TWO DEMENTION HEROES (謎のna0)
しおりを挟む

TWO DEMENTION HEROES 1話

掛け声とか結構テキトーです。今回はちゃんと最後までやりたい...時系列はR/Bが最終回から劇場版の間、ビルドが少なくともvシネのクローズ後です。


並行宇宙....マルチバース...無限の宇宙が存在する。その多くの世界で正義と悪の戦いが繰り広げられている。

闇を払う宇宙のバランスを守る光の巨人と呼ばれるウルトラマン...

そして、人類の自由と世界の平和のため悪を打つ戦士、仮面ライダー...

この二つの存在が今、交わろうとしていた...

 

 

 

...............

綾香市

 

 

【挿絵表示】

 

 

「シュアッ!」

「ハァッ!」

 

赤い戦士、ウルトラマンロッソ、青い戦士ウルトラマンブルのWパンチが一角超獣バキシムに炸裂する。

 

バキシム「クアァァウッ!」

 

バキシムは両腕から炎を出して反撃する。

 

ブル「オリャッ!」

 

ブルはアクアジェットブラストを放ち、炎を相殺する。

 

ロッソ「ヘァッ!」

 

ロッソはその隙をついて顔面にキックを喰らわす。バキシムは倒れる。

 

ブル「あれ以来、怪獣なんて出なかったのに...コイツなんなんだよ!空が割れたと思ったら...」

ロッソ「今はそんな事どうでもいい!とにかくコイツを倒すぞ!」

 

 

 

............

東京

 

「はっ!」

「うりゃッ!」

 

赤と青のハーフボディに分かれた戦士、仮面ライダービルドと青いボディの戦士仮面ライダークローズが敵と戦っている。

 

クローズ「コイツら何もんだよ⁉︎急にフワフワしたカーテンみたいなのから出てきて...!」

ビルド「オーロラだよ!それくらい知ってなさいよ!まあ少なくともスマッシュではないな...」

 

ビルドが戦ってるのは仮面ライダー1号に似た戦士、ショッカーライダー...クローズが戦ってるのはアンノウンという怪人に属すトータスロードであった。

 

ビルド「まっ、とにかくさっさと倒しますか!」

 

ビルドはビルドクラッシャー、クローズはビートクローズを手にしてショッカーライダーとトータスロードに斬りかかる。

 

ビルド「ハァッ!」

 

ビルドクラッシャードリルモードの回転する刃がショッカーライダーのボディを傷つけ後退させる。

 

クローズ「おぉらあっ!」

 

ビートクローズの斬撃にトータスロードは怯むも、背を向けて硬い甲羅を向ける。

 

クローズ「うおっ⁉︎」

 

振動で剣が弾かれ、クローズは後退する。

 

トータスロード「ヌウンッ!」

 

トータスロードはその隙をつき頭突きをくらわす。

 

クローズ「ぐぁっ!野郎!これならどうだ!」

 

クローズはビートクローザーにドラゴンフルボトルをセットしてレバーを三回引く。

『メガスラッシュ!』

 

クローズ「おらぁぁっ!」

 

ビートクローザーの刀身に青い炎が現れ斬撃が竜の頭のように変化してトータスロードに遅いかかる。再びトータスロードは背中を向けるが、今度は耐えきれず吹っ飛び甲羅にヒビが入る。

 

 

.....................

 

バキシム「グァァァウ!」

 

バキシムの鼻から放たれる、エネルギー弾をロッソとブルは避け続ける。

 

ブル「カツ兄、俺があいつを引きつける!その隙にさっきみたいに上から攻撃だ!」

ロッソ「ああ!任せろ!」

 

バキシムの攻撃をブルはスライディングで避けつつ、アクアジェットブラストで反撃する。

 

ブル「ハァッ!」

 

バキシム「グァァァウ!」

 

バキシムは再び炎で相殺する。

 

ロッソ「フッ...ハァァ...!」

 

ロッソは其隙をつき、頭上からフレイムスフィアシュートを放とうとするが...

 

バキシム「!...」

 

ボシュウ!

 

バキシムのツノがミサイルとなり突如発射されてロッソに直撃する。

 

ロッソ「ウワァァッ!」

 

ロッソは墜落する。

 

ブル「カツ兄!」

 

バキシム「グァァァオ!」

 

バキシムはロッソに気を取られたブルに鼻からのエネルギー弾を放つ。

 

ブル「ウワァッ!」

 

バキシムはその隙をついて姿を消す。

 

ロッソ「大丈夫か?」

ブル「ああ、なんとか...あれ?アイツは...?」

 

2人は姿を消したバキシムを探して辺りを見回す。

 

バリィィン!

 

バキシム「グァァァウ!」

 

ダダダダダダ!

 

突如、空が割れてバキシムが現れる。空間からミサイルやロケット弾、火炎を連射する。ロッソとブルは爆風に飲まれる。

 

ロッソ&ブル「ウワァァァッ!」

 

ロッソ「くそっ...アイツを引き摺り下ろすぞ!」

 

『ウルトラマンブル!ウインド!』

『ウルトラマンロッソ!グランド!』

 

ロッソはロッソグランド、ブルはブルウインドへとチェンジする。

 

ブル「ハァツ!」

 

ブルは突風を放ち、ミサイルやロケット弾、炎を押し返し、バキシムに命中させる。

 

ロッソ「グラヴィティ...ホールド!」

 

ロッソは重力波でバキシムを捕らえて時空穴から引っ張り地面に叩きつける。

 

ブル「今だ!」

 

ブルのインナースペース内でイサミはルーブスラッガーにエックスのクリスタルをセットする。

 

『ウルトラマンエックス!』

ブル「スパークアタッカー!」

 

ブルは勢いよく走り出し、電撃を纏った刀をバキシム目掛け斬りつける。、バキシムを麻痺させる。

 

ロッソ「止めだ!」

 

ロッソのインナースペース内でカツミはオーブリングneoを取り出し操作を行う。

 

『ゼットシウム光線!』

 

ロッソ「ウォォォ...シュアッ!」

 

ロッソの両腕に光と闇のエネルギーが集まり、十字に腕をクロスして光線を放つ。

 

バキシム「グワァァァッ!」

 

バキシムは耐えきれず爆発した。

 

 

..................

 

ショッカーライダー「イギィィ!」

ビルド「うわっ.!」

 

ショッカーライダーの指からのミサイルでビルドは吹っ飛ぶ。

 

ショッカーライダー「ギィ!」

 

ショッカーライダーは尚もミサイルを放つ。ビルドはそれを何とか間一髪で避ける。

 

ビルド「たくっ、指からミサイルてどんな構造してんだ..!」

 

ビルドはニンジャボトルをドリルクラッシャーガンモードにセットする。

 

『ニンジャ!ボルテックブレイク!』

 

すると、ドリルクラッシャーから放たれた光弾が分裂してミサイルを相殺し、そのうちの一発がショッカーライダーに当たる。

 

ビルド「はっ!」

 

ビルドはショッカーライダーが怯んだ隙を見逃さずドリルクラッシャーブレードモードでジャンプして斬りかかり、一発当てた後、そのまま連続で斬りつける。

 

ビルド「そろそろ...止めといこうか!」

 

クローズ「ウラァ!」

 

一方、クローズもビートクローザーの一撃でトータスロードを吹っ飛ばす。

 

 

クローズ「これでもくらえ!」

 

ビルドとクローズはベルトのレバーを回す

 

『『ボルテックフィニッシュ!』』

 

ビルド「フッ...ハァァー!」

 

ビルドは数学のグラフのようなエネルギー体に滑空するかのように飛び蹴りを放つ。

 

クローズ「...うおおおおっ!」

 

クローズは青い竜の形をした炎を足に纏わせそのま、飛び蹴りをくりだす。

 

ショッカーライダー「ぎゃぁああ!」

トータスロード「ぐわぁぁぁ!」

 

2人のライダーキックを食らった怪人たちは爆死した。

 

...............

 

ロッソ「なんとか倒したか....」

ブル「でも、コイツ...なんだったんだ?」

 

............

 

ビルド「ふぅ、一件落着と...」

クローズ「けど、コイツらは一体...」

 

 

 

.........その時、双方の世界で異変が起こった......

 

 

綾香市

 

バリバリバリ..

 

バキシムの開けた穴から電撃が迸る...

 

ブル「な、何だ⁉︎」

 

その時、時空の穴から強烈な渦巻が発生する。

 

ブル「!」

ロッソ「!......イサミ!」

 

渦巻がブルを飲み込もうとした時、ロッソはブルにぶつかり身代わりとなる。

 

ロッソ「グッ...ウワアァァァ...!」

ブル「カツ兄!」

 

ロッソは渦巻に巻き込まれて時空の穴へと巻き込まれる

 

 

...............

 

 

東京

 

怪人を倒した場所から再び銀のオーロラが現れて電撃が迸る。

 

ビルド「この現象は...⁉︎」

 

そしてオーロラから渦巻が発生してビルドに向かう。

 

クローズ「戦兎!」

 

クローズがビルドにぶつかり身代わりとなる。

 

クローズ「オワァアァァァっ!」

 

ビルド「万丈!」

 

クローズはオーロラに飲み込まれる。

 

...............

 

謎の空間内

 

ロッソ「くっ、なんなんだ、コレは...!」

 

ロッソは凄まじい嵐に飛行態勢を取れず、激しく振り回されている。

 

クローズ「くそっ!一体なんなんだよコレ...!」

 

クローズも同様に激しく振り回されている。

 

ロッソ「ぐっ!...なんとか脱出を...ん?」

 

クローズ「くそっ、なんとか出れねえのかっ!...えっ?」

 

ロッソとクローズは互いの存在に気づき、目が合う。その瞬間、互いに逆方向に引き寄せられる。

 

ロッソ「ウワァァッ...!...あれは...出口か⁉︎」

 

クローズ「がぁぁぁっ...!...あの白い穴、ひょっとして出口か!?」

 

ロッソとクローズは出口らしき物を見つける。

 

ロッソ「くっ、こうなったら....」

クローズ「一か八かだっ!」

 

ロッソはフレイムスフィアシュート、クローズはボルテックフィニッシュの態勢を取る。必殺技の勢いを利用して脱出するという作戦だ。

 

ロッソ「うぉぉぉっ!」

 

巨大な火球を放った勢いでロッソの身体は大きく後ろにのけぞり、出口へと一直線に進む。

 

『ボルテックフィニッシュ!』

 

クローズ「おらぁぁぁ!」

 

クローズは出口目掛けライダーキックで進む。

 

 

綾香市

 

ブル「カツ兄...!」

 

ブルはロッソを助けようと時空の穴に飛び込もうとするが...時空の穴は突如、消滅し、元の空に戻る。

 

ブル「そんな...!...え?」

 

ショックに浸る間もなくブルの目の前に今度は銀色のオーロラが広がる。そこからかつてGOD機関の首領であった銀色のロボット、キングダーク。そして、ビルド達の世界で猛威をふるった機械兵ガーディアンが現れる。キングダークとガーディアンは街を破壊し始める。

 

ブル「くそっ!」

 

ブルは地上に降りキングダークに対峙する。

 

 

 

クローズ「うわぁぁぁ...!」

 

一方、空間から脱出したクローズは地面に激突し、変身解除される。

 

万丈「いてて...⁉︎な、何だ⁉︎あのデカイの...!」

 

万丈はキングダークと戦うブルを見て驚く。

 

万丈「マジで何なんだよ、アレ...!...ん?」

 

万丈は周りを見るとガーディアンが暴れてるのを目にする。

 

万丈「戸惑ってる場合じゃねえか...!」

 

万丈はビルドドライバーを取り出すが...

 

万丈「げっ!嘘だろ!壊れてやがる!」

 

ビルドドライバーは空間から脱出した際の衝撃で破損していた。

 

万丈「仕方ねえ!ならこっちだ!」

 

万丈はスクラッシュドライバーを取り出す。

 

 

 

「ドラゴンゼリー!」

万丈「変身!」

「潰れる! 流れる! 溢れ出る!」

「ドラゴンインクローズチャージ!」

「ブラァ!」

 

万丈は仮面ライダークローズチャージに変身した。

 

クローズ「うおお...!」

 

.............................

 

一方、ビルド世界

 

ビルド「万丈...一体どうなって...⁉︎」

 

ビルドが振り向くと、突如、巨大なロボットが現れると同時にそのロボットに似た意匠を持つ機械兵達が転送されるように現れる。それはかつてウルトラマンティガやGUTSを苦しめたゴブニュオメガ、ゴブニュヴァハであった

 

ビルド「何だ?コイツら...ガーディアンじゃない⁉︎」

 

ビルドは戸惑いつつもドリルクラッシャーを構え、街を襲う機械兵達に立ち向かう。

 

ロッソ「ウオワァァ!...フッ!」

 

空間から脱出したロッソは空中で体制を整え着地する。

 

ロッソ「ここは...綾香市じゃない...?」

 

ロッソは周りを見渡す。すると暴れるロボットが目に入る。

 

ビルド「くそっ、コイツら誰の差し金だ⁉︎ん...?」

 

ビルドは遠くのビルの屋上に逃げ遅れた人がいるのを見る。そしてそのビルの目前にはゴブニュオグマが立っている。

 

ゴブニュオグマ「ギュィィ...ピピピ...」

 

ゴブニュオグマはビルに電撃を放とうとする。

 

ビルド「危ない!」

 

が、その時...

 

ドガァァァ!

 

ロッソ「グァァァ!」

 

ギリギリのタイミングでロッソが割り込み、ビルの盾となった。

 

ビルド「⁉︎...何だ、あの巨人は....?...あの人たちを助けたのか?」

 

ロッソ「シュアッ!」

 

ロッソはゴブニュオグマに組みつき格闘線に持ち込む。パンチやキックを打ち込むが、頑強なゴブニュオグマにはあまり効いていない。

 

ガシィ!

 

ロッソ「グァッ!」

 

ロッソは腕を掴まれ持ち上げられ地面に叩きつけられる。

 

ロッソ「ウワァアッ!」

 

そのまま投げ飛ばされる。

 

ゴブニュオグマ「ギュィィ...」

 

ゴブニュオグマはそのまま電撃を放つ。

 

ロッソ「クッ!」

 

ロッソはフレイムミラーウォールを展開して電撃を防ぐ。そして、電撃が反射してゴブニュオグマに当たり微かに怯ませる。

 

カツミ「ルーブスラッガーロッソ!」

 

ロッソはルーブスラッガーロッソを取り出し、ゴブニュオグマに斬りかかる。

 

ロッソ「ハッ!シュアッ!」

 

ロッソはゴブニュオグマの攻撃を避けつつ、斬撃を決める。しかし、先ほどに比べてややグラつきはするが決定打にはならない。

 

ガッ!

 

ついぞ、両腕を掴まれてマウントを取られてしまう。

 

ロッソ「ウワッ!」

 

ゴブニュオグマ「ギュィィ、ピピピ...ピピピ」

 

ゴブニュオグマは電撃を放とうとするが...

 

ロッソ「くっ、ウォォォ!」

 

ロッソはなんとか動かせる足に炎を宿しゴブニュオグマの背面にキックする。

 

ゴブニュオグマ「!」

 

ゴブニュオグマは怯んでロッソの腕から手を離す。

 

ロッソ「グっ、シュウァァァ!」

 

ロッソは至近距離のフレイムスフィアシュートでゴブニュオグマを吹っ飛ばす。

 

『ウルトラマンゼロ!』

 

ロッソは素早く立ち上がると、インナースペース内でルーブスラッガーにゼロのクリスタルをセットする。

 

ロッソ「ゼロツインスライサァァァーッ!」

 

ルーブスラッガーロッソから二つの炎の刃が放たれゴブニュオグマに向かう。ゴブニュオグマなそれを受け止める。

 

『スペリオン光線!』

ロッソ「ウワァァァァァーッ!」

 

ロッソはオーブリングNEOを使用してスペリオン光線を放つ。ゼロツインスライサーに加わる形でゴブニュオグマに決まる。流石のゴブニュオグマも耐えられず爆発した。

 

ロッソ「ウゥッ...」

 

必殺技を連発して疲弊したロッソはそのまま消滅してしまった...

 

『フルフルマッチブレイク!』

ビルド「はぁぁーっ!」

 

ビルドはラビットラビットフォームとなりフルボトルバスターブレードモードで高速で回転切りを行いゴブニュヴァハを全滅させた。

 

ビルド「ふぅ...あれあの巨人は...?」

 

...............

 

 

綾香市

 

ブル「ウワァっ!」

 

ブルはキングダークの打撃で吹っ飛ばされる。

 

キングダーク「ヌゥン!」

 

キングダークは目から光線を放つ

 

ブル「くっ!」

 

ブルは横にジャンプして避けるを

 

キングダーク「ハァッ!」

 

続いてキングダークは指から複数のミサイルを放つ。

 

ブル「うわっ!」

 

ブルは咄嗟にブルウインドにチェンジしてミサイルを素早く避ける。

 

ブル「ハァッ!」

 

ブルはカウンター気味に風の弾丸を放ち、キングダークを怯ませる。

 

ブル「ハッ!」

 

ブルはキングダークの光線やミサイルを避けながら一気に接近し...

 

ブル「オリャアァァー!」

 

ルーブスラッガーブルの一撃でキングダークのツノを切り落とす。

 

『ウルトラセブン!』

ブル「ワイドショットスラッガァァー!」

 

セブンのアイスラッガーに似た形の風の刃が回転しながらキングダークに向かい真っ二つに斬り裂いた。キングダークは爆発した。

 

一方、地上...

 

「キャァー!」「逃げろー!」

 

人々がガーディアンの襲撃から逃げ回っている。その中に兄弟ウルトラマンの妹である湊アサヒもいる。

 

 

アサヒ「一体、あの人形さんは...!」

 

アサヒは逃げてる中でリードに繋がれ置き去りにされた犬を見つける。

 

アサヒ「大丈夫ですか!ワンちゃん!今、解いてあげますからね!」

 

しかし、その間に逃げ遅れ、ガーディアンが迫る。

 

アサヒ「あっ!」

 

ガーディアンが銃口を向ける...

 

クローズ「うおらぁっ!」

 

間一髪でクローズチャージが現れてガーディアンをパンチで吹っ飛ばした。

 

アサヒ「え..?」

 

クローズ「たくっ、まだ居たのか!」

 

クローズはツインブレイカーを纏い、次々にガーディアンを打ち倒す。

 

『スクラップブレイク!』

 

クローズチャージ「うおぉぉぉ、おりゃあああ!」

 

拳を打ち出すとツインブレイカーからドラゴン型のエネルギーが放たれガーディアンを一掃した。

 

クローズチャージ「ふぅ...やっと全部倒したぜ...」

 

クローズチャージは変身を解除して万丈の姿に戻る。

 

アサヒ「あ、あの...」

万丈「ん...?」

 

万丈はアサヒに話しかけられて振り向く。

 

アサヒ「助けてくれて、ありがとうございます!ハイ...お礼の飴ちゃんです!」

万丈「お、おお...ありがとよ...」

アサヒ「ワンちゃんも無事でしたし...あ、怪我してますよ?見せてください」

万丈「いや、このくらい大したことねえよ...」

アサヒ「いえいえ、ほっといたら広がります」

 

アサヒは顔を接近させる。

万丈が初対面でガツガツ接するアサヒにやや困ってると、

 

グイッ!

 

万丈「あいててて!」

イサミ「テメェ、何やってんだ!」

 

万丈は変身を解除して辺りを見に来たイサミに耳を引っ張られていた。何とか振り解き叫ぶ。

 

万丈「テメェ、いきなり何しやがる!」

イサミ「こっちの台詞だ!何、他人の妹たぶらかしてんだ!」

アサヒ「イサ兄!やめてください!この人は私を助けてくれたんです!」

イサミ「え?」

 

アサヒはイサミに事情を説明する。

 

イサミ「悪い、疑って悪かった...お前、名前は?」

万丈「万丈龍我、仮面ライダークローズだ」

イサミ「仮面ライダー...?...ま、いいや。お前、どこから来たんだ?」

万丈「え?ああ、なんか相棒と戦ってたらよ...変な空間に入って...なんかさっきのやつに似た赤い巨人を見たりして...」

イサミ「赤い巨人⁉︎まさかカツ兄が...!」

万丈「へ?知り合いか?」

 

イサミは万丈から赤い巨人の特徴を聞く。

 

イサミ「間違いない。.俺の...兄だ...赤い巨人は...」

万丈「へ?...!...じゃあお前!」

イサミ「ああ...俺は湊イサミ。ウルトラマンブルだ」

 

イサミはルーブジャイロを見せる。

 

 

..................

 

ビルド世界

 

カツミ「う...」

 

湊カツミは目を覚ました。

 

カツミ「ここは..」

戦兎「目が覚めたか?」

カツミ「!....貴方は...」

 

仮面ライダービルドに変身する桐生戦兎は傷ついたカツミを見つけ自らのアジトに運んだのであった。

 

戦兎「安心しろ。お前を捕らえてどうこうするつもりはない。...ただ...科学者の悪い癖でね...つい興味が勝ってこいつを調べちまった」

 

戦兎はルーブジャイロを渡す。

 

カツミ「!」

戦兎「まあ、質量保存の法則からしてあり得ないが...あの巨人は君だろ。この機械がそうさせてるらしいな」

カツミ「...あんたは...誰なんだ?」

戦兎「まあ、そうカッカしなさんな」

 

戦兎はコーヒーを渡す。

 

戦兎「...俺も君みたいなもんさ」

 

戦兎はビルドドライバーを見せる。

 

カツミ「!...そのベルトは⁉︎」

戦兎「知ってるのか?」

カツミ「ああ...ここに来るまでの変な空間に巻き込まれた時に、コレを付けた青い戦士が...」

戦兎「⁉︎...詳しくきかせてくれ!」

 

戦兎はカツミから説明を受けた。

 

戦兎「...間違いない。俺の相棒だ」

カツミ「相棒...あんたもあの戦士たのか?」

戦兎「ああ、ちょっと違うがな...」

 

戦兎はビルドフォンに入った自らが変身する動画を見せる。

 

カツミ「貴方も...変身を...」

戦兎「ああ...そうだ。...そういえば、自己紹介がまだだったな。俺は桐生戦兎、仮面ライダービルドだ」

カツミ「湊カツミ...ウルトラマンロッソだ」

 

 

つづく

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話

キャラ解釈違いあったらごめんなさい


イサミ達は取り敢えず、万丈を自宅であるクワトロMに招くことにした。

 

万丈「ここは...服屋か?」

イサミ「ああ、俺たちの家だ」

 

三人はクワトロMに入る。

 

イサミ「ただいまーっ」

 

イサミが帰宅の挨拶をした瞬間、この店の店主であり湊兄妹の父親である湊ウシオが現れる。

 

ウシオ「おおっ、イサミ、アサヒ!怪我は無いかっ!...てその人は誰だ?」

アサヒ「この人は万丈龍我さん。私の命の恩人です!」

ウシオ「命の恩人?どういう事だ?」

イサミ「怪獣と一緒に変なロボットも出てきたろ?奴らからアサヒを守ってくれたんだ」

ウシオ「そうか。そりゃすまなかったな...」

 

ウシオは万丈の肩に手を置く。

 

ウシオ「あれ?カツミは?」

 

カツミの名前を出した途端、三人は苦い顔をする。

 

イサミ「それが...カツ兄は...」

ウシオ「⁉︎...一体どうしたんだ?」

 

イサミが言おうと決心した瞬間、

 

「カツミは別世界に転送された。そうよね?イサミ」

 

声の下方を振り返ると家族の母親、湊ミオが立っていた。

 

アサヒ「お母さん!」

イサミ「母さん!」

ウシオ「みーしゃん!」

 

万丈「え?...母ちゃん⁉︎...いや、なんかやたら若いけど...親父さんと歳離れすぎじゃね⁉︎」

イサミ「これには、色々事情があんの!」

万丈「事情てどんな?再婚か?...あいてて!」

 

万丈はミオに耳を引っ張られる。

 

ミオ「初対面の相手に色々失礼よ。万丈龍我くん!」

 

ミオはそう言うと万丈を離す。

 

万丈「え?まだあんたには名乗ってないけど⁉︎」

ミオ「...そりゃ見ていたから。別次元で貴方達の世界のことも」

万丈「え?」

 

.............

 

状況をまとめる為、湊家+万丈で説明が行われていた。

 

ミオ「実は、異次元に転送されていた間、カツミやイサミの未来だけじゃ無い。いろんな世界が見えたのよ」

イサミ「龍我の世界もか?」

ミオ「そう。彼は元の世界では、桐生戦兎、仮面ライダービルドと共に仮面ライダークローズとして、地球外生命体エボルトの陰謀を止めるべく戦っていた。そして...貴方にエボルトの遺伝子が宿ってるのも知ってる」

 

ミオは万丈を見て言う。

 

ミオ「他にも、超古代の闇に立ち向かうウルトラマンの世界や、同じく古代の戦闘種族と戦う仮面ライダーとか...ああ、地球が生んだウルトラマンの世界とか、神様の使いと戦う仮面ライダーの世界もあったわね」

ウシオ「みーしゃん、思い出話はそのくらいにして、カツミがどこに行ったか詳しく説明してくれないか?」

ミオ「ああ、そうね...昼の戦いは私もアイゼンテックのビルから見ていたわ...」

 

............

 

ロッソとブルがバキシムと戦ってる間...

 

ミオ「うーしゃん!ああ、大丈夫!このビルにはバリア装置あるから!ああ、アサヒも安全な場所に...」

 

ドオオオン!

 

激しい爆発が起こり、バキシムが倒された事を伝える。

 

ダーリン「怪獣、撃破!カツミさんとイサミさんの勝利でーす!」

ミオ「はあ、良かったあ〜」

 

安心したのも束の間...

 

ダーリン「ん?ちょっと待ってください⁉︎あの怪獣が開けた穴から強いエネルギーを確認!この世界のものではありません!」

ミオ「え⁉︎」

 

するとロッソがブルを庇い時空の穴に巻き込まれる。

 

ミオ「カツミ!」

 

ロッソが時空の穴に巻き込まれると同時に警報音が響く。

 

ダーリン「何かが、転送されてくる模様!」

 

すると、モニターにキングダークとガーディアンが映る。

 

ダーリン「双方とも、この世界のものではありません!」

ミオ「一体、どうなって..」

ダーリン「更に時空の穴から何かが出現するのを確認!拡大します!」

 

すると、クローズの容が映し出される。

 

ミオ「あれは..!..仮面ライダー!」

 

.....................

 

ミオ「カツミが消えると同時に、この世界にはいないはずの存在、仮面ライダーが現れた...まるで入れ替わる様に...」

アサヒ「つまり、龍我さんとは逆にカツ兄は龍我さん達の世界に送られた...て事ですか?」

ミオ「そういう事。なんらかの力が働いて、二つの世界を繋ぐ穴が出来て、2人の存在を入れ替えた...これが私の仮説。最もカツミの無事が確かめられない以上、仮説でしかないけど...それに、この世界の現象を見るに万丈くんの世界では存在しない筈の怪獣や宇宙人が出現してる可能性があるわね」

万丈「か、怪獣⁉︎ロボットはまだしも怪獣まで出んのか⁉︎」

イサミ「ああ、俺たちはずっとそんな連中と戦ってきた...」

 

イサミは綾香市で起きた事件の数々が記された記事を見せる。

 

万丈「マジかよ...これ、全部事実か?」

イサミ「嘘なら教えるかよ」

ウシオ「どうにしろ....今はカツミの無事を確かめる術はないのか...」

 

湊家に不安を感じさせる空気が漂う。万丈はそれを見てなんだか申し訳ない気持ちになる。

 

アサヒ「...カツ兄なら多分、いやきっと大丈夫ですよ!お母さんが言う様に龍我さんの世界にいます!」

ミオ「?アサヒ、なんで分かるの?」

アサヒ「なんとなく...感じるんです。カツ兄が何処かでクリスタルを使ったのを...」

イサミ「!」

 

イサミはクリスタルホルダーを見る。

 

イサミ「火と土のクリスタル、刃のクリスタル、それにオーブリングneoが無い...コレはカツ兄が何処かで使ってるからか?」

アサヒ「多分、そうだと思います..私が元々クリスタルだったからでしょうか?」

ウシオ「でも、そうだとして知り合いもいない世界でカツミはやっていけるのか...?」

万丈「...それなら大丈夫だ!あっちには戦兎が、カズミンが、幻さんがいる!きっと、カツミて人の力になってくれるはずだ!」

イサミ「そんなに居るのか⁉︎仮面ライダーて...」

ミオ「だとしてもコンタクトが取れるかどうか...」

アサヒ「大丈夫です!龍我さんが私たちに会えた様に、カツ兄も龍我さんのお友達に会える筈です!」

イサミ「...そうだ。カツ兄は滅多な事で挫けやしない...生きてる筈だ」

アサヒ「良い方に考えないと、前には進めません...ハッピーな気持ちを忘れない様にしましょう!」

ウシオ「だな...まだ諦めるに早い」

ミオ「そうね。明日から...克巳をこちらの世界に呼び戻す..尚且つ万丈君を元の世界に戻す方法を考えるわ」

 

湊家と万丈は決意を新たにした。

 

...............

 

それぞれの話を終えた後、万丈は夕食をご馳走となり、取り敢えず湊家への居候が許された。

ただし、ウシオの手伝いという条件付きだが。

そして、万丈はカツミの部屋を借りていた。

 

万丈「泊めてもらっといてアレだが...どうも他人の部屋で寝るのは落ちつかねえな...」

 

トントン

 

万丈「?...どうぞ」

イサミ「おう」

万丈「ああ...お前か。何の用だ?」

 

......

 

イサミ「お前さ...元の世界じゃ何してたんだ?母さんが言うには、仮面ライダー...てヒーローみたいだけど..」

万丈「...まあ、お前のお袋さんの言う通りさ。ブラッド族ていうクソったれどもをぶちのめして、新たに平和な世界を作った。まあそれやったのは相棒だけど」

イサミ「世界を..作った?どういう意味だ?」

万丈「えーと....まあ詳しいことは俺もわかんねえけど..とにかく何とかなったて事だ..」

 

イサミは万丈の言葉に苦い顔を浮かべる。万丈は言葉に詰まり、話題の変換を図る。

 

万丈「...ここ、お前の兄貴の部屋だろ?カツミ...だっけ?野球選手なのか?あちこちに野球のものがあるけどよ...」

イサミ「...そうなることを目指してたかもしれないけど、出来なかった...」

万丈「え?」

イサミ「俺たちが小さい頃に母さんが失踪してさ...カツ兄は俺や父さんを支える為に夢を諦めざるを得なかった」

万丈「ああ...なんか異次元がどうとか言っていたな...」

イサミ「そんでなんやかんやウルトラマンになって兄弟揃って急にヒーロー..なんてな。予想できねえよな」

 

イサミは苦笑いしながら言う。

 

イサミ「ま、改めて家族の大切さが分かる経験になったし..俺もカツ兄も後悔はしてねえけど」

 

万丈「いいもんだな。家族て」

アサヒ「そういや、龍我の家族は...?」

万丈「...殺された。両親はだいぶ昔に......

婚約者も...目の前で消えた...」

イサミ「え?...」

 

イサミは万丈の思いもよらぬ言葉を聞いて返答に詰まる。

 

万丈「だからよ..家族の記憶もあんまりはっきりとねえんだよ...」

イサミ「そうだったのか....悪りぃ。やなこと聞いちゃったな...」

 

ドォォォン...

 

その時、外で爆音がする。

 

イサミ「なんだ?...」

万丈「今のは...爆発か⁉︎」

 

...............................

 

 

夜の街の誰もいないビルの屋上に1人のサングラスをかけた男が立つ。

 

「......全く、嫌な光だ...どの世界でも地上人は変わらないな...」

 

男は一体の人形を取り出す。

 

「さあ、暴れよ...テレスドン!」

 

男が腕からエネルギーを送ると人形、いや、スパークドールズはと男の手を離れ実体化する。

 

「グエェェェェエン!」

 

闇夜の街に地底怪獣テレスドンが出現した。

 

「さあ、行け!テレスドン!地上人の街を焼き払うのだ!」

 

テレスドン「グエェェエン!」

 

テレスドンは口を開くとデプス火炎を吐き出す。まわりの建造物が炎上、爆発する。

 

テレスドン「グエェェエン!」

 

テレスドンはそのまま燃え盛る街を進行する。

 

 

キィィィン!

 

ブル「シュア!」

 

テレスドンの頭上で光が輝いたかと思うと、ウルトラマンブルアクアが現れる。

 

「ちぃ、この世界のウルトラマンか...テレスドン!やってしまえ!」

 

テレスドン「グエェェェェエン!」

 

方向を上げ、威嚇をするテレスドンに対しブルはファイティグポーズを取り、走り出す。同時にテレスドンもブル目掛けて走り出す。

 

ブルはテレスドンの突進を受け止めて、喉元にパンチを繰り出す。怯むテレスドンに対してストレートキックを繰り出し後退させる。

 

ブル「デアっ!」

 

追撃を加えようと接近するブルだが、

 

テレスドン「グエェェエン!」

 

テレスドンはデプス火炎を吐き出す。

 

ブル「ウワッ!」

 

ブルはモロにくらい倒れ込む。

 

テレスドン「グエェェェエ!」

 

テレスドンは二発目を放つ。

 

ブル「クッ!」

 

ブルは水の力によるバリアに張り防ぐ。

 

ブル「くらえ!」

 

ブルは片手を翳し、テレスドンに対してアクアジェットブラストを放つ。

 

テレスドン「グェッ!」

 

テレスドンは僅かながらよろめく。

 

ブル「一気に決める!フッ!...ハアッ!」

 

ブルは腕をL字に組みチャージ無しのアクアストリームを放つ。

 

テレスドン「グエェェェェッ!」

 

しかし、テレスドンはジャンプして身体をドリルの様に勢いよく回転させて突進する。

その勢いでアクアストリュームが弾かれてブルに直撃する。

 

ブル「ウワァァァッ!」

 

ブルは直撃して吹っ飛ぶ。

 

テレスドン「グエェェェ!」

 

テレスドンは倒れたブルに馬乗りとなり鋭い口先でボディを傷つける。

 

ブル「グッ!」

 

ブルは反撃でパンチをしようとするが、テレスドンはその腕に逆に噛み付く。

 

ブル「グアアッ!」

 

ブルの苦しげな声が上がる。

 

 

「いいぞ!テレスドン!ウルトラマンを倒せ!」

 

テレスドンを操る男は感嘆の声をあげる。

 

万丈「テメェが黒幕か!」

 

「なんだ?貴様は...」

 

万丈は男の背後に立ち構える。

 

万丈「あの怪獣操って何企んでやがる?」

「地上人如きが...偉そうな口を聞くな!」

 

すると男は銃を取り、万丈に銃撃する。

 

万丈「うぉっ!?...野郎!仕方ねえ!」

 

「ドラゴンゼリー!」

 

万丈はクローズチャージに変身する。

 

ドォン!ドォン!

 

クローズ「フッ!」

 

ガキィ!

 

クローズは銃弾を拳で弾く。

 

 

クローズ「オラ!」

 

クローズはツインブレイカーからエネルギー弾を放ち男の持つ銃を打つ。銃が暴発し男が衝撃で吹っ飛ぶ。

 

「お、おのれぇ!」

 

男は立ち上がる。サングラスが割れて顔が露わになるが..

 

万丈「何だ!?目がねえ!」

 

一方、ブルは未だテレスドンに腕を噛みつかれ、苦戦していた。

 

テレスドン「ググゥ...」

 

テレスドンは口に炎を溜め、デプス火炎を放とうとする。

 

ブル「くっ!やべえ...!」

 

クローズ「イサミ!...一か八か...!」

 

クローズはドラゴンマグマフルボトルとロックフルボトルをツインブレイカーにセットする。

 

「ツインブレイク!」

クローズ「行けえ!」

 

マグマを纏った黄金の鉤型エネルギー弾がテレスドンの目に放たれ爆発する。

 

ドォン!

 

テレスドン「グェェ!?」

 

夜行性のテレスドンは突如、強烈な光を間近に見た事で怯み、ブルの手を離してしまう。

 

ブル「!...今だ!」

 

ブルはその隙を突いてループスラッガーブルを取り出しテレスドンの顔を斬りつける。

 

キィィン!

 

テレスドン「ギエェェ!」

 

テレスドンは右目を斬りつけられ顔を押さえる。

 

 

「おのれ...地上人めぇ!テレスドン!一旦引くぞ!」

 

そう叫ぶとテレスドンは地底へと潜る。

 

ブル「ウゥ...」

 

ブルは時間に限界が来て消滅してしまう。

 

万丈「イサミ!...あっ、アイツどこ行った?」

 

万丈は周りを見回すが先程の男はいない。

 

万丈「逃げられたか..!くそっ...!」

...............

 

万丈「確か、この辺だよな...」

 

万丈はブルが消えた思われる場所に着く。そして辺りを見回す。

 

万丈「!...イサミ!」

 

万丈は腕を押さえ倒れているイサミを見つける。

 

イサミ「いてて...」

万丈「お前、大丈夫かよ!?血、出てんぞ!」

万丈はイサミに肩を貸す。

 

イサミ「大した事ねえよ...っ!」

万丈「無理すんな!病院行くぞ!」

..........

 

病院

 

万丈が病室の扉の前で待機している。

 

タタタ...

 

万丈「来たか!」

 

万丈が見た先にはウシオとアサヒが走って来ている。

 

アサヒ「龍我さん!イサ兄は?」

万丈「...一応命に関わる事は無いみてえだけど、だいぶあの茶色いチョココロネ?..みたいな怪獣にやられたんで、暫く入院は必要だとさ」

ウシオ「すまないな...アサヒに続いてイサミまで....イサミはここか?」

万丈「ああ。今は疲れて寝てるけどよ...」

 

3人は病室に入る。そこには腕に包帯を巻き寝ているイサミがベッドにいる。

 

ウシオ「たくっ...いくつになっても心配かけさせやがって...」

アサヒ「イサ兄...カツ兄もいないのに、1人で無茶して...」

 

万丈はイサミに語りかける2人を何も言わず、神妙な表情で見守る。

 

....

 

ウシオ「それじゃ万丈くん、イサミを頼む」

アサヒ「お願いします。龍我さん」

万丈「ああ、任せといてくれ」

 

万丈は帰宅するウシオとアサヒを見送る。

 

万丈「たくっ、きて早々...エラい事になったな...」

 

万丈は窓からのテレスドンに破壊された街を見ながら言う。

 

.......

 

翌日

 

イサミ「うぅ...」

万丈「目が覚めたか」

イサミ「龍我...昨日はありがとな」

万丈「気にすんなよ...それよりお前が寝てる間に妹と親父さんきたけど...心配していたぞ」

イサミ「そうか...」

 

 

ガラガラ

 

アサヒ「イサ兄!気分はどうですか?」

イサミ「アサヒ!お前、学校は?」

アサヒ「今日は昨日の騒ぎの影響で休みになっちゃいました。なのでイサ兄のお見舞いに来ました」

イサミ「ふーん...ま、別に構わないけど、ずっと病院内じゃ退屈じゃないか?何かあったら龍我がいるし、俺は大丈夫だ..そういや昨日の怪獣は?」

アサヒ「ああ、あの怪獣なら、お母さんの分析によると地底に住んでて光に弱いから、昼間は出て来れないみたいです」

イサミ「そっか。だから昨日は龍我の攻撃が目に当たって..」

龍我「ああ、そういえば昨日...怪獣の他に変な奴もいたな...」

イサミ「変な奴?お前、そいつと戦っていたのか?」

龍我「なんか怪獣に指示出していたような...」

 

.....................

 

地底

 

テレスドン「グゥゥゥ...」

 

目を負傷したテレスドンが休んでいる。

 

地底人「テレスドン...奴が憎いか。私も同じくらい...ウルトラマンと、あの仮面の戦士が憎い!」

 

かつて初代ウルトラマンや科学特捜隊に敗れた地底人の同胞が叫ぶ。

 

地底人「しかし、テレスドンがこのザマでは...今のところは勝ち目が...」

 

?「私が手を貸してやろうか?」

 

すると2本のUSBメモリが投げられる。

 

地底人「これは...」

?「それはガイアメモリ。地球の記憶て奴さ」

地底人「地球の記憶?何者だ?貴様...」

?「私もあの青いウルトラマンには恨みがあってね。共同戦線と行こうじゃないか...そのガイアメモリさえあれば君たちは今より強くなれる。昼でも戦えるほどにな...」

 

...............

 

アサヒ「はい!どうぞ!」

 

アサヒは万丈と行きつけの店に行き、たい焼きを奢っていた。アサヒは万丈に綾香市を案内したいとイサミに申し出、万丈なら信用できると判断したイサミは許可したのであった。

 

万丈「おう」

 

万丈はたい焼きを手に取り口にする。

 

アサヒ「どうですか?」

万丈「うん!美味え!甘い!めちゃ甘え!」

アサヒ「良かったです。気に入ってもらえて」

 

万丈は食べ終わると同時にアサヒが質問する。

 

アサヒ「龍我さんて、家族はいるんですか?」

万丈「...イサミにも言ったけど..俺は家族はいない」

アサヒ「え?」

万丈「けど、家族みてえな大切な仲間はいる」

アサヒ「仲間?」

万丈「あいつらがいたおかげで、俺は絶望から救われた。生き甲斐が持てた...アイツらの笑顔を守りたい。その思えば戦う事ができた...愛と平和の戦士、仮面ライダーとしてな」

アサヒ「...龍我さん、なんだか私に似てますね」

万丈「え?」

アサヒ「実は私もあの家族とは本当の家族じゃないんです」

万丈「えっ、どういう事だよ!?」

アサヒ「私は実はクリスタルだったんです」

万丈「へ...?」

 

万丈は理解できず頭に疑問符を浮かべる。

 

アサヒ「家族といた記憶はあっても、全部それは偽りで..だけどお兄ちゃん達は私を家族として受け入れてくれたんです。だから、私も家族が住んでるこの街を守りたい、皆をハッピーにしたいと思ってるんです」

万丈「成程...お前も色々あったんだな(結局、クリスタルてなんだ?)」

 

ガタガタガタ...

 

突如、周りが揺れる。

 

万丈「なんだ?」

アサヒ「地震?」

 

 

ドガァァァァ!

 

テレスドン「ギエェェェェェン!」

 

地底から昨夜、撤退したテレスドンが現れる。

 

テレスドン「ギエェェ!」

 

テレスドンは建築物を破壊しながら進む。

 

万丈「どういう事だよ⁉︎昼間は動けないんじゃねえのか!」

 

万丈はスクラッシュドライバーを取り出す。

 

アサヒ「無理です!龍我さん!大きさが違いすぎます!」

万丈「....だからって黙って見てるわけにはいかねえ!安全なところに行ってろ!」

 

万丈はテレスドンのいる方角に走り出す。

 

 

...............

 

テレスドン「ギエェェェェェン!」

 

暴れるテレスドンを万丈は見る。

 

万丈「...来たはいいものの...どう闘おうな...」

 

ブィィィィン....

 

万丈「ん?」

 

すると何処からかバイクが走ってくる。

 

万丈「これは、戦兎のバイクと同じ...!なんでこんな所に?」

 

テレスドン「ギエェェ!」

 

万丈「...迷ってる暇はねえか!」

 

「ドラゴンゼリー!」

万丈「変身!」

 

万丈はクローズチャージに跨りバイクに乗り走り出す。

 

クローズチャージ「こっちだ!化け物!」

 

クローズチャージはツインブレイカーからエネルギー弾を撃ち出す。

 

テレスドン「ギウゥ...!」

 

テレスドンはクローズチャージを見る。

 

クローズ「そうだ!俺を見ろ!着いてこい!」

 

クローズはさらにエネルギー弾をテレスドンに撃ち、興味を引かせる。

 

テレスドン「ギエェェ!」

 

テレスドンはクローズチャージ目掛け走り出す。

 

クローズチャージ「よし!こっち来やがれ!」

 

テレスドン「ギエェェェェェン!」

 

テレスドンは火炎弾をクローズチャージ目掛け口から撃ち出す。

 

クローズチャージ「うおっ!?危ねぇ!」

 

クローズチャージはバイクを左右に動かし火炎弾を避ける。

 

クローズチャージ「まだまだ...もっとついてこい!」

 

...............

 

病院内

 

怪獣出現の報を受けて多くの人がパニックになり抜け出そうとしている。

 

イサミ「大丈夫ですか!」

 

イサミは転んだ人の肩を持ち病院の外に連れ出す。

 

アサヒ「イサ兄!」

イサミ「アサヒ!あれ、龍我は?」

アサヒ「それが、怪獣に向かっていって!」

イサミ「!?...アイツ、なんて無茶を...」

 

クローズチャージはテレスドンをなるべく街から離れた場所に誘導しようとバイクを駆り続ける。そして..

 

クローズチャージ「よし!ここなら大丈夫だ!」

 

クローズチャージは工業跡地というべき場所にテレスドンを連れてきた。

 

クローズチャージ「よっしゃ!ここならお前と戦えるぜ!」

 

クローズチャージはテレスドンに向かってバイクを走らせる。

 

クローズチャージ「おっかねえが...今は俺がやるしかねえ!」

テレスドン「ギエェェ!」

 

テレスドンの火炎を避けてツインブレイカーからエネルギー弾を連射して攻撃する。

 

クローズチャージ「くそっ!やっぱ効かねえ!なら...」

 

クローズチャージはビートクローザーを取り出し、ドラゴンマグマフルボトルを振ってからセットする。するとビートクローザーは燃え上がる。

 

クローズチャージ「直接攻撃しかねえ!」

 

クローズチャージはバイクを一気に走らせて

火炎を掻い潜り、テレスドンの足に近づき斬りつける。

 

テレスドン「ギウ!」

 

テレスドンは少し痛みを感じるも殆ど効き目はない。

 

クローズ「いよっと....」

 

そのままクローズチャージは廃ビルの外壁にバイクを飛び移らせ、一気に駆け上がりテレスドンの頭目掛け飛び移る。

 

ガッ!

 

クローズチャージ「くらえ!」

 

クローズチャージはビートクローザーのレバーを引っ張りスマッシュスラッシュで斬りつける。

 

テレスドン「グゥ....!...ギエェェ!」

 

テレスドンは鬱陶しくなり頭を振る。

 

クローズチャージ「うおおわっ!」

 

クローズチャージはバランスを崩し倒れるも

 

クローズチャージ「まだだ...!」

 

炎を纏ったビートクローザーをテレスドンの表皮に突き立て踏ん張る。

 

クローズチャージ「うおおおっ!」

 

クローズチャージはビートクローザーのグリップを引っ張りまくり、燃え盛る炎でテレスドンの傷口を広げる。

 

テレスドン「グエェェェェ!」

 

するとテレスドンの目が光り、マグマの様なエネルギーが吹き出し、クローズチャージを吹っ飛ばす。

 

クローズチャージ「ぐがぁぁぁっ!」

 

クローズチャージはその衝撃で吹っ飛ぶ。

 

クローズ「くそっ....やっぱ力が違いすぎるのか...」

 

クローズは吹っ飛ばされながらも立ち上がる。

 

地底人「フン!そこまでの様だな!」

 

クローズ「!...お前は...昨日の!」

地底人「貴様、仮面ライダーとか言ったな...愚かな地上人同士の争いから生まれた戦士...」

クローズ「お前ら、昼間は動けない筈じゃねえのか!」

地底人「ああ、だが、コレがあれば話は別!」

 

地底人はアルファベットが描かれたUSBメモリの様なデバイス「ガイアメモリ」を取り出す。

 

「Tレックス!」

 

地底人はTレックスメモリのボタンを押して自らの体に挿入する。そしてTレックスドーパントに変貌する。

 

ドーパント「この『地球の記憶』が、私とテレスドンに力を与えたのだ!明るい光も支配できる力をな!」

 

Tレックスドーパントは雄叫びをあげて高周波でクローズチャージを吹っ飛ばす。

 

クローズチャージ「ぐぁあぁぁぁ!」

ドーパント「テレスドン!トドメを刺せ!」

 

テレスドンは炎を吐こうとするが、

 

ブル「ハァァー!」

テレスドン「グエェェ⁉︎」

 

テレスドンは突如現れたブルの飛び蹴りで転倒する。

 

クローズ「イサミ!?」

 

ブル「ハッ!」

 

ブルはテレスドンに対して構える。

 

クローズ「オイ、お前、怪我はいいのかよ!」

ブル「...お前こそ、そんな小さいなりで怪獣と戦うなんて無茶しやがって...!」

 

Tレックス「ごちゃごちゃ言ってるか余裕があるのか!」

 

Tレックスドーパントが爪を振るい、クローズチャージに襲いかかる。

 

クローズ「うおっ!?」

 

クローズチャージはビートクローザーで受け止め、相殺する。

 

クローズ「確かに、無茶だけどよ...俺だって、みんなを守りたい気持ちは、負けてねえ!」

 

クローズチャージはTレックスドーパントの爪を払い、パンチで吹っ飛ばす。

 

ブル「ルーブスラッガーブル!」

 

ブルは武器を取り出しテレスドンに斬りかかる。

 

テレスドン「ギエェェ!」

 

炎を纏ったテレスドンの嘴による攻撃を相殺しつつ

 

ブル「分かったよ!そこまで言うなら...ハアッ!」

 

ガキイイン!

 

テレスドン「グエェェッ!?」

 

ブルはテレスドンの攻撃を避けた一瞬の隙をついて斬撃を決める。

 

ブル「そっちは任せた!...けど、この怪獣は俺がやる!」

 

クローズ「任せとけ!」

 

クローズはブルに向かいサムズアップして見上げて答える。それに対してブルは頷き、テレスドンに向かう。

 

 

【挿絵表示】

 

 

..................

 

 

ブル「フッ!ハッ!」

 

ブルはテレスドンに対してルーブスラッガーを振るうが...

 

テレスドン「グゥ!」

 

テレスドンは顔面に振われたルーブスラッガーを口で咥えて防ぐ。

 

ブル「ウッ⁉︎」

 

テレスドン「グエェェ...!」

 

テレスドンは両腕に火を纏いブルに打撃を繰り出す。

 

ブル「ウワァッ!」

 

ブルは吹っ飛ぶ。

 

テレスドン「グエェェェェ!」

 

テレスドンはそのまま手からマグマ弾を放ってブルに追い撃ちする。

 

...............

 

クローズ「はぁっ!おりゃあっ!」

Tレックス「ぐおっ!」

 

クローズチャージの連続パンチにTレックスドーパントは怯む。

 

クローズ「オラァッ!」

 

クローズチャージは続いてキックを放つが...

 

ガジ!

 

クローズ「うおっ!?」

 

Tレックスドーパントは巨大な口で噛みつき防ぐ。

 

Tレックス「フゥン!」

クローズ「うおわっ!」

 

Tレックスドーパントはそのままクローズチャージを振り回し、地面に叩きつける。

 

Tレックス「このまま食いちぎってくれるわ!」

クローズ「させるかよ!」

 

ダダダ!

 

Tレックス「グアっ!」

 

クローズはツインブレイカーからエネルギー弾を放ちTレックスドーパントを怯ませ脱出する。そのまま地面に着地したクローズは構える。

 

 

.........

 

ブル「クッ!」

 

ブルはテレスドンのマグマ弾に対して水のバリアを貼り防ぐ。

 

テレスドン「グエェェェェ!」

 

テレスドンはさらに口からデプス火炎を吐き出す。

 

ブル「クッ!」

 

ブルはテレスドンの火炎を防ぎきれないと見てバリアを解除し横に直ぐ様飛び移り避ける。

 

テレスドン「グエェェェェ!」

 

テレスドンは再びマグマ弾を放つ。

 

「纏うは風!紫電の疾風!」

『ウルトラマンティガ!』

『ウルトラマンブル!ウインド!』

 

ブルはウインドとなり、素早い動きで火炎弾やデプス火炎を避けて、竜巻状の光線でカウンターで反撃する。

 

テレスドン「グエェェ!」

ブル「もう一発!ストームシューティング!」

 

ブルは追撃でストームシューティングを放つ。

 

テレスドン「ギエェェェェェン!」

 

しかし、テレスドンは炎を纏い体を高速回転させてストームシューティングを弾きながら突撃する。

 

ブル「ウワッ!」

 

ブルウインドは間一髪で避ける。避けた先を見ると大地が燃え上がり抉れている。

 

ブル(あんなの食らったら終わりだ...!)

 

テレスドンは着地してブルに対峙する。

 

ブル(ん?...あの傷は...)

 

ブルウインドはテレスドンの頭部に小さな傷があるのを見つける。それは先程、クローズチャージによって付けられた物だった。

 

ブル(あの傷を突けば...いけるかもしれない!)

 

.......

 

クローズ「うおっと!」

 

クローズはTレックスドーパンの口からの高周波を避ける。

 

Tレックス「そんな逃げ腰で勝てるのかあ!ハア!」

 

Tレックスドーパントは高周波を放つ。

 

クローズ「言われるまでもねえ!」

 

『ヒッパレー!ヒッパレー!』

 

クローズ「おらあっ!」

 

クローズチャージはビートクローザーのレバーを引っ張り、ミリオンヒットにより斬撃波をたれ高周波を斬り裂く。そのままTレックスドーパントに直撃する。

 

Tレックス「ぐあっ!」

 

クローズ「今だ!」

 

クローズはスクラッシュドライバーのレバーを操作する。

 

『スクラップブレイク!』

クローズ「ハッ!」

 

クローズチャージは勢いよく飛び上がるとTレックスドーパントに対して飛び蹴りの体制をとる。

 

クローズ「オラアァァァッ!」

 

 

クローズチャージの右足にドラゴン型のエネルギーが纏わり、そのままTレックスドーパントにキックが直撃する。

 

 

【挿絵表示】

 

 

Tレックス「ぐぁぁぁぁぁっ!」

 

Tレックスドーパントは吹っ飛ぶ。

 

Tレックス「テ、テレスドンッ!我の仇をーーっ!ぎゃああー!」

 

Tレックスドーパントはそのまま爆死した。

 

..............

 

テレスドン「グエェェェェン!」

 

テレスドンは再び炎を纏い回転突撃の態勢となる。

 

ブル「目には目を!回転には回転を!」

 

イサミはインナースペース内でルーブスラッガーにギンガクリスタルをセットする。

 

『ウルトラマンギンガ!』

 

ブル「ウオオオオーッ!」

 

ブルウインドはルーブスラッガーを前に出し、そのままテレスドン同様、水の力を纏い風の力で回転しながら突撃する。水の力は風の力と合わさり吹雪のようになる。

 

ギュィィィィン!

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

ブルとテレスドンの回転アタックが激突する。

 

ドガァァァァ!

 

ブル「ウワッ!」

テレスドン「ギエェッ!」

 

ブルとテレスドンは同時に吹っ飛ぶ。

 

テレスドン「ググッ!」

 

ピシッ!ピシッ!

 

すると、テレスドンの頭の傷を中心にしてに全身にヒビが入る。

 

テレスドン「グエァァァァァー!」

 

身体から大量のマグマが噴き出しテレスドンは苦しむ。超高温を直接纏っていた事でブルの吹雪のエネルギーの超低温はふれた事で温度差によりテレスドンの皮膚が自壊作用を起こしたのだ。

 

『ウルトラマンブル!アクア!』

 

ブルはブルアクアへと戻る。

 

ブル「フッ!ハッ!...アクアストリューム!」

 

ブルアクアは必殺光線をテレスドンに放つ。

 

 

【挿絵表示】

 

 

テレスドン「グァァァァー!」

 

テレスドンは断末期を挙げながら爆発した。

 

..............

 

クローズ「よっしゃぁぁぁぁぁ!」

 

クローズチャージはブルの勝利を見て歓喜する。

 

ブル「...フッ!」

 

ブルはピースサインで答える。

 

..........

 

変身を解除したイサミと万丈は帰路についている。

 

万丈「腕...本当に大丈夫なのか?」

イサミ「ああ、もう戦えるし...イテッ!」

 

イサミは腕を押さえる。

 

万丈「たくっ、治ってねえのかよ!ほらっ!」

 

万丈は肩を貸す。

 

イサミ「ワリイ。」

万丈「.....お前、学者の癖に体張って無茶するところ、戦兎そっくりだぜ」

イサミ「ビルド...てやつか?...てか、お前に無茶とは言われたくねえよ」

万丈「んだよっ、俺があの怪獣に傷付けたから勝てたんじゃねえか!」

イサミ「いやいやっ、俺来なかったら絶対お前やられてたじゃん!」

 

万丈とイサミが大人気なく口論していると..

 

アサヒ「イサ兄!龍我さん!」

 

イサミ「アサヒ!」

アサヒ「良かったです!2人とも無事で!...イサ兄、勝手に病院抜け出して...お父さんが心配して怒ってますよ!」

イサミ「...そんなこと言われても...」

 

万丈「しゃあねえ...見てるよう言われたのに離れた俺も悪い。一緒に怒られるか...!」

イサミ「...ふっ、ok」

 

イサミは万丈に拳を突き出す。

 

万丈「....何だそれ?」

 

イサミ「....カツ兄とやっていた、誓いみたいなもんさ」

万丈「...まぁ、よく分かんねえけど...」

 

万丈も拳を突き出し2人は拳を合わせた。

 

.............

 

 

「やはり、地底人風情には無理だったか」

 

地底人にガイアメモリを渡した男がTレックスメモリとマグマメモリを拾う。

 

「やはり、奴らを倒せるのは...この帰ってきたチェレーザ、いや、愛染マコトしかいない!さあ、逆襲の時だ!」

 

かつて湊兄弟に敗れ、美剣サキに始末された筈のチェレーザが再び愛染マコトに憑依していた。そしてその背後には...仮面ライダーG4が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回はビルド世界での話です


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話

※ワームの説明に致命的なミスがあったので修正しました。


ビルド達が創生した新世界へと転送されてしまった湊カツミは桐生戦兎のアジトで生活していた。

 

カツミ「ハイハイ、分かりました...戦兎、修理の依頼だ」

 

カツミは電話で応対し、依頼主の要求をメモして戦兎に渡す。

 

戦兎「ああ、その辺置いといて。今、こっちで忙しいから」

 

戦兎は何やらパソコンを見ながら分析している。モニターにはビルドドライバーとループジャイロが写っている。

 

戦兎(一体何故、万丈とカツミが入れ替わる様に転送されたんだ?二つのアイテムに関係があるのか?)

カツミ「ハイ、ではお願いします」

 

カツミは応対を終わらせて受話器を置く。

 

RRRRR!

 

カツミ「またかよ..」

 

カツミは再び受話器を取る。

 

カツミ「ハイ。此方桐生修理サービス...⁉︎...はい。変わります」

 

カツミは受話器を戦兎に持っていく。

 

カツミ「戦兎、変わって欲しいみたいだ」

戦兎「だから、今分析で...」

カツミ「いや、内閣の人からなんだけど...」

戦兎「内閣?...分かった」

 

戦兎は内閣という言葉に反応して受話器を受け取った。

 

...............

 

北海道

 

猿渡農場

 

新世界の前、北都と呼ばれ土壌が疲弊した地域であったが新世界では元の豊かな食材が揃う場所となっている。

 

一海「よーし、飯にすんぞ!」

 

農場の主であり仮面ライダーグリスである猿渡一海が仲間の農家達に声をかける。農夫達は休憩に小屋へと入り、食事をする。

 

 

「ツー...ツー...おかけになった電話は...」

黄羽「.....やっぱダメか...」

赤羽「どうした?黄羽」

 

北都三話ガラスの1人、黄羽が受話器を手に苦い顔をする。

 

黄羽「いやさあ、隣村の友達の農家に電話したんだけどさ...電話に出ないんだよ」

青羽「何か用事があるだけじゃねえのか?」

黄羽「でも、一週間ずっとだよ?先週あったけど何処かに出かけるって話も聞いてないし。それにその村の他の人に電話しても誰も出ないし...」

赤羽「....確かにそれは気になるな」

青羽「よし、一旦俺たちで確認しに行くか」

 

一海「お前ら、飯食わねえのか?」

 

黄羽「ああ、ごめんカシラ。今そっち行くよ」

 

............

 

首相官邸の近く

 

 

ガチャッ

 

戦兎「よお、幻さん」

幻徳「戦兎。来てくれたか」

カツミ「この人は..?」

幻徳「私の名前は氷室幻徳。首相補佐官だ」

カツミ「し、首相補佐官⁉︎..俺は湊カツミです!よろしくお願いします!」

幻徳「そんな畏まらなくてもいい。戦兎、彼が例の巨人なのか?」

戦兎「ああ、そうだ」

幻徳「...この国を守ってくれたことに国民を代表して感謝の意を捧げよう。ありがとう」

 

幻徳は深々とカツミに対してお辞儀をする。

 

カツミ「あ、どうも...」

戦兎「幻さん、そろそろ本題に入ってくれないか?」

幻「ああ、まずはこれを見てくれ」

 

幻徳は持ってきたパソコンのモニターをつける。

 

幻徳「政府の調査機関の観測による航空写真だ」

戦兎「!...これは」

 

森林に灰色のモヤがかかってる写真が映される。

 

幻徳「最初は皆、機械の故障じゃないかと思ったが...昨日の騒ぎでの謎のオーロラと同じ色をしている。もしかしたら関連があるんじゃ無いかという意見が出始めている」

戦兎「場所は何処だ?」

幻徳「...北海道だ」

戦兎「一海達の住んでる地域か...成程。俺たちに調査に出向いて欲しいと」

幻徳「ああ。ひょっとしたらスマッシュやエボルトの様な脅威が潜んでるかもしれないからな。頼めないか?」

戦兎「任せなさいよ。この天っ才物理学者がチョチョイと解決してやるよ」

カツミ「なら、俺も行きます」

幻徳「君もか?」

カツミ「怪獣がいる可能性もあるかも知れないですし..」

幻徳「確かに否定は出来ない..分かった。戦兎と2人で向かってくれ」

 

戦兎とカツミは北海道に向かった。

 

 

............

 

翌日

 

隣村へと向かった3羽ガラスは車から降り散々していた。しかし、黄羽の友人はおろか村には誰もいない。それどころか多くの家が開けっ放しであった。

 

青羽「どういう事だ...?人どころか虫一匹も見当たらねえ...」

赤羽「家も開けっ放しで...まるでついさっきまでいたかのようにTVが付いてたり...」

黄羽「変だよ...いくらなんでも静かすぎる」

 

3人は各々見回った結果を報告する。

 

青羽「後、見回ってない場所は...」

黄羽「あそこの農場と村役場だけだ...」

赤羽「人はともかく、動物ならいるかもな」

青羽「手分けするぞ。黄羽は村役場、俺と赤羽は農場に向かう」

 

青羽と赤羽は農場に来た。

 

赤羽「原っぱには何もいねえな...」

青羽「あの、牛舎に行ってみようぜ」

 

牛舎に着いた2人だが...

 

青羽「...なんか、匂うな...」

赤羽「そりゃ牛舎だしな」

青羽「いや、そういう匂いじゃ...!」

 

青羽は牛舎から音がするのを聞く。

 

青羽「聞こえるか?」

赤羽「ああ、微かに物音がする...」

 

2人はそっと扉を開ける。

 

赤羽「あのー、すいません...ここの農場の方..」

 

赤羽と青羽は絶句した。

 

そこには片手が獣の様になった人間が...家畜の亡骸を喰らっていたのだ...

 

青羽「走れー!」

 

赤羽と青羽は一気に外へと走り出した。

 

一方、村役場

 

黄羽「すいませ〜ん、誰かいませんか〜」

 

黄羽は中に入り、人を捜索していた。

 

黄羽「...トイレも見てみるか」

 

黄羽はトイレを見てみる。

 

黄羽「誰かいませんか〜」

 

黄羽はトイレを一つ一つ見てみる。

 

黄羽「?...ここだけ鍵が閉まってる?」

 

黄羽は気になり再び声をかけて、戸を叩く。

 

黄羽「すいません...誰か...」

 

ガチャッ!

「うわぁぁ!」

 

 

すると急に扉が開き、子供がバットを持って向かって来た。

 

黄羽「わわ、ちょい待ち!何もしないよ!」

 

黄羽はどうにか少年を落ち着かせる。

 

「よかった。久々に普通の人で...」

黄羽「君、この村の子?てか、普通の人て?」

「僕はケント。農場の子なんだけど...数日前から皆の様子が...おかしくなって...」

黄羽「おかしいて、どんな風に?」

ケント「なんだか、野獣みたいに...とにかく父さんも母さんも人間じゃなくなったみたいな...」

 

その時、黄羽の携帯が鳴る。

 

黄羽「どうしたの?青ちゃん」

 

青羽『黄羽!今、村役場か!?』

黄羽「そうだけど、今1人子供が..」

青羽『俺たちも今近くだ!大人しくしてろよ!』

黄羽「う、うん。わかった」

 

暫くして青羽と赤羽が入ってくる。

 

赤羽「黄羽!早く上に上がれ!奴らがくる!」

黄羽「奴らて何!?」

青羽「いいから、上に上がれ!」

 

三羽ガラスとケントは屋上まで上がる。

 

青羽と赤羽は屋上の出口のドアを荷物で防ぐ。

 

黄羽「青ちゃん、赤ちゃん!一体どうした..」

 

「ぐぁぁぁぁ!」「がぁぁぁ!」

 

ケント「きた...父さんと母さんの声だ!」

黄羽「これが....?まるで獣の声だ...」

青羽「いや、マジで獣になってる...」

赤羽「ああ、あれはもうどうにもならねえ...」

 

ドォン!ドォン!

 

扉を叩く音が強くなり、扉が弾け飛ぶ。

 

「グルルル...」

 

黄羽「な、何だよ!あの腕...」

 

3羽ガラスはケントを後ろにやり構える。

 

「ガァァァ!」

 

ビーストヒューマンとなったケントの両親が襲い掛かろうとしたその時...

 

「オラァァァ!」

 

何かが空中から現れてビーストヒューマンを蹴飛ばした。

 

「たく、お前ら、勝手にウロチョロしてんじゃねえや...」

三羽ガラス「カシラ!」

 

三羽ガラスの前に仮面ライダーグリスが降り立つ。

 

青羽「カシラ!何でここに?」

グリス「来たのは、俺だけじゃねえ...」

 

ドォン!ドォン!

 

すると、ビーストヒューマンに弾丸が撃ち込まれる。

 

ビルド「何とか間に合ったな...」

 

ホークガトリングとなったビルドが飛行していた。

 

ケント「父さんと母さんは..」

ビルド「心配するな。今のは麻酔弾だ」

グリス「...戦兎たちがどうもこの辺で調査したいことがあったみたいでな..丁度お前ら探してた俺もご一緒させてもらったてわけだ」

 

「ギャァァァァァウ!」

 

青羽「!...また奴らの仲間か?」

赤羽「それにしちゃ声デカすぎねえか?」

 

 

ズドドドド!

 

向こうの地中がせり上がり、巨大生物が現れる。

 

ノスフェル「ギャァァァァァウ!」

 

それはかつてウルトラマンネクサスを何度も苦しめたフィンディッシュタイプビースト、ノスフェルであった。ケントの両親をビーストヒューマンに変えたのもノスフェルである。

 

黄羽「な、何だよ!あれ!」

 

グリス「ちっ、なんてこった!あんなんどう戦えってんだ!」

 

ノスフェル「ギャァァァァァウ!」

 

ノスフェルは口を開き、舌を伸ばす。

 

 

 

グリス「やばい!」

 

『ウルトラマンロッソ!フレイム!』

 

ロッソ「シュアッ!」

 

間一髪でウルトラマンロッソフレイムが現れてノスフェルを蹴飛ばす。

 

グリス「何だあいつは⁉︎」

黄羽「確か、おとといニュースで見た巨人..」

ビルド「心配するな。奴は味方だ!」

 

ロッソはノスフェルに対して構える。

 

ノスフェル「ギャァァァ!」

 

ノスフェルは鋭い爪を突き立てロッソに襲いかかる。

 

ロッソ「ハッ!」

 

ロッソはルーブスラッガーロッソを呼び出し爪に対抗する。爪と刃がぶつかる度に火花が散る。

 

ノスフェル「ギャァァァァ!」

 

ノスフェルは舌をロッソに向かい伸ばすが、ロッソはそれを避けて...

 

ロッソ「デアッ!」

 

ルーブスラッガーで斬り裂く。

 

ノスフェル「グエァァァ!」

 

ノスフェルは舌を斬られた痛みで怯む。

 

ロッソ「ハァァァ...シュァァァッ!」

 

ロッソはルーブスラッガーに炎の力を込めてノスフェルを一気に斬り裂く。

 

ノスフェル「グエァァァァァ⁉︎」

 

ノスフェルは斬られた場所から燃え上がり爆発した。

 

赤羽「しゃあっ!」

青羽「中々やるな。あの巨人」

 

グリス「あのネズミ野郎...意外な程あっけねえな..」

ビルド「俺もそう思った所だ...」

 

...............

 

一海「で、お前があの巨人なのか?」

カツミ「はい。そうです」

一海「戦兎から話は聞いた。俺は猿渡一海。仮面ライダーグリスだ」

カツミ「俺は湊カツミ。ウルトラマンロッソです」

 

変身を解除したカツミと一海はそれぞれ自己紹介を済ませた。周りでは戦兎達に同行して来た幻徳の派遣した研究員達が戦兎と共にビーストヒューマンを回収してテントで調査をしている。

 

戦兎「...これは...こんな細胞見た事ない」

 

戦兎はビーストヒューマンから採取された細胞を解析して驚愕する。

 

研究員1「戦兎さん、ちょっといいですか?」

戦兎「どうした?」

研究員2「この2人、変異した腕以外にも身体組織がかなり強化されてます。ただ、一部分を除いては...」

戦兎「一部分?」

研究員「...ここです」

 

研究員は頭を指さして言った。

 

ケント「お父さん達、大丈夫かな?」

黄羽「大丈夫だよ。あの赤いお兄ちゃんがネズミみたいな怪獣倒したから」

 

不安がるケントに黄羽が語りかける。

 

ケント「お兄ちゃんが、あの赤い巨人?...ありがとう!」

カツミ「ああ。君たちが無事で良かった」

 

そして数分後、テントから戦兎が神妙な面持ちで出てきた。

 

戦兎「...お前がケントか?」

ケント「そうだよ。お兄ちゃん、お父さんとお母さんを見てくれてんだよね。2人とも、元に戻る?」

 

戦兎はその問いかけに苦い顔をし、目を閉じて唇を噛み締め、ゆっくりと言う

 

戦兎「...残酷だが...真実を伝える...」

ケント「え...」

戦兎「お前の両親は...生物学的には死んでいる...」

ケント「!...嘘だ!さっきまで動いて...」

戦兎「訂正する。死んだ後に何者かに動かされていたて言うべきか...」

カツミ「おい!そんな言い方...」

戦兎「それでふと思ったんだが、君の両左官以外の住民はどうなったか分からないか?」

カツミ「おい、聞けよ!」

黄羽「ちょっ、子供の前でやめなよ!」

 

ドガァァァァ!

 

研究員「うわぁー!」

 

研究員が怯えて出てくる。

 

戦兎「どうした⁉︎」

研究員「研究体が...突然蘇生を...」

戦兎「何?」

 

「グゥゥゥ...がぁぁ!」

 

『ラビット!タンク!』

戦兎「変身!」

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』

 

戦兎はビルドに変身してビーストヒューマンに対してキックを放つ。

 

ビルド「..最悪だ!まさかまだ...」

 

ビルドは2人のビーストヒューマンの攻撃を捌きながらある決断をする。

 

ビルド「うおおー!」

 

ガキイイン!

 

ビルドはドリルクラッシャーを取り出し、ビーストヒューマンを斬りつける。

 

ビルド(許せ...!)

 

ビルドはドリルクラッシャーにラビットボトルをセットする。

 

『ラビット!ボルテックブレイク!』

 

ドリルクラッシャーの刃が高速回転する。

 

カツミ「あいつ、まさか..!」

 

 

 

ビーストヒューマン「がぁぁぁぁ!」

ビルド「うおおおー!」

 

ビルドは向かってくるビーストヒューマンに対してカウンター気味にドリルクラッシャーでビーストヒューマンを斬り裂いた。

 

ケント「ああ!」

 

ビーストヒューマン「が、がぁぁ...」

 

黄羽「見るな...!」

 

ドガァァァァ!

 

ビーストヒューマンは爆発した。黄羽はその直前にケントの目を覆い見ないようにした。

 

ビルド「.....」

 

ビルドは変身解除する。

 

ケント「...お前、よくもお母さん達を...!」

黄羽「ケント...!」

黄羽がケントを押さえる。

 

戦兎「離してやれ...」

黄羽「え?」

戦兎「俺が許せないなら、好きなだけ殴ればいい...」

 

戦兎の訴えに黄羽は渋々手を離す。

 

ケント「許さない!僕はお前を...許さない!」

 

戦兎は黙って静かに目を閉じながら殴られ続けた...

 

..........

 

全員が苦い気分で村を後にし、戦兎達は一海の農場で休んでいた。

 

カツミ「...ちょっといいか。戦兎」

戦兎「...何か用か?」

カツミ「何で、あの子の目の前で...両親を..」

戦兎「あそこですぐにでもあの獣人を倒さなきゃ...更なる犠牲が出たかもしれない..」

カツミ「だけど!それにしたって他にやり方はなかったのか⁉︎あのこは一生、両親が目の前で倒された光景を焼き付けながら生きてくんだぞ!」

戦兎「...どの道、俺たちに、彼らを元に戻す方法は無かった。だからこそ、今はあのネズミ怪獣を倒す事だけ考えるべきだ。あんな犠牲者が出ないためにも..」

カツミ「...倒す?奴は俺が...」

戦兎「お前が戦った怪獣の破片と、あの獣人の細胞を比べてみたら...同じ物質が検出された。これから推測するに、あの獣人はあのネズ公が操っていた可能性が高い...しかし、獣人はネズ公を倒しても動いていた」

カツミ「!...て事は..!」

戦兎「ああ。あの怪獣はまだ生きている。村の人間の殆どがいないのも、怪獣に既に獣人にされてるからだろう。それがもし各地に散ってれば...最悪の事態も免れない」

カツミ「どうすればいい...」

戦兎「俺が奴を探し出す方法を考える。お前は待機していてくれ」

 

そう言うと戦兎は再びパソコンに向き合い部屋に閉じこもった。

 

カツミ「.....」

一海「戦兎のヤツと揉めたか?」

カツミ「!...一海さん!」

 

どうやら先程のやりとりを聞いていたらしい一海が現れる。

 

カツミ「アイツの言う事が正しいのは分かってます。でも、あんなに戸惑いもなく...さっきのケント君に対する対応だって...アレで償いのつもりか?」

一海「...ま、アイツはちとドライで研究バカな部分はある。けどな、お前の思ってるほど冷たい男じゃねえ」

カツミ「...そう言えば、貴方は戦兎の仲間でしたね」

一海「今は...な。この新世界が出来る前、最初は俺たちは戦争での敵同士だった」

カツミ「え?新世界...戦争?...どういう事です?」

一海「なんだ...戦兎のやつ、説明してねえのか」

 

一海はカツミに元の世界ではパンドラボックスにより国が北都、東都、西都の三つに分かれていた事、そしてそれぞれ戦争をしていたことを話した。

 

一海「北都と東都が戦争になった時、俺と黄羽達、戦兎は互いに街を破壊しながらぶつかり合った。戦況は俺たちが有利だった。そして、あいつは事態を挽回するため、禁断の力に手を出した...」

青葉「そして俺はあいつに殺された...」

カツミ「え⁉︎」

 

気がつけば青葉も近くに来ていた。

 

一海「....あいつ、暫く自分のやった事に押し潰されそうになって憔悴しちまってな...敵である俺が同情しちまうほどに...」

カツミ「そんな事が...」

一海「だが、アイツなりに守りたいものがあっての行動だった。そして守りたい者達との絆で禁断の力を克服しアイツは俺達に勝った。それ以降、アイツはそれ以降、犠牲が出ないよう出来るだけ人を傷つけず救える力を徐々に作り出し、スカイウォールの無い世界の実現に成功した。大した奴だよ...」

カツミ「守りたい者...か...」

 

カツミの脳裏に家族の顔が浮かぶ。

 

一海「ま、兎に角、あいつなりに悩んで、平和を願いながら戦ってる...てことは知って欲しい。その内、お前にも分かるさ」

カツミ「...」

 

カツミは黙って頷いた。

 

................

 

深夜

 

皆が眠ってる中、ただ1人ケントが起きる。

 

ケント「さて、そろそろか...」

 

ケントは1人外に出て林の方に行く。

 

ケント「.....」

 

ケントはノスフェルの顔が書いてあるクリスタルを取り出す。

 

ケント「ここの奴らも喰らい尽くすとするか...」

 

ドォン!

 

その時、ケントの持つクリスタルを目掛けて銃弾が放たれ手から落ちる。

 

ケント「何者だ!」

 

ドォン!ドォン!

 

敵の姿が見えないが銃弾が放たれる。

 

ケント「チィ!」

 

するとケントの腕が昆虫の手足を思わせる形状に変化する。

 

?「その腕、どう見ても人間では無いな」

ケント「...何者だ?」

 

『消しゴム』

 

すると、消しゴムボトルで姿を消していた仮面ライダーローグが現れる。

 

ローグ「戦兎に言われて念のため別行動で監視していたが...どうやら正解だったようだ」

 

ケント「ほう...」

 

するとケントは擬態を解き、かつて仮面ライダーカブト達と戦ったワームとしての姿を表す。ローグはワームに対して構える。その姿は蚊を思わせるモスキートワームと言うべき姿だ。

 

ワーム「何故、俺が怪しいとわかった?」

 

戦兎「どう見ても話が出来過ぎだったからだよ」

 

すると、すでに起きていた戦兎とカツミ、一海が後ろに現れる。

 

戦兎「村人が全員いなくなったにも関わらず子供1人が生き残る...余りに都合が良すぎでしょうが。だから、密かに幻さんに連絡して伏兵として潜んでもらったのさ」

ワーム「...うまく騙したつもりだったんだがな」

戦兎「...騙されるのは慣れてるんでね」

 

戦兎は苦い顔をしながら答える。

 

カツミ「お前達の目的はなんだ?」

ワーム「...お前ら人間どもの抹殺さ」

一海「何だと...?」

ワーム「といってもこれはまだ実験だ。俺たちは元いた世界で人間に擬態して地球を乗っ取るつもりだった。しかしライダー達との戦いに敗れて俺の様な生体は僅かとなり後は脱皮もできない雑魚のサナギだけになってしまった。だから「ヤツ」と手を組み人間どもに復讐をする事にした」

一海「ヤツ?...誰のことだ?」

ワーム「お前らの知る必要はない。ヤツのくれたこのスペースビーストとやらのおかげで雑魚のサナギ供も強くなったしな」

戦兎「一ついいか?お前が化けた子供を含んだあの村の人間はどこに行った?」

ワーム「全員、生きてるさ。俺たちの中でな...」

カツミ「お前達の中で...?...まさか!」

ワーム「そうさ!皆、俺たちに成り代わられて食われたのさ!」

ローグ「俺たち...まさか他にも仲間が?」

ワーム「その通りだ!」

 

ワームは口を開き共鳴音を出す。

 

ズズズ...!

 

すると地面が盛り上がり、戦兎達を吹っ飛ばす。

 

トータスロード「グゥゥ...」

戦兎「こいつは、5日前に倒したのと同じ...!」

ワーム「ビースト細胞により、我々ワームは人間だけではなく...他の怪人にも擬態が可能になった!」

 

トータスロードの顔にうっすらワームのサナギ体の顔が浮かぶ。

 

トータスロード「グゥッ!」

 

トータスロードはワームにノスフェルのクリスタルを投げる。

 

ビーストヒューマン「グオオオ!」

 

更に空中からビーストヒューマンがローグ目掛け飛びかかってくる。

 

ローグ「!...ハッ!」

 

ローグはネビュラスチームガンで迎撃する。

ビーストヒューマンは顔に直撃して落ちる。

ビーストヒューマンから緑色の血が流れ、サナギ体の顔が浮かぶ。

 

ローグ「こいつらもか...」

 

ワーム「貴様らにはここで消えてもらう!」

 

ワームはダミールーブジャイロを取り出す。

 

カツミ「それは...!」

 

『ノスフェル!』

 

ノスフェルクリスタルをセットしてジャイロを操作し、ノスフェルを召喚する。

 

ノスフェル「ギャァァァァァウ!」

 

 

 

一海「ハッ!易々とやられるかってんだ!」

 

戦兎、一海、カツミはそれぞれ変身アイテムを取り出す。

 

ワーム「させるか!」

 

ワームはクロックアップして3人に襲いかかる。

 

ローグ「何!速い!」

 

3人にワームの攻撃が襲いかかったその時...

 

ビガァァァ!

 

ワーム「ぐぁぁ!!」

 

ルーブジャイロからバリアが形成されて3人を守った。

 

戦兎「へぇ。中々便利じゃないの!それ!俺のベルトも付けようかな?」

 

一海「冗談言ってねえで行くぞ!」

『ロボットゼリー!』

 

戦兎「分かってますよ!」

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

 

カツミ「お前みたいな奴は、許さない!」

『ウルトラマンタロウ!』

 

戦兎&一海「変身!」

カツミ「纏うは火!紅蓮の炎!」

 

『潰れる! 流れる! 溢れ出る!』

『ロボットイングリス!』

『ブラァ!』

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』

『ウルトラマンロッソ!フレイム!』

 

3人はそれぞれヒーローへと変身した。

 

ワーム「おのれ!やれ!」

 

モスキートワームの命令で全員がヒーロー達に向かう。

 

ロッソ「シュアッ!」

ノスフェル「ギャァァァァァウ!」

 

ロッソとノスフェルが激突するすぐ下で仮面ライダーと怪人達がぶつかり合う。

 

グリス「心火を燃やしてぶっ潰す!オラァッ!」

トータスロード「ぐぁぁっ!」

 

グリスの強烈な打撃を受けてトータスロードは後退する。

 

ビーストヒューマン「グオオオ!」

ローグ「フッ...ハッ!」

 

ローグは三体のビーストヒューマン(ワームサナギ体)の攻撃を捌きながらパンチとキックで反撃し吹っ飛ばす。

 

ビルド「ハァッ!」

 

ビルドはタンクのキャタピラ足でワームを蹴り付けダメージを与える。

 

ワーム「フン!」

 

ワームはクロックアップする。

 

ガキィン!ガキィン!

 

ビルド「ぐあっ!」

 

ビルドは吹っ飛ぶ。

 

ワーム「鈍い貴様では、俺のクロックアップに対抗出来ん!」

 

ワームは得意げに言い放つ。

 

ビルド「どうかな...お前の攻撃パターンは分かった!」

 

『ニンジャ!コミック!ベストマッチ!忍びのエンターテイナー!ニンニンコミック!』

 

ビルドはニンニンコミックフォームへとチェンジする。

 

ワーム「姿を変えても同じだ!」

 

ワームは再びビルドに向かう。

 

ビルド「ホラよ!」

 

ビルドは四コマ忍法刀のレバーを引っ張る。

 

『分身の術!』

 

ガキィン!

 

ワーム「ぐわぁっ!」

 

ワームの攻撃が当たる直前に分身が素早く飛び出しワームを斬りつける。

 

ビルド「まだまだ!」

 

『隠れ身の術!』

 

続いて煙幕が出てきてワームの目を眩ます。

 

ワーム「ど、どこだ⁉︎」

 

『火遁の術!』

 

 

ビルド「はぁっ!』

 

さらに、複数のビルドが現れて炎を纏った四コマ忍法刀でワームを斬りつける。

 

ワーム「ぐああっ!」

 

ワームは体から火花を散らしよろめく。

 

 

..........

 

ノスフェル「ギィヤァァァ!」

 

ノスフェルは鋭い爪をロッソ目掛け振り下ろす

 

ロッソ「クッ...ハアッ!」

 

ロッソは爪をルーブスラッガーで受け止め炎を纏ったキックでノスフェルを蹴る。怯んだノスフェル目掛けてルーブスラッガーで胸を斬りつける。

 

ノスフェル「グオオオ!」

 

ノスフェルは後退する。しかし...

 

シュウウ..

 

ロッソ「⁉︎」

 

すると、喰らった場所の傷が塞がっていく。

 

ロッソ「前より再生速度が上がってる..!」

 

ノスフェル「ギャァァァァァウ!」

 

ノスフェルはロッソ目掛けて鋭い舌を発射する。

 

ロッソ「クッ...シュアッ!」

 

ロッソは舌を避けて、チャージを短縮したフレイムスフィアシュートを放つ。

 

 

ノスフェルは頭を下ろし首を隠すような防御体制をとる。ノスフェルに直撃するが..

 

ロッソ「やったか⁉︎」

 

ノスフェル「グルゥゥゥ...」

 

ノスフェルは皮膚が焼け爛れて両腕がなくなっていたものの、すぐ様再生し元通りになった。

 

ロッソ「なんて奴だ...!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

...............

 

ビルド「んっ...今の..」

 

地上からロッソとノスフェルの戦闘を見ていたビルドは何かに気づく。ノスフェルの口内が光ってるのだ。

 

ワーム「味方の心配をしてる場合か!」

 

ワームは爪を振るいビルドを襲う。

 

ビルド「おっと!」

 

『風遁の術!』

 

ワーム「ぬぁぁっ!?」

ビルドは突風を起こしてワームを上に巻き上げクロックアップを使わせない様にする。

 

ビルド「そろそろ本命行きますか!」

 

「ラビット!ラビット!」

 

『ガタガタゴットン! ズッタンズタン!』

『Are you ready?』

 

『オーバーフロー!』

『紅のスピーディージャンパー!ラビットラビット!』

『ヤベーイ!ハエーイ!』

 

ビルドはラビットラビットフォームにチェンジした。

 

..........

 

グリス「うらぁっ!」

 

グリスの強烈なパンチがトータスロードを吹っ飛ばす。

 

グリス「そろそろ、終わらすか...」

 

『スクラップブレイク!』

 

グリスはスクラッシュドライバーのレバーを下ろす。

 

グリス「うおらぁぁぁっ!」

 

グリスは背後からヴァリアブルゼリーを勢いよく噴出し、そのまま勢いよくライダーキックをトータスロード目掛け放つ。

 

トータスロード「ぐぎゃああっ!」

 

トータスロードは直撃して爆発した。

 

.........

 

ローグ「フン....!」

 

ローグはネビュラスチームガンを連射してビーストヒューマン(顔はワーム)を怯ませる。

 

ローグ「纏めて片付ける!」

 

ローグはネビュラスチームガンにクロコダイルクラックフルボトルをセットする。

 

「ファンキーブレイク!クロコダイル!」

ローグ「ハッ!」

 

ネビュラスチームガンからワニの顎を模したエネルギー弾が放たれビーストヒューマンを殲滅した。

 

........

 

ビルド「さてと、そろそろ決めますか!」

ワーム「舐めるな!」

 

ワームはクロックアップで襲いかかるが

 

ビルド「よっと!」

 

ビルドは伸縮可能になった足を伸ばして足払いをする。

 

ワーム「ぐわっ!」

 

モスキートワームは転倒する。

 

ビルド「はっ!」

 

ビルドはその隙をついてジャンプする。

 

ビルド「はっ!たぁっ!」

 

ビルドは連続でモスキートワームをジャンピングキックで蹴りつける。

 

ビルド「トドメだ!」

 

「レディーゴー!ラビットラビットフィニッーシュ!」

 

ビルド「はぁぁーっ!」

 

そのまま赤いエネルギーを纏った右足を伸ばし強烈な蹴りをモスキートワームに放つ。

 

ワーム「ぐわぁぁぁっ!」

 

モスキートワームは爆死した。

 

ビルド「さて、後はあっちを手伝うか!」

 

ビルドはロッソとノスフェルの戦いを見上げる。

 

............

 

ロッソ「クッ!」

 

ロッソはノスフェルの舌が首に巻き付き電流を流される。

 

『聞こえるか?カツミ』

カツミ「戦兎?」

 

インナースペース内で戦兎から通信が入る。

 

戦兎『アイツの弱点を今から撃つ!動きを止めてくれないか?』

カツミ「弱点?分かった!」

 

ロッソはルーブスラッガーロッソを出して電流に耐えつつ、舌を斬り裂く。

 

『ウルトラマンビクトリー!』

 

カツミ「纏うは土!琥珀の大地!」

 

『ウルトラマンロッソ!グランド!』

 

ロッソはロッソグランドとなる。

 

ノスフェル「ギャァァァァァウ!」

 

ノスフェルは舌を再生させて再びロッソに伸ばす。

 

ロッソ「シュアッ!」

 

ロッソはジャンプで避ける。

 

ロッソ「ヘァッ!シュアッ!」

 

ロッソは土のエネルギーを集めた塊をノスフェルの足めがけて投げる。

 

ノスフェル「ギャア!?」

 

ノスフェルの足が土のエネルギーで固定されて動けなくする。

 

ロッソ「ヘァッ!」

 

その隙にロッソはノスフェルに近づき、口を開かせ、下で見てるビルドに向ける。

 

ビルド「よし、それくらいで充分と...」

 

ビルドはフルボトルバスターをノスフェルの口に向けて構える。

 

 

【挿絵表示】

 

 

『フルフルマッチブレイク!』

 

ノスフェル「ギャァァァァ!」

 

ノスフェルは舌をビルドに伸ばす。

 

ビルド「おっと!」

 

しかし、ビルドはラビットラビットの跳躍力を活かして直前でジャンプで避けると同時にフルボトルバスターからエネルギー弾を放つ。

 

ドゴォォォ!

 

ノスフェル「ギャァァァァァァァッ!?」

 

ノスフェルの口内に直撃する。同時にノスフェルが苦しげな方向を上げる。再生器官を破壊したのだ。

 

ロッソ「今だ!」

 

『ストビュームダイナマイト!』

 

ロッソ「ハァァァッ、シュアッ!」

 

カツミはオーブリングNEOを操作してストビュームダイナマイトを発動する。

 

ロッソ「ウォォォォォ!」

 

ロッソの身体が虹色に輝き炎に包まれノスフェルに突撃する。

 

 

【挿絵表示】

 

 

ドガァァァァ!

 

ノスフェルは大爆発を起こす。同時に煙が晴れてロッソが現れる。ノスフェルが二度と完全に甦らないように細胞を完全に焼き尽くしたのだ。

 

ロッソ「.....!」

ビルド「...!」

 

ロッソとビルドは互いに勝利を確かめるように頷いた。

 

................

 

翌日

 

首相官邸

 

 

総理大臣である氷室泰山と氷室幻徳の親子が会見を行う。

 

 

泰山「東京と北海道で目撃された巨人、及び巨大ロボット、巨大生物についての説明を私の補佐から説明があります。氷室幻徳、お願いします」

幻徳「私はあの巨人の戦いを近くで見ていました。私の判断から言わせていただくとあの巨人は味方です」

記者「根拠としては何かあるのでしょうか?」

幻徳「彼は人々を守る様な仕草を度々見せています。それに2度の巨大な脅威は彼の力なしでは解決出来なかった。私は我が国を守ってくれた巨人に感謝を込めてウルトラマンと呼びたいと思います」

 

..............

 

戦兎のアジト

 

TVで幻徳達の会見を戦兎とカツミが見ている。

 

戦兎「ナイス。幻さん。まっ、これでお前さんが変な目で見られる事は暫くないでしょ」

カツミ「ああ、礼を言っとかなきゃな」

 

戦兎「ま、幻さんはそんなこと気にしないと思うけどな」

カツミ「それと、お前にも謝らなきゃな...まさか、あの子が黒幕だったなんて...俺は完全に騙されていた」

戦兎「...ま、過ぎたことはいいさ。それに、アレは偶々俺の感が当たっただけさ」

カツミ「だけど、俺は自分の甘さを棚に上げてお前を非難してしまった...情けないよ」

戦兎「...俺は好きだぜ。お前さんみたいなお人好しがな」

カツミ「え?」

戦兎「初めて巨人を見た時、度肝を抜いたよ。俺たちの脅威になったら...て。でもお前なら大丈夫そうだ」

カツミ「戦兎...」

戦兎「それに俺は他人に対して冷たい所があるんでな。お前の優しさが少し羨ましい」

カツミ「俺はお前の頭の良さのが羨ましいけどな。俺の弟みたいに」

戦兎「隣の芝生は青い...てか。ま、これからも頼みますよ。愛と平和を守るために」

カツミ「ああ...!」

 

戦兎とカツミは握手をした。

 

 

................

 

「着いた。この世界にワームが...」

 

青いボディのクワガタを思わせる戦士があたりを見回す。

 

ドオオン!

 

「うおっ⁉︎」

 

青い戦士は突然の地響きによろめく。

 

「何だっ⁉︎」

 

青い戦士の見た先には、赤と銀のボディに黒いプロテクターの巨人が立っていた。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4話

良くも悪くもクロスオーバーに便利なあのライダーが出ます。
※2話に絵(というか写真)を追加しました


何処かの公園

 

「よーし!行くぞー!」

 

河原で子供達がサッカーをしている。試合がヒートアップする中...

 

ボシュっ!

 

「あっ!」

 

1人の少年が勢いよく蹴り過ぎて上に飛び過ぎてしまった。しかし...

 

ガシっ!

 

偶々通りかかった1人の青年がジャンプで掴んだ。

 

青年「ボール、返すよー!」

 

青年は気前良く答えてボールを優しく投げた。子供達の感謝の言葉を聞くと笑顔で返して去った。そして、その様子を見てるものがいた。

 

「いいねぇ〜、彼の力、お借りします!」

 

 

................

 

 

 

綾香市

 

ブル「ウリャッ!」

 

ジャキイ!

 

チャンドラー「グァァッ!」

 

ブルがルーブスラッガーで有翼怪獣チャンドラーを斬りつける。

 

クローズチャージ「オラァッ!」

 

バキィッ!

 

マーキンド星人「ぐああっ!」

 

地上ではクローズチャージがマーキンド星人を殴りつける。

 

マーキンド「畜生!まだ宇宙警備隊の監視が届いてないこの世界なら、好き勝手出来ると思ったのに...」

クローズチャージ「警備だか警察だか分かんねえがな...この街は俺とアイツが守ってんだよ!」

 

『スクラップブレイク!』

 

クローズチャージはツインブレイカーにエネルギーを集め、ドラゴン型にして撃ち出す。

 

マーキンド「ぐぁぁぁっ!」

 

マーキンド星人は爆死した。

 

ブル「アクアストリーム!ハァッ!」

 

ブルはアクアストリームをチャンドラーに撃つ。

 

チャンドラー「ギャァァァァァウ!」

 

チャンドラーも爆死したのであった。

 

........

 

万丈「よっしゃあっ!今日も仮面ライダークローズ、そしてウルトラマンブルの大勝利!」

 

万丈はイサミにハイタッチを求めてイサミもそれに応えてハイタッチをする。

 

イサミ「イエイ!俺たち異世界ヒーローコンビに敵は無いってね!」

 

アサヒ「イサ兄ー!龍我さーん!」

 

アサヒが走ってくる。

 

アサヒ「怪我はありませんか?」

万丈「心配すんな。あんな奴ら俺たちの敵じゃねえ。楽勝だったぜ。なあ?」

イサミ「ああ、龍我が宇宙人を相手してくれたおかげでこっちもスムーズに戦えたよ」

アサヒ「なら、良かったです。うちに帰りましょう。お父さんが心配してます」

 

3人はクワトロMへと戻った。

 

 

................

 

愛染「さて、人数はこんなもので良いか...」

 

愛染は自らの選び拐った人間たちを装置に繋ぐ。

 

愛染「さあ、再び我が手に集え!オーブの光よ!」

 

装置が起動し苦しむ人々に構わず、エネルギーを吸い取る。同時に装置にオーブリングNE NEOが現れる。

 

愛染「おお〜!来たよ来たよ〜!ヒーロー復活への第一歩だ!」

 

愛染はオーブリングNEOを手に取る。

 

愛染「さて、君たちには...まだもう一踏ん張りしてもらうかな..」

 

愛染は捕らえた人々を見て言う。そしてモニターに仮面ライダーG4、そしてG4と同じ黒い色の強化スーツが表示される。

 

愛染「さあ、新たなる計画の始動だ!先ずは、悪役を作らねばな...」

 

 

................

 

束の間の休息、イサミは1人、かつてカツミとキャッチボールをした橋の下に来ていた。

 

イサミ「カツ兄...」

 

イサミは勝己への思いを馳せて壁に向かい、ベースボールを投げる。

 

イサミ(カツ兄、無事だよな。心配すんな。こっちは上手くやってるぜ!心強い味方がいるかならな!)

 

........

 

万丈「ハークッション!」

 

万丈はクシャミをする。

 

ウシオ「どうした?風邪か?」

万丈「いや、大丈夫っす。なんだよ一体..」

 

万丈は何故クシャミをしたのか自分でも分からない様子であった。

 

ウシオ「あ、向こうの棚から新しい商品取ってくれ」

万丈「おっす」

 

万丈(しっかし、変なデザインだな..)

 

万丈はウシオのデザインしたTシャツの数々を見ながら思う。

 

万丈(こんなん着たがるのは...)

 

万丈の脳裏に1人の人物が浮かぶ。

 

万丈(幻さんくらいだな)

 

 

 

TV『臨時ニュースです!』

 

万丈「なんだ?...⁉︎」

 

........

 

R R R!

 

イサミの携帯が鳴り出す。

 

イサミ「何だ?」

 

イサミは携帯を取り耳に当てる、

 

イサミ「万丈か?どうした?」

万丈「あー、良かったー!やっぱイサミじゃねえんだな!」

イサミ「は?何の話だよ?」

万丈「今、画像送る!待ってろ!俺もそっち向かってるから!」

 

万丈からラインで送られた画像を見てイサミは目を疑った。何故ならそこには、街を破壊するウルトラマンブルが映っていたのだ。

 

..............

 

グィィン...グィィン...

 

機械のような音を立てながらウルトラマンブル...否、身体中にかつてのニセウルトラセブンの様なプロテクターを付けたニセウルトラマンブルとでも呼ぶべき存在が街を破壊する。

 

ニセブル「ゼァッ!」

 

ニセブルは腕から高級を発射してビルを破壊する。

 

万丈「あんのっ、偽物が!変身っ!」

 

『ドラゴンゼリー!ブラァッ!』

 

万丈はクローズチャージに変身する。

 

クローズ「何とかアイツを街から遠ざけないとな!」

 

クローズチャージはニセブルのいる方角に走ろうとするが...

 

ドォン!ドォン!

 

 

クローズ「うおっ⁉︎何だ!」

 

クローズチャージの前に2体のショッカーライダーが現れる。

 

クローズ「コイツは...この世界に来る前に戦戦った...くそっ、足止めって訳か!」

 

ニセブル「...ジュワッ!」

 

ニセブルの掌から何かが発射される。

 

ウィィィィィン...

 

ダークラー「ギャオオオ...!」

 

ニセブルの放った光からカプセル怪獣ダークラーが現れる。

 

ニセブル「ジュッ!」

 

ニセブルは指示をするような動きをする。

 

ダークラー「ギャオオオ!」

 

ダークラーは角から光線を放ち街を破壊する。

 

クローズ「あの怪獣、偽ウルトラマンの野郎が操ってんのか⁉︎...うおっ⁉︎」

 

クローズチャージはショッカーライダーの攻撃を避ける。

 

一方、漸くニセブル達が暴れている風景が見える場所に着いたイサミはジャイロを構える。

 

イサミ「偽物め!今に見てやがれ!」

 

ドォン!ドォン!

 

ニセブル「グゥ⁉︎」

ダークラー「ギャアゥッ⁉︎」

 

突如、ニセブルとダークラーに光線が直撃する。

 

イサミ「何だ?」

 

イサミが上を見ると、四つの金色の宇宙船が飛んでいた。

 

 

ショッカーライダー「ギィッ!」

クローズ「ぐぁっ!」

 

ショッカーライダーのキックでクローズチャージは吹っ飛ぶ。

 

クローズ「くそっ、コイツら結構強え...」

 

ドガガガ!

 

その時、ショッカーライダーに銃撃が直撃する。

 

クローズ「⁉︎、なんだよ一体?」

 

クローズチャージの見た先には、銃器を構えた黒いアーマーの兵隊が立っていた。

 

 

 

イサミ「何か、どっかで見覚えが...」

 

イサミは四つの宇宙船に既視感を覚える。その時、宇宙人が合体し始める。そしてその姿は...

 

イサミ「!..あのロボットは..!」

 

それはかつて大苦戦した宇宙ロボットキングジョーであった。

 

キングジョー「.....」

 

キングジョーは電磁音を鳴らしながらポーズを取る。そして...

 

ズゥゥゥン!

 

 

イサミ「!...アイツは⁉︎」

 

オーブダーク「...我が名はウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ!久々に見参!」

 

ニセブルとダークラーの前にオーブダークとキングジョーが立ち塞がる。

 

......

 

クローズ「何だ、コイツら?ガーディアンじゃねえ..」

 

ドガっ!

 

更に銃撃に怯んだショッカーライダーを何者かがキックで蹴飛ばす。

 

クローズ「新手か⁉︎」

 

スタッ

 

G4「任務開始..」

 

仮面ライダーG4が黒い機械兵シャドウトルーパーを率いてショッカーライダーに立ち塞がる。

 

オーブダーク「ジュワッ!」

 

オーブダークはダークオーブカリバーを振るい、ダークラーに向かう。

 

ダークラー「ギャオオオ!」

 

ダークラーは角から光線を放つ。しかしオーブダークはオーブダークカリバーで防ぎ、キックで蹴飛ばす。

 

ニセブル「ジュア!」

 

ニセブルはルーブスラッガーらしき武器を振り回し、キングジョーに斬りかかるも、キングジョーはニセブルの斬撃を余裕で避けてスラッガーを掴む。

 

ニセブル「グァァッ!」

 

ニセブルはキングジョーの張り手で吹っ飛ばされる。

 

キングジョー「フォォォォォ....」

 

キングジョーは電磁音を鳴らしながらニセブルを見つめる。

 

ニセブル「デアっ!」

 

ニセブルはアクアストリームを放つ。

 

キングジョー「!!」

 

しかし、キングジョーは即座に分離してアクアストリームを回避してニセブルの周りを囲む。

 

ビィィィィィン!

 

ニセブル「グワァァァッ!」

 

ニセブルは分離したキングジョーの一斉破壊光線により爆散した。

 

イサミ「あのロボット、前より強くなってる...!」

 

 

........

 

ショッカーライダー1「ギイイ!」

 

ショッカーライダーの打撃をG4は的確に受け止め、腕を取り押さえ込む。

 

ショッカーライダー2「ギイイ」

 

後ろからもう一体のショッカーライダーが襲い来るが、

 

ドォン!ドォン!

 

咄嗟に反応してGM01で撃ち落とす。

 

 

ショッカーライダー2「グァァッ!」

 

 

シャドウトルーパー「ハッ!」

 

落ちたショッカーライダーをシャドウトルーパーが銃撃を放つ。

 

ダダダダダ!

 

ショッカーライダー2「ギャァァァァ!」

 

更にG4がショッカーライダー1を2に向かって投げつける。

 

G4「...」

 

G4が手をかざすとギガントミサイルランチャーが転送されて肩の上に置くように持ち上げる。

 

ドオオオ...!

 

ギガントミサイルがショッカーライダーたちに放たれて直撃、爆散した。

 

......

 

ダークラー「ギャァァァァァ!」

 

ダークラーは威力の増した光線を放つが..

 

オブダ「ジュワッ!」

 

オーブダークはカリバーから光輪を放ち、光線を切り裂きそのまま角を破壊する。

 

オーブダーク「ジェェアッ!」

 

オーブダークはダークオリジウム光線を放つつ。ダークラーは爆死した。

 

 

 

 

........

 

G4「撤退だ...」

 

 

G4の命令でシャドウトルーパー達はG4と共に並び立つ。

 

キングジョー「...」

 

するとキングジョーから転送光線が放たれてG4達を回収した。暫くしてオーブダークとキングジョーも飛び去った。

 

クローズ「何なんだ...一体?」

 

クローズチャージは変身解除をし、万丈に戻る。

 

イサミ「龍我!大丈夫か?」

万丈「イサミ!」

 

イサミは万丈を見つけ合流する。

 

 

万丈「あの、黒いウルトラマン、お前の仲間か?金ピカロボや真っ黒な兵隊といい何なんだアイツら..」

イサミ「...いや、アイツは味方じゃない。最低の詐欺師だ..」

万丈「どういう事だ?」

イサミ「アイツはチェレーザが変身したウルトラマンオーブダーク。俺たちがウルトラマンになるきっかけを作った、最初の敵だ」

万丈「最初の敵?」

イサミ「俺たちの街でヤツが怪獣を召喚したのが...俺たちのウルトラマンとしての始まりだった」

万丈「!...アイツが怪獣を?何でそんな...」

イサミ「アイツは、自分で怪獣を召喚してそれを倒す事でヒーローとして自分を認めさせようとしたんだ」

万丈「!...八百長て事か。じゃあ、さっきの偽モンのブルも...あのバッタみたいな兵士も!」

イサミ「ああ、多分、奴の仕業だ。前と全く変わってない」

万丈「なんて迷惑な奴だ!悪党と変わらねえじゃねえか!」

イサミ「ああ。けど、ヤツが取り憑いていた愛染が急に旅に出るとか言い出してから、俺たちもヤツがどこに行ったかは分からなかったけど..なんで今になって..」

 

RRR!

 

イサミの携帯が鳴る。

 

アサヒ『イサ兄、龍我さんもいますか?』

イサミ「ああ、いるけど」

アサヒ『大変です!今すぐ帰ってきてください!』

 

 

................

 

 

クワトロMに帰宅したイサミと万丈はアサヒに言われ、TVを目にする。TVには緊急生放送の字幕が出ている。

 

愛染『みなさん、お久しぶり!愛と正義の伝道師、愛染マコトです!帰ってきて早々皆さんに伝えなければならないことがあります!』

 

イサミ「アイツ、やっぱり復活してやがったのか!」

万丈「何だ?...この変なオッサン..」

イサミ「さっき話した...愛染マコトだ..」

万丈「じゃあ、コイツが..あの黒いウルトラマンか?」

イサミ「ああ、そうだ」

愛染「あなた方が味方と信じていた青いウルトラマン、残念ながら彼はこれまでの事件の黒幕だったことが我々の調査で分かりました!」

 

ニセブルが暴れてる映像、そしてダークラーを召喚する様子、そしてショッカーライダーが暴れてる様子が映し出される。

 

愛染「しかし、ご安心を!我が新組織、アイゼンガーディアンズが皆さんをお守りします!」

 

愛染の背後にキングジョーとG4とシャドートルーパーが映し出される。

 

愛染「さらに、我らがヒーロー、ウルトラマンオーブダーク(ryも帰還しました!今後、彼と協力して悪の侵略者から皆さんの生活を守ることを約束します!」

 

バァン!

 

万丈は壁を叩く。

 

万丈「何だよ、コイツ!ふざけやがって!」

 

万丈が怒りに満ちた表情で愛染を見つめる。

 

イサミ「....前よりも卑怯な手を使いやがって..」

 

愛染「それでは、皆様、改めてこれからも末永ーくよろしくお願いします」

 

緊急生中継は終わった。

 

........

 

ほぼ、同時刻。

 

翌日

 

TVのニュースで昨日の愛染の緊急生中継に関する市民の反応が流れる。

 

「ショックです。青いウルトラマンが悪者だったんなんて..」

「要するに、アイツは最初から我々を騙していたんだよ!」

 

キャスター「このように街では青いウルトラマンに対する落胆の声が上がっています。また帰ってきた愛染氏に対しても、賞賛する声がある一方、今までどこに行っていたか、以前の怪獣捕獲システムでの不祥事などで非難の声が上がっていますが..」

 

「その件については、私自ら答えましょう」

 

キャスター「お願いします。愛染社長」

 

G4とシャドートルーパーを引き連れた愛染が現れた。

 

愛染「皆さん、急に居なくなったのは心から謝ります。しかし、それには理由がありました。一つは新たなる脅威、「怪人」察知しての調査、二つはそれに対するこのG4システム、及び、シャドートルーパーの候補者を探すためでした。彼らと我が社が保有するキングジョー、そしてあのウルトラマンオーブダーク(ryが一丸となり皆さんを守ります!」

キャスター「それと、あの青いウルトラマンはあれで死んだんでしょうか?」

愛染「いいや、キングジョーの解析によると奴はまだ生きてる模様です。しかし、今度現れた時には、必ず、息の根を止めます!」

 

ピッ!

 

 

ウシオ「たくっ、気分が悪い..」

 

ウシオが不快な顔をしてテレビを切る。

 

万丈「親父さん、大丈夫か?」

ウシオ「ああ、いけねえ..こんな顔した客商売にならねえな..さっ、店開けるぞ!今日もバリバリ手伝ってくれよ!龍我くん!」

 

万丈「は、はい..」

 

しかし、そう言うウシオの後ろ姿は何処か威勢がなかった。

 

万丈「...あの野郎...」

 

万丈は愛染に対する怒りを増していた。

 

................

 

イサミ「.....」

 

イサミは部屋で1人ルーブジャイロを見つめ考えていた。

 

イサミ「カツ兄、こんなとき、カツ兄ならどうすんだ?」

 

イサミは思わぬ敵の復活と罠にどう対応すべきか悩んでいた。

 

トントン

 

イサミ「どうぞ」

 

万丈が入ってくる。

 

イサミ「お前、父さん手伝わなくていいのか?」

万丈「今の所、客いねえしな。それに、親父さん元気ねえし..」

イサミ「やっぱり、昨日のアレか..」

万丈「これからどうすんだ?下手に変身すりゃ、皆から疑われるぞ」

イサミ「確かにそうかもな...でも前とやり口が同じなら必ずまた怪獣を送ってくるはずだ。その時は..俺が戦う」

万丈「....イサミ」

 

 

................

 

アイゼンテック

 

ミオ「愛染君..いや、チェレーザ、一体何を考えて..」

 

ミオはオーブダークやG4の記録映像を見ながら対策を考えていた。

 

ダーリン『社長!受付より連絡です!』

ミオ「悪いけど、後にして」

ダーリン『社長に協力したいとのご相談をしにきた人がいるようですが..」

 

モニターにその人物が映る。

 

「うわ!」

 

警備員が吹っ飛ばされる。

 

「何度言ったら分かる?俺は怪しいもんじゃない..」

 

その男は、カメラを首からぶら下げていた。

 

 

................

 

アイゼンガーディアンズ本社

 

愛染「やれやれ、コレでひとまず信頼は取り戻した」

 

愛染は椅子に腰掛ける。

 

『お疲れ様です。社長』

愛染「ありがとう。マリー」

 

愛染は新たなaiに感謝を告げる。

 

愛染「君たちにもこれからビシビシ働いてもらうよ..」

 

愛染はカプセルで眠るG4やシャドートルーパーの装着員に声を掛ける。

 

愛染「さーて、私はもう一仕事するか..」

 

................

 

再びアイゼンテック

 

 

「会ってくれて嬉しいぜ。社長さん」

ミオ「...あれ以上、騒ぎを大きくされても困るしね。貴方、何者?」

「...何者..か。昔は世界の破壊者、なんて言われたりしたが、今は..通りすがりの旅人とでも言っておこうか」

 

ダーリン『社長!大変です!』

ミオ「どうしたの?」

ダーリン『また怪獣が!』

 

 

 

アロン「ギャァァァ!」

 

かつてガッツ星人の配下としてウルトラセブンと戦った剛力怪獣アロンが暴れ回る。

..............

 

クワトロM

 

イサミ「やっぱり、アイツまた..!」

 

イサミはジャイロを手に走り出す。

 

ウシオ「待て!イサミ!」

イサミ「離せよ!父さん!」

 

ウシオがイサミを引き止める。

 

ウシオ「今、お前は皆から疑われてるんだ!目立つマネをしたらかえって危ないぞ!」

イサミ「でも怪獣が!」

ウシオ「どっちみち怪獣はアイツが倒すんだろ?今、みーしゃんが頑張って対策を立ててるから、お前は暫く大人しく..」

イサミ「あそこはアイゼンテックも近い!目の前で皆が苦しんでるのに放って置けるかよ!」

 

イサミはウシオの腕を振り解く。

 

万丈「イサミ..」

イサミ「龍我!お前も一緒に..」

 

バギィ!

 

イサミ「うっ⁉︎龍我..なんで..」

 

万丈はイサミの腹を殴り気絶させる。

 

ウシオ「万丈くん⁉︎何を!」

 

万丈「済まねえ、イサミ、親父さん!俺に任せてくれ!」

 

万丈は手を合わせ謝るとマシンビルダーに乗り、走って去っていった。

 

 

................

 

ミオ「ダーリン!バリア装置でアイゼンテック本社を保護!」

 

ダーリン『で、出来ません!』

 

ミオ「え?」

 

ダーリン『突如、鏡から現れた怪物に内部システムを破壊されました!』

 

ミオ「鏡から..?」

 

「....ミラーモンスターか」

ミオ「貴方、知ってるの?」

 

キュイイン!

 

「シャアアアッ!」

「⁉︎」

 

すると窓のガラスから何者かが現れてミオに襲いかかるが..

 

「フン!」

 

ミオの前に立った男が怪物を吹っ飛ばした。

 

「やっぱりな..」

ミオ「貴方、一体?」

「俺は、通りすがりの仮面ライダーだ..覚えておけ!変身!

 

『KAMEN RIDE DECADE!』

 

ミオ「!」

 

仮面ライダーディケイドがその姿を現した。

 

 

................

 

マリー『マスター。ブルは現れません』

愛染「おかしい。奴も自称ヒーローなのに人々の危機に現れないとは..やはり警戒してるのか?」

マリー『このまま放っておけば、我々の信用問題にも関わります』

愛染「仕方ない..キングジョーをだせ。母親の方で惹きつける」

マリー『了解』

 

........

 

「KAMEN RIDE RYUKI!」

 

ディケイド龍騎となったディケイドはミラーモンスター・ギガゼールの攻撃を受け止め掴む。

 

ディケイド「ここじゃやりにくいしな!お前のホームで戦おうぜ!」

 

ディケイドはミラーモンスターを掴んだままミラーワールドに引き摺り込んだ。

 

ギガゼール「ギャア!」

ディケイド「さっさと片付けるか..」

 

ディケイド龍騎はドラグセイバーを取り出しギガゼールに向かう。ギガゼールも

槍を取り出して反撃する。

 

ディケイド「フン!ハッ!」

 

ドラグセイバーと槍がぶつかり合う。

 

ディケイド「タァッ!」

 

ギガゼールの槍の一撃をジャンプで避けて、上からドラグセイバーで斬りつける。

 

ギガゼール「ギャァッ!」

 

ディケイド「テヤァッ!」

 

ディケイド龍騎はキックでギガゼールを吹っ飛ばす。

 

ディケイド「トドメだ」

 

「ATACCK RIDE STRIKE VENT!」

 

ディケイド龍騎の右手にドラグレッダーの頭を模したドラグクローが召喚される。

 

ディケイド「はぁぁぁ..タァーー!」

 

ドラグクローから強烈な火炎が放たれギガゼールは爆死した。

 

................

 

トガガァ!

 

アロン「グァァッ!」

 

キングジョー「.....」

 

キングジョーの強烈な張り手がアロンを吹っ飛ばす。

 

キングジョー「!!!!」

 

ビィィィィィ!

 

キングジョーの目から破壊光線が放たれ、アロンば爆死した。

 

万丈「....」

 

万丈はキングジョーを見つめる。

 

ウィィィィィン...

 

キングジョーは分離して飛行する。

 

 

万丈「よっし!追いかけるか!」

 

万丈はマシンビルダーでキングジョーの跡を追いかけ始めた。

 

 

................

 

アイゼンガーディアンズ

 

愛染「マリー、市民の評価は?」

マリー『現時点ではまずまずの評価。しかし、来るのが遅いと言う声も少々』

愛染「全く、奴が現れたら計画通りに行ったのに..まあいい。母親を攫えば..』

マリー『そっちは失敗みたいです』

愛染「なに⁉︎」

マリー『謎の仮面ライダーに邪魔されちゃった♪ミラーモンスターの反応無しです』

愛染「ええい!いまや貴重なミラーモンスターが..」

マリー『それともう一つ悪いお知らせ』

愛染「何だ?」

マリー『侵入者です』

 

ドガァァァァ!

 

背後の壁が破壊される。

 

クローズ「覚悟しやがれ!インチキ野郎!」

 

クローズチャージが怒りに満ちた声で怒鳴りつける。

 

愛染「...ヒーローとは思えない乱暴さだな..」

クローズ「悪いな!俺は生まれつきケンカっ早いんだよ!」

愛染「なにをしに来た?」

クローズ「あの黒いウルトラマンになる前に、お前を潰す!」

愛染「まるで悪役のやることだな..それでよく仮面ライダーを名乗れたもんだ」

クローズ「黙れ!イサミや家族の想いを踏み躙りやがって!ウルトラマンの力で八百長してるテメェに言われたくねぇんだよ!」

 

クローズチャージは愛染に殴りかかる。

 

ガッ!

 

クローズ「⁉︎」

 

しかし、突如、その腕を止められる。

 

G4「...」

 

バギィ!

 

クローズ「ぐあっ!」

 

クローズチャージはパンチで吹っ飛ばされる。

 

 

愛染「愚かな...一人で乗り込んでかちめがあると思ったか?」

 

クローズチャージ「くっ...」

 

ダダダダダ!

 

クローズチャージ「うわっ!」

 

シャドートルーパー達がクローズチャージを狙撃する。

 

クローズチャージ「うおお!」

 

クローズチャージはツインブレイカーを振るい反撃するが、G4に避けられて連続パンチを喰らう。

 

 

シャドートルーパー「ハッ!」

 

複数のシャドートルーパーはクローズチャージを斬りつける。

 

クローズ「くそっ...!」

 

後退するクローズチャージはツインブレイカーをビームモードにして銃撃を行うが、G4はすぐ様避けてGM-01で反撃する。

 

クローズチャージ「ぐあっ!...俺の動きが読まれてる...?」

 

G4とシャドートルーパーの連携にクローズチャージは徐々に追い詰められていく。

 

G4「...」

 

G4はギガントを構える。そしてクローズチャージ目掛けて放つ。

 

クローズチャージ「うわぁぁぁ!」.

 

クローズチャージは爆発で吹っ飛び変身解除してしまう。

 

 

万丈「くっ、がはっ..」

 

愛染「いい気持ちだ...あの忌々しいエボルトの遺伝子を宿すものが無様にやられるのを見るのは...」

万丈「⁉︎...お前、エボルトの仲間なのか?」

愛染「!...違うっ!ちがーう!」

 

愛染は急に様子が変わり激昂する。

 

愛染「私は、私は...奴らの仲間なんかじゃない!あんな奴らと一緒にするなー!」

マリー『マスター、落ち着いて。こいつはどうします?』

愛染「そうだな..まだ利用価値はある..」

 

................

 

クワトロM

 

イサミ「っ...」

 

イサミが目を覚ます。

 

アサヒ「イサ兄!おきましたか?」

イサミ「アサヒ...! 龍我は?」

アサヒ「それが行方がわからなくて...」

ウシオ「おい!大変だ!」

 

T Vからニュースが流れる。

 

キャスター「本日未明、アイゼンガーディアンズに侵入者が現れた模様。男は20代であり、国籍は不明ですが..」

 

TVに万丈とクローズチャージの画像が映る。

 

イサミ「龍我!アイツ、何で無茶を..!」

 

キャスター「また、この男の件で愛染社長から話があります」

 

愛染「皆さん、本日も怪獣が現れましたが、我がアイゼンガーディアンズの誇るキングジョーが無事、鎮圧しました。しかし、その隙をつき、我がアイゼンガーディアンズに侵入者が現れました。男は見たこともない強化服を身に纏い、警察では対応出来ないと判断し、我が社で身柄を拘束してます。その過程でさらなる事実がわかりました」

キャスター「事実とは?」

愛染「その男は、あの青いウルトラマンの仲間であると言うこと、奴が言うにはやはり青いウルトラマンはまだ生きてると言う事です!...青いウルトラマンに告ぐ!奴を返して欲しければ、今すぐ挑戦しに来い!私たちはいつでも待つ...」

 

愛染の背後にオーブダークとキングジョーの活躍を記録した映像が流れる。

................

 

何処かのビル街の屋上

 

「.....不快な奴だ。この地球を遊び場のようにするとは...」

 

黒い服を着たクールな雰囲気の男が街のモニターTVに出てる愛染を見ながら言う。その右腕には発光体のついたブレスレットが装着されている。

 

「お前が光の巨人とやらか?」

 

後ろから別の男が近づく。

 

「...誰だ?」

「お婆ちゃんが言っていた..俺は天の道を行き、全てを司る男...」

 

男は天に向かい人差し指を立てる。そして、カブトムシの様なメカが指に止まった。

 

 

「お前もディケイドに呼ばれてきたんだろ?ちょうどいい。手を貸してやる」

 

 

窮地に陥ったイサミ達に光が刺した瞬間であった。

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

5話

遂に客演編。しかし、強引な展開が目立ちます...


クワトロM

 

万丈が捕らわれてしまった事を受けて湊家では口論が行われていた。

 

イサミ「俺は龍我を助けに行く!」

ウシオ「ダメだ!カツミもいないのに、勝ち目なんて無いだろ!」

イサミ「じゃあ、どうすんだよ!このまま龍我を見捨てろってのか!」

 

アサヒ「ジャイロを持ってるのは、イサ兄だけじゃないです!」

イサミ「え?」

アサヒ「私も、ツルちゃんの残したこのジャイロで、戦います!龍我さんを助けます!」

ウシオ「駄目だ!アサヒまで危険な目には晒せない!」

 

ミオ「随分揉めてるわね...」

 

ドアが開き、ミオが入ってくる。

 

ウシオ「ミーしゃん!万丈君が!」

ミオ「知ってるわ!アイゼンテックも襲われたし」

イサミ「ええ⁉︎」

ウシオ「大丈夫だったのか⁉︎」

ミオ「まあね...仮面ライダーに助けてもらったけど..」

イサミ「仮面ライダー⁉︎龍我達と同じやつか?」

ミオ「ボトルじゃなくてカードで変身していたから、多分違う世界のライダーね。それに彼の話によると、今回チェレーザはある存在からバックアップを受けてるみたい。あの黒い兵隊達、それに今まで現れたこの世界に居ないはずの怪人もその存在が提供したみたいだわ」

イサミ「だからまた変身できるようになったのか..」

アサヒ「その仮面ライダーさんはどこですか?」

ミオ「他にやるべき事があるてオーロラで何処かに行っちゃったわ。ただ、彼が言うには、私たちに助っ人を呼んだて言っていたけど..」

ウシオ「助っ人...?一体誰だ?」

ミオ「まだ分からないけど...兎に角チェレーザの計画にも穴はある筈。過去の事件を洗って何か証拠を探すわ」

 

イサミ「アイツの悪事を明るみにするって、どうすんだ母さん?」

ミオ「チェレーザがオーブダークになった日の前後のデータを調べた所、うちの元社員を含めて記憶喪失になった人々が数人いる事がわかったわ。それにオーブダークが助けたとされているセスナ機のパイロットも記憶が曖昧みたい」

イサミ「もしかして、チェレーザがその人達の記憶を弄った..て事か?偶然じゃないのか?」

ミオ「それも思ったけど...皆、アイゼンテックから2km以内に住んでたり働いたりしてる人ばかりていうのが妙に引っかかるの。そんなに同じ街でコレだけ記憶喪失、しかも原因が分からないなんてあり得る?」

アサヒ「でもどうやってその人たちを集めるんです?」

ミオ「幸にも綾香市復興プロジェクトに我が社の医療部門も参加してる。さっき話したうちの元社員を専門で見てるから...そこから何か得られるかも」

 

 

ppp

 

イサミ「何だ?...!」

 

両親が話してる間にイサミの携帯が振動し、画面を見て驚愕する。

 

『万丈龍我を助けたければ明日の13時までに一人で変身して現れるか、クリスタルを献上せよ。断れば奴の命はない。及び妹の学校に怪獣を出現させる。 愛染マコト』

と記されている。

 

アサヒ「イサ兄、どうしたんですか?」

イサミ「いや、何でもない..」

 

 

..........

 

愛染「うん、美味い!」

 

TV出演を終えた愛染は立ち寄ったステーキハウスで食事をしていた。

 

マリー「マスター、こんな所でくつろいでいて良いのですか?」

愛染「私の勝利は決まったようなもの。前祝いだ。食事もヒーローにとっては大事だ。お前こそ何故、明日の13時まで猶予を持たせる?今すぐあの憎き兄弟の片割れと忌々しいエボルトの遺伝子を宿すものなど始末すれば良いものを...」

マリー『本日の市街地の被害状況からこれ以上の戦闘は我が社の評判に響く可能性があります。それに[あの方]...私の創造主に黙ってクローズを始末すれば、マスター、貴方の命がありません』

 

愛染の手が止まる。

 

マリー『お忘れなく、マスター。貴方が再起できたのは...あの方のお陰であることを...』

愛染「わ、分かってるよ...ハハ..」

 

 

近くの席で愛染を見る男が一人いた。

 

(奴がこの世界の悪党か。成程...ワーム以上に胡散臭い)

 

「オイ!ふざけてんのか!」

 

向こうの方でガラの悪い客が店員に声を荒げてる。

 

店員「そうおっしゃられても..」

客「だから焼けてないて言ってんだよ!金返せ!」

 

愛染(全く、静かに食えん..)

 

愛染は知らん顔で食事を続ける。

 

「...」

 

しかし、愛染を監視していた男は立ち上がり口論してる方に向かう。

 

客「客の言う事が聞けねえのか!」

 

客が拳を上げた瞬間...

 

ガッ!

 

「言いがかりはよせ。他の客にも迷惑だ」

 

男はガラの悪い客の腕を掴んで言う。

 

客「な、なんだお前!」

「....俺の見た所、この肉は十分焼けてる。食べるには問題ない筈だ。大体、半分以上、食べた時点で言い出すなど、ムシが良すぎる。いっそ自分で作ればいいんじゃないか?」

 

客「なんだと!テメェ!」

 

ドカッ!ガスっ!バキッ!

 

「うわあああっ⁉︎」

 

次の瞬間、ガラの悪い客は店の入り口から放り出され、近くのゴミ捨て場に投げ込まれた。

 

 

「全く、愚かな奴だ..」

 

男は一仕事終えたように手を払うと、周りから拍手を浴びた。

 

店員「ありがとうございます。私、怖くて..」

「気にするな。お婆ちゃんが言っていた。悪党には必ず罰が下るとな」

 

愛染「...彼も中々良いヒーローになれそうだ!」

 

愛染は男を見てスカウトを企んだ。

 

食後...

 

男が店を出た瞬間...

 

愛染「いいねぇ〜君!」

「...何だ?お前は?」

愛染「さっきの活躍見ていたよ〜!君なら良いヒーローになれる..君の力、お借りします!」

 

愛染は男の肩を掴もうとしたが、男は素早く身を翻して避けた。

 

愛染「あら⁉︎お、お借りします!あら⁉︎」

 

愛染は男を捕まえようとするが全く捕らえられない。

 

愛染「ハアハア...もういい。君は帰りたまえ..」

「...なんだか知らんが、俺の力が必要なら手を貸してやらない事も無いぞ」

愛染「え?ほ、本当かい?」

「ああ、本当だ。しかし、条件がある。俺をまずはコックとして雇え。愛染マコト」

愛染「⁉︎...君のような逸材を見逃すわけにはいかない。仕方ない。良いだろう。君は何者だ?」

「お婆ちゃんが言っていた..俺は天の道を行き、全てを司る男..天道総司だ」

 

天道は天に向かい人差し指を上げた。

 

 

 

 

 

...........................

 

.............

 

翌日 早朝

 

アサヒ「本当にいいんですか?イサ兄」

イサミ「ああ、送ってくよ。」

 

イサミはアサヒを車で学校まで送る事にした。無論、本来は学校の近くで見張る為である。

 

イサミ(もし、昨日の手紙の通りなら...アサヒや学校の人たちが危ない...それに龍我も..)

 

........

 

綾香市内 某病院

 

ミオ「どう?」

医療スタッフ「相変わらずです。患者さんは何も話せません。」

 

最新医療機器で脳内を調査されつつ、医者に様子を見てもらってる患者が居るが結果は著しくない様だ。

 

ミオ「彼らの記憶に何か有力な手がかりが有れば...と思ったんだけど...」

 

ダーリン「社長!面会したいと言う方が...」

ミオ「悪いけど後にして...」

ダーリン『門矢士に呼ばれて来たとおっしゃてますが...」

ミオ「⁉︎...彼の言っていた、助っ人?」

 

...アイゼンテックの前に、黒い服と右腕に何かしらのデバイスをつけた男が立っている。入り口の扉が開く。

 

ミオ「貴方は?」

「藤宮博也。協力しに来た」

 

...........

アイゼンガーディアンズ

 

愛染「美味い!美味い!美味すぎる...!」

 

愛染は天道の作った料理の数々に舌鼓を打っていた。

 

愛染「この地球、いや宇宙にこんな美味い料理があったとは...!」

天道「当然だ。俺の作った料理だ」

愛染「いや〜、君の要求を呑んで正解だった。これならバリバリ働けそうだ!ガツガツ...!」

天道(...少しでも時間稼ぎになれば良いが..)

 

 

 

............

 

アイゼンガーディアンズ

 

万丈「くそッ!ビクトもしねえ!」

 

万丈は檻に囚われていた。しかし、いくらエボルトの遺伝子を備えた万丈でも人間のままでは突破するのは不可能であった。檻のすぐ近くにはスクラッシュドライバーがバリアを貼られて封じられている。

 

万丈「変身できりゃこんな檻..」

 

ドゴォ!

 

万丈「うおっ!?何だ!」

 

すると、万丈は見た先には穴が空いた壁、そしてその穴を開けたカブトゼクターがいた。

 

万丈「何だ?カブトムシ?」

 

........

愛染「ふぅ、中々だったぞ...」

 

愛染「マリー、あちらの様子は?」

マリー『現在、何の動きもありません』

天道「メシの途中悪いが少し、話を聞かせてくれないか?アンタの目的は何だ?それがわからないと協力は出来ない」

愛染「目的?そんな物は決まってる。我がアイゼンガーディアンズは世界を、邪悪な敵から守る!真のヒーローとして!人々の希望になるのだ!」

天道「ほう...胡散臭いな」

愛染「...なんだと...?」

天道「昨日、俺はアンタが同じ店にいたのを知ってる。アンタは俺があのチンピラを追っ払うまで何もせず、食事をしていた...ヒーローにしては随分薄情だな」

愛染「わ、私も対処できたが...私は社長だ。何かあったら社員が困る」

天道「ほう...では他の社員は何処だ?あの装甲服の集団がいるだろ?」

愛染「そ、それは皆訓練してるのだ!真のヒーローになる為に...さあ、そろそろいこうか!」

 

愛染は天道の肩を掴もうとするが、天道は素早く察知して愛染の腕を止める。

 

愛染「イタタ!何をする!」

天道「だから、その真のヒーローになる者はどうなるか聞いている。貴様のことはある程度調べた...愛染マコト。元アイゼンテック社長で現社長の旧友...何故アイゼンテックに戻らない?何か許されないことでもしたのか?」

愛染「お前、何が言いたい?」

天道「そもそも、この施設はどうやって用意した。明らかに一人で用意できるものじゃない。誰か後ろに控えてんじゃないのか?2つの世界を繋げしもの...」

マリー『マスター!万丈が牢屋に居ません!』

愛染「何ぃ!?」

天道「上手くいったか...!」

 

.........

 

カブトゼクターの突進により破壊された鍵穴が目立つ牢屋からそれ程離れてない廊下で万丈が走っている。

 

万丈「なんだか分かんねえけど、お前のおかげだ!ありがとな!」

 

万丈は上を飛んでいるカブトゼクターに感謝を述べる。

 

シュタッ!

 

ショッカーライダー「ギィ!」

 

万丈「またコイツら!...て、やっぱりアイツ、八百長していたのか!」

 

万丈は構えるがスクラッシュドライバーを奪われた今、戦うのは厳しい。

 

ドガァァ!

 

ショッカーライダー「ギャ⁉︎」

 

その時、銃弾が放たれショッカーライダーが吹っ飛んだ。

 

万丈「何だ!?何処から?」

 

「グワー!」

 

更に、万丈に馴染みある鳴き声が聞こえて来る。

 

万丈「ドラゴン!」

 

上にビルドドライバーを乗っけったクローズドラゴンが現れる。

 

万丈「ビルドドライバー!直ったのか!?いつのまに⁉︎大体、お前どうやってここに!」

 

ショッカーライダー「ギァァァ!」

 

立ち直ったショッカーライダーが叫ぶ。

 

万丈「!..んなこたぁどうでもいいか」

 

『ウェイクアップ!』

 

『クローズドラゴン!』

 

『Are you ready?』

 

万丈「変身!」

 

『Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

万丈は仮面ライダークローズに変身してショッカーライダーに向かう。

 

 

「ま、俺が手助けするのは..今のところこんなもんか..」

 

インビジブルを解いたディケイドが背後で戦闘を見守る。ミオによって修理されていたビルドドライバーを密かに受け取っていたのだ。

 

ディケイド「さて、奴らを追うとするか..」

 

ディケイドはオーロラへと消えた。

 

 

......

 

愛染「くっ、貴様、何者だぁ!」

天道「言ったはずだ。俺は天の道をゆき、全てを司る男...俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する」

 

ドゴーン!

 

壁を突き破りショッカーライダーが飛んでくる。

 

クローズ「今度こそ逃さねえぞ!インチキ野郎!」

 

愛染「!...マ、マリー..G4達は!」

マリー『ご安心を、すでに出撃済みです』

 

ドォン!ドォン!

 

クローズ「うおっ!」

 

クローズに銃撃が飛ぶ。

 

クローズ「もう出てきやがった!」

 

扉を破壊し、G4とシャドウトルーパーが銃を構える。

 

愛染「その男を撃て!」

 

シャドウトルーパーが天道に銃撃する。しかし、天道は華麗に身を翻して避ける。同時にカブトゼクターが天道を守る様に残りの銃弾を弾く。そのまま天道はカブトゼクターを手に取る。

 

天道「変身!」

 

『HENSHIN』

 

天道は仮面ライダーカブトマスクドフォームに変身した。

 

クローズ「仮面ライダー⁉︎」

 

クローズは新たな仮面ライダーに驚く。

 

G4「ウオォ!」

 

G4とシャドートルーパーはカブトに向かう。

 

 

愛染「では、君たち、後はよろしく!」

 

その隙に愛染は逃げ出す。

 

クローズ「待ちやがれ!」

 

クローズは愛染を追いかけるが...

 

ダダダダ!

 

シャドートルーパーが銃撃で邪魔をする。

 

クローズ「ぐっ!くそっ!」

 

........

 

一方、愛染は地下ドッグに配備していたキングジョーに乗り込む。

 

愛染「奴等め、厄介な刺客を送ってくれたな!ならば、こちらも本気で潰しにかかるか...マリー!発進準備だ!」

マリー「了解。マスター」

 

キングジョーがアイゼンガーディアンから発進する。

 

愛染「こうなっては仕方ない。奴を誘き出すか...」

 

愛染はダークラーのクリスタルを取り出す。

 

愛染「学校を襲え!奴をおびきだせ!」

 

........

 

アサヒの通う学校の近く

 

ドォドォン!

 

ダークラー「ギャオオッ!」

 

生徒A「何だ!?」

生徒B「怪獣⁉︎」

 

生徒達は怪獣が出てきたことに動揺してパニックになる。

 

アサヒ「皆、落ち着いてください!」

教師「今すぐ非難を!とにかく冷静に!」

 

アサヒや教師が宥めるも効果はない。

 

 

ダークラー「グオオオ!」

 

イサミ「まだ13時前だぞ!あの野郎...!」

 

学校の近くに車を止めて待機していたイサミはルーブジャイロを構える。

 

イサミ「纏うは水!紺碧の海!」

『ウルトラマンブル!アクア!』

 

 

ズゥゥン!

 

ブル「ハアッ!」

 

ブルアクアが現れてダークラーに対して構える。ブルはダークラーに対して走り出すが...

 

ビィィィィィ!

 

ドガァァァァ!

 

ダークラー「ギャオオッ⁉︎」

 

しかし、突如、空から2つの光線が放たれダークラーは爆散した。

 

ブル「⁉︎」

 

オーブダーク「ヌゥワッ!」

キングジョー「フォォォォ...」

 

オーブダークとキングジョーが上空から着地した。

 

オーブダーク「久しぶりだな!リベンジを果たしにきたぞ!」

ブル「お前、何で戻ってきたんだ!」

オーブダーク「今から、倒される者に...答える理由などない!いけ!キングジョー!」

 

キングジョーはオーブダークの命令でブルに向かう。

 

ブル「ハアッ!」

 

ブルはキングジョーにパンチを繰り出すが全てガードされ、腕を掴まれ張り手で吹っ飛ばされる。

 

ブル「アクアジェットブラスト!」

キングジョー「!」

 

ビィィィ!

 

続いて水流を放つが光線で相殺される。

 

ブル「なら、これはどうだ!ハアッ!」

 

アクアストリュームを放つも、分離して回避される。

 

ブル「何⁉︎」

 

そのまま瞬時に背後に回って合体しブルを殴り飛ばす。

 

ブル「くっ...何で動きが分かるんだ!」

 

オーブダーク「教えてやろう!私は今までの貴様とクローズの戦いを監視していた!それをG4の予測システムに学習させ、キングジョーにも同様の装置を搭載した!つまり、貴様の勝ちは...ないと言う事だ!」

 

オーブダークはオーブダークカリバーを出してブルに斬りかかる。

 

ブル「ウワァァァ!」

 

 

 

アサヒ「イサ兄っ!」

 

アサヒは避難に急ぐ校舎からブルの戦いを見る。

 

 

キングジョー「グワァシ...グワァシ...」

ブル「ウア!」

 

キングジョーがブルにアイアンクローを仕掛け、そのまま持ち上げ振り回し、投げ飛ばす。

 

オーブダーク「オーブダークインフェルノカリバー!」

 

オーブダークがカリバーから炎の輪を飛ばしブルに炸裂する。

 

ブル「ぐぁぁぁっ!」

 

ブルはカラータイマーが赤になり倒れてしまう。

 

 

オーブダーク「兄がいない弟など雑魚同然!このままチリとなり、消えてしまえ!」

 

オーブダークとキングジョーはトドメを誘うと光線をチャージする体勢に入る。

 

「.....」

 

しかし、その光景を見て走る男がいた。

 

「.....!」

 

男は右腕の結晶体の付いたブレスレットを起動する。するとブレスレットの結晶体が光る。そのまま顔の前に掲げる。

 

「アグルゥゥゥー!」

 

結晶体の周りの羽が開き男は光に包まれる。そして両腕を上げて青い巨人が現れる。

 

 

「デアァァァー!」

 

ドガァァァァ!

 

オーブダーク「ぐぁぁぁ!?」

 

青い巨人...ウルトラマンアグルは登場と同時にドロップキックをオーブダークとキングジョーに食らわす。

 

ズゥゥン!

 

アグルはそのまま大地に砂塵を上げて着地する。

 

アグル「.....」

 

アグルは立ち上がるとブルに対して無言で顔を向けて手を差し出す。ブルは手を掴むとアグルは思い切り引っ張り立たせる。

 

アグル「オァァァ...デアッ!」

 

アグルはカラータイマーからエネルギーを出しブルに分け与える。

 

オーブダーク「ぐぐ...貴様ぁ!不意打ちとは卑怯な!」

 

ブル「あんたは...?」

アグル「...同じ水のウルトラマンとして...力を貸してやる。..さあ来い..ウルトラマン擬き!」

オーブダーク「も、擬きだとぉぉ⁉︎貴様ぁ!このウルトラマンオーブダ..」

 

バシュウン!

 

アグル「ドゥァッ!」

 

オーブダーク「ぐおっ!?」

 

アグルはオーブダークの名乗りを聞くまでもなく一気に近づきアッパーで吹っ飛ばした。

 

アグル「貴様如きが...ウルトラマンの名を語るな!」

 

キングジョー「グワァシ!...グワァシ!」

 

キングジョーが背後から襲いかかるが

 

ブル「オリャッ!」

 

ブルがスライディングでキングジョーの下から入り足を取りよろけさせる。

 

ブル「誰かはわからないけど..今はアンタを信じて賭ける!」

アグル「そうか...行くぞ!」

 

ブルとアグルは背中合わせでそれぞれの相手に対してファイティングポーズを構えた。

 

 

 

............................

 

 

...........

 

 

ドォン!ドォン!

 

カブトはカブトクナイガンでG4を狙撃する。

 

G4「...」

カブト「...!」

 

G4はGM01で相殺する。

 

クローズ「うおらぁぁ!」

 

クローズはビートクローザーを振るうがシャドートルーパーはそれを避けてライフルと電磁ナイフでクローズを攻撃する。

 

クローズ「ぐぁっ!くそっ、攻撃が全て読まれる...」

 

 

カブト「フン!」

 

カブトはカブトクナイガンアックスモードを振り下ろすがG4はそれを避けてパンチを打ち込む。カブトは後退する。

 

カブト「成程...こちらの行動を読んでるわけか...」

 

G4「はっ!」

 

G4は至近距離でカブトを狙い撃つ。

 

ドォン!ドォン!

 

が、カブトは何もせずに銃撃を喰らう。

 

クローズ「⁉︎...アイツ、何考えてんだ!」

 

G4は怯んだカブトにパンチを打ち込む。

 

カブト「....」

 

カブトはカブトクナイガンアックスモードを振るうがG4は苦も無くそれを数撃ガードした後受け止める。そして腹目掛けパンチを打ち込む。カブトは後退する。

 

ダァン!ダァン!

 

G4はさらにGM01で追い討ちをかける。カブトは倒れ込む。

 

G4「消去...」

 

G4はギガントミサイルランチャーを呼び出しカブトを狙う。

 

クローズ「グ...く...逃げろぉ!」

 

クローズはシャドートルーパーの攻撃をなんとか耐えながら叫ぶ。

 

カブト「そろそろか...」

 

カブトはカブトゼクターの角のレバーを操作する。

 

カブト「キャストオフ!」

『CAST OFF』

 

キガンドミサイルが放たれると同時にカブトマスクドフォームのアーマーが弾け飛ぶ。

 

ドガァン!

 

G4「ぐぉっ!?」

トルーパー「ぎゃっ!」

 

アーマーがG4やシャドートルーパーにあたる。G4のギガントミサイルはアーマーで防がれた。

 

『CHANGE BEATRE』

 

カブトはライダーフォームにチェンジする。

 

カブト「さて、次は此方から行くか...」

 

カブトはカブトクナイガンをクナイモードへと切り替える。

 

G4「...」

カブト「...」

 

カブトはカブトクナイガンを構えたまま動かない。

 

G4「はっ!」

 

G4はGM01を放つが、カブトはカブトクナイガンで弾丸を叩き落とす。

 

カブト「....」

 

ダァン!ダァン!カチカチ...

 

G4「⁉︎」

 

カブト「はぁっ!」

 

GM01の弾丸が尽きた隙をついてカブトはジャンプで近づきカブトクナイガンで斬りつける。

 

G4「うっ...!」

 

怯んだG4はすぐさまパンチを放つがカブトは首を動かし避ける。

 

G4「!」

 

シュッ!シュッ!

 

G4の渾身のパンチはカブトに全て避けられる。

 

ガッ!

 

カブト「タァっ!」

 

カブトはパンチを受け止めて強烈なキックで吹っ飛ばす。先程とは真逆な状況だ。

 

カブト「お婆ちゃんが言っていた...俺の進化は光より速いと...」

 

カブトライダーフォームはアーマーが無くなった分、動きが早くなる。カブトはワザとG4に攻撃を見切らせ、尚且つマスクドフォームで耐え続ける事で好きができるチャンスを伺ったのだ。

 

クローズ「そうか!姿を変えれば!」

 

クローズはマグマフルボトルを取り出す。

 

『ボトルバーン!』

『クローズマグマ!』

 

『極熱筋肉!』

『クローズマグマ!』

『アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!』

 

クローズはクローズマグマとなり背中のウイングを使い飛び上がる。

 

トルーパー「!」

 

シャドートルーパー達はクローズ目掛け銃撃するが、クローズマグマは自在に飛びながら避け続け、クローズマグマナックルにロックフルボトルを装填する。

 

カブト「そいつらは洗脳された人間だ!直撃は辞めておけ!」

クローズ「分かった!うおぉぉ!」

 

クローズは鍵状のエネルギーを纏ったクローズマグマナックルを上空から高速で降りながら一気に地面に叩きつける。するとエネルギーが地面に迸り、シャドートルーパー達を鍵型の拘束する。

 

クローズ「オラァッ!」

「ぐあっ!」

クローズ「でやあっ!」

「があっ!」

 

クローズマグマはその隙にシャドートルーパーの仮面にパンチを喰らわす。仮面にヒビが入る。

「ううっ...」

 

シャドートルーパーのアーマーから火花が出て倒れた。

 

クローズはアーマーのヘルメットを取る。

 

クローズ「何だよ...マジで人間かよ...」

 

 

G4「ぐっ....くっ!」

 

G4は再び立ち上がりカブトに飛びかかるが、カブトは容易に払い除ける。

 

『ONE TWO THREE』

カブト「ライダーキック...!」

『RIDER KICK』

 

カブトはベルトのボタンとゼクターを操作して必殺技の体勢に入る。

 

G4「ウオオオオ!」

 

G4は背を向けたカブトに襲いかかるが...

 

カブト「ハッ!」

 

G4が殴りかかる直前にカブトはカウンターでライダーキックをG4に直撃させる。

 

G4「うっ...!」

 

G4のアーマーから火花が散る。

 

カブト「クロックアップ!」

『CLOCK UP』

 

カブトは高速移動で火花が散るアーマーをクナイガンで斬り裂き装着員を救出する。

 

ドガァァァァ!

 

G4のアーマーは爆発した。装着員はカブトに救い出され無事だった。

 

クローズ「お見事!...アンタ、スゲーな...」

 

カブト「まだ仕事は残ってる。彼らを連れ出すぞ」

 

 

..........

 

 

ブル「ハッ!」

 

ブルはルーブスラッガーブルを取り出してキングジョーに斬りかかるがキングジョーに効いてる様子はない。

 

ブル「くっ!」

 

 

一方、アグルvsオーブダーク

 

オーブダーク「ジュヴァっ!でぇやぁっ!」

アグル「......」

 

オーブダークはカリバーを振り回してアグルに斬りかかるがアグルは全て紙一重で避け続ける。

 

オーブダーク「逃げてばかりで勝てるのか?ジュウァッ!」

 

煽るオーブダークであるが、全く当たらない事に動揺している。

 

ガッ!

 

その時、アグルは振るうカリバーをジャンプで避けて刀身を台にして踏みつけ...

 

アグル「デァァァァッ!」

 

強烈な蹴りをオーブダークの顔面にお見舞いする。

 

オーブダーク「がぁぁぁっ!?」

 

オーブダークは顔を抑え苦しむ。アグルはそのまま一回転して着地する。

 

オーブダーク「よくも私の顔を...むぅぁぁぁっ!」

 

激昂したオーブダークはカリバーに炎を宿して背中を向ける斬りかかるが...

 

ガキィン!

 

オーブダーク「ウッ⁉︎」

 

アグルはアグルセイバーを精製してカリバーを止めてそのまま弾いた。後退するオーブダーク。

 

アグル「.....」

 

アグルはアグルセイバーをオーブダークを挑発する様に向ける。

 

オーブダーク「おのれぇぇぇ!」

 

オーブダークはカリバーを再び振るうがアグルのアグルセイバーに全て弾かれ鍔迫り合いになるも...

 

アグル「ドゥアッ!」

 

ガッ!

 

オーブダーク「グフっ!?」

 

アグルは隙をついてニーキックをオーブダークの腹に決めて怯ませる。

 

アグル「ダァァッ!」

 

アグルはそのままセイバーを振るいオーブダークカリバーを付け根から切断する。

 

オーブダーク「な!?....」

 

オーブダークは刀身が無くなったカリバーを見て驚愕する。

 

アグル「......」

 

アグルはセイバーを消して不敵に手招きをして挑発する。

 

オーブダーク「どこまでも舐めやがって!うゥァぁァッ!」

 

アグル「ドゥアッ!」

 

怒りに任せて殴りかかるオーブダークのパンチを避けてアグルは腹に裏拳によるパンチを決める。

 

オーブダーク「ぐぅぁぁぁっ!?」

 

...........

 

ブル「ハアァッ!」

 

ブルはルーブスラッガーブルを振るうもののキングジョーは腕を払い除けて張り手で吹っ飛ばす。

 

ブル「ウワァッ!」

 

ブルは吹っ飛びビルに激突する。

 

ブル「ダメだ!このままじゃ...」

 

 

『イサミ!イサミ!聞こえるか!』

イサミ「!...龍我か!?大丈夫なのか⁉︎」

 

臨時通信で携帯から万丈の声が響く。

 

『ああ!なんかカブトムシが助けてくれたぜ!いいか!奴らのロボットを倒すには、奴らが予測できない知らないやり方で倒す!それだ!』

 

イサミ「予測できないやり方?....よし!イチかバチか!」

 

イサミはティガクリスタルを取り出す。

 

イサミ「纏うは風!紫電の疾風!」

『ウルトラマンティガ!』

 

キングジョー「!」

 

ビィィィ!

 

ブル「ハアッ!」

 

『ウルトラマンブル!ウインド!』

 

ブルはブルウインドとなってキングジョーから放たれた光線を回避する。

 

ブル「ハッ!」

 

ブルはルーブスラッガーを兄のロッソと同じく二つに分ける。

 

ブル「オレのやり方がダメなら..カツ兄のやり方をオレなりにやってやる!」

 

オーブダーク「バカめ!兄を真似てなんになる!貴様の負けは既に決まって...うぐっ!?」

アグル「黙ってろ。貴様の相手は俺だ」

 

アグルはアイアンクローでオーブダークの顔を掴み、地面に叩きつける。

 

 

ブル「シュアッ!」

 

ブルは上空を飛んで光線を避けつつ、斬撃を飛ばして反撃する。

 

ウイィィン!

 

キングジョーは分離で避けてブルに向かう。

 

ブル「ヘァァッ!」

 

ブルはそのまま上空に向かって飛び上がる。

 

『ウルトラマンギンガ!』

 

イサミはギンガクリスタルをルーブスラッガーにセットする。

 

キングジョーはそれを追いかけ、光線で追撃する。

 

ブル「くっ!グアっ!」

 

ブルはなんとか光線を避け続けるが、一撃が掠り、落ちる。

 

キングジョー「!」

 

4機の分離したキングジョーは好機と見て一斉にブルに向かうが...

 

 

ブル「今だ!」

 

ブルは落ちる中両腕を水平にして回転し始める。すると猛烈な吹雪を纏う竜巻が発生する。それに巻き込まれた4機は風の中で機体を安定させられない。竜巻の中で何個かの鋭い氷塊が当たる。堪らず、4機は再合体し着地すると同時にブルも竜巻を解く。

 

キングジョー「@#(?(@...」

 

キングジョーの様子がおかしい。

 

ブル「ハァッ!オリャッ!」

 

ブルウインドの素早い斬撃に対応できず、くらい続ける。

 

オーブダーク「キングジョー⁉︎どうしたんだ!」

 

ブル「へへっ!分離した分、剥き出しになる部分が出てくるからな!そこを一気に冷やして機械をショートさせるて戦法だ!」

 

ブルはルーブスラッガーを一本に戻しキングジョーの光線をスレスレで避けてカウンター気味に斬りつける。

 

 

オーブダーク「何故だ⁉︎何故だ!今回ばかりは完璧な作戦だったはず!うぐっ!?」

 

アグルはオーブダークの腕を取り背後に移動して締め付ける。

 

アグル「命ある者は前に進み続ける...昨日までのデータなど...無意味だ!」

 

アグルはそう言い放つとオーブダークを持ち上げて遠くに投げ飛ばす。

 

ブル「ウオリャァァァァ!」

 

ブルは風の力を纏った正拳突きでキングジョーを吹っ飛ばす。

 

キングジョーとオーブダークは同じ方向に飛ばされて地面に叩きつけられる。ブルとアグルは互いに並び立つ。

 

アグル「決めるぞ!」

ブル「ああ!」

 

ブル「フッ!ハァァッ...」

 

ブルはアクアに戻り拳を胸の水平位置に上げて水のエネルギーをチャージする。

 

アグル「デァッ!オァァァ...!」

 

アグルは両腕を広げエネルギーを貯めて右腕を天に掲げた後、両腕で囲む様に光球を形成する。

 

 

ブル「アクアストリューム!ハァッ!」

 

ブルは腕をL字型に組みアクアストリュームを放つ。

 

アグル「デァァァァッ!」

 

アグルは光球を両腕から放つ必殺技フォトンスクリューを放つ。

 

 

ズガガガガ!

 

キングジョー「@#r(?@\@/y?!」

オーブダーク「ぐぁぁぁっ⁉︎..こ、こんな筈ではぁぁぁぁぁァァゥァァァッ!!」

 

ドガァァァァァァァン!

 

アクアストリュームがキングジョーに、フォトンスクリューがオーブダークにそれぞれ炸裂し大爆発を起こした。

 

 

ブルは肩息を上げながらも勇ましく立ち、アグルは静かに腕を組み、ブルを認める様に見た。

 

 

 

.........

 

戦闘後

 

愛染「くっ.....こんな、こんな馬鹿な...」

 

服がボロボロになった愛染は地を這いずりながら落ちているオーブリングNEOⅡとオーブオリジンクリスタルを手に取ろうと進む。

 

ガッ!

 

しかし、取る直前に腕を誰かが踏む。

 

藤宮「.....」

 

それは藤宮博也だった。藤宮は愛染に怒りと見下す様な眼差しを向けるとオーブリングNEOⅡとクリスタルを回収する。

 

愛染「返せ!それは私の、ウルトラマンの力だぁっ!」

 

愛染は立ち去ろうとする藤宮に掴みかかるも容易に払い除けられて殴り飛ばされる。

 

藤宮「さっきも言ったはずだ...この地球を遊び場程度にしか考えてない貴様が...」

 

藤宮はそこまで言うとクリスタルのオーブの絵を見てかつて共に戦ったまだ甘ちゃんながらも自分なりに懸命に戦い抜いた青年に思いを馳せ、同時にその力を歪んだ目的に使う愛染への怒りを込めて言い放つ。

 

藤宮「ガイ...ウルトラマンオーブの力を授かる資格などない!」

 

藤宮はそのまま去っていった。

 

 

愛染「ぐぅぅ...だぁぁぁぁー!うぁぁぁー!」

 

愛染は怒りと悔しさの余り、子供の様に地団駄を踏みながら叫んだ。

 

 

..........

 

 

アイゼンガーディアンズ

 

 

愛染はなんとかアイゼンガーディアンズに帰還して叫ぶ。

 

愛染「マリー!反撃のアイデアはないのか!もうヒーローの矜持などどうでもいい!奴らの全てを徹底的に破壊する!」

マリー『ザーンネン♡。貴方は負け犬、もう世間にとって価値はありません』

愛染「なっ⁉︎どういう事だ!」

 

マリーはモニターにニュースを映す。そこには会見を行う湊ミオの姿があった。

 

ミオ「今回の調査により前社長、およびアイゼンガーディアンズ社長愛染マコトが非道な人体実験を繰り返していたことがわかりました」

 

すると、かつてオーブクリスタルを作るために利用された被験者達の映像が映し出される。

 

「急に社長に、お疲れさんです!て言ったら、変な部屋に連れてかれて...」

「女性を助けた瞬間、声をかけられて...」

 

愛染「ば、馬鹿な...彼らの記憶は消去して、二度と自律的な行動は出来なくしたはずだ!」

 

愛染はモニターを見て動揺する。

 

ミオ「更に、あの黒いウルトラマンについても疑いが出ています」

 

画面にかつてオーブダークは自ら落とし、自ら助けた飛行機のパイロットが現れた。

 

「あの時、操縦席から巨人が見えたと思ったら、急に光を出して飛行機に当たって...そのまま気を失って記憶喪失になっていたみたいで...」

 

ミオ「更に、先日怪獣を操っていた青いウルトラマンに関してですがアイゼンガーディアンズから持ち帰った設計図にこの様なものがありました」

 

それはニセブルの設計図であった。

 

ミオ「ご覧の様に怪獣を操っていた青いウルトラマンにプロテクターが付いてますが今日、及び過去に現れた彼には付いてません。我々はアイゼンガーディアンズの作ったロボットではないかと推測しています」

「ちょっと待ってください⁉︎愛染マコトだけでなく、あの黒いウルトラマンもグルで我々を騙していたって事ですか⁉︎」

 

記者の一人が問う。

 

ミオ「我々はその方向で見ています。更にアイゼンガーディアンからは黒いウルトラマンに似たエネルギー値を示す怪獣の描かれたクリスタルが発見されG4の被験者も誘拐された人で..」

 

 

愛染「ま、まさか!」

 

 

愛染は慌ててメンテナンスルームに行く。

 

愛染「な、なんて事だ..」

 

そこには破壊されたG4と荒らされたクリスタルホルダーが散乱していた。この日、ヒーローとしての愛染マコト、いやチェレーザの人生は完全に終わった。

 

 

............

 

会見も終わり夜

 

 

クワトロM

 

イサミ「イテッ!」

万丈「アサヒ!もっと優しくしてくれよ..」

アサヒ「二人とも、男の子じゃないですか。我慢してください」

 

アサヒが二人の怪我を看病している。

 

イサミ「助かったよ。アンタが来なきゃ負けていた」

藤宮「気にするな。同じこの地球を守る戦士だ」

イサミ「そういえばアンタ、名前は?」

藤宮「藤宮博也。ウルトラマンアグルだ。俺もこれからはお前たちに協力する」

万丈「よっしゃあっ!頼もしい仲間が増えたぜ!」

 

藤宮はイサミと万丈と握手した。

 

イサミ「でも、どうやって被験者の記憶が戻ったんだ?」

藤宮「こいつのおかげさ」

 

 

すると、藤宮は銀色のカブト虫型メカ「ハイパーゼクター」を見せる。

 

ミオ「藤宮さんの持ってきたこの時を司るハイパーゼクター。これをうちの医療機器に上手く接続して被験者の脳の状態を被検前に戻したの」

イサミ「時を操るのか⁉︎そんなアイテムまで持ってんのか?アンタ..」

藤宮「...これに関しては俺の他に来た...仮面ライダーに礼を言ってくれ」

 

天道「ほう。意外とわかる男だ。そいつは俺の物だしな」

 

すると奥からエプロンを着た天道が現れる。

 

イサミ「誰...?」

天道「俺は天の道をゆき、総てを司る男...

天道総司だ」

 

イサミ「何言ってんだこの人...」

万丈「...俺もさっぱり分かんねえ...」

 

ウシオ「おーい!飯ができてるぞ!」

 

続けて、奥から出てきたウシオが皆を呼ぶ。

 

イサミ「⁉︎...なんだコレ⁉︎」

 

そこには麻婆豆腐やらサバ味噌やらかなり美味そうな料理が並んでいた。

 

ウシオ「いやぁ、少し味見させて貰ったが...かなり美味いぞ!天道君の料理!」

天道「当然だ。俺の料理はそこら辺の店が束になっても敵わない」

アサヒ「なんだか、とっても美味しそうです!私、お腹空きました!」

ミオ「そうね。万丈君も帰ってきたし、祝いと行きましょうか!」

 

その夜、湊家と万丈は感嘆の声で溢れた。

 

 

.........

 

数日後

 

 

警官「まてぇー!愛染!」

 

愛染「はぁはぁ...」

 

一転して誘拐および詐欺容疑で追われる身となった愛染マコトは警官に深夜の森林で追いかけられていた。

 

 

警官B「止まれ!」

警官A「もう逃げれんぞ!」

 

挟み撃ちにあい、愛染はあせる。

 

愛染「た、頼む!見逃してくれ!」

 

警官A「何馬鹿な事を...ぎゃああー!」

警官B 「ぐぉぁー!」

 

すると上から光線が放たれ警官を焼き殺し消滅させた。

 

「全く、貴方にはガッカリですよ...」

愛染「貴様は!」

 

そこにはフードを被った宇宙人らしき人物がいた。

 

「私がここまでバックアップしたのに...このザマとは...」

愛染「黙れぇ!貴様がこの世界に来るのが遅れなければ...こんな事に...ウゥッ!?」

 

するとフードの宇宙人はサイコテキネシスで愛染を締め上げる。

 

「すいません。最初に2つの世界を融合させようとした時...仮面ライダーディケイド達の妨害により、この世界への経路が一時的に絶たれてしまいましてね。今は私一人これるくらいには復旧しましたが...」

愛染「が、がぉぁ..」

マリー『マスター。いや、チェレーザ。謝るのよ?言ったでしょ?この方には逆らえないと..』

 

するとミニロボットにAIを宿したマリーが現れ、冷たく言い放つ。

 

愛染「わ、分かった..私のミスだ。認めるから..離してくれぇ!」

 

フードの宇宙人は愛染の拘束を解いた。

 

「貴方にチャンスをあげましょう」

 

するとフードの宇宙人は2枚のクリスタルを投げた。

 

 

愛染「これは...」

 

そのクリスタルには両腕が鎌になったバイザー目の怪獣、カブト虫の様な見た目のドリル腕の怪獣が描かれている。

 

 

「貴方は今回、異世界のウルトラマンと仮面ライダーの助太刀が入り、敗退した。ならば、こちらも異世界の...ウルトラマンも仮面ライダーもまだ知らない力を使うのです。マリー、出しなさい」

マリー『了解』

 

すると、マリーからあるアーマースーツのデジタル設計図が映し出される。その設計図にはこう書かれていた。「Stark Industries」と...

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

6話

シベリア

 

凍てつくシベリアの大地。そこに黒いエネルギー体が降り立ち、人型に形成される。

 

「ここが、パンドラボックスの力でできた世界か。さて、早速試してみるか。魔王の力とやらを」

 

男は赤い結晶体、そしてグランドキングのスパークドールを取り出す。

 

「さあ、行ってきな」

 

赤い結晶体からエネルギーが放たれ、スパークドールズに直撃すると、スパークドールズは男の手を離れて地中へと潜っていった。

 

ズドドド!

 

すると地震が起こり凍てつく大地が音を立てて崩壊してゆく。

 

「人形の状態でこの力か...コレは使えるな」

 

そして崩壊した大地から一体の巨大な生物のミイラが冷凍状態で現れた。

 

 

..............

 

同時刻 某国

 

「こちら、B班。ファントムリキッドを無事回収した」

 

かつてビルド達の変身能力を奪い、グリスにリーダーを倒されたテロ組織ダウンフォールの残党がファントムリキッドを回収していた。

 

「これより、帰投する」

 

ファントムリキッドを回収したグループは本拠地に戻る事にして車に乗ろうとするが...

 

シュン!

 

団員A「ギャアッ!」

 

突如、一人の団員が倒れた。

 

団員B 「なんだ!?」

班長「構えろ!」

 

班長の命令で全員、ファントムスマッシャーになるためのボトルを構えるが...

 

シュン!

 

団員B「ぐあっ!」

団員C「がはっ!」

 

班長以外の全員が数秒の内に全滅した。

 

班長「な、なんだ?」

 

トントン...

 

後ろから肩を叩かれた班長は振り向く。

 

班長「⁉︎...お、俺?」

 

そこには自分と同じ顔をした人間が立っていた。

 

班長「な、何者だ⁉︎」

 

班長はファントムスマッシャーに変身する。同時にもう一人の班長は蜂の姿を模したビーワームへと変貌する。

 

ビーワーム「ジジジジジ...」

 

ファントム「くらえ!」

 

ファントムスマッシャーはミサイルを放つがビーワームはクロックアップで容易に避ける。

 

ファントム「く!どこだ!...ぐぁぁっ!」

 

ビーワームは毒針をファントムスマッシャーの背後に回り込んで連射する。

 

ファントム「あ、ぁぁぁ...」

 

ファントムスマッシャーは人間の姿に戻りながら溶けていき、骸骨となった。

 

ビーワーム「安心しろ。お前の人生は俺が引き継いでやる」

 

ビーワームは擬態した班長の姿となりニヤリと笑った。

 

 

..............

 

ダウンフォール残党の基地

 

各班から集められたファントムリキッドを満足げにリーダー格の男が見つめる。

 

リーダー「これだけあれば、我々の革命も実現に近い。B班はどうした?」

通信員「未だ、連絡ありません」

 

キィィ

 

すると車の止まる音がしてB班のメンバーが基地内に帰ってきた。

 

「遅いぞ!連絡くらい..」

 

バァン!バァン!

 

B班は注意しに近寄ってきた団員を撃ち殺した。

 

リーダー「な、何の真似だ!貴様ら!」

 

B班長「ダウンフォールは今日で完全に終わる...」

 

B班長はビーワームに変貌する。ビーワームはそのままクロックアップして団員を弾き飛ばしながら、リーダーに接近する。

 

グサっ!

 

リーダー「うっ...!」

 

リーダーは腹を刺され地を吐きながら倒れた。

 

通信員「り、臨戦態勢を...!ぎゃああっ!」

 

そのままダウンフォールの基地はビーワーム、そしてトータスロードやジャガーロードに擬態したサナギワームに攻め込まれた。ダウンフォールは見たこともないワームのクロックアップや擬態に対応出来ず、あっけなく壊滅し、全員がワームになり変わられた。

 

 

「全員死んだか?」

 

顔に傷を負った一人の男が歩いてくる。

 

ビーワーム「ああ、全員擬態も完了した」

「そうか。やはり、ダウンフォールのリーダーは私でなければ...」

 

その男の顔は、かつてメタルビルドであった浦賀啓示に瓜二つであった。

 

 

..............

 

5日後

 

nascita

 

戦兎「よお、美空」

美空「あっ、いらっしゃい。戦兎。カツミさんも」

カツミ「どうも」

 

戦兎とカツミはnascitaに来ていた。店主の娘である石動美空が出迎える。

 

美空「ご注文は?」

戦兎「コーヒーとツナサンドで」

カツミ「俺も同じやつを」

 

 

「衝撃!恐竜のミイラ!古代からのメッセージ⁉︎」

 

店のTVから音声が響く。その番組を店長である石動 惣一はじっくりと見ている。

 

キャスター「つい先日、シベリアの凍土から出てきた氷漬けの恐竜のミイラ。古生物界を揺るがす大発見だと話題になっています!吉田アナウンサーがシベリアに派遣されたクラウス・エッカルト博士と共に現地から中継します。吉田さーん!」

吉田「はい、こちらシベリアの恐竜のミイラの保管場所に来ています!」

 

 

惣一「いや〜...ロマンだねぇ...」

美空「お父さん、注文!」

惣一「ああ、悪い悪い...つい見いちまった...でも凄くないか?完全な形で残った恐竜のミイラなんて。ロマンの塊だよ!」

美空「恐竜ねぇ..」

 

美空が興味なさげに呟く。

 

カツミ「恐竜か...昔見たジュラシックパークみたいな感じか?」

戦兎「あれは生物学的に間違ってる。当てにしない方が良い。...しかし、まさかあんな綺麗に残ってるとはな...」

 

吉田『それではクラウス博士に解説を頼みます』

クラウス『今回、この恐竜のミイラは地球温暖化による氷の融解、及び地震により出土しました。世間では、奇跡の大発見などと言われてますが...これは現在の地球環境が太古の眠りを妨げるほどに悪化したという事。奇跡などではない!人類の愚かさを証明する事件なのです!』

 

カツミ「何言ってんだ?この人...」

戦兎「飛躍しすぎでしょうが...」

 

吉田『あ、あの博士、そういう話はまた別の機会に...』

 

ドガァァァァ!

 

吉田が困惑した直後、爆発音がした。

 

ダダダ!

 

更に、銃撃音が響く。

 

「動くな!この研究所は我々ダウンフォールが占拠した!」

 

すると、迷彩服を着た集団がTVに映し出される。

 

戦兎「⁉︎...あいつらは!」

 

吉田『い、一体何が起こ...ぎゃああ!』

 

そして、画面が乱れ放送が途切れた。

 

カツミ「何だ今のは...⁉︎」

 

惣一「お、おいおい...なんか物騒なことになってなかったか?」

美空「戦兎!今のって...⁉︎」

戦兎「ああ、間違いない。奴らだ!」

 

 

..............

 

シベリアの研究施設

 

ビーワーム「ファントムリキッドを注入しろ!」

 

殺した構成員に擬態したビーワームが同じく団員に擬態したワームに命じる。巨大な注射器のような容器に入ったファントムリキッドが恐竜のミイラに注入される。

 

「グォォォ!」

 

すると恐竜のミイラはあろうことか動き始めた。

 

ビーワーム「こいつで仕上げだ...!」

 

するとビーワームはタンクロストフルボトルを取り出し、何回か振ると恐竜の口に投げ入れた。

 

 

「グゥ...ギャァァァァァ!」

 

すると、氷が砕けて恐竜の下半身が戦車のキャタピラを思わせる物に変化した。恐竜戦車というべき存在はそのままタンク部分から砲弾を放ち、研究施設を破壊して脱出した。

 

..............

 

日本

 

幻徳「現在、ダウンフォールはクラウス博士をさらって以降、行方不明だ。恐竜のミイラも消えた」

 

幻徳がモニターを見ながら言う。そこには戦兎、一海、ジャーナリストである滝川 紗羽

もいる。

 

一海「ダウンフォール...生き残りがいやがったのか...」

 

紗羽「奴らの目的が恐竜だったとしたなら...恐竜を生物兵器にして売り捌くとか?」

幻徳「こないだ一緒に見た映画みたいだな。ええと...なんだっけ?」

紗羽「ジュラシックワールドでしょ。もう忘れちゃったの?」

戦兎「...だから、あれは生物学的に間違いだらけなんだって」

 

紗羽「ファントムの技術で恐竜を蘇らせたりサイボーグにしたりとかじゃないの?」

戦兎「俺の研究した限りでは、ネビュラガスやファントムリキッドに死者を蘇らす力はない。ましてや、あんな昔に死んだ生き物なんてそもそも作用するかも怪しい」

一海「それじゃなんであんな馬鹿でかいやつ盗んだんだ?死体なんて役立たねえだろ」

戦兎「.....この世界の技術じゃ恐竜を蘇らすのは無理だ。だが、こないだのスペースビースト細胞を使ってるなら話ば別だ」

紗羽「スペースビーストて...北海道に出たあのネズミみたいな怪獣?」

幻徳「ダウンフォールがスペースビースト細胞を入手したと?しかし、奴はカツミ君が焼き尽くしたはずでは..」

戦兎「あのスペースビーストはワームが操っていた。そして、奴らは別の世界から来た...もし、この世界に来たワームがあの時の連中だけじゃなかったとしたら...」

 

PPP!

 

すると、幻徳の携帯がなる。

 

幻徳「親父か。どうした?」

泰山『幻徳!非常事態だ!円盤がに現れた!』

幻徳「円盤⁉︎まさか...」

 

..............

 

 

 

市民A「何だあれ...」

市民B「UFOか?」

 

北川市の住人が空に浮かぶ円盤を見て騒いでいる。

 

パァァァァ....

 

すると、円盤から光が放たれ...

 

 

 

 

 

 

ドガガガ!

 

突如、光の中から砲撃が放たれ、街が破壊される。それはダウンフォールに擬態したワーム達による集団であた。

 

ファントムクラッシャーやハードガーディアンを率いて浦賀が市街地を破壊しながら歩く。

 

浦賀「日本よ!我々は復讐しに来た!今度こそこの国を我が物とする!」

 

 

ブロロロ...

 

浦賀がそう叫ぶと同時に、バイクの音が響く。

 

浦賀「来たか...」

 

バイクに乗った仮面ライダービルドが現れる。

 

ビルド「ハッ!」

 

ビルドはドリルクラッシャガンモードでハードガーディアンを狙撃する。

 

グリス「オラァッ!」

 

空中ではグリスがヘリコプターフルボトルの力で飛びながら敵を撃ちまくる。そのまま三人は浦賀の前に停止、着地する。

 

ローグ「ダウンフォール...」

グリス「テメェは俺が倒した筈だ...なぜ、生きてやがる!浦賀!」

 

ビルド「....一海、コイツは恐らく、浦賀じゃない。奴は死んだままだ」

グリス「何だと?...!...そうか、そういうことか!」

浦賀「...察しがいいな。俺は浦賀啓示であって、浦賀啓示ではない...」

 

すると、浦賀の顔にワームの顔がうっすら浮かぶ。

 

グリス「あの虫ども、ダウンフォールにまで擬態しやがったのか!」

 

浦賀「受け継いだのは姿だけじゃない...」

 

擬態浦賀はビルドドライバーとハザードトリガーを取り出す。

 

ビルド「それは⁉︎」

 

『ハザードオン!』

 

『タンク!』

『タンク!』

 

『ガタガタゴットン!ズッダンズダン!』

『Are you ready?』

 

浦賀「変身!」

 

『アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!』

『ヤベーイ!』

 

浦賀はメタルビルドに変身した。

 

ビルド「馬鹿な⁉︎あの時のドライバーは破壊された筈...!」

メタルビルド「我々の協力者が、オリジナルの浦賀の残したデータから復元したのだ」

ローグ「協力者?誰だそいつは!」

 

メタルビルド「貴様らに語る必要はない!...出よ!」

 

メタルビルドが指を鳴らすと、構成員の一人がダミージャイロを取り出し、クリスタルをセットする。

 

『恐竜戦車!』

 

すると、かつてウルトラセブンを苦しめた戦車怪獣、恐竜戦車に似た怪獣が現れた。

 

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

メタルビルド「これが、我々の新兵器、ダイノタンクだ!」

 

グリス「コイツ、ニュースで見たミイラと同じ...!」

ビルド「やはり、異世界の力で改造されたのか!」

 

メタルビルド「その通り!ビースト細胞を混ぜたファントムリキッドを注入して蘇生させ、特殊な加工をしたタンクフルボトルを飲ませて究極の生物兵器を作り上げたのだ!」

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

 

恐竜戦車はビルド達に向かって、タンク部分の大砲から砲弾を放つ。

 

ズダダダダ!

 

ビルド・グリス・ローグ「ぐぁぁぁ!」

 

ビルド達は大爆発で吹っ飛ぶ。

 

ローグ「ぐっ、何て攻撃力だ!」

 

メタルビルド「ダイノタンク!トドメを刺せ!」

 

恐竜前者は再びビルド達に砲撃するが...

 

『ウルトラマンロッソ!フレイム!』

 

ロッソ「ヘアッ!」

 

間一髪でロッソが空中から現れてフレイムミラーウォールで砲撃を防いだ。

 

メタルビルド「何!?」

グリス「ウルトラマン...!」

ビルド「ナイスタイミングだ!カツミ!」

 

ロッソ「シュア!」

 

ロッソは恐竜戦車に対して構えるとそのまま走って向かってゆく。

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

 

恐竜戦車は砲撃するが、ロッソはジャンプで避けて恐竜戦車の体に跨り、後頭部をパンチを放つ。

 

ビルド「さあ、こっちも...」

グリス「行くぞ!オラァァッ!」

 

ビルドとグリスは擬態ダウンフォールの面々に向かっていく。

 

.......

 

ビルド「ふっ!はっ!」

 

ビルドはガーディアンやファントムスマッシャーと戦いながら、円盤を見る。

 

ビルド「ちょと、分析してみますか!」

 

そういうとビルドは一本フルボトルを取り出す。

 

『ホーク!カメラ!』

 

フルボトルをセットした瞬間、ビルドはホークカメラへと姿を変える。そのまま、カメラ側の複眼を使い、円盤を分析、透視する。

 

ビルド「円盤の窓から、クラウス博士が見えるな...一海、幻さん!しばらく任せても大丈夫か?」

 

グリス「ああ、任せとけ!オラァッ!」

 

グリスはファントムクラッシャーをパンチで吹っ飛ばしながら答える。

 

ローグ「こいつらはこっちで押さえておく!」

 

ローグはメタルビルドと取っ組み合いながら答える。

 

ビルド「分かった!頼むぞ!」

 

ビルドはそのまま円盤目掛けて空へと飛び上がった。

 

 

.........

 

円盤内

 

ドガァァァ!

 

外からのビルドの攻撃で円盤の窓が割れる。そのままビルドは円盤内に入る。

 

ビルド「クラウス博士!」

クラウス「来てくれたか...待っていたよ」

 

ビルドはカメラサイドの目でクラウスを分析する。

 

ビルド(どうやら奴らの擬態じゃなさそうだな..ネビュラガスやファントムリキッドの反応もない)

 

ビルド「行きましょう。こちらです」

 

シュン!

 

ビルド「うぁっ!?」

 

突如、ビルドは高速で動く物体に吹っ飛ばされる。

 

ビルド「何だ⁉︎」

 

『clock over』

 

電子音声が響くと同時にハチの姿を模した戦士...仮面ライダーザビーが現れる。

 

ビルド「お前は...仮面ライダー⁉︎」

ザビー「...その通りだ。貴様とは違って、人類の敵だがな...!」

 

ザビーは拳を振るい、ビルドに襲いかかる。

 

ビルド「くっ!」

 

ビルドはザビーの攻撃を何とか捌きつつ、ボトルを変える。

 

『忍者! コミック! ベストマッチ!』

『Are you ready?』

『忍びのエンターテイナー! ニンニンコミック! イェーイ!』

 

ニンニンコミックフォームにチェンジして四コマ忍法刀を召喚し、ザビーに斬りかかる。

 

ビルド「ハアッ!」

 

『火炎斬り!』

 

炎を纏った刀身がザビーのボディに火花を散らす。

 

ザビー「チイっ!」

 

『clock up』

 

ザビーはクロックアップで襲いかかる。

 

ビルド「ぐっ!」

 

『ドロン!』

 

ビルドは吹っ飛ばされるが、即座に四コマ忍法刀を操作して煙幕を放って姿を消す。

 

ザビー「何⁉︎何処だ!」

 

ザビーは思わず、クロックアップを解いてしまう。

 

『分身の術!』

 

すると、何処からともなく煙から分身が現れてザビーを連続で斬りつける。

 

ザビー「グアっ!」

 

ザビーは怯んで地面を転がる。

 

ビルド「さあて、こっちの番と行きますか...!」

 

ビルドはドライバーのレバーを回してボルテックフィニッシュを放とうとするが...

 

ドガァァァァ!

 

ビルド「うぁぁぁっ!」

 

突如、強烈な光弾が背後から直撃して倒れる。

 

ビルド「ぐっ...誰だ?...!..クラウス博士⁉︎」

 

後ろを見ると、異形の腕をはしたクラウスが立っていた。

 

クラウス「残念だったね。確かに僕はワームではなくクラウス自身だ。だから、君は分析しても疑わなかった...しかし、この世には人類の科学では理解が及ばない力がある。僕はその力で高次元な存在に生まれ変わった!」

 

すると、クラウスは異形獣サタンビゾーの姿に変化する。

 

ビルド「お前は...何者だ?」

サタンビゾー「僕は、此処とは別の宇宙から来た。そして、あらゆる並行世界の知識を身につけた上で、ワームと手を組み、手始めにこの世界を管理する事にした」

ビルド「管理だと?ふざけるな。お前の好きにはさせない...」

 

ダダダ!

 

ビルド「ぐっ⁉︎」

 

すると、今度は立ち直ったザビーがザビーゼクターから針を発射する。

 

ザビー「ふっ、貴様はまんまと罠に嵌ったのさ!」

ビルド「どうやらその様だな...俺を追い詰めるために...」

サタンビゾー「目的は君じゃ無い。我々は囮だ。真の目的は別にある」

ビルド「真の目的?...!..まさか!」

 

 

.............

 

国立先端物質学研究所

 

忍「急げ!皆、早く避難するぞ!」

 

近くでダウンフォールや怪獣が暴れている情報を聞きつけた葛城忍は出来るだけ多くの研究データを保護し、避難することを所員に命じていた。

 

研究員1「所長!ホワイトパネルは⁉︎」

所長「ああ、今取りに行かせている!」

 

ダウンフォール事件以降、戦兎はホワイトパネルを警備が整っている研究所に預けていた。

 

ガーディアン「ホワイトパネル、確保」

 

すると、ホワイトパネルを持った警備用のガーディアンが現れる。

 

忍「おお、持ってきたか!さあ、急いで避難するぞ!」

 

研究員「(ニヤ...)」

 

その時、研究員の一人が不気味に笑うとビーワームの正体を表す。

 

忍「な、いつの間に侵入を⁉︎」

 

ビーワームはホワイトパネルを持ったガーディアンに襲いかかる。

 

 

バキィィ!

 

警備用のガーディアンの首が千切れ飛ぶ。

 

ビーワーム「ジジジジジ....ありがとよ。わざわざ持ってきてくれて」

 

ガーディアン「!」

 

警備ガーディアンはビーワームに銃を向ける。

 

パチン!

 

ビーワームが指を鳴らすと、何人かの研究員がワームのサナギ体となる。そのまま警備ガーディアンに襲いかかり、怪力で破壊する。

 

忍「...そうか。今、街で暴れている連中は囮か」

ビーワーム「その通り!仮面ライダーやウルトラマンが街で暴れている方に気を取られ出る隙をつき、我々は密かに研究所に侵入してこのホワイトパネルを狙っていた。コレが手に入った以上...貴様は用済みだ!」

 

ビーワームは口から忍に向かい毒針を放つ。

 

忍「!」

 

忍と研究員は身構えるが....

 

キィーン!キィーン!

 

ビーワーム「何⁉︎」

 

赤いレーザーが毒針を撃ち落とした。

 

ガキィン!

 

ビーワーム「グアっ!!」

 

更にビーワームに高速で動く何かが体当たりし、吹っ飛ばされる。同時にホワイトパネルが手から落ちる。

 

ビーワーム「我々と同じクロックアップ...まさか!」

 

『clock over』

 

「そこまでだ!ワーム!」

 

忍「!...仮面ライダー⁉︎」

 

ビーワームが見た先には青いクワガタの様な戦士、仮面ライダーガタックが立っていた。

 

ビーワーム「ガタック!えぇい!この世界に来ていたとは!」

 

キィーン!キィーン!

 

サナギ「ぎゃああ!」

 

更に強力なレーザーがワームのサナギ体を貫く。

 

忍「今のは...!」

 

レーザーが来た方向を忍が見ると...

 

「大丈夫ですか!早く、こっちに!」

 

XIGと書かれたエンブレムが付いた水色や銀に彩られた制服に身を包んだ青年が銃を構えていた。

 

ガタック「我夢さん!その人達を頼みます!」

 

ガタックは青年に声をかけるとビーワームに向かい、取っ組み合う。

 

我夢「ああ!任せてくれ!皆さん、早く!」

 

我夢は落ちていたホワイトパネルを拾うと忍たちに向かって叫ぶ。

 

忍「あ、ああ!皆、行くぞ!」

 

忍と生き残った研究員は我夢の元に集まる。

 

ビーワーム「く!逃すな!追え!」

 

ガタックと取っ組み合い、手が離せないビーワームは部下のサナギ体に叫ぶ。サナギ体は我夢達を目掛け進む。

 

キィーン!キィーン!

 

我夢「PAL!リパルサーリフトバリア起動!」

『分かりました。我夢』

 

我夢はジェクターガンをサナギ体に撃ちながらXIGナビ内のAIに叫ぶ。すると、バリアが形成されて我夢と忍達を包み、浮き上がり、そのまま空中を移動する。

 

ビーワーム「しまった!」

 

.........

 

研究所から外へと脱出した我夢達は地上に降り立つ。

 

忍「今のは...何だ?」

我夢「リパルサーリフト。僕の発明です」

忍「...君は、一体?」

我夢「高山我夢です。別の世界から来ました」

 

.........

 

ガタック「ハアッ!うおりゃあ!」

 

ガタックの連続パンチにビーワームは怯み、吹っ飛ぶ。

 

ビーワーム「ジジジジジ...」

 

ビーワームは毒針を放つが、ガタックは肩のガタックダブルカリバーを外して振るい弾く。

 

ガタック「観念しろ!ワーム!クロックアップ!」

 

『clock up』

 

ビーワーム「!」

 

シュン!

 

ガタックとビーワームは互いにクロックアップして常人には察知出来ないスピードでぶつかり合う。

 

キィン!

 

ワームの爪とガタックのダブルカリバーがぶつかり火花を散らす。

 

ガッ!

 

ビーワーム「ジジジジジ!」

 

ガタックのダブルカリバーを掴んだビーワームはガタックの顔に向かい、毒針を放つ。

 

ガタック「くっ!オラァッ!」

 

ガタックは首を動かして避けてキックで吹っ飛ばす。

 

ビーワーム「ジジジジジ!」

 

ビーワームは羽を広げて飛び回り、毒針を空中から放つ。

 

ガタック「くっ!...でやっ!」

 

ガタックはダブルカリバーをブーメランの様に投げる。

 

ズバッ!

 

ビーワーム「!」

 

ビーワームの羽根が斬られて落下する。

 

 

【挿絵表示】

 

 

『ONE TWO THREE』

ガタック「ライダーキック!」

 

『RIDER KICK』

 

ガタックはガタックゼクターを操作して、ビーワームに向かって走る。

 

ガタック「うおりゃあああっ!」

 

ガタックの強烈な飛び回し蹴りがビーワームの顔面に決まる。

 

ビーワーム「グギャアアアァァァッ!!」

 

ビーワームは断末期を上げて爆発した。

 

............

 

一方、市街地。

 

ロッソ「ヘアッ!!」

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

 

ロッソが火炎弾を発射すると同時に恐竜戦車が目から光線を放ち相殺する。

 

メタルビルド「フン!」

ローグ「ヌゥッ...!」

 

メタルビルドは黒いエネルギーを纏った回し蹴りを放つが、

 

ローグはワニの顎を模したエネルギーを拳に纏わせて相殺する。

 

グリス「オラァッ!」

『シングルブレイク!』

 

その隙にグリスが協力なエネルギーを纏ったツインブレイカーによる打撃を放つ。

 

メタルビルド「ぐ!...少しはやる様だな...」

 

一方、UFO内

 

ザビー「テェヤッ!」

ビルド「ぐっ!」

 

ザビーのパンチをビルドは何とか避ける。

 

サタンビゾー「グォォ!」

 

しかし、続けてサタンビゾーが鉤爪を使い斬りかかってくる。

 

『火炎斬り!』

 

ビルド「うおおっ!」

サタンビゾー「ぐぉぉっ!」

 

ビルドは炎を纏った四コマ忍法刀でサタンビゾーを斬り裂く。サタンビゾーはバラバラになる。

 

ビルド「一体やったか...次はお前だ...!」

 

そう言ってザビーの方を向くビルドだが...

 

ガシっ!

 

ビルド「何⁉︎」

 

バラバラにされたはずのサタンビゾーの破片がそれぞれ動き出し、小さな複数のサタンビゾーとなり、ビルドの身体に纏わりつく。

 

ビルド「くっ!一体どうなってるんだ⁉︎こいつ...」

サタンビゾー「言ったはずだ。僕は人間より高位な存在に進化したと」

 

 

バリバリバリ!

 

そのまま電流が流れビルドの動きを鈍らせる。

 

 

ザビー「ライダースティング!」

 

『RIDER STING』

 

ザビーはザビーゼクターを操作して必殺技の態勢を取る。ザビーゼクターの針にエネルギーが充填される。

 

ザビー「ハアッ!」

 

そのままザビーはライダースティングをビルドに向けて放つ。

 

ビルド「ぐぁぁぁっ!」

 

ビルドにザビーゼクターの針が刺さり、そのまま吹っ飛ぶ。

 

ビルド「くっ...」

 

ビルドは変身解除してしまう。

 

サタンビゾー「どうかね?僕の力は...ん?」

 

PPP!PPP!

 

『パネルを奪いに行った部隊の反応が途絶えました』

サタンビゾー「何?」

 

............

 

一方、UFOの下では

 

ドガァァァ!

 

グリス「ぐぁっ!」

ローグ「ぬぅっ...!」

 

メタルビルドの回し蹴りでグリスとローグが吹っ飛ばされる。

 

メタルビルド「フン、やはり性能差がモノを言った様だな....」

 

メタルビルドは黒いホークガトリンガーの様な武器を二人に向けて、銃弾を連射するが....

 

シュンッ!

 

ガタック「うぉぉぉ!」

 

ガキィィィン!

 

メタルビルド「何⁉︎」

 

クロックアップにより、乱入したガタックが銃弾をダブルカリバーで全て斬り裂き、現れる。

 

グリス「何だ⁉︎」

ローグ「新たな..仮面ライダー?」

 

 

 

.....

 

 

恐竜戦車「グエァァァァ!」

 

恐竜戦車は砲台から追尾ミサイルを連射する。

 

ロッソ「グゥァ!!」

 

全てが恐竜戦車の体の上に乗り首を締め上げているロッソの背中に着弾し、その隙に恐竜戦車はロッソを振り落とす。

 

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

 

恐竜戦車は強烈な尾による打撃をロッソに連続で決める。ロッソは吹っ飛ばされて地面を転がる。

 

恐竜戦車「グォォ!」

 

その隙に恐竜戦車は猛烈な勢いで突進し、ロッソを轢こうとするが...

 

ドォン!ドォン!

 

恐竜戦車「グエァ⁉︎」

 

光弾やミサイルが空中から放たれて恐竜戦車を怯ませる。

 

ロッソ「今のは...?」

 

ロッソが空を見上げると、銀色の戦闘機、XIGファイターEXが飛んでいた。

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

 

恐竜戦車はXIGファイターEXに目からビームを放つがEXは旋回して避ける。

 

ロッソ「今だ!」

 

『ウルトラマンロッソ!グランド!』

 

ロッソは恐竜戦車がXIGファイターEXに気を取られた隙にロッソグランドへと変化する。

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

 

ロッソ「グラヴィティ...ホールド!」

 

恐竜戦車が放ったミサイルを重力波で止める。

 

ロッソ「食らえ!」

 

そのまま操作して恐竜戦車に当たる。

 

恐竜戦車「グァァァァッ!」

 

ロッソ「グランドエクスプロージョン!」

 

そのまま巨大なエネルギーを纏った岩を恐竜戦車にぶつける。大爆発が起きて恐竜戦車は大ダメージを負う。

 

 

.........

 

メタルビルド「ぐぁっ...!」

 

グリスとローグの攻撃を受け止めた隙にクロックアップしたガタックのダブルカリバーによる攻撃に怯み、メタルビルドは膝をつく。

 

 

PPP!

 

クラウス『浦賀、ここは一旦引こう。さすがに分が悪い』

メタルビルド「くっ、仕方ない....」

 

円盤から回収ビームが放たれてメタルビルドの体が透明になる。

 

ガタック「待て!逃すか!」

 

メタルビルドを目掛けて走るライダー達だが、間に合わずメタルビルドは消えた。

 

 

.........

 

シュウウン!

 

恐竜戦車「グゥ...!」

 

恐竜戦車にも回収ビームが放たれて姿が消えた。

 

ロッソ「!」

 

円盤に攻撃を加えようとするロッソだが...

 

ローグ「待て!まだ、中に戦兎がいる!」

 

ロッソ「何⁉︎」

 

ローグの叫び呼ぶ声を聞き、ロッソはエネルギー充填を解除する。その隙に円盤はワープで消えた。

 

 

 

............

 

その後 戦兎の住む倉庫

 

取り敢えず、ダウンフォールの面々を退けた形になった一同は新たに現れた我夢とガタックを連れて一旦、今後について話し合う事にした。

 

 

一海「それで、アンタら何者だ?」

加賀美「俺は加賀美新。別の世界から、ワームを追ってきた」

我夢「僕は高山我夢。加賀美君と同じく別の世界から来たXIGの隊員だ」

幻徳「ワーム...あの擬態する虫どもか?」

加賀美「ああ、奴らは元々、俺たちの世界にいた怪物だ。俺や仲間たちがワームの率いていた個体を倒して以降も何体か生き残っていだけど、最近は全く見なくなったから..地球を諦めたとも思ったが、まさか別世界に逃げていたとはな...」

一海「それで、アンタらどうやってこの世界に来たんだ?」

加賀美「俺は、ピンクの仮面ライダーからあなた達の世界にワームが侵入したとか言われて連れてこられたんだ...」

カツミ「まだ、他にも仮面ライダーが...?我夢さんもその仮面ライダーに連れてこられたんですか?」

我夢「いや、僕は自分で開発した時空転移システムの改良版をファイターEXに搭載して、ある人物を追ってきたんだ。それで、偶然この世界に来た加賀美くんと出会ったんだ」

幻徳「ある人物?それは一体...」

我夢「クラウス・エッカルト。かつて僕と同じアルケミースターズにいた学者だ」

一海「クラウスだと⁉︎」

幻徳「クラウス博士が...彼はダウンフォールに囚われた学者では...?」

我夢「...彼は人間じゃない。恐らく、ワームと手を組んで、この世界で眠っていた恐竜を利用したんだ」

カツミ「どうしてそんな事を...そもそもアルケミースターズて?」

我夢「アルケミースターズは人類の未来を守るために集められた科学者ネットワークだ。しかし、クラウスは僕らの住む地球を襲った根源破滅将来体との戦いの中で、奴等の手先となり人類を裏切った。そして僕が倒したはずなんだけど...どうしてか甦ったみたいだ」

カツミ「だとすると、戦兎が危ない...!助けないと!」

 

カツミはルーブジャイロを手に取り、外に出ようとする。

 

一海「待て!」

 

一海がカツミを呼び止める。

 

一海「場所も分かんねえのに...どうやって探すつもりだ」

カツミ「それは...」

我夢「今、PALに全世界のネットワークを探らせてる。何かしらの情報が得られたら良いけど...」

PAL『我夢!今、情報を受信しました。ただし、差出人が不明です』

我夢「構わない。表示してくれ」

 

すると、XIGナビから立体映像が現れる。

 

PAL『先日、シベリアのアルタイ山脈の各所で不可解な地震が相次ぎました。そして、昨日から日本の富士山の付近でも小規模ではありますが何箇所か地震が観測されています』

幻徳「それは知っている。幸い、小規模なのでまだ犠牲者はいないが...その地震が奴らとどう関係している?」

PAL『シベリアの恐竜は地震の影響で発掘されました。更に、今日、その恐竜は機械化して日本に現れた。クラウスが昨日日本に来て何かしらの準備を進めたのではないかと思われます』

我夢「じゃあ、奴らは富士山近くに居ると?」

PAL『この情報によると、シベリアの地震と日本の地震で似たエネルギーが発生したとされている様です』

我夢「...差出人が不明だから罠の可能性もあるけど..今は唯一頼れる情報だ。僕は行くけど、皆はどうしますか?」

加賀美「俺は行く。もし、ワームがそこにいるなら、これ以上好きにはさせられない」

カツミ「俺も行きます。戦兎はこの世界での恩人ですから」

一海「味方は少しでも多い方が良いだろう?俺も行くぜ」

幻徳「...俺は万が一のために残る。研究所がまた狙われるとも限らないからな」

 

こうして、幻徳は研究所の警備の為に残り、カツミ達は我夢と共にクラウスや擬態ダウンフォールが潜んでるであろう富士山近くへと向かった。

 

...............

 

富士山付近の工場地帯

 

クラウスらを乗せたUFOが工業地帯の一角に隠れている。そのUFOを遠くから見つめる影がいる。

 

「情報は送った...しかし、人のやり方をパクりやがって...少し、挨拶してやるか」

 

胸に三日月のきずがあるその人物は円盤と富士山を見てそう呟いた。

 

円盤内でクラウスがモニターを監視している。そこには一体の怪獣が表示されている。

 

クラウス「完全に育つにはまだ時間がかかりそうだな。土の魔王獣..」

兵士「ビルドが目を覚ましました...」

クラウス「分かった。会いに行こう」

 

クラウスは戦兎が捕らわれている部屋へと向かう。

 

 

戦兎「....お前たちの目的は何だ?何故、ダウンフォールに擬態している?」

浦賀「...間もなくボスがここに来る。その時、色々聞くがいいさ」

 

ウィィーン!

 

扉が開きクラウスが部屋に入ってくる。

 

クラウス「やあ、桐生戦兎。それともこう呼ぶべきかな?仮面ライダービルド」

戦兎「...お前は何者だ?クラウス...何故、俺を殺さない」

クラウス「...君には資格があるのさ。僕らと同じく支配者になる資格が」

戦兎「資格だと?」

クラウス「君はさまざまなライダーシステムを作り、世界を融合させてこの新世界を作った。その頭脳は天才と言っても過言ではない」

戦兎「お前に褒められても全く嬉しくないがな..」

クラウス「そう思うなら構わない。だが、君はこの新世界を見て思わないか?人間は愚かだという事に...」

戦兎「何?」

クラウス「折角、君が平和な世界を作ったのに、人間たちは愚かにも旧世界と同じ事を繰り返している。今、ここにいる彼らのオリジナルが正にその代表格だ。科学の力を使い、無駄な血を流して争う...人間なんて所詮そんな物だ。どの世界でも変わらない」

戦兎「どの世界でも...?」

クラウス「僕のいた世界でも、人間は環境を汚し、元々地球にいた生命体を自分達の都合で排除し、その過程で使われた兵器でまた環境を破壊する悪循環を繰り返していた。この地球ゆ住むにはあまりにも自己中心的で愚かなんだ。人類は...!」

戦兎「だから...人間を滅ぼそうてのか?」

クラウス「違う。導くのさ。君や僕のような才能あるもの達が人類を導き、地球と人類を共存できる道を模索するんだ」

戦兎「ふざけるな!たくさんの人々を傷つけておいて...!じゃあ、なんで、その怪人態に協力する」

クラウス「彼らには手伝って貰ってるだけさ。滅びていい人類の抹殺をね..」

戦兎「何だと⁉︎」

クラウス「人間はあまりに数が多い。それは天敵がいないからだ。だから、人間の天敵となる存在を用意して、人間の数を管理する。ましてやテロリストなんていない方が世のためだ。そうして優れた人間のみを選んで何は人類のみでなく地球全体の生命のサイクルを管理する。これがこの星に平和をもたらす方法なのさ..!」

戦兎「....フッ、馬鹿馬鹿しい...結局、お前は人の上から目線で他人を見下したいだけじゃないか?」

クラウス「何だと...?」

戦兎「自分の基準で生命の管理をするなんて...おこがましいにも程がある。お前のやろうとしていることは...旧世界でのネビュラガスによる実験...俺のかつての罪と何も変わらない!命を弄んだ先にあるのは...後悔だけだ!」

クラウス「....どうやら、君は僕とは違う様だ。惜しいが、ここで死んでもらおう。安心したまえ。君の才能はワームに継いでもらう」

 

そう言うとサナギ体とファントムクラッシャーが現れる。

 

戦兎「最悪だ...まさか、こんな形で償いを受ける日が来るとはな..」

 

ファントムクラッシャーが銃口を向けたその時...

 

ドガァァァァ!

 

突如、円盤を強い揺れが襲い、全員が体勢を崩す。

 

浦賀「な、何事だ⁉︎」

 

ズドォ! スタッ!

 

突如、天井に斬られるように穴が空き赤い三日月の傷が胸にある宇宙人らしきものが現れる。

 

「ヤァァッ!」

 

その宇宙人は刀をファントムクラッシャーに振りかざす。ファントムクラッシャーは真っ二つとなり爆散した。

 

クラウス「な、何者だ?貴様!」

 

「フッ...名乗るどのものじゃない。なーんてな♪フッフッフ...」

 

三日月の傷の宇宙人は愉快そうに笑うと、一瞬で戦兎を拘束していた鎖を斬った。

 

浦賀「逃がしはせん!」

 

そう言ってドライバーを取り出す浦賀だが...

 

「新月斬波っ!」

 

宇宙人は刀から赤黒い斬撃刃を放ち、変身を妨害する。浦賀は間一髪で避けたが周りにいたサナギ体やガーディアンは巻き込まれて爆死した。

 

「ついて来い、脱出だ..」

戦兎(何だか怪しいが...今はコイツを頼りにするしかないか...!)

 

戦兎は自分を助けた宇宙人...ジャグラスジャグラーの後に続き、部屋を脱出した。

 

.........

 

一方、富士山付近上空

 

 

PAL『我夢!強力なエネルギーを感知!』

我夢「何だって⁉︎...!..あれは...」

 

我夢は大きな煙が上がってる場所を見つける。

 

我夢「PAL!あそこか!」

PAL『ハイ。99%の確率であの場所からエネルギーを感知しました』

我夢「分かった!皆に伝える!」

 

..........

 

円盤内

 

ジャグラーと戦兎はある部屋に近づく。

 

ジャグラー「あの場所にお前のベルトがある。行くぞ」

 

そう言って部屋に向かう二人だが...

 

ダダダ!

 

二人に向かって銃撃が飛ぶ。見ると二体のファントムクラッシャー、ガーディアンと仮面ライダーザビーが部屋の前に立ち塞がっている。

 

 

ザビー「この部屋には絶対に入れん!やれ!」

 

ザビーの命令で兵隊達が突撃をかけるが..

 

ドガァァァァ!

 

 

ガタック「うぉぉぉぉ!」

 

ガタックエクシテンダーエクスモードに乗ったガタックが突撃してガーディアン達を吹っ飛ばして爆破する。

 

ザビー「何⁉︎ガタック!貴様ぁ!」

 

ガタック「はあっ!」

 

ガタックはザビーに掴みかかり、そのまま力任せに壁に叩きつける。

 

ジャグラー「今のうちだ。お前はベルトを取り返せ」

戦兎「...分かった」

 

ジャグラーは残ったファントムクラッシャーとガーディアンの前に立ち塞がり、戦兎を部屋に向かわせる。

 

 

ファントム「グォォ!」

 

ファントムクラッシャーとガーディアンは光弾を発射するが..

 

ジャグラー「フン!ハッ!」

 

しかし、ジャグラーは蛇心剣を素早く振るい、ビーム弾を弾き返し、ガーディアンに逆に当てて全て倒した。

 

ファントム「!!!!!」

 

ファントムクラッシャーはミサイルを放つが...

 

ジャグラー「新月斬波ぁっ!」

 

ジャグラーは斬撃刃を放ってミサイルを相殺する。そのまま大爆発が起きる。

 

ジャグラー「ハッ!ヤァっ!」

 

爆炎の中からジャンプで現れたジャグラーはすれ違いざまにファントムクラッシャーを蛇心剣で斬り裂く。

 

ドバアッ!

 

次の瞬間、ファントムクラッシャーの首が血を吹いて宙を舞い、頭を失った身体は崩れ落ちた。

 

ジャグラー「フン、この程度か?ガッカリだよ...」

 

..........

 

クラウス「くっ、円盤のワープ機能が死んだか...仕方ない。出て来い!恐竜戦車!」

 

クラウスの叫び声に従い、恐竜戦車が地中から現れる。

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

 

カツミ「出たか!」

 

外で待機していたカツミはルーブジャイロを取り出す。

 

カツミ「セレクト!クリスタル!」

 

『ウルトラマンタロウ!』

 

カツミ「纏うは土!琥珀の大地!」

 

『ウルトラマンロッソ!グランド!』

 

ロッソ「シュアッ!」

 

恐竜戦車の前にウルトラマンロッソグランドが立ち塞がる。

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!!」

 

恐竜戦車はロッソに対して吠える。

 

 

.........

 

浦賀「チッ、ウルトラマンが現れたか...」

 

我夢「クラウス!」

グリス「浦賀ァッ!」

 

我夢とグリスがクラウス達の前に立ち塞がる。

 

クラウス「まさか、ここを突き止めるとはね

...我夢」

我夢「クラウス!君は...僕が倒したはず!何故蘇った!」

クラウス「確かに僕は君に敗北して死んだ。しかし、その魂はあらゆるマルチバースに通ずる墓場へとたどり着いた」

我夢「墓場?」

クラウス「そこで眠りについていたが...墓場を荒らした黒い巨人に強制的に融合させられた影響で僅かに意識が蘇ってね。黒い巨人が倒された後、時空の間に飛ばされて様々な世界を見た...殆どの世界に地球があり人間がいたが...どの世界でも同じだ!互いに争い、星を汚す!...だから僕は全ての人間を支配して導く事にした...」

我夢「そんな奴らと手を組んでまでか⁉︎」

クラウス「彼らは、地球を、増えすぎた人間を管理するための使徒さ」

グリス「コイツ、イカれてやがる...」

クラウス「好きに言うが良い。どの道、お前たちは淘汰されるからな!」

 

クラウスはそう言うとサタンビゾーとなり、グリス達をビームで攻撃する。

 

サタンビゾー「今の僕は復活が不完全で巨大化出来ない上にこの姿にしかなれないが、お前たちを始末するには十分だ!」

 

グリス「くっ!」

浦賀「私も行くぞ!変身!」

 

『アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!』

『ヤベーイ!』

 

浦賀はメタルビルドへと変身した。メタルビルドはそのまま黒いホークガトリンガーを向けるが...

 

 

ビルド「たぁっ!」

メタルビルド「ぐっ!」

 

突如、ビルドが現れて飛び蹴りでメタルビルドを怯ませる。

 

グリス「戦兎!無事だったか!」

ビルド「何とかな...変な刀を持った奴に助けてもらった」

我夢(刀をを持った..?)

ビルド「さて、ビルド同士の対決と行きますか!」

メタルビルド「フン、勝敗は既に決まっている!」

 

.........

 

一方、富士山付近の地中....

 

「見つけたぞぉ...魔王の力を宿す怪獣」

 

垢と金のステンドグラスを思わせる外見の仮面ライダーが地中で眠る一体の黒い怪獣を見つける。

 

「少し、覚醒を早めてやるか...チャオ」

 

そう言うとダミージャイロを取り出し、テレスドンのクリスタルをセットする。

 

『テレスドン!』

 

するとテレスドンの鳴き声と共にエネルギーが照射されて黒い怪獣に放たれる。

 

.........

 

恐竜戦車「グエァァァッ!」

ロッソ「ヘアッ!」

 

ガガガガガガ!

 

ミサイルを放つ恐竜戦車に対してロッソは大量の土塊による弾丸を放ち相殺する。その時...

 

ズズズズズ....!

 

ガタック「何だ⁉︎」

 

グリス「地震か⁉︎」

 

ロッソ「何だ...この感覚は!」

 

ドガァァァァァァァッ!

 

「ギァァァァァゥゥゥッ!」

 

突如、巨大な地割れが発生し、地中から赤いエネルギーを放ちながら、かつてウルトラマンオーブが戦った土ノ魔王獣マガグランドキングが現れた。

 

 

サタンビゾー「マガグランドキング⁉︎もう覚醒したのか⁉︎」

 

マガグランドキングを見てサタンビゾーが驚きの声をあげる。

 

グリス「まだ怪獣を隠してやがったのか!」

 

マガグランドキングギァァァァァゥゥゥッ!」

  

マガグランドキングは腹の発光体からマガ閃光をロッソに向けて放つ。

 

ロッソ「クッ!」

 

ロッソは間一髪で避ける。そして後ろにあった山に当たり、山に大きな穴が空き崩れ落ちる。

 

『スペリオン光線!』

 

ロッソ「シュアッ!」

 

ロッソはスペリオン光線をマガグランドキングに放つが全く効いていない。

 

ロッソ「クッ!グラヴィティホールド!」

 

続いて、重力波で動きを封じるが...

 

マガグランドキング「ギァァァァァゥゥゥ!」

 

マガグランドキングはマガ一閃を放ち、重力波を弾いた。

 

ロッソ「なんて奴だ!....グアッ!」

 

ロッソはマガグランドキングに気を取られてる隙を突かれて恐竜戦車の目からの光線をくらってしまう。

 

マガグランドキング「ギァァァァァゥ!」

 

更にマガグランドキングは再びマガ閃光を放つ。ロッソはすかさず、土の壁を貼り防ぐが..

 

ロッソ「ウワァァァッ!」

 

マガ閃光の威力の前に砕け吹っ飛んでしまう。

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

マガグランドキング「ギァァァァァゥゥゥ!」

 

ロッソは二体の怪獣に挟まれ、ピンチに陥る。

 

 

我夢「!...」

 

我夢はロッソのピンチを見て、地球から受け取った光が入ったエスプレンダーを取り出す。

 

 

我夢「ガイアァァァァァァッ!」

 

赤い光に包まれて我夢はウルトラマンガイアへと変身した。

 

ドォォォン!

 

ガイア「デヤッ!」

 

ロッソ「⁉︎」

 

ガイアは勢いよく砂塵を上げて着地するとマガグランドキングにファイティングポーズを取る。

 

ロッソ「ウルトラマン....もしかして我夢さんですか⁉︎」

 

ガイア「!...」

 

ガイアは一瞬振り向くと頷いて肯定した。

 

 

【挿絵表示】

 

 

ロッソ「一緒に戦います!先輩...!」

 

ガイアとロッソは互いに並び、怪獣達に対峙する。

 

ガイア「ダッ!」

 

ガイアはマガグランドキングにキックを叩き込む。しかし、マガグランドキングは怯まず、大爪を振るいガイアを狙う。ガイアはそれをしゃがんで避けて腹に連続パンチを叩き込む。

 

マガグランドキング「グゥ...!」

 

僅かによろめくマガグランドキング。

 

ガイア「デヤッ!」

 

ガイアは更に体を回転させて顎に蹴りを数発入れる。ガイアの連続打撃が決まるが、硬い表皮を持つマガグランドキングには大して効いていない。

 

マガグランドキング「ギァァァァァ...」

 

マガグランドキングはマガ一閃を放とうと体を光らせる。

 

ガイア「ジュアッ!」

 

ガイアはその場からジャンプで脱出して回避する。

 

マガグランドキング「ギァァァァァゥゥゥ!」

ガイア「オァァァ..デヤァァァッ!」

 

マガ閃光に対してガイアはクァンタムストリームを撃つ。二つの光線がぶつかり合い、クァンタムストリームがマガ閃光を押し切り、マガグランドキングに命中する。マガグランドキングは一瞬動きを停止するも、再び吠えて威嚇する。

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

 

ドドドド!

 

ロッソ「ヘアッ!」

 

ロッソは恐竜戦車から放たれるミサイルを重力波で防ぐ。

 

恐竜戦車「グゥ!」

 

しかし、恐竜戦車は重力に囚われない目からのビームを撃ち止まっているミサイルを撃つ。

 

ドガァァァァ!

 

ロッソ「ウァッ!」

 

ロッソは爆発で吹っ飛ぶ。

 

 

 

.............

 

『ボルテックブレイク!』

 

ビルド「はっ!」

 

ビルドはジャンプしてドリルクラッシャーで斬りかかるが、メタルビルドは手にタンクのキャタピラを模したエネルギーを纏い弾く。

 

メタルビルド「テェヤッ!」

ビルド「おっと!」

 

ビルドはメタルビルドの回し蹴りをバックステップで回避してドリルクラッシャーガンモードで狙撃する。対してメタルビルドはブラックホークガトリングを撃って相殺する。

 

グリス「オラァッ!」

 

グリスはツインブレイカーをサタンビゾーに繰り出すが、サタンビゾーは鉤爪を繰り出して鍔迫り合いを繰り出し火花を散らす。

 

ガタック「はあっ!」

ザビー「ちぃっ!」

 

ビルド達が戦ってる間をガタック達がクロックアップで高速移動しながらぶつかり合う。ガタックのダブルカリバーを避けつつ、ザビーはパンチを狙うがガタックもそれを何とかいなし続ける。

 

..........

 

 

グリス「おらぁっ!」

サタンビゾー「グオッ!」

 

グリスの肩から放ったヴァリアブルゼリーによりサタンビゾーの腕が斬り落とされる。

 

グリス「フン、悪いな。ウォォォ!」

 

ここぞとばかりに向かうグリスだが...

 

ギュイイン!

 

サタンビゾー「フッフッフ....」

 

斬れた両腕が小さなサタンビゾーに変化する。

 

グリス「な、何⁉︎どうなってやがんだ!コイツ...」

 

サタンビゾー「グォォ!」

 

3体のサタンビゾーはグリスをエネルギー弾で攻撃する。

 

グリス「くっ!」

 

グリスはジャンプで避けるが小型のサタンビゾーが腕を触手の様に伸ばしてグリスを捕らえる。

 

サタンビゾー「フゥン!」

 

サタンビゾーは中心な発光体から強烈な光弾を放ち、グリスを狙撃する。

 

グリス「グァァッ!」

 

グリスは地上に落ちる。

 

 

サタンビゾー「残念だったな。君に僕は倒せない」

 

サタンビゾーは小型のサタンビゾーを吸収して腕を再生させる。

 

 

 

グリス「どうかな...切り札ってのは、最後まで取っておくもんだぜ!」

 

グリスはブリザードナックルを取り出す。

 

『ボトルキーン!』

『グリスブリザード!』

 

『激凍心火!グリスブリザード!』

『ガキガキガキガキガッキーン!』

 

グリスはグリスブリザードとなる。

 

グリス「この姿は色々キツいからな...サッサと、終わらすぞぉぉ!」

..........

 

『ボルテックフィニッシュ!』

 

 

 

ビルド「うぉぉ!」

 

ビルドはライダーキックを放つが...

 

メタルビルド「ぬぅん!」

ビルド「うわっ!」

 

メタルビルドの回し蹴りに押し負けて吹っ飛ぶ。

 

 

メタルビルド「所詮は旧式。俺の方が有利だ」

 

 

ビルド「どうかな...コイツで条件は五分五分だ!」

 

ビルドはハザードトリガーとフルフルラビットタンクボトルを取り出す。

 

メタルビルド「させん!」

 

妨害しようと走るメタルビルドだが...

 

『タンク&タンク!』

 

すると、何処からともなく青い小型の戦車の様な軍団が現れてメタルビルドを狙撃する。

 

メタルビルド「ぐっ!」

 

『ガタガタゴットン! ズッタンズタン!』

『Are you ready?』

 

『オーバーフロー!』

『鋼鉄のブルーウォーリア!タンクタンク!』

『ヤベーイ!ツエーイ!』

 

ビルドはタンクタンクフォームに変身する。

 

ビルド「さあ、反撃開始と行きますか!」

 

............

 

ガタック「おらぁぁっ!」

ザビー「ぐぁぁぁっ!」

 

ザビーはガタックのダブルカリバーの一撃で吹っ飛ぶ。

 

ザビー「く...おのれ!」

『RIDER STING』

 

ザビーはザビーゼクターを操作する。

 

ガタック「ライダーカッティング!」

『RIDER CUTTING』

 

ガタックはガタックダブルカリバーを合体させてエネルギーを充填させる。

 

ザビー「ぬぅぅ...はぁっ!」

 

ザビーはジャンプしてガタックにエネルギーが詰まったザビーゼクターの針を突き刺そうとするが...

 

ガタック「はあっ!」

 

ガキィィィン!

 

ザビー「ぐぅあっ!」

 

針が届く直前にガタックがガタックダブルカリバーでザビーを挟み込んだ。

 

ガタック「うおおおおおっ!」

 

ガタックは思い切り、ダブルカリバーをクワガタの大顎の如く、閉める。

 

ザビー「ぐはぁぁぁぉ!」

 

ザビーの体は真っ二つとなりワームの姿を表しながら爆発した。

 

ガタック「ふぅ....」

 

ガタックはダブルカリバーを下ろした。

 

 

............

 

グリス「おおらぁぁぁっ!」

 

グリスブリザードのショベルカーの様なパワーアームがサタンビゾーを襲う。

 

サタンビゾー「グオガッ!」

 

これまでとは明らかに違うパワーにサタンビゾーは怯む。

 

サタンビゾー「チイっ!」

 

サタンビゾーは鉤爪を振るうが、パワーアームに掴まれてそのまま凍らされる。

 

グリス「らあっ!」

サタンビゾー「ぐあっ!」

 

サタンビゾーはキックで吹っ飛ばされる。同時に凍った腕が身体から切り離される。

 

グリス「フン!流石に凍っちゃ再生できないみたいだな!」

 

「シングルアイス!」

「グレイシャルアタック!」

「バリーン!」。

 

グリス「オラァッ!」

 

グリスブリザードはベルトのレバーを回転させて、左腕に冷気を纏い、サタンビゾーにパワーアームを模した冷凍エネルギーを放つ。

 

サタンビゾー「ぐっ!」

 

サタンビゾーは全身が凍りつく。

 

グリス「砕け散れぇぇ!」

 

グリスはそのまま勢いよく突進してパワーアームでサタンビゾーを束縛し、地面に思い切り叩きつける。

 

ガシャアアアアン!

 

サタンビゾーはガラスの様に砕け散り四散した。

 

..........

 

ビルド「はぁっ!」

メタルビルド「ヌゥン!」

 

二人のビルドのそれぞれキャタピラを模したパンチやキックがぶつかり合う。

 

バギィ!

 

ビルド「ぐあっ!」

メタルビルド「ぐっ!」

 

お互いの拳が胸を捉えて同時に吹っ飛ぶ。

 

メタルビルド「おのれ!旧式の分際で...」

 

メタルビルドはドリルクラッシャー取り出して足にキャタピラ型のエネルギーを形成する。

 

ビルド「旧式、旧式て...うるさいんだよ!」

 

ビルドはフルボトルバスターブレードモードを取り出し、ゴリラボトル、ダイヤモンドボトル、ジェットボトル、潜水艦ボトルを装填する。同時に、足が戦車のキャタピラ部分に似た形のエネルギーを形成する。

 

『ハザードフィニッシュ!』

 

『アルティメットマッチデース!』

 

 

【挿絵表示】

 

 

「「うおおおおぉぉぉぉ!」」

 

二人は互いの剣を突き出し、突撃し、激突する。その結果...

 

メタルビルド「ぐぁぁあ!?」

 

フルボトルバスターブレードモードがドリルクラッシャーを粉砕すると同時にメタルビルドの体を斬り裂き、タンクモードのキャタピラがメタルビルドを吹っ飛ばした。

 

 

メタルビルド「な、何故だ...性能は上な筈..」

ビルド「確かに、スペックはそっちのが上だが、フルボトルの組み合わせで硬度と速度を強化した結果、俺の方が上回った。さあ、フィニッシュだ!」

 

 

『フルフルマッチブレイク!』

 

ビルドはフルボトルバスターバスターモードにフルフルボトルを装填する。

 

ビルド「勝利の法則は決まった!..はあっ!」

 

フルボトルバスターから強力な光弾が放たれて、メタルビルドに直撃する。

 

メタルビルド「ぐぁぁぁぁっ!?馬鹿なぁぁ!」

 

メタルビルドは爆死した。

 

........

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

ロッソ「クッ!」

 

ロッソは恐竜戦車の突進攻撃を重力波で封じるが、恐竜戦車は弾丸とビームを放つ。ロッソは、土の壁を作って何とか防ぐ。そのまま突撃する恐竜戦車の攻撃をジャンプで避ける。

 

ロッソ(アイツの突進と砲撃を同時に封じる方法...!...試したことないが、やってみるか!)

 

ロッソはルーブスラッガーロッソを召喚し、クリスタルをセットする。

 

『ウルトラマンタロウ!』

 

火のクリスタルをセットした事で、頭身に炎が宿る。

 

恐竜戦車「グエァァァァァ!」

 

恐竜戦車は再び砲撃を行う。

 

ロッソ「マグマクラッシャー!」

 

ロッソはルーブスラッガーを大地に突き刺す。すると、大量の火砕流とマグマの様なエネルギーが噴き出し、ミサイルやビームを相殺し、恐竜戦車目掛けて真っ直ぐ進む。

 

ズドォォォォ!

 

恐竜戦車「グァァァァ⁉︎」

 

火砕流は恐竜戦車に直撃し、タンク部分のキャタピラを溶解させた上に地面が陥没して体

が沈む。

 

 

【挿絵表示】

 

 

『ゼットシウム光線!』

 

ロッソ「シュウァァッ!」

 

ロッソはゼットシウム光線を恐竜戦車に放った。

 

恐竜戦車「グギャァァァァァ!」

 

恐竜戦車は爆死した。

 

 

........

 

ガイア「ダッ!オァァァッ!デヤッ!」

 

ガイアは両腕を上げるとエネルギーを体にみなぎらせて赤く光らせた後、腕を下ろす。すると、ガイアの身体は一回り程体格が筋肉質になりボディラインに青が加わり、肩にもプロテクターが付いたスプリームヴァージョンへと変化する。

 

ガイア「デヤッ!」

 

ガイアはマガグランドキングに対して勇ましく構えると、勢いよく走り出す。

 

マガグランドキング「ギァァァァァ!」

 

マガグランドキングは大爪を振るうが、ガイアはそれを容易く受け止めてパンチを繰り出す。

 

マガグランドキング「ギァァァ⁉︎」

 

マガグランドキングの身体から火花が散り、先程とは段違いな威力を見せつける。マガグランドキングは慌ててハサミを突き出すが、

 

ガイア「ダァッ!」

 

ガイアは勢いよく踵を振り下ろして、ハサミを破壊する。

 

ガイア「デヤッ!」

 

ガイアはマガグランドキングにラリアットを放ち、後ろに勢いよく倒す。

 

 

【挿絵表示】

 

 

ガイア「ジュッ!ダァァ!」

 

ガイアはそのままマガグランドキングを持ち上げて回転させて、勢いよく投げ飛ばす。

 

マガグランドキング「ギァァァァ!」

 

マガグランドキングはマガ閃光を放つが...

 

ガイア「ジュッ!デヤッ!」

 

ガイアは光の刃、シャイニングブレードを放つ。マガ閃光を物ともせず進み、マガグランドキングに直撃して身体を斬り裂く。

 

マガグランドキング「ガァァッ...!」

 

マガグランドキングは斬られた場所から火花が散る。

 

 

【挿絵表示】

 

 

ガイア「ジュッ!オァァァ...デヤァァァッ!」

 

ガイアは胸の前に左の拳を置き、エネルギーを発生させると、頭上に赤と青の光が集中してそれを両腕で回収する様に上げて、胸の前で両の掌を合わせてから勢いよく交差させて協力な光線、フォトンストリームを放つ。

 

マガグランドキング「ギァァァァァゥゥゥ!」

 

マガグランドキングは大爆発を起こして四散した。

 

 

.............

 

 

カツミ「我夢さん。ありがとうございます」

 

変身を解除したカツミは我夢にお辞儀をする。

 

我夢「良いよ。同じこの地球を守るウルトラマンなんだから」

 

一海「無事か!」

 

見ると向こうから加賀美、一海、戦兎が走ってくる。

 

カツミ「戦兎!無事だったのか!」

戦兎「まあ、何とかな。てか、この2人誰よ?」

 

戦兎は我夢と加賀美を見て言う。

 

我夢「ああ、君にはまだ自己紹介してなかったね」

一海「まあ、ここじゃ難だし、一旦戻ろうや」

 

今回の事件が収束して一同はそれぞれ帰還した。

 

............

 

戦闘の跡地

 

 

カタカタ....

 

グリスに敗れたサタンビゾーの破片が動き出す。

 

 

一方....

 

ガイアに倒されたマガグランドキングのマガ結晶の破片が転がっている。そこにダミージャイロが前に翳される。

 

キィィーン...

 

ダミージャイロが起動されると、マガグランドキングの鳴き声が鳴り、ダミージャイロに吸収されてマガグランドキングのクリスタルが精製された。

 

「フッフッフ...まずは一体。これからも頑張ってくれよ」

 

そのクリスタルを見つめて...仮面ライダーエボルは愉快そうに笑った。

 

...............

 

 

戦兎のアジト

 

我夢「これは...」

 

我夢はクローズの顔が描かれた丸いデバイスを見つめる。

 

戦兎「俺が新世界を作ったと同時に手の中にあったものだ。構成されてる部品が未知のパーツで分析できずにいたが...自分で異世界に行くマシンを作るアンタとなら、何とか解析できるかもしれない。協力を頼めないか?」

我夢「...わかった。手を貸そう」

 

我夢はそのデバイス....未来の仮面ライダーが使うであろう「ライドウォッチ」を手にして戦兎の提案を受け入れた。この未来のデバイスがどう戦局に関係するかは..まだ誰も知らない。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7話

ゴジラシリーズとMCUから敵キャラ登場します。(後者は実質オリキャラだけど)


7話

 

カーン...カーン...カーン...

 

何処からか金槌を打つ様な音が響く。

 

愛染「よし、マスクはこのくらいで良いか..」

 

ウルトラマンアグルと仮面ライダーカブトの介入で敗北し、全ての信用も失った愛染マコト=チェレーザは廃工場となった愛染工業跡地で何かを作っていた。

 

愛染「しかし、驚いたな。別次元に..こんなハイテクアーマーを作れる地球人がいたなんて...」

 

愛染はフードの宇宙人から受け取った設計図を見て呟く。その設計図に描かれたアーマーには動力炉となるであろう丸いデバイスがが描かれている。

 

愛染「アーク・リアクター...か。あと一歩だ。これさえ修理できれば、私の復讐を完遂出来る...!」

 

愛染は再び作業に取り掛かる。

 

.........

 

マリー「マスター、何故、あんなゴミ屑をまだこき使うのですか?」

「まあ、そう言わないで。彼なりに頑張ってますから..」

マリー「しかし、あんなガラクタの寄せ集めを与えて...新しいアーマーなんて作れるんですか?」

「そこは心配無用。状態が良いのを選びましたから..それにあのアーマー、彼が言うように地球人が自力の技術で作ったにしては、驚くほど出来がよいですから..」

 

フードの宇宙人は作業に勤しむ愛染..ではなくアーマーを見て感心するように呟く。

 

「それに彼らの力も気になりますしね...」

 

フードの宇宙人は黒いジラースに似た怪獣と戦う二体の怪獣を立体映像で映し出した。

 

 

..................

 

クワトロM

 

イサミ「ぷは〜...美味え!」

 

イサミは味噌汁を飲み干し、満足そうに呟く。

 

万丈「ああ!こんな美味い卵焼き、初めてだ!」

 

万丈は卵焼きを連続で頬張る。

 

イサミ「おい!龍我!食い過ぎだって!オレ、まだ全然取ってねえぞ!」

龍我「うっせ、早いもん勝ちだよ」

ウシオ「オイオイ、朝から食べ物で喧嘩すんな!」

 

ウシオが朝食で作った料理をイサミと万丈は取り合う。

 

イサミ「でも、どうしたんだ?父さん。今日の朝食凄えうめぇぞ?」

ウシオ「いや、まぁ、天道くんに少し習ってな。ああいうのを天才ていうんだなぁ...」

万丈「そういや、あの人何処にいんだ?」

イサミ「藤宮さんもいないけど...」

ウシオ「ああ、藤宮君はアイゼンテックの臨時研究員。天道くんはな...」

 

『お婆ちゃんが言っていた... 食べると言う字は人が良くなると書く..てな』

 

その時、TVから聞き覚えがある声が響き、イサミと万丈は驚いてTVを見る。

 

アナウンサー『ハイ、本日はここ最近、急速に美味しくなったと評判のアイゼンテックの食堂で料理長を務める天道総司さんにインタビューしに来ました!』

イサミ「うそぉ⁉︎」

万丈「何やってんだ⁉︎あの人⁉︎」

ウシオ「...見ての通り、みーしゃんが食堂で調理師として雇ったら...一気に偉くなっちゃったらしい..」

 

アナウンサー『天道さん、なぜ、貴方が来てから食堂の料理が美味しくなったのですか?よほど良い材料を使ってるのでしょうか?』

天道「いえ、材料は変わりません。ただ、ほんの少し、調理師たちの心構えと調理のやり方を変えただけにすぎません』

 

..........

 

アイゼンテック

 

ダーリン『天道総司が料理長になってから、食堂の美味しさ、社員の作業量、やる気、その他もろもろがUP!ら更に、残業率も減少と良いこと尽くし!AIの私にも訳が分かりませ〜ん!』

ミオ「...チェレーザの被害にあった人たちもリハビリを兼ねて彼の元で働かせてるけど...回復どころか被検前より生き生きしてるて評判だし、不思議な人ね...少し癖があるけど..」

 

ウィィーン!

 

藤宮「俺もこの世界に来て、初めて奴に会った時は胡散臭い奴だと思った」

 

すると扉が開き、藤宮が入ってくる。

 

ミオ「あら、藤宮さん。どうしたの?」

藤宮「あのウルトラマン擬きの基地の残骸を調べた結果を知らせたくてな...アンタの息子と友達も呼んでほしい」

 

............

 

一方、アサヒの学校の通学路

 

 

「ねえ、アサヒのお母さんの会社にいる...天道さんだっけ?あの人、カッコよくない?」

アサヒ「天道さんですか?ちょっと俺様系を拗らしてるけど...確かに良い人ですよ!」

「ねえねぇ、会社に行ったら天道さん見れるの?」

アサヒ「うーん...それはお母さんに聞かなきゃ判りません。今度会えるか聞いてみます!」

「ありがと!いやー、TVで見てるとホントかっこいいし、良いことも言うし、訳わからない俳句呼んでた愛染なんかよりよっぽど凄いよ」

「ホント!あのオッサン今思えば胡散臭さの塊だったよね〜!」

 

....この様に綾香市では愛染マコトは今や裏切り者として目の敵の如く嫌われていた。

..........

ゴミ捨て場

 

清掃員1「先輩、また燃えるゴミに大量の愛染マコトのポスターが..」

清掃員2「まあ、当然だろう。愛がどうのこうの言っといてあんな人体実験していたんだからな」

..........

コンビニのゴミ箱

 

ドン!

 

中学生a「しゃあっ!ホールインワン!」

中学生b「良かったのか?それ弟のだろ?」

中学生a「いいんだよ。嘘つきヒーローなんか要らない!てぶん投げていたから。あ、予備もあるぜ!お前もどうよ?」

中学生b「じゃあお言葉に甘えて...しゃあストレス解消!」

 

男子中学生たちはオーブダークの人形をボールがわりにして遊んでいた。

 

........

 

旧愛染鉄工跡地

 

愛染「遂に、遂にやったぞ!」

 

愛染はアークリアクターを手に取り叫ぶ。

 

愛染「これで奴らに...復讐できる!」

 

マリー「お楽しみのところ、悪いけど..チェレーザ!ちょっと来て」

愛染「なんだ?私は忙しい」

マリー「今の街の人たちの声よ」

 

マリーは街を監視して拾った音声や映像を見せる。

 

『TVで見てるとホントかっこいいし、良いことも言うし、訳わからない俳句呼んでた愛染なんかよりよっぽど凄いよ』

『ホント!あのオッサン今思えば胡散臭さの塊だったよね〜!』

 

『いいんだよ。嘘つきヒーローなんか要らない!てぶん投げていたから。あ、予備もあるぜ!お前もどうよ?』

『じゃあお言葉に甘えて...しゃあストレス解消!』

 

更に愛染のポスターやオーブダークの人形を捨てる民衆や愛染を貶す声が次々に流れる。

 

愛染「.....おのれぇぇぇえ!」

 

愛染は怒り、工具を地面に叩きつける。

 

愛染「手のひらをコロコロ返す愚かな群衆め!...こうなればあの街もろとも奴らを潰す!」

 

愛染は2枚のクリスタルを取り出す。そしてアークリアクターを黒いアーマーにセットする。

 

愛染「私を認めない奴らなど...私の世界には必要ない!」

 

......

 

アイゼンテック

 

藤宮「天道が持ち帰ったやつの基地の資料を調べた所、G4システムを始め、この世界には無い技術が確認された」

イサミ「たとえばどんなのが...?」

藤宮「お前が変身するウルトラマンの偽物...奴はクリスタルから現れた物ではなく、一から組み立てられた物だ。それに、このUSBメモリのデバイスもそうだ」

 

ガイアメモリが画面に表示される。

 

万丈「こいつは、あのサングラス男が使っていた...!」

藤宮「その侵略者もこの世界にはいない地球の種族だ」

イサミ「でも、そいつらが来る様に裏で手を回してる奴がいる...てのはもうアンタたちは知ってるんだろ?」

天道「その通りだ。しかし、重要なのは異世界からの混入物が多すぎるて事だ」

 

扉が開き、天道が入ってくる。

 

藤宮「奴らは万丈のいた世界にも様々な異世界の刺客を送っている」

万丈「何だって⁉︎」

藤宮「俺の仲間と天道の仲間がそれぞれの世界で猛威を振るった存在を追って万丈の世界に行った。恐らくは万丈の世界に居る仮面ライダー達と合流しているはずだ」

万丈「あんた達にも相棒がいるのか?」

藤宮「相棒か...フッ...まあそんなところだ」

イサミ「アンタたちの仲間も強いのか?」

天道「俺たちが認めた男だ。問題ない」

藤宮「しかし、敵もあらゆる異世界に精通している。今後、何が出てくるか...それこそウルトラマンや仮面ライダーとは全く関係ない道の存在が出てくるかもしれないからな。油断は禁物だ」

 

............

 

何処かの工業跡地

 

愛染「さあて、復讐開始だ...早速、未知の世界の力、試させてもらうぞ!」

 

愛染はフードの宇宙人から渡された2枚のクリスタルを取り出す。

 

愛染「ガイガンさん!」

 

『ガイガン!』

 

愛染「メガロさん!」

 

『メガロ!』

 

愛染「別次元の力、お借りします!...行けえ!」

 

ダミージャイロから二つの光が放たれ、一方は地中に、もう一方は空中に放たれた。

 

 

......

 

ゴゴゴゴゴ...

 

「な、なんだ?」

「地震か?」

 

突如、大地が揺れて人々は困惑する。

 

ドガァァァァ!

 

すると、大地が割れて地中から両腕にドリルが付いた巨大なカブトムシに似た怪獣、昆虫怪獣メガロが現れた。

 

メガロ「グエェェェェ!」

 

ビィィィ!

 

更に、空中から赤いレーザーが放たれて、ビルを斬り裂き、爆破する。

 

ガイガン「キィィィィ!」

 

両腕が鎌になっている緑と金の体色を持つサイボーグ怪獣ガイガンが空中から勢いよく着地した。

 

 

愛染「ハッハッハッ!いいぞお!手のひらを返す愚かな市民諸共、この街を吹き飛ばしてしまえ!アーハッハッ!」

 

.........

 

アイゼンテック

 

ダーリン『綾香市に2体の怪獣が出現!』

 

すると、4人の前にガイガンとメガロが映し出される。

 

藤宮「コイツらは...」

イサミ「また、チェレーザの野郎が...!」

万丈「カブトムシ⁉︎アンタと一緒だな...」

天道「よせ、あんなやつと一緒にするな...」

イサミ「兎に角行かないと!奴らに綾香市が破壊されちまう!」

 

4人はアイゼンテックを抜け出し、二大怪獣が暴れてる方に向かった。

 

.........

 

メガロ「ギエェェ!」

 

メガロは角からレーザー殺獣光線を放ち、街を破壊する。

 

ガイガン「キィィィィ!」

 

ガイガンは腹の回転カッターと腕の鎌で次々ビルを斬り裂く。

 

 

イサミ「アイツら、好きにやりやがって!」

藤宮「行くぞ...!」

イサミ「ああ!」

 

イサミ「セレクト!クリスタル!」

 

『ウルトラマンギンガ!』

 

イサミ「纏うは水!紺碧の海!」

藤宮「....」

 

イサミはギンガクリスタルをルーブジャイロにセットして藤宮は静かにアグレイダーを掲げる。

 

『ウルトラマンブル!アクア!」

藤宮「アグルゥゥゥゥー!」

 

2人はそれぞれウルトラマンブル、ウルトラマンアグルに変身した。

 

ブル「ハッ!」

アグル「デアッ!」

 

メガロ「ギェェ..!」

ガイガン「キィィ...!」

 

ガイガンとメガロは互いの武器をぶつけてカチ鳴らし、ブルとアグルを挑発する。

 

ブル「行くぜ!」

アグル「オァァァ!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

2人のウルトラマンと二大怪獣は互いに相手目掛け走り出し、ブルはガイガンと、アグルはメガロとぶつかり合う。

 

 

..................

 

一方、アグルとブルが戦ってる間、地上では...

 

万丈「あの詐欺師野郎!どこいやがんだ!」

 

万丈と天道が二大怪獣を召喚したであろう愛染を探していた。

 

天道「...怪獣を召喚したのが奴であれば、そう遠くにはいないだろうが...!..避けろ!」

万丈「え?」

 

天道に言われて万丈が見後ろをると...

 

「グオオオ!」

 

サイのような見た目の怪人が2人目掛けて突進してきた。2人は間一髪避ける。

 

 

万丈「なんだコイツ⁉︎」

「避けるとは流石だな!」

 

すると、ビルの屋根から愛染が現れた。

 

万丈「でやがったな!詐欺師野郎!」

愛染「詐欺師とは失礼な。私はそこにいる男に嵌められて、築きあげたものを全て失ったんだ!」

天道「...それは自業自得というか奴だ。この街の人々を騙したのは貴様だろう?」

愛染「黙れ!貴様の様な偉そうにヒトを見下す奴がな...私は大嫌いなんだよ!」

万丈「テメェが言うな!それとこのサイのお化けはなんなんだよ!」

愛染「其奴は私に力を貸してる者が貸してくれたクローン怪人だ。エボルトの遺伝子を継ぐ者よ!貴様を倒すために召喚したのだ」

 

仮面ライダークウガを苦しめたズ・ザイン・ダの姿をしたコピー怪人は胸を張り万丈を挑発する。

 

万丈「望むところだ!返り討ちにしてやる!」

 

万丈はクローズドラゴンとビルドドライバーを取り出す。

 

『ウェイクアップ!』

 

『クローズドラゴン!』

 

『Are you ready?』

 

万丈「変身!」

 

『Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

万丈は仮面ライダークローズに変身する。

 

クローズ「うおお!」

 

クローズらザインに向かい走り、激突する。

 

愛染「さて、貴様は私自ら潰してやろう!」

天道「ほう....巨人になって踏み潰す気か?」

愛染「そうしてやりたいが残念ながら今の私にはウルトラマンの力は無い。しかし、新たな力を手に入れた!マリー!頼むぞ!」

マリー『ハア⁉︎お願いしますでしょ?ゴミクズ!』

愛染「っ...お願いします...」

 

すると、空からバックパックが飛んでくる。

 

天道「!...あれは...」

 

バックパックから様々な部品が放たれて、愛染に次々に装着されていく。そして、マスクが装着されて目が光る。

 

クローズ「⁉︎...なんだアレ⁉︎仮面ライダー...か?」

 

「我が名は、アイアンマンダークブラックノワールシュバルツ!」

 

天道「アイアンマン...ほう、完全に俺たちが知らない世界の力の様だな..」

 

アイアンマンダークと名乗った愛染は天道に向かって掌からリパルサービームを放つ。天道は素早く避けてカブトゼクターを呼ぶ。

 

天道「変身!」

『HENSHIN』

 

天道はカブトマスクドフォームに変身してカブトクナイガンガンモードで反撃する。

 

アイアンダーク「いでよ!リパルサーブレード!」

 

アイアンマンダークは光る刃を取り出しカブトの銃撃を弾き、斬りかかる。

 

アイアンダーク「とくと見よ!私が独自に改良を加えた、仮面ライダーなど目じゃないハイテクアーマーの力を!」

 

..................

 

メガロ「ギェェェェェ!」

 

メガロは自慢のドリルを回転させながらアグルを貫こうと狙う。

 

アグル「.....」

 

アグルはドリルによる攻撃を軽やかに動きながら首を動かして避ける。

 

アグル「デアッ!」

 

アグルはアグルセイバーを形成して、ドリルによる攻撃を防ぐ。

 

メガロ「ギェェ⁉︎」

 

メガロは一瞬困惑するも、構わずドリルを振るう。

 

アグル「デアァッ!」

 

アグルのアグルセイバーがドリルを火花を散らしながら捌き、メガロの体を斬りつける。

 

メガロ「グエェッ!」

 

メガロは怯んで後退する。追撃を加えようと接近するアグルだが...

 

グルのアグルセイバーとメガロのドリルが鍔迫り合いとなり、アグルは隙を見てニーキックをメガロの腹に決める。

 

メガロ「グエェッ!」

 

メガロは怯んで後退する。追撃を加えようと接近するアグルだが...

 

メガロ「グエェェ!」

 

メガロは口から地熱ナパーム弾を放つ。

 

アグル「ウゥッ⁉︎」

 

アグルは間一髪で避ける。避けた先で大爆発が起きる。

 

メガロ「ギェェ!」

 

メガロは地熱ナパームを連射してアグルを狙うが、アグルはジャンプで一発目のナパーム弾を避けると同時にアグルセイバーから斬撃波を放ち,ナパーム弾を相殺する。

 

メガロ「⁉︎...ギェェゥ!」

 

メガロは斬撃波をドリルをクロスさせて弾き、再びアグルハに向かう。

 

.........

 

ブル「ハアッ!」

 

ブルはガイガンにパンチを繰り出すがガイガンは両手の鎌の外側を盾のようにして防ぎ、鎌を振るい、反撃する。

 

ガイガン「キィィ!」

ブル「ウワッ⁉︎」

 

ブルはバックステップで避ける。

 

ブル「くらえ!」

 

ブルはアクアジェットブラストを放つが、ガイガンは鎌を振るい水流を斬り裂く。

 

ブル「ハッ!」

 

続いてアクアストリュームを放つがガイガンは目からのレーザー光線で相殺する。

 

ブル「ルーブスラッガーブル!」

 

ブルはルーブスラッガーを呼び出してガイガンの鎌とぶつかり合う。

 

ガイガン「キィィ!」

ブル「グアッ!」

 

ガイガンの鎌がブルのボディを斬りつける。両腕に鎌が付いてる分、ガイガンが手数で有利である。

 

ブル「くっ!なら...!」

 

ブルはキングジョーの時の様に、兄を真似て二刀流となり、ガイガンと同じ刃数となる。

 

ブル「ウリャアッ!」

 

ブルは素早く双刃を振るうが、ガイガンは同じく両腕の鎌を振り回し、ブルの双刃と互角にぶつかり合う。

 

ガキィ!

 

首を狙って左右から斬りかかるルーブスラッガーをガイガンは両腕の鎌で押さえつける様に受け止めると...

 

キュイイイイ!

 

ブル「ウワァァッ!」

 

赤い目からレーザー光線を放ち、ブルに直撃しふっ飛ばした。

 

ブル「グッ...」

 

ガイガン「キィィィィ!」

 

ガイガンは腹の回転カッターを動かしながらジャンプしてブルに飛びかかる。

 

『ウルトラマンブル!ウインド!」

ブル「ハッ!」

 

ブルはブルウインドとなりガイガンの攻撃をギリギリで避けた。

 

ガイガン「キィィ?」

 

ガイガンはブルの姿が無いことに疑問に思い辺りを見回す。

 

ドォン!ドォン!

 

ガイガン「キアッ⁉︎」

 

ガイガンが上を見ると、ブルウインドが空中から風のエネルギーを連続で弾丸の様に放つ。ガイガンは自身も飛び上がり風の弾丸を避けると、ブルを追う。

 

..................

 

クローズ「おらぁぁっ!」

 

クローズはザインに渾身のパンチを叩き込むが、ザインはまるで効いてないかのように平然と立ち、クローズの腕を掴み、投げ飛ばす。

 

クローズ「くっ!」

ザイン「ウォォォ!」

 

ザインは角を前に突き出し、クローズに突進する。クローズは角を掴んで刺されるのを防ぐが、ザインは首の力のみでクローズを持ち上げて、上に吹っ飛ばす。

 

クローズ「くっ!なんて馬鹿力だ!」

 

クローズはビートクローザーを取り出し、斬りかかる。

 

ザイン「フゥン!」

 

ザインのパンチを避けて、脇腹を斬る。

 

ザイン「グッ!」

クローズ「やられてばっかじゃねえぞ!サイ野郎!」

 

..................

 

アイアンダーク「くらえ!」

 

アイアンマンダークは両手の掌からからリパルサーレイを連射して、カブトを狙い撃つ。カブトもカブトクナイガンガンモードで応戦するが、アイアンマンダークの連射速度が早く、押し切られてリパルサーレイが当たり、後退する。

 

アイアンダーク「死ねぇ!」

 

アイアンダークは胸のアークリアクターにエネルギーを集中させる。

 

カブト「キャストオフ!」

 

『cast off』

 

カブトはキャストオフしライダーフォームとなる。

 

アイアンダーク「はあっ!」

 

アイアンダークのアークリアクターから強力なビームが放たれる。

 

カブト「クロックアップ!」

『CLOCK UP』

 

ドガァァァァ!

 

カブトはクロックアップして着弾前に回避する。

 

 

 

キィン!キィン!

 

アイアンダーク「ぐぉっ!おのれ!」

 

アイアンダークはクロックアップによる斬撃を食らうも、空を飛んで回避する。

 

アイアンダーク「ちょこまかと!これはどうだ⁉︎」

 

アイアンダークはリパルサーレイと同時に背中からミサイルを発射して広範囲を爆撃する。

 

ドガァァァァ!

 

カブト「....くっ!」

 

カブトは強烈な爆発に巻き込まれて吹っ飛ぶ。

 

アイアンダーク「そこかあ!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

アイアンダークはリパルサーブレードを取り出してカブトに斬りかかる。カブトはカブトクナイガンクナイモードで応戦し、切り払う。

..................

 

空中

 

ガイガン「キィィ!」

 

ガイガンは飛行しているブルの背後を取り、レーザー光線を放ち、狙い撃つ。

 

ブル「グッ!」

 

ブルはレーザー光線を避けてガイガンの方を向いて、竜巻状のエネルギー弾をを放つがガイガンは両腕の鎌を使って切り払う。

 

ブル「ハッ!」

 

ブルはストームシューティングを放つが、ガイガンはレーザー光線で相殺する。

 

ブル「なら、これで...!」

 

ブルはルーブスラッガーを前に突き出して風の力で回転し始める。

 

ガイガン「.....」

 

対して、ガイガンも目を赤く光らせると同時に鎌を広げる様に突き出して回転を始める。

 

ギュイィィィィン!

 

『ウルトラマンギンガ!』

ブル「ウォォォォォォ!」

 

イサミはインナースペース内でルーブスラッガーにギンガクリスタルをセットして、テレスドンに使ったアイススピンアタックで突っ込む。

 

ガイガン「キィィィィ!」

 

ガイガンは回転の勢いで全身にレーザーのエネルギーを纏い、凄まじい回転を始める。

 

ギュイィィィィン!

 

コマのように高速回転するガイガンにブルは恐れず突っ込むが....

 

ドガァァァァ!

 

ブル「ウワァァァ!」

 

凄まじい回転合戦を制したのは...ガイガンだった。ブルは空中から落下する。

 

ドォォォン!

 

ガイガン「キィィィィ!」

 

ガイガンはダウンしてるブルに近づく。

 

ブル「クッ!」

 

ブルはなんとか立ち上がり、パンチを繰り出すもガイガンはすぐさま避けてブルを取り押さえる。

 

ギュイィィィィン!

 

ガイガンの腹の回転カッターがブルのボディを斬り裂く。

 

ブル「グッ!グガァァァァ!」

 

ブルは斬られた場所から大量の光を出して倒れてしまった。

 

ガイガン「キィィ!キイィィィァ!」

 

ガイガンは得意げに両方の鎌をぶつけ合い、ブルを踏みつけて雄叫びを上げた。

 

.........

 

アグル「デァァァァッ!」

 

アグルのアグルセイバーによりメガロのドリルが片方斬り落とされた。

 

メガロ「グエェェェェ⁉︎」

 

メガロはそのままアグルの連続蹴りで吹っ飛ぶ。

 

アグル「オァァァ...!」

 

アグルはトドメのアグルセイバーを突き刺そうとしたその時...

 

ガイガン「キィィ!」

アグル「...⁉︎」

 

アグルはガイガンの声に気づいて、振り向くと...

 

ガイガン「キィィ!キキキ!」

 

ガイガンはダウンしているブルを鎌で取り押さえてアグルに見せつける。

 

アグル「グッ!」

 

アグルはガイガンの意図を察した。ブルを殺されたくなければメガロを倒すな、という意味である。

 

メガロ「....!」

 

ビビビビ!

 

アグル「グァァッ!」

 

メガロはアグルは動揺した隙をついて角から殺獣レーザーを放つ。

 

ガイガン「キィィィィ!」

 

ガイガンはダウンしているブルを離すとそのままアグルに向かう。

 

ガイガン「キィィ!」

 

ガイガンのカマがアグルを襲う。

 

アグル「デアッ!」

 

アグルはアグルセイバーで反撃する。

 

ガイガン「キィィィィ!」

 

バキバキ!

 

しかし、アグルセイバーはガイガンの回転カッターでバラバラに砕けてしまった。

 

メガロ「グエェェェェ!」

アグル「ウワァッ!」

 

続けてメガロの飛行体当たりをくらい、アグルは吹っ飛ぶ。

 

..................

 

アイアンダーク「とおりゃああ!」

 

アイアンダークのリパルサーブレードの一撃にカブトは怯み、膝を突く。

 

アイアンダーク「ここまでのようだな!間もなくウルトラマンどもも、あの2体が始末してくれる!そして貴様は私の手で引導を渡してくれる!」

カブト「....お婆ちゃんが言っていた。ちゃぶ台をひっくり返していいのは、よほど飯がまずかった時だ..てな」

アイアンダーク「はあ?この状況で、何を言っている!」

 

アイアンダークはリパルサーブレードを振り下ろす。

 

カブト「プットオン!」

 

しかし、その瞬間、カブトのマスクドフォームのアーマーが左腕に装着されてそのまま左腕を掲げたことによりリパルサーブレードの攻撃は防がれる。

 

ドォン!ドォン!

 

アイアンダーク「ぐぁぁ!?」

 

その隙にカブトはカブトクナイガンガンモードで至近距離からアイアンダークを狙撃して吹っ飛ばした。

 

カブト「切り札は...最後まで取っておくべきものだ!」

 

するとカブトの頭上にハイパーゼクターが現れてベルトに装着される。

 

カブト「ハイパーキャストオフ!」

 

『HYPER CAST OFF!』

 

『CHANGE HYPER BEETLE!!』

 

カブトはカブトハイパーフォームへと変身した。

 

アイアンダーク「姿を変えたところで無駄だ!」

 

アイアンダークはミサイルと胸からのビームを放つ。

 

カブト「ハイパークロックアップ!」

 

『HYPER CLOCK UP』

 

ガイガン「キイィィィァ!」

メガロ「グエェェェェ!」

アグル「!」

 

同時刻、ガイガンとメガロが傷ついたブルを庇うアグルに向かい同時に光線を放とうとしたその時...

 

キュイイイ....キュイイイ.....

 

..................

 

シュン!

 

アグル「⁉︎(これは...)」

ブル「⁉︎...どうなってんだ⁉︎」

ガイガン「キィィ⁉︎」

メガロ「グエェ⁉︎」

 

気がつけば、ブルはガイガン、アグルはメガロと再びそれぞれの相手と対峙していた。

 

アイアンダーク「とくと見よ!私が独自に改良を加えた...な、何だこれは⁉︎」

 

アイアンダークは何かがおかしい事に気づく。

 

カブト「....」

アイアンダーク「⁉︎...き、貴様...まさか、時間を巻き戻したのか⁉︎」

 

アイアンダークは突然、後ろに現れたカブトハイパーフォームに驚くと同時に時間を操作された事実に唖然とする。

 

アイアンダーク「おのれええ!」

 

 アイアンダークは胸からのリアクタービームを放つが...

 

カブト「ハッ!」

 

カブトはエネルギーを纏った手のひらを翳し、リアクタービームを受け止め、無力化する。

 

アイアンダーク「グッ...うぁぁぁ!」

 

焦ってリパルサーレイを連射するアイアンダークの攻撃を素早く避けつつ近づく。

 

アイアンダーク「くっ!ジュウァッ!」

 

アイアンダークの繰り出すリパルサーブレードの攻撃を次々に避けて...

 

カブト「ハッ!」

アイアンダーク「がはっ!」

 

キックで吹っ飛ばす。

 

アイアンダーク「グッ、ぬぅぁぁぁ!」

カブト「フン...!」

 

ドゴォォォ!

 

アイアンダーク「ぐほぉ!」

 

カブトはアッパーでアイアンダークを上空に打ち上げる。

 

カブト「ハイパークロックアップ!」

 

 

『HYPER CLOCK UP』

 

ハイパークロックアップが発動し、アイアンダークの動きがカブトから見て止まる。

 

『MAXIMUM RIDER POWER』

「ONE TWO THREE』

カブト「ハイパーキック!」

『RIDER KICK』

 

ゴオオオオ!

 

背中からエネルギーの翼が生えてカブトは飛び上がる。

 

 

【挿絵表示】

 

 

カブト「ハアァァッ!」

アイアンダーク「うわぁぉぁぁっ!」

 

ハイパーライダーキックがアイアンダークに炸裂する。

 

『HYPER CLOCK OVER』

 

愛染「ぐぁぁっ!ば、馬鹿な...またしても...」

 

砕け散ったアイアンダークアーマーと共に愛染が落下して絶望に染まった顔で落胆した。

 

..................

 

ザイン「フン!」

 

ザインはクローズの首を掴み壁に叩きつける。

 

クローズ「野郎!...調子に乗んな!」

 

クローズはクローズマグマナックルを取り出し、ザインをなぐりかえす。

 

 

ザイン「ぐおっ⁉︎」

 

『極熱筋肉!』

『クローズマグマ!』

『アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!』

 

クローズ「俺のマグマがほとばしる!もう誰にも止められねぇぇぇ!!」

 

クローズマグマはザインにマグマを纏ったパンチを連打する。

 

ザイン「グッ!ぐぁぁっ!」

 

ザインは耐えきれずに殴り飛ばされる。

 

『ボルケニックアタック!READY GO! アチャー!』

 

クローズ「ウォォォ...おらぁぁぁぁ!」

 

クローズマグマは8体のマグマライズドラゴンを足に収束させてライダーキックを放つ。

 

ザイン「ぐぁぁぁっ!」

 

直撃し、ザインは炎に包まれて爆死した。

 

..................

 

ガイガン「キィィィィ!」

ブル「くっ!」

 

ガイガンのレーザー光線をウインドリフレクトウォールでブルは防ぐ。

 

ブル(あの地底怪獣と同じ方法じゃ奴は倒せない。待てよ...奴の身体は生身とサイボーグの融合体...なら、あのクリスタルだ!)

 

ブルは再びルーブスラッガーを取り出す。

 

ガイガン「キィィィィ!」

 

ガイガンは嘲笑うように叫ぶと、カマを広げ、再び、回転する。

 

 

『ウルトラマンエックス!』

ブル「はぁぁぁ!」

 

ブルは身体を回転させて竜巻を発生させる。同時に、エックスクリスタルの力で電気が竜巻に絡みつく。

 

ゴロゴロゴロゴロ....

 

すると、竜巻と電気のエネルギーが天空へと舞い上がり、雲を刺激する。

 

ギュイィィィィン!

 

回転するガイガンが、ブルに凄まじい勢いで近づく。その時...

 

ブル「くらえええ!」

 

ビガォァァァァ!

ガイガン「キィィィィ⁉︎」

 

 

 

一層強い電撃が天空に送られると同時にガイガンの東部の角に強烈な雷が落ちる。身体のあちこちに金属が含まれてるガイガンはモロにくらい、生身の部分は痺れる。

 

ブル「今だ!」

 

『スペリオン光線!」

ブル「ハアァァッ!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

ブルは前回の戦いで藤宮が愛染から接収したオーブリングNEOⅡを操作してスペリオン光線を放つ。

 

ガイガン「キイィィィァ⁉︎」

 

ガイガンは凄まじい爆発と共に吹っ飛ばされた。

 

..................

 

アグル「デアッ!オァァァ!ドォアアッ!」

 

アグルは額のブライトスポットの前で両腕を交差してエネルギーを貯めて腕を下ろし右足を踏み出すと光の刃、フォトンクラッシャーを放つ。

 

メガロ「グエェェェェ!」

 

それに対してメガロは角からレーザー殺獣光線を放ち、応戦する。二つの光線がぶつかり合うが...

 

アグル「デァァァァッ!」

メガロ「グエェェェェ⁉︎」

 

 

【挿絵表示】

 

 

アグルのエネルギーが一気に押し勝ち、メガロの角に直撃して砕ける。メガロはそのまま吹っ飛ばされる。

 

ガイガン「キィィ⁉︎」

 

ガイガンは相棒の危機を見て咄嗟に駆け寄る。

 

ガイガン「キィィ...」

メガロ「グエェェ...」

 

ズン...ズン...

 

トドメを刺すためにアグルとブルが駆け寄る。

 

ガイガン「⁉︎キィィィィ!キィ!」

 

ガイガンは突如としてメガロを庇うような動きを見せると、土下座のような動きをして2人に頭を下げる。

 

アグル「何の真似だ...」

ブル「待てよ!こいつら、ひょっとして無理やり操られてるんじゃ...」

 

容赦なく光線を放とうとしたアグルをブルが制止する。

 

ガイガン「ニャ...キィィィィ!」

 

アグル「グッ!?」

ブル「ウァァッ!」

 

ガイガンは突如、目から閃光を放ち、2人の目を眩ませる。

 

メガロ「グエェェ!」

 

更にメガロが地熱ナパーム弾による爆炎で追い討ちをかける。

 

ブル「ぐっ、この...あっ!」

 

上を見ると、必死に空を飛び上がるガイガンとメガロの姿があった。

 

ブル「くそっ!アイツら!」

アグル「逃げられたか...」

 

..................

 

愛染「き、貴様ら!私を置いていくなぁー!」

 

愛染はガイガンとメガロに叫ぶが振り向かない。最初から二体に忠誠心など無かったのだ。

 

万丈「覚悟しやがれ!詐欺師野郎!」

天道「大人しく縄に繋がれてろ...」

愛染「あ、ああ...!」

 

万丈と天道が近づくが....

 

ドガガガガ!

 

天道「くっ!」

万丈「ぐあっ!」

 

突如、上空から後段が放たれて2人を遮る。

 

万丈「くっ、⁉︎お前は..!」

 

煙が晴れるとそこには...

 

エボル「よお、万丈。久しぶりだな。チャオ♪」

 

万丈にとって憎き仇敵、仮面ライダーエボルの姿があった。

愛染「え、え、エエ...エボルトォォォォ⁉︎」

 

天道「何者だ...」

 

愛染はひどく怯えた様子でエボルを見る。

 

エボル「そんなつれない反応すんなよ。チェレーザ。俺たちは同胞じゃないか...」

愛染「ち、違う!お前らなんか仲間じゃない!」

万丈「同胞?どういう事だ!」

エボル「まあ、今は俺としてもコイツが死んじゃ困るからな。回収させてもらうぜ。チャオ♪」

 

エボルと愛染は時空の穴へと消えた。

 

 

 

イサミ「おーい!」

 

向こうからイサミと藤宮が走ってくる。

 

イサミ「チェレーザは?」

天道「俺としたことが...逃げられてしまった...」

万丈「後、一歩だったんだがな...エボルトの野郎に邪魔された!」

イサミ「⁉︎...エボルトて...お前たちが戦った...」

藤宮「どうやら奴らも本格的に動き出したか..」

 

..................

 

パンドラタワーを模したエボルの住処

 

 

エボルト「懐かしいぜ...チェレーザ。感激の再会じゃないかあ?」

チェレーザ「ち、近寄るなあ!」

 

失禁しながら後退する愛染は何がに激突する。それはフードの宇宙人だった。

 

 

チェレーザ「た、助けて...!」

「退きなさい!」

 

フードの宇宙人はチェレーザを手で軽く払う。

 

エボルト「よお、あんたか。準備はできてるのかあ?」

フードの宇宙人「...それについて、話があります」

 

フードの宇宙人はエボルを凄まじい眼力で睨んだ。

 

続く。




ガイガンは一部、ていうか結構ps2の「ゴジラ怪獣大乱闘 地球最終決戦」の技も使ってますので...「何じゃこりゃ?」て、なった人ごめんなさい。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

8話

今回、フラッシュタイプの技をミラクルタイプで使っちゃいます...後、時系列とかも自己解釈入っちゃってます。


戦兎のアジト

 

 

紗和「暑〜〜〜」

 

紗和が椅子の上で足を広げて寛いでいる。

 

カツミ「あの、紗和さん...」

紗和「何?カツミくん?」

カツミ「失礼ながら、女性でその格好はどうかと...」

 

紗和は上半身下着姿であった。戦兎やカツミがいるにもかかわらずである。

 

紗和「仕方ないじゃん!だっていくら夏とはいえ、この暑さは異常よ!あちこちで熱中症で倒れたり水が全然足りないていうし...」

カツミ(水のクリスタルがあればな...)

戦兎「...紗和さんのいう通りだ。この熱気は自然現象にしては異常だ。あちこちでおかしな現象が起きてる」

 

そう言うと戦兎はPCモニターに道路の上で目玉焼きを焼いたり、外に出したアイスクリームが一瞬で溶ける映像を表示する。

 

カツミ「一体、どういう事なんだ?地球温暖化とは関係無いのか?」

戦兎「今、我夢さんが調べに行ってる」

 

...........

 

我夢「この暑さ、明らかに異常だ。何か、原因があるはずだ...」

PAL『我夢。上方より高熱反応を検知しました』

 

我夢の操縦するXIGファイターEXが周辺の空を調べている。

 

我夢「監視ドローンを射出しよう」

 

EXの下部から小型のプロペラが付いたドローンが射出されて上空へと向かう。ドローンからの映像が贈られる。

 

我夢「火の玉...?」

『我夢、気をつけて!こちらに向かっきます!」

 

すると、上から二つの火球が降ってくる。

 

我夢「うわっ!」

 

ファイターEXはギリギリで避ける。

 

 

...........

 

再び地上

 

ドガァァァァ!

 

「化物だぁぁー!」「逃げろー!」

 

突然、火の玉が舞い降りたと思うと、中から二体の怪人が現れて街で暴れていた。

 

「フシュウウウ...」

「ギギギ...」

 

一体はショッカーライダー、そしてもう一体はジャガーロードに似た姿をしていた。

 

ジャガーロード「グゥゥゥ...」

 

ジャガーロードは炎を纏った弓矢を取り出す。熱さで思うように動けない人々に向けられるが...

 

「おらぁぁぁぁ!」

 

ジャガー「グアッ⁉︎」

 

間一髪で仮面ライダーグリスが現れてキックでジャガーロードを吹っ飛ばした。

 

グリス「たくっ、ただでさえ熱いのに出てきやがって...うぉっ⁉︎」

 

拳に炎を纏ったショッカーライダーがパンチでグリスを襲う。

 

...........

 

PPP!

 

戦兎「我夢さんか?今、炎の玉から怪人が..」

我夢『ああ。当たりそうになったから知ってる。今、それの親玉らしき炎を追っている。どうやら怪獣みたいだ..』

カツミ「怪獣⁉︎分かりました!俺も向かいます!」

 

カツミはルーブジャイロを取り出す。

 

カツミ「纏うは土!琥珀の大地!」

『ウルトラマンロッソ!グランド!』

 

ロッソ「シュアッ!」

 

ロッソは空中へと飛び上がる。

 

...........

 

ショッカーライダー「ギギギ!」

 

ショッカーライダーは炎の拳でグリスを襲う。

 

グリス「くっ!」

 

グリスは相手の手首を掴んで止める。

 

ジャガーロード「グゥゥゥ....」

 

ジャガーロードは炎の弓矢をグリスに向けるが...

 

ドォン!ドォン!

 

ジャガーロード「ぐおっ⁉︎」

 

突如、銃撃がジャガーロードを怯ませる。

 

ビルド「苦戦してるみたいだな。一海」

 

ビルドがドリルクラッシャーガンモードを片手に呟く。

 

グリス「戦兎か。たくっ、このクソ暑い時に火を使う化け物まで出るなんてよ!泣きっ面に蜂だぜ」

ビルド「先ずは化け物どもを片付けるぞ。これ以上熱くならないためにもな!」

 

...........

 

空中

 

ロッソ「シュアッ!」

 

ロッソは空中に浮かぶ火の玉に対して構える。

 

 

ロッソ「くらえ!」

 

ロッソは岩石エネルギー弾を放ち、マガパンドンの炎を包もうとする。だが...

 

マガパンドン「クァァッ!クァァッ!」

 

マガパンドンを包む炎の勢いにより岩石エネルギー弾は燃え上がり、ロッソに撃ち返される。

 

ロッソ「グッ⁉︎」

 

ロッソは身構えて防御体制を取る。

 

キュイン!キュイン!

 

その時、光弾が放たれて岩を破壊した。

 

ガイア「大丈夫か?」

ロッソ「我夢さん!」

 

ロッソの前にガイアが現れる。

 

ロッソ「コイツがこの異常な熱さの原因ですか?」

ガイア「どうもそうらしい。さながら小さい太陽..というべき存在だ」

ロッソ「どうすれば、コイツを止められるんですか?」

ガイア「兎に角、色々やってみよう...デヤッ!」

 

 

ガイアはクァンタムストリームを放つがマガパンドンの炎に掻き消される。

 

ロッソ「なんて強烈な炎なんだ...!」

 

ドォン!ドォン!

 

マガパンドンの火の玉から火球が放たれて、2人はバリアで防ぐ。

 

.......

 

ビルド「タアッ!」

 

ビルドはドリルクラッシャーブレードモードでジャガーロードを攻撃するがあまり効いてない。

 

グリス「オラァッ!」

 

グリスも連続パンチをショッカーライダーに叩き込むが効果は薄い。

 

ジュウゥ...!

 

ビルド「何っ⁉︎」

グリス「熱っ!」

 

ドリルクラッシャーの先端が溶解し、グリスの拳が焦げる音がする。

 

グリス「コイツら...なんて熱さだよ!」

ビルド「接近戦は無理だな...」

 

すると、ショッカーライダーの口が開き、火炎放射を放つ。

 

 

 

ビルド「うおっ!」

 

ビルドは火炎放射を急いで回避し、ガトリングボトルを取り出してラビットガトリングにハーフチェンジして狙撃する。

 

ジャガーロード「ヌゥン!」

 

ジャガーロードは体表を炎で包み、弾丸を当たる直前に燃え上がらせて落下させる。

 

『シングルブレイク!』

 

グリス「くらえ!」

 

グリスはツインブレイカービームモードから光弾を放つが..

 

ショッカーライダー「グオオオ!」

 

ショッカーライダーは手から強烈な火炎弾を放ち、光弾を打ち消した。

 

グリス「ぐああっ!...くそっ、コイツらどんどん強くなっていきやがる!」

ビルド「まさか...」

 

ビルドはレフトアイを光らせて怪人達を分析し、上のマガパンドンを見る。

 

ビルド「そうか...奴らはあの怪獣の発する高熱を吸収して自分たちを強化しているんだ!」

グリス「上の奴をなんとかしなきゃどうにもならないて事か...」

 

しかし、上のガイアとロッソはマガパンドンの炎に手こずっている。

 

ジャガーロード「グオオオ!」

ショッカーライダー「グァァァッ!」

 

2体の怪人は炎を再び噴き出そうとするが

 

ブォォォン!

 

「「ぐわぁぁっ!?」」

 

突如、宙を浮かぶスライダーの様なものが突進して2体を吹っ飛ばした。そしてスライダーから何者かが飛び降りる。

 

 

ビルド「なんだ⁉︎」

 

スライダーから飛び降りた戦士は金色の身体に赤い目を持つ姿をしていた。そして輝く石が埋め込まれたベルトを付けている。

 

グリス「あいつも...仮面ライダーか?」

 

「......ハァァ.....!」

 

その戦士、仮面ライダーアギトは怪人たちに対して静かに構えた。

 

........

 

ジャガーロード「グォォォォ!」

アギト「....」

 

爪を出して襲いかかるジャガーロードの攻撃をアギトは両手を巧みに使い次々に捌く。

 

ショッカーライダー「シャアッ!」

 

ショッカーライダーが回し蹴りを仕掛けてくるがそれも上手く紙一重で避ける。

 

アギト「........はあっ!」

 

その間にアギトは手刀にエネルギーを溜めて2体に振るう様に放った。

 

 

ジャガー・ショッカー「グアっ!」

 

二体は怯んで後退する。2体は反撃に炎を放つが...

 

アギト「!.....フン!」

 

アギトは青いボディのストームフォームにチェンジして風の双薙刀ストームハルバードを取り出す。

 

アギト「ハァァァッ!」

 

アギトがストームハルバードを振り回すと、強烈な突風が巻き起こり、怪人たちの炎を押し返す。

 

ビルド「風...アレなら...!」

 

.................

 

空中

 

マガパンドンの全身を覆う炎にロッソとガイアは中々攻められずにいる。

 

ロッソ「クソっ...水か風のクリスタルが有れば...」

 

PPP!

 

ビルド『2人とも、奴の炎を払うには強烈な風があればいけるかもしれない...!』

 

ガイア「風...そうか!」

 

ビルドからの通信を聞いてガイアは何かを思いつく。

 

ガイア「カツミ君、奴の頭上目掛けて火球を放ってくれ。同時に僕も冷気を放つ。

ロッソ「わ、分かりました!」

 

ガイアに言われたロッソはフレイムスフィアシュートの発射態勢に入る。

 

ロッソ「ハァァ...ヘアッ!」

ガイア「デヤッ!」

 

 

ロッソがフレイムスフィアシュートを放つと同時にガイアがガイアブリザードを放つ。熱気と冷気を纏った2人の技がマガパンドンの頭上でぶつかり合う。

 

ドガァァァァ!

 

マガパンドン「クァァッ⁉︎」

 

すると、2つの真逆のパワーがぶつかった事により水蒸気爆発が起こり、マガパンドンの炎を消しとばす。

 

ガイア「ダァッ!」

ロッソ「ヘアッ!7」

 

ガイアがガイアスラッシュ、ロッソがストライクスフィアを放ち、マガパンドンに直撃してマガパンドンは落下する。

 

........................

 

ジャガーロード「ググっ...」

ショッカーライダー「がぁぁぁ...」

 

2体の怪人も身体から蒸気が上がり苦しみ始める。

 

ビルド「どうやら、奴らの力も弱まった様だな..!」

グリス「よくも好き勝手やってくれたな..反撃開始だオラァ!」

 

....................

 

 

ガイア「行くぞ!オァァァ...デヤッ!」

ロッソ「ハァァ...シュアッ!」

 

ガイアとロッソはクァンタムストリームとフレイムスフィアシュートをマガパンドンに向かって同時に放つ。

 

ピィン!ウィィィーン...

 

しかし、その時、突如何者かが現れてバリアーを貼りマガパンドンを守った。

 

ガイア「何っ⁉︎」

ロッソ「なんだっ⁉︎」

 

 

「............」

 

ピロロロ...と電子音の様な音を鳴らしながら光ノ魔王獣マガゼットンが現れた。マガゼットンは自身とマガパンドンを転送し、そのまま消えた。

 

........................

 

一方、ビルドたちの方でも...

 

ギュイイイン...!

 

アギト「⁉︎」

ビルド「アレは...」

 

怪人たちの後方に黒い空間が現れて怪人達はその中に消えた。

 

........................

 

一応、事件が一時収まり、戦兎達は変身解除する。

 

戦兎「貴方は...」

 

戦兎は目の前のアギトに話しかける。アギトの身体が光り、人間の姿に戻る。

 

「いやぁ...すいません。いきなり現れてビックリしましたよね...俺は津上翔一。通りすがりのコックです。なんてね。ハハッ」

 

青年はゆっくりとした口調で笑顔で語りかける。

 

一海「お前も...仮面ライダーか?」

翔一「仮面ライダー?...なんか昔そんな呼ばれ方もされましたけど..俺の変身した姿は『アギト』て呼ばれてます」

 

戦兎「アギト...?初めて聞くな...もしかして貴方も異世界から..」

 

カツミ「おーい、戦兎!」

 

向こうからカツミと戦兎が走ってくる。

 

カツミ「戦兎、その人は...?」

戦兎「...一旦、アジトに戻るぞ。津上さんからも色々聞きたいしな」

 

........................

 

マガパンドン「クァァッ....」

 

傷ついたマガパンドンを見つめる者がいる。

 

「........やれやれ...助けを入れなければやられてましたよ?」

 

フードの宇宙人が語りかけると、マガパンドンの姿が消えてチブルスパークを持ったクラウスが現れる。その手にはマガパンドンのスパークドールズが握られてる。

 

クラウス「ぐっ....」

「スパークドールズとマガタノオロチの細胞を利用して人工的に魔王獣を作り出す...貴方の計画は見事ですがこうウルトラ戦士や仮面ライダーにやられっぱなしでは考え直さなければなりません」

クラウス「ぐっ...貴方の協力には感謝している...しかし、好き勝手言われる筋合いは無い..!..貴方は何か考えがあるのか?」

 

「ええ...そこのマガゼットン...少し秘密がありましてね..」

 

マガゼットン「........................」

 

マガゼットンの背後には水色に光る球体が浮かんでいた。

 

........................

 

戦兎のアジト

 

 

戦兎「じゃあ...俺たちがこの頃戦っている亀やヒョウみたいな怪人は、貴方の世界にいたやつなのか?」

翔一「はい。アンノウンて言って、本来は超

能力者とか、俺みたいなアギトになれる人しか襲わないはずなんですけど...なんだか最近現れた連中は見境なく襲っていて..なんだかおかしいなて思っていたんですよ..」

加賀美「奴らはワームの擬態だ。人間に擬態する筈なのが他の怪人にもなれる様に強化されたらしい」

我夢「恐らく、何者かがそれぞれの世界の怪獣や怪人のデータを集めてワーム達の様な地球を狙う連中に提供しているんだと思う」

翔一「成る程。そういう事だったんですね〜...アンノウンがまた暴れ出したっていうから急いで帰国して戦っていたら、怪獣まで出てくるし...アレもその何者かの仕業ですかね?」

カツミ「貴方の世界にも怪獣が...?」

翔一「ええ、なんかカラフルな巨人...君が変身するみたいな人が倒してくれましたけどね」

カツミ「俺に似た...ウルトラマンですか?」

翔一「ええ。その人と一緒にこの世界に来たんですけど...逸れちゃって...」

 

紗羽「皆、大変よ!」

 

紗羽が叫んだ事で湊TVを見ると...

 

マガパンドン「クァァッ!クァァッ!」

 

マガパンドンが富士山麓に現れたというニュースが流れていた。

........................

 

数時間前

 

富士山麓

 

ガイアによって倒されたマガグランドキングの破片が残る工業地帯跡地では立入禁止となり、破片の回収などが行われていた。しかし、近くの都市にマガパンドンが現れて調査員も皆、避難に入っている。

 

 

マガパンドン「クァァッ!」

 

マガパンドンが2つの口から火炎弾を吐き出し、街を破壊する。

 

ジャガーロード「グゥゥゥ...!」

ショッカーライダー「ギギギ...」

 

更にショッカーライダーとジャガーロード、火炎放射器を装備したハードガーディアンが現れる。

 

ビガァァァ!

 

ドォン!ドォン!

 

マガパンドン「クァァッ⁉︎」

 

ロッソ「ヘアッ!」

ガイア「ダッ!」

 

ガイアとロッソがマガパンドンに光弾を放ち、着地して戦闘態勢を取る。

 

ガタック「うおおおお!」

 

同時に怪人軍団にもガタックがガタックエクステンダーに乗り、肩のガタックバルカンを連射しながら突っ込みガーディアンを次々に爆破する。

 

戦兎「懲りない奴らだね..全く」

翔一「では、一緒に戦いましょう!桐生さん!」

戦兎「ああ!実験を始めようか!」

 

『ラビット!タンク!ベストマーッチ!

are you ready?』

 

シュッ!シュッ!キィィィン...

 

戦兎がフルボトルを振り、ビルドドライバーに差し込むのと同時に翔一が手を素早く合気道の様に振るうと腰にオルタリングが出現する。

 

「「変身!」」

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』

 

アギト「ハアッ!」

 

ビルドがラビットタンクフォームに変身するのと同時に翔一も仮面ライダーアギトグランドフォームに変身した。2人は構えると、二体の怪人めがけて走り出す。

 

ガタック「はっ!でりゃあ!」

 

ガタックがガタックダブルカリバーを振るい、次々にガーディアンを斬り裂く。

 

グリス「テメェらの相手は俺たちだぁぁ!」

 

ガタックとグリスはハードガーディアンの群れに向かっていく。

 

 

........................

 

マガパンドン「クァァッ!」

 

マガパンドンは火炎を吐き出す。

 

ガイア「デヤッ!」

 

ガイアなアグルから受け継いだアグルブレードを形成して回転させ火炎を押し返す。

 

『ウルトラマンエックス』

 

ロッソ「ザナディウムソニック!」

 

 

ロッソはその隙を突いてルーブスラッガーから電撃の光弾を放つ。

 

マガパンドン「グァァッ⁉︎」

 

マガパンドンは怯んで吹っ飛ぶ。

 

............

 

一方、その頃...

 

まだ回収されていないマガグランドキングの破片が残る大地に水色の球体が降り立ち、破片、そして近くにある発電設備と融合し始めていた...

 

........................

 

ロッソ「もう一発!くらえ!」

 

ロッソが再びザナディウムソニックをマガパンドンに放つ。しかし...

 

ロッソ「何だ⁉︎」

 

地底から何かが現れてマガパンドンを守り、電撃を吸収した。

 

サンダーダランビア「ギャァァァァァウ!」

 

それは宇宙球体スフィアがマガグランドキングの破片と発電設備と融合した超合成獣サンダーダランビアであった。

 

ガイア「新たな怪獣が⁉︎」

 

驚くガイアとロッソの背後に何かが転送される。

 

ガイア「避けるんだ!」

 

いち早く気づいたガイアの合図で2人は放たれた光弾を避ける。

 

マガゼットン「............」

 

再び電子音を鳴らしながらマガゼットンが現れる。

 

ロッソ「アイツは....⁉︎」

 

するとマガゼットンはスフィアの様な体表となりスフィアとマガゼットンの体色が混ざった様な球体となり分裂する。そしてマガパンドンの方に向かってマガパンドンの全身を覆い始める。

 

ガイア「まさか、融合か⁉︎」

 

ガイアの言う通りマガゼットンを吸収していたスフィアはマガパンドンと融合し、新たな怪獣になろうとしていた。

 

すると、マガパンドンの頭が割れて新たにゼットンの発光体を思わせる器官が付いた頭部が現れると同時に両腕の爪が異様に伸びてボディにもゼットンを思わせる意匠が現れる。それはかつてウルトラマンオーブを苦しめた合体魔王獣ゼッパンドンを思わせる姿であった。

 

ゼッパンドン「グァァァウウッ!」

 

パワーアップした事を誇るかの様にゼッパンドンはパワーアップした火炎弾を吐き出す。

 

ガイア「デヤッ!」

ロッソ「ヘアッ!」

 

ガイアはリキデイダーを連射し相殺する。ロッソはバリアを貼り防ぐが...

 

ロッソ「ウワァァァッ!」

 

ロッソのバリアは容易く破られて吹っ飛ばされる。

 

ガイア「カツミ君!」

 

ゼッパンドン「グァァッ!」

 

シュン!

 

ガイア「⁉︎...グアッ!」

 

ロッソに気を取られた隙を突いてゼッパンドンがガイアの背後にテレポートして爪で斬りつける。ガイアのボディから火花が散る。

 

ロッソ「クッ...ウッ!?」

 

サンダーダランビア「キィィィ!」

 

起き上がったロッソに対してサンダーダランビアが腕を伸ばしてロッソの首に巻き付け電撃を流す。

 

 

ロッソ「グァァッ!」

 

身動きが取れず、苦しむロッソ。

 

シュイイン!

 

サンダーダランビア「キィィ⁉︎」

 

その時、空から光の刃が放たれてサンダーダランビアの腕を切断した。

 

ロッソ「今のは...!」

 

 

ガイア「今の光の波動は...!」

 

すると強烈な光が降り立つと同時に巨人の姿に形成されて、ウルトラマンの姿となる。

 

 

アギト「!...ようやく来ましたか!アスカさん..!」

 

怪人と戦うアギトはそのウルトラマンを見上げて呟く。

 

ガイア「ダイナ!彼もこの世界に...!」

 

そう、それはネオフロンティアスペースを飛び出して様々な宇宙を駆ける戦士、ウルトラマンダイナであった。

 

ダイナ「デヤァッ!」

 

ダイナは勇ましくファイティングポーズを構えた。

 

 

サンダーダランビア「キィィィ!」

 

サンダーダランビアが背中から稲妻を放つ。

 

ダイナ「シュワッ!」

 

ダイナは素早くジャンプで避けるとサンダーダランビアの頭目掛けて踵落としを食らわせる。サンダーダランビアはよろめく。ダイナはそのままサンダーダランビアに連続パンチを食らわせ吹っ飛ばす。

 

ロッソ「ヘアッ!」

 

自由になったロッソはゼッパンドンに苦戦するガイアを救援すべくロッソグランドとなり重力波を放つ。

 

ゼッパンドン「クァァッ!」

 

ゼッパンドンは身動きが取れなくなり、怯むが....

 

ウィィィィィンィィィィ.....

 

ゼッパンドンはゼッパンドンシールドを自らと地面の間に発生させる事で重力波を遮断する。

 

シュンッ!

 

ゼッパンドン「クァァッ!」

 

そしてそのままワープしてロッソの背後にワープして火炎弾を放とうとする。

 

ダイナ「!....ハァァァァッ!デヤッ!」

 

ダイナはミラクルタイプとなりゼッパンドンの元に高速移動する。

 

ダイナ「デヤッ!」

 

ダイナは火炎弾を受け止めて収束させて撃ち返す。ゼッパンドンは慌ててシールドを貼る。押されるものの、なんとか防ぎ切る

 

ロッソ「何て頑丈なんだ」

ダイナ「....あのバリアを突き破るには力を合わせるしかねえ..まだやれるか?ルーキー!」

ロッソ「ハ、ハイ!」

 

ダイナの呼びかけにロッソは頷いて答えた。

 

.................

 

ジャガーロード「グァァァウウッ!」

 

 

ジャガーロードは炎の爪を振るい、襲いかかるがアギトはその全てを的確に受け流す。

 

アギト「はっ!」

 

アギトは腕を掴み、強烈なエルボーアタックを胸に喰らわす。

 

ジャガーロード「グゥゥゥ..!」

 

格闘戦は不利と見たジャガーロードは両端が剣の様に鋭い弓を出してアギトに斬りかかる。

 

アギト「フン.....!」

 

アギトはフレイムフォームとなり、フレイムセイバーを召喚してジャガーロードと斬り合い、鍔迫り合いとなる。

 

アギト「フッ...ハッ!」

 

隙を見てニーキックを決めて、怯んだところを斬りつける。

 

ジャガーロード「グゥゥゥ!」

 

もう一度食らわせようとするがジャガーロードはジャンプで高所に避難して弓を構える。そして炎の矢を放ち、アギトを狙う。

 

アギト「くっ!」

 

アギトは大量に放たれた矢を避ける。しかし、ずっと避け続けるのは厳しい。

 

アギト「はっ!」

 

アギトは更にストームハルバードを召喚し、青い左腕と赤い右腕、金色の体の戦士トリニティフォームとなる。

 

アギト「フン!」

 

........................

 

 

ビルド「はぁっ!」

 

ビルドは戦車のキャタピラを模した足を使いショッカーライダーを蹴りつける。

 

ショッカーライダー「ギギギ!」

 

対してショッカーライダーも炎を纏ったキックで対抗する。

 

ショッカーライダー「ギギギギギギ!」

ビルド「うおっ!熱っ⁉︎」

 

 

ショッカーライダーは炎を噴き出す。ビルドは後退する。

 

ビルド「ふぅ....そっちが火ならコッチは海のプロフェッショナルの力で行きますか!」

 

そう言うとビルドは2本のフルボトルを取り出す。

 

ショッカーライダー「シャアアア!」

ビルド「おおっと!」

 

ビルドはショッカーライダーの攻撃を避けつつ、ビルドドライバーにフルボトルをセットする。

 

『海賊! 電車! ベストマッチ!』

『Are you ready?』

『定刻の反逆者! 海賊レッシャー! イェーイ!』

 

ビルドは海賊レッシャーフォームにチェンジした。

 

『急行電車〜』

 

ビルド「はっ!」

 

ビルドはカイゾクハッシャーからエネルギー弾を発射してショッカーライダーを怯ませる。

 

ビルド「これ以上、暑くなるのはゴメンなんでな!短期決戦で行くぞ!」

 

そう言うとビルドはハザードトリガーを取り出す。

 

『ハザードオン!スーパーベストマーッチ」

 

ビルドは海賊レッシャーハザードフォームに変身した。

 

 

........................

 

サンダーダランビア「キィィィ!」

 

サンダーダランビアは背中から電撃を放つがガイアはバック転で回避する。

 

ガイア「デヤッ!」

 

ガイアはガイアスラッシュをサンダーダランビアに発射する。

 

サンダーダランビア「キィィィ!」

 

サンダーダランビアは腕を伸ばしてガイアを捕らえようとする。

 

ガイア「!...ダァッ!」

 

ガイアは避けて逆に腕を掴む。

 

ガイア「オァァァッ!」

 

そのままガイアはサンダーダランビアを持ち上げて振り回し、上空へとぶん投げるを、

 

ガイア「オァァァッ....デェヤッ!」

 

そしてサンダーダランビア目掛けてフォトンエッジを放つ。サンダーダランビアは爆死した。

 

........................

 

ゼッパンドン「クァァッ!」

 

ゼッパンドンは二つのパンドンの口から火炎弾を連射する。

 

ロッソ「グランドエクスプロージョン!」

ダイナ「ダァッ!」

 

 

ロッソのグランドエクスプロージョンで生成された岩石破壊弾にダイナがダイナスラッシュを放って分裂させて念力で操りゼッパンドンへと向かわせる。岩石弾と火炎弾が相殺するが、数で岩石弾が勝りゼッパンドンに向かって飛んでいく。

 

ゼッパンドン「クァァッ!」

 

ゼッパンドンは即座にシールドを貼り防ぐ。

 

ダイナ「ハッ!」

 

ダイナはウルトラマジックで分身する。

 

ダイナ「フッ!ハッ!」

 

ゼッパンドンの背後に回り込んだ分身がウルトラサイキックでゼッパンドンの動きを封じ、瞬間移動を出来なくする。

 

ダイナ「フッ!ハァァァ....」

 

ダイナは右腕にエネルギーを溜めて野球ボールのような形にする。

 

『ウルトラマンゼロ!』

ロッソ「ハァァァァ...!」

 

ロッソはロッソフレイムに戻りゼロツインスライサーの体勢を取る。

 

ダイナ「デヤァッッ!」

ロッソ「シュウァァッ!」

 

ダイナなウルトラフォークとゼロツインスライサーが同時に放たれてゼッパンドンに向かう。バリアを正面に構えるゼッパンドンだが..

 

ギュイイイン!

 

ウルトラフォークが突如、下に潜り込みバリアを避ける。

 

ゼッパンドン「⁉︎」

 

同時に地面からウルトラフォークが再び現れてアッパーの様にゼッパンドンの顎を打つ。その拍子にシールドの精度が一瞬落ちる。

 

ジャキイイイン!

 

ゼロツインスライサーがゼッパンドンシールドを破り、ゼッパンドンの腕を切断する。

 

ゼッパンドン「クァァ...」

 

ダイナ「ハァァァ...デヤッ!」

 

ダイナはフラッシュタイプに戻り、腕を十字に組む。

 

『スペリオン光線!』

 

同時にカツミはオーブリングNEOを操作してスペリオン光線の体制を取る。

 

ダイナ「デヤアッ!」

ロッソ「ヘァッ!」

 

ソルジェント光線とスペリオン光線が同時に放たれてゼッパンドンに直撃する。

 

サタンビゾー(ここまでか...ぐぁぁぁ!)

ゼッパンドン「ギャァァァァァ〜!」

 

ゼッパンドンは中でライブしていたサタンビゾーごと爆死した。

 

........................

 

ショッカーライダー「ギギギギギ!」

 

ショッカーライダーは口から火炎を吐き出すが....

 

ビルド「とおっ!」

 

ビルドはジャンプで避ける。

 

『急行電車〜』

 

そのままショッカーライダーの頭上からカイゾクハッシャーによるエネルギー弾の連射を喰らわす。

 

ビルド「はっ!たぁっ!」

 

そのまま着地して連続でショッカーライダーを斬りつける。

 

ショッカーライダー「グ⁉︎ギャァァァ!」

 

ショッカーライダーはあちこちから火花が飛ぶ。

 

『ボルテックブレイク!』

 

ビルド「トドメだ!」

 

『海賊電車〜。発車ー!』

 

カイゾクハッシャーからフルチャージ状態のエネルギー弾が放たれてショッカーライダーに直撃し、爆散させた。

 

........................

 

ジャガーロード「グオオ!」

 

アギト「....ハアッ!」

 

アギトは炎の矢を避けるとジャガーロード目掛けてストームハルバードを投げる。

 

ジャガーロード「グオオッ⁉︎」

 

直撃してジャガーロードは落ちる。

 

アギト「ハッ!テヤァっ!」

 

アギトは二つの武器を使い、ジャガーロードを斬りつける。

 

ジャガーロード「ぐぐ...ぐぁぁぉっ」

 

ジャガーロードは最早満身創痍である。

 

ジャキイイイン!

 

アギト「ハァァァ...」

 

アギトの角が開くと同時に変身ポーズに似た体制を取るアギトの足元に紋章が現れてアギトの足に吸収される様に消えていく。

 

アギト「はっ!...たあぁぁぁ!」

 

アギトは勢いよくジャンプするとドロップキックを繰り出し両足でジャガーロードを吹っ飛ばす。

 

ジャガーロード「ぐっ!ぐぁぁぁぁ!」

 

ジャガーロードは爆死した。

 

........................

 

ガタック「おりゃあっ!」

グリス「てりゃあ!」

 

ガタックとグリスによりガーディアンも全滅した。

 

グリス「片付いたか...ん?」

 

グリスは瓦礫に混じって赤く光る水晶の様な物体を見つける。

 

グリス「何だありゃ....」

 

2人が近づこうとしたその時..

 

ドガガガ!

 

「「うわあっ!」」

 

突然放たれた光弾に吹っ飛ばされる。

 

エボル「おっと、コイツを壊されちゃたまんねえな...」

グリス「ぐっ...!...エボルト⁉︎」

 

エボルはダミージャイロを操作する。すると赤い水晶からエネルギーが吸収されて2枚のクリスタルが生成される。

 

 

エボル「フフフ、これで3枚だ...」

 

エボルは満足そうにマガゼットン、マガパンドン、マガグランドキングのクリスタルを眺める。

 

グリス「テメェ、何企んでやがる!」

エボル「フン、お前たちが知る必要はない...」

 

エボルはグリス達にとどめを刺そうとする。

 

「見つけたぜ!エボルト!」

 

その時、等身大になったダイナが現れてブラック光弾を撃つ。

 

エボル「おっと...!」

 

エボルは咄嗟に避ける。

 

ダイナ「ハッ!デヤッ!」

 

ダイナは連続蹴りをエボルに仕掛けるがエボルは受け流す。

 

エボル「また会えるとは光栄だ。伝説の英雄、ウルトラマンダイナ..いや、アスカ・シン!」

 

ダイナ「ハッ!」

 

ダイナはソルジェント光線を放つが、エボルも光弾を腕から連射する。ソルジェント光線が押し勝ち、エボルは怯む。

 

エボル「フッ、...流石にウルトラマンが3人もいるし分が悪いか...チャオ」

 

エボルはブラックホールを発生させてその中に消えた。

 

ダイナ「逃したか...」

 

........................

 

 

 

翔一「アスカさん、遅いじゃないですか!」

アスカ「悪りぃな、翔一。連中の手先の妨害を受けてな」

我夢「久しぶりだね。アスカ」

アスカ「おぅ。我夢。エタルガーの時以来だな」

 

親しげにアスカと呼ばれた男性は翔一や、我夢と喋る。

 

カツミ「貴方は?」

アスカ「俺の名は、アスカ・シン。またの名をウルトラマンダイナだ」

戦兎「あんた、翔一さんとどういう関係だ?それにエボルトを知ってるみたいだが..」 

アスカ「ああ。色々説明すると長くなるからな...場所を移そうか」

 

........................

 

エボルの拠点

 

エボル「よおっ、今帰ったぜ」

 

エボルトはフードの宇宙人に3枚の魔王中のクリスタルを見せる。

 

「ほう、もう3枚ですか...」

エボル「フッ、奴らが思惑通りに戦ってくれるんでな。手間が省ける」

「しかし、ウルトラマンダイナまで現れるとは...更にはアギトも現れた..これ以上、騒ぎが大きくなれば厄介ですね...」

エボル「ほう?どうするつもりだ?」

「.......少し、計画を早めますか。二つの世界を闇で満たす為の...」

 

フードの宇宙人の見る先には古代文字が刻まれた棺が置かれていた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。