天壌無窮の空で踊る (書架の山に埋もれる者 -雪華-)
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天壌無窮の空で踊る
━━━━━私は、空が好きだ。
私が、まだ幼い頃。祖父の古龍観測船に乗せてもらったときから、私は空に憧れを抱いた。
漆黒の闇夜を切り裂く、天に上がる赤い彗星を見たとき。透き通る様な快晴を闊歩する、一欠片の桜花を見たとき。雨風が踊る雷雲に漂う、白い天衣を見たとき。
空は、新たな発見が詰まった宝箱だった。
いつか、こんなちっぽけな気球なんかじゃなくて、自分の翼で。
風を感じながら自由に空を飛びたいと。
そう思うようになっていた。
◇◇◇
地平線の彼方まで続く漆のように黒い空に、散りばめられた銀色。少しでもその光に近づきたくて両の手を伸ばすけれど、もちろん、その手は光に届かない。
「私の背中に、リオレウスみたいに強靭な翼があったら。今すぐにでも、こんな窮屈な里から、飛び立つことが出来るのになぁ…」
私は今、里の集会所の屋根の上で、空を見上げて寝っ転がっている。ここがいちばん里の中で背丈が高く、空に近いからだ。
暇な時は、いつもここにくる。
空を見上げているときだけ。見上げながら、遮るものがないこの場所で、風を感じているときだけ。
私は、何にも得がたい高揚を感じることができる。
翼を持つ生き物が心底羨ましい。なんで私は人間なんてちっぽけな存在に生まれてきてしまったんだろう。
「はぁ〜あ…もし生まれ変われるなら、飛竜になりたいなぁ…」
溜息とともに、誰にも聞かれないのを良いことに愚痴をひとつ。大きく伸びをして背中を瓦に預ける。
「おぅい、リゼ!まだ起きとるんか!明日は狩猟区域に行くんじゃろうて!はよ寝んと!」
…今日の夜は違ったみたい。
明日の仕込みをしていたであろう、屋台のおっちゃんが耳敏く私の呟きを拾ったようだ。
「あーもう、今降りるよ!」
言うが早いか、寝た状態から足を振り上げ跳び起きる。
指を鳴らして『翔蟲』を呼び寄せると、特殊な伸縮性の糸を伝って空中に身を踊らせ『疾翔け』を行う。
途端に感じられる風と重力が心地良い。今この瞬間だけは、私も翼を得たように錯覚できた。
この感覚が、ずっと続けばいいのに。
束の間の浮遊を経て、おっちゃんの目の前に着地する。ぎょっとするおっちゃんに軽く詫びを入れてから、私は帰路に着いた。
◇◇◇
翌朝。
朽ちた廃墟が点在する水と緑が豊かな狩猟区域、大社跡。
ベースキャンプの真上に位置するガルク岩のてっぺんで、私は胡座をかいていた。
ここから感じる風もまた良いものだ。大社跡の入口でもある、1番エリアを見渡せるガルク岩から眺める景色はやはり相当なものがある。
「くうーっ!やっぱり高いところは気持ちいいなぁ〜」
出発前に伸びをひとつ。ここまでの竜車で凝り固まった全身を解すように、パキポキと柔軟しておく。
「さて…と。装備よし、支給品よし、やる気よし!そろそろ行くか、なっと!」
一通り確認し終えた私は立ち上がった。指を鳴らして、翔蟲を呼び寄せると、助走をつけてガルク岩から、空へ跳ぶ。
「ひゃっほーう!!!」
別に誰に聞かれる訳もなし。潔く歓声を上げながら。
空に固定した翔蟲から翔蟲へ、特殊な糸を伝って空中を移動する、その姿は木から木へ飛び移る迅竜ナルガクルガのように。
翼を持たない人間が、自らの意思で自由に空を移動できる手段は、いつになく私を快感で満たしてくれた。
風を切りながら下方に川が流れる大社跡の1番エリアを通り抜け、大きな石の鳥居を潜り抜けた先。竹林も廃墟も過ぎ去って、ジャグラス達の群れも追い抜いて、一際大きな廃墟が点在するように残る9番エリアに到達する。
こちらに背を向けて、優雅に水を飲んでいるのは紅蓮の炎。
黒い模様が刻まれた大きな両翼。
鋭い棘を持つ靭尾と、猛毒を有する両の鈎足。
本日のターゲット。
空の王者、火竜リオレウスだ。
「…つっ、見つけた!」
悟られないよう空中で急停止し、手近な木に身を隠す。
アイツは未だ悠長に水飲み中だ。この辺でよく見る小型モンスターも、ここを水飲み場にしている大型モンスターも今日は見当たらない。
それもそうだろう、眼前に鎮座しているのは紛れもなく生態系の頂点だ。ここは旧砂漠のオアシスとは違う。自らの命を代償に、一時の潤いを求めて近寄るモンスターがいるはずもなく。
つまり。
何にも見られていない今がチャンスだ。先手必勝。後のことは、成り行きしだいで考えればいい!
鬼人薬と強走薬を呷ると、木を駆け上がって幹のてっぺんへ。
そしてその更に上へと。
空へと。
手を、伸ばす。
伸ばした腕は、空中の翔蟲の糸を掴み、巻尺のように私の体を引き寄せると同時に宙に跳ね上げる。それを二回繰り返してアイツの真上で停止すると、背中の相棒、操虫棍を抜刀し、糸を握る手を離した。
途端、重力が私を捉える。耳元で轟と鳴る大気を置き去りにして―
「…シッ!!!」
鋭い呼吸を挟みながら、刀身の切っ先を真下に向けて。獲物目掛けて一直線に飛ぶ天彗龍バルファルクのように、脳天目掛けて急降下を仕掛ける。
その一閃は流星のように。流石に気付いて首を擡げたリオレウスの頭は、無理やり大地に縫いつけられた。
『グオッ?!』
奇襲をモロに頭部に喰らったアイツが顎を大地に強打し、軽く脳震盪を起こして倒れ伏すのを後目に、後方に翔蟲を射出して油断なく距離をとり、手頃な廃墟に背中を預ける。
『………ゴガアアァァァァァ!!!』
「うっるさいなぁ!!!」
アイツの怒りの咆哮に負けじと吼え、壁を蹴る。
直後、一直線に吐き出された火球は、翔蟲を使って弧を描くように回避しながら接近し―
「せぇぇやぁぁぁ!」
駆け抜けざまに鈎足へ向けて横一閃。翔蟲が糸を巻き取る速度を以て、振るう剣撃は俊敏な鎌鼬竜オサイズチの如く。再びアイツが苦悶の咆哮を漏らす。
続く薙ぎ払うように振るわれた靭尾も、既に範囲外で余裕を咬ましている私には届かない。
「鈍いんだっての!」
向き直ったアイツの鼻面目掛けて印弾を飛ばし、右腕の猟虫を撃ち出す。アイツが猟虫に気を取られているうちに、私は翔蟲を使い、空へ。
「背中がガラ空きだよッ!」
身体を金獅子ラージャンのように回転させながら急降下。刃の竜巻がアイツの背中の甲殻を抉り取り、悶えるリオレウスの頭部を猟虫が殴打する。
猟虫が回収してきた力の粉末を抜け目なく頂きつつ、いつ反撃が来ても良いように、腰を軽く落として構えた。
『…ガァァァァ!!!』
一瞬の後、怨嗟の咆哮と共にアイツがこちらに向き直る。
口元に炎を燻らせるのを確認した私は、咄嗟に翔蟲を後方に射出して距離をとろうとするが、今までにない速度で放たれた渾身の火球が、退却する私に追い縋った。
「嘘でしょ?」
半ば反射的に翔蟲の糸を手放す。退却の速度そのままに背中から地面に叩きつけられるも、火球はどうにか直撃を免れた。
呑み込まれた翔蟲が、微塵も残さず焼き切れる。
「っ痛たた…。やってくれるじゃん」
打ち付けた背中を擦りながら、上体を起こしてアイツを睨む。
直撃せずとも一矢報いたリオレウスは心做しかドヤ顔だ。
比喩でもなく、アイツの口元が笑っているのが分かる。
「…ムカつくなぁ。そっちがその気なら、付き合ってあげる。ホレ」
おもむろに予備の翔蟲の糸を取り出すと、猟虫に食わせる。
猟虫と翔蟲、異なる蟲を巧みに操り、無尽蔵の体力と気力を維持することが出来る、とっておきの『鉄蟲糸技』。
其の糸は、猟虫の比類なき妙薬なりて―
「出し惜しみは無しで行くよ。鉄蟲糸技ッ、回帰猟虫ッ!」
『……ガアアアアアァァァァァァァァァ!!』
片や蟲を繰る薙刀を担ぐ狩人、片や紅蓮の炎を司る火竜。
片や印弾の射出機構を利用して。
片や両翼を撓め大地を踏み抜き。
両雄は無窮の空へと、牙を剥く。
◇◇◇
翔蟲の特殊な糸を使った新たな狩猟法、鉄蟲糸技。
人一人を優に支える、強度と耐久を誇る糸を使う蟲を巧みに操ることによって、攻撃にも、防御にも、回避にも。様々な場面で役立たせることができる。
其れはまるで狩人達の延長された手足のように、自分の意思で動かすことが可能なため、ハンターは縦へと狩猟範囲を拡げた。
今までできなかったことに、易々と手が届く快感。
たちまち狩人達は、その快感に酔いしれた。
無論、例外なく私もその一人。
だって、これさえあれば。
私も龍達と一緒に。
例えその姿が不格好であっても。
空を、舞うことができるのだから。
◇◇◇
大気を焼き尽くしながら幾度となく迫る豪火球を、今度は宙に並列に並べた翔蟲の糸を使い、逆上がりの要領で回避する。
背中を焦がす熱量に酔いしれながら手を離し、後方に印弾を射出。前に押し出される慣性に逆らうことなく飛翔して、喰いつくようにアイツの翼に刃をたてた。
響く憤懣の咆哮。
アイツも空の王者の領域内で、そう何度も間合いに入られることなど無かっただろう。
それも矮小な徒人如きに。
口元に炎を燻らせながら、空色の瞳でこちらを忌々しげに睨んでいるアイツに、私は犬歯を剥いて嗤ってみせた。
「空の王者が聞いて呆れるなぁ。ランゴスタのように止まってみえるよ」
蓑虫のように空中で翔蟲にぶら下がりながら、啖呵を切ったところで迫力に欠けるのだが、それは置いておくとして。
言葉は通じなくとも、隙だらけな態度と嘲るような声音から、バカにされている事はアイツも勘づいたらしい。
先程私の退路を断ったように、翔蟲目掛けて今度は出鱈目に火球を乱射する。
空中の敵を堕とすには、目を潰すか翼を折るかの二択だ。アイツは翼を折ることを優先しつつも、乱射した火球でこちらの視界を潰すという荒業に出る。
的を絞っていないおかけで何とも避けにくい。分が悪いと判断し、手を離し半ば墜落するように火球から逃れると、一度大地に降り立った。
「ん〜不味いな。リオレウス相手に近接が地面に降りるのは悪手なんだよなぁ…」
仕方ない。ここは一旦閃光玉で撃墜するか。
こちらの出方を伺っているのか、頭上で旋回するリオレウスを気に留めながらポーチに手を突っ込む。
しかし、そこにあるはずの感触が返答しない。
「…………???……げっ」
痺れを切らして目を向けると、底が焼き切れて抜けたポーチと、貫く右手がコンニチハしている。
虚しく虚空を握った拳と目が合った。
「…嘘でしょ?」
本日二度目の驚愕。おそらく逆上がりの要領で火球を回避したときに持っていかれたのだろう。もちろん周囲を探している時間はない。
っていうかなんで腰の重量の違和感に気づかなかったんだ私は!
回復手段も持ち込んだ罠も失って、急に訪れるハードモード。
自分の失態は棚に上げ、悠々と空を旋回するアイツに愚痴る。
「これも作戦の内って?やるじゃん」
もちろん、そんなことは全くないのだが。
なかなか昇ってこないこちらに勝機を見たか、旋回しながらところ構わず火球が降り注ぐ。
「あ〜〜も〜〜〜!私のバカ〜!!」
無様に嘆きながらアンドンウオのように逃げ惑う。
避ける手段はあるにはあるが、木陰や廃墟に隠れたところで所詮木製、辺り一面焦土になるのも時間の問題だ。
何より直撃すれば、如何な装備越しでも致命傷は必至である。
ただ、このまま逃げ腰では埒が明かないのも事実。
アイツは余裕そうに高高度から火球をバラ撒いているのみである。こちらには目もくれず、手当たり次第に。
………それとなく腹が立ってきたな?その無駄に大きい翼を捥いでやろうか。
「翼ってのはなぁ…空を目指すものが持つべきなんだ。オマエみたいなヤツが持っていて良いシロモノじゃないんだよ」
ぽつりと呟く。
余裕そうに睥睨しているのは気に食わない。
閃光玉が無い?
撃墜の手段がない?
そんなものは些細な問題でしかないんだ。
「おい、リオレウス!!今すぐソコから引きずり下ろしてやるからな!」
―無論、リゼの逆ギレである。空が大好きだからこそ、翼を蔑ろにするヤツは許さない。蔑ろにされた翼が可哀想だと思ってすらいる。そんなんだったら私に寄越せとすら思っている―
呆気に取られて一瞬硬直したリオレウス目掛けて、抜刀したリゼは大地から空へ向けて疾る霹靂の如く、果敢に火球を躱しながら、自らの『翼』を以て、空の王者と対峙する。
天は我が手中に。
縦横自在に、雷のように。空を疾駆する鉄蟲糸技。
ただの跳躍と侮る無かれ。
文字通り一瞬で、私は空を掴み取る。
瞬きの間にリオレウスの眼前に躍り出た。
驚いたアイツは回避行動に入るももう遅い。
空中の鉄蟲糸を踏み台に、前へ。
無窮の空に轍を残して、狩人は舞う。
「………目に物見せてやるッ!」
渾身の飛燕斬りを鼻面に叩き込んだ。
◇◇◇
「ふぃ〜…一時はどうなるかと思ったけど…狩った狩った…」
頸をあらぬ方向に曲げて絶命するリオレウスの背中で、空を見上げて一息つく。喉が乾いて何か口にしたいが、生憎ポーチの中身をバラ撒いてしまったため口にできるものはない。
あの直後。
鼻面を抜けて眼球を潰した操虫棍の切っ先が突き刺さったまま、リオレウスで外道サーフィンを楽しむも束の間に。
高高度からの重力に引かれ、頭から墜落したリオレウスが全ダメージを頸に受けそのまま絶命。本当に空の王者かと疑うほどの最期を披露した。
おそらくまだ若い個体だったか、或いは眼球諸共脳髄を穿いたのだろう、アイツの名誉のためにもそう思っておくことにする。
「まぁ、これにて依頼達成!お腹減ったなぁ〜。帰ったらヨモギちゃんのうさ団子食べて、今日は風呂入ってゆっくりしよ〜っと」
空もそろそろ夕日が落ちる。空模様も夕日のオレンジから夜の帳の紫へと変化してきている。
討伐の証拠のため幾つか素材を剥ぎ取らせてもらい、よっこらせっと背中を後にする。
「あ〜疲れた。今日は災難だったな〜」
ポーチが焼き切れたのは酒の肴になりそうだ。
空には銀色の星々瞬き、辺りには紫色の明りが灯ってきた。
夜は近い。
……………………紫色の明り?
ハッとして当たりを見渡す。蛍火のような紫色の明りが、知らず知らずのうちに辺りに充満している。伝承に聞く人魂のようだ。エリア一帯を埋め尽くさんばかりの異常事態。
「何…これ」
雷狼竜ジンオウガのような超電雷光虫の類かと思ったが、攻撃してくる気配はない。
自然現象にしては些か仰々しい。そして不気味だ。何より、ここまで近づかれるまで、全く気づかなかった。
本能が、ここから直ぐに立ち去るべきだと告げている。
しかし其れは叶わなかった。
死角から何かが枝を踏み抜く音がした。咄嗟にそちらを振り向いた直後、視界を覆い尽くしたのは白。それが投げつけられた飛雷竜トビカガチの死体だと気づいたのは、危うく下敷きになる寸前だった。
「あっぶな…って、ねぇ………ちょっと待って」
獅子が闊歩するように暗がりから這い出てきたのは、伝承で聞いたことがある『鬼』。
全身に紫炎を揺らめかせ、紫色の甲殻と剥き出しの骨のような鎧を身に纏う竜がそこにいた。
先程まで飛雷竜トビカガチの首根っこを噛み砕いていたであろう口元は朱に染まっている。後方で揺れる尻尾は大剣のように鋭く、あれで凪払われればひとたまりもないだろう。
伝承に聞く『百竜夜行』。その中でも、里の人間なら誰もがその姿を知っている。終ぞ逢ったことなどは無かったが―
怨虎竜マガイマガドが今、私の眼前に居る。
踵を返したが最後、私の首は飛ぶだろうことは予想できた。
炎王龍テオ・テスカトルの如く、優雅に佇んでいるだけのように見えるのはおそらく錯覚。こちらの行動しだいで、やつはその番の如く、蹂躙を開始するだろう。
(ったく…今日は厄日だな。二度あることは何とやらっていうし、注意しないと)
まるで不動の装衣が脱げなくなったように微動だにしない私を、奴は値踏みでもするかのように睥睨している。
一触即発の空気が漂う。
嫌な汗が頬を伝い、落ちる。
瞬間。
無造作に突き出された大剣のような尻尾が、先程まで私が居た空間を穿いた。
本能に従って後ろに跳んでいなければ、今頃空きっ腹に風穴が開いていたに違いない。
悪態のひとつもつきたいところだが、眼前の竜は一滴の汗すら零すことを許さない。
残念ながらヨモギちゃんのうさ団子は当分の間お預けのようだ。
『無事に帰れたら』の注釈が必要だが。
「……面白くなってきたんじゃない?」
口元が緩む。今日の依頼には物足りなさを感じていたところだ。夜の帳が降りたおかげで視界は悪く、辺りを照らすのは紫色の蛍火と、操虫棍の柄のみ。アイテムポーチの破損のおかげで、目ぼしい罠どころか回復手段さえ、救難を呼ぶために必要な狼煙もない。
何が可笑しくて自ら縛りを課して挑まなければならないのか。一度狩った相手ならまだしも、相手は伝承の竜だというのに。
マガイマガドは静かにこちらを見つめ―いや、どう嬲り殺すか思考している。
覚悟を決めろ。アイテムを失ったから何だというのだ。自分の身体と得物がある限り、斬れば殺せる。
「相手にとって不足なし。伝承が何だって言うのよ。私は『翼』を持ってる。翼を持たない竜には遅れはとらないよ」
気合いは十分。抜刀し、腰を落として相手を見据える。其れを開戦の合図と捉えたか、マガイマガドは鬨の咆哮をあげた。
「行くよ、怨虎竜!」
両者睨み合う。狩りはまだ、始まったばかりだ。
……to be continued?
登場人物補足説明
リゼ(女)
カムラの里に住むハンターで、重度のスピードホリック。
夢は空を飛んで旅をすること。
翔蟲と操虫棍の跳躍を駆使して、空を縄張りとする竜種が相手でも果敢に空中戦を挑む。
━━━━━━━━━━━━━━━
………俺たちの狩りはこれからだ!(幕引き)
ハイ。
ご精読ありがとうございます。
書架の森を渡り歩く者、雪華といいます。
お久しぶりです。初めましての方、以後よろしくお願いします。
〆はほんとに許してください…流石にまだ実装されてないモンスターとの戦闘描写をかくのは難しいです( ̄ω ̄;)ハイ
今回の「天壌無窮の空で踊る」は前書きにもある通り、ライズの武器PVが公開されたタイミングで書き始めたものであり、出すタイミングを今か今かと待ち構えていたものでして。
体験版も配信されたし、そろそろ良いかな〜と思いまして公開させていただいた次第になります。
気が早いのは否めない(´ - ω - `)
が、温めていたものをやっと公開できたことは嬉しい限りです。
多分おそらくmaybe、私のコレがハーメルン初のモンハンライズの二次創作なんじゃないですかねヾ(・ω・`;)ノ
相変わらず拙い文章ではありますが、今後ともご贔屓のほど、よろしくお願いいたします( ̄^ ̄ゞ
では次回の作品でお会いしましょう(*´∀`)ノシ
ありがとうございました(*´ω`*)
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