ロストベルトNo.■ 〜■■指定未来線・■■〜「■■なる■■の玉座」 (FGOキッズ)
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プロリーグ〜という名の痛いやつ〜
始まりは突然に、そしてずっと前から決まっていた運命のように世界を塗り替えていく。
その規模が大なり小なり人には人それぞれの物語が描かれていく。
喜びに満ちた喜劇から束の間の幸せですら許されない悲劇。
その代表的ものとして現代にまで伝わるのがギルガメッシュ叙事詩を始めとした現代に伝わる神話の数々だ。
誰もが主人公であり脇役であり、運命を紡ぐ歯車である。だからこそ、言おう。
世界はこんなにも美しく、そして思いの外でこぼこだ。
今回はそんなでこぼこの歴史を背負った勇者たちと運命に縛られた王の話をするとしよう。
君たちは「偶然」という言葉を知っているだろうか。もちろん知っているだろう。なにせこの世の事象全てがある種の偶然によって作られた世界のなのだから。そんな偶然の世界に生きている時点で偶然という言葉を知らなくともそれを感じることは唯一の必然であるだろう。
あるところにそれそれは普通に生きる青年がいた。普通の一般的な家庭に生まれ、普通の一般的な学歴を辿り、最後もまた普通の一般的な死を迎えるだろう未来を描かれた青年がいた。だが、偶然とは時に運命としても機能する。いつも通りの高校帰りでそう、それこそ普通の帰り道のこと。友と今日の出来事やら気になる女子の事をしゃべっていた時にたまたま立ち寄った献血が全ての始まりだった。最初は単なる嘘偽りのない善意からくる行いだったかもしれない。だが、そんな善意が彼を世界の命運をかけた戦いに引き込んでいくとは思いもしなかっただろう。
2015年、人理は滅却された。魔術王を名乗る獣によって。
かつて無い規模で行われる聖杯をめぐる戦い。
ここから運命と聖杯のめぐる全てが始まった「冬木」
魔女と聖女が織りなす怒りと祈りの物語「オルレアン」
誇りと栄華を極めしローマの皇帝を描く「セプテム」
嵐の航海者と海賊たちが夢を求める「オケアノス」
魔霧が渦巻く街で起きた黒幕との会合「ロンドン」
白衣の天使と世界中の英雄たちがここに集った「イ・プルーリバス・ウナム」
放浪の
神と人が手を取り合う最後の神代にて人理を喰らう獣は目を覚ます「バビロニア」
時空神殿にて、人理をかけた最後の戦いが始まる「ソロモン」
7つの特異点を巡り、数々の出会いと別れを経験し、それでも彼らの道行きは続いていく。その道行に祝福を。
2017年、人類史は敗北する。かつて敗北の歴史として淘汰された人類史によって。
かつてない規模の侵略。クリプターと呼ばれる魔術師、そして強大な力を持つ異聞帯の王。絶望的な状況の中で人類最後のマスターは何を見るか。
永久凍土の皇女、凡人と卑下する青年と抗いを続ける最後の希望「アナスタシア」
献身の魔術師と炎の巨神。そして絶対的な女王が治める行き止まりの人類史「ゲッテルデメルング」
人ならざる化け物を愛した不死の精霊と大地に降り立つ不死鳥「シン」
黒き最後の神のもと、創生と滅亡は輪廻する。どこかで出会った少女と英雄の物語「ユガ・クシェートラ」
ここにはただ、意志があった。負けないという強い意志があり、最後まで諦めないと誓って走り抜けた「アトランティス」
星の形、宙の形、神の形、我の形、天体は空洞なり、空洞は虚空なり、虚空には神ありき「オリュンポス」
間違いをあるいは正解を選び続けた故に世界に敗北した行き止まりの人類史、
彼らは加害者ではない。さりとて、被害者ぶる事もない。ただ、世界に不要と判断されただけのこと。
その番が、自分たちに回ってきただけのこと。
それを拒むのなら抗え。
数々の罪なき罪人を滅ぼし、自分たちの歴史を守ってみせよ。
自分こそが歴史の勝者、本来の歴史だというのなら─
うおおおお!!!がんばるぞおおおお!!!誤字報告、感想なんでも待っています!できるだけ良作をお届けできるよう頑張ります!
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最低最悪の魔王
何もない。
砂埃が目に痛む以外何もない。
わずかな文明の痕跡と
吹き荒れる乾いた風以外
何もない。
荒野
やはり何もない。
ある一箇所のみを除けば
像がある。
それも沢山の像がある。
それぞれ異形の人型で
素顔は仮面に覆われている
奇妙
歪
不思議
皆不思議なベルトを腰に巻き、
皆それぞれ違うポーズをとっている。
その中心に、唯一普通の人物が彫られている像がある。
また奇妙なポーズをとり、
背後には謎の紋章が出現している。
そこに一つ文が据えられている
「常盤ソウゴ初変身の像」
きっと、そのポーズをとっている人物の名前だろうか。
不明
記録も全て、砂の中に消えてゆく
*シオンの口調が迷子&下手くそ
「お疲れ様です。人類最後のマスターくん。」
アトラス院の礼装を着込む少女、シオン・エルトナム・アトラシア。アトラス院に所属し、現在は彷徨海により一任(という名の丸投げ)された白紙化地球解決プロジェクトのメンバーとしてカルデアに協力しており、ペーパームーンを生み出した人でもある。ツインテールになっても可愛いです。
「ありがとう。シオンさん。」
「いいのですよ。漂白化を解決するのは急務ですが、休息も大事ですので。どうぞ、自室で休んでいてください」
「それはそうと、所長である私の部屋はまだかね??」
「あ〜、それはもう少しお待ちください。」
「毎回同じ感じで有耶無耶にされている気がするのだが!?」
リンボこと蘆屋道満との激闘も終わり、束の間の休息が訪れる。
自室に戻ろうと廊下を歩いていると後ろから少女の声が聞こえてきた。
「お疲れ様です。先輩」
「マシュこそ、お疲れ様。」
「はい。お気遣いありがとうございます。」
「そんな感謝することじゃないよ」
当たり前だと思っているから、そうする。
人が困っているのなら助ける。
痛いと泣く子がいるのなら手を引いてあげる。
自分にとって大切な人が苦しんでいるのなら、なおさらのこと。
小さい時にテレビで見た特撮ヒーローを思い浮かべる。
あれこそ、まさしく英雄と呼ばれる人だ。
巨悪に立ち向かい、勝利する。なんてかっこいいのだろうと、毎週心を弾ませていた。
──特異点を巡った時、俺はまさにその英雄になった気がした。憧れに近づけた気がした。だって、人類最後の希望だなんてテレビの中でしか言われないことを実際に命懸けで体験したのだから。
少しは誇ってもいいものだと思った自分がいた。
でも、違った。
勧善懲悪なんかじゃなかった。テレビの向こうは勧善懲悪でヒーローが疑うまでも無く正義だったけど、現実はそんなわけなかった。
俺を
弱いのは悪で強いが正義。そんな強いだけの世界に負けるなと。
自分たちがこの世界を滅ぼす侵略者であると知り、淘汰されるべき悪だと知った。実感した。痛感せざるを得なかった。認めざるを得なかった。
弱者を救うのが英雄じゃないのか。正義の味方とはそういうものじゃないのか。。。だと、でも、でもー
それこそただの理想、妄想、現実逃避だった。
俺は正義の味方なんかじゃない
僕は、自分の世界しか、救えない。
僕は自分の世界の味方であり、別の世界の悪だと・・・
ああ、もう、何が悪で何が正義なのかわからない。
もう、諦めたい___
そうすれば・・・・
あ、あぁ、、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!!
でも、諦めはしない。挫けたくとも決してその足を折らない。
その日、その瞬間、俺は決意した。
たとえ、自分以外の全ての歴史を否定しようとも、自分の世界を取り戻そうと。
数多の死屍の上に立とうとも──
それが、彼らの犠牲に意味があったのなら──
傲慢だなんて分かってるよ。
彼の心は既に崩壊する直前に迫っているが、それでも心は折れることを許さない。
ーーーーーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
何もないはずの荒野が今日は一段と騒がしい。
鈍い金属音と、打撃音がする。
ちょうど確認できるのは主に4つの人影
一人は金色の鎧に身を包む、人類最古の王
一人は神々によって作られた泥人形
一人は獅子の皮を身にまといし不屈の大英雄
どれも人類史に名を刻む英雄の中の英雄である。
そんな彼らがたった一人の男と戦い、苦戦を強いられている。
「・・・れ・・・おのれぇ・・・、」
かれこれ、半日以上戦いを続けているが、未だ眼前の男は倒れない。最初は許可なく王を名乗る雑種と舐めてかかったのは良いものの、実力は自身と同等に迫る力を秘めていた。下手な武器ではみ鎧に届く前に砕け散ってしまい、最上級のそれも世界においても名の通る武具を使用し、一切の油断なく攻撃を続けるが効果は薄い。
「くだらん。」
「!?」
少し、頭を使っただけでこれだ。咄嗟に10門ほど展開し、防御の姿勢をとるが、黄金色の魔力を帯びた拳の一撃により吹き飛ばされてしまう。
「ギル!」
彼の朋友としても知られる天の鎖ことエルキドゥが駆け寄る。
「まさか、お前より先に一撃を喰らうとは。そろそろアレでも使うとしよう。」
「いつも君はそう慢心して死んでいないかい?」
「煩いわ!今はそんな油断などできぬわ!」
すぐさま体勢を直し、
「
黒金の王と戦う巨漢に叫ぶ。
距離が遠いため、なんと言っているかまではわからぬが、彼はおおよそギルガメッシュの行おうとしていることを悟ったらしい。
「エルキドゥ、いくぞ」
「ああ、良いとも!」
「させるか!」
攻撃の的を二人に変えて阻止しようとするも、巨漢により遮られる。
「目覚めで悪いが、起きよエア。」
遠くではギルガメッシュが表しがたい形状の武器をとり出している。
その剣を中心に巨大な魔力の渦が生まれていく。
なんとか、巨漢を吹き飛ばし、一気に距離を詰めるもー
「そうは、させない。
自身の体には無数の鎖が自分を縛る。無闇に引きちぎろうとしても壊れないどころか強度を増していく。
「行き止まりの王よ!死して拝するがいい!
原初の炎が彼を焼き尽くすー
はずだった。
<ポーズ>
時間が止まる。
「やはり、くだらん」
全身を縛っていた鎖などなかったようにいとも簡単に抜け出し、手元に懐中時計のようなものを出現させる。
『キバ』
赤く光る魔剣を取り出し、一斬
『クウガ』
ありたっけの力を込めた拳で空間自体を殴りつけ
<リスタート>
時間が再び動き出せば、大爆発が起き、彼の王以外は消える。
世界は再び砂誇りに飲まれる
もっと文才が欲しいです。
不定期更新となりますが、よろしくお願いします。
誤字あったら申し訳ございません!
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