DATE・A・EXEX (カオスサイン)
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プロローグ&キャラ設定集
プロローグ


つい先日からデトアラ軸でやってほしいとの要望があったので


Side?

「うん?…なんだ此処は?」

俺の名は緋牙波 零斗、何処にでもいる己で言うのもなんだが重度なオタクな男子高校生だ。

俺は何故か真っ白く広がる空間に居た。

「君を此処へと呼んだのは私です」

「なっ!?あ、貴方はセレナードさん!?」

ふと背後から声をかけられ振り向くと俺は驚いた。

声の主の正体が俺が最も好きだといっても過言ではない作品に登場するキャラクターだったからだ。

でもどうして?それは現実と共に知る事になる。

「緋牙波 零斗 貴方は残念ながら亡くなりました」

「へ!?…痛っ!?…そうだ俺…」

セレナードさんにそう告げられ俺は思い出した。

確か正月早々のアニメ福袋争奪戦に出陣しててその帰り道でDQNの暴走車に巻き込まれて…

「思い出しましたか…」

「あー!俺の福袋ー!開けるの楽しみだったのにー!」

「…」

「あ…それで俺をこんな所に呼んだ訳とは何ですか?」

気を取り直して俺はセレナードさんに問いただす。

「貴方を呼んだのは丁度良かったからです。

とある世界が悪意を持ったイレギュラーによって危機を迎えようとしているからです」

「何だって!?それでその世界とは?」

セレナードさんの言葉に驚きつつも俺は続けて質問する。

「貴方も良く知る「デート・ア・ライブ」の世界です」

「なっ!?…」

セレナードさんの返答に俺は驚いた。

「もしかして精霊の力を狙って?」

「ええ、あの世界の魔術でしたか…あれも元を辿ればネット世界にも干渉する事が可能な技術ですからね」

それが事実ならその悪意を持った者はDEM側もしくは単独で動いて世界を混乱に陥れようとしているというのか。

「だから俺にそいつを止めて欲しいと?」

「そうです。無論貴方に力を与えます。何を望む?」

「でしたら…」

俺はセレナードさんに望む力を懇願した。

「では第2の人生を謳歌しなさい」

「ありがとうございます!」

セレナードさんにお礼を述べて俺は世界の扉をくぐった。

~…~

『零斗君、朝だよ』

「おはようロックマン。

さてと開発の続きをやるとしますか!」

転生してから早十六年が過ぎて俺は来たる時と不測の悪意に備えていた。

流石に悪意持つ者でも原作前の出来事には介入出来なかったようであれからそれ以外は何事も起きていない。

「資金の目途もついてきたしここらだよな」

『そうだね、これだけあれば十分スポンサーも付く筈だよ』

「ああ、もう少し経ったら大体的に発表だな」

開発しながら自身のネットナビであるロックマンと今後の事について話していた。

無論DEMや悪徳企業との取引は一切するつもりはない。

来たら問答無用でお帰り願うまでだ。

 

 



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本編
十香デッドエンドⅠ


Side零斗

原作が開始するまで後二週間をきった。

それと同時に俺は滞りなく開発が終わったので予定通りに大体的にネットナビに関する発表記者会見を開いて宣伝とデモンストレーションを行った。

マスコミ達や各ネット関係者達の反応は非常に好調で発表会は無事に終える事が出来た。

ああ、ちなみにそこで発表したネットナビをオペレートする為の専用端末である「PET」は無線のあのカバー付きのセカンドモデルのアドヴァンスドだ。

有線式のファーストモデルもロマンがあって良いんだが如何せん扱いやすさを考慮するとやっぱりな…それはおいておいて遂に原作開始の日が訪れた。

俺は既に主人公である五河 士道と仲良くなっている。

後は時を待つだけだ。

ウーー!

「!」

「空間震警報!?琴里が危ない!」

空間震警報が鳴り渡り士道が義妹である琴里がまだ約束を交わしていたファミレスに居ると思い込み向かっていく。

一方の俺は途中で鳶一 折紙やASTの連中と遭遇しないようにルートを考えながら避難するフリをして現場へと向かった。

 

その頃、Side琴里

「手筈通りね」

数ヶ月振りの空間震が発生したのを確認した私達は義兄である士道を救うべき精霊との対話に誘導する為にわざわざ約束を交わし彼が現場に来たのを見てこれからの事を考えていた。

だがそこに

「!?た、大変です指令!民間人が!」

「なんですって!?」

私が実質的に艦長を務めるこの魔導空艦であるフラクナシスのクルーの一人である<早過ぎた倦怠期(バッド・マリッジ)>という物凄く不名誉なあだ名を付けられた川越 恭次が艦のレーダーでキャッチした情報からそう言ってきた。

私は当然驚きどうするべきなのかと思案していたが

「あの動き真っすぐシン達の所に向かっている?…」

「え?」

そこに令音がそんな事を呟く。

「指令、此処は一旦様子を見てみましょうか」

「…そのようね」

令音にそう言われた私は頷くしかなかった。

 

Side零斗

「おうおう士道の奴きっちりエンカウントしてるな」

俺は漸く追いつき其処で士道と精霊<プリンセス>である後の十香がエンカウントした事を確認する。

「!」

そしてしばらくしてASTの連中がやって来て十香に攻撃を仕掛けていく。

「お出ましか!手筈通りにいくぞロックマン!」

「『了解!』」

「プラグイン!ロックマンEXE,トランスミッション!」

俺は即座にPETを取り出してASTが扱っている武装の電脳空間にロックマンを送り込んだ。

「よしロックマン、飛行制御システムには支障が出ないレベルで火器管制システムを破壊するんだ!」

『了解!ロックバスター!』

俺はASTの武装の火器管制システムを破壊する様にロックマンに指示を出すと右手を変化させ出現させたロックバスターでシステムを破壊していく。

「最低限のプロテクトすらも無いゆるゆるセキュリティなんてな…まあ真逆外部からハッキングされるとは流石に想定外だろうしな。

後は其処の固いのだけか!だったら!」

俺はバスターで破壊しきれなかった最も強固なシステムを破壊する為にバトルチップを取り出す。

「バトルチップ[ショットガン]スロットイン!」

『はああー!』

PETにチップを装填しロックマンに力を与える。

バスターが散弾銃に変化しそれでシステムを攻撃するとシールド毎管制システムは砕けていった。

「ロックマンお疲れ様!プラグアウト!後は…」

それを確認した俺はロックマンをプラグアウトさせ次に備える。

 

Sideフラクナシスクルーズ

「こ、これは!?…」

「今度は何!?」

「そ、それが…ASTが運用している武装の管制システムが外部からのハッキングを受けているようでして…」

「はあ!?」

クルーから告げられた言葉に琴里は素っ頓狂な声を上げる。

それもその筈だ、それを可能とするのは極僅かに限られてくるからだ。

もしやDEMインダストリー社か?いやそれは無い筈だと琴里は考える。

DEMは常日頃から精霊が持つ力に目を付けて狙っておりその為の隠れ蓑として利用しているASTを妨害する必要性もメリットもほぼ無いからだ。

では一体誰がそんな事を?…

「真逆…現場の民間人!?…」

あの場に居る人物を思い出し真逆とは思うが他にそれをしようと思う人物が思い当たらない。

「見極める必要性がありそうね…」

ASTを妨害している事から少なくともDEM側の人物ではないと確信した琴里は事の次第を見守る事にしたのだった。

 

同じ頃、Side士道

「君、危ない!」

「民間人!?あ!?…」

空間震を引き起こしている元凶だといわれた精霊と対面していた俺は琴里から聞かされた以上に目の前の精霊の少女が孤独を感じているのだと察し対話を試みようとした。

だが其処に彼女を駆除せんが為にASTの部隊が現れ攻撃を仕掛けようとしてくる。

俺は咄嗟に彼女を庇おうとするとASTの部隊長であろう少女が俺に驚いた拍子で構えていた銃の引金をうっかり引いてしまう。

「…あ、あれ?…」

だが一向に襲ってくる筈の痛みが無かった。

「た、弾が出ない!?…よ、よかった…」

「た、隊長!どうやら外部から何者かのハッキングを受けて武装のほとんどが使用不能に陥っています!」

「へあ!?…」

民間人である俺が居たからか弾丸が発射されなかった事に隊長さんは安堵するが他の隊員から告げられた事に彼女は驚いていた。

「ど、どうすんのよ!?まだ<プリンセス>が健在だっていうのに!…」

隊長さんは混乱を隠しきれずに頭を抱えていた。

何だかよく分からないけれど今なら精霊の少女を連れて離脱出来る…と思った事もありました。

「大丈夫です、まだレーザーブレードが使える!」

「ちょっと鳶一中尉待ちなさい!?」

「鳶一やめてくれ!」

そこに彼女を逃がさないとばかりに鳶一が隊長さんの静止と俺の必死な叫びも聞かずに剣での攻撃を仕掛けてこようとし逃げられないでいた。

だが…ガキン!

「おっとそこまでにしてもらおうか」

「「!?」」

青いメットを被った謎の人物が現れ間に割り込んで鳶一の剣を受け止めていた。

 




タグに記し忘れてましたが作者は折紙が好かないので彼女の回までは若干のアンチです。


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十香デッドエンドⅡ「見せろ!クロスフュージョン!」

Side零斗

「混乱しているな~ASTの連中。

む?!」

ハッキングを仕掛けてASTの武装を使用不能にしたが只一人不審な動きをした人物鳶一が隠し武器で仕掛けようとしていた。

「やっぱりな!あれだけで止まる様な奴じゃないか!

ジャンクマン!大至急【ディメンショナルエリア】の展開を頼む!」

『合点承知!ディメンショナルエリアカプセル射出だぁ!』

予め予想しえていたので俺はとあるチップを取り出してネットナビと心を通わしてその力を纏い現実世界で行使する為のエリアの展開を我が社で作り上げた屑星に偽装した衛星に普段から待機させているジャンクマンに指示を出してカプセルを射出させた。

目立たない所に着地させたカプセルが起動しこの戦闘区域にディメンショナルエリアが展開された。

「よっしゃあー!いこうロックマン!」

『うん!』

「シンクロチップスロットイン!≪クロスフュージョン≫!!」

シンクロチップをスロットインしロックマンの力をその身に纏う。

「バトルチップ、エリアスチール!ソード!」

そして即座に予めスロットインしていたバトルチップを使用する。

瞬間移動して十香と攻撃を加えようとしていた鳶一の間に割り込んで鳶一のレーザーブレードを受け止めた。

「おっと其処迄にしてもらおうか」

「「!?」」

不可思議な力を身に纏って突如現れた俺の姿を目にした鳶一達は驚く。

「何者!?」

「真逆新たな精霊!?でもそんな情報…しかも男…」

おっと精霊扱いされているぞ。

「悪いが違うぜ?これはアンタ等の様な奴を止める為に俺が開発した力さ!」

「精霊を庇う気?私達が間違っているとでも!?」

「ああ、そうだ!まあ、俺が話した所で理解出来る様な奴だったら最初からそんな組織には属さないだろうさ!」

「馬鹿にするなあー!」

「おっと!」

鳶一以外のASTメンバーは戦闘不能に陥っている為傍観しながら俺を批判してくる。

俺はそれをのらりくらりと躱す、だが鳶一が俺のソードを逆上して無理矢理押しのけて再び斬りかかってくる。

「バトルチップ、インビジブル!」

「なっ!?消えた!?…」

「鳶一中尉、後ろよ!」

「くっ!?…」

俺はインビジブルを使い姿を透明にし鳶一の背後へと回り込んだ。

それに気が付いた隊員が警告するがもう遅い!

「バトルチップ、バルカン!うおおおー!」

「ああああ!?…」

「鳶一中尉!?くっ!?…」

バルカンを出現させて連続射撃で畳み掛ける。

回避しきれなかった鳶一は直撃を受けて苦痛に悶える。

「まだやるつもりか?」

「くっ!?…総員、撤退するわよ!」

「ふう!…」

流石に謎の存在である俺に唯一戦えた鳶一をやられて今の状況では精霊にすら勝てないと判断した隊長さんが撤退指示を出した事でASTは撤退していった。

それと同時に何時の間にか十香が姿を消していた。

どうやら鳶一と俺が鍔迫り合いをしている間に何処かに隠れたようだな。

「え?…緋牙波先輩!?」

「おう、士道じゃないか奇遇だな」

「なんで!?…」

まあ後は士道についていってラタトスクの面々とご対面するだけだな。

 

その頃、Sideフラクナシスクルーズ

「圧倒的じゃない…!」

突如としてフラクナシスよりも遥か上空から検出された謎の高エネルギー反応と同時に謎の存在が現れたかと思うと唯一隠し武器を持っていたASTの隊員を一方的に不可思議な力でのしていた。

そのおかげでASTは撤退せざるを得ない状況にへと追い込まれた。

「令音、あの謎の存在の解析結果は出せたの?」

呆気にとられていた私達だったがすぐに気を取り直して令音に謎の存在に関する解析結果を聞いた。

「流石にこの短時間では解明出来なかったが一つだけ分かった事がある…あれは明らかに精霊とは違った力で恐らく…」

「恐らく?」

「こればかりは本人に聞いてみるしかないね…恐らくあの謎の存在は…」

「ええ…十中八句反応があった民間人でしょうね…」

令音でも分からないとは予想外だったが私達にはあの謎の存在の正体に行き着いていた。

そう思ったと同時に謎の存在がアーマーを解除し素顔を露わにした。

「士道」

「『ああ、分かってる。先輩ちょっと良いですか?』」

「え?」

どうやら謎の人物の正体は士道の学校の先輩だったらしい。

私達は最大級の驚きをする事になるのだった。

 

 



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「事情説明」

Side零斗

「準備良いぞ」

「『分かったわ。今からこっちに転送させるから』」

あの後、一旦俺は設定した座標をラタトスク側に送ってもろもろの準備をしてから向こうへと招待を受ける事になった。

「やあお待たせしたな」

「精霊保護機関「ラタトスク」所長代理兼魔導迎撃浮遊艦「フラクナシス」の司令官で士道の義妹の琴里よ。そっちは何者なのかしら?」

「士道の学校の先輩の緋牙波 零斗だ。普段はな…」

「改めて聞くけれどあの時ASTを撤退に追い込んだあの謎の力は何なのかしら?」

互いに自己紹介し合って士道義妹が質問してくる。

「その前にちょいとこの艦の通信端末をお借りしてもらっても良いかい?」

「別に良いけど…」

許可をもらった俺はPETを取り出してフラクナシスの端末に挿し込んだ。

「それは?」

「コイツは俺が数年前から開発に取り掛かっていた携帯サポートAI情報処理端末PETさ」

「ペット?」

俺は質問に答えながらPETを操作しフラクナシスのモニター内にロックマンを出した。

『やあボクは零斗君に創られたネットナビのロックマンエグゼだよ!』

「「!?」」

フラクナシスの面々はモニターに現れたロックマンの姿に驚く。

「先輩が纏ってたアーマーと同じ!…」

すぐに士道が気が付き呟く。

「ネットナビ?…真逆君は!?…」

クマひどの女性が俺の正体に行き着いたようだ。

「そうだ、俺は「アージック社」の代表だ」

俺は肩書きを晒す。

ちなみに社名の元ネタはロックマンの国名からとっている。

「あ、アージック社っていったら此処数年で飛躍的な成長を遂げた大企業じゃない!

真逆そこの社長が同年代だったなんて…」

「そう、でも業務が謎に包まれていて全容が分からなかったけれど…」

「その通りだ。信頼のおける企業や各関係者にしか情報伝達していなかったからね。

そこの女性は独自に行き着いたようだけどな」

いくら情報を制限していても興味を惹く者は一定数居るので完全に流出するのは流石に困難だ。

その為にワザとセキュリティーを甘くしていたのだ。

「説明を続けるぞ。

ロックマン達ネットナビは使い手であるオペレーターの人間の指示で電脳世界に存在するあらゆるプログラムを意図的に書き換えたり破壊する事が出来るんだ。

それも人間がやるよりも遥かに早い処理でね」

「それでASTの武装が使用不能に陥ってたのね!」

「真逆君はその裏でネットナビの力を現実世界での行使を可能としたシステムを創り上げていたと!?」

「ああ、その通りだよ。空間震の原因が精霊が此方の世界に現界する時に発生する衝撃である事も君達の組織の事も調べ上げてある。

同時にASTはとある悪徳企業に只踊らされているだけだという事もね」

「!…」

俺の言葉に彼女達は驚く。

無理もないだろう、重要機密ともいえる情報がいとも簡単に筒抜けになっているのだから。

「悪徳企業?」

「士道も名前だけは知っている筈よ、DEMインダストリー社…ASTに武装を提供し掌で躍らせていて尚且つ精霊が持つ力を狙っている腐れ企業よ」

「何だって!?…」

士道が聞くと士道義妹はボロクソにDEMを酷評する。

まあ当たり前だな。

「ああ、だからこそ俺は奴等に対抗する為の手段としてクロスフュージョンシステムを創り上げたのさ」

「そういう事ね…ねえ物は相談させてもらいたいのだけれど」

「そのつもりで準備してきたさ」

士道義妹が予想していた取引を持ち掛けてきたので俺はジェラルミンケースから四台のいろどりみどりのPETを取り出して見せるのだった。

 

 




え?何故四台だけなのかって?
だって残りのメンツに渡した所でほぼ役に立たないじゃん…後アンケートします。




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十香デッドエンドⅢ

Side零斗

「ほらよっと」

「おわっとと!?」

俺はジェラルミンケースから取り出したPETを操作マニュアルと共にそれぞれに投げ渡した。

士道達はそれぞれのPETの電源を入れていく。

「『ヘイッ!オレはジャイロマン。ユーがニューマイオペレーターで合っているのかな?』」

「どうやらその様ですね私は神無月 恭平と申します。よろしくお願いしますねジャイロマン」

「『OK!キョーヘー』」

まずはイエローカラーのPETを受け取ったへんた…げふんげふん!…神無月さんがプロペラを背部に付けているファンキーなナビであるジャイロマンと挨拶を交わす。

「『ワタシはナンバーマンと申しますデス。解析ならワタシにお任せクダサイ』」

「解析ならば私も得意分野なんだよろしく」

次に黄緑カラーのPETの中に居た頭脳型ナビであるナンバーマンと令音さんが意気投合していた。

「『俺様はキラーマンってんだ!よろしくな!』」

「…想像していたのよりも斜め上ね…私が貴方の御主人様の五河 琴里よ」

『…(なんかこの姉ちゃん俺様よりも殺気が!?…あんま逆らわないでおこ…)』

次に紫カラーのPETに居た死神の様なナビであるキラーマンを見た士道義妹が少々文句を垂れながらも挨拶を交わす。

尚キラーマンは琴里に対し逆らっちゃ不味いと密かに感じていた。

「『…』」

「あ、あの?…」

最後に赤と紫のツートンカラーのPETを士道に渡したのだが案の定会話が弾んでいなかった。

まああの中に居るモデルのナビは前時代よりも気難しい性格ではあるしな。

 

Side士道

「『俺はゼロ…』」

「ゼロかよろしくな俺は五河 士道。でえっと…」

緋牙波先輩に渡されたペットだっけ?その中に居た紅と紫のアーマーを着込み薄青い粒子の様な物体が周囲を飛んでいるネットナビに俺は話しかけるも淡白な返答しか返ってこずに頭を抱える。

「『…シドウ、お前は何の為にこの俺の力を使う?』」

「へ?」

ゼロにそんな質問をされ俺は一瞬呆ける。

「…俺さ突然こんなあんまり理解出来てはいない様な状況に巻き込まれてるけどさ…精霊が空間震を起こしたくて起こしてる訳じゃないってのを知って、それにこの間現れた精霊の少女の寂しそうな顔を見たらさ救わずにはいられないと思いたったんだ!

ASTとか先輩が言ったDEMとかの手からも護ってやりたいんだ!それが今俺がやりたい事だからさ!」

「『…良い答えだな…!存分に俺とサイバーエルフ達の力を扱うが良い!…』」

俺がゼロに思いの丈を伝えると彼はその答えに満足いったかのようにそう言ってくれた。

「そんじゃあ挨拶すんだらオペレート訓練を始めるぞ!特に士道に渡したナビは他とは違う能力があるからな短期間で覚えて貰うぞ」

先輩がそう言ってきたので俺達はそれぞれの訓練に入ったのだった。

それから数日後の出来事だった。

「お?…」

「え!?…」

あの精霊の少女と道端でばったりと再会を果たしたのは…

 




という訳でアンケの結果、士道のナビはゼロ(ロックマンゼロモデル)に決定!
Xモデルのゼロは主にオリ主が使う方向かな?
後のナビをあてた理由ですが
神無月→指揮官能力地味に高いから…変態だけど…w
琴里→単純に思いつかなくて武器が大鎌という共通点で
令音さんはいわずもがな


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十香デッドエンドⅣ

十香編ひとまず終わり


Side士道

「ななっ!?ど、どうして君が此処に!?」

俺は空間震警報が鳴っていないにも関わらず何故精霊の少女が此処に居るのかと混乱していた。

「こっちに留まっていただけだ…お前にどうしても聞きたい事があったのだ!」

「聞きたい事?」

そういえば空間震は精霊がこっちの世界に現界する際に発生するものだったけか。

彼女はあえて留まる事で事を起こさずにいれた訳か。

それにしてもそうまでして俺に聞きたい事って何だろう?

「あの時の言葉だ!あれは本当か?!」

「あの時?…もしかして!…」

少女にそう言われ先日彼女に言い放った事を思い出す。

「俺はお前の存在を否定しない!」と言った事を。

「ああ、本当だ!」

「そ、そうかそうか!…所でええっと…」

「五河士道だ…君は?」

「シドーか!…私に名などは無いのだ…」

自己紹介し少女に聞き返すと彼女は寂しそうな顔をしながらそう言った。

俺は少し考え言う。

「…だったら俺が名前付けてやろうか?」

「本当か!?」

「ああ!…「十香」なんてのはどうだ?」

「十香…うん!私は今日より十香だ!」

俺が考えた名前を少女はとても気に入ってくれそこから先日約束していた彼女とのデートをする事になったのだが…

「!プリンセス!?五河士道から離れなさい!」

「なんだと!?メカメカ団の一味め!貴様なんかに命令される筋合いはないぞ!」

デートの途中で物凄く厄介な人物と偶然遭遇してしまった。

鳶一だった、彼女も何故空間震警報が無いにも関わらず十香が居るのか驚いていたがすぐに気を取り直したかの様に戦闘態勢に入ろうとしていた。

不味い!…鳶一の事だから恐らく既に増援も呼んでいる事だろう…でも今の状況じゃ折角手にしたゼロの力を纏う事が出来ないのだ。

「『大丈夫だシドウ、もうすぐ来る!』」

「!」

「!?」

「今の声何処から!?…」

ペットからゼロがそう言ってくる。

俺はその言葉の意味を理解しペットを取り出す。

突然聞こえた声に混乱しながらも十香と鳶一は鍔迫り合いを続けていた。

其処に…

 

Side宇宙空間にて

『ン?レイトに監視を頼まれてた子が襲われてる!これは急いで展開させなきゃ!

あ、後レイトにも連絡だ!』

零斗に士道の監視兼見守りを頼まれていたジャンクマンは士道が襲われているのを目撃した事で早急にディメンショナルエリアの展開を急ぐのだった。

 

Side士道

「アレか!」

十香達が鍔迫り合いをしている最中、俺は空から降下してくるカプセルを見て準備する。

「二人共やめろおー!」

「シドー!?」

「五河士道!?邪魔しないで!」

「鳶一、そっちが退いてくれないのなら俺にも考えがある!」

「一体何を?…」

俺が二人の間に割って入ると慌てて攻撃の手を止める。

それを確認した俺は取り出したペットを掲げて見せた。

ペットの存在を知らない二人は首を傾げる。

「いくぞゼロ!」

「『ああ!』」

「シンクロチップスロットイン!」

俺は呆ける二人を前にシンクロチップをペットへと挿入する。

「クロスフュージョン!」

「「!?」」

ペットが輝きを放ち俺はゼロのアーマー【ゼロクロスアーマー】をその身に纏った。

「シドーなのか!?その姿は…」

「五河士道、どうして!?…」

ゼロクロスアーマーを纏った俺を見た二人は驚く。

大丈夫、訓練での動きを思い出せ俺!

「十香は下がっててくれ!」

「わ、分かった!」

十香を下がらせた俺は鳶一に向かって突撃する。

~推奨戦闘BGM「theme of ZERO(ロックマンゼロアレンジVer)」♪~

「は、早い!?…」

「悪いけど早目に終わらせるからな!」

ゼロクロスアーマー状態の俺はその機動力で鳶一を翻弄する。

そして懐から小型の銃「ゼロショットガン」を取り出して放つ。

「ゼロショット!」

「くうっ!?…」

ゼロショットを三連射放ち、即座に別の武器を取り出す。

「Zセイバー!」

「ああああ!?…まだ!精霊は私が殺すー!」

Δ形状をした透明な剣を取り出して鳶一の装備の一部を斬り裂いた。

鳶一は悲鳴を上げるも執念からなのか俺を通り抜けて未だに十香の事を狙おうとする。

「させるか!アームセイバー!」

「なっ!?…」

させまいと俺はZセイバーを鞭状に変化させて鳶一を拘束する。

そしてゼロショットガンを彼女へと突きつけた。

「鳶一、今回の所は空間震も起きていない事だし大人しく引き下がってはくれないか?俺だってクラスメイトをこれ以上傷付けたくなんかないんだ!」

「…いくら貴方の頼みでも聞けない…」

「そうか…」

俺の説得に鳶一は一切応じない。

だったら此処は最終手段を使うしかないか…。

「お休み…」

「え?…すーzzzー…」

俺は最終手段として鳶一にナースサイバーエルフの能力を使って傷を回復させた後強制的に眠らせた。

「俺はコイツを適当な場所に置いてくるからその後でデートを再開しようか」

「む…そ、そうだな」

フュージョンを解除した俺は眠った鳶一を抱えて適当な場所へと置いてきた後、十香とのデートの続きを楽しみ盛り上がった所で彼女とキスを交わし、彼女の持つ精霊の力を封印させる事にした。

「ン?コレって…」

その直後に予想外の事が起きた。

何時の間にかチップケースの中に見覚えの無いチップが入っていた。

そのチップには十香が使っていた大剣の絵柄が描かれてあった。

 

少し時を遡って、Side零斗

「ジャンクマンから連絡を受けて来たがゼロの力があれば訓練した士道なら鳶一折紙一人にくらい余裕で勝てるだろう。

だったら俺は…」

既にディメンショナルエリアが展開されている範囲500m以内に入った所だった。

「民間人!?君、其処で止まりなさい!」

鳶一折紙の増援要請を受けてやってきたであろうASTの隊員達に見つかり止められる。

まあ仮に俺がいなくてもクロスフュージョンもナビも持ち得ていない彼女達ではディメンショナルエリアを破る事は絶対に不可能なのだが。

「今は士道が大事な話をしている最中でな…悪いが足止めさせてもらう!」

「何を言ってるのよ貴方…」

「クロスフュージョン!」

「なっ!?…」

隊員の言葉を無視して俺はクロスフュージョンする。

「コイツ!この間の迎撃作戦で割り込んできて鳶一大尉を追い込んだ青い奴!?」

「この間は武装が使用不能に陥っていたけど今なら!総員、撃てー!」

AST隊員達は一斉にライフルを撃ってくるが俺とロックマンには通じないぜ!

「バトルチップ、キャノン!」

「なっ!?…」

「続けてバトルチップ、サンダーボール!」

「キャア!?…武装が!?…」

「まだまだア!バトルチップ、ダブルボム!」

「「キャアァァァ!?」」

俺は巧みにチップを使い隊員達を無力化していく。

「そ、そんな!?…」

隊員達があっさりとやられて狼狽する隊長さん。

「バトルチップ、ワイドソード!」

「くっ!?舐めないで!」

俺のワイドソードを間一髪受け止める隊長さんだったが甘い!

「かかったな!バトルチップ、バンブーランス!」

「え?…う、後ろ!?キャアァァ!?…」

ブラフを仕掛けられた事に漸く気が付いた隊長さんだったが常人では回避不可能な素早く鋭い竹槍の一撃を受けて気絶した。

「ふう!…お?終わったようだな!これでひとまずはいいか」

俺は士道が事を終えた事を察して自身のPETを覗く。

画面には士道が新たに持ったチップの絵柄と同じマークが浮かんでいた。

 



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