黒薔薇の華が咲く頃に (水蓮(歌い手))
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開始

こちら、処女作となっております。
文法等かなり拙いので、それが厳しい方はブラウザバックして頂けると幸いです。

それでは、スタートです。


「お前らみたいなゴミに生きている価値は無いだろ!」

 

そんな嘲笑うかのような声と同時に少年が天井に蹴り飛ばされる。

内蔵が傷ついたのか口から勢いよく血を吐き出した。

 

その後ろには薄汚い少女もいるが、生きてはいるものの声を上げようとしない。

 

少年は今一度状況を確認する。

目の前には額に一本の角と鋭く長い爪を持った得体の知れない生物。

そしてその後ろには少女と息をしていなく腹が切り裂かれている二人の父母。

そして少年の手には一本の刃毀れが激しい包丁。

 

(こいつに普通の攻撃は効かない...)

 

少年はこの生物に対して殴る切るはほぼ無意味なことは理解していた。

先程包丁で胸を切りつけてみたのだが、切り傷はすぐに治ったのだ。

まぁそのような無謀なことをしたせいで天井に叩きつけられたのだが。

 

「ギャハハ!もう甚振るのも止めだ!死ね!」

 

そう叫びつつ生物が殴りかかってくる。

 

(速い!くっそ...避けれない!)

 

人間の出せる速度の範疇を超えた攻撃に少年は死を覚悟する。

その時、この場に1匹の蝶が舞った。

 

「もう大丈夫よ。」

 

 

 

 

花の呼吸 伍ノ型 徒の芍薬

 

 

 

 

可憐かつ流麗な剣技。

馬鹿げた速度で繰り出された斬撃が生物の頸を切り落とした。

 

「な、なんでこんなところに鬼殺隊がっ...」

 

頸を撥ねられた瞬間、元々そこに何も無かったかのように生物の体が消滅する。

 

(一体何が...)

 

少年は目の前で起こった出来事に頭が追いつかなかった。

急に女性の可愛らしい声が聞こえたと思ったら目の前の生物の頸が斬られ、塵となったのだ。

 

「生きているのはそこに座っている女の子とあなただけかしら?」

 

あの生物を斬った女性が少年の警戒心を薄めるように話しかける。

かなりの出血量と怪我だったため、少年は無言で頷いた。

 

「そう...あなた達は私の屋敷に来てもらうわ。出血量と怪我があなたは特に酷いみたいだしね。勿論そこの女の子も一緒よ。」

 

女性はそう言いながら少年を腕で包むようにして抱きかかえる。

少年はその安堵感からかすぐに意識を闇に手放してしまった

 

 

 

 

 

「ここはどこだろう...」

 

少年は辺り一帯が白い場所に立っていた。

何時から立っているのか分からない。

気付けばそこにいたのだ。

しばらく前に進む。まるで何かに誘われているように。

五十mほど進むと一人の男が現れた。髪は長く後ろで結ってあり、優しげのある顔立ち。細身の長身で年齢は四十手前といったところだろうか。

 

「父さん...!」

 

そう、この男は少年の殺された父親だった。

 

「カナヲを...お前の妹を託したぞ。」

 

静か、だがどこか力強い声で少年に話しかける。

すると、その隣に今度は一人の女性が現れた。

長髪だが、こちらは結われていない。表情は悲しみに満ち、儚げに笑っている小柄な女性。こちらは少年の殺された母親だった。

 

「どうか...あなた達は無事に生きて頂戴...闇梨はもう居ないけれど...頼んだわよ。」

 

両親の諭すような声に少年は我に帰る。

 

(そうだ、カナヲを守らなきゃ...それに闇梨姉さんとも約束したじゃないか...)

 

少年がそう決意したのと同時に両親の体は薄れていく。

少年が必死に手を伸ばすも、その手は虚しく空を切るだけだ。

 

「なにくよくよしてんだ!行ってこい!」

 

父親の叱責が飛ぶ。

少年の年齢は14。精神的にも未熟でこんなことがあってはすぐに折れてもおかしくなかった。

 

「分かってる!行ってきます。」

 

しかし、少年は折れなかった。正義感によるものか、大切なものを思い出したからか。

その様子を消えかかった目で見た両親はうっすらと笑みを浮かべた。




はい、こんな感じです。

一度小説を書いてみたかったのですが如何だったでしょうか。
取り敢えず書き溜めがまだあるのでそれが尽きるまでは週2~3くらいで投稿したいと思います。

それでは皆さん次回もお楽しみに〜


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栗花落 闇時

テスト前で投稿できなくなる可能性があるので連投します!

それではどうぞ!


 

 

 

 

(右手に温もりを感じる...)

 

少年はゆっくりと目を開ける。そこに映されたのは木で出来ている見慣れない天井だった。

何故か右手がとても温かいのを感じて目を向けると、あの時よりも綺麗で、血の気が戻った少年の妹ーカナヲが少年の手を握っていた。

 

「やっと起きてくれた...」

 

カナヲが目が覚めた少年に気付くと安堵の涙を流す。

 

「僕は大丈夫だよ。ごめんね、一人にして。」

 

気休めにしかならないことは分かっていたが、カナヲの声に反応してみせる。

その時、部屋を出た奥から誰かの足音が聞こえてきた。

 

「起きたのね!あなたは二ヶ月も寝ていたのよ?」

 

鈴を転がしたかのような可愛らしい声。一度聞いた事のある声だ。

 

「あなたは...」

 

「私の名前は胡蝶カナエよ。鬼殺隊という組織で鬼を滅する為に活動しているわ。」

 

「鬼殺隊」、「鬼」、聞き慣れない単語が一度に出てきてどれから聞くべきか迷っていると、急にカナエが頭を深く下げた。

 

「故に私はもっと速く着いてあなた達の両親を助けなければならなかったわ...助けられなくて本当にごめんなさい...」

 

少し涙ぐんだ声。これだけでこの言葉に嘘は無いと信用できる。

 

「そんな...頭を上げてください。確かに両親は亡くなってしまったけれど...私達は生きてます。それに、あのままでは私達もあの生物に殺されていました。

むしろあなたは命の恩人です。頭を下げるべきは私達の方です。」

 

そう言って少年とカナヲは深く頭を下げる。その姿を見てカナエは少し微笑んだ。

 

「そう言って貰えるととても助かるわ。ところで二人はもう家が無いのよね?」

 

カナエの言葉に少年は少し迷う。

無いと言われると厳密には違う。両親と今まで暮らしてきた家がある。

だが、そこは長屋(現代でいうアパート)のため、暮らすことは困難だろうと考えた。なので、二人とも首肯する。

 

「そうよね!それじゃあ二人にはこの屋敷で住んで貰おうと思うの!」

 

「いやいやいや、いくらなんでもそこまでは...」

 

突然の提案に少年は遠慮がちに声を上げる。

しかし、カナエはもう住ませる気でいるようだ。

 

「私があなたの両親を救えなかった償いだと思って。それに人として家の無い子供を見過ごせないもの。」

 

非常に少年達からしてみたら嫌な言い方だ。これでは断わるに断れない。

 

「では...すみません。お世話になります。」

 

もうこれは断れないと察した少年は、再び小さく礼をする。それをカナエは一輪の花のような笑顔で返した。

少なくとも少年にはそう見えた。

 

「起きたばかりだから無理に動かないでね。今軽く食べられるものを持ってくるから。」

 

そう言ってカナエは去っていく。

そしてしばらくしてカナエともう一人の少女が重湯を持って現れた。

 

「私は胡蝶しのぶです。姉さんの妹でこの蝶屋敷に住んでいます。これから関わることも多いと思うので以後お見知り置きを。」

 

そう言って小さく礼をするしのぶ。

少年もそれに対して小さく礼をした。

彼女は医療に特化しているらしい。また歳も少年と同じだそうだ。

少年は重い腰を上げ、カナエから貰った重湯を少し掬って口にする。

塩加減が丁度良い。この短期間で色々なことがあり、心身共に冷えきっていた身体が底から温まっていくのを感じる。

少年が無言で食べ進めていると、不意にカナエが口を開いた。

 

「そういえばまだ名前を聞いていなかったわね。」

 

「僕の名前は栗花落闇時です。呼び易い呼び方で構いませんよ。」

 

少し箸を休め、水を飲みつつ口にする。

 

「じゃあ闇時君って呼ばせて貰うわね!私達も敬語はいらないわ。」

 

いいものを聞いたと言うように笑顔なカナエ。

それに対し闇時は少し難しい顔をした。

 

「それでは...カナエさんって呼ぶね。」

 

少し敬語を外して話してみる。すると、カナエは更に笑顔になった。

 

「姉さん、あれ、言わなくていいの?」

 

あれとは何だろうと首を傾げる闇時達と逆に、カナエは何かを思い出したような顔になる。

 

「あれ...って何?」

 

恐る恐る聞くと、カナエの様子が先程と一変し、真剣な顔つきになった。

 

「教えなければならないわ。鬼、それと鬼殺隊について。」




ブツ切りのようになってしまってすみません!
今回で主人公の名前が明らかになりましたね。

栗花落闇時、読み方は「つゆり あんじ」です。
カナヲの兄ですね。
この世界線でカナヲの両親は虐待はしていません。
平和であってほしいという作者の些細な願いからです。

次回は簡単な鬼滅の刃の作品の概要から始まります。
もう既にご存知のかたは始めの方を飛ばしてもあまり影響はありません。

それでは皆さんまた次回お会いしましょう!


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鬼殺隊と鬼

早朝から投稿失礼します。
前日に続き今日も投稿したいと思います。
創作活動まじで大好きなんですよね笑
妄想癖とも言います。
よろしければTwitterフォローよろしくお願いいたします!


 

 

鬼ー

主食は人間。人間を殺して食べる。鬼舞辻無惨という鬼の始祖が居、その鬼のみ鬼を増やすことができる。

身体能力が高く傷もたちどころに治る。切り落とされた肉も繋がり、手足を新たに生やすことも可能。体を変えたり異能をもつ鬼も存在する。

 

 

呼吸ー

身体能力が向上したり、多様な型によって鬼の頸を斬ることを可能とする技である。

特に全集中の呼吸というのは全体的な身体能力を向上させる基本的な呼吸である。その他の呼吸は、始まりの呼吸を中心とし、水・炎・岩・風・雷と、五つの基本の呼吸がある。

それ以外の呼吸は基本的にその呼吸の派生、もしくは掛け合わせたものである。

 

 

鬼殺隊ー

その数およそ数百名。政府から正式に認められていない組織。

だが古より存在して今日も鬼を狩る。

お館様と呼ばれる方を頭に据えている。

 

 

 

 

これらをカナエは一息に話す。

どうやら覚え切るのだけで精一杯のようだ。

口調もどこか説明節である。

 

「なんとなくでいいから分かったかしら?」

 

「う、うん。分かったよ。」

 

取り敢えず大体のことは分かったため、大体の相槌を打つ。そして、今度はしのぶの方から話題が出た。

 

「二人にはこれから選択をしてもらわなければなりません。」

 

「選択...?」

 

しのぶの言葉に覚えが無いため、二人揃って首を傾げる。

すると、ため息混じりにしのぶが説明をした。

 

「鬼殺隊に入るか、それとも今まで通り普通に暮らすか、ですよ。

ある程度大人になるまでは家が無いためここに居てもらいますがそれ以降は拘束力が無いので。」

 

そう言ってしのぶは、闇時の食べ終わった重湯を片付けに台所に向かう。

 

「無理して今決める必要は無いわ。でも、できるだけ速くっていうのが本音ね。」

 

「そうですか...」

 

カナエの言葉に闇時はカナヲを見遣る。

カナヲにどうするか相談しようと思っていたのだが、どうやらカナヲの方は答えが決まっているようだった。

 

「なります、鬼殺隊。僕にその呼吸とやらが使えるか分からないし、満足に剣が扱えるか分からないけれど...

僕達と同じ目に合う人を少しでも減らしたい。

な、カナヲ。」

 

「うん。」

 

闇時とカナヲの解答を聞いたカナエは一瞬哀しそうな顔をする...も、すぐに元の笑みに戻った。

どうやら二人の決心を受け止めてくれるらしい。

 

「本当なら二人には普通に暮らして欲しいの、まだ二人は若いし、今なら普通の幸せを享受できると思うの。でも、二人の目を見たらなんだか馬鹿らしくなってきちゃった。」

 

そう言ってカナエは軽くおどけてみせる。

その言葉に二人は苦笑するも、すぐに真剣な顔つきに戻った。

 

「今いる誰かの笑顔を護りたいんです。僕たちにその呼吸を教えてください。」

 

二人揃って深く頭を下げる。

カナエは突然のことであたふたしたが、すぐに落ち着きを取り戻した。

 

「顔をあげて、勿論そのつもりでいたから大丈夫よ。

でも、稽古は厳しくいくわよ?」

 

「「はい!」」

 

カナエの言葉に二人は勢いよく返事する。

 

そして、今ここから闇時とカナヲの鬼殺隊になるための道がスタートした。




えーっと。まず謝罪ですね。書いてみて文が読みずらいところ多かったと思います。失礼しました。
本当は直したいんですが、私の語彙力と文才ではどう書けばいいのか分からず取り敢えずこのまま投稿させて頂きます。
直せる部分が見つかり次第随時直していきます。失礼致しました。

次回は土日になりそうです。また、次の投稿をお待ちください。


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花の呼吸

時間があったので予定より早く投下します!
感想、評価、Twitterフォローよろしくお願いいたします


闇時とカナヲが鬼殺隊を志望して今日で丁度1ヶ月。

すっかり傷も癒えた闇時とカナヲはカナエに連れられ、蝶屋敷に併設してあった訓練所に来ていた。

 

そう、とうとう今日から二人の鍛錬が始まるのだ。

二人とも不安と期待が半々という様子で訓練所にやって来た。

 

「来たわね。それじゃあ私が教える花の呼吸を今から見せるわ。」

 

訓練所にやって来た二人を見かねたカナエが声をかける。

見取り稽古という事だろうか。カナエの手にはしっかり木刀が握られている。

 

「それじゃあ、絶対に目を離さないでね。」

 

「「はい!」」

 

カナエの言葉に二人が勢いよく返事をする。

それをカナエが笑顔で聞くと、刀を構えた。

 

フゥゥゥゥゥゥゥゥ

 

独特の呼吸音が訓練所に響く。

そしてその僅か2秒後には一歩深く踏み込み、闇時が見えない速度で刀を降るっていた。

 

花の呼吸 弐ノ型 御影梅

 

桃色の鋭い斬撃が、天蓋のようにカナエの周りを包む。

そして次は、一歩を強く踏み、跳び上がった。

 

花の呼吸 肆ノ型 紅花衣

 

空中で体を少し捻り、その促進力を利用して前に進みながら大きく刀を振る。

まるで帯のような一筋の長居斬撃。一見簡単に避けられるかのように見えて、闇時にはどう頑張っても避けられる未来が見えなかった。

 

今度は空中から着地すると、一歩浅く踏み出す。

 

花の呼吸 伍の型 徒の芍薬

 

腕を振れるだけ最大限振り、綺麗な九連撃を繰り出す。

斬撃が散らからず一つに纏まって、その点において最大限の威力を引き出す、正に攻撃用の技だろう。

次は一歩足を引き、体を捻りながら飛ぶ。

 

花の呼吸 陸ノ型 渦桃

 

美しい円を幾度も重ねた流麗な斬撃を繰り出す。

自分の周囲を囲う渦。まるで竜巻のような荒々しさも兼ね備えている花吹雪のような斬撃だ。

 

「と、まぁこんな感じかしらね。」

 

「「...」」

 

技を出し終えたカナエが床に足を付き、一つ息を吐く。

その表情には若干の疲れも見えるため、呼吸はどうやらかなり体力を消耗するらしい。

 

カナエの流麗な呼吸を見て、二人は声が出なかった。

これほどまでに呼吸が凄いものか、これほどまでに鬼を殺す技術は美しいのか。今初めて知ったことだらけだったからだ。

 

「とりあえず、二人にはこの呼吸の元になる『全集中の呼吸』を出来るようになってもらうわ。」

 

「『全集中の呼吸』...?」

 

「そう、全集中の呼吸っていうのは...所謂基礎中の基礎ね。身体能力の向上とか、極めれば止血まで出来ちゃうわ!」

 

闇時の質問にカナエが丁寧に答える。それを聞いて闇時はなるほどという表情をした。

 

「ようするに、それが出来ないと鬼と戦えないっていうことか。」

 

「そう、そういうことね。」

 

闇時の説明に今までピンと来ていなかったカナヲがようやく分かったような顔になった。

 

「私の『花の呼吸』は全集中を使えることが前提条件なの。基礎と技術って感じかしらね。」

 

基礎と技術。基礎は必要最低限のことだが、それだけでは一定以上上に進めない。技術はそれを磨くことで更に上へと昇華できるが、基礎が無ければ基礎以下になってしまう。

 

正にこの関係が全集中の呼吸とその他の呼吸なのだろう。

なによりも全集中の呼吸の得とくが闇時の最重要事項になった。

 

「これも身に付けるために辛い鍛錬をしてもらうけど、覚悟はいいわね?」

 

「うん、簡単に強くなれると思ってないから。」

 

「私も。」

 

カナエの問いに二人が各々返す。

どうやらその回答はカナエにとって当たりのようだった。

 

「毎日鍛錬することで前の自分よりは確実に強くなれるわ。今日から頑張っていこうね。」

 

「「はい!」」

 

二人がその言葉に勢いよく返事をする。

だが、この時はまだ知らなかった。この鍛錬が文字通り、本当に地獄の訓練だということを。




以上で今週の更新は多分終わりだと思います。
話的に余り進まなかった気がする...
アドバイス等あれば是非お願いいたします。


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闇時日記

私立入試が終わったので投下します。

ここから修行パートは闇時が日記を書いてる風に進めます。
読みずらいと思う方もいるかもしれませんが申し訳ございません。


一日目

 

今日は全集中の呼吸というものをしのぶさんに教えて貰った。全集中の呼吸は、人間のまま鬼の様に強くなり、これが出来て日輪刀さえあれば雑魚鬼は殺せるらしい。

その為には肺を大きくして沢山の空気を取り込まなければいけないのだけど...

これがなかなか難しい。

まずは肺を大きくしなくちゃいけないので、すぐに出来ないと分かってからはずっと屋敷の周りをぐるぐる走らされた。

これキツい。まじで死ねる。

花の呼吸等の技術的なこと以外はしのぶさんが教えてくれるらしいのだが、完璧に彼女は人の皮を被った鬼だ。

多分容赦というものをご存知ない。

鬼畜すぎて、もう何回吐いたか分からない...

それに吐く度に引き攣った顔をするんだ!走らせてるのはあなただよね??

結局今日は走るだけで終わったよ...

まぁこの人のご飯美味しいから許しますけど!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二日目

 

 

今日は午前中はあの鬼畜な走り込みをして、午後からは素振りを1万回した。

え...一万回?おかしいでしょ!人間がやっていい桁じゃないよね...

しかもカナヲは五千でいいって言われてたし...!差別なの!?男女差別ぼっ発ですか!?

まぁここにそんなことを書いても意味は無いけど。

少しサボったり愚痴を零したら毒の実験体にされるのだ...

現に今日少し休んだら麻酔?みたいのを打ち込まれた。

ちょっと練習変わったから楽になったかな?と思ったけど全然楽にならなかった。

腕もげるって...死ぬ...

 

 

 

 

 

 

七日目

 

 

走って素振りを繰り返して遂に呼吸の仕方を教えて貰った。

この日はたまたま蝶屋敷の患者が少なかったらしい。カナエに直々に教えて貰った。

...この年で怪我人の治療もしてるとか凄いな、うん。

まぁそんなことは置いておいて。

全集中の呼吸の仕方を手取り足取り教えてもらった。

...本当に言葉通りで。

カナエは感覚派で、教えることは下手らしいのだが、充分上手くなった気がする。

そのお陰で、カナヲは少し時間が掛かったけれど、短時間なら全集中の呼吸が出来るようになった。短時間といっても本当に短時間で、30秒出来るか微妙くらいだ。

因みにカナエは、一日中、三百六十五日全集中の呼吸が出来るらしい。

多分人間をやめてる。

これからは常中を会得するための訓練を行うそうだ。

ここで朗報が、訓練内容にあまり変わりはないらしい。

正直めちゃくちゃ嬉しい。さらに厳しくなったりなんかしたら軽く死ねる。

しかし、今度は今までの訓練を全て、常中を行った状態でやるそうだ...

僕の実質死刑が確定しちゃったよ...

朗報なんかかき消されるレベルの悲報だよ...

神さま、どうか永遠に明日を遠ざけてください...

 

薄々感じてはいたけれど、本当に鬼殺隊は化け物の集まりだと思う。

全集中の呼吸でさえ人間離れしているのに、その他の呼吸も扱うから。

でも、裏を返せばこれほどまでに化け物でなければ鬼を殺せないということだろう。

鬼を殺すためにも僕は絶対に会得してみせる。

僕にできることはカナエさんとしのぶさんから技術を盗むのと、努力するだけだ。

出来ないことをやらずにどうするのか。全力で何事も、だ。

鬼殺隊の最高地位である柱、そこまで僕も辿りつければ...

きっと姉さんを連れ去ったあの鬼すら、殺せるだろう。




最後はちょっとシリアスでしたね。


大正コソコソ噂話

実は闇時は頭がかなり良いです。
この前、鬼殺隊になりたい理由として、善良な民を守りたいと言っていましたが、あればブラフで、実の目的は別のところにあります。今回ので見え隠れしたのではないでしょうか。
その他にも、軽い薬の調合が出来たりと、医療の面でも中々の才を発揮しています。
才が無い訳ではなく、あり過ぎるんですよね(*^^*)

次回は今週...来週くらいに投下します。
是非感想、評価のほうよろしくお願いいたします。


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闇時日記②

受験勉強が一段落ついたので投下します。
長い間空いてすみませんでした。
今日からちょくちょく投下していきます。


十五日目

 

 

 

いつも行っている鍛錬に加えて「常に全集中の呼吸」をこなすことが追加された。

これがほんっっとうに辛すぎる。一日目の二倍は僕もカナヲも吐いた。

でも、その分成果はしっかり出てきている気がする。

つい二日前までは全集中の呼吸は最大でも七分が限界だったけれど、今は十分続くようになった。

たった三分じゃん?って思うかもしれないけれど、僕達にとってはかなりの進歩だ。

カナヲも、今日で七分出来るようになった。

それをしのぶさんに話したところ、一つの通常より一回り小さい位の瓢箪を貰った。

どうやら、彼女たちはこの瓢箪を吹いて破裂させているらしい。

 

彼女たちはやっぱり化け物だった。瓢箪って水を汲むものでしょ!?こんなの無駄使い!天国のおばあちゃんに怒られるよ!

カナエさんはこれの2倍の瓢箪を破壊できるらしい。

本当に化け物でした。(当社比)

でも、少し安心した。

今まで常中という目標はあったけれど、明確な、町に沢山ある電柱のような目標がなかったため、どこを目指していいのか分からなかったのだ。

とりあえずは瓢箪の破裂を目標に頑張ってみる。

え、カナエさんが今瓢箪を破裂させた?

...あんなん人間技じゃないよ。

 

 

 

 

三十日目

 

 

 

鍛錬を始めて一ヶ月が経過した。

特に新しい事はしていないけれど、継続は力なりとはよく言ったものだ。

お陰で僕は二時間、カナヲは一時間くらい全集中の呼吸を続けられるようになった。

でも、これだけできてもまだ瓢箪は割れない。

本当にあの人たちは何者なんだろうか。しのぶさんはどうやら最近カナエさんより一回り小さい瓢箪を割ったらしい。

月日というのは不思議なもので、こんな話題を聞いても別段驚きはしなくなった。

もう彼女たちは人間を辞めているのだ。

そう考えないと頭が壊れてしまう。

そして、僕は今日の深夜にしのぶさんから呼び出しを食らっている。

どうやら鍛錬中にご飯の事を考えたのがいけなかったらしい。

カナエさんによると大層ご立腹の様だ。

もう行かなくていいかな...きっと逃げ続けたら...

なんて考えたらきっと罰が二倍になるだろうから大人しく従おう。うん、その方がいい。

皆、僕はこの宇宙の星になるよ...

 

 

 

 

 

 

四十二日目

 

 

 

 

今日!たった今!瓢箪を破裂させることが出来たよ!

最近は全集中の呼吸を三時間は維持できるようになったけど、まさか破裂出来るとは思ってなかったな...

え、十二日前のこと...?

嫌だなぁ。不幸な事件は忘れて欲しいな!

とにかく!瓢箪を破裂できたから、明日からはカナエさんに「花の呼吸」を指南してもらう予定なんだ。

カナヲは、瓢箪にひびは入ったけどまだ割れてはいなかった。

明日からはカナヲと別々の訓練か...

少し寂しい...けど!全力で覚えて、カナヲにも教えられるように頑張るぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




少し書き方を忘れていたので、思い出しながら書きました。違和感があったら是非ご指摘ください。


ヒロインアンケートをとっています!
どのヒロインでも作れるようなプロットはあるので、是非お気軽に投票して頂けると幸いです。


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強化訓練

たまたま時間があったので投下します。


とうとう花の呼吸講座(んな大袈裟な)の時が来た。

今なら勝てるとまで行かなくともいい勝負くらいは出来るだろう。

そんなことを考えながら闇時は訓練所へ向かう。

しばらく歩いていると、後ろからカナヲが追いかけてきた。

 

「兄さん...!」

 

「お、カナヲか。ちょっとカナエさんに呼吸を教えてもらうけどカナヲも来る?」

 

「うん!」

 

カナヲが闇時の問いに笑顔で答える。そんな話をしている間に訓練所の目の前まで来ていた。

 

(とりあえず、見て盗める技は盗んでいこう。)

 

そう、心の中で呟く。

訓練所へ足を踏み入れ、顔を上げる。

訓練所の真ん中にもう既にカナエは来ていた。

 

「待ってたわよ、闇時君。」

 

「すみません。カナヲも見学させていいですか?

邪魔にはならないようにするので。」

 

「ええ、良いわよ。じゃあカナヲはしのぶと一緒に奥で見ていてね。」

 

カナヲが無言で頷き、しのぶと一緒に移動したのを確認すると、カナエは一本の木刀を闇時に差し出した。

 

「闇時君、今日は実戦形式のものを行うわ。分かっていると思うけど手加減なんてしなくていいわよ。私もしないから。」

 

「うん。」

 

二人の準備が終わったのを見計らい、二人同時に距離を取る。

充分な距離を取ったあと、お互いに振り返り木刀を構えた。

 

「それじゃあ!用意、始め!」

 

しのぶの合図と共に闇時が先手を取る。

カナエは闇時の実力を見定めるためにこの訓練を行っている為、先手を取るつもりは毛頭無かったが。

 

闇時の初手はカナエの頭部を狙った大きな一振。大雑把ではあったが、かなりのスピードと威力を持って振られた刃は重い一撃となった。

カナエは顔の前に刀を構え、闇時の一撃を受け止めるも、予想外の重さになんとか受け止めたという感じだった。

闇時は、近接戦は分が悪いと判断し、もう一度距離を取る。

しかし、カナエはその極わずかな隙を見逃さなかった。

 

鋭い一閃を闇時の胴めがけて放つ。

これには闇時も反応が遅れた。

胴に当たりそうな刀をなんのか木刀の側面に無理矢理当てて軌道を逸らそうとする...が、僅かに遅れ、もろに木刀が腹部に入った。

 

「グハッ!ゴホッゴホッ...」

 

肺に貯めていた空気が一気に吐き出される。カナエは、またも闇時の頭めがけて一撃を当てようとする。

しかし、この攻撃は読まれていたよか闇時は体を横にずらして躱した。

カナエは次の反撃を恐れ、一度距離を置いて闇時の方に顔を向ける。

 

「何で今打たなかったんですか。」

 

横腹を押さえて立ち上がりながら問う。

 

「思ったより強い一撃だったのよ。あの体勢だと威力を受けきれないのよね。」

 

少し困りながら返す。闇時は静かに刀を構え直し、呼吸を整えた。

 

「これで本気なんて思ってませんよね?」

 

闇時の言葉にカナエは少し身構える。更に速度や威力が上がってもいなせるように。

だが、そんな予想を闇時は遥かに上回ってきた。

 

「フゥゥゥゥ」

 

闇時から独特の呼吸音が聞こえる。

この呼吸音は、カナエがかつて一度だけ見せた花の呼吸の呼吸音だった。

 

(一度見せてくれた花の呼吸...見様見真似でも多少は使える!)

 

一歩を素早く、力強く踏み込む。

大切なのは努力。これは闇時の努力の賜物だった。

 

「花の呼吸 伍ノ型 徒の芍薬!!!!」




評価、感想、アンケートのご協力よろしくお願い致します。


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花の呼吸の適合者

投下します。


(まさか!闇時君が花の呼吸を使えるなんて!)

 

美しい九連撃...とまでは体力的にも腕力的にも無理だったが、鋭い九連撃がカナエに放たれる。

予想外の攻撃に不意を付かれ、初撃がカナエの肘に当たった。

 

(やばいやばい、切り札が一撃しか当たってない!)

 

一方の闇時はまだ誰にも見せていなかった花の呼吸を切り札にしていたので、一撃しか当たらず、焦りがみえていた。

 

(この様子だとあまり教えることは無さそうね。)

 

焦りをなんとか隠そうとする闇時の乱打を木刀を使って上手くいなしながらしみじみ考える。

事実、これは花の呼吸の訓練とはいえ、闇時はもう伍ノ型をほぼ完璧に会得している。

注意深く見ること。

それは闇時が訓練中に最も大事にしてきたことで、闇時が未来永劫忘れることのないことである。

カナエとて一隊士。毎日鍛錬を積まなければ上へは上がれない。

闇時はその鍛錬を注意深く見てきたのだ。最初に花の呼吸を見た時から。

姉より鬼に対する憎悪が深いしのぶよりも見てきたのだ。

そんな彼が花の呼吸を会得できたは自然な流れだろう。

...見るだけで会得出来るのは中々の才能なのだが。

 

(分かってた。花の呼吸の使い手に同じ呼吸は効きづらい。それはその人が花の呼吸を熟知しているから。

でも、でも ───────

一発当てれた...!これは自信にしていい...!)

 

闇時が更に二連撃を繰り出す。

それをカナエは軽くいなす ───────

が、二連撃目をいなす際に体勢が崩れた。

 

(そこ ───────!)

 

全集中・花の呼吸 伍ノ型 徒の芍薬!!

 

次は先程よりも足をしっかり踏み込み、全集中の呼吸を維持したまま木刀を構える。

 

実は、カナエからこの稽古のハンデを聞かされた際、闇時はある仮説を立てたのだ。

 

(カナエさんは花の呼吸を使えない。呼吸の持ち味は種類によるけれど、花の呼吸の場合は素早く柔軟な太刀筋。そして当たり前だけど威力の補充。

なら自ずと威力も速度も下がる。

呼吸での相殺も出来ないから受けるときも隙が生まれるはず!)

 

この仮説は実際正解だった。

カナエは、先程から闇時の力押しの攻撃を受けた際、何度か体勢を崩している。

更に、剣技の速さが遅い。彼女が花の呼吸を使っていたなら、もう闇時は一本取られている。

圧倒的にカナエの方が不利。だが、闇時が技を放った瞬間、えも言われぬ感覚が闇時を襲った。

 

(なんだろう...違和...感?)

 

結局、その正体は分からず、木刀を振るう。

しかし、それが悪手だった。

 

「甘いわ。」

 

初撃は足を狙ったが、力強く床を踏み切ることで躱される。そこから体の色々な部位を狙った剣撃も全て躱された。

 

(急に反応速度が速まった...!一体何が...)

 

「花の呼吸は使わないと言ったけど、全集中の呼吸を使わないとは言ってないわ。」

 

「手加減されてたんですね。」

 

闇時が少し顔を歪ませる。

元からハンデは付いていたが、更に動きを制限して尚この強さだった。

そして、これは

「全集中の呼吸を使用しただけで、闇時の花の呼吸は躱すことができる」

という事実を突きつけるも同意だった。

 

「惚けている暇はあるのかしら?」

 

カナエの雰囲気が変わり、周りの空気が一瞬で張り詰めたのを五感全てで感じる。

ここから先、ほんの少し刃先をしくじっただけで終わるということが読める。

 

全集中・花の呼吸 伍ノ型 ───────

 

「一本」

 

闇時が花の呼吸を繰り出そうとした瞬間に、カナエが視界から消え、代わりに後ろから声が聞こえた。

 

「...ッ!ありがとうございました。」

 

あまりにも速い動き。機動力。ハンデを背負いながらもカナエは闇時を圧倒した。

 

「闇時君凄かったわ。まさか花の呼吸を伍ノ型だけでも使えるなんて思わなかったもの!あのまま全集中の呼吸を使わなかったら私の負けだったわ。」

 

「はい、これからも鍛錬頑張ります!」

 

「その意気よ!私なんかあっという間に抜かれそう...頑張らないとね。」

 

「もう!姉さんがそんなこと言わないで!」

 

思わずしのぶのツッコミが入る。カナヲも頬を紅潮させ、闇時の動きに見惚れていたようだ。

 

「それじゃあ明日から本格的な指導に入りましょう。

それと、しのぶ、治療よろしくね。」

 

「はい!」

 

これからの訓練のことを思うと今からでも頬が緩む。早く強くならなければ。もっと、もっと。

 

この後は二人ともしのぶについて行って治療してもらった。

因みに蝶屋敷からは花の呼吸の反動が酷かった闇時の悲鳴が小一時間聞こえたらしい。




久しぶりの投下になりました。
これから受験があるので、受験が終わるまで多分休ませてもらいます。

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花の呼吸

リアルが忙しくて暫く投稿出来てませんでした...メンボクナイ
続きをどうぞ


闇時とカナヲが鬼殺隊を志望して今日で丁度1ヶ月。

すっかり傷も癒えた闇時とカナヲはカナエに連れられ、蝶屋敷に併設してあった訓練所に来ていた。

 

そう、とうとう今日から二人の鍛錬が始まるのだ。

二人とも不安と期待が半々という様子で訓練所にやって来た。

 

「来たわね。それじゃあ私が教える花の呼吸を今から見せるわ。」

 

訓練所にやって来た二人を見かねたカナエが声をかける。

見取り稽古という事だろうか。カナエの手にはしっかり木刀が握られている。

 

「それじゃあ、絶対に目を離さないでね。」

 

「「はい!」」

 

カナエの言葉に二人が勢いよく返事をする。

それをカナエが笑顔で聞くと、刀を構えた。

 

フゥゥゥゥゥゥゥゥ

 

独特の呼吸音が訓練所に響く。

そしてその僅か2秒後には一歩深く踏み込み、闇時が見えない速度で刀を降るっていた。

 

花の呼吸 弐ノ型 御影梅

 

桃色の鋭い斬撃が、天蓋のようにカナエの周りを包む。

そして次は、一歩を強く踏み、跳び上がった。

 

花の呼吸 肆ノ型 紅花衣

 

空中で体を少し捻り、その促進力を利用して前に進みながら大きく刀を振る。

まるで帯のような一筋の長居斬撃。一見簡単に避けられるかのように見えて、闇時にはどう頑張っても避けられる未来が見えなかった。

 

今度は空中から着地すると、一歩浅く踏み出す。

 

花の呼吸 伍の型 徒の芍薬

 

腕を振れるだけ最大限振り、綺麗な九連撃を繰り出す。

斬撃が散らからず一つに纏まって、その点において最大限の威力を引き出す、正に攻撃用の技だろう。

次は一歩足を引き、体を捻りながら飛ぶ。

 

花の呼吸 陸ノ型 渦桃

 

美しい円を幾度も重ねた流麗な斬撃を繰り出す。

自分の周囲を囲う渦。まるで竜巻のような荒々しさも兼ね備えている花吹雪のような斬撃だ。

 

「と、まぁこんな感じかしらね。」

 

「「...」」

 

技を出し終えたカナエが床に足を付き、一つ息を吐く。

その表情には若干の疲れも見えるため、呼吸はどうやらかなり体力を消耗するらしい。

 

カナエの流麗な呼吸を見て、二人は声が出なかった。

これほどまでに呼吸が凄いものか、これほどまでに鬼を殺す技術は美しいのか。今初めて知ったことだらけだったからだ。

 

「とりあえず、二人にはこの呼吸の元になる『全集中の呼吸』を出来るようになってもらうわ。」

 

「「わかった。」」

 

それからカナエの訓練が始まった。

カナエの訓練がキツいか楽かはまだ闇時には判断しかねるが、この先を思い、カナヲの手を強めに握った。

それをカナヲも握り返す。

 

だが、闇時らはまだ知らなかった。

これから始まる過酷な訓練を────────




今日からまた少しずつですが書き進めて行こうと思います
文体が以前と違ったらすみません...

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