転生令嬢の騒動日記 (ブシドー月光)
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転生令嬢の騒動日記

◎この日記は『私』の頭の整理の為つけたものです。◎

 

帝国歴476年○月

 

ごきげんよう、わたくしニューソクデ侯爵家長女ヤラナイコと申します、見知られて良しなに。…この喋り方疲れるので普通にしますね。

 

頭の整理の為に書き始めました。

 

実はですね、いわゆる転生をしたらしく、しかも貴族ですよ、それも侯爵家とかいう。ヒラヒラキラキラなドレス着てパーティーなんかも有って…本当に雲の上の世界です。元の私は一般家庭なので尚更です。

転生の仕方?もテンプレでトラックに轢かれて、気がついたらこの子の中にって。この体の持ち主は小さい頃からひどく病弱だったとのことで、多分病死した瞬間に入ったのかと。転生特典なのか今はもうピンピンしてますけど。でも知識引き継ぎとかは無かったので言葉から何から何まで苦労しました。

因みにいま転生3年目で8歳になります。

 

それで転生先は王道の剣と魔法のファンタジー世界では無くなんと、銀河帝国と呼ばれてまして、地球が存在するので遠未来になりますね。でも初代皇帝の趣味で中世?ドイツ風です。

あと家庭教師から教わったんですけどもう100年以上も昔から、ずいぶんと遠い所(辺境ってこと?)で反乱軍と戦争中でもあると。

 

私はどうしたら良いのでしょうね、元々政治とか詳しくないので…。そもそも女性の社会進出がほとんど無く、帝国の意思決定は議会が無くて貴族の会合で決めるそうなんです。

この手の話でよくある神様の声や使命感も無いし普通に暮らせば良いんですかね?

 

今日はとりあえずここまでです。

 

(時々書かれているが他愛の無い事ばかり)

 

 

帝国歴477年○月

 

久々に実の有ることが書けそうです。転生4年目9歳になりました。

 

最近、聞いたこと有る名前や単語を耳にするんです…。でもどこで聞いたか思い出せない、学校や仕事場では無いみたいだし…。

う~んもしかしたら友人に薦められてたゲームでしょうか?だとすると乙女ゲーか戦略シミュレーション、BL系、ギャルゲー辺りが候補です。私はゲームはRPG派なので『聞いたこと有って知らない』となるとこの辺ですね。

 

薄々勘づいてましたけどやっぱり異世界転生なんですね…。

 

となると私にも何か役割が有るのでしょうか?

侯爵令嬢、キツ目の顔立ち、金髪縦ロール…もしかしたらアレ…『乙女ゲーの悪役令嬢』かもしれません。

乙女ゲーやったこと無いんですけど、いくつか見せてもらったジャケ絵がそんな感じだったはず?

つまりヒロインの邪魔をする役ですよね、でもやりたくないです…。イジメダメ絶対。

それに『悪役』ですよ、きっと没落とかが待ってますって。そういった悲劇を避けるためにゲーム世界に転生した主人公が奮闘するマンガを読んだこと有りますし。でも私は原作知識なんて持ってないんですけど…。

ここは寧ろヒロインのサポートキャラに成るべきですね。行動方針は『命大事に』アンド『バッチリ頑張れ』に決まりです。

 

…戦争中だから戦略SRPGの方もあり得るけど、それだと私は何も出来ないから多分違う、と思いたい。

 

う~んとりあえずヒロインと攻略対象のイケメン探してみますか。『最近の気になる単語』がその関係でしょうから。

ヒロインは定番なら平民或いは貴族でも常識外れな行動する人、攻略対象はタイプの違うイケメン探せば良いのかな?

 

今日はとりあえずここまでです。

 

 

帝国歴477年○月

 

割りとすぐに書くことが出来ました。ヒロイン(多分)発見です。

 

名前はヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ、なんと同い年です。身分は伯爵令嬢で、一目みてすっごくキラキラしてましたから多分彼女が主要人物の1人でしょうね。

お茶会でお話しましたが、歴史有る伯爵家の令嬢にあるまじき活発さに興味の対象が政治や軍事となれば。多分恐らくきっと。

…彼女の周りには気になるイケメンいませんね、執事さんはおじ…ロマンスグレー、それっぽい幼なじみもいない、病弱ないとこは…うん、止めときましょう。

 

この調子で他も探しましょう。

 

 

帝国歴477年○月

 

一月も掛からず手がかり発見?です。

 

帝国の皇宮である新無憂宮にお茶会でお呼ばれされて行ってきたのですが、そこで天使や女神に見間違うほど綺麗な方を見掛けたんです。

アンネローゼ・フォン・グリューネワルト伯爵夫人という女性です。まだ15才ですって。結構キラキラしてましたよ。

 

話し掛けようとしたら母達から止められました。

何でも『貧しい帝国騎士の出の寵妃で、入って直ぐに卑しい色仕掛けで皇帝を誑かして伯爵夫人の称号を賜る程の寵愛を受けた』という噂で、下手に関わると社交界で孤立するかもとのことです。

ウチは侯爵家ですが非主流派ですしその辺かなり慎重にならざるを得ませんからね。…うん?何か引っかかるような…?

 

う~ん、そんな悪女な感じに見えないんですけど…。他の情報は『弟がいて姉の後宮入りをきっかけに幼年学校に入学して、更に我が儘を言って平民を1人入学させた』とか。

 

ふむ、主要人物の気配がビンビンです。丁度2歳上の兄が入っている学校なので面会に託つけて突撃してみましょうか。

…伯爵夫人同様孤立してるかも、敵じゃないよって事で手土産何かしら用意しましょうかね?

 

今日はとりあえずここまでです。

 

 

帝国歴477年○月

 

う~ん、キラキラした人何人か見掛けたのですがヒルダちゃんより年上ですね、大体が軍関係だし。もしや乙女ゲー世界じゃないのかな?…とりあえず接触は保留しますか。

 

あ、ヒルダちゃんとは友達に成りました。更にその縁でヴェストパーレ男爵夫人なる方とも知り合いました。件の伯爵夫人のお友達だそうで女傑ってやつですね。そしてやっぱり伯爵夫人は良い人らしいですよ。

更に色々宮廷や貴族達の噂が聞けました、魑魅魍魎が跋扈してますねー怖い怖い。母達は子どもには早いってことでそういうのは教えてくれませんから新鮮です。

 

…この縁とかが手土産かな?まぁ渡すかは相手の出方次第ですが。

あと弟君の名前が判りました、ラインハルト・フォン・ミューゼル君だそうな。

 

今日はとりあえずここまでです。

 

 

帝国歴477年○月

 

前回から2週間足らず、やってきました幼年学校。

 

まずは兄に面会しました。幸先よくターゲットの新たな情報を手に入れました。

…何か有名らしいですね、複数の上級生にシメられそうになって返り討ちにしたとか、とにかく成績優秀とか、あとすっごい美少年とか。

…間違い無い、絶対攻略キャラ!ってことで是非会ってみたいと兄にお願いしました。…所で何で画像持ってたんでしょう?

 

会ってみましたがキラキラは今までの中で一番凄かったです。きっと攻略難易度は最高ですね。それととても気が強いです、特に伯爵夫人の宮中での噂や様子を伝えた時にはヒェッてなりました。私の中身が成人してなければ失神していたかもしれませんね。

それと呼んでないのに平民の方も来ました、保護者かな?ジークフリード・キルヒアイス君と言います。会ってビックリこの子もめっちゃキラキラしてました。…優しそうな感じでしたけど伯爵夫人の話の時に殺気が溢れてたような…気のせいでしょうか?

 

男爵夫人を介して伯爵夫人から想い出話とか色々聞いてましたし、予定通りヒルダちゃんと男爵夫人を紹介しました。

あ、本人達の許可は得てますよ、興味を引いたらしくノリノリでした。結構サポートキャラらしくなってまいりました。

 

ついでに兄にさりげないフォローを頼みました、社交界で孤立は避けたいのであくまでもさりげなくです。勘ですが彼らを蔑ろにすると大変なことになりそうですので。

 

今日はとりあえずここまでです。

 

 

帝国歴478年○月

 

前回からもう半年以上経ち年もかわりました。そして私は10才になりました。中々進展がありません。

 

勿論今まで会った人々との交流が続いています。あぁでも伯爵夫人とは直接お会い出来ませんね、事情が有るから仕方ないですが。

 

(多分)攻略キャラのラインハルト君達とも同様の理由で私もヒルダちゃんも会えません。が、私達と同じく男爵夫人を通して伯爵夫人とのやり取りが出来てるみたいです。

…そういえば男爵夫人が言うにはラインハルト君、だんだんと考え込むことが多くなっているそうです。気になりますねぇ。

 

そういえばこの世界は戦略SRPGの方かもしれません…。一番キラキラしてたのが軍人目指してるラインハルト君で、ヒルダちゃんとか一部を除いて軍関係者ばっかりなんです。もしかしたら恋愛ゲーと戦略ゲーが一緒になってるのかもしれませんが判断材料が…。

 

ともかくラインハルト君を主人公格であると決め打ちして行動したいと思います。

 

それと女子教育に力を入れて無いらしく学校も有るけど基本的には家庭教師が行う様です。一応大学等も入ろうと思えば入れるらしいですよ。

少なくとも学園モノではないようですね。

 

何だか前途多難…。

 

今日はとりあえずここまでです。

 

(時々書かれている。キラキラの無い普通の令嬢達とも友人になったようだ。他は他愛の無い事ばかり)

 

 

帝国歴479年○月

 

イベントっぽいものが起きました。

 

なんとラインハルト君が伯爵夫人のいる西苑に行ったんです。

 

詳しく話を聞くと伯爵夫人が家族や私達の画像を私室に置いていたら皇帝陛下が興味を引かれ会ってみたいとおっしゃったとかで。

ネタばらししちゃうと会いたかったのは私達女の子の方でしたが、陛下ロリ…ご趣味がアレなんで伯爵夫人達が相談して招待状の宛先を『うっかり勘違いして』、ラインハルト君が呼ばれました。

さすがにこの年齢の私達に手を出すとは思えませんけど将来的なことを考えると…。不敬ですがあんなジジィの所に嫁入りは真っ平御免です。…貴族なら御家のために行け?はっご冗談を!

 

で気になる顛末ですが夫人達の予想通り陛下は怒らなかったそうです。それどころかラインハルト君のこと結構気に入ったみたいで、男同士の話ってことで2人きりで話したとか。

一瞬もしやBLゲー世界かとドキッとしたんですが、何か察したらしい男爵夫人がコロコロ笑って『2人きりと言っても庭先の四阿よ』と教えてくれました。セーフ、圧倒的セーフです。

 

そんなこんなで私達の面会は立ち消え、ラインハルト君はそう簡単ではありませんが伯爵夫人への面会が可能に。更にお友達も一緒に行きたいと願い出たら従者見習いの名目で許可されたそうです。

 

今日はとりあえずここまでです。

 

 

帝国歴479年○月

 

やっぱり前回のことはイベントだったみたいです。

 

ラインハルト君達が面会に行くとほぼ毎回陛下がこっそりとご臨席されるとか。そしてラインハルト君とジークフリード君と3人で何やら話してるそうで。

ロリコンからショタコンにジョブチェンしたのかと思いましたけど、お話し合いの場所は人目の届く屋外ばかりだそうです。

陛下無能らしいですけどそういう気配り出来るんですね。

 

それと男爵夫人の話では2人とも前にも増して思い悩むことが多く、深刻そうに見えるそうです。何かのフラグが立ったのか、寧ろ折れそうなのか…。

 

今日はとりあえずここまでです。

 

(時々書かれているが他愛のない事ばかり)

 

 

帝国歴480年○月

 

その場に居ませんでしたが、再びイベント発生しました。

 

また宮殿での話なんですが、ラインハルト君達が面会中にベーネミュンデ侯爵夫人という方が乱入?されたそうです。幸いというか皇帝陛下はいらっしゃらず、穏便にお引き取り願えたそうで。

被害を被った伯爵夫人はたいへんに同情的にされていて、ぷりぷり怒るラインハルト君達を嗜めたそうです。

 

なんでも伯爵夫人より前の寵妃でその頃は陛下を独占していらした方だとか。

…何だかラインハルト君や男爵夫人達が企んでるみたいですね。「まだ内緒、楽しいことよ」とおっしゃってましたけど、どうなるのでしょう。

 

今日はとりあえずここまでです。

 

 

帝国歴481年○月

 

企みが上手くいった?みたいです。

 

私はその場に居合わせなかったので残念ですが、ランズベルク伯爵家のアルフレッドという方が脚本化して早速演劇になりました。早い…。

脚色が多いとラインハルト君が怒ってましたけど、せっかくなのでメインだけ簡単に書き起こしましょう。

 

…駄目だ、笑っちゃう。上手く書けるかな?

 

~~

 

(新無憂宮の園遊会会場にて)

 

ラインハルト役「おお、皇帝陛下偉大なるお方よ、何故真実の愛に目を背け続けられますのか」

 

アンネローゼ役「ああ、陛下が真に愛し陛下を真に愛する方が悲しみに沈んでおりますのに、どうして私が偽りの愛を受け続けることが出来ますでしょう」

 

皇帝陛下役「何の話だ、予は分からぬ。予が愛するのは伯爵夫人そなただけた」

 

ラインハルト役「陛下陛下、その辛そうなお顔が全てを語っております。守る為といえども何もおっしゃらずに遠ざけられたのは恐れながら陛下の罪にございます」

 

アンネローゼ役「陛下、私に向けた愛に僅かでも真実があるなら、私を偽りの愛を貪る卑しい女にしないで下さいませ」

 

皇帝陛下役「おお、そなたらはもしや…」

 

ラインハルト役「左様でございます、私どもは陛下のお側に相応しいのはベーネミュンデ侯爵夫人と申し上げております」

 

アンネローゼ役「さぁベーネミュンデ侯爵夫人、貴女のお心をおっしゃって下さい。悪意に疲れた陛下に必要なのは夫人の真実の愛にございます」

 

ベーネミュンデ侯爵夫人役「ああ、陛下。私は陛下の忠実なしもべ、目に入るなと命じられるならそういたします、死を命じられてもお恨み申し上げません。しかし、私を守る為ならば恐れながら間違いにございます」

 

皇帝陛下役「おお、間違いと申すか、この銀河帝国皇帝たる予が間違いを犯したと申すか」

 

ベーネミュンデ侯爵夫人役「その通りにございます、私は陛下のお側に居られればそれだけで無上の喜びにございます。死など恐れませぬ」

 

皇帝陛下役「おお、ベーネミュンデ、いやシュザンナよ、今さらでも予を許してくれるか」

 

ベーネミュンデ侯爵夫人役「許すなど恐れ多いことです。愛しております陛下」

 

皇帝陛下役「おお、シュザンナ我が妻我が皇后よ。予はもう恐れぬ、共に宮中の悪意と戦おうぞ。大神オーディンよ、我らが真実の愛を護りたもう」

 

ラインハルト役「この場におられる貴族の方々よ、あなた方は陛下の誓いの証人となられました。共に陛下達を護り奉りましょうぞ。大神オーディンよ、ご照覧あれ」

 

貴族役「おお、なんと素晴らしき日であろうか!皇帝陛下万歳!銀河帝国万歳!」

 

(役者一斉に万歳を唱える)

 

~~

 

…現場で実際に見たかった。劇場で皆で観たけど男爵夫人は大笑いで、ラインハルト君は頭抱えてましたし、実際の様子と演劇の温度差は相当みたいですね。

 

更に後日談が有って伯爵夫人は爵位返上の申し出や暇乞いをしたんだそうで、でもお二人が「これからは寵妃ではなく友人として側にいて欲しい」とのことで宮殿に残るってことに。

貴族達は伯爵夫人のその潔さを称賛したとか。

 

ラインハルト君は宿下がり出来なくて悔しそうでしたね。何でも大好きな姉が後宮入りしたことは不満一杯で何とかしたいと思っていたそうです。この一件もその為に計画したそうで、半分失敗扱いしてます。

…不敬ざ、何でもない、実際私も同じように思いますし。

 

まぁ、劇の影響も有って二人は(周りから見れば)陛下の信頼厚い貴族扱いになったようで、出世が早いとかメリットが色々ありそうですね。

でも同じかそれ以上に悪意も受けるってラインハルト君が警戒してます。…どうなるのかな。

 

それと我が侯爵家はこれを機にベーネミュンデ侯爵夫人とラインハルト君達の後ろ楯を務めることにしたみたいです。

奇貨おくべしってやつですね。

 

今日はとりあえずここまでです。

 

(時々書かれている。自身やラインハルト達を取り巻く環境は概ね良好、政治的にやや不穏有り、遊んだことなどが記されている)

 

 

帝国歴482年○月

 

また事件です。また宮殿が現場です。またラインハルト君が被害者です。

…彼は主人公体質ってやつですね。(白目)

 

事の発端は色々です。ベーネミュンデ侯爵夫人の皇后冊立の動き、それに伴い蒸し返された数多の流産の毒殺疑惑こと、下級貴族の二人が当代随一の忠臣と持て囃されることへの一部の大貴族の反発その他諸々…積み重ねられて起こったことでした。

 

その日はラインハルト君達が幼年学校卒業、それも首席と次席ってことで記念に宮殿に皆で行ったんです。

そうそうラインハルト君ずっと首席だったんですよ、すごい。

 

首席のラインハルト君は元々陛下から御言葉と勲章を賜る儀式がありましたし。それとラインハルト君、特別に少尉からスタートですって。

 

で、何てゆうか流れでラインハルト君を着せ替え人形にして遊んでました。…ええそうです、ドレス着せたりってやつです。いや本当に何故か流れで…。

 

えーと、そこにいたのは、侯爵夫人、伯爵夫人、男爵夫人、子爵夫人、ヒルダちゃん、ジークフリード君、私、あとたまたま来てた皇帝陛下の孫娘のエリザベート様とサビーネ様でした。…ラインハルト君、勝てない人達ばっかりでしたね。合掌。

あ、皇帝陛下は嫁いだ皇女様達と面会中でした。

 

ともかく、出来が良くてそのままの格好でバラ園を散策してたんです。そうしていたらいい加減色々疲れたらしく、休憩したいってラインハルト君が離れて…。

行き先は近くのベンチのあるところで「一人になりたい」って言ってたので皆やりすぎちゃったねと反省しつつ戻って来るのを待ってたのですが…。遅いと思って探しに行った矢先にラインハルト君の声や争う物音がして、衛兵を呼びつつ見に行ったら…。

 

ラインハルト君が大人の男の人達にドレスを破られていたところでした。どう見ても暴行現場です。本当にあ(ry

 

更に男の人達はエリザベート様とサビーネ様のお父様達、つまり大貴族の当主です。当然本人だけでなく御付きの方もいらっしゃいましたよ?

お嬢様達含めた全員のSAN値チェックの時間ですね(白目)。

 

当然大騒ぎになりまして、駆けつけた奥様方や目撃した令嬢方は泣くやら縁を切るやらかなりの修羅場に。

特に侯爵夫人は可愛がってる子が被害を受けたので当然激怒ですし、どうやらかつての赤ん坊の流産の件もあって両家の取り潰しを激しく主張しています。

 

ラインハルト君曰く言い争いから手が出ただけで性的な意味合いは無いらしいですけど…。

相手曰く「高々帝国騎士が当代随一の忠臣などとんでもない、実際こうやって女装なぞして陛下を誘惑している!」だそうで…。

残念、それラインハルト君の自由意思じゃないんだ。あと彼、小鳥や子猫じゃなく猛禽類とかライオンの類いだよ。

 

いやいや、そもそもが大貴族が子ども相手に何してるんですかね??それも宮殿内で…。

 

 

 

陛下達もいらっしゃって、とりあえず私達は帰るようにいわれたのでお暇しました…。これからどうなるのでしょう?

 

今日はとりあえずここまでです。

 

 

帝国歴482年○月

 

前回の件なかなかカオスです。

 

まず証人というか当事者としてラインハルト君達は軍務に就けてないです、その分宮殿に出入りしてます。

 

問題の貴族達は現皇帝陛下の後ろ楯でもあるブラウンシュヴァイク公爵家とリッテンハイム侯爵家です。私のような政治オンチにもヤバいことだけはわかります。

ていうか専制国家なのに貴族の後ろ楯がいるとかよくわかりません!私侯爵家令嬢なのにこれでいいのでしょうか?でも勉強してもちんぷんかんぷん…。

 

で、ベーネミュンデ侯爵夫人を始め色んな方達が、宮殿内での不祥事や毒殺疑惑のあれこれで両家の取り潰しを主張してます。勿論我が侯爵家も同様。

両家に関係のある貴族達は当主の隠居などで穏便にすむように宮殿工作しています。

関係の無い貴族達は早くも自分たちの利益確保に動いているそうです。

 

一部の貴族がラインハルト君に全ての責任を押し付けようとしました。

けど、第一に女装してたのは(皇后が内定している)侯爵夫人達がふざけて始めたからです。そしてバラ園を散策してたのは出来が良かったから母親達に見せたいって孫娘の二人が言い出したからです。ラインハルト君の身分では断れないでしょう?

上の方がそう話したら諦めたみたいですけど。

 

とにかく侃々諤々の大騒ぎです。会議は踊る、踊る、踊る、踊りすぎ!

…まあ私は子どもなのでその場には居ないんですけどね?

ラインハルト君が「おれは見世物じゃない」ってぷんすこしてました。ジークフリード君の髪触ってSAN値回復してます。

 

よくわからないけど、貴族間のパワーバランスとか色々ややこしいみたいです。

 

やけ起こしたのでしょうか、陛下は迷惑料を兼ねてどちらかの家をラインハルト君に継がせると言い出してその場で本人から窘められたそうな。

 

…陛下の子どもの流産の数や夭逝した数は異常です。それらに両家が関わっているのでしょうか?ならばその言葉は復讐の意思の発露?それともラインハルト君を試した?貴族への牽制?さっぱり判らない…。後で誰かに聞いてみましょう。

 

とりあえず今日はここまでです。

 

 

帝国歴482年○月

 

半年以上かかってやっと?解決しました。

…いや二大貴族家の取り潰し騒動だから普通?早いのかな?

 

で結局。陛下の娘であらせられるアマーリエ様とクリスティーネ様は離婚して皇籍復帰なさるそうです。勿論エリザベート様とサビーネ様も一緒ですよ。

 

当主達は隠居して、お取り潰しは無しですが当分は当主不在で中央から派遣された代官が領地を取り仕切るということです。

隠居にしても、勝手に出歩かない、勝手に誰かに会わないなどの制約があるとか。

次期当主の候補者は実力で何かしらの大きな功績がないと就けないとか。

それって事実上の取り潰しでは?後で誰かに聞いてみましょう。

 

国務尚書のリヒテンラーデ侯が門閥貴族の勢力を削るためにかなりの政治力を振るったそうです。

ヒルダちゃん達はリヒテンラーデ侯もかなりの曲者で権力や地位にかなり執着していると言ってましたね。気を付けないと足を掬われるって。

 

ラインハルト君には迷惑料として中尉への昇進と個人へ男爵位が贈られるそうです。

最も、彼すごく優秀だから将来はもっと上の爵位が貰えそう。

 

本人は功績をたてて得たわけではないからと、一度辞退したんですけど、陛下が持ってて困るものではないと説得したそう。

…またまた無欲な忠臣として評判になってますね、不本意そうな顔してます。

 

それと、ラインハルト君達はこれからやっと軍務に就けます。出世して国の改革とかやりたいんですって。政治についても陛下の伝もあって在学中から勉強してたそうです。

文官で無くていいの?って聞いたらその道だと門閥貴族達の権力でどうにでもなってしまう危険が有るのだとか。世の中色々あるんですね。

 

 

 

 

大体書けたかな?日記もそろそろ無くなりますね。

 

こんな時に書くべきことは一つ!

 

 

 

私達の冒険はこれからだ!

 

 

 

 

あれっ?!打ち切りっぽい?!

 

 

 

 

 

 




切りが良いのでここまでです。
クリファン大乱舞してて草。
一応ギャグ選択肢多めでした。でも平穏というか書くことない展開ばかりになって、だいふ短くなりました。
とあるあんこスレで女子キャラが凄惨な目に遭うファンブルまみれだったので若干トラウマに。
そのためこの話ではとりあえずファンブル結果については内容と被害者を(男キャラに多めして)同時にダイスロールしました。
ラインハルトがほぼ持っててさらなる大草原。


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ステータスとかダイス内容とか

必要かな?と思ったので急遽書き上げました。

本編は主人公視点なので色々すっ飛ばし有りなので。

省略しましたが基本的に1~10の選択肢が有り、10面ダイスを振って決定されてます。
→のところがそれです。

例 【1D10:5】なら5が選択

感情や目星などは100面ダイスを振っています。

例 初対面で好感度【1D100:92】なら一目惚れレベル


主人公の設定

 

主人公は→転生・憑依者

 

性別→女性

 

元々は→現代日本人でJK

 

原作知識→ファンブル→ラインハルトの声がベジータじゃないので思い出せない(なんやて)

 

転生先の身分→帝国陣営で非門閥貴族

 

爵位は→侯爵家

 

転生先の性別→女性

 

キャラ名は→ヤラナイコ・フォン・ニューソクデ

 

いつ転生・憑依したか→憑依で原作開始前(【1D20:14】年前)

 

ステータス(固定値、補正値無し)【1D100】

 

統率22

攻撃0(非軍人なので無し)

防御0(非軍人なので無し)

白兵68(成人までは数値半減)

政治4

魅力24

 

あたまわるい?

魅力の低い理由→悪役令嬢系の顔プラス非門閥系だから

 

行動ロール開始(基本は年4回) 面白くないのは省略

 

3年目までは勉強、状況把握ばかりなので省略。

国単位では若干の景気変動等が双方に有り。

1回帝国内で政変→地球教が…→クリティカル→勢力が【1D50:25】%減少、というのが当たった。しかし主人公の情報アンテナに引っ掛からず

 

 

3年目2回目→頭の整理用に日記をつける(日本語オンリー)

 

 

4年目1回目→目星ロールしようぜ→目星【1D100:36】うっすらと引っかかる何かに気が付く→ファンブル→ゲーム世界と勘違いする

 

おい、どうすんだこれ?→クリティカル→主要キャラと出会う(【1D20:15】ヒルダ嬢(当然ロリ))目星【86】友好度【69】色々情報を得る、そこそこ仲良し

 

 

4年目2回目→宮殿のお茶会(園遊会)にお呼ばれ→クリティカル→アンネローゼに出会う→ファンブル→接触失敗、悪い噂を耳にする

乙女の勘【92】噂に惑わされず善良さに気が付く

シークレット目星【9】残念、非主流派ならば悪役令嬢役は無いということに気が付かない

 

 

4年目3回目→城下町へお忍び→えっ原作キャラとの出会いが?!→シュターデン→取っ掛かりが無い…

ワンチャン再ロール→お忍び中の皇帝陛下→クリティカル→接触保留(ロリコンだと本能で気が付く)プラス他のキャラと友好を深める→ヒルダ嬢との友好度プラス【18】お友達に昇格

 

ヒルダ嬢からのロール→ふっおもしれー女→ヴェストパーレ男爵夫人を紹介する

ヴェストパーレ男爵夫人からのロール→クリティカル→アンネローゼや宮廷内の情報等を渡す

 

 

4年目4回目→幼年学校へ突撃→兄に合う

兄からの友好度【94】ラインハルト並みシスコンレベル、妹からの友好度【51】普通

情報収集→クリティカル→お兄ちゃんの勘が炸裂して画像等の様々な情報が手に入る→ありがとうお兄ちゃん、でも何で画像を?(悲しきすれ違い)

 

会えるかな?→会えた、でも保護者(キルヒアイス)付

主人公からの友好度【82】事前の取り成しプラス20、ラインハルトからの友好度【79】、キルヒアイスからの友好度【51】

宮廷での情報を渡してみる→ラインハルトのおこ【73】シスコン補正プラス30、キルヒアイスのおこ【89】初恋補正プラス30

なお主人公の耐性対抗ロール→前世もち、貴族教育、怒りが自分に向いてない【3D:100】(38+11+3)プラス友好度【102】でケロッとしている

手土産を渡すかロール 貴族としての身分差への配慮、相手の態度、迷い【3D:50】(6+18+3)vs友好度【102】→自分やヒルダ嬢達の連絡先を渡す

 

なおヒルダ嬢からラインハルトへの友好度【74】好感度【1D50:3】原作嫁補正プラス50(ダイスぇ、まぁ直接会ってないし…)

 

おまけロール→クリティカル→お兄ちゃんにフォローを頼む

 

なお主人公視点では書きませんでしたが、この後お兄ちゃんはラインハルトの胸ぐらを掴み「妹に手ぇ出したら容赦しねぇ!(大泣き)」をやらかす

 

ラインハルトのシスコン同士の共感【99】→幼年学校内でシスコン同盟が結成された、というオチ

 

 

5年目3回目までは交流や勉強でたいした内容ではないので省略

 

ラインハルト視点では早い段階で姉の心情や宮廷内での皇帝の立場等の様々な情報が開示され、皇帝への憎悪やそれに伴う野心が鈍る選択肢が当たってる

キルヒアイスも内心ほっとしたという選択肢。まだ子どもだからアリな選択肢

 

主人公の目星ロール【78】→乙女ゲームの世界じゃないかも?→クリティカル→ラインハルトを主人公とみなす

 

そういえば女子教育ってこの世界だとどうなってる?【38】そこまで積極的ではない。ただヒルダ嬢は学校に通っていた描写があるので行きたければ行ける扱いで

 

途中のロールは大した内容はない。

ドキッ!デ、デート?!な選択肢も仕込んだのに…

 

 

6年目2回目→イベント発生!→ファンブル→伯爵夫人の持ってた画像をみて皇帝が、ほら…

対策→別の人連れてこようぜ→弟だしラインハルトを選択

皇帝からのラインハルトへの友好度【92】(100でまさかの…)→怒られなくてセーフ

その後どうした→クリティカル→皇帝はラインハルトの心境を読み取って色々お話してくれたプラス姉との面会可能に

 

なお主人公の皇帝への友好度【7】ロリコンだからか…

顛末を聞いて→ファンブル→えっ!ラインハルトと2人きりに?!まさかBLゲーム?!→違うのか…

 

 

6年目4回目→ラインハルト達の現状を調べた→ファンブル→皇帝がショタコンにジョブチェンした疑惑→男爵夫人が誤解を解く

 

ラインハルト視点だとこの時点でほぼ簒奪ルートは潰れた。但し不公平等の是正には意欲を燃やしている

 

途中のロールはたいした内容はない。美女だらけ(予定も含む)の○○イベントも仕込んだのに…

 

この頃同盟でエル・ファシルの奇跡が起こったが主人公は興味無しのロールにてスルー

 

 

7年目3回目→イベント発生!→ファンブル→宮殿でアンネローゼにベーネミュンデが襲来→クリティカル→ラインハルトもいて何もなく穏便に帰って貰う

アンネローゼの慈愛【89】

ラインハルトのおこ【80】→おや?ラインハルトの様子が…?

 

 

8年目1回目→宮殿でイベント発生→企みが成功→ベーネミュンデを皇帝に押し付ける

アンネローゼの解放ロール→寵妃ではなく友人として留まる

ラインハルトのおこ【42】→これ以上皇帝が姉に触れないので良しとはした

 

その後どうした→ファンブル→対象ロール→ラインハルトが選択された…→ランズベルク伯爵家のアルフレッドがその場にいて脚本化、対象キャラがとても目立つ

なお演劇の完成度【96】→大ヒットの影響→姉弟が見事な忠臣だと評判になる→クリティカル→主人公の実家が動いて後ろ楯になる

 

姉弟への貴族の反応→一部の大貴族が不快感を示す

 

途中のロールは遊んだ、楽しかったとかその位。好感度とかは変動無し

 

帝国と同盟の双方で政変→地球教が…→サイオキシン麻薬の製造や信者への使用がバレる→クリティカル→地球教は壊滅した(フェザーンは裏切った)という原作的には大きな動きが有った

但し主人公の情報アンテナに引っ掛からず本編ではまさかのスルー。ナレ死すら無し

 

 

9年目1回目→イベント発生→宮殿に遊びに行く→居る人は→女性陣全員プラス孫娘ズ

 

ラインハルト達はこの時学校を→卒業した→順位は→首席と次席→ラインハルトは→原作通り少尉スタート→2人はこの日は集まりに参加→した

 

イベント発生→ファンブル→対象ロール→ラインハルトが選択された…→貴族に絡まれてドレスを破かれる←ファっ?!(男性キャラ追加したのを忘れてそのままロールしたった…)

何でドレス着てるんだ?→ファンブル→えっ→女性陣の悪のりプラス高い完成度

絡んでくる貴族→まさかのブラウンシュヴァイクとリッテンハイム(大貴族が何してんだ)→酔っ払ってんの?→素面です

双方の言い争い【59】ドレスの破れっぷり【31】

言い争いの場に来るのは→(ラインハルト視点)全員、(貴族視点)妻と娘(事実上のファンブル…!)

 

騒ぎの規模【100】→最大値なので…→女性陣が怒り狂う→対象は→貴族の方(デスヨネー)

女性陣の貴族の言い分への共感度【6】

どうなる?→皇帝登場、主人公達は退場する

 

この後のさらなるヒートアップ【69】

 

妻達の選択→離婚!(いきなり?)

娘達の選択→よくわからない

同行していたリヒテンラーデの選択→これを機に門閥貴族の勢力を弱める

皇帝の選択→高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変な対応

 

この件の決着までは→半年かかった

 

決着内容

迷惑料に継がせようぜ案 皇帝の口車【23】vsラインハルトの拒否【78】=拒否成功

当主は→隠居()

候補者は→当主になりたければ実力を示せ(ガチ)

領地は→代官が治める

妻達は→離婚及び皇籍復帰した

娘達は→皇族になる

皇帝は→毒殺されたであろう子ども達の復讐が出来て密かに祝杯をあげた

リヒテンラーデは→政治力を【93】程発揮し混乱を最小限に抑えた

貴族達のリヒテンラーデへの警戒度【84】

ラインハルトへは→迷惑料として中尉に昇進、男爵位に叙勲

なお、ラインハルトの拒否【91】vs皇帝の口車【97】=皇帝の勝利

↑無駄にハイレベル記念ロール→ファンブル→忠臣扱いがますます加速する

ちなみに主人公は→子どもなのでその場に居ないよ(主人公なのに)

ニューソクデ侯爵家は→新たな貴族筆頭として皇帝達をよく助ける

 

 

この後の展開は→俺達の戦いはこれからだ!

 

 

 

 

 




この後は原作にそれなりに沿いながら緩やかにゴールデンバウム王朝は終焉を迎えるんじゃないですかね?
主人公は政治が低いのでほけーっとして時代の流れを眺めてますね。
ラインハルトは推戴コースか王配コースかタイタニアコースか…。

ちなみに省略してますが、主人公達の好感度はどのキャラ同士でも付き合い始めに必要な数値設定にしてました「双方80」を越えませんでした。原作補正が無かったらラインハルトとヒルダ嬢が1番低いっていう。

それにしてもあんこだとだいたい可哀想なキルヒアイス…
アンネローゼへの好感度【64】初恋補正プラス30vsアンネローゼからの好感度【39】弟の友人補正30


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