誠に遺憾である。救わねば(使命感)

 

故に!! (クソデカ大声)今回俺は自分で料理を作ってきたわけなんですね。

 いやぁこの世界にきて料理スキルを磨いているわけですよ。……いや、個人的な趣味だなんてそんなワケwww ……ッスゥー……あるんですね。レイちゃんお野菜しか食べないからそっち方面に異様に強いけど。

 しかしうーんこのクッキング思考。迷ったら飯作って食べさせりゃ良いんだよ! と言わんばかりの強行策に今更ながら不安を感じる。自炊出来りゃいいんだよ思考の人間からなぜこんなクッキング思考が生まれたのだろうか……。

 

「よっと」

 

 どっこいしょういち(14歳)。とりあえず隣に座りましょうね^〜 人肌の体温は無意識に安らぎを感じるってマッマが言ってた。サンキューマッマ、お陰でレイちゃんと寝てると快眠だぜ。

 

「ミサトさんとすれ違ったよ。多分まぁ結構な言い合いしたんでしょ? んだったら()はなんも言わんわ」

 

「……僕は、マキが羨ましいよ」

 

「え」

 

 えなにその返答……!? 羨ましい? 俺が! フッフッフ冗談はよしこちゃん(14歳)だぜ? 

 

「僕は、エヴァのパイロットになんかなりたくなかった……でも僕にはこの仕事しかない……だから、何でも出来るマキが羨ましい……!」

 

 あーなるほど? 確かに羨ましいのはよくわかるわ。だってこの体ハイスペックすぎてなんでも出来るもんね! 俺だって羨ましいわ! 

 というかそんな体に唯一の欠点とも言えるの俺のクソザコメンタルだけだぞ??? 重労働続けてもまるで成長していない……! 

 

 うーんしかしこれは困った。シンジくんにはもっとポジティブシンキングでいて貰わないと困るンディス。

 が!! 何も対策してこない俺と思ったか!? 俺は思った! だからさっき考えた! ドチャクソ焦った……! (憔悴)

 

「……()の仕事はさ、ぶっちゃけ唯のお手伝いなんよ。だから、ぶっちゃけ替えが利く部品みたいなものなんだよ」

 

 いや確かにシンジくんのお父さん達の麻雀やるのは俺ぐらいだけどね? というかあの人たちが職務中暇な時にボードゲームやってるのは皆知らないからそこは替えが利かんかもしれんが……。

 

「そんなこと……」

 

「ある」

 

「……!」

 

 表情に変化を見たり! うーんこの懐中電灯光強すぎると思ってたけど評価を改めさせていただこう。もしかしたら目潰しできるのでは……? (淡い期待)

 

「……でも、僕は……」

 

「じゃあ、他に誰に()()()()()()?」

 

「……ッ」

 

「シンジくんは優しい。それはミサトさんも()も、レイちゃんもそれをわかってる」

 

 と俺は信じたい(貧者の感性) 少なくとも俺よりかは優しい(確信) でなければレイちゃん庇ってエヴァに乗ろうとせんでしょ。

 

「辛さをわかってるからこそ、乗りたくはないし、誰かを乗せたくもない……。んで誰かを救える。それはシンジくんにしか出来んのだよ」

 

「………………」

 

 おんや黙っちった。うーんやはり俺に堅苦しいのは無理なのか……!? しかしメンタルカウンセリングはどうも難しいナリィ……

 

「うーん……()含め皆フォローがどうも苦手なんよなぁ……ミサトさんとかちょっと無理してるし」

 

「……ミサトさんが?」

 

「そ。ま、()は少なくともすぐへばってアァン……ってなるメンタルではないのは自覚してるからさ。応援とか、相談に乗ったりとかはできるよ」

 

 というかそれ以外にシンジくんにしてあげれることってなんだ……? あ、ウルトラマンとして戦う? ……割と荷が重いのでは??? (名推理)

 

「……ありがとう」

 

「それはこっちのセリフなんだよなぁ……あ、でもチアガールのカッコしてとかの要望は応えんぞ???」

 

 胸を強調するのはちょっと……気をつけても揺れるし嫌い……。畜生……まさか巨乳のチアコスを苦手になる日が来るなんてな……夢にも思っていなかったぜ……! (屈辱)

 

「……やっぱりマキは、同い年っぽくないや」

 

「あそれどういう意味?」

 

 焦って食事のおぼんに手ェ当たってこぼしそうになったんやが!? このスタイルか!? このスタイルを見てその発言をしたのか!? 

 

「……フフッ」

 

「何故そこで笑う!?」

 

 畜生……揉めば小さくなるか? ATフィールド弄るより揉む方を信用するとは……? ……揉んで大きくなったら落ち込むからやめとくか……

 

 グゥ~

 

「あっ……」

 

「へへぇ〜ん……? (ニチャア)」

 

 赤面シンジくん……クォレハシャッターチャンスに違いありませんぞwwwwwwwんんwwwwwww

 や、やめろシリアスふいんき(変換できない)! 俺のシャッターチャンスを阻むんじゃねぇ! 

 

「飯食う? やたら野菜多いけど」

 

「……うん、ありがとう。いただきます」

 

「いいってことよ」

 

 やっぱり偽善でも善行で感謝されると……最高やな! じゃけんハッピーエンド目指しましょうね^〜

 

 

 

 ─────数十分後、碇シンジは反省を認められ、軟禁からかいほうされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 労働後、焼肉屋にて

 

「この肉もぉぉぉぉぉらいッ!!」

 

「あ゛ーっ!? その肉俺が育ててた奴!」

 

「マキちゃん好きなお肉何なの?」

 

「んー、タンとセンマイですかね?」

 

(((((14歳でセンマイ???)))))




主人公:他人のシリアスに頭ぱっぱらぱーのおっぱっぴー!で解決に向かう能天気。役職がお手伝いの筈なのに謎のパイプを形成していっている。コンプレックス加速中

整備士長:実力派叩き上げの聖人。今回の焼肉でお小遣い消し飛んだ模様。

シンジくん:主人公によってメンタルが若干回復。エヴァ搭乗に対し少し乗り気になった。パイロットだけに(ツクテーン)

皆さんのお住まいの地域は地震の被害は大丈夫でしょうか?辛かったら無理せず手をあげましょう

UAが8,000を突破しました!皆さんの閲覧感謝します!

夕太さん☆8評価、ハハッ( ´∀`)さん☆1評価ありがとうございます!

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EP15 印象

少し遅れて申し訳ございません。


 ドガッ

 

「くっ……!」

 

「おぉっ」

 

 シンジくんが、鈴原の顔を殴る。俺が少しパンチのコツを教えたとはいえいいパンチすんねぇ! 筋いいから格闘術とかしない? 世界狙えるよ世界! 自分マネージャーいいっすか^〜? 

 まぁシンジくんが海外に行くのは無理そうですがね。それもこれも全部ゼーレってやつの仕業なんだ。ゲンドウ=サンぜってぇゆるさねぇ!! 

 

「これで貸し借りチャラや! ……殴ってすまんかったな」

 

「う、うん」

 

「シンジくんナイスパンチ! お金払うから後2発ぐらい殴っといてくんない?」

 

「なんでやねん! というかなんで響がこんなとこおんねん!」

 

 こ ん な と こ ろ

 俺は唯この名シーン(笑)を写真に収めるためにここにいるのだ。それ以上でも以下でもないのだよ。盗撮については暫く忘れねぇからなぁ? 俺はいいがレイちゃんの写真なんてあーダメです! エッチすぎて精通する健全な男子生徒が何人出ると思ってんだ! 

 故に俺のアルバムに永久保存。異論は認めないし後世にも渡さん。

 

「あそうだ(唐突)。相田ぁ〜」

 

「ヒッ、な、何?」

 

 なんで俺こんなびびられてんだよ……。フッ、泣くぞ……? (乙女メンタル)

 

「カメラ買いたいんだよね、いいやつ」

 

 いやぁ携帯で写真撮るのもいいんだけど折角無駄に金が有り余っているのならば浪費ぐらいしてみたいよね。

 それにカメラ持ち歩いてるって……かっこいいじゃん? 某世界の破壊者みたいで。

 

「本当かい!? いやぁ〜響がカメラに興味を持ってくるなんて思ってなかったよ! どんと任せてくれたまえよ!」

 

「オウ、頼んだぜ」

 

 やったぜ。我々の圧倒的勝利である(大本営発表)。これで美男美女を高画質で綺麗に撮れるぜ! 

 ……ま、購入するのはいつになるんでしょうかねぇ……。今は被害が酷い(主に俺が吹き飛んだせい)のでカメラ屋も含め色んな店が臨時休業してるし。まともに動いてるのは生活必需品関係ぐらいじゃないか? 

 それに、もうすぐで全国停電するし、また遅れそう……。アスカ来日までには買えるかな? 

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 ん? 

 

「予鈴じゃんアゼルバイジャン」

 

「あっ、次の理科、実験室だから急がないと!」

 

「あっ、待てやケンスケ!」

 

 もう行ってしまった……。まぁ俺は既に机の上に教材置いてるんで。天っ才? ですから??? 

 

「僕達も行こう」

 

「Oui」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 碇シンジはシンクロテストの後、赤城リツコ博士に呼ばれて彼女の下を訪れていた。

 

「はいこれ。シンジくんの新しいデータカード」

 

「ありがとうございます」

 

 手渡されたのは、黒地に文字とシンジの顔が印刷されたカード。未だ少し慣れないソレを、シンジは感触を確かめるように触っていた。

 

「あとこれも」

 

「? ……これは……」

 

 それは、写真以外はほぼ同じのデータカード。違うのは、写真がシンジではなく、同じエヴァパイロットである綾波レイであること。

 

「あの……これは?」

 

「レイにも渡そうと思ったんだけど、そそくさと帰っちゃって渡せなかったの。だから、シンジくんお願いできる?」

 

「……あの、それならマキの方が……」

 

「あの娘今日は休みなのよ。いつも壊れた機関車みたいに働いてて久しぶりの休みらしいから、これぐらいのことで呼び出したくはないのよ……」

 

「は、はぁ……」

 

 そうレイの同居人である響マキを語る赤城博士の目は何処かで虚であった。

 無理もないだろう。自分の半分ぐらいの歳の子供が、大人もドン引きレベルの働きを学業と並列で行ってることを知っているのならば、当然の反応である。

 ちなみに実際のマキの反応は

 

『んヒィ! ンンン久しぶりの休み気゛待゛ち゛い゛いぃぃぃぃぃぃぃぃ!! 三└(┐卍^o^)卍ドゥルルルルイヤッハァァァァァァァァァァ!!』

 

 である。当事者である赤城博士や整備の皆々方の目は可哀想なものを見る目に変貌したと、副司令である冬月は後に語った。

 

「だからシンジくん、お願いできるかしら?」

 

「えぇはい、これぐらいのことなら……」

 

 

 

 

 

 シンジから見た綾波レイという人物は、「よくわからない」「不思議」というのが率直な感想である。

 

 常に無表情で、基本的には自分から人と関わらず無口であり、マキに絡まれた時や司令でありシンジの父親である碇ゲンドウと話すときぐらいにしか、感情を見せない。

 そんなレイを、シンジは気になっていた。それが自分と似た雰囲気だからなのか、それともエヴァのパイロットだからなのか? それともまた別の、不思議がナニカなのか? 

 とにかくよくわからないが、気になる存在だった。

 

 ならば、彼女と同居人である響マキという人物はどうだろうか? 

 

 第一印象、つまり看護師として自分の目の前に現れた彼女は、「白い綺麗なお姉さん」という、14歳という年齢に見合ったもの。アルビノであるマキが清潔な白い看護服に身を包んだ姿は「白衣の天使」と言っても過言ではなかった。

 しかしそれは過言であった。実に活動時間数十秒。非常に惜しい存在はこの世に既に存在しない。

 

 シンジから見た響マキという人物は「よくわからない」「理解不能」という、レイと似通ったものだった。

 常に異常とも言えるハイテンションに、シンジが首を傾げるような意味不明な表現を織り交ぜながらとにかく喋る。

 それ故かはわからないが、多くのNERVの職員と交流があり、赤城博士が表現したように、壊れた蒸気機関車のようにいつも働いている。

 そして直情型であるが、それ故優しさも多く見せる、レイと反対に近い人物。

 だからこそわからない。レイは情報が少な過ぎ、マキは情報が多すぎる。生に例えるならば、レイが「凪」でマキは「大津波」。シンジはそう感じていた。

 

「……………………」

 

 そんな2人の住宅、つまり自分の住むマンションの隣の部屋の前で、シンジは立っていた。

 

 ピンポーン

 

「あの〜、碇だけど」

 

 インターホンを押すも、返事はなかった。マキが家にいるときはいつも、

 

『あ゛ぁ!! あっシンジくん!! 助けて!! この酔っ払いの三十路が()とレイちゃんの静かな私生活を!!』

 

『誰が三十路ですって〜!?』

 

『文句言われたくなきゃ家に帰んなぁ!! ここは酔っ払いの介護施設じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』

 

 とインターホン越しに聞こえるのだが、今日は異常なまでの静かさにシンジは少し動揺を見せた。

 

(……留守……かな?)

 

 そう判断したシンジは自宅に向かい踵を返した。今日は都合が悪いのなら、時を改めてまた来ようと判断した。

 その時。

 

 プシュッウィーン

 

「わっ」

 

 自分の近くの自動ドア、つまりレイとマキの家のそれが開いた音に、シンジは驚いた。

 ドアが開いたということは、鍵が掛かっていない。つまり、中に誰かいる可能性がある。

 それが住居人である2人か、それとも別の誰かか。どっちにしろ用事がある為入るという判断を下すのにさほど時間はかからない。

 

「…………お、お邪魔します……」

 

 シンジは足を踏み入れた。




主人公:ついに写真の質にこだわり始めてきた変態。同級生や周りの人間からの評価が迷走しているのもつゆ知らず、休日を過ごす。

シンジくん:主人公をどう見てるのかが発覚。主人公に格闘術を軽く教えてもらいパンチ力↑ 原作ではミサトさんを介してデータカードを渡してもらったが、今作では直接お願いされてる。

レイちゃん:最近ゲンドウ=サンの情緒が不安定なのを若干心配しているが、主人公に諭されている為結局対して気にしていない。

鈴原:シンジくんに原作よりいいパンチ貰ってより清々しい気分に。Mの気質がある……?

相田:主人公がカメラを買いたいと知り大喜び。現在カタログからどれをオススメしようか選別している。

三人称視点多めでした。次回はガッツリ主人公視点です。

UAが9,000を突破しました!5桁まであと少し……!皆さんありがとうございます!

肝っ玉さん☆9評価、モリカズさん☆8評価ありがとうございます!

感想、お気に入り登録ありがとうございます!(執筆の意欲に)なるぅ……。


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EP16 侵入

3/8にシンエヴァ公開キター!!


「あぁ^〜心がぴょんぴょんするんじゃ^〜」

 

 休みは良い! 元気がモーリ☆モーリ! I'm love it.(迫真)

 俺の心は美少女回転寿司に居るみたいに安らいでいる! ここが木組みの町かぁ〜テンション上がるな〜! 

 この休み……満喫せずにはいられないっ! ヘヘッ、信じられるか? 俺第四使徒のときから休み貰ってないんだぜ……? ブルっちまうぜ……(戦慄)

 

 そんな訳で今日はレイちゃんとぱーりーぴーぽー! (死語) その為にスーパーに行ったら前世にもあったお菓子があったから、つい爆買いしてしまった……。太らないからヨシ! 

 本当はレイちゃんと行きたかったんだけどね、この後NERVに行くやなんやで準備するらしいっすよ〜? はぇ^〜14歳なのに偉いですね^〜(数億歳並感)

 

 ……あっ、やべ。家に鍵置いてきた。鍵掛けてねーわ。……ま、レイちゃんいるから大丈夫か。

 ───貴様レイちゃんが被害に遭う可能性まさか考えとらんとかおっしゃらんやろなぁ??? 

 ………………あっ、そっかぁ(アイデア成功)

 

(あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)

 

 マズい! レイちゃんは先に帰ってるときは100%鍵を掛けないレベルの防犯意識底辺系美少女! 第3新東京市だぞここ!? ド田舎と勘違いしていらっしゃらない!? 

 このままでは物語の根幹系ヒロインであるレイちゃんがお茶の間に出せないようなあられもない姿になってしまう! 

 嗚呼、誰も不法侵入しないでくれ。でなければ俺は人を殺めなければならない(覚悟ガンギマリ)

 

 

 

 

 

 うーんそれにしてもこの体ハイスペックだな……。現に競輪選手の漕ぐ自転車ぐらいのスピードでダッシュして数分経つが全く息が切れない。頭いいし運動できるし可愛いしで最強か??? 

 後はこのクソデカおっぱいのサイズをもうちょい調整できりゃあ文句なしなんだがな……。元おっぱい星人? やつは月に置いてきた。はっきり言ってこの戦いについていけない(舌噛み)

 でもハイスペック過ぎて頼り過ぎてる希ガス……(18族) もっと自力で頑張ってホラホラ! 

 

「着いたァ! レイちゃーん!」

 

 オラッ! 不審者! 出てこい! デト○イト市警だ! バラバラにしてやるZE☆

 

「あっ」

 

「あっ」

 

 これは……シンジくん? シンジくんが裸のレイちゃんの胸を……揉んで……押し倒している……? 

 こ、これは……思春期を拗らして……まさか!? そ、そんな……、俺はどうすれば……! 

 と、とりあえず……

 

 カシャッ

 

「おっ、いい感じに撮れたな。後で現像してミサトさんに見せるか」

 

「何やってるの!?」

 

「こっちのセリフなんだがぁ!?」

 

 いくら俺が原作知ってるからってやっていいわけじゃねぇんだすっぞオラァ!! 掛かって来いや喧嘩上等!! 

 

 

 

 

 

「シンジくんよ」

 

「……うん」

 

「レイちゃんの胸を揉みたくなるのはわかる」

 

「うん?」

 

「しかしブラ越しの感触もいいとは思わないか?」

 

「マキ?」

 

「だから直ぐに服を脱がして揉むというのはいかがなものかと……」

 

「マキ!? 何の話!?」

 

「え? だから胸の揉み方の順序が間違ってるって話だけど?」

 

「な、なんで!?」

 

「………………マキ」

 

「いだっ! レイちゃん!?」

 

 なっ……なにぃ!? レイちゃんにチョップされた……だと!? やだ、嬉しい! 余りの嬉しさにこの痛みさえも快感に感じちゃうビクンビクン

 んもう、折角シンジくんに俺が編み出した胸揉みの楽しみ方を教えていたのに。ブラ越しで弾力を感じるのはかなり乙な物だと思うんだが? 

 

 レイちゃんの胸はいいぞジョージィ(シンジィ)……ハリがあるのに手の平ぐらいの大きさが丁度いい……良い!! 

 え? 俺の胸? ノーカンノーカン。この胸がレイちゃんだったら良いんだけどなぁ……。俺についてるからグリ○ィンドール−10000点

 

「………………」

 

 うわぁ……レイちゃん怒ってるよ……。初めて見たよ、あんなに冷えた目……。しかし何故だ? シンジくんだけではなく俺も見ているのは……? まさか揉み方間違えてた? だとしたら失態だぁ……。滝行しなきゃ(使命感)

 

「私、行ってくるわ」

 

「えっ? へっ?」

 

「いってきます」

 

「アッハイ、イッテラッシャイマセ」

 

 ウィーン、ウィーン

 

「「……………………」」

 

 えっ……? 俺、このまま取り残されるの? マジ? この感じのまま休日過ごすの? えぇん……罪悪感すごぉい……。

 というかやっぱり鍵は掛けないのね……。ちゃんと教えた方がいいよなぁ……。

 ん? あのベッド上にある孤独な布のsilhouetteは……? 

 

「あ、あの、マk」

 

「ア゛ァァァァァァァァーッ!!?」

 

「!?」ビクゥ

 

 こ、この水色の布……野郎……ブラッ!! レイちゃん、ブラつけ忘れている!? そんなに俺がブラ越しに胸を揉む話してたの嫌だったのカナ!? 

 ま、マズイッ! このままでは出先でノーブラを勘づかれたレイちゃんがウス異=本(2015著)のような展開に巻き込まれてしまう! (決定事項)

 くっ、こうなれば! 

 

「シンジくん!」

 

「はっはい!」

 

「この後NERV行くよね!? レイちゃん追いかけて!」

 

「えぇっ!? ま、マキは……?」

 

「休みは大事。イイネ?」

 

「ハイ……」

 

 まぁそんなことには絶対にならんから安心安心。なんなら多分何かあったら黒服さんがいるだろうから対応するんじゃないかな? 

 

「マキ」

 

「ん? 何?」

 

 何気にシンジくんから俺に話しかけるなんて珍しい。珍しすぎてレイちゃんブラ忘れるわ(事後)。

 

「あの……勝手に入り込んで、ごめん」

 

「あぁ〜。別に()は怒ってないぞ? だから、レイちゃんにちゃんと謝っとけな!」

 

「……うん。ありがとう、マキ」

 

 ウィーン、ウィーン

 

 くぅ〜w疲れました! これにてこのイベントは終了です! さて、感想した感想ですが……

 

 〜〜〜♪ 

 

「ヴォエッ!!」

 

 こ、この吐き気を催すような邪悪な音楽(デフォルト着信音)は……!! か、看護師長……だとぉ!? 

 い、いや、まだ仕事とは決まった訳じゃない! もしかしたら何気ない報告とかかもしれんっ! ……そっちの方が厄介な気もするけど。

 くっ……これを無視するわけにはいけないっ! 俺はこの困難を今! 乗り越えなければならない! 

 

 ここまで1Fの思考

 

「も、もしもし、響マキです」

 

「あ、マキちゃん? ごめんだけど、今から出られる?」

 

 世界は、こんなにも残酷──────────

 

 

 

 

 

 後日、残業代と休みを貰ったが、メンタルリセットの為にゲンドウ=サンが犠牲となったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─────────

 

 晩御飯にて。

 

「レイちゃん、あの後シンジくんとどうだったの?」

 

「……………………言いたくないわ」

 

(シンジくん何したの!?)




主人公:己の乳以外をこよなく愛す魂レベルのおっぱい星人。つまり月はおっぱい星だった……?今回爆買いしたお菓子は一夜にして無に帰した。

レイちゃん:シンジくんを結局叩いた系ヒロイン。主人公のシンジくんへの謎説教に謎の不快感を感じ割と強めのチョップをした。

シンジくん:完全に巻き込まれた形になった。しかしちゃんと謝ったし新しいデータカードを渡せた。密かに巨乳好きが刷り込まれているが主な原因は主人公。

看護師長:主人公への電話に30分悩み、他の看護師達に30分間止められた末に電話した。第五使徒戦時の被害を割と受けている。

シンエヴァの公開日が決まったということもあり、テンションフォルテッシモ!!なるべく直ぐ観に行きたいです!

誤字報告ありがとうございます!なるべく誤字は無くすようにしたいです……。

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EP17 作戦

ランキング
「其の神話は、絆を繋いだ」   Σ(゚д゚lll)<…………

ランキングに載りました!皆さんありがとうございます!


 ウ──────────…………

 

「ん?」

 

 クラスメイトとポーカーで遊んでたらクソデカサイレンが鳴り始めたで候。怖いよ……ワンちゃん先輩……。

 うわぁ……ついに来たのか……八面体が。一生来なくても良かったよ♡

 

「マキちゃんどうする?」

 

「んー……()はオールレイズ」

 

「おっ、そうだな。んじゃ私も……」

 

 さてカードオープン。この手札、負けるはずがねぇ……!3人(Kの3カード)に勝てるわけないだろ!

 

「馬鹿野郎私は勝つぞお前」

 

「ファッ!?!?」

 

 ろ、ロイヤルストレートフラァッ!?この中の中で!?

 

「いぇーいぴーすぴーす」

 

「なんてやつだ……(畏怖)」

 

 何でその手札で一切表情が変わらないの?ポーカーフェイスにも程があるだろ……。カジノ行ってきてくれ、この才能はこんなところ(こ ん な と こ ろ)で埋もれるには惜しすぎる。

 

「「マキ」」

 

 なんだァ……?今の俺はとてつもない才能と豪運に限界バトル叩きつけられて傷ついてるんやが。

 あ、レイちゃんとシンジくん。そっか、俺ってNERV職員だったっけ(無能)

 

「招集」

 

「マキも連れてきてって……」

 

 マ?俺下っ端だし正直居なくても成立するから徒歩だと思ってたわ……。まぁそれだと30分ぐらい掛かるですがね。

 しょうがないっピねぇ……(下っ端) 俺の実力(体頼り)、見たけりゃ見せてやるよ(震え声)

 

 校門に向かうと、3人の黒服さんが仁王立ちしてた。怖っ、背ぇ高いから無駄に威圧感が凄い。何?カチコミ?あんまり多くは割らないでね?

 

「なんで仁王立ちなんすか?」

 

「「「気分」」」

 

 ……マズイな。これ俺が原因説あるぞ……。俺はSCPか何かなのか?間違っていないというのが悪い部分です。

 うん!考えるのはやめた!フィーリングで勝負だ!(後方支援)

 

「ほらシンジくんレイちゃん乗った乗った」

 

「う、うん」

 

「わかった」

 

 それにしてもこの車でかいな……一台ぐらいミサトさんにあげてもいいんじゃね?ボドボドの青い車使ってるの見てると心が痛むんだよ……。ささやかながらダクトテープをプレゼントしたぜ。

 さて2人も乗ったことだし俺ものりこめー!ワーイ!

 

「3人の搭乗確認ヨシ!出すぞ」

 

 その確認方法凄くよくやる人間(?)から言わせてもらうと不安が残るからやめた方がいいよ。

 

「そういえば、マキはこの人と知り合い……?」

 

「おう、焼き鳥一緒に食べたゾ」

 

「えぇ……な、なんで……?(困惑)」

 

 君を追いかけるためなんだよなぁ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 今回の戦い、恐らく俺は一切戦闘には参加できない。

 だって俺……というかザ・ネクストの、更にアンファンスはゴリゴリの近距離タイプよ?適正距離がストフ○イなんだよ。それなのに第六使徒は超遠距離よ?どうやって頑張りゃいいんだよ!

 え?エルボカッター?届くわきゃねぇだろ。というか届いてもあのATフィールドはいやーキツいっす!(正直)

 

 しかぁし!俺は戦うことしか脳のないバーサーカー(レッドマン)などではない!非常に論理的に物事を進めるロジカルなアルビノ美少女なのだ!

 フフフ……過酷な業務の荒波(津波レベル)に揉まれに揉まれ、凝りという凝りがおっぱい並にむにゅむにゅになってこの俺の後方支援(ぢから)見せてやるぜ!

 

 

 

 

 

「整備長……」

 

「響……」

 

「整備長ッ……!」

 

「いうんじゃないッ……!」

 

 先の戦闘で初号機は紛れもなく大破。そしてそれを修復しつつ、後の命令でG型装備に換装。これを半日以内……。

 

「出来るかァ!!」

 

「響ィ!」

 

「ヌッ!」「マキちゃんが!?」「ご乱心だ!」「他人の新品の消しゴムの角を余裕で使い潰せるメンタルを持つマキちゃんが!?」「ワカリミニアフレル」「きっと紅茶切れだ!ミルクティー持ってこい!」

 

 無茶振りにも程があるんだYO!いや出来るよ!?出来るんだけどそれを可能とするには今日非番の人を「仕事だよ!全員集合!」ってしてるようなもんなんだよ!

 ただでさえ零号機にも人員割いてるのにかつてない程の損傷を過去最短でやれとか辞めたくなりますよ〜!(半ギレ)

 

 これほんと良くシンジくん生きてたな……LCL沸騰し掛けてたぞ……?全身火傷しとらん?

 

「はいマキちゃん、ミルクティー」

 

「あっ、ありがとうございます」

 

 今、ミルクティー(1Lパック)を貰いましたけどね。こんなんなんぼあってもいいですからね。

 ほな、頂きます。

 

 ゴキュッゴキュッゴキュッゴキュッゴキュッゴキュッゴキュッ………………

 

「あ゛ぁ^〜」

 

「JCの姿か?これが……?」「だらしなさすぎて興奮できない」「いつも平気でやってることだろうが!」

 

 紅茶と砂糖とミルクがS2機関(エナジーコア)に染み渡るッ……!凄くッ!気持ちええんじゃぁ〜!!

 

 ピキィーン!な、何かが……天から降りてきたッ……!そうか、頭の中に、爆弾(の設計図)が!

 

「そうか……そういうことだったんだな……!今なら作れる!英国の最終兵器、パンジャn」

 

「「「「「ヤメルォ!!」」」」」

 

 ダメみたいですね(予定調和) まぁ第六使徒に絶対に効かないしね。しょうがないねという許容の心。

 

「じゃあ早速取り掛かるぞ!!まずは損傷した装甲の取り外しからだ!」

 

「「「「「応!!」」」」」

 

 整備の皆が整備長の一言で動き出す。おぉ〜〜……なんかピクミンみたい。これが……絆……!?

 

 よーし!じゃあ俺も作業に取り掛かるとするかなー!やってやるぞーバリバリ

 

「マキちゃん」

 

「あっ、リツコさん」

 

「お疲れ様です。赤城博士」

 

 リツコさんがケージにやって来たんやが。もしかしてコーヒー?待っててね、今淹れるから〜……

 

「整備長、お疲れ様です。マキちゃん、ちょっと頼まれてくれるかしら?」

 

「んぇ?一体何の用で?」

 

 ふえぇ……俺の知らない展開なんやが……。まぁ俺に頼むってことは大したことじゃないでしょ!

 

「絆繋ぎよ」

 

 ………………え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

(あ〜〜なるほど)

 

 先程ミサトさんによってヤシマ作戦を行うことが確定した。まぁこれは原作通りだから全然いいんだよ。

 

 俺の目の前にいる何人もの大人。それはNERVに所属していないが、今回の作戦に参加する技術者達。その代表の方数名。

 

 まぁ、つまりゃあ概要説明と協力意思の確認ってヤツを俺が行う訳でさぁ。

 

 というか何故俺?テンションがイカれてるのは自負してるがそれはコミュニケーション能力じゃないよ?

 というかテレビで見るような人とかもいるんだけど。自衛隊の防衛大臣とかさぁ……これ14歳に任せちゃいかんでしょ。

 

 深く深呼吸。そして頭の中に思い浮かべるのは常に最強(テンションMAX)の自分。後ろに数人黒服さんもいるし大丈夫。

 

「大丈夫かい?」

 

「えぇまぁ」

 

 や さ い せ い か つ 。正直エヴァ世界の大人って大丈夫かと心配していたが正直杞憂だったぜ。しかしさっき胸揉んできたやつは咄嗟で全力パンチしてしまったがそれも大丈夫だろう。

 

「さて概要は先程説明した通りですが……何か御質問は?」

 

「じゃあ一つ」

 

 立ち上がったのは……ファッ!?と、時田シロウさん!!??新劇にJAが出ないからって何してるんですか!?

 

「この作業、かなり性急なものだが、伸ばしたりはできないのか?」

 

「出来ないですね。先に説明した通りこれのリミットは我々が調整している訳ではありませんので。というか伸ばしたい(切実)」

 

「しかし、このままでは相当過酷な勤務を強いることになるぞ?」

 

「そう!!」バンッ!

 

「「「「「!?」」」」」

 

 その言葉を言われちゃ仕方がねぇ!!俺の心の叫び!今こそ発揮するべきだ!!

 ようやく理解したぜリツコさん!黒服さん!俺の叫びを聞いてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 

まずこの全国の電気を使うところからですね!?……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─────響マキの魂からの過労に対する絶叫は当事者の心を巨人(ガイア)の着地時並に揺れ動かし、重い腰を綿飴並に軽くするにはいささかオーバーキルとも言われるほどの絶叫だった。

 

 ─────この報告を聞いた司令2人は、近年稀に見るアホ面を晒したのちに頭を抱えた。




主人公:14歳の口から出たとは思えない程の愚痴を今作戦にぶつけ、関係者を黙らせた(ドン引きさせたとも言う)。暴走したらミルクティーを渡されるのが最早習慣化している。
    セクハラした人は1番のお偉いさんだったりしたが黒服さんが優秀だった。

整備の皆さん:主人公の暴走に多分一番付き合ってる。特に整備長は日頃から作業中テンションがイカれた主人公を止めたりしてる。

時田シロウ:アニメ版でジェットアローン開発してた人。ヤシマ作戦にも関わってるやろ!と緊急参戦!ドンッ(スマ○ラ風)

今回はサブメンバーが多かったですね。暴走したくてお偉いさんに説明するところを入れました(本音)
評価バーがオレンジになって少し残念……

69位(確認時)にランキング入りしました!皆さん本当にありがとうございます!

あーるすさん☆9評価、まかべさん☆3評価、傷心ズバットさん☆1評価ありがとうございます!

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EP18 病室

ちょっと久しぶりの連日投稿


「失礼しまぁ〜すっと……あ、レイちゃん」

 

「……マキ」

 

 頼まれてシンジくんの看護に来た巨乳が煩わしい系アルビノ美少女です。

 ……看護師長。俺はさっきお偉いさん相手に仕事の愚痴を完璧に漏らすという愚行を犯してクソほど落ち込んでる後なんだよ。勘弁しちくり^〜……はぁ……。

 まぁ、なんか良くわからんけど納得はされたらしいし、後は本職の人がなんとかやるでしょ。……リツコさん、これを予測して俺を行かせたとかないよね?まっさか〜!MAGI使ってるレベルの予測じゃ〜んwww

 …………使ってないよな!?もぅまぢむり……みるくてぃーのむ……ん゛は゛ぁ^〜(美少女)

 

 閑話休題(それはそれとして)

 

 レイちゃんがいるってことは、そろそろシンジくんが起きるのかな?目覚めよ、その魂!ハァンッ!!

 ……それにしても、何と苦しそうな顔で寝ていることやら。まぁ夢の内容が悪夢に近いからね、しょうがないね。

 俺?仕事始めてから夢を見たことがありませんねぇ!夢想は良い睡眠の足掛かりらしいんだけどそもそも俺寝る必要がないんだワ。偶に見る異常な世界観の夢を見てメモするのが好きなんだがな……。

 

 というか点滴してないんやが。マジ?管理雑すぎん?起きたら直ぐに働かせるという強い意志を感じる。やめさせたくなりますよ〜パイロット〜(憤怒) じゃけんカウンセリングしましょうね^〜

 

「ちょっと隣いい?レイちゃん」

 

「ええ」

 

 そう言ってレイちゃんは本を閉じる。本を読むのはいいんやが、それ俺が最近買ったラノベだよね?いつの間に持ってきたの?俺まだ仕事で読めてないんやが……。

 

「世界観が面白くて、好き」

 

「うん、それはいいんだけどサラッと心境読まないで?」

 

 リツコさんの読心って他人に伝染したりするの?だとしたらATフィールドガバガバやんけ!

 

「というか、レイちゃんはここにいて大丈夫なの?作戦には零号機も使うから、調整で忙しいんじゃないの?」

 

 というか忙しい。さっき整備の人とすれ違ったとき、

 

『アァ……マキチャン……オッパイ……』

 

 ってなってたから相当ヤバイ。蹴りは一発入れといた。感謝されたあたり整備の人達も相当イカれてる。

 

「大丈夫。私は忙しくないわ。それに……」

 

「ん?それに?」

 

「……マキに、会えると思ったから」

 

(ゴボァァァァァァァァァ!!??)

 

⚠︎WARNING⚠︎WARNING⚠︎WARNING⚠︎WARNING⚠︎WARNING⚠︎

 

 ─────ハッ!?気絶してた!?マジ!?時間は!?……だ、大丈夫だぁ……(震え声)

 こ、この破壊力、まるで俺とリリスが地球に落ちてきたとき並だぜ……!!あぁ^〜脳が溶けてくぅ^〜

 ち、畜生ッ……あまりの突然の出来事ゆえに、録音出来なかった……!響マキ、一生の悔いッ……!

 いや、むしろ一回しか聞けないからより記憶に残るのでは?でも何回でも聴きたいし……う゛ぅ゛ん゛……!

 

「マキ、起きたわ」

 

「マ?」

 

 マジ?もうちょい妄想に沼ってたかったんですけど……(職務放棄)

 

「……また同じ天井」

 

「お送りするのは見知った仲」

 

「うわぁ!?ま、マキ。それに、綾波も……」

 

 Foo↑0.05秒(思考加速)で考えた一夜城ドッキリ大成功〜!この辺にぃ、寝起きの重傷者を驚かす馬鹿がいるらしいっすよ。……あ、そっかぁ……(後悔)

 

 プルルルル……プルルルル……

 

「ヌッ(恐怖)」

 

 未だに慣れないこの着信音。というか日毎に悪化してる希ガス……

 

「Ahoy!響マキですぅ〜」

 

『こんな状況でも相も変わらず元気なのね』

 

「あ、リツコさん」

 

 俺を謎の激務に推薦したリツコさんじゃないっすか!ちょっとそこらへん話聞きたいんですけど……え?忙しい?あっそう……(謙虚)

 

「まぁいいや。してご用件は?」

 

『レイを探してるんだけど、何処にいるか知らないかしら?」

 

「ばっちぇ隣にいますよ〜。代わります?」

 

『あら、今日はマキちゃん関連は運がいいわね』

 

「それさっきの当てずっぽうって意味じゃないですよね!?」

 

 怖っ!俺下手したら首チョンパじゃねーか!成功したの本当に運良すぎだろ……

 

『じゃあ、お願いできるかしら?』

 

「あいやかしこま!レイちゃん、リツコさんから電話ナリ」

 

「わかったわ。……綾波です」

 

 さて、レイちゃんはリツコさんと電話してるし、丁度いいからシンジくんと軽い質疑応答でもすっかな。

 

「というわけでシンジくん、何か違和感とかある?」

 

「え、えっと…………少し、胸の辺りがヒリヒリする。あと、少し頭痛が……」

 

「ほ〜ん……こうなった経緯とか、覚えてる?内容とかは聞かないから」

 

「…………覚えてる」

 

 ほぇ〜やっぱりあの救命の装置万能っすね〜……事前に整備した甲斐があったわ……。

 しかしウーン……胸の火傷が少し残ってるのと、頭痛かぁ〜……やっぱあの装置無能では?

 あっ、そうだ(唐突) 過労気味だったミサトさんにやった()()をシンジくんに後でやるか。

 

「マキ」

 

「んぁ、電話終わった?」

 

「えぇ。赤城博士が来て欲しいって言われたから、行ってくるわ」

 

「ん、あいや理解した」

 

 まぁ多分零号機関連だろうな。微かにゾンビと化した整備の人の声が電話越しに聞こえてきたから。ウルトライヤーは地獄耳。

 

「これ、お願い」

 

「?メモ帳?」

 

「今後のスケジュール」

 

 あぁ〜、アレか。やけにレイちゃんっぽくないスケジュールの言い方のやつね。

 というかレイちゃんこういうの(メモ帳)持ってたんだ。ならばまた我が財布からいいやつ買ってやろう。

 

「そういうこと。わかった任せて。バイバーイ」ノシ

 

 あぁん、行っちゃった〜……やっぱさっきの音声録音したかったな〜……。心配だなぁ……レイちゃん大火傷するだろうし、また包帯姿見るのはいや〜キツいっす!

 さて、レイちゃんに任された仕事だし、キチッとこなしますか。

 

「シンジくん、ちょっといい?」

 

「うん。今後のスケジュール……だっけ?」

 

 オロロロ、聞かれてた。まぁ別に隠すようなことだったら目の前で話さんわな。

 

「んじゃ今後のスケジュールを言うね〜」

 

 

 

 

 

「…………。OK?」

 

「うん、OK」

 

「よし、これが今後のスケジュール……だってさ」

 

 うーんいつ聞いても14歳病み上がりの人間のスケジュールじゃねぇなぁ。まぁ、俺にも言えることなんやが。

 

「…………また、アレに乗らなきゃいけないのか」

 

 うぅん、原作通りのセリフを聞くとどうしても身を捩らせてしまうのは変態エヴァファンの魂の生態。お陰でテンションフォルテッシモ↑↑!!今なら第六使徒に突撃できる!溶かされそう(小並感)

 それはそうとしてシンジくんの気持ちは凄くよくワカル。というか共感出来ないのはシベリアでも裸で生存できる鍛え上げられたドMだけでは?お前ら人間じゃねぇ!

 

「ご飯あるけど……食べれる?」

 

「……食べれるけど、食べたくない」

 

 ま、そうだよな。しかぁし!俺はこれを見越してNERVの調理師さんと相談し、冷えても美味いご飯を作ってきたのだ!完璧ダァ……

 それはそうとして余りは食っとこ。味見したら美味かったからね。ウヘヘ……

 

 〜〜〜♪

 

(ヴォエッ!?)

 

 こ、このデフォルトの着信音……仕事……だと!?仕事中に!?

 

「ハイ、ヒビキマキデス……」

 

『ア゛、マ゛キ゛ち゛ゃん゛?』

 

「え゛、その声整備長?生きてる?」

 

 近年稀にミラーな掠れ声なんだけど……そっちそんなに過酷なの?俺でもそうはならんぞ?……あ、俺ウルトラマンボディやん。

 

「はい……はい……え!?輸送の手伝い!?アッ、スイヤセン、スグイキヤス……」

 

「……マキ、大丈夫?」

 

「……()は大丈夫だけど()じゃない人が大丈夫じゃない」

 

「?」

 

 電話越しに整備士長が迫真の願いを電話に込めてたのが感じられたぜ……断れないよなぁ!?断ったことないけど。

 

「ま、仕事だよ仕事。いつものこった」

 

「…………凄いよね、マキは。文句なしに働いてて」

 

「それはない」

 

「えっ?」

 

 え俺そんな不満垂れ流してない?嘘だろ?バリバリに文句はあるんやが?

 というか俺文句ありすぎて君のオトゥーサンに直談判に行った()ぞ?この体とレイちゃんと人類補完計画とか諸々のエヴァ関連なかったら飲まず食わずで全国歩き回ってる自信ある。

 

「どんな仕事にも不満は付きもんなんだよ。だからシンジくんも言いたいことがあるなら怒鳴るぐらいはしてもええんやで?」

 

「…………うん。なんか、ごめん」

 

「いいんだよ。シンジくんは命懸けで頑張ってるんだから。()ぐらいは真面目に働かんとね」

 

「……ありがとう」

 

 うんうん。納得してくれたようで何より。では、計画を始めよう。

 

「よーし。なら右手出してちょ?」

 

「え?うん、いいけど」

 

Thanks a lot!(ありがとナス!)

 

 よーし!シンジくんと僕で握手!───と同時にS2機関(エナジーコア)起☆動!じゃあ、(エネルギーを)ブチ込んでやるぜ!

 

「ま、マキ?な、なんか力強くない?」

 

「………………」

 

「ちょっ、マキ?」

 

「……………………」

 

「流石に強過ぎいたたたた!?」

 

「あっ、ごめん」

 

 めっちゃ集中してたわ……。握手でやると力籠っちゃうな……。また練習とかしてみよっかな。

 

「いたた……あれ?」

 

「どうした?」

 

「頭痛が治まった……。それに、胸も痛くない……」

 

 っしゃあ!成功だぜ!作戦成功ォ!ミサトさんのときはブチ込み過ぎてハイテンションになって周りから引かれてたけど、今回はそんなこともなくて良かったぜ!

 ちなみにミサトさんのテンションは夜に酒で更にヒートアップし、俺の家に凸ってきて流石にキレた。インガオホー

 

「マキ、何かした?」

 

「何かって……別に握手しただけだが?(なろう感)んじゃ、俺は仕事に行ってくるわ」

 

「うん。……ご飯、ありがたく貰うね」

 

「応、じゃあ()はこれで。頑張れ、シンジくん」

 

「……うん!マキも仕事頑張れ」

 

「……ウン」

 

 ───カハッ!?シンジくんの応援ボイス!?条件反射で録音してしまったぜ……。どうすっぺこれ……。

 俺は使わんなこれ……でも、女性ファン垂涎モノのレア物をゲット出来たと考えればヨシ!感激で涙出そう……!

 フフフ……レイちゃんとシンジくんの応援という最高級のバフを手に入れた俺に、出来ない仕事はあんまりない!

 

 とりあえず現場に向かうか……ゾンビの巣窟に潜り込む気分だぜ……。

 

 




主人公:仕事が嫌いな訳ではないが愚痴は永遠に出てくる矛盾を抱えた14歳。お偉いさんに愚痴り続けたのを後悔している。2人の応援で仕事に対してのモチベーション爆上がり。しかしゾンビと化した整備班達に内心ビクビク。

レイちゃん:確実に主人公への好感度が上がって自らイベントを起こしたヒロイン力を持つ。ラノベへの関心が高まっている。

シンジくん:レイちゃんと同じく好感度が高まっている。主人公に謎エネルギーをぶち込まれて現在元気モリモリパイロット。

リツコさん:私用でMAGI使用説が主人公の中で急浮上しているが、あくまで自前の脳での推測である。心を読めるのは理系だから。

整備の人達:かつてないほどの急務の量に己をゾンビと化して働いている最も現在人類に貢献している人達。ゾンビ化の参考は紅茶が切れた主人公。

書いていてとても楽しかったです。特に主人公とマキの絡みが。

面白そうな小説探すマンさん☆8評価ありがとうございます!

感想、お気に入り登録ありがとうございます!


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EP19 時間

シン・エヴァを2回見ました


「シンジくんがいないぃ?」

 

「そうなの……。ったくもう、どこをほっつき歩いてんだか……」

 

 俺が頭の中で猿蟹合戦Ver.EVAの妄想をしてると、ミサトさんがそんなことを言ってきた。

 シンジくんは絶賛バックれ中。わかるよぉシンジくん、寒い中オフトゥンの外に出たくないよねぇ……(???) え?この国常夏?ッスー……

 

「だからマキちゃん、ちょっち一緒に探してくんない?」

 

「アイ、じゃあ()こっちの方探すんで、ミサトさんそっちの方オナシャス」

 

「えぇ、わかったわ。悪いわね、休憩中に」

 

「うんに、モーマンタイ」

 

 そう言うとミサトさんがシンジくんを探しに行く。シンジくんが原作でいた場所はあっちだってわかってるし、直ぐになんとかなるでしょ。完璧ダァ……!

 さて、曲がりなりにも俺はこうして「仕事」を依頼されてるわけでいないとわかりながらも探さねばならぬ訳ですよ。

 というわけで俺は今からフリー!更にそこに加えNERV本部にはいつもより人がいない!

 

神は言っている、自由に散策しろと。

 

 ヒャッハー!!エヴァ世界を堪能するこの貴重なチャンス!ハイスペックボディの五感をフルに使って限界オタクと化すこの俺を見届けてもらおうか!

 

(ンイッヒィィィィィィィヤァァァァァァァァァァ!!)

 

 さて、まずはどこから探索してやろうか……!!

 

 

 

 

 

「あぱ^〜……^」

 

 タノシイタノシイタノシイ!俺は今エヴァ世界を満喫していると自負していると自負したい!!しかも巡る理由がちゃんとあるから罪悪感ナシ!なんて奴だ……!(畏怖)

 

「んひぃ^〜」

 

 俺は今14歳の乙女を自称するにはあまりにもだらしねぇ♂アホ面を晒しながらNERV本部内を練り歩いている希ガス。

 しかしそれは大した問題ではない!だって人と会ってないもん。

 

「たっのし〜!」

 

「あ、マキちゃん」

 

「アイッ!?」

 

 アイエェェェェェェ!?ミサト=サン!?ミサト=サンナンデ!?

 あっ、隣にシンジくんいる。つまりアレかな?リリス(本体)でも見せに行くのかな?

 そういえば、リリスの本体は向こうにいる時は最早風景レベルで見慣れてたけど、こっちではまだ見たことないなぁ……まぁそれもそうか、ずっとNERV本部の奥底に磔にされてんだから。

 ……ん?俺NERV職員のハズなのにレベルEEEに使徒が侵入したらウンタラカンタラの話聞かされてないよな……?ちょっとガバガバじゃね?

 ……もう、いいや……(思考放棄)

 

「ありがとうマキちゃん」

 

「いえいえ、仕事ならいつでもWelcome」(失言)

 

「なら、マキちゃんもちょっち付き合ってくんない?」

 

 えっ///そんなミサトさん///俺達女同士(魂異性)なのにっ///

 …………ヴォエッ!!ぺっぺっ!こんなクソみたいな自分の発言想像しただけで不快な気分だぜ!ハッ!まさかこれが使徒の精神攻撃……!?(違う)

 まぁとりあえず、ついていきますかね。

 

「いいですよ。今の仕事はミサトさんの手伝いですから」

 

 

 

 

 

「これって……まさか、エヴァ?」

 

「違うわ。この星の生命の始まりでもあり終焉の要ともされている第二の使徒、リリス」

 

 …………あぁ、めっちゃ久しぶりだなお前。あの時は下半身もあったし腕も固定されてないし、ただただ浮いてる風船みたいな奴だったけど。

 うーん、なんかよく知ってる風景が祀り上げられてる感覚で違和感。エヴァファンならざる感性を感じる。

 こうしてあの仮面を見ると、リリスと過ごした日々を思い出しすなぁ。例えば、自分の姿を見るために無理矢理シンクロされたこととか……。

 

 ─────あれ?俺って数百年の間何してたっけ?

 

「いっ────!?あっ……かっ……!!?」

 

 痛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??なんだこの……頭痛!?え、なんで……急に……!!?

 クソッ……痛みと……ついでに疲労で……ちょっと意識……や……ば……

 

「まきちゃん?マキちゃん!?マ──────────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「おきた!」

 

(……………………あぇ?)

 

 なんでリリスが、今俺の目の前にいるんだ?

 

 …………………………?

待て待て待て待て俺はさっき頭痛で倒れて(?)そしてらなんか月に似た感じの場所だなって思ってたらリリスがいてだな……!

 というかリリス小さくね?豆粒じゃん。……あっ、俺今ザ・ネクストになってんのか……そりゃ小さいわ。

 

「えい!」

 

(エッヒャア!?)

 

 え!?何!?叩かれた!?めちゃくちゃソフトでむしろおてて柔らかくて癒しだったけどリリスに叩かれた!?おぅん……夢だとしてもYouはShock……!!

 

「じかんない!」

 

(…………ッ!?今、なんつった……!?)

 

「?じかんない?」

 

 じかん……時間!?()()リリスが!?アホほど説明しても1ミリも理解しなかったあのリリスが!?

 クッ……やはりこれは夢か!つまり目の前のリリスは偽物ッ!まさかまた使徒の精神攻撃だというのか!?キエェェェェェェ悪霊退散悪霊退散!(バッサバッサ)

 

「にせものじゃないもん!」

 

(ファッ!?ウーン……)

 

 リリスに怒鳴られた……!?そんなのリリスの………………あれ?なんだっけ……?

 クソッ、月でリリスと一緒にいた頃とは全く違う現象に俺の頭痛がマッハでフルスロットル。ンヒィ↑

 

(で、結局これは一体全体どういうことなんだってばよ)

 

「えっと……わたしは()()()。マキのことを、ずっとずーっとまってたの!」

 

(えぇ……)

 

 ちょっと説明不足すぎんよ〜……ここにきてリリス本物説が補強されるとは思わなんだ……。

 

(えっと……いつから?)

 

「ん〜〜…………ばいばいしたとき?」

 

 それってぇ!数億年前ですよねぇ!?ハァ〜〜〜……アァァァァ↑↑↑!!(罪悪感)

 めっちゃ待つやん!申し訳ねぇ……!俺最近まで月で気ィ失いながらエヴァ見てたわ。折角ならリリスと一緒に見たかったなぁ……。

 

 ……………………ん?なんで、リリスは俺の名前知ってるんだ?俺ってば自分の名前決めたのミサトさんに海でキボウノハナーしてたのをドナドナされた後だったのでは?

 

(……リリス。なんで俺の名前知ってるんだ?)

 

「?さいしょにあったときに、おしえてくれたよ?マキが()()()()おしえてくれたから、よくおぼえてる!」

 

 最初……?俺がこの世界に来たとき?俺ってリリスとシンクロして自分の姿を確認してから……そっから……えっと……何してたっけ?

 

「あ!そっか!」

 

 リリスが何かし始めた。え、何これ?儀式?スニークミッションとかなの?

 あ゛ぁ〜……ぜんっぜん思い出せん。記憶力アホほどいいのにこういう大事なこと忘れるとか変に人間味が〜……

 

「えいっ!」

 

(え゛っ)

 

 ガァン!!

 

 い、痛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??リリス一体何で殴ったぁぁ!?俺の頭から金属同士でぶつかったときみたいな音がするんだけどぉぉぉぉぉぉ!!?

 ぐぅぅぅぅ……あ、頭痛い……物理的にも痛いけど、なんか普通に頭痛が…………!!

 

 

 

『俺は響 真木!お前はリリス!Do you understand!?』

 

『いえっさー』

 

 

 

 思い……出した……!!綴る!

 

 

 

『えっ、何この謎肉は……(困惑)』

 

『マキみたいなのつくろうとしたら……』

 

『……処分コースか?』

 

『やら!』

 

『ええ…………』

 

 

 

 やべっ、変なのまで思い出した。何を綴ろうとしてんだよ。ここ変な電波飛んでね?頭にアルミホイル巻かなきゃ……!

 ……そうだった。俺の名前、前世の俺の名前、忘れたままだった。最初っから()は、「響 真木(マキ)」だったんやなぁって……。

 ……勢いで記憶喪失なんてミサトさんとマキちゃんに言っただけなのに、本当に記憶喪失だとは思わなんだ。

 

 ま、そんなのどうだっていいんですけどね!結局俺は俺だし!これからは「マキ」だし!

 でも、ちょっとスッキリしたかな。

 

(……ありがとうな、リリス)

 

「もーまんたい!……これもおしえてもらった!」

 

 リ゛リ゛ス゛ち゛ゃ゛ん゛は゛可゛愛゛い゛な゛ぁ゛!!!!!(クソデカ大声)守りたいこの笑顔。故にハッピーエンドを目指さねばならぬ。

 

「あった!しゃがんでー!」

 

(ん?おう)

 

 あったってなんだ?生きるってことさ(自己解決)

 俺はリリスの言う通りしゃがんでみる。それにしてもこうしてこの体でヒトの大きさと面すると、自分のデカさが身に染みる……染みすぎて染み大根になっちまうぜ……。

 

「これ、どーぞ!」

 

(せんくす。………………オファッ!?)

 

 ちょっおまっそっ……それぇ!!リリスの仮面じゃねーか!!

 激レアアイテムがこれを前にすると「低確率の分際でスイヤセン……」って土下座しながら宙を舞うぞ!?ほぼユニークアイテムだゾ!?

 ……なんか俺のエナジーコアに吸い込まれていったんやが。ンンンwwwwwファーwwwww(思考停止)

 

 ……待て、まだ思考停止する場合ではござらん(武士魂)今リリスが俺に仮面を渡したってことは……リリスは今、素顔?渡された物のインパクトが強すぎて気付いてなかったんだけどそっちの方が重要じゃんアゼルバイジャン。

 見たくない!けど見たい!ビクンビクン 俺の好奇心が「はよ見ろ」と轟き叫ぶぅ!!んじゃ見るぅ(クソザコ自我)

 

「えへへ……そんなみつめられるとはずかしい……」

 

(………………(絶句))

 

 リリスお前……この状態の俺の目線とかわかるもんなのか……!いやわかるやろ、普通に考えたら。いやでも割とサイズがでかいからわかりづらい……?

 いやそうじゃなくて、リリスの素顔なんだよ。リリスの笑顔は確かに歪みが無さすぎて浄化されそうだかそうじゃないんだ。

 

 リリスの顔は、一般の違いもなく、響マキ()だった。

 つまり俺はリリスだった……?いや、これは俺がリリスそっくりの(息子)説……?ま、ママァ……(通常運行)

 

 グラッ

 

(おうっ……?)

 

 なんだァ……コレェ……?リリス、揺れた!

 ぐぅっ……また意識が……ハザードトリガーの副作用かな……?

 

「よかった……まにあった……」

 

(リリス……)

 

「これで、またあえる!だからまってて!」

 

 えぇ……一体なんの話だよ……。でもまぁ……気楽に待ちましょう。ゲ○ダン踊りながら……。ゆーれるまーわる……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「…………!…………ゃん!マキちゃん!」

 

「アッ!(スタッカート)」

 

「良かった……」

 

 こっ、ココア……!?あっ、ミサトさん、それにシンジくんも……顔面偏差値高すぎて酔いそう……(興奮)

 今は……NERV本部の地下のリリス(本体)がある場所か……。というか、俺もしかして凄い長い時間寝てたのでは……?

 

()、どれくらいの間寝てました?」

 

「え?ほんの10秒ぐらいだけど……。でも、凄く心配したわ……」

 

 ファッ!?あのクッソ濃い時間が10秒!?うせやろ?圧縮しスギィ!頭おかしなるで……。

 …………本当に頭おかしく、いや、体おかしなった。クッソ頭痛いし、体が燃えるぐらい熱い。

 

「マキちゃん大丈夫……?貴女は非戦闘員だから、退却しててもいいのよ?」

 

 ウーンこれは本当に申し訳ない(無能ボイス) しかしシンジくんとレイちゃんの勇姿は見届けねばならぬと(決意) こんなもん寝てりゃ治んだよ!

 

「作戦は参加します。……でも、ちょっとお言葉に甘えて休もうかな」

 

「それがいいわね。先に戻ってていいわ」

 

 Foooo↑!やっぱミサトさんを……最高やな!

 

「マキ、本当に大丈夫?」

 

「おうよ。()ってば天↑才↓だからぁ?(無関係) だから、シンジくんも頑張るんだZ!!」

 

「……うん」

 

 オロロロロ?あんまり乗り気じゃない?……いや、シンジくんは出来る男……いや、漢!シンジさんを信じろ!

 では、俺は寝るッ!!……でも、レイちゃんいないから安眠できるかな?……レイちゃんのプラグスーツって、予備あったっけ?




主人公:ガチで記憶喪失だったけど頭パッパラパーだし即解決したのであんま気にしてない。リリスは本当はママンだが扱いは娘。

ミサトさん:有能。いい人。デキる女。主人公にとってはそう思われてる。いい香水使ってる。

シンジくん:主人公の説得では決心が固まりきらなかったけど、ミサトさんに対してもあんまし反抗もしなかった。漢の素質と男の娘の持つと皆に信じられている。

リリス:最早メインヒロイン。レイちゃんの方にある魂から分離した()()()の部分。故に主人公と過ごした記憶は全て持ってるし、なんなら主人公が無くした記憶持ってた

シン・エヴァを見たことにより俺の二次創作意欲は天元突破グレンラガン
ついでにゴルシのお陰で主人公をもっとおかしく出来そう

赤い変態さん☆9評価、アカサタナハさん☆8評価ありがとうございます!

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EP20 準備

One Last Kissを延々と聴き続けて休みを潰す贅沢さ


「んぁ〜〜〜〜ッ!!」

 

 響マキ復活ッッッ!!響マキ復活ッッッ!!

 やっぱ睡眠って最強だわ。頭痛も体の火照りも寝たら(睡眠時間5分)治ったもん!…………リリスとか関係なく唯の過労説ない?でも第六使徒が来る数日前には確か寝たはずだから……多分、めいびー。

 んまぁ気にしないってことで。これで案外なんとかなるからだいじょぶだいじょぶ。

 

 それにしても謎が増えたな……。俺の持つ悩みの9割9分9厘ぐらいは占めたかな……これが市場独占ですか。

 というか俺とバイバイした時っつったら何億年も前だよな?自我の崩壊とか……なさらないんですか?これって勲章物ですよ……(敬意)

 俺は夢の中でエヴァの履修してただけだしセーフセーフ。こいつウルトラマンってマジ……?ウッソだろお前wwwww

 …………まさかレイちゃんの中の魂がリリスじゃないとかっていうのは……流石にないか。だとするとゲンドウ=サンはしめやかに爆発四散!!ナムアミダブツ!!ワロタwwwww いや笑えへんわ。

 

(う〜〜〜ん…………)

 

 ヨシ!もう考えるのはやめだ!フィーリングでハッピーエンドを目指すぜ!考察なぞフヨウラ!(考察班に対するヘイトスピーチ)

 まずは目先の問題!第六使徒戦に備えて仕事をやろうぜ!………………ウッ!(発作)

 

「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

 現在俺は電力供給システムの整備中。故にNERVと共に外部の専門の方もいるから普段の数倍の人数がいる。人見知りなら体爆散していたぜ……。

 

「んぉっ!?」ビクゥ!「あの娘どうした?何かあったのか?」「NERVじゃ日常ですから!」「というかあの娘何歳だっけ?こんな現場にいて大丈夫なのか?」「今更疑問抱イテンジャネーヨ!」

 

 おい今変な外国人いたぞ。やけにイカれたNERV事情に慣れてる外国人とか俺知らないんやが。

 うーん、皆は俺と言う14歳のアルビノ美少女がおっさん達に紛れて専門職並みに働いてることに違和感を感じているようだ。その感性は墓まで大事にしといてください。

 故に答えねばならぬと。

 

()は14歳の中学2年生!でも毎日働き続けてるし(比較的)幸せだからOKです!」

 

「「「「「正気か?」」」」」

 

「貴方達も整備をしていて!!()も整備をしている!!そこに何の違いもありゃしねぇだろうが!!」

 

「「「「「違うのだ!!!」」」」」

 

 今日も職場は元気です。皆あったかくて嬉しいなぁ(洗脳済み)

 でもやっぱ俺がこうして働いてるの普通にイカれてるよなぁ……後で看護の方でも行くか?いやそういうことじゃねーよ(自問自答) やはり(自明)、ウルトラマンボディは……最高やな!サンキューリッリ。

 

『もーまんたい!』

 

「?今誰か何か言った?」

 

「マキちゃん遂に幻聴か?」「14歳でそれはまずくない?」「俺も最近稀によく見る」「「「「「休んで来い」」」」」

 

 ……?やっぱ気のせいか。幻聴なんて俺の周りの人間しか聞かないしこのウルトライヤーが遠くの声でも拾ったんでしょうよ。さっすがぁ!

 後幻聴を訴えてる人は即刻病院に行ってくれ、頼むから。この集団の中でそうなったら俺でも何が起こるかわからん。最悪全員SAN0になるわ。

 しかしそれにしても……

 

「嗚呼──────────」

 

「しまった!紅茶がこのタイミングで!?」「茶葉持ってこい!缶ごとだ!」「砂糖とミルクもだ!」「マキちゃん今日の茶葉は高いぞ!」

 

「マ!?Foooo↑どんな仕事でもまかせろーバリバリ」

 

「何の音ォ!?」「茶葉を……食ってる……?」「アレで質を確かめつつ紅茶を体内で作る」「えぇ……」「というか仕事の動力源紅茶なのおかしくない……?」「お前は知りすぎた」「これで仕事早いのはどういうことなの城之内」「何の問題ですか?(レ)」

 

 うーんこれはいい茶葉!w 茶葉の香りが(直接)体に染み渡るぜ〜!!

 ……アレ、これって後で自分で紅茶淹れなきゃいけないの?めんどくさっ。……自分だけの淹れるのは究極めんどくさいから後で皆にも作ろう。

 

「アッピャアァァァァァァァァァァァ↑↓↑→(コマンド) イクゾォォォォォォォ!!」

 

 今更ながら、皆のテンションがおかしいのは俺のせいな気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「もうすぐ時間ね」

 

 リツコさんがモニターを見ながらそう呟く。モニターには様々なデータや報告が表示されてて、それを把握するのは相当な演算能力だろう。俺もできるけど。

 

「……リツコさん」

 

「どうしたの?マキちゃん」

 

「なんで()はここにいるんすか?」

 

 俺はリツコさんに呼ばれてヤシマ作戦用の出張作戦本部にてリツコさんにコーヒーを淹れつつモニターを眺めてる。

 こうやって本編に映らないようなモニターとか眺めるの最高に作品楽しんでる感あって楽しい……楽しくない?楽しめ(豹変) エヴァ世界で楽しめる数少ない要素の一つだとぼかぁ思うね。

 いや……エヴァ世界は嫌いじゃないけどさ。使徒に過労に人間関係に人類補完計画とかアンハッピーなものが多いものでして……。もし転生するときに「んじゃ君が行くのはエヴァね!ヨロピク!」とか言われたら発狂する自信がありますあります……。

 

 閑話休題(んなこたぁどうでもいいんだよ)

 

 なーんで俺はリツコさんに呼ばれたんだ?俺はただ零号機と初号機の調整をヤシマ作戦用に並列でやってただけなんやが。俺は悪くねぇ!

 大丈夫かな向こうの整備の人達……さっき外部の人が「そうか……エヴァとは……人類とは……!」とかちょっと作品的に非常にまずい悟りを開きかけてたんやが。ちなみにその人は無理矢理(当身で)寝かせて仮眠室に突っ込んどいた。俺も看護師だしだいじょぶだいじょぶ。

 

「そうね。あらゆる方面に通じている人間はあなただけだから……かしらね?」

 

「ふむふむ、なるほど。してその真意は?」

 

「働き過ぎなのよマキちゃん。貴女が大丈夫でも周りの人間は痛ましかったそうよ」

 

 そう言ってリツコさんになんか渡された……えナニコレ?お便り?

 

 ガサッ

 

『現場の田中です。マキちゃんが今日で記念すべき5日完徹です。某ゲームセンターの課長でも三徹だったのにおかしいと思います。現場からは以上です』

 

『マキちゃんが休めないのは俺のせいなんだ!全部俺のせいなんだ!頼む……俺を殺してくれ……!』

 

『俺は現場監督の……整備長だぞ……!こんくらい(五徹くらい)なんてことはねぇ!マキちゃんが休まねぇ限り、俺はその先で働くぞ!!だからよ……働かせるんじゃねぇぞ……』

 

 えなにこれは……え、本当に何?怪文書?もしかして皆が休み時間にコソコソ書いてたのコレ?

 え、というかもしこれ通ったとして作業大丈夫?正直自分でもあたおかな作業してたからかなりややこしいことなってると思うけど。

 

「むしろ貴女を補おうとやる気を出しているみたいよ」

 

「おぅん皮肉ぅ……」

 

 というかサラッと心を読まないでください。何の為にATフィールドがあると思ってるんですか。もしかして理系はオカルトなのでは……?

 というか俺ってTDNなんでも屋だよな?(TDNはなんでも屋だった?) なんで俺こんなことやってるんだろう……(突然の意識の覚醒)

 というかこうしてモニターで整備の様子見てるだけでやばい……というか怖えよ!なんで組体操しながら整備してるんだよ!というかその作業超精密作業だから見てるこっちが一番緊張するわ!

 

「…………確かにこっちにいた方がいい気がします」

 

「懸命ね」

 

 誠に不本意である。

 さて、忘れられがちだがミサトさんは今指示を出し続けていたが、ようやく話しかけられそうだ。いやリツコさんも忙しくない訳じゃないだろうけど。並列も極めればほぼ分身なんや……。

 

「ミサトさ〜ん」

 

「あらマキちゃん、お疲れ様。体調はどう?」

 

「バッチリです!」

 

 心配してくれてウレシイ……ウレシイ……。でもこっちとしては働き詰めのミサトさんとシンジくんの方が気になる……気にならない?

 

「んでミサトさん今何時ぃ〜?」

 

2355(ふたさんごーごー)よ。後5分で作戦開始ね」

 

 あと5分かぁ……まぁ、ここで作業に戻ったところで往復になりそうだし、皆の言葉に甘えてゆっくり構えさせて貰おうかな。




主人公:ガチで五徹目なので周りに心配されまくってる仕事人(笑) 超人ボディ+頭なので作業効率があたおかだがそれよりもそれに周りが感化れて周りもあたおかな実力なのが一番問題。

整備の皆さん:一番主人公の影響をモロに受けている方々。恐らく外部の方は本来の場所に戻った時にその作業を見た周りの作業員達もあたおかな実力になるだろう。

リツコさん:原作でも勘はいいがここでは勘がいいどころは本当にニュータイプ化してきて作者が困惑してる人。本来あるいざこざがよりややこしくなりそう(小並感)

来週、ヤシマ作戦。

ゴマタンゴさん☆8評価ありがとうございます!

UAが15,000を突破しました!読んでくださる皆さんありがとうございます!

感想、お気に入り登録ありがとうございます!非常に心が躍る……!


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EP21 変化

公式がシン・エヴァのネタバレをOKしたので初投稿です
※ネタバレはしません。


「──────────」

『─────。──────────」

『──────────」

「───────────────」

 

「…………………………」

 

 暇だ…………一番忙しいはずの状況なのに仕事中過去一にやることがなくて笑っちゃうんですよね。

 ドーモ、響マキ=デス。現在対ショック姿勢で部屋の端っこで小さくなって気配を消してます。気配遮断はオタクの必須スキル。習得していて損はありませんね。

 

 ドン、ドンドンドンドン、ドンドンドン

 

 めっちゃ外から爆発音が聞こえてくるんやが。あと衝撃がすごぉい!

 多分気を引く為の通常兵器の花火大会を開催してるんだと思う。なんかそんな報告が聞こえるし。

 見てみたいけどな〜俺もな〜w どうせならあの大量の誘導弾とか砲弾を生で見たいという相田スピリッツが俺の魂に揺さぶり掛けまくりんぐ。でもそんなことすると第六使徒の加粒子砲でジュワァァァァですよジュワァァァァ。

 

 ……このウルトラマンの体で本気であの加粒子砲を受けようと思ったらどれくらい耐えられるのだろうか?普通のウルトラマンならともかくザ・ネクスト、それもアンファンスだからなぁ。バリアも使えなければ空も飛べねぇぜ。でも嫌いじゃないわ!!むしろ好き!!(ナルシスト)

 

 それにしても暇だァ……むしろ何もできないことに罪悪感を感じる今日この頃。狂いてぇ……(発作)

 

(あっ、そうだ)

 

 さっき零号機の調整をしてたときに仕込んだやつの……あった。

 テッテレ〜、レイちゃんとの通信機〜!いや〜徹夜(平常運転)で作ったやつを折角だから仕込んどいたれw と思ってたやつがこんな場面で役に立つとは……。これさえあればレイちゃんとお話が出来ますよ!(作戦中に気を抜かせるクズ)

 あほれ早速明日に向かってスイッチオン!

 

「レイちゃ〜ん?」

 

「……?マキ?」

 

「おおっ、そうだよ〜マキダヨ〜」

 

 おぉっ!成功成功。整備の仕事で身につけた技術は伊達じゃない!労働で得た数少ないものである。他に得た物の例に金がある。

 うんうん、ノイズも酷けりゃ音も小さいがウルトライヤーによってその問題はフヨウラ!俺専用機といっても過言ではないのでは?

 しかし隠れて喋んなきゃいけないのは悲しみ。俺ってば通話の時の声が大きいことで有名だからさ(大嘘) ちょっと不便……感じるんでしたよね?

 

「今の御気分はどう?レイちゃん」

 

『……よく、わからないわ』

 

 凄くレイちゃんらしい回答を貰い嬉しい反面どう反応したらいいかわからない今日この頃。

 

『……でも、マキの声を聞いて、少しぽかぽかする』

 

「えっ!マジ!?あぱ^〜照れる^〜」

 

 まさかそんなレイちゃんから百合百合した回答が頂けるだなんて……俺、感激!俺もレイちゃんの声が聞けて嬉しいよチュッチュッ

 ……ヴッ、チュッチュッとか言ってる俺に吐き気が……。己ゼーレめ……ぜってぇゆるさねぇ!!

 

 くっ……もっと俺の技術があれば録音機能を追加していたのにッ……!これじゃあレイちゃんの百合ボがもう一度聞けないじゃないかッ……!未熟な俺を許してくれ……!

 

『私、頑張るわ。マキと、皆の絆の為に』

 

「いい物抱えてんじゃんアゼルバイジャン。なるべく怪我だけはしないようにね!」

 

『……うん、ありがとう』

 

 プツッ

 

 思ったよりレイちゃんが大人でちょっと泣いた。なんで俺地球の危機に面しているはずなのにこんな呑気に涙流してんだろ……(激遅)

 

「13、12、11……」

 

 おっ、遂にまで残り10秒か。そろそろ本気で対ショック姿勢を固めておこう。

 

「10、9、8……」

 

 この第一射は「序」の通りならば惜しくもコアを捉え損ねて仕損じる。…………観てる時は何も思わなかったけど、こうして自分で整備してみると……結構クるものがあるな……

 …………ワンチャン成功しない!?いや、成功するはず!だって俺が整備に加わったんだぜ!?いけるって!(過大評価)

 

「7、6、5、4……」

 

 それにしても絆……絆かぁ。やっぱこの体(ウルトラマン・ザ・ネクスト)になったからには、意識するワードだよなぁ。

 だとすると、やはり絆は重要な要素なんだよな。レイちゃんは、皆との絆で、エヴァに乗ってる。

 

「3、2、1」

 

 

 

 俺は、皆とちゃんと絆を繋げているのだろうか?

 

 

 

「発射!!」

 

 うおっ、眩しっ!何の光ィ!?目が、目がァァァァァァァァ↑ァァァァ↓!!何のこれしきィ!(回復力EX)

 それにしても凄い火力ダァ……眩しすぎて画面が真っ白だぜ。というか振動が凄い。震度4ぐらいは軽くあると思う。流石スパ○ボにも出演できるだけの火力はあるぜ。

 

「キャアァァァァァァァァァァァァォォォォォォォォォォォ!!!」

 

 うるせぇ!!悲鳴の声が高すぎて最早超音波。サイレンヘッドかな?ハリセンボンボディだけど。

 うわぁ……血が……めっちゃ学校にもかかってるじゃん……アレ掃除するってマ?学校関係者がやらなくてもいいとしても俺はやんなきゃじゃん。間近で掃除してたらSANチェック不可避だわ。

 

「やったか!?」

 

 駄目だ!このセリフを聞いた瞬間「ワンチャンやったんじゃね?」という薄命美人な甘い認識が悪いおじさんに連れてかれた!!連れてかないで!!連れていくなら俺を!!(厚命)

 

「外した!?」

 

 やっぱりな♂仕方ないという許容の心(ボトボド)

 

「目標に高エネルギー反応!」

 

「衝撃に備えて!」

 

 出来てるよ……!(ラブ&ピース並感) ハッピーエンドには必要な要素だとぼかぁそう思いますね。

 

 

 

ドガァァァァァァァァァァァン!!!

 

 

 

 ンヒィ↑(恐怖) この揺れは……ファーストインパクト!?(錯乱) やべ、急いで頭守らないと(記憶喪失並感)

 まぁ正直第五使徒に鞭でしばかれ続けるよりマシだよね。俺一生第五使徒に頭上がらねーわ……アイツコワイ

 

 レイちゃんは大丈夫かな?まぁ多分零号機に乗ってるし俺達に比べたらそんな大事じゃないっしょ。

 ……………………やっぱ気になる!!というわけで通信機のスイッチオン!

 

ザ──────────

 

 なんかノイズ酷くない?お前の通信機って醜くないか?叩けば治るか……?(握力114kg)

 

「くっ……いっ……!」

 

 ほ?え?何これ……レイちゃんが苦しんでる?何で?零号機と盾は一発目じゃ被害ナシだろ?ヤバイのはこの後の第二射であって……

 

(……まさか?)

 

 ─────モニターには、盾が半溶したことと、エントリープラグ内のLCLの水温が上昇していることが示されている。

 

 …………行かなきゃ。このままじゃイカンでしょう……!!

 

「ぐっ……いったた……アレ?マキちゃん?」

 

 俺は、ドアを破壊するように勢いよく外に飛び出た。

 

「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ……!」

 

 このままじゃ二射目でレイちゃんが、シンジくんが、皆が死ぬ。ハッピーエンドどころか、バッドエンドだ。

 

(そんな現実をひっくり返す!)

 

 ウルトラマンとしてのプライドを賭けたこの瞬間……繋いでみせるぜ!!




主人公:今回ほとんど出張作戦室の端っこでジッとしてただけの最早モブ。ウルトラマンとして走り始めた。

レイちゃん:まさかの第六使徒の加粒子砲に半命中でちょっとヤバイ。生死は主人公に委ねられてる。

次回、個人的「序」のクライマックス。明日更新です!

宮理貴さん乃木さん☆9評価、炙り桜餅さん、虚気さん☆8評価、匿名さん☆5評価、匿名さん☆1評価ありがとうございます!

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EP22 決着

書きたいところ書けて嬉しい


「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ…………!」

 

 わぁ、あたり一面が焼け野原ひろしだぁ。これなら暇を持て余すより外に肉と野菜を置いてBBQでもしとけりゃよかったなぁ。

 言うとる場合かァーッ!!俺の中の頭パッパラパーな部分(占有度高め)の部分があまりの衝撃(物理&メンタル)を与えられてバグり始めてる!鎮まりたまえ!何故そのように荒ぶるのか!

 

 状況は全くもってよろしくはない。レイちゃんと零号機が一部を防いでくれたおかげで被害は「序」と比べて遜色はないが、それのせいでレイちゃんの盾が半分溶けちまった。

 クソゥ!!ここにきて精度アップとかいう謎の強化パッチ当てられてるとか聞いてないで候!あぁ〜もうヌラヌラしてきたァ〜ッ……!

 このままじゃ零号機ごとレイちゃんが死ぬ!!そしてそのまま陽電子砲と初号機にも命中してサードインパクトであぼんだ!!皆のATフィールドが崩壊すりゅうぅぅぅぅぅぅ!!

 

「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ…………!」

 

 しかぁし!俺は希望をもたらすべき(使命)ウルトラマン!このバッドエンド一直線な状態に一石を投じるべき馳せ参じようぞ!

 うおぉぉぉぉぉぉぉ走れ走れバクシンバクシン!!時間がないZO!

 

 キィィィィィィィィィィ ─────!

 

 この通りに時間がございません。撃ってくるの早くなぁい?

 

 えぇい変なところで諦め掛けてんじゃないよお前!ウルトラマンなら諦めてんじゃないよ!

 お客様当店に大して加粒子砲を撃つのはおやめください困りますお客様お客様ァーッ!!

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)

 

「ハァッ!」

 

 恐らく猶予は1秒かそれ以下ッ!故にここで取るべき行動は!

 

(盾借りるよ!レイちゃん)

 

陽電子砲の準備が出来るまで、俺が盾となることだァ!!

 あ゛っつ゛!!?この盾あっつ!!俺の手がミディアムレアになっちゃうよ!俺はレア派だって言ってんだろ!

 う゛ぅん来いやぁ!!防ぎ切ってやらぁ!

 

 

 

 ドンッ──────────

 

 

 

(うぅうぅぅぅぁぁぁぁぁぁぁっっつ!!!)

 

「グウッ……!」

 

いってぇぇぇぇぇ!!そしてあっつぅぅぅぅ!!

 焼き加減とかに文句言ってる場合じゃねぇ!焦げちゃう焦げちゃう!なんなら溶けちゃう!最早状態変化起こしちゃう!

 あぁぁぁぁ俺達が夜鍋して拵えた盾がみるみるうちに溶けてくんじゃぁぁぁぁぁ……!!この盾の破片とか貴金属になったりしてないかなぁ!!?

 

 ゴゴゴゴゴゴ──────────

 

 痛い痛い痛い熱い熱い熱い!!俺こんな経験初めて!この経験が次に繋がる機会が来ると嬉しいなぁ!!(ヤケクソ)

 

 やっばい……流石に盾がもたない……ならば次の足掻きをぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

「グオォォォォオォ……シェアッ!!

 

熱熱熱熱熱熱熱熱熱熱熱痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛!!!!!!

 エルボカッターにエネルギーとATフィールドを全開で張ってこれって本当イカれてんだろ!!こんなんレイちゃんが食らったらすぐに死んじゃうだルォ!!?

 

 くっそぉぉぉぉ……第二射まだぁ……!?マジで俺は今死ぬことを自覚してるんだが……!!

 やりたいこと一杯あるんだけどなぁ!ハッピーエンドにするっていうのもあるしハッピーエンドも見届けたい!

 というかロイヤルストレートフラッシュの仕返しまだしてねぇし!アスカちゃんもマリさんもまだ見てねぇ!!

 

 という訳でまだまだ耐えるぞゴラァ!!

 

「グッ…………ア゛ァッ……!」

 

 

 

 ビキッ

 

 ─────腕にヒビが、走る。

 

 

 

いったァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!???

 ぐぅぅぅぅぅぅぅ突然腕にとんでもねぇ激痛が走ったんだけど!?というか目視で確認できる限りだとすっげぇ赤くなってる、はっきりわかんだね。

 やばい本当にもたないかも……!!でもこんなのをレイちゃんに味わわせる訳にはいかんでしょ!!

 

ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン

 

(ファッ!?)

 

「ヘァッ……!?」

 

 点滅するの早スギィ!!多分まだ1分も経ってねーだろ!!頑張れS2機関くん、ウルトラマンの動力源なんだからもっとプライド持ってホラホラ(焦り)

 やっべ力抜けてきたンゴ……。第二射の発射まだンゴかねぇ……(呑気)

 

(ぐぅぅぅぅぅぅぅぅッッッ……!)

 

「エァッ……!」

 

 

 

 ピシッパキッ

 

 ─────体に更に亀裂が走り、破片が溶けて宙を舞う。

 

 

 

(うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッッ!!?)

 

「グォッ……!?」

 

 

 

 ─────巨体を支えてる膝が、地に突く。

 

 

 

痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛!!!!!!!

 うおおおおおおおおおおお大怪我負った人もこんぐらい痛えんだな!!ありがとう!!看護師として糧にさせてもらうわ!!(全ギレ)

 ……流石に、いや、本当にヤバイ。ちょっと意識が薄くなっちゃっ……たぁ!正直俺の意識も体も持たなさそうなんだが。

 

 

 

 やっぱ、原作以上のハッピーエンドを目指すなんて、元クソザコ一般人の俺がウルトラマンになった程度じゃ、相当な高望みだったんだろうか。

 

 

 

 トンッ

 

 

 

 ん?なんか、背中側に感触が?これは……手?

 

(なっ!?零号機……レイちゃん!!?)

 

やめとけやめとけ!!自慢じゃあないが俺の今の表面温度は鉄の融点とか多分そこらへんぐらいなんじゃあないかなぁ!?だって俺自身ちょっと溶け始めてるし!!

 ……優しいんだァ、レイちゃん。なんだかとってもあったけぇなぁ。温度だけみたらアホ程冷たく感じるだろうけど。

 

 感謝ッッッ!!圧倒的感謝ッッッ!!レイちゃんの優しさに俺が泣かされた!!こちらも応えねば、無作法というもの……!!

 

 

 

(ぐぅぅぅぅぅっ……男、ならァッ、誰かの為、にィ、強くなれ……!)

 

 

 

 パキッ

 

 ─────ヒビが、肩まで広がる。

 

 

 

(歯を!食いし、ばってぇ、思いっきり、守り抜けッ……!)

 

 

 

 ピシピシッ!

 

 ─────ヒビが、顔を覆う。

 

 

 

(転んでもいいよッ……また、立ち上がれば、いいッ!)

 

 

 

 ビキビキッパキッ!

 

 ─────脚まで、亀裂が走る。

 

 

 

 ─────()()()()()()は、地から膝を離す。

 

 

 

(ただッ!それだけッ!できればッ!)

 

 

 

 バキバキバキバキッ!!

 

 ─────全身がヒビに覆われる。

 

 

 

(英雄さァァァァァァァァアアア!!!!)

 

「オォォォォォォォォォォォォッッッ!!」

 

 

 

 パリンッ……───

 

 ─────ザ・ネクスト・()()()()()()の体が、割れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おーらい!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─────周りに、アンファンスの()が飛び散り、熱によって消える。

 

 ─────殻を脱ぎ捨てたザ・ネクストの姿は、先程のゴツゴツした銀の体とは大きく変わっていた。

 

 ─────滑らかな曲線を描く銀と黒の装甲。そして、()く荒々しい筋肉が、その印象を大きく変えた。

 

 

 

(この中の中で……ジュネッスになった!?)

 

 体が軽いし、この攻撃も遥かに痛くない!!(当社比) これなら耐え切れるやもしれぬ……!(他人事)

 

 

 

 ─────更に奇跡が起こる。

 

 ─────その姿に成ったことにより、腕に集められたエネルギーと、十字に組まれた腕により、ソレは発動する。

 

 

 

 ちょっと待って!ぶっつけ本番でどでかい事はしちゃいけないって整備長から言われてるんよ!

 ……まぁいいや!!この状況を乗り切る為に、いざいざいざ!!やってやるぜオイ!!

 

 

 

 ─────其の名も、

 

 

 

『(エボルレイ・シュトローム!!)』

 

「シェアッッッ!!!」

 

 

 

 ─────光の奔流が、第六使徒の攻撃を僅かばかり押し返した。

 

 

 

(ぐおぉぉぉぉぉぉっ……こなくそっ!)

 

「オォォォォォォォ……!!」

 

 エボルレイ・シュトロームでも多少押し返す程度?うせやろ?ンンwwwwwこのままじゃジリ貧ですぞwwwwww

 

ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン

 

 めwっwちwゃw点w滅wしwてwるwwwファー(絶望) あぁ^〜ドンドン力が抜けてくんじゃ^〜

 

 

 

ドンッ!!

 

 

 

 クォレハ……陽電子砲の第二射!?やったぜ!!これで俺の役目も……

 ……いや、ここで手を抜いてはならぬ!ここで俺もアクセル全開!!インド人を右に!!

 

(トドメだクソッタレぇぇぇぇぇぇぇ!!)

 

「シュアッ!!」

 

 

 

 ─────2本の光線が混じり、極太の直線が点を通過する。

 

 

 

「キャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎」

 

 

 

 ─────陽電子砲によって、使徒はコアを砕かれた。

 

 ─────そして、エボルレイ・シュトロームによって、第六使徒の体は粒子となって明かりのない夜の街に消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 ガコンッ!

 

「綾波ッ!」

 

 碇シンジは、手に持つ今作戦の役目を果たした陽電子砲を手放し、叫んだ。

 初号機を動かし、零号機を、そしてそのパイロットである綾波レイの方へと向き直る。

 

 ズシン…ズシン…ズシン…

 

「……ッ」

 

 辺りが戦火に包まれたような光景の中、銀と赤の巨躯が、シンジの目の前に足音と共にやってくる。

 第四.五使徒の両の腕の中には、ぐったりとした零号機が抱えられていた。

 シンジはそれを見て、緊張する。外見からは、中のパイロットの安否はわからないから。

 

 第四.五使徒が、優しく、ゆっくりと零号機を地に下ろす。仰向けではなく、うつ伏せにして。

 

「!」

 

 果たして第四.五使徒がエントリープラグの存在を知っている、ということに気づくよりも先に、シンジは第四.五使徒が綾波を気遣ってくれたということに思考が繋がった。

 

「グォッ……」

 

 第四.五使徒は零号機を地に下ろした後、体をくらませて尻餅を着いた。

 

「あっ……」

 

 シンジは咄嗟に初号機を駆った。綾波は必ず無事だと確信を持ちつつ、第四.五使徒に近寄る。

 

ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン

 

 第四.五使徒のコアが、心臓の鼓動音のような音を出しながら、激しく点滅していた。

 過去のデータから、第四.五使徒は消耗すると胸のコアが点滅すると、赤木リツコから聞かされていたシンジは、点滅の激しさに納得した。

 零号機の代わりに第六使徒の加粒子砲を受け切ったその消耗は、つい昨日それを食らって死にかけたシンジには、多少疼く程わかるものだった。

 しかしその傷は痛まない。なぜなら友達のマキと握手したことで消え去ったのだから。

 

 初号機が、第四.五使徒に手を差し伸べる。第五使徒との戦いで受け取れなかった手を、今度は初号機が、シンジが差し出した。

 

「ヘァッ……!」

 

 第四.五使徒が手を取り立ち上がる。無表情な顔は、初号機の目を見つめる。

 そして、

 

 グッ

 

 初号機に向けて、右手でサムズアップした。

 

「あっ……!」

 

 流石のシンジでも、第四.五使徒の好意を素直に受け取った。初号機の体を駆使し、第四.五使徒にサムズアップを返す。その親指に感謝の意を込めて。

 互いに体を翻す。第四.五使徒は、煙の中に姿を消し、初号機は、零号機に近づき、エントリープラグを取り出し始めた。

 

 初号機の手によって、零号機パイロットである綾波レイは無事救出され、病院に即搬送された。

 

 こうして、第六使徒との戦い、ヤシマ作戦が終了した。




主人公:ついにアンファンスからジュネッスへと進化!!ついでに痛みに耐える精神力とハッピーエンドへの意思が強くなったぞ!!

シンジくん:主人公こと第四.五使徒への好感度が上がった。

レイちゃん:主人公がジュネッスになる一つの要素として十分な活躍を残したヒロイン。盾役としての役割もキッチリこなす凄い子。後可愛い。

遂に第六使徒戦、決着!!けど「序」編はもうちっと続くんじゃ。

monaka96さん☆9評価、HOOLさん☆8評価ありがとうございます!

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EP23 正体

ランキング入りやったーー!!!!


「ピィ……ピィ……」

 

「おっ、鳥かな?」「マキちゃんでしょ」「つまりマキちゃんは鳥だった……?」「アルビノ美少女でしょ」「トリ娘プリティーワーク!」「事前登録しないと遊べないのか……」「課金額エグそう」「育成は賢さとスタミナ重視で」

 

 こんな場所で鳴いてる鳥とか適応力◎やぞ、ほっとけほっとけ!なんなら将来とんでもないことしでかしそう(小並感)

 

 俺は今零号機の修理+改修作業をしている。そう、ヤシマ作戦で大破した零号機の。

 あぁもう……狂うッッッ!!修理だけでええやん!!なんで改修までせねばいかんのです!?作業量が数倍に膨れ上がったんだが!?

 唯一のモチベーションはレイちゃんに貢献できるというひそかなオタク魂(本柱)。レイちゃんと仲良くなっていなければ俺は今仮眠室で惰眠を貪る睡眠要らずのアルビノ美少女と化していた。害虫かな?駆除しなきゃ(使命感)

 

 ヤシマ作戦後、シンジくんに引っ張り出されたレイちゃんは無事だった。それだけで俺はもう死にかけた甲斐があったってものよ。でもそこそこの傷だったから入院してるよ!クソが。

 未だに体が痛みを覚えてて狂いそう……!レイちゃんのボイスを録音してなかったら即発狂していた。やはり(自明)、美少女の応援ボイスは……最高やな!でも非売品なりけり。

 ……あっ、くそっ!この録音データに群がるでない烏達よ!お前達は身体が闘争を求めてドヒャアしてたらいいんだ!!

 

「どうもお疲れみたいね、マキちゃん」

 

「チュップルィィィィィィィッ……?あっリツコさん」

 

「休むべきと進言しに来たわ」

 

「ハハッ、リツコさんも冗談を言えるようになったんですね!」

 

「貴方のお陰ね」

 

 わぁ、リツコさんと仲良くなれて俺感謝感激雨あられ結局麦茶。選ばれたのは紅茶でした。

 しかし俺今のところ不調といえば体に幻痛が走るだけで大した問題はないから全然元気なんだよなぁ……。ん?おかしくないか?いいやそんなことはないね(自己完結)

 

「で、本題は?」

 

「昨日のお仕事のお礼にね?」

 

「あぁいや、こちらこそ何も成果を得られずすみません」

 

「別にいいわ。過度な期待はしてなかったから」

 

 許された。どうやらバレてないみたいだ……。

 というのも、昨日リツコさんに頼まれたお仕事というのがこれだ。

 

 

 

『分散した第四.五使徒の装甲の捜索及び回収』

 

 

 

 狙ったの?ねぇ狙ったの?狙ってやってるの?やっぱりニュータイプ的なサムシングなの?

 思わず探すのめっちゃ適当にしちゃったよ……正直すまんかった。でも自分の破片を探すとか多分変態だと思うんですけど(名推理) つまりナルシストはホモ、はっきりわかんだね。

 まぁ俺が適当にやって見つからなかったし、多分大丈夫っしょ!(フラグ)

 

「それじゃあマキちゃん、私は行くわ」

 

「あっ、お疲れ様でーす」

 

「次呼ぶときはいい豆を揃えとくわ」

 

 Foooooo↑!どこ産の豆なのか今から妄想して気持ちがいい!海外産の豆は今こんな状況だから高いんだよなぁ……やっぱ紅茶だわ。

 

 〜〜〜♪

 

「ヌッ」

 

 脳裏に刻まれた恐怖心を掻き立てるこのメロディー……間違いねぇ!看護師長だ!この前は5人の患者さんを同時に担当させられた……使徒との戦いとはいえ致し方なしなんだがかの労働量は流石にちょいキツかった……まぁ肉体的疲労は0だから余裕のよっちゃんだったんだが。

 さて、今度は一体どんな無理難題を……?もしかして六波羅探題……?

 

 ピッ

 

「あっ、響です〜↑」

 

「おっ、外面の声だ」「あの高音はかーちゃんが先生に電話されたときの声だ……」「ふっ……俺は詳しいんだ、この声の後はクッッッソドスの効いた声で怒られんだ……(震え)」「なつかしいぜ……」

 

 なんか外野がうるさいですね……あとその話題は俺にも効くからやめちくり^〜

 

『マキちゃん?ちょっと綾波さんの看護お願いしたいんだけど……』

 

「よろこんでッッ!」

 

 評価を訂正しよう、貴方が神か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「あ゛ぁ〜!!レイちゃ〜ん!!」

 

「マキ」

 

 あぁ^〜ヤシマ作戦前から補給出来なかったアヤナミウムをようやく補給できる^〜!!やっぱり看護師長は神だな!これからもついていくぜ!!

 しかし……非常に包帯が痛々しい。俺にもっと力があれば……あっ、手に入れた後でした。これ以上の高望みはNG。

 そんな訳で、

 

「とりあえず包帯交換しよっか。あとご飯作ってきたけど食べれる?」

 

「うん」

 

「よーし!お()さん頑張っちゃうぞ〜バリバリ」

 

 過去に積み立ててきた経験はこの一瞬の為に……これぞ響流奥義有情交換拳!!相手は痛みなく包帯を変えられてついでに使徒は死ぬ。ユクゾッ

 

 

 

 

 

「……ありがとう」

 

「いいってことよ」

 

 響マキ、一生の不覚……!未完成の奥義故にレイちゃんに一瞬痛そうな顔をさせてしまった……!男として不甲斐なし!

 

「……マキ、お願いがあるの」

 

「え?」

 

 あのレイちゃんがお願い……だと!?言いたくはないがあの自主性に非常に乏しいレイちゃんがお願い!?

 こうしてはおられん!今すぐ準備をせねば!

 

「……?どこいくの?」

 

「祭りの準備」

 

 さぁ忙しくなるぞ〜!まずは祭りの開催場所の当たりを決めて許可を貰いに行くところから……!

 

「お願い、聞いてほしい」

 

「私が悪うござんした」

 

 レイちゃんにそんなバツの悪そうな顔をされたら俺は腰のバックルが開いちゃうよ……レイちゃんになら封印されてもいい……(成仏)

 

「してお願いとは?」

 

「2人で話がしたいから、外に連れてって欲しい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「はいレイちゃん、お茶どうぞ」

 

「……ありがとう」

 

 レイちゃんのお願いで俺とレイちゃんは病院の庭に来た。2人きりなら病室でもいいのにどうしても外がいいって聞かなかったから連れてきたで候。レイちゃん怪我人だからあんまり動かしたくないんだけどなぁ……。

 

 俺はベンチに、レイちゃんは車椅子に座ってる。ちなみに俺が飲んでいるのはミルクティー。冷たくてうんまい!!テーテッテレー

 

「んあ゛〜〜……んで、レイちゃんお話って何?」

 

「私を助けてくれた、第四.五使徒のこと」

 

「ふ、ふぅ〜ん……」

 

 おっす大丈夫か?(震え)

 へ、平常心だ……俺の心の平常心を保つんだ……!へへ、落ち着きなって安心しろよ(震え) キメてんだろ……?とりあえずミルクティーを一口…………

 

 

 

「あれは、マキなの?」

 

 

 

ブ─────ッ!?ア゛ァァァァッッッ!!?大丈夫レイちゃんかかってない!?」

 

「うん、大丈夫」

 

キャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッ!!!!(汚い高音)

 あばばば……やばい看護服が汚れてしまったァーッ……このままじゃ職務中にのんびりしてたのがバレるぅ〜……!!

 

 じゃなぁい!!え!?バレた!?ナンデ!?ナンデバレた!?アイエェェェェェェ!!!(錯乱)

 え、どうするどうする???俺は一体ここから一体どうすればいいんだ……???俺のエナジーコアは何も答えてくれない……

 と、とりあえず……

 

「あ、あの……どうしてそう思ったのカナ?」

 

 実際に聞いてみた。

 

「…………よく、わからない」

 

「えぇ……(困惑)」

 

 また(ニュータイプ的直感)かぁ、壊れるなぁ。この世界はガ○ダムじゃねぇんだぞ!もしかしてスパロボを通じてしまった説が微レ存……?

 

「……でも、助けてもらったときのあの姿が、マキみたいで、ぽかぽかした」

 

「ふ、ふぅ〜ん……」

 

 クッ……可愛い!!思わずシャッターを切りたくなったし録音機のボタンを衝動的に押したくなったぜ……!!俺も二刀流が板について来たと見た。同時操作も夢ではない。

 

 しかしどうしたものか……ここで俺はYes!と答えるべきなのかNo!と答えるべきなのか。

 

 俺が正体を明かさなかった理由、それは俺がNERV……ひいては将来設立されるであろうWILLEの敵になりたくないからだ。そしてその先に目指すものが、原作キャラのハッピーエンドだ。故に俺は、Yes!と答えづらい。

 しかし、ここでレイちゃんに正体を見抜かれてもNo!というのは、逆にあやしくないか?俺は怪しいと思う(自問自答)

 

 …………多分レイちゃんもそこまで考えてないと思う。

 え゛ぇ゛い゛変に考えるのもしょうがねぇ!!フィーリングで勝負だ!!(半ギレ) 要は頭デロデロに溶かして皆頭ぱーになりながら笑えりゃいいんだ!!あたしゃレイちゃんを信じるよ!!

 

「えっと……あぁ、うん、そう、だよ」

 

【悲報】謎の緊張により美少女に対し陰キャ化【クソザコナメクジ】

 

「……そう、やっぱり」

 

 うっぐっ……この後どうなるかがわからなさすぎてワカサギになりそうだぜ……シャケになりたい……!天ぷら食べてぇ。

 

「……じゃあ、マキに、もう一つ言いたいことがあるの」

 

「えっ、何ぃ……?」

 

 正直若干の恐怖を感じる。これ以上の暴露ネタは流石にないぞ……?些細なものなら全然あるんだが。冬月先生からゲンドウ=サンに麻雀ボロ勝ち写真送られてきたとか。…………隠し事じゃないなこれ。

 

「助けてくれて、ありがとう」

 

「」

 

 ピ──────────

 

 ………………ハッ!?俺は今、何をしていた……!?看護服が茶色になっている……つまり俺は血がついてからかなり時間が経っている!?(違)

 スゥ─────ッ…………ハァ──────────ッ…………ウグオアッ……

 な、なんて破壊力なんだ……あまりの破壊力に頭の中の第四使徒がニッコリ笑ってやがる……ッ!!オォン……録音しなかった俺を裁判にかけるか祝賀会を開くのかの派閥で争って辺り一面に俺が転がってるぜ……!

 

 …………まぁ、一つ言えることは、やって良かったなぁって。俺がお邪魔虫じゃなくて居られるのはレイちゃんのお陰なのはありますあります。あとミサトさん。

 感謝を言うべきなのはこっちなんだよなぁ……この言葉のお礼ドウスッペ……。コミュ障、ここに極まれり!

 

「ど、どういたしまして……」

 

「うん」

 

 ゴアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ……!!なんて素直な破壊力……嫌いじゃないわ!!

 ……ん?俺が今やっていることはただのアルビノ巨乳美少女ウルトラマンが限界オタク化しているだけなのでは?(覚醒) ……まぁ問題ないしいいや。

 

「……そろそろ戻ろっかレイちゃん。ゆっくり寝て早く治って欲しいからね!」

 

「うん、わかった」

 

「あ。あと、さっきの事は他の誰にも言わないでね!ゲンドウ=サンとかリツコさんとか!」

 

「……どうして?」

 

 解剖が怖い……とは言えぬ……。いや解剖は怖いんだけどさ。

 

()とレイちゃん達で戦うことになるから……かな?」

 

「……わかった」

 

 やったぜ。やはり(自明)、素直に話すのが最強だってハッキリわかんだね。裏死海文書にもそう書かれている。

 

 ふむ、正体がバレたとなれば怪我をしているレイちゃんに贈り物をここで一つ。

 

「んじゃ、レイちゃん、ちょっとごめんね」

 

「…………?」

 

 じゃあ、(謎エネルギー)ぶち込んでやるぜ!えっと……どうやってやろう……。あっ、ちょうどいいところにいいものが。

 

 ポンポン

 

「……これ、何?」

 

「え?えーっとぉ……元気になるおまじない……かなぁ?」

 

 子供のころこうやって頭を撫でてもらうと元気になるよなって……(しみじみ) おっ、雨かな?

 

「なんだか、ぽかぽかする」

 

「そりゃ良かった」

 

 これで多少は傷の治りが早くなるでしょう(希望的観測)。大丈夫だって安心しろよ(ウルトラマン並感)

 

「んじゃ、病室までれっつごー」

 

「……お〜」

 

 おほ^〜、掛け声に反応するレイちゃんかわええ^〜!(一枚)いいっすか^〜?

 

 

 

 

 

 この後ミルクティーを勤務中に飲んだのがバレてアホほど看護師長に怒られた。正直すまんかった。




主人公:遂に正体を暴かれた無能。しかしなんやかんやでいい方向に持っていったあたり「響」の通り運がいい模様。

リツコさん:女の勘を研ぎ澄ませすぎて最早ニュータイプになりかけてる頭脳チート。主人公に第四.五使徒のデータが欲しくて装甲を集めさせようとした。集められたかは不明。

レイちゃん:主人公をすごくあやふやな観点から見抜いたポカポカ系ヒロイン。凄く可愛い。髪を伸ばしたい。

体調が悪くて土曜に登校できなかった……正直すまんかった。次回は今日の夜か来週かです。

サシカマスさん、ヘスティアさん、匿名さん☆9評価、金谷笑はさ頭さん☆0評価ありがとうございます!

UAが20,000を突破しましたれ!皆さんありがとうございます!!

皆さんの感想・お気に入り登録・評価ありがとうございます!


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EP24 一心

今回で序は終わりです。


「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん疲れたもぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

「ただいま」

 

 嗚呼愛しきマイホーム、君はこんなところにいたんだね……!とっとと見つかっといてください俺が死んでしまいます。

 服を1fでキャストオフ!!俺が下着姿のアルビノ美少女とか関係ねぇ!!ベッドにダイブだ!!んほぉ^〜オフトゥンの温もりがS2機関を活性化させるぜ^〜(そんな効果はない)

 

 そんな訳で帰宅なう。レイちゃんと一緒に。あっレイちゃん、俺の脱ぎ捨てた服はほっぽいといていいから安静にしといてクレメンス。

 

 いやぁ〜……疲れた!!俺この家に帰って来たの何日振りだ……?最早職場が実家説ありますあります……(悲観)

 信じられるか?俺レイちゃんが退院するまでずっと働いてたんだぜ?最早S2機関(生命の実)がパソコンのファンぐらい唸りを上げそうだよ。ブゥ~~~ンwwwwww

 あ、でも第六使徒との戦いでジュネッスになってから、なんか異様に体の調子がいいんだよね。ボディ的にもメンタル的にも。でもそのお陰でエネルギーブチ込みが調整しづらくなってもた……。冬月司令がワ○蘭食べたみたいになったよ……。

 

 ところで今日何日?(日程ガバガバ) 学校もなかったしレイちゃんの退院は「あと何日」って感じで考えてたからよくわがんね。徹夜の弊害ここに極まれりって感じ。

 まぁお陰で零号機の修理&改修も無事終わったしえがったえがった。レイちゃん死なせたくないから整備班の人達と一緒に魔改造しようとしたらリツコさんにアホほど怒られたわ。ワロタ。OWの開発をしようとしてただけなのに……。

 設計図も出来たのに没収されたンゴ。まぁあの設計図じゃ金がいくらあっても足りんから計画段階だけなんやが。

 …………ん?あれ?そういえば俺このスーパーブレインのおかげで設計図覚えてるし極秘で設計図の改善を進めれるのでは?

 

 ……………………フフ、フハハハハ!!行ける!!行けるゾォ!!これでレイちゃんは使徒を一撃でミンチにするエース、その名もレイブn

 

 ポンッ

 

「あてっ」

 

 全然痛くないけど痛いって言っちゃった。割とあるあるでは?こんな体になってもそういう反射残ってるのすこここここ、パーン‼︎

 というか、え、何?チョップ?誰が?…………レイちゃん?

 

「れ、レイちゃん……!?」

 

「……マキは、寝るべき」

 

 え?何で?俺は別に異常はないぞ?確かに他の人に比べてちょっぴりテンション高めのアルビノ美少女ではあるが別にそれ以外問題はないぞ?

 というか俺そもそも寝る必要ないし。いつもの睡眠はどちらかというと気絶に近いの○太くん的ロジックであって……。

 

「寝て」

 

「スイヤセン……」

 

 最近のレイちゃんキツいや……。コミュニケーション能力の向上自体は非常に喜ばしいものなんだがそれと態度がキツくなるのは別問題なんですぅ〜。

 あぁ^〜理性の溶ける音^〜(前言撤回) 睡眠は不要?一体誰がそんなことを……許せねぇ……!

 19時なのに寝てしまうこの背徳感……たまんないッ!あ、まだレイちゃんのご飯作ってねぇやどうしよう……。

 

「大丈夫、私も寝る」

 

「あそう」

 

 俺は絶対に突っ込まん。俺は発言してないなんて俺は絶対に言わんからなぁ……!

 そんな訳で寝る!!明日も学校と仕事でクルシイ……クルシイ……悪夢を見そう(小並感)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「うおっ」

 

 おっ、早速悪夢かな?つまりこれは仕事の夢か……さて、俺は如何様にしてこの夢を滅茶苦茶に荒らそうかな(ウルトラマン)

 そんな冗談はダストボックスにスラムダンク。あっ、ゴミ箱が粉砕されてしまいました。

 

 ここに俺は見覚えがある。なんつーか……そう、リリスと会った時に似ている希ガス。つまり俺はこれから周期表について理解を深めなければならないという訳だ。

 

「おきた?」

 

「いや寝てる」

 

 ンホォ↑予想通りリリスが出てきたわ。あ、今回は仮面を付けてるのね。正直俺の顔のまま出てきたら心臓止まるわ。心臓ないんですけどねぇ^〜wwwwww

 さて、ようやくあの時以来リリスに会うことができた。だから、今ここでリリスに俺の気持ちをぶつける!

 

「リリス」

 

「?」

 

「助けてくれてありがとな」

 

「!」

 

 俺はリリスに感謝の意を伝える。この言葉に込められた俺の気持ちはきっとシンジくんの「笑えばいいと思うよ……」に負けず劣らずの気持ちだと自負している。

 

 俺がジュネッスになったのは、多分、リリスのお陰だと思う。リリスがいなかったら、俺はあのまま体が砕けてレイちゃんもシンジくんもやられていたと思う。

 

「ううん、いいよー!」

 

 う〜んこれはMVP!w ん?いやMVPはシンジくんでもありレイちゃんでもある……つまりこれは、俺が戦犯説急浮上……?その可能性だけは否定したいンゴねぇ……。

 ハッ!?この胸が小さくなったら俺はよりスタイリッシュアクション的なやつができるから戦犯を回避できるのでは……!?ジュネッスにもなれたんだ!この胸だってきっと小さく……!!

 

「(○×○)」

 

「ダメかぁ……」

 

 ダメみたいですね。……どないなっとんねん!!クソォ……俺はこれからこの(Gカップ)を背負って生きてゆかねばならぬのか……!?あるのは背中じゃなくて胸だけど。

 

 さて、俺はリリスに色々聞かねばならぬ。わけわかめなことが多すぎて俺自身が昆布になってしまうからな。塩昆布大好き。多分今起きて戸棚開けたら三袋はあるぜ。

 さて、手始めに一体何を聞こうか。

 

「なんでもいいよ〜」

 

「また君かぁ……壊れるなぁ……」

 

 またニュータイプゥ?そろそろニュータイプ増えすぎなんとちゃう?何?俺の考えていること如き簡単に読めるのかい?

 

「?だってきこえてるもん」

 

 もんって可愛いなおい。信じられるか?これ母親なんだぜ?扱いは子供なんやが。

 

「とにかく、聞こえるとは?」

 

「えっと……ん〜……マキとわたしは、いっしょで、ん〜っと……」

 

可愛い(迫真)なんだろう……アニメのここすき切り抜き動画を見てる気分と非常に似ている。とうとみに溢れてつらたん。

 さて、リリスがうんうん唸って可愛いが困ってるっぽいので俺も考えてみよう。

 俺の声が聞こえてて……俺とリリスが一緒……?う〜ん、当てはまる事例が一つしかないんやが。

 

 初代ウルトラマンから続くウルトラマンシリーズの伝統芸で、体も心も通じ合ってる状態。これ即ち……

 

「……一心同体?」

 

「!それだー!」

 

 ッス~……マジか。俺とリリスは今一心同体なのかぁ……。

 ん?俺の今の状態を簡単に整理してみないか?ついでに鬼にならないか?ならない(即決)

 

 ・知恵の実(欠片)持ってる

 ・生命の実(欠片)持ってる

 ・リリスの魂(断片)と融合

 

 オイオイオイオイオイオイオイオイ、やばいわ俺。ほう……サード・インパクトリーチですか、大したものですね。

 大したものすぎる……なんだこれ……ゼーレもこれにはびっくりだよ。存在自体が地雷で使徒を倒してるとか完全に某仮面ライダーリブート作品じゃないか!

 いやしかし、待っていただきたい。この状態で何も起きてないのだから結局何も起こらないのではなかろうか?

 

「?」

 

 そうだよ、こんな可愛い子が悪い訳がなかろう!………………本当?いや、リリス自体は悪くないが。やっぱり全部ゼーレってやつが悪い。己ゼーレ、ぜってぇゆ゛る゛さ゛ん゛!!

 

「ふぅ…………」

 

「大丈夫?」

 

 う〜ん、仮面の奥から赤い目が覗いてるのが……セクシー……エロいっ(?) ロリコンは流石にNG。

 まぁ色々考えても仕方ねぇや。この世界に来られたのも、俺が今5体満足で日々労働に勤しめてるのもリリスのお陰だ。一心同体程度乗り越えてみせるぜ!

 

「という訳で、これからよろしくな、リリス」

 

「うん!いっしょに()()()()()()()がんばろうね!」

 

 そう、俺はハッピーエンドを目指す。皆が一緒に仲良くハッピーエンドを目指すんだ。リリスもこうして協力してくれるなら、それに精を出さねばならないと。

 

 グラァッ

 

「うおっ……?」

 

 えっ何……?ハザード……?俺は今から暴走するのか……?やっぱり戦犯じゃないか……(呆れ)

 

「そろそろおきるんだとおもう」

 

 ほぇ^〜そろそろ起床時間なんすね^〜。俺非常に納得の巻。というかこれに時間制限とかあるのね。というか割と短いなオイ。

 

「んじゃ、またなリリス」

 

「うん!またあした!」

 

「……ん?明日?」

 

「?だって、マキにすいみんはまいにちするっておしえてもらった!これからは、ねたらあえるから!」

 

「ッスー……」

 

 嗚呼わかってるよ昔の俺よ。お前は非常に立派な人間だよ。でも覚えてろよ未来の社畜よ。貴様に毎日寝るという贅沢な権利はない(ハイパー無慈悲)

 

「…………おう、また会おうな!」

 

 結果言葉の綾で誤魔化す無能。これって……裁判ものですよ……?教育に悪い^〜

 

「うん!じゃあ、ばいばい!」

 

 ─────視界が、画面のように暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「ん……」

 

 むぅ……朝かぁ……。うっ……ここからまた学校だぜ……!

 

 あれ?レイちゃんがいない。どこ行ったんだろ?というか俺よくレイちゃんなしで安眠できたな……。これが……成長……!?

 

「マキ、おはよう」

 

「あ、レイちゃんおはよう……」

 

 レイちゃんいたわ。非常に安心感を覚える。……あれ?なんで制服姿なの?俺レイちゃんにパジャマプレゼントしたよね?

 

「じゃあ、私行くから」

 

「えっ」

 

 行く?何処に?今から学校だよ?今更何処に出かけようと……。そういえば今何時だ?

 

 

 

 

 7:45

 

 

 

「ギャアァァァァァァァァァァァァ!!??」

 

 ね、寝坊だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?マジ!?この体睡眠を必要としない筈なのに!?ガチ!?というかレイちゃん起こしてよぉ!?まぁレイちゃんにそんなこと教えたことないから仕方ないかぁ!?

 

 寝癖直して服着て……もう飯はいらぬ!!とにかく走れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…………




主人公:長い労働から解放された社畜。夢の中で重要なこと伝えられたら寝坊した模様。尚ギリギリ間に合った。

レイちゃん:怪我が治り主人公と共に無事帰宅。寝坊した主人公を結局待ってから学校に行った。

リリス:主人公と一心同体していたママ(娘) 主人公をこの世界に呼び出したり待ったり進化させたりと主人公を割と甘やかしてる。やはりロリママ……!

これにて「序」は終了です!連載してから約3ヶ月、皆さんありがとうございます!これからもよろしくお願いします!

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幕間-1 見学

ささっと書こうと思ったらかなり量が多くなって前後に分かれたので初投稿です。


 某日、とある駅にて鈴原トウジと相田ケンスケの2人は、制服姿にて待ち人を待って10分が経とうとしているところだった。

 

「ミサトさん、遅いなぁ〜……。なんかあったんやろか」

 

「嗚呼、もう待ちきれないよ!楽しみで体が震えてきた……!」

 

「あーもううるさいやっちゃなー!あともうちょっとなんやから我慢しいや!」

 

 2人が待っている人物は、会話から分かる通り、葛城ミサトである。しかし待ち合わせ時間より時間が経っているにも関わらず来ないミサトに、2人はそわそわしていた。

 

「お待たせ〜!いやぁ、遅れちゃってごめんね〜!」

 

 そんな2人の元に、満を辞してミサトが到着した。

 

「いえいえ、そんな!」

 

「ワシらも今きたところですさかい、お気になさらず!」

 

 遅れてきたミサトに対し、鈴原と相田は謙虚な態度を取る2人。遅刻した時間は実に約束から20分。ミサトは集合時間を少し早めにしておいたことに、少し安心を覚えた。

 ミサトは女性服の上に赤い上着、つまりNERV職員としてのミサトの制服を羽織っている。

 

「じゃあ2人共、今日一日よろしくね♡」

 

「「よろしくお願いしまーす!!」」

 

 ミサトの声に、2人は大きく返事をする。その声に含まれる感情には、大きな楽しみが含まれていた。これから行う、NERV本部への職場見学に対する楽しみが。

 

 

 

 

 

 ことの発端は数週間前。

 

「え?NERVに職場見学に行きたい?」

 

「「お願いします!!」」

 

 2人が碇シンジに対し、無茶振りして額が摩擦で擦り切れる程の土下座を披露して押し切ろうとしているところから始まった。

 

「頼むよ碇〜!ど〜しても行きたいんだ!一生のお願いだよ!」

 

「こいつがどぉ〜しても行きたいゆうてしゃあないんや!やから頼むシンジ!こいつと、ついでにワシもNERVに職場見学させてくれんか?」

 

「えぇ〜……」

 

 シンジは非常に困っていた。

 確かにシンジはNERVの関係者であるが、エヴァのパイロットというだけであり、約束しても絶対と断言することはできないのだ。

 それに、シンジは職場見学の行き先が既に決まっているのだ。行き先は花屋、故にこれを承諾して是非がどうなろうとシンジには全く関係がないのだ。ちなみに同じエヴァパイロットである綾波レイが選んだ職場見学の行き先はラーメン屋である。

 

 バァン!(大破)

 

「話は聞いた!その頼みはこの私が引き受けた!」

 

「「「ナ、ナンダッテー!?」」」

 

 鈴原と相田はともかく、シンジも割とノリが良かった。

 3人の元に現れたのは右手にプラスドライバー、左手にマイナスドライバーを持っている響マキだった。

 

「ハァッ!」

 

 ブッピッガァン!

 

 マキはプラスドライバーとマイナスドライバーを十字に合体させた。

 合体させたドライバーを自分の机の中に放り込んだ後、マキは鈴原と相田の2人に近寄る。

 

「ほ、ホンマか!?」

 

「う、嘘じゃないよね!?」

 

「ああ!私に任せてもらえれば明日にでも快い返事を貴様らに贈ろうではないか。平伏してください」

 

「「ははーっ!!」」

 

 マキの言葉に、2人は簡単に平伏する。そろそろ額が展性によって広がりそうだ。

 

「……マキ、本当にできるの?」

 

「んぁ?大丈夫大丈夫、既に策は練ってある」

 

 シンジの不安そうな声に、マキは平伏する鈴原と相田の間をジャンプで乗り越えつつ軽く答えた。

 

「ただ君のお父さんが泣かされるだけだよ」

 

「?何か言った?」

 

「いいや?別に何も?あっ」

 

「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!?」」

 

 

 

 翌日マキは、無事問題なく2人のみ特別にNERVへの職場体験の許可を取ってきた。

 余談だが、この背景には麻雀の卓にて1人の人間が他2人に点棒を捧げ続けたが、それは対した問題ではない。

 

 

 

 

 

 鈴原、相田、ミサトの3人はNERV本部行きのモノレールに揺られ続ける。

 景色は地上から下に、そして少し経った後、電車の景色はジオフロントへと移り変わった。

 

「そうだ、2人にコレ」

 

「これ、なんです?」

 

「僕達の顔写真……証明書?」

 

 モノレールに乗っている間に、ミサトは2人にカードを渡す。それには鈴原と相田それぞれの顔写真が載っていた。

 

「それは本日限りの君達のNERV職員としての証明書よ。それでNERV本部内に入れるわ」

 

「「おぉ〜!」」

 

 2人はミサトから受け取った1日限りのNERV職員の証明書を、まじまじと見つめる。

 ジオフロント内のピラミッドに入ったモノレールは、ゆっくりと減速し、停車する。扉が開き、その先にNERV本部が広がる。

 

「さて2人とも。ようこそNERV本部へ。歓迎するわ、盛大にねッ!」

 

「「!! よろしくお願いします!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「ほえ〜……ここがNERV本部なんか〜……」

 

「地上の施設に比べても、ここまで広くて最先端の技術が使われている施設は他にはないよ」

 

 鈴原と相田は、NERV本部内をミサトに連れられて歩きながら、物珍しそうに見渡してお互いに感想を述べ合っている。この調子ならば、職場見学の感想を紙に書いて提出するとしても、最早スペースが足りない程だろう。

 

「さて2人とも。まずはこのNERV本部の司令と副司令に挨拶してもらうわ。そして……」

 

 ミサト達は通路の奥にある大きな扉の元に到着する。

 

「ここが、司令室よ」

 

「と、扉でっかいなぁ〜……」

 

「今まで見てきたものより一番大きい……。それに部屋の感じを見てみると、中もかなり広そうだよ」

 

 鈴原と相田は、その扉から感じられる威圧感に少し気圧されているようだった。

 実際、司令室の扉はかなり大きい。それは2人の友人であるマキが、

 

『これ開け辛くね?』

 

 と言いつつ蹴り破る形で毎度入室していることからその大きさが窺えるだろう。

 

 コンコンコン

 

 ミサトが、司令室の扉を三度ノックする。

 

「葛城です」

 

『入りたまえ』

 

「失礼します。ほら、2人とも行くわよ」

 

「「は、はいッ」」

 

 ミサトは扉を開けて中に入る。鈴原と相田の2人もミサトの後に続いて中に入る。

 

 司令室は、異様な雰囲気を放っていた。薄暗い天井に妙に青み掛かり不思議な模様が描かれている天井や床に、ガラス張りの壁。それは静かな不気味さを放ち、鈴原と相田を緊張させる。

 そんな中、最も異彩な雰囲気を放つものが、司令室の中央に一つ。

 

「…………あそれロン!Foooooo↑!綺麗に跳ねたでさぁ!やはり(自明の理)、ドラを集めて上がるのがさいつよだってハッキリわかんだね!」

 

「腕を上げたな響君。さて碇、これで君の点数は残り800となったが大丈夫かね?」

 

「……………………問題ない」

 

 問題でしかない。

 司令、副司令、そしてマキが中央にて卓を囲み、麻雀をしているその光景は、明らかな異物に近かった。

 

「「「……………………」」」

 

 3人はその光景に沈黙せざるを得なかった。

 それもそうだろう。鈴原と相田の2人からしてみれば、NERVのお偉いさんが同級生と麻雀をしているのである。

 そしてミサトから見れば、上司が部下をこんな日にこんなタイミングでしているのだ。頭痛と胃痛が併発するのも無理はない。

 

「君達が、職場見学に来た中学生かね」

 

 副司令である冬月コウゾウが、3人の存在に目を向ける。その言葉は、明らかに鈴原と相田の2人に向けられたものだった。

 

「こ、こんにちは!鈴原トウジっていいます!」

 

「あ、相田ケンスケです!ほ、本日はお日柄も良く……!」

 

「ハハハ、緊張することはないよ。私達に構うより、このNERVを1日ゆっくりと見学していくといい」

 

「「あ、ありがとうございます!」」

 

 冬月副司令の言葉に、2人は感謝の言葉を伝える。2人の言葉に乗っかっていた緊張は、少し軽くなったようだった。

 

「葛城大佐。後はよしなにしたまえ」

 

「ありがとう、ございます」

 

 ミサトは、深々と頭を下げつつ、微妙に歯切れ悪く言葉を連ねる。それは上司が職務中にも関わらず遊んでいることに対する感情ゆえか、それとも頭痛と腹痛に堪えているが故か。それはミサトにしかわからない。

 

「それでは失礼します。2人とも行くわよ」

 

 ミサトは司令室から退室しようと、扉の方向へと歩き始める。鈴原と相田の2人もミサトに続き扉の方へと歩き始める。

 

「鈴原ぁ相田ぁ」

 

「「!」」

 

 マキの言葉に、鈴原と相田は歩みを止める。

 いつもの制服ではなく、NERV職員の制服に身を包む見慣れないマキは、卓の上の牌を司令と副司令と一緒にジャラジャラとかき混ぜている。

 

「ここは殆どこんな感じだから、あんまし気ぃ張るなよ〜」

 

「……おう!」

 

「言われなくても!」

 

 そう言って2人は再び歩き始める。ミサトは先頭で2人を導きつつ、頭を痛めた。

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「なんや、思ったよりも雰囲気やわっこいとこやな」

 

「そうだね。すれ違う人も挨拶すれば快く挨拶を返してくれる。人類を守る防衛基地ということもあって、礼儀正しさはピカイチだ」

 

 ミサトの後を追って歩く2人は、そんな感想をお互いに述べ合う。ミサトはその会話を聞き、ホッと胸を撫で下ろす。

 会話の内容であるNERVへの印象は悪くない。むしろ好印象とも言える。しかしこの礼儀正しさが先程上司と麻雀をしていたマキが、普段から無駄に陽気に挨拶を仕事場の各所で行っているが故に偶発的に生まれたものだと考えると、再び少し頭が痛む。恐らく二日酔いだろう。

 

 しかし、ミサトはまだ気が抜けない。この後なんらかの展開があってNERVへの印象が落ちる……ことも考えれるのだ。

 1日は長い。ミサトは再び気を引き締めて2人を先導する。

 

「2人とも着いたわ。ここが私の所轄の、NERVの作戦室よ」

 

「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」

 

 段構造になっている非常に大きな構造の中で多くの職員が座れるスペースがあり、そして目の前に部屋のどこからでも見れる巨大モニターに立体地図。

 鈴原と相田の2人はそんなロマンのある部屋を見て歓喜の声を上げる。その様子を見たミサトは、14歳の男子らしさを感じとり、少し微笑んだ。

 

「あったかいものどうぞ」

 

 ふと現れたNERV職員が、鈴原と相田に紙コップが多数載るお盆を差し出した。紙コップの中にはココアと思しき液体が入っており、その職員の言葉通り温かいらしく、湯気が出ている。

 常夏の国である日本は、冷房技術に非常に優れている。故に冷房の効きすぎで時に肌寒く感じる。NERV職員に長袖が多いのもそれが原因だろう。

 

「「あ、あったかいものどうも」」

 

 2人は突然の出来事に少し戸惑うも、素直にその職員から紙コップを受け取る。

 

「ん、美味いなあコレ!」

 

「うん!火傷しない程度の温かさとココアの甘味が体に染み渡るよ!」

 

 どうやら2人の口にあったらしく、ホットココアを絶賛する。それを渡したNERV職員もそれが嬉しかったらしく、微笑みを見せた。

 

「あい、ミサトさんもどうぞ」

 

「ありがとう……って、何してるのかしら?マキちゃん」

 

「「え゛っ」」

 

 ミサトの言葉に鈴原と相田の両名が勢いよくホットココアから目線を目の前のNERV職員に移動させる。

 赤い目に、白い肌、そしてポニーテールにしてあるが白く長い髪の毛は、完全に彼らの同級生である響マキの特徴と完全に一致した。

 

「あバレた。もうちょい流れてくと思ったんやが」

 

「ぜ、全然気づかんかったわ……」

 

「私の雰囲気変化を見破れると思うなよ!……まぁ声も若干変えてたんだけど」

 

「というよりさっき司令さん達と麻雀?してたんじゃないのかい?」

 

「あぁ。しかしゲンドウ=サンは冬月センセの嶺上開花の前には無力だった……アッケナイモノヨ……」

 

 鈴原と相田の質問をサラリと答えていくマキ。しかしその内容にミサトのみならずそれを聞いていた周りのNERV職員達も苦笑いを浮かべる。

 碇ゲンドウという人間はこの場の人間において逆らえるものがいない()の上司。それをいとも簡単に忖度無しで麻雀が出来るのは、比較的仲の良い副司令と、能天気でメンタルが黄金の鉄の塊で出来ているマキぐらいなのだ。

 

「なにやら騒がしいわね」

 

 そんなマキ達の元に1人の女性が訪れた。女性服の上から白衣を羽織るミサトに近しいスタイルの金髪の女性、赤城リツコだ。

 

「あ、リツコさん。ココアいります?」

 

「あらマキちゃん、今はここにいたのね。そうね、頂くわ」

 

 そう言ってリツコはお盆から最後の紙コップを手に取り口につけた。1人の女性職員がその様子にジッ……と若干ぬめり気を持った視線を送っているのは恐らく気のせいだろう。

 

「この人は赤城リツコ。エヴァの開発とNERVの所有するスーパーコンピュータ『MAGI』の管理者よ」

 

「「こ、こんにちは!」」

 

 鈴原と相田は、ミサトの説明を聞いて大きく挨拶をした。

 エヴァの開発とスーパーコンピュータの管理、この2つはとてつもないことだということを、2人は14歳の男子ながらの思考にして理解していた。

 

「あら、貴方達は第五使徒の時の……」

 

 ドキリ、と鈴原と相田の心臓が高鳴る。自然と背筋がピンと引き伸ばされる。

 鈴原と相田の2人は、過去にNERVに迷惑を掛けている。第五使徒が第3新東京市に侵攻してきた際、避難所から抜け出して自らを戦闘中のエヴァ初号機共々危機に追いやった経緯があった。

 それがどれ程迷惑を掛けたのか。エヴァ初号機に乗って戦うシンジの様子を見、その後しこたま叱られた2人は知っていた。

 

「その節は、ほんまに迷惑をお掛けしました!……ほら、ケンスケも!」

 

「あっ、す、すみませんでした!」

 

 故に2人は、リツコの発言に対し深々と頭を下げた。自分に非があると理解している際には直ぐに頭を下げる。非常に優れたリスクマネジメント=ジツである。裏死海文書にもそう書かれている。

 

「いいのよ、2人とも」

 

 頭を下げている2人に、ミサトは声をかける。声を掛けられた2人は、頭を下げつつも、顔を上げる。

 

「市民を護るのが私達NERVの使命。……無事にこうしているのが何よりよ」

 

「「み、ミサトさぁ〜ん……!」」

 

 鈴原と相田には、優しく声を掛けるミサトが天使のように見えた。しかしその正体は日々酒に酔い、酒癖悪く隣人に突撃する堕天使なのだ。

 マキとリツコはその様子を見て、お互いに目を合わせる。鈴原と相田の2人は将来美人局に掛からないことを祈る。

 

「マキちゃんも将来あんな感じになるのかしら」

 

「えそれどういう意味ですかリツコさん?」

 

「さぁ、どうかしら」

 

 マキの言葉に、リツコは少し悪い笑みを浮かべながらその場を後にする。

 

「え?リツコさん?リツコさーん?リツコさーん!?」

 

 

 

 鈴原と相田の職場見学は、まだ続く。




鈴原:NERVに職場見学に来た人間その1。ケンスケの無茶振りに付き合っている形になっているが、その実自分もNERVに興味を持っていたので満更でもない。

相田:NERVに職場見学に来た人間その2。友人にNERV所属の人間がいるのならばこの機を逃す手はないと実行に踏み切った行動的オタク。今日も今日とてカメラのシャッターは鳴り止まない。

ミサトさん:職場見学の先導役。実はマキが先導役を立候補していたが、周りに止められ結局ミサトさんに任せられることに。1日頭と胃を痛める。

主人公:ミサトさん達の行く先々に現れる変なやつ。ほとんど偶然だが少しだけ先回りできたら面白いなと考えていたりする。

ゲンドウ=サン:哀れな人。マキに麻雀をして鈴原と相田の職場見学を許可するも再び麻雀でボコられる。決して弱いわけではない。

冬月センセ:頭のキレが相変わらずやべー人。やっぱりこの人が指揮すればいいんじゃないかなぁ。麻雀の腕前はとんでもなく高い。

リツコさん:鈴原と相田の前で第五使徒戦のことをポロリと漏らすという珍しいミスを犯しちゃった。マキの将来を案じている。

幕間は1話で終わらせるつもりだったんですが思った以上に時間掛かるわ文字数とんでもなくなりそうだから2話に分割しました……。続きは週末です。

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幕間-2 洗礼

ランキング34位に入りました!!(正直心臓が)ほぼイキかけました。


 時は過ぎ、お昼時。午前の職場見学のカリキュラムを一通り終えたミサト達は、NERV本部内にある職員専用の食堂に来ていた。食堂には皆昼休憩の時間ということもあり、多くの人で溢れかえっていた。

 

「はえ〜、ここも凄い広いなぁ」

 

「ここは多くの人が働いているし、近くに飲食店があると言うわけでもない。だからこうして広いスペースを使うというのは非常に優れた考え方だよ」

 

 鈴原と相田は広い食堂を見渡しながら会話をする。普段はちゃらんぽらんしてるような2人でも、このような機会だと少しでも会話内容がマトモになるようだ。

 

「ちなみにここは安い早い美味いご飯のおかわり自由が基本だから、先に食べるといいわ」

 

「「マジすか!?」」

 

「マジよ♡」

 

 その言葉を聞くと同時に、鈴原と相田は注文に向けて走り去ってしまった。2人は14歳の育ち盛りの食べ盛り。学校での昼食の弁当に不満はないようだが量には若干の不満持ち。故にミサトが述べたワードには大いに惹かれたようだった。

 カウンターには人が並んでいるが、非常に早いテンポで人が捌けていく。その速度はあまりに異常で、常に列が動いているように見えた。

 鈴原と相田はそれに多少の疑問を感じる。何故そのように早く処理できるのかと……。

 

 グゥ~……

 

 しかしそれは2人の空腹の前には無意味だった。何気にずっと歩いていたので、2人の空腹は普段の学校よりも強いものだった。

 

 人は次々と捌けていき、早々に鈴原と相田の番が回ってきた。

 

「すみません、俺はカツ丼定食大盛りで!」

 

「ぼ、ボクはBランチセット!」

 

「ん、おかのした」

 

 カウンターに立つ女性職員は、高めの声で軽い返事を2人に送ると、厨房の人に合図を送った。

 その一連の動きは正に卓越。奥の人達の動きを見てみるととても調理をしているとは思えない高速移動を行なっているように見える。

 その間、女性職員は次々と注文を受けていく。そこに紙という媒体にメモをすることは一切なく、複数人の複数の注文を空で覚え次々と処理していく。

 

((ん?))

 

 2人はその女性職員に違和感を感じた。例えるならば、本日職場見学先で複数回見た同級生の女子がいたかのような……。

 

「はいお待ちどぉ〜↑」

 

「「あ、ありがとうございます……」」

 

 女性職員が、鈴原と相田にそれぞれカツ丼定食大盛りとBランチセットを渡す。その女性職員を、2人は要観察した。

 日に弱そうな癖に一切日焼けしない白い肌に、紅い瞳。前と横の髪は帽子の中に収納されているが、収まらないと判断されている後ろの髪は括られ、白い軌跡を描いている。

 

 それは、紛れもなく、マキだった。

 

「また響やんかぁ……」

 

「神出鬼没すぎない……!?」

 

「えぇ……(困惑) 私ここで働いとるだけなんやが……。文句あるならこれは()が後で食うぞ」

 

「「すいませんした!」」

 

 マキの言葉に、2人は迅速かつ丁寧に自分の昼食を受け取って、ミサトの待つ席に戻っていった。

 マキはそれを目を細めて微笑みながら見守る。そこに別に特別な感情は存在しない。ただ目の前で鈴原と相田が動いている光景を楽しんでいるのだ。

 

「マキちゃんどったの?サンドウィッチ〜」

 

「あ、ミサトさん。同級生が楽しそうで嬉しみ。こちら14万となっております」

 

「14万!?うそでしょ?」

 

 

 

 

 

 ミサトが昼食のサンドウィッチを受け取って戻ってくると、鈴原と相田の2人は頭を抱えていた。サンドウィッチの値段は3つセットで140円。

 ミサトは席に座り、機嫌良くサンドウィッチを頬張る。もしここにマキが居合わせたならば「もう!はしたないわよ!」と若干オカマ口調っぽくミサトを律していただろう。

 

「少し顔が暗いわね。どうしたの?」

 

 口の中のサンドウィッチを飲み込むと、ミサトは鈴原と相田の2人にそう聞いた。2人の食べる手は食べ盛りらしく早いが、きっといつもの速度と比べると若干スローペースなのだろう。

 

「いやぁ……その……」

 

「また響に出くわして……」

 

「あぁ〜……」

 

 ミサトは理解した。これは落ち込んでいるのではない、疲れているのだと。頭ではなく心で理解した。故にミサトは、2人に対し共感と同情の念を抱いた。

 しかし共感されただけで鈴原と相田にとっての問題は解消されない。

 

「ミサトさん、聞きたいことが」

 

 そして、疑問と好奇心を溜め込み続け、器から溢れた相田は、遂にミサトに対し質疑の可否を問うた。

 

「…………ゴクン、いいわよ」

 

 ミサトは、2個目のサンドウィッチを飲み込みながら、相田に対し承諾の言葉を贈る。

 

「マキって一体、何の仕事をしてるんですか?」

 

 ミサトは少々面食らった。一体どんな質問が来るのかと正直内心ヒヤヒヤしていたが故に、その質問内容は少し拍子抜けだった。

 が、鈴原と相田にとってその質問の持つ意味が軽いということではない。

 

 

 

 マキがNERVで働いているというのを知ったのは、シンジがエヴァのパイロットとクラスメイトに知れ渡った辺りだった。

 マキ自身一切隠している気はなかったので、シンジとNERVについての話をしているのをクラスメイトに見られて発覚した。

 当然、クラスメイト達はマキに質問攻めをした。主に仕事内容について。しかし、

 

『キキタイ?』

 

 普段の陽気なハイテンションなマキにあるまじき無表情と声のトーンとハイライトオフが同時に発生した為、クラスメイト達はマキにNERVについて聞かなくなった。

 故に、この場はチャンスだった。何より訪れる先々で何かしらの形で遭遇するマキの存在が、2人にとっては不思議でならなかった。

 

「えっと〜……マキちゃんの言葉を借りるなら、万屋ってやつかしら?」

 

「「万屋?」」

 

「そ。頼まれたらなんでもする万屋よ」

 

 鈴原と相田は思わぬ単語が出てきて驚いた。万屋なんて少し古風な言葉を、先端技術詰まるこのNERVという職場においては、少し場違いな単語だと思った。

 

「具体的には何しとるんです?」

 

「そうねぇ〜。今日みたいに司令達に呼ばれて何かしたり、皆に飲み物配ったり料理したり……。あ、看護師のお手伝いとかもしてるわね」

 

「本当になんでもですね……」

 

「マキちゃんなんでも出来るからね〜」

 

 ミサトは3個目のサンドウィッチを食べながら、そう言葉を並べた。

 鈴原と相田は驚いていた。確かに普段からマキは、

 

『私天っ才ですから⤴︎?何でも出来るんですけどぉ!?』

 

 と豪語しながら担任に頼まれた仕事をこなしたりもしているが、ここまで多才とは2人は思いもしなかった。看護師は本来は資格がいるとかいう情報は2人の頭の中には今はなかった。

 何より、学業の傍らでそうやって働き続けているマキの姿が、2人には少し信じ難いことだった。

 2人は、そんなマキの姿と普段のマキの姿を照らし合わせる為に、普段のマキの姿を思い出す。

 

『若さって何なんだよ……振り向かないこと?』

『甘いお菓子食べた後にジュース飲んでも甘くねーじゃねーか!』

『あったよレイちゃん!リコーダーが!私の宝物入れの中に!』

『どっちが悪い?ドッチモドッチモ……ドッチモドッチモ‼︎(半ギレ)』

 

 真面目な印象など皆無だった。何故これで先生達からの信頼が厚く成績も良いのかが非常に不思議だった。まず2人は真面目に授業を受けるところから始めよう。

 

「ミサトさんは、響のことどう思ってるんです?」

 

「そうねぇ……ちょっちテンション高すぎるカモ?」

 

 そんなミサトのマキ論に、2人は激しく同調した。

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 昼食を食べ終え、諸々の昼休憩を終えたミサト達は食堂を後にした。食堂を出る直前にNERVの職員服に着替えていたマキに、1人1本貰ったお茶を空かしつつ歩を進める。

 

「あぁ!!あまりの心臓の高鳴りに死の危険すら感じるよ!!」

 

「やめーや物騒やな!ちったぁ落ち着きぃや!気持ちは分からんでもないから!」

 

 相田は次の見学先へのあまりの楽しみに脳汁が分泌されすぎて少々ラリってしまっているが、足は順調に動いている為さして問題ではない。一方でそれを諫める鈴原も、内心楽しみにしているらしく、手が少しソワソワとしている様子だった。

 ミサトはそんな2人の様子を先導しつつチラ見し、微笑みを見せる。

 しかし微笑みを見せる中、一つの懸念事項が頭の中を某安息ネズミの如くチラチラと横切り続けていた。

 

 目的地に到着し、ミサトが足を止めると同時に後ろの2人もそれに伴って足を止める。

 

「2人共お待たせいたしまたー!本日特別公開!ここが、汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン、その格納庫(ハンガー)よ」

 

「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」

 

 格納庫(ハンガー)では、2機のエヴァが佇み、それを中心に、多くの整備員が行き交いしていた。

 ミサトの言葉と目の前の光景に、鈴原と相田の2人は本日一番の絶叫を響き渡された。

 

「凄い!凄すぎる!こんな夢のある巨大兵器を2機も見られるなんて!!」

 

「あぁ!ちょい待ってぇやケンスケェ!」

 

 テンションフォルテッシモな相田は、鈴原の静止に一切耳を貸さず、ズンドコ好奇心の赴くままに格納庫(ハンガー)の奥の方に歩いていく。そのスピードは今日の今までのどの速度よりも速く、鈴原はそれを一生懸命追う。

 

「全く、しょうがないわね」

 

 ミサトはそんな2人を呆れつつも微笑ましく思いながら、2人を見失わない程度に歩く。

 

「あっ、葛城大佐、お疲れ様でーす」

 

「お疲れ様でーす」

 

「えぇ、ご苦労様」

 

 作業中の整備員が、通り掛かったミサトに対し挨拶をする。何気にこれもマキの影響があったりする。

 確かにマキが来る前からこうして挨拶されることはあった。しかし、こんなにも気軽という感じではなく、もっと硬い感じだった。それを、最早同世代並みに気軽に挨拶するマキを見てきたNERV職員も、ミサトに対し気軽に挨拶するようになった。

 

「マキちゃん見ませんでしたか?もう来てる筈なんですが……」

 

 瞬間、ミサトに電流走る。

 

 響マキという人間は、滅多に遅刻したり約束を破ったりしない。例えそれが、5日間徹夜し続けている最中であっても。無駄にハイスペックで几帳面な性格で体力が無尽蔵であるが故に。

 しかし、そんなマキに例外があった。その事例は過去に1、2件と少かったが、最近リツコの解析により、その原因が発覚した。その原因は─────

 

 ハイテンションと紅茶の過剰摂取による、暴走(オーバーフロー)だ。

 

「ンヒィィィィィィ⤴︎!?あぁ^〜〜〜久しぶりのミルクティ^〜〜〜」

 

 突如として格納庫(ハンガー)に、美少女っぽい声質の女の子らしからぬラリ声が響き渡る。それと同時に、格納庫(ハンガー)内の人間が、声の方向へと顔を振り向かせる。

 声の方向は、零号機の頭の上の方向。そこにマキは立っていた。

 

「パージします!」

 

 両手に持つ空のミルクティーのペットボトル(1.5L)を、マキは手放す。零号機の足元に落ちていったペットボトルは、地面に着く前にキャッチされた。

 マキはどこからか、ミルクティーのペットボトル(1.5L)を取り出し、キャップを開けて飲み始めた。

 

 ポワァ~ン……ポワァ~ン……ポワァ~ン……ポワァ~ン……

 

 独特な雰囲気を醸し出す特別なサイレンが、格納庫(ハンガー)内に鳴り渡る。このサイレンはマキが作成して設定したものであり、「このサイレンを聞くだけで笑える」と本人は話していた。

 

「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

 

 嘘ではないようだ。

 

「いたぞぉぉぉ!いたぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」「獣狩りの夜が始まる……!」「火を継がなきゃ(使命感)」「鯖缶!クサムァガミンナヲー!」

 

「いくぞてめぇら!ヤツにこれ以上『ミルクティー』を飲ませるなぁーッ!!」

 

「「「「「OK!!」」」」」

 

「」

 

 ミサトは膝から崩れ落ちた。職場見学という行事の最中に起こったハプニング。イメージの変化の変化は免れなかった。とりあえず、マキが後で怒られるのは確定的に明らかだった。

 

 しかし、マキがこの状態に陥ったのにも理由があった。(ひとえ)に、疲労だった。

 マキは今日で7徹目だった。というのも、この職場見学という行事はテストの直後に行われたものだった。

 一度見たら覚えるといっても過言ではないマキは大して勉強しなくても大丈夫なのだが、いかんせん周りの人間に教えていたりするマキは、責任感の高さから教材作りにハマっていた。趣味の範疇である。

 

 故にハイテンションと化していた。それを示すのはその作られた教材であり、内容は真面目だが言葉の一つ一つにネタが織り込まれている為油断も隙もない教材と化した。

 

 周りの人間も休むよう促した。整備長に至っては段々テンションが高くなるマキに危機感を覚え土下座してまで休ませようとしたが結局休まなかった。整備員達が現在動いているのも、マキを仮眠室にぶち込む為だった。

 

 ミサトは、鈴原と相田がこれについてどんな感情を抱いているのか気になり、2人の方に視線を向けた。

 

「すいません、コレってなんです?」

「あぁ、コレはね……」

 

「こっちのエヴァは知ってるけど、こっちはなんなんですか!?」

「これは零号機、所謂プロトタイプというやつだ」

「おぉぉ!プロトタイプ!心揺さぶれるフレーズだよ!」

 

 完全にスルーしていた。それどころか、周りの整備員を捕まえて気になるところを質問していた。とてつもない強心である。

 2人は過去の記憶を咀嚼し、完全に吸収し己の糧としていた。そう、目がガンギマってるマキに「綾波について教えて」と聞いたところフラップ付きで2時間近く教えられた記憶から……。

 

「待ってくれマキちゃん!頼むから寝てくれ!」「そのミルクティーは貴重な休憩室の備蓄なんだ!」「オンドゥルルラギッタンディスカー!?」

 

パズルのピース(ミルクティー)は、私が飲み込んだ……」

 

「「「「「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァ!!(迫真)」」」」」

 

「─────どうにでもなーれ♪」

 

 ミサトは、その時、考えるのをやめた……。

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 格納庫(ハンガー)にて暴走(オーバーフロー)したマキを、一本釣りにて回収し、仮眠室にブチ込んでから数時間後。日は沈みかけ、茜色が雲を照らしていた。

 ミサト達3人は、最初に待ち合わせしたモノレールの駅にて、改めて顔を合わせていた。

 

「どうだった?今日の職場見学」

 

「なんや色々ありましたけど、来てよかったです」

 

「僕も、一生の思い出になりましたよ!」

 

 ミサトの質問に、鈴原と相田の2人は素直な感想を語る。その感想を聞いてミサトは、肩の荷が下に落ち、地面に多少のヒビを入れる感覚を覚え、ホッと心を撫で下ろした。

 

「あっせや」

 

 鈴原が何かに気付き、ポケットを探る。数秒のポケット探索の末、取り出されたのは、本日限りのNERV職員としての証明書だった。

 

「あっ、僕も」

 

 相田も同じように、スッと素早く証明書を取り出した。

 

「これ、返さへんと……」

 

「あぁそれね。持ってて良いわよ」

 

「えっ!?いいんですか!?」

 

 思わぬ返事に、相田が声を上げた。

 

「良いのよ。明日になったら使えないし、折角なら思い出として持っておきたいじゃない?」

 

「「!……ありがとうございます!」」

 

 ミサトの言葉に2人は今日何度目かの感謝の言葉を伝える。それを受け取ったミサトも、今日何度目かの微笑みを見せる。

 

「さっ!早く帰らないと暗くなるわよ!」

 

「はい!ミサトさん、ほいなら!」

 

「さようなら〜!」

 

 ミサトの言葉を皮切りに、鈴原と相田の2人はミサトに別れの言葉を告げて家に帰っていった。

 

 ミサトは今日1日を振り返る。頭と胃を痛める場面が多かったが、なんやかんやでミサトもいつも張り詰めている糸を少しの間は緩めることが出来たと、自負した。

 

「……さっ!戻って仕事するわよ〜!」

 

 そう言うと、ちょうど到着したモノレールに、ミサトは乗り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「レイちゃんたらいま〜!」

 

「おかえり、マキ」

 

「レイちゃんどうだった?職場見学」

 

「美味しかった」

 

「………………そう」

 

 ちょっと食堂の人と協力して野菜ラーメンを徹底的に研究せねば(使命感)

 

 ─────後日、食堂のメニューにラーメンが追加された。




主人公:何処にでも現れて最終的に暴走したやべーやつ。ミサトさんに説教された上始末書を書かされ涙目。しかし食堂メニューにラーメンを追加し褒められた。

ミサトさん:職場見学の2人ではなく職場に振り回されて一瞬無責任モードに入ったが正気を取り戻して先導役を全うした。報告書の作成に苦戦した。

鈴原&鈴原:念願のエヴァが見られて大満足。テンション高いマキには関わらない方がいいということを今日の惨劇を見て再確認した。

整備員の方々:根は非常に優しいが悪ノリにとことんまで乗るやべーやつら。説明が上手。

ミルクティー(1.5L):マキの暴走の片棒を担った大罪人。しかし対マキ最終兵器でもあるが故に重宝される。

次回からついに「破」が始まります!むずかしい展開多くて狂いそう……!けど楽しいから頑張っちゃうビクンビクン
ランキング入り本当にありがとうございます!評価に見合うよう頑張ります!

雪見DAIFUKUさん☆10評価、たくぽさん、3821さん☆1評価ありがとうございます!!

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EP25 銀色


遂に「破」始動です


 北極。かつて人類の約半分が死滅した過去最大級の大厄災「セカンド・インパクト」の爆心地である南極の対に位置する不定の氷の大地。そんな場所の海上に、ベタニアベースは存在した。

 ユーロとロシアが合同で活動を行なっているその基地の活動内容。それは研究だ。

 人類と対を成す敵とも言える存在、「使徒」。既に極東の日本では三度襲撃を受けている存在を、ベタニアベースでは、過去に未だ休眠状態にあった第三使徒を回収・利用し研究を進めていた。

 

 しかし、ベタニアベースは現在それどころではない、重大な問題に目下直面中だった。

 

 カラカラカラカラカラカラカラカラ……

 

 施設の大部分が地下、つまり氷の中に存在するベタニアベース内を、蛇に近く、しかし決定的に違うシルエットの巨体が、乾いた音を響かせながら徘徊していた。

 大半が骨で構成された体。しかし胴体部分と脊椎部分は明らかな人工物であり、胴体に付けられた脚は多く短く非常に不自然で、忙しなく動いている。

 

 ドォォォォン……!

 

 非常に重厚な扉が、第三使徒によって融解、爆発する。例え肉体を好き勝手弄られたとしても、その力は健在だった。

 

 ア─────……

 

 第三使徒によって、ベタニアベースの天井に丸い穴が発生する。第三使徒はその穴を、ATフィールドによって自身を浮遊させ通過する。

 通過した先は、異様な雰囲気の場所だった。円状の大きな足場に、それを囲むように設置されている、赤い模様が動き続ける多くの黒い柱。

 冥府と現世を結び、断絶する扉の名を冠する最終関門「アケロン」。第三使徒は尚も上昇を続け、逃走を完了させようとする。

 

ゴォォォォォォ……!!

 

 その下から、爆音。その音源は、このベタニアベースにおいて唯一、第三使徒に対抗できる存在。

 

『逃げんなァァァァァァオラァァァァァァァ!!』

 

 それは、異形のエヴァンゲリオン。

 本来のエヴァよりも機械パーツが多く、マジックハンド式の義手に四本の脚。

 エヴァンゲリオン仮設五号機、そしてそのパイロットの真希波・マリ・イラストリアスが、スピーカー越しに絶叫を響渡らせながら登場する。

 

 仮設五号機は右手の「擬似ロンギヌス」を大きく後ろに引き、第三使徒に突き出す予備動作を繰り出す。

 

 ピキーン!

 

『やばっ!』

 

 第三使徒はそれを認識していた。頭部の目が光り、それを見たマリは仮設五号機の左腕で防御姿勢を取る。

 

 ドォォォォォォォン!!

 

『ぐぅぅぅぅう……!』

 

 網膜を塗りつぶす程の閃光、鼓膜を貫く爆音、体中に響き渡る衝撃が、仮設五号機とマリに襲いかかる。

 直撃、そして落下。第三使徒を目前にして、仮設五号機はアケロンの足場に不時着する。

 

『ぐぇぇっ……!いったぁ……!』

 

 マリは落下した衝撃で肺のLCLが吐き出され、痛みに顔を歪めて声を上げる。

 仮設五号機の状況は酷かった。パンタグラフは完全に消し飛び、左腕は完全に融解。脚も一本どっかに行ってしまい、脚先のブースターもお釈迦になっていた。

 

 

 

Shit!(クソッ!)

 

 ベタニアベースの普段使われない作戦基地にて、ベタニアベース司令官は悪態を吐いた。

 被害は甚大、このまま逃せば今後への影響も計り知れない。正に絶体絶命の状況に、悪態の一つや二つ吐かずにはいられなかった。

 

 そんな時に、オペレーターから予想外の報告が入る。

 

Someone(何者かが) is approaching Betânia Base(ベタニアベースに向かって) at Mach 3!( マッハ3で接近中!)

 

What!? Where do you belong!?(何!?何処の所属だ!?)

 

……No, it doesn't belong anywhere!(……いえ、何処の所属でもありません!) It's Pattern Blue!(パターン青です!)

 

 その報告に、作戦室にどよめきが起こる。全員が、映し出されたモニターの映像に目を向けた。

 

 

 

 それは、北極の厚い雲の中を、音の3倍の速度で突き進む。そして、ベタニアベースの近くまで来ると、厚い雲を切り抜ける。

 グングンと、ベタニアベースにあっという間に到着したそれは、予想外の行動を見せる。

 

「シュアッ!!」

 

「キュアァァァァァァァァァァァッ!!?」

 

 音速を超えた速度でそれと接触した第三使徒は大きく吹き飛ばされる。

 

 ドォォォォォォォン……

 

『えっ!?何々!?』

 

 封印柱にその勢いのまま叩きつけられ、そのままアケロンの足場まで落ちた第三使徒に、マリは困惑の声を一切包み隠さずにリアクションを取る。

 

 ドンッ

 

「ヘェァ……!」

 

 音速越えでブレていたその姿は、同じくアケロンの足場に降り立つことでより明確になる。

 仮設五号機と同じぐらい、40メートル程のヒト型の巨人。赤と黒の肉体に、銀の鎧を身に纏う。胸のV字のコアは生命の如く煌々と輝き、淡い白い光を放つ双眸からは、強い「意志」を感じる。

 

 エントリープラグ内のウィンドウに新しく、目の前の存在がパターン青、つまり使徒であることを示す警告ウィンドウが表示される。

 

『このタイミングで二体目の使徒……!?』

 

「キュアァァァァァァァァァァァッッ!!」

 

「!フッ!!」

 

 マリが疑問を浮かべる間に、第三使徒は再起していた。大きく咆哮を上げ、新たに現れた使徒を威嚇し、威嚇された使徒は一切怯まずに走り出す。

 

「イィィイィィィィイイィ!!」

 

 ピキーン!

 

「ゼアッ!!」

 

 仮設五号機を墜落させたように、目から光を放つ。その直前に、ヒト型の使徒は第三使徒の顔部分を膝で蹴り上げる。

 目は上を向き、光も上に向けて発射される。

 

 ドォォォォォン……

 

 上空で、光の十字架がアケロンを眩く照らす。それと同時にヒト型の使徒は第三使徒を捕まえた。

 

『うぅ〜〜〜っ、どっこいしょぉっと……』

 

 マリは、大きく傷ついた仮設五号機の体を起こす。機械パーツが多めの第五使徒の各部から火花が散る。

 マリは仮設五号機の稼働の感覚を確かめつつ、二体の使徒の争いを見つめる。

 

(さてさてさーて……どうしたもんかねぇ……)

 

 チラリと、複数のウィンドウの内の一つである赤いタイマーのウィンドウを見つめる。26……24……23……と時間が減っていくそれは、仮設五号機の活動限界までのカウンドダウン。それが示すのは、あと少しでの稼働停止。

 出来ることは、未だ健在である右手の槍を、壊れかけの脚で走破しつつ突き出してコアを貫くこと。しかも、制限時間を考慮に入れると唯の一度で。

 しかし現在激しく動く二体の使徒相手に、たった一回で出来るかと言われると、答えはNoに近かった。

 

 と、そんなことを非常に短い時間の中で考えていると……

 

『ん?』

 

「ヌゥゥ……オォォ……!」

 

 マリの瞳に、二体の使徒の、特にヒト型の使徒の動きが特徴的に映った。

 それは、ヒト型の使徒が、第三使徒の顔を、こじ開けている様子だった。

 

 第三使徒の顔は、開閉する。それは先程2回の第三使徒の攻撃時にも証明されていた。

 閉ざされた顔の中に存在するのは、赤く輝く使徒の核である球体のコア。

 第三使徒は、体を大きく唸らせながら抵抗をするも、ヒト型の使徒はそれを一切介さず、ひたすら力を込め続ける。

 

(あっ)

 

「──────」

 

 そんなヒト型の巨人と、仮設五号機越しのマリの目が、合った気がした。ヒト型の使徒が、まるでチャンスを作り出しているかのように、マリは感じ取った。

 

『─────まっかせろぉぉぉぉぉぉい!!』

 

 そうマリが叫ぶと同時に、仮設五号機の四脚から三脚になった脚先のローラーが、火花を散らしながら駆動する。

 

「オォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

 シンクロ率は上昇し、仮設五号機の口部の拘束がバキンと外れ、大きな咆哮を上げながら前進する。

 

「グゥゥッ……シェアッ!!

 

 ついに、第三使徒の頭部が、完全に解放され、コアが丸見えになっていた。

 仮設五号機は右腕の槍を大きく引く。車輪は回り続け、より加速する。

 マリは剥き出しのコアに意識を集中する。そして、右手の槍を─────

 

『オリャアァ!!』

 

 ─────突き出した。

 ATフィールドが、鉄の槍に対しての紙切れのように大した抵抗も出来ず突破される。

 その刹那の直後、槍の先端からコアと接触し、深々と刺さった。パキリという音と共にヒビが入る。

 

 活動限界まで、残り3秒。しかし、この活動限界までのタイマーは止まらない。

 エヴァンゲリオン仮設五号機は、活動限界と共に自爆する。それをマリは知っているが故に、エントリープラグを自身で強制排出する。

 

 ガコンッ!

 

「んえっ!?」

 

 仮設五号機とのシンクロを断って排出直前のマリが、その異常事態に声を上げた。

 本来のエヴァと違い、仮設五号機のエントリープラグの強制排出は、機械の補助に頼るもの。つまるところ、先の戦闘で()()()()()

 

「やばっ─────」

 

 第三使徒のコアが、完全に割れると同時に活動限界が訪れる。

 

 マリは、第三使徒と、仮設五号機の爆発を聞き届けた。

 

 その直前に音を超えている音を聞き、そして同時にその身に降りかかる強いGに意識を失いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「あぁ〜〜〜……いったた……」

 

 エントリープラグ内にて、マリは目を覚ました。それと同時に頭に痛みを感じ、シンクロ用のヘルメットを脱ぐ。

 

 先の戦闘と爆発によって頭を打ったのか、出血し、血が頰を滴っていた。

 

「エヴァとのシンクロって思ってたよりキツイじゃん……」

 

 そう言ってマリは頰の血を拭いながら思慮を巡らせる。

 あの瞬間、エントリープラグは排出されなかったのに、どうしてまだ生きているのか。どうやって生き残ったのか。

 

「……まぁ、生きてりゃいいや……」

 

 断続的にエントリープラグ全体に伝わる揺れの正体と現在位置を確かめるめるべく、マリはエントリープラグのハッチを開けて外に出る。

 

 そこは、赤い海だった。吹いてくる海の風が、マリの茶髪を揺らす。

 眼鏡のレンズ越しに、遠くで輝く2つの十字架が瞳に飛び込む。それは第三使徒と仮設五号機の墓標であり、目標の達成と同時に一時の相棒が役目を終えたという証拠だった。

 

「さよならエヴァ五号機、お役目ご苦労さん」

 

 マリは大人びた表情で、その十字架を見つめながらそう呟いた。

 

 ふとマリは気付いた。空が厚い雲で覆われているが故に全体的に暗いが、何故だか自分の周りだけほんの少し周りより暗いことに。まるで、巨大なものの影に自分が入っているかのように。

 そのことに気付いたマリは後ろに振り向く。

 

「─────」

 

「うわぁっ!?さっきの使徒!?」

 

 そこにいたのは、先程第三使徒と戦闘を繰り広げ、成り行き的に一時的な共闘状態だったヒト型の使徒だった。

 ヒト型の使徒は、海の上にATフィールドを張り、その上に立っているようだった。

 

 ふと、マリが気付く。銀色の装甲が、ほんの少し焦げているかのように黒くなっていた。

 

「……もしや、助けてくれちゃったり?」

 

「b」

 

「うおっ!」

 

 マリの言葉に、ヒト型の使徒はサムズアップした。その行動にマリは驚いた。

 サムズアップというのは、ローマ帝国にて生まれた良い行いをした際に行われる行為。詰まるところ、ヒトではない使徒が行うのは普通ならばありえないのだ。

 

「─────MAN、そう、貴方はULTLAMAN(ウルトラマン)ね」

 

 ヒトではない。しかし普通の使徒でもない。正に超人とも言えるようなその存在に、マリはそんな名前がふと浮かんだ。

 その言葉を聞いたヒト型の使徒、「ULTLAMAN(ウルトラマン)」は、その目の光がほんの少しだけ強くなった気がした。

 

「シュアッ!!」

 

 ULTLAMAN(ウルトラマン)は、掛け声と共に空を飛ぶ。音を超え、曇り空で光を反射し振りまく。その姿はまるで───────

 

「銀色の流星……ね」




マリ:ついに登場した芝3600mのヒロインレースにて某芦毛馬の如く突如として前に躍り出た仮設五号機パイロット。ヒト型の使徒にULTLAMAN(ウルトラマン)の名を授けた。

幕間合わせ3週連続主人公視点がない……次回は主人公視点なので許してくださいなんd(ry

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EP26 予定

若干や短めぇ……ですかねぇ……


「〜♪」

 

「機嫌いいわねマキちゃん」

 

「それ程でも〜♪」

 

「ちょっとイラッとしたわ」

 

「理不尽!?」

 

「冗談よ」

 

 リツコさん俺に対しての態度が緩くなってきましたけどジョークも多くありません?これが大人ってやつなのか……(数億歳)。

 

 それはともかく、俺は今非常に機嫌がいい。どれくらい機嫌がいいかというとパフェを食べて絶好調になってレースに出るぐらい機嫌がいい。尚というレースに何ターン連続で出てるか最早わからない模様。

 

 俺、ウルトラマンって呼ばれたんだぜ!?ウルトラマンだよウルトラマン!!いやぁこのワンフレーズを他人に言われるだけであと3徹はいけるね!

 いやぁ、あの時ウルトラアイの透視力で第三使徒を見つけられてよかったよ。雲の中飛んでなかったら危なかったね!だって仮設五号機やられてたもん!マリさんやられてたもん!女の子みたいな悲鳴出すかと思ったわ。俺女の子だけど。

 

 そしたらマリさんに助けた後ウルトラマンって呼ばれたよね。発狂するかと思った。思わずラン○ンルーをザ・ネクストのまましそうになったが流石にリリスに止められたわ。

 俺もうマリさんに足向けて寝れない。でもどこにいるかわかんないから寝ない!けど寝ないとレイちゃんとリリスに怒られる!この羨ましさ全開の悩み……うーん主人公!w

 思わずコーヒーを入れる手にも気合が入るってもんよ。あっ、コーヒー若干跳ねて熱い。けど手が反射しないあたり超人感を感じる(小並感)

 

「ハァイ、コー↑ヒー↓デース!」

 

「ありがとうマキちゃん。…………また美味しくなってるわ」

 

「えマ?」

 

「本当よ。そろそろ個人でお店を出しても良い頃じゃないかしら?」

 

「14歳に酷な提案しますね!?というか確定申告とかその他諸々めんどくさいんでイヤレス……」

 

「そういうと思ったわ」

 

 そう言ってリツコさんはコーヒーを啜る。

 うーん自営業かぁ……正直ぜぇぇぇ〜〜んぶ終わったら考えなくもないんだけど、今は全く意欲湧かんなぁ……めんどくささフゥルスロットルゥ!! 契約とか税金とか諸々で俺のストレスがンマッハァ!!になってしまう。

 

「というか、折角昇進したのに辞職勧めるの酷い……酷くない?」

 

「フフッ、それもそうね、響()()

 

 フフフ……そう、俺は遂に昇進した!全くの経歴なしの14歳でも昇進出来るのだ!だから皆もNERVで働こう!俺も働いてるんだしさ!(同調圧力)

 

 昇進の理由……ンニャピ……ちょっとよくわかんないっすね。

 というか聞かされてないんやが。突然呼ばれたと思ったら「貴殿を少尉に昇格する」的なこと言われて賞状貰ってずっと俺困惑よ?

 

「ヤシマ作戦の時の説得が、昇進の決め手らしいわよ」

 

「ンン~~↑慣れない!」

 

 このニュータイプに慣れる日がいつか来ると俺自身は信じている。だからこれ以上ニャータイプ的なサムシングを持つ人が現れないことを祈るよ……(切実)

 それにしても少尉……少尉?(困惑) こんな万屋が部下を持つってこと?ぁ、責任から逃れられない!

 

 あ^〜コーヒーが美味い^〜(現実逃避) 本当にコーヒー淹れるの上手くなったな……(自画自賛) 昔に淹れてたコーヒーなんて泥水ですよ泥水!(過激派)

 でも缶コーヒー好き。……こいつ14歳か?(激遅)

 

「ところでリツコさん、さっきから何の資料見てるんです?」

 

 なんかいつもリツコさんが見てる資料とは毛色が違う……なんそれ?

 

「貴方の同級生……になる娘のよ。見てみる?」

 

「んじゃお言葉に甘えて……」

 

 お言葉ってどれぐらいの糖度なんだろう?純度100%の蜂蜜ぐらい?だったら甘さ控えめだな。

 さてさてさーて?折角だし最初から………………

 

「……これ、マル秘のマークがデカくないです?レイアウトミスってますよ」

 

「それぐらいしないとわからない人間もいるのよ」

 

 えぇん……俺つい先日まで階級一番下の下っ端万屋マキちゃんなんですけど……。こんな重要そうなやつ俺が見ても大丈夫なのん?

 

「マル秘なんて書いてるけど、大したものじゃないから安心していいー」

 

 えぇ……それでも怖いぃ……。俺ってば非常に臆病な生態を持つ生き物(S2機関持ち)なんですけど……。ハリネズミと仲良くなれそう。針あんまし痛く無さそうだし。

 

「それに、給料だけ見れば階級はミサトより上よ」

 

「ファッ!?」

 

 待てや!え何その情報!?確かに最近通帳確認して慈善活動に費やせるのでは……?と思えるぐらいには金があったけどやっぱアレ異常だったんかいぃ!?

 えぇん……俺少尉でミサトさん大佐よ?何がその差を埋めているの……?

 

「倍の時間働いてたらそうもなるわ」

 

「おっしゃる通りで……」

 

 うふふ(美少女)、正論だわ。こんな形で己の労働時間外労働の多さをおもい知らされるとはね……。考えるべきは和差ではなく積商だったか……俺、猛省。

 というかNERVちゃんと残業代くれるのなんなんだ……?いやそれが普通の筈なんだけど今のご時世それが普通じゃないからさ……(14歳並感) ブラックなのかホワイトなのかはっきりしてくれ。じゃないとホワイトチョコ配り散らすぞ。

 

 話題がズレてしもうした。これだから若さは良くないね。振り返ることも大切なのだ。

 さてさて、この資料の内容はなんぞやっと……。…………え、何この言語。英語は趣味の範囲で準一級レベルの単語覚えたりしてるけど俺の知らない言語で書かれとるんやが……。でもどっかで見覚えがなぁ〜〜〜……。

 

「それドイツ語よ」

 

「あー、なるほど。……やっぱ()の心サラッと読むのおかしくありません?」

 

「マキちゃん程表情で何考えてるかわかりやすい娘はいないわよ」

 

 おぅん……褒められてるのか貶されてるのかもうこれわっかんねぇな。まぁ、多少はね?しょうがないね……(意気消沈)

 

 んでリツコさんに日本語訳Ver.貰ったンゴ。あるんかい。だったら最初からクレメンス。S精神が輝いとるねぇ!死兆星レベルで!いつか俺死ぬぞ!?

 ふむふむ……なるほどなるほど……(習得○閃) こ、クォハ!?弐号機の詳細にそのパイロットの詳細!?

 

「もうすぐうちに配属されるセカンド・チルドレン……式波・アスカ・ラングレー大尉、そしてその搭乗機であるエヴァ弐号機についての資料よ」

 

 す、凄い……!この詳細な資料があれば整備だって楽になるぞ!それにアスカちゃんの詳細!まさかスリーサイズまで書かれているとは……。

 

 フフフ、ついに、ついに、「破」キタ─────!!




主人公:遂に少尉に昇進し給料がミサトさん並みになった。フラフラ飛行してたら北極にたどり着いていた模様。

リツコさん:いつか体から緑の光のTポイントが使えそうな金髪。ドイツ語も読める。

次話は恐らく直ぐに投稿すると思います。……恐らく。

ARU005さん☆9評価、ハスキーグリーンさん☆8評価ありがとうございます!

UAが30,000を突破しました!!皆さん本当にありがとうございます!

山水公さん、誤字報告毎度毎度ありがとうございます!いつもありがとうございます……!

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EP27 飛翔

GWが遂に終わってしまう……


「─────そんなわけで、新しいパイロットが来るんだよリリス」

 

 リツコさんにアスカちゃん関連の資料を見せてもらった夜。若干久しぶりに寝た俺はリリスと会話していた。

 

「このひと?」

 

「え何その不思議機能……」

 

 リリスが突然虚空から俺が昼間リツコさんに見せてもらった資料を取り出してきたんだが……。うわ、しかも内容も完全再現。記憶能力の賜だと考えたら凄いなオイ。

 これ俺にもできるかな?想像するは常にハイ↑な自分……!…………でけた!誰でも赤ちゃんスターターセット!(税込1440円)

 ……最低だ俺って。

 

 ……やってることは月に居た時とぜんぜん変わらないな。強いて言うならリリス(本体)がいないぐらいか。……代わりにリリスが初期に作った謎肉が浮いてるけど。処理してぇ……(切実) これなんか動くんだよ……。

 

 それにしてもアレだな、現実ではレイちゃんに抱きつきながら爆睡して頭の夢の中ではリリスと会話してるってとんでもなくリリス尽くし。リリスのことしか考えてないと思われちゃ^〜う(差異在らず)

 

「それで、マキはそのひとどうするの?」

 

「う〜む……」

 

 アスカちゃんをどうするか……かぁ。……救いてぇ……(クソデカ感情)

 アスカちゃんを救わないという例文は俺の辞書の中に存在しない!そんな辞書がある?絶版だ絶版!ハァッ!

 俺ハッピーエンドを目指す()ぞ?アスカちゃん救わねばそんなの不可能じゃね?馬鹿野郎俺は勝つぞお前!(天上天下唯我独尊)

 

 そういえば、つい最近相田とカメラ買いに行ったんだよね。一番いいカメラを選んでもらってアタッチメントを全買いするだけの簡単なお仕事。値段なんて気にしたら負けです。

 故に!!写真は大量に撮らねばならぬ!アスカちゃんだけじゃないけど!レイちゃんも着せ替え人形せねば(サ変動詞)

 ……あ、アスカちゃんにレイちゃんのファッションを見繕ってもらお。俺ファッションセンスないから雑誌から似合いそうな組み合わせ引っ張ってくるのしか無理だわ。

 ……しょうがねぇだろぉ!?俺が例えアルビノ美少女だと言っても普段着てる服学校とNERVの制服と整備の作業着やぞ!ファッションセンスなんて磨かれるか!!

 

 ……まぁ、諸々考えて、アスカちゃんとどうするか、と考えてると……

 

「…………平常運転かなぁ……」

 

「やっぱり?」

 

 その反応なんか酷くね?俺だって傷つくんだぜ。ほらここに傷だって……ぬぁい……(悲しげ) どないなっとんねん!(半ギレ)

 

「あぁん慰めてぇ……(半泣き)」

 

「よしよし。がんばれー!」

 

 オオアオ……(感涙) こ、これは……!?この内から溢れ出る無限のエネルギーは!?ンンンン無限にこれで頑張れる!ハッピーエンド目指すぜー!!えいえいむん!

 

 

 

 

 リリスゥ!!応援の為に謎肉増やすのヤメルォ!!最悪燃やすぞ!?

 

「あ゛ぁー!!やらー!!」

 

 しょうがねぇなぁ(土下座)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「遂に今日かぁ……」

 

 遂に、遂にアスカちゃんがNERV本部にやってくる日ダァ……。ウェヒヒ……あっ、涎(美少女)が……。

 それにしても準備に時間かかったなぁ……。時の流れは早すぎるってハッキリわかんだね。お陰で冷蔵庫からミルクティーが消えちゃったよ。何処?ここ?あっ、ここかぁ!!(休憩室の冷蔵庫)

 

「何か考え事かね?」

 

 パチリ

 

「んにゃぴ……仕事ォ……ですかねぇ……」

 

 パチリ

 

「君も大変だな……」

 

 パチリ

 

 ……やべっ、詰みかけてる。ちょっと冬月センセ強すぎんよ^〜。辞めたくなりますよ〜将棋〜!まぁ割と好きだからええんやが。

 やっぱ強くなるには詰め将棋とかやりまくらんといかんね。でも冬月センセに勝てる気がしない……しなくない?とりあえずここに打っとこ(小並感)

 

 パチリ

 

 現在ゲンドウ=サンはシンジくんとお墓参りデートなりけり。ここでシンジくんの親密度を稼いでおかないと後でアッセイ!されるぞゲンドウ=サン!……もう間に合わない?じゃあグッバイ(無慈悲)

 というかシンジくんデート帰りに第七使徒戦に巻き込まれてスピンして罵倒されにゃならんのか……。俺なら間違いなく発狂して四足歩行になる。この体胸デカイせいで四足歩行したら地面につくんだよ……マジファッキン。

 

「第二の少女にエヴァ弐号機……。忙しくなりそうだよ、全く……」

 

 パチリ

 

「エヘヘ()に掛かれば例え整備の仕事が1.5倍になったとしても残業すれば終わるんですけどねエヘエヘエヘヘヘヘ………………(末期)」

 

 終わらない仕事なんてねぇんだよ!…………時間を掛けりゃな!睡眠時間を削りゃいけるいける……。俺がこの街に光を灯すんだ!

 

 パチリ

 

「君のその社畜精神と体力がどこから湧いてあふれてるのかわからんよ」

 

 S2機関です(真顔)。社畜精神は……レイちゃんの笑顔……ですかねぇ……(惚気)

 

 パチリ

 

「羨ましいですか?」

 

 パチリ

 

「そうは思わんな」

 

 パチリ

 

 あぁんヒドゥイ!これでも俺は結構この体気に入ってるんやぞ!疲れないし可愛いしシンジくん達の援護もできるし!但し精神的疲労は考慮しないものとする。

 ………………うるせぇーっ!!自分で精神分析してりゃ治らぁーっ!!んほぉぉぉぉダイス振るのぉぉぉぉぉ!!俺の精神分析は、こぶしだぁぁぁぁ!!(ヤケクソ)

 

 パチリ

 

 あ、やべっ。普通に脳死でやってたらミスったわ。

 

「─────王手」

 

 パチリ

 

「マイリヤシタ……」

 

 ンヒィ↑ 余りにも早い王手。俺でなきゃ心が折れちゃうね(半泣き)。労働で鍛えたメンタルがなければコアが砕けていた……。助けてリリス。

 

『いや』

 

 なんか聞こえた気がするけど気のせいか……俺は好きに頼らせてもらうぜ……!

 

 ウ──────────!

 

「む……」

 

「あぇ?(アホの子)」

 

 警報?……あぁそっか!第七使徒か!(理解力E) 結構……早くくるじゃん。お姉さん困っちゃうよ。

 しかしナイスタイミングだな。丁度負けた時にくるだなんて。人のメンタルを弄んで楽しいか?俺がそっち側だったら絶対楽しい。

 

「あほいっと。じゃあ冬月センセ、()は行きます」

 

「あぁ。私も碇の代わりに指揮を取るとするよ」

 

 正直冬月センセの戦術は完璧だから一生指揮してたらいいと思うのん。けどQからは勘弁してクレメンス……。

 

「お互い頑張ろう、()()()

 

「っ、はい!」

 

 冬月センセに励ましの言葉を頂いて俺は司令室を出る。

 うーん冬月センセはやはりエヴァにおける良心だと俺は思うんだ。故にハッピーエンドを目指す俺としては救いたいと思う所存であり……。

 

 さて、俺はこのまま持ち場に行くか。少尉じゃない方の。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「ついっ……たー!」

 

 最近のTLはドイツ語で埋まってる。勉強してるんや……。

 最近この階段を登る速度が速くなったな……これもジュネッスになった恩恵なんかな?

 

 まぁ考えてても仕方ない!行き当たりばったりが一番やりやすい!だから……

 

「行くぞリリス!」

 

『うん!』

 

 ─────響マキ少尉は走る。その速度は14歳から、アスリートから、人外へと移行する。

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)

 

 ─────光が包む。銀の光が形を成し、白の光が赤を作る。

 

「シュアッ!!」

 

 ─────ウルトラマン・ザ・ネクストは、第3新東京市を駆ける。そして、その速度を以て、跳ぶ。

 

 ─────跳躍は遥か高く。そして落下することなく、空を翔ける。

 

 さて、まずは被害を食い止めなくっちゃあなぁ……。

 

 




主人公:アスカの来日に備えてドイツ語を勉強している。ウルトラマンとして、第七使徒の被害を食い止める。

リリス:夢の中……もとい、主人公の意識の奥底で過ごしてるので割とやりたい放題。謎肉生産者。

冬月センセ:エヴァ世界の孔明。戦術という点でこの人に勝てる気はしないと主人公は痛感している。

破は書きたい事多いけど書きづらいことも多い……頑張りたい所存。

桜田門さん、リバードさん☆9評価ありがとうございます!

山水公さん誤字報告ありがとうございます!

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EP28 快方

少し間が空き申し訳ないです……


「どうだった?碇指令もといお父さんとのお墓参り」

 

「別に。特に何でもありませんよ」

 

 山の中に切り開かれたアスファルトの道路を走る、一台の車。他には一台も車は走っておらず、現在その道路を走るのは、ローンと傷が積み重なった青い車だけだった。

 その青い車の助手席に座る碇シンジの機嫌は決して良いと言えるものではなかった。大人しく手を膝に載せながら、先程までのことに思いふける。

 

 父、碇ゲンドウと一緒に行った、今は亡き母碇ユイの墓参り。何も知らない両親について何か知ることができるかもと、同居人兼保護者である葛城ミサトの提案に乗ってはみたものの、大した収穫は得られなかった。

 

 ちなみにゲンドウも良くなかった。彼にとってのイレギュラー、第四.五使徒の存在に頭を悩ませる中、いつもの如く指令室で副指令の冬月コウゾウと響マキと三人で麻雀をしている最中、

 

『そういえば御子息をお墓参りに誘っているらしいですねぇ^~! シンジくんに聞きましたよメンタルカウンセリングの時に。ミサトさんに提案されたんですって?まぁ私亡くなった身内どころか身内いないから司令の気持ちとかわかんないんですけどね~www いい機会じゃないですか胸の内ドパッとしちゃいなYO! え、それとも何ですか?司令ともあろう方が怖いと!? あそれロンです。Foo↑裏も乗って元気に跳ねてらぁ! 気持ちいい^~~~』

 

 と煽り散らされた末に墓参りを承諾した。

 しかし、流石の碇ゲンドウといえど怒りが有頂天でストレスがマッハになるのか確定的に明らかなのだが、マキは普段よりNERVに膨大な残業量と成果を以て奉仕し、ゲンドウが贔屓にしているレイの保護者的存在であるが故に何も言えなかった。ショッギョムッジョ。

 

「はい葛城」

 

 運転席のミサトが、ハンドル片手に携帯の着信を取る。シンジはそれを全く意に介さず、窓の外を見続ける。

 ふと、シンジの見る光景が薄暗くなった。まるで太陽が雲で隠されたように。

 上を見る。雲は全然出ておらず、しかし太陽は隠されていた。

 

 飛来した砲台に。

 

「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!??」」

 

 ミサトの機転により、車は大きく車体を揺らす。タイヤを擦らせ、砲台を間一髪回避する。

 

「なんですって!?」

 

 ミサトの悲鳴が、車内に響く。シンジはその声に、鼓膜を少し痛める。

 ナビに替わり表示される「パターン青」の文字。それは、人類の天敵である使徒の襲来を意味していた。

 

 使徒に対抗しうる兵器、エヴァ初号機のパイロットであるシンジは、その使徒を肉眼で確認するべく窓の外を懸命に見渡す。

 

(いた!)

 

 カァン……カァン……カァン……カァン……カァン……カァン……

 

 それは、今までシンジが見てきたどの使徒よりも、巨大。赤い水上を鋭利な脚で金属音のような音を響かせながら歩行する。

 

 ドォン!ドォンドォン!ドォン!!

 

 使徒の周りにいるのは、艦隊を組む多くの艦船。積まれた主砲から、使徒に向けて多くの砲弾が発射される。

 十発、百発と砲弾は使徒に飛翔するも、ATフィールドによってその全てが跳弾し彼方へと飛んでいく。

 

 下から降る雨の中、使徒の仮面のような顔が、時計の秒針かのように動き、重なる。

 

 ピキーン!

 

 雨が止み、赤い十字架の花が咲き乱れる。

 同時に起こった使徒の攻撃で、攻撃中だった艦船が空中で真っ二つになる。

 被害は甚大。対使徒戦に置いて、現代兵器が如何に無力かを、思い知らされる戦いの一幕であった。

 

 ミサトはそれを傍目で見つつ、殉職した多くの艦船のクルー達の冥福を祈りつつ、使徒に対抗できるエヴァのパイロットであるシンジを急いでNERV本部に運ぶべく、一般人に対し封鎖された高速道路で車を走らせる。

 

「うわっぷ!」

 

 突然の急カーブに、シンジはGで扉に押さえつけられた。ミサトもGに耐えつつハンドルを切りながら通話を続ける。

 

「現在エヴァ初号機パイロットを輸送……中……」

 

 そんな中、再び太陽が隠され、ミサト達の車を影で包み込む。

 それは、使徒の攻撃を受け折れた、真っ二つの艦船。その長さは数十メートルを超えている。

 

「ミサトさぁん!!?」

 

「ぐぅっ!!!」

 

 ミサトは急ブレーキを踏む。しかし例え止まろうとも進もうとも、それはもう、ミサト達の力では回避不可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミサト達の力ならば。

 

 

 

「シュアッ!」

 

 

 

「うぅぅぅっ……あれ……?」

 

 身を守ろうと腕で顔を隠していたシンジは、とっくに自分達に命中しているであろう折れた艦船が未だ来ないことに違和感を感じ、見上げる。

 

「だ、第四.五使徒!」

 

 完全に停止した車体の中から、ミサトが上を見上げつつ叫んだ。

 銀色のボディに、赤いライン。そしてV字のコアを持つヒト型の使徒。

使()()()()()使()()、第四.五使徒が、半分に折れた艦船を受け止めていた。

 第四.五使徒は、その両手に持つ折れた艦船を、ゆっくりと道の邪魔にならない場所に置くと、片膝をついてミサト達の車を覗き込む。

 

「もしかして……助けてくれた?」

 

 シンジは言葉に疑問符を浮かべつつも、そうだとほぼ確信しつつ発言した。

 

「─────」

 

 第四.五使徒は何も言わない。しかし淡く光る双眸はシンジの言葉を肯定しているようだった。

 

 シンジは過去に2度、この第四.五使徒に助けられている。一度は第五使徒との戦い、二度目は第六使徒とのヤシマ作戦に。

 故にシンジは第四.五使徒を信頼する。ミサトはそんな様子のシンジを見て、不安ながらも少し心を落ち着けたようだった。

 

 第四.五使徒は立ち上がり、第七使徒を見上げる。全ての艦船を払い除け、NERV本部へと歩みを進める鋭い巨体。この歩みを止めなければ、いずれ人類は滅亡する。

 

「「えっ!!?」」

 

 第四.五使徒の行動に、2人は驚きを一切隠さなかった。第四.五使徒の足は地を離れ上昇……つまるところ、()()をし始めたのだ。

 

「シュアッ!!」

 

 第四.五使徒は掛け声と共に空へ飛び立つ。その速度は、風を、音を超える。

 

『─────佐!葛城大佐!大丈夫ですか!?』

 

 携帯からそんな声が聞こえてくることに、ミサトは気付いた。視線を下から携帯に向けて、言葉を放つ。

 

「え、えぇ……大丈夫よ!直ぐに零号機主体のタスク03を直ちに発動させて!」

 

『いえ、既にタスク02が発動中です』

 

「タスク02……?……まさか!?」

 

 ミサトは思考のままに再び上を向く。そしてシンジもミサト視線を追うように、上を見上げる。

 

 第四.五使徒が自由自在に空を飛ぶ。急停止、急加速、急旋回といった人間ならば非常に高いGに襲われるが故に不可能な軌道を描きながら、第七使徒から伸びるケーブルのようなものを避けつつ、ときに腕から光刃を放ち迎撃する。

 

 更にその上、雲の遥か上に一機の特殊大型輸送機が飛行する。

 輸送機の下部で小さい爆発が断続的に行われて、そこから大きな落とし物が落下していく。

 

「あれは……?」

 

「エヴァ弐号機!」

 

 落とし物は赤いヒト。使徒殲滅の命を受け、今空に潜る。




主人公:麻雀しながらゲンドウ=サンを煽り散らかして墓参りに誘導しつつシンジくんとミサトさんを助けたりとなんやかんやで色々頑張ってる。麻雀は負けた。冬月センセに。

ミサトさん:シンジくんとゲンドウ=サンに墓参りを持ち掛けたりシンジくん輸送したりと有能。今後また胃が痛くなりそう(小並感)

シンジくん:ゲンドウ=サンとの墓参りで親密度が上がった。正確には5ぐらい。あと根性と。主人公もとい第四.五使徒への信頼が高め。


ゲンドウ=サン:今回一番の被害者。奥さんの為に色々頑張っているのにイレギュラーな存在と主人公(同一人物)に精神ゴリゴリ削られてる。しかし尚頑張るその姿はまごうことなき司令官。

次回は遂に第七使徒戦もとい初の空中戦です。……まあ主人公視点なのでお察し。


烈々さん☆8評価、迷子の鴉さん☆7評価ありがとうございます!

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EP29 潜空

知らない間にランキング載ってたっぽいです!ありがとうございます!


(ンヒィィイィィイィイィィィ↑!!)

 

 俺、響マキは仕事の疲れからか不幸にも脳死でアスカちゃんよりも早く黒塗りの第七使徒に突っ込んでいってしまう。

 

 あぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!てめぇーっ!!何してんだぁーっ!?(全ギレ)

 お陰で現在第七使徒の触手とレッツラ鬼ごっこ。やったねマキちゃん!注意がこっちに向くよ!くそが。

 しかも数が多いんだよお前!なんでお前俺が一生懸命マニューバモード並みに動いてるのに未だについてきてんだよ!えなに!?これが例のなんとかサーカスってやつなのか!?

 

「シュアッ!!」

 

 Foooo↑!あぁ^〜光刃(ラムダスラッシャー)で切るの楽しぃ〜↑!たまんねぇぞぉぉぉぉ!!もう一度やりたいぜぇぇぇぇぇ!!

 

 ビュンビュンビュンビュン‼︎

 

 ふ○っきゅー。俺の要望に答えて追加するのやめルォ!!ファンサービスは求めてねぇんだよ!キリがないよぉぉぉぉちくしょぉぉぉ!!

 

(んひっ)

 

 今掠ったァァァァァァ!!?クッソォォォォォォォォせめて時間くれれば一撃(エボルレイ・シュトローム)くれてやるのになぁぁぁぁ!!?

 …………あ、猶予くれない?そう……(無関心)

 

(ん?)

 

 あの上空に見える赤い孤独な正式タイプのsilhouetteは……?も、もしや、紛れもなくヤツでは……?

 

(コブr弐号機じゃねーか!)

 

 来た!メインエヴァ来た!これで勝つる!(カカカカッ) Fooooooo↑これで早くもこの戦いは終了のようですね。

 それにしても赤は目立つなぁ〜……。青空がバックにあるからよりそう感じるわ。ヘイトとか撒きそうで怖いんやが。

 

 ……………………既に全部弐号機の方にタゲ向いてるんやが。

 

 …………………………。

 

 ブチッ

 

(ざっけんなやゴラァぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)

 

 なんなん!?マジなんなん!?確かにそっちの方が脅威かもしれんけど全部行くのはどうなの!?こちとらウルトラマンやぞ!?アホなんか!?

 それに俺14歳のアルビノ美少女やぞ!!(数億歳ウルトラマン) 承認欲求の一つや2つあって然るものだと思わないか俺はそう思わないか!?

 それがなんだ!?謙虚なメイン盾だからってホイホイそっちに誘われてるのは俺どうかと思います!!

 

「ゼアッ!!」

 

 あーもう俺怒っちゃった。もう自分でトドメとか刺さないもん。全力で弐号機のサポートに回るもん。俺にヘイトを向けてないことを後悔するといい雑魚が。

 

 とりま吹き飛ばされた銃!えっと……そう!超電磁洋弓銃!ヘイトが向いてない内にさっさと回収すっぞオラ!

 

 ドヒュン!

 

 マッハの飛行たのしい^〜!癖になってんだ、音超えて飛ぶの。

 よっしゃゲットォ!!そして同時に響マキ選手空中にて非常にフリースタァイルな体勢からファースト&ラストピッチングいったぁーっ!!間違いなくメジャーにもいけますねクォレは……やるならトップを狙え!

 

 よしよし、ちゃんと弐号機の方に……って、触手共が妨害に行ってるんやが???

 

(させるかっ!伝統奥義!『まわればなんとかなる!』)

 

「シェアァァァァァァァァッ!!」

 

 おぉ!これネクサスのときにやってた技だけどやればできるもんだ!流石ザ・ネクストだぜ!

 これで触手は全滅!第一ラウンドはこれで終了だぜ!

 

 ─────弐号機は音速に近い速度で飛んでくる超電磁洋弓銃をキャッチするとすぐに構え、矢を撃ち出す。

 

 ─────矢は風の影響を受けつつ飛翔し、使徒の顔の下のコアを散らした。

 

 おお、エイム(ぢから)すごぉい……。俺もNERVの射撃訓練場で黒服さんに教えてもらってるけど全然上手くいかんね!光刃(ラムダスラッシャー)ならちゃんと当たるんだけどなぁ……。

 

 さて、第一ラウンドは早くもこれで終了。……いや、早くないのか?結構グダってたし。RTA的には再走案件並なのでは?

 ……うん!卑屈になるのはやめい!もっとポジティブに!そして軽やかに!

 

 第七使徒戦はここからがクライマックス。デコイのコアが破壊されて本当のコアが…………

 

 カランカランカランカランカランカラン…………カチッ

 

 ………………下の本来のコアが上に上がってこんのやが。

 

 ………………うwっwそwだwろwおw前w あぁぁぁあぁぁああぁ!!!(情緒不安定) ばっかお前このままじゃアスカちゃんがテメェを非常に華麗なキックでトドメを刺せないだろうがよぉ!!

 フフフ、しかし今回俺はサポートに徹すると誓った男。こういうこともサポートして見せますよ見てろよ第七ァ……

 

 ………………とりあえず蹴るか。

 

(うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!)

 

 破壊力というのは質量×速度ォ!!ならば俺自身の速度に落下速度足して蹴るまでよォ!!

 喰らえ第七使徒!!某身体が闘争を求めるキィーック!!

 

「イィィィィシャアァァァッ!!」

 

ガァン!!

 

 あやべっ。本体も吹っ飛んだしコアも鉄棒の車輪みたいに上と下を行き交いする感じになってしまった。なんだこの珍映像……。

 

 カチッ

 

 あ、結局上で固定されるのね。ざまぁみやがれってんだ。

 

 ダァンダァンダァンダァンダァンダァン!

 

 ─────弐号機の超電磁洋弓銃から、6発のダーツ型の弾が発射される。

 

 ─────弾は一つずつ、第七使徒に接触する前にATフィールドで停止する。

 

 ふぅ、ようやっとこの第七使徒戦も終わりか。そろそろ帰r

 

 ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン!!!!

 

 あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!お前まだその触手出せたんかいィィィィィィィィィィィィッッ!!!!

 というか量多すぎん!?3桁余裕でいってると俺のウルトラアイがそう囁くんやが。えなに?その触手で弐号機を辱めるの?エロ同人みたいに?どこに需要があるの?迫真メカバレ部?訪れる結果はみんなのトラウマだよ!!

 

 クォレは流石に予想外の展開に俺泣きそう。俺、帰ったらレイちゃんに慰めてもらうんだ……。

 弐号機はもうすぐで第七使徒に接触。けどその前に触手が弐号機に当たったらダメだし多分このままじゃそうなる。

 

「オォォォォオォォォォ!!」

 

 ─────ザ・ネクストが、腕にエネルギーを集中させ始める。

 

 という訳で隙だらけも隙だらけなんでお前のそこが隙なんだよ!!俺をガン無視して弐号機に集中攻撃してるのを後悔させてやるぜ!!

 

 ビュンビュンビュン!

 

 うおっ、こっちにも何本かやってきた。流石にガン無視とはいかんか。けど残念だったな!こちとら飛行になれるために雲の中を思考をないないしながら飛んでたから飛行に慣れてるしこの程度見てから回避余裕です。

 

(喰らいやがれ需要ゼロの特殊性癖の使徒が!エボルレイ・シュトローム!!!)

 

「ヘァッ!!」

 

 ─────十字に組まれたザ・ネクストの腕から、光の波が放たれる。

 

 ─────水色の光の波は青い空を渡り、第七使徒の触手の全てを、分解する。

 

 Foooooooooooo!!サポートき゛も゛ち゛い゛ぃ゛ぃぃぃぃぃ!!(ラリ) あぁ^〜触手が一気に粒子化していくのが気持ちがいい!!もう一度やり……いや、お断りします(賢者モード)

 

『どわりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

 うるせぇ!?スピーカーの音声設定バグってない!?あ、パイロットのシャウトの方がバグってる?あなるほど。俺にはあんなシャウトは出来ないわ。できるのは読モレベルまでだなぁ。

 

 ─────弐号機により、第七使徒はコアを貫かれ、爆散する。

 

 おほ^〜虹が綺麗^〜(脳死) 赤い水飛沫がセクシー……エロい!(錯乱)

 

ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン

 

 おっぶえ!?(唐突) 突然の疲労感に流石の俺も困惑。というか戦闘終わって気が抜けたからか……うっ……初めての空中戦で気持ち悪……ウェッ(美少女)

 こりゃさっさと帰るが吉で候。弐号機も無事だしなによr

 

ガシャン!

 

「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」

 

 し、シンジくぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!?ミサトさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!?

 戦闘で真面目に不真面目かいけつゾ○リだったから完全に意識外だったわ!畜生さっき割とダイビングレベルでギリギリポッキリ折れた艦船をキャッチして助けたと思ったらこの始末だよ!

 

 あぁ……気持ち悪いしクッソ疲れたし戻ろう……はよ戻ってシンジくん達に合流せねば……(使命感)

 

 あ、零号機と目が合った。やっほーレイちゃん!俺多分今戻ったら吐きそうだからちょっと待っててね!S2機関酷使して直ぐに戻るから!

 

「シュワッチ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「…………………………」

 

 零号機に乗る綾波レイは、空を見上げる。その視線の先には、高速で遠ざかっていく第四.五使徒。

 数刻前に見た間近の赤い彗星はレイの記憶にも非常に真新しい。しかし遥か遠くに鈍く輝く銀の流星が、今レイの心を掴んでいた。

 

 それは何故なのか?赤ではなく銀が好きだから?落ちるものより上がるものが好きだから?それとも、その流星が第四.五使徒、もとい響マキだからだろうか?

 

「きれい」

 

 レイがそうLCLに言葉を響かせたときには、銀の流星は姿を消していた。

 

『状況終了!』




主人公:初めての空中戦でメテオール解禁したら自分で動いて酔うという情けないウルトラマン。ヘイトが自分に向かないことにブチギレてサポートに回る思考回路バグ野郎(美少女)

アスカちゃん:折角登場したがまだセリフ少ないかわいそうなセカンドメインヒロイン(矛盾) 第四.五使徒の存在を懐疑。

レイちゃん:折角零号機に乗ったけど主人公見送るだけになってちょっと不憫。感情の芽生えの先駆け(逃げ)を感じる。

なんかよくわかんないけどいつの間にかランキングに入ってたみたいです!確認できなかったけど……。皆さんありがとうございます!

MトKさん☆10評価、ultrakussyさん、夜鴉さん☆9評価ありがとうございます!

山水公さん、たけのこ天獄さん誤字報告ありがとう御座います!

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SP30 第弐

久しぶりの連日投稿
つまり初投稿です


「「おぉ〜!!」」

 

「これが……弐号機……!」

 

「そう。これが本日からこのNERV本部に配属されるエヴァ弐号機よ」

 

 あぇ^〜、さっきの戦闘中も思ったけど赤ぇ〜。近くで見れば見るほど目に悪いカラーリングだぁ……。俺のウルトラアイは超高性能(自己申告)だから大して問題はないが、整備の皆は目を痛めそう。結構歳いってる人多いからな……。でも俺は嫌いじゃないわ!!

 

 現在俺は華麗に舞い戻ってレイちゃん達と一緒にいる。鈴原と相田はなんか見学許可貰ってるらしくて一緒に目に悪いカラーリングを見てる。

 というかちょっと疲れたし休みてぇなぁ。戻ってきたときに俺が最初にやったことミサトさんの車起こすことだからね?素手で。一人で。割れたガラスに配慮するのは骨が折れる作業でございました……(しみじみ) 重労働なんじゃい!

 

 それはそうとして……

 

「レイちゃん着替えなくてもいいの?」

 

 レイちゃんは現在プラグスーツのまま俺達と一緒にいる。

 

「? どうして?」

 

「えっ、いや、その〜……」

 

 なんか……凄くエッッッッッッッ!!(コンロ点火) さっきエントリープラグから上がったばっかりだからなのか髪の毛は乾かしてるけどプラグスーツがまだ微妙にLCLで濡れててスケベェ……(レ)

 フフフ……凄く下品なんですが……(心のナニが)勃起……してしまいまして……フフフ……

 

 なにわろてんねん。

 

「後で着替えてくるわ」

 

「ん、おかのした」

 

 そうしてくれると精神衛生上凄く助かる。ここには思春期の男子中学生のみならずえっちな男が一杯いるからね!もっと自分を大切にしてホラホラ。

 もし手を出されようものなら、我が手で殺めねばならぬ(ケツイ)

 

「にしても、弐号機っちゅうのは赤いんやなぁ」

 

「違うのはカラーリングだけじゃないわ!」

 

 ヌッ!!(ニュータイプ的サムシング)

 

「相田!」

 

「あぁ!」

 

 赤いシャッターチャンスの気配を察知!俺と相田はすぐさまカメラを構える。ついでに録音機もセット

 ……あれ?カメラが上手く背中から回んね……。……あーらよっしょい(紐ブチィ) こんなもん必要ねぇんだよ!

 

「所詮零号機と初号機は、開発過程のプロトタイプとテストタイプ。でもこの弐号機は違う!これこそ実戦用に作られた()()()の本物のエヴァンゲリオンなのよ!正式タイプのね!」

 

 パシャッパシャッパシャッパシャッ

 

「相田、どうだ?」

 

「こっちの引きの構図はバッチリ!響は?」

 

「全身のアップバッチリ……!高い金を払っただけあったよ……!」

 

「「ヘッ!」」パァン!

 

「ちょっとそこの2人!こそこそ何やってんのよ!」

 

 何って……TDN撮影だが?フフフ……アップの構図は非常にえがった……。レイちゃん同様アスカちゃんも若干LCLに濡れているのだってこのクソ高いカメラに掛かれば余裕のよっちゃんよ。

 相田には適当にエヴァについての大したことない小ネタでも流して引きの構図を撮ってもらうよう協力してもらった。ふへへこれで俺のアルバムも潤うぜぇ……(ゲス顔)

 

「そしてぇ!!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 な、何奴!?いや待て、この非常に(仕事で)聴き慣れたVoiceは……!?

 ヌッ、後ろから気配!!……うわっ、めちゃくちゃ見覚えのあるメンツが微妙に高い場所から俺達を見下ろしている。アスカちゃんより低いのに。

 

「整備をするのは!」

 

「「「「俺達」」」」

 

「「「「「メンテ組!!!」」」」」

 

「「「「「………………」」」」」

 

 な、なにやってんだこの整備班……(ドン引き) 俺の管轄外で狂ったことするのやめてもらっていいですか?(ブーメラン) というかなんで整備長まで混ざってるの?貴方止める立場でしょ……

 い、痛いッ!皆からのはともかく、アスカちゃんからの整備班の皆への視線が特に痛いッ!!アレは養豚場の豚を見る目だぁーッ!!

 

「「「「「──────────」」」」」

 

 な、何ッ!?わ、笑っているだと!?整備の皆はあの絶対零度を超える冷ややかな視線に耐え切れるというのか!?赤い視線、皆で受ければ怖くないってか?やかましいわ!

 

「トウッ!!」

 

 あ゛っ!整備長が飛び降りた!?しかし整備長の御歳を考えると……

 

 ゴキッ

 

「マ゜ッ」

 

「「「「「せ、整備長ォォォォォッッッ!!」」」」」

 

 な、なにやってんだァーッ!!??この前作業中に腰やって俺が整備の仕事中断して看護の仕事に回ったの忘れたのかこのドアホーッ!!!

 俺含む整備の皆が駆けつける。うーんこれは……ダメみたいですね(諦め)

 

「ま、マキちゃん……」

 

「な゛に゛!?(半ギレ)」

 

「怒るやん……」

 

 逆に何故怒られないと思ったのか。コレガワカラナイ

 

「お、お前も……メンテ組に……ならない……か……」

 

「ならない(即答)」

 

 アレを見せられてなるっていう人間は世界中探して立候補するのは己を阿呆だと理解してない阿呆だけだ。それか奇跡的に適合する適合者とハジケリストだけだ。

 まぁちょっち面白かったし更に練度を高くしてきたら協力してやらんこともない(ツンデレ) 俺は謙虚だからな。

 

 カラカラカラカラ

 

 あっ、看護師の皆さんお疲れ様です。その人既に冷たい目線を浴びて心ヒエッヒエだからそれ以上はやめてあげて(良心)

 

「よっほっとっ」

 

 アスカちゃんが弐号機の上から降りてくる。流石14歳のエリート。あそこで看護師さんに担架で運ばれてる中年のおっさんとはワケが違うぜ。

 

「っと……。ねぇ、日本人って皆あぁなの?」

 

「「「「「一 緒 に す る な」」」」」

 

 くっ……マズイぞ。このまま特にイカれてるパターンの日のイカれたおっさんが日本人の基準になってしまう。そうすれば日本人の威厳がパァだ!(激遅) くっ……俺がなんとかするしかないのか!?(逆効果)

 

「何はともあれ、久しぶりね、ミサト」

 

「え、えぇ、そうね。紹介するわ。ユーロ空軍のエース、式波・アスカ・ラングレー大尉よ」

 

 あぁ^〜〜〜(浄化) 間近で見るとやっぱり美少女ダァ……。特にこの栗色の髪の毛!珍しい上にサラサラで撫で撫でしたい……(強欲)

 

 あれ?レイちゃんがどっか歩いて行ってるんやが。

 

「レイちゃんどこ行くの?」

 

「更衣室。着替えてくる」

 

「あい^〜(了承)」

 

 ちょい濡れプラグスーツの美少女が離れていく……悲しいなぁ。

 む(天啓)、もしやこの感情で和歌を作れてしまうのでは?しかし俺にはその技術がない……。…………教えてもらうか、誰かに。響、動きます。

 

「あれがエコヒイキで選ばれた、零号機パイロット……。で?どれがナナヒカリで選ばれた初号機パイロット?」

 

 アスカちゃんが俺を含め4人を見渡す。ジロジロと見られるのハズカチイ……シャゲダンしよう(唐突) ウィッヒィィィィィィッッッッ↑↑!!

 

「……もしかしてアンタ?」

 

「No!(神速) あっ」

 

 ゴキッ

 

「ぬ゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

 

 ち、ちくしょおぉ……シャゲダンしてたら足を挫いたで候……。頭は大してないんやがココロへのダメージはしんそく……(威力80)

 よっこいしょっと……あやべ、足の形が変だ。気づかれないように……

 

ゴキッ

 

「よし」

 

 これで先程までの出来事は一切なし!いいね?

 

「あ、あのっ」

 

「……ふぅん」

 

 おっ、シンジくん自ら言うなんて勇気あるじゃんアゼルバイジャン。

 あっ(思考加速(クロックアップ)) これは例え四半世紀という月日が経っても未だに愛される名言の予感!!未来に向かって録音機スイッチオン!ふぅ……(思考減速(クロックオーバー))

 

「あんたバカァ!?」

 

(ンフォォオォォォォォオオッッ!!)

 

「おいケンスケ、あれ見てみ」

 

「ん?……うわっ、また響が狂い始めたよ……ミルクティー後で渡そう……」

 

 ア゛ァァァァァァァァァァ‼︎ン゛ッンヒィィィィィィィィィィィィィィ‼︎↑↑↑(美少女) はぁ……はぁ……イ゛ッ!!(清楚)

 ……ふぅ、なんとか耐え切ったぜ……!流石の名言(ちから)、俺でなきゃ耐えられなかったね。

 

「肝心なときにいないなんて、なんて無自覚!」

 

「し、しょうがないだろ!偶々用事があったんだから!」

 

 し、シンジくんが……反論した!?み、皆の衆!今宵は「ぱーてぃー」じゃ!宴の準備をせい!!

 

「それが無自覚だっていうのよ!」

 

 むぅ……このシンジくんの勇気、俺が継がねばならぬ!

 しかし一体どうしたものか。考えろ……俺にしか出来ないことを……(趣旨違い)

 ムッ、俺今美少女じゃん。つまり同性。ふむ、閃きました(軍師並感)

 

 ドサッ

 

「うわぁっ!?」

 

「おまけに無警戒。エヴァに乗れなかったことを恥とも思わないなんて。所詮、ナナヒカリね」

 

 モニモニ

 

「その点エリートはすげぇや……プラグスーツ越しでもやらけぇぜ……」

 

「キャアッ!?」

 

「あべしっ!?」

 

 な、なんて重い肘鉄なんだ……!俺のこのウルトラボディを以てしてもダウン寸前にまで持ち込まれるだなんて……これが大尉の力……少尉の俺には到底及ぶことができねぇぜ……!

 しかしこの響マキ、この程度で引きません!媚びへつらいません!反省しません!光の戦士に逃走はないのだ!ヘケッ‼︎

 

「^ ^」

 

 ドスッ!

 

「な゛に゛ッ!?」

 

 つ、追撃の無言の腹パンで更に俺のダメージは加速した……!?

 

「ぬ゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉお……!!」

 

「「「ひ、響ぃーッ!!」」」

 

 やばい本気で痛ぇ……!肋骨折れてるしレバーも逝かれた……!ぬ゛ぅぅぅぅん不屈の精神!ポウッ!!(光魔法)

 ………………よし!!治った!!ありがとう鈴原に相田、そしてシンジくん!俺は()としてワンランク上のステージに進めたぜ!

 

「み、ミサト!さっきからなんなのよこの女!さっきは変な踊りをするし今度はいきなり胸を揉まれたんですけど!?」

 

 あ、お胸は凄くやわらかかったです(小並感) プラグスーツ越しなのが少々残念だが発展途上のお胸は一揉みでもすれば至上の感覚が掌を伝います。

 簡略に伝えるとえっちでしたありがとうございます(土下座)

 

「……次いで紹介するわ。NERV本部所属の響マキ少尉よ」

 

「少尉ぃ?コイツが?」

 

 どっこいしょっと……うおっ!美少女フェイスがセンチ単位!俺の特殊能力発動!「絶対記憶」!ふっ、このガチ恋距離を俺の脳内フォルダに収めさせたのは失態だと俺は思うぜ!

 

 それにつけてもそういえば俺まだ挨拶しとらんね。アイサツは絶対不可侵の神聖領域。裏死海文書にもそう書かれている。

 

Freut mich.(はじめまして)響マキ少尉でーっす!エヴァの整備とか色々してるんでこれから付き合い多いと思うからシクヨロ!(キラッ)」

 

「ウザい」

 

「おぉん……」

 

 確かに意識はしたけど婉曲表現使ってくれなきゃ俺の心折れちゃう……!

 

「ま、精々私の胸を揉んだ分は働いてもらうわよレズおっぱい」

 

「れ、レズおっぱい!?」

 

「「「「「レズおっぱい!?」」」」」

 

 整備班の変態共まだいたのか!?というかどっから湧いてきやがったその他のNERV職員!?

 

「えぇい散れ散れ!見せ物じゃないやい!仕事に戻るんだYO!」

 

「「「「「ちぇ〜」」」」」

 

 全く……最近のエロガキ共には困ったものだよ!(数億歳並感)

 というかレズおっぱいって……。そりゃね?俺が元々男だからレズっていうのは全く問題ないし百合厨的にはもーまんたい。

 しかし!!おっぱいは……おっぱいって呼称するのはやめてください……!(ガチ懇願) 確かに俺はおっぱい星人なんだが自分の巨乳でロクな目に会っとらんのです……。

 

「じゃあ、ミサト。後よろしく」

 

「え、えぇ……」

 

「ま、マキ大丈夫?」

 

「嗚呼シンジくん……俺は君の優しさに面してこれまでのメンタルカウンセリングを無駄ではないと認識したよ……」

 

 俺のこれまでの道のりは無駄じゃなかった……!もう俺はダメだ……!しかしお前らが止まんねぇ限り、その先に俺はいるぞ!

 

「し、しっかりせぇ響!未来はまだ明るいで!」

 

「そ、そうだよ!まだ僕が撮った写真を確認してないじゃないか!」

 

 だからよぉ……!

 

「止まるんじゃねぇぞ……!」

 

「「「響ィィィーッッッ!!」」」

 

 

 

 ──────────数十秒後に平常運転に戻り、整備長のところへ看護に行った。




主人公:レズおっぱい。アスカちゃんを盗撮したりおっぱい触ったりとしっちゃかめっちゃかしたのでこの仕打ちは妥当なのでは……?

レイちゃん:主人公の痴態を見ることなく(?)去った運のいい(?)エコヒイキ。滴っててえっちぃ……!

アスカちゃん:先の戦闘で変な飛び回る使徒のせいで精神を削られているのに、盗撮されたりおっぱい揉まれたりで散々なエリート。これからの主人公との付き合いは……長い!

シンジくん:内面が新劇場版から貞の方へと移行しかけている成長期の思春期男児。周りの人間の奇行には慣れるしかなかった……(諸行無常)

ミサトさん:今までもメンタルがやばかったのに更に厄介ごとを抱えて胃に穴が空きそうな保護者。しかしだからといってビール缶を大量に空けるのはNG。

相田:アスカちゃんの盗撮共犯者。主人公がアスカの全身をアップで撮ったのに対し弐号機を含めた全体像を担当。なんやかんやで主人公との仲は深まって行ってる。

鈴原:最早TDNツッコミ。非常に扱いやすい()

整備班(主に整備長):今回の戦犯と言っても過言ではない。弐号機の輸送による過労を予見し、先んじて狂うことで仕事中の効率化を図ろうとした結果、アスカちゃんの日本人に対するイメージがダウンした。整備長は腰をやって少しの間病室に。

非常に私事なのですが、当作品が外部サイトに転載されていたのを確認しました。
なので、もし転載作品を見つけた場合は通報をお願いします。
あと感想を書いてください(強欲)

ネフィリムさん、いかのたこたこくんさん、85312さん☆9評価ありがとうございます!

お気に入り登録が400件を突破しました!皆さん本当にありがとうございます!!

山水公さん、誤字報告いつもありがとうございます!

感想・お気に入り登録・ここすきありがとうございます!!


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SP31 加持

遅れてすみませんでした!許してください!お願いします!なんでm(ry

またランキングに載りました!!今回はちゃんと確認できました!!
読んでくださる皆さんありがとうございます!!


「悪いわね〜マキちゃん、付き合わせちゃって」

 

「これぐらいのことなら(謙虚)」

 

 ミサトさんと他愛のない会話をしながら通路を歩く……ンンン〜〜〜ヘイワダァ!!(迫真)

 それにしても隣で一緒に歩いてて痛感するんだが、ミサトさんスタイルいいよなぁ、俺みたいに謎の体型維持システムないのにこのスタイルの良さ……嫌いじゃないわ!

 さぞかし変な色気アッピルしなかったり酒が絡んだりしなければかなりモテていたことでしょう……(しみじみ) お?つまりWILLEのミサトさんが最高ってことだな???QED.証明完了

 

 俺はミサトさんに頼まれて、アスカちゃんのことを人事部に報告するのを手伝いに行ってた。

 え?俺が付いていった理由?ンなもんねぇよ(半ギレ) いや……ほんとやったこと書類作業分担してやったぐらいなんやが……そんな量も多くなかったし。なんで俺は呼ばれたんだ……?(激遅)

 

 しかし俺は人事部に行った際かーなーり気になったことがあるんやが……

 

「ミサトさん」

 

「ん?マキちゃんどうかした?過労?」

 

()にはそんなものがないということをそろそろ学んで欲しいです」

 

「これが若者の人間離れね……(ハイライトオフ)」

 

 おっ、待てい(焦り) 俺に関しては生まれた頃から人間離れした優れた赤ちゃんだったが故に若者も俺と一緒にされたら困惑しかないと思うゾ。

 というか俺若者じゃないし。数億歳ですし。というかまだ20代で若者とかいう単語使うんじゃないよ!泣くぞ……?(脅し)

 

「それはともかく。なんか()に対する人事部の人の反応おかしくなかったですか?」

 

「………………」

 

 だって俺が人事部のオフィスを訪れたとき凄かったぞ?

 

『いたぞぉ!!いたぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』『アクセル全開!!面倒事を右に!!』『知らないのか? 仕事からは 逃れられない !』『しらぬいです(半ギレ)』

 

 って感じで阿鼻叫喚になったかと思ったら、急にスンッって元に戻って丁寧な対応されたときはミサトさんも困惑してたわ!俺思わず流石に「うわぁ!急に冷静になるな!」って叫んだもん。

 あ、いちご大福凄く美味しかったです。でもお茶を飲んだ瞬間唐突に眠くなったのはおかしいと思う(直感A) 結局寝てないけど。

 

「マキちゃん、今一度己を振り返りましょう?」

 

「と仰りますと?」

 

「異例の14歳の正規雇用、異例の科への非所属、異常な残業量、異例の実績、異例の昇進………………」

 

「ッスー……」

 

 異例!異例!異例!中学2年生の姿か?これが……。光の巨人様の働き方じゃない……(ドン引き)

 うーんいや……ほんと、申し訳ございません(土下座) 全て私の行動だ、だが私は謝らない(土下座しつつ)

 

 こりゃあ悩みの種ですぞ。そりゃ狂いもしますわぁ……。辞めたくなりますよ〜管理職〜(悲痛な叫び) 俺だったら首だ首だ首だ!(不当解雇)

 

「……残業って、なるたけ減らした方がいい……?」

 

「その気づきはヒトには遅すぎるわよマキちゃん……。疲れないの?」

 

「精神しか(天下無双)」

 

 う〜んレイちゃんの給料を使いたくねぇって感じと義務感と勢い任せで残業してきたけど抑えるべきかな……。ちゃんと残業代出してくれるお陰で給料すごいし……。

 

「それに、ちょっちレイが寂しがってたわよ」

 

「ヴッッッッ!!(即死)」

 

 そ、それを言ったら……戦争だろうがよ……!(血涙)

 確かに、最近はそうでもないけど前は全然レイちゃん抱っこしながら寝てないっていうか、そもそも寝てすらなかったからなぁ……(しみじみ)

 うぅん、アヤナミウムの補給が足りないせいでアヤナミウム欠乏症による情緒の不安定が起こる前になんとかせねば……ンヒィ↑ィィィィィィン↓!

 

「さて、リツコはいるかしら〜」

 

「…………ん?」

 

 そのとき響に電流走る。ミサトさんが人事部に行った後リツコさんのとこ寄るって、なんかあったような……

 

「「あっ」」

 

 ンフッ(失笑)、思わずミサトさんと声が重なっちまったぜ。これが合唱……ユニゾンですか。フォニックゲインの高まりを感じるな!(現実逃避)

 俺とミサトさんの目線の先には、リツコさんとイケダンの怪しい人、加持さんがイチャイチャしていた。

 

 これを見たミサトさん、一体何を想ふ─────!?

 

「──────────」ブツブツ

 

「!!!!」ゾォッ!!

 

 じ、呪詛!?超小声であるにも関わらず、呪詛の言葉一つ一つがハッキリと発音されている……!な、なんて余りにも洗練された呪詛なんだ……!?思わず背筋にドライアイスを当てられたかと思ったぜ……!!

 や、やめろミサトさん&俺のウルトライヤー!この呪詛が小声であるにも関わらず全て拾い切るのをヤメルォ!!(必死)

 

「──────────」ブツブツ

 

(やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…………!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「なんであんたが日本にいるのよ……!?ユーロ担当でしょ!?」

 

「ハ゛ア゛ッ……ハ゛ア゛ッ……!!」

 

「御愁傷様ね、マキちゃん」

 

 の、呪い殺されるところだった……!あと少しリツコさんがこの異常事態に気付くのが遅れたら俺は神となって呪詛を受理していた可能性が微レ存……!

 

「野暮用でね。しばらくは日本付きさ」

 

 はえ^〜これが生加持さんですか^〜 俺は()だが加持さんに魅力……感じるんですよね?

 クッ……まだ……まだだ俺の写真家(自称)魂……!まだそのカメラを構えるとかではない……!静かに録音ボタンを押して帰ってパソコンで音声データを編集するまでは……!

 

「昔に戻る気なんてないわよ!それとリツコ!アスカの件、人事部にマキちゃんと一緒に通しておいたから!マキちゃんよろしく!じゃ!!」

 

 ウィーン

 

 俺は子供か……?子供だったわ……(自己完結) まぁリツコさんの部屋は最早実家のような安心感を持っているので問題ナッシングなのだが……。オアシスはここにあった。旅人はここに集いたまえ。

 

「ミサトも大変ね。マキちゃん、コーヒーお願いできるかしら?」

 

「がってんでい!」

 

 腕の見せ所さん!?(ここで汚名返上しないと)マズイですよ!まかせろー(バリバリ) 少なくともここで加持さんへの第一印象を良い方向へと持っていきたい……!(願望)

 …………アレ?そういえば、加持さんはコーヒー何飲むんだろ?個人的な印象はブラックなんやが、もしかしたらカプチーノとか飲むかもしれん……。ドウシヨ……

 

「俺はカフェラテでも貰おうかな?」

 

「あら、今日はブラックじゃないのね」

 

「たまにはね」

 

「アイワカッタヨ!バリバリバリバリwwwww」

 

 あ゛ぁ゛さも当然かのように心が読まれる!!なんなんだ?ミサトさん達の通ってた大学はニュータイプが蔓延ってるの???強化人間でも作り出してるの???

 ンフフフフフもうね、テンション上げてかないとやってられないのだよワトソンくん。でもお薬キメたりはしねーからな!!

 

「そういえばりっちゃん、今更だけどこの子は?」

 

「響マキ少尉、今年ミサトの推薦でNERVに入ってきた娘よ」

 

 あっ、俺ってミサトさんの推薦だったんだ。まぁ確かに考えればそうか……。なんか悪いなぁ……こんな見ず知らずの記憶喪失のアルビノ美少女なのに。そろそろ家に神棚でも作るかな……?

 

 おっ、コーヒーできた。

 

「葛城の推薦かぁ。今年入って少尉なんて凄いじゃないか」

 

「あざまーす!はい、カフェラテです」

 

「ありがとう。……んん!美味い!」

 

 Foo↑!加持の舌にも合ってウレシイウレシイ……。フフン、もっと褒めてもいいのよ?褒められれば褒められるほど俺は強くなるのでな!

 

「それで、所属は?」

 

「(そんなもの)ないです」

 

「マキちゃんは所属人数1人の雑務課……実質ナシね。だから、私はこうしていつもコーヒーを淹れてもらってるわ」

 

「人員募集中です(大嘘)」

 

 実際のところ人員を増やしてもらうことって無理っすか?せめてタイムスケジュールを管理する人を……!守れる気が一切しないが()

 

「へぇ〜そりゃいい!俺にも毎日淹れてくれるのかな?」

 

「手は出しちゃダメよリョウちゃん。マキちゃんはまだ14歳なんだから」

 

「14……14!?」

 

 オイどこ見て驚愕してんだ。流石に加持さんが好きなキャラといえどもやっていいことと悪いことがあるダルォ!?原作キャラとて許せん!!

 ……ヌッ(ひらめき)、そういえば丁度良いものを……

 

「リツコさん、大丈夫だと思いますよ?だって……」

 

 テッテレ~、俺はここで偶々持ち歩いてた握力計を召喚!!ふぬぅい!パワー全開!メーターを右に!!

 

 ミシッ

 

 あ、握力計が悲鳴を。

 

 ピキッ

 

(ア゜ッ!?)

 

 やばい!掌に凄い激痛!!もしかして……骨が若干逝った!?まぁいいや、すぐに治るだろうし……。

 

 いてぇ。

 

「リツコさん、今何キロ!?」

 

「…………114ね」

 

 おぉ、林檎素手で割れるじゃんアゼルバイジャン。結構本気出したんやが……。えっとギネスが……192かな?うん、普通だな!(感覚麻痺)

 しかしこの数値、かの霊長類最強の女性、吉田沙○里の何%なのだろうか……?もしかして変身しないと対抗できない可能性が……?

 

「はい、よろしくお願いします」

 

「……………………」

 

 笑顔というのは元来(ry 俺また何かやっちゃいましたかね?(なろう並感) やはり握力計はマズかったか……やっぱ長座体前屈が最も穏便に事を運べるな!

 

「……さて、俺は仕事に戻るかな」

 

「あっ、はい」

 

 おーい、加持さん?もっと俺と仲良くしよーよー。あ、待って!せめて写真だけでも!……チェッ、後ろ姿だけ撮っといたれ。

 嗚呼……行ってしまわれたわ……円環の理に導かれて……。

 

「さて、()はどうしようかn」

 

 〜〜〜♪

 

「ヌッ(恐怖)」

 

 こ、この着信音ッ!まさかこんかタイミングで仕事だと!?い、嫌な予感がするぜェ〜ッ……!

 

 ピッ

 

「はいぃ⤴︎響マキですぅ⤴︎ エッアッハイ、スグイキヤス……」

 

 ピッ

 

「ッスゥ~……行ってきます」

 

「えぇ。……お疲れ様ね、マキちゃん」

 

「アリガトウゴザイヤス……」

 

 畜生……!リツコさんの目が非常に生暖かく感じるぜぇ……!これが常夏の国ジャパン……俺まさかの故郷でカルチャーショック。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 コンコン

 

「こんにちは〜失礼しm……a〜……整備長ォ……!

 

「ま、マキちゃん、チャロ〜☆」

 

 看護師長に呼ばれてギックリ腰だって聞いて嫌な予感がしたと思ったら予想通りの展開だよこんちくしょう……!

 

「…………アァァァァァァァァァァ!!!」

 

「待ってマキちゃん!俺怪我人!ゆるして!おじさんこわれちゃ^〜ァァァァァァァァ!!?」

 

 

 

 エネルギーぶち込んでとっとと治させた。




主人公:ミサトさんの呪詛を食らい、握力計で怪我をする脆いのか脆くないのかがちょっとよくわからない人(?)。あまりの職務履歴に人事部が恐れ慄いてる。

ミサトさん:加持さんとリツコさんのイチャイチャを目撃し、呪詛を吐く結果となった20代後半。酒さえなければ有能。

加持さん:ユーロから来た謎の人。主人公への印象は悪くないがイマイチまだわからないといった様子。

リツコさん:今日も今日とてニュータイプ。理解なのでオカルト的要素なぞ存在しない。あるのは全て学問の結果。

整備長:再び腰をやらかしマキちゃんに天誅(治療)を食らう。治療後の様子はいつもよりも良かった模様。

少しばかり投稿が遅れてすみません!いつものペースを守りたかったなぁ……(遠い目)
改めてランキングインありがとうございます!そして多くの感想ありがとうございます!また感想を書いていただけると幸いです!

GNストフリさん、KUROMIさん、ロイクさん、首輪付きケモノさん☆10評価、温故知新さん☆9評価、カイトンボさん☆8評価ありがとうございます!

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EP32 喧騒

またランキング乗った……!皆さんありがとうございます!!!


「あ゛ぁ〜〜〜〜…………(美少女)」

 

 今日もつっかれたぁ〜……。疲れといっても精神的なものなんだが。整備長だけは絶対にゆるさねぇ……ヤツの腰を地の果てまで追い詰めてでも二度とぎっくり腰にならないよう魔改造してやる……!

 はよ帰ってレイちゃんに会いたい……そして甘やかしたい……。感情を発露したレイちゃんを見ることによってアヤナミウムは最高レベルの効率で摂取できるからな!確率天鱗並だけど。

 

 ん?あの孤独なsilhouetteは……?

 

「おーい、シンジくーん」

 

「ん?あっ、マキ」

 

 るんるん気分のステップ中にシンジくん発見!響エンジン全力全開!光の速さでシンジくんの隣へ!

 

「シンジくんもNERVからの帰り?」

 

「うん。マキも仕事?お疲れ様」

 

 あぁ^〜シンジくんの労いの言葉が体の隅々にまで染み渡って気持ちがいい!もう一度言ってもらいたいぜ(強欲)

 

「折角だし、一緒に帰ろうよ」

 

「あぁ^〜いいっすね^〜」

 

 シンジくんにご一緒することになり感謝感激雨あられ。お礼に飴ちゃんあげちゃう。メロン味だよ。

 フッ……折角の道中、俺の実力を見せてやらんこともない(謙虚)

 

「鼻☆塩☆塩。アレは今から36万……いや、一週間前の出来事…………」

 

 

 

 

 

「………なのだよ!どう?」

 

「う、うん……」

 

「おっと予想外の反応に思わず俺のメンタルに痛快なダメージ」

 

 おろろ……シンジくんにはあまり合わなかったようだなぁ……。俺とマイフレンドが同時にプールで鼻血を出した話。

 アレは……しょうがなかったんや……。あんなブッ濃い百合を半メートルの地点で見せられたら……ねぇ?後にも先にもあのレベルはお目に掛かれないぜオイ……桜Tri○kとかそういうレベルだった。

 

 ちなみにプールの授業については流石に慣れた。今じゃキロ単位で泳ぎ続けられるぜ……!

 まぁ男子の目線が気にならんといえば嘘になるが。特にこの胸!やはり自分にこのデカ乳が付くのは罪。アスカちゃんかレイちゃんに分けれねぇかなぁ……シンジくんでも可。むしろシンジくんにわけt

 

「じゃあまた明日ぁぁ〜!」

 

「うん、また」

 

 シンジくんにバイバイありがとうさようなら、また会う日まで。さて明日の予定は……仕事に学校に仕事……普通だな!

 さて、ひじょ〜に久し振り(半日振り)のレイちゃんだ!早急にアヤナミウムを補充しなければ!

 

「レ〜イ〜ちゃ〜ん!たっだいm」

 

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

 

「おファッ!?」

 

 こ、この声……シンジくん!?何!?ビールの空き缶がついに玄関まで侵食してきたのか!?加持さん関連で荒れてそうだしワンチャンあるのか……?

 いや、ミサトさんは良識のある大人だ……!そんなことするはずがない……!(謎の信頼) じゃあ一体なんなんだ?

 

「マキ、おかえり」

 

「あっ、レイちゃんただいま」

 

 ……なんでレイちゃん制服なの?あ〜……そういえばレイちゃんの着替え置いとくの忘れてたかも。レイちゃんに私服事前に指定すっかな〜?でもなぁ〜……。

 まぁ、それは置いといて……

 

「早速で悪いんだけどちょっとついてきてくれる?」

 

「ん」

 

 という訳で制服(私服)のレイちゃんを連れて隣の部屋に。我々のシンジくんの悲鳴の真実を確かめるためジャングルの奥地に潜り込んだ……!

 

「シンジくん〜どうした〜?」

 

「……おじゃまします」

 

 あらレイちゃんちゃんとお邪魔しますって言えたの!?お姉さん教育の甲斐があって嬉しいわ^〜。年取ると大事なこと忘れちゃうからね、大事にしようね(数億歳並感)

 

「あ……あ……ぼ、僕の部屋が……」

 

 そう狼狽えるシンジくんと俺達の眼前には大量の段ボール。その体積、目測&超速暗算より約8割!!多スギィ!!通路人1人ギリあるレベルじゃねぇか!

 いやしかし……ほんと圧巻だな……。中身何入ってんのこれ?ちょっと覗いたろ!

 

 …………ホットカーペット?そりゃ嵩張りますわ。

 

「あんた、お払い箱ってことよ」

 

「─────!」

 

 ヌッ!!これは風呂上がりの美少女の気配!!=紛れもないシャッターチャンス!この機を逃すエヴァファンなぞおらぬ!!(断言)

 

 カシャッ

 

 あぁ^〜

 

「ちょっと!何勝手に撮ってんのよ!」

 

「あホレもう一枚」カシャッ

 

「話聞きなさいよ!トーサツよトーサツ!」

 

 フハハハハ!!愉快☆愉快☆ダイ○モンド☆ユカイ。怒ってる姿もめんこい女子(おなご)よのぉwwwww

 

「フンッ!」

 

「ヒェッ」

 

「チッ、外したか……。意外と反射神経いいわね」

 

「鍛えてますから。シュッ」

 

 こ、怖ぇぇぇぇぇぇぇ……!ノーモーション腹パンとか並の人間ならパンチの観測すら不可能なレベルだったぞアレ……!恐怖でしかないんやが。

 アレを見切れるのはヒーローに他ならないと思います(自画自賛) この体じゃなかったら既に死んでる。

 

「というか、どうしてレズおっぱいとエコヒイキがこんなところにいるのよ!」

 

「おまっ……宿主じゃないのにこんなところて……というかレズおっぱいやめれ!せめておっぱい除いて!?」

 

「「レズはいいの!?」」

 

 おぉん仲良いね君達……。息ぴったりじゃないか、これなら質のいい夫婦漫才を友達と鑑賞できるわぁ(愉悦部)

 フム……なるほど、これがLASというやつなのだな。俺のてぇてぇゲージか順調に高まりを見せてます。最早荒ぶり。

 

 んで〜あ〜レズ?(興味なし) 別に俺中身男だしGLをコンプレックスとも感じんしむしろ推進派な訳でして……。でもアルビノ美少女がレズなのは……いいよね!

 いいですか百合厨の皆さん、百合を観察する1番の方法は自分自身が百合となることです。この理論、正に完璧ダァ……!

 

「で?結局なんでいるの?」

 

「隣、私達の家」

 

「Ha?」

 

「We are neighbor.Do you understand?」

 

「ドイツ語でおk」

 

「すまねぇロシア語はさっぱりなんだ」

 

「日本語なんですけど!?」

 

 くそ、ノリがいいな……。ツッコミとして優秀なの普通に惜しい存在だなぁ……。ちょっと整備班の皆の相手1日でもしてくれない?正直俺のツッコミ力じゃボケに塗り替えられちまう……!

 

「というか、同居してんの?」

 

「そ〜、()とレイちゃんの二人暮らし〜♪」

 

「えっ?本当にレズじゃん……」

 

「おっとレイちゃんにも流れ弾が飛ぶのはNG」

 

 というか流石に一歩後ろに引かれると俺のメンタルがいくら黄金の鉄の塊で出来ていたとしてもちょっとシャレにならんでしょ……。

 

 しかし……改めて考えてみるとイカれたシチュだな?(アイデア成功)

 14歳の中学生を無理矢理引っ越しさせて自分と同じ部屋に同居させる記憶喪失のアルビノ美少女……うん、美味しい!(百合厨)

 

「全く騒がしいわね〜……!あ、マキちゃんにレイちゃん」

 

「お邪魔してま〜す」

 

 ミサトさん来たわ。まぁこんなに騒いでたらそりゃ宿主出てくるわ。……よし、まだビール缶は空けてないな?よし、この間にビールを全て整備の皆に……!

 

「させないわよマキちゃん?」

 

「くっ……バレたか!」

 

「2度は通じないわよ?」

 

 流石に2度目はバレたか……!一回だけやったんだけどアホほど怒られたな……めっさ怖かった……。即座にアヤナミウムを補充できなければ頭がパーンッ!ってなってた。

 

「ミサト!さっさとこのナナヒカリを追い出してよ!」

 

「あら〜、シンちゃんも一緒よ?」

 

「えぇ〜!?」

 

 んもう、近所迷惑よ?まぁ隣の家俺んちだしアスカちゃんの声聞けるなら全く問題はない!

 しかしこのマンションそこそこ壁は厚いが通るには通る……。あとで周りの住人集めて「アレ」やるか……!

 

 ちなみに我が家の最大音量は俺が家に着いた瞬間床に倒れ伏す音なのだが最近はレイちゃんが受け止めてくれるのでアヤナミウムによりベッドまでの移動が可能になりました。これで無限に働ける(社畜)

 

「同じパイロット同士、同じ釜の飯食って、仲良くしないとね♡」

 

「そんなぁ〜ッ……!」

 

「ヘケッ‼︎」

 

「何笑ってんのよ!」

 

「あ べ し !?」

 

 な、なんて綺麗なハイキックなんだ……!あっ、ズボンの隙間からパンツを観測せし。これは食らう甲斐があったってもの……よ……!

 

「れ、レイちゃん……!」

 

「ん」

 

 あぁ^〜レイちゃんにおんぶされてる^〜。子供に戻った気分でた〜のし^〜。

 まぁ年齢的には俺の方がかなり年上なんだが。でもレイちゃんはリリスだから俺のママン……?都合の良い方に解釈しとこ(思考停止)

 

「これにて一件……落着……!ウッ」

 

「マキィィィィィィィィィ!!」

「マキちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

「…………なにこれ」

 

 ─────その日から、葛城家はやかましくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「「「「「………………」」」」」

 

 その日の夜。とある一室に複数の人間が集まっていた。

 響マキ、周辺住人、マンションの管理人……。全員が集まって、一点を見つめる。

 

「……では、行きます……!」

 

「「「「「…………ゴクリ」」」」」

 

 マキの発した言葉に、一同が固唾を飲み込む。

 全員の目線の先には、器と、五つのサイコロ。サイコロには、数字ではなく、文字が刻まれていた。

 

 カランカランカランカラン……

 

 サイコロが投げ込まれた。サイコロは器を跳ね、その結果を予測させない。

 静寂が迫り、サイコロの動きが鈍くなっていく。そして、全てのサイコロが停止する。

 

 サイコロが示す文字は……

 

「お」「ち」「ん」「ち」「ん」

 

「OCHINIHINキタァァァァァァァァァァァ!!!!これで権利ゲットォォォォォォォォォォ!!!!」

 

「「「「「何ィィィィィィィィィィィィィィィ!!?」」」」」

 

 こうして、葛城家のやかましさへの許可は、響マキの裏の活躍によって承諾された。




主人公:レズなのがあらゆる面で確立していくウルトラマン。アヤナミウム中毒と順調に化して行ってる。何がに運がいい。響だけに。

レイちゃん:主人公が家事以外ゆるゆるなので甘やかしという点でバブみを成長させていってる。若干筋力の向上を感じる。

シンジくん:様々な要因で別側面のメンタルが危険領域なのだが類稀なるツッコミ力でそれを凌いでいる。鼓膜が心配。

アスカちゃん:主人公のことを知れば知るほど引いている。物理面でも精神面でも主人公を何気に追い詰めている。貴重な主人公への特攻持ちへとなりえるか?

ミサトさん:周囲がかなり騒がしくなってきたOTONA。しかし力関係は酒を入れると急に変貌する。

周辺の住人の皆さん:主人公に影響された愉快(笑)な人間。たまに集まってはサイコロを振ってる。

またもや少し遅れてすみません!次こそは週末に投稿したい……!
あと感想お願いします……!

UAが40,000を超えました!閲覧してくださる皆さん本当にありがとうございます!!

山水公さん、太陽のガリ茶さん誤字報告ありがとうございます!

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EP33 入場

またランキング……!?こんなに安定して乗れるとは……!!
誠に嬉しい限りです!ありがとうございます!


「やぁ、リッちゃんにマキちゃん」

 

「あっ、加持さん。ちゃろ〜☆」

 

 リツコさんの所で伸び伸びと仕事してた(休んでた)ら加持さんがやってきたで候。

 うーん相変わらず胡散臭さが漂ってますなぁ。恐らくこのイメージを改善する為には長い月日がかかりそうだ……14年ぐらい。そりゃミサトさんも酒癖と寝相が悪くなりますわぁ……(関係なし)

 

「とりあえずコーヒーどぞ」

 

「悪いねマキちゃん、ありがたくもらうよ」

 

 とりまこのコーヒーで先手を打つ!ほんとNERVに所属してから……というか、この世界に来てからコーヒーと紅茶にはコミュニケーションで助けられてばっかだな……。そろそろコーヒーにウインナーでもぶち込むか?

 煙草がありゃなぁ〜……。加持さんも煙草吸うから万能タバコミュニケーションが出来るんだがなぁ……。

 まぁないものねだりしても無駄か。というかこの体だと煙の匂いが染み付いてむせそう(BTMS並感)

 

「で、リョウちゃん今日はどんな用事かしら?」

 

「残念だけど、リッちゃんはまた今度」

 

「あら残念。じゃあ用があるのは……」

 

「………………()?」

 

 え?マジ?リツコさんに用事あると思ってたわ。ということはつまり仕事かな?加持さんからの仕事って初だな。

 

「すまないねリッちゃん、埋め合わせはまた今度。んでマキちゃん」

 

「はいなんでっしゃろ」

 

「返しが若干古くないか?」

 

 疲れてるからじゃね?勿論精神面で。さっきまで弐号機のデータ解析と整備のついでに整備マニュアルとか使ってたせいで三徹目だからね、しょうがないね。

 ほんと、この体無茶しても外見には一切の不具合が起きないのが便利だなぁ……。隈とか出来ないのありがたい。

 

「察しが良くて助かるよ。マキちゃんは優秀だな」

 

「そんなこと言っても出てくるのは茶葉と砥石だけですよ」

 

「茶葉はまだわかるがなんで砥石なんだい……?」

 

 貰ったんだよ黒服さんに。仕事の合間に一緒にいちごミルク飲んでた時に包丁の切れ味について話してたら突然渡されたわ。なんで持ってんの??? というか自分で研げと……? やるけどさぁ。

 

 というか加持さんに察しの良さで褒められても嬉しいのかわかんねぇなぁ!?ニュータイプ並の察し能力持ってる人に言われても相対的には他の人と大差ないじゃんアゼルバイジャン。

 

「まぁそんなことは置いといてだな。本題なんだがマキちゃん」

 

「はい」

 

「セカンド・インパクト前の生き物に、興味とかあるかな?」

 

 あっ、俺今猛烈に嫌な予感がする。故に俺はここでサラダバーッ……!

 

 ガシィッ

 

「おっと危ない」

 

「ヌァァァァァァァァン!? ヤメルォ! HA☆NA☆SE!」

 

「マキちゃん、諦めた方がいいわよ」

 

「オンドゥルルラギッタンディスカ!? ムァァァァァァァァァァ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「「おぉ〜〜〜!!」」

 

 鈴原と相田の叫びが、青い空に木霊する。相変わらず元気なこって。おじさん羨ましいよ(数億歳アルビノ美少女)

 

「すごいっ!凄すぎる!!失われた海洋生物の保存と赤く染まった海を元の姿に戻すという正に神の如き大実験計画を担う禁断の聖地!その表層の一部だけでも見学できるとは!!」

 

 そう、俺達は海洋生態系保存研究機構に来ている。原作メンバーとともに。……俺に至っては連れて()()()()んだけどね!!しかも数日前に!!

 ……正直本当ならめちゃくちゃテンションぶち上がって思わず素手でもあのクッソ厚い水槽のガラスも素手で叩き割れそうなぐらいなんやが、本日のこの俺はそんな気分ではござらん!

 

「シンジ〜、ホンマ感謝するで〜?」

 

「お礼なら加持さんとマキに言ってよ」

 

「そうだぞ小僧ども!()に感謝したまえ!とりあえず貴様ら頭が高くないか???」

 

「「ハハーッ!!」」

 

「……なんでそこのレズおっぱいは地面に寝転がってんのよ?」

 

「全部加持さんが悪い」

 

『おっと、こりゃ手厳しいなw』

 

「当たり前ダルォ!!?」

 

 こちとら急に連れてこられたと思ったらずっと今日まで数日間働き詰めだぞ!?というか寝とらんねんこちとらぁ!!

 設備の点検水質チェック水棲生物の健康チェック機器の整備に計器の作成ィ!!しまいにゃセカンド・インパクト前の生物についてのミーティングに風呂も入ってないのに強制的に参加させられた上に復元作業の本格参加ァ!?

 やること多いわ!!俺じゃなきゃ辞表を拳にくくりつけてから殴りつけとるわボケェ!というか素人に任せて良い範囲確実に超えてますよね?なんで1日で必要な資格発行させられてんの俺?知恵の実なかったら脳が溶けてる。

 

 はぁ……はぁ……あ゛〜……疲れた。

 でも良かったこともあるっちゃある。というかこの一つだけでも十分な報酬ではあった。給料はたんまり絞らせていただきましたが。

 青い海っていうのは……やっぱいいな。久しぶりに見て思わず涙がで、出ますよ……!

 

 まぁそれはそれとして、

 

「レイちゃ〜ん……」

 

「ん」

 

 あぁ^〜この急速に補充されるアヤナミウムの感覚に俺の心と体はボドボドからのドロドロ……そして今、

 

「復活!!!」

 

「マキ、お疲れ様」

 

「あぁ^〜!()レイちゃんの慰め大好き侍。義によって御一行の助太刀致す」

 

 まぁ疲れてるの精神面だけだし、俺の心はすぐボドボドになるが圧倒的回復力でダメージはムニキスだから実質ノーダメージ。72時間働けますか???

 

 よし!このままの流れでアスカちゃんにも絡むどー!

 

「アスカちゃn」

 

「…………………………」スッ

 

「おっと()仕事終わり、暴力いくない、ゆるして」

 

 スキンシップぐらい許してよ俺アルビノ美少女よ?正直珍しいから許されると思うんだ???だからガチの蹴りの構えはやめて?サマーソルトキックは暗黒カラテなのでNG。

 しかしこれはこれで貴重なツンデレ成分なのでOKです。潮の匂いと混ざってむせるので気持ちがいい!(ドM)

 

「……………………」

 

「そんな目で俺のことみないでくれよ?照れるじゃん?」

 

「あーもう!!静かにしなさいよレズおっぱい!!」

 

「おっ、戦争か???」

 

 過労によって傷ついた俺の心にそっと塩を塗り塗り。追撃のグランドスルトァーで更にダメージは加速した(Overkill) ウチのシマじゃ胸弄りは重犯罪やぞ?でも塩分モットホシイ……!

 

 それしてもアレだね。美少女に嫌悪感孕みすぎて最早臨月と化した目線で見つめられるとアレだね。…………とんでもなく辛いね。俺、理解した。

 

『そこの2人、キャットファイトはほどほどにしとくんだぞ』

 

「誰のせいだ誰のォ!?」

 

 元はといえば加持さんに連れてこられてテンションのコントロールがちょうちょを追いかけるが如くないなったせいなんだけどなぁ!?責任とってホラホラ。

 

『さ、そろそろ入場の時間だ!』

 

「おぉ!やっとか!」

 

「待ってました!!」

 

 あ、無視された。絶対いつか仕返ししてやる。

 

『といっても、ここからがちょいと面倒だけどな?』

 

 お、そろそろ入るか。……俺、2度目なんだよね。とっとと汗を流したいぜ。




主人公:加持さんに連れてからて一週間近く海洋生態系保存研究機構にてガチ働きさせられた社畜。24時間働けますか?と聞かれても、え?出来ないの?と返すまでに変貌した。

加持さん:主人公に無茶振りを強いる胡散臭い人。なんやかんやで主人公の扱いが上手い為主人公は上手に出れない。

リツコさん:主人公が加持さんの掌の上でコロコロされているのを知りつつ、さほど害がないと思っているので手を出さない。

レイちゃん:国内唯一のアヤナミウム生産場所。アヤナミウムがないと主人公は労働によりSAN値を削ってテンションがおかしくなる為重要な人物。じゃっかんやバブみを帯びてきた。

アスカちゃん:主人公への対応が段々キツくなってきた。さも当然かのように暴力を振るうが主人公は一瞬で回復するためちょっと参ってる。その光景はちょっとした漫才。

男子3人組:海洋生態系保存研究機構に純粋に楽しみにきたボーイズ。相田だけ異様にテンションが高くてそれを他2人が抑えてる。

久しぶりに週末に投稿できた……!少しだけ短めになってしまいましたが。
次回も海洋生態系保存研究機構です。

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EP34 日常

先週は投稿出来ずすみませんでした!故に今日は(恐らく)二本投稿です


 ウィーン……チーン

 

「「「「「…………………………」」」」」

 

「あ゛〜疲れが取れたァァァァ!!ウィィィィィィィィ!↑↑↑」

 

「「「「なんで???」」」

 

 そんななんでと言われましてもこのマイボディの神秘()といいますかなんといいますか……。

 正直このアルビノ美少女ぼでーにとってみりゃあれぐらいの洗浄は最早朝シャワーみたいなもんだよ。これのお陰でプールの地獄のシャワーが地獄のミ○ワになった(?)のは非常に大きい。

 

 というか俺は疲れてたんだよ!!むしろこういうところで賢さトレーニングの如くちょくちょくメンタルを回復してかないともう気が狂う!ティッシュはいらねぇ!風呂は命の洗濯だからね、しょうがないね(錯乱) グリーフシードも真っ黒になりそう。

 ……ハッ!?つまり俺はさっきまでグリーフシードを真っ黒にしてた美少女!?…………()()だな!君採用!明日からきてもろて。

 

 嫌です……(鋼の意思)

 

「「おお〜〜〜!!」」

 

 鈴原と相田が目の前の水槽に食いついた。というかうるせぇ!館内はお静かに!もっと俺のように態度とテンションを弁えるべきだと思うんですけど(名推理)

 

「よっ」

 

「ムッ(警戒)」

 

「あっ!加持さ〜ん!」

 

 あぁ!ヨーロッパの茶髪美少女が最終鬼畜ブラック企業上司・Kの元に!くっ……これは俺が救い出さねばならないのでは!?いや、救い出さねばならぬ(反語)

 

「とりあえずレイちゃんはあのお馬鹿2人についてっときましょうね〜」

 

「うん」

 

「あっ、待ってよ綾波!」

 

 おぉ、シンジくんもこのニュータイプ上司から逃すことに成功するとは……僥倖僥倖。これって……勲章モノですよ……(自画自賛)

 

 これであとはアスカちゃんだけ!え?ペンペン?そこら辺にいるでしょ(適当) 問題はナッシング!!

 

「アハハ、なんか警戒されてる?」

 

「突然引っ張り出されたら昭和特撮もビックリな労働させられたらそうなるわい!」

 

 むしろ今回はジープ特訓の方がマシだと思ったね。俺作業中一回も時計見れなかったんやが。涙がで、出ますよ……!

 まぁ俺が月での生活で編み出したこの一片の曇りもない黄金の鉄の塊でできた体内時計のお陰でうん、おいしい!徹夜した日数は3〜4……普通だな!

 

 ……………………どないなっとんねん!あ ほ く さ。やめたらこの仕事ぉ!やっぱやめないでください(手のひらキャッチリング)

 

「言いがかりはやめなさいよレズおっぱい!」

 

「れ、レズおっぱい?」

 

「気にせんでよかとです」

 

 というか気にしないでくださいお願いします。特におっぱいの部分。レズの方はむしろ知っといてもらった方がありがたいカモ?変に声掛けられずに済むかもしれないからな!(フラグ)

 

「アスカちゃん……君は騙されているんだ……()と共に来るんだぁ……(ネットリ)」

 

「嫌よ気持ち悪い!加持さんがそんなこと言うわけないでしょ!ね〜?」

 

「〜♪」

 

 うわっ!口笛巧っ!?しかも変に技法使いやがって……なんか腹立つ!誰かにまた誰かに教えてもらおうかな……黒服さん辺りに。

 

「え……?う、嘘よね加持さん……」

 

「アスカ、大人は汚い生き物なんだよ」

 

 あ、そこ素直にそういうこというんだ。ふーん(好感度の上がる音) おっ、アスカちゃんが凄え形相で俺と加持さんを睨みつけてくる。Wピースでもしといたろwwwウェーイwww

 

「ふんっ!」

 

「う゛っ(美少女)」

 

「〜〜〜〜〜!もう加持さんなんて知らない!」

 

 あぁん行っちゃったぁ〜……置き土産に鋭いボディーを俺に手渡しして……。井上○弥レベルだったと俺は思うね!本物くらったら今みたいに立ててなさそう(小並感)

 この俺を慰めてくれるのはそう!レイちゃんの応援ボイスだけだぁ……ぴえん。ちなみにこの録音機も消毒済み。

 

「「…………………………」」

 

 とりあえず海洋生態系保存研究機構で、加持さんと握手!サラッと気持ちを読んでくる恐怖体験を味わえるぞ!

 やっぱこの人油断できてねぇわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「んんっ!?」

 

「えなにこれすごくおいしい……」

 

「9割人造肉が、調理次第でこうも美味しくなるとはな……」

 

 美味しいよぉ!!この肉美味しいよぉ!!……いやマジで美味しいなコレ……毎週届けてくれない?

 こっちの世界来てから痛感してるんやが、マジであんましお肉おいしくないんだよね。いや、食えないわけじゃないんだけどさ……なんつーか、賞味期限ギリギリの安い肉ぐらいの味がする。ギリ食える。

 人造肉わざわざ作るんなら味の完成度もうちっと高くならなかったんですかねぇ……。お陰でフ○ミチキの人気はそれ程だよ。悲しいね、バナージ。

 ちなみに一番人気はいももち。この世界は異世界かな?(今更感)

 

「アハー↑↑↑」

 

「おっ、マキちゃんも調子が戻ってきたみたいだ」

 

「どの口がゆうとると!?」

 

 皮肉か?俺に対する最高級の皮肉か???ぬぅぅぅぅもうこの仕事手伝ってやんねーぞ!?まぁどうせドナドナされるだろうし給料高いしでやるハメになるんでしょうがね。ファ○キュー(清楚)

 

「でも、マキのこの野菜料理も美味しいよ」

 

「マジ?シンジくんのお墨付きは嬉しいですねぇ!」

 

「せやなぁ、この味付け!ワシ好みや!」

 

「てめぇの墨なぞいらぬ」

 

「なんでや!?」

 

 そう!俺もシンジくんと一緒にお弁当を作ったのだ!(ガン無視) 料理人(未修業)としての血が騒いでしまってな……。あとレイちゃんはお肉食べられないからね!代わりに特別に味噌汁作ったけど。

 

「いいか2人共?台所に立つ人間ってのはモテるぞ〜」

 

「マ?アスカちゃん()のことどう?」

 

「ないに決まってるでしょ!」

 

「つまりシンジくんと」

 

「えぇっ!?」

 

「ちっ、違うわよ!」

 

 あぁ^〜赤面するシンジくんとアスカちゃんが可愛いんじゃ^〜。

 正直LASは控えめに言って大好物なんでもっとやってもろてホラホラ。抱け(豹変)

 

「どうです?加持さん。シンジくんとアスカちゃんは」

 

「うーんそうだなぁ。確かに、アスカは素直になってみたらどうだい?」

 

「もう!加持さん!私はいつだって素直よ!?」

 

 ちょっとなに言ってるかわからない。ツンデレに素直なんて必要ねぇんだよ(過激派) 俺の友達はツン:デレ=8:2が黄金比って言ってたから俺はそれを信じるぜ!

 さて、俺は気の利くアルビノ美少女(自己暗示)。とりま周りをぐるりと一見渡し。

 おっ、レイちゃんが俺とシンジくんのお弁当を頬張ってmgmgしてる!コレは非常に可愛い!シャッターチャンス!

 

 パシャッ(パシャッ)

 

 ぬ?別の場所からシャッター音?これは……

 

「「あっ」」

 

 貴様……ケン(スケ)!オマエダッタノカ……。

 うーん……此奴はプロマイドを売り捌いていた経歴があるから信用ならん……。しかし、腕は確かなりけり……(趣)

 

 ということでレッツラ交渉!

 

「相田」

 

「な、なんだい?響」

 

オレ(ワタシ)、オマエトキョウユウ、オマエ、シャシンウラナイ、OK!」

 

「OK!(ズドン)」

 

 やったぜ。撮影者、変態アルビノ美少女(自称)

 というかそのズドンの音声どっから持って来やがった!?というかこの世界にあるの?適当に振ったのは俺なんだが!

 フフフ……しかしこれによってレイちゃんの写真は俺の管理下!偶には俺以外の人間が撮った写真も必要だよな!

 

 さてと、俺も早く食っちまわないと。さてさて、俺の弁当は〜……

 

「クェ?」

 

「あっ」

 

 ペンペンが、俺の弁当を、食ってる……!!

 

 ピ~~~~~~~~(感情が高まる音) ピッ(登頂)

 

「ヤロウオブクラッシャァァァァァァ!!」

 

「ク、クェ〜!」

 

 

 

 

 

 弁当はレイちゃんにちょっとだけ分けてもらいました。ありがてぇ……!!




主人公:本来疲れるところで精神を回復するやべーやつ。ペンペンに弁当を食われて激怒するタイプの盗撮アルビノ美少女ウルトラマン。こう見てみると属性の塊だな……。

シンジくん:主人公の肉事情にとっては恐らくなくてはならない存在。肉のシンジに野菜の主人公。

レイちゃん:お弁当にそもそもお肉が入ってないが故にアスカちゃんに怒られなかった。野菜大好きだがお味噌汁が気に入った。

アスカちゃん:ツンデレ要素が強くなってきて主人公に対する特攻が薄れて来ている可能性が微レ存……?加持さんには未だただのデレ。

加持さん:ニュータイプ系最終鬼畜ブラック上司・K。嘘を吐くことを躊躇わないタイプの大人。主人公の天敵なので警戒されてる。

相田:主人公と写真をついにし始めた共犯。主人公には海洋生物保存研究機構に誘ってもらったりクソ高カメラによる高画質の恩恵を受けることができたりとありがたみを感じてる。

鈴原:貴重なツッコミ枠。鈴原がいるお陰で存分に主人公を暴れさせられるし人格も優れてるので好き(メタ目線)

本 当 に お ま た せ し ま し た !!
申し訳ございません……リアルが凄く忙しかったりで先週は投稿出来ませんでした。故に次は早めに出します。
という訳で次回は本日の夜の予定です。

”蒼龍”さん、鎌田晴義さん、fan-tonさん、nesuさん☆9評価ありがとうございます!

山水公さん、ラークさん、誤字報告ありがとうございます!

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EP35 体験

なんとか同日投稿。


「う゛ぇひ^〜」

 

「その声どこから出してるんだい……?」

 

「私は喉から」

 

「鼻から出す人もいるのか……!?」

 

 海洋生物保存研究機構。その屋外に存在する橋に、加持リョウジと響マキは佇んでいた。

 加持は煙草を吸いながら、マキは首からカメラを下げつつ、自ら思考力を下げて景色を見ていた。

 

 そんな2人の元に、碇シンジがやってきた。シンジは心なしか少し疲れた様子だが、それと同時に楽しそうだった。

 

「こんなところに居たんですね」

 

「こ ん な と こ ろ 。シンジくんもこっちおいでよどうぶつの森」

 

「うん」

 

 シンジはマキに呼ばれ、2人の間に挟まるように位置する。シンジは移動した後、手を柵に置いて、そこに体重を一部任せるようにして立つ。

 

「どうだいシンジくん?ここに来た感想は」

 

「……楽しかったです。綾波も楽しそうでしたし」

 

 ちなみにその綾波だが、現在はイルカと意思疎通をしていた。イルカの生み出す輪状の泡をずっと眺めている。

 

「それにしても……この海の匂いってのは、生臭くて変な匂いがしますね!」

 

「えマ?そう?私この匂い結構好きなんだけど」

 

「え〜?」

 

 シンジの意見に、マキは顔色を一切変えずに、頭空っぽでそうシンジに返す。シンジはマキの意見にあまり共感できず、怪訝な表情をしていた。

 

「海の生物が腐った匂いだ…生きていた証なのさ。あの何も無い赤い水とは違う、本当の海の姿なんだよ」

 

 加持も煙草を吸いながら、顔色を変えずにそう答える。シンジはその答えに初めて豆知識を聞いたかのような反応をするが、マキは一切顔色を変えず、パラパラを踊り始めた。

 答えた加持の目線は話の標的である青い海ではなく、青い空を見つめている。空中にはこの海洋生態系保存研究機構にのみいるカモメが、悠々と空を飛んでいた。

 

「ミサトさんも来ればよかったのに」

 

 余程良い思いをしたシンジは、一切の悪意なくそう答えた。

 

「ミサトは来ないよ。思い出すからな」

 

「何をです?」

 

「セクァンドインパァクツ……」

 

 シンジの言葉に、加持ではなく謎のポーズでピシッと停止しているマキが、そう答えた。

 

「よく知ってるなマキちゃん」

 

「まぁ???てんっさいですから??? こんなもん読解力だよ読解力!」

 

 マキは加持の疑問に揚々として答えた。その顔はいつものマキとは変わりやく、自称すると否定はされないその美貌が、豊かな表情で埋まっていた。

 

「それで?マキちゃんはどうなんだい?」

 

「ど、ドューユーミーン???」

 

「あからさますぎないかい?」

 

 新たにされた加持の質問に、マキは明らかに動揺を見せた。動きがいつもよりも忙しなく、手がとんでもなく気持ち悪い指の動きをしつつ、目がマグロの如く泳いでいる。

 

「どういうことですか?加持さん」

 

「お?シンジくんは知らなかったのかい?」

 

 明らかに動揺を見せるマキに少しながらの好奇心と興味を抱いたシンジは、加持にその詳細を聞く。すると加持は、聞いて来たことに若干や驚きを覚えた。

 

「マキちゃんは葛城に拾われる前の記憶がない……所謂記憶喪失なんだよ」

 

「えっ……?」

 

 シンジは、1番の驚愕を、顔と心に示していた。

 シンジにとっての響マキという存在は、以前も言った通り何もわからない、津波のように情報量が多くてわからない存在だった。故に中身が見えない。だからこそ、今回のような情報も、わからなかった。

 

「あぇ?シンジくんに言ってなかったっけ?」

 

 そして、そんな大事なことを暴露されたマキは、あっけらかんと、全くの素の顔でそう言った。

 その発言から取れることは、マキにとってその情報があまり重要ではないということ。

 

「ちなみにその情報どこで仕入れました?まぁ大体わかるんですけど」

 

「親切なお姉さんが酔いながら教えてくれたよ」

 

「やっぱりな♂(レ) 帰ったらぜってぇ一週間禁酒させてやる……!

 

 シンジはマキの方を向く。やはり、マキに暴露されたことに対する狼狽えはなく、この場にいない人物に恨みを重ねていた。おいたわしや。

 

「それで、何か思い出せたかい?」

 

「え?あ〜……いや、特に」

 

 加持の質問に対して、この事柄にあまり興味がなさそうなマキは、宙を仰ぎながらそう答えた。

 

「あ!でも一つ思い出しましたYO!」

 

「「!」」

 

「この前めちゃくちゃ楽しみに貯め録りしてたはずのアニメが、確認したら毎週録画にしたと思ったら視聴予約になってたンゴ……」

 

 加持とシンジは思わずずっこけそうになった。しかしその悲しみは絶大なものだった。

 SNSでストーリーが細かく最初から順に見なければならないようなアニメで、9話まで全てが録れていなかったのである。その悲しみは思わず無想○生が出来そうなレベルだった。

 

「へ、平気なの?マキは……その……記憶喪失で……」

 

「へ?別に?」

 

 シンジが少し勇気を出した答えに、またもマキは何もないかのように答えた。

 マキは「よっ」という声と共に、柵の上に立った。その厚さなんと5センチッ!!しかしマキは圧倒的体幹で一切ブレずに立ち、空を見上げる。

 

「私は別に記憶なんて思い出さなくてもいいかなぁ」

 

「どうして?」

 

「だってシンジくんもいるし、レイちゃんもアスカちゃんもいるしね!」

 

 マキは柵から柵へと飛び移る。その身のこなしはまるで歴史の授業で習う、弁慶と対峙した牛若丸の如く。

 

「ミサトさんだってだる絡みしなきゃ美人で優しいし、リツコさんだって私に休憩くれるし」

 

 マキは柵の上でシャゲダンをし始める。もしこの場にダンサーがいたならばこの光景は録画をせずにはいられないッ!

 

「冬月センセと一緒にゲンドウ=サンを麻雀で飛ばすのも楽しいしね!」

 

 その発言に思わずシンジは少し長い顔をし、加持は思わぬ情報に噴き出しそうになり、煙草を手に持って顔を背けて咳き込む。

 

「そ・れ・にッ」

 

 マキは勢いをつけて大きく跳躍する。すると復元された青い海からイルカが飛び出し、マキと同じ体勢で海面を跳躍する。

 

「おほ^〜!加持さん達に隠れて調教した甲斐あるわぁ^〜」

 

「なにしてるんだい!?」

 

「仕事は真面目にしたから許してクレメンス……」

 

 あまりに非日常的な光景にシンジは呆気に取られ、口を少し開けてぼーっとしている。

 それもそうだろう。先程の光景はタイミングのみならず、マキの驚異的な身体能力なくしては成立しない、正に神の如き一枚絵。恐らくこれを芸術家が見たならば創作意欲がオーバードライブして呼吸法を取得する。

 

「それは兎も角。私は多分、記憶を失ってても、結局やることは変わらないと思う」

 

 再び青空を見上げつつマキはそう呟く。そんなマキに対し、シンジは聞かざるを得なかった。

 

「……何をするの?」

 

()()()()()()()。んじゃ、戻ろうかな。レイちゃんの写真まだ撮りたりねぇし(レ)」

 

 マキはそう言うと、奇声を上げながらカメラを持って施設内に突入していく。

 シンジはマキが言った言葉を、数回反復したのち、マキを追いかけた。

 

(……そういえば、なんでマキは加持さんの質問に動揺してたんだろう?)

 

 一つの疑問を胸に残しつつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「あ゛ぁ〜〜〜!!返してよ私のビールゥゥゥゥ……!!」

 

「ダメです」

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!」

 

 酔っ払って人の個人情報勝手に吐かれたらそら当たり前だよなぁ?という訳でビールは葛城家から首だ首だ首だぁ!ボッシュートとなります!

 

「一週間後に、また会おう!」

 

「ねぇ、マキちゃん?お金あげるから3日!3日に短縮してくれないかしらぁ?ねぇ〜〜〜」

 

「2週間に伸ばしますよ???」

 

「ピィ……」

 

 コレに懲りたらベロンベロンになるまで酔うのは、やめようね!




主人公:シンジくんに記憶喪失()のことが遂にバレた(無傷) 加持さんに呼ばれた仕事で寝れなかったのはイルカの調教をしてたのも一因。

シンジくん:マキちゃんが記憶喪失だと知ってショック。そしてそれを大したことだと思ってないことにもショック!合わせてYouはShock!

加持さん:ミサトさんと飲むついでにマキちゃんのことを聞いていた怪しいおじさん。若干やツッコミよりになりつつある。

ミサトさん:加持さんのせいで主人公に禁酒を言い渡されるというとんだとばっちりを受けた。これにより加持さんへのヘイトはさらに加速した。

予告通り同日に投稿した訳です。次回はまた来週末……には投稿……したいなぁ……(希望的観測)
あと非常に私事ですが事故ってピポったので感想お願いします(無関係)

逃げるレッド五号 2式さん、違う!違うんだエレン・・・・!さん☆10評価ありがとうございます!

お気に入り登録が500を突破しました!本当に皆さんありがとうございます!

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EP36 開始

恐ろしい程の難産だってはっきりわかんだね。
遅くなってすみません許してくださいなんでもしますから!(なんでもするとは言ってない)


「んにゃぴ……ダメみたいですね(諦め)」

 

「そうか……ありがとう、マキちゃん。助かるよ」

 

「お安い御用で御座候。今度御座候持って行きますね」

 

「姫路まで行くつもりかい……?」

 

 いや、御座候と称して今川焼き持って行きます(真顔)。姫路市民の皆様ごめんなさい。あとゴモラが壊してごめんなさい(城違い)

 現在俺は日向さんと一緒にいる。何の為かって?ゲンドウ=サンと冬月センセとの連絡状況を確認です。

 

 そうヤツが来たのだ。孤独なsilhouetteが動き出す、紛れもなくヤツだ。

 正解!第八使徒!正解した皆はハワイに招待するぜ!多分水没してると思うけどね!

 正直言って気分は超絶ファッキュー。ウルトラマンとしても、レイちゃん達の同級生としても、整備の人間としても。

 だって考えてみろよお前!?アレ食い止めるのに初号機大破に零号機中破だぜ!?(諸々のダメージが)ヤバイヤバイ……(焦燥)

 そしてこのことを考えていた過去のワイ(14歳学生)に電流走る。

 

『ワンチャン強化されてる説』

 

 …………正直考えたくなかった。だが考えずにはいられないッ!!

 だって第四第五はともかく、第六は微妙に照準の精度上がってたし、第七とかアイツ誰だよ!!努力値振り忘れてた?厳選した?知るかンなモン。

 一生思い出の中でジッとしていて欲しかった。しかしそれに対し「私は思い出にはならないさ……」とノコノコでしゃばってきたのが俺のまだスペックブレイン。

 カーッ!!こんなこと閃いた過去の俺が優秀すぎて辛いわァーッ!!ぺっ(美少女)

 

「…………よし。じゃあ僕はこのまま作戦会議に行くよ。マキちゃんはどうする?」

 

「んにゃぴ、先んじてエヴァの整備でもやりますよ〜やるやる」

 

「そうか、助かるよ。葛城一佐にもマキちゃんが手伝ってくれたって言っておくよ」

 

「あい^〜」

 

 そう言って日向さんは行ってしまわれた……円環の理に導かれて……(違)

 ……俺も作戦会議行くべきだったかな?あいや、どうせ作戦はあの正直時間がないからといっても流石にどうかと思う作戦だと思うし問題ないっしょ!

 ……まぁ、文句言ったところで代案とかないんですけどね!やっぱミサトさんすげーや!(脳死)

 

 さー!闇のゲーム(仕事)の始まりだぜ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「ンヒィ……ンヒィ……」

 

「マキちゃんの喘ぎ声助かる」「開けろ!ひびシコ市警だ!」「どうします整備長?」「なるほど整備送りだ」「(空気が)キンッキンに冷えてやがる……!ありがてぇ……!(錯乱)」

 

 エヴァ三機同時整備は流石にキツすぎィ!このキツさはDNAに素早く届く。

 え、エネルギーが……!くっ、ミルクティーとアヤナミウムが欲しい……!(願望)

 

「マキちゃん!これを受けとれぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 あ、アレはよくダウンした整備長を運んでいる田中さん!?なんか俺の方に投げてきたんだが!?

 というかそこ俺がいるところから高さ20M近くあるんやが!?何投げてきた!?うおぉぉぉぉぉとりあえずダイビングキャァァァァッチ!!

 

「クォレハ!?」

 

 ミルクティーに……レイちゃんのぬいぐるみ!?え、このぬいぐるみの出自はどこ!?田中さんに初めて恐怖を覚えたんやが!?

 

 あっ、着地ミスった。

 

「ギャアァァァァァァァァァァァッッ!!??」

 

「「「「「ま、マキちゃぁぁぁぁぁぁん!!」」」」」

 

 クッ……ちょっとよくわかんねぇ情報に心を乱されてしまったぜ……!この響マキ一生の不覚!

 というか俺はなぜ跳躍してキャッチしたんだろう?確実に俺のところに向かって投げられてたのに。……多分疲れだな。よくないなぁ……こう言うのは……(KSKスマイル)

 

「た、田中さぁん……」

 

「(`・ω・)b」

 

 うーんあんな綺麗なサムズアップ見せられたら俺も下がらざるを得ない(謎理論)

 しかぁし!これで俺はおハーブ(茶葉)とアヤナミウム(偽)を取り込むことが可能となった!!

 

 グビッグビッグビッグビッ

 

 モフモフモフモフ

 

 

 

 ─────俺の体は、割と単純バカかもしれない。

 

「復活ッッッ!!響マキ復活ッッッ!!」「やったぜ狂い咲きィ!!」「腕の骨が折れた……」「人間には215本も骨があるのよ!一本ぐらい何よ!」

 

「いくぞてめぇら!─────体力の貯蔵は十分か?」

 

「侮ったな……雑種!」「ワン!(雑種並感)」「3回だよ3回」「あーもうめちゃくちゃだよ」「(周りの人間の異常さに苦悶の表情を浮かべる肉おじゃ)」「(これから仕事の可能性が)濃いすか?」「三機同時は流石のキツさに)笑っちゃうんですよね」「じゃあもっとこいよオラァ!」

 

 うん、よくわからんが士気とテンションと語録の使用頻度が上昇した!これならばきっと仕事という名の魔王もハメ技によって完封できるやもしれ菜……(希望的観測)

 

 よし!俺も頑張るぞい!俺達の戦いはこれからだ───!

 

 

 

 

 

「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……」

 

 ち、ちょっと久しぶりに、少し、いやかーなーり疲れた。自分の胸に手を当ててみよう。S2機関が体の中でぐるぐるしてる。あぁ^〜たまらねぇぜ(光悦)

 

「燃え尽きたぜ……真っ白にな……」「アーナキソ」「世界は救われたんやなって」「前哨戦なんだよなぁ……」「どういうことなの城之内……(レ)」「うるせぇ!」「酷いですね君!?(レ)」

 

 整備のみんなも疲れてますなぁ!まぁ(短時間で膨大な量の作業量だったから)多少はね?

 さて、ここからエヴァ三機は作戦に則って各所にステンバーイ……してからキャンプ地で潜水艦を発見! (?)\ダメだ!/

 

「じゃ、()はこの辺で……」

 

「おっ、待てい。肝心な仕事を忘れてるゾ」

 

 あぁん?整備長なんで?(レ) というか俺はこれからやることがあるんだよオラァン!邪魔をするのならばその腰を叩いて砕く。マキャーン(無理矢理)がやらねば誰がやる?

 

 万丈だ。

 

「んでぃ?仕事って何んでっしゃろ?」

 

「発言がおっさんくさいねほんと……。はいこれ」

 

「うおっ!?」

 

 パシッ

 

 超スピード!?整備長のどこにそんな強肩が潜んでいたんだ!?ちょっと俺にも投球教えてクレメンス。

 さてさて……これは……録音機?俺が持ってるやつの色違いだ。ふむふむ、とりあえず再生ボタンをスイッチオン!昨日よりステップアップ!

 

『………………マキも、頑張って』

 

「カハッ……!?」

 

「マキちゃん!?」

 

「お構いなく……」

 

 こ、これは……アヤナミウム(真)!?偽とは比べ物にならないほど純度が高い!!(謎判定)

 フッ……レイちゃんなんやかんやで俺のこの先の行動を見抜いてて若干や草。ニュータイプの人達の仲間入りしない?そうしたら俺はそろそろ味方がいなくなっちゃってヤヴァイヤヴァイ……。

 

「はい!これでマキちゃんの仕事終わり!閉廷!解散!」

 

「ありがとうございます整備長。今度家に湿布大量に送っときます」

 

「予防できる方がありがたいんだけどなぁ!?」

 

 そう言って整備長は整備の皆のところに歩いて行った。うーん、なんやかんやでレイちゃんも交友関係が出来ていて涙がで、出ますよ……。しかし付き合う相手は考えた方がいいと思う(辛辣) その人よく腰を壊しますよ。

 

 さーて、ここからは俺個人の戦いの始まり始まり。おっ、そこのチルドレン達も見ていくかい?ちょいとばかりは今回は高速戦だ、目を回すなよ?

 

 第一幕、階段RTA。わーじまーるよー。タイマースタートは階段の1段目から、タイマーストップは地上に足を踏んだ時点。先駆者0人。悲しいなぁ……。

 

(はい、よーいスタート)

 

 ペキッ

 

 あやべっ階段歪んだわ。




主人公:割と久しぶり(?)に整備に苦しんでる。階段RTAの試行回数が多い為テクニックは高い。RTAは100%派。

日向さん:パターン青って言う人だけどここじゃ言うこと少ないから個人的にエアギタロン毛より空気薄い……(小声)

整備長:まだぎっくり腰が尾を引いているがだいぶ回復してきた。レイちゃんとも交流しているが、後ろに主人公の影をみて若干やびびっている。RTAはany%派。

またまた1週間空いてすみません!来週も投稿するとか言ってたのにどないなっとんねん!(ブチギレ)
正直第八使徒戦は過去一難産です。でも頑張って明日明後日と登校したいなぁ……(希望的観測) 感想をください(本音)

wantaさん、鯖鉄さん☆9評価、バーチカルスクエアさん☆8評価ありがとうございます!!

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EP37 意志

土曜日にあげると言ったな。アレは嘘だ。うわぁぁぁぁぁぁ…………!(膝から崩れ落ちて土下座する音)


 カンッカンッカンッカンッカンッカンッカンッカンッカンッ……………………

 

 タッ

 

(はい、ここでタイマーストップ)

 

 地上に到着ー!どう?タァイムは伸びた?ナオキです(半ギレ)

 ちゃうんや……途中で思いっきり顔面から転けていなければ自己べ更新だったんやって……。これも全て過去の俺が悪い(責任転嫁に見せた戒め) 悔い改めて♂

 

 バババババババブゥゥゥゥン……

 

 うん、クッソヘリの音と飛行機の音がうるせぇ。こんなん頭おかしなるで()

 まぁ避難してるししゃあないから許したるわ(寛大) まぁちょっとだけ今から俺が混乱を起こすと考えるとちょいと心に刃物がグサッと介錯。オォン!アォン!(嘆き)

 

 さて、さっさとしなければ第3新東京市が最悪こわるる^〜。工事完了です……なんて言わせられねぇよなぁ?

 

「スゥ~……ッッッッ!!!

 

ズドンッ!

 

「ヘァッ……!」

 

 お〜お〜目に見えてヘリの動きに動揺が見えて心にき、来ますよ……(クソザコメンタル) でも許してーや、うちらにも時間がないんだよオラァん!?(逆ギレ)

 ウルトラアイでギリギリ第八使徒が見えるぐらいか……うん、あんまし時間はないな!

 おっ?アレは弐号機!もうすぐで作戦位置に着く感じなのかな?

 

(アスカちゃんおるやんけ!)

 

 弐号機の上にアスカちゃんが乗ってるんやが!そこめっさ揺れすごくない?第六使徒の輸送の時に俺もそこ乗ったけど正直揺れで吐くかと思ったんやが() 三半規管が悲鳴を上げてこわるる^〜

 ……正直手を振りたい。めっさ振りたい。でもそんなことすると正体がパパにバレちゃうだろ!なので許されないんだ☆ 目力だけ送っとこ。かの有名な三面怪人の透明化を暴いたメンチビームを出すぐらいの勢いで!

 

 ……さてさて、そろそろ出発しましょうかね。さぁ、皆さんも空の旅を楽しみましょう〜〜〜。

 

「シュワッッッ!」

 

 ─────第四.五使徒は、飛翔する。ヘリに乗る多くの人と、これから共に戦う子供達に見守られながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 第八使徒出現から数時間が経過した。整備班の懸命の作業によってエヴァ三機の大半の調整が完了し、後は微調整のみとなったところで、エヴァ三機は作戦開始地点へ輸送されていた。

 

「全く……ミサトったらほんと無茶な作戦立ててくれるんだから……」

 

 エヴァ弐号機パイロットである式波・アスカ・ラングレーは、自身の搭乗する弐号機に随伴する形で移動をしていた。

 弐号機の電源は未だ付いていない。アンビリカルケーブルを繋いではいるものの、それは内蔵電源を補充するためであり、今搭乗(エントリー)し電力を消費するのは無駄な労力を生むため控えられていた。

 その為、アスカは弐号機の上───緩衝材等がない故揺れが激しい───にて思慮にふけっていた。

 

(ほんとに、私一人で十分なのに)

 

 作戦指揮官である葛城ミサト一佐が立てた作戦内容というのは、至ってシンプル。遥か上空から飛来する第八使徒をエヴァのATフィールドで受け止め、その状態のまま撃破するという無茶な内容だった。

 ジッサイ不可能。赤城リツコ博士が言うには、NERVのスーパーコンピューター「MAGI」が導き出した作戦の成功確率は0.000001%。正に神のみぞ知るというものだった。

 そして、その作戦には、三機のエヴァが同時展開される。アスカは、そこに不満を抱いていた。

 

 式波・アスカ・ラングレー大尉は、エヴァの操作技術の基準であるシングルコンバットの成績が、他2人のエヴァパイロットよりも優れていた。それは才能のみならず、アスカ自身の努力の賜物であり、自分を自分たらしめるもの。

 故にアスカは、己の腕に一片たりとも疑いの念を抱かない。だからこそ、今作戦においてアスカは碇シンジと綾波レイもとい、初号機と零号機の存在を()()だと感じていた。

 

ズドンッ!

 

「!」

 

「ヘァッ……!」

 

「第、四.五使徒……!」

 

 弐号機の上にいたアスカは、その存在の登場の瞬間をその目に収めた。

 段々と大きくなる光の中から、ヒトの形として現れた敵であるはずの味方、第四.五使徒だった。

 

『市街地にて、第四.五使徒の出現を確認!』

 

『各員、手出しは無用よ。今作戦においては、彼の存在もなくてはならないものよ』

 

 アスカの発見に数秒遅れて、通信機越しに報告が伝達される。そして、その報告に対し、ミサトは共闘の意思を示した。

 

「チッ…………」

 

 アスカは、その姿を見てあからさまな舌打ちをした。

 先の第七使徒戦において、アスカよりも先に姿を現して戦っていたユーロでは未報告だった存在、第四.五使徒。そして、手助けされ、自分一人だけ手に入れられるはずだった手柄を、半ば分割されたその存在に、苛立ちを感じた。

 

 アスカだってわかっている。あの時、第四.五使徒に手助けされていなければ、不利な状況であったということは。しかし、その出来事がアスカの自尊心にヒビを入れ、今作戦においてもシンジとレイに対して強く当たる原因にもなっていた。

 

 本人が気付いていない救いとしては、メンタルカウンセリングの鬱陶しい同級生がいたことであろうか。

 

『アスカちゃんマジっべ〜……だって後ろから不意打ちしようとしてもカウンターされるやん!あんなん普通できへんやん!』

 

 とちょっかいを掛けるついでにアスカの自尊心を修復するような行動を行なっていたその同級生のお陰で、アスカは自分を保てていた。

 

 

 

「─────」

 

「ッッッッ!!」

 

 そんな心持ちでアスカが第四.五使徒を睨みつけていると、第四.五使徒がアスカの方を向き、そして目があった。

 弐号機を見ていたわけではない。弐号機を運ぶ貨物を見ていたわけではない。貨物を牽引する車両の中で行われている漫才を見ていたわけでもない。

 間違いなくアスカの方を、そして、明らかに目があったのだ。

 

「〜〜〜〜〜〜〜!」

 

 アスカはその目に、強い意志を感じた。まるでこの日本というアスカにとっての外国でメジャーな特撮ヒーロー、その主人公のような強い眼差しを、感じた。

 

「シュワッ!!」

 

 第四.五使徒は、アスカから目線を外すと避難を続けるヘリ郡を突き抜けて、空へと飛翔する。

 

「……やってやろうじゃないの……!」

 

 アスカはその姿を見て、ニヤリと笑みを浮かべながら、そう呟いた。

 己のプライドを、闘志を燃やす。そして、あの巨人に負けないぐらいの意志を見せつけてやる!そう決意した。

 

「到着しました!!エントリー準備を!!」

 

 弐号機が、作戦位置へと到着した。整備員のアスカに向けられた声が大きく響く。

 作戦開始の時が、もう数刻へと近づいていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

(どっこいしょういち……)

 

 そこ!何歳だよって言葉は野暮なんだぜ!?どこからどう見ても14歳のアルビノ美少女ダルォ!?……あっ、この姿は完全に一般光の巨人ですわぁ……年齢がわからなさすぎる。見た目に対して年齢の幅が広すぎるっピ!

 

 さて皆さん!私は今どこにいるでしょうか!正解は〜?こっこでーすこっここっこー!正解は、大気圏スレスレの大気圏内でしたー!888888

 

 うん。正直もう疲れた。流石に大気圏突破は無理だからね!しょうがないね♂

 うおぉおおぉ〜……。めっさでけぇ〜〜〜……!この距離からでも巨体が見える見える……。すっごーい!サラマンダーよりずっとはやーい!

 ……いや、速すぎるわ。全然わからん!あーぁ……俺のOCHINCHIN(NGODICE並感)の予想が当たるなんて思わなんだ……。

 

 まぁ、その為に俺がいるんですけどね初見さん。

 

「シェアッッ……!」

 

 俺は第八使徒に向かって飛ぶ。近づけばわかる、これでかいやつやぁん!!俺40Mもあるのに霞んで見えますよ〜。絶望感……感じるんでしたよね?コスモスの劇場版ぐらいの絶望感はあるよコレ!某プロが喜びそう()

 

 さて、足元にATフィールド全開!これで踏ん張る為の足場ができた!そして………………!

 

(たかが使徒一つ!ザ・ネクストで押し出してやる!)

 

「シュアァァァァァァァァァッッッッッッッッ!!!」

 

 キィィィィィィィィィン!!!

 

 ぬ、ぬおぉおぉぉおぉぉぉぉぉ!!??体が潰れる!潰れる!!あぁ痛い痛い痛いぃぃぃぃぃぃ!!

 

「グオッ……アァッッ……!!」

 

(んんんんんんんんー!!ウルトラマンは伊達じゃないッッ!!)

 

 ドゴォォォォォォォォ……!

 

 うーん、やっぱ無理ぽ\(^o^)/




主人公:第八使徒を食い止めるべく遥か上空で孤独に戦う戦士♂ アスカちゃんのメンタルを回復したり傷つけたりと忙しい(無自覚)

アスカちゃん:この戦いに様々な思いを抱えつつ挑む。主人公と第四.五使徒(主人公)でメンタルがあっちゃこっちゃしてる。大変そう(他人事)

今回も難産でした……けど、今週中に上げることができて嬉しいです。
感想をください(ストレート160km)

怪人37564号さん☆9評価ありがとうございます!!!

山水公さん誤字報告ありがとうございます!本当に助かります……

お気に入り登録・感想ありがとうございます!!!


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EP38 疾駆

皆さん、お待たせしました(優雅に土下座をしながら)
実に三週間ぶりとなってしまいました……本当に申し訳ございません

見えないか?あの異様に存在感を放つ「不定期投稿」タグが(震え声)


 海面が上昇し、沈んでしまった東京に代わり首都と成った第3新東京市。その地下に存在するジオフロントを覆う地上に、3機のエヴァが配置される。

 山が多く存在する第3新東京市周辺の地域の中、エヴァンゲリオンのプロトタイプである零号機は佇んでいた。

 

「……………………」

 

 零号機のパイロットである綾波レイは、既にエントリーとシンクロを開始し、作戦に備えて目を閉じ、息を整える。頭の中で、ミサトから伝えられた作戦内容を、頭の中で反芻する。

 エヴァの巨躯を全力で駆り、手で受け止め、コアを破壊する。言うは易し行うは難しとはまさにこのこと。どう考えても負担が大きいこの作戦を、レイは苦もなく受け入れ、遂行する。

 

『零号機の体内充填率、105%を突破』

 

『予備電源延長ケーブルが到着。第八班は接続作業を急いでください』

 

「わぁーってるよぉンなことォ!(泣)」「オォン!アォン!(嘆き)」「てめぇら急げ時間ねぇぞ!奴さんすぐそこだ!」「見えるだろう、あの死兆星が!」「セッカッコー」「テーレッテー」「やっとる場合かァーっ!!」

 

 整備についての報告が通信に届き、整備員達の声は零号機が拾い、内部のスピーカーからレイの耳に届けられる。

 レイにとって整備の人間はNERVの中でも関係が結構ある方だ。パイロットという役職上交流は不可欠な上、例の同居人である響マキが仕事で彼らと共にしているのでそこでもまた交流することがあった。

 

「それにしてもマキちゃんどこいったんですかねぇ〜……」

 

「……!」

 

 そんな声を、零号機のスピーカーから聞いた。

 

「しらぬいです(半ギレ)」「マキちゃんだって忙しいのよ!」「腕の骨が折れた……(虚偽の報告)」「整備班には215人以上人がいるのよ!1人ぐらい何よ!(外道)」

 

「てめぇら他人のことじゃなくて自分のこと終わらせろやァーッ!!」

 

「「「「「Yes,Sir!!」」」」」

 

 レイはそんな騒がしい整備班の人間達の声を聞き、空を見上げる。

 空には大きな歪んだ球体、第八使徒。それが今、落ちてきている。とてつもない速度で、とてつもない質量で。

 

 ビーッ!ビーッ!

 

 けたたましく警報にも似た通知音が入る。通信は自動的に繋がれ、新規の報告が流れる。

 

『第四.五使徒が、第八使徒と接触しました!落下速度低下!軌道が変わりました!』

 

 その報告と同時に、レイの目線を向けている方向が、零号機の機能によってズームされて表示される。

 

 ─────確かにいる。巨大な球体に対して、反対方向に加速して減速させようとするヒト型の姿が。

 その足元には巨大なATフィールドが可視化しており、それを踏ん張りに銀色の外殻が赤く染まるまで赤熱化しながら共に落下していた。

 

 確かに響マキという人間は、この場所にはいない。初号機の元にも、弐号機の元にも、NERV本部でさえも。

 しかし確かに、誰かの為に頑張っていた。遥か上空、100km近くの距離で命を懸けていることを、レイは知っている。

 

「……………………頑張れ」

 

 マイクスピーカーがOFFのまま、レイは応援の声を1人、エントリープラグ内のLCLに響かせる。

 届くことのない言葉。しかし遥か上空にある紅い輝きが、同時に少し眩しくなった気がした。

 

『エヴァ全機、スタート位置』

 

 作戦室からの葛城ミサト指揮官の声に反応し、レイは零号機を動かす。少し猫背気味なデフォルトの直立状態だった零号機は地面に手を着き、綺麗なクラウチングスタートの体勢になる。

 

『二次的データがアテにならない以上、以降は現場各自の判断を優先します。……エヴァと貴方達に全てを託すわ』

 

 ミサトの言葉に気持ちを鎮める。レイは数時間前にNERVの廊下でどこかに走っていく真紀とすれ違う際に言われた言葉を思い出す。

 

『怖いだろうけど頑張っちゃいなよYOU!私が守るからさホラホラ。だって私ウルトラマン(第四.五使徒)だじぇ?』

 

 少しだけ、心がポカポカした。

 

『目標接近、距離およそ二万!』

 

『では、作戦開始。発進』

 

 バシュッ

 

 ピッ、ピピピピ……!

 

 ミサトの声と共に、エヴァの背中に接続されている電力の供給を担うアンビリカルケーブルが外れ、パイロットたちの傍らに活動限界までの時間を示す赤いウィンドウが表示される。

 

「…………ッ!」

 

 作戦エリア内に配置された三機のエヴァが、クラウチングスタートの姿勢から地を抉りながら一斉に走り始める。

 巨躯の足は回転し、五分という短い時間の中を、子供たちに導かれて全力で駆け出す。

 走るのは建物が多く存在する都市エリアから建物の少ない田舎エリア。緩急のある障害物を乗り越えながら、目標地点に向けて走る。

 

『目標のÀTフィールド、変質!軌道が変わります』

 

 その時、変化が生じた。第八使徒の見た目が、ぐるぐると目の模様が動く球体が、虹色に輝く球体へと変化した。

 その虹色には美しさを感じない。感じるのは鮮やかな蛾の翅を見ているかのような不気味さ。

 

 そしてそれと同時に、第八使徒に取り付いていた第四.五使徒の体が大きく地上の方向に向けて吹き飛ばされた。ÀTフィールドの変質による衝撃に巻き込まれたのだ。

 

(…………!)

 

 それを見たレイの心に少しばかり動揺の色が映る。そしてそれは少しばかりの不安を生じさせ、零号機の速度が誤差程度に落ちた。

 

 …………が、しかし、

 

「……シュアッ!」

 

 小さく聞こえる掛け声とともに第四.五使徒は空中で体勢を立て直し、再び第八使徒に取り付いた。

 

 レイの心に落ち着きが戻る。しかしこんな些細な寸劇の最中にも、状況は二転三転する。

 

『第四.使徒と第八使徒再び接触!』

 

『目標の加速減衰!』

 

『落下予想地点、修正205(ふたまるご)

 

『何よ!第四.五使徒(アイツ)がいても計算より速いじゃない!ダメ、私じゃ間に合わない!』

 

『こっちで何とかする……!ミサトさん!』

 

 アスカの報告に、シンジが反応する。レイは走りながら二人の位置を確認する為に表示されたマップを見る

 再計算された最も遠いのが零号機であり、弐号機がそれに次ぎ、初号機が元も近い。そしてその初号機は元々走る方向が若干違っていたが、現在大きく弧を描きながら落下予想地点に向かっていた。

 

(初号機に、碇君に無理はさせない……!)

 

 レイはそう思うと同時、零号機とのシンクロ率がほんの少し上昇する。走る零号機の歩幅が大きくなり、足の回転率が上がり、走るフォームから無駄が省かれる。

 落下予測地点までの距離が段々と、一秒前よりも短くなっていく。そこに喜びはなく、ただ無心に、懸命に走り続ける。

 

 そしてマップのデータ上でもうすぐ初号機が落下予測地点に到着する頃……

 

 弐度目の変化が起きた。

 

『目標変形!』

 

 第八使徒のÀTフィールドが再び変化する。そして、

 

「ゴァァァァァァァァ…………!」

 

 ÀTフィールドの変化の際の衝撃に巻き込まれた第四.五使徒は、数刻前と同じく地上に向けて落下していく。

 だが、先ほどと同じ様に体勢を立て直したりはしない。その姿をよく注視してみれば、表面の装甲がひどく傷つきヒビが入っていた。

 

 そのまま、第四.五使徒は付近の山の麓に落下した。

 

(マキ…………!)

 

 思わずレイは、足を止めてしまいそうになる。しかし、現在は任務の真っ最中。しくじれば数万単位の人と家が、無くなる。そのためにも、足は止められなかった。

 

 第八使徒は回転しながら形を変える。さながら蛹から羽化した蛾のように気味悪い極彩の翅を広げて破壊を地上に持ってきた。

 

『距離、12000!』

 

 目標の第八使徒はすぐそこまで来ている。到着した初号機はブレーキを掛けながら、極彩の蛾の下に潜り込む。そして、初号機パイロット、碇シンジは叫ぶ。

 

「ATフィールド、全開ッッ!」




主人公:絶賛空にてνガン○ムみたいなことしてるウルトラムァァァァン!!第八使徒のATフィールドによる衝撃がキツゥイ!

レイちゃん:今話のメインパーソン。なんやかんやで主人公のこと気にしたり周りを気にかけたりしてる。優しい子ッ!

アスカ:第四.五使徒のことをアイツ呼ばわりしているが、なんやかんやで少し信頼を置いている?らしい。しかし墜落したので信頼低下。

シンジくん:第3章、漢と化したサードチルドレン。正直第八使徒戦のシンジさんカッコいい……がカッコよくない?

ドーモ読者=サン、風峰です。……いや、本当に申し訳ございません(土下座)
えー、こんな言い訳したくないんですけど、実は作者受験生でして……(震え声)
なので、これからも不定期投稿がちょっと激しくなると思いますが、よろしくお願いします。おねがいします、ほんとうに。

Naka-Gさん、☆8評価ありがとうございます!

UAが50,000を突破しました!!こんなに多く読んでもらえるとは……皆さんの御閲覧、ひじょーに感謝です!!

山水公さん、ヴァランモハイさん、たけのこ天獄さん誤字報告ありがとうございます!

感想・お気に入り登録、ありがとうございます!!


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EP39 死力

さも当然かのように3週間空ける投稿者の屑。許してください!なんでもしますから!

ランキング入りしました!皆さんありがとうございます!!


ガラッ……ガラガラッ……

 

「グオォッ……へアッ……」

 

 Foooooooooo↑!!生きてる~!!

 あーマジ疲れたマジ痛ぇちょっとこれはシャレになっとらんでしょうがぁ!(半ギレ) 見てみろよこの姿をよぉお前ぇ!!

 

ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…………!!

 

 うーんこの点滅の早さ。それに加えてアンファンスになって力の抜け具合があぁ^~たまらねぇぜ(怒り) 俺はZの最終回的な演出を望んでるんじゃないんYO!!

 これはね、アレっすわ。マジで第六使徒の加粒子砲を受け止めた時並みのダメージっすわ。これ以上何かしようっていう意欲がわいてこないもん。お前それでもウルトラマンかよぉ!?(驚愕)

 

 うーんしかしさっき気合で俺の上に乗っていた瓦礫をどかしたはいいがどうなっているかの状況がまるで全然わからん。

 …………仕方ないから上半身だけでも少し起こすか。

 

(はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!)

 

「シュ……アァ……ッ!」

 

 いやー想像以上にきついっス(真顔) 体動かすのに滅茶苦茶気合入れなきゃいけないし体動かすと激痛走るしでオデノカラダハボドボドダ!!

 いやマジで変身解除なんでされてないんですかねぇ……(困惑) このまま立とうものなら孵化したてのヒヨコよりも上手く立てない謎の自信がある。(生命の実の過労死の可能性が)濃いすか?

 

 さて、現在の状況は?おーおー目が霞むねぇwww 笑うとる場合かもっとそのウルトラアイに気合入れろオラァン!?そんなんじゃダダも見抜けねぇぞオイィ。

 

『ぐうぅ……ううぅぅ……ッ!』

 

 おほ~これは絶賛受け止め中ですな?感心感心。しかもアスカちゃんも到着していないってことはほんとついさっきから耐久し始めたわね?つまり俺はほとんど一瞬で意識を回復させたのか……自分凄いな(自画自賛)

 だって第八使徒インチキだもん!(憤怒) 「おお^~形態変化だ^~」と思ってたら突然AA(アサルトアーマー)食らわされたもんしかも二回も。

 アレなのか?烏なのか?人類種の天敵なのか?あながち間違っていないな……ACfaの主人公は使徒だった……?

 

 ……アレ?このウルトラアイで観察した感じ……あの上半身だけのヒト型ドリルアームが出てきていない?けど初号機の腕ボドボドだしシンジくんの悲鳴凄いぜ?某白いブヨブヨの飛竜ぐらいの悲鳴を。

 …………つまり、

 

(まだ勢いが原作よりも強い……ってコト!?)

 

 ………………これマジ?原作に比べて強靭すぎるだろ……!(半ギレ)

 俺自分で言うのもなんだがけっこー頑張ったんだぞ!?一回目のAA(アサルトアーマー)食らった後に無理くり体勢立て直したのとか超スーパープレイでハイライトの切り抜き動画が投稿されるぐらいには頑張ったぞ!?

 ちょっと頑張りすぎなんとちゃう?肩の力抜いて同時に手も抜いて♡(八百長申し込み) ……コイツの肩isどこ???

 

 ……ん?そ、そうか!!あのヒト型のやつが出てきていないというのならば、弐号機と零号機が到着さえすれば勝ちですぞ!(圧倒的希望的観測)

 

 ドドドドドドドドドド……!!

 

『ナナヒカリィィィィィィ!!』

 

 噂をすればなんとやら!早い!もう着いたのか!来た!メインエヴァ来た!これで勝つる!!(カカカカッ!)

 

 ググ……グ……ん?なんか第八使徒から……って!?あれは初号機の腕絶対壊すマン!?ヒエッ……あれから追い打ちかけるだなんてお前ら人間じゃねぇ!!

 

 グググ……ググググ……

 

 ……アレ?ハハッ、俺の見間違いかな?なんか下半身まで出てきたように見えるんやが?疲れで目をやられてたかな?

 

 ズルンッ、ドスンッ!

 

(は?)

 

『ちッ!まとめて片付けてやるわよ!!どぉぉぉぉわりゃぁぁぁああああ!!

 

ガキィン!!

 

『なっ!?防がれ───キャアッ!!』

 

(いあや待て待て待てぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!)

 

 うおぉぉぉぉぉぉぉぉ動けマイボディ!!早急に!!アズスーンアズポッシボォォォォォォ!!

 え、何アレ何アレ???あ、ありのまま今起こったことを話すぜ……!アスカちゃんが第八使徒のコアに攻撃しようと思ったら、第八使徒が分裂して迎撃していた……!

 なにこれ?(半ギレ) 原作よりも強化されてるって限度があるぞオイ!このままじゃ各陣営のシナリオが壊れちゃ^~う。

 

 

 

 じゃあ俺が頑張るっきゃないっしょ。その為の、右手。キバって、いくぜ!!

 

「ウオォ……ォォォォ…………!!」

 

 た、立ち上が~れ~立ち上が~れ~響マキ~(自己暗示) わあ(^ ^;) びっくりするぐらい体の反応が悪くて立ち上がるのにも力がいるわぁ(はんなり)

 クッソォォォォォォエネルギーを右腕に!唸れ俺の光の刃ァ!!正直なところコレ(エルボカッター)を飛ばせるほどのエネルギー残ってないから走るぞオイ!

 

「シュアァッ!!」

 

ドスンドスンドスンドスン……!

 

 ンンンンンン全然体が思い通りに動かないんですけどwww 一瞬でも気を抜いたら転倒しそうなダッシュとか史上初なんですけど!? (膝が)笑っちゃうんですよね。(ウルトラマンとしては)未熟です。

 

『ぐうぅッ……!……第四.五使徒!』

 

 あぁ^~アスカちゃんに呼ばれた^~。…………フンッ!(忍耐) 色々終わった後にアスカちゃんに絡めばいいからこの場では頑張んだよお前!

 

 とりあえずあのよくわかんねぇ分離したヒト型を弐号機から離す! エース兄さん!再び技、お借りします!

 

(ウルトラナイフ(ウルトラナイス)!!)

 

「シュアッッ!!」

 

ガキィィィィィィィィン!!

 

 うおぉぉっ!?マジか弾かれた!?ていうかめっちゃ甲高い音にウルトライヤーの鼓膜がやられちゃ^~う!ばっか硬すぎんだよお前!!(批評)

 けどこれでこの分離した第八使徒を離すことができ─────

 

「ッ……ウアッ……」

 

 なんだろう、立ち眩みかな() 俺はウルトラマンだが拳王でも何でもないので膝をつきます。何なら両足ともつくし手も両手ともついちゃいます。わぁ、俺ってばサービス精神旺盛!!(ヤケクソ)

 

 しかしこれで弐号機はフリー!いけーアスカちゃん!流石にここまで強化貰ってたらコアが動きまくるとかいうお排泄物みたいな要素ナーフされている筈ですわ!(お嬢様並感) でなきゃ俺がキレるぞオイ。

 

『どおぉわりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

 カンッ!

 

『外した!?』

 

 キレた。

 

(アァァァァァァァァァァァァァァ!!!!)

 

 もう俺我慢ならないよ(限界) 俺のこと怒らせちゃったねぇ!?(憤怒)

 ぬおぉぉぉぉぉぉもっかい動け俺の体ァァァァ!!あ無理だわこれ(諦め) お前それでもウルトラマンかよぉ!?(驚愕)

 

ズ……ズン……

 

 あっ、やっべ。さっきの分裂した方動き出したんやが。俺の命こわれちゃ^〜う!(危機感皆無)

 うーんしかし困った。俺このままだと本気でやられちゃう。もう抵抗しても無駄だぞ……!(ホモコップ)

 

ズン……ズン……

 

 ………………おっ、待てい。貴様何故俺をスルーして赤い方(弐号機)の方を狙っている!?

 おーい!ちょっとー!おーい!待ってくれー!こっちに死にかけのセミみたいな銀色のやつが残ってるだルォォォォ!? トドメ刺してホラホラ(自刃ムーヴ)

 

 スッ…………

 

 貴様ァァァァァァァァ!!よりにもよって背後から一生懸命コアを狙うアスカちゃんを闇討ち狙いとは非常に卑怯ナリ!!やはり忍者殺すべし(瀕死の発言)

 やばいどうしよう\(^o^)/ アスカちゃん逃げて!超逃げて!!あ、でも逃げないで!!どっち!!?(自問自答)

 

 ドスンドスンドスンドスンドスン………………!!

 

 ん? いや待てよ……この孤独なsilhouetteと足音は……?

 

ドゴォォォォォォォォォォン!!

 

『………………!』

 

『エコヒイキ!?』

 

 零号機(レイちゃん)じゃねーか!!

 Foooooooooooo↑↑!!(フロア熱狂) 流石レイちゃん!俺が今出来ないことを平然とやってくれる!そこに痺れる憧れるゥ!!

 うわ……あのヒト型のやつめっちゃ吹き飛んだんですけど。ラグビー選手顔負けのタックルに思わず後方成長確認。

 

『……………………』スッ

 

 あ、今零号機が手を差し伸べてくれたんですけどね。こんなんなんぼやってくれても困りませんからね(手を取りつつ)。

 

(どっ………こいっ………んしょっと!!)

 

「ッッ……シェアァァァァッ……!」

 

 響マキことウルトラマン・ザ・ネクスト、(ギリ)復活ッッッッ!!

 

 さて、正直俺はあのヒト型を抑えれるほど正直体力ない。多分ワンパンでダウンして役立たずと化す(確信)

 というわけでレイちゃんにアイツは任せる!大丈夫かな?意図伝わるかな???

 

 ヒト型指差し!!サムズアップ!!伝われッッ!!(強引)

 

『………………!」b

 

 零号機迫真のサムズアップ。可愛い。さて、どう動いてくれる……?

 

 キィィィィィィィィン……!

 

 おお……プログレッシブナイフを装備して突撃していった……ヤーさんの抗争かな?

 

 ……よっしゃ!何も問題はないな!ヨシ!(現場猫)「ウルトラマンとしてそのコミュニケーションはどうなの?」という意見は赤い海に沈んだ!

 なればこそッ!弐号機の手助けにユクゾッ!

 

(う゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!)

 

 正直体力自体は底を通り抜けて貫通して外側の水が浸水してくるぐらいには尽きてるから根性じゃい!!!! 好転一息が欲しい!!(切実)

 

「シュアァァッ……!ハァッッ!!」

 

ガシィッ!ジュウゥゥゥゥゥゥゥッ!!

 

「ゴアァァァァァァ……!!」

 

『第四.五使徒!』

 

 うおぉぉぉぉぉぉ!!このコア熱ぃぃぃぃぃぃっ!!俺の腕も壊れちゃ^〜う!

 でもやっぱ、第六使徒と比べると熱くないな!どっちにしろ熱さが飽和してて大して差がわかんないぐらい感覚なくなってるけど!

 

『アスカ……早くッッ……!!』

 

ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン……!!

 

「ガァァッ……ウァッ……!」

 

 俺もシンジくんも限界なんでアスカちゃんハリーアップ!!

 

『わかってるっちゅうのォォォォォォォォ!!』

 

 

 

 ─────弐号機が、プログレッシブナイフを2本、コアに突き立てる。

 

 

 

 ごめんて。そんなに怒らんでも(熱い掌返し)

 

 

 

『もういっちょおぉぉぉぉぉぉぉ!!』

 

 

 

 ─────弐号機の膝が、突き刺さったナイフを勢いよく押し込んだ。

 

 

 

 パキッ……バシャッ!

 

 うわっ!?めっちゃ血が俺にダイレクトに掛かったんですけど!?

 

 グラッ……

 

 あっ、やべ、変身解ける。というか意識がバニシング寸前のエモーション(脳死発言)

 早く逃げなきゃ第八使徒の血の波に溺れる!溺れる!あぁ^〜でももう体動かないんじゃ^〜(諦めの境地)

 

ドォォォォォォォォォォォォン!!

 

 ─────第八使徒が爆発し、光の十字架が立つと共に血の大津波が発生する。

 

(意識が)溺れる!溺れる!あーもう無理。オヤスミ───………

 

 

 

 

 

 ─────第八使徒によって生み出された血の大津波は、エヴァ三機を飲み込み、そして一定範囲の町を、破壊した。

 

 

 

 

 

 ─────そして第四.五使徒は、再び使徒の撃破と共に姿を眩ませた。




主人公:限界バトル叩きつけて傷つきまくった結果スタミナ切れて根性で動き出すボドボドなウルトラマン。
弱体化してまで返信し続けて動き続けるとかこいつ変態だぜ?

シンジくん:強化された第八使徒を受け止め続け正真正銘のMVP。この働きにはゲンドウ=サンも思わずニッコリ。
「破」を見直したときに初号機の損傷具合に若干や引いた(聞いてない)

アスカちゃん:色々と障害を受けつつもなんやかんやでコアを破壊したラストアタッカー。この後の「破」編でもきっと良い活躍を見せてくれるでしょう。

レイちゃん:ヒーローは遅れてやってくる系ヒロイン。
作戦瓦解のフラグを複雑骨折させて主人公のバッドコミュニケーションを理解する。もしやニュータイプでは……?(戦慄)

第八使徒:落下速度強化、変形時のATフィールドによるAA、子機分離……どないなっとんねん!!(ブチギレ) お前鬼畜MODで強化されたボスかよぉ!?(驚愕)
正直やりすぎた。後悔はしていない。

再び3週間も間を空けてすみません……思った以上に時間が作れなくてドウスッペ……となりながら過ごしていた所存でございます。

そして今一度、ランキング入りありがとうございます!!
友に報告したところ「勉強しろ」と言われました。してるもん……(お山座り)

ビッグカジキさん☆10評価、まやんぼさん、木偶の坊さん、すここここさん、田中さん、レイスドールさん、因数分解さん、ボン・ジンサンさん☆9評価、鋭角な鹿さん☆7評価ありがとうございます!

たけのこ天獄さん、ロイクさん、山水公さん誤字報告ありがとうございます!!

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EP40 赤色

ふ、不定期更新タグが!不定期更新タグが爛々と輝きを放ってるよォ!?(あまりの輝きに目を潰されながら)
これじゃ週一投稿じゃなくて月一だってね……フ……(白目)

大変お待たせいたしました!!!(焼き土下座)


「─────」

 

 ポカポカポカ……!

 

 なんだ……? この体に心地よく響くマッサージのような感覚は……? 新手の健康テロか……? やってる人間は相当出来てる人間だぜ……! 多分心象風景ウユニ塩湖。

 

 しかし兎にも角にも目を開かなくっちゃあ事態は前進しない。という訳でカイガン!オレ!

 

「ん……うおっ!リリス!」

 

 なんと……健康テロのマッサージ師の正体はリリスであったか……。

 うーん人間じゃないので出来てる人間とは言えねぇなぁ……。しかし心象風景がウユニ塩湖であるのは間違いないな!ヨシ!

 というか何故俺はリリスに腹パン連打されてる訳? というか完全に腹パンの仕方がタロウ教官で草。

 

「むちゃ!だめ!むちゃ!だめ!むちゃ!だめ!」

 

 お?天使かな?人間ではなく天使であったか……。確かに使徒だから天使だよな。俺非常に納得で候。

 ……ん?しかし俺も実質使徒のアルビノ美少女。つまりこれって天使と天使の百合……ってコト!? 新手の宗教画かな? ここに教会を建てよう。

 

 ドンッ!

 

 ぎゃあぁ!!??夢の中だからかマジで建ったんやが!?撤収撤収!俺は神も仏も信じるが無宗教なのん!

 

 んで、え〜と〜……あ、そうか。第八使徒と戦ってたんだっけ。アスカちゃんがコアが砕いた歴史的瞬間を脳内フォルダに保存した瞬間意識がドゥーンってなったんだっけか……。

 

 ……つまり俺の体はどうなってるだってばよ?人間の状態でしょ?第八使徒の遺体にところにいたら身バレする可能性が微レ存じゃないか?

 ……まぁなるようになるっしょ!(楽観主義) うん!考えるだけ無駄だな!(思考放棄)

 

「まぁまぁリリス落ち着きたまへ」

 

「むちゃ!だめ!むちゃ!だめ!」

 

「今回は反省してます。割とマジで」

 

「む〜〜〜〜…………」

 

 可愛い。

 

 流石の俺も今回ばかりは真面目に反省するわ。

 だって考えてみろよぉ!!活動時間が時間じゃなくて体力制だといっても限界があるだろお前!?(自戒) 活動してる時間が太すぎるっピ!(驚愕)

 すまないな生命の実(欠片)くん……君には感謝してもしきれないよ……。でも休暇ないよ(無慈悲) 俺にもないからさ!(同調圧力)

 

 というか今回なんでアンファンスになったの? 普通変身解除とかじゃないの? いや……俺が踏ん張りすぎた説が濃厚では……? だとするとコイツ相当変態だぜ?(断定)

 うーん……こればっかりは判断しかねますね……。だって検証のしようがないもん。ラドンもそうだそうだと言っています。

 

「……つぎはない」

 

「ヒェッ」

 

 り、リリス!?どこからそんな恐怖を煽り立てる言葉を仕入れてきたの!? もしや俺の記憶の中の研修医なのか!? このままじゃ敗者に相応しいエンディング見せられちゃ^~う!

 

「し、精進致します……」

 

「ん」

 

 返事かわいい(ロリコン特有の超反応)

 まぁ素直に従いマッスル化!(×3) だって今現在夢の中な訳だけど若干や疲労を感じてるもん。ジッサイ辛い! (疲れが)溜まってんぜオイ。(過去一無理した可能性が)濃いすか?

 

「あ、そうだ!」

 

「ん?どったの?」

 

 リリスが急にいそいそと動き始めたんだが……。……ハッ!? まさかおれを処刑する為のした準備を思いついたとでもいうのか!? 流石リリス……可愛い顔して恐ろしい子ッ!

 ならば此方も覚悟を決めねば……無作法というもの……!解釈されもす!

 

「あった! ……? なにしてるの?」

 

「いや礼儀作法に則って正座をだな……。それでどったの」

 

「これ! マキあげる!」

 

「おほ^~~~」

 

 リリスからのプレセントだ~~~!! Foooooooo↑!! これで後15年ぐらいは戦えるぜぇぇぇぇ!!

 

 

 

 …………それでコレ、なに……?

 

 いやリリスのプレセントにケチつけるわけじゃないんですよ? あっやめて! 石を投げないで!

 で何これ……鉢植え……? というかこの鉢植えなんか植えられてるんですけど???

 

ドクンドクンドクンドクン!!

 

 なんかめっさ脈動して点滅してる……!(驚愕) え、というか赤っ……ケム○クサ?もしかしてケ○リクサなのか?アカムシ出てきちゃう感じ?

 もしや……リリスの新作?あの肉塊から進歩したとでも言うのか!?うーんこれを喜ぶや否や判断に困るんやが……。

 

 うん!百聞は一見に如かずというが聞いてみなければわからん!(情けないヤツ!)

 というわけで聞いてみよう。

 

「リリス、これは一体なんぞや?」

 

「えっと、ここにきたときからあってね、ずっとたねのままでがんばってたからうえてあげて、そしたらめがでてきたの!」

 

 ほむほむ、ほむらちゃほむほむ。なるほど?

 俺の中に元々あって、鼓動しながらずっと頑張ってた赤い種………?というかこの赤い点滅の仕方どっかで見たことが……。

 

ドクンドクンドクンドクン!!

 

「あ゛っ」

 

 ………………エナジーコアと、同じ? つまり……生命の実(欠片)?

 

 

 

 …………………………。

 

 

 

(そっ、それだァ〜〜!!)

 

 アイエェェェェェェェェ!!?? 俺の生命の実(欠片)!?俺の生命の実(欠片)ナンデ!?

 いや俺の中にあるんならこの夢の中にあんじゃね?とか思ってたけどまさか鉢植えの中に植えられてるとは思わんやろ!!(クソデカ大声)

 

 え、というか君芽吹いたりするの???初めて知ったんやけど??? 栄養は自給自足ですね。なんてったってS2機関なんだからね!!(ヤケクソ)

 というか最初っから頑張ってたってそりゃそうだわな!俺がフル稼働させて働きまくってたんだから!!ごめんね!!(土下座)

 

 はぁっ……はぁっ……あ゛〜(美少女)……夢の中なのになんか疲れた……。こちとら戦終わりの怪我人よ?多分この俺が持ってる生命の実(欠片)くんが頑張って治してくれてると思うけど。

 

「だいじょうぶ?」

 

「だいじょぶだいじょぶ!」

 

「よかった!」

 

 誰だ疲れたとかヌルい言葉使ってるやつは??? そんなんじゃ甘いよ(社畜並感)

 このリリスの穢れなき笑顔とアヤナミウムさえあれば1週間は頑張れる(欲張り)

 

 グラッ……

 

「うおっ?」

 

 どうしたマイボディ?それは無茶な相談だって? 大丈夫、俺も今の発言を若干や後悔しているから()

 

 しかしこの感覚……そろそろ起きる時間ですか……。というか手元の鉢植えが未だにめっさ点滅してるのが気になるんやが……。外で一体なにが起きてるの?

 

「マキ、いっちゃうの?」

 

「Yes!リリスもありがとな!」

 

「!……うん!あかいの(生命の実の欠片)もいっしょうけんめいおせわする!」

 

 頼むぞリリス。俺の健康と命は多分そいつ次第だから() とりあえず神棚あたりにでも置いといてもろて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「────ガボァッ!?」

 

痛ァァァァァァァァァァァァい!!!!

 痛い痛いマジで痛い!!!!主に腹部と胸の辺りが痛ァァァァい!!

 ポ~ンポ~ンペインペインペイ~ンwwwポンポンペインペインペインポンポ~ンwww(ヤケクソ)

 というか視界が赤ぇ!!赤すぎて一寸先見えねぇ!!なんだこれ、俺今水中!?にしてはやけに粘度が高いっつうか目が痛え!!!

 というか……!!

 

ググ……グググ……

 

いってぇ!!!

 なんか固定されてるっつうか動くと痛みが増すんだがァ!!?なんだこれ、何かぶっ刺さってますぅ!?申し訳ないが美少女でもリョナはNG。

 

 という訳で箱の中はなんじゃろな、ならぬぶっ刺さってるのはなんじゃろなっと。

 ムムッ、この感触……鉄筋じゃな?() 重症ですねクォレは間違いない(確信) というか生命の実(欠片)がめっさ頑張ってたのこれのせいでは!?

 

 と、とりあえず引き抜く……いや、俺自身が抜け出さなきゃならんのか……!

 

(んっ……ぬぅっ…………!!い゛て゛て゛て゛て゛て゛!!!!)

 

 ぬ、抜けたァァァァ!!!いっっっっっったかったわボケェ!?(美少女) ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜(クソデカ溜め息) キレそう。

 あ゛〜〜傷がめっさ染みて痛い。けど生命の実(欠片)くんが頑張ってくれてるおかげで平気です() さっさと治ってくれぇ〜……(切実)

 

 とりあえず体は自由になった!危うく魂も自由になりそうなところだったがアルビノ美少女という魅力で魂を縛り付けて、水面にいざ鎌倉。

 おぉん……めっさ泳ぎ辛ぁい……。ただでさえ体がボドボドでちょーだるいのにさらに体力を削がれるぅ……。

 

「─────プハッ!ハァッ……ハァッ……!」

 

 あぁ^〜空気の感しょk オ゛エ゛ッ!!?(美少女) 何この匂いィ!?

 

 なにこの景色赤ァァァァァいッ!!説明不要ッ!!

 もしやこれ……第八使徒の血!? そりゃ粘度も妙に高いしこの吐きそうな臭いも納得だわ畜生め(全ギレ)

 つまりあれか。俺はあの後変身が解けてそのまま流されたのか。確か原作の描写だと建物とかめっさ崩れてたな……。そりゃ鉄筋の一つや二つ刺さるわ(白目)

 

 あぁ〜…………これ事後処理が大変だゾ^〜() (膨大な仕事量が)見える見える……。

 あーあ、俺の折角のアルビノヘアーと肌が真っ赤だぁ……。これじゃアルビノ美少女じゃなくてただの美少女怪異だよ。我々の業界じゃご褒美です。

 …………とりあえず帰ろう。避難してて人はあんまりいないと思うけど、あまり人通りの少ない道を通ろう……。

 

 

 

 …………一応、ATフィールドで隠密すっか。




主人公:戦いで既にボドボドなのに追い討ちの如くボドボドにされる血染めのアルビノ美少女。生命の実(欠片)を労る気持ちがあるが多分出来ない()

リリス:主人公の身を案じて怒ってる。可愛い。生命の実(欠片)を鉢植えに植えて、芽吹いたので主人公に見せるというクソかわムーヴを披露する。

えー、投稿が遅れてしまい、申し訳ございませんでした!!(スタイリッシュ土下座)
まぁ、色々なことがありました……。1週間近く39度台の熱を出してPCRを受けたり、コロナワクチンを打ったりと。
そんなこんなでようやくこのEP40が出せて嬉しい限りです!!
次回は割と近いうちに出せます。……出します!!えぇ!!では!!

主人公、響マキの絵を稚拙ながら描いてみました。

【挿絵表示】


残月さん、standardさん☆9評価ありがとうございます!!

山水公さん、誤字報告ありがとうございます!!

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EP41 帰宅

小論文の指導で書き方が小説って言われたときのビビリ様


「…………」

 

 暗さを街灯が振り払う夜の道。制服姿の少女、綾波レイは一人感情もなくNERV本部からの帰り道を歩いていた。

 普段であれば、その隣に恐ろしい程やかましい少女の姿が見えているなのだが、その少女の姿は周りを見渡したとしても見当たらない。

 

 それもその筈。その恐ろしい程やかましい少女こと響マキは、数日前の第八使徒襲撃から行方をくらませていた。

 

 レイは、彼女の行方を知っていた。

 

「…………」

 

 第八使徒との戦闘に参加していた、マキが変身する。第四.五使徒。かつてない程ボロボロになりながら今回の戦いの中で奔走し続け、そして第八使徒の討伐に大きく貢献した。

 そして、第八使徒の残骸である血の津波に、変身が解けながら流されていくのを、レイは零号機の単眼越しに目撃していた。

 

 マキなら、いつもの通り平気な顔で帰ってくる。今回こそは、もう帰ってこないかもしれない。

 相反する意見がぼんやりと胸中に浮かぶレイは、モヤモヤとした不安を抱えながら、この数日を過ごしていた。

 

「………………!」

 

 自宅の存在するマンションの入り口に入る手前で、レイは何かに気づいて足を止める。そして、自身の()()を研ぎ澄ませる。

 

 

 微かに漂う、LCLのような匂い。しかし、こんなところにLCLがあるわけではない。

 つまり、LCLと似通った匂いを持つ液体が、漂う匂いの原因だろう。

 

(…………血)

 

 レイはそれを理解すると、先ほどと変わらぬ歩調でマンション内に入っていく。しかし、変わらず無表情であるその顔は少し強張っているように見えた。

 

 エレベーターを使い、自宅の前までレイはやってきた。

 先ほど感じた血の匂いが、マンションに入る前の時よりも濃くなっていることを、なんとなくレイは理解する。

 

 ウィーン

 

 家の自動である扉が開く。それと同時に濃い血の匂いが一気にレイの嗅覚を刺激する。

 

「……ただいま」

 

 レイは動じずにそういった直後、玄関の照明が自動で点く。玄関の様子が明らかになり、そこには何も異常がないことがわかる。

 レイは靴を脱ぐと、スタスタと廊下の照明は点けずに歩いていく。そして荷物を置くと、過去に同居人のマキに、

 

『お家に帰ったら手を洗おう! さもないとお手手民たちが嬉しさの余り発狂しちゃうからね! おっと涎が……』

 

 と言われたので、あまりよくわかっていないが手を洗わねばいけないことはわかっているので、手を洗いに洗面所に向かう。

 

「……!」

 

 レイは洗面所の扉を開いた。すると、洗面所の隣にあるお風呂場の電気が点いており、暗い洗面所を薄明るくしていた。そして、今までで一番濃い血の匂いが、そこに漂っていた。

 

「…………マキ?」

 

 …………返事はない。そもそもマキならばレイが「ただいま」と言った瞬間に、持ち前の地獄耳で聞き取り裸のままで飛んでくるだろう。

 

「…………」

 

 少し慎重に、お風呂場の扉の前まで移動する。もし知らない誰かなら、どうする? そう思考するレイの表情は、仕事を淡々とこなす人形のような無機質さを持っていた。

 

 ガラ・・・・・・

 

 扉を開ける。

 

 

 

 

「……マキ!」

 

 そこには、赤いお湯で満たされた浴槽の中で、うなだれているマキの姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「本当に申し訳ございません」

 

「………………」

 

 我、現在土下座なう。

 

 ……っべーこれどうしようやっべー!(焦) レイちゃんが俺に口利いてくれなくなっちゃった……。誠に遺憾である。

 故に1 頭をこうして毎日この前かったル〇バが奇麗にしてくれているフローリングに擦り付け! It's Japanese DOGEZA!(黒服さん直伝)

 

 ちゃうんです。これにはマイナス宇宙よりも深いふか~い理由があるわけなんです。

 アヤナミウムが漂っていて若干や天国な我が家に必死の思いで帰ってきたんだよ。あの時の安心感は至高の領域に近い。あの程度の濃度のアヤナミウムであれほどの高揚感が得られるとは……論文で発表できますぞwww

 んで血を流すためにお風呂に入ったら、思わず意識に浮遊感を与えてしまってだな……。フワーッ!(失神)

 そして最終的に「血に染まった風呂の中で気絶するアルビノ美少女」が生まれたってワケだァ!

 

 ……はい。10:0で私が悪うございます……。曲がりなりにもレイちゃんに心配をかけたわけだし、こうなりゃ腹を切って……!?(錯乱)

 

「マキ」

 

「ハイッ↑」

 

 Oh……思わず声が裏返ってしまったで候。これには思わずぴえん超えてぱおん。

 さて……いったい何を言われるのかな……? 正直今回のやらかし具合はレイちゃんにマイナス感情を抱かせたということもありフルスロットrrrゥ!!な自信がある。故に何を言われても素直に受け取ろうではないか!

 

 覚悟完☆了!!さあ来いレイちゃん!!俺に思いの丈を吐いちゃいなYO!!

 

 

 

 

「……ありがとう」

 

「んぇ?(アホ面)」

 

 覚悟先輩がアンブッシュでカイシャクされてしまっただと!?ウカツ!

 ふふっ……しかし俺はダメコンを搭載しているが故に撃沈しn

 

「それに、また頑張ってくれた。だからお礼」

 

 ギュウッ

 

(??????????????)

 

 あぁ^~~~~~~↑↑ おぉ^~~~~~~↓↓ ん、んんん?んんんんんん???

 

 あそっかぁ……ブゥーン↓(思考放棄)

 

 …………ブゥーン↑(再起動) テテテテテテーン(Windows並感)

 

 ハッ!? あ、あまりに予想外の出来事に思考がショートするところだったぜ……!!(事後)

 あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! レイちゃんに怒られるかと思って覚悟完☆了をしていたら感謝の言葉も褒美のハグを貰っていたぜ……!「妄想乙wwwww」とか「羨まタヒね」とか負け組のチャチな言葉じゃ傷付かねぇ黄金の精神力を得られたぜ……!!

 

 …………つまり、どういうことだってばよ?

 

「ど、どったのレイちゃん???」

 

「………………」

 

 オォン……ずっとギュッとしてくるやん……なにこの生物かわいい……。

 というか明らかにレイちゃんに感謝される場面じゃなかったと俺は思うんですけど……。だって俺が風呂場で起きた時、レイちゃん動揺してたもん。正直可愛かっ(ry

 

「……また、マキのお陰で助かった。だからお礼」

 

「ん〜?……あっ、第八使徒?いやそれは()もでしょ」

 

 というかむしろ俺がお礼のハグをするところでしょ? え? 俺のハグなんかいらない? 首をへし折ってやるから覚悟してくれ(半ギレ)

 だって俺あの時レイちゃんいなかったら弐号機やられてたし。

 

 ……はーなんかあの戦い思い出してたら腹立ってきた。今日の料理にこの怒りをぶつけるしかねぇ……!!(謎の矛先)

 

 うーん。しかしそう考えると本格的♂お礼をしなくっちゃあいけないなぁ……。でも今の俺に出来ることある……? 胸? なしの方向性で……。

 

 うーん……まぁとりあえず、

 

「んじゃ、この件は貸し一つってことで」

 

「? 貸しって、何?」

 

「ん〜? あぁ〜……ま、()がレイちゃんに対して、いつでもどこでもどんな内容でも一つだけお願い事を聞くよ……ってことかな?」

 

「……うん。それがいい」

 

 わぁ^〜い了承してもらったぁ^〜。マキマキ嬉しい。思わず舞を踊ってしまうね! 演目は何にしよう……あ掛軸用意しなきゃ……。

 

 おっと、レイちゃんに言わなきゃいけない言葉を忘れていた。

 

「レイちゃん、ただいま〜」

 

「……おかえり」

 

 あぁ^〜自分で言うのもなんだがこの状況を外から見てぇ……!! 絶対多少なりとも百合百合した雰囲気があると思うんだよぼかぁ!!

 

「んじゃ、ご飯にでもしようか?」

 

「ん」

 

「OK!」

 

 さて、怒りの矛先を料理に向けるべくこの響マキいざ冷蔵庫オゥ↑プン↓! おち○ちんランド開園! 閉園どうぞ(無慈悲)

 

 あっ、きゅうり発見。病みつききゅうりでも作ろうかなぁ〜……。




主人公:近所に血の匂いを振り撒きながら帰宅してヒロインをビビらせる主人公のクズ。第八使徒への怒りが料理へと向く。

レイちゃん:主人公が帰ってきて嬉しかったけど流石にまず状況にムッとした。可愛い。主人公への貸しができた。

えー……前回の投稿から5週間が経ちました……本当に申し訳ございません……。受験が迫ってるんです……!(切実)
故に前もって告知します。次回の更新は早くても1ヶ月ほど空きます!楽しみに待ってくださる読者さん、申し訳ございません……!
しかし、必ずいつか更新しますので、それまでお待ちを……!

斎藤元さん、goidaさん☆9評価ありがとうございます!!

UAが60,000を突破しました!この作品を読んでくださる読者さん本当にありがとうございます!!

山水公さん誤字報告いつもありがとうございます!!

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EP42 昼食

お  ま  た  せ  し  ま  し  た

無事合格し受験が終わったので本格的に更新を再開していきたいと思います!
今年度を駆け抜ける─────!

ちな今回エヴァ要素薄い()


「え゛ぇ〜!? お弁当持ってきてないの〜!?」

 

 

 

「ん?」

 

 マイフレンズ達と教室でカ○トボーグで遊んでたらアスカちゃんの悲鳴が聞こえてきたで候。

 美少女の悲鳴は大きなダメージを負うか大きな回復を得るかのギャンブルイベント……ッ!つまりッ!

 

「ここだァーッ!!」

 

「あっ」

 

「Foo↑俺の勝ちぃ〜↓」

 

「くっ、成金個体には勝てぬか……!」

 

 何が成金個体だ!?ちょっと他のやつより高いだけだろ!

 というかいいだろ別に趣味に金掛けても。自分で働いて手に入れた金やぞ。文句言いたきゃNERVで働け(無慈悲)

 というかまず疑問なんだがなんで持ってんだよ(遅) 生産終了してんねやぞ。このクラスだけで4人おるのは絶対におかしい(断言)

 俺が持ってる理由?ネット漁ってたらあったから即ポチした。後悔も反省もしていない。

 

 ちなみにレイちゃんはさっきいいんちょ達女子にわいわい連れていかれてた。百合が見られて俺は幸せで候……

 

 

 

 それはそうとして、

 

「し、仕方ないよ……今朝は宿題やってたんだから……!」

 

「だからってぇこの私にお昼抜きで過ごせってぇのぉあんたはぁ!?」

 

「なんやぁ?また夫婦喧嘩か?」

 

「「違う(わ)よッッ!!」」

 

 あぁ^〜LASだぁ^〜(傍観者特有の幻覚) ……あれ? 宿題ってなんの宿題だ?俺それ知らんぞ???

 

「え、ねぇ宿題ってなんかあったっけ?」

 

「え゛。多分それ先週渡された数学のヤツの話……?」

 

「─────スッー……」

 

「あっふーん(察し)」

 

 第八使徒関連のこと(事後処理・整備等)ですっかり忘れていたァーッ!?

 おおおおちおち落ち着けぇぇぇぇぇ!!(焦り) 狼狽えるんじゃぁないっ!!

 俺の?この知恵の実(欠片)から繰り出されるスーパー☆高性能な頭脳がきっとこの残り数十分で片付けられる筈だッ!!(必死)

 ところでどんな宿題だったっけ。えーっと……(ガサゴソ)

 

 スッ…………

 

「ヌッ(危機察知)」

 

 で、出た〜〜〜!wwwww 計算がめんどくさすぎてめっちゃ時間かかるやつ〜〜〜!wwwwww

 もうこれ無理だゾ(諦めの境地) はぁ〜まじふぁ○きん。こころ萎えぽよのテンション下げぽよのいとわろし(笑)

 

 ……明日提出しよ()

 

 

 

 ンなこたぁどうだっていいんだよ!! この目の前のてぇてぇ夫婦漫才を脳内メモリにマキシマムドライブ(隠喩)しなければならんのだ!!

 それにしても14歳の育ち盛りが昼なし……うん!キツいな! 俺もTDN中学生だったときに昼忘れてすっげぇキツかったの覚えてるゾォ^〜。

 

 よし、決めた。アスカちゃんに俺の弁当を渡そう。これはもう確定事項です。だ れ に も 邪 魔 さ せ な い (鋼の意思)

 しかしそうなるとシンジくんのお昼がないんやが……どうしたものか。

 

「クククお困りのようだな」

 

「な゛に゛!? ハッ!? お前はッ!?」

 

 こ、この声!そして校内であるにも関わらず首から下を包み隠すような上着を着ている。……ぶっちゃけるとほぼ完全にバイ○ハザードの武器商人なのだ!

 こいつ(失礼)の名前は山本。 尚授業中にはただの中学生。真面目か不真面目かもうこれわかんねぇな。

 

 山本はそんな上着の内側を見せる。するとどうだろう。丁寧に梱包されている種類豊富なパンがッ!

 

「山本が出たぞォォォォ!!」「購買の時間だオラッ!!」「いたぞぉぉ!!いたぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」「に゛か゛さ゛ん゛!!」

 

「おっと。ククク人気者は困るな……」

 

 山本の実家はパン屋。んで、商品にならないと判断されたパンをいつも学校で売り捌いている。

 ちなみに教師陣もたまに買いに来る。てめぇらはこの行為止めるべきだろうが!? 治安が悪いですねクォレは……。

 

「ククク、響はいいのか?」

 

「500円でおまかせ。釣りはいらぬ」

 

「毎度ぉ……」

 

 そう言って山本は赤射ぐらいの速さで選別して俺にパンを渡してくれた。お前パン職人じゃなくてフードアドバイザーじゃね……?

 

 あっ、山本が人混みに飲み込まれていく……アワレ山本はしめやかに爆散!(隠喩) ナムアミダブツ!

 

 

 

 しかしこれで材料は揃った……いざ、シンジくんとアスカちゃんの好感度稼ぎに出陣しもす!(土佐)

 

「アスカちゃん!」

 

「ん?何よレズおっぱい」

 

「要件があったけどまず()の呼称にツッコミをいれるべきだと判断したよ(半ギレ)」

 

 おっぱい!!おっぱいだけなんとかしてくれませんかね!!? あ゛あ゛あ゛あ゛!!このおっぱいアスカちゃんに移植したいぃ゛ぃ゛ぃ゛!!(貧乳派激怒)

 

 違う、そうじゃない。そんなことを検討してもらうために俺は話に来たわけじゃないんだ。

 

「いやね??()の弁当をアスカちゃんにあげてもいいかなぁ〜〜?ってね??」

 

「えぇ?アンタのぉ?」

 

 うーんこの疑いっぷり。俺悪いリリンじゃないよシュワシュワ(ウルトラマン特有の鳴き声)

 

「ごめんアスカ。明日はちゃんと作るからさ」

 

「…………フン! 今日のところはこのレズおっぱいの身の程を弁えた態度で許してあげる!」

 

 Foo↑ ありがとナス! シンジくんも心なしかホッとしか感じだぜ!

 それにしても……やっぱLASを……最高やな! ……この間にいる俺は果たしてどんな立場なのだろうか?……ガイア?介錯しもす!(自刃ムーブ)

 

「ありがとう、マキ」

 

「モーマンタイ! 友達は助け合いでしょ!あ、シンジくんこれあげる」

 

「えっ……あ、ありがとう」

 

 あぁ^〜 シンジくんからの感謝の言葉が気持ちええんじゃあ!美少女も好きだが美少年もいいよね! 声優さん女性だし(メタ)

 

 そうか、ここはてぇてぇの量産工場だったのか……!?てぇてぇの賄いがあるならここで働かせてください!

 

 NERV>だめです

 

 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(ry

 

 

 

「おい響ィ〜、続きやろうぜ〜?」

 

「はいぃぃ〜〜?貴様この目の前のてぇてぇを噛み締めきれてない状態でこのよくわからん争いに興じろとほざくか!?」

 

「うるせぇこちとら2世代前から骨の髄まで染み込んだ百合厨じゃい!」

 

「よくお前生まれたな?」

 

 そんな百合厨が2回も子を成したのか……ある意味感慨深いものを感じざるを得ない(?)

 

「俺達3人は生粋の百合厨だということは既に骨身に染みて理解しているだろう……!」

 

「あぁそうだな()」

 

 こいつら俺とレイちゃんの絡みをクッッッソ生暖かい目で最近の洗剤の汚れを落とす確率並みに気配を消していたから嫌になる程理解はしています()

 しかしこいつらの気持ちは非常に理解できる。俺だってレイちゃんとアルビノ美少女が仲良さそうにしてたら遠くから見つめる。

 

 誰だってそうする。俺もそうする。

 

 だがしかしッッッ!!この目の前のてぇてぇを楽しみきれないとは……ゆ゛る゛さ゛ん゛!!

 

「あーもう()キレました。このてぇてぇの良さを貴様らにわからせてくれるわぁ!!」

 

「語りたければコイツ(カブ○ボーグ)で勝ってからにするんだな!!」

 

 こ、こいつ……さも当然かのような流れでバトルに……やり手と見た!(誤認)

 

「いいだろう……いけっ!ヤクアヘフタナリテンタクル!!」

 

 そう言って俺はバッグから新たな相棒を取り出す。

 

 

 

 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨……

 

 

 

 うん。禍々しさがえげつねぇな。

 

「えなにそれは……(困惑)」

 

「へ?名前は言っただろ?」

 

アレ(ヤクアヘフタナリテンタクル)が名前……だと!?」

「完全に忌み子で草」

「オーラが鍛え抜かれた変態なんですがそれは」

 

 うるせぇ!!コレが家に届いたの徹夜連勤で頭が┗(^o^)┛パーン!!の状態の時だったんだししゃあねぇだろ!!

 というか見ろよコレェ!!ご丁寧に自分で名前を彫ってやがる……!!しかも明朝体で。

 

 

 

 正直ものすごく後悔した(事後感想)

 

「「「3人に勝てるわけないだろ!!」」」

 

「馬鹿野郎()は勝つぞお前!」

 

「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」

 

 

 

 

 

 ─────この後完敗して百合の良さを延々語られた。やっぱ百合は……最高やな!(洗脳済み)




主人公:無事学校に復帰し完全に元の調子を取り戻した変態レズおっぱい系アルビノ美少女(属性過多) カブトボ○グは合計五つぐらい持ってる。
宿題については無事怒られた。

シンジくん:弁当を作るのを忘れた少し早い慌てん坊サンタクロース。きっとミサトさんも困ったであろう……。
宿題についてはちゃんと間に合った。

アスカちゃん:腹ペコ系ヒロインの因子をひしひしと感じる……。意外と主人公の弁当が美味しくてびっくりした。
宿題とかはなるはやで片付けるタイプ。

山本:(パンの)闇取引人。将来の夢は家のパン屋を継ぐ事。大きい宿題は分割してこなす。

百合三人衆:百合を愛し、百合に愛された男達ィィィ!!(勝負に勝てば)ジャァスティィス!!

久しぶりの執筆で少し時間がかかりましたがなんとか更新できてなによりです。
これからは週一ペース以上をなるべく保っていきたいと思います。
アマプラでシンエヴァ見てまた泣きました。こいつの涙腺ガバガバすぎん???

ロイクさん、山水公さん誤字報告いつもありがとうございます!!

感想・お気に入り登録ありがとうございます!

感想や評価を書いていただくと更新ペースがあがります(露骨)


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EP43 修繕

リアルが地味に忙しかった……
投稿できなくてすみません……


「ハァ~wwwドッコイショーwwwドッコイショーwww」

「「「「「ドッコイショーwwwドッコイショーwww」」」」」

「ソーランwwwソーランwww」

「「「「「ソーランwwwソーランwww」」」」」

 

 

 

「さぁリツコさんとマヤさんのお二方、右方向をご覧下さい。あちらに見えますはあまりにも膨大な初号機の修復作業で狂い始めた整備班の整備の様子です」

 

「「…………」」

 

 いや、そんな訴えかけるような目で俺のこと見てもこの状況は流石に改善には向かわないですって()

 しかしながら凄い練度だ……!俺が精神的疲労から生み出してしまったソーラン節整備術を俺から独立した体系で完成させるとは……!

 

 最近整備班のみんなの精神状態が流石に心配になる。メンタルカウンセリング……真面目に取り組もっかな……。

 

 

 

「ハァ~~~wwwエーソーランwwwソーランwwwソーランwww」

 

「「「「「ハイッ!!ハイッ!!」」」」」

 

 

 

「すみませんちょっと()行ってきます」

 

「え!? ち、ちょっと待ってマキちゃん!?」

 

 止めないでくれマヤさん……俺の魂を構成するジャパニーズ魂が俺にもっと輝けと暑苦しく呼びかけてくるんだ……! 例え今の姿が完全に日本人じゃないアルビノ美少女であろうとも俺は日本の快男児としての責務を果たさねばならぬ!!

 

「あ、赤城先輩ぃ……」

 

「マキちゃん、やるなら後にして頂戴」

 

((後ならいいんですか?))

 

 ふっ……しかしそんな高純度なアカ×マヤを見せられてしまっては俺も下がらざるを得ないな……!

 こんな仕事中でも目の保養が出来るなんて……やっぱりNERVは神だな!これからも着いていくぜ!!

 

 

 

 

 さて、俺は現在集中した修復作業が行われている初号機、その様子を見にきたリツコさんとマヤさんの……まぁ、案内役的なことをしている。

 自分で言うのもなんだが、もうちょいまともな人間に任せたらよかったんじゃないか?(己への疑問)

 

「それに関しては信じてるわよマキちゃん」

 

「アザマス」

 

 恐ろしく早いニュータイプ的読心。俺でなきゃビビってたね(震)

 

「それにしても、酷い有様ですね……」

 

「これでも、先の作戦成功率を考えれば、かなり被害は少ない方ね。両腕が基本骨格が丸出しになるほどの大破に、高速機動と超重量を支えたせいで全身にガタが来ている。人と物資の消費が必然的に激しくもなるわ」

 

「あのぉう、整備班の増員とかって言うのは……」

 

「残念ながら難しいわね」

 

「オォン……(意気消沈)」

 

 そりゃあ……そりゃあないでしょ……リツコさん……ッ!

 正直ちょっとやることが……多すぎるんやなって……。幾ら俺達が‪✝︎‪歴戦の戦士達✝︎だとして限界があるじゃんアゼルバイジャン。

 

 整備班の人達はもう殆ど家に帰れてないんじゃないかなぁ……。俺は多分14歳だからまぁまぁ家に帰らせてもらってるけど。

 過眠室とか休憩室のおっさん臭凄いからな。なんか皆めっちゃ誤魔化してるけど無駄ですよ。定期的に掃除の仕事してるの俺だから(無敵貫通)

 

「例え整備の人間を増員したとしても、育成に時間がかかるわ」

 

「えぇ〜? でも外部に既にかーなーり練度の高い人とかいないもんですかね?」

 

 他企業から引っ張ってくるのは少し可哀想な気もするがゼーレの財力使えば引き抜きぐらい簡単でしょ(悪魔の発想) 貴重なハッピーエンドに向けて活躍できる場面だぞゼーレのじじい。やれよ(豹変)

 

「エヴァ関連の技術は機密性が高いものが多いから、中々そうもいかないの」

 

 あ〜、なるほどですねぇ!(YJU並感) あまりにも慣れてて忘れてたゾ。

 確かに、エヴァって毎回使徒との戦いをドンパチ賑やかに繰り広げてるせいで知名度はあるけど、その内情は国家機密で塗り固められてるからね。ちゃんと思い出せ思い出せ……(暗黒儀式)

 

 俺? 前世で設定読み漁ってたせいで専門用語とかは割とスルーでやってたゾ。むしろ一般的な整備の知識の方がいやーきついっす(素)

 このウルトラ頭脳のお陰で問題ないがな!ありがてぇ……!

 

「それに……」

 

 ん? マヤさんがどこかに目線を……? 機密性以外に何か問題ですか?(レ)

 というかマヤさんの目線を奪うなんてこの俺がゆ゛る゛さ゛ん゛!! 何処のドイツだとっちめてy

 

 

 

「じ、自分の担当箇所の資材がなくなって力が出ない……ンホォ(合理的休暇)」

 

「せいびは〜ん、新しい資材と問題箇所よ〜」

 

ギュルルルルルルルル!!(ドリフト音) ガァン!!

 

チッ、仕事量100倍!整備班!!(ヤケクソ)」

 

「何やってんだァァァァ!!(ブチギレ)」

「ミカァン!!(糖分補給)」

 

 

 

 ……………………ナニアレ(困惑)

 

「流石に外部の人がアレについていけるかどうか……」

 

 OK、完全に理解した。…………いや、少し時間をくれ()

 ……よし、これでよし。その上で問おう。

 

 何だあの茶番の練度!?(驚愕) え、即興!? それとも練習したの? あの狂ってるような茶番に休憩という自由時間を費やしてしまったの??? 流石にあのクオリティはあたおか。流石の俺でも引くわ〜……

 

 確かにエヴァの整備が十分可能かつあのテンションについていけるやつなんていな……

 

 俺じゃん。俺ができてるんだからいけるじゃん(謎理論)

 

「はい!リツコさん!」

 

「はいマキちゃん」

 

()もここに来てあまり時間が経ってませんがついていけてます!」

 

「ダウトよ。貴方は着いて行ったのではなくて連れて行った側でしょ」

 

 んもうリツコさんったら俺のことそんなに評価してくれるなんてうれしぃ〜☆ そんなに褒めても最近買ったフォ○ゴレのCDしか出てこないゾ☆

 ネットでこのCD見かけたときビビりすぎて心臓ないなったかとおもた……(小並感)

 

「ま、この調子だと初号機の修復には時間が掛かりそうね……」

 

「零号機と弐号機には、駆動系の疲労以外に損傷が殆どないことが唯一の救いですね……」

 

「第四.五使徒のお陰でね……」

 

 そう!!(アフロ並感) 今回の第八使徒との戦いの戦果で個人的に非常に大きいのは零号機の損傷も殆どなくなったこと!! これでゲンドウ=サンがゼーレにお金をせびることもなくなり、第九使徒戦でも零号機が出撃できる!!

 

そう!!俺のお陰で!!

 

 あのクソみたいな強化を施された第八使徒相手に原作より被害を減らしたのは凄いと思うんです!! これがウルトラマンの力……サスガダァ……!これって……勲章モノですよ……(圧倒的自画自賛)

 

 レイちゃんの出番も増えたし、これでハッピーエンドにも近づいたってワケよぉ……!(圧倒的策士)

 正直未だに内側の傷治り切ってないけど多分次までには治るだろうしヨシ!(現場猫)

 

「赤城先輩、これで今回のチェック項目は全部終わりました」

 

「─────そうね、お疲れマヤ。マキちゃんも手伝ってくれて助かったわ」

 

「いえいえ! いつでも予定空いてるので自由に呼び出してもろて」

 

 空いてなくても開けるがな!!申し訳ないがあらゆる用事は美男美女の都合に全て合わせるのが社会人(14歳中学生)としての矜持って日本書紀にも書かれてるから(真理)

 

「そう、じゃあそうさせてもらうわ」

 

 ……おろ?もしかして俺は何かしら墓穴を掘ってしまったのでは?(アホの子)

 ……いや、リツコさんがそんか酷いことをするわけがないだろ!いい加減にしろ!

 

 

 

 

 

「サヨナラ」ブンブン

 

 リツコさんとマヤさんに向かって手を振って見送る。あゝ、美女2人が遠ざかる……(いつもの) やはりリツマヤだってハッキリわかんだね。……いや、マヤリツの可能性も捨てきれず……!

 

「俺はリツマヤ派だ」

 

 !?

 

「マヤリツなんだよなぁ……」「はぁ?どう考えてもリツコさんが攻めだろJK」「ヘタレ攻めってしってる???」「あの間に挟まりてぇ……!」「は?」「は?」「は?」「は?」「正直すまんかった」

 

 せ、整備班の皆!?まさか……俺ことを迎えに!?

 

「よぉねぇちゃん……ちょいと俺らと一緒に……ソーラン節踊ろうやぁ……」

 

「それは()以外の女性に言ったらぶち転がされますよ」

 

「こわっ」

 

 当たり前なんだよなぁ……逆になぜ行けると思ったのか??? ……俺のせいか。

 しかし俺の中の日本快男児魂がフツフツと沸き上がりマグマのようになっているのは事実ッ……!ソーラン節踊りたい……!(少年心)

 

 

 

「─────やろう。()達日本人の真髄を見せつける時だ」

 

「「「「「おうッ!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「はぁ〜〜〜つっかれた。バカシンジ、なんか面白いことやりなさいよ」

 

「無茶だよ……というか、僕だって疲れてるのに……」

 

 

 

「ハァーwwwwwドッコイショーwwwwwドッコイショーwwwww」

 

「「「「「ドッコイショーwwwwwドッコイショーwwwww」」」」」

 

 

 

「……あれ、レズおっぱいよね?」

 

「…………うん」

 

「……アレがジャパニーズスタイルなの?」

 

「違う」




主人公:日本快男児の魂を燃やすアルビノ美少女ウルトラマン。マヤリツもリツマヤでもいけるので争いは生まぬ。

リツコさん:最早整備班の変異に慣れてきたニュータイプ。主人公への扱いは優しいがたまにトンデモを叩きつけてくる。

マヤさん:主人公が訪れたことによる職場の状況変化にあまりに慣れずに疲れてしまっている有能。ピャッとか言ってそう(小並感)

シンジくん:アスカちゃんが日本文化を勘違いしないか危惧している。

アスカちゃん:シンジくんの予想通り日本文化を誤解しつつ本国に報告しそうになっている。尚ミサトさんに突っ込まれる。

整備班:ソーラン節式整備を極めつつアドリブで整備にネタを仕込むことに慣れてきた『へんたいぎじゅつしゃ』さん。主人公とほぼ同列の危険人物集団へと化していく。

今年の更新はこれで最後です! 作者が受験期ということもあり更新期間が空いたりしましたが、なんとか継続することができて嬉しい限りです!
来年も「其の神話は、絆を繋いだ」をよろしくお願いします!

ごはん粒さん☆9評価ありがとうございます!

あーるすさん、山水公さん誤字報告ありがとうございます!

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EP44 屋上

遅くなってスミマセン……
投稿間隔を狭くしたい(願望)

終わりの自作主人公絵です

【挿絵表示】



 スンスン、スン……

 

 

 匂う……匂うぞッ……! 間違いなくここにいるぜェ……!!

 ならば覚悟はキメた(経口摂取) いざ鎌倉。

 

 

 ガチャ

 

 

「Foo↑ やっとシンジくん見っけー!」

 

「……ん……? あ、マキ」

 

「やぁ☆」

 

 

 十分かけてシンジくんを発見! 囲め囲め!(ドンドコドンドコ)

 

 いやぁ、皆に反省を促すダンスの練習の指導をしていたらシンジくんを見失ってしまっていたで候……。人柱(自称)として不甲斐なし!(迫真)

 まぁダンスは短縮Ver.の方なら人前に出せるぐらいの練度にはしたし、 次はFull Ver.の方の指導をするかな!時間?睡眠時間を整備にあてれば昼の時間などいくらでも稼げる!!

 

 

 

 ヌ゛ワ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛‼︎(生命の実の欠片迫真の悲鳴)

 

 

 

 生命の実(欠片)くんスマン!! だがしかし、必要な犠牲だったのだ……!

 

 あ、というか有給とかって使えるのかな? あ、NERVは公務員扱いだから年休か。……俺の立場って公務員なのか……?(困惑)

 

 ……どっちでもいいや。わかりやすい方で(思考停止)

 

 俺自分で言うのもなんだけどそこそこ頑張ってるし有給使ってもいいんじゃないかなぁ?(某天使並感)

 次の使徒が来るタイミングもわかってるし大丈夫だな!(慢心) 合体してるから安心!(?)

 

 それはそれとして、一つ気になることがあるんやが。

 

 

「シンジくんって割と屋上いるよね? どやって入ってんの?」

 

「え……?いつも開いてるけど」

 

 

 ふむ……これは妖怪の仕業ですじゃな? おのれゴルゴム……ゆ゛る゛さ゛ん゛!!(二段階冤罪)

 しかしもしもここが先生とか変な腕時計つけた小学生とかブラァッ!!な人の手によって封印されちまってシンジくん憩いの場がなくなるのは非常によろしくない(断言)

 

 

「んじゃ、もしも閉じちゃってたら()に言ってくんろ」

 

「え? うんわかった……。けど、どうするの?」

 

 

 確かにその疑問は当然だよなぁ? 見たけりゃ見せてやるよ……!

 

 

「テッテレー」

 

「……もしかして、ピッキング?」

 

Exactly(その通りでございます)

 

 

 流石シンジくん! この二本の鉄の棒を見るだけで理解できるなんて、ドアを開く方法をバッチリ理解しているんだな!

 この程度の旧式のガッチリ握るタイプの錠なんて秒だよ秒!

 いやぁ〜黒服さんにダメ元で聞いてみたらちゃんと教えてくれて嬉しかったナリィ……ありがとナス! 俺の人生の師と言っても過言ではない(過言) 心の支えはエヴァそのものなのでオールOK!(詳細不明)

 

 

「………………」

 

「シンジくん、冷たい視線って何処に行けば緩和できるの?エクアドル?」

 

「赤道直下でも無理だと思うなぁ……」

 

 

 じゃあ冷たい視線を俺に送らないで(切実) やめてくれシンジくん、その視線は俺に効きまくる() 心は硝子なんだから。

 確かにピッキングは褒められた技術じゃないかもしれんがいざという何かの役に立つかもしれないダルォ!?(必死)

 それにさホラ、鍵開け職人とかそれで稼いでる訳だし14歳らしく将来の可能性を切り開いているわけでして……(苦しい言い訳)

 

 

 

 

 ……細けえこたぁいいんだよ!!

 

「それにしても、今日もいいペンキ☆」

 

「…………うん」

 

 

 この青空を見ていると心が洗われていくんじゃ^〜。某冒険家もこれにはニッコリサムズアップ。重い荷物を枕にしなきゃ(使命感) 某探偵もこの風には☆5評価をつけてくれること間違いなしだぜ!!(確信)

 

 しかしなぁ〜んかこのシチュエーションに見覚えがあるんだよなぁ……。お前の記憶力結局ガバガバじゃないか(困惑)

 多分転生前の記憶でわかりづらいんだと思うんですけど(名推理)

 確かこんな感じでシンジくんが寝そべっててぇ〜……天気がよくてぇ〜……

 

 ん? 何か急に暗くなったぞ? あれか? もしかして金環日食ってやつなのか!? エクリプスな姿に俺もなれちゃう!?

 エクリプスいいよなぁ〜……あれあったら次の第九使徒楽なのに(血涙)

 

 

 

 

 

「どいてどいてどいて〜〜〜!!」

 

「ヌッ(思考加速)」

 

 

 あっ、コレかぁ!!(激遅)

 目標の速度20km/h超!距離大体5メートル!(あやふや) 避けれるもんなら避けてみなぁ!(半ギレ) シンジくん逃げルォォ!!(迫真)

 

 

 ハッ、これ俺が受け止めればいいだけなのでは?

 

 

 そうと決まれば思い立ったが吉日。イナーシャルキャンセラー(無搭載)全開!!

 よーし!やってみる!!

 

 

「うわぁっ!?」

 

「デスヨネー」

 

 

 うーんいっそ清々しいまでの主人公へのトラブル。クッ、主人公補正には勝てないとでもいうのか!? でもそんな光景を見るのは嫌いじゃないわ!嫌いじゃないわ!!

 俺もきょぬーの下敷きになりたいけどなー俺もなー(チラッチラッ) 自分のはNG(戒め)

 

 

 バサァッ!

 

「んじゃっぱ!?」

 

 

 何の衝撃ィ!? こっこの感覚はァ〜〜〜ッ!?

 

 

 パラシュート……だとぉ!?(カン☆コーン)

 

 

 まさか、俺がシンジくんの後方にいた所為でパラシュートの勢いに巻き込まれたとでもいうのかぁ!?

 素直に辛い。

 

 

「う゛え゛っ」

 

 

 ンンンンン校舎が太陽の光で熱されて熱ゥイ! そして地面に勢いよく叩きつけられて地味に辛ぁい……(テンション⤵︎)

 というかアルビノ美少女とは思えないきったねぇ悲鳴が思わず口から出たと思うんですがそれは……気のせい気のせい(現実逃避)

 

 しかしこのパラシュート太陽光のお陰でほんのり温かいナリィ……最近オフトゥンに包まれて寝ることがそんなになかったなぁ……(しみじみ) というかそもそも寝てることが少なかったンゴねぇ……(人外感)

 俺はこのままパラシュート先輩に包まれて爆睡してもいいんだぜ?(イケヴォ)

 

 

 バサッ……バサッ……

 

 

 オォン……パラシュート先輩が回収されていく……。グッバイ俺の安眠時代。ファ○キン労働時代ブラァッ!!(憤り)

 

 仕事狩り(消化する的な意味)の夜が始まる……!

 火を継がなきゃ(使命感)

 

 うおっ!太陽がマブシー! おっと、このビリビリのニーソがセクシーで綺麗な御御足は……!?

 

 

 ピッ

 

「ごめ〜ん、だいじょぶ?」

 

 

 あぁ^〜マリさんだぁ^〜(思考停止) その様子だと電話してたのかな? 会話の内容を聞かなかったんだが? ウルトライヤー迫真のボイコット。待遇改善するからユルシテ……ユルシテ……

 

 まぁ多分原作と一緒だから大丈夫でしょ。切り替えてこ。

 

 

「あぁ^〜大丈夫っすよ^〜(迫真のスマイル)」

 

「なら安心にゃ。んじゃ失礼よんっと」

 

「ん゛ッッッ」

 

 

 マリさんの顔が超至近距離にあるこの高揚感、貴方にはわからないでしょうねぇ!!(煽り)

 というかマリさんがお、俺の匂い嗅いでるんですが!!??(クソデカ大声) それだけじゃなくてマリさんの匂いがしてあぁぁ^〜〜〜〜↑↑↑(迫真童貞挙動)

 うーん汗と女の人の匂いが混ざり合って奇跡のcollaboration(ネイティブ) この匂いの香水を売れば売れるで!! オススメの使い方は寝る前に自分の布団の中に使ってください(真顔)

 

 

「───貴方、不思議な匂い。色んな匂いが混ざってる」

 

「ほぇ〜、どんな匂いとかっていうのは?」

 

「おおっ、気になる? ん〜……()L()C()L()の匂いカナ?」

 

「ふーん(焦り)」

 

 

 へへっ、さも当然かのように素性が匂いの情報のみでわかりますねぇ……(震え声) これはもしかすると……もしかするかもしれませんよ?(危機察知)

 これでも一応フレグランスソープとか似合わねぇ女子女子したもん使ってんだけどなー(現実逃避)

 

 血と、LCLかぁ……。血はこの前血の中で気絶してたししゃーない() LCLは……まぁ整備でLCL触る機会あるしそれで染み付いたんやろ(適当)

 

 

「…………」

 

「どうしました?」

 

「ねぇ、何処かで会った?」

 

 

 

 

 

 ?(ポーン)

 

 

 

 

 

(??????????????????)

 

 おおおお!?おおおぉぉぉぉぉぉお!!(暴走)

 え゛っ……バレた!? 俺がザ・ネクストってバレた!? 使徒だってバレた!?ノーン!! 俺世界から狙われちゃ^〜う(呑気)

 こうなったら最早残された道は先攻で攻撃を!?(混乱) ムアァァァァァァァ……!!(嘆き)

 

 おっ、待てい。早とちりはリスクしか生まないゾ(戒め) 安心しろ……安心しろよ……響院(自己暗示)

 フフフ……俺は第3新東京市で1番のメンタルの持ち主……(自己申告) この程度のシチュエーション恐るるに足らず!!

 

 

「─────いえ、そのおっぱいは初めて見ました」

 

 

 なんだこいつは?(己への疑問) ただの変態じゃないか……(呆れ)

 

 

「───プフッ、アハハッ! 私も貴方みたいな胸の大きい娘は忘れないな〜」

 

「ウ゛ッ」

 

 

 これは俺が悪い。自ら己の地雷を踏みつけながらオンドゥルルラギッタンディスカー!? と叫ぶようなものだ……!!

 

 やっぱ……つれぇわ……(ガチ落ち込み)

 

 

「んじゃ、このことは他言無用で❤︎」

 

 

 あっ、行かないで! せめて胸によって傷付いた心の傷はそのおっぱいで回復させてください!!(圧倒的セクハラ発言)

 嗚呼……マリさんが俺の視界から外れてゆく……例え見た目に反して中身がゲンドウ=サンの同級生だったとしても美少女が俺の目の前から去っていくのは精神的にクるものが……あるよな!(同調圧力)

 

 

「「…………………」」

 

 

 シンジくんと目が合った。凄く顔がいい。多分母親譲り。

 めっちゃキョトンってしてますねクォレは……。そりゃそうよ。誰だってそーなる、俺もそーなる。

 

 嵐が去ったようだ……マリさんは風になった……。俺が無意識に取っていたのはorzの体勢だった……。

 

 とりあえず……

 

 

「スウ~ッ……踊るか」

 

「なんで!?」

 

 だって何かしねーと胸のこと言われた傷が癒えねーんだよ!!

 というワケで(?)自らに反省を促すダンス、行きまーす!!

 

 

 

 

 

 帰ったら血の匂いに合う香水を買う(望み薄)




主人公:最早ネットミームをクラスに広めるだけの存在と化しつつある胸の大きいいい女(笑) 香水は見つからなかった。

シンジくん:屋上でゆっくりしてたら二つの嵐が共鳴しながら襲ってきた。偶にマキのピッキングのお世話になる。

マリさん:主人公の匂いを嗅いで面白そうな気配がしてるので内心wkwk。主人公がNERVの職員であることが分かったので調べに入る。

えー……投稿が遅れて申し訳ございませんm(_ _)m
受験が既に終わり暇になるかと思ったら非常に甘い考えッ……意外!!(色々と奔走しながら)
なんとか更新ペースを上げれる程度に余裕は出来てきたと思うので、がんばりたいと思います!

狐神 識さん☆9評価ありがとうございます!

あーるすさん誤字報告ありがとうございます!

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EP45 役目

これまでのクソ遅投稿を……取り返すッ!!

↓遅れていた分のお詫びとしての絵です

【挿絵表示】



「あひぃ^〜……」

 

「その声、あんまり人前で出しちゃダメよ。学校とか」

 

「え゛っ…………ぜ、善処します」

 

「ダメそうね」

 

 

 めちゃくちゃ机にうつ伏せながらそこそこな音量でやってるわ……。

 だって疲れたんだもぉぉぉぉぉん!!連勤が相次ぐと肉体は回復するけど精神が回復しないんだもぉぉぉぉぉん!!

 

 というかこれ、そんなにイカンか? まぁなんか鈴原と相田は「その声は俺達に効く」って言ってたような希ガス……?(薄れゆく記憶)

 

 まぁいいや。どうにかなれーっ!(TIKW)

 

 現在俺はいつも通りリツコさんの仕事部屋でコーヒーを淹れた後ソファでだらぁ〜んとさせてもらっている。

 このソファってリツコさん全然触ってないよね。自分の仕事用チェアにしか座ってないイメージ。最早俺のくつろぎスペースと化してるんだけどいいのこれ?

 

 

「別にいいんじゃないかしら」

 

「そっかぁぁ」

 

 

 もう俺は思考と発言を同期させた方がいい説が浮上してきましたねぇ!! ニュータイプには思考を隠さないように努力するよりもおっぴろげにした方が楽だと俺ぁ思うんだぁ……(ハイライトオフ)

 

 

「それにしても、やけに疲れてるわね」

 

「俺今24時間ぶっ続けの整備終わって一旦休憩してるからですかねぇ……。初号機の修復も大詰めに掛かってますし、結構わちゃわちゃしてますよ」

 

 

 初号機の腕の修復がちょっとキツい……キツくない? (フレーム)から損傷してるから肘あたりから総とっかえになったし……。

 そもそもの話、生体パーツの扱いがムズ過ぎるんや……。血管系と神経系の再現とか頭おかしいんじゃねーの!? 複雑かつ繊細な作業すぎて狂いそう()

 全員でハム太郎コールし始めた時はもうダメかと思った(小並感)

 

 俺はそもそも整備の世界にあんまし触れてなかったからすんなり受け入れられたけど、元々こういった専門家の人達が一から学び始めたら既存の知識塗り替えられすぎて絶対にエラー起こすに決まってる。

 ……ハッ! 整備中の奇行はエラーが原因だった……ってコト!?(アイデア成功)

 

 ワァ……っ!(SAN値減少)

 

 

「あっ、そうだ(唐突) 資材のやりくりキツくてほぼ全員が発狂してるんですけどなんとかなりません???」

 

「残念ながらバチカン条約の影響で厳しいわね」

 

「ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛!!」バンバンバン!

 

 

 己バチカン条約……! こちとら最前線でわっせわっせピ○ミンもびっくりな労働量をこなしてるんだからせめて資材周りぐらいは融通してクレメンス……!(キレ気味)

 それにどうせ14年ぐらい経ったら無視されてるんだしホラホラ(催促)

 

 

「よっ」

 

「ヌッ(警戒)」

 

 

 加持さん到来! ソファに寝転ぶ俺の社畜センスに感知あり! なんと2メートル!(驚愕) この響マキ容赦せん!(レズ特有の男嫌い)

 

 

「あらリョウちゃん、今日はどんな用かしら?」

 

「残念ながら、今回はリッちゃんじゃないんだなぁ」

 

「あら残念」

 

「埋め合わせはまた今度」

 

 

 そう言うと加持さんは俺の方を向いた。

 加持さんって本当にイケメンだよなぁ……耳元に近寄られてカバ○くんのモノマネされたら笑いとイケメンの2つに挟まれることで爆発四散してしまいそう……!!(狂った情緒)

 

 

「今日はマキちゃんに用があるのさ」

 

「えっ、()?」

 

「あぁ、ちょっとお手伝いをね?」

 

「OK!!(逃走)」

 

 

 逃ぃげるんだよぉぉぉ!! 俺は既に整備が一息つく段階まで頑張ってデスマしたんだ!!

 フッ、見せたあげよう! ウルトラマンの逃走劇を!!(迫真)

 

 

「おっと逃がさないよ」

 

「オゥン……」

 

 

 おわかりいただけただろうか? 一つしかない扉の前には加持さんが既にいることを……! キャアァァァァァァァァァァ↑↑↑!!

 

 こいつはアホなのかな??? まぁいいや、捕まってしまったものは仕方なし。その任務全うしてみせる!!

 

 

 

 報酬も考えてもらわんとなぁ……(ニヤリ)

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「あ゛っち゛ぃ〜〜〜」

 

 

 クソ暑ぃ……マジで暑い……ガッデムホォット……!

 この世界に来て疾風怒濤の数ヶ月間を過ごして参りましたが、湿度高い熱帯と化した日本の気候に未だなれておりませぬ() 除湿機は給料貰って直ぐに買ったよね……。

 というか地下にあるのにこんなに暑いのは一種のバグでしょ……アレか? 地下の照明が太陽光を使ってるからなのか?(濡れ衣)

 SEのお方早急な改善をよろしくお願いいたします……(無茶振り)

 

 ……ハッ!!いっそのことN2で発電した方がいいのでは!?放射能汚染とかもないしええやん!!

 えっ? より自然に優しい方を? N2は軍事転用されてるから世間体的によろしくない???

 

 ガァッデム!!(ブチギレ) やっぱ兵器ってよくないわ。ラブアンドピース!!(BLD並感)

 

 

「シンジくんもそう思うよねぇ〜〜〜?」

 

「暑さはもう慣れてるかな……」

 

 

 確かにシンジくんはここに住んで14年だもんね……しかも冬とかないし……。そりゃ慣れるもんか。

 俺だってなー、宇宙空間に数億年眠ってたんだから宇宙空間での活動には慣れてるんだろうけどなぁ〜(謎のマウント取り)

 

 

「それよりも僕は、腰が痛いよ……」

 

 

 そう言いながらシンジくんは立ち上がって腰をたたく。流石美少年。こんな姿も絵になるとな……写真何枚か撮ったったろ。

 それにしても14歳にして腰痛持ちになるとはな……まさか!? これがエヴァの呪縛!?(違) リリスぜってぇゆるさねぇ!!

 

 

『えんざいはんたーい!!』

 

 

 おや、今のはなんだろう(無能) 何か聞こえたけど気のせいだと響は響は判断するよ。

 

 閑話休題。俺とシンジくんはNERV本部横にあるスイカ畑で作業をしている。

 その理由はと言うと、

 

 

「おいおい、もうへたばったのか?」

 

「加持さぁん、この作業見た目に反してキツいんですがそれは……」

 

 

 もろちん(故意)、加持さんなのだ!(ARIさん)

 畜生! 原作の展開を拝めると思って加持さんの提案に一転攻勢と言わんばかりの手のひらウルトラキャッチリングしてホイホイ♂受けたら想像以上に畑広いし暑いしで萎えぽよのぴえん超えてぱおん。

 

 でも作業するシンジくんと加持さんはばちこりカメラに収めていくぅ〜……! あぁ^〜カヲルくん絶賛の一枚^〜。

 

 

 ブゥゥゥゥゥン……

 

「ところでマキちゃん、それは?」

 

「水やり道具です」

 

 

 ただ自らの手ではなくドローンだがな!! なんの問題ですか?(レ)

 エヴァ世界ってやっぱ俺の知ってる2015年よりも技術発展がエグいぐらいに発展してるんだよね……。

 

 という訳でドローンを作った。後悔も反省もしていない。むしろ元旦に新しいパンツを履いたかのような清々しい気分ッ……!

 しかし初めて機械を作るということでかなりの試行錯誤を繰り返した……整備班の皆にもアドバイス貰ったし。途中思考回路バグったんかファ○ネル擬きが出来たときはビビり散らして泣いた。流石にミサトさんに怒られたよね……()

 

 

「しかしこれだけではありません」

 

「なんだい?」

 

 

 フッ……この俺がこの程度の機能で満足すると思っていたのか??

 見せてやる!!この俺と整備班の皆さんの力を!!

 

 

「あっ、2人ともドローンから距離を取ってね。お゛ね゛え゛さ゛ん゛ス゛イ゛ッ゛チ゛オ゛ン゛!!」

 

((うるさっ))

 

 

 ピッ

 

 

バシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ‼︎

 

「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」

 

 

 ドローンが高速回転しながら様々な角度に水を撒き散らし始めるッ!! その射程ドローンを中心にして直径40メートル!!

 この機能に名をつけるとするならばッッッ!!

 

 

「半径20メートル!!ウォータースプラッシュ!!」

 

 

 ピタッ

 

 

「あれ?止まった……」

 

「水の消費激しいんでタンクの水直ぐ無くなるんですよねー。効率も悪いし」

 

「欠陥機能じゃないか」

 

 

 ロマン機能なんだからこれでいいんだよこれで!! また改造して水を収束かつドローン本体の速度をアップさせた「スカーフドロポン型」を予定してるんだから。

 

 博打すぎる(気付き)

 

 

「どうです?使います?」

 

「い、いや、俺はいいかな。こうした手作業は嫌いじゃないんでね」

 

「なるほどですねぇ!(納得先輩)」

 

 

 確かに俺も嫌いじゃないよ、手作業による作業。というか加持さんにとってこれは仕事じゃなくて趣味だからね! あえて辛い道を行くのもまた一興……! 狂気の沙汰程面白い……!

 

 だから俺もゲンドウ=サン達と持ち時間なしの碁をするのも仕方ないね! 超高速戦だ、目を回すなよ……!

 

 

「でもちゃんとシンジくんと()の分の給料は貰いますよ!」

 

「お手柔らかに頼むよ」

 

「(ミルクティー1.5Lを)9本でいい(謙虚)」

 

 

 さて、言いたいことも言い終わったしそろそろ再開しますか……。この後の原作シーンも楽しみだしね───

 

 

 〜〜〜〜〜♪

 

 

ゾアッ!!

 

 

 こ、このメロディーは!? 唯一俺の携帯の中でデフォルトで設定してあるこの着信音はァ〜〜〜!?

 アレ、おかしいな、俺の手ってバイブレーション機能付いてたっけ()

 

 

 ピッ

 

「あっはい、響です〜⤴︎」

 

((声たっか))

 

「あ……はい……ハイ……スグイキヤス」

 

 ピッ

 

「……加持さん、()、戦います……」

 

「う、うん、ありがとうマキちゃん」

 

 

 グゥゥゥゥッ……! この温かな言葉に居残りたいという気持ちが芽生え通り越して年輪を形成し始めている……!ネタを交えることのできないコミュニケーションを用いることのできぬお仕事ツライン……。

 でも看護師長とかおんなじ職場の看護師さんにもお世話になってるしなぁ……まぁ頑張りまっか(ポジティブ)

 

 

「んじゃ、シンジくんバイバーイ」

 

「うん、頑張れ、マキ」

 

「おうっ!!」

 

 

 今、シンジくんから応援の言葉を頂きました〜(録音) こんなんなんぼあってもいいですからね(パソコンに転送)

 

 掛かってこい仕事!! 業務なんて捨てて掛かってこい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「いっちゃい、ましたね」

 

「あぁ、マキちゃんもマキちゃんなりに頑張ってるんだよ」

 

 

 響マキが別件の仕事に向かったのを見送りながら、碇シンジと加持リョウジは会話を交わす。

 

 

 ジージージージー……

 

 

 地下の中とはいえ、生態系が形成されているのか蝉の鳴き声が2人の耳に入る。

 光と暑さが肌を刺激する。その中で、加持はしゃがんで作業を再開する。シンジもそれを追うようにしゃがんで作業を再開する。

 

 

「シンジくんにとって、エヴァってなんだ?」

 

「え?」

 

 

 少しして、加持はシンジに問いかける。加持の問いかけに、シンジは手を止めて加持を見る為に顔を上げる。

 既に加持は顔を上げてシンジを見ており、その顔は真剣さが漂う。

 

 

「その、使徒と戦う為のモノ……ですよね?」

 

「そうだ。でも、それはほんの一動作で人を傷つけうるモノでもある」

 

「……………………」

 

 

 シンジの頭の中に、鈴原トウジの顔が思い浮かぶ。

 トウジの妹は、シンジが初めて使徒と戦ったときに怪我を負い、病院送りになった。それに対してトウジは許してくれたが、未だに怒るトウジの鬼気迫る表情は忘れられない。

 

 

「『大いなる力には、大いなる責任が伴う』 ……マキちゃんが言っていた言葉だ」

 

「!」

 

 

 その言葉が、ズンとシンジにのし掛かったような気がした。シンジはその重みに耐えきれなかったかのように、顔を俯かせる。

 それを見ながら、加持は微笑む。

 

 

「ま、シンジくんにはこんなこと言う必要はなかったかな」

 

「えっ?」

 

 

 その言葉を聞くと、シンジは驚いて顔を勢いよく上げた。そして、微笑む加持の顔を見て、少し困惑した感情が目に現れる。

 

 

「君は葛城から、リッちゃんから、マキちゃんから、皆から信頼されている。君にエヴァを預けてもいいっていう信用があるんだよ」

 

「──────────」

 

「君に代わりはいない。葛城達を、守ってやってくれ」

 

 

 その言葉に、先程のし掛かった重荷が氷解するかのように消え去った。

 代わりにシンジの胸の内に沸いたのは、僅かながらの自信だった。

 

 

『シンジ、良くやった』

 

(父さん…………)

 

 

 作戦終了後、父親である碇ゲンドウに掛けられた言葉を想起する。

 嫌悪していた父親からも、自分は信用されている。そう思うことで、自信を更に強固な物にしていた。

 

 

「さぁ、手伝ってくれたお陰でもうすぐで終わりだ。もう一踏ん張り、頑張ろう」

 

「────はいっ」

 

 

 2人は作業を再開する。加持は先程と同じように、シンジは少し表情を柔らかくしながら。




主人公:裏で助言して休んで畑仕事して別の仕事しただけのアルビノ美少女。ドローンは既に複数機作ってる。

シンジくん:なんやかんやでエヴァについて迷いを持っていたが、加持さんの助言で少しラクになった。

加持さん:なんやかんやで主人公よりも頼りになるオトナ(ニュータイプ)。声のモノマネネタ多く持ってそう。

原作でも好きなシーンなので書いてて楽しかったです。
今後もこれぐらいのペースを保って投稿していきたいです(願望)

鶏肉の民さん、迷子の鴉さん、パンパさん☆9評価ありがとうございます!

UAが70,000を突破しました!! 正直ビックリしてかなりビビってます((( ´ºωº `)))
読んでくださった皆さんありがとうございます!!これからもより多くの人に満足して読んでもらえるよう精進します!!!

あーるすさん誤字報告ありがとうございます!

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EP46 依頼

(( '-')=͟͞((( '-')=͞(( '-')

キョロ(・ω・`三´・ω・)キョロ

(*゚-゚)っ

遅れてすみません


「マキ」

 

「おっ?」

 

 

 レイちゃんが自分から話しかけてきた……!? これまた珍しい……!

 待ってろレイちゃん、その願い聞き届けるがちょいと録音環境の整備に少々のお時間をだな……

 

 

「私に、料理を教えて」

 

「ッッッ!?」

 

 

 ガンッ!!ゴンッ!!

 

 

「オンギャア!?」

 

 

 い、痛ぇ!! 足の小指を角で強打したと思ったら開けっ放しの棚の扉の角に頭ぶつけたァッ!?(超速理解)

 この痛みはDNAにまで素早く届く。俺でなければ痛みのショックで死んでしまう!!(誇張表現)

 

 

「マキ、大丈夫?」

 

「No Fear! No Pain!(半泣き)」

 

 

 いや、ちょっぴり嘘。クッソ痛いしこの過ちを繰り返したくないという恐怖の意志も芽生えた。

 あ゛〜〜〜痛かったァ……。あぁいう不意打ちの痛みは見た目以上の激痛をもたらす。裏死海文書にもそう書かれている。

 

 

「で、えっと〜……料理だっけ。どったの?」

 

「碇君と司令に、仲良くなって欲しくて」

 

 

 ん〜??? ………おうっ! そうだよ! やべっ本気で忘れてた(汗) 第八使徒関連の事後処理が忙しすぎるンゴ故致し方なし……!

 はぁ〜〜〜……(クソデカ溜め息) あ ほ く さ。何の為の記憶力じゃい!!(キレ気味)

 

 つまり第九使徒に向けて物語が動き始めてるワケでしてぇ〜……。パーティー当日、松代、爆発……ウ゛ッ、頭が……!!あぁもう…‥狂う!(蘇る在りし日のトラウマ)

 

 馬鹿野郎俺は勝つぞお前(天下無双) 俺はウルトラマンだぞ!! この程度の障害を乗り越えられぬ様ではハッピーエンドなど笑止千万よぉ!!

 えっ、具体的な案でございますでしょうか??? ウーン……ないです(開き直り)

 

 

「マキ」

 

「ぬ゛ぁッ!!」

 

 

 この無表情の赤目上目遣いにしか存在し得ない栄養素が俺の中に染み渡っていく……!! なんだろう……風……?確実に吹いている……!

 

 

「モチのロンで大丈夫!! この響マキに任せたまへ!! ゲンドウ=サンが腰抜かすぐらい美味い料理作ろうじぇ!!」

 

「うん」

 

 

 あぁ^〜〜〜(クソデカ感情) レイちゃんの健気に頑張る姿に全アナザーユニバースの俺が泣いた!! これには世界の自浄作用がで、出ますよ……ヌッ!(浄化)

 

 皆に……笑顔を……!(賢者モード)

 

 よし、ならば俺も覚悟(飲みやすいゼリータイプ)キメてガンギマリでンホォ!! ケツイが足りない!!(末期症状)

 レイちゃんに料理を教えながら松代での事故を防ぐ。両方やらなくっちゃあいけないっていうのがウルトラマンの辛いところよな。……まあ、なるようになるでしょ(計画性の欠如)

 

 覚悟はいいか?俺は出来てる……!

 

 

 

 とりあえず睡眠時間はポイだな(確信)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「へぇ、そうなの」

 

「いえすいえす。ズズッ……あーうめ」

 

 

 うーん我ながら自分で淹れたコーヒーがうmあ゛っつ゛!?

 くぅっ……上顎をやられたワ……いてぇ……すぐ治るけど。

 

 現在我リツコさんの研究室ナリ。レイちゃんの料理のお話をしたら俺の想像以上に食いつきがよくて若干や驚いたンゴ。

 まぁ確かにレイちゃんから自分から何かするのは珍しいもんね。俺もそれで足を強打したワケですしお寿司(税込108円)

 

 

「レイも変わったわね。自分から人の為に動くだなんて」

 

「んぇ? そこに関してはあんまし変わっとらんでは?」

 

「そうかしら?」

 

 

 その恩恵をなんやかんやで多々受けている俺が言うのだから間違いはない(迫真)

 現に俺、砂浜でキボウノハナーしてるところをレイちゃんに救われたからこそここにいるわけでして……。第六、八使徒戦も助けられてるし……。

 

 こいつ、大事なところレイちゃんに救われてばっかだな??? つまりレイちゃんはやっぱり神だな! これからもついていくぜ!

 

 

「それにしても、このパーティーの紹介状、やけに豪華ね。封筒やらはマキちゃんが買ってあげたのかしら?」

 

「あ、それ()の自作です」

 

「……………………」

 

 

 いやんリツコさん、そんな目で俺を見つめないで。俺のメンタルに深めの傷を負わすことができるから。

 見てみろよあの目を……!まるでNEETレベルで暇があるような人間を見る呆れの混じった目線だぜ……!興奮しちゃうじゃないか……!(無敵)

 

 

「……この紹介状、私だけじゃないでしょう?」

 

「え?はい、人数分作りましたが」

 

「……………………」

 

 

 いや、待ってくれ。俺にも弁解の余地はある(生き汚い)。

 だって折角レイちゃんが自発的に何かしようとしてパーティーを開こうとしてるんだぜ!!?

 それなのにこの無地の封筒の貧弱さを目の当たりにした時に感じた衝動はきっと偽物じゃない(確信)

 

 

 

 

 

『紹介状の封筒()に作らせてくれよ〜頼むよ〜(懇願)』

 

『うん。マキに任せる』

 

『おかしのした。まかせろーバリバリ』

 

 

 

 

 

 ということで睡眠時間くんを墓地に送ることで生命の実の効果、発☆動!(カン☆コーン)

 レイちゃんがぐっすりグンナイしてる間に夜鍋して作ったんや。技術提供は夜勤中の黒服さんです。拘ると割と楽しい(凝り性)

 ……俺ぁ小学生の娘を持つマッマか??? レイちゃんが娘……悪くないな(目覚める母性) 幾ら払えばいい?(成金スタイル)

 

 

「レイに比べて、マキちゃんは変わらないわね。勿論いい意味で」

 

「えぇ〜?本当でござるかぁ〜〜〜???」

 

 

 我ながらそこそこ変わったと思うゾ。特に意識が。

 労働に対するッ、意識がッッッ!!

 

 後は……スキル面ですかね??基礎から応用までの工学知識や生体パーツの扱い等のエヴァの整備、看護に料理、デザイン、飼育…………

 ん?なんかNERVでは本来得ることのないようなスキルが散見してるんですがそれは……(困惑) ナニコレ(GRR並感)

 

 まぁ確かに、リツコさんの言う通り性格面は変わっとらんのやろなぁ……。俺ってば数億年生きてる(大半意識なし)ティガさんよりも歳上のウルトラマンですし??? 数ヶ月で変わることなかろうてwwwww

 ……ないよな??

 

 

「そうやって調子に乗るところとかそうね」

 

「クゥゥゥ……!」ワチャワチャ

 

「物を壊さない暴れ方に変に知性を感じるわ」

 

 

 俺にはわかる……リツコさんは変化ではなく「成長」を遂げているとッ……! 明らかにニュータイプ的なサムシングの頻度がマシマシでカムカムエブリバディ(???)だからね!

 

 

「それに比べて、変わらないわね、私は」

 

「?」

 

 

 え、どうしたのリツコさん?ニュータイプ特有の悩みとかですか?俺はどっちかと言われると強化人間なんでよくわがんね(無能)

 強化人間特有の悩み???既に数億年前に通った道だッッッ!!

 

 冗談はさておき。

 リツコさんの過去も色々あっただろうしこれからも色々あるだろうしなぁ……(未来を見通す瞳) ……メンタルヘルスケア、事業拡大きちゃ?

 やることが……やることが多い……!

 

 

「マキちゃんが来てから、みんな良くも悪くも変わったわね」

 

「え? ()?」

 

「そうよ」

 

 

 そマ?そんな異世界転生モノとかそう言う類の主人公が言われるようなこと初めて言われたわ……。異世界転生自体はバチコリしてるがね。ウルトラマンになって。

 ……なんだコイツ(圧倒的イレギュラー) 確かに状況だけ見れば主人公……なのか?いや、俺が主人公なのは解釈違いなのでNG(鋼の意志)

 

 まぁレイちゃんとかシンジくんとか心なしか原作より明るい…‥明るくない?誤差の範疇??あそう……(落胆)

 アスカちゃん?アスカちゃんはアレでいいんだよアレで!むしろあのツンツン具合がデレに……裏返ったッッッ!!ってなるのを楽しみに待つのが醍醐味なんだYO!

 ゲンドウ=サンと冬月センセ?あれ描写されてないだけだから。だってなんか初めて麻雀3人でやってた時妙に準備こなれてたもん。

 

 しかし、†ハッピーエンドを目指す者†としてはありがたい発言助かる。やっぱりオリチャーを……最高やな!(錯乱)

 

 

「あ、変わったといえば整備の人たt」

 

「アレは悪い例よ(即答)」

 

「オォン……」

 

 

 すまないな整備班の皆さん。ワイは悪影響みたいや。

 ……素質は絶対にあったと思うんですけど(名推理)

 

 

「じゃあ、()はこのへんで。招待状配って回らないといけないですから」

 

「えぇ。コーヒーありがとう」

 

「どういたしまして」

 

 

 どんな些細なことでも常日頃から感謝の言葉を伝えることは礼儀。裏死海文書にもそう書かれている。

 

 レイちゃんのためにも、この招待状……念を込めなければ……!喝ッッッ!!




主人公:レイちゃんの自発的行動に超絶興奮してる母性発動アルビノ美少女。娘と化したレイちゃんのためには己の身など数ある道具の一つと化す。

レイちゃん:シンジくんとゲンドウ=サンの仲を取り持つ為についに立ち上がった。主人公に相談したのは果たして神の一手かプレミなのかは未だ解らず。

リツコさん:主人公によるレイちゃんの変化を嬉しく思うマッマのような存在。主人公による周りの人間の変化と自分の不変を感じているが実際問題は不明。


御閲覧してくださった皆さん、ありがとうございます。

前回のあとがきにて、
「このペースで投稿していきたい」
……この、愚かモンがッッッッッッ!!!!
……この度は、投稿がひじょ〜〜〜に遅れてしまい申し訳ございませんでした!!
いや……色々やってたんです。シンエヴァVer.の可動初号機フィギュアで遊んだり、一番くじで長髪レイちゃん当てて絶頂したり……
とはいえ、遅れたのは事実ッッッ!これから巻き返していきたい(願望) 皆さん、よろしくお願いします。

ロイクさん、山水公さん誤字報告ありがとうございます!

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EP47 前兆

普通自動車の免許を取ったので初投稿です


 某日、日本から赤く広大な太平洋を超えた先に存在する先進国、アメリカ合衆国。

 そして、そこに存在するNERV北アメリカ支部にて、一機のエヴァンゲリオンの機動実験が行われようとしていた。

 

 エヴァンゲリオン四号機。その姿は既存のエヴァと大きな違いない。しかし一点、違う点が存在した。

 背中に刺さっている筈のアンビリカルケーブルが刺さっていない。それどころか、それを刺すための差し込み口が存在していない。

 エヴァンゲリオン四号機は新型内蔵電源の試験体(テストベッド)。そしてこれから行われるのは、そんな新型内蔵電源を内蔵したエヴァンゲリオン四号機の機動実験であった。

 

 機動実験は計算に計算を重ね、あらゆる不測の事態にも対応できるよう万全の準備を以て開始される。

 この新型内蔵電源が上手くいけば、エヴァンゲリオンから活動限界という言葉は消え去り、アンビリカルケーブルによる活動制限もなくなる。使徒殲滅はより円滑に、そして“計画“はよりスムーズになる。

 

 科学者達は自分達の努力が報われる瞬間にむけ祈る。上層部はその先に在るものを見据えニヒルにほくそ笑む。

 

 

 

 ─────が、

 

 

 

 

──────────!

 

 

 

 

 耳に鋭く刺さる緊急事態を知らせるアラームが、けたたましくNERV施設内に響き渡る。

 施設内にいる人間は焦りを見せる。研究者は祈るのではなく、解決に向けて頭と体を動かして原因究明に勤しむ。上層部の人間は新型内蔵電源の“正体“故に最悪の事態を想定し、笑みをなくし顔を青ざめさせる。

 

 そして──────────

 

 

 

ドォォォオォォオォ…………!!

 

 

 

 実験は、失敗に終わった。

 音よりも速く、爆発の光がそこにいる人間の視界も、意識も、施設すらも、何もかもを塗り潰していく。

 

 原因は一体何だったのか?準備が不十分?整備に不備があった。それとも、完全に計算の外にあった偶然によるものなのか?それを調べるにあたり必要な情報はNERV北アメリカ支部と共に消滅してしまった。

 

 それとも、ヒトが扱うには過ぎたる代物だったのだろうか。それは“神のみぞ知る“…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「あぁん?」

 

(急に背中に悪寒が走って)ビビるわぁ!

 今なんかどっかでもの凄くやっべぇことがブチ起こったような気がするんですがそれは……。俺には直感なんていう便利スキルは備わっていな……

 

 ハッ!?もしやこれがニュータイプの危機察知能力だとでもいうのか!?ついにこれで俺もOTONAの仲間入りですね間違いない……

 Foooooo↑ これでリツコさんとのレスバに勝てる確率が微粒子レベルながらでも出現したと言っても過言ではないのでは?

 

 え?前世+数億年のアドバンあっても勝てない時点でお察し?ほう、いいことを言うではないか、勘のいいガキは嫌いだよ(半泣き)

 

 しかし、こんな悪寒は久しぶりンゴねぇ……え?何かあったっけ?…………いや俺の知恵の実ぱぅわに何も引っかかってないことは大丈夫だな!ヨシ!(現場猫)

 

「マキ、できた」

 

「わぁい味見するのら^〜」

 

 わあ、小皿を差し出すレイちゃんが可愛すぎて鼻血出そう^〜。

 こんなことに脳のリソースを割いてる暇なぞねぇ!レイちゃんの料理の味見……命を賭して使命を全うせねば……(迫真)

 

 命、燃やすぜ!

 

 

 ズズ……

 

 

「…………どう?」

 

「ん〜、ベネッ!いいね!(精一杯の低音)」

 

「ありがとう」

 

 

 あぁ^〜、レイちゃんの顔面種族値アルセウスから繰り出される笑顔という名の力業はかいこうせんによって召される!召される!

 クッ……骨髄にまで染み込んだ俺の“てぇてぇ場面に咄嗟にシャッターを切る能力“が遺憾なく発揮されたのはいいんだが、カメラ越しではてぇてぇ力に若干や翳りが見える……!このままじゃレイちゃんの魅力が皆の衆に伝わりきらぬやもしれぬ……!

 パワポでも作ってプレゼンすっか?第六使徒戦で発揮された俺のプレゼン能力が再び火を吹く時が来ると言うのか……フッ、運命とは解らぬものよな……(達観)

 

 うーん、それにしてもこのレイちゃんが作った野菜onlyカレー美味いっすね……お嫁さんに欲しい……!!(荒ぶる衝動)安心して残業できるな!(社畜の鑑)

 正直レイちゃんの料理の腕前は原作では発揮されなかったから未知数だったからすっこ〜し、すっっっっこぉぉおぉぉし不安だったが、この様子なら大丈夫だ、問題ない。これにはゼーレのジジイ共も胸を撫で下ろす。

 

 

 〜〜〜〜♪

 

 

「ん?」

 

 

 電話……だとぉ!?

 このア○ギっぽい着信音は……とりあえずデフォじゃないから看護師長ではないことは確かだな!(安堵)

 

 

「レイちゃんちょっと待っててね。お料理から目ぇ離しちゃいかんよ」

 

「うん」

 

「わかんないことあったら()のお料理ノート見てね」

 

「うん」

 

 

 素直に頷くレイちゃんの破壊力ッ……!感謝ッ……!神をも萌え殺せるでぇ……(確信)

 

 さてさて……至福の時間の破壊者デ○ケイドは一体誰だァ……?おっ、黒服さんジャマイカ。こっちから電話をかけることしかなかったから珍しいめう。

 

 

 ピッ

 

「あぁん?お客さん!?」

 

『(いきなりの大声に)ビビるわぁ!』

 

「どうもすみませーん」

 

『仕方ないね』

 

 

 仕方ないねという許容の心をバッチリ理解しているんだな!すごいぞ!

 しかし電話越しとはいえ、大の大人とアルビノ美少女が歪みねぇ♂会話をしてるのは世間一般的にはどうなんですコレ?…………どうでもいいわ(レ)

 

 

「んでっで、そちら側から電話をかけるなんていう珍事、一体どういったご用件で?」

 

『急に通常に戻られると困るんだよなぁ』

 

 

 メリハリが大事って前世でエロい人に教えてもらったからね、仕方ないね。ありがとうエロい人。

 

 

『ん゛、ん゛んッ!!……葛城大佐から君に対し緊急招集だ。至急NERV本部の作戦室に来てもらいたい』

 

「……なるほどぉ?」

 

 

 なぁ〜〜〜にぃ〜〜〜?緊急で招集だとぉ?なんか凄くきなの匂いがしてきましたねぇ……。

 というか俺がレイちゃんに手取り足取り料理を教えるために久しぶりに得た休日を返上……ってコト!?ワァ……!(憤慨)

 

 というか皆さん感覚狂っているのか知らないけど、大佐クラスが参加する会議に呼び出されてる少尉の気持ち考えてクレヨン……。

 

 

「あっ、そういえば招集の理由とか聞いても?」

 

『…………今、周りに人はいるか?』

 

 

 え、何その質問怖いんですけど。(恐怖心)感じるんでしたよね……?

 んで周りに人……レイちゃんいるけど別室だしそもそも料理に集中してるし大丈夫だな、ヨシ!(現場猫)

 

 

「大丈夫ですけど」

 

『そうか。今から伝えることはくれぐれも外部に漏らさないでくれ』

 

 

 あっ、なんか今すっごい嫌な予感に鳥肌たった!全身の永久脱毛したんかと思うぐらい首から下に毛がない俺の体の毛穴が開いた!(隙あらば自分語り)

 

 

『NERV北アメリカ支部が先程、消滅した』

 

「すぐに行きます(迫真)」

 

 

 男にはやらねばならぬ時がある(アルビノ美少女)。ユクゾッ、ジョインジョインマキィ




主人公:北アメリカ支部壊滅をニュータイプ的なサムシングで感じ取った(本人無自覚)。人に物を教えることは割と得意。

レイちゃん:主人公の協力もあり料理の腕前を原作よりもより早く、より高く習熟していってる。お味噌汁の上達に力を入れている。

黒服さん:数多くいる黒服さんのうちの1人。主人公のネタを交えた会話に順応できるあたり高いポテンシャルを秘めていると思う(小並感)

新年度がついに始まりましたねぇ。新年度までには「破」が終わっている予定だったんですけど何があったんですかねぇ……(前話と前々話の間隔を見ながら)
……すみません、もっと投稿頻度を高いまま維持できるように頑張りますのでできれば温かく見守っていてください……

UAが75,000を突破しました!多くの方がこの作品を見てくださり嬉しい限りですありがとうございます!

あーるすさん誤字報告ありがとうございます!

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EP48 急務

久しぶりの連日投稿なので初投稿です。


「─────と、いうことなんでぇ……ッスー……うちに参号機が来るらしいっすよ?」

 

「え何それは(困惑)」「あっ、そっかぁ……(悟り)」「ウーン……(絶望)」「オォン!アォン!(嘆き)」「酷いですね君!?(レ)」

 

 

 うーん凄く納得の反応なのはいいんだが発言が汚いんだよなぁ……(呆れ)まぁこうなったのも俺の普段の発言が原因なんですけどね(戦犯発言)

 みんなの適応力と素質があるから仕方ないね♂俺は悪くねぇ!

 

 素質ってなんだよ(困惑)

 

 それはともかく、北アメリカ支部が四号機くんとフラッシュ‼︎してしまったのでので参号機くんがうちに来ることになりました。

 …………はぁ〜つっかえ!(ブチギレ)原作通りの展開とはいえ頭にきますよ!!新型内臓電源にS2機関なんて使おうとするからこうなるんだよオォン!?

 そもそもこっちには既にエヴァが3機もあるんだよなぁえぇ!?バチカン条約考慮してもろて(憤怒)

 

 あ、うちにあるエヴァといえば。

 

 

「すみませぇ〜ん、参号機来るまでに初号機の整備を終わらせて欲しいとのお達しが来てるんですけどぉ〜、まぁだ時間かかりそうですかねぇ?」

 

「は?」「あ ほ く さ」「もう無理無理無理無理!!(過密スケジュール)」「(苦悶の表情を浮かべる肉体派整備員)」「右の方が若干太い……(生体パーツの調整)」

 

 

 うーんこれについても予想通りの反応に逆に安心感すら湧いてきたね。だって俺が言われたときの反応とほぼ一緒だもんね!あははは(乾いた笑み)

 いや、参号機の調整に人員も時間も欲しいから今ある仕事終わらせといて欲しいって気持ちはよくわかるよ?ゲンドウ=サンも参号機のこと全然信用してないからチャートにちゃーんと(激ウマギャグ)調べておきたいって書いてあるのは。

 バチコリ正解だしねやっぱゼーレって(ry

 

だがしかし!まるで全然!初号機を修理するには程遠いんだよねぇ!!

 改めていうが初号機の損傷具合わかってる!?骨まで傷ついてるんだよなぁお前なぁ!!この作業量を前にするとやめたくなりますよぉ〜この仕事ぉ〜……!

 

 まぁ、辞める気もないし辞められないのもわかってるんですけどね。自分でいうのもなんだが、1人で数人分の作業効率持っててかつ休みいらずとか逃すわけないよなぁ?

 世の中世知辛いよね(切実)

 

 で、目下問題なのは納期が強制的に縮められた初号機の修理なんだが……

 

 

「せめてなぁ〜、もっと人員がいたら出来るんだけどなぁ〜(チラッチラッ)」「増員とか……なさらないんですか?」「もっと人手増やしてホラホラ(催促)」「もっと来いよオラァ!!(募集メッセージ)」

 

 

 まぁ当然そういう思考に帰結するわな。誰だってそうなる、俺もそうなった。というか資金とかは考えなくてもいいんだからこれが一番の最善策……

 ……と、言いたいところなんだがなぁ……そのはずなんだけどなぁ。けど、

 

 

「一つ質問します。()がいない昨日から今日にかけて、何で連携取ってた?」

 

「「「「「アルゴ○ズム体操」」」」」

 

「そういうとこやぞ!!」

 

 

 連携が独特スギィ!!そしてその割に練度高すぎィ!!ガラケーよりもガラパゴス化進んでんじゃねぇかお前んところォ!!この現場の新米さんカルチャーショック不可避なんだわ……

 しかもこれだけ覚えても意味ないからなぁ……連携は日々新たに生み出され、洗練されていく……。新しく人材を投入しても研修期間がちょっと長いねんなって……

 

 

「元凶が何か抜かしてますねぇ……」「責任……とってよねっ!(低音ボイス)」「誰がそうさせたぁーッ!!」「もう許せるぞオイ!!」「†悔い改めて†」

 

「アーアーキコエナーイ」

 

 

 だって通常の連携じゃ面白みがなかったんだもん……(仕事に私情を挟みまくるクズ)でもこれのお陰で通常業務の効率はリツコさんが軽く引くぐらいには短縮できたんだからお兄さん許して……

 

 

「で、いけそう?それとも無理そう?」

 

「(いける確率は)110弱でしょうねぇ」「ま、出そうと思えば(歴戦の風貌)」「いけますねぇ!」「(判断が)未熟です」「最後の一発(火事場力)くれてやるよオラァ」

 

 

 うーんこのツンデレ感。じゃあさっきまでのやりとりは一体なんだったんだ(困惑)

 しかし流石NERVの……しかも最前線で戦ってきた整備員達だ、面構えが違う。数回の使徒戦を乗り越えてきて(経験値が)溜まってんぜオイ?

 発言は腐ってても腕は腐るどころか磨き上げられてるとはサスガダァ……プリケツダァ(幻聴)

 

 

「じゃ、頑張ってもろて」

 

「は?」「は?」「は?」「は?」

 

 

 そんなカカポみてぇな反応されてもこの俺の鋼の意志(回復スキル)の前には無力だ!!

 というか俺ァ疲れたんだYO!呼び出されてから会議から必要書類の高速作成とか諸々の万屋としての仕事をノンストップガールだったからね、このまま直帰するのもしょうがないね。

 さて!早く帰ってレイちゃんの期待に応えるべく働かなくては(使命感)

 

 

 ガシッ

 

「おっ、待てい(江戸っ子)肝心なこと忘れてるゾ」

 

 

 な、何を戯言をッ!?

 

 

「そうだよ(便乗)」「に゛か゛さ゛ん゛!!」「逃げんじゃねぇよこのバカ!(失礼)」「仕事を抱え込んでいるんだ!色々とな!!(切実)」「逃げるなァーッ!!戦えーッ!!」

 

 

 整備員の皆さん必死の叫びに流石の俺も良心が痛むんですがそれは()

 しかしこの俺の知恵の実から繰り出される経験と生命の実くん迫真の本能の警鐘が「ここからが地獄だぞ!!」って言っているもんでねぇ……。お兄さん許して、過労で(生命の実の欠片)壊れちゃ`〜う!

 

 

「やって見せろよ響ィーッ!!」

 

 

 ヌッ!?こ、この声は……整備長!?(腰を)殺されたんじゃ!?

 クッ……整備長迫真のセリフに俺の中のマ○ティー性が目を覚まし始めているとでもいうのか……!?あぁ逃れられない!?(クソザコ精神力)

 

 ん?しかしこれはよく考えるとNERVのお歴々に反省を促すチャンスなのでは???(錯乱)だとしたら職員の代弁者として俺が動かない道理はないな!

 

 

「なんとでもなる筈だ!!」

 

「修復率72%だと!?(驚愕)」「取れない休みをもう一度叫んでぇぇぇぇぇぇ!!(泣)」「新しい世界(参号機来日)はもうそこにあってぇぇぇぇぇぇ!!(絶望)」「やっちゃいなよ、そんな残業なんか!(ヤケクソ)」「身構えている時ほど、仕事は来ないものさ(悟り)」

 

 

 …………この進行具合、本当に終わるのか終わるのか不安になってきたんだが……。とりあえずレイちゃんに連絡入れなきゃ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「あ゛ぁ゛`〜↑〜↓〜↑〜↓〜↑〜↓…………」

 

「ついに響がとち狂ってもうたで……!?」

 

「結構酷いこと言うね……。まぁそれも無理ないよ。ここ数日間学校を休んでまで仕事をしてたんだから、こうなるのも無理ないよ」

 

 

 そうだよ(便乗)だから俺のこと労ってホラホラ(自信過剰)

 北アメリカ支部の消滅、そして参号機来日のお達しから数日。俺と整備の皆の生活力を生贄に捧げた膨大な作業の末、初号機の修復は緊急時の活動にある程度耐えられるぐらいには直った。

 

 いやマジで自分でいうのもなんだけどあの現場は正直言って気が触れていたと思うんですけど(達観)

 想像してみてくれよ!?マフ○ィーダンスとかいうマジで意味不明☆な連携にも関わらず、恐らく外部の人間が顔を真っ青通り越してゲーミングになるぐらいの連携を数日間寝ずに続けていたんだぜ……?(恐怖)その証左にリツコさんとマヤさんが様子に見にきた時2人揃ってドン引きしたのを視界の端に捉えたし(ちゃんと直視しろ)かぼちゃ頭被ってたからね、しょうがないね。

 というか生命の実(欠片)を持っている俺はともかく、なんで整備の皆も寝ずの作業してるんですかねぇ……(困惑)

 

 気になったから聞いてみた。

 

 

『ジャンプ力ぅ……ですかねぇ』

『この作業が終わったやつにしか見れない景色があると思うんだよね』

『陰茎が苛立つ』

『自己防衛』

『仕事するってレベルじゃねーぞ!!』

 

 

 ……えー、皆さん仕事終わりで意味不明なこと言ってたのでちょっとよくわかりませんねぇ……()真相は闇の中にイヤーッ!!サヨナラ!!

 

 

「それにしても、響はともかく真面目なシンジが買い食い付きおうてくれるとは思わんかったわ」

 

「妹さんの調子、よくなったって素直に言えばいいのに」

 

「うるさいわい!」

 

「というか()はともかくってどういう意味やオォン!?」

 

「すんませんでした」

 

「お、おう……」

 

 

 レイちゃんと一緒に帰りたかったやなんやと仕事の愚痴混じりにゴネるつもりやったのにそんな風に謝られるとこっちが困るジャマイカ……(隠しきれぬ良心)

 

 しかしあぁ`〜、原作のこのシーンを拝めるだけでも御の字なのに混じることができる幸福感たまんねぇ!正直自分に対する異物感は半端なくて自己嫌悪への道にレールが敷かれているような気もするがそんなの関係ねぇんだよ!(鋼のメンタル)

 クックッ……なんだか久しぶりに俺のカメラが火を吹くぜ……ふぁいやー!(無邪気)……カメラから火が吹く状況は大破もしくは轟沈レベルなのでは?響は訝しんだ。

 

 とりあえず一枚自撮り風に。

 

 パシャッ

 

 あ`〜アルバムの潤う音`〜

 

 

 

 

 

 パスッ

 

「Foooooo↑」

 

「な、なんや響……なかなかやるやないか……!」

 

「鈴原も中々やるじゃない」

 

 

 それにしてもバスケの1on1なんて久しぶりにやったわ……。体育の授業は常夏の国だから水泳が大半を占めててバスケやる機会が全くと言っていいほどないんだよね……。

 まぁ、前に一度「黒服バスケ最強決定戦」に飛び入り参戦して以来かな……。コードネーム“ブロッサムロード“さんのダンクには圧倒されたよね……。

 

 それにしてもこの体が強靭すぎて困る……!鈴原はテクニック面は正直俺よりも優れているんだが、それに対し小足みてから昇竜余裕レベルの超反応を繰り出してしまう……。鈴原すまん。生命の実(欠片)くんありがとう。

 というかそれよりもステップジャンプでバルンバルンするこのお胸の方が問題だ。鈴原はこれを気にするよりも白熱する戦いに夢中で気づいてなかったようだが、観戦してる相田の目線がいやーキツいっす。

 シンジくんは全然気にしてなかった。仏か何か?それともおちん○んついてないの?(美少女)

 

 という訳で俺は休憩入れるぞォーッ!鈴原は1人でシュート練しててくれ(無慈悲)ブロッサムロードさんも自主シュート練大事って言ってた。

 

 

「ふい〜っ」

 

「ナイスプレイ、響」

 

「お疲れマキ」

 

「ありがとナス!」

 

 

 あぁ`〜労いの言葉が気持ちエエンジャー(幻の六人目)まぁ、既にゼンゼン全力全快してて疲れなんて皆無だから若干や罪悪感、感じるんでしたよね?

 

 

「なぁ響」

 

「ん?どうした相田」

 

「参号機、日本に来るんだって?」

 

「…………ウン、ソウダネ」

 

「すっごいいやな顔してる……」

 

 

 当たり前だ!!!!(クソデカ大声)

 こちとらその参号機のせいで休み返上の上にデスマーチを☆PON☆と貰ったんだから当たり前だよなぁ?

 

 そもそも、俺はこの参号機くんがきた後の起動実験で何が起こるか分かってるからなおさら憂鬱なんだYO!大体アイツのせいで新劇の人間関係がもう狂う……!(静かな怒り)

 はぁ〜〜〜〜、レイちゃんのこととかアスカちゃんのこととか考え始めたら生命の実が活発化しそう…………

 

 

「まぁ、響の忙しさには正直同情するよ……」

 

「うん……いつもありがとう、マキ」

 

「その言葉を待っていたぁ……(ネットリ)」

 

 

 その感謝の言葉でクソデカ感情が出口を求めて俺の中をグルグルしている。もう一度言って貰いたいぜ(強欲)

 感謝の言葉はジッサイ大事。裏死海文書にもそう書かれている。だから皆も常日頃から感謝の言葉、伝えよう!

 

 

「それにしても、参号機、一体誰が乗るんだろ〜!響知ってるか?」

 

「シラネ」

 

 

 嘘は言ってない、嘘は。セーフセーフ。まだ通知もされてねーし決まってもねーだろーし。多分ミサトさんにもそういう話はまだなんじゃないかな?

 ……そういえば整備終わって帰る時、ノーパソの前で数本の空き缶と共に頭抱えて唸るアラサーの女性を見たな……可哀想に……今ある仕事を片付ける間に更に仕事が増えることでしょう(一般通過占い師)

 

 隣で相田がシンジくんにダル絡みしている。まるで酒に酔ったミサトさんみたいだぁ……。シンジくん、今ここで手に入れたスルースキルは将来君の糧になるであろうから、今は耐えるのみなのだ……!

 

 参号機……そして第九使徒ねぇ……ウルトラマンとして、ハッピーエンドを目指すものとして、これを見逃すわけにはいかないんだが。どうするか全く決めてねぇんだよなぁ……。

 

 ……………………まぁ、なんとかなるっしょ(楽観主義)とりあえずヒトとして出来る事を尽くすってことで(帰マン並感)




主人公:参号機の来日に備え労基真っ青の残業をこなす14歳アルビノ美少女。参号機の来日の知らせとともに流石にこの先の展開を憂い始める。

整備の皆さん:主人公と共に鬼気迫りキチ極まる整備を連日ぶっ通しで行ったイカレ集団。休み時間は連携のためのネタ探しにその時間を費やすことが多い。

シンジくん:鈴原の妹(ヤンデレが確約されし幼女)が快方に向かっていることを喜ばしく思う。マキの胸は何も思っていないわけではなく、なるべく反応を抑えている。仏。

鈴原:磨き上げられらバスケ技術を披露するも、スペックの暴力に蹂躙されてしまう。マキの胸に関してはマジで気づいていない。

相田:今回唯一スケベェ……な反応を見せたということで一時的に主人公から変態扱いを受けることとなる物。アワレ、ナムサン!!

ブロッサムロードさん:NERVで行われた「黒服バスケ最強決定戦」において見事最強の座を手にいれた黒服さん。189.2cm、83kgという巨躯から繰り出されるダンクは圧巻。

今までの取り替えさんと勢い巻いてまさかの連日投稿。未だ執筆意欲は衰えていない!!
執筆環境を変えたので、その影響もあるかも……?

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EP49 役職

久しぶりだから量が多くなっちゃったのら……

遅くなってほんとすみません……


「どーして私の弐号機が封印されちゃうのよ!?」

 

「アッアッアッアッ……」

 

 

 あぁ……アスカちゃんの激おこな美麗なドイツ人美少女のご尊顔が近い……幸せ……

 

 というか髪が揺れてとても良きかほり(趣深し)のする風が生み出されてる……この匂い最近話題の香水の匂いですね間違いない(警察犬響マキ) この前レイちゃんとお買い物いった時に俺のウルトラ嗅覚と知恵の実くんによる記憶力にかかればちょちょいのちょいよ!

 

 ハッ!!まさか俺のウルトラな嗅覚を見抜き、それを利用して俺の心の俺()をウェイカッ!させるつも理なのでは……!?さすがアスカちゃん、恐ろしい子ッ!

 

 

 

 それはそれとして、絶賛アスカちゃんとマジ恋距離になっているのはNERV本部の地下深くに建造されたエヴァ封印用施設。

 そして弐号機封印作業中。作業用機器を操縦をしているのはこの俺です。

 

 畜生(血涙)

 

 なーにがかなしゅうてエヴァの、それも弐号機の封印作業を俺の手でせにゃいかんのじゃい!!クソォ……!他の整備の面子が初号機修復にかかりっきりになってなかったら俺がいかなかったのにィ……!

 何でも屋の辛いところよな()

 

 というかわざわざなんで一からこの機器の扱い方のマニュアル読み込んで覚えたんやぞ!?

 職務に忠実な点は誉めてほしいのら……(承認欲求)

 

 

「マキちゃんに詰めてもどうにもならないわよ。それにバチカン条約、知ってるでしょ」

 

「それぐらいわかってるわ!でも、どうしてプロトの零号機やテストの初号機じゃなくて、正式配備された弐号機なの!?」

 

「弐号機の管理権限はここじゃなくてユーロが持ってるの。だから、私たちじゃどうしようもないの……」

 

「ソウダヨ(便乗)」

 

 

 うーん悔しそうなアスカちゃんとマヤさんの顔……見てるだけで非常に心苦しくなる(順調に作業しながら)が、性癖的には…………うん、美味しい!(ゲス野郎)

 できればこの2人の顔を写真に収めたくて仕方がないが、流石にクズがすぎるのでNG。このシリアスを破壊してはいけない(戒め)

 

 

 

 まぁでも、この件に関して俺も何もしていないワケではない。

 というか弐号機封印した代わりにやって来るのが第九使徒とかいう地雷抱えた参号機なんだから当たり前だよなぁ???

 

 まぁまず初号機と零号機を代替して封印するのはなし。今後大事なこの2機を封印するのはイヤだし、なんならこの2機を封印するという話が出ようものならゲンドウ=サンがゼーレのジジイにイヤイヤ期の赤ちゃん並みにゴネるのは確定的に明らか。

 

 

 

 

 

 ─────その時、マキに電流走る。

 

 

 

 イヤイヤ期の赤ちゃん並みにゴネたら……無茶も押し通れる……!?

 

 というわけで立案ッ!!赤ちゃんイヤイヤ参号機大作戦!!

 

 誰にゴネるのか?HAHAHA!!そりゃ勿論参号機押し付けてきた国(アメリカ)に。

 

 食らいやがれ極めた俺のイヤイヤ期赤ちゃん流説得!!練習に手伝ってくれたレイちゃんには感謝しかない(土下座)

 これで奴さん俺のオギャみと鬱陶しさに母性orドン引きからの承諾!参号機はおさらばバイバイで弐号機も封印されず!第九使徒も発生しない!勝った!!新劇場版《破》完!!

 

 

 

 まぁ実行前にマヤさんに止められたんですけどね。なぜバレたし。

 まさか俺の鍛えられたオギャみを読み取って……?その母性誉高い。マヤさんに100レイちゃんポイント!一万ポイント溜めれば俺がレイちゃんのコスプレをして仕事の手伝いをする。レイちゃんの生活には影響を及ぼさせない(使命感)

 

 ちなみに過去一万ポイント貯めることができたのは青葉さんただ1人。ふっ、唯のエアギタロン毛ではなかったようだな……!!

 

 ちなマヤさんに止められたのは練習のことをレイちゃんが話したから。ちゃんと周りとコミュニケーション取れてて偉い(激甘)

 

 

「────ふん!」

 

 

 あぁ……アスカちゃんが機嫌を損ねたまま行ってしまわれた……。円環(ワッカ)の理に導かれて……。こエ賜。

 

 しかしむむむ……このままアスカちゃんがお拗ねちゃんなままで居てもらうのはパイロットのメンタルカウンセラーとして、原作の展開的にも許し難き。何より俺の心が痛むのだ……(エゴ)

 

 とすればどうするべきか……アスカちゃんにNERVでの居場所を提供しつつ俺がアスカちゃんのことを見続けられる環境……(私欲混じり)

 

 

 

 ──────ムムッ!(楽○カードマン)

 

 ほう……これならばイケるのでは?というかイカせなければいけない。

 

 というわけでこの案は俺の一存じゃ決められないのでリツコさんに聞いてみるゾ^〜(ウキウキ)

 

 

「リツコさ〜ん、今アスカちゃんってお立場がプラプラで尻軽女なんですよね???

 

それ絶対本人の前で言っちゃダメよ???

 

 

 当たり前じゃんアゼルバイジャン(激うまギャグ)俺だって引き際を弁えることのできる立派な14歳なんですよ!

 

 

「まぁ、言葉のチョイスはともかくその通りね。───彼女、これからどうしようかしら」

 

()にいい考えがある(迫真)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 

「はいッ!今日からみんなと一緒に頑張る式波・アスカ・ラングレーちゃんです!みんな仲良くね〜〜」

 

「「「「「は〜い」」」」」

 

「誰が子供かッ!!?」

 

「14歳は子供なんだが???」

 

 

 大尉で大学飛び級していようとも思春期真っ盛りの中学生でしょあーた。制服姿の普段の高圧的な態度とは一変した笑顔のアスカちゃんの写真ばら撒いてやろうか……!(脅迫)

 

 え?俺ですか???俺は中学生だが数億歳なんだが???というか仕事しすぎて若干や中学生やめてるような希ガス……

 

 

「というか説明しなさいよレズおっぱい。\オッパイヤメテ!/なんで私はこんなところに連れて来られたワケ?」

 

「こ ん な と こ ろ」「うーん否定しきれない」「諦めんなお前!」「おっぱいが2人……来るぞ!」「彼女はおっぱいではない(無言の腹パン)」「弾けろぉ……おっぱい!」「デッカァァァァ!!(迫真)」

 

「一旦落ち着いてくんない!?」

 

 

 後だから胸の話やめい!

 

 俺がアスカちゃんを引っ張って来たのはエヴァの格納庫、その傍にある整備員用のスタッフルームです。

 

 その目的とはズバリ!!アスカちゃん整備班配属大作戦!!今度はマヤさんに止められなかったヤッター!

 

 と考案したなら即行動。これが正義だってはっきりわかんだね。正直参号機みたいにユーロ側に人員の管理権限があって無理なんじゃいかと思ったけど、アスカちゃんは既に異動という形でNERV本部の管理下に入ってたから問題なかったナリィ……。サンキューミサトさん。

 

 んで、正式にミサトさんから許可もらったからドウスッペ……ってなったる俺の眼前にふつくしい…となるアスカちゃんが居たから連れてきたナリ(誘拐)

 

 

 

 正直アスカちゃんおこでお目目が怖かった(小並感)

 

 

 

 しかぁし!この程度で気圧される程度の女ではないのはこの男〜〜!!(矛盾)

 面倒臭さだと仕事終わりに酒に逃げたミサトさん、怖さで言ったら加持さん関連で気が立ってるミサトさんに軍配が上がるからなァ!

 

 

 

 …………ん?あれ?これって……ミサトさんが現状一番めんどくさい女……ってコト!?(HTWR並感)

 

 わァ……ァ……!(憐れみの涙)

 

 加持さんが女性の扱いに慣れている理由がわかった瞬間である。

 

 

「で?結局理由は?』

 

「アスカちゃんってパイロットとしては今何もできないわけじゃん?」

 

「……………………まぁ、そうね」

 

 

 おぉう……その間中々に怖かったのら……。

 しかし不貞腐れてるアスカちゃんかわいいprpr。こいつァフィギュアにしたら人気出るでぇ!!いや、いきなりフィギュアを出してしまうとその他の商品への展開が難しい。視覚的な範囲に収めておくべき(智将)

 

 とりま趣味と実益を兼ねて一枚。

 

 

 

パシャッ!

 

 

 

 うむ、中々いい一枚。

 

 

「何撮ってんのよ!?」

 

 

 

ッパァァァァァン‼︎

 

 

 

「お↑っほう!!」

 

 

 アスカちゃんによる美少女ケツキック!!これにはこの俺も思わず声を上げてしまう!!ありがとうございます!!

 威力については保証致します。めっさ綺麗なフォームから繰り出されたコンバット式ケツキックは流石ユーロ空軍のエースパイロットといったところか……(感心)

 

 

「ふぅ……つまり、パイロットとしてじゃなくて整備員としてエヴァを知ろうってこと!」

 

 

 ハッピーエンド絶対壊すマンと(俺の中で)化した第九使徒を許してはいけない(バッドエンド絶対許さないマン並感)

 しかし俺だけの力では第九使徒を排除どころか発見できると断言ができぬぅ……(弱気)

 

 ウルトラマンはできることが一杯あるが万能ではないのだ。ウルトラマンは神様ではない(戒め)今の俺の状況エヴァ的には神に近いんだが(横槍)

 

 というわけでね?本人にも自衛の手段(整備)を手に入れてもらおうってわけですよ。まぁ要は結局第九使徒対策です本当にありがとうございました。

 

 うーん天才かな?(圧倒的自惚れ)

 

 

「一応、エヴァについてのことは論文含めあらかた知ってるけど?」

 

 

 お前天才かよぉ!?

 

 まぁ同い年でも俺より階級二つも上でしかも大卒だからね……。バカァ!?と言われるのはウェルカムカモーンなんだが俺からバカァ!?という道理はないので申し訳ないがNG。

 

 

「でもまぁ、実際にやったことはないでしょ?」

 

「そりゃね。あくまで私はパイロットなんだから」

 

「やってみなくちゃわかんないことは多い。どれぐらい疲れるのかとか、どれぐらいの技術が必要なのか、現場で実際にやってみるとその身を持って体験できる。百聞は一見にしかず。百見は一触にしかずってね」

 

 

 論文で想定されてる対処法なんて想定外のエラーに対応できない机上の空論でしかないから多少はね?

 

 それにパイロットでもあり一尉でもアスカちゃんは人の上に立つ人だからね。こういう現場を知ってたら下につく人はホワイトな環境、そうまではいかなくても上司であるアスカちゃんの苦労も理解してくれるようになるはず!

 

 この経験は今は効かないがいずれ“Q“の時代に効くようになる。

 

 

「……ふーん。一応、レズおっぱいも考えてるってワケ」

 

 

 ……俺にとって“おっぱい“は暴言なんだが……今みたいに美少女にジト目で暴言吐かれるって考えると……アリだな!!(変態)

 

 やはり性癖は開拓していくもの……!!

 

 

「いいわ。アンタの考えに乗ってあげる」

 

「パイロットだけに?w」

 

「フンッ!!」

 

 

 痛った拳ィ!?

 

 えー今ね、アスカちゃんからめっっちゃ腰の入った正拳突きをいただきました〜(満身創痍)

 こんなんなんぼあってもいいですからね(強がり)

 

 

 何はともあれ本人からも了承を得られたのでヨシ!(現場猫)

 

 んじゃ、早速取り掛かって行きましょうね^〜

 

 

「アスカちゃん!!」

 

「今度は何よ……」

 

「お着替えの時間です」

 

 

 今アスカちゃんはプリチーになびく髪に半袖!そして生足露出スカートで総合的にスケベな制服姿!

 

 安全を鑑みると申し訳ないがNG。

 こんな服で作業したらこんなところで怪我をしてしまう……そんなことこの俺がゆ゛る゛さ゛ん゛!!

 

 ナラバッ!アスカちゃんを守る為に!!(言い訳確保)着せ替えチェンジの時間だオラァッ!!

 

 

「ちょっまっ─────キャーッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 

 

「あぁ^〜〜〜いいっすね^〜〜〜↑!!」

 

 

 う〜んツナギ姿のアスカちゃんとは新しいジャンル……!!新鮮な姿に興奮を抑えきませんぞwwwww

 

 だから写真として収めるのは当然の帰結だったんですね(怒涛のフラッシュ)

 

 

「……なんで私ピッタリのがあんのよ……!」

 

()が作りました(生産者表示)」

 

 

 

バッシィッ‼︎

 

 

 

「ナンデ!?」

 

「どーして私ピッタリの服を作れるほどの情報をアンタが持ってんのよ!?」

 

 

 誓ってセクハラはやってません(カタギ並感)

 

 ちょ〜っとウルトラアイを駆使してアスカちゃんの寸法を知恵の実くんの計算能力で測定して、「整備班に来たらアスカちゃんこれを着るのかな〜」って妄想してニヤニヤする用に作ったやつなんです……。

 

 あ、でも例え趣味といえども素材とかには手を抜いてはいないので安心してほしい。なんなら本職の整備班が着ているやつよりもしっかりしたやつ使ってるんで。

 ……まぁ、そこらの店で売ってる一番高いやつよりも高いが、無駄に頑張ってるおかげでお金はレイちゃんに費やしても余り余ってるんで、ダイジョブ、ウン

 

 製作に協力してくれた叢雲製服所の皆さん、本当にありがとう……(成仏)

 

 

 

 んじゃとっとと始めますかね。

 

 まぁ整備と言ってももちろん単純じゃない。特にアスカちゃんの配属。

 何せ相手は生体パーツとかいう扱いも管理もう○ち(美少女)なものを使っている汎用ヒト型決戦兵器様やぞ???人が一箇所に集まってたら進捗壊れちゃ^〜

 

 てな訳で整備班の中にも管轄がある。当たり前だよなぁ?

 管轄の種類は生体パーツに神経系、関節に装甲、回路系、etc……と多岐にわたる。

 ちなみに俺は全部兼任。これが知恵の実と生命の実を併せ持った人間の末路です。有能の辛いところよな、クゥ〜〜〜www(驕り)

 

 知恵の実と生命の実には本当に感謝しかありません(土下座)

 

 

 

「えっへん!」

 

 

 

 なんか変なビジョンが浮かんだがいつもの変な思考回路のせいでしょう。

 

 アスカちゃんには第九使徒に向けての対策が目的なんだから〜……

 

 

「では!アスカちゃんには零号機のエントリープラグ及びその周辺部位の整備に混ざってもらうZE☆」

 

「うざっ「オォン……」で、根拠は?」

 

「エントリープラグはパイロットが一番馴染み深いでしょ?どうせなら慣れた分野からとっかかってもらった方がいいでしょ」

 

 

 嘘は言ってないよ、ウン。一応これも理由の一つではあるよ?ある程度自分が培ってきたノウハウが生きるなら馴染みやすいだろうし信頼関係も築きやすいでしょ!(適当)

 

 まぁ俺の場合知識もクソもなかったんでそんなの関係なかったんですけどね!(キレ気味)ハッハッハッハッハ!!(ヤケクソ)

 

 んで真の目的は、これももちろん第九使徒対策。

 俺の原作知識と考察の限りでは第九使徒は侵食タイプのカビみてえなきっしょいヤツ!(暴言)初見でエントリープラグに纏わりついてるのを見た時は若干や引きました(しみじみ)

 

 まぁその後のみんなのトラウマシーンでそんな感情消し飛ぶんですけどね()

 

 そこでッ!(軌道修正)アスカちゃんにエントリープラグ周りの整備知識と技術を学んでもらう必要があったんですね。

 正直効果があるのかと言われるとものすごくビミョイ……でも手は尽くしておきたいの。許し亭許して……(懇願)

 

 

「どーせ手が増えるんなら、第八使徒戦で大破した初号機の方を手伝った方がいいんじゃないの?」

 

「───ッスー……あー……まず、アスカちゃんの弐号機の設計は初号機よりも零号機の方が近いから、零号機の方が勝手がわかると思うのが一つ」

 

 

 零号機と弐号機がアダムをベースにしているのに対して初号機はリリスベースで建造されているからね。しかも零号機は第六使徒戦後に改装を受けているから武装と外見以外はほぼ同じだし。

 え?ザ・ビースト?知らない子ですねぇ……。

 

 それに、アダムベースなのは参号機も同じだし、第九使徒対策なら零号機の方が都合がいい。

 

 

 

 …………………………それに。

 

 

「初号機は〜……あ〜……実は参号機到着までに修理を終わらせろという極悪納期を設定されてまして……まぁ、詳しくはあちらをご覧になっていただければ……」

 

 

 俺はアスカちゃんの視線を誘導するように腕を動かし、指を差す。

 

 

 

 その指の先には─────

 

 

「初号機の整備辛すぎだろ!!(三徹目)」「逃げれば一つ……(上司からの鬼電)進めば二つ……(残業と疲労)」「なんだこれは!?(不備の発覚)」「なんで作業に……不備があんだよ……?」「極悪進行だからでしょ(真顔)」「でたらめをやってごらん(錯乱)」「不備が生まれたのは俺たちが休みに甘えたからだろうが!(ブラック思考ワ○カ)」「こいつやっべーぞ!?(恐怖)」「なんだ腹減りかぁ〜?オラッ!スニッカ○ズ!」

 

「─────」

 

 

こ れ は ひ ど い

 

 いや、俺が言えた口ではないがひでぇ!!というか俺が最後に見た時から明らかに悪化してるんだが!?

 見てみろよこのアスカちゃん!!ドン引きして無言で顔引き攣らせてるぞ!?

 君達過去に謎登場した時に割と好感度がロー○ンガールだったのにもうこれじゃ直上からの爆撃で一撃大破だぜ!!(謎テンション)

 

 まぁ、こんな状態でアスカちゃんに任せられませんっ!!(総大将並感)

 

 

「───レズおっぱいの苦労、少しわかったわ」

 

「そマ???」

 

 

 おほ^〜!!

 まさかのここにきてデレ要素キタァァァァ!!俺からの好感度アップ間違いなしですわ〜〜〜!!

 好感度上昇式コミュニケーションは仕事の効率が格段に上昇するのでもっとやってホラホラ(チョロ系ヒロイン)

 

 

「ま!あの頭のネジを改修に使う人たちは置いといて。アスカちゃんの担当はこちらッ!」

 

 

 そう言って、先ほどと同じように指を差す。

 

 

「聞こえるか?聞こえるだろう(幻聴)」「(聞こえ)ないです」「(医務室に)ボッシュートになります」「ヤメロー‼︎アスカちゃんと一緒に作業せずに死ねない!」「作業中の幻聴は過労死一歩手前だと思うんですが(名推理)」「死ぬ寸前!」「言うとる場合かァーッ!!」「⚠︎ここで死ぬべきではありません⚠︎」「アーナキソ」「過労で涙腺はガバガバ」

 

 

「…………マシだな!!」

 

「アンタ本当に言ってる……?」

 

 

 まだ理性があるからセーフ。

 

 

「と、とりあえず頑張ってみるわ。他にやることもないしね」

 

「皆!!アスカちゃんにいいとこ見せるチャンスだぞ!!イクゾ-‼︎」

 

「「「「デッデッデデデッカーン」」」」」

 

「カーンが入っている+114514点」

 

「……バカシンジとエコヒイキも大変ね……」

 

 

 

 

 

「あっ、さっきの幻聴聴いてたやつは医務室に強制送還な」

 

「─────(昇天)」




主人公:アスカちゃんハピエン厨。だが弐号機の封印をわざわざマニュアルを暗記してまでさせたれた。第九使徒は絶対に許さない。

アスカちゃん:弐号機を封印されてしまったが、主人公の機転により臨時整備員へとジョブチェンを果たした。整備班のテンションに適応しないよう決意を固める。

リツコさん:弐号機封印担当者。主人公からの相談をうまく逸らすことで仕事の増加を防いだ智将。

ミサトさん:リツコさんが逸らした相談に被弾し、人事部を巻き込みながら被弾した。ちなみにその日の夜に主人公宅に泥酔突入を敢行した。

マヤさん:何気に外交問題に発展しかねない主人公の暴走を止めた。賢い。

整備班:参号機来日に近づき初号機の整備関連で壊れ初めてきた。アスカちゃんの加入により作業は加速した。


まずは、半年以上間を空けてしまい申し訳ございませんでした。
この度作者は進学したのですが……まぁキツい() それに加えて今回の話にかなり組み立てるのに苦心してこのような形になりました……。
今後も更新が遅れることになるかもしれませんが、一応完結はさせます。……何年かかるかわからんけど……()

そんなわけで、今後ともよろしくお願いします。


KAI yuさん、ヒンヌー教徒さん、中吉あたりがちょうどいいさん☆9評価ありがとうございます!!

あーるすさん、最高級羽毛布団さん、山水公さん誤字報告ありがとうございます!

感想・評価・お気に入り登録・ここすきありがとうございます!!ほんと励みになります……

是非よろしければ、感想・評価・お気に入り登録よろしくお願いします!作者がリアルで頑張る糧になります……(土下座)


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EP50 到着

実はこの話は3月に書き終わってたという
全話急遽必要になった上に難産やったんや……


 北アメリカ支部が事故により消滅してから日が経ち、初号機の修復及び零号機の整備も完了した状態でついにエヴァンゲリオン参号機が日本に到着した。

 

 

 

 

 

 …………予定の数日遅れで。

 

 

 

 

 

「フ○────ック!!!」

 

 

「マキ殿がご乱心だぞ!?」「アルビノ美少女のお口から下品な声が!?」「いつも平気でやってることだろうが!(半ギレ)」「これについては同情を禁じ得ない」「オレモソーナノ」「禿同」「誰がハゲだってぇ!!??(ブチギレ)」「誰も言ってねーよ!!」「また髪の話してる……」

 

 

 

 

 おっと、思わず下品な言葉が出てしまった。アルビノがファ○クなんてお下品な言葉使うはずがない。……イイネ?アッガイ(自問自答)

 

 しかしこのお下品発言脊髄反射ブッパに関しては許して欲しいでござる……。

 

 だってさぁ!?先に数日遅れるってわかってたら初号機の整備をあんなトンチキな連携で急ピッチで進める必要がなかったと思わず考えてしまうんよぉ……!

 ただでさえ参号機イベントは厄ネタかつ俺のイマジナリーストマックに穴を穿つ案件なのにさらに俺のストレスが音の壁を突破なんだが???

 

 ターボエンジン全開(失笑)たすけてターボ師匠。

 

 

「まぁまぁマキちゃん。あちら側も予想外の出来事にできるだけ対応した様だし、仕方ないさ」

 

「…………加持さぁん」

 

 

 やっぱすげぇよ加持さんは……!それにしてもちゃっかり俺の心を読んでるような気がするんですがやっぱりニュータイプですか??(強化人間特有のニュータイプアンチ)

 

 ということで、今回の参号機到着に際して受け取ってから早速点検を始めるためにいる整備員の皆と加持さんと俺(14歳)が来ています。

 

 加持さんがいる理由はチャートにちゃーんと書かれているんですね。

 

 まぁザックリ説明すると、輸送機に乗ってきたお偉いさんOHANASHIするためなんですね。まぁこういう交渉ごとやらなんやらは加持さんに任せておけば間違いないってそれ一番言われてるからね。英語の堪能さとか駆け引きの上手さとかニュータイプ(OTONA標準装備)とか。

 

 

 

 でもさぁ……

 

 

「やっぱり()整備に回っちゃダメですか???」

 

「いやぁ、やっぱこっちのNERVに詳しい人はどうしても欲しいからね。それに、俺は今回マキちゃんは適任だと思うけどね」

 

「あぁん?何で?(レ)」

 

 

 なぜか俺まで楽しい楽しいOHANASHIのメンバー入りを果たしました。

 

 

 

 ふざけんな!!(迫真)俺ぁとっとと参号機の整備をしてこれから邪智暴虐の限りを尽くすであろう第九使徒を除かねばならんのだ!!

 

 まぁこうなったのには事情がありまして。

 

 本来この場にはミサトさんがいる筈なんですよ。適正とか役職を考慮すると。

 でもね?ミサトさんあまりにもやるべき報告やら何やらに加え作戦指揮官だからいざという時に本部にいてほしいということで参加できなくて俺に白羽の矢が立ったワケなんですね(絶望)

 

 ちなみにミサトさんが忙しくなってる理由には(第四.五使徒)がそりゃもうガツガツに関わっている。…………し、しょうがねぇなぁ?(震え声)

 

 

「葛城から聞いてるよ。第六使徒出現時のヤシマ作戦時、各所のお偉いさんに対して大立ち回りをしたんだろう?」

 

「…………ッスゥ~…………」

 

 

 そ、そんなことありましたねぇ……(震え声)

 

 だ、だって目の前にJAの時田さんがお見えになったりまだ整備に今ほど慣れてないのにドチャクソ突貫作業しててストレスがビンビンだったりと色々な要因が螺旋を描いて正面からぶつかっていった結果なんすよ(苦しい言い訳)

 

 

 

 俺は悪くねぇ!!

 

 …………正直、あの出来事がこんなにも俺に影響を与えるとは思わなんだ……。人生って何が起きるかわかんないもんっすね`〜(しみじみ)……オモシロ!!

 まぁそれが結果的に不利益起こしてるんですけどね。オリチャーはやはり良くない(戒め)

 

 

「というか加持さん。()そんなに英語得意じゃないっすよ?」

 

 

 特にこんなエヴァ絡みでのお偉いさんとの会話なんて専門用語がポンポン飛び出てくる難易度ルナティックの場所だと思うんですけど(自明の理)。そもそもこちとら前提として14歳(数億歳)やぞ!!中学生で習う英語ってまだ現在進行形とかそのレベルだぞ??荷が重すぎるッピ!!

 

 

「でもリッちゃんの書いた論文読んだんだろう?リッちゃん褒めてたぞ?」

 

「全部読むのにメッッッッチャ時間かかって一週間寝ませんでしたからねぇ……!!え、ていうかその話本当ですか?」

 

 

 そんな……褒められたら何やかんや嬉しい……(トゥンク)手間掛かったから余計に。

 

 アレは確か……まだNERVに来たてでほんとにちっさな雑事を俺の脅威的な身体能力と全く疲れないバイタリティーを駆使して無双しイキり散らしていた時か……。イキり方可愛いなおい。

 突然「整備キツすぎるので手伝ってくだしあ;;」という無茶振りに対応すべくリツコさんに泣き付いたら、

 

 

『わかったわ。はいこれ』

 

 

 とひっじょ〜に軽いノリで入手困難な筈の論文(英語)を渡された俺の気持ちを800文字以内で答えろ(小論文並感)

 

 俺ってば前世で英語できなかったわけじゃないんすけどねぇ……ひと段落まともに読めなくて笑っちゃうんですよね……。大量の辞書を積み上げるハメになりました(憤怒)知恵の実くんがいなければ即死だった……

 

 ま、そのお陰で英語ヌルゲーになってんでノーカン!ノーカン!感謝の極み……

 

 

「なんかあったらちゃんとフォローするから、ね?」

 

「頼みますよ?本当に頼みますよ!?というかこっちになるべく回さないでくれません!?」

 

「わかったわかったよ、響少尉」

 

「ウッ……」

 

 

 役職をここで出すのは……イカンでしょ……(唐突な弱体化)

 

 マジでこの「少尉」という役職の荷が重いわ……結構自由にできるようになったのはありがたいけどさ……謙遜する……しなくない??

 そういえば、この階級になったのもヤシマ作戦の功績のおかげなんだっけ……マジでターニングポイントだなぁ、時田さんありがとう。

 

 ……よし!ケツイを胸に抱いたのでいざ出陣!!ちゃっちゃと終わらせて参号機の整備に手を回さなくては(使命感)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─────────

 

 

 

「ふう……やるねぇマキちゃん、お疲れさん」

 

「アイ…………」

 

 

 疲れた……肉体的には疲れる音はないから精神的に……。肩書きが向こうの大佐とかのレベルがポンポンいる現場に放り込まれる一般14歳少尉()重圧に押しつぶされちゃ`〜う!

 

 話し合いの内容については参号機の起動実験の日時やそれについての記録の今後の推移。そして、肝心の参号機のテストパイロットについてだった、だったんだが……

 

 

「いやぁ〜凄かったねぇ、マキちゃん渾身のプレゼン。向こうのお歴々も納得していたようだよ?」

 

「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」

 

 

 やってしまい申した……外国のお偉いさんに対して日本人のオタクの真髄を体現したかのような自分でもわかるぐらいの大立ち回りを繰り広げてしまった……!穴がなければ掘ってでも入りたい……!

 

 しかし待って欲しい(一転攻勢)これにはちゃんと理由があるのだよ。

 テストパイロットの話になった時、「どうせアスカちゃんやろwww」とか思ってクッッッソ適当に話聞いてたら、

 

 

 

『式波・アスカ・ラングレー大尉には本国に帰って来てもらう(英語)』

 

 

 

 ───は?それってもしかしてアスカちゃんのこと最前線では役に立ってないから居っても意味ないやろって意味で言ってます???

 

 整備班のトンチキに適応せずに仕事のスキルアップのみ果たしてる奇跡を起こしているというのに???

 

 

 

 

 そのとき、俺の中で何か吹っ切れた。吹っ切れてしまい申した。

 

 

 

 偶々持参していたUSBの中に、偶々アスカちゃんの魅力を海外ニキにも伝えるべく用意していた『アスカちゃんのここがエr……すごい!!』と題したパワポのデータが入ってたから、偶々持参していたタブレットPCとプロジェクターを使って俺の一世一代のプレゼンが幕を開けた……!

 

 正直すまんかった。後悔はしているが俺のプレゼンに反省はないし隙はねぇ!!アスカちゃんの魅力を伝えきったと自負をしている。唯一あるとするならば俺の英語能力のみ!

 

 その証左に最初は「お前は一体何を言っているんだ」と言った様子だったお偉いさんたちも最終的には「アスカチャンカワイイヤッター(ネイティブ)」となり、NERV本部で密かに作られているアスカちゃんファンクラブ会員の会員証を快く受け取ってもらった。

 

 ちなみにこのパワポには名誉会員である相田ケンスケ氏の協力の写真が使われている。ありがとう相田、お前がアスカちゃんから受けたハイキック(ご褒美)は無駄じゃなかったぞ……!

 

 

 

 後から考えると相手のお偉いさんにすごいことしてるから冷や汗が止まんないんだけどネ!!(迫真)

 

 そんなこんなでテストパイロットは概ねアスカちゃんに決まり。後でミサトさんに確認が必要ではあるが。というかこの経緯を説明するのが怖すぎる。今のうちから土下座の練習でもしとくか……?

 まぁそんなことはどうでもいいんだよ。問題は……

 

 

「起動実験の日、食事会と被っちゃったねぇ」

 

「そうなんですよねぇ…………」

 

 

 チクショウ!!俺には運命を変えることはできなかったよ……もう俺泣いちゃう……(涙腺ガバガバ)

 

 こればっかりは意地でも避けるつもりでエネルギーを貯めて他のに意味わからんところで発散しちまったで候(早漏美少女)でもね???めっちゃ交渉したにはしたのよ???アスカちゃん使って交渉したよ???でもね?

 

 

『───すまない同志マキ。こればかりは人員の都合やら諸々の都合でどうしようもできないのだ……(ネイティブ)』

 

 

 てな感じでめっさ申し訳なさそうにしてたからこっちも引いちゃったッピ……。ムァァァァァン!!(某議員)

 申し訳ないから俺秘蔵のアスカちゃん写真その2を渡しちまったよ……(データバックアップ済み)加持さん引くぐらい喜んでました(小並感)

 

 こんな調子じゃハッピーエンド壊れちゃ`〜う!食事会の日程の方をずらせればいいんだけどそしたらゲンドウ=サン何やかんや忙しいから参加できなくなっちゃうし……。司令という立場はここで来たか!

 

 ならば今俺ができる手段は一つ!!参号機の起動実験前に第九使徒を発見するしかねぇ!!その後は高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応すればいいんだYO!!(脳死)

 そのためには、一刻も早く整備作業に参加せねば(使命感)

 

 

「んじゃ、()は整備の方に行ってもいいですか?」

 

「あぁ。マキちゃんも無茶振りで悪かったな。報告の方は俺がやっとくよ」

 

「ありがてぇ……!」

 

 報告書とか纏めるのってほんと大変だからありがたい。これが人の暖かさ……!ハッ!?やっぱりニュータイプじゃないか!たまげたなぁ……

 

 

「それに、マキちゃんには葛城の相手をしてもらわないといけないからな」

 

「え?それどういう意味……あ゛」

 

 

 今回の件でミサトさんの心労が溜まる→アルコールに走る→酔ったミサトさんが俺の部屋に突撃してくる

 な、なんてことだ……!こんな当たり前のことを見逃していたとは……このリハクの目を持ってしても(ry

 

 

「の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛……!」

 

「んじゃ、俺はこれで〜」

 

 

 クッ……今回の戦、加持さんの勝ちということで締結かッ……!敗因としましては、俺のガバ、ですかねぇ……

 まぁ、仕方ない。この件は綺麗さっぱりに忘れる……ことはできないから、片隅にぽいぽいするとして、第九使徒をメッ()すべく馬車馬のごとく働かねば……!

 

 ……チルドレンの三人には後で避難でも促しとこう、ウン。




主人公:アメリカとユーロの人に対してT○Dばりのプレゼンをおこなった一般14歳アルビノ美少女少尉。案の定夜にミサトさんが家に突撃したので、孤軍奮闘した。

加持さん:主人公と共に参号機についての話し合いに立ち会った。テストパイロットについては主人公が突っ走りまくったが、それ以外の交渉ごとなどは加持さんが頑張った。

ミサトさん:本来参号機の到着に立ち会う予定だったが、あまりに忙しかった為、主人公を代役に立てた。主人公のプレゼンの話に少し頭を痛めたのでアルコールに走ることに。すまんかった。

アスカちゃん:なんやかんやで死ぬほど忙しい整備作業に最初は苦戦しつつも急速にスキルアップしている天才にして秀才。特に整備班のトンチキに染まらず正しく整備の仕事のみをこなすという偉業を成している。

参号機と共にきたお偉いさんたち:参号機と共に日本に来、今後のことについて話し合った。主人公の思惑通りアスカちゃんファンになると同時に、密かに主人公のことをかなり好印象に捉えている。

ようやく参号機日本に到来です。長かったなぁ……()
学校生活がほんっっっっとうにいそがしくてチコリータ……書き溜めはナオキです……しかし絶対に未完では終わらせません

geardollさん、N.jpさん誤字報告ありがとう御座います!!

皐月の王さん、あかさたなはまやさん、かますさん、もむもむさん、雷小龍さん、刺身の盛り合わせさん☆9評価ありがとうございます!

感想・評価・お気に入り登録ありがとう御座います!!

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