帝国手記 (一般国家総統)
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帝国設定集

みんな気になる帝国のあんなことやこんなことまで乗ってます


国名《移動帝国》

移動帝国とは島の様な形状をしており、海上を航行可能である。

全長は5.2km、全幅3.4kmと国としては小さいが、多次元機構システムにより内部はほぼ無限に広がっている

そして他国と違い全面的に武装しており、見た目は完全に艦艇である。

主砲には13式20m四連装砲を採用しており、7基28門と主砲にしては多い傾向にある。

そして副砲は主砲と比べるとショボイが、80cm砲が12基配置されている。

機銃などの小口径武装は80mm〜6.5mmまであり、ハリネズミ以上に配備されている。

そして後部にはVLSなどのミサイル発射機構が存在し、周囲には魚雷発射管も付いている。

国内総人口は現在約80兆人であり、これは本土だけの数字である。

軍は陸・海とあり、最近は空軍を作る旨の発言を総統がしている。

陸軍は32兆人規模であり、様々な車輌、航空機などを保有している。

海軍は陸軍より凄く34兆人である、また様々な艦艇、航空機を保有し、陸戦部隊も持っている。

(なお空軍ができた場合両軍より航空機と人員が持ってかれる為この数値もいずれ変わるかもしれない)

陸軍の編成は200億人一軍団規模で900軍団存在する。(ちなみに師団は2万人規模)

基本的に数字が上にいくほど練度が高く、第一師団ともなると遊びで世界を滅ぼせる様な危険度……じゃ無かった練度である。

戦車隊や砲兵隊、偵察隊などまだまだ存在するが、書ききれないため次。

海軍は一個艦隊24隻であり、現在第3万7千艦隊まで存在する。

陸軍と同じ様に数字が上にいくほど練度が高い。

まだまだあるが足りないので次。

階級は陸海共有ではあるが、判断基準が違う為個別に紹介する

〜陸軍の判断基準〜

陸軍は基本実力主義である為上へ行くには力が必要である。

一般的な人間なら少尉までが限界であり、それより上へ行くには人間を辞める覚悟がいる。

最高階級は大将であり、このレベルになると神または神に匹敵する実力が必要である。

現在陸軍大将は100名であり、そのうち人間である者はたった3名である。

〜海軍の判断基準〜

海軍は実力主義ではなく艦隊を指揮する頭脳、または才能があれば上へ行ける(一部例外あり)

しかし昇格試験が非常に厳しく、並の人間では中尉が限界である。

最高階級は陸と同じく大将であり現在海軍大将は148名である。

階級は陸海共有であると言ったな、あれは嘘だ

一部例外があり、艦隊司令長官などの階級が存在する、基本的には将官と同程度である。

〜兵装システムについて〜

兵装システムとは簡単に言えば武器または兵器とリンクする事で自由自在に動かせる様になる事である。

もっと簡単に言えば、艦これの二次創作でよく見る艤装適性の様なものである、適性のある者しかリンクは出来ないというのも同じである。

(ちなみに陸海の大将は適性のある者が多い)




これまじ?今回のこれが字数一番多いやん。


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[佐官以下の閲覧は禁止されています]

帝国の一般人には見せられない極秘情報だよ!


現在、帝国の内部は全3000層からなっています

帝国の防御装甲は最低でも30m、最高で9000mとなっています

これは数値上の装甲であり、傾斜装甲や空間装甲、敵弾との角度を含めると装甲厚は[データ削除済]です

帝国の下層、第2500〜3000層までは一般には燃料格納庫や武器弾薬庫としていますが、実際にはSCP収容所です

第2500〜2700層はSafeクラスオブジェクトの収容所です

第2701〜2900層はEuclidクラスオブジェクトの収容所です

第2901〜3000層はKeterクラスオブジェクトの収容所です

〜収容違反が起きた場合〜

Safuクラスの場合再収容に一個師団が送られます

終了する場合には五個師団が送られます

Euclidクラスの場合再収容に二個師団が送られます

終了する場合五個師団が送られます

Ketelクラスの場合再収容に五個師団が送られます

終了する場合十個師団と二個戦車隊が送られます

Apollyonクラスの場合終了には国民を避難させた上で全弾薬庫を爆破、それでも終了できない場合五個軍団と四十五個戦車隊、十個連合艦隊が全力で終了します

〜兵装システムについて〜

兵装システムとは一般公開情報で説明しています(説明放棄)

現在陸軍では一部採用されている、採用している部隊については下部参照

採用部隊一覧

第1〜230師団

第1〜60戦車隊

第1〜30特科師団

第1〜20工作隊

第1〜45研究開発部隊

機動部隊い〜お01〜07

第1〜4海上機動隊

第1〜5洋上補給隊

第1〜13強襲揚陸隊

海軍は陸軍とは違い全体が導入している(主に艦長など)

〜方位艦橋について〜

方位艦橋とは東西南北+北西東南西東の計八個存在する

理由?巨大すぎて一個じゃ回らないからだよ

各艦橋に電探などの備品は配備されている

電探などで入手した情報は中央の総合戦闘指揮場に集約される

〜他国との付き合いについて〜

本編では一切触れていないが、実はこの帝国この世界に転移してきたばかり(既に四ヶ月経過)なのだ!

この世界のことが分からないのに帝国は近くの陸地に師団を派遣したのだがそこは他国の領土であったらしく、本編に至るという状況である

〜帝国の経済状況〜

帝国は国内で全て回せる様にできているため、他国から輸入することはないが輸出する事はあった

〜SCP財団について〜

ここでのSCP財団は主に帝国を要注意団体としていて、帝国も財団を敵対組織としている、要は仲が悪いということだ

(ちなみに日本支部とは仲が良い)

 




さあ帝国のあんなことやこんなことまで書いたぞ


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神聖帝国(神聖とは言っていない)
TDN1話なんだよなぁ


さあ、世界解体ショーの始まりや


硝煙の匂いが立ち込める…

一見するとただの丘だが、その正体は屍の山…

頂点に立つは一人の人間……いや、人間ではない何か…

その存在を人々は『化け物』と呼ぶが帝国民は『総統』と呼ぶ、

右手に拳銃、左手に無線

そう、この惨事もまだ作戦の一部に過ぎない…

 

前線〜第527師団〜

「クソッ!、援軍はまだか!」

「チクショウ、弾丸が切れた!」

「グホゥッ」

「敵の狙撃兵だ!警戒せよ!」

「本部に援軍を寄越せ!早くしろと打電しろ!」

「無理だ!無線が通じん!」

 

…早速阿鼻叫喚であるが、なぜこの状況になっているか、もといこの戦闘が起こった理由を説明しよう

現在我が祖国…『移動帝国』はある国と戦争中である、そして前線を張った…ここまでは良かった。

突然レーダーおよび無線が通じなくなり、敵航空隊と戦闘になり、1時間ほど攻撃に晒された後陸上部隊と連戦中である、

完全に包囲され集中攻撃に晒された疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に…ゲフンゲフン

つまり!、絶体絶命である!

 

「援軍はまだなのか!」

「無線が通じねぇんだよ!」

「弾薬はどこ…ここ…」

「…!味方の戦車だ!あの形状は…虎か!虎が目視40両ほど!」

「やっと援軍か!」

「無線、回復しました!」

『…ザザッ諸君、よくやった、後は我々第302戦車隊に任せるといい』

「302……てことはエースか!」

「撤退用意!味方陣地まで後退する!」

「撤退用意!急げ!」

 

必死に走る背後で砲声とおそらく敵のものと見られる罵声が聞こえた…しかしそれは数分で止んだ

「砲声が数分で止むってすごい練度ですね」

「そりゃあエース戦車隊だからな、幾度と無く死戦を乗り越えてきたんだ、必然的に搭乗員も育つさ」

「さあ!味方陣地まであと16kmだ!頑張って走れ!」

 

次の日、撤退してきた第527師団の面々は酒を飲み過ぎて二日酔いのまま機甲師団と共に本土へと帰還した。

 

帝国本土、北方位艦橋2階、総統執務室

「さて、ひとまず前線は張れたか、とりあえずひと段落だな」

「そうっすね、どうせこのまま膠着するでしょうし、敵が突破するまであと3ヶ月はかかりますよ」

「…………だといいが…」

「それに援軍も行きましたし、前線は工作兵によって地雷原と化してますし、問題ないと思います」

「だがなぜ無線が通じなくなったか、これが分からない、撹乱した形跡もないし…」

「もしかして魔法とかじゃないっすか?」

「バカ言え、魔法なんて所詮空想だ、現実にあったら今まで人類が苦労することもない」

「でも魔法に似たものは現実にもありますよ」

「……現実改変能力者か、確かにそれなら納得がいくが…まあいい、一応前線にスクラントン現実錨を撒いておけ」

「了解、工兵に仕事を伝えます」

ガチャバタン

「…全く、扉はもうちょい静かに閉めて欲しいな……それにしても魔法か…一応視野に入れとくのも悪くない、何かあってからじゃ遅いしな」

「さて、作戦報告書でも片付けるかね。」

 




さあ初登校です!、何かリアクションくれたら嬉しいなぁチラッチラ
後々設定集とかあげると思うんで疑問があれば早めに聞いてくださいね。
それではさようなら。


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TDN2話(くどい)

今回は謎の人物と遭遇してしまう回です(ネタバレ)
果たしてコンタクトは成功するのか…


「これも奇妙な報告だなぁ」

『総統』と呼ばれる者は執務室で悩んでいた、なぜかって?

作戦報告書にみんなこう書いていたからさ

〔無線撹乱ではない、ヒューム値の変化も無かった、ただ謎の悪寒は感じた〕と

「う〜ん、やはり魔法を視野に入れてみようかなぁ、だがこの報告だけで決定するのもなぁ、う〜ん」

悩みに悩んで何故か

「そうだ!実際に前線に出てみよう!」と言う結論が出たが、何故この答えになったのか、私には理解に苦しむね(書いてるのは)お前じゃい! なんやねんその態度、おっと話がズレた

と言う訳で一人本土から前線へ

 

「ここが前線か…確かにヒューム値の乱れは無いな」

前線を優雅に歩いていた次の瞬間物陰から何かが飛んできた!

ガンッ「いてっ!」

(なんだこれは、氷…か?何故こんな所に?それにヒューム値は乱れていない、つまり現実改変では無い?じゃあ何なんだ?やはり魔法…いやいや魔法なぞこの世に存在せん筈…)

ヒュン ブシュ「グッホ」

(不味い、装甲板が削れた…やはり氷か…何処から!)

ヒュン 「そこっ」ガシッ

「見つけたぞ、狙撃兵!」

「!」(不味い!バレたか)ガサッ

「逃げるな!」ガチャン バァン

「グフゥ」

「さあ、情報を全て吐いてもらうぞ、まず一に、この氷は何処から出した?」

「……………」

(沈黙…か)

「じゃあ二に貴様は敵兵か?」

(まあ撃ってきた時点でわかるがな…)

「…そうだ」

(やはり…と言うほどでも無いな)

「じゃあ最後に…お前のそれ…魔法か?」

(!)

「君の様な感の良いガキは嫌いだよ…」

(…何てこった!、チクショウ、魔法なんて空想上のものじゃ無いのかよ!クソッ)

「……とりあえず君は現時点で捕虜だ、国に帰ったら収容所に入ってもらう」

(とりあえず迎えを呼ぶか)

ザザッ《こちら総統、こちら総統、迎えにヘリを一機頼む》

ザザッ《了解、第132戦闘隊のヘリをそちらに向かわせます》ザザッ

「…さて、どうなることやらわからんな」

30分後

ババババババババババ

「総統閣下、迎えに来ました」

「ご苦労、捕虜一人追加だ」

「了解、これより本土に帰還する」

ババババババババババ

ヘリに揺られること7時間〜前線基地〜

「20分ほど補給時間を取りますんで、とりあえず飯でも食ってきてください」

「おう、お前らはどうすんだ?」

「ここで食います、捕虜も監視しないとですし」

「そうか、仕事熱心だな」コツコツ

「総統ほどじゃありませんよ」

20分後

「さて、ここから本土までぶっ通しで4時間です、仮眠でも取ります?」

「結構だ」

「では出発します」

ババババババババババ

5時間後〜帝国本土〜

「まさか帰りに迂回する羽目になるとはな、流石に疲れた、さて捕虜から情報を聞き出すとするか。」

 

 

 




さて、今回銃声がしましたが、とりあえずその銃について紹介といこうじゃないか
127mm単装拳銃
最大射程107km
装弾数20発または50発
毎分レート160発
謎技術により旋回、砲昇降可能
本編未登場の兵装システムにより脳とリンク、自由に動かせる


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第3話って事は3投稿目って事じゃない?

長文…書きたかったなぁ


帝国本土、南東方位艦橋、捕虜収容所、尋問室

「さて、貴様は今から捕虜だ、知っている事全てを吐いてもらおう…モロチン拒否権なぞ無いからな、吐かなければキツ〜いお仕置きを受けてもらう…」

「…………」

「沈黙は肯定とみなす、じゃあ最初に…」

(どうせ国や魔法について問いただしてくるんだろう、絶対に話さんぞ…)

「君の名前は今日からD-14300だ、OK?」

(???)

「…どういう事だ?」

「簡単な話さ、今日からの君の名前だ、例え今まで他の名前で呼ばれてようと、今日からはDー143000だ」

「140000!?、うせやろ?」

「いえ、本当です」

「お前140000って…(捕虜の人権)無いやん、どうしてくれんのこれ」

「法的にも…敵に情けは無用という事で…」

「は〜(クソデカ溜息)あ ほ く さ」

「うるさいんじゃい!、さっきからブツブツブツブツよぉ!……失礼、取り乱した」

「とりあえず次だ、D-143000、貴様の言う『魔法』とは何だ?どうやって使う?現実改変の類か?」

「ゲンジツカイヘン?…何だそれは」

「(質問を質問で返すなぁ!)…貴様には関係のない事だ」

「…とりあえず魔法とは、体内にある魔力を練って放出する事だ、汎用性が高いから何にでも使えるな」

「それって言うのは、我々も使えるの「無理だな」…即答か、何故使えんのだ?」

「お前らからは魔力の類を感じん、人間じゃないんじゃないか?」

「…まあ人間では無いな、鬼だし」

「鬼とは何だ?」

「それも貴様には関係がない事だ、質問に答えるのが貴様の役割だ」

「それで次は何だ?」

「人間なら魔法は使えるのか?」

「人間に限った話じゃない、魔力さえあれば例え獣でも使える」

「そうか、じゃあ次、貴様は最初から攻撃に参加してたのか?」

「ああ、そうだ、確か最初に戦ったのは…第572師団?だったかな、幻影魔法を使っただけで慌てふためいたのは思わず笑ったぞ」

「何故師団番号まで知っている?」

「謎の箱に向かってずっと『こちら第572師団!、こちら第572師団!本部、応答せよ!』って叫んでたからな」

「…そうか、無線をつかえなくしたのも貴様か?」

「その無線とやらは知らないが、魔電を使えなくする妨害魔法は使ったな」

(それが原因か…)

「よし、現時点でいる情報は大体出させた、今日の尋問は終わりだ」

「そうか…一つ聞きたいんだが、食事や睡眠は取らせてくれるのか?」

「ああそうか、それがまだだったな、じゃあ最後に聞こう、

     

 

 

    

 

 

 

      『一ヶ月食べ続けるとしたらチキンとケーキどちらが良い?。』




さて第3話終わり!


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ネタ切れ(第4話)

今回こそは長文を…


帝国本土、北方位艦橋二階、総統執務室

「あ^〜クソが、仕事が多すぎるぜ、何で仕事なんてする必要あるんですか(正論)」

「そんなこと言わないでくださいよ、後たった3日すれば良いだけなんすよ」

「だとしても辛いよ、72時間だぞ72時間!」

「それに今日昼から玉音放送じゃ無かったんすか?」

「…そうだった、今何時?」

「世界標準時11時24分、そろそろ行かないとやばいっすよ」

「…やべえ、とにかく仕事は任せたぞ!」

ガチャ バタン!

「…自分で静かに閉めろと言ってたのになぁ」

東方位艦橋五階、国土放送局

「すまん!、間に合ったか?」

「ギリギリセーフです、世界標準時11時52分、あと8分で放送開始です」

「そうか、今日から本格的に戦争を始めるからな…」

(遅れたらやばかったナリ…)

「とりあえず席について待っていてください、放送準備するんで」

「ああ」

(さて、あと8分か…少し緊張してきたな…)

帝国本土、陸軍第一食堂

『ザザッ これより総統閣下より重大発表がございます、国民の皆さんご起立願います』

「いよいよか…200年ぶりぐらいか?」

「215年ぶりですね」

「そんなにか…早いな…」

『こちら総統である、早速だが本日、世界標準時8月16日(水曜日)12時1分を以て、帝国は敵国と本格戦闘に入る、それを踏まえて警戒度をレベル2(前哨戦)からレベル4(戦闘行動)に移行する、更にそれを踏まえ、我が帝国は総動員令を発令するこれが出されるのは実に215年ぶりだ、前回の千年戦争の様に長続きしないことを祈る』

『これを以て放送を終了致します ザザッ』

「215年ぶり…血が滾る」

「今頃海軍の奴らも騒いでるでしょうね」

「そりゃそうだ、何てったってビッグイベントだもんな」

同時刻、海軍第一工廠

「…大仕事だな」

「忙しくなりそうだ」

「前線に出れる奴らは良いよなぁ〜」

「ほんとほんと、羨ましい限りだ」

東方位艦橋五階、国土放送局

「さて仕事にもど…」

「緊急伝令です!電探手より2時の方向から飛翔中の未確認物体あり、数1500距離40万速度200!」

「200…確かに鳥などではあり得んな…」

「どうします?」

「総員持ち場につけ!対空迎撃用意!」

「了解!対空迎撃用意!」

「全砲門開け!」

「敵に関する情報は全くありません!総員、何が起きても良い様に!」

「こうしちゃおれん!総合戦闘指揮場に行く!」

帝国本土、総合戦闘指揮場

「未確認飛翔物体はどの辺だ!」

「依然2時の方向距離37万速度変わらず!」

「25万まで引き付けてからロック!、一九式艦対空誘導弾を発射しろ!」

「了解!」

ザワザワザワザワガヤガヤガヤガヤ

「目標距離25万切りました!」

「発射しろ!」

「発射完了!目標到達まで残り358!」

「よし!続いて全砲装填せよ!」

「了解!連絡します!」

ザワザワザワザワ

「目標到達まであと3、2、1、目標に到達!電探手!、結果は⁉︎」

「目標!1500より720まで減少!しかし依然侵攻中!距離10万を切りました!」

「距離3万を切った時点で各砲は攻撃せよ!機銃は5千を切ったらだ!」

「了解!」

ガヤガヤガヤガヤ

「目標!距離3万を切りました!」

「各砲!対空射撃開始!」

「了解!対空射撃開始!」

ドンドンドンドンドドドドドドドド

「目標720より300に減少!しかし依然侵攻中!」

「奴らは何なんだ!なぜ侵攻をやめない!」

「距離5千を切りました!」

「機銃群も攻撃開始だ!何としても撃墜せよ!」

ババババババババババババババババババババ

「目標を目視で確認!人型実体です!」

「何だと!人型⁉︎…命令を殲滅から一部捕虜の確保に変更だ!」

「了解!機銃手に伝達します!」

「目標300より20に減少!残った20も継戦不可能です!」

「よし!これより捕虜を回収せよ!」

「了解!」

(人型実体が空を飛ぶ?にわかにはありえんが、もう魔法があることをこの目で見てしまったからな…信じざるをえまい。)




意外と長くなったなぁ(想定外)
さて初の戦闘シーンでしたが如何でしたか?


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ネタ切れその2(第5話)

南東方位艦橋、捕虜収容所、食堂

「D-143000!、D-143000は何処だ!」

「何だ!まだ昼食の時間の筈だぞ!』

「相変わらず態度がデカイな…まあ良い、尋問室まで来てもらうぞ」

「尋問室に?何故だ?何も問題は起こしてない筈だぞ」

「貴様から聞くことはまだまだあるからな、分かったか?」

「…分かった、向かおう」

同方位艦橋、同収容所、尋問室

「で、何を聞くんだ?、あといい加減鶏以外も食わせてくれ」

「あと27日我慢しろD-143000、で早速本題に入るが、貴様の国の軍に人が空を飛ぶ部隊はあるか?」

「…何故それを聞く?」

「先ほど謎の人型実体より攻撃を受けたんだ、まあ被害はゼロだがな、でその実体が空を飛んでいたんだよ、何か知らないか?」

「それはどのぐらいの規模だったんだ?」

「1500程度だ、殆どは海の藻屑になったがな」

「…それは我が国が誇る航空魔導隊だな…」

「航空魔導隊?どんな隊だ?」

「簡単に言ってしまえば、魔力を持つ人間を兵器転用した隊だ、それよりもさっき殆どと言ったな、何人生きている?」

「それは教えられない、いずれここに連れて来られるからそれまで我慢しろ」

(兵器転用か…それがこの世界の常識なのか?、分からんな…とりあえず聞くか)

「さっき兵器転用と言ったがそれが普通なのか?」

「ああ他国もそうしているからな、私も一回でいいから空を飛んで見たい物だがな」

「だが貴様は総統を攻撃した時魔法を使ってたじゃないか」

「あっちとこっちじゃ兵科が違うんだよ、それに空を飛ぶには専用の宝具がいるからな」

「兵科が違うねぇ、まあいいや質問はこれで終わりだ、引き続き鶏肉を食べてくれたまえ」

「だから鶏以外を食わせてくれと言ってるんだ!、もう限界だ!」

「はいはい、頑張れ〜」

「ぐぅぅ…」

東方位艦橋五階、国土放送局

「作戦案がまとまった、早速発表といこうじゃないか」

「相変わらず早いですね」

「書類仕事より楽で面白いからな」

「さて準備をしてくれ」

「了解」

総合戦闘指揮場

「もうそろそろじゃね、作戦発表」

『ザザッ これより攻略作戦の発表を行います、軍属の方は集中してお聞きください』

『どうもどうも皆さん、総統です、早速ですが作戦内容を伝えますね〜

まず敵国の位置について、先日の敵襲時奴らは2時の方角より攻撃してきた、つまり2時の方角に敵国があるというのはもう周知の事実だろう

次に初動だ、まず敵国は沿岸国であると言うのは想像つくだろう、つまり初動は海軍にかかっている、その為この作戦においては海軍より三個艦隊、陸軍より四個強襲揚陸隊でかかる

海岸の防衛を崩して仕舞えば戦車隊で轢いていくだけの簡単な作業だ、しかし敵は魔法と言う未知の攻撃手段を持っている、油断はするな

航空隊の援護もつけるが敵にも航空魔導隊とか言う奴らがいる、注意しろ戦力は未知数だ

文明レベルはおそらく近代ぐらいだろう、戦車もいる可能性がある

一応本土からも援護射撃を行う、死者を出さん様にな

後は講和会議だ、楽な仕事だろ?

現在世界標準時8月20日15時30分、作戦開始は世界標準時8月30日0時0分だ

これで終わりだ、準備しとけよ ザザッ』

「何だ簡単じゃないか、一ヶ月で落としてやろう。」



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第6話、作戦開始前夜

作戦開始前夜、帝国の珍しい日常回です


世界標準時8月29日0時12分

帝国本土、北方位艦橋二階、総統執務室

「とうとう作戦開始まで後1日を切ったか」

「そうですね、それに戦力予定書の作成も終えましたし、少し休みませんか?」

「いや、最終確認するからまだやっとく、休みたいなら休んでいいぞ」

「分かりました、それでは失礼します、総統も早めに休んでくださいよ?」

「善処しよう」

キィ パタン

「今日は静かに閉めれたな、少し意外だ、さて確認確認」

 

                   《戦力予定書》

         陸軍より第89、108、143、144、176、182、198、204、308歩兵師団

                第23、24、27、38強襲揚陸隊

                  第3、85、92戦車隊

        装甲列車28輌(内動力車4輌、対戦車車輌8輌、対空平台貨車8輌、歩兵貨車8輌)

              第82、102、108、120、309航空隊

                  第420、501、511爆撃隊

                 海軍より第26、28、32艦隊

                 第1機械化陸上戦闘歩兵師団

                   第5陸上衛生部隊

                  

「やっぱこんなもんかなぁ、まあ厳しくなったら本土から援軍送れるし、本土からの支援砲撃もあるし大丈夫か」

「さて、今回の仕事も終わったし久しぶりにアレするか!」

世界標準時0時30分

帝国本土、南方位艦橋艦内五階、多目的ホール

「よし!、準備OK!じゃあやるぞ!」

『第32892回!帝国ゲーム大会!』

『いえぇぇぇい!』

『さて実況は第302歩兵師団師団長の芳賀くんだぁぁぁ!』

『ヒャッフゥー!』

『さて芳賀くん、今回の優勝はどのチームになると思う?』

『第202歩兵師団チームと第21艦隊チームですかね』

『何故にそのメンツを選んだの?』

『第202歩兵師団の師団長である御手洗さんとはよくゲームするんですけど、すげぇ上手いんですよ、少なくとも僕が35連敗する程には、

 それで第21艦隊チームは初雪さんとか言うゲームガチ勢がいますから』

『ほほう、それで選んだのか、それで今回の対戦ゲームは〜?』

『こちら!みんな大好きしょ○んのアクションです!ルールとしては攻略時間、死んだ回数で優勝を決めます!』

『それではインタビューしてみましょう、御手洗さん、どうです?優勝出来そうですか?』

『はい、もちろんです、ただノーミスクリアは出来そうなんですが、攻略時間が問題ですね最高タイムが5分42秒ですから…』

『ありがとうございます、次はもう一人の優勝候補である初雪さんです、意気込みをどうぞ』

『ん……優勝は渡さないから…』

『ありがとうございます、余裕そうです、さて芳賀くん、スタートの合図を』

『はい、皆さんゲーム開始画面になりましたか?それでは行きます3…2…1スタート!』

……………………………………………………………………………………………………………………

『一番手は初雪さん!バグ技を多用してゴールを目指します!二番手は…なんと!、第85歩兵師団師団長の野々村さんです!』

『白熱してますね〜、え〜と最下位は…御手洗さんです!しかし死亡回数はゼロ!凄いのか凄くないのか分かりません!』

『そこは素直に褒めましょうよ…』

……………………………………………………………………………………………………………………

『さて全員クリアしました、まずは攻略時間トップ3の発表です!』

『一位は初雪さんクリアタイムは2分47秒です!二位は野々村さん!タイムは2分52秒です!三位は…意外にも御手洗さん!タイムは4分59秒

 良かったですねクリアタイム更新ですよ!』

『さて次は死亡回数です、こっちはワースト3の発表です』

『三位は第25師団師団長の善光寺さんです、死亡回数は15回!凄いです!』

『さて二位は初雪さんです、死亡回数は2回!凄まじいスコアです!』

『これで凄まじいって言ってたら一位はどうなるんだ…(困惑)』

『さて皆さんお待ちかね第一位は…御手洗さんです!死亡回数は奇跡の0回!』

『これは素直に褒めましょう、凄いです、普通に尊敬します』

『さて総合順位ですがまず三位はこの方!』

『第3機械科師団師団長の千鶴さん!クリアタイム五位、死亡回数ワースト四位と言うスコアを叩き出しました!』

パチパチパチパチパチパチパチパチ

『さて第二位は…惜しくも御手洗さん!クリアタイム三位、死亡回数ワースト一位と言うスコアを出しながら惜しくも二位!』

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

『そして第一位は…………初雪さん!クリアタイム一位、死亡回数ワースト二位と言う高成績!まさに一位にふさわしいスコアです!』

『さて今回第32892回帝国ゲーム大会、如何でしたでしょうか、それでは次回皆さんが生きているならばまた此処でお会いしましょう!、それではさようなら!』

 




さてこの大会は世界標準時0時30分から始まり、7時25分に終わりました、各隊の展開開始時刻は9時です大丈夫でしょうか?


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第7話 TDN日常回

帝国の珍しい日常回(2回目)です


世界標準時9時15分

帝国本土内部、第七軍港、第28艦隊旗艦、戦艦『土佐』艦長室

「さて、もう補給も終わったし、そろそろ出撃します?」

「後ちょっと待って!、もうイベントクエスト終わるから!」

「早く済ませてください艦長!他の艦隊はもう出撃しましたよ!ウチだけですよ!ゲームのイベントで出港が 遅れてるの!」

「後ちょっと後ちょっと…よし!クリア!、クリア報酬受取っと……さて出撃だ!」

「はいはい分かりましたよ、さて…」

『艦内放送艦内放送、総員戦闘配置、出撃だ!』

「さて他艦から15分遅れての出撃ですが、何か言うことありますか?艦長」

「クリア報酬ウマウマデス」

「反省の色なし………まあ良いですもう慣れてますから」

「あざっす」

ズズズズズ

「おっと、動き始めましたね、全く貴方は仮にも艦長なんですからもう少し余裕を持っt『わかったわかった』……本当にわかってますか?もう何回言ったか分かりませんよ」

「本当にわかってるって…戦闘時にはキチンとやってるだろ?」

「逆に言うと戦闘時以外こんな感じなんですから…総統に言ってゲーム没収してもらいましょうk『それだけはおやめください!』ったく、ちゃんとしてくださいよ!」(これでいざ戦闘になると頼りになるんだから困るんだよなぁ)

帝国本土、北方位艦橋二階、総統執務室

「どうだ?全隊出撃したか?」

「第28艦隊旗艦だけ15分遅れです、それ以外は予定通り順調です」

「また土佐か…」

「はい、またです」

「そろそろ対策でも考えるかなぁ」

海上、戦艦『土佐』艦長室

「ヘックシュン!、あぁ誰か噂してるのかな?』

「噂されるとしたらそのぐうたらさでしょうね」

「なんてことを言うんだ!、この私の有能さを噂してるに決まっている!」

「そんな事ないと思いますけど…」

総統執務室

「それにしても本当に偵察機って有能だよな』

「いきなり何ですか?」

「いや、敵国の位置だって偵察機が発見したんだし有能だなぁって話」

「そうですか、それにしても偵察機の情報を基に作った地図を見て本当に驚きましたよ、まさか欧州のような形をしているなんて」

「それで言ったら今我々がいる場所は大西洋って事になるな」

「そうですね、それに欧州もどきの北にスカ半みたいなのがあったのにも驚きましたね」

「スカ半ゆうなし、ちゃんとスカンディナビア半島って言ってやれ」

「それにしても会話しながら淡々と執務をこなす総統に驚きますがね」

「別に今更だろ、さぁ〜今何時?」

「現在10時27分、少し休憩しますか?」

「別に良い、もう本日分は終わるからなっと、よし!終わり!」

「本当に早いですね、羨ましいです」

「さて、久しぶりに銃のカスタムでもやるかな」

「お疲れ様です、私も終わりましたので上がらせていただきます」

「おう、お疲れ、ゆっくり休めよ、まあもう直ぐ戦闘が始まるから休めんと思うがな」ハハハ

「自虐ですか?」

「キツいね、心折れそう」

「そんな耐久しかない心さっさと折れちまえ!と言って差し上げますわ」

「じゃ、俺は部屋に帰るから」

「では、さようなら」

帝国本土、北方位艦橋二階、総統私室

「え〜とこの辺に……あった!64式小銃!どんなカスタムにしようかな〜」

(なにか視線を感じる……まさか!)ゴソゴソ

(テッテレ~汎用小型電探〜、これを使えば視線の正体がわかる…はず)

(どれどれ…ベット下に1、クローゼットに1、天井に3…セキュリティどうしたよ…)

「隠れてる奴、今ならなにも言わん、さっさと出て行け」

(反応なし…多少荒っぽいがアレやるか…)ゴソゴソ バルサントリダシオユイレ

シュ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「「「「「!!?」」」」」

「早く出てこ〜い、出てこんとGと同じ事になるぞぉ〜」

「ほ〜ら、出てこ〜い」

(出てこんか……しょうがない、増やすか)

「今から10秒後にバルサンを2個追加する、早く出て行け、俺は早く休みたいんだ」

「「「「「分かりました!」」」」」

「素直でよろしい、さあさっさと出て行け!」

ガチャ ゾロゾロ バタン

「ふう、ようやく休める…今何時だろう…11時14分…まあいいや、とりあえずカスタムしよう」

同時刻、海上、戦艦『土佐』艦長室

「艦長、いい加減ゲームをやめて下さい、そろそろ会敵する可能性だってあるんですから」

「いいだろ、後30分!、後30分だけだから!」

「ったく、そう言うところで他の艦長との差が出r『ジリリリリリリリリ』艦内電話か、もしもし、こちら艦長室、どうぞ」

『こちら艦橋、報告です、対空電探に反応あり、敵機です』

「何時の方向?距離は?何機だ?」

『11時の方向120km先より1機です、おそらく敵の哨戒機かと思われます』

「30km未満まで近づいてくるようなら撃墜しろ、それ以外なら反応するな」

『了解、報告終わります』

「ご苦労、引き続き警戒を続けたまえ」

「やっぱ副長の方が艦長向いてんじゃねーの?」

「それでも戦闘時にはなんの役にも立ちませんからね、艦長居てこそです」

「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」

「本当のことを言ったまでです」

「さてゲームに戻ろ『そう言うとこです!さっさと仕事して下さい!』…は〜い」

「ったく、ちょっと褒めるとすぐ調子乗る…」

世界標準時11時48分、総統私室

「ふう…とりあえずこんなもんか…時間も時間だし飯食いに行くかなぁ…」

「今日は何食おうかなぁ『鯖の味噌煮とかどうっすか?』…確かに鯖もいい…って誰だ!」

「いつもニコニコあなたの隣に!『後ろじゃねえか!』…そうっすね…まあいいっす!、昼飯食いに行きましょうよ!」

「すまんな、今日は海軍食堂じゃなく陸軍食堂行くから」

「ちぇっ、残念です…」

「じゃあお前もとっとと出て行け!、今日六人目だぞ!」

「六人目って…五人もいたんですか…」

「とゆうか、いつの間に入ってきたんだ?、いつの間にか後ろにいたが…」

「10分ぐらい前です、総統カスタムに夢中になってましたから、気付いてもいい距離なのに気付きませんでしたよ」

「そんなに居たのか…(ドン引き)、じゃあ俺、財布持って陸軍食堂行くから、さっさと出て行けよ」

「は〜い、分かりましたよ〜っと」

「ちゃんと出てけよ…ったく」

ガチャン キィ パタン

「総統作戦前だって言うのに休まなくて大丈夫なのかなぁ…』

帝国本土内部、帝国中央駅前、陸軍第一食堂

ガラガラガラ「おっす、今やってる?」

「やってますよ…って総統じゃないですか!、久しぶりですね、3ヶ月ぶりぐらいですか?」

「まあそのぐらいだろうな、注文、いいか?」

「あっハイ、分かりました、注文お聞きします」

「え〜と、じゃあこのゴツ盛り唐揚げ定食のご飯大盛りと、餃子を2人前、それと、今っておでんやってる?」

「やってますよ」

「じゃあおでんの…牛串を2本と卵2個、ちくわ3本と大根4個で」

「はい、注文以上でよろしいですか?」

「はい」

「ゴツ盛り唐揚げ定食ご飯大盛り!餃子2人前と牛串2本卵2個ちくわ3本大根4個!」

「はいよ〜!ってそんなに食べる客ってまさか総統か?」

「何で分かったんだ!」

「総統3ヶ月に一度執務終了のタイミングで来るじゃないですか、でよく食べると他の客より特徴あって覚え易いんですよ」

「そうか…そんなに特徴があるのか…」

「そうですよ〜すごく覚えやすいです…それよりもうすぐ大規模作戦なんじゃないんですか?」

「ん?ああ、そうだが何だ?」

「休まないで大丈夫なんですか?」

「この後休むさ、最低でも8時間はあるからな」

「…3ヶ月ぶっ通しで執務して8時間で足りるんですか?」

「足りるわけないんだよなぁ…まあ作戦終わったら特休取るし、大丈夫だって」

「そうですか…でも無理はしないでくださいね」

「そりゃもちろん、今倒れたらヤバいからな」

「出来たぞ〜!餃子2人前お待ち!」

「よ〜し、今日も旨そうだ!、いただきま〜す!」(さて、この作戦どうなるかな…心配だ。)

 




初めて単体で3000文字越えたなぁ…


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第8話 前哨戦 荒天戦闘

これから貴方が目撃するのはそれを見た瞬間身の毛のよだつような恐怖の疼きを味合わせることでしょう!
(一度言って見たかったんや…)


世界標準時3時45分

海上、強襲揚陸支援艦『永凛丸』(第89、108、143歩兵師団、第23強襲揚陸隊、第85戦車隊乗船)食堂

「作戦開始地点まで後何時間ぐらい〜?」

「この艦が現在18.3ktで航行中ですから……後8時間ぐらいじゃないですか?」

「8時間か〜…暇だなぁ…何しよう」

「銃の手入れでもしてたらいいんじゃないですか?」

「ええ〜、めんどっちい〜」

「じゃあゲームでもしたらいいんじゃないでしょうか」

「分かったよ〜、お前も一緒にやる?」

「私には戦車の整備があるので」

「真面目だね〜第85戦車隊隊長さん」

「貴方が不真面目なんですよ、第108歩兵師団師団長さん」

「役職名じゃなく名前で呼んでくれないかな〜?」

「それを言うなら貴方もでしょう…さて、私はこの辺で失礼しますね」

「まあ一緒に頑張ろうや、上陸作戦なんだし、戦車は歩兵の支援がいるんじゃないか?」

「それを言うなら歩兵も戦車の支援がいるだろうに…では」スタスタスタ

「真面目だね〜……さて俺も準備するかな…」

艦橋

「今のところ敵影はなし…曇り空だし少し霧が出ている…まず航空機などが来る可能性は少ないな……」

「でも話によると敵は魔法?なるものを使ってくるらしいですし、警戒するに越したことはないですよ」

「そうだが…まあ所詮魔法なんて科学の劣化版だろ」

「慢心は良くないですよ、艦長」

「善処しよう」

海上、第32艦隊旗艦『金剛』艦橋

「進行方向にスコールあり、回避しますか?」

「作戦本部に聞いてみろ」

「了解、作戦本部こちら第32艦隊旗艦金剛、進行方向にスコールあり、回避の是非を問う」

『こちら作戦本部、規模はどのぐらいだ』

「中の上ほど、頑張れば航空機の発着艦ができる程度だ」

『ならば回避はするな、前進せよ、敵艦隊も展開している筈だ、作戦開始の前哨として戦果を期待する』

「了解、通信終わり……だ、そうです艦長」

「そうか、引き続き前進、周囲の警戒を怠るな」

「了解」

一時間後、世界標準時5時、スコールの中心付近

「凄い雨風ですね」

「そうだな…だが敵は魔法なるものを使う、決して警戒を怠るn『進行方向に機影あり!距離4万数48!』…そらきた、敵さんのお出ましだ」

「総員戦闘配置!特に対空要員は気合を入れろ!」

「了解!」

「作戦本部に無線で伝えておけ」

「了解、作戦本部こちら…作戦本部!作戦本部!こちら第32艦隊旗艦金剛!応答願う!」

「どうした……まさか」

「無線が…通じません…」

「敵機からか⁉︎それともこのスコールで…」

「未確認機加速!距離3万9千!」

「この短時間でそこまで…全砲!開け!、対空砲は射撃開始!弾幕を張れ!」

「了解!対空砲急げ!」

ドドドドドドドドドドドドドドド

「流石速射両用砲といったところでしょうか…凄まじいですね」

「何をボサッとしている!早く敵機ありの報を味方艦に知らせんか!」

「りょ、了解、こちら旗艦金剛!進行方向に敵機発見距離38万7千!」

『なんだって!クソッ総員戦闘配置、対空砲射撃開始!』

「進行方向に敵影あり!水上艦が10…20…敵艦隊です!進行方向より敵艦隊!距離3万数28!」

「ご新規さんだ!砲弾のウェルカムサービスをしてやれ!」

「了解!一番二番開け!砲撃開始!撃てぇ〜!」

ドオォォォォォン ドオォォォォォン

「装填急げェ!」

<ソウテンイソゲェ!  ハヤクシロハヤク!

「初弾!弾着確認!敵艦を3隻持っていきました!」

「砲撃を続けろ!敵機の数は⁉︎」

「減ってません!しっかり回避行動をとってます!距離1万7千!」

「探照灯照射!敵機を照らせ!機銃も攻撃開始だ!」

「迎撃急げ!」

「敵機より攻撃!来ます!」

「総員何かにつかまれ!衝撃に備えろ!」

ズウウウウウウウゥゥゥゥゥゥン ドオオオオオオオォオオオオオン

「護衛駆逐艦エレバス蒸発!本艦小破!他艦にも被害が出ています!」

「クソッ!、敵艦隊の方はどうだ!」

「おそらく21隻撃沈!敵艦隊は踵を返していきます!」

「敵機撃墜!2機の撃墜です!敵航空隊は撤退していきます!」

「何度も言うが警戒を怠るな!…クソッ、まさか此処までとは…予想外の被害だ…」

「作戦本部!こちら第32艦隊旗艦金剛!応答願う!」

『こちら作戦本部、どうした、急に定時連絡をしなくなったが…』

「敵艦隊、敵航空隊と戦闘に入った…敵航空隊を確認した直後に無線が使えなくなった…おそらく魔法だろう…」

『作戦本部了解、して被害は?』

「旗艦小破、それ以外は全中破、そして護衛駆逐艦エレバスの蒸発…これが受けた被害だ…」

『…それはどの程度の攻撃でだ?』

「一撃だ、一撃でここまでの被害が出た…」

「…作戦本部了解、戦果は如何程に?」

「敵艦隊28隻のうち21隻の撃沈、敵航空隊は全員エースだと思われますが、48機中2機撃墜です」

『了解、予想以上に被害がデカい、撤退を許可しよう』

「分かりました、撤退します」

「艦隊反転!撤退だ!」

(辛いな…この戦争、勝利できればいいが…)

 







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第9話 作戦開始 仮称仏方面軍

チカレタ


世界標準時11時12分

海上、強襲揚陸支援艦『永凛丸』艦橋

「作戦開始まで分刻みになってきたな…」

「第32艦隊がやられたのは痛手ですがね…」

「今回も生きて帰って連中を煽ってやろうぜ!」

「良いアイデアですね!賛成です!」

「さて…現在仮称英国海峡、仮称ノルマンディ沖約50km地点…上陸予定地は仮称ウイストルアム」

「上陸後第89師団は仮称ブレスト方面へ、第108師団は仮称パリ方面へ、第143師団は海岸線を突っ切り敵首都と予想される仮称ベルリン方面へ…」

「第102、120航空隊があらかじめ進行方面を爆撃、戦車隊が荒廃した土地を突き進む電撃戦…」

「必要とあれば本土から砲撃支援が飛んでくる…」

「…にしても皮肉ですね、電撃戦を世に知らしめた国に電撃戦を仕掛けるなんて」

「いや分からんぞ、この世界のあの国はドイツではないかもしれんからな」

「あっそうだ、艦内放送で最終整備を終わらせておけと伝えろ」

「了解、『ザザッ 艦内放送、艦内放送、兵士諸君は武器の最終整備を終えるように、以上、ザザッ』」

「さあ話してる間にもう11時半ですよ、作戦開始まで残り30分、大事にしましょう」

「まあ我々は海岸3km地点まで行って敵部隊を葬るだけの簡単な仕事だがな」

「まあそうなんですけどね…おっと作戦本部より通信…敵部隊は予想以上に強力であった、追加で5個師団、3個戦車隊、1個艦隊を派遣する

くれぐれも慢心しないように…ですって」

「なかなかの増援だな、攻略が簡単になるぞ」

「まあ作戦開始まで少し休憩しましょうよ」

「ああ、そうだな、ちょっと休憩するかぁ」

世界標準時11時58分32秒

「作戦開始まで残り1分28秒です」

「全隊準備よし、上陸艇全て正常」

「機関全速用意」

「了解、機関全速用意」

「午前零時まであと5…4…3…2…1…作戦開始!」

「機関全速!海岸3km地点より反転!」

「了解!機関全速!急げ!」

ドオォォォォォォォォン  ドォォォォォォォォォン

「この音は何なんですか?凄く小さいですけど陸の方から聞こえてくるんですが…」

「多分爆撃隊のGBU-120/B爆弾の音じゃないか?あれかなりデカいし」

「あのドデカイクラスター爆弾ですか…確かに対地には抜群ですけど…条約ってどうなってるんですか?」

「ハハッ、考えてみろよ、ここは元の世界とは違うんだ、条約なんか必要ねえんだよ!」

「ええ…(困惑)」

「何にせよ此処からは敵地だ、此処までもそうだけどな、警戒するに越したことはないし、敵戦力を過小評価するのもダメだ」

「だからといってこれは……………まあ普通ですね(洗脳済)」

「目標地点まで47分…何もなければいいが……」

世界標準時0時52分

「海岸まで4.8kmです!」

「少し早いが機関停止!上陸艇を発進させよ!」

「了解!全隊出撃!皆に武運を祈る。」




スランプ…


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第10話 上陸 

ミジカイィ…


「先発隊より永凛丸へ、制圧完了、後続の揚陸許可を」

『こちら永凛丸了解、後続を上陸させる』

「了解、通信終了…っと、あと20分ほどで後続の上陸が完了するだろう」

「にしても意外と居なかったなぁ、敵兵」

「そうですねぇ…これがドイツなら上陸までに2回は死にましたね」

「だなぁな、ハハッ!」

「あのー……すいません、今回が初めてなんですが何かコツとかって…あったりしますかね?」

「コツかぁ…そうだな…特にはないが…まあ恐怖耐性つけとけ」

「恐怖…耐性?、それって何なんですか?」

「えっ…ゲームした事ないの?」

「ありますけど…」

「えっ、よく〇〇耐性って出てこない?」

「物理攻撃耐性とかですか?」

「そういうのと掛けて緊張を解そうとしたんだけど…」

「そうゆう事ですか…ありがとうございます」

「まあ良いってことよ、これから沢山血を見ることになるからな」

「SANチェックありますかね」

「いちいちやってたら時間が足りんぞ」

「そうですね…」

「おっと、後続の到着だ」

「工兵!仮設線路敷設急げ!」

「あれが装甲列車ですか…ゴツいですね…」

「見ろ!虎4やぞ!二桁の虎4やぞ!」

「そう興奮しないでくださいよ隊長…みっともないですよ」

「そうか…」グスン

「いくら11歳でもそう簡単に泣かないで下さいよ…」

「ん?ん〜……敵戦車を確認!数15!」

「距離はどのぐらいだ!」

「110弱ぐらいですかね」

「汚い(正確な情報を寄越せ!)」

「逆ですよ…」

「敵戦車の特徴は?」

「仏のルノーB1と同系統とみられます」

「ならば虎4の主砲で抜けるな、オーバーキルなぐらいだ」

「攻撃しますか?射撃用意は出来てますよ」

「敵はこちらに気付いているのか?」

「おそらく気付いていないかと」

「では奇襲という形で……待てよ…」

「どうかされましたか?」

「今お前B1って言ったよな」

「はい、そうですが…あれっ?」

「気付いたか?今まで敵は独逸の兵器によく似たものを使ってきていた…」

「しかし何故あの敵は仏蘭西の兵器なのか…ですね?」

「鹵獲品という結論もあるが…奴らの進行方向はライン方面だった」

「つまりここは敵国とは関係のない可能性が?」

「だが既に爆撃してしまったからなぁ、これは宣戦布告とみなされるなぁ」ニチャァ

「じゃあしょうがないですねぇ、射撃許可を頂けませんかぁ?」ニタァ

「よかろう、射撃許可を出す、敵を生かして帰すな」

「よし!(現場猫)照準開始!」

『照準は既に終えています!』

「準備が良い+1145141919810点」

「だから汚いですって…」

「全車!射撃開始!撃てぇぇぇ!!」

ドッドオォォォォォォン

「敵戦車隊沈黙!…誘爆確認!全車撃破!」

「よし!前進開始!夜明けまでに300kmは浸透するぞ!」

『了解、全車海岸に沿って敵首都と想定される仮称ベルリンまで侵攻開始』

「歩兵隊も前進だ!敵兵を一人残らず土へ返してやれ。」




虎4ことTigerⅣのスペック
全長10.71m
車体長7.49m
全幅3.79m
全高3.27m
速度(整地)47km
速度(不整地)31km
行動距離(整地)328km
行動距離(不整地)273km
主砲 53口径120mm対戦車砲(70発)
副武装7.79mm機関銃4門(連装型2基)
装甲 車体前面一律228mm
   車体側面一律98mm
   車体背面最大75mm
   砲塔正面一部(実質)558mm(本当は一律192mm)
   砲塔側背面一律105mm
乗員 7名


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第11話 航空戦

……タグに亀投稿追加しようかな…



世界標準時0時18分

上陸隊の上陸30分前

仮称パリ爆撃隊(第501爆撃隊)+護衛戦闘機隊(第108航空隊)

爆撃目標より430km地点

「もうそろそろ陸が見えてくるぐらいか?」

『そのぐらいじゃないですかね』

「なんか怒ってるか?」

『ただでさえ爆撃機の操縦は集中力使うのにいちいち通信してくるバカがいるからだよ!』

「なんかすまんな」

『とりあえず必要な事以外で無線してこないでください』ブツッ

「…なんでウチの奴らってこうも冷たいんだろうか」

「そうでもしないと別れが寂しいでしょう」

「まあそうだが…とゆうか既にTBTSが陸空にも実装されてるじゃねえか!」

「そうだったですね、じゃあ単に苦手なんじゃないですか?」

「…態度改めようかな」

「それがいいと思いますよ」

「部下にまで言われた!」

それからは特に何も起こらず一時間が経過、爆撃目標から100kmを切ったところでそれは起こる

「爆撃目標まで100km切りましたね」

「ん〜…電探にに反応あり30km前方数18」

「迎撃機か?にしては数が少ない様な…」

「とりあえず本部機に伝達しましょう」

3km後方〜本部機〜

「七番機より入電、『テッキカクニンコウゲキノゼヒヲトウ』と」

「う〜む…護衛戦闘機隊に通信せよ、それと作戦本部にもな」

「了解、伝達します」

帝国本土〜作戦本部〜

「司令、仮称パリ爆撃隊より入電『テキゲイゲキキヲカクニンソウトウニコウゲキノゼヒヲトウ』と」

「そうか、迎撃機か…ところで総統はどこに?」

「総統ですか…確かに作戦開始から姿が見えませんが…」

「あっ!…」

「どうした?何か異常か?」

「…総統の兵装からリンク履歴が」

「まさか出撃か!」

「あり得ます、ここ最近は演習でも物足りないと言っていたので…」

「…聞きたくはないが兵装の戦果履歴はどうなんだ」

「艦艇11隻の撃沈です」

「また派手にやってるな〜(棒)」

「まだ間に合う!早く総統に連絡を!」

「無理だと思います、あちらから連絡を遮断されています」

「じゃあ無理だな、過ぎたことを見ずに前を向こう(悟り)」

「で、どうします?攻撃許可出しますか?」

「攻撃許可を出す、全機撃墜せよと送れ」

「了解」

再び本部機

「作戦本部より入電、全機撃墜せよと」

「よし、戦闘機隊に通達せよ」

「了解、『コチラホンブキ、メイニヨリゼンキゲキツイセヨ…』」

第108航空隊隊長機(エースパイロット)

「隊長、爆撃隊本部機より敵機を撃墜せよと」

「わかっとる、何のために向かってると思ってるんだ」

「デスヨネー」ハハッ

「…!敵弾確認、曳航弾です」

「あんな狙いの甘い球なんぞ当たらんよ」

ヒュヒュヒュヒュヒュヒュン

「エンジンフル!増槽を捨てろ!」

「了解!増槽切り離し!」ガチャ

「よっしゃ!帝国製の30粍徹甲曳航弾をくらいやがれ!」ダダダダダ

「敵機撃墜!」

「次は何処だ!」

「右上470!真っ直ぐこっちに着ます!」

「よし!多少無茶だがヘッドオンするぞ!歯ぁ食いしばれ!」

「えっちょまっt」ギィィィィン

「まだ…まだ……ここっ!」ダダダダダダダ

「て…敵機撃墜…」ウ~ン

「こんぐらいでへばるな、次を探せ」

「つ‥次は…真下…真下です!」

「回避軌道をとる、気絶せん様にな」

「だからまっt」グゥゥゥゥン

ヒュヒュヒュヒュヒュボシュヒュン

「一発被弾、まだ行けるで!」

「隊長…少し休みます……」

「10秒くれてやるそれで充分だ…ろ!」ダダダダダダダダ

「よし、撃墜」

「とりあえず回復しました…一応行けます」

「酔って機内にゲロぶち撒けるなよ」

「隊長も女性なんですしそんな言葉遣いじゃダメですよ…」

「うるせぇ、いいから早く次を探せ!何度も言わせるなよ」

「そんなんだから彼氏できないんじゃ…」ボソッ

「言ったなお前!帰ったら奢れよ!」

「そんな!あんまりです!」

「いいからはよ次探せ…よっと」ダダダダ

「敵機撃墜、いいペースですよ」

「そりゃ勲章目指してるからな」

「今回は何を取る気なんですか?」

「真夏の夜の悪夢だ」ダダダダ

「ああ…あの超鬼畜勲章ですか…」

「そうだ、同期にも1人いるかいないかぐらいだからな、自慢できる」ダダダ

「でも条件って…」

「夏の夜(19時〜5時)に敵航空機を12機以上連続で撃墜だ、難しいだろっと」ダダダダダ

「でももう7機撃墜じゃないですか」

「ここからよ、難しいのは」

「えっ?それってどうゆう…」

「周り見ろ、周り」

「ああ、敵機がいないですね」

「ある程度撃墜したらエースだとバレて距離を取られるからな」

「確かに面倒いですね…」

「それに残弾も問題だな」

「100発あったのがもう残り28発ですか…やはり少ないですね」

「30粍弾が無くなっても7.92粍機銃があるが…」

「30粍と比べると威力不足ですね」

「だから撃墜するまでに弾を多く消費することになり、結果的に勲章はお預けになる…」

「恐ろしい話ですね、あっ通信だ、え〜と何々……」

「どうした?何か問題か?」

「…敵の増援を確認、数12らしいです」

「キッツイなぁ、もう弾ないで」

「でも本音は?」

「スコア稼ぎだ、行くぞ」

「デスヨネー」

「それにあと一時間もせん間に爆撃開始やぞ、急がんとな」

本部機

「爆撃目標まであと47分、敵機はどうだ?」

「現在増援含め総数30ですが既に21機撃墜を確認しています」

「とゆうか不気味なぐらい地上からの攻撃がないんだが…」

「気にしちゃダメですよ、それにこちらにも都合がいいんですし」

「それもそうだな、急ぐか」

「作戦本部より通信、何々…」

「作戦本部からか、なんかあったんか?」

「大変ですよ…総統が出撃したと本部から」

「総統が⁉︎一体なぜだ⁉︎」

「ストレス…じゃあないでしょうか」

「ストレスゥ?」

「最近総統仕事が伸びたでしょ、それが原因でストレスが溜まったんじゃないかと」

「ありそうで怖い」

「俺次から報告書早めに出しとこ」

「総統ですし今頃『ヒャア我慢できねぇ突撃だぁ!』とか言ってそうですね」

「分からんぞ、覚醒《壊》で虐殺して回っとるかもしれんぞ」

「怖いなぁ〜戸づまりしとこ。」




説明
TBTS 仮肉体移送システム
仮の肉体を生成、それに本体から魂を持ってきて宿すシステムのこと
例え死んだとしてもそれは仮の肉体なため本体は無事、再び本体に魂を戻し死を無かったことにする
陸空 陸軍航空隊
第108航空隊は陸軍航空隊に属す
覚醒《壊》 
肉体の風化を加速させる代わりに加速分の力を肉体から引き出す
尚既にTBTSが実装されているため実質コストゼロで使える


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第12話 総統の行方と陸軍の侵攻

結構期間開いた上に短いです
風邪ひいてるからね、しょうがないね


世界標準時0時48分

海上 総統、敵艦隊(第8話参照)と交戦中

「ぎょライかクにん、カイひこうドう、オモかジ」

ドドオォォォン

「…………サゲンにヒらい、そんがイナし」

「しゅホウだいイチカラだイヨンひらケ、ショウじゅんカイし…ウテ!」

ドドドドオォォォォォォォン

「メイチュウ、テキカンげきチンかくニン」

ミシミシミシィ ガギィン

「てキダンとうブにチャクダン、ちょうダンカクニん、さいドはっポウ」

ドドドドオォォォォォォォン

「てきカンげきチンカクにん、しゅウイニてきエイナシ」シュウゥゥゥゥ

「ふウ、ヤッパり覚醒系統ハ疲れるなぁ…」

「まあ陸まであトスウじゅっキロナンダ、暇な時間が増えるなぁ」

……………………………………………………………………………………………………………………

世界標準時3時32分

敵首都まで60km地点 Tiger4

「もう2時間もすれば夜明けか〜」

「にしても元々の作戦時刻よりだいぶ早いな〜」

「ここまで障害になるものは無かったですからね」

そう、ここまでで会敵したのは歩兵と旧式(此方から見たら)戦車ばかり、貫徹される心配がない上殆ど一発で決めているので楽しくないのだ!

「この速さで行ったら爆撃隊の爆撃に巻き込まれるんじゃないか?」

「待機という考えを持ちましょうよ車長…」

「でも暇じゃん、やる事ないじゃん」

「確かにそうですが…おっと、敵戦車発見、恐らく此方も見つかりました」

「照準開始〜終了と同時に発砲せよ〜」

「完全に流れ作業ですね…敵戦車発砲確認」

ガギイィィン

「砲塔側面に命中、跳弾しました」

「照準完了しました」

「了解、撃て〜」

ドオォォォン

「敵戦車の砲塔正面に命中、砲塔が飛びました」

「了解、再度前進」

「前進再開」

「……?変ですね、あの戦車が動いてるように見えます」

「おいおい、いくら暇だからってそんな嘘には騙されんぞ」

「いえ…動いてます!首無しで動いてます!」

「嘘だろおい!次弾は⁉︎」

「現在装填中!完了まで20秒かかります!」

「10以内に済ませろ!」

「無茶ですそんな事!120mmで自動装填装置も無しに!」

「いいから早く済ませろ!あんな重量物が当たれば被害は避けられんぞ!」

「あと20m!来ます!衝撃に備えて!」

バァン(大破)

「…お…音が汚い…」

「搭乗員の状況は⁉︎」

「操縦手…頭部強打…いてぇ…」

「装填手左腕打撲…短期使用不能…」

「砲塔機銃手被害なし」

「車長被害なし」

「あとは…車体機銃手と修理手ですが…」

「応答なし、気絶したか?」

「操縦手、どうですか?」

「機銃手、修理手気絶、どうします?」

「今は休ませてやれ、車体の被害は?」

「左履帯破損、走行不能です」

「修理にどのぐらいいる?」

「30分はかかりますね」

「そうか…仕方がないな、修理開始だ」

……………………………………………………………………………………………………………………

同時刻 とある村にて 総統のストレス発散

「グホッゲホッゲホッ…なぜ…なぜお前はこんな事をするんだ…」

「う〜ん…楽しいから?」グリグリ

「狂ってる…」

「狂ってる?そりゃどうもありがとう、褒め言葉だね」

「何が目的だ…物か…金か…」

「俺はねぇ、君達みたいなそのねぇ、苦痛に歪む顔を見るのが大好きなんだよ!」

「タスケテ…タスケテ…」

「もうつまらないし、楽にしてやろうかな」

カチャ バァン

「」ドサッ

「悪魔めぇ…」

「なんとでも言うといいさ、どうせ限られた命なんだ」

「シテ…コロシテ…」

「さあ、もっと楽しませてくれよ?」




さて、今回の帝国手記、如何でしたか?
ここでお便りが来ています、ペンネーム『総統』さんより、どれどれ?…
「勘違いしないように言っておくと俺はSじゃない、ましてやサイコパスでもない、あれはただのストレス発散だ、それ以上でもそれ以下でもないからな!誤解するなよ!」…と、キャラ作りの為に我慢してくれたまえ
それではまた来週か再来週にお会いしましょう、さよなら!


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第13話 サブタイ思いつかない(メタ)

まず謝罪を、1ヶ月以上投稿出来ず、誠に申し訳ありませんでした
この結果を真摯に受け止めて、然るべき対応をしたく存じます(政治家並感)
注意:この話を読んだ読者の三人に五人が完全に置いて行かれると思いますが何卒お許しください


「78…79…80っと、これで全員かな?」

とある村の広場、そこには見るも無惨な死体の山が出来上がっていた

「やはり快感だな、まあ悪いとは思うが俺たちに関わった時点でこうなる運命だからな、許してくれよ」

男は口ではそう言っているが顔は満面の笑みである、第三者からしたら完全なホラーだ

ピーピピピピピー

「おん?無線か、何だ?」カチッ

ザザッ『閣下、今どこにいらっしゃいますか?』

「よく分からん村…みたいなところだ」

『現地人を殺ったりしてませんよね?』

「いや〜もう殺っちまったよ」

『はぁ…何とかならないんですか、そのストレス発散方は』

「何とかは…ならないね、無理だ」

『我々との演習で何とかならないんですか…』

「いや〜無理だと思うね、あとちょっと待って、兵装解除するから」

『そんなところで解除して大丈夫なんですか?一応敵地でしょう?』

「多分大丈夫だ、音源電探で見ても反応は無かったし」

『音源電探って…なんでそんなネタ装備で安全確保を…』

「平気平気、平気だk『ガサッ』不味い!」

刹那、周囲に銃声が響く

(あ〜ひっさしぶりだなこの感覚、これが普通の人間なら走馬灯とか流れてるんだろうか…まあでも走馬灯は自身の記憶の中から助かる方法を〜とかなんとかだったっけかな、死んでも復活できる俺たちには関係ないから流れんのんかな?)

胸部に弾頭が刺さると同時に激痛が走る、この間僅k(0.1秒だろ?)…当たり前のように作者認識するのやめろや!

(死に瀕する時にだけお前が認識できるからな、俺にとってお前は死神みたいなもんだよ)

そんな…ひどい…そこまで言わなくても…サリエルとかアヌビスとかオーディンとかでいいやんけ…

(それ言い方違うだけで全部死神じゃねえか…それでいいのか作者…)

知らない人には何が何だか分からんから騙せるかもしれんやん…それよりお前後10秒ぐらいで死からな、じゃ

(チクショウアイツ言いたいこと言って消えやがった…まあいいや、死因は失血死かな?それt)

ダァンダァンダァン

(あぁ、そう言うことか…なるほ…ど…)

視界が暗転する、死因は失血死ではなく頭部への被弾3発による戦死であった

……………………………………………………………………………………………………………………

帝国本土 総統私室

部屋の中、ベッドの上の何も無い空間に数字列が現れる、そして“それ”は段々と人の形になっていく

完全に人の形になったかと思うと今度はどんどん実体化していき最終的に総統になった

「っ!今何時だ!」ガバッ

「07:38です、総統無茶しすぎましたね、敵地で兵装解除とは」

「ああ、お前か…まあ流石にやり過ぎたとは思っている、後悔はしているが反省はしていない」

「少しは反省しましょうよ……全く」

「で、攻撃隊の戦果は?」

「戦車隊は難なく仮称パリに入りその後敵国は降伏しました」

「本当か!?」

「ええ、しかし我々の目指す国とは違う国でしたがね」

「ウッソだろお前ww」

「どうやらそこはフランソワ共和国?でしたかね、我々の目指す国と戦争状態だったようです」

「う〜む…これは完全に我々の失態だな、宣戦布告も無しに侵攻し、占領とは…」

「一応あの国には宣戦しましたからね」

「できる限り直ぐに全領土を返還しなければな、まあ軍事通行権は貰うがな」

「ついでに国名も変えましょうよ、あの名前じゃ分かんないですよ」

「でも何にするんだ?ヴィシー・フランスか?それとも自由フランスか?」

「フランスは決定なんですね…まあいいです、その二択だったらヴィシー・フランスでいいんじゃ無いですかね」

「まあヴィシー・フランスで行くとして、他の攻撃隊はどうだ?」

「前情報で察しはつくと思いますが爆撃隊は爆撃を成功させ都市の6割を破壊することに成功しました」

「まあこれは分かるな」

「仮称ベルリン攻撃隊はアルデンヌの方で壊滅しましたね」

「何故に!?戦力は充分以上あったろ!」

「敵が坑道を基盤とした地下要塞を作ってましてね、慢心した奴らは土に還りました」

「…その要塞の戦力は?」

「10000m時点での観測では戦車30両火砲50門トーチカ9基その他人員が約3000名確認できました」

「事前に爆撃したはずでは無いのか?」

「大規模爆撃隊と違い小型爆弾を用いた制圧ですからね、地下要塞が破壊できないのはしょうがないでしょう」

「地下要塞の攻略ねぇ…硫黄島か何かか?」

「規模的には似たようなもんですよ、それに費用対効果が見込めるので総統の許可さえあれば本土砲でドカン!といけますよ」

「じゃあ久しぶりにやるか!本土砲の発砲を!」

総合戦闘指揮場

「よぉみんな、久しぶり」

「あっ総統、待ってましたよ、久しぶりに死んだんですって?」

「おうそうだ、久しぶりにあの感覚を味わったよ」

「それで、ここに来たってことは聞きましたね、アレを」

「ああ…主砲一番開け!砲右舷53度旋回!砲昇降+48度!軽炸薬榴弾装填!」

「待ってました!一番主砲員聞いたか!」

『ええ聞きました!今開いてます!』

ズンッ…ズズズズズズ

地響きにも似た音が本土中に鳴り響く、主砲の旋回音だ

「弾着時間の計算w『総統!大変です!』何だ⁉︎何か問題か⁉︎」

「いいえ違います、外線が…外線がなっています!」

「何!外線がだと!ここに来てから此方からかけても全く反応のなかったあの外線が⁉︎」

「そうです!『貸せ!』どうぞ!」

「はいもしもしこちら…」

総統が電話を取った瞬間、総合戦闘指揮場中に怒声が響き渡った

『おいゴラ第三‼︎よくもうちの第11魔導攻撃旅団を撃墜してくれたなぁ‼︎』キィィィィィン

「耳がぁぁぁ!?」

『俺らなら耳ぐらいすぐ治るだろうが‼︎それよりも何故撃墜した!理由を説明しろ!三文字以内でな!』

「そもそも誰だお前!まず名乗れやゴラァ!」

『第七移動帝国国務総統括最高権限者じゃボケェ!説明はよ!』

「ああ分かったよ!説明するよ!その前にまず落ち着け!」

『落ち着け⤴︎だとぉ!ふざけんじゃねえよお前!いいかまずな…』

3分後

「落ち着いたか?」

『ああ、落ち着いた、にしてもなんで撃墜したんや?説明あく』

「お前らの第11魔導攻撃旅団?だっけ、そいつらは俺らの確認無線に何の応答も無しに近づいて

来たから武力制圧したまでだ」

『ん?おかしいな、あいつらからは近づいても確認無線が来ないと聞いたぞ』

「え?」

『え?』

「いや待てお前ら無線機器に何を使ってるんだ?」

『何ってお前そりゃ魔力回線を使ってるが』

「は?」

『え?』

「いやうちは機械回路を使ってるんだが」

『じゃあまさかこれって…』

「無線の回路の種類が違うからそもそもとどいてなかったってことか…」

『はぁ…何故情報をあまり交換しなかったんだ過去の俺たちは…まあいい、あいつらもすでに復活してるからな』

「ところでお前らは元の世界にいるのか?」

『いや、別の世界に来ている、日本と一緒にな』

「別の世界?」

『すげえんだぜこの世界は、竜が飛んでるしよ、敵は魔術を使用して攻撃してくるんだぜ』

「お前らにピッタリの世界じゃねえか、それで、俺ら以外にはどこと連絡が取れているんだ?」

『お前ら第三以外には第五と第六、それに第十だけだな』

「あれ?第九とは連絡取れてないのか?第十と一緒に演習していると聞いていたんだが…」

『それに関しては第十から聞いている、なんでも凄まじい空襲にあって対処している時に見失ったそうだ』

「う〜む…連中、俺らの中じゃまだ発展途上だからな、沈んでなきゃいいが…」

『そうだな…』

その通話を聞いていた指揮場通信手が指揮場長に話しかける

「なんか総統の通話相手、総統に声が似てますね」

「そりゃとことん似てるからな、身体的特徴も声も、実際私も総統集会に顔を出したときに

他の総統と見分けがつかなかったからな」

「ちょっと待ってください、総統集会って何ですか?」

「ん?、お前は知らなかったのか?いいか、総統会議とはな、数年に一回各総統が集まって会議…という名のゲーム大会をする総統たちのストレス発散の一環みたいなもんだ」

「そんなものがあるんですねぇ…知らなかったです」

「まあ一般非公開情報だしな」

「えっ、それって僕に話したらマズイやつなんじゃないですか?」

「いや、一部軍人は知ってるぞ、なんならお前以外の指揮場員はみんな知っているぞ、

逆に何故知らなかったんだ?」

「そんなこと聞かされてませんし…」

「7年ほど前の指揮場員総会議で話したぞ…ああでもお前は休んでたな、じゃあ仕方ないか」

話は通話内容に戻る

『……という理屈で俺たちは転移したんだ、分かるか?』

「魔術的うんぬんかんぬんがなんたらってとこまでは理解出来たぞ!」アキラメ

『はぁ…分かりやすいように説明するぞ』

「ウィーッス」

『まず某海自のイージス艦が二次大戦中にタイムスリップした漫画は知ってるか?』

「知ってるぞ、で?それとこれとなんの関係が?」

『アレは嵐に巻き込まれて転移したろ?それと同じようなもんで今回は嵐が無いバージョンだ』

「なるほど分かった、それでこれからどうするんだ?」

『とりあえず元の世界に帰るというのを目的に行動するつもりだ、お前らは?』

「俺たちもその方向で行く、無事元の世界に帰れたら酒でも飲もうぜ」

『おう勿論だ、何か進展があればまた連絡するからな。』




この話で置いて行かれた読者も多いと思います、私もその一人です(作者)
いやまあ冗談なんですが、おっと待てその手に持っている物騒なモノを仕舞ってくれ
他の帝国については後日設定をまとめて投稿しようと思います
それではまた1ヶ月後に(懲りてない)


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第14話

やっちまったぜ 投稿者:変態ではない作者(8月16日(月)1時30分00秒)
…はい、出オチです、前回から2ヶ月が経過しました、謝罪します、申し訳ありませんでした。


『にしてもお前魔法が存在しているとやっと思うようにになったのか?』

「いきなりどうしたんだ?まあ現状存在していると思わざるおえないが…」

『どうしてだ?俺たちが魔法を見せても“そんなのどうせ科学技術を使ってそれっぽく

見せてるだけだろ”とか言ってたお前が何故?』

「流石にこの身で受けた上に駆逐艦が一隻蒸発しているからな…これだけやられてまだ信じない方がおかしいだろ…」

『でも!!俺ら!!お前の目の前で!!何千回と見せたよな!!?何故我々は信じぬのだ!!』

怒声が指揮場内に響き渡る、電話越しであってもすぐ側に居るかのような声量である

「お前らのは胡散臭いというか…信用出来ないというか…」

『俺らからすればなぁ!!お前らの超大口径砲の方が信じられないんだよ!!絶対魔法使ってるだろあんなもん!!』

「落ち着け!あとお前ら少し遅くなったが周辺住民を避難させろと前線部隊に伝えろ!それと観測機の発艦もな!」

<りょ、了解!すぐ伝えます!

『おいまだ話は終わってねぇぞ!!まずお前らのなぁ!!』

…………………………………………………………………………………………………………

「かれこれ30分話して落ち着いたか?」

『……ああ、少し落ち着いた』

「今度、また仕組みを教えるからな」

『そうか……わかった、今日はこのぐらいにしておく…そうだ、最後にもう一つ』

「なんだ?」

『俺たちが転移してすぐに別の世界から迷い込んだって奴と会ったんだ』

「それで?」

『その事について第五と第六に話したらな、自分達の所にも同じ様な奴が来たって言うんだよ』

「へー、それでそれで?」

『お前らの所にも来てないか?そういう奴が』

「……一人だけ心当たりがあるな…」

『どんな奴だ?特徴は?』

「銀髪碧眼で長身、あと魔法を使う奴だ、今は捕虜としてうちに居る」

『心当たりってことは確定していないのか?』

「ああ、なかなか口を割らなくてな、また今度聞いてみよう」

『じゃあこれで切るぞ、次は1ヶ月後に連絡するからな、私電の方に』

「了解、沈むなよ」

『そっちこそな』ブツッ

 

「……あいつら…無事だといいんだが…」ボソッ

「何か言いましたか?総統」

「いや、なんでも無い、それより今主砲の旋回状況はどのぐらいだ?」

「現在右舷43度、仰角48度です、砲昇降は完了しているのであとは旋回だけですね、あと10分ぐらいでしょう」

「通信手、現地民の避難状況は?」

「現在着弾予想位置より半径10kmの住民は避難が完了しています」

「軽炸薬榴弾の被害範囲は8kmだ、もしもを考えてもそれだけ避難させれば充分だろう、

無線手、偵察機の位置は?」

「観測位置より240km手前あたりですね、弾着までには到着するでしょう」

「OK充分だ、まあゆっくり待とう、敵基地は逃げやしないさ」

少しの間戦闘指揮場が静かになる、嵐の前の静けさというものだろうか

(それにしても…作者の奴今回は来るのが遅かったな…いつもなら俺が死ぬ10分前ぐらいに来て予告するのに…ってなんかヤンデレになりかけてる奴の思考みたいだな……しかしあの時…俺が死ぬ瞬間…周囲のhm値が極端に下がっていた…恐らく作者の野郎が関係しているんだろうが…何故そんなことをする必要が?俺はアイツに何かしたかな…特に心当たりは無いな…あと可能性で考えられるのが…あの時俺の前に現れた作者は本物の作者では無い…とかか?いや、そんなことない…か?)

「今俺……何を考えていたんだ?」

「どうしたんですか総統、もう物忘れする歳ですか?」

「ナチュラルに煽るな…多分大丈夫だ」

「多分って…そうゆうのは放っておくと酷くなりますよ、それと旋回完了まであと7分です」

「そうか…聞いてないけどありがとな」

(俺は今何を考えていたんだ?思い出せない…その前に俺は何を考えていたのかは思い出せるが…思いつくもの適当に当て嵌めていって何がNGワードか探るか…)

(作者…違う、hm値…違う、心当たり…違う、本物では無い…これかぁ、NGワードは、何を考えたか思い出せんが。とにかくカント計数機の記録した数値を見るか…現実改変の可能性もあるしな)スタスタ

「あれっ?総統、何処かへ行かれるのですか?」

「少し用を思い出してな、俺が戻るまでは何があっても主砲を撃つなよ」

「分かりました、早く用を済ませてきてくださいよ」

「わかったわかった、善処するよ。」




…………勘づかれたか


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第15話

期間…空いちゃっ…たぁ!
…はい、申し訳ありません。


北方位艦橋 二階 総統私室

「なぁんで俺こんなとこにカント計数機置いたんだろうかなぁ…」

そんな事を呟きながらカント計数機を確認しようとすると…

「やぁ、久しぶりだねぇ」

「!?」フリムキ

「いや、久しぶりって表現は正しくないなぁ、さっきぶり?かな」

そこには長身の、男性にも女性にも見える人物が立っていた

「…さっきぶりも表現としてどうかと思うがな、何が目的で来たんだ?」ケンジュウカマエ

「おっと、怖いねぇ、その物騒なものを降ろしてくれないか?」

「そいつは無理だね、質問に応えてもらおう、何が目的だ?」

「なぁに、簡単な事さ」

「…………何だ?」

「気付いてしまったんだろ?私の正体に」

「お前の正体?何のことだ?俺はただ休憩するために来ただけだぞ」

「いいや、君は気付いている…正確に言えば勘付いている、そうだろ?」

「…ッだから何なんだ!貴様の目的は、何なんだ!」

「君を始末させてもらうよ、あの狂人と同じ様にね」

そう言うと同時に総統の眼前から奴は消えていた、そして背後から

「…王手だ、君はどう指す?」

「何ぃ⁉︎クソ!」

総統は飛び退いた、そしてワンテンポ遅れて

ドン!

…重い銃声が部屋に響いた

「避けるか、勘弁してくれよ、弾はシリンダー内の分しかないんだ」

「狂人とは誰のことだ?まさか奴か?」

「少しは話を聞いておくれよ…君の言う『奴』かどうかは知らないが、やけに強力な現実改変能力を使う奴だったなぁ」

「…やはり奴か」

「おや、正解だったか、まあ君も今から同じところに行くんだけどね」

「いいや、俺は嫌だね、それともう一つ、その銃は何だ?」

「何故この場面でそれを聞くんだい?好奇心かい?まあいいさ、君を殺す武器の名ぐらいは教えてやろう、こいつは『S&W M500』…の改造版だ、文字通り世界に一つの特注品だよ、化物を殺すためのな」

「そうか、ではさっさと貴様を始末して俺のコレクションにしてやろう」

「そういうのは私を始末できる者にのみ言える言葉だ、君が言える言葉じゃ、ないね!」ドン!

ゴシャァ「ッく!」(左腕と拳銃が飛んだ…肩に命中したな、しかし俺には……)

「再生……しない?馬鹿な!」

いつもであれば再生するはずの傷…しかし今に限っては再生しない…

「どうした?再生がどうとか聞こえたが、どこが再生してるんだ?ん〜?」

「貴様、一体何をした!?」

「これがこの弾の凄いところさ、さっき言っただろう?化物を殺す為の物だと、この弾を撃ち込まれた者はな、例え驚異的な再生能力を持っていようが、例え不死者であったとしても一時的に、何からナニまで人間と同等になるのだ、再生能力は停止し、不死者は死ぬ様になる、怖いだろう?」

「それはいい事を聞いた、効果は一時的なのか、ならば効果が切れるまで逃げれば良い!」ダッシュ

「……ふむ、まあ効果時間は最低でも12時間だ、気長に追うか」

そして総統はいつもの何分の一も遅い足で逃げ、暗殺者?は歩いて追って行く、それが30分も続いた頃

(何故だ!?何故ここまで時間が経っているというのに誰一人としていないんだ!)

ドン! ドン!

「グッ!」(弾は外れたが転けた!?何故!?)

コツ コツ コツ コツ

(足音…立って走らなければ…)

「うご…けない、どうしてだ…?」(そうか…ウォーミングアップもなしに30分全力疾走したら体力も切れるか…))

コツ コツ コツ コツ

(しかし何故息が切れていないんだ…?あの弾の効果が切れて…?いやそれにしては…)

コツ コツ コツ コツ

(考える時間も与えてくれんか…)

「残念だったねぇ、もう少しで逃げ切れたものを」

「よく言うな…付かず離れずの距離を保って追ってきたくせに…」

「いやいや、いつ距離を離されるかと心底ヒヤヒヤしたよ」

「…一つ質問だが、いいか?」

「質問?手短にすませてくれよ、こっちだって追いかけっこで時間がないんだ」

「あの時、あの村で俺を撃ったのはお前だろ?何故あの時は復活できたんだ?」

「ああ、あの時かい、あの時はまさか復活できるなんて思ってなくてねぇ、通常弾を使用したんだよ」

「おいおい、流石に暗殺?相手の情報ぐらい仕入れて欲しいね…三流かな?」

「三流とは何だい、黙っていれば言ってくれるじゃないか、そんなに早く死にたいのかい?」

「いや…まだ死にたくはないな…皆が待ってんだ…それに…」(待てよ…確か兵装に非常電話があった筈…)

「それに…なんだい?」

「俺は総合戦闘指揮場の奴等に『戻る』と言ったんだ…行かなければ」(一か八か、やってみるしかないっ!)

「行かせないよ、君は此処で死ななければならないんだ」

「いいや俺は戻るね!兵装展開!」

そう叫ぶと同時に総統の周囲を光の粒子が包んだ…が

「おや驚いた、もう展開出来るようになっていたのか、しかしまだ不完全なようだね、肝心の兵器類が出ていないじゃないか」

暗殺者?の言った通り兵器類は出てこず、そこにあったのは小さな箱型の何かだった

「そんな物出したところで状況は好転しないと思うがねぇ」

「勝手に言ってやがれ!」

そう言うと総統は箱を開ける、そして中から出てきたのは…

「ッ!まさか!」

「そのまさかだよ!」

…一台の電話機だった

「クッ!」ドン!

ヒュン「ヒュエッ!掠った!?」

「馬鹿な!?もう一発!」カチッ

重みの無い音が周囲に響く

「弾切れか、もう少し弾を持ってくるべきだったな」

「ックッソォ!!やめろ!こんな結果は認めない!やめてくれ!」

「いいや限界だ!かけるね!」ガチャ

ジリリリリリと呼び出し音が周囲に響き渡る

『こちら総合戦闘指揮場、要件をどうぞ』

「至急応援を頼む、場所は分かるな?」

『承知しました、すぐに一個小隊を送ります』ガチャ

「あぁ…そんな…こんなの…認められない…」

「これが一転攻勢だ、覚えておくといい、もう外の景色を見ることのないお前には必要無いだろうがな」

「…本部へ、作戦の失敗を報告します…帰還指示を」

「ん?本部?」

『了解、帰還せよ』

どこからともなく誰かの声が聞こえる

「おい待て、本部って何だ?どう帰還するんだ!?」

「こういうことさ」

言うが早いか暗殺者?の姿が透け始める

「待て!まだ貴様に聞きたい事が山ほどあるんだ!勝手に行かれては困る!」

「じゃあ尚更行かなくてはな、君も行くところがあるのだろう?」

「おい待て!せめて戦利品としてその銃を置いていけ!おい!」

総統が言い終わる前に追跡者(仮)は完全に姿を消していた

「………」(本部か…気になるな、この状況で気にならん奴はおらんと思うが…)

タッタッタッタッタ

「大丈夫ですか閣下…って!左腕どこ行ったんですか!?」

「…話せば長くなるな、まずは総合戦闘指揮場へ行こう」

「わ、分かりました…」

そうして総合戦闘指揮場へ向けて歩き出した

「……作戦を変更する必要があるか」

総統はそう小さく呟いた

「何かおっしゃいましたか?」

「いや?なにも?」

そう言う総統の姿はえもいわれぬオーラを纏っていた。




……次は早めにあげます。


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