ガールズ&パンツァー鉄血のオルフェンズ月鋼の武者 (KEI753geru)
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俺の一番の友達の話をしよう

初投稿です!というかタイトルクッソ長い…ガル鉄が面白かったのでリボンの武者でssを書かせていただきました

あとほとんどリボンの武者のまんまです

____________________________________________________

 

「生まれてくる時代を間違えた」___と彼女は笑った

 

俺の一番の友達の話をしよう

 

強襲MS戦車競技!(タンカスロン)

 

戦車乗りMS乗りたちが独自に繰り広げる野良試合!

参加規定は2つ!

一つ10トン以下の戦車であること

MSは近接武器だけなら参加可能、銃火器などはショットガンなどと言った遠距離不可のものだけとする

未だマイナー競技ではあるが年々人気が高まってきている!

 

観客「やっぱ公式戦とは違って大迫力だな!」

 

観客「そりゃそあだろ主催者のいる公式とは違ってこっちはいえば野試合俺たちギャラリーも野次馬みたいなもんだからな!」

 

ヤイカ「…」

 

観客「次はあのアンチョビ率いるアンツィオだったな?相手は?」

 

観客「えーと確か…楯無高校…ムカデさんチーム?」

 

観客「聞いたことねぇな…新チームか」

 

観客「今頃ビビって震えてんじゃねぇの?」

 

しずか「くぁ…」

 

アルジ「おいしずか姫試合始まってんぞ…」

 

鈴「そーだよしずか姫!今回の相手はアンツィオ高校!かの大洗学園と互角に戦ったアンチョビさんのチームなんだよ!」

 

しずか「……」

 

鈴「ヒャッ!?」

 

テケ車が急停止する

 

鈴「アンツィオのCV33!」

 

アルジ「っと前哨か?」

 

しずか姫が的確にCV33を撃ち抜く

 

観客「なんだあの赤い戦車…アンツィオの速攻を見抜いてやがった!?」

 

観客「あの紅くてでかいリボンの子…やるじゃねぇか!」

 

観客「MSの方は停止した途端動かないな」

 

観客「基本的にMSは戦車を攻撃できないからなぁ…まぁ仕方ないだろアンツィオのMSが出るまで待ってるんだろうよ」

 

アンツィオ生「すいません姐さん前哨2輌やられました!」

 

アンチョビ「ったくー!何やってんだよーあれほど相手を舐めて突っかかったらダメだって言ったじゃないか!」

 

ペパロニ「アンチョビ姐さん!ウチらが出てもいいっすか?」

 

アンチョビ「ペパロニ…」

 

アイン「では私も行かせていただきますアンチョビさん」

 

アンチョビ「アイン…よし!けど簡単にはやっつけるなよー!今回はあくまで冬季無限軌道杯に向けた練習も資金稼ぎなんだならなー!」

 

ペパロニ「わかってますって姐さん!」

 

アイン「了解であります!」

 

ペパロニのCV33部隊とアインのアッガイがムカデさんチームに近づく

 

鈴「きた、アンツィオ高本隊…!」

 

アルジ「MSが動き出したか…!」

 

後方に佇むMS…ガンダムアスタロトが動き出す

 

アルジ「じゃあ行くか!」

 

鈴「もう!姫!私お馬さんとかじゃないんだからね!インカムあるんだからそっち使ってよ!」

 

しずか「…」

 

テケ車がCV33を撃ち抜く

 

ペパロニ「もらったぁ!」

 

アルジ「っと!」

 

デモリッションナイフを地面に突き刺してCV33の攻撃を防ぐ

 

アルジ「今のうちに行け!」

 

デモリッションナイフを地面から抜き取りCV33の前に立ちはだかる

 

鈴「ありがとうアルジくん!」

 

アマレット「ペパロニ姐さんあの赤いのドゥーチェのところに行くつもりだ!」

 

ペパロニ「くっそ…MSが邪魔で通りたくても通れねぇ…(けど…タンカスロン…おもしれーじゃねぇか!)」

 

アイン「こちらで足止めします!」

 

アッガイがアスタロトにタックルを仕掛ける

 

アルジ「ぬおっ!?」

 

ペパロニ「アイン!よしお前らアイツを追うぞ!挟み撃ちだ!」

 

ヤイカ「無様ね…見てられないわ」

 

ザディエル「ですね…」

 

アルジ「デモリッションは…無理だな」

 

ブーストアーマーからナイフを取り出す

 

アイン「ここから先は通さん…!」

 

アルジ「ちぃっ…!」

 

アイン「まさかタンカスロンの方でもガンダムフレームと戦えるとは思っていなかった…!」

 

様子を見ていたアンチョビが動き出す

 

アンチョビ「いまならやれるな…全車突撃!包囲してやれ!」

 

鈴「うわっきた!一気に圧倒しにきたよ!どーするのしずか姫!」

 

観客たちはその時恐れもせずただ笑っている赤いリボンの少女を見た

 

鈴「…!目標____アンチョビ車CV33了解____!」

 

その時アンチョビ車のCV33が横からの砲撃によって行動不能となる

 

観客「なにが起こった!?」

 

アンチョビ「…誰だ!?横合いから撃った奴は!?…短砲塔7TP戦車とダンタリオン…!」

 

アンチョビの視線の先には短砲塔7TP戦車とガンダムダンタリオンがいた

 

ヤイカ「たった一両相手にぬるい戦いをしているわねアンチョビ」

 

アンチョビ「ヤイカ…!」

 

アイン「ザディエル・ザルムフォート!」

 

アルジ「どこの高校だ…?」

 

観客「騎士団長ヤイカ率いるボンプル高校だ!」

 

ヤイカ「そう…私はヤイカ。そんな生ぬるい戦いだから大洗どころかあのちっぽけな九七式軽装甲車1輌とつぎはぎMSに苦戦するのよ。まぁそれが安全なルールにのっとった公式戦車道の限界ただのスポーツ…このヤイカが本当の戦車戦を教えてあげる。」

 

ザディエル「…」

 

観客「ボンプルが乱入か?」

観客「いいぞー!」

観客「こりゃ面白くなるぞー!」

観客「アンツィオとボンプルの掟破りの一戦か!」

 

アイン「勝手な真似は許さん!」

 

アンチョビ「まてアイン!」

 

その時7TP戦車が砲撃を受けた

 

「「「「「!?」」」」」

 

しずか「下がれこの下郎ッッ我らの獲物に横から手を出すのは___首盗人同然ッッ!これ以上邪魔立てするなら…我が戦車にて___今ここで成敗してくれるが如何ッ!?」

 

鈴「お…終わった…あ…あたし死んだ…」

 

アンチョビ「あいつら正気か?」

 

ザディエル「礼儀を知らん奴だな…」

 

アルジ「おいおい…」

 

ウシュカ「プフー」

 

ヤイカ「ほ ほ ほ ほ ほ…これは失礼!お邪魔してしまったようね。お詫び代わりに___あなたたちのお名前を聞いてもよろしいかしら?」

 

しずか「鶴姫しずか!」

 

凛「操縦手の…松風鈴…です!」

 

アルジ「アスタロトのパイロットアルジ・ミラージ…」

 

しずか「ヤイカとやら『本物の戦車戦』と申したな?」

 

「本望也!」

 

鈴「私の1番の友達の話をしよう」

 

鈴「でも_______生きていたらね…」

_______________________________________________________________________

 

というわけで1話終了です

正直4月からは就職するので投稿する期間がすごい空いてしまいます申し訳ない…(・ω・`)面白かったら幸いです…

 



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3人の出会い

えーと約一ヶ月が経とうとしています…これをすぐ作る人ってやっぱすげぇな…というわけで今回はようやくの2話目です


俺はその日までただの高校生だった…

部活にも入らず特にすることのない日々

退屈で静かな毎日だった

そんなんでいい思っていた

 

大洗学園の勝利!

 

楯無生徒「サンダースが負けた!?」

 

楯無生徒「相手は大洗!?何処だよそこ!」

 

楯無生徒「今年から復帰した弱小校だろ?」

 

何かデカイことが起きていた

 

大洗学園______勝利!

 

勝利!

 

あの人は____伝説を作り上げた

 

アルジ「すげぇ…!俺も…MSで戦いてぇ…!」

 

次の日

 

鈴「えぇー!?うちの学校MS戦車道部ないの!?」

 

遠藤「まぁ人気なかったからね〜10年前に廃部だってさ」

 

アルジ「廃部ねぇ…てか作るにしたとしても戦車とかMSはどうするんだ」

 

鈴「そうだった…まずそこからだ…」

 

遠藤「まぁでも今時戦車道なんて流行らないって」

 

この二人は松風鈴と遠藤はるかまぁ鈴のやつとはちっさい頃からの友人だが遠藤は鈴経由で知り合ったまぁ友人の友人だな

 

しずか「おはよう松風さんアルジさん後ろ失礼!」

 

アルジ「おぉおはよう」

 

鈴「おはよーしずか姫」

 

この赤いリボンつけたやつは鶴姫しずかクラスのほとんどはしずか姫って呼んでる

弓道部のエースそんで成績優秀

名前の通り物静かで雰囲気あるからしずか姫だそうだ

俺は周りがそう呼んでたから合わせてるだけだが…

持ち物に関しては…怖い…生首の筆箱ってなんだ…

あと鈴がしずか姫を変な目で見る時がある…

 

しずか「_____ときに松風さん。貴方___戦車___始めるつもりなりや?」

 

鈴「あっ…いやなんというかちょっと興味が出て!あの…しずか姫…一緒にMS戦車道…やらない?」

 

遠藤「なんか告ってるみたい…」

 

しずか「戦車道なら____断る____私は「道」がつくものは好かぬ!」

 

鈴「そ…そっすよねー」

 

アルジ「ん?でも弓道やってただろ?」

 

後輩「しずか先輩!」

 

後輩「なんで弓道部辞めちゃうんですか!?」

 

後輩「大会前の一番大事な時期なのに〜!」

 

後輩「戻ってきてくださいよー!」

 

しずか姫の目はまるで違う風景を見ているようだった_____

 

カン コーン !

 

しずか「松風さん…アルジさん___朝の件___本気なりや?」

 

アルジ「ん?」

 

鈴「え?」

 

しずか「戦車は甘くない…MSもだ輝くどころか、動く鉄の棺桶の中で生きながらにして松明のように燃やされるやも知れぬ、それでもなお突き進むのなら」

 

しずか「戦車はある。MSもだ。」

 

 

 

アルジ「…広いな」

 

鈴「ほんとにしずか姫ってお姫様だったんだ…でっかいお屋敷〜」

 

しずか「たいしたことじゃない。代々造り酒屋なだけぞ。先祖に利に聡い人がいたらしい。そして先代に戦車趣味に足突っ込んだ数寄者がいてな…確かこの蔵だったはず…」

 

アルジ「おぉ…これは」

 

鈴「九七式装甲車___テケ車…!」

 

しずか「不足ないか?」

 

鈴「最高です!」

 

アルジ「確かテケは2人乗りだったよな?」

 

鈴「そうそうしかも故障も少ないから扱いやすいんだって。でも戦車道の大会に出るのは厳しいかな…」

 

アルジ「てかMSはどこだ?」

 

しずか「あぁすまぬ今案内しよう」

 

ヴォルコ「ん?しずかお嬢帰ってたんですか?」

 

しずか「おぉヴォルコか…今さっきな」

 

ヴォルコ「で…そちらの2人はご友人ですか」

 

アルジ「アルジ・ミラージです…」

 

鈴「松風鈴です!」

 

ヴォルコ「でなぜ戦車がある蔵に?」

 

しずか「いやなに戦車に乗ろうかと思ってな。MSも使わせてもらおうかと」

 

ヴォルコ「なっ!?しずかお嬢!アスタロトを使うんですか!」

 

しずか「なにアルジに使わせようと思ってな」

 

ヴォルコ「なにする気ですか?」

 

鈴「そうそうさっきも言ったけど戦車道じゃ厳しいよ?」

 

しずか「かまわぬ私たちがやる子はMS戦車道にあらず タンカスロン(MS戦車戦)なり____!」

 

ヴォルコ「しずかお嬢…まさかとは思いますが弓道部辞めたとか言わないでくださいよ?」

 

しずか「辞めた」

 

ヴォルコ「やっぱりそうですか…二人ともしずかお嬢のことは頼む…それじゃあMSの格納庫に行きますか」

 

鈴「ヴォルコさんってここの従業員さん…じゃないですよね?」

 

ヴォルコ「やっぱりわかりますかね?まぁ俺はしずかお嬢の親御に助けてもらってここに住まわせてもらってる身なんだ。10年前に俺の親父が会社の金を横領してたのが発覚その時にあるMSを売られた…俺は何とかしてそのMSを取り戻したかったでも俺1人じゃどうしようもできなかった…でその時に助けてくれたのがしずかお嬢の親御さんだ。MSは取り戻せたもののフレームだけになってたなんとかしてアーマーは取り付けたが前の姿には戻ることはなかった。でも手元に戻ってきただけありがたい…でここにあるのがそのMS…ガンダム・アスタロト」

 

アルジ「ガンダム・アスタロト…!」

 

鈴「ってことはこれってまさか聖グロや大洗が使っているガンダムフレームの一種!?」

 

しずか「大洗のMS見覚えがあるなと思ったがやはりこやつと同じだったか」

 

ヴォルコ「まぁやるからには操作説明は…いや俺が教えても無駄か…もう10年は乗ってないからな」

 

アルジ「習うより慣れろ…ってやつですか」

 

ヴォルコ「まぁそんなところだ」

 

しずか「ヴォルコ今から陸の方へ向かう徳藏リアリナにも伝えておいてくれ」

 

ヴォルコ「わかりましたお気をつけて」

 

鈴「しずか姫〜陸に行くのはいいけど何しに行くの?」

 

しずか「見に行くぞタンカスロンの試合を!」

 

 

 

 

 

アルジ「すげぇな…自己責任とはいえこんな間近で観れるとは…」

 

しずか「より実戦的で危険な内容、戦車は10トン以下、MSは近接に特化した武器のみという参加規定(レギュレーション)たった1輌1機からでもエントリーできる手軽さ」

 

アルジ「まぁ周りの客が荒っぽい奴らばっかのは仕方がないが…」

 

鈴「(ま…まぁアルジ君のおかげで近寄ってこなくていいんだけど…)」

 

しずか「何より我ら3人の軍勢で活躍するにはここ以外にはない」

 

鈴「わかってるわよそれに資金的にも___でしょ?学校から予算出るわけでもないし…」

 

しずか「…資金か…いっそ春でも売って足さにするか?」

 

アルジ「そーゆーの絶対やめろ!」

 

鈴「それに多分全然たんない…」

 

アルジ「足りないとかもいうな」

 

しずか「ふむぅ…世知辛いのう…」

 

アルジ「すごかったな…タンカスロンの試合」

 

鈴「私でも…輝けるかな?」

 

しずか「我が全てを燃やし尽くすほどの___敵手に会(まみ)えんものか…!」

 

鈴「決まり…」

 

アルジ「だな」

 

 

 

 

 

鈴「再整備完了!」

 

アルジ「こっちも終わったぞー。ヴォルコさん手伝ってくれてありがとうございます」

 

ヴォルコ「いや気にするな整備くらいはいつでも教えてやる」

 

鈴「まぁとりあえず…姫は車長兼砲手ね元弓道部だし…運転は私がするね!」

 

アルジ「で…アスタロトと九七式につけたこのムカデのマークは?」

 

しずか「武田軍団の使番『百足衆』が使った旗印ぞ。我が家の祖はそこに連なるらしい…」

 

鈴「じゃあ私たち___ムカデさんチームだね♡」

 

しずか「…う…うむ…そうなるな…」

 

アルジ&ヴォルコ「(安直だ…)」

 

鈴「___じゃ試運転行こっか!」

 

アルジ「待て待て待てどうやってMS出すんだよ」

 

ヴォルコ「大丈夫だ蔵の床と屋根が開くようになってるからそこから出ればいい」

 

 

北富士戦車道えんしゅうじょう

 

 

アルジ「すげぇ広いな…」

 

鈴「やっぱ空きがあるね…しずか姫!ここならいっぱい撃てるよ?」

 

戦車道女子「ぷっ…何あのちっこい戦車と左右非対称なMS…あれでMS戦車道やるつもりなのかしら?」

 

MS乗り「おいやめろって…」

 

しずか&アルジ「…」

 

戦車道女子「やぁね最近は…」

戦車道女子「先の大会であんな弱小校がまぐれで優勝したばかりに…」

戦車道女子「勘違いのにわかが多くて困るわあー」

 

MS乗り「(なーんでそんなこと言うかね…)」

 

しずか「_____ふんなるほどな…MS戦車道というお遊戯が、廃れるわけだ…」

 

戦車道女子「なっ聞き捨てならないわね!」

 

ラフタ「ハイハーイストップストップー」

 

アジー「喧嘩ならよそでやってくれないかな?」

 

戦車道女子「サ…サンダース高のラフタさんにアジーさんそしてアリサさんも!?」

 

アリサ「Heyガールズ♡弱いものいじめはいけないなぁ〜MS戦車道は選ばれし学校の優雅な嗜みなのヨォ〜〜?」

 

アルジ「選ばれし学校…ねぇ…」

 

わははは

 

しずか「まったくだ。我らがするはMS戦車道などという暇潰しにあらず、

戦也。

 

鈴「強襲MS戦車競技!」

 

しずか「汝等やる気があるというのなら相手してやっても良いぞ?動かぬまと相手ではつまらぬのでな」

 

アリサ「Hey待ちな!その大口___気に入った勝負してやろうじゃない!」

 

ヘルメッ子「アリサ!?」

 

アリサ「____とはいえ、あのM4じゃあんたたちがかわいそうだから____あらためて釣り合う戦車を持ってきてあげるわ!」

 

ラフタ「ねぇこれ君のMS?」

 

アルジ「まぁ借りてるって感じですけど一応俺のMSです…」

 

アジー「ガンダムタイプ、しかも初めて見るタイプだ。あのマニュピレーター、百錬の腰部のアーマーを使ってるのか。というか見た限りだと結構チグハグな装甲だね…」

 

アルジ「まぁ俺もそこはよく知らないんですけどね」

 

鈴「(向こうは向こうでMSの話してるけどなんか姫とアリサさんが喋ってるうちにサンダース側が挑戦する図式になってる…)」

 

アリサ「M22ローカストがあったでしょ!?」

 

ヘルメっ子「アレたしか友好校供与しちゃってますよ!」

 

アリサ「じゃあ返してもらいなさい!」

 

しずか「馬上より失礼致す、改めて御名を頂戴したい!身共は楯無高校鶴姫しずかと申す!」

 

アリサ「サンダース大学付属高校アリサよ、なにその口調中二病?」

 

しずか「くくっ…お主も似たもの同士だろう?」

 

アリサ「一緒にしないでよ、私は彼氏持ちのリア充よ!」

 

しずか「では各々がたまた後ほど!」

 

鈴「……」

 

アルジ「あっおい待てよ!」

 

ラフタ「あっちょっと待った!君名前は!?私ラフタ・フランクランド!」

 

アジー「アジー・グルミンだ。」

 

アルジ「アルジ…アルジ・ミラージ!」

 

しずか「あはは!快哉!快哉!」

 

アルジ「おいしずか姫!相手は強豪の一角のサンダースだぞ!?」

 

鈴「そうだよ!?」

 

しずか「前から一度してみたかった也、「犬追物」を!」




えーようやく2話目を投稿することができました
なにかしらのミスがちょくちょく出てくるかもしれないですがご指摘していただけるとありがたいです。
でかいミスがあったらどうするのかって?
(´・ω・`)


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2人の轡と1人の機械鎧

ようやく3話…サブタイトルが全然思い浮かばなかった…許してください
(´・ω・`)


遠藤「えっ戦車とMSが手に入った!?」

 

鈴「ウンウン」

驚きを隠せない遠藤に対し鈴は軽く返答する

 

戦車とMSを発見

演習場で試運転

サンダース付属のアリサと試合決定

イマココ

 

遠藤「しかしまぁあのしずか姫と…ねぇ…」

 

アルジ「しかもいきなり実践と来た」

 

遠藤「…で、なんで乗馬クラブ?」

不思議そうに質問する遠藤に対し鈴が答える

 

鈴「姫がここに来いって…」

返答した時しずかの声が聞こえる

 

しずか「ハァッ!」

 

ぴょうっ   カッ・・・

 

鈴「しずか姫すごい!」

 

アルジ「流鏑馬ってやつか」

 

しずか「なにただの的当てだ。所詮___動かぬ的だ。つまらぬ遊戯ぞ!」

 

遠藤「おゆーぎときましたか…」

呆れた顔をする遠藤にしずかが気づく

 

しずか「お主も来たのか…あー」

 

遠藤「遠藤、遠藤はるかよ!クラスメイトの名前覚えてないの?」

 

しずか「すまぬ、名を覚えるのはちと苦手でな。」

 

遠藤「すごい素直…」

 

アルジ「とりあえず俺はアスタロト動かしてくる。さっさと慣れておかないとダメだからな」

 

鈴「姫私たちも練習しとこ」

 

しずか「そうだな。」

 

遠藤「あっMS見てみたい」

 

アルジ「んじゃ来いよ」

 

 

 

試合当日

会場は既にお祭り騒ぎとなっていた

しかしサンダースの戦車などは見当たらない

 

鈴「なんかすごいお祭りみたいになってる…」

 

遠藤「そりゃサンダースが動くんだからちょっとしたお祭りよ!」

 

鈴「あっエンドー」

 

アルジ「さっきたまたま会った。てかこれうめぇな、試合終わったらまた買うか…そういえばしずかのやつは?」

 

鈴「なんか用意するとか言って陣幕張った…」

 

遠藤「なんで陣幕…」

その時1人の観客が大声を上げた

 

観客「来たぞ!サンダースだ!」

 

ハルミカーを曳航したB29が飛んでくる

 

アルジ&鈴「「空から!?」」

 

サンダース生「Let's GO!」

ハルミカーから可愛らしいトラの顔がペイントされた戦車が出てくる

 

アリサ「待たせたわね!」

 

観客「あれ見ろよ!M22ローカストだ!」

 

遠藤「えーとM22ローカスト…これか」

 

アリサ「そうよ!空輸することもできる米国産の軽戦車!あんたらに合わせてあげたわ!」

 

ヘルメッ娘「レンドリースしてたとこから戻してもらうのすごい大変だったんですよ…!」

 

遠藤「流石サンダース…」

 

アリサ「今日の私たちはサンダース付属じゃないわ!義勇タンカスロン隊飛ぶ戦車隊(フライングタンカース)よ!

だからローカストも虎さん仕様!」

 

アルジ「なんか可愛いな…そういやMSは?」

アルジの質問に対して答える人物が現れる

 

ケイ「あっちは多分もうそろそろ着く頃よ!あとごめんねー大人の事情でサンダースの名前使えないんだ。でもこーゆーの大好き!うちのアリサと一つよろしくね♡」

 

鈴「サンダース付属高校のケイさん!」

 

ケイ「っとアジーとラフタも着いたみたいね!」

2機の百錬が到着する

 

アルジ「ん?全国大会では漏影使ってなかったか?」

 

アジーとラフタが百錬から降りてくる

 

アジー「ケイが多分言ったと思うけど漏影はサンダースの名前が使えないから使えないって思っていてくれ」

 

ラフタ「ほんと大人の事情ってめんどー」

 

ケイがアリサの肩を軽く叩くと小さな声でこう言った

 

ケイ「負けたら反省会ね…」

 

アリサ「…ゑ?」

一気に顔色を悪くするアリサとヘルメッ娘

アジー「…どうするんだいアリサ」

ラフタ「反省会は嫌だ…反省会は嫌だ…」

アジーは呆れていたがラフタは心の底から恐怖しているように見える

 

鈴「あのケイさん!大会見てました!お会いできて光栄です!」

 

ケイ「頑張ってね♡…あら!あれがあなたたちのテケ車とガンダムタイプのMSね!」

 

アルジ「あともう1人いるんすけど…」

 

鈴「姫!しずか姫出てきて!」

 

しずか「応!」

 

周りにいた人それぞれが様々な反応をした

驚く人、面白く感じた人、少し引く人

なぜなら鶴姫しずかは、

 

しずか「見参ッ」

なぜか弓と矢を持ち騎馬鎧を着ていた

 

アリサ「な…なにそれ」

 

アルジ「なんで鎧…」

 

ケイ「ファンタスティック!古式ゆかしい騎馬鎧!まさしく現代の騎馬武者たる軽戦車にぴったりだわ!」

ケイの反応に驚いていたアリサは焦りながらしゃべった

 

アリサ「ちょっ!ちょっとまってよ!なによその弓!ルール違反でしょ!ウサギでも狩るつもり?」

 

しずか「弓は兵器ぞ。射るのはうぬらの戦車也!人は狙わぬ安心せい。無論!うぬらが納得せねば使わぬが…」

それを横目にラフタがアルジに話しかける

 

ラフタ「えーっと…そっちの戦車の娘っていつもあんな感じ?」

 

アルジ「いや、学校では物静かなんですが…戦車に乗ると人が変わるというかなんというか。」

 

アジー「まぁ色々と大変だってことなんだろうね。」

 

アルジ「まぁそんな感じです…」

 

ケイ「ノープロブレム!公式戦よりフリーダムっていうのが気に入ったわ!」

ケイは面白がって弓の使用を認めてしまう

 

アルジ「話のわかる人でほんと助かる…」

 

アジー「うちの隊長ほんと自由っていうかなんというか…」

 

ラフタ「まぁ面白いことにはなんでもOKしちゃうけどフェアプレイの精神がすごいのよねー」

 

アジー「まぁでも今回アリサが指揮するからね。多分何かしら条件はつけるだろうね。」

 

 

 

サンダース生

「ヘーイみんな!調子はどうだい(ホワッツアップガールズ)?なんでもありの強襲MS戦車競技!ある意味ルーキー同士の戦いだあ!」

 

サンダース生「MS戦車道連盟にはナイショだぞ!義勇戦車チーム"フライングタンカース"アリサッッッ!」

 

サンダース生「サムライコスチュームガールとガンダムフレーム!チーム"ムカデ"さん鶴姫しずかぁぁ!」

 

サンダース生「戦車が3対1、MSが2対1のフラッグ戦!こいつぁースパルタンだ!」

 

アジー「よくこんな条件飲んだね勝てる見込みでもあるのかい?」

すこし不思議そうに聞くアジー

 

アルジ「まぁしずかにはそれがあると信じてるからな」

 

しずか「むしろ食い足りぬわずか3匹か」

 

アリサ「なにおう!?」

 

アルジ「(そういえばヴォルコさんが俺の義手に繋げられるようにすこし改造してくれたとか言ってたな)」

 

数日前

ヴォルコ「お前の右腕の義手に繋げれるようにコクピットをすこし改造しておいた。アスタロトの右腕だけ阿頼耶識と同等の反応速度は得られるだろう」

 

観客「この勝負どうみる?」

観客「無理無理勝負にもなりゃしねぇって」

観客「あの侍娘の戦車がどれだけ持つかだなぁ」

 

不安そうに周りをキョロキョロ見渡す遠藤にケイが声をかける

ケイ「さて…どうなるかしらね?」

 

遠藤「サンダースのケイさん。」

 

ケイ「単純に考えればアリサの勝ち、だけどこれ以上の戦力差でもひっくり返した例を____最近見たのよ!…私たちは!」

 

その言葉にハッとする遠藤

遠藤「大洗学園の西住みほと…オルガ・イツカ!」

 

しずか「犬追物のつもりが虎児取りになったわ…愉快愉快!」

 

アルジ「で?どう戦うんだ、しずか?」

 

鈴「ほら!聞こえてるの?しずか姫?」




よーし徐々に始めれてきたzoy
けど私は理由があって投稿頻度が極端に落ちるのじゃ
なぜか?就職する先が自衛隊なのです。ハイ。
自衛隊に入隊しても投稿頻度落ちても、ゆっくり書き続けていく予定なので気長にお待ちくだしゃい。
後キャラの名前とかってある方がいいのでしょうかね?
もしも誤字脱字あればご報告していただけるとありがたいです


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MS設定(装備など)

装備とかの内容全然言ってなかったから戦闘始まる前に書いておきます
軽い外伝的な何かだと思ってください
武装は基本的に1話で話した通り近接寄りのものばかりです


百足組(ムカデさんチーム)

ガンダムアスタロト

パイロット アルジ・ミラージ

 

装備

ショートライフル

グレイズ改弍(流星号)のガンプラに付属しているものだと思ってください

 

ショットガン(出すかどうはか未定)

アスタロトオリジンと同じものと思ってください。

近接特化の射撃武器。残弾がなくなった場合は銃身を打撃武器として使用可能

 

ナイフ

標準的なMSの近接武器としては小ぶりなものとなっている。

 

デモリッションナイフ

モビルスーツの全長を超えるほどの大きさの折りたたみ式のナイフ

それを取り回すためにサブグリップが備わっており、非常時はマウントアームを介してバックパックにマウントされている。

折りたたみ式なので防御に用いるのも可能

 

サブナックル

左腕に装備されている大型マニュピレーダー

百錬の腰装甲を転用したガントレットに装備されており、デモリッションナイフを振るう際の補助などに使用されることが多い。

 

空飛ぶ戦車隊(フライングタンカース)

百錬(大鍋の時には漏影に戻そうかと考え中)

パイロット ラフタ・フランクランド アジー・グルミン

 

装備

片刃式ブレード

百錬用に製造された接近戦用ブレード。非使用時は腰部背面に備えられた鞘に格納される。

 

80mmハンドガン

漏影のものをそのまま使用

口径は小さいが威力は折り紙付き

 

ナックルガード

機体腰部の装甲に格納された近接武装。

使用時に手甲部に装着され、打撃戦に於いてマニュピレータを保護する他、ナックルガードの先端部にはコイルが備わっており、予め電力をチャージしておく事で攻撃の瞬間に電気ショックを相手に見舞う事が出来る。

耐久性は高く、小型のシールドとしても使用可能。

 

ボンプル高校

ガンダムダンタリオン

パイロット ザディエル・ザルムフォート

 

装備

ベイオネット・ライフル

折り畳み式の銃と剣が一体化した複合兵装。

本来ならロングバレルライフルにもなれるが、この世界線ではなることはない。

 

グレイズ

パイロット パイロットA B C

 

装備

ショートライフル

アスタロトと同じような物

 

バトルアックス

全長9.8mの斧型格闘兵装。

ナノラミネートアーマーを備えるモビルスーツに対抗する事を想定した対MS戦用装備である。

 

シールド

耐熱仕様の携行型増加装甲板。

グレイズ用オプション兵装の一つであり、表面にナノラミネートアーマーが施され高い防御力を誇る。

 

バトルブレード

切断能力なそこまでない。

しかしバトルアックスと比較して軽量で扱いやすく、その軽さに反して破壊力は充分な物を備えている。

 




ゆっくりと第4話進めております。
BC自由学園には兄妹とあのガンダムフレームを
そしてまだまだ先にはなりますが竪琴高校はあの弟と二代目流星のMSを


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百足組、参る!

ようやくリボンの武者第1巻分が終わった…さて…BC戦まだ間に合うだろうか…


しずか「百足組(ムカデさんチーム)いざ参る!」

 

ワァァァ。

 

ナオミ「どうみる?____ケイ。」

 

ケイ「教科書通りね。サンダース…もとい、フライングタンカースは、戦術的優位を手にしている。敵の3倍の戦車と、2倍のMSを揃えているアリサとラフタ達に負けはない。___はずよ戦車道的にはね。」

 

遠藤「戦車道的に?」

 

ケイ「そう、これは戦車道じゃない。___強襲MS戦車競技(タンカスロン)だからね!」

 

森の方からしずかが発煙筒をつけた矢を放ち自ら居場所をばらす

その行動に口を開くアリサ達

 

遠藤「自ら位置を暴露した!?」

 

ケイ「これは…。」

 

アリサ「挑発…!」

 

しずかが不敵な笑みを浮かべる

しずか「かくれんぼに非ず___合戦が所望!」

 

アルジ「無茶なことを考えやがる…!」

 

ケイ「常識で考えれば敵がとるのは待ち伏せ戦術。対して我がほうは、"見つけ出して狩る(サーチアンドデストロイ)"戦法…しかし敵はそれを___否定した!さぁ、どうする?アリサ。」

 

アリサ「主導権(イニシアチブ)は、私たちのものよ!予定通り奴の鼻面引きずって___ケツを蹴り飛ばす!」

 

ヘルメっ娘「了解!」

 

アリサ「ラフタとアジーはそのまま2機でガンダムを捜索!」

 

ラフタ&アジー「「了解!」」

 

観客「フラッグ車以外が動いた!けどフラッグ車がガラ空きだ!」

 

アリサ「カモン、侍娘(サムライガール)!」

 

金床作戦(スレッジハンマーオペレーション)

 

ナオミ「わざと隙を作り敵を誘い込んだ上で___反転挟撃侍娘(サムライガール)、がんだむのり…あんたたちが『MS戦車道』を、するつもりなら必ずやってくる。ガンダムの方は侍娘の戦車が危ない時に守るために動くか、不意をついての攻撃をしてくるかの二択。」

 

ケイ「敵を我の望むところに誘い込み叩く、これが戦車とNSによる『機動戦』の本質___ さぁお手並み拝見!」

 

アルジ「さて、来たか…。」

 

ヘルメっ娘「ラフタ、そっちに反応とかある?」

 

ラフタ「いや全然…どこにいるの…ほんと。」

 

互いに確認し合っていたその時

 

ビービービービー!

 

戦車乗り、MS乗りなら聞き慣れた警告音が鳴り響く

 

アジー「エイハブ・リアクターの反応!来るよ!」

 

アジーが周りに伝えた瞬間、真横の森から迷彩布を剥ぎ捨ててデモリッションナイフを構えてアスタロトが突っ込んでくる

 

アジー「ラフタ!」

 

ラフタ「わかってる!」

 

2機の百錬がアスタロトの対処に向かう途中しずかが弓と矢を取り出しローカストに向かって矢を放つ

その矢はローカストの真横を通り抜け木に刺さる

 

ヘルメっ娘「なっ…て、敵戦車発見!追尾します!」

 

アリサ「OK!私も行く、囲いこめ!奴のしっぽを離すな!」

 

ラフタ「あっちもやり始めたみたいね…!」

 

穴から出たキツネは____寄ってたかって血祭りに上げるだけ。

 

しずか「押せやぁ!」

 

抜き打ち!

 

観客「ローカストを1輌喰った!」

 

アルジ「パワーは同じくらいか…!」

 

アジー「ラフタ、今だよ!」

 

鎬を削っているところをラフタが後ろから攻撃する

 

ラフタ「貰ったぁぁぁぁぁ!」

 

アルジ「ちぃっ!間に合えっ!」

 

アスタロトの右腕が即座に小型ナイフを取り出しラフタの攻撃を防ぐ

 

アジー「今の反応、阿頼耶識⁉︎」

 

ラフタ「あーもう!またあのシステム!?」

 

アルジ「擬似とはいえ…すごいな。」

 

観客「すげぇ!あの連携を防ぎ切った!」

 

観客「しかもローカストは2輌目も喰われた!」

 

アリサ「なんで…そっちに食いつく!?」

 

奴はローカスト3輌全部仕留めるつもりだ!

 

ギガガガッ

ローカスト2輌を喰らった後、テケ車から不安になるような金属音が鳴り響く

 

鈴「イテ…テテ…姫、アルジ君、マズイ。なんか、変。」

 

ワァッ

 

観客「すげぇ!行くか?行っちゃうのか!?」

 

ケイ「アリサはMS戦車戦を仕掛けた。でもムカデさんチームがしかけたのは______なに?」

 

アルジ「あいつらが全力でやりあってんだ、ここで終われるかよ!」

 

デモリッション・ナイフでアジーの百錬を押し切りそのまま機体を回転させラフタの百錬にぶつける

 

ラフタ「えっ、嘘!?」

 

百錬の左腕を叩き切る

 

観客「百錬の左腕を潰した!」

 

しずか「やぁやぁ我こそは百足組也、いざ尋常に勝負!!」

 

アリサ「来い!」

 

アルジ「もういっちょぉぉぉ!」

 

アジーの百錬にも斬りかかろうとする

 

アジー「なら…!」

 

80mmハンドガンを構える

 

バキン!

 

バシャッ

 

百錬が構えたと同時にテケ車の転輪が一つ外れ走行不能と判定され白旗が上がる

 

サンダース生

「ムカデさんチーム擱坐判定、戦闘不能!やってフライングタンカースの勝利!」

 

わぁ

 

観客「いやー、すごいもんが見れた!」

観客「ムチャするなあま!でも善戦だよな。」

観客「最後の突撃熱かったぜ!」

観客「連携攻撃を止めたのもすごかったぞー!」

 

サンダース生「アリサおめでとー。」

サンダース生「よく耐えた!!」

サンダース生「アジーさんたちもお疲れ様ー!」

 

ラフタ「すごいギリギリで勝てたぁ…。」

 

アリサ「…。」

 

鈴「ハァ、ハァ、負けちゃったぁ。ボロボロ…」

 

アルジ「よくやった方だろ…なぁ?しずか。」

 

しずか「あぁ…。」

 

ケイ「___もし、フライングタンカースを私が率いていたら負けてたわ。」

 

その言葉に驚きを隠せない遠藤

 

ケイ「だって一対一にしゃうもの、奴を仕留めるのにアリサは2輌費やしたし、ガンダム相手にするのにも2機使ってた。見た感じ阿頼耶識もあるみたいだからね。勝ったのはアリサよ。たとえ本人がどう思っていようともね。でも、魅せたのは____。」

 

ーーーー遠く離れた森ーーーー

 

アスパラガス「ちくしょう!なんと醜い戦いざます。戦車道の風上にも置けないざます。サンダースの成り上がりども!私たちから取り上げた戦車を___無様に浪費するなんて!」

 

ムール「いかがします、アスパラガス様。」

 

アスパラガス「よろしいざます。我が輩たちがMS戦車道の、なんたるかを教育するざます。」




なんとか一巻分は終われた…
次からはいよいよ2巻…そして私の入隊日が29日…せめて第5話だけでも…!


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BC戦

よ…ようやく五話だ…現在自衛隊で頑張っております。KEIです…
リボンの武者完結しましたね。今は休暇中なのでなんとか一話かけましたが次書けるのはいつになるやら…なので電子書籍版のリボンの武者全巻購入したのでなんとか休みの日などには書いていこうとは思っています。
リボンの武者とかリトルアーミーアニメ化されないかな…?(唐突)


第5話

 

「我らの初陣果たせたり___。さぁ戦はこれからぞ、鈴、アルジ___。」

 

俺達の戦友の話をしよう___

 

「いいね〜いいね〜。目線くださ〜い」

 

蔵からカメラのシャッター音が鳴り響く

 

「OKバッチリ!早速業者に発注してくるね!」

 

「おつかれ〜。」

 

「うぅ〜…。」

 

顔が赤くなった鈴にしずかが話しかける

 

「我慢せい鈴。軍資金稼ぎぞ!」

 

「グッズよグッズ!ムカデさんチームでキャラグッズ展開してひと財産築く!そして有名にもなれるから一石二鳥!」

 

(本当なのか…?)

 

「そのかいあって次の相手も決まったわ。次はBC自由学園!」

 

「ほほう。」

 

「BC自由学園ってどこだ?」

 

「そういえばさ…。大洗には秋山優花里って名参謀がいて、試合前に相手校に潜入して情報収集したりするんだって!女スパイみたい〜。」

 

「すごいことするな…。」

 

「戦の前には『草』を放ち物見をさせ___敵の懐を探るのは常道!」

 

不思議そうに鈴がしずかに尋ねる

 

「草?」

 

「忍者のことだ。早速参るぞ!」

 

「どこにだ?」

 

「故曰、知彼知己物、百戦不殆…物見じゃ!」

 

ということでBC自由学園の試合を見にきたわけだが…

 

「後退しろ!」

 

「下がれ下がれ!」

 

「…押しているな…。」

 

「そうみたいだな。」

 

「アスパラガス!BC自由学園のリーダーだ!」

 

「敵はあと何輌ざます?報告しなさいムール!」

 

「敵はほぼ追い詰めました。あとは旧BC側部隊に任せれば…。」

 

「NON!奴らは政治的に信用できない。『自由』側でとどめを刺すざます!」

 

「…なんであそこにいる部隊を動かさないんだ。」

 

「そうだな、今投入すれば一息で勝負がつくのに。」

 

なぜ動かさないのかと話をしているとそこに近づく人物がいた。

ザッ…

 

「お前たち『通』だな。」

 

「ん?」

 

「ありゃ"旧"BC高校側だからさ!」

 

「アイン、ペパロニ!店サボるなー!」

 

「アンツィオ高校のアインさん!ペパロニさん!アンチョビさん!」

 

「おっ?うちのこと知ってるの?嬉しいね!食べてってよ!」

 

「ウチも強襲MS戦車競技で腕試ししようと思ってね、偵察さ☆」

 

「ほう。」

 

「うちだけじゃなく戦車道上位の強豪校も注目しているんだ。」

 

「もっとも…」

 

「アンツィオは戦力的にも金銭的にも強襲MS戦車競技の方が向いていますがね。」

 

「言うな、ペパロニ!アイン!」

 

「____でBC自由学園の話だけどお客さんご注文は?」

 

「この店で1番いいやつを___。」

 

「Si♡、奴ら要するに___味方同士で足蹴りあいながらMS戦車道しているのさ。」

 

「彼女たちの学園はもともと別々の学園艦だった…無理やり統合されたおかげで未だに左舷右舷で分かれているらしい。MS戦車道でも全く違う2チームの寄り合い所帯。主流派は旧自由学園派、今のところは自由側が主導権を握っている。」

 

「そしてもう一つが冷や飯食らいの___。」

 

ドルルルルルル

 

「あ、さっきのルノーR35とモビルスーツ!」

 

2機のハクリ・ロディから人が降りてくる

 

「アンチョビ、ペパロニ、久しぶり〜。」

 

「久しぶりだなアイン。」

 

「また来たのか、サンポ、ユハナ。」

 

「だぁぁぁ!疲れた!」

 

「つまんない試合だったな!」

 

「一発も撃てなかった。」

 

「戦闘すらさせてくれないし!」

 

「アンチョビ〜、大人のブドウジュースちょうだい!」

 

「あの子たちが旧BC高校側の子たち!」

 

「仲良いんだな。」

 

「試合終わりはよく来てくれるからな。いやでも顔を覚えた。」

 

しずかがスッと立ち上がる

 

「姫!?」

 

「秋山殿と同じ___我らは『草』なり。」

 

ドンっと大人のブドウジュースをテーブルに置く

 

「栄光あるBC高校に!」

 

「おっ!?嬉しいねー誰だか知らないけどまぁ座って♡」

 

「(教室ではあんなに無愛想なしずか姫が___)」

 

「(あんなことまでするのか…!)」

 

「(私も___)アンチョビさんワインあるだけ持ってきて!」

 

「しーっ!大人のブドウジュース!」

 

ワッハハハ、チンチン!

 

プチ宴会?をしていると一両の車両が止まる

 

アテンシキーン

 

「貴様ら!栄えあるBC自由学園MS戦車道部として恥をかくざます!」

 

「誰だ?」

 

「アスパラガス、やな奴なんだ。」

 

「さっさと戻れ!あとで懲罰にかけてやるざます!」

 

「お…おいアスパラガスまぁ穏便に。」

 

「あらアンチョビ…、あんたたちなら強襲MS戦車競技お似合いざますね!」

 

どっHAHAHA!

 

「なにをこのノッポ!」

 

「貴様ら…!」

 

チィン・・・!

 

!?

 

「し…しずか?」

 

「アスパラガス殿、御身にとって強襲MS戦車競技とは___何ぞや?」

 

「何よこの酔っ払い…!」

 

「決まってるざます!楽な狩場ざます。今日のように正統派の戦車道でチンピラを追いかけ回すのは、実にいいストレス解消ざます!」

 

「…。」

 

「その点先日のサンダースは、実に無様ざましたわ。あのアリサとかいう態度のでかい小娘が、我が校から戦車を取り上げた挙句、たった一輌の豆戦車と一機のちぐはぐMSに苦戦など…だから言ってやったざます。私たちならあの百足チームとやらひとひねりざますと♡」

 

「ちぐはぐ…ねぇ…?」

 

ギシ・・・

 

「ところであなたのそのリボン…。」

 

しずかが手を差し出す

 

「それは頼もしい♡応援しておりますぞ!」

 

「?メルシー♡」

 

手を握り返す

 

 

ワァァァ

 

 

「まさかあいつらが相手だとはな。」

 

「ガンダムフレームとやりあえる機会ないからありがたいかもね…!」

 

「メルド!ぬかったざます。この卑怯者ども…。」

 

「さぁ、なんのことだ?」

 

「我らはただ____応援者なりそして___」

 

すでに勝負は決セリ

 

ゾワッ

 

「ハハ…たった一輌と一機で何ができるざます?」

 

乗車ァ

 

「さてたった一輌と一機でどうするんだ、しずか!」

 

「兵者詭道也。」

 

ゴロゴロ

 

「しずか姫、アルジ君、空気が湿気ってる。こりゃひと雨くるよ〜…!?」

 

脚が!綺麗な脚が!

 

「天は我に味方せり。」



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BC戦その2

ようやく6話目ぇ!


「天は我に味方せり。」

 

試合会場に暗雲が立ち込める

 

「雲行きが怪しくなってきたな…。」

「あっ降りだした。」

 

傘を差し始める観客が増え始める

 

「MS戦車道日和になってきたね♡ワクワクするなぁ♡」

 

「そ…そうなの?アンチョビさん。」

 

「MS戦車道は雨天仕合が華さ。ラグビーと一緒だよ!」

 

遠藤とアンチョビが話しているとウィリス・ジープのクラクションが鳴り響き遠藤たちの近くに止まる

 

 

「アリサさん!それにラフタさん!」

 

「知ってる?強襲MS戦車競技はフィールド内で観戦できるのよ、乗ってかない?」

 

「流石サンダース、太っ腹だな。」

 

「あの…私もいいんですか?」

 

「ムカデさんチームの関係者でしょ?いいのいいの!だーけーど!試合中の戦車に誤射されても自己責任でよろしく!」

 

「そ…それはちょっと…キャ!」

 

遠藤の返事を待たずに発進するジープ

 

「奴の___対フライングタイガース戦は調べた。あのリボン女はMS戦車道のなんたるかを解っていない。奴は必ず囮に喰いつく。今回はBC側に存分に戦ってもらおう。」

 

「アスパラのやつ俺たちを餌にするのか。」

 

アスパラガスの作戦に対して愚痴るサンポ

 

「構わないわ少なくとも退屈はしない…それに。」

 

「それに?」

 

少し笑顔で答えるボルドー

 

「あの娘達、いい飲みっぷりだったしね…。戦場でも___つきあうに値する奴らだ!」

 

その時、エイハブリアクターの反応を示す警報が鳴り響く

 

「っと喋るのはそこまでにするか…ガンダムがお出ましだ。」

 

「さて…始めるか!」

 

そして今から数十分前、アルジが旧BC側の部隊と戦闘する前まで遡る。

 

少し背の高い草に隠れテケ車にヘルメットやオイル缶をビニールテープで固定する鈴

 

「姫!アルジ君!どうかな?こんなんで旧BC側のR35っぽく見える?」

 

「シルエットは…それっぽいな。」

 

「___鈴、アルジ今回は___我らが勝つ!」

 

そして現在に戻る

 

「どうなってる?」

 

「定石だな。一部を先行させた捜索掃討作戦、だいぶ間が延びてるけど。」

 

「私がやったのと同じか…。」

 

「対戦経験者としての意見は?あの子達ならどうする?」

 

「うちがやるなら看板作戦ですね、姐さん♡」

 

「ペパロニ!うちはそれで大洗に負けたろ!」

 

「えーアイデアはよかったじゃないっスか。」

 

「雨の中なのに…MS戦車道の子たちって…。」

 

「ちょっとしたことで新しい作戦が生まれることがあるから仕方がないですよ。」

 

「はぁ…ひとつだけ言えるのは…。」

 

 

奴がやってるのはMS戦車道では__ない!

 

 

 

「視界が悪くなってる。周辺警戒を怠るな!」

 

「了解!」

 

「…あれ?」

 

モニターでとあることに気づくユハナ

 

「どうしたユハナ。」

 

「戦車の方、1輌多くない!?」

 

気づいた時には砲撃が鳴り響いた

 

「敵襲!どこだ、どこから撃った!?」

 

「そら!喰らいついたざます。挟撃用意!」

 

余裕の笑みを浮かべるアスパラガスしかしその笑みはすぐに焦りの表情に変わる

 

「あっあいつ違うぞ!挟みうちにしろ!」

 

「この程度の偽装でも意外にバレないんだ…。」

 

 

「アスパラガス隊長!敵戦車は…どれですか!?」

 

「アスパラ挟みうちだ!そっちに___。」

 

しかしボルドーのルノーR35の砲撃はしずかの乗るテケ車ではなく、その近くにいた味方のルノーAMR35の付近に着弾する。

 

「ひっ!」

 

「攻撃されたぞ!あいつだ撃て!」

 

敵に攻撃されたと思った自由学園生徒はボルドーのルノーに向かって砲撃する

 

「バカ!味方だ!」

 

ゴッ

 

「アチチ!」

 

ボルドーのルノーは味方の砲撃で撃破判定になる

 

「ボルドーの戦車が!サンポ、これやばいんじゃないの?!」

 

「とりあえず俺たちはあのガンダムを潰してから…」

 

しかしこのボルドーが乗るルノーが撃破されたことにより戦況は大きく変わった。

 

バウッ ドンッ

 

「アスパラガスめ!あいつら私たちを…敵ごと葬るつもりだ!」

 

「あいつらやっぱり敵とグルなんだ!」

 

旧自由側のラブルスがユハナのハクリ・ロディに斬りかかる

 

「ちょっ!敵はこっちじゃないって!」

 

「嘘を言うなぁ!」

 

「ユハナ!」

 

 

「一体何が…。」

 

「味方同士でやり始まったぞ!」

 

多分この学園でしか見れないであろう仲間割れの始まりである

 

「戦場の摩擦…。」

 

「確かそれって…。」

 

「『戦争論』の著者、クラウゼヴィッツは机上の作戦は自然・人為、双方の要因で常に妨害されていると喝破した。これが『摩擦』…。」

 

「実際のMS戦車道において友軍誤射というのは珍しいことじゃない。全国大会の時も決勝戦で黒森峰側のMSが味方戦車に誤射していたし。」

 

「しかしこれでは…。」

 

 

『友軍相撃』じゃないですか!

 

 

詭道成れり____

 

「詭道?」

 

「先日の物見で彼奴等の弱点は見えた。一軍にふたつの勢力。敵将アスパラガスは、その傲慢さ故、采配に隙がある___ならば敵を謀り___その隙を衝くべし!」

 

「この程度ざますか?がっかりざます。BC自由学園全戦車に告ぐ!ライト点灯!MSはその場で待機!」

 

戦車に備え付けられたライトがフィールドを照らす

 

「そうかこれなら!」

 

「この視界不良下でもライトで敵味方を判別できる!」

 

「あとは狩られるだけになったかぁ…あのリボンの娘とガンダムもここまでか。」

 

「この程度の小細工で我らが自滅するとでも思ったざますか?そのようなことは政治的にも許されるはずがないざます。ましてやMS戦車道において友軍誤射など日常茶飯事……。」

 

「この栄光あるBC自由学園を___戦車道をなめるな!」

 

「九七式軽装甲車だ!」

 

「包囲殲滅せよ___。」

 

御大将見つけたり

 

「なぜ____砲口がこっちを___!?」

 

「ライト…ライト消せぇ!」

 

「フラッグ車を守れ!」

フラッグ車を守るために周りのMSが動き出す

 

「行かせねぇよ!」

アスタロトのデモリッションナイフでBC自由学園のMSを薙ぎ払う

 

「距離三百米…必中也!」

 




大変長らくお待たせしました…ようやく6話目に突入…さて次の投稿はいつになるのやら、そういえばガンダムグレモリーの発売月予定が判明しましたね!絶対買ってやる…予定ですがウヴァルやグレモリーの参戦はまだまだ先になります。


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強襲MS戦車競技の洗礼

ようやく7話だぁぁぁ…
次も頑張るぅぅ


「姫⁉︎これは⁉︎」

 

「見事なりアスパラガス。これにて我ら敵中に駆り出されり。」

 

だが___

 

我等の勝利也!

 

テケ車の砲撃音が鳴り響く

 

バシャッ!

 

「フラッグ車行動不能…ムカデさんチームの勝利!」

 

ウォ

 

「作戦成功したのが唯一の救いか…。」

 

「すごーい!あの子達やりとげちゃったよ!」

 

ペパロニの目が光り輝く

 

「わかってる、ペパロニ。私もだ!」

 

熱くてたまらない…!

 

「姫…アルジ君…。」

 

「…よくやった、鈴、アルジ!」

 

「お疲れさん…。」

 

「やった!勝った!」

 

「責任問題よ!」

 

BC自由学園生の声が響く

 

「何があった?」

 

アスタロトの顔を声のする方へ向ける

そこにはアスパラガス車の周りを囲むようにMS、戦車が集まっていた。

 

「指揮官の采配ミスだ!」

 

「隊長解任を動議する!」

 

「…またか。」

 

アジーが呆れたように喋る

 

「また?」

 

不思議そうな顔をする遠藤

 

「負けたらいつもこうなるんだ。」

 

「アルジ…一発だけ空砲を頼む。」

 

「は?…わかった。」

 

しずかの圧に押されたのか承諾するアルジ

言い争うBC自由学園の声が聞こえる中アスタロトのライフルの空砲が響く

 

ドォン!

 

銃声に続くようにしずかが話し始める

 

 

「人が石垣、人が城なり、なれど学内相争い余力を以て、敵手に会ゆるは百敗の理也!それが貴公等のMS戦車道なりや。如何ッ!?」

 

BC自由学園生徒達が反発してくるように言い返す

 

「急に口出ししてくるんじゃねぇよ!」

 

「そうだ!だいたいあんたはそこに漬け込んで勝っただけでしょ!」

 

「当然也、此度の戦それしか我らの勝つ道はなかった。だが___。」

 

 

「アスパラガス殿も十分に己の強弱を知った上で戦った。此度の貴軍の敗北は我らの敗に非ず。又、将の敗に非ず。BC自由学園諸子が___己に負けたと知れ!」

 

遠藤がジープから降りて近づいてくる

 

「…鈴!アルジ!姫ったら何を言ってるの?」

 

「俺にも全然…。」

 

「…私もよくわかんないけど、姫、アスパラガスさんを庇っているんじゃないかな?」

 

「教育されたのは…私たちの方だったざますね…。」

 

右手を前に出し握手を求めるアスパラガス

 

「次は…負けない!」

 

「楽しみ也!」

 

「次は負けねぇぞ左右非対称野郎。」

 

「こっちのセリフだ、まともな戦闘できてねぇからな。」

 

数日後…

しずかの家の蔵でテケを整備する3人の姿があった。

 

「オーライオーライ。」

 

「家にクレーンがあると便利だな…。」

 

「蔵元では普通だがな。蒸米やしこみ__こういう設備は必要不可欠だ。」

 

気分が良いのか遠藤が鼻歌を歌いながら蔵に入ってくる

 

「やっほ♡御三方。」

 

「ん、エンドーじゃねぇか。」

 

「売れてるよ!ムカデさんチームグッズ!」

 

「しかも早くもプラモ化!株式会社ファイン○ールド様よりテケ車!株式会社バ○ダイ様よりアスタロトを発売!」

 

「ちなみに2000個限定。」

 

「結構作ってもらえたんだな。」

 

「そんなに売れるのか?」

 

「売れ残ったらどうしよう…。」

 

「でも1番の売れ筋は姫手作りの武者首筆箱だけど…。」

 

(あんなのが売れるの…?)

(あんな不気味なのがなんで売れるんだ…?)

 

「じゃあテケの交換パーツとか買えるのか?そろそろ変えてやらないとやばいだろ?」

 

「物によるけども…そんなにひどいの?」

 

「うーん、初戦で結構無茶してたし、できるとろこはなんとかだましだましで使ってるけど…。あと一戦したら大幅に直してあげないと…。あとアスタロトの本来のフレームも探さないと…。」

 

「…なぁ鈴?どこでそんな知識身につけたんだ?」

 

「え?頑張っただけだよ?マニュアルやら戦車道の初心者サイトとかのぞいて…私、大洗の冷泉さんや中島さん達みたいなメカの天才じゃないからね、実機のテケをいじくり回して頭じゃなくて手で覚えたの。だからもう手がボロボロ!」

 

「お前少しくらい相談したら手伝ってやんのに…。」

 

「片腕義手なんだから流石に頼める訳ないでしょ?」

 

「けどよ…。ってしずか?」

 

しずかが鈴の手を取る

 

「この手は…ボロボロなんかじゃない。働き者の美しい手だ。」

 

(鈴チョローい。)

(チョロすぎる…。)

 

外から聞き覚えのある声が聞こえて来る

 

「ここです。アンチョビさん。」

 

「調べてくれてありがとな、アイン。」

 

「ボンジョルノ!!」

 

「アンチョビさん!どうしてここに?」

 

「へー酒蔵を使った整備所か、イイね。あっ麹の香り♡」

 

「先日のタンカスロンの試合お見事でした。そこで…。」

 

「「挑戦状!?」」

 

アルジと鈴が声を揃えて驚く

遠藤に至っては口をあんぐり開いて驚いている

 

「ウチの子達に先日の話をしたら盛り上がって…。」

 

「一つ胸を貸していただきたいのさぁ!」

 

「すごい!まさか有名校から指名なんて___。」

 

「承った。」

 

「お相手仕る。相手に不足なし!」

 

「そーこなくっちゃ!」

 

 

 

ボンプル高学園艦にて…

 

「アンツィオが強襲MS戦車競技に参加決定?本当なのザディエル?」

 

「最近出てきたガンダムタイプ、紅い戦車と試合を行うそうです。」

 

「そう…それは重畳、公式戦の腑抜けどもに見せつけてあげましょう。本当の戦車戦を!」

 

そして1話目の後半に至る

 

「ボンプルのヤイカだ。」

 

「すげぇ!今季のタンカスロン王者の乱入!だからタンカスロンは面白いんだ!」

 

「やれ!」「やれ!」「やれ!」「やれ!」

 

 

ふざけるなぁっ!

 

「ペパロニ後ろだ!」

 

目の前のヤイカに気を取られ後ろから出てきた7TPに気づかず撃破される

 

「ペパロニ!」

 

「ふ、伏兵!?」

 

「哀れな子…自らキルゾーンに入って来るなんて周辺警戒敵情把握力がなってないのね…。」

 

「乱入した挙句卑怯だぞヤイカ!」

 

「戦いの最中に第三勢力に介入されないと思った?三つ巴、四つ巴の泥沼の戦がないと思った?味方が裏切らないと思った?あぁ来てよかった!何にも知らなかったのねあなた達!?これが強襲MS戦車競技闘争、野蛮人の暇つぶしよ!」

 

パチン

 

「退却していく…?」

 

ヤイカのフィンガースナップが鳴り響いたと同時にMS、戦車たちが撤退していく

 

講習料はつけにしてあげるわ

お代は戦場にて

 

「承った、ヤイカ!」




さて次はどうしようかなぁ…


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第8話

よーやく2巻の最終話!
大変長らくお待たせ致しました。
年が明けてしまって申し訳ないです…


「ボンプル高ヤイカ…。」

 

「しずか?」

 

我が敵手を得たりや

 

「我が戦車、そしてアスタロトの強化が必要なり。」

 

二人の叫びが蔵に響き渡る

 

「「ムリ!」です。しずかお嬢!」

 

「テケのパワーアップなんてここの設備じゃ…いや、私の腕や知識じゃ手に負えない…なんとか騙し騙しで動かすのが精一杯…。」

 

「アスタロトに関しては設備がそもそも不十分すぎるので…。」

 

(ヴォルコさんは仕方がないけど…鈴、十分すごいよ。しかも手がボロボロ…。)

 

「ならどこにいけばそれはできる?」

 

悩んでいるところに一人の提案が出てくる

 

「なら陸にある専門店とかに行きなさいよ。」

 

「帰ってたんですか、リアリナお嬢。」

 

「えっ生徒会長!?なんで!?」

 

「なんでってここが家だからよ。」

 

「えっ家?姫と生徒会長との関係って…?」

 

「あぁ、話していなかったか…生徒会長…リアリナは私の義姉だ。」

 

「「「義姉ぃ!?」」」

 

話が落ち着くこと数十分…

 

「いまだに信じれないんだが…。」

 

「私もよ…まさかしずか姫の義姉が生徒会長だったなんて思わないでしょ…。」

 

「まぁ私もこの家に引き取られた身だからね…。」

 

「そういえばヴォルコさんもそうでしたっけ?」

 

「まぁわけが違うが…。」

 

「まぁあんまり聞かないでやって欲しい姉上も色々とあった身であるからな。」

 

「わ、わかった。」

 

「と、とりあえず話を戻して…MS戦車道の専門店とかにいけばある程度強化はできるんじゃない?」

 

「なら行こうか!」

 

都会の____専門店とやらに

 

「で…何故俺まで連れてきたんです、しずかお嬢…。」

 

「MSの整備に関してはアルジは皆無に等しいからな。仕方のないことだ。」

 

「…悪かったな皆無で。」

 

「ははは…。でもすごいねもびるすーつせんしゃ倶楽部本店!品揃えが豪華♪天国みたい♪」

 

「色々とありすぎてどこから見ればいいのかわかんねぇな…。カタログがあるから見てみるか…。」

 

ドンッ

 

カタログを見ていたアルジに年配の男がぶつかる

 

「おっとすまない。」

 

「おや、本日は何を?」

 

「GR-W11 130mmライフルを何丁か…。」

 

「流石は昔からある武道のMS戦車道…ご年配の方も多いんだねー。」

 

「そういえばご主人グレイズシュタッヘルに乗り換えたとお聞きしたが?」

 

「MSはグレイズがいいですからな。そちらこそレギンレイズにお乗り換えしたとか。」

 

「維持費がバカになりませんがなぁ。ハハハ。」

 

「グレイズリッターも良いですぞ。」

 

「そういえば最近、西住流が分流したと…。」

 

「ほう、現家元の西住しほ殿はそんなことを許しておられるのか。」

 

「少々緩すぎではないのか?」

 

「その点島田流はしっかりなさっとる。」

 

「…。」

 

話の内容が聞こえてしまったアルジは不機嫌な顔になってしまう

 

「近頃は強襲MS戦車競技なる野蛮な草試合を行う輩まで。」

 

「なんと嘆かわしい。」

 

「伝統と格式があるのがMS戦車道なのに。」

 

話を聞いていた主人がボソッと言う

 

「何が伝統と格式だ…。」

 

「姫ぇ…どうしよう…このお店欲しいパーツが全然ない…。」

 

「お嬢こっちも全然です。」

 

「「?これでは(じゃあ)駄目なのか?」」

 

ほぼ同時に喋るしずかとアルジ

 

「ここにあるのは連盟適合の部品ばっかりだから。」

 

「MSのパーツに至ってはまぁ使えそうなものはあるが…強襲MS戦車競技となると使えるパーツはあまりないからな。」

 

「…!」

 

「おい、しずか?」

 

「店主!我らは強襲MS戦車競技の品を所望なり!」

 

ヒソヒソ

「これだから最近の若いもんは…!」

 

「…。ではこちらへ。」

 

エレベーターの方へと案内される4人

 

ガコン

 

(降りている…?)

 

チン!

 

「最近は連盟がうるさくなって来ておりましてね…。強襲MS戦車競技用品売り場はこちらでございます。」

 

「これは…。」

 

「すげぇ…MSまで売ってやがる…!」

 

「連盟公認のMS戦車道ではレギュレーションの適応外とされた部品、中古品などを取り揃えております。そしてこの地下工廠ではそういった本物のパーツのみならず、最新の技術で再製造された部品からカスタム品の注文製造まで対応しております。」

 

ガコン

「では、お買い物をお楽しみくださいませ…。」

 

「中古品…もしかしたらアスタロトのパーツも…。」

 

「うわなにこれ、チタン製履帯!?軽っ!?チートにも程がある!ねぇ姫……!」

 

「…姫?」

 

「こ…この旗は、鳥居強右衛門様の旗指物!素敵…。」

 

「だれ?」

 

「なんと!すね様を知らぬと申すか。」

 

「知らないわよっ」

 

「ま…まずい…アルジこっから離れるぞ。あの手の話になるとながるなるぞ…。」

 

「えっあ…おう?」

 

「時は天正三年…。」

 

「鈴には悪いことしたな…。」

 

「申し訳ないがお嬢の話に付き合ってもらうとしよう…。」

 

「で?何を探すんだ?」

 

「もしかしたらだがアスタロトのパーツがあるかもしれん。それを探すぞ。」

 

「…アスタロトのパーツ見たことすらないんだが。」

 

「お嬢に付き合わせるべきだったか…。」

 

「オイコラ。」

 

「あんたたちかい?最近強襲MS戦車競技で九七式装甲車とガンダムを転がしてるって奴らは?」

 

「パワーアップさせたいって?どれ仕様書見せてみな。」

 

(なんかスッゲェオーラがあるばぁさんとおっさん…。)

 

「お久しぶりです。ヴォーレン社のヴォルコ君。」

 

「えっ誰…?知り合い?」

 

「私は知らぬ。」

 

「…あんたと面識はなかったと思うが?」

 

「毎年開催されるヴィーンゴルヴでの晩餐会。その警備の最中にお父上に連れられた幼い君を遠巻きに見たことがある。」

 

「そういえばヴォルコさんって…。」

 

「警備会社オレルス…ナディラ社がよく利用していた警備会社のトップ、学生時代、黒森峰のパイロットとも張り合えたそうだ。それがこの男ジジル・ジジンだ。」

 

「そうなのか…。」

 

「やだよこの子達!陸自の10式とヒルドルブにやりあう気かい?」

 

「必要最小限だ。ボンプルを倒すには…な。」

 

「メカニックはどっちだい?」

 

「俺と彼女だ。」

 

ヴォルコが古代零の前に立つ

 

「…。」

 

「いい目だ…。ジジン!昔話は後にしな!機体と戦車見に行くよ!」

 

「今行く…。それではまた後で。」

 

「…ねぇヴォルコさん、なんで警備会社の元トップの人がこんなところにいるの?」

 

「おおかた定年退職…だとは思うが…まぁその話はまたいつかする。」

 

「さっさと行こうぜ。」

 

「興味なさすぎるにも程があるよ!」

 

「どれ…この子と…。」

 

「アスタロトか、随分と見違えたな…。」

 

懐かしさを感じる二人

 

「随分くたびれてるけど…『彼氏』の愛し方は合格だ♡」

 

「アスタロトの駆動系に至っては問題ない…まぁ装甲と装備だろうな。こっちに来いいいものを見せてやろう。」

 

無言でジジんについて行く二人

 

「…!これは!」

 

「なんだこれ…なんかのアーマーみたいだが。」

 

「ヴォルコ君にはやはりわかるか。そうアスタロト本来のアーマーだ。それで装備は…こいつはどうかな?」

 

「なんだこれ…パイルバンカー?」

 

「半分正解だな。さて問題だ。今年のMS戦車道大会で大洗学園が使ったグレーゾーンの兵器があった何かわかるか?」

 

「…ダインスレイヴ。」

 

「そうだ。まぁこいつは近距離型で火薬で撃てるダインスレイヴもどきだ。だが結局使いづらいという理由でここに流れてきたんだが…。」

 

「なんで使えないやつを渡すんだよ。」

 

「…実は昔、私の機体でも使おうとしたのだがね。結局腕が耐えきれずに自壊した。アスタロトに装備してあるデモリッションナイフ、あれに接続すれば腕が壊れることもなく使用可能だ。そして近接線では有利を取れるだろう。しかも強襲MS戦車競技ならもってこいだ。」

 

「どうしてここまでするんだ?」

 

「…昔の話だ、古代達ととある大会に出ていてね。

ちょっとした理由で大会から締め出された。私たちの夢は幻となった。」

 

「「…。」」

 

「そう…他人の決めたレギュレーションなんざクソ喰らえ…。こいつを連れて行ってくれ。とびっきりのじゃじゃ馬を…。幻を現実に…そして伝説へ!」

 

 

ワァァァァァァ

 

 

「守りきれ!ここを抜かれたら我が校の負けだ!」

 

「…ウシュカ!一個分隊とグレイズ2機を率いて側面を攻撃、撹乱しなさい。」

 

了解(タックイェス)、ヤイカ隊長。我に続け!」

 

ワーウシュカちゃーん!

 

「ひっでぇ…完全にワンサイドゲームだ。竪琴高校はまだ初心者の集まり!いくらなんでも無茶だったんだ!」

 

「アウンさん隊長!このままだと!」

 

「ヤイカめぇ…。頼むよ助っ人さん…。せめて一矢…せめて一矢!」

 

「頃合いね♡突撃!」

 

「待ってたわ!この時を!」

 

「アンツィオのCV35!まさか竪琴高校側について乱入!?」

 

「姐さんの仇とったぁぁぁ!」

 

「強襲MS戦車競技は乱入上等と聞きました!」

 

「「覚悟!」」

 

ボゴン

 

 

「ボンプルの別働隊が逆包囲!乱入を読みきっていたのか!?」

 

「……!」

 

「CVだけでテケは確認できず。」

 

「読み違えたかしら…。」

 

ボンプル高の__勝利!

 

「新エンジンでこの子は生まれ変わった!頑張れば平地を55kmで走行可能!特筆すべきは制動が向上!陸自の90式の殺人ブレーキ並みの制動力を実現!」

 

「アスタロトは見た目を大幅変更!武装も大幅強化!元々のフレームも手に入って右腕にはシールド兼サブアーム!左には強化されたサブナックル!そんでもってバスタードチョッパー!至近距離なら糸も容易くナノラミネートアーマーを貫ける!」

 

「うむあっぱれ!」

 

はっはっはっはっ

 

「大変大変!次の試合が決まったよ!次は…。」

 

 大洗学園!?

 

「あわわ…。」

 

「おい鈴!」

 

「本当か?」

 

「本当!ちょー本当!しかも__。

試合会場は聖地___大洗町!」

 

 




本当にお待たせいたしました…やっぱ仕事と両立させるのって大変ですね…少しづつ時間もできてきたのでゆっくり更新できたらいいなと思っています…


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