光の国に飛ばされた筈なんだけど目の前に輪っかがある (ウルトラネオン)
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【急募】  助けて

勢いで書きました
後悔はない


【急募】ウルトラマンになるから誰か助けて

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

1︰名無しがお送りします

誰か助けてくれ

 

2︙名無しがお送りします

何やこのスレ

 

3︰名無しがお送りします

イッチ主語抜けてない?

 

4:名無しがお送りします

助けたらウルトラマンになるのかウルトラマンになってしまうから助けて欲しいのかこれもうわかんねえな

 

5︰名無しがお送りします

>>4どちらかというと後者や

 

6:名無しがお送りします

>>5大丈夫?精神病院行く?

 

7:名無しがお送りします

香ばしいスレが立ってると聞いて

 

8:名無しがお送りします

取り敢えずイッチは分かりづらいからコテハンつけてもろて

 

9︰ウルトラマン(仮)

いやほんま頼むマジで困ってるんや

 

10:名無しがお送りします

>>9

なんや次回作のウルトラマンの主演にでも決まったんか?せやったらおめでとうやで

 

11︰名無しがお送りします

>>10純粋に祝ってる兄貴いて涙がで、出ますよ…

 

12:名無しがお送りします

Z面白かったな。ウルトラマンあんまり見てないワイでもすんなり入れてハマってもうたわ

セブンガー可愛い

 

13︰ウルトラマン(仮)

>>10

いやマジもんのウルトラマンになるんや

身長50メートルの

 

14:名無しがお送りします

>>13

やっぱ精神病院行ってもろて

 

15︰名無しがお送りします

手の平返しが早すぎる

 

16:名無しがお送りします

そもそもなんでイッチはウルトラマンになんかなるんや?なんか理由でもあるの?

 

17︰名無しがお送りします

詳細はよ

 

18:ウルトラマン(仮)

家でがんばれゴエモンやってたら急に目の前が真っ暗になって気づいたら変な空間におったんや

で、いつの間にか変な奴が前におってお前は今からウルトラマンになるからウルトラマンのいる所に飛ばすね(意訳)って言われた。

で、現在訳のわからん場所におるのよ

 

19︰名無しがお送りします

一連の流れがなろうやんけ

 

20:名無しがお送りします

ゴエモンは草

 

21︰名無しがお送りします

なんや痛い奴かと思ったらホンマに痛い奴で草

 

22:名無しがお送りします

訳のわからん場所ってなんやねん

 

23:名無しがお送りします

だいたいイッチが言ってる事嘘以外の何ものでもないやろ

仮に百歩譲ってそのウルトラマンがおる場所に飛ばされたとしてなんでスレ立てなんか出来るんや

 

24︰名無しがお送りします

>>23

やめたれ、イッチだって雰囲気作るのに苦労してるから正論言ったらあかんやろ

 

25:名無しがお送りします

>>24イッチはスレを盛り上げる為の犠牲だった…?

 

26︰ウルトラマン(仮)

お前ら信じてないやろ

 

27:名無しがお送りします

>>26

当たり前だよなぁ?

 

28︰名無しがお送りします

逆に信じる奴なんているんすかね

 

29:名無しがお送りします

信じて欲しいなら証拠だすんだよおうあくしろよ

 

30︰ウルトラマン(仮)

 

【LIVE配信】

 

ほらこれでどうや

 

31:名無しがお送りします

>>30

ファッ!?なんやこの場所!?

 

32︰名無しがお送りします

>>30

周り岩だらけで天候クッソ荒れてるやん

 

33:名無しがお送りします

>>30

ていうか配信出来るならイッチ何処におるんや?

 

34︰ウルトラマン(仮)

>>33

これは俺が見たもんをそのまま配信してる感じや

 

35:名無しがお送りします

ていうかウルトラマンニキどうやってスレ立ててんの?

 

36︰ウルトラマン(仮)

>>35

なんか脳内でやってる感じ

自分で思った事がスレに書かれるみたいやな

すまんけどLIVE配信ちょっと止めるわ。なんかこれやってるとしんどくなってくる

 

【LIVE停止】

 

37:名無しがお送りします

イッチがおった所凄い見覚えあるんやけど…いやまさかな

 

38︰名無しがお送りします

>>37

気づいたか

ワイも見た事ある

 

39:ウルトラマン(仮)

>>37

>>38

ホンマか!?

 

40︰名無しがお送りします

イッチの近くに青い輪っかみたいなのない?

 

41:ウルトラマン(仮)

>>40

近くっていうか目の前にあるで。ていうかなんなんこれ?ウルトラマンっていったら光の国じゃないの?近くにウルトラマンらしい奴もおらんし

 

42︰名無しがお送りします

あっ…

 

43:名無しがお送りします

あっ…(察し)

 

44︰名無しがお送りします

あっ…

 

45︰名無しがお送りします

よりによってそこかよ…

 

46︰名無しがお送りします

ウルトラマンがいる所(その場に滞在してるとは言っていない)

 

47:名無しがお送りします

ウルトラマンがいる所(すぐ別宇宙に行く模様)

 

48︰ウルトラマン(仮)

なんや皆知ってるんか

そんな有名なんか?

 

49:名無しがお送りします

有名っていうかなんというか…色んな意味で有名やな

 

50︰名無しがお送りします

ジャグ……蛇倉隊長………

 

51:名無しがお送りします

>>50

それ以上はいけない

 

52︰名無しがお送りします

>>41

イッチはウルトラマンどれくらい知ってるの?

 

53:ウルトラマン(仮)

>>44

初代ウルトラマンとウルトラセブンくらいしかしらん

その2つの作品もあんまし見てないしな

 

54︰名無しがお送りします

それやったら知らんのも仕方ないね

 

55:ウルトラマン(仮)

なんや皆もったいぶらんとはよ言ってくれや

 

56︰名無しがお送りします

>>55

説明しよう!今ウルトラマンニキがいる場所は惑星o-50(オーフィフティ)と呼ばれる惑星にある戦士の頂の頂上であり、ウルトラマンの力を与えてくれるありがたい場所である!(白目)

 

57:名無しがお送りします

>>56

説明ニキ乙

 

58︰ウルトラマン(仮)

>>56

ほーん、光の国以外にもウルトラマンなれる場所なんてあるねんな

てかなんで白目やねん

 

59:名無しがお送りします

説明ニキ、説明オナシャス

 

60︰説明ニキ

ん、おかのした

まあ根本的にウルトラマンニキの知ってる光の国とo-50は全く別物なんやけど光の国は元々いた人達が勝手にウルトラマンになった、それに対してo-50はウルトラマンになれる力を与えてくれる。ここまでは分かる?

 

61:ウルトラマン(仮)

>>60

ようは別口って事か?

 

62︰説明ニキ

>>61まあそんな感じや

んで、ここからが問題でウルトラマンニキの目の前にあるその輪っかは必ずしもウルトラマンの力を与えてくれるわけじゃないねん。場合によってはそもそもウルトラマンの力くれへん可能性もある

 

63:ウルトラマン(仮)

>>62

は?

 

64︰名無しがお送りします

>>63

付け加えるとウルトラマンの力を与える判断基準は完全にわからん

 

65:説明ニキ

そもそも過去に戦士の頂に辿り着いてる人は何人もおるけど俺の知る限りじゃ7人

しかもその内の2人は当初ウルトラマンではなく怪獣になれる力を与えたりそもそもくれなかった

 

66︰名無しがお送りします

そのくせやらせるミッションはどう考えても素人にやらせるもんじゃないものばかりな糞仕様

 

67:名無しがお送りします

ミッションの際の保障、援助は他のウルトラマンや協力者がいない限りなしとさせて頂きます

 

68︰ウルトラマン(仮)

>>65

>>66

>>67

もしかして俺とんでもない所おる?

 

69:説明ニキ

>>68

とんでもないどころかそこの宇宙自体、マフィア並みの治安の悪さやから結構キツイで

 

70︰名無しがお送りします

戦士の頂付近には盗賊、山賊、暗殺者がゴロゴロいます

 

71:名無しがお送りします

何やったら戦士の頂目指そうとしてる奴を殺そうとする奴もおる

 

72:名無しがお送りします

上に書かれてる奴全部跳ね除けた上で頂上にたどり着いてウルトラマンの力が貰えなかった時は……後はわかりますね?

 

73:ウルトラマン(仮)

あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )

 

74:名無しがお送りします

ウルトラマンニキ脱糞してて草

 

75:名無しがお送りします

精神崩壊してて草

 

76:名無しがお送りします

>>74

>>75

ウルトラマンニキの状況考えたら草も生えないんですがそれは…

 

77:名無しがお送りします

>>76

そら他人事やし

 

78︰ウルトラマン(仮)

大学落ちてニートかましてただけやのになんでこんな目に合わなあかんねん!

 

79:名無しがお送りします

>>78

ウルトラマンニキ、ニートで草

 

80︰名無しがお送りします

【速報】 浪人ニート、ウルトラマンとなる

 

81︰名無しがお送りします

>>80

まだ確定してないし、下手したらなれない

 

82:名無しがお送りします

イッチ人生終わったやん

その後の生活頑張ってもろて

 

83:名無しがお送りします

好きな職業を選ぼう!

 

山賊(ガチ)  盗賊(ガチ)  暗殺者(ガチ)

 

さあどれにする!?

 

84:名無しがお送りします

やったなイッチ!その宇宙、法律あってないようなもんやから何でもし放題やで!

 

85:名無しがお送りします

皆イッチがウルトラマンなれる可能性がない前提で話してて草

 

86:名無しがお送りします

>>85

そらニートがウルトラマンになれるんやったらジャグラーさんもなれるしなぁ…

 

87:名無しがお送りします

>>86

それ以上はいけない

 

88︰説明ニキ

ま、まあ皆こんなん言ってるけどウルトラマンニキはまずあの輪っかに力を与えてくれるかどうか確かめなあかんで

俺は応援してるで!

 

89:ウルトラマン(仮)

説明ニキが優しすぎて涙出そう…

お前らもし俺がウルトラマンになったら覚悟しとけよ

 

90︰名無しがお送りします

>>89

そういうのはウルトラマンになってから言ってもろて

 

91:ウルトラマン(仮)

>>90

言ったな?今からちょっと行ってくるから落ちるわ

 

92:説明ニキ

>>91

行ってら

 

93︰名無しがお送りします

まあ無理じゃろ

 

94:名無しがお送りします

俺はイッチがウルトラマンなれないのに1万円

 

95:名無しがお送りします

俺も

 

96:名無しがお送りします

俺も

 

97:名無しがお送りします

俺はイッチがウルトラマンになるのに花京院の魂をかけるぜ

 

98:説明ニキ

俺はパスで

 

99:名無しがお送りします

>>98

説明ニキどっちにもつかないの草

 

100:ウルトラマン(仮)

ただいま

試してみたら輪っか消えて変わりに腕に変なブレスレットついたけどこれはウルトラマンの力与えられたって事でよろしい?

 

102:名無しがお送りします

え…?

 

103:名無しがお送りします

嘘やろ…?

 

104:名無しがお送りします

>>102

>>103

ま、まだや!イッチ証拠はよ!

 

105:ウルトラマン(仮)

>>102

>>103

>>104

ほい

 

【画像】

 

106:説明ニキ

おめでとう!ウルトラマンニキも今日からウルトラマンだ!

 

107:名無しがお送りします

オニイサン許して…

 

108:ウルトラマン(仮)

>>107

苦痛なき死を与えてやろう

これが慈悲である

 

109:名無しがお送りします

唐突なアインズ様は草

 

110:説明ニキ

ウルトラマンニキ、その輪っかから何かミッション与えられてない?

 

111:ウルトラマン(仮)

>>110

今与えられたわ

なんやこれ、べぜるぶ?って奴倒しに行けやって

なんかしってる?

 

112:説明ニキ

はぁっ!?ベゼルブ!?



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スレ2

勢い書いたら思いの外反響があって嬉しすぎて驚きました


113:ウルトラマン(仮)

>>112

説明ニキどうしたんです?

 

114:名無しがお送りします

あれ…?もしかして時系列オリジンサーガ始まったばっか…?

 

115:名無しがお送りします

>>114

もしかしたら複製個体かも

チェレーザがやった事みたいな

 

116:ウルトラマン(仮)

え?え?どういうこと?誰か説明して

 

117:名無しがお送りします

>>116

イッチあの輪っかそのベゼルブ倒せって何処か場所指定してた?

 

118:ウルトラマン(仮)

>>117

書いてたで

ん?ちょっと待ってて

 

119:名無しがお送りします

>>118

なんかあったんか?

 

120:説明ニキ

すまん少し放心してた

なんか進展あった?

 

121:名無しがお送りします

>>120

お帰り

今ウルトラマンニキになんかあったみたい

 

123:ウルトラマン(仮)

>>120

お帰り説明ニキ

なんかあの輪っかから追伸があったからそれ読んでた

 

124:名無しがお送りします

あの輪っか追伸なんてするんか

 

125:説明ニキ

>>123

なんて書かれてた?

 

126:ウルトラマン(仮)

なんか既にその場所にウルトラマン派遣してるからそいつと合流して倒せって書いてたで

場所は惑星ザインやって

 

127:名無しがお送りします

>>126

マ?

 

128:名無しがお送りします

>>126

本当にオリジンサーガ始まってて草

 

129:名無しがお送りします

ザインって事はまだカノンには到着してないのか…?

 

130:ウルトラマン(仮)

>>127

>>128

>>129

だから分からんから説明してくれって

 

131:説明ニキ

>>130

ようはウルトラマンニキよりも先にo-50で力貰った人がおるねん。それがウルトラマンオーブっていうウルトラマンでそのオーブの最初のミッションが今まさしくウルトラマンニキが言われたミッションと同じなのよ

 

132:ウルトラマン(仮)

最初から思ってたんやけどなんで皆そんなに詳しいの?

 

133:名無しがお送りします

>>132

そらウルトラマン見てる人やったら誰でも知ってるし

 

134:名無しがお送りします

>>132

それに数年前のウルトラマン作品ですしおすし

 

135:ウルトラマン(仮)

ようするに数年前放送してたウルトラマンが今現在進行形で進んでるって事でよろし?

 

136:説明ニキ

>>135

その認識であってる

 

137:名無しがお送りします

とりまウルトラマンに変身してもろて

 

138:名無しがお送りします

LIVE配信してくれたら嬉しいゾ

 

139:ウルトラマン(仮)

>>138

あれ結構疲れるんやけど…ま、ええわ

 

【LIVE配信】

 

140:名無しがお送りします

>>139

流石ウルトラマンニキ!そこに痺れる!憧れる!

 

141:名無しがお送りします

>>139

あれ?視点変わってない?

 

142:名無しがお送りします

>>141

ホンマやイッチ視点から全体的に見れるようになってる

なんかしたのイッチ?

 

143:ウルトラマン(仮)

>>142

いや何もしてないけど…

 

144:名無しがお送りします

説明ニキ、説明よろ

 

145:説明ニキ

>>144

流石に分からんわ

 

146:名無しがお送りします

今見てみるとイッチの顔めっちゃ普通やな

 

147:名無しがお送りします

普通過ぎてつまらん

もっとブサイクやったら弄れたものを……

イケメンやったら殺す

 

148:ウルトラマン(仮)

>>147

やってみろスペシウム光線撃つからな?

 

149:名無しがお送りします

>>148

許してクレメンス

 

150:ウルトラマン(仮)

>>149

許してしんぜよう

とりま変身しますわ

 

151:名無しがお送りします

変身の仕方分かるの?

 

152:ウルトラマン(仮)

>>151

とりま腕掲げたら変身出来るみたい

 

153:名無しがお送りします

>>152

ファッ!?くっそ眩しい!

 

154:名無しがお送りします

見れない程ではないけど眩しい

後めっちゃでかくなってくなグングンカットかこれ?

 

155:名無しがお送りします

???「目がぁ!目がァァァァァ!!!」

 

156:名無しがお送りします

>>155

ムスカは失明でもしてろ

 

157:名無しがお送りします

>>156

ウェスカーかもしれん…

 

158:名無しがお送りします

>>157

ウェスカーがあんな事言ってたら草生えるわ

 

おっ、変身完了したみたいやな

 

159:名無しがお送りします

イッチブルー族なんやな

 

160:名無しがお送りします

靑トラマンじゃねえか

 

161:名無しがお送りします

目つき悪くて草

 

162:名無しがお送りします

トレギアさんとブルを足して2で割ったような容姿やな

 

163:ウルトラマン(仮)

とりま終わったけどこの後どうしたらええの?

 

164:名無しがお送りします

>>163

取り敢えずスターゲート通って、どうぞ

 

165:説明ニキ

一応説明しとくけどスターゲートっていうのはいわるゆる別宇宙に行く為の扉みたいな物

宇宙に存在して目立ってるしすぐ近くにあると思うわ

 

166:名無しがお送りします

>>165

恐ろしく早い説明

俺でなきゃ見逃しちゃうね

 

167:ウルトラマン(仮)

>>165

アリシャス!嬉しいナス!

 

けどこれどうやって宇宙行くの?

 

168:名無しがお送りします

>>167

は?なんの為のウルトラマンやねん

はよ飛べや

 

169:名無しがお送りします

シュワッチしろよ…

 

170:説明ニキ

口悪くて草

 

171:ウルトラマン(仮)

>>168

>>169

せやった…とりまやってみるわ

 

『シュワッチ!おお!飛んだ!』

 

172:名無しがお送りします

イッチ喜んでて可愛い

 

173:名無しがお送りします

>>172

お前ホモかよぉ!?

 

173:ウルトラマン(仮)

 

『なんだこれ!めっちゃ楽しい!ひぃやっほうぅぅぅ!!』

 

174:名無しがお送りします

ホンマに楽しそう

めちゃくちゃ動き回ってるし

 

176:ウルトラマン(仮)

 

『おっ、あれが皆の言ってたスターゲートやな!行くぞ!』

 

177:名無しがお送りします

デンデンデデデデン

 

178:名無しがお送りします

カーン デデデデン

 

179:名無しがお送りします

>>178

最後まで入ってる

+114514

 

180:ウルトラマン(仮)

入ったらすぐ出たんやけど…意外にあっけなかったな。ん?

 

181:名無しがお送りします

>>180

どうしたイッチ?

 

182:ウルトラマン(仮)

なんか腕のブレスレットが急に光ったと思ったらその光が伸びたわ

誰か助けて

 

183:名無しがお送りします

>>182

恐らく光が伸びた先に目的地があるんちゃう?

 

184:名無しがお送りします

ベリ銀のゼロのブレスレットみたいにビーコンになってるんちゃうかな?

 

185:ウルトラマン(仮)

>>183

>>184

それやったら行ってみるわサンガツ

移動に集中したいから少し落ちるわ

LIVE配信はまあまだ点けときますわ

 

184:名無しがお送りします

>>185

行ってら

 

185:名無しがお送りします

>>184

行ってらっていうのもおかしいけどな

 

186:名無しがお送りします

しかしLIVE配信見てるとイッチ馬鹿みたいに速いな

 

187:名無しがお送りします

体青いからスピードタイプのウルトラマンなんすかねイッチ

 

188:名無しがお送りします

浪人してる時点でブルー族特有の頭が良いっていう路線はないしな

 

189:名無しがお送りします

>>189

頭がいいなら脱糞なんてしない

 

190:名無しがお送りします

せやけどオリサガ開始直後か…不安やな

 

191:名無しがお送りします

ちょっとした鬱展開に対してイッチどうするんやろな

 

192:説明ニキ

その時は俺らでフォロー入れましょ

 

193:名無しがお送りします

>>191

ちょっとした鬱展開(ご本人はトラウマレベルな模様)

 

194:名無しがお送りします

おっ、そろそろ着くやんけ

 

195:ウルトラマン(仮)

一応着いたけどここが惑星ザインなんか?

 

196:説明ニキ 

>>195

いや違うな

ここまで自然豊かな星じゃない

 

197:名無しがお送りします

惑星ザインは雰囲気的にはo-50に似てるところがある

主に岩だらけな部分やけど

 

198:ウルトラマン(仮)

取り敢えずこの星に降りるわ

 

199:名無しがお送りします

一応気を付けなされ

怪我すると危ないしな

 

200:名無しがお送りします

>>199

おっデレ期か?

 

201:名無しがお送りします

>>200

氏ね

 

203:ウルトラマン(仮)

急に口悪くなって草

ていうかあの目の前にでっかくて気持ち悪い虫おるんやけど

 

204:名無しがお送りします

>>203

あっそいつがベゼルブやで

 

205:ウルトラマン(仮)

なんかこっち向いたんやけどこいつ殺してええやんな?

 

206:説明ニキ

>>205

気を付けてや

ベゼルブの尻尾にあるクグツっていう毒を喰ったらアカンで

喰らったら解毒しない限り酷使されるから

 

208:名無しがお送りします

そういえばウルトラマンニキ前までニートやったんやからクグツで酷使されるくらい働いたらええんちゃう?

 

209:名無しがお送りします

>>208

酷使される(死ぬまで)

 

210:ウルトラマン(仮)

取り敢えず戦うわ

 

『シェアッ!』

 

211:名無しがお送りします

流石イッチ

ベゼルブの尻尾攻撃を持ち前のスピードで躱しとる

 

212:名無しがお送りします

ていうかベゼルブの攻撃速すぎひん?

時々目で追われんスピード出してるんやけど

 

213:名無しがお送りします

それを避ける辺りやっぱ腐ってもウルトラマンなんやなって

 

214:ウルトラマン(仮)

 

『オラッ!俺のパンチ喰らいやがれ!』

 

215:名無しがお送りします

あの…イッチのパンチの音軽すぎひん?

ドンッじゃくてパスッて音やねんけど

 

216:名無しがお送りします

>>215

気づいたか

でもベゼルブもノックバックしてるしそれなりに効いてるんじゃない?

パンチの音グリージョ並みやったけど

 

217:名無しがお送りします

あっベゼルブが飛んで火炎攻撃してやがる

 

218:ウルトラマン(仮)

 

『ゴルァァァァァァ!!飛ばずに降りてかかってこいやァァァ!!せこいぞぉぉ!!』

 

219:名無しがお送りします 

いやお前も飛べや

 

220:名無しがお送りします

飛んでくる火炎弾も速いけどそれ以上にウルトラマンニキが速く動いて避けてるのホンマなんなん

 

221:ウルトラマン(仮)

あっやべ飛べるの忘れとった

 

『ショオォラ!!』

 

『ピギュ!?』

 

222:名無しがお送りします

いや飛べや言うたけどジャンプでベゼルブ捕まえろって言ってないやん?

 

223:名無しがお送りします

あーもうめちゃくちゃだよ

 

224:ウルトラマン(仮)

 

『この羽かぁ!?この羽が悪い子なんやなぁ!?』

 

225:名無しがお送りします

うわぁ…羽引きちぎってる…

 

226:名無しがお送りします

すまんちょっと吐いてくる

 

227:名無しがお送りします

音がもうグロテスク過ぎてやべえ

 

228:説明ニキ

戦い方がウルトラマンじゃなくてレッドマンのそれで草

 

229:ウルトラマン(仮)

 

『よし!動きもノロクなってるから光線ぶち当てて終了や!』

 

230:名無しがお送りします

お、光線撃つんか

どんなんやろ

 

231:ウルトラマン(仮)

 

『スペシウム光せぇぇぇぇぇぇぇんんんんんん!!!???』

 

232:名無しがお送りします

自分の撃った光線の反動でイッチが逆に飛ばされてるねんけど

 

234:名無しがお送りします

俺らは一体何見てるんや…?

レッドファイト始まったと思ったら急にギャグに走るのやめてもらいませんイッチ?

 

235:説明ニキ 

イッチの光線は初代ウルトラマンやジャックみたいにすぐ発射できるねんな

 

236:名無しがお送りします

>>235

説明ニキは冷静に分析してて草

 

237:名無しがお送りします

けど威力高そうやな

あんなに吹き飛んでもベゼルブに偶々当たってすぐ爆発してたし

 

238:名無しがお送りします

イッチ(ウルトラマン)

 

タイプ:スピード系

 

戦い方:攻撃を避けながらほぼレッドマン

 

光線:速射性能はあるし威力もあるものの反動で自分が吹き飛ぶ

本人はスペシウム光線言ってるけど光線の色が黄色なあたり間違いなくスペシウムではない模様

 

なんやこれ

 

239:名無しがお送りします

あっイッチが変身解除したで

 

240:名無しがお送りします

サラッとカラータイマーならなかったあたりフィジカル強いねんなイッチ

 

241:名無しがお送りします

>>240

初期のガイさんでも自分の光線の反動で吹き飛ばなかったんですがそれは

 

242:ウルトラマン(仮)

色々言いたい事あるけど急に眠くなったから寝ます…おやすみ

 

243:名無しがお送りします

>>242

うせやろ!?この中の中で!?

 

244:名無しがお送りします

これもうわかんねえな

 



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スレ3

245:ウルトラマン(仮)

おはようございます

助けて

 

246:名無しがお送りします

>>245

寝起き一発目に言う発言が助けては草

 

247:名無しがお送りします

>>245

イッチが寝た途端LINE配信どころかスレも何故か消失してて正直焦ったんやけど

死んだんかなと思ったぞ

 

249:説明ニキ

>>245

何があったんや?

 

250:ウルトラマン(仮)

ピグモンに奉られてる

 

251:名無しがお送りします

>>250

 

252:名無しがお送りします

なんでそんな事になってるんや

 

253:名無しがお送りします

ていうかイッチピグモンは知ってるねんな

 

255:名無しがお送りします

とりまどんな状況か教えてもろて

 

254:ウルトラマン(仮)

おかのした

今俺を中心にしてピグモン達が俺の周りで盆踊りしてる

そして俺は何故か玉座?的な物に座ってる

 

256:名無しがお送りします

>>254

ホンマにどんな状況やねん

 

257:名無しがお送りします

ピグモンになんかしたんかイッチ?

 

258:ウルトラマン(仮)

>>257

いやホンマに身に覚えがない

起きたら既にこんな状況や

 

【LIVE配信】

 

259:名無しがお送りします

>>258

ニートが奉られてて草

 

260:名無しがお送りします

ウルトラマンニキの周りに回ってるピグモンクッソ可愛い

ピョンピョン跳ねとるやんけ

 

261:名無しがお送りします

ああ^〜

 

262︰ウルトラマン(仮)

説明ニキなんとかして

 

263:説明ニキ

>>262

俺にどないしろっていうねん

 

264︰名無しがお送りします

おっ、ピグモンがなんかイッチに近づいてきてるやん

 

265:ウルトラマン(仮)

 

『キュイ!』

 

『え、あ、ども』

 

266:名無しがお送りします

イッチピグモンから花渡されてるやんけ

よかったなこれでピグモンと仲良しや

 

267:ウルトラマン(仮)

>>266

え、これって友好の証なん?俺こんなんされるような覚えな……

 

『キュイ』

 

『え?なんで手を俺の頭に置くの?』

 

268:?????

 

聞こえますか?貴方の脳に直接語りかけています

 

269:名無しがお送りします

ファッ!?

 

270:名無しがお送りします

ピグモンがスレに入ってきた!?

 

271:名無しがお送りします

こいつ…脳内に直接…!?

 

272:?????

 

これはどういうことでしょう?巨人様の中に別の人格が幾つも……

 

273:名無しがお送りします

>>271

新人か?ゆっくりしていけよ

 

274:名無しがお送りします

>>272

新人どころかピグモンがスレに入る事自体多分初めてだと思うんですけど

 

275:ウルトラマン(仮)

俺の脳内で会話するのやめてもろて

 

276:?????

 

巨人様、この度は私達を助けていただき本当にありがとうございます。この御恩は末代まで忘れる事はありません

 

277:ウルトラマン(仮)

>>276

えぇ…どういう流れこれ?

 

278:名無しがお送りします

>>277

イッチ困惑気味で草

 

279:名無しがお送りします

恐らくベゼルブ倒したからじゃね?

 

280:?????

 

ご推察の通り、この惑星は以前から宇宙悪魔ベゼルブによって幾度となく襲われ、あの毒によって何人もの仲間が犠牲になりました。そんな中、巨人様はあの宇宙悪魔を倒し我々に平和をもたらしてくれました。感謝してもしきれないぐらいです。

 

281:名無しがお送りします

そんな事があったんやな…

 

282:名無しがお送りします

やっぱベゼルブってヤバい奴らなんやなって

 

283:ウルトラマン(仮)

俺自身そんな事とか考えてなかったけどな…

まあええわ、取り敢えずもっと感謝してもええねんで?

 

284:名無しがお送りします

>>284

こいつ急に調子乗り出したぞ

 

285:名無しがお送りします

ピグモンが犠牲になってるって言ってるのにこのニートと来たら…

 

286:?????

 

いえ、本当にその通りです。巨人様には感謝しても仕切れません。私達に手伝える事があればなんでも言ってください

 

287:名無しがお送りします

>>286

ん?

 

288:名無しがお送りします

>>287

今なんでもするって言ったよね?

 

289:ウルトラマン(仮)

>>287

>>288

それ以上は言うな

 

それやったら1つだけ聞きたい事があるんやけどいいかな?

惑星ザインって場所何処にあるかしってる?

 

290:名無しがお送りします

>>289

イッチにしてはマトモな事聞いてて驚いたわ

 

291:?????

 

惑星ザインでしたら今の位置から真っ直ぐ飛立てばかなりの距離ですがあります

……もしかして宇宙悪魔ベゼルブを討伐しに行かれるのですか?

危険ですよ

 

292:ウルトラマン(仮)

>>291

元々ベゼルブを倒すためにここまで来たんでそんな心配しなくても大丈夫やで

俺ウルトラマンやし

 

293:名無しがお送りします

ここ普通やったらカッコいい場面なんだけどいかんせん元はニートやからなぁ…

 

294:ウルトラマン(仮)

>>293

ニートは余計やニートは

 

『それじゃもう行くわ。色々ありがとね』

 

『キュイ!』

 

295:名無しがお送りします

ピグモンがスレに入ってくるなんてホンマ凄かったな…

 

296:名無しがお送りします

おっ、イッチがまた変身したけどやっぱこの光眩しいな

 

297:名無しがお送りします

でも見れないくらい眩しい訳でもないから不思議やな

 

298:ウルトラマン(仮)

 

『シュワッチ!』

 

『キュイキュイ〜!』

 

299:名無しがお送りします

あっピグモン達が手振っとる

めっちゃ可愛い…

 

300:名無しがお送りします

ピグモンはマスコットキャラクターみたいなもんやし

 

301:名無しがお送りします

擬人化計画のピグモンも可愛いからお前ら見ろ(迫真)

 

302:名無しがお送りします

>>301

いや私ゼットンさん派なんでピグモンはちょっと…

 

303:名無しがお送りします

>>302

殺す

 

304:名無しがお送りします

>>303

ナチュラルに殺害予告出してて草

 

305:名無しがお送りします

>>303

過激派怖すぎオニイサン助けて…

 

306:ウルトラマン(仮)

お前らなんの話しとるんや…

ていうかなんか目の前にある惑星、ベゼルブがゴキブリみたいにおるんやけど

 

307:名無しがお送りします

>>306

もう着いたの!?早くなぁい?

 

308:説明ニキ

うわめっちゃベゼルブおる…まるでゴキブリみたい

 

309:名無しがお送りします

テレビで見るのと実際に見るのとは全くちゃうな 

うじゃうじゃ居すぎて今めっちゃ鳥肌立ってます

 

310:名無しがお送りします

今なんか奥の方で爆発見えませんでした?

 

311:名無しがお送りします

>>310

奇遇やな

俺も見えたで

 

312:名無しがお送りします

この惑星で爆発っていったらもうガイさんが戦ってる事くらいしか思いつかないんですがそれは

 

313:ウルトラマン(仮)

>>312

ガイさんってウルトラマンオーブさんの事?

 

314:名無しがお送りします 

>>313

せやで

多分今は1人でどうにかして戦ってると思うよ

 

315:名無しがお送りします

>>313

とりまオーブの所に助けに行ってもろて

そして生オーブを見せろ

 

316:名無しがお送りします

>>315

お前下のやつが本音やろ

 

317:ウルトラマン(仮)

>>315

本音漏れてて草

 

まあどっちにしろ合流しなアカンそうやし行ってみるわ

 

『シュワッチ!』

 

318:名無しがお送りします

頑張れイッチ!



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スレ4

日間ランキングに乗ってて驚きました皆さんありがとうございます
トライスクワッドの中で一番好きなのフーマ君なんですがギャラファイでグリージョちゃんにあの挙動感は最高に親近感を感じました(語彙力)

それはそうとグリージョちゃんはo-50組のアイドルですか……ファルコン1案件ですね分かります


319:ウルトラマン(仮)

やっぱ予想通りというかオーブさんの所にうじゃうじゃおるなベゼルブ

 

320︰名無しがお送りします

>>319

そら自分の巣に変な奴入ってきたら攻撃するやろ

 

321︰名無しがお送りします

>>320

サラッとガイさんの事変な奴って言ってて草

 

322︰ウルトラマン(仮)

なあ大量のベゼルブの中にThe怪獣みたいな奴と鳥みたいな奴おるんやけどあれなんなん?

 

323︰名無しがお送りします

>>322

The怪獣ってなんやねん

 

324︰名無しがお送りします

鳥は多分バードンっていう怪獣

いや怪鳥か…?

 

325︰名無しがお送りします

あれガーゴルゴンやん…

 

326︰名無しがお送りします

ウッソだろ!?なんでガーゴルゴンなんかおるねん!?

 

327︰ウルトラマン(仮)

なんやそんなにやばいんか?

 

328︰説明ニキ

>>327

ガーゴルゴンはいわゆる強豪怪獣の1体やで

口から吐く光線が最も脅威で当ったら石化してしまうのよ

再生能力もあったり肩についてる触手みたいな物も自在に操れる

おまけに電撃攻撃も可能

 

329︰名無しがお送りします

>>327

凶暴な性格の割には知能も高い

他の惑星を何個も滅ぼした事もあるし今回のミッションの重要人物の戦神を相打ちとはいえ殺害したり先輩ウルトラマンにあたるウルトラマンXを一度は敗北にまで持っていってる凄いやつ

 

330︰ウルトラマン(仮)

>>328

>>329

マジもんの化け物やんけ

なんでこんな奴おるねん

 

331︰名無しがお送りします

原作基準で話が進んでるとしたら本来はおらん怪獣やでそいつ…

 

332︰名無しがお送りします

フュージョンアップ出来る頃のオーブならともかく素人も同然の今のオーブじゃとてもキツイ怪獣やで

 

333︰名無しがお送りします

皆ガーゴルゴンに目が行きがちやけどバードンもしっかり強豪怪獣の1体やからな?

 

334︰名無しがお送りします

>>333

ファイヤーヘッドという単語を生み出した奇跡の怪獣

 

335︰説明ニキ

イッチ横におる鳥も気を付けてな!

そいつはイッチからみたら超大先輩のウルトラマンタロウとゾフィーを敗北に追い込んでる怪獣の1体やからな!

 

336︰ウルトラマン(仮)

………逃げていいですか?

 

337︰名無しがお送りします

>>336

逃げるなぁっ!(迫真)

 

338:名無しがお送りします

>>336

その目は何だその顔は何だその糞精神は何だぁっ!(迫真)

 

339:名無しがお送りします

>>336

お前のその精神で怪獣一匹倒せると思っているのかぁっ!(迫真)

 

340:名無しがお送りします

>>337

>>338

>>339

唐突なセブン兄さんはやめてもろて

 

341:ウルトラマン(仮)

普通考えて新人ウルトラマンに倒せる怪獣じゃないと思うんですけど?おかしくない?

 

342:名無しがお送りします

>>341

それがo-50クオリティ

 

343:名無しがお送りします

>>341

o-50ウルトラマンなら誰もが通る道だ

お前も通れ

 

345:名無しがお送りします

ていうかこうしてる間にガイさん苦戦してるんですがそれは

 

346:名無しがお送りします

イッチはよオーブさん助けにいかなマジでやばいで

後ろにベゼルブ迫ってきとるしバードン抑えるので一杯一杯やで

 

347:ウルトラマン(仮)

 

『………あーくそっ!こうなったらもうやけだ!シェアッ!』

 

348:名無しがお送りします

ウルトラマンニキ凄いスピードで近づくやん

 

349:ウルトラマン(仮)

 

『天空ペケ字チョォォォップ!!』

 

350:名無しがお送りします

なんやこの技

 

351:名無しがお送りします

これあれじゃね?無印ドラ◯ンボールのやつの…

 

352:名無しがお送りします

懐かしいの出してて草

 

353:名無しがお送りします

しかもそれでしっかりベゼルブ倒すってのがもうね…

てか勢い余って地面にまでめり込んでるんやけんけ

 

354:ウルトラマン(仮)

 

『あ、あれ?抜けない…』

 

355:名無しがお送りします

ギャグ漫画のそれで草

 

356:名無しがお送りします

>>355

こんな状況じゃ笑い事じゃないんですがそれは

 

357:名無しがお送りします

イッチ後ろにベゼルブ来とるで!はよ抜かないと!

 

358:ウルトラマン(仮)

 

『ちょっ、このっ』

 

『シェアッ!!』

 

359:名無しがお送りします

オーブさん!

 

360:名無しがお送りします

オーブさんがベゼルブ蹴飛ばしよった

ていうかあの短時間でよくバードンを捌けたのな

 

361:名無しがお送りします

ガイさんイッチを物凄い勢いで引っこ抜いてて草

 

362:名無しがお送りします

助けに来た筈が逆に助けられててなんとも言えない…

 

363:ウルトラマン(仮)

 

『君は一体…』

 

『取り敢えず話は後で。今はあの怪獣達を倒しましょう』

 

364:名無しがお送りします

おっ、珍しくイッチが真面目やんけ

 

365:ウルトラマン(仮)

>>364

幾らなんでも強豪怪獣相手に適当にしてたら命いくつあってもたりねーわ

おっしゃ!行くで!

 

366:名無しがお送りします

やっぱウルトラマンが並び立つってカッコいいなぁ

 

367:名無しがお送りします

>>366

その内の片方のウルトラマンはさっき地面に手がめり込んでたけどな

 

368:ウルトラマン(仮)

 

『おらぁっ!俺のスピードに付いて来れるかぁ!?』

 

369:名無しがお送りします

>>368

フーマ君の決めセリフをパクるな

 

370:名無しがお送りします

せやけどイッチガーゴルゴンをスピードで翻弄しててやべえ

 

371:説明ニキ

いや、スピードで翻弄はしてるけど決め手に欠けすぎてる

その証拠に傷つけても次々と再生していってる

 

372:ウルトラマン(仮)

 

『ハァァァァ!?お前回復しまくるとか反則やろボケェ!』

 

373:名無しがお送りします

イッチブチ切れで草

 

374:名無しがお送りします

ガーゴルゴンも攻撃を全部アホみたいな速さで避けまくってるお前も反則やでってきっと思ってるぞ

 

375:名無しがお送りします

オーブはバードン相手して

イッチはガーゴルゴン相手する

周りに無数のベゼルブ

ホンマこれ新人にやらせるミッション?

 

376:ウルトラマン(仮)

 

『ちょ!?ベゼルブッ!ベゼルブウザイ!』

 

『シュワッ!』

 

377:名無しがお送りします

ガイさんはバードン相手にしながらベゼルブもある程度オリジウム光線とか光輪で迎撃したりしてるけどイッチだけ常にベゼルブ3〜4体来るのなんなん?ヘイトでも買った?

 

378:名無しがお送りします

何がやべえってベゼルブの攻撃とガーゴルゴンの攻撃をスレスレで避けてるのホンマなんなの?

 

379:ウルトラマン(仮)

>>378

これかなりキツイんやぞ!?お陰でマトモに攻撃できへんぞ!

……せや!俺もオーブさんみたいに光線撃って纏めて潰そう!

 

380:名無しがお送りします

あっ…(察し)

 

381:名無しがお送りします

>>379

待てイッチ!早まるな!

 

382:名無しがお送りします

>>383

光線使ったら反動で飛ぶの忘れたか!?

 

383:ウルトラマン(仮)

 

『スペシウム光線!!ダァァァァァァァァァァ!?』

 

384:名無しがお送りします

あぁ…

 

385:名無しがお送りします

今回も綺麗に吹き飛んでますね(白目)

 

386:名無しがお送りします

オーブさんも「えっ!?」ていう顔で驚いてて草

 

389:名無しがお送りします

駄目みたいですね(諦め)

 

390:ウルトラマン(仮)

 

『ゲホッゲホッ…そうだ、光線使えないの忘れてた…後背中痛い…』

 

391:名無しがお送りします

そら岩に凄い勢いで激突してましたしね

 

392:名無しがお送りします

てかイッチの周りにベゼルブめちゃくちゃよってきてるんですがそれは

 

393:名無しがお送りします

何気にオーブさんもバードンに苦戦しててイッチ助けにいけないのやばくない?

 

394:説明ニキ

イッチ早く逃げて!

 

395:ウルトラマン(仮)

>>394

そんな事言われたってなぁ…かなりやばい状況で……

 

『ファッ!?なんだこの光!?』

 

396:名無しがお送りします

親方!空から光の柱が!

 

397:名無しがお送りします

ベゼルブを一網打尽にしてるこの光って……

 

398:名無しがお送りします

まさか!?

 

399:名無しがお送りします

あの人か!?

 

400:ウルトラマン(仮)

 

『ウルトラ……マン……?』

 

401:名無しがお送りします

ダイナだっ!ウルトラマンダイナだ!

 

402:名無しがお送りします

ダイナ来たァァァァァァァァァ!!!

 

403:ウルトラマン(仮)

 

『キィィィ!』

 

『ディアッ!』

 

『ええ…たったワンパンチでベゼルブ倒した…』

 

404:名無しがお送りします

そら大先輩ウルトラマンやで

イッチとは文字通りレベルも経験も違うよ

 

405:名無しがお送りします

おっ、ガイさんもバードン一旦振り払ってこっち来たで!

 

406:ウルトラマン(仮)

 

『大丈夫かルーキー?』

 

『あっ、はい。オーブさんも大丈夫ですか?』

 

『ああ、こっちもなんとか』

 

『キィ!』

 

407:名無しがお送りします

あれぇ?ベムスターも来たぞぉ?

 

408:名無しがお送りします

あれ?ガイさんベムスター倒してないのか?

 

409:ウルトラマン(仮)

 

『行くぞ!ディアッ!』

 

『『はい!シェアッ!』』

 

410:名無しがお送りします

to be continued…

 

411:名無しがお送りします

>>410

本編と同じタイミングだからって勝手に終わらせるな



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スレ5

1万UA突破ありがとうございます!

自分はメビウスリアタイではなく後からみた者ですが今回のギャラファイで泣かされました。あれは駄目だ泣く

そして何処までも強くなるゼロ先輩


412:ウルトラマン(仮)

いやさ?勢いよく向かって行ったのはいいけどさ?なんで俺がガーゴルゴン相手にしなきゃいけないの?この中じゃダントツヤバそうなのガーゴルゴンじゃねえの?見た目もほか2匹より凶悪そうやし。

新人やで俺?

 

413:名無しがお送りします

>>412

その割には攻撃してるやん

 

414︰名無しがお送りします

>>412

推しのバードンとベムスターを馬鹿にしたな!法廷で会おう!

 

415:名無しがお送りします

>>414

バードンとベムスター推しとかこいつすっげえ変態だぜぇ?

 

416:説明ニキ

てかイッチ実際の所どうなの?無理やったら最悪ダイナに代わってもらえば?

 

417:ウルトラマン(仮)

>>416

いやダイナ先輩が大半のベゼルブ倒してくれたお陰で全然マシ

まあそれで倒せるかは別やけど…

なんせこいつの再生能力がとにかくキツイ

 

418:名無しがお送りします

光線の反動で吹っ飛ぶ事さえなんとかなればいけると思うんやけどなぁ

見た感じイッチとガーゴルゴンほぼ互角やし

 

419:名無しがお送りします

ダイナ→ベムスター及びベゼルブをほぼ圧倒

イッチ→ベゼルブの邪魔はなくてもガーゴルゴンとは互角

オーブ→ベゼルブの邪魔とバードンに少し苦戦程度

 

お前らホントなんなんだよ

 

420:名無しがお送りします

どいつもこいつもやばくて草

 

421:ウルトラマン(仮)

>>419

>>420

知らんがな

ていうかあのダイナ先輩ホンマなんなの?あの人全て格闘戦で圧倒してるやん

 

422:名無しがお送りします

そら別宇宙でもめちゃくちゃ有名なお人ですしおすし

 

423:名無しがお送りします

ネオフロンティアスペースなんて伝説の英雄なんて言われてるくらいやしな

そんじゃそこらのモブトラマンとは全く違うよ

 

424:ウルトラマン(仮)

めちゃくちゃ凄いんやなダイナ先輩尊敬するわ

それはそうとそろそろガーゴルゴンをどうにかしたい

 

423:名無しがお送りします

なんやイッチまだ余裕あるやんけ

もう少し粘ろうや

 

424:名無しがお送りします

>>423

鬼畜で草

 

425:ウルトラマン(仮)

>>423

勘弁してくれ…もうそろそろ胸のカラータイマーがなるわこれ

なんかガーゴルゴンの弱点ない?

 

『ピコン、ピコン、ピコン』

 

『あっ…』

 

426:名無しがお送りします

ホンマに鳴り出して草w

 

427:名無しがお送りします

>>426

草に草を生やすな

それと状況的に草も生えないんですがそれは

 

428:説明ニキ

ガーゴルゴンは口の中にある目が弱点やで

まあその口光線撃つとき以外あまり開かんけど

 

429:名無しがお送りします

まあ目が弱点やからってそれで倒せるもんじゃないしな

そもそも石化光線を弱くする為のもんやし

 

429:ウルトラマン(仮)

>>428

口の中の目やな

おかのした

 

430:名無しがお送りします

>>429

ちょ、イッチ?話聞いてます?

 

431:ウルトラマン(仮)

 

『お前目が弱点なんだな!その口開きやがれ!』

 

『ガァッ!?』

 

432:名無しがお送りします

イッチがガーゴルゴン口を無理矢理こじ開けとる…

 

433:名無しがお送りします

おっ、目が見えて来たで

 

434:ウルトラマン(仮)

 

『オラッ!このっ!』

 

『ギィィィィィァァアアアアア!!!???』

 

435:名無しがお送りします

うわぁ…口の中に無理矢理突っ込んで目を引きちぎろうとしてる…

 

436:名無しがお送りします

ガーゴルゴン君迫真の叫び

イッチの手めっちゃ噛んでるけどイッチが問答無用なの草

 

437:名無しがお送りします

イッチはあれか?レッドファイトしないと生きていけない奴なんか?

 

438:名無しがお送りします

>>437

レッドファイッ!

 

439:ウルトラマン(仮)

 

『オォラァッ!』

 

『グォォォォォォォォアァァァァァァ!!??』

 

440:名無しがお送りします

うっわほんとに引きちぎりよった

 

441:名無しがお送りします

めちゃくちゃ痛がってるみたいやね

 

442︰名無しがお送りします

>>441

そんな何処ぞの芸人みたいに言われてもな…

 

443︰名無しがお送りします

>>441

ソファに座りながらなんか持ってそう

 

444︰ウルトラマン(仮)

 

『あっ、そうだ。いい事思いついた』

 

445︰名無しがお送りします

今度は何するんやイッチ…

 

446︰ウルトラマン(仮)

 

『天空ペケの字の要領でスペシウム光線みたいにエネルギー貯めて…こうしてこうして…こうっ!』

 

『ギッ……!?』

 

447︰名無しがお送りします

( ゚д゚)!?

 

448︰名無しがお送りします

( ゚д゚)!?

 

449︰名無しがお送りします

( ゚д゚)!?

 

450︰名無しがお送りします

新技キタ―――(゚∀゚)―――― !!

 

451︰名無しがお送りします

X字型の斬撃光線やんけ!

 

452︰説明ニキ

なるほど、開幕に放った天空ペケの字チョップを応用してX字に腕をクロスさせると同時に斬撃を繰り出すのか

 

453︰名無しがお送りします

>>452

説明ニキ乙

 

454︰名無しがお送りします

しかも撃ち方がタイタスのエレクトロバスターみたいやん

イッチやるやんけ

 

455︰ウルトラマン(仮)

おっしゃ!ガーゴルゴンぶっ倒した!

ほれほれ見ろよ〜?俺凄いやろ〜?

 

456︰名無しがお送りします

こいつ調子乗り出したぞ

締め上げろ

 

457︰名無しがお送りします

>>455

取り敢えず死んでもろて

 

458︰名無しがお送りします

急に辛辣になって草

 

459︰名無しがお送りします

イッチ気をつけや

大体調子乗ってる時ってフラグやで

 

460︰ウルトラマン(仮)

>>459

大丈夫やってそんなそうそう来るわけ…

 

『お"ぅ"!?』

 

461︰名無しがお送りします

あっ!ガイさんと戦っていた筈のバードンがイッチに目掛けてくちばし刺しよった!

 

462︰名無しがお送りします

だから気をつけろって言ったのに…

 

463︰ウルトラマン(仮)

 

『ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?やばいめっちゃ痛い!?』

 

464︰名無しがお送りします

あぁ…バードンがイッチに何回もくちばし刺しとる…

 

465︰名無しがお送りします

イッチ早く逃げないと毒喰らってしまうで!なんとか逃げられへんか!?

 

466︰名無しがお送りします

イッチ頑張れ!!

 

467︰名無しがお送りします

急に手の平返しして涙がで、出ますよ…

 

468︰名無しがお送りします

>>467

この状況でネタ発言する奴の気が知りたい

 

469︰ウルトラマン(仮)

 

『シェアッ!』

 

『ギィアッ!?』

 

『あ、オーブさん…』

 

470︰名無しがお送りします

オーブが助けに来てくれた!

 

471︰名無しがお送りします

やっぱ今のオーブさんじゃキツイかバードン

 

472︰ウルトラマン(仮)

 

『すまない!大丈夫か!?』

 

『いやキツイです』

 

473︰名無しがお送りします

即答で草

 

474︰ウルトラマン(仮)

いや流石にキツイよ?あんなに刺されたら痛くて仕方ないわ

ちょっと言っても大丈夫やろ

ん?

 

475︰名無しがお送りします

>>474

まあイッチ刺された所抑えてるしなぁ…

 

476︰名無しがお送りします

>>474

どうしたイッチ?

 

477︰ウルトラマン(仮)

いや、なんかダイナ先輩が前に出てきたわ

ていうかなんで赤くなってるの?イメチェン?

 

478︰名無しがお送りします

>>477

それはストロングタイプって言っていわゆるパワータイプな姿やで

 

479︰名無しがお送りします

>>477

ダイナはスピードと超能力を兼ね備えたミラクルタイプ、今目の前の姿のストロングタイプに姿を変える事ができるねんで

まあチェンジ出来るのは一回だけやけど

 

480︰ウルトラマン(仮)

なんかダイナ先輩が前に出た途端バードンビビリまくってるねんけど

あっ、デコピンでバードン撤退させよった…

 

481︰名無しがお送りします

ウ ル ト ラ デ コ ピ ン

 

482︰名無しがお送りします

???『なるほど!私もこうすればよかったんだな!』

 

483︰名無しがお送りします

>>482

ゾフィー兄さんはファイトオーブでリベンジ果たしただろ!

………あれ?時系列的にはまだか…

 

484︰名無しがお送りします

>>483

それ以上はいけない

 

485︰ウルトラマン(仮)

あっ、先輩達変身解除しよった

…これ俺もしなきゃなの?

 

486︰名無しがお送りします

>>485

せやで挨拶くらいしとかなきゃ

 

487︰名無しがお送りします

>>486

てかイッチバードンの毒とか大丈夫なの?

 

488:ウルトラマン(仮)

>>487

いや刺された所ヒリヒリするくらいで特に毒とかは無さそうやで

ていうかどっちかって言うと体力がちょっとやばいかもなんせカラータイマー鳴ってるし

とりま一旦LINE配信止めますわ

 

【LINE停止】

 

489:名無しがお送りします

 

490:名無しがお送りします

 

491:名無しがお送りします

 

492:説明ニキ

お疲れー

 

493:名無しがお送りします

そういえばイッチって自分の名前とかともかくウルトラマンとしての名前はなんなの?先輩に挨拶するなら名前とか言わなあかんし

 

494:ウルトラマン(仮)

あっ…決めてない…どうしよ…

 

495:名無しがお送りします

>>494

ええ…



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スレ6

誤字、指摘ありがとうございますm(_ _)m
それと2万UA突破ありがとうございます!
更に励んで頑張りますのでどうかイッチとスレ民の応援よろしくお願いします
ギャラファイ楽しみ



496:名無しがお送りします

そういやイッチのウルトラマンとしての名前とか本名とか全く知らなかったな俺ら

 

497:ウルトラマン(仮)

>>496

知らなくてよろしい

というかウルトラマンとしての名前どうしよ…

もうちょいしたらオーブさんとダイナ先輩と合流しなあかんし変身も解いてもうたし…

 

498:名無しがお送りします

>>497

安価だね!わかるとも!

 

499:名無しがお送りします

おっ?安価くるか?

 

500:ウルトラマン(仮)

……お前ら真面目に考えてくれるんだろうな?

 

501:名無しがお送りします

任せろ!素敵な名前にしてやる!

 

502:名無しがお送りします

大丈夫だって安心しろよ〜平気平気、平気だから

 

503:ウルトラマン(仮)

よし、んじゃ俺のウルトラマンとしての名前考えてな

 

>>520

 

504:名無しがお送りします

始まったな

 

505:名無しがお送りします

見事スナイプ出来ますように

 

506:名無しがお送りします

実はもう決めてるんだ…親父の名前を取ってモロボシ君

 

507:名無しがお送りします

>>506

それピグモンや

 

508:名無しがお送りします

いいゾ〜これ

 

509:名無しがお送りします

そろそろかな?

 

510:名無しがお送りします

まだだ…まだ慌てる時間じゃない

 

511:名無しがお送りします

やりますねえ!やりますやります!

 

512:名無しがお送りします

一番厄介なのは説明ニキや

あの人が一番真面目に考えてくるタイプや

 

513:説明ニキ

>>512

呼んだ?

 

514:名無しがお送りします

今や!ウルトラマンイッチ!

 

515:名無しがお送りします

ウルトラマンニート

 

516:名無しがお送りします

ウルトラマンブルーレット♪置くだけ♪

 

517:名無しがお送りします

ウルトラマンダブリス

 

518:名無しがお送りします

ウルトラマンヨウチキュウノミンナオレノナハゼット!

 

519:名無しがお送りします

ウルトラマンレッドマンorレッド

 

520:説明ニキ

o-50から取ってウルトラマンフィフティ

 

521:名無しがお送りします

ウルトラマンタロウ

 

522:名無しがお送りします

ニートならぬウルトラマンニュート

 

523:名無しがお送りします

ウルトラマンハイロゥ

 

524:ウルトラマン(仮)

はいストップ

名前は説明ニキのウルトラマンフィフティで決定ね!

サンガツ説明ニキ!

 

525:名無しがお送りします

チッ

 

526:名無しがお送りします

スレ民にしてはまだマシな方なネーミングちゃう?

 

527:名無しがお送りします

>>526

確かにマシやけど一部おかしい奴おったよな?

 

528:名無しがお送りします

イッチとかニートとか割と酷くて草

 

529:名無しがお送りします

誰だよゼット君のボイドラ自己紹介をイッチの名前にしようとしたやつ

 

530:名無しがお送りします

>>529

私だ

 

531:名無しがお送りします

>>530

お前だったのか

 

532:名無しがお送りします

タロウ教官の名前を出した奴は一体どういう神経で出したんだよ

 

533:名無しがお送りします

>>532

トレギアおじさんをイッチに粘着させようと思って出しました

 

534:名無しがお送りします

>>533

鬼畜で草

 

535:説明ニキ

>>524

どういたしまして

 

536:名無しがお送りします

安価が意外と近いからスナイプできませんでした

おのれ説明ニキ

 

537:名無しがお送りします

これで晴れてイッチの名前はフィフティやな

おめでとう(棒読み)

 

538:名無しがお送りします

そういえばイッチどないしてるの?

反応一切ないけど

 

539:名無しがお送りします

おっ死んだか?

 

540:名無しがお送りします

>>539

 

541:ウルトラマン(仮)

オーッス

今帰ってきたでー

 

542:名無しがお送りします

>>541

ん?何してたんや?

 

543:名無しがお送りします

>>541

 

544:名無しがお送りします

フィフティニキ何してたの?

 

545:ウルトラマン(仮)

今オーブ……じゃなかった

ガイさんと合流して自己紹介してた所やで

結構俺の事心配してくれてたみたい

 

546:名無しがお送りします

>>545

そらバードンにめっちゃ刺されてたし

 

547:名無しがお送りします

イッチは毒とか大丈夫なのか?

 

548:ウルトラマン(仮)

>>547

うん、全然大丈夫やで

というか説明ニキが考えたら名前を自己紹介で言ったらなんか「そうか…フィフティって言うんだな」って言ってニッコニコしてたで

 

549:名無しがお送りします

ガイさんの心が落ち着く場所の名前から取ってるからなぁ…ニッコニコはちょっと草やけど

 

550:名無しがお送りします

少しお茶目なガイさん

後に色々と曇ります(白目)

 

551:名無しがお送りします

ていうかなんであんなヤベー治安な場所で心が落ち着くんですかねぇ…

 

552:名無しがお送りします

そういやイッチ、ガイさんは合流したって言ってるけどダイナ先輩は?

 

553:ウルトラマン(仮)

>>554

いやまだ合流してない

何処におるんやろ先輩……

ん?なんか前から人来てるわ

 

554:名無しがお送りします

おっ、ダイナ先輩登場か?

 

556:名無しがお送りします

尊敬の目で見るともれなく「照れくさい」と申します

 

557:ウルトラマン(仮)

なんか羞恥心歌ってる人とよう似てる人が来たんやけど

服装もなんか変やし

 

558:名無しがお送りします

>>557

 

559:名無しがお送りします

>>557

 

560:名無しがお送りします

いや確かに似てるっていうかそのものなんやけど別人というかなんというか…

 

561:名無しがお送りします

ややこし過ぎる定期

 

562:名無しがお送りします

>>557

テメースーパーGUTSの隊員服を馬鹿にしたな!

法廷で会おう!

 

563:ウルトラマン(仮)

隣のガイさんも凄い目で先輩見てるし

やっぱ凄いねんな羞恥心歌ってる人に似てる先輩

 

564:名無しがお送りします

>>563

お前は取り敢えず羞恥心から離れろ

 

565:ウルトラマン(仮)

なんか先輩から褒められたんか駄目出しされたんかよう分からん事言われたんやけど

 

566:名無しがお送りします

>>565

何て言われたの?

 

567:名無しがお送りします

あの戦い方(レッドファイト戦法)は光の戦士の戦い方じゃない

 

568:名無しがお送りします

>>567

これ定期

 

569:ウルトラマン(仮)

「(ガイさんを助けに行ったのは)いい根性してるが戦い方が少しグロくないか?ちょっと引いた」

って言われた

 

570:名無しがお送りします

>>569

そらそうやろ

 

571:名無しがお送りします

>>569

アスカはまだ優しい方やで

俺らは満場一致で光の戦士の戦い方じゃないって言う

 

572:名無しがお送りします

>>569

あんなグロい戦い方してたら誰だってそう言うわ

 

573:ウルトラマン(仮)

なんでや!グロい関係ないやろ!

勝てばよかろうなのだ

 

574:名無しがお送りします

>>574

カーズ思考は草

 

575:ウルトラマン(仮)

ガイさんが一応フォロー入れてくれたけど「光線撃った時に吹っ飛んだのは流石に驚いた」って言われたんやけど

 

576:名無しがお送りします

>>575

確かに先輩方にも多少はのけぞる奴おるけどイッチみたいにアホみたいに吹き飛ぶ奴はいないと思われ

 

577:名無しがお送りします

イッチが特殊なだけやで気にすんな

 

578:ウルトラマン(仮)

そんなもんか…

ん?

 

579:名無しがお送りします

また何やイッチ?今度は何やらかした?

 

580:ウルトラマン(仮)

>>579

俺じゃねえ

なんかガイさんが仲間が危険な目にあってるって言ってるわ

どうしたらええの?

 

581:名無しがお送りします

ジャグラーさんじゃねえかそれ?

 

582:名無しがお送りします

あー…確かにそんな場面ですね

 

583:名無しがお送りします

>>580

何も考えずに助けに行ったほうがええと思う

そしてジャグラーさん庇ってクグツ喰らって氏ね

 

584:名無しがお送りします

>>583

ナチュラルに氏ね言ってて草

 

585:ウルトラマン(仮)

>>583

テメェ後で覚えとけ

取り敢えずガイさんの仲間さんが危険な状況やねんな?

ほな助けにブベッ

 

586:名無しがお送りします

おっどうしたどうした?

 

587:名無しがお送りします

誤字か?

 

588:ウルトラマン(仮)

>>586

>>587

ガイさんの仲間が危険な状況なら急いで行かなアカンとと思って走ったら訳の分からんスピード出て岩壁にぶつかった

岩壁に俺の体の型が綺麗にできたし後ろの2人は苦笑いしながら「大丈夫か?」って心配してるし…正直痛い…

 

589:名無しがお送りします

>>588

 

590:名無しがお送りします

>>588

 

591:名無しがお送りします

>>588

 

592:名無しがお送りします

>>588

多分ウルトラマンになった副作用で普段の状態の身体能力が上がったと思われ

 

593:名無しがお送りします

よかったなイッチ

惑星ザインにイッチがおったっていう証が出来たで

 

594:名無しがお送りします

ていうか先輩2人が苦笑いしながら心配してるのホンマ草

 

595:名無しがお送りします

そんなギャグかましてないでさっさと蛇倉隊長助けに行ってもろて

 

596:ウルトラマン(仮)

せやこんな事してる場合じゃないわ

取り敢えずガイさんに付いていくわ

 

597:名無しがお送りします

>>596

行ってらー

 

598:名無しがお送りします

こんなイッチがウルトラマンだってジャグラーさん知ったらどんな反応するのやら…

 

599:名無しがお送りします

>>598

更に拗らせるに一票

 

600:名無しがお送りします

そういえばこの時ってベゼルブにクグツ注入される頃ですよね?

 

601:名無しがお送りします

あっ…

 

602:名無しがお送りします

あっ…

 

603:名無しがお送りします

どうかジャグラーさんがクグツ喰らう前であるように祈るしかないね

なおクグツ喰らった後なら確定で原作より拗らせるけどな!




感想でイッチのウルトラマンとしての名前を考えてくださった皆さんどうもありがとうございます
元々名前は決めていたので残念ながら採用出来なかったのですがこういった形で載させてもらいました
本当にありがとうございますm(_ _)m


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スレ7

ギャラファイが!終わった!虚無!

それはそうと少し小説パート入りますジャグラーさん視点ですよろしくお願いします


604:ウルトラマン(仮)

取り敢えず基地?みたいな所入ったわ

なんかガイさんがずっと直感で走って行くねんけど大丈夫これ?

 

605:名無しがお送りします

>>604

恐らく大丈夫やで

ガイさんはなんか心の救難信号的なのを受信できる能力持ってるからほぼ直感でも辿り着けるんやで

 

606:名無しがお送りします

ジャグラーさんがクグツ注入されてるのかされてないのかでこの後の展開が変わってくるよね

 

607:ウルトラマン(仮)

さっきから聞き流してたけどそのジャグラーさん?って人がガイさんの仲間なの?

 

608:名無しがお送りします

>>607

せやで

今イッチが向かってる先で起こってる事やその後に続く色々な事があった結果、拗らせて一時的に闇の勢力に身を置いてしまう悲しい人やで

 

609:名無しがお送りします

ついでに変態紳士と化したりなんやかんやあって結局光墜ちしたりキングジョーの熱狂的なファンになったりする人やで

 

610:名無しがお送りします

>>609

最後の奴は全くの別人だろいい加減にしろぉ!

 

611:ウルトラマン(仮)

はぇ〜闇墜ちからの光墜ちする人なんすね〜

そういう人好きですわ〜^

 

612:説明ニキ

>>611

えぇ…

 

613:名無しがお送りします

>>611

お前ホモかよぉ!

 

614:ウルトラマン(仮)

>>612

>>613

違う違う

なんきこう…光墜ち!とか闇墜ち!とかするキャラって結構好きじゃない?俺は好きだ

 

615:名無しがお送りします

イッチが言いたい事は分かるけど…分かるけど!

 

616:名無しがお送りします

トレギアおじさんと出会ったらどんな反応するんやろイッチ

 

617:ウルトラマン(仮)

おっ!なんかベゼルブと戦ってる人らおるで

ちょっとLI VE配信するからどれがジャグラーさんなのか見分けてくれ

 

【LI VE配信】

 

618:名無しがお送りします

オッケー

 

619:名無しがお送りします

ていうかここもうじゃうじゃいますねベゼルブ…

 

620:名無しがお送りします

イッチあの黒くて刀振り回してる人がジャグラーさんやで

 

621:名無しがお送りします

しかもベゼルブに攻撃してるあたりまだクグツは注入されてないっぽいね

 

622:名無しがお送りします

シンラ隊長にミコットさん、リッカさんもおるしこれは間に合ったか?

 

623:説明ニキ

イッチ!ジャグラーの上からベゼルブ来てるよ!あれ刺さったら大変やで!

 

624:ウルトラマン(仮)

 

『あっ!やべえ!』

 

『『カケルッ!?』

 

『間に合えぇぇぇぇぇ!!!』

 

625:名無しがお送りします

イッチが飛んだ!

 

626:名無しがお送りします

飛んだイッチがジャグラーの代わりにベゼルブの針に刺さったぞ!?

 

627:ウルトラマン(仮)

 

『痛ったぁぁぁ!?』

 

『なっ…!』

 

『グギュッ!?』

 

628:名無しがお送りします

あぁ…イッチにクグツが注入されてる…すっごい痛そう…

 

629:名無しがお送りします

前のスレで言った事が現実になっててワロエナイ…

 

630:ウルトラマン(仮)

 

『こんっのっ!』

 

『ハァッ!』

 

『グギュッ!?』

 

631:名無しがお送りします

蛇倉隊長がイッチに刺さってる針切り落としたぞ!

 

632:名無しがお送りします

ガイさんとアスカも助けに来てベゼルブ次々と倒してるしシンラ隊長が命の木の種持ってるしこれなんとかなったんじゃね?

 

633:名無しがお送りします

ん?なんかイッチの様子おかしくない?

 

――――――――――――――――――――――――――

 

◇ジャグラー

 

俺がサイキの野郎の居場所を見つける為、ミコットとリッカと共に基地に潜入してる時だった。流石に侵入してた事がバレたのか俺達の身長と同サイズのベゼルブがそこらじゅうに現れやがった。こんな奴ら俺の相手じゃねえが…なんせまだこの2人(ミコットとリッカ)は訓練を受けてるとはいえ戦闘なれしていない。

そんな矢先だ。俺が囮になっている隙にシンラを連れ戻したミコットが油断しベゼルブの針の脅威に脅かされているのは。

気づいた俺はすぐさま駆け付け、ミコットを庇う形で払い除ける。そしてベゼルブの針が俺に突き刺さる―――事はなかった。

振り返ると何故か知らない奴が俺の代わりにベゼルブの針を受けたのだ。

目の前の奴は痛みに悲鳴を上げていたがすぐさま俺は針を蛇心剣で切り落とすと俺を庇った奴を丁寧に降ろした。

 

「何故…俺を庇った!?」

 

「いや貴方めちゃくちゃヤバかったじゃないですか。それにガイさんのお仲間ですよね?助けるの当然ですよ」

 

さも当然かのようにそいつは言った。こいつはガイの事を知っているのか?それに幾らガイの仲間とはいえ初対面の奴を庇いに行こうとするなんてこいつは何を考えてやがる。

 

「それにお前クグツは!?」

 

「え?あー…うん…大丈夫みたいですね」

 

「は?」

 

何を言ってるんだこいつ?

クグツが効かない?あの怪獣さえも操ってしまう程の毒が?

馬鹿げてやがる。こいつは一体何者なんだ…

 

「ジャグラー!カケル!」

 

大きな声で俺と目の前の奴……カケルを呼んだのは他でもないガイだった。どうやら俺が知らない間にこいつと知り合ったみたいだな。

 

「大丈夫か!?」

 

「なんとか大丈夫です」

 

「おいガイ。こいつ一体何者なんだ?」

 

「ああ…ジャグラーは知らないんだったな。紹介するよ、俺と同じ戦士の頂で光の戦士に選ばれた日空カケルだ」

 

…………………………は?

 

――――――――――――――――――――――――

 

650:名無しがお送りします

成程…どうりで暴れたりとか変な行動したりとかしないんだな

 

651:名無しがお送りします

イッチは一体何者なんですかね…バードンの毒は効かねえわクグツも効かねえわでレッドファイトするしで

 

652:名無しがお送りします

あれ見てみ?ベゼルブすっごい困惑してるで

オロオロしてるし

 

653:名無しがお送りします

まさかベゼルブから萌えを感じるとは思わなんだ

 

654:ウルトラマン(仮)

 

『自己紹介も済んだので…おっしゃあぁ!そこの虫ぃ!歯ァ食いしばれぇ!』

 

『ググギュッ!?』

 

656:名無しがお送りします

あっ…イッチがベゼルブに馬乗りして顔ボッコボコに殴っとる…

 

657:名無しがお送りします

あっ…羽根また引きちぎりやがった…

 

658:名無しがお送りします

しまいには壁にベゼルブ投げつけたで

めっちゃボッコボコにするやん(震え声)

 

659:名無しがお送りします

生身でもレッドファイトするのか(困惑)

 

670:名無しがお送りします

ガイさんとアスカ以外全員唖然としてるやんけ

ベゼルブも含めて

 

671:ウルトラマン(仮)

 

『な、なんて野蛮な!』

 

『ん?この声何処から聞こえてるの?』

 

672:名無しがお送りします

この声サイキじゃね?

 

673:名無しがお送りします

あぁ…確かにそうやな

 

674:名無しがお送りします

あっ、モニター出てきたな

サイキが映っとる

 

675:ウルトラマン(仮)

 

『よくもベゼルブを…クイーンの子供達をあんな惨たらしく殺すなんて!酷いとは思わないのかい!?』

 

『いや知らんがな。ていうか襲ってくる方が悪い。ギルティ』

 

676:名無しがお送りします

イッチホンマはウルトラマンじゃなくてレッドマンだよね?

 

677:名無しがお送りします

イッチが言ってる事は間違ってはないんだけど…やっぱりグロいよね

 

678:名無しがお送りします

あぁ…うん、サイキが最も嫌そうな事してるもんねイッチ

 

679:名無しがお送りします

ガイさんとアスカさん以外全員唖然としてるのホンマ草

 

680:名無しがお送りします

見ろ、流石の蛇倉隊長も困惑してるぞ

 

681:ウルトラマン(仮)

 

『野蛮な生物には本当に頭が参るよ!そういう所、直した方がいいんじゃないかな!?』

 

『どうしたんだよ?疲れてんの?肩の力抜きなよ…』

 

682:名無しがお送りします

お前のせいで疲れてるんだよ

 

683:名無しがお送りします

イッチが急にサイキの事諌めてて草生える

 

684:ウルトラマン(仮)

 

『ハァ…もういいよ。取り敢えず僕は僕の目的の為に動くから。パーテル、行くよ』

 

『分かったよマーイフレンド。じゃあね〜野蛮な人達』

 

685:名無しがお送りします

サイキがカノンに向かってしまうでイッチ!

なんとかせな!

 

686:ウルトラマン(仮)

>>685

俺にどうしろって言うんだよ

 

『まずい、サイキがカノンに向かってしまう!皆、スガークに乗るんだ!』

 

シンラさんが言ってるスガークってなんぞ?

 

687:説明ニキ

スガークっていうのは惑星カノンの技術で作られた飛行船でワープできたり深海に潜ったりする事できるよ

 

688:名無しがお送りします

取り敢えずイッチは皆に沿ってスガークに乗るといいよ

 

689:ウルトラマン(仮)

>>688

分かった

取り敢えずそのスガークって奴に乗るんでLIVEはつけとくけど落ちますわ

 

690:名無しがお送りします

ん、おかのした

 

691:名無しがお送りします

いよいよ惑星カノンですな…どうなるのやら…




ここで注意書き

今回イッチ事カケルがクグツを喰らっても操られるどころか全く何もなかったのは明確な理由があります。
物語の都合上、その理由を語ってしまうと物語の根幹に関わるのであまり言えないのですが、イッチにはウルトラマンとしての力だけでなくとても大きな力が眠っています。それが体の隅々まで行き渡っている為クグツを注入する隙間すらなくその大きな力によって消滅しました
カケルはその力を認知すらしていません。


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スレ8

さあいよいよジャグラーさんとイッチが本格的な会話しだすぞぉ!




692:ウルトラマン(仮)

ねえどうして?どうしてワープ装置が壊れてるの?あのサイキとかいう奴のせいなの?

 

693:名無しがお送りします

>>692

勿論せやで

そらそんなすぐ追いつかれたらサイキも困るしな

 

694:名無しがお送りします

うっかり忘れてたわ

テヘペロ

 

695:ウルトラマン(仮)

>>694

野郎のテヘペロなんて聞きたくねえ…

てか他の皆ワープ装置壊れてる事知ってたの?

知ってた人は正直に挙手

 

696:名無しがお送りします

 

697:名無しがお送りします

 

698:名無しがお送りします

 

699:名無しがお送りします

 

700:名無しがお送りします

 

701:名無しがお送りします

 

702:名無しがお送りします

殆ど知ってるやんけ

 

703:ウルトラマン(仮)

あぁ!?なんで言わなかったんだよ!?

 

704:名無しがお送りします

>>703

いやだってイッチと他のメンバーの掛け合いとか見たかったし…

 

705:名無しがお送りします

ジャグラーさんがどんな反応するか見たかったし…

 

706:名無しがお送りします

>>705

俺もそう思いました

 

707:ウルトラマン(仮)

こんなんやったら変身して先向かった方がよかったやんけ

ほら見てみろ!さっきからジャグラーさんがジッと見つめてくるやんけ!少し怖いしなんか気まずいわ!

 

708:名無しがお送りします

同じ星で生まれていても!

 

709:名無しがお送りします

共に願う絵面(名シーン)は複数!

 

710:名無しがお送りします

スレ民の絆と共に!

 

711:名無しがお送りします

我ら!

 

712:名無しがお送りします

トライスクワッド!

 

713:名無しがお送りします

完璧な流れで草

 

714:ウルトラマン(仮)

>>708

>>709

>>710

>>711

>>712

死ねっ!

 

715:名無しがお送りします

あんなにカッコよかったトライスクワッドの名セリフがこんなにも残念になるなんて…いいぞもっとやれ

 

715:名無しがお送りします

>>714

仮にもウルトラマンの吐くセリフじゃないぞ…?

 

716:名無しがお送りします

イッチ切れてて草

 

717:名無しがお送りします

???「レオ!俺達はアストラを○す!」

 

718:名無しがお送りします

>>717

初代ウルトラマンの悪口を言うのはやめて差し上げろ

 

719:ウルトラマン(仮)

 

『どうしたカケル?顔が険しいぞ?』

 

『何かあったのか?』

 

『え!?いや何もないですよ!?』

 

720:名無しがお送りします

駄目じゃぬぁいイッチ険しい顔しちゃあ?

 

721:名無しがお送りします

アスカとガイさんに心配されてるぞイッチ

 

722:ウルトラマン(仮)

お前らのせいだよ定期

 

『ちょっと来い』

 

『えっちょっ』

 

『ジャグラー?』

 

723:名無しがお送りします

イッチ蛇倉隊長に連れてかれてて草

 

724:名無しがお送りします

何処に連れて行かれるんやろな

 

725:名無しがお送りします

原作にないシーン来ましたこれ?

 

726:名無しがお送りします

>>725

そもそも原作にイッチはいない定期

 

728:名無しがお送りします

あっイッチが連れて行かれた場所ガイさんとチャンバラしてた所やんけ

 

729:ウルトラマン(仮)

 

『何故あの時俺を庇った?一歩間違えれば…いや既に間違えていたな。運良くクグツが効かなかったからいいものの下手をすればベゼルブの操り人形だ』

 

『いやまあ…そうなんですけど…まあ効かなかったんで結果オーライでしょ?』

 

730:名無しがお送りします

イッチめちゃくちゃ楽観やんけ

 

731:ウルトラマン(仮)

 

『偶々運良く効かなかっただけだ。戦場でそんな楽観的な考え方じゃ生き残れはしないぞ。お前もガイと同じで戦士としての心構えがまだまだ足りなさすぎる』

 

『あの…はい…その通りですね…ていうか成り行きでウルトラマンになったんだから仕方ないじゃん…

 

『ん?何か言ったか?』

 

『いえ!何も!』

 

732:名無しがお送りします

ジャグラーさんには聞こえてないけど俺達には聞こえてるからなイッチ

 

733:名無しがお送りします

かなり小声で草

 

734:ウルトラマン(仮)

お前らは黙ってて、どうぞ

 

『そ、そうか…。だがまあ……あの時は助かった、礼を言う』

 

『あ、はいどうも。……優しいんですねジャグラーさん』

 

『は?いきなり何言ってんだお前』

 

『こんな所で何してんだジャグラー?』

 

735:名無しがお送りします

おっ、ガイさん来た

 

736:ウルトラマン(仮)

 

『まさかカケルの事虐めてるんじゃないよな?』

 

『んなわけねえだろ、戦士としての心構えを教えてやってただけだ。ガイ、お前より聞き分けがいいぞ』

 

『え!?そうなのか?』

 

『いや俺に聞かれても…』

 

737:名無しがお送りします

イッチがガイさんとジャグラーさんと話してる…

 

738:名無しがお送りします

見た感じ原作よりまだ爽やかな雰囲気あるから多少は大丈夫なんじゃね?

 

739:名無しがお送りします

イッチが身を挺して庇ったかいがあったなこれ

 

740:名無しがお送りします

ガイさん驚いてて草

 

741:ウルトラマン(仮)

 

『ほらガイ、始めるぞ』

 

『ああ』

 

え?剣なんか持って何が始まるんです?

 

742:名無しがお送りします

>>741

なんだ知らないのか

チャンバラが始まる

 

743:ウルトラマン(仮)

ええ…この人ら目の前で剣戟繰り広げてるんやけど…戦闘狂なん?怖っ

 

744:名無しがお送りします

>>743

お前の戦闘スタイルの方が怖いわ

 

745:ウルトラマン(仮)

なんかいつの間にかギャラリー増えてるし…ミコットさんやったっけ?後先輩もおるし…

ていうかなんか剣戟しながら口論地味た事なってません?端から見たらちょっとした喧嘩みたいな事になってるんやけど…

 

『フッ!』

 

『ハッ!』

 

おっ、決着着いたやん。ジャグラーさんの勝ちやな

 

746:名無しがお送りします

あれちょっと待って?このガイさんの負け方やばいんじゃね?

 

747:ウルトラマン(仮)

 

『負けたよ。やっぱお前は強えよ』

 

『…………』

 

あれ何この空気

ガイさんどっか行っちゃうし…

 

748:名無しがお送りします

あっこれ手を抜かれたパターンじゃね?

 

749:説明ニキ

まずいぞイッチ!今すぐジャグラーに「俺とやりましょう!」って言うんやで!

 

750:ウルトラマン(仮)

え?なんで?やだよ?

 

751:名無しがお送りします

>>750

何も考えなくていいからはよ行ってもろて

このままやとジャグラーさん拗れるから

 

752:ウルトラマン(仮)

 

『あ、あの!ジャグラーさん!』

 

『……どうした?』

 

『次俺ともやってくれませんか!?』

 

『なんでお前とやらなきゃならねえんだよ』

 

753:名無しがお送りします

あかん!拗れとるっ!

 

754:名無しがお送りします

イッチ!一押し!後一押しや!

 

755:ウルトラマン(仮)

 

『いやね!?俺まだウルトラマンになったばかりだから戦闘のイロハとか分からなくてですね!?さっきのジャグラーさんの剣捌きとか見ててすっごいタメになるなーって思いましてね!?』

 

『ちょ、揺らす、揺らすなっ!』

 

『ですからね!?是非お願いしたいなーって!』

 

『わ、分かった!分かったから揺らすなっ!』

 

756:名無しがお送りします

ナイスイッチ!ファインプレーや!

 

757:名無しがお送りします

イッチやりますねぇ!

 

758:ウルトラマン(仮)

 

『よっしゃぁぁあ!!』

 

『ハァ…。今少し気が立ってんだ。悪いが手加減できねえぞ』

 

あれ?取り敢えずジャグラーさん拗らしたらあかんっぽいから皆の言う事に従ってやったんやけどこれどうなるの?あの剣戟やれっていうの?できないよ?運動神経そんなに良くないよ?

 

759:名無しがお送りします

あー…うん…頑張れ

 

760:名無しがお送りします

イッチなるべく全力でやるんやで

じゃないとイッチの行動無駄になっちゃうで

 

761:名無しがお送りします

大丈夫!ウルトラマンになってるから多少は身体能力も上がってる筈!

多分…

 

762:名無しがお送りします

取り敢えずイッチはボコボコにされてもろて

 

763:ウルトラマン(仮)

あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )

 

―――――――――――――――――

――――――――――――

―――――――――

――――――

―――

 

770:ウルトラマン(仮)

 

『まあ、何だ。剣のセンスはなくても他を伸ばせばなんとかなるし剣の捌き方とか覚えればいいんじゃねえのか?』

 

『グフッ…ゲフッ…それ程でも…』

 

『褒めてはねえからな?』

 

771:名無しがお送りします

なんともまあ…ボコボコでしたね…

 

772:名無しがお送りします

ちょっとばかり罪悪感を覚えました…

 

773:名無しがお送りします

身体能力は確かに上がってたけど剣の使い方が絶望的過ぎて…

まあ後半はやけになったのか拳で戦ってたけどその時は多少は善戦してましたね

まあ見事に捌かれてましたが

 

774:名無しがお送りします

しかも途中からミコットさんも出っ張ってきて『この人だけずるい!』とか言いながらジャグラーに斬りかかって行ったのは流石に驚いた

 

775:名無しがお送りします

何がやばいって2人相手にしても対処してたジャグラーさんの強さよ

 

776:名無しがお送りします

せやけどイッチの剣の使い方、上から下に振り下ろす以外何も出来てなかったのホンマ笑ったわ

 

778:ウルトラマン(仮)

お前ら…ホンマに…後で覚えとけ…

 

『師匠!私の剣術どうでした!?カケル君より上手かったですよね!?』

 

『いや弟子にしてねえよ。…まあカケルよりかはな。ていうかカケルとは比べるな』

 

『へへーんだ!私の方が一番弟子だからね!』

 

『あっ、ハイ…お好きにどうぞ…』

 

なんなんこのミコットさん?なんで対抗心みたいなの燃やしてるの?

 

779:名無しがお送りします

なんかミコットさん見てるとZ君思い出すわ

 

780:名無しがお送りします

何はともあれどうにかなったんですかねこれ?

 

781:ウルトラマン(仮)

>>780

これで何もなってなかったら俺は泣く



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スレ9

782:ウルトラマン(仮)

あぁ…腰痛ぇ…ボッコボコだよボッコボコ…

 

783:名無しがお送りします

その割にはやれてたんちゃうイッチ?

 

784:ウルトラマン(仮)

>>783

ミコットさんと2人で全く歯が立たなかったんやで?キツイわ…

ん?アスカ先輩何しとるんや?

 

785:名無しがお送りします

>>784

あれはテレパシーで他の人と喋ってるんやで

タイミング的にはムサシと話してるのかな?

 

786:ウルトラマン(仮)

ほへーアスカ先輩芸達者やな

ていうかムサシって誰よ?また先輩ウルトラマン?

 

787:名無しがお送りします

>>786

せやで

ウルトラマンコスモスの変身者で慈愛の勇者って言われてる超有名な人やで

 

788:ウルトラマン(仮)

>>787

ほーんいかにも優しそうな二つ名やな

 

789:説明ニキ

察しがいいなイッチ

基本は怪獣や宇宙人を倒したりするんじゃなく持ち前の浄化光線や対話なんかで争いを止めたりするウルトラマンやで

 

790:名無しがお送りします

ムサシパイセンが目指した「怪獣との共存」っていう夢をコスモスや仲間と共に叶えた超凄い人

ラスボスのカオスヘッダーとも共存できたりしてるで

 

791:名無しがお送りします

イッチとは真反対のウルトラマンやね

正直イッチの戦い方みてめっちゃ怒りそうなのが目に見えるわ

 

792:ウルトラマン(仮)

>>791

そんなん言われてもなぁ…

いや待てよ?皆の言ってる感じやと違和感覚えるな…

聞きたいんやけど明確な悪意を持った宇宙人や怪獣が襲ってきた時もコスモス先輩は対話したり浄化してるの?

 

793:名無しがお送りします

え…あ…うん、そやね

 

794:名無しがお送りします

イッチみたいな勘のいいヤツは嫌いだよ

 

795:名無しがお送りします

ぶっコロナ…(小声)

 

796:ウルトラマン(仮)

よし、なんか言われてもこれで言い返せるな

「襲ってきたんで殺しました」って

 

797:名無しがお送りします

イッチは取り敢えず一回コスモスにグーで殴られてもろて

 

798:名無しがお送りします

イッチみたいに惨たらしい殺し方しないから

 

799:ウルトラマン(仮)

アスカ先輩が念話終わったみたいやな

ちょっと疲れてきたからLIVE配信止めるで

 

【LIVE停止】

 

800:名無しがお送りします

>>799

 

801:名無しがお送りします

>>799

 

802:ウルトラマン(仮)

シンラさんがなんか缶詰出してきたけどこれって食事タイムかな?

 

803:名無しがお送りします

いうて何もやる事ないしな

 

804:名無しがお送りします

次の戦いの為にも今の内に休んでおいた方がええで

 

805:ウルトラマン(仮)

おっ!この缶詰旨っ!やるやん!

 

806:名無しがお送りします

>>805

人の話を聞け定期

 

807:名無しがお送りします

>>806

そんな定期あったか?

 

808:名無しがお送りします

>>807

ある(断言)

 

809:ウルトラマン(仮)

>>806

聞いとる聞いとる

取り敢えず座る場所なかったから床で寝そべってるわ

 

810:名無しがお送りします

思ったよりゆっくりしてて草

 

811:ウルトラマン(仮)

なんやシンラさんが自分の星の伝説?の話してるわ

クイーンと戦神と出会った時世界は変わるとかアマテ?とかいうお姫様を戦神にしてはいけないとか

 

812:名無しがお送りします

まあ正確にはその姫様が戦神になっただけでは何も起こらんけどな

 

813:ウルトラマン(仮)

>>812

え、そうなの?

 

814:説明ニキ

>>813

せやで

戦神になったアマテ女王にクグツ打ち込んで体内で増幅させると体が耐え切られずに爆発してその勢いでクグツが全宇宙に振りまかれるっていう仕組みなんよ

そして思考能力どころか感情も何もかもなくなった世界に変わるんやで

 

815:ウルトラマン(仮)

なんやそれ

そんなんはよ止めた方がええやん

ていうかサイキはそんなクソみたいな世界作るつもりなの?

 

816:名無しがお送りします

そうやないで

本人は争いのない世界を作るつもりやねんけどそんな事になるとは露にも思ってない

というかクイーンベゼルブに騙されてる

 

817:名無しがお送りします

クイーンベゼルブは相手の気持ちをそのままそっくりそのまま反響させる能力持ってるからな

クイーンの脳波に同調したサイキは「争いをなくしたい」っていう気持ちをそのまま反響させてるから自分と同じ考えをしているって勘違いさせてるんやで

 

818:名無しがお送りします

一応言っとくけどこの事先輩達に言ったらあかんでイッチ

 

819:ウルトラマン(仮)

え?どうして?言った方がええやろこれ

 

820:名無しがお送りします

>>819

なんでそんな事知ってるんだって不審がられるからやで

アスカやガイさんはともかく他の人ら、特に惑星カノン出身の人達にね

 

821:名無しがお送りします

そら自分達も知らない事をどこの誰かも知らんニートが知ってたら誰だって警戒するって

 

822:ウルトラマン(仮)

>>821

だからニートは余計やって

 

事情は分かったから取り敢えずゆっくり休んどきますわ

疲れが取れ次第すぐにカノンに向かってクイーンベゼルブ殺す方針で行くわ

 

おやすみ

 

823:名無しがお送りします

>>822

え…?先輩がおる前で寝るの…?

 

824:名無しがお送りします

こんな剛胆なニート見た事ねえわ

 

825:名無しがお送りします

サラッとクイーンベゼルブに殺害予告出してて草

クイーンベゼルブが可哀想…

 

―――――――――――――――

――――――――――――

―――――――――

――――――

―――

 

826:ウルトラマン(仮)

おはようございます

もう少しでカノンに着くみたいですわ

後少し胸が痛い

 

827:名無しがお送りします

>>826

おはようございます

 

828:名無しがお送りします

何があったんやイッチ…

 

826:名無しがお送りします

こいつ起きたときいっつも何か起こってんな

 

827:ウルトラマン(仮)

ミコットさんに叩き起こされたんや

「弟弟子の面倒を見るのも姉弟子の務めよ」って言ってたわ

もしかしてジャグラーさんの弟子になってる感じなの俺?

 

828:名無しがお送りします

>>827

ジャグラーさんにボコボコにされた時ミコットさんに「お好きにどうぞ」なんて言ったからと思われ

 

829:ウルトラマン(仮)

あー…そういえば言ってたな……

適当に言ったのまずかったかな…?

横でジャグラーさんが弟子をとった覚えはないって抗議してるし

 

830:名無しがお送りします

>>829

 

831:名無しがお送りします

ウルトラマンニキがいつの間にか弟弟子ポジションになってて草生えるわ

 

832:名無しがお送りします

楽しそうやねミコットさんとジャグラー

 

833:ウルトラマン(仮)

俺的には懐かしい雰囲気やな…まるで昔の俺のオカンみたいな……ん?

 

834:名無しがお送りします

またなんかあったんやなイッチ

 

835:名無しがお送りします

>>834

既に断定してて草

 

836:ウルトラマン(仮)

なんか騒がしい…ちょっとLIVE配信しますわ

 

【LIVE配信】

 

837:名無しがお送りします

ホンマや騒がしいな

 

838:ウルトラマン(仮)

 

『アマテ様……!何故戦神に…!』

 

『ムサシ!どういう事だ!?何故戦神なんかに!?』

 

839:名無しがお送りします

ちょうどアマテ女王が戦神になった頃か

随分とペース早いな…

 

840:名無しがお送りします

>>839

いうてイッチがウルトラマンになってからそれなりに日数経ってるから妥当じゃね?

ていうかアマテ女王さっそく超獣達にやられてるやん

 

841:名無しがお送りします

ん?イッチの様子が少しおかしいな

 

842:ウルトラマン(仮)

 

『アスカ先輩!ガイさん!今すぐ助けに行った方がいいんじゃないですか!?』

 

『カケルの言う通りだ!今すぐ助けに…』

 

『……今ムサシから連絡が入ったが戦神になった事自体女王の意思でやった事らしい。俺達が助けに行ったら女王の意思を踏みにじる事になる。そんなのは…クグツとなんら変わりない』

 

今表示されてる映像見る限りやとお姫様が戦神の力でなんとか怪獣の攻撃防いでるけどこれどう見ても自分の身顧みずにやってるやん!?助けに行かなあかんやろこれ!?

 

846:名無しがお送りします

めずらしくイッチが真面目である

 

847:名無しがお送りします

アスカの言ってる事も分からなくはないけどやっぱりウルトラマンやしなぁ…

 

848:ウルトラマン(仮)

 

『そんな事言ってる場合ですか!?目の前でこんな事起こってたら止まれって言われて止まる方が難しいですわ!』

 

『………だが』

 

『俺もカケルと同意見ですアスカさん。今行かなきゃ光の戦士に選ばれた意味がない!』

 

ガイさんナイスアシスト!

 

849:名無しがお送りします

原作とは明らかに違う事になってますねこれは

 

850:名無しがお送りします

イッチにも人を助けるっていう気持ちはあるねんな

てっきりそういうの面倒くさがるのかと

レッドファイトするし

 

851:名無しがお送りします

腐ってもあの輪っかに選ばれただけはあるのな

 

852:ウルトラマン(仮)

 

『……そうだなカケル、ガイ。目の前の悲鳴を見逃すなんて俺にもできねえ。……行くぞ、覚悟はいいな?』

 

『『はいっ!』』

 

『カケルッ!』

 

『?ミコットさん?』

 

853:名無しがお送りします

おろ?ミコットさん直々の指名ですね

 

854:ウルトラマン(仮)

 

『女王様の事、お願い!』

 

『―――了解!姉弟子さん!』

 

『行くぞ2人とも!―――ダイナァァァァァァァ!!』

 

855:名無しがお送りします

同時変身やっ!

 

856:名無しがお送りします

原作ではイッチがおらんかったからなんか新鮮やわ

 

857:名無しがお送りします

頑張れイッチ!



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スレ10

5万UA突破ありがとうございます!
ようやく中盤に迫ってきましたね…



858:ウルトラマン(仮)

おっしゃあ!カノンに降り立ったぞ!怪獣共覚悟しろよぉ!!

 

859:名無しがお送りします

>>858

怪獣じゃない、超獣だ

 

860:名無しがお送りします

>>858

発言が悪役のそれで草

 

861:名無しがお送りします

ベロクロン、バキシムに加えてファイアーモンスまでおるやんけ

ついでにある程度のベゼルブ

 

862:名無しがお送りします

なんでファイアーモンスまでいるんですかね…

 

863:ウルトラマン(仮)

 

『そこのちょっとカッコいい剣持ってるトカゲ!お前からだボケェ!』

 

『キィィィィィ!!』

 

864:名無しがお送りします

だからイッチ言葉、言葉をもう少し優しくね…?先輩とかおるよ…?

 

865:名無しがお送りします

>>864

諦めろ

イッチはもう治らん

 

866:名無しがお送りします

>>865

諦めるの早すぎなぁい?

 

867:ウルトラマン(仮)

 

『シェア!オラァッ!』

 

『キィィィィィィィィィィ!!』

 

868:名無しがお送りします

おぉ、イッチが格闘戦しとる

 

869:名無しがお送りします

イッチが殴ったり蹴ったりしてる…レッドファイトはもう終わったんやなって

 

870:名無しがお送りします

その割には基本顔にしか攻撃集中してない?気の所為?

 

871:ウルトラマン(仮)

 

『シェア!……うおっ!?この剣熱っ!?』

 

『キィ!』

 

かなり顔殴ってるのになんでこいつ怯んだり避けようとしたりしないの?アホなの?お陰で先を読んで動いたら空回りばっかするんですけど

しかも口から火炎放射はまだしもミサイルってなんよ?

 

872:説明ニキ

それが超獣の特徴やで

超獣は怪獣と違って怯んだり恐怖を覚えたりしないから脳死で戦った方がいいと思うよ

 

873:名無しがお送りします

けどイッチ注意してや!超獣の上にクグツで無理やり動かされてるから攻撃とか当たるとかなり痛…って言う前にイッチの持ち前のスピードで避けてますね

 

874:ウルトラマン(仮)

なんなんこいつ?近距離行ったら炎の剣、遠距離やったらミサイルor火炎放射とか隙がなくない?スピードで攻撃しても近づいたらまるで分かってるかのように反応してくるし…

 

『ぺけの字スラッシュ!!』

 

『キィ!?』

 

875:名無しがお送りします

いやネーミングセンス…

 

876:名無しがお送りします

もうフィフティウムスラッシュに変えてもろて

 

877:ウルトラマン(仮)

>>876

その名前ええな!それ使わせてもらうで

 

『ギイィ!!』

 

『へ?』

 

878:名無しがお送りします

あっ…

 

879:名無しがお送りします

フィフティウムスラッシュを剣で弾きよったで…

 

880:ウルトラマン(仮)

 

『ギイィ』

 

『グオッ!?』

 

881:名無しがお送りします

ファイアーモンスが炎の斬撃飛ばしてきやがった…しかもしっかり当ててるし…

 

882:名無しがお送りします

イッチめっちゃ吹き飛んだで!?大丈夫か!?

 

883:名無しがお送りします

あのファイアーモンスは斬撃放てるのかたまげたなぁ…

 

884:ウルトラマン(仮)

痛たた…斬撃飛ばしてくるとか聞いてな

 

『ギィ!!』

 

『グァァッ!?』

 

885:名無しがお送りします

不味いぞ!?ファイアーモンスがイッチの事滅多切りにしてるで!?

 

886:名無しがお送りします

イッチ早く逃げないと!

 

887:ウルトラマン(仮)

 

『こんのぉ!』

 

『ギイ!!』

 

『おうふっ!?』

 

888:名無しがお送りします

イッチがパンチしてるけど威力ないのか全く効いてないやん…

やっぱ頭狙ってたから多少効いてただけか

 

889:名無しがお送りします

先輩達も助けに来ようとはしてるけどバキシムとベロクロンに邪魔されてるし

 

890:名無しがお送りします

しかもファイアーモンスが反撃とばかりに殴るわ蹴るわ切るわの連続やで…ボコボコやんけイッチ

 

891:ウルトラマン(仮)

 

『ちょ、この』

 

『ギィィィ!!』

 

『調子乗んなこのクソトカゲェェェェ!!!』

 

『ギィ!?』

 

892:名無しがお送りします

( ゚д゚)!?

 

893:名無しがお送りします

( ゚д゚)!?

 

894:名無しがお送りします

新技!?

 

895:名無しがお送りします

新技キタ!

 

896:説明ニキ

腕にエネルギー溜めて殴ったら威力上がったぞ!

ファイアーモンスが転んだで!

 

897:ウルトラマン(仮)

 

『トカゲェェェェ!!その剣寄こせぇ!!』

 

『ギィ!?』

 

898:名無しがお送りします

あっ、この流れ…

 

899:ウルトラマン(仮)

 

『フンッ!フンッ!フゥゥゥゥゥゥンッッッ!!!』

 

『ギィ!?』

 

900:名無しがお送りします

あぁ…倒れたファイアーモンスをスイカ割るみたいに剣で叩いてる…

 

901:名無しがお送りします

おっ?倒れてるファイアーモンスにイッチが跨がったで

 

902:ウルトラマン(仮)

 

『ムンッ!ムンッ!ムゥゥゥゥゥンッッッ!!』

 

『ギィィィ!?』

 

903:名無しがお送りします

今度は滅多刺しにするやん…

 

904:名無しがお送りします

ファイアーモンスからやばいくらい血が出てきてる…

 

905:名無しがお送りします

今度はファイアーモンスをうつ伏せにして背中の背ビレ?みたいなの素手で引きちぎり出したで

しかもご丁寧に新技を使った状態で…

 

906:名無しがお送りします

イッチ!横からベゼルブ来てるで!

 

907:ウルトラマン(仮) 

 

『よっと!―――そら捕まえたぁぁ!!』

 

『グギュッ!?』

 

908:名無しがお送りします

イッチ反射神経ヤバくない?幾ら俺らの報告があったからって見もせずに避ける普通?

 

909:名無しがお送りします

しかもジャンプして避けたからベゼルブの後ろに回り込んで息をするように羽根引き千切ってるし…

あ、新技で殴ったらワンパンで死んだでベゼルブ

 

910:ウルトラマン(仮)

とっさに出たけどこれ使いやすいな!単純に腕力上がるけど燃費ちょっとよろしくないなこれ。常時発動しとかなあかん奴っぽいし

 

911:名無しがお送りします

なあ、あの空から降りてきてる奴クイーンベゼルブじゃね?

 

912:名無しがお送りします

ホンマや!イッチクイーンベゼルブ来たで!

 

913:ウルトラマン(仮)

よし殺す

 

『ギイィ…!』

 

『ちょ、トカゲ!?まだ生きてたんかワレェ!?』

 

914:名無しがお送りします

流石超獣やな

レッドファイされてもまだ生きとるで

 

915:名無しがお送りします

それもあるけどクグツの影響もあるんやろな

イッチの事羽交い締めしてるやんけ

 

916:ウルトラマン(仮)

だけど抑えるくらいしかしてこないなこれ

ん?お姫様何してるんや?

 

917:名無しがお送りします

あ、これまずい

クイーンベゼルブと対話しようとしてるけど後ろからクグツブスリのやつやでこれ

 

918:名無しがお送りします

イッチ!急いで戦神の元に行ってあげて!じゃないとクグツ刺される!

 

919:ウルトラマン(仮)

分かった!

 

『ショウラッ!新技パンチ!』

 

『グギィィィ!!??』

 

920:名無しがお送りします

あっファイアーモンスが新技で遂に死んだで

 

921:ウルトラマン(仮)

 

『お姫様危ない!』

 

『!?』

 

922:名無しがお送りします

あっ!イッチが戦神押し退けよった!

 

923:名無しがお送りします

あ、やっぱりベゼルブ来たで

見事に戦神じゃなくてイッチに刺してもろたな

 

924:ウルトラマン(仮)

 

『痛っ……んなくそぉ!』

 

『グギュゥ!?』

 

925:名無しがお送りします

新技のオンパレードやでこれ

 

926:名無しがお送りします

ベゼルブくらいならワンパンってどんな威力やねん

 

927:ウルトラマン(仮)

 

『ピコン、ピコン、ピコン』

 

くそ…さっきの戦闘のダメージとさっきの針やらエネルギーの使いすぎやらでめちゃくちゃ辛い…

 

928:名無しがお送りします

イッチ!クイーンベゼルブがイッチに光弾撃ってきてるで!?

 

929:ウルトラマン(仮)

あ…もう無理…避けきれな…

 

『シェャア!』

 

ん!?またウルトラマン現れた!?しかも防いでくれた!?

 

930:名無しがお送りします

コスモス!

 

931:名無しがお送りします

コスモスが助けてくれたで!

 

932:ウルトラマン(仮)

 

『大丈夫?』

 

『あ、はい、ありがとうございますコスモス先輩』

 

933:名無しがお送りします

ひょえ、青トラマン2人並んだで!アグルよりも先に!

 

934:名無しがお送りします

アグル来たら青トラマン3人並ぶけどあの人地球におるしなぁ…

 

935:ウルトラマン(仮)

 

『後は任せて!シェア!』

 

『あ、はい、お願いします…って先輩もう行ってもうた………ん?ジャグラーさんの声?』

 

936:名無しがお送りします

どうしたんイッチ?

 

937:ウルトラマン(仮)

いやなんか今ジャグラーさんの声聞こえてな…

 

『よせっ!ミコットォ!』

 

え?なんですぐ近くにいるのジャグラーさんとミコットさん!?

 

938:名無しがお送りします

あ!?まさかこのタイミング!?

 

939:名無しがお送りします

嘘やろ!?

 

940:ウルトラマン(仮)

 

『あ…嘘だろ…?―――ミコットさん!!



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スレ11

いよいよ正念場です

それはそうとダイゴさん!?ダイゴさんじゃないか!
待っていたよ!(トレギア感)


◇ジャグラー

 

ガイ達が惑星カノンに向かった後、スガークに残った俺達もあいつらの後に続いて惑星カノンに着陸した。

サイキの野郎、奴のアジトに侵入した時にいた俺達とそう変わらないサイズのベゼルブも投入してたみたいだった。

カノンの軍隊もベゼルブ達に立ち向かって行ったが、一対一ならまだしも数の暴力となると到底勝てる見込みなどなかった。

ベゼルブを何度も殺した所で次から次へと新たなベゼルブが湧いてきやがる。

着陸した俺達はすぐさま軍隊の加勢に入った。

ミコットやリッカ、シンラはそれぞれ応戦し俺も特に苦戦する事もなくベゼルブを斬り倒していく。

幾ら数で圧倒して来ようがそんなチンケなやり方で倒れる程俺はヤワな鍛え方はしてない。とはいえ、流石にこの数を倒すのにはキリがなかった。だがここでグダグダ言ってる場合ではない。

俺が次々と来るベゼルブを倒していけばいい。それだけで充分だ。

 

そんな甘い考えをしていたのが悪かったかのか。

 

「やあぁぁぁぁ!!」

 

ミコットがたった1人で剣を持ち、ベゼルブ相手に切りかかって行ったのだ。俺ならまだしもミコットはまだベゼルブを相手にするのは分が悪い。慢心したのか油断したのか……はたまた後ろの奴を庇う為に斬りかかったのかは分からない。

 

「よせっ!!ミコットォ!!」

 

呼び止めた時は既に遅かった。ミコットの剣はベゼルブに届かず、逆にベゼルブの凶悪な爪に腹部を貫かれていた。

 

「あぁ…あぁ…」

 

貫かれた腹部から大量の血が流れ、ミコットはその場にゆっくりと倒れた。苦痛に顔を歪ませながら腹を抑えているミコット。

俺は……アイツを…ミコットを助けられなかったのか?

何故………俺に力が…無かったからか?

むざむざと……目の前で………っ!

 

「ミコットさん!」

 

ウルトラマンに変身していたカケルが変身を解き、倒れたミコットを抱き上げた。カケルは何度もミコットの名を呼ぶが彼女の反応はなかった。

 

「ミコットさん…ミコットさん…!どうすれば…!」

 

そしてカケルもミコットを気にかけ過ぎて注意が散漫したのか後ろからベゼルブの突き刺した爪を避ける事ができず、ミコットと同じように腹部を貫かれた。

 

「グフッ!?ベゼルブッ…!?」

 

クグツを注入する針ではなく腕から生えていた爪をぐっと押し込んだベゼルブはまるで高笑いするかのような、鳴き声が甲高く響く。

 

「ああああああああああああっ!!!」

 

俺は絶叫した。

ミコットどころか、今まさに貫かれているカケルですら守れなかった俺は目の前のベゼルブをすぐに斬り捨てる。そして、現れるベゼルブを尽く斬り倒していく。

 

斬って、

 

斬って、

 

斬り倒して。

 

どれだけ斬り倒しても胸の内に湧いた無力感がなくなる事はなかった。

俺に…力があれば…!

もっと俺に!力があれば!

そうする内に俺の中で何かが切れた音がして。

俺は…自分の姿が変わっていき、力が湧いてくる事を気づく。

あの戦神が守っている命の木を見る。木を守らなければならない筈なのに俺には違って見えた。

俺にはあの木が悪魔に見えたんだ

 

――――――――――――――――――――――――

 

941:ウルトラマン(仮)

みこっ…どうし…わから…

 

942:名無しがお送りします

イッチ!大丈夫かイッチ!

 

943:名無しがお送りします

幾らウルトラマンとはいえ腹貫かれたら相当やばいんやけど!?

血じゃなくて光の粒子が出てるけど!?

 

945:名無しがお送りします

>>943

ウルトラマンは血じゃなくて光が漏れたりする表現で流血を表してるんやで。

つまり人間の体で光の粒子が漏れるということは相当やばい状況ですねこれは…

 

946:ウルトラマン(仮)

みこっとさんが……たすけ……みんな……どうしたら……

 

947:名無しがお送りします

あかん!これじゃイッチが死ぬぅ!

文字がやばい事になっとるぅ!

 

948:説明ニキ

イッチ落ち着いて聞いて!もしかしたらミコットさんとイッチ両方助けれるかもしれへん!いちかばちかやけど!

 

949:名無しがお送りします

>>948

あるんか説明ニキ!?

 

950:名無しがお送りします

>>948

詳細はよ

じゃないとイッチがマジで死んでしまう

 

951:名無しがお送りします

>>950

かつてこれほど詳細はよが正しく使われた例があるのだろうか

 

952:説明ニキ

ミコットさんと一体化するんやイッチ!そうすればもしかしたらやけど救えるかもしれへん!

 

953:名無しがお送りします

そや!一体化があったわ!

 

954:名無しがお送りします

でもo-50のウルトラマンって一体化出来たっけ?

 

955:名無しがお送りします

>>954

フーマだってヒロユキと一体化出来たから恐らくイッチも出来る筈

 

956:ウルトラマン(仮)

 

『ぐっ……ミコッ…ト…さ……ん…!』

 

957:名無しがお送りします

おお!?イッチの体が光りだしたで!

 

958:名無しがお送りします

そのままイッチが光の粒子になったな…

 

959:名無しがお送りします

粒子がミコットさんの中に入っていったで!これ成功ちゃう?

 

――――――――――――――――――

 

◇カケル

 

 

暗い

 

 

とても真っ暗な空間だ

 

 

意識が下に引っ張られるような感覚

 

 

今にも落ちそうな意識はそれでもどうにか持ちこたえさせようとしていた

 

 

落ちてしまったらもう二度と帰ってこられないのだと直感で感じ取りなんとか藻掻いていた

 

 

意識を上へ上へと登り上げようとする中何処からか声が聞こえる

 

 

『俺は戦いを終わらせたんだぞ?』

 

 

この声はジャグラーさんの声だ。だけど何処か苛立ちと……悲しみを感じさせる声だった。

 

 

『俺は……光の戦士になる筈だった…!』

 

 

またジャグラーさんの声がする。きっと誰かと話しているのだろう。

 

 

『そんな戦い方は……光の戦士の戦い方じゃない』

 

 

いつもスレの中で見たことがあるそのセリフを聞き、そしてそれを言った声の主はアスカ先輩だと気づいた時は、既に意識が完全に目覚める頃だったのだ

 

 

――――――――――――――――――

 

960:名無しがお送りします

おっ!スレが復活したぞ!

 

961:名無しがお送りします

という事はイッチ復活したんか!?

 

962:ウルトラマン(仮)

あー…身体中痛い…

 

963:名無しがお送りします

>>962

生きとったんかワレェ!

 

964:名無しがお送りします

>>962

大丈夫かイッチ?

 

965:名無しがお送りします

よく生還できましたね…やりますねぇ!

 

966:ウルトラマン(仮)

なんとか大丈夫やで……

 

『目が覚めたか、カケル?』

 

『大丈夫かい?』

 

おわっ!?アスカ先輩にムサシ先輩やんけ!?

てかここ何処?病院か何か?

 

967:名無しがお送りします

あら?ガイさんいないんですかね?

 

968:ウルトラマン(仮)

 

『アスカ先輩に…ムサシせんぱ…痛っ…!』

 

『大丈夫か?まだ無理はするじゃねえぞ』

 

『さっきまで寝たきりだったんだ。いきなり起き上がったら傷が広がってしまうよ?』

 

『は、はい…』

 

969:名無しがお送りします

やっぱり相当やばかったんやなって

 

970:名無しがお送りします

腹貫かれてたからねぇ…

 

971:ウルトラマン(仮)

なぁ…皆がよく言ってた「光の戦士の戦い方じゃない」って元々誰が誰に言ってたセリフなの?

 

972:名無しがお送りします

どうしたんや急に?

 

973:名無しがお送りします

>>971

あれはアスカがジャグラーに向けて言ったセリフやで

 

974:名無しがお送りします

>>973

詳細を言うとジャグラーさんが惑星カノンにある命の木をお姫様ごと切り倒したから結果そう言われたんやけど、でもなぁ…

あれははっきり言って誰が悪いとかじゃないからな…

 

975:名無しがお送りします

そもそも原作やとイッチがいる事を除いたら状況的にはほぼ同じやったで。ベゼルブを大量に送ってくるサイキの狙いが命の木なんやからその惑星の住人やったらまだしもジャグラーさんから見たらそら悪魔の木に見えるわ

 

976:名無しがお送りします

しかも今回はミコットさんに加えてイッチもやられたからなぁ…

ていうかイッチいつの間にミコットさんと分離してたの?

 

977:ウルトラマン(仮)

>>976

いつの間にか分離してたみたいやわ

横に寝てるミコットさんも無事そうやしなんとか大丈夫

 

他にその下りの詳細ないの?

 

978:名無しがお送りします

>>977

まあアスカがジャグラーさんにそう言うのも一理はある

その惑星は命の木が信仰対象にもなってるからまあ普通に言ったらキリスト信仰してるのに自分の感情任せでそのキリストを切り倒すってのは良くないよねって事やねんで

 

979:名無しがお送りします

その惑星の文明を過度に干渉するのはウルトラマンや光の戦士としてはご法度やからなぁ…

けど全否定しただけで一切のフォローもなかったからそれはそれでどうかとは思うけど

 

980:ウルトラマン(仮)

 

『アスカ先輩…今ガイさんとジャグラーさんって何処にいるんです…?』

 

『……ガイは地球に向かって行った。ジャグラーは……俺にも分からねえ』

 

『………どうして、ジャグラーさんに光の戦士の戦い方じゃないなんて言ったんです?』

 

『!……聞こえていたのか?』

 

『はい、意識はなかったのは確かなんですけど朧げながらも聞こえてました』

 

981:名無しがお送りします

ほえ?イッチ聞こえてたんや?

 

982:ウルトラマン(仮)

 

『どうして…どうしてあんな事言ったんですか』

 

『あいつは…光の戦士としてやっちゃいけない事をしてしまったんだ。だから…』

 

『どうしてあんな全否定するような言い方をしたんですか!』

 

『カケル君…』

 

983:名無しがお送りします

イッチかなり切れてない?

 

984:名無しがお送りします

ここまで切れるのも珍しいな

 

985:ウルトラマン(仮)

 

『俺は偶々成り行きでウルトラマンになったからやっちゃいけない事とか難しい事は分かってないしアスカ先輩の言ってる事が正しいのかもしれません!けど!』

 

『カケル…』

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!?この惑星の人達ならまだしも…どうして光の戦士のアンタらまでもジャグラーさんの気持ちまで否定するような事を言ってるんですか!』

 

 

986:名無しがお送りします

イッチが先輩に向かってこんな事言うなんて相当切れてますねこれは

 

987:名無しがお送りします

まあでも実際そうだよね。

カノンに住んでる人達がジャグラーさんを非難したりするのは間違ってはないしアスカ先輩が言ってたことにも一理ある。けどよりによってジャグラーさんが目指していた光の戦士に否定されるだけされてなんのフォローもなしやったら誰かって拗れるわな

 

988:ウルトラマン(仮)

 

『………そうか、そうだな。俺達はアイツの苦しみどころか想いすら、解っていなかったんだな』

 

『確かに…彼の気持ちを考えてまでの発言は僕達はしてはいなかった。彼の事…大切に思っているんだねカケル君』

 

『……はい。色々と、お世話になってましたから』

 

989:名無しがお送りします

原作にはない流れ来てる?来てるよねこれ?

 

990:名無しがお送りします

>>989

今だけは黙ってもろて

 

991:ウルトラマン(仮)

 

『もし次に会う機会があったら…その事についてはちゃんと謝らなきゃならねえな。カケル、気づかせてくれてサンキューな』

 

『……はい。俺も少し熱くなりました。すみません』

 

992:名無しがお送りします

はい原作ルートぶち壊しましたねお疲れ様です

 

993:名無しがお送りします

>>992

これは原作ルートぶち壊しと言っていいのだろうか…?



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スレ12

お待たせしました
次のお話、更新しますっ!(某隊長風)

嘘ですすみません更新少し遅れました
今回は少し短いですがご了承くださいませm(_ _)m




スレッドが更新されました。

 

1:名無しがお送りします

なんぞこれ?

 

2:名無しがお送りします

あれ?スレが990近くまで行ってたのに1に戻っとるな

次スレ立てか?

 

3:名無しがお送りします

イッチがやったのこれ?

 

4:ウルトラマン(仮)

>>3

この状況で次のスレ立てなんかできるか

 

5:名無しがお送りします

スレ立て勝手にやってくれるの便利やな

 

6:名無しがお送りします

こういうの見てるとつくづくイッチのスレが異質なのが分かる

 

7:名無しがお送りします

>>6

一番異質なのイッチと思われ

 

8:ウルトラマン(仮)

>>7

誰が異質じゃ

さっきまでジャグラーさんの事やらなんやら考えてたのに全部吹っ飛んだやんけ

どうしてくれるんこれ?

 

9:名無しがお送りします

>>8

親方に連絡すればええんちゃう?

 

10:名無しがお送りします

>>9

いやそれは…

 

11:ウルトラマン(仮)

>>9

どこの親方に連絡するんだよ…

 

『う、うーん…』

 

おろ?ミコットさん目が覚めた?

 

12:名無しがお送りします

イッチとの同化、なんとか間に合ったみたいやね

 

13:名無しがお送りします

あの時ホンマに焦ったわ

イッチのコメだけまともに機能してなかったし

 

14:ウルトラマン(仮)

 

『ここは…?天国…?』

 

『天国じゃないですよミコットさん』

 

『あ、あれ!?カケル!?それにアスカさんも…』

 

『気がついたか、ミコット』

 

15:名無しがお送りします

これで隊長も多少は拗れる事なくなったかな?

 

16:名無しがお送りします

>>17

アスカからのあのセリフの事が終わってないからまだ拗れてるやろ

 

17:ウルトラマン(仮)

 

『あたし…確かベゼルブに…』

 

『カケル君が君と一体化した事で致命傷だった傷を塞ぐ事が出来たんだ』

 

『かなり一か八かだったけどなんとかなって良かったです』

 

『カケル…アンタ…』

 

『ミコット!目が覚めたのか!?』

 

おっ、シンラさんやリッカさんまで来たやんけ

 

18:名無しがお送りします

原作にはなかった光景が見れてウレシイ…ウレシイ…

 

19:名無しがお送りします

その光景生み出したのイッチのお陰って言うのがな…

なんかモヤモヤするわ

なんでやろな?

 

20:名無しがお送りします

>>19

恐らくニートからウルトラマンになったからカッコつかなくなったと思われ

 

21:ウルトラマン(仮)

>>19

>>20

だからニートは余計やって

 

せやけどスレの皆の助言なかったらマジで危なかったのが事実やで。ありがとな、みんな

 

22:名無しがお送りします

お、おう

 

23:名無しがお送りします

せ、せやな

 

24:名無しがお送りします

イッチが俺らに感謝した……だと!?

 

25:名無しがお送りします

お前ホンマイッチか?

偽物説立てるわ

 

26:名無しがお送りします

イッチのデレ期やぞ

野郎のデレ期なんか需要ねえけどな

 

27:名無しがお送りします

オエッ!

 

28:ウルトラマン(仮)

テメエら会う機会あったら片っ端から光線ぶち当てるから覚悟してとけや

 

29:名無しがお送りします

あっ、やっぱりイッチやなこれ

 

30:名無しがお送りします

皆がコメしてる間にミコットさんとシンラ隊長とリッカさんの感動の再会が過ぎたやんけ

どうしてくれるんこれ?

 

31:ウルトラマン(仮)

>>30

コメしてるお前らが悪い定期

せやけどあの3人ホンマに仲ええのな、リッカさんなんか涙流してるで

ん?ドア開いたな

 

32:名無しがお送りします

アマテお姫様やんけ

将軍もおるし

 

33:名無しがお送りします

そらミコットさん蘇ったら普通来るやろうしな

 

34:ウルトラマン(仮)

 

『巨人様、この度は私や…ミコットを救って下さり誠にありがとうございます』

 

『あ、はい』

 

35:名無しがお送りします

軽ッ

 

36:名無しがお送りします

返し方が軽すぎる

 

37:名無しがお送りします

まあイッチやし

 

38:ウルトラマン(仮)

 

『あ、後巨人様じゃなくてカケルです。日空カケル。呼び捨てでも大丈夫ですよ』

 

『ではカケルさん。何故あの時私を庇ってくれたのですか?その…まるでベゼルブが後ろから来るのを分かってたみたいに』

 

『あー…その…』

 

39︰名無しがお送りします

イッチ、俺らの事言ったら色々と面倒な事になるからなるべく言わない方がええで

まあ面倒な事したいならええけど

 

40︰ウルトラマン(仮)

>>39

面倒な事はノーセンキューなんで直感的な事言っときますわ

 

『こう…直感…的な?物が働いて助けた…みたいな?』

 

『曖昧すぎねえかカケル?』

 

『言わないで下さいアスカ先輩』

 

41︰名無しがお送りします

直感でどうにかなるもんなんですかね?

 

42︰名無しがお送りします

まあこの返し方は妥当じゃろ

お姫様かなり困惑してるけど

 

43︰ウルトラマン(仮)

 

『後その…命の木の事なんですけど…ジャグラーさんのやった事は確かにいけない事だったかもしれないですけど…それでも貴方達を守ろうと必死だったので、どうかあまり責めないでくれると…』

 

『はい、シンラから聞きました。ミコットとその方の関係性も。私個人としては責めるつもりもありませんが、隣にいる将軍は頭が固いので』

 

『姫様、ご冗談も程々にしてくだされませんか。これでは私が悪いもの扱いではございませんか』

 

44︰名無しがお送りします

この将軍、原作ではちょっと性格に難ありやったけどそこそこ柔らかそうやね

 

45︰名無しがお送りします

>>44

そうか?原作でもそれなりにいい性格してた気もするけどな

 

46︰ウルトラマン(仮)

 

『それに命の木も他の惑星…地球に芽吹きました。サイキの事も今ガイさんが向かってくれてるので』

 

あっ、完全に忘れててわ

クイーンベゼルブさっさと殺さなきゃ(使命感)

 

47︰名無しがお送りします

やっぱり殺意が高すぎる

 

48︰ウルトラマン(仮)

 

『カケル?そんな体で何処に行く気だ?』

 

『地球に行きます。クイーンベゼルブをどうにかして殺っとかないと』

 

『どうしてそんな体で…せめて傷が癒えてからでも』

 

『お姫様、クイーンベゼルブはもしかしたら危険な奴かもしれません。だから行くんです地球に』

 

『どうして…そう言い切れるんですか?もしかすれば対話が…』

 

『その対話する時に、他のベゼルブにお姫様の後ろから刺せなんて命令するクイーンベゼルブを疑わないわけにはいかないんです』

 

49︰名無しがお送りします

原作でもその辺疑わなかったのなんでなのか

 

50︰名無しがお送りします

あの相手の思考をそのまま反響させる能力のせいと思われ

 

51︰ウルトラマン(仮)

 

『……地球にはガイも向かってる。アイツを目印にして向かえば地球に着く筈だ』

 

『だけどカケル君。あまり無茶はしてはいけないよ。僕達ももう少ししたらすぐ向う』

 

『は、はあ』

 

え、付いてきてくれないの?どして?

 

52︰名無しがお送りします

まあまだベゼルブが潜伏してる可能性もあるしな

 

53︰名無しがお送りします

今のカノンの被害状況でベゼルブが襲撃してきたらかなりやばいからねしょうがないね

 

54︰ウルトラマン(仮)

あー……成程ね

 

『カケル』

 

『ミコットさん?』

 

『もし師匠にあったら…私は無事だって伝えて欲しい。それと…助けてくれてありがとね』

 

『どういたしまして。ジャグラーさんの事も了解しました。まあ、姉弟子の面倒を見るのも弟弟子の役目ですからね』

 

『ア、アンタね!』

 

『冗談ですよ、この前の意趣返しです。―――それじゃ行ってきます』

 

55︰名無しがお送りします

遂に地球だな

 

56︰名無しがお送りします

ここまで長かったですなぁ

 



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スレ13

ココ最近の出来事

私「よぉーし、今日はランキング見て面白そうな奴見よっと」

「ランキング6位に私の入ってるやんけHAHAHA……はぁっ!?はぁっ!!??」

というわけで皆様のお陰で遂に日間ランキング6位になってました。いやもうホント、感謝感激の至りでございます。
感想をくれた方や投票してくれた方、そしてお気に入り登録をしてくださった方々、本当にありがとうございます!
これからも頑張って行きますのでイッチことカケルの応援よろしくお願いします!
はいスタート!




57:ウルトラマン(仮)

あのぉ〜惑星カノンから飛び出してからかなり経ったんだと思うんですけどぉ〜まぁ〜だ着かないんですかねぇ〜?

 

58:名無しがお送りします

>>57

LIVEの画面真っ白やから何も分からんけどまだ数分くらいしかたってねえよ 

 

59:名無しがお送りします

なんで画面真っ白なの?イッチなにかした?

 

60:ウルトラマン(仮)

>>59

俺普通に星とか見えてるんだけど

そんなに画面真っ白か?

ていうか数分しか経ってないの…?

 

61:名無しがお送りします

イッチの目がとうとうおかしくなったか?

どう見ても真っ白やんけ

 

62:名無しがお送りします

あっ、これあれじゃね?

イッチのスピードが早すぎて俺ら視点からみたら真っ白やけどイッチから見たら違う的な

 

63:名無しがお送りします

>>62

んなわけ……あるか

イッチ一旦止まってみて

 

64:ウルトラマン(仮)

お、おう分かった

止まったけどどうや?

 

65:名無しがお送りします

うん確かに星が急に見えだしたね

 

66:名無しがお送りします

ウルトラマンの移動を一般人が見たらあんな風になるねんな…

 

67:名無しがお送りします

てかよく見たらすぐ目の前にある星って木星じゃね?

 

68:名無しがお送りします

>>67

似てるだけで違う惑星かもしれへんけどもしこれが木星だったら地球はもうすぐそこなんですが

 

69:ウルトラマン(仮)

>>67

これが木星かどうか知らんけどオーブさんのエネルギーみたいな物がすぐ近くにあるのが分かるで

 

あっ、あれか地球

ようやく着いたわ

 

70:名無しがお送りします

>>69

恐ろしく速い移動速度

俺でも見逃したね

 

71:名無しがお送りします

>>70

見逃してるんかーい

 

72:名無しがお送りします

俺らから見たらまた急に画面真っ白になった途端すぐ地球が映し出されたんですけど

 

73:名無しがお送りします

初速があまりにも早すぎる件

普通あんなスピード出すんやったら最初こそ遅いけど後からアホみたいに速くなるor一瞬溜めてから速く動くってのが常識な筈なのにイッチはそれを無視しすぎてませんかね?

 

74:名無しがお送りします

>>73

何処ぞの某カブトライダーとかガラケーライダーとか初速の時点でアホみたいに速いんですがそれは

 

75:名無しがお送りします

>>74

片方は時間の流れ操ってるみたいなもんやしもう片方は制限時間付きだるぉぉ!?というかどっちもスイッチ押したりとかしてるのにイッチしてないやんけ

 

76:ウルトラマン(仮)

何でもええけど取り敢えず地球に降りるわ

…てかこれって里帰りの一種になるんじゃね?

 

77:名無しがお送りします

>>76

俺らが見る限りやと命の木なんて生えてないから厳密には里帰りではないけどな

 

78:名無しがお送りします

そもそもイッチの居た地球と俺らの地球って同じなんですかね…?

 

79:ウルトラマン(仮)

おっ、日本の海岸近くにベゼルブおるやんけ気晴らしに殺してきますわ

 

あれ?誰かおるな?青い何かと小さいのが1人おるけど

 

80:名無しがお送りします

それ完全にアグルとジャグラーさんやんけ

 

81:ウルトラマン(仮)

ジャグラーさん!?あの青いのが!?

 

82:名無しがお送りします

>>81

何をどう見たらそうなるんだよ

青い方どう見てもウルトラマンだろ

 

83:名無しがお送りします

>>82

遠回しにジャグラーの事ディスるのやめろ

 

84:名無しがお送りします

ジャグラーさんとアグルがいるって事はガイさんと我夢パイセンは既に会ってそうやな

 

85:ウルトラマン(仮)

つまりあのトゲトゲしてる方がジャグラーさんか

俺が知らない間に変わりすぎてません?

 

86:名無しがお送りします

>>85

お前もトゲトゲって言うのか

たまげたなぁ…

 

87:名無しがお送りします

ハルキの場合はトゲトゲ星人やったしな…

まあ第一印象はトゲトゲしてるけどさ

 

88:説明ニキ

>>85

あの姿に変貌したのはイッチがミコットさんと同化した直後くらいやで

ミコットさんとイッチがやられた事がトリガーになったんだろうね

 

89:名無しがお送りします

???「心を無にして、眠っている領域にタップするんだ!」

 

90:名無しがお送りします

>>89

タップしたのは無からかけ離れた物なんですけどね

 

91:名無しがお送りします

あれ?ジャグラーさんベゼルブに押し負けそうじゃね?

 

92:ウルトラマン(仮)

まずい!ジャグラーさんが吹っ飛ばされた!助けなきゃ(使命感)

 

『シェアッ!』

 

93︰名無しがお送りします

間に合うかこれ?

 

94︰名無しがお送りします

イッチスピードタイプですしいけるじゃろ

 

95︰名無しがお送りします

予想通り余裕で間に合ってるやんけ

やっぱり速いっすねウルトラマンニキ

 

96︰ウルトラマン(仮)

 

『っ…!カケル…!』

 

『シェアッ』

 

はいー、ジャグラーさんの事傷つけたあの糞虫許さねー

殺す

 

97︰名無しがお送りします

ヒエッ…

 

98︰名無しがお送りします

ヒエッ…

 

99︰名無しがお送りします

ヒエッ…

 

100︰名無しがお送りします

いつもより殺意マシマシでやべえよやべえよ…

 

102︰ウルトラマン(仮)

取り敢えずジャグラーさん降ろしてと…

 

『クソムシィィィィィィ!!!』

 

『グギュッ!?』

 

103︰名無しがお送りします

いつにも増して動くスピードが速くなってますね…

 

104︰名無しがお送りします

そして恐ろしいスピードで次々と部位破壊していってる

角とか触覚とか真っ先に引き千切られてますやん

 

105︰名無しがお送りします

ベゼルブも負けじと応戦してるけど全部避けられてるし…

あっ、尻尾も引き千切ったな

 

106︰名無しがお送りします

ベゼルブの体中血だらけじゃないですかやだー

 

107︰名無しがお送りします

うっわ、新技でベゼルブの手とか足とか斬り始めやがったぞイッチ音もスパッ、じゃなくてグシャッて鳴ってるやんけ

 

108︰名無しがお送りします

初見です

ウルトラマンがリアルタイムで戦ってるのを見れるってスレ、ここで合ってますか?

 

109︰名無しがお送りします

ファッ!?このタイミングで初見さん!?

 

110︰ウルトラマン(仮)

 

『お前は脳天から2分割の刑だオラァッ!!』

 

111︰名無しがお送りします

ヒエッ

 

112︰名無しがお送りします

最悪のタイミングやんけ

 

113︰名無しがお送りします

そんなまさか初見さんが初めて見るのがベゼルブを筋力だけで左右に引き裂くグロテスクショーとか思わんやん?(震え声)

 

114︰名無しがお送りします

血飛沫がやばくてアグル先輩もキョドってるで

 

115︰名無しがお送りします

スレやからどうなってるかは分からんけどそれでも初見君ちゃんの目が死んでる事は分かる(確信)

 

116︰名無しがお送りします

>>115

目が死んでるだけで済むのか…?

きっと吐いてるぞ

 

117︰名無しがお送りします

見ろ、イッチのレッドファイトの見過ぎで感覚が狂った奴らの面構えだ。初見君ちゃんとは言ってる事が違う

 

118︰名無しがお送りします

>>117

サラッと俺らをイッチみたいな異常者扱いはNG

 

119︰ウルトラマン(仮)

ふぅ、怒りの沸点収まりましたわ

ていうか初見さん来てたの?

 

120︰名無しがお送りします

>>119

喜べイッチ

イッチのお陰で入ってきた初見君ちゃんが一瞬で去ったぞ

 

121︰ウルトラマン(仮)

えぇ…俺が一体何したっていうんですかね…?(困惑)

 

122︰名無しがお送りします

>>121

自覚無しとは恐れいった

 

123︰名無しがお送りします

やっぱり思考回路がおかしくなってるねこれは

 

124︰ウルトラマン(仮)

せや!そんな事よりジャグラーさん!あの人大丈夫かな?

取り敢えず変身解いてジャグラーさんの所に行きますわ

 

125︰名無しがお送りします

人の心配より自分の心配しろ定期

 

126︰ウルトラマン(仮)

 

『よいしょっと…ジャグラーさん、無事ですか?』

 

『カケル…お前なんで…死んだ筈じゃ…!?』

 

『いやぁ〜あの時ミコットさんとなんとか一体化した事で難を逃れたんですよ。まあ、確かに危険な状況だったらしいですけどこうして生きてますよ。ミコットさんも無事です』

 

127︰名無しがお送りします

やっぱりジャグラーさんイッチの事も死んだと思ってたんやな

 

128︰名無しがお送りします

まあ普通は腹貫かれたら人は死ぬしな

 

129︰ウルトラマン(仮)

 

『そう…か…』

 

『ジャグラーさん?』

 

『随分無茶な戦い方やヤバい戦い方をするんだな』

 

はえ?誰ぞ?

 

130︰名無しがお送りします

藤宮!?

 

131︰名無しがお送りします

やっぱり来てたんですね藤宮パイセン

 

132︰名無しがお送りします

イッチの戦い方ヤバい判定もらってて草



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スレ14

133︰ウルトラマン(仮)

なぬ!?いきなり現れてはヤバい戦い方とは失礼な

こちとら必死なんだぞ

 

134︰名無しがお送りします

>>133

必死で戦ってあのグロさは一周回って尊敬するわ

 

135︰名無しがお送りします

いくら必死でもあの戦い方は誰でもヤバいって言うよイッチ

 

136︰ウルトラマン(仮)

>>134

おうもっと尊敬してどうぞ

 

137︰名無しがお送りします

>>136

氏ね

 

138︰ウルトラマン(仮)

 

『ほっておいてくれ。俺はともかくこいつの戦い方をどうにかしたほうがいいんじゃないか?同じ光の戦士なんだろ?』

 

『ちょ!?ジャグラーさん酷くないですか!?』

 

『そこを言われると何も言えなくなるのが辛い所だが…』

 

『あんたも初対面の割には酷くないですか!?』

 

139︰名無しがお送りします

満場一致や諦めろイッチ

 

140︰名無しがお送りします

過去でそれなりにやらかした(色々な事情あり)藤宮でもヤバいって言うんやぞ

相当やぞ

 

141︰名無しがお送りします

仮にイッチの戦い方褒めるとしたら赤いアイツことレッドマンか万に1つの可能性でエース兄さんやで

 

142︰名無しがお送りします

言うてウルトラ6兄弟もそれなりにグロくなかった?

 

143︰名無しがお送りします

>>142

確かにそれなりにはグロかったけどイッチに比べたらね…?

 

144︰ウルトラマン(仮)

えぇ…?酷くない…?

 

『あ、ちょ、ジャグラーさん?何処に行くんです?』

 

『何処でもいいだろ。……またお前に助けられたな、礼を言う』

 

あっ、あのトゲトゲになってどっか飛んでいった…

 

145︰名無しがお送りします

よかったなイッチジャグラーさんにお礼言われて

それなりに印象はええんちゃう?

 

146︰名無しがお送りします

まあ少なくとも原作よりは遥かにマシな展開になってるからジャグラーもそこまで拗れてないかな?

 

147︰ウルトラマン(仮)

それなりに印象ええんやったらどうして戦い方にあれこれ言われるのかな?かな?これがわからない

 

『仲がいいじゃないか。アイツ…ジャグラーも1人じゃないんだな』

 

『そ、そうですか?それなりに…というか結構あしらわれてる気もするんでけど…?』

 

『そうか?俺から見ればそこらの奴らよりかはいい関係に見えるが?』

 

『そうですか…』

 

148︰名無しがお送りします

ガイさん!ジャグラーさんがNTRされますよー!

 

149︰名無しがお送りします

キマシタワー!

 

150︰名無しがお送りします

>>148

>>149

お前らホモかよぉ!?

 

151︰ウルトラマン(仮)

どう聞いてもそんな風な話してねえのにそう聞こえたって事は余程の狂人なんだな

怖っ

 

152︰名無しがお送りします

>>151

お前の方がよっぽど狂人定期

 

153︰ウルトラマン(仮)

 

『…俺はかつて過ちを犯したことがある』

 

『は、はぁ』

 

『だが多くの人と触れ合った事で俺も変わることが出来た。ジャグラーが何をしたかは俺には分からない。だが過ちを犯したとしても人は過ちを正し、変わる事が出来る。それを、お前も一緒に考えてやるといい』

 

『俺が…ですか?』

 

『ああ、誰も1人じゃ戦えない。お前が支えてやるんだ』

 

『……はい!』

 

この人…ジャグラーさんの事分かって言ってるんか?

だとしたら相当凄い人やな、この人。

 

154︰名無しがお送りします

まあ色んな事がありましたからねその人

 

156︰名無しがお送りします

ホントに…ねえ

 

157︰ウルトラマン(仮)

 

『取り敢えず、他の奴と合流しよう。お前にも会う奴がいるように、俺にも会う奴がいるんだ』

 

『その人もウルトラマンなんですか?』

 

『ああ、まあな。行けば会えるさ』

 

158︰名無しがお送りします

いよいよ我夢との出会いですね

恐らくガイさんもそこにおるやろな

 

159︰ウルトラマン(仮)

取り敢えず歩くだけっぽいんで一旦LIVE止めますわ

それなりにしんどくなってきましたんで

 

【LIVE停止】

 

160︰名無しがお送りします

 

161︰名無しがお送りします

 

162︰名無しがお送りします

 

163︰名無しがお送りします

そういえばカノンからここまでほぼLIVE配信つけっぱなしだもんな

 

164︰ウルトラマン(仮)

>>163

そうそう、多少は慣れてきたけどやっぱ疲れるもんは疲れますわ

 

165︰名無しがお送りします

ベゼルブとか来てないの?サイキの事やからそれなりに送って来そうやけど

 

166︰ウルトラマン(仮)

>>165

目に見える範囲では見当たらんな

ん?なんか藤宮さんから質問されたで

 

167︰名無しがお送りします

なんて言われたの?

 

168︰名無しがお送りします

どうせイッチの戦い方の事だよ(予言)

 

169︰ウルトラマン(仮)

>>168

お、よく分かったな

相手を殺そうと思ったらいつの間にか体がこういう動き方するんですって答えたら「え?」って顔されたわ

 

170︰名無しがお送りします

預言者あらわる

 

171︰名無しがお送りします

>>169

そらそうやろな

あの戦い方をナチュラルにやってたら誰だってそういう顔するわ

 

172︰名無しがお送りします

てか今までそんな考えで戦ってきたのか…恐ろしや

 

173︰名無しがお送りします

やっぱりナチュラルサイコパスなのかな?

 

174︰ウルトラマン(仮)

藤宮さんからもう少し抑えることはできないかって言われたけどまあ無理ですね。こればっかりは抑えようがねえわ

 

175:名無しがお送りします

>>174

はなっから抑える気ねえだろお前

 

176:ウルトラマン(仮)

>>175

よう分かってるやんけ

向かってくる奴は容赦せん

 

177:名無しがお送りします

なんでこんな殺意マシマシレッドマンがウルトラマンになれたのか

 

178:名無しがお送りします

あの輪っか人選ミスってんじゃね?

 

179:ウルトラマン(仮)

そんなこんな言ってる間にガイさんと合流しましたわ

それと我夢さん?と女の子と野郎が1人

リア充かこの人ら?

 

180:名無しがお送りします

>>179

いや違うよ

どっちかって言うとお姫様とリア充やね

 

181:ウルトラマン(仮)

えぇ…(困惑)

遠距離恋愛か?光年単位で離れてるよ?

 

182:名無しがお送りします

まあアマテと翔平君は感応し合ってるから遠距離でも何ら問題ないんやけどね

 

183:ウルトラマン(仮)

なんかこの翔平って人とガイさんがお姫様が地球に来ようとしてるって言ってるけどこれマ?

 

184:名無しがお送りします

大マジやで

ついでに言うとクグツで操られたバードンとベムスターの護衛つきやで

 

185:名無しがお送りします

どうせまたレッドファイトが始まる

 

186:ウルトラマン(仮)

ガイさんがなんか変身しようとしてるんで俺も一緒に変身してガイさんに付いていきますわ

一応LIVE配信つけときますね

 

【LIVE配信】

 

187:名無しがお送りします

>>187

サンガツ

まあイッチの事やから負けるとは思わんけど一応気をつけてな

 

188:ウルトラマン(仮)

>>187

おかのした

んじゃ行ってきます

 

189:名無しがお送りします

レッドファイ!!



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スレ15

190:名無しがお送りします

誰だ今不穏な事言ったやつ

レッドファイ!なんて言ったらその場惨劇になるの確定になるだろ!いい加減にしろぉ!

 

191:名無しがお送りします

>>190

確定も何もどうせ通り魔が通ったような現場になるんだぜ?

ちなみにレッドファイ言ったの俺な

 

192:名無しがお送りします

>>191

お前が言ったんかい

 

193:名無しがお送りします

>>191

清々しいくらいに吹っ切れてて草

 

194:名無しがお送りします

せやけどLIVE配信見る限りやとまだ怪獣とか見えないね

 

195:ウルトラマン(仮)

>>194

言うて今大気圏抜けたくらいやしまだ見つからんやろ

 

『カケル…ホントに大丈夫か?なんなら俺1人でも…』

 

『心配してくれるのは有り難いですけど出発する前にも言ったように大丈夫ですって!ホラッ!この通りピンピンですよ!』

 

『そうだな…。だけどあまり無理するなよ?』

 

『それガイさんに一番言いたい事なんですけど…』

 

196:名無しがお送りします

随分心配されてるねイッチ

 

197:名無しがお送りします

まあこの前の戦いがね…流石に心配されるよ

 

198:ウルトラマン(仮)

そういえばLIVE配信切ってた時あったやろ?

ガイさんと我夢先輩に合流した時にガイさんに今のやり取り以上に心配されたで

正直ちょっと引いた部分あったわ

 

199:名無しがお送りします

>>198

それだけ大事に思われてるんやで

感謝しときや

 

200:ウルトラマン(仮)

>>199

まあそうやな。そう思ってくれてるだけ有り難い物やわ

 

『カケル、あれスガークじゃないか?』

 

『って事は横にいる見た事ある鳥怪獣の奴らがサイキの差し向けた奴か…。んじゃちょっと殺ってきまーす』

 

『お、おい!?』

 

201:名無しがお送りします

思考回路の切り替わりが早すぎるッピ!

 

202:名無しがお送りします

スピードに関してはポテンシャル高いからオーブことガイさんも置いていく始末

 

203:名無しがお送りします

ベムスターの方行ったみたいやね

オーブはバードンか

 

204:ウルトラマン(仮)

 

『シェアッ!フィフティウムパンチ!』

 

『キュイッ!?』

 

205:名無しがお送りします

おっ、新技パンチの名前が決まっとる

 

206:名無しがお送りします

フィフティウムっていう単語気に入ったのかな?

 

207:名無しがお送りします

結構吹き飛んだなベムスター

小惑星に激突したやんけ

 

208:ウルトラマン(仮)

 

『お前がっ!死ぬまでっ!殴るのをっ!やめないっ!』

 

『グエッ!?グギュッ!?ゴエッ!?』

 

209:名無しがお送りします

えぇ…

 

210:名無しがお送りします

ジョジョかな?

でもジョジョより酷いな

 

211:名無しがお送りします

オーブさんが殴ったり蹴ったりして牽制してるのに対してイッチは小惑星に叩きつけての顔面殴打やんけ

馬鹿みたいに速く殴る癖に一撃一撃がそこまで重くないから生殺しも同然やな

 

212:名無しがお送りします

ベムスターってあんな声で鳴くんですね…

初めて知りました…

 

213:名無しがお送りします

>>212

レスの仕方的にこの前の初見君ちゃんかな?

 

214:ウルトラマン(仮)

 

『オラッ!止めのフィフティウムパンチ!』

 

『ゴブリュッ』

 

215:名無しがお送りします

うわぁ…

 

216:名無しがお送りします

酷い断末魔を上げたな

 

217:名無しがお送りします

なんでベムスターの顔だけ爆発して体は残ってるんですかねぇ?

威力あるのかないのかはっきりして、どうぞ

 

218:名無しがお送りします

ちょっとすみません吐いてきます

 

219:名無しがお送りします

>>218

行ってら 

 

220:ウルトラマン(仮)

あの鳥を結構殴ったからか多少疲れたっす

ガイさんの方も終わりそうやけど加勢しにいきますわ

 

『ガイさん!行きます!』

 

『カケル!?…よし!』

 

221:名無しがお送りします

イッチが光の速さでバードンにフィフティウムパンチ当てたところをオーブのオリジウム光線がHITしたな

勝ったな風呂入ってくる

 

222:名無しがお送りします

俺も入ってくるわ

 

223:名無しがお送りします

今回ベムスターはともかくバードンがマシな死に方しててようやくウルトラマンっぽいなって思えたわ

 

224:名無しがお送りします

>>223

そう思えるのも今回だけじゃろ

どうせすぐレッドファイトが始まる

 

225:名無しがお送りします

>>224

少しは信用してあげてって言いたい所なんですけど生憎言えませんわ

 

226:名無しがお送りします

とても綺麗な倒し方しててよかったと思いました(小並感)

 

227:ウルトラマン(仮)

周囲確認したけど特に怪獣もいないんでガイさんにスガークの誘導任せて地球に戻りますかね

 

228:名無しがお送りします

あの…頭だけなくなったベムスターの死骸はどうするんですか?

 

229:ウルトラマン(仮)

>>228

放置

こんなん処理しても仕方ないやろ

 

230:名無しがお送りします

放  置  さ  れ  た  べ  ム  ス  タ  ー

 

231:名無しがお送りします

そっちの地球の人達からしたらグロテスクなベムスターの死骸とかくっそ迷惑そうで草

 

232:ウルトラマン(仮)

ふぅ…戻ってきましたわ。疲れたんでLIVE配信少し止めますね。

ちょっとしたらまたLIVE付けますわ

 

【LIVE停止】

 

233:名無しがお送りします

>>232

 

234:名無しがお送りします

時期的にはそろそろガイさんが単身でサイキの所に乗り込む所辺

りかな?

 

235:名無しがお送りします

>>234

せやね。こっから色々とサイキの目的とか分かっていくんやけどもう俺らは既に知ってるようなもんやしな…

 

236:名無しがお送りします

ま、イッチがいる時点で本来の原作通りじゃないんやけどな

 

237:ウルトラマン(仮)

スガークもガイさんも戻ってきたで

中からお姫様と翔平君が出会い頭即行でハグしてるねんけど…

ちょっと羨ましいねんけど

 

238:名無しがお送りします

>>237

リア充だからねしょうがないね

 

239:名無しがお送りします

>>237

イッチでもリア充に羨ましい気持ちが湧くんやな

 

240:ウルトラマン(仮)

>>239

ウルトラマンになる前は女の子とは緑(縁)がなくはなかったけどあそこまで発展なんかしたことないしな

ええなー、くらいには思うよ

 

241:名無しがお送りします 

>>240

女の子に縁があった時点で貴様は裏切りもの定期

末代まで呪ってやる

 

242:名無しがお送りします

>>241

イッチはウルトラマンになってるから多分寿命かなり長くなってると思うけど大丈夫かそれ?

 

242:ウルトラマン(仮)

やだ執念怖い…

ってあれ?ミコットさん!?なんで来てるの!?

 

243:名無しがお送りします

ほへ?ミコットさんってこの時来るっけ?

 

244:名無しがお送りします

>>243

そもそもこの頃には既に死んでたから来る事すらできないよ

イッチがミコットさん救った結果やね

 

245:ウルトラマン(仮)

ミコットさんもうすっかり元気やなよかったよかった

ジャグラーさんの事一応伝えたけど少し落ち込んでるな…

 

246:名無しがお送りします

そらそうやろうな色々あったし

 

247:名無しがお送りします

これから次第やでイッチ

藤宮先輩も言ってたやろ?ジャグラーさんの事支えてやれって

 

248:ウルトラマン(仮)

>>247

……それもそうやな俺が頑張らないと

取り敢えず今の状況整理するとお姫様と翔平君が急に泣き出したんやけどこれって原因とかあるの?

それか感動の再会で感極って泣いてるのか?

 

249:泣いてるがお送りします

前者やね

泣いてる理由はクイーンベゼルブの感情が2人に反映されて結果泣いてるかんじやな

 

250:名無しがお送りします

ちなみにこれのせいでクイーンベゼルブがサイキに操られているって誤解するけどこれはクイーンベゼルブの作戦やで

アマテ女王にクグツ注入して暴発させてからの全宇宙にクグツをばら撒く為にな 

 

251:ウルトラマン(仮)

やっぱ惑星カノンで殺せばよかったな…

ガイさんもクイーンベゼルブ操られているかどうか確かめに行くとか言ってるしな…どうしましょ

 

252:名無しがお送りします

こればっかりはイッチ自身で決めた方が良いと思うよ

原作見る限りやとサイキも言ってる事が間違ってる部分もあれば間違ってない部分もあるしね

 

253:ウルトラマン(仮)

……取り敢えずガイさんに付いて行ってサイキと話して見ますわ

本当はどんな奴か知りたいし

 

254:名無しがお送りします

まあ気をつけてな

途中でアホみたいにベゼルブおるから

 

255:ウルトラマン(仮)

分かった

ガイさんにも許可もらったしちょっくら見てきますわ〜

 

 

256:名無しがお送りします

>>256

行ってら〜



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スレ16

遅れましたスレ更新です
小説パートもはいってますよ


◇カケル

 

『ようこそ光の戦士よ』

 

サイキが潜む場所―――月に到着したガイさんと俺はサイキに歓迎の言葉が贈られた。普通の思考回路をしてる人なら分かるとは思うが「今から君の計画邪魔しに行くね☆」っていう連中に対して皮肉のかけらもない、本当に歓迎していると感じざるを得ない言葉を言われた時は頭がおかしくなったのかなと思った。

だがその想いは目の前に現れた奴らによってある程度の察しがついた。

ベゼルブだ。

ベゼルブがこれまた大量に現れ次々と襲い掛かってきた。

ああ、あれね?歓迎ってそういうあれね?

襲い掛かってきたベゼルブはまず隣にいるガイさんことウルトラマンオーブに向かって火炎弾を放ち、ご自慢のクグツを注入する為にオーブに接近したのだ。

けどそんな事させると思うか?

 

「シェアッ!」

 

「グギュッ!?」

 

俺は接近してきたベゼルブに超スピードで近づき、ベゼルブの顔を目掛けて膝蹴りをした。ベゼルブは俺の膝蹴りを喰らうと後方に吹っ飛び、岩でできた山にめり込むように倒れていった。

 

「カケル、ありがとう」

 

「いえいえどういたしまして」

 

会話を短く終わらせるとベゼルブが俺達に次々と向かってくる。

そして俺とガイさんがベゼルブと戦闘している中、またサイキの声が聞こえてくる

 

『きっと君達は自分の正しさをこれっぽっちも疑ってないんだね。所で1つ教えてくれないか?君たちは知恵を得た事で何を成し遂げたの?』

 

サイキが俺達に問を掛けてくる。

何を成し遂げた……か。うーむ、随分と哲学的な事を言ってくるな。まだウルトラマンになってそれ程時間も経ってないし、そもそもウルトラマンは俺からしたら架空の存在だったからな。何を成し遂げたと聞かれても困るわ。

頭の中のスレの皆は「レッドファイトを成し遂げました(現在進行系)」 とか「虐殺行為……いやジャグラーさんをちょっとはマシにしました」とか色々書き込まれてるが気にしなかった。

襲ってくるベゼルブを1つ、また1つと倒していく俺とガイさん。

ガイさんは格闘戦を駆使しながら隙をみると光線で殲滅し、俺の場合はというとフィフティウムパンチやらフィフティウムスラッシュ、場合によってはより徹底的に攻撃(虐殺)してベゼルブの息の根を止めた。

光線は……うん、また吹っ飛んだら嫌だから撃たない。

 

『単により多くの物を破壊できるようになった、それだけなんじゃないの?君たちは自由意志は愛を生むのだと叫ぶ。しかしその愛すら取引に使う。愛する者の為に戦えとね』

 

サイキの声が聞こえる。それ個人差じゃね?と思うのは俺だけなのだろうか。サイキの言ってるような事を考える奴もいれば、全く逆の考えをする奴もいるしそもそもそんな考えを思いつかない奴だっている。スレ民を見てみろよ?多種多様過ぎて困るじゃろ?

ウルトラマンになる前……ほぼ抜け殻も同然だったときに偶々スレッドを開いたら色んな奴がいてそこでレスバトルしたの懐かしいなぁ…。

なんて思ってるとスレの皆は「光の戦士の戦い方をしてないという意見は皆一致してるけどな」等と書き込んでいた。これだからスレ民の団結力は好きだけど嫌いだよ(憤怒)

 

『愛ゆえに殺し合いが始まる。君たちが守ろうとする宇宙はそんなものだ。根本的に変えたいとは思わないか?』

 

辺りに居たベゼルブはまだチラホラとは生きているが大半のベゼルブはガイさんが光線で跡形もなく消滅したか俺の攻撃でさっきまでベゼルブだった物が辺り一面に広がっていたのだった。

しばらく身構えてるとサイキが居座る宇宙船の一部が開いた。ちょうど人間1人は通れるくらいの大きさだった。

 

「俺達を招いてるのか?」

 

「かもしれません、取り敢えず行ってみましょう。もしかしたら本当に話し合いたいだけかもしれませんし」

 

「そう…だな」

 

ちなみにスレの皆からまともな事言っとるとか色々言われたけどお前ら後で覚えとけよ?

俺とガイさんは変身を解きサイキの宇宙船に入っていった。前みたいにベゼルブがアホみたいにいるとかそういった事はなくまるで誘われるかのように奥へと進んでいった。そして1つの部屋にたどり着きそこに入ると目の前に黒い装束をした男と小さなロボットがいた。サイキと……パーテルか。スレの皆が教えてくれたお陰でなんとか分かった。

 

「ようこそ、僕達の基地に。紅茶でもいかがかな?」

 

「え?あるの?欲しいんだけど」

 

「残念ながら紅茶どころか何もないけどねー」

 

パーテルがそう言うと俺は少し残念に思った。いやさ?ここに来るまでまともな食事どころかまず飲み食いしてないじゃん?

いやね?しなくても大丈夫な体になってるけどやっぱり恋しくなっちゃうじゃん?

 

「そうか…」

 

「カケルお前な…遊びにきたんじゃないんだぞ?」

 

そんなやり取りを見ているサイキがため息をついた。恐らくだがあれは呆れている方のため息だな俺には分かる。

 

「私とクイーンの価値観は1つだ。誰も争い合うことなく平和に暮らせる世界だよ。誰も富を独占したりしない、愛だけに満たされ誰も愛に飢えることとない世界をつくる!」

 

「その為にクグツを使うっていうのか?」

 

俺が思った事を言うとサイキは一際に笑顔を作った。まるで大正解だ!とでも言わんばかりの笑顔は見ていて少し引いたがその感情をグッと抑えサイキの話を続けて聞いた。

 

「そうだとも!大いなる理想の為に自由意志はいらない、その為に私はクグツを使うんだ。君は野蛮な行動をするが理解力はあるようだね、感心したよ!」

 

「誰かが支配して自由意志を縛る世界なんてディストピアだ!」

「その通り!もし独裁者の目的が私欲を満たすだけのものだったら、そして自由意志を抑え付け人を無理やり従わせるのなら確かにディストピアが生まれるのだろう!だがそれは私の望む世界じゃない」

 

ガイさんの指摘に対しサイキは言い返す。うーむ、やっぱりスレの皆が言ってた通り一理は有りそうな気がしてきたな。ただやり方に少し問題があるだけであって。

 

「私の目的は平和な世界だ。自由意志を抑えつけたりしない、そもそも自由意志をなくしてもらうんだから抑えつける必要はない。私の目指す世界に進化はない変化もない成長もない永遠の停滞だ、しかしその代わりに平和な世界が永遠に続くんだよ。それのどこが悪い?」

 

「自由意志をなくした世界のどこが平和だ!考えるまでもない!」

 

「考えることを放棄するの?なら知性はいらないね」

 

ガイさんの考えに対しパーテルも参戦した。あー…これガイさん何も言い返せなくなりそうな雰囲気じゃな…。スレの皆は「イッチは、はよ言い返して、どうぞ」とか「 ガイさんがレスバ負けてるぅ!原作通り!」とか書き込まれていた。えぇ…?何があったの…?

 

「そんな風に感覚的で感情的な考えをするなら知性はいらない。

自分が正しいから相手が悪だと考えるなら知性など必要ない。

暴力で自分の正しさを押し付ける世界に何故知性が必要なんだね?」

 

「お前は間違ってる!」

 

「何が間違ってるんだ!君達はウルトラマンだ!光の戦士だ!僕も光で宇宙にあまねく照らそうとしているんだよ!」

 

「いやまあ、サイキが言ってる事あながち間違ってないと思うよ俺」

 

そう呟くと言い争っていた2人は驚く様に俺に顔を向けたのだ。

 

―――――――――――――――――――――

 

316:名無しがお送りします

おっ、イッチが藤宮と同じ意見言い出したぞ

 

317:名無しがお送りします

イッチがそう言うのは少し意外やな

 

318:ウルトラマン(仮)

 

『カケル!?お前何言って―――』

 

『そりゃサイキが言ったみたいに愛を取引に利用したりする奴もいるし、愛こそが正義だとか愛する者の為に戦えって言って殺し合いするし、何だったら俺みたいに襲ってくるから容赦なく殺すっていうのもある。争いだらけかもしれない』

 

『君は―――君には分かるのかい!?僕の言っている事が!?』

 

319:名無しがお送りします

ようやく自覚したかイッチ

 

320:名無しがお送りします

イッチは少しやり過ぎ定期

 

321:ウルトラマン(仮)

>>319

>>320

黙らっしゃい!

 

『やったよパーテル!野蛮なのは駄目だが僕らにも賛同者が現れたよ』

 

『やったねマーイフレンド!』

 

『でもさ、やり方が間違ってるよ』

 

322:名無しがお送りします

おっ?ガイさんとは違った回答やな

 

323:ウルトラマン(仮)

 

『クグツを使って自由意志を奪い争いをなくす。確かにそれで争いがなくなるかもしれないけどそれってホントに大丈夫?』

 

『どういう意味だい?』

 

『サイキはさ、自分だけクグツを解いてクイーンベゼルブと波長を合わせる事でクグツを注入された全ての人を操って争いをなくそうとしてるんだよな?』

 

『な、何故それを…』

 

『ホントに全ての生命にクグツが効くと思ってるの?』

 

324:名無しがお送りします

あっ、成程

 

325:名無しがお送りします

へ?どゆこと?

 

326:ウルトラマン(仮)

 

『な、何を言ってるんだい?そんなの当たり前―――』

 

『でも俺何回もクグツ注入されてるけどこれっぽっちも効いてないぞ?』

 

『そういえば…そうだったね』

 

327:名無しがお送りします

そうか、劇中ではクグツを注入された奴はまず操られる運命だった

けど今はイッチがおるからクグツが必ず効くっていう前提が崩れたんやな

 

328:ウルトラマン(仮)

 

『だから何だと言うんだね!?君1人だけじゃどうにも…』

 

『もし、俺以外にもクグツに対して耐性があってそいつが悪人だったら?』

 

『!?』

 

329:名無しがお送りします 

せやな

確かにイッチがクグツ効かないっていうなら宇宙は広いし必ずしもその可能性はゼロではないな

 

330:ウルトラマン(仮)

 

『あくまで可能性の話だけどなくはないだろ?』

 

『……つまり君はこう言いたいのかな?クグツの耐性さえあれば争いがいくらでも起こると?』

 

『それもそうだけど、そもそもあのクイーンベゼルブも信じきれない。あの怪獣、相手の気持ちを反響させてあたかも自分と考えは同じだと錯覚させる能力もってるし』

 

『カケル!?なんでそんな事知ってるんだ!?』

 

『ガイさん、今はそんな事どうでもいいでしょう。サイキ、どうだ?クイーンベゼルブが時折自分の意志とは違う行動を取ったりしてなかったか?』

 

331:名無しがお送りします

サイキの顔が段々険しくなってきたな

 

332:名無しがお送りします

パーテルがサイキを励ましてるけどあんまし聞こえてなさそうやな

 

333:ウルトラマン(仮)

 

『それでもクイーンベゼルブを信じる?俺の言ったことがただの戯言でクグツでホントに宇宙が救われると信じる?』

 

『ならどうすればいいんだっ!』

 

334:名無しがお送りします

おっ、逆ギレか?

 

335:ウルトラマン(仮)

 

『僕はあんな思いはもう沢山だ!争いを無くすにはどうすれば!』

 

『それはほぼ無理。全ての生命が何か別のものにでもならない限り無理に等しいよ』

 

『カケル…?』

 

『だからさ、サイキと同じような考えを持った人と一緒に少しずつ地道に事を成せばいいんじゃない?』

 

『一緒に…?少しずつ…?』

 

『そう。今のサイキの考えだと1人で何もかもやろうとしてるじゃん?そうじゃなくて初めは自分と同じような考えをした人と一緒に、次はそうでない者とも一緒に。そうやって続いてく事でいつか必ず平和になると思うぞ』

 

335:名無しがお送りします

まあ結局争いなんて互いの意見のぶつかり合いみたいなものやからな

 

336:名無しがお送りします

それを無くそうと思ったら互いに理解し合う方法ないもんな

けどそれにはアホみたいな時間もかかるし悩ましいところやな

 

337:名無しがお送りします

しかしあのイッチからようそんな言葉出てきたな

こいつやっぱイッチじゃなくね?

 

338:ウルトラマン(仮)

 

『だけど…それじゃまた争いが』

 

『たかが1つの生命が宇宙全体を良くしようなんて土台無理な話。そんな事すれば必ず何処かで間違えるし足元をすくわれる』

 

『……っ』

 

339:名無しがお送りします 

あれこれサイキに勝った?

 

340:名無しがお送りします

いやまだ険しい顔してるからかなり曖昧じゃね?

 

341:名無しがお送りします

ん??なんかアラームなってるぞ!?

 

342:ウルトラマン(仮)

 

『え何これは』

 

『マーイフレンド大変!クイーンが!』

 

『これは…どういうことだい…?』




ちなみにイッチことカケルがこんな考えを出せるというのもウルトラマンになるかなり前、ある出来事が起こった直後にスレッドを一定期間の間見ておりそこで人には色んな考えがあると一種の悟りを得たからこその回答でした。過去のイッチには一体なにがあったのでしょうかね?


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スレ17

さあいよいよ大詰めです
後1話か2話くらいで命の木編が終わるかな?


343︰名無しがお送りします

え、何?

 

344:名無しがお送りします

なんやこのアラーム

 

345:名無しがお送りします

またイッチがなんかしたんか

 

346:ウルトラマン(仮)

>>345

知らぬ存ぜぬ

 

『何だこの警報は!?』

 

『クイーンのあらゆる生体数値や体温、脳波が乱れているよ!クイーンが暴走状態になってるよマーイフレンド!』

 

『な、何故…何故クイーンが暴走を…』

 

え、クイーンって暴走したりするの?

 

347:名無しがお送りします

>>346

いや、本編ではそんな事してないで

 

348:名無しがお送りします

そもそも本編ではここらへんってジャグラーが助けに来てその後地球に行ってからなんやかんやあるんだけどね

 

349:名無しがお送りします

つまりワイらにも分からん事が起きてるって事やな

 

350:ウルトラマン(仮)

 

『マーイフレンド!クイーンが他のベゼルブ達を呼び寄せて融合し始めてるよ!』

 

『そんな馬鹿な……クイーンと他のベゼルブが融合するなんてあり得ない…あり得ないよ…』

 

『ちょ、サイキ!なんとかこれ止めれないのか!?』

 

『分からない…クイーンが融合するなんて…僕は』

 

皆知ってる?クイーンが他のベゼルブと融合するの

 

351:名無しがお送りします

>>350

知らん

 

352:名無しがお送りします

>>350

クイーンとサイキが量子結合するなら本編通りやんねんけどな

 

353:名無しがお送りします

>>350

イッチすまぬ、ワイも知らん

 

356:ウルトラマン(仮)

マ?どうすりゃええねん…

 

『カケル、こうしちゃいられない!早く地球に戻るぞ!』

 

『あ、ちょっと待って!サイキ、一緒に行くぞ!』

 

『何故僕が?』

 

『決まってんだろ!クイーン止めに行くんだよ!』

 

357:名無しがお送りします

今映し出されてる映像のクイーンヤバい事になってるねんけど…

 

358:名無しがお送りします

他のベゼルブがクイーンを押し上げて行きながら融合?していってるな…

ホンマ何これ?

 

359:名無しがお送りします

まるでベゼルブの塔みたいな事になってるやんけ

 

360:ウルトラマン(仮)

 

『僕に…何が出来ると言うんだい…?』

 

『いいから!行くぞ!』

 

『離してくれ!もうほっといてくれ!』

 

361:名無しがお送りします

イッチが掴んだ手を振りほどいたぞ

レッドファイ!

 

362:名無しがお送りします

>>361

こら馬鹿やめろ

 

363:ウルトラマン(仮)

 

『何もかも分からなくなった!誰を信じて何をしたらいいのか!僕には…もう…』

 

『サイキ…』

 

364:名無しがお送りします

ガイさんもサイキ思うところがあるのか言葉を失ってるな

 

365:ウルトラマン(仮)

 

『それでもさ…周りはきっと動いてるんだよ』

 

『え…?』

 

『俺もさ、今はウルトラマンだけど本当に少し前はサイキみたいな気持ちも無ければ特に何もしてこなかった。そんな奴が唐突に宇宙の平和を守れ、なんてヒーローじみた事を言われてやってるんだ』

 

『…………』

『最初はかなり戸惑ったし、何だったらもう自分のいた所に帰れないなんて思ってたけど何だかんだ他の皆に助けられてここまで来てるんだ。だから、サイキもまだ諦める時じゃないと俺は思う』

 

366:名無しがお送りします

最近のイッチなんなの?いつもはレッドファイトしてみんなを喜ばしてるじゃない

 

367:名無しがお送りします

>>366

まて誰が喜んでるって言った?

 

368:名無しがお送りします

ここまで清々しい善人ムーブ、レッドマンなら怒るね

 

369:名無しがお送りします

>>368

いやレッドマンも善人やからな?描写がちょっとあれなだけで

 

370:ウルトラマン(仮)

 

『………』

『んじゃ、行くわ。地球を守らなきゃならないし、クイーンを殺りに行かないと』

 

371:名無しがお送りします

サラッと野蛮な事言ってて草

 

372:名無しがお送りします

ガイさんとイッチがアイコンタクトした瞬間、同時変身してるぞ

なんだこの相棒感

 

373:ウルトラマン(仮)

 

『すみません、時間掛けて』

 

『いや、俺にもサイキには思うところがあった。それに、いい言葉だったぞカケル』

 

『いやぁ〜それ程でもぉ〜』

 

374:名無しがお送りします

なんかかなり調子乗ってねこのイッチ

 

375:名無しがお送りします

まあ、それなりにいい言葉言ったのは確かかも

これでレッドファイトを押さえれば文句なしやねんけどな

 

376:ウルトラマン(仮)

 

『お前が何者なのか、それが更に分からなくなったが……それでもいい奴だってことはよく分かった』

 

『え、そんな不審者扱いされてたんですか俺?』

 

『当然だろ、クイーンの事とか色々』

 

378:名無しがお送りします

そりゃそうやろな

誰が見ても不審者扱いするわ、いくらウルトラマンでも

 

379:ウルトラマン(仮)

>>378

どうしてなんですかね…?

 

『…そろそろ地球につく。行くぞ、カケル!』

 

『はい!』

 

はいドーン!地球に降り立ったぞー!ってなにあのベゼルブ…きもいんですけど

 

380:名無しがお送りします

まるでベゼルブの顔で作った塔やな

見てて気持ち悪い

 

381:名無しがお送りします

一番てっぺんにクイーンベゼルブが顔をひょっこりはんしてるな

 

382:名無しがお送りします

しかも周りにバキシムとかアーストロンとか取り巻きもおるし

ていうかあのベゼルブタワーめちゃくちゃ火炎弾撃ってるやんけ

周辺火災地獄やん…

 

383:名無しがお送りします

ガイアとアグルも既に交戦中やし極力街を守ってるけど如何せん火炎弾の量が多すぎてそれどころじゃなくなってきてますね

 

384:ウルトラマン(仮)

 

『オーブさんは先輩方を助けに行って下さい!俺はクイーンを狙います!シェアッ!』

 

『分かった!任せたぞフィフティ!』

 

覚悟しろやクイーンベゼルブゥ!

 

385:名無しがお送りします

流石イッチ速さに関してはピカイチやな

ベゼルブタワーの火炎弾全部避けてクイーンベゼルブの所に向かってるな

ていうかもう着いたわ

 

386:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティウムスラッシュ!シェアッ!』

 

『グギュュュュッ!』

 

387:名無しがお送りします

よし当たった!第3部完!

 

388:名無しがお送りします

いや待って、当たったんやけどなんか様子おかしくね?

 

389:名無しがお送りします

なんか再生してるねんけど…

結構えげつないくらいにフィフティウムスラッシュ食い込んたはずやのにもう回復してるであれ…

 

390:説明ニキ

イッチ!再生してる内にもっと攻撃叩きこんだ方がええで!再生出来ないくらい攻撃をけしかけるんや!

 

391:ウルトラマン(仮)

>>390

おかのした。んじゃ近づいてフィフティウムパンチ!

 

『グギュッ!?』

 

『あれ効いてなくない?ならもっとだボケェ!』

 

392:名無しがお送りします

うわぁ…めちゃくちゃ殴っとる…

 

393:名無しがお送りします

爆発が起こってはまた爆発が起こるの繰り返しなんですがそれは

 

394:名無しがお送りします

血もいっぱい飛んでるし色んな部位が吹っ飛んでますねクォレハ…

 

395:名無しがお送りします

せやけどあのクイーンめちゃくちゃ耐えてない?気の所為?

 

396:名無しがお送りします

レイバトスでもここまで耐えなかったぞ

 

397:ウルトラマン(仮)

なんでやこいつ…殴っても殴ってもすぐ再生してくる…ガーゴルゴンよりたち悪…あれ?変なところから手が湧いてきてるねんけど

 

『グギュッ!!』

 

『シェアッ!?』

 

398:名無しがお送りします

湧いた手でイッチの攻撃止めただと!?

 

399:名無しがお送りします

しかも瞬時に再生して火炎弾もろに喰らったぞ!?大丈夫かイッチ!?

 

400:ウルトラマン(仮)

 

『なんの…これしき…』

 

『ギィィィイ!!』

 

あっ、これまず

 

401:名無しがお送りします

イッチィィィィィィィ!?

 

402:名無しがお送りします

全ての火炎弾イッチに集中砲火してるねんけど!?

恨みでもあるんか!?

 

403:名無しがお送りします

>>402

いや恨みまみれだと思うんですけど

 

404:名無しがお送りします

しかもやられ過ぎてイッチ変身解除までしてしまったぞ!?

 

405:名無しがお送りします

あぁ…イッチが落ちていく…

 

406:ウルトラマン(仮)

 

『グフッ…痛っ…』

 

『グギュッギュ!!』

 

クソ…目の前にベゼルブおるやんけ…なんでやねん…

 

407:説明ニキ

イッチ逃げて!ベゼルブが火炎弾放とうとしてるで!?

 

408:ウルトラマン(仮)

 

『あー…これはもう…』

 

『ハァッ!!』

 

『グギュッ!?』

 

409:名無しがお送りします

!?

 

410:名無しがお送りします

!?

 

411:名無しがお送りします

ベゼルブが倒れたぞ!?

 

412:ウルトラマン(仮)

 

『…………ジャグラーさん…助けに…来てくれたんですね…』

 

『………フンッ』




クイーンベゼルブが他のベゼルブと融合するとかないですし完全にこの作品オリジナルです。
このベゼルブタワー、実はどこぞの誰かが関与してます。そいつはこの命の木編では出てきませんしまだまだ登場は先です。
少なくともイッチがそれなりに強くなるまでは


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スレ18

更新です。
さて、かなり本編と違う道になりましたね〜
それはそうとトリガー楽しみすぎて夜中しか寝れませんどうしましょう…


412:名無しがお送りします

ファッ!?ジャグラーやんけ!

 

413:名無しがお送りします

隊長ぉ!

 

414:名無しがお送りします

ジャグラーさんじゃねえか…ヘヘッ

 

415:ウルトラマン(仮)

 

『勘違いすんなよ?俺はお前に借りを返しに来ただけだ』

 

『借り?………あー、アレですね。クグツ刺される時庇った時の』

 

416:名無しがお送りします

そういえばイッチジャグラーさんの事2回くらい助けてるもんね

 

417:名無しがお送りします

まあほぼベゼルブ関連やけどな

 

418:ウルトラマン(仮)

 

『……ハァ、お前といるとつくづく調子が狂うな。そこでジッとしてろ、俺があのベゼルブを倒してやる』

 

『ちょ、待ってジャグラーさん!幾らなんでも無茶ですよ!ここは一緒に…』

 

『俺を侮るな!ハァッ!』

 

あっ…トゲトゲなってベゼルブのとこ行ってもうた…

 

419:名無しがお送りしま

>>418

トゲトゲじゃなくて魔人態やからな?

 

420:名無しがお送りします

でも幾ら等身大の魔人態でもベゼルブの火炎弾斬ってる当たりジャグラーも強いのよね…

今も絶賛斬っとるし

 

421:ウルトラマン(仮)

>>419

魔人態いうんやなあの形態

ていうかあのベゼルブ共どうしたらいいのよ?殴ろうが何しようが再生されるし…

 

『カケル!』

 

『ん?………あれミコットさん?それとお姫様とか翔平君も?』

 

『あんた怪我とか大丈夫なの!?』

 

『まあなんとか。ていうか、どうしてここに?』

 

『それは、私がいるからだよ』

 

422:名無しがお送りします

!?

 

423:名無しがお送りします

サイキ!?

 

424:名無しがお送りします

サイキじゃねえか!

 

425:ウルトラマン(仮)

 

『えっ!?サイキ!?なんでいるの!?』

 

『僕もいるよ!』

 

『パーテルもかよ!?どうなってんの!?』

 

『サイキがあのベゼルブ達を止める為に私達に協力を申してくださったのです』

 

426:名無しがお送りします

これまた本編とはまた違う路線だな

 

427:名無しがお送りします

ワイらも驚きの連続やで

 

428:ウルトラマン(仮)

 

『サイキが?マジ?なんだよ、それならそうとあの時言えば良かったじゃん?』

 

『勘違いしないでくれ。君の言ったことを認めたわけでも納得したわけでもない。ただ…』

 

『ただ?』

 

『クイーンをあのままにしてはいけない。そう思っただけさ』

 

『………そっか』

 

429:名無しがお送りします

サイキもなんか思う所はあったのか

 

430:名無しがお送りします

多分イッチの言ってた事を理解は出来てるけども、みたいな感じじゃねこれ?

 

431:名無しがお送りします

この様子だとサイクイーンになる心配は無さそうやね

本編やとパーテルも機能停止しちゃうけどその心配もなさそう

 

432:ウルトラマン(仮)

 

『具体的な話を詰めていこう。今のクイーンの状態は不可解なんだ』

 

『不可解?』

 

『そう。これを見てくれ』

 

ディスプレイが映し出されたけどなんやこれ?

ベゼルブタワー?のクイーンのいる所と1番下の所をオレンジ色の線が行き来してるんやけど

 

433:説明ニキ

恐らくエネルギーの行き来をデータ化したものじゃないかな?

 

434:名無しがお送りします

その1番下になんかひし形の核みたいな物があるな

こんなん見たことないで

 

435:名無しがお送りします

こんなもん本編にはなかったな

 

436:ウルトラマン(仮)

 

『あのクイーンとベゼルブの集合体は僕も全く知らないエネルギーの核によりクイーンは暴走し他のベゼルブと融合しているんだ』

 

『つまり、この核を止めればクイーンは収まると?』

 

『いやそうじゃないんだアマテちゃん。このエネルギーの核は既にクイーン及びベゼルブと完全に一体化してあの塔のようなものに変貌している。要はこの核を止めるとクイーンも必然と死んでしまうんだ。それに問題はそれだけじゃない』

 

437:名無しがお送りします

なんやようわからんなってきたな

 

438:説明ニキ

>>437

つまりその未知のエネルギーによってクイーンベゼルブが暴走してしまってる。で、そのエネルギー源の核を止めればそれはクイーンベゼルブと融合したベゼルブの死を意味するといえば分かる?

 

439:名無しがお送りします

>>438

なるほど。サンガツ

 

440:ウルトラマン(仮)

>>438

俺もようやく理解出来ましたわ。サンガツ

 

『このエネルギーはベゼルブ達を通してクイーンに送り届けられ、そしてクイーンからその核にまたエネルギーが送られている。あの強靭な再生力もそれが原因だね。エネルギーが全体に行き渡って循環してるから核かクイーン、どちらか片方を止めた所でそのエネルギー循環が止まることはない。つまり両方を止めればいいんだけど…』

 

『だけど?』

 

『クイーンはともかく、核はベゼルブ達の奥深くにあるんだ。周りの怪獣達を留めつつ、奥深くの核にまで届く強力な攻撃、そしてクイーンを攻撃する人がいるんだ。だけど少し人数が…』

 

『なら、怪獣達は俺達が足止めするぜ』

 

ほえ?この声って…

 

441:名無しがお送りします

アスカだ!アスカが来たぞ!

 

442:名無しがお送りします

ムサシもいるじゃねえか

 

443:名無しがお送りします

勝ったな。風呂入ってくるわ

 

445:ウルトラマン(仮)

 

『アスカ先輩!ムサシ先輩も!』

 

『怪獣達は僕とアスカで請け負う』

 

『その間、他の皆であのベゼルブ達を止めてくれ』

 

446:名無しがお送りします

まさかこのタイミングで来るとは…

 

447:名無しがお送りします

これぞファインプレーやね

 

448:ウルトラマン(仮)

 

『アマテちゃんと……翔平君だったね?君達にもやってもらいたい事がある』

 

『え?俺も?』

 

『一体何を…?』

 

449:名無しがお送りします

ホントになにすんだ?

 

450:名無しがお送りします

サイキに出来る事ってあったか?

 

451:名無しがお送りします

>>450

量子結合かなぁ?でもあれパーテルがやったみたいなもんやし…

 

452:ウルトラマン(仮)

 

『君達のテレパシーをお互いに反響しあい、増幅させて僕のこの頭の機械に送るんだ。そしてその状態でクイーンと脳波を同調させて少しでもエネルギーの循環を乱すんだ』

 

『!なるほど』

 

『よし、話は纏まったな。この話を既に我夢に藤宮、そしてガイにもテレパシーで伝えてある。後は実行するだけだ』

 

453:名無しがお送りします

流石アスカパイセン抜かりねえな

 

454:名無しがお送りします

なんかもう総力戦みたいな事になってるけど本編と全く違うルート行ってて草生えますわ

 

455:ウルトラマン(仮)

 

『まだ行けるな?カケル』

 

『もちのろんです。まだへばってません!』

 

『よし、行くぞ!』

 

456:名無しがお送りします

もちのろんなんて久々に聞いたぞおい

 

457:ウルトラマン(仮)

 

『ダイナァァァァァァァァァァァ!!!』

 

『コスモスッ!!』

 

『え……えと……ふぃ、ふぃふてぃ〜…』

 

458:名無しがお送りします

情けない声で草

 

459:名無しがお送りします

1番重要な所で情けない声とは…

 

460:名無しがお送りします

チキったな

 

461:名無しがお送りします

恥ずかしがんな!声を張れっ!!

 

462:ウルトラマン(仮)

>>458

>>459

>>460

>>461

うるせぇっ!!こちとら恥ずかしいんじゃい!!

なんか先輩らがやってたからやってみたら想いの他声が上ずったんじゃい!!

 

463:名無しがお送りします

>>462

大丈夫や、いずれ慣れる

 

464:名無しがお送りします

情けない奴!それでもウルトラマンですか、アンタは!!

 

465:名無しがお送りします

でも同時変身ってやっぱりカッコいいですよね

僕少し憧れます

 

466:名無しがお送りします

>>465

この書き方恐らく初見君ちゃんだな?

見ぃつけた

 

467:名無しがお送りします

やべえここにショタホモが居やがるぞ

 

468:ウルトラマン(仮)

こん時ぐらい静かに見とかんかいこのボケナスゥ!

って、うおっ!?火炎弾飛んできたんやけど!?

 

469:名無しがお送りします

あーもうめちゃくちゃだよ…



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スレ19

更新です。
ここらが正念場だぞカケル!!
それと小説パートそれなりに多めです


470:ウルトラマン(仮)

とりあえずガイア先輩がバキシムでしたっけ?

に少し手間取ってそうなんで助けに行きますわ

 

『オラッ!』

 

『ガアッ!?』

 

471:名無しがお送りします

またまた超スピードand飛び膝蹴り

ジードかな?

 

472:名無しがお送りします

人のアイデンティティをパクリまくってイッチは目立ちやがり屋か?

 

473:ウルトラマン(仮)

>>472

うるせぇ!知るか!!

 

『ありがとう、助かったよ』

 

『いえいえ、どういたしまして。ってやべえ!あのベゼルブタワー馬鹿みたいに火炎弾撃ってきてる!?』

 

『『『『ハァッ!!』』』』

 

474:名無しがお送りします

なんだあのバカデカバリヤー!?あれでほぼ全部の火炎弾防ぎきったぞ

 

475:名無しがお送りします

ダイナ、コスモス、アグル、オーブの4人で特大バリヤーや!!めちゃくちゃ綺麗やな

 

476:ウルトラマン(仮)

先輩方すげえ…

 

『二人共大丈夫か?』

 

『ああ。けど、早くベゼルブを止めないと』

 

『今サイキ達がなんとかクイーンベゼルブの脳波に合わそうと頑張ってくれてる。それまで俺達が街を守らなきゃなら―――』

 

『あっ、先輩。あのベゼルブタワーなんか苦しんでるように見えますけど』

 

477:名無しがお送りします

ホンマや、ベゼルブタワーがめちゃくちゃ揺れとる

 

478:名無しがお送りします

どうやら成功したみたいやな

このままエネルギー核とクイーン攻撃して終了やな

 

479:名無しがお送りします

いや待って

なんかクイーンベゼルブの目なんか光ってるであれ

 

480:名無しがお送りします

あー…周りの怪獣or超獣がサイキのとこ目掛けて歩き出してますね

やばいんじゃねこれ?

 

481:ウルトラマン(仮)

 

『くそっ、クグツのせいで周りの怪獣を操ってやがるな!俺とコスモスで怪獣達をなんとかする。ベゼルブ達の事は任せたぞ!ディアッ!』

 

『皆、頼んだ!シェアッ!』

 

あー…ダイナ先輩とコスモス先輩行ってもうた…どうすんだこれ…?

 

482:名無しがお送りします

まあ当初の予定みたいな感じだから別にいいんじゃね?

 

483:名無しがお送りします

せやけどどういう配置にするんや?あの再生力結構バカにできひんし

 

484:名無しがお送りします

なんか4人の合体光線でもあの再生力のせいでクイーンの方はともかくあのうじゃうじゃおるベゼルブを吹き飛ばしてからのエネルギーの核を潰すなんてできなさそうな感じするわ…

あっ、イッチは光線撃ったら吹っ飛ぶんやったわ。頭数に数えたらあかんな

 

485:名無しがお送りします

ホントあの再生力なんなんすかね

本編にあんな能力ないですしおすし

 

486:名無しがお送りします

ベゼルブをほぼ一撃で仕留めれるフィフティウムパンチを何発打ち込んでも死ななかったからね

 

487:ウルトラマン(仮)

 

『カケル、お前があの核に光線を撃つんだ』

 

―――――――――――――――――――――

 

◇カケル

 

「カケル、お前があの核に光線を撃つんだ」

 

そう、藤宮先輩ことウルトラマンアグルに告げられた。

え?俺?俺なの?どして?

 

「ちょ、ちょっと待ってください!俺、光線の扱い方や制御が全然できてなくて……光線撃ったら…反動で吹き飛んでしまうんです……」

 

ピグモンの居た惑星で一発、そして惑星ザインで一発撃ったが撃つ度に光線の反動で吹き飛んでしまった。そんな俺が、幾らサイキがエネルギーの循環を乱して再生力を落としてくれてもとても出来るとは思わなかった。

サイキに対して大口叩いたのにその体たらくはなんだ!とスレ民にも言われているがそれとこれは別である。

現状出来る事と出来ない事を考慮して行動を移す事は当然の事である。ましてや1人でなんて…。

 

「大丈夫さ、お前になら出来る」

 

「そうだよカケル。自分に自信を持つんだ」

 

そんな、俺の思いをアグル先輩とガイア先輩がぶった切った。え?どうして?ガイさんよりも出会ってそんなに期間も経ってないのに俺にそんなに期待するの?俺一応新人だよ?

まあ新人っていうならガイさんも一応新人には入る気もするけど…。

スレ民の皆は「お前みたいな新人いるわけねえだろ」なんて言われてるがこちとら必死なんじゃい。

 

「え、いやあの…先輩方?」

 

「出会った期間が短いからってお前の事くらい見抜けない俺達と思うか?」

 

「僕達は色んな人達と出会ったり別れたりした。その経験から言うと君はいざと言うときはしっかり成し遂げる性格だと僕達は思っている」

 

「そんなわけ―――」

 

「カケル」

 

そんなわけない、と言いかけたときガイさんが俺の言葉を遮る。

 

「お前ならできる。まあ、俺も出会ってから少ししか経ってないけど……お前と一緒に戦ったから分かる。お前はできる奴だって事」

 

いや…あの…………

その………………………

…………………………………

 

 

……………………あーもう!

そこまで信頼されたらやるしかないでしょうが!

 

「………分かりました、やります。ですけど!」

 

先輩達より一歩前に出る。まさか出会って間もない、ましてや怪しいと疑われていた人にまで信頼されてるならやらないわけにはいかない。

けれど、光線の反動で吹っ飛ぶのは事実だ。だから―――

 

「万が一、吹っ飛んでも笑わないでくださいね!」

 

先輩達にそう告げるとベゼルブタワーの下へと走り出す。

奴らは自らの懐に侵入しようとする俺に目掛けて大量の火炎弾を放つ。まともに当たれば大ダメージなのは確定。

避けようにもただでさえ街の被害状況が悪いのに悪化させてしまう。だから()()()()()()()

 

「ハァッ!!」

 

さっき先輩達がやってみせた巨大なバリヤー、それを俺自身で再現させる。両腕をガッツポーズに似た状態にする事で手の甲からエネルギーが飛び出し前面に俺の全長と然程変わらないバリヤーを生成に成功し、火炎弾を全て防ぎきる。

 

「おっしゃぁ!見よう見真似のバリヤーじゃオラァッ!!」

 

スレの皆には「また新技かよテンポ早えなおい」とか「ぶっつけ本番は草」とか色々書き込まれてるが今はそっちに集中出来る程余裕がない。

 

「フゥ……」

 

バリヤーをその場に停滞させ俺自身は目を閉じ集中する。

かつて2度撃ってもなおコントロールできなかったフィフティウム光線。先輩達の信頼に応えるため、全ての神経を集中させ全身に流れ巡る光のエネルギーを両腕に溜め込む。ちょっとでもしくじったらまたあの時と同じように反動で吹き飛ぶ。

 

……………今だ!

 

「フィフティウム!光線!」

 

目を開け、腕を十字に組み、光線を撃つ。

前に撃った時のような黄色と白が混ざった光線ではなく、青白い鮮やかな色の光線だった。

鮮やかな色の光線だった。

自分で停滞させたバリヤーをぶち抜き火炎弾をも押し退けてベゼルブタワーに命中したと同時にガイア、アグル、オーブの3人もクイーンベゼルブに目掛けて光線を撃つ。

前回より集中し放った為、光線の反動は当然もの凄い勢いだった。けど、今は抑えきれない程ではない。

 

(ぐぐぐぐぐっ!)

 

といっても抑えるのにやっと、と言う程だった。

ベゼルブタワーに当たっているフィフティウム光線は融合しているベゼルブ達を次々と消滅させていっている。いっているのだが……

 

(どうなってんだあの再生力!?サイキやお姫様と翔平君が頑張ってエネルギーの循環を乱してるのにも関わらず!)

 

その並ならぬ再生力は前にフィフティが突撃した時より確かに弱まっている。だがそれでもその核には届かなかった。

 

(後少し!後少しなのに!)

 

ウルトラマンとて無限に光線が撃てる訳ではない。フィフティのカラータイマーが鳴り初めたその時―――

 

「ハアァァァッッ!!」

 

ベゼルブタワーとの戦闘で吹き飛ばされていたジャグラーが再び姿を現し、蛇心剣にオーラを纏わせ巨大な剣として光線を当てていた所に合わすように剣を振り下ろす。

 

「やれっ!カケルッ!」

 

「っ!ハアァァァァァァァァッ!!」

 

蛇心剣でベゼルブタワーの傷がさらに深まりむき出しになった核をフィフティの光線で完膚無きまで撃ち潰した。

 

それと同時にクイーンベゼルブにも3人のウルトラマンに放たれていた光線のダメージが体中に駆け巡り―――

 

「グギュウヴュぅアァァァァ!!!」

 

際限なく巨大なベゼルブタワーは完全に滅びたのだった。

 

――――――――――――――――――

 

490:名無しがお送りします

いや凄いの見れたな

 

491:名無しがお送りします

イッチも光線撃てるまでに成長したんやなって

 

492:名無しがお送りします

まさかバリヤーとか新技出すやん!?と思った矢先に光線をコントロールするイッチよ

いやホンマに成長したなって

 

493:名無しがお送りします

途中からジャグラーさん見かけなかったけどまさかあのタイミングで助けに来るとは思わんだな

 

494:名無しがお送りします

本編とはまるで違う道やなこれ

だって本来やったらサイキとクイーンが量子結合してそこそこ戦ってからウルトラマン全員で光線撃ってサイキも助けるって物語やった筈やのにまさかダイナとコスモス不参戦とはな

 

495:名無しがお送りします

>>494

サイキ達に襲い掛かってきた怪獣or超獣を全部押し留めてただろぉ!?

 

496:名無しがお送りします

いや2人だけで5体の怪獣をよく押し留めてたわ

ガーゴルゴンもおったやんけ

 

497:名無しがお送りします

アーストロン、バキシム、ベムラー、ガーゴルゴン、キングゲスラとか並のウルトラマンじゃ止めれないと思うんですけど(名推理)

 

498:名無しがお送りします

本来やったら命の木がとっても重要なのにほぼ出て来なかった件 

いや背景には映ってるけどな

 

499:名無しがお送りします

そういえば今回レッドファイトしなかったね

 

500:名無しがお送りします

>>499

そういえばそやな

この調子でレッドファイトしなければいいウルトラマンになれるぞイッチ

 

501:名無しがお送りします

俺のレッドファイト…返してくれよ…!俺のレッドファイト…!

 

502:名無しがお送りします

やべえここにレッドファイト狂信者がおるぞ

 

503:名無しがお送りします

やべえよやべえよ…




補足
あのベゼルブタワーの再生力は6人ならまだしも4人の合体光線だととても突破できる物ではなく、サイキとアマテ、翔平君の力で循環を乱すことによって4人でも難なく潰せるくらいの再生力です。これはエネルギーの核もクイーンベゼルブ本体も全く同じ条件です。
なので分担作業をしなければならない都合上どうしても火力が足りないものの先輩方はイッチことカケルを信じ、エネルギーの核を任せたという具合です。
といってもやっぱりイッチも光線をある程度コントロール出来たとはいえまだまだ未熟なのでジャグラーさんが助けに入った、そんな具合でした。
え?ガイアはスプリームヴァージョンあるから火力足りるんじゃないかって?
いや…その…本編出てこなかったですし…(汗)


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スレ20

皆様こんにちは。本日はウルトラマン55周年記念ですね。

私…トリガーが気になりすぎて我慢なりません!!!


あ、小説パート多めです

皆さん良い一日を


◇ジャグラー 

 

俺は…何してんだろうな…。

アイツらとは袂を分かった。なのに―――

 

(何故…俺はカケルに手助けしたんだ…?)

 

奴らは俺の正義を否定した。あれ以外に、少なくともあの状況では他に案がある訳でも浮かぶ訳でもなかった。命の木を切り倒しベゼルブ共々サイキを撤退させる。

あの木はあの惑星の信仰対象にもなってるとは聞いていたがそれでも人が死ぬよりかは遥かにマシだった。だったのに―――

 

『そんな戦い方は…光の戦士の戦い方じゃない』

 

『それは、君も分かっている筈だよ』

 

あの言葉がチラつく。光の戦士にはなれず、選ばれた方のガイは戦いの中で急激な成長を遂げ、どれ程なりたかったかと言えば語りきれないくらいに思っていたその光の戦士からの否定。どれもこれも酷い物ばかりだった。

まるで俺だけ蚊帳の外にいるかのような…そんな思いだった。けど何故か奴は違った。

 

『優しいんですね、ジャグラーさん』

 

ガイとは別にオーブの光に選ばれた人間、カケル。

あいつは何故か執拗なまでに俺を留めさせようとしていた。スガークにいる時も、この地球に来てからも。

何故奴は俺に構う?何故俺に歩み寄ろうとする?お前はそっち側だろ。戦い方や思想はアレだがソレでも紛うことなき光の戦士だ。そんな奴が最後まで「一緒に戦おう」なんてほざいてたんだ。

俺はその言葉を振り払いベゼルブ共に挑み、敢え無く負けた。だがそれでも…

 

『やれっ!カケルッ!』

 

カケルの…フィフティの姿を見ていると何故か体が動き出した。

あの時もそうだ。ベゼルブにやられ元の姿に戻ったカケルを救った時も体が勝手に動き出した。咄嗟に理由を作って誤魔化したのはアレだったが…。

俺は……奴に一体……?

 

「こんな所に居たのか、ジャグラー」

 

掛けられた言葉に振り返るとそこには俺の正義を否定した光の戦士、アスカとムサシがそこに居た。

 

「アンタらか。悪いがアンタらの言葉にはもううんざりだ」

 

本心だった。また俺の正義を否定するような言葉や、何かを言われる事も何もかも聞きたくないし、聞く気にもなれなかった。鬱陶しく感じていることを隠すことなく言い放った言葉だが、帰ってきた返答はイメージしていた物とは全く異なるものだった。

 

「すまねえな。お前の気持ちも分かってやれずに」

 

今……なんて言った?すまない…だと?

何故だ。何故そんな言葉が出てくる。お前らはあの時、俺を…

 

「カケル君に言われてようやく気がついたんだ。僕らは君の気持ちまで否定してしまった事を」

 

「俺達が言ったこと、それは今でも間違ってるとも思ってはいない。お前のした事も光の戦士としてやってはいけないことだった。けれど……それでもお前の気持ちを考えて言えた言葉じゃなかった。本当にすまねえ」

 

「……………ハッ」

 

カケル。またカケルだ。何だこれは。何なんだこれは。

意味がわからねえ。光も闇も…もう何も分かんねえ…。

俺はもう振り返らず、留まることもないままこの地球を離れた。

もう一度、光とは何なのかを探すために。

 

――――――――――――――――――

 

504:ウルトラマン(仮)

いやーなにはともあれ無事解決しましたわ

ホント色々疲れた…これ新人にやらせる仕事じゃねえなまじで

何回死にかけたんだ俺?

 

505:名無しがお送りします

>>504

2回は死にかけましたね

 

506:名無しがお送りします

ご苦労様でした

 

507:名無しがお送りします

いやー実に本編とは違う道通りましたね

ありがたや

 

508:名無しがお送りします

>>507

いやジャグラーは…?

 

509:名無しがお送りします

そういえばイッチ、ジャグラーさんは?

配信映像見てるけど近くには居なくねえか?

 

510:ウルトラマン(仮)

それどころかアスカ先輩とムサシ先輩もおらんねんけど

何してんだあの3人

 

『カケル』

 

と思ったけど2人は来ましたね…

 

511:名無しがお送りします

こんな時に何処にいってたんや?

 

512:名無しがお送りします

ヒント:トイレ

 

513:名無しがお送りします

>>512

んなわけねえだろ

 

514:ウルトラマン(仮)

 

『アスカ先輩、ムサシ先輩もどこに行ってたんです?ちょっと心配しましたよ』

 

『いや、少しジャグラーに会いにな』

 

『ジャグラーに会ったんですか!?』

 

『ああ、カケル君に気付かされた事を伝えにね』

 

『近くにいたんですかジャグラーさん…それならそうとこっちに来ればよかったのに…』

 

515:名無しがお送りします

ってことはあの後何か進展あったんか!?

 

516:名無しがお送りします

おいイッチ!!なんで先輩達について行かなかった!!言え!!!

 

517:ウルトラマン(仮)

>>516

いや流石にそんなん言われても……

 

518:名無しがお送りします

でも先輩と一緒におらんって事はやっぱどっか行ったんやろな…

 

519:ウルトラマン(仮)

 

『カケル君』

 

『あ、サイキ』

 

520:名無しがお送りします

サイキが来たぞ

 

521:名無しがお送りします

パーテルもおるね

 

522:ウルトラマン(仮)

 

『僕は、宇宙を平和にする為にはどうすればいいかもう一度探しに行くよ。前にも言ったけど君の言ったことを認めた訳じゃないからね』

 

『認めた訳じゃないからねー』

 

『そっか、まあ頑張れよ。何か困ったら手伝ってやるからさ』

 

523:名無しがお送りします

本編より笑ってるねサイキ

まあパーテルもおるしそりゃそうか

 

524:ウルトラマン(仮)

 

『それじゃ、もう行こう。僕達はこの地球にあまり長く干渉してはいけない』

 

 

『えっ?先輩方はもうどっかに行くんですか?早くないですか?』

 

 

『俺達にもやらなきゃいけない事がある。それをする為には次の行動に移さねえとな。―――二人とも初陣にしては中々いい動きしてたぜ』

 

 

『いえ、俺は先輩やカケルに助けられてばかりで何も…』

 

 

『いやガイさん?動きで言ったら俺の方が酷いですよ?それになんやかんやで他の皆さんもガイさんにも助けられてばかりだったし?』

 

 

『逆だよ。助け合える仲間がいるのは僕らの誇りだよ』

 

 

『カケルがサイキに言ったように困った事があればいつでも呼んでくれ。必ず駆けつける』

 

525:名無しがお送りします

この辺りは本編通りやね

 

526:名無しがお送りします

先輩が後輩に助言するってのはいつ見てもいいシーンやね

 

527:名無しがお送りします

くそっ、ジャグラーさんの事進展あったんやったらこの中にいたかもしれないのに…

恨むぞイッチ

 

528:ウルトラマン(仮)

>>527

ウルトラマンは万能じゃない定期

 

あっ、先輩方もう変身して宇宙に旅立ったな…

 

529:名無しがお送りします

これでようやく終わりか…長ったな…

 

530:ウルトラマン(仮)

ガイさんは一旦o-50に戻る言ってるし俺も一緒に戻りますわ

そして疲れたんでLIVE配信切ります!!

忘れてた!!

ついでに移動するからしばらくスレできない!!!

 

【LIVE停止】

 

531:名無しがお送りします

>>530

 

532:名無しがお送りします

>>530

 

533:名無しがお送りします

>>530

 

534:名無しがお送りします

最近LIVE配信の時間増えてませんかねえ?

 

535:名無しがお送りします

>>534

確かに

最初は短いスパンで切ってたけど今なんかほぼほぼつけっぱなしじゃん

 

536:名無しがお送りします

まあイッチが成長したという事で

 

―――――――――――――――――――――

 

◇ガイ

 

ジャグラー…。今はお前は何処にいるんだ…?

事件を終えて俺達は地球を離れた後、惑星o-50の戦士の頂に戻ってきていた。帰りは特に問題もなくスムーズに移動できたのでスターゲートを通り現在に至るわけだ。

きっと戦士の頂にジャグラーはいるだろうと安易な考えをしていたがそんな事はなかったのだ。

良き友であり、良きライバルであり、互いに切磋琢磨に成長をしていった。たがそれも過去の事となり俺とジャグラーは互いに道を違えた。そして…今の俺の隣にはジャグラーではなくカケルがいる。カケルが俺の顔をじっと見つめると

 

「やっぱり…ジャグラーさんの事考えてますか?ガイさん」

 

「ハハハ…やっぱり顔に出てたか?」

 

「そりゃそんな顔してたら誰でもそう思いますよ」

 

やはり顔に出てたみたいだった。

地球で戦っていたとき、確かに俺はジャグラーを見た。惑星カノンで変貌したあの姿はまだ記憶に新しい。

あの魔人とも呼べそうな姿で1人でベゼルブに立ち向かっていき、無論俺も立ち向かっていったがあの戦いの中でジャグラーは俺にもう目もくれなかった。

寧ろジャグラーが気にかけていたのはカケルの方だろう、出会ったときからそれなりに仲が良いとは思っていた。

カノンでの戦いの時、目の前でミコットが瀕死になりカケルでさえ致命傷を負ったのを見た俺は呆然となったがジャグラーはきっとそれ以上の思いをしたんだろう。

そして…あいつは文明に干渉してしまい、その事をアスカさんに咎められた。その時から俺とジャグラーの道は別れ始めた。

 

「あいつは…俺にとって友でもありライバルでもあったんだ。だから…」

 

「きっと大丈夫だと思いますよ」

 

笑いながらカケルはそう言った。一点の曇りもないその笑顔と言葉に俺はどうして大丈夫なんだと疑問に思った。

もしかするともう二度と昔みたいな関係には戻れない、そんな予感がしてならなかった。だが―――

 

「ジャグラーさんは優しいんですけど意外と繊細な人なんです。今は―――恐らく悩んでる時期なのかもしれません。けど、だからって今までの関係がなくなるわけじゃないんです。だからもしまた会う機会があるのならその時は一緒に考えて悩んだりしてあげましょうよ。少なくとも、俺はまだジャグラーさんのこと友達と思ってるんで」

 

「そうか…。―――そうだな」

 

カケルに言われて気が付く。そうだ、俺は何を勝手に終わった様に考えていたんだ。別れたからって今までの関係が終わるわけじゃない。まだ俺は始まったばかりだ。

いつか、またジャグラーに出会った時は―――

そう考えていた時、突然俺の手にオーブカリバーが出現し、カケルの身に着けているブレスレットと共に空に新たなミッションが浮かび上がっていく。

 

「次のミッション…」

 

「四つのエレメントをオーブカリバーにはめ込め…。これどちらかというと俺じゃなくてガイさんのミッション……っ!?」

 

突然、俺達の光のエネルギーが溢れ出す。やがて勝手にウルトラマンへと変身し、俺の体に黒のラインが、カケルには左腕に変身前と同様のブレスレットが備わる。

 

「え?ナニコレ?」

 

「どうやら今までのはまだ未熟ってことだったらしいな」

 

「えぇ…」

 

「どうする?一緒に来るか?」

 

「いや…俺はもう少し残ります。ちょっと確かめたいことがあるんで」

 

「…そうか」

 

カケルにはカケルの道がある。俺には俺の道がある。ここで永遠に別れるわけじゃない。だから―――

 

「またなカケル。あばよ」

 

「はい、また会いましょうガイさん」

 

俺は宇宙へと飛び立つ。次なるミッションを果たすために。

 

 

 

◇???

 

そうか―――ようやく私の力を引き出せるようになったか。

 

1人の人物がポツリと呟く。その人物は惑星や宇宙などではなく不可思議な空間、辺り一帯が銀色の波で出来た空間でその中心に1人佇んでいた。

 

人物は目の前に大きな割れ目を作り出すとそこから1つの映像が映し出される。天候が乱れ、大きな山の頂上にいる2人の巨人(ウルトラマン)

 

手をかざすと、そこから銀色の波動が片方の青い巨人に静かに流れ込む。

 

これから頼むぞ?日空カケル。

 

私の目的のために。



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番外編スレ:地球では

地球でスレが立ったよ!


〈ウルトラマンフィフティの事について語ろう〉

 

――――――――――――――――――――――

1:名無しがお送りします

立てたぞ

 

2:名無しがお送りします

>>1

スレ立て乙

 

3:名無しがお送りします

>>1

 

4:名無しがお送りします

>>1

 

5:名無しがお送りします

んで、どうなんやあれ

本物?偽物?

 

6:名無しがお送りします

一部の奴らが騒いでるだけじゃねあれ?

そもそも調べたらあのスレ消えてるし

 

7:名無しがお送りします

>>6

いや結構あのスレ見た奴おるで

実際スレに米残した奴おるし証拠にスクショとか取ってたわ

 

8:名無しがお送りします

初めあのスレ見かけたけど香ばし過ぎて見るのやめてたら凄いことになってたんやな

 

9:名無しがお送りします

あれちゃうの?ファンが作った2次創作とか

 

10:名無しがお送りします

>>9

それやけどあのLIVE配信の時どう見てもオリキャスそっくりやったで

あそこまで瓜二つなの最早ファンの域超えてるって

 

11:名無しがお送りします

今の所この5ちゃんの特撮オタぐらいしか話題に上がらんかったけど実際見てた人はどんな感じだったの?

教えてクレメンス

 

12:名無しがお送りします

>>11

俺スレにも書き込んでた当事者やけどどう見ても創作に見えなかったわ

一周回って怖かったわ

 

13:名無しがお送りします

>>12

傍観してた当事者やけどLIVE配信の時、音ヤバかったで

この世のグロを全て再現してたレベルよ

 

14:名無しがお送りします

ぶっちゃけ円谷が新手の商業でも始めたんじゃねえの?

皆がそこまで言うんだったらいちファンの創作じゃなくて公式で作られた作品みたいな?

 

15:名無しがお送りします

>>14

CGを使ったりしてるんやったら分からんでもないけどな

でもあれ見たら分かるわ、感覚的に言ったらスーツのままで人間離れした動きしてるで

 

16:名無しがお送りします

>>14

スーツ特有のシワとかなかったで

あそこまで綺麗なの逆に怖かったで

 

17:名無しがお送りします

せやけど実際の話、スレが消えとんのよね

 

18:名無しがお送りします

>>17

これ

 

19:名無しがお送りします

これがホンマに謎

証拠もある、見た奴もおる、でもなぜかスレが残ってない。

あり得るかこれ?

 

20:名無しがお送りします

そんなお前らに朗報やで

今さっき解析班が色々と解析結果が出したらしいで

 

21:名無しがお送りします

>>20

マ?

 

22:名無しがお送りします

>>20

マ?

 

23:名無しがお送りします

解析班なんているのか…

 

24:名無しがお送りします

>>20

早く教えるんやで

 

25:名無しがお送りします

>>20

ハラディ

 

26:名無しがお送りします

まま、そう、焦んないで

結論から言うとほぼほぼ本物、つまりあのLIVE配信に映ってた物は人工的に作られた痕跡はないに等しいらしいよ

 

27:名無しがお送りします

うそやろ?

 

28:名無しがお送りします

まあせやろな

 

29:名無しがお送りします

てかそこまで分かる解析班よ…

 

30:名無しがお送りします

ようするにあれか?

あのスレ見てた奴はまごうことなき本物で、俺らが見てたウルトラマンシリーズはほぼ現実に存在するってことか?

 

31:名無しがお送りします

>>30

そうなるな

 

32:名無しがお送りします

まさかウルトラ8兄弟みたいな事態に俺らがなるとは……

 

33:名無しがお送りします

>>32

超時空の大決戦じゃね?

 

34:名無しがお送りします

まあ公式か公式じゃないかは誰かが円谷に持っていけばいいんじゃね?

 

35:名無しがお送りします

>>34

まあそれが一番よね

 

36:名無しがお送りします

お前ら朗報やぞ

フィフティのスレ復活してるで

 

37:名無しがお送りします

!?

 

38:名無しがお送りします

!?

 

39:名無しがお送りします

マ?

 

40:名無しがお送りします

確認してきたけどホンマやった

なんやら変な青い奴見つけたから教えてくれ的なやつやったで

 

50:名無しがお送りします

生きとったんかイッチィ!!

 

51:名無しがお送りします

んじゃ俺行ってきますんで

 

52:名無しがお送りします

>>51

あ、待ってくださいよ(気さくな追いかけ)

 

53:名無しがお送りします

>>52

俺も入れてくれよな〜



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なんか青い奴おるねんけど知ってる奴おる?

はい、更新です
皆さんの予想通りあの人が出てきまふ


1:ウルトラマン(仮)

お久しぶり

そして助けてくれ

 

2:名無しがお送りします

>>1

生きとったんかワレェ!!

 

3:名無しがお送りします

>>1

おお!イッチが生きとったぞ!

 

4:名無しがお送りします

なんやスレ復活したっていうから来てみたら

やりますねえ!!

 

5:名無しがお送りします

相変わらずの主語の抜けぶり

これはあのイッチやな

 

6:ウルトラマン(仮)

いやホンマに久しぶりやで

まあ書き込みなかったのは悪かったけどそんな生きとったって言う程か?

 

7:名無しがお送りします

>>6

イッチがベゼルブの事件解決してからスレが急に消えてな

皆心配しとったんやで

 

8:名無しがお送りします

>>7

心配してたというより不思議がってたね

 

9:ウルトラマン(仮)

えぇ…スレ消えてたの?

まあいいやそんな事は置いといてこれ見てや

 

【LIVE配信】

 

10:名無しがお送りします

>>9

それでええのかイッチ

 

11:名無しがお送りします

ていうか何やこの場所?

イッチもなんかウルトラマンになってる状態やし

 

12:名無しがお送りします

見たことないところやな

ていうか今イッチがおるところから奥の方に見えるアレなんゾ?

 

13:ウルトラマン(仮)

>>12

聞いた所によるとコボルって惑星なんやて

 

そんなことよりあれ見てや

あそこの岩陰になんか青い奴おるやん?ウルトラマンっぽく見えない?

 

14:名無しがお送りします

>>13

コボル!?コボルにおるんか!?

 

15:名無しがお送りします

コボルってなんぞ?

 

16:説明ニキ

>>15

惑星コボルとはウルトラマンオーブエピソード10構想の第二章に出てくる惑星で、まあ端的に言うとオーブの劇場版で出てきたムルナウの昔の根城やね

 

17:名無しがお送りします

あの青い人ってトレギアじゃないですか?

 

18:名無しがお送りします

>>17

可愛いね初見君ちゃん♡

 

19:名無しがお送りします

>>18

ショタ好きニキは黙ってもろて

 

20:名無しがお送りします

トレギアかあれ?

ここからじゃ見えへんわ

 

21:名無しがお送りします

イッチもうちょい近ける?

 

22:ウルトラマン(仮)

>>21

おかのした

これでどうや?

 

23:名無しがお送りします

やっぱりトレギアじゃねえか…ㇸㇸッ…

 

24:名無しがお送りします

なんでこんな所にトレギアおじさんがいるんですかねぇ…

 

25:名無しがお送りします

>>24

あれじゃね?

今まさにトレギア物語の時系列じゃね?

 

26:名無しがお送りします

あー…

確かに隣にムルナウっぽい奴おるしそれやろな

 

27:ウルトラマン(仮)

トレギアって確か前に一度だけスレに名前があがってたような…?

 

28:名無しがお送りします

>>27

よう覚えてるなイッチ

 

29:名無しがお送りします

トレギアの手からなんかエネルギーみたいなの出てるな

ムルナウに力与えてるんだろうな…

あ、ムルナウ倒れたで

 

30:ウルトラマン(仮)

あ、やべこっちくるぞ

隠れなきゃ

 

31:名無しがお送りします

イッチ…岩陰に隠れるんはほぼ見つかるんよ…

体育座りとかモロバレるんよ…

 

32:名無しがお送りします

体育座りは草

 

33:ウルトラマン(仮)

大丈夫だって安心しろよな〜

 

『こんな所で盗み見とはいけないなぁ?』

 

『え』

 

34:名無しがお送りします

秒でバレてるやんけ

 

35:名無しがお送りします

バレないという自信はどこから湧いてきたのか

 

36:名無しがお送りします

マヌケで草

 

37:ウルトラマン(仮)

 

『な、なんで分かったんですか?』

 

『それはねぇ…フフフ、秘密さ』

 

38:名無しがお送りします

うわぁ…

 

39:名無しがお送りします

相変わらずのねっとり口調やな

 

40:ウルトラマン(仮)

 

『ところで君は…?見たところウルトラマンのようだけど?』

 

『はい!一応ウルトラマンやってます!フィフティって言うんですけど』

 

41:名無しがお送りします

なんか自己紹介になってるんやけどなんなのこの空間

 

42:ウルトラマン(仮)

 

『へぇ…フィフティ…。o-50のウルトラマンかな?』

 

『よく知ってますねトレギアさん』

 

『ん…?私は君に名前を教えていないけどどうして私の事を知っているのかな?』

 

あれ?言ってなかったっけ?

 

43:名無しがお送りします

あ、これやばくね?

 

44:名無しがお送りします

心なしか警戒心上がってる気がするねんけど

 

45:ウルトラマン(仮)

 

『あ、あの、いや、そのですね?トレギアさんて結構有名じゃないですか!』

 

『……君、嘘をつくのが下手なみたいだね』

 

『え!?いや嘘だなんてそんな…』

 

『私と関わった者達はほとんど滅びているから名前が挙がることはないのさ。―――君の目的はなんだ?何しにここに来たんだい?』

 

46:名無しがお送りします

イッチ…

 

47:名無しがお送りします

どんどん地雷踏んでて草

 

48:名無しがお送りします

しかもねっとり喋りながらイッチの周り歩いとるやんけ

せやから危ないおじさんとか言われるんやでトレギアおじさん

 

49:ウルトラマン(仮)

ごちゃごちゃと言わないで助けてくれや…

 

『動揺しているね?どうしてかな?』

 

『ヒッ…いやそんなにねっとり喋られたらちょっと動揺しますよ…』

 

50:名無しがお送ります

肩にちょっと手を置かれただけで軽く悲鳴上げてんの笑けてくる

 

51:名無しがお送ります

>>49

お?それが人に頼む態度か?

 

52:名無しがお送ります

>>49

誠意を見せないとね

 

53:名無しがお送ります

>>51

>>52

 

54:ウルトラマン(仮)

すいません助けてくださいお願いします

 

55:名無しがお送ります

>>54

諦めろ

 

56:名無しがお送ります

>>54

甘えるなぁ!!

 

57:名無しがお送ります

>>55

>>56

助ける気なくて草

 

58:名無しがお送ります

>>57

そらこの状況が面白いからな

 

59:名無しがお送ります

なんかトレギアの手からエネルギーがイッチに流れ込んでるけど…

 

60:名無しがお送ります

これあれじゃね?相手を暴走させたり使役したりするイキュロス・ダイナミクスじゃね?

 

61:ウルトラマン(仮)

屑どもがこの野郎…

 

『……ん?おかしいな…』

 

『いやあの、手どけてくれません?』

 

62:名無しがお送りします

気の所為かな、トレギアが何回もエネルギー注いでる気がするんやけど

 

63:名無しがお送りします

その度に困り顔になってるのホンマ草

トレギアが困り顔になるの結構レアじゃね?

 

64:ウルトラマン(仮)

 

『君は……一体何者だ…?私のエネルギーを尽く打ち消すとは…』

 

『いや知らないですよ…。ていうかそんな事してたんですか…?』

 

65:名無しがお送りします

クグツの時みたいに効いてないのか?

 

66:名無しがお送りします

イッチ何かしてるの?

 

67:ウルトラマン(仮)

>>66

いや何もしてないねんけどなぁ…

 

『グリムドのエネルギーも効かない…実に興味深いね』

 

ん?グリムドってなんぞ??

 

68:説明ニキ

>>67

グリムドってのは宇宙が誕生する前の混沌そのものなんだよ

封印されてたんだけど今現在は目の前にいるトレギアの体内に封印してパワーソースになってるんだよね

 

69:名無しがお送ります

まあ闇堕ちウルトラマンだしね、しょうがないね

 

70:ウルトラマン(仮)

ん…?闇堕ち…?体内に封印…?

 

『なるほどね』

 

『!?いきなり何を!?』

 

71:名無しがお送ります

ファ!?イッチがいきなりトレギアの仮面掴みだしたぞ!?

 

72:名無しがお送ります

何やってんだイッチ…

 

73:名無しがお送ります

何を理解したんですかね?

 

74:ウルトラマン(仮)

要はそのグリムドが闇堕ちさせ原因でしょ?見た所この仮面はそのグリムドを封印するためのものなはず

 

『だからこの仮面引っ剥がしたらいいと思うのよ』

 

『何を言ってるんだ君は!?この手を放せ!』

 

75:名無しがお送ります

いやまあ、ある程度はあってるんだけどさ…?

仮面外してもどうにもならないと思うのはワイだけか…?

 

76:名無しがお送ります

>>75

奇遇やな

俺もや

 

77:名無しがお送ります

いやそもそも闇堕ちする切っ掛けってタロウじゃなかったっけ…?

 

78:名無しがお送ります

どうやらとうとうイッチの頭も逝かれたて事やな

 

79:ウルトラマン(仮)

 

『大丈夫ですよトレギアさん…?そんな仮面すぐ剝がしますからね…?』

 

『やめろ!!そんな訳の分からない事でこの仮面を剥がすな!!後無駄に力が強いな君は!!』

 

80:名無しがお送ります

なんやねんこの状況

 

81:名無しがお送ります

俺達は一体何を見せられてるんだ…?

 

82:名無しがお送ります

あー…そういえばイッチの性格上、トレギアが苦手とするタイプっぽそうやもんな…

 

83:名無しがお送ります

仮面を剥がす為に争いあう二人の青いウルトラマン

ホンマになんやねんこの状況

 

84:名無しがお送ります

もう訳が分からないよ…




劇場版でのガイさんのセリフを考慮するとおそらくムルナウに力を与えたのって少なくとも土のエレメント入手後当たりな筈なので時系列がさっぱりなトレギア物語を入れさせて貰いました
ニュージェネの時系列ってホントにわからねえ…


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新しいミッション与えられたわ

次のミッションが与えられるみたいですね


85:ウルトラマン(仮)

中々剥がれないぞこれ

どうなっとるの?

 

『この…!中々外れない…!』

 

『フッ!!』

 

『ぐふっ!?』

 

86:名無しがお送りします

蹴られとるやんけイッチ

 

87:名無しがお送りします

あそこまで嫌そうに蹴るのも珍しいなトレギアさん

 

88:ウルトラマン(仮)

 

『どうやら君は危険な存在なようだ。何かに利用出来ると思っていたが仕方ない……トレラアルティカイザー!』

 

『あっ!?やべっ!!』

 

89:名無しがお送りします

トレラアルティカイザー撃たれてて草

めちゃくちゃ嫌われてますやん

 

90:名無しがお送りします

しかもチャージした方のやつ撃ってきたで

 

91:名無しがお送りします

死んだな(確信)

 

92:名無しがお送りします

いやいや皆さん!?イッチさんの事なんとも思わないんですか!?

 

93:名無しがお送りします

>>92

いや見てみ初見君

かなり後ろに吹き飛ばされてるけどしっかりと防いでるよイッチは

 

94:名無しがお送りします

腕にブレスレットついてるからなんやろと思ったらそこから鏡みたいなの出して防ぐとは思いもよらなんだ

 

95:ウルトラマン(仮)

 

『まさかこれを受け止めるとは…!』

 

『危なかった…!流石よくわからん鏡だ、なんともねえ!』

 

96:名無しがお送りします

お前のそれはゴッグかなんかか

 

96:名無しがお送りします

ていうかよくわからん鏡ってどういう事?

イッチも分かってないの?

 

97:ウルトラマン(仮)

>>96

いやこの鏡は色々と分からん事があってな

 

『想定外の事が起きたな…。私は残業はしない主義でね、ここで退く事にするよ。バイバイ』

 

98:名無しがお送りします

あ、指パッチンしてゲート作りよったぞ

 

99:名無しがお送りします

トレギア逃げる気マンマンで草

まあイッチがアレやからねしょうがないね

 

100:ウルトラマン(仮)

 

『逃しませんよトレギアさんっ!!』

 

『なっ…!?』

 

101:名無しがお送りします

流石イッチ

あの馬鹿げた距離を一瞬で詰めて再びトレギアの仮面引っ張り出したで

相変わらず速さはピカイチやな

 

102:名無しがお送りします

でも取り敢えずイッチは仮面から離れよう…?

仮面外した所でやで…?

 

103:名無しがお送りします

またお互いに仮面の引っ張り合いしてるやんけ

夫婦かな?

 

104:名無しがお送りします

流石にトレギアのストレスがMAXになってそう(小並感)

 

105:ウルトラマン(仮)

 

『ん…?あれ?ブレスレットが光出したぞ?』

 

『な、なんだ一体……鏡?』

 

106:名無しがお送りします

急にあのバリヤー?みたいな鏡を張ってどうしたイッチ

 

107:名無しがお送りします

ちょうどウルトラネオバリヤー並に大きいな

 

108:名無しがお送りします

なんか浮かび上がってきてるねんけど

 

109:ウルトラマン(仮)

 

『ん?なにこれ??鏡になんかウルトラマン映ったけどなんやこのウルトラマン?』

 

『……何故…この鏡に昔の私の姿が浮かび上がる…!?』

 

えっ、これ昔のトレギアさん?

 

110:名無しがお送りします

どうしてバリヤー扱いの鏡にアーリースタイルが映ってるんですかね?

 

111:名無しがお送りします

イッチ何かしたの?

 

112:ウルトラマン(仮)

>>111

いや何もしてないし自分でも驚いてるねんけど

 

『フッ!』

 

『あっ!?トレギアさん!?』

 

『……フィフティとか言ったな、覚えたぞ。この借りは必ず返そう』

 

113:名無しがお送りします

逃げられたな

 

114:名無しがお送りします

いつもみたいにゆったりじゃなくて結構早くゲートに入ったね

めちゃくちゃ嫌われてますやん

 

115:名無しがお送りします

そらあんなに仮面引っ張ってたら誰かって怒るやろ

 

116:名無しがお送りします

何気にトレギアの珍しい面が見れたので良しとしましょう

 

117:名無しがお送りします

せやけどイッチのそれ何なの?

知らない内に新技開発するんじゃありません

 

118:ウルトラマン(仮)

>>117

いや新技というよりは与えられたっていう方が近いかな?

 

119:名無しがお送りします

与えられた?変身前のブレスレットを?

 

120:名無しがお送りします

あの輪っかが何かくれたんやろ

ほら、ガイさんもオーブオリジンになったのも命の木編が終わって直後やし

 

121:ウルトラマン(仮)

>>120

お、正解やで

あの後またo-50に戻ったら次のミッション与えられたと同時にいつの間にかブレスレットついてたわ

ガイさんは黒色が追加されてたけど

 

122:名無しがお送りします

>>121

次のミッションってエレメント集めか?

 

123:ウルトラマン(仮)

>>122

せやで

まあさっき言ったブレスレットとか色々試しときたい事があったから一緒には行かなかったけどな

そもそもあれ、ガイさん用のミッションっぽそうやし大丈夫かなと思ってな

 

124:名無しがお送りします

>>123

は?

 

125:名無しがお送りします

嘘やろ?

 

126:名無しがお送りします

なんでついて行かなかったんですかねぇ…?

 

127:名無しがお送りします

ショーティー君がいないやん

どうしてくれるんこれ?

 

128:ウルトラマン(仮)

いやそんな事言われてもね…?

ん…?なんか鏡に映ってるトレギアさん動いてない?

 

『ハァッ!!』

 

ファッ!?なんか急にあらぬ方向に光線撃ち出したんですけど

 

129:名無しがお送りします

えぇ…

 

130:名無しがお送りします

トレラシウム光線!?

 

131:名無しがお送りします

どうして鏡の中のトレギアさんが光線撃てるんですかね?

 

132:名無しがお送りします

それがミッションクリア報酬か?

 

133:名無しがお送りします

ガンマフューチャーとはたまげたなぁ…

 

134:ウルトラマン(仮)

いやいや俺もビックリだぞ?

ただの鏡っぽいバリヤーかなっと思ってたんやぞ?

実際結構硬いしエネルギーほぼ使わないし便利なもんやなと思ってました

 

135:名無しがお送りします

相変わらずo-50から貰える力は訳分からない物ばかりやな

 

136:名無しがお送りします

サラッと皆流してるけど鏡に映ってるのアーリースタイルやからな?どうしてアーリースタイルが映るんですかねぇ

 

137:名無しがお送りします

>>136

まあこれはイッチも分からんと言ってるから考えるだけ無駄じゃないですかね?

 

138:名無しがお送りします

あっ、光線撃ち終わったね

 

139:ウルトラマン(仮)

おっ…?結構エネルギー減ったぞ…?

 

140:名無しがお送りします

マジか

 

141:名無しがお送りします

そりゃそうやろ

なんもリスク無しで撃てる方がおかしいぞ

 

142:名無しがお送りします

>>141

特にノーリスクで撃てるガンマフューチャー君ぇ…

 

143:名無しがお送りします

>>142

時系列的にゼットライザー作られてないからセーフ

 

144:名無しがお送りします

>>143

セーフなんかそれ?

 

145:名無しがお送りします

それ何発撃てるのイッチ?

 

146:ウルトラマン(仮)

>>145

大体の感覚やと4〜5発でエネルギー切れ起きそうな気がする

 

147:名無しがお送りします

てことは余力残す事前提で考えると3発ぐらいが限界か

 

148:名無しがお送りします

イッチなんかブレスレット光ってるで

 

149:ウルトラマン(仮)

マ?

 

『ってなんじゃこりゃ、新しいミッションやんけ』

 

150:名無しがお送りします

なんて書いてるのかさっぱり分かんねえなおい

 

151:名無しがお送りします

こういうのイッチにしか読めないんじゃね?

 

152:ウルトラマン(仮)

えーとな

 

今おる宇宙で異次元の穴が空いたからそれの原因調べろやって




この鏡の力、実はo-50由来の力ではありません。
本来は槍系統の武器が与えられる予定でしたが…なぜこうなったのやら


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スレ23

新技が出てくるよ!(白目)


201:名無しがお送りします

とまあ移動中なんですけどまーだ着かないんですかね〜?

 

202:名無しがお送りします

>>201

いや言うて30分しか経ってないからな?

イッチが言うにはもう少しみたいやけど

 

203:ウルトラマン(仮)

>>201

まあホンマにもう少しの辛抱やな

色んな惑星が見えるから俺は退屈しないけどな

 

204:名無しがお送りします

>>203

俺らは画面真っ白だからなんの面白味もないのよ

 

205:名無しがお送りします

それはそうとトレギアの事についてしっかり覚えたか?

 

206:名無しがお送りします

移動最中に色々教えたけど大丈夫かイッチ?

 

207:ウルトラマン(仮)

バッチシよ

次からは仮面と拘束具諸共引き剥がしますわ

 

208:名無しがお送りします

>>207

何一つとしてわかってねえじゃねえか

 

209:名無しがお送りします

またレッドファイトかたまげたなぁ…

 

210:名無しがお送りします

イッチさぁ…巷では皮も剥がしそうとか言われてるんだからさぁ…

 

211:名無しがお送りします

トレギアさん可哀想…南無…

 

212:ウルトラマン(仮)

にしてもトレギアさんが闇に堕ちた理由が色々と複雑やな

ジャグラーさんも中々に複雑やけどトレギアさんも大概やね

 

213:名無しがお送りします

片方は光の戦士に選ばれねえわその光の戦士から全否定されるわで闇堕ち

もう片方は親友の隣に立てない無力感や光と闇の事やヒカリの事もあって色々な結果闇堕ちやからな

 

214:名無しがお送りします

どうして闇堕ちした人は闇が深いんですか?(震え声)

 

215:名無しがお送りします

それはあれやろ

なまじ頭で考え過ぎてしまうからじゃないかね?

 

216:名無しがお送りします

そういう意味ではイッチは闇堕ちする事ほぼないやろうな

考える頭ないし

 

217:名無しがお送りします

せやな

 

218:ウルトラマン(仮)

>>216

>>217

お?喧嘩売ってる?光線撃つぞ?

 

219:名無しがお送りします

やべえよやべえよ…

 

220:名無しがお送りします

>>218

こんな短気なウルトラマン見たことねえわ

 

221:名無しがお送りします

でもジャグラーさんの事はイッチさんが多少フォローした事で本編よりマシになったと思いますよ!

 

222:名無しがお送りします

>>221

あ♡

 

223:名無しがお送りします

>>222

最早狂気すら感じる

 

224:名無しがお送りします

ただでさえレッドファイトやらかすウルトラマンがいるのにショタ好きニキもいてここは地獄ですか?(震え声)

 

225:名無しがお送りします

>>224

君も対象にしてあげようか?

 

226:名無しがお送りします

ヒェッ…

 

227:ウルトラマン(仮)

なんでこんなにスレが不穏なんですかね?

頭おかしい…

 

228:名無しがお送りします

>>227

何度も言うけど

おまいう

 

229:名無しがお送りします

何度も言うけど過激なレッドファイトしてる方も大概やで

 

230:ウルトラマン(仮)

おっ、そろそろ付きそうやで

しかしなんやろな異次元の穴って

 

231:名無しがお送りします

>>230

話をすり替えるな

 

232:名無しがお送りします

異次元の穴とかヤプールとかしか思いつかないんですがそれは

 

234:名無しがお送りします

>>233

ブルトンかもしれん

 

235:名無しがお送りします

異次元の穴(宇宙の穴)

 

236:名無しがお送りします

>>235

そいつはマジで対抗策ねえからやめろ

 

237:名無しがお送りします

>>236

針取り出せば行けるからへーきへーき

 

238:名無しがお送りします

>>237

理屈を超えたパワーがいるんですがそれは

 

239:ウルトラマン(仮)

何を言ってるのやら…

ていうか着いたぞ。すげえなこれまるで宇宙が割れたみたいになってるな

 

240:名無しがお送りします

おいこれ明らかヤプールやんけ

 

241:名無しがお送りします

この鏡が割れたような空間の裂け目は間違いなくヤプールですね

 

242:名無しがお送りします

まだ生きてたんかヤプール

しつこいぞ

 

243:ウルトラマン(仮)

ヤプールってなんぞ?

 

244:説明ニキ

異次元人ヤプールって言うんだけど超獣を作ってる奴だよ

 

245:ウルトラマン(仮)

超獣って言ったらカノンとか地球で戦ってた怪獣の事か?

 

246:名無しがお送りします

>>245

せやね

イッチがめちゃくちゃ手こずってたファイヤーモンスとかも元々ヤプールが作ったものやで

 

247:名無しがお送りします

その上怨念の力で何回も何回も復活してるねんで

 

248:名無しがお送りします

まあ要するに厄介な敵ってことやね

 

249:ウルトラマン(仮)

怨念で蘇るのか亡霊の類いかなんかですか…?

ていうか超獣作ってる大元かよ…

殺さんとあかんな!

 

250:名無しがお送りします

妙にウッキウキで草

 

251:名無しがお送りします

やっぱり殺意マシマシで草

 

252:名無しがお送りします

また超獣相手にレッドファイトかよ…

あれ?これ考えたらかなり正攻法じゃね?

 

253:名無しがお送りします

かなり有効やなレッドファイト

 

254:名無しがお送りします

イッチは超獣退治の専門家だった…?

 

255:名無しがお送りします

>>254

エースの弟子かなにかかイッチは

 

256:ウルトラマン(仮)

超獣退治の専門家のエース先輩…是非会ってみたいな…

どんな技出すんやろ?

 

257:名無しがお送りします

>>256

光線技の名手やからな

それはもう多彩やで

 

258:名無しがお送りします

長ドスとか出すで

 

259:名無しがお送りします

主に切断系が多いな

もちろん光線も多いよ

 

260:名無しがお送りします

話してくる所悪いけどあの異次元の穴からなんか見えない?

 

261:ウルトラマン(仮)

ん?ホンマやなんかおるな…

 

『ガァァァァァァァァァァッ!!』

 

うおっ!?なんかウサギみたいなの飛び出してきたぞ!?

 

262:名無しがお送りします

ルナチクスやね

目ン玉ミサイル放つやべえ奴

 

263:名無しがお送りします

イッチ気をつけてや

目ン玉ミサイルもそうやけど火炎放射とかしてくるからなそいつ

 

264:ウルトラマン(仮)

 

『よっと!皆の言うとおり目玉のミサイル?的なの撃ってくな…でもそんなんじゃ当たらんぞこのクソウサギィ!!』

 

『ガァッ!?』

 

265:名無しがお送りします

おおっ、あの目玉避けまくってからの急接近とはおでれーた

 

266:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティウムパンチ!』

 

『ガァァァッ!?』

 

267:名無しがお送りします

もろにヒットしたな

しかも頭

 

268:名無しがお送りします

うわぁ…中身出てる…

 

269:名無しがお送りします

でも流石超獣

まだ生きてるな

 

270:名無しがお送りします

それでも顔半分潰れてて生きてるのやべえわ

 

271:ウルトラマン(仮)

 

『ガァッ!』

 

『ちょ!?こいつ俺の事掴みやがったぞ!?このっ!』

 

272:名無しがお送りします

いやルナチクスさん?

掴んだのはええけど、どして腕諸共掴まなかったの?顔に滅茶苦茶殴打されてるやん?

 

273:名無しがお送りします

イッチが焦ってフィフティウムパンチで殴ってないからいいものを…

あ、次の目玉装填されたね

これちょっとやばくね?

 

274:説明ニキ

イッチ早く逃げないと!

目玉ミサイル連射されるで!

 

275:ウルトラマン(仮)

 

『なら!この新技で死んでまえこのウサギィ!』

 

『がぁ?』

 

276:名無しがお送りします

お!イッチが光輪出したぞ!

あれ?なんか様子おかしくない?

 

277:名無しがお送りします

手の平じゃなくて手の甲に光輪出てきてない?

あれ、なんか光輪の形が段々伸びてるぞ…?

 

278:ウルトラマン(仮)

 

『フンッ!』

 

『ガァァァァァァァァァァァァァァ!!!???』

 

279:名無しがお送りします

ちょっと待て

今俺らが見てたの光輪やんな?

なんかチェーンソーみたいになってないイッチの手から出てるやつ?

 

280:名無しがお送りします

ヒェッ…顔が滅茶苦茶抉られてる…

 

281:名無しがお送りします

しかも顔から肩にかけてまで切断されてるんですが…

 

282:名無しがお送りします

ルナチクスが最早悲鳴すら挙げなくなった…

 

283:名無しがお送りします

血が…めちゃくちゃ飛び散ってる…

 

284:ウルトラマン(仮)

 

『ふぅ…ようやく離してくれたわこのウサギ』

 

これぞガイさんの光輪を見て使いたくなったので試しに練習したら使えるようになった技やで!すごいやろ?

 

285:名無しがお送りします

誰がそこまで殺れと言った

 

286:名無しがお送りします

えげつねえわそれ

ギロチンよりやべえよ…

 

287:説明ニキ

成程、光輪を長く伸ばすような形にする事でいわゆる剣の形になるわけね

それでいて光輪特有の回転も組み合わさってまるでチェーンソーになったわけだね

やっぱえげつないわ

 

288:名無しがお送りします

どうして?

どうしてただの光輪をしないの?

手に持って切ればええやん?

 

289:ウルトラマン(仮)

いやね?ただの光輪やとなんか味気ないなぁ…と思いまして形を変えられへんかな?って思ったらできましたこのチェーンソー光輪

かっこええからええやん?

 

290:名無しがお送りします

お前の感性おかしい…

 

291:名無しがお送りします

ま、まあ超獣相手には有効やし(震え声)

 

292:ウルトラマン(仮)

 

『キィィ!!』

 

『おっ、次は蟻地獄のアイツみたいな奴来たで。じゃ、死のうか?』

 

293:名無しがお送りします

アリブンタ逃げて超逃げて

 

294:名無しがお送りします

ああっ!?俺の推しのアリブンタ君が!?イッチにレッドファイトされるぅ!?

 

295:名無しがお送りします

>>294

あの…その…お疲れさんです…



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スレ24

またもや新技が出てくるよ!(白目)
ヒントはガンOムで出てくるタイタスさんの攻撃方法だよ!
あ、小説パートあります


293:ウルトラマン(仮)

 

『よっし!行くぞ蟻地獄みたいな奴!フィフティウムパンチ!からのぉ…!』

 

『キイイ!?』

 

294:名無しがお送りします

また急接近からのフィフティウムパンチ

ハメ技かなにかか?

 

295:名無しがお送りします

こんな綺麗なハメ技見たことねえわ

 

296:ウルトラマン(仮)

 

『チェーンソー光輪!』

 

『キイ!』

 

『は?受け止めやがったぞ?』

 

297:名無しがお送りします

爪で防御したぞ!

頑張れアリブンタ!

 

298:名無しがお送りします

流石アリブンタ!お前が超獣ナンバー1や!

 

299:名無しがお送りします

あの…皆さん?アリブンタの方を応援してません?

 

300:名無しがお送りします

>>299

諦めるんや初見君ちゃん

アイツらは度重なるレッドファイトで頭が逝かれたんや

そっとしておいてやり

 

301:名無しがお送りします

よし!推しのアリブンタが頑張ってるぞ!

取り敢えずレッドファイトは免れたな!

 

302:名無しがお送りします

>>301

あ、倒されてはいいんや?

 

303:名無しがお送りします

>>302

俺は怪獣がやられる美しさが好きなんや

あんなチェーンソーモドキで殺されたら俺は悶絶死してしまうわ

 

304:名無しがお送りします

エース本編でのやられ方はええのかアリブンタ推しニキ…

 

305:ウルトラマン(仮)

 

『まあ無駄なんやけどね』

 

『キイイ!?』

 

306:名無しがお送りします

あ、爪が壊れたね

 

307:名無しがお送りします

あ、そうか

回転してるから防御してる物がジリジリ削られていくんか…

 

308:名無しがお送りします

あ…頭にぶっ刺さったぞアレ…

 

309:ウルトラマン(仮)

 

『一気に押し込む!』

 

『キイいいいいいいいいいいいい!!!!????』

 

310:名無しがお送りします

すまん吐いてくる

 

311:名無しがお送りします

流石に2度目は無理やわ

吐いてくる

 

312:名無しがお送りします

アリブンタァァ!!??

 

313:名無しがお送りします

>>312

アリブンタ推しニキ泣かないで

 

314:ウルトラマン(仮)

 

『よーし真っ二つにしたったで』

 

315:名無しがお送りします

ああぁああああああああああああ!!!!

 

316:名無しがお送りします

アリブンタ推しニキジャグラーさんみたいに発狂してて草

 

317:名無しがお送りします

うっわ…切断面グロ…

 

318:名無しがお送りします

イッチは鬼か何かか?

 

319:ウルトラマン(仮)

あぁ…その…うん…ごめんね?

でもね?あいつが襲ってくるから悪いねんで?

 

320:名無しがお送りします

ぐう正論で草

 

321:名無しがお送りします

これはアリブンタ推しニキに止め刺しましたねこれは…

 

323:名無しがお送りします

悶絶死してそう…(小並感)

 

324:ウルトラマン(仮)

 

『ちっ、また来やがったな』

 

325:名無しがお送りします

今度はユニタングか

 

326:名無しがお送りします

何体いるんだよ超獣

 

327:名無しがお送りします

>>326

まあヤプールの根城みたいなもんやしかなりいるんじゃね?

 

328:ウルトラマン(仮)

 

 

『うおっ!?なんか糸出してきたんだけど!?』

 

『キイキイ!』

 

『うわ…あの糸に当たったデブリ溶けとるやん…』

 

329:名無しがお送りします

気をつけてね

溶解性の糸出したり角をフラッシュさせたりするよ

 

330:名無しがお送りします

ユニタングの恐ろしいところは幾ら体がバラバラになってもまたくっつく再生力やで

ベゼルブタワーとはまた違った再生力やな

 

331:ウルトラマン(仮)

バラバラにしても再生する?

 

『なら近づいてエネルギー流し込めばいいじゃない』

 

『キイ!?』

 

332:名無しがお送りします

おっ、ユニタングに近づいてるな

あれ?またチェーンソー光輪構えてない?

 

333:名無しがお送りします

相変わらずスピードはバカ速くて草

あっ、チェーンソー光輪また突き刺したね

 

334:ウルトラマン(仮)

 

『この要領でエネルギー流し込んで…フンッ!』

 

『キイ!?』

 

335:名無しがお送りします

成程、内部から爆発させるのね

確かに有効やな

 

336:名無しがお送りします

比較的マシなレッドファイト

これやったら全然いけるわ

 

337:名無しがお送りします

イッチもある程度は戦い慣れしてますねこれは…

 

338:名無しがお送りします

足らん…レッドファイト成分が足らん…

 

339:名無しがお送りします

>>338

ここにやべえ狂人いるぞ

 

340:ウルトラマン(仮)

よし、1丁上がり!

でもあの穴厄介やな、どないしたろ……?

…………せや!

あの穴に突っ込んで超獣撲滅するしかないな!

 

341:名無しがお送りします

は?

 

342:名無しがお送りします

は?

 

343:名無しがお送りします

はい?

 

344:名無しがお送りします

脳筋か?

 

345:名無しがお送りします

いやちょっと考えてイッチ?

敵の本拠地みたいなもんやでそこ?

 

346:名無しがお送りします

ヤプールに突っ込もうとするとか精神状態おかしい…

 

347:ウルトラマン(仮)

そんなん言われても事実あそこから超獣が湧いてくるんやしそれやったら一網打尽にしたほうが楽じゃね?

 

348:名無しがお送りします

>>347

お前の言ってる事が良くわからん

 

349:名無しがお送りします

そもそも超獣が沢山いるかもしれないのに突っ込むとか馬鹿じゃね?

 

350:名無しがお送りします

突っ込め、突っ込めって言ってんの(フリ)

 

351:ウルトラマン(仮)

>>350

おう、行ってくるよ

 

『シェアッ!』

 

352:名無しがお送りします

えぇ…

 

353:名無しがお送りします

イッチ!?

 

354:名無しがお送りします

どうして少数の意見を採用するんですかね?

 

355:名無しがお送りします

ああ…行ってもうた…

 

356:名無しがお送りします

いや…あの冗談のつもりやったんやけど…

 

357:名無しがお送りします

>>356

あのイッチやぞ?

冗談なんか通じねえわ

 

―――――――――――――――――――――

 

◇カケル

 

 

「よし、取り敢えずは到着かな」

 

宇宙に開いた異次元の穴―――ヤプールの本拠地とも言える場所に入ると中は異質とでも言うべき物だった。

まず床とか地面らしきものは全く見えなく、辺り一帯どころか360°四方八方が赤く染まりぐにゃりと歪んだ空間だった。

 

そして飛行状態だった所をすぐ解くと床がないのにも関わらず着地した感覚が足に伝わり、更に違和感を覚えた。

 

「ええ…なんじゃここ…。訳わからねえ」

 

スレ民の皆が「そらヤプールの本拠地やからなおかしくて当たり前」と書き込んでいるので相当やばい場所なんだろう。かつてエース先輩も来たことがありヤプールと戦ったと言われているこの場所で俺は超獣が居ないか辺りを見回した。

 

「あれ?全く超獣が見えないんだけど…」

 

どこを見ようが辺りは赤い景色だけしか見えずどれだけ歩いても変わらない光景が続くだけだった。

スレ民の皆も「おかしくね?」とか「超獣がいなさすぎる」とか書き込んでるので思いは同じだった。そしてこの異次元の空間を歩いて探索していく内にある一点の物を発見した。

 

「なんやあの割れ目?」

 

距離感的に遠くの位置ではあるがこの赤い空間の中に一点だけ青い割れ目があった。スレ民の皆は「もしかしたら何処かの空間に繋がってるのかもしれない」と推測している。

 

どちらにしろここに居てもあまり進展もなさそうなので取り敢えずその青い割れ目を目指す事にした。

歩き出そうと足を前に動かしたその時、突然下から白くて毛が生えた手が湧いてきて俺の足をガッシリと掴んだ。

 

「は!?何だこれ!?」

 

「ガァァァァ!」

 

その手の正体は下からずぶりと体を出したことで分かった。

ルナチクス。先程この異次元の空間に入る前に倒したあのクソウサギの2体目だった。

 

この訳の分からない空間のせいかさっきまで自分の足を付けてたのにいつの間にかルナチクスに持ち上げられている、という不可思議な状況に陥ってしまい、ルナチクスはそのまま俺を後方へと投げつけた。

 

「ぐふっ!?……んの野郎!調子にのんなクソウサギィ!」

 

投げ飛ばされた瞬間、持ち前のスピードを活かして反転、急接近して一気に距離を詰める事でフィフティウムパンチを叩き込もうとする。

が―――ルナチクスに当たる寸での所で突然背後から新たな手が現れ、俺の手を掴みフィフティウムパンチを不発に終わらせる。

 

「えっ!?何この手!?」

 

「ガァッ!」

 

「ギィ!」

 

背後から現れた超獣―――スレ民の皆が教えてくれたスノーギランが俺をそのまま拘束し、目の前のルナチクスが俺に対し目ン玉ミサイルを大量に浴びせてきた。

 

「ぐがぁっ!?」

 

スノーギラン諸共攻撃した事によりスノーギランは倒れ伏し、俺は後ろに吹き飛んだ。

吹き飛ばされた勢いを殺しつつルナチクスとスノーギランから距離を取り、体勢を整える。さっきのミサイル攻撃をまともに食らったせいか胸部分が少し痛み、思わず手で抑える。

 

「痛てて…なんだよこの空間、どこからでも出現ありかよ…」

 

すると信じられない光景が映し出された。

前から、右から、左から、後ろから超獣が無数に現れたのだ。

ざっと見ただけでも百はいるだろう超獣達、特有の鳴き声がこの異次元空間に充満する。

そしてその超獣達は俺に目掛けて火炎弾や電撃、糸やらなんやらを放ち、集中攻撃を仕掛けてきた。

 

「やべっ!シェアッ!」

 

その攻撃を避ける為俺は上へと飛び、攻撃を避けることが出来た。スレ民の皆が「だから言ったのに」とか「まだ逃げた方がマシ」とか言ってるがそんな事は気にしない。

にしても上から見渡してもやっぱ結構いるな……。

スレ民の皆が言うにはメジャーな超獣からマイナーな超獣までズラッと並んでいるらしい。

 

ドラゴリー、サボテンダー、ギタギタンガ、バッドバアロン、ギーゴン、ガマス、バキシム。

 

目に見える範囲だけでも強力な超獣達もいれば逆になんでここにいるのか分からない超獣もいるらしい。要するに1人で相手するにはかなり厳しい状況だが()()()()()()()()()

 

「ほーん?数で来ようって事?んじゃ俺にも考えがあるわ」

 

超獣達は飛んでいる俺に対して再び攻撃を仕掛けるが流石に攻撃の軌道が分かりやすい為、難なく避ける事が出来た。

そして攻撃を避けている中、俺は腕にエネルギーを集中させた。

 

光線撃って一網打尽をしたいのは山々だがそれをするとエネルギーが切れるのがハンパなく早くなる。

別に今すぐどうこうって言うわけではないが、何しろ帳本人であるヤプールとも戦うことを考えると、エネルギー節約をしなければならなかった。

 

そこでだ。エネルギーを節約しつつ一網打尽に出来る技、それは―――

 

「光輪の穴に手首を通して……はい出来上がり。覚悟しろ超獣共ォ!」

 

自分の手首に腕輪を付けるが如く光輪を生成、手首に通す事であら不思議。

ガンOムAEG-1タOタスよろしくビームラリアットもとい光輪ラリアットが出来るようになった!

相手を殺す!!

 

「ハァッ!!」

 

持ち前のスピード、そして光輪の切断能力を掛け合わした事で出来たこの技。超獣に対し急接近、そしてこの光輪の切断と突進を兼ね備えた攻撃を繰り出す事で手始めに目の前にいたバキシムの頭を切断と同時に吹き飛ばした。

 

バキシムの首から上が体から離れその頭は真っ二つに引き裂かれ血が辺り一面に広がる。

 

「ギィ!?」

 

「まだまだ行くぞっ!!」

 

バキシムを殺した次にドラゴリー、バッドバアロンと高速で近づいては切断、吹き飛ばすと何回も何回も行った。

スレ民からは嘔吐続出者が多数出て来ているらしく「吐いてくる」と報告して席から立つ者が次々と現れた。

 

まあ切断面やべえわ中身滅茶苦茶出てくるわ死骸だらけだわで仕方ないわな。

それでも流石は超獣と言うべきか、これでも何体かは死なない超獣もいた。

 

「ガァッ…ガァッ…」

 

「ほいっ、チェーンソー光輪」

 

そういう奴らは容赦なくチェーンソー光輪で止めを刺した。

ふぅ…痛快痛快。

スレ民の皆からは「この鬼!人でなし!レッドマン!!」とか散々な言われ方をしているが気にしない気にしない。というかこんだけ言われてるレッドマンって何者なの…?

 

この光輪ラリアットは元々チェーンソー光輪を編み出す過程で作った技だった。ガイさんのミッションのお誘いを断ってまで練習した甲斐があったみたいだ。

 

まず光輪を作り出すという練習過程でかなり時間を費やし、やっと形にしたものの今度は威力がなさすぎたせいか対象に光輪をぶつけると逆に光輪が壊れてしまうという事態に陥った。

最初は岩に当てても壊れたものだから流石に困惑しまくったけどね。

 

そして修行を繰り返しながら他の惑星へと赴き、ようやく威力が安定してきたところでチェーンソー光輪という技を思いつき早速練習したもののこれまた形を作るのに時間がかかるor威力不足で壊れるという繰り返しだった。

 

そんな時、突然宇宙人が現れて俺と決闘しろとか言ってきたのでその戦いの中で編み出したのがこの光輪ラリアットであり、この経験から無事チェーンソー光輪を作り出す事が出来たのだ。

あの時挑んできたザラブ星人……君には感謝しているよ…。

まあ遺体は見事に惨たらしいものだったけど。

 

そんな思い出を懐かしみながら超獣を次々と倒していき、気がつくと惨たらしい超獣の死骸が何体も積み重なっており、超獣も残す所4体でドラゴリー、ベロクロン、バキシム、アリブンタのみだった。

 

だが、その4体の超獣達は俺に攻撃してくる事はなく別の方向へと歩き出した。4体の超獣はさっきからずっとあった青い割れ目に向かい、その割れ目に吸い込まれるように消えて行った。

 

「あ!ちょ、逃げるなぁ!!」

 

俺も超獣達が吸い込まれていった青い割れ目へと向かいその穴に入り込む。

 

そしてそこは異次元空間特有の赤い光景ではなく、また、先程の超獣達の他に見知らぬ奴がもう一体いた。全身が赤く、右腕が三日月状になっていて肩には棘が生えた悪魔のような顔をした人物。スレ民の皆が言うにはどうやらあいつがヤプールらしい。

 

「フィフティウムパンチ!!」

 

「ぐあああああっ!?」

 

右腕にエネルギーを溜め込む事で青くなった拳を不意打ち気味にヤプールの顔に叩き込む。が、流石ヤプールといったところかフィフティウムパンチの威力を以てしても倒しきれなかった。だが吹き飛ばす事には成功した。

したのだが………。

 

「…………へ?他にもウルトラマンいるんですけど……」

 

吹き飛ばされたヤプールと超獣の他に、クリスタルがあるウルトラマン2人や厳つい顔したウルトラマン2人や特徴的な顔したウルトラマンが困惑したような様子でこちらを見ていた。

 

…………どういう状況これ?



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スレ25

今回は小説パートからです!
頑張れヤプール!


◇ヤプール

 

「ここまで来てご苦労だなウルトラマン達よ。だが俺様の野望はもう止められん!!」

 

高らかに笑いながらヤプールはウルトラマン達に勝利宣言を声にしていた。ヤプールの背後にある大きく次元が歪み怨念の塊の集合体とも呼べそうなソレは今にも何かの復活を予兆していた。

ヤプールの目的はただ一つ。

 

それは幻影宇宙帝王ジュダ・スペクターの復活である。

別宇宙―――ウルトラマンギンガとウルトラマンビクトリーがいる地球のエネルギー、ビクトリウムコアをエネルギー源にし、宇宙帝王を復活させ全ての宇宙を支配しようとするところをウルトラマンキングによって察知、事件解決の為のウルトラマン達を派遣させていた。

 

赤く真紅に染まり頭は王冠を思わせる造形にかの有名なウルトラ兄弟の1人―――ウルトラマンレオと弟のアストラ。

 

光線の名手とも言われレオやアストラと同じくウルトラ兄弟を肩書に持つ、かつてヤプールと戦い続けたウルトラマンエース。

 

ここにはいないが光の国科学技術局所長でもあり同じくウルトラ兄弟の肩書を持つウルトラマンヒカリ。

 

そして未来からやって来たとされるウルトラマンギンガとそのギンガと共に地球を侵略者及びダークルギエルから守り抜いたウルトラマンビクトリー。

それぞれのウルトラマン達がヤプールの野望を阻止する為にやって来た戦士だがいよいよ大詰め、というところである。

 

「ヤプール!お前の野望もここまでだ!お前が作り上げたビクトリーキラーや超獣達は私達が倒した!」

 

「どうかなエースよ?俺様の作った超獣達はまだまだ沢山いるぞ?」

 

ヤプールが不敵に笑う。

虎の子のビクトリーキラー及びレオやアストラを止めていた超獣達、衛星ゴルゴダに置いていた超獣達も全てウルトラマン達によって倒されていた。だと言うのにヤプールは動揺するどころか余裕を崩さず、ウルトラマン達はよりヤプールに対しての警戒心を上げる。

 

「強がりはよせヤプール!」

 

「ほう?ビクトリーキラーを倒したくらいでいい気になっているなウルトラマンビクトリー。だが!俺様の超獣達はビクトリーキラーなんぞの比ではない!!」

 

突如、ヤプールが腕を空に掲げた。そしてその先にはヤプールが根城としている異次元空間を繋ぐ穴が開き、再び超獣を呼び出そうとしていた。それを見たギンガがヤプールに声を発する。

 

「お前!次は一体何を!」

 

「ふはははははははははは!!!!数多の別宇宙からかき集め、そして俺様自身が作り上げた超獣達を従えた軍団!!名付けて超獣軍団よ!」

 

「何だと!?」

レオが驚愕の声を発し、同様に他のウルトラマン達も驚いていた。まだ超獣が残っているのか―――それ程までにヤプールの力が危険極まりないものにまで高まっていたのかという驚愕をウルトラマン達は抱く。

 

自身が作り上げた超獣だけでなく、宇宙警備隊にも知れ渡っていた野生の超獣達すらも従え、こうして自分達に挑んでくるのだから本当に厄介な存在だった。

 

故に、かつてヤプールと何度も対峙したエースが自ら正面に立ちいつものファイティングポーズを取りながらヤプールへと宣言する。

 

「ヤプール!お前がどんなに超獣達を呼び従えて来ようとも、私達ウルトラマンは決して屈しない!この世に平和を望む心がある限り―――お前の野望は何度でも打ち砕く!」

 

「いいだろう、受けて立つぞウルトラマン!いでよ!我が超獣軍団よ!」

 

エースの言葉を聞いたウルトラマン達はより一層臨戦態勢を強めこれからどんな超獣達が現れようとも全力を尽くして立ち向かう事を、ヤプールは長年の宿敵とも言えるウルトラマンを相手に高揚心が高まる。

 

だが―――出てきた超獣はドラゴリー、ベロクロン、バキシム、アリブンタのたった4体だった。

 

「4体だけ?」

 

「油断するなギンガ。ヤプールはとても頭が良い…我々の油断を突いてくるかもしれん」

 

あまりの迫力の無さにギンガが不思議がるが、エースがそれを制する。かつて自身もヤプールとの戦いで何回もヤプールの策略に陥った経験があったからこその言葉だった。

 

だが、ヤプールが次に発した言葉はそのエースの発言を全て否定する言葉だった。

 

「な、何故4体しか出てこない…?」

 

この場で最も予想外だったのはウルトラマン達ではなくヤプール本人だった。それもそのはず、自身が従えている超獣は優に100体は下らないはず。それも命令さえすればすぐに行動が移せるくらいには準備を整えていた。

 

だというのに超獣が4体しか現れない。それはつまり異次元の中で何かが……具体的には超獣が出てこれない原因がある訳で―――

 

「フィフティウムパンチ!」

 

「ぐあああああああっ!!??」

 

それは突然だった。

異次元の中で何が起こったかを確認しようとした矢先―――超獣達を呼び寄せた異次元の穴から1人の青いウルトラマンが飛び出しヤプールの顔目掛けて拳をねじ込んだ。

 

しかも普通のパンチではなく、光のエネルギーを込めたパンチだ。やられることは無いにしても吹き飛ばされるには十分な威力だった。

 

(な、何が!?一体何があったんだ!?)

 

吹き飛ばされながらも今起きた状況を理解しようと頭を働かせるヤプール。だが幾ら頭で考えても余りにも情報が欠けすぎていた為、考えつく前に岩壁に激突したのだった。

 

―――――――――――――――――――――

 

402:ウルトラマン(仮)

えー…何この状況

ウルトラマンがいっぱぁい…

 

403:名無しがお送りします

アイエエエエエエ!!??ヤプールが吹き飛んだ!?

 

404:名無しがお送りします

ヤプールがこれ程までに情けない顔したの見たことあっただろうか

 

405:名無しがお送りします

ていうか何故レオ、アストラ、エース、ギンガ、ビクトリーがいるの?

もしかしてビクトリーファイト?

 

406:名無しがお送りします

>>405

状況的にせやろな

てことはジュダか

 

407:ウルトラマン(仮)

え、みんなこの状況分かってるの?

 

408:名無しがお送りします

>>407

分かりますねぇ!!

 

409:名無しがお送りします

>>407

まあせやな

 

410:説明ニキ

今イッチの状況は俺らで言うとウルトラファイトビクトリーっていう作品内での出来事で宇宙の帝王、ジュダを復活させる為にヤプールが暗躍してた事件だよ

 

411:名無しがお送りします

そのジュダって奴は取り敢えずやばい相手だから復活させたらいけないよ!

 

412:ウルトラマン(仮)

マ?

 

『君は…一体誰だ?同じウルトラマンのようだが…』

 

なんか頭に穴空いた人が聞いてきたけどこれ自己紹介の流れですかね?

 

413:名無しがお送りします

馬鹿野郎!その人がウルトラマンエースだよ!早く挨拶せんかい

 

414:名無しがお送りします

それから順にレオ、アストラ、ギンガ、ビクトリーやね

ギンガとビクトリーはともかくレオとアストラは超大先輩やぞ

挨拶しとき

 

415:ウルトラマン(仮)

ファッ!?大先輩とは驚いたぞぉ…

 

『あ、あのー…初めまして…えと…ウルトラマンフィフティと申します…』

 

416:名無しがお送りします

いつもの調子はどこいった

 

417:名無しがお送りします

イッチさぁ…?

超獣倒してるときあんなに大きい声出してたんだからさぁ?

もっと声だせよ

 

418:名無しがお送りします

情けない声!

 

419:ウルトラマン(仮)

うっせぇ!!こちとら大先輩とか聞いたら萎縮するわ!!

特にあのレオ先輩とエース先輩のオーラやべえのよ!?

もうぴりぴりよ!?

 

『ヤプールの異次元から出てきたがまさかお前が超獣達を倒したのか?』

 

『あー…はい、一応そうなりますね』

 

あの人レオ先輩でしたっけ?すっごい渋い声ですね…

 

420:名無しがお送りします

謙虚なのか情けないのか

 

421:名無しがお送りします

まあイッチの気持ちも分からんでもない

職場でも上司とか大先輩が来たら大体萎縮するよね

特にレオとか喋るだけで威圧感すげえもん

 

422:名無しがお送りします

なんなら部活のOBが来ても萎縮するわ

 

423:名無しがお送りします

おいあのヤプールなんか動いてねえか?

 

424:名無しがお送りします

イッチ!ヤプールが遠距離攻撃しようとしてるで!!

 

425:ウルトラマン(仮)

 

『おりゃああ!!』

 

『よっと!』

 

426:名無しがお送りします

上に飛んで避けれたなイッチ

 

427:名無しがお送りします

しかもそれに合わせて先輩達の所に合流したな

やるやん

 

428:名無しがお送りします

異次元の中で超獣達相手にかなり動き回ったけど疲労とか大丈夫かなイッチ?

 

429:名無しがお送りします

>>428

あの大量の残虐レッドファイトを思い出すからその話はやめるんだ

 

430:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティ。諸々事情があるかもしれないが、今は君の力を貸してくれるか?』

 

『!……はい、勿論です!エース先輩!』

 

431:名無しがお送りします

まさかのウルトラファイトビクトリーにイッチ参戦か

 

432:名無しがお送りします

だいぶ時空が歪んでるな…?

 

433:名無しがお送りします

どうやらウルトラマンエースと出会ってしまったみたいですね…



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スレ26

434:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティウムパンチ!オラオラオラァ!』

 

『グ…グオォ!』

 

435:名無しがお送りします

ど う し て こ う な っ た

 

436:名無しがお送りします

ドラゴリーめちゃくちゃ殴られてるやんけ

しかも血まみれでござんす

 

437:名無しがお送りします

バキシムはエース、ベロクロンとアリブンタはレオとアストラ。

ヤプールはギンガとビクトリーが相手してるけど他の超獣に比べてドラゴリーだけ悲惨な体になってるで…

 

438:名無しがお送りします

レオ、アストラ、エースはイッチの事見てなんか納得したように頷いてるけどギンガとビクトリーだけ「えっ?」って顔してんで

 

439:名無しがお送りします

やっぱり昭和勢は理解あるけどニュージェネ組は理解しきれなかったか

 

440:ウルトラマン(仮)

 

『グォォ!!』

 

『ごへっ!?』

 

やっぱ超獣やな…こんだけ殴っても仕返してくるか…

 

441:名無しがお送りします

イッチにやられながらでもドラゴリーがやり返したな

顔面にもろパンチやで

 

442:名無しがお送りします

さっきの調子はどうしたイッチ

 

443:ウルトラマン(仮)

 

『それなら後ろに回って…フンッ!』

 

『グギュゴゲェ』

 

444:名無しがお送りします

おい後ろ回って喉にチェーンソー光輪突き刺したぞこいつ…グロ…

 

445:名無しがお送りします

ねえイッチ?さっさとその突き刺した光輪で切り裂いて?喉に停滞させてるからドラゴリーからえげつないくらい血が飛び散ってるで…?

 

446:名無しがお送りします

吐いてきます

 

447:名無しがお送りします

>>446

行ってら

俺も行くわ

 

448:ウルトラマン(仮)

おっ、動かんくなったな!死んだな!

あれ?あのクリスタルがあるウルトラマン達ヤプールに少し苦戦してるくね?

 

449:名無しがお送りします

イッチさん!ギンガとビクトリーを助けてください!

僕2人の事とても好きなんです!お願いします!

 

450:名無しがお送りします

初見君ちゃん迫真の願い事

 

451:名無しがお送りします

>>449

ああ^〜

 

452:名無しがお送りします

ショタホモニキが怖い定期

 

453:ウルトラマン(仮)

>>449

おっけー

2人に当たらないように上に飛んでヤプール目掛けて…

 

『フィフティウムスラッシュ!』

 

『ぬおおお!?』

 

チッ、流石にヤプールかあれじゃ死なんか

取り敢えず2人の所に降りましょ

 

454:名無しがお送りします

フィフティウムスラッシュ喰らっても切断されねえとは驚いたぞヤプール!

 

455:ウルトラマン(仮)

 

『サンキューフィフティ!助かったぜ』

 

『気にしないで下さいギンガ先輩。同じウルトラマンじゃないですか』

 

『ウルトラマンにしては随分とグロテスクな戦い方だな…』

 

『愛嬌です、ビクトリー先輩』

 

456:名無しがお送りします

先輩…先輩か…せやなそうやんな…

 

457:名無しがお送りします

確かに作品順で言ったらギンガとビクトリーは先輩やけど年月で言ったらオーブの方が先輩な気が…

 

458:名無しがお送りします

言うて命の木編からそんな経ってないしイッチが後輩でええやろ多分

 

459:ウルトラマン(仮)

 

『おのれ青いウルトラマン!さっきから俺様の邪魔を何度も!!』

 

『うっせぇ!!怨念で何回も蘇ってる奴に言われたくねえわ!!』

 

460:名無しがお送りします

ただの逆ギレやん

 

461:名無しがお送りします

(イッチに対しては)何もしてないのにヤプール可哀想…可哀想じゃない?

 

462:名無しがお送りします

俺今でもメビウスでやった事根に持ってるのでアウト慈悲はない

 

463:ウルトラマン(仮)

 

『貴様―――』

 

『シェアッ!!』

 

『ぐおっ!?』

 

464:名無しがお送りします

会話途中に滅茶苦茶なスピードで近づいて顔殴りよったぞイッチ

 

465:名無しがお送りします

容赦ねえな…

 

466:ウルトラマン(仮)

 

『ギンガ先輩!ビクトリー先輩!』

 

『ショウラッ!!』

 

『ティアッ!』

 

『おおっ!?』

 

467:名無しがお送りします

見事な連携

イッチがパンチしてからの上からダブルキックはカッコいいぞ!

 

468:名無しがお送りします

やっぱりギンガとビクトリーはカッコいいですね!

 

469:名無しがお送りします

>>468

君は可愛いね♡

 

470:名無しがお送りします

>>469

お前は恐いよ

 

471:ウルトラマン(仮)

 

『こ、このぉ―――』

 

『後ろがガラ空きだぞヤプールゥ!!』

 

『ぐあああっ!!??』

 

472:名無しがお送りします

えぇ…

 

473:名無しがお送りします

ギンガとビクトリーがダブルキックしたと同時に後ろに回って光輪ラリアットだとぉ!?

 

474:名無しがお送りします

うわーーーインチキーーー

 

475:ウルトラマン(仮)

チッ、こいつ硬いな…

 

『めちゃくちゃ速いじゃねえかフィフティ!』

 

『ギンガ先輩もビクトリー先輩とのコンビネーション、中々凄いですよ!』

 

『まあ俺とヒカルなら当然の事だな』

 

ひ、ひかる?ギンガ先輩の事?

 

476:名無しがお送りします

ギンガの変身者の名前が礼堂ヒカルって言うんやで

因みにビクトリーはショウやで

 

477:名無しがお送りします

イッチが…イッチがまともな戦い方してる…?

 

478:名無しがお送りします

素晴らしいっ!!

このままの調子で行くんだイッチ!!

 

479:名無しがお送りします

レッドファイト成分がない −114514

 

480:ウルトラマン(仮)

ていうか今チラって見たけどエース先輩超獣の事徹底的に叩きのめしてない?ベロクロンの体の部位かなりなくなってるし

レオ先輩とアストラ先輩も格闘技で滅茶苦茶圧倒してるし何なのあれ?ダイナ先輩よりえげつない格闘してるねんけど…?

 

481:名無しがお送りします

>>480

まあレオ、アストラはともかくエース兄さんはドタバタ感があるからね

光線の名手やしそら体の部位くらいなくなるやろ

 

482:名無しがお送りします

まあファイトスタイルならエース先輩よりやしそういう意味ではエース兄さんと同じ戦い方だよね

ただ無駄にエネルギーあるからフィフティウムパンチとかチェーンソー光輪とかするせいでワンチャンエース兄さんよりグロいぞ

 

483:名無しがお送りします

>>482

エネルギーの量で言ったらイッチよりエースの方が断然あるぞ

さっきイッチが戦ってる最中にエースの戦い見てたけど本編よりやばいくらい光線使ってたで

 

484:名無しがお送りします

>>483

だよね

パンチレーザー、アロー光線、ウルトラネオバリヤー、サーキュラー光線、タイマーショット、スター光線、ウルトラサンダー、バーチカルギロチン、ホリゾンタルギロチン、マルチギロチンとかその他諸々使いまくってたよな

 

485:ウルトラマン(仮)

エネルギー云々はともかくエース先輩光線多すぎない…?

 

『ヤプールはただでは死なない…一気に決めるんだ!』

 

なんかエース先輩がアドバイスしてくれたけど俺どうしたらいいのよ?

 

486:名無しがお送りします

まあ…うん…頑張れ

 

487:ウルトラマン(仮)

 

『よっしゃ!ショウ、行くぜ!!』

 

『おう!』

 

『『見せてやるぜ!俺達の絆!ウルトラタァァッチ!!』』

 

え?何始まるの?

 

488:名無しがお送りします

おおっ!!

 

489:名無しがお送りします

マジか!!

 

490:ウルトラマン(仮)

 

『ギンガァァァ!!』

 

『ビクトリーィィィ!!』

 

『『ギンガビクトリー!!』』

 

『えっ!?合体できるの!?』

 

491:名無しがお送りします

せやで

チートラマンのウルトラマンギンガビクトリーやね

 

492:ウルトラマン(仮)

ん!?なんか俺のブレスレットが光りだしたぞ!?

 

493:名無しがお送りします

また鏡出てきたな

 

494:名無しがお送りします

今度はギンガとビクトリー、レオ、アストラ、エースやね

あっ、ブレスレットに収納されたな

 

495:名無しがお送りします

サラッと先輩の力を習得するんじゃありません

 

496:ウルトラマン(仮)

んなこと言われたってな……こっちも分からずじまいやで…

 

『よし、一気に決めるぜフィフティ!』

 

『あ、はい!』

 

497:名無しがお送りします

よしヤプール死んだな

 

498:名無しがお送りします

次回!ヤプール死す!デュエルスタンバイ!

 

499:名無しがお送りします

いいとこ無しのヤプール可哀想

 

500:名無しがお送りします

>>499

メビウス本編でやった事は許されないので死ゾ



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スレ27

更新です
小説パートもあります
ジュダはまだ出てこない模様…


501:ウルトラマン(仮)

 

『行くぞっ!ハァッ!!』

 

『おのれ小癪な!』

 

『立たせるかよバーカ』

 

『ぐおっ!?』

 

502:名無しがお送りします

とうとう立つことすら許されなくなったヤプール

 

503:名無しがお送りします

ヤプールが立ち上がろうとした瞬間イッチがすぐ近づいて踵落としとはたまげたなぁ

 

504:名無しがお送りします

もう最高に気持ちがええんや…

 

505:名無しがお送りします

その間にギンガビクトリーがヤプールに接近できてますね…

 

506:ウルトラマン(仮)

 

『立て!ショウラララララッ!ハァッ!!』

 

『ぐおハァッ!?』

 

507:名無しがお送りします

今度は無理矢理立たされてギンガビクトリーにパンチ連打からの顔面パンチ喰らってますね…これは痛い…

 

508:名無しがお送りします

カッコいいですね!

 

509:ウルトラマン(仮)

 

『オラッ!吹っ飛んじまえ!』

 

『ぬうっ!?おわぁぁっ!?』

 

510:名無しがお送りします

イッチがヤプールにアッパーからの回し蹴り…見事なコンボだ

 

511:名無しがお送りします

ここまで何一つとしていいとこないけどヤプール

大丈夫か?

 

512:名無しがお送りします

レッドファイト成分が…レッドファイト成分が…

 

513:名無しがお送りします

>>512

まあ実際な話、ヤプールも強敵な事に変わりないから仕方ないよ

 

514:名無しがお送りします

>>513

テメー常識人と見せかけて実は狂ってるな?

 

515:ウルトラマン(仮)

 

『(ウルトランス!ハイパーゼットン シザース!)』

 

『あれ!?腕が凄い事になってる!?』

 

『大丈夫!これはビクトリーの能力、ウルトランスで怪獣の力を使う時にこんな風に怪獣の形に変わるんだぜ』

 

え何それチートか?チートか?

 

516:名無しがお送りします

まあそもそもチートラマンですし

 

517:名無しがお送りします

その上ウルトラマン10人の力も使えんだぜ?やべえだろ?

 

518:ウルトラマン(仮)

無茶苦茶すぎん?

 

『ハァッ!!』

 

『ああああああああっ!!??』

 

『うっわ…情けない声で吹き飛んだ…』

 

519:名無しがお送りします

こんなボコボコで良いのかしら

 

520:名無しがお送りします

まあ言うて本編でもギンガビクトリーになった途端優勢に切り変わってたしイッチもおるから妥当妥当

 

521:名無しがお送りします

さっきからヤプール叫び声か悲鳴しか上げてません?

可哀想すぎない?

 

522:名無しがお送りします

>>521

エンペラ星人に蘇らせて貰ったのに寝首かこうとしてたからアウトアウト

 

523:ウルトラマン(仮)

 

『フッ!ハァァァァァ…』

 

えっ!?後ろに沢山ウルトラマン浮かび上がったぞ!?ダイナ先輩、ガイア先輩コスモス先輩もおるやんけ!?

あれ?アグル先輩は…?

 

524:名無しがお送りします

それがギンガビクトリー最強必殺技のウルトラフュージョンシュートの構えやで

イッチも光線撃つんやで

 

525:名無しがお送りします

>>523

テメー触れてはならねえ所を触れたな?

 

526:名無しがお送りします

>>525

ま、まあガイアV2ってアグルの力も入ってるから実質いるのも同然よね?

 

527:名無しがお送りします

野郎触れてはならねえ所を触れやがった…

 

528:ウルトラマン(仮)

え…?触れたら駄目な奴なの…?それはすまんかったぞ…  

 

『ハァァァァ…』

 

529:名無しがお送りします

謝りながらエネルギーを貯めるな

 

530:名無しがお送りします

イッチが謝るとは珍しい

 

531:ウルトラマン(仮)

 

『ウルトラフュージョンシュート!』

 

『フィフティウム光線!!』

 

『オノレェェェェェェェェェェッ!!!!!』

 

532:名無しがお送りします

勝ったな、風呂入ってくる

 

533:名無しがお送りします

俺飯食ってきますわ

 

534:名無しがお送りします

少々おトイレに…

 

535:名無しがお送りします

やりたい放題やなここ

 

536:名無しがお送りします

あれ…?なんか忘れてね…?

 

537:名無しがお送りします

あれ?確かこの後に出てくる奴って…ジュダやったっけ?

 

538:名無しがお送りします

あっ!あれやん!確かヤプールの怨念も組み込まれてたから闇雲に倒したらあかんやん!?

 

539:名無しがお送りします

あっ…

 

540:名無しがお送りします

あっ

 

541:名無しがお送りします

駄目みたいですね

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

◇カケル

 

「オノレェェェェェェェェェェッ!!!!!」

 

その断末魔を最後にヤプールはギンガビクトリーから放たれたウルトラフュージョンシュートと俺のフィフティウム光線の前に爆発四散する。

 

ありとあらゆる体の部位がバラバラとなり爆発の余波で、余程の再生力がない限り復活は不可能なレベルまで粉々にされたヤプールがなせる事は何一つなかった。

 

「よっし!いっちょあがり!」

 

「これで奴はもう2度と復活出来ないだろう」

 

ヤプールは倒した。そして他の超獣達を相手していたエース先輩、レオ先輩、アストラ先輩も超獣を打ち倒し終え既に合流している所だった。

 

スレ民の皆がジュダ?とかなんとか言ってるが何の事だろ?

 

「よくやったな2人とも、見事だったぞ」

 

「ああ!フィフティが居たから楽だったぜ」

 

「えぇ〜?いやそれ程でも…」

 

「とか言いながら照れてるな、フィフティ…」

 

エース先輩とギンガビクトリー先輩に褒められた俺は、少し照れを感じながら頭をかく。他人に褒められて少しいい気分になったがそれを見ていたレオ先輩には少し呆れられる。

アストラ先輩は…特に何も言ってはいないが頷いてるので大丈夫だろう。

 

そして頭に浮かび上がるスレッドを見ていく毎にスレ民にも話題になっている「ジュダ」の事について俺は疑問を持つ。

スレ民が言うにはジュダの復活にはビクトリウムコアとヤプールの怨念やらが原因で復活したらしいが、今の所その前兆っぽいのはない。もうちょい早く教えてくれよスレ民の皆…。

 

と、思ったら矢先の事だった。

 

「む!?なんだこの禍々しいエネルギーは!?」

 

エース先輩がいち早く気づき、エネルギーの感じる方向に視線を合わせる。

その禍々しいエネルギーは他の先輩方は当然の事、まだウルトラマンになってからそれ程経ってない俺でさえもこの異常なエネルギー波、空気の振動、エネルギーが収束していくその一点の空間に目を向けざるを得なかった。

 

なにせ、そこにはほんの少し前までさえも何もなかったというのに今は違う。

 

それは巨大な何かだった。

 

「ハハハハハハハハ!!!!ようやく気づいたかウルトラマン共よ!」

 

「ヤプール!?」

 

その巨大な何かと隣り合わせになるように、最早魂だけの存在となったヤプールがそこにいた。

別に先程まで戦っていたヤプールの形を取っているわけでもなく、ただ暗い丸い物がそこにあるだけだというのにそれがヤプールの魂だと感じざるを得なかった。

 

「間もなく宇宙の帝王は俺の魂をも喰らい復活する!!青いウルトラマン!お前が俺様を倒したおかげでな!」

 

「チッ…」

 

スレ民が言ってたヤプールの怨念って言うのはこの事だったのか。怨念…つまり魂の状態でも喋れるとかどんだけ面倒くさい奴なんだアレ…。

 

「さあ宇宙の帝王よ!この俺様の魂をも喰らい蘇るのだぁ!!!」

 

ヤプールの魂がその巨大な何かに吸い込まれるように消えていったと同時にその巨大な何かは脈動を打つ。

先程まで感じていた禍々しいエネルギーはより一層大きく、そして深くなっていき今にも膨張して溢れ出そうな勢いだった。

 

そして、その何かは動き出す。

 

その巨大な何かから光の粒子が降り注ぎある一点の所に集約されていく。その光の粒子は着実に形を為していき、まず足が形成されていく。それから胴体、腕、頭と形をとっていき俺達よりも数メートルは大きい金色の怪物が現れる。

 

「え、何あれ…」

 

「あれは…グランドキングだと…!?」

 

レオ先輩がどうやら知っている様子だった。スレ民の皆から聞くには目の前にいるあの金ピカロボットの名前はスーパーグランドキング・ジュダスペクター。

 

遥か昔、ウルトラ6兄弟全員で挑んでようやく勝てたレベルの相手であり先輩方全員が合体して放つコスモミラクル光線で倒しきったと言われる正真正銘の強豪怪獣。

 

それが更に強化派生されて帰ってきたのだからとてつもなくやばい状況だと言うのに、まだ巨大な何かに潜んでいるであろうジュダも控えている。スーパーグランドキング・ジュダスペクターは俺達を標的にし、その鈍重な足を前進させる。

 

エース先輩が俺達より真っ先に前に出てグランドキング相手にバーチカルギロチンを放った。

 

「タァッ!!」

 

「ガァァァ!」

 

だが放たれたバーチカルギロチンはグランドキングの右手に装着されている巨大な大剣で難なく切り払われ、続けてレオ先輩とアストラ先輩が高く空を飛び上がった。上空から兄弟のダブルキックを放つもグランドキングの腹から放射された破壊光線によって相殺され、押し返される。

 

「くっ!」

 

「ウルトラマンメビウスの力よ!メビュームシュートッ!」

 

ギンガビクトリー先輩が追撃と言わんばかりに光線を放つ。

 

充填され放たれたその光線はオレンジ色がかかった鮮やかな黄色の光線だった。

スレ民曰く、レオ先輩やアストラ先輩、そしてエース先輩と同じくウルトラ兄弟の一員と言われるウルトラマンメビウス先輩の得意技らしい。

 

さっきヤプールに放ったウルトラフュージョンシュートを撃てばいいんじゃないかと疑問に思ったがスレ民の皆が言うにはあの技を使うにも大きなエネルギーがいる為、損耗してる今は撃てないとの事。

 

なら、俺がやる事も決まっている。

 

「フィフティウムミラージュ!」

 

『ハァッ!!』

 

俺の左腕に着けているブレスレットを見せびらかす様に前に出す事で1つの鏡を生成する。

その鏡に映るのはちょっと前に出会ったウルトラマントレギアさんであり、そのトレギアさんの得意とする光線技であるトレラシウム光線をギンガビクトリー先輩が放ったメビュームシュートに合わせるように放つ。

 

つまりは合体光線、という事らしいがこれならば倒し切らずとも体勢を崩す事くらいは成功するだろうと踏んでいた。

 

だが、その淡い考えさえもグランドキングの前には無意味だった。

 

「ゴォォォォ!!」

 

グランドキング目掛けて放たれた合体光線も、また腹の破壊光線によって防がれたどころでは無くその威力を持って俺達の光線を押し返し、威力で圧倒される。

 

「ぐぁぁぁぁっ!?」

 

「おあっ!?」

 

グランドキングから放たれた破壊光線は致命傷こそ負わなかったものの、ギンガビクトリー先輩は分離してしまい、その勢いのまま破壊光線は俺をも吹き飛ばしていった。

そして―――

 

ピコン、ピコン、ピコン、ピコン、ピコン

 

ここに来て―――異次元の穴からここまで戦闘し、最後に放った

エネルギーを多く消耗するあの技を使った事も相まったせいか俺自身のカラータイマーが点滅を開始したのだった。



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スレ28

更新遅れました…
続きをどうぞ!


560:ウルトラマン(仮)

やべ…カラータイマー鳴り始めた…

 

561:名無しがお送りします

ファッ!?嘘やろ!?

 

562:名無しがお送りします

マジかこのタイミングか…

 

563:名無しがお送りします

そりゃ連戦やもんな

逆にここまで耐えたイッチはよく健闘してると思いますわ

 

564:名無しがお送りします

ぶっちゃけジュダはビクトリーに任せときゃ大丈夫やしスーパーグランドキング相手にしてた方がええじゃろ

 

565:ウルトラマン(仮)

え?どしてビクトリー先輩に任せたら大丈夫なんぞ…?

 

『大丈夫か3人とも!?』

 

『ああ、なんとか』

 

『いやこっちはキツイっす…』

 

567:名無しがお送りします

即答やん

 

568:名無しがお送りします

ああ…なんて情けない…

 

569:ウルトラマン(仮)

ちょっと相手を舐めてました…

てか何なのアイツ?幾ら攻撃してもビクともしなかったんですけど?

 

『フフフ…ハハハハハハハ!!』

 

しかもなんか笑い声聞こえるし…。聞くだけでも少し威圧感が来るんですがそれは

 

570:名無しがお送りします

ジュダやね

 

571:名無しがお送りします

やっぱ復活したか…

 

572:名無しがお送りします

あのスーパーグランドキングの後ろに浮いているビクトリウムコアの中にジュダがいますよイッチさん!

 

573:ウルトラマン(仮)

あの中か…

 

『『『ハァッ!!』』』

 

マジかレオ先輩、アストラ先輩、エース先輩がスーパーグランドキングに向かっていったぞ…。

こちとら立つだけでやっとやのにどんだけ体力あるんだあの人ら…。

 

574:名無しがお送りします

そら伊達にウルトラ兄弟名乗ってるだけはあるよ

 

575:名無しがお送りします

今では歴戦の戦士やからな

少なくともイッチ達よりも何倍も死線潜ってるからね…

 

576:ウルトラマン(仮)

 

『この怪物を止めるにはジュダを倒すしかない!』

 

『それが出来るのはヒカリからナイトティンバーを授かったビクトリー、お前だけだ!』

 

『…………分かりました!』

 

え、そうなの?ないとてぃんばー?があればいけるの?

 

577:説明ニキ

そうだよ

元々その魔笛封印剣ナイトティンバーは悪しき気を鎮める事が出来るアイテムでジュダには最も有効な剣だよ

 

578:名無しがお送りします

しかし開発したヒカリ本人には使えなかった代物の為、ビクトリーが持つ事になったんやで

 

579:ウルトラマン(仮)

なんかその魔笛封印剣って名前カッコイイな…

剣…剣か…俺も剣使えるようになりたいなぁ…

 

『ショウ、ジュダの事は任せた。その間、俺やフィフティであのグランドキングを抑えておくぜ。………死ぬなよショウ。』

 

『えっ』

 

『ああ、任せておいてくれ。お前達も気を付けろよ。シェアッ!!』

 

『よし行くぜフィフティ!ショウラッ!!』

 

『えっ、えっ』

 

あのー?どうしてこうなるんですかねー?

 

580:名無しがお送りします

つべこべ言わずさっさと行け

 

581:名無しがお送りします

正直な話イッチがビクトリーと一緒に行ったら寧ろ足手まといやで

カラータイマーもなってるし

 

582:ウルトラマン(仮)

………せやね。俺は俺のやるべき事をやるしかないな。

 

『つーわけで死ねこの糞ロボットォ!!シャァッ!』

 

583:名無しがお送りします

猛スピードで突っ込んでいったけど金属叩いたいい音が鳴ったねんけど…

 

584:名無しがお送りします

貧弱すぎない?

 

585:ウルトラマン(仮)

 

『イヤッ!』

 

『テヤァッ!!』

 

『グゴゴゴゴゴ…』

 

586:名無しがお送りします

諸先輩方の方が余程いいダメージ与えてる気がしますねこれは…

 

587:名無しがお送りします

イッチ、やはり今のエネルギーじゃフィフティウムパンチはキツイか

 

588:ウルトラマン(仮)

>>587

うん、いつエネルギー切れで変身解除なってもおかしくないから使えないわ

しかしですね…拳が凄い痛いのよ

 

『フィフティ!相手に攻撃を叩き込む時はもっと足を踏ん張って拳を振りかぶるんだ!イヤァッ!!』

 

『は、はい!』

 

589:名無しがお送りします

なんや余裕そうやんけ

もっと殴れや

 

590:名無しがお送りします

>>589

鬼畜か何かか?

 

591:名無しがお送りします

イッチ怒られてて草

 

592:ウルトラマン(仮)

 

『ヌンッ!!ヌンッ!!』

 

『ゴガァァァァ!!』

 

593:名無しがお送りします

お、少しはマシな打撃音

 

594:名無しがお送りします

イッチ!グランドキングが光線出そうとしてるで!

 

595:名無しがお送りします

 

『うえっ!?危なっ!?』

 

『ギンガサンダーボルト!』

 

596:名無しがお送りします

光線出す瞬間に全員上に飛んだのはいいけどギンガだけ反撃してるやん…

 

597:名無しがお送りします

いやギンガだけじゃなくて他も攻撃しとるな

エースとか滅茶苦茶光線撃ちまくっとる

 

598:名無しがお送りします

レオ兄弟に至っては光線の中掻い潜ってダブルキック決めとるし…

 

599:名無しがお送りします

てかエースが出してる光線の数えげつないのにカラータイマーが全く鳴らないのやばくね…?

 

600:ウルトラマン(仮)

 

『す、すげぇ…』

 

『フィフティ、無理に攻撃をしてはいけない…相手の隙を見て攻撃を叩き込むんだ!タァッ!!』

 

『は、はぁ、』

 

間近に見て分かったけどエース先輩とレオ、アストラ先輩ホンマにやばくね?

隙とは言えない隙を突いて攻撃してるやん…

 

601:名無しがお送りします

とはいえグランドキングやからな…

攻撃通ってるのは通ってると思うけどジュダのバフが面倒なのよ

 

602:名無しがお送りします

エース先輩からの有り難いアドバイスやぞ

イッチも先輩の動き見て今すぐ物にするんだよあくしろよ

 

603:ウルトラマン(仮)

>>602

あんな動き長年戦ってないと身に付くかぁ!!

 

『いけるかフィフティ?』

 

『いや大丈夫じゃないですよギンガ先輩?見てくださいよカラータイマーなってますよ?結構ギリギリですよ?』

 

『今から俺のエネルギーをお前に分ける。一緒に決めようぜ!』

 

『即決?え、即決ですか?』

 

て言う間にエネルギー与えられました…

カラータイマーも赤から青に戻りますた…

 

604:名無しがお送りします

ほぼ決められてて草

 

605:名無しがお送りします

まあイッチの話なんて無視安定じゃろ

 

606:ウルトラマン(仮)

 

『よーし、行くぜフィフティ!ギンガファイヤーボール!!』

 

『フィフティウムパンチ!』

 

607:名無しがお送りします

おおっ!スーパーグランドキングを大きく吹き飛ばしたぞ!

 

608:名無しがお送りします

ギンガファイヤーボールとフィフティウムパンチの同時攻撃でここまで吹き飛ばすとは…

 

607:名無しがお送りします

わぁ、イッチさんがギンガと戦ってる……

 

608:名無しがお送りします

>>607

アッ♡

 

609:名無しがお送りします

>>608

初見君が目をキラキラさせてる時にこのクソショタホモニキはよ…

 

610:名無しがお送りします

>>608

お前の存在は怖い定期

 

611:ウルトラマン(仮)

ん!?なんかビクトリウムコアが急に光出したんやけど!?

 

『あれは…スーパーグランドキングの力が弱まっている!』

 

『信じてたぜショウ!』

 

皆さん皆さん、アストラ先輩が言ってる事はホント?

 

612:名無しがお送りします

アストラ先輩の言うとおりやからさっさと光線撃てや

 

613:名無しがお送りします

もう他の先輩方光線撃つ準備してるやんけ

はよやれやイッチ

 

614:名無しがお送りします

>>612

>>613

急に辛辣で草

 

615:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティウムミラージュ!』

 

『ティアッ!』

 

616:名無しがお送りします

おっ、今回はビクトリーを出したか

 

617︰ウルトラマン(仮)

 

『『『『『ハァッ!!!』』』』』

 

『ゴァァァァァァァ!!』

 

618:名無しがお送りします

全員で合体光線や!

 

619:名無しがお送りします

尚、1人だけ借りパクした力の模様

 

620:名無しがお送りします

ま、まあこの場にいない先輩の事思って出したのでしょう…

 

621:名無しがお送りします

あっ、グランドキングがようやく死にましたね

 

622:ウルトラマン(仮)

 

『よっしゃぁ!!倒したぁぁ!!』

 

『どうやらショウの方も終ったみたいだな』

 

623:名無しがお送りします

ジ ュ ダ 不 参 戦

 

624:名無しがお送りします

あぁ…なんて不憫なジュダ……

 

625:名無しがお送りします

まあここら辺は仕方ないよ

 

626:名無しがお送りします

何はともあれ無事解決やね

 

627:名無しがお送りします

いやぁ…今回もやばかったな…



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スレ29

更新しますよ!
それはさておきギャラファイの情報、皆様見ましたか!?
もう、ヤバイ!(語彙力低下)
これからのアブソリューティアンの動向もウルトラ戦士達やまだ出演決まってないウルトラマンとかも含め予想できなくて妄想膨らみます!!
ダイナ!!
出てください!!


あ、それはそうと今回は小説パートからです


◇カケル

 

「ふひぃ〜…なんとか勝てたぁ…………あっ!?」

 

事件に決着が着いたのもつかの間。

戦闘も終わり、ほんの少し気を抜いた瞬間に体中から光の粒子が漏れウルトラマンとしての形が段々と崩れてしまっていく。

 

戦闘中でもエネルギーどころかカラータイマーも点滅を繰り返していたにも関わらず、それこそ気合と根性でなんとか姿を保っていたツケが今になって帰ってきたのだろう。

 

ウルトラマンとしての体が崩れ、最後に少量の光の粒子にまで縮んだ頃には近くの陸地に降り立ちカケル本来の姿に戻っていた。

 

「あらぁ…戻ってもうた…」

 

「おいおい、大丈夫かよフィフティ?」

 

「エネルギー切れ起こしただけなので大丈夫ですよ」

 

惑星カノンやら地球やらで慣れてるのでこれしきの事くらいどうってことない。

しかし改めて視線を上げると、やはりというか…ウルトラマンてとんでもなくデカい。

 

テレビなんかで見るよりもデカい。スレ民の皆も言っているがやはり人間視点から見るとウルトラマンて大きいしこんなに体の大きいのが街中で動いたり戦ったり光線撃ったりしてるのだから物理法則とかどうなってんの?と思いたいぐらいだった。

 

「やっぱり改めて見ると現実感ないな…」

 

そう小さく呟くと、エース先輩とレオ先輩が顔を合わせると少し頷く。

すると先輩2人の体が輝き始め、カケルと同じようにウルトラマンの大きさから人間並みの大きさくらいの小さな光の粒子となってカケルの隣へと降り立ったのだ。

 

光が収まるとそこには優しい顔つきのおじいさんと、厳しそうな顔をしたおじいさんがどこか有名な一族が着ていそうな服装を身に纏い目の前に現れた。

 

2つの光の粒子の降り立った位置を考えると優しい顔つきのおじいさんがエース先輩、厳しそうな顔をしたおじいさんがレオ先輩だとカケルはすぐ理解した。

 

先輩方にも人間の姿ってあるんだなーって思ってるとスレ民からは「そらあるやろ」って言われたり「イッチにはあって先輩にはないと何故思ったのか」とか結構突っ込まれた。

 

そして、エース先輩が先に口を開いたのだ。

 

「すまないね、ここしばらくはウルトラマンとして動いていたものだったから忘れていたよ。君の今の状態だと私達と話すのは疲れるだろう」

 

「い、いえ、気を使わせてしまいすみません!」

 

「いやいや、これくらい問題ないさ」

 

レオ先輩が特に問題ない、と手を振って気を使わせないような素振りをして、カケルの謝罪を優しく制止したのだった。

一連の流れを終えるとレオ先輩はギンガ先輩とビクトリー先輩に視線を合わせある事を伝える。

 

「お前達には、まだビクトリウムコアを地球に持ち帰る役目もあるだろう。ここは私達に任せてくれ」

 

「あっいっけね、そうだった!じゃあなフィフティ!また会おうぜ!」

 

「またいつか会おう」

 

「あっ、はい。また機会があれば会いましょう」

 

さっきの戦いといい、ギンガ先輩は結構マイペースな所あるのか…?

カケルに別れの言葉を告げたギンガ先輩とビクトリー先輩は自らの光のエネルギーでビクトリウムコアを包み込み、それを2人で支え合うとこの惑星から飛び出し宇宙へと飛び立った。

 

……………え?なんで先輩方3人はまだここにいるの?アストラ先輩に至ってはウルトラマンの状態のままだし何が始まるのこれ?スレ民の皆は「どうせイッチの戦い方の事とかやろ」とか言われているがとてもそんな雰囲気じゃないのじゃが…。

 

「まずは改めて、私はウルトラマンエース。この姿では…北斗星司という名前だ」

 

「ウルトラマンレオ。この姿ではおおとりゲンだ」

 

「あ、えと、初めまして!ウルトラマンフィフティです。この姿では…日空カケルって言います」

 

「まずは感謝を。お前が異次元の中で超獣達を倒していなければ我々は苦戦を強いられる所だった。ありがとう」

 

と、レオ先輩ことゲンさんから感謝の言葉を送られた。

その顔は先程見た厳しい顔つきなどではなく、優しさと厳しさを兼ね備えた温かさを感じられる表情だった。

 

なんか、ちょっと照れるな…………ん?なんで俺が超獣を倒したって分かるの?

 

「あれちょっと待ってください。なんで異次元で俺が超獣を倒したって分かったんですか?」

 

そうなのである。そもそも開いていた次元の穴の中での出来事だったし、ましてや戦闘中の最中にカケルの行動を把握するなど難しい話だった。まさか俺の戦闘見てたのか?とも思ったがレオ先輩が即座にその疑問を打ち消した。

 

「ヤプールはああ見えて自分の事に関しては嘘をつかない。ましてや相手に不利を強いるような事はな」

 

「そして…私達に君の力を貸して貰った事にも感謝している。ありがとうフィフティ」

 

「あ、あはは……いや〜それ程でもぉ〜」

 

大先輩とも言える人達にここまで感謝の言葉を言われたら流石に照れてしまう。頭を掻きながらニコニコしているカケルだったが、ウルトラマンエースこと星司さんからある事を聞かれた。

それは…カケルは何処から来たウルトラマンなのかと。

 

「えーとですね、俺は惑星O-50っていう惑星から来ました。変な輪っか?的な奴から異次元の穴が開いたから調査してこいっていわれて来てみたらこうなっちゃった、ってところですね」

 

「惑星O-50……確か戦士の頂と呼ばれる場所の頂点に辿り着くと選ばれし者だけが光の戦士の力を授けるという秘境の惑星か」

 

「そう!それです!やっぱり知ってるんですね、ゲンさんも星司さんも」

 

「まあ、我々にも一応は関係のある話だからな、噂くらいなら知っていたが。まさかもう既に試練を終えたウルトラマンがいたとは知らなかったが…」

 

「あ、いえ俺は試練なんかしてませんよ?」

 

素っ頓狂な声でカケルがそう答えると先輩2人どころかアストラ先輩も驚愕の顔を浮かべていた。

あれ、これひょっとしてヤバい事言ったか…?

 

スレ民の皆は「イッチなんてことを…」とか「また地雷踏んでいくのかたまげたなぁ…」とか呆れた声が多かった…。

流石にまずいと思ったカケルは、これまでに起こった事を誤解なく全て話す事にし、それを丁寧に説明すると何やら先輩達は神妙な顔をしていた。

 

「つまり君は……生まれも育ちも地球であり、ある日突然何者かによって惑星O-50にまで一瞬で連れてこられたと」

 

「はい、簡単に言うとそうなります。多分試練っていうのは恐らくガイさん……ウルトラマンオーブ先輩がクリアした物だと思いますけど……」

 

流石に現在進行系で更新してる脳内のスレの事まで話すと更にややこしくなりそうなので省いたが、概ね事実を伝えた。どんな風に連れてこられウルトラマンになったのか。それからの戦いや先輩ウルトラマン達に出会った事。

そして…ここに辿り着いた経緯も。

 

「そうか…そんな事が……」

 

「私も元は地球に住んでいた人間だったが…君も君で険しい道のりを進んできたのだな」

 

レオ先輩は腕を組みながらもカケルの進んで来た道を認め、エース先輩は道は違えど同じ地球人だったという境遇から少し憐れみの顔を浮かべながらカケルの肩を優しく叩いた。

 

「………確かに進んで来た道のりも険しかったし、死にかけた事だってありました。………けど」

 

ここまで辿り着くのに苦労どころか痛い事や死にかけた事、不思議な事や理不尽な事とかあったけれども―――嬉しい事や楽しかった事も確かにあった。

でも多分……1人じゃここまで来れなかったと思う。

 

それは他でもないカケル自身が感じていた事だった。

 

ガイさんやジャグラーさん、アスカ先輩にムサシ先輩。

ミコットさんや惑星のお姫様に、我夢先輩や藤宮先輩。

 

そして―――何より今も配信で見てくれているスレ民達。

 

皆のお陰でここまで来れたのだ。

母さんは死に、父さんは行方不明、何かを守る事も目指す目標も失い周りを何一つとして信じる事が出来なくなったあの日の頃と比べると今はとても恵まれているのだと思う。

 

だからこそ―――カケルは先輩2人にこう告げる。

 

「けれども、俺には今沢山の人達が見てくれてます。話すとかなりややこしくなるんでアレですけど、皆が見てくれてるから…だから不安も恐怖もあるかもだけどきっと乗り越えれるんだって思えるんで!だから俺は大丈夫です!」

 

「……そうか」

 

カケルの言葉を聞いた2人の先輩は静かに笑いそして安心したような顔をカケルに見せた。

自信満々に言ったその言葉はスレ民にも届き、「せ、せやな」

とか「なんかこっちも恥ずかしいねんけど」とかツンデレ発言をしだすスレ民がわんさか湧いたとかなんとか。

 

そして、少しの間だが先輩3人と話をした。

戦いの事についてとか、先輩方はどんな思いでウルトラマンをやっているのか。

スレ民が聞いてほしい質問をカケルが聞いてみたり等、平和な時間を過ごした。

……………のだが。

 

「そういえばカケル、君はこれからどうするんだい?元の宇宙に帰るのかい?」

 

「………………………あ」

 

エース先輩に言われ、カケルの脳内でスレ民もカケルも阿鼻叫喚地獄となった。

 

―――――――――――――――――――――

 

820:名無しがお送りします

どうすんじゃいワレェ!!

 

821:名無しお送りします

何アホ面晒とんじゃいワレェ!!

 

823:名無しがお送りします

アホ面晒してないでさっさと帰る方法思いつかんかいワレェ!!

 

824:名無しがお送りします

怒涛のワレェで草生えるわ

 

825:ウルトラマン(仮)

やかましい!!!!

こちとら今考えてる所じゃい!!

話しかけんなぁ!!!

 

826:名無しがお送りします

イッチの両親が亡くなってたり行方不明やったりでかなり暗い雰囲気やったのにいきなりの温度差で鼻水出てくるわ

 

827:名無しがお送りします

しかも大先輩3人の話とか貴重過ぎて尊みを感じてたからそれどころじゃないんですわ

 

828:名無しがお送りします

すみません……急な温度差で僕も鼻水出ました……

 

829:名無しがお送りします

>>828

その鼻水欲しいわ♡

 

830:名無しがお送りします

>>829

お前この時でもマイペースやな

メンタルどうなってるねん

 

831:名無しがお送りします

>>830

心外だわ

これでもイッチの話の温度差に鼻水ズルズルよ

 

832:名無しがお送りします

>>831

えぇ……

 

833:ウルトラマン(仮)

スターゲートで帰る?

いやでも何処のスターゲートがO-50のある宇宙にあるのかわからんしなぁ……

 

『どうやら、何も決めていなかったみたいだね』

 

『はい………その通りです星司さん……。いや、ですけども元いた宇宙には帰りたいなぁ…と……』

 

834:名無しがお送りします

イッチの計画性の無さにウルトラ兄弟も呆れてるがな

 

835:名無しがお送りします

どうすんのこれ

 

836:名無しがお送りします

ん?なんかレオとエースがお互いに頷き合ってるぞ?

 

837:名無しがお送りします

あれ、なんか2人共ウルトラマンに変身しだしたぞ

 

838:ウルトラマン(仮)

 

『ならば私達が次元の穴を開き、お前が元いた宇宙に送り届けてやろう』

 

『えっ!?そんな事出来るんですか!?』

 

839:名無しがお送りします

ワイらも初耳やねんけど

 

840:名無しがお送りします

あ、あれじゃね?

サーガのときに駆けつけた……

 

841:ウルトラマン(仮)

 

『ああ。ゼロ程正確でもないし単にこの宇宙から別宇宙に送り出すだけの物だが』

 

『是非お願いします!』

 

いや〜よかったぁ〜これで帰れるわぁ〜

 

842:説明ニキ

成程、ゼロ程正確じゃないけど次元の移動自体は可能なんやな

不安定っぽそうやけど

 

843:名無しがお送りします

>>842

あれ?説明ニキ久しぶりやね

 

844:説明ニキ

>>843

家のお引越しがようやく終わりますた

 

845:ウルトラマン(仮)

説明ニキ……!会いたかったってばよ……!

 

『では行くぞ!ハァッ!』

 

『ムンッ!』

 

『タアッ!』

 

あ、ヤベ俺変身しなきゃ……

 

846:説明ニキ

>>845

うん、おひさ〜

 

847:名無しがお送りします

エース、レオ、アストラが次元の穴開いてくれたな

 

848:名無しがお送りします

イッチも変身し終えたし後は帰るだけやな

 

849:ウルトラマン(仮)

 

『それでは、また。お世話になりました』

 

『うむ、また何処かで会える日を楽しみにしているよフィフティ』

 

『拳を叩き込む感覚、忘れるんじゃないぞフィフティ』

 

『また会おう』

 

『…………はい!シュゥワッチッ!!』

 

850:名無しがお送りします

無事、任務完了やね

 

851:名無しがお送りします

今回も中々濃かったなあ……




次回は番外編の地球でのスレとイッチと出会ったウルトラマン達の事を少し描ければなと思います


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番外編:その頃の地球のスレは

番外編です
イッチもそこそこ知れ渡っているようです


576:名無しがお送りします

そろそろこのスレも3つ目突破

 

576:名無しがお送りします

イッチの事について語るスレの筈がいつの間にか結構人来るようになったな

 

577:名無しがお送りします

イッチが本物か偽物か議論してたの懐かしいな

 

578:名無しがお送りします

>>577

あれが議論とか笑わせんな

本物って言ってた奴はともかく偽物って言ってた奴はまともな事言ってなかったぞ

 

579:名無しがお送りします

>>578

あいつら脳死で否定してくるから相手してるだけ無駄でしたわ

 

580:名無しがお送りします

でも否定派の奴の気持ちも分からんでもない

自分が見てたウルトラマンにあんなレッドマンモドキがいてたまるかと

 

581:名無しがお送りします

>>580

そのレッドマンモドキがオリジンサーガよりもマシなルート辿ってるのを忘れたか

 

582:名無しがお送りします

>>581

そうじゃねえんだわ

単純にグロいんだわ

 

583:名無しがお送りします

>>581

本物であろうとも偽物であろうとも話が良けりゃワイらオタクは受け入れよう

だがグロいのは死んでまうわ

 

584:名無しがお送りします

しかもさ……何がやばいのかってあのスレに飛べる奴と飛べない奴いるのよね

 

585:名無しがお送りします

>>584

マ?

俺飛んだ事ないから分からんけどそんな事ありえるのか?

 

586:名無しがお送りします

>>585

それがあり得たんだわ

俺も試しにあのスレ入ろうと思ったけど幾らクリックしようが何しようが「このページは存在しません」なんて表示出てきたぞ

 

587:名無しがお送りします

俺もや

幾らやってみても不可能やったで

 

588:名無しがお送りします

まあこのスレに滞在してる奴10割はスレに入れなかった奴やろ

あのスレ、ホンマどうなってるの?

 

589:名無しがお送りします

今の所スレに入れる奴がLIVE配信を動画やらスクショやらで俺らは情報貰ってるからあれやけどその割には作り物らしくなかったもんな

 

590:名無しがお送りします

そして一区切り?ついたらスレが何の前触れもなく消滅するから溜まったもんじゃない

 

591:名無しがお送りします

ID判別してブロックしてる可能性は?

 

592:名無しがお送りします

>>591

んなもん不可能に近いやろ

トレギアおじさんが出現したときのスレでどんだけアクセス数あったと思ってんねん

 

593:名無しがお送りします

>>591

それやったそれで納得できるっちゃできるけど唯の一回すら通信障害が起こらないなんてことないし他の奴の事聞く限り必ず「このページは存在しません」以外にも表記が出る筈やで。

それが無いんやから

 

594:名無しがお送りします

まあそんな不可思議なスレやから逆説的に本物って言われるのも分かるんやけどね

 

595:名無しがお送りします

ワイ、ちょっと腕に自信のあるハッカーやねんけどあのスレだけハックする事が不可能でした

 

596:名無しがお送りします

>>595

おっ?自信過剰な奴か?

 

597:名無しがお送りします

>>595

ちょっと腕に自信あるからって調子乗るなよ?

 

598:名無しがお送りします

ここで自信があるとか言ったらあかんで

糞みたいな底辺がこぞって揚げ足取ってくるからな

 

599:名無しがお送りします

自信があるって言うのは先日宇宙ステーションのコンピューターにハックして810先輩の画像大量に張り巡らした奴の事を言うんやで

 

600:名無しがお送りします

>>599

あれと比べたらあかんやろ

 

601:名無しがお送りします

>>599

あれマジで笑ったわ

世の中にはこんな暇人……もとい天才(阿呆)がおるんやなってしみじみに思ったわ

 

602:名無しがお送りします

モザイク貫通してたの相変わらずで糞みたいに笑ったわ

 

603:名無しがお送りします

それワイやで

ほれ証拠

 

<画像>

 

604:名無しがお送りします

>>603

マジかよ…

 

605:名無しがお送りします

>>603

 

606:名無しがお送りします

>>603

本人とはたまげたなぁ…

 

607:名無しがお送りします

>>603

どうして才能をドブに捨てたのか

 

608:名無しがお送りします

それよりもハックできなかったの?

 

609:名無しがお送りします

>>608

おう、無理やったぞ

どんなツール使おうが何しようがそもそも一切受けつけなかったのよ

どうなってんねんあれ

 

610:名無しがお送りします

ワイらに聞かれても……

 

611:名無しがお送りします

おまいら朗報や

またあのスレ消えたみたいやで

 

612:名無しがお送りします

>>611

マ?

 

613:名無しがお送りします

>>611

マ?

 

614:名無しがお送りします

>>611

マ?

 

615:名無しがお送りします

また消えたのかよ……

 

616:名無しがお送りします

さっき確認したけどマジでしたわ……

 

615:名無しがお送りします

もうどうなってんねんあのスレ…

 

616:名無しがお送りします

誰か某プロダクションにあのスレ持っていってくれ

それで真相わかるやろ

 

617:名無しがお送りします

>>616

ワイが持っていったろか?

 

618:名無しがお送りします

>>617

出来るんか?

 

619:名無しがお送りします

>>618

ワイのパッパが某プロダクションに務めてるから行けるで多分

 

620:名無しがお送りします

どうしてこのスレは経歴おかしい奴がちらほらいるの?



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ここどこよ?

グリッタートリガーエタニティカッコいい!!(語彙力)

今回は小説パートからです


◇光の国

 

ここはM78星雲、光の国。

 

全宇宙の平和を守る為、数多の惑星や銀河系を越え時には別宇宙にも駆けつけあらゆる生態系の守護、及び侵略者への戦闘行為も行う宇宙警備隊を筆頭に他の文明にも類を見ない科学技術を持つのが光の国。

 

ウルトラマンの故郷とも言われるその場所に存在する宇宙警備隊本部会議室には計10人のウルトラマンが綺羅びやかな椅子に座っていた。

 

ゾフィー、ウルトラマン、セブン、ジャック、エース、タロウ、レオ、アストラ、80、ヒカリ

 

光の国の伝説とも呼ばれるウルトラ兄弟の面々が集い、様々な議論を交わしていた。

また、ウルトラ兄弟の一員であるウルトラマンメビウスは丁度別任務の為欠席である。

それぞれマントを羽織るウルトラマンもいればそのままの姿のウルトラマンもいて、険しい雰囲気がこの会議室を包み込んでいた。

そして1人のウルトラマンが左右両方に座っている2人のウルトラマンに言葉を発した。

 

「それで、惑星O-50の存在する別宇宙から新たなウルトラマンが現れたと?」

 

言葉を発したのは宇宙警備隊隊長、ウルトラ兄弟長男のゾフィー。

兼ねてよりウルトラマンキングに警告されていた宇宙の帝王ジュダの復活を阻止する為に派遣していたウルトラマンエースとウルトラマンレオから、ゾフィーは今回の任務報告を受けていた。

 

その最中でジュダ復活の為暗躍していたヤプールの、それも超獣達の多くを待機させていた異次元の中から突如として現れた青い体表をしたウルトラマン。

 

そのウルトラマンを加えた計7人のウルトラマンでジュダの復活を阻止、及び撃退したという報告をうけてゾフィーは少し困惑の顔を浮かべるがエースとレオは今回の任務の事を続けて話す。

 

「はい。彼……ウルトラマンフィフティは我々と共に戦ってくれました」

 

「彼にはまだ若々しさがあり、尚かつ戦闘についてもギンガやビクトリーに比べるとまだまだ未熟なところがありました。ですが、俺達の助言やアドバイスを聞くや否やすぐにそれを実行し己に習得させていました。彼の成長には目を見張るものがあります」

 

エースの言葉に続くようにレオがフィフティの事について語っていた。ゾフィーはそれに頷くように頭を振るが「これを見てくれ」と言うと右手を空中に掲げ、2つのビジョンを作り出す。

 

ウルトラ兄弟の頭上に浮かび上がるそれは先程2人が話していたウルトラマンフィフティの生態データやエネルギー量、そして―――体内に貼り巡られている()()()()()()()()()()()()()()()()()の事についてが映し出されている。

 

もう1つのビジョンにはウルトラマンとどこか似たような姿をした黄金の戦士の生態データ、及びエネルギーの詳細情報が映し出されいた。

 

「………やはり、ですかゾフィー兄さん」

 

「いやエース、どうやらそうでもないらしい」

 

ゾフィーがそう言うと、2つのビジョンを操作し今度はウルトラマンフィフティのウルトラマンとは全く別のエネルギーと黄金の戦士のエネルギーのデータを抽出し合成させるも、そこにはERRORと赤い文字が浮かび上がったのだ。

 

「これは…?」

 

「ヒカリ、説明を」

 

「分かりました」

 

ゾフィーに進められ、ヒカリが席を立つとビジョンの前に立つ。

そして、この映し出されたビジョンについての詳細を淡々と話していった。

 

「結論から言えば、レオ兄さんやエース兄さんそしてアストラ兄さんが出会ったとされるウルトラマンフィフティ。この時私はビクトリーにエネルギーとナイトティンバーを授ける為に地球に向かい滞在していたので出会わなかったが…3人が感じたアブソリューティアンと同じ気配がすると言う事実は、私の分析結果では否定されました」

 

ヒカリがビジョンを操作するとフィフティの体内にあるエネルギーと黄金の戦士……アブソリューティアンの戦士、アブソリュートタルタロスの持つエネルギーが決定的に違う事が分析結果として描かれていた。

 

何故このような分析をする必要があったのか―――それを説明するには今回の件よりも過去に遡る必要があった。

コスモイーターとも呼ばれるルーゴサイト、星々を喰らい尽くすマガオロチが同時出現した時の事である。

 

ルーゴサイト撃滅作戦を展開していた時、ウルトラマン80を筆頭にウルトラマンネオスとウルトラセブン21がルーゴサイトと交戦し宇宙正義デラシオンの増援―――ウルトラマンジャスティスとウルトラマンコスモスと共にルーゴサイトを討伐し終えた直後の事だった。

 

「アブソリュートデストラクション」―――不意を付かれて撃たれたその技を放ったのがこのビジョンに映し出されている黄金の戦士、アブソリューティアンの戦士アブソリュートタルタロスなのだ。

 

後にこのエネルギーを分析し、一部ではあるがその詳細や情報を得て宇宙警備隊の隊員達にこのエネルギーの波動を覚えさせたのだが、それと似たような波動がフィフティの中から感じられたのだ。

 

「つまり我々の危惧していた事はないと?」

 

「そういう事になるな」

 

フィフティの事を危惧していたと言ったのはウルトラ兄弟三男のウルトラセブンだ。だがそれも仕方ない事である。

あのアブソリューティアンの戦士はたった一度の攻撃で5人も

ウルトラ戦士を吹き飛ばしたのである。

伝説の巨人、ウルトラマンレジェンドが現れていなければ、恐らくだがこの場に80はいなかった事だろう。

 

それ程までにアブソリューティアンは警戒せざるを得ない相手であった。

 

「彼と出会った俺達もあまり疑いたくはないし、何より彼の心の在り方は我々と同じだった。……本当に良かったとも」

 

ともかくフィフティに事については今後の活躍に期待する、と言ったところか。この場に集まったウルトラ兄弟達は納得するように頷き、そういえばとレオが口を開いた。

 

「フィフティの戦い方、少しではあるがどことなくエース兄さんに似ていましたな」

 

「そうなのかレオ?」

 

「はい、セブン兄さん。あの超獣に対して容赦のない戦い方は地球で戦っていた時のエース兄さんと少し似ていましたよ」

 

冗談交じりにフィフティの話題をレオが広げていった。それに対してエースは苦笑いをしながらも「次会う機会があれば、少し修行をつけてあげようかな?」と言ったそうな。

 

そしてゾフィーが再び口を開きウルトラ兄弟全員に聞き渡るように大きな声を発した。

 

「よし、ウルトラマンフィフティについての話は終わりだ。次の議題だが、先日ペダン星からまたもやキングジョーが奪われた事についてだが―――」

 

こうして宇宙警備隊の議題はまだまだ続いていくのであった。

 

 

―――――――――――――――――――――

 

1:ウルトラマン(仮)

こんにちは

そして助けてくださいお願いします

 

2:名無しがお送りします

>>1

イッチィ!!

 

3:名無しがお送りします

>>1

やっと復活したか

 

4:名無しがお送りします

>>1

お前いっつも助け求めてんな

んでどうしたん?

 

5:名無しがお送りします

>>4

いつも通りのツンデレで痺れる憧れるぅ!

 

6:ウルトラマン(仮)

なんやこいつらいつにも増してテンションおかしいな

なんかあったの?

 

7:名無しがお送りします

>>6

久々にスレ立てされたからもう気が狂う程気持ちがええんや

 

8:名無しがお送りします

>>7

お前は土方か

 

9:説明ニキ

まあまあ

それでイッチどうしたの?

エースやレオ、アストラにO-50のある宇宙に送ってもらったんじゃないの?

 

10:ウルトラマン(仮)

>>9

それがそうなんやけどね説明ニキ

 

先輩方が作ってくれた次元の穴?を通り抜けるのに結構時間かかって、それでたどり着いたのが小惑星?みたいな所なんよ

 

11:名無しがお送りします

小惑星とな?

 

12:名無しがお送りします

まあ確かにウルトラ兄弟も別宇宙飛べない事はなかったと思うけどやはり正確性はなかったか

 

13:ウルトラマン(仮)

まあ取り敢えず周り見回してみたらなんとすぐ近くにめちゃくちゃ風吹いてる惑星があったんよ!

あれ何か知ってる人おる?

 

14:名無しがお送りします

風が吹いてる惑星?

 

15:名無しがお送りします

風が吹いてる惑星ですか……

すみません僕は知らないです……

 

16:名無しがお送りします

ショタホモニキより先に書き込むワイ

 

17:名無しがお送りします

>>15

知らない君も可愛いね♡

 

18:名無しがお送りします

>>16

猛者やんけ

 

19:名無しがお送りします

>>16

奴の反応速度を越えた……だと!?

 

20:名無しがお送りします

チッ

 

21:ウルトラマン(仮)

相変わらずで草

で、誰かわからん?

 

22:名無しがお送りします

>>21

こいつ慣れてやがる…

 

23:名無しがお送りします

イッチLIVE配信はよ

 

24:ウルトラマン(仮)

おっと、そうやった

 

【LIVE配信】

 

どう?見てわかる?

 

25:名無しがお送りします

すまん

やはり分からなかった

 

26:名無しがお送りします

なんやあの惑星…?

大気圏があるのかわからんけど惑星内で肉眼でも分かるくらい風が吹いてるやんけ

 

28:説明ニキ

ごめん自分にもわからない…

 

27:ウルトラマン(仮)

流石に皆も分からんか……

 

28:名無しがお送りします

真面目に言うとねイッチちゃん

もしかすると惑星ギレルモじゃないかしら

 

29:ウルトラマン(仮)

>>28

ショタホモニキも博識か!?

 

30:名無しがお送りします

ショタホモニキが!?真面目!?

 

31:名無しがお送りします

嘘やろ!?あの中の中で!?

 

32:名無しがお送りします

ギレルモ?なんぞそれ

 

33:説明ニキ

>>32

ギレルモって言ったらオーブ超全集のエピソード2の風のエレメント手に入れる為にガイさんが降り立つ惑星だよ

ここら辺はちょっとマニアな人じゃないと知らないんじゃないかな?

 

34:名無しがお送りします

>>33

説明サンガツ

 

35:名無しがお送りします

今ナンガツだよ……?

 

36:名無しがお送りします

>>35

知らんがな

 

37:名無しがお送りします

つまりショタホモニキはウルトラマン好きだった…?

 

38:名無しがお送りします

>>37

あら失礼

初代からZまで履修済みだし超全集及びその他資料も完璧よ

 

39:名無しがお送りします

【悲報】

 

ショタホモニキ、くっそウルトラファンやった

 

40:説明ニキ

ぐぬぬ……知識差で負けた……

 

41:ウルトラマン(仮)

お、そうだな

それじゃあさ?その惑星ギレルモ?に向かってるあの船なんよ?

 

42:名無しがお送りします

もし俺の予想が正しければ時系列はエピソード2の真っ最中やから恐らくあれに怪獣やら宇宙人やらが輸送されてるな

 

43:ウルトラマン(仮)

マ?

それやったら取り敢えず尾行してみるわ

 

44:名無しがお送りします

またガイさんと会うのかなイッチ?

 

45:名無しがお送りします

それにしてもお兄さんがとても物知りだなんてびっくりしちゃいました!

凄いんですね!

 

46:名無しがお送りします

あっ………アッ……………

 

47:名無しがお送りします

ショタホモニキ悶とるがな

 

48:名無しがお送りします

そら今まで相手にされてなかったからいざ相手されたら悶るやろ



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スレ30

遅れました更新です!
今回は惑星に降り立つそうです


49:ウルトラマン(仮)

あの船見失ったぞ……何処行ったの…?

ていうか風の惑星って言うからてっきり風吹き荒れてると思ってたんやけどさ……

 

んなことないしあまり風吹いてねえし地球によく似てね!?

 

50:名無しがお送りします

何この大自然溢れる惑星?

綺麗すぎない?

 

51:名無しがお送りします

なんやこれ……見てるだけで心暖まる……

 

52:名無しがお送りします

太陽に似たような星から照らされる日光が見てるだけでポカポカしてくるわ…

 

53:名無しがお送りします

湖はあるわちょっとした岩山とかもちらほらあるわ澄んだ空だわで文句なしの百点満点ですわ

宇宙から見たらとてもそう見えなかったんやけど…?

 

54:ウルトラマン(仮)

あぁ………癒やされるわぁ……

 

55:説明ニキ

うん、これは凄い(語彙力)

 

56:名無しがお送りします

いやいやおまいら目的忘れてない?

日向ぼっこする為にこの惑星来たんじゃないよ?

 

57:ウルトラマン(仮)

いやもうさ………

いいんじゃない?

 

58:名無しがお送りします

>>57

おいウルトラマン

本来の目的を見失うなウルトラマン

 

59:名無しがお送りします

それでいいのかウルトラマン

 

60:ウルトラマン(仮)

いや……だってね…?

気持ちええやん……

最高やん……

もうむり

 

61:名無しがお送りします

なんか見てるだけで眠くなっちゃいました……

 

62:名無しがお送りします

イッチが語彙力低下しとるぞ

まあ気持ちも分からんでもないけど仕事してもろて

 

63:名無しがお送りします

かつての地球も恐らくこんなんやったで

それなのに人間と来たら……

 

64:名無しがお送りします

>>63

いうて昔の地球は人間に住みづらいしノーカンノーカン

 

65:名無しがお送りします

まあ今はこの大自然を楽しみましょうや

ほら見てみ?小鳥は小さく鳴いてるし奥の方で怪獣は暴れてるし

最高やで

 

66:名無しがお送りします

ん?怪獣暴れてる…?

あれ…?奥の方で怪獣暴れてる…?

なんかおかしいような…?

 

67:名無しがお送りします

イッチ!!!

奥の方で怪獣暴れてるで!!!???

しかもれブラックキングじゃね!?

 

68:ウルトラマン(仮)

 

『んー?かいじゅうなんかあばれて………あばれてる?暴れてんじゃねえか!?何やってんだあれ!?そこら中に火炎放射みてえの放ってるじゃん!?』

 

69:名無しがお送りします

ほのぼのしすぎて見落としてた件

 

70:名無しがお送りします

やべえ…ホントに見落としてた……

 

71:ウルトラマン(仮)

 

んのクソ野郎!!!こんな美しくて優しい惑星を火の海地獄にするとか絶対に許さん!!!!!殺す!!!!

 

72:名無しがお送りします

迫真の大声で草

 

73:名無しがお送りします

おっ変身しましたね

しかもマジのブチ切れで草

ファイヤーモンス以来じゃね?

 

74:名無しがお送りします

厳密には地球で最初に戦ったベゼルブやね

ジャグラーさんやられてた時に静かに切れてたで

 

75:名無しがお送りします

ヤケクソ変身でクソほど笑えてくるw

 

76:名無しがお送りします

案の定超スピードでブラックキングに近づいてて相手もビックリしとるぞ

 

77:ウルトラマン(仮)

 

『フンッ!!』

 

『グガァ!?』

 

78:名無しがお送りします

顔面にクリティカルヒットしたな

めちゃ吹き飛んだ

 

79:ウルトラマン(仮)

 

『お前さぁ!?こぉんな綺麗な惑星に何してんの?馬鹿なのアホなの死ぬの?』

 

『グガァ!!』

 

80:名無しがお送りします

お、ブラックキングが起き上がったで

 

81:名無しがお送りします

なんか若干恐怖の目で見てるのなんか草なんやけど

てか思ったより顔変形してて少しぶちゃいくになってるがな

 

82:ウルトラマン(仮)

 

『あ?やるのね?チェーンソー光輪!!』

 

『グガギュガギュグギュッ!!??』

 

83:名無しがお送りします

うっわ……手から行ったで……

辺り一面に血が……

 

84:名無しがお送りします

ブラックキング君可愛そう……

 

85:名無しがお送りします

あ、切断し終えたな……グロ……中身見えてるし……

 

まてまてイッチがもう片方の手も掴んでるぞ

 

86:ウルトラマン(仮)

 

『グガ……グガ…』

 

『お?やめて欲しいんか?無理やで?』

 

『ググゥ……』

 

なんか目ウルウルしてるんだけど……

 

87:名無しがお送りします

そらそうやろ

 

88:名無しがお送りします

すみませんやっぱり吐いてきます

 

89:名無しがお送りします

いきなり顔面パンチからの腕切断やで?

恐怖するわ

 

90:名無しがお送りします

これがイッチがレッドマンと似てると言われる由縁やな

 

91:名無しがお送りします

まあブラックキングもやりたくてやったわけじゃないかもしれないし命令されてやったかもしれないよ

 

92:名無しがお送りします

そういえば初見君がレスしてるのにショタホモニキ出てこないね

 

93:名無しがお送りします

>>92

まだ悶てるんでしょ

 

93:ウルトラマン(仮)

 

『はぁ………………もう暴れないんだな?』

 

『ガァウガァウ!』

 

94:名無しがお送りします

クソデカため息で草

 

95:名無しがお送りします

全力で頷きまくってるブラックキング君可愛い

 

96:名無しがお送りします

今帰りましたけどブラックキングがなんだか可愛いくなってますね!

 

97:名無しがお送りします

>>96

き、君も……可愛い………グッ………

 

98:名無しがお送りします

>>97

まだ悶てるのかよ

 

99:ウルトラマン(仮)

 

『………しゃーねえ。許してやるけど次やったら分かってるよな?』

 

『ガ、ガウッ!』

 

100:名無しがお送りします

そんな優しい声でチェーンソー構えるな

 

101:名無しがお送りします

ジェイソンの方が可愛く見えるわ

 

102:名無しがお送りします

脅しが最低最悪やんけ

 

103:ウルトラマン(仮)

言うてこいつこの星の生態系を破壊してるからな

自分のことじゃないけど許されねーからな

腕一本で済ますだけで優しい方やろ

 

104︰名無しがお送りします

発言が最早ウルトラマンじゃないんよ

 

105:名無しがお送りします

いや確かに間違ってはないんだけどさ

イッチが言うとなんか違うというかなんというか…

 

106︰名無しがお送りします

諦めよう

寧ろ惨殺されないだけマシになったと思うしかないわ

 

107:説明ニキ

イッチ、なんか下の方が騒がしいよ

 

108:ウルトラマン(仮)

ん?ホンマや下に人いっぱいおるな

なんかえらい声上げてるな……結構感謝の言葉が多いけど?

 

109:名無しがお送りします

取り敢えず変身解いて話しかけてみたら?

色々と情報あるかもだし

 

110:ウルトラマン(仮)

>>109

そうしますわ

少し緊張するぞ…

 

111:名無しがお送りします

さあどんな発言するんやろかイッチは



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スレ31

112:ウルトラマン(仮)

 

『あー…えーと…こんにちは』

 

『ウルトラマンだ!』

 

『ウルトラマンが助けてくれたぞ!』

 

『ありがとうウルトラマン!』

 

『これが人間態ってやつかい!?凄いなこれどうなってるの!?』

 

『怪獣を止めてくれてありがとう!』

 

もみくちゃ…もみくちゃなんよ…

 

113:名無しがお送りします

まあ一応は人助けしてるねんからな

良かったな感謝されて

 

112:名無しがお送りします

ブラックキングが不審そうにイッチの事見てるんだけど大丈夫かあれ?トラウマ植え付けられてない?

 

113:名無しがお送りします

>>112

大丈夫やろ多分

 

114:ウルトラマン(仮)

 

『あー、えーと、どうしてこの惑星で怪獣が暴れてたのかな?』

 

『それは私が説明します』

 

なんか女の人出てきたんだけど代表かなんかかな?

 

115:名無しがお送りします

多分そうやろうとは思うよ

 

116:名無しがお送りします

美人やね

 

117:ウルトラマン(仮)

 

『私はこの集団の代表、カムラと申します。先程は怪獣の魔の手から助けてくださり改めて感謝の言葉を送らせて頂きます。……これでウルトラマンに助けてもらったのは2度目ですね』

 

『2度目?俺の前にも別のウルトラマンが?』

 

『はい、ここにはいないのですが別々で行動している仲間たちの所にもウルトラマンが現れたと聞いています。確か名前が…ガイさんという方でしたね』

 

『ガイさん!?いるんですかこの惑星に!?』

 

118:名無しがお送りします

やはりエピソード2か時系列は

 

119:名無しがお送りします

別々の仲間って事は向こうにマシュー爺さんがいるのかも

 

120:ウルトラマン(仮)

 

『はい…現在は向こうの仲間の用心棒をされているとか。知り合いなのですか?』

 

『知り合いって言うよりか俺の先輩ですよ。うーむ、不思議な縁だなぁ』

 

『そうなのですね。……先程、この惑星に何故怪獣が暴れるのかと申されましたがそれはこの惑星を狙っている者が原因なのです。ラモン兄弟と言うナックル星人が次々と怪獣を送り込んでくるのです』

 

『ナックル星人…ねぇ…』

 

121:名無しがお送りします

俺超全集の知らないんだけどどゆこと?

 

122:ウルトラマン(仮)

 

『なんでナックル星人なんかに狙われてるんです?』

 

『それが…我々にも分からないんです』

 

皆知ってるか?

 

123:説明ニキ

確か銀河ハイウェイをその惑星に建設したいから開拓民のマシュー爺さんやそこのカムラさんを脅したりとかなんとかしてるみたい

 

124:名無しがお送りします

付け加えるなら黒幕はザルタナ星人っていう奴よ

ラモン兄弟はあくまで雇われてるみたいね

 

125:名無しがお送りします

>>124

ショタホモニキがまたもや活躍してる…

 

126:ウルトラマン(仮)

 

『なるほど…分かりました。それじゃしばらくの間この惑星に滞在しましょう』

 

『い、いいのですか!?』

 

『この惑星に2人もウルトラマンがいたらある程度は収まるでしょう。まあ、完全にとはいかないでしょうけど。……もしかして余計なお世話だったり……?』

 

『とんでもない、寧ろ有り難い話です!ですがよろしいのですか?聞けばウルトラマンとは宇宙を平和にする為の使命があるのでは…』

 

『あー…そこはまあケースバイケースですね。大丈夫ですよ』

 

127:名無しがお送りします

イッチ本音は?

 

128:ウルトラマン(仮)

>>127

いや本音も何も…

 

襲ってくる奴を殺るだけやで?

 

129:名無しがお送りします

やっぱり殺意が高い

 

130:名無しがお送りします

まあイッチやし妥当妥当

 

131:名無しがお送りします

ここまで殺意高いウルトラマン見たこと……いやエース兄さんも言うて高かったわ

 

ギャラファイのジュダ戦とか

 

132:ウルトラマン(仮)

 

『それはそうとこの怪獣どうしよ…?とりあえず俺がいる限りは暴れなさそうだし…』

 

『ガ、ガウ?』

 

どうしたらええと思うよ?

 

134:名無しがお送りします

おっ?安価か?

 

135:名無しがお送りします

安価か?

 

136:名無しがお送りします

安価だよなぁ?

 

137:名無しがお送りします

安価しろ

アリブンタ惨殺された恨みここで晴らそう

 

138:名無しがお送りします

>>137

まだ根に持ってたのか…

 

139:ウルトラマン(仮)

よし来た安価

ブラックキングに何させるべきか

>>158

 

『あ…あの…どうしましたか?』

 

『え?あ、いやあの怪獣に何させようかなーと』

 

140:名無しがお送りします

ファッ!?

 

141:名無しがお送りします

( ゚д゚)!?

 

142:名無しがお送りします

( ゚д゚)!?

 

143:名無しがお送りします

( ゚д゚)!?

 

144:名無しがお送りします

即決すぎない!?

 

145:説明ニキ

えー……

 

146:名無しがお送りします

あの…すみません安価ってなんですか?

 

147:名無しがお送りします

>>146

安価知らないのか初見君…

時代なのか…?

 

148:名無しがお送りします

おらショタホモニキ出番やぞ

 

149:名無しがお送りします

>>148

駄目だわ…まだ回復してない

 

150:名無しがお送りします

>>149

あのさぁ……

 

151:名無しがお送りします

「アンカー」という意味やで

説明すると、また5ちゃんねるでの掲示板の仕様になるけど

レスをする時、「>>1」と記入すると、一番目のレスへのリンクができるんや。

それを利用して指定した奴に対して何すればいいのかを聞くことやな

ちなみに安価は絶対厳守やからな

よくわからなかったら5ちゃんねるを覗けばわかるで

 

152:名無しがお送りします

>>151

ありがとうございます!

そんなのがあるのですね…知らなかったです!

 

153:名無しがお送りします

初見君に説明したつもりがなんやろ…

なんか俺も目覚めそうなんやけど…

 

154:名無しがお送りします

>>153

このスレにショタホモが2人もいたら地獄と化するからやめれ

 

156:名無しがお送りします

ここや!

取り敢えず怪獣にビンタする!

 

157:名無しがお送りします

ブラックキングとそのままの姿で握手

 

158:名無しがお送りします

イッチさんがブラックキングにウルトラマンZみたいに自己紹介してください!

 

159:名無しがお送りします

ブラックキングにレッドファイト

 

160:5月名無しがお送りします

おらぁイッチイ!今すぐカムラさんにビンタされてこんかい!!

 

161:説明ニキ

集落の復興を手伝わせるとか?

 

162:名無しがお送りします

今すぐガイさんに会いに行け

 

163:名無しがお送りします

ブラックキングにトレギアムーブしろ

 

164:名無しがお送りします

カムラさん押し倒せ

 

165:ウルトラマン(仮)

はいストップ

初見君のやけどちょっとまって?それ俺がやるの?

てかそのZ先輩?の自己紹介ってどんなのや

 

 

166:名無しがお送りします

初見君がヒットした…だと!?

 

167:名無しがお送りします

もう順応してやがる…

 

168:名無しがお送りします

恐ろしい子よ初見君……

 

169:名無しがお送りします

えっとですねイッチさん

『よう!地球の皆!俺はウルトラマンZ!あのウルトラマンゼロの弟子をやらせて貰ってるんだ!この時間は俺とゼロ師匠が出会った頃のお話をお届けするぜ!ウルトラレアな裏話も聞けちゃうかもしれないぜ!』

です

これ全部イッチさん風にアレンジして言ってください

 

170:名無しがお送りします

>>169

ボイスドラマの自己紹介やがな

 

171:名無しがお送りします

サラッと厄介な奴やなこれ…

 

172:名無しがお送りします

まあ他のに比べたら楽やろ

やれよイッチ

 

173:ウルトラマン(仮)

え…何そのこっ恥ずかしいやつ…やりとうないわい…

ていうかなんで俺?ブラックキングにさせるんじゃないの?

 

174:名無しがお送りします

>>173

???「ウルトラショック!」

 

175:名無しがお送りします

【悲報】

 

ゼット君の自己紹介の奴こっ恥ずかしい認定される

 

176:名無しがお送りします

ブラックキングを腕切断して脅して止めた奴が何を言うか

 

177:名無しがお送りします

厳守や

やれ

 

178:名無しがお送りします

やらなかったらカムラさん押し倒せ

厳守や

 

179:名無しがお送りします

>>178

そんなにアリブンタを惨殺されたのを根に持ってるのか推しニキ

 

180:ウルトラマン(仮)

 

『…………コホン。よう!ブラックキングの皆!俺はウルトラマンフィフティ!あのウルトラマンオーブの後輩をやらせて貰ってるんだ!この時間は俺とお前で集落の復興を手伝うぜ!ウルトラレアな裏話も聞けちゃうかもしれないぜ!』

 

『え…あの…どうされました…?』

 

『ガウ?』

 

やめてくれ…そんな目で見ないでくれ…やめてくれ…

 

181:名無しがお送りします

 

182:名無しがお送りします

 

183:名無しがお送りします

 

184:名無しがお送りします

 

185:名無しがお送りします

腹抱えて笑ってるわ俺

 

186:名無しがお送りします

例のBGMかけてたけどあれはやっぱりゼット君やから似合うだけでイッチとかいうウルトラマンの劇物には似合わなかったな

 

187:名無しがお送りします

見ろ、あのショートヘアで可愛らしいカムラさんも困惑の目だ

 

188:名無しがお送りします

あああああああ!!!!イッチの不幸で酒が美味ぇ!!

これがアリブンタの恨みや!!

 

189:名無しがお送りします

>>188

せこい恨みやな…

 

190:ウルトラマン(仮)

 

『…………よ、よし!ブラックキング!一緒に集落の復興手伝うぞ!分かったな!!』

 

『ガウ!』

 

191:名無しがお送りします

気まずい空気やな



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スレ32

最近風を引いたせいか更新が途絶えてしまいました…申し訳ありません…。m(_ _)m

それはそうと最近は面白いSSが沢山あるので楽しみが何個も増えてきた次第ですハイ。


6:名無しがお送りします

かれこれ大分経ちましたがかなり復興してきてますね

 

7:名無しがお送りします

こちらでも3日経ってますけど結構大掛かりやったな

 

8:名無しがお送りします

スレがとうとう3つ目に到達したな

長かった…

 

9:名無しがお送りします

怪獣も現れなかったので平和でしたね

 

10:名無しがお送りします

途中少しブラックキングが可哀想に思えたで…

なんせ片腕ないし人語は理解できてもあらゆる事を知らないような雰囲気やったからもしかしたらと思えてな

 

11:ウルトラマン(仮)

 

『よーしよーし、よく頑張ったなブラックキング!その材料はそこに置いといてくれよー』

 

『ガウ!』

 

12:名無しがお送りします

今じゃすんごい仲良しやな

とても初対面で腕切り取ったとは思えないくらい仲ええな

 

13:名無しがお送りします

イッチが切り落とした腕を腐らせないように光のエネルギーで覆ってるし時間が経てば腕戻せるやろ

まあイッチにそんな能力あればの話やけど

 

14:ウルトラマン(仮)

 

『あ!カケルお兄ちゃんこんにちはー!ブラック君もー!』

 

『あらカケルさん精がでますね〜。復興を手伝ってくれて感謝します。ブラックちゃんもね』

 

『ガウ!』

 

ああ……人間とはかくも尊い生き物だったか……

 

15:名無しがお送りします

何悟ってんねん

はよ仕事しろ

 

16:名無しがお送りします

ていうかアレだよなイッチもイッチだけどこの人達もブラックキングに順応しすぎてません?3日前には襲ってた怪獣よ?

 

17:名無しがお送りします

そりゃイッチの少しの説得とブラックキングのお手伝いで信頼を勝ち取ったようなもんやからな

まあそれにしたって3日間でこうなるとは思わなかったわ

早すぎじゃろ

 

18:名無しがお送りします

1日目は集落の皆もかなり疑ってたな

ただイッチがおったからアレなだけであって

 

19:名無しがお送りします

2日目から何故かブラックキングがイッチに言われなくても自ら復興を手伝うわ、いつの間にか子供達にも好かれてるし遊んでるし和んでるしの3コンボでした

 

20:名無しがお送りします

3日目、あら不思議集落の人達もブラックキングに寄り添ってました

即オチ3コマかな?

 

21:ウルトラマン(仮)

いや実際な話俺も驚いてるで

皆も見てたと思うけど俺がある程度教えたらすんなり言う事聞くし駄目な事といいことを教えたらすぐ理解してたしな

あとさ、まさか高い所から子供が落ちそうになった時ブラックキングが片腕使って助けたのまじで驚いた

 

ホレ見ろ。あのブラックキングが今子供達と一緒に遊んでるじゃんすっごい仲良しじゃん

 

23:名無しがお送りします

はぇ~…すっごい和む…

 

24:名無しがお送りします

少し悩んだけどやはり初見君の方が可愛いわ

 

25:名無しがお送りします

>>24

ありがとうございます〜、でもブラックキングもなんだか和みますよね〜

初めてブラックキングを見たのってギンガでヒカルがウルトライブしたときだったんでこういうの見ちゃうとなんだか可愛く見えますよね!

 

26:名無しがお送りします

あびゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???

 

27:名無しがお送りします

ショタホモニキが昇天したぞ

 

28:名無しがお送りします

>>27

きっとホロボロスの攻撃受けた時の愛染みたいに目と口から光が飛び出してるだろう

 

29:ウルトラマン(仮)

何やってんの…?

 

『カケルさん!』

 

『あっ、カノンさん。どうされました?』

 

30:名無しがお送りします

カノンさんが走ってきましたね

てかなんでこんな美人さんがイッチと仲いいの?

死ねクソ

 

31:名無しがお送りします

>>30

そんなに興奮しないでください(ニッコリ)

 

32:ウルトラマン(仮)

 

『聞いてください!ようやく向こうの仲間に連絡が付きました!』

 

『ホントですか!?』

 

『そうです!ほら見てください!この端末に映ってますよ!』

 

え何この最新機種みたいなの…手の平サイズの丸っこいやつに滅茶苦茶高画質で向こうの様子映ってんだけど…

 

33:名無しがお送りします

そんな事よりカノンちゃんに近いねん

今すぐ離れろボケナス

 

34:名無しがお送りします

>>33

おっ、童貞が何か言ってるぞ〜www

 

35:名無しがお送りします

いやまあ一応イッチは星救ってるしな…

どこかの家で自宅警備員してる奴とは訳が違うんだよなぁ〜

 

36:名無しがお送りします

>>35

やめろカカシ

その術は俺にも効く

 

37:ウルトラマン(仮)

いやその気はないんやけど……

 

『マシューおじさん!』

 

『カノン!無事だったか!』

 

『はい…こっちも色々ありましたけどウルトラマンが助けに来てくれました!』

 

『ウルトラマンじゃと…?はて…?ガイはこっちにいるんがの…?』

 

『あっ、どーもこんにちは。カケルって言います』

 

38:名無しがお送りします

マシュー爺さんどんな姿してるのかと思ったけどサンタクロースが仕事辞めて私服に着替えたレベルの容姿やな

 

39:名無しがお送りします

この人がガイさんにオーブニカを教えたんか

 

40:ウルトラマン(仮)

 

『もしやお前さんがウルトラマンか?』

 

『そうですよ。一応ガイさんの後輩……になるんですかね』

 

『おお、そうかそうか!カノン達を助けてくれて感謝するぞカケル。ちょっと待っておれ……ガァイ!!!お前さんの後輩が映っとるぞぉぉぉ!!!』

 

41:名無しがお送りします

ヨボヨボしてそうなイメージやったけど思ったより元気あるね

 

42:名無しがお送りします

めちゃくちゃハッスルしてるやん…

 

43:ウルトラマン(仮)

やっぱりガイさん居るのね…

 

『なんだよマシュー爺さん、コウハイって。もしかして虫とか動物の交配とかじゃ……………カケル!?』

 

『ストレートに失礼じゃないですかガイさん!?』

 

44:名無しがお送りします

おっ、ガイさん映ったな

 

45:名無しがお送りします

服装もオリジンサーガの時のままやな

 

46:ウルトラマン(仮)

 

『なんでここに!?』

 

『あ〜…いや話すと長くて……』

 

『アニキ!誰と話してるんだ?』

 

誰ぞこの子供

隠し子か?

 

47:名無しがお送りします

もしかしてショーティー君か?

 

48:名無しがお送りします

 

『あ!コラ、ショーティー!お前飯食いながら歩くな!』

 

『えーー堅苦しいこと言うなよアニキ〜』

 

『ガイさん…………もしかして隠し子とか……』

 

『そんなわけないだろ!?』

 

49:名無しがお送りします

ショーティー君や…!

てっきり褐色の子やと思ってたけど予想より少年やった…!

 

50:名無しがお送りします

雰囲気的にはベリ銀のナオに近いな

いや決して似てる訳じゃないけど

 

51:名無しがお送りします

隠し子認定は草

やめたれや

 

52:ウルトラマン(仮)

この子有名なの…?

 

『んー?アニキ、コイツ誰?』

 

『こ、コイツ呼ばわり……』

 

『コラ!………全く、お前は相変わらずだなカケル』

 

『そちらもお変わりないようで。ガイさん』

 

『ねーねー!アニキ、コイツ誰なの!』

 

『おうクソガキィ!いい加減コイツ呼ばわりはやめんかい!カケルじゃい!日空カケルじゃい!』

 

『ヒッ……』

 

53:名無しがお送りします

何ビビらせとんねん

 

54:名無しがお送りします

子供相手にみっともないぞイッチ

 

55:名無しがお送りします

イッチ……言動をさ……もうちょっと改めようよ…?

 

56:説明ニキ

流石にちょっと引くわ

 

57:ウルトラマン(仮)

あ、ヤベミスった

 

『カケル……お前なぁ?』

 

『あっ、いやつい頭に血が上がってしまいましてね!ごめんね!えと…ショーティー君だっけ?ホントごめんね!』

 

『…………』

 

58:名無しがお送りします

ガイさんの後ろに隠れてるやんけ

くっそ怖がられてて草

 

60:名無しがお送りします

横にいるカムラさんも気まずい雰囲気になってるやんけ

ガイさんは呆れてるし

 

61:名無しがお送りします

この怖がり方はあれやな

ワイが小さい頃チャッキーにビビり散らかした時に取った行動やな

つまりクソ嫌われてるんやイッチ

 

62:名無しがお送りします

あーあ…イッチさんどうするんですか

 

63:ウルトラマン(仮)

いやそのまさかそこまでビビるとはな……

 

『……まあショーティーもコイツ呼ばわりは駄目だぞ?カケルも俺と同じウルトラマンなんだからな』

 

『………そうなの?』

 

『ソウダヨ!ボクウルトラマンダヨ!コワクナイヨ!』

 

64:名無しがお送りします

レッドファイトするウルトラマンが怖くないとかマ?

 

65:名無しがお送りします

トレギアに容赦なく鎧やら仮面やら外そうとした奴が怖くないとかマ?

 

66:名無しがお送りします

ブチ切れたら徹底的に殺す戦い方をするウルトラマンが怖くないとかマ?

 

67:名無しがお送りします

ブラックキングの片腕落として鎮めた挙げ句チェーンソー向けて脅したウルトラマンが怖くないとかマ?

 

68:ウルトラマン(仮)

お前らは!今!黙りなさい!!!!

 

『………分かった。俺も謝る』

 

『ほぅ…よかった…』

 

『ハハハ。そういえばカケル、ジャグラーの噂聞いたか?アイツ最近―――』

 

『え、あれ?ガイさん?おーい?』

 

途中で通信切れたぞ?なんやこれ?

 

69:名無しがお送りします

何かあったのやろうか

 

70:ウルトラマン(仮)

ん?いつも筋トレしてるオレノさんが来たな。

 

『カムラさんカケルさん大変です!マシュー爺さんの居る所に怪獣が!』

 

『なんですって!?』

 

『ここで見張りをしていたら遠くの方で怪獣らしきものが5体見えました!間違いないです!』

 

『………カムラさん、ここの留守頼めますか?』

 

『いかれるのですね?』

 

71:名無しがお送りします

おっ、行くんかイッチ?

 

72:名無しがお送りします

レッドファイ!!

 

73:ウルトラマン(仮)

放って置くわけにはいかんでしょ

 

『はい。ここを離れるのもアレですけど向こうも心配です。放って置く訳にはいかないです』

 

『分かりました。お気をつけて』

 

『はい。おーいブラックキング!俺の少しの間ここ離れるからここ任せたぞーーー!』

 

『ガウ!』

 

74:名無しがお送りします

ブラックキングがグーサインしてる……

 

75:名無しがお送りします

いつの間にか味方になってますがな

 

76:名無しがお送りします

イッチがウルトラマンに変身したな

またレッドファイトが始まるのかたまげたな



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スレ33

更新です

少しブラックキングの事について触れたいと思います

最初から小説パートなのでご注意を


◇ブラックキング

 

 

いつからここに居たのか………それは定かではないが多分幼き頃からだろう。

自分には両親がいた。黒い体表、手足には頑強で大きく生えた立派な爪。背に生えた数本の棘に頭には一族の証とも言える大きな角。

生存競争によって起こった争いの中で鍛え上げられた筋肉。

 

「ブラックキング」―――他の惑星の住人や種族達は自分達の一族をそう呼んでいた。

自分は幼き頃より両親に恵まれていた。

一族の中でも特に強いと謳われた両親の子供である自分はそれは大切に育てて貰っていた。

 

幼き頃とはいえ、両親から送られる愛情はとても心地良い物だった。父はブラックキングとして、男として生まれたのなら強くあれと。

母からは生まれてきてくれてありがとうという感謝や喜び、そして慈しみを送られて育った。

 

あの頃は本当にとても良かった。一族同士の争いもなく皆、平和で豊かな日々を送っていたものだ。幼き頃の自分でもこれはとても幸せな事だろうと思っていたのだ。

 

だが、それもある日を境に終わりを告げる事となった

 

突如として飛来してきた空を飛ぶ金属の塊。それが何を意味しているのかは幼き頃の自分には理解できなかったが両親や他の一族の者達は理解できていたのであろう。

そして金属の塊から一筋の光が照射されるとその光の中から2人、自分達とは違う種族が現れた。

 

「ほぉ…ここはいい場所じゃねえか!こんなにも強えブラックキング達が山ほどいやがる!兄貴、こりゃあ大儲けじゃねえか!?」

 

「そうだな弟。ここの惑星のブラックキングは育ちがいい。売れば高く付くし、調教すれば強力な戦力となる」

 

後に知ることになるこの2人、ラモン兄弟の兄と弟が自分達を値踏みするような目付きで一族達を見渡した。

一族に緊張感が走る―――こいつらは自分達の住むこの場所を侵略しに来たんだと。

 

当時、その状況を理解しきれていなかった自分は両親の背中に隠れる事しか出来なかった。

ラモン兄弟が談笑をしながらこちらを睨みつけていると、両親がラモン兄弟に向けて足を動かした。

 

ラモン兄弟に近づき、逞しくも荒々しいその両腕の爪で目の前のラモン兄弟を切り裂こうとするが虚しくもそれは叶わなかった。

両親が腕を振り下ろしたその爪はラモン兄弟達によって片腕で防がれ大したダメージを与えることすらなかった。

 

「ガウッ!?」

 

「悪いが確かにてめえらは強えが俺らの足元にも及ばないんだよぉ!!」

 

ラモン兄弟は掴んだその腕を勢い良く押し上げその反動で蹌踉めいた両親の腹部に強烈なキックを入れる。

たった一撃で自分の両親は膝をつき、傷ついたその腹を手で抑えていた。その様子を見たラモン兄弟達はほくそ笑み、続けて顔に拳を強く叩き込んだ。

 

「ガッ!?」

 

「てめえら生意気だな。なあ兄貴、こいつ等どうする?」

 

「使えそうな奴やこちらに従いそうな奴は捕えろ。反抗する奴は……皆殺しだ」

 

「オッケー」

 

会話が終わると顔に纏わりつく痛みに苦しんでいた両親の首を何の面白味もなさそうな顔をして切り落とした。

首を切り落とされた両親だった体はたちまち動かなくなりゆったりと地面に倒れた。

 

「さあブラックキング達よ!俺達に付くなら命は救ってやるが反抗するなら……分かるよな?」

 

その声を聞いた一族は一斉にラモン兄弟達に襲いかかった。

自分より少し年を重ねた者や年老いた者、果ては自分よりも年を重ねていない者までラモン兄弟達に立ち向かっていった。

 

自分は………あまりの事にその場から動く事ができなかった。

両親が死んだからだけではない、あの圧倒的な力に屈服してしまったのだ。

 

そして……一族達は全て殺され、残るは自分ただ一人だった。

 

「おいおいやりすぎたぞ弟」

 

「仕方ねえよ兄貴。こいつら生意気だからさ殺すしかねえんだわそれに…一体は残ってる」

 

あの2人が、一族を皆殺しにしたあの2人がこちらを睨みつけてくる。自分はどうする事も……足掻く事すらせず、あの2人に言われるがまま着いていくほか道はなかったのだ。

 

それからというものは酷い有様だった。調教と呼ばれる拷問、自分達の命令を聞かせるように痛みを自分に与えて徹底的に恐怖を教え込まされた。

自分はあのラモン兄弟に恐怖を感じ、そしてこの現状に絶望する他なかった。

意識が朧気ながらもなんとか耐える、そんな毎日の連続になりいつしかあの2人の命令を聞く自分になっていた。

 

そして―――

 

「おいブラックキング!この星に住む奴らを全て殺せ。そうすれば痛いのはやめてやるよ」

 

殺せ…?殺せばこの苦しみから開放されるのか…?

眼下には自分よりも小さき命達が怯えてこちらを見つめてくる。

自分がかつて幼き頃よりこのラモン兄弟に向けていた目だ。

その小さき命達を……ただ苦しみから開放されたいが為に容赦なく奪ったのだ。

 

それからは毎日のように命を奪っていった。命を奪えば痛みから逃れられる。そうする事だけが痛みから唯一逃げられる方法だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、自分の運命は1人の青い巨人によって変わる

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

77:名無しがお送りします

お、そろそろ着くね

 

78:名無しがお送りします

えーと

怪獣がコッヴ、レッドキング、グランゴン、アントラーの4体で宇宙人がナックル星人1人やな

 

79:名無しがお送りします

また癖が強い奴ばっかやな…

ていうかガイさんもう戦闘始めてるな

 

80:ウルトラマン(仮)

あ、あのクワガタみたいな奴背後からガイさんに攻撃しようとしてるな!させるか!

 

『光輪ラリアット!』

 

『グギュア!?』

 

『カケル!』

 

81:名無しがお送りします

アントラーの奴、イッチの奇襲に気づいたのかギリギリ避けよったな

 

82:名無しがお送りします

まあそれでも片腕持っていってるんですけどね!

黄緑色の血が飛び散ってるんだけどね!

 

83:名無しがお送りします

アントラーの中身ってあんな風になってたのね…

繊維やらなんやらが他の生物と違いすぎてグロいですの…

 

84:ウルトラマン(仮)

 

『ありがとう。助かった』

 

『いえいえどういたしまして』

 

『テメエがこの惑星に住むもう一人のウルトラマンって奴か!』

 

なんだあの白いブツブツした変な奴。なんか態度が偉そうですね…

 

85:名無しがお送りします

ナックル星人を変な奴呼ばわりは草

 

86:名無しがお送りします

恐らくそいつがラモン兄弟だわ

兄か弟かは分からないけどそれなりに名の知れた奴らだから気を抜かない事よイッチちゃん

 

87:名無しがお送りします

>>86

ようやく復活したかショタホモニキ

 

88:ウルトラマン(仮)

>>86

了解

 

『住んでるって訳じゃないけど一応そのウルトラマンだ。それがどうかしたか?』

 

『テメエのおかげで攫ってきて調教したブラックキングが台無しだ!この落とし前はきっちり付けさせて貰うぜ!やれぇ!怪獣共ォ!』

 

『来るぞカケル!』

 

『はい!』

 

89:名無しがお送りします

やっぱりあのブラックキング訳ありやったか

 

90:名無しがお送りします

あの言い方やと恐らく群れから攫ってきてそうやな

 

91:名無しがお送りします

何故ナックル星人には優しい奴があまりいないのか

いや実際良い奴もいたけどさ、相対比率で印象悪いのよ

 

93:ウルトラマン(仮)

なんやあのマグマみたいな怪獣…熱そうやな…

 

『触りたくないからチェーンソー光輪!』

 

『ゴガァァァァァァァァ!!??』

 

94:名無しがお送りします

いきなり脳天からぶっ刺す奴がどこにおるねん

マグマみたいな血吹き出しまくってるがな…

 

95:名無しがお送りします

oh…やはりレッドファイト…

てか後ろからアントラーが来てるでイッチ!

 

96:ウルトラマン(仮)

 

『グキュグギャ!』

 

『クワガタはこっち来んな!』

 

『グギュゴ!?』

 

97:名無しがお送りします

後ろ蹴りでアントラーを蹴飛ばしたけどグランゴンは頭にチェーンソー光輪刺さったままなんよ…

あ…グランゴンの目の光が…

 

98:名無しがお送りします

何気に好きな怪獣なのにこんなあっけなく終わるの…?

 

99:ウルトラマン(仮)

よし、マグマ野郎は死んだな!

 

『次はお前だよクワガタァ!』

 

『グゴッ!』

 

『うへ!?』

 

こいつ顎で俺の首切ろうとしてるんですけど!?しかも挟む力かなり強いぞ!?

 

100:名無しがお送りします

それでも両腕でなんとかアントラーの顎抑えてるね

 

101:名無しがお送りします

アントラーは顎パワーが凄いからね

 

102:ウルトラマン(仮)

 

『このっ!どけっ!』

 

『グッ!?』

 

『隙だらけだぞ青いの!』

 

103:名無しがお送りします

イッチ!後ろからナックル星人来てるで!!

 

104:名無しがお送りします

イッチさん危ない!!

 

105:ウルトラマン(仮)

 

『ぐふっ!?』

 

『オラオラさっきの勢いはどうした!!張り合いがねえな!』

 

んの野郎…卑怯な手を…

 

106:名無しがお送りします

あかんイッチが珍しくボコボコにされてるぅ!?

 

107:名無しがお送りします

超獣を倒したときの勢いはどうした

 

108:名無しがお送りします

>>107

いや言うてあれ上から超スピードでラリアットしまくってたただの蹂躪やからな…

くそ早いから遠距離攻撃全部避けてるし…

 

109:ウルトラマン(仮)

 

『おらよっ!次は顔に一発入れるぜぇ!!』

 

『んなこたぁ分かってんだよフィフティウムパンチ!!!』

 

『ぐおおああああ!!!??』

 

110:名無しがお送りします

紙一重で避けてカウンターを入れただと!?

やるやん

 

112:名無しがお送りします

見事にフィフティウムパンチが腹に当たって吹き飛びましたねナックル星人

あ!?イッチ後ろからアントラーがまた来てるで!!

 

113:ウルトラマン(仮)

まじか!?

 

『オーブフレイムカリバー!!』

 

『クギュグゴ!?』

 

『シェアッ!!』

 

え?何が起こったの?

 

114:名無しがお送りします

ガイさんがオーブフレイムカリバーでアントラーを倒してくれました

 

 

115:名無しがお送りします

あっそうかオーブカリバーもう使えるんでしたね

あれレッドキングとコッヴももう死んでるやん…

 

116︰ウルトラマン(仮)

 

『カケル、大丈夫か?』

 

『助かりました!というかガイさん、そのでっかい剣…』

 

『説明は後だ、来るぞ!』

 

117:名無しがお送りします

うわナックル星人が後先考えず突っ込んできたぞ

 

118:ウルトラマン(仮)

 

『うおおおおお!!!』

 

『『ハァッ!!』』

 

『ぐおおっ!?』

 

119:名無しがお送りします

オーブカリバーとチェーンソー光輪で同時斬撃が決まったぞ!

今回は少しかっこいいぞイッチ!

 

120:説明ニキ

うん…確かにいいよね

 

121:名無しがお送りします

ナックル星人バチバチにスパークしてるな

殺ったか?

 

123:ウルトラマン(仮)

手応えあったから殺りましたねぇ!

 

『ぐっ……たった2人にここまでやられるとな…!』

 

『諦めろ。これ以上は無意味だ』

 

『そーだぞ?それ以上無理に動いたらマジで死ぬからとっとと大人しく引いて母星にでも帰れよ。そしてもうこの星を狙うな』

 

『へっ…!お優しいこった…。だがよ、こっちの目的は既に達してるんだ。てめえらが見逃してくれるなら俺は早々に逃げるぜぇ?』

 

『目的…?一体何を!』

 

『ガァイ!カケルゥ!大変じゃぁぁ!!』

 

む?マシュー爺さん?どうしたんじゃ

 

124:名無しがお送りします

デカい声出すなマシュー爺さん…

 

125:名無しがお送りします

あんなハッスルしててオーブニカも吹けるとかある意味凄いよ

 

126:ウルトラマン(仮)

 

『カムラの集落が襲撃されてしまっておる!それでブラックキングが倒れたと!』

 

は?



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ブラックキングは何を思う

今回なんと……小説パートしかないです!!

ブラックキングの内情描こうとしたらこうなりました申し訳ないm(_ _)m


◇ブラックキング

 

 

 

どこの惑星に降り立とうとも、いつもの様に惑星に住む住人や生命を容赦なく奪っていく。

自らの爪や足、口から吐く火炎弾、自分の持つ大きな尾。

それらを用いてその住人達の住処を何の感慨もなく潰していく。住人達は自分の姿に恐れおののいたのか逃げ回るばかりだ。

 

そして自分の―――これまで生きてきた中で1番の衝撃的な出会いがあった。

 

宇宙から見れば風が吹き荒れ、けれどもその惑星に降り立つと生命溢れる豊かな星だった。ラモン兄弟に命じられるがままに眼下に映る小さな生命を奪っていく。

その星の住人の住処にたいして攻撃を開始する。喉に自身のエネルギーを溜め、口からそのエネルギーを吐き出そうとしたその瞬間―――突如顔に途轍もなく強い衝撃が走った。

 

『お前さぁ!?こぉんな綺麗な惑星に何してんの?馬鹿なのアホなの死ぬの?』

 

視界が揺らぐ。

顔に走った衝撃の正体はこの目の前に突然現れた青い人物による攻撃の物だった。

 

 

―――今まで受けたどんな攻撃よりも痛い

 

 

それを感じた途端物凄く恐怖と絶望を感じた。

あのラモン兄弟よりも大きくて激しい痛みをこの目の前の人物は

出すことができるというのか。揺らいだ視界を強引に直し、目の前の相手に目を向ける。

 

こうしなければ自分は苦しみから開放されない。邪魔をするな!

 

しかし、そんな事をつゆ知らず青い巨人は瞬く間に自分に近づき左腕を掴むと幾つもの小さな刃が青い巨人の手から伸びていきそれが高速に回転するや否やすぐに自分の左腕を切り裂いた。

 

 

ああああああああああああああ!!!

 

 

初めて、初めて左腕を失った。

あまりの激痛に情けなくも泣き叫び、その場でジタバタと暴れてしまっていた。

目の前の青い巨人は自分を殺すというのか。

ただ、自分は苦しみから逃れたいだけなのに。

この巨人はラモン兄弟ですら放てないであろう強大な殺気を自分に向けてくる。

 

自分はここで死ぬのか。

何もかもを失い、生きる為に生命を奪いそして……今度はそれが自分に回ってきただけなのだ。

そう考えてると涙が出てくる。

 

何故こんな目に遭わなきゃならないのか。何故自分だけがこんなにも残酷な運命なのか。

両親と一族共々は皆殺しにされ今自分は目の前の巨人に命を奪われようとしている。

奪われる……………?

 

「お?許して欲しいんか?無理やで?」

 

巨人はもう片方の腕を掴む。

恐らくはもう片方の腕も切ってその果に自分を殺すのだろう。

だが―――それは自分もしてきた事だったのだ。

 

 

 

今、命の危機に瀕してようやく分かった事がある。

これは自分もしてきたのだ。ただ自分の事だけの為に……自分と同じ境遇の者達を自分自身で増やしてしまったのだ。

 

最早これではあのラモン兄弟と同じではないか。

 

他人を侵略し、滅ぼす。

理由や目的は違えどやっている事はラモン兄弟と変わりはない。

だからこれは報いなのだ。

そうやって奪ってきた命達の……自分で積み上げた事へのしっぺ返しみたいな物だ。

それならば……仕方ない。

仕方ないけど……それでも……まだ生きていたかったな………

 

けれども、今にも振り下ろされそうな巨人の右腕はそのまま自分に触れないように緩やかに下ろした。

 

「はぁ………………お前もう暴れないんだな?」

 

そう言われた瞬間、全力で首を縦に動かした。もしかしたらまだ生きれるかもしれない。生きれるのなら何でもする。だから……殺さないで……。

 

「しゃーねえ。許してやるけど次暴れたら分かってるよな?」

 

青い巨人あの刃を見せつけるように腕を出す。もう2度とこんな事をするな、さもなければという意味の物だ。

自分は勢いよく返事をすると、巨人は拘束していた自分から少し離れると眩い光が溢れ出しては小さくなっていく。

 

小さくなった光が収まるとそこには今まで命を奪ってきた者達と何ら変わりない姿が現れ、周辺の木々や岩陰からこの惑星の住人達が青い巨人だった者に感謝の言葉を述べていたのだ。

 

ど、どうなってるの……?

 

 

あの青い巨人――ウルトラマンフィフティことカケルにこれからはこの街の復興を手伝えと言われ、現在は元々あった住人の住処を一緒に直していた。

 

最初の頃は住人達には疑いの目をかけられていた……らしい。

というのもそもそも相手の生命を奪う事以外の事は殆ど分からないことばかりだったからだ。後々にカケルに教えられて理解したのだが…。

 

ここの住人達とも既に仲良くなっていた。きっかけは……確か子供が高いところから落ちそうになった時、自分が助けた事だった。住人の親からは感謝され、カケルにも「偉いぞブラックキング!その調子で頑張れよ!」とにこやかに話していた。

 

褒められたのはいつぶりだろうか。両親に褒められてそれからは……なかったな。

両親じゃない、でも誰かに褒められるっていうのは…心地良かった。

 

気がつくと住人の子供達は無邪気にも自分に近寄り遊び相手になっていた。自分も子供達と遊ぶ事は決して悪いものでもなく、寧ろ楽しい物だった。

住人達の両親からも「子供達を見てくれてありがとう」と感謝もされとてもいい気分だった。

 

そして――――――

 

 

 

「おーいブラックキング!俺の少しの間ここ離れるからここ任せたぞーーー!」

 

僅かな期間ながらも、カケルにここの住処を任されたのだ。

初めは少し困惑してしまった。

なにせ3日前にはこの住処で暴れまわり、そして目の前の彼に腕を切られたからだ。幸い、腕はカケルの力で保存されているので大丈夫なのだが、それでも…やはり嬉しい気持ちになる。

 

カケルは優しくもどこか激しい光を身体中から吹き出すと最初に出会った姿……ウルトラマンとしての姿へと変身し、ここの住人の仲間達の元へと駆けつけていった。

 

任せて!カケルが留守の間、ここを俺が守る!

 

「まさかこんな所に居たとはなブラックキング!」

 

 

カケルが飛び立っていくのを見守っていた時に、すぐ後ろから声をかけられると同時にゾクリと恐怖感が背中を撫でた。

恐る恐る振り返るとそこにはラモン兄弟の内の弟が居たのだ。

 

何故…ここに!?

 

「てめぇ…生きていやがるのに何で俺達の元へ帰らなかった?」

 

あきらかな怒気と共に言葉を発してくるラモン兄弟。

この声……この声を聞くだけでどうしようもなく震え上がってしまう。

今までの仕打ちや過去の出来事も相まって情けない声を上げてしまっていた。眼下に映る住人達……特にカムラと呼ばれる人間も見た目は怯んではいないが体が微かに震えていたのだ。

恐らくだが住人達やその子供達も恐怖を感じているのだろう。

 

「チッ…まあいい、あのウルトラマンが居ない今がチャンスだ。

おいブラックキング!さっさとここの奴らをぶち殺せ!」

 

少し視線を逸して住人達を見る。ラモン兄弟が言っている事を今実行すればこの命は消えてしまう。それはここを任せたカケルに反する事だしそれに何より………もうこれ以上奪いたくなかったのだ。

 

自分が曖昧な事をしていると痺れを切らしたラモン兄弟が盛大な舌打ちをする。

 

「まともに言うこと聞かねえか。なら俺が直接殺ってやらぁ!」

 

ラモン兄弟の拳が住人達に目掛けて打ち込まれてしまう。当たってしまえば住人達の小さな体なんて木っ端微塵になってしまう。

 

怖い……怖いけど……!今やらなきゃ!今!俺が守らなきゃ!

 

自分は勢いよく体を逸し、体中のどこの部位よりも硬い尻尾をその振り下ろした拳にピンポイントで当てる。

流石に予想出来ていなかったのかラモン兄弟も即座に反応する事が出来ずまともに喰らって大きく後ろに下がった。

 

「いっつ……ブラックキング?てめえどういうつもりだ?」

 

どうもこうも関係ない!俺がこいつを止めてやる!

 

片腕の状態でも戦う意志を示す。

それを察したラモン兄弟は少し溜息をつくと標的をカノンたちからブラックキングに変える。

ラモン兄弟はすぐブラックキングに拳を叩き込むがそれをブラックキングは受け止めた。が……

 

ぐっ……やっぱり強い…!

 

その攻撃は完全に勢いを殺す事が出来ず、受け止めたまま後ろへと引き下がってしまった。

すかさずラモン兄弟は次の拳を叩き込む。何度も何度も攻撃するがそれに負けずブラックキングもラモン兄弟の顔に拳を入れ込んだ。

 

「ぐっ…前よりかは強くなってるなぁ!―――だがなっ!」

 

瞬間、途轍もないスピードで飛び蹴りを放ちブラックキングの顎下に命中した。当たり方が悪かったのも相まって顎は砕かれ、地面に倒れてしまう。

 

追撃と言わんばかりにラモン兄弟は馬乗りをしてブラックキングに何度も攻撃を叩き込む。

 

グ……グゥ………

 

抵抗する力も失ったのかグッタリとしたブラックキングを他所にラモン兄弟は住人達の方へと目を向ける。

顔の表情は変わらないのにも関わらず、ドス黒い感情を向けている事がカノン達にも伝わった。

 

「へへ…ここの奴らを殺せばあのウルトラマンも多少は堪える筈―――」

 

立ち上がろうとした瞬間、不意に足を止めた。いや止められた。

何故ならばラモン兄弟が立ち上がり今にもカノン達を鏖殺しようと行動するも、命からがらのブラックキングに足を掴まれたからだ。

 

いかせ………ない…!

 

そんな行動に苛ついたのかラモン兄弟はブラックキングを容赦なく蹴りつける。だが何度蹴りつけられようともブラックキングはその手を離さなかった。

 

意識はほぼないに等しい。けれど、その最後に残った微かな想いだけでブラックキングはラモン兄弟を足止めしていた。

そしてその足止めが幸いしたのかラモン兄弟はブラックキングへの攻撃を次第にやめていった。

 

「何っ!?ウルトラマン共がこっちに向かってるって!?お前何して―――ああそうかよっ!貧乏くじかよっ!」

 

誰かと念話しているのだろうか。いやラモン兄弟の念話する相手なんて自身の兄弟くらいだろう。

 

「ちっ!命拾いしたなてめえら!」

 

そんな捨てセリフを吐きながらラモン兄弟は空へと飛び立つ。直後、別の方向から2つの光がブラックキングの元へ飛来した。ウルトラマンオーブとフィフティだった。

 

カケル……やったよ…俺……

 



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スレ34

遅れました更新です
レッドファイトに慈悲はないようです


127:名無しがお送りします

到着したけど思った以上に被害出てないな

 

128:名無しがお送りします

けどブラックキング……

 

130:ウルトラマン(仮)

 

『ブラックキング!!!』

 

『ガ……ガゥ…』

 

やばい滅茶苦茶弱ってる!?

 

131:名無しがお送りします

よく見たら顎とかやばい事になってるし傷ついてるな…  

 

132:名無しがお送りします

頑張ったんやなブラックキング……

 

134:ウルトラマン(仮)

 

『カケル!俺達の光のエネルギーをブラックキングに分け与えるんだ!』

 

『っ!はいっ!―――ハァァァァァァッ……』

 

135:名無しがお送りします

おっ!ブラックキングが落ち着いてきたぞ!

 

136:名無しがお送りします

傷も徐々に治ってきてる!流石に全快とはいかなさそうやけど…

 

137:ウルトラマン(仮)

 

『よし、なんとか容態は落ち着いたようだな』

 

『ブラックキング……お前……』

 

『カケルさん!』

 

カノンさん…?どうしたの

 

138:名無しがお送りします

他の皆もかなり心配な顔してるな

無論、ワイらも心配やで

 

139:名無しがお送りします

ブラックキング君…大丈夫ですかね…?

 

140:ウルトラマン(仮)

 

『ブラック君が私達を守ってくれました!とても怖がってたけども、最後まで戦ってくれました!だから…!だからどうか!』

 

『―――』

 

そうか……そうか………

 

141:名無しがお送りします

ブラックキングぅ!

 

142:名無しがお送りします

ようやった!それでこそ男や!

ブラックキングようやったで!

 

143:名無しがお送りします

ともすればあのラモン兄弟どうしましょか?

レッドファイトか?

 

144:ウルトラマン(仮)

 

『ガ…ガウ…』

 

『!ブラックキング!?大丈夫か!?』

 

『ガウ…ガウ…!』

 

146:名無しがお送りします

ブラックキングが何か訴えてるな

 

147:名無しがお送りします

でもすんごいいい顔してるな

ホントに頑張ったんやなって

 

148:ウルトラマン(仮)

 

『―――そっか、よく頑張ったな。偉いぞブラックキング』

 

『ガウ………』

 

……落ち着いて寝たな

 

149:名無しがお送りします

イッチが撫でた途端安心してかのように寝たな

 

150:名無しがお送りします

何が用心棒怪獣やお前……

守護獣やお前……!

 

151:ウルトラマン(仮)

 

『ガイさん。少しの間、カノンさん達の事守っててくれませんか?』

 

『カケル、お前1人で行く気か?』

 

『はい』

 

152:名無しがお送りします

微かに怒気が含まれてるな…

切れてるのかな?

 

153:ウルトラマン(仮)

 

『ハァ…分かった。お前に任せるぞカケル。だが無茶はするなよ』

 

『分かってますよ、無茶はしません。―――シェァッ!!』

 

154:名無しがお送りします

宇宙に飛び立ったな

イッチ、ガイさんの手前言えなかったと思うけど本音は?

 

155:名無しがお送りします

まあいつも通りの殺す勢いでしょうね

イッチ結構怒ってるだろうし

 

156:名無しがお送りします

イッチさん凄い怒ってそうですもんね

 

157:ウルトラマン(仮)

エース先輩やレオ先輩に教えてもらった……確か怪獣墓場やったっけ?怪獣や宇宙人の魂が集まる場所みたいな

 

そこに行っても2度と復活しようとは思えないくらいまでに殺す

久々に切れました

 

158:名無しがお送りします

ヒェッ

 

159:名無しがお送りします

ヒェッ

 

160:名無しがお送りします

ヒェッ

 

161:説明ニキ

予想してたけど言い方がウルトラマンじゃないんだよ……

 

162:名無しがお送りします

慈愛を!慈愛の心を!

 

163:ウルトラマン(仮)

侵略、及び惑星住人への攻撃。怪獣攫い、挙げ句の果てには攫った怪獣を調教し戦闘への強制参加

許す価値……ありますかね?

 

おっ、ギレルモに行く前に見つけた船あるわ。

突撃してくるわ

 

『フィフティウムスラッシュ!!』

 

164:名無しがお送りします

確かに許す価値ないな

よしやれ

 

165:名無しがお送りします

こりゃウルトラマンに介入されても仕方ない案件ですね…

 

166:名無しがお送りします

あっ、見つけた船が凄い音立てて切り裂かれたな

 

167:ウルトラマン(仮)

おっ、割れた所から入れそうやんけ行ってこよ

 

168:名無しがお送りします

船に降り立ったのはいいけど炎上してて特に何も見えないな…

 

169:説明ニキ

いや、奥の方から声が聞こえるよ

 

170:ウルトラマン(仮)

 

『クソッ!どうなってやがる!?何だって急に船が攻撃されて……』

 

『分かんねえよ兄貴!何かセンサーで捉えたと思ったら急によ―――』

 

『よう、お前ら』

 

『て、てめえは!?』

 

170:名無しがお送りします

多分ナックル星人から見たら炎の中からイッチが登場したかのように見えてそうやなこれ

 

171:ウルトラマン(仮)

 

『そうか、テメエが俺らの船を―――』

 

『フンッ!!』

 

『うぐごぉ!?』

 

172:名無しがお送りします

あっ、セリフ言う前に超スピードで兄貴の方を殴り飛ばしたな

 

173:名無しがお送りします

相変わらず容赦ない

 

174:ウルトラマン(仮)

 

『この!』

 

『よっと。…シェアッ!!』

 

『ぐっ!?』

 

175:名無しがお送りします

弟の方が殴りにきたけど余裕で躱したし逆に回し蹴りで攻撃したな

 

176:名無しがお送りします

イッチ!兄貴の方がイッチに近づいてきてるで!

 

177:ウルトラマン(仮)

サンガツ

 

『喰らいやがれ!!』

 

『光輪ラリアット!!』

 

『うがああああああああ!!??』

 

178:名無しがお送りします

振り向きざまに光輪ラリアット

うわ、腹を半分だけ抉り取ったぞ…

 

179:名無しがお送りします

かなり苦しんでる、はっきり分かんだね

 

180:名無しがお送りします

まだ大丈夫…まだ吐かない……

 

181:ウルトラマン(仮)

 

『兄貴!?』

 

『チェーンソー光輪!』

 

『うああああああああ!?』

 

181:名無しがお送りします

今度は弟の顔の一部分だけ切り裂いたな

切断面が相変わらずのグチャグチャでやべえ…

 

182:名無しがお送りします

すまん吐いてくる

 

183:ウルトラマン(仮)

 

『お、弟ォ!?』

 

『余所見すんなよ』

 

『うぐあああああ!!??』

 

184:名無しがお送りします

チェーンソー光輪で兄貴の方の左腕と左足が切られたな

かなりボロボロになってるな

 

185:名無しがお送りします

兄貴の方もうマトモに立ててないやん…両方血まみれやん…

あ、弟の方にチェーンソー光輪の魔の手が…

 

186:ウルトラマン(仮)

 

『ああああああああ!!??』

 

『フンッ!』

 

『『ぐげぇ!?』』

 

187:名無しがお送りします

弟の方の上半身を切り裂いてから兄貴の方に投げ飛ばしたぞ

切り裂いた所バカみたいに血吹き出してましたね…

吐いてくる

 

188:名無しがお送りします

これがウルトラマンの所業なのかたまげたなぁ…

 

189:名無しがお送りします

あっチェーンソー光輪で2人諸共串刺しにしたな

吐いてきます

 

190:名無しがお送りします

すみません僕も吐いてきます

 

191:説明ニキ

吐いたのに気分が悪くなってきたんだよ…

 

192:ウルトラマン(仮)

すまん皆、勘弁してくれよ

 

あ、兄貴……

 

『お、お前……それでもウルトラマン…かよ…!』

 

『はい?』

 

『こんなやべえ…ハァ…ハァ…、やり方で殺すのが……ウルトラマンだってのかよ!?』

 

193:名無しがお送りします

ご尤もです…

 

194:名無しがお送りします

ラモン兄弟にはご愁傷さまとしか……

 

195:ウルトラマン(仮)

 

『宇宙にはさ、怪獣墓場って所があるらしいのよ』

 

『い、いきなり何を…』

 

『お前らみたいな奴の魂がたどり着く場所で運が良ければ蘇る事があるかもしれないんだってさ』

 

196:名無しがお送りします

ラモン兄弟がすんごい弱ってきてるね

あれ?イッチの腕に光のエネルギーが収束していってますね…

 

197:ウルトラマン(仮)

 

『そ、それが何だって……』

 

『でも蘇った瞬間、お前ら兄弟だけは絶対に殺す。俺がどこにいようが必ずお前らを殺す。蘇る度に蘇った事を後悔するくらいに殺す』

 

『ヒッ……』

 

『お前らはそれだけの事を怪獣や他の皆にしてきたんだ、当然だろ。―――じゃあな、フィフティウム光線!!』

 

198:名無しがお送りします

ホントにウルトラマンかイッチ?

 

199:名無しがお送りします

これ以上ないくらい脅して殺しきったな

やべえよやべえよ…

 

200:名無しがお送りします

やりすぎ定期

 

201:名無しがお送りします

大丈夫?闇に囚われてない?

 

202:ウルトラマン(仮)

………今回は少々やりすぎたかもな。

あまりの怒りに少し我を忘れてたわ

 

203:名無しがお送りします

自覚はあったのか……

 

204:名無しがお送りします

少々じゃない定期

 

205:ウルトラマン(仮)

まあ最後はアイツらの船壊してギレルモに帰りましょうか

 

206:名無しがお送りします

あ、そこも容赦ないのね……



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スレ35

年末最後ですがいかがなお過ごしですか?

こっちは………超忙しい……です




223:名無しがお送りします

ギレルモに着いたけどイッチの超スピードで感覚が狂ってたけど割と距離あったんですね

 

224:名無しがお送りします

カムラさん達もイッチが帰ってきて安堵してますね

子供達なんか手を振ってるし

 

225:名無しがお送りします

ガイさんも元の姿に戻ってますね

ん?なんかガイさん誰か捕まえてない?

 

226:ウルトラマン(仮)

とりま変身解きますわ

 

『よっ…と。ただいま戻りました』

 

『カケルさん!』

 

うえっ!?カムラさんが抱きついてきた!?なんでぇ!?

 

227:名無しがお送りします

は?

ふざけんな

 

228:名無しがお送りします

なんでイッチにラブコメが来てるんですかね…?

死ぬ?死ぬ?

 

229:名無しがお送りします

今すぐカムラさんから離れろクソが

 

230:名無しがお送りします

み、皆さん恨み節が凄いですよ…?

 

231:名無しがお送りします

>>230

しゃーない、ここは童貞が多いんや初見君

 

232:ウルトラマン(仮)

俺も困惑してるんやで?

 

『ちょ、ちょっとカムラさん!?いきなり抱きついたら驚きますよ!?』

 

『あっ………すみません』

 

な、なんか顔赤らめながら下がったけど……これまじ?何もしてないよ俺?

 

233:名無しがお送りします

>>232

そうやでお前の勘違いやで

だから今すぐカムラさんから半径1km離れるんや

 

234:名無しがお送りします

>>233

童貞は何言っても童貞臭いままやな

 

235:名無しがお送りします

>>234

やめろ、その術は俺に効く

 

236:ウルトラマン(仮)

 

『そ、そういえばブラックキングの容態はどうなりました!?』

 

『それなら心配ない。今はゆっくり寝ているさ』

 

『あっ、ガイさん!………なんですその横でとっ捕まえてる奴?』

 

237:名無しがお送りします

もしかしてこいつザルタナ星人?

 

238:ウルトラマン(仮)

 

『あぁ、こいつが今回の事件の黒幕だ。ラモン兄弟を裏で操ってたのもこいつだ』

 

『へー、冴えない見た目の割には中々やりますね』

 

『さ、冴えないとはなんだ!?』

 

239:名無しがお送りします

冴えない呼ばわりは草

 

240:ウルトラマン(仮)

 

『ザルタナ星人、お前がこれ以上この惑星や住人達を攻撃しないなら見逃してやる。だが、もしまだ反省しないのなら―――』

 

『俺とガイさんで叩きのめす。逃げるのなら今の内だぞ』

 

『くっ……』

 

241:名無しがお送りします

あれ?イッチもガイさんと同意見なんだ?

 

242:名無しがお送りします

イッチちゃんにしては珍しいわね

本音は?

 

243:ウルトラマン(仮)

いや…ね?ブラックキング見ててさ、なんかこう…反省の余地がないのは……なんか駄目だな~って思ってさ

 

244:名無しがお送りします

>>243

そう言う割にはラモン兄弟に容赦なかったなイッチ?

 

245:ウルトラマン(仮)

>>244

あんな明らかな外道なんざ一回許してもまたやらかすのは目に見えてるからギルティ

 

246:名無しがお送りします

>>245

 

247:ウルトラマン(仮)

 

『まだだっ!私にはとても強い用心棒がいるのだ!』

 

『いやお前反省する気―――』

 

『出てきてください、ジャグラス・ジャグラーさん!』

 

『……………よう』

 

はい?ジャグラーさん?

 

248:説明ニキ

あっ、確かザルタナ星人のもう1人の用心棒が確かジャグラー…

 

249:名無しがお送りします

あっ、忘れてた

 

250:名無しがお送りします

うっかり私も忘れてたわ

 

251:ウルトラマン(仮)

 

『ジャグラー…お前…』

 

『うえっ!?ジャグラーさん!?居たんですか!?』

 

『さあジャグラス・ジャグラーさん!こいつらを殺ってしまって―――』

 

『うるせえよ』

 

『ぐぎっ!?』

 

ジャグラーさんがザルタナ星人を切りよった……

 

252:説明ニキ

あー…ここまで超全集通りだね…

 

253:ウルトラマン(仮)

 

『てめえのお喋りは前から我慢ならなかった。ここで死ね』

 

『そ、そんな―――ぐぎゃぁ!』

 

あっ、ザルタナ星人死にましたね

相変わらず剣の使い方が上手いですね〜

 

254:名無しがお送りします

気にするところはそこかイッチ

 

255:名無しがお送りします

しかしあっけなく死んだなザルタナ星人

ん?ジャグラーさんが死んだザルタナ星人の服漁ってるぞ?

何か取り出したな

 

256:ウルトラマン(仮)

 

『ガイ、お前はこの風のエレメントの宝玉が欲しいんだろ?欲しけりゃ俺と戦え。俺を殺さねえとこのエレメントは手に入らな』

 

『断る。なんでお前と戦わなきゃいけないんだ。それよりジャグラー、お前一体どこに行ってたんだ?噂ではゲリラの傭兵地味た事をやってるって聞いたが…』

 

『え、そうなんですか?俺そんな噂全く聞かなかったんですけど…?』

 

『ああ、俺が火のエレメントを探している時だったかな。その時に噂が流れててな』

 

『……おい』

 

256:名無しがお送りします

あれ、ここって確かガイさんとジャグラーさん戦う場面じゃね?

 

257:名無しがお送りします

またもや違う流れですか??

 

258:ウルトラマン(仮)

 

『あー…その時確かヤプールと戦ってた時だから聞かなかったのか…』

 

『ヤプールと?ミッションか?』

 

『そうですそうです。異次元の穴開いてるから調べてこいとか言われましたよ』

 

『……………おい』

 

259:名無しがお送りします

ジャグラー置いてけぼりで草

 

260:名無しがお送りします

体プルプル震えてますね

これ切れてんじゃね?

 

261:ウルトラマン(仮)

 

『いやー、あの時先輩ウルトラマンが先に戦ってたんですけどその後にジュダとか現れましたよ〜。あ、でもジュダはビクトリー先輩が倒しましたけど』

 

『カケルもカケルで大変だったんだな…』

 

『おいっ!!!!』

 

262:名無しがお送りします

切れられてるがな

 

263:名無しがお送りします

ガイさんとイッチ「あ、忘れてた」みたいな顔してるんや…?

本気で忘れてたんかまさか?

 

264:ウルトラマン(仮)

話が盛り上がりましてね…

 

『てめえら俺の事舐めてるだろ、おい?つーかガイ、お前これミッションで必要なもんだろ。新たな力が手に入るってのにそれを放棄するつもりか?』

 

『お前と戦ってまで欲しいとは思わない。お前が欲しいなら…それならそれでいいさ。俺は別のやつ探しにいくしな』

 

『はァ?お前この力がどれだけ重要か分かってんの―――』

 

『だから言っただろ。ジャグラー、お前と戦う理由なんてないしそんなものなんかで戦う気もない』

 

『俺にはあるんだよっ!』

 

263:名無しがお送りします

ちょっと…流れが分かんない…

 

264:名無しがお送りします

>>263

確実に言える事は超全集の流れではないってことやな

 

265:ウルトラマン(仮)

 

『ガイ…!俺は光の戦士になる事ができなかった!カノンの時でもそうだった!アイツらは俺の全てを否定したっ!!』

 

『ジャグラー……』

 

『ああ…!否定したんだ…!いっその事全て否定したままに終わっておけば気兼ねなく俺は闇に墜ちる事だって出来た!なのに…!』

 

266:名無しがお送りします

え?それで終わったんじゃないですの?

 

267:名無しがお送りします

まさかあの間に何かありました?

 

268:ウルトラマン(仮)

 

『最後の最後で…アイツらは俺に謝って来やがった…!カケル……お前がそうさせたみたいだったな…!』

 

『……そうですね。確かに俺がそうさせたと言っても嘘じゃないです』

 

269:名無しがお送りします

マ?オリジンサーガで起きてないことが起きてるってマ?

 

270:名無しがお送りします

拙僧は昂ってまいりました

 

271:ウルトラマン(仮)

 

『カケル、お前が余計な事をしてくれたせいで俺は光や闇が分からなくなった…!だからさらなる戦いに身を投じたが尚更理解出来なかった!正義対正義、力対力、この宇宙のどこにも光なんてねえ混沌が渦巻いていただけだった!だからてめえら光の戦士に聞かなきゃならねえ……光とはなにか!正義ってのは何なのかを!』

 

『ジャグラーさん……』

 

『カケル、俺はお前にも聞いてみたい事があるぜ?あのラモン兄弟を無惨に殺したお前に何の正義があるのかをよ』

 

あれ…?見られてました…?

 

272:名無しがお送りします

あー……こりゃ駄目ですね

 

273:名無しがお送りします

レッドファイトが仇になったか…?

 

274:ウルトラマン(仮)

 

『ジャグラーさん、それは―――』

 

『カケル、その返答は少し待ってくれ』

 

『え…ガイさん…?』

 

275:名無しがお送りします

お?ガイさんがイッチの事静止したな

 

276:ウルトラマン(仮)

 

『ジャグラー、受けてやるよその決闘。お前さんが望む答えを言えるかどうかは分からないが……それでも、俺は今どう思っているのか。それをこの決闘で言おう』

 

『………ハッ。そうこなくっちゃな―――ガイッ!!!』

 

277:名無しがお送りします

あーもう凄い展開になってきたよこれ

 

278:名無しがお送りします

どうなんのこれ…?




ここで補足ですが本来ならばすぐ決闘→そのまま星間連盟に逮捕されるジャグラーさんと決着をつけたガイさんですがイッチが関わった事によりは流れは変わらなくても心境は異なります。
本編及び超全集のガイさんは決闘に決着が着いてもまだ悩んでいましたがこの物語のガイさんは……次回のお楽しみにですね


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スレ36

大変長らくおまたせしましたm(_ _)m

再び更新します!


◇ジャグラー

 

 

 

「フッ!!」

 

勢いよく駆ける。周りには障害になるものなど何一つなく目指すはただ一点のみだった。

自身の集中力を増すことで魔人態に変貌したことで力が増幅し、その力を持って更にスピードを上げる。

 

右手に握りしめた蛇心剣を大きく振りかぶりその一点―――ガイに向けて斬りつける。

何ら誤魔化しのないその一閃に対し、ガイは手元に出現させたオーブカリバーを短剣の状態で受け止める。それを予め予測していたジャグラーは受け止められた蛇心剣をオーブカリバーの刃に沿って滑らせる様に渡らせ、次は右から素早く剣を振るう。

 

だがそれも再びオーブカリバーで受け止められ、ガイの右足がジャグラーを蹴飛ばす。

 

「チッ!」

 

カウンター気味に蹴飛ばされたジャグラーは苛立ちを覚える。態勢を整えようとした瞬間ガイが急接近し、オーブカリバーで斬りつける。

 

「フッ!」

 

「っ!」

 

今までの経験と直感を頼りにガイの振るったオーブカリバーを蛇心剣で受け止める。金属と金属がぶつかり合う音が響き鍔迫り合いによって接触している刃には火花が散っていた。

互いの剣の柄を握る力を振り絞り両方の肩にジリジリと刃先を近づけていく。

 

「スガークの時と一緒だな!」

 

「あの時てめえは手加減してただろが!」

 

ガイとジャグラー、オーブカリバーと蛇心剣がぶつかり合う。

何度も何度も剣でぶつかり合い互いが互いを一歩も譲らぬ状態にまでに発展していった。

ジャグラーがガイに斬りかかれば受け止められ逆に斬りかかれば

受け止められるが、僅かな力の加減で両方の身体中に幾つもの浅い傷が増えていった。

再び鍔迫り合いが起こる。

 

「この力……ジャグラーお前…!」

 

「ああそうさ!俺の中に宿る闇の力を更に増幅させた!てめえらを倒すためになぁ!!」

 

ここに至るまでの長い道のり。ジャグラーは幾度の戦争や戦いを経てジャグラーの力も上っていた。たった1人で何千という軍勢を相手にしたときもあれば宇宙最強と呼ばれる者とも戦い、その中で自分の限界を超えさらなる力を極めてきたジャグラー。

 

ガイやカケルが以前よりも強くなっているようにまたジャグラーも様々な戦いや経験を経て強くなっていた。

鍔迫り合いを起こしている剣で互いを押し飛ばし、2人は地に膝を着かせ手を置く。

 

「ハァ…ハァ…。チッ…やはりてめえも力を上げてたみたいだなガイ」

 

「お互い様だろ…。……まあでも、またお前とこうして戦えるのは少し嬉しい気持ちもあるよ」

 

「はぁ?」

 

ガイの言葉に困惑と理解が追いつかないジャグラーは驚きや困惑といった様々な感情を顔に出していた。今の一瞬まで殺し合いをしていたのにも関わらずそんな悠長な事を言われては流石のジャグラーも驚きを隠せずにいた。

 

「ジャグラー、俺にはまだ光が何なのかって言うのがまだ分かってない。それは多分カケルもそう言うと思う。でもこれだけは言える」

 

少し笑い、出会った時から変わらない顔で静かにガイは言葉を告げた。

 

「大切なものを守りたい―――だから俺達は力を手にしたんだ。光も闇も関係ない、俺達は俺達の信じる者を守る。今までも、これからも」

 

「―――」

 

「だから俺はお前を信じてる。大切なものを守りたいっていうお前の気持ちを」

 

ガイの想いは昔から変わってなどいなかった。

ああそうだ、昔からアイツは変わらない。

1人では何も出来ない癖に大きな理想を口語る。あいつの甘い考え方に何度も苛立ちを感じ、何度も失敗してきたガイ。

俺の考えの方が正しいんだとそう思っていた筈だったのに―――

 

「俺は……」

 

ガイが実力を上げたのも理由として1つ。だがそれは比較的小さな物だった。1番堪えたのは目の前でミコットとカケルがやられた事。カケルがギリギリで間に合ったとはいえミコットを自身で守りきれなかった事、自身の無力さ、そしてそれによって起きた出来事。

 

そして立場は逆転した。

アイツは力を上げて守るべき者を守り、俺は力が足りず守れなかった。

 

 

 

ああ――――――そうか、力だ。

 

力がいる。

 

誰にも負けない、手を出す事を躊躇うくらいの圧倒的な力。

 

それがあれば誰も………誰も失わずに済む。

 

「は、はは……ヒャハハハハハハハハハハハッ!!!」

 

そうだ何も違わない。力を極めれば、もっと極めれば…!

アイツを………ガイを越えれれば…!

 

「ジャ、ジャグラー?」

 

ガイが困惑した顔でジャグラーを見つめる。ああそうだろう、お前には奇怪な行動にしか見えないだろう。

だが俺は分かったぞ俺自身のやるべき事をな。

 

再び剣を構え、闇の力を蛇心剣に集中し纏わせる。

 

「これが今出せる俺の全力だガイ…!てめえも全力で来いっ!!」

 

「―――ああっ!」

 

ガイの持つオーブカリバーも光を纏い出す。短剣の状態にも関わらず光の力によって蛇心剣と同等の刃を形成した。

 

 

 

 

 

 

 

 

踵が土に埋もれるくらいに足に力を込め、一瞬の内に2人はぶつかりあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

 

385:ウルトラマン(仮)

 

『ブッハッ!土煙がやばい…目に入った…』

 

386:名無しがお送りします

うーんこの

 

387:名無しがお送りします

ジャグラーの拗れ方が本編より酷くなってるの微レ存…?

 

388:名無しがお送りします

闇の笑い

 

389:名無しがお送りします

しかしガイさんがエピソード2の段階でああいう風に言えるのってありえなくね?

 

390:名無しがお送りします

>>389

これもイッチが関わった結果なんすかねぇ

 

391:ウルトラマン(仮)

あっ、ジャグラーさんの剣が地面に刺さっとる…またガイさんの勝ちなんやなって…

 

392:名無しがお送りします

スガークの時と違うのはお互い全力でやってギリギリって感じなのが違う所ですね

 

393:ウルトラマン(仮)

あれ?ジャグラーさんそこまで悔しそうな顔はしてないよ

というか剣取りに行ってるし…

 

『ジャグラー…』

 

『待っていろよガイ、いずれてめえを超えてやる』

 

『………ああ!』

 

394:名無しがお送りします

でも妙に顔が暗いのどして?

 

395:ウルトラマン(仮)

 

『そこまでですジャグラス・ジャグラー』

 

うるさっ!?なんだこの爆音!?

 

396:名無しがお送りします

何やあれ!?

 

397:名無しがお送りします

なんか急にバカデカい戦艦が出てきたぞ!?

 

398:名無しがお送りします

あれもしかして星間連盟じゃね?

 

399:ウルトラマン(仮)

 

『あれは……星間連盟…?どうしてこんな所に』

 

『なんかジャグラーさんの名前呼んでたみたいですけど…』

 

『ああ…。俺は懸賞金が掛けられてるからな、アイツらからしたら俺は犯罪者みたいだしな』

 

『ジャグラーさんえぇ…』

 

400:名無しがお送りします

あっ、そういえば掛けられてましたね懸賞金

 

402:名無しがお送りします

また変なタイミングで来たな星間連盟

あれ、なんか人が降りてきたな

 

403:ウルトラマン(仮)

 

『ウルトラマンオーブ様、並びにウルトラマンフィフティ様。お初にかかりますトレイラーと申します』

 

『は、はぁ。そのトレイラーさんが何の用です?』

 

『鈍いなカケル。そいつらは俺を捕まえに来たんだよ』

 

『はいっ!?ゲリラや傭兵やってただけで懸賞金はまだしも捕まるんです!?』

 

『はい、その通りでございます。そこにいる者は数々の紛争に現れては荒らし回る不届き者。監獄惑星送りが妥当でしょう』

 

は?

 

404:名無しがお送りします

うーんクソ

 

405:名無しがお送りします

そうだったらもっと他に捕まえる奴いるだろうがよ……

 

406:ウルトラマン(仮)

 

『いやいやいやいや、意味わからんですし。そもそもジャグラーさんは―――』

 

『カケル黙ってろ。これは俺の問題だ』

 

『けどっ!』

 

『ハァ…、お前といるとホント調子狂うな。ほらっ、これをガイに渡してやれ』

 

ん?なんぞこの玉?風って書いてるし…ていうかジャグラーさん自分から捕まりに行ってんだけど!?

 

407:名無しがお送りします

イッチ今すぐに追いかけるんや!

 

408:名無しがお送りします

星間連盟諸共レッドファイトすればいいんじゃ…?

 

409:名無しがお送りします

>>408

困った事に一応は治安維持活動はしてるから星間連盟なくなったらもっとやばい事になるのよね…

 

410:ウルトラマン(仮)

よし、コソッと付いてったろ

 

『カケル、お前は付いてくるなよ?』

 

『えっ!?いやっ、なんの事ですかな〜』

 

『お前の考えそうな事なんざお見通しだ。付いてきたらお前との縁を切る』

 

えぇ…………なんでバレたの…?

 

411:名無しがお送りします

バレバレやんけ

 

412:名無しがお送りします

まあイッチ単純ですから

 

413:ウルトラマン(仮)

 

『ウルトラマンオーブ様、ウルトラマンフィフティ様ご協力感謝します。では』

 

『…………行ってしまったな』

 

『ガイさんはいいんですか…?ジャグラーさん捕まってしまいましたよ…?』

 

『ん?ああ、アイツなら心配ない。どうせすぐに脱獄してくるさ』

 

『いや扱いが雑い……』

 

414:名無しがお送りします

さらっと脱獄予測してるよこの人

 

415:名無しがお送りします

このある意味信頼関係よ

 

416:名無しがお送りします

でもこれエピソード3はどうなるんやろか

 

417:ウルトラマン(仮)

エピソード3ってなんぞや

 

『あ、あの……カケルさん…これは一体…』

 

『ん?……あっカムラさん……すっかり置いてけぼりでしたね…』

 

『い、いえ全然…。ですが、少々情報量が多いような…』

 

『うちのジャグラーがすまないな』

 

418:名無しがお送りします

置 い て け ぼ り の カ ム ラ 

 

419:名無しがお送りします

>>418

さんをつけろよデコ助野郎

 

420:名無しがお送りします

>>419

そこまで言わんくてもええやん…?

確かにデコ助やけどさぁ…

 

421:名無しがお送りします

デコ助ニキ可哀想…(小並感)

 

422:ウルトラマン(仮)

せやけどどうしようか…ジャグラーさんは付いてくるなって言ってたし……縁切る言ってたし……

ん?ブレス光りだしたんだけど?

 

423:名無しがお送りします

お?ミッションか?

 

424:ウルトラマン(仮)

 

『わぁ…綺麗な文字…』

 

『まさか次のミッションかカケル?』

 

『みたいですね。えーと……すぺーす?ビースト?なんじゃそれ?』



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スレ37

更新します

どうやらスペースビースト狙いの青いウルトラマンが現れるそうです


532:ウルトラマン(仮)

まさかまた別宇宙に行くことになるとは思わんだな

 

534:名無しがお送りします

ハードスケジュールで草

LIVE配信見てた感じですとそれなりにスターゲートも遠いですしね

 

535:名無しがお送りします

しかしガイさんが付いてきてきてくれないのは意外でしたね

 

536:名無しがお送りします

>>535

そら監獄惑星送りになったジャグラーの事が心配やねんからしゃーない

 

537:名無しがお送りします

本当に申し訳無さそうにしてたよね

「カケル…すまないがジャグラーの事、信じているのはいるんだがやっぱり心配なんだ。だから…その…」

なんて言ってたし

ショーティー君は終始イッチの事怖がってたし

 

538:ウルトラマン(仮)

いや俺も行きたいよ?すんごい行きたいよ?縁切られてもいいくらい行きたいよ?

皆の説明が無さすぎて第一印象がやばい怪獣って聞いたから渋々行ってるけどそんなに?

 

539:名無しがお送りします

>>538

やばいってもんじゃないよ

あれはただの害獣だよ

 

540:名無しがお送りします

>>538

少なくともこのスレってウルトラファンしかいないと思うけどほぼ全員がトラウマを抱えてるで

 

541:名無しがお送りします

駄目だあいつ等は生きてちゃならねえ

 

542:名無しがお送りします

あの〜…僕はあまり知らないんですけど……どんな怪獣何でしょうか?

 

543:説明ニキ

んー……これ説明してもいいのかな?

 

544:名無しがお送りします

>>543

説明する分にはええんちゃう?

ただまあ…初見君にはちょいっと過激かも?

 

545:ウルトラマン(仮)

なんやそんなやばいのか?

ガイさんも知らなさそうやったからアレやったけど

ていうかウルトラマンって番組自体は子供向けやろ?そんなトラウマなの?

 

546:名無しがお送りします

少なくともイッチが聞いたらブチ切れるで

 

547:名無しがお送りします

イッチがギレルモで怪獣にもある程度の良し悪しやチャンスを与えるべきって考え始めた所申し訳ないがあいつ等はチャンスすら与えてはならん

 

でないと被害がやべえ

 

548:ウルトラマン(仮)

そんなにやばいのか……

 

549:名無しがお送りします

もしかして初見君はネクサス見てないの?

 

550:名無しがお送りします

>>549

まだギンガとオーブ以外見てないので名前と姿しかわからないんです……

僕はファンと言ってもまだ新米なので映画とかもまだあまり触れてないですね

 

551:名無しがお送りします

あー…Xとか見てないのか…

 

552:名無しがお送りします

説明ニキよろしく

 

553:説明ニキ

おっけー

スペースビーストっていうのはウルトラマンネクサスに登場した怪獣だよ。

スペースビーストの特徴は主にその生態系にあって、なんと主食は高度な知的生命体!(勿論人間も)

様々な要因があったとはいえスペースビーストによって星が滅んだり別宇宙に住む地球の人々がそれはもう残虐な殺し方やらされて食い殺される。そしてスペースビーストは生命体が放つ恐怖の感情を好んでるから恐怖心がある限りビーストは幾らでも現れる

 

554:名無しがお送りします

ネクサス見たことがなかったのですけれどそんなに怖いんですね…

 

556:名無しがお送りします

まあ黒幕もいるんですけどそれはおいおいね

 

557:ウルトラマン(仮)

えっ本当にウルトラマンですか?(汗)

概ね怪獣が街で暴れたりとかしてるけどそんな明確に人食うの…?

 

558:説明ニキ

具体的に言うと

 

人間操って襲ったりやら有無を言わずにムシャムシャ食う

人質取ってネクサスが攻撃出来ないように戦う悪辣さ(この時人質を取られている事自体はネクサス以外知らない為、防衛隊がビーストに人質諸共撃ってしまい主人公である孤門がトラウマを抱えた)

死んだ遺体に細胞植え付けてビーストヒューマンなるゾンビを作り出す

こいつ等の目的は「攻撃」と「捕食」以外の反応が見られない為相互理解不可能

 

と言うこと

 

559:名無しがお送りします

>>558

説明助かる

 

560:名無しがお送りします

うっ…トラウマが……

 

561:名無しがお送りします

後ついでに言うとやたらグロテスクな見た目が多いやつばっか

 

562:名無しがお送りします

少し…怖いですね…

 

563:名無しがお送りします

>>562

大丈夫よ初見君、私がついてるわ

 

564:名無しがお送りします

>>563

ここぞとばかりに来るこのショタホモニキよ

 

565:ウルトラマン(仮)

え何それは…

殺すしかないじゃん

 

566:名無しがお送りします

おう殺すんや

 

567:名無しがお送りします

アイツらは慈悲すら与えるな

 

568:名無しがお送りします

仮に相手がノスフェルなら躊躇いなく鏖殺するんや

 

569:名無しがお送りします

ガルベロスは……安らかに殺したれ

 

570:名無しがお送りします

>>569

パワーワードやんけ

 

571:名無しがお送りします

イズマエルなら12分割で殺したれ

 

572:ウルトラマン(仮)

貴方達殺意高すぎません?

ん?なんかあの辺にゲート的なの開いてません?

しかもなんか見たことあるような…

 

573:名無しがお送りします

あ〜…あれトレギアのゲートじゃね?

 

574:名無しがお送りします

おうおうイッチ待て

トレギアがゲートから現れたからってそっち向かうなて

 

575:名無しがお送りします

トレギアが見えた瞬間一目散に駆け付けてるやん…

どうしてこんなタイミング悪いんすかね…?

 

576:ウルトラマン(仮)

 

『フフフ…どうやらここに噂のビーストが―――』

 

『トレギアさァァァァァァァァん!!!!』

 

『げっふぅ!?』

 

577:名無しがお送りします

くそうるさい

 

578:名無しがお送りします

トレギアから聞いたことない声が出てきてて草

 

579:名無しがお送りします

あー…とっつ噛み合ってるな…

 

580:ウルトラマン(仮)

 

『はっ!?なっ!?貴様フィフティ!?』

 

『いやぁこんな所で会うなんて奇遇ですね!!今回こそはその仮面と鎧諸共引き剥がしますからね!!!』

 

『まるで何回もこんなやり取りをしてきた風に言うのをやめろ!!』

 

581:名無しがお送りします

うーんこの

 

582:名無しがお送りします

だからねイッチ?

その鎧とか仮面とか剥がしたらやばいのよ?

グリムド出てくるのよ?

 

583:名無しがお送りします

あっイッチの事蹴飛ばして引き剥がしたねトレギア

けれどイッチ普通に踏ん張ってるやん…耐久力上がったか?

 

584:ウルトラマン(仮)

 

『ハァ…ハァ…お前が関わるとこちらのペースが乱されるな…』

 

『よく言われます』

 

『やかましい!!』

 

『何故……怒ってるのでしょう…?』

 

『……自覚がないとは恐れ入った』

 

585:名無しがお送りします

おっ喜劇か?

 

586:名無しがお送りします

イッチは闇の存在に対して何か特攻でも付いてるのか…?

面白いくらいに喜劇になってるやん

 

587:ウルトラマン(仮)

 

『フゥ……今日はお前に関わっている暇などないのだよ。引くなら見逃してあげるが?』

 

『あー…なんか今スペースビースト討伐に向かってるんですよ。なんでそれも行くついでにトレギアさんも一緒に行きません?行きますよね?行きましょう!』

 

『勝手に話を進めるなっ!!貴様と行くつもりなど毛頭ないしそもそもスペースビーストは私も狙っている!!邪魔をするならば私も容赦せん!!』

 

588:名無しがお送りします

あっトレギアがイッチに攻撃しかけたな

ってあれイッチ?なんでボーッと突っ立ってんの?

 

589:名無しがお送りします

あれー…トレギアのパンチが見事にイッチの顔にヒットしてるねんけど………

ちょっと待ってイッチ普通に耐えてない?

 

590:ウルトラマン(仮)

 

『ム…何故反撃しない…?』

 

『フッフッフッ…短い間でしたけど俺もそれなりに鍛えたんで初めてあった時とは違います。それに……』

 

591:名無しがお送りします

イッチがトレギアの手を掴んだぞ!?

 

592:ウルトラマン(仮)

 

『は?』

 

『トレギアさんって俺の知人に少しばかり似ている所があるんです。同じウルトラマンですし一緒にスペースビースト討伐に向かいましょう!』

 

『だから行かないと言ってぐおおっ!?』

 

593:名無しがお送りします

あー…トレギアが連れてかれた……

 

594:名無しがお送りします

トレギアってこんな面白キャラでしたっけ…?

 

595:名無しがお送りします

イッチが関わるだけでここまでキャラが変わるものなのな…



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スレ38

更新します。
結論から言うと喜劇が起こります


596:ウルトラマン(仮)

 

『放せっ!』

 

『痛たぁっ!?トレギアさん今スネ殴りましたね!?いいじゃないですか目標は同じなんですし!!』

 

『目的が違う!!どうせ貴様の事だからまた調子狂うような面倒くさい事が起きる!!その前に貴様を殺す!!』

 

『痛ったぁ!!??今度は背中!?背中ですね!!??』

 

597:名無しがお送りします

トレギアさぁ……

 

598:名無しがお送りします

それでも手を離さないイッチ

 

599:名無しがお送りします

これをタロウが見たらどう思うのやら……

 

600:名無しがお送りします

>>599

呆れてそう

 

601:名無しがお送りします

>>600

微笑ましそうに笑ってるかもしれん

 

602:ウルトラマン(仮)

 

『あー!!??ちょっとトレギアさん殴らないで軌道が逸れる逸れるぅ!!??』

 

『手を離せっ!!!このままではあの小惑星にぶつかるだろうがっ!!!!』

 

『あーーー!!??ぶつかるぶつかるぅぅぅぅ!!!!!!』

 

603:名無しがお送りします

うーんこの

 

604:名無しがお送りします

あーもうめちゃくちゃだよ

 

605:名無しがお送りします

あのトレギアがアホキャラになってるとか……

 

606:名無しがお送りします

あー…ぶつかってしもうたな…

 

607:ウルトラマン(仮)

 

『ゲホッ…ゲホッ………ふー、死ぬかと思っ……たぁ!?』

 

『貴様わざとか!?わざと私をクッション代わりにしたなっ!!』

 

『おおうっ!?トレギアさん胸ぐら掴まないでくれません!?』

 

608:名無しがお送りします

トレギアすんごい詰め寄ってるぞ

 

609:名無しがお送りします

砂煙で俺ら見えなかったけどそんなことしてたのかイッチ…

 

610:ウルトラマン(仮)

スネと背中殴られたからノーカンノーカン

 

『ていうかトレギアさんあそこなんか歪んでません?』

 

『ん…?あれは位相移動の歪み……あれか』

 

611:名無しがお送りします

位相……移動…?なんか聞いたことあるような……

 

612:名無しがお送りします

もしかしてゴルゴレムの仕業じゃねあれ

 

613:ウルトラマン(仮)

なんか歪みから結晶背負ったゴツい怪獣現れたんですけど!?

なんですのあれ!?

 

『ほう……あれが噂で出現していたスペースビースト……ゴルゴレムだったか。これはまた面白い物が出てきたようだ』

 

『なんか冷静に言ってますけどさっきまで感情爆発していたの忘れてませんからね』

 

『うるさい、黙るんだ』

 

614:名無しがお送りします

 

615:名無しがお送りします

 

616:名無しがお送りします

 

617:名無しがお送りします

何なの仲良しなの?

 

618:ウルトラマン(仮)

 

『さあスペースビースト、私の手駒となるが―――』

 

『フィフティウムスラッシュ!!』

 

『むっ!?』

 

619:名無しがお送りします

ファッ!?有無を言わずにゴルゴレムに攻撃し始めたぞイッチ!?

 

620:名無しがお送りします

イッチちゃん今回も素早いわね……

 

621:ウルトラマン(仮)

 

『させるか!』

 

『あっ!?何するんですトレギアさん!?』

 

622:名無しがお送りします

イッチのが先に打ち出したのにどうしてトレギアの技がイッチのフィフティウムスラッシュを潰せるんですかね…

 

623:名無しがお送りします

距離感的にはイッチよりトレギアの方がゴルゴレムに近いけどそれを差し引いてもあれを潰せるとは思わんだな

 

624:名無しがお送りします

伊達にグルーブと互角に渡り合うだけはあるな

 

625:名無しがお送りします

しかもトレギアが出した技トレラアルディガやん

グルーブのデルタブレストランサーを相殺させた奴

 

626:ウルトラマン(仮)

 

『やはり邪魔をするか、フィフティ!!』

 

『うわっ!?ちょ、危な!?いきなりトレラアルティカイザーは酷すぎません!?』

 

『やかましい!ちょこまか避けるな!ハァッ!!』

 

『よっと!』

 

627:名無しがお送りします

おっ、2発目のトレラアルティカイザーも避けれたな

 

628:名無しがお送りします

うーわ…超スピードでトレギアの後ろに回り込んでるやん…

しかも右腕にエネルギー溜めてるな…

 

629:ウルトラマン(仮)

 

『何!?』

 

『フィフティウムパンチ!!』

 

『ぐっ!?―――喰らえ!!』

 

『げふぅっ!?』

 

630:名無しがお送りします

トレギアが吹き飛ばされた瞬間イッチ目掛けて光弾放ったね

しかも直撃やんイッチ

 

631:名無しがお送りします

イッチ!!後ろのゴルゴレムが口からなんか吐こうとしてるで!!

 

632:名無しがお送りします

おっ!?イッチが無言でブレスレットからフィフティウムミラージュを背後に出したぞ!?

あっトレギア映ってトレラシウム光線がゴルゴレムに当たったぞ!

 

634:ウルトラマン(仮)

 

『邪魔しないでくださいトレギアさん!コイツ倒さないとやばい事になるんですよ!?』

 

『邪魔をしてるのは貴様の方だフィフティ!!』

 

『フッ!』

 

635:名無しがお送りします

また超スピード!

 

636:名無しがお送りします

しかもチェーンソー光輪で切断しにいってる始末

あ、既のところで手首をクロスさせて受け止めたな

 

637:ウルトラマン(仮)

 

『ほう……随分野蛮な技を使うじゃないか。お前はそれでもウルトラマンかい?そんな技で私の事を切り裂こうなんてウルトラマンも落ちた物だな?』

 

『はいっ!』

 

『満面の笑みで答えたなフィフティ』

 

638:名無しがお送りします

イッチまたゴルゴレムが攻撃しようとしてるで!

今度は雷みたいな破壊光線撃つ気やで!

 

639:名無しがお送りします

なんかイッチのメンタル図太すぎません?

 

640:ウルトラマン(仮)

 

『ちっ』

 

『うわっ!?危なっ!?』

 

『ガァァァァァァッ!!』

 

641:名無しがお送りします

あっぶな…

 

642:名無しがお送りします

なんとか避けきりましたね…

 

643:ウルトラマン(仮)

 

『トレギアさん意地張ってないで一緒に倒しましょうよスペースビースト!』

 

『私の狙いはスペースビーストを手駒にする事だ!貴様が余計な事するから計画が一々乱れるのだよっ!』

 

『っ!トレギアさん危ないっ!!』

 

644:名無しがお送りします

イッチ!?何してますの!?

 

645:名無しがお送りします

イッチがトレギアを押しのけた…じゃないゴルゴレムの攻撃から守った!?

 

646:名無しがお送りします

ていうかゴルゴレムが口から出したやつあれなんや!?全く知らん技やぞ!?

 

647:ウルトラマン(仮)

 

『いぎっ!?ぐっ…!?』

 

『ん…?ゴルゴレムが自らの因子を吐き飛ばしただと?どういう事だ……スペースビーストは自らの因子を自分の意志で吐き出す事など不可能な筈……』

 

『な、なんかビリビリします…』

 

『ああ、ビースト因子が体内に入り込んだんだ。それを取り込むとビーストと同類になってしまうのさ』

 

648:名無しがお送りします

なぁんでゴルゴレムにそんな事できるんですかね〜?

 

649:名無しがお送りします

変異体とか特異個体とかか?

 

650:名無しがお送りします

んなわけないやろ

スペースビーストは体が砕け散った時ぐらいしかビースト因子振りまかんぞ

間違っても攻撃手段としては使わん筈

 

651:ウルトラマン(仮)

 

『ハハハ、私を庇ったからそうなる。お前がビーストと同類になるのをゆっくり鑑賞したい所だがそろそろビーストを手駒に―――』

 

『あっ…』

 

652:名無しがお送りします

ゴルゴレムが再びビースト因子攻撃したな…トレギアに

 

653:名無しがお送りします

もろヒットしたし少し仰け反ったな

 

654:ウルトラマン(仮)

 

『トレギアさん……』

 

『…………何だ、言いたい事があるなら聞くが?』

 

『案外ドジなんですね』

 

『フンッ!!』

 

『ぐへっ!?』

 

655:名無しがお送りします

イッチの顔面に蹴りをシューーーッ!!

 

656:名無しがお送りします

超!エキサイティン!!!

 

657:名無しがお送りします

さっきから喜劇が多すぎる

供給過多定期

 

658:ウルトラマン(仮)

 

『貴様と居れば本ッ当に厄介な事しか起こらないな!!おかげで私の体内にもビースト因子が入り込んだ!!フィフティ貴様のせいだ!!!』

 

『いや言うて謎の超パワー?でそこまで効かないでしょトレギアさん』

 

『グリムドはあくまで私の力の源、毒や因子の侵攻は完全には抑え切れないのだよ。この因子の侵攻を止めるには最早元凶であるビーストを始末しなくてはならなくなってしまった…!』

 

『まあ…その……ドンマイですね』

 

『貴様……!』

 

659:名無しがお送りします

ブチ切れてますやんトレギア

 

660:名無しがお送りします

いつものあの調子はどこ行った

 

661:名無しがお送りします

うーん草

 

662:名無しがお送りします

ちなみにイッチは大丈夫なの?

 

663:ウルトラマン(仮)

>>662

最初はビリビリしてたけどもう大丈夫やで

 

『非常に…非常に不愉快極まりないが……フィフティ、貴様も力を貸せ』

 

『え?………あっ、はい!ビースト一緒に倒すんですね!やりましょう!』

 

『一応言っておくが不本意だからな』

 

664:名無しがお送りします

あれー?トレギアと共闘来るー?

 

665:名無しがお送りします

イッチはさぁ…どうしてそうなるの…?

 

666:名無しがお送りします

まあビースト因子食らったのトレギアの自業自得なんですけどね……




尚このゴルゴレム、またもや第三者から改造されてる模様
生命の木編でベゼルブに謎パワーを与えた奴と同一人物が関わっています


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スレ39

667:ウルトラマン(仮)

 

『シェアッ!!光輪ラリアットォッ!!』

 

『グガァ!!』

 

うわっこいつ思った以上に硬い!?

 

668:名無しがお送りします

イッチの光輪ラリアットを外皮だけで受け止めてやがる!?

なんだあのゴルゴレム!?

 

669:名無しがお送りします

いやよーく見てみ、削っていってるわ

 

670:名無しがお送りします

元々ゴルゴレムって硬いけどイッチの光輪技やったら相性いいかなと思ってたけどここまで硬いか

 

671:ウルトラマン(仮)

 

『ガァッ!!』

 

『ん!?なんか口からニュルッとしたもん出てきたんですけど!?しかも体に巻き付いてきてるんですけど!?』

 

『ハァッ!!』

 

672:名無しがお送りします

トレギアが撃った光弾のおかげで拘束されてたイッチとゴルゴレムを引き剥がしたぞ!

 

ナイストレギア!

 

673:名無しがお送りします

イッチがすかさずフィフティウムパンチしたけどやっぱり吹っ飛ばしただけやな

あのゴルゴレム異常なまでに硬すぎない?

 

674:ウルトラマン(仮)

 

『ふひぃー…助かりましたトレギアさん』

 

『やはりその程度の力か。それで良く自分がウルトラマンだなんて名乗れたな?』

 

『なんですとぉ!?俺だって頑張ったらもうすんごいやばいんですからね!!ビューッてやってゴーッですからね!!!』

 

『擬音で喋るな。幼児か貴様は』

 

675:名無しがお送りします

イッチの語彙力の無さよ

 

676:名無しがお送りします

時々IQ低くなるの何なの?

 

677:名無しがお送りします

イッチさん語彙力……

 

678:名無しがお送りします

初見君にも呆れられてるがな

 

679:ウルトラマン(仮)

うっせえバーカバーカ!!

 

『では聞くがフィフティ。今あのゴルゴレムが危険を感じて位相空間に転移しようとしてるがお前ならどうする?』

 

『えっ』

 

皆さんお願いしますどうかこのわたくしめにお知恵を授けてもらえませぬか

 

680:名無しがお送りします

うーん態度くるっくる

 

681:説明ニキ

ゴルゴレムの位相転移を止めるには背中にある結晶体を壊さないといけないよ!ただ壊してもそこそこ再生力高いから治っちゃうし攻撃に対する耐性もついちゃうから仕留めるとしたら結晶体を壊したタイミングだよ!

 

682:名無しがお送りします

やけどあのゴルゴレムどう考えてもネクサス本編より強い個体だから少なくともイッチの攻撃で壊せるのってフィフティウム光線くらいじゃね?

 

683:ウルトラマン(仮)

えーと…それじゃ…………せや!!

 

『フィフティウムミラージュ!』

 

『ほう?』

 

684:名無しがお送りします

あれそれなりに距離離れてるのにどうしてゴルゴレムの頭上に4つくらいの鏡が現れてるんですか?

 

685:名無しがお送りします

ギンガ、ビクトリー、トレギア、エースが映し出されてそのまま光線シュートってか

チートかこいつ

 

686:名無しがお送りします

いやイッチいつの間にそんなこと出来たの!?使い方考えたらガンマイリュージョンより変幻自在な使い方出来るぞ!?

 

687:ウルトラマン(仮)

なんか出来たぁ!!

 

『うっしゃあ壊せたぁ!!どうですトレギアさんやりましたよっ!!』

 

『多少の観察眼はあるようだがそれぐらいではしゃぐな。フッ!』

 

なんかトレギアさん回りだしたんやけど

 

688:名無しがお送りします

ギアギタージって言う技やで

ウルトラマン名物 回ればなんとかなる

 

689:名無しがお送りします

>>688

いや確かに回ってるけどさぁ…

 

690:名無しがお送りします

お、ギアギタージがゴルゴレムに当たってめっちゃ吹き飛んだな

トレギアがそのまま上で停滞してエネルギー溜め出したぞ

 

691:ウルトラマン(仮)

 

『おいフィフティ、ボーッとしないでさっさと光線を構えろ』

 

『え、あ、はい!フィフティウム―――』

 

692:名無しがお送りします

ちょっと待てイッチィ!!

お前の光線原子レベルまで分解できねえだろ迂闊に撃つな!!

 

693:名無しがお送りします

イッチ!ビーストは原子レベルにまで滅ぼさんとビースト因子がその地に根付いてまた新しいビーストが生まれてしまうから迂闊に撃ったらあかんよ!!

 

694:ウルトラマン(仮)

大丈夫!!そこら辺一応考えがある!!ていうか元より細胞一片足りとも残すつもりねえから!!

 

『光線ッ!!』

 

『トレラアルティカイザー!』

 

694:名無しがお送りします

え?なんかあるの?

 

695:名無しがお送りします

相変わらず殺意だけは高いね君

 

696:ウルトラマン(仮)

 

『グガオオオオオッ!?』

 

『よし吹き飛んだ!後は俺の光のエネルギーで因子を包み込んで……』

 

697:名無しがお送りします

ビースト因子がイッチの光で包まれてボール状になったな

 

698:名無しがお送りします

イッチ!?何その光のエネルギーごとビースト因子取り込んでんの!?馬鹿なの!?

 

699:名無しがお送りします

おい待てイッチアホかイッチすぐ辞めるんだイッチ

 

700:ウルトラマン(仮)

…………よし、なんともないぞ!

 

『フィフティ……お前がまさか自殺願望者だとは思わなかったよ』

 

『あ、トレギアさん。大丈夫ですよ、俺どうやらこういうの平気っぽいんで』

 

『そんな嘘を―――待て、今お前の中に入ったビースト因子が消滅したぞ…?どういうことだ!?』

 

701:名無しがお送りします

えぇ……

 

702:名無しがお送りします

そういえばクグツも効かなかったしバートンの毒も効かなかったしとうとうビースト因子も効かなかったか

 

703:名無しがお送りします

そういえばトレギアのグリムドパワーすら跳ね除けてたな

イッチはホンマに地球人か?

 

704:ウルトラマン(仮)

>>703

小学生の記憶とかあるから普通に地球人だよ

まあでも今はウルトラマンなんですけどね

 

『さぁ……なんでなんでしょうかね?』

 

『………反応を見るからに効果がなかったというより受け付けなかったかもしくは拒絶した、というのが正しいのかもしれない』

 

『拒絶した……ですか』

 

『お前の言動やその行動は見るに堪えないがその特性だけには興味があるな。―――どれ、1つその体を1つずつバラバラにしてあげようか?』

 

705:名無しがお送りします

トレギアの手がバチバチ鳴ってるでイッチ

まだやる気マンマンやな向こうは

 

706:名無しがお送りします

なんやろ…ビースト討伐しにきたというよりトレギア成分多すぎてゴルゴレムがぱっとしない……

 

707:ウルトラマン(仮)

 

『や、やるんですかトレギアさん…!』

 

『……………と、思ったがよそう。目的は…一応達成したと言えるし何よりお前の他にもう一人相手にしなきゃいけないのは流石に骨がおれる。ここは素直に退散しておこう』

 

708:名無しがお送りします

もう一人?何のことや?

 

709:名無しがお送りします

イッチの他にウルトラマンが近くに居るってことか?

 

710:名無しがお送りします

もしかしてネクサスだったり?

 

711:ウルトラマン(仮)

 

『あー!!今トレギアさんがその手に持ってるのビースト因子なんじゃ!!』

 

『ではフィフティ。次こそは貴様の命、貰い受けよう』

 

あ〜…ゲート使ってどっか行っちゃった

 

712:名無しがお送りします

ちゃっかりビースト因子だけは持っていったな…

 

713:名無しがお送りします

なんか道化みたいにお辞儀してからゲートで去っていったけど俺らはイッチとの喜劇忘れてないからな

 

714:名無しがお送りします

今回のせいでもうタイガ本編まともに見れねえわ

 

715:説明ニキ

それにしてももう一人って誰の事なんだろ

 

716:名無しがお送りします

ウルトラマンネクサスでしたか、その人が近くにいるんですかね?

 

717:ウルトラマン(仮)

 

『!?………なんだ今の!?』

 

718:名無しがお送りします

どうしたイッチそんなキョロキョロして

なんかあったんか?

 

719:ウルトラマン(仮)

>>718

いやなんか背筋がゾクッてきてな

なんか変な気配がここ一帯を覆い尽くしてる感じ……かな?

 

720:名無しがお送りします

なんやそれ

 

721:名無しがお送りします

変な感覚…ねぇ

 

722:名無しがお送りします

ねえイッチちゃん、斜め左くらいの方向から何か近づいて来てないかしら?

 

723:ウルトラマン(仮)

え、あ、ホンマや

あ、前に着地してきたね。見た感じウルトラマンっぽいけど先輩かな?赤と銀色の……左腕にブレスレットかな?カラータイマーが埋め込まれてる人やね

 

『そこの君。もしかして君がここに発生したスペースビーストを倒したのかな?』

 

724:名無しがお送りします

め、メビウス!?メビウスじゃん!?



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スレ40

725:名無しがお送りします

メビウス!!!

 

726:名無しがお送りします

メビウス!!!!俺達のメビウス!!!!!

 

727:名無しがお送りします

えメビウス!?どうしてここに!?でもメビウス!!!

 

728:名無しがお送りします

きたわーーーー!!!!メビウスよぉぉぉぉぉ!!!!

イッチちゃんやるじゃなぁぁぁぁいい!!!

 

729:名無しがお送りします

あぁメビウス………ありがたや………ありがたや………

 

730:名無しがお送りします

ギャラファイでも活躍してたけどメビウスゥゥゥゥ!!!!

 

731:ウルトラマン(仮)

ど、どしたお前ら?大丈夫?

 

『?もしかして聞こえてなかったかい?』

 

『え、ああ、すみません考え事してまして。ここに現れてたスペースビーストは俺が……ああいや、正確にはもう一人と一緒に倒しましたけども…』

 

『もう一人?君の仲間かな?』

 

『あー…仲間というか先輩というか拗れてる人っていうか…まあそんな感じです。えーと……』

 

『ああ、自己紹介がまだだったね。僕はメビウス、ウルトラマンメビウスだ』

 

『初めまして。ウルトラマンフィフティって言います』

 

『あぁ、君がフィフティなんだね。噂は聞いてるよ、凄い活躍をしたらしいね』

 

え、噂なんて広まってるのか…?

 

732:名無しがお送りします

まああんな活躍してたら嫌でも有名になるわな

 

733:名無しがお送りします

ああメビウス…ギャラファイでも見たけどここでも見れるとは嬉しい……嬉しい…

 

734:名無しがお送りします

あ、あの…皆さん凄い事になってますね?

 

735:説明ニキ

>>734

メビウスの人気は今でも根強いからね

厄介なオタクでもメビウス大好きって人が多いし

 

736:ウルトラマン(仮)

そんななのか…

 

『噂ですか?』

 

『ああ、別宇宙から現れた期待の新人ウルトラマンフィフティってね。僕はエース兄さんからのウルトラサインで知ったけども、ジュダを倒すのにかなり貢献したとか。光の国でも少し話題になってるよ』

 

『えー…あのどっちかって言うとジュダ倒したのってビクトリー先輩だったんですけど…』

 

『そこまで詳細を聞いた訳じゃないけどウルトラサインからでも伝わるくらい嬉しそうに語っていたよエース兄さんは。だから、君も誇っていいと思うよ』

 

『エース先輩がですか…?いやそれ程でもぉー…』

 

737:名無しがお送りします

露骨に嬉しそうにするな

 

738:名無しがお送りします

しかし光の国でも話題になってるって主にあの残虐極まりないレッドファイトのだろきっと

 

739:名無しがお送りします

>>738

これ

 

740:ウルトラマン(仮)

 

『それはそうと、君もビースト討伐に?』

 

『はい、o-50の輪っか……もとい光の意志からスペースビースト討伐の指令を言われたのでここに。メビウス先輩もですか?』

 

『いや、僕は最近この宇宙で異常なエネルギー波がキャッチされてね。科学技術局の解析の結果どうやらアブソリューティアンという種族とよく似た、けれども決定的に違うエネルギー波が各地に確認されたんだ。それを調査しに来た所エネルギー波の発生源にスペースビーストが発生、僕が討伐をしているんだ』

 

アブソリューティアンってなんぞ??

 

741:名無しがお送りします

はい?アブソリューティアンですと?

 

742:名無しがお送りします

アイツらの仕業なのかこの騒動…?

 

743:名無しがお送りします

我は究極生命体!!

 

744:名無しがお送りします

誰かイッチに説明したれ

 

745:ウルトラマン(仮)

 

『アブソリューティアン…?』

 

『そうか、まだ君は知らないんだね。かなり前のことなんだけどルーゴサイトと呼ばれる怪獣討伐の際に現れた種族でその戦闘力は未知数…そしてどのような目的で動いてるのかまだ分かってはいないんだ』

 

『メビウス先輩…というか光の国でもその全ては分かっていないんですね…』

 

『悔しいことにね…。けれども警戒する相手には変わらない、だからこうして調査していた所君がいたという事さ』

 

746:説明ニキ

先に説明された……

 

747:名無しがお送りします

>>746

まあ…その…うん……

 

748:名無しがお送りします

まあ本当の目的は光の国そのものを狙ってるんですけどね

なんで狙ってるのかは知らんけど

 

749:ウルトラマン(仮)

>>748

目的は分かってるのに知らんのか……

 

『っ!?』

 

『ッ!!君も感じたかい!?』

 

『はい…こう……何かが集まってくるような……』

 

『同感だ。これは……スペースビーストの残滓…?いや魂か…?』

 

750:名無しがお送りします

え、魂…?

幽霊…?

 

751:名無しがお送りします

>>750

ウルトラ世界で幽霊なんて日常じゃろ

 

752:名無しがお送りします

しかしスペースビーストの魂なんて集まるもんなんですかね…?

 

―――――――――――――――――――――

 

「なんだこれ…凄く嫌な予感がする…」

 

そう思うのも無理はなかった。メビウス先輩がここに来る前に感じたあの感覚がここに来て強く感じられるようになったからだ。

メビウス先輩も同様に嫌なものを感じ取り即座に警戒態勢を取っている。

 

「気をつけろフィフティ。周囲の魂がより強くなってる…ここに来る前に僕が倒したスペースビースト達が集まっているようだ。見るんだ、あそこにスペースビースト達の魂が集まっていってる」

 

メビウス先輩が指さした所には既に目でもはっきりと分かるくらいに黒と青に染められたオーラが段々と集まっていく。

しかもそのオーラが実体を取るかのように。

 

「はい、しかも僕とトレギアさんで倒したゴルゴレムって奴の気配も感じ取れます」

 

「トレギア……!?いや、その話は後だ。……来るぞフィフティ!」

 

メビウス先輩が声を上げた瞬間、集まっていたオーラはやがて肉体を付けていき異形の姿へと変わっていく。

シルエットだけ見れば形になっている筈なのにその体は怪獣…いやビースト達の部位によって構成されている物だった。

 

スレ民曰くあの怪獣の名は「イズマエル」

 

ハンデや様々な事情があったとはいえウルトラマンネクサス先輩とその防衛隊チームが苦戦するほどの強豪怪獣だった。

尚、スレ民は「よし殺せ」だの「躊躇いなく殺せ」だのでいつもより殺意が高かったのはやはりその強さからなんだろうな…。

 

「グゴギャァァァァォォゴ!!!」

 

イズマエルが吠える。

複数のビーストが同時に鳴いたかのような雄叫びを上げると同時に得物を見つけたと言わんばかりに俺とメビウスの所へ向かって来たのだ。

 

「セアッ!!」

 

「シェアッ!!」

 

俺とメビウス先輩も同時に構えを取りイズマエルへと走り出す。

俺はチェーンソー光輪を、メビウス先輩は左腕のブレスレットから光の剣を作り出した。

 

2つの刃がイズマエルを捉えた時、またイズマエルも両腕で俺のチェーンソー光輪とメビウス先輩の光の剣を同時に白刃取りしていた―――が。

 

「そんなもんはなから分かってんだよ!」

 

「ゴグァ!?」

 

イズマエルの失敗は俺のチェーンソー光輪を白刃取りしたことにある。メビウス先輩の光の剣―――もといスレ民が言うにはメビュームブレード―――ならまだしも刃を高速回転させているので掴んで防ぐどころかその肉事ズタズタに切り裂く。

 

「ッオラ!!」

 

「ハァッ!!」

 

俺が切り裂いたと同時にメビウス先輩も力尽くでメビュームブレードでイズマエルの腕を切り裂いた。

すんごい腕力してるなぁメビウス先輩。

 

そうして切り裂いた後は2人同時のパンチ&キックを勢いよくイズマエルに叩き込む。イズマエルは少し仰け反るが負けじと足で踏ん張り、各部位に散らばれたビーストの顔やら手から光線光弾が大量に放たれた。

 

「ゴガォガギャグュギュガァァァァァァ!!」

 

「フィフティウムミラージュ!!」

 

「フッ!」

 

少し距離があったからか向こうの攻撃の予備動作が見えた瞬間俺はフィフティウムミラージュによる鏡で、メビウス先輩は光のバリヤーで攻撃を防ぐ。

が、防いでる間に腰に纏わりつく何かを俺は感じた。

 

「なんだこれぐああああああっ!?」

 

腰から胸にかけて何かが纏わりついたせいで出していたフィフティウムミラージュが強制解除され、光線光弾の嵐に見舞われていた。

スレ民が言った限りではイズマエルの尻尾…ゴルゴレムが使っていたあの気持ち悪い物が俺の体に纏わりついていたのだった。

 

「フィフティ!ぐああっ!?」

 

それは隣りにいたメビウス先輩は俺とは違い3つの鉤爪が付いた尻尾に纏わりつかれゴルゴレム攻撃に晒されたと同時に掴まれた俺とメビウス先輩は地面に叩きつけられるように投げ飛ばされた。

 

「ぐっ……」

 

「大丈夫かいフィフティ…!」

 

「っ…メビウス先輩こそ大丈夫ですか…!?」

 

俺達の状態を見て嘲笑うかのように鳴き叫ぶイズマエル。

だが俺とメビウス先輩はこの瞬間を逃さなかった。あちらは自分が優位に立ててると思って油断したのであろう、攻撃が一瞬止んだのだ。

しかしその一瞬があれば充分だった。

 

「光輪ラリアットォッ!!」

 

「ゴギュガァ!?」

 

俺は持ち前の超スピードを活かしイズマエルの右肩辺り―――ノスフェルと呼ばれるビーストの顔に光輪ラリアットを叩き込む。

腕に通された光輪は景気よく回転しそのノスフェルだった部分を刻みながら抉り取った。

 

それに畳み掛けるようにメビウス先輩もイズマエルに攻撃をしかけ、メビュームブレードでイズマエルを何度も切り裂く。

 

「ハァァァァッ!!セヤァッ!!」

 

「ゴグァガァ!!!」

 

ダメ押しとばかりに蹴りをイズマエルに押し込んだ。

するとイズマエルの中、いや傷口から光が溢れ出した。それはウルトラマンが流す流血のようなものではなく何かのエネルギーのような…俺はこれをどこかで見たことが……………あっ。

 

「これベゼルブの時のっ!!」

 

「この反応!科学技術局が観測したというエネルギー波と同じ物だ!フィフティ、君はこれを知って―――!?」

 

瞬間、イズマエルは俺とメビウス先輩の攻撃による傷を瞬時に治し再びあの光線や光弾を手当り次第に撒き散らした。

メビウス先輩は既のところで後ろに飛んで回避していたが俺は咄嗟の事で防ぐ事や避ける事ができずイズマエルの攻撃をそのまま受けてしまい大きく吹き飛んだ。

 

「フィフティ!!」

 

「ぐっ……大丈夫です!こんのっ!!」

 

吹き飛ばされ転がりながらも即座にフィフティウムスラッシュを放ってイズマエルが暴れているところを止めた。だがフィフティウムスラッシュであろうともイズマエルに与えたダメージや傷は即座に回復されてしまいまさにジリ貧状態だった。



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スレ41

かなりお待たせしました!
ストックもそれなりに増えたし構成も着々と仕上がってきたのでしばらくは大丈夫かな…?どうだろ…

今回は小説パートからです!


スレ民が言うには本来のイズマエルにはあのような再生力はない……というよりはガーゴルゴン程ではないものの再生力はあったが、あのような瞬時に治る程の再生力ではなかった、らしい。

幾ら強豪怪獣といえど少なくともウルトラマン2人の攻撃を受けてもなお立っていられる程強力な怪獣ではないらしい。

 

というのも、そもそもネクサス先輩が対峙した時点ではデュナミストというネクサス先輩の変身者の肉体的ダメージや過酷な戦いの積み重ね、そして何より戦えば勝っても負けても死だという状況だったのでとても満足に戦えるような状態ではなかったのだ。

 

仮にネクサス先輩のデュナミストが万全の状態であったら多少は苦戦すれど本編のような疲弊はしないであろうとのこと。

 

だとすればまず間違いなく、どこぞの誰かがこのイズマエル及びスペースビーストを弄っている。

それだけじゃない、恐らくだが俺が初めてこなしたミッションのベゼルブ……正確にはクイーンと下僕のベゼルブが合体したベゼルブタワーも今回の事件の主犯と同一人物と見ていい。

 

何せあのベゼルブタワーと目の前のイズマエルには得体のしれないエネルギーが充満していたのだ。

………この際どこかの誰かは今おいておこう。今は取り敢えずこのイズマエルだ。

 

「さっきから手当り次第に攻撃してるってのに中々死んでくれない……」

 

「……やはりあのビーストから感じられる波動、あれをどうにかしなければいけないみたいだね」

 

「ですね…」

 

恐らくあの異常な再生力もベゼルブタワーの時と同じようにあの訳の分からないエネルギーがイズマエルの再生力を増幅させてるのだろう。

もしかするとイズマエルの体内にも「ひし形のエネルギー核」がある筈。

 

「メビウス先輩、もしかするとアイツの体内にあるエネルギー核を潰せばあの波動が止まるかもしれません」

 

「何故そう思うんだい?」

 

「俺が前に対峙したベゼルブ……正確にはボスのクイーンベゼルブを主体に何体ものベゼルブが合体した奴ですが、今感じた波動はそのベゼルブ達と同じ物が感じ取れます」

 

「そうか…ならばっ!」

 

メビウス先輩はブレスレットの付いた左腕をカラータイマーの前に出すと、そこから中心に∞を思わせる炎が溢れ出す。

いや…違うかも。

炎にしては「熱い」ではなく「温かい」のだ。燃え上がる熱い情熱、けれどもとても深い絆を感覚を近くにいても感じられた。

出会ってきた先輩達と同じで、とても心強い安心感があったのだ。

 

主に銀色が多かった体が真っ赤に染まり胸に火を思わせる金色のラインを走らせたメビウス先輩が再び構えを取る。

 

「フィフティ、一気に決めよう!」

 

「はいっ!」

 

―――――――――――――――――――――

 

820:名無しがお送りします

んんんんんんんんん!!!!!

 

821:名無しがお送りします

バーニングブレイブゥゥゥ!!!

 

822:ウルトラマン(仮)

うわすげえメビウス先輩……この真っ赤な姿みてると心が温まる…

 

823:名無しがお送りします

>>822

イッチにも分かるのか…!?

 

824:名無しがお送りします

あのイッチが!?

 

825:名無しがお送りします

イッチにも人の心があるんか!?

 

826:ウルトラマン(仮)

俺をなんだと思ってんだよ……

 

『行くよ、フィフティ!』

 

『はい!』

 

827:名無しがお送りします

メビウスがいきなりメビュームシュートしだしたぞ!?

えっその状態でも出来るの!?

俺らの知ってるメビウスじゃねえの…?

 

828:名無しがお送りします

イズマエルも当然応戦してきてるな…

体中から光線たくさん撃っててメビュームシュートと拮抗して……いやしてねえメビュームシュートが滅茶苦茶押してるぞっ!?

 

829:ウルトラマン(仮)

 

『今だっ!!』

 

『シェアッ!!』

 

830:名無しがお送りします

イズマエルにメビュームシュートが当たったと同時にイッチが超スピードで懐に入ったぞ

何するつもりなの?

 

831:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティウム!スラッシュ!!』

 

『ゴギュガギュガッ!!?』

 

『こんのっ!!!貫けオラァァッ!!!!』

 

832:名無しがお送りします

ゼロ距離の斬撃スラッシュとはたまげたなぁ…

 

833:名無しがお送りします

おおっ?段々とイズマエルの肉体に食い込んでるぞ

さっき放ってたフィフティウムスラッシュは貫けなかったのにな

 

834:名無しがお送りします

もう少し!もう少しやで!!

 

835:ウルトラマン(仮)

 

『ハァッ!!!』

 

『クギュゴグョォァァァァ!!!』

 

836:名無しがお送りします

貫いたっ!!

 

837:名無しがお送りします

やったぜ

 

838:名無しがお送りします

イズマエルからなんかエネルギーがすっごい出てる…これもしかしてあの不可思議エネルギー核潰れましたかね?

 

839︰名無しがお送りします

イッチ、一旦イズマエルを蹴飛ばしてメビウスの近くに行ったな

 

839:ウルトラマン(仮)

 

『先輩!』

 

『ああっ!次で最後だっ!』

 

840:名無しがお送りします

2人とも凄いエネルギー溜めてますやん

 

841:名無しがお送りします

メビウスのこの構えもしかしてメビュームバーストかしら?

撃つのね!?撃つのね!?

 

842:名無しがお送りします

イッチは恐らくフィフティウム光線ですねわかります

 

843:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティウム光線ッ!!』

 

『セヤッ!!!』

 

『グゴガゴッ―――』

 

よっし終わりっ!!後はビースト因子を光エネルギーで包んで……あれビースト因子が一粒も出てこない…?

 

844:名無しがお送りします

ん?どういうこと?

 

845:名無しがお送りします

もしかしてさ、メビュームバーストでビースト因子諸共焼き尽くされたんじゃね…?

 

846:名無しがお送りします

あっそうか

ただでさえ本編でもあのチート染みたインペライザーを一発で焼き尽くして再生不可能にしたからメビュームバーストで因子諸共ってことか

強すぎませんかねメビウス兄さん

 

847:名無しがお送りします

>>846

そらGUYSの皆との絆フォームやで出来るやろ

 

848:ウルトラマン(仮)

やはり絆は強いよね…ん?またブレスレットが光りだしたし鏡出てきたしメビウス先輩映ったな

 

『フィフティ、それは?』

 

『なんかこの鏡が先輩方を映すとそれに応じて技が使えるんです。すみません、これ勝手に映すんでこの鏡結構失礼な事してるんですけども…』

 

『いや、気にしないさ。僕の力、微力だけど力になれば嬉しいよ』

 

『そ、そうですか…』

 

メビウス先輩優しすぎません?できた先輩やなぁ…

 

849:名無しがお送りします

イッチも見習うんやで

 

850:名無しがお送りします

いつかイッチちゃんにも後輩が出来る筈だからメビウスの事を学べばいいと思うわ

 

851:名無しがお送りします

メビウスもカッコいいですね!今度見てみます!

 

852:名無しがお送りします

>>851

おっ?見る?見るの?是非見るんやで

 

853:ウルトラマン(仮)

 

『どうやらこの宙域の異常なエネルギー波も収まったようだ。助かったよ』

 

『いえ、こっちもメビウス先輩がいなければ少しやばかったかもです。助けてくれてありがとうございました』

 

『謙虚だね。そういえば君の仲間は?この近くにはいないようだけど…』

 

『あー…トレギアさんは目的を果たしたというか帰ったというか……まあ大丈夫ですよきっと』

 

『ト……トレギア!?もしかしてウルトラマントレギアの事かい!?』

 

あれ?トレギアさんの事知ってるの?タロウ先輩ぐらいしか知らないと思ってたんだけど……

 

854:名無しがお送りします

そういえばイッチにトレギアやタロウの事は話してててもメビウスまでは話してなかったか

 

855:名無しがお送りします

トレギアの話にメビウスってあまり関わりないから言ってなかったな

トレギアの親友でもあるタロウの弟子なんだよメビウスって

 

856:名無しがお送りします

余談やけどあのとき話したトレギア闇堕ちのきっかけでもあるヒカリはメビウスの戦友やで

そして2人ともウルトラ兄弟の一員でもある

 

857:ウルトラマン(仮)

そら知ってないとおかしいよな…

 

『そうですそうです、そのトレギアさんですよ』

 

『そうか…。いや、ね?実は僕の師匠でもある人の親友なんだ。その人も彼の事を心配していてね。何せ何年も失踪していたから気が気じゃなかったらしいんだ』

 

『確か…タロウ先輩ですよねその親友っていうのは。トレギアさんも言ってましたよ。「タロウは私の親友だ」って』

 

『そ、そうなのかい?』

 

858:名無しがお送りします

おいイッチ、何嘘ついてるのよ

 

859:名無しがお送りします

きっと本人が聞いたら憤死しそうな嘘言ってんぞイッチ

 

860:ウルトラマン(仮)

あの手の人はこれくらい強引にいかないと闇堕ちから帰ってこないでしょ

親友であるタロウ先輩にでも強引に揺さぶってもらわないと困るし……

 

『あ、でも今は色々と考えてることがあるみたいなんですトレギアさんは。なんでタロウ先輩が来てくれれば解決できるかもしれませんね!なんせトレギアさんタロウ先輩の事を結構想ってるところありますからね』

 

『―――そうか、分かった。タロウ教官にも伝えておくよ』

 

861:名無しがお送りします

うわー…トレギアが可愛そうだな…

 

862:名無しがお送りします

まだR/B本編すら始まってないのにもうバレたよ光の国に

 

863:名無しがお送りします

イッチに関わったトレギアの末路がコレとはたまげたなぁ…

 

864:ウルトラマン(仮)

 

『あ、でもこっちでトレギアさんを見つけても連絡手段がないんでどうしたら…』

 

『それなら……ハッ!』

 

んん??なんか光のエネルギー……じゃないなんか情報が送られてきた……ウルトラサイン??

 

865:名無しがお送りします

ウルトラサインのやり方とか教えてもらったのか?

 

866:ウルトラマン(仮)

 

『今君に送ったのはウルトラサインという連絡手段さ。と言ってもちょっと特殊なウルトラサインでね、連絡できる人数に制限があるのは難点だけどどの別宇宙にいても連絡できるんだ。一応僕とタロウ教官の所に送れるようにはしてあるから、もし何かあれば連絡してくれ。すぐに駆けつけるよ』

 

『はぇ〜…便利ですねこれ』

 

867:名無しがお送りします

えウルトラサインって種類あるの??

 

868:説明ニキ

えなにそれ聞いたことない……

 

869:ウルトラマン(仮)

 

『じゃあ僕はもう行くよ。もし時間があれば光の国に来るといい、歓迎するよ』

 

『はいっ!トレギアさん見つけたらすぐ連絡するんでよろしくお願いしますね!』

 

870:名無しがお送りします

メビウス飛び立ったな

 

871:名無しがお送りします

にしてもイッチ先輩ウルトラマンと出会いすぎてませんかね?



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番外スレ:地球では2

ストックが少々余ってきたので更新
感想は後ほど返しますね!いつもありがとうございます!

ちなみに今話から3話までちょっとした外伝になります



1:名無しがお送りします

スレ立て

 

2:名無しがお送りします

>>1

スレ立て乙

 

3:名無しがお送りします

>>1

スレ立て乙

 

4:名無しがお送りします

>>1

 

5:名無しがお送りします

今や巷で有名なウルトラファイトレッドマンことウルトラマンフィフティ

あれ確か某円谷さんにバレてますねフィフティ君

 

6:名無しがお送りします

まあ大体アイツが悪いんですけどね

パッパが円谷関係の人だとは思わんがな

 

7︰名無しがお送りします

ハッカーニキやら個性の塊が多く集まってた印象

 

8:名無しがお送りします

個性なら負けてないぞ

俺は1日中家で周辺に事件が起きてないか見張ってるんや!

 

9:名無しがお送りします

>>8

自宅警備員は黙ってろカス

 

10:名無しがお送りします

>>8

親のスネ囓ってて楽しいか?

 

11:名無しがお送りします

おい話ズレてんぞ

問題は某円谷さんの対応よ

ノリノリやったぞ

 

12:名無しがお送りします

>>11

円谷プロにフィフティ君の事報告してから大体一週間か?

円谷ッターが復活してたぞ

 

13:名無しがお送りします

しかもよりによってマン兄さんがやってた事が原因だよなぁ…

「最近私達の知らないところで新たなウルトラマンが現れたらしい。詳しい情報が知りたいので教えてくれないか?」

って言ってたな

その後よ

 

14:名無しがお送りします

6兄弟はもちろんの事、ダイナやコスモス、パワードとかゼロ、なんか知らないけどいつの間にかオーブとジャグラーも増えてて笑ったんよ

 

15:名無しがお送りします

ブースカとカネゴンがやたら怖がってたの草生えたわ

「赤いアイツじゃないけど赤いアイツだ」とか「ヒエッ」とか言ってたわ

 

16:名無しがお送りします

マン兄さんが「チェーン…ソー…?エースでも流石にそんなことはしないんだけどなぁ……」って言っててその後エースが「そうですよ!精々頸動脈をズバッとするくらいですっ!」って言ってたの何なの

 

17:名無しがお送りします

>>16

ギャラファイ後だから知らんがジュダは泣いていいと思う

 

18:名無しがお送りします

まさかあそこまでノリノリとは思わなかった

てっきり著作権侵害やらなんやらで問題にするんやと思ってたんやけどな

 

19:名無しがお送りします

もうトリガーも放送されてるし知らぬ間に先輩ウルトラマンが増えた感があるのはなんでや

 

20:名無しがお送りします

個人的に1番笑ったのオーブとジャグラーやな

まさかの演者御本人が公式公認でやってるとか笑けるわ

 

21:名無しがお送りします

オーブなんか最初「俺に後輩…?後輩…?いつの間に…?」って言ってから僅か数分後に#ウルトラマンフィフティってタグつけて「私が育てました」とか言っててもう駄目だった

 

22:名無しがお送りします

ジャグラーも「またかよ…」って呟いてたなぁ

その後リプ欄にオーブが「お前の後輩だぞ」って言ってて草なんだが

 

23:名無しがお送りします

もうあそこまでノリノリとか驚いたわ

レッドファイウルトラマンだから煙たがれると思ったけど

 

24:名無しがお送りします

>>23

そこについては俺も同意

まあ厄介オタクは認めてないけども

 

25:名無しがお送りします

>>24

しゃーないあれをウルトラマンと受け止めきれない奴だっているんだ

 

26:名無しがお送りします

でもやっぱりあのスレを見るのは特定の人じゃないと見れないのは今だに不思議

 

27:名無しがお送りします

おまいら悲報や

再びフィフティスレが消えた

 

28:名無しがお送りします

>>27

ま?

 

29:名無しがお送りします

マ?

 

30:名無しがお送りします

マ?

 

31:名無しがお送りします

マ?

 

32:名無しがお送りします

マジかよ……あのスレホンマ訳わからんな…

 

33:名無しがお送りします

今回は何処まで行ったのよ?確か今スペースビースト討伐やったやろ?

 

34:名無しがお送りします

>>33

トレギア現れておもしろ喜劇になってメビウス来てイズマエルを一緒に倒した

 

35:名無しがお送りします

>>34

ちょっと情報量が多すぎませんか?

 

36:名無しがお送りします

事実だから何も言えねえ……

 

37:名無しがお送りします

おいお前ら朗報や

レッドマンの再配信決定や

 

38:名無しがお送りします

>>37

あーもうめちゃくちゃだよ

 

39:名無しがお送りします

あれか?

真のレッドファイトを見せつけてやるっていう円谷の意気込みか?

 

40:名無しがお送りします

赤いアイツ

vs

青いアイツ

vs

ダークライ

 

41:名無しがお送りします

 

またしてもレッドファイされる

 

   ダークライ(年齢不詳)

 

42︰名無しがお送り

>>41

レッドファイトされるのかたまげたなぁ……

 

43:名無しがお送りします

これも全部ウルトラマンフィフティって奴の仕業なんだ……

 

44:名無しがお送りします

>>43

なんだって!?それは本当かい!?

 

45:名無しがお送りします

しかしあのフィフティスレが立つのも結構バラバラやな

1週間後やったり1ヶ月後やったり

 

46:名無しがお送りします

気づいたら野蛮な技覚えてるしグロくなってるしで無茶苦茶

 

47:名無しがお送りします

そういえばあのフィフティスレ見れてる人が次スレ立ったとき生配信するってよ

 

48:名無しがお送りします

>>47

まじ?誰なんソイツ

 

49:名無しがお送りします

>>48

3人おるみたい

内1人はアリブンタニキらしいね

 

50:名無しがお送りします

なんか段々と大事になってきたな

 

51:名無しがお送りします

もうそろそろ知名度が上がってきそうやな

今現行で放送してるトリガーももしかしたら存在するんかな…?



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一方光の国では

今回少し短めと小説パートのみです。
時系列はイッチとメビウスの共闘が終わってから少し経った後です


◇光の国

 

「戻りました」

 

「ご苦労だったなメビウス」

 

M78星雲、光の国宇宙警備隊本部。

科学技術局にて観測されたアブソリューティアンに酷似したエネルギー波、その調査及び宇宙の平和の害になるのであれば討伐という任務から帰還したメビウス。

 

出迎えに来たのはメビウスと同じくウルトラ兄弟の1人であるウルトラセブン。セブンがメビウスの肩に優しく手を置き、メビウスの任務終了を労った。

 

「それで結果はどうだった?」

 

「はい、観測されたエネルギー波は主に出現していたスペースビーストから発せられていました。余りにも危険な為、討伐しました」

 

「そうか…」

 

「それと現地でフィフティに会いました」

 

「何?フィフティに?」

 

セブンが驚きの顔を見せる。セブンは少し腕を組んで考える素振りをし、意を決したかのような顔をすると手の平からとあるビジョンを映し出した。

 

映っているのは科学技術局によって観測されたアブソリューティアンに酷似したエネルギー波の詳細なデータともう一つ。

 

「これは……」

 

「ああ、これはフィフティの体内に眠るエネルギーのデータだ」

 

ビジョンにはウルトラマンフィフティの体内組織のデータ、及びエネルギー波や細胞に至るまでの詳細なデータだった。

セブンがビジョンを映し出している手の平に出現させたコマンドウィンドウを操作するとまた新たなデータが映し出された。

 

「まさか!?」

 

「ああ…結果としてはこうなってしまった」

 

メビウスが驚愕した事実、それはそれはフィフティの体内に宿るエネルギーと今回の異常なエネルギー波のあらゆる数値が合致したこと。

即ち、あのエネルギー波とフィフティが直接的な関係があるということだ。

 

「兄弟達の会議の終わりの時にヒカリが気になるからと科学技術局で調べてみたところ、別宇宙で観測されたこのエネルギー波はフィフティにも関係性はあったようだ」

 

「もしかして兄さん達は今回の事件にフィフティの事を疑って―――」

 

「いや、それは有り得んさ」

 

メビウスが言い終わる前にセブンがその言葉を否定した。

映し出していたビジョンを閉じ、どこか遠くを見つめるようにセブンは言葉を紡ぎ出した。

 

「オレは直接、彼に会ったことはない。だがエースやレオ……それにメビウスお前達の反応から察するに心配はなさそうだ。それは他の兄弟達全員が思っていることだ」

 

「セブン兄さん…」

 

「確かに今回の事件で一応の関係性があるのだろう。だが彼自身が……地球で生まれ育って、我々と同じウルトラマンとなった彼がそのような邪な力の使い方などするわけがないさ」

 

「―――そうですね」

 

セブンの言葉に頷いたメビウス。地球という星で生まれた人間…自分達が信じて守ってきた人間がウルトラマンとして活動している。

例え別宇宙の地球の人間だとしてもその本質は変わらない。

いつだって自分達は人間達と共に戦い絆を深めてきたのだ。

それはどの宇宙でも変わらない―――だからこそウルトラ兄弟達はフィフティを疑うことなどしなかったのだ。

 

「メビウス、セブン兄さん!」

 

「ん?おおタロウか」

 

奥から歩いて声を掛けてきたタロウ。タロウもちょうどメビウスが帰還したという報告を聞いて宇宙警備隊本部へと足を運び任務報告やその後の事後処理について聞きにきていたのだ。

 

「タロウ教官!」

 

「メビウス、任務ご苦労だったな」

 

「いいえ。あ、そうだ!タロウ教官、実は伝えたい事が…」

 

「ん?伝えたい事?」

 

メビウスは先の任務で起きたこと……主にフィフティとタロウの親友でもあるトレギアの事についての事を話すメビウス。

フィフティの真実とちょっぴりの嘘を混ぜ合わせた言葉をそっくりそのまま伝えると、タロウは驚きと少し照れたような仕草をすると真剣にメビウスに向き直った

 

「わかった。トレギアの今の現状やフィフティの事について、私の方でも手を打っておく事にする」

 

「はい、分かりました。それじゃ僕はコロッセオに戻って後輩達の指導をしてきます」

 

「うむ、頼んだぞメビウス」

 

言い終わったメビウスはその場から飛び立ちコロッセオがある方向へと向かっていった。

その様子を見届けたタロウは少し息をつき近くにあった椅子にゆっくりと座った。

 

「タロウ?」

 

「あ、いや…長年行方不明だった私の親友がまさかフィフティによって発見されるとは…縁とは不思議なものだなと」

 

「…そうだな」

 

音沙汰もなかった親友がある意味では問題児でもあるフィフティによって発見され、そのトレギアも昔と見た目や考え方が大きく変わっているとのこと。

 

だがトレギアはともかくフィフティ自身はトレギアの事を良く思っているそうだ。トレギアにも新たな友と呼べる物が現れたのだと少しモヤモヤする気分もあるが何より―――

 

(まだ私の事を…友と呼んでくれるのだな、トレギア)

 

今はここに居ない友の友情を確かに感じていたのだ。




トレギアさんはホント泣いていい


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イッチ外伝1:ウルトラマンになるまでの道のり

今回はイッチの過去についてです。
言わばイッチの過去話専用の列伝時空みたいなものです


ん……?

 

あれ……?なんだここ…?あれぇ〜…さっきまでメビウス先輩と戦ってたのになぁ…なんだここ?

 

え?俺の過去の話しろって?どして?聞いてもあまりおもしろくないけど?

  

まあ話してもいいけど…退屈しのぎ程度にでも聞いておいてね?

 

 

まあまず俺が生まれたときなんだけど―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぎゃぁ!おぎゃぁ!」

 

泣き声が部屋中に響く。

部屋には複数の人間やベッドに横たわっていた女性と複数の機械と医療用器具で埋め尽くされていた。

青い衣服を着た医者が横たわっていた女性から生まれたばかりの赤ん坊を抱きかかえ女性にその赤ん坊を見せていた。

 

抱きかかえられていた赤ん坊は元気よく泣いている。その様子をとても嬉しそうに見ていた女性に医者はこう言った。

 

「見てください日空さん元気な男の子ですよ!おめでとうございます!」

 

女性は出産直後のせいか息遣いも荒々しく目も朦朧としているが生まれた赤ん坊だけはしっかりと見据えていた。

 

「私と…あの人の子供………」

 

女性は―――日空綾香は心から幸せそうに笑っていた。

 

 

それからというもの、出産を終えた綾香は医務室から一般人も入院している一般病棟に運ばれしばらく安静にしておくようにと病室のベッドに寝かされていた。

 

と言っても綾香は睡眠を取ることはなくただ病室の天井を見つめているだけだった。

少し目を窓に向けると、外は綺麗に晴れて心地いい風が病室に流れてくる。景色はというと住宅や公園が広がっているくらいで、小さな子供達が元気よく遊んでいるのだった。

 

それから少しすると病室の扉からコンコンと音がなると同時に開くと、1人の男性が現れた。

その男性は日本人特有の顔立ちをしているがその風貌や見た目は外国人と言っても刺し違えなかった。

身長は高く金髪のロングヘアに青い瞳、体格は程よく引き締まっていてシャツ1枚に黒色のジーパンといった物だった。

 

男性は綾香が寝ているベッドに近づくと近くに備え付けられていた椅子に座り綾香を見つめる。

 

「生まれた…んだな……」

 

「うん……生まれたよ、アラル」

 

「……………」

 

アラルと呼ばれた男性は静かに目を閉じる。

アラルは何か考え事をするとき決まって目を閉じる。これは神経を研ぎ澄まし集中して周りをよく見る為だと綾香はアラルから聞かされていた。

 

「…嬉しくない?」

 

「そんなことは…ない。ただ…」

 

「ただ?」

 

「この私が…子を持つ事など、考えたこともなかったからな…」

 

病室の窓から照らされた温かな太陽の光がまるで2人を祝福するかのように優しく包み込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

出産からしばらくして綾香の体調も戻り、赤ん坊も問題ないということで漸く退院が決まり退院手続きをする為病院の受付窓に来ていた綾香とアラル。

 

アラルの両腕には生まれた赤ん坊が抱きかかえられている。ここに来るまでの間でどちらが子供を持つかという両者ともに譲れない戦いを勃発した後、ジャンケンで決めるとなった結果アラルが抱きかかえるということになった。

 

どちらとも初めて子供を抱くのは自分だと言い張り、引かなかったので通りすがりの人や入院していた人達は少しばかり驚いていたのは綾香とアラル共々気づいてなかった。

 

「はい、これで手続きは終わりました。お疲れ様です綾香さん」

 

「ええ、ありがとう佐藤さん。今までありがとね、話し相手になってくれてたり」

 

受付係も兼任している佐藤は綾香が出産する前に入院してる時に出産の事についてやら身の周りの世間話やらで少しの間だったが大変世話になった人だ。

 

「けど綾香さんの夫さん本当に無口ね〜。いや、無口というより無表情かしら?」

 

「そんなことないわよ。これでもこの人結構喜んでいるわよ?」

 

「そ、そうなの…?」

 

綾香は知っている。アラルと出会ってもう3年以上は経つが初めの頃は佐藤と同じように無口で無表情だなと思っていたが、よく目を凝らしてみると目と口が微妙に釣り上がっている。

 

これは長く付き沿ってきた綾香だからこそ分かる事であった。

 

「そうそう。ね?」

 

「……………ああ」

 

「それならいいんだけどね…。()()さんも、綾香さんを大切にね?」

 

「…勿論だ」

 

()()と呼ばれたアラルは佐藤の言葉に深く噛みしめるように頷いた。

 

そして綾香とアラルは病院を後にし、自分達の住む家に帰るために足を進めた。病院からは然程遠いわけでもないのでリハビリも兼ねて歩いて行こうと言ったのは綾香だった。

アラルも止めようとはせず、しかし綾香にピッチリ引っ付きながら歩いていた。

 

「あのぅ…少し歩き辛いのだけど。恥ずかしい」

 

「病み上がりにはこれくらいで丁度いい」

 

「いやあのね?」

 

「倒れたら私は困る」

 

「気を使ってくれるのは嬉しいんだけども…」

 

気を使ってくれるのは有り難いが、こうもピッチリ引っ付かれると周りの視線が…。

なら、さっき佐藤にアラルの話をしてたのは恥ずかしくないのかと言われればそれはそれ、これはこれである。見知った人に話すのは何とも思わないが見ず知らずの他人に見られると途端に恥ずかしく思うのが綾香だった。

 

アラルはそんな綾香をお構いなしにピッチリと歩く。アラルも綾香の恥ずかしい気持ちは分かってはいるが自分がそうしたいからそうしているだけなのだ。

少し歩き、とうとう諦めた綾香は「ねえ」とアラルに声をかける。

 

「ホントに良かったの?」

 

「何が」

 

「子供の名前よ」

 

「……ああ」

 

出産する前、生まれてくる子供の名前をアラルと綾香の決めた名前どちらにするか話をしていた時だ。最初はアラル自身が決めた名前にしたいと言っていたが、綾香が決めた名前を聞いた途端そっちの方がいいとアラルが言い始めたのだ。

あんなに名前を決めたがってたのに何故綾香が決めた名前にしたのか疑問に思っていた。

 

「お前が…綾香の想いが籠もった名前の方が良かったからだ」

 

「……そっか」

 

子供の名前。

その子が一生背負っていく物であり親が子に与える最初のプレゼント。

アラルと綾香の子供の名は―――

 

(カケル)。大きくなろうとも未来を翔るような人になるようにと綾香が心を込めた名前だ。良くないはずがない」

 

「…ありがと」

 

2人は家につくまでずっとピッタリとくっついていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、俺が生まれたってわけよ?

 

 

え?なんで生まれた直後なのに詳しいのかって?父さんと母さんの惚気を聞きに来たんじゃないって?

 

 

うるせぇ!!ここはなんか知らないけどそういう空間らしいの!!!俺に言われたかって知らんわ!!

 

てか父さんと母さんの話なんて初めて知ったわ!!

 

もうなんだよこの空間………

 

 

ん?あれなんか吸い込まれ―――




※あくまで列伝時空のような物なので本編でこのような事は一切起きてません。


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スレ42

更新!しまっす!
ギャラファイもシンウルトラマンも面白かったしデッカーも楽しみです!!


1:名無しがお送りします

スレが立ったぞ!

 

2:名無しがお送りします

あれから3週間やぞ!!

 

3:名無しがお送りします

イッチ生きてる〜?

 

4:ウルトラマン(仮)

 

『ふんっ!!!!』

 

『うおあぁぁ!!??』

 

あれ?繋がった?皆久しぶり〜

 

5:名無しがお送りします

おい開幕グロ見せるなや

 

6:名無しがお送りします

何でウルトラマンの姿じゃなくてイッチの姿でレッドファイトしてるの?

今マグマ星人の両腕千切れてるよ?

 

7:名無しがお送りします

吐いてくる

 

8:名無しがお送りします

吐いてきます………

 

9:名無しがお送りします

おいやめてくれこのスレ自体を生配信してるから頼むからグロはやめてくれ頼むから

 

10:ウルトラマン(仮)

え?生配信してるの?

 

『いぇーいピースピース。オタクくん達見てるー?』

 

 

11:名無しがお送りします

現場が余りにもグロいかつ血塗れすぎてイッチの言動あってないんですけど…

 

12:名無しがお送りします

あの…なんで死体だらけなんですそこ?

それと、そこ何処なんでしょうか…?

牢屋?みたいなのが沢山あるんですけど…

 

13:名無しがお送りします

見たところ何処かの収容所?

囚人かは知らんけど全員体の一部が離ればなれになってない?

 

14:ウルトラマン(仮)

正解だよ

ここは刑務所惑星484って言うんだけどちょっと問題が起きてて今俺が来てるわけよ

 

『おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

 

『フンッ!!フンッッッ!!!!』

 

『ぐおぶぉあ!?』

 

15:名無しがお送りします

ドルズ星人奇襲かけたのにアッパーからの回し蹴りでノックアウトしてるやん…

いや壁に物凄いめり込んでるけどさ

 

16:名無しがお送りします

俺らが知ってるドルス星人もまあまあ外道やから致し方なし

 

17:説明ニキ

もしかしてイッチがそこにいるのってジャグラー関係?

 

18:名無しがお送りします

>>17

あ、そうか

そこは確かエピソード3の舞台か

 

19:ウルトラマン(仮)

さっすが説明ニキよく分かってらっしゃる

実はね、この惑星にガイさんとショーティー君がジャグラーさんに捕らわれてるのよ

んで、助けたいなら俺が1人でここに来いってジャグラーさんからの言伝が星間連盟から来たのよ

丁度アンチマターっていう反物質?てきな怪獣の対応が終わったからタイミング良く来れたんだけどね

 

『死ねぇっ!!』

 

『てめえが死んでろっ!!!』

 

『おぶうわっ!?』

 

20:説明ニキ

えっちょっと待って情報が多くて分からない

 

21:名無しがお送りします

捕らわれて…る?どういうこと…?

 

22:名無しがお送りします

アンチマター…?ガイアに出てきたあの反物質怪獣の…?

 

23:名無しがお送りします

レッドファイト…?レッドファイト…?

 

24:名無しがお送りします

ババルウ星人が奇襲かけたら拳で胸元貫通ってお前…

 

25:名無しがお送りします

う〜ん…ちょっと情報量が多すぎますね!

 

26:名無しがお送りします

イッチちゃんが関わるだけでここまで変わるものかしら…

 

27:名無しがお送りします

ワイ、生配信してる者

現在1000人突破や

 

28:名無しがお送りします

>>27

こっちもや

ちな今1587人

 

29:ウルトラマン(仮)

まあここは刑務所みたいなもんやし元々から弱ってる奴とか多いからね

万全の状態なら俺も結構苦戦してるかも

 

30:名無しがお送りします

そうなん?

 

31:名無しがお送りします

まあそこに収容されてるのってどうせ極悪人くらいなもんじゃろて

 

32:名無しがお送りします

そういえばそこってビランキも収容されてませんでした?

 

33:名無しがお送りします

あっ…

 

34:名無しがお送りします

あっ…

 

35:名無しがお送りします

あっ…

 

36:名無しがお送りします

あっ…

 

37:名無しがお送りします

これでジャグラーの悩み?の種がまた1つ増えたな…

 

38:ウルトラマン(仮)

>>32

ビランキって誰よ

 

『グギャァゴッ!!』

 

『次は怪獣もかよ…』

 

39:名無しがお送りします

おおぅ…監獄の真正面からキングザウルス3世がこんにちわしてる…

 

40:説明ニキ

>>38

ビランキっていうのはまあ今はまだだけれども、ジャグラーに恋する女性。遠い星の王女様なんだけど異次元に干渉する能力を持っていてそれで高エネルギーを発したり怪獣を呼び出したり出来るんだよ。

本人もある程度は能力行使出来るけど暴走する危険性もあるからその刑務所惑星に収容されてるってわけ

 

41:名無しがお送りします

ちなジャグラーのストーカーになる

 

42:ウルトラマン(仮)

 

『うおおおおおっ!!』

 

『ぶふぉっ!』

 

『え…?なんで笑われてるの俺…?』

 

マ?ジャグラーさんストーカーされるとかマ?やばいめっちゃ笑ける(笑)

 

43:名無しがお送りします

お前の笑い方特殊やな

 

44:名無しがお送りします

奇襲かけてきたシャプレー星人めっちゃ困惑してて草

 

45:名無しがお送りします

めっちゃ辿々しくしてるぞシャプレー星人

 

46:ウルトラマン(仮)

 

『ああごめんごめん、君の事笑ったわけじゃないんだわ。ちょっと思い出し笑い…的な?』

 

『あ、ああ…そう…』

 

『あー…ごめんちょっとあの怪獣倒さないといけないからさ、用事あるなら待っててくれる?』

 

『えっ?あ、ああ…うん。はい』

 

47:名無しがお送りします

言いくるめられてないか?

 

48:名無しがお送りします

おっ、イッチ変身したな

そのままキングザウルス3世に跨ったな

そして早速首絞めてる

 

49:名無しがお送りします

キングザウルス君苦しそう…

 

50:名無しがお送りします

 

『オラッ!いきなり現れては目の前で暴れやがって!!もう暴れないって言うならこの首絞め止めるけどどうする!?』

 

『グ…グギャァゴ!!』

 

『…よし、もう暴れないんだな。だったらもう俺も止める』

 

『グ、グガァ…』

 

51:名無しがお送りします

あのイッチがレッドファイトを止めた!?

 

52:名無しがお送りします

理性を取り戻したか!?

 

53:名無しがお送りします

イッチがキングザウルス3世に背を向けたな…って待ってイッチキングザウルス君熱線攻撃しようとしてるんですけど!?

イッチ!?

 

54:ウルトラマン(仮)

 

『グゴァァ!!』

 

『フィフティウムミラージュ!』

 

『グゴァ!?』

 

55:名無しがお送りします

あっ…普通に防がれてる…

 

56:名無しがお送りします

フィフティウムミラージュの鏡で完全に防がれてて草も生えない

 

57:名無しがお送りします

攻撃止みましたね…おや?

キングザウルス3世がまたもや命乞いをしているぞ?

 

58:名無しがお送りします

キングザウルス3世  が命乞いを した!

 

59:ウルトラマン(仮)

 

『光輪ラリアット!!』

 

『グガッ―――』

 

60:名無しがお送りします

しかし  フィフティには  通じなかった!

 

61:名無しがお送りします

相変わらず光輪でガリガリしながらラリアットはやべえわ…

 

62:名無しがお送りします

ああ…キングザウルス君の肉体の半分が削られた…

 

63:ウルトラマン(仮)

 

『フンッ!!』

 

『グ―――』

 

64:名無しがお送りします

そして鮮やかにキングザウルス3世の首をチェーンソー光輪で切り裂いたな

いや切断面は相変わらずズタズタやけど

 

65:名無しがお送りします

もうこれくらいじゃ吐かくなった俺達も慣れてきたもんやな…

 

66:名無しがお送りします

>>65

一緒にするな

 

67:名無しがお送りします

あれ…同接150人近くまで落ちたんですけど…?

 

68:名無しがお送りします

こっちもや

 

69:名無しがお送りします

こっちは辛うじて100人程度か…?

あ、今100人切ったわ

 

70:名無しがお送りします

つまり今は約400人の精鋭しか見れてないと……

 

71:名無しがお送りします

イッチが変身解いたな

 

72:ウルトラマン(仮)

 

『ふぃ〜終わった〜。あ、ごめんごめん待たした〜?』

 

『お前ウルトラマンなのかよ…』

 

73:名無しがお送りします

シャプレー星人困惑しておる

 

74:ウルトラマン(仮)

 

『ん?まあ一応ね』

 

『随分えげつない戦い方するんだな…』

 

『先輩達からもよく言われるよ』

 

『えぇ…』

 

73:名無しがお送りします

そら困惑するやろ



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刑務所惑星、陥落する

ほんっっっっっっとうにお待たせしました!m(_ _)m
最後に投稿してからもう少しで1年が経ちそうでしたが色々と事情があり、再び投稿する事が出来ました!

いつも読んでくださり時には感想を送ってくださってありがとうございますm(_ _)m

今更期間を空けて言うのもなんですがよろしければご愛読よろしくお願いしますm(_ _)m

今回はカケルが刑務所惑星に着くまでの間のジャグラーさん視点です!小説パートですか何卒お願いします


◇ジャグラー

 

惑星ギレルモでカケルとガイと別れたジャグラーは星間連盟によって刑務所惑星484へと移送される事になり、ジャグラーは様々な拘束具を体中に装着させられ宇宙移送母艦の内部の牢屋に投獄される事になった。

 

母艦内には母艦を操縦するクルー達のスペースや警備兵が常駐するスペースと囚人を投獄する牢獄スペースがある。牢獄スペースに行くにはクルー達のスペースから監査所と呼ばれるいわば持ち物検査や体中に危険な物がないかを見るための場所を通り抜ける必要があり、無論ジャグラーも例外ではなかった。

 

手持ちだった蛇心剣も押収され、手枷をはめられたジャグラーは抵抗をする事も素振りすら見せる事はなく、何かしら仕掛けてくるであろうと勘ぐっていた星間連盟の兵士たちは拍子抜けしていたのだ。

 

「しっかしあの大悪党のジャグラス・ジャグラーがこんなに安々と捕まるとは思っても見なかったな」

 

「ああ、しかも何の抵抗もないときた。噂も信用ならんな」

 

ジャグラーを牢獄へと連行している2人の警備兵は嘲笑いながら牢獄スペースに繋がる廊下を歩く。

しばらく歩いてるとここまで来る間に埃すら落ちていなかった綺麗な艦内とは一変して、最早手入れすらされていないであろう場所に変化していった。

 

長い廊下に続く道には幾つもの牢屋がズラリと並んび照明や部屋を明るくする蛍光灯は一部点滅している箇所もあり、錆と埃が溜まった不衛生な場所だった。

牢屋は鉄格子で出来たオーソドックスな物だが高圧電流が流れている為簡単には逃げ出せないような物だが、少し歩くとそんな風景とは似合わない一回り分厚い鉄の扉が現れた。

 

「おい、あれは何だ」

 

「あぁ?看守に向かってそんな口の効き方―――」

 

「おいやめとけ。どうせ何も出来ないんだ、教えても問題ないだろう。……そこはとある王国の王女が収監されている」

 

1人の看守が静かにそう言い放つとジャグラーは疑問を浮かべた。こんな悪党ぐらいしか用が無いような場所に王国の王女が収監されているのか、もしかすればその王国の王女とやらが極悪人ならば話は別だが…。

怪訝そうな顔をしていると看守がため息をつき、続きの話を聞いた事でジャグラーは漸く理解をした。

 

この分厚い鉄扉に収監されているのも、全てはその王女の能力が原因だったようだ。

王女は生まれついて特異な能力……つまり脳から発せられる特殊な脳波が次元の歪みを作り出し怪獣を呼び出すという能力があるからだそうだ。

 

しかもコントロールも出来ていないらしいのでいつ何時怪獣が現れるか恐れていた王女の両親……その国の王と王妃が星間連盟に引き渡したという話だ。

この部屋も王女の脳波を抑え込むための物であり更には王女自身にも特殊な装置を施され完全に脳波を遮断しているらしい。

 

(要は自分達の命欲しさに星間連盟に売ったって訳か…)

 

己の娘だろうと脅威になるのならば星間連盟へ差し出す王と王妃に苛立ちを覚えていた。何か対策するのでもなければ娘を星間連盟に差し出す事に躊躇いすらない……その己の恐怖心によってついに娘の事について考える事を放棄したのだ。苛つかない訳がない。だが……

 

(その能力……使えるな)

 

自分が今以上に……ガイよりも強くなる為にはその能力はうってつけだった。その王女が要らないのならば…俺が貰おう。

 

(だが事を起こすには早い…。この船が行き着く先である刑務所惑星までは精々大人しくしてやるさ)

 

密かに笑みを作る。これから起こるであろう事を考えると武者震いが止まらないのだ。

だがその考えの中で1つだけ引っかかる物があった。

 

(そういや、アイツの答えはまだ聞いてなかったな)

 

ギレルモで再会したガイともう一人…カケルの事だった。

ジャグラーは一度カケルに問いていた。

お前の正義とは何なのかと。

ガイの答え…というのも少し違うが奴なりの覚悟は聞いた。だがカケルのものだけはまだ聞いていなかったのだ。

途中邪魔が入ったり色々な事が起こって結局聞けず終いだった。

 

(なら…もう一度お前に問おう。お前の正義とは何なのかをな)

 

刑務所惑星にアイツを引き寄せる。奴なら声を掛ければすぐに来そうだが……保険もかけておくべきだろう。その保険は機能するかどうかは完全に運だが…もしこれが機能するなら例えミッション中だろうが奴はこちらに来る筈だ。

 

牢屋に放り込まれたジャグラーは再び薄ら笑いを顔に浮かばせたのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーー

ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「着いたぞ、出ろ」

 

それなり長かった宇宙船の航行もようやく刑務所惑星に辿り着いた。船を惑星に着陸させると中に収容されていた囚人たちが全員外へ放り出される。例外なくジャグラーも外へと連れ出されるのだが、無論釈放などではなく刑務所惑星484の牢獄へと移送する為だ。ジャグラーは大人しく看守の指示に従い船を降りる為に来た道を逆戻りする。

少し歩いていると、ここに来る途中にあった王女の牢獄がすっぽりなくなっていた。比喩などではなくそこにあった鉄の扉ごとごっそりとくり抜かれたかのように。

恐らくあの部屋自体が特注だったのだろう。部屋ごと移送出来るようにしていたのだとジャグラーは考え、すぐに視線を逸した。

 

ようやく船から降りるとそこに広がった光景を見たジャグラーは殺風景な場所だな、と感じていた。

本当に何かあるわけでなく険しい岩山がぐるりと刑務所を囲むようにそびえ立ち、1つだけバカでかい塔を除けば至って普通な石の建造物が乱雑に並んでいる程度のものだった。

 

ジャグラーの場合、かなりの犯罪を犯した(星間連盟基準)のであの塔へと収監されるのだった。塔まではそれなりの距離があり、一本道なのでただひたすらに歩くだけなのだが、乱雑に並んでいる石の建造物を通る事になる。なので少し見れば建造物の様子が伺えるのだが、やはりこの建造物も牢獄だった。

 

(殺気立っているな)

 

牢獄に入っているのは全員なにかしらの罪を問われた宇宙人達だった。塔に連れて行かれるのが珍しい事なのだろうか、あらゆる場所から視線と殺気がジャグラーに送られていた。

そうしてジャグラーは囚人達に殺気を放たれながらも塔へと連れられるが、頭上から大きな機械音と共に巨大な作業用アームが1つのコンテナを掴んで塔の最上階に運ぶ作業が行われていた。

 

恐らく例の王女とやらが移送されているのだろう、ジャグラーは少しコンテナを見つめるとすぐに視線を外し塔の中へと連れられていった。

 

ジャグラーの牢屋はどうやら塔の中層階に当たる場所であり、塔の全ての階層を行き来するリフトに乗せられるとすぐにリフトは起動した。

 

「おい看守。俺の蛇心剣は何処に置いている?」

 

その言葉を聞いた看守は何を言っているんだ?という顔でジャグラーを見つめる。

今から収監されるという人間が言うようなセリフではない、要は脱獄する事を考えているだろうがそれは無駄な事だと看守は鼻で笑った。

 

「なんだ脱獄でもする気か?」

 

「あれは俺の大事な物でな。どこにしまってあるのか気が気じゃなくてね、粗末に扱われたら困るだろ?」

 

「まあ脱獄しようと無駄だ。この塔内には複数の自律型ガーディアンが何機も徘徊している、お前の剣一本如きでどうにかなるものではない」

 

「ほう…」

 

「お前の剣もこの中層階に保管しておく。まあ場所を知られた所でお前にはどうにも出来ないがな」

 

「大した自信だな?」

 

「牢屋から出た時点で警報がなるしガーディアンもすぐに察知する。そうなればお前とて一溜りもないだろう」

 

看守が煽るように笑う。相手が何もできないと見て大きく見栄をはってはいるが、こういう奴程すぐ後悔する日がくるとジャグラーは内心思いつつ黙っておく事にした。

 

そうこうしている内にリフトが中階層に到着し、看守とジャグラーはリフトを降りて牢屋に歩みを進める。

塔内は道もそこまで複雑な物ではなく比較的すぐに牢屋に辿り着いた。

 

「ここがお前の牢屋だ。さっさと入れ」

 

「なあ看守。最後に1つだけいいか?」

 

ジャグラーは看守を試すように見る。看守はジャグラーの視線を特に気にすることもなく「なんだ」と一言だけ呟いた。

 

「牢屋を破れば即座に察知されるんだよな?」

 

「ああそうだ。だから逃げる事など無駄な―――」

 

瞬間、ジャグラーは魔人態へと変貌し着けられていた枷を力づくで外すと即座に看守の背後へと回り込み首筋に手刀を強く叩き込んだ。看守は強い衝撃のせいで膝の力が入らなくなりそのまま崩れるように倒れ、最後には意識すらも手放してしまったのだ。

 

「油断してるからそうなる。いい教訓になったな」

 

煽るように言うとジャグラーは看守を持ち上げそのまま人が通らないであろう場所へと運び込む。そして看守の服装や武器、セキュリティカード等をすべて剥ぎ取ると魔人態を解いたジャグラーがその服装に着替えた。

 

「さて、行動するか」

 

不敵な笑みを浮かべながらジャグラーは塔内を歩き始めた。

自身の目的を果たすために。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ここにあったか、蛇心剣よ」

 

塔内の中階層をあらかた調べた結果、蛇心剣の居場所も判明してことやついでにこの塔の警備システムやガーディアンの仕組みについても分かった事があった。

 

ここに来るまでに何度かガーディアンに遭遇しかけたが潜入も得意なジャグラーにとって見つからずに行動するというのは造作もない事だった。

ここのガーディアンは塔の最上階にある電子パネル室のデバイスによって管理されている。ガーディアンの徘徊ルート、行動パターンに索敵範囲の設定…それに武器管理や起動停止の操作もだ。

おまけに警備システムもそこに集約されてると来た。

 

絶対にたどり着けないと自負しているのか……あるいは相当な馬鹿なのかどちらかだろう。

それにご丁寧にこの塔の案内地図までここにあったものだからこれで容易に最上階に行く事ができる。

 

「まずは警備システムからだ。その後にあの王女だな」

 

邪心剣を片手にジャグラーは塔内を走る。この中階層から最上階まではかなりの高さがあり先程通ってきたリフトに乗り込み上層階、最上階へと進んで行く。

最上階までには時間が掛かりつかの間の休息が取れたがしばらくするとこのリフトに警報が響く。

 

『塔内に告ぐ!囚人ジャグラス・ジャグラーが逃走した!各員は至急拿捕に迎え!』

 

「流石に星間連盟もそこまで馬鹿じゃないか」

 

ジャグラーはほくそ笑む。

だがもう遅い。

既にリフトは上層階を抜け最上階へと辿り着く。このままバレずに行うのも悪くはなかったがバレたならば仕方ない。

やがてリフトは最上階へ到着し、ジャグラーは案内地図に記載されていた電子パネル室へと向かい出す。

と言ってもそこまで複雑な道のりでもなくリフトから走って1つ目の角を曲がると電子パネル室の扉がある。

 

扉を蹴飛ばす様に勢いよく開けると恐らく電子パネル室の管理者であろう人物が2人。

突然開いた扉に大きく驚いた2人だが、その隙にジャグラーが蛇心剣で斬り伏せる。

 

「ま、こんなもんか」

 

部屋には数々の電子モニターや、コンソールパネルが設置されてここから各システムや塔内の状況を確認することが出来る。ジャグラーはパネルを操作すると塔内のセキュリティやロック、防衛機能システムを除いた全てのシステムをシャットダウンさせる。

 

「囚人や星間連盟の諸君、今起きた現状にさぞ混乱していることだろう」

 

アナウンスマイクに声を掛けるジャグラー。ここから刑務所全ての場所に設置されたスピーカーからジャグラーの言葉が通して伝わる。

 

「これはお前達の処刑が決まった訳でも、そして助けが来た訳でもない!お前達はここで俺の―――」

 

この言葉を言った数分後にはここが地獄と化する事を想像することすらしなかった囚人達はスピーカーから放たれる音声に息を呑んだ。

 

「力の生贄となれ」



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銀河の光がやってくる

とうとう出会っちまいますよジャグラーさん

星間連盟はまあ泣いてもいいとは思います


「ど、どういうことだよ……」

 

1人の異星人……ゴーグ星人は震えながらその声を呟いた。

ゴーグ星人は刑務所惑星に収監された宇宙人の1人だった。数々の惑星で希少鉱石の装飾品や宝物等の盗みを働いた事でこの刑務所惑星送りになったのだが殺人や暴力等といった事は決してしなかった。

 

盗み程度で刑務所惑星の市街地収容所ではなく最も罪が重いとされる者が収監される塔に入れられたかと言うと、とある惑星の最も重要かつ生きるシンボル的な宝物―――「輝きの木」と言われた物を盗もうとしていたからだ。

幸いな事に盗まれる前にゴーグ星人がヘマをしたので事なきに終えたが、やらかそうとしていた事は事実でありこうして刑務所惑星に居るのである。

 

だがそんなゴーグ星人も目の前の光景には恐怖を感じていた。

突然、牢屋の扉が開いたかと思えば先程放送されたアナウンスに違和感を感じていた。

力の生贄―――スピーカーから発せられた音声はそう言っていたが

今目の前に映る光景を見てゴーグ星人はようやく理解した。

 

ゴーグ星人と同じく収監されていた囚人達が次々と怪物に斬殺されていく。ある者は悲鳴を上げ、ある者はその怪物に立ち向かうも返り討ちにされ、ある者は逃げようとしたが叶わず斬られていった。

あんなにいた囚人達が今やただの肉塊と成り果てた様子を見てゴーグ星人は最早腰を抜かす事しか出来なかった。

 

暗闇から鈍く光る紅く煌めいた刀が少しずつ近づいてくる。

それに襲いかかろうとした別の宇宙人は瞬く間に斬り裂かれ、その死体から魂のような赤いエネルギー体が放出されると刀に吸い込まれる。

 

暗闇の廊下から遂にその刀の所有者が現れる。

 

「残りはお前だけだ」

 

刀を首筋に突きつけられる。

その切っ先は今にもゴーグ星人の首元を切ろうと鈍く、紅く光る。

 

「な、なんだってこんな事―――」

 

「お前らは囚人だろ?自らが行ってきた事が自分に帰ってきただけだ」

 

知らない。少なくとも自分はこのような残虐な事などしていない

とゴーグ星人は心の底からそう思った。

思ったまま―――首を切り落とされた。

 

刀にこびり付いた血を手で拭い、今まさに殺したゴーグ星人の生命エネルギーを蛇心剣に吸わせて自身の力としたジャグラー。

現在ジャグラーが居るのは塔内の下層階部分に当たる。上層階の囚人から見境なく蛇心剣で切り落としその生命エネルギーを己の糧としたジャグラーはとある目的の為に一度ここまで降りてきていた。

 

ジャグラーには目的が2つある。

1つはジャグラーと同時に収監された王女の救出。これは彼女の能力が有用な為、この先利用すればと考えていた。

……彼女がこの惑星に収監された経緯には同情しなくもないが、自分の目的が優先なのでジャグラーはその事に関しては今は考えないでいた。

もう1つの目的というのが現在ジャグラーがいる下層階より更に下にある地下重力調整室に設置されている重力の力場を発生させる装置の大元であるバルンガだ。

と言っても幼体であり暴れる事もないが使いようによっては計り知れない兵器にもなりうる。

 

「ここか」

 

巨大な装置の前に辿り着いたジャグラーは外に出てこれないように何重もの強固なロックを蛇心剣で両断し、中から幼体バルンガを取り出す。

 

「後は……王女だな」

 

この地下重力調整室とは真逆の場所……塔の上層階に位置する所に王女は収監されている王女を救出する。救出とは言うものの実際はその王女の能力を利用しようとしているので救出とは違うのだが。

ともかくジャグラーは幼体バルンガを片手に塔の上層階を目指す為、再びリフトに乗り込むことにした。

リフトで上層階に着くまでの間、携えている幼体バルンガに己の闇のパワーを注ぎ、バルンガの生態を弄る。

 

バルンガはエネルギー体であれば何でも吸収し続ける。1つの街に供給される電力など容易く吸収してしまい太陽の放つエネルギーすら吸収しだす程だ。その性質を利用し、全てを飲み込むブラックホールと同等の物を生み出すように変えた兵器―――バルンガボムを精製する。

 

バルンガボムを精製し終える頃にはリフトは既に上層階に到着しており王女が囚われている牢屋に向かう為、歩みを進める。

王女が収監されている牢屋はかなり奥地に存在している。しかも動かなくなったガーディアンが奥地に歩を進めると共に増えているのが目に見えて分かり、余程王女を出したくないのだろうと思った。

奥地にたどり着くのにそれ程かからないが何体ものガーディアンを見る限りジャグラーが予めガーディアンの機能を停止していなければかなり時間がかかったに違いなかった。

 

しばらく歩くと王女が収監されている牢屋の扉の前にようやくたどり着いたジャグラーは蛇心剣に闇のエネルギーを纏わせて見た目からでも分かる頑強な扉を破壊し、中にいる王女の姿を見た。

王女は何もない殺風景な牢屋に1つだけあった椅子に座っているが手には枷が、頭部に拘束装置のような物が嵌められていた。

 

これはあくまで王女の能力を装置で抑える為の物であるがそういった事など知らないジャグラーは蛇心剣で頭部の装置と手の枷を切り落とす。

装置が取れると美しい顔立ちとその長く綺麗な金髪は2つの黒色のヘアゴムによって纏められたツインテールの髪型をしていた。

王女にしてはかなり独特な服装なのでジャグラーは一瞬だけ険しい顔をしたが、ともかく王女に対して言葉を告げる。

 

「久しぶりの光景は最悪だろうが気分はどうだ王女様?ここから出たいと望むなら―――」

 

「王子様!!」

 

「は?」

 

今、この王女は何と言った…?俺を…王子…?

いや、聞き間違いかも知れない。まさか己を助けた者が白馬の王子様だと勘違いするとかそんな馬鹿馬鹿しい話など……

 

「やっぱり助けに来てくださったのね私の白馬の王子様!いつか来てくれると信じていました―――私は貴方に一目惚れです!」

 

まさか自分の考えていた事が見事的中するとは思いもよらなかったジャグラーだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それでジャグラー様!私を一体何処に連れて行ってくれるのでしょうか!?宇宙の宝石とも呼ばれる惑星ルヴィアですか?それともそれとも宇宙に浮かぶ七色の川ですか!?」

 

この見るからにハイテンションになっている王女―――ビランキはジャグラーにそれはもう過剰とも言えるくらいにピッタリと引っ付いて歩いていた。ジャグラーの腕にしがみつくように歩くビランキはそれはそれは愉快で楽しそうにしているが等のジャグラーは後悔し始めていた。

 

まさか王女がこんなメルヘン脳……もといテンション高めの女の子だとは思わなかったからだ。

 

「おい引っ付くな」

 

「えへへ〜」

 

人選ミスったか?

だが、好意を向けられているというのは別に悪いことではない。寧ろ嫌われて言うことを聞かなかったり勝手に行動されて死なれては助け出した意味もなくなる。

ここは前向きに考える事で何とか気を落ち着かす事にしたジャグラー。

 

「おい、確かお前は脳波で…」

 

「ビランキですわジャグラー様!」

 

「………お前の脳波で」

 

「ビランキです!」

 

「…………………………ビランキ」

 

「はい!何でしょうかジャグラー様!」

 

ジャグラーは見たくないものを見ないようにする為に目を手で覆った。

どうやら本当に人選をミスったようだ。好意を持たれるのは構わないがここまで持たれるだろうか?

こういう手合いは人の話を聞かずに先に突っ走ってドジを見ること間違い無しの人間だ。

 

こう、人の話を聞かず先走りする奴を約2名知っている。早々に関係を切ることがいいのだが―――

 

「ふふん♪ふふん♪」

 

「はぁ…」

 

いつまでも腕に引っ付いて来るので取り敢えず目的を達成するまでの間はこの事態を飲み込む事にした。

 

何、目的は1つ達成している。

後のもう1つは奴が来るまでの辛抱だ。そうすれば…

 

「…やはり来たか星間連盟」

 

牢獄塔の外から宇宙船が近づいた時に生じる特有の振動が伝わってくる。流石に奴らも馬鹿じゃない、異変をすぐに察知するのはお得意の事だろう。

 

『囚人ジャグラス・ジャグラーに告ぐ!今すぐ武装解除し、大人しく自首すれば命までは問わない!』

 

「はっ、誰が従うかよ」

 

ジャグラーは鼻で笑うとすぐにリフトで塔の最上階へと赴いた。突然の事にビランキも驚いていたが彼女は「ジャグラー様について行けば大丈夫」と一方通行な信頼を寄せていたのでジャグラーと共に向かう。

最上階に向かうたどり着くまでに何度か勧告していた星間連盟だが、何の反応も示さないジャグラーに対して業を煮やし、とうとう武力行使へと行動を移した。

 

宇宙船からは50m弱の星間連盟治安維持ロボット「ガーディアン」が10体近く出動して塔の全方位を取り囲む。

この「ガーディアン」は塔内に配置されたガーディアンの大型機であり塔内のガーディアンと同じく白を基調としたレギオノイドのような姿をしているが、両腕はドリルや兵器といった物ではなく人間の腕と何ら変わらない形でありながら手首から肘にかけて「ヒートソード」と呼ばれる短剣を固定武装として備われており胸部装甲を除いた全ての装甲の裏側に実弾ミサイルが大量に装備されている。

胸部装甲は展開可能であり、そこから砲身を露出させることで遠距離光粒子ビーム砲「ガーディンズブラスター」を放つ事が可能だ。

塔の周囲に配置されたガーディアンは全て胸部装甲を展開して砲身を露出させている。

だが焦る素振りすらしないジャグラーはビランキに顔を向ける。

 

「おいビランキ、お前は脳波で怪獣を呼び出せるんだったな?」

 

「はい!確かに出せますけど、でも制御も効かないし暴れる事くらいしかできないですよ?」

 

「構わない、出せるだけ出してくれ」

 

「喜んで!」

 

ビランキは両手で頭を抑えて少しうーんと念じると、ガーディアン達の目の前の空間が歪みだすとその歪みに乗じて怪獣達が勢いよく飛び出してきた。

 

キングザウルス3世、シルバゴン、エレキングにムルチやグドン。それぞれの怪獣が雄叫びを上げるとガーディアンに向かって襲いかかる。

ガーディアンも星間連盟の命令を受けて反撃するがそれぞれの怪獣達のパワーに押されてしまった。

無論ガーディアンも黙っている訳でなく、ヒートソードで怪獣を切りつけたり実弾ミサイルで応戦するが怪獣達は怯む事なくガーディアンに攻撃を加えていく。

 

ガーディアン達がガーディンズブラスターを放とうとするが少しのチャージ時間が隙となりそれぞれ怪獣達はガーディアンの胸部の砲身を破壊し、その流れに乗ってガーディアン達を破壊していったのだ。

 

口に咥えたガーディアンの腕を引きちぎったり頭部を破壊したり両足を潰して立てなくした後胸部を貫くなど容赦ない攻撃がガーディアン達を次々と破壊し、あっという間にガーディアン達はスクラップとなってしまった。

 

「ぐ、ぐぬぬ……」

 

その圧倒的な光景を宇宙船から見ていた星間連盟警備部長官のダレイオスは震える手で拳を作った。

恐怖から震えているのではなく目の前の光景に酷く苛立ちを覚えていたからだ。

数機もののガーディアンが怪獣達に潰されるのはダレイオスにとって想定外の事でありこんな状態で撤退など持っての他。

歩兵部隊を出した所でジャグラーにたどり着く前に怪獣達に踏み潰されるのがオチだ。

 

今更引こうものなら今まで築いてきた地位や名誉も全て失う羽目になる。しかし対抗手段も無ければとどうすればいいのか頭に働きをかけるがここで思わぬ事が起こった。

宇宙船に備え付けられている観測レーダーが大きな警戒音を出したのだ。

 

「何事だ!?」

 

「後方より高エネルギー体接近!これは……ウルトラマンです!」

 

「ウルトラマン…だと?」

 

まさか来てくれたというのか?

宇宙船の横を通り過ぎた大きな光は刑務所惑星のにいる怪獣達の前に降り立つ。上半身は赤、下半身は黒で胸にリング状のカラータイマーを付けたウルトラマン―――ウルトラマンオーブが大きな剣と共に怪獣達と戦闘を開始する。




※ここで出てくるガーディアンは投稿主の完全なオリジナル設定です
オーブ本編には出てきていないし超全集にも描かれていないのであしからず


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戦いの中で

ジャグラーさん視点も今回はこれでラストです


「ハァッ!!」

 

振り下ろしたオーブカリバーの切っ先がムルチの胴体を切り裂く。ムルチは小さなうめき声と共に後ろへと後退するが、入れ代わりと言わんばかりにシルバゴンがオーブに向けて歩を進める。

 

「やはり怪獣が多いな……タァッ!!」

 

オーブカリバーの柄でシルバゴンの腹を小突くと同時に下から上へと振り上げる。いくら強靭な肉体を持つシルバゴンとはいえオーブカリバーで斬られてしまってはただでは済まない。

咄嗟の反応でシルバゴンはなんとか上体を反らして避けたがそれでも完全に避けきる事が出来ず傷を負ってしまうがそれを自らの本能で強引に体をオーブの元へ近づけその屈強な腕でオーブの胸を殴りつける。

 

「グッ…!」

 

「キィィィィ!!」

 

殴られた勢いで後ろに下がったオーブが自分の感だけを頼りに背後に向いてオーブカリバーを盾にするように構えた。

瞬間、エレキングの尻尾がオーブに迫ってきていたがオーブカリバーがそれを防ぎダメージを貰わずに済む。

 

今度は左からグドンが、右からキングザウルス3世が迫ってきていたのでオーブカリバーを大きく振るって怪獣達を寄せ向けないように立ち回る。

このままでは防戦一方だ。

 

そう考えたオーブはオーブカリバーの円盤部に土のエレメントと浮かび上がらせるとリング部分を手で回転させ剣を地面に突き刺す。

 

「オーブグランドカリバーァァ!!」

 

突き刺された所から土のエネルギーが勢いよく広がりグドンとキングザウルス3世に当たった。地面から足へ、足から体へと流れる土のエネルギーが2体の怪獣を爆砕する。

 

それを見たエレキングはあの剣はまずいと本能で理解し、すぐさま尻尾を向けてオーブカリバーを奪おうとするが逆にその尻尾をオーブカリバーで切り落とされてしまう。

 

「キィィ!?」

 

「ハァッ!!」

 

間髪入れずオーブは上に飛ぶとエレキングの頭上から下までオーブカリバーで切り裂いた。が、エレキングの皮膚が異常に硬いのか完全に切り裂くことはなかったがそれでも致命傷は避けられなかった。

 

エレキングは大きな傷を負ってしまいそのまま倒れ込み、既に背後に周っていたシルバゴンとムルチの方へと視線を向けるオーブだったが少し遅かった。

 

「ガァァッ!!」

 

「ギィィ!!」

 

「ガフッ!?」

 

視線を向けた段階で既に攻撃に入っていたシルバゴンとムルチはオーブの肉体にその力強い腕力で殴りつけられた。不意をつかれてしまったせいかまとも受けてしまい続け様に蹴りと尻尾で攻撃を加える。

 

攻撃を受けたオーブだったが、隙を見てカウンター気味にオーブカリバーで薙ぎ払う様に振るってシルバゴンとムルチを斬りつける。斬られた怪獣達は少し後ろに下がるもののまだまだやれるぞと吠え叫ぶ。

 

ダメージを負って膝をつくオーブ。

すると、オーブの足元に駆け寄る1人の少年がいた。

 

「アニキ大丈夫!?」

 

「危ないから下がってろショーティ!」

 

惑星コボルでひょんな事からオーブ……ガイと共に旅をしているショーティが怪獣にやられているオーブに駆け寄っていた。

あらかじめガイは激しい戦いになるから付いてくるなとショーティに何度も言っていたが、一緒に行くの一点張りだった為仕方なく連れてきていたのだ。

シルバゴンがオーブに再び攻撃したがオーブカリバーで防ぎショーティを下がらせようとした。

 

ガイの事が心配だったので思わず駆け寄っていたショーティだがすぐさま言われたとおりに下がり比較的安全な建物の影でガイの戦いの様子を見ていた。

 

ショーティが隠れた事を確認するとシルバゴンを一気に押し出し、体勢を整える。

 

「こうなったら…アレを使うか」

 

オーブはオーブカリバーを前に突き出すと剣に内包されている火、水、土、風の全てのエレメントを解放させて刃を虹色の光のエネルギーで纏う。

 

空に掲げ、大きく円を描く様に動かし光のエネルギーを収束させる事で放つオーブ最大の必殺技―――

 

「オーブスプリームカリバァァァァ!!!」

 

極彩色の光線、オーブスプリームカリバーが怪獣達に向けて放たれる。

余りにも速い光線にシルバゴンやムルチは避けるどころか防ぐ事も叶わず、為す術もなくその肉体を爆散させたのだった。が……

 

「くっ!?まだ…制御が…!?」

 

当たれば即死のオーブ最大の必殺技は怪獣達を爆散させて尚、その光線の勢いは止まらなかった。放たれたオーブスプリームカリバーは止まる事なく放たれ続け、間違っても監獄塔や星間連盟に当たらない様に射線を反らしていた。

 

こうも光線が垂れ流しな状態だと当然エネルギーの消費も激しくなりオーブのカラータイマーは程なくして点滅を始めるとこれ以上エネルギーが消費され続ければ危険な為、ガイの意識とは関係なく半ば強制的な変身解除してしまったのだ。

 

幸いな事に変身解除された事でオーブスプリームカリバーも止まったが肝心のオーブから変身解除したガイは激しい消耗と疲れに襲われて膝をついていた。

 

「ハァ…!ハァ…!」

 

「アニキ!」

 

戦いが終わりガイに駆け寄ったショーティはガイの体を支える。

荒い息遣いをするガイの背中をさすっているショーティだったが

すぐに立ち上がったのだった。

 

「アニキ…また無茶して」

 

「…これくらいどうってことないさ」

 

「とか言いながら毎回酷い目にあってる気がするぜ?」

 

「ぐっ…」

 

今までガイと共に旅をしてきたショーティだから言えた事だった。昔からどこか自分を顧みない所があった為、それを見てきたショーティの物言いに対して言い返せなかったガイ。

自覚がある分、質が悪かったが性分なので仕方ない部分もありショーティもそれ以上言うこともなかったので変わらずこの関係を続けていたのだ。

 

「まあそれがアニキのいいところなんだけどな!」

 

「褒めても何もでないからな?」

 

「チッ」

 

「お前な…」

 

最初こそ不本意だったもののなんだかんだでやってきたガイは今のこの関係を悪くないと感じていたのだ。

厄介事に振り回されたり……または振り回したりだったが。

 

とはいえショーティはウルトラマンになれる自分とは違い少なくとも怪獣と戦えるような子ではないので自分が守っていれば大丈夫だと思ってこうして連れてきているのだからなるべく危険な事はさせたくないのは事実だった。

 

「よし…じゃあ行くか」

 

「アニキまだ回復してないでしょ?もう少し休んだら?」

 

「そうは言ってられないな。何せジャグラーが―――」

 

言いかけた時、不意に後ろから気配を感じた。

いや、()()()()()()()()()()()()()

 

振り向いた瞬間首にとても強い衝撃が走り意識が飛んだ。万全の状態なら何でもないのだが今は消耗している状態だった。

ガイは自分の体が倒れていくのを感じ取り、こんな事をした人物を確かめる為最後の力を振り絞ってその人物に向かって目を凝らした。

その人物は…なんともまあ予想はしていたがまさか本当にそうだとは思わなかった人物だった。

 

「ジャ…グラー…」

 

ガイは眠りにつくように意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アニキ!?アニキ!!」

 

ショーティが倒れたガイを揺さぶる。ジャグラーが手刀で気絶させた為、起きる事はなかった。

起きない事を理解したショーティはジャグラーを睨んだ。

 

「アニキに何するんだ!」

 

「そいつに今から俺がする事を邪魔されたらたまったもんじゃなくてな。で…それはお前もだぞ小僧」

 

そう告げるとジャグラーはショーティの背後に素早く回り込み首筋に手刀を与えた。ショーティは自分が何されたのかも自覚できずに気絶し、ジャグラーは倒れそうになったショーティを片手で支えた。

 

ジャグラーは空を見上げる。星間連盟の宇宙船がとうとう痺れを切らしたのか全艦スラスターを最大出力で吹かして接近してきていたのだ。

 

懐から小型の端末を取り出して備え付けられたボタンを押すと、監獄塔の防衛システムが作動する。防衛の為に作られた幾つものビーム砲の砲塔が全て星間連盟の宇宙船に向けられビームの嵐が星間連盟を襲った。

 

星間連盟もただ黙って見てる訳ではなく急いでバリアを作動させるが流石は監獄塔と言ったところか、数々の熱線が絶え間なくバリアに直撃した。

元々、このビーム砲は対宇宙船用で設計された物だ。生半可なバリア等あっという間に破壊するほどの威力に加えて外から見ても異常な数の砲門なのでこの結果は余りにも普通の事だった。

 

やがてバリアに回していたエネルギーは切れて回避しようとするがその巨体故にビームの嵐を避けきる事など不可能であった。最早撃墜されるのも時間の問題―――思われたが実際は違った。

 

「砲撃が…止んだ…?」

 

突如としてビームが撃たれなくなった…?何かしら理由でもあるのだろうか。

そう思ったとき、艦内に通信が入ったのだ。通信先は…監獄塔からだ。

 

『よう、星間連盟。聞こえるか?』

 

「じ、ジャグラス・ジャグラー!?」

 

なんとこの自体を起こした張本人のジャグラーが通信を寄越してきたのだ。ダレイオスは少し驚くがすぐに落ち着き冷静に対応する。

 

「一体何の用だ…?」

 

『お前達には2つの道がある。このまま宇宙の塵になるか、あるいは俺のお願いを聞きお前達が生き残るかだ」

 

『…………その願いとは?』

 

ハン、とジャグラーが笑う。ジャグラーが望む物は1つだった。

 

『ウルトラマンフィフティをここに連れてこい。オーブが捕まっているのと俺が呼んでいると言えばミッション中だろうがなんだろうがアイツは来る。それが俺の出す願いだ」




補足
オーブスプリームカリバーを制御出来ていない、というのも本編ではオーブリングにかざしてから光線を放ってたのでオーブリングには制御機能も兼ねているんじゃないかとの独自解釈です

ですのでオーブリングを手に入れていないガイさんは撃てるものの制御は困難という風になりました


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スレ43

グリッドマンユニバース見終えて余韻に浸ってたら投稿するのを忘れてました

いやでも本ッッッッッッ当によかった……


74:ウルトラマン(仮)

 

『ていうわけなんよ。いやぁジャグラーさんも随分やること凄いね』

 

『ああ、アイツのやってることはえげつねえ。相手を殺してその生命エネルギーを自身に取り込むなんざ聞いたことがねえし、奴はそれに伴って強くなっていやがる。ありゃ俺達と同類だな』

 

『散々やばい犯罪を犯して捕まったあげく牢屋にぶち込まれてる奴と一緒?ご冗談を』

 

『いやまあそうなんだけど…』

 

75:名無しがお送りします

状況纏めはよ

 

76:名無しがお送りします

そこのシャプレー星人曰く、

・何日か前に収監されたジャグラーが隙を見て脱走

・刑務所いた極悪宇宙人や怪獣を片っ端から殺害及びその生命エネルギーを回収

・ついでにガイさんとショーティー君捕まってる

・ジャグラーがガイさんとショーティー君助けたければここまで来いとイッチに声掛ける

・イッチ、進むがてら犯罪宇宙人と怪獣をレッドファイト←今ここ

 

77:名無しがお送りします

>>76

サンガツ

 

78:名無しがお送りします

最早エピソード3の欠片もねえ

 

79:名無しがお送りします

バルンガボムすら気配がない

 

80:名無しがお送りします

ギャンゴどこ〜?

 

81:ウルトラマン(仮)

 

『さてジャグラーさんはどこにいるのやら…』

 

『この刑務所の最上階だな』

 

『え、知ってるの?』

 

『一応生き残りだからな。それくらいは知ってる』

 

82:名無しがお送りします

そういえばこの刑務所の詳細って分かるの皆?

 

83:名無しがお送りします

LIVE配信見て分かると思うけど刑務所って言う割には塔なんだよねそこ

しかも周りは赤茶色の岩山だらけやし

 

84:名無しがお送りします

>>83

あくまでその施設が刑務所なんやろ

 

85:名無しがお送りします

イッチがいるところは刑務所の外だからね

ウルトラマンになって飛んで行った方が早くね?

 

86:ウルトラマン(仮)

>>85

よしそれで行こう

 

『んじゃウルトラマンになって飛んでくるわ。君も一緒に行く?来いよ?』

 

『せめて選択肢くらい残してくれ。ていうかそれは余りオススメできねえな』

 

『どうして?』

 

『この塔は正規に入るなら問題ないがそれ以外で入ろうものなら警備システムがそれを邪魔するんだ』

 

ほう?警備システムとな?

 

87:名無しがお送りします

確かによく見たら壁面にビーム砲?みたいなのが大量にあるな

表面から裏面までびっしりや

 

88:名無しがお送りします

なるほど入口以外から入ろうならその砲撃の嵐に見舞われると

ってイッチ?ウルトラマンに変身してるね?まさか行くの?

 

89:ウルトラマン(仮)

 

『関係ない、行く。君も行く。OK?』

 

『おい待て俺は行かんぞなんで俺まで行かなぐああああああああ!!!??』

 

90:名無しがお送りします

即  決

 

91:名無しがお送りします

うっわビーム砲が沢山放たれてるけどイッチのスピードに追いついてなくて全く被弾してなくて草

 

92:名無しがお送りします

いやビーム砲も発射速度、弾速、ビームの太さといい中々いい迎撃システムだけどイッチのスピードがそれを上回ってるの何なの

 

93:名無しがお送りします

シャプレー星人は絶叫してるけどイッチはガン無視

 

94:名無しがお送りします

ていうかもう最上階ついたぞ

ジャグラーさんと…ガイさんとショーティー君なんか縄で縛られてるしぐったりしてるな…気絶してるんかな?

シャプレー星人もぐったりやし…

 

95:名無しがお送りします

ねえ隣にいるジャグラーさんにめっちゃ引っ付いてる人さユカに似てね?

 

96:名無しがお送りします

>>95

知らんのか

ビランキはユカの中の人とそっくりさん(同じキャスト)なんやで

 

97:名無しがお送りします

イッチが変身解除したな

等身大に戻ったで

 

98:ウルトラマン(仮)

 

『来ましたよ、ジャグラーさん』

 

『……………お前は入り口から入るって事知らねえのか?』

 

『そんな面倒くさい事俺はしません』

 

『ハァ……』

 

あれ?ため息つかれた?

 

99:名無しがお送りします

>>98

当たり前だよなぁ?

 

100:ウルトラマン(仮)

 

『でもなんでわざわざガイさんを捕まえてまで俺を呼んだんです?呼べばいつでもすぐすっ飛んで来ますよ?』

 

『万が一だ。俺が今からやることにコイツは邪魔だしガイも捕らわれてるって聞いたら否が応でもすっ飛んで来るだろお前?』

 

『それは勿論ですねぇ…やっているミッションを滅茶苦茶速く終わらせそうな勢いの理由ですねそれ…』

 

『そういう事だ』

 

『は、はあ…。それでジャグラーさん、一体何を?』

 

『簡単だ、ギレルモの時お前の答えを聞いてないからな。あの時は星間連盟に邪魔されて聞きそびれたが今は違う。カケル、お前にとっての正義とはなんだ?お前にとっての光とは―――』

 

『ジャグラー様に近づくなっ!!』

 

えっ…?この子どうしたの…?俺近づいてないよ…?

 

101:名無しがお送りします

おっビランキや

 

102:名無しがお送りします

映像作品で全く見たことないビランキやていうかマジでユカ姉貴に似てますね…

 

103:ウルトラマン(仮)

 

『ジャグラー様は私の白馬の王子様なの!邪魔する者は誰であろうと許さないんだからー!!』

 

『グギャァァァァゴ!!』

 

えぇ…?いきなり怪獣現れたんだけど…?なんかビランキちゃんから脳波?的なのも出てたし…

 

104:名無しがお送りします

あっギャンゴが出てきた

 

105:名無しがお送りします

あれがさっき言ってたビランキの能力やで

ビランキ自体は悪くないねんけどな…

 

106:ウルトラマン(仮)

 

『えーと…ジャグラーさん、これどうしたら…』

 

『おいビランキ、いいから大人しくしてろ』

 

『いいえジャグラー様!私には分かるの!これはいわゆる恋敵よ!ここでアイツを殺さなきゃジャグラー様の物になれない!』

 

『おい待ていつからそんな話になった?お前妄想も大概にしておけよ?』

 

えぇ…えぇ………

 

107:名無しがお送りします

あの顔であんなセリフ言ってたら頭バグるっす

 

108:名無しがお送りします

イッチも困惑するのは分かるけどなんとかするんやで

 

109:ウルトラマン(仮)

 

『さあ私と勝負しなさい!私が勝ったら私はジャグラー様の物!貴方が勝ったら貴方がジャグラー様の物よ!』

 

『いやいや待って理解出来ないよ!?俺男だしそんな趣味ないよ!?何だか分からないけど誤解はってうおっ!?この怪獣攻撃してくるぅ!?』

 

『ハァ……』

 

ほれ見ろジャグラーさんも呆れてる

 

110:名無しがお送りします

なんか尽くジャグラーの行動が阻害されてるな

 

111:名無しがお送りします

>>110

イッチという劇物にビランキやぞ?そらこんな自体になるわ

 

113:名無しがお送りします

イッチちゃんも苦労人ね

 

114:ウルトラマン(仮)

 

『ごめんなさいジャグラーさん!取り敢えずこの怪獣倒してからでいいですか!?』

 

『…………………………あぁ』

 

うっわすっげえ不満そう

 

 

115:名無しがお送りします

多分誰でもこうなったら不満になるわな

 

116:名無しがお送りします

取り敢えずイッチが再び変身したな

おっといきなりギャンゴに向けてチェーンソー光輪使ってるぞレッドファイトだぞこれ



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スレ44

投稿です
いつも誤字や指摘感謝しますm(_ _)m

ギャンゴ君、南無三


116:ウルトラマン(仮)

よっしゃこの怪獣倒すぞ!皆弱点かなんか教えてクレメンス!

 

『オゥラッ!!』

 

『グギャギガャ!?』

 

117:名無しがお送りします

弱点教える前にチェーンソー光輪でギャンゴの耳を切り飛ばすな

 

118:説明ニキ

うーん…得に弱点はないかな…まあそのまま普通に倒せば……

 

119:名無しがお送りします

>>118

甘いぞ説明ニキイッチが普通に倒すなんて稀やで

 

120:名無しがお送りします

てかクレメンス久々に聞いたな…

 

121:ウルトラマン(仮)

え弱点ないの?分かったで

 

『グギャアゴ!!』

 

『グフッ!?ゲフッ!?』

 

123:名無しがお送りします

ギャンゴ怒りの顔面パンチ

しかも2回

 

124:ウルトラマン(仮)

 

『グギャァ!!』

 

『フッ!オラァッ!!』

 

『グガァッ!?』

 

125:名無しがお送りします

ギャンゴの攻撃避けてイッチ反撃のパンチ

 

126:名無しがお送りします

いつの間にかパンチの音もいい具合に重くなってるから単純な力も上がってるね

 

127:説明ニキ

そこはイッチも成長してるという事で

 

128:名無しがお送りします

あらイッチちゃんギャンゴから距離を置いたわね

何をするのかしら

 

 

129:ウルトラマン(仮)

 

『光輪ラリアット!!』

 

『グガッ、ゴガッ』

 

130:名無しがお送りします

お馴染みの超スピードで光輪ラリアットの連打やな

何がやばいって他のウルトラマンと比べてみてもイッチの攻撃の間隔が凄まじく短い

 

131:名無しがお送りします

あくまでTV本編と比べてるけどホントに速い

テンポで捉えるとフーマとかスピード系ウルトラマンの場合タンタンタンなのにイッチはタタタタタだもん(伝われ)

 

132:名無しがお送りします

うーんやはりギャンゴも血塗れズタズタに……

 

134:名無しがお送りします

あっ首吹き飛びましたね……

ビランキも顔真っ青やで…

 

 

133:ウルトラマン(仮)

 

『よっしゃ!見たか!』

 

『ま、まだよ!もっと強ーい怪獣だすんだから!』

 

『ゴガァァァァ!!』

 

まだ怪獣出てくんの…?どうなってんのあのあの子…?

 

134:名無しがお送りします

出てきたのはモンスアーガーやな

 

135:名無しがお送りします

そいつ頭が弱点やで

大人しく頭をかち割るんや

 

136:ウルトラマン(仮)

>>135

おっけー

 

『フンッ!!』

 

『ゴ、ゴガァ!?』

 

137:名無しがお送りします

恐ろしいくらいのフィフティウムパンチ

俺でなくても見たくない

 

138:名無しがお送りします

皿がいとも簡単に割れた…

あ、ガイさんとショーティー君目を覚ましたな

 

139:ウルトラマン(仮)

 

『よぉぉし、口を開けろ』

 

『コゴゴゴァ!?』

 

140:名無しがお送りします

おい待てイッチチェーンソー光輪を繰り出して何する気や

 

141:名無しがお送りします

あっ…モンスアーガー君の口の中に入れた……

 

143:名無しがお送りします

うっわ凄い悲鳴……

 

144:名無しがお送りします

口から下半身まで一気に切り裂いたんですけど血飛沫がやべえよ

 

145:名無しがお送りします

あぁ…モンスアーガー君が絶命した……

 

146:名無しがお送りします

おっ、同接が五百人きったぞ

 

146:名無しがお送りします

あ〜あビランキちゃんも腰抜かしてるわ

 

147:名無しがお送りします

何もしてこなさそうだしイッチも変身解いたらどうです?

 

148:ウルトラマン(仮)

おけおけ

 

『よっ…と。え〜と、俺の勝ちでいいよね?』

 

『…なんか納得いかない』

 

『もういいだろビランキ、お前の負けだ』

 

あら、ジャグラーさんも擁護してくれたな

 

149:名無しがお送りします

まあどう見てもイッチの勝ちですね

 

150:名無しがお送りします

まあしょうがないね

 

151:ウルトラマン(仮)

 

『ジャグラー様……』

 

『なぁカケル。お前のその戦い方、一体何処に正義がある?』

 

んん?どういうこと?

 

152:名無しがお送りします

あれじゃね?そんな惨たらしく怪獣殺してるのに光の戦士名乗ってていいのか的な奴じゃね?

 

153:ウルトラマン(仮)

 

『ギレルモでもそうだったな。ラモン兄弟を見るのも痛々しいくらいに殺し尽くし、いまビランキが呼んだ怪獣でさえもその有様だ。お前の心の中には相手を徹底的に叩きのめすという強い願望がある』

 

『はいあります』

 

『おっと、嘘をつくなよ?俺にはお前の中の―――は?』

 

あれ?ジャグラーさんそんな唖然とした顔してるの?

 

154:名無しがお送りします

あー…これあれじゃね?返ってきた返答が思ったのと大分違ったような

 

155:ウルトラマン

 

『え?いやどうしたんですか?』

 

『…自覚しているのか?』

 

『はいしてます』

 

『………………』

 

『え、いやどうしたんですかジャグラーさん?』

 

156:名無しがお送りします

なんだか気まずい雰囲気ですね

 

157:ウルトラマン(仮)

 

『…お前は光の戦士だろ?だったらそんな邪な考えは持ったらいけないんじゃないのか?』

 

『いや別に何もしてないのに勝手に襲ってくるし殺意高いしで、それならこっちが殺意高めだとしてもおかしくないじゃないですか?ジャグラーさんだって特に理由もなく殺されそうになったら相手を叩きのめすでしょ?』

 

『……………まあ』

 

158:名無しがお送りします

いやまあそうなんだけど…

 

159:名無しがお送りします

わ、和解の余地は…?

 

160:ウルトラマン(仮)

 

『俺は向かってくる奴には容赦しません。ですけどそれで戦って相手が逃げ出したりしたなら俺は見逃します。殺しに来るなら逆に殺される覚悟も持たないといけないと思うんで、肉体の一部が欠損したくらいで逃げるなら初めから襲いかかるなと言いたいんですけどね』

 

『だったらギレルモでの事はどう説明する?奴らは侵略しに来たが逃げ帰ったよな?』

 

『俺の大切な友人や知人に傷つけた時点でギルティですが…それ以上にアイツらはブラックキングを泣かせた。そんな奴らに同情も赦しもしません』

 

『つまりそれがお前の正義ってわけか』

 

『はい、俺は自分に襲いかかってくる事よりも知人や友人が傷つけられるのが嫌いです。だから俺は徹底的にやりますが…これでも最近は少し抑えようとは努力してますよ』

 

161:名無しがお送りします

つまりあの残虐極まるレッドファイトもその為と…?

嘘つけ絶対後付ゾ

 

162:名無しがお送りします

いやまあ…一応光の輪っかに選ばれてるんだしそれを輪っかが見抜いていた可能性が微レ存…?

 

163:名無しがお送りします

ま、まあ一応これまでレッドファイトしてきたのってイッチに襲いかかってきた奴か悪逆非道な奴らばかりだから…

でもレッドファイトは全く収まってない定期

 

164:名無しがお送りします

唯一ブラックキングは例外やけどな

 

165:ウルトラマン(仮)

 

『何故―――何故お前はそこまで出来る?』

 

『えっ?それって―――ちょ!?』

 

いきなり切りかかってきたぞジャグラーさん!?

 

166:名無しがお送りします

けれどジャグラーの剣を持った腕を振り下ろそうとする前に抑えて切らせなかったなイッチ

 

167:名無しがお送りします

よく反応できたな…

 

168:ウルトラマン(仮)

 

『お前の考えは間違いじゃない、筋も一応は通っている。だが何故お前はそう早く覚悟を決めれる?お前はウルトラマンになる前はただの人間だった筈だ』

 

『ウググ……』

 

『出会った時から薄々は思っていた。まるで戦いも知らねえ、ついぞこの間まで平和な世界で暮らしていた目をしていた奴が何故戦士としての覚悟を決めれる?お前は一体何者だカケル?』

 

169:名無しがお送りします

な、なんか凄い展開になってきたなこれ!?

 

170:名無しがお送りします

急展開すぎませんかね…?

 

171:名無しがお送り

あっ一応ジャグラーもそこは気づいてたのねイッチが元一般人だってこと

 

172:ウルトラマン(仮)

 

『光の戦士になれた―――ならばお前はその先に何を望んでいる?答えろカケル!』

 

『こん……のぉっ!!』

 

『ッ!!』

 

173:名無しがお送りします

イッチがジャグラーを押し返した!?

 

174:名無しがお送りします

イッチやりおる

 

175:ウルトラマン(仮)

 

『ジャグラーさん俺は…もう失いたくないんです。二度と』

 

『何…?』

 

『俺はかつて最も大切だった人を失ったんです。ウルトラマンになるよりも前の話です…って言っても分からないですよね』

 

『ほう?』

 

176:名無しがお送りします

イッチが変身した!?しかも等身大変身とな!?

 

177:名無しがお送りします

まさか戦う気…?

 

178:ウルトラマン(仮)

 

『ジャグラーさんの場合…話すよりこっちのほうが分かりやすいですよね?』

 

『―――よく分かってるじゃねえか、カケル』

 

179:名無しがお送りします

ジャグラーパイセンも魔人態になったぞ

 

180:名無しがお送りします

あれー?ガイさんの立ち位置がイッチに変わったー?



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スレ45

190:名無しがお送りします

かれこれ戦ってるけど

 

結構いい勝負してるの何なの??

 

190:ウルトラマン(仮)

 

『シェアァッ!!』

 

『ハァァァッ!!』

 

うーん…やはりお強い…

だけど負けられん!!

 

191:名無しがお送りします

イッチはチェーンソー光輪で切り合ってるけどジャグラーさんの邪心剣は何故切り合っても刃こぼれしないの?

 

192:名無しがお送りします

>>191

恐らく薄ーく闇のエネルギー纏ってんじゃね?俺らは見えないけど

 

193:ウルトラマン(仮)

 

『フン…強くなったなカケル』

 

『そりゃあもう色んな所で戦いましたから…ッ!』

 

『そらっ!』

 

194:名無しがお送りします

あっ!光輪が砕け散ったぞ!?

 

195:説明ニキ

けどすぐにフィフィウムパンチで押し返してる

なんとか切り抜けたね

 

196:ウルトラマン(仮)

 

『フゥー…』

 

『ハァァ……』

 

『………お前は失ったと言ったな?』

 

『はい、言いました』

 

『ならば何故また立ち上がれた?お前が言うからには余程大切な奴だったんだろう?失った物は大きかった筈だ』

 

『……俺は』

 

197:名無しがお送りします

おっ?遂にイッチの過去が明かされる?

 

198:名無しがお送りします

>>197

今だけは静かに

 

199:ウルトラマン(仮)

 

『俺は…確かにジャグラーさんの言うとおり俺の中で最も大切だった人を…母と友人を失いました』

 

『…………』

 

『母は原因不明の病に侵されて…それで体力が低下した結果、そのまま亡くなりました。そりゃもう、当時は絶望しましたよ』

 

200:名無しがお送りします

え?マジ?

 

201:名無しがお送りします

マジかよ…

 

202:ウルトラマン(仮)

 

『「母さんの事は俺が助けるから!」……なんて大口叩いてた癖に何もできないまま見ているだけでした。今でも思ってます、あの時もっと自分に何かできた筈だって』

 

『でも出来なかった。その事実だけ突きつけられて自分の無力さに怒って泣いて…とても悔しみました。自暴自棄になって何もかもどうでも良くなって塞ぎこんでました。その塞ぎこんでた時期に友人をなくしました』

 

202:名無しがお送りします

まさか立て続けに…?

 

203:名無しがお送りします

まだあるの…?聞いてても苦しんじゃが…?

 

204:ウルトラマン(仮)

 

『俺が学生時代の頃の話です。俺…昔は友達を作る事が苦手でした。けれどそんな俺を友達と呼んでくれていた人でした。その子はいつからかは知りませんが周りの人間から疎まれてて…ようはいじめとかそういった事があったんです。普段は俺が一緒に居たのもあってかそれ程やられる事はなかったんです。けども…』

 

『俺が塞ぎ込んで外にも出なかった時期に…その子のいじめがエスカレートしていき遂にはその子は事故にあって植物人間になってしまったんです。俺がそれを知った時には既に遅かったんです』

 

205:名無しがお送りします

oh…

 

204:名無しがお送りします

嘘やろ…

 

205:説明ニキ

えっ…?

 

206:名無しがお送りします

えぇ……

 

207:ウルトラマン(仮)

 

『無論、事故だなんて嘘っぱちです。いじめの主犯格が事故に装って、その子を事故に合わせたんです。それを聞いたとき比喩でも何でもなく魂が抜けたような感覚に襲われました』

 

『フンッ!!』

 

208:名無しがお送りします

イッチが再びチェーンソー光輪で切りにかかったな……えそこ切りに行くの…?

ジャグラーもジャグラーで受け止めてるけど…

 

209:名無しがお送りします

どうして超シリアスな話してるのに戦えるの…?

 

210:ウルトラマン(仮)

>>209

なんやかんやで乗り越えたからな、ある程度は大丈夫や

 

『だってそうでしょ?ただでさえ母を助けれなかったのに…寄り添ってくれてた友人すら助けれなかった、自分ならきっと何か出来た筈なのに出来なった。そんな自分がどうしようもなく許せなかった。そして…ただただ無機質な日々を送る毎日でした』

 

『………お前の絶望は聞いた。ならそこからどうした?』

 

『そんな―――そんな俺でも救えた人は居たんです。フッ!!』

 

211:名無しがお送りします

今度はイッチが蛇心剣を弾いたぞ!?

 

212名無しがお送りします

今度はイッチが押してる!

 

212:ウルトラマン(仮)

 

『いや、正確には命まで救う事は出来ませんでした。でもあの時見せてくれたあの子の笑顔だけは―――救えたんだとそう信じています』

 

『…ッ!?』

 

『シェアッ!!』

 

213:名無しがお送りします

ジャグラーを退けたぞ

滅茶苦茶成長してますねイッチ

 

214:名無しがお送りします

あらー…よく勝てたわねイッチちゃん

 

215:ウルトラマン(仮)

 

『だから俺はもう一度立ち上がれたんです。救えなかった2人の事は今でも引きずってます。でもそんな俺でも助けられる物だってある、そう考えたんです』

 

『………』

 

『でもそんな決意をした矢先に変な奴に連れ去られてウルトラマンになっちゃった訳ですが…正直な話、1人じゃここまで来れてないし何処かで野垂れ死んでいたかもしれません。でもいつも見てくれる奴やガイさんに先輩方、そしてジャグラーさんが居てくれたから俺はまだ戦えてます。理由なんてそれだけなんですよ』

 

216:名無しがお送りします

定期的に褒めてくるイッチはなんなの??むず痒いんですが??

 

217:名無しがお送りします

これはイッチの勝ち…でいいのか?何か問答みたいになってたけど…

 

218:説明ニキ

……それでいいんじゃないかな?

 

219::名無しがお送りします

イッチさんがジャグラーさんに手を差し出しましたな

これは手を取れって事か?

 

219:ウルトラマン(仮)

 

『これが俺の戦う理由で覚悟です、ジャグラーさん』

 

『…………フン』

 

『あいたっ』

 

手を払われた…

 

220:名無しがお送りします

うーん今のジャグラーも難しい顔してるな…

 

221:名無しがお送りします

あれ?ジャグラーが懐からなんかスイッチみたいなの出したな

 

222:ウルトラマン(仮)

 

『そらっ』

 

『えっ?おっとっと…ジャグラーさんこれなんです?』

 

『バルンガボムの発射装置だ』

 

バルンガボムってなんぞ??

 

224:名無しがお送りします

あっここで出てくるんだバルンガボム…

 

225:名無しがお送りします

まあ簡単に言うと銀河破壊爆弾?

 

226:ウルトラマン(仮)

はいっ!?嘘やろ!?

 

『お前の覚悟を試そうと作った物だがそれを聞いた今、使った所でどうせお前はこれを止めれる。やるよ』

 

『えっ!?いや、これあの〜…』

 

『…いずれお前も超えてやる。その時のお前は今と同じ事が言えるかな』

 

『それってどういう…あっ、飛んでいっちゃった…』

 

???どういうことでしょうかね?

 

227:名無しがお送りします

一応ジャグラーにも認められたってことかなぁ

 

228:名無しがお送りします

まあ「超えてやる」って言われてるあたり一応は1人の光の戦士として認めたってことやろ

 

229:ウルトラマン(仮)

そう言われるとなんかこそばゆいような…

 

『あっ!そうだガイさんとショーティ君!早く目を覚まさせ…あれ目覚めてる?』

 

なんか2人とも俺のことジーッと見てるけどどしたの?

 

230:名無しがお送りします

ともかくその拘束解いたらいいんじゃね?

 

231:ウルトラマン(仮)

>>230

おけ

 

『カケル…』

 

『あ、動かないで下さいね。この縄取れないんで』

 

しかし硬いなこの縄。何で出来てるんだ?

 

232:名無しがお送りします

イッチちょっと苦戦してて草

あ、今解けたな

 

233:ウルトラマン(仮)

 

『いやほんと硬いなこれ』

 

『ありがとうカケル。助かった』

 

『ありがとカケルの兄貴!』

 

234:名無しがお送りします

あれ?そういえばショーティ君生存ルートかこれ?

 

235:名無しがお送りします

>>234

確かに

つまりガイさん曇らせ√は潰れたな

 

236:ウルトラマン(仮)

え?どういうこと?

 

『カケル、もし悩んだりとか色々あったらいつでも頼ってくれていいからな』

 

『俺もいるぜっ!』

 

『え?ああ、はい…?』

 

え?いや急にどうしたの2人共…?

 

237:名無しがお送りします

多分イッチの話聞いて何か思う所があったんでしょ

 

238:名無しがお送りします

なんでO-50組はどいつもこいつも激重な過去持ってるんですかね?

 

239:説明ニキ

まさかね…

 

240:ウルトラマン(仮)

>>238

そんな事言われてもね…?

 

『さて、それはそうとこれからどうする?』

 

『俺は特に何もないですね。何せあの輪っかに言われてたミッションも終わってますし』

 

『ねぇねぇ兄貴達、あのお姉ちゃんどうするの?まだ放心状態だよ?』

 

『お姉ちゃん?あっ…』

 

ビランキちゃん忘れてたね

 

241:名無しがお送りします

あーもう滅茶苦茶だよ

 

242:名無しがお送りします

ま、まあ取り敢えず声かけたらどう?

 

243:ウルトラマン(仮)

せ、せやな…

ん?誰かに肩ポンポンされた?

 

『初めはどうかと思ったけどアンタいいヤツだったんだな…。俺ももう悪い事はやめるよ…グスッ』

 

連れてきたシャプレー星人君なんか泣いてて草

 

244:名無しがお送りします

イッチが連れてきたシャプレー星人かよ

 

245:名無しがお送りします

イッチの話に感化されたのか…?

 

246:名無しがお送りします

なんだこのカオスな空間




失った人に母はいましたが母だけとは言ってないんですよねカケル君…。

お父さんは…まあ後々語られる事でしょう


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スレ46

247:ウルトラマン(仮)

 

『んでビランキちゃんこれからどうするの?』

 

『ジャグラー様を追いかける!』

 

『ジャグラー…こんな一途な子を助けるだけ助けて置いてくとはな』

 

248:名無しがお送りします

ガイさんそれ一途ちゃうただのストーカーや

 

249:名無しがお送りします

>>248

白馬の王子様(ビランキ基準)やぞそら追っかけるやろ

 

250:ウルトラマン(仮)

しかしジャグラーさんまたまた何処に行ったのやら…あ、もしかして皆知ってる?

 

251:名無しがお送りします

>>250

確か次が魔王獣やった筈

 

252:名無しがお送りします

うわっもうそこか

 

253:ウルトラマン(仮)

魔王獣とはなんぞ?

 

254:名無しがお送りします

言ってもいいけどここは説明ニキから言ってもろて

 

255:名無しがお送りします

こういう時の説明ニキやで

 

256:ウルトラマン(仮)

………?説明ニキ?

 

257:名無しがお送りします

説明ニキさん不在なんでしょうか?

 

258:名無しがお送りします

説明ニキどうした

 

259:ウルトラマン(仮)

 

『カケルって言ったわよね?私をジャグラー様の元に連れていきなさい』

 

『いや何処にいるか分からないし闇雲に探してもなぁ…』

 

『私と貴方、2人なら見つけられない事ないわ!』

 

『その根拠は?』

 

『私の持つジャグラー様への愛と貴方のそのジャグラー様への信頼度よっ!』

 

なるほど分からん

 

260:名無しがお送りします

説明ニキちゃんが不在っぽいから私が変わりに説明するわ

まず始めにジャグラーは地球に向かってる筈だわ

 

261:名無しがお送りします

ショタコンホモニキは紛らわしいのでコテハン付けてね

 

263:小さい男の子募集

>>261

分かったわ

で、何故ジャグラーは地球に向かってるのかといえばやはり魔王獣目的ね

あくまで超全集の流れになるならの話だけれども

 

264:名無しがお送りします

いやコテハンのセンスよ…

 

265:名無しがお送りします

>>264

突っ込むな死ぬぞ

 

266:ウルトラマン(仮)

 

『ん…?光からのメッセージか…』

 

『あれ、俺のブレスレットからも…えーなになに?o-50に戻れ?』

 

『俺もだな。いつもならミッションを与えるだけなんだが帰還命令は初めてだな』

 

267:名無しがお送りします

恐らくオーブリング渡す為にじゃね?

あれが無いと魔王獣倒すのきつそうやし

 

268:小さい男の子募集

>>267

恐らくそれね

因みにイッチちゃんは魔王獣ってどういうのか知ってるかしら?

 

269:名無しがお送りします

珍しくショタホモニキが真面目でらっしゃる

 

270:ウルトラマン(仮)

>>268

いや全く知らないよ

ともかくその魔王獣ってのが目的なのねジャグラーさんは

 

『ともかく一旦戻るか』

 

『ですね。それじゃビランキちゃん一緒に来る?俺のジャグラーさんの反応センサーがこう…次のミッションくらいの時に再会出来そうと言ってる…かも?』

 

『なんだそれ?そんなものあるのか?』

 

『あ、ガイさん真面目な顔で言わないでくださいなんか羞恥心が芽生えてきます』

 

『え?そうか?』

 

いやちゃうねんこう言ったらよりノリ気になるかなぁと…

 

271:名無しがお送りします

そら所々天然あるガイさんならそう聞くわ

 

272:名無しがお送りします

センサー(ネタバレ掲示板)

 

273:名無しがお送りします

まあ次のミッションが魔王獣討伐とは限らないかもしれないけどな

あくまで超全集頼りだし何より本来オーブの物語にイッチはいないからね

 

274:名無しがお送りします

この掲示板とLIVE配信のせいでオーブ視聴したらイッチがいないって一瞬だけ錯覚した訴訟

 

275:ウルトラマン(仮)

>>274

ご愁傷様です

 

『行くわよ!貴方のなら間違いないかも!』

 

『シャプレー君はどうするよ?一緒に来る?』

 

『いや、俺は地に足つけて仕事でも探すさ。また縁があれば会おうぜカケルさんよ』

 

『そっか。それじゃまた会おうねシャプレー君』

 

276:名無しがお送りします

シャプレー星人とは別れか

 

277:名無しがお送りします

またどっかで会うだろ

でも見分けつくんかこれ

 

278:ウルトラマン(仮)

 

『よし行くか』

 

『はい』

 

279:名無しがお送りします

おお久々のダブル変身か

 

280:名無しがお送りします

イッチがビランキを、ガイさんがショーティ君持って飛びだったね

あれ?スピードはそこまで速くないな?

 

281:ウルトラマン(仮)

>>280

いや俺のスピードだと確実にガイさん置いていってしまうし、ビランキちゃんへの負担も掛かりそうなんでね

区切りいいし一旦LIVE配信止めるね

 

<LIVE配信停止>

 

282:名無しがお送りします

今回はもうエピソード3のお話からかなり逸れたね

 

283:名無しがお送りします

色々ルートは潰れたしこの先どうなるのやら

 

284:ウルトラマン(仮)

そういや皆が知ってるエピソード3?ってのはどんな風になってるの?一応時系列は同じなんでしょ?

 

285:小さな男の子募集

>>284

まず囚人達はジャグラーではなくガイに倒されるわよ

後、ショーティ君がバルンガボムを止める為にバルンガボムが設置された高圧プールに飛び込むんだけど重力の歪みで電流が流れて感電して死んでしまう。間接的とはいえその原因を作ったジャグラーにガイは滅茶苦茶怒り狂って殴るわ

 

286:名無しがお送りします

俺は超全集買えてないから分からなかったけどそんな風になってんのか…

 

287:名無しがお送りします

そこからはもうね…

 

288:ウルトラマン(仮)

な、何?今聞いてるだけでも十分やばいんじゃが…

 

289:小さな男の子募集

そこからは2人は完全に決別してしまい少なくとも数百年経つまで和解することはなかったわ

とある出来事が切っ掛けである程度はマシにはなるくらいよ

でもそれまでがね…

 

290:名無しがお送りします

その当たりが丁度TV放送してた所やな

 

291:ウルトラマン(仮)

ん?てことはTV放送してる所ってのはショーティ君は居ないし、今の人数も居ないってこと?

 

292:小さな男の子募集

>>291

今の時系列は私達的にはエピソード3の終幕

次がエピソード4の「激闘イシュタール文明!」なのだけどそこからはガイの一人旅状態よ

 

293:名無しがお送りします

あの、気になるんですけどもエピソード4のボス怪獣って誰なんでしょうか?僕知らなくて

 

294:ウルトラマン(仮)

あ、それ俺も気になる

 

295:名無しがお送りします

>>293

>>294

マガタノゾーアやな

 

296:小さな男の子募集

そうなるわね

 

297:名無しがお送りします

あー…これ俺達アドバイスとか出来ないかも

 

298:名無しがお送りします

>>297

そうか?って思ったけどアイツ映像化してねえわ

 

299:ウルトラマン(仮)

え?なんで?

っと、o−50に帰ってこれましたね

 

300:名無しがお送りします

つまり動く鳴く光るのマガタノゾーア君見れると

よしイッチ地球に着いたらLIVE配信よろ

 

301:名無しがお送りします

てかもう着いたのかスピード早めたりした?

 

302:ウルトラマン(仮)

>>301

そもそも別宇宙じゃないし比較的に近いからねここ

 

303:名無しがお送りします

そうなんですね〜

 

304:名無しがお送りします

それであの輪っかになんか言われたか?

 

305:名無しがお送りします

恐らくイッチも魔王獣討伐じゃろ

 

306:ウルトラマン(仮)

あー…うん今言われたけどやはり皆の言うとおりやったな…

あの輪っかから魔王獣討伐しろとのお達しでした

ん?

 

307:名無しがお送りします

なんや?

 

308:名無しがお送りします

なんかまたあったの?

 

309:名無しがお送りします

またやらかしたかコイツ

 

310:ウルトラマン(仮)

いやなんかガイさんの頭上から小さい光が降りてきたと思ったら結構大きめの輪っか?的な物が出てきたんだけどこれ何よ?

あれ?ガイさんの変身アイテムが突然光って輪っかに吸い込まれたと思ったらなんかカードになったんだけど?

 

311:名無しがお送りします

それはオーブリングやな

魔王獣に対抗出来る奴やで

 

312:小さな男の子募集

それはウルトラマンの力をカード化して2つ混ぜ合わせる事で「フュージョンアップ」って言われるタイプチェンジのようなパワーアップのような事が出来るわ

私達が知るオーブの特徴の1つね

 

313:ウルトラマン(仮)

え何それチート?

 

314:名無しがお送りします

>>313

まあある程度組み合わせとかはあるけど基本やべえ能力持ちが多いな

 

315:名無しがお送りします

何気にオーソドックスなスペシウムゼペリオンっていう形態もその姿だけでティガのパワータイプとスカイタイプの力とマン兄さんの多彩な技を出せる形態だからまあ強い

 

316:名無しがお送りします

その他形態多数だけど基本強い

 

317:ウルトラマン(仮)

俺貰ってない

 

318:名無しがお送りします

>>317

そらオーブ専用みたいなものやからな

 

319:名無しがお送りします

イッチはミラージュあるからええやろ

 

320:ウルトラマン(仮)

何 で 俺 は 貰 え な い の ?

 

321:名無しがお送りします

知らん諦めろ

 

322:名無しがお送りします

イッチさん……

 

323:名無しがお送りします

お前ミラージュに掲示版能力に加えてオーブリングまで欲しがるとか強欲か?

 

324:名無しがお送りします

ヨクバリスで草

 

325:ウルトラマン(仮)

何でや…何でや…………

 

326:名無しがお送りします

ま、まあ頑張れ



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番外スレ:地球では3

どうやらまたもやイッチのスレが消失したようです

地球の皆はどんな反応するかな…?


1:名無しがお送りします

スレ立て

 

2:名無しがお送りします

>>1

スレ立て乙

 

3:名無しがお送りします

>>1

スレ立て乙

 

4:名無しがお送りします

>>1

 

5:名無しがお送りします

フィフティスレが再び消えたので感想会なんだが皆何かある?

 

6:名無しがお送りします

吐いた

 

7:名無しがお送りします

吐いた

 

8:名無しがお送りします

吐いた

 

9:名無しがお送りします

泣いた

 

10:名無しがお送りします

目覚めた

 

11:名無しがお送りします

やっぱ皆同じ感想やな

 

12:名無しがお送りします

おいなんか異常者おったぞ

 

13:名無しがお送りします

キングザウルス君はまあ残当

ギャンゴ君えぇ…

 

14:名無しがお送りします

>>13

ワイもや

あそこで切った

 

15:名無しがお送りします

ていうかあそこで大体の奴ら沈んだんじゃね?

かくいう俺もそこでダウンしたし

 

16:名無しがお送りします

スレ自体は特定の人しか入られないからアレだけどPC接続せずに外部から直接LIVE配信ってのは考えたな

 

17:名無しがお送りします

>>16

おかげで誰でも気軽に見れるようになったな(目を逸らす)

 

18:名無しがお送りします

ヤバイとは聞いてたけどあそこまでとは思わんやん?

 

19:名無しがお送りします

最終的には何人残ってたんやろ?

スレの連中も後半になってから同接気にしなくなってたし

 

20:名無しがお送りします

ワイはモンスアーガーでリタイヤしたんやけどもう少し続いてたっぽいね

 

21:名無しがお送りします

>>20

ファッ!?モンスアーガー!?マジか見たかったゾ

 

22:名無しがお送りします

モンスアーガーなんてダイナ以来やろ

マジかワイも見たかったで

 

23:名無しがお送りします

>>21

>>22

最後口から胴体にかけて中途半端に真っ二つで中身ボロボロ溢れてたし見えてたけど大丈夫?

 

24:名無しがお送りします

>>23

キャンセルで

 

25:名無しがお送りします

>>23

キャンセルで

 

26:名無しがお送りします

手の平クルックルで草

 

27:名無しがお送りします

>>26

モンスアーガーの輝いてる所が見たいんや

レッドファイトを見たい訳じゃねえんだわ

 

28:名無しがお送りします

ここには最後まで見れた猛者はいないのか?

 

29:名無しがお送りします

おらんやろ

スレの連中ならともかく

 

30:名無しがお送りします

知りたいか?

 

31:名無しがお送りします

>>30

お前まさか!?

 

32:名無しがお送りします

猛者や…猛者がここにおる…!

 

33:名無しがお送りします

さあ…!早く話すんや…!

 

34:名無しがお送りします

あ、キングザウルス3世でダウンしたんで分かんないっピ

 

35:名無しがお送りします

>>34

は?

 

36:名無しがお送りします

>>34

は?

 

37:名無しがお送りします

>>34

は?

 

38:名無しがお送りします

>>34

アホボケ死ね

 

39:名無しがお送りします

許せねえよなぁ!?

 

40:名無しがお送りします

思わせぶりにしといてそれか

○ね

 

41:名無しがお送りします

大体キングザウルス3世の所とかほぼ最初やんけクソカス

 

42:名無しがお送りします

ワイ知ってるから話そうか?

 

43:名無しがお送りします

>>42

はい嘘松

 

44:名無しがお送りします

もう騙されんぞ

 

45:名無しがお送りします

どうせ最初の方でリタイアした奴

 

46:名無しがお送りします

スレが消失する寸前のとこまでやけどイッチはエピソード4のイシュタール文明時代の地球に行く事と旅の仲間がイッチとガイさんに加えてショーティとビランキが追加されてるな

 

47:名無しがお送りします

>>46

兄貴…!知ってるんか…!

 

48:名無しがお送りします

>>46

俺は一生アンタに付いていく

 

49:名無しがお送りします

本物や…!

 

50:名無しがお送りします

皆手のひらクルックルッで草

 

51:名無しがお送りします

キングザウルス3世でリタイアニキは反省して土下座で詫てもろて

 

52:名無しがお送りします

>>51

ごめんなさいm(_ _)m

 

53:名無しがお送りします

>>52

謝れて偉い

 

54:名無しがお送りします

話逸れてるぞ

それで何故そうなったの?確かショーティはその辺りで死亡する筈だしビランキも別の場所に移送された筈やろ?

 

55:名無しがお送りします

>>54

そもそも俺らの知ってる物語とイッチの奴はもうかけ離れてるな。今回のジャグラーの目的もガイさんよりイッチの方っぽいし

それとイッチにもやはりやべえ過去持ちという事が発覚した

 

56:名無しがお送りします

>>55

おっ、遂に分かったか

 

57:名無しがお送りします

レッドマンが先祖とかでも俺は信じる

 

58:名無しがお送りします

どうやらイッチはo-50に自主的じゃなく誰かに誘拐された形で連れてこられたらしい

それとo-50戦士の宿命かは知らんけどやはり身内が亡くなってる

 

59:名無しがお送りします

>>58

まーた重い過去か

 

60:名無しがお送りします

その事に関してはまだ完全に分かってる訳ではないけどどうやらその過去に関しては今も引きずってるみたい

逆に言えばその事件があったからウルトラマンをしてる理由にもなってるらしい

 

61:名無しがお送りします

はぇーフィフティニキも重い過去あるんやねぇ

 

62:名無しがお送りします

なるほど、身内失った悲しみからそれを繰り返したくないからウルトラマンしてると

ウルトラマンしてるな

 

63:名無しがお送りします

我、重たい過去を持つウルトラマンに興奮を感じる侍也!

我の性癖に刺さるウルトラマンの話はここか!!?

 

64:名無しがお送りします

>>63

すっげえ性癖だなオイ

 

65:名無しがお送りします

>>63

分かる…分かるぞ…

 

66:名無しがお送りします

すまん語弊や

身内が亡くなったから、じゃなくてその経験を踏まえてとある事件があったらしい

その事件から得た事が今のウルトラマンとして活動に影響してる

 

66:名無しがお送りします

>>65

我興奮!!我興奮!!!!

 

67:名無しがお送りします

>>66

頭壊れたか?

 

68:名無しがお送りします

>>67

脳汁ドバドバなんやほっといたれ

 

69:名無しがお送りします

要約すると

 

イッチに悲しい悲しい経験がある辛たん

しかしその経験踏まえてとある事件によって辛たんから復活!

ある日突然誘拐!目の前に輪っか!ウルトラマンになれた!!

オーブクロニクルの真っ最中←今ここ

 

でええんか?

 

70:名無しがお送りします

>>69

概ねそのとおり

 

71:名無しがお送りします

はえーサンガツ

 

72:名無しがお送りします

なんか文字に起こすと綺麗に某小説サイトの主人公達感よ

 

73:名無しがお送りします

しっかし誘拐とは一体誰の仕業や?

 

74:名無しがお送りします

平気でポンポン次元渡れる奴なんて…まあいるっちゃいるけどそいつら全員にイッチをo-50に連れ去る理由がないしな

 

75:名無しがお送りします

スレも消えてるしそこら辺詳しいこと聞けないのかな?

 

76:名無しがお送りします

次回もやるって言ってるからその時に主に聞いてもらえばいいんじゃね?

 

77:名無しがお送りします

>>76

それもそうやな

あのスレが本当に別次元にいるイッチから発せられてるのかもまだ分からんしな

もし本当だったらアレだけど

 

78:名無しがお送りします

>>77

ワイはモノホンやと思ってるけどな

 

79:名無しがお送りします

現行で放送してるトリガーもようやく最強形態も出てきた所やし取り敢えず放送はするみたいやね

 

80:名無しがお送りします

もしかするとトリガーの世界も本当にあるかもしれないんだよね

 

81:名無しがお送りします

公式もまだまだノリノリやしどうなってんねんあそこのスタッフのメンタルは

 

82:名無しがお送りします

>>81

元から定期

 

83:名無しがお送りします

次回作作られるんやろか…?




後3つくらい外伝編をやっていきたいと思います

カケルの活躍はもう少し後でお願いしやすm(_ _)m


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身内スレ:イッチのスレを閲覧出来る人寄っといで〜

投稿です

今回はコテハン多めかなり核心に迫った?ような内容です


1:アリブンタ推し

はいスレ立て

 

2:生配信者1号

>>1

 

3:生配信者3号

>>1

 

4:イッチ煽り隊1

スレ立てあざっす

 

5:初見です

スレ立てお疲れさまです

 

6:イッチ煽り隊2

さてそれはそうとイッチのスレが消えましたが皆さん近況はどうですか?

 

7:小さな男の子募集

特に変わった事はないわ

強いて言うなら私のお友達がイッチちゃんに興味を示してるぐらいよ

 

8:イッチ煽り隊50

ワイもそんな感じや

周りはウルトラマン知ってるわけじゃないけどまあそこそこ好評

 

9:後方面民

>>8

イッチ煽るのに50人はいるの??

 

10:イッチ煽り隊50

>>9

イッチにちなんでつけてる

他意はない

 

11:生配信者3号

これで全員か?

後は説明ニキぐらいなもんか

 

12:小さな男の子募集

今の所見ないわね

どうしたのかしら?

 

13:後方面民

どうなんじゃろ

何か用事とか?

 

14:説明ニキ

あ、あの〜こんにちわ〜…

 

15:アリブンタ推し

>>14

来たかルフィ

 

16:生配信者1号

>>14

とんでもねえ待っていたよ

 

17:初見です

説明ニキさん!こんにちわ!

 

18:小さな男の子募集

アッ…アッ…

 

19:後方面民

また悶えとんぞこのショタコンホモニキ

 

20:イッチ煽り隊50

それはそうと説明ニキはどしたの?何か用事あったの?

 

21:説明ニキ

あー…うん…ちょっとね

これ皆に言った方がいいかなぁ…?

ちょっと驚いた事があってね

 

22:アリブンタ推し

え?何?

 

23:初見です

どうかしたんですか?

 

24:生配信者1号

俺らはまあ変なスレを見れる者同士や

イッチのせいで並大抵の事は動じないぞ?

 

25:生配信者3号

>>24

イッチのせいっていうのは同意

 

26:小さな男の子募集

大丈夫よ気軽に言いなさい

 

27:説明ニキ

それじゃ言うけども

イッチ…じゃなくてカケルさんが言ってた失った友人って多分私のお姉ちゃんの事かもしれない

 

28:後方面民

ほーん……………え?

 

29:アリブンタ推し

…………………?

 

30:生配信者1号

????????????

 

31:小さな男の子募集

あら〜…あら〜………

 

32:生配信者3号

オン?

 

34:イッチ煽り隊2

えーと……つまりお知合い?

 

35:イッチ煽り隊50

まてまて衝撃事実をいきなり出すな

 

36:説明ニキ

多分90%の確率でそうだと思う

 

37:初見です

そそそそそそそうなんですか!?

 

38:アリブンタ推し

えーと、何でそう思ったの説明ニキ?

 

39:説明ニキ

話すにはまず私のお姉ちゃんの事から話さないといけないの

 

40:イッチ煽り隊50

え?何で一人称変えたの??

 

41:イッチ煽り隊2

つまり……女性の方?

 

42:説明ニキ

>>41

そう。皆に黙っててごめんなんだけども実は女性なの

 

43:初見です

そ、そうなんですね…

 

44:後方面民

説明ニキじゃなくて説明ネキだったのかたまげたなぁ…

 

45:アリブンタ推し

お、おう…

んでその説明ネキは一体何を話そうとしてるんだ?

 

46:説明ニキ

カケルさんが言ってた失った友人っていうのは植物人間になってるって聞いたときに思ったの姉ちゃんの事かもしれないって

けれどもそれだけじゃ確証はなかったの

だから私のお母さんに聞いてみたんだ「お姉ちゃんに仲が良かった友達はいたか」って

 

47:後方面民

それでヒットしたと?

 

48:説明ニキ

うん。普段自分の事は話さなかったお姉ちゃんだったから知らなかったけど当時仲が良かった子が1人だけいたって聞いたの。しかも男性

 

47:イッチ煽り隊1

それがイッチだと?

 

48:イッチ煽り隊50

でもそれだけじゃ確証はないんじゃない?もしかしたら本当に偶然の一致かも知れないし

イッチだけに(ボソッ)

 

49:説明ニキ

うーん…せめて写真とかあればいいんだけどなぁ…

 

50:小さな男の子募集

そうねぇ…でも無いものねだりになっちゃうわね…

 

51:イッチ煽り隊2

卒アルとかないんすかね

 

52:説明ニキ

>>51

それナイス

ちょっと行ってくる

 

53:アリブンタ推し

あー…卒アルねぇ…

 

54:後方面民

イッチ浪人してたって言ってたけど高校は卒業してるんかな?

 

55:イッチ煽り隊1

>>54

流石にしてるやろ

浪人言ってたしおそらく大学受験と思われ

 

56:イッチ煽り隊50

とりあえず説明ニキ待ちやな

 

57:アリブンタ推し

なんか懐かしいな

昔イッチほどこういう風なスレに一回出会った事あったからなんか思い出すわ

 

58:後方面民

>>57

おっ奇遇やな俺もそんな感じな奴あるで

 

59:イッチ煽り隊1

フッフッフッ…俺にもあるんだぁ…

 

60:初見です

どんなのなんですか?

 

61:アリブンタ推し

あれは忘れもしないとある病人のスレや

スレ主がその病人なんだけど手術の成功率がほぼ無いに等しい病気に掛かって人生に絶望してたって奴

 

62:後方面民

>>62

ファ?お前も追ってたのあのスレ??

 

63:イッチ煽り隊1

>>62

お前もしかしてリア強者のアドバイザーの人か??

 

64:アリブンタ推し

>>62

>>63

待てなんで知ってる?お前らももしかしてあのスレ居たのか??

 

65:小さな男の子募集

え?貴方達いたのあのスレに?

 

66:生配信者1号

待てなんかおかしい

俺も当時リアルタイムで追ってたぞそのスレ

このスレ内であの病人スレリアルタイムで追って奴挙手

 

66:アリブンタ推し

 

67:小さな男の子募集

 

68:生配信3号

 

69:イッチ煽り隊1

 

70:後方面民

 

71:イッチ煽り隊2

 

72イッチ煽り隊50

 

73:初見です

あ、あの結構有名なスレですか?

僕は追えてないんですけど兄さんがそのスレ追ってたって話は聞いていますよ

 

74:生配信者1号

ほぼ全員やんけ!!

 

75:アリブンタ推し

え偶然?偶然か?

 

76:イッチ煽り隊1

お前ら…!また会えたんか…!

 

77:アリブンタ推し

マジかお前ら…久しぶり…やな?

 

78:イッチ煽り隊50

>>77

なんか今更な気もするけどな

 

79:説明ニキ

お待たせ

なんか賑わってるね

 

80:小さな男の子募集

>>79

説明ちゃん貴方「人生絶望したわ」ってスレ知ってる?

 

81:後方面民

もしかしたら説明ネキも…?

 

82:説明ニキ

有名なスレだよね?知ってるけど皆みたいにリアルタイムでは追ってないかな

 

83:初見です

説明ネキさんは違うんですね

 

84:後方面民

いやしかし偶然かホントに?

どんな確率なんよ

 

85:イッチ煽り隊50

そういえば皆ってあのスレの結末知ってる?あれ最後主とリア強者が最後の凸でスレが終わったよな

 

86:アリブンタ推し

>>85

あのスレはあそこ止まり何じゃね?俺も結末はどうなったかは知らんしな

 

87︰初見です

あの、リア強者って何でしょうか…?

 

88:小さな男の子募集

>>87

リアル凸強行者

略してリア強者よ

 

89:アリブンタ推し

リアル凸をスレ主の意思の有無を決めずに強行する奴やったからその名前が付けられた

結構リア凸したんよなアイツ

 

90:イッチ煽り隊

どうやって知ったんか

急にスレ主の入院してる病院特定して「今から行くね」と奇行を起こしたやべえ奴だったな…

 

91:小さな男の子募集

私もあれは流石にやばいとは思ったわ…

 

92:後方面民

>>91

ショタコンホモニキってあのスレホントにおった?

口調とかそういう個性的な奴いなかったと思うけど

 

93:小さな男の子募集

>>92

あのやたら謙虚姿勢だったのが私よ

 

94:イッチ煽り隊1

>>93

ファ!?あのスレ内で一番の癒しって言われてたあの子が!?

oh……

 

95:説明ニキ

あの〜…アルバム……

 

96:生配信1号

あっ…忘れてた…

 

97:イッチ煽り隊50

いやぁ話が盛り上がりすぎましたね…

んでアルバムはどうなったの?

 

98:説明ニキ

お母さんに頼んで見せて貰ったらね、なんとカケルさんいました

 

<画像>

 

99:アリブンタ推し

うん、これイッチだわ

 

100:生配信3号

ということは説明ニキのお姉ちゃんとイッチは関係者…?

 

101:イッチ煽り隊1

これも偶然なんか…?

 

102:後方面民

ある程度共通性はあれど何故このメンバーしか見れないのかね?

 

103:初見です

あの…もしかしてそのリア強者?っていうのイッチさんていう線はありませんかね…?

 

104:生配信者3号

>>103

なんかそう言われたら似てるような気がするわ

 

105:イッチ煽り隊50

まあ何にせよ次のイッチのスレが立ったときに聞かなきゃだな

 

106:生配信者1号

その時また配信したらええやろ

何やったらコメントの質問とかしたらいいと思うし

 

107:アリブンタ推し

説明ネキは正直どうなの?

やっぱり気まずい?

 

108:説明ニキ

…私とお姉ちゃんは仲は良かった方だと思う。だけどカケルさんの事とかそういった所は教えてくれなかったな…。

私が聞かされた話は事故にあったって聞いてお母さんやお父さんもそう思ってたみたい。

私が「お姉ちゃんって虐められてたりしたの?」って聞いたら

そういった話は聞いた事がないしそんな話聞いたら絶対に無視しない両親だからね…。

なんで1人で抱え込んでたんだろう

 

109:生配信者3

あー…もしかしたらアレかな

心配させたくなかった、みたいな

 

110:イッチ煽り隊1

聞いてると涙汁溢れてくるんじゃが…

 

112:アリブンタ推し

イッチもそういう重要な所は話さなかったからな…

今でも引きずってるって言ってたし

 

113:初見です

でも、それでもイッチさんはもう一度立ち上がれたんですよね?

凄いなぁ…

 

114:後方面民

説明ネキはイッチの事どう思ってるの?

やっぱり…恨んだりとかは?

 

115:説明ニキ

>>114

恨むだなんてとんでもない

寧ろお姉ちゃんと仲良くしてくれてただけでも嬉しいのに今でも思ってくれてるなんて恨むなんてしないよ

でもお姉ちゃんの身に何があったのかは次のスレで聞かないといけないかも

 

116:小さな男の子募集

>>115

そうね。それと私達の共通してる部分もイッチちゃんに聞かないと

 

117:イッチ煽り隊1

ということで全裸待機して待ってますね

 

118:後方面民

>>117

女の子見てるってのにコイツときたら

 

119:アリブンタ推し

そういやなんで説明ニキは最初は男口調だったの?

 

120:説明ニキ

>>119

スレに書き込みしてる時口調だけで女性って見られた瞬間やたら粘着されたからその対策だよ

 

121:生配信1号

>>120

あー…うんドンマイ



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イッチ外伝:ウルトラマンになるまでの道のり2

またまたやってきたイッチ外伝

時系列はカケルが生まれ育って小学生になった頃のお話です


ここは……どこ?

目に映る全ての景色が銀色に染まっている

いや厳密には銀色だけではなく様々な銀色の建物が並べられていて空はなぜか薄青色と銀色が混ざったようだ。

 

特に何を考えてる訳でもなく僕という体は何も考えずに前へ前へと進んでいった。

見たことない家やオブジェクト、何をする為のものか分からない建物等見るもの全てが自分の知る物とは異なり新鮮味があった。

 

噴水のような物から水とは違う銀色の粒のような物が傘を思わせるように放出され、草や木といった自然的な物は一切なく近未来を思わせるような場所だった。

 

ふと、何かに気づいた僕は視線を後ろに向けるとそこには()が立っていた。

けれども、その人は靄にかかったように姿を見ることは出来なかった。辛うじて人かな、と思えるくらいにはその存在がぼやけている。

 

その人はゆっくりとこちらに近づいて来る。

そしてこう言ったんだ。

 

『友よ…私と一緒に…』

 

僕に向けて言っているのか―――そう思った瞬間、突然耳元でジリリリリリリッと不愉快な音と共に僕は目が覚めた。

 

「ん〜…夢……?」

 

窓から朝日の日光が僕の部屋に差し込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「う〜ん……眠い……」

 

頭を掻きながら階段を降りる。

さっきの不愉快な音は昨日自分でセットした目覚まし時計の音だった。眠りから覚めた僕は朝ごはんを食べる為に部屋から出て階段を降りているのだが、どうもさっきの夢が引っかかる。

 

「見たことないし…何なんだろあれ…ふぁ〜」

 

まだ気だるさが残っているのか欠伸が出てきた。

階段を降りた僕は直ぐ側にある部屋に入ると朝ごはんが置いてあるテーブルに向かい、席についた。

 

「おはようカケル」

 

「おはようお母さん、お父さん…ふぁ〜」

 

「ん…おはよう」

 

僕に朝の挨拶をしてきたのはお母さん、んで僕の挨拶に返したのがお父さん。

お母さんは台所で使った調理器具等を洗っていて、お父さんは朝ごはんのトーストで焼いた食パンを噛りながらパソコンを触っていた。

 

「あ〜お父さんまーたごはん食べながらやってる〜」

 

「…父さんはいいのだ」

 

「だ〜め、一旦しまってご飯食べなさい」

 

「ぐっ…………分かったよ」

 

僕の指摘に同調したお母さんがビシッとお父さんに怒った。

流石のお父さんもパソコンをしまって黙々と食べ始めたがその姿は目に見えてしょんぼりしていた。

何故お父さんがパソコンを触っているのかというと、僕も詳しいことは知らないがパソコンを使ってお金を稼いでいるらしい。子供の僕には分からないや。

 

昔からお父さんは表情が分かりにくいけど今となってはなんとなくだが僕にも分かってきた。

尚、お母さんは全て分かるらしい。なんで分かるの??

 

「そんな事よりカケル、今日は何の日か分かってるわよね?」

 

「え〜……なんだっけ…」

 

「授業参観でしょ。だらしない姿見たら…お母さん怒るからね?」

 

「わ、分かってるよ」

 

ニコニコしながら笑ってる……お母さん怖い…。

隣に座ってるお父さんも心なしかオドオドしてるような……気のせいかな?

 

「ならばよし。早くご飯食べて学校に行ってきなさいな。お母さん、カケルが頑張ってる所見るの楽しみにしてるよ」

 

お母さんがニコッと優しい顔を浮かべる。

いつもそうだけどお母さんの笑顔を見てると心が温かくなってくる。そりゃ怒ったら怖いけども笑ってるお母さんを見てると凄く嬉しい。そんなお母さんを見つつお父さんにも目を向けると

 

「当然、お父さんも来るよね?」

 

「当然だ」

 

ぶっきらぼうにお父さんは言った。うーむ、これは……少し楽しそうな雰囲気だな。お父さんも楽しみにしてるのかな?

 

「こらアナタ、ちゃんと言葉に表さないとっていつも言ってるでしょ?」

 

「む……これでは足りないと?」

 

「ええ足りません。その証拠にカケルの顔を見なさい困惑してるでしょ?」

 

そう言うとお父さんは少し僕の方に顔を向ける。お父さんの表情を読み取るのに集中してた僕はムッとした顔をしていたがそれを見たお父さんは何かを察すると頭の上にポンと手を置いて撫でた。

 

「……父さんもカケルの頑張ってる所を見るのを楽しみにしている」

 

今度は少し分かるぐらいにニコっと笑った。

えへへ〜、なんか照れる。

 

「と、カケル。そろそろ行かないと学校に遅れるわよ」

 

「うん、お母さんお父さん行ってくるね!」

 

僕はランドセルを持って家から飛び出していった。

よし、今日は人一倍頑張るぞっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………全く、わんぱくに育ったな」

 

「ふふふ、誰に似たんでしょうね」

 

カケルが家を出た後、夫婦2人は楽しく話していた。

既に朝食を終えたアラルは使っていた食器類全て洗っていて、綾香は椅子に座ってゆっくりとしていた。

 

今日は小学3年生になったカケルの授業参観である。

生まれた時から惜しみない愛情を注いできた息子の晴れ姿を見れると思うと2人とも楽しみで仕方なかった。

と言っても授業参観はこれが最初というわけではなく何度か見に行っているがそれはそれとして息子が頑張る姿に堪らなく感動を覚える2人だった。

 

「あの性格は育てば綾香そっくりになるな」

 

「あら、アラルには似ないって言うの?」

 

「…私に似て貰っては困る。寧ろ私に似ない方が幸せなまではある」

 

「もう卑屈なんだから」

 

「私の加減の無さまで似ては困る」

 

加減の無いところ。

それはアラルの性格の1つだった。

昔から…具体的にはこの星に迷い込んでしまう前からアラルはかなり手加減というものを知らない。

 

今の姿は仮の姿。地球人ではなく別の惑星の住人。その惑星では絶え間ない戦争が続いていた。その中でアラルは戦士として戦っていたがある切っ掛けの1つで理性のタガが外れて容赦の無い性格へと変貌する。

 

普段は別に問題は無いのだが一度そのタガが外れるとどうしようもないくらい残虐性を増す。

そんな所まで似てほしくないというのがアラルの心からの本音だった。

 

綾香もアラルの事情は全て知っているがその上でこうした夫婦になってるのだから大した物だとアラルは常々感じてはいるが。

 

「…それでカケルの授業参観は何時からだ?」

 

「確か午後からよ。まだ時間はあるから今はゆっくりしておきましょう?」

 

「……だな。最近、このPCを触り過ぎているせいかカケルの事を構えなかったな」

 

「そう?カケルの方から寄ってきて諦めて相手してない?」

 

「……やはり構っているな私は」

 

少し笑うと洗い終えた食器を食器棚に戻していく。

そして綾香の隣に座ると、アラルは綾香に握った手を差し出した。すると手の中からは銀色のひし形のアクセサリーがついたネックレスがあった。

 

「綾香、これを」

 

「何これ?もしかしてアラルからプレゼント?」

 

()()()()()()()()()()と言っても過言ではない。君に持っていて欲しい」

 

「……なんか意味深だね」

 

「…要らないか?」

 

「貰う」

 

差し出された手を引こっめようとしたアラルの手を掴みすぐさまそのネックレスを取った綾香はネックレスをまじまじと見る。

ネックレス自体に特別な装飾を施している訳ではないがその目をみはる銀色のアクセサリーはよく見ると銀色の粒のような物が幾つも輝いていた。

 

「綺麗……そうだ今日これ身につけて行こ」

 

「……気が早いな」

 

「私の自慢の夫からのプレゼントですから」

 

綾香はそのネックレスを首にかける。

午後まで時間はある。他愛もない話をしつつカケルの授業参観楽しみに待っておく事にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あー……うん、また変な空間に来てしまったな…。

ていうか何?なんで俺の過去を振り返るの??恥ずかしいんだが??拷問か???しかもこの時って確か……あーもうやだ絶対あの事じゃん…。

 

いや、あのちゃうんすよ?確かに母さんも好きだし父さんは………まあ当時は好きだったよ。当時はね。

 

ていうかなんでさっきまでウルトラマンの姿でガイさん達と一緒に移動してたのにいつの間にかこうなってるのやら…。

 

ん?あっ!?また変な渦が俺の背後からぁぁ―――




尚、アラルパパ曰く
地球人はこんな物で貨幣を動かすのか…慣れれば容易いな…。

との事。この人なんで地球でアフィリエイトして金稼いでるんすかね…?


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某プロダクション、超困惑する

タイトル通りまあ困惑してますね

時系列は
最初の冒頭→刑務所惑星の生配信

上司との会議中→命木編辺り

となっています。
ややこしいですが質問も受け付けておりますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

それとプロダクションの設定といい登場人物は全て投稿主が考えたキャラです。現実にいても彼らとは何ら関係もないのであしらかず


皆は一度こう思った事はないだろうか?

ヒーローは本当に居ていつも皆の事を守ってくれる、と。

だがその思い(幻想)は大人になるに連れて薄くなっていく。それもそのはず皆少なからず成長していくからだ。

 

いつまでも同じ思いのままというわけにはいかない。

皆、人と触れ合い、何を見て何を感じるのは人それぞれだがあの頃思った心のままではない。何かを付け足したり外したり…そうして人は良くも悪くも成長していく。

 

だが……もし子供の頃抱いたあの気持ちが、今現実となったらどう思うだろう?答えは簡単だった。

 

「加減しろ馬鹿ァァァァァ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

ここは某プロダクションのオフィス。

人が引っ切り無しに往来するこのオフィスでこの男、円丸英治は怒りにも呆れにも似た大声を1人上げていた。

 

周りにいた同僚や上司も彼の奇行に驚いたが「あぁ…可哀そうに…」と哀れみの目を向けて再び自分の仕事に戻っていった。

 

この男、円丸英治は現在とある仕事を引き受けていた。

引き受けていたというよりは強引にやらされている気もするが英治に関してはそう思うはなかった。

 

円丸英治は子供の頃からウルトラマンに憧れていた。

彼等が勇敢に怪獣に立ち向かっていく姿は勿論の事、どんな時でも最後まで諦めないその姿に幼い頃からずっと憧れていた。

 

そうして大人になるにつれ、ウルトラマンはテレビの中の幻想だと思い知らされるが同時にこうも思ったのだ。

 

幼い頃に抱いたこの心は決して間違いじゃないと。

 

そうだと自分で納得した時からこのプロダクションに入って今度は俺がこの思いを後世の者たちに伝えていくんだと決意し、遂に念願の仕事につく事が出来たのだ。

 

最初こそは雑用やらなんやらと何ら関わりのない仕事をさせらていたがそれに対し文句も言わず進んでやっていた結果、現在はウルトラマンの制作に関わるまでに地位を上り詰めていったのだ。

 

そして現在、ウルトラマンの人気もかつての全盛期以上に上がっていて当然この英治も忙しい人間の1人だが実はとある噂を聞きつけていた。

 

 

本物のウルトラマンがいる、と

 

勿論最初は何かの冗談か或いはファンの行き過ぎた妄想か何かだと思っていた。が…そんな噂程度の物は息子が持ってきた画像や情報によって疑いの目をかけていた。

 

この画像に映っているのはウルトラマンだった。

だが知らない。こんなウルトラマン見たことも聞いた事もない。

全体的に青く…いや明るい青色といった方が良いのだろうか?胸以外に無駄な装飾はなくカラータイマーもウルトラマンロッソやブルに似たカラータイマーだった。

そして何より目だ。全体的に釣り上がっているようで丸みが掛かっている…アグルやトレギアの目を上手く混ぜ合わせたかのようで顔つきはウルトラマンブルをベースにトレギアの頭のパーツを上手く落とし込んでいる。

 

ここまでならばまだいい。ファンが作ったオリジナルウルトラマンかと思えるが問題はここからだ。

渡された画像にはオーブやジャグラーもいる。が…何故か演者までも映っているのだ。しかもその中心には私達の知らない左腕にオーブのカラータイマーを模したブレスレットを装着している青年が映っているからだ。

 

明らかにおかしい。コラかと言えば全くそうではない。

それに息子から譲り受けたスクショの画像のシーンは見たことがない。

オリジンサーガは多少であるが制作に関わっていた為、それなりにはカットシーンや編集前のシーンを拝見させてもらったが少なくとも惑星ザインの段階でこのようなシーンを撮っていた覚えはない。

 

それに出処もネット掲示板だというのだから尚更疑いの目をしていた。

知らぬ内に演者や監督が撮っていたのか?

いやありえない、少なくともこんなことをすれば色んな問題が浮かび上がってくる。一応オリジンサーガの制作に関わった人にそれとなく聞いたが、そんな話は聞いたことがないしやってもいないとの事。

 

「本物かどうか…か。取り敢えずは一応上の人に報告かな」

 

自分でも判断仕切れないと思った英治は貰った画像を持って報告しに行く事にした。

 

 

「うーん…本物ねぇ…」

 

英治の上司にあたる上島和人は英治が持ってきた画像を見て険しい顔をしていた。

報告があると聞いてみるともしかしたら本当にウルトラマンがいるかもしれないという普通に考えても馬鹿げてる話をしてきたものだから当然最初はファンが勝手にやったことだろうと思っていた。

しかし今職員の中でもかなり信用がある英治が気がかりだというのだから半信半疑で聞くがそれはそれで不可解な事が起きてるのも確かだった。

 

「しかしね英治君、私は君を信用してるし信頼してるが幾らなんでもこれは突拍子すぎやしないかい?」

 

「はい、それは自分でもそう思っています。しかし今回は少し気になるところが多くある気がします」

 

「確かに見る限り不可解な事だらけだ。画像を見る限り確かに関係者や本人が演じているように見えるが当の本人達は一切の関係がない。この上にこれを見れるのはごく僅か、加えて初出の掲示板は現在消失しているときた」

 

「自分も半信半疑なのは拭えません。しかし一応は見張っておいた方がいいとは思います」

 

「まあそうだな…。もしこんな事が次もあればすぐに対応しなかればならないから……英治君、君いける?」

 

「え?自分ですか?」

 

確かにこのような事があればそれ相応の対応はしないといけない。しかしそれを俺にやらせるとは……忙しいし回れるか?

 

「そうそう、何せ最初に見つけてきたのは君だ。つまるところそういう事だ」

 

「…………まさか面倒くさいから自分に」

 

「いやそうじゃないそうじゃない」

 

食い気味に和人は英字の言葉を否定した。

 

「それは元々君の息子さんが見つけてきてくれたのだろう?ということはだ、息子さんはその掲示板に興味をかなり抱いているということだからそういうのは見逃さないだろう。それに加えて君自身もまぁ…忙しくない範囲で見てくれれば問題ないさ」

 

「そうでしょうか?」

 

「まあ何にせよ今から判断するのは情報や判断材料が少ない。暫く放っておけばいいさ」

 

「はぁ…」

 

なんともまあ気が抜けた言葉を返す英治。ともかく流石に四六時中監視、というわけにもいかないので仕事の合間がてら軽く見ておきながらしばらくは泳がせようと考えていた。

 

が……英治の思惑とは裏腹に事態はより混乱を招く事になるだとはこの時の英治も和人も知る由はなく、もっと早く対応しておけばよかったと後悔する羽目になることはまだ誰も知らない。

 

 

 

 

 

 

それから次の日の事。

いつもどおり英治は仕事に励んでいた。事務の仕事を初めとして撮影スケジュールの確認や撮影に使う小道具の運搬や搬入等いつもどおりにこなしていた。

 

今日も特に問題なくできそうだな、なんて考えててると何やら奥からドタドタと誰かが走るような音がしてきたのだ。

 

なんだなんだと英治は座っていたデスクトップから顔を覗かせると見知った顔が慌ててここに来ていたのだ。その見知った顔というのも英治の後輩でもたある宮島貴也という男性で自分のスマホを片手にある画面を映し出していた。

 

「大変です!!僕らが知らない所で知らないウルトラマンが暴れ散らかしてます!!」

 

その言葉を聞いた英治は顔をキョトンとする他なかった。

 

 

 

 

昨日の今日だというのに貴也が言ったスレの特徴は全て息子から教えられた物と同じだった。だがしかし今回ばかりはそれに加わる事がもう1つ。

内容は自らをウルトラマンと名乗る物がスレを立ててること、それはある特定の人物しか見れない事。

そして今回もう一つ加わったのがLIVE配信の一部切り抜きだった。

 

聞いてみるとあのスレを閲覧できる人が動画を切り抜いて掲示板にのせていたのを貴也が気づいてここまで持ってきたと言うのだ。それがとんでもなくやばめの物だとは思いもよらなかったのだった。

 

「緊急事態だ、英治君。ウルトラマンホントにいるっぽい」

 

英治を会議室に呼びつけた和人は砕けた口調でそう言った。

顔を非常に困惑しており口調すら普段とは違う物だから余程焦っていると英治は察していた。

が、英治とてそれは同じである。和人に呼ばれる前に一部の切り抜きを見たがあれはやばい。

 

それはとあるシーンだった。巷ではベゼルブタワーとかいう全くもって知らないベゼルブとの戦闘だった。

他のウルトラマンもいるという自体だけでも大変な事なのにあのウルトラマン―――フィフティと名付けられたウルトラマンの戦い方がまあやばい。

あんなの一般放送出来ないよ…。

 

「どどどどどどどどどどうしようどうしよよよ」

 

「和人さん!?ここで壊れないでください!!俺だって胃が痛いんです!!!」

 

和人さんの気持ちも分かる。

分かるけど今は壊れないで欲しい。目を剥いて口をパクパクしているが意識を取り戻すために肩を必死に揺すると和人はようやく意識を取り戻した。

 

「はっ!?……すまない情けない姿をみせた」

 

「いえ仕方ないかと」

 

「……………………君が来る前に上から連絡があった。緊急会議を開くと」

 

「はい……」

 

「付いてきて……くれるよな?」

 

「………はい」

 

どうなるのこれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

緊急会議が開かれて重役が数々揃ったこの会議室で俺はかなり緊張していた。何せこんな事は前代未聞だし何よりこの場所は本来俺が来るような場所ではなく今後の方針や運営状況等を話し合う場である。幾ら信用されているとはいえまだまだ下っ端の俺がくるような場所ではないが今回はそうもいかない。

 

何せ今回の騒動を最初に聞きつけたのは俺だ。あくまで重役に報告したのは和人さんだが話を持ってきたのは俺だ。当然俺もこの会議に出なければならないのだが…………。

あぁ胃が痛い…。

 

「で、どうする?これは明らかにファンのする域を超えている。我々に出来る事と言えば即刻掲示板の管理者に報告し削除申請する他ないのだが」

 

「もう遅いでしょう。そこにいる円丸英治君が話を持ってきた段階でスレが立ってからかなり経過している。今更やった所で視聴者からの追求は免れないでしょう」

 

「ならばあれは全く我々と関係ないと公表するしかないでしょう。しかしそれで本当にいいのかどうか…」

 

「今の所は掲示板止まりだが今はインターネットが主流のこの社会だ。拡散されるのも時間の問題なので早急の対応を」

 

「しかしこれがもし現実に起こっているのだとすれば安易に行動すべきではないかと」

 

「だからと言ってこのままにしていいものではない」

 

「でも本当にウルトラマンがいて我々が制作したウルトラマン達も存在するとなればいやはや興奮が」

 

「こらそこ、今は抑えなさい。気持ちは分かるけど」

 

「これ下手をすれば次回作を作るのにもっと慎重にならなければいけないのでは…?」

 

 

議題は続いていった。

大体の方針は無実表明をするという事で決まってはいるがだが安易に動いていいものなのか決めあぐねていた。

そうこう議論していく内に誰かが1つ爆弾を落としていったのだ。

 

「もうノリに乗ればいいのでは?」

 

ふと場の空気が張り詰めた。

 

「今なんと?」

 

「確かに……こちらは関係ないと言いつつその掲示板スレの存在を認めるかつ情報を集める事ができれば…」

 

「いやしかし……」

 

「もういっその事演者も巻き込む…?」

 

「しかし健全ではないのでは…」

 

「今更じゃないか?」

 

おかしい。何かがおかしい…流れが一気に変わった気がする。何故か悪い予感がする。

 

英治が感じた予感は当たる事になる。

 

「うむ、そうだな。乗ろう」

 

「ならば再びあのエイプリルフール企画を再始動させよう。その方がおもしろ……視聴者も共感してくれるだろう」

 

「よし、そうしよう!その方針で決まりだ!」

 

「という訳で和人君、君の部下である円丸英治君と共にあの懐かしいエイプリルフール企画をやって貰いたい。ああ、あの時とは違いなるべくキャラを崩壊させないようにね?我々の方でも人材を出すから手が足りるようにはするからさ」

 

…………………マジか。

 

 

 

 

 

そして現在、なんとあの掲示板のスレが見れるという人物達が生配信をしておりどのようになっているか英治は恐る恐る確認したがまあ駄目だった。

 

「加減しろバカァァァァァ!!!!」

 

 

眼の前で繰り広げられているレッドファイトを見て英治は大きく叫ぶ他なかったのだった。



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スレ47

投稿です。

さてさて、カケルがウルトラマンになってから一体どれだけの時間が経ったのですかね…。



1:名無しがお送りします

イッチィ!!!

 

2:名無しがお送りします

イッチィィィィ!!待ってたぞボケェェェ!!!

 

3:名無しがお送りします

お前どんだけ待たせるんやぁ!?こちとら2ヶ月待ってたぞおいぃぃぃぃい!!!!

 

4:小さな男の子募集

待ってたわよイッチちゃん

 

5:名無しがお送りします

待ってましたよイッチさん!!

 

6:説明ニキ

カケルさんっ!!どれだけ待たせるのっ!!!!

 

7:名無しがお送りします

てめアリブンタをレッドファイトした罪で俺らの質問に色々答えろカスゥゥ!!

 

8:名無しがお送りします

生配信してるからそっちの質問にも答えろやおいぃぃぃぃぃぃ!!!!

 

9:ウルトラマン(仮)

え…?どしたん君ら…怖っ……ていうか2ヶ月?たったの?

 

10:名無しがお送りします

たったの?どゆこと?

 

11:ウルトラマン(仮)

いやこちとら地球降りてから1年くらい経ってるんですけど?ていうかなんだったら俺の体感だけどウルトラマンになったあの日からもう20年は経ってますよ?

 

12:名無しがお送りします

え?

 

13:名無しがお送りします

え?

 

14:名無しがお送りします

マ?

 

15:名無しがお送りします

時空が歪んでるな…

 

16:小さな男の子募集

やっぱりこっちとそっちの時間の流れって違うのね…

 

17:説明ニキ

カケルさん…

 

18:ウルトラマン(仮)

いやホントにどうした??

皆なんか調子悪くない?大丈夫??

LIVE配信付けようか…?

 

19:名無しがお送りします

大丈夫や心配ないぞ

ただちょっと気になる事が多すぎてな

 

20:名無しがお送りします

でもLIVE配信はお願いします

 

21:名無しがお送りします

ちなワイら3人が生配信してるけど前回より同接多いからな

合計3万人や

 

22:ウルトラマン(仮)

1人1万人いるってこと…?

いえーいオタク君見てる〜?

 

<LIVE配信開始>

 

23:名無しがお送りします

そこどこやねん

 

24:名無しがお送りします

なんで大浴場っぽいところいるの…?

まさか風呂入ってる?ガイさんとショーティーと?

 

25:ウルトラマン(仮)

 

『そう、この古代の地球でなんと風呂の文明があったのだ!』

 

『何言ってるんだカケル?』

 

『あ、いやすいません1人言です』

 

『カケルの兄貴って前から思ってたけどなんか変な所あるよね』

 

『oh……』

 

違うんや…スレに書き込もうとしたらつい声がね………

 

26:名無しがお送りします

 

27:名無しがお送りします

 

28:名無しがお送りします

 

29:名無しがお送りします

何だか…変わらないですねイッチさん

 

30:小さな男の子募集

>>29

でも変わらないというのも1つの美点よ初見君

 

31:ウルトラマン(仮)

なんかショタホモニキが真面目な事言ってる…

 

『ふぅ〜…やっぱり風呂はいいな…。カケルが教えてくれなかったらこの感動は知らなかったよ』

 

『初めはガイさんもショーティー君も懐疑的だったもんね風呂』

 

『だって熱い水に浸かった所で何がいいのか分からないじゃんか』

 

32:名無しがお送りします

あの風呂好きなガイさんが懐疑的…?マジ…?

 

33:名無しがお送りします

ていうか今ってどういう状況よ?

 

34:説明ニキ

恐らく古代っていう事はまだマガタノゾーア倒してない…?

 

35:ウルトラマン(仮)

>>34

さっすが説明ニキ

ちょうど一年前に地球に来たときはまだなんの兆候もなかったから気晴らしにぶらぶら旅してたらこの街イシュタールに着いたのよ。

んで半年前くらいから変なオーロラ出てきたりとか闇の瘴気?的なもんが次々と湧き出てきたりでとりあえずこの街に居座ってるわけ

 

『さて、そろそろ上がるか』

 

『あ、俺もう少しここにいます。ガイさんは向こうでイチャイチャするなりなんなりと〜』

 

『俺もカケルの兄貴とここにいる〜』

 

『あのな〜…。俺とあの子はそんな関係じゃないって』

 

『嘘だよねショーティー君?』

 

『うん、あれはどう見ても嘘だよ兄貴』

 

『お前ら……』

 

36:名無しがお送りします

え?何なん?何なん?

 

37:名無しがお送りします

えガイさん誰かとイチャコラサッサしてるの???

 

38:名無しがお送りします

あら〜^

 

39:説明ニキ

もしかしてダーナっていう子だったりする?

 

40:名無しがお送りします

あ〜…確か超全集で名前出てたあの子ね

 

41:ウルトラマン(仮)

おっ、やっぱり知ってたか

ダーナちゃんってこの大浴場の看板娘なんだけど妙にガイさんと気が合うんだよねあの子

 

『まあいいか…。夕飯までにはしっかり帰ってくるんだぞ?ビランキにも言っとけよ』

 

『『は〜い』』

 

42:名無しがお送りします

オカンか

 

43:名無しがお送りします

約40歳のおっさんがは〜いって……

 

44:ウルトラマン(仮)

>>43

年齢の話すんじゃねぇっ!!!!

あっやべ

 

<LIVE配信停止>

 

45:名無しがお送りします

どした?

 

46:説明ニキ

あれ?なんで配信止めたの?

 

47:名無しがお送りします

止める必要ある?

 

48:ウルトラマン(仮)

いや今生配信してるんだろ?

ほら、湯船から上がったらガイさん全裸同然だし流石にそれ映すのは色々と不味いからさ…?

 

49:名無しがお送りします

確かに見たくねえな

 

50:名無しがお送りします

あ、そうか。本物な分そこも規制されないんだな

 

51:説明ニキ

あ、危な…

 

52:小さな男の子募集

私は別に構わないわよ?ショーティのも……

 

53:名無しがお送りします

誰かこのニキ止めろ

 

54:名無しがお送りします

コイツまた暴走してやがる

こいつがホンマにあの癒やし枠の奴なんか疑うわ

 

55:ウルトラマン(仮)

 

<LIVE配信開始>

よし、ガイさんは行ったな。ていうか癒やし枠?どいうこと?

 

『そういえばカケルの兄貴、ジャグラーは見つかったの?』

 

『ビランキちゃんと探してるんだけど…成果なしです…』

 

『だよねー…。ビランキ姉ちゃんもそうだけど兄貴達もアイツの一体どこがいいんだか』

 

『ショーティー君はジャグラーさんの事嫌い?』

 

『気絶させられた相手を嫌わない奴なんて兄貴達ぐらいなもんだよ』

 

『そ、そうだね…』

 

56:名無しがお送りします

あー…イッチって「人生絶望したわ」ってスレ知ってる?

ショタコンホモニキってそこで癒やし枠のスレ民やったらしくてな

 

57:名無しがお送りします

ていうか俺らの聞きたいことってそれやぞ

この集まりってほぼ全員そのスレをリアルタイムで追っかけてた奴らだけど

イッチってもしかしてリア強者だったりする?

 

58:ウルトラマン(仮)

 

『はいっ!?』

 

『どうしたのカケルの兄貴?』

 

『え?あ、いやごめんショーティー君。俺も先に出るからビランキちゃんに言伝よろしく。ちょっと野暮用が出来た』

 

『え?うん分かったよ』

 

ちょっと待ってろ、場所変える

ここじゃちょっと集中できないから

 

59:名無しがお送りします

待てイッチ!?裸!裸やぞ!?

 

60:名無しがお送りします

お前全世界に全裸を公開する気か!?

 

61:ウルトラマン(仮)

 

『おーっと!?セーフ!!』

 

『何で立ち上がったり座ったりしてるのカケルの兄貴…?』



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スレ48

投稿です

いつも感想、ご指摘ありがとうございますm(_ _)m



68:ウルトラマン(仮)

 

『よし…ここなら大丈夫かな。………よっこいせっと』

 

69:名無しがお送りします

なんか街から離れた森に来たけどそこ大丈夫なの?

 

70:ウルトラマン(仮)

>>69

おう、ここら辺は人も来ないから安心よ

 

んでさ、さっき言ってた事ってホント?皆あのスレにいたの?

マジか…マジか………

 

71:名無しがお送りします

てことはイッチもいたって事でよろしいの?

 

72:名無しがお送りします

あ、僕は追えてはいませんけども兄さんがそれを追ってたって話なら聞きましたよ

 

73:ウルトラマン(仮)

 

………………うん、俺もいたよ。リアル凸強行者、略してリア強者。誰がつけたかは知らんけどそれが俺に定着してた名前やったよ

 

74:名無しがお送りします

まあ…うん、やっぱりか

 

75:名無しがお送りします

よくよく考えてみたらイッチの行動力とよく似てたからまさかとは思ってたけどな

 

76:名無しがお送りします

それ聞くのにこっちは2ヶ月かかってるけどイッチからしたら20年以上は前の出来事になるのか……

 

77:ウルトラマン(仮)

聞きたいんやけどさ

 

ショタコンホモニキあれホンッッッッッットにあの癒やし枠の人だったの???

 

78:小さな男の子募集

>>77

私も昔は若かったのよ

 

79:名無しがお送りします

>>78

なんの答えにもなってない定期

 

80:名無しがお送りします

それに関しては俺らも呆気に取られてますた

けどなんか投稿の履歴残ってたしそれ見せてくれたけどマジモンでした

泣いた

 

81:ウルトラマン(仮)

マジか…

 

82:名無しがお送りします

ちなイッチに名付けたのはアリブンタ推しのワイな

 

83:名無しがお送りします

>>82

お前かいっ!!

 

84:名無しがお送りします

それよりもイッチ、あのスレって結局どう終わったの?あれイッチが「もう一回行ってくる」って言ってその後スレ更新なかったやろ?

 

85:名無しがお送りします

なにせイッチ病院とか特定してたけどその名前も住所も完全に言ってなかったし俺らじゃ探しきれなかったもんな

 

86:名無しがお送りします

まあイッチは今はウルトラマンやから会ってないとは思うけどあの病人の子元気にしてた?

可能なら一度は会っておきたんだけどな

 

87:ウルトラマン(仮)

 

『あの子は………………亡くなったよ』

 

88:名無しがお送りします

 

89:名無しがお送りします

はい?

 

90:ウルトラマン(仮)

あ、あかん声に出てしまったわ

 

………あの子は亡くなったよ。最後に安らかに逝ったよ。

 

91:小さな男の子募集

嘘でしょ!?あれだけ元気にスレに来てたのに!?

 

92:名無しがお送りします

いつなの…?いつ亡くなったの……?

 

93:名無しがお送りします

まさか手術成功しなかったのか……?

 

94:ウルトラマン(仮)

>>93

そう、成功しなかった。

あれだけ俺らが焚き付けて希望持たせたけど手術の方はどうにもならなかったよ

 

95:名無しがお送りします

確か…その病人って若いのに難病に掛かって手術の成功率が低いし、手術しなければ死んでしまうから後先がなくて未来に絶望したってスレでしたよね?

でも皆さんがすごくハジけ続けてそのスレ主が手術することを決意するっていう

 

96:小さな男の子募集

>>95

その通りよ初見君。最初こそあの子は恨み節やネガティブな事を投稿してたんだけどもね、後にリア強者とも言われたイッチちゃんを筆頭に皆が盛り上げていったのよ

臭い言い方するけれども、その子に未来があるって伝えたかったからね

 

97:名無しがお送りします

遺伝心臓癌って言う病気やな

世界でもごく僅かにしか掛からないっていう

掛かったら最後、早い段階で死ぬか手術して助かるかあるいは失敗して死ぬかの病気

 

98:名無しがお送りします

一般的には

その病気に掛かる=死

と同義やしなアレ

 

99:名無しがお送りします

けれど……死んじゃったか

 

100:名無しがお送りします

今明かされたけどなんかなぁ…

 

101:ウルトラマン(仮)

時期的には俺がウルトラマンになったあの日から3日前の話。あの日にあの子は亡くなった

ほら、俺がジャグラーさんと決闘?的なのした時に立ち上がれたって話したでしょ?

それがそうなのよ

 

102:名無しがお送りします

oh………

 

103:説明ニキ

………そうなんだ

 

104:名無しがお送りします

マジか…

 

105:ウルトラマン(仮)

あ、でも皆誤解するなよ?

あの子は絶望しながら亡くなった訳じゃないからな?

 

106:名無しがお送りします

というと?

 

107:ウルトラマン(仮)

ほら、あのスレが立った時ってさ最初は皆が皆一致団結してた訳じゃなかったじゃない?

けれどさ最終的にはあそこまで一緒にやっていって…まあ俺もあの子の所にかなりリア凸してたけどもあの子、最後笑ってたぞ

 

108:名無しがお送りします

笑ってた…?

 

109:ウルトラマン(仮)

こうも言ってたぞ

 

「皆のおかけで決意が固まった。本当にありがとう」って

 

あの笑顔、最初の姿と比べたら全然違って見えた。だから俺達のしてた事って決して間違いじゃなかったんだよ

 

110:名無しがお送りします

そっか…

 

112:名無しがお送りします

…でも死んじゃったんだろ?それは救えた事になるんか…?

 

113:ウルトラマン(仮)

確かに客観的見ればそうかもしれない。けど、少なくとも心は救えたと俺は信じたい。あの恨み言や自暴自棄になってた子が最後は心の底から本当に笑ってたんだぜ?

 

113:名無しがお送りします

そう…かぁ

そうかなぁ…

 

114:説明ニキ

カケルさんが再び立ち上がれたのがそれなんですね…

 

115:ウルトラマン(仮)

まあそれでもあの子が亡くなってから3日くらいは病んでたけどでもあの笑顔がどうしても引っかかってな

後になってその子の母親に話を聞いたけど最後まで諦めなかったって言ってた

 

 

だから…さ、こんな俺でも救える物だってあるんだって気付かされたんだよあの子に

まあ今はウルトラマンになってこうしてる訳だけどなっ!!

まあ今更だけども皆とこうして再び会えるなんて思ってもいなかったぞ。あの時はありがとな

 

116:名無しがお送りします

よせやい

 

117:名無しがお送りします

まー…色々あったけどなそう言ってくれるならこっちもありがてえわ

 

118:小さな男の子募集

強いわねイッチちゃん

 

119:名無しがお送りします

なんか僕涙出てきました…

 

120:ウルトラマン(仮)

 

『さてっ!このどんよりとした空気もここで終わりっ!これからもよろしくな皆』

 

121:名無しがお送りします

よし俺も切り替えた

前に進むぞ前に

 

122:名無しがお送りします

なんかくよくよしてたらあの子に笑われるわ

よし前向きじゃ前向き

 

123:名無しがお送りします

あっ、そういえば説明ニキは言わなくていいの?

 

124:説明ニキ

あ〜…う〜ん…どうしよっかな…

 

125:ウルトラマン(仮)

な、なにどうした?

そういえば説明ニキっていつの間にか名前呼びになってるけどどうかした…?

 

『ん?なんだ、なんかガサゴソ鳴ったぞ?』

 

126:名無しがお送りします

確かにそこの草むらからなんか鳴ったな

 

127:説明ニキ

決めた、この戦いが終わったら話す

だからカケルさん絶対に生きててね?

 

128:ウルトラマン(仮)

>>127

お、おう分かった

 

『え〜と…確かここに…………ん?女の…子?』

 

129:名無しがお送りします

ロリッ!!ロリッ!!

 

130:名無しがお送りします

黒髪ロングの小さな可愛らしいロリッ!!

 

131:名無しがお送りします

このスレには変人しかおらんのか

 

132:小さな男の子募集

>>131

失礼ね

 

133:名無しがお送りします

>>132

アンタが1番やべえよ



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スレ49

投稿です

なななんと、日間ランキング8位になっておりました!
皆々様、いつもご愛読ありがとうございますm(_ _)m
これからも精進していきますので何卒ご愛読をm(_ _)m


134:名無しがお送りします

はえ〜こんな所に女の子なんているんっすね

 

135:名無しがお送りします

イッチの事ずっと見てるな

何か話しかけてみたら?

 

136:ウルトラマン(仮)

 

『え…え〜と…こんにちは。ここで何してるの?』

 

『…………?』

 

あかん首傾げてる…

 

137:名無しがお送りします

アッ!!!カワイイッ!!!

 

138:名無しがお送りします

>>137

そんなに興奮するな

 

139:名無しがお送りします

見た目は黒髪ロングやけど服装が布1枚とはどういうことや

 

140:名無しがお送りします

こんな所で小さな女の子と約40歳のおっさん

何も起こらない筈もなく…

 

141:名無しがお送りします

>>141

通報した

 

142:名無しがお送りします

>>140

通報した

 

143:ウルトラマン(仮)

>>140

誰がおっさんじゃボケェェッ!!!

 

『……………』

 

『あー…えーと…君名前は?俺はカケル』

 

『………?』

 

また首傾げよった…

 

144:名無しがお送りします

やはりロリ

おっさんとは格が違うか…

 

145:説明ニキ

う〜ん…迷子でも無さそうな…

 

146:名無しがお送りします

僕と同年代くらいに見えますが皆さん何か知ってます?

 

147:ウルトラマン(仮)

あれだろ、また超全集に出てきてるじゃろ?ダーナちゃんが書かれてるくらいだぞ?

 

『えと…迷子だったりする?』

 

『……』

 

あれ?首を横に振ったな

 

148:小さな男の子募集

少なくともそんな子はいなかった筈……よね?

 

149:説明ニキ

うん、今調べてみたけどやっぱりいないよ

 

150:名無しがお送りします

もしかして喋れなかったりする?

 

151:名無しがお送りします

確かにその線もあるな

 

152:ウルトラマン(仮)

 

『もしかして喋れない…?』

 

『…………!』

 

あっ小さく頷いてる

これは正解やな

 

153:名無しがお送りします

>>150

やるやん

 

154:名無しがお送りします

しかし街外れに喋れない子とか普通いますかね…?

何か怪しいような…

 

155:名無しがお送りします

>>155

ロリは正義だよ?

 

156:名無しがお送りします

>>155

何でさも当たり前な風に言ってるんですかね?

 

157:ウルトラマン(仮)

変人かな?

 

『ギュルギュルギュルギュル』

 

『え何この音』

 

この子のお腹からすんごい音出たぞ…

それにちょっと困った顔してるな

 

158:名無しがお送りします

腹減ってんのかな?

 

159:説明ニキ

一度聞いてみたほうがいいかも

 

160:ウルトラマン(仮)

 

『もしかしてお腹空いてる?』

 

『!…!!』

 

うわすんごい頷いてる

 

162:名無しがお送りします

これは保護してあげる必要があるな…

 

163:名無しがお送りします

>>162

お前ん家に逮捕状届いてるぞ

 

164:名無しがお送りします

>>162

豚箱に詰められる覚悟で話してる?

 

165︰名無しがお送りします

YES!ロリータ!NO、TOUCH!

 

166:ウルトラマン(仮)

 

『あ〜…、それじゃ付いてきなよ。丁度晩飯の時間だし』

 

『…?』

 

『ホラホラ、こっちこっち』

 

『…!』

 

167:名無しがお送りします

おっ、犯罪か?

 

168:名無しがお送りします

これは歴っとした誘拐犯の手口やな

処す?処す?

 

169:説明ニキ

これは死だね

 

170:ウルトラマン(仮)

おかしい…俺何も間違ってない……

 

『……?』

 

『あ、何もないよ。大丈夫大丈夫』

 

『………』

 

171:名無しがお送りします

健気に付いてきてる…イッチ罪は重いぞ?死刑ですましてやるよ

 

172:名無しがお送りします

今生配信のコメント見てるけど殆ど恨み節が多いな

ロリに対する皆の感情ぇ…

 

173:ウルトラマン(仮)

えぇ…

 

『…………ッ』

 

『ん?どした』

 

なんか服掴まれてるんですが…

 

174:名無しがお送りします

心細いんじゃね?

 

175:名無しがお送りします

おぉコメントが阿鼻叫喚の嵐

 

176:小さな男の子募集

小さいのは正義よ正義

 

177:説明ニキ

可愛いなぁ…

 

178:ウルトラマン(仮)

そろそろイシュタールの街に付くけど連れてっても大丈夫かなこれ?

 

179:名無しがお送りします

まあその文明の時点で職質とかあるならまあアウトやろ

 

180:ウルトラマン(仮)

そこは問題ないよ。俺達全員働いてるから顔とか評判とか知れ渡ってるし

 

『今から街に入るけど大丈夫?』

 

『…………♪』

 

おぅ…ニコッと笑ったぞ

 

181:名無しがお送りします

不思議やないつの間にかイッチに対して殺意のコメントが溢れ出てる

 

182:名無しがお送りします

こっちのコメント欄は穏便…というかこのロリっ娘に浄化されてるまである

 

183:ウルトラマン(仮)

取り敢えず家まで行きますか…

 

『おっ、カケルのあんちゃんじゃねえか。元気にしてる………子供…?まさか!?』

 

『待てや』

 

184:名無しがお送りします

もうアウトやんけ

 

185:名無しがお送りします

恐らく知り合いであろう籠に沢山入ってるりんごを持ってるおじさんに疑われる時点でまぁ…

 

185:ウルトラマン(仮)

 

『ハハッ、冗談だよ。あんちゃんがそんな事する人じゃないのは分かってるさ』

 

『おっちゃん冗談きついんだが?』

 

『悪かった悪かった。お詫びにほら、このリンゴやるよ』

 

『よっし、儲け儲け』

 

『でもまあ…最近物騒な事多いからな。あんちゃんも気をつけなよ?』

 

『分かってるって。大丈夫だよおっちゃん』

 

『おう、じゃあまたな!そこのお嬢ちゃんもな!』

 

『………!』

 

186:説明ニキ

結構仲いいんだね

 

187:名無しがお送りします

この街の人達もあんな風に仲良いのかイッチは?

 

188:名無しがお送りします

このロリッ娘、小さく手を振ってる

カワイイッ

 

189:ウルトラマン(仮)

>>187

おう、大体仲良いぞ。ガイさんもショーティ君もビランキちゃんも大体同じ

 

『もうちょいで付くから貰ったりんごでも食べときな』

 

『………♪』

 

190:名無しがお送りします

しかしここが本当に古代文明か…

 

191:名無しがお送りします

結構街並み綺麗だよな

まるで中世ヨーロッパみたいな

 

192:名無しがお送りします

道も結構舗装されてますしあまり汚れていないですね

よくアニメとかで見るような光景です

 

193:小さな男の子募集

ちなみにこのイシュタールでは上下水道完備だとか…

ホントなのイッチちゃん?

 

194:ウルトラマン(仮)

はぇ〜超全集ってそこまで書かれてるのな

確かに上下水道完備してるしなんだったらトイレまさかの水洗式の上に洋式っぽい見た目だし

言われてみれば確かに中世っぽくは見えるね

おっ、家に着いたぞ

 

『ただいま帰りましたよ〜』

 

『おう、カケルおかえり…………お前その子は…?まさか誘拐してきたのか!?』

 

『か、カケルの兄貴が子供攫ってきた!?』

 

『か、カケルさんまさか犯罪を…!?』

 

『あら、とうとう光の戦士も堕ちたわねカケル』

 

『なんで皆そういう事言うの…?』

 

195:名無しがお送りします

イッチそんな涙声で言わんくても…

 

196:名無しがお送りします

あ、この茶髪ロングにスカーフつけてる娘がダーナか

 

197:名無しがお送りします

てか全員からの信頼度が欠片もなくて草生えるわ

 

198:名無しがお送りします

ロリッ娘はりんご食べる事に夢中やし味方は誰一人いなくて悲しいねぇ…?

 

199:ウルトラマン(仮)

 

『おぉぉっ……おぉぉっ…』

 

『あ、膝から崩れて泣いちゃった。兄貴やり過ぎだよ』

 

『あ…ご、ごめん冗談が過ぎた』

 

『ついいつもの感じでやっちゃいました…』

 

『俺ッ…!さっきりんごのおっちゃんにもそんな事言われてッ…!俺ッ…!俺ッ…!』

 

『ごめん!ホントにやり過ぎたっ!』

 

『はぁ…ガイもいい加減に気づきなさいな。カケル、いつまでも嘘泣きしないで早く席に付きなさい。ご飯食べるわよ』

 

『えっ?』

 

200:名無しがお送りします

マジこれ嘘泣き?

 

201:名無しがお送りします

んな訳…うわ急にスンって冷静なったわ嘘泣きだこれ

 

202:ウルトラマン(仮)

 

『チッ、バレてたか』

 

『お、お前な〜…』

 

『いつもからかってくる意趣返しですよガイさん、ちょっとは効きました?』

 

『カケルの兄貴の演技が上手くてびっくりしたよ』

 

『イシュタールの劇場にでも出れるんじゃないですかカケルさん?』

 

『はいそこっ!ダーナちゃんとショーティ君も人の事からかわないっ!』

 

『『ごめんなさい』』

 

203:名無しがお送りします

なんか仲いいなおい

 

204:名無しがお送りします

ガイさんって人の事からかったりするんだ…なんか新鮮味が

 

205:名無しがお送りします

なんだか…いいですね



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スレ50

投稿です。

どうやら少女の名前、決まります


206:ウルトラマン(仮)

 

『それでその子は?』

 

『ちょっと街の外に出たらこの子いました。1人だったし喋れないみたいなんで連れてきました』

 

『街の外でか…。確かに、ここ最近魔王獣の復活の兆候があるし1人なのは危険だな』

 

『俺と同い年くらいかな?カケルの兄貴、この子名前は?』

 

『分からないんだわ。何せ喋れないからね』

 

『う〜ん…んじゃ名前つけようよ。その方が呼びやすいし』

 

207:名無しがお送りします

名前か、確かに何もないってのは不便やろな

 

208︰ウルトラマン(仮)

 

『というわけで名前つけてもいいかな?』

 

『…!』

 

よし、頷いた

皆、安価やこの子の名前考えたってくれ真面目なの頼むぞ>>220

 

209:名無しがお送りします

はい!?早くない!?

 

210:名無しがお送りします

久々の安価やけどいきなりやな

 

211:説明ニキ

え!?え〜と……

 

212:小さな男の子募集

あらいきなりするのね

 

213:ウルトラマン(仮)

俺も一応は考えるけどセンスないからね

皆に任せておいた方がいい

 

『はいっ!クリスティーナッ!!』

 

『ショーティーそれはなんか似合わなくないか?』

 

『え〜…んじゃ兄貴はどんななのがいいの?』

 

『そうだな…』

 

214:名無しがお送りします

あれこれひょっとして時間制限付き…?

 

215:名無しがお送りします

LIVE配信のせいで安価なのに時間制限あるのなんなの…?

 

216:名無しがお送りします

今やっ!

レイナちゃん!

 

217:説明ニキ

ミーナ!

 

218:小さな男の子募集

シア

 

219:名無しがお送りします

コメント欄にあったフィーちゃんでどうや!?

 

220:名無しがお送りします

適当にトーアちゃんで!

 

221:名無しがお送りします

ミューラとか

 

222:ウルトラマン(仮)

よし、取り敢えずトーアね

 

『レギーナとか…?』

 

『ガイさんそれ可愛くなくない?』

 

『だよな…ダーナはどんな名前つける?』

 

『私は……街にちなんでイシュタルとかは?』

 

『ビランキ姉ちゃんは?』

 

『貴方達で勝手に決めなさい』

 

『えーノリ悪いなビランキ姉ちゃん』

 

『私はそういうの得意じゃないのよ。カケル、アンタ何か決めなさい』

 

223:名無しがお送りします

今の所ロリッ娘はあまり反応しないな

 

224:名無しがお送りします

まあトーアなんて即席で適当に考えた名前なんて気に入らんだろこの娘も

 

225:ウルトラマン(仮)

 

『それじゃ唐突に脳に閃いた名前、トーアとかどう?』

 

『…!…!!!』

 

あれ滅茶苦茶頷いてる

 

226:名無しがお送りします

何…だと…!?

 

227:名無しがお送りします

安価が唐突&早すぎて適当に考えた名前が!?

 

228:名無しがお送りします

我、勝利なり

 

229:名無しがお送りします

>>228

俺お前の事誇りに思うよ

 

230:ウルトラマン(仮)

 

『カケルが考えた名前が気に入ってそうだな』

 

『えーと、それじゃトーア…でいい?』

 

『♪』

 

まあ考えたの俺じゃないから考えたニキは名誉勲章やな!

 

231:名無しがお送りします

俺が名付け親です(迫真)

 

232:名無しがお送りします

>>231

後方面民の君は今日から名付け親と名乗りなさい

 

233:ウルトラマン(仮)

後方面民てなんよ…

 

『さ、名前も決まったしカケルもご飯食べろよ。トーアもこっちに来て一緒に食べような』

 

『なんかガイさん、最近オカン属性でも身につけました?』

 

『なんだそれ?』

 

『あぁ自覚無しなんだ…』

 

『ふふっ、今日はダーナ特製の肉入り豆スープよ。カケルくんもトーアちゃんも沢山食べてね』

 

『……♪』

 

234:名無しがお送りします

なんかニコニコしながら席ついたぞこの新キャラ

 

235:名無しがお送りします

てか今更なんだけどなんでダーナってイッチ達の家にいるの?

家政婦かなんかなの?

 

236:ウルトラマン(仮)

あー…あれは確かこの街に着いてからすぐだったかな

俺がこの街に風呂あるじゃんってはしゃいで行ったらまあ当然ちゃ当然なんだけど金銭が無かった訳よ。

んで、門前払いだった所を偶然ダーナちゃんが通りかかって話を聞いてくれたら1日ここで働いてくれたら無料で入らせてくれるって約束してくれてな

ビランキちゃんだけ乗り気じゃなかったけど俺達3人は1日働いて風呂入らせてもらってついでに飯作ってくれたのが出会いだったぞ

 

237:名無しがお送りします

あ、そうか金ねえもんなイッチ達

 

238:名付け親

成程、出会うべくして出会ったのか

 

239:名無しがお送りします

>>238

いやお前…

 

240:説明ニキ

それでなんだかんだあって今の関係があると?

 

241:ウルトラマン(仮)

>>240

まあね。この家だって空き家だった所を融通してくれたのも街の人に話しかけていったダーナちゃんがいたおかげだったりする。まあ働く事が条件だけどもね

 

『トーアちゃん美味しい?』

 

『♪』

 

『これは美味しいって言ってる顔だな』

 

『ダーナ姉ちゃんの豆スープいつも美味しいんもんな』

 

『あれ、ビランキちゃん食べないの?食べないならその肉貰うよ?』

 

『食べてるわよ、アンタそれよりもこれ食べたらまたジャグラー様探すの手伝いなさいよ?』

 

『もちのろんです』

 

242:名無しがお送りします

なんだこの家族感

 

243:名無しがお送りします

まあでもいいんじゃね?少なくともガイさん今のところ笑顔

やし

 

244:名無しがお送りします

旅の仲間が3人追加されたもんやし

 

245:名無しがお送りします

まあでも寿命問題もあるけどなイッチとビランキはともかくショーティー君とダーナはな…

 

246:名付け親

トーアはこれから成長していくからまだまだいけるな

 

247:小さな男の子募集

でも私達は大丈夫なのかしら…?

イッチちゃんとの時間の流れが違うわよね

 

248:名無しがお送りします

>>247

見る限りじゃ僕達の方が時間流れるの遅いとは思いますけどね

でもいつか僕も大人になるんですもんね…

 

249:小さな男の子募集

>>248

君はずっとそのままでいてね♡

 

250:名無しがお送りします

>>249

また暴走してるぞこのニキ

通報しろ通報

 

251:ウルトラマン(仮)

相変わらずやな皆も

 

『ふぃ〜食った食った。ごちそうさまでした』

 

『ごちそうさま。さあカケル!ジャグラー様を探しに行くわよっ!』

 

『分かった分かったから服引っ張らないで…』

 

『ショーティーはどうする?』

 

『もう寝る。俺は今日疲れた』

 

『お前配達やってるもんな。お疲れさん』

 

『盗人やってた俺が働くなんて思いもしなかったよホント』

 

『それじゃ私、洗い物終わったら家に戻るわね』

 

『ああ、いつもありがとなダーナ』

 

『…えへへ』

 

ほれ見てみろす〜ぐイチャイチャする

 

252:名無しがお送りします

確かにイチャイチャしてる

 

253:名無しがお送りします

まあ言うて本編でも後ろからハグしてたりしたし妥当妥当

 

254:名無しがお送りします

>>253

超重要回やんけそれ。あれは含めたらあかん

含めていいのはジャグラーとハグするところや

 

255:名無しがお送りします

>>254

ラストやんけ!!

 

256:ウルトラマン(仮)

なんか色々気になる単語沢山なんだけど

 

『ほら行くわよ。ガイ、貴方は来るの?』

 

『いや、俺は今日は家にいる。ショーティーとトーアの安全を守らなきゃな』

 

『確かに子供2人置いて行くのはまずいですからね。んじゃ行ってきますガイさん。トーアの事よろしくです』

 

『おう、こっちは任せとけ』

 

というわけで皆手伝ってくだせえ

 

257:名無しがお送りします

まあ仕方ねえ手伝ってやりますか

 

258︰名無しがお送りします

べ、別にイッチの為にするんじゃないんだからねっ!

 

259:ウルトラマン(仮)

>>258

うわっ……きも………

 

260:名無しがお送りします

>>259

おうてめえ表出ろや




尚、名付けられた名が気に入ったのはどことなく親近感が湧いたからそうです


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スレ51

少し落ち着いたので投稿します

皆さんGWどう過ごされましたか?私は駄目でした(白目)


254:ウルトラマン(仮)

んでジャグラーさんってこの街にいるの?

 

『今日こそは絶ッ対に見つけるわよ!』

 

『髪一つも見逃してはいけないなぁ』

 

256:名無しがお送りします

君達ホントに人探ししてるんだよね?

なんでそんな厳つい面して探してるの??

 

257:名無しがお送りします

お互いにメンチ切りながら歩いてるの草生える

ていうか夜中22時は周ってるのに人がまだまだ賑わってるね

 

258:ウルトラマン(仮)

皆がこの地球にジャグラーさんが来てるって言ってたからここに来た当時からずっとこれよ

 

『いないわね…』

 

『いないね…』

 

なんか皆知ってます?

 

259:説明ニキ

カケルさんマガ教っていう宗教団体とかいません?

その教祖がジャグラーだよ

 

260:小さな男の子募集

包帯でグルグル巻きになってて分かりづらいけどそれがジャグラーよイッチちゃん

 

261:ウルトラマン(仮)

マガ教ね…そんなの今まで見たことないなぁ…

 

『カケル、あれ何か分かる?』

 

『えっ?あれって……ん?なんか人が集まってるな』

 

『ちょっと見ていきましょう』

 

『分かった』

 

あれがマガ教なのかなぁ?

 

262:名無しがお送りします

なんか世界が滅亡とかマガタノゾーアとか邪神とか言ってたら確定やで

 

263:名無しがお送りします

まあLIVE配信見てる感じやとまだ人混みの声しか聞こえないな

しかも明かりが周りにある松明の火くらいしかないから尚更奥が見にくい

 

264:ウルトラマン(仮)

 

『すいません〜…すいません〜退いてくださいね〜…』

 

『凄い人混みね…』

 

『もうちょい…もうちょいで中央に行ける……!』

 

264:名無しがお送りします

おっ、抜けたな

 

265:名無しがお送りします

中央にボロっちい服着た人がなんか言ってるな

ちょうどイッチ達が抜けた所が教祖様の背後に当たる位置やけどイッチなんか分かる?

 

265:ウルトラマン(仮)

 

『おぉ…邪神のお告げが舞い降りた…。古より支配していた名状しがたき邪神が復活し、この文明を残らず塵芥に還すと…。祈りを…怨念の祈りを捧げよ…さすれば命だけは見逃すと…』

 

『最近、地が枯れ果てたり暦にはない日食が起こるのも邪神復活の兆しなのか…?』

 

『この前、街の外れで地面が陥没していたわ!本当に文明が滅びるの!?』

 

『教祖様!どうかは我々に救いを!』

 

『案ずることはありません…。祈りを、祈りを捧げるのです』

 

『『あれジャグラー様(さん)だね』』

 

もう声で分かるよ。あれジャグラーさんやな

 

266:名無しがお送りします

息ピッタシやったなおい

 

267:名無しがお送りします

まあまだ背中しか見えないからアレだけどする間違いなくジャグラーさんの声やな

 

268:名無しがお送りします

おっ、もうちょいでこっち向きそうやなジャグラー

 

269:ウルトラマン(仮)

 

『ジャ―――ムグッ!?』

 

『待ったビランキちゃん、ここはこっち向いてもジーッと見とくだけにしておこうよ』

 

『んんっ…ちょっと私の口を塞いでいいのはジャグラー様だけよ。レディーの口を手で塞ぐなんてマナー違反もいいところよ?』

 

『え?風呂入る度におっさんじみた声出すのがレディーと?』

 

『は、はいっ!?な、なんで知ってるの!?』

 

『あんなに大きな声だしてて気づかない訳ないでしょ…』

 

270:名無しがお送りします

えぇ…ビランキってそんなだったんだ…

 

271:説明ニキ

いや分からないでもないけどね…

温泉とか行ったらつい声にでちゃうもん

 

272:名付け親

トーアちゃんにもお風呂をだね…

 

273:名無しがお送りします

>>272

司法ふっ飛ばして死刑や

ロリの裸見る奴は重罪

 

274:名無しがお送りします

>>273

てめえ名付け親だからってやっていい事と悪いことあるからな?今なら島流しで手を打とうじゃないか

 

275:名無しがお送りします

なんでもいいけどジャグラーさん今振り向いたな

 

276:ウルトラマン(仮)

 

『さあ!文明の滅びに救い………』

 

おっ多分気づいたな

 

277:名無しがお送りします

ちょっとフリーズしたけどすぐ持ち直したな

 

278:ウルトラマン(仮)

 

『………ではこれで私は失礼を。神殿にて祈らなければならないので』

 

『あ、すいません。俺もお祈りしたいので神殿に付いてってもいいですか?』

 

『あ、私も行きたいです』

 

279:名無しがお送りします

包帯越しやけど多分嫌な顔はしてるな

 

280:ウルトラマン(仮)

 

『神殿は神聖な場所。貴方達のような者が入っていいものではありません』

 

『それじゃ神殿に入らないので神殿の前にまで付いてってもいいですか?』

 

『私も行きたいです』

 

『駄目だ』

 

チッ

 

281:名無しがお送りします

最後素が出てなかったあの人?

 

282:名無しがお送りします

段々化けの皮が剥がれてきてるな…

 

283:ウルトラマン(仮)

 

『………分かりました。今日の所は帰ります』

 

『ちょっとカケル!?』

 

『まあまあまあ…今は帰りましょ。今は』

 

 

よし、今のジャグラーさんのエネルギー波は大体覚えた

明日見とけよ〜?

 

284:名無しがお送りします

何するつもりやイッチ

 

285:名無しがお送りします

ビランキ引っ張ってその場から離れたけどイッチどうするつもりなの?

 

286:ウルトラマン(仮)

 

『ちょっとカケル!なんで今帰るのよ!』

 

『痛っ!?今脛蹴ったな!?』

 

『当たり前よ!ジャグラー様が目の前にいたっていうのに何もせずにノコノコ撤退したら次会えるか分からないじゃない!!』

 

『まあ落ち着いてビランキちゃん。俺も何もせずに撤退するなんて考えてない』

 

『じゃあどうするつもりよ』

 

『数の暴力をします』

 

『?』

 

287:名無しがお送りします

いやホントになにする気?

 

288:名無しがお送りします

あー…なんか分かってきたな…

もし俺の考えてる通りならジャグラーめっちゃ困った反応しそう

 

289:ウルトラマン(仮)

 

『さっきジャグラーさんのエネルギー波を覚えたんだ。これさえ知ってればある程度ジャグラーさんが出現する場所は絞れる』

 

『何それ羨ましい』

 

『んで多分今日はもう布教じみた事はしないと思うから明日になってもう一度探し当てて今度はガイさんやショーティ君、ついでにトーアとダーナちゃんも連れて行って布教してるところしっかりと監視するんだよ』

 

『それならさっきにでもやれば良かったじゃない』

 

『俺達必死でジャグラーさん探してたけど今日まで見つけられなかったじゃない?だから今度は全員で囲んで包囲網を作る』

 

『そうか…確かにそれならジャグラー様を捕まえる事が出来るわね』

 

『でしょ〜?』

 

290:名無しがお送りします

うわー…うわー…

 

291:名無しがお送りします

ジャグラーさん絶対困るだろうな…

 

292:ウルトラマン(仮)

 

『というわけで今日は夜も遅いどころか皆寝てる時間なんで帰ります』

 

『そう…なら仕方ないわね』

 

家に帰っても皆寝てると思うけど、俺は寝れないんですけどね!

 

293:名無しがお送りします

>>292

ん?それはなんで?

 

294:説明ニキ

もしかして寝たらさっき感じ取ったジャグラーの気配見失ってしまうとか?

 

295:ウルトラマン(仮)

>>294

さっすが説明ニキ当てていきよる

 

296:名無しがお送りします

成程それは起きてないと駄目やな

 

297:名無しがお送りします

あれ?これつまり俺達も徹夜…?

 

298:名無しがお送りします

まあ生配信してる3人は確定やな

俺は寝る

 

299:名付け親

あっ…頑張れ

 

300:ウルトラマン(仮)

皆頑張れよ

 

301:名無しがお送りします

オォン……



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スレ52

投稿します

改めて思うんですがメンバー増えたせいかわちゃわちゃシーン書くの楽しいですね


365:名無しがお送りします

とまあ次の日になったな…

 

366:名無しがお送りします

いやこっちも日が開けたよ…やばい眠い…

 

367:名無しがお送りします

今日が休日でよかった…日曜日でよかった…

 

368:小さな男の子募集

あら貴方達、夜更しは肌の美容に悪いわよ

しっかりと寝なさいな

 

369:名無しがお送りします

>>368

生配信してるからこちとら寝る訳にはいかねえんだよ…

 

370:ウルトラマン(仮)

おっ、皆大丈夫か〜?俺は寝なくても大丈夫なんですけどね!

 

『ふぁ〜…おはよー…』

 

『おはようショーティー君』

 

『あれ…?まさかカケルの兄貴寝てないの…?』

 

『まあね。ようやく見つけたジャグラーさんのエネルギー波を見失う訳にはいかないからね』

 

『よくやるよ…』

 

371:説明ニキ

あ、皆おはよ〜

 

372:名無しがお送りします

おっし、俺も起きたぞ〜

 

373:名無しがお送りします

>>372

やっとか…

寝れる……

 

374:名無しがお送りします

>>373

お疲れさん

後は俺たちが引き継ぎますわ

 

375:名無しがお送りします

あ、皆さんおはようございます!

 

376:ウルトラマン(仮)

アリブンタニキはゆっくり休んでもろて

ん?誰か来たな?ダーナちゃんか?

 

『おはよーございますー…って今日はカケルさんとショーティ君なのね起きてるの』

 

『おはよダーナ姉ちゃん…俺はさっき起きたばっか…ふぁ〜…』

 

『俺は1徹です!』

 

『えぇ……。そういえばガイさんは?』

 

『まだ寝てる。今日は珍しく起きて来ないなガイさん…』

 

『ビランキ姉ちゃんは相変わらずだけどね』

 

『誰が相変わらずですってショーティー?』

 

あ、起きてたのかビランキちゃん

 

377:名無しがお送りします

ベッド・インしてきます

マガタノゾーア出てきたら起こして

 

378:名無しがお送りします

>>377

いやどうやって起こすんだよ…?

 

379:名付け親

グッモーニン

あれ?トーアちゃんは?

 

380:ウルトラマン(仮)

>>379

おはようござんす

トーアは現在別の部屋ですやすや寝てまっせ

 

『げっ…起きてたのかよ…』

 

『へぇ〜?ショーティーの癖に生意気言うようになってきたわねっ…!』

 

『あっ!!??痛って!?グリグリしないでぇぇ!!??』

 

『うーわ年下の子虐めてるわこの子』

 

『こらビランキ!年下の子虐めちゃ駄目でしょ!』

 

『いいえダーナ。この生意気チンチクリンには年上に敬意という物をね』

 

『あっそやめないならご飯抜きね』

 

『ぐっ………』

 

ショーティー君がビランキちゃんから解放されたな

 

381:名無しがお送りします

仲が良いのか悪いのか…

 

382:説明ニキ

でもこの光景って実際見る事も叶わなかったからなんか感慨深いというか

 

383:名無しがお送りします

個人的にガイさんとダーナのイチャイチャを見れてなんか得した気がする

 

384:ウルトラマン(仮)

 

『痛つつ…ビランキ姉ちゃん容赦なさすぎねえの。そんなんじゃ愛しのジャグラー様に嫌われるぞ』

 

『フンッ!嫌われても私はジャグラー様を追いかけるのでノープロブレムよっ!』

 

『カケルの兄貴、これが俗に言うストーカーってやつだよね?』

 

『そうそう、訴えたら逮捕まっしぐらな奴』

 

『あら、カケルも食らいたいのかしら?』

 

『すんません勘弁してください』

 

『もう…朝から貴方達は愉快ね…。なーんか羨ましい』

 

『ダーナちゃん、君も大概だよ』

 

385:説明ニキ

そういえば本当にガイさん起きて来ないね

何かあったのかな?

 

386:名無しがお送りします

イッチ取り敢えず起こしてきたら?

 

387:ウルトラマン(仮)

それもそうやな

よっし起こしてきますか

 

『ちょっとガイさん起こして来るわ。先食べてて』

 

『オーケー』

 

388:名無しがお送りします

そういえばガイさんって何処で寝てるの?

 

389:ウルトラマン(仮)

>>388

2階の1番奥やね

何気に窓付いてるから外も見れて結構広め

 

390:名無しがお送りします

ホント、拠点にしてはかなり豪華だよな

2階建ての5部屋にベランダ、キッチンとか水道完備とか

 

391:名無しがお送りします

しかも立地が大通りの道からちょっと外れた裏道やから静かすぎず煩さ過ぎない絶妙な場所

その場所俺にも寄越せ

 

392︰小さな男の子募集

>>391

あら、私別荘でイッチちゃんと似たような家あるけど来る?

 

393:名無しがお送りします

>>392

なんで持ってんだよ…

 

394:名無しがお送りします

そうこう言ってる間にガイさんの部屋に来たな

 

395:ウルトラマン(仮)

 

『ガイさーん?朝ですよジャグラーさんとっ捕まえる時間ですよー?』

 

あら、まだ布団に籠もってらっしゃる

 

396:名無しがお送りします

よし布団めくったれ

 

397:ウルトラマン(仮)

よし、めくる

 

『ガイさん?起きてくださ………?』

 

『か、カケル……これなんとかしてくれ…』

 

と、トーアが……ガイさんのベッドで寝てる……!?

 

398:名無しがお送りします

通報した

 

399:名無しがお送りします

通報した

 

400:名付け親

いくらガイさんでもやっていいことと悪い事がある

通報した

 

401:名無しがお送りします

待てあのガイさんやぞ?んな訳あるか

 

402:ウルトラマン(仮)

 

『…………どういう状況で?』

 

『解らない…。朝起きたらこの有様だったからな、起きたくてもこの状況じゃトーア起こしてしまうし…』

 

『おーいトーア?こんな所で寝てたらガイさんに迷惑だぞー?』

 

『……………………ッ。…?…………!?』

 

あれ?なんかすんごい驚いてる?

 

403:名付け親

ガイさんとイッチの事交互に見てるな

しかも驚いた様子で

 

404:説明ニキ

これひょっとして気づかない内にガイさんの部屋に来て寝てたとか…?

 

405:ウルトラマン(仮)

あー…その辺りかな?

 

『……!………!』

 

『あはは、そんな謝らなくていいさ。お前さんが気持ち良さそうに寝てたからな、起こすのは申し訳ないと思ってな』

 

『トーア…幾らなんでも別室から別室に行くなんて寝相悪いどころじゃないからね…?』

 

『…ッ!…!…!』

 

なんか首横振ってる…?どういうことなんじゃろ?

 

406:名無しがお送りします

さあ…?まあなんでもいいんじゃない?

 

407:名付け親

アッ!!カワイイッ!!

 

408:ウルトラマン(仮)

 

『まあ…取り敢えず朝飯食べに行きましょうよ。皆待ってますよ?』

 

『ああ、そうだな。……それにジャグラーも見つかった事だし今日は捕まえに行くんだろ?』

 

『勿論です!ジャグラーさんとっ捕まえて雁字搦めして一緒に魔王獣討伐していきたいです!』

 

『それジャグラー動けないんじゃないのか…?』

 

『あっ……そうですね…』

 

409:名無しがお送りします

多分雁字搦めしたらガイさんとイッチの名前を叫んでる事だけは分かる

 

410:名無しがお送りします

なんか脳内再生できるの癪だわ…

 

411:ウルトラマン(仮)

 

『ハハハッ…。よし、それじゃ飯食ってジャグラー捕まえるとするか!』

 

『はい!よっし、包帯巻いて待っててくださいねジャグラーさんっ!!』

 

412:名無しがお送りします

気合十分やる気十分やね

 

413:名無しがお送りします

トーアちゃんもなんかドヤ顔してる…

これはこの子もやる気あると見て間違いないのでは…?

 

414:名付け親

アッ!!!

アッ!!!

 

415:名無しがお送りします

>>414

何度失禁すれば気が済むねん

 

416:名無しがお送りします

それにしてもジャグラーさんなんか着々と包囲網作られてて大丈夫なんでしょうかね…??

イッチさんこういう時ってかなり手加減しない人ですから…

 

417:名無しがお送りします

>>416

取り敢えずジャグラーの変顔が見れるのは確実やな

 

418:名付け親

多分面白い顔芸見れるなこれ




尚、トーアの言い分ですと

一緒に寝ようとしたけど寝ぼけて同じ気配がするところに行って寝てたら間違えてガイさんの所に来てしまった

的なニュアンスを言っているそうです

何だこの子


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スレ53

投稿します

今回は生配信の質問に少し答えるそうです


470:名無しがお送りします

まあ取り敢えず家から出て大通りに出てきたけどジャグラーは何処にいるのイッチ?

 

471:ウルトラマン(仮)

うーん…これは神殿の外に出て布教してますね…

 

『よし、朝飯も食べたしジャグラーさんの捜索行きましょう!』

 

『それでジャグラー様は何処にいるのかホントに分かるのカケル?』

 

『まっかせなさい!伊達に1徹して把握してただけの事はあるんで』

 

『カケルお前…』

 

472:名無しがお送りします

さあ1徹の力を見せる時やでイッチ

 

473:ウルトラマン(仮)

 

『うむむ…この様子だと……街の端の……あ、子供達が良く遊んでる空き地辺りですね!』

 

『そこまで正確に分かるのか?』

 

『1徹したんでこれくらいは!』

 

『お、おう…そうか』

 

474:小さな男の子募集

ガイ困ってるわね

 

475:名無しがお送りします

1徹自慢されてもな

俺なんか最高8徹やで

 

476:名無しがお送りします

>>475

その8徹何か生かせましたか?

 

477:ウルトラマン(仮)

8徹!?やるやん

 

『それじゃジャグラーの所に行くか』

 

『…!ッ!』

 

『この子なんで乗り気なのかしら…?』

 

『分からん…トーアの考えてる事が分からん…』

 

『?』

 

『まあ乗り気なのが良いんじゃないの?俺は…正直微妙かな…』

 

『まあショーティー君気絶させられたからね…』

 

477:名無しがお送りします

そういえば気絶させられたってなんよ?

 

478:ウルトラマン(仮)

>>477

ほら、刑務所惑星の時ジャグラーさんに捕らえられてたでしょ?俺が来る前にジャグラーさんが疲弊したガイさんとショーティー君を気絶させたんよ

後はさっき言ってたショーティー君の気持ち的にはってヤツやな

 

479:名無しがお送りします

あぁ成程あのとき捕まってたのはそういう事か

 

480:名無しがお送りします

イッチしばらく歩きっぱなし?

少し配信コメントの質問に答えてほしいんだけど

 

481:ウルトラマン(仮)

>>480

おっ、ええぞなんでも言っていいよ

 

482:名無しがお送りします

おけ

1つ目は

 

レッドマンに会いたいですか

 

だと

 

483:名無しがお送りします

いきなり直球来たな

 

484:ウルトラマン(仮)

いや会いたいと言えば会いたいかもしれないけどね…?

正直どうなんだろ…?まあ会ったら会ったで意気投合はしそうやな

 

485:名無しがお送りします

>>484

おぉう…

 

486:名無しがお送りします

次ね

 

エースについてどう思うか

 

だって

 

487:ウルトラマン(仮)

エース先輩は直にあって話してたけどやっぱり優しかったのが印象でかいな

こうなんだろ、性格の話じゃなくて本質的な…本来人間とはこうあるべき…的な?

なんだろ言葉に表せねえ…

 

488:名無しがお送りします

まあ優しいってのは同意する

エースの最後の言葉と変わらない願いはいつまでも俺らの心に響く

 

489:名付け親

>>488

分かる…

 

490:名無しがお送りします

>>488

分かるぞ…海のように深く分かるぞ…

 

491:名無しがお送りします

確かエースの言葉って

「優しさを失わないでくれ。 弱い者をいたわり互いに助け合い、 どこの国の人達とも友達 になろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえその気持ちが何百回裏切られようと。 それが私の最後の願いだ」

ですよね?

 

492:ウルトラマン(仮)

なんちゅういい言葉なんや……

やっぱりエース先輩は憧れるなぁ…

 

493:名無しがお送りします

おっ、この質問やな

 

修行とか教えてもらいたいなら誰に教えてもらいたいですか?

 

だってさ

 

494:ウルトラマン(仮)

教えてもらいたいというか常に教えて貰ってるような物やしアレやけど…

まあ…やっぱりエース先輩かな?切断得意っていってるし

 

495:名無しがお送りします

お前この期に及んでまだ切断力上げる気か?

 

496:名無しがお送りします

正直もうええやろ?レッドファイトの切れ味が増すのは勘弁やで?

 

497:ウルトラマン(仮)

いや言うてこれからも戦っていくだろうし強い事に越したことはないからな

おっ、そろそろジャグラーさんの所に着きそうやな

 

498:名無しがお送りします

そろそろか

 

499:名付け親

さあどうなってるのかな?

 

500:名無しがお送りします

あ、あそこ人だかり出来てるで

 

501:ウルトラマン(仮)

 

『ん?あそこに人だかりが…』

 

『恐らくあの中心辺りにジャグラーさんが布教してますね…。それじゃ皆さん準備はいいですか?』

 

『まあ兄貴達が言うなら俺はいいけど…』

 

『あらショーティー、失敗したら今度はお腹グリグリよ?』

 

『えー…』

 

『はいビランキ、一々ショーティー君を虐めない』

 

うーん、少し不安

 

502:名無しがお送りします

まあ人数多いのに越した事はないやろ

 

503:ウルトラマン(仮)

 

『それじゃビランキちゃんは右から、ショーティー君とダーナちゃんは左から、ガイさんとトーアはジャグラーさんの背後から。

俺は真正面から行きます』

 

『分かった』

 

『…!…!』

 

『ん?どしたトーア?』

 

504:名無しがお送りします

なんだかトーアちゃん、イッチさんと一緒に行動したそうに見えますね

 

505:名無しがお送りします

>>505

奇遇やな初見くん俺もそう思ってたところや

 

506:ウルトラマン(仮)

 

『…一緒にいたいの?』

 

『!ッ!』

 

『それじゃカケルはトーアと一緒に行動だな』

 

『むむむ…よし、ならばトーア絶対に手を離したら駄目だよ?』

 

『!』

 

507:名無しがお送りします

元気よく頷き返してるなこの小動物

 

508:名付け親

カワイイッ!!

 

509:ウルトラマン(仮)

 

『よし、それじゃ配置お願いします』

 

よし、皆散らばったな

俺は真正面から行きますかね

 

510:名無しがお送りします

気をつけるんやで

 

511:名無しがお送りします

しっかし人だかりが大きいな

進むのも一苦労じゃろ

 

512:説明ニキ

トーアちゃんもちゃんと付いてきててえらい

 

513:名無しがお送りします

おっそろそろ抜けそうやな

 

515:ウルトラマン(仮)

もうちょい…もうちょいで……ん?まてなんか来るぞ!?

 

『な、なんだ!?地震が来た!?』

 

『きゃーっ!!』

 

『終わりじゃ…!この世の終わりじゃ…!』

 

『教祖様お助けを…!お助けを…!』

 

やっばい皆パニックになってる!?

 

416︰小さな男の子募集

かなり揺れてるわね!?大丈夫イッチちゃん!?

 

417:名無しがお送りします

なんや!?何が起こってるんや!?

 

418:ウルトラマン(仮)

なんか地下から這い出てくる奴おるぞ!?怪獣かこれ!?

しかも2体…!!

 

『ゴアァァァァァァァァッ!!!!』

 

『グガァァァァァァァァッ!!!!』

 

419:名無しがお送りします

これはゴルザと…ダイゲルン…?

 

420:名無しがお送りします

いやゴルザは分かるけどダイゲルンってお前……

 



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スレ54

投稿です

新技あるよ!


421:ウルトラマン(仮)

 

『見よっ!邪神の怒りが下僕を寄越してきた!崩壊の道はまもなく開かれ―――』

 

『ジャグラーさんっ!怪獣現れちゃいましたよ!一緒に戦いましょう!』

 

422:名無しがお送りします

イッチ臆する事なくジャグラーの所に行ったな…

トーアちゃんも付いてきてるし…

 

423:名付け親

いやまあ怪獣現れたっていうのもあるかもしれないけど仮にも離別してる状態なんだけどなぁ…

 

424:ウルトラマン(仮)

 

『はて?私はジャグラー等という名では…』

 

『フンッ!!!』

 

425:名無しがお送りします

えぇ…包帯強引に剥がしよった…

 

426:説明ニキ

あ、ジャグラーの顔が…信じられない物を見たような顔してる…

 

427:ウルトラマン(仮)

 

『ジャグラーさんっ!布教もいいですけどこのままだと皆死んじゃいます!なので手を貸してください!』

 

『断る。大体そういうのはお前ら光の戦士の―――』

 

『カケル、ジャグラー!早く街の皆を避難させないと大変な事になるぞ!』

 

『ジャグラー様ぁっ!!』

 

『うーわビランキ姉ちゃんジャグラーに飛びついて行ったよ』

 

428:名無しがお送りします

もうカオスなんだよなぁ…

 

429:名無しがお送りします

ジャグラーも困惑と呆れた顔とか表情の切り替えが忙しそう…

 

430:名無しがお送りします

そらマガ教の教祖して暗躍してた所を後輩的な奴に強引に変装剥がされるわ離別した相棒にナチュラルに話しかけられるわストーカーに抱きつかれるわやで?

誰でも困惑する

 

431:ウルトラマン(仮)

 

『いや何なんだよお前ら』

 

『ジャグラーさんの後輩です』

 

『お前の元相棒な?』

 

『ジャグラー様の物です♡』

 

『うるせえそんな事聞いてんじゃねえよ。てかなんでお前らは怪獣よりも先に俺の所に来る?馬鹿2人はさっさと怪獣倒しに行ってビランキは離れろ』

 

『分かりました!ジャグラーさんは街の人の避難誘導お願いします!』

 

『任せたぞジャグラー!カケル、行くぞ!』

 

『はい!』

 

432:説明ニキ

ジャグラー置いてけぼりな件について

 

433:名無しがお送りします

イッチがジャグラーから離れていくからフェードアウトしたけどすんごい困惑顔だったよ

 

434:名無しがお送りします

これあれだ、気づいたらなんか仲間扱いされててくっそ険しい顔してる奴やな 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

◇カケル

 

ジャグラーさんに避難誘導を任せた俺達は怪獣の元へ走り出す。

ガイさんはオーブリングにカードをリードして変身アイテムのオーブカリバーを形作る。

オーブカリバーを掲げ、俺自身もブレスレットを掲げて共にウルトラマンに変身すると2体の怪獣達の前に降り立った。

 

「気を抜くなよカケルッ!」

 

「勿論ですっ!―――かかってこいよ怪獣共ォ!」

 

「「ゴガアァァァァァァ!!!!」」

 

俺達は怪獣に向って走り出し、怪獣達は獲物を見つけたと言わんばかりに俺達に向って走り出してきた。

片方の怪獣、ゴルザはスレ民の皆が言うには力自慢の怪獣だそうだ。

 

その並々ならぬ怪力で相手を徹底的に叩き潰す戦い方を得意としておりパワーだけならティガ先輩のマルチタイプを圧倒する程である。

その身に宿した怪力だけでなく、頭部の額にエネルギーを貯めて放つ超音波光線と遠距離攻撃も有していて近距離と遠距離どちらも隙のない怪獣だそうだ。

 

対してもう片方の怪獣、ダイゲルンはゴルザとは違いその獰猛な食欲と顎が特徴な怪獣だそうだ。

アスカ先輩のいた地球で出てきた怪獣らしく、その顎の噛み砕く力でアスカ先輩を苦戦させたそうな。力自慢の怪獣という訳ではなさそうだが何気に口から火を吹いたりするので決して侮れる相手ではない。

 

俺はダイゲルンと、ガイさんことオーブ先輩はゴルザと戦闘を行う。2人一緒に相手をするのもいいが今は周辺に人がいて全力で戦うには少し厳しい。

 

ともかく、今は怪獣を抑える事が重要だ。

 

「ゴガァッ!」

 

「危なっ!?」

 

ダイゲルンが口を大きく開けて俺の首筋に噛みつこうとしてきたが手で払うように軌道を逸らす。

逸した事で体勢が崩れたダイゲルンの腹に膝蹴りを食らわせてから超スピードで背後に回りチョップでダイゲルンを倒れさせる。

 

対してオーブ先輩の方はというとゴルザをオーブカリバーで切ったりしてゴルザに懐に潜り込ませないように立ち回っていた。

ゴルザが腕を振り回したり超音波光線を発射していたりするがオーブカリバーと持ち前の戦闘経験を活かして軽々と躱している。そしてタイミングを見計らうように拳でゴルザの顔を殴ってよろめいた所をオーブカリバーで切り上げてダメージを与えていく。

 

流石ガイさん、と思っていた所にダイゲルンがまた噛みつこうとしたが単調な動きだったので噛みつこうとしたタイミングでバックステップして少し空いた距離をすぐさま超スピードで近づきフィフティウムパンチを繰り出した。

 

「オラァッ!!」

 

「ゴがァァ!?」

 

まともに喰らったダイゲルンは当たった腹に手で抑えるもなんとか堪えていた。

なんだコイツ……並の怪獣じゃ今ので倒せる筈なんだけどやたら硬い。

スレ民がレッドファイトをようやく辞めてくれたとか言ってるが、いやまだ周りに人いるしね…?

と思った矢先に、ふと下の方から声が聞こえた。

 

「兄貴達ー!もう避難は完了したよー!」

 

お、避難が完了したとな?

よし全力だ。

 

「チェーンソー光輪!」

 

「ゴガァ!?」

 

手の甲から光輪出してそれを伸ばした俺の得意技―――チェーンソー光輪を発動するとダイゲルンの周りを超スピードで走る。

 

動きを捉えられないダイゲルンは四方八方に目を向けるも早すぎたスピードに追いつけるはずもなく完全に視線をはずさせた瞬間に俺は真正面からチェーンソー光輪をダイゲルンの首元に当てた。

 

「喰らえオラァッ!!」

 

「ゴガガガガギュグゴギャアゴガ」

 

首元に当てた光輪はダイゲルンの首を削るように切断し始めるとその傷口から血飛沫が飛び出てくる。声にならない声を出しているダイゲルンを無視し、首を切断する為にグッと腕に力を込めると光輪はダイゲルンの首を荒々しく切断していき最後には首と胴体が綺麗さっぱりに分かれていた。

 

「よし」

 

ダイゲルンの首が足元に転がり胴体がゆっくりと倒れる。あんなに活き活きとしていたダイゲルンはもう目の光すら灯っていなかった。

俺はダイゲルンの首と胴体を両手で掴み取ると空へ高く投げ飛ばし遺体が完全に残らないように新たに作った技……右腕を上半身ごと振りかぶり光のエネルギーを炎に変換して火炎を放射する技フィフティウムストラストを放ち完全にダイゲルンを炭に変えたのだった。

 

この時代の人達じゃ怪獣の遺体なんて処理しきれないし悪用されてもそれはそれで困るのでこうやって処理したほうが効率が良いのだ。

あれ?スレ民の皆が反応してない…?まあいいか。

 

そしてオーブ先輩の方を見るとゴルザの脳天から下までオーブカリバーで切り裂いた所を初期の方から使っていた光線でゴルザを跡形もなく爆砕していたのだった。




どうやら焼却を覚えたようです

因みにメビウスのメビュームバーストを参考にしたとカケルは言っています


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スレ55

456:ウルトラマン(仮)

よっし!討伐完了!お疲れ様でしたー

 

457:名無しがお送りします

すまんもう一回吐いてくる

 

458:名付け親

駄目だ俺も吐いてくる

 

459:名無しがお送りします

すみません僕も吐いてきます…

 

460:名無しがお送りします

おい同接また減ったぞ

 

461:小さな男の子募集

イッチちゃんなんかキレが増してない?

こう…前は無闇矢鱈だったけど今は綺麗さっぱりというか…

 

462:説明ニキ

駄目だ私も吐いてくる

 

463:ウルトラマン(仮)

んなこと言われてもなぁ…

お、ガイさんも来たな

 

『腕は鈍ってないみたいだったなカケル』

 

『ガイさんこそ、あの怪力怪獣を難なく倒せるなんて流石です』

 

『伊達にお前の先輩はしてない、ってことだよ』

 

『はぁ〜…この調子でマガタノゾーアも倒せればいいんですが…』

 

『…だな。ジャグラーも言っていたが名状しがたき神、とも言われるくらいだ。気を引き締めないとな』

 

『あっ、そういえばジャグラーさん達どうしてるんだろう?』

 

『恐らくジャグラーの側にビランキとショーティー、それにダーナやトーアもいる筈だ。すぐ見つかるだろ』

 

よし…取り敢えず変身解除したけどさて何処にいるのやら

 

464:名無しがお送りします

調子が戻りました

 

465:名無しがお送りします

やっぱりレッドファイトには慣れん

 

467:名無しがお送りします

まあ取り敢えず今は他の皆探す所からやね

 

468:ウルトラマン(仮)

 

『うーん…何処だろ…』

 

『確かこの近くに……あ、いた』

 

『あっ、ホントだ。でも相変わらずビランキちゃんに抱きつかれてる…』

 

469:名無しがお送りします

それだけじゃなくてジャグラーが必死に離そうとしてるな

 

470:名無しがお送りします

それを呆れて見てるダーナとショーティー君と何も分かってなさそうなトーアがいますね…

トーア首傾げてるし…

 

471:名無しがお送りします

小さくて黒髪ロングなのにあんな仕草されたら可愛く思うのも頷ける

 

472:名付け親

私が名付け親です

 

473:名無しがお送りします

>>472

うっせえ黙ってろ

 

474:ウルトラマン(仮)

 

『あ、兄貴とカケルの兄貴だ!』

 

『ガイさんカケルさんお帰りっ!』

 

『ああ、ただいま』

 

『ジャグラーさんもビランキちゃんと仲良しでいいですね〜』

 

478:名無しがお送りします

うっわめっちゃしかめっ面してるぞジャグラー

 

479:名無しがお送りします

余程この事態に悩んでおらっしゃる

 

480:ウルトラマン(仮)

 

『おい、いいからこのアホを引き離せ』

 

『嫌ですよジャグラーさん。引き剥がさせたらまたどっか行っちゃうでしょ?駄目ですよ?』

 

『……………フンッ!!』

 

『きゃあ!?』

 

あっ強引に引き剥がされたなビランキちゃん

 

481:名無しがお送りします

まあ妥当っちゃ妥当

 

482:説明ニキ

あはは…

 

483:ウルトラマン(仮)

 

『じゃあな』

 

『いや逃しませんけど?』

 

『グッ!?カケルお前まで!?』

 

『うーわカケルの兄貴引っ付くってより最早寄生してる風に見えるよソレ…』

 

484:名無しがお送りします

イッチいつの間にその状態でも超スピード出せるようになったの…?

 

485:名無しがお送りします

>>484

いや元から出せてたぞ

ただ岩壁に突っ込んでたけどな

 

486:名無しがお送りします

>>485

あー…確かにしてたな

サンガツ

 

487:ウルトラマン(仮)

 

『ガイさんも早く!!』

 

『よし、俺はジャグラー引っ張っていくからカケルはそのまま張り付いて置くんだぞ!』

 

『ズルいわよカケル!私にもやらせなさい!!』

 

『…?…!!…!!』

 

488:名付け親

イッチ背後でビランキ正面に張り付いてガイさんがジャグラーの手を引っ張ってるな

 

489:名無しがお送りします

ショーティー君とダーナが呆れて見てるけどトーアちゃんはジャグラーの足元掴んでるな

 

490:名無しがお送りします

トーアが必死な顔で掴んでて可愛いっ!!!

 

491:小さな男の子募集

あら?ジャグラーが魔人態に変身したわね

 

492:ウルトラマン(仮)

 

『フンッ!!』

 

『『『うわっ!?』』』

 

『『キャッ!?』』

 

『!?』

 

闇の波動で引き剥がされた…

 

493:名無しがお送りします

そらそうやろ

 

494:名無しがお送りします

邪魔だし煩いしね

 

495:ウルトラマン(仮)

 

『邪魔なんだよお前ら。金輪際、俺に関わるな』

 

『嫌です!関わるし纏わりつくしビランキちゃんもストーキングします!』

 

『それをやめろって言ってんだよ。大体何故まだ俺に関わってくる?お前達とは離別した筈だが?』

 

『俺はそんな事思ってないですしジャグラーさんは俺の先輩で友達です!縁なんか絶対切りません!』

 

『はぁ……。ホントに頭がめでたい奴だなお前。―――フンッ!』

 

うおっ!?斬撃放ってきた!?

 

496:名無しがお送りします

せやけど当たらないように手前に当てて土煙起こしたな

 

497:名無しがお送りします

あぁ、なるほど目くらましね

 

498:ウルトラマン(仮)

 

『ゴホッ、ゴホッ!?』

 

『二度と俺に近づくな。それとよしみだからこれだけは言っておこう。その黒髪の小娘、あまり長く居させると取り返しのつかない事になるぞ』

 

え?それってどういう…

 

499:名無しがお送りします

トーアちゃんの事か?

 

500:名無しがお送りします

何か知ってそうやな

 

501:ウルトラマン(仮)

 

『………まあ今はいいか。それより皆さん大丈夫です!?』

 

『ゴホッ…ああ…こっちは行けそうだ。ダーナは?』

 

『こっちもなんとか…。ビランキは…?』

 

『何か…目覚めそう…』

 

『こっちは駄目みたい』

 

『ショーティー!大丈夫か!?』

 

『なんとかね…イツツ…』

 

502:名無しがお送りします

ジャグラーも大分、力つけてるぽいって草も生えん

 

503:名無しがお送りします

まあ無傷で済んだ辺りまだマシか…

 

504:ウルトラマン(仮)

 

『まさかあそこまで拒絶されるとはな…どうするカケル?』

 

『うむむ…このままジャグラーさんがいる神殿に押しかけるか…あるいは一度帰宅するか…』

 

『俺は一度帰った方が良いと思う。俺達はともかくダーナとショーティーとトーアが疲れてそうだしな』

 

『私はまだ行けるわ』

 

『ビランキは行けても他は難しいぞ?』

 

『なら私とカケルだけでも強行するわ。ガイはさっさと3人連れて戻ればいいのよ』

 

『カケルは…どうする?』

 

皆はどうしたらいいと思う?

 

505:名無しがお送りします

あ、そこ俺達に振るんだ?

 

506:ウルトラマン(仮)

いやさ、確かにビランキちゃんの言うとおり2人だけでも神殿におしかければいいんじゃないかなとは思う

けどさ、今のジャグラーさんなんかやってそうだし万全を期して全員で向かうのも悪くないんだけどさ…どっちがいい?

 

507:説明ニキ

私は万全を期した方がいいと思う

今のカケルさん達って私達が知る物語とはかけ離れているから何が起こるか分からないし不確定要素のトーアちゃんもいるからね

 

508:小さな男の子募集

私も説明ニキちゃんに賛成よ

私達がイッチちゃんに言えるのもあくまで資料に基づいた物だしその通りに行くとは限らないからね

 

509:名無しがお送りします

ん〜…俺的には行った方がいいかも

何しでかすのか分からんし

 

510:名無しがお送りします

まあどうあがいてもマガタノゾーアは確定で戦わなきゃいけないし最終目標が分かってたなら最高の状態で行った方がいいかもね

 

511:名付け親

トーアを1人にするのは死刑

 

512:名無しがお送りします

>>460

欲望まみれで草

 

513:ウルトラマン(仮)

…よし、決めた

 

『決めました。一度帰宅しましょう』

 

『ちょ、カケル!?』

 

『ビランキちゃんごめん。でもジャグラーさんを確実に捕らえる為には今日は引いた方がいいかもしれない。また逃げられたら困るし』

 

『………あっそ。なら私は1人でも行くわ』

 

『おいビランキ!?』

 

『私はジャグラー様一筋なのよ。元より仲良し小好しで貴方達と動向する気で来た訳ではないもの』

 

『…そっか。そうだよね』

 

『けど…少しがっかりねカケル。アンタなら来てくれると思ったのだけれど』

 

『…ごめん』

 

『謝罪は不要よ。私が早いかアンタが早いか、それだけの事なんだから』

 

ビランキちゃん行っちゃったな…

 

514:名無しがお送りします

なんかごめん

 

515:名無しがお送りします

なんか好感度下がったようだけど…

 

516:ウルトラマン(仮)

まあしゃーねえ

ビランキちゃんが捕まえればよし、そうじゃなかったら俺達で後で捕まえるのでよし

目的が同じだからあんまし変わらないよ

 

517:名無しがお送りします

取り敢えず明日やな



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スレ56

投稿です。
何だか雲行きが怪しくなってきましたね…。


530:ウルトラマン(仮)

 

『カケルの兄貴…俺達に構わず行けばよかったのに』

 

『俺の考えじゃ恐らくだけどビランキちゃんと俺じゃまた逃がしてしまう。だから3人には今日はゆっくり休んで貰いたいんだ』

 

『まーた俺達の事コキ使おうとしてる』

 

『許せショーティー君。旅に付いてきた時点でこうなる運命なのだ』

 

『開き直んなよ…。まあいいけど』

 

531:名無しがお送りします

取り敢えず自宅に戻ってきたけど取り敢えず今日は休みという事でいいのね

 

532:名無しがお送りします

あれだけの事があったのにまだ昼でっせ

休むには十分な時間があるな

 

533:ウルトラマン(仮)

まあビランキちゃんが気がかりっちゃ気がかりだけどね

 

『ふふっ』

 

『な、何ですガイさん。急に笑ったりして』

 

『いや、な。初めてあった頃のショーティーがカケルにここまで懐くとは思いもよらなかったからな』

 

『え?そうでしたっけ?』

 

『そうだよカケルの兄貴。あの時はもうすっごいヤバい戦い方してたしなんかよく分からなかったしで怖かったよ』

 

『カケルさんそんなんだったの…?』

 

『えー…。えー………』

 

そんな酷かったですかね?

 

534:説明ニキ

うん酷い

 

535:名無しがお送りします

長い付き合いの俺達だけどまあ酷い

 

536:名無しがお送りします

イッチさんの戦い方がもう駄目です

 

537:名無しがお送りします

生配信してる身だけどイッチがレッドファイトした時だけ極端に人減るからな

吐いてるぞ皆

 

538:名無しがお送りします

あ、コメント欄も言ってるぞ

グロいと

 

539:ウルトラマン(仮)

うーむ、分からん

 

『でもさ、刑務所惑星の時に良く分からない人からなんか良い人って認識にはなったな』

 

『なんか良い人』

 

『うん、そこからはカケルの兄貴が兄貴とあんまり変わらない人だって思えたんだ』

 

『へぇー。カケルさんもガイさんもショーティー君も長い付き合いなのね』

 

『まあ…ね』

 

『…!』

 

あれ、トーアが服引っ張り出した

 

540:名無しがお送りします

なんかムッて顔してるな

どうしたんじゃろ

 

541:名無しがお送りします

そういえば自然だったから流してたけどさ

ダーナってイッチ達がウルトラマンって事知ってるんだ?

 

542:ウルトラマン(仮)

>>542

まあね

アレは確か初めて会った時かな。ほら、風呂の件の後での事なんだけどあの時は確かキリンみたいな怪獣が出てきた時だったかな?

黒い煙吐いたりとかなんかしてきたけどガイさんと俺で倒して変身解除したとき偶々居たんだよねダーナちゃん

 

543:名無しがお送りします

見られたのか…

 

544:ウルトラマン(仮)

>>543

そうそう

あの時は説明が大変でさ、内緒にしてって言うのにわざわざ4人で言ったからね

 

『ん?トーアどうした?』

 

『!』

 

『いやそんな腰に手を当てて口膨らませてもね?』

 

『相手しろって言ってるんじゃないのか?せっかくだしトーアと一緒に買い物してきてくれないかカケル。そろそろ食材が無くなりそうなんだよ』

 

『ガイさん随分とマイペースですね…。まあいいですけど。トーアも行く?』

 

『♪』

 

すっごいニッコリしたよこの子

 

545:名無しがお送りします

相手してほしかったのか…?

 

546:小さな男の子募集

いえ違うわね…

これはあれよ貴方は私の物よ、的な奴よ恐らく

女の勘だから分かるわ

 

547:名無しがお送りします

>>546

お前男だろが

 

548:名無しがお送りします

ならここは女の子の説明ニキに聞いて貰おう

どうでしょうか?

 

549:説明ニキ

え!?

いや私は…そういうの分からないかな…

 

550:ウルトラマン(仮)

適当な事言ってんじゃないよショタコンホモニキ

 

『それじゃ俺も…』

 

『駄目だショーティーは休んでろ』

 

『え!?いや〜そんな…』

 

『確かにガイさんとダーナちゃんの激甘空間にいるのは厳しいかもしれないけどそこは頑張って耐えて…!』

 

『やだカケルさんったら…』

 

『だからダーナと俺はそんな関係じゃないって…』

 

『え…?』

 

ほーれ見ろダーナちゃん困った顔してる

 

551:名無しがお送りします

これはもう惚れてるという認識でよろしいでしょうか?

 

552:名無しがお送りします

まあ超全集でも気が合ってたみたいだしまあいいんじゃない?

 

553:ウルトラマン(仮)

 

『そう…そうなんだガイさん…あ、あはは…』

 

『あ〜あガイさん泣〜かした』

 

『え!?あ、ご、ごめん悪かった。悪かったから』

 

『うん…いいのよ別に…私なんて…』

 

『俺先に部屋戻るね』

 

『よしトーア一緒にお出かけしようか』

 

『♪』

 

『あっ!?汚いぞお前達!?』

 

554:名無しがお送りします

 

555:名無しがお送りします

 

556:名無しがお送りします

 

558:ウルトラマン(仮)

いい加減にくっつけってんだ

 

『よーしまずは…魚だな。よし魚買いに行くぞ!』

 

『…!』

 

559:名無しがお送りします

トーアちゃんも心なしか「オーッ!」って手を上げてる

 

560:名無しがお送りします

イシュタールの街探索やな

ちょっと見てみたいかも

 

561:ウルトラマン(仮)

街並み自体は綺麗だよなここ

 

『♪』

 

『魚屋はすぐ近くだからすぐに着くぞ』

 

『!』

 

562:名無しがお送りします

元気よく頷いたな

 

563:名無しがお送りします

しっかしすごいな

街並みがホントに中世ヨーロッパ風味がある

 

564:名無しがお送りします

地面もそのままじゃなくてしっかり石を敷き詰めて綺麗に舗装してるし馬車引いてる馬もいるしね

 

565:名無しがお送りします

偶に牛もなんか引いてるな

大体大荷物っぽいのばっかやけど

 

567:名無しがお送りします

家の建造物もレンガ造りが主流と思いきや案外木材の家もあったりするんですから見飽きないですね

ここって本当に古代文明か怪しいくらいに発達してますね

 

568:名無しがお送りします

しかも川が街の中にあるししっかり落ちないように柵もされてる

川の水も綺麗だし凄い

 

569:説明ニキ

人も結構賑わってるし活気がいいよねここ

 

570:ウルトラマン(仮)

 

『よしついた。おばさん、魚買いに来たよー』

 

『あらいらっしゃい。今日は新鮮な魚が入ってきたわよカケルちゃん。……あらその子は』

 

『誘拐とかしてないからね?あ、そこの魚ください』

 

『そう…。この魚ね、ちょっと待ってなさい』

 

ん?なんやろこの感じ…

 

571:小さな男の子募集

あら何かあったのイッチちゃん?

 

572:ウルトラマン(仮)

…いや気のせいか

 

『はい、お待ちどうさん。また来てね〜』

 

『♪』

 

『はーい。よし、次は…えーと、豆と野菜だな。人参と大根』

 

573:名無しがお送りします

人参はともかく大根もあるのか…

 

574:ウルトラマン(仮)

>>573

というかそれしかない

キャベツとかが懐かしいわい…

 

『ん?……んー…』

 

『……?』

 

575:名無しがお送りします

なんやさっきからどうした

 

576:ウルトラマン(仮)

なんやろさっきから街の皆の視線がおかしいのよ

 

『あ、付いた付いた。お姉さーん、いるー?』

 

『はーい。あらカケルさんと…その子は?』

 

『ああ連れの子。それはそうといい豆入ってる?』

 

『あっそう…。そうそう今日も良い豆が入ってるのよ。勿論買ってくれるわよね?』

 

『お家の豆が枯渇してるからね…。ダーナちゃんのスープ飲めなくなるのは嫌だし』

 

『勿論』

 

『はい、ちょっと待っててね』

 

やっぱりおかしい。これは何だ…?どっちかって言うとトーアへの視線がおかしい

 

577:名無しがお送りします

そんなにおかしいか?

 

578:名付け親

俺らは特に何も感じないけどな

 

579:ウルトラマン(仮)

なんか少し敵意のような殺意のような…。おかしいな…。

 

『はい、お待たせ。………悪い事は言わないわよカケルさん。その子、さっさと何処かに置いてきた方がいいわよ』

 

『はい?突然何を―――』

 

『だってその子…おかしいとは思わない?』

 

『…?』

 

何言ってんだいきなり

 

580:名無しがお送りします

え…?何?

 

581:名無しがお送りします

何がどうなってるのやら

 

582:ウルトラマン(仮)

 

『いきなり何を』

 

『今日…確か怪獣が出たわよね?ここからだだと遠いから被害は無かったけど…その子が原因じゃないのかしら?』

 

『いやホントに何言ってるの?幾らなんでも聞き流せない事もあるよ?』

 

『……ふん。何があっても知らないから』

 

いやホントに何だ?普段こんな事言わないはすなんだけど…

 

583:名無しがお送りします

まさか誰かに操られたりとかしてる?

 

584:説明ニキ

うーんどうなんだろこれ…




※トーアの翻訳
私の方が貴方の良い所知ってるんだからね!

なんか焼きもち妬いてるみたいです
何故こんな心境になってるのか、それは後々に明かされていきます


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スレ57

投稿です。

何やら不穏な影が迫っていますね…。


593:名無しがお送りします

一通り買い終えたけど、うん…なんか明らかに視線がおかしくなってる気がする

 

594:説明ニキ

カケルさんに対してじゃなくてトーアちゃんにっていうか…

まるで異物でも見てるかのような

 

595:名無しがお送りします

俺らもだんだんと分かってきたぞ

 

596:ウルトラマン(仮)

質悪いのが大体顔見知りやし今の所視線だけやから強く言えないのがなんともな

トーアもそこまで気にしてなさそうだし

 

『…?…!』

 

『え?あそこに行きたい?』

 

遊具とかある公園やな

どれ気分転換に行きますか

 

597:名付け親

アッ!無邪気にヨロコンデルッ!!

 

598:名無しがお送りします

>>597

こいついつも興奮してんな

 

599:名無しがお送りします

てかびっくり

遊具とかほぼ現代と変わらねえじゃん

 

560:名無しがお送りします

滑り台とかブランコとかあるし砂場とかジャングルジムとかあるじゃん

 

561:ウルトラマン(仮)

あ、それ私が教えました

 

562:名無しがお送りします

>>561

お前かい

 

563:ウルトラマン(仮)

だってさ?近所の子供達毎日ボールくらいしでしか遊んでなかったから街の人にちょちょいーっと言ったらまあ当初は人気でした

今は作られてから日にちも開いたからそこまでいないけどね

 

『トーア、あんまり転んだりするなよ〜』

 

『♪』

 

すんごいはしゃいでる…

 

564:名無しがお送りします

でもホントにただの子供…よな?

 

565:説明ニキ

ジャグラーが言ってた事だよね?

私達から見ても特に何も感じないけど…

カケルさん何か分からない?

 

566:ウルトラマン(仮)

うーん…特には…ん?

 

『トーア、ちょっとそこで遊んでてなー』

 

『…!…♪』

 

何かこの公園の端っこから何か感じるぞ?

 

567:名無しがお送りします

何かあったの?

 

568:名無しがお送りします

イッチさんが公園の木が生えてる方向に向かってますけどそこに何か…?

 

569:ウルトラマン(仮)

 

『ん?……ん!?これって!?』

 

570:名無しがお送りします

なんか黒い靄やけど…

これまさか闇の瘴気?

 

571:名無しがお送りします

まさかマガタノゾーアの…?

 

572:ウルトラマン(仮)

マジかこの街にも出てくるんか闇の瘴気…

取り敢えず抑えよう

 

『フッ!ハァ………ッ!』

 

573:名無しがお送りします

あ、イッチの光で段々と瘴気が収まっていくね

 

574:小さな男の子募集

この街にもって事はもしかして今まで街に瘴気が出てきてないのかしら?

 

575:ウルトラマン(仮)

>>574

そうなんよ

これまでは街よりもそれなりに離れた場所でなら何度か出てる所は見たし抑えたりもした。怪獣も街では基本現れた事はなかったんだけどな…

 

576:名無しがお送りします

もしかしてさ…トーアちゃんが来てからとか?

 

577:ウルトラマン(仮)

>>576

いやトーアが始めて来たのって昨日やで?流石にんな訳ないやろ

 

578:名無しがお送りします

>>577

それはそう

 

579:名付け親

>>576

こんなカワイイッ子が原因な訳ないだろ

 

580:名無しがお送りします

>>579

あのさァ…

 

581:ウルトラマン(仮)

 

『よし、取り敢えず収まった……』

 

『……り……だよっ!……ろっ!』

 

ん?何かトーアのいる方向騒がしくない?

 

582:名無しがお送りします

え?マジか……ん!?

 

583:名無しがお送りします

トーアちゃんが子供達に虐められてる!?

 

584:名無しがお送りします

イッチ早く…ってもう着いたわ

 

585:ウルトラマン(仮)

 

『こぉらガキンチョ共!!何トーアを虐めてんだよ!?』

 

『だってこいつ喋らないし不気味だもん』

 

『声かけても黙りっこだし』

 

『ちょっと叩いてただけじゃん』

 

『あのな、トーアは喋らないんじゃなくて喋れないの。自分達が理解出来ないからってよって集って女の子虐めるな』

 

『………だから虐めてないし』

 

『その割には強く叩いてたりしてたの見てたぞ。ほら、謝りなさい』

 

『…………ふんっ』

 

586:名無しがお送りします

あっ…どっか行ったな

 

587:名無しがお送りします

てかイッチの事だからもっとブチ切れるのかと思ってヒヤヒヤしたわ

 

588:名無しがお送りします

子供達にもレッドファイトするのかと焦った…

 

589:ウルトラマン(仮)

いやお前ら俺の事をさ…

まあいいや、本来ならもう少し怒るところだったけど今回はちょっとな

 

590:名無しがお送りします

なんや?何か思う所あるの?

 

591:ウルトラマン(仮)

あのガキンチョ達な、さっき行ってた魚屋のおばさんとこの子とかりんご売りのおっちゃんの子供なんよ

この街に住んで1年経つしあの子達ともよく遊んだから断言出来るんだけどあんな事するような子達じゃない

 

592:説明ニキ

うーん…これは…

 

593:名無しがお送りします

イッチが言うんやからそうなんだろうとは思うけど…

じゃあさっきのあれって?

 

594:ウルトラマン(仮)

あの子達がしてた目…街の人達と同じ目をしてた。

皆考えてほしい。余所者っていうだけならそもそも俺達もああいった目をされてもおかしくないのよ。

でも何故かトーアにだけ敵意というか…なんて言い表したらいいんだろ…?

 

595:小さな男の子募集

敵意というよりはあの目は怨嗟や恨みっていうのがしっくりくるわね

 

596:ウルトラマン(仮)

>>595

そう!それそれ!

ヤプールとは度合いが違うけどそれに似たような感情を向けていたからさ。

でも何故トーアだけに?

 

『……?』

 

『トーア、なんともない?』

 

『………』

 

首傾げてるな……なんとも思ってないのか…?

 

597:名無しがお送りします

確かにさっきも虐められて?ようが叩かれようが特に身じろぎとかしなかったな

まるで意に介さないというか…無知というか…

 

598:名無しがお送りします

>>597

ただの鈍感って訳じゃなさそうやな

どんだけ鈍感でも人に叩かれたら普通はキレる

 

599:名無しがお送りします

なまじニコニコしてたり感情はあるから不気味ではないんだよな…

 

600:ウルトラマン(仮)

謎が多い…。取り敢えず一旦帰ってこのことガイさんにも伝えるか

 

『取り敢えず帰ろう、トーア』

 

『♪』

 

601:名無しがお送りします

でもニコニコしてるなやっぱり

 

602:名付け親

謎が深まるばかり…けど俺はトーアを信じます

可愛いからねっ!!

 

603:名無しがお送りします

>>602

そのメンタルなんか尊敬するわ



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生まれたばかりの私

投稿します

あまり良いタイトルが浮かび上がらねぇっす…。
時系列的にはカケル達が来る数年前の話です


私は生まれた時から自分が何者なのか分からなかった。

 

辺りに広がるのは広大な砂の地のみ。

何故ここにいるのか、私は何なのかが理解できていなかった。

 

広大な砂の地を私は歩く。

歩く大地は空に浮かぶ太陽のせいか灼熱のように熱い。

私自身はなんともないがこの足が歩む事を止めない。

何故かは分からなかったけども私には何故か誰かに呼ばれていているかのような…そんな気がして私は果てしない程に歩いた。

 

休む事なく寝ることもなく…別になんてことはなかった。何が私をそうさせるのかが分からなかったけど、きっと歩いた先には何かがあると思いながら歩いた。そして、どれほど歩いたか分からないくらい歩くと、前方にズラッと並んだ石の建物が見えてきた。

 

あれはなんだろう?ここずっと歩いてきたけれどもあんなものは始めて見た。だから少しだけ私はドキドキしたのだ。

あそこには何があるのか、どういったものなのか分からない事知らない事がいっぱい出てきた。

 

少しでも早くあそこに辿り着きたいと思って私は走った。

あそこはなんだろう?

あそこには何があるのだろう?

そうしたドキドキが強まるのを感じながら走った。

そして遂に辿り着くとそこには私が知らない物ばかりだった。

 

まずに1番目についたのは私と同じような物が何体も居た事だった。

普通に歩いてる物、大きな籠を頭に持って歩く物、建物の中に居座って大きな声を上げている物。

丸い何かを蹴って楽しそうにしてる物、私と同じくらいな物とそれより大きな物が2体の合計3体が楽しそうに歩いてる事。

地面は砂じゃなく石になっていて所々に木が立っていて皆楽しそうにしていた。

 

私と同じような物が何体もいるなんて思いもよらなかった。

私は少し興奮気味に歩くと、楽しそうにしていた物たちは突然私の方を見てきた。

どうしたのだろうと思った時、その物達は目を鋭くして私に向って大声を上げていた。

よく分からないけど…いみご?とかきえろ?とか言っていたけどこれはどういう意味だろう?

 

考えても分からないので私は声を出そうとしたが何故か声が出ない。

あれ?と思って何度か声を出そうとしてみるが出てこない。

そして私はふと、こう考えたのだ。

 

ああ、私は声が出せないんだ!

 

そう考えると不思議と納得したのだ。

この物達は私が声を出せないという事を分かっていて、声が出せるようにと手本を見せてくれているのだ。

 

そうならば私も頑張らないと。私は必死に声を出そうと試みるがやはり出ない。顔をムッとしたり大きく口を開けたがやはり出なかった。

周りの物達も手本を何度も見せてくれているが中々上手くいかない。私がうーん、と悩んでいると頭に衝撃が走った。

 

本当に突然だった。

後ろを向くと、棒を握り締めた物がそこに立っていた。そこでは私は初めて「痛い」という事を理解した。

そしてその「痛い」はこの物が私に与えてきたものだろうと。

すると、今度は腕に痛みが走った。

今度は左に居た物が、その腕で私の腕を叩いたんだ。

 

そして次から次へと私に痛みを与えてきた。

痛い、と感じた私はすぐさま走り出し、この物達から逃げるが当然あの物達は私の事を追いかけてきた。

ここから逃げないと―――それだけの思いで命からがらに逃げた。

 

走っているから息遣いも荒くなるがそんな事を気にしてる場合なんてなく、ただひたすらに走ったがあの物達はしつこく私を追いかけてきたのだった。

遠く、遠くまで走って建物が見えなくなるくらいにまで走った頃にはあの物達は既にいなくなっていた。

 

諦めがついたのか…それは私には分からないがともかく私は逃げる事が出来たのだ。

走り疲れたのか、段々と眠気が増していき誰もいない広大な砂の地で私は倒れるように眠りについたのだった。

 

 

 

 

 

 

眠りが覚めたのは再び空に照らす太陽の輝きのせいだった。

目が覚めた私は再び起き上がる。私は昨日、痛いと感じた部分を触ったり見たりするが特に問題は無かった。

寝てる間に治ったのだろうか……そう思った時、私はあの物達にされた事を思い出す。

 

痛かった。ただ痛かったのだ。

あんな思いはもうしたくない…そう思うと私は周りを急いで見渡す。

あの物達が来ていないか確認したが今の所はいない。しかしここにいた所であの物達が来ないという確証もなかった。

 

私は起き上がるとこの場から逃げるように歩く。

あんなに痛いのはもう嫌だった。

このまま歩いて何が変わるか分からないけど…それでも歩くしか私は道がなかった。

 

けれども―――変わる事はなかった。

 

 

歩いて歩いて……あの物達がいた場所とは違う集落に辿り着いたりしたが何処に行っても私に痛い事をする物達がいることには変わりは無かった。

 

ただの一度もだ。

ただの一度も私に「痛い」以外与えてくる物なんて誰もいなかった。

長い時間、色んな場所に行ったが楽しい事等何も無かった。

 

幸いな事に寝さえすれば痛い部分は無くなるので身体にはなんとも無かったが時々空腹には悩まされた。

これは我儘さえすればなんとかなったものの、それ以上に痛いのは嫌だったのであの物達から逃げる他無かった。

 

そして―――長い旅路の果てに辿り着いたのが()()だった。

長い道のりの中、とある場所で見た本によれば彼らは人という生命体でありその人が集団で暮らす場所の事を「村」というらしい。その村がより大きな物になれば街と言うのも知っていた。

 

現在、すぐ近くにあるのがどうやら街だった。

だけど私は長い間、幾度なく人に痛みを与えられては逃げるの繰り返しだったせいか既に疲れ切っていて街には入らず街の近くにある森で私は休んでいた。

 

休めばまた元に戻る。この身体がもつ驚く程の回復力だけを頼りに私は木々に身体を預けた。

 

ふと―――声が聞こえた。

 

「!?」

 

すぐに気づいた私は急いで身体を起す。

まさかこんな所にも人がいるとは思わなかった。

逃げなければ。

逃げなければまた痛みを与えてくる。

そう思い、私はすぐに立ち去ろうとするが動いたせいか地面に生えていた草を踏む音で人に気づかれてしまう。

 

人は私に近づいてきて遂に顔を合わせてしまう。

早く逃げないと―――と思ったがその人は私に襲いかかる事はなかった。

 

「え…え〜と…こんにちは。ここで何してるの?」

 

一言で言えば変だった。何処か暖かいような…けれどそれより私に襲いからなかったのが不思議でならなかった。

今までの人達は私を見ればすぐに痛みを与えてきたが目の前の人は私にそんな事をする事はなく、ただ私に何かを聞いてくるのだった。

 

私が喋れない事を見抜いた事は流石に驚いたが途中で私のお腹が空く事を感じ、腹がなってしまったのだ。

 

「あ〜…、それじゃ付いてきなよ。丁度晩飯の時間だし」

 

私がお腹を空いていると判断したこの人は私を誘うように手を揺らす。

正直言うとこんなことをしてまた私に痛い事をしてくるのではないかと思っていたがそんな事は無かった。

 

私はこの人に誘われるがままに付いていくと、この人はどうやらこの街に入るつもりだったようだ。

 

……あまりあそこには行きたくない。

気づけば私はの内にこの人の後ろに回って服を掴んでいた。

それに気づいたこの人は私に今から街に入るけど大丈夫かと聞いてきた。

 

…私の事を気にしてくれているのだろうか?

けれど私は声を出す事も出来なかったので頷こうとするが自然と笑顔になった。

 

……?

なんで私は笑顔に出来たんだろう。

そして街に入ったがやはりここにも沢山の人がいた。今までの中でも1番人が多い。私はこの人に隠れて歩いたが、人は私に痛い事をしてくる気配はなかった。

 

それどころか優しく接してきてくれたり、食べ物をこの人に与えたりしていた。

そしてこの人は与えてもらった食べ物を私にくれたのだ。少し警戒したがお腹も空いていた為食べてみる事にする。

 

―――美味しい。

 

この食べ物はりんごというらしいが食べて見るとシャリッと硬いようで柔らかく、食べた所から甘い汁がじわじわと溢れ出てきて食べているだけでとても楽しい気分になった。

 

初めて食べた感覚。

初めて味わった感覚。

 

その楽しさについ夢中になっていた。気がつけばこの人が住んでいるであろう建物に着いていて中にも同じ人がいたが私に対して快く歓迎してくれていたのだ。

……りんごを食べていて夢中になっていたが連れてきてくれたこの人は何故か他の人達にいじられていたが。

 

少しすると、この人達は私に名前を付けると言ってきた。

名前…名前…か。

私は名前なんて無かったから分からなかったが人というものは名前があることで誰かを分別しやすいようにしてるようだった。

 

そしてそうこうしている内に連れてきてくれたこの人が私に「トーア」という名前はどうかと聞いてきていた。

その名前を聞いたとき、何故か心の内にドクンと波打つような感覚があって不思議と親近感もあったのだ。

 

私はその「トーア」という名前がいいと全力で肯定し皆もそれに同意していたのだ。

 

ガイさん。

 

ショーティー。

 

ダーナお姉ちゃん。

 

ビランキお姉ちゃん。

 

そして―――私をここに連れてきてくれたカケル。

 

名前を付けて貰えた事、そして私が久々に感じた楽しいという事を思い出させてくれた。

作ってくれたご飯も美味しかったけれども、皆と食べた方が一層美味しいのだと理解した。

 

この後、カケルとビランキお姉ちゃんは外に出たけど私は休んでていいとガイさんにとある場所へ連れて行ってもらった。

そこは部屋と言う場所で、そこまで広くはないのだが私が目を惹かれたのはこの四角い箱のような物だった。

 

乗って見るとふわふわフカフカで気持ちよかった。

ベッドという名前らしい。

 

私は暫くベッドに乗っていると途端に眠たくなってきた。

すっかり安心した私は落ちるように眠ったのだった。

 

 

…………余談だが、寝ぼけて途中で起きてしまい1人でいるのが少し怖くなってきたのでカケルのような気配を寝ぼけながら辿っていってそのままそこで寝てしまったのだがそれがカケルではなくガイさんだったというのは起きてから認識したのだった。

 



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スレ58

投稿します
トーアがそれなりにグイグイ来るそうですね


645:ウルトラマン(仮)

 

『そうか…そんな事が…』

 

『はい、何故かトーアだけがそんな風に見られてるんです』

 

『それは確かにおかしいわね…。街の皆はそういうところ気にするような人達じゃないしトーアちゃんだけっていうのも不可解かも』

 

『ダーナちゃんもやっぱりそう思うよね…』

 

646:名無しがお送りします

なんやかんやで家に帰ってきて相談会議やね

 

647:名無しがお送りします

今皆して飯食ってるからこっち腹減ってきた訴訟

 

648:説明ニキ

トーアを外に出すのは今は不味いんじゃないかな?

 

649:ウルトラマン(仮)

>>648

そうやろな…

 

『やはりトーアを外に出すとやばいかも…』

 

『だな、何が原因か分からない内は外に出すのは不味い。トーアには少し悪いがここに居てもらう事にしよう』

 

『トーアもそれでいいよな?』

 

『………?』

 

あれ〜…首傾げてる〜…

 

650:名無しがお送りします

さっきからその子ず〜っと焼き魚食べるのに集中してるから多分聞いてなかったと思われ

 

651:名付け親

食べてる所もまた可愛いい…

 

652:名無しがお送りします

>>651

お巡りさんこっちです

 

653:ウルトラマン(仮)

 

『あの、トーア?これから外に出るのは控えようって話してたんだけど…』

 

『……!』

 

『頷いてくれたって事は…了承って意味でいいんだよな…?』

 

『でもさ兄貴達、俺達はトーアの事そんな風に見えたりしてないよな?なんで俺達だけなんだろ』

 

『もしかしたら俺とカケル、光の戦士の力で影響を受けないのかもしれないな』

 

『そうなのかな…もし兄貴達がいなかったら街の人達と同じになってるって思うとゾッとするよ』

 

『私もショーティー君と同じ気持ちよ。こんな可愛い子に変な事言ったりしたくないもの』

 

654:名無しがお送りします

もしかしたらやけどマガタノゾーアが原因かもしれへんしそう考えるとある程度は納得できる

 

655:小さな男の子募集

イッチちゃん本当に何も感じないの?

 

656:ウルトラマン(仮)

>>655

う〜ん…感じない筈なんだけどなぁ…

 

『ふぅ、美味しかった。ごちそうさまでした』

 

『…?』

 

『ん?ああ、ご飯食べ終えた時に感謝の意味も込めてごちそうさまって手を合わせるんだ。トーアもやってみ?』

 

『……!』

 

『ごちそうさん。相変わらずダーナが作ったやつは美味いな』

 

『まあね。いい婿さんに出会うためにいつも修行してるから』

 

『そうか。お前さんならきっといいやつが見つかるさ』

 

『…うん。そうだね』

 

いつも思うんだがガイさんって超がつく程鈍感?

あれだけ好意見せてくっつかないの謎では?よく見る鈍感型主人公かなんか?

 

657:名無しがお送りします

まあ本編でもありそうでなかったし…

 

658:名無しがお送りします

まあ恋愛云々より光の戦士としての使命の方が大きいんじゃなんすかね?

まあ本当に鈍感なのかもしれんが

 

659:名無しがお送りします

忘れてるけどガイさん普通に主人公やからな?

 

660︰ウルトラマン(仮)

 

『さてと…明日に備えて寝ますかね』

 

『だな。……ビランキの方は大丈夫だと思いたいが』

 

『向かう先がジャグラーさんの所ですし心配ないとは思いますけどね』

 

『だといいが…』

 

661:名無しがお送りします

そういうイッチはビランキの事は心配じゃないんだ?

 

662:ウルトラマン(仮)

>>661

いやまあ気にしてるっちゃ気にしてるけどビランキちゃんならまあ大丈夫やろっては思うね

なんだかんだで結構タフだしあの子

 

『もうビランキったらホント頑固なんだから』

 

『まあそんなもんだよ。刑務所惑星でジャグラーさんに助けて貰ってたし白馬の王子様っていう風にも見えて当然っちゃ当然』

 

『そうかしら…?』

 

『でも時々ジャグラーの事話したらビランキ姉ちゃん目に見えてしおらしくなったりした時もあったよ?その時は俺もビックリしたけどさぁ』

 

『え?マジ?ちょっと見てみたかった』

 

『話はそこまでにしてもう休もう。ダーナも早く家に帰って親御さんに安心させてやりな』

 

『っと、もうそんな時間なのね。それじゃまた明日ね、皆お休み』

 

『おやすみ〜』

 

663:名無しがお送りします

そういえばイッチは今日も起きてるの?

 

664:説明ニキ

あんまり根詰めすぎると体に悪いよ

 

665:ウルトラマン(仮)

いや、今日は普通に寝るよ。まあジャグラーさんの反応が消えるのはアレだけどビランキちゃんがきっと辿り着いてる筈だしそれを追っていけばいいしね

 

『それじゃ俺は寝ます。おやすみなさい』

 

『おう、おやすみ。また明日な』

 

『おやすみカケルの兄貴〜』

 

『ショーティーも寝るんだぞ?俺達と違ってお前は無理出来る体じゃないんだから』

 

『分かってるよそれくらい。俺喉乾いたから水飲んでから寝る』

 

666:名無しがお送りします

そういえばイッチの部屋ってどこなの?

気になる

 

667:名付け親

エロ本とか隠してるやろ

 

668:ウルトラマン(仮)

>>667

お前は小学生か

 

まあ俺の部屋はガイさんの隣、つまり奥から手前の部屋やね

 

669:名無しがお送りします

ガイさん起こしに行ったときに思ったけど部屋の広さもちょうどいいくらいやったな

 

670:名無しがお送りします

まあガイさんの部屋は布団とちょっとした机くらいしかなかったけどイッチはどんな感じなの?

 

671:ウルトラマン(仮)

>>670

俺もあんまし変わらんよ

特に模様替えとかしてないしな

 

『んでトーアはいつまで付いてくるの…?』

 

『?』

 

672:名無しがお送りします

部屋の前に着いたけどしっかり付いてきてて草

 

673:名無しがお送りします

あ、あれじゃね?部屋まで送ってほしい的な?

 

674:ウルトラマン(仮)

>>673

なるほど?

 

『そうか、部屋まで送っていって欲しいんだな?それじゃ送っていってあげ―――』

 

『!』

 

あれ?連れて行こうとしたら何故か抵抗される………まさかこれ添い寝しろとでも言ってらっしゃる?

 

675:名無しがお送りします

おっ、犯罪か?

 

676:名無しがお送りします

警察はいつでも君を大歓迎やで?

 

677:名無しがお送りします

>>676

そこは刑務所惑星行きでええやろ

 

678:ウルトラマン(仮)

 

『……寝るまで一緒にいろ?』

 

『…………』

 

『………………………一緒に寝ろと?』

 

『ッ!』

 

あかん…オワタ……

 

679:名無しがお送りします

通報した

 

680:名無しがお送りします

通報した

 

681:名無しがお送りします

通報ですね

 

682:名付け親

斬首でどうや?

 

683:ウルトラマン(仮)

待ってくれ…俺は悪くねえ……説明ニキ助けて…

 

684:説明ニキ

うーん……

 

 

死刑☆

 

685:ウルトラマン(仮)

>>684

ヒエッ…

 

686:名無しがお送りします

イッチ1つ手がある

トーアが寝るまで絶対起きてるんや

寝ることは許さぬ

 

687:ウルトラマン(仮)

2徹かぁ…

まあいいか……ん?待てよ?俺が徹夜するってことは少なくとも配信組も徹夜確定よな?

 

688:名無しがお送りします

あっ…

 

689:名無しがお送りします

ご勘弁を

 

690:ウルトラマン(仮)

おう3人は道連れじゃ

しっかり起きてろよ、まあ俺は大丈夫やけど

 

691:名無しがお送りします

あれこれアリブンタ推しニキ帰ってきてなくね…?

 

692:名無しがお送りします

つまり…2人だけと…?

 

693:名無しがお送りします

>>691

>>692

お疲れさんです



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スレ59

スレッドが更新されました

 

 

1:名無しがお送りします

いや〜昨日は散々でしたね(白目)

 

2:名無しがお送りします

トーアの強引さにはある種の敬意を抱いたわ

 

3:名付け親

んでイッチ、何かご感想とかごさいませんか?

 

4:ウルトラマン(仮)

なんなのこの子……なんでこんなに俺に引っ付くの……?

 

『……スゥ…………スゥ……』

 

『お、起きづらい………朝なのに………』

 

5:名無しがお送りします

おはよう

これどういう状況よ?

 

6:名無しがお送りします

>>5

今起床したんかアリブンタニキ!?

 

7:名無しがお送りします

>>5

いやそれはもうね?

 

8:名無しがお送りします

>>6

いや起きたのはもっと前だけどな。ちょいっと用事がな

ていうか俺の事はどうでもいいのよ、イッチはどうして目をがん開きしながらトーアと寝てるの?

犯罪か?

 

9:ウルトラマン(仮)

>>8

違うんや…違うんや……

 

10:名無しがお送りします

まあ端的に話すと

推しニキが寝た後、まあジャグラーと出会ったりとか怪獣にレッドファイトしたりとかトーアが街の人達に変な目で見られてたりとかあったんだけど一度帰宅してジャグラー捕縛の為に休息がてら寝ようとしたらトーアがイッチの事を必死にベッドインさせようとしてた

 

11:名無しがお送りします

>>10

俺が寝てる間にそんな事………いや多すぎない?

ちょっと情報量が多すぎませんかね?

 

12:名無しがお送りします

トーアがイッチと寝ると言った経緯

 

イッチ、寝ようとするもトーアが部屋まで付いてくる

イッチが聞いた所によるとトーアが寝るまで側に居てろおいう訳ではなく一緒にベッドに入って寝ろと無言でごねる

イッチもあれよこれよとやんわり拒否ったがトーアの無言の圧力によってイッチが根負けして、イッチの部屋で寝かせる変わりにベッドには絶対に入らない事を条件を付けてトーアもしぶしぶ?に承諾した

トーアが寝たので部屋から離れようとした瞬間、イッチ曰くとんでもない力で強引にベッドに入らされた(この時トーアはガチで寝てた為寝相?に近い)

離れようにも完全に掴まれてる状態だから起こしかねないので起き上がる事も出来ずにそのまま朝が来ました

 

OK?

 

13:名無しがお送りします

OKOK

 

死刑やな

 

14:ウルトラマン(仮)

俺だってねぇ!?好きでやってるんじゃないんすよ!?ていうかこんなの好きでやってたら犯罪だよ!?

 

『スゥ…………?………!』

 

『やっと起きたよ……』

 

『…!…!!』

 

何この子めっちゃ引っ付いて来るんですが

 

15:名無しがお送りします

うーん死刑

 

16:名無しがお送りします

イッチ…一体どれだけの罪を重ねるつもりなんや…?

 

17:小さな男の子募集

これはおませさんね

 

18:ウルトラマン(仮)

なんでや…俺この子にそんな好かれる要素あったか…?

考えただけでもない気がするんじゃが……

 

『よしトーア、一体離れようか?』

 

『…?……っ!』

 

『いやそんなに嫌そうな目しても駄目だからね?』

 

ん?なんかドタドタ足音聞こえてくるな?

 

19:説明ニキ

カケルさんこれ結構不味い状況なんじゃ…

 

20:名無しがお送りします

あ、そうか

ガイさんと同じ状況かこれ

 

21:名無しがお送りします

イッチ……旅仲間から本格的に変な目で見られそうやね

 

22:ウルトラマン(仮)

 

『トーア、誰か来るから早く離れ―――』

 

『カケル大変だ!街の皆がこの家に……お前………』

 

『いやぁ!?見ないでぇ!?』

 

23:名無しがお送りします

あーあ……

 

24:名無しがお送りします

終わったなイッチ……お前の事は忘れないよ……

 

25:ウルトラマン(仮)

あかん……また弄られる……

 

『と、冗談言ってる場合じゃなかったな…。カケル大変だ、街の人達がこの家に突撃しそうになってる』

 

『…え?どういう状況です?』

 

『俺にも分からない。今ダーナが入口で皆に話しかけてるが呪いの子を出せとか元凶を叩けとしか言わなくて正直手が負えないんだ』

 

『呪いの…子……』

 

『…………?』

 

いや…トーアな訳ないだろ……

 

26:名無しがお送りします

なんかきな臭い状況になってるな

 

27:名無しがお送りします

遂におかしくなったか街の人達…

 

28:ウルトラマン(仮)

 

『ともかくショーティーとダーナを連れてこの家から出よう』

 

『分かりました。こっちはトーアとショーティー君を持つんでガイさんはダーナちゃんをお願いします』

 

『分かった』

 

29:名無しがお送りします

今チラって窓見えたけど結構居たよね人

 

30:名無しがお送りします

あの様子だと囲まれてそうやな

どう逃げるの?

 

31:ウルトラマン(仮)

簡単よ窓から飛び出すんよ

 

『兄貴達!』

 

『ショーティー!ダーナは!?』

 

『やばそうだったから取り敢えず家に入れてる!鍵も閉めたけどあの様子だと家にも侵入されそうだよ!』

 

『ショーティー君!俺の背中に乗って!窓から飛び出す!』

 

『えっ!?あ、うん分かった!』

 

『ダーナ!大丈夫か!?』

 

『ガイさんカケルさん!…ごめん皆の事』

 

『今は後にしよう。ここから脱出するぞ!』

 

『えっ、あっちょっ!?きゃっ!?』

 

32:名無しがお送りします

ガイさんさり気なくダーナの事お姫様抱っこしてますね

 

33:名無しがお送りします

イッチなんか背中にショーティー、前にトーアを抱っこしてる状態だぞ

 

34:名無しがお送りします

けど窓から脱出って…つくづくイッチも人間辞めてるな…

 

35:名無しがお送りします

取り敢えず全員2階に集まったな

え?そこから脱出するの?

 

36:ウルトラマン(仮)

 

『よいしょっ!』

 

『フッ!』

 

せやけどこれから何処に向かおうか……

 

37:名無しがお送りします

ホントに窓から飛び出したよこの人達

 

38:名無しがお送りします

忍者か何かか?

 

39:名無しがお送りします

>>38

汚いぞ忍者

 

40:ウルトラマン(仮)

 

『それでガイさん、何処に向かいます!?』

 

『下手をすれば街全体がこうなってるかもしれないからこのまま屋根伝いで街の外に出る!』

 

『分っかりました!』

 

『♪』

 

トーアこの状況楽しんでない?

 

41:名付け親

うーん…目がキラキラしてるからこれは楽しんでそうだねぇ…

 

42:小さな男の子募集

ショーティーはずっとイッチちゃんの背中に張り付いてるわね…

率直に言って羨ましい…

 

43:名無しがお送りします

初見くんどうにかしてくだせえ…

 

44:名無しがお送りします

>>42

今は真剣な時なんで駄目ですよお兄さん

 

45:小さな男の子募集

アァァァァァァァァァァァァ!!!!

 

46:ウルトラマン(仮)

うーんこの

 

『もう少しで街の外ですね!』

 

『このまま行けば後は何とか―――!?』

 

『あっ!?地震!?』

 

47:名無しがお送りします

え何?また何か出てくる?

 

48:名無しがお送りします

イッチ!反対方向に怪獣やで!!!

 

49:ウルトラマン(仮)

 

『ガイさん!』

 

『くっ!こんな時に…!』

 

『俺がやります!ガイさんはトーアとショーティー君を!』

 

『分かった!カケル任せたぞ!』

 

『はいっ!!』

 

というわけで二人共ポーイッ!!

 

50:名無しがお送りします

うーわ…イッチ2人掴んでガイさんに投げ飛ばしたな…

 

51:名無しがお送りします

ガイさんもダーナを背中に抱えて2人を腕でキャッチしたな

どんな腕力してんねん…

 

52:ウルトラマン(仮)

すまん皆!あの鳥っぽい奴と訳の分からん奴の事教えてくれると助かる!!

 

『シェアッ!!』

 

53:説明ニキ

カケルさん相手はメルバとファルドンだよっ!

気をつけて!!



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スレ60

投稿です。

先に言っておきます。
メルバ君…南無三!


54:ウルトラマン(仮)

 

『クァァァァァァァッ!!!』

 

『グッ!?』

 

55:名無しがお送りします

メルバがいきなりイッチに攻撃仕掛けてきたな

流石にイッチも咄嗟の判断はしづらかったか…?

 

56:名無しがお送りします

いや、イッチ突撃してきたメルバをなんとか両腕で抑えてるぞ

あ、イッチ今メルバの頭に拳入れたな

 

57:ウルトラマン(仮)

 

『クァッ!!』

 

『危なっ!?―――シェアッ!!』

 

『クァッ!?』

 

58:名無しがお送りします

メルバの攻撃を躱して反撃の蹴りとはやりますねえイッチ

 

59:名無しがお送りします

あー…頭掴んで膝蹴りしてるよイッチ…

 

60:ウルトラマン(仮)

 

『チェーンソーこうり―――痛っ!?』

 

『オオオオオオ』

 

なんじゃこの変なの、急に青い光線俺に当てて来たぞ

 

61:名無しがお送りします

ファルドンを変な奴扱いは草

 

62:説明ニキ

ファルドンは蜃気楼怪獣とも呼ばれていて蜃気楼みたいに自分の幻影を作って相手を惑わしてくる怪獣だよ!

実体はあるから攻撃は通るけどファルドンは作り出した幻影と自分の位置を入れ替えて本体の居場所を悟らせないようにしてくるよ!

 

63:ウルトラマン(仮)

ホンマや、なんか急に沢山出てきたぞこの怪獣

 

『光輪ラリアット!……あれ?当らない………ッ!?』

 

『クアアッ!!』

 

『ん!?よいしょっ!んなもん当たる訳ないだろ!!』

 

『クアッ!?』

 

64:名無しがお送りします

ファルドン攻撃してたらメルバが攻撃してきたけどバックステップで避けてからの腹にパンチとはな…

 

65:名無しがお送りします

今のところメルバにいいところ無しやな…

 

66:名無しがお送りします

ん?メルバが急に飛び立ったな

 

67:ウルトラマン(仮)

よし、この鳥は無視してコイツだよ

 

『オオオオ…』

 

『ッ!?』

 

あれ!?また数増えた!?

 

68:説明ニキ

増えた様に見えるけど実際は1体だけだよ!

カケルさんの超スピードで片っ端から幻影に攻撃しまくってたらいずれ本体に攻撃を当てれるよ

 

69:ウルトラマン(仮)

>>65

おk

 

『オラララララァ!!!』

 

『!?』

 

よっしゃ!当たった!ていうかやたら硬い!

 

70:名無しがお送りします

イッチ!メルバが上空からメルバニックレイ撃って来そうやぞ!

 

71:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティウムミラージュ!!―――シェアッ!!』

 

『クア!?』

 

『死ねクソ鳥ィ!!』

 

72:名無しがお送りします

ミラージュで防いでからくっそ早いスピードで近づいて飛んでるメルバの背中に乗ったな

あー待て待て頼むから両翼掴んで足を伸ばす力でメルバの胴体と翼を引き裂こうとするんはやめるんや

 

73:名無しがお送りします

あっ…千切れた……翼の付け根からくっそ血が吹いてる…

 

74:名無しがお送りします

メルバ血飛沫飛び散らしながらすんごいスピードで落ちていったな…

あっ…チェーンソー光輪出してる…

 

75:ウルトラマン(仮)

 

『ハァァァァァ……ハァッ!!!』

 

『クァ!?クァ……グギャャャグギャ』

 

よし1匹!残りはどうしたろか…ん?

 

76:名無しがお送りします

いやもう頭をチェーンソー光輪でぐちゃぐちゃにするのは百歩譲ったとしてなしてメルバの両腕切り裂いてからするの…?

鬼か…?

 

77:名無しがお送りします

こう…まじまじと顔が抉られつつ歪んでいくのがグロい…

てかどうしたイッチ

 

78:ウルトラマン(仮)

ガイさんのいる方向にかなりの人が集まってるぞ…ここからでも見えるくらいに

 

『オオオオオオ』

 

『痛っ!?クソっ…』

 

『オオオオオ…』

 

『そう何度も当たるかよ!そらっ、光輪ラリアット!!』

 

『オオオオオ』

 

79:名無しがお送りします

ファルドンが光輪ラリアットを受け止めたやと!?

ようやった!それでこそ男や!

 

80:名無しがお送りします

ファルドンが光輪に当らないように両腕でイッチの右腕を掴む事で防いだか

あれイッチどうしてもう片方の手でチェーンソー光輪出してるの……?

 

81:名無しがお送りします

あっ…両腕切り裂いた…切断面ぐーちゃぐちゃ…

 

82:名無しがお送りします

もう一回バックステップ踏んでから再び光輪ラリアットしたぞコイツ……

しかも頭狙ってるし…

 

83:名無しがお送りします

わぁ…ファルドンの首が吹き飛んで首無しファルドンの完成ですよ皆さん…

吐いてきます

 

84:ウルトラマン(仮)

 

『オゥラッ!!!』

 

よし1丁上がり!!

 

85:名無しがお送りします

シンプルにファルドンの肩から斜め下に切り裂いたな…

 

86:名無しがお送りします

あー…また怪獣の体が二分割されたよ…

 

87:名無しがお送りします

うーん…ただの殺戮現場と化してる…

通り魔か?

 

88:ウルトラマン(仮)

んなもん戦ってたらこうなるよ

よし、後は遺体処理してガイさんの所に…ん!?

 

『シェアッ!?』

 

あっぶな!?なんか地面が揺れてる感覚したから咄嗟に避けたけどなんだあの触手!?

 

89:名無しがお送りします

なんか急に地面割れてそこから触手出てきたな

何だあれ

 

90:小さな男の子募集

もしかしてマガタノゾーアの触手…?

 

91:ウルトラマン(仮)

あっ…あの2匹の怪獣の遺体が触手に取られた…

 

92:名無しがお送りします

そのまま触手が出てきた所に引き摺られていったな

 

93:名無しがお送りします

もうマガタノゾーア復活してるのか?

 

94:説明ニキ

>>93

そう考えるのが妥当だね

けどなんで怪獣の遺体なんか持っていったんだろう?

 

95:名無しがお送りします

怪獣を取り込んでより強くなるとかありえませんか?

 

96:名無しがお送りします

>>95

確かにあり得るけど…ファルドンはともかくメルバは一応部下やろ?そんな事あるのかね…?

 

97:ウルトラマン(仮)

うーむ…一応警戒はしてるけど特に何かあるわけじゃないな…

ともかく一度変身解除してガイさんの所に向かいますわ

 

98:名無しがお送りします

せやな

イッチが言ってたガイさんの周辺に人が集まってるっていうのも気になるし

 

99:名無しがお送りします

しかし段々とおかしくなってきたな…

 

100:名付け親

何よりトーアが心配です

 

101:名無しがお送りします

>>100

それもそうやな

人集まってるって事は恐らく狙いはトーアだろうし

 

102:名無しがお送りします

ていうか今更なんだけどイッチ変身解除してからもくっそ速いっすね

とうとう人間やめたか

 

103:名無しがお送りします

>>102

元から人間じゃない定期

 

104:ウルトラマン(仮)

>>103

今何て言った?

 

まあそれはそうと急がないとな。トーアの事も心配だし、あの触手……もといマガタノゾーアも気になるけど今は目の前にある事が先決

 

105:名無しがお送りします

物騒な事にならなきゃいいんだけどな…



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ビランキの行方

投稿です。
時系列はカケル達と別れた直後の話です。

ジャグラーさんはトーアに対して何か気づいた様子でしたが果たして…。


◇ビランキ

 

「ジャグラー様、今から行きますね」

 

カケル達と別れた私はこのイシュタールの街の大通りを歩いていた。理由は勿論ジャグラー様を見つける為だ。

普段は大勢の人で賑わうこの大通りも怪獣の出現によって無人となっていた。

 

どこもかしこも開いていた店は閉じていたり、さっきの戦闘によって崩れた家が荒れ果てた街を想起させる物だったがここはあくまで街の端も端。中心部にでも行けばまだ賑わっているだろう。

 

「神殿って言ってたわよね…。この街の近くにある神殿と言えばあの場所しかない筈」

 

昨日の夜の出来事だ。

カケルと共にジャグラー様を見つけ出した時、ジャグラー様は確かに神殿に戻って祈ると言っていたのだ。その時は同行を拒否されたし、カケルも一度撤退すると言って渋々ながらも帰ったのだけれども今回はそうはいかない。

 

ジャグラー様の言う神殿とは恐らくこの街から少し離れた所にあるポツンと建てられていた石造りの建造物の事だろう。

森林の中に存在するその神殿は私が興味本意で探索していた所、偶々見つけた物だ。

 

その時は特に気にもしなかったし何より神殿とは言ったものの、実態は5m前後のピラミッド型の建物の頂上にポツンと小さな祭壇のような物があっただけだ。

意味も無さそうだったのでその神殿の存在を誰かに言うこともなかったのだがもしかするとそこにジャグラー様がいるかもしれない。

 

そして街の外にでて神殿がある森に入り、少し歩くと例の神殿が見えた。

神殿にたどり着いた私は階段を登り祭壇の前に来たが前に来たときとは違った光景がそこにあったのだ。

 

「あれ…祭壇の場所がズレてる…」

 

前に来たときは中心にその祭壇があったもののそれがズレて隠し通路が存在していた。どうやらこの隠し通路は神殿の建物の中に続いているようで梯子で降りれる様になっていた。

 

もしかするとこの下にジャグラー様がいるかも…。

 

そう思った私は警戒する事もなく梯子を降りていったが違和感に気づく。

5m前後の建物だというのに何故か床が見えない。神殿の外の階段を登った感覚で考えると梯子を降りていったらすぐ床が見える筈なのだが一向に見えない。

 

それどころかまだまだ地下深くまで続いていそうなこの隠し通路は下が何も見えない暗闇になっているからか何処までも果てしなく続いているように思えたのだ。

 

足を次の所に掛けようとした瞬間、その掛けようとした所が外れて私はバランスを崩し体を支えていた手を梯子から離してしまったのだ。

 

「きゃぁぁぁぁぁ!?」

 

このまま落ちてしまう―――と思われたがすぐ床に激突した。

 

「いたた…。やっと辿りついたの…?」

 

この真っ暗な空間で床なんて見えもしなかったので死を覚悟したが実はもう少しで梯子を降りきる事が出来たのだと分かるとすぐに立ち上がって服についた砂を取り払った。

 

前を向くとそこには1人分の人間が入れるような通路があり、少し奥には松明に火が灯っているのか灯りがあった。

不気味ながらも前へ進むと徐々にボソボソと声が聞こえたのだ。

 

誰かがいるのか…もしかするとジャグラー様なのかもしれない。

そう思った私は急いで灯がある方へ走り出したが、そこには誰もいなかった。

あるとすれば長方形で大きく、天然ものとは思えない綺麗な石の上に鏡のような物が1つあるくらいだった。

 

「あれ…?おかしい…さっきまで声が聞こえた―――」

 

「こんな所まで何しにきた」

 

背後から声がした。

急いで振り返るとそこには壁に寄りかかりながら腕を組んでいた愛しのジャグラー様がいたのだ。

 

「ジャグラー様!」

 

「フン」

 

「痛っ」

 

愛しのジャグラー様の方へ抱きつこうとしたものの、避けられてそのまま壁に激突した私は小さなうめき声を上げた。

当たった額に手を当てつつジャグラー様の方に視線を向ける。

 

「どうして避けるんです…?」

 

「逆に避けられないと思ったのか?それに言った筈だ、金輪際関わるなと」

 

明確な拒絶。

しかし臆することなく私は声を上げる。

 

「嫌です!私の中にはジャグラー様が常にいます!だから離れたくありません!」

 

「その割にはアイツらと仲良く暮らしてたな?俺を追いかけるなら1人でも出来た筈だ」

 

「確かに1人でも出来たかもしれません。けれどカケルとならば効率は段違いに上がります。つまり利害の一致です」

 

「はぁ…。つくづく厄介に思えるなカケルは」

 

ため息をつくジャグラー様。

そうよ、確かにこの1年間仲良し小好しそうにやってたけれどもジャグラー様を見つけた今はそれらから離れてでもジャグラー様を追いかける。ジャグラー様は私の中で他の何よりも優先されるのだ。

 

「で、お前は何をしにきた?俺の邪魔でもしにきたのか?」

 

「ジャグラー様の側に居たいだけです!」

 

「…………邪魔をしないというならそこで見てろ」

 

そう言うとジャグラー様は鬱陶しそうに手を払うがそこは私。意地でも離れないわ。

ジャグラー様が鏡の前に立つとどこからともなく黒いリングを取り出した。

あのリング……ガイのと似てる…。

 

「ジャグラー様、それは?」

 

「…後で説明してやる。黙って見てろ」

 

そう言うとジャグラー様はリングを地中に向けて掲げると周囲から禍々しい闇のエネルギーがリングに収束されていく。そしてそのエネルギーは1枚のカードとなって現れるがジャグラー様が手に取った途端に粒子となって霧散していった。

 

「これが何か分かるか?」

 

黒いリングを私に見せびらかしたジャグラー様。

今のを見る限りだと……ガイのとは違いエネルギーをカードに変換する物だろうか?ジャグラー様にそう言うと「少し違う」と返答されたのだ。

 

「コイツは怪獣の力を宿したカードを実体にする事が出来るが本質は違う。コイツは持ち主の力を増幅させる事が出来るんだ」

 

持ち主の力を増幅させる。

確かにジャグラー様はそう言ったのだ。

そして私はある事に気づく。

 

「もしかしてそれは他者にも分け与える事ができる?」

 

「鋭いじゃないか。そうだ、何も増幅させる事が出来るのは持ち主だけじゃない。持ち主の意思で他者にも力を与える事が出来る」

 

それが行き着く先―――つまりジャグラー様がいましている事とは。

 

「マガタノゾーアの…復活…?」

 

「と、思っていたんだがな」

 

「え?」

 

ジャグラー様の帰ってきた言葉は予想と反する物だった。

ジャグラー様の狙いは恐らくマガタノゾーアだ。それを復活させて何をするのかは分からないけれど…今のジャグラー様の雰囲気を見るにジャグラー様にとっても意図していない事が起こっているようだった。

 

「今から半年前。お前らの後にこの地球に降り立った俺はマガタノゾーアを復活させようと、マガタノゾーアに力を最も効率よく与える場所を探したが俺が降り立った頃には既に闇の力がこの地に充満していてな。ここも闇の力が最も濃いから使っているだけだがそうじゃない」

 

「えと…つまり」

 

「俺の手伝いがなくとも闇の魔王獣マガタノゾーアは既に自力で封印を解いていたのさ。だが奴はまだ現れない、何故だか分かるか?」

 

マガタノゾーアが封印を解いているのにも関わらずまだ出現する気配もない。魔王獣とはそこにはいるだけで惑星に多大な影響をもたらす。ましてや本能でしか行動出来ない魔王獣が何故出てこないのか。私は頭に疑問を浮かべるとジャグラー様はせせら笑った。

 

「奴は自身の力を強くしているのさ。闇の魔王獣が好むのは怒りや恨み、負の感情こそが奴のエネルギーになる。だから奴は1つ手を打ったのさ。奴の端末とも言える擬似的な生命体を作り出し地上に送って人間共の負の感情を強引に引き出し、そのエネルギーをマガタノゾーア自身に還元させる事で力をより増幅させるのが目的だ」

 

「擬似的な…生命体…?」

 

「カケルの側にいた小娘、それが奴の正体だ。まあ小娘自身にその自覚はないだろうが、俺からすればどうでもいい」

 

ひょんな所から現れたあの小さな娘がマガタノゾーアの端末…?そんな…それじゃあの子は…。

 

「俺の目的は魔王獣の力をこの身に取り込み奴らの力を得ることで光の戦士を越える。今なら俺の事を止められるかもしれないぞビランキ?」

 

様々な事実と出来事が浮かび上がる中、私はただたじろぐだけだった。




というわけで既にダークリングはジャグラーの元に渡っていました。
そもそも魔王獣を復活させようとしている時点で中々に邪な心の持ち主ですしある意味運命力もあったのでしょう。


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スレ61

投稿です。

マガタノゾーアがどうやら本格的に準備運動を始めたようです。


110:ウルトラマン(仮)

 

『ガイさん!』

 

『カケル!大丈夫だったか!?』

 

『なんとか!けれどこの状況…』

 

『ああ…街の皆がトーアを狙っている。何とかしてここから逃げ出さないと』

 

『屋根伝いで移動してるってのになんでついて来れるんだよここの人達…』

 

112:名無しがお送りします

今イッチ達がおる場所が家の屋根だけど下見下ろしたらまあ人がうじゃうじゃうじゃうじゃと

 

113:名無しがお送りします

何が彼らをこうさせているのか…

 

114:ウルトラマン(仮)

 

『取り敢えずこの街から出ましょう。ガイさん、トーアとショーティー君をこっちに』

 

『ああ。ほらショーティー、トーア。カケルの所に行くんだ』

 

『……カケルの兄貴、大丈夫?』

 

『心配ご無用だぞショーティー君。ほらトーアも』

 

『…!』

 

『ダーナも、もう少しこのままでいてくれ』

 

『分かったわガイさん』

 

それじゃ移動しますかね

 

115:名無しがお送りします

…あのさ、俺らはあんまし聞こえないけど下にいる人達何か言ってるくね?

 

116:名付け親

まあ聞こえるけど大した事じゃないだろ

イッチとガイさんあんまし気にしてなさそうやし

 

117:ウルトラマン(仮)

>>115

呪いの子を差し出せだの全ての元凶に鉄槌をとか言ってるで

まあ気にする事はないな

 

118:名無しがお送りします

えぇ…

 

119:名無しがお送りします

割と物騒だったな…

 

120:説明ニキ

けどカケルさん、街を離れたとしてそこからどうするの?

原因が分からないんじゃどうしようもないんじゃ…

 

121:ウルトラマン(仮)

>>120

先の事は今は後にする

ともかく今は街から離れる事が優先やな。じゃないとトーアが危ない

 

『もうすぐ街の外だ。もう少し耐えてくれ』

 

『トーア、ショーティー君大丈夫?』

 

『俺達は大丈夫だよ。気にせずに行ってくれ』

 

『…♪』

 

うーんトーアだけ楽しそう…

 

122:名無しがお送りします

なんて逞しいメンタルなんや…

 

123:名無しがお送りします

この子本当に何者何でしょうか…?

 

124:ウルトラマン(仮)

 

『よし!街の外に―――!?』

 

『何だこれ!?』

 

125:名無しがお送りします

なんだなんだ!?

 

126:名付け親

イッチ達が揺れてる…?また地震か?

 

127:ウルトラマン(仮)

 

『皆大丈夫か!?』

 

『な…んだこれ…!地震にしたってこんな馬鹿みたいな揺れ方するか普通…!?』

 

『きゃぁっ!?が、ガイさん!』

 

『ダーナ!しっかり掴まってろ!』

 

『カケルの兄貴大丈夫!?』

 

『大丈夫だから絶対に離さないでよショーティー君!』

 

『カケル!アレは…!』

 

『何だアレ…!?』

 

128:名無しがお送りします

黒い靄!?しかも馬鹿デカい!?

 

129:名無しがお送りします

馬鹿でかいのがそこら中に何個も溢れ出てきてるぞ!

これってまさか闇の瘴気か!?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に突然だった。

 

もう少しで街の外に出れるというのに立っているのがやっとなくらいのとても大きな揺れが起きたと同時にドス黒く深い闇の瘴気が街の全体から際限なく溢れ出ていた。

 

これまでに出てきていた小規模の闇の瘴気とは訳が違っていた。幾らウルトラマンといえど生身の状態で触れればどうなるか想像に難くない。そして、俺とガイさんだけならまだしも今はショーティー君にダーナちゃん、トーアもいる。

 

こんな状態でウルトラマンに変身してしまえば3人を完全に放置してしまう。俺とガイさんは目を合わせると急いで光の力で球状のバリアーを作り出し、街の外に飛び出した。

 

何処か比較的安全な場所を隈なく探すと、左方向に開けた丘があった。丘とは言ったが平地ではなく山なりになった丘でイシュタールの街の半分くらいならば見下ろせるくらいの高さがあったので俺はガイさんと声をかけるとその丘の方に顔を向ける。

 

意図を理解したガイさんはその丘に急行した。

距離はそれなりに離れているが俺とガイさんならば問題ない。俺は抱えてる2人をしっかりと持ちつつ丘へ走り出し、ガイさんもダーナちゃんに気を使いつつ足を早めた。

 

「兄貴…アレ…」

 

ショーティー君に言われて振り返るとそこにはもう街と言っていいのかどうかすら分からないくらいに崩壊して、闇の瘴気が溢れ出していた。

 

ドス黒い闇の瘴気。アレの影響を受ける事なく逃げる事が出来た俺達だったがあくまで俺達だけだ。

 

イシュタールの街の人達はそうではない。

 

「よし、ここなら!」

 

「カケル、急いでバリアーを貼るぞ!」

 

「はいっ!」

 

ようやく丘に辿り着いた俺達は3人を降ろすと急いで光の力でバリアーを作り出す。逃げる時に作った奴よりももっと強力な奴をガイさんと共同で作り出し3人をそのバリアーで包み込んだ。

 

「いい3人とも。このバリアーから外には出たら駄目だよ。ここなら一応大丈夫だとは思うけど万が一って時もある」

 

「兄貴達はどうするの…?」

 

「ん?そんなのウルトラマンと旅してきたショーティー君なら分かる筈でしょ?」

 

そう言って俺とガイさんは闇の瘴気に覆われたイシュタールの街を見る。ここからでも分かるくらいには闇の瘴気が充満していて生存者がいるのかも怪しい。恐らくこの事態の元凶であるマガタノゾーアがそれだけやばい奴なんだと頭で理解する。

 

その上で―――僅かな希望をかけてまだ生存してるかもしれない人を助けに行くのだ。

 

この地球に降り立ってたから1年、この街には楽しい思い出がありすぎた。一緒に旅をしてきた仲間は勿論の事、街の人達に愛着があったのだ。

 

だから…拾えるモンは全部拾ってやる。

 

「行こう、カケル」

 

「―――はい」

 

俺達は駆け出す。

無謀かもしれないし無駄かもしれない。それでも…それでも俺達は行く。

駆け出した背後から声がする。

 

チラッと後ろを見ると駆け出した俺達を応援するショーティー君。

 

必ず生きて帰ってきてと願うダーナちゃん。

 

そして…顔から見ても分かる「行かないで」と悲しそうな顔をするトーア。

 

そんな3人を背に俺達はイシュタールの街に戻っていった。

 



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激突!マガタノゾーア!1

投稿です。

街がまあやばい事になってます


◇カケル

 

街に戻った俺とガイさんは二手に分かれ生存者がいないかどうか散策を開始する。

 

あの美しく綺麗な街並みはもうない。

古代文明という割には匠の技であろう家や建造物は闇の瘴気の影響で腐ったり崩壊している。

 

舗装されていた綺麗な道も断裂だらけでそこら中から闇の瘴気が溢れている。誰が見てもこの街は終わりだと…そう思わずにはいられなかった。

 

スレ民の皆もこの状況を見て反応が悲壮で溢れていた。

あの街の光景は何も俺やガイさん、ダーナちゃんにショーティー君そしてトーアだけが見ていた訳じゃない。

LIVE配信を通してスレ民の皆や配信を見てくれている沢山の人が見ていたのだ。

 

スレ民の皆にとっては数日、俺達にとっては1年。

例え流れた時間が違うとも抱く想いは同じだった。

 

闇の瘴気を避けて街を散策していると、やがてイシュタールの街で1番大きな通りに出る事ができた。

 

が……。

 

「皆…………」

 

その大通りにあったのは幾つもの倒れた人達。

うつ伏せや仰向け、中には倒れている人の上に重なるように倒れた人達が大勢いたのだ。

 

その人達はもう動かない。闇の瘴気にあてられたのか生気を感じる人は存在せず、皆や苦悶の顔を浮かべたものばかりだった。

 

流石にその光景を見せるのは不味いと思い、急いでLIVE配信を消したが…やはり見えた人はいるようだった。

スレ民の皆は多分全員見えたと思う。

この……最悪な光景が。

 

「……………………くそっ」

 

ウルトラマンになったからと言って全てを守れる訳じゃない。手を伸ばした所で届く距離にも限界はある。

それでも…この光景には流石に堪えた。

スレ民の皆はそんな俺を励ましてくれていたがやはり救えなかったという事実に影が残る。

 

ふと、微かに音が聞こえた。

何か物が落ちたとかそういうものじゃない、何か足音の様な―――。

 

「誰か…いるのか!?」

 

音がした方に走り出す。ただの勘違いとか偶々音がなったじゃない事を祈りつつ走った。音が鳴った場所はこの大通りから裏路地に入る脇道。俺はすぐにその道を覗いて見た。

 

そこには頭に血を流しながらも微かにだが呼吸している少女が壁により掛かっていた。少女の姿は見るからにボロボロになっているがまだ生きていた。

 

「うう……」

 

「生きてる!?大丈夫!?」

 

俺は急いで光の力を用いて少女の容態を安静にさせる。恐らく闇の瘴気に触れたせいでこうなっているのだろう。頭から血が流れているのは崩壊した建物の欠片にでも当たったのかもしれないが見る限りでは切り傷程度に収まっていた。

 

「う…あ……」

 

「よし、これで一応は大丈夫だな」

 

「あ…あの……」

 

「大丈夫、お兄ちゃんが安全な所に連れてってやるからな」

 

俺はこの少女を抱えると急いで光のバリアーを張り巡らし少女を闇の瘴気にさらされないようにする。

少女を抱えながらも街を散策し生存者がいないかどうか探すがやはりこの少女以外に生存者はいなかった。

 

すると、背後から誰かがこちらに走ってくる音が聞こえた。振り返るとそこにはガイさんが少年を抱えて俺の方に向かってきたのだった。

 

「ガイさん!」

 

「カケル!………生き残っていたのはこの娘だけか」

 

「…はい。でも」

 

「ああ、少なくともこの子達はまだ救える」

 

俺が伝えたかった事。それは口にせずともガイさんに伝わり肯定してくれた。

確かに救えた命は限りなく少ない。

でも…全部救えないよりかは遥かにマシだった。

 

「急いでダーナちゃん達の所に行きましょう。長居するとこの子達が危ない」

 

「ああ、闇の瘴気はどんどん溢れ出ている。いつこの瘴気が収まるのかどうか―――」

 

 

 

瞬間、とても大きな揺れが生じた。

 

 

その揺れに伴って闇の瘴気の勢いが更に増し、俺達の背後から地面が割れてとても巨大な亀裂が走り出す。

俺とガイさんはバランスを取るためなんとか足で踏ん張っていると地面が噴火の如く舞い上がり辺り一帯に振り注ぐ。

 

そして―――その中から巨大な闇が姿を表した。

 

 

「オァァァァァァァァァァァン」

 

その闇は巨体だった。

オウム貝を思わせる様な甲殻を持つ体から伸びる数え切れない無数の触手。その中でも一際大きく、ウルトラマンの体を掴めそうなくらい大きな鋏が4つ。

足は百足のような形で計8本で走行しているが百足とは違い刺々しく、そして歩くだけでも一帯を潰しそうなガッシリとしていた。

 

そして何より目を引かれるのはその顔。

 

俺がこれまで出会った怪獣や宇宙人とは比にならない程の異質さ。スレ民の皆はあくまで目が顎についているだけだとは言っているが普通に見ても顔を逆しまにしたような…超獣でもここまでの異質さは無いだろう。

 

そしてその顎から伸びる赤い突起物。

これが魔王獣たる証であり要でもある物……アイツこそが全ての元凶であり、この事態を起こした張本人―――

 

「マガタノゾーア…!」

 

「カケル!急いでこの子達をダーナ達の所に移動させるんだ!」

 

「でもガイさん!それって…」

 

「いいか、よく聞くんだ」

 

無茶だ。あんな巨大な闇を相手するには1人より2人の方がずっと良い。

けれども、その考えとは反対にガイさんは俺を落ち着かせるように優しく肩に手を置いた。

 

「いいかカケル、お前は俺とは違ってスピードがある。それを活かして急いでダーナ達の元へ行くんだ。今の俺達じゃこの子達を守りつつアイツを相手にするなんてとても出来ない」

 

「そう…ですね…。すみません、焦ってました…」

 

「焦る気持ちも分かる。だが優先するべき事はしっかりとな。任せたぞカケル」

 

「はい…。―――ガイさん、俺が来るまで絶対にやられないで下さいね」

 

「当たり前だ。ここは先輩に任せとけ」

 

俺はガイさんの言葉に頷いてブレスレットを掲げてウルトラマンに変身し、ダーナちゃん達のいるあの丘へ急いで飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オァァァァァァァァァァァン!!」

 

 

飛んでいったカケルを背に俺はマガタノゾーアと相対する。

これ程の巨大な闇はかつて経験したことがない。

ジャグラーの闇とは違いここまで深く、そして絶望を引き出させるような闇はやがて辺り一帯を荒廃させるだろう。

 

街の人達も死んでしまった。恐らくもうイシュタールという文明は滅びたも同然だった。

それでも……それでも俺は戦う。

 

俺達にはまだ守るべき物がある。

ダーナやショーティー、トーアだけじゃない。

この星には幾つもの生命が満ち溢れている。だがそんな儚い命もこの闇が存在するだけで全てが無に帰す。

それだけは絶対に許さない。

 

俺はオーブリングを手に持ち、ホルダーから1枚のカードを取り出してオーブリングにリードする。

 

『覚醒せよ!オーブオリジン!』

 

虹色の螺旋の光と共にオーブリングから出現する変身アイテム―――オーブカリバーを取って4つのエレメントが収められているリングを大きく回す。

 

 

 

4つのエレメントが魂が宿るように光出すと、オーブカリバーを天高く掲げた。

 

 

「オォォォォォォォォォォブ!!!」

 

体の中から光が溢れ、光の戦士としての姿に変える。

変身アイテムだったオーブカリバーは巨大な剣となって俺の手に出現し、構える。

 

あの巨大な闇に立ち向かうため俺はオーブカリバーを握りしめた。

 

「銀河の光が、我を呼ぶっ!!」

 

今、光と闇が激突する。



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激突!マガタノゾーア!2

◇カケル

 

あの聞いただけで頭を掻きむしりたくなるような声を背に、俺は少年少女2人を抱えて丘に急行する。

すると、背後から大きな光が出現していた。

 

恐らくガイさんがウルトラマンに変身したのだろう。

ガイさん―――ウルトラマンオーブの背中を少しだけ見て再び前を向く。

 

(すぐ戻ります…待ってて下さいガイさん!)

 

そうこう移動している間、俺はスレ民の皆に何か少しでも打開策がないかどうか聞いていた。

魔王獣の生態、マガタノゾーアの原種たるガタノゾーアの事に攻撃方法に備わっている能力…その他諸々ありとあらゆる情報を聞き出すかつ何か役立つような事をスレ民の皆に調べて貰っていた。

 

そしてスレ民の話を聞く限りではマガタノゾーアが出した被害の規模が超全集に書かれている事よりも大きいらしい。

まず出現した時に闇の瘴気が街全体に溢れ出てくる事はなく、崩壊する前に起こっていた街の人達の突然の豹変もなければマガタノゾーア討伐後まで見ても街の人達が死ぬような記述は書かれてない事だった。

 

そっちのガイさんは守りきれたんだな、なんて感傷は抑えつつスレ民の皆に聞く限りやはり今回のマガタノゾーアは強さレベルが異常すぎるとの事。

 

原種でもあるガタノゾーアにも迫りそうな勢い、とスレ民の皆は言うが魔王獣って名乗るくらいだからそれくらいあってもおかしくないとは思うが…。

その上弱点らしい事も描かれている訳でもなく原種であるガタノゾーアも弱点らしい弱点もないとは…。

 

まあ弱点なんてあったらそもそもティガ先輩や地球の人達があそこまで苦戦することはなかったとスレ民が言うがどれくらいの規模をやらかしたのかとスレ民の皆に聞くと古代文明を一度滅ぼしてる実績があるかつティガ先輩が活躍していた現代でも滅ぶ一歩手前、勝てたのも文字通り奇跡が起こったから勝てたのものとの事だ。

 

それに迫りそうな勢いだというのだから尚更マガタノゾーアがやばい奴だと再認識する。

けれども、スレ民の皆はこうも言った。

 

ティガ先輩の最強の姿、グリッターティガになる前はほぼ1人でガタノゾーアを相手にしていた。けれど、俺の場合は違う。

今この星にはウルトラマンが2人もいる、それが決定的な違いだと。

 

そうこうしている内に俺は丘にダーナちゃん達がいる丘に辿り着いた。

 

「カケルさん!あの怪獣って」

 

「ごめんダーナちゃん今説明している暇がない!この子達を!」

 

「もしかして生存者!?…分かったわ預かります」

 

俺は抱えていた少年少女をダーナちゃんに預けるとふと誰か欠けているように思えた。

ダーナちゃんとショーティー君、それにトーア……トーア?

少し周りを見るとトーアだけこの場からいなくなっていた。

 

「2人共、トーアは!?」

 

「え…?あれトーアちゃん!?」

 

「おかしい!?さっきまで一緒に居た筈なのに!」

 

…この開けた丘で人が動こう物なら気づかない筈がない。

2人の様子を見るにさっきまでは居たようだが……今はトーアを探せるような時間も余裕も俺にはなかった。

 

「2人共、絶対にここから動いちゃいけないよ。トーアの事は後で探そう」

 

「兄貴!俺ならトーアを探せ―――」

 

「駄目だ。ただでさえマガタノゾーアがどれだけの規模で災害をもたらすのか分からないのにショーティー君まで危険な目に合わせる訳にはいかない」

 

「で、でも!」

 

恐らくだがショーティー君は後ろめたい事を考えているのだろう。何せすぐ側にいたのにいなくなった事を気づけなかった自分に対して罪悪感とか色んな想いを抱いていると思う。

 

けれど俺はショーティー君の頭に手を置いて落ち着かせるように呟く。

 

「ショーティー君、君まで危ない目にあってしまったら…俺達は戦いに集中出来なくなってしまう。だから危険な事はしないで欲しい。大丈夫、トーアも絶対に見つけてくるから」

 

「……ッ。ごめん…カケルの兄貴…」

 

歯がゆい顔をしたショーティー君は俺の言葉に同意を示した。

……トーアの事は気にならないと言えば嘘になる。何処に行ったのかも何をしに行ったのかも分からないけど…きっとトーアは生きている。ただの直感だけど……きっと。

 

俺は振り返る。

今まさにガイさんがマガタノゾーアと戦っている。

無数の触手の攻撃に晒され、オーブカリバーで何度も何度も切り捨ててる。

 

今行きます、ガイさん!

 

 

 

 

 

 

◇ガイ

 

「ハァッ!!」

 

地面から這い出てくる無数の触手をオーブカリバーで何度も切り払う。

オーブはマガタノゾーアに接近しようとすればする程、この触手によって進行を阻まれていた。

どこからこれ程の触手が出てくるのだろうと思ったが相手は魔王獣、これくらいの事は訳はないと悟るとオーブはマガタノゾーアから距離を置いてオーブカリバーに宿る土のエレメントを起動させた。

 

「オーブグランドカリバー!」

 

剣先を地面に突き刺し純粋な土のエレメントのエネルギーを地中に流し込む。普段のオーブグランドカリバーならばそのエネルギーを相手の足元にまで伝わらせて攻撃するのだが今回は違う。

 

地中から触手が出てくるというのならばその触手の発生源に攻撃すればいい。

オーブの目論見はどうやら当たったようでエネルギーがマガタノゾーアの触手に当たった事が感覚で分かった。

 

これを好機と見て、オーブはマガタノゾーアに接近した。

 

「シェアァァッ!!」

 

「オァァァァァン!!」

 

オーブカリバーで、マガクリスタルが露出したその顔を切り裂こうとするも触手とは違いマガタノゾーアの体から伸びていた大きな鋏1つだけでオーブカリバーを受け止めた。

 

オーブとてそれを分からなかった訳ではない。オーブカリバーはあくまで囮として使い、受け止められるや否や即座にオーブカリバーから手を離しマガタノゾーアの顔に拳を叩き込む。

 

そして顔を殴れた事でオーブカリバーを掴んでいた鋏が一瞬緩んだ事を見逃さず、オーブカリバーを鋏から引っこ抜くと今度はオーブカリバーでマガタノゾーアを切り裂いた。

 

が……。

 

「グッ!?」

 

「オァァァァァァン!」

 

「グアッ!?」

 

オーブカリバーで斬られたのにも関わらず、口から紫色の光線をオーブに放った。

間一髪で避ける事が出来たオーブ。その紫色の光線は遠くに放たれイシュタールの半壊した街に当たるとその光線が当たった部分だけ石化現象が起こっていた。

 

それに少し驚いたオーブだがその避けた隙を狙ったかのように大きな鋏でオーブの首を挟んだ。

苦しそうに藻掻くオーブだがマガタノゾーアは残りの空いている鋏でオーブに強烈な打撃を与えていく。

 

決して安くはないその痛みは、しかしながら避ける事など出来ずにいた。そしてマガタノゾーアは地中から再び触手を出すとオーブの両腕両足をしばり上げ空中で身動きが取れないようにされたのだ。

 

「グッ…クソッ……!」

 

マガタノゾーアは再び口にエネルギーを溜め込み今度こそ仕留めんとオーブに狙いを定める。

マガタノゾーアが放つあの石化光線に当たればほぼ死に等しい。

なんとか藻掻こうとするオーブだが四肢を縛り上げているこの触手を振りほどくにはどうしても時間がいる。

 

まさに光線が放たれようとした時、別の方向にからX字の斬撃がマガタノゾーアに飛来した。

 

斬撃が命中したマガタノゾーアは発射しようとしていた光線を途中で止めてしまう形になっていた。

マガタノゾーアは斬撃が飛来してきた方向に向くと青い光がオーブの元へと駆けつけて縛っていた触手を目にも留まらぬ早さで切り落としていった。

 

これには流石に驚くマガタノゾーアだが次の瞬間、その青い光はオーブと同じく巨人の姿へと変貌してマガタノゾーアに対してエネルギーを纏った拳で殴りつけた。

 

「オァァァァァァァン!?」

 

しかし殴られたマガタノゾーアは対してダメージもなければ少し後ろに後退した程度に収まったが、自身に攻撃を加えた者に対して忌々しくも思える目で睨む。

 

「ガイさん!遅れました!」

 

「来てくれたか、カケル」

 

青い巨人―――ウルトラマンフィフティはオーブに手を差し伸べ、再び立ち上がらせた。

邪神は吠えて、ウルトラマン達は再び邪神と相見えるのだった。



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憎悪のマガタノゾーア

今回はマガタノゾーアの視点を少し描いています。
時系列はカケル達が来る前のお話です。


巨人。

光の巨人。

 

目の前で立ち上がった2人の巨人を見たマガタノゾーアは忌々しくも自身の内にある記憶からある出来事を思い出す。

 

かつて自身が生まれた時、まるで自分が生まれてくる事を予め分かっていたかのようなタイミングで現れたこの2体の巨人とは違う光の巨人。紫、赤、銀とカラフルな体色をした巨人だったがその強さは計り知れなかった。

 

触手で攻撃すれば全身が紫色に染め上がったと思えば急激にスピードが上がり、縦横無尽に動いて触手を全て切り落としたり今度は持ち前の鋏を持つ腕で攻撃すれば赤く染まり自身の腕を全て腕力だけで跳ね除けた。

 

切り札たる闇の瘴気…マガ冥暗で攻撃してもびくともせず、その圧倒的な強さで自身を封印せしめたのだ。

 

忌々しくも思い出したくない記憶……しかし我はこの憤怒と憎悪を決して忘れなかった。

封印されて果てしない時間を無為に過ごす中、我に声が聞こえたのだ。

 

闇をより強力な物にせよ、と。

 

そして突然溢れ出した我が経験したことのない記憶。

我の姿に酷似したその者の記憶。

 

かつて、星1つを全て闇に覆い尽くし文明を滅ぼした記憶。

もう1つは発展した文明をもう一度滅ぼそうとしたが、星を再び闇で覆い尽くすも幾つもの小さな光が集まり巨人の姿となってその者を滅ぼした記憶。

 

我は歓喜と絶望を同時に理解した。

1つは闇で文明を滅ぼせると明確に分かった事。

もう1つは最後にはあの光の巨人が現れ、自身を滅ぼしうる事になる事。

 

認めてなるものか。

光の巨人―――そう光の巨人だ。

奴らさえいなければ我は思う存分に力を振るう事が出来るのだ。

 

ならばこそ先程聞こえた声に従うとしよう。

どれほど強大な光でもそれがちっぽけに思えるくらい巨大な闇となって奴らを滅ぼさん。

 

手始めに我は封印を解いた後、自身の力で闇の力をより強力にするため擬似生命体を作り出しとある能力を備える事にした。

 

それは文明人が持つ負の感情を強引に引き出し、そのエネルギーを我に吸収させる事だ。

確かに文明人が持つ「光」とやらは大きいのだろう。

不本意だがそれは認めよう。

 

だがその逆は?

 

文明人は光の巨人とは違い小さく吹けば飛ぶような生命体であり、その情動も行動も混沌そのものだ。

奴らが内に眠る光を呼び起こすなら我はその真逆の事を為し、強くあろう。

 

 

 

地上世界には1体の我の擬似生命体を送り出した。

その場にいるだけで文明人の負の感情を引き出しそれをその擬似生命体に集中するように細工してあり、それを我に還元させるのだ。

 

擬似生命体には言語能力と記憶を封じてある。

擬似生命体とはいえ我から作り出された物、それは我ではないが我である。記憶を封じる事で我という存在を認識させず、言語能力を封じる事で他者より異質さを出させる事でより不気味な存在となるだろう。

 

擬似生命体の姿は文明人の雌の姿が良いだろう。文明人は相手を自分より下の人間と認識するとより残虐性が増す。

我の計画は静かに実行されていったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

擬似生命体を地上世界に送り出してから数年の時が経った。

数年だ。たった数年だけでここまで闇の力が増大した。

やはり彼の者の声は正しかったのだろう。今の我ならば文明どころか星1つ、容易く滅ぼせる。

 

だが我はまだ動かない。かつて我を封印した光の巨人は既にこの地にはいなかったのだ。

だが奴らとて馬鹿ではない、我が封印を解いたと察知して来る筈だ。

 

それまでゆっくりと闇をより強力な物にしておけば良い。ここ数年で気づいたが、文明人の感情と言うのは底が知れない。これだけ負の感情を引き出しているというのにも関わらずその勢いは止まる事はなかった。

お陰で我の闇がより強力になったのはいいが…やはり文明人というのも侮れないな。

 

光の巨人と相対する時、手始めに文明人から滅ぼす事にしよう。

今は我の贄となっているがこれが逆転する恐れもある。彼の者の記憶にあったあの輝きに文明人が転じてしまえば今の我でもどうなるか分からない。

 

 

 

 

遂に時は来た。

光の巨人が遂にこの地に現れたのだ。

今は小さき者としてこの地に根付いているようだが我には誤魔化せぬ。しかも光の巨人は我が存在する位置の地上にある文明人の集落に来たではないか。

 

奴らも我が狙いなのだろうがそれは我とて同じこと。

物のついでだ。擬似生命体を光の巨人がいる集落に向かわせ最後にそこの文明人の負の感情を吸い取った時、我は姿を現そう。

 

復讐の時は近い。奴らの光を我の闇で徹底的に潰し、全てを滅ぼそう。

 



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激突!マガタノゾーア!3

投稿です。

今回も小説パートとなっておりますm(_ _)m


俺は目の前に存在するこの魔王獣に対して拳を握りしめていた。

 

頭の中で繋がっているスレ民の皆も言っている、コイツが全ての元凶だと。

地中から湧き出る無数の触手、聞いているだけでも頭が痛くなりそうな叫びを聞いていた俺はガイさんもといオーブ先輩と共にマガタノゾーアに向って走り出し出していた。

 

途中、そこもかしこに街の人達の亡骸が所々見えて尚更怒りが湧いてくる。今にも叫びそうになるがスレ民の皆がそれを呼び止めてくれた。

 

―――怒りに我を忘れてはいけないと。

 

―――怒りだけで勝てるようなやわな相手じゃないと。

 

止めてくれたスレ民の皆に感謝をしつつ俺はチェーンソー光輪を、オーブ先輩はオーブカリバーでマガタノゾーアに斬りかかった。

 

マガタノゾーアもただ黙って見ている訳でもなく、大きな鋏2つを使って2人の攻撃を受け止めようとする。だがしかし…。

 

「「シェアッ!!!」」

 

「!?」

 

斬りかかる寸前に鋏に対して俺達は一度蹴りを入れた。当然受け止める筈だった鋏は跳ね除けられそのまま2つの刃にマガタノゾーアは斬り裂かれた。

 

これを好機と見て、続け様にマガタノゾーアを斬りつける。

何度も何度も、硬い殻以外の部分を徹底に滅多切りしたのだ。流石に参ったのか、マガタノゾーアが背後から数十本の触手を地面から出現させるがスレ民のお陰で出現場所を事前に察知することができたので俺が素早く触手を斬り落としていく。

 

そしてオーブ先輩は大きくジャンプするとマガタノゾーアの顔に目掛けてオーブカリバーで縦に大きく切り裂いた。

 

「オァァァァァァァァァァン!!!!」

 

「!?」

 

舐めるな、とでも言いたげなのかマガクリスタルから黒と金の入り混じった光線が放たれる。

咄嗟にオーブ先輩がオーブカリバーで防いだが完全には受け止められずその光線が放たれた勢いでオーブ先輩が吹っ飛ばされた。

 

「ガイさん!―――フィフティウムミラージュ!!」

 

「オァァァァァァァァァン!!!」

 

俺は左腕のブレスレットを掲げると頭上に5つの鏡を展開させる。

鏡にはトレギアさん、エース先輩、ギンガ先輩、ビクトリー先輩、メビウス先輩を映し出すと同時にそれぞれ得意の光線技をマガタノゾーアに向けて発射させたのだがその光線はマガタノゾーアに当たる寸前の所で()()に阻まれたのだ。

 

「あぁん!?なんだと!?」

 

「オァァァァァァァァァァァン!!!」

 

クソッ、何が先輩方の光線を防いだんだよ!?

マガタノゾーアが防いだ光線を見て嘲笑うかのように叫ぶと再びマガクリスタルから今度は俺に目掛けてさっきのとは違う紫色の光線を放った。

スレ民の皆からあの光線は当たった物を石化させる光線だと助言を貰いフィフティウムミラージュをバリアーのように展開し防いだ。

 

「ぐ…ぐぐっ…」

 

「余所見すんなぁ!!」

 

俺に攻撃していたマガタノゾーアはオーブ先輩から完全に意識を離していた為、オーブ先輩の火のエレメントの力を開放したオーブフレイムカリバーの奇襲をすんなりと受けてしまった。

俺に放たれていた石化光線は途中で止めてしまう形になり、逆にオーブフレイムカリバーで作られた炎の球体に捕らわれるとオーブフレイムカリバーで纏った火のエネルギーと、攻撃が止んだ事で動けるようになった俺の超スピードで放つ光輪ラリアットの同時攻撃を叩き込むと流石のマガタノゾーアといえど大きく後ろに後退させる事に成功した。

 

「オァァァァァァァァァァン!!」

 

マガタノゾーアが今までより大きな声で叫んだと思うと奴は殻の穴の部分から闇の瘴気を発生させてきたのだった。

黒い靄はマガタノゾーアを中心にある程度広まるとそこで固定させるように定着させた。

何か来る―――そう感じた時、黒い靄から黒い光線が無数に発射されたのだ。

 

「ッ!ガイさん後ろに!!フィフティウムミラージュ!」

 

マガタノゾーアの口やマガクリスタルからの攻撃ではなくまるで闇の瘴気そのものを武器にしたかのような攻撃方法。

ここは避けるのではなくフィフティウムミラージュの鏡で受け止めた方がいいと直感で感じ、オーブ先輩を守る形で鏡を展開させた事で奴の無数に放たれた光線を凌いだ。

 

フィフティウムミラージュの鏡が目くらましとしても機能し、後ろに隠れていたオーブ先輩が水のエレメントの力を開放することで水の力で拘束と浄化の2つの要素を持った技―――オーブウォーターカリバーを用いてマガタノゾーアを水柱で拘束する事に成功する。

オーブ先輩は拘束されたマガタノゾーアに接近し、その闇の瘴気諸共切り裂こうと走り出すがそれは叶わなかった。

 

オーブ先輩が走り出した瞬間、誰もいない筈の背後から黒い光線が出現しオーブ先輩に命中したのだ。

 

「グアッ!?」

 

「ガイさん!?一体何処から…うわっ!?」

 

辺りを見回していた俺に左側から例の黒い光線が現れて当たってしまい俺達はそのまま体勢を崩し倒れてしまい水柱で拘束されていたマガタノゾーアは水柱を破る。

一体何処から……など思っているとスレ民の皆からとんでもない事が言い渡されたのだった。

 

 

俺達が当たった光線は、辺りから湧き出ている闇の瘴気から放たれたものだと。

 

 

嘘だろ…!?闇の瘴気なんてここ一帯を見回しただけでどれだけ湧き出てると思ってんだ!?

もしそうだったなら俺達は正にマガタノゾーアの腹の中にいるのも同然、何処の闇の瘴気から攻撃がくるなんて分かったものじゃない。

 

「ガイさん!周りの闇の瘴気です!」

 

「ッ!!分かった!」

 

伝えたい事を短く言ったことで即座に理解したオーブ先輩は土のエレメントを開放した技、オーブグランドカリバーで即座に闇の瘴気が湧き出ている場所にエネルギーを流して瘴気が湧き出ないように穴を塞いだ。

が……。

 

「オァァァァァァァァァァン!!!!」

 

マガタノゾーアが叫び上げるとさっきとはまた違う所で闇の瘴気が溢れ出す。

 

「駄目だ、穴を塞いだ所で他の場所から出てくる!」

 

「くそっ!ジリ貧かよっ!?」

 

それに塞いでも他の場所から出てくるという事はすなわちこの大地もまたボロボロになってしまうのも同然。

これで下手に手を打つ事は出来なくなった訳だが手が無くなった訳じゃない。

 

次に行動を移そうとした時、今度はマガタノゾーアの身体から無数の触手が出てきたのだ。

 

「飛ぶぞカケルッ!」

 

「はいっ!」

 

触手が俺達に迫る前に空へ飛び出す。当然、マガタノゾーアの触手も俺達を追ってくる訳だが俺達2人は互いに触手を切り落としていく。

空中に浮いてる分、地上にいるよりかはある程度軌道や迫ってくる場所が分かる。何度も切り落とした所で触手の攻撃がようやく止まり今度は闇の瘴気からの光線を放たれるがこの瞬間を俺達は見逃さなかった。

 

「行くぞカケルッ!」

 

「はいっ!ダブルオリジウム―――」

 

様々な場所から黒い光線が放たれているがある意味これがチャンスでもあった。さっきから戦っていて気づいたがマガタノゾーアは触手といい光線といい()()()()()()()()()()()

触手で攻撃しつつ光線なりなんなり同時にすればいいものの奴はそんな事はせず一手のみで攻撃してくるのだ。

勝機があると言えばそこだった。

 

「「光線ッ!!!」」

 

黒い光線を全て避けて俺達は光線を放つ。

ダブルオリジウム光線―――この1年間、ガイさんと共に旅をしたことで合体技的なの作らないですか?と俺が提案したのが最初だった。

合体技というも何をどう合体するかという話ではあるがそこは安直に光線でどうか、という話になっていきちょくちょく等身大変身してはこの技の練習をしていたのだ。

最初はまあ…息合わないわ光線の威力調整ミスるわの失敗の連続だったが練習していく内に段々と完成していきモノにした技だ。

 

ガイさんとここまで連携出来るのもこの練習のおかげか互いに癖とか色々分かった事がありそこから自然と体が動けるようにはなったくらいだ。

手で輪っかを作るように形成する事で十字線と輪を合わせたかのような光のエフェクトが入ったと同時に腕をクロスして放った2つの光線を互いに干渉させるように撃つ事で光線を

撃つエネルギーは変わらないまま、ざっと倍以上の威力で放つ事が出来るのだ。

これでマガタノゾーアを倒せる筈だった。

けれども…。

 

「何っ!?」

 

「オァァァァァァン!!」

 

()()()()()()

マガタノゾーアの目の前に何かが邪魔をして奴に当たらないのだ。

なりふり構わず俺達は更にエネルギーを込めて光線を放つ事でようやくそれの正体に気づいた。

 

闇の瘴気だった。

 

マガタノゾーアの周辺に停滞している闇の瘴気がバリアーとして機能し俺達の光線を防いでるのだ。よりエネルギーを込めた事で闇の瘴気が増大しようやく視認出来たのだ。

恐らく俺がさっき放ったフィフティウムミラージュの先輩方の光線を防いだのも恐らくアレだ。俺やスレ民の皆が視認出来なかったのその程度の闇の瘴気で防がれていたという事だった。

 

そして防がれているという事はこちらのエネルギーもただただ減っていくだけという事実が、カラータイマーに現れたのだ。

 

ピコン、ピコン、ピコン、ピコン。

 

次第に俺達のカラータイマーが鳴り出し始めると突然、マガタノゾーアが吠えだす。

 

奴のマガクリスタルが赤い稲妻を帯びていき全身から肉眼でも分かるくらい闇のエネルギーがマガタノゾーアの口に集約されていく。

そして、その集約されたエネルギーは俺達の光線に目掛けて放たれる。

 

これまでの中でも1番強力で大きな光線だった。

俺達2人の合体光線を押し返していきやがてその闇の大きなエネルギーは俺達に命中し、身体中に異物が入り込むような感覚と激しい激痛が全身に駆け巡り俺達を勢い良く吹き飛ばす。

 

そして俺達は……ウルトラマンの姿から元の姿へと戻ってしまったのだった。



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激突!マガタノゾーア!4

投稿です。

決着がつくようですね…


346:名無しがお送りします

イッチ!?大丈夫!?

 

347:名付け親

まさかここまでマガタノゾーアが強いとは…

 

348:名無しがお送りします

厄介すぎるぞアイツ…

 

349:ウルトラマン(仮)

やばい立てない…

 

『ぐっ……』

 

『ハァッ…!ハァッ…!』

 

『オァァァァァァァァァン!!!!』

 

350:名無しがお送りします

アイツ勝ち誇ったかのように叫ぶやんけ

 

351:説明ニキ

カケルさん大丈夫!?

 

352:小さな男の子募集

まずいわよマガタノゾーアがイッチちゃん達に向けて光線放とうとしてるわ!?

 

353:名無しがお送りします

イッチさん逃げて!!

 

354:ウルトラマン(仮)

 

『ガイさんだけでも早く…!』

 

『馬鹿言うな…!まだ諦めるのは…早いぞカケル…!』

 

『け、けれどこの状況どうすれば………ん?』

 

足音が聞こえる…?人がいるのか…!?

 

355:名無しがお送りします

んなアホなあれだけ激しい戦闘やってて人なんている訳……

 

356:名無しがお送りします

いや確かに俺も聞こえたぞ!?

まだおるのここに!?

 

357:名無しがお送りします

もしかしてこっちに近づいてきてる…?

 

358:ウルトラマン(仮)

 

『ガイさん誰かまだここに…』

 

『誰だか分からないが今すぐ逃げさせないと…!』

 

『オァァァァァァァン!!!』

 

あかん誰かがこっちに近づいてくる…!

 

359:名無しがお送りします

誰かってあれ?

トーアちゃんじゃね…?

 

360:名無しがお送りします

ホンマや…トーアやんけ…

 

361:ウルトラマン(仮)

 

『と、トーア…!?』

 

『トーアお前…!なんでここに…!』

 

『―――ッ!』

 

え…?なんでそんな決意決めたかのような目を…?

 

362:名付け親

お、おい!?トーアがマガタノゾーアの方に向かってるぞ!?

早く止めなきゃ!?

 

363:名無しがお送りします

マガタノゾーアもなんか吠えてるしトーアちゃん危ないやろ!?イッチなんとか出来ないか!?

 

364:名無しがお送りします

いや待って…?トーアちゃんなんか手を掲げたぞ…?

 

365:ウルトラマン(仮)

 

『〜〜〜〜〜〜ッ!』

 

『オァァァン!?』

 

え!?嘘やろトーアが闇の瘴気吸い始めたぞ!?

 

366:名無しがお送りします

え?え?え?

 

367:名無しがお送りします

ちょっと待って、え?

 

368:説明ニキ

もしかしてトーアちゃん本当にマガタノゾーアと何か関係が…?

 

369:小さな男の子募集

でも凄い…あれだけ溢れてた闇の瘴気が一気に無くなっていく…

 

370:ウルトラマン(仮)

 

『ッ!!』

 

『オァァァァァァァァン!!!!!』

 

371:名無しがお送りします

やばいマガタノゾーアがトーアに攻撃しようとしてるぞ!?

 

372:ウルトラマン(仮)

 

『『ぉぉおおおおおおおっ!!!』』

 

『!?』

 

よっしゃぁ!!なんとか動けたぞワレェ!!

 

373:名無しがお送りします

間一髪でガイさんとイッチがトーアを助けれだぞ!

 

374:名無しがお送りします

さっきまでトーアちゃんがいた所が石化してるやんけ…

 

375:ウルトラマン(仮)

 

『オァァァァァァァァァァン!!!!!』

 

『ッ!!!』

 

『トーア……』

 

376:名無しがお送りします

トーアがいかにも「今のうちに!」って顔してるぞ

 

377:説明ニキ

確かにトーアちゃんが闇の瘴気吸収してるから今度こそ2人の必殺光線で倒せる事は出来るかもしれないけれどトーアちゃんがどうなるか…

 

378:ウルトラマン(仮)

 

『〜〜〜ッ!』

 

『オァァァァァァァァン!!』

 

379:名無しがお送りします

トーアに何か闇のオーラが出てきてるぞ!?

もしかしてキャパあるのか!?

 

380:小さな男の子募集

不味いわよイッチちゃんマガタノゾーアが再び攻撃してくるわっ!

 

381:ウルトラマン(仮)

 

『オァァァァァァァァァン!!!!!!』

 

『『うおおおおおおおおおおっ!!』』

 

382:名無しがお送りします

イッチィ!?

 

383:名無しがお送りします

マガタノゾーアに光線撃たれたぞ!?

大丈夫かイッチ!?

 

385:名無しがお送りします

土煙で何も見えな……待てなんか光ってるぞ!?

 

384:ウルトラマン(仮)

 

『『―――ディアッ!!』』

 

『オァァァァァァァァァン!』

 

385:名無しがお送りします

お、おぉ…

 

386:名無しがお送りします

変身できたのか…?

 

387:名無しがお送りします

トーアちゃんを守るような形になってるな

 

388:小さな男の子募集

けれどカラータイマー…かなり早いテンポで鳴っているわね…

 

389:名無しがお送りします

しかも立ったけどすんごいフラフラやんけ…

 

390:ウルトラマン(仮)

トーアが頑張ってんのに俺達が立たない訳ないだろ

 

『最後だカケル…奴に全てを叩き込むぞっ!』

 

『はいっ………!』

 

『オァァァァァァァン!!!!』

 

391:名無しがお送りします

マガタノゾーアもエネルギー溜めてる…またアレ撃つ気か?

 

392:名無しがお送りします

頑張れイッチ!

 

393:名無しがお送りします

イッチさん頑張ってください!

 

394:名無しがお送りします

ここが正念場や気張れイッチ!!

 

395:説明ニキ

絶対負けないでカケルさん!!

 

396:ウルトラマン(仮)

 

『オーブスプリーム―――』

 

『フィフティウム―――』

 

『カリバァァァァァ!!!』

『光線ッ!!!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

マガタノゾーアが放つ怨念の籠もった黒紫色の光線と俺とオーブ先輩の放った極彩色と青色の光線がぶつかる。

マガタノゾーアにも余裕がないのだろうか、これに全てを賭けているようにも思えた。向こうのエネルギーは無尽蔵、こっちはもうスッカラカンだった。

 

けれども…それでも俺達はここで負けてはならない。

負けてこの魔王獣は世に放たれたままでは余りにも危険すぎる。

光線と光線がぶつかり合い、火花のように光線が散りだす事で辺り一面が穴ぼこだらけになっていく。オーブとフィフティは互いに全力を振り絞るがやはりエネルギーが足りないせいか徐々にマガタノゾーアに押されつつあった。

 

マガタノゾーアもそれを感じ取りようやく目の前の光の戦士を倒せるとせせら笑ったがここでマガタノゾーアは奇妙な感覚に襲われた。

 

自分の光線のエネルギーが減り始めているのだ。

 

そのせいかウルトラマン達のの光線がマガタノゾーアの光線を押し返しつつある。

何故だ―――と思うとそのマガタノゾーアのエネルギーがとある人物へ吸い込まれていくのを感じたマガタノゾーアはそちらに目を向ける。

 

やはり貴様か疑似生命体―――

 

そう自覚した頃には既に時遅く、マガタノゾーアの光線はオーブとフィフティの光線に押し負け自らの肉体に当たってしまったのだ。

マガタノゾーアは憤怒と憎悪で吠える。

光の戦士に負けたからではない、自ら生み出した疑似生命体が光の戦士に肩入れしたのがどうしても我慢ならなかった。

 

マガタノゾーアに敗因があるとすれば…それはウルトラマン達がいる場所に疑似生命体―――トーアを向かわせたことが敗因だったということ。

ウルトラマン達と心を通わせなければこの状況はあり得なかったからだ。

 

それを自覚すらしないまま光線を浴び続ける中でマガタノゾーアは怨念を晒し出しながらも肉体が爆散されていくのを感じる。

その最後の刹那、自分を倒した忌々しき光の戦士や疑似生命体を道連れにしようとしマガタノゾーアは己の闇のエネルギーを全て動員し逆流させて巨大な爆発を生み出す。

 

 

 

その爆発は2人の光の戦士を飲み込んだのだった。




マガタノゾーア君、まさかのすんでの所で自爆技をするとはたまげたなぁ…


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激突!マガタノゾーア!5

皆さん、3ヶ月の間お待たせしました。

少しショッキングな描写が入っています。ご注意を



◇ガイ

 

「ぐふっ…がふっ…」

 

マガタノゾーアが最後の最後で自爆に走った事で大きく吹き飛ばされた俺はぶつかった瓦礫の中からかき分けて起き上がる。まさかマガタノゾーアが最後に自爆じみた事をするとは思ってもみなかった。

 

かなりの痛手を貰った上に疲労困憊、立ち上がるだけでいっぱいいっぱいだったがともかくこれでようやくマガタノゾーアを倒せた。

そして………周囲を見回すと最早街の痕跡は存在せず瓦礫と光線の熱でガラス状になった箇所が数か所残るばかりのだった。

 

「くっ………」

 

 

マガタノゾーアを倒せたのはいい。だけど守るべき街の姿はもうない。惑星単位で考えればたかだか街1つかもしれないがそれとこれとは別である。

ウルトラマンにとって大きいも小さいも関係ない、全て等しく同じなのだ。だからこそ星は救えても街を救えなかった俺はどうしようもないくらいに悔しかった。

 

守りたかった。

 

でも守りきれなかった。

 

考えれば考える程あの時こうすれば、なんて考えがよぎる。

本当に数少ない命を救えたが、本当ならばもっと多勢の人達を守りたかった。

拳を瓦礫に叩きつけて八つ当たりをする。けれども返ってくるのは瓦礫が砕ける音しかこなかった。

 

ふと、何か光ったような気がした。

 

「何だ…?」

 

少し先に何か赤く光る物があった。俺はフラフラしながらもその赤く光る何かに近づくとそれは巨大なクリスタルだった。

魔王獣の証―――マガクリスタルが煌々と赤く輝いていた。

するとオーブリングが反応している事に気がついたので取り出すと、目の前のマガクリスタルが粉々に砕け散りオーブリングの輪の中に吸いこまれていくとある1枚のカードが出現したのだ。

 

「これは…ウルトラマン…ティガさん…」

 

現れたのは光のカード、ウルトラマンティガの力を内包したカードだった。

元々、魔王獣とは俺達が来る遥か前からこの地球に降り立ったとされるがそこで生まれた魔王獣達を封印したのは先輩方のウルトラマン達だ。

その封印した際に残った光のエネルギーがオーブリングを通してカードと化したのだろう。

 

「世話になります…ティガさん」

 

カードホルダーにティガのカードを仕舞こんで俺は前を向いた。共に戦った後輩……カケルとひょんな事から一緒に行動するようになったトーアの元へ足を動かした。

まだ傷も疲労も治ってないせいか歩く度に倒れそうになってしまうがなんとか踏ん張り、前へ前へと足を進めていったのだった。

 

 

 

 

 

 

◇トーア

 

 

「……っ」

 

とてつもない爆風に巻き込まれた私はなんとかその場に踏みとどまっていた。カケル達の戦いで恐らく倒された筈だろう、邪悪な者は既に存在しなくなっていた。けれどもそれと同様にカケルとガイさんもいなくなっていた。

 

「…?…?」

 

辺りを見回しても何処にもいない。

恐らくさっきの爆発の余波で2人共吹き飛ばされたのだろうか、巨人の姿は見当たらず私はこの瓦礫とガラスと成り果てた穴ぼこだらけのこの街で2人を探し始める。

 

暫く歩いてると1人クレーターの中心で倒れている人影が見えた。ガイさんやカケルがいつも着ている様な服装からして間違いなく2人のどちらかだと思い、脇目も振らず駆け寄るとそこに倒れていたのはカケルだった。

 

「…!……!」

 

倒れているカケルを揺さぶってみるが起き上がらない。息はしているから死んでいる訳ではないのたがそれでもかなり衰弱している為危険な状態な事には変わりなかった。

 

「………!……………!」

 

 

嫌だ嫌だ、死んで欲しくない…!

やっと…やっと初めて楽しいと思えたんだ。カケルといること…ガイさんやショーティー、ダーナお姉ちゃん、ビランキお姉ちゃん。

あの人達がいたお陰なのかは分からないけれども、街の人達も私に優しかった。最後は……私が知っている様な人達になっていたかもしれないけど、それでもカケル達がいればなんとかなるって思っていた。

 

けれども、あの邪悪な者が全てを無に返していた。

あの邪悪な者はカケル達の様な存在をとても憎んでいた…だからあの闇で人を滅ぼし、カケル達も滅ぼそうとしていた。

実際な話、カケル達ではあの邪悪な者には勝てる見込みは無かったのだ。

あの闇はカケル達が来るまでの間にとんでもない程に人の負の感情を私から経由して闇を取り込んでいた。

 

かつてあの邪悪な者を封印したあの光の巨人の力でもないと邪悪な者は倒せない…だから私の持つ負の感情を取り込む能力を逆手にとってカケル達を―――あれ?

 

なんで私は負の感情を取り込む能力を持っているなんて考えているの…?

そんなもの知らない。光の巨人を憎んでいるとか私を経由して負の感情を取り込むとか意識も自覚もしたことないし知らないのに…?

なんで?なんで私は私の知らない事が分かるの?

 

記憶に自覚を持った瞬間、ざわざわした感覚が私に襲いかかってきた。

 

「…!?」

 

知らない記憶。

邪悪な者―――マガタノゾーアの力で生み出され、地上で幾つもの街を、人を巡って負の感情を引き出して回収する役目。

光の巨人達を倒す為の下準備として生み出されただけの存在。マガタノゾーアの一端の存在。

 

人が私にあんなにも痛い事をしてきたのは全て私が持つ能力が原因でそれが巡り巡ってマガタノゾーアの力となった……つまり街を破壊していったのにも原因は私にも―――

 

「よう、小娘」

 

私の首元に1つの刃が突き出されていた。

 

 

 

 

 

 

 

◇ジャグラー

 

「よう、小娘」

 

蛇心剣を突き出した俺はジッと小娘を見つめる。

小娘の顔は焦燥と絶望で歪んでいた。恐らく自覚したのであろう、自分の存在がどういう物なのか…小娘の身体から闇のエネルギーが溢れ出していた。

 

「その顔、ようやく自覚したようだな。自分が何者なのか」

 

「………ッ」

 

「そうだ、一端とはいえお前はマガタノゾーアそのものだ。ならば俺の剣がお前に突き立てている理由も分かるよな?」

 

小娘が蛇心剣を見て少しだけ頷いた。

 

「今までのお前ならばただ他者の闇を引き出すだけの存在だった、だが今は違う。マガタノゾーアの闇をその身に取り込んだ事で今はお前が第2のマガタノゾーアと成りかねない」

 

「…………」

 

「自覚しているんだろう?見ろ、この惨状を。カケルの状態を」

 

そう促すと小娘は少し周囲を見渡し、最後にカケルに目を向ける。小娘の顔は次第に段々と悲しげな顔になるが俺は淡々と事実を伝える。

 

「これがまた起こるんだ。今度はお前自身の手で」

 

「……ッ!」

 

「そんなことは無いってか?おいおい面白い冗談だな、今にもマガタノゾーアの闇に押し潰されそうなお前にどんな説得力がある?」

 

「…………」

 

「そしてお前は最も凶悪な姿になる。他者の絶望を引き出し力に変えて、自我もないまま魔王獣としての本能のみで暴れだし星の生命を全て闇に還す存在と成るだろう。それが今すぐなのか遥か未来になるかは知らんがな」

 

と、言った所で俺は懐からある1枚のカードを取り出す。

そのカードには先程カケルとガイが倒したマガタノゾーアの姿が映しだされていた。

 

「…!?」

 

「あいつらのお陰で手に入ったお前の力だ。よく見ていろ」

 

俺は自らの身体にカードを勢いよく挿し込んだ。

マガタノゾーアのカードはやがて俺の体内に入っていき、その闇の力が瞬く間に身体に循環する。

闇の力は俺自身の持つ闇の力と融合を果たし自身の力となってより強くなるのだ。

 

「…!」

 

「お前がマガタノゾーアを強くしたお陰でより俺も強くなれた…ぐっ!?」

 

だがそう簡単には行く筈もなく俺はマガタノゾーアの闇に苦痛を強いられた。もし強くなっていない元来のマガタノゾーアならばここまでの苦痛はない。それだけマガタノゾーアがこの小娘によって強くなっていたという証でもある。

 

これに慣れるのには時間がいるが、俺にはもう1つ目的がある。

 

「!?」

 

「ふぅ…そう驚くな、今はまだ慣れていないがいずれ慣らす。

それより他人の心配をしている場合か?次にお前がどうなるのか」

 

「…ッ!?」

 

小娘の闇の力がより溢れ出てきている。苦しいのか小娘は膝を付き、かなり疲れているにも見える。

だが、そんな姿を見ようが俺は剣を引くことはしなかった。

 

「そら見ろ、よりその力に押しつぶされかけてるぞ?この様子だとマガタノゾーアになるのも早そうだな」

 

「…………ッ」

 

「小娘、覚悟しろ。俺がお前を殺してやる」

 

「!?」

 

「何故驚く?当然の話だ」

 

「………ッ!」

 

「俺から見てもその闇はお前に制御できない。お前は必死に生きようと足掻いてるかもしれないがお前が藻掻いた所でマガタノゾーアになるのは避けられない」

 

小娘が大きく目を開いた。

事実だ、今この瞬間すら闇を制御しきれず苦しんでいる。

それを制御できるかどうかは己次第だが余りにも黒い闇がその身から溢れ出ている時点で自明だ。

こいつにマガタノゾーアの闇は制御できない。だからこそ俺の手で殺す。それに―――

 

「お前がマガタノゾーアになってしまえばどうなるか……今度こそカケルとガイは死ぬ。何故だか分かるか?」

 

「………」

 

「アイツらは甘い。お前に仲間意識を持っている時点でアイツらはお前に攻撃することを躊躇ってしまう。ましてや今回のマガタノゾーアの戦いでかなりの重症を負ったんだ、激戦は必至。そしてお前はマガタノゾーアに飲み込まれ自我を無くし本能のままにアイツらを攻撃して…最後はその手で殺すんだ。そうはなりたくないだろう?」

 

「……………ッ」

 

小娘の顔が更に弱々しくなる。

あの2人は本当に甘い。離別した俺にすらまだ仲間意識を持ち関係を絶たないようにしてくるのだ。小娘とて例外ではない、だからこそそこに隙ができてしまう。

戦場とはシビアな場所だ。

生半可な覚悟や感情で出てきてしまえば一気に足元を掬われて命を落とすなてザラにある。

 

だからこそここで小娘を殺す必要がある。

 

「…」

 

「覚悟を決めたか」

 

俺は蛇心剣を上げて構える。

涙を少し流しながら意識が戻らず倒れているカケルの方に寂しそうに小娘は微笑んだ後、俺に目を向けて受け入れるかのように両腕を広げた。

……小娘を殺してしまえば、もうアイツらとは完全に決別するだろう。

これでいい、これでこの惨い戦いは終わる。

 

「ジャグラー様っ!待ってください!」

 

後ろから声がする。あれだけ神殿に隠れて身の安全を確保しろと言っていたビランキもどうやらここに来てしまったようだがもう遅い。

 

 

 

俺は蛇心剣を小娘に目掛けて勢いよく振り下ろした―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何処からか声がする。

聞いたことがある声だ。

俺の事を邪険に思いつつも心配してくれる人、ジャグラーさんの声だった。

あの人がここにいるという事はマガタノゾーアを倒せたって事だ。

身体を動かそうにもあちこちに痛みが有りすぎてまともに動かせない。

ジャグラーさんの声も俺の視界も朧気ににしか聞こえないし見えない。何を話してるかも誰と話しているかも分からなかった。

スレ民の皆のコメントも完全には認識できずどうやら本当にボロボロの状態らしい。

 

ガイさんは…きっと無事だろう。俺の先輩だしもしかしたら俺よりもっと傷ついてるかもしれないがガイさんならきっと立ってるって思えてくる。

後は…トーアか。

トーアは………考えたくもないけど、きっとマガタノゾーアに連なる者なんだったんだろうなぁ…。

闇の力を吸い取ってたんだしまあそうなんだろう。

 

そういえばトーアは大丈夫なのだろうか?あれだけの爆風だから無事だといいけど…。

 

少し視界がよくなったか?ジャグラーさんの声をする方に顔を向けるとそこには………あのマガタノゾーアの闇の力を放出させていたトーアがいた。

そして、そのトーアに目掛けてジャグラーさんの剣が振り上げられていた。

 

待って、待ってください!?

ジャグラーさんそんな事をしたら駄目です、それだけは…それだけは…!!

ふと、トーアがこちらに顔を向けていた。

涙を流している。

寂しそうに…微笑んでいる。

 

俺はフラッシュバックする。

今生の別れとなった友人―――佐奈があの日見せた笑顔とトーアの顔が重なった。

 

「―――」

 

気づいた時には既に体が動いていた。

動けない筈の体が無意識の内に動き出し超スピードでジャグラーさんの前に立ちはだかった。そして、ジャグラーさんの振り下ろした剣は俺に当たる。

 

 

斬られた感覚があった。

肩から下にかけて引き裂かれるような感覚。

血の代わりに出てくる光の粒子。

 

ただでさえボロボロだった体は今完全に力を無くし、両膝をついた。あぁ……これは死ぬな…俺。

 

ジャグラーさんが驚愕の顔を見せる。

多分…俺が立ちはだかるなんて思っていなかったんだろう。

それにこの死に方は…ジャグラーさんの心に何か残すかもしれない…。俺だってこんなのされたら心にくる。

 

けれどもそれ以上にトーアを殺させる訳にはいかなかった。

後ろにいるトーアが俺の肩を揺さぶってくる。

振り返ると今にも泣きそうな…いや、もう泣いてるな…。

 

トーアから放たれてる闇の力もさっきよりもより大きくなってる。

俺は最後の力を振り絞り、光の力でトーアの闇の力を強引に抑え込む。これで暫くは持つ筈だけど…後はガイさんが上手くやってくれるだろう。

 

トーアが泣きじゃくりながら俺に縋りよってきた。

もう…やばいな…意識が飛びそうになる…。

けれど…けれども最後にこれだけは言わないと………。

 

 

 

 

「生き…ろ…トー…ア……」

 

トーアの頭を撫でて完全に意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

トーアの隣に横たわるように倒れるカケル。

その場に居た者達の抱いた感情が渦巻いていた。

 

トーアは大切な人を失い届かない場所などないと思わせるかのよう泣き叫び、ビランキは自分が愛している人がカケルを斬り裂いた事に言葉に表せないような感情を覚え、ジャグラーは信じられない物を見たかのように倒れたカケルを震えながら見つめ、手に持っていた蛇心剣を思わず取り落としてしまっていた。

そして―――

 

 

「ジャグラァァァァァァァァ!!!」

 

 

この場で最も激情に駆られたのはカケルを斬った所を見てしまったガイだった。



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1人失って

「嘘…よね…?」

 

「そ、そんなことないって!カケルの兄貴がそんな簡単に死ぬ筈ないよ!ほら、カケルの兄貴!いつもみたいにパッて起きてくれよ!」

 

戦いを終えた俺はトーアを引き連れてダーナとショーティーが待つ丘へと赴いていた。

背にはカケルの遺体を背負っていてショーティーがカケルを揺さぶったり叩いたりしているが何の反応も示さなかった。

 

隣にいるトーアもまだ涙を流し、ダーナも信じられないような顔をしている。

仲が良ければ良い程、別れは悲しくなる。だが、これは余りにも―――

 

「(何故―――何故なんだジャグラー)」

 

 

 

 

 

 

 

カケルが斬られた時、偶然そのタイミングで出くわした俺は激しい怒りが身を包んでいた。倒れるカケル、泣き叫んでいるトーア、驚愕の顔を浮かべたビランキ、そして………倒れたカケルを見つめていたジャグラー。

 

『カケル…カケル…』

 

トーアが倒れているカケルに呼びかけていた。

あの喋れなかった子が…涙を流しながらカケルを何度も何度も呼んでいた。

 

それを見た時、俺はジャグラーに殴りかかっていた。

俺は何度もジャグラーを殴り続けたがアイツは一切の抵抗もしなかった。

 

『何故カケルを殺したっ!!』

 

『俺は…俺は……』

 

『お前をあれだけ慕っていたカケルを!どうしてそんな簡単に切り捨てられるんだ!!!』

 

『違う…!カケルを殺す訳じゃ……!その小娘は…マガタノ―――』

 

『だから何なんだ』

 

『…ッ!』

 

グイッとジャグラーの胸倉を掴んでカケルに縋るように泣いているトーアを見せる。

カケルを何度も揺さぶっているが何も起きない。

そして……喋れない筈のあの子が「カケルぅ…カケルぅ…」と声を出して名前を呼んでいたのだ。

 

何がきっかけになったのかは明白だった。

カケルの死がトーアの声を出すきっかけとなっていたんだ。

 

『あんなに涙を流している子が本当にマガタノゾーアみたいな邪悪な存在だと思うのか!?』

 

『俺達はもうあんな悲しみを見たくないから互いに競い合って来た筈だ!それがなんでお前が―――よりによってお前が悲しみを生む側になったんだ!!答えろジャグラァァ!!!』

 

最後に大きく腕を振りかぶりジャグラーの頬に拳を叩きこんだ。

俺達を超える…そう言っていたジャグラーはより強い力を求めていた。

ジャグラーの言っている事にも確かに一理ある。

声だけではどうしても届かない事もあって、けれども力だけで届かない事だってある。俺達と離別したからと言っても目指す場所は同じだと信じていた。

だけどこれは違う。

 

カケルだって守りたい物があった。街の人達もそうだが何よりトーアを守りたかった筈だ。

どうしてそれが分からなかったんだ……。

 

『ぐっ………!』

 

『!?待てジャグラー!!』

 

俺が静止させようとするもののジャグラーは魔人の姿となってここから飛び立った。

追いかけたい―――追いかけたいがそれ以上にカケルとトーアを放って置く訳にはいかなかった。

 

『カケルぅ……!カケルぅ………!』

 

俺の中で感情がぐちゃぐちゃになる。

ジャグラーがしたこと、トーアが悲しんでいる所、カケルを失ったこと。ここにはいないショーティーやダーナの事。

何をどうすればいいか考えても纏まらずただカケルの側に寄ることだけしか出来なかった。

 

近づいた俺にトーアは気づき涙を貯めて俺に視線を合わせた。

 

『ガイ…さん…。カケル…動かない……助けて……』

 

縋るようにトーアは言った。

だけど…俺は………。

 

『ごめんなトーア……俺には……失った命を取り戻す力なんて……ないんだ…だから…』

 

言葉を紡ぐだけだというのに俺はやっとの思いで言うのが精一杯だった。言えば言う程言葉が詰まり震えてくる。

それはトーアがこれ以上傷つく所を見たくないと思ったからか―――はたまた俺自身が何も出来ないのを直視したくなかったからかどちらかは定かではない。

 

俺がウルトラマンになってすぐに出来た後輩。

最初こそは同じオーブの光から力を授けられたというものの何処か不思議な感覚があった。

そして、接して行く内に段々と分かってくる事や時には頼りになる部分も持ち合わせていた。

 

ジャグラーの事を1番気にかけて、何度も関係を崩さず何処までも深入りしようとするその姿に俺は助けられた所もあった。言い方を変えれば…ジャグラーを真っ直ぐ信じられていたのもある意味カケルがいたからっていうのもあった。

だけど…今はもう…。

 

ふと、オーブリングが輝き始めた。

 

『これは…』

 

オーブリングを取り出すとカケルの遺体から少しだけ光が放たれ始めた。その光はオーブリングの輪の中に流れていき、1枚のカードとなっていく。そこに映し出されたのはカケル―――ウルトラマンフィフティの姿だった。

 

『カケル……』

 

カードを取るとそこから色んな感情が俺の中に流れ込んで来た。

これは…カケルが最後に抱いた感情。

申し訳ない気持ち。

心配する気持ち。

そして…託された想いだった。

 

カケルは最後の最後まで俺やトーアの事、そしてジャグラーの事を想っていた事がこのカードから感じ取れた。

 

『カケル…お前って奴は……!』

 

ジャグラーの事を信じられなくなってしまった俺に託すというのか。お前は……本当に…。

俺は…どうしようもなく涙が溢れていた。

 

 

 

そして、場所は変わって今はダーナとショーティーがいる丘にいる。ビランキはというと…あいつも何処かに行ってしまったのだ。ジャグラーを追いかけたのかは分からないが…。

 

そして俺はここに来て尚、迷っていた。

俺はカケルを殺したアイツを許す事など出来ない。

けれども、カケルはそんなことは望んでいない。

相反する意思の狭間で俺は悩まざるを得なかった。

 

皆が悲しむ顔をしている中、俺は複雑な顔をしていたのだ。

と、そこでダーナが「ガイさん」と俺に話しかけてきた。

 

「ガイさんは…これからどうするの?」

 

「俺は……魔王獣を討伐する。元々ここに来たのもそれが理由だからだ」

 

「なら、私も―――」

 

「駄目だ。お前を危険な目に合わせる訳にはいかない。ショーティーもだ」

 

「待ってくれよ兄貴!?俺もなの!?」

 

「ああ、そうだ」

 

魔王獣は強い。もしマガタノゾーア並の力を持つのだとしたら相手の能力が不明な状態で戦うには危険すぎる。今回は本当に偶々ダーナとショーティーは無事だったがこれが何回も続くとは思えない。

それに今の俺の…この状態で2人を守りながら戦うなんて俺には出来なかった。

 

「何ならショーティー、今からお前の故郷に連れ帰ってもいい。そこで平和に暮らした方がいい」

 

「何言ってんだよ兄貴!俺達はずっと一緒だろ!?」

 

「お前も見ただろあの魔王獣を。そしてどんなに過酷な戦いになるのかを」

 

俺がそう言うとショーティーはグッと黙り込んでしまう。

被害の大きさを言えば文明そのものが滅びたも同然で、誰が見ても明らかだった。それを理解しているショーティーはそれでもと喰い付いてくるが俺はその言葉を遮った。

 

「正直な話、俺も怖いんだ。自分が戦って負けたり傷つく事でなんかじゃない。お前達が失うのを恐れているんだ」

 

膝をついて俺は心の内に秘めたものを2人に告白した。

俺は決して万能でも何でもない。万能ならば街は滅びず大勢の人達を助ける事が出来てカケルが死ぬ事もなかった。

けれどそのどれもこれもが最悪の結果となってしまった。

 

それでいざその状況になった時、果たして俺は今までのように戦う事ができるのだろうか?大切な物を…取り零してしまうような事になってしまったら俺は―――

 

「俺のこの手を見てくれ。……震えているんだ。失った事がこんなにも辛い事なんだ。俺は…お前達を守りながら戦う事なんて出来ない」

 

「兄貴……」

 

「ガイさん…」

 

…こんなにも弱々しい俺を見て2人はどう思っているのだろうか?情けないとか、弱いとか…だがそれでも俺は2人に危険な目にあって欲しくなかったのだ。

死んで欲しくない、消えて欲しくない。俺と一緒に入れば必ず危険な事になってしまう。だからせめて2人だけでも。

 

「分かったよ兄貴。俺も、これ以上は我儘を言わない」

 

「ショーティー…」

 

「兄貴が戦う事で俺達が邪魔になるって言うんなら仕方ないよ。……正直、もっと一緒に旅したかったけども」

 

「…すまない」

 

「兄貴が謝る事じゃないよ。けど、これだけは絶対に約束してくれよ」

 

ショーティーが俺と同じ視線になるように腰を降ろしてくる。その目は悲しみとかそういうのではなくて確かな希望が灯っているように見えた。

 

「兄貴は何処に行っても1人じゃない。例え離ればなれでも俺達は心の何処かで繋がってるんだ。それを忘れてないでくれよな」

 

「……ああ、そうだな」

 

「あ、それと時々会いに来てくれよな。離ればなれでも寂しいもんは寂しいし。ね?ダーナ姉ちゃん」

 

「そうね。ガイさんともう会えない、じゃなくていつかまた会いたいよ」

 

「お前達…」

 

離ればなれでも心は繋がっている、その言葉だけで俺はどこか気が安らぐように思えた。

そういえば、初めてカケルとミッションを終えた時もこんな感じだったな…。別れたとしても道は続いていく、けれど今の俺はその道も暗く見えないように思えた。

この想いはきっと簡単に解決するとは思っていない。けれどそれでもこの足を進めなきゃならないじゃないと大切なものを守る事なんて無理なんだから。

 

「でもカケルの兄貴をこのままにはしておくのは不味いよねどうすれば…」

 

「あ、それならお墓を作ればいいんじゃないかな?」

 

「墓…か…」

 

ショーティーの言った通りカケルの遺体をこのままにしておく訳にはいかない。ダーナが提案したカケルの墓を作るという事には俺もショーティーも賛成したが戦いで荒れ果てたこの地に作るというのは俺達は少し想う所があった。

 

「あ、それならカケルの兄貴が言っていた故郷に墓を建てればいいんじゃない?日本って所」

 

「確かにこことは違うとはいえ故郷ならカケルも落ち着くだろうな。そうと決まればすぐに向かいたいが…君達はどうする?」

 

俺は別の方に顔を向ける。そこには俺達が救った少年と少女、そしてトーアの様子を伺った。

この少年と少女は俺達と共に着いて行くと同意を示してくれたが…トーアはまだ顔を俯けたままだった。

 

「私…は…」

 

ふとトーアが言葉を紡いできた。

 

「カケルと…一緒にいたい。もう…離れたく…ない」

 

カケルといる―――それが意味するものとは。

 

「しかしトーア、お前には…その…」

 

「カケルに…生きろって言われた。だから、1人で…やります。やらなきゃ…いけない。そうじゃないと…カケルが安心して…眠れない」

 

確固たる意思だった。トーアはこの先起こるであろう巨大な闇の力の事や生きていく事を1人ですると、ある種の覚悟を決めていたのだ。

目を見るとそこには意地でも譲らなさそうにも思えた。

 

「だから…ガイさんは、行って。カケルが守ろうとしたもの…守って」

 

「…………分かった。なら、これを覚えておくんだ」

 

「…?」

 

トーアは恐らくだが念話とかは分からないだろう、だがその身体に眠る力は何処にいようとも分かる。

困った時があればいつでも話せるように念話のやり方を光の力と一緒にトーアに送る。かつてカケルがメビウスさんにウルトラサインのやり方を教えて貰ったという話を聞いた事があったのでそれをトーアにもした。トーアならばすぐにでも出来るだろう。

 

カケルが守ろうとしたものは人だけじゃない。当然トーアも守りたいものなんだ。だからカケルが残した意志は俺が継ぐ。

 

そして俺達は、カケルの墓を作る為に日本の地を訪れた。と言ってもまだ国と呼べるまでの文明も栄えておらず辿り着いた時は惑星ギレルモを彷彿させるような緑豊かな所だった。

 

墓を立てるのはこの地で最も森が広がっている所を選び、ここで俺達全員は墓を立てる事にした。土を人間1人が入るだけの穴を作ってカケルの遺体が傷つかないように光の力でカケルを保護し、埋葬した。

 

埋葬する時は俺やショーティー、ダーナにトーアは涙を流しながらも…その手を止める事はなかった。

 

 

 

流石にショーティー達をこのままにはしておけないので人がいるであろう村や町を探し続け、カケルの墓から少し遠くはなるが近くに村を見つけたのでそこの住人達にショーティー達を任せておく事にした。

 

トーアはというと村の場所だけ確認すると再びカケルの墓の所へ戻ると言っていた。

自分がいたら迷惑になると、また自分のせいで人々が争ってはいけないからと言った。ダーナやショーティーは反対を言おうとしていたがトーアの気持ちや覚悟を悟ったのか2人は言うのは野暮だと思い、言わなかった。

 

「けれど忘れないでねトーアちゃん。私達は家族のようなもの、だから困ったらすぐに頼ってね?」

 

「それに時々会いに行くからさ。1人になんて絶対させねえから」

 

「…ありがとう。ダーナお姉ちゃん、ショーティー…」

 

「俺は呼び捨てなのな…。まあいいけど」

 

俺の方からもトーアに伝えておいた。

困ったら頼る事、そして制御を失敗してしまいそうになったらすぐに駆けつけると。

そして…何処にいても俺達はずっと一緒だと。

それを聞いたトーアは安心したように頷いた。

 

最後の確認を終えると、俺は立ち上がる。

魔王獣を討伐する為、そして何より自分がこれからどうすればいいのか、その答えを探しに行こう。

5人に別れを告げると同時に「また会おう」と一言だけ残す。

懐からいつも持ち歩いていたハーモニカを取り出し、生まれた故郷の歌を奏でる。

俺はここから再び旅を初める。

 

ガイの姿が見えなくなるまでショーティー達は手を振っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジャグラー様…」

 

この荒野で私は愛しの人の名前を呟いた。けどここには誰もいない。

あの時、カケルを殺してしまったジャグラー様の顔はとても見ていられなかった。多分それは私も同じなのかもしれない。

 

「少し…寂しいわね。あのうるさい声が聞こえなくなるなんて…。でも私は振り返らないわカケル。多分今1番傷ついているのはガイでもなければトーアでもない。ジャグラー様なのよ」

 

そうでなければあんな顔をしない。本当に鬱陶しく邪魔になるならあそこで殺した所で大した感情を持たないだろう。

だけどジャグラー様は違った。

 

だから…出来るなら彼の側にいてあげたい。

これは自分で決めた道なのよ。

 

だから……さよならカケル。

案外、アンタ達と居た時間は…楽しかったわよ。



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番外スレ:地球では5

投稿です

どうやら他のスレ民も曇ってるようです


1:名無しがお送りします

スレ立て

 

2:名無しがお送りします

>>1

スレ立て乙

 

3:名無しがお送りします

>>1

スレ立て乙

 

4:名無しがお送りします

>>1

1乙

 

5:名無しがお送りします

えーとですねもう何度も同じようなスレが立てられていますが結局あのフィフティはどうなってるの?

 

6:名無しがお送りします

>>5

分かんないっす

何がなんだかもう…

 

7:名無しがお送りします

もうあの配信日からなんか長いお通夜モードなんですが…

 

8:名無しがお送りします

いや流石に死んでないやろ?

そのうちまたヒョコって…ヒョコって…

 

9:名無しがお送りします

>>8

あんな斜めからバッサリ行ってたら確定で死やろ

しかも体から光の粒子飛び散ってたし

 

10:名無しがお送りします

確かにウルトラマンは血の変わりに光の粒子が出てくるからな

つまりあれだけの量を飛び散らしてたらまあ…うん

 

11:名無しがお送りします

ホントにあれで終わり?

あんな後味悪い終わり方はないぞ?

 

12:名無しがお送りします

しかもあのスレはマジもんなんやろ?

カケル君死んだって事になるんだけど…

 

13︰名無しがお送りします

あの瞬間見た時変な声出たわ

 

14:名無しがお送りします

死は救済である

 

15:名無しがお送りします

>>14

おう、残された人達の事考えろ定期

 

16:名無しがお送りします

>>15

そんな定期あったな…

 

17:名無しがお送りします

>>16

あるのか…

 

18:名無しがお送りします

ていうかあれさ、フィフティの関係者軒並み曇るくね?

 

19:名無しがお送りします

 

ガイさん→ファーストミッションから長い付き合いで後輩。

 

ジャグラー→どんなに拒絶しようとも図太くグイグイ来る後輩?。生配信見ていても少なくとも関係はそこまで悪い物でもなく、なんだったら少し気にかけていた模様。

 

ダーナ→約1年近くの付き合い。ガイさんパーティーにあれやこれやとサポートや世話を焼いていた。

 

ショーティー→最初こそ怖がれて?たかもだけど地球に来てかなり打ち解けていた様子。付き合いもガイさんと同様に兄貴と慕っていた。

 

ビランキ→ジャグラーの追っかけ仲間。多少は何かを感じていたのかも?

 

トーア→なんか知らんけど懐いてた。最後の戦闘を見る限りマガタノゾーアと関係あり

 

これ絶対曇るわ(白目)

 

20:名無しがお送りします

うーんこの

 

21:名無しがお送りします

なんやろ…ウルトラマンって死ぬのか?

いや確かに死亡経験者はいるけどな…

 

22:名無しがお送りします

>>21

俺らが見てるウルトラマンって大体死んでも復活してるよな

 

23:名無しがお送りします

どうせ復活する

 

24:名無しがお送りします

>>23

そう言いながらどれだけ日にち経ちましたか…?

 

25:名無しがお送りします

まあ最初のあれで分かる通りもうすっごい日にち経ってるんですよ

そして日が経てば経つほど同じ内容のスレがどんどん増えていくという…

 

26:名無しがお送りします

なんだかんだで気になってたしな

せやけどここまであのスレが経たないのはやっぱり…その…ね?

 

27:名無しがお送りします

トリガー終わってウルクロDが始まってるしなんだったらエピソードZ公開されてるけど復活するって信じてるんじゃい

 

28:名無しがお送りします

なんでフィフティでロスった後にトリガーでもロスらなきゃいけないんですかねぇ?

 

29:名無しがお送りします

>>28

放送日が悪い定期

もうワンクールくらい放送して欲しい

 

30:名無しがお送りします

マナカケンゴォはエタニティコアに入るわフィフティは死ぬわでなんで今年の主人公勢は犠牲エンドになるの?

 

31:名無しがお送りします

>>30

スレはフィフティだけど元の主人公はオーブやぞ

 

32:名無しがお送りします

>>30

マナカケンゴォはエピソードZで復活するだろ

Z君はなんかセレブロに寄生されてるけど

 

33:名無しがお送りします

面白がってる奴や批判してる奴も多くいたけどフィフティが死んだ途端、全員がお通夜に入ったのは流石に笑ったわ

いや笑えるかボケ

 

34:名無しがお送りします

しかしマガタノゾーアが動く光る鳴くしてたけどあそこまで凶悪だったのは驚いたわ

 

35:名無しがお送りします

>>34

明らかに元の奴より強かった

なんだあの闇の瘴気クソゲーにも程がある

 

36:名無しがお送りします

マガタノゾーア自身も出してるし纏ってるしで並の硬さじゃなかったしな

まさか新技の光線を全部防ぎ切るとは思わなかったけど

 

37:名無しがお送りします

しかも最後の悪あがきで自爆してくるしなんだあの魔王獣

マガオロチよりも厄介さはあったぞアレ

 

38:名無しがお送りします

しかしなんでトーアちゃんがジャグラーに切られそうになってたんや?

 

39:名無しがお送りします

>>38

推測やけどももしかしたらトーアちゃんが吸収してた闇の瘴気が原因かもしれん

 

40:名無しがお送りします

>>39

だよな

まあ恐らくトーアちゃんはマガタノゾーアと関係ある娘だと思うけども闇のエネルギー吸収しすぎて制御出来なかったのかもしれないよな

 

41:名無しがお送りします

でもそれだとすぐに殺すって理由になるか?

 

42:名無しがお送りします

>>41

確かに

幾ら何でも闇の力を制御出来ないからってだけでトーアちゃんに蛇心剣振り上げる理由にはならんよな

制御の仕方とか知ってそうやし

 

43:名無しがお送りします

何か理由とかあるんやろか?

ジャグラーの事やし単に目障りとかそんな滅茶苦茶な理由じゃないだろうし

 

44:名無しがお送りします

推測やけどもしかするとトーアちゃんがマガタノゾーアになるとかそういう理由とかじゃない?

 

45:名無しがお送りします

>>44

あー…成程、確かに理由にはなるな

 

46:名無しがお送りします

なんでトーアちゃんがマガタノゾーアになるんや?

魔王獣にそんな能力ないやろ

 

47:名無しがお送りします

>>46

考えてみろよ

今回そもそも俺らの知ってるマガタノゾーアよりも遥かに強い事が分かってるんやぞ?

他に何かあっても不思議じゃないし仮にそうだとしたらあのウルトラマン2人にマガタノゾーアは倒せないな

 

48:名無しがお送りします

あー…あの2人甘い所かなりあるからな、倒そうとすればする程引っかかるなアレ。

だからジャグラーはトーアちゃんを殺そうとしてたのか?

 

49:名無しがお送りします

2人には出来ないから変わりに…か

まあそうはならなかったんだけどな

 

50:名無しがお送りします

フィフティもフィフティだよ

なんで最後の最後であんな言葉かけたんだ?あれじゃ誰だって曇る

 

51:名無しがお送りします

>>50

まあそれは本人に直接聞かないと分からないな

まあ聞く機会はもうないけど

 

52:名無しがお送りします

俺、フィフティの事好きだったんだけどな

もう見れないのは悲しいよ

 

53:名無しがお送りします

>>52

それはそうやけど1番ヤバいのあのスレ民達じゃね?

あの人ら過去にフィフティと関係あったんだろ?

 

54:名無しがお送りします

生配信の主3人とも叫んでたぞ

 

55:名無しがお送りします

俺だけなのだろうか

あの主達の悲鳴が未だに耳に残ってるわ

 

56:名無しがお送りします

「カケル死ぬな!」とか「おいイッチィ!!??」とかだもんな

付き合いが長い奴らになればなるほどそうなるやろ

 

57:名無しがお送りします

ここだけの秘密だけどワイも叫んだで…

 

58:名無しがお送りします

フィフティは全方位に曇らせるのどうにかしてもらえなかったんですかねぇ…

 

59:名無しがお送りします

後一ヶ月近くはお通夜モードやな

早く新作ウルトラマン発表してくれぇ…



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カケルの過去:ウルトラマンになるまでの道のり3

投稿です。
ここから11話近くまでイッチことカケルの過去に触れていきます。

カケルがジャグラーに言った大切な人を失った話です。


俺の視界には真っ黒な空間が映っていた。

いや、真っ黒ではあるが厳密には完全な黒という訳ではなくところかしこに白い光の様な物が浮かび上がっていた。

 

何処をどう見ても同じ様なものしか無く、見回している俺は何も出来なかったが少しすると背後から光が出てきていた。

自分の背から放たれている光はその極光で周りを照らしているかの様で例え見ていなくてもその存在の大きさは背中越しでも認識出来る物だった。

 

振り返ると、その光の正体は丸い球体だった。

 

その球体は宝石のように銀色に輝き、とても美しくそして巨大だった。自分の身体がちっぽけにも思えてしまうくらいに大きな球体だがその中心には2つの影があった。

影は高速で飛び回ってはぶつかり合い、互いに相手を攻撃しているように思えたそれから声が聞こえたんだ。

 

「………な…よ!わた………ん!平和………は!」

 

「お…え………えは……を壊す!そし…………の世界も!」

 

何を話しているのか、どうして戦っているのは分からなかった。だけどたった1つ分かった事がある。

 

 

片方の影は何処か懐かしくも思えたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んぁっ…?夢……?」

 

窓から日射しが入り、その日光によって目覚めた俺は不機嫌なままベッドから起き上がる。

今しがた変な夢を見ていた気がするがその夢よりも今のこの現状が何より憂鬱だった。

時計を見ればまだ朝の5時。

起床して支度を済ませて学校に行くにはとても早い時間帯だったのだがまあ起きたのは仕方がない。

 

ベッドから離れて朝食の準備でもするかと思い部屋を出て2階から1階のリビングに降りようとすると、そのリビングから物音が聞こえたのだ。

 

「ん…?まさか…!?」

 

その物音に気づいた俺は寝ぼけていた目をすぐに覚まし急いで階段を駆け下りてリビングに入るとそこには朝食の準備をしているであろう母さんが立っていたのだ。

 

「あら、カケルおはよ―――」

 

「何してるんだよ母さん!?アンタ病人だろ!?」

 

キッチンであれよこれよと朝食の準備をしている母さんに俺は急いで駆け寄った。

あ、母さんご飯と味噌汁作るつもりなのか…じゃなくて!

 

「大丈夫よ、母さんに心配はいらないわよ」

 

「その母さんが半年前に体調壊して倒れたの覚えてる?それからというものどこかしら身体にガタがきてるんだから安静にしておいてくれよ」

 

「けれどカケル、貴方今日なんの日か覚えているわよね?それなのに母さんは寝っぱなしなんてありえないわ」

 

母さんが言うなんの日か―――それは晴れて今日から中学生から高校生に上がる入学式の日だった。

 

 

母さんが倒れるよりもっと前、突然父さんが家から出ていった。

何が理由なのか何で出ていったのかは全くもって分からない。母さんに父さんの事を問い詰めても「父さんは暫く帰ってこない」との一点張りだった。

初めは浮気とか色んな事を考えていたが、母さんは父さんが作ってあげたペンダントをとても大事そうにしていたからそれはないなと俺も思っていた。

 

なら何故何も言わずに出ていったのか。

理由さえ言えばこんな風に考える事もなかったのにと思った事なんて幾らでもある。

 

そして今度は母さんが倒れたのだ。

 

本当に突然だったと思う。俺が学校に行っている時、先生から突然電話があると聞いて見れば母さんが倒れて病院に搬送されたと聞いたんだ。

 

それを知って俺はすぐに病院に駆けつけて見るとそこには母さんが病院のベッドで点滴を打たれながら眠っているという状態だった。

 

医師によると何度検査しても原因は不明。一瞬だけ母さんの身体から銀色の粒なような物がとても小さなサイズで見つかったがそれもすぐに消えて観測すらできないらしい。今の所は命に別状もないが母さんのような症状は調べてもないらいしく暫くは様子見だったが数日経つと母さんは目覚め容態も収まっていった。

そこから1ヶ月近く経って退院し、現在に至るまで家に居る状況だ。

 

今の所は兆候は見られないがいつ起きてもおかしくはないのでなるべく無理をしてほしくなく家事を俺自身で行っていたのだ。………まあ俺に料理する才能はなかったがそれでもなんとかやっていってるのだ。

 

「母さんの気持ちはありがたく受け取っておくからさっさと寝てて。俺は大丈夫だから」

 

「……そうねぇ。母さんが倒れてカケル、「俺が医者になって母さんを助ける」なんて言った時は私は嬉しかったよ」

 

「……こんな時、父さんがいれば」

 

「カケル、それは母さんも言ったでしょ。父さんは暫く帰って来れないって…」

 

「…母さんが倒れても帰って来なかったのにそんな父さんをどうして信じられるんだよ」

 

「当然、貴方の父さんであり私の夫なんだから」

 

昔から仲良かったのは知ってるけど流石にここまでとは…。

 

「けどその割にはペンダント壊したじゃん。そこの所どうなのよ?」

 

「………………そうね」

 

途端に暗くなる母さんの顔を見て慌てて冗談だと弁解する。

母さんが付けているペンダントは確か…母さんが倒れるほんの数日前の事だったかな?

俺が家に帰宅した時には既に壊れていてとっても大事そうにしていた物だったからショックを受けてるのかと思いきやケロっとしていたので特に言わなかったが…。

 

…流石にまずかったかな。

 

「あー…うん、ごめん母さん」

 

「いいのよ…。それよりも今日は偶には母さんの朝食を食べていきなさい。いい加減何もしないでいると体が訛っちゃうし」

 

「けど…」

 

「カケルがお母さんの心配してくれるのは嬉しいけども、せめて今日くらいはお母さんに任せておきなさい。今日は…貴方が何より頑張った証なんだから」

 

「うん…」

 

そう、俺は今日高校には行くが普通のではなく高等医学の専門学校に通う。

母さんが倒れた時、俺は決意したんだ。

それから必死に勉強し、高等学校の入試に合格した時には母さんが思いっきり喜んでくれた。

……そこに父さんがいなかったのは少し複雑だったがもし居てくれたら父さんも喜んでくれたのだろうか?

 

そんな気持ちを少し考えたがすぐに他所に置き、母さんが作ってくれた朝食をありがたく頂くことにした。

残念ながら料理の腕は未来永劫、母さんに勝てることはないと食べた瞬間分かったのがなんか悔しかった。

 

 

 

 

 

「それじゃ、行って来るよ」

 

「行ってらっしゃい。ごめんね、母さんも入学式行ければよかったのだけれど…」

 

「無茶するなって。それで倒れられたらこっちが困るよ」

 

「カケル…」

 

「大丈夫、心配しないでよ母さん。行ってきます」

 

玄関から外に出て俺は今日入学する高校へと赴く。

この時期の日本は春だから少し歩けばとても綺麗に咲いている桜が俺を迎えてくれて、時々風が吹けば咲いた桜の花びらが散って舞い降りてくる。

 

学校へ行くには家から少し離れた駅に向かい、そこから二駅乗り越すという割と近い場所にあるのだがだからといって遅めに出ていい訳ではなく乗り遅れてしまうと次の電車は来るのが少し遅い上に快速電車が通り過ぎるまで一時停止するとかいう凶悪コンボによって遅刻は確定する。

 

交差点を超えて繁華街を通り過ぎると、噴水がポツンと1つだけ建った広場に出てくるのでそこに最寄りの駅があるのだ

事前に買っていた定期券を鞄から取り出し改札に向かったのだが、何やら駅の前で自販機の前でしゃがんでいる女の子が視線に入った。

小銭でも落としたのだろうか、その子は必死に自販機の下の隙間に手を伸ばしていたが中々取れないでいるようだった。

 

駅にある時計を見ると今は午前7時45分。

電車が来るにはもう少し余裕がある事を確認し、俺はその子の所に行く事にした。

 

「あの〜、大丈夫ですか?」

 

「あ…いえ、大丈夫です」

 

見た目は長い髪を後ろに纏めてポニーテールにして、顔のサイズにあった眼鏡を掛けているが服装は恐らくだが俺と同じ学校の学生服の見た目だったので同級生かはたまた先輩かのどちらかだった。

だがその制服姿もしゃがんでいるせいか少し汚れているがそんな事はお構いなしに女の子は手を伸ばしていた。

 

「小銭でも落としましたか?」

 

「いや、そういうのでは…」

 

「手伝いますよ」

 

その言葉を聞いた女の子は少し驚いた顔をした。

まあ普通に考えて通りすがりの人間が手伝うと言うなんて思わないわな。

けれどまあ…時間に少し余裕あるしこういうの見るとほっとけない性分だ。なので少し強引にも思えたが女の子を少し避けてからしゃがんで自販機の下に手を突っ込んだ。

 

少し腕を動かしてみると何やら手の先に何かが当たる感覚があった。どうやら小銭とかそういうのではなく凹凸のついた物体みたいだが、これを手で掴んで引っ張つてその物体を取った。

 

手の中を確認するとそれはストラップだった。

なんだこれ……何か怪獣のような物そうだけど…?

 

「そ、それです!私が探してたやつ!」

 

とうやら当たりだったようだ。

手に持ったストラップを女の子に渡すと女の子は嬉しそうに受け取り少し可愛いかな、と思えるくらいには笑顔だった。

そんなに大切な物だったか…。ま、解決して良かった。

 

「あの…!ありがとうございます!」

 

「あ〜…いや気にしなくていいですよ。こういうのほっとけない性格なんで。……ん?あ、やべ」

 

ふと時計を見るとそろそろ電車がやってくる時間だった。

距離は離れていないが少し急がないとな。

 

「それじゃ行くんで。早く電車乗らないと学校間に合わなくなるんで」

 

「あ、ちょちょっと…!」

 

何やら引き止めたそうにしていたが気にせず行く事にした。

お礼とかならば貰いたい気持ちも無くはないがそれで遅刻したらどうしようもない。

 

俺は素早く駅の改札に通る事にしたのだった。

 



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カケルの過去:ウルトラマンになるまでの道のり4

入学式が終わり学校での説明を終えた後、俺は学校内を歩き回っていた。

外見は何処にでもありそうな見た目の校舎の割には中はとても綺麗なものだった。教室、廊下、教員室に食堂や中でも1番目を惹かれたのは中庭だった。

 

それは中心に噴水が接地されていて、いかにも手入れされているであろう木々やベンチが接地されていて生徒達の憩いの間になっていそうな場所だった。

 

この学校は国が誇る名門校……とかではなくそれでもそれなりの格式を持っている学校だ。

 

流石に俺の地頭では時間的にも学力的にも難しかったので偶々近くにあったこの学校を選んで入学したのだ。

一時期はどうなるかと冷や冷やしたけどまあなんとかなって良かったと思う反面、これからまだまだ頑張らないといけないという気持ちが湧き上がってくる。

 

ここに入ったのも元より母さんの病気を治す為でもあるがそれとは別に人の助けになるような事をしたかったのも事実だ。

正直な話、金銭面とかどうしたものかと考えていたがそこは大丈夫だったようで……というか父さんがかなり稼いでたらしく俺に何不自由なく出来るように予め準備していたのだと母さんから聞かされた時は流石に驚いたが…。

 

こういう所で父さんに感謝するとは思わなかったよ…。

 

「ん?」

 

すると、俺が歩き回っている内に数人の生徒が人気の居ない所に向かう所を目撃した。

あそこは俺も先程見回ったが掃除道具入れのロッカーがあるくらいだったがそんな所に数人で向かうのも変な話である。

 

何かあるのかなと思うと興味を持ち出した俺はその場所に足を赴くと何やらそこから声が聞こえてきた。声から察するに男女合わせて4人か?

こっそり覗いて見るとそこには男2人と女2人が誰かを囲うように話しかけていた。

 

明らかにやばい雰囲気がするが、それで一度痛い目を小学生の時に会っているので取り敢えず聞き耳立てる事にした。

 

「あらーオタクちゃんじゃない。アンタもここに入ってきたの〜?ん〜?」

 

「まあ中学の時から頭だけは良かったからね〜。それ以外はからっきしだし、何よりアンタのそのオタク地味た雰囲気で皆に避けられてたしね〜」

 

「大体、ウルトラマンなんて俺達男が見るようなもんだぜ?それをこの年まで見てるとかねえわ〜」

 

「ていうか俺達がそのウルトラマンを卒業させる為にわざわざお前のストラップ捨ててやったのになんで持ってるの?あぁ…自分で拾ってきたの?だから少し服が汚れてるんだぁ。晴れ舞台だってのに汚いなぁー」

 

うん、1番鬱陶しい奴らだったわ。

ていうかこんな学校でもこんなあからさまな虐めみたいなのまだあるの?もう中学生越えて高校生だよ?もう少しで大人の仲間入りだっていうのにまだこんな事やってる奴がいるとは…。

 

「違…これは通りすがりの人が取ってくれたの…」

 

「へぇ〜?アンタみたいな地味な奴助ける奴いるんだ〜」

 

「後でお礼言っときなよ?まあ言った所でその人は次助けてくれるのは知らないけれどねぇ…?」

 

「まあお前みたいな奴助けた奴も大概なアホだな。今頃正義の味方気取りでいい気になってるんだろうよ」

 

いやそこは人助けしたんだし正義の味方気取っていいだろ。俺もさっき人助けしたし何も悪いことしてないしな。

 

「……しないで」

 

「うん?何よく聞こえな―――」

 

「私を助けてくれた人を馬鹿にしないで!!」

 

お、おおう…。結構強い所あるのねあの囲われている人。

どうしよう…初日から暴力沙汰なんて不味いにも程があるし…かと言って放っておく訳にもいかないしな…。

…………せや!人呼んだろ!!

 

「はぁ〜?ちょっとアンタあんまり調子乗ってんじゃ」

 

「あー!!!虐めだー!!!!数人で囲って1人を虐めてる奴らがいるー!!!!」

 

「っ!?」

 

驚いた顔で声の発生元である俺の方に全員が目を向ける。

暴力は駄目、しかし見過ごせないなら人を集めればいいだけだ。

まあ時偶に見てみぬ振りしてる奴らもいるが流石に入学式初日にそんな事する奴はほぼいないだろう。

 

そして俺の声に反応して野次馬がワラワラと集まってくる。当然その騒動に駆けつけてくる先生もいるのであいつら4人は悪い意味で注目間違いなしだろう。

これが暴力に頼らず物事を解決する方法の1つである。

まあ無理なら暴力も無しではないけどな。

 

するとようやく先生達もここに駆けつけて来て生徒達に事情を聞いていったのだが…。

 

「いや、俺達は何もしてないっすよ。ただ空島に話かけていただけですよ」

 

「アタシ達仲良いもんね〜?」

 

「………うん」

 

「ほら空島もこう言ってるし先生も気にしすぎだって。ねぇ?」

 

どういう訳かあの空島って言う子はこの4人を告発するのではなく庇ったのだった。

明らかに虐めレベルな事されていたんだが当の御本人は何も問題はないと先生達に言ってしまい先生達もそれに頷くしかなかったのだ。

………あんだけ大声張れるのになんで今になって引っ込むのか。俺が人呼んだのもあまり効果は出さずに終わったのだ。ここから俺が声を上げた所でただの野次馬みたいな事になるので余計な事は言わずにただ見ておくだけにした。 

 

「……まあ初日だし色々あるだろう。ともかく今後は問題を起こさないように」

 

「はぁ〜い。空島もそれでいいよね?」

 

「…うん」

 

まだあの4人や先生が影になっているせいでその空島っていう子が見えないでいるがどんな子なのやら…。と、取り敢えず事は一旦収まったので人だかりもあの4人も何処かに行き、その空島という子がポツンと1人残ったくらいだった。

 

ていうか俺声上げたのにあの4人も特に反応せずにそのまま行ったからまさか気づいてないのか?

…まあいいや。ともかく空島さん?に俺は近づいたのだが………あれ?この子まさか朝出会った子?

 

「あ、あの〜」

 

「あ…あなたは…」

 

「ど、どうも〜」

 

なんか変な挨拶しか出来なかった。

そりゃ朝で会ってここでもまた会ったら少しばかりギクシャクしてしまう。何より先程まで虐められていたのだと知ったら尚更だった。

 

「あの…もかして朝助けてくれた…」

 

「あ、そ、そうそう!その人だよ!」

 

「えと…あの…見苦しい所を…」

 

「え!?いやその…なんか変な雰囲気だったし…人呼ぶの不味かった?」

 

「え?」

 

空島さんがキョトンとした顔をする。そして俺の言っている事を理解したのか見る見る涙目になっていき少しばかり涙を流していた。

 

「すびばせん…朝だけじゃなくさっきもだすげていだだいて…」

 

「あー…いやほらうん、ほっとけなかったし。ていうか泣かないで?」

 

「あ…すびばせん…」

 

取り敢えずハンカチ出して空島さんに手渡し、涙を拭いてくれと言うと空島さんは恐る恐るハンカチを取って涙を拭いた。

 

「すみません…何から何までありがとうございます…」

 

ペコっと俺にお辞儀をする空島さん。礼儀正しい子なのは確かだが俺は少し疑問に思った事を聞いてみた。

 

「空島さん…でいいよね?さっきなんであいつらを庇うような事言ったの?」

 

「そ、それはその…私、臆病なので…」

 

「その割には一度大声上げていたけどあんな事出来るなら臆病なんて言われてもねぇ…?」

 

「あ、あの、私…私自身の事を悪く言われても構わないんです。けれども、私じゃない他の誰か…ましてや私を助けてくれた人を悪く言うのは我慢ならないんです」

 

うーむ…自分は言われても構わないけど他人の悪口は許さないタイプか…。でも人の為に怒れるなら自分の事に対しても怒ってほしい物だがそういう事を出来ない人もいる。そこはしょうがないところだろう。

 

「そっ…か。空島さん、優しい人なんだね」

 

「優しい…ですか?」

 

「うん、要は誰かの為に怒れるって事だろ?それってとっても優しい人じゃないと出来ないって」

 

「そ、そうでしょうか…」

 

「うん、言える。だから胸張って誇っていいよ」

 

「…………不思議です。会ってそこまで経ってないって言うのにそんなにも言ってくれるなんて」

 

「あー…まあ性分なんで。気にしないで貰えるとありがたい」

 

空島さんは俺の仕草にすこしクスって笑うと改めて俺の方に向き直る。あの4人達は地味とか言っていたがすこし見てみてもやはり可愛さがある。これが地味とかあいつらの感性終わってんな。

 

「えーっと…改めてまして、空島佐奈って言います。お名前聞いてもいいですか?」

 

「俺の名前は日空翔。これからよろしくね空島さん」

 

これが、俺達2人の最初の出会いだった。



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カケルの過去:ウルトラマンになるまでの道のり5

それからというもの、俺達2人はそこそこ仲良くなっていった。

あの日に帰宅してから母さんにそんな事件があったよって言うと母さんは「カケルに…友達…!?」と驚いていたのはまだ記憶に新しかった。

 

ま、まあ俺も友人がいなかった訳じゃないよ?ただ少しばかり問題を起こしたせいで離れていったっていうか…。

 

…あれは小学生の時の授業参観の日だったか。

小学生の時にも虐めがあってそれを見た時初めてキレた俺は虐めてた奴らをそれはまあボッコボコに殴ってやった。

……まあその分俺もかなり殴られて怪我や痣がついてたりしたが。

 

そのせいか俺は暴力的な存在として噂されて怖がられて避けられていたんだが…。まあ虐められていた子とは仲良くしていたけどな。

 

まあそんな事もあってか噂は小学校から広まり、中学校に上がった時も噂が広まり遂にその子を除いた友人は1人も出来なかった。話しかけてもなんかすぐに会話終わるんでどうしようもなかったけど…。

 

まあそんな話は置いといて、そんな俺に友人が…しかも女の子と友人になれたと聞いた母さんはそれはもう我が身の事かのように喜んでいた。

う、うん…喜んでくれるのは嬉しいけど少しオーバーじゃない…?

 

まあそんなこんなで俺は日々勉学に勤しみ、傍らに佐奈と交流を深めていった。

 

ああ、そうそう。お互いに下の名前呼びになったんだけど仲良くなった証拠だからな。

それであれからそれなりの時間が経った頃に佐奈がどうして虐められていたのか聞いてみたのだ。

 

何でも、前の中学校ではあの4人も同期らしく今と同じような虐めを何度も受けてきたとか。それを聞いた時は親や他の皆に相談しなかったのかと聞くと「他の人に迷惑かけられない」との事だった。

 

だから相手もつけ上がるんだよって言ったら、ごめんとしか返答がなかった。他人の為ならともかく、自分の事となるとてんで駄目になるのは治らなかったようだった。

あれからあの4人…確か…女の方が上島、佐川、男の方が森白、上代だったか?性懲りもなく佐奈に虐めをしてきたが要所で俺が居た為そこまで大きな事にはならなかった。

 

というかなってたら再び大声で人呼ぶ事になるからな、そこはアイツらも分かってるんだろう。佐奈自身も以前に比べて大分マシになったと言っていたから興味本位でどんな虐めをされていたのか聞いてみるとまあ酷い。

 

思いつく限りの虐めをしていたらしく、テレビやアニメで見るような事や表面的にでなさそうな陰湿なやり方等様々な虐めをされていたのだ。

 

何が原因でそうなったのか―――それはただウルトラマンが好きだからという理由だった。

俺もウルトラマンは全く見たことないし興味もないけれども…何を好きになるかは人それぞれだろ。

うちの母さんだってまだ帰ってこない父さんの事いつまでも思っているんだしぶっちゃけ人の害にならないのならばそっとしてやれとは思う。

 

ただ、佐奈はウルトラマンの話になるとどうしてもオタク気質が弾けてしまうのだ。それが虐められている最もとも言える理由らしいがそんな理由で虐めていい筈が無い。

 

けれども佐奈のウルトラマン好きには本当に凄かった。

ウルトラマンの話は勿論の事、怪獣や設定…果てはスーツアクターや監督の話等それはまあ何処で調べてきたのかって思うくらいは博識だった。しかも少し興奮気味に話すもんだからいかに熱量があるのかが見ているだけで分かった。

 

でも佐奈は最後にいつもこう話すのだ。

 

「ウルトラマンは私にとっても大切なメッセージを伝えてくれる。諦めない心と前に向かう勇気…それをどのウルトラマンも私に教えてくれるの」

 

「へえー…でもさ。それって他のヒーローにも言える事じゃない?何もウルトラマンだけじゃないでしょ」

 

「そこはあれ…最初に見たのがウルトラマンだったから。ただそれだけだよ」

 

諦めない心と前に向かう勇気……か。前者はともかく後者は俺の耳も痛いな…。何せ俺の父さんに関してでは一度も前に進んだ事がない。

 

……ほんとは聞いた方がいいのかもしれない。時々俺が夜中に起きた時、母さんはいつも父さんがくれたペンダントを握り締めて泣いていたんだ。恐らく母さんだけしか知らない事があるのかもしれないが俺はそれをずっと聞き出せずにいるのだ。

 

「しっかしそれが虐められる理由っていうのもまた変な話だな。どう考えても理由にはならないだろ」

 

「多分…あの人達からしたら気持ち悪いんだと思う。他の人とは違う事をしていると人って変に見たりするでしょ?」

 

「いや、少なくとも俺はそんな風に見ないな。仮にそんなんだとしても見なければいいだけだし」

 

「カケル君はそういう所凄いね…」

 

「凄いって言ったら佐奈のウルトラマンに対しての熱量は凄いって。流石にタジタジになったよ俺も」

 

「………あれはその…、ウルトラマンの良い所を知ってもらいたいと言いますか…」

 

少し顔を赤らめながら佐奈はもじもじ言っている。

自分でも自覚はしているんだろうが、好きな事を好きって言うだけなんで俺は対して気にしてないがそうでない奴らもいる。

かくいう俺も、佐奈と交流を深めて行っている内に何故かウルトラマンとウルトラセブンの事をある程度知っていったのだから佐奈のウルトラ好きには時々敬意すら持つ程だ。

 

特に佐奈が話してくれた……メトロン星人だっけ?あれのナレーションの話を聞いた時は本当に凄いなぁとは俺も感じていたしそんな話を作るウルトラマンに少し興味を持ったのも事実だ。

 

フィクションだけども現実に当てはまる事があり、それはそれとして大切な事を教えて言ってくれるのだから佐奈がハマるのも頷ける。

 

「まあでも佐奈のそういう所、いいと思うよ。これからも自分の好きは伝えて言った方がいいと思う。俺もそれなりに影響受けてるし」

 

「そう…言ってくれると…嬉しいな…」

 

 

 

 

またある日の事。

 

「おい日空。ちょっと顔貸しなよ」

 

毎日勉学に忙しい俺だが、3時間目の授業が終わり休憩時間の最中に佐奈の虐めグループの1人、上島が俺を呼び出してきたのだ。

何やら後ろを見てみると他の3人も一緒にいるみたいだった。

 

丁度、佐奈は別の授業を受けに行っていて今はこの場にいない。どうやら佐奈には聞かれたくないような話を俺に持ちかけて来た様子だったので取り敢えず俺は上島に付いていく事にした。

 

俺がいた教室は三階のほぼ左端にあり、そこから廊下を歩いて階段を降りて二階に着く。丁度俺のいた教室が真上にある場所まで連れて来られ、俺はあの4人に囲まれたのだった。

 

こいつら囲む事しか脳がないのか?とは思うがまあそれは置いといてこいつらが話す内容を静かに聞く事にしたのだった。

 

「日空さ、お前空島のなんなの?」

 

そう聞いてきたのはここに連れてきた張本人の上島だった。

見た目的には清楚で華蓮と似合いそうだがまあ虐めをしてる時点で性格はアレなので猫被ってたら騙される奴は多い事だろう。

 

いかにも不愉快、といった顔で聞いてきたが俺はなんてことはなくただ事実を言う。

 

「いや友達だけど?」

 

「へぇーホントに?その割には結構イチャイチャしてるよねぇ〜?」

 

「いやーあいつと関わるのやめといた方がいいよ?あいつウルトラマンオタクだし」

 

そう言ってきたのはもう片方の佐川だった。ごてごてとした装飾が入ったシュシュを着けてツインテールのような髪型の少しギャル味が入った顔をしている奴だった。なんで虐めを起こすような奴ってこうなのかは分からないがそれは置いておこう。

 

「知ってるけど?だからなんなの?」

 

「は…?お前まさかあいつの事オタクって知った上で付き合ってんの!?」

 

「いや付き合ってないよ友達だよ…。ていうかなんでお前らそんなにオタクとか嫌いなの?俺からしたら意味が分からないんだが」

 

「そりゃキモいからだろ」

 

隣にいた男の方の森白は吐き捨てるようにそう言ったのだ。

森白はまあ顔はイケメンの部類に入るし何だったら隣にいる上代もイケメンの部類だ。

お互い、本当に気持ち悪そうな顔をしているが何故こんな性格の悪いイケメンなんだ。こう…もう少し性格良かったらハーレム作れそうなくらいにはイケメンなのだが初日のアレのせいかそこまで近寄る奴はいなかったのだ。

 

遠目から見ても割と避けられていたから自業自得なんだがな…。

 

「アイツ、女の癖してウルトラマンなんて見てるんだぜ?おかしいとは思わないか?」

 

「まあそんな事言ったら入学初日から1人の女の子虐めてるお前らも大概だけどな」

 

「あ?お前、少し調子乗り過ぎてないか?」

 

「お前は知らないだろうが俺らはここに特別待遇で入って来てるんだぜ?あまり舐めてる事言ってるとお前なんか即座に退学決定だからな?」

 

「私のパパ、この学校の理事長兼校長よ?これどういう意味がわかるよね?」

 

凄く悪そうな顔をしながら佐川が言ったのだ。

えー…漫画とかで起きるような事ってホントに実在するの?

なんだこのいかにもなやつ…。

 

「この前だって誰が声を上げたのか知らないけど先生達が来ても私達を見た途端すぐに顔色変えてたしね。ここで何しようが軽いものならすぐに揉み消す事だって出来る訳なのよ」

 

「だからさ、私達達に逆らわない方がいいわよ?退学にされたくなかったらね」

 

そうか、だからこいつらに誰も関わろうとしないのか。

自分勝手な癖して悪い事を悪いと思っていない、歯向かえば下手をすれば退学させられるかもしれないかそりゃ関わりたくないよな。

 

…もしかするとこいつらが言ってるだけで親の方は意外とまともといった場合もあるかもしれないが何せ相手は理事長と校長を兼任してるのだ。何かあれば指導として罰せられる事も出来れば都合よく退学する事だって可能な立場の人間である。

 

目に見える地雷に関わろうとしないし、それに通ずる人とも関わりたくない。つまり虐めがあっても見てみぬ振りをせざるを得ないという事になる。

 

そう、佐奈が虐められてもだ。

 

「で?だから何?」

 

「はい?話聞いてた?」

 

「私達に逆らったらどうなるか―――」

 

「殴るぞ」

 

「え?」

 

俺は息を静かに吸って腹に力を込め、少し強めに言葉を放つ。こいつらの話を聞いててイライラするがコイツらは俺に対してまだ何もしてない。過去に佐奈を虐めていたが俺が現れてからは目立った行動もしてない。

 

だからこっちから手を出してしまえばそれは相手にとって好都合な事になる。だから今は警告ぐらいに済ませておく事にした。

 

「この先、佐奈を虐めてもお前らを殴る。俺に危害を加えるようでも殴る。退学にでも何でもすればいい。けれどそうしても殴る。俺の夢を奪うくらいの事はするんだ、当然の話だろ」

 

「…は?お前何を」

 

「色々失ったら最後、もう怖いものはないってことだよ。つまり無敵の人って奴だな。俺がそうなったらお前ら覚悟しとけよ」

 

俺は俺以外の人達が傷つくのが嫌いだ。

俺だけならまだいい、けれども俺じゃなく他人が傷ついて悲しんでる所を見てると俺の心の奥がギュウッと締め付けられるような感覚になる。

 

これは同情してるのか、俺自身が心を痛めてるのかは分からないけど…それでもそんな光景を見るのはとても嫌なのだ。

 

そう思ったのは母さんを見ていたからだ。

俺といるときはいつも元気そうにしているが俺に隠れて1人で悲しむような声をしてるのだ。そして勘がいいのか俺が近くにいるとその悲しそうな声はしなくなり何度聞いても「何もないよ」一点張りなのだ。

 

小学生の時の虐められている子の時も同じで、だからこそ俺は悲しい事を起こすような奴らには人一倍腹が立つのだ。

 

「…話は終わり?それじゃもう行くぞ」

 

4人を置いて俺は教室に戻る。

あいつらはそれぞれ苦虫を噛み潰したような顔をしていたがこれで少なくとも馬鹿な真似はしなくなるだろうと、そう思っていたのだ。

 

…この時までは。



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カケルの過去:ウルトラマンになるまでの道のり6

「でさ、そこでセブンがこう言うのよ。それは血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよって」

 

「へぇ〜…ウルトラセブンってそんな言い得て妙な例え方するんだな。まあ俺からすればそもそも争い仕掛けてきた奴が悪いとは思うけどな」

 

「それもそうなんだよね〜。そもそも侵略者が地球を狙いにくるから対抗策として武力も持たないといけないのは当然の事。けれどもそれが行き過ぎてしまえばギエロン星獣のような必要のない犠牲が出てしまうんだよね」

 

「難しい話だよな。何処までが良くて何処からが悪いのか、俺には精々身の回りの人を気にかける事で精一杯だわ」

 

「そういう所、カケル君らしいよね」

 

学校帰りの俺と佐奈は道中ウルトラセブンの話をしていたのだ。

あれから特に何も起こらず順調に学校生活を送くる事が出来ていて佐奈ほどではないが少しくらいなら話せるような人も増えて、あの4人が問題を起こす事も無くなった。

 

佐奈とは勿論友達同士で仲良くやっている。

佐奈は元々成績が良いおかげか、俺が授業で分からない事とか教えてくれたり休日に佐奈と出掛けたりもしていた。

 

よく周りから「え!?付き合ってないの!?それで!?」なんて言われるが佐奈とは決してそんな関係ではない。

ていうかあれだ、男と男の友情的なあれだ。

 

ようはそういう風には見れないのだ。気が合うといえば合うがそれ以上でもそれ以下でもなくただ気が合う友達としての関係。俺と佐奈にはそんな関係が1番合っていたのだ。

 

「それでカケル君、そろそろウルトラマンを見ようとは思いませぬか」

 

「んー…まあ興味があるがまあ今はいいかな」

 

と言うと、佐奈はいかにもガーンと擬音が付きそうなくらいには落ち込む。もうこのやり取りを何度かしているが相変わらずの反応なので見てるこっちも少し面白がっていた。

 

「そうですか…そうですか…」

 

「でもあまり見てないのにウルトラマンの知識が少し入ってるのはある意味佐奈の成果じゃないか?」

 

「見ないと意味がないよ…」

 

「それはそう」

 

しかしなぁ…こちらも目指す目標があるのでそうそう回り道をする訳にはいかないのだ。

その理由も佐奈には伝えてる為、佐奈自身もそこまで言う事はないがそれはそれとして布教は続けているのだ。

目標が達成したらその時は見てみようとは思うがまだまだ等分先の話だ。

 

「それはそうと佐奈、今度また分からない所が出てきてさ。また勉強に付き合ってくれね?」

 

「それはいいけど…ここ最近大丈夫?結構根詰めて勉強してるようだけど…」

 

「ああ…うん…目標の為にはまだまだ頑張らないとな」

 

「お母さんの事、大切なんだね」

 

「ああ、俺の唯一の肉親だからな」

 

あれから、母さんの容態がまた徐々に悪くなっていった。

母さんは大丈夫だと言っているが時々少しばかり辛そうな顔をしている所を見ているので痩せ我慢しているのだが、俺からすればバレバレだった。俺に心配を掛けさせたくないと思っているがもう既に心配掛けまくってる。

けれどもそんな母さんの姿を見て言うのも違うかなと感じたのでフォローするような形に収まっているのだった。

 

母さんの病気は本当に不可思議な物で定期的に近くの病院に通院しているが体力の低下と衰弱以外は分からないらしく、家で安静しているようにと言われている程度だった。

 

命に別状が無いとはいえ辛そうにしている母さんを見たくなかった俺はこうして日々医療関係の勉強をして、いつかは母さんの患いっている病気の原因や解決方法を模索しようとしていたのだ。

 

 

「そういえば佐奈の所は?俺あんまり聞かなかったけど」

 

「私?私の方は…うん仲良いよ。お母さんもお父さんも、妹も」

 

「妹…?えっ!?妹いるの!?」

 

「そうだよ、無論私と同じでウルトラマン好き」

 

「はぇ〜…この姉にして妹ありってか…」

 

「あ、あはは…」

 

姉妹揃ってウルトラマン好きとは中々いないんじゃないのか?まあでも家族との仲は良いみたいだしそれはいいことだ。

 

少し歩くと分かれ道が出てくる。前に進む方向には俺の家があり、佐奈とはここで分かれる事になる。「また明日」とだけ佐奈に伝えて佐奈に別れの挨拶を言うと俺は自分の家がある道を進んでいった。

 

今は入学式の頃とは違いあれたけ満開だった桜の木も今や散って木の葉が芽生えていて季節の変わり目を感じさせる。いつものように俺はゆっくりと歩いていると近所の小さい子供達がボールを使って遊んでいて、一生懸命蹴飛ばしたり等していたのだ。

 

そんないつもの変わらない風景を見ながら俺はようやく家に辿り着く。ポケットから家の鍵を取り出して開けると「ただいまー」の一言だけ言って家に入った。

 

まだ日は登っているので家の中はそれ程暗くなく、俺は鞄や荷物を置くためにいつもご飯を食べている部屋に入っていったのだが、そこで信じられない光景を見た。

 

テーブルや椅子は倒れ、上に置いていた花瓶や物は落ちている。何事かと思い慌てて見るが、ふと台所に何かが視界に入った。

 

手だった。

 

誰かが倒れている―――いや誰かなんかじゃない家にいるのは母さんだけだ。つまりこの手は………

 

「母さん!?」

 

俺は台所で倒れて意識を失っている母さんにすぐさま駆け寄ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからというもの、倒れていた母さんを見つけた俺はすぐさま病院へ連絡し救急搬送されると入院という形に収まったのだ。

入院の手続きを済ませ、母さんの容態を聞く為に今は医務室で担当の先生から聞いているがあまり良くない状況だった。

 

「はっきり言いますと…我々としてもこの状態は全く分かりません」

 

「どういう…事ですか?」

 

「日空綾香さんの容態は急激な体力の消費と極度の疲れです。通常ならば少し休めばある程度は回復しますが…兆候が全く見られないのです。それにこれを見てください」

 

と言って渡されたのは母さんのレントゲンだった。母さんは持病等持ってないから普通ならば何も映る事はないのだが心臓の部分だけ異変が起きていたのだ。

 

他の部位とは違い心臓部分だけ真っ白に映っているのだ。

カメラが故障したとか光の加減とかそういった物ではないらしく、何度も検査してみたのたがここだけ他と異質になっているという事だった。

 

「こう言った事は医療業界でも見たことがありません。誰も知らない全く未知の病気だと私は思っています」

 

「そんな…治療法とかは…」

 

「我々も出来る限りの事は尽くします。ですがそれだけでとうにかなるのかは保証できません」

 

はっきりとそう伝えられた。

目眩がしたかのように思えた。

 

何故母さんがこんな目に合わなきゃならないんだ。

母さんは何も…何も悪い事なんかしてないじゃないか。

母さんはいつだって前を向いていた。辛い事だって何も言わずにいつも元気でいたのだ。

 

なのに……なのに……。

 

 

 

 

医務室から離れ母さんがいる部屋へと向かった俺は母さんをどうすれば助けられるか歩きながらも考えていたが、幾ら考えた所で思い浮かぶ案なんてこれっぽっちもなかった。

 

こんなにも俺って無力なのか―――そう思いながらも気づけば母さんがいる部屋へと辿り着いていた。

 

扉を開くとそこには病室のベッドで寝ている母さんがいた。

この部屋は4人の患者を収容できるが今の所入院者は母さんだけだったので何処か殺風景にも思えた。

部屋に入ると、母さんはこちらに気づいたのか顔をこちらへ向ける。

 

「カケル…?」

 

「母さん…」

 

母さんの声はとても弱々しくなっていた。

もうあの頃の元気な声も出なくなってしまう程の病気なのかと思うと心苦しくなる。

けれども母さんは俺を見た後、優しい顔ををして手招きをして俺を迎い入れてくれると俺は備え付けられていた椅子に座り母さんをジッと見ていた。

 

「ごめんね…心配かけて…」

 

「母さん…俺…」

 

「いいよ。言わなくても分かってるから」

 

母さんは続けて言葉をかけてくる。

 

「ほんとに優しい所は父さん譲りね」

 

「今は…そんな事言ってる場合じゃないだろ」

 

「ううん、そうじゃないのよ。……実はね母さん前からこんなだったんだ」

 

その言葉を聞いた時、俺はどんな顔をしていたのか。

驚いた顔なのか…あるいはそれ以外の顔か。

 

「母さんね、体の中に銀色の何かを入れられて…それからなのよ。こんな風になったのも」

 

「銀色……!?」

 

前の検査結果でもあったすぐに消えた銀色の何か、それを母さんはあの時から知っていたのだ。

しかも母さんの話の感じだと恐らくその銀色の何かを入れた奴がいる。

 

「誰なんだよそんな事した奴…!」

 

「分からないわ。でもこの際誰かなんていいのよ、カケルさえ無事なら」

 

「なんでだよ!?母さんの体だろ!?」

 

「私の体だからこそ、なんだよカケル」

 

母さんはそう言うと手を俺の頭に乗せて母さんの方に引き寄せられた。それはなんの変哲もないただ頭を撫でているだけだったが不思議と何故か気持ちが落ち着くようにも思えた。

 

「いいカケル、あなたはずっと平和に暮らしなさい。私の事なんかいいから自分の夢に向かって未来に歩いて行きなさい」

 

「……なんでだよ。なんで母さんはいつも自分ばっかり辛い目に合うんだよ。母さんは何も悪い事なんかしてないだろ」

 

「…そうね。でも、何も悪い事ばかりじゃないわ」

 

俺の頭を優しく撫でて、子供をあやすように言葉を続ける。

 

「カケルがこうやって成長してくれてるだけでもとっても嬉しいんだから。……欲を言えば今の姿をお父さんにも見せてあげたかったけれども」

 

「母さん……」

 

「ねえカケル。あなたの…夢は何?」

 

「俺は…」

 

俺の向かう目標。もし見える範囲で悲しんでる人がいるなら…何かしら手を貸してあげたい。誰かが悲しんでる所なんて見たくはないからだ。

だけどそれ以上に―――

 

「俺は母さんを助けたい。だって…俺の母さんだから」

 

「もう…母さんはいいって言ってるのに」

 

「俺の唯一の母さんなんだ。困ってたら助けるのは当たり前だろ」

 

引き寄せられていた頭はもう母さんの元から離れ、いつの間にか溢れていた涙は既に止まっている。

ならやるべき事は1つ。

 

「母さんの事は俺が助けるから!」

 

この時はまだ知らなかった。

これからどんな結末が訪れるのかを。



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カケルの過去:ウルトラマンになるまでの道のり7

あの日からずっと俺はひたすら勉強に励んでいた。

医療に関する本や資料を集めてはひたすら頭に叩き込んでは復習の繰り返しで、何処か焦る気持ちも持っていたのだ。

 

時々、佐奈に教えてもらったりもしたがいつしか教えてもらうばかりじゃなく自分でやらなければ意味が無いと想いだし佐奈から教えてもらうのではなく自分自身の力で勉強をしていった。

 

だけど医療の知識が増えれば増える程、母さんの病の事が余計に分からなくなっていったのだ。どの本を開いても母さんと似たような症状や傾向があってもあの銀色の事に関しては何一つ分かる事はなかった。

 

本当に俺が助ける事が出来るのだろうか―――そんな不安な気持ちを抱きながらも遂には今年で3年生になっていた。

 

そんなある日の事。

 

「カケル君、大丈夫?」

 

授業が終わって昼休憩の時だった。

最近、一緒に帰る事も少なくなり余り話す機会がなくなっていたがそんな状況でも佐奈は話し掛けて来てくれていた。

自分自身の事で一杯一杯で前と比べて少し自分の事すら疎かになっている俺だがそんな姿を見ていた佐奈は俺の事を心配してくれているのだろうか?

 

「え?あ、うん…まあぼちぼちかな」

 

「近況を聞いてるんじゃないよ。今のカケル君目に見えて辛そうにしてるから」

 

「…やっぱりそう見える?」

 

「うん、隠す気すらないんじゃないかなと思うくらいには」

 

そ、そこまで疲労してるのか俺…?

だがまあ佐奈がそう言うならそうなんだろうが…。

 

「お母さんの事大事なのは分かるけれど、自分の体も大事だよ?」

 

「…でもさ、そうも言ってられないんだよ。佐奈に話しただろ、俺の母さんの事」

 

「うん、聞いてるよ。でも、だからこそカケル君自身の体を気にしなきゃ駄目だよ。倒れたら困るのはカケル君のお母さんなんだからね」

 

う…、痛い所突いてくるなぁ…。

佐奈の言ってる事も分かる。目指す目標も自分の体があるから目指せる物であってそれが傷ついたりしたら目指すどころじゃなくなる。

けれどまだ俺の中ではまだ行けると、そう思えるのだ。

 

「大丈夫だよ。俺の体の事は俺が1番分かってるから佐奈が心配する程じゃないよ」

 

「…本当?」

 

「あぁ…本当だよ」

 

本心だった。

不思議な事に余り疲労とかそんな物は感じなかったのだ。

といっても流石に眠くなったり腹は減ったりするがそれでも普段の日常生活を送る分には問題なかったからかそこまで気にする事はなかったし何よりそれで目標に一歩近づけるならそれでもいいと思った。

 

…まあ、本当に疲労を感じたら休みはするが。

 

「それじゃあさ、久しぶりに一緒に帰らない?」

 

「……う〜ん、そうだな…」

 

佐奈からのお誘いだった。

ここの所一緒に帰る事もなかったから久しぶりに帰るのも悪くないなと思えたし、それに佐奈が知っているウルトラマンの事をまた少し聞きたくなったのも少しあったので俺は2つ返事でOKする事にした。

 

 

 

 

 

 

 

「それでねそれでね!倒れてしまったウルトラマンはハヤタ隊員を犠牲にできないから光の国には帰れないってゾフィーに言うんだよ」

 

「それでその後は?」

 

「地球人を好きになったんだと感じたゾフィーはそんなウルトラマンに命を2つ与えたの。1つはウルトラマンに、もう一つはハヤタ隊員に」

 

「命を与えるだなんて随分太っ腹なんだなぁウルトラマンって」

 

「それだけ地球人が好きになったんだよウルトラマンは」

 

「でも正直な話、地球人を好きになる要素なんてなかったように思えるんだがな…」

 

「それはちゃんとウルトラマンを見たら分かるよ。次の作品のウルトラセブンもジャックもエースも…地球で暮らしていく中で人間を好きになっていったんだよ」

 

)「皮肉な事に見ていないから分からないなぁ…」

 

初代ウルトラマンの話。

皆よく知るウルトラマンであり、俺ですらCMとかでも見たことのある人物だ。

まあ見たのはどこぞのケータイショップのCMでだが。

 

何故命を掛けて地球を守り切ったのか、その後に続いていくウルトラマン達も人間を守り抜いていたのかは見ていないから定かではないが佐奈の言うとおり人間が好きになったからという以外では理由を見つけられなかったのも事実だ。

 

愛する者…大切な誰かを守る為なら命を掛けてまで守るその姿は自分が見習うべき姿でもあるんだなと少しは感じたのだった。

 

「それじゃ佐奈に聞きたいんだけどさ、数いるウルトラマン達は1人も変わらずに人間が好きだったの?」

 

「という訳でもないんだ。人間からウルトラマンになった人もいるから必ずしも人間が好きだっていう理由で守っている訳じゃなかったんだけどそれでも共通する所はあったよ」

 

「どんな?」

 

「守りたい、それだけは嘘偽りはなかったよ」

 

……やはり架空の存在だとしても決して馬鹿に出来る物じゃなかった。ウルトラマンという作品を作った人もきっと大切なメッセージを作品を通して伝えたかったんだと思う。

 

見てない俺が言うのもなんだが佐奈がそう言ってるんだから恐らく間違いないだろう。

 

「…見習わなきゃな。俺も似たような事してるし」

 

「同じなんじゃないかな?大切な人を守りたいって言う点では」

 

「…佐奈がそう言ってくれるならそうなんだろうな」

 

話が終わる頃には抱えていた不安も少しは軽くなっていた。

俺のやってる事は決して間違いなんかじゃないんだってそう思えた。

 

まだまだやれる。

今はまだできない事だらけだけどいつかきっと…。

 

「佐奈、ありがとな」

 

「私は何もしてないよ。どちらかと言えばウルトラマンが勇気付けてくれたんじゃないの?」

 

「ハハ、かもな」

 

そうして俺達はまた別れて自分の家に足を運ぶ。

少し元気付けられたかな…けれどまだ行ける。

 

「よし、やるぞ」

 

帰り道は普段より少し明るく見えた気がしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でさ、そんな事があったんだよ」

 

「いい子ねぇ。カケルには勿体ないくらい」

 

「うん…我ながら良い友達が出来たと思ってるよ。心の底からいいと思えたのはこれで2人目だよホント」

 

ここは母さんが入院している病院。

時間に都合がつけれる時はいつも母さんの面会行っていたのだ。

母さんには俺の近況の話をいつもしていた。

入院しているとはいえ母さんも俺の事を心配してくれているけれども順調よく行っているという事を報告する度に母さんはニッコリ笑っていてくれた。

 

「そんな子がいてくれるなら母さんも安心だわぁ」

 

「なんだよ、いかにも「安心して死ねるわぁ」的な言い方」

 

「そんな訳ないじゃないの。カケルを置いて死ねる訳ないでしょ」

 

「だね。母さん心配性だし」

 

俺が笑いながら言うと母さんから軽くチョップを貰う。

あまり痛くはなかったが自然と俺はチョップされた部分に手を当てていたのだ。

 

「母さんが心配にならないくらい成長してからそんなセリフ吐くのよ」

 

「でも母さんも俺に心配かけてるじゃん。おあいこだよ」

 

「あはは…」

 

そういった俺の言葉は何も反論できなかったのか笑って誤魔化していた。

そんな誤魔化し方通用しないぞとジッと見つめると母さんは降参のポーズを取った。

 

よし、俺の勝ちだな。

 

「…と、そろそろ時間だ。もう帰るよ」

 

「うん、帰りは気をつけてね」

 

「母さんこそ体を大事にしなよ」

 

「言われなくてもそうするわよ」

 

また来るよ、とだけ母さんに伝えて俺は部屋から出た。

もう既に夜中を周っている為、今から家に帰っても遅くになるだろうから今日は何処かでご飯を食べて行くのかそれともいつもどおりに家で自炊するか決めあぐねていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ…ハァ…」

 

カケルを見送った私は我慢していた苦しみを解放したのだ。

カケルが心配しないようにこんなにも弱々しい姿を見せずに我慢していたが流石に疲れたのか息遣いも荒くなっていた。

 

カケルは私の事を助けようとしているが恐らくこれは地球の医学じゃ直せない。

そして私の命ももう少しくらいしか持たないだろうと自覚もしていた。苦しみながらも息を整えていこうと頑張っているが中々直らない。

 

ふと、窓を眺めるとそこにはポツリポツリと光る星の輝きと月明かりだけがあった。なんの変哲もない風景だが…不思議とあの人の事を思い出していた。

 

「(こればっかりはカケルには言えないわね…)」

 

カケルには伝えていない真実。何故、カケルの父であるアラルは帰ってこないのか。

 

「アラル…」

 

今はもういない彼がくれた大切な…壊れたペンダントを手に握りしめて私は眠りにつく事にしたのだった。



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カケルの過去:ウルトラマンになるまでの道のり8

時は流れて季節は秋。

そろそろ卒業が見えてきた頃でもあり、人によっては将来を決めていく季節でもあった。

俺や佐奈も既に決めていて2人とも進学する予定なのだ進路事態に困る事もなく順調に将来の道を進んでいった。

 

因みに、どうやら佐奈も俺と同じ大学を目指すらしく俺がちょっかいかけて「そんなに俺と一緒にいたいのかぁ〜?」って言ったら真顔で「元々決めていたから、カケル君が真似してるようなものだよ」と返事を返されたのは新しい思い出だ。

 

そして変わったといえばもう1つ。

かつて佐奈を虐めていたあの4人はもう既に学校に来なくなっていたのだ。別段と問題を起こしている訳じゃなかったが自然と来なくなった辺りこの学校に飽きたのだろうか。

せっかく特別待遇で入学出来たのに勿体無いなとは思ったが佐奈の虐め問題が解決したと思えばそれ程気にする奴らと思えた。

 

そして、前とは違って少しは自分の事も気にしだす事も意識していきまた佐奈ともちょくちょく一緒に帰るようになったのも1つの進歩だ。

その度にウルトラマンの話を話してくれているが色んな話を聞き過ぎたせいか最近はどれがどのウルトラマンの話か混乱してくるようになったのは佐奈に内所だ。

 

 

母さんの方はというと余り状況はよろしくなかった。

今はまだ大丈夫そうに見えるが日を跨ぐ事に少しずつやばくなっていっているのは分かっていたが現状、俺が出来る事なければ担当の医者も完全にお手上げ状態らしくあらゆる手を使ったがそれでも直る兆候は見られなかった。

 

それでも俺は焦る事なく、一歩一歩着実に勉強をしていったのだった。

 

 

 

 

 

 

だけど―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「日空さん大変です!お母様の容態が…」

 

「なんですって!?」

 

昼休憩の時だった。腹を空かしていた俺は買ってきていた焼きそばパンを齧りながら教科書を見ていると俺のスマホに連絡がかかってきたのだ。

 

繋がったのは母さんが入院している病院で、母さんの容態が急激に悪化したとの事だった。

そんな話を聞いた俺は居ても立っても居られず担任の先生に事情だけ伝えて急いで俺は病院に向かっていった。

 

電車に乗って病院がある所につくと俺は急いで電車を降りて駅か出る。駅から病院まではそれなりに距離があるが少しでも早く着く為に俺は全力で走り続けていた。

 

足を早く動かす度に息継ぎも荒くなり肺の部分が痛くなる。

足の筋肉が今すぐ休めと悲鳴を上げ、秋頃なのにも関わらず体中から大量の汗が流れていたのだった。

 

数分もの間走り続けているとようやく病院が見えてくる。

このままペースを崩す事なく走り続け、病院に辿り着くと急いで受け付けで母さんの入院している部屋に行く許可を貰う。

 

エレベーターで行こうとしても不幸な事か上の階層に移動している所だったので待つ事なく階段で母さんのいる病室に急いで駆けていった。

 

「母さん!」

 

病室に辿り着くとそこには母さんが寝ているベッドの周りに医者が立っている事が分かった。

俺が来た事を医者が気づくとこちらの手を取って急いで母さんの元に送り出してくれた。

 

そして……母さんはかなり弱っていた。

 

俺が面会したのは一昨日の事。その時は変わらずにいたがたった3日だけで艶のあった肌もカサカサで息も呼吸器に繋いでいるにも関わらず細くしているくらいで目は閉じていた。

 

俺が来た事に気づいた母さんはほん少しだけ目を開けると細くなった手を俺に出していた。

 

「カケル…」

 

「母さん!!大丈夫しっかりして!!」

 

「ごめんね…心配かけて…ゴホッ…」

 

もう声は殆ど掠れていた。

差し出された手を握った俺は、その余りにも弱々しくなった母さんの手を感じて謂れのない恐怖を感じていた。

 

「母さん大丈夫だから!きっと…すぐ治るから!!」

 

「ううん、もう…治らないわ…」

 

「そんな弱気になるなよ!!?いつもの元気な母さんは何処に行ったんだよ!?」

 

「ごめんね…カケル…ゴホッ…」

 

「もう…喋らなくていいから!安静にして―――」

 

「いいカケル、よく聞いて…」

 

握っていた手が握り返される。

それは母さんの最後の力なのだろうか、握り返された力もかなり弱かった。

 

そして母さんは小さな声で俺に語りかける。

 

「どうか…挫けないで…どんな事があっても、その歩みを止めないでね」

 

「母さん…!嫌だよ母さん!」

 

「許してね…カケル…」

 

そう言うと握られていた手の力が無くなり、繋がれていた心電図のモニターもピーッと音を出すだけだった。

 

「母さん…?母さん!!??」

 

「どいてください日空さん!」

 

医者に押し退けられると俺は尻もちをつく。そこには母さんが死んだという事実だけが…この病室に充満していったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

信じたくはなかった。

 

母さんが死んでしまった事。

 

俺自身が何も出来なかった事。

 

でも、それもこれも全て起こったのだ。何もできずにただ見ているだけ。口だけで何一つ成し得なかった俺はその日母さんを失ったのだ。

 

母さんの葬儀は親族のみが集まった。

親族とは言っても母さんの方のじいちゃんやばあちゃんや母さんの姉に当たる人が来たくらいで来た人はとても少なかった。

母さんの葬儀の時、俺はただ母さんが入っている棺を見るだけでそれ以外の事は何もせずただただ見ているだけだった。

 

じいちゃんやばあちゃんや母さんのお姉さんも俺の事を心配してくれて何かあればいつでも助けになるって言ってくれてはいた。

葬儀も終わり俺以外の人は明日の火葬する時にまた来るとだけ言って帰っていったが俺はいつまでもこの葬儀が終わった部屋に居続けた。

 

呆然と棺を見ていると今でも母さんと…そして父さんと暮らしていた日々を思い出す。

朝起きると朝食を作っている母さんにパソコンをじーっと眺めている父さん。

俺が学校の休みの日には偶にキャンプやピクニックなんかしていた事や俺が悪い事をして父さんと母さん両方に怒られた事。

 

そして…ある日突然父さんがいなくなった日。

 

その日から母さんは何度も隠れて涙を流していた事や、それでも俺の前では弱音なんて吐かず一生懸命に俺を育ててくれた事。

俺が母さんに家事の手伝いをし始めた時のあの母さんの喜びや褒められた事。

受験が受かって大喜びの母さんの隣で少し恥ずかしく思った俺は、それでも喜んでいる母さんを見て嬉しかった事。

 

そんな…悲しい時や楽しい時の思い出が心の中で溢れ出てくる。

けれどもそんな思い出は、もう作ることはできない。

最後の拠り所だった母さんは死んで、目標だった母さんを助けるという事ももう無意味となった。

 

 

次の日、火葬が終わり残った骨を拾う収骨を終えた俺はそのままお寺に向かって母さんの骨を納骨しそのまま家に帰宅する。

帰ってきた家にはもう誰も居ない。父さんもいなければ母さんも居ない。ただ自分が居るだけ。大広間にあるソファーに寝転び天井を見上げるがそんな事をした所で何が変わる訳でも起こる訳でもなかった。

 

ただ天井を見上げているだけだったが……俺の目から涙が溢れていた。

 

「母さん………母さん………」

 

呟きながら…失った物の大きさに俺はただ泣く事しか出来なかったのだった。



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カケルの過去:ウルトラマンになるまでの道のり9

あの日から俺はただ無機質な日々を過ごしていた。

せっかく行っていた高校にも行かず、ご飯を食べては何もすることのない日が毎日進んでいく。

 

傍から見ればニート以外の何物でもないだろう。

けれども俺にはもう何かしようだなんて考えはなかった。

何かしようにも体に力が入らない、つまりやる気が起きないのだ。

 

以前ならやる気なんて体中から湧き出るような覚えがあったなという考えが思いつくくらいでそれ以降は何もしなかった。

起きて、飯を食べて、時間がすぎてまた食べてそして寝る。

 

この行動だけが俺の毎日のルーティンとなり気がつけば時期はもう冬だった。

この時期になれば学生の皆はそろそろ受験や就活が忙しくなる時期だろう。少し前に先生が俺の家を訪ねてきたが、やはり心配していたらしく俺が学校に来ない事情も先生は分かっていたようだった。

 

先生はせめて卒業はしておいたほうがいいと、今は苦しい時かもしれないが留年してそのままだと将来にも関わるから学校に来たほうがいいと言っていた。

確かに先生の言っている事は正しく、そして俺の事を心配してくれているというのも話を聞いていてよく分かった。

 

けれども俺はそんな先生の話を聞くだけ聞いて後は曖昧な返事をして帰って貰った。

 

将来…将来か…。

そんなもの何処にあるんだよ。

母さんを失った。

それ以上に俺は何も出来なかった。そんな俺に何かあるのか?

 

口だけは言ったものの何も出来ずに膝をつくだけ。今にしてもそうだ。先生は本当に心配してくれているのにも関わらず俺はただ早く帰ってくれとしか思えなかった。

これが他人から見ればウジウジしてる奴に見えなくもないだろう。

 

知った事ではない、俺はもう何も出来ない。

 

結局、俺はそのまま学校に行かずずっと家に籠りっぱなしだった。そんな生活を続けて年が越えようとする日が近づいていった頃、家にチャイム音がなり響いた。

 

誰かが家に来た証拠だ。

時間は夜中の8時を過ぎていた。

こんな日に…こんな時間に一体誰が来たのだろう?

体に気だるさを感じつつも出ない訳にはいかないので俺は玄関前に着いてるモニターで誰か来たのかを確認もせずに玄関へと赴く。

玄関に向かう前に窓から外を見ると雪が降っていた。

暖房を付けていた部屋から出れば一気に寒さを感じ少し体が身震いする。

 

のっそのっそと歩き玄関にたどり着くと近くにあったサンダルを履いて、閉めていた鍵を回し扉を開ける。

そして俺は扉の前に立っていた人物に対して驚いたのだ。開けた扉から冷気が入り込みさらに寒さが増したが、そんなことはどうでもよくなるくらい予想もしていなかった人物がそこに居たのだ。

 

「少しぶりだね、カケル君」

 

「佐…奈…?」

 

こんな真夜中に、学校に行っていなくてもう会ってすらなかった友達がそこにいたのだ。

俺の姿を見た佐奈は少し驚くととても悲しそうな顔をしていた。

 

「カケル君…」

 

「あ…いやその…」

 

久しぶりの再開だと言うのに俺は言葉を表せずにいた。

雪が降っている真夜中の…それももう少しで年を越すまで残り数時間というこのタイミングで来るとは思わなかったからだ。

ましてや、家の正確な位置は教えていなかったのでまずここに来るなんてあり得なかった。

けれどもそのあり得ないは今ここに存在しない。

 

「なんでここが…」

 

「先生に聞いたから」

 

「あ、そう…」

 

「……」

 

「えと、その…」

 

言葉が出ない。何を言えばいいのか、佐奈に対して何を伝えればいいのか頭に浮かばなかった。

俺がなんで学校に来なくなったのかとか今のこの姿とかそんな事ではなくもっと何かある筈なのだが…。

 

「ねえ、カケル君」

 

「うん…」

 

「一緒に神社行こ」

 

「え…神社…?」

 

神社。

この時期に神社と言えば年を越すために願掛けしに行く…いわゆる年末詣だった。

そんな事を言う為にここまで来たのか…?

ゴクリと唾を飲む。

ここで断るのは簡単だ。何かに理由を付けて断ればいい。

けれども何故か俺は断る事が出来ずにいた。

こんなにも体が重く何も考えたくない状態なのに何故か断れなかった。

俺の返答を待っているのか佐奈は少し困惑顔になる。

 

「やっぱりめいわ―――」

 

「…行こう」

 

「!」

 

断られると思っていたのか佐奈はまた驚いた顔を浮かべる。けれどもそんな顔をすぐ引っ込めると「待ってる」と一言だけ言ったのだ。

そう決めた俺は急いで身支度を整える。ボサッとしていた髪は直していると時間がかかるのでそのままにし、来ていた服を外出する用の服に着替えて寒くならないようにジャンバーを着る。

少し柄の入った手袋とマフラーを着飾って再び玄関に戻って外に出る。

外に出るのは久しぶりだった。壁に持たれながら待っていた佐奈は俺が来たことに気がつくと少し微笑んで歩き出す。

俺もそれに続いて佐奈の後を歩くのだった。

 

「………」

 

「………」

 

特に会話はなかった。

前までならウルトラマンの話とか沢山できた筈なのだが状況が状況だ。神社に着くまでに歩いてもそれ程時間はかからないがこの沈黙の空間は続いていった。

年末の雪が降る夜に男女2人というのは普通ならばいいシチュエーションなのかもしれないがお互い黙りきってるせいか雰囲気は喧嘩した後のソレだった。

 

そんなこんなで神社にたどり着いたのだが肝心の神社には人一人としていなかった。

というのも俺達が来たこの神社は小さな規模の神社であり、大半の人ならば電車に乗ってもっと大きな神社の方へと行くのが普通だ。

そこならば屋台とか色んな店が出ているし何より人混みが多いからかテンションも上がるのだろう。

 

正直な話、今の俺の状態だと人混みは避けたかった。

それを察してくれたかは分からないが佐奈は敢えてこの場所を選んだのだろう。

俺達は神社の祠の前に立ち、神棚に向かって手を合わせてて目を閉じる。

 

俺が神様に願う事なんて何もなかった。

願う夢なんてなんにもないし思いつかない。だからこんな事をする意味なんてないのだが…隣にいる佐奈はどうなのだろうか?

 

俺とは違って願う事とかきっとあるのかもしれない。

少しだけ目を開けて横目に見てみるとまだ手を合わせていたのだった。

少しして俺は離れると佐奈は手を合わせるのを止めてこちらに向き直った。

 

「カケル君は何か願ったの?」

 

「俺は…」

 

何も言えずにいた。

 

「私は…願う事はあったよ」

 

「……どんな?」

 

「カケル君がまた立ち上がれるようにって」

 

「…ならそれは叶わないかもな」

 

暗くなっている空を見上げる。

空には少しの星の光と落ちてくる雪しか存在せず息を吐くと白い靄が出るばかりだ。

そして、改めて佐奈に顔を向けたのだ。

 

「俺は母さんを助ける事が出来なかった」

 

「うん」

 

「口だけだった。何も出来ずにいた」

 

「うん」

 

「…俺には誰かを助ける事なんて出来なかったんだよ」

 

吐き捨てるように俺は言葉を紡いだ。

けれどそれに対し、佐奈は首を横に振った。

 

「確かにカケル君にとってはそうかもしれない。けどね―――」

 

 

 

 

 

「カケル君は私を助けてくれたよ」

 

 

ニコッと佐奈は笑顔を作った。

 

俺が佐奈を助けた。恐らくそれは入学式のあの事を言っているのだろう。けれどそれは…

 

「入学式の時の事じゃないよ」

 

「……なら」

 

「私が怪獣のストラップを自販機の下から取ろうとした時の事だよ」

 

「……」

 

「……普通ならね、あんな状況なら誰も助けないよ。けれどカケル君は助けてくれた」

 

佐奈はそう言うと俺に近寄って来る。

 

「あのストラップはとっても大切なものだったんだ。亡くなったおじいちゃんの最後のプレゼントだったの。だから服が汚れようがどうなろうが関係なかったんだ。けれど、カケル君は違ったよね」

 

「とっても嬉しかったんだ。ストラップを取ってくれた事や何よりカケル君のその優しい所が」

 

「たったあれだけの事だけで…」

 

「カケル君にとってはそんな大したことじゃなくても私にとっては違った。それだけだよ」

 

俺は言葉を失った。

あんな…あんななんにもないただの出来事だけで救っただななんて到底思えなかった。だから佐奈のその言葉に何も言えなかった。

 

「それにほら、前に話してくれた小学生の時に助けた友達の事だってそう。その子もきっと私と同じなんじゃないかな?」

 

「俺は…」

 

「お母さんの事はとても残念だと思う。私になんかが掛ける言葉なんて軽い物だってことも」

 

「それは…」

 

「けれどこれだけは間違いなく言えるよ。カケル君は誰かを助けれる人だって」

 

「そう…なのかな…」

 

俺にとっては大した事じゃなくてもその人からすればそうでもない、それを佐奈は俺に伝えてくれた。

俺は…。

 

「……長く引き留めてごめんね。こんなの、私の我が儘でしかないのに」

 

「いや…。でも俺は…」

 

「勿論今すぐなんて言わないよ。だから待ってるね。また、カケル君とウルトラマンの話する事をさ」

 

「佐奈……ごめん…」

 

「謝らないでよ。…それじゃそろそろ帰ろうか。これからもっと冷えるだろうし、送ってくよ私」

 

「いいよ。1人で帰れる」

 

「ううん、今のカケル君見てたらなんか危なっかしいから付いてく」

 

「…そんなにか?」

 

「うん。とっても危なっかしい」

 

俺に人差し指でツンツン突いてくる佐奈はジト目でそう言った。そんな俺は降参ポーズをして佐奈の言う通りにする。

帰り道は来た道を戻るだけなのだが何故だか少しだけ足取りが軽く感じられたのだった。

 



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カケルの過去:ウルトラマンになるまでの道のり10

大晦日が終わり、正月なってからはや3日目。

俺は相変わらず家に籠っていたが、その心は前とは違い少しばかり変わっていた。

 

あの日佐奈に言われた言葉。

俺は誰かを助けれる人だと。

その言葉をもう一度自分の頭の中で考えていた。

俺のやって来た事はなんだったのか。何故俺は誰かを助けるなんて事を言っていたのだろうか。

 

今一度己を見返して考えるばかりだったその時、家のチャイムがなり響いた。

 

大晦日よ時といいまた佐奈が来たのかと思って俺は一度思考を止めて玄関に歩いていく。

扉を開くとそこには佐奈―――ではなく違う人物が立っていた。

 

「透…?」

 

「久しぶり。小学生以来だよねカケル」

 

小学生の時、虐められている所を助けてその後に佐奈と並ぶくらいに深い関係の友達となった人物、陸井 透が俺の所に来ていたのだった。

 

本当に久しぶりだった。

小学生の時はよく遊んでいたが中学生の頃になる前に転校していった為、離ればれになってしまってから随分と会っていなかった。

 

旧友の来訪に俺は驚きを隠せずにいた。

まさかこんな日に来るなんて誰が予想出来るのだろうか。

 

「お前なんで…」

 

「実は今日、家族と一緒にこの近くまで来ていてさ。両親が少しの間用事があるから待っていてくれって言ってさ。時間も余ってるしどうしようと思ってた時にカケルの事を思い出してさ。という事で来てみたんだよ」

 

「そうか…」

 

「ていうか…カケル……」

 

透がジロジロと俺の姿を見てくる。

それ程ジロジロ見られる、という事はやはり今の俺の現状が透には不思議に思えたのだろうか。少しすると透は最期に俺の目を見る。

 

「何があったの…?そんなボロボロなカケル初めて見たけど…」

 

「まあ…色々あったんだよ。…本当に色々」

 

「そうなんだ…。もしかして僕が来たのって迷惑だったり…?」

 

気まずそうに透が言ったが俺は首を横に振る。

 

「いやいや、全然大丈夫。よかったら家に上がるか?」

 

「それじゃ、お言葉に甘えようかな」

 

俺は透を家に案内すると、ひとまず広間に案内した。

ここなら気兼ねなく話せると思うので取り敢えず透を座らせて、俺は冷蔵庫の流してからお茶を取り出す。棚からカップ2つ取るとそこにお茶を注いでテーブルに置いて、透の真反対に俺は座ったのだ。

 

「ありがとう。……そういえばカケルのお母さんは?何処か出掛けてるの?」

 

「母さん…は…」

 

少し言葉が詰まったが透にこれまでの事を話した。それを聞いた透はバツが悪そうに「ごめん」と謝ってきたのだ。

 

「そんな事になってるなんて…。カケルが辛いのにこんな事聞いてしまって」

 

「いや…俺は大丈夫だから」

 

「そう言って貰えたなら…。けれど、カケルのお母さんが…」

 

母さんの死を聞いた透もショックを受けていた。

透はよく俺が家に招いたりして遊んだ事もあった。その時、よく母さんからお菓子を貰っていたり時には話し相手になって貰ったりしていて透も母さんの世話になっていたのだ。

 

だからこそ、母さんの死を知った透も思うところはあったのだろう。

 

「カケルのお母さん、ホントに元気だったのにね。今でも思い出すよ、昔の事」

 

「…そうだな。あの時は本当に楽しかった。透とトランプで遊んでいた時、透が負けすぎて泣いていた所を母さんに慰め貰ってた時もあったよな」

 

「あっ!?今それ思い出す!?それだったらカケルがジュース溢してカケルのお母さんに怒られてた時あったよねぇ!?」

 

「あー……確かにあったな。恥ずかしかったなー……まあ透が家のすぐ前ですっ転んで泣いてた所を慰められてた所も思い出すなぁー」

 

「カケル……本っ当に変な事覚えてるよね?なんなの、怒らせたいの?」

 

「冗談だよ冗談」

 

「今そんな雰囲気だったかなぁ!?」

 

フフッと俺は少し笑った。

懐かしいなぁ…。こういう所、全く変わってないな。

 

「そういえば透、お前友達できた?俺がいなくても上手くやれてる?」

 

「ご心配無用、しっかり作ってるよ。カケルこそ友達出来てるかなぁ?」

 

「と、当然。俺なんかもうクラスメイト全員は友達だぜ?」

 

「…本当は?」

 

「う、嘘ついてないからな?」

 

「カケルって昔からだけど嘘つくの下手だよね?バレてるよ?で、何人出来たの?」

 

ぐぐっ!?ば、バレてやがる!?

 

「…………1人です」

 

「ハッ!1人とは情けない!こちとら10人だぞ!」

 

「但しその1人は女の子です」

 

「はぁ!?」

 

透がオーバーに驚いた。

友達の数で競うつもりだったのだろうが、数ではなく質で勝負しようじゃないか。

 

「う、嘘だ!」

 

「今の俺、嘘ついてる?」

 

「…マジだね。マジかぁ〜…、カケルに女友達がねぇ〜…」

 

「…意外だったか?」

 

「まあね。カケルってそういうのあんまり縁が無さそうだったし」

 

「ホント、縁が無いと思ったけどなぁ」

 

ふいに、3日前の事を思い出す。

俺に救われたと言った友人。また立ち上がってと願った友人。俺なんかもったいないくらいとても良い友人だ。

 

あの自販機での出来事がなければ今頃どうなってたのだろうか。佐奈ほど関係が良い友人なんて作れなかっただろうし、楽しかった思い出が少し楽しいだけの思い出になるだろうし…あの年末詣の出来事もなかった。

 

少しずつ思い出していくと、気がつけば俺にとって佐奈はとても…本当にとても良い友人だったらしい。

佐奈との思い出を思い返していると隣でお茶を啜っている透がニヤニヤし始めた。

 

「はは〜ん、さてはその子彼女だね?」

 

「いや?違うよ?」

 

「え…?違うの…?」

 

不思議そうに透は顔を傾ける。

なんだ、そんなに変だったか?

 

「いやだってカケルが今まで見たことないくらい顔が変だったから」

 

「人の顔を変とか言うなよ」

 

「鏡見てきなよ…」

 

えぇ…。

呆れるような顔で見てくる透だが、そんな顔を見た俺は不思議と顔から微笑みが出てきた。

 

「…少しはマシになった?」

 

「…ああ、マシになった。ホントにいい友人だよ透は」

 

「誉めても何も出ないよ」

 

どうやら、今の俺の有り様に気を使われていたようだ。前までの俺には考えられないくらいには笑顔が出来るようになった。

それは多分透が面白おかしくしてくれたお陰だろう。

…少し気分が晴れたような気がした。

 

「随分と慣れてれるな。そんなに成長していて友達として鼻が高いぞ?」

 

「久しぶりに会って前とは違う有り様だったし、そこまで酷くなる理由も分かった。けれど、もしかすると僕の助けが無くてもカケルは大丈夫だったのかもしれないね」

 

「なんでそう思う?」

 

「見た目はボロボロ、中身はぐちゃぐちゃ。けれどまだ眼は死んでなかった」

 

そう言われて、心当たりがある俺は微かに笑ったのだ。

 

「という事は、多分その女の子のお陰かもな」

 

「…そっか」

 

すると透は、広間にある時計を見ると席を立ち上がった。

 

「そろそろ行くよ。久しぶりに会えてよかったよカケル」

 

「ああ、こっちもだよ透」

 

俺も席から立ち上がり、透を見送ろうと玄関まで付いていく。再会と言うには少し短い時間だったかもしれないが、それでもこの再会は俺にとってとても大切な時間になった。

 

扉を開けようとした透だったが俺に再び振り向く。

 

「今更だけどさ、本当にありがとねカケル」

 

「…というと?」

 

「昔の事だよ。僕が虐められている時に助けてくれただろ?」

 

あぁ…あの時の事か。

透が虐められている所を俺が助けて、それから築いた友人関係。その時の感謝の言葉を今、透は俺に伝えてくれたのだ。

 

「もしあの時、カケルが助けてくれなかったら僕は今頃どうなってたかは分からない。不登校になったり…もしかすると自殺していたかもしれない。だから、今の僕があるのはカケルのお陰だよ。カケルが、僕を救ってくれたんだ」

 

「そう、かなぁ」

 

「そうだよ。本当に、ほんっとうにありがとう」

 

「そりゃどうも」

 

「あ、それとさっきそこで事故があってさ。道歩く時は気をつけなよ?」

 

「ご忠告ありがとう。ほら、さっさと行った行った」

 

「うん、また会おう」

 

そう言って透は扉を開けてこの家から去っていった。

 

 

…どうやら佐奈が言っていた事は当たっていた。

俺にとってそんな大した事じゃなくても他は違う。

そんな、なんてことない事実が今の俺にとっては特別な物にも思えた。

 

俺は、きっと誰かを助ける事が出来る。

 

佐奈はそんな俺を見抜いていたのだろうか?

いや…きっとそうなんだろう。

全く、本当に凄いな俺の友人は。

 

なんだか妙に気分が優れている気もする。きっと透が来た事だけじゃなく今の俺に出来る事が見えたと思えたからだ。

取り敢えず、俺にやるべき事と言えば―――

 

 

「もう一回、学校行ってみるか」

 

 



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カケルの過去:ウルトラマンになるまでの道のり11

「さて…と」

 

俺は今自分の部屋で着替えていた。

休み続けて着なくなっていた学校の制服を引っ張り出すとシャツを着て、ブレザーを袖に通す。

 

期間的には短い間だったが少し着ていなかっただけなのに何故か長いこと着ていなかったような錯覚に捕らわれたのは、きっと色々な事が起こっていたからだろう。

 

部屋から出て階段を降りて広間のテーブルの側に持ってきていた鞄を置くと俺は朝食の準備を始める。

 

時間にして6時20分。

家を出るにはまだ時間に余裕がある為、少し凝った朝食を作っていく。

 

といってもおかずを目玉焼きにベーコン、白ご飯に味噌汁といったものだが、今までは食パン一枚くらいの朝食だったので少しはまともな朝食を久しぶりに食べる事にしたのだ。

 

フライパンに火をつけて油を引き、冷蔵庫にあった卵とベーコンを取り出し同時に焼いていく。

少しするとパチパチと油が弾ける音が出てきて、ベーコン特有の香ばしい匂いが漂ってくる。

 

卵の方も液状だった物が焼けていく事で段々と目玉焼きらしくなっていった。いい感じに焼き上がったのでそれを皿に盛り付ける。

 

棚に置いてある茶碗を2つ取り出すと片方にらは白ご飯を、もう片方には昨日の残りの味噌汁を注いでいく。

そうして出来上がった朝食をトレーに置いてテーブルに持っていく。

 

「まともに作ったの久々だな…。―――いただきます」

 

そうして俺は作った朝食をゆっくりと噛みしめて食べていく。学校を行かなくなってからまともな食生活をしていなかったのでこうした物は本当に久しぶりだった。

 

時間をかけてゆっくりと食べていきしっかりと胃の中に入れていく。今日は休み続けていた学校に再び登校するのだ。だからこそ朝の食生活から変える事で気合いを入れ直す。

 

そうしてゆっくり食べていた朝食も食べ終わり、後片付けを始めて、そんなこんなで時計を見ると今は7時20分だった。まだ時間には少しだけ余裕があるが今日は早めに出ようと決意し、俺は鞄を持って家を出た。

 

正月も明けたが、まだまだ寒い時期には変わりないので事前に厚着で出たがどうやら正解だったようだ。住宅街を抜け、商店街を抜けた俺は一目散に駅へと足を運ぶ。

 

ふと、駅に入る前にすぐ側にあった自販機が視界に入った。

何の変哲もない自販機。けれどもここは初めて佐奈と出会った場所でもあり、ある意味俺にとって特別な場所だった。ここで佐奈が落とした怪獣のストラップを俺が拾って上げた事で出来た不思議な縁。

 

思い返せば少し運命的な物なのかなと思いつつもここは忘れられない思い出の場所だった。

少し早めに出たせいか電車はまだ来ていない。特にすることもないのでホームのベンチに座ってゆっくりと電車を待つ事にしたのだが、唐突にある考えがよぎった。

 

学校で佐奈に会った時なんて言おうか。

 

感謝の言葉は勿論の事だけどもっと他に言うことあるだろう。

俺に会いに来てくれた事とか…そもそも俺を立ち直らせてくれる切っ掛けを作ったのは佐奈のおかげだ。

 

何かお礼的な物でもすれば…いや物に頼るにしたって何をしたらいいんだ?佐奈がしてくれた事はとても大きかった。

だから安易にプレゼントとかそう言うので表そうとするのはどうなんだろう…?

 

あーでもないこーでもないと考えている内に電車が到着した。

俺は考えつつも電車に乗りゆらりゆらりと電車に揺らされながらも考えていたがいい案がそうそう浮かぶ筈もなく、気がつけば学校がある駅に到着する。

 

電車を降りて駅を通ると、周りにはちらほらと同じ制服の人間がいたのだがその中に佐奈がいるかと少しだけ期待したが流石にいなかった。

 

 

 

そうして学校に到着して自分のクラスがある教室に入ると、まだ少ないがクラスメイトが驚いたような顔で俺を見ていた。

どうやら俺が来たのが意外だったらしく俺はなんとなく挨拶だけ済ますと席に着席した。

 

するとクラスメイトが「大丈夫か」とか「なんかあったら相談していいよ」なんて心配の言葉を掛けてきてくれた。なんでも俺の家庭事情を少しだが知っていたらしく担任の先生が皆に教えていたようだ。

 

正直ここまで心配されてるとは俺自身も思っていなかったので少し驚いたが大丈夫とだけ伝えておいた。少しすると教室に先生もやって来るや否や、俺が来ている事に驚いていた。

クラスメイトと同じように心配してくれていたし何よりこの先生は俺が塞ぎ込んだいる時も家に来てくれてた先生だ。

 

あの時の事を感謝し、俺の事は大丈夫だと伝えると先生も安心したようで、

 

「後少しの期間だが君なら来ていなかった時間もすぐに取り戻せるさ。応援してるからな」

 

と言ってくれた。

俺はもう一度先生に感謝の言葉を告げると、学校のチャイムが鳴り響いた。そろそろ授業が始まる時間だが、1つだけ空いている席があった。

先生の朝の挨拶が聞こえてくる。

 

「え〜…新年早々ですが…皆さんには残念なお知らせがあります。同じクラスの空島佐奈さんがこの休みの期間中に事故にあってしまい現在入院中との事です。もしかすると君達とは一緒に卒業出来ないかもしれない状態のようです」

 

クラスがざわつく。

ある人は驚いたり、ある人は悲痛そうな声を上げていた。

 

 

その中で俺は段々とクラスメイトの声や先生の声が遠く離れたかのように聞こえなくなっていったのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「先生、あの佐奈の…空島さんの事なんですけど…」

 

1日の授業が終わり、俺は放課後に職員室にすぐ駆け込んで佐奈の状況を聞きに来た。

朝の…突然の事実にあまり頭が働かず授業もろくに集中出来なかったが、今はそんな事はどうだってよかった。

 

そんな俺を見た先生も少し悩んで俺に佐奈の状況を教えてくれたのだった。

 

「確か…日空は空島君と仲が良かったよな。なら心配しても仕方がないだろう」

 

「それで…佐奈は…」

 

「ああ、確か3日の日だったか。その日に空島君は車に跳ねられたらしくまともに受けたのか今や植物人間の状態になったらしくてね」

 

残念そうに先生はため息をついた。

 

「せっかく日空が帰ってきたというのに今度は空島が残念な結果に…先生としても悔しい想いでいっぱいだよ」

 

「植物…人間…」

 

植物人間。

意識や心拍、呼吸、目の瞬きなど人として最低限の行動しか出来ない状態。そんな状態だと動く事も…会話する事すらままならない。

 

俺の心の中でとある言葉が思い浮かんでくる。

3日の日、透が来ていた時なんて言っていたか。

 

『さっきそこで事故があってさ。道歩く時には気をつけなよ?』

 

俺の家から佐奈の家はそう遠くない。透が通ってきた道に偶々佐奈がいて…そして佐奈はその時………

 

「日空?どうかしたか?」

 

「あ…いえ…なんでも」

 

「顔色悪いぞ?やはりまだ…」

 

「いえ大丈夫です。本当に……」

 

「ならいいんだが…。正直な話、日空にとっても辛い話だろう。もし会いに行くというならここに書いている病院に行くといい」

 

そう言って先生は俺に1枚の紙を渡してくれた。そこには佐奈が入院しているであろう病院名とその住所が書かれていた。

俺はいても立ってもいられずに職員室から駆け出し佐奈の入院している病院へと向かう。

学校の門をくぐり抜ける寸前、俺は門前に思いも寄らない人物達がいる事に気づいた。

 

佐奈の事を虐めていた上島、佐川、森白、上代の4人が群がっていたのだ。

アイツらもう学校を来なくなった筈なんだがと思っていたが今は佐奈の方が優先事項だ。気にせずに学校を出ようとすると「おい」と4人組の1人、上代に声を掛けられ早めていた足を急ブレーキさせてアイツらの方に顔を向ける。

 

「なんだよ。今忙しいんだよ」

 

「いやいや、この度は日空君に復学おめでとうと言いたくってさ」

 

ニタニタと笑う4人は少し気味が悪かった。

 

「…呼び止めた理由はそれだけか?もう行くぞ」

 

「いや〜清々するよな。うっとおしいウルトラマンオタクもいなくなってさ」

 

「あんたさ、あの子の彼女でもなんでもないんでしょ?なんでそんなに必死なのさぁ?」

 

鬱陶しい声が俺の耳に入る度に不快感が増してくる。一刻も早く行かなきゃならないのにいつまでコイツらの話を聞かなきゃならないのか。

 

「日空もさぁ、もういなくなった奴の事なんて気にすんなよ。同じ友達だろ?」

 

「は?お前らと友達になった事なんて一度もねえよ。…もういいか?俺は行くからな」

 

そう言って俺は走り出す。

もしこの時、アイツらの方に振り返ったら俺はこう思っただろう。

 

何でこんなにも邪悪な笑い方するのだろうか、と。

 

 

 

 

病院にたどり着いた俺は急いで受付に向かい、そこに面会の手続きを行った。

流石に親族じゃないのもあってか面会の手続きを終えるのに多少の時間が掛かったが、受付員の人から許可が下りると病室と階層だけ聞いて俺は階段で駆け上っていった。

 

佐奈が入院してる病室は5階の500号室。流石に運動すらせず毎日寝込んでいるだけだった俺が階段を駆け上がるにはかなりの体力を消費したがそれでも必死だった。

 

ようやく佐奈のいる病室に辿り着き、扉を開けたがそこには点滴や包帯に巻かれていた佐奈がベッドに寝ていた。

 

そんな佐奈の姿に俺は思わず息を呑んでしまった。

植物人間とは聞いていたがここまで酷い状態だったとは思えず驚くばかりだった。

近づいて見ると今は眠っているのだろうか佐奈は目を閉じていた。

俺は…あまりの事に言葉を失った。訳も分からず俺は逃げるようにこの場を去っていった。

 

途中、通行人の女の子にぶつかりそうになったがその後は何もなく家に帰っていったのだった。

 



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カケルの過去:ウルトラマンになるまでの道のり12

更新します

これにてカケルの過去の1つは終わりです。

もう1つの立ち上がれたお話についてはまだ先の事となります。
これが終わり次第ちょこっと番外スレをやった後、本編に以降します。


卒業間近になるこの頃、俺はというと家には引きこもらず卒業して進学する為に毎日居残りと自主勉強をこなしていった。

 

これがきっと佐奈が願っていた事だから。

だから俺はまだ立ち上がっていられたのだ。

けれどそうしていく内にいつも考える。何故佐奈があんな目に会わなければならないのか。

 

母さんと同じだ。

あんな目に会っていい人なんかじゃない。

俺にとって佐奈は、ある種の支えになった人だ。

 

だからこそなんで事故にあったなのかなんて考えても答えなんて浮かび上がる筈もなくただひたすら友達の願いに応える為、俺は頑張り続けたいた。

 

そしてある日の事。

 

「久しぶり。元気にしてた?」

 

「透…。また来てくれたんだな」

 

またもや家に透が来てくれたのだ。今度は偶々用事があったから来たではなく文字通り俺の心配をしていたらしく、個人的に来てくれたのだ。

 

立ち話もどうかと思うので一先ず家に入らせてまた広間に案内した。

 

「なんだか前より元気になった?」

 

「まあ、な。お前や俺の友達のお陰だよ」

 

「友達っていうと例の女の子?」

 

「うん。あの時、透は俺に感謝してたけど今回は俺も透に助けられた。本当にありがとう」

 

そんな言葉を聞いた透は少し驚いた顔をするとすぐに微笑んだ。

 

「そうか…僕ってカケルの事、ちゃんと助けられてたんだね」

 

「ああ、本当にだよ」

 

「にしては、何か後ろめたい事隠してない?」

 

「え?」

 

透の言葉に今度は俺が驚いた。後ろめたい事ではないのだがやはり顔に出ていてのだろうか。

 

「なんで分かるんだ?」

 

「カケルすぐに顔に出るし」

 

「敵わないなぁ…うん、確かにある。実はさ、その友人がさつい最近事故に合ってさ。…ちょうど透が来てくれたあの日に」

 

「…まさか」

 

「確証はないけど、その子は家からそれなりに近いし多分確実だと思う」

 

「そう…」

 

重たい空気が部屋を包み込む。透も何か言うわけでなくただ黙っているだけだった。

 

「でさ、その子に会いに行ったんだよ。でもとても酷い状態だった。全身包帯だらけで…当たりどころが悪かったのか植物人間状態だってさ。……なんであの子があんな目に会わなきゃならないんだよ」

 

俺は頭を抱えた。

透に全て話して尚、心に残った靄は晴れる事はなくただ何も出来ずにいた。

そんな俺を見ていた透は俺の肩に優しく手を置いて「大丈夫?」と聞いてきた。

 

「…まあ、まだ立ち止まれないのは確かだよ。それが…佐奈が願っている事だと思うから」

 

「女の子、佐奈って言うんだね」

 

「あれ、言ってなかったか」

 

「言ってないよ。まあ、深く聞くつもりもなかったんだけどね」

 

「そうか…。なあ、その事故があった場所って何処か分かるか?」

 

「分かるけど…何で?」

 

「いや、何か引っかかるような…ないような…」

 

「何だよそれ」

 

苦笑いしながら透は俺を見つめる。

ほぼ勘に近いものだが何か引っかかるような…気がする。ともかく、事故現場に行ってみて何か踏ん切りがつくような気がしてならなかったのだ。

 

「まあ分かるけど…辛いだけだよ?」

 

「それでもいい。連れてってくれ」

 

「…はぁ。分かったよ」

 

 

 

 

そうして連れて来られたのは俺の家からそこまで離れていない交差点だった。

ここは車が通る事が少なく、そして人もあまり来ない場所であり静かだった。

 

そんな静かな場所で事故が起こったのだ。

 

「…思ったより何もないな」

 

「それはそうだよ。もう事故は終わった事なんだから」

 

透も言っているが、事故という以上ここには来る必要なんてなかった。それなのに何故俺がここに来たがったのかなんて、ある種の納得が欲しかったからだ。

 

佐奈がここで事故に合った事。それがどうしても現実として受け入れ難かった。だから直接現場に来る事で自分の気持ちに踏ん切りを着けたかったのだ。

 

そうして少し辺りを見回していると、奇妙な物があった。

 

俺達がいる背後にある電柱、その下に生えている雑草の陰から何やら草の色とは異なる物がそこにあったのだ。

何のか興味を持った俺はそこに近寄り、腰を下ろしてその異物を手に取った。

 

「これって…」

 

「どうしたのカケル?…それってシュシュ?なんでこんな所に?」

 

透が言った通り、こんな所に()()()()()()()()()()()()()なんてある事自体可笑しい話だった。これの持ち主は気づかずに落として行ったものなのかもしれないし、なんならこんな場所に落ちてた所で普通の人ならば気にかけてもすぐ忘れるような物だ。

 

けれど()()()()()()()()()()

これの持ち主も大体予想はつく。そして、もしその予想が正しければアイツらが何であんなにも不愉快な声を出していたのか、繋がったような気がした。

 

「カケル?どうしたの顔が怖いよ?」

 

「ん?ああ、ごめん」

 

「…もしかして何か分かったの?」

 

「うん、なんか点と点が繋がったような感覚だよ。ごめん透、俺予定出来たから申し訳ないけどまた今度でいい?」

 

そう言うと透は少しため息をつくと俺に改めて振り向いた。

 

「無理だけはしないでね。何かあったら相談に乗るから」

 

「…ありがとう」

 

そう言って俺は自分の家に帰宅し、自分の部屋にあるベッドにダイブした。

今までの事を思い返す。

透の事、佐奈の事。そして母さんの事。

 

今まで起こってきた事を思い返し、そしてあの4人の顔を思い返す。

 

 

 

 

憎い。

憎くて憎くて頭がどうかしそうになる。

何故考えなかったのか、何故佐奈の虐めが終わったなんて考えていたのだろうか。俺がいない時に…よりによって俺が塞ぎ混んでいた時にアイツらがやっていた事。

 

憎くて憎くて顔が歪むが、それと同じくらいに俺は自分自身に怒りを覚えていた。

 

何があんな目に合っていい人じゃない、だ。

そんな原因を作ったのはアイツらだけじゃなく俺にもあったんだ。

もし塞ぎ混まずに佐奈と前みたいにウルトラマンの話なんかで楽しんでいたら事故になんて合わなかったんだ。

 

もし―――もし塞ぎ込まずに佐奈の側に居ていたらあんな事なんて起こる筈もなかったんだ。

佐奈をあんな風にしたのは俺だ。

 

俺が道を見失ってたから佐奈はあんな目にあったんだ。

俺は…何処まで行っても無力だった。

 

結局あの日から何も変わってない。

確かに救えてたのかもしれない。けれど今はどうだ。

 

佐奈の事を…助ける事が出来なかった。

 

憎い。憎くて仕方がない。

けれどここでやった所で何も始まらない。だから俺は卒業まで待つ事にした。

 

もし…万が一にアイツらが何かしらの反省や謝罪の言葉があったのならこの憎しみも少しは和らぐだろう。けれどそれがなかったらその時は―――

 

 

 

それからは俺は学校に来る目的が勉強ではなくアイツら4人になった。

見た目は何もないように、しかし中身はどす黒い感情を昂らせながら俺は日々を過ごした。

 

無論卒業できるように勉強も同時にやっているがこの憎しみは消える事はなかった。

 

そして―――遂に卒業式を迎え、無事俺は卒業出来たがアイツらは最後まで何もなかった。

 

そう、何もなかったのだ。これだけ待ったんだ、もう見逃してやるのは終わりだ。

卒業式が終わり、俺はあの4人がワイワイと仲良く話している所に割って入っていった。

 

「な、なんだよ日空。急に割り込んで…」

 

「なあ、少し話があるんだ。今までの事とか…よく考えたんだけどお前達の話が間違ってなかったんじゃないかってさ。こんな所じゃあれだしちょっと場所変えないか?」

 

そうやって丸見えの嘘をついて話したが思った以上に食いついたので俺は4人を連れて学校から遠く離れた場所…佐奈が事故に合ったあの人気のない場所まで連れてきたのだった。

 

「なあ日空、なんでこんな所まで」

 

「…記憶にないのか?お前らならよく知ってるだろ?」

 

「…何が言いたいのよ、ハッキリ言いなさいよ。言っとくけどあのオタクちゃんとは関係ないからね」

 

…何も言ってないのに佐奈の名前が出てくる当たり、もう確定したような物だった。

俺はポケットにあったシュシュを取り出し目の前に見せつけた。

すると佐川が「それ私の…」と言うや否や、ハッとした顔で口を抑える。そんなコイツらにため息をつくと上代が少し焦ったのか俺に近づいて来る。

 

「い、いやさ日空これには訳―――」

 

ノータイムで俺は上代の顔に拳を叩き込んだ。

上代は俺が思った以上に吹き飛んで転がっていった。

転がった後には血がへばりつきまっすぐな線が出来上がっていた。

 

「ヒッ…!?」

 

「日空おま―――」

 

続けて森白の腹に爪先で蹴ると、続け様に隣にいた佐川の頭を掴んでアスファルトの地面に叩きつけた。

そして怯んでいる森白の顔に思いっきりアッパーを繰り出して佐川と同じように地面に叩きつける。

 

突然の出来事に小さな悲鳴しか出せなかった上島だが有無を言わさずそのまま殴った。

人間の構造上、頭に攻撃を与えると無視出来ないダメージが現れてくる。体を鍛えてるなら話も違ってくるが目の前にいるのは俺と同い年の人間だ。

 

頭部を殴られても怯まないような人間でもなかったので俺は躊躇わずに、集中的に頭部を殴る。

 

女性だろうと男性だろうと関係なく平等に殴って、何度も何度も殴った。殴る度に相手の顔がボコボコになって膨れ上がりさっきまで綺麗だった顔の面影すら見えない。

 

本当に怒りのまま殴りつけた。それと同時に自分の拳にも傷がついていった。

殴り続け、血は飛び散っていたがそれは殴り続けている自分の拳の傷なのかさえ分からなかったが今はそんなのはどうでも良かった。

 

殴って殴って殴り続けて、気がつけばここにいた4人は殴られすぎて気絶したのかピクリとも動かなくなった。

ゼェ…ゼェ…と息を切らしながらも恨みや憎しみを晴らすかのように殴り続けたのに…何故か心がスッとすることもなかった。

 

もう…何もかもが疲れた。何かする気も起きない。



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番外スレ:フィフティの技について語ろう

カケルが死んだ後地球ではとあるスレが立てられてました…。


136:名無しがお送りします

まあけどあれだよね

ことフィフティの事は話題が尽きないけど技のスレって中々見ないよね

 

137:名無しがお送りします

>>136

あのチェーンソーが代表的過ぎて他があまり話題にならない…

 

138:名無しがお送りします

技もそうだけど何より戦闘スタイルがね…?

レッドファイトだからね…?

 

139:名無しがお送りします

ていうかフィフティって何個くらい技持ってるの?

 

140:名無しがお送りします

>>139

現状8個やな

スレが更新される度に増えてるのは確か

 

141:名無しがお送りします

果たしてミラージュのあれを1つと数えていいものだろうか…

 

142:名無しがお送りします

>>141

ガンマイリュージョンが形式状1つだからええやろ

 

143:名無しがお送りします

まあまずはウルトラマンと言えば代名詞の光線やな

フィフティの場合はフィフティウム光線やな

 

144:名無しがお送りします

確かあの時は切り抜きしかなかったけど初光線だけは切り抜きなかったんだよね?

 

145:名無しがお送りします

>>144

せやな

有識者曰く初めは青色じゃなくて黄色だったとか

 

146:名無しがお送りします

そして世にも珍しい光線撃った反動で自分が吹っ飛ぶとかいう

 

147:名無しがお送りします

>>146

マ?初めて聞いたわ

 

148:名無しがお送りします

俺は聞いた事あるけど流石にえぇ…とはなったな

 

149:名無しがお送りします

Z君ですら普通に撃ててるのにあのレッドファイトウルトラマンはよぉ…

 

150:名無しがお送りします

次はフィフティウムスラッシュやね

なんか突然生えてきた

 

151:名無しがお送りします

生えてきた

 

152:名無しがお送りします

文面的におかしいのに何も間違ってないの何なの

 

153:名無しがお送りします

なんか光線出す時に応用したのかそのまま斬撃みたいな物が出てきたしな

 

154:名無しがお送りします

確かここら辺りからフィフティウムっていう単語を多用し始めたんだよな?よっぽど気に入ったとか

 

155:名無しがお送りします

フィフティの技の中で一番マシな技

他は……ナオキです…

 

156:名無しがお送りします

言うて次のフィフティウムパンチもまだマシやろ

 

157:名無しがお送りします

>>156

パンチした所から爆発するかのような技がマシ…?

 

158:名無しがお送りします

フィフティウムスラッシュはただ切断するだけ

パンチは絵面がひでぇ

 

159:名無しがお送りします

これが出来た経緯もファイアーモンスにボコボコにされてる所をブチ切れて発動したんやったな

 

160:名無しがお送りします

フィフティは怒りを力に変えていた…?

 

161:名無しがお送りします

元が怒りに満ちた戦闘スタイルなのに何でまだ怒るの…?

 

162:名無しがお送りします

>>161

仕方ねぇフィフティだもん

 

163:名無しがお送りします

次はあれやな皆は大好きな奴

 

チ ェ ー ン ソ ー 光 輪

 

164:名無しがお送りします

ヒェッ…

 

165:名無しがお送りします

誰が好きなんですか…?(震え声)

 

166:名無しがお送りします

実は…少し好きなんです…

 

167:名無しがお送りします

>>166

こいつすっげぇ変態だぜぇ?

 

168:名無しがお送りします

出てきた時系列的には命の木のミッション終わってからなのになんであんなに代名詞になってるのあれ

 

169:名無しがお送りします

>>168

あくまで俺らの地球でのウルトラマンは百歩譲って光輪を手に持って攻撃まではあった

けどリーチ伸ばして攻撃はしてない

 

170:名無しがお送りします

いや光輪って本来飛ばすもんやろ?

 

171:名無しがお送りします

誕生経緯は?

 

172:名無しがお送りします

スレが再び立てられた時既に持ってた

 

173:名無しがお送りします

うーんこの

 

174:名無しがお送りします

違うぞ

スレが立てられる前に幾分か時間が流れていたらしくそのスレが立てられてない間にチェーンソー光輪が生まれてたらしい

 

175:名無しがお送りします

確か結構練習してたとか

オーブのオリジウム光輪みてやってみたいな〜みたいなノリでやってたらあんな事になってた…らしい

 

176:名無しがお送りします

アレのせいで一気にレッドファイトが加速した

 

177:名無しがお送りします

レッドファイトって加速するもんでしたっけ…?

 

178:名無しがお送りします

>>177

フィフティならきっと加速するよ

 

179:名無しがお送りします

こんな奇天烈な後輩生み出したレッドマンさんは責任を取って下さい

 

180:名無しがお送りします

>>179

何それ…知らん…

 

181:名無しがお送りします

寧ろレッドマンなら腕組みながら頷いてそうやねんけど

 

182:名無しがお送りします

レッドマンだって流石にチェーンソーは持ってこない

 

183:名無しがお送りします

>>182

チェーンソーは持ってこないけど他も大概だろぉお!?

 

184:名無しがお送りします

確か初めて喰らったのは(あくまで俺ら目線)ルナチクスだったよな?

やらかしてきた所業を考えたら割とアレされても妥当なのでは

 

185:名無しがお送りします

>>184

そういやアイツ月の文明滅ぼしてたな…

いや別個体なんだろうけど

 

186:名無しがお送りします

まあそれは置いといて

んでその後ヤプールの本拠地の異次元に飛び込むとかいう頭がおかしい行動に走った挙げ句恐らく100体近くは居たであろう超獣を馬鹿みてーな技で殺しまくったのも中々…

 

187:名無しがお送りします

>>187

光輪ラリアットやな

タイタスかよ

 

188:名無しがお送りします

>>187

む!?今私のウルトラマッスルを呼んだかね!?

 

189:名無しがお送りします

>>188

旦那じゃねえ座ってろ

 

190:名無しがお送りします

やってる事は光輪ぶつけてるだけ何だけど何せフィフティってスピードタイプだからな…

あの速さと切断能力は死ねるわ

 

191:名無しがお送りします

実際あの異次元でもほぼ一方的に超獣達殺してたからな

 

192:名無しがお送りします

尚、至近距離で殴っても肉体抉る模様

 

193:名無しがお送りします

光輪だからって何しても許されてそうな雰囲気ある

 

194:名無しがお送りします

次はガンマイリュージョンモドキのフィフティウムミラージュやね

 

195:名無しがお送りします

登場を重ねる事にその利便さと汎用性が強まっていった感

 

196:名無しがお送りします

確かファーストミッションクリアした時に貰えた力だっけ?

ウルトラマンの力っていうのには少し違和感ある

 

197:名無しがお送りします

実際の所本人もあまり分かってないらしい

 

198:名無しがお送りします

最初は本人曰くクソ硬い鏡だった

けどトレギアと出会った事でその真価がはっきりと分かった

鏡に映ったウルトラマンの必殺技が撃てる

 

199:名無しがお送りします

他のウルトラマンと出会う度に必殺技が記録?されてそれが撃てるようになるのは強いよな

本人の意思とは関係なく記録されていくけどな

 

200:名無しがお送りします

鏡の位置を特定の場所に出せるのも強い

ゴルゴレム戦の時なんか距離離れてたのにゴルゴレムの頭上から鏡出してたからな

 

201:名無しがお送りします

場合によってはノールックで背後に撃てるのも強いがそれだけじゃなくやたら硬い

マガタノゾーアの攻撃すら防ぎきったのは流石に笑ったわ

 

202:名無しがお送りします

お陰で命の木編の最後に編み出したっていうバリヤーもお役御免とかいう悲しき事実

 

203:名無しがお送りします

バリヤーも技の1つだけどくっそ影薄いのなんとかなりませんかね…

 

204:名無しがお送りします

最後はフィフティウムストラストやな

イシュタールで出てきた技やけど現状遺体処理くらいにしか使われてないのなんなの

 

205:名無しがお送りします

一応メビウスのバーニングブレイブ参考にしたらしいけど参考にした結果遺体処理なのなんなの

 

206:名無しがお送りします

メビウスの友情フォームを参考してなんであんなになるんだ

 

207:名無しがお送りします

これも全部レッドマンのせいです

責任取ってくださいね

 

208:名無しがお送りします

勝手に責任問われるレッドマン可哀想…



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銀河の風来坊の墓参り

投稿です

クリスマスいかがお過ごしだったでしょうか?
私?私は仕事まみれでした…。

今回はカケルが死んでからそれなりに時間が経った時系列です。

これと後2つ程番外スレをしようと思っています


太陽が輝く空の下、俺は道なき道を歩いていた。

 

俺とカケルが闇の魔王獣を倒してから数十年、現在に至るまで俺は旅をしていた。世界中のあちこちを周り文明が少しずつ発達していく様子を見ながら、この星を侵略する宇宙人達と戦っていった。

そして今はと言うと―――

 

「最後に来てから40年か。この村も随分様変わりしたようだ」

 

とても大きな焚き火を中心に、円状に建物が建てられている村を見て俺は感慨深くなっていた。

この村は初めて訪れた時はとても小さな規模の村だった。いや、正確には村と言っていいものかどうかすら分からなかったが取り敢えず人が住んでいたので村だ。

 

今でこそ建てられている家や施設は木材や所々に石が使われているが昔は藁というこの星特有の植物で作られていた。その藁で作られた家も立派なものだったが何度か訪れる度に発展していきより大きく立派な建物が作られていったのは驚いたものだ。

 

惑星ギレルモでもマシュー爺さん達を筆頭に開拓は進められていたがそれはあくまで確立された技術が使われていた為、0から1を生み出し発展していくこの星の住人達はとても凄かった。

 

そのうちイシュタールくらいには発展するんじゃないかという想いを抱きつつ俺は村を見回っていった。

 

「…ここだけはいつも変わらないな」

 

村のシンボルとも言うべき中央広場に堂々と存在するこの大きな焚き火。今は太陽が昇っている為火は付いてないが俺の身長よりもふたまわり大きいこの焚き火は夜になるとそれはもうボウボウと燃え盛る。

暗い夜の中で勢いよく燃える焚き火はそれはもう綺麗な物だ。

 

と、少し懐かしさを感じながら俺は歩を進める。今日、この場所に来たのは他でもないある人に会いに来ていたのだ。

 

「ここ…だよな?」

 

その人の家は中央広場からそこまで離れていない為、少しすれば着くのだが家は見上げても視界に収まらないくらいとても大きかった。以前はここまで大きくなく木材と少しの石を使った簡素な家だったのにいつの間にかこんなに大きく立派になっていた。

 

土台は石を基準にして以前よりも大きくなっており、使われている木なんかはとても丁寧に加工されていて寸分違いなく接合されている。

装飾なんかも他の一般のと比べてかなり豪華な物だった。

 

扉をコンコンと叩いてみると少し待つと扉が開き、中から人が出てきた。

 

「こんにちは」

 

「あら…えーとどちら様でしょうか?」

 

「この村にいるダーナという人に会いに来たのですが…」

 

「まあ!ダーナ村長の知り合いですか?」

 

「まあ…そんな所です」

 

ダーナはどうやら村長になっていたようだった。ならこの立派な家に住んでいるのも頷けるというものだ。目の前にいる彼女もお付きの人だろうか大いに元気がある人だった。

 

「でもごめんなさい、あの人年のせいかもう布団に寝たっきりで…申し訳ないのですけど直接会ってくだされば…」

 

「もとよりそのつもりです。彼女はどこに?」

 

そう言うと彼女はダーナは2階にある寝室にいると言い、案内までしてもらった。

外見によらず中身も美しいものだったが、何処か懐かしくも感じられた。もしかするとかつてイシュタールで住んでいた家を参考にして建てられたのかもしれない。

 

そして俺はダーナのいる寝室に辿り着き、お付きの人には「ごゆっくり」とだけ伝えるとこの場から離れていった。

俺はゆっくりと扉を開き部屋に入るとそこには―――

 

「久しぶりだな、ダーナ」

 

年を重ねてヨボヨボのお婆さんになったダーナがベッドに寝ていたのだった。

怪獣や宇宙人が頻繁に現れ、それの対処に追われていたせいか定期的にここに来ていたのも疎かになってしまっていた。40年という歳月はこうも人を変えていったのだ。

 

ダーナの隣に座ってみると寝ているのか目を開けていなかった。息はしている為特に問題はなさそうだが…あの活発で元気なダーナはもう見る影もなかった。

 

「遅くなって…すまなかったな。言い訳はしない。けれど俺の心の中にはいつも君がいた」

 

ヨボヨボになったダーナの手を握る。その手はとても細く、力を入れただけでポキリと折れてしまいそうなくらい軽かった。それでも俺は優しく丁寧に握りしめて己の心の内を告白するように呟いた。

 

「俺と違って地球人の命のサイクルは短い。もしかすると次来たときにはもうダーナはいなくなっているのかもしれない。それでも俺はいつまでも君を忘れない」

 

そう呟くとダーナの唇が微かに動いた。

 

「ガイ…さん…」

 

「ダーナ?」

 

「今…何をしているの?」

 

優しく微笑むガイ。

 

「今、君の手を握ってる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダーナの家から離れ、俺は次にショーティーに会うべくこの村の人に聞いてみるも村の人達は厳しい顔をしていた。

 

「ショーティーさん…ですか」

 

「どうかしたのですか?」

 

「ショーティーさんはその…去年に亡くなりました」

 

衝撃だった。ダーナとは違い年も若かった為、まだまだ大丈夫とは思っていたがまさかダーナより先に亡くなるとは思ってもいなかった。

 

「随分前から病に侵されて…必死に頑張ってましたが私達にはどうしようもなく…」

 

「そう…ですか」

 

「…惜しい人をなくしました。思えばあの人達が来てからというものこの村は少しずつですが発展していきました。ダーナさんとショーティーさんには感謝してもしきれません」

 

「アイツが…そうですか」

 

俺がいなくともちゃんとやっていけていたんだなショーティー。村の人達にもそこまで思われている辺りとても頑張ったのだろう、ショーティーの兄貴分としては鼻が高かった。

 

「もしよろしければショーティーさんのお墓に行ってはくれませんか?お知り合いなのでしたらきっと彼も喜ぶ筈です」

 

「勿論そうさせてもらいます。それで彼の墓は何処に?」

 

「村の外れにある共同墓地です。そこでライアとミリムが墓地の管理をしています、2人に声をかければすぐ通してくれるでしょう」

 

「そうですか。わざわざご丁寧にありがとうございます」

 

礼を言って俺は村の外れにあるという共同墓地に赴いた。

この村はそれなりの規模の為、少し歩かなければならなかったが俺にとってはなんて事はなく少しすれば沢山の墓が建てられている場所に辿り着いた。

 

そのすぐ側にはポツンと1つの家があったので恐らくそこがさっきの人が言った墓地を管理している人ライアとミリムという人物の家だろう。

 

玄関の前に立ち扉を軽く叩くと中から「はーい」と女性の声が聞こえて来ると同時に扉が開いた。

そこには少し年を重ねた女性が出迎えてきてくれた。年を重ねていると言っても多分ショーティーよりも若いとは思う。

 

「どちら様で―――」

 

「すみません、実は墓地に入りたいのですが村の人に管理人に聞いてくれと言われたので来たのですが……どうかしましたか?」

 

「あ、貴方は…」

 

何やら驚いた顔で俺の顔をまじまじと見てきた。少しすると女性は「少し待ってください」とだけ伝えて家の中に戻っていった。

何か俺に問題でもあったのだろうか?

 

と、再び扉が開き今度は男性が出てきた。

その男性はさっきの女性と同じく年を重ねてはいるが何故か驚いた顔をしていたのだ。

 

「あ、貴方は…あの時のお兄さん…!」

 

その言葉に俺は驚いた。まさかこの女性と男性はあの時イシュタールで助けた……

 

「まさか…君達…なのか?」

 

「はい…はい……!あの時助けて頂いた少年と少女は私達なのです…!」

 

間違いなかった。

カケルと共に助け出した少年と少女は今こうして再び再会したのだった。

 

「君達はこの村にずっといたのか?俺は時々この村に来ていたんだが会わなかったような…」

 

「ええ、何分私達を迎え入れてくれた村の為に勤しんでいまして。恐らく会わずにすれ違っていたのでしょう」

 

そう言われると確かにそうだった。この村には足を運んではいたが滞在した期間はとても短かった。その上もう40年という年月が経ったのだここまで驚かれても不思議ではない。

 

「そうだったのか…」

 

「はい。あの時貴方ともう1人の御方のお陰で今の私達があります。本当に感謝してもしきれないくらいです。ですがもう1人のお方は…」

 

「君達が気にする必要はない。…所で、君達は今は幸せかい?」

 

「はい…!とても幸せです。今は妻と共にこの墓地の管理をやっていますが子供も授かり毎日が幸せの日々です」

 

「なら、良かった。その幸せがいつまでも続く事を願っているよ。アイツもきっとそう思ってる」

 

「はい…!」

 

 

かつて少年だったライアは今の人生をかけがえのない物だと感じていた。それというのもあの時救ってくれたガイとカケルのお陰だと今日まで想い続けそうして再び遅くなりながらもガイと再会したのだ。

 

「そうだ。1つお願いが合ってきたんだが…」

 

「墓地に入りたい…ですね?貴方ならば喜んで」

 

そう言って俺はライアに案内されて墓地へと入っていく。

俺が何も言わずともライアはすいすいと奥へ行き、「ここです」と言ってきた。

 

目の前に鎮座された墓には「ショーティー 光と共にここに眠る」と文字が掘られていた。

 

「ショーティー…」

 

俺はしゃがみ込んで墓を撫でる。

こうしているとショーティーと共に旅をしていた日々を思い出す。様々な場所で旅をしてトラブルに巻き込まれたりなんかがあったがそれも今となっては掛け替えのない思い出だった。

 

「あの…」

 

ふと、ライアの妻であるミリムが俺に話しかけてきた。振り向くとミリムの手には何やら握りしめている物がありそれを俺に見せてきたのだ。

 

「ショーティーさんからです。もし、村以外の人でここに来た人がいるのならその人にこれを渡してくれと」

 

「…そうか」

 

「それと遺言です。『例えもう会えなくなったとしても俺と兄貴はずっと一緒だ。だからほんの少しでもいいから時々思い出してくれよな』…とのことです」

 

 

その言葉を聞き、俺はショーティーが大事に着けていたネックレスを受け取りそれを俺の首にかける。

 

ああ、お前との思い出はいつまでも忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、最後はここだよな」

 

村を後にした俺は今は森深くの場所にいた。

ここはまだ人の手が及んでおらずあちこちに雑草なんかが生えていたがこんな場所に来た理由はただ一つ。

 

「ガイさん…」

 

「よお、久ぶりだなトーア」

 

森を歩いていると木々の中からひょこっと顔を出したトーアがこちらを出迎えてくれた。

かつてマガタノゾーアを倒した時、その闇を一身に引き受けた事で第2のマガタノゾーアとなり得たかもしれなかったトーアに現在その兆候は見られず、その身に秘めた闇の力を今や完全に制御していたのだった。

 

それも俺を一度も頼らずに、だ、

トーアの闇の力に関しては俺が何処にいようと分かるのだが暴走する気配は一切感じなかった。だからこそこの40年は侵略宇宙人の対処に回れたのだが、当初は俺もここまで成長するとは思ってもいなかった。

 

それにあの頃とは違い、幼い姿ではなく今はちゃんとした女性となっていた。

髪は足の膝くらいまで伸ばし、容姿共に整っていて少しオシャレすれば人気間違いなしなくらいにはなっている。

 

カケルが見たらさぞ褒めちぎりそうな程だ。

 

「カケルの墓参り…?」

 

「そんなとこだ。最近光の魔王獣の復活の兆候が見られてな。また当分来られなくなるだろうから」

 

「…分かった」

 

そう言うとトーアは少し手を何もないところに翳すと、闇の靄が広がりさっきまで大自然だった光景がその真ん中にポツンと似合わない石像が建てられていた。

 

「お前これ…」

 

「力作」

 

その石像はなんとカケル…のウルトラマンの姿を模した石像だった。かつて墓を立てた時は少し大きな石を印に建てていた筈なのだが、いつの間にかこんな立派な石像が建てられていて俺は若干困惑していた。

 

トーアは腰に手を当てているが心なしか少しドヤ顔しているように見えた。

 

「これカケルが見たら恥ずかしがるんじゃないか?」

 

「寧ろこれくらいで済ませてる。本当ならもっと大きいの建てたかった」

 

これよりもっと大きなのって…。

ともかく、俺はこのフィフティ石像の前に立った。

 

「来たぞ、カケル」

 

かつての後輩、カケルの名前を呼びその姿を懐かしむ。

俺に初めて出来た後輩で、共にマガタノゾーアを倒した俺の戦友。けれども、それはジャグラーの手によって…。

 

「そういえば、ここにジャグラーさんも来てたよ」

 

「そうなのか?」

 

「でもカケルの墓の前までは来なかった。…あの人にも想う所があるんだと思う」

 

「そっか…。なあ、トーア。お前はジャグラーの事は―――」

 

「私のせいだよ」

 

その言葉は何よりも重かった。

 

「あの時、私にマガタノゾーアの力を制御出来る力があれば違った未来になったかもしれない。あの人に…カケルを殺させてしまった」

 

「それは―――」

 

「ありがとうガイさん、庇ってくれて。でも、私は…今でもこう思う。カケルがあの人を慕っていたというのは知っている。だけどそれと同じくらいジャグラーさんもカケルの事を気にかけていた。もしあの時、今の私みたいに制御出来ていたらなっていたらあんな事は起こらなかった」

 

「だからこそ、あの事は私の罪でもある。カケルを死なせてしまって…ジャグラーさんに殺させてしまった私の」

 

「…そうか。本当に成長したな、トーア」

 

トーアはこうも自分の考えを持っていた。

それに対し俺は…まだ答えを出せていたなかった。

俺はあいつを…ジャグラーを許せるのかどうかすら決められなかった。

 

カケルの想い、トーアの想い。そしてジャグラーの想いが俺の中で入り混じり答えのない暗闇のようにも感じられたそれはまだまだ晴らしようがなかった。

 

「…俺はどうしたらいいんだろうな、トーア」

 

「…分からない。それはガイさんにしか出せない答え」

 

「…だな」

 

まだまだ答えは出ない。けれどもここで歩みを止める訳にはいかなかった。何より…そんな姿をカケルが見ればどう言うか。そんなのはとうに思いついていた。

 

情けない姿…見せられないもんな。

 

 

「そろそろ行くよ。また来る」

 

「うん、いつでも歓迎するよガイさん。頑張ってね」

 

新たに気を引き締め俺はここから再び旅にでる。

まだ魔王獣は倒れていない。だからこそこの地球は…ある意味カケルの故郷でもあるこの地球はなんとしても守らなければ。

 

俺は懐からオーブニカを取り出し、故郷に伝わる歌を奏でながら足を動かしていった。



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番外スレ:フィフティとその他ウルトラマンの関係

投稿です

今振り返ってみると絡んでいるウルトラマン思ったより少なかった…。


1:名無しがお送りします

はいスレ立て

 

2:名無しがお送りします

なんだこのスレ…

 

3:名無しがお送りします

死んだ奴に関係とは

 

4:名無しがお送りします

>>2

>>3

ウルトラ作品の供給ねえから暇なんだよ察しろ

 

5:名無しがお送りします

>>4

めちゃ偉そうじゃん…

 

6:名無しがお送りします

ギャラファイ3あっただろそれで満足しろ

 

7:名無しがお送りします

>>6

無理

まだまだ供給欲しい

 

8:名無しがお送りします

なんやこのスレ主頭おかしくなったんか…?

 

9:名無しがお送りします

もしかしてこれが噂に聞くフィフティ過激スレか…?

 

10:名無しがお送りします

>>9

いや暇つぶし言ってるしそうじゃないやろ

 

11:名無しがお送りします

まあええわ強行するで

 

まず関係といえばやっぱりオーブだよね

オーブからすれば直近で生えてきた後輩だけど

 

12:名無しがお送りします

えぇ…

 

13:名無しがお送りします

このスレ主精神状態おかしい…

 

14:名無しがお送りします

まあええわ付き合ったろ

 

命の木編辺りはスレが立ってばかりだったからアーカイブとか切り抜きとかはないけどオーブ自身は割とすんなり受け入れてたらしいね

 

15:名無しがお送りします

>>14

ジャグラーからすればくっそ困惑状態だったんだろな

なんせ渇望してた光の戦士がいつの間にかもう1人湧いてきたんだし

 

16:名無しがお送りします

ダイナとコスモスはどんな感じなの?

 

17:名無しがお送りします

コスモスはあまり言及はないけどダイナに関してはフィフティの戦い方に関して凄い戦い方してるなと言ってたらしい

 

18:名無しがお送りします

>>17

残当

 

19:名無しがお送りします

まあレッドファイトだし…

つかなんであんな戦い方なんだ…

 

20:名無しがお送りします

アグルこと藤宮に関してもフィフティの戦い方はやばい戦い方

と評価してたらしいっすね

 

21:名無しがお送りします

藤宮がやばいって言うのなんか草

 

22:名無しがお送りします

そら部位破壊するわ引きちぎるわボコボコにするわでやばいのは確かやろ

 

23:名無しがお送りします

なんか我夢の方はあんまし話題にならないけどどんな関係だったのやら…

 

24:名無しがお送りします

次はトレギアやな

 

25:名無しがお送りします

う わ 出 た

 

26:名無しがお送りします

悲しいおじさん…

 

27:名無しがお送りします

いつの間にか友達判定くらってる(本人全否定)可哀想なおじさん…

 

28:名無しがお送りします

出てくる度に数々の喜劇を作り出すおじさん…

 

29:名無しがお送りします

もう逃げられないゾ♡

 

30:名無しがお送りします

もう二度と外道行為出来ないねぇ…

 

31:名無しがお送りします

実際初めて出てくるのは劇場版ルーブの辺りだけどどうなるんすかねあれ

 

32:名無しがお送りします

トレギアいる所にフィフティありだぞ

出てくる場面全てにフィフティが側にいる

 

33:名無しがお送りします

>>33

亡霊かなんかなんですか…?

 

34:名無しがお送りします

例えばカツ兄の友達に何かしようとしてる時に側で優しく仮面もぎ取ってるだろ

 

35:名無しがお送りします

そもそもリクとペガ君を次元送りする前に何かしらやらかすだろフィフティなら

 

36:名無しがお送りします

ギャラファイの時系列くらいになっても相変わらず邪魔してそう(小並感)

 

37:名無しがお送りします

でもフィフティ的にはトレギアの事どうしたいんだろ?

やっぱり救いたいのかな?

 

38:名無しがお送りします

まあ仮面や鎧はずそうとしてるのもグリムドを引き離そうとしてるからうん…

 

29:名無しがお送りします

レイガ出来ないのにどうやって倒すんだよあの邪神魔獣

 

30:名無しがお送りします

そこはゾフィー隊長が全力M87光線撃てばなんとかなるから…

 

31:名無しがお送りします

次は出会った順番的にエース、レオ、アストラ、ギンガ、ビクトリーか

 

32:名無しがお送りします

確かあの時から切り抜きとか出てきたんだよね

 

33:名無しがお送りします

>>32

そうやな

でもって認知度も一気に上がった頃

 

34:名無しがお送りします

エースとレオは比較的に言えば好印象だったんだよね?

 

35:名無しがお送りします

ジュダとの戦いが終わってから少しだけど会話が弾んでたらしいし

 

36:名無しがお送りします

尚アストラ

 

37:名無しがお送りします

なんであの人喋らないんだ…?

 

38:名無しがお送りします

ギャラファイ3で沢山喋ってたのに何故か喋らなかった

 

39:名無しがお送りします

ま、まだ寡黙な時期なんだよきっと…

 

40:名無しがお送りします

流石ウルトラ兄弟なだけあってあの素人フィフティでもその迫力は凄い感じてたみたいだね

 

41:名無しがお送りします

ギンガとビクトリーに関しては…まあうん…

 

42:名無しがお送りします

やはりあの戦い方に驚いていた模様

あれかな後で出てくるメビウスも対して反応なかったから昭和系列のウルトラマンはあまり何も感じないのかな?

 

43:名無しがお送りします

ただギンガもといヒカルのあのグイグイ行く性格にはフィフティも多少困惑してたけどな

 

44:名無しがお送りします

ヒカル結構引っ張っていくタイプなんだもんな

正直フィフティと相性いいかと思ったけどそこまでなのかな

 

45:名無しがお送りします

まあ会う機会がこれからもっとあるしな劇場版やらギャラファイやらで

 

46:名無しがお送りします

>>45

もう死んでるから会う機会ねえよ!!

 

47:名無しがお送りします

あっ…

 

48:名無しがお送りします

そういや忘れてたね

 

49:名無しがお送りします

後はメビウスやな

まあ状況が状況だったからあまり一緒にいた時間はなかったけど

 

50:名無しがお送りします

切り抜きでフィフティとバーニングブレイブが一緒に戦ってるのを見てかなり興奮したワイ

 

51:名無しがお送りします

結構コンビネーション良かったよね

まああれはどっちかって言うとメビウスが合わしてくれたやんやと思うが

 

52:名無しがお送りします

しかも対戦カードがイズマエルだからすっごい珍しかった

 

53:名無しがお送りします

ただ気がかりだったのが普通のイズマエルとは違って謎のパワーが付与されてたんだよな

命の木編の時に出てきたベゼルブタワーと同様よエネルギーだったらしいし

 

54:名無しがお送りします

確かメビウスもそのエネルギー派を観測して調査しに来たって言ってたな

あれ何なんだろ結局

 

55:名無しがお送りします

もしかしたら光の国の方は何か分かってるのかもしれないね

そういう謎を残して何故死んだフィフティ

 

56:名無しがお送りします

>>55

しゃーねえ、マガタノゾーア戦は色々イレギュラーが多すぎたんや

 

57:名無しがお送りします

もう二度とスレが立つことはないのかな…



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番外スレ:フィフティについて語ろう

皆様明けましておめでとうございますm(_ _)m

最後の番外スレです。どうぞごゆるりとm(_ _)m


561:名無しがお送りします

しっかし話題に尽きないよねフィフティ

 

562:名無しがお送りします

>>561

そりゃそうだよあれだけ暴れ散らかしたし死んでしまったしで

 

563:名無しがお送りします

フィフティが死んで何日経ったっけ?

 

564:名無しがお送りします

>>562

半年とちょっとやな

なんだかんだで新作のデッカーも情報は出てるし

 

565:名無しがお送りします

デッカーってあれだよな

明らかにダイナだよな

 

566:名無しがお送りします

>>565

流石にあそこまで似せてくるとは思わんだな

 

567:名無しがお送りします

おい話ズレてるぞ

ここはデッカースレじゃなくてフィフティスレや

 

568:名無しがお送りします

>>567

すまぬ

しかしねぇ…フィフティって一応モノホンなんやろ?

だったらトリガーやもしかするとデッカーも実在するっていう事にならない?

 

569:名無しがお送りします

>>568

まずフィフティの時空だとオーブ本編すらまだだからジードも生まれてないんだよなぁ…

 

570:名無しがお送りします

>>569

あっ…そっか…

 

571:名無しがお送りします

しかしまだ実感が湧かないな

本当にウルトラマンが存在するなんて

 

572:名無しがお送りします

まあそのウルトラマンもう死んでるんですけど

 

573:名無しがお送りします

>>572

オーブとか生きてるから問題なし

 

574:名無しがお送りします

>>573

俺らはともかくガイさん側からすれば問題大ありだろ…

 

575:名無しがお送りします

いい加減フィフティ君復活してくれないですかねぇ…?

我々は期待してるんですよ…?

 

576:名無しがお送りします

せやけど半年近く音沙汰無いからなぁ

 

577:名無しがお送りします

音沙汰無いと言えばプロダクションの方もあんましないな

 

578:名無しがお送りします

>>577

まああちらからすれば非公式(ホンモノ)が暴れ散らかしてたのをノリノリで乗っかってたからな

死んでしまったら流石に話題にしずらいやろ

 

579:名無しがお送りします

非公式なのにホンモノってパワーワードか?

 

580:名無しがお送りします

プロダクションの人達もそうだけど役者の人達的にはどう感じてるんだろな

特にオーブ組は

 

581:名無しがお送りします

>>580

それに関してはついさっきSNSで投稿されてたで

 

582:名無しがお送りします

>>581

マ?全く気づかなかったわ

 

583:名無しがお送りします

確かガイさんの方が滅茶苦茶悲しんでた。「後輩……」なんて言ってたぞ

 

584:名無しがお送りします

隊長の方は「お前さぁ…」なんて言ってたな

あれはおそらくジャグラーに言ってたと思われ

 

585:名無しがお送りします

監督辺りは反応はなかったな

まあ俳優陣はともかく監督組は流石に触れれないじゃろ

多分話題自体はしってるとは思うけど

 

586:名無しがお送りします

皆悲しんだり曇ってたりしてるけど恐らく1人だけ喜んでる人がいるんですよ

トレギアっておじさんなんですけど

 

587:名無しがお送りします

>>586

 

588:名無しがお送りします

>>586

 

589:名無しがお送りします

>>586

 

590:名無しがお送りします

確かに奴なら喜んでるかもしれん

 

591:名無しがお送りします

喜々として死体蹴りしてそう…(小並感)

 

592:名無しがお送りします

???「ほぅ〜?やっと死んでくれたかフィフティ。いつもいつも私の計画を邪魔するからそうなるのだよ。お前の命を奪いたかったのは私の心残りだがまあいい。あの世で私に関わった事を後悔するといい」

 

593:名無しがお送りします

>>592

これは情けないトレギアおじさん

 

594:名無しがお送りします

あの人フィフティと関わり過ぎて疲れてるのよ…

 

595:名無しがお送りします

そう言えばあのトレギアとフィフティの配信の切り抜きでMAD作られてたな

BGM付きとか

 

596:名無しがお送りします

あの切り抜きMADのせいかトレギア専用BGMを編集して情けないトレギアBGMとか作られてたのは流石に笑った

 

597:名無しがお送りします

あれ絶対にやる気のないダースベイダーのBGMを参考にしてるやろ

あそこまで情けなさそうなのそうそう思いつかんわ

 

598:名無しがお送りします

少なくともあの切り抜き見た奴らはトレギアの事もう外道には見えなくなってるよな

 

599:名無しがお送りします

あれもある意味フィフティの功績だよな

おかけでアイツ出てくる度にネタにしか思えなくなったわ

 

600:名無しがお送りします

未だにスペースビーストの件で笑ってる自分がいるのよ

 

601:名無しがお送りします

それはそうと光の国ではフィフティの扱いはどうなってるんだろうな

 

602:名無しがお送りします

>>601

まあ取り敢えずは変な時期に現れた新人って扱いじゃないの?

 

603:名無しがお送りします

メビウスとも会ってるみたいだしそんな扱いだろうな

 

604:名無しがお送りします

でも死んでるんですがそれは…

 

605:名無しがお送りします

>>604

それなんだよなぁ…

俺らはあくまで作品としてのウルトラマンを見てるからいわゆる殉職したウルトラマンってどうなるんやろな

 

606:名無しがお送りします

そもそもフィフティが死んだ事を光の国は察知できてるのだろうか…?

 

607:名無しがお送りします

そのへんも含めて分からないんだよね

 

608:名無しがお送りします

くそ、あまりにももどかしいぞ…

はやくフィフティ関係の情報来てくれねえかな

 

609:名無しがお送りします

皆速報や

フィフティスレが動いたそうやぞ

 

 

610:名無しがお送りします

は?

 

611:名無しがお送りします

マ?

 

 

612:名無しがお送りします

ま?

 

 

613:名無しがお送りします

嘘やろ!?

 

 

614:名無しがお送りします

ホントだって

今配信組が緊急でLIVE配信しとるぞ

 

 

615:名無しがお送りします

確認してきたけどマジですね

という訳で行くゾ〜

 

 

616:名無しがお送りします

やっべえこれは見なければ

 

 

617:名無しがお送りします

もしかしてフィフティ復活来るー?




お知らせです

ここから一気に時系列が飛びます。具体的にはガイさんが再びオーブオリジンの姿を取り戻しジャグラーと戦う直前の時系列に飛びます。

理由としてはまずあの後の出来事はほぼ本編通りに進んで行くので描写するのもどうかなと思った事とこの物語はあくまでイッチことカケルの物語なので続けて描いてしまうとガイさんとジャグラー、そしてビランキ主軸の話になって何を書いているのか迷走してしまうと思った次第です。

本編通り、とは言っていますが少しだけ違う箇所があります。

・ガイさんの服装にジャケットが追加されるスカダー大尉の話は怪獣は出るもののビランキは関与していない。(ジャグラーと一度出会いますが逃げようとし、ビランキは「自分を追い詰めないで」と伝えますがそのまま姿を消します。よってビランキは地球に滞在中)

・テレビ本編のジャグラーとの因縁もカケル関係になっている、ジャグラーと戦う事に少し消極的である事。

・ジャグラーはマガオロチを除いた全てのカードを集めこの時既に巨人化能力を獲得して一度ガイさんと戦ってますが普通に惨敗。

・マガオロチは復活させるも集めておいた魔王獣カードの力はジャグラーの内に残ったまま。マガオロチのカードも入手しゼッパンドン戦では、ガイさんはオーブオリジンを除いた全形態を用いてもガイさんは負けます。(尚、オーブオリジンになったらスプリームカリバー放ってゼッパンドン爆散)

となります。
ここで書かれた事以外は全て本編と同じなのでジャグラーはナターシャを無自覚で助けるわサンダーブレスターに変身して暴走するわまた迷うわで軒並み本編通りです。闇の仕草も健在です。


以上の事を踏まえて本編に以降するのでご了承下さいm(_ _)m




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スレ62

投稿です

しそしてそして、この度皆さんのお陰で遂に100話になりました!なんだかんだ続けてこれたのも皆さんの応援あっての事です。

これからもどうかよろしくお願いしますm(_ _)m


1:名無しがお送りします

イッチ!!生きてるのイッチ!!??

 

2:説明ニキ

カケルさん!

 

3:名無しがお送りします

おいイッチ、お前まさか生きてたなんて

 

4:1bf4ko7uy

<LIVE配信開始>

 

5:名無しがお送りします

ん?なんやこれ

 

6:名無しがお送りします

なんか配信着いたけど…これなんだ?

見たところ何処かの町の公園だと思うけど…ていうかかなり現代よりやな

 

7:小さな男の子募集

イッチちゃん…どうしちゃったの…?

 

8:名無しがお送りします

イッチさん何か…何か返事だけでも…

 

6:名無しがお送りします

ってあれ?これガイさんか?

 

7:名付け親

なんかオーブニカ吹いてるしガイさんなのは間違いないんだけどあのレザー着てるって事はもうスカダー大尉の所越えたのか!?

 

8:1bf4ko7uy

 

『はぁ〜…今日はいつも通り平和だな』

 

『ガイさん!』

 

『おっ、春香じゃないか』

 

9:名無しがお送りします

あれ?この子って?

 

10:説明ニキ

確かオーブ本編で出てきた予知夢見る女の子だよ

ホーが出てきた回よ

 

11:名無しがお送りします

よく覚えてるよな説明ニキ…

 

12:名無しがお送りします

ていうかこれどうなってるの?

イッチいないし何故かガイさんに当てたLIVE配信になってるし

 

13:1bf4ko7uy

 

『どうしたんだ?こんな所に』

 

『うん…あのね、また予知夢を見たの』

 

『例の?』

 

『うん…』

 

14:名無しがお送りします

しかもこれガイさん側からは気づいてなさそうなのが…

 

15:名無しがお送りします

僕たちのスレッドは見えないし感じないのですね

 

16:1bf4ko7uy

 

『とても恐ろしい夢だった…。火や水に、風に…土。それぞれの化身が大きな闇に食べれるの。そしてそして恐ろしい怪物が世界を崩壊させるの』

 

『それはまた恐ろしい夢だな。けど、前にも言ったろ?未来は白紙だってな。安心しな、この地球は俺が―――』

 

『でもそれだけじゃないの!確かに恐ろしい怪物が出てくるんだけどそれだけじゃなかった』

 

『というと?』

 

17:説明ニキ

あれ!?本編とまるで違う!?

 

18:小さな男の子募集

確かこの時ってマガタノオロチの予知夢よね?

けれども火、水、土、風の化身なんていなかったわよね?

 

19:名無しがお送りします

また時空が歪んでるのか…

 

20:名無しがお送りします

そういえば全く関係ないけどオーブってアリブンタ出てきたよね

 

21:名無しがお送りします

>>20

本当に関係ねえよ!?いや好きだけどさ!?

 

22:名無しがお送りします

視聴者もかなり困惑気味やな

確かに化身なんて俺ら知らんぞ

 

23:1bf4ko7uy

 

『恐ろしい怪物に立ち向かった戦士が3人いたの。ガイさんは見えたんだけど他の2人はボヤけて分からなった…』

 

『3人…?俺以外にもいるのか?』

 

『うん。赤と黒の何かと、青い光が』

 

『青い…光!?春香それはどんな―――ッ!?』

 

24:名無しがお送りします

なんや!?地震か!?

 

25:名無しがお送りします

違うどこかで何が壊れた音がしたぞ!?

 

26:名無しがお送りします

ってことは…どういうことや?

 

27:説明ニキ

多分時期的にもジャグラーだと思う

 

28:名無しがお送りします

すみません!ここ初めて来たんですけど誰かカケルの事知りませんか!?

 

29:名無しがお送りします

おん!?こんな時に新人か!?

 

30:名無しがお送りします

>>28

ごめん今だけは待って!

 

31:1bf4ko7uy

 

『建物に亀裂だと…?』

 

『ガイさん…』

 

『春香すまない、話はまた今度な』

 

32:名無しがお送りします

ガイさんが走り出したぞ

 

33:名付け親

てことはSSPの皆と合流する辺りか

 

34:名無しがお送りします

お願いします!カケルは親友なんです!

切り抜きで見ましたけど一体カケルに何が起こってるんですか!?

 

35:名無しがお送りします

>>34

はい!?親友!?

 

36:小さな男の子募集

イッチちゃん親友なんていたの…?

 

37:名無しがお送りします

騙されんぞ!んな事言って嘘ついてる奴なんてネットで幾らでもおったわ!

 

38:名付け親

仮にイッチの親友だとして証拠か何かあるのか?

なければただの妄想やぞ?

 

39:名無しがお送りします

<画像>

 

これです。小学生の頃の卒業アルバムです。

ちなみに透って名前の奴が僕です

 

40:名無しがお送りします

うわイッチおるやん

 

41:名無しがお送りします

という事は本物…?

ていうか身バレしてるけど大丈夫か君!?配信中やぞ!?

 

42:1bf4ko7uy

 

『あっガイさん!』

 

『おお、お前達か。また動画サイトの更新か?』

 

『と言いたいんだけどねガイさん!今日本でとんでもない事が起きてるのよ!』

 

『これを見てください。今現在日本の各地で異常気象が発生しています!台風に地割れや猛暑にオーロラ、黒い霧や水災害なんかも起きてます!最早この世の終わりが近づいていると言っても差し支えない程の現象ですよこれは!』

 

『ああシンさん!未知の事に興味津々なのは分かるけど今だけは抑えて!』

 

『それに伴うように出てきた建物についた鎌鼬のような傷跡。これはもう凄いを通り越してますよハッハッハッ!!』

 

43:名無しがお送りします

なんか…相変わらずやなこの3人

 

44:名無しがお送りします

なんかSSPの皆って久しぶりに見た気がするわ…

 

45:名無しがお送りします

ていうかLIVE配信でも大分凄いこと起きてるのにこっちはこっちでイッチの親友来てるしでカオスなんですけど!?

 

46:説明ニキ

あの!カケルさんの親友なんですよね!?

もしかして姉の佐奈の事聞いてたりします!?

 

47:名無しがお送りします

>>46

佐奈って確かカケルの友達って…え、親族の方なんです!?

 

48:名無しがお送りします

おい待て情報が多すぎるんだよここ!?

 

49:名付け親

駄目だ情報処理が追いつかん

 

50:1bf4ko7uy

 

『でもこの傷って鎌鼬って言うより三日月みたいになってない?』

 

『三日月………ジャグラーッ……!』

 

『え!?あちょ、ガイさん!?』

 

51:名無しがお送りします

あれ!?また展開が違ってる!?

 

52:名無しがお送りします

あの〜…そろそろ僕もこんがらがってきました…

 




※カケル君はまだ復活していません

ですがまあ…後もうちょいかな?


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番外編:Morning Sabbat 夜明けのコーヒーなんてないよ

※注意

このお話は2019年に開催されたツブコンにて展開されたDARKNESS HEELS MorningSabbat〜夜明けのコーヒーと共に〜 を元にしたお話です。本編?をまだご視聴されてない方にはネタバレになってしまうので嫌という方はこのお話をスルーされる事をお勧めします。



はい、という訳で100話突破記念でこんな話を描きました。

因みにこれはかなり未来の話です
お暇があればたま〜に見て頂ければ幸いですm(_ _)m


ここは別次元のとある地球。

私達と変わりない生活を送っている人達が住むこの星でとある催しが開催されようとしていた。

 

日本という国の首都である東京、その外れの住宅街に地球人達が暮らす1つのマンション。そのマンションは何処からどう見ても何の変哲もないただの住宅マンションなのだがそこに1つだけ、決して地球人には認識出来ない地下へと続く階段が存在する。

 

地球人には認識されないその階段を降下し暗い廊下を少し歩くと、そこには綺麗に加工され少し気品のある木製の扉と暗闇を照らすには心許無いランプ。

ドアノブを捻って開けるとカランコロンと小さな鐘の音が静かな空間に響き渡る。そこは地球でいう喫茶店となんら変わらない場所だが唯一違うのはそこが地球人が通える場所ではない所だということ。

 

簡易的なテーブルと椅子。

喫茶店にしては全体的に少し暗くこういう所を好む者はいるにはいるだろう。そんな少し変な喫茶店に客が1人来棒していたのだ。

 

「…ったく、招待されたってのに迎えもねえのかよ」

 

黒を基調としたスーツに髪を整え右耳に特徴的なアクセサリーを付けた青年。

この喫茶店に招待されたのはジャグラス・ジャグラーその人だった。

 

ジャグラーは辺りを見渡すが多くあるテーブル席には客なんて存在せず、居たとしてもこの喫茶店で働く従業員くらいな物だった。少々不満気にため息をつくがそこで再び鐘の音が響いた。

 

鐘の音が響くと言う事は誰かがここに来たという事、ジャグラーは扉に視線を向けると喫茶店に入ってきたのは黒い服装をした人物だった。スーツというよりは戦闘服にも似た服装をした人物にジャグラーは難しい顔をした。

 

「アンタは確か……伏井出ケイ」

 

「そういう君はジャグラス・ジャグラーじゃないか。君か、この私を喫茶店に招待したのは」

 

伏井出ケイ。

ウルトラマンベリアルの部下でありその忠誠心はダークネスファイブにも引けは取らない程である。ベリアルを崇拝し、現在地球では作家としてその名を馳せていた。

 

「はぁ?お前が招待したんじゃないのか?この大層に封筒された手紙を送ったりしてな」

 

「…私にもその手紙が届いていてね。さて、では誰がこの手紙を―――」

 

カラン。

 

再び鐘の音が響く。

またもや来訪者かと思いジャグラーと伏井出は扉を見るが今度は奇天烈な服装をした人物がやってきていた。

左右に白と黒に分けられた変な服装の人物はさながらピエロといった所か。ジャグラーと伏井出もなんだコイツと言わんばかりに人物に視線を向けるが、当の人物は不思議そうな顔をしていた。

 

「おや?闇の住人の方達が2人も」

 

「誰だお前」

 

「おや私の事はご存知でない?私はよ〜く知っていますよジャグラス・ジャグラー。そして隣の方は伏井出ケイ先生」

 

「そういう君は誰だね?名を名乗るのが筋というものだろう」

 

「そうですねぇ、では名乗りましょう。―――私の名は、霧崎」

 

霧崎―――そう名乗った青年はまるでピエロがしそうなお辞儀をして2人に近寄る。霧崎の懐から一枚の紙が取り出されジャグラーと伏井出に見せつけた。

 

「この招待状は貴方達のどちらかが?」

 

「いや、私もそれと同じ物をね」

 

「チッ、全員招かれた側かよ」

 

悪態つくジャグラー。

ここで突っ立っているのも何だったのでともかく3人はすぐ側にあったテーブルに席をついた。

 

「で?これを送った奴は俺達を集めて一体何をする気だ?」

 

「さぁ…?私としても知りたい所ですが」

 

「―――まぁなんだ、ここで集まったのも何かの縁だ。一先ずコーヒーでも飲もうじゃないか」

 

そうして伏井出は従業員を呼びメニューにあった「夜明けのコーヒー」を3つ注文したのだが霧崎が追加で「10色マカロン」というお菓子を追加で注文しだしたのだ。

 

「なんでマカロンなんだよ」

 

「いいじゃないですがマカロン。美味しいですよ?」

 

「いや美味いけどコーヒーと一緒に頼むか普通?」

 

「あっすいません私のはシュガー多めにミルクもお願いします」

 

その注文を伏井出がした瞬間、ジャグラーはピクッと眉を動かし伏井出に顔を向ける。

 

「おい、仮にも闇の住人だろうがコーヒーくらいブラックで飲めよ」

 

「駄目だブラックは飲めない。飲むと腹をやってしまう」

 

「いや何でだよ」

 

「すいませ〜ん。ついでにこのストロベリーフラペチーノも1つ」

 

「てめーは何注文してんだよ!?ていうかフラペチーノあるのかよ…」

 

次々とツッコミを入れるジャグラー。その顔は若干疲れを感じてるようにも見えるがこれくらいさしたる問題ではなかった。どこぞの後輩(カケル)の数ある凶行に比べたらまだまだ耐えれるレベルだ。

ジャグラーは心を落ち着かせて再び冷静さを取り戻す。

 

「はぁ…。お前ら闇の住人の自覚あるのか?ブラックは飲めないだのフラペチーノは頼むだので」

 

「おやぁ?貴方には言われたくないですねぇ。ウルトラマンオーブと仲良し小好ししているような貴方にはねぇ」

 

「なんだジャグラー、君は光の戦士と仲良し小好ししているのか?闇の者が聞いて呆れるな」

 

「してねえよ。つーか先生?アンタの崇めてる奴も元々は光の戦士だったじゃねえか。」

 

「貴様…べリアル様を馬鹿にしているのか?」

 

「おぉ〜事実を言っただけなのに切れられてますよジャグラーさん?」

 

「あ?やるか?」

 

「上等だ、今ここでやるのも悪くない」

 

「おやおや、喧嘩早い人達ですね〜」

 

2人の喧嘩を笑いながら観賞している霧崎。ジャグラーは蛇心剣を取り出し、伏井出はライザーを取り出す。お互い一触即発の雰囲気になってしまったがこんな空気なのにも関わらず喫茶店の従業員が割り込み最初に注文したコーヒーが届けられた。

 

急なのもあってか流石に空気が壊れたので一先ず席について気を取り直した。尚、運ばれてきたのはコーヒーだけだったのでマカロンやらフラペチーノを頼んだ霧崎は若干不服に感じていた。

 

「ともかく、一体誰が我々を呼んだんですかねぇ?」

 

「さぁな。大方趣味の悪い奴が遊び半分で集めたんだろうよ」

 

「我々に共通点があるとすれば精々闇の住人という事くらいか。何が目的で集めたのやら」

 

「闇と言えばそこのジャグラーさんは闇っぽいことしていないんですけどそこはどうなんですかね?」

 

「うるせぇよ、そんな変な服装したお前に言われたかねぇ」

 

「服装くらいしか言えない辺り図星ですねぇ。おやおや?さっき闇の住人がどうたら言ってたのはどちら様でしたっけ?」

 

「……お前のその喋り方、なんか引っかかるなと思っていたが今思い出した。お前トレギアだな?」

 

「トレギア?ふむ、聞いた事がないな」

 

「そりゃそうだコイツが通った場所は殆ど壊滅してるからな。コイツも元ウルトラマンらしいぜ?」

 

「ほう?ベリアル様以外にも闇に堕ちたウルトラマンがいたとは…」

 

「…何故それを知っている?誰から聞いた?」

 

霧崎―――トレギアはジャグラーの顔を睨み付ける。少なくとも今まで自分が表に出るような痕跡などは残していない筈だ。それが何処から―――と思った所で霧崎は思考を止める。

 

そう言えば唯一、自分の正体を知っている存在が1人だけいた。

そういえば奴もウルトラマンオーブと同じくo-50の戦士だった。

 

「後輩が世話になってるな、ウルトラマントレギアさんっ♪」

 

「その顔、見てると腹立つのでやめて頂けませんか?」

 

「これでお前のアイデンティティは無くなったな。で?どうする?」

 

「まあまあ喧嘩はよしたまえここは喫茶店だ。ともかくこのコーヒーを頂こうじゃないか」

 

「喧嘩早い人が何言ってるんだか」

 

「それについては俺も同意だな」

 

「い い か ら 君 ら も 飲 み た ま え」

 

怒りを隠さずに語る伏井出。ともかく3人はコーヒーが入っているカップを手に取る。 

 

「では、今日この出会いに…乾杯」

 

「「かんぱ―――」

 

ドンッ!!!

 

何か大きな音が聞こえた。叩いた、というよりは蹴飛ばしたに近い音。なんだなんだと3人が辺りを見回して音の発生源を探る。そしてもう一度ドンッと音が鳴ったので今度こそ見逃す筈もなく音がした方向に目を向ける。

 

音が発生していたのは入口…つまり扉だった。3人は警戒しつつもコーヒーを飲む。そして音をたてていた扉は勢い良く開いた。

 

「こんちわ〜す」

 

3人の内、霧崎とジャグラーは飲んでいたコーヒーを吹き出し伏井出はその吹いたコーヒーに当らないように席を立って避けた。

 

霧崎とジャグラーは扉から出てきた人物をよく知っていた。ジャグラーにとってはなんだかんだ気にかけてる存在であり、霧崎にとっては関わりたくないしなんなら顔すら見たくないような存在。

 

左腕にリング状のクリスタルがはめ込まれたブレスレットを持ち見かけだけなら地球人と全く変わらない青年、日空カケルがこの喫茶店に入ってきたのだった。

 

「あ!ジャグラーさんじゃないですか!やっぱりここに居たんですね!」

 

「お、おまカケル!?なんでここにいるんだよ!?」

 

「え、いやなんでってジャグラーさんの気配?的な物がここから発せられてましてね…」

 

「はぁ………」

 

呆れて物も言えなかった。なんだってこの後輩はやることがハチャメチャなのか、ジャグラーは悩み種が1つ増えた気がしたように思えた。向かいに座っている伏井出はカケルを不審者を見る目で見てるし霧崎に至っては我関せず状態だった。

 

まあ…元よりこの2人に期待するだけ無駄か。特に霧崎。

 

「ていうか聞いてくださいよジャグラーさん、ここすっごい変な気配があったんですよ。それでここに辿り着いたら何かあの扉やたら硬かったし入るの大変だったんですよ?」

 

「…お前は人の家の物を壊すなって教わらなかったのか?」

 

「こんな無駄に硬い扉地球にはないです。よって「人」の物ではないんでまあ大丈夫でしょう」

 

「……………ガイの野郎、コイツの教育どうしてんだよ」

 

再びため息をつくジャグラー。この後輩はいつもこんな感じだ。こう…やる事が一々大体過ぎるというか…こちらの気持ちも考えて欲しい。そして今まで沈黙していた伏井出が口を開けたのだ。

 

「ここには闇の住人しか入れないように結界がほどこされていた。それを君は強引に破ったわけだ、君の言う硬いというのは当然の事だろう」

 

「ええと、貴方は…」

 

「君に名乗るような名は―――」

 

「あ、確かに自分から名前言った方が筋ですよね。初めまして、日空カケルって言います」

 

伏井出は少し驚いた。

彼は感じていた、今目の前にいる奴は光の戦士でありそれも手練だと。ならばこそ自分自身が闇の力を持ち闇そのものを崇拝していると感づいていても可笑しくない。

 

だと言うのに奴の言葉はまるで敵意がない。それどころか何故か親しく接するように話してくるのだから。少しジャグラーに視線を向けると

 

「コイツは元からああいう奴だ。あまり深読みしたら空回りするぜ?」

 

「…確かにそうらしい。では礼儀には礼儀で返そう。私の名前は伏井出ケイ」

 

「知ってますよ。作家の人でベリアル先輩の部下なんですよね?こちらこそよろしくお願いします」

 

ペコッと頭を下げるカケル。伏井出の顔は更に疑問に浮かんでいた。

 

「そこまで知っていながら何故親しげに接してくる?本来ならば私達は敵同士、馴れ合う事などない」

 

「そりゃいきなり襲いかかってきたらやり返しますけど何もしてきてないじゃないですか。ならそんな必要ないしどうせなら仲悪いより仲良いの方がいいじゃないですか?」

 

「理解できんな。光の戦士がそんな考えをするとは」

 

「言うて先輩方もそんな感じですよ」

 

成程、ジャグラーが心底疲れた顔をするのも頷ける。これは他の光の戦士とは違ったベクトルの厄介さだ、なにせ馴れ馴れしい。

と、ここで先程から我関せず状態の霧崎を見て見るが相変わらずこの状態を保ったままだ。

 

道化にも思えるこの輩こそこういう手合いは1番手慣れていそうな気もするが…。

 

「と こ ろ で。そこの白黒別れたイケメンさんも名前教えて下さいよ」

 

「初対面で申し訳ないが君には名乗りたくはありません。私など気にせずに」

 

瞬間、カケルが超スピードで霧崎の背後に迫り馴れ馴れしく肩を揉んでいた。

 

「いいじゃないですか、初対面ですしここは親交をですね」

 

「すみませんが初対面なのですが私は貴方の事が嫌いです。即刻その手を離して下さい」

 

「嫌です。俺はトレギアさんと仲良くしたいですし何なら変身アイテムも盗みましたよ?」

 

「貴ッ様ッ!!!」

 

伏井出は驚きそしてジャグラーは手で顔を覆った。あろうことか、光の戦士が他者の物を盗み出したのだ。それも流れるように。

 

カケルの手に握られているそれは恐らく霧崎の変身アイテムなのだろう、ぷら〜とちらつかせてるカケルに対して霧崎は既に怒り爆発のようで変身アイテムを握ってるその手を握り返していた。

 

「痛い、痛いですトレギアさん」

 

「ならそれをさっさと放せ。というか痛いとか言っておきながら全く力が緩んでないじゃないか舐めているのか私を」

 

「はい舐めてます。舐めに舐めてます。なんだったこの変身アイテムどうしてやろうかなと思ってるくらいです」

 

「〜〜〜ッ!!!」

 

霧崎は更に力を込める。が、とうのカケルは未だに変身アイテムを握っているその手を緩めようとしていない。

 

更には今更繰り広げられている光景にジャグラーは同情の目を向けていて、伏井出はその光景に困惑を覚えるばかりだった。そして伏井出は再び言葉を発した。

 

「仲が良いな君達は」

 

「これの何処が仲が良いんだ?見ろ私はコイツに対して不快感を感じられずにはいられないんだぞ?」

 

「そうか…。では日空カケル、そこの霧崎も困っているだろう。早く返して上げなさい」

 

「いや困らせる為にやってるんで返さないです」

 

「困ったな…コイツは本当に光の戦士か?」

 

お手上げだった。流石の伏井出もわざとやっている者に対しては何も出来なかった。再びジャグラーに視線を向けると、ジャグラーは手を横に振っていた。つまり駄目だ、という事らしい。

 

「おい誰か私を手伝え。コイツを今すぐ始末したくて堪らないんでね」

 

「断る」

 

「私も断らさせて貰おう。関わると厄介だ」

 

「味方がいないですねトレギアさん!あっ、これここのボタ

ン押したら展開するんだ」

 

 

「勝手に触るな押すなこの脳なしがッ!!」

 

この後しばらく変身アイテムの奪い合いで喫茶店内で暴れ散らかすのだった。




続く


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スレ63

67:名無しがお送りします

かれこれ随分走ってるけどガイさん何処に行ってるの?

 

68:名付け親

分からん

恐らくジャグラーの所に向かってるんだと思うが…

それにしても凄いスピードやな

 

69:名無しがお送りします

段々と街から離れていってるけど何処に向かってんだろ

ていうかナオミ達がおった所から随分離れてるけど…

 

70:名無しがお送りします

お、なんか森っぽい所が見えてきたな

 

71:1bf4ko7uy

 

『ハァッ…!ハァッ…!ジャグラーッ…!』

 

72:名無しがお送りします

もしかしてここにジャグラーがいるのか…?

 

73:名無しがお送りします

やっぱ分かるのかなそういうところ

 

74:名無しがお送りします

お、ガイさん止まったな

 

75:1bf4ko7uy

 

『ジャグラァァァ!!ここにいるんだろっ!?出てこいっ!!!』

 

 

『………………ッ』

 

76:名無しがお送りします

ジャグラーが出てきた…けど

 

77:説明ニキ

随分ボロボロだよね…

私達が知らない間に一体何が…

 

78:名無しがお送りします

この人がカケルを殺したんですよね?

そうなんですよね?

 

79:名無しがお送りします

>>78

親友君気持ちは分かるけど俺らはどうすることもできないよ

 

80:1bf4ko7uy

 

『ジャグラー…!何故人間を襲うんだ!?俺が狙いなんだろ!?』

 

『黙れッ……!俺は…お前を越えてやる……!!オラァ!!』

 

81:名無しがお送りします

いきなりバトり出したぞこの人ら!?

 

82:名無しがお送りします

ガイさんは置いといてジャグラーはボロボロなのになんでこんなに戦えてるの…?

しかも蛇心剣使わず体術やし

 

83:名無しがお送りします

お互いに殴ったり殴られたりしてるけど拮抗してるね

 

84:1bf4ko7uy

 

『ハァッ!!』

 

『フッ!!』

 

85:名付け親

おっ!?お互いの腹に拳の入ったな!?

 

86:1bf4ko7uy

 

『くっ…!ガァァァァァイィィィィ!!!』

 

『何度来たって…お前にだけは負けねえ!!!』

 

87:名無しがお送りします

あら〜…また殴り合いが…

 

88:小さな男の子募集

お互いがお互いを殴り合ってるわね…

これはもう本編通りにはいかないかも…

 

89:1bf4ko7uy

 

『ハァ…!ハァ…!』

 

『ハァ……!なあジャグラー!お前は一体何がしたいんだっ!』

 

『ぐっ…』

 

『カケルを殺して、魔王獣を復活させてはその力を自分の体に取り込んで……そこまでしてお前は何がしたいんだ!?お前は一体、何処に向かってるっていうんだ!!』

 

『黙れ………!』

 

『こんな所に…よりによってカケルの墓まで来て今更何がしたいんだ!?そんな姿をアイツに見せられるのか!?』

 

『黙れっ………!』

 

『また…あの時のように答えられずに逃げるのか!』

 

『黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!』

 

90:名無しがお送りします

ん!?イッチの墓!?

 

91:名無しがお送りします

は?カケルの墓?

 

92:名無しがお送りします

あ、確かに後ろに薄っすらとウルトラマンの石像みたいなのがある…

 

93:説明ニキ

誰が建てたのアレ…

 

94:小さな男の子募集

また2人とも取っ組みあったわね…

あら?ガイがホルダーからカードを取り出したわね?

 

95:1bf4ko7uy

 

『これを見ろ!カケルの力がカードになった時、カケルの想いがこのカードに込められていたんだ。何が込められていたのか分かるか!?』

 

『アイツは最後までお前の心配をしていたんだ!!そして俺にお前の事を託すと…そう願っていたんだ!!』

 

『うるせぇ!!俺の前で…アイツの話をするんじゃねぇっ!!!』

 

『俺は今でもお前の事を許せない…!アイツを殺したお前を!!』

 

『なら殺せばいいだろ!!今までそのチャンスがあった筈だ!!4体の魔王獣の力を取り込んだ時も!お前に挑んだ時も!!だがお前はそうはしなかった!カケルの仇討ちすらできねえお前がアイツを語るんじゃねぇ!!!』

 

『出来る訳ないだろ…!それがアイツの意志だ!』

 

『違うなっ!あいつは俺を憎んでいる!!!いつも聞こえてくるんだぜ…?あいつの恨みが…怒りが!!』

 

『それはお前の幻想だっ!!』

 

『お前こそカード如きでカケルの意志を代弁してるんじゃねぇっ!!』

 

96:名無しがお送りします

なんだこの空間…

 

97:名無しがお送りします

イッチの存在がここまで狂わすのか…?えぇ……

 

98:名無しがお送りします

ていうかジャグラーももしかしたら後悔してるのか…?

 

99:説明ニキ

私達もかなり複雑な思いしてるのにこの2人もそうなの…?

 

100:名付け親

正直ここまでの過程を見てないから分からないんだがともかくイッチは大きく傷を残していったのか…

これトーアちゃんももしかしたら…

 

101:名無しがお送りします

>>100

あっ、そっかぁ…トーアちゃんもいたな…

 

102:1bf4ko7uy

 

『ジャグラーァァァァ!!!』

 

『ガイ―――うっ!?ぐっ…グゥゥゥゥゥゥゥ………!!』

 

『ジャ、ジャグラー……!?』

 

103:名無しがお送りします

なになにどうした!?

 

104:名無しがお送りします

ジャグラーの体から色んな色のエネルギー波みたいなのが溢れ出してきてる!?

 

105:説明ニキ

これもしかしてさっき言ってた魔王獣達の力!?

 

106:名無しがお送りします

>>105

だとしたら一体これはなんなんや!?

 

108:名無しがお送りします

ていうかジャグラーの体がどんどんやばくなってね!?

体のあちこちが怪獣みたいになってるぞ!?

 

 

107:1bf4ko7uy

 

『グッ…グァァァァァァァァァァァァ!!!!!!ゴガァァァァァォ!!!!』

 

『この感じ……魔王獣!?力が暴走してるのか!?』

 

『ゴガガガギガゴゴゴゴッ!!!』

 

108:名付け親

あぁ…ジャグラーが怪獣に…

 

109:名無しがお送りします

ていうかなんだこれ!?まるで魔王獣達の体がツギハギみたいに重なってるぞ!?

魔王獣版タイラントみたいなもんかこれ!?

 

110:小さな男の子募集

…そのようね。

マガバッサーの羽、マガグランドキングの体に片腕はマガパンドン。もう片方はマガジャッパだわ

 

111:名無しがお送りします

しかも顔がマガゼットンなのに隣にマガタノゾーアみたいな首長の顔が2つもあるやんけ!?

なんだこのキテレツ怪獣!?

 

112:1bf4ko7uy

 

『ジャグラー…!この馬鹿野郎が…!』

 

『ゴガカニガアビガラザァァァァ!!!』

 

113:名無しがお送りします

鳴き方もくっそ独特やな…

 

114:名無しがお送りします

ガイさんもオーブに変身したな

形態は…サンダーブレスターか!

 

115:1bf4ko7uy

 

『行くぞ…ジャグラー!!』




はい、ここに来てオリジナル怪獣登場です。
スペック的にはマガタノオロチには遠く及びませんがマガオロチクラスはあります。

しかもジャグラーさんが依り代になってるのでこの魔王獣を殺したら連動でジャグラーさんも死にますが…どうなるのやら


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ジャグラーの想い

投稿です

どうやら何か進展があるようです


◇ガイ

 

俺はオーブリングを取り出し、ウルトラマンへと変身する。

 

「ゾフィーさん!」

 

『シェアッ!』

 

「ベリアルさん!」

 

『ヘィアッ!』

 

「光と闇の力…お借りしますっ!」

 

フュージョンアップの声と共にゾフィーさんとベリアルさんの力が俺の体に溶け合い、融合する。

光と闇の力をもって形成される体は漆黒だった。

 

目はいつもとは違い、ベリアルさんを彷彿させるような釣り上がった目となり体中から光と闇の力が溢れ出るかのような感覚が出てくる。

 

そうして現れる姿は――

 

『ウルトラマンオーブ!サンダーブレスター!』

 

人としての姿から巨人の姿に変え、光と闇両方を備えた「サンダーブレスター」で暴走したジャグラーを迎え撃つ。

 

「闇を抱いて、光となるっ!!」

 

目の前に立つ魔王獣…もといジャグラーはかつての魔王獣を思わせるかのように暴れ出していた。

その特徴的な姿、鳴き声からマガツグミとでも呼ぶべきか、強烈な風や灼熱の炎が辺り一帯を破壊しつくしていく。

 

「オゥラッ!!」

 

対する俺はあのマガツグミに拳を叩き込む。

他の姿と違い、特に腕力が秀でているこの形態から繰り出されるパンチは並大抵の怪獣ならば一撃で倒れる程の威力だが、この怪獣に対してはただ怯ますのみで終わってしまう。

 

何度か力一杯殴っても対した効果は得られなかった。

 

「ゴカギガニザリャナゴ!!」

 

「グッ!」

 

マガツグミが頭部のマガゼットンのクリスタルから火球を吐き出すもそれを腕の腕力のみで俺は叩き潰した。マガツグミは何度も火球を放ってくるが叩き潰し、急いで接近し今度は赤白い光輪―――ゼットシウム光輪を形成し、奴に攻撃していく。

 

ガリガリと着実に削っていくがそれをマガツグミは許す筈もなく、マガジャッパの腕で俺を殴りつけた。

 

「グワッ!?」

 

「ゴガアダカァ!!」

 

続いてマガパンドンの腕、そして2本生えているマガタノゾーアの顔が俺の肉体に攻撃を加えるも俺は怯まずに光輪で魔王獣モドキを削っていく。

 

足掻くかのようにマガツグミはマガタノゾーアの頭で闇の瘴気を放ってくるが生憎だな、この姿じゃちょっとやそっとの闇の力は通用しない。

 

ある程度削り切ると俺はその胴体に回し蹴りを放ちマガツグミを後退させる。

 

「ゼットシウム……光線!!」

 

両腕に光と闇の力を混ぜ合わせて放つサンダーブレスターの必殺技、ゼットシウム光線を放ちマガツグミに命中させる。

 

奴はゼットシウム光線を受けて大きな悲鳴を上げるがまだは死んでなどいない。このまま光線を当て続けて奴を倒す―――と思っていた矢先。

 

「ガザガダナリァナァァァ!!!」

 

「何っ!?」

 

マガツグミはゼットシウム光線をその両腕で縦に切り裂いた。光線は中断され少しの驚きと共に、その隙を見逃さなかった奴はマガタノゾーアの頭とマガゼットンの頭3つを使ってビームを放ってきた。

 

気づくのが遅れた俺はそのビームをもろに喰らってしまい倒れてしまう。

 

「グッ…」

 

「ガザカナガダザタァ!!」

 

統一されない鳴き声を響かせながら俺に馬乗りし両腕で俺の顔を何度も殴りつけてくる。

数回殴られるがただ黙ってやられる訳にもいかず俺はフュージョンアップを行う。

 

ジャックさんとゼロさんの力を合わせた形態、ハリケーンスラッシュへとフュージョンアップを果たし頭部に装着されたオーブスラッガーを発射し馬乗りしていた魔王獣モドキを切り離す。

 

「光を越えて、闇を切る!!」

 

手を水平にしてハリケーンスマッシュ特有のスピードを活かし、マガツグミに素早い手刀とさっき放ったオーブスラッガーを使って連撃を繰り出す。

 

とても早いスピードで魔王獣モドキを翻弄するが、煩わしく思ったのか全身から赤い稲妻を放つ。それに気づいた俺は高速移動を止めて距離を取る。

 

オーブスラッガーを手元に引き寄せ回転させる事で出現するオーブスラッガーランスを手に取り、ランスに付いているレバーを1回引く。

 

「オーブランサーシュート!!」

 

オーブスラッガーランスを構え、先端から光線を放つ。

マガツグミに命中し赤い稲妻を放っていたそれは勢いが止まる。そして高速のスピードでオーブスラッガーランスを魔王獣モドキに突き刺す。

 

「このっ!!」

 

「カアタザカッアガ!!」

 

オーブスラッガーランスを振り回しマガツグミに傷を付けていく。縦に、横に、斜めに切り裂いて行くが突然切っ先がマガジャッパの左腕に吸われていく。

 

「なっ!?」

 

マガジャッパの腕は吸引力のある腕でもありその力は戦った俺も良く分かっていたつもりだ。だが奴の腕はその吸引力でオーブスラッガーランスを吸引し掴み取った。

 

勢いを殺された俺はまた隙をさらけ出してしまい、マガパンドンの右腕で胸を切り裂かれた。

 

「うわぁっ!?」

 

大きく吹き飛び地面に突っ伏す。

新たな攻撃が来ると直感で感じ取りすぐさま飛び立つと今居た位置にマガゼットンの火球が飛んできたのだ。

 

間一髪で避けた俺は再び形態を変える。

俺本来の姿であるオーブオリジンとなって握りしめたオーブカリバーをもって上空から大きく振りかぶってマガツグミを切り裂いた。

 

俺自身もこの攻撃はいい具合に入ったと感じそのまま攻撃を続けようとするが、その剣は振り下ろす事は出来なかった。

 

その切った傷跡から魔人態となったジャグラーが見えたからだ。

 

「ジャグラー!?」

 

 

「ウウッ……アアアアアッ!!」

 

マガツグミの中にいたジャグラーは…とても苦しんでるように見えた。何かを後悔しているかのような…そんな感情をさらけ出しながら。

 

「ジャグラー…!」

 

「カザタナハダハザァ……!!!」

 

マガツグミの傷が塞がっていき再びジャグラーは見えなくなった。少し戸惑ったがそれでも俺はオーブカリバーを振るった。

 

マガツグミに攻撃を加えていき、その攻撃を加えた分だけ奴も俺に攻撃を加えていった。

何度もそんな事を繰り返して、俺はマガツグミのその腹にオーブカリバーの切っ先を突き刺した。

 

「グゥゥゥゥゥッ!!!……ッ!?」

 

突き刺した先からエネルギーが溢れ出した。

そのエネルギーはマガツグミの物ではなく中にいるジャグラーの物だった。それに腕が触れて肩に、そして胸へと伝わっていく。

 

 

そして俺はジャグラーの想いを知るのだった。

 

 

 

ファーストミッションの最後、アスカさんとムサシさんからの謝罪を受けて再び迷った事。

 

刑務所惑星でカケルの戦う理由を聞いた事。

 

そして……イシュタールでカケルを斬った事。

 

ジャグラーはずっと後悔していた。いや、ジャグラー自身にとってそれは過ちにも思えていたのかもしれない。

俺達光の戦士を越える…それがこうも違った形で実現してしまった。

 

ジャグラーは認めたくなかったのだ。守れば守ろうとする程…どうしても届かない物があるという事を。

 

だからこそ非情になり強大な力を以て大を生かし小を捨てる、そんな戦いをジャグラーはしてきたのだ。

カケルを殺したのも…本当はその剣はトーアに向けられる物だった。

 

予想外の連続…そしてカケルの死。ジャグラーはあの日から止まる事など出来なかったのだ。

ジャグラーのしてきた生き方は他者を犠牲にし平和を掴む事。

その過程で死んでしまった者達の事を思うとジャグラーに止まる事なんて出来なかった。

 

そしてその道を突き進んでいった結果、今はその強大な力に飲み込まれてしまっていたのだ。

 

俺がカケルに託された想いを言ったのが最後のトリガーとなったのだろう。

ジャグラーは毎晩、寝るたびに幻覚や幻聴を起こしていた。その幻覚はカケルの姿を形取りジャグラーに呪いの言葉を浴びせていたのだ。

 

だから止まる事なんてしなかった。死んでしまった者達の怨念を背負いながら…本当は怨念なんてないのにも関わらず、許されることはない果てのない道をジャグラーは彷徨っていた。

 

「ジャグラー……ッ!!」

 

そんなに…そんなに後悔しているならば…。

ふと、カードホルダーの中から光が漏れていた。



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スレ64

125:名無しがお送りします

ん?ガイさんが止まったな

 

126:名無しがお送りします

なんだなんだ

 

127:1bf4ko7uy

 

『ジャグラー……』

 

『ア……アアアアアアア……!!』

 

128:名無しがお送りします

さっき一瞬だけジャグラーが見えたけどそれが原因か?

 

129:説明ニキ

オーブが斬った時に何かエネルギー的な物が流れていったから恐らくそこから何か読み取ったんじゃないかな?

 

130:名無しがお送りします

撮影とかじゃないからそういう所は描写してくれないのが歯がゆい…

 

131:1bf4ko7uy

 

『もし―――お前にまだ後悔があるって言うなら』

 

『アァァァァァァァァァァ!!!!』

 

『ようやく吹っ切れた。―――俺は、お前を助ける!!』

 

132:名無しがお送りします

ん!?どういうこと!?

 

134:名無しがお送りします

ガイさんがオーブカリバーですっごい斬ってるけどダメージになってるのかこれ…?

 

135:名付け親

あ…オーブふっ飛ばされたな…

 

136:1bf4ko7uy

 

『ぐっ…!まだだ!オーブスプリームカリバー!!』

 

『アァァァァァ!!』

 

『くっ…!!』

 

137:説明ニキ

オーブスプリームカリバー撃ってるけど魔王獣のジャグラーがバリヤー貼って中々攻撃が通ってないよ…

 

138:名無しがお送りします

オーブスプリームカリバー防ぐってあの魔王獣のスペック大概だろ

あれまともに防げるのマガタノオロチくらいなものやぞ

 

139:名無しがお送りします

あっ…オーブスプリームカリバーが打ち終わったぞ…

 

140:1bf4ko7uy

 

『くそっ…!どうすれば…!』

 

『アァァァァァァァ!!!』

 

『グハァッ!?』

 

141:名無しがお送りします

またふっ飛ばされたぞオーブ

 

142:名無しがお送りします

しかもカラータイマー鳴り始めたしこのままじゃ…

 

143:名無しがお送りします

待てまずいぞあの魔王獣口から光線放つ気やぞ!?

 

144:名無しがお送りします

ガイさん早く避けるんや!!

 

145:1bf4ko7uy

 

『アアアアアアア!!!』

 

『グッ!!………………?攻撃が来な………!?』

 

146:名無しがお送りします

鏡!?鏡がガイさんを守ってるぞ!?

 

147名無しがお送りします

この鏡まさかイッチのミラージュか!?

 

148:1bf4ko7uy

 

『これは…カケルの……』

 

『アアアアアアアア!!!』

 

149:小さな男の子募集

イッチちゃんのフィフティウムミラージュがびくともしてないわ…

 

150:名無しがお送りします

でも何処からイッチの鏡が出てきたんや!?

何の前触れもなかったぞ!?

 

151:1bf4ko7uy

 

『―――そうか。この時の為なんだなカケル』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

◇ガイ

 

目の前にかつてカケルが使っていた鏡は今、マガツグミの攻撃から俺を守ってくれていた。

その鏡は決して引く事はなく堂々と俺の前で輝いていた。

 

マガタノオロチから放たれている七色の光線は威力はとても強大だったが鏡はほんの少しすら通す事はなかった。

 

そして、インナースペースにて俺の腰辺りから光が溢れていた。自分の物ではない、何処か懐かしさを感じながらその光に手を伸ばすとそれはカケルの―――フィフティのカードだった。

 

カードが訴えている。まだ助けられると。

 

あいつを…ジャグラーを元に戻す事が出来ると。

 

けれどもアイツを助けるにはマガツグミのガワを切り裂かなければ不可能であり、今俺の持てる力を駆使してもマガツグミのガワを切り裂く事なんて出来ない。だから―――。

 

「俺に力を貸してくれ………カケルッ!!」

 

かつての後輩のカードをオーブリングにリードする。

 

『ウルトラマンフィフティ!』

 

その力はすぐに現れた。

カラータイマーから1つの光が飛び出し俺の周りをクルクルと動く。

 

その光はやがて右腕に同化して溶けていき、その光を持って1つの技を繰り出す。

普段手の平から出る光輪は手の甲から出現、そしてその形は輪ではなく長方形に伸びていく。

 

「行くぞ…ジャグラー!!」

 

その技は、カケルが自身で生み出し愛用していた技。オーブリングにカードを通す事でその技を再現させたのだ。

俺は大きく飛び上がりマガツグミの脳天からその光輪を突き出す。

 

「フィフティウム光輪!!」

 

光輪はマガツグミの…マガゼットンの頭部にギュルギュル突き刺さり、力一杯振り下ろす事で頭から胴体にかけてまで切り裂く事が出来た。

半分分裂した魔王獣モドキの中からジャグラーの魔人態の姿が顕になり俺はすぐさまジャグラーの胸元を掴んだ。

 

「戻ってこい!ジャグラァァ!!」

 

掴んでいる手を思いっきり引っ張りジャグラーをマガツグミから完全に引き剥がす事に成功し、その引っ張った勢いに負けて俺はジャグラーを抱えながらも倒れた。

 

既にジャグラーはボロボロだった。体中に傷がつき、息も絶え絶えだった。けれども生きている。

そしてジャグラーは震えながらも口を動かした。

 

「な…ぜ…」

 

「今は少し黙ってろ。本当に死んじまうぞ」

 

「ちが…おれは……」

 

「分かってる…もう、分かってるから」

 

傷ついたジャグラーは意識も朧気だった。恐らくジャグラーも困惑してるだろう。けれど俺が決めた事だ。

これはカケルだけじゃない、俺の意志でもあるんだ。

 

ふと、歪な声が聞こえた。

 

「グギャギャゴガ」

 

「何…!?」

 

マガツグミからジャグラーを引き剥がしたというのに奴はまだ生きていた。ジャグラーを依代にしていたんじゃないのか!?

 

斬り裂かれたマガツグミは斬られた所から縫い合わせるかのように素早く修復されていきあっという間に元の魔王獣マガツグミが完全に再生し終えたのだ。

ジャグラーという依代を失った時点で姿は保てないと思ったがやはり魔王獣は伊達じゃないっていう事なのか…!

 

「グガガゴガッ!!!」

 

「まずい!?」

 

マガツグミは胸にエネルギーを胸に集中させその力を俺に向けて放つ。

とてつもなく大きな力。今疲弊している状態でコレをまともに受けてしまってはどうなるか分からない。

ジャグラーを抱えた俺にはジャグラーを庇うくらいしか出来なかった。

 

さっきみたいにカケルの力が働くなんて奇跡は起きない。

だから俺は接近するもう1つの光に気づけなかった。

 

 

瞬間、光の柱が俺達の前に現れた。

 

 

光の柱はマガツグミの攻撃を防ぎ、その光はやがて人型の形に変えていった。

 

「ま…まさか!?お前は…!?」

 

「あ……う……」

 

あり得ない。あり得ない筈だ。

今目の前にいる奴は…アイツは…!

 

「―――ガイさん、ジャグラーさん。今、戻りました!」

 

死んでしまった筈の、後輩の姿がそこにあった。




蘇った理由は次回明らかになります!


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別の道を辿った者

投稿です。

さて、何故カケルが復活したのかその原因が分かります。
時系列的にはエピソード5のちょうどガイさんがマガゼットンと交戦する少し前です




「何故だ…?何故息を吹き返さない…?」

 

1人呟く。

この空間は通常生物が生きる世界とは異なる場所だ。

ここには空や大地といった物はなくあるのは銀色の粒子のような物が海のように波打っているだけで背景も銀色に輝くだけだった。

腕を組みながらも目の前の映っている光景にこの人物は疑問が生じていたのだ。

 

「私の全エネルギーを用いたのにも関わらず蘇らないだと?…やはり何かが遮ってるのか?」

 

映っている光景は緑に囲まれた大自然の中にポツンと1つだけ建てられた石像。それは自身もよく知るウルトラマンの形を模した物で既に死んだ者の墓のような物だった。

この人物はずっとここでこの光景を眺めているが中々思うような結果には至っていなかった。

 

「……やはり魔王獣というのは侮れんな。いわば分霊のような存在がここまで私を遮るとは」

 

実のところ、この人物はその墓に向けてこの空間からエネルギーを送り続けていた。それはこの下に埋まっている者を蘇らせるためであり少し前に凡そ必要な分のエネルギーを送り終えた事だ。

 

しかしエネルギーは完全には届いていなかった。

消えてはいないので恐らくあの空間に淀むように滞留しているのだろうが…。

本来ならば直接送るだけならばそう難しい事ではないのだが、誰にも感知されず密かに送るには少々手間がかかりコントロールもややこしくなる。

 

現にあの場にいる魔王獣の末端は未だにこの人物のエネルギーを感知できていないのだ、ことはなるべく穏便に済ましたいが…。

 

「まだ時間が掛かりそうだな。…まぁいい、目的さえ達成させればそれでいい」

 

映っている光景に手をかざすと、それは銀色の粒子となって霧散し再びこの空間にはこの人物1人だけ佇む事になった。

 

 

そして、目線を背後に向けた。

 

 

背後からキィィンと何かが開く音が聞こえた瞬間、その人物は少し警戒心を強める。

視線を向けた先には黄金のゲートが開いており、中から誰かがやって来るようだった。この空間に入り込めるのは自分以外はあり得ない。仮に入り込めるとすればそれは次元を越える力を持つもののみ―――

 

「ほう、まさかこのようなものになっていようとはな」

 

「貴様は…」

 

ゲートから出できたのは正に黄金の戦士と呼べる者だった。人型でスマートな体型、そして何より特徴的なのは両手に煌めく赤い宝石。どうやらそのその宝石の力によってこの空間に辿り着いたようだった。

 

「この姿に驚いているようだが敢えて名乗ろう。―――私は究極生命体アブソリューティアンの戦士、アブソリュートタルタロス。まあ、既にお前は知っていそうだがな」

 

「ああ…よく知っている。それで?そのタルタロスが一体何の用だ。私は今忙しくてね」

 

「フフ、そう邪険にするな。私はお前の望みを叶えに来てやったのだぞ?」

 

黄金の戦士―――タルタロスから放たれた言葉に人物はピクリと顔を歪める。まるで不快感を出すかのように。

 

「―――ほう?ならばお前は私の望みを知っているのか?」

 

「当然だ。ある意味では私の望みも貴様の願いも同じ筈だ。ならば互いに手を取り合う事もできよう」

 

タルタロスが手を差し出す。成程、確かに何も知らなければ私もこの手を取っていたのかも知れない。

 

「この手を取れ。そうすればお前を望みも叶う」

 

「断る」

 

「何…?」

 

はっきりと拒絶するようにタルタロスの誘いを断る。その言葉には流石にタルタロスも想定外だったようで少し驚いていたがすぐさま冷静さを取り戻す。

 

「貴様はそもそも前提が間違っている。私と貴様の望みが同じだと思っているのか?」

 

「星を…母星を救いたいのではないのか?」

 

「違うな、私が真に望むのは平和だ。自身の星のエネルギーすらまともに制御出来ないような者が叶えられるようなものではない」

 

「ふむ…ならばあの結界はなんだ?」

 

タルタロスが手をかざすとそこにはとある惑星が映し出された。それは銀色の美しい宇宙の宝石のような輝きを放つ惑星だが、その惑星を大きく囲っている銀色の結界がそこにはあった。

 

「あの結界を破壊するのが貴様の目的であろう?」

 

「お前ら如きに破壊出来るのならとうに私1人で結界を破っている。あれは私の友が命を賭して貼った結界だそうそう破れる物ではない」

 

「友だと?」

 

「なんだ、貴様は友の1人も作っていないのか。程度が知れるな」

 

銀色の人物がタルタロスを嘲笑する。それに対しタルタロスは特に思う所もなかったがそれとは別に思案する。

 

「ならばこそ我々と手を組む事こそが得策なのでは?アレの破壊もより早まるだろう」

 

「くどいな、先程から言っているだろう。―――協力など要らぬとな。フンッ!!」

 

瞬間、銀色の人物の手から光弾が放たれる。その光弾はタルタロスに向かって勢いよく走るがタルタロスは右腕でその光弾を弾き飛ばした。

 

「フン、まあいい。今回は引くとしよう…だが勧誘はいつでも受け付けている。気が変わればまた会おう」

 

そう言ってタルタロスは手の宝石を輝かせて再び黄金のゲートを作り出しその中に消えていく。それを見届けた銀色の人物は少しため息をついて宙に浮かぶ。

 

「よもやまだ気づいていないとは…。私の願いは貴様達も対象に入るのだぞ?根源や出自は違えど同じだと期待したのたが…はずれだな」

 

銀色の人物は眠りにつく。元よりエネルギーは底をつきかけており今は休息が必要だった。

そしてこの人物は眠る間際に思い浮かぶ。そうしない内に復活するであろう日空翔の事を。

そしてかつての友の事を懐かしむように銀色の人物は眠りについたのだった。




<速報>

タルタロスさん、これにて出番終了!
このラスボスたる黒幕を倒してからじゃないと出てきません!


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スレ65

時間は遡りウルトラマンオーブと魔王獣モドキが戦っている最中の事―――

 

「ガイさん…ジャグラーさん…」

 

2人の戦いを見ていたトーアは心配していた。

この戦いはどちらが悪いとかどちらが勝つとか単純なものではなく、この先の道の結末を決定付ける戦いだった。

 

だからこそトーアは、この戦いに何も言えずにただジッと見ているだけだった。

もしこの戦いの結末がどちらか、あるいは両方の死となった時は無理矢理乱入するつもりだった。

 

トーアはジッと見つめる。

まだ答えを出せていないガイと、力に飲み込まれてしまったジャグラーの事を。

戦いの最中、魔王獣モドキが斬り裂かれ中からジャグラーが現れた時だった。闇のエネルギーはオーブに伝わるだけではなく、魔王獣の力としても存在しているトーアにも流れこんできた。

 

「ジャグラーさんっ……」

 

トーアもジャグラーの想いを感じ取り、魔王獣モドキに視線を向ける。

 

やっぱり後悔していた。

こうなったのも少なからず私にも原因があり、そしてジャグラーさんが抱いてるこの想いは辛い程に分かっていて…それと同時に私以上に苦しんでいた。

 

私はカケルの言葉があったからこそ今日まで生きてこれた。けれどジャグラーさんには…カケルの想いが伝わる事はなかった。きっとカケルはジャグラーさんの事も心配していたし、気にしないで生きてほしいって言う筈だ。

けれど、ジャグラーさんからすれば殺したのは自分自身で、そういった想いなんて伝わる筈がなかった。

 

「カケル…」

 

そう呟いた時だった。何か違和感を感じたのだ。

何か脈動するような―――けれどここには私以外の生物なんている訳がなかった。

 

後ろを振り返る。そこにはカケルの墓ただ1つがあるのみでそこには何も――何も?

 

「え――嘘…?」

 

あり得ない。その脈動は正にカケルの墓から…正確にはカケルの遺体が埋まってる所から感じられた。その脈動は段々と大きくなっていき、やがて地中から光が溢れ出してくる。

 

「カ…ケル…?」

 

もしかして…もしかして…!

溢れ出している光は段々と大きくなり、まるで間欠泉かのように大きく吹き出す。その光はあの場所に…ガイさんとジャグラーさんが戦っている場所へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

256:ウルトラマン(仮)

なんて言ったけどどして俺生きてるの??

 

257:名無しがお送りします

イッチィ!??

 

258:名無しがお送りします

え!?えっ!?

 

259:名無しがお送りします

待て色々待て!?

 

260:説明ニキ

カケルさん!?生き返ったんですか!?

 

261:名無しがお送りします

カケル!?君そこで何してるの!?

 

262:ウルトラマン(仮)

いやー正直状況が分からないんだけど取り敢えずあの目の前の怪獣倒せばええんじゃろ?

 

『カケル…なのか…?』

 

『はいガイさん、見ての通りです。まあ正直何で蘇ったのかよく分かってないんですけど―――』

 

『ゴガザアカダカザァァ!!!』

 

『アイツ倒せばいいんですよね?殺す』

 

263:小さな男の子募集

あらやだ開幕超スピードの回し蹴りね

 

264:名付け親

顔に見事クリーンヒット

流石ぁ

 

265:ウルトラマン(仮)

 

『オラァッ!!光輪ラリアット!!』

 

『ゴザバァ!!!』

 

266:名無しがお送りします

懐かしき光輪ラリアットよ…

 

267:名無しがお送りします

でもまあうん…当たってる所がマガグランドキングの所のせいか全く削れてないっす…

 

268:ウルトラマン(仮)

硬い…なんとかならんこれ?

 

『コガグギャゴガァァァ!!』

 

『ッ!?危なっ!?』

 

なんか硬い所からやべえレーザー出てきたぞ!?

しかも当たった所を塵すら残してねえし…

 

269:名無しがお送りします

まあ…マガグランドキングですし…

 

270:説明ニキ

カケルさんさっきの攻撃誘発させる事出来ませんか!?

恐らくミラージュで跳ね返せます!

 

271:ウルトラマン(仮)

>>270

おけ

 

『よいしょ……来い!!』

 

『ダハサアガダバァ!!!!』

 

『フィフティウムミラージュ!』

 

うわすっごい綺麗に跳ね返った…

 

272:名付け親

あっそういえばデフォルトで鏡もってましたね…

 

273:名無しがお送りします

何気に本編だとスペシウムゼペリオンじゃないと碌な対抗策がないんだよねアレ

 

274:名無しがお送りします

おっマガグランドキングの装甲が砕けたな

 

275:ウルトラマン(仮)

 

『よしこのまま…フッ!』

 

『ゴガァッ!?』

 

『チェーンソー光輪!!』

 

276:名無しがお送りします

わぁ…マガパンドンの手が千切れたぁ…

 

277:名無しがお送りします

まあ今回は魔王獣の力だけなのか出てくるんはエネルギー波みたいな物だけどこれが血だと思うと…

 

278:名無しがお送りします

いつものレッドファイトなんだよなぁ…

 

279:ウルトラマン(仮)

うおっ!?なんかあの怪獣の腕に吸い込まれた!?

 

『ゴバザダガァ!!!』

 

『ぐふっ!?げふっ!?』

 

280:名無しがお送りします

おおぅ…イッチ蹴られとるやんけ…

 

281:名無しがお送りします

痛そ…

いや待てあれもしかしてイッチ切れてない…?

 

282:ウルトラマン(仮)

 

『はっ倒すぞクソがぁ!!』

 

『ゴギュ!?』

 

283:名無しがお送りします

魔王獣モドキの顔面3つにフィフティウムパンチ連打してますねぇ…

 

284:名無しがお送りします

あれこれイッチさんもっとやばい事しでかしません…?

あ…魔王獣モドキが倒れました…

 

285:ウルトラマン(仮)

 

『このクソがぁ……オゥラッ!!!』

 

『ジョブズブブブ』

 

286:名無しがお送りします

あれ?イッチってチェーンソー光輪二刀流とか出来てたっけ?

 

287:小さな男の子募集

>>286

私達が知る限りではしたことないけど片方ならどちらの腕からも出していたわ

 

288:名付け親

冷静に分析してるけど絵面ひでえからな!?

馬乗りして2つのマガタノゾーアの頭部にブスッてなってるからな!?

 

289:名無しがお送りします

あっ上に切り上げて頭部の部分がベローンって

 

290:説明ニキ

今度はマガゼットンの頭部をフィフティウムパンチでボコボコ殴ってるからマガゼットンが凹みまくってるよ…

 

291:名無しがお送りします

え…?え…?カケル何やってるの…?

 

292:ウルトラマン(仮)

 

『その翼…もういらないよね?』

 

『―――』

 

293:名無しがお送りします

とうとう悲鳴も挙げなくなったぞこの魔王獣モドキ

 

294:名無しがお送りします

チェーンソー光輪でマガバッサーの翼切って…

おいおいその翼どうするつもりだよ持ってなにするんだよやめろばか

 

295:名無しがお送りします

あら同接減ったわこっち

 

296:名無しがお送りします

あ〜…ベローンってなってるマガタノゾーア頭部の間に翼刺しやがったよ…

後そのまま蹴飛ばされたよ…

 

297:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティウム光線!』

 

『――――――』

 

よ〜しお掃除完了です

 

298:名無しがお送りします

お前は悪魔か

 

299:名無しがお送りします

すみませんなんか気持ち悪くなったんで吐いてきます

 

300:名無しがお送りします

イッチの親友君アウトになったやんけ

 

301:名無しがお送りします

すみません僕もなんか久々に吐いてきます…

 

302:小さな男の子募集

初見君のゲロ……

 

303:名無しがお送りします

>>302

いい加減にしねえと通報すんぞ

 

304:ウルトラマン(仮)

ん?俺の親友?どゆこと?

あ、ガイさん達もエネルギー切れが元の姿に戻ったな、俺も戻ろ

 

305:名無しがお送りします

>>304

なんか君の親友君がイッチ死んだって聞いて駆けつけたんだと

このスレに入ってこれたのは意外だったけど

 

306:ウルトラマン(仮)

親友〜?俺の親友なんて2人くらいしかいないぞ〜?

しかも片方なんかウルトラマンに興味ないからこんなのに辿り着く訳ないだろ

 

307:名無しがお送りします

透って名乗ってたぞ

ちな生配信してる中、卒業アルバム貼って証拠出してたし

 

308:名無しがお送りします

結構心配してたっぽいぞ

 

309:ウルトラマン(仮)

え…?透…?え、なんで?

 

310:名無しがお送りします

今はともかくガイさんと会ってきなよ

あの2人も心配してるだろうし

 

311:ウルトラマン(仮)

そやな

取り敢えず会って来ますわ




※補足

このマガツグミ結構あっさりと倒されてますが、それは
・ガイさんとの戦いでの消耗
・ジャグラーという依り代の損失
・完全修復による消耗

の3段デバフのお陰でフィフティも倒せました
因みにこの状態なら万全の状態のオーブで1番相性のいいスペシウムゼペリオンで完封できます。


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スレ66

320:名無しがお送りします

さて先輩2人の前に着きましたけどどうするのよ?

 

321:ウルトラマン(仮)

え〜と…なんて声かけたら…

 

『あ…え〜と…お久しぶり?です』

 

『ッ!』

 

322:名無しがお送りします

おっ、ガイさんからハグされてんねぇイッチ

 

323:ウルトラマン(仮)

 

『二度と―――会えないと思っていた』

 

『ガイさん…』

 

『もう一度…お前に会うことが出来て、俺は嬉しい』

 

『…はい。俺も二度と会えないと思ってました。けど、また会えました』

 

『色々あったんだぞ、お前が死んでから』

 

『みたいですね。落ちつける時間があるなら俺が死んでからの後の事、聞きたいです』

 

『覚悟しろよ?結構長いからな』

 

324:名無しがお送りします

ほろ…

 

325:小さな男の子募集

なんだかいい雰囲気よね〜

 

326:名付け親

>>325

ホントにごめんなんだけどアンタがそう言うと意味深な風にしか聞こえないから…

 

327:名無しがお送りします

視聴者の皆もお帰り〜とかあったけぇコメントが多く寄せられてるぞ

あらハグ終わりましたね

 

328:ウルトラマン(仮)

皆見てくれてるのね…まあ…うん…ただいま

 

『ジャグラーの事なんだが…』

 

『この様子だと本当に色々あったんですね…。けれどこれからは違います、俺もいますから』

 

『ジャグラー、また混乱するだろうな』

 

『でも今度は伝えたい事を伝えれます、こうして生きてるんで』

 

『だな。しかしどうして生き返ったんだ?お前が死んでから数千年は経ってるし、少しばかりタイミングが遅くないか?』

 

『こればっかりは俺にも分からないんですよ。気づいたら意識戻ってガイさんとジャグラーさんの反応があったんでそれで……………え?数千年?』

 

329:説明ニキ

確かにカケルさんがいた時代からかなり経ってるよ

今は私達的に言うとテレビ本編の時系列なんだけどその時は既にガイさんは歴戦の猛者レベルの強さにまでなってるしね

 

330:名無しがお送りします

ちな今は本編最終回付近だからマガタノゾーア以上の怪獣が現れるよ

 

331:ウルトラマン(仮)

 

『つまり………俺って数千は歳を取ってるって事?』

 

『気にする所そこか?』

 

『いや重要ですよ!?つまり俺って魔法使い越えて賢者越えて仙人に…』

 

『ん?何の話をしてるんだ?』

 

332:名付け親

ホントに気にする所そこかよ

 

333:名無しがお送りします

ていうか年齢ならイシュタールの時点で賢者クラスだよ

 

334:名無しがお送りします

あぁ…彼女いないんだね可哀想に

 

335:名無しがお送りします

今戻ってきました

イッチさん彼女いなかったんですね。トーアちゃんがいるじゃないですか

 

336:名無しがお送りします

>>335

初見君!?君どうしたの!?そんな事言う子じゃないでしょ!?

 

337:ウルトラマン(仮)

初見君!?何言ってるの!?

てかそうだトーアだトーア!!

 

『ガイさんそう言えばトーア!トーアはどうなってます!?』

 

『トーア…か。……カケル、覚悟は出来てるか?』

 

『え…覚悟?まさか…!?』

 

『ああ…。ともかくジャグラーをどうにかしたい。少しだけ待ってくれるか?』

 

『あ…は、はい。分かり…ました…』

 

もしかしてトーア…死んじゃったのか……?

 

338:名付け親

嘘やそんなわけない

 

339:名無しがお送りします

俺らもあの後トーアちゃんの事は知らんから…

なんせイッチが死んだ直後にLIVE配信もスレも落ちたからな…

 

340:名無しがお送りします

激戦だったし…マガタノゾーアの関係者だったしあり得なくはないもんね…

 

341:名無しがお送りします

ところでガイさん移動始めたけど何処行くんですかね…?

 

342:ウルトラマン(仮)

>>341

確かに何処行くのか分からんな…

 

『あのガイさん…何処に…』

 

『ん?ああ、俺が世話になってる所にな。そこならジャグラーを少し預かってくれるだろう』

 

『そうですか…』

 

『俺がジャグラーを担ぐから付いてきてくれ。結構道も変わって迷子になるぞ』

 

まあ取り敢えず付いて行きますか

 

343:名無しがお送りします

世話になってるって事はSSPの所かな?

 

344:説明ニキ

>>343

だと思う

他に世話なってる所なんてそうそうなさそうだし

 

345:小さな男の子募集

多分そこまで遠くないわよ

ただあの人達受け入れてくれるのかしら?

 

346:名無しがお送りします

てかすっごいスピードで移動してない?

なんか光になって高速移動してるんすけど…

 

347:名無しがお送りします

わぁ…早い…

 

348:名無しがお送りします

ていうかあっと言う間に辿りついたねSSPの3人が住んでる場所

 

349:ウルトラマン(仮)

かなり早く着いたな…

ていうかガイさん遠慮なしに家に入って行ったんだけど俺も一応行った方がいいのかな?

 

『あ、ガイさん!一体何処に…ってなんでソイツ担いでるの!?』

 

『え、キャップこの人知ってるの?』

 

『すまないナオミ、こいつをしばらく預かって欲しいんだ』

 

『えぇ!?』

 

なんか凄い事になってるから入らない方がいいな

 

350:説明ニキ

あー…うん…そうだね…

 

351:名無しがお送りします

すみません親友です今戻りました

所でそこで何してるのカケル?何があったの?

 

352:名無しがお送りします

おっ、親友君お帰り

 

353:ウルトラマン(仮)

親友って言うと透か?

まさか透な訳ないだろ〜?アイツウルトラマンとか興味もないし

 

『えっちょガイさん!?』

 

『ナオミ、色々思う所はあるんだろうが…すまない俺からの頼みだ』

 

『ねぇキャップ、この人気絶してるし一時的にでも休ませた方が…』

 

『えぇ〜…けどぉ…』

 

『まあまあこれも人助けですよキャップ。ささ、ガイさんこちらに寝かせて置きましょう』

 

『すまないな』

 

『ちょっとシンさん勝手に決めないでよ!』

 

354:名付け親

色々カオスな件

 

355:名無しがお送りします

会話は奥から聞こえてるけどイッチも行ったら?

挨拶とかはしたほうがいいだろうし

 

356:ウルトラマン(仮)

いや〜…後でもいいかな〜と…

 

『任せた。俺ちょっと出かけるから後は頼む』

 

『ちょ、ちょっとガイさん!勝手に言わないでよもぉ〜!』

 

357:説明ニキ

相変わらずだねあの3人も

 

358:名無しがお送りします

ガイさん扉ピシャッて閉じちゃったし…

 

359:ウルトラマン(仮)

 

『さ、行こうか』

 

『…ガイさん、いいんですかアレ…?』

 

『まあ…なんとかなるだろ』

 

『一応世話になってる人達なんですよね…?扱いが雑…』

 

『アイツらなら大丈夫さ。よし、行くぞ』

 

え…?何処からその信頼出てくるの…?

 

360:名無しがお送りします

まあなんだかんだで気にかけてるのは確かだから大丈夫だよ

 

361:名無しがお送りします

本編でも割と雑だったような…

 

362:名無しがお送りします

>>361

ここまでは雑じゃないけどまぁ…

 

363:名無しがお送りします

ていうかまたあの光の状態で移動してるけどこれ行き先的にあの森じゃね?

 

364:ウルトラマン(仮)

あの森?どういうこと?

 

365:名無しがお送りします

イッチの墓がある場所

 

366:ウルトラマン(仮)

>>365

あぁ…俺の墓ね…え?俺の墓?あるの?

 

367:名無しがお送りします

あるよ

 

368:名無しがお送りします

まあ…そこは現物見てもろて

 

369:名無しがお送りします

言ってる間に付きましたね森に

 

370:ウルトラマン(仮)

……ともかく今はトーアの事だな

 

『それでガイさんあの…トーアは…』

 

『付いてきてくれ。行けば分かる』

 

371:名無しがお送りします

森の中歩いて行ってるね

 

372:名無しがお送りします

何処まで行くんだろ?

結構深い所まで行きそうと思うけど…

 

373:ウルトラマン(仮)

さぁ…なんとも…

お?ガイさん止まったな。着いたのかな?

 

『えと…ガイさんここは―――ッ!?んん!?』

 

え!?誰だ!?誰だこの子!?

 

374:名無しがお送りします

イッチと同じくらいの身長の子がどこからともなく現れて抱きついてきました

まる

 

375:名無しがお送りします

しかも膝まで髪伸ばしてる辺り女の子っぽそうだけど…

イッチ現代に誰か知り合いいた?

 

376:ウルトラマン(仮)

いや知らん知らん誰だこの子

 

『ずっと…ずっと…会いたかった』

 

『え…えと……君何処かであったかな?』

 

『………?あっそうかあの頃とは違うもんね私』

 

『カケル、その子がトーアだ』

 

『えっ………………えっ?』

 

トーア?トーア!!!???えっ!!!??喋ってる成長してる生きてるぅぅぅ!!!!????

 

377:名無しがお送りします

トーアちゃん!?喋ってるぅぅぅぅ!!??

 

378:名無しがお送りします

成長して美人になってるぅぅぅぅ!!!???

 

379:名付け親

キャァァァァァァァァシャベッタァァァァァァァァ!!!!

 

380:説明ニキ

トーアちゃんが可愛くなってるぅ!!??

 

381:小さな男の子募集

あら成長したのね

 

382:名無しがお送りします

>>381

なんでそこまで興味無さそうなんだよ

 

383:ウルトラマン(仮)

 

『えっトーア!?トーアなの!?死んだんじゃなかったの!?』

 

『…?何の事?』

 

『ガイさんこれどういう事なんです!?』

 

『―――ああ…そうか勘違いしたのか。実はなカケル、覚悟しろっていうのは…』

 

『それよりもカケルに見てほしい。私の渾身の作った物を』

 

『え、作ったものっていった―――』

 

俺の…………石……像…………?

 

384:名無しがお送りします

ああ…それトーアちゃんが作ったんだ…

 

385:名無しがお送りします

それイッチの墓なんだけどまさかトーアちゃんが作ってたとは…

 

386:名付け親

ええやんカッコいいやん

多分

 

384:ウルトラマン(仮)

恥ずかしいっぞこれっ!!!!!??????



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スレ67

投稿です。

カケルの墓についてなんですが最初は両腕を腰につけたいわばマン兄さんのポーズだったんですが改良に改良を重ねてカッコいいポーズ()になってます。

詳しくはどこぞの赤い弓兵のポーズで検索検索ゥ!


311:名無しがお送りします

まあイッチよトーアちゃんが丹精込めて作った墓やぞ

もっと喜べよ

 

312:名無しがお送りします

せやせや

ついでにくっそ心配してたワイらの気持ちもしるんやで

 

313:ウルトラマン(仮)

恥ずかしい…なんかカッコいいポーズ取ってるし…

いや俺の為に作ってくれたんだとは思うけど…なんか恥ずかしい…

 

『お、おいカケル大丈夫か?』

 

『な、なんとか』

 

『力作』

 

『う、うん…分かった、分かったから』

 

『力作』

 

『………ありがとう。よく出来てるよ』

 

『ドヤァ』

 

314:名無しがお送りします

うっわスッゴイドヤ顔

 

315:名無しがお送りします

そういえばこの娘結構ドヤ顔するよね

 

316:名無しがお送りします

この娘喋らなかったけど感情自体は豊かだったからな

 

317:名付け親

知らぬ間に娘が成長していた件

 

318:名無しがお送りします

>>317

てめえの娘じゃねえ座ってろ

 

319:ウルトラマン(仮)

 

『それでこれからどうするカケル?』

 

『そうですね…』

 

皆これからどうしたらいい?

 

320:名無しがお送りします

まあこのままマガタノオロチ戦までその地球にいたらいいんじゃないですかね?

 

321:名無しがお送りします

>>320

確かに

戦力は多くて困らんしな

 

322:名無しがお送りします

あの〜…そろそろ話しても大丈夫ですかね…?

カケルの話をですね…?

 

323:名無しがお送りします

>>322

友人君…!?君待ってたの…!?

 

324:名付け親

イッチの事なんて気にすんな

ガンガン行けガンガン

 

325:ウルトラマン(仮)

さっきから湧いてる透もどきやな!?騙されんぞ!

 

『まあしばらくはこの地球に滞在しようかな、と。何分復活したばっかりなので』

 

『そうか。なら丁度良い場所があるんだ』

 

『まさかあの人達の住んでる所じゃないですよね?』

 

『よく分かったな』

 

ガ、ガイさんぇ…

 

326:名無しがお送りします

ガイさんのあの3人の扱いぶりが雑過ぎる

 

327:説明ニキ

あの〜…カケルさん、私からも少しお話が…

 

328:名無しがお送りします

あ、せや説明ニキ…いや説明ネキの話もありましたねぇ

 

329:名無しがお送りします

オラッ、怒涛の情報量に困惑しろイッチ

 

330:名無しがお送りします

あのさぁ…カケルさぁ…君が家でご飯こぼして怒られた時の泣き叫び方言ってもいいの?

 

331:名無しがお送りします

>>330

是非詳しく

 

332:名無しがお送りします

>>331

弄りがいがありそうなので聞かせて

 

334:名無しがお送りします

>>331

>>332

お答えします

 

アァァァァァァァァビァァァァァァァァァ!!!!

 

って感じです

 

335:名無しがお送りします

>>334

えぇ…(ドン引き)

 

336:名無しがお送りします

えぇ…(困惑)

 

337:名無しがお送りします

叫びが独特

 

338:ウルトラマン(仮)

おい待てその弄り方間違いなく透だな?

てか許可してないのになんで書くの?ねえなんで書くの???

あと、情報量多い…

 

『?どうしたカケル』

 

『あ、ああいやなんでもありません。それより、大丈夫なんですかね…?一応ジャグラーさんも預けてますし…』

 

『駄目な時はまた考えよう。最悪の場合は俺がなんとかするさ』

 

『……最悪、頑張って働こう』

 

339:名無しがお送りします

おっ、浪人ニートがとうとう働くのか?

 

340:ウルトラマン(仮)

>>339

おう、イシュタールの時働いてたからな?普通に稼いでたからな?

 

341:名無しがお送りします

まあでも最悪ガイさんいるから大丈夫だよ

何せ土地持ってるから収入あるし

 

342:名付け親

>>341

え?そうなの…?

 

343:名無しがお送りします

んでそろそろ説明して貰いたいんだけどカケル

なんでそんな所にいるの?久々に会いに行ったら家に誰もいないしなんかさっきまで居たくらいの散らかし具合だったしで心配したんだけど?

誘拐でもされたと思ったんだけど?

 

344:ウルトラマン(仮)

>>343

まあ説明すると長いんだけどさ。まああれは状況的に誘拐されたでいいんじゃないかね…?

 

『よし、それじゃ行くぞ』

 

『あっ、でもガイさんトーアは…』

 

『私も行く』

 

『あ、来るのね…』

 

345:名無しがお送りします

親友君、俺らもイッチの状況はなんとなく聞いてたけど推察するにイッチは誘拐というよりは何者かに次元移動されたんだと思うよ

 

346:説明ニキ

何の為にカケルさんが次元移動させられたのかは分からないけど何か目的があるんじゃないかなとは思っているけど現状は推測の域を出ないからね

 

346:名無しがお送りします

>>345

>>346

なんかさらっと非現実的な言葉が見えましたがこの際それは置いておきましょう

 

で、帰ってこれるのカケル?

 

347:ウルトラマン(仮)

>>346

それについては現状無理

スレの皆が居ない時とかスターゲート通って何度か次元移動したけど、どのゲートもそっちの地球に辿り着けなかったからな

 

『まあトーアが来るのはいいとして流石に2人も…』

 

『問題ない』

 

『え?……………え?トーアがペンダントになった…?』

 

『これなら問題ない。いつでも側に居る事ができる』

 

わぁ凄いなぁ…(白目)

 

348:名無しがお送りします

ゼロとかダイナみたいに楽に次元移動出来たなら数撃っちゃ当たる戦法出来なくはないんだけどねぇ…

 

349:名無しがお送りします

すみませんウルトラマンの知識が全くないので分からないんですけどようはウルトラマンによってはその次元移動をホイホイ出来る存在がいるという事でいいんですよね?

 

それならその人達に頼んだりとかは…

 

350:名無しがお送りします

>>349

頼めたらいいんだけどどのウルトラマンも何処にいるのか見当つかないんだよね…

一応時代が移れば次元移動できるウルトラマンも増えるっちゃ増えるんだけどまだまだ先の話だからなぁ…

 

351:ウルトラマン(仮)

あっ、透。俺仮に帰れたとしてもしばらく帰る気はないからな

 

『よし、なら行くぞ』

 

『はい…。なんだろ、この先不安ですなぁ…』

 

352:名無しがお送りします

さらっと流てるけどトーアちゃん割となんでもありになってねえ?

 

353:名無しがお送りします

>>352

情報量多いんでシャットアウトしてた所をお前はさぁ…

 

354:名無しがお送りします

視聴者の皆が拾ってくれてるからもうそっち任せでいいんじゃね?(鼻ホジ)

 

355:名無しがお送りします

>>351

それくらい分かってるよ

万が一何かあったら帰れる場所必要でしょ?時間に都合がついたらだけど定期的に家の掃除とかしとくよ

 

356:名無しがお送りします

>>355

驚いた

てっきり帰って来いとか言うんじゃないかと

 

357:名無しがお送りします

>>356

ウルトラマンの知識は無いんですがまあヒーローですよね?

なんでカケルがそんな力身につけたとか色々ツッコミ所はこのさい置いときます。

 

まあそんな力身につけたなら十中八九、人助けに使おうとするんでこちらからは特に言うことはありません。

ていうかカケルって皆さんに迷惑かけてないですか?

 

もし迷惑掛けてたなら代わって謝ります

 

358:名無しがお送りします

>>357

お、おう…

 

359:名無しがお送りします

な、なんかイッチと違って常識ある…

 

360:名無しがお送りします

イッチの友達っててっきり頭レッドファイトな人かなと思ってたんだけど結構常識人でした…

 

361:名無しがお送りします

迷惑は掛けて……いや割と迷惑掛けて来てますよねイッチさん…

 

362:小さな男の子募集

まあレッドファイトはねぇ…少しねぇ…

 

363:名付け親

イシュタールの時はまじで焦ったからな

 

364:説明ニキ

まあ…うん…

 

365:ウルトラマン(仮)

はいすみません多大な迷惑かけてます

ていうか俺が常識ないって言った奴出てこい光線撃ってやる

 

『よし、着いたな』

 

『あ、ガイさん!もう何処行ってたのよ!?なんかこの人放ってどっか行くしちょっとはこっちの事も考えてよ!』

 

『すまない。それとすまないついでにもう1つ頼み事があるんだが…』

 

『まだあるの!?』

 

『ああ、実は…』

 

『あ、あの〜…こんちにわ〜…』

 

なんだろう、このままガイさんに任せておくとあの女の人更に混乱しそうなんで取り敢えず出てみたけど…

 

366:名無しがお送りします

まあせやろな

 

367:名無しがお送りします

ていうか説明ニキは言わなくていいの?

 

368:説明ニキ

>>367

カケルさん今忙しそうだし落ち着いたらでいいかな

 

369:ウルトラマン(仮)

すまぬ説明ニキ

 

『あ、こんにちは。え〜とどちら様でしょうか?』

 

『なになにガイさんの知り合い?』

 

『ああ、コイツは俺の後輩のカケルって言うんだ。実は最近こっちに帰ってきてな、何処か落ち着ける場所があればいいんだがこことか駄目か?』

 

『日空カケルって言います。え〜と…訳あって今住む所がなくてですね、少しの期間だけ落ち着ける場所がないかなって思ってた所ガイさんに教えて貰いまして…』

 

『ああ…それでここに』

 

『へぇ〜ガイさんに後輩なんていたのね。私は夢野ナオミ、よろしくね』

『俺、早見善太。皆からはジェッタって呼ばれてるんだ。よろしくっ!』

 

『こちらこそよろしくお願いします!……所でそこに寝てる人は…?』

 

『ああ、あの人はシンさん。いつも変な物開発してるんだけど今は疲れてるのか寝てるんだよね〜』

 

なんか個性的な人達ばっかりだね

 

370:名無しがお送りします

でも結構頼りになる人達だよ

本編ではサポートに関しても一般人にしてはかなり凄い方

 

371:説明ニキ

具体的に言うと

 

・リーダー気質だから行動力が早いのと少しだけトラブル体質でもあるから側にいたら大体黒幕達が近くにいる

 

・ジェッタは怪獣が目の前にいても配信してリアルタイムで状況を更新させたりする。見た目に似合わず結構胆力がある。

 

・シンは変な物作ったりはしてるど実際の話、そこらへんのジャンク品とかで観測精度が高い装置とか作ってるからまあ天才の部類

 

だからね

それに絶対に諦めないっていう大事な心があるのでちょくちょくガイさんも助けられたりしてる

 

371:ウルトラマン(仮)

>>370

へぇ〜…それはまた頼もしい

しかしどうなんだろ?受け入れてくれるかな

 

『どうだナオミ、ジェッタ。なんとかならないか?』

 

『うーん、俺はいいしシンさんも多分大丈夫だと思うけどキャップは…』

 

『私も全然構わないよ?まあその場合だとあの人含めて4人だからかなり狭くなるけどそれでもいいなら』

 

『…いいんですか?自分で言うのもアレなんですけど迷惑とかは』

 

『いいのいいの。困ったときはお互い様でしょ?荷物とかはテキトーに置いてていいからね』

 

『すいません、ありがとうございます。そして少しの間だけお世話になります』

 

このナオミって言う人、結構いい人だね。

普通ならこんなの断ってもおかしくないのに

 

372:名無しがお送りします

まあカケルも大概だけどね

 

373:名無しがお送りします

まあ良かったんじゃない?一応は落ち着ける場所が出来たんだし

 

378:ウルトラマン(仮)

 

『悪いな、迷惑かけてしまって』

 

『もう、いつもの事よガイさん。けどあの人…』

 

『ジャグラーに関しては任せてくれ。なんとかする』

 

『うん…お願い』

 

ジャグラーさん、まだ起きてないなぁ…

 

379:名付け親

まあ死んでないしその内起きるでしょ

 

380:小さな男の子募集

まあジャグラーなら大丈夫よ

 

 



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スレ68

400:名無しがお送りします

んで現状はどうなってんの?

 

401:名無しがお送りします

まあ取り敢えずは腰落ち着ける所確保出来たくらい?

 

402:ウルトラマン(仮)

せやね

一時的にお世話になるくらいやな

 

『それで皆さんってどういう集まりなんです?見た所何か配信でもしてるんですか?』

 

『そうなんだよカケル君!俺達は世界の怪奇現象やミステリーなんかを解明してサイトにアップする事が目的なんだ!』

 

『はぇ〜、こっちでもそういうの流行ってるんですね〜。それじゃリーダーはジェッタ君なの?』

 

『いや、リーダーはキャップ……じゃなくてあのナオミって言う人だよ。なんか小さい頃に意味ありげな夢を見たらしいんだって。それがきっかけでこのSSPを設立して共感した俺やシンさんがメンバーに加わった訳だよ』

 

403:名無しがお送りします

ちなみにその夢はナオミの高祖母であるナターシャの体験が夢になって現れてるんだよね

 

404:名無しがお送りします

その夢の内容がガイさんことオーブとマガゼットンと交戦に巻き込まれたっていう内容

爆発に飲み込まれかけたんだけどそこに寝てるジャグラーが助けたんだよ

まあつまる所、ジャグラーがナターシャを助けなかったら今のナオミは存在しない

 

405:ウルトラマン(仮)

すっげぇネタバレ聞いたわ…

 

『そうなんですね』

 

『あ、そういえば怪奇現象って訳じゃないけどさっきオーブに続いて新たなウルトラマンが現れたんだっけ』

 

一瞬誰の事なんだと思ったけど俺の事か

 

406:名無しがお送りします

まあカケル以外いないよね

 

407:名付け親

さてSSPの人達はどういう反応するのかな?

 

408:ウルトラマン(仮)

 

『なんかあれだよね…戦い方が凄く野蛮』

 

『野蛮』

 

『あっ、そうよねあの青いウルトラマン。なんか…オーブと違って荒々しいっていうか、怖いっていうか』

 

『怖い』

 

なんでや

 

 

409:名無しがお送りします

>>408

妥当やぞ

 

410:説明ニキ

カケルさんまだ自覚ないの…?

 

411:名無しがお送りします

誰が切断した翼をえげつない所に刺すのよ

 

 

412:名無しがお送りします

イッチさん味方が1人もいませんね…

 

413:ウルトラマン(仮)

野蛮は置いといて怖いって…怖いか?

 

『そういえばあのウルトラマンってどんな名前なのかしら?』

 

『確かに…ウルトラマン…なんて言うんだろ?それにあのウルトラマン何処かで見たような』

 

『そりゃお前さん、前に行ったあの森で見ただろ。石像のウルトラマン、あれがあのウルトラマンさ』

 

『確かに!ガイさんよく覚えてたね!』

 

え?あの石像この人達も見てるの…?マジ…?

 

414:名無しがお送りします

あー…これは俺らが知らない間に見られてたパターンやな

 

415:名無しがお送りします

あのトーアちゃん力作のイッチの墓見られてたのか…

 

416:ウルトラマン(仮)

 

『(因みにあの人達に見せたのはガイさんの友達だったから。それ以外には見せてない)』

 

『!?』

 

『どうしたのカケル君?』

 

『あ、いやなんでも』

 

いきなり脳内にトーアの声が響いてビックリしたわ

 

417:名付け親

トーアこんな事も出来たの…?

 

418:名無しがお送りします

これでいつも会話できるねぇ…

あれこの子なんか重い…重くない?

 

419:ウルトラマン(仮)

 

『(トーアそんな事出来たの!?)』

 

『(ドヤァ)』

 

あれなんだろ凄くドヤ顔してる気がする

 

420:名無しがお送りします

俺ら視点やとなんか口動いてないのに声が響いてるんですがそれは

 

421:名無しがお送りします

イッチもさらっと出来てるのなんなの?

 

423:名無しがお送りします

なんか僕の親友人間離れしてません?

 

424:名無しがお送りします

>>423

元からやめてるようなもんやし…

 

425:名無しがお送りします

>>423

元からレッドファイトしてるような常識知らずやし…

 

426:ウルトラマン(仮)

おぉん!?常識くらい知っとるわぁ!!

 

『なら尚更あのウルトラマンの名前ってなんだろ?いっそのこと俺達で決め―――』

 

『あのウルトラマンの名前は確かフィフティなんて書いてあったぞ。あの石像に』

 

『え、ガイさんそんな所まで見てたの?』

 

『まあな。さ、俺はひとっ風呂浴びてくるかな。お前達どうだ?一緒に来るか?』

 

『行く行く!キャップもカケル君も来るよね!?』

 

『まあ…そうね。久々に行こうかな』

 

『あ、それじゃ俺も行きたいです』

 

なんか色々あって疲れたしな

ここいらで一旦LIVE配信切りますかね

あ、そういえば説明ニキ何か言う事あるんじゃなかったっけ?

 

<LIVE配信終了>

 

427:名無しがお送りします

>>426

 

428:名無しがお送りします

>>426

 

429:小さな男の子募集

お疲れ様〜

 

430:説明ニキ

うん…あるんだけど…今大丈夫なの?

 

431:ウルトラマン(仮)

うん、今風呂に行く準備してるからそれと平行で聞けるよ

 

432:名無しがお送りします

随分器用な…

 

434:説明ニキ

それじゃ…

 

カケルさんって私のお姉ちゃん…佐奈お姉ちゃんの友達なんですよね?お姉ちゃんとどんな風だったのかなって…

 

435:ウルトラマン(仮)

 

436:ウルトラマン(仮)

うん?

 

437:ウルトラマン(仮)

ちょっと待って

 

438:ウルトラマン(仮)

ホント待って

 

439:ウルトラマン(仮)

説明ニキが?佐奈の妹さん?

 

440:名無しがお送りします

落ち着けイッチ

 

441:名無しがお送りします

連投みたいな事になってんぞ

 

442:名付け親

うんスッゴい動揺してるのは分かる

 

443:ウルトラマン(仮)

え、嘘だろ、そんな…俺…

 

444:説明ニキ

あ、あの!別にそんな何かあるわけじゃないんですけど…お姉ちゃんに男友達なんていなかったからどんな感じだったのかなぁ…って

 

445:ウルトラマン(仮)

えっと…その…今更なんて言えばいいか…ごめんなさい

俺えと…

 

446:名無しがお送りします

イッチ壊れちゃった

 

447:名無しがお送りします

取り敢えずイッチ落ち着けぇい!!

 

448:名無しがお送りします

カケル落ち着け!

 



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スレ69

ストック出来たので投稿です


465:名無しがお送りします

落ち着いたかイッチ?

 

467:ウルトラマン(仮)

はい落ちつきました

この度は申し訳ありませんでした

 

468:名無しがお送りします

まさかあそこまでイッチが取り乱すとは…

 

469:説明ニキ

あの、ごめんなさい…

 

470:名付け親

>>469

説明ニキもそれで最後な?

これ以上やられると収拾つかん

 

471:名無しがお送りします

しかしイッチがあそこまで取り乱すとは…

 

472:ウルトラマン(仮)

今LIVE配信切ってるけど持ってた荷物落とすわ腰は抜かすわでガイさんやSSPの皆さんにも心配されたわ

 

473:名無しがお送りします

まぁしゃーなし

 

474:小さな男の子募集

刑務所惑星でもまだ引きずってるって言ってたわよね

 

475:名無しがお送りします

カケルから話だけは聞いてましたけどあそこまで取り乱すのは見たことないですね…

 

476:ウルトラマン(仮)

よし、落ち着いたぞ

それで説明ニキ、俺と佐奈の関係が知りたいんだよね?

まああれだよ、とっても仲良かったよ

 

477:名無しがお送りします

>>476

大雑把過ぎない?

 

478:名無しがお送りします

カケルもうちょい話そ?

 

479:ウルトラマン(仮)

せやなぁ…

学校帰りはよく2人でウルトラマンの話してたな〜

あのメトロン星人の話とか好きだったよ俺

 

それと一時期塞ぎ込んでた俺を一回立ち直らさせてくれた恩人

感謝してもしきれないくらい恩があるよ

 

480:説明ニキ

付き合ってたり…とかですか?

 

481:ウルトラマン(仮)

>>480

そういう関係じゃなかったよ

どちらかと言えば親友関係だね

 

確か説明ニキのウルトラマン好きなのって佐奈譲りなんでしょ?嬉しそうに話してたよ

 

482:名無しがお送りします

なんか惚気の話が展開されてました

まる

 

483:名無しがお送りします

ていうかイッチ女の子と2人っきりで帰ったりしてたのに付き合ってなかったの?どういう神経してんだよ

 

484:名無しがお送りします

鈍感か?

 

485:名付け親

確かに鈍感そう

 

486:ウルトラマン(仮)

……仮に付き合おうってなっても俺にはその資格ないよ

なんせ守れなかったんだし

 

そういえば佐奈…どうなのかな?やっぱり相変わらず…?

 

487:説明ニキ

>>486

はい…ずっとあのままです

でもカケルさん、そこまで思い詰めないでください。お姉ちゃんもきっと気にしないでって言うと思いますよ

 

488:ウルトラマン(仮)

>>487

佐奈なら確かにそう言いそうだけど多分それは無理かな

あの事は一生引きずって生きていくと思うよ

俺にとっての戒めでもあるから

 

489:名無しがお送りします

空気が…重い!!

 

490:名無しがお送りします

イッチ帰ってきてきて即効で空気重くなったじゃん

アリブンタ推しニキなんかやったれ

 

491:名無しがお送りします

>>490

おう無茶振りやめーや

 

492:説明ニキ

あ…ごめんなさい

 

493:小さな男の子募集

>>492

気持ちは分かるわよ

お姉さんの事気になるわよね

 

494:名無しがお送りします

明るい話!!なんか明るい話!!!

 

495:ウルトラマン(仮)

阿鼻叫喚で草

 

496:名無しがお送りします

はーい、カケルの家泊まりに行ったときに僕の隣でお漏らしして泣いてた話しまーす

 

497:名無しがお送りします

>>496

 

498:ウルトラマン(仮)

おい透!?その話は無しだろ!?

くっそ、透来てから酷い目にあってる

 

499:名無しがお送りします

イッチさんもお漏らしするんですね…

なんか人間らしくてホッとします

 

500:名無しがお送りします

>>499

サラッと人間扱いしてなくて草

 

501:名無しがお送りします

初手レッドファイトは人間じゃない定期

 

502:ウルトラマン(仮)

前までなら否定してたけど今は否定しづらい…

なんせ死んで蘇ったし…

 

503:名無しがお送りします

>>502

とうとう人間やめたか…

 

504:ウルトラマン(仮)

ちょいまち

今からLIVE配信するわ

 

<LIVE配信開始>

 

505:名無しがお送りします

急にどうした?

 

506:名無しがお送りします

てか風呂は?もうあがったの?

 

507:説明ニキ

ここは…何処だろ?見たところ裏路地だと思うけど…

 

508:名無しがお送りします

同行してる人ガイさんしかいないね

 

509:ウルトラマン(仮)

いやなんかね、怪しい奴が居てね…

 

『こっち行きましたよねガイさん?』

 

『ああ、確かにこっちの筈なんだが…』

 

『おかしいですね…』

 

『ったく、風呂に行こうって時に変な奴もいたもんだ』

 

『風呂が好きな所変わらないですねガイさん』

 

510:名無しがお送りします

てか思ったんだけどその変な奴って誰よ?

見た目とかあるじゃん?

 

511:名無しがお送りします

こういう時こそこのスレの役立ち所さんじゃね?

 

512:ウルトラマン(仮)

え〜とな、見た目は黒スーツ?的なやつで頭がしぼんだ風船みたいで一目だったわ

 

『ホント何処行ったんですかね…』

 

『…………おいカケル、あそこ』

 

『え?…なんか通ったな』

 

513:名無しがお送りします

すまん全くわからん

 

514:名無しがお送りします

説明ニキ、ショタホモニキ特定よろ

 

515:説明ニキ

ゼットン星人かな

 

516:小さな男の子募集

ゼットン星人かしら…

 

517:名無しがお送りします

あー確かに黒スーツって言ったらゼットン星人な所あるな

 

518:名無しがお送りします

お、ガイさんとイッチがその人物に追いつきそうやな

 

519:ウルトラマン(仮)

ゼットン星人て確かゼットン呼び出す宇宙人だよね?

 

『おい、お前さんここで何をしてる?』

 

『ゲッ…なんだお前達は!』

 

『ただの通行人だよ。で、何してるの?』

 

なんじゃこいつ変な見た目やな

 

520:名無しがお送りします

ゼットン星人だね

 

521:名無しがお送りします

説明ニキとショタコンホモニキ大正解やな

 

522:ウルトラマン(仮)

 

『うるさい!私がここで何をしていようが勝手だろ!』

 

『何をしようが勝手だが人の迷惑になるような事はしてないよな?』

 

『ホラホラ、その手に持ってる箱なんなのか教えてよ?別に危険じゃなかったら何もしないからさ』

 

『貴様らにはこの装置の価値が分からんだろ!いいからさっさと散れ!!』

 

駄目だ話が通じねえ…

 

323:名無しがお送りします

危険な事してるやつ程こんな言う

 

324:名無しがお送りします

ゼットン星人にあまりいい思い出ないからな…

 

325:ウルトラマン(仮)

 

『いや、あのね?怪しくないなら身の潔白をね?ほらここ地球だからさ他の宇宙人がいるとどうしてもさ?』

 

『ハッ!さては貴様らウルトラマンだな!?そうならばこちらとて容赦はしないぞ!!』

 

なんなの頭に血が上ってるの…?

 

326:名無しがお送りします

いや分からん…

 

327:名無しがお送りします

なんでこんな話が通じないんでしょうか…

 

326:ウルトラマン(仮)

 

『こうなれば……!いでよ宇宙恐竜ゼットンー!!!』

 

『ブモーッ』

 

『ゼットン…!?』

 

『俺が戦った奴とは違うタイプだな!』

 

でもなんかふにゃってしてるの何故だろう…

 

327:説明ニキ

…………もしかしてこれ二代目?

 




二代目可愛い…可愛くない?


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スレ70

投稿です。

ゼットン二代目、君は頑張ったよ


328:ウルトラマン(仮)

 

『ふはははははは!かつてウルトラマンを倒したゼットンだ!ハイパーゼットンなどとは違うのだよ!!』

 

『ガイさんこのゼットン星人捕まえててもらえます?』

 

『カケルが行くのか?』

 

『はい、ガイさんもまだ回復してないですしここは俺が』

 

『分かった。気を抜くなよ、相手はあのゼットンだ』

 

『はいっ!』

 

329:名無しがお送りします

うん…これ二代目だよね…

 

330:名無しがお送りします

取り敢えずイッチ変身したね

 

331:名無しがお送りします

へぇーこれがカケルの変身の仕方なんですね

なんだか発光してる光が眩しいようで眩しくないような感じですね

 

332:名無しがお送りします

>>331

初期のワイらと同じ感想やな

 

335:ウルトラマン(仮)

確かゼットンって光線撃ったら駄目なんだよな

物理で殴るか…?

 

『ブモーッ!』

 

『フィフティウムパンチ!』

 

何だろ…何か感触は当たってるんだけどなんかぶにゃってしてる…これ本当にゼットン?

 

336:名無しがお送りします

でもゼットン吹き飛んでるね

 

337:名無しがお送りします

なんだろ、倒れ方もズンッじゃなくてぶにゃ〜んってなってる

 

338:ウルトラマン(仮)

え?ゼットンってこんなんだっけ?もっとこう…不気味だった気がするんだけど…

 

『ブモーッ!!』

 

『よっと!オラァッ!!』

 

『ブモー!?』

 

あ、後あれだ。ゼットーンって鳴いてない

 

339:小さな男の子募集

…イッチちゃん、それも一応ゼットンなのよ

ただね?こう…情けないというか…

 

340:説明ニキ

ファンの間ではゼッ豚なんて愛称付けられてるし…

 

341:名無しがお送りします

イッチがゼットンのパンチ避けた後超スピードで下がったらまた超スピードで飛び蹴りしてるけどぶにゃってなってるぞぶにゃって

 

342:名無しがお送りします

ていうかなんで二代目なんや…?

もっと他にいたやろ…ハイパーゼットンとか…

 

343:名無しがお送りします

>>341

オーブ本編なんだからハイパーゼットンデスサイスとか出てきてもいいのにねぇ…

 

344:ウルトラマン(仮)

 

『っ!?危なっ!?』

 

『ブモーッ!!!』

 

ん!?こいつ腕からなんか飛ばせるの!?頭のアレからじゃなくて!?

 

345:名無しがお送りします

せやで

それはゼットンナパームっていう技

もちろん頭のクリスタルからも攻撃してくるよ

 

346:名無しがお送りします

もっと言うとゼットン特有の光線吸収やらバリヤーやら殆ど持ってない

少しばかり情けないゼットンなんやで

 

347:ウルトラマン(仮)

その割にはやたら殺意高くね?

ていうか光線効くのかよ…

 

『フッ!……よっと!』

 

『ブ、ブモ!?』

 

348:名無しがお送りします

超スピードで背後に回る→触覚掴む→足でゼットンの背中を蹴飛ばすと同時に触覚引き千切った

 

349:名無しがお送りします

あー…ゼットンめっちゃ痛がってる…

 

350:名無しがお送りします

引き千切った触覚からなんか垂れてるし血も垂れてるよ…

 

351:名無しがお送りします

うっ…吐いてきます…

 

352:名無しがお送りします

イッチ、また親友君ダウンしたぞ

 

353:ウルトラマン(仮)

おう、アイツは吐いてればいいよ

 

『よっこらせっ!!』

 

『ブ、ブモーー!!???』

 

『あれこれ羽じゃないの?』

 

354:名無しがお送りします

背中の皮を引きちぎるなよ…

 

355:名無しがお送りします

なんだろう…痛がってるゼットンが可愛く見えてきた…

 

356:名付け親

>>355

おいコイツ誰か止めろ

 

357:名無しがお送りします

なんか視聴者の中にもそんな感想もってる奴いてて草も生えん

 

358:ウルトラマン(仮)

皆好きなんすね

 

『痛いよな?今ならまだ許してもいいけど?どうする?』

 

『ブッブモーー!!!!』

 

あっそうなのね向かってくるのね

 

359:名無しがお送りします

やめろゼットン!!イッチに無闇矢鱈に突っ込むんじゃあない!!

 

360:名無しがお送りします

あ、捕まったよあのゼットン

 

361:名無しがお送りします

チェーンソー光輪で両腕ズタズタに切られてるよ…

あっ、胸の発光部分もぐちゃぐちゃになってる…

 

362:名無しがお送りします

ゼットンもう声も上げてないよ…

あっ、首切り落とした…

 

363:名無しがお送りします

ゼットン倒れた…あれ?何しようとしてるのイッチ?

 

364:ウルトラマン(仮)

>>363

遺体処理だよ?

 

『フィフティウムストラスト!』

 

『―――』

 

処理完了です

変身解きますね

 

365:名無しがお送りします

なんだろ、これが実家の安心感?って言うんでしょうか…?

 

366:名無しがお送りします

>>365

初見君、こんなのが実家でええんか…?

 

367:ウルトラマン(仮)

えーと確かガイさんここら辺に…

 

『あ、いたいた。ガイさーん』

 

『おう、お疲れ』

 

なんかゼットン星人怯えた目で見てない?

 

368:名付け親

>>367

当たり前定期

 

369:名無しがお送りします

なんで怯えられないと思ってるの…?

 

370:名無しがお送りします

お陰で同接めっちゃ減ってるよ…

 

371:説明ニキ

皆、諦めよう(白目)

 

372:ウルトラマン(仮)

 

『で、どうすんの?まだやるの?』

 

『あ…いや…もうしません…』

 

『それでよし』

 

『で、だ。お前さんこの装置は一体何するつもりだったんだ?』

 

『はい…えーと…それは漂っているエネルギーを吸い取る装置です』

 

ふむ、エネルギーを吸い取る装置とな

 

372:名無しがお送りします

そんなもんで何するつもりやったんや?

 

373:名無しがお送りします

ていうかゼットン星人めっちゃしおらしくなってるやん

 

374:ウルトラマン(仮)

 

『漂ってるエネルギー…ねぇ…。そんなもん何に使えるの?』

 

『はい…先刻、魔王獣が倒された後にエネルギーが大量に放出されまして…とある場所に流れていっていたのでそれをすこーし持ち去ろうかな〜と…』

 

あれ、あの魔王獣倒した後エネルギーが放出されてたの?

 

375:名無しがお送りします

まあ切断箇所から血の代わりにエネルギー波が流れてたしそれはありそうだよね

 

376:説明ニキ

カケルさんその魔王獣のエネルギーって何処に流れているのか聞けます?

 

377:名無しがお送りします

どうしたんや説明ニキ

 

378:説明ニキ

>>377

もしかしたらマガタノオロチに関係するかもしれないからこういうのは聞いておいて損はないよ

 

379:ウルトラマン(仮)

おけ

 

『お前さんの目的は分かった、今回は許してやるが聞きたい事がある。そのエネルギーってのは何処に流れついてるんだ?』

 

『…東京タワーですね』

 

聞く前に聞かれました

 

380:名無しがお送りします

>>379

 

381:名無しがお送りします

でもマガタノオロチと何か関係ありそうやな

 

382:ウルトラマン(仮)

 

『分かった。もう悪い事はするなよ?』

 

『はい…はい…すみませんでした…』

 

『なんか怖がられてません俺?』

 

『そりゃそうだろ』

 

『えぇー…』

 

383:名無しがお送りします

カケルいい加減自覚しよ…?

 

384:名無しがお送りします

>>383

親友君、イッチの事に関してはもう諦めよう…

 

385:ウルトラマン(仮)

まあもう夕方だしそのマガタノオロチ?っていうのは明日にしましょ

とりま風呂行くんで一旦LIVE配信止めますね

 

<LIVE配信停止>

 

386:名無しがお送りします

>>385

 

387:名無しがお送りします

>>385

 

388:名無しがお送りします

>>385

 

 



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スレ71

531:ウルトラマン(仮)

おはようございます

とてもいい朝ですね

 

532:名無しがお送りします

>>531

こっちは夜だよ…

 

533:名無しがお送りします

やっぱり時空が乱れてるな…

 

534:名無しがお送りします

あの後急にスレ落ちたけど半日くらいで立ってたな

もう少しこう…規則性はないのか

 

535:ウルトラマン(仮)

>>534

意識してやってる訳じゃないんよ許してくれ

あの後は風呂入って少し寄り道した後SSPの皆の所戻って寝たよ

ガイさんはどっか行ったけど

 

536:名無しがお送りします

そういえば今日は何するよ

マガタノオロチ探索でもするの?

 

537:名無しがお送りします

そういえばビランキはどうしてるんだろ?

本編と流れが違うって事は恐らくその地球にいるだろうし

 

538:名無しがお送りします

ダーナはまあ寿命死してると思うけどショーティーはどうしてるんだろ?一応宇宙人だし

 

539:ウルトラマン(仮)

>>537

>>538

ビランキちゃんは何処かにいるらしいけど

2人は亡くなってるよ

さっき言った寄り道っていうのは2人の墓参り

 

540:名無しがお送りします

あぁ…そうか…

 

541:名付け親

命のサイクルって短いね…

 

542:ウルトラマン(仮)

聞いた時はショックだったよ

透もあんまり無理しないようにね…?

 

543:名無しがお送りします

>>542

いや僕まだ若いんだけど!?

年齢なら今カケルが1番高いんじゃないの!?

 

544:小さな男の子募集

>>542

イッチちゃん年齢の感覚バグってきてないかしら?

 

545:ウルトラマン(仮)

せやった…もう数千歳や俺…

お、ジェッタ君起きてきたな

とりまLIVE配信着けますわ

 

<LIVE配信開始>

 

546:名無しがお送りします

なんか凄く狭く感じないそこの家

 

547:名無しがお送りします

イッチさんとジャグラーが住んでいるせいか本編より狭く感じますね

 

548:名無しがお送りします

ジャグラーは起きたの?

 

549:ウルトラマン(仮)

>>548

まだ起きてないのよ…よっぽど疲れてるのかな…

 

『おはよ〜…カケル君』

 

『あ、おはようございます。今日は何かするんです?』

 

『今日はね、日本中に起きた天変地異じみた現象についてと新たに出てきたウルトラマンについて調べようかな〜って』

 

ほう、現象とな

あ、ジェッタ君PC開いたな

 

550:名無しがお送りします

あれか、あの魔王獣出てきた時に発生してたって言う奴か

 

551:ウルトラマン(仮)

 

『今はもう収まってるけど各地に起きた現象は、どれも魔王獣が出てきた時と全く同じなんだ。それと同時期に出てきたあの怪獣と何か関係あるのかな…?』

 

『でもそれはもう収まってるんでしょ?』

 

『それについてなんですがまだ不可解な事が起こってるんです』

 

『うわっ!?シンさん起きたんなら教えてよ〜…』

 

『おはようございますシン君』

 

『はい、おはようございます』

 

552:名付け親

仲良いなおい

 

553:説明ニキ

すっかり馴染んでる…

 

554:ウルトラマン(仮)

 

『あの青いウルトラマンが魔王獣を倒した時の爆発と同時に測定不可能なレベルの膨大なエネルギーが空中に飛んで行きましたがそれが一定の速度でとある場所に向かってるんですよ』

 

『そのとある場所って?』

 

『それは…ここです!』

 

うん、PCのお陰かすんごい分かりやすい。ていうかなんでここまで分かるの…?東京タワーになんか集まってるって俺とガイさんで昨日分かった事なんだけど…?

 

555:名無しがお送りします

まあ自称天才ですから

 

556:名無しがお送りします

本編でも作った物はともかく測定とか観測なら結構凄いからねその人

 

557:ウルトラマン(仮)

ほぇ〜天才は伊達じゃないのな

ん?玄関開いたな

 

『おはよう〜』

 

『よう、お前さんたち』

 

『キャップ!それにガイさんも』

 

『何騒いでたんだ?扉越しでも聞こえてきたぞ』

 

『ガイさん、キャップこれ見て見て。これ昨日の怪獣が倒れた時さ…』

 

長くなりそうだしジャグラーさんの様子見よ

 

558:名無しがお送りします

実際どうなのジャグラー?

寝たきりなんでしょ?

 

559:名無しがお送りします

思ったんだけどさカケル

一応その人に殺されたんだよね?やっぱり何か思う所とかそういうのはないの?

 

560:ウルトラマン(仮)

>>359

まあ殺されたけど本来なら俺を殺すつもりじゃなかったし、ガイさんから聞いた話だとめっちゃ後悔し続けて、その結果が今だからね。俺からはもう何も言う事も思う所もないよ。

まあジャグラーさんはどう思うか分からないけど

 

『むむ…やはり起きない…』

 

『(ジャグラーさん、とてもボロボロだったから…)』

 

『(トーアもそう思う?)』

 

『(うん…何度もカケルの墓の前まで来てたから…)』

 

ん?つまるところジャグラーさんも俺の石像見てると?

 

561:名無しがお送りします

もうええやん

あのカッコいいポーズええやろ

俺は笑ってるけど

 

562:名無しがお送りします

カッコいいですよイッチさん石像

 

563:ウルトラマン(仮)

いや〜…ねぇ…?

 

『ジャグラーはどうだ?』

 

『ガイさん。あっちはいいんです?』

 

『ああ、アイツらの動画サイトの更新とやらに付き合う事になったからカケルも来いよ?』

 

『まあ…元よりついて行くつもりだったんで。……にしてもジャグラーさん、起きませんね』

 

『…だな。本当に…色々あったしな』

 

564:名無しがお送りします

しっかしぐっすり眠ってるねジャグラー

 

565:名無しがお送りします

顔は結構険しいけどな

ん?なんかインターホン鳴ったな

 

566:ウルトラマン(仮)

 

『あれ?お客さんかな?は〜い、どうぞ〜』

 

『ジャグラー様ァァァァ!!!!』

 

うるさっ!?ビランキちゃんか!?

 

567:名無しがお送りします

うるせぇ!!

 

568:名付け親

うるせえっ!

 

569:名無しがお送りします

耳がキーンってする…

 

570:ウルトラマン(仮)

 

『ジャグラー様!!??大丈夫ですか!?何処か怪我とかしてないですか!?』

 

『ちょ、ちょっと!?いきなり私達の所に入ってきて何してるの!?』

 

『まだ寝てる……ちょっとガイッ!!アナタ少しやりすぎよっ!!幾ら喧嘩別れしてるからってこん……な………』

 

おっビランキちゃんと目が合ったな

 

571:名無しがお送りします

あ、これまた叫ぶ奴やな

 

572:名無しがお送りします

耳塞いどこ

 

573:ウルトラマン(仮)

 

『カケルゥゥゥゥ!!!??』

 

『やっほー、ビランキちゃん久しぶり』

 

574:名無しがお送りします

挨拶軽ッ



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スレ72

675:ウルトラマン(仮)

 

『え、なんで?まさか幽霊?』

 

『んなわけないじゃん、しっかり生きてるよ』

 

『え…………?これ私がおかしいのかしら…?』

 

『大丈夫だ、俺も驚いてたからな』

 

まあうん、当然だよな

 

676:名無しがお送りします

ダイナミックな登場したな

 

677:名無しがお送りします

まあ混乱するよね普通

死んだ人間が蘇ってるし

 

678:ウルトラマン(仮)

 

『ちょっと!何勝手に入ってるのよ!?ていうかあなたどちら様!?』

 

『はぁ?アナタこそ誰よ』

 

『私は夢野ナオミ!ここの家の名義の人ですぅ!』

 

『この家の?……ああ、ごめんなさい?ボロ過ぎて家だと思わなかったわ』

 

『な、何ですって〜!?』

 

『おいビランキ、そこまでにしておけよ。ジャグラーをここで休ませて貰ってるんだ、あまりとやかく言うんじゃない』

 

『……そ、そうなの?』

 

『そうですぅ〜!それも「ガイさん」の頼みだから仕方なく休ませて上げてるのよ?というか貴方あの人の知り合いなの?文句あるなら引き取って貰って構わないけど〜?』

 

すっげえあのビランキちゃんを押してる

 

679:名無しがお送りします

そういや本編で一度もあってなかったなこの組み合わせ

 

680:名無しがお送りします

お互い気の強い者同士だからどちらが強いのかと思ってたけどナオミが一枚上手みたいやね

 

681:ウルトラマン(仮)

 

『それは…ごめんなさいね。悪く言ってしまったわ』

 

『ふんっ!』

 

『まぁまぁナオミ、ここは俺も謝るからさ』

 

『ガイさん、この人の知り合いなの?』

 

『ああ、まあ腐れ縁みたいなもんだ。そこに寝てるジャグラーやカケルなんかもそうだぞ』

 

『ふぅ〜んそうなんだ……え、カケル君も?』

 

『まぁ〜…そうですねぇ……いわば同士?のような』

 

『同士になった覚えはないわ。精々召使いがいいところよ』

 

『おぉん!?召使い!?』

 

ひっでぇ言われようだ!?

 

682:名無しがお送りします

お前ら相変わらずやな

 

683:名無しがお送りします

見ろ、ジェッタとシンも何がなんだか分からない顔してるぞ

ぶっちゃけ置いてかれてね?

 

684:ウルトラマン(仮)

 

『ほら召使い、さっさとジャグラー様の看病なさいな。ついでに飲み物取ってきなさい、喉渇いたわ』

 

『看病はともかく飲み物は自分で取ってこいよ…』

 

『貴方達…仲悪いの?』

 

『いや、これが平常運転ですよ。なんだかんだ優しい一面もありますし』

 

『余計な事言わないの』

 

『はぁ…』

 

684:小さな男の子募集

珍しくガイがため息ついてるわね

 

685:名無しがお送りします

でも少し笑ってるね

少し懐かしんでたりするのかな

 

686:ウルトラマン(仮)

 

『カケル、ビランキ。コントはその辺にしておいてサッサと行くぞ。ほらジェッタ、行くんだろ東京タワーに』

 

『あ、この空気でそれ言えちゃうんだねガイさん…。まあともかく、今日はあの魔王獣のエネルギーがなんで東京タワーに集まってるのかそれを確かめに行くよ。いいよねキャップ?』

 

『ええ、それとあのウルトラマンフィフティっていうウルトラマンも調べるわよっ!それじゃサムシングサーチピープルッ、出動ッ!』

 

『『ラジャーッ!!』』

 

『え?何それ…』

 

『はいビランキちゃん細かい事言わない。ほら行くよ』

 

『ビランキ後ろがつっかえてるんだ、早く歩いた歩いた』

 

『えっ、ちょ、私ジャグラー様に会いに!ジャグラー様ぁぁ!!』

 

687:名無しがお送りします

一連の流れがネタなのよ

 

688:説明ニキ

一応ジャグラーの事心配しにきてるんだけどねビランキ…

 

689:ウルトラマン(仮)

 

『はいはい、ジャグラーさんは今疲れてて眠ってるから後でね』

 

『も、元はと言えばアンタが――』

 

『ストップ。それを皆の前で話しちゃ不味いから』

 

『え?何が不味いのカケル君?』

 

『いえ、何も!』

 

SSPの皆にこんな話したら混乱の元だからね

 

690:名無しがお送りします

まあ後々バレるとは思うけど今言う必要はないからね

 

691:名無しがお送りします

いつか話せるといいね

 

692:ウルトラマン(仮)

 

『ちょ、押さない…分かった!分かった行くから!』

 

『それでよろしい』

 

『ビランキも随分丸くなったな。前はもっと尖ってたと思うが…』

 

『うるさいわよガイ』

 

『あ、3人共私達車で行くんだけどあの車4人までだから…どうしようか…?』

 

『移動なら問題ないわ。私、車で来てるし』

 

『へぇー、ビランキちゃん車で来たんだ。…………え?』

 

車…?持ってるの…?

 

693:名無しがお送りします

あ、車持ってるんだ…

 

694:名無しがお送りします

えぇ…なんで持ってるんや…

 

695:名無しがお送りします

一応この人も宇宙人なんですよね?

にしては地球文明に慣れすぎてません?

 

696:名無しがお送りします

>>695

ウルトラマンに出てくる宇宙人なんて大体そんなもんよ

 

697:ウルトラマン(仮)

 

『ガイはあっちに乗りなさい。カケルはこっちよ』

 

『ビランキ…お前車なんて何処から…』

 

『失礼ね、しっかりお金で買ったわよ。ホラ早く行くのでしょ?』

 

『ビランキ…さんって結構お金持ち…?』

 

『ビランキでいいわよナオミ。まあ、それなりには持ってるわよ』

 

『へ、へぇ〜…。うちと大違い…』

 

『ホラとっとと行くわよ』

 

おぉぅ…引っ張られる…

 

698:名無しがお送りします

しかも乗ってる車が洋画に出てきそうな車で草生えるわ

 

699:名無しがお送りします

もしかして結構なお金持ちかビランキ

 

700:名付け親

まあ元々ビランキって王女だしそこら辺の価値観はあるのかな?

 

 



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スレ73

725:ウルトラマン(仮)

 

『………』

 

『………』

 

この無言タイム何よ?

 

726::名無しがお送りします

コミュ障か?

 

727:名無しがお送りします

イッチさんから話しかけてはみてはどうですか?

 

728:ウルトラマン(仮)

せやな……

 

『カケル』

 

『あ、はい』

 

『……なんで畏まってるのよ?』

 

『ごめん、無言タイム長くてつい…』

 

『はぁ…。……で?どうやって蘇ったのよ。ガイか、それともトーアに何かしてもらったのかしら?』

 

『いいや、そればっかりは分からない。気がついたら意識が戻ってたからね』

 

『―――今持ってるこのスマホで、ガイとジャグラー様が戦ってる事を知ったわ。だからいてもたってもいられなくてすぐに駆けつけて来たの』

 

『え、ビランキちゃんスマホ持ってるの?』

 

『黙りなさい今重要な話をしてる所よ』

 

『はい…すみません…』

 

729:名無しがお送りします

しっかり聞いたれや…

 

730:名付け親

イッチさぁ…

 

731:ウルトラマン(仮)

 

『そしてここにいる事が分かって来たらアンタがいるし…。ホント、アンタ何者なのよ?』

 

『一応ウルトラマンです』

 

『そうじゃなくて―――ああもういいわ。アンタに聞いた所で何か分かる訳じゃないしどうでもいいわ』

 

『なんかごめんね?』

 

『―――でも、少しホッとしてるわ』

 

『ビランキちゃん…』

 

『イシュタールの時の事は私にとっても…特別な物だから』

 

732:名無しがお送りします

これ本当にビランキか?

 

733:名無しがお送りします

俺らが知るビランキはもっと違う気が…

 

734:名無しがお送りします

まあ俺らの知るビランキとは通ってきた道筋が違うからな

まずイシュタールにはついてきてないしそもそもイッチいないし

 

735:ウルトラマン(仮)

 

『そういえばトーアに会ってないの?あの娘も成長して私には敵わないけどそれなりに美人になってるわよ』

 

『うん…会ったていうか…付いてきてるっていうか…』

 

『はぁ?どういう意味よ』

 

『ビランキお姉ちゃん』

 

『………………え?』

 

736:名無しがお送りします

トーアちゃんがペンダントから実体化したけどまあビックリするよね

 

737:名付け親

こんなに成長して…(ホロリ)

 

738:名無しがお送りします

>>737

なんか親面してるぞこいつ

 

739:ウルトラマン(仮)

 

『アンタ、トーア!?いつの間にそんな事出来るようになったの!?』

 

『ブイ』

 

『まあ…付いてくるって言ってるし…』

 

『いるなら居るって言いなさいよ。驚いたわよ』

 

『あの人達がいたから少し言いづらかった』

 

『そ、まあいいわ。取り敢えずカケル、アンタが今すべき事はジャグラー様の事。そして―――』

 

『魔王獣の討伐、だよね?』

 

『分かってるなら話が早いわ。もうじきマガタノオロチが復活するわ。倒せるとしたらガイとアンタくらいよ』

 

『トーアは入らないの?』

 

『元々トーアは魔王獣の端末みたいなものよ。マガタノオロチに取り込まれる危険性すらあるわ』

 

『ビランキお姉ちゃん、マガタノオロチそんなに強いの?』

 

『アナタの大元、マガタノゾーアより厄介よ。放置してたら瞬く間に星が食い荒らされるわ』

 

やっぱりそんな厄介なんか?名前だけなら皆からも聞いてるけど

 

740:説明ニキ

うん、とても厄介だよ

 

まずオーブのどの形態の技でも全く効いてない上にジャグラーが参戦しても戦況は覆らなかったし

 

何よりオーブスプリームカリバーを飲み干しちゃう

 

741:小さな男の子募集

でもマガタノオロチには弱点があるわ

そこをありったけの光線を当てればマガタノオロチは倒せるわ

 

743:ウルトラマン(仮)

ガイさんのオーブスプリームカリバーを飲み込むの…?めちゃくちゃやばいじゃない…

 

『けどさ、なんで今になって復活するんだろう?』

 

『元々そういう生態なのよアレは。私には感じるわ、地下から何か巨大な物が蠢いているような感覚がね』

 

『それはビランキちゃんの脳波的な奴?』

 

『たぶんね。あ、着いたみたいね』

 

東京タワーについたんで取り敢えず車から降りますかね

でもなんだろ、見慣れた東京タワーなのに何処か違う風に見えるな。別宇宙の地球だからだな

 

744:名無しがお送りします

こっちの東京タワーと何も変わらないね

 

745:名無しがお送りします

確か本編ではマガタノオロチが復活したのもスナイパーR1っていう新型ミサイルの熱エネルギーを取り込んで復活したからね

 

746:名無しがお送りします

そういやそのミサイル撃たせる為に誘導したのはジャグラーだったよな?

今回どうなるの?自然復活?

 

747:名無しがお送りします

今回ばかりはどういう流れになるんですかね…

 

748:名無しがお送りします

皆さんの話を聞く限りかなりの強敵っぽいですね…

死なないでよカケル

 

749:ウルトラマン(仮)

>>748

もう流石に死にたくないよ…

 

『カケル君、カケル君。これを持ってください』

 

『シン君、これは?』

 

『これは大気の流れや空気中に舞う物質を計測するためのものですこれを使って高エネルギー波の流れがより正確に分かるという訳ですよっ!やはり僕は天才ですねっ!』

 

『これが…ねぇ…』

 

めっちゃへんてこだけど大丈夫……うわすげこれちゃんと観測出来てる…

 

750:名無しがお送りします

流石自称天才

 

751:名無しがお送りします

ジェッタが持ってるタブレットを見る限り高エネルギーは東京タワーのてっぺんに集まってるっぽいね

 

752:名無しがお送りします

イッチ自身は何か感じない?

 

753:ウルトラマン(仮)

特に何も感じな…いや待てなんかエネルギーが空中に漂ってる…?

 

『凄いわねこれ。誰が作ったの?』

 

『この天才、松戸シンが作りましたよビランキさん!』

 

『へぇ…貴方が。地球人にしてはやるわね』

 

『なんかシンさんが褒められてるの初めて見た気が…』

 

『(カケル、何か来る)』

 

『(え、何かって…)』

 

ん?なんかこのタブレットから警報みたいなのなってるな…

 

754:名無しがお送りします

え何、なんかあるの?

 

755:名無しがお送りします

トーアちゃんが何か来るって言った事はまさか怪獣…?

 

756:説明ニキ

タブレットみた感じだと空に反応があるけどこんな時期に怪獣なんてほぼ出てこなかったのに今更…?

 

757:名無しがお送りします

ていうかこれメーターめちゃくちゃ振り切ってない?

どう考えてもおかしいだろ

 

758:ウルトラマン(仮)

 

『シ、シンさんこれどういう反応!?』

 

『これはディメンショナルビブレーションが起きていて空間の歪が大きくなりそこから計測されるタキオン粒子の量が一定以上観測される事で』

 

『つまりどういう事!?』

 

『ようするに今僕達の真上に次元の穴が開こうとしているんですよ!これはとんでもなく巨大な物という事です!』

 

ホントだ空に波紋みたいなのが出てきてるぞ!?

 

759:名無しがお送りします

これ明らかに怪獣が出てくる奴だよね?

次元から出てくる怪獣なんて該当者多くない…?

 

760:名無しがお送りします

イッチさん気をつけて下さい!

 

761:ウルトラマン(仮)

 

『カケル!』

 

『ガイさんこれ…!』

 

『ああ、中から何か出てくる…!』

 

 

 

『グルルルル……グルルァァァァァァァ!!!

 

762:名無しがお送りします

カミソリデマーガじゃねえか…

 

763:名無しがお送りします

なんでカミソリデマーガが来るんですかねぇ…?




カミソリデマーガ「え?俺が出番すか?」


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スレ74

異次元の波紋が空に出現した。

空気が震えるような感覚、見ているだけで不安を煽るような光景の中から凶悪な鳴き声が響いてくる。

 

声の主は、異次元の波紋からゆっくりとその姿を表し地上に降り立つ。

誰がどういう理由でその怪獣を異次元に放逐したのかは分からないが、過酷な環境の中で何百年といった時間が怪獣を歪な進化を促したようだ。

 

デマーガと呼ばれていた個体はかつての物だ。全身のありとあらゆる場所は剣を想起させるような突起物が生え伸び、背びれも同様に鋭利な物へと変質していた。

カミソリデマーガと呼ばれるソレは喜んでいるかのように雄叫びを上げる。

 

自分が異次元から出てこれた事、そしてこの場所には自分の餌となるエネルギーが豊潤に満ちているという事を。

 

 

 

 

スレの皆はカミソリデマーガの事について教えてくれたがこの怪獣はウルトラマンロッソやブル……俺やガイさんの後輩にあたるウルトラマン達の地球で現れる怪獣らしい。

少なくとも俺達のいる地球には原種のデマーガぐらいしか出てこないらしいが出てきた物はしょうがない。

 

恐らく狙いは大気中に漂っている魔王獣のエネルギーだろうとの事。この怪獣は餌として高エネルギーを好むみたいだけど………あ、カミソリデマーガがなんか口開けたな。

 

「アイツ…魔王獣のエネルギーを食ってるのか?」

 

「みたいですね。アイツが止まってる今皆を逃しましょうガイさん!」

 

と、SSPの皆の方を振り向くとカメラをカミソリデマーガを生配信で中継しているようだった。ああいう風に動画を撮ってリアルタイムで怪獣の位置や被害状況なんかを配信してるという訳だが、やはりというか肝の据わった人達だな。

 

「お前たち!今すぐここから離れろ!」

 

「よ、よ〜しこれくらいにして後は逃げるわよ皆ッ!」

 

「キャップ急いで急いで!」

 

ゾロゾロとSSP御用達の車に3人は乗り込んでいった。ここいらでいいだろう。

 

「ガイさん行きましょう!」

 

「ああ!」

 

俺達は美味しそうにエネルギーを吸い込んでいるカミソリデマーガの元へと走り出す。餌に夢中なのか今の所は暴れたりはしていないが異次元から現れた怪獣なんて厄介な事間違いなしだ。実際ヤプールも大概だったし。

 

そんな俺達に気づいたのか発進した車の窓からナオミさんが戻ってこいって大声で叫んでいるがそうはいかない。

急いで誰もいない所に移動しブレスレットを掲げ、ガイさんはオーブリングを掲げた。

 

俺の身体の内側から光が溢れてくる感覚が伝わり、光となって巨人の姿へと変身を遂げる。そして―――

 

「ウルトラマンさん!」

 

『へアッ!』

 

「ティガさん!」

 

『タァッ!』

 

「光の力…お借りしますっ!」

 

『フュージョンアップ!』

 

……………ん?

なんだこの声?フュージョンアップ?何それ?

ガイさんの変身って確かガイさんの故郷のオーブニカが音楽が流れてなかったっけ?

 

光はウルトラマンの姿となって地上に降り立ちカミソリデマーガと対峙する。向こうも俺達に気づいたようで、食事を中止して向き直った。カミソリデマーガを睨みつつガイさんことオーブ先輩を横目で見ると………。

 

「俺の名はオーブ!闇を照らして、悪を撃つ!」

 

なんか姿が違ってた。

元の姿と違って所々金のラインやプロテクターに赤と紫色のラインも入っていて、いつも持っていたオーブカリバーなんかは手に持っていなかった。

余りに姿が違う為、俺は少し呆けてしまった。

 

「?どうしたカケル」

 

「え、いやガイさん…ですよね?」

 

「ああ、カケルは知らないんだったなこの姿」

 

俺が死んでる間に姿が変わった…のか?

そこでスレの皆から補足が入り、あの姿はどうやらオーブリングの力による物だと。

 

あ〜…確かガイさんがオーブリング貰った時なんかそんな事言ってた気がするな。

そんな風になるのか、少し羨ましい。

 

「グガガガァァァァァァ!!!」

 

カミソリデマーガが吠える。恐らく俺達の事を敵対者として見なしたのだろう、敵意を見せて突撃して来る。

 

「カケル、行くぞっ!」

 

「はいっ!」

 

超スピードでカミソリデマーガの背後に回り、剣にも思える背ビレを狙って左腕に出現させたチェーンソー光輪で切り始めたがガリガリガリと中々切断出来ず火花が散るばかりだ。

 

でもこっちだって負けてられない、それでも光輪を押し付ける事で強引に切断しようと試みるとその背ビレに徐々に食い込んでいく。

 

カミソリデマーガが鬱陶しいとばかりに鋭利な爪が付いている右腕を大きく振り回し、背後の俺に攻撃を当てて来ようとするが今度は右腕にチェーンソー光輪を出現させて防ぐ。

 

それを隙と見たオーブ先輩は体に走る赤い模様を光らせて拳をカミソリデマーガの腹に入れる。赤い模様が光っている理由はティガ先輩のタイプチェンジと似た要領でやっているらしい。瞬間瞬間ではあるが筋力かスピード、どちらかのステータスを上げる事が出来るのだ。

 

けれどカミソリデマーガはその拳を意にも介さず、左腕の爪でオーブ先輩を切り裂こうと行動に出るが…。

 

「させるかよ!」

 

「グガガ!!」

 

左腕のチェーンソー光輪を解いてカミソリデマーガの振りかぶった左腕を抑えつける。動きが止まり、オーブ先輩は気にせず拳を叩き込む。

 

オーブ先輩がカミソリデマーガに猛攻を仕掛けている隙に離脱し

、離脱を確認したオーブ先輩はドロップキックでカミソリデマーガを押し倒した。

 

起き上がろうとするカミソリデマーガの顎に目掛けて超スピードで接近、膝蹴りを喰らわせ再び距離をとる。流石に全身トゲトゲしていても顔なら話は別だろ?

 

クリーンヒットしたカミソリデマーガは立ち眩んだのか足元が覚束ない様子で、好機と見た俺は光輪ラリアットで追撃をかける。が……。

 

「ガァァァァァ!!!」

 

「こいつ!?」

 

背中に付いてる4枚の突起物が白いエネルギーを帯びだし、それを無規則に飛ばしてくる。斬撃にも似たその技はあらゆる方向に飛んで行くが、超スピードで近づいていた俺は何発かモロに喰らってしまい倒れ込んだ。

 

「ガガガガガガ!!!」

 

「こん………のっ!!」

 

すぐ起き上がり、カミソリデマーガの攻撃を喰らいながらも強引に近づいてフィフティウムパンチを繰り出し、カミソリデマーガの首元に当てた衝撃で飛び散る斬撃が停止する。

続け様にオーブ先輩がスペリオン光輪を2枚放ち、全く同じタイミングでカミソリデマーガにヒットしノックバックさせた。

 

「大丈夫かカケル」

 

「ありがとうございます…。コイツ無駄にタフネスだな…」

 

スレの皆に聞いても弱点らしい弱点など存在せずロッソやブルも強化形態でもあるウルトラマンルーブとなってようやくといった所らしい。ようは、より強力な攻撃をもって倒せとの事だがそれなら…と思った時だった。

 

カミソリデマーガが大きく口を開けると大気中から七色のエネルギーが収束し始める。

あ、やべえこれ絶対良くない奴だ。けど隙だらけだよ。

 

「フィフティウムミラージュ!!」

 

「グゴゴ!?」

 

ギンガ先輩とビクトリー先輩を映し出した鏡から光線が放たれ、カミソリデマーガの顔に直撃する。収束していたエネルギーは暴発し、カミソリデマーガが大きく仰反る。

 

そして俺とオーブ先輩は手元に光輪を出現させ同じタイミングで投擲する。光輪は建造物の間を通過し、カミソリデマーガの肉体に到達する。

 

ガキィン―――といい音が鳴った。どうやら体にヒビが入ったらしくカミソリデマーガもその事実に驚いている様子だ。

 

「グオオオオァァ!!」

 

「よっしゃやりぃ!!」

 

「一気に畳み掛けるぞ!」

 

オーブ先輩は合図と共に身体が光に包まれ、さっきの姿とは別の姿になっていた。上半身にプロテクターの様な物が追加され、頭部にはブーメランのような…見た目からしてウルトラセブンによく似た容赦だった。違うとすれば体色くらいか。

 

その姿はハリケーンスラッシュという形態だとすぐにスレの皆が教えてくれた。

その形態の特徴や戦い方等、スレの皆が教えてくれた事でオーブ先輩が次に何をしたいのか何となく分かった。

チェーンソー光輪を両腕に生成、オーブ先輩は頭部のスラッガーを射出。空に浮かび、俺達は目にも止まらない速さで上空からカミソリデマーガに連撃を加える。

 

俺はチェーンソー光輪で、オーブ先輩はスラッガーと手刀とでタイミングをずらしつつ交互にカミソリデマーガにダメージを与えていく。

 

カミソリデマーガもただ黙っているだけでは無く、背ビレや突起物からあの斬撃を何発も繰り出すが発射位置と飛ばし方さえ覚えていれば避けれるし撃ち落とす事だって出来る。

 

飛んで来る斬撃はチェーンソー光輪、オーブスラッガーではたき落としつつ攻撃。決して浅くない傷が次々とカミソリデマーガの体に刻み込まれていく。焦ったカミソリデマーガが口を開き、七色の光線を放ってきた。

 

「グォァァァ!!」

 

「フッ!」

 

「よっと!当たるかそんな攻撃!!」

 

ついさっき大気中から吸い取った魔王獣のエネルギーが残っていたのかその攻撃には魔王獣の力も感じるが、空中で高速移動している俺達に当てようとするには余りにも狙いが甘かった。

 

その場に光線を向けようとしても既にそこには2人ともいない。光線を向けるスピードより速く動いているんだから当たる訳ないだろそんな攻撃。

 

当らないと分かったカミソリデマーガは光線を止めた瞬間、俺とオーブ先輩は同時にカミソリデマーガの体にダブルパンチを繰り出してカミソリデマーガを昏倒させる。

 

「オーブスラッガーランス!」

 

オーブ先輩は飛ばしていたスラッガーを手元に戻し回転させる事で二枚刃の槍を出現させる。あのスラッガーそんな事も出来るんだ…。

 

レバーを一回引いてボタンを押すとオーブスラッガーランスを水平に持ち、俺は両腕にエネルギーをチャージする。

 

「オーブランサーシュート!」

 

「フィフティウム光線!」

 

オーブ先輩は槍の先端から光線を、俺は両腕から光線を放って今だ昏倒しているカミソリデマーガの肉体に浴びせ続ける。

二重の青い光線がカミソリデマーガの内側に侵入し膨張する。とうとう耐えきれなくなったカミソリデマーガは断末魔を叫び、体内から爆発を起こした。

 

「よし、これで終わりっ!」

 

「ああ…………ん?」

 

爆発の影響で辺り一旦が爆風と煙の中、黒く浮かび上がる影が現れた。シルエットから察するにカミソリデマーガの物だ。

 

おかしい、あれだけの光線を喰らって生きてる筈がない―――そう思った矢先だ。爆風が収まり煙が晴れた時、その()()()()()に俺達は息を飲むしか出来なかった。

 

「ガ…ガガ……」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

いや、噛んでいるというのはあくまで客観的に見た話の場合だ。確かにカミソリデマーガは爆散した、けれどその爆散した肉片をあの蛇達が無理矢理繋ぎ止めて形を保っていた。

 

それだけならいい。

違う怪獣が現れてカミソリデマーガを生き永らえさせたのかとも考えれるのだが、あろうことかその蛇達はカミソリデマーガを捕食していたのだ。

大から少まで色んなサイズの蛇が、束になってカミソリデマーガだった肉片に纏わり付きブチブチと嫌な音を立てては食われている。

 

あの蛇達は一体何処から―――

 

そう思った矢先、カミソリデマーガが地中へと沈んで行ったのだ。

よく見るとカミソリデマーガの足元にドス黒い闇のオーラが貼り巡られていてそこから蛇達が這い上がってきている。カミソリデマーガの肉体は徐々にその闇のオーラに引きずり込まれ食われていく。

 

その場は俺とガイさんを残して静寂を残すのみだった。

 

 

 

 

 

瞬間、東京タワーの真上に赤い雲が出現した。

 

バチバチと赤黒い雷が迸り、大きな地響きが発生する。

 

「なんだこれ!?」

 

「この感じ……まさか!?」

 

オーブ先輩の予感は当たった。赤い雲はより大きな雷を生み、

轟音を立てる。まるで嵐の時に起こるような落雷、警戒心を持ちながら俺達は構える。落雷が激しく、そして最高潮に達した時()()は降りてきた。

 

 

 

 

『グギァァァァァァ!!!!』

 

 

 

 

マガタノオロチが、出現した瞬間だった。

 

 

 

 




カミソリデマーガ「餌食いに来たと思ったら餌にされた」


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スレ75

◇ジャグラー

 

『…………さ…』

 

何処かで声が聞こえる。

この暗闇の中、懐かしいような…そんな声が俺の耳に入ってくる。何だ?何を言おうとしている?

 

『ジ………ん』

 

よく聞き取れなかった。自分の耳が悪い訳ではなく、寧ろその声の音量が小さいようにも思えた。顔や体を動かそうとするが、感覚が感じられなく幽霊や魂だけの存在にでもなったような気分だ。

 

『ジャグ……さん』

 

声が段々と大きくなっていく。

耳をよく澄まして聞いてみると、その声の主は俺の名前を呼んでいるようだ。誰だ?誰が俺を呼んでいる?

 

『ジャグラーさんっ!』

 

その声がはっきり聞こえた時、俺は目が覚めた。

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!?」

 

目が覚めると見知らぬ天井が視界に入ってきた。

 

ここは何処なのか。

辺りを見回してみると、どうやらここは他人の家である事が分かった。見慣れない机にパソコン、側にはこの季節にしては余りにも不釣り合いな扇風機にちゃぶ台と一貫性の無い家のようだった。

 

どうやらこの家の主はいないらしく、気を失っていた俺はこの家に運び込まれていたらしい。布団に寝かされていたようで、額には時間が経過して生乾きしているタオルが乗っていた。

 

この家の主は俺を運び込んだだけではなく看病までしてくれていたらしい。

 

「何故、俺はここに…」

 

そもそも何故こんな所にいるのか考えた所で色々思い出してきた。俺はガイにあいつの…フィフティのカードを見せつけられ、そしてあいつが残した想いを聞いた時に何かが切れたような気がしたんだ。

 

そして体のあちこちが魔王獣の肉体へと変貌し、ガイと戦って………その後は?

あの魔王獣から引き剥がされた事は分かっている。魔王獣の力に溺れ、意識が朦朧とする中何か光が……と考えた所で家に異変が起こる。

 

地震だ。

しかもただの自然発生した地震ではなく、巨大な何かが暴れているような…地球ではあり得ない揺れ方だ。

 

そしてその地震と共に外から轟音が聞こえてくる。

気になった俺は布団から立ち上がるも、まだ体が回復していないのか立っただけで足元もフラフラで、満足に歩く事も厳しかった。

 

それでも外で何が起きてるのか…それを知らずにはいられなかった。

フラフラと覚束ない足で玄関まで歩き、扉をゆっくり開けると、目を疑いたくなるような事実がそこにはあった。

 

遠目に見える東京タワーの上空が禍々しくも怪しい赤い雲に覆われ、雷が迸っている。赤い雲が激しい光を放った時、そこから巨大な獣が現れた。

 

「超大魔王獣、マガタノオロチ…」

 

奴が復活したのか。しかしまだ復活するにはエネルギーも時間も足りてなかった筈だ。何故……。

と、思った所でマガタノオロチの側に巨人が2人いる事に気づいた。

 

「は…?」

 

片方は俺がよく知る巨人、ウルトラマンオーブともう1人。青い体躯の……ガイの後輩でもあるウルトラマン。

 

「カ…ケル…?」

 

何故だ…何故アイツがあの場にいる!?アイツは俺が殺して…そして…。

 

だが目の前の現実は夢では無い。そして俺は微かに記憶を思い返す。ガイに魔王獣から引き剥がされた後に降りてきた光。

何処か懐かしさすらあったあの光は、カケルの物だった…?

 

「何故アイツが…誰かに蘇らせられたのか…?」

 

それにしたって不可解だ。考えれば考える程、疑問が増えていく……が思考を止める。

考えた所で何も出ない、ならアイツに会いに行けば何か分かる。そんな気がしてならなかった。

 

「……ッ!」

 

力の入らない足を無理矢理動かしこの家から飛び立つ。この先の事は…今の俺には分からない事だった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

859:ウルトラマン(仮)

 

『グギャァァァァ!!!』

 

『あれが…マガタノオロチ…!?』

 

『復活したっていうのか!?』

 

860:名無しがお送りします

嘘やろ!?なんでこのタイミングで!?

 

861:名無しがお送りします

理由は…カミソリデマーガか?

 

862:説明ニキ

>>861

だと思う

元々大気中に魔王獣の分散したエネルギーがあったのとそれが狙いで現れたカミソリデマーガがエネルギーを捕食した事であのスナイパーR1相当のエネルギーを得たんだと思う

 

それをあのオーラが食い散らかしたんだから理由があるとすればそれ

 

863:名無しがお送りします

とにかくそいつは下手したらマガタノゾーアすら超える怪獣や!

イッチ気をつけてな!

 

864:ウルトラマン(仮)

うん…結構やばい気配がする…コイツはガチでやばいな…

 

『グギャギャ!!』

 

『ッ!?避けろカケル!』

 

『ガイさん!?』

 

ん!?コイツ鏡で弾き返したあの光線使ってきたぞ!?

ガイさんが体当たりしてきて間一髪で避けれたけど…

 

865:名無しがお送りします

そいつは出現した魔王獣全ての能力が使えるんや!

 

866:小さな男の子募集

マガバッサー マガパンドン マガグランドキング マガジャッパ マガゼットン マガタノゾーアの力が使える上に強力なマガタノ迅雷を使ってくるわ

 

867:ウルトラマン(仮)

マガタノゾーアのも使えるの!?

 

『ガイさん!』

 

『カケルは空から狙え!俺は地上で奴を!』

 

『了解!』

 

『グギャァァ!!』

 

『フッ!フィフティウム―――うおっ!?火炎弾!?』

 

868:名無しがお送りします

イッチが空飛んだらマガパンドンのマガ火球をアホみたいに撃ってくるやんけ!

 

869:名無しがお送りします

体中のあちこちから放たれてるから弾幕えげつねえ…

 

870:名付け親

けどイッチも超スピードで避けれてるな……あれあの火球追尾してきてる?

 

871:ウルトラマン(仮)

くっそ!避けても避けても付いてくる!!

 

『闇を抱いて!光となる!』

 

『グガガガ!』

 

なんかガイさん禍々しい姿になってる…

 

872:名無しがお送りします

サンダーブレスターやな

闇のウルトラマン、ベリアルとゾフィー隊長の力を掛け合わせてるけど…

 

873:ウルトラマン(仮)

 

『グガガギャァァァ!!!』

 

『フンッ!!オオゥラァァァ!!!』

 

『グゴゴガガァァァ!!!』

 

あーもう鬱陶しいこの火球!!フィフティウムスラッシュ!!

 

874:名無しがお送りします

なんでこのマガタノオロチ火球出しながらサンブレ相手できてるの…?

 

875:名無しがお送りします

オーブが肉弾戦でマガタノオロチを相手してるけどびくともしてねぇ…

 

876:名無しがお送りします

イッチさんも火球の対応で一杯ですね……いやイッチさん強引にマガタノオロチに突撃した!?

 

9877:名無しがお送りします

頑張れカケル!!

 

878:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティウムパンチ!!!』

 

『グガガッ!!!』

 

『ちょ!?これマガタノゾーアの!?』

 

『ゼットシウムッ!!光ッ線!!!』

 

こいつマガタノゾーアの触手のパワーも段違いやんけ!?ガイさんが光線当てて少し怯んだから何とか脱出出来たけど

 

879:名無しがお送りします

あのイッチの超スピード捉えられるんかこのマガタノオロチ!?

 

880:名無しがお送りします

めちゃ厄介やんけ

元々厄介やとは思ってたけどここまでとは…

 

881:名無しがお送りします

しかもゼットシウム光線フィジカルだけで耐えたぞアイツ…

光線の類は食い散らかすんじゃねえのか…

 

882:説明ニキ

カケルさん!マガタノオロチは顎下が弱点部位です!そこだけマガタノオロチが不完全な場所なんでそこに光線を当てて下さい!

 

883:ウルトラマン(仮)

>>882

顎下やな!?了解!!

 

『銀河の光が!我を呼ぶっ!』

 

『グガガ……ガァァァァァァ!!!!』

 

『させるか!フィフティウムミラージュ!!』

 

884:名無しがお送りします

放たれたマガタノ迅雷をイッチが防いだぞっ!

 

885:名無しがお送りします

オーブもスプリームカリバー発射態勢に移行してるしイッチこのまま耐え……てるな

すげえなあの鏡

 

886:名無しがお送りします

ていうかマガタノ迅雷放ちながら接近してきてるやんけ!

オーブ早く!

 

887:ウルトラマン(仮)

 

『オーブスプリーム―――!?』

 

『グギャァァァ!!!』

 

888:名無しがお送りします

マガ穿孔放ってきたぞ!?

 

889:説明ニキ

オーブぎりぎりで避けた!?

 

890:ウルトラマン(仮)

 

『グギャ!?』

 

『カリバァァァァァァ!!!』

 

『グガァァァァァァ!!!!』

 

オーブスプリームカリバーを飲み込んでる!?けどこの隙にっ!!

 

891:名無しがお送りします

イッチがマガタノ迅雷振り払って顎下に急接近出来たぞ!

 

892:名無しがお送りします

光線撃って止めや!

 

893:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティウム光線ッ!!』

 

『ガガッ!?……………ガァァァ!!』

 

『ちっ!また火球かよ……!?』

 

やべっ!触手に捕まった!?

 

894:名無しがお送りします

イッチィィ!?

 

895:名無しがお送りします

マガ火球ほぼ命中してるぞ!?大丈夫かイッチ!?

 

896:名無しがお送りします

カケル!?

 

897:ウルトラマン(仮)

あっつ!?熱い熱い!?

 

『カケルッ!!オーブウォーターカリバー!』

 

『あふっ…』

 

ガイさんが水の柱でカバーしてくれた…脱出脱出ゥ!

 

898:名無しがお送りします

あれそんな応用出来るんか…

 

899:名無しがお送りします

ていうかマガタノオロチの弱点部位撃った筈やろ!?

百歩譲って殺し切れなかったとしてもなんで怯んですらないんや!?

 

900:ウルトラマン(仮)

 

『シェアッ!!』

 

『ガガガッ!!!』

 

『チェーンソー光輪!!』

 

こいつチェーンソーでも切れねえ…!ガイさんのオーブカリバーも顎で掴んで防いでるし…こいつホンマに怪獣か!?

中に何か居るって言われても信じるぞ俺

 

901:小さな男の子募集

おかしいわね…本編ではあの出来物にオリジウムギャラクシス当てて死んだのに…

 

902:ウルトラマン(仮)

出来物?そんなもんなかったぞ

 

『ゲェェェップ!』

 

『うおっ!?』

 

『臭っさ!?って危ないガイさん!!』

 

危ねえ…マガタノ迅雷また撃ってきたけど間一髪だった…

 

903:名無しがお送りします

え…?

 

904:名無しがお送りします

出来物がない…?

 

905:説明ニキ

まさか……カケルさん本当にマガタノオロチの顎下部分にこう…赤く発光してる所とかなかった?

 

906:ウルトラマン(仮)

>>905

なかったよ

ていうかそんな明らかに変な所あったら既に発見してる

こう見えて目良い方だし

 

907:小さな男の子募集

まさか弱点ない!?

 

908:名無しがお送りします

ご神木さん!?仕事してないの!?

 

909:ウルトラマン(仮)

無いのぉぉ!!??

 



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スレ76

投稿です。

さて勝てるかな?


◇ビランキ

 

「まさかあそこまで強いなんて…」

 

次元振動の中から怪獣が現れた時、戦闘に巻き込まれないようにあの場から離れる為、今は車の運転をしていた。戦闘の影響で辺り一帯は大きい揺れや瓦礫なんかが降り注いでいる状況だ。

 

平時ではあり得ない操縦の仕方をしてなんとか逃げれてるが、同等の操縦技術で逃げているあの3人の車もすぐ近くにいる事が窓ガラス越しに確認できるので私が気にする心配は無さそうだ。

 

あの怪獣が現れた段階だと、ガイとカケルならあれくらいの怪獣に引けは取らないと思っていた。実際そうだったし、少し苦戦していたようにも見えたがあの怪獣を退けたあたり私の予想は間違っていなかった。

 

だがその後だ。無数の蛇があの怪獣に絡みついた途端、東京タワーの上空が禍々しくなり始めた時には予想の域を超えていた。

あの蛇はマガタノオロチから発生した物だ。いずれ復活するとは思っていたが今このタイミングは余りにも早すぎる。あの怪獣が魔王獣のエネルギーを取り込んだ事で相当なエネルギー量になったとマガタノオロチが気づいたのだろう。

 

復活する為の餌となり、アレを取り込んで奴は復活した。

 

そしてあの強さ、今まで出てきた怪獣の中でも1、2を争う程の強さだ。マガタノゾーアとどちらが強いか…いやマガタノゾーアの大元なのだから奴の方が上だろう。

 

「何か対抗手段があれば……」

 

私の目から見ても、あの2人には厳しそうになる戦いになるだろう。だからこそ何か対抗できそうな…ヒントになる物さえ見つかれば…。

 

だが今の状況的にそれを探す事すらままならない。

どうしたものか…と思考を巡らせていると一際大きな爆発音が鳴り響いた。

 

「きゃっ!?」

 

車に大きな振動と共に建造物の破片が空から落ちてくる。

バックミラーを見てみるとどうやらカケルが建造物に倒れ込んだようでその拍子に破片が飛んで来たのだろう。

 

窓から身を乗り出し、飛んでくる破片の位置を確認する。特に問題は無さそうな物と、当たればやばい物を瞬時に理解して車を運転する。特に危ないのは2つ。

 

落ちてくる場所を脳内で想像し、その場所から大きく逸らすように動く。あの3人の車は………運がいいのか大事にはならなさそうだ。

 

 

ズドン!

 

また大きな音が響くと、今度は大きな建造物の破片が勢いよく飛んでくる。その破片は私の車を追い越し目の前の道路を塞ぐかのように落ちてきた。

 

…ちっ!」

 

急ブレーキを掛け、なんとか当たる寸前に車を停止させる事が出来た。ホッと息をついたものの、道を塞がれては逃げようもない。すると、あの3人の車も私の所まで追い付いた所で停止する。車の扉を開けて3人がこちらに近寄ってきたので私も車から降りて3人に近づく。

 

「ビランキさん!大丈夫ですか!?」

 

「私は大丈夫よ。それよりどうしたのよ?まだ危険な場所から逃げ切った訳じゃないわよ?」

 

「そうなんだけど、これ見て!」

 

ナオミが持っていたタブレットを私に見せつけてくると、画面に映っていたのは古い古文書のような物だった。

これを見せて一体何が…と思っていた所でシンが説明を加えてくれた。

 

「この資料は太平風土記という物なんですがもしかしたらあの怪獣を倒すヒントになるかもしれないのです!」

 

「はぁ?そんな確証何処に―――」

 

「これを見てください。数ヶ月前に出現した怪獣の文献や出現場所がこの太平風土記に記載されていたのです。これを解析すればもしかしたら行けるかもしれません!」

 

 

確かにこの太平風土記とやらには古代の文字や絵で描かれていたが魔王獣達の姿や怪獣、挙げ句の果てにはウルトラマンの絵が描かれていた。という事は、マガタノオロチに関する何かも―――

 

「ですがこれに映っていてるのはあくまで断片的な物に過ぎません。原本があるのですがそれはとある人が持っているようなんです。丁度この近くに住んでいるみたいなんですよ」

 

「つまり今からその家に向かう訳なのね?分かったわ、早く行きましょう」

 

ナオミ、ジェッタ、シンは共に頷き急いで車に乗り込む。私も自分の車に乗り込もうとした所で、目の前に鎮座している瓦礫の山の上に人影を感じたのだ。

 

見上げても顔は判別出来なかったけれど、私には何となく分かったのだ。

 

「ジャグラー…様…?」

 

私が呟くと、その人物は走り去っていった。ガイやカケルが戦っている、あの場所に。

 

「ジャグラー様…」

 

追いかけたい衝動に駆られるが、気持ちをグッと堪える。私が行った所で邪魔になるだけ。今はマガタノオロチの倒す方法を見つける事に専念する他なかった。

 

「カケル…ガイ…」

 

今だ戦っているであろう、あの場所に目を向ける。意を決した私は車に乗り込み、ナオミ達の車に付いていく事にしたのだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

925:ウルトラマン(仮)

 

『フィフティウムスラッシュ!!』

 

『ガァァァァァ!!!』

 

『まじかよ食いやがった…』

 

『シェアァッ!!』

 

『ゴァァ!』

 

とうとうガイさんのオーブカリバーを触手で捌き始めたぞアイツ…

 

926:名無しがお送りします

うーん草も生えん

 

927:名無しがお送りします

こっちでも調べてるけど世に出てる以上の情報なんてねえんだわ…

 

928:説明ニキ

似たような特性、能力持ちの怪獣とかも手当たり次第調べてるけどなんの解決方法が浮かばないよ…

 

929:小さな男の子募集

ステージショーの方も調べたけど精々マガタノオロチに食われたらある程度は生きられるけどそれ以上は…くらいしか情報がね…

 

930:名無しがお送りします

こんな奴がゲネガーグにスーツ改造されたとかマ?

 

931:名無しがお送りします

>>930

まじだけど今は関係ねぇ!

 

932:名無しがお送りします

皆さんすみません、こっちも知識ゼロですがそれなりに調べても成果でないです…

八岐大蛇と関連してそうだから調べてもあんまり…

 

933:名無しがお送りします

>>932

あくまでモチーフだからね…

親友君は休んでてもええんやで…

 

934:ウルトラマン(仮)

やばガイさんが触手に捕まった!?

 

『チェーンソー光輪!』

 

『ガァ!?』

 

何とか助けられたけど今度こっちに触手来てるし!?

絶対に捕まるかぁ!!

 

935:名付け親

おお、流石超スピード

捕まる気配がねえ

 

936:名無しがお送りします

もう皆スルーしてるけどイッチがさらっと光輪投げてる件

 

937:名無しがお送りします

>>936

そら作れるんやから投げれるやろ

マガタノオロチはボリボリ食ってるしなんならあの巨体で避けてる時あるし

 

938:名無しがお送りします

なんであの巨体で避けれるんだよ…おかしいだろアイツ…

 

939:名無しがお送りします

弱点ないだけでここまで難易度変わるのこれ?

 

940:名無しがお送りします

ていうかここら辺に住んでた人達どうなってるんや?

 

941:ウルトラマン(仮)

>>940

配信に映ってるか分からんけど被害が出ないように立ち回ってる

イシュタールの時のようにはさせん

 

『ならこれはどうだ!オーブフレイムカリバー!!』

 

『ガァァ!?』

 

『ハァッ!!』

 

『こっちも!フィフティウムストラスト!』

 

火のエレメントに加えて俺の炎と掛け合わせてもう燃えやがれ!

あれ?効いてない………

 

942:名無しがお送りします

即落ち2コマ

 

943:名無しがお送りします

そいつ火は効かないよ

バーンマイトの火でも効かなかったし

 

944:ウルトラマン(仮)

>>943

なんなら効くの!?こっちの手札ほぼ切ったぞ!?

 

『なんて奴だ…!』

 

『ガァァァァァ!!!!』

 

『また来た!』

 

『避けろカケル!』

 

945:名無しがお送りします

おお、マガタノ迅雷を側転で避けたぞ

 

946:名無しがお送りします

側転避けは歴戦ウルトラマンの特権やな

 

947:ウルトラマン(仮)

こうなったら…!

 

『ガイさん!』

 

『おうっ!』

 

『『ダブルオリジウム光線ッ!!』』

 

『ガァァァァァァ!?』

 

飲み込まれるなら飲み込まれない位置まで移動して撃てばいいんだろ!?

 

948:名無しがお送りします

おっ!?マガタノオロチを大きく後退させてるぞ!?

 

948:名無しがお送りします

これなら行けるんじゃね?

 

949:ウルトラマン(仮)

行け……行け………あかん効いてねえ!?

 

『ガァァァァァァ!!!』

 

『これマガタノゾーアの黒い霧!?』

 

『オーブウォーターカリバー!!』

 

『よぉぉぉぉし、行くぞオラァッ!!』

 

チェーンソー光輪を両腕に作って回転してべイブレードじゃゴラァァァ!!!

 

950:名無しがお送りします

さらっと新技出すじゃん…

オーブもマガ冥闇をウォーターカリバーで浄化するし…

 

951:名付け親

ウルトラマン名物!回れば何とかなる!

勝ったなガハハ

 

951:説明ニキ

………駄目だ全然切れてない

 

952:ウルトラマン(仮)

お前が!切れるまで!!回るのを!!!やめ―――

 

『ガァァァァァァ!!!』

 

『ぐおぁぁ!?』

 

『くっ…!オーブグランドカリバー!!』

 

『ガァァァ……!!ァァァァ!!!』

 

『ぐあっ!』

 

953:名無しがお送りします

とうとうガイさんグランドカリバーをマガタノオロチに直刺ししに行ったぞ…

けど吹き飛ばされてる…

 

954:名無しがお送りします

あ…2人ともカラータイマー鳴ってる……

 

955:名付け親

イッチ!またマガタノ迅雷が来るぞ!!

 

956:ウルトラマン(仮)

くっそ………!

悔しいけど……どうしようも……

 

『カケル、変身解除だっ!』

 

『…はいっ』

 

『オ゙ガァァァァァァ!!!!』

 

957:名無しがお送りします

戦略的撤退やな

 

958:名無しがお送りします

まあ死ぬよりかマシだよね…

 

959:名無しがお送りします

けどこれどうするよ…?



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スレ77

960:ウルトラマン(仮)

 

『ぐっ………!』

 

『がふっ…』

 

『ガァァァァァァ!!!』

 

くそっ、体のダメージでか過ぎだろ…

 

961:名無しがお送りします

なんで2対1でも勝てるんだよマガタノオロチ

 

962:名無しがお送りします

>>961

言うて本編でも2対1でほぼ圧倒してたがな

しかもあれ弱点込みの勝利やぞ

 

963:名無しがお送りします

マガタノオロチも興味なくしたのかどっか行ったな…

いやでかいからいる場所は分かるんだけど

 

964:ウルトラマン(仮)

不味い…このままじゃ被害が…

 

『動けるかカケル…!』

 

『無理矢理にでも動かさなきゃ不味いです…!ガイさんの方こそ大丈夫ですか…!?』

 

『こっちも同じだ…!けど、早くなんとかしないと…!』

 

965:名付け親

うわ、マガタノオロチが食い散らかし始めたぞ

 

966:名無しがお送りします

この食い方も俺らの知ってる奴と同じやな…

 

967:名無しがお送りします

自分で起こした竜巻は食うわ建造物も食うわマガタノ迅雷で破壊行動するわでこいつ正真正銘の災害やんけ…

 

968:名無しがお送りします

カケル大丈夫!?

 

969:ウルトラマン(仮)

>>968

なんとかな…

けどこの状況はやべえ…ん?ペンダントが光って…

 

『カケル、ガイさん』

 

『トーア…!?』

 

『私がアイツを抑えつける。その間、安全な場所で体を休めて欲しい』

 

『馬鹿、ビランキちゃんに言われたろ!?もしかしたら取り込まれてしまうかもって…!』

 

『でも今の2人じゃアイツを止めれない』

 

『そういう問題じゃないだろ!?』

 

『カケルの言う通りだ…!…確かに一度は負けたがまだ死んだ訳じゃない。お前が犠牲になるなんて―――』

 

『大丈夫、絶対に無理はしない。やっと…皆集まれたのにまた離れ離れになりたくない。なにより―――』

 

『2人が守りたいもの、私も守りたいから』

 

『トーア…』

 

970:名無しがお送りします

トーアちゃん…

 

971:名付け親

本当に大きくなったねぇ…

 

972:名無しがお送りします

>>971

こればっかりは同意だよ…

 

973:説明ニキ

もしかしたらだけど解決方法が分かったかもしれない!

 

974:ウルトラマン(仮)

>>973

ホント!?

 

975:名無しがお送りします

マジ!?

 

976:名無しがお送りします

早く教えるんや説明ニキ!!

 

977:説明ニキ

結論から言うと、こっちにある情報は役に立たない

ならそっちの地球の情報なら何か分かるかもしれないの

 

978:小さな男の子募集

>>978

成程、太平風土記ね

 

979:説明ニキ

>>978

正解!

 

980:名無しがお送りします

あっ!そうかあれか!

 

981:ウルトラマン(仮)

何それ?

 

982:説明ニキ

>>981

ウルトラマンの世界には太平風土記っていう書物があるんだけどその書物は過去の人が未来を予知して知った事を書き残した物なの

 

それには魔王獣の事は勿論の事、色んな怪獣や出現の位置とか記されてるの

 

983:名無しがお送りします

マガタノオロチの弱点が分かったのもその太平風土記があってこそだから確かにあれに載ってるかもしれん

 

984:ウルトラマン(仮)

それを探せばあるいは…か

でもトーアが…

 

『フッ…!』

 

『ちょ、トーア!?』

 

『この闇の結界…トーアお前…!』

 

『ここにいたら巻き込まれる。離れてて』

 

ちょ、この結界硬い!?破れない!

 

985:名無しがお送りします

トーアちゃんが結界?っぽいの作ってイッチ達囲ったぞ…ってこれ移動してない?

 

986:名無しがお送りします

ああ…イッチさん達がトーアちゃんから離れて行きますね…

 

987:ウルトラマン(仮)

 

『トーア……………トーアッ!!』

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇トーア

 

 

カケルとガイさんを向こうへ追いやった後、私はマガタノオロチに向けて歩みを始める。

奴は今もこの場所を………地球を食べている。

 

空に浮かんでいた太陽は暗雲によって遮られ、至る所に竜巻や暴風。排水溝から悪臭が漂い、マンションや家からは火災が発生している所もあった。

 

全てマガタノオロチの絶え間ない食欲が原因。草木を荒らし、雨や雪を飲み干し、大地は食い荒らした歯型の後でいっぱいだ。

 

かつてのイシュタールの時を思い出す。

文明が崩壊し、闇の瘴気で覆われて多くの人が死んでいった。その原因はマガタノゾーアと言えど端末である私も関わっていた。無自覚だったとは言え、消える事のない罪。

 

今度は違う。

 

力を完全に制御出来てる。

 

大切な人もいる。

 

守りたい物がある。

 

 

だから………絶対に守る。

 

「フゥゥゥゥゥゥゥ………!」

 

意識を集中させ、内なる闇を呼び覚ます。

体から際限なく闇が溢れ、私を包み込んでより大きくする。今まで蓄え続けきた力を全て開放させ誰もが恐れるであろうその闇を、今は地球を……皆を守る為に使おう。

 

「アアア……アアアアアアァァァァァァ!!

 

体により濃い闇が纏わり付いて形を形成していく。その姿は最も忌むべき姿であり、忘れてはいけないもの。硬い外殻、大きな鋏、異形の足。

 

顔が逆しまに見えるこの姿はもう一つの姿………!

 

 

オアアアアアアアアアン!!!

 

マガタノゾーアとなった私は、マガタノオロチに吠え立てる。これ以上、お前の好きにはさせない。

向こうもこちらの存在に気づいたようで、こちらに振り向き同様に吠え立てる。

恐らくあちらは私の事を餌程度にしか見えてないだろう。

けれど、そう簡単に食われると思うな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マガタノオロチは歓喜した。

突如現れた光の巨人も大した物だったが、直前に消えてしまったので食い損ねていた。消えてしまったものは仕方ないと妥協し、この星全てを食おうとしていたが思わぬ所で良い物が現れた。

 

しかも、ソレは自分と同類。

自我をもち、明確な敵意を持って対峙している。同類を食うのは未だかつてない経験な為、マガタノオロチは間髪入れずに攻撃をしかける。

 

同類とは言っても所詮自分から生まれた派生程度の存在と考え、目の前の食い物を殺し切るだけの攻撃をしていく。

マガ火球とマガタノ迅雷を同時に放ち、マガタノゾーアに命中………はしなかった。

 

「オアアアアアアン!」

 

マガタノゾーアはマガ冥闇とは別の闇の瘴気を周囲に展開、マガタノ迅雷を闇の瘴気を一点に集中させて防御。マガ火球を別の闇の瘴気から放たれる黒色レーザーによって全て叩き落とすだけでなく、マガタノオロチにもそのレーザーが飛んでいく。

 

流石のマガタノオロチも予想外だったのか放たれたレーザー全てを受けてしまうが傷は1つもつかない。この程度の威力では倒すはおろか傷を付ける事なんて不可能、それはマガタノゾーアも分かっていた。

 

あくまで今のは開戦の火蓋を切ったに過ぎなかったのだ。

 

「ガァァァァァァ!!!」

 

「オアアアアアン!!!」

 

本来交わる筈も、戦う筈もなかった者同士達の戦いが始まったのだった。

 



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スレ78

連続投稿です!


◇ビランキ

 

「で、ここがその家なのね」

 

「はい、ここが恐らく太平風土記の原本を持っているっていう岸根教授の家らしいです」

 

岸根教授―――有名大学の考古学を専門とした教授だとジェッタが教えてくれたのだが学問の先生だからか住んでいる家も大きい。マガタノオロチが現れた場所から近すぎず遠すぎずの距離だがまだ倒壊していたりはしていなかった。

 

「ジェッタ君、もしかしらもう家に誰もいないかも…」

 

「だよねキャップ…。下手したら不法侵入になるかもしれないけどここは背に腹は代えられな―――」

 

「あら、まだ居ますわよ」

 

ピシャッ、と玄関の引き戸から年老いた女性が現れた。

驚いた、てっきり避難していると思ったが…。

 

「貴方達、付いてきなさい」

 

そう言って、家の中へと消えていった。ここにいても仕方ないので取り敢えず中に入る事にした。家の中は振動もあってか物が倒れていたりして散らかっていたが割といい感じな家のようで、平時ならさぞ綺麗な場所だっただろう。

 

通路を渡るとお婆さんが部屋に手招きし、それに続いて私達もその部屋に入る。そこには簡素なテーブルに座布団、部屋の端には仏壇が鎮座していたが1つだけ気になる物があった。

 

テーブルの上に置かれている古臭そうな…けれども埃1つも被っていないそれなりに大きい箱がそこにあった。私達全員が部屋に入ると、全員を見回して少し頷き出す。そして置いてある箱を開け、中から丁寧に包装された一冊の本が取り出さ

れた。

 

「あの〜…ここに岸根教授がいると伺いして…」

 

「あら、知らないの?主人は先月亡くなったわよ」

 

「え…」

 

どうやらこのお婆さんの主人…岸根教授は既にこの世を去っていた。だがこのお婆さんは岸根教授が亡くなる前に、来たるべき時にこの古びた本―――太平風土記をSSPの3人に託すようにと言われていたらしい。

 

「えと…なんで僕達の事を」

 

「あら、年寄を舐めるんじゃないわよ」

 

と、PCを取り出すと少し操作して画面を私達に見せてくれた。その画面に映ってるのは私もよく覗いている動画サイトだった。

 

「これ俺達のサイト…!」

 

「あら、お婆さんも見てたのねそのサイト」

 

「"も"って…え!?ビランキさんも見てたの!?ていうか知ってたの!?」

 

「最初の方はアレだったけど最近はよく見てたわよ。怪獣とかそういうの配信してくれてたしね貴方達」

 

「そこのお嬢さんの言う通り、最近は多少マシになったかしら。―――時間がないわ、さっと行きなさい」

 

自分達のサイトを見てくれていたという事実にナオミ、ジェッタ、シンの3人は感動していた。お婆さんに促され、大きい声で返事をすると部屋を出ていった。

 

そんなに感動するものなのか、と少し思ったが部屋を出ようとする私をお婆さんは呼び止めた。

 

「貴方、大切な人はいるかしら?」

 

「いるわよ、とっても…とっても大切な人が」

 

「なら死んでも手を離さないようにしなさい。それがその人の助けになるわ」

 

「―――無論、そのつもりよ。絶対離したりなんかするもんですか」

 

「そう…。呼び止めて悪かったわ、お行きなさい」

 

「お婆さんはどうするの?」

 

「私も逃げる準備をするわ。主人を置いて行けないですもの」

 

お婆さんは少し悲しそうに仏壇の方へと向く。その声に一体どれだけの感情が乗っているのだろう、なんて思いつつ私は部屋を出る。心に感謝の想いを浮かべながら。

 

 

家を出ようとした瞬間、ズドンと大きな音が立った。どうやらまた瓦礫が降ってきたらしく、見てみるとSSPの車が瓦礫に踏み潰されていた。

 

「ああ…僕達の車が…」

 

「ローンまだあったのに…」

 

気にする所はそこか、とナオミに疑問を浮かべるがともかくを失ったというならば仕方ない。

 

「3人共、私の車に乗りなさい!急いで行くわよ!」

 

「え…あ、分かったわ!行くよ2人共!」

 

「「りょ、了解!」」

 

私が運転席に乗り、ナオミは助手席。ジェッタとシンには後ろに乗って貰った。エンジンをかけ、アクセルを一気に踏んだ事で車は勢いよく走り出した。

 

あまりの衝撃に3人とも絶叫に近い悲鳴を上げていたが、

 

「私の運転は少し荒いわよ!口を閉じて舌噛まないようにしなさいな!」

 

「「「〜〜〜〜!!??」」」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

      スレッドが更新されました

 

 

1:名無しがお送りします

久々にスレが更新されたな

 

2:名無しがお送りします

しかしどうするよ?

太平風土記を探すにしたってな…

 

3:ウルトラマン(仮)

>>2

もしかして遠い所にあるとか?

 

4:小さな男の子募集

>>3

そういう訳じゃないわ

ある場所は知ってるのだけどその場所が何処にあるのかがね…

 

5:ウルトラマン(仮)

そうか…

 

『ガイさん、どうしましょうか…』

 

『正直な話、すぐにでもトーアの元へ駆けつけたいがこのあり様じゃな…』

 

『……上手くいかないものなんですかね』

 

『カケル…?』

 

『すいません、ちょっとナイーブになってます。せっかく蘇ったのにまたこうしてピンチになって負けちゃって…それで今はトーアに助けて貰ってる状態です。全然変わってない自分が…なんだかモヤッとしてます』

 

6:名無しがお送りします

イッチ…

 

7:名無しがお送りします

気持ちは分からんでもないけどね…

 

8:名無しがお送りします

言うてイッチ復活してから2日くらいしか経ってないで?

そんなすぐに変わるもんかね

 

9:ウルトラマン(仮)

>>8

トーアも凄く成長してるし、ビランキちゃんだってなんだかんだ変わってるから…そんな姿見てるとなんかね

 

『気持ちは分かる。けどなカケル、そうじゃないんだ』

 

『そうじゃない…とは?』

 

『お前は今も昔も変わらない、けどそこがお前のいい所なんだ』

 

『…そうですかね』

 

『ああ、お前は昔も今もジャグラーをしっかり繋ぎ止めようとしている。俺は最後の最後にようやくジャグラーを救うという決心がついた。この違いが分かるか?』

 

『…………』

 

『お前が変わらなかったから、ジャグラーはあそこまで思い詰めていた。そしてトーアはお前の変わらない優しさであそこまで成長し、ビランキも変わった。俺だってそうだ、お前の変わらなかったその姿があったからジャグラーを救うという決心がついた』

 

『そう…なんですか?』

 

『ああ。ずっーと悩んでたんだ、アイツを許すか許さないかを。理由はどうあれジャグラーはお前を殺した。けど…このカードに込められたお前の想いが俺の決意を固めた』

 

『これ…俺の…』

 

10:名無しがお送りします

そうか、だからあの時ジャグラーを救うって言ってたんやな

 

11:名無しがお送りします

はえ〜…ガイさんのインナースペース内でそういう決意があったんやな

 

12:ウルトラマン(仮)

 

『変わらない、ですか。でも俺―――』

 

『お前が届かない所は俺が……いや、俺達がお前を助けるさ。お前がそうしてきたようにな』

 

『ガイさん……』

 

『困ったら仲間を頼れ。トーアやビランキ…ナオミ、ジェッタ、シンでもいいさ』

 

『ジャグラーさんも、ですか?』

 

『…どうだろうな。アイツ素直じゃないから』

 

『ですね。―――ありがとうございます、ガイさん。少し気が楽になりました』

 

『そっか。ならいいさ』

 

13:名無しがお送りします

このガイって人、面倒見が凄く良いんですね

 

14:名付け親

>>13

そらイッチの先輩ですしおすし

 

15:名無しがお送りします

実際、本編でも次回作のジードに対しても面倒見良かったしな

助言してあげてたし

 

16:ウルトラマン(仮)

いやホントガイさん偉大ですわ…

ん?なんか人来てね?

 

『おーーい!ガイくーーん!』

 

『渋川のおやっさん!?なんでこんな所に!?』

 

『ハァッ…ハァッ…疲れた〜…。いやね、俺防衛隊よ?民間人の避難や救助をするのは当たり前でしょ。ていうかそのセリフはこっちのだよ』

 

『ガイさん、知り合いですか?』

 

『ああ、渋川のおやっさんだ。ナオミの叔父だそうだ』

 

『そうなんですね。初めまして、日空カケルです』

 

『あら、ご丁寧にどうも。じゃなくて!!2人とも今すぐ避難―――』

 

『プップー』

 

おん?車のクラクション?

 

17:説明ニキ

あの車ビランキのじゃないかな?

 

18:名無しがお送りします

あ、ホンマやビランキ…だけじゃないなSSPの3人も一緒だわ

 

19:ウルトラマン(仮)

 

『お、おいおいナオミちゃん!それにお前らもなんで避難してな……えとどちら様でしょうか…?』

 

『叔父さん今はそれどころじゃないの!これ見てよ!』

 

『ん?……何だこれ』

 

『これは太平風土記と言うんですが、これは僕の推測ですと古代の人が未来を予知して記した物なのだと思います。その証拠にここ!』

 

『…なんて読むんだ?』

 

古代文字なのか知らんけど読めん

 

20:小さな男の子募集

 

任せなさい

 

空に波紋浮かびし時、悪しき気を求めて神釖 天目亜牙(カミソリデマーガ)現れん

 

て書かれてるわ

 

21:名無しがお送りします

>>20

なんで読めるんだよ

 

22:小さな男の子募集

>>21

嗜みよ

 

23:ウルトラマン(仮)

ホントかなぁ〜?

『空に波紋浮かびし時、悪しき気を求めて神釖天目亜牙現れん。と書かれてます。波紋と言えば…』

 

『最初に現れたあの怪獣!確かに空に波紋が浮かんでたよね!』

 

『正解ですジェッタ君!そしてその続きが…これ!悪しき気を持ちし獣、無数の蛇に食われし時、禍岐大蛇(マガタノオロチ)蘇らん。と書かれてます!これはあの怪獣、マガタノオロチが現れる直前の事を指してるんです!』

 

まじかよショタコンホモニキすげえな

 

24:名無しがお送りします

まじかよカミソリデマーガ規定路線だったのかよ

 

25:名無しがお送りします

悪しき気をって事はあの飛散した魔王獣のエネルギーよな?確かに食ってたし取り込んでたな

つまり説明ニキの推察は当たってたと

 

26:説明ニキ

という事はその続きにマガタノオロチ攻略方法が書かれてる筈

 

27:ウルトラマン(仮)

 

『それじゃその続きにマガタノオロチの何が書かれてるのか?』

 

『なんですけど…』

 

『?どうしたのシン君』

 

『こればかりは僕にも分からないんです。続きはこう書かれてます。星喰う大蛇、光を宿らせし時、混沌の光によって討ち滅ぼされん。と書かれていて…誰か分かりませんかね』

 

どいうこっちゃ

 

28:名無しがお送りします

やっぱり攻略方法違うな

 

29:名無しがお送りします

俺にはさっぱりや

説明ニキとかショタコンホモニキ分かる?

 

30:小さな男の子募集

…混沌の光なら多分だけどオリジウムギャラクシスの事だと思うわ

 

31:説明ニキ

>>30

私もそう思う

けど光を宿らせしってどういう事なの…?

光は恐らくウルトラマンだとして宿されし…同化させるとか…?怪獣相手にそれ成立するの…?

 

32:ウルトラマン(仮)

悩みどころ……ん?この気配…

 

『私達も考えてたんだけど何が何だか…』

 

『私もこればかりは分からないわ。カケル、ガイ何か分からないかしら?』

 

『…………ガイさん』

 

『ああ気づいてるさ。―――出てこいよ、ジャグラー』

 

33:名無しがお送りします

え?ジャグラー…?

 



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最後の戦い

◇カケル

 

作戦会議的な話をしている時から遠くに気配を感じていた。それはガイさんも同様で、その気配が近づくにつれて正体は分かっていた。

 

ガイさんに促され、ジャグラーさんは物陰から姿を現した。

 

「ジャグラーさん…」

 

「ジャグラー様…?」

 

ビランキちゃんの顔が真顔となり、脇目も振らずにジャグラーさんの元へ走り出しジャグラーさんに飛び掛かる。何処からそんな力が出てくるんだと思う程飛び上がり、獲物を見つけた獣の如く襲いかかるもののジャグラーさんは少し身をよじって避ける。

 

そして俺達の背後に…言うなればナオミさん達を人質にするかのように瞬時に移動した。その手には蛇心剣が握られており、切っ先をナオミさん達4人へ向けていた。

 

「ジャグラーさん…それはどういう―――」

 

「動くな。動けばコイツらを切る」

 

ピタッと俺の動きを止める。そこにあったのは何処か掴みどころのないもののとても頼りになるジャグラーさんの姿は見る影もなく、ただ弱りきっているものの焦燥していた。

俺ははっきりと言葉をジャグラーさんに向けて発した。

 

「ジャグラーさん、俺帰ってきましたよ」

 

「…………」

 

「だからもう思い詰めなくていいんです。俺はこの通り生きてます」

 

「…………」

 

「だからもう一度一緒に…」

 

「―――何故、何故なんだ。お前はいつもいつも…」

 

「ジャグラーさん…?」

 

蛇心剣を握っている手が震えていた。

 

「なんでお前はそういつもいつもいつもいつも!!俺を繋ぎ止めようとするんだよっ!!!」

 

「俺はお前の守るべき物を殺そうとしたんだぞ!?マガタノゾーアを復活させようとして………そして、お前を殺した!!」

 

その言葉に驚いたのは俺達の事情を知らないSSPの皆と渋川のおやっさんだった。信じられないような目、困惑している顔など表情が沢山あったが…ここまで言ったなら話した所で問題ないだろう。

 

「そうですね、俺は確かにジャグラーさんに殺されました。この事実は変えられません」

 

「そうだ!この事実は変えられない、だからこそお前は俺を恨むべきだ!敵だと思わなきゃなんねぇんだよ!!なのに……なのにっ!」

 

「どうして俺を突き放さない!?そうするだけの事を俺はしてきた筈だ!ガイ、お前もそうだ!お前だって俺を恨んでいただろう!?」

 

「言った筈だ、俺はお前を救うと。その決心は変わらない」

 

「それがおかしいって言ってんだよ!どいつもこいつも俺を繋ぎ止めようとしやがって!!」

 

「ジャグラーさん、もし貴方が何も顧みない…破壊を望むだけの人なら俺はとうの昔に突き放してます。でも、ジャグラーさんはそうじゃない人です」

 

「勝手に…お前の理想像を俺に押し付けるな!」

 

「ならどうして何度も助けてくれたんです」

 

そう言うと、ジャグラーさんは言葉を詰まらせた。命の木の時もそう、イシュタールの時だって助言やサポートをしてくれていた。

……トーアの時は正直な話、どっちが正しいかなんて誰にも決められない。俺はトーアの命を、ジャグラーさんは俺達含めた未来の事を考えていた。もしトーアが殺されてたらどうなっていたかなんて…考えたくもなかった。

 

「ジャグラーさん、俺は変わりません。もしジャグラーさんが間違った道に行こうとするなら全力で止めるし突き放したりなんかしません」

 

「なんで……なんでお前は変わらねえんだ…!」

 

「それが俺の良い所だって、先輩が言ってくれましたから」

 

そう言って俺はガイさんの方へと顔を向ける。目が合ったガイさんは微笑んでくれた。

 

「ジャグラー、もうよそう。お前にだって、まだ光は残ってる筈だ」

 

「俺は…俺は……!」

 

ドオンッ!!

 

ふいに背後から爆発音が鳴った。トーアとマガタノオロチの戦闘音だろうか、すぐ振り向くとマガタノオロチが放ったマガ火球がジャグラーさん達のいる場所に落下しようとしていた。

 

「ジャグラーさん!!」

 

「ジャグラー!!」

 

 

 

 

マガ火球はジャグラーさん達を飲み込み、爆炎を撒き散らす。

襲いかかる熱波にただ手で防ぐ他なかった。

熱波はすぐ収まり、俺とガイさんが駆け寄る。あの爆炎を喰らったら一溜まりもない、早く安否を確かめなきゃ…と思ったが止んだ爆炎の中から人影が現れる。

 

「……っ」

 

「あ、アンタ…私達を…」

 

「へ……?俺生きてる…?」

 

「僕達死んだのかと…」

 

「し…死ぬかと思った〜……」

 

守っていた。

火球からも、爆炎からもSSPの3人や渋川のおやっさんを守り抜いたのはジャグラーさんだった。無理をしたのか膝から崩れ落ちたジャグラーを見て、俺とガイさんでしっかりと体を支えた。

 

そして、ナオミさんだけは特に驚いた顔をしていた。

 

「夢で出てきた……ガイさんじゃなくて貴方なの…?」

 

「…………」

 

「……やっぱりな。―――お前なんだろ?ナターシャを救ったのは」

 

「ナターシャ…?それって私のひいひいおばあちゃん…?」

 

スレの皆からのネタバレのせいで知っていたがやはりここでも話が繋がるんだな。そして、ジャグラーさんがナオミさんのひいひいおばあちゃんを助けたという点だけはどうやら変わらないらしい。ジャグラーさんとガイさんの顔を交互に見つめるナオミさんに、ガイさんは優しく頷いた。

 

そして、疲れ切った顔でジャグラーさんが静かに呟いた。

 

「無意識だった。俺にとってはどうでもいい存在だったんだ……なのに、何故……」

 

「それがジャグラーさんだからですよ」

 

俺の顔を、恐る恐る見上げるジャグラーさん。そして俺は、はっきりと伝える。

 

「どんなに道を違えたってジャグラーさんはジャグラーさんです。だから俺は、何度だって手を伸ばすんです」

 

「………俺、は」

 

と、そこでマガタノオロチの叫び声が聞こえる。振り向くと、まだトーアと戦っていたが流石は大元。あれだけ攻撃を受けてもピンピンしていた。トーアの方もやられてはないものの、手詰まりといった状況だ。

 

俺はガイさんに視線を合わせ、頷きあう。行くしかないと。

 

「ナオミ、ジェッタ、シン、渋川のおやっさん。今まで黙っていて済まなかった。そして迷惑もかけた」

 

「え…?」

 

「えちょ、ガイさんいきなり何言うのさ!?」

 

「そして、お前達にはマガタノオロチを倒す方法を探して欲しい。俺達2人だけじゃ厳しい、お前達の力が必要だ」

 

「それはどういう―――」

 

言いかけた所でマガタノオロチがまた雄叫びを上げた。被害は酷くなる一方、奴を倒す方法だって完全には分かってない。でも…それでも。

 

「それとナオミ、気は進まないだろうがジャグラーの事を頼む。不器用な奴なんだ。少しは許してやってくれ。―――行くぞ、カケル」

 

「はいっ!」

 

「えっ…えっ!?」

 

ガイさんはオーブリングを取り出し、腰のホルダーからカードを1枚取り出す。そのカードはオーブオリジンの姿が描かれていて、そのカードをリングの内側に通す。

 

『覚醒せよ!オーブオリジン!』

 

「オーブカリバーッ!」

 

出現したオーブカリバーを掴み取り、リングを回して光の力を一気に開放しする。

同じタイミングで変身アイテムを大きく空に掲げ、高らかに叫んだ。

 

オォォォォォブッ!!!

 

フィフティィィィ!!!

 

ガイさんの故郷のメロディと共に俺達は巨大化する。

目指すはマガタノオロチの頭上、戦闘が行われているあの場所に俺達は飛び立って行く。

地球を…皆を守る為に。

 

 

 

 

 

 

マガタノオロチは少しばかり怒りを感じていた。

目の前の同類は極上の食い物だ。それがこれ程までに抵抗するのだから、目の前のご馳走にありつけない子供のように暴れていた。

 

早く食いたい。

その硬い殻、鋏、足、心臓。

 

余す事なく食い尽くし、溢れ出る幸福感に酔いしれたい物だ。だがそれも、この同類が倒れればの話だ。すぐに終わる物だと思っていたが中々しぶとい。

 

火球、マガタノ迅雷、異臭、触手、竜巻のどれを取っても確実に対処される。どんなものでも切り裂く風は光線で吹き飛ばされ、触手や火球は触手で対応され、自身の必殺は闇の瘴気で防がれていた。

 

だが、いつまでもそれは持つはずはない。

 

現に、初めと比べれば何処か疲れているようにも見える。つまり相手には必ず限界がある。ならばその限界を迎えるまで遊べばいい。その後でゆっくり頂くとしよう。

 

 

 

確かにマガタノゾーアに変身したトーアには限界がある。本体であるマガタノゾーアならまだしも、制御や鍛錬を行っても誰しも限界がある。まだまだ戦えるがこの状況がこのまま続いても拉致が明かない。それに―――

 

「(街が…ボロボロ…)」

 

何も持久力の話だけではない、戦闘によって出る被害も無視出来ない物だった。幾らマガタノオロチが倒せた所で住んでいる所が駄目になってしまっては元も子もない。

 

つくづくガイさんやカケルの戦いが凄かったのかが分かる。両方とも、極力街の被害を抑えて戦っていたのだから。

相手が相手だとは言え、2人のウルトラマンには尊敬すら抱く。

 

「(それでも…私に出来る事を…!)」

 

足らない部分があるのは認める、だからってやらない理由にはならない。きっと、あの2人もそう言う筈だから…!

 

勢いを込めた攻撃がマガタノオロチに刺さる。光線、闇の瘴気、鋏での打撃がマガタノオロチを襲いかかるがそれでも奴はまだ倒れない。

 

マガタノオロチが大きく口を開け、再びマガタノ迅雷を放とうとする。もう一度、闇の瘴気を操って防御を……としようとしたがマガタノオロチは放ってこなかった。

 

「(どういうこと……攻撃をやめるなん―――違う視線を上に…!?)」

 

マガタノオロチが攻撃を止めたのは他でもない、この同類以上に厄介な存在が上空から接近している。

視線をマガタノゾーアから外し、接近している者達に正確にマガ穿孔を放つ。

 

マガ穿孔は貫通力、威力そのどちらも高い。万が一に撃ち落とせなくても勢いを殺せばどうとでも対処出来る。

 

一言で言えば、マガタノオロチの選択は間違っていた。慢心もしていなければ侮っていた訳でもない。寧ろ、通常ならマガ穿孔を放てば並の生命体ならそれで終わる。

 

だが接近している者達は普通の生命体などではない。

 

「フィフティウムミラージュ!!」

 

もしマガタノオロチがこの鏡を前回の戦いで見ていれば違った対処の仕方をしていただろう。

 

放たれたマガ穿孔が鏡に当たって跳ね返る。

この事実をマガタノオロチは知らないのだから。

 

「ガァァァァァァ!?」

 

跳ね返ったマガ穿孔がマガタノオロチを貫く。流石のマガタノオロチもこの事実に驚いたが、別に致命傷ではない。だが傷は傷だ。痛むし亀裂も入る。そして何より体勢を崩してしまった

 

 

「「シェアッ!!!」」

 

その隙を狙い―――2人のウルトラマンはマガタノオロチにダブルキックをぶちかましたのだった。

 

 



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マガタノオロチ

◇カケル

 

「ごめん、待たせた」

 

「大丈夫かトーア?」

 

マガタノゾーアに変身したトーアの前に俺達は降り立った。

マガタノオロチにダブルキックをぶちかましたのにもう起き上がってやがる。

 

うるさい雄叫びを上げているマガタノオロチは喜んでいるようにも見えた。まるで、ご馳走が来たとでも言わんばかりに。

 

「カケル…ガイさん…」

 

「トーア、ここからは選手交代。すぐ近くにいるジャグラーさん達を守ってあげて」

 

「大丈夫なの…?」

 

心配そうに俺達を見てくるがオーブ先輩がそれを制した。

 

「心配するな…って言うのは難しいな。けどな、俺達はウルトラマンだ。任せておけ」

 

「……はい。2人とも気を付けて」

 

そう言ってトーアは紫色のオーラを放つと霧のように霧散していった。

と、会話をしていた俺達に問答無用でマガタノ迅雷を放ってくるマガタノオロチ。しかも、マガ火球やマガ穿孔も付属だ。

 

「シェアッ!!」

 

「ハァッ!!」

 

互いに逆方向の側転で攻撃をよけ、さっきの跳ね返しを警戒しているのか俺には一切マガ穿孔を撃ってこなかったばかりかオーブ先輩にマガ穿孔を連発してきていた。対する俺の方にはマガ火球の雨、さっきの二の舞いはしないと学習したのか。

 

だが甘い。

鏡を作れるのは俺だけだと思ったら大間違いだ。

 

「闇を照らして!悪を討つ!」

 

「ガァッ!?」

 

マン先輩とティガ先輩の力を纏った形態、スペシウムゼペリオンとなって円形のバリアーを貼った。そのバリアーは普通のとは違い鏡の反射能力を備えた代物。

見破れなかったマガタノオロチにマガ穿孔の反射が当たり、再び痛がる姿を見せるがそんな事はお構い無しだ。

 

「チェーンソー光輪!」

 

超スピードで近づき、両腕に生成したチェーンソー光輪でマガタノオロチの顔を集中的に切り裂く。無論、いつもみたいにバッサバッサ切れる訳ではなくよくやって小さな傷が無数につくくらいか。

 

だが決して安くはないダメージで、マガタノオロチも後退しつつ触手で捉えようとしてくるが超スピードで避けながらもマガタノオロチに喰らいつく。

学習してるのはそっちだけじゃねえんだよ!

 

「オオオオオオォォォォォ!!!」

 

「ガァァァァァァ!!!」

 

痺れを切らしたのかマガ穿孔まで放ってくるが、スレスレで避けつつまだ喰らいつく。触手だろうがなんだろうが、全部避けてひたすら切り裂く。が、マガタノオロチも馬鹿じゃなかった。

 

「ゲェェェップ!」

 

「臭ッ…………!?」

 

攻撃ではなく臭い。最悪攻撃を喰らおうがダメージも無視で切り裂くつもりだったが臭いは流石に防げない。ほんの一瞬とも言える隙が、マガタノオロチを勢いづかせる結果となってしまい……。

 

「ガァァァァァァ!!」

 

「ぐあっ!?」

 

俺の左腕をその強靭な顎で噛みついてきた。ガジガジと噛まれ続けるも、抵抗の1つとして腕に光輪を生成する。光輪ラリアットと同様の物を作り出して奴の口の中で切り裂こうとするが、俺に異変が起こる。

 

「コイツ…俺の光のエネルギーを…!?」

 

「ガガ、ガガ」

 

マジかこいつ…!?食い散らかすのは光線だけじゃないのか!?全身に痛みと脱力感が襲いかかってくる。()()()()()()()

 

「ガイ…さんッ!」

 

「任せとけっ!!」

 

腕に噛みつかれたのは囮、本命は事前に上空で待機してたオーブ先輩がクソデカ光輪を作り出す時間稼ぎをしていた。スペシウムゼペリオンならば自分の体格よりも大きな光輪を作り出す事が可能で、それはマガタノオロチにとっても巨大な物となる。

 

マガタノオロチはまだ俺の腕に夢中のようでオーブ先輩に気づいてない。だからこそ明確な隙となる。

 

「スペリオン光輪ッ!!」

 

空いている腕にエネルギーを溜めてフィフティウムパンチをマガタノオロチの顔に数回叩き込む事でようやく離した。自由に動けるようになった俺はすぐ様離脱し、マガタノオロチも気づいた時には既に遅かった。

 

「ガァァァァァァ!?」

 

流石に自分より巨大な物を食べようとしても口が開く大きさには限界がある。超巨大光輪はマガタノオロチに迫っていき、マガタノオロチはマガタノ迅雷で迎撃を始めた。

だが、ただの光輪だけじゃない。

 

今もなお、マガタノ迅雷で超スペリオン光輪を防いでいる所に急接近した俺は光輪の中心に腕を通す。光輪ラリアットと同様の事をして勢いを思いっきりつかせた。

 

「吹っ………飛べっ!!」

 

「ガァァァァァ!!」

 

マガタノ迅雷も徐々に押し返され、最後にはその大きな口を光輪がガリガリと削っていた。

このままこれで―――と思った矢先、光輪の回転が止まった。

 

「……マジかっ」

 

「ガァッ!!!」

 

マガタノオロチの口に挟まれた光輪は急速に回転の勢いを無くしていき、挙げ句の果てにボリボリと光輪を食い出した。一瞬、悪寒を感じた俺はすぐに光輪から離れるとあれだけ大きかった光輪を一瞬で平らげたマガタノオロチは満足そうにゲップする。

 

あのままいたら恐らく俺もまた食われていただろう。そう思わせるくらい、アイツの食欲は凄かった。

 

「紅に!燃えるぜっ!オォウラァッ!!」

 

オーブ先輩は姿を変え、タロウ先輩とメビウス先輩の力を纏ったバーンマイトとなる。自らエネルギーをその身に溜め込み、炎となって溢れたそれでマガタノオロチに突撃していった。

 

「ストビューームッ!!ダイナマイトォォォ!!!」

 

「ガァァァァァァ!!」

 

マガタノオロチにぶつかった直後、オーブ先輩が爆発し、マガタノオロチを炎で焼き尽くした。

 

え!?あれもしかして自爆技!?

 

驚いた直後、スレの皆からあの技はどちらかといえば全身にエネルギー纏ったタックルのような物なので自爆に見えるが自爆技ではないとの事。

 

なんだ、と安心したがオーブ先輩が使っている力の先輩達はマジの自爆技使えるらしい。流石にちょっと引く。

だがそんな技でも…マガタノオロチには通用していなかった。

 

「ガァァァァァァ!!」

 

「これも駄目か…!」

 

「アイツ本当に不死身か…!?」

 

この戦闘だけじゃない、トーアとの戦いも…そして一回目の戦闘の時だってコイツは戦っていた。それ相応にダメージも与えた筈だがそれでも倒れない。ここまでタフネスなのは軽く絶望くらいする。

 

けど、今はSSPの皆がマガタノオロチを倒す方法を懸命に探してくれている。それだけじゃない、スレの皆や配信視聴者の人達にも考察を立てて貰っている。

 

まだまだ倒れる訳にはいかないと、思った時だった。

 

「マガタノオロチの目が光っ―――ぐあっ!?」

 

「カケルッ!?うわっ!?」

 

()()()()()()()()()()()()()

 

なんだ!?なんで背後から……!?

振り向くとそこには黒い靄が……闇の瘴気が少しばかり溢れていた。

 

……成程、全部の魔王獣の力を使えるって言ってたな。当然これも使えるか。

甘く見ていた。戦闘に入る前、あの攻撃を使えるという予想はスレの皆も俺も立てていた。けどここに来るまでただの一度も撃ってこなかった。だからこそ完全に頭からその思考を剥がされていた。

 

そして最も効果的な場面で闇の瘴気の光線を使い、まさしく効果覿面だった。この倒れた隙をマガタノオロチが逃す訳ない。

 

「ガァァァァァァ!!」

 

「グァァァァァッ!?」

 

奴はマガタノ迅雷でもなければマガ穿孔でもなく、空が覆い尽くされる程のマガ火球を放ってきた。まだマガタノ迅雷ならオーブ先輩と俺ならば死ぬ気で避けてたしマガ穿孔ならばミラージュで跳ね返していただろう。

 

けどマガ火球は一発の攻撃力はそこまで高くはないが連射力は他よりも随一だ。馬鹿げた数を放ってジワジワとダメージと体力を削っていき、完全に止めを刺すつもりのようだ。

 

俺達はマガ火球の雨に晒されながらも、急いでこの場から離れようとする一心で立ち上がる。が……。

 

「ガアッ!!」

 

「触手…!?」

 

「コイツ何処まで狡猾なんだよ…!」

 

絶対に逃さないという意志すら感じる。触手はマガタノオロチからではなく地中から伸ばし俺達の四肢を捉えた。

逃げられない、そしてマガ火球が降り注ぐ。

 

そして遂に、俺達のカラータイマーが激しく点滅し始めた。

 

マガタノオロチが勝ち誇ったように吠える。

鬱陶しいその声を響かせながらも、マガタノオロチはその巨大な口に全身からエネルギーを収束させていた。

 

やっべぇ…!?

あれまともに喰らったら勝ち目がほぼなくなるぞ…!?

必死に藻掻き、動かそうとするも触手のせいで全く動かせない。フィフティウムミラージュを起動させようにも上手く力が入らないのかうんともすんとも言わないばかりだ。

 

「ガァァァァァァ!!!」

 

マガタノオロチの口が大きく開く。

今まさにそのエネルギー波が俺達に向けて放たれようとしたとき―――

 

 

 

キイン。

 

 

 

 

 

マガタノオロチが大きく吹き飛ばされた。

 

 

 

 



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スレ81

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オーブとフィフティが激戦を繰り広げる少し前の事―――

 

 

 

 

◇ジャグラー

 

あいつらが…カケルとガイがマガタノオロチに立ち向かっていった。勝算がある訳でもなく、ただ大切な何かを守る為。

 

そんな2人を尻目に…俺はただ座っているだけだった。

 

「まさか…ガイさんとカケル君がウルトラマンだったなんて…」

 

「僕もまだ夢を見てるんじゃないかと思います…」

 

ガイの周りをウロチョロしていた奴らは、あいつらがウルトラマンだという事実にただ驚いているばかりだ。

だがそれも当然の話。近くにいた存在が突然ウルトラマンとなって戦っている。

 

その事実がどれだけデカいなんて、簡単に想像できた。

 

かつて、戦士の頂の頂上で似たような事を経験しているからだ。所詮そんなもんだ、その事実と大きさに途方もないなにかを感じ、ただ何も出来なくなる。今の俺と似たようにな。

 

が、そんな俺の淡い思いは…。

 

「何言ってるのよ貴方達!今はそんな事に驚いている場合じゃないでしょ!」

 

そう言ったのは、ナオミだった。

 

「で、でもキャップ…」

 

「そうじゃないでしょ!?ガイさんに何を言われたのよ!?ただ驚くだけ?怪獣から逃げる為?違うでしょ!」

 

その顔は硬い決心がついているようにも見えた。

 

「私達の力を貸して欲しいって…そう言ってたでしょ!!なら、その期待に応えないと!」

 

するとどうだ。先程までオロオロしていた奴らは、顔に力が入ってナオミと同じ顔つきになる。

たった一言で、この場は変わったのだ。

 

「ジャグラー様…」

 

声がしたので振り向くと、ほぼ至近距離にビランキが横で座っていた。最早驚く事もしなかったが、悲しげな顔でビランキは優しく俺の手を握っていた。

 

「…そういや、お前も俺を繋ぎ止めようとしていたな」

 

「いえ、私はジャグラー様の側に居たいだけなんです」

 

思えば刑務所惑星の時、使えると思って救出した程度の存在だったのにいつの間にかこんな顔をするくらい成長したのか。

真剣な眼差しで俺を見てくる。まるで、まだ間に合うと…そう訴えるように。

 

その現状を見かねたのかナオミも俺の方へと近づいて、同じ目線になるように腰を低くした。

 

「こんな所でウジウジしたって駄目!アンタ、前に私と一緒に夜明けのコーヒー飲もうって言ってたけどさ今頑張らないと夜明けなんて来ないのよ!」

 

言葉に怒気を持ちながらナオミが訴える。俺の姿に呆れたりしているのか…それとも情けなく思えているのか。

 

「アンタとガイさん…カケル君の間に何があったかは私達には分からない。でもね、アンタがひいひいおばあちゃんを助けてくれなかったら私はここに生まれてこなかった」

 

「………」

 

その言葉に、どれだけの意味が込められているのか。それが分からない俺ではない…だが…。

何かを犠牲にした生き方をしてきた自分に今更何が出来るのだと言うのだろう?

自分の生き方に疑問を思った事も、それを止められないと思っていた自分に今更…。

 

「そう…ジャグラーさん…」

 

ナオミでもなければビランキでも…ましてや他の奴らとも違う声色。かつて自分が切り捨てようとし、カケルが守ろうとした物。

 

トーアと呼ばれた小娘は、少しばかりボロボロだったがゆっくりとこちらに近づいてくる。

 

「貴方はカケルやガイさんのように…誰かを守る優しさがある」

 

「……小娘」

 

「あの時、あの決断を…あの結末を強いたのは私が弱かったから。貴方に、カケルを殺させてしまったのは…私の責任」

 

俺は顔を上げた。小娘の口からそんな言葉が出てくるなど、微塵にも思っていなかったからだ。カケルを殺したのは俺だ、恨みを抱いていると思っていたが小娘の顔や声色を聞く限りそんな感情は一切見受けられなかった。

 

寧ろ、悲しみを抱いたような―――。

 

「貴方の気持ちは辛い程分かる。自分がやってきた事も、何もかもを」

 

「………っ」

 

「だから……決着をつけよう。あの日の事も、全部」

 

そう言って差し出された手。

俺はその手に―――吸い込まれるかのように―――

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

マガタノオロチが放とうとした最大の攻撃。

それはたった1つの斬撃によって防がれた。

 

2人のウルトラマンは斬撃の放たれた方に向く。そこには2人にとって先輩でもあれば相棒として。そして………共に戦う戦友とも呼ぶべき人がいた。

 

ジャグラーは無言で、ゆっくりと2人のウルトラマンの前に立つ。言葉を交わさなくとも、その背中が「行くぞ」と訴えている事が2人には伝わった。

 

膝をついていたオーブとフィフティは立ち上がる。2人のカラータイマーは点滅し、先の戦闘のお陰でボロボロだった。けれど、オーブとフィフティはこれまで以上に力が湧き上がってくる。

一度は修復が不可能なくらいに関係が崩れ、袂を分かってしまった3人は目の前の強敵に立ち向かう。

己の正義、己の願いを成し遂げる為に。

 

「……そういえば、この3人で戦うのは初めてなんじゃないです?」

 

「だな。俺もまさか、こんな風になるなんて思いもよらなかったからな」

 

「無駄口を叩くな。…来るぞ」

 

眼前の標的、マガタノオロチは再び吠える。向こうもまだまだ戦えるという意志がヒシヒシと伝わってくる。

3人の戦士は互いに構え、マガタノオロチは全身からマガ火球を、竜巻を、マガ冥闇を、触手を次々と展開していく。

 

「ジャグラーッ!!」

 

「フンッ!!」

 

降り注いでくるマガ火球を、オーブとジャグラーが斬撃を以て全てを切り裂く。マガタノオロチから放たれているマガ火球の数は数えるだけでも馬鹿らしくなるくらい多いが2人の完璧な連携によって全て撃ち落とされていた。

 

その2人の行動を止めようと、触手が地中から這い出てくる―――

 

「させるかっ!チェーンソーッ!光ッ輪!!」

 

超スピードで手の甲から伸ばされた光輪が触手を全て切り裂かれる。触手は性懲りもなく生え出てくるが、1、10…と出てきた所を片っ端から切り裂いていく。

 

中には、生え出て来る所を予想して湧き潰しすらしているがその超スピードで移動しているフィフティにマガタノ迅雷を放つマガタノオロチ。

 

完璧なタイミングで放ち、それは敵ながらも見事なタイミングで命中―――

 

「シェアッ!!」

 

「ハァッ!!」

 

することはなかった。

 

マガタノ迅雷が放たれた進行方向上にジャグラーとオーブが互いの剣で防いだ。

マガタノオロチも負けじと、マガタノ迅雷のパワーを更に上げて押し返すがそれを見たフィフティが即座にチェーンソー光輪を交差している2人の剣に合わせる。

 

「「「オオオオオォォォォ!!!」」」

 

「ガァァァァ!?」

 

結果、マガタノ迅雷は3人のパワーに打ち負け押し返され―――更にはそのマガタノ迅雷はマガタノオロチ自身に刃を向いた。膨大なエネルギーの塊は自身の口へと押し戻され、逆流によって巨大な爆発を起こす。

 

爆発の影響で体勢を崩し、後退してしまう。そしてその隙を逃す3人ではなかった。

 

「「「ハァッッ!!!」」」

 

3人の刃が同時に振り下ろされる。

刃が当たった衝撃で火花が散り、ドス黒い血が吹き出てくる。マガタノオロチが喰らった攻撃の中で、最も手痛い攻撃だったが攻撃の手はまだ緩まない。

 

振り上げ。

 

突き刺し。

 

横に切り。 

 

縦に切る。

 

全く同じタイミングで、3人はかつてない程のコンビネーションをマガタノオロチに叩き込んだ。マガタノオロチの体表は瞬く間に傷つき溢れ出る出血が止まらなくなっていた。

 

だが……そんな状態でもマガタノオロチは決して弱まる事はなかった。

 

「ガァァァァァァァァ!!!」

 

強引に体を捻らせ、尻尾で3人を大きく吹き飛ばす。無理な体勢で動作した分、威力は控えめだが今の3人の状態からしてそんな攻撃も馬鹿には出来ない。

 

吹き飛ばされながらも3人は再び立ち上がる。マガタノオロチのタフネスには最早呆れを通り越して尊敬すら思えてくる。

このままやった所で拉致が明かない―――そう思った時だった。

 

『オーブッ!フィフティッ!ジャグラーッ!!』

 

何処からか3人を呼ぶ声がする。声がした方向には街の放送が行えるスピーカーがあり、そこから声がしていた。

その声の主は、SSPの3人の1人の早見善太ことジェッタだった。

 

『マガタノオロチの倒し方が分かったんだぁー!』

 

その言葉に3人は耳を傾けたのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「行っちゃったね、あの人も」

 

「ええそうよ、アイツが頑張るんだから私達も頑張らないと!」

 

そう勇気付けたのはナオミだ。ある意味、ジャグラーに喝を入れた自分がこんな所で立ち止まっている訳にはいかないと自分にも皆にも言い聞かせるように奮い立たせる。

 

「よーし、なら僕も一肌脱いじゃいますよっ!」

 

「シンさんいつも脱いでるような…」

 

「細かい事はいいんですよジェッタ君。それよりもあの怪獣について分析を始めないと」

 

手に持っているタブレットを全力で操作するシン。その姿に、ナオミやジェッタに渋川は勿論の事、ビランキやトーアもまじまじと見ていた。

 

タブレットの画面には複数のグラフやマガタノオロチのニュートラル分析、太平風土記の断片のデータ。手元に太平風土記の原本も広げて検証、考察を徹底的に行った。

 

「そもそもマガタノオロチとはどういうものか、行動原理は…」

 

「はい、私知ってる」

 

 

名乗り上げたのはトーアだった。手をピシッと上げている姿に愛嬌があるものの、それ以上にSSPメンバーは疑問を浮かべていた。

 

「えーと、君は…?」

 

ずっこけるビランキとトーア。

そういえばビランキはまだしもトーアは自己紹介すら行わずここに現れた為、SSPメンバーからすれば誰だコイツ状態だった。

 

トーアは改めて自己紹介を行う。

 

「トーアです。カケルの………相棒?相棒です」

 

「色々疑問がありますがこの際それは後です。して、マガタノオロチの行動原理は?」

 

「食べる事。もっと言えば食べた時に現れる幸福感を楽しむ事」

 

「だとすれば、あの怪獣は際限なく食べまくる…と仮定して良さそうですね」

 

「そんな怪獣なんだアレ…」

 

ジェッタの言葉にトーアは頷く。それだけ奴がやばいと言う事以外、言葉がなかった。

 

「けれどもあの体積比からしてどう考えても星を食い尽くすなんて物理的に不可能。とすれば…あの怪獣は底なしの怪獣となりますね…」

 

「そうよ、あの超大魔王獣マガタノオロチは星々を食い尽くし宇宙を破滅させるという言い伝えがあるくらいよ」

 

「そんな言い伝えが…。ならばこの光を宿すというのが余計に分からなくなりました」

 

太平風土記の原本を見つめるシンは頭を抱える。混沌の光というのは恐らくオーブの事だろうとは彼は推測している。この光を宿す、という事が最も重要な部分だとシンは直感で感じていたのだ。

 

「うーん…底がないなら蓋をすればいいのにね」

 

とナオミが呟く。

 

「あのねナオミちゃん、底が抜けた瓶じゃないんだからさそんな簡単に行くわけないじゃないの。えぇ?」

 

「うーん…?」

 

ビランキが何やら思案を始めた。その姿にシンは疑問を浮かべていた。

 

「どうしたんですビランキさん?」

 

「あ…いやウルトラマン達は体を光にして体内に入り込んだり出来るのよ。けどそれが出来たからってなんなのよって話だけれども…」

 

「…………いえ、待って下さい!」

 

何やら興奮した様子でシンはタブレットを激しく操作する。そこにはマガタノオロチのデータ、具体的には体内のデータの解析が行われていた。

 

そして、映ったのはマガタノオロチの中心核にある一点の部分。

 

「やはりそうですか。これなら…」

 

「どういう事なのシン君?」

 

「つまりはこう言う事です。マガタノオロチの体積で星をも食い尽くす程の食欲、それは…この中心。この部分は恐らく食べた物を即座に自身のエネルギーとして変換する力があるんだと思います。だからガイさんの光線が食い尽くされたんです」

 

シンが指している一点、そここそがマガタノオロチの最大の強さだともシンは説明した。その説明にシンは続けて語る。

 

「光を宿す…つまりはマガタノオロチの体内に入り込みます。で、体内にてその中心核を塞ぎます。光線を吸収されないようにし…混沌の光、つまり外からありったけの光線をマガタノオロチに喰わせる事でマガタノオロチを倒せるんだと思います」

 

「でもシン君、光線を食べさしたら意味がないんじゃ…」

 

「ガイさんの戦闘を見る限り、生半可の光線じゃ体表で受け止められるだけです。そして、生物は外は強くても中は脆いものです」

 

「成程、一応は理にかなってるわね。けど…」

 

「どちらかの負担が大きい…」

 

そこで話が止まる。マガタノオロチに飛び込むという事は、ほぼ自殺行為にも等しい。どちらかのウルトラマンが激しい負担を背負い、最悪死に至る可能性もある。

 

「仕方ないわ、あのウルトラマン達に伝えるわよ」

 

「ちょ、ビランキ!?今の話聞いてた!?」

 

「聞いてたわよ。その上でその手しかないのも分かる。あの3人

ならなんとかするわよ」

 

「そんな無責任な!」

 

「そうかも知れないわね。でも…あの3人ならきっと出来ると私は思うわ」

 

「何でそう思えるのよ…?」

 

「御生憎様、付き合いだけなら貴方達より私の方が上よ」

 

サラッとビランキはそう言った。そしてビランキはトーアに顔を向ける。ビランキの顔は苦虫を潰した顔を浮かべていたがトーアはそんなビランキを真っ直ぐ見つめる。

 

「大丈夫、例え何があろうと…私が助け出す」

 

「そう…。なら―――」

 

「待ってくれよ!」

 

止めたのはジェッタだった。その顔つきはいつにも増して真剣な顔つきだった。

 

「伝えるなら俺が伝える。ガイさんやカケル君に…そんな無茶な事やってくれって頼むんだ。なら、せめてこの星に住む人間が言わなくちゃ不義理だろ!?」

 

「…ちゃんと伝えられる?」

 

「俺達だってウルトラマン達が戦っている側にいたんだ!これくらいの事はしないと!渋川さん、街の放送スピーカーでどうにかして伝えられないかな!?」

 

「…上に頼めば行ける。少し時間がかかるかもしれないから待ってくれ」

 

戦況が、一歩前進した瞬間だった。

 

 



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スレ82

◇カケル

 

ジェッタ君から伝えられたマガタノオロチ攻略方法。それはスピーカー越しからでも分かるくらい言うのが辛いんだろうと分かった。確かに聞く限りでは無茶な作戦だ。

 

マガタノオロチの体内に入って中心にある器官を結界なり何なりで封印、持ちうる限りの光線で殺し切る。

言うのは簡単、しかし実行は難しいと来た。

 

「ガイさん、ジャグラーさん…」

 

「ああ…かなり難題だな…」

 

「そもそも出来るのかよ?奴の体内に入り込む事自体が」

 

「気合でなんとか」

 

「だな」

 

「………そうか」

 

等、軽く話しているがマガタノオロチの攻撃を捌きながらの会話だ。ぶっちゃけきつい。

それに問題はそれだけではなく、奴を倒すのに必要なエネルギーが明らかに足りてないという事だ。今はジャグラーさんと一緒に戦っているという強力な気合バフでなんとかなっているが、いつまでも持つはずがない。

 

と、悩んでいると説明ニキが1つの提案をしたのだ。

奴に入り込んで器官を塞いでも肝心の光線の威力が足りない…ならば増幅させようとの事。

 

ようは、ダブルオリジウム光線と同じ事をすればいい。

ガイさんの奥の手―――オリジウムギャラクシスとジャグラーさんの必殺斬撃、それに対してフィフティウムミラージュで放てる先輩方の光線と俺の光線をぶつけて増幅させるという事だ。

確かにそれならいけるかも知れない。それなら―――

 

「ガイさん、ジャグラーさん。今の作戦にもう一つ手を加えます」

 

「…何をする気だ?」

 

「マガタノオロチの体内に潜り込んで結界を張った後、互いの全ての光線をぶつけ合うんです」

 

「そうか!ダブルオリジウム光線と同じ要領なら…おっと!」

 

マガタノ迅雷がオーブ先輩に襲いかかるも、身をよじって避ける。からの俺とジャグラーさんのダブルキック、そしてダブルパンチでマガタノオロチを押し返す。

 

この攻防が長引いてるせいかマガタノオロチが怒り狂っているようにも見える。ただ食いたいという欲望が増幅し、一層攻撃が激しくなる。

…これは奴の体内に潜り込むのが更に難しくなったな。

 

「ならっ!隙を見て俺が奴の体内に―――」

 

「駄目ですっ!その役目は…俺がしますっ!」

 

「カケルお前っ!」

 

「ガイさんが言いたい事は分かりますっ…!けど太平風土記にも書いてあったでしょ!?混沌の光を以て討ち滅ぼされんって…それはきっとガイさんとジャグラーさんの事なんですっ!」

 

マガタノオロチの触手を切り裂きながら、ガイさんに大きく伝える。

 

「大丈夫です、俺は今度こそ絶対帰ってきます!だから―――」

 

「…行かせてやれよ」

 

「ジャグラー…」

 

迫りくるマガ火球を悉く撃ち落とし、今もその勢いを止めないジャグラーさんだったが少し手を止め、ガイさんの方へと向き直る。

 

「コイツは、自信があるって言ってんだ。ならやるだろ。―――ただしカケル、分かってるよな」

 

「勿論ですっ!」

 

「よし…突破口は俺が作ってやる。存分にやって来い!!」

 

そう言うと、ジャグラーさんはマガタノオロチに勢いよく飛び込むと蛇心剣を振るって次々と斬り裂いていく。が…マガタノオロチから生えてきた触手がジャグラーさんを絡め取る。

 

急いで触手を切ろうとしたが、俺が近づくよりも先に弾丸のような物が俺を通り越して触手に当たる。

 

触手は千切り飛ばされ、ジャグラーさんは拘束から逃れていた。一瞬、ガイさんの攻撃かと思って振り返るもガイさんも同時に驚いていた。一体誰が……と思ったがその疑問はすぐ解消される。

 

『全機、マガタノオロチに向けて攻撃を開始。ウルトラマン達の邪魔をさせるなっ!』

 

『『『了解ッ!』』』

 

おん?

なんか戦闘機がマガタノオロチに向けて攻撃を仕掛けていた。そこでスレ民の皆から補足が入り、あの戦闘機はこの地球の防衛隊……渋川のおやっさんが所属しているチームの戦闘機らしい。

 

この地球には防衛隊がいるのか、と関心したものの手伝ってくれるのなら今この瞬間はとても有り難がった。

防衛隊の攻撃はマガタノオロチに傷すら付けられないだろう、だがその波状攻撃は鬱陶しく感じているらしい。現にマガタノオロチは防衛隊に向けてマガタノ迅雷やマガ火球を撒き散らしている。

 

かくいう防衛隊も、それらの攻撃を難なく避けているのでこっちがカバーする程でもなかった。

その隙に俺達は準備を始める。

 

「俺の体を限りなく光に近づけて、ガイさんの光線と一緒に奴の体内に潜り込みますっ!なのでジャグラーさんっ!」

 

「俺に指図するなんざ100年早いんだよっ!」

 

言いつつも、ジャグラーさんはマガタノオロチの顎下から上にかけて蛇心剣で斬り上げ、仰け反ったマガタノオロチの口を大きく開けさせた。

 

「行けぇぇぇぇぇっ!」

 

「ガイさんっ!」

 

「―――シェアァァァッ!!」

 

ガイさんがオリジウム光線を放った瞬間、その光線に流れるように紛れる。その最中、スレ民の皆に1つだけ頼み事をする。

 

向かう先はマガタノオロチの体内、奴を倒す為に最後の戦いに挑んだのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――重い。

 

恐らくマガタノオロチの体内に入り込めたのだろう。だがこの魔王獣の体内は重力があるのか…はたまた何かの力が働いているのかは分からない。

 

だが体が動かない。そうピクリとも動かせないのだ。

 

足を着く為の足場も無ければ、上下左右がどっちかなんて分かったもんじゃない。けれど、そんな状況の中でも1つだけ感じ取れる物があった。

 

「(何かに…引っ張られてる)」

 

体は何処も動かせないのに、何故か引っ張られている感覚。もしかすると、シン君が言っていたマガタノオロチの中心核に引き寄せられているのかもしれなかった。

 

もしそれに飲み込まれれば最後、マガタノオロチの栄養となって俺は完全に消滅する。その前に何としても中心核を封印しなきゃならないのにどう足掻いたって体が動かない。

 

「(不味い…意識が…)」

 

そして何より、引っ張られると同時に段々と意識が遠くなりそうになる。

 

事前には知っていた。スレ民の皆から言われていたが、もしかするとマガタノオロチの体内に入り込むと意識も段々と薄れていくという事に。

 

それはあくまでステージショーでの話だから一応は気をつける程度には、と教えられたが皆の予想は当たっていた。

何も見えないこの空間の中、意識も薄れて体も動かない。

 

何より…スレが認識出来なくなっていた。

 

頭の中に流れるように表示されていたコメントもボヤけたかのように文字が認識出来ない。何か書かれているのは分かるが読めないしスレを打ち込む事も出来ない。

 

…ここに来る前、スレ民の皆に頼み事をしていた。

 

それは…「コメントを絶やさないで欲しい」

 

何も、俺だって怖い訳じゃなかった。

 

不安もあった。

 

でも、マガタノオロチを倒すにはこれくらいの事をする他ない。だから、皆が見てくれるならまだ行ける気がしていたんだ。

 

だけど…意識が薄れるにつれ、少しずつ恐怖も感じる。このままマガタノオロチに取り込まれて消滅するんじゃないかと不安も感じる。

 

 

 

 

 

 

 

このまま…俺は………。

 

 

 

 

 

 

 

『―――』

 

 

何だ…?何か聞こえる…。

 

『――ル―』

 

……ああ、この声。

 

『カ――君』

 

忘れない、忘れない。もう懐かしさすら感じる声。

 

『カケル君』

 

佐奈の声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

力が、湧いてくる。

 

 

幻聴なのかも知れない。けれどあの懐かしい声を聞くと不思議と力が湧いてくる。

まだやれる。

まだ俺はやれるんだと自覚できる。

 

だから意識も覚醒する。

 

「スゥー……フゥー……」

 

大きく息をする。意識を覚醒させた事で再びスレ民のコメントを認識する事が出来た。背後を振り返ると、そこにはぽっかりと穴が開いていた。小さくとも大きくともないが、見ているだけで吸い込まれそうだった。

 

もう少し遅ければあそこに飲み込まれていただろう。

光の力を使い、穴に結界を張った俺は穴と反対方向へと向き直す。

 

皆、心配してくれていた。

応援してくれているコメントもあった。

だから……俺はっ!!

 

「フィフティウムミラージュッ!!!」

 

今まで出会ってきた先輩達を映した鏡を全て展開し、俺自身も腕にエネルギーを溜める。ガイさんとジャグラーさんの必殺を受け止めるにはこれくらいしないといけない。

 

 

そして、スレ民の皆が俺の体の異変を伝えてくれた。

 

全身から銀色のオーラのような物が溢れ出ていると。

不思議と違和感は無かった。寧ろ、何処か懐かしいような……。不思議な力、それを自覚すると何故か頭にガイさんとジャグラーさんが浮かび上がった。

 

意識して浮かんだ訳じゃない。

だけど…何故か俺は思った。今ならガイさん達に伝えられると。

 

「(ガイさん、ジャグラーさんッ!今ですっ!)」

 

俺は持ちうる全ての光線、自身が放てる光線を惜しみ無く放った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

同時刻―――

 

 

「聞こえたかジャグラー!?」

 

「ああ…」

 

ジェットビートル隊とオーブとジャグラー、その三者がマガタノオロチに戦闘を続けている時だった。

 

オーブとジャグラーには確かに聞こえたのだ。マガタノオロチに入り込んだ後輩の声が。

 

「やるぞジャグラー…これで決着だ」

 

「フン…」

 

ジャグラーは蛇心剣にエネルギーを伝達させると予備動作を行い、オーブはインナースペース内にて所持していた全てのウルトラフュージョンカードの力を開放する。

 

「諸先輩方、光の力…お借りしますっ!」

 

計8枚のカードは中を舞い、エネルギー体となってオーブの側に現れる。

 

左側にウルトラマン、タロウ、ジャック、ゾフィー。

 

右側にティガ、メビウス、ゼロ、ベリアル。

 

オーブカリバーを天に掲げ、虹の円を描く。

それぞれのウルトラマン達は、予備動作を行っていつでも光線を発射出来る状態となった。

 

互いの剣は、同時に振り下ろされた。

 

オーブスプリーム…カリバァァァァァ!!

 

新月斬波ァ!!

 

三日月の斬撃が、光も闇も混じった光線が、マガタノオロチに放たれる。

 

余程のエネルギー量だったのか、マガタノオロチは大きく口を開けると光線と斬撃を飲み込む。

グア、グアと美味しそうに飲み干していき自身の糧へと変換されるかに思えた。

 

マガタノオロチの様子がおかしくなる。

これ程の光線は、惑星という規模に比べたらまだまだ矮小に過ぎない。だと言うのにそのエネルギーを飲み干すばかりか、次第に体内で増大していく。

 

どういう事だと思った時には既に遅かった。

 

体内に入り込んだフィフティの光線と、オーブとジャグラーが放った光線や斬撃がマガタノオロチの中で互いに干渉しあって大きく膨れ上がっていく。何より自身の器官が封印され、溢れるエネルギーを変換出来ずにいた。

 

変換されないという事は、逃がす場所がないという事。

エネルギーはどんどん膨れ上がっていく。飲み干す事を中断しようとも、その光線と斬撃の勢いが強いせいで口を閉じる事が出来なかった。

 

マガタノオロチは吠える。

 

食いきれない光線を食い続け、膨れ上がっていく自分に恐怖し……やがて大きな爆発となってその身を肉片の一片も残さず灰燼と成り果てたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思ったよりも光線の勢いが強すぎたのか、爆発の影響は大きかった。幸いにも周辺に人はいなかった為人的被害はなかったが、街の中心に大きなクレーターが出来上がったのだ。

 

爆発の影響で煙が濃い。オーブとジャグラーは辺を見回すと、クレーターの中心に1つの光が現れた。

 

 

煙が晴れ、現れたのは青い巨人。

その姿は、もう立てないと疲れ果てたかのように座り込んでいた。

 

「つ、疲れた………」

 

オーブとジャグラーはその姿を見て安堵し、フィフティに労いの言葉を掛けに行ったのだった。

 

 




遂に、マガタノオロチと決着がつきました。

なんか終わりそうな雰囲気出してますがまだまだ続きます。


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それぞれの道

さて、マガタノオロチ戦後のガイさんとジャグラーさんはいかに…?


◇ガイ

 

「ふぅ…。ここも随分酷くなったな」

 

時は日が沈み、夕暮れになったこの頃。

どでかいクレーターができたこの場所で俺は様々な思いを馳せていた。

 

イシュタールでカケルが死んでから数千年、人類は大きく発展し遂には宇宙まで旅立つ足掛かりを作ったものの、まだその小ささは拭いきれていなかった。

 

宇宙人達が普通に星間航行を行っている中、人類は良くて月までの移動が精一杯である。それは宇宙からすれば発展途上くらいの目でしか見られない為、侵略対象に入るのは避けられない。そんな侵略宇宙人に何度も立ち向かい、この地球を守ってきたのだがやはりこの惨状を見ると、少しやるせない気持ちにもなった。

 

だけど今回ばかりはそこまで落ち込む事は無かった。

 

「(まさか今回の戦いで死傷者が出なかったのは驚いたな)」

 

あれだけ激しい戦闘があったのにも関わらず、死傷者は奇跡的にゼロ。街の外観は壊されたものの、本当に守りたい物は守り抜いた。だから、今回に限ってはイシュタールの時のような気持ちにはならなかった。それに―――

 

「もう会えないと思っていた後輩も復活して、かつての相棒とも関係を戻した…か。本当に、生きてる内に何が起こるか分かったものじゃないな」

 

諦めていた事、無理だと分かっていた事はほぼ解決した。旅を始める時、大体は沈んだ気持ちになっていたものだが、今回は非常にスッキリとした心持ちで旅を始められそうだ。

 

「アイツ、大人しくしてるかな…」

 

アイツ、というのは後輩のカケルの事だ。

何もこの場所だけが守るべき場所じゃない。海の向こうにもまだ幾つかの問題が残っている。俺はウルトラマンとして、地球を守る為にナオミ達の所から旅立とうとしたが後輩が中々粘っていたのだ。

 

ガイさんが行くなら俺も行く―――と。

 

無論、それは止めさせた。

そもそも、カケルが復活してからまだ数日も経ってない上でマガタノオロチとの戦いがあったのだ。何かしら体に不調があるだろうし、何より今は休んでいて欲しかった。

アレだけ無理をしたのだ、少しは休んでもバチは当たらないだろうに頑なに付いてこようとしていた。

 

最も、カケル自身にも少しばかり焦りがあったのだろう。

せっかく会えたジャグラーが地球を飛び出したのだ、余り話もしてもないだろうし置いていかれたと思っているのだろう。

 

だから俺はこう言ったのだ

 

『また戻って来る。それまで安静にしてろ、先輩命令な』

 

と。

そうしたら渋々だが収まってくれた。どちらにしろ、まだこの地球を去るつもりなんてない。色々と面倒な事ややらなきゃならない事がある為、こうして地球を旅するのだ。

 

どうせ地球は丸いんだ、いつかまた会う日が必ず来る。

 

「少し不謹慎だが…建物がなくなった事で夕日がここからでも見えるな」

 

その夕日はとても美しかった。燃える炎のように赤く、それでいて何処か落ち着かせる輝き。片手に持ったラムネを飲み干すと…これまた格別に美味かった。

 

風呂上がりのラムネも最高だが、こうして夕日を眺めながらのラムネもまたいい物だった。

 

「―――よし、行くか」

 

荷物が入っている革袋を背負い、ハット帽を改めて被り直す。懐からハーモニカを取り出して故郷の歌を奏でながら、旅を始めたのだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

◇ジャグラー

 

 

「ここも変わらねえな」

 

青空が広がり、太陽に似た星の輝きを浴びながら俺は木に持たれ掛かっていた。

現在、地球を離れてある惑星に来ていた。

 

王立惑星カノン。

かつて信仰の対象だった命の木を切り落とし……全てが始まった因縁深い惑星。

ここに来たのはある事の確認をする為だった。

地球を去る時、ビランキに鬼気迫る勢いで付いてくると必死にせがまれていた。

 

何処に行くのかとか、私を置いて行かないでとか言っていたが……挙げ句の果てには疲労困憊のカケルを連れてこようとした時は流石に止めたが。

 

だからビランキには「戻るからカケルと待ってろ」と伝えておいた。ビランキは渋々だったが…。

 

ともかく、ある事を確認したら地球に戻るつもりだ。まだ全てが終わった訳じゃない、やる事はある。ビランキの事は一旦棚に上げておくとして、カケルの方だ。

 

…今更なにかを話そうとする訳じゃないが、アイツには借りがある。その借りを返却するまでは少しは面倒を見ようとは思っている。だがその前に。

 

「ホラホラ!そんな走り方じゃ女王様は守れないわよ!」

 

遠目にだが、ある人物が多数の人間に訓練を行っていた。その人物は、俺にとってもある意味始まりだった人物。

 

「………元気にやってるようだな、ミコット」

 

かつて守ろうとし、取りこぼしかけたがカケルが一命を取りとめたミコットは…今は近衛隊長の任を受けているようだった。

カノンに着く前に、数カ所の惑星に降り立った時に聞いた噂。何でも、自らを蛇心流先導者などと言ってはその技で数々の戦いをくぐり抜けたとの事。その名が宇宙中に知れ渡り、現在は近衛隊長として部隊を引っ張っていく存在となっていたらしい。

 

その噂を聞き、尚更ミコットが元気にやってるかどうかの姿を確認しておきたかった。

…俺が関わったのはほんの少しの期間だったが、それでもアイツの人生に大きな何かが残っていないかを見に来た。

 

見た所、特に問題は無さそうだ。

 

蛇心流先導者というのは流石に聞き捨てならない物があるが…まあそれはいいだろう。

教えた訳でもないが蛇心流が役に立ってるというのならば文句は無い。

 

ミコットの姿も確認し終えた。もうこの惑星に用はない。

出来る事なら…戦場でその命を落とさないように、と思うくらいだった。

 

そうして、俺はこの惑星から離れようとした時の事だった。

 

「動かないで」

 

俺の首筋に、剣が突き立てられていた。

普通ならばこの状況は戦闘に入る前だ。

 

だが、俺は笑った。

 

「随分賑やかな歓迎だな?」

 

「…動いたら切る」

 

「ほう?やってみろよ」

 

俺と背後の人物の間に沈黙が走る。

剣が振るわれるか、避けるが先か。敢えて俺はその場に何もしないでいた。

すると、背後の人物は少し笑い出したのだ。

 

「…フフッ、フフフフフ」

 

「なんだ?この状況が面白いのか?」

 

「そうですよっ。だって、初めて師匠の背後を取れたんですから!」

 

そう、背後の人物は先程部隊の訓練を行っていたミコットだった。

 

遠目に見ていたのにも関わらず、俺の事を感知していたようだ。そして、それなりに距離があったのにここまで詰めてきているとは…成長しているようだった。

 

「甘いな。俺が手を抜いてたから出来たもんだぜ?次はもっと上手くやるんだな」

 

「…もう、師匠はそう言う」

 

互いに笑い合う。

本当に笑ったのだ。そこにあったのはただ俺と、ミコットの…他愛ない関係。

 

「大体なんで何も言わずに去ろうとしてるんですか、一言くらい挨拶してもいいんじゃ?」

 

「おいおい、俺は指名手配されてるんだぜ?近衛隊長の目の前に立ったら逮捕されるだろ?」

 

「そんな事しないって、師匠は分かってますよね?」

 

「冗談だ。……まあ、元気な姿が見れたならそれでいいと思ってな」

 

「もう…」

 

ミコットがいじけるように顔を膨らませる。こっちは怒ってるんだぞと表情を見るだけでも伝わるが、特に気にせず話す。

 

「あれから色々あった。その色々な事が片付いて…ふと思い出したんだ、お前の事をな」

 

「私はいつまでも想ってましたけどね」

 

「………まあ、なんだ。これから俺はまた旅立つ。―――長生きしろよ」

 

「当然です。あ、次こそはちゃんと会いに来てくださいね?いつでも待ってますから」

 

「ああ、今度はカケルも連れて来るさ」

 

そう言って俺は魔人態へと変貌する。

飛び立とうとする寸前、ミコットが言葉を紡ぐ。

 

「師匠、またね」

 

「―――じゃあな」

 

俺は飛び出し、カノンを後にする。

あの危なっかしい後輩がいる地球に、俺は向かった。

 

 



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まだまだ旅は続く

584:名無しがお送りします

いや〜お疲れ様ですね

 

585:名無しがお送りします

こっちの時間でもマガタノオロチ討伐から3日経ちましたけど

まだなんか気が抜けんわ

 

586:ウルトラマン(仮)

やっとなんとか体動かせるようになったわ

いやもうホント疲れた…

ジャグラーさんは一旦地球離れるしガイさんからはドクターストップかかるしで大変

 

587:名無しがお送りします

正直本当に焦ったわ

マガタノオロチの体内に入った途端、ノイズ走り始めたからな

アイツの腹どうなってるのよ

 

588:名無しがお送りします

まさか危惧してた事が起こるとは思いもよらなかったわ

 

589:説明ニキ

本当に危なかったよね…

 

590:小さな男の子募集

私も流石に動揺したわ…

イッチちゃんってつくづく心配かけるわよね

 

591:ウルトラマン(仮)

この3日間体動けなかったから体は休めたけど質問攻めが激しかったっす

 

592:名付け親

>>591

しゃーねえ

スレ立ってるのが悪い

 

593:名無しがお送りします

戦いが終わったらまたスレ消えるのかと思ったけど消えないのね

 

594:名無しがお送りします

ウルトラマンってこんなにも大変なんですね…

ちょっと僕も見てこなきゃ…

 

595:名無しがお送りします

>>594

僕のおすすめはウルトラマンギンガですね!

話数も少ないのでスムーズに見れますよ!

 

596:名無しがお送りします

>>594

歴代ウルトラマンを見るって言う点ならメビウスも良き

ていうかメビウス見ろ(豹変)

 

597:名無しがお送りします

>>594

ルーツを知る為にも初代を見よう!

 

598:名無しがお送りします

>>594

ネクサス

 

599:名付け親

>>598

ハードル高ぇだろぉ!?

 

600:名無しがお送りします

おうウルトラ初心者に前半鬱展開、後半胸熱展開のネクサス勧めてんの誰だよどう考えても厳しいだろぉ!?

 

601:説明ニキ

はい!ダイナ!ダイナ見て!

 

602:ウルトラマン(仮)

あれだな、オタクが沼に落とそうとする瞬間を垣間見たわ

佐奈と同じで熱意が凄い

 

603:名無しがお送りします

>>602

新規は囲え、沼に落とせのモットーで活動してます

 

604:名無しがお送りします

オマエ、ヌマ、オトス

 

605:説明ニキ

>>602

あ、やっぱりお姉ちゃんもそんな感じでしたか?

 

606:ウルトラマン(仮)

>>605

そうだよ〜、特にマン先輩とセブン先輩を勧めてきたね

そういえば説明ニキ、佐奈ってまだ意識とか不明なんだよね?

 

607:名無しがお送りします

お、どうしたどうした?

 

608:名無しがお送りします

なんかあったのか?

 

609:説明ニキ

>>606

そうですね、まだ特には

何かありましたか?

 

610:ウルトラマン(仮)

いやね?マガタノオロチの体内にいる時、なんか佐奈の声が聞こえてさ

ほら、あの銀色のオーラも佐奈の声が聞こえた時にこう…力が溢れる…的な?

もしかしたらと思ったけど違ったならいいや

 

611:名付け親

ほう………ほう?

 

612:名無しがお送りします

つまり愛の力…?

 

613:名無しがお送りします

なるほど、ようやくウルトラマンらしくなったと

 

614:説明ニキ

そういえば、マガタノオロチ戦の時ちょうどお母さんがお姉ちゃんの見舞いに行ってるて言ってたので何かあったのかもしれませんね

後で聞いてきます

 

615:ウルトラマン(仮)

べ、別にいいんだけど…

 

 

616:名無しがお送りします

>>615

まあええやん

ついでやし聞いとけ聞いとけ

 

617:名付け親

それはそうとイッチ、あの銀色のオーラは結局なんなの?

あれが出てきた途端ノイズが走ってたスレも一気に安定したし

 

618:名無しがお送りします

もしかしてイッチに隠された能力が…?

 

619:ウルトラマン(仮)

正直分からん

けど効果は推測なら立ってる

あれは離れた人にも声を届けられる能力やな

多分、異次元だろうが別宇宙だろうが距離は関係ない

しかも届けられるのは今の所、一方的にだと思う

 

520:名無しがお送りします

オリジンサーガでやってたダイナみたいな事…?

 

521:名無しがお送りします

>>520

だろうな

こっちはあくまでイッチ周囲の視点だけだからオーブとジャグラーの所は認識出来なかったもんな

 

522:小さな男の子募集

多分イッチちゃんの推測は当たりかもしれないわね

もしかするとこのスレもその能力と何か関係あるのかもしれないわね

 

523:名無しがお送りします

>>522

確かに

あの銀色のオーラが出てる時にこっちも繋がりが良くなったしな

それがo-50ウルトラマンとしてのイッチの固有能力かもな

 

524:名無しがお送りします

あれ?確かスレ立ててた時ってまだウルトラマンじゃなくなかった?

 

526:説明ニキ

>>524

うん、ウルトラマンじゃなかった

何せ私が最初にアドバイスしたんだし

 

という事は元々持っていた…?

 

527:名無しがお送りします

イッチ何者なの…?

 

528:ウルトラマン(仮)

o-50に連れて来られた時になんか能力付加させられたんじゃないの?知らんけど

 

529:名無しがお送りします

それでいいのかイッチ

 

530:ウルトラマン(仮)

俺は生粋の地球人ですしおすし

それは佐奈と透が一番分かってる

 

531:名無しがお送りします

一応アルバムとか見せましたし間違いなくカケルは地球の人ですよ

…友達にこう言うのもアレですが

 

532:名無しがお送りします

>>532

まあ、縁だけならワイらもあるし大丈夫やろ

 

533:名無しがお送りします

なんか忘れ去られてるようだけど言っておこう

初手レッドファイトは人間じゃねえから

 

534:名無しがお送りします

>>533

大丈夫や、皆忘れてない

 

535:ウルトラマン(仮)

いつも思うんだけどそんなにそのレッドマンって人と似てるか?

ウルトラマンとはまた違うのよね?

 

536:名無しがお送りします

>>535

容姿は違うけど

 

・怪獣めった刺し

・死体になってるか確認

・遺体投棄

・嫌な音立てながら骨折る

 

これがレッドマンや

イッチと同じやろ?

 

537:ウルトラマン(仮)

>>536

納得

 

538:名無しがお送りします

>>537

納得するな

 

539:名無しがお送りします

それはそうとイッチ今何してるの?

体はなんとか動けるんでしょ?

 

540:ウルトラマン(仮)

動けるけど強引に寝かされてる

主にトーアに

 

541:名無しがお送りします

へ?トーアちゃん表に出てるの?

 

542:ウルトラマン(仮)

>>541

せやで

何だったらマガタノゾーアだって言った上で受け入られてる

 

体調戻ってるしそろそろ配信付けましょうか?

 

543:名無しがお送りします

おなしゃす

 

544:名無しがお送りします

お前の配信を待ってたんだよ!

 




これにて、ウルトラマンオーブ編は終了です。

この後はちょっとした幕間と地球スレをやってから劇場版に入ります。


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番外スレ:フィフティ復活←コレ

久々の地球スレ

さて、どんな反応してるのかな?


1:名無しがお送りします

おめでとうございます

 

2:名無しがお送りします

なんかスレタイ的にアンチだろうと踏んで開いたら普通にいい人だった件

 

3:名無しがお送りします

こういうスレタイ定期的に見たけど基本アンチな奴しかおらんかったな

 

4:名無しがお送りします

>>3

言うてアンチスレなんて10本あるかどうかやろ

しかも過疎ってるし

 

5:名無しがお送りします

ビックリするぐらい過疎ってて草生えたわ

こういう話題ってアンチも加速しそうなんだけどな

 

6:名無しがお送りします

どうせスレ消滅したら加速するから…

 

6:名無しがお送りします

ほんこれ

スレ立ってる時は全く動かないけど消滅した途端すぐ元気になる

現に今もスレ立ってるからアンチスレが稼働してねえ

 

7:名無しがお送りします

いやしかし復活して良かったねぇ

生き甲斐が増えた

 

8:名無しがお送りします

復活した理由全く分からんけどな

 

9:名無しがお送りします

なんならワイらが知る本編とはかけ離れてる件

 

10:名無しがお送りします

アレを見て監督達はどう思ってるのやら

 

11:名無しがお送りします

>>10

もしかしたら見てないかも

 

12:名無しがお送りします

>>11

流石に見てるやろ

反応はしないかもだけれど

 

13:名無しがお送りします

しかし復活のタイミングが本編23話前後だからイシュタールからかなり時間飛んだな

俺ら的には約半年だけれど

 

14:名無しがお送りします

しかも本編には出てこない怪獣がいたしな

あの魔王獣版タイラントとか何処から湧いたんだよ

 

15:名無しがお送りします

フィフティ曰くジャグラーが集めたんじゃなくて取り込んだ魔王獣の力が暴走したとか

まあレッドファイトの餌食でしたけど

 

16:名無しがお送りします

あのタイミングで復活はウルトラマンしてましたわ

コメントも配信主達もめっちゃ喜んでたし

 

17:名無しがお送りします

もしかしてあの中にアンチとかいたのかな…?

 

18:名無しがお送りします

多分いるんだろ

そしてアンチに走る

 

19:名無しがお送りします

>>18

ハムスターかな?

 

20:名無しがお送りします

まあアンチの話は置いといて

相変わらずのレッドファイトだったし俺は吐いた

 

21:名無しがお送りします

多分カミソリデマーガが一番まともに殺られてた

その後は知らん

 

22:名無しがお送りします

>>21

出しゃばって先輩ウルトラマンの時空に出てくるから餌にされるんだよ

 

23:名無しがお送りします

デマーガはXからだけどカミソリはルーブからだからな…

ていうかなんで出てきたの…?

 

24:名無しがお送りします

>>23

ルーブの時は湊家母が出てきたついでに現れたからな

なんかやたら強かったけど

 

25:名無しがお送りします

ゼットン2代目は…うん…

相手が悪かったとしか…

 

26:名無しがお送りします

フィフティ復帰戦に出くわしたからな

事故としか

 

27:名無しがお送りします

やっぱり普通のゼットンとは違うらしいな

なんかブヨブヨしてるらしいし

 

28:名無しがお送りします

帰マンで出てきたアレはプロダクションの都合ではなく本物を見たから…?

 

29:名無しがお送りします

>>28

なわけねえだろ

 

30:名無しがお送りします

やっぱ育成概念あるのかな

 

31:名無しがお送りします

>>30

サーガのハイパーゼットンだって育成だぞ

 

32:名無しがお送りします

後さ、マガタノオロチ強すぎない?

 

33:名無しがお送りします

ワイは本編見ててまあ弱点あるしそこそこかなと思ってました

 

仕方ねえじゃん前作のグリーザがやばすぎるんだよ

 

34:名無しがお送りします

なんか他スレ見てもマガタノオロチがそこまで強くない風潮があるよな?なんであれ

 

35:名無しがお送りします

>>34

しゃーねえ

前作と次回作がイカれてんだし

 

36:名無しがお送りします

前作:グリーザ

次回作:我らがベリアル陛下最強フォーム

 

普通におかC

 

37:名無しがお送りします

もしかして完全体アトロシアス来るー?

 

38:名無しがお送りします

>>37

それジード完全に取り込まれてるだろぉ!?

 

39:名無しがお送りします

まあ見る限り何かしら強化入るのかな…?

フィフティが出会ってる事件が本編より難易度上がってるし

 

40:名無しがお送りします

マガタノオロチ本当にやばかったわ

弱点無いって聞いた時どうすんのって

 

41:名無しがお送りします

ご神木ぅ!!

 

42:名無しがお送りします

あれ完全体だと最低でもウルトラマン2〜3人必要なのおかしくない?普通に考えてウルトラ兄弟案件だろ

 

43:名無しがお送りします

>>43

まあ人数はせやけど問題は使った力の数

数えてたらキリがない

 

44:名無しがお送りします

せやけどカラータイマーギリギリでもなんとかなったよな?

 

45:名無しがお送りします

>>44

そもそも弱点どころかこの時期って倒し方すら確立してないやろ

まず太平風土記っていう攻略本なかったらほぼ詰み、最低でもオーブレベルの歴戦戦士が相手しなきゃならないだけでどれだけやべえか

 

46:名無しがお送りします

そもそも生半可な光線は皮膚で受け止める上に、知能もヤバそうなマガタノオロチ

ゼットシウム光線レベルは受け止められるってなんだよ

 

47:名無しがお送りします

オーブスプリームカリバーレベルの光線なら食う、それ以外は皮膚で受け止めてピンピンしてる

グリーザ程じゃないけどクソゲーじゃねえか 

 

48:名無しがお送りします

なんかこの勢いならルーゴサイトとかも強化されてそうやな

 

49:名無しがお送りします

何気に攻撃の仕方もやばかった

マガ火球が自動追尾とかやってられるか

 

50:名無しがお送りします

マガタノオロチにエネルギー切れとかねえからぶっちゃけ攻略方法知らなかったらジリ貧で死ねるじゃろ

 

51:名無しがお送りします

それはそうとマガタノゾーアもといトーアちゃん大活躍

 

52:名無しがお送りします

唐突に生えてきたよなあの子

まあマガタノゾーアなんですけども

 

53:名無しがお送りします

オーブ本編に居ない子が増えたのは笑ったわ

 

54:名無しがお送りします

>>53

本編ビランキも居ないぞ

 

55:名無しがお送りします

なんだったら本編じゃSSPのメンツなんか顔すら合わせてないぞ

 

56:名無しがお送りします

まあまあ…

それに本編よりは互いの仲が大分改善されてるしこれはこれで良し

 

57:名無しがお送りします

時系列的には次は劇場版になるけどどんな展開なんだろ?

 

58:名無しがお送りします

もしかしたらまた変な奴出てきそう…



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某プロダクション、またまた大困惑

帰って来たプロダクション




〜プロダクション 事務室〜

 

「はぁ…なんでこうなったんだよ…」

 

季節は初夏を迎えたこの日、目の前のPCとにらめっこしながら俺―――円丸英治は頭を抱えていた。

現在、俺は上からの命令でこのPCの画面に映っている制作したこと無いウルトラマンの事の動向や情報等の調査を行っている。

 

こちらではちょうど「ウルトラマントリガー エピソードZ」がサブスクで展開及び、一部の映画館で上映し終わって新作ウルトラマンの展開を始めていた。ウルトラマンフィフティのスレが立たれ、それの配信が行われていた時はちょうどマガタノゾーアの戦いの時だった。こちらはこちらで新作ウルトラマン―――ウルトラマンデッカーの広報の仕事を片手間にその配信を眺めていた。

 

刑務所惑星の時から思っていたが最早フィフティは勿論の事、ウルトラマンは実在するのだと社内は認識していた。

だって刑務所惑星とか…それこそ監督達の頭の中や超全集程度くらいしか記載が無いのだから認めるしかなかった。

 

当然これは演者や監督にも共有されている。その上でどう反応するかは各々に任せているが今の所はほぼ何もしていない。強いて言うならオーブ関係者ぐらいが少し反応してるくらいか。

 

ともかく、俺は仕事をこなしつつフィフティの動向を眺めていた。イシュタールの文明や背景感はこんな風なのか、などと感想を抱く。途中、俺達すら知らない女の子が出てきたのは驚いたものの何より驚いたのはフィフティの死亡だった。

 

俺がSNSにてデッカーの新PVやサイトの更新を行ってた時、マガタノゾーアとの決着が付いていた。やはりここまでは規定通りなんだな、と思っていたらフィフティの唐突な死。

そんな光景に、流石の俺も驚く他なかった。

 

フィフティが死亡した―――その事実はすぐに社内にも広がった。流石の上司達も、酷く動揺していたのは未だに強く思い出せる。何も、ウルトラマンは完全無欠のヒーローなんかじゃない。それは俺達も分かってるし、初代ウルトラマンなんかはその代表例でもある。

 

けど、あの終わり方にはあんまりだった。配信の中に起こっていたのは、紛れもない現実。ジャグラーが…フィフティを殺したと言う事実。

 

ジャグラーはこちらでも多大な人気を誇っている。けれども、フィフティにも人気はあった。ココで制作されたウルトラマンではないが…好きな人は好きなんだろう。私は胃を痛めているが。

 

そんなフィフティが死んだのだ、流石に社内でもこれをどう扱うか決めあぐねていた。

社内にも、ウルトラマンだし復活するんじゃないかと思う人もいた。

けれども、アレは現実だ。

失った命は帰って来ないし、現にイシュタールの人達も明確な死が映っていた。フィフティが配慮してすぐに配信を切ったのはいいものの、事実が消える事なんてない。

 

死者の情報を扱うのは、ヒーローを作ってる会社としては避けたい所。作品内でならまだしも、こればかりは違うのだ。

 

会議の結果、フィフティの話題はこれ以上扱わないようにする事に決めたのだった。

 

妥当な判断だった。既に、このスレのウルトラマンは我々が制作した訳ではないと広布している。なら、このままゆっくりと…こちらのウルトラマンを作っていく事を専念する事にした。

 

俺も思う所はあったが…それでも上が決めた事だしそれを覆そうとも思わない。ただ少しばかり寂しさがあったのは否定仕切れなかった。

 

 

 

 

 

 

なんて思ってたら復活しやがった。

 

いや、さ?唐突に復活した訳じゃなかったのは知ってるよ?

結構日にち経ったし、もう会えないんだと思ってたんだよ?まだデッカーの放送が開始されたばかりのこの時期に復活ておま…。

 

これには社内も混乱の元だった。いや復活するのかよ、とかやっぱりな、みたいな意見もチラホラ。

いや…うん。俺も嬉しくないって訳じゃないんだよ?けど、こう…ね?情緒不安定になるよ。

 

まあ復活したならしたで良し、俺も少しは心のつっかえが無くなったと感じていたらすぐにレッドファイトしていた。

俺のこの時の感情と言えば、無茶苦茶だった。

 

胃は痛いは、復活してるし良かったなと思うわ、知らない魔王獣出てくるわ、ガイとジャグラーの関係が直りかけてるわで。

もうどれからツッコミ入れたらいいのか分からなった。やっぱりフィフティはおかしい。

お陰様でSNSもウルトラマンの話題でいっぱいだ。デッカーの人気は勿論の事、フィフティの話題も尽きなかった。ちょっとしたニュースになってたのもあるし、演者達も内心では素直に喜んでいたのだ。

 

 

 

そんな状況の中、俺のPCに1つのメールが届いた。

送り主は、スポンサーについている玩具会社からのメールだ。今の時期になんだろ、とメールを開いてみるとそこには目を塞ぎたくなるような事が書かれていた。

 

要約すると

 

「今話題のあのウルトラマン、商品化しない?」

 

との事だった。

 

 

出来る訳ねーだろ。

 

と言いたかったのが本音だ。しかもこちとらただの会社員、最終的な決定権はこちらが持っている訳ではない。あくまでそれのスケジュールを立てたり、他業者の兼ね合いなどを合わせるのが仕事だ。この玩具会社からの連絡も請け負ってはいるが最終的な決定は上司に依存する。

 

ともかく、俺は上司である上島和人の所に相談するも…。

 

「いや普通に駄目でしょ」

 

「ですよね」

 

当然の反応だった。

よかった、上司はまともな人で本当によかった。

一応他の上司…と言っても、普段お目にかかれない人にも和人さんは聞いてくれたのだが誰もが「駄目でしょ」という考えだった。

 

要は、本人の預かり知らぬ所で勝手に商品化なんて間違ってるのだ。そもそもウルトラマンはうちで制作してる物だが本物がいるとならば別だ。

 

そういう旨を、玩具会社に改めて送ると…。

 

「なら許可取ればよくね?(意訳)」

 

とかほざいてきやがった。

 

いや…うん…許可取ればいいよねって話なのかも知れない。少しは遠慮という物はないのだろうか?

許可の云々はやろうと思えばすぐ出来る。配信者にコンタクトを取って事情を話せばいけるかも知れない。けれどなぁ…。

 

「配信とか見る感じ、絶対ノリノリで受けるだろうなぁ…あの子」

 

そう、これまで配信を見てきた者だから言えるが…フィフティ―――日空カケルという少年はこういう話は絶対乗ってくる。当然すぐ許可出すだろうし、そうすれば話は早く進む。

 

正直な話、作り物ではなく本当の命のやり取りをしている人に対してどうかとも思う。

そりゃ売り上げも大事だ。そうじゃないとかつてのようにまた破産、買収なんてされたら今度こそこの会社は終わりなのだ。

 

だからこそ、こんな風にしたくは無いのだが……。スポンサーだから聞かざるを得ない。

 

「はぁ…胃が痛い…。なんか思ってた仕事から段々とかけ離れていくなぁ…」

 

と言いつつも、SNSを用いて配信者に連絡を取る。

取り敢えずは…、本人の許可が得られないかの内容でメッセージを送ろう。

 

こうして……よし、送信。

 

取り敢えずは一旦、息をつく。

返信が来るまでは他の仕事をこなしておくか、なんて考えてたら受信ボックスにメールが届いていた。

 

早くないかと思いつつも、メッセージを読んでみると「取り敢えずは聞いてみる」との事。なんでも、内容が内容なので全員の配信を一度切った後に聞いてすぐ連絡を寄越してくれるそうだ。

 

でもまあ……あの子は承諾するよな…。

チラッとPCの画面を見れば配信が途絶えていたが、すぐに復帰したようだ。そして再び、受信ボックスにメールが1通。

 

会ったこともない、しかし身近な存在にごめんよと心の中で謝罪していたがそんな考えが吹き飛んだのはメールの内容を見た瞬間だった。

 

内容はこうだ。

 

「本人が言った内容をそのまま伝えます。『駄目です。いつかそっちの地球に帰って来た時に、世に俺のソフビとかフィギュアとかが店に陳列されてたら恥ずかし過ぎて憤死します。絶対駄目です。無断でやったらすっごい怒ります』だそうです。」

 

……。

 

…………。

 

………………。

 

よし!言い訳出来たぁ!!

 

 

俺は喜々として玩具会社に連絡したのだった。

 

 

 

 

 



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SSP、出動?

今回は、シン、ジェッタ、ナオミの3人の視点になります。

マガタノオロチ戦から半年近く立ってます。


◇シン

 

「いや〜あの戦いから随分経ちましたけど、なんだかんだ慣れる物ですねこの光景」

 

怪獣の出現も劇的に下がり、今日も研究とサイト更新をする日々。デスクにあるPCを動かしつつ、目の前に広がる光景を眺めていた。

 

「ちょ、トーアちゃん!?それ俺の残してたプリン!?」

 

「ごめんなさい、もう食べてる」

 

「食べてるじゃないよ!?」

 

ジェッタ君が残していたプリンを、それはそれはとても美味しそうに食べているトーアさん。

 

「カケル君…今月すっごい家賃がやばい…」

 

「知ってます……でも明日給料入るからなんとかなり…ません…?」

 

「私、もう一つバイト掛け持とうかな…」

 

「いや、俺が掛け持ちしますよ…」

 

などと、ちゃぶ台に突っ伏しているキャップとカケル君。あの戦いの傷が治り、ある程度動けるようになったカケル君ですが流石に申し訳ないとバイトを掛け持ってくれたようです。

 

キャップも一時期は「お金の事情が解決する!」とはしゃいでいましたが、人数が増えた事であまり変わらなかったようです。僕も一応は工事にアルバイトとして行ってる時もあるので多少はお金が入るのですがそれでも足らないとは…。

 

「相変わらず、貴方達は面白いわね」

 

「こちとら死活問題なのよ…」

 

「貸してあげようか?」

 

「え?いいの?」

 

「やめといた方がいいですよナオミさん…。後で倍以上にふっかけられるんで」

 

「あら?もう一度私の所で働きたいのカケル?いつでも歓迎するわよ?」

 

「二度ごめんだよ!!あれ色んな意味できっついんだよ!?」

 

カケル君は一度だけ、アルバイトという形でビランキさんが勤めている場所に行った事があった。なんでも、ビランキさんは美術品や古物の商売をしているらしい。しかも宇宙人相手に商売をしていると言うのだから、僕も少し興味はあった。

 

一度、僕やジェッタ君なんかも見学させて貰らいたいなと聞いてみたが、流石に危ないしお客さんの信用を失ったら不味いとのことから泣く泣く断念。

 

そんな興味溢れる仕事にカケル君は朝から晩にかけてまでフルタイムでやらされたらしいですが、帰ってきた時は疲労ですぐに倒れてしまったのです。

仕事内容は、普段ビランキさんが普段やっている事全てとの事ですが…ウルトラマンでも疲労するとは余程忙しい仕事なのか。ジェッタ君共々、少し震え上がった物です。

 

こんな、変わらない毎日が続くのはいい事はです。

 

さて、僕も新しい研究や開発をするとしましょうか!

手始めに、鉄の錆を即効で落とす新薬品の研究です!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

◇ジェッタ

 

ある日の事。

今日も今日とてSSPはミステリーや不思議な現象の調査を行うべく、俺達SSPは新メンバーを加えた5人で静岡県にある富士山……の麓にある富士樹海に来ていた。

 

キャップ、シンさん、カケル君、トーアちゃん、そして俺。

撮影用カメラをトーアちゃんに任しつつ、サイトに上げる動画の撮影を俺達は行っていた。

 

「さぁ来ました富士樹海!今日来たのはある謎の解明です!」

 

カメラに視線を合わせつつ、ナレーションをこなしながら俺は富士樹海の謎を説明していく。

 

富士樹海―――一度入ってしまえば二度と出ることが叶わないと言われる程深い場所で、年々行方不明者や失踪者なんかが出ている。そんな危険な場所の更に奥深く、ある噂があったのだ。

 

「この富士樹海…衛星上でも観測出来ない場所があるとかないとか。その噂が真実なのかどうか、それを解明する為に我々は樹海の奥深くに進もうと思います!」

 

そう締めくくった俺は、トーアちゃんに撮影ストップの合図を送る。ここからは歩くだけの単純な物しか映らないのでカットし、目的の場所を目指すつもりだ。

 

「はぇ~、いつも思うけど手慣れてるねジェッタ君」

 

「でしょ?伊達に俺もクリエイターとしてやってるって事はあるっていうか」

 

ふふん、と鼻を少し擦る。褒められていい気分になるけれど、それはそれとして気を引き締めていかないと行けない。

何せ、ここは失踪者や行方不明者が多く報告されている場所だ。カケル君がいるとは言え、怪我をしたり…もしかすると本当に行方不明になるかも知れない。

 

初心を忘れない事、安全第一に行動する事が大事だ。

 

「それじゃ行くわよ!サムシングサーチピープルッ、出動!!」

 

「「「ラジャー!」」」

 

「おー」

 

トーアちゃんだけ何故か棒読みに近かったが、謎を解き明かす為にいざ出動!

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、結論から言うと。

 

「で?ここで地球人を攫っては標本にして人身売買だぁ?これはギルティ」

 

「ひ、ひぇぇぇぇぇ!?」

 

うん……酷い惨殺現場になってた。

今、目の前でカケル君は宇宙人のダダって奴の胸倉を掴んでいた。そして周りに広がっているのはそのダダの同胞だった者達。

 

樹海に入った俺達は、カケル君のサポートもありながらも順調に進んで行っていた。

シンさんが作ったって言う、反転計測器なんちゃらって言う装置で衛星でも発見出来ない場所を逆手に取って…ようは観測されない場所を特定して調査を行っていた。

 

その調査を行っている時、キャップが攫われた。

 

悲鳴と共に何処かに消え、俺とシンさんは焦っていたがカケル君とトーアちゃんは違った。

トーアちゃんが「あっち」と指を差すと、カケル君は俺とシンさんを雑に抱えて目にも止まらぬ速さで道を走っていった。

 

気がつけば、俺達はどう考えても宇宙人が作ったであろう見たこともない建造物の中にいた。地球の建物の内装とはかなりかけ離れており、美的観点から見ても異質だった。

 

まじまじと見ていると、背後から声がした。

 

「きゃぁぁぁ助けて……え!?なんでいるの!?」

 

キャップだった。

凄い顔面の宇宙人がキャップを担いで現れたんだ。いや、現れたというよりは建造物に入ってきたというべきか……ていうかカケル君これ先回りになってない?

 

「な、なんでお前らがここに!?」

 

「遅いから悪いんだよ。―――すぐにその人を離せ。じゃないと殺す」

 

「へっ!たった数人の地球人に何が出来るってんだ!おい野郎共!!」

 

この顔面宇宙人が号令をかけると、何処から湧いてきたのか同じ容姿をした宇宙人達がぞろぞろと俺達の周りを囲んだ。

薄気味悪い声で嘲笑ってくる。これは流石に不味い―――

 

「俺等はここいらで人間を攫っては標本にして金儲けしてるんだぜ?お前らもその仲間にしてや―――」

 

「フンッ!!!」

 

一瞬だった。

たった数秒。たったの数秒だ。

 

目の前に青い風が通り過ぎたかと思えば、気がつけば周りにいた宇宙人達は倒れていた。しかもその宇宙人達は何処かしらの体の一部が無くなっていて、血とか内蔵とか色々飛び出していた。

 

隣を見てみると、カケル君の頬にほんのちょっぴり血のような物が付着していたので恐らくこの惨殺現場はカケル君がやったのだろうと理解する。

 

これにはキャップを担いでる宇宙人も啞然としていた。力が抜けたのか担いでいたキャップを落とし、キャッと悲鳴が上がる。

 

そして時は冒頭に戻り、カケル君が宇宙人に近づき、胸倉を掴んだ。

 

「で?ここで地球人を攫っては標本にして人身売買だ?これはギルティ」

 

「ひ、ひぇぇぇぇぇぇ!?」

 

有無を言わせず、宇宙人ダダの胴体に腕を突き刺し、貫通させて絶命させる。前から思ってるんだけどちょっと…いやかなり過激じゃないかな?

ほら、キャップも割とビビってるっていうか……シンさんはなんで宇宙人の死体に興味持ってるの?この状況で?

 

「あのカケル君、前から思うんだけど何もそこまでやらなくも…」

 

「ジェッタ君、死ぬ事に変わりはないんだ。それにこいつ等は地球人攫って人身売買とかいう糞みたいな事してるんだよ?」

 

「そ、そうだよね…!そうですよね〜…」

 

これ以上は考えない事にした。

 

けれど…これはもう撮影どころじゃないなぁ…。こんな惨状じゃ動画サイトに上げたら即BANだよ…。トホホ…。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

◇ナオミ

 

ある日の事。

私はとある人物を誘って、街にある喫茶店に足を運んでいた。

そのとある人物というのも―――

 

「ナオミにしては洒落た喫茶店知ってるじゃない」

 

「ちょっと、私にしてはってどういう事よ」

 

喫茶店の屋外のテーブル席。

向かいの席には、ミルクティーが入ったグラスを持っているビランキがそこにいたのだ。

いつもみたいに少し小馬鹿にするような顔をしつつも、何故か礼儀正しく座っていた。

 

こういうタイプは乱雑に座ってそうなイメージなのだけれど……いいとこ育ちなのだろうか?

 

「それで?私を誘った理由は?」

 

「うん…あのね。聞きたい事があるの。ジャグラーやカケル君…それにガイさんの間に何があったのか」

 

「……それ、私の口から聞く?本人達に聞けばいいじゃない」

 

「本人って、カケル君しかいないし…。それにカケル君も余り話そうとしないからビランキが何か知ってるかな〜って」

 

「何で、知りたいのかしら?別に知らなくても良い事でしょ?」

 

さっきとは違い、小馬鹿にしていた顔は真剣な物になっていた。

コーヒーの入ったカップを持ち、少し啜りビランキの顔に向き直す。

 

「知りたいの。貴方達がどんな旅路をしてきたのか。どんな思いで戦って来たのか。近くにいながら、全然知らないから」

 

「……はぁ、まあいいわ。それじゃ、私がジャグラー様と出会った時の話からしましょうか」

 

「え、そこから?」

 

「当たり前よ、それより前は本人達に聞きなさいな」

 

そして、ビランキは話してくれた。

ここから遠い星…刑務所惑星という物騒な名前の惑星で起きた出来事。古代文明、イシュタールという場所で起きた事を。

 

そして、私が思った事と言えば。

 

「ジャグラーの事、美化し過ぎてない?」

 

「そんな訳ないじゃない。全て事実よ」

 

ホントかな?

ビランキの話を聞く限り、いかにも白馬の王子様みたいな活躍の仕方だし……それにガイさんやカケル君の話はイシュタールでの事くらいしか話さなかった。

 

イシュタールでの出来事はビランキにとっても特別な物だったらしく、話している時は何処か懐かしむような顔をしていた。

でも…そんな顔を見ているとビランキの話は本当の事のように思えてきた。

 

「そして私はジャグラー様を求めて、北へ南へ!それなりに楽しい旅であり…同時にジャグラー様を見つけられない悔しさを感じていたわ。あの時までわね」

 

「なんか…アンタの話を聞く限りジャグラーはいい奴そうだけどねぇ…私には嫌な思い出しかないのだけれど」

 

「どんな?」

 

「なんか、ねっとりした喋り方するし…肩に顎乗せてくるし。助けてあげようって助けてみたらすっごい煽ってくるし!ホント、嫌な奴よ!」

 

「 おいおい、随分嫌ってるな?」

 

背後からの男性の声。

その声は聞き覚えがあって、忘れたくても忘れられない声の主だった。

 

「ジャグラー様っ!」

 

「ほいっ」

 

ジャグラーを見たビランキは脇目も振らずに飛びかかるが、軽やかに避けるジャグラー。文字通り、アスファルトの床にダイビングしたビランキだったがすぐに起き上がって再び飛びかかる。

 

それもまた、華麗に避けるとビランキの首根っこを掴んだ。

 

「ったく、お前はいつになったら落ち着くんだ?」

 

「ジャグラー様がいる限り落ち着きません!」

 

「はぁ…」

 

なんか…ジャグラーの新しい面を見れた気がした。

もしかすると出会った時からこの調子なのかな?

 

「で、だ。ナオミ、ここいらで最近おかしな事は起きてないか?」

 

「おかしな事なら目の前で既に起きてますけど?」

 

「フンッ」

 

皮肉たっぷりに言ってやったが意にも介さなかった。

 

「真面目な話だ。最近、ここいらで宇宙人が降り立ったって噂があってな。知らないか?」

 

「いや…知らないけど」

 

「なんだよ知らねえのか」

 

「そっちこそ、また何か企んでいるんじゃないの?」

 

「…まあ、俺には俺の目的がある。カケルとガイはどうしてる?」

 

「ガイさんは…まだ帰ってきてない。カケル君は家でバイト疲れを癒やしてる所よ」

 

「…あいつここで何してんだ」

 

こめかみを抑えるジャグラー。

ビランキの話を聞いた感じだと、ジャグラーにとってもカケル君は無視できない存在であり、カケル君もまたジャグラーの事を大切な存在だと思ってる。

 

…ジャグラーって実は苦労人なのだろうか?

 

「まあいい、カケルと話をするから早く案内しろ」

 

「ちょっと、まだコーヒー飲んでるんですけど!」

 

「………奢ってやるから早く飲め、いいな?」




最近降り立った宇宙人…一体、何処の宝石魔女なんだ…?


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宇宙の魔女、危機

投稿です。

時系列はジャグラーが地球に降りるほんの少し前の事です。


「んぅ〜、いいわねこの星!」

 

歓喜の声を上げるは、美術館の内装を思わせる部屋に装飾が煌めいた椅子に深々と座るその女性は傍らに置いてあるリンゴの形を象った宝石を大事そうに撫でていた。

 

女性は紫色のワンピースのような服装で、額に赤い宝石が嵌められたひたい飾りを身に着けている。首元にも指にも宝石やアクセサリーを装着したムルナウは、大きく展開されたディスプレイを愛おしそうに眺めていた。

 

そのディスプレイに映っているのは、()()()()()

 

「こんな美しい星をそのままにしておくのはもったいないわ!私が永遠に宝石にしてあげましょう!このウルトラマンジュエリーのようにね!」

 

浮かび上がったのは2体のウルトラマンの宝石。いや、それは紛うことなきウルトラマンそのものだった。ただ、それは宝石にされているだけであって。

 

「うふふ…楽しみだわ!こんな美しい星を宝石にしたらさぞ―――」

 

『その必要はない』

 

この綺羅びやかな部屋にはムルナウ1人しかいない。だと言うのにこの場に他の声が聞こえてきたのだ。

かつて、この身にやってきたダークリングでカード化した部下の声でもなければ、普段からこの部屋の家事をやらせている者達のものでもない。

 

「誰!?」

 

『よかろう、名乗ってやろう。我の名は…ヒッポリト星人』

 

ヒッポリト星人―――数いる宇宙人の中でも別格の強さを持つ宇宙人。とある宇宙では、ウルトラ兄弟を相手にとって勝利したばかりかウルトラの父すら倒してみせた強豪宇宙人。

 

ムルナウの手元にもヒッポリト星人の部下はいる。だが、部下のヒッポリト星人にここまでドスの効いた声を出せるのかと問われれば間違いなくNOだとムルナウは答える。

 

つまり、この声は別のヒッポリト星人だと言う事。

 

『かつて我は、ウルトラマン共に負けた。ウルトラ8兄弟と呼ばれた、あのウルトラマン共に。しかし今度は違う!黒い影法師達によって蘇らせられ、再び復讐の機会を得た。』

 

「何よいきなりふざけた事言っちゃって!出てきなさいこの卑怯者っ!」

 

『貴様に用はない。用があるのはその手に持つ黒きリングのみ』

 

「なっ…!ダークリングが目的!?」

 

すると、部屋のありとあらゆる場所から黒い靄が部屋の中に充満し、ムルナウをも包み込む。

 

『いただくぞ、黒きリングを』

 

「や、やだ!?ダークリング!?私のダークリングがぁ!?」

 

黒い靄はやがて消えて、部屋に残るはムルナウのみだった。

ひたすら続く沈黙と無音、だがムルナウはある事を思い出す。

 

「そ、そういえば…最近宇宙のあらゆる場所に謎の銅像が建てられるっていう噂が…。もしかしてそれが奴…!?」

 

ムルナウ自身は聞いただけだが…宇宙に起こった事件。惑星を宝石に変えるムルナウとは違い、銅像が乱立する事件は耳に入っていた。

同業者かあるいは…とも思っていたがもしかするとそれが奴なのかもしれない。

 

「冗談じゃないわ!あんな陳腐な銅像より私の宝石の方が―――」

 

と言った所で、ムルナウの居る部屋は輝きに溢れる。

ハッ、とムルナウは思い出す。ダークリングが持ち主の力を増幅させる能力を持つ。ダークリングを失った今、その能力は失わられたという事で……。

 

「―――と、やっと開放されたぜ」

 

「ああ。だが…不味い事になったな」

 

2人のウルトラマンが宝石から蘇ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フッフッフッ…この黒きリングの力があれば、ウルトラマンだけではなく惑星や…果ては宇宙をも」

 

ヒッポリト星人は手に持ったダークリングを興味深く眺めていた。

 

計画は順調だ。

かつて、ウルトラマンのいない地球を狙って侵略をしたものの、そこでもウルトラマンに野望を阻まれこの身を滅ぼした。

復活させられた時は、欠けた力や調子を戻す為に幾つもの惑星でウォーミングアップをしていたがこれでようやく本調子に戻ったてきた。

 

すると、側に黒い影法師が小さな等身で何体も現れていた。

 

「ソウダ…チカラヲタクワエロ…モット…ツヨサヲ…」

 

「分かっている。貴様らの言う事は聞こう」

 

つくづく黒い影法師には縁がある。

かつて、地球を侵略した時にいた黒い影法師と今目の前にいる黒い影法師は()()

 

この黒い影法師はこの宇宙にいた存在だ。

その黒い影法師が何故、我を蘇らせたのか…それは黒い影法師もウルトラマン共に恨み憎しみを抱いていたからだ。

 

地球には、魔王獣と呼ばれる強き怪獣がいたと聞く。

黒い影法師は、その魔王獣の中でも特に力を持つ存在をより強くし、それを依り代にして邪神復活を試みていたそうだ。

 

が…計画はウルトラマンが魔王獣を倒した事で頓挫。復讐を誓い、長い時を重ねてわざわざ別宇宙の魂だけの我に肉体を与え復活させたのだ。

邪神復活……そんな事をして何をするのかは今はどうでもよかった。

 

要は、ウルトラマン共に復讐出来るという事こそが重要だった。

 

「さて、リングの力。存分に使わせて貰うぞ」

 

より力を付ける為、我は一度地球を離れる。

この黒きリングは持ち主の力を増幅させるだけでなく、対象をカード化してそれを応用できる力も持っている。

ならば強い怪獣、宇宙人を手下に置き改めてウルトラマン共に復讐してやる。

 

それまでは、仮初の平和を楽しむといい。

 

貴様達の絶望…是非この目で拝みたいものだ。

 



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スレ83

〜ハワイ諸島〜

 

「ハァッ!!」

 

ハワイ諸島にある小さな小島で、2つの巨人が戦っていた。

片方はマガタノオロチの脅威から地球を守ったウルトラマンオーブ。

一方はかつてこの地球に突如として現れた白き竜が如き機動兵器、ギャラクトロン。

 

ギャラクトロンは、その高性能なAIから弾き出される命題を目的とし動いている。前回現れた時は、食物連鎖という生態サイクルを否定し、滅ぼす為にやってきた。

だが今回に限っては違ったのだ。

 

「こいつ、操られてるのか!?」

 

「アアアアアァァァァ…」

 

ギャラクトロンの左手、剣を模した武器がオーブに襲いかかる。

オーブカリバーでギャラクトロンの攻撃を防いだオーブだったが、ギャラクトロンのもう片方の腕のクローがオーブの肉体に傷を刻み込んでいく。

 

「ぐっ!?シェアッ!!」

 

「アアアアアァァァァ」

 

オーブカリバーの素早い連撃が、ギャラクトロンを徐々に後退させる。攻撃を一定間隔でずらし、高性能なAIでも補足出来ないようにタイミングもずらしていく。

 

そして、ギャラクトロンの頭部から伸びているアームがオーブの首元を捉えた。

 

「グッ!?グゥゥゥゥゥ…!」

 

3本の爪がついたアームはオーブをゆっくりと持ち上げる。左手のソードにエネルギーを溜め込んで高出力のレーザーソードを作り出した。このレーザーソードは、以前ギャラクトロンと戦った時もオーブの体を容易く貫通させた代物だ。

 

切先がオーブの腹の部分に狙いを定める。

オーブカリバーの柄でアームを叩いて足掻いたが効果すらない。

絶対絶命のピンチだった―――が。

 

 

突如、空から降ってきた2枚の刃がギャラクトロンの尻尾を切り裂いた。

 

 

その刃は空へと戻り、その戻った先に異次元の穴が開く―――と同時に1人のウルトラマンが飛び出してきた。

 

「シェッ!!」

 

勢い良く出てきたウルトラマンは、ギャラクトロン相手にそのまま飛び蹴りの態勢をとった。しかも、足に炎を纏いながら。

繰り出された飛び蹴りはギャラクトロンを大きく後退させ、窮地だったオーブを救出する事が出来たのだ。

 

「お待たせ」

 

「貴方は…ゼロさん」

 

ゼロ―――ウルトラマンゼロ。

ウルトラセブンの息子にして、銀河だけではなく別宇宙を股にかけて活躍する若きウルトラ戦士。

数々の戦闘や試練を乗り越え、その強さは無類に等しい。

 

「取り敢えず挨拶は後だ。今はアイツに集中だっ!」

 

「はいっ!」

 

「アアアアアァァァァァ」

 

オーブは改めてオーブカリバーを握りしめ、ゼロは頭部に装着された2枚の刃―――ウルトラゼロスラッガーを合体変形させ、ゼロツインソードを掴み取る。

 

ギャラクトロンの装甲は硬い。通常の打撃程度ではダメージにすらならない。ならば、オーブカリバーの切れ味とゼロツインソードの切れ味はギャラクトロン相手には有効な攻撃手段の1つだった。

 

「シェア!」

 

「デェリャッ!!」

 

オーブを意識すればゼロが、ゼロを意識すればオーブが。

互いが攻撃を合わせる事で、ギャラクトロンの行動を制限していた。

オーブへ攻撃しようとギャラクトロンが試みるも、ゼロツインソードの刃がそれを妨害する。かといって、ゼロに攻撃すればオーブがそれを邪魔する。

 

煩わしく思ったギャラクトロンは足裏に備えられているスラスターを吹かし、ウルトラマン達から距離を取って右手に魔法陣を展開。高出力レーザーを放つも、易易と避けるウルトラマン。

オーブとゼロはギャラクトロンの両腕の武装を抱え持つ。

 

「合わせろオーブッ!」

 

「はいっ!」

 

一瞬のタイミング。

抑えつけていた武装を放し、互いの持っている武器をギャラクトロンの武器の接続部分に目掛けて振り下ろした。

 

再びガキンと金属がぶつかる音が響き、完璧に狙いを定めたギャラクトロンの武器は切断され、勢い良く落下する。

 

「オーブスプリームカリバァー!!」

 

「ワイドゼロショットォ!!」

 

2人の必殺光線がギャラクトロンに命中。

流石のギャラクトロンと言えども、2人の強大な光線の熱量に耐えられる筈もなく大きな爆発と共に残骸と成り果てたのだった。

 

「助かりました、ゼロさん。一緒に戦えて光栄です」

 

「そう浮かれている場合でもないぜオーブ。アレを見てみな」

 

ゼロが指した方向…そこは先程ギャラクトロンが放ったレーザーが被弾した所だったが異様な光景が映っていた。

 

 

そこは…木や花が生えていたのだが全て銅になっている。

ギャラクトロンの特性上、かなり異質な出来事だった。

 

「これは…なんです…?」

 

「分からねぇ。最近あちこちで惑星が宝石になってるって事件が起きてるのに今度はこの有り様だ」

 

「一体誰が…」

 

「さぁな、皆目検討もつかねぇ。事件を追っているギンガとビクトリーも連絡がつかねぇしな」

 

「ギンガさんとビクトリーさんもですか」

 

「ああ。気を付けろよオーブ、下手すりゃお前も狙われるかもしれねぇからな。俺はまた捜査に向かう、何かあったら連絡するぜ」

 

そう言ってゼロはウルティメイトイージスを纏い、異次元の穴を開けてそこに飛び立った。

 

「これは…一度戻るべきだな」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

56:名無しがお送りします

なんやかんやでそちらでは半年が経ったんだよね?

こっちは定期的にスレ落ちしてたりしてたから大して時間経ってないけど

 

57:名無しがお送りします

デッカーおもろいぞ

現在トリガーがデッカーと共闘中

 

58:ウルトラマン(仮)

デッカー君とトリガー君か

いつか会えるかな?

 

59:名無しがお送りします

>>58

ウルトラマンがいるんだからそのうち会えるやろ

まあかなり先の未来やけど

 

60:名無しがお送りします

イッチはまずジードやらロッソ、ブルに会わないと

 

61:名無しがお送りします

ていうか状況的にそんな悠長にしてていいのだろうか

 

62:ウルトラマン(仮)

>>61

せやね

なんかジャグラーさんの言ってた感じだとなんか相手は星を宝石に変えるとかいうよく分からない敵だし

 

63:説明ニキ

>>62

カケルさんは一度会ってるよ

まあ会ってるって言ったら少し語弊あるけど

 

64:名無しさがお送りします

あれ?会ってましたっけ?

 

65:名付け親

トレギアと初めて会った時に倒れた人がムルナウやで

 

66:ウルトラマン(仮)

あ〜…トレギアさんの隣にいたあの人か

 

67:名無しがお送りします

ていうかイッチ今何してるの?

配信しないの?

 

68:ウルトラマン(仮)

>>67

忘れてたわ

つけますね

 

<LIVE配信開始>

 

『はいよー安いよ安いよー!今ならこのジュランの樹の種が地球貨幣でたった2万円!安いよ安いよー!』

 

『買ったー!買ったぞー!』

 

『はいまいどありー!ほらジャグラーさんもやって下さいよじゃないとビランキちゃんに怒られるんですよ俺がっ!』

 

『……………安いよ、安いよ』

 

『ジャグラーさんもっと元気出して!じゃないと客逃げますよ!』

 

『おい、いつまでしてるつもりだこんな事』

 

『宇宙人の集まる所なら情報が沢山入るから少しの間だけビランキちゃんの場所で行動しようって言ったのジャグラーさんですよ?』

 

『俺はバイトを手伝いに来た訳じゃねえんだがな…』

 

『少し面倒見てやるよなんて言ったジャグラーさんの運の尽きです。諦めて下さい』

 

『……………はぁ』

 

69:名無しがお送りします

いやホント何してるの?

またビランキのバイトしてるの?

 

70:名無しがお送りします

すっかり板についたなイッチ…

 

71:名無しがお送りします

イッチさん結構働きものですよね

ただ作業量がえげつないですが…

 

72:小さな男の子募集

私も働いてるけどあの作業量は流石に引いたわ…

ていうかアレをビランキ1人で賄えてた事実が未だに信じられないわ…

 

73:ウルトラマン(仮)

皆も見てただろ…?今日の作業がまだマシな事……

 

『で、ジャグラーさん。何かいい情報集まりました?ムルナウが潜伏してる場所とか戦力とか』

 

『それなりにな。だがまだ分からない所も……ん?』

 

『どうしたんです?』

 

74:名無しがお送りします

どうしたどうした

 

75:名無しがお送りします

特に変なのは……あれ?

なんかムルナウっぽいのいる?

 

76:ウルトラマン(仮)

 

『まさかそっちから来てくれるとはな』

 

『ジャグラー……アンタに頼みがあるのよ。それと…この2人も』

 

『2人?』

 

『よう、フィフティ。久しぶりだな』

 

『まさかお前がこの地球にいるとはな』

 

『………え〜っと、どちら様でしょうか…?』

 

『あ、そうか。あの時は話す時間なかったから自己紹介がまだだったな。俺だよ俺、ウルトラマンギンガ。礼堂ヒカル』

 

『俺はウルトラマンビクトリー、ショウだ。フィフティ、お前に協力して貰いたい事がある』

 

『え!?ギンガ先輩とビクトリー先輩!?』

 

そういえば人間の姿全く知らなかった…

 

77:名無しがお送りします

ギンガッ!ヒカルッ!

 

78:名無しがお送りします

珍しく初見君が興奮してらっしゃる

 

79:名無しがお送りします

これがカケルの先輩ウルトラマン達なんですね

 

80:名無しがお送りします

ていうかおかしくね!?

なんでヒカルとショウがここで現れるんだ!?

 

81:説明ニキ

確かムルナウに宝石に変えられた筈なのになんで…?

 

82:ウルトラマン(仮)

 

『アンタらも光の戦士か』

 

『ああ。そういうアンタは……どちら様?』

 

『ジャグラス・ジャグラー、このアホの先輩だ。一応な』

 

『いてっ、頭ガシガシしないで下さいジャグラーさん』

 

『それなら話が早い。アンタも協力してくれ』

 

『待て、話が見えない。一体俺達に何をさせたいんだ?』

 

『そう遠くない内にヒッポリト星人って言う宇宙人がこの地球にやってくる。そいつを一緒に倒して欲しい』

 

『私は…そのヒッポリト星人に奪われたダークリングを取り返して欲しいのよ』

 

83:名無しがお送りします

は?

 

84:名無しがお送りします

??????

 

85:名無しがお送りします

何故ヒッポリト星人…?

 

86:説明ニキ

また時空が歪んでるね…

 




悲報

ゼロ先輩、入れ違う


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スレ84

90:ウルトラマン(仮)

 

『つまり先輩達は今変身が出来ないと』

 

『ああ、長い間宝石にされてたせいか光の力が足りなくてな』

 

『そこで、最近この地球で噂になってるオーブとお前の話を聞いた訳だ』

 

『成る程……で隣のおばさんは余罪ありだから付いてこさせたと』

 

『誰がおばさんよっ!!』

 

91:名無しがお送りします

なんでヒッポリト星人が襲来するんや…

 

92:名無しがお送りします

いや確かに劇場版でもいたけどさ

話聞く感じだとそのヒッポリト星人別個体だろ?

イッチいるといないでこんなに差があるのか…?

 

93:名無しがお送りします

>>92

言うて本編通りにいった試しないだろ

 

94:名無しがお送りします

しかしヒッポリト星人か…厄介な事になるかもな

 

95:ウルトラマン(仮)

そんな厄介なの?

 

『それじゃ、2人に光のエネルギーを―――』

 

『ちょっとカケル、ナオミから連絡入った……って誰よ貴方達。ていうかアンタ、ムルナウ!?なんでここにいるのよ!?』

 

『あれ?知り合い?』

 

『ムルナウは星間連盟でも指名手配になってるくらいの悪者よ。ま、私と違ってしょうもない事してるみたいだけど』

 

『し、しょうもないですって〜!?小娘のくせして言うじゃない!!』

 

『私が小娘ならアンタはオバサンって事になるわよ?それでもいいのかしら?』

 

『おいこら、喧嘩するな。で、ビランキ。ナオミからなんて連絡が入ったんだ?』

 

『はいっ!ジャグラー様!ナオミから「変な機械に入ってるウルトラマンが接触してきた」ってきました!』

 

切り替え早いなおい

 

96:名無しがお送りします

流石ジャグラーLOVEな奴だよ

 

97:小さな男の子募集

話から察するにエックスかしら?

やはりそういう所は路線通りなのね…

 

98:ウルトラマン(仮)

何?また先輩が来たと?

 

『ならサッサとナオミの所に行くぞ。今回の事件にそのウルトラマンも関わってるかもしれねえからな。ムルナウ、テメーも来い』

 

『い、言われなくても行くわよ…』

 

『あ、でもジャグラーさん店終い…』

 

『んなもん後でいいだろ。早く行くぞ』

 

『分かりましたっ!』

 

99:名無しがお送りします

そのピシッてやってる敬礼ポーズは必要あったのかなカケル…?

 

100:ウルトラマン(仮)

>>99

気分だね

 

101:名無しがお送りします

なんかヒカルとショウも呆れてんのか面白がってるのかよく分からない顔してるぞ

 

102:名無しがお送りします

よく考えたら劇場版ってヒカルとショウの人間の姿の登場はなかったからなんか新鮮だな

 

103:名無しがお送りします

>>102

エックス本編からニュージェネレーションクライマックスまでの間は出てこなかったしな本人達

 

104:ウルトラマン(仮)

これはしばらく移動続きやな

多分代わり映えしないし一旦配信切りますわ

 

<LIVE配信停止>

 

んでさ、そのヒッポリト星人ってどんな奴?よく知らないんだけど

 

105:説明ニキ

一言で言うなら滅茶苦茶強い

 

後年の作品に出てくるにつれてなんかパッとしなくなったけど昭和生まれの人なら軽くトラウマ植え付けられた人もいるんじゃないかな?

 

106:ウルトラマン(仮)

滅茶苦茶強い…ね

 

まあマガタノオロチに比べたらまだ大丈夫なんじゃね?

 

107:小さな男の子募集

>>106

確かにヒッポリト星人の見た目もパッとしないけど戦績がおかしいのよ

 

初登場はウルトラマンエースなんだけどもエース含めたウルトラ兄弟を纏めて相手にしてブロンズ像に変えちゃったのよね…

 

108:名無しがお送りします

あれは諸説あるけどな

映像演出的には明らかに棒立ちしたりとか色々おかしいけど戦績だけ見るとまあ強い

 

なんならウルトラの父も消耗状態だったけど倒してるしね

 

109:説明ニキ

因みに他にもスーパーヒッポリト星人っていう奴もいるんだけど

こいつも中々小賢しい

 

疲労したメビウスをカプセルで閉じ込めてブロンズ化させてるしティガも後少しでブロンズ像にされかけたからね

 

 

110:ウルトラマン(仮)

ウルトラの父…とは…?

ていうかエース先輩どころか他の先輩達も負けたの…?もしかして結構強い…?

 

112:名無しがお送りします

>>110

ウルトラの父は宇宙警備隊大隊長やな

その下にゾフィーから始まるウルトラ兄弟が並ぶって言ったら分かる?

 

113:ウルトラマン(仮)

>>112

大先輩どころか超大先輩やんけ

そんな人も倒されたんか…

 

114:説明ニキ

出てくるヒッポリト星人がどんな奴なのか分かればいいんだけど…

 

115:ウルトラマン(仮)

ムルナウに聞いてみたけどなんかウルトラ8兄弟?って言ってたらしいよ

 

8兄弟って言うとタロウ先輩とかレオ先輩やメビウス先輩なんかも含めた感じ?

 

116:名無しがお送りします

ん?ウルトラ8兄弟?

 

117:名無しがお送りします

あれ、もしかしてあっちか

 

118:名付け親

スーパーの方、しかもガチで面倒な奴やんけ…

って待て、アイツまさか蘇ったの…?

 

119:説明ニキ

ウルトラ8兄弟って言うのは

 

ウルトラマン、セブン、ジャック、エース、ティガ、ダイナ、ガイア

メビウスの事だよ

 

メビウスはカケルさんも会ったことある人だけど他の先輩達は別人だよ。俗に言う、並行世界の人達

 

120:名無しがお送りします

ようはワイらとイッチみたいな関係やな

 

121:名無しがお送りします

>>120

すっげえ分かりやすいんだけど代表例がワイらって…

 

122:ウルトラマン(仮)

成る程

つくづく面白い関係だよね俺ら

 

123:名付け親

厳密に言うともっと複雑なんだけどなぁ…

 

124:名無しがお送りします

イッチさんてホント特殊ですよね

公式も認知してますし

 

125:名無しがお送りします

友人がこんな事態になってる身としてはハラハラなんですが…

 

126:名無しがお送りします

>>125

んなこと言ったら俺らもイッチと縁はあったしな

まあスレでだけど

 

127:ウルトラマン(仮)

いつか俺が別宇宙に飛ばされた理由とか明かされるのだろうか…

 

128:名無しがお送りします

不幸中の幸いかスレと繋がってない時は時間の流れが違うから俺等は大丈夫な事だよな

 

129:名無しがお送りします

あっ…イッチもう仙人レベルの年かぁ…

せやったら年上やな?小遣いくれや

 

130:名無しがお送りします

>>129

あのさぁ…

 

131:ウルトラマン(仮)

元ニートからお金貰って嬉しいか?

 

132:名無しがお送りします

自分で言うのかたまげたなぁ…

 

133:説明ニキ

私欲しいです

 

134:名無しがお送りします

あ、カケル僕も欲しい

よこせ

 

135:ウルトラマン(仮)

>>133

>>134

もしかしてプライドとか持ってらっしゃらない?

 

おっ、着きましたわ配信しますね

 

<LIVE配信開始>

 

136:名無しがお送りします

取り敢えず入口か

中から結構大きめの声聞こえるけどどうしてんだ?

 

137:ウルトラマン(仮)

 

『帰って来ました〜』

 

『あ、カケル君お帰りなさい……ってそちらは…?』

 

『この人達は今回の助っ人…的な』

 

『初めまして、俺は礼堂ヒカル。こっちはショウ。それで機械に入ったウルトラマンって言うのは…』

 

『あ、これこれ』

 

『君たちは…!どうしてこの地球に…!?』

 

『久しぶりだなエックス。そういや大地は…?』

 

『それが…逸れてしまったんだ』

 

138:小さな男の子募集

やはりここは同じなのねぇ…

 

139:名無しがお送りします

さあどんな展開になるんだ…?




いよいよ展開が広がっていきます


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スレ85

投稿時間が……!




140:ウルトラマン(仮)

 

『私と大地は、ケンタウロス座付近に現れたデザストロという怪獣の討伐に向っていた。その時だった、影法師達に襲撃されたのは』

 

『影法師…?』

 

『突如次元の穴が開き、Xioのメンバーと私達は浅からぬ被害を受けた。そして、次元の中から要塞と見紛うくらい巨大な宇宙船が現れ、その宇宙船によって私と大地は分離させられ、見失った』

 

『そんな事が…』

 

『大地は確かにこの宇宙にいる。だが探そうにもこの状態では動けないんだ。そこで、ウルトラマンと関わりがある彼等の元へと来たんだ』

 

皆は何か知ってる?

 

141:名無しがお送りします

影法師って言ったらアイツだろ

 

142:説明ニキ

恐らくウルトラ8兄弟で出てきた黒い影法師と見て間違いないね

けど死んだ筈じゃ…

 

143:小さな男の子募集

なんで復活したかは置いといて、問題はこれからどうするのかよ

一先ず大地を探せばいいんじゃないかしら?

地球にはイッチちゃんとガイさんがいるんだしジャグラーもいる

イッチちゃんが地球から離れても問題はなさそうだし

 

144:ウルトラマン(仮)

>>143

おけ。それ提案してみますわ

 

『それじゃエックス先輩、俺が大地って人を探しましょうか?』

 

『ん?君も…ウルトラマンなのかい?』

 

『はい、ウルトラマンフィフティって言います。今はヒカルさんやショウさんも動けないみたいですし、こっちには俺の他にもう1人のウルトラマン、オーブ先輩やジャグラーさんもいます。問題ないかと』

 

『おい、俺を頭数に入れるな』

 

『面倒…見てくれるんですよね…?』

 

『……ちっ』

 

『なんか…面白いな、お前達の関係』

 

『これがデフォですよヒカルさん』

 

145:名無しがお送りします

これは墓穴掘ったなジャグラー

 

146:名無しがお送りします

この人カケルの言う事なんだかんだ聞きますよね

 

147:ウルトラマン(仮)

 

『なら私も連れて行ってくれ、大地を…助けたいんだ』

 

『分かりました。…それじゃ先にヒカルさん、ショウさん。エネルギー分け与えておきますね』

 

『お………おお。サンキュー、カケル!』

 

『よし…これで変身ができるな………おい待てこんなにエネルギー与えてお前大丈夫――』

 

『あ、大丈夫です。俺、結構エネルギーあるんで』

 

『ならいいが…』

 

『それと…トーア、出ておいで』

 

『…よいしょっ』

 

148:名無しがお送りします

そういえばトーアちゃんずっとペンダント状態だったな

 

149:名無しがお送りします

知ってる人達はアレだけど知らない人は驚いてるな

特にエックス

 

150:名無しがお送りします

エックスも大概な存在なんだけどな…

 

151:ウルトラマン(仮)

 

『という訳でトーアにはいざって時に地球の防衛と、万が一に備えてジャグラーさんにエネルギー与える要員として―――』

 

『駄目。今回は一緒に行く』

 

『え』

 

断られたっす

 

151:名無しがお送りします

いや別にトーアちゃん置いとく必要ねえだろ

地球にギンガ、ビクトリー、オーブ、ジャグラーがいるんだぞ

一応は宇宙に出るんだから何かあった時、対応出来る奴が1人でも多い方がいい

 

152:ウルトラマン(仮)

せ、せやろか…

 

『それでいいよね、ジャグラーさん?』

 

『……だな。俺も後一回は巨大化できる、トーアはカケルに付いとけ』

 

『ぶい』

 

『…危険だぞ?大丈夫か?』

 

『危険な目になら何度もあってるから問題ない。行こ、カケル』

 

『……おけ。―――ヒカルさん、ショウさん。地球の事、お願いします』

 

『おう、こっちは任せて安心して行ってこいよ!』

 

『任せとけ』

 

『それじゃ…ちょいっと行ってきます。エックス先輩、行きますよ!』

 

『ああ、了解した!』

 

153:名無しがお送りします

トーアちゃんはペンダントになったしイッチは光になったな

 

154:名無しがお送りします

そのまま地球出てウルトラマンの姿になったか

もうすっかりウルトラマンっぽい事してるよねイッチ

 

155:ウルトラマン(仮)

まあウルトラマンですし 

 

『まあ地球を出たのはいいもののここからどうすれば…』

 

『(それなら任せてくれ、私が確実にナビゲートしよう)』

 

『あれ、この声エックス先輩…?エックス先輩もトーアと同じ事できるんですね』

 

『(私の得意技………)』

 

『(すまないがフィフティ、この子…トーアは一体何者なんだ?私は君達の関係をあまり知らない)』

 

『(カケルの相棒。ずっと一緒)』

 

『あ、あはは…。トーアは、怪獣というか…なんといいますか。怪獣から生まれた存在です。勿論、危険じゃないですよ』

 

『(ずっと一緒)』

 

『分かった、分かったから』

 

『(怪獣から生まれた存在…そんな事もあるんだな。ともすれば、ある意味怪獣との共存と言える。大地が聞けば驚くだろうな』

 

『大地さんは怪獣が好きなんです?』

 

『(そうだな、大地は怪獣との共存を目指している。困難で険しい道のりだろうが決して諦める事はしないだろう)』

 

ひょっとしてムサシ先輩みたいな人?

 

156:説明ニキ

そうだよ、地球に現れた怪獣と何とか共存出来ないかって何度も悩んでる人だよ

ムサシがその夢を叶えられたのは元々怪獣と共存できるように技術や土地なんかを用意出来た訳なんだけど、大地のいる地球はそう簡単にはいかないんだ

 

何せそういった技術や設備もまだ全然確立してないし

 

157:名無しがお送りします

そもそもの話、怪獣との共存って言ってみるのは簡単だけどやってみると色んな問題が出てくるからな

ワイらで言ったら野生のライオンやワニと一緒に暮らそうとか言ってるもんだし

 

158:名無しがお送りします

だからと言って諦めないのが大地やな

日々、どうにか出来ないかと悩みまくってる

 

159:ウルトラマン(仮)

成る程ねぇ…

 

『いい人ですね』

 

『(ああ、彼と出会って共に戦ってこられたのは…私の誇りだ)』

 

『(私も、カケルと出会えて良かった。…視野が広がって色んな事を知れた。感謝してもしきれない)』

 

『…ひょっとして対抗心でも燃やしてるトーア?』

 

『(ううん、きっと…私の感じてる事は、エックスさんも分かってくれると思ったから言った)』

 

『(成る程…君達も、中々良いユナイトをしてるんだな)』

 

『ユナイト…?』

 

『(ああ、心と心を…想いを繋ぐ。その絆こそがユナイトであり、その繋がる者こそが―――ウルトラマンと呼ばれるんだ)』

 

『…ですね。ウルトラマンって、きっとそういう存在なんでしょうね』

 

160:名無しがお送りします

エックスってこんないい話ができたのか…

 

161:名無しがお送りします

あの無愛想で空気読めないエックスがいい話してる…

 

162:説明ニキ

ま、まあ元々そういうウルトラマンだし…

空気読めないとこ以外は…

 

163:ウルトラマン(仮)

空気読めない…?

 

『(それと1ついいかい?)』

 

『どうしました?』

 

『(数万光年先、大地の反応あり。前進してください)』

 

『え、え?』

 

『(完璧にナビゲートする、それが私の役目だ)』

 

『いやそれにしたってなんでそんな車のナビゲートみたいな言い方…』

 

『(大地の反応が移動しました。5秒後に右折して下さい)』

 

『え、あ、はい』

 

『(この人…ナビゲートを完璧に…)』

 

ああ…空気読めないってそういう…

 

164:名無しがお送りします

エックスはさぁ…

 

165:名無しがお送りします

あのさぁ…

 

166:名無しがお送りします

だから無愛想な宇宙人なんて呼ばれるんだよ…

 

167:名付け親

うーんこの

 

168:ウルトラマン(仮)

 

『(にしても…君は速いな。これならすぐに追いつくだろう)』

 

『あのエックス先輩』

 

『(どうした?)』

 

『よく空気読めないとか言われません?』

 

『(確かに言われた事はある。だがそんなにも私は空気が読めていないのだろうか?)』

 

『あ…自覚ないんだ…。まあいいや、それでエックス先輩。目的地は後どれくらいですか?』

 

『(間もなく、目的地周辺です)』

 

この人カーナビでもやってた?

 

169:名無しがお送りします

イッチさん、少し前に劇場版オーブを見た僕ですがその時もカーナビしてましたよエックス

 

170:名無しがお送りします

こう…なんでカーナビ根付いたんだろな…

 

171︰ウルトラマン(仮)

 

『(感じる、大地の反応が…!)』

 

『てことはこの近……く……………え?』

 

『(うわあ…)』

 

デカすぎんだろ……

 

172:名無しがお送りします

移動し終えたら超巨大な要塞がありました

まる

 

173:名無しがお送りします

いやでかい!?

なんだこのデカさ!?

 

174:名無しがお送りします

50mあるイッチが小さく見えるくらいでかい…

しかも見た目がア・バ○ア・クー

 

175:名無しがお送りします

いやよく見ると似てるの輪郭だけや!?

表面とか凄いハイテクでキラキラやんけ!?

 

176:ウルトラマン(仮)

 

『ここに…いるんです…よね?』

 

『(間違いない。この要塞はまさしく私達を襲撃した物だ!ここに大地がいる!)』

 

『…探すの大変だなこれ』

 

177:名無しがお送りします

ア・バ○ア・クーは隕石というか小惑星をそのまま要塞化したようなものだけどこれははっきりと違うな

 

なんせ表面がツルツルのピカピカやし

 

178:名無しがお送りします

もしかしたら砲台とかあるかもだな

気をつけるんやでイッチ




要塞のイメージはア・◯オア・クーの輪郭だけ、表面は所々光っていたりメカメカしいイメージ

近づいて見るとすんごいレーザー砲が無数にあります
大きさ?月の3分の1くらいの大きさです。ともかく大きいです


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スレ86

◇カケル

 

この宇宙船は、一言で言えば要塞のようにも思えた。

宇宙船と言えば、大体は円盤の形だったり文字通り船のような見た目が多数存在する。本当に変な形をした宇宙船も見たこともあるがそんなのは稀だ。

 

そんな先入観を持った俺だが、目の前の宇宙船はその変な形をしたタイプの宇宙船だ。

 

上部と下部に分かれていて、上部は竈を少しだけ平たくしたような見た目で、下部は三角錐を逆さまにしたような物だ。

それがアンバランスに繫がっているのだから歪なのだ。

 

それていてこのデカさ。

近づけば近づく程、自分がアリになったのかと錯覚するくらい大きかった。

 

超スピードで近づいていっている最中、宇宙船から数えるのが馬鹿らしくなるくらいの光が点滅しだした。

 

「あれ?なんか嫌な予感…」

 

次の瞬間、大量の光線がこちら側に飛んできた。

 

「嘘ぉぉぉぉ!?」

 

「(この光線の量は…!避けれるかフィフティ!?)」

 

「ヤケクソです!いちかばちか避けて近づいてやる!!」

 

波のように光線が押し寄せてくるこの光景は、ともかくやばかった。けれどこちとらウルトラマン、少しの隙間でもすり抜けてやらぁ!!

 

超スピードで敢えて宇宙船に接近し、恐ろしい数の光線をギリギリで避けていく。弾幕は濃いが、かといって抜けられないかと言われればそうでもない。

 

あの宇宙船の砲台は照射型ではないのだ。という事は光線という都合上、どうしても次弾を発射するまでのタイムラグがある。マシンガンみたいに連射型ならともかく、撃ってきている砲台はそこまで連射が速くはない。

 

ようするに、光線と次に発射された光線の間を素早く移動して被弾を無くす。一見不可能に見えるが、俺の超スピードと長年培われた攻撃を見切る技術のお陰でそれを可能としていたのだ。

 

「けどどうしても道が逸れるなぁこれ!!」

 

「(要塞に貼り付けさえすればこちらの物だ。フィフティ、地球の言葉で急がば回れという言葉が―――)」

 

「知ってます!!欲張らないで要塞に近づきます!」

 

「(がんばれー)」

 

トーアが気の抜けた声で応援してくれているが、何故こうも緊張感がないのか。聞いてみたら、「カケルなら出来るって信じてるから」だと。

 

信頼されてるのは素直に嬉しいけどきっついんだよなぁこれ!

 

「エックス先輩!大地さんの反応って本当にあの要塞からなんですよね!?これでもし居なかったらって危なっ!?」

 

「(そこは安心してほしい!伊達に私も、大地とユナイトしてきたわけではないんだ。これくらい訳ないっ!)」

 

「分っかりました!もっとスピード上げるんで振り落とされないようにっ!!」

 

「(振り落とされるもなにも君の中にいるのだから振り落とされないのだが…)」

 

エックス先輩がツッこむが今は無視した。

この光線の弾幕、要塞に近づけば近づく程より濃くなっていっている。けれどこの近づき方ならば…!!

 

どこを見ても光線だらけ。少しでも気を抜けば一発当たると見て間違いない。少しでも当たってしまえばこちらの姿勢が傾く。

姿勢が傾くという事は、隙が大きくなり被弾も増える。そうなれば嬲り殺しも同然だ。

 

だからこそ気を抜けない。光線と光線の隙間を縫って、時には大きく道を逸らしながらでも要塞に近づく。

 

そして、遂に時が来た。

 

「…ここだっ!突っ込みます!!」

 

要塞の壁面に今の俺の姿でも入れるくらい大きな入口を見つけた。ここからはもう無理矢理にでも入り込む必要がある為、多少被弾しようがお構いなしに突っ込む。

 

「オオオオオオオオオッ!!!」

 

超スピードで避けながら徐々に詰めていく。

もう少し……もう少し……………よしっ!!

 

「入ったあぁぁぁぁぁ!」

 

入口に滑り込むように入った俺は、そのまままともな着地も出来ないままゴロゴロと転がっていく。遠心力を力技で強引に止め、何とか壁にぶつかる前に停止する事が出来た。

 

「あ〜…きっつい…」

 

「(お疲れ様、フィフティ)」

 

「(お疲れ様)」

 

ふぃ〜…とため息をしつつも、体を起こす。辺りを見回すと、どうやらここは大きな広場だった。

ウルトラマンの状態で腕や足を大きく振り回しても問題ないどころか、余裕すらある大きな広場にはそこかしこに小さな入口や機械類、それに基づいた通路なんかがあったがそれ以外は何もなかった。

 

恐らくここはウルトラマンみたいな巨人タイプが通れる場所ではなく、等身大くらいの宇宙人が使っていそうな場所だった。

 

「しっかしなんだここ……こんなだだっ広い場所、何に使うんだ…?」

 

「(推測だが、恐らくここは宇宙船を止める場所……言わば港と言ったところだろう。ほら、あそこに固定する用のアームがある。恐らくあれで宇宙船をここに固定するのだろう)」

 

「…エックス先輩って機械の類とか分かるんっすね」

 

「(私が居た地球にも、こういった物を扱う組織がある。大地も所属しているXioというんだ)」

 

「成る程」

 

スレの皆からも補足が入り、そのXioとやらは防衛隊の事だそうな。確かに防衛隊なら戦闘機とか色々収容するときにそんな機械の類を使わないとままならない。エックス先輩が機械の事を知っているのも納得だ。

 

更にスレの皆から補足が入り、どうやら数いる防衛隊の中でもXioと言う組織は技術レベルがかなり凄いとの事。

なんでも、最強と名高いゼロ先輩の究極の姿の1つ…ウルティメイトゼロが纏うウルティメイトイージスを科学的に解析して作り上げたのだとか。しかもそれをエックス先輩に装着させる事も可能とかどうなんってんだ技術力。

 

話が逸れた。

ともかく、目下の目的は大地さんの救出。

このままの姿では通れないので、変身を解除して元の姿に戻る。

 

「それで大地さんは何処に?」

 

『ここからだと大地はかなり遠くにいる。それに……大地の反応がほんの少しずつ小さくなっている』

 

「それってまさか…!」

 

『ああ、大地の身に何か起きているようだ。急がねばっ!』

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

その頃地球では〜

 

 

 

 

「ともかく、街に異常がないかパトロールだな!」

 

ハキハキと喋っているのはウルトラマンギンガこと礼堂ヒカルだった。オレンジ色を基調とした服に、「UPG」とエンブレムが腕に備えられた隊員服を身に纏っている。隣にいるショウも同様だ。

 

「そうよね、街の人達に変わりがないか調べない事には始まらないもんね!」

 

「こんなとこで意気投合するんだねキャップ」

 

「最初は不審な目で見ていたあの頃は何処に行ったのやら」

 

「はいそこ、余計な事言わない!」

 

相変わらず元気なSSPの面々もやる気に満ちている。また、地球の危機が迫っていると言うのだからこうもなろう。

 

「なら俺は別々で行動する」

 

「あっ、まさかサボろうとしてるんじゃないわよねジャグラー?」

 

「んなわけねえだろ。お嬢さんには分からないだろうがな」

 

「そうよ~!ナオミになんか分からないわよ。その点、私はジャグラー様の事を隅々まで―――」

 

「頼むから誤解を生むような事を言うな」

 

漫才でもしてるかのような光景にヒカルは―――

 

「仲が良いんだな」

 

「これの何処が仲良いんだよ」

 

「もしかして照れてる?」

 

「…あのな光の戦士様、頼むから弄るのはカケルにしてくれ。こっちは苦労してんだよ」

 

呆れた顔でジャグラーが言い放つと、ヒカルは「ごめんごめん」と気の抜けた謝罪をした。そして本題に入る、何故ジャグラーは別々の行動を取るのかを…その真意を聞く。

 

「この地球に降りてきてから…ここ日本の各地から鬱陶しい感覚を感じる。そこに不貞腐れてるムルナウが原因と思ったが違った。恐らくヒッポリト星人と何か関係がある…だからこそ闇の力を扱える俺の出番って訳だ」

 

「あれ、この街を狙ってるんじゃないの?」

 

「甘いな。ヒッポリト星人は狡猾だ、何をしでかすのか分かったかもんじゃねえ。打てる手は打っておきたい、理解できたかお嬢さん?」

 

「……うん…まあ…」

 

「分かった、アンタの好きに行動してくれ。こっちは俺とショウで警戒しておく」

 

「頼む。それとこいつ等がやらかさないか見ていてくれ」

 

「心得た」

 

「ちょっと!?私達がやらかすってどういう事!?」

 

「行くぞ、ビランキ」

 

「はーい♡」

 

プリプリ怒り出したナオミをよそに、ジャグラーはビランキを抱えてSSPの拠点から飛び出した。この怒りを何処に向けたらいいのか、不完全燃焼のナオミは開きっぱなしの扉を八つ当たりするかのように勢いよく閉めた。

 

「そんなに気にするな、アイツなりに心配なんだ」

 

「おっ、ショウがまともな事言ってる」

 

「お前…!」

 

この2人も仲が良いな、とナオミは感じた。

 

「あの〜…これから俺達どうすれば…」

 

「そんなの決まってるでしょジェッタ君。いつも通りよ!」

 

「いつも通り」

 

「そうですよジェッタ君。僕達のすべき事は、聞いて、解析して、解明する事です。いつもの事ですよ!」

 

「そうだね……そうだよね!俺達のやる事なんて変わらない!いつも通りにするだけなんだ!」

 

やる事は変わらない。各々自分が出来る事を精一杯するだけだ。それがやがて迫っている脅威に対抗出来る唯一の方法なのだから。

 

「よーし、気合い入れて行くわよ!サムシングサーチピープルッ!出動ッ!!」

 

「「ラジャーッ!!」」

 

ナオミ、シン、ジェッタのその心を垣間見たヒカルとショウは、何処の地球の人も変わらないんだなと心の底からの安心と微笑みを浮かべていたのだった。

 



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スレ87

69:名無しがお送りします

取り敢えず進んで行ってるけど結構広いな

 

70:名無しがお送りします

ちょっと通路を通ったらすぐに広間的な所に出たりするし所々変なオブジェクトあるしな

 

71:名無しがお送りします

通路なんか通る度に一定の感覚で扉あるしな

なんかの部屋っぽいけど

 

72:名無しがお送りします

なんかあれだよね

侵略宇宙船にしては変な場所だよね

まるで多数の人を収容するかのような…

 

73:名付け親

もしかしてかつてのラモン兄弟みたいに攫ってるタイプ?

 

74:説明ニキ

でも明らかにお店みたいな所もあったよね?

ていうかカケルさんがかなり進んでるのに人が全く見当たらないのもなんか変だよね

 

75:名無しがお送りします

カケルから見ても特に変わった様子はない?

 

76:ウルトラマン(仮)

>>75

うん、俺から見ても特に変わった所はないよ

 

『結構走ってますけど大地さんの反応はどうです?』

 

『まだ距離は離れているが着実に近づいて行っている。この様子だと大地の所には間に合いそうだ』

 

『結構なスピードで走ってるのにまだ着かないんすね…』

 

『次の脇道を左に曲って下さい』

 

『は、はい。…あのエックス先輩、そのカーナビみたいな口調なんとかならないんでしょうか?』

 

『確実にナビゲートする為にしているのだが…不要かな?』

 

『気が抜けるんでお願いします』

 

『分かった』

 

77:名無しがお送りします

緊張感ねえなほんと

 

78:小さな男の子募集

本当に宇宙人も誰もいないわね?

あれだけ光線撃って来たのだから人が居てもおかしくないのだけど…

 

79:ウルトラマン(仮)

 

『ではフィフティ、次の広場にでたら―――待てフィフティ!誰かそこに居るっ!』

 

『っ!?』

 

確かになんか気配がする…

 

80:名無しがお送りします

人か?あるいは宇宙人?

 

81:ウルトラマン(仮)

 

『ちょっとそこにいる人、隠れてるの分かってるから出てきた方がいいよ!』

 

『……え?その声……』

 

『(シャプレー星人か?どうしてこんな所に)』

 

『も、もしかしてフィフティの兄ちゃん!?』

 

『え?えーと………あっ!まさか刑務所惑星で会ったシャプレー君!?』

 

『やっぱりだっ!久しぶりだな兄ちゃん!』

 

82:名無しがお送りします

あの時のシャプレー星人か!?

 

83:名無しがお送りします

あー…襲ってきたけど結局レッドファイトされなかった…

 

84:ウルトラマン(仮)

 

『(知り合いかい?)』

 

『ええ。ていうかシャプレー君なんでここにいるの!?』

 

『それがよぅ兄ちゃん……このデルタランスに俺の友達がよぅ…』

 

『ちょっと待って、デルタランスって何?』

 

『ん?この船の名前だぜ?知らないのか?』

 

『そうなんだよ。この宇宙船に助けなきゃ行けない人がいてさ、俺がここに居るのはそういう事なんだ』

 

『………俺もそんな感じさ。ここには俺の友達が観光目的で来ていたんだけど、最近連絡が取れなくなってな。心配になって来てみたら酷い有り様だよ』

 

84:名無しがお送りします

観光目的?

 

85:名無しがお送りします

ここって侵略宇宙船じゃないんですか…?

 

86:ウルトラマン(仮)

 

『シャプレー君、この船って侵略宇宙船とかじゃないの?』

 

『え?兄ちゃん知らないのか?この船は宇宙観光用だぜ?』

 

『宇宙…観光…?』

 

『兄ちゃんみたいな自力で宇宙を飛べる奴ならいいけど、そうでも無い奴もいるんだ。例えば、そもそも自分専用の宇宙船を持ってない奴とかな。それに宇宙は広大だ、1人で行くのは心許ないとかいう連中もいるっちゃいる。そんな奴らには[宇宙旅行案内会社 ヒッポリト]が運営するこの宇宙観光用総合船マザーデルタランスの出番って訳さ』

 

『嘘だぁ!?じゃあのアホみたいなレーザー砲は…』

 

『ありゃこの船を襲撃してくる奴らを迎撃する為だな。ほら、あれだけ撃たれれば大抵の奴は近寄らないし、仮に近寄っても中々近づけやしないだろ?』

 

『あれ?ならシャプレー君どうやって近づいたの?』

 

『そりゃ俺の船にはこの宇宙船に入る為の認証装置があるから入れる訳だが…ひょっとして兄ちゃん…』

 

『うん、軽い地獄見た』

 

『なんで来れたんだよ。逆にびっくりするわ』

 

87:名無しがお送りします

宇宙にそんな会社あるのか……

 

88:名無しがお送りします

ちょっと待ってくれ

ウルトラ世界の宇宙人って基本は宇宙船持ってたり自力で飛んでくるのが普通じゃないの?

 

89:名無しがお送りします

ていうかヒッポリトって言った?もしかしてヒッポリト星人が経営してるの?

 

90:名無しがお送りします

もしかして今回の事件のヒッポリト星人と関係が…?カケル聞いてみたら?

 

91:ウルトラマン(仮)

>>90

聞いてみるわ

 

『ねえシャプレー君、そのヒッポリト星人って言うのはどんな人なの?』

 

『ん?ヒッポリト星人のケーラの事か?俺は会った事はねえがいい奴だとは聞いてるぜ?』

 

『その…侵略とかそういうのはするタイプ?』

『いや聞いたことねえな。俺も宇宙で運搬の仕事をしているから嫌でも情報が耳に入るんだが黒い噂とかは一切立ってないな、少なくとも兄ちゃんが動くような事はしてない筈だぜ。なんでそんな事聞くんだ?』

 

『…実はね、今は地球で活動してるんだけどそこにもヒッポリト星人が現れてたんだ。それにここにはウルトラマンの変身者が囚われている。だから今回の事件と関わりがあると思ったんだけど聞く限りじゃその線は無さそうだよね』

 

92:名無しがお送りします

つまり別個体と

 

93:名無しがお送りします

ならどうして大地がこの宇宙船に囚われるんだ?

尚更意味が分からん

 

94:ウルトラマン(仮)

 

『シャプレー君は友達を探してるんだよね?なら一緒に行く?』

 

『今回は強引じゃねえんだな。いいぜ兄ちゃん、アンタと一緒なら俺も大船に乗った気でいられる』

 

『おっけー。取り敢えずは俺達の探してる人を探しがてらその友達も探そう』

 

『俺…達?兄ちゃんの他に誰かいるのか?』

 

『2人いるよ。ほら、このデバイスにいるウルトラマンエックス先輩と今はペンダントになってる子だね』

 

『(話は聞いていた、私はウルトラマンエックスだ。よろしく頼む)』

 

『なんか…奇特な人連れてんな兄ちゃん…』

 

95:名無しがお送りします

それはそう

 

96:名無しがお送りします

魔王獣とウルトラマン連れてるって言ったらまあそらそう

 

97:ウルトラマン(仮)

 

『それでエックス先輩、大地さんはまだ先です?』

 

『ああ。だが道はそう難しくない、この道をまっすぐ進めば再び大きな広間に出る。その先に大地の反応がある』

 

『よし、それじゃ行こうか』

 

『分かっ―――え、なんで俺を掴んでえぇぇぇぇぇぇ!!??』

 

98:名無しがお送りします

シャプレー星人を掴んだ途端凄いスピードで移動し始めましたね…

イッチさん容赦が無い

 

99:名無しがお送りします

シャプレー星人可哀想です

 

100:説明ニキ

あっ、なんかシャプレー星人から涙出てる

シャプレー星人って涙流すんだ…

 

101:名無しがお送りします

おっ、もう着いたな

やっぱりスピードタイプは速いか

 

102:名無しがお送りします

しっかし広いな、イッチが変身しても余裕で入りそう

しかもすっごい構造してるし

 

103:説明ニキ

どっちかって言うと横よりも縦に広いよねこの空間

まるででっかい塔の中にいるような感じ

 

104:名無しがお送りします

それにそこかしこに何処かに繋がってる入口が沢山だな

あれか、無重力だからこんな構造でもいいのか

 

105:名無しがお送りします

無重力だからか、階段とかないよね

何処ぞのロボットアニメみたいに少しジャンプしただけで飛べそうやし

 

106:ウルトラマン(仮)

 

『エックス先輩、ここがその広間ですか…?』

 

『恐らくだが。この先に大地が―――待て、何か来る!』

 

『―――え、なんだあの人数!?』

 

107:名無しがお送りします

入口から沢山の宇宙人が出てるけど!?

 

108:名無しがお送りします

ゾロゾロ出てくる…

待てまだ出てきてる…

 

109:名無しがお送りします

しかもなんか目が赤くなってるし…何だったら武器持ってるしどうなってんだこれ

 

110:ウルトラマン(仮)

 

『数で来たのか…?ならこっちだって…』

 

『(カケル待って)』

 

『え?トーアどうし――』

 

『あ…あれ…ミルター……ミルターじゃねえか…!』

 

『あ、ちょ、シャプレー君!』

 

シャプレー君行ってしまった!

 

111:小さな男の子募集

イッチちゃんすぐに止めてあげて!

様子がおかしいわ!

 

112:ウルトラマン(仮)

勿論!

 

『ミルター!お前無事だっ…』

 

『危ないシャプレー君!!』

 

113:名無しがお送りします

危なっ

イッチがもう少し遅かったら剣振り下ろされてたぞ

 

114:ウルトラマン(仮)

 

『え……』

 

『離れてっ!この友達…というか皆正気じゃない!』

 

『(とても強い力…カケル、これ皆操られてる)』

 

『分かるのトーア?』

 

『(分かるのか?)』

 

『(カケルやエックスさんが分からないのも無理ない。存在が薄くて見えないけど誰かが取り憑いてる。しかも全員に)』

 

『そんな…ミルター…どうすりゃ…』

 

どうすりゃええんやこれ…

 

115:名無しがお送りします

操られてるって事は被害者だしな

迂闊にレッドファイトしたら駄目だし

 

116:名無しがお送りします

もしかして黒い影法師がこれを起こしてるのかな…?

 

117:ウルトラマン(仮)

こうしてる間に大地さんもヤバいし…

 

『……ごめんシャプレー君、友達の事は必ず助け出す。けど助けなきゃいけない人がいるんだ。だから…その…』

 

『………いいさ、行ってくれ』

 

『…いいの?』

 

『今の所兄ちゃん達もどうしようもないんだろ?…なら救える人が優先さ』

 

『…ごめん。スピード出すから踏ん張ってね』

 

118:名無しがお送りします

なんとかならないものなのかなぁ…



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