がっこうぐらし! 男キャラで全員生存ルート RTA風実況 (fruit侍)
しおりを挟む

キャラクリ~アウトブレイク直後

こういう形の小説を書くのは初めてなので初投稿です。


RTAじゃない実況、はーじまーるよー。

 

大体の説明はあらすじに書いたと思うので早速始めていきます。

 

ゲームをスタートしたらまずはキャラクリから始まりますが、勿論ランダムです。RTAではないとはいえ、後々に響くのでここで基礎ステータスが低いキャラや扱いづらいキャラを引いてしまった場合はリセットします(13敗)。うわっ……私の運、低すぎ……?

 

ファッ!? まさかの男キャラでかなりレアな部類に入る呑谷啓次郎(のんたにけいしろう)君、通称ノンケ君を引けました! RTAじゃないのでホモではなくノンケです。呑谷とか聞いたことない名字、完全に狙ったな、運営……。

 

ノンケ君は全体的にステータスが高く、初期の時点で『剣術』のスキル、ランダムキャラの中でも持っているキャラが少ないスキル『冷静沈着』の二つのスキルを持っています。

 

実はこのゲーム、正気度ゲーと言われるほど正気度の管理が重要なゲームなんですよね。正気度管理を少しでも怠った結果、めぐねえが自殺したり、りーさんに寝首をかかれたり、といった事故がよく多発します。

 

そういった事故を防ぐのに、この『冷静沈着』が役に立ちます。

 

具体的な効果としては、スキル所持者の正気度の減りを軽減してくれる上に、近くにいるだけで周りのキャラの正気度の減りも軽減してくれます。また、キャラに話しかけた時、キャラの正気度回復量がかなり上がります。

 

正気度は、敵として出てくる『かれら』を倒したり、死体を見たりなどほんの些細なことですぐ下がってしまうので、このスキル持ちのキャラを引けたら、全員生存ルートを狙う兄貴達は勝ち確です。

 

逆を言えば、このスキルは取得方法がキャラクリ以外にありません。下位互換の『冷静』ならレベルアップ時に貰えるポイントで取得可能ですが、スキル所持者の正気度の減りが軽減されるだけなので、(需要はあんまり)ないです。

 

さてスキルについては大体話したので、次に能力値へのポイント振り分けについてです。

 

キャラにはそれぞれ体力、筋力、持久力、知力、直感の五つの能力値が存在し、これらは全てキャラクリの時点で貰えるポイントか、レベルアップ時に貰えるポイントを使うことで上げることができます。

 

普通にプレイするなら体力と持久力と筋力をメインに上げましょう。この3つが高ければ、大体なんとかなります。

 

ですがノンケ君は、初期のステータスが全体的に高いため、上げておく必要はありません。ので、もしもの時のためにとっておきます。今使ってしまうより貯めておいた方が、後々役に立ったりするからね、仕方ないね。

 

さてポイントの説明も終わったので、ほんへスタートです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恒例のオープニングキャンセル(親の顔より見た光景)。

 

 

さて恒例行事を済ませたところで、全員生存ルートで恒例になりつつあるめぐねえ探しにいきますよ~イクイク。ただ思ったよりgdったので倍速です。

 

ノンケ君がめぐねえ探しをしてる間に、ついさっき確定したこの実況の目標について話したいと思います。

 

この実況の目標は、ズバリ全員生存です。

 

理由なんですが、このゲーム、キャラが乙ると連鎖反応のように他のキャラの生存率がぐっと下がります。

 

人数が少ないと、雨の日や最終日のラッシュの難易度が激ムズになる上に、キャラの正気度が下がりやすくなります。これではノンケ君を引いた意味がありません。

 

ですので今回は全員生存させてノンケ君の強みを最大限活かしながらクリアを目指したいと思います。ノンケ君は全員生存ルート要員なんだよね、それ一番言われてるから。

 

倍速が解除されましたね。ということは、そういうことです。

 

「あら呑谷君。どうしたの?」

 

お前のことが好きだったんだよ!(本心)

 

冗談はさておき、がっこうぐらしにおいて一番死亡率が高い要介護キャラ、佐倉慈ことめぐねえの登場です。

 

めぐねえは初見じゃ救うことはほぼ不可能です。初日のうちに屋上に避難させとかなきゃいけないとかきつすぎんよ~。因みに屋上に避難させなかった場合は、『確定で』めぐねえが氏にます。だから、初日のうちにめぐねえを見つけておく必要があったんですね。

 

運良くめぐねえを見つけられたら、必ずセーブをしましょう。めぐねえの出現場所はランダムなので、リセットしたとしても安定して見つけられるわけではないからです。

 

逆にリセットを利用して、めぐねえが初期スポーン地点の近くに出現するまで粘ることも可能ですが、(RTA以外で使うことはほとんど)ないです。

 

次に、めぐねえをできるだけ屋上に近い場所に誘導します。

 

先程、めぐねえはがっこうぐらしにおいて一番死亡率が高いと言いましたが、これは大袈裟ではありません。本当に、死亡率が一番高いんです。

 

キャラクリが終わり主人公がスポーンして少し時間が経つと、アウトブレイクイベントというイベントが始まります。このイベントが始まると、学校の至るところでゾンビ、通称『かれら』が現れはじめます。

 

めぐねえはがっこうぐらし唯一の大人キャラですが、初日は全く戦力になりません。ですのでめぐねえを見つけたからといって油断すると、すぐにめぐねえが『かれら』に噛まれてしまいます(2敗)。

 

なのでちゃんとエスコートしてやらなければいけないんですが、めぐねえは何かと主人公を守ろうとするため、主人公が危機に陥ると咄嗟に主人公を庇って噛まれてしまうことがあります(3敗)。

 

アニメのようにアウトブレイク前に屋上へ行ってもいいんですが、『話し上手』のスキルがないとアウトブレイク前に屋上へ行くことができません。元々屋上は立ち入り禁止だからね、仕方ないね。

 

そこで私は思い付きました。

 

なら、アウトブレイクが始まる前に屋上に近づいておけばいいんじゃね? と。

 

理由としてめぐねえをいち速く屋上に避難させられる他に、屋上の周りに『かれら』がほとんど集まらない、というのがあります。

 

テキトーな場所でアウトブレイクを起こして、道中の『かれら』をムッコロしながら屋上に向かってもいいんですが、そうすると同行しているめぐねえの正気度も多少下がる上に、好感度ががっつり下がります。それに加えてさっき説明したように、めぐねえが身代わりになってしまう可能性が高まるので、戦闘はできるだけ避けていきたいんですよね。

 

加えて初日のめぐねえは、見つけて話しかけると主人公に着いて来てくれるので、誘導がかなり楽です。ということで、屋上までの道のりを歩きます。

 

さて、そろそろですね。

 

「……え?」

 

アウトブレイクイベントは、自分の近くにいる誰かが窓から黒煙を視認した時点で始まります。今回はめぐねえが黒煙を視認したようです。

 

黒煙を視認したら、すぐに屋上に向かいます。めぐねえは、下は危ないという理由でなんとか言いくるめます。

 

「で、でも他に逃げ遅れた人達が!」

 

それで(めぐねえが)死んだら意味ねえダルルォ!?

 

とまあこんな感じで、めぐねえは屋上に行くのをやたらと拒むので、粘り強く説得します。あきらめたらそこで試合(めぐねえ)終了だよ。(安西先生)

 

「分かり……ました……」

 

何とか納得してくれたようですね。これで心置きなく屋上に行くことができます。ではめぐねえの手を掴んで、イクゾー!

 

廊下にはモップなど武器になりそうなものが大量に落ちていますが、今回はドライバーを大量に拾っておきます。たまに竹刀とかも落ちてるのですが、屋上までの距離が短いのであんまり期待は『しない』でおきましょう(激寒)。

 

おっと、階段前を一人歩いてますね。ここはダッシュで一気に近づいて、キックして階段から落としましょう。サッカーしようぜ! お前ボールな!

 

落ちろ!……落ちたな(確信)。無事に階段から落とせましたね。めぐねえが信じられないといった表情をしてますが、ムッコロしてはないからヘーキヘーキ。

 

この階段を上れば、屋上です。

 

……なんですが屋上の扉の前まで来たところで今回は終わりです。ご視聴ありがとうございました。




こんな感じでいいんですかね? とりあえずアンケートで小説パートについて聞いてみたいと思います。

好評なら続く……かも。

よろしければアドバイスなどお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

屋上到着~一日目終了

意外に好評で感想までいただいたので初投稿です。

アンケートの結果、小説パートを一話ごとに書くことになりましたが、先に言っておきます。私は小説を書くのが下手です。今回も多少強引な形となってしまいました。

それと短いです。


ゾンビ(ボール)は友達、なRTA風実況、はーじまーるよー。

 

今回は屋上までめぐねえを連れてきたとこからです。開けろ! デトロイト市警だ!

 

扉を開けると、そこには丈槍ゆきことゆきちゃんと若狭ゆうりことりーさんが……!

 

「めぐねえ! 無事だったんだ!」

 

ゆきちゃんがめぐねえに抱きついてきました。やっぱめぐねえのこと好きなんですねぇ。

 

ゆきちゃんがめぐねえに抱きついてる間、ノンケ君は屋上の扉をバリケードで塞いでおきましょう。そしてゆきちゃんとりーさんが現状把握をするまで耐えます。

 

初日に屋上に着くと必ず、どっから出てきたんだよ! って叫びたくなるくらいの量の『かれら』が屋上に押し寄せてきます。

 

この場にいるメンバーは初日はほとんど戦力にならない上に、今はシャベルゴリラことくるみちゃんもいませんので、もし扉を破られた場合はプレイヤー一人でえげつない量の『かれら』を処理することになります。こんな数に勝てるわけないだろ!

 

ですが初日ですし、よっぽどのことがない限り死ぬことはありません。それこそ、武器を何も持ってない状態で群れに突っ込む、みたいなことをしなければ(1敗)。

 

もし破られたとしても、ドライバーが大量にあるのでなんとかなるでしょう。モップと違って大量にストックが可能なので、武器切れになることはおそらくありません。

 

「あ、呑谷君!」

 

めぐねえが一人で頑張ってるノンケ君を見て、補助に来ましたね。それにつられてゆきちゃんとりーさんも加わりました。これでスマブラになることはないですね。

 

『かれら』をしばらく抑えていると、興味を失いどこかに行ってしまいます。武器などが十分でない場合は、教室に立て籠って戦闘を避けることも可能です。

 

扉から音がしなくなりました。どうやら去ったようですね。

 

「よかった……」

 

ノンケ君以外のメンバーが安心して座り込みました。ノンケ君もちょっと疲労がすごいので座らせてあげましょう。自分、休憩いいっすか?

 

あとはくるみちゃんが来るのを待つだけなんですが、それまで少し時間があるので、この場にいるメンバーの解説をしたいと思います。

 

まずはゆきちゃんです。ゆきちゃんは全体的にステータスが低く、戦闘向けではないですが、登場キャラの中で直感がずば抜けて高く、全キャラ中1位です。

 

直感が高いと、敵の居場所が大体分かったり、隠されているアイテムを発見しやすくなります。ので、探索には必須キャラとなりますね。

 

次にりーさんです。りーさんはステータスが高くもなく低くもない、バランスのいいステータスをしています。ですが正気度最大値が全キャラ中最低という致命的な弱点を持っています。

 

しかも正気度がなくなると一番やばい人物でもあり、狂ったように笑いながら包丁を振り回してきたりすることなんて当たり前で、初見でりーさんにムッコロされたプレイヤーは少なくないと思います。

 

しかし、この弱点をなくす方法が一つだけあります。ですがそろそろくるみちゃんが来るので、説明はまた今度します。

 

さて大分待ったので、そろそろ来るはずですが……。

 

「おい、開けてくれ!」

 

来ましたね。ちゃんと人の声がしたので、めぐねえ達も開けることを許容してくれます。じゃけん、バリケード退かしましょうね~。

 

よっこいせ。(どんがらがっしゃーん!)

 

「助けてくれ! 先輩が!」

 

というわけでシャベルゴリラこと恵飛須沢くるみちゃんのご登場です。因みに背中に噛まれた先輩を背負ってますが、これはくるみちゃんにムッコロさせましょう。ここでくるみちゃんがムッコロさないと、シャベルゴリラになる機会を失い、後々すっげぇきつくなります。

 

ですがくるみちゃんが噛まれないよう、サポートはしてあげましょう。これはゲームですので、たまに原作通りにいかないことがあります。例えば、ここでくるみちゃんが素材にシャベルを突き刺せず、噛まれてしまう、とかですね(2敗)。

 

お、今回は無事に突き刺せたようですね。とここで、今この場にいるメンバーに、ある変化が起きます。

 

まあ要約すれば、今自分達に起きていることを大体理解した上で、学校に籠ることを決意します。原作通りですね。こうなれば一週間後の雨の日まで誰も氏ぬことはないので、安心して探索できます。

 

今日はもう暗いので、屋上にあるブルーシートや段ボールを使って簡易的な寝床を作って寝ることになります。素材があれなので、作るのにそう時間はかかりません。

 

ですがスペースが小さいため、一度に寝れるのは四人となります。勿論、ノンケ君をハブります。

 

これにはちゃんと理由があります。寝るのは、正気度と体力を回復するのに一番いい方法ですが、寝床の質によって回復する量が変わります。

 

先程確認したところ、ノンケ君がこの中で一番正気度が高かったので、ここはノンケ君以外の四人に譲ります。(コンクリートの床)冷えてるか~?

 

というわけで初日終了と同時に今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

■■■■■■

 

 

 

 

 

 

今まで、いろいろなことがありすぎた。眠りながら、私はそう思った。

 

突然ゾンビのようなものが襲ってきて、私の生徒である呑谷君に連れられるがまま屋上に来たかと思えば、同じく生徒の恵飛須沢さんが、想いを抱いていた先輩君を自ら殺めた。

 

何を言ってるのか分からないという人がほとんどだろう。自分でも何を言ってるのか分からない。

 

できれば夢であってほしい。これは悪い夢だ。目を覚ませばいつもの私の部屋で、心配性の母からメッセージが来ているはず。

 

私は目を開けた。

 

そこには、段ボールの骨組みとそれに被せられただけのブルーシートがある。寝る前に見た、簡易テントの中。

 

ああ、これは夢なんかじゃない。現実だ。

 

隣で寝息を立てる生徒達を起こさないように、私はテントから出た。

 

外には呑谷君が床で寝ていた。おそらくテントには入れないからだろう。でも、あれでは風邪をひいてしまう。教師として、それは見過ごせない。私は余ったブルーシートを取り、呑谷君に近づく。

 

彼は床で寝ているにも関わらず、ぐっすり眠っていた。まるで自分の家のベッドに寝ているようだった。彼にブルーシートをかけようとした時だった。

 

彼が、手に何か持っていた。

 

「……写真?」

 

私は思わず手にとって見てしまった。

 

「これは、若い頃の呑谷君……かしら?」

 

写真には、今より少し小さい呑谷君と、見たことがない男女が写っていた。後ろには、○○年X月Y日と書かれていた。今から約5年前だ。若い頃の呑谷君と知らない男女、後ろの日付。そこから推測されるのは、一つだけ。

 

「家族写真……」

 

その時、月明かりが差し込んできた。月明かりは呑谷君の顔をスポットライトのように照らす。いつもは髪でよく見えない目の辺りまで、くっきりと見え……

 

「……ッ!!」

 

私はそこで、信じられないものを見てしまった。

 

それは、呑谷君の目の周りにある酷い火傷の痕だった。

 

そして私が持っている家族写真。先程は暗くて分からなかったが、写真には所々焦げた痕があった。

 

もしかして……呑谷君は……。

 

 

 

私はそっと呑谷君の手に写真を戻し、ブルーシートを被せて、テントに戻る。そして、これから自分がすべきことを整理することにした。

 

ここに来るまで、私は呑谷君に助けられっぱなしだった。私は何もできず、ただ呑谷君に従うだけだった。

 

本当だったら、私が助ける側だったのに。

 

あの写真と火傷痕から推測するに、呑谷君は心に大きな傷を負っているに違いない。いつも冷静で有名な呑谷君も、この状況だとかなり無理をしているだろう。

 

ならば、私が守ってあげなくちゃならない。私は、教師だから。

 

今度は、私が呑谷君を助ける番だ。




大事なことなのでもう一度言います。私は小説を書くのが下手です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

チョーカー姉貴救出~物資調達

がっこうぐらし!のアニメを視聴し終えたので初投稿です。

急いで書き上げたので間違ってる場所などが多々あると思います。ので先に謝っておきます。すみません。


お前(主人公)の寝る場所ねえから! なRTA風実況、はーじまーるよー。

 

今回は二日目の朝の冷えたコンクリートからのスタートとなります。昨晩はよく眠れましたか……?(小声)

 

ん? なんだこのブルーシート!?(驚愕)これは外で寝るとたまにある布団被せイベントでしょうか? 確かキャラの好感度がまあまあ高くないと発生しないはずですが……。

 

チラ(好感度メーターチラ見

 

えええええええめぐねえの好感度が上がってるんですけどおおおおおおお!!

 

昨日はろくに会話もせずに寝たので、キャラの好感度はわりと低いはずなんですが……本当にいつ上がったんだ? めぐねえ何か変な決意でもしちゃった?

 

まあ好感度は低いより高い方がいいので、気にする必要はないですかね。ただ、上げすぎには注意しましょう。上げすぎると、キャラがヤンデレと化してしまい、行動制限をかけられたりしてしまいます(1敗)。

 

さてそんな話は置いといて、二日目の予定について話したいと思います。

 

二日目は、とある二人の人物を救助します。

 

理由なんですが、この二人の共通点として生存日数が登場キャラの中で最も低いということがあげられます。というのも、二人とも初日には会うことができず、三日目には死亡してしまっているため、全員生存を目指すなら二日目のうちに必ず救助しないといけないんですね。

 

そうと決まれば早速準備だ! まずはゆきちゃんの寝顔を盗撮します。盗撮は犯罪ですが、これはちゃんと理由があっての盗撮なのでセーフです(セーフでも何でもない)。

 

次にバリケードをそーっと退かします。昨日みたいにどんがらがっしゃーんすると音でみんなが起きちゃうからね、仕方ないね。

 

そしてアイテムの確認です。今あるのはドライバー七本ですね。昨日拾っておいたやつです。万が一の時はこれを武器にしましょう。

 

さあ準備万端! では救出に、イクゾー!

 

「何してるの……?」

 

……え?

 

アイエエエ!? めぐねえ!? めぐねえナンデ!?

 

あかんこれじゃ外出られなくなるゥ! めぐねえには生存者を探しに行くとだけ伝えて早く出ます!

 

「え!? ちょっと呑谷君!」

 

危なかったぁ……今回何かがおかしいですね。特にめぐねえが。知らないうちに好感度上がってたり起きて来ないはずの時間帯に起きて来たり……。これでも試走は結構したんですけどねぇ(RTAをするとは言ってない)。

 

さて本題に入りましょう。まず先に救出するのは、三階のトイレに籠っているチョーカー姉貴こと『柚村たかえ』です。

 

チョーカー姉貴は見た目があれなんですが、それに反して警戒心が物凄く高く、初対面ではまず出てきてくれません。そのため安全な場所を写真に撮って見せる必要があるんですが、この際にゆきちゃんの写真を見せると、めっちゃ簡単に出てきてくれます。

 

しかしそうする場合は注意点があります。写真を見てゆきちゃんが無事だと知ったチョーカー姉貴は、一刻も早くゆきちゃんに会おうと単独行動をとります。ですがチョーカー姉貴は武器を何も持っていないため、『かれら』と遭遇すると問答無用で噛まれてしまいます(4敗)。

 

そのため屋上までのルート上にいる『かれら』を一人残さず掃除*1しなきゃいけないんですね。三階は元々『かれら』がほとんどいませんが、たまに一、二体ほど隠れてたりするので、隅々まで掃除(物理)しましょう。

 

では掃除を始めたいと思います。今度こそイクゾー!(デッデッデデデデ

 

……と言いたいところなんですが、隅々まで掃除するのでめちゃgdります。なので倍速です。その間暇になる み な さ ま の た め に

 

チョーカー姉貴について話したいと思います。彼女はりーさんと同じようなバランスのいいステータスをしていますが、主な違いとして『話し上手』というスキルを持っています。

 

『話し上手』は、スキル所持者がキャラと話した際に正気度の回復量が増えるだけでなく、一時的に正気度の減りを抑えてくれるバフをつけてくれるスキルです。また主人公が持っていると、初日にめぐねえを屋上に行かせることができます。これは前々回にさらっと言いましたね。

 

ですが重要なのは前者の方です。今後、雨の日や最終日ラッシュなど、大量の『かれら』と戦う日が出てきます。大量の『かれら』と戦うということは、正気度がごっそり持っていかれるのです。

 

ですがラッシュの前にチョーカー姉貴と話させておくと、正気度の減りがめちゃくちゃ軽減されます。その軽減率が結構高く、いるのといないとでは全く違います。

 

冷静沈着も正気度の減りを軽減する効果はありますが、それはスキル所持者が近くにいた時、とだいぶ限られています。ノンケ君は戦闘キャラのため、近くにいれなくなるキャラが必然と出てきます。

 

そんな冷静沈着の唯一とも言える弱点を補ってくれるのが、チョーカー姉貴というわけですね。なので冷静沈着持ちのキャラを引けた場合は積極的に救出しましよう。正気度管理めっちゃ楽になっていいゾ~これ。

 

倍速が解除されましたね。掃除が終わったようです。たまたまトイレの近くで掃除を終えれたので、移動時間が減っていい感じです。

 

ではトイレにお邪魔して、早速ノックしましょう。おいゴルァ! (便器から)降りろ、免許持ってんのか!

 

「ッ……!」

 

お、僅かですが反応がありました。生きてるようですね。というのもチョーカー姉貴、たまに精神的疲労に耐えきれなくなって、自殺してることがあるんですよね(3敗)。ですが今回はちゃんと生きてくれてたようです。

 

では切り札を使いましょう。スマホをドアの下に滑りこませます。(ゆきちゃんの写真)見たけりゃ見せてやるよ。

 

「これって……ゆき!」

 

やっと出てきてくれましたね。無駄に警戒心強すぎるのよあなた……。

 

「教えてくれ! ゆきは、どこなんだ!?」

 

もちろん屋上と答えます。するとチョーカー姉貴が走り去って行きます。道中の『かれら』は全て排除してあるので、この時点でチョーカー姉貴救出成功です。

 

この調子でもう一人も救出ダァー! と、行きたいところなんですが、その前に色々と準備します。

 

というのもそのもう一人のキャラがかなり厄介で、三日目には死亡してしまっているにも関わらず、なんと高校の外にいます。なので何も準備せずに行くと、歩き回っている『かれら』にスマブラされてしまいます(5敗)。なのでここでしっかりと準備をする必要があるのです。

 

物資は何処の部屋にも落ちていますが、中でも購買が色んな物が落ちてるのでお勧めです。というわけで二階の購買に向かいます。もちろん倍速です。といってもそこまで距離はないのですぐ着きますがね。

 

 

 

はい、購買に着きました。ここから見える物だけでも、かなり沢山あります。あぁ^~いいっすねぇ^~。

 

購買に着いたら、まず最初に背負うタイプの鞄を探します。物資を大量に持ち帰るというのもありますが、序盤から物を持ちすぎると、両手が塞がって戦えなくなってしまいます。それを防止するためにも、背負う鞄が必要なんですね。

 

お、見つかりましたね。しかも学生が背中に背負うでっかいやつです。容量がかなり大きいため終盤までお世話になりそうです。

 

さて鞄が見つかったら、食糧やら何やらを片っ端から限界重量ギリギリになるまで突っ込みます。じゃあブチ込んでやるぜ。

 

食糧はとにかく多く詰め込みましょう。こうやって食糧調達する回数が減りますし、持ち帰る量が多ければ多いほど、キャラの好感度がより多く上がります。

 

大体のものは入れましたね。では次に『木の長板』を持って美術室に行きます。すぐそこですが、もちろん倍速です。

 

 

 

はい、着きました。ここに来たのは、とあるものを作るためです。カッターナイフや紙やすり、糸ノコギリまであるので、製作にはうってつけというわけです。

 

ここで持ってきた木の長板と、金属やすりと紙やすりと糸ノコギリを使って、『製作』します。すると、あるものができます。

 

 

『木刀』ができた!▼

 

 

というわけで木刀の完成です!

 

木刀は耐久度がそこまでありませんが、攻撃力がまあまああり、頭に攻撃を当てればスタンを取ることもできます。コスパもかなりいいので、序盤ではかなり活躍してくれるでしょう。

 

欲しいものは大体揃いましたね。これ以上何かを入手することはしたくてもできないので、一旦屋上に帰りましょう。

 

さてキリもいいので今回はここまでです。次回はもう一人のキャラ救出に向かいます。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

■■■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

呑谷君が一人で行ってしまってから少し経った。

 

彼は未だに戻らない。もう既に皆起きており、呑谷君が私以外に何も言わず出ていってしまったことに、屋上には気まずい空気が流れていた。

 

だがそんな空気は、次の瞬間起こった出来事により吹っ飛んでしまった。

 

「ゆき! いるんだろ!? 開けてくれ!」

 

突然扉が叩かれたと思えば、そんな第一声が聞こえてきた。

 

真っ先に反応したのは丈槍さんだった。

 

「たかえちゃん!?」

 

たかえちゃん……柚村さんのことだろうか。いつも丈槍さんと一緒にいる人だ。だけど、どうして丈槍さんがここにいることが分かっていたのか。

 

まさか、呑谷君が……?

 

私達は急いでバリケード代わりのロッカーを退かす。柚村さんが『かれら』から逃げてきたのだとしたら、急がないと。

 

ロッカーが倒れて大きな音が辺りに響く。そして扉から出てきたのは、確かに柚村さんだった。

 

柚村さんは一直線に丈槍さんに向かっていき、そして両手で思いっきり抱き締めた。

 

「よかったぁ……生きててよかったぁ……」

 

「それはこっちの台詞だよ……本当に、よかった」

 

丈槍さんは声をあげて泣き、柚村さんは静かに泣いて再会を互いに喜んだ。

 

 

 

 

そして二人が泣き止んだ頃、柚村さんにどうやって丈槍さんの場所を知ったのか聞いてみた。

 

「あー……その、トイレに籠ってたら、知らない男子が来てさ。ゆきがここにいるって教えてくれたんだ」

 

柚村さんが言う男子。間違いなく呑谷君だ。

 

「あいつ、呑谷っていうんだ……帰ってきたら、礼言わないと」

 

柚村さんは呑谷君と関わりはないようだ。私は呑谷君について知っていることを柚村さんに話した。勿論目の辺りの火傷痕と写真のことは伏せて。

 

「へぇ……確かに、この状況にしてはかなり落ち着いてたな。それも不気味なくらいに」

 

柚村さんは考える仕草をしながら言った。呑谷君と出会った時のことを思い出しているのだろう。やはり彼は、私達以外の前でもそう振舞っているようだ。

 

……どうして。

 

呑谷君が過去に、心に深い傷を負うような経験をしたということを知っている私は、そう思った。なぜそこまで平気なように振舞うのか。この状況でも、なぜそこまで無理をするのか。彼は、まだ高校生。子供だ。

 

せめて、彼の口から本当のことを聞きたい。あの火傷痕のこと、写真のこと。

 

彼自ら、真実を話してくれた時、私は本当の意味で、彼を助けてあげられる、そんな気がするのだ。

*1
トイレと屋上が、真反対に存在するため、実質三階の『かれら』全員を掃除することになる。




チョーカー姉貴の口調難しい……。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

朝ごはん(昼前)~小学校へ

この辺にぃ……半年も更新してなかった奴いるらしいっすよ(すっとぼけ)。

先駆者兄貴の作品を再読してたら書きたくなったので初投稿です。

それと今日、あの日ですね。何とは言いませんが、あの日ですね。また野獣邸にホモガキが集まって警察呼ばれないことを祈るばかりです。

追記

案の定集まってましたね。しかも去年より多いという。横になんか建物建って前より見辛くなってるのに、あの集まり具合は異常でしかないですね。あのさぁ……近隣住宅への迷惑って、知ってる?


好感度管理がガバガバなRTA風実況、はーじまーるよー。

 

今回はチョーカー姉貴を救出し無事屋上に帰ってきたところからスタートとなります。ぬわああん疲れたもおおおおん!

 

「呑谷君!」

 

めぐねえが近寄って来ました。あ、これは、怒ってますね。

 

「どうして急に出て行っちゃったの!?」

 

ここは生存者がいるかもしれなかったから、と答えておきます。嘘は言ってないですからね。現にチョーカー姉貴は救えてますし。

 

「どうして私達に何も言わなかったの!?」

 

『かれら』の活動時間が分からない今、下手に大人数で動くのは危険だと思ったから、と答えます。まぁ私は活動時間を把握してるんですけどね。プレイヤーの特権です。

 

「……今回は許すわ。でも、単独行動はできるだけ控えて。私達も心配したんだから」

 

やだよ(即答)。めぐねえには悪いですが、こればかりは聞けないですね。何しろ今日は単独行動がメインになりますからね。

 

ですがここで普通に拒否したら、監禁される可能性が微レ存なので、形だけ了承しておきましょう。

 

「……本当に分かったのね?」

 

だからそう言ってんじゃないですか。

 

「……ごめんなさい、しつこくて。でも、本当に心配したんだからね?」

 

分かってますって、めぐねえが生徒関連で嘘付くような人じゃないってのは皆知ってますから。

 

「そう、ならよかったわ」

 

……チカレタ……(小声)

 

初日ら辺のめぐねえイベントは神経使いますね……いつどこで地雷踏むか分かんないですし……。因みに地雷を踏んでしまった場合、高確率で発狂してしまうので本当に気を付けましょう(5敗)。

 

さてさっき周りを見た感じ、全員起きてるみたいなので、三階の制圧に入ります。

 

三階には生徒会室などがあり、今後の活動本拠地にもなる重要な場所です。そのため早めに制圧することをおすすめします。寝る場所が外じゃなくて屋内になるだけでも、かなり正気度の回復量が上がるのでね。

 

それではめぐねえに三階を制圧した方がいいと意見してみましょう。

 

「……確かに今後生活するなら屋内の方がいいかも……」

 

ヨシ(現場猫)! めぐねえが賛成してくれたので却下されることはないですね! それじゃ三階に……

 

「でも条件があるわ。呑谷君はここで休むこと。さっきまで下に行っててただでさえ疲れてるでしょう? 教師として生徒に無理はさせられないわ」

 

行かないんだなぁこれが(ゾルタン)。

 

ですが計画通りですので焦ることはないです。というかむしろここで着いていっちゃったら、もう一人の仲間を救出できなくなってしまうのでこの実況が打ち切られます。ここは大人しく退きましょう。

 

「それじゃ、行ってくる」

 

「しっかり休んでてね」

 

制圧に向かうのはめぐねえとくるみちゃんです。ゆきちゃんとチョーカー姉貴とりーさんとノンケ君はお留守番です。凄く不安なメンツだと思うかもしれないですが、三階はついさっきノンケ君がお掃除したので『かれら』はいません。万が一取り零しがあったとしても、シャベルゴリラと化したくるみちゃんの前には敵わないので、全然心配要素がないんですね。

 

さてめぐねえとくるみちゃんを見送って、ノンケ君は朝ごはんといきましょう。といってももう昼前なんですけどね。

 

このゲームで最初のごはんは、乾パンです。

 

ごはんは正気度回復の他に、食べるものによって某狩りゲーのように様々な効果を付与してくれます。例えばレトルトカレーだと、攻撃力アプとかですね。

 

しかし乾パンは特に効果はなく、正気度回復のみです。それも、他の食べものと比べたら回復量は少ないです。さっきノンケ君が取ってきたお菓子もありますが、これは別の使い道があるので我慢します。

 

カリ、サクサクサク……。

 

……話すことがないっすね。男の食事シーンとか誰得だよ……。

 

「えっと……呑谷君……だよね?」

 

そうだよ(便乗)。

 

そんな中話しかけてきてくれたのはゆきちゃんとチョーカー姉貴ですね。なんかMUR先輩の声が聞こえた気がしますが無視だ無視。

 

「その、たかえちゃんのこと……助けてくれてありがと!」

 

「あんたが来てくれなかったらあたし、ゆきに会えなかった。あの時にお礼言えてなかったからさ、その……助けてくれて本当にありがと」

 

 

LEVEL UP

 

 

LEVEL UP

 

 

チョーカー姉貴を救出してゆきちゃんに会わせてあげたので、ゆきちゃんとチョーカー姉貴の好感度が上がりました。そのお陰でレベルアプしました。これを待ってたんだよ!

 

というわけでポイント振りの時間です。今回は、とあるスキルを取ります。

 

その名も『パルクール』! 名前を見てピンと来た方は多いでしょう。こちらのスキルは、最近のバージョンで追加された新しいスキルで、暗○教室のワンシーンみたいに建物の屋根から屋根までを跳んで移動することができるスキルです。

 

建物の屋根を移動していくのは、地上を移動するのと比べて大幅に時間を短縮出来る上に、場所が場所のため、かれらがいません。スポーンしてることも絶対にないです。

 

つまり完全な安地を獲得することが出来ます。いつどこでかれらが襲ってくるか分からないこのゲームにおいて、絶対安全な安地を獲得できるのは相当デカいです。

 

ただしデメリットとして取得時に必要とするポイントが他のスキルの比じゃありません。レベルアップ2、3回分くらいかと思ってたら5回分ですよ。早速キャラクリの時に残しておいたポイントが役に立ちそうですね。

 

それに屋根を移動するモード、通称パルクールモードでは、パルクールのスキルを持っていないキャラは、一人まで連れていくことが可能となります。どうやって運ぶのかって? こうすんだよ(めぐねえをお姫様抱っこしてる画像)。

 

スキル内容はバリバリのソロ用ですが、好感度イベントを全て無視したソロプレイでは経験値の稼ぎ方がかれら狩りぐらいしかなく効率が悪すぎるので、デメリットとスキル内容が噛み合わないこのスキルは、実装から直ぐにゴミスキルとして認定されました。

 

ですが私はRTAの試走時代に、このスキルを何とか使えないかといろいろ考えてみました。そして思い付いたのです。

 

これ、キャラ救助に使えるんじゃね?

 

先程スキルを持っていないキャラは一人までしか連れていけないと話しましたが、逆に一人までなら連れていくことが出来ます。

 

つまり、みーくんやけーちゃんなど、初期の時点で高校にいないキャラを高校に連れてくることができるのです。ただ、けーちゃんは七日目以降じゃないと救助不可能ですし、みーくんのいるリバーシティ・トロンは車で二時間近く(ゲーム内時間)かかるので、ノンケ君の体力が持ちません。

 

じゃあ誰を助けるんだよと思うでしょう。

 

答えは、りーさんの妹、るーちゃんです。

 

前々回、りーさんの正気度が全キャラ中最低ということを話したと思いますが、この弱点をなくす方法が一つだけあるというのも話したと思います。

 

その方法というのが、『るーちゃんの救出』なのです。

 

るーちゃんを救出すると、りーさんの好感度が跳ね上がる上に正気度も一度だけ全回復し下がりにくくなるため、りーさんの管理が物凄く楽になります。

 

ただ、るーちゃんの生死には気を付けましょう。るーちゃんが死ぬとりーさんがよくてゆきちゃん化、最悪後を追います。弱点なくして弱点増えるのか……(困惑)。

 

さてスキルの説明でかなり時間を潰してしまいました。早速膨大なポイントを注ぎ込んで、パルクールを習得しましょう。

 

そしてるーちゃんはお腹を空かしてることがほとんどですので、るーちゃんに食べさせるためにとっておいたお菓子を懐に入れておきます。

 

あ、そうだ(唐突)。おいKMRァ(人違い)。

 

「ひっ!? の、呑谷君、で合ってる?」

 

そうだよ(便乗)。ここでりーさんにも話しかけておきましょう。てか最初の反応酷い……ん? それ何すか?

 

「あ……その……これなんだけど……」

 

ん? こ、これは! りーさんとるーちゃんのツーショット写真じゃないっすか!

 

実はりーさんと幼馴染みでもなんでもない場合、この写真がるーちゃん救出のフラグとなっております。りーさんと幼馴染みじゃない場合はこのフラグを立てておかないと、いくら探してもるーちゃんはどこにもいないので覚えておきましょう。

 

「私、妹がいるんだけど、もう一日経っちゃってるし……もう……」

 

なんで自分から正気度下げる必要なんかあるんですか(正論)。しょうがねぇなぁ(悟空)、自分、探しに行っていいっすか?

 

「だ、駄目よ! 一人じゃ危険すぎるわ!」

 

大丈夫ですよ。まだ二日目だし敵もそんな強くないからヘーキヘーキ。

 

「駄目! できればもう誰も失いたくないの! この子みたいになって欲しくないのよぉ!」

 

……これはかなりまずいですね。りーさんはるーちゃんが死んだと思い込んでますから正気度も危なめです。

 

でも、もう決まったことなんだよなぁ……。

 

「っ!? 何する気!?」

 

何って、飛び降りるんすよ。

 

「駄目! 早まらないで!」

 

りーさんが必死に止めてきました。てか、意外と力強いですね。ボタン連打しないと押し負けるところでした。因みに好感度が低い状態で押し負けると紐ルートに分岐して、しばらく単独行動が出来なくなります。実際に先駆者兄貴は分岐してましたね。

 

いや、(死ぬ気は)ないです。ちょっと屋根から屋根まで跳び移るだけですから安心してくださいよ。

 

「ど、どういうこと?」

 

実際に見た方が早いですね。というわけで、じゃあの。

 

「あっ!」

 

りーさんが再び止めに来ますが、問題ありません。

 

何とか隣のビルの屋上に着地できましたね……学校よりも高さが低いとはいえ、少なくとも4~5メートルはありますが……これがパルクールの力か……。

 

「き、気を付けてね!」

 

さっきの言葉の意味をようやく理解したりーさんが、見送ってくれました。ここで何かしらアクションを返しとかないと、好感度が若干ですが下がるので気を付けましょう(3敗)。

 

さて、小学校までの移動風景を倍速しつつ、パルクールモードの説明といきましょう。

 

パルクールモードでは、建物の屋根に着地する時にQTEが発生し、飛び出した後に指示されたボタンをタイミングよく押すことで、綺麗に着地することができます。ここでタイミングを間違えたりボタンを間違えると、着地に失敗しダメージを受け、最悪滑り落ちます。

 

また武器を構えることができないため、着地に失敗して滑り落ちた時に下にかれらがいたら終わりです。そしてQTEの難易度は、持っている物の量と、人を抱えてるか、そして残りHPによって大きく変動します。

 

今は持ち物が木刀一本とお菓子(るーちゃん用)だけなので割りと簡単ですが、人を抱えてたり持ち物が多かったりすると難易度はかなり跳ね上がります。これが私がRTAを断念した理由の一つでもあります。とにかく、安定しないんですよ……。一回、るーちゃんだけ滑り落ちちゃって、そのまま建物の下にいた『かれら』にそのまま……なんてことがあったので、そこで私のメンタルは粉々に砕け散りました。

 

というわけでこのスキルはRTAには向いてないということを身をもって経験した、そう言う話でした。

 

そんなつまらない話をしていると、小学校が見えてきました。小学校に着いたら、私がRTA試走時代に考えておいたチャートを使って最速で攻略して、高校に戻ります。

 

さあ最後の着地を成功させて(着地に失敗する音)

 

……さあ最後の着地を成功させて(成功するとは言ってない)、パルクールモードは終了です。ダメージ受けたけどコラテラルダメージってやつだよ!

 

というわけで、次回から本格的にるーちゃん救出に入ります。それでは、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

■■■■■■

 

 

 

 

 

『かれら』が、いない。

 

三階を一通り見て回った感想は、それだった。

 

下の階に続く階段付近にもいなかった。しかし階段の少し先に行くと、『かれら』の声がした。やはり完全にいなくなったわけではないようだ。

 

「あとはバリケードでも作っちまえば、奴等は入ってこれなさそうだな」

 

恵飛須沢さんの言う通りに、私達はバリケードの作成に取りかかる。

 

机を重ねて壁を作り、押されても倒れないように紐で固定する。凄く簡易的だが、これで音でもたてない限りは、入ってくることはないだろう。

 

「ふう……なんとか完成したな。しっかし奴等を見ないなぁ……もしかして呑谷の奴が全部倒しちゃったとか?」

 

その言葉を聞き、私ははっとした。

 

呑谷君が生存者を探しに校舎に入って戻ってくるまで、約二時間。三階を一通り見て回って戻ってくる時間にしては遅い。

 

呑谷君が戻ってくるのが遅かったのは、まさか三階の『かれら』を全員倒してたから?

 

それにこの三階を制圧するよう言ってきたのは、呑谷君だ。そしてその時に私が呑谷君に休むように言った時、呑谷君はあっさりと了承した。呑谷君なら、拒否してでも来そうなのに。

 

呑谷君はこれを見越して、『かれら』を全員倒していた? だとしたら何故? 私だって戦える。なのにどうしてそうする必要があるのか。

 

もしかして呑谷君は、私達を守ろうとしている?

 

「まぁそのおかげで色々手に入ったし、結果オーライだな!」

 

「……」

 

「ん? めぐねえ?」

 

全く教師として以前に、大人として情けない。守ろうとするはずが、助けようとするはずが、知らず知らずのうちに逆に守られている。助けられている。

 

「恵飛須沢さん、先に戻っておいてください」

 

「え? でもめぐねえ一人じゃ」

 

「大丈夫です。取り忘れたものがあるだけです」

 

「そ、そうなのか? じゃあ先に戻るけど……」

 

恵飛須沢さんが行ってしまうのを確認し、私は職員室に向かう。この学校に初めて来た時に校長先生から、「緊急時に読みなさい」と言われていた『アレ』を読むためだ。

 

今はまごうことなき緊急時。アレになら、この状況を切り抜ける手掛かりがあるかもしれない。

 

私は私にしかできないことをやる。

 

それが、大人である私のやるべきことだろう。




バリケードはアニメ基準です。

めぐねえ覚醒フラグが建ってますねぇクォレハ。そして見事にフラグ回収失敗しそうですねぇクォレハ。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

るーちゃん救出~二日目終了

評価バーが赤になってすぐにオレンジになったので初投稿です。

(書いてた時間的に)深夜テンションで色々とネタをぶっこんでます。怒られそうなので先に謝っておきます。すいません許してください何でもしますから!

これから学校が始まるので、更新ペースがまた遅くなりそうです。


建物の上をぴょんぴょんするRTA風実況、はーじまーるよー。

 

今回はるーちゃん救出のために小学校まで来たところからスタートとなります。

 

RTAじゃないですが、もたもたしてる暇はないのでさっさと突っ込みます。突撃ィィィィ!!!(日本兵ボイス)

 

さて突撃しながらチャートを解説していきます。今回私が考えた『小学校からるーちゃん救出チャート』ですが、

 

1.周りの『かれら』を避けながら(やむを得ない場合はムッコロしてもよし)、るーちゃんが隠れてる保健室のロッカーまで一直線に向かう。

 

2.るーちゃんを怖がらせないように最低限の交流をし、保健室の窓から逃げる。

 

3.小学校の敷地内から抜け出す。

 

以上! 皆解散!

 

いやいや帰らないでくださいお願いします何でもしますから(なんでもするとは言ってない)。

 

なんだこのガバガバチャートは……たまげたなぁという方もいるでしょうが、私はいたって真面目です。ほんとぉ?

 

まず何故掃除せず無視するかなんですが、これはこのチャートの中で一番重要です。

 

ここは小学校ということもあり、出てくる『かれら』は生前小学生だったものが多いです。小学生『かれら』は、耐久がクソザコナメクジですが、意外と素早く小柄なため、攻撃を当てにくいのです。そしてれっきとした『かれら』であるため噛まれたら即アウト……つまり、事故が起きやすいのです。

 

経験値も大人『かれら』をムッコロするより全然少ないので、狩る意味がほとんどありません。

 

加えて反応も大人『かれら』より低いので、見つかったとしても追いかけてくるまで猶予があります。素早いとはいえ小学生の足。男子高校生の足に勝てるわけがないYO☆(ヘタレ王子ベジータ)

 

ということでるーちゃんを救出するなら、掃除するより無視していった方が断然速いのです。

 

さっきからRTAでもないのになんで速くしようとしてるのかと言いますと、実はるーちゃん、昼の三時までにロッカーから助け出さないと吃音症、失音症を患い喋れなくなってしまい、有無を言わさず逃げられてしまうことがあるんですね。逃げられた先に『かれら』なんていた日には、りーさんだけでなく私も発狂します。

 

ただいまの時刻は、二時を回っています。予想よりパルクールが遅かった(パルクールでの移動時間を把握しておかなかった責任を取らない実況者の屑)んですが、ここで最速で救出すればどうということはない、ということで最速での救出を目指します。

 

というわけで昇降口が見えてきたので、解説途中ですが行動を開始したいと思います。次いでにどれくらいで終わるか、右上にストップウォッチを出して見てみましょう。

 

はーい、よーいスタート(棒読み)

 

速攻魔法発動! ノンケ・ソウル! 手札を全て捨て、効果発動! こいつは『かれら』カード以外が出るまで何枚でもカードをドローし、墓地に捨てるカード。捨てたカードが小学生『かれら』ならパルクールモードで避け、大人『かれら』なら攻撃することができる!

 

さあ行くぜ! まず一枚目! ドロー! 『かれら』カード、小学生『かれら』を墓地に捨て、パルクールモードで壁を走って避ける!

 

二枚目ドロー! 大人『かれら』! 持っている木刀を使い、ガトチュエロスタイルで喉を攻撃!

 

三枚目! 小学生『かれら』! パルクールモードで避ける!

 

ドロー! 小学生『かれら』! パルクールモードで避ける!

 

ドロー! 小学生『かれら』! パルクールモードで避ける!

 

ドロー! 大人『かれら』! ガトチュエロスタイルで攻撃!

 

ドロー! 小学生『かれら』! パルクールモードで避ける!

 

ドロー! 小学生『かれら』……

 

もうやめて、ノンケー!!

 

ノンケ「HA☆NA☆SE☆」

 

とっくに保健室までの道のりは0よ!

 

というわけで遊☆戯☆王(なんか違う)を垂れ流ししてたら着きましたね。ただいまの時刻は……二時十五分です。やっぱり僕は、王道を往く……勝利ですか。

 

保健室は鍵がかかってるので窓を叩き割って入る他ありません。じゃけん、木刀で叩き割りましょうね~。

 

ガシャーン(迫真)!

 

ガラスの破片でダメージを受けましたが、気にするな!(ジュラルの魔王)

 

ロッカーは部屋の左端ですね。それとせっかく保健室に来たので、薬やらなんやらを盗んdゲフンゲフン……拝借していきましょう。学校の保健室には応急薬や包帯など、医療系アイテムが落ちています。といっても病院の方が断然いいアイテムが落ちてるので、あまり期待はしない方がいいでしょう。

 

拾ったのは絆創膏10枚と包帯7つですね。どちらもHPの回復はできませんが、状態異常『出血』を治すことができるアイテムです。

 

『出血』は、時間が経つにつれてだんだんダメージを受けていく状態異常です。しかもなりやすいにも関わらず、止血アイテムを持っていなければ治すことは不可能です。

 

『出血』にはレベルがあり、レベルによって受けるダメージが違います。今ノンケ君は『出血(小)』になっています。原因はさっきのガラスでしょうね。これなら絆創膏で治すことが可能です。ただし『出血(中)』は包帯、『出血(大)』は止血剤に加えて包帯が3つ必要です。止血剤はそこそこ大きい病院にしかないので注意しましょう。

 

さて『出血(小)』を治して、るーちゃんが隠れてるロッカーへ向かいましょう。いきなり開けるなんてことはせずに、優しく声をかけてあげましょう。じゃないと、開けた瞬間問答無用で逃げられてしまいます(2敗)。

 

それではノックして、声が帰ってくるのを待ちましょう。

 

「……だれ?」

 

毎度ー寿司屋でーす。嘘ですりーさんのおほもだちです。

 

「……助けに来てくれたの?」

 

そうだよ(便乗)。だから開けてくれよな~頼むよ~。

 

「……うん」

 

というわけでロッカーが開いて、るーちゃんの登場です!

 

まずるーちゃんは会った当初は正気度が結構危ないので、持ってきたお菓子をるーちゃんにあげます。おまたせ! ポ○キーしかなかったけど、いいかな?

 

「……あ」

 

るーちゃんがポ○キーを見た瞬間、もの凄い速さで食べ始めました。そして泣き始めました。今までろくな食事もとれずにロッカーに引き籠ってたんでしょうね。ここは頭を撫でてあげます。

 

お菓子は普通の食事より正気度回復量が多いので、通常プレイでも一つくらい持っておくと安心です。

 

さてるーちゃんがポ○キーを食べ終わって寝てしまったので、そろそろ小学校から脱出したいと思います。るーちゃんは助けたんやしそんな急がんでもええやろ? と思ったそこのあなた! それは間違いです!

 

実は初見殺し要素として、るーちゃんをロッカーから助け出すと、物凄い量の『かれら』が小学校の敷地内に出現し、尚且つこちらを感知した状態で向かってきます。つまりここで立て籠っていると、物凄い量の『かれら』に囲まれ抵抗する暇もなくスマブラされてしまいます(1敗)。

 

というわけで急いで保健室の窓を開けて抜け出します。割っちゃうとるーちゃんが起きちゃうからね、仕方ないね。るーちゃんにはなるべく、高校に着くまで寝ててもらいたいんですよね。

 

おっ、開いてんじゃ~ん!(開けたんだよなぁ……)

 

窓から降りて校庭を見てみると、校庭には『かれら』がいっぱい……。ここから見えるだけでもかなりの量います。女型の巨人の叫びに反応して来たんでしょうかねぇ……。

 

しかし基本足は遅いので、めちゃめちゃ広い校庭なら避けることは容易いです。それでは突っ込むとしましょう。心臓を捧げよぉぉぉ!!!(エルヴィン団長)

 

あ、近くに来てみたら、想像の倍以上いたわ……。

 

ここでオリチャー発動! パルクールモードを発動します! パルクールモードは建物や物だけでなく、人を踏み台にして高く飛ぶこともできます! 先程は狭くてできませんでしたが、ここなら可能です! ただしるーちゃんを抱えていて、『かれら』の足場になりそうな場所はとても限られているため、QTEが激ムズとなっております! 気合いで乗り越えたるわ!!

 

カラダ、持ってくれよ! 三倍界王拳だっ!!!(悟空)

 

フゥン! ホォン! ホォン!(ボタンを押すかけ声)

 

あ、校門まであと少し! ここを耐えきればぁぁ~!

 

(着地に失敗する音)

 

ああああああああああああああああああああ!!??!?!?!

 

ふざけんじゃねぇよお前これどうしてくれんだよ!

 

だけどるーちゃんは落としてない! そして前にいる『かれら』は一人だけ! あとはこいつ踏み台に飛べば!

 

こうなったら界王拳、4倍だああああぁぁぁぁ!!!!

 

(着地に失敗する音)

 

はぁ~~~~(クソでかため息)、あほくさ。辞めたらこの実況?

 

さっきみたいに『かれら』が遠くないのでまたまたオリチャー発動! パルクールモードを解除し、空いてる右手で木刀を抜いて足払いをかけて転ばせます! そのための、右手。

 

そして邪魔な『かれら』だけをムッコロして、さっさととんずらします。二回連続で失敗したので私はそろそろキレそうです。この怒りを『かれら』にぶつけましょう。おじさんのこと本気で怒らせちゃったねぇ!

 

さて今度こそ邪魔者はいなくなったので、この小学校から抜け出せます。あーさっぱりした(皮肉)

 

そして校門を抜けたので、ここでタイマーストップ! 言ってみたかっただけです。結果は、5分8秒10! 下の数字が汚いのは置いといて、最後のガバさえなければ5分切りもいけましたね……ママエアロ。この実況はRTAじゃないし。

 

さてあとは高校に帰るだけです。るーちゃんを抱えてるのでQTEが多少難しくなってますが、さっきまで激ムズ難易度のQTEを何度も成功させてきた私にとっては苦でもないですね。もちろん倍速です。その間暇になる み な さ ま の た め に

 

るーちゃんについて少しお話ししたいと思います。るーちゃんは小学生ということもあり、戦闘ができません。そして正気度の仕様がちょっと特殊で、なんと目の前で『かれら』をムッコロさない限り下がることがありません。その代わり正気度最大値がりーさんに次ぐ低さなので、目の前で『かれら』をムッコロしてしまうと、一瞬で発狂してしまいます。

 

スキルは『甘え上手』というものを持っており、このスキルを持っているキャラが自分より年上のキャラと話すと、正気度回復量が上がるというとてつもない性能をしています。ノンケ君の『冷静沈着』、チョーカー姉貴の『話し上手』、るーちゃんの『甘え上手』が、このゲームの正気度管理における三種の神器です。

 

この三人が揃えば、正気度関連で悩むことはまずないでしょう。

 

さて高校が見えてきました。気付いたりーさんが手を振ってくれてますね。途中で起きてたるーちゃんが手を振り返してます。いつのまに起きてたんですねぇ……。

 

さあここからが大事ですよ! 最後の着地を成功させて、かっこよく締めたい……あれ? なんか視界がぼやけてきてるような……。

 

(盛大に着地失敗する音)

 

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛も゛う゛や゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!(デスポイス)

 

何で毎度毎度最後に失敗すんだよ! てかあれ? 操作できない! レバガチャしてるのに動かない! 動け……動け……動け……動いてよ!(シンジ君)

 

まあまあ落ち着いて、こんなときは取り敢えずメニュー画面を開こう(提案)。

 

あっ……これは……ダメみたいですね(諦観)。

 

えー……どうやら状態異常『過労』になったようです。

 

この状態異常は、何処だろうと構わずこんな風にぶっ倒れて操作不能になってしまうというものです。こうなってしまうと、次の日が来るまで操作不能です。つまり強制的に1日進んでしまうのです。

 

この状態異常になる条件なんですが、Wikiを見た感じだとスタミナ消費の激しい行動をずっと続けていると、確率でなってしまうみたいです。そして確率は残りHPに依存します。ずっと、としか書かれていなくて具体的な時間が分からず、急にぶっ倒れてそのまま『かれら』にアッー(意味深)されてしまうこともある侮れない状態異常です。

 

パルクールがゴミスキルと呼ばれる理由として、スタミナ消費が激しいためにこの状態異常になりやすいというのも理由の一つとして挙げられます。ノンケ君のスタミナだからこそ真価を発揮するスキルなのに、この状態異常が全て台無しにしてるんですよね。

 

ですが今日やれることはやったので、このまま寝ても今日は問題ありません。やれるだけやった後なら問題ないんですがね……。

 

さて状態異常、過労により操作不能になってしまったので、強制的に二日目終了です。次回から三日目に入っていきます。それではご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

■■■■■■

 

 

 

 

 

 

 

吐き気が、治まらない。

 

先程胃の中のものを全て吐き出したはずなのに、治まらない。

 

恵飛須沢さんと別れて職員室であるものを読んだ私は、気がつけばトイレに駆け込んでいた。

 

私が探し求めていたものはあった。確かにあったのだ。

 

しかしそれは私が求めていた、希望そのものではなく、一握りの希望を包み込む膨大な邪悪の塊。正にパンドラの箱だった。

 

この事件は、予想されたもの。

 

これだけで私はとてつもない吐き気に襲われた。人が死に、同じ人を食うようになってしまうというおぞましいこの事件が、予想されていた。

 

それなら『あれ』を作った人や、校長先生などはこの事件が起こることを予め知っていた? それを知っておきながら私達には何も話さなかった?

 

酷い。

 

そしてここ、巡ヶ丘学院高校には、避難区域があった。この事件が予想されたものであるが故だろう。

 

それだけならよかった。しかし次の一文で、私の希望は打ち砕かれる。

 

避難区域は、『15人以内での生活を想定』されている。

 

つまり300人を越える人数が生活する巡ヶ丘学院高校で、助かるのは僅か15人程度。

 

惨い。

 

そもそも『あれ』の存在を知っているのは教師のみ。しかも巡ヶ丘学院高校の教師数は15人など優に超えている。

 

つまり、選ばれた人間以外は、死ねと? 何も知らない生徒達は、避難区域の存在すら知らずに望みを絶たれながら、死ねと?

 

醜い。

 

どうしようもない嫌悪感が私の中を埋め付くし、その嫌悪感は吐き気として表に出てくる。

 

おぼつかない足取りでトイレから出て、彼女達が待つ屋上へ戻る。今決めなくてもいいので、とりあえず保留ということにしておいた。

 

いや、逃げているの間違いか。

 

屋上の扉を開けると、そこには倒れている呑谷君と彼に集まる彼女達、そして見知らぬ小学生ぐらいの子がいた。

 

彼が倒れているという事実を目の当たりにし、私の脳内からは『あれ』のことが一時的に消え去った。

 

助けないと。

 

そう思った私は、疲弊しきった自分の体に鞭を打ち、一直線に呑谷君に近寄った。

 

「めぐねえ! 呑谷が帰ってきたと思ったら突然ぶっ倒れて!」

 

……帰ってきた?

 

私はそれがどういうことかを恵飛須沢さんに追求した。

 

しかし答えたのは彼女ではなく、若狭さんだった。

 

「その……私に妹がいるって言ったら、まだ無事かもしれないから自分が助けに行くって……も、勿論止めましたよ! けど……」

 

結局止められなかった、と。そしてろくに休みもしないで行った結果がこれだ、と。その先を聞かなくても、話そうとしていることは分かった。

 

「りーねぇ、おにぃちゃん大丈夫なの?」

 

小学生ぐらいの子が若狭さんに聞く。彼女が、若狭さんの妹か。

 

「大丈夫よ……多分疲れて寝てるだけだから……」

 

「そうなの? よかったー」

 

全然良くない、と思わず出そうになってしまった私は、慌ててその言葉を飲み込む。昨日の夜はろくに寝てないのに、休みもなしに三階を歩き回った上に三階の『かれら』を全員倒し、その上生きている保証はないこの子を助けるために、小学校まで行きここまで戻ってくる。彼は運動などをしていないことを考えると、男子とは言え普通は高校生の体力でそこまで動くことはできないだろう。

 

「彼を生徒会室まで運ぶわ。手伝ってくれる?」

 

そこにあるソファーなら、彼も十分に質のいい休息が取れるだろう。

 

三階は既に制圧している。これなら、丈槍さん達も安心して入れる。

 

私は『あれ』のことを思い出さないように、彼を彼女達と共に運び始めるのだった。




書くことがない故の強引な日付移動、オレでなきゃ見逃しちゃうね。

終戦記念日の後なのに日本兵ボイスとか不謹慎なネタぶっこんでセンセンシャル!

アンケート凄い接戦……。もうちょっと見てみたいから投票期間延ばすゾ(投票期間がないとは言ってない)。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

主人公ロリコン疑惑~めぐねえ覚醒フラグ建築

2ヶ月ぶりいいぃぃ!!

アクセス解析を見たところホモの活動時間は深夜だと分かったので初投稿です。

正直すっごい難産ですね……なんか最近自分が何を書きたいのか分かんなくなってる気がする……。これも間を開けすぎた弊害か……。




前話が投稿されてから約一日半経った総合日間ランキングにて

77位 評価値4545

なんだこれは……たまげたなぁ(色んな意味で)。思わずスクショしちゃったゾ。

読んでくださった方々、ありがとナス!


小学校は戦場なRTA風実況、はーじまーるよー。

 

今回は状態異常『過労』でぶっ倒れてそのまま一日進んだところからスタートとなります。

 

さあレバガチャして起きまして……ん? ここはどこですか?

 

「あ、けーにぃ起きたよ!」

 

起きたらなんとるーちゃんがノンケ君に跨がっていました。しかも何故か、ノンケ君が着てるのは肌着とパンツだけです。なんか休日の作者みたいな格好してんな。

 

じゃなくて、危ない! 動画的に危ない! これ何も知らない人からしたら純真無垢な幼女をロリコンが自分の上に跨がらせてるようにしか見えない!

 

と、とりあえず色んな意味で危ないから降りてもらいましょう。

 

「うん!」

 

すんなり降りてくれましたね。ふー、危ない。あと5秒くらい跨がられてたら動画が消されてたかもしれないですね……。

 

「呑谷君!」

 

お、この声はりーさんですね。てかよく見たらここ生徒会室じゃないですか。制圧終わったんすねー。

 

「どこも痛い場所はない? 怪我は?」

 

お、おう……なんかすごい心配してくれますね……。とりあえず大丈夫だと伝えます。

 

「よかった……あの後、皆でここのソファーに運んで休ませたけど、一向に目を覚まさないから心配したのよ……?」

 

そりゃ過労のせいですね。一日進まないと目を覚ましませんから。

 

「それから、あなたの制服……凄く汚れてたから、その……」

 

あ、ノンケ君が肌着とパンツなのはそのせいか! でもそんな制服を汚すようなことしましたかね……。

 

 

回想(前回の動画拝見)

 

 

あ、校門まであと少し! ここを耐えきればぁぁ~!

 

 

 

(着地に失敗する音)

 

 

 

ああああああああああああああああああああ!!??!?!?!

 

 

 

ふざけんじゃねぇよお前これどうしてくれんだよ!

 

 

 

だけどるーちゃんは落としてない! そして前にいる『かれら』は一人だけ! あとはこいつ踏み台に飛べば!

 

 

 

こうなったら界王拳、4倍だああああぁぁぁぁ!!!!

 

 

 

(着地に失敗する音)

 

 

 

はぁ~~~~(クソでかため息)、あほくさ。辞めたらこの実況?

 

 

回想終了

 

あ、これかぁ……ちなみにこのゲーム、完成度が高いことで有名なのですが、転んだりした場所によって服に付く汚れの量が違ったりします。つまり、小学校の校庭で二回も背中で地面とキスしたノンケ君の制服は、砂汚れが大量に付着していたので、りーさんはそれを見て制服を洗濯したということ、なんでしょうね。

 

え、ということはりーさん、あなた……もしかして……脱がせたんすか……。

 

「ご、ごめんなさい! でも、汚れてるとどうしても放っておけなくて……」

 

分かりましたからとりあえず制服返してください。女子二人の中に肌着とパンツとかどう見ても危ない奴にしか見えませんから。

 

「あ、そ、そうよね! 待ってて、持ってくるから……」

 

持ってくる、ということは、既に洗濯は終わって干されてるんですかね。

 

というか何でノンケ君は体のあちこちになんか火傷の痕みたいなのがあるんですかね? このゲームはランダムキャラでトゥルーエンドを迎えると、そのキャラの過去やらなんやらが見れるんですが、生憎私はノンケ君でクリアすらしてないんですよね。RTA試走時代に何回かノンケ君を使ったんですが、それでも制服を脱いだ姿を見るのは初めてなので、困惑してます。お風呂シーンはR-15版なので全カットされちゃうからね、仕方ないね。

 

「はい、もう無茶はしないでね?」

 

ワカリマシタァ!(^q^)

 

というわけで制服が戻ってきました。じゃけん、メニューから装備しましょうね~。

 

「それと、るーちゃんを助けてくれたこと、お礼を言えてなかったからこの場で言わせてもらうわね。……るーちゃんを助けてくれて、本当にありがとう。困ったことがあったら、何でも言ってね。できる範囲で、手伝わせてもらうわ」

 

 

LEVEL UP

 

 

るーちゃんを助けたことでりーさんの好感度が爆上がりし、レベルアップしました。このレベルアップは予想していたので、ポイントの使用方法は既に決めてあります。

 

今回取得するスキルは、『暗殺:LEVEL1』です。

 

このスキルは自分を感知していない、または感知してから一秒以内の時間しか経っていない『かれら』を攻撃をすると、確定でムッコロすことができるスキルです。RTAでかなり使用されているスキルなので、知ってる方も多いと思われます。

 

そしてパルクールと違い、『レベル』が存在します。

 

『がっこうぐらし!』には、レベルが存在するスキルと存在しないスキルがあり、存在するスキルは、レベルを上げれば上げるほど効果が上がります。暗殺の場合、感知されてから確定でムッコロせる時間が伸びます。

 

暗殺なしの不意打ちだと打ち漏らしてしまうことが多々あるので、通常プレイでも取ってて損はしないと思われます。

 

さて、解説はこれくらいにして。三日目の行動を開始したいと思います。

 

今日することは、バリケード強化、見回り、あめのひのフラグ回収、放送室のラジオ普及くらいですね。

 

最初は見回りとバリケード強化ですので、外出することになりますね。つっても、昨日ぶっ倒れたばっかなので……

 

「うーん……私としてはもう少し休んでてもらいたいんだけど……」

 

そんな簡単に許可は降りねえよなあ!(半ギレ)

 

「とりあえずもう皆起きてくる頃だし、朝ごはんにしちゃいましょう」

 

おっそうだな(MUR)。

 

というわけで今日の朝ごはんはサバ缶ですね。効果は正気度回復(中)と製作時間短縮(小)の二つです。もちろんバリケード強化のためにこれを選びました。因みに現実のサバは肩こり解消の効果があるらしいです(豆知識)。肩こり持ちのホモはサバをたくさん食べよう!

 

「あ、けーくんおっはよー!」

 

「もう大丈夫なのか?」

 

入ってきたのはゆきちゃんとチョーカー姉貴ですね。ん? けーくんって……。

 

「え? けいしろうだからけーくんだよ! ……嫌だった?」

 

そんな、とんでもない! まさか三日目でニックネーム付けられるとは思ってもなかったのでね……。

 

「そう? よかったー! ……あ、サバ缶! ね、一口ちょうだい?」

 

「ゆき、それは呑谷のだろ?」

 

「そうよ。昨日の夜食べてないから、ただでさえお腹が空いてるのよ?」

 

と周りは言ってますが、この一口ちょうだいイベントは好感度を結構稼げるので迷わずあげます。

 

「いいの!? わーい!」

 

「ゆきがすまないな」

 

いえいえいいっすよ。

 

「じゃあこれも食べてね。材料があんまりないから、塩茹でくらいしかできなかったんだけど……」

 

りーさんから出されたのは皿に盛られた茹でキャベツ……! これはりーさんの正気度と好感度が一定以上あり、操作キャラが空腹状態の時にたまに起こるイベントですね。因みに効果は正気度回復(小)のみです。

 

サバ缶に塩茹でキャベツとは……三日目からかなり良さげな感じ出てますねクォレハ。これはついにノンケ君でクリアいけるかもなぁ~(盛大にフラグを建てていく実況者の鑑)

 

「おはよ~」

 

くるみちゃんオッスオッス……ん?

 

「あれ、くるみちゃんだけ? めぐねえはどうしたの?」

 

「まだ寝てるよ。ゆうべ怖い夢を見たとかなんとかで眠れなかったんだってさ」

 

ほえ?

 

「なんだそれ。でも、めぐねえらしいな」

 

おかしいですね……めぐねえが最後まで寝てることなんてほぼないどころかあり得ないんですよね……。めぐねえが挙動不審になるのは、あのチャートデストロイヤーことマニュアルが関連してる時くらいですが……。

 

……ん? マニュアル?

 

(無言でメニュー画面開いてマップ確認)

 

ン"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!! 職員室三階だったああああああああああああああ!!!

 

……えー、どういうことなのか分からない方のために説明すると、めぐねえが三階を制圧してる間、もしくは制圧し終わった後に、『がっこうぐらし!』におけるsan値直葬アイテム、『職員用緊急避難マニュアル』を読んでしまったことが確定してしまったのです。

 

このマニュアルの効果は、読んだキャラの正気度を大幅に下げてしまうというものです。しかもその下がる量は、読んでいる時間が長くなれば長くなるほど上がります。つまり、めぐねえがマニュアルをどれくらい読んでいるかによっては、リセットを考えなければならないのです。

 

因みにマニュアルを使って正気度を調節して依存させると、キャラを雌犬にすることができます。もちろんわんわんプレイ(意味深)もできます。実はめぐねえを一番生存率高く扱いやすくする方法がこれだったりするらしい(先駆者兄貴論)。あとは個人的にるーちゃんのいないりーさん辺りがおすすめですね。私はやったことないですけど。そして今回の実況ではやりません。誰かやってくれよな~頼むよ~。

 

朝ごはんを食べ終わったら、まだ間に合うかもしれないので急いでめぐねえの様子を見に行きます! りーさん皿洗い頼んだ!

 

「え!? どうしたの急に!?」

 

マップを確認して……めぐねえがいるのは放送室ですね! それじゃ急いでめぐねえの所にイクゾー!(デッデッデデデデ カーン

 

というわけで実況パートはここまでにしたいと思います。実況を入れようとは思ったんですが、マジで言うことがなかったんです。許してくださいなんでもしま(ry 動画はまだまだ続きますのでチャンネルはそのままで。

 

それでは少し早いですが、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

■■■■■■

 

 

 

 

 

 

わたしは、どうすればいいのだろう。

 

もうわからない。わたしがそんざいしているりゆうが。

 

『これ』をよんでから、わたしのあたまのなかでしんだせいとたちがうったえてくる。

 

 

おまえのせいだ

 

 

と。

 

そのこえがあたまにこびりついてはなれない。そのこえはどんどんつよくなって、わたしのすべてをこわしていく。

 

おとなのわたしを。

 

きょうしのわたしを。

 

わたしというそんざいを。

 

ぜんぶぜんぶぜんぶ。

 

じぶんをこわされながら、わたしはかれらにあやまりつづける。

 

たすけられなくてごめんなさい。

 

くるしいおもいをさせてごめんなさい。

 

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たすけて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなところいたんですか……先生……」

 

思考が止まる。

 

私がいる放送室の扉のところにいたのは、

 

 

 

呑谷君だった。

 

 

 

「どう……したの……?」

 

できるだけ平静を保とうとするが、声が途切れ途切れになってしまう。もう精神的にかなり参ってしまって、体の機能にも支障をきたしているようだ。

 

正直なところ、今すぐにでもしにたい。わたしもしんでみんなにつぐないたい。

 

「恵飛須沢から聞きました……ゆうべ怖い夢を見たから眠れていないと……」

 

「そ、そうよ……だから、一人にさせ「嘘ですね……」……!?」

 

「あなたのような真っ直ぐな人が、怖い夢を見たぐらいで寝続けるわけがありません……ましてやあなたなら、今の状況、自分が唯一の大人だと、無理をしてでも起きようとするはずです……」

 

「何か、隠していませんか……?」

 

驚いた。ここまで読み透かされていたとは。彼の能力に限界はあるのだろうか、とつくづく思ってしまう。

 

……彼になら、

 

彼になら、話してもいいのだろうか。

 

「……誰にも言わないって約束してくれる?」

 

「俺は約束を破ることはしません……」

 

「もしこのことが、あなたたちを絶望させるようなことであっても?」

 

「当たり前です……」

 

彼の長い前髪から覗く真っ直ぐな瞳を見て、私は確信する。彼なら大丈夫だ、と。私はずっと隠していた忌まわしき『もの』を取り出し、呑谷君に差し出す。

 

「これを読めば、大体理解できると思うわ」

 

呑谷君は私からそれを受け取り、読んでいく。驚いたことに、彼の表情に変化は一切ない。そして一通り読み終えると、

 

「成る程……」

 

と一言漏らした。

 

「これを知っていながら、あなた達に何も知らせなかった私が憎いでしょう……?」

 

私は呑谷君に問う。表面上は冷静に振る舞っているが、内面は私達への怒りで膨れ上がっているに違いない。私は彼から飛んでくるであろう罵詈雑言に備えるよう、体を縮こまらせる。

 

「何故、憎まなければならないのですか……?」

 

「……へ?」

 

予想外の返答に、私は変な声を出してしまう。

 

「あなたの人柄からして、あなたは知らせなかったのではない……知らなかった……故にあなたを憎むこと自体が筋違いというもの……」

 

いつもの落ち着いた声音を、私は黙って聞いていた。

 

「それに……今の俺達には、あなたが必要だ……俺達はまだ子供……大人が一人いるだけで安心感が全く違う……。過ぎてしまったことは仕方ない……彼等も運が悪かったんだ……誰が悪いという問題ではない……」

 

「だから、全てから逃げて死のうなどと考えないでください……」

 

その言葉を聞いて、私は気づいた。

 

そうだ、私は償おうとしていたのではない。

 

逃げようとしていたんだ。

 

この状況でも必死に生きようとする彼女達から。

 

私が守ると決めた目の前にいる彼から。

 

全てから私は逃げようとしていた。

 

私がやらなければならないことは、そんなことじゃない。

 

皆を、誰一人欠かさず生き残らせるために最善を尽くすこと。

 

今から過去を変えるなんてことはできない。

 

でも、今から未来を変えることはできる。

 

だから、最高の未来にするために最善を尽くす。

 

それが、私が教師として皆にできることだろう。

 

私は体を起こし、立ち上がる。

 

「ごめんなさい。大人の私がこんなじゃ、いけないわよね。でも、ありがとう。私がしなきゃいけないことが、分かった気がするわ」

 

「俺は何もしていません……そうだ、今から見回りに行こうと思っているのですが、昨日疲労で倒れてしまったというのもあり、暫く単独行動は控えようと思っているのです……手伝ってくれませんか……?」

 

呑谷君が私を頼ってきた。一瞬信じられなかったが、私は直ぐ様、

 

「勿論よ。私にできることなら、なんでもやるわ」

 

と返した。

 

それが、『今』私にできることだから。




第六話でやっと主人公が喋った! 根暗っぽい喋り方してるのには訳があってですね……今後明らかになってくのでとりあえず今は気にしないでいただけると……。

あとは『かれら』を倒せるようになれば、めぐねえ覚醒完了かな? それができれば簡単なんだけどなぁ……。

アンケートの投票を、次回の更新をもって締め切ろうと思います。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

めぐねえ覚醒完了

サブタイトルが『城之内死す』並みのネタバレしてて草生えない。

遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。喪中のためあけおめは言えません。

少し前にきららファンタジアを始めたら、偉大なる先駆者の兼六園兄貴がフレ欄に出てたので初投稿です。


マニュアルの存在を忘れてたRTA風実況、もう始まってる!

 

あぶねええええええ!!! めぐねえの正気度5でしたよ5! あと少し遅かったら発狂してましたよ!

 

ですが今は回復して安全域に入っております。私が激ムズ難易度のコミュニケーションをなんとか成功させたからです。マジで終始ヒヤヒヤしっぱなしでした……。

 

こちらをご覧ください。(メニュー画面開く音)

 

めぐねえのステータスが、上がっております。ということは……もう皆さん予想がついているでしょう。

 

『覚醒』したのです。

 

 

 

やったぜ。投稿者 変態糞実況者(8月10日(水)1時9分19秒)

 

 

 

失礼、心の中の変態糞土方が出てしまいました。

 

正確には覚醒フラグが建った、ですが、これだけでもかなり喜ばしいことです。まさか覚醒条件1をクリアするとは思わなかったので。

 

あっそうだ(唐突)。話は変わりますが、学園生活部メンバーの覚醒難易度は、(個人の感想)

 

くるみちゃん<ゆきちゃん≦みーくん<<<<めぐねえ<りーさん

 

となっております。

 

くるみちゃんは最初の方にある先輩(覚醒素材)介錯イベントによって覚醒します。学校で生き延びる人なら大抵の人が見ることになると思われます。むしろ覚醒しなかったらめちゃめちゃキツイです。

 

ゆきちゃんとみーくんは結構微妙なところですが、みーくんはリバトロスタート前提となるのでこうなりました。この二人は覚醒してなくても十分活躍してくれますが、覚醒すると更に活躍してくれます。

 

そして右二人の難易度が個人的に激ムズだと思……激ムズです(確信)。

 

めぐねえには覚醒する条件があり、それをクリアすることで覚醒するのですが、

 

・正気度が20以下の時に会話をし、正気度を70以上にする

 

・上の条件達成直後から『かれら』を倒した時までに、正気度が70を下回っていない

 

となっています(wiki引用)。

 

簡単じゃね? と一瞬でも思ったそこのあなた! 甘く見てはいけない(戒め)

 

一つ目の『会話』ですが、激ムズコミュニケーションと呼ばれていることもあり、かなり難易度が高く慎重に言葉を選んでいかなくてはなりません。一歩間違えるとそのままボドボドメンタルにとどめをさして廃人化してしまうこともあります。

 

めぐねえは廃人化したら、もう元に戻ることは基本ありません。まれに立ち直ることがありますが、ほとんどの場合ヤンねえ化してるので高校編クリアは不可能と考えた方がいいでしょう。地下に監禁されて終わりです。全キャラ中2位の筋力を嘗めたらアカン。

 

続いて二つ目ですが、ここが一番の鬼門です。

 

何故かと言いますと、キャラが初めて『かれら』をムッコロしたときは、例え最大まで正気度があったとしても、正気度関連のスキルを持っていない限り、50近くまで正気度が下がってしまうことがほとんどです。

 

ましてやめぐねえなんて、『かれら』をムッコロした瞬間卒倒することもあるくらいのクソザコメンタルなので、主人公が何らかの言葉をかけてからムッコロさせる必要があります。じゃないとせっかく激ムズコミュニケーション成功させて建てたフラグがバッキバキにへし折られてしまいます。

 

『かれら』討伐以外にも、フラグが建っためぐねえの出鼻を挫くような出来事が発生した瞬間、フラグは破壊されます。

 

結論を言うと、『かれら』をムッコロすまで正気度が70を下回ったら駄目、『かれら』をムッコロした時に正気度が70を下回っても駄目という超絶難易度な正気度調整が求められるのです。

 

いくらめぐねえがフラグ建ってて正気度多少減りにくくなってて、ノンケ君のお陰で更に正気度減りにくくなってるとは言え、この難易度はおかしいとしか言いようがないですね。

 

因みにりーさんはもっとヤバイです。説明するのもキツイので、気になった方はプレイして地獄を見てきて、どうぞ。

 

話を戻しますが、ここからは余計なイベントを挟まないように行動する必要があります。理由はさっきの通りです。そして素早く『かれら』をムッコロさせ、覚醒させます。生徒会室にいるメンツには何も言ってないですが、めぐねえも一緒だからヘーキヘーキ。

 

それじゃ見回りに、イクゾー! (デッデッデデデデ カーン←カーンが入っている+114514点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ……!」

 

昨日作ったバリケードの周りを見回り中だった呑谷君と私は、足を止めて近くの物陰に隠れる。

 

『かれら』がいたのだ。

 

「一人か……」

 

呑谷君は木刀を握りしめており、今にも飛び出しそうだ。

 

駄目だ。

 

ここで私がやらなきゃ、私はいつまで経っても変われない。

 

「待って」

 

呑谷君の腕を掴んで、私は呼び止める。呑谷君はゆっくりこちらに振り向く。前髪で隠れて何処にあるか分からない目を見て、私は言った。

 

「私にやらせて」

 

呑谷君は少し間を開けて、

 

「分かりました……」

 

と返してくれた。

 

私は昨日作ったバリケードを超えて、ポケットに入れておいた鋏を取り出し、『かれら』に向ける。

 

「ふーっ……! ふーっ……!」

 

手が震え、息が荒くなってくる。もう意識は残っていないとはいえ、私が守るべき生徒だったもの。それを今から殺そうとしているのだ。

 

やらないと。私がやらないと。私がやらないと、いけないのに。

 

どうして手が動かないの?

 

「……っ!」

 

気づけば、『かれら』は私の目の前にいた。『かれら』は大きく口を開け、私に噛みつこうとしている。

 

回避できない。

 

私は痛みに備えるように縮こまった。

 

「……?」

 

いつまで経っても痛みが襲ってこない。恐る恐る『かれら』の方に目を向けると、目の前に呑谷君と倒れている『かれら』がいた。

 

また、助けられてしまった。

 

「全く何をしているのですか……」

 

「……ごめんなさい」

 

「できないのなら……無理にする必要はありません……こういったことは全て俺に任せ「それじゃ駄目なの」……」

 

呑谷君の言葉を最後まで聞く前に、私は返した。

 

「これは私が本来しなくちゃいけないことなの。生徒を守るために、先生であり大人である私が、今できることだから」

 

本来なら、私は生徒を守る側の人間。そのためには、こういったこともやらなくてはいけない。みんなを守るためにも。

 

生徒に守られっぱなしなど、あってはならないのだ。

 

「……一ついいでしょうか……」

 

間を開けて、呑谷君が聞いてきた。

 

「先生は『かれら』を殺すのは生徒を守るためだと言いましたね……?」

 

「そうよ。だから、私が「その中にあなたは含まれていますか……?」……え?」

 

呑谷君の言葉に思わず口が止まった。

 

守る対象に、私は含まれているか?

 

「話を聞いていると……あなたはどうにも自分はどうでもいいと考えている節がある……だが俺達からすれば、そんなことは全くない……思い出してください……俺が向こうで言ったことを……」

 

呑谷君に向こうで言われたこと……?

 

(それに……今の俺達には、あなたが必要だ……俺達はまだ子供……大人が一人いるだけで安心感が全く違う……。過ぎてしまったことは仕方ない……彼等も運が悪かったんだ……誰が悪いという問題ではない……)

 

あなたが、必要……。

 

「私が、必要?」

 

「そうです……俺達はまだ子供……できることには限度がある……。丈槍はあなたのことを誰よりも信頼している……。恵飛須沢はあなたの負担を軽くするため動いている……。若狭はあなたや俺達を支えるべく食糧の管理や後方の支援に徹している……。皆あなたがいるから頑張れているのです……。自分を犠牲にするのも……時には必要かもしれない……だが、もしあなたがいなくなりでもしたら……特に丈槍辺りは、正気でいられると思いますか……?」

 

私がいなくなったら……そこから先は、あまり考えないでおいた。

 

もしかしなくても、悲惨なことになるのは確実だから。

 

「誰かを助けようとするなとは言いません……ですがいい加減理解してください……先生もこの上なく必要な人間であると……俺達がやらなくてはいけないのは、『全員で生き延びること』なのですから……」

 

呑谷君の言葉で、私の心を縛り付けていた何かが外れる。

 

……そうだ。

 

この状況で私達がしなければならないのは、生き延びること。

 

大人だから、子供だからなんて関係ない。

 

個人それぞれに役割があって、それを理解して助け合わなければならないのだ。

 

なら私にできることは?

 

私は教師。あの子達は生徒。

 

ならば、答えは一つだ。

 

「ア"ア"……」

 

奥の『かれら』が立ち上がるのが見えた。呑谷君が討ち損ねたようだ

 

私は躊躇いなく『かれら』の目玉に向かって鋏の刃を突き出す。

 

『かれら』は力なく倒れ、今度こそ起き上がる様子はない。

 

先程まであれだけ『かれら』を殺すことに怯えていたのに、今は不思議と何も感じない。

 

話が逸れてしまったが、改めて。

 

(教師)にできるのは、あの子(生徒)達の手助けをし、負荷を減らすこと。

 

私には得意なことがこれと言ってない。

 

だから、私はできることをやれるだけやる。

 

それが、私にしかできないことだと思う。

 

「ありがとう、呑谷君。私、目が覚めた気がするわ」

 

これから私がやることは、他人から見たら人の所業じゃないと言われることもあるかもしれない。

 

でも、私は躊躇わない。

 

私達が生きるために。




補足

めぐねえは最初の激ムズコミュニケーションだけでは、「自分は死ぬまで『かれら』をムッコロし続けることしかできない」と自分のやるべきことを履き違えてしまいます。だから、『かれら』をムッコロす前に「アンタも生きてなきゃダメなんだよ!」という意味の言葉をかけて、自分の必要性を気づかせてあげる必要があったんですね(メガトン)。ちなみに言わなかった場合、「正気度には勝てなかったよ……」という感じで卒倒するのでフラグクラッシュ&目覚めてからは正気度10スタートとなるので注意が必要。

ノンケ君は討ち損ねたのではなく、わざとムッコロさなかっただけ。じゃないと覚醒条件満たせないだろ! いい加減にしろ!

アンケートは……その……努力はします。

あっ、そうだ(唐突)

次回からまた新しいアンケートを予定しているのですが、そのアンケートの結果次第でストーリーに関わってくるキャラが変わるので、ちゃんと考えてから投票してくれよな~頼むよ~。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

見回り&あめのひフラグ建築~その頃の学園生活部(まだ創設前)

きらファン始めた影響か、まんがタイムきららの他の作品にも興味が出始めてるので初投稿です。

六話で最初は見回りのついでにバリケード補強するって言ったな……あれは嘘だ。ゲーム内の時間って扱いにくいんですよね……。

気づけばこの小説を書き始めて一年が経とうとしてるのか……更新が遅すぎんだYO!(虐待おじさん)


めぐねえがガンギマリソルジャーと化すRTA風実況、はーじまーるよー。

 

前回は終わりの挨拶がなかったので、急に動画が終わってしまって困惑した方もいるのではないかと思われます。まずはそれに対しての謝罪を。申し訳ありませんでした。

 

話は変わりますが、こちらをご覧ください。

 

めぐねえの正気度が、『かれら』をムッコロした直後にも関わらず70を下回っておりません。これが意味することは、一つだけです。

 

めぐねえの覚醒が完了したということです。

 

 

 

勝ったな風呂入ってくる。

 

 

 

おっと失礼、実況中でしたね。

 

風呂には入りませんが、ほぼ勝ち確なのは紛れもない事実です。

 

めぐねえはどのステータスも高く、『かれら』をムッコロすこと以外は何でもできるオールラウンダーなのですが、その『かれら』をムッコロすことができないのと、りーさん程ではないですがクソ雑魚メンタル、というのがめぐねえの高ステータスをプラマイ0にしてる元凶です。

 

『かれら』ムッコロすことができないのに戦場に突っ込んでは勝手に死ぬというムーブを繰り返し、『かれら』をムッコロせたはいいもののその後ずっとそれを引きずったり、終いには発狂するというクソ雑魚メンタルと戦闘力の無さから、要介護なんてあだ名が付きました。

 

ですが覚醒しためぐねえは『かれら』をムッコロすことに躊躇がなく、並大抵のことでは正気度が下がらないため、これといった弱点がほとんどありません。覚悟を決めた表情で『かれら』をムッコロし続ける姿から付いたあだ名は、『ガンギマリソルジャー』となっております。ロクなあだ名がねえな……。

 

因みにりーさんはもっとすごいらしいですが、私は生憎覚醒したりーさんを見たことがないので、りーさん覚醒RTAは他の兄貴達に任せます。

 

ですが正直言って、普通にクリアを目指すならめぐねえで十分だと思います。何故かって?

 

「そっちは頼んだわよ!」

 

 

~めぐねえとノンケ君が『かれら』を片っ端からムッコロしてる映像~

 

 

こういうことです。これ、本当にめぐねえなんですかね? 私にはくるみちゃんがめぐねえの皮を被ってるだけにしか見えないのですが……。もうそのまま二階制圧しちゃってもいいんじゃないかな。

 

「ふう……すっかり昼前になっちゃったわね」

 

めぐねえの返り血浴びてる姿がセクシー……エロいっ! てかそんな経ってたんすね……。

 

「……それにしても変ね」

 

どうしたんすかめぐねえ。

 

「昨日の夜に見張りに来たときは、一人もいなかったの。でも、今日はこんなにいた。昨日との違いは、朝か夜かってだけだけど……やっぱり、活動する時間が決まってるのかしらね……」

 

鋭いですねめぐねえ。NPCでこれに気づくのって、ゆきちゃんぐらいだと思ってたんですが、覚醒したことによって直感もかなり上がっているようです。

 

ではここで少しプレイヤー特権を使って提案をしてみましょう。

 

「……え? 食堂に行こうって? いいけど、何か目的があるの?」

 

そこの食糧使えたら持ち帰りたいですね~。普通の料理もそろそろ食べたいですし。

 

「……まあ毎日インスタントやレトルトだと栄養が偏っちゃうし、しょうがないわね。分かったわ」

 

ヨシ(現場猫)! まあ、さっきのは建前で、本音は『あめのひ』のフラグ建築しに行きたいんですがね。

 

何のことか分からない方のために解説をば。『がっこうぐらし!』には、難易度で変わることもありますが、基本的に七の倍数の日に『あめのひ』と呼ばれるイベントが確定イベントとして起こります。

 

このイベントは文字通り、一日中雨が降るのですが、『がっこうぐらし!』の高校編は2週間生き残るのを目標としているため、普通にプレイする上でクリアまでに二回起こることになります。

 

その中でも、一回目の被害を如何に少なくできるかが全員生存の鍵を握っております。

 

被害って大袈裟やな~とか思ったそこのあなた! 一応説明しておきますが、『かれら』は生前の記憶通りに行動しています。これは、『かれら』がゾンビのような見た目になり意識を失っているのにも関わらず、朝学校に来て、夕方帰るといったような生前の行動をそのまま行っているということです。

 

それを踏まえた上で質問です。あなたが外で遊んでいて、傘や雨合羽の雨具を一切持ってない時に、急に雨が降ってきたらどうしますか?

 

答えはもちろん、雨宿りをするでしょう。それは『かれら』も同じです。何故なら『かれら』の思考は我々とあまり変わってませんから。

 

もう察しのいい方はお気づきでしょうが、それはつまり、学校にいる『かれら』が校舎内に一気に集まってくることを意味します。中にいるのも普通に多いのに、外にいるのまで来たらとんでもないことになります。

 

『がっこうぐらし!』のイベントの中でも鬼門とされている『あめのひ』ですが、一回目の『あめのひ』には、対処法が存在します。

 

それが、『下校の放送』です。

 

これが何故対処法になるのか簡単に説明すると、この放送が流れたらとっとと帰れって皆さん先生に口酸っぱく言われてきたでしょう? そういうことで、これが流れると『かれら』は、雨が降っていようが帰らなきゃいけないので、学校から一斉に出ていってしまいます。

 

ですがプレイヤー操作キャラではこれが使えず、NPCに使って貰うしかないのですが、NPCがこれを使うためには、いくつかのフラグ建築が必要なのです。またフラグか壊れるなぁ。因みにフラグの内容は、

 

 

・元生徒の『かれら』を確認する

 

・教室に集まる『かれら』を確認する

 

・混雑時(昼)の食堂を確認する

 

・非混雑時の食堂を確認する

 

・夜間には『かれら』が減ることを確認する

 

・朝から増えてくることを確認する*1

 

 

となっております。この内上二つは昨日ノンケ君が三階を掃除(物理)したことによって達成しており、下二つは先程めぐねえが確認した的なことを言っていたので達成されています。

 

なので残るは真ん中二つです。今は昼前ですので、移動時間も含めると丁度ごちゃごちゃ状態の食堂にぶち当たります。なのでフラグ建築できるという完璧な計算です。RTA試走時代に鍛えられた計画能力は、伊達じゃない(アムロ)!

 

といっても建築できるフラグは真ん中の上だけなので、下は別で建築する必要があります。忘れたら一回目の『あめのひ』がすっげえキツくなるので忘れないようにしましょうね。

 

それじゃ食堂に、イクゾー!(デッデッデデデデ カーン

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

というわけで着きました。食堂は二階にあるので道中『かれら』がいましたが、覚醒しためぐねえの敵ではなかったですね。

 

今の時間帯はこのクソデカ扉の奥に、大量の『かれら』がいますので、初見の方は扉をバァン(大破)しないよう気を付けましょう。してしまった場合少し早い『あめのひ』を身をもって味わうことになります(1敗)。

 

ではそ~っと開けて中に入りましょう。お邪魔するわよ~(KNN姉貴)。

 

「……えっ」

 

はい、あまりのヤバさに、めぐねえが絶句しております。覚醒しててこれですから、覚醒してなかったらどうなるかは想像に難しくないでしょう。

 

「……流石に食糧調達は無理そうね」

 

そう……(無関心)。ですが目的は達成したので、三階に戻りましょう。今日はまだまだやることがあるのでね。

 

ですが時間が結構長くなってしまったので、今日はここで一旦終了です。

 

次回はバリケード補強と放送室のラジオ普及です。それでは、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

■■■■■■

 

 

 

「なあ……呑谷のこと、どう思う?」

 

突然くるみが口を開く。

 

呑谷君はめぐねえの所に行っていて今はいない。それを見計らったのだろう。

 

「けーくんは、正直ちょっと怖いけど……優しいと思うよ!」

 

「どう思うって……何で急にそんなこと聞くんだ?」

 

ゆきちゃんは嘘偽りなく答え、意図が分からないのか、柚村さんは逆に聞き返す。彼女は呑谷君に命を救われていることもあって、疑うことは極力したくないのだろう。

 

「だってさ……こんな状況になってまであそこまで冷静で、単独行動ばっかして、屋根から屋根まで飛び移れるほどの運動能力……おかしいと思わないか?」

 

そこは、私も少しおかしいとは思う。冷静、単独行動はまだ分かるけど、屋根から屋根まで飛び移れるなんてのははっきり言って異常。そんなの、漫画やアニメの世界だ。

 

「りーさん、呑谷を看病してて、何か気になったこととかないか?」

 

「えっ? あっ、えっと、そうね……」

 

急に話を振られて私は驚き、変な声を出してしまう。自分を落ち着かせて、私は違和感を感じたことを嘘偽りなく話す。

 

「彼の制服を洗濯しようと思って脱がせた時、彼の体に痛々しい火傷の痕があちこちにあったの。最初は虐待かと思ったんだけど……」

 

そこまで言って、私は席をはずしキッチンの方へ行った。そしてそこにあったものを取って、皆の前に見せるように出す。

 

「制服に何か物が入ってないか確認したときに、これを見つけたから、違うと思うわ」

 

私が皆の前に出したもの。それは、所々焦げた場所がある家族写真だ。

 

「これって……家族写真……だよな。しかもここにいるのって……まさか呑谷か? 今とは全然違いすぎて信じらんないな……」

 

「あちこち焦げてるけど、何でだ?」

 

くるみが写真を手に取って、柚村さんがその写真をまじまじと観察する。

 

「なんか、ここに写ってるのって、家っぽくないね」

 

写真を横から覗き込んでいたゆきちゃんが、一言呟く。

 

「家っぽくないって……焦げが酷くてそう見えるだけじゃないか?」

 

「違うよ。なんかここ、家にしては不自然すぎない? こんなに広いのに何も置いてないし、着てる服もなんか普通と違うし」

 

確かに、写真に写っている呑谷君と、そのご家族は、普段着とは言えない格好をしている。服と言うよりかは、袴と言った方がいいだろう。

 

そして、写真には掛け軸と太鼓が写っている。これが家だとしたら、こんな広い部屋にこれだけはあまりにも殺風景だし、太鼓を置いておく意味が分からない。

 

「そういえばこの光景、ここの剣道場によく似てるな」

 

うちの学校には剣道部があるため、剣道場が存在する。それを思い出した柚村さんが一言呟くと、それでこの写真が意味することが分かった。

 

「呑谷のとこは、剣道道場でもやってるのかもな……」

 

「だけど呑谷が剣道部に入ってるって聞いたことないぞ?」

 

彼がいつも腰に差している木刀は、彼が剣道をしていたから一番使いやすい得物だということがこの写真から推測できた。

 

そして次に、何故彼は剣道部に入っていないのか、という疑問が出てくる。家が道場なら、そう簡単に辞めるなんてことはできないと思う。

 

しかしそれはこの写真の焦げ跡と、呑谷君の身体中にある火傷の痕が全てを物語っているのではないだろうか。

 

私は決意を固め、皆に話そうと声を大きくして言う。

 

「皆、よく聞いてほしいの。今から話すことは、私の推測でしかない。これが事実であるという確証はどこにもないわ。それに、この事は呑谷君の前では話さないこと。彼にも話したくないことの一つ二つあると思うから、彼が本当のことを自分の口から話してくれる時まで、待ちましょう」

 

私の言葉に、皆は頷いた。

 

そして私は自身の持論を話し始めた。

*1
引用元:【SZKちゃんで】がっこうぐらし_全員生存ルート




剣道場があるってのはオリジナル設定です。今時ないとこってあるんですかね? 因みに私の学校にはあります。

りーさんの話が気になる方も多いかと思いますが、直に分かりますのでどうにか抑えていただきたい。

追記

アンケート追加し忘れてたゾ……。本当にセンセンシャル!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

昼ごはん~食糧調達

今年受験で直に更新滞るの確定してるので、今のうちに更新しとかなきゃ(使命感)ってなってるので初投稿です。

ってか思ったんですけど、『~なんだよね、それ一番言われてるから』と『~ってそれ一番言われてるから』ってどっちが正しいんですかね。私は語録集に書いてあった前者の方を使ってますが、後者の方を結構見るので間違ってるのかなとも思ったりします。誰か詳しい人いたら教えてくださいお願いします何でも(ry


めぐねえの返り血姿がセクシーなRTA風実況、はーじまーるよー。

 

今回は『あめのひ』のフラグ建築のために、モンスターハウスと化した食堂に入って静かに退室したところからスタートです。

 

時間が時間なので、これから昼食を食べに生徒会室へ戻ります。昼からはバリケード補強やら放送室のラジオ普及やらで忙しくなるのでね。

 

それじゃ生徒会室に、イクゾー!(カンカンカカカカン デーン(反転バージョン)

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

はい、着きました。それじゃ中に入るとしましょう。おじゃましまーす(ピンキー)。

 

「随分と遅かったわね。めぐねえはもう大丈夫なの?」

 

りーさんオッスオッス! それはすぐに分かりますよ。

 

 

〜返り血を所々に付けためぐねえ入室〜

 

 

「……え? めぐねえ、それって……血……」

 

「ちょっと、色々あってね。若狭さん、流し台使っても大丈夫かしら?」

 

「は、はい」

 

めぐねえが得物の鋏と手を洗いに流し台の方へ行きました。血が付着したまんまだと切れ味落ちちゃうからね、仕方ないね。

 

「……一体何があったんだ?」

 

(知ら)ないです(大嘘)。くるみちゃんが何か言ってますが無視してテーブルの席に着きましょう。

 

席に着くとチョーカー姉貴が凄く話したそうにこちらを見てますね。

 

「なあ、呑谷。もしかして、ここに来るまで何人かやったのか?」

 

そうだよ(便乗)。

 

「やっぱな……一応聞くけど、めぐねえも……」

 

そりゃもう凄かったですよ!

 

「あの生徒思いのめぐねえが……信じられないな……」

 

まあチョーカー姉貴の言う通り、めぐねえは生徒のことを第一に考える先生ですから、それがゾンビになった『かれら』なんて、本来クソ雑魚メンタルのめぐねえに殺せるわけがないんですよね。一体誰の仕業なんだろうなー(棒)。

 

それはさておき、昼ごはんを食べたいと思います。へいりーさん! 今日のお昼はなんだい?

 

「今日は今あるものでいろいろ作ってみたんだけど、どうかしら?」

 

やりますねぇ! これはりーさんの料理イベントの中でもたまにある、『贅沢な食事』イベントですね。

 

このイベントは食糧が一定量ある状態でプレイヤー操作キャラが料理できないキャラの時にたまにあるイベントなのですが、見慣れた料理が沢山出てきて、なんと食事に出席している全員の正気度をMAXにしてくれます。しかも本来(小)とか(中)とかの食事効果を一段階アップグレードしてくれるので、『あめのひ』当日とかショッピングモールに行く前などに起きてくれたらめちゃくちゃ助かるイベントです。

 

ですが今日は3日目なのでそこまでうま味ではありません。しかもデメリットとして、食糧消費量が一回の食事の倍となります。昨日ノンケ君が持ち帰ってきた食糧もあと一回の食事で底を尽きてしまうので、昼を過ぎたら購買部やら食堂やらに行って食糧を調達しなければなりません。早速やることが増えましたね。

 

というわけで今回のメニューは、

 

 

・無洗米

 

・キャベツの味噌汁

 

・鯖味噌(缶詰から皿に出しただけ)

 

・ツナサラダ

 

・各々デザート一品

 

 

です。効果は正気度増加を除いて上から順に、スタミナ増加(小)、移動速度増加(小)、製作時間短縮(小)、索敵能力向上(中)、体力自然回復量増加(中)となっております。しかもこれが一段階アップグレードされるので、現段階で最強の食事となります。

 

しっかしここまでいいもの食べてるとこっちまで何か食べたくなっちゃうますね。これが飯テロってやつか……。

 

「おいゆき! 私の鯖味噌をつまむな!」

 

「えっへ~ん! 早く食べないからだよ~!」

 

あぁ^~いいっすねぇ^~。こういう風景は純粋に見てる人の心を癒してくれるので。てかこういうところまで作り込まれてるのすごい……すごくない?

 

「もう、喧嘩したらご飯抜きよ?」

 

「はいっ! もうしません! ほらたかえちゃんも!」

 

「元はと言えばゆきが始めたんだろ……」

 

笑ったりーさんに怒られて二人は食事を再開しました。りーさんが怒ったら怖いとこもちゃんと原作再現されててはえ^~すっごい……。

 

というわけでこのゲームの凄さを改めて感じさせられたところで、食事は終わりです。

 

ただいまの時刻は2時過ぎです。それでは今からバリケード補強と食糧調達をしようと思います。

 

食糧調達は完全に予定外だったので、両方ともやって三日目の活動時間を予定通りにします。RTA風に言えばガバのカバー(激ウマギャグ)です。

 

さて組分けですが、食糧調達班をノンケ君、めぐねえ、りーさんで、バリケード補強班をゆきちゃん、くるみちゃん、チョーカー姉貴でいこうと思います。るーちゃん? さっき生徒会室のソファーで寝てました。誰かに睡眠薬でも盛られたのかな? その時は忍び寄る部活の先輩に気をつけて。

 

「また後でねー!」

 

「危なくなったらすぐに逃げろよ?」

 

「私達はそっちが戻ってくるまでここにいるよ」

 

三人の見送りを受けてノンケ君は購買部、りーさんとめぐねえは食堂に向かいます。りーさん知力高いんだからバリケード補強でもよくね? と思った方に説明をば。

 

りーさん以外が食糧調達をすると食糧がバラバラで、これで何が作れるん? ってなることがたまにありますが、りーさんに食糧調達をさせるとちゃんと何に使うかを考えた上で拾ってくれるので、食糧の無駄がなくなります。

 

保存食はいつでも食べられますが、保存食じゃないものは2日で食べられなくなってしまうので、それまでに消費する必要があります。

 

因みに2日以上経った物を食べると、食中毒で三日ぐらい寝込んで動けなくなってしまうので注意しましょう(2敗)。一応冷蔵庫がありますが、それでももって4日ですし容量が少ないのであまり宛にはせず、あったからついでに使うくらいに留めておきましょう。

 

なので食糧調達にりーさんは必要不可欠なのですが、いかんせん直接戦闘ができないので戦闘要員を側に置いておく必要があります。

 

そのための、めぐねえというわけです。それでも念には念を入れて、『かれら』が少ないであろう昼過ぎを選んだんですね。

 

りーさんは戦闘はできなくもないですが、全キャラ中正気度最大値が最低という特性上、戦闘員に使うのはおすすめしません。ですが知識や道具を巧みに使ってのサポートがかなり優秀です。りーさんは後方支援型なんだよね、それ一番言われてるから。

 

さて説明がだいぶ長くなってしまいましたが、そろそろ別れる頃ですね。ここからはまた単独行動となります。

 

覚醒前のめぐねえは単独行動絶対ゆ"る"さ"ん"! なのですが、覚醒後だと生徒を信じるということも覚えてくれてるので、多少の単独行動は容認してくれます。

 

「呑谷君……本当に一人で大丈夫なの?」

 

りーさんは心配してくれてますが、ここで別れないとまた2日後に食糧調達をしなくちゃいけなくなるので、何とか言いくるめましょう。

 

「大丈夫よ若狭さん。呑谷君を信じてあげて」

 

めぐねえナイスぅ! このゲーム、めぐねえ以外の登場するキャラのめぐねえに対する信頼が半端ないので、どんなこともめぐねえが賛成したらほとんど通ります。

 

「でも無理はしないこと。危なくなったらすぐに逃げるのよ?」

 

ん、おかのした。というわけでめぐねえとりーさんを見送って購買部に向かい……ました(ました工法)。

 

さて二度目の購買部探索ですが、今回は食糧だけでなく道具なども集めていきたいと思います。

 

ドライバーとかボールペンとかの緊急回避用アイテムはもちろん、『風船』も今のうちに回収しておきます。

 

使い方は皆さんご存知の通り、お手紙イベントですねぇ! 因みに風船はお手紙イベントの前に取っとけばいいので、別に今じゃなくてもいいです。

 

おっとぉ……? ソコニヤツガイルゾ(^q^)

 

もちろんここは二階なので『かれら』がいることがあります。購買部や図書館など、大きな遮蔽物がたくさんある場所では一瞬の油断が命取りなので、不意討ちには本当に気を付けましょう(27敗)。

 

ですが一体の上に、向こうは気づいてないようですね。では最後に、暗殺スキルの力を見ていただいて今回はお開きにしましょう。

 

 

邪剣『夜逝魔性音』(木刀)

 

(必殺技)出しちゃっていいすか?

 

かれら「いいよ! 来いよ! 胸にかけて胸に!」

 

(必殺技が)で、出ますよ……ヌッ!(発動)

 

淫 夢 之 一 太 刀

 

 

はい、処理完了です。というわけで木刀での暗殺モーションは、『足払いをかけて倒れたところに、頭めがけて木刀をブスリ』でしたね。『かれら』の体は腐って柔らかくなってるので、木刀みたいな切れ味皆無の武器でも多少貫通できてしまうんですね。

 

さてこれで今回は……ん? またなんか物音がしたような。もしかして一体じゃなかったのかな? まぁ余裕っすよ~。今は集まる時間帯ではないはずですから。締めの挨拶を邪魔した報いは、後できっちり受けてもらいましょう。

 

というわけで今回はここまでです。次回は放送室のラジオ普及です。それではご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

■■■■■■

 

 

 

 

私と若狭さんは食堂に来ていた。しかし私は乗り気でない。それもそうだ。昼前にあれだけの数の『かれら』が集まっているのを見てしまったのだ。

 

しかし呑谷君は、「大丈夫だ」と言っていた。どうしてそんなことが分かるのだろうか。その答えはいくら考えても出てこない。

 

「それじゃ、開けますね」

 

「あ、待っ」

 

食堂の扉を開けようとした若狭さんを止めようとしたが、遅かった。

 

開けられた扉の奥にあったのは、あの光景が嘘に思えるほど『かれら』が綺麗さっぱりいなくなっている食堂だった。

 

「どうして……?」

 

ここまで過ごしてきて分かったが、『かれら』の行動は不可解だ。呑谷君から聞いたが、彼は元生徒の『かれら』が教室に集まっている光景を見たと言う。しかもご丁寧に椅子に座っていたそうだ。

 

そんなことする意味がない。人を襲うのが目的なら、休まず徘徊しているはずだ。

 

そして私がこの目で確認した事実。

 

まず昨日の夜に見回りをしたとき。あのマニュアルのことが頭から離れなくて、気晴らしに見回りへ向かった時のこと。あの時は、バリケードの近くに『かれら』が全くいなかった。

 

次に今日呑谷君と見回りをしに行った時のこと。昨日のことが嘘みたいにバリケードに集中していた。

 

そして呑谷君の提案で昼前に食堂へ来た時のこと。その時は、今まで見たことがない量の『かれら』がおり、とても入る気にはなれなかった。

 

最後に今現在。少し前に食堂を埋め尽くしていた『かれら』は、まるで最初からそこにいなかったかのように姿を消している。2、3人くらい残っていても不思議じゃない。

 

整理すると、朝は学校に集まり、昼は食堂。昼過ぎには食堂からいなくなり、夜はそもそも学校からいなくなっているのではないだろうか。

 

『かれら』の行動には、何か法則が……?

 

「めぐねえ、行きましょう」

 

若狭さんから話しかけられて、私は現実に引き戻される。厨房から戻ってきた若狭さんの両手には、食糧と思わしきものが大量に入っている袋があった。

 

「『かれら』はいなかったの?」

 

「不思議なことに、一人もいませんでした」

 

若狭さんはちっとも疲れている様子を見せない。つまり、『かれら』から逃げてきたなどの心身共に焦る場面がなかったということだろう。

 

私達のやることはこれで終わりだが、そのまま三階へ戻ることは私にはできない。

 

「若狭さん、呑谷君を迎えに行きましょう」

 

「そうですね。これだけ時間が経ってるなら、もうある程度食糧を集め終わってるだろうし……」

 

私達は呑谷君を迎えに行くことにした。気づいていなかったが、もう既にだいぶ時間が経っている。もう食糧を集め終わって戻っているかもしれないが、万が一のことを考えてだ。

 

購買部に『かれら』の大群がいないとは限らない。




アンケート途中経過報告

めぐねえとりーさんの票数が多いのは分かるけど、チョーカー姉貴の票数がりーさんに並んでるのは何故でしょうか。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

購買部にてスマブラ~三日目終了

数学のテスト赤点でマジで留年しそうなので初投稿です。


(ポーズ画面)今日の昼ごはんにめっちゃ助けられるRTA風実況、はーじまーるよー。何故ポーズ画面スタートなのかは後程。

 

今回は一人歩いていた『かれら』を暗殺モーションでムッコロしたところからスタートなんですが、前回の最後に、物音がしたので収録後に少しチラ見してきました。

 

そしたらなんとそこには……30人弱の『かれら』がいました。しかも、全員こちらを感知済みです。

 

 

わけがわからないよ(キュゥべえ)

 

 

おっと、つい本音が出てしまいました。というのも、実はこれ結構ヤバい状況なんですね。

 

何故かと言いますと、ここは購買部です。周りにはノンケ君の背丈くらいの商品棚があちこちにあります。もちろん、『かれら』が待ち伏せしていることも多々あります(14敗)。

 

しかも退かすことも上に登ることもできないので、『かれら』が待ち伏せしてるかどうかは、実際に行ってみるまで分かりません。

 

まあ待ち伏せは緊急回避アイテム持ってれば確定で抜け出せるんでそこまで気にする必要はありません。何なら音である程度どこにいるか分かりますし。

 

しかし問題はここからです。先程、商品棚は退かすことも上に登ることもできないと言いました。ですが購買部は基本商品棚の間の通路しか通れる道がありません。

 

つまり、挟み撃ちにされる可能性がかなり高いです。

 

このゲームにおいて購買部での戦闘はなるべく避けた方がいいと言われているのは、挟み撃ちのリスクを減らすためなんです。

 

二~三体程度ならどうとでもなりますが、合計10体くらいになるとマジで洒落にならないです。倒しても倒しても次から次へと来て距離を詰められてそのままーーーなんてことも普通に起こります。

 

しかも戦闘では大きな音が間違いなく出るので、それに反応した『かれら』とも戦わなきゃいけないという負のループに繋がります。

 

加えてここにはノンケ君一人の上にノンケ君の得物である木刀はもう随分使っているのでいつ折れてもおかしくないです。こんな人数相手にしたら(木刀)壊れちゃ^~う。

 

というわけでかなりヤバい状況です。しかしさらに私は気づいてしまいました……。私が最後にセーブをしたのは、アウトブレイク直前のめぐねえにあった時だと……つまりここで死んだら、そこまで巻き戻されてしまうと……。

 

 

(音量注意)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛(藤原竜也)

 

 

 

はい。

 

でもまあセーブをしなかったのは私ですし、叫んだところでセーブができるわけでもないので、大人しくスマブラするとしましょう。ボールペンもそんな回収できてませんし、木刀も壊れないように、普段はキックで攻撃するなどしてなんとか武器がなくなることを防ぎます。

 

マジで昼ごはんが豪華でよかった……あれがなかったら間違いなく無理ゲーでしたからね。

 

というわけでここからは実況することがないので戦闘をお楽しみください。ただ戦闘を流すのもあれなので、バックのbgmはスマブラほんへです。じゃ、流しますね。

 

 

 

~3,2,1, GO!!~

 

ノンケ「ン何だお前?!(驚愕)」

 

かれら1「オロナイン、控えろ!」(組み付き)

 

ノンケ「何すんだおまっ……流行らせコラ!(ステマ)」(ボールペンで緊急回避)

 

かれら2「〆サバァ!」

 

ノンケ「ん何だコイツら?!(驚愕)…………ドロヘドロ!(名作) や~めろお前!」

 

かれら3「転校しても無駄だ!!(KMRTKMR)」(二人組み付き)

 

ノンケ「ウザってぇ……!(激怒)お前らに、お前ら二人なんかに負けるわけねえだろお前コラ!(猛者)流行らせコラ……流行らせコラ! ムーミンやろお前流行らせコラ!(人違い)」(ボールペン×2で緊急回避)

 

カラカラカラカラ……

 

-挑戦者(達)が現れました-

 

ノンケ「何だお前?!(困惑) チッ!(謎の舌うち)」

 

かれら4「しばらくホッとしたろう!!(指摘)」(飛びかかり)

 

ノンケ「コラドケコラ!」(キックでノックバック)

 

かれら5「3人(大嘘)に勝てるわけないだろ!!」

 

ノンケ「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!!(天下無双)どけお前! コラ!」(木刀叩きつけ)

 

かれら6「フル焼きそば!(大盛り)」(渾身の一撃)

 

ノンケ「ゲホッゲホッ!!(致命傷)あ~やめろ!(舌打ち)あ~ヤメロ!!(舌打ち)あ”~! お前らニュートリノだからなお前!(博識)放せコラ!  ア”ッ!!(クルール)」(転倒)

 

かれら7「シュバルゴ!(炎四倍)」(組み付き)

 

かれら8「もう……もう抵抗しても無駄だぞ!」(更に組み付き)

 

ノンケ「嫉妬がぁ!(抵抗)鼻糞がぁ!(暴言)やめろォ(建前)ナイスぅ(本音)」(ボールペン×1で緊急回避するがそれが最後のボールペンだったことに気づく)

 

ノンケ「あ~やめろお前、どこ触ってんでぃ!(江戸っ子)」(攻撃を受ける)

 

ノンケ「どこ触ってんだお前!」(更に攻撃を受ける)

 

かれら9「オラ見してみろよほら」(またまた組み付き)

 

ノンケ「お前なんだ男の乳首触って喜んでんじゃねぇよお前(歓喜)*1」(一人キックでノックバック)

 

かれら10「思った通りいいカラダしてるじゃねぇか!(天地明察)」(そして更に攻撃を受ける)

 

かれら11「やはりヤバい(分析)」(組み付き)

 

かれら12「エェ!?」

 

ノンケ「何だお前ら?(今更)」(一人キックでノックバック)

 

ノンケ「何だお前男、男大好きなのかよ(全笑い)」(ノックバックさせたやつに木刀を叩きつけるが木刀が折れる)

 

かれら13「なんだその派手なパンツはよぉ」(攻撃を受ける)

 

ノンケ「イイじゃねぇか俺のとんかつーほんならよぉ(意味不明)お前らにごちゃごちゃ言われたくねぇぞ!(正論)」(折れた木刀の折れてる部分を突き刺す)

 

かれら14「もっとよく見せてみろホラ!」(組み付き)

 

ノンケ「ンァイ……どけコラ!(強気)ヤぁメロこのやルルォこのへん……」

 

 

はい、スマブラ開始から結構時間が経ちましたが、状況は最悪の一言。緊急回避アイテムは全部使い切り、木刀は折れ、HPはミリ状態。ここにきてまだ噛まれてないことが不幸中の幸いでしょうか……。

 

あかんこれじゃノンケ君が死ぬゥ! リセ? リセなん? マジでリセなん!? やだ! やだ! ねぇ小生やだ! これはもう助けが来るのを待つしかありません。ですが、そんな都合よく助けが来るなんて……

 

「はぁーっ!!」

 

 

や  っ  た  ぜ

 

 

 

 

 

■■■■■

 

 

 

 

 

 

 

私の勘は、悪いときほどよく当たる。そして今回も、例外ではなかった。

 

購買部に向かった私達が見たものは、大勢の『かれら』に群がられている呑谷君だった。

 

「ひっ……!」

 

若狭さんがその数の多さに悲鳴をあげる。

 

しかし私はポケットから鋏を取り出して一直線に呑谷君のところへ向かう。

 

正直、怖くないと言えば嘘になる。

 

でも、愛する生徒の一人を失う方が、私にとっては一番怖い。

 

「はぁーっ!!」

 

私は呑谷君に当たらないよう、夢中で鋏を振り回す。呑谷君に組み付いている『かれら』を優先的に倒し、呑谷君を『かれら』の群れから引き剥がす。奇跡的に、噛まれてはいないようだ。

 

「……せん……せ……い……?」

 

呑谷君は肩で大きく息をしており、所々引っ掛かれたことによる傷ができていた。目は少し虚ろ気味で、あと少し私達が遅ければ、生きることを諦めていたかもしれない。

 

「もう大丈夫よ。よく頑張ったわね」

 

「……」

 

私がそう言葉をかけて頭を撫でてあげると、彼は安心したように目を閉じた。

 

「若狭さん、彼のこと頼んだわ」

 

「え?」

 

私は若狭さんの返事を待たずに『かれら』の群れに突っ込んだ。先程少し倒したのと、呑谷君がある程度倒してくれていたお陰であまり多くはない。

 

しかし私の鋏はもう限界だったので、近くに立て掛けてあった枝切り鋏を手に取った。

 

これなら、安全にやれる。

 

私は『かれら』の顔目掛けて何度も何度も枝切り鋏を突き刺した。

 

それを何度も繰り返していると、静かになった。物音もしないので、近くに『かれら』はいないと見ていいだろう。

 

私は若狭さんと呑谷君に近づいた。

 

「呑谷君、無理はしないでって言ったでしょう?」

 

「……すみ……ません……挟み撃ちに……されて……逃げ場が……ありま……せん……でした……」

 

絶え絶えで彼は答えた。木刀を持っていなかったが、先程折れた木刀の一部が転がっていたのを考えると、ここでの戦闘で折れてしまったと推測できる。

 

「もう今日は休んで。これ以上はあなたの体がもたないわ」

 

私に自分を大切にしろと言ったのは彼だ。だから彼が自分を犠牲にしようとするのは見過ごせない。

 

そもそも彼は昨日疲れで倒れているのだ。本来だったら今日は安静にさせておかないといけない。それを考えても、彼に今必要なのは、休息だ。

 

「分かり……ました……ですが……出来れば……放送室が……いい……ですね……」

 

彼はそう言うと、意識を手放した。もう本当に限界だったのだろう。

 

「昨日に引き続き、また彼を運ぶことになるとはね……」

 

若狭さんが苦笑いしながら呟いた。

 

「でも、昨日と違ってここは安全圏じゃないわ。私は呑谷君を見ておくから、恵飛須沢さん達を呼んできてくれる?」

 

「分かりました」

 

正直、私一人でも運べるには運べるが、若狭さんは戦闘ができない。だからといって若狭さん一人では呑谷君を運ぶことはできない。そうなると、必然的にこちらに人員が必要なのだ。

 

若狭さんが三階に向かったのを確認すると、私は呑谷君の長い前髪をかきあげる。閉じられた目の周りには、痛々しい火傷痕があり、それを認識した瞬間、体が強張る。

 

触ってみると、瑞々しい肌とは違うカサカサで干からびているような感触だった。

 

「ひっ……」

 

私が火傷痕を触っていると、呑谷君が短い悲鳴をあげた。呑谷君は眠っているため意識はないはず。だとしたら、体が本能的に恐怖を感じているのかもしれない。

 

「ごめんなさい……あなたに何が起こったのか私は知らないから、こうしてあげることしかできないの」

 

私は若狭さんが恵飛須沢さん達を呼んで戻ってくる直前まで、呑谷君の頭を撫で続けた。

 

 

 

 

 

■■■■■

 

 

 

 

 

はい、めぐねえに助けられて時間が少し経過しました。

 

今現在、ノンケ君は運搬されております。

 

今回は別にスタミナ消費がエグい行動をずっとしてたわけじゃないので、『過労』にはなっていません。つまり、女性陣に運ばせているというわけですね。二日連続女性に運んでもらうって恥ずかしくないの?(棒読み)

 

行き先は先程指定しておいた放送室です。これは今日やることの最後の項目である、ラジオ普及のためです。

 

つっても手順が簡単で、放送室のラジオの周波数を110弱に設定して終わり! 閉廷! ですので暇なときにでも行けばいいんじゃないですかね。

 

そうこう言ってるうちに着きましたね。女性陣はノンケ君を寝かせて去っていきました。ん? くるみちゃんだけ残ってますね。どうしたんすか?

 

「なんだ、やっぱり起きてたのかよ」

 

ありゃ、バレてたっぽいですね。でも今HPミリ状態なんですいません許してください!

 

「ま、そんなことは別にいいんだけどさ……」

 

あ、いいんだ。流石にゴリラでも負傷者を歩かせるのは気が引けたんでしょうか。

 

「……もっと、あたし達を頼ってくれよ」

 

ん~? 見たことないイベントですね。

 

「そりゃお前は男子だから、あたし達より動けるし、強いから戦うことが多くなるのもしょうがないとは思うよ」

 

嘘つけお前の方が絶対動けるし強いゾ。

 

「でもさ、いくら強くても、死ぬ時は死ぬんだよ。あたしが前屋上に背負ってきた人……いたろ? あの人も強かったよ。でも、死んじまった」

 

そりゃ覚醒素材はそういう運命ですからね。

 

「昨日は突然ぶっ倒れて、今日は『かれら』に囲まれて死にかけて。こっちからしたら本当にヒヤヒヤするんだからな? あたし達も一緒に生きてる仲間なんだからさ、いくらでも頼ってくれよ」

 

おう、考えてやるよ(頼るとは言ってない)。てか無駄に長いですねこのイベント。早く終わってくんねえかな。

 

「頼むからあたしに、お前を殺させないでくれ……」

 

ん? 最後の方あんま聞こえなかったですね。

 

「……じゃ、あたし行くから」

 

あ、せめてさっきの最後辺りをもう一度! と言う前にそそくさと去ってしまいました。

 

でもさっきのくるみちゃん少し目のハイライトがお亡くなりになってた気がしますね……どこかで正気度好感度管理をガバったかな? これからは、慎重に行動する必要がありますね……。

 

くるみちゃんのハイライトがお亡くなりになった時は、マジで取り返しのつかないことになる前兆ですので、本当に気を付けましょう。

 

さてラジオを普及しますか。まずはコンセントを繋げて、電源をオォン! からの周波数を110弱に設定!

 

すると……クラシックが流れてきました。勝ったなガハハ!(烏丸千歳)

 

おや、めぐねえが入って来ましたね。手には救急箱っぽいものがあるので、おそらくノンケ君の治療でしょう。

 

「あら、クラシックかしら? 呑谷君がやったの?」

 

そうだよ(便乗)。クラシックって睡眠効果高くしてくれるらしいっすよ(作者調べ)。

 

「そうなのね。じゃ、横になって。傷が深いところも少なからずあるんだから」

 

え、そうなんすか? まああれだけ組み付かれて攻撃受けたなら当たり前か……てか何でノンケ君は噛まれてないの?(今更)

 

というわけでめぐねえの治療を尻目に、今回はここまでとさせていただきます。次回から四日目に入っていきます。それではご視聴ありがとうございました。

*1
(喜んで)ないです




HPミリ状態って現実だとこんな感じだと思うんだ……。


くるみちゃんイベント

日頃から単独行動をしており、行動不能などで安全圏に運ばれると起こるイベント。内容は簡単に言うと『もっと自分達を頼れ』というものだが、これを無視し単独行動を続けていると、知人を自分の手で殺したくないとくるみちゃんが『好感度に関係なく』依存して付きまとってくるようになる。

知人を自分の手で殺すことは、誰に限らずトラウマレベルの傷を心に負う。それは覚醒したくるみちゃんも例外ではない。彼女にとって、知人を殺すなんてことはもう二度としたくないのだ。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

学園生活部創設~四日目終了

なんとか留年を回避したので初投稿です。


主人公をボロボロになるまで使い倒すRTA風実況、はーじまーるよー。

 

今回は女性陣に放送室に運ばれて一日進んだところからスタートです。

 

ですが、正直に言うと七日目の『あめのひ』までやることがありません。ですので、今日は一日中休んでおこうと思います。

 

というより、動きたくても動けないというのが本音なんですがね。

 

前回の最後に、めぐねえがノンケ君を治療しに来たのを覚えているでしょうか? その時にめぐねえから、これでもかと言う程包帯を巻かれてしまったのです。具体的には頭と手足で、手に至っては物を握ることすらできません。

 

といっても、やらなきゃいけないことは大体終わらせてるので、ここで一日使ったとしても問題ないでしょう。

 

「呑谷君、ご飯持ってきたわよ」

 

めぐねえが朝ご飯を持ってきてくれました。これもう完全にお母さんと化してますね……めぐねえがお母さんとか何て言う天国ですか?

 

「はい、あーんして」

 

そんなことしなくていいから(良心)。絶対コメ欄『ノンケそこ代われ』で埋め尽くされてますねクォレハ。

 

ですが手が使えないノンケ君はこうしてもらうしかありません。本当に一体、誰のせいなんでしょうねぇ(半ギレ)。

 

余談ですが、女性キャラの好感度が最大だと、口移ししてくれることがあるみたいです。開発陣、多分変態だと思うんですけど(名推理)。

 

あ、朝ごはん食べ終わったみたいですね。めぐねえが退出します。ついでにこの包帯についても少し聞いてみましょうか。

 

ちょっとこれは巻きすぎなんじゃないすかね~。こんなんじゃ動けませんよ~。

 

「呑谷君はこれくらいでもしないと、すぐに外に出ちゃうでしょう? 怪我が治ったらちゃんと外してあげるから、今日は休んで」

 

あっ、そっかぁ……(諦め)。何となく予想はしてましたが、やっぱりダメみたいですね……。

 

さて、めぐねえがいなくなってしまいノンケ君一人になってしまいました。暇ですね。

 

本当にやることがないので、クラシック聞きながら寝るとしましょう。もちろん男がただ寝てるだけの光景なんて誰の得にもならないので、倍速です(3.64倍速)。その間暇になる み な さ ま の た め に

 

特に言うことはない(デネブ)。

 

いや、その、本当に話すことがないんです。ここまで説明を多めにしてきちゃったせいで。

 

あっ、そうだ(唐突)。

 

原作だと、そろそろ学園生活部が創設されてもおかしくない頃ですね。

 

学園生活部が創設されると、『部員ボーナス』という主に好感度上昇や正気度上昇に関するボーナスが付きます。しかし対象は学園生活部部員だけなので、来たばかりのみーくんやけーちゃんなどはボーナスがかからないことに注意しましょう。

 

「けーくんっ!」

 

噂をすればそれらしきイベントが……。どうかしましたかねゆきちゃん。

 

「私達ね、部活を始めるの! 『学園生活部』っていう部活なんだけど、名前の通り、学校で暮らすことが部活なんだよ!」

 

ほうほう。それでここに来たのは、勧誘ってことですかね?

 

「さすがけーくん、話が早い! でもちょっと違うんだよね……」

 

ん? ちょっと違うとは?

 

「お願いけーくん! 学園生活部の副部長をしてほしいの!」

 

…………ファッ!?

 

これは……『部長任命イベント』みたいなものですかねぇ……。

 

『部長任命イベント』は最近のアプデで追加されたイベントで、キャラの好感度が一定以上だと、ゆきちゃんから部長に任命されるというイベントです。流石に好感度足りんだろと思ってましたが、副部長バージョンもあったとは……。

 

任命されるということは、もちろん剥奪もあり得るので、任命されたからには手は抜けません。剥奪を食らった場合、もれなく学園生活部メンバーの好感度大幅ダウンがついてきます。

 

ただしその分メリットもあり、学園生活部の活動という名目でいろんなイベントを起こすことができます。原作の『えんそく』もその一つですね。

 

学園生活部の活動という名目で行われるイベントは、正気度全回復+αで何かいいことがあるので、やることがない日を有効的に使うことができます。

 

といっても、ゆうて副部長なので、権限はたかが知れてるでしょうがね。

 

さて説明でだいぶ時間を取ってしまいましたが、返答はもちろん、

 

ハイ!ワカリマシタ!(^q^)

 

「ほんと? やったー!」

 

引き受けます。当たり前だよなぁ?

 

「じゃあこれにいろいろ書いて、めぐねえに提出しに行ってね!」

 

ゆきちゃんから入部届を貰いましたね。いろいろ書き込んでめぐねえに提出すると、正式に学園生活部の一員となります。書き込みメニューから使用するとできます。し忘れると提出しにいっても何にもならないので注意しましょう。

 

学園生活部になると、『学園生活部心得』という独自のルールに則って行動する必要があります。数回なら大丈夫ですが、繰り返し違反すると好感度減少+よくないことが起こるので気を付けましょう(7敗)。

 

とりあえず書き終わったので、あとはめぐねえに渡すだけですが、いかんせん動けないので、向こうから来るのを待ちましょう。もちろんカットです。

 

 

 

 

カットオオオオオオォォォォォォォォ!!!!(ブロリー)

 

 

 

 

はい、昼になりました。そろそろ誰かが昼ごはんを持ってきてくれる時間ですが……。

 

「入るわよ」

 

入って来たのは……りーさんですね。好感度的にりーさんが来ることも考えられましたが、本当にそうなるとは。

 

めぐねえが来た時に渡そうと思ってましたが、夜にまたりーさんが来ることも考えられるので、今のうちにりーさんに入部届を渡します。

 

「入部届? ってことは、学園生活部に入ってくれるの?」

 

そうだよ(便乗)。自分は動けないんで、代わりにめぐねえに出しに行ってくれよな~頼むよ~。

 

「分かったわ」

 

あっ、そうだ(唐突)。

 

なんかゆきちゃんがここに来た時に、副部長してくれって頼まれて引き受けちゃったんですけど、本当に自分でいいんですかね?

 

「もちろんよ! 皆のために頑張ってくれてるし、危険なことも率先してやってくれるし、むしろ私は呑谷君の方が部長にいいと思ってたのよ? まあ皆からはあまり共感が得られなかったんだけど……」

 

えっ……。

 

「とにかく、力不足なんてことはないから安心して。あなただから、任せられるの。それにあなたは私達の恩人だから……*1

 

そ、そうですか。

 

「あっ、飲み物持ってくるの忘れてたわ。何がいいかしら?」

 

アイスティーとかってありますかね?

 

「ごめんなさい。ないと思うわ」

 

あ、ない。じゃあ牛乳を。

 

「牛乳も……多分ないわね」*2

 

じゃあ普通に水でいいっすよ。

 

「ごめんなさいね、要望に答えられなくて」

 

いえいえ、ダメ元で聞いてみただけですから。むしろあったらこっちが驚きますよ。

 

「ふふ、すぐに持ってくるわね」

 

りーさんが退出しましたね。といってもすぐに戻って来ますが。てかノンケ君と話してる時、りーさんにしては笑顔が多かった気がしますね。るーちゃんがいて正気度が安定してて好感度もそこそこあるからでしょうが、あんなニコニコしてるりーさん初めて見ましたね。何かの兆候か……? まあでも悪いことではないでしょう。

 

さて本当にやることがなくなってしまったので、後はテキトーに時間を使って四日目を終了したいと思います。次回やることは未定です。もしかしたら五日目六日目全カットして七日目のあめのひまで行くかもしれないです。

 

それでは、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

■■■■■

 

 

 

 

 

 

「え? 呑谷君の入部届?」

 

「自分は動けないから、代わりに渡してくれって言われたんです」

 

私はめぐねえに、呑谷君の入部届を提出していた。入部届に記入漏れなどはない。

 

「……あの怪我なら仕方ないわね。分かったわ、入部を許可します」

 

めぐねえが入部届に判子を押す。これで、彼も正式な学園生活部の一員だ。

 

「それで急なんだけど、彼は副部長ってことに……」

 

「あ、知ってます。向こうで直接聞きました」

 

「あ、あらそう……」

 

彼は向こうで、自分が副部長でいいのかと私に聞いてきた。そこで彼が副部長になることを知ったのだ。

 

「彼は、すぐに無茶をしようとするから、どうかお願いね」

 

「もちろんです。部長ですから」

 

彼には話さなかったが、私は学園生活部の部長なのだ。部長として、部員の無茶を見過ごすわけにはいかない。

 

そして、彼は私とるーちゃんの恩人でもあるのだ。

 

絶対に、死なせはしない。

 

私にしか、守れないんだから。

 

部長である、この私にしか。

 

ふふ、ふふふふ。

*1
るーちゃん救出の件

*2
「小麦粉(幻聴)」




学園生活部創設イベント
その名の通り、学園生活部が創設されるイベント。発生条件を満たすと、四日目にイベントが発生する。勧誘を断ることもできるが、その場合デメリットしかないので大人しく受け入れた方がいい。勧誘の時に渡される入部届を佐倉慈に渡すことで、正式に学園生活部の一員となれる。四日目時点でのキャラの好感度次第では、部長か副部長になることができる。

発生条件
・『巡ヶ丘学園高校』を拠点にしている
・四日目までに丈槍由紀、恵飛須沢胡桃、若狭悠里、佐倉慈が生存している
・上記全員の正気度が50を上回っている
・上記全員の体力が80を上回っている


おや……りーさんの様子が……?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お風呂製作~???

お気に入り400人越えありがとナス!

この話が投稿したくてたまらなくてろくに添削とかしてないので間違ってるところ等多々あるかもしれません。


りーさんの雲行きが怪しいRTA風実況、はーじまーるよー。

 

おはよーございまーす!! 今回は五日目の朝からスタートです。

 

前回は一日中ずっと放送室で過ごしてましたが、今日は怪我も完治して元気100倍! ノンパンマン! ですので活動を再開していこうと思います。

 

七日目までやることがなかったのですが、G○○gle*1先生からアイデアを貰いましたので、今回はそちらで五日目を消費したいと思います。

 

話は変わりますが、原作を知ってる方ならこの学校にシャワールームがあることは大体知っていると思います。

 

ですが実は巡ヶ丘学院高校、シャワールームはあるのですが肝心のお風呂がないんですね。いやある方が異常ですけども。

 

シャワールームは正気度回復効果があるのですが、流石にシャワーだけだと限界があります。一日に入れる回数も限られてるらしいですしね。

 

そこで屋上にデフォルトで設置されてるドラム缶を使ってお風呂を作りたいと思います。

 

いわゆる五右衛門風呂というやつですが、入れる回数が一日一回の代わりに体力正気度全回復というとんでもない性能をしています。正気度管理がガバりがちな方は作ったらいいんじゃない?(投げやり)

 

ただし女性キャラが風呂に入ってる状態で屋上にお邪魔しちゃうと、好感度がガッツリ下がってしまいます。R-18版はそうならない時があるらしいですけど(意味深)。

 

それじゃあ生徒会室に朝ごはん食べにほらいくど~。つってもすぐそこですがね。

 

「あ、けーくん! もう大丈夫なの?」

 

ゆきちゃんオッスオッス! もう見ての通りですよ!

 

「丁度ごはんができたところよ」

 

あぁ^~いいっすね^~。くるみちゃんとめぐねえは見回りですかね?

 

「ええ。でもそろそろ帰ってくると思うわ」

 

そう……(無関心)。じゃあ座って待つとしましょう。るーちゃんも座ってホラホラ。

 

「ただいまー。お、呑谷じゃん。もう動けるのか?」

 

くるみちゃんオッスオッス! もう怪我も治ったし全然動けますねぇ! もう朝ごはんできてるっぽいし、はよ座っちゃってください。

 

あ、そうだ(唐突)。

 

めぐねえも一緒に見回りに行ったって聞いたんすけど、めぐねえはどうしたんですか?

 

「めぐねえなら、返り血洗いに行ってる。ここの水道を汚すわけにはいかないってさ。今日も随分集まってたからな……」

 

くるみちゃん、疲れてるようですね。朝に殺し合いしたんですから当たり前でしょうけど。

 

それじゃあこのタイミングでお風呂を作ろうと思ってることを皆に伝えてみましょう。

 

まずうちさぁ……風呂……ないんだけど、作ってかない?

 

「お風呂って作れるのー?」

 

るーちゃんから早速質問が来ましたが、屋上にドラム缶があるので(問題は多分)ないです。と伝えます。

 

「五右衛門風呂ってやつか。面白そうだな」

 

「そうね。シャワーはあるけど、どうせならお湯に浸かりたいわよね」

 

「学校でお風呂!? いいじゃんいいじゃん! やろーよ!」

 

「まあ私は由紀がしたいってんなら反対はしないよ」

 

ヨシ! 後は一応学園生活部の活動なので、顧問であるめぐねえに許可を貰えればイベントを起こすことができます。

 

「ごめんなさい。遅くなったわ」

 

タイミングがナイスですね~!(某監督) 丁度めぐねえが来たので、風呂を作りたいと言ってみます。

 

「お風呂って……確かに生活するならお風呂も必要だけど、今のところはシャワーでいい気がするんだけど……」

 

そんなこと言っちゃって~本当はめぐねえも風呂に入りたいの分かってんですよ~?

 

「う……否定できないわ……はぁ……分かりました。許可します」

 

やったぜ。

 

「わーい! 初めての活動だー!」

 

ゆきちゃんは純粋に部活としての活動ができることに喜んでますね。

 

「でも朝ごはん食べてからね」

 

あっ、そっかぁ……。

 

それじゃご飯も移動も丸々カットしていきます。前とほとんど変わらないシーンなんか見せられて得なんてないだろ! いい加減にしろ!

 

 

 

 

 

(更新)止まるんじゃねえぞ……(カット)

 

 

 

 

はい、屋上に着きました。周りには学園生活部のメンバーがいます。

 

「それで、ドラム缶ってどこにあるの?」

 

りーさんが聞いてきましたね。確か向こうの方に固定湧きしてるはずですが……あ、ありましたね。こ↑こ↓ですよ。

 

「はえ~……大きいな……」

 

!?

 

なんかチョーカー姉貴の皮被ったTONがいた気がしますが多分気のせいですよね。

 

「使えそうだけど、せめて中は洗わないと」

 

まあそうですよね。てことでこれはメンバーに任せておきます。あ、くるみちゃんはこっちのピラミッド状に積まれたブロック運ぶの手伝ってくださいね。

 

「一応私女なんだけどな?」

 

嘘つけ絶対人の形したゴリラだゾ。それじゃあブロック積み上げていきますよ~イクイク。等速だと飽きてくると思うので、倍速です(3.64倍速)。

 

因みにちゃんとブロックを倒れないように積んでおかないと、人がドラム缶の中に入ったときに大変なことになるらしいので倒れないように置きます。

 

まあ、コの字型に置いていけば倒れるなんてことはないでしょう。それにあまり火と近すぎると足が焼き土下座状態になるので、少し高めに積みます。

 

「ふう……こんなもんか?」

 

くるみちゃんのお陰で予定より早く終わりましたね。横の入る時用の階段もバッチリです。

 

「こっちも終わったよー!」

 

ドラム缶も既に準備が完了したようですね。それじゃドラム缶の中に安全用のブロックを一個置いて、皆でドラム缶をブロックの上に乗せます。流石にこれはノンケ君一人じゃ無理です。

 

「いくよー? せーのっ!」

 

ゆきちゃんの掛け声で持ち上げます。人数が多いので思ったより軽いですね。しかしこういうタイプの物は、足に落ちるとバカにならないダメージを食らうので注意しましょう(3敗)。

 

「よいしょっと……後は水を入れて火をおこすだけか。じゃあ火をおこすのはあたしがやるよ」

 

火をおこすのはくるみちゃんがやってくれるみたいです。となるとこっちは必然的に水を引いてくることになります。

 

「でも、屋上の水道だけじゃ時間がかかりすぎるわね。呑谷君、校舎の屋上に一番近い水道から水を引いて来れるかしら?」

 

ん、おかのした。それじゃ近くの水道に予備のホース持ってイクゾー!(デッデッデデデデ カーン

 

えーと屋上に一番近い水道は……こ↑こ↓ですね。2年生の教室の間にある水道です。ホースを繋ぎまして……ヨシ! あとは水を出して、向こうの様子を見に行きますか。

 

「あ、呑谷サンキューな。火はもうおこし終わったぞ」

 

早っ! もしかしてくるみちゃんにはサバイバルのセンスが……?

 

「職員室からいらない紙を持ってきて、それにライターで火付けただけだよ。丁度拾ったライターがあったからな」

 

なんだ……てっきりくるみちゃんは普段野生児だからそんなにゴ……力が強いのかと……。

 

「んー? 今ゴリラって言おうとしなかったかー?」

 

き、気のせいですよ気のせい!

 

あっ、そうだ(唐突)。

 

火の強さって~今どれくらいなんですかね~。

 

「話そらしたな……気になるなら見てきたらどうだ?」

 

じゃそうするわ。というわけでちょっと火の方に向かいます。実はここで少しミニゲームがあって、このミニゲームをクリアすると丁度いい湯加減でお風呂に入れるようになるみたいです。ミニゲームの内容は詳しくは知りませんが、タイミングゲーらしいです。

 

ま、パルクールの激ムズQTEをクリアしてきた私にとってタイミングゲーなんて余裕の米津○師ですよ(現代版余裕のよっちゃん)。

 

そんじゃ火の前に立ちまして……おー燃えてる萌えてる。ここに立つと『火を調節する』って出てくるはずなんですが……出ないですね。

 

あれ? 丘People!?(貝塚土竜) 操作が効かないんですが。ん? な、何か画面が赤くなってきたような……気のせいか? いや気のせいじゃないわめっちゃ赤くなってるわ。なんですかこれ怖いんですけど。B級ホラーより怖いんですけど。

 

あ、これってもしかして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正気度が0になった▼

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………え?

*1
伏字が仕事をしてない典型的な例




お風呂作り
学園生活部設立後に起こすことができるイベント。屋上に固定湧きしているドラム缶とブロックを使うことで簡易風呂を作ることができる。完成した風呂は一日に一回だけしか使えないが、使うと正気度全回復という破格の性能を誇る。雨の日は入れない。


小説パートは次回に回します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

トラウマ発覚

前回初投稿って書き忘れたので初投稿です。

かなり遅くなり申し訳ありません。創作意欲が湧かなさすぎるあまり、書けるわけがないR-18版を書いてみてこれ黒歴史になるわ(確信)と思って消す始末。

今回の展開に基づき、第一話を編集しました。編集したと言っても誰も覚えてないとある一文を消しただけです。


「あああア"ア"ア"ア"ッーーーーーーーーー!!!!!!」

 

突然、呑谷君がいつもなら絶対あげないであろう叫び声をあげる。

 

「何!? どうしたの呑谷君!」

 

呑谷君に何が起こったのか確認しようと、私達は湯を沸かしている途中であるお風呂の方へ向かった。

 

そこで私達が目にしたのは、出来るわけないのに屋上の柵を頭を打ち付けて潜り抜けようとしている呑谷君だった。いつもの冷静な様子は一切感じられず、何かから逃げているようにも見える。

 

私達は急いで呑谷君を柵から引き剥がす。もちろん呑谷君は抵抗してきた。少しでも気を抜けば、こちらが突き飛ばされてしまうぐらいの力だ。

 

「あ"あ"あ"ッ"!! が"あ"あ"ッ"!! ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ"!!!!」

 

柵から引き剥がしても叫び続ける呑谷君。ここまで取り乱すなんて一体何があったというの……?

 

「ッ! そうか……!」

 

何かに気づいたらしい恵飛須沢さんが、彼女の得物であるスコップを呑谷君の首に押し当てる。気絶させる気だろう。

 

「……くっ! なんて馬鹿力だよっ!」

 

しかし彼女の力をもってしても、彼を押さえつけることができそうにない。

 

「誰でもいい! こいつの手足を押さえてくれ!」

 

恵飛須沢さんが私達に向かって叫んだ。私達は大急ぎで加勢し、呑谷君の四肢を押さえる。私が押さえているのは腕一本、しかも体重もかけているのに、今にも退かされそうだ。

 

「っ……」

 

しかし遂に力尽きたようで、呑谷君は糸が切れた人形のように動かなくなった。先程柵に何度も打ち付けていたためか、頭から血が垂れている。

 

「一体……どうしたというの……?」

 

私は傷だらけの呑谷君の顔を見る。この傷は、先程の抵抗で呑谷君が狂ったように、自分の顔を引っ掻いた時にできたものだ。まるで顔についた虫を落とすように、執拗に自身の火傷痕を引っ掻いた時に。

 

「考えれば……分かったことじゃないか……何で今まで……」

 

恵飛須沢さんは何か言いながら、呑谷君を悲しい目で見ている。

 

「皆……一回集まってくれ……少し話がある」

 

恵飛須沢さんは突然、私達を呑谷君から離れた場所に集めた。

 

「どうしてけーくんはあんなことになっちゃったの?」

 

丈槍さんが恵飛須沢さんに聞いた。恵飛須沢さんは少し躊躇う素振りを見せて、話し出した。

 

「そのな……めぐねえは知らないと思うけど、りーさんが呑谷についての自分の推測を、話したときがあっただろ?」

 

私がいない時にそんなことがあっていたとは、知らなかった。

 

「あの時のりーさんの推測、多分あってるんだ。呑谷の家……火事になったかもしれないっていうの。多分それのせいで、呑谷は火がトラウマなんだ」

 

……やっぱり、そうだったんだ。

 

何故か焦げ跡が付いた家族写真、目の周りの酷い火傷痕。私も薄々気づいてはいた。

 

「でもそうだったら、何で呑谷は自分から火の様子を見に行ったんだ? さっき私が見た感じだと、呑谷は自分から見に行ってた気がするぞ?」

 

「それは……」

 

「そこからは……俺が説明する……」

 

その声に、私達は一斉に声がした方向へ目を向ける。そこには、先程気絶したはずの呑谷君が上体を起こしていた。

 

「あの短時間で目を覚ましたっていうのか……!?」

 

気絶させた本人である恵飛須沢さんも驚いていた。

 

「さっき……全部思い出した……」

 

「呑谷君……」

 

若狭さんが心配そうに呑谷君を見る。

 

「まず最初に……俺はそもそも呑谷という名前ではない……俺の本当の名前は……(あかつき)啓次郎と言うんだ……」

 

その言葉を聞いた瞬間、私は全てを理解した。

 

「暁って、5年前の……!」

 

恵飛須沢さんも気づいたようだ。

 

五年前、巡ヶ丘市内で火災が起こった。結果は全焼、家に住む二人が死亡、一人が重傷を負ったというもので、原因は放火とのことだった。犯人は未だに捕まっておらず、その頃に小中学生が集団登下校していた様子は私も鮮明に覚えている。

 

……そしてその火災で亡くなられた二人の名字が、『暁』だったことも。

 

「ああそうだ……この火傷も……全て五年前のものだ……」

 

「それじゃああの時の、亡くなった二人ってのは……」

 

もう皆分かっている。分かっているが、言い出せない。

 

「俺の……両親だ……」

 

重苦しい空気が私達にのしかかる。

 

誰も言葉を発せそうにない。

 

「俺の家は剣術道場兼忍術道場を営んでいてな……この剣術も……家から家まで飛び移れる程の身体能力も……全てそこで幼少期から叩き込まれたものだ……」

 

……そうだったんだ。

 

だから木刀一本で、あそこまでやれてたし、若狭さんの妹さんを、助けることもできたんだ。

 

「どうして、剣を辞めたんだ?」

 

恵飛須沢さんが聞く。確か呑谷君……いや、暁君は、剣道部に入っていなかった。道場が無くなってしまって、続ける理由を失ってしまったからだろうか?

 

「……それは……すまないが俺にも分からない……家が火事になって……身体のあちこちに……火傷を負ったのは覚えているんだが……その後の記憶がないんだ……まるで……固く蓋をされたように……」

 

固く蓋をされた……つまり呑谷君……いや、暁君の脳が、その記憶を意図的に封じ込めているということだろうか。

 

おそらく、その記憶が彼を壊し兼ねないほどの危険を秘めたものだから。

 

「何で自分から、火を見るような真似したんだよ」

 

柚村さんが聞く。

 

「火を見るまでは……特に火に対して何も思うところはなかった……だが火を見た瞬間……全てが甦って来たんだ……肌を焼かれる痛みが……家を焼かれる苦しみが……」

 

 

パチッ

 

 

その時、お風呂の方の火から音が鳴った。燃料の中の水分が火で熱せられた結果、水蒸気爆発を起こして鳴る音だ。

 

「ひっ……!! 熱いのは嫌だ……熱いのは嫌だ……!」

 

その音を聞いた暁君が短く悲鳴をあげ、お風呂から距離を取り、ガタガタと震えながら踞る。

 

私達には、その光景が信じられなかった。

 

今まで、冷静沈着で何事にも怖じ気づかなかった彼が、雷に怯える子供のように踞っている。

 

しかし、彼をこのままのんびり見ておくわけにはいかない。

 

私は彼に近づき、そっと抱き締めた。そして背中をさすりながら、言葉をかけてやる。

 

「大丈夫よ」

 

今の私には、それしかかけてやれる言葉がなかった。

 

そのせいか、暁君の震えが治まることは、最後までなかった。




トラウマ
ランダムキャラで何名かが持っているもの。トラウマを思い出させるものを見たり聞いたりすると、一時的に正気度が0になり、錯乱状態となって操作不可能となってしまう。ステータスが高いキャラは、錯乱状態の時に他人を殺してしまうことがある。メニューなどに表示されないため、トラウマを持っているのか、何がトラウマなのかは実際にキャラを使ってみないと分からない。克服すると覚醒する。

初期の段階では、料理してる時にうっかりコンロの火を見ちゃって……っていう案だったんですけど流石に無理があるかな……と思ってどうしようか本当に迷ってたんですよね。そこでとある方の感想でお風呂という案をいただきまして、電流が走りました。本当に助かりました。ありがとうございます。

なお自分、主人公が苦しむ展開が結構好きでして。ノンケ君の苦しみはまだまだ続きますよ(鬼畜)

紙を燃やすと、若干ですが音は鳴ります。流石に今回のような大きな音は鳴りませんが。

KRM姉貴の力をもってしても押さえつけれない……普通にエグくね?

忍術道場でここまでの身体能力は身に付かない? 先駆者兄貴の中には、道路標識振り回すような奴もいるし、ま、多少はね?(先駆者兄貴リスペクト)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

放送室にてお休みからの見回り~五日目終ry……は?

おそらくこの小説で最大の山場を迎えようとしているので初投稿です。


とんでもないガバをやらかしたRTA風実況、はーじまーるよー。

 

いやー危なかった……。くるみちゃんが早々にノンケ君を気絶させてなかったら死人が出るところでした。

 

もう何名かの方は気づいているかもしれませんが、一応何がどうしてこうなったのかの解説だけはしておこうと思います。

 

ノンケ君の正気度が急に0になったのは、『トラウマ』と呼ばれる初見殺しイベントのせいです。

 

トラウマは数多くいるランダムキャラの中でも数人が持っているとされており、最低最悪の初見殺しイベントとしても有名です。

 

まず、キャラがトラウマを持っているかどうかを確認する手段がありません。それを知るためには、実際にキャラを使ってみて実際にトラウマを発覚させてキャラを発狂させる必要があります。

 

しかしトラウマは、特定のものにしか反応しないため、多くの場合トラウマが発覚せずゲームをクリアしてしまうということがほとんどです。

 

加えてほぼ隠し要素に等しいため、攻略にも情報がほとんどありません。つまり対策しようと思ってもできないのです。

 

そして前回の後書きに*1コピペしておいた*2、トラウマに関する現在分かっている情報にもある通り、トラウマが発覚したキャラのステータスが高水準だった場合、最悪他のキャラを錯乱中にムッコロしてしまうことがあります。もちろん錯乱中に操作はできません。

 

なので初見だったらほぼ詰み、トラウマがあることを知っていたとしても、発覚した時の対処方がないので、何もやらかさないことを祈るしかないという史上最悪の地雷イベントとなっております。

 

今回は運良く、くるみちゃんが早く気絶させてくれたので大事には至りませんでしたが、ノンケ君ほどのステータスだったらbadendの一つ『たったひとりのがっこうぐらし』になることも全然有り得ました。このend名考えた人絶対バー○ック好きだろ……。

 

それではゲーム本編に戻りましょう。ゲームでは、ノンケ君の過去を知った学園生活部メンバーが正気度を減らしているところです。

 

あっ、そうだ(唐突)。

 

ノンケ君の名字違うことが判明したからノンケじゃないやん! とお思いかもしれませんが、変えるのめんどいのでゲームクリアまでノンケ君でいきます。

 

バチッ

 

おや、火の弾ける音を聞いたノンケ君が火から離れて踞りましたね。これは、もしかしなくても……?(メニュー画面開く音)

 

状態異常 『トラウマ:火』

 

やはりそういうことか(ダディヤナザン)。

 

トラウマが発覚すると、『トラウマ:○○』が状態異常の欄に追加されます。それで操作キャラが何にトラウマを抱えているのかを知ることができます。ノンケ君は火にトラウマを持っているようですね。

 

この状態異常になると、○○の部分に書かれているものやこと、またはそれを連想させるようなものやことを見たり聞いたりしただけで正気度が大幅に下がります。しかもこの減少は、冷静などの正気度減少軽減スキルの効果が無視されます。なので今、割と危ない状況です。

 

「大丈夫よ」

 

あ、めぐねえがいい子いい子してくれて多少回復しましたね。ほんとめぐねえ覚醒させといてよかったわ……。

 

ですが学園生活部のメンバーは複雑そうな表情でノンケ君を見ていますね。あのりーさんでさえどうしたらいいのか分からない表情をしています。

 

「と、とりあえず生徒会室に戻らないか? もう昼前だし、皆腹減ってるんじゃないか?」

 

というわけで、くるみちゃんの提案で生徒会室に戻ることになりました。この感じだと、そのままお昼ごはんになりそうですね。

 

ん? ノンケ君がめぐねえに何か言ってますね。

 

「……え? 食欲がないの?」

 

な、なんだってー!!

 

これ、多分ですが『食欲不振』も患っちゃってますね。その名の通り、自分の意思で食事ができなくなる状態異常ですが、正気度回復の手段がかなり限られてしまうなかなかにヤバいものです。

 

「それじゃあ、放送室で休む?」

 

今のところ正気度回復手段がそれくらいしかない*3ので、ここは大人しく従っておきます。こんな状況で風呂なんて入れないですしね。

 

もちろん移動は倍速です(8.10倍速)。

 

というわけで放送室に来ました。とりあえずノンケ君をオフトゥンに寝かせます。

 

「それじゃあ、昼ごはんを食べて少し休んだら来るから、それまで休んどいてね」

 

めぐねえが退室しました。昼ごはんの後に呼びに来るって何が目的で……あ、見回りかぁ……。昼は学校の『かれら』も増える時間帯ですので、めぐねえとくるみちゃんだけじゃちょっときついですからね。

 

それじゃあ『少し休む』を押して、すると画面が一瞬ですが暗転するので明るくなるまで待ちます。少しカットです。

 

 

 

 

 

 

にっこにっこにー!(カット)

 

 

 

 

 

はい、おはようございます(昼過ぎ)。ノンケ君は寝たままですがそろそろめぐねえが呼びに来る時間ですのでそのままにしています。正気度は……まあまあ回復してますね。

 

「暁君、起きてる?」

 

めぐねえが呼びに来たので、レバガチャして起こします。

 

「体調はどう?」

 

んー特に痛いとことかはないですね。病気な感じもしないですし。

 

「そう……よかったわ。これから恵飛須沢さんと見回りに行くんだけど、この時間帯が特に多いから、暁君も来れないかなと思ったんだけど……」

 

やっぱそうでしたね。ノンケ君は戦闘で正気度がほとんど減らないので、レベルアプのためにも参加しましょう。

 

「助かるわ。でも、無理はしないでね」

 

もちろんさぁ(ドナルド)! それでは外に出ましょう。

 

というわけでくるみちゃんとも合流して今はバリケードの外にいます。バリケードの方にはゆきちゃんやりーさんなどが見送りに来てくれてます。やはりと言うべきか、表情は優れてません。

 

「それじゃ……行ってくる……」

 

「その……気を付けてね……」

 

くるみちゃんが出発の合図をし、りーさんに見送りの言葉を貰ったので出発です。

 

それと結構前に木刀が折れちゃったので、今回は新しい武器を用意しています。

 

今回使うのは、『鉄パイプ』です。

 

一階によく落ちている武器ですが、たまに二階や三階にも落ちています。危険地帯に落ちているということもあり、終盤まで使うことができる上に扱いやすい性能をしています。お世話になった方も多いのではないでしょうか。

 

欠点をあげるとすれば、スキル『剣術』が反映されないことですかね。その代わりスキル『棒術』は反映されます。それでも強力なことには変わりないので、今回の武器として持ってきました。木刀よりも強いので、よっぽどのことがない限りこれでクリアまで行きたいと思っています。

 

おや、そんなことを話していたら『かれら』が現れました。早速、鉄パイプの力をご覧になっていただきましょう。

 

 

 

 

『かれら』が現れた!

 

ノンケはどうする?

 

 

・たたきつける←

 

・つきさす

 

・なぎはらう

 

・ぼうぎょ

 

 

ノンケのたたきつける!

 

『かれら』を倒した!

 

ノ ン ケ は に げ だ し た !

 

 

 

 

……ファッ!? どういうこと!?

 

 

 

 

あ……ありのまま今起こったことを話すぜ!

 

『おれは『かれら』をいつものようにムッコロしていたと思ったら、いつのまにかノンケ君が逃げていた』

 

な……何を言っているのか、わからねーと思うが、

 

おれも、何が起きたのか、わからなかった……

 

頭がどうにかなりそうだった……

 

ガバだとかガバだとかガバだとか、そんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ

 

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……

 

 

 

 

ゲームの方では、ノンケ君が放送室に閉じ籠ってしまっていますね。

 

いやマジで、どうしたん?

 

とりあえず正気度がヤバいことは目に見えているので、寝かせましょう。食事ができない分、こうすることでしか正気度を回復できませんので。

 

今回は『次の日に進む』を押しましょう。おそらくやることもないですし、明日は明後日のあめのひに向けた対策を行わなければならないので、正気度が減った状態だと困ります。

 

それではかなり早いですが、お休みなさーい! ちょっと短いので、六日目の昼までやりましょう。もちろん暗転はカットです。

 

 

 

 

 

 

それじゃあ……カットするぜ!(反覆)

 

 

 

 

 

はい、おはよーございまーす! 気持ちのいい朝……ファッ!?

 

なんで雨が降る必要なんかあるんですか(正論)

 

あれれ~? おっかしいぞ~?(哀ちゃん)難易度ノーマルだから雨が降るのは7の倍数の日だけなはずなんですけどね~。こういう時は、メニュー画面を開こう(提案)。

 

ぽちっとな(メニュー画面開く音)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七日目

天気 

正気度 7/100*4

状態異常 『トラウマ:火』 『食欲不振』 『戦闘拒否』

 

 

 

 

?????????????(音割れポッター)

*1
大胆なメタ発言は作者の特権

*2
引用したとは言ってない

*3
シャワーのことを忘れる致命的なガバ

*4
なお五日目の寝る直前には40ぐらいあった模様




たったひとりのがっこうぐらし
自分以外の生存メンバーを自ら全員殺害した後に、正気度が0になると行けるend。自分がやったことの罪悪感に耐えきれず、この罪悪感から逃げるにはどうすればいい? せや! 死んだろ! という思考になってわざわざ自分ができるだけ苦しむ死に方で自殺するというend。初見でトラウマを発覚させた人の半分ぐらいがこのendに行き着いたため、みんなのトラウマに即認定された。endでは珍しく操作キャラの絶望顔が見れる。個人的にszk姉貴でこのend見てみたい(殴

だれかこれのRTAやって(鬼畜)

どうして七日目まで進んでしまったのかは次の小説パートにて。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。