石上優は出会いたい (watashichan)
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始まり

「つばめ先輩 改めて言葉にします」

「つばめ先輩が好きです 付き合ってください」

 

 

 

 

「ごめんね」

 

ああ、、やっぱり。。。 僕があのつばめ先輩と対等になんて。。。

 いや 違う。僕はなんのために無意味に筋トレしたり お洒落をがんばったり 四宮先輩に脅されて勉強頑張って試験でいい結果出したんだ!

まだいける。。。!

 

「僕と付き合ったら 絶対幸せにします!」

「浮気はしません!」

「先輩好みの格好いい男になります!」

「一生優しくします!」

手を掴む

「いい大学進んで 親の会社ついで今よりでっかい会社にして金銭面での苦労はさせないと約束します!」

「どうしてもお前と付き合えないと思うんでしたら この手を振り払ってみんなのところに行ってください!」

先輩は 押しに弱い。。。なんだか卑怯な気もするけど 今の僕にはこれしかない。。。!

 

 

 

手を握り返してくる

「優くんのことは大好きで でも恋愛する相手にはどうして見れない」

「私が振って傷つく優くんは見たくなくて でも宙ぶらりんにしてる罪悪感すごくて」

 

やめろ

 

「いっそ一度付き合っちゃえば楽になるかなとも思ったけど」

「きっとそれも先延ばしだって気づいちゃって

告白を断って 友達のままでいようっていうとみんな笑顔でわかったっていうの」

「だけどしばらくすると私とね

 

距離を取るんだよ」

 

やめてくれ

「そりゃそうだよね 振られたら自分が否定された気持ちでいっぱいになるもん 私にも覚えがある」

「そんなことしてきた相手と仲良くなんて、ね。。。」

 

「優くん。。。。こんなこと 私のわがまま。。。だけど聞いてほしい。。。私と友達のままでいてほしい。。。そして私と絶対 距離を取ったりしないで」

「……はは、僕にはそれできますけどつばめ先輩できるんですか?」

「できる!と…思う…」

 

「だから、さ」

 

 

 

そのあとのことはあまり覚えていない

覚えてても思い出したくない

 

 

はぁ。。。。

 

 

「彼女ほしい」

呟く

「彼女ほしい」

また呟く

「彼女ほしい」

 

「うるさいですよ 石上くん」

「あ、すみません。。。」

 

 

「いつものはどうしたんですか。。絶対なんか言い返してくるのに 具合悪いんですか?」

「まあ、そうですね 今世界の全てに絶望してますから」

 

 

 

 

 

 

「会長 石上くんどうにかしてくださいよ 生徒会室の空気やばいです」

 

「まあ藤原 耐えてやってくれ 石上は こう あれだったから」

「ああ、あれでしたね。。。」

 

「ちょっと そこ!アレとか言わないでくださいよ!!! ううう」

 

「そうだよね、石上くんは優しいから すぐに彼女できるよ 諦めないで」

「絶対思ってないだろうが!正論で殴るdv野郎とか言ってたじゃんか!」

「みんな僕のこと笑ってるんだ」

 

 

 

 

「もういいです 今日は帰ります。。お疲れ様でした。。。」

「ああ お疲れ。。。」

「お疲れ様です」

 

 

 

「言いすぎましたかね?」藤原

 

「ちょっとフォローが裏目に出たな」

 

 

 

 



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