咲ちゃんとキャッキャウフフしたいだけの人生だった (sannsann)
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プロローグ

「強い!強すぎるぞ宮永選手!」

 

「対戦相手の子、泣いてますね…可哀そうに」

 

「おおっとここで18年前のインターハイで対戦相手をボコボコにして、トラウマを植え付けたうえに牌を持てなくなるまでした人が何か言っています!」

 

「人聞きが悪い!?しかも8年前だよ!」

 

「これで8連続和了…しかもどんどん点数が高くなっていっていますね。

 もしかすると次は…」

 

「スルー!?自分からふったのに?!」

 

実況者と解説者が話す中、対局が再び始まる。

カメラに映された、向き合う4人の少女のうち、赤い髪に白い制服を着た少女がアップされる。

少女の右腕は何故か目視できないほど、震えているような、はたまた空間が歪んでいるような、渦巻いているような、そんな風に映っていた。

 

対局が進むにつれ、少女の役が昇華されていく。

そしてついに、昇り詰めた華が咲き乱れる時が来た。

少女の左腕(・・)が卓を掴み、唸るように右腕が山へと伸ばされる。

掴まれたその牌は激しく回転をしつつ卓上へと叩きつけられた。

 

「キタキタキタキター!!!

 数え役満!!!

 もう!!

 誰もこの選手を止められない!

 そして新たなチャンピオンの誕生ですっ!!

 

 高校1年生ながらも!

 全国の数多の強者達を退けて頂点に立ったその名は!

 

 

       宮 永   照  ! !

 

 

 麻雀界に新たな歴史が刻まれました!!」

 

「本当に宮永選手は強いですねぇ。

 私でも危ないかもしれません。」

 

「おおっとすこやん、それは私の方が強い宣言?

 さすが元世界1位(・・)は違うねぇ」

 

「そ、そう言うのじゃないって!

 私はただ、それ位強いって言いたかったの!

 こーこちゃんのバカァ!」

 

いちゃいちゃと騒ぎ立てる実況者と解説者を余所に、チャンピオンとなった件の少女は静かに立ち上がり、礼をする。

 

「対局ありがとうございました」

 

圧倒的強さを見せつけたのに、謙虚な姿。

あまりの点数差に絶望にうちひしがれ、目のハイライトが無くなっていた他の少女達が慌てて立ち上がり、揃って礼を返す。

 

彼女達も、全国大会決勝に出るほどの猛者なのだ、即座のメンタル切り替えはできて当たり前である。

 

そんな中、一人の少女が、びくつきながらも新チャンピオンに質問をする。

 

「何が、貴方をそこまで強くさせたんですか?」

 

チャンピオンは予期せぬ質問に一瞬だけ目を瞬かせたが、直ぐに不敵な笑みへと表情を変えてこう答えた。

 

さ、咲ちゃん……んんッ!

 …い、愛しい人への

 

        愛だよ!      

                         」

 

そう答えたチャンピオンの瞳は、キラキラと輝いて…はおらず、ドロドロとひどく濁って渦巻いていた。

 



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咲ちゃんとキャッキャウフフしたいだけだったのに

私が麻雀にはまったのは前世での話だ。

それまで麻雀のマの字も知らなかった私だが、スマイル動画という動画サイトにアップされていた咲-Saki-という麻雀アニメを見てから興味を持ち始めた。

咲-Saki-から始まり、アカギや無駄ヅモを読んで、自分自身も麻雀をはじめてみた。

実際に雀荘に行く勇気はなかったので、ネット麻雀ではあったが。

しかしやってみて気づいた。

いや普通はやる前に気づくだろう…現実で麻雀をやってもあんな特殊能力で戦うような麻雀は打てないと。

アカギなんかは、特殊能力というよりも、読み合いというかもしれないが、あのレベルまで行けば十分特殊能力に入ると思う。

まあそんなことを考えながら、だらだらとネット麻雀は続けた。

何百、何千と続けていくうちに、また気づいたことがある。

麻雀は運ゲーだと。

咲-Saki-の世界の住人ならともかく、ただの地球人には毎回嶺上開花したり場を支配(笑)したりすることはできない。

調子よく連荘できて、自分の親番だけでみんなを飛ばしたり、役満を連発することくらいは稀にある。

逆に一回も上がれないままひたすら負け続けることもある。

どれだけ相手の当たり牌を読んで捨てても、相手が単騎とかシャボ待ちとかだと意味がない。

そんな真理に気づいた私は、さらなることに気づいた。

私は麻雀が好きなんじゃない、咲-Saki-が好きなんだと。

そうして私はひたすら咲-Saki-という作品のことのみを考え始めたが、次第にそれは咲ちゃんだけにそそがれるようになった。

さらには、私自身が咲ちゃんの横に立ちたい、キャッキャウフフしたいと思い始めた。

原村さんできればっていうか、いいからそこ替われやオラぁ!等と思い始めた。

そんな風に咲ちゃんのことを愛してやまない私は寝る間も惜しんで咲ちゃんの絵を描き小説を書いた。

勿論麻雀も続けた。

時には咲ちゃんを描きながら麻雀実況をしたりした。

したが、嶺上開花はできなかった。

まあそれは良い。

ちなみに私が妄想で作り上げた作品の内容は自分が原村さんになったつもりで書いたり、咲ちゃんの親友(オリキャラ)であるとか、時には照お姉ちゃんだったりだった。

 

そんな愛が通じたのか、それとも四徹したままネット麻雀世界100カ国同時開催ワールドチャンピオン決定戦で優勝した勢いのまま、その喜びを咲ちゃんに伝える漫画を叫びながら描いていたせいか、視界が暗転したと思ったら、"私"になっていた。

 

 

最初は状況が理解できなかった。

生まれ変わった、というのは何となくわかった。

何で生まれ変わったんだろう、何が原因で死んだのだろうと考えたが、何も理由はわからなかった。

赤ん坊の体は、まだまだ視界がおぼろげで、両親らしきうごめくモノに抱っこされたりミルクをもらったりする以外は特にすることもなかったので、時間だけはたくさんあった。

 

そうして考えて考え抜いたすえ、私が死んだ理由は”咲ちゃんへの愛が足りなかった”という結論に辿り着いた。

 

その理由はシンプルだ。

咲ちゃんへの愛が無限大なら体が死んでも心は死なず、動き続けることができたはずだ。

飲まず食わずの四徹で麻雀世界大会した程度でくたばった私が情けない。

ちなみに栄養はサキニウムで補充できていた。

これは実際に断食で2週間飲まず食わず、サキニウムのみで生きていけたから実証している。

残るは睡眠だ、私は恥ずかしいことに、睡眠が苦手だったのだ、なぜなら前世の私は夢の中や脳内で咲ちゃんを生み出せなかったから。

無論、創作という観点に関しては十分に生み出せていたのであるが、脳内で独立して生きて動く咲ちゃんというのはついぞ生み出せなかったのだ。

 

つまり!寝ている間も脳内で咲ちゃんと生活し、そこで楽しめば睡眠を取ることも無駄ではなかったのではないか。

その愛が足りなかったのだ。

 

だから私は今世ではそれを目標に生きていこうと思う。

無論咲-saki-があろうとなかろうとだ。

あればまた楽しむし、なければ私自身が作り出してやる、著作権に関しては許してほしい、もし売れたら全部咲ちゃんにつぎ込むから、神様(原作者様)もそれでどうか許してほしい。

 

そうと決まれば早速開始だ!まずは脳内の咲ちゃんが独立稼働すべく脳内訓練だ。

まずはマルチタスクだろうか、脳内咲ちゃんにうつつを抜かして現実で咲ちゃんを愛でられなくなるとか本末転倒だしね。

 

 

 

そうして、私の新たな人生がスタートして3年の月日が流れた。



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運命の出会いと運命がコースアウト

結論から言おう。

 

神はいた。

なぜ神がいたのかと言うと、私は咲-Saki-の世界に転生していたからだ。

しかも咲ちゃんにある意味最も近しい存在、咲ちゃんの"実姉"である宮永照として。

 

まずテレビをつけたら麻雀が超人気スポーツ的な立ち位置にあり、毎日色んな番組や特集が組まれていることに気づいたことで違和感を認め。

両親からテルちゃんと呼ばれていることを理解した時にザワザワという背景音を感じ。

ハガキに宮永という名字があるのを見つけてもしかしてという希望の光を見て。

2つ下の妹が生まれて咲と名付けられたことで電流が走るような確信をした。

 

そして、現実に咲ちゃんという存在が生まれたその時、私の脳内の咲ちゃんも誕生した。

やはり実物を見ると違うね。

たとえ咲ちゃんがまだ0歳児だとしても、私には咲ちゃんだとわかるのだ。

 

ちなみに神様と言うのは、おそらく神様(原作者様)とは別に、だ。

私の咲-Saki-への愛は歪んでいたから、きっと別の神様のはずだ。

どちらの神様にも感謝の極み、もし神様(原作者様)のみというのならば、もう貴方様は神すら超越していると言っていいです。

 

 

 

そこから私は二人の咲ちゃんに囲まれて順風満帆な人生を歩んだ。

それと、私は心に誓ったのだ。

咲ちゃんの姉であるのならば、常に咲ちゃんの目標でありたい…つまり麻雀で強くありたい。

もちろん原作が大好きという理由もある。

宮永照という存在は、原作(聖典)でも最強格なのは間違いない、しかし絶対的な最強か?と問われれば、素直にハイとは言えない程度であるのだ。

 

だがそれでは私は嫌なのだ。

最強格では嫌、最強でないと…!

私は俺TUEEEE麻雀も大好きなのだ。

 

だから、最強を目指そうと思う。

姉としても、"私"自身としても。

 

原作崩壊?私という存在が生まれてきた時点で既に崩壊している件。

とりあえず4歳の頃からさりげなく親に麻雀をやらしてくれとせがもう。

 

 

 

 

 

等と思っていたら3歳の時点で牌を触る機会ができた。

一年ほどリハビリしつつ、もういいかと我慢できなくなったので、とりあえず4歳になった記念に父親をコテンパンにした。

どうなるものかと思っていたら、意外と良い方に取られたみたいで、この子は天才だとか将来はプロ麻雀選手だとか騒いでいた。

て言うか、ぶっちゃけ父親はそこまで強くはなかった。

咲-Saki-世界なら能力を使ってくるかと思ったが、そんなことはなかったはず…少なくとも知覚はできていない。

ちなみに私自身も未だ能力を開花させてはいない…色々と試してはいるが、元の世界にはなかった感覚のせいか、それともまだ麻雀力が足りないのかは不明だが…。

 

ちなみにこの世界はプロ麻雀選手という職業がある…年俸制とかプロ野球みたいだ。

毎年、小・中・高校と将来成りたい職業トップスリーにいつも入っている程だ。

トップクラスのプロ麻雀選手は、何十億単位で稼ぐらしい。

これでバリバリ稼いで咲ちゃん甘やかしまくりたい。

そして咲ちゃんグッズで家を埋めつくしたい。

うむ、新たな目標ができた、最強のプロ麻雀選手になってバリバリ稼ぐぞ!!!

 

ただ、原作自体も好きなので、極力原作からコースは外れないようにしたい…と思う、既に手遅れだとか聞こえない聞こえない。

 

 

そんなこんなで咲ちゃん(天使)が誕生して、そして私の目標が決まってから2年の月日が過ぎた。



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これが物語の強制力か…!いいえ自業自得です。

3歳の咲ちゃんに「てるおねぇちゃ」と呼ばれた時の衝撃で私の麻雀力は覚醒した。

 

そう、能力だ。

この世界の麻雀には俗に言う"能力"という特殊な力が確認されている。

嶺上牌を自由自在に操ったり、1巡先を見たり、場を支配したりする。

私自身の能力については、原作(聖典)によれば、連続であがれば上がるほど点数が跳ね上がっていく連続和了ってやつと照魔鏡という相手の本質を見抜くようなやつだ。

あとギギギっていう奥の手的なやつもあるらしいが、あれは何なんだろうな…拝見する前にこっちの世界に来たからわからん。

 

そんな私に能力が解放されたわけだ。

ぶっちゃけどんな感じなの?と問われても、言葉では言い表しにくいが、なんとなくわかるとしか言えない。

卓に座って牌を握れば、まるで全てが意のままといった万能感…これが場を支配というやつだろうか…そんな感覚が湧き上がる。

それと牌を引く時に今まで感じなかった感触が増えている。

原作ではどのタイミングで覚醒したのだろうか、いやそもそもこういうのって徐々に力を付けてそれを能力へと昇華させるものではないのだろうか。

 

まあ私の場合、咲ちゃんへの愛故と言えるだろう…というか実際に前世も含めて15年以上咲ちゃんへの愛と研鑽があったわけだし、一応麻雀もネット世界一位程度の麻雀力もあったのだから、早すぎる…というわけではないと思う。

 

とりあえずは、この感覚を忘れないように反復練習することと、力を増強することを当面の目標にしようと思う。

さしあたっては父親にサンドバッグ…もとい練習相手になってもらおう。

 

 

 

 

 

 

あれから何年か経ち、咲ちゃんも麻雀牌に手を触れ、家族麻雀ができるようまでに成長した。

まだまだ咲ちゃんは弱くて、嶺上開花なんてできる状態ではない。

 

とりあえず原作ルートに進まないといけないということで、私は咲ちゃんを連れて出かけて、山の上に咲く花うんたらかんたらということでイベントはすましている。

 

 

 

 

「リンシャンカイホー?」

 

「麻雀の役の名前だよ咲ちゃん。

 『山の上で花が咲く』って意味なんだ」

 

「咲く?

 おんなじだ! わたしのなまえと!!」

 

「そうだね 咲ちゃん。

 

 森林限界を超えた高い山の上

    そこに咲く花があるんだよ

 

 咲ちゃんも

 

  その花のように――

 

   どんなに冷たく、辛い場所でも―― 

      

    他の花が無理だって諦めても、力強く――」

 

 

 

 

 

とか言ってさりげなく、嶺上開花ってやばいんだぞと原作より印象を強めておいた。

これで相手がどんな支配力(笑)を出してきても突き破って咲き誇るだろう。

無論私はその上を行くつもりだがな!!

 

そして家族麻雀であるが、原作ルートで行きたくはあるが、咲ちゃんのトラウマになってはいけないと思いお小遣い巻き上げはやめておいた。

ただ、咲ちゃんにさりげなくプラマイゼロ思考になるように誘導だけはしておいた。

アニメだと魔王っぽい咲ちゃんだが、ぶっちゃけ心の中はいっぱいいっぱいだだとか。

 

 

 

 

そんなこんなで早いもので、私がもうすぐ卒業を控えた小学校6年生の時に、悲しい事件は起こってしまった。

この頃の咲ちゃんは小学校4年生になり、少しだが胸が成長してきていたのだ。

膨らみかけたその胸を、お風呂に一緒に入っていた時に見た瞬間、私の理性はついついトンでしまったのだ。

気づけば咲ちゃんの胸の先っぽを私の唇が隠していたのだ。

 

そしてそこを遅れて入ってきたお母さんが目撃。

うん、トンだのは私の理性だけじゃなくて、私の物理的な体と私の人生もセットでだね。

役満をトリプルロンされた感じ。

 

お母さんの全力ビンタでぶっ飛ばされた私はそのまま頭をぶつけて気絶。

最後に視界に映ったのは、養豚場の豚を見る目で私を見つめるお母さんが咲ちゃんをヒシッと抱きしめている様子だった。

なお咲ちゃんはびっくりした顔してました。

 

 

 

 

次に目を覚ましたら、私は布団に寝かされていた。

横には冷たい目をしたお母さん。

記憶は残念ながらトンでない、対局続行です。

 

 

「ねえ照、あなた何をしようとしていたの。

 咲に何をしたのかわかってるのかしら?」

 

マッマの顔は笑顔だが、瞳は冷めきっていた。

 

「咲ちゃんのおっぱいがちょっと膨らんできていたから、なんかもう気づけばって感じで…」

 

私が思いを包み隠さず伝えたら、マッマは深いため息とともに死刑宣告を告げた。

 

「照…貴方が咲をかわいがっているのは知っています。

 けれど、今日のことではっきりとわかったわ。

 貴方のその愛は異常です、とても姉が妹に向けるモノではない。

 このままじゃあいつか貴方は咲を襲うでしょう……いえ、もうすでに襲っていたわね。

 明日から貴方と咲は別々に暮らしてもらいます。

 私と貴方は東京へ、咲とお父さんはここに残って暮らしてもらいます。

 反論は認めません。」

 

その時の私の顔は、マッマ曰く今まで見たことがないくらい絶望と悲壮がいりまじった凄まじい顔で、親の私ですらちょっと引いたとのことでした。

 

 

こうして私は、原作のとおり咲ちゃんと別れて暮らすことになってしまったのだった…WHY?

 



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雌伏の時と至福の時と私服の時

咲ちゃんと離れ離れになってしまった悲しい事件から早三年。

私は中学三年生となっていた。

その間、色んな事があった。

 

まず私が咲ちゃんと離されたことについて、1週間で限界がきた。

そんでもって周りの目を気にせず、脳内咲ちゃんと一人でお話してたら、お母さんに病院に連れて行かれた。

そしたら結果的に月に1回は、お母さん立ち会いの下咲ちゃんと逢えるようになった。やったぜ。

このまま二人が大人になるまで二度と逢わせてもらえないと思っていたから、なんとか耐えられるレベルになった。本当は1ヶ月でも超絶滅殺で辛いけど。

ただし、病院にも月に1回は行くことになった。解せぬ。

 

咲ちゃんと毎日逢えないのは辛いけど、月に1回逢う咲ちゃんもまた格別だった。

本当に、本当は、毎日毎時毎分毎秒逢いたいんだけどね。

 

 

ちなみに最初は半年に1回だったんだけど、即座に変更され、現状の月1回になったのだ。

その理由は、離れ離れになってしまい、脳内咲ちゃんとのオープン会話事件後の通院の際、お医者さんから定期的に逢わせなくてはやばいと判断された。

そして当初は、半年に1回にしとく?となったのだ。

 

しかしながら、我慢してから逢うという行為は、今まで我慢してた色々なモノが一気に解放されてしまう。

何があったのかと言うと、半年後に逢って抱きしめ合った時、私は幸福感で絶頂してしまったのだ。

 

「さ、咲ぢゃ…あ、あああ…ッッ!ッ!!」

 

ってビクビク震えていたらお母さんにドン引きされてた。

あの時の快感は今でも忘れられない。

そこからお母さんとお医者さん達で再度話し合いが行われ「半年もあけるとヤベエ」って結論になり、月に1回になったのだ。えへん。

なお、震えていた時、咲ちゃんは「お姉ちゃんどうしたの?」って何もわかってない様子で健気で素直で初で…可愛すぎでした!

 

 

 

そんな月に一度の咲ちゃんとの逢瀬は正に至福の時だった。

ちなみに逢瀬は、昼から逢って、ランチと午後のデートだけだ。

私と咲ちゃんを夜中に一緒にはできないらしい。何故だ。

 

お昼ご飯は、当初こそ二人お互いに作りあってきたりしていたが、私が咲ちゃんのご飯を半分冷凍保存したりするので禁止になった。

だから今は、二人で食べたいものを食べるスタイルだ。

ご飯の後はスイーツ巡りとショッピングだ。

 

スイーツを頬張る咲ちゃんのなんとかわいいことか。

この時のために死合で貯めていたお金で、高品質カメラを買ったのだ。

 

ショッピングは可愛い服を咲ちゃんにプレゼントしている。

次に逢う時に着てくれたり、写真を送ってくれたりする。家宝だね。

 

そんなこんなで私の休日は結構幸せだったりしたのだ。

 

 

 

 

麻雀についてだが、理由あって今は表舞台に出ていない。

中学生チャンピオンとかになって、原作の流れが変わるのが怖かったからだ。

特に中学三年生時は、2年後にインターミドル優勝予定の原村さんに、どんな悪影響が出るかわかんないし。

高校からは、自重せずに表舞台に打って出るけどね。

 

なので中学の間は、裏麻雀で死合をしていた。

能力を使ったモノは勿論、能力が無効・封印された時用に通常麻雀での雀力もひたすらに高めた。

全自動以外にも、手動のやつとかも頑張った。

条件はあるけど、燕返しできるくらいに!!

 

 

そうして、ついに私は高校生となった。

長かった雌伏の時は終わりだ。



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●母の独白

※ネタばれ・原作改変・独自ルート注意。幼馴染…?知らない子ですね。











あの人との間に子供ができたと聞いて、胸の中に喜びというのが生まれた時は、私にも人間性や母性というものがあるのだとわかって少しホッとした。

 

しかも生まれてくるのは女の子、かわいい服とか着せてあげたいからさらにうれしかった。

 

しかしだ、私はトンでもないモノを生み出してしまったのかもしれない。

 

あの子がまだ言葉も話せないのに、麻雀牌を触って遊び始めた時…当初こそ『この子は天才だ』と喜んだ。

裏返した牌を捲って当てようとしている姿なんか微笑ましくもあった。

『うう、能力が』とか言っていたのも、子供らしくアニメか何かの影響だと思っていた。

 

しかしだ、咲が生まれてから、あの子は変わった。

今までも十分子供らしからぬ行動をしていたが、さらに顕著になった。

4歳にして旦那を打ち負かしたときは、軽く恐怖した。

旦那の麻雀能力はそこそこ高いはずだ、それを4歳児が大の大人を手玉にとるというのは、末恐ろしかった。

 

何よりも恐ろしかったのが、あの子が咲に向ける視線や行動が、姉としての愛情なんかではなく、もっとドロドロとした性欲のようなモノを感じることだった。

 

『咲ちゃんマジ天使!』とか言っている時の表情は、本当にかわいいのだが、ふとした時に咲を見るあの子の表情は、ニチャニチャして気持ち悪かった。嫌悪感を抱くほどに。

 

けれどもあの子もまだ子供、親の私が怖がってどうする、きちんと育てれば大丈夫と思っていたのに…事件は起こってしまった。

 

3人でお風呂に入った時、あの子が咲に性的に襲い掛かっていたのだ。

あれはもう確定だ、ギルティだ。

私は即座にあの子を吹っ飛ばし、東京に行く決意を決めた。

 

 

 

東京に行ってからも大変だった。

部屋に一人しかいないはずのあの子が、存在しないはずの咲と会話をしはじめたのを見た時の私の気持ちは、他の人にはわからないだろう。

かといって、あの子への愛が無くなったのかと言われれば、それは確実に否定できる。

あの子も咲も私のかわいい子供なのだ。

ちょっと歪んでいるだけなのだ。…ちょっとよね?

 

半年間、距離を離せば落ち着くかと思っていたら悪化していた。

咲と抱き合うあの子が痙攣しながら漏らしている姿は、はっきり言ってドン引きだった。

あの子は『恥ずかしいなぁ』とか言ってかわいく笑っていたつもりかしれないが、全くもって笑えない、その日の晩、私は頬が濡れているのに気付いて、はじめて自分が泣いているのだと気づいた。

 

 

 

それどころか、そんな出来事すら、あの子のやらかしの中ではしょぼい方だった。

ある日、突然警察から電話がかかってきた。

慌てて警察署に行くと、あの子が取調室で少年課の刑事さんに呆れられながらカツ丼を食べていた。

とりあえず悪いことをして捕まったわけではないらしい。

話を聞いたところ、何やら違法な賭け麻雀会場があり、しかも女学生らしき姿まであるとの情報を警察が入手した。

普通は捜査やら内偵やらきちんと証拠を固めてからということらしいが、女学生らしき子供がいるとなると話は変わってくる。

借金のカタか、誘拐にあったのか、それともクソヤクザが女学生を騙したのかはわからない…しかし子供が被害に遭っているのは事実、一刻も早く助けねば!と警察の方々が麻雀店に突入したところ、泣いて土下座するクソヤクザと札束を数える女学生(あの子)がいたそうだ。

調べたところ、確かにそこは法外な金額で賭け事が行われる違法な麻雀店ではあった、あったが、まさかあの子がむしり取る側にいるとは思わなかった。

 

そういえば最近家の家具がやけに充実していたけれど…いえ、これ以上はやめておきましょう。

とりあえず、あの子は被害者であるとのことだった、未成年をたぶらかし、違法な賭け事をさせた罪と言葉巧みに騙して麻雀店に誘い込んだ略取・誘拐の罪になるとか刑事さんは言っていた。

もちろん、あの子が成人だったら、アウトだ。子供だから許されたのだ。許されたのか…?

刑事さん曰く、「お子さんは未成年です。被疑者ではなく、被害者では、あります…一応…いえ、被害者です、失礼しました」と言う程だった。

ちなみにカツ丼代金はきちんと請求された。

 

 

他にも、あの子が援助交際をしていると学校から連絡を受けて、市内に向かってみると、確かに怪しいおじさんと一緒にいた。

いたが、あの子の麻雀仲間だった、しかも相手はプロの方だった…それもプロ麻雀チップスにカード化されるレベルの。

とりあえず丁寧にご挨拶して、サインをもらっておいた。ふふふ。

 

 

こんな感じであの子は色々とぶっとんでいる、しかしまあ何故だろうか、そんなあの子がとても可愛く感じる今日この頃だった。

あの子は咲と麻雀のことに関しては滅茶苦茶ではあるが、真っすぐなのだ。

なら、母親の私はそれを間違った方向に行かせなければいいだけだ。

咲だって、あの子のことを好いている…たまに引いている気もするが、基本的には良い姉妹…のはずだ。

今日も頑張ろう。

…頑張ろう…。

 



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高校デビュー

突然だが、クールな美少女に対して、いきなりスカートめくりをしたらどんな反応をするんだろう…そんな風に思ったことはないだろうか?

私はある。

 

そんな皆の為に結果を教えてあげよう。

答えはビンタされる、だ。

美少女のパンツが拝めた上にビンタまでいただける、得しかない。

 

「なんで叩かれてるのにうれしそうにするんだお前はっ!?」

 

黒髪ロングのパッツン前髪。

そう、咲-Saki-の姫カットと言えばこの人、弘世菫(ひろせすみれ)だ!

神典(原作)においては、私こと照とよくペアで出現していたシャープシューターの異名を持つ白糸台高校の未来の部長だ!

本当は"病んでさえいなければ最強であろうトキィ"がいる関西の千里山に行きたかったらしいが、親御さんからダメだしもらったみたい。

そんな彼女はインターミドルで活躍していたらしく、特待生でこの白糸台高校に入学しているはずだ。

原作ルートなら私は彼女から誘われて麻雀部に入るのであろうが、我慢できずについつい自分から声をかけてしまったというわけだ。

 

「すまない…クール美人がどんな反応をするのか見てみたくなって、つい…」

 

「なるほどな……って誰が納得するか!何がついだ!大体お前は一般入学のやつだろう!何でこの棟にいるんだ!」

 

「別に一般入学生だって、麻雀部に入ってはいけない理由はないだろう?」

 

「特待で入れない奴が部に来ても3軍がいいところだぞ、悪いことは言わないからやめておけ。

 自分で言うのもなんだが、インターミドルでそこそこの成績を残した私でも、部内では上位グループに入ることすら難しいんだぞ」

 

口が悪そうに見えるが、実のところ本当に心配して言ってくれているのが伝わってくる。

強豪校の麻雀部なんて、レギュラー以外の人権なんて存在しないって感じだろうしな。

しかし会ったばかりの私にいきなりそんなことを言うなんて

ふふ、かわいいパンツ履いてるくせに中々じゃないか。

 

「ふふ、かわいいパンツ履いてるくせに中々じゃないか」

 

「おいお前心の声漏れてんぞ」

 

「漏らしてんのよ」

 

「しまっておけそんなものは!!!くそ!調子狂うな本当に…」

 

何だかんだと言い合いながら気づけば麻雀部の部室前まで到着した。

 

さあ、ついにここから始まるのだ…大魔王の物語がな!

 

 

 

 

 

とか思っていたら何だこれ、こんなに部員数がいるのか…白糸台舐めてた。

確かに原作でもレギュラー以外がずらっと並んでいるのは見たが…あれすら一部だったとは。

やばいぞ私、どう動けばいいのかわからん。

1・2年生の間でインターハイ団体戦2連覇、2年生の時に個人戦優勝、春季大会団体優勝にもっていかないと原作ルートにならない…2年生の時は簡単だろうが、問題は今年の団体戦だ。

確か原作ルートだと立役者ってあったような…その辺の描写がなかったなそういえば。

 

そんな感じで途方に暮れていたら、部員数と熱気に圧倒されたと勘違いしたのか、菫が心配そうに声をかけてきてくれた。

本当にいいやつだなこいつ、ネコさんのパンツの癖に。

ぶっちゃけ咲ちゃん以外のキャラやカプもかなり好きだった私からしたら、原作通りのキャラクターである菫が目の前にいたら、我慢ができない。

さっきのスカート捲りも咄嗟の照れ隠し的なやつだ。

 

大好きな大好きな大好きな大好きな物語のキャラクターが目の前にいるのだ。

興奮しないわけがない。

しかも菫はかなりの美人だ。

テレビで芸能人としても余裕どころか、超人気でるレベルでやっていけるくらいだ。

もちろん、一番は咲ちゃんだよ?

けどね、本当に美人なんだ菫は。

漫画からそのまんま出てきたような、美の塊。

菫ですらこれだ、他の咲-Saki-キャラクターが出てきた場合、たぶんまた我慢できなくなると思う…。

仕方ないね、大好きな世界なんだもんね…。

 

声をかけてくれたおかげか、余計なことも考えたがそれでも驚きと緊張からは解放された。

とりあえず菫にお礼を言うとしよう。

 

「ありがとう、優しいんだな」

 

「べ、別にそんなつもりで言ったんじゃない」

 

ツンデレktkr

 

「ツンデレktkr」

 

「だから心の声漏れてるぞ!」

 

「ッハ!? っていうか何で私の考えていることがわかるんだ!」

 

「お前は顔に出すぎだ。

 あとはまあ、私は一応そういう読むことに関しては得意だからな」

 

さすがはシャープシューターといったところか。

とりあえずは団体戦のチーム作成の立役者にならないといけないな…確か今年は私以外のメンバーで出たはずだ。

そんでもって三年生と二年生の二人は卒業後プロに行くはず。

立役者というからには私が5人引っ張ってきた感じかな?

試合に出られないのはちょっと寂しいけど、チームメンバーには期待できる。

なぜなら咲-Saki-世界のプロは人外魔境…つまりそのプロに一目置かれる3年生達もまた、人外というわけだ。

ふふ、楽しみだな…チームには入れないが、その人達との練習対局…存分に楽しませてもらおう!

 

 

 

 

 

 

 

 

…とか言って調子に乗っていたら、菫と共にメンバーに入ってしまった。

 

チーム龍姫

 

    渡辺 琉音(3年生)

    

    沖土居 蘭(3年生)

  

    宇野沢 栞(2年生)

 

    弘世  菫(1年生)

  

    宮永  照(1年生)

 

 

どうしてこうなった……はい、私のせいですね。

まあいい、こうなったらもう開き直って楽しもう!

とりあえずは全国制覇だぜー。

 

 

 

 

 

 



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そして原作へ………原作か?これ

高校デビューしてからの2年はあっという間だった。

 

 

◆高校1年生

 ●インターハイ

   団体戦  優勝

   個人戦  優勝

   受 賞  1年生の部MVP、敢闘賞、殊勲賞

 

 ●U18国際大会

   日本代表メンバー選出及びレギュラー入り

   団体戦  4位(日本史上初の決勝卓進出)

   個人戦  7位(日本人トップ)

 

 ●春季大会 

   団体戦  優勝

   個人戦  優勝

   受 賞  最優秀賞、最多得点賞

 

◆高校2年生

 ●インターハイ

   団体戦  優勝

   個人戦  優勝

   受 賞  最優秀賞、最多得点賞、

        2年生の部MVP、殊勲賞

              

 ●U18国際大会

   日本代表メンバー選出及びレギュラー入り

   団体戦  準優勝

   個人戦  優勝

   受 賞  大会MVP

 

 ●国内グランプリ

    ※年末に開催、プロアマ問わずのオールスター

     国内の人気雀士投票の上位32名が選出される

     通称グランプリ

   小鍛治プロ以来となる学生の身での出場

   有馬個人グランプリ6位

   受 賞  敢闘賞、殊勲賞

        ゴールデンフィンガー賞

 

 ●春季大会

   団体戦   優勝

   個人戦   優勝

   受 賞   最優秀賞、最多得点賞 

 

 

 

 

3年生の先輩方も夏・春連覇を成し遂げ有終の美を飾り卒業、何名かはそのままプロの道へ進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

……うん…。

 や り す ぎ た 。

反省は少ししている、後悔はしていない。

言い訳してもよろしいか…?

 

めちゃめちゃ楽しかった。

打てば打つほど強くなっていく自分に酔いしれていた。

まあさすがに日本にしろ世界にしろ上には上がいるってのもわかったけど、いつかは倒してやる。

 

そして、ついに原作時間軸に来てしまった。

4月の新入生には淡ちゃんがいるはず。

確かあの子、自分より弱い人のこと見下す傾向があったはずだから、まずは躾けないとね!

原作でも私にだけはなついていたし、たぶん躾けたんでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっれー? 先輩たち本気だしてますぅ?

 さっきからぜんっぜんアガってませんけどぉ、別に私が1年生だからって手加減してくれなくてもいいんですよー?」

 

現実にこんな調子乗った後輩きたらブチ切れ案件ですな。

思ってた以上に淡ちゃんが調子ノリスケだったことにびっくりしています、照です。

相手の2年生も結構やるはずだけど、さすがに淡ちゃん相手だと無理か。

 

「この分だと噂のチャンピオンとやらも大したことないのかなー?

 今年から私がチャンピオンになっちゃうよー?」

 

「調子に乗るなよ1年坊が!」

 

おっと、ここで女子から一番モテル女子、我らが菫ちゃんが卓についたぞ。

菫ちゃんについては、なんだかんだで付き合いも長く、かわいいし普通に麻雀も強いし、かわいいし、かわいいから、彼女の弱点とか癖とかを無くす魔改造を済ませてます。

隙を見せたと思ったら罠だったというエゲツナイシャープシューターになってます。

さらに残るは亦野さんと渋谷さんが卓につく。

 

1年生相手にチーム虎姫メンツで囲むとか…キタナイ…ということもなく、実はチームのメンツ探しも兼ねてるんだよね。

3年生が卒業して、私のいるチームは1人減ってしまっている。

だから新入生から1人補充しないといけないわけだ。

白糸台の伝統で、チームに最低1人は1年生を入れないといけないからね。

まあ私は淡ちゃんを入れるつもりだけど、他の3人は…普通に生意気な1年生を〆る気ですな、これは。

さてさて私は後ろから見学といこう。

 

 

東家  大星 淡(おおほし あわい)

南家  弘世 菫(ひろせ すみれ)

西家  亦野 誠子(またの せいこ)

北家  渋谷 尭深(しぶや たかみ)

 

 

淡ちゃんの絶対安全圏のせいか、淡ちゃん以外の手が重たい。

重たいが…そこはさすがは虎姫メンバー、さっきまでのメンツと違い、鳴いたりしながら着実に手を進めていく。

流局を含め、何度か淡ちゃん以外がアガることができた。

そして東4局、菫が見事に淡ちゃんの過剰牌をスナイプして満貫をあがり、南場へと突入した。

 

「ふーん…さすが部長さん、かな?

 けどまあこの程度なんだー」

 

(誰も私の支配を打ち消せていない…まあ本気じゃあないんだろうけど、ちょっと拍子抜けかなぁ。

 ていうかこの部長さん美人すぎない…?)

 

「じゃーあ…ちょっと本気…だそうかな!

 リーチィィ!」

 

でた、淡ちゃんのダブりー。

けどみんな落ち着いてる、まあ1回程度じゃ偶々かと思うよね。

 

「カーン」

 

このあと何巡かしたらアガッて、カン裏が乗るんだっけか。

 

「ツモ!

 ダブリーに…裏ドラ4だね」

 

「「「ッ…!」」」

 

ただのダブリーにたまたま裏がのっただけ。

普通に考えれば、そうなるだろう。

けどこの世界の麻雀は普通じゃあない。

その証拠に、菫も皆も何か勘づいている、何かはわからないけれど、何かがある、と。

そしてそれはすぐに証明されることとなる。

 

「1本場…。

 リーチィ…!」

 

「またダブリーだと!?」

 

メンバーは驚いているが、まだ常識の範囲内。

連続ダブリーとか稀によくあるよね。

けど…。

 

「ツモ! 裏ドラも…乗っちゃうんだよねぇ」

 

まさか、という気持ちが菫達の心を支配していると思う。

そしてそのまさかは……

 

「2本場…そして…

 

 

ダブルリーチィ

 

3連続のダブルリーチ…誰しもが、疑念を確信へと変えた。

こいつは、本物だと。

 

 

さて、とりあえず次の対局で淡ちゃんの実力確認しつつ、〆ちゃおっかな♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロン 7700」

 

「ッ!  はい…」

 

 

「カ、カn「ロン 槍槓 白 三色 ドラ込み12000」   …はい…」

 

 

 

「ダブルリー「ロン 人和だね…何点がいい?」 …」

 

「ふえ…」

 

「ふえ?」

 

「ふえ"え"え"え"え"え"え"え"ん!!!」

 

「照! さすがにやりすぎだ!」

 

あの後調子に乗った淡ちゃんをぼろくそに狙い撃ちしたら、ガチ泣きされた。

菫をはじめ、他の部員も淡ちゃんには同情の目線を送り、私にはドン引きの目線を送ってくる。

なぜだ…ちょっと調子に乗っていたから躾けただけなのに…。

 

 

「ほら、な? そんなに泣くなって、こいつはちょっとおかしいんだ。

 君は十分強い、自信を持っていい。私にだって勝ち越しただろう?

 だから泣き止んでくれ…君に涙は似合わない」

 

「う…うん…」

 

おっとここで原作よりはるかにレベルが上がった菫のタラシスキルが炸裂する。

イケメン女子すぎてこいつ校内なら私より人気高いからな…。

私が白糸台の魔王として君臨するさなか、菫は王子様として君臨している。

今も淡ちゃんにさりげなくナデポ・アゴクイ決めてるし。

 

っていうか淡ちゃん何か頬赤く染めてない?あれ?私になつくんじゃなかったっけ?

 

「あの、調子に乗って…ごめんなさい…。

 あ、あの…お姉様のお名前は…?

 あ、わ、私は大星 淡って言います!!」

 

淡ちゃんキャラ崩壊してんぞおい。

 

「ふふ、1年生は元気すぎる位で良いんだよ。

 私は弘世菫だ、やはり君は笑っている方が素敵だよ」

 

お前は相変わらず宝塚かーい。

 

「は、はいっ//////」

 

って、おおおおおおいいいいい!!!

何で手を淡ちゃんの頬にあててんだ菫!

っていうかなんか二人の背景がおかしいんですけど!!百合の花見えてるんですけど!!

おいい!部員共! お前らもウットリしてるんじゃねえええええ!!!

 

どうしてこうなった!?

 

 



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人類の先を行く女

 

どちゃくそ生意気な大星にしつけをかましてから数週間。

あれからあの子には激しく距離を置かれている。

近づこうものならすぐに逃げ出し、菫の後ろに隠れてしまう。

 

一体私が何をしたと言うのか。

菫が言うには私が淡のスカートを捲って股間に顔を密着させたり、原作とアニメの違いを確認すべくその高校一年生にしてはかなりのタワワ(おっぱい)を直に確認したことだと言うが、そんなことで淡が怒ったり怯えたりするはずもなく、結局原因はわからずじまいだ。

 

ちなみに菫にも同じ事をしているが、最近の彼女はあんまり激しい反応を見せないのだ…倦怠期というやつだろうか?

少しつまらなさを感じているが、ついつい捲ってしまう。

やはり『美少女がどんなパンツを履いているのか』という事象は、人類にとって永遠の課題とも言える。

私は日々人類史を進めていると言えるのではないだろうか?

もちろん、ただ見るだけではない。

きちんとかわいかったとか、リボンがいい感じだねとか感想を述べるようにしている。

また、菫と言えばその長く美しい黒髪が素晴らしいのだが、こちらもどんな香りがするのか定期的に確認を行っている。

シャンプーソムリエは原作(神典)でも設定があったしな。

 

 

一度これらの件で母親と麻雀部の顧問と生徒指導の先生の4人で話し合ったが、私の熱意に押されたのか最後には疲れた様子で背中をポンと押してくれた。

それからはちゃんと言われたとおり、事前にスカートを捲ることを伝えてから行うことにしたのだ。

菫も淡も恥ずかしがってスカートを押さえるが、それは逆効果であることを理解していない。

恥じらいは最高のスパイスとは誰が言ったのだったか…。

 

こんな感じで毎日原作(神典)のキャラクター達のことを愛でながら充実の日々を過ごしている。

もうすぐ待ちに待った咲ちゃんとの対戦(全国大会)が来る。

咲ちゃんがどれだけ強くなったのか楽しみだ。

ああもちろん、私は負けるつもりどころか、その可能性すら考慮していない。

考えているのは、咲ちゃんの色んな顔を如何に楽しむかということだ。

姉より優れた妹など存在するはずもないのだから。

そのために私は修羅の路を歩んできたのだから…。

ただ、それでももしかしたら、咲ちゃんなら…と淡い期待もしていたりする。

 

咲ちゃんの焦っている時、悩んでいる時、悔しがっている時、そして負けた時…普段見る咲ちゃんとはまた違ったモノになるのだろう、想像するだけで下腹部が熱くなる。

負けたら泣くだろうか・・・とりあえず最低でも涙は舐めたい。

鼻水もできれば・・・。

あとは接戦ならば汗ももちろんだ。

咲ちゃん、原作どおりなら靴下を脱ぐはずだけど・・・その靴下も何としても確保せねばなるまい。

きっと素晴らしい香りがするはずだ。

お母さんに見つからないように保管しなくては。

そして裸足になったら、足の指と指の間を私の舌で綺麗に掃除してあげるのだ。

咲ちゃんは未知の快感に打ち震えることだろう。

未経験の人は是非経験してほしい、指を舌で舐められるのは非常に気持ちいいのだ。

 

 

それと咲ちゃん以外の原作メンバーのパンツやおっぱいも確認しないといけない。

原作だとハイテナイ感が非常に高かったが、さすがに現実となった今は、皆パンツをきちんと履いている・・・はずだ。裸ジャージとかおらんよね?

 

ここで問題はどんなパンツを履いているのか、ということだ。

人類の永遠の課題たる美少女のパンツの柄は私にとっても永遠のテーマである。

とりあえず個人的に大好きな阿知賀女子全員と千里山のトキリュウカコンビは絶対に確認しなければならない。

後者に関しては、百合を崩したくはないので二人の了承をもらった後に堪能したい。

できれば二人のエチエチなところを間近で撮影しながらペロペロしたりしたいのだが、さすがにペロペロは許してくれないだろう。

 

 

先ほどからパンツ関係の話題ばかりであるが、皆さんはどうだろうか?

私は今も昔もアニメを見ているときは常にパンツとかを意識していた。

アニメでは描写されないが、この子は一体どんなパンツを履いているのだろうかとか、どんなおっぱいなんだろうとか妄想ばかりしていた。

NTRは大嫌いだけど、ヒロインのパンツを見てその股間に顔を埋めて反応を見てみたいと思った紳士淑女は私だけではないはずだ。

もちろん婚前交渉等の行為自体はしない、最後はきちんと恋人と結ばれてほしいからだ。

だがそれはそれ、これはこれ。

スカートを捲られたらどんな反応なんだろう。

そしてそのスカートの中はどんな光景なんだろう。

そんな誰しもが考える当たり前の常識的なことを、私は日々行っている。

 

だから目の前にハーベストさんがいれば、そのスカートを捲る。

「ね? ね? パンツ見せて?」

と聞いたがハーベストさんは顔を背けるだけだった。

沈黙は肯定というから遠慮無く捲らせてもらう。

 

ハーベストさんは鋭い目つきでにらみ返してくるが、特に何も言ってこない。

そして少し顔が赤い、うむ、やはり照れ顔は最高のスパイスである。

ちなみにスカートの中は、彼女に似合う素敵な色合いの・・・薄い緑色のパンツだった。

 

「ふふ、君に似合う素敵なパンツだね・・・。ありがとう」

 

感謝の言葉を告げると、ハーベストさんは照れたのか小走りに職員室に向かって走って行った。

勢いよく扉を開けて、先生!等と叫んでいるところを見るに急ぎの用事だったか、申し訳ないことをしたな。

 

このように、麻雀部では私の知的好奇心の追求に関して誰も文句を言わない。

皆理解ある部員達ばかりで本当に涙が出る。

 

 

 

この前なんか警察の人が、私の探究心について詳しく聞きたいと取り調べを行ってきたくらいだ。

 

この世界がどれどけすばらしく、特にその中でも原作(神典)にでてくる天使達(キャラクター)については詳しく語った。

最後は皆、oh…シンジラレナーイ最高じゃないかこの世界は、といった感じで首を左右に振ったり、こんな素晴らしい考えの子がチャンピオンか、とか私の意識の高さに皆びっくりしていた。

お母さんは泣きながら、これ以上は・・・とか何とか言おうとしたが、嗚咽がひどすぎて最後らへんは聞き取れなかった。

たぶん無理はしないでね、と言おうとしたのかな?

 

ただそれから咲ちゃんと会う日の時間制限がさらに厳しくなってしまった。

お母さんは私の体を心配しすぎだ。

全然無理なんかしていないのに・・・全く心配性だ。

 

 

 



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●とある刑事の独白

彼女とはじめて出会ったのは、とある雀荘でだった。

私は少年課の刑事だったのだが、未成年の女学生がヤクザから略取等の何らかの被害にあっている可能性が高いとの情報を得て、被害者と同じ女である私と、暴力犯課の刑事達と共に現場に踏み込んだ。

 

踏み込んだ先で見たのはヤクザを踏みつけている彼女だった。

数々の悪ガキを見てきたが、あんなのは見たことがない。

漫画やドラマのように、格闘技が強い女子高生がヤクザを制圧したわけではなく、単純にヤクザを餌に尻の毛までむしりとっていたのだった。

 

本署に任意同行して調べてみるとまだ中学生だった。

『取り調べといえばカツ丼ですよね!』とか言ったので自腹でいいならと注文を頼んだ。

 

結局彼女は年齢のこともあってか、何の罪にもならず被害者扱いとして母親に引き渡した。

母親が涙目でカツ丼代を支払っていたのが印象的だ。

 

 

 

その後、彼女が鮮烈な高校デビューを果たした事を新聞の一面でみた。

高校一年生にして麻雀の全国チャンピオンとなったのだ。

 

それからも彼女の伝説は続き、春季大会でも優勝したり、世界大会にも出場したりしていった。

 

不良がボクシングに出会い、チャンピオンになっていくように、彼女もきっとそうなのだろう・・・。

きっと彼女と会うことはもうないだろう。

そしていつの日か私は『実は彼女昔はヤンチャしててさ、私が取り調べしたのよ?』等と自慢する日がくるのだろう、それこそドラマのように。

 

 

 

 

 

そんな風に思っていた時期が、私にもありました。

 

 

 

 

 

それはとある有名名門校の教師と保護者という女性が相談に来たことから始まった。

思えばその女性にはどこか見覚えがあったが、その時は思い出せなかった。

 

相談内容は、とある女生徒が他の女生徒に対してスカートを捲ったり胸を触ったりと・・・いささかスキンシップの域を超えている行為をすることについてだった。

 

最初はまあ女子校だし、軽い百合かな?と思っていたが、聴取してみると、スキンシップなんてとんでもない。

股間に顔を埋めたり、胸も…その乳首までいやらしく触ってきたり、挙げ句の果てに首筋や頬をペロペロと舐めてきたりと、普通に犯罪行為であった、擁護のしようがない。

こうしてウチ(警察)にお願いする前に、生徒指導の先生も含めて矯正しようとしたが、ダメだったそうだ。

なるほど、それでウチに来たわけか。警告段階はもうすんだ、と。

 

ところが被害届を出すのかと思えばそうではないようだ。

何でもそれは少し避けたいらしい、と言うのもその女生徒と言うのが、今世間を賑わしている宮永照(チャンピオン)だという…

その全国チャンピオンの不祥事はマズいというのも、多少あるらしい。

だがそれ以上に被疑者である当の本人が全く悪意がないからだそうだ。

いやあるだろ悪意。むしろ悪意の塊だろ。

 

だが被害者等が言うには、本当にキラキラとした瞳で、まさに汚れを知らない少年のような瞳で見つめてきて「パンツ見せて」と懇願してくるらしい。

真面目な顔で何言ってんだこいつら、と思った私は悪くないはずだ。

て言うか私の中で、彼女については良い話で終わっていたはずなのだ、やめてくれ、これ以上チャンピオン像を崩さないでホントに。

 

 

 

何とか叫びたくなる気持ちを抑えつつ続きを聞いていくと、そういった行為をする時のいやらしさも、確かに感じるそうだ。

まるで中年親父にハアハアと見つめられているような悪寒もするらしい。

だが、彼女の瞳はどこか神々しいモノを見るかのように輝いているらしい。

いっそ愛まで感じるらしい、自分だけでなく、自分の後ろにある何かに対するような愛。

 

そういったものがあるせいで、申し訳ないが警察の、刑事さんの方から厳しく注意してもらえないか、との申し出だったのだ。

 

ただ、万が一、もしもの時のため、一応・・・一応、調書は取るということになった。

被害者調書はもちろん、彼女を参考人として。

 

以前の光景(ヤクザを足蹴)を思い出しながら、当時から破天荒だった彼女が一体どれだけ成長・・・・・・いや、道を反らしたまま突き進んだのか、考えるだけで寒気がした。

 

 

 

 

数日後、改めて件の女生徒とその母親を呼び出し、取り調べを行うこととなった。

 

「こんにちは、宮永さん。ごめんね急に呼び出して。

 今日はね、もう聞いていると思うけど君の学校での・・・その行動というかね、そういうのに関してちょっとお話があるんだ」

 

「はい、刑事さん。

 先生から聞きました。

 なんでも私のスキンシップが少し激しすぎるとかどうとか」

 

「うん、そうなんだ。

 それでごめんだけど、今日のことはちょっと書類に残させてもらうね?

 あ、色々質問とかするけど、言いたくないことは言わなくて良いからね?

 それじゃあはじめるよ。

 私もね、女子校だったから・・・そのスキンシップというか、まあくっついたりするのはよくわかる。

 よくわかるんだけどね・・・ただその、さすがにね?

 胸を直接触ったり、股間に顔を埋めたりするのは、度が過ぎると思うんだけど・・・君はどう思っているのかな?」

 

「はい、確かに刑事さんの言うとおりかもしれません。

 けれど、仕方がないのです! 

 私は、私は最高に幸せなんです!

 だって神の世界にいるんですから!

 ああ、ああ、そうなんです!

 今私は神の作られたこの世界に!

 咲ちゃんを筆頭に、天使達と共に生きているのです!

 彼女達の吐いた息を吸えているんです!」

 

咲ちゃんというのは彼女の妹さんらしい。

母親曰く、溺愛・・・と言うレベルもおこがましいほどの愛を向けているらしい。

異常性癖です・・・と呟いた母親の顔は今にも窓から飛び降りそうな表情だった。

そもそも人の吐いた息を吸えるってなんだ、発想が頭オカC。

ていうか麻雀雑誌で特集を組まれた時に写っていた彼女の顔の瞳はキラキラと輝いていて、今日も、確かに輝いては、いる。

いるが、その奥にはヘドロのような、ドブ川の底のような、ドロドロとした光を通さない闇のようなモノが見える。

この目はアカンやつや・・・昔取り扱った狂信者と同じ・・・いやそれ以上にヤベエ瞳だわ。

 

「その天使達のなんと可憐で美しいことか!

 そんな天使のパンツやおっぱいが気にならない人間がいるでしょうか!?

 いやいません!

 いないんです!!

 いるはずがありません!!!」

 

三段活用して叫ぶ彼女の瞳は逝っていた。

普通に怖い。

 

「そしてその気持ちが抑えられる人間も、またいないのです!

 当然のことなんです!

 さすがに私だって頑なに拒否されたら、しません。

 天使達を泣かせることは禁忌ですから!」

 

既に泣かせてるし、そもそも泣かせるとかそういう以前の問題にお前の行動が禁忌(犯罪)だよ。

こんなの調書に書けねえ・・・上司に見せたら即座に舐めてんのかって破られる。

・・・逆に笑ってくれるかも?いやないわ。どうしよう。

 

コレ(彼女)は違う世界に生きていると言っていいレベルの存在だ。

会話をしているようで、会話になっていない錯覚に陥る。

まるで自分が神話の世界に迷い込んだ幸せな人間のように語る彼女は、別次元の人間のように感じ取れた。

女生徒に痴漢行為をするのも全て知的好奇心のためだとか、その欲望を我慢することはできないとか。

様々なドロドロとした欲望を吐き出し続ける彼女だったが、だが決して無理強いはしないという固い信念も感じ取れたのだ。

さらに大声で喋り続ける彼女に対して、私は時折相づちを入れたり質問を挟んだり、時には注意したりした。

ただ、たぶん・・・というか絶対私の言葉は彼女に届いていないと思う。

途中、思わず『・・・こんなのが・・・チャンピオンか・・・』と呟いてしまった。

ていうかもう20分くらいしゃべり続けているけど大丈夫かこの子・・・いや大丈夫じゃないわ普通に考えて。

 

「照ッ!わかった、わかったわ、貴方の思いはわかったからもうこれ以上喋らないで!」

 

どうしたものかと悩んでいたら母親が涙を流しながら彼女を止めていた。

まじで調書どうしよう・・・とふと取調室の扉の方を見ると、同僚や直属の上司どころか課長までのぞき込んでいた・・・おそらく彼女の叫び声(演説)が聞こえて見に来たのだろう。

 

私が上司と課長に対して、どうしましょう・・・と視線を送ると二人とも首を左右に振ったのだった。

 

 

 

 

 

結局、彼女の言葉をそのまま調書に落として終えた。

彼女の文言をパソコンに入力しているとゲシュタルト崩壊しそうだった。

正気を保った私を褒めて欲しい・・・いや結局やけ酒に逃げたけども。

 

 

 

 

帰り際に、母親が課長や上司、私達に対してお詫びとお礼を言ってきた。

 

「今日はお忙しい中すみませんでした、そしてありがとうございました。

 これで娘も少しは変わってくれたらいいのですが・・・。

 これからもご迷惑をおかけするかもしれません、万が一、娘のことで何かあればいつでも、たとえ深夜だろう連絡いただけますか、どうぞよろしくお願いします」

 

彼女()はアレかもだけど、お母さんはしっかりしているな・・・そしてあんなぶっ飛んだ娘だけどちゃんと母親として向き合っているのだなと感心した。

しかしその直後、

 

「ただ、もしあの子のことに関して、今日知り得たことを、必要最低限の人員以外に、たとえ噂話程度でも漏らすようなことがあったり、ないとは思いますが麻雀雑誌等の外部にリークしたりしたら・・・・・・・・・・・・

          

   覚 悟 し て お い て く だ さ い ね   」

 

とドス黒く、光を一切通さない瞳でそう言ってきた母親を見て『あ・・・やっぱこいつら親子だわ・・・』と、そう思ったのだった。



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理想と現実

「照、貴方はセクハラされる人の気持ちを考えたことがあるの?」

 

事の始まりはマッマと夕飯を食べている時だった。

学校の先生や警察からも天使達を愛でることについての太鼓判を押され、毎日が楽しい日々を過ごしていた私に対して、いきなりわけのわからない質問をしてきた。

 

「セクハラなんてしてないよ?」

 

「自覚して!!

 本当お願いだから!

 とにかくわかっている前提で進めるわよ!」

 

セクハラなんて失礼なことを言ってくるマッマだな、なんてその時まではそう思っていたのだ。

 

「貴方が、学校でしている一部の女性の下着を覗いたり胸を触ったりしていることなんだけど、前に聞いたこと(警察での取り調べ)でなんとなくわかったわ。

 貴方は誰彼構わずセクハラをしているのではない、菫さんをはじめ、一定の人物のみにしているわね。

 基準はわからない、貴方のチームだけとも言えるしそうでないとも言える。

 何か身に覚えはある?」

 

確かに、誰彼構わずおっぱい触ったりしていたら犯罪だよね。

そう考えたら自分は原作に出てくる天使ちゃん達にのみしていることになるのか。

なるほど、あふれ出る愛が我慢できないということだな。

 

「愛かな」

 

「愛?」

 

「そう、愛」

 

「愛しているということ?」

 

「うむ、私はあの子達を愛している」

 

「LOVEということでいいのかしら・・・」

 

「そう、LOVE!私は愛している!

 今だって想像するだけで愛があふれてくる、とまらない、とまらなんだ!

 もちろん一番は咲ちゃんだよ?

 それは絶対だし世界の真理であり唯一絶対のこと!

 けど、私はこの世界も愛しているの!

 そこに住む天使ちゃん達のことも好きなの!

 そもそも!!

 こうなったのもお母さんが悪いのよ!

 私と咲ちゃんを引き離すから!咲ちゃんに会いたくて会いたくて会いたくて会いたくて仕方がないのに引き離すから!

 だったら他でなんとか我慢するしかないじゃない!!!」

 

「あ、あなた自分が何を言っているのかわかっているの!?

 え、ちょっとまって、え、本当にそう思っているの?

 ほんとにマジ?え?もしかして既に何人かに手をつけてる?」

 

「こんなことで嘘なんてつくもんか!」

 

私の真っ直ぐな気持ちに、お母さんは言葉を失った。

たぶん私の真剣さに今更ながら気づいたんだろう。

そして私の言葉の意味を必死にかみ砕いているのだろう、瞳はせわしなく左右に動き、瞳孔が開いている気がする。

何となく目がうつろで精気がないような気もするが気のせいだろう。

 

 

しばらくするとマッマがフリーズから復帰した。

 

「照、貴方が以前警察署で喋ったことについて話しなさい。

 貴方が麻雀で進んできた道はそれはもう立派なものよ、それこそ神話レベルと言って良いわ。

 貴方は自分の進んできた道を神話にたとえ、それにそってチームメイト達を神典に出てくる人物、天使として見ているのかしら?

 そしてその天使達への愛情表現が、あのセクハラ・・・違うかしら?」

 

「え、違うけど・・・?」

 

即座に否定したが、私自身はマッマの言葉にびっくりしていた。

正直舐めていた、この人自身もだし、母親というものを。

自分で言うのもなんだが、私は人として正直どうかと思うようなことをしている自覚はある。

自覚はあるが、やめるつもりもないし反省も後悔もしていない。

この世界は麻雀漫画が元でね、なんてことを他の人に言ったことはないし、これからも言うつもりはない。

だが自分自身はどこかで自分の人生を一種のゲームのように楽しんでいるという感覚があった。

 

目の前の母親にしたってそうだ。

私という存在と大天使咲ちゃんを生んでくれた尊い方という認識ではあるが、ぶっちゃけそこまで意識していなかったし、愛情もなかった。

いい意味で放任しつつ、けれどしっかりと育ててくれてるということもわかったので、感謝はしていたけども。

けど、まさかここまで自分のことを理解しようと考えて悩んで相談してくれるとは思っていなかった。

 

「違う。けど・・・ありがとう。

 私のことで、そこまで考えてくれて」

 

これに関しては本当に申し訳ない、うんマッマのこともこれからはちゃんと見よう。

ううん違う、マッマだけじゃない、この世界のこと、ちゃんと見よう。

この世界は漫画でもアニメでもない、現実だ。

一人一人が生きている世界なんだ。

ああ、やっぱりお母さんって偉大なんだな・・・すごいや。

ああけど咲ちゃんはもっとすごいバブみを感じさせてくれるんだろうな・・・。

ああダメ我慢しないと、この世界を大切にするんでしょ?私。

だったら頑張らないとね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱ押さえられないッ!無理ッ!

 圧倒的欲望が!目の前に極上のご馳走があって我慢できるかッ!

 できないッ!できるわけがない!

 だからごめんお母さん、これからも私は天使達を愛でる、愛でる・・・けど無理強いはしない、同意をもらって、することを約束する」

 

 

 

が、ダメッ!

耐えたのはわずか1秒にも満たない時間。

抑えられない、愛!

大切にしたい、この世界。

それはそれ!

これはこれ!

というわけで悪いとは思うが、やっぱり今までどおり行こう。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「と言う訳で、今まで以上にちゃんと事前確認することにした。

 だからパンツ見せて?」

 

目の前の美人さん()は拳をわなわなと震わせたあと、大きくため息を吐いた。

 

「はあ・・・どうせ嫌と言っても見てくるんだろう?

 全く何がいいんだこんなのが・・・」

 

「本当に嫌なら見ないってば!

 けど、菫だって・・・本当は嫌じゃないんでしょ?」

 

顔を近づけて囁くと菫は顔を真っ赤にして顔を横に背けた。

本当にかわいいんだから・・・ふふふ、咲ちゃんと暮らし始めたら菫も一緒に暮らしたいな・・・メイドさんとか似合いそうだ」

 

「だからお前はッ!声に出ているぞ!

 それに誰がメイドなんてするか!」

 

 

 

やっぱり幸せだ、この世界は理想の世界であり、現実の世界でもある。

 

つまりはこれ、最高なのでは?

 

全国も決まったし、原作の子たちと会うのも楽しみだなぁ。

一回戦はシードだから、二回戦からだけど、早速トキィや爆裂ドラ娘やスバラさんと会えるのだ。

ああ、楽しみだ・・・本当に・・・本当に楽しみだ。(ニチャア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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【】とある掲示板での話①

【伝説が】国内雀士を語るスレ 第1681局【はじまる?】


1:名無しの雀士 ID:65rT3A4pB

 

●前スレ

【貴方の】国内雀士を語るスレ 第1680局【推しは?】

ttp/***********/****

▲国内雀士ランキングまとめサイト

 ttp/************

※初めての人は一度まとめサイトに目を通しましょう!

 

●前スレ以前の過去ログ/過去スレ

 ttp/**********log

●雀士へのリアル突撃は厳禁です。

 語るのなら卓を囲んで語りましょう。

 ※特に学生・未成年雀士に関しては個人情報の取り扱い注意。

 

●次スレは>>950が

 鳴き逃げ厳禁。

 

 

 

2:名無しの雀士 ID:C4q2sW87G

1乙

お礼に小鍛冶プロとタイマンする権利をやろう

 

3:名無しの雀士 ID:ZoaUDBCg6

1乙

 

 

4:名無しの雀士 ID:QatBWWNeF

1乙

伝説とは一体

 

5:名無しの雀士 ID:Fl0xY96Nx

>>2

ただの拷問なんだよなぁ…あれは眺めるに限る

 

 

6:1 ID:65rT3A4pB

西東京の予選見た奴いないのか

白糸台にやべーやついる

 

 

7:名無しの雀士 ID:gME9b/Hy5

>>1

動画も上げずにあまり騒ぐなよ…弱く見えるぞ

 

 

8:名無しの雀士 ID:ZvlLHpdza

俺見てた

黒髪ロングの超絶美人さんがいたよな

あれは将来絶対アイドル枠で売れる

あの子が解説してくれたらその番組絶対見るわ

(っ´ω`)つ画像どぞー ttp/moemoe/up/114514

 

ちな公式の西東京代表決定の集合写真だから出しても問題ないやつな

 

 

9:名無しの雀士 ID:zvd9EOHXm

>>8有能

ふつくしい

 

10:名無しの雀士 ID:y1YeqIOiK

まじかこれ

白糸台応援するわ

 

 

11:名無しの雀士 ID:aV8sBbF7F

しかもなんつう打ち方してるんだよ

美人なうえに強いとかうらやま

 

 

12:1 ID:65rT3A4pB

ちげえ、いやそれも合ってるんだけどその子じゃない

打ち順違うせいと、所詮予選かつ常連の白糸台ってせいであんまり目立ってないかもしれんが、これを見ろ

ttp/tokyo2/*******/ma-tube/1031/

 

 

13:名無しの雀士 ID:/jnby/AB7

うーん、強いけどねぇ?

格下相手に連荘してるだけでは?

 

 

14:名無しの雀士 ID:+Egmw+Gat

まあ連荘数はすごいわな

 

 

15:1 ID:65rT3A4pB

て思うじゃん?

対戦相手見ろ

 

 

16:名無しの雀士 ID:0Es5hCr/3

ファッ!?

 

 

17:名無しの雀士 ID:wI05nkteS

あれこの子確か去年の全国個人戦5位では…

 

18:名無しの雀士 ID:yIDYWc+Yr

あと個人戦20位くらい?の子もいるな

確か去年一年生ながら善戦して今年期待されてたような…

 

19:1 ID:65rT3A4pB

もう一人の一年生は去年の全中1位な

そいつらをほぼアガらせることなく連荘しまくって対局終わってる

 

20:名無しの雀士 ID:CDKGtmud9

対戦相手の顔がみるみる青くなって行くんですが…

正直興奮しますた

 

21:名無しの雀士 ID:MEod7NuU4

>>20

変態は帰ってどうぞ

 

22:名無しの雀士 ID:DqKA3Cxvk

え?白糸台いつも強いけど今年やばない?

この二人以外にも既にプロからこっそりスカウト受けてる琉音パイセンもおるんやろ?

 

23:名無しの雀士 ID:0IMSd7ksr

美人さんは、全中では弱くもないけどとびきり強くもない程度の活躍だったはずだけど、高校に入って化けた?

 

24:名無しの雀士 ID:K08T9Icy5

美人さんは菫ちゃんというらしい

はやりちゃんのファンやめて菫ちゃんのファンになります

 

25:名無しの雀士 ID:OQ1HcRHFe

連荘の子は宮永 照(みやなが てる)か

この子全中でも見たことないし、海外ジュニアの戦績もないし、全くの無名?

 

26:名無しの雀士 ID:lLPEYgxg7

とんでもねえバケモンが隠れていやがったな

 

27:1 ID:65rT3A4pB

と言うわけで、たぶん菫ちゃんにしろ宮永にしろ、伝説になる

だからこのスレタイよ

 

 

28:名無しの雀士 ID:g4RQjBf1Y

なるほどな>>1有能

よくぞこの情報を開示した

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

【誰かこいつを】国内雀士を語るスレ 第1690局【止めろ】

 

 

220:名無しの雀士 ID:PVEAWDXyy

おい、おい

誰か宮永止めろ

 

 

225:名無しの雀士 ID:yUOGmyx3y

まじでなんだこいつ

何個か前のスレでイッチが言ってたやつまじでやべーじゃねえか

 

 

229:名無しの雀士 ID:3wgMNvfA7

上がれば上がるほど点数が跳ね上がっていく

周りが鳴いて流そうとしても問答無用で上がる…

 

 

330:名無しの雀士 ID:DLuh5Xgg1

宮永、何か右手渦巻いてね?

そう見えるの俺だけ?

 

 

331:名無しの雀士 ID:DVpqncVXo

あれこれ全国よね?

地方予選だっけ?

 

 

333:名無しの雀士 ID:Tc8+bK64F

皆びびってリーチしなくなったな

 

 

 

 

 

768:名無しの雀士 ID:LSVZZBU1B

解説ノリノリwww

 

 

771:名無しの雀士 ID:NMGP5ydi4

こーすこ てぇてぇ

 

 

779:名無しの雀士 ID:JHJmsAtwL

 

     ◆◆ 悲報 対戦相手ガチ泣き ◆◆

 

 

780:名無しの雀士 ID:7JDjLwEoy

www数wwえwww役ww満www

 

831:名無しの雀士 ID:T9ZFYZW9g

数えまでいくのかこいつ

 

884:名無しの雀士 ID:Y2YXB071D

18年前ww小鍛冶何歳だよwww

 

885:名無しの雀士 ID:rdwvgAKvV

裏乗って数えたwww

 

 

899:名無しの雀士 ID:iQbLo3BDx

おい全国実況スレ落ちた

 

 

925:名無しの雀士 ID:1eAslU79m

2位計算とかあるのに誰も点棒出さないwww

動かない、てか動けないwww

 

 

941:名無しの雀士 ID:bCTic4cxm

レスはやすぎ、次スレはよ

 

977:名無しの雀士 ID:rAY4ITQBX

1000なら菫ちゃんと結婚

 

 

984:名無しの雀士 ID:fWdi7Mr4Q

次スレ間に合え

ttp/*********【二代目】国内雀士を語るスレ 第1691局【魔王】

 

 

999:名無しの雀士 ID:4ehNVxJsw

1000なら小鍛冶プロと宮永がグランプリで対決

 

 

1000:名無しの雀士 ID:1EnbncDdd

 

ところで宮永って子、なんかずっとブツブツ言ってね?

なんだろ、 さ … き … ?

 

 

 

1001:名無しの雀士 ID:**********

このスレッドは1000を超えました。

もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

 

新人発掘、アマプロ問わず雀士個人を語るのなら

当スレ、国内雀士を語るスレで。

 

プロリーグ麻雀団は雀団プロ板でお願いします。

[ 雀団プロ板] ttp/************

 

アンチ行為、他雀団・選手間との行き過ぎた比較はアンチ板で。

[ アンチ雀士・雀団板 ] ttp/*******

 

日本代表、国際試合スレは麻雀国際板で。

[ 麻雀国際板 ] ttp/************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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【】とある掲示板での話②

【新星か】国内雀士を語るスレ 1920局【三連覇か】


1:名無しの雀士 ID:GEoVihGF9

プロアマ問わず、国内の雀士について語るスレです。

 

●前スレ

【小鍛冶は】国内雀士を語るスレ 1919局【おかしい】

ttp/***********/****

▲国内雀士ランキングまとめサイト

 ttp/************

※初めての人は一度まとめサイトに目を通しましょう!

 

●前スレ以前の過去ログ/過去スレ

 ttp:/**********log

●雀士へのリアル突撃は厳禁です。

 語るのなら卓を囲んで語りましょう。

 ※特に学生・未成年雀士に関しては個人情報の取り扱い注意。

 

●次スレは>>950が

 鳴き逃げ厳禁。

 

 

2:名無しの雀士 ID:2X4vPw5Bf

1乙

 

3:名無しの雀士 ID:zkgv6tyRX

さて今年も全国高校生麻雀大会が始まるな

三連覇期待

 

4:名無しの雀士 ID:8FfYppuS7

まーあの子止められるのってぶっちゃけトッププロだけでしょ

 

5:名無しの雀士 ID:YZQOnqda9

むしろ何点差で勝つかを予想するゲーム

 

6:名無しの雀士 ID:6zkBN6KJd

三連覇とか無理だろ

 

7:名無しの雀士 ID:CjQyOdp0g

>>6

今年の春季大会や去年までの試合みてどうぞ

 

8:名無しの雀士 ID:6zkBN6KJd

いやチャンピオン自身がこの前のインタビューで新一年生で私の妹がくる、超強いって言ってたんだよ

動画↓

ttp:******sa/ki/chan/moe*****

 

 

9:名無しの雀士 ID:DhnY4RljT

ファッ!?妹ですと!?

 

10:名無しの雀士 ID:bM7fSZIVq

まずいですよ

 

11:名無しの雀士 ID:uGu5yDW1d

あの魔王の妹とか絶対魔王じゃん

 

12:名無しの雀士 ID:vIzspp3C1

大 魔 王(小鍛冶プロ) 世界ランク元1位

      有馬グランプリで二代目魔王を一蹴

      誰かこいつに勝てるのか?

 

二代目魔王(宮永・姉) 全国・春季大会 個人も団体も2連覇中

      U18世界大会でも圧巻の成績

      グランプリで大魔王に敗れる

      しかし学生の身ながら既に国内トップレベル

      もう少し経験を積めば大魔王打倒なるか

 

三代目魔王(宮永・妹) NEW!!

      二代目魔王の妹さん

      姉に名指しでヤバい奴呼ばわりされてるから

      こいつもたぶん魔王

 

 

13:名無しの雀士 ID:15qrNn6hq

>>12 勇者はいないんですか

 

 

14:名無しの雀士 ID:ZLZp3/Vnt

魔王の妹とかいうそれだけで強キャラなワード

 

 

15:名無しの雀士 ID:sALuT4k2j

魔王の妹も姉と同じく高校デビュー組か

こいつらなんなん?中学まで修羅の国ででも修行してんの?

 

 

16:名無しの雀士 ID:6D9DJLQV4

妹も、一瞬ぱっとしないように見えて長野県予選決勝であの龍門淵高校破ってるんだよな

あの天江衣を倒してる

 

 

 

17:名無しの雀士 ID:pVcEdysqo

衣ちゃん去年、二代目魔王にボコられてギャン泣きして

今年はその妹にボコられるとか・・・慰めてあげたい

 

 

18:名無しの雀士 ID:ViRRa8FYb

本人は強い相手と遊べてうれしいとか言ってたけどな

 

 

19:名無しの雀士 ID:3rqwgqX8z

白糸台は鉄板として、妹の方の清澄は団体いけるんかね

 

 

20:名無しの雀士 ID:YftAk/2Jv

先発のメスガキっぽい子は東風戦くそつよだったぞ

 

 

21:名無しの雀士 ID:ogTOM3i+e

なお南風戦・・・

 

 

22:名無しの雀士 ID:IbLRlWpvS

ざぁこざぁこ って東風戦メスガキムーブのあと

わからせされる南風戦 こいつ狙ってるのか・・・?

 

 

23:名無しの雀士 ID:Xff5iWhBK

そいつとあと去年の全中1位の原村とかいうのがいるな

三人が一年生、残り二人の三年生の部長と副部長はいまいちぱっとしないかも

 

 

24:名無しの雀士 ID:vZNGg/LFU

俺はあの部長さんの悪待ち好きだけどな

 

 

25:名無しの雀士 ID:lG+EdWsXg

牌の叩きつけするクソ悪マナーなんですが

 

 

26:名無しの雀士 ID:n12WgrK8d

対戦相手きれてたなそういや

 

 

27:名無しの雀士 ID:e0wbh02gJ

姉の方の新一年生はどうなんだ?

 

 

28:名無しの雀士 ID:Y9oiX/Q/o

俺の菫ちゃんにべったりしてて・・・正直興奮した

ttp/moemoe/teetee3150/****

 

公式インタビューの切り抜きな

 

 

29:名無しの雀士 ID:LIAOtu6os

てえてえ・・・

 

 

30:名無しの雀士 ID:U3Orry16e

野郎なら許さないがこの子なら許す

 

 

31:名無しの雀士 ID:N64ErQiZU

大星淡ちゃんか・・・すみあわ最高

 

 

32:名無しの雀士 ID:sqoECcJwP

どうでもいいけどその淡ちゃん宮永が近づいたらビクついてね?

 

 

33:名無しの雀士 ID:37crhFhxc

ほんとだ、5分30秒くらいんとこ露骨にビクついてるな

 

 

34:名無しの雀士 ID:lh1cEx1YD

魔王宮永に怯えるヒロイン淡ちゃん それをかばう勇者菫ちゃん

あ、勇者ここにいたわ

 

 

35:名無しの雀士 ID:VbHWz4XaT

女勇者というよりクッコロ騎士だけどな

 

 

36:名無しの雀士 ID:pWv+1U4Wi

宮永姉妹のことはいいから他校の子のことも話そうぜ

 

 

37:名無しの雀士 ID:DIiwTbRS7

千里山に1巡先を見る子がいるってこれマ?

 

 

38:名無しの雀士 ID:QAk0gx3js

実際に見えているかどうかはともかく、リーチしたら次巡で何が起ころうとアガるから、そう呼ばれているみたい

 

 

39:名無しの雀士 ID:/48QlPAS1

鳴いても?

 

 

40:名無しの雀士 ID:emGa+F+O1

鳴こうがずらそうが絶対にアガってる

データ上だとこの子が3年生になってから100%だそうだ

その結果から1巡先を見るなんて言われようになったみたい

 

 

41:名無しの雀士 ID:F+vqs2ogc

昔に比べたら学生の人間離れが進んできている気がする

 

 

42:名無しの雀士 ID:TOhTbS7sZ

(´・ω・)つ 小鍛冶プロの学生時代

 

 

43:名無しの雀士 ID:5A7Rh3mR4

あいつは人間じゃ無いから

 

 

44:名無しの雀士 ID:ljuk1pokB

臨海女子もやばいやつ相変わらず多いぞ

ちっこい子の服装とか

 

 

45:名無しの雀士 ID:MoMjTdGpv

あれどうやって着てるんだろうな・・・永遠の謎

カメラマンもヒヤヒヤしてそう

 

 

46:名無しの雀士 ID:glymUaUSf

団体戦も楽しみだけど、人外魔境の個人戦のが楽しみだわ

 

 

47:名無しの雀士 ID:xkcnzzoxC

魔王宮永(姉)を打倒する勇者が現れるかどうか・・・

 

 

48:名無しの雀士 ID:hKAKxOKru

とりま次の試合、噂の魔王様と一巡先を見る子の対戦に期待だな

 

 

49:名無しの雀士 ID:QIBPTpB3O

確か千里山の園城寺ちゃんって三年生まであんまりぱっとしなかったから魔王とは初対戦よな

 

 

50:名無しの雀士 ID:fh277Flrq

魔王に未来予知が通じるのか、それとも薙ぎ払われるのか

 



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●転生したら姉がもうダメだった件。

私は転生者だ。

しかも物語の中のキャラクターに転生するというありふれたやつ。

よくあるのが乙女ゲーの中に転生しちゃうとかそういうやつだよね。

もしくはゲームの世界に入り込んじゃうやつとか。

喜んでいいのか悲しんでいいのか、私が入り込んだのは、咲-saki-という麻雀の漫画の世界だった。

喜ぶべきところは、やっぱり好きな物語の世界に転生できたこと。

と言っても私はニチャニチャ動画のコメント付きでアニメを見たくらいの知識しかないので、そこまで詳しいわけではない。

 

まあそこはまだいい。

 

主人公に転生してしまったのもまあいい。

 

ぶっちゃけ麻雀のルールなんてアニメで得た知識しか知らないし、実際にやったことあるのは幼い頃にドンジャラしかしたことないんだけどそこもまあいい。

 

そこまではまだいい、と言えるんだ。

 

 

 

 

じゃあ何が駄目って言うと、姉が何かもう・・・ダメなのだ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

「咲ちゃん」

 

アニメではついぞ聞くことの無かった、実姉(宮永照)からのちゃん付け呼び。

アニメでは呼び捨てだったし、しかも確か記憶によればどことなく冷たい呼び方だったような気がする。

しかし今聞いた声に、冷たさは無かった。

むしろ温かい・・・というか生温かった、何故か鳥肌が立ちそうなくらいに。

愛を感じる・・・しかしその愛は、コールタールのようなどろどろとした愛。

そんな表現がしっくりとくる声だ。

 

そしてこちらを見つめる瞳、まるで深淵を覗いている気持ちになってくるほど暗く、光すらも逃げ切れずに吸い込まれる錯覚に陥る。

 

そしてその手つき。

前世の学生時代、痴漢にあったことがあるが、まさにそれだった。

ぎこちなく、けれどいやらしく。

さわさわと、すりすりと。

 

 

幼い子供のように泣き叫ばなかったのは、僅かながらもそこに確かな愛を感じたからだ。

歪さだけだったら、とっくに泣き叫んで逃げ出していただろう。

 

 

 

 

 

これがアニメで姉妹の仲が悪かった理由だろうか。

確かにこれでは普通の子は仲が悪くなるだろう。

今、仲の良い姉妹でいれるのは、咲の中身が(転生者)だからだろう。

通常のSAN値では削れきって姉妹仲崩壊が原作ルート。

今は耐えきってなんとか仲の良い姉妹でいられているルート、つまり未知のルートに入ったわけだ。

 

私個人としては原作崩壊はあまり好きではなかったが、いくらルートどおりとはいえ、実の姉と疎遠になるのは気乗りがしない。

それに姉の宮永照だって好きなキャラだったし。

仲良くなれるなら、仲良くなりたい。

悪役令嬢が悪役にならないために頑張るように、私も仲の良い姉妹になれるように頑張ろう!

 

とりあえず、私自身の麻雀レベルもあげないと・・・アニメの咲ちゃんみたいに特殊能力があるといいんだけど、今のところ全然感覚がわかんないんだよね。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

ある日、姉に山へ連れて行かれた。

嶺上開花(リンシャンカイホー)について話を教えて貰うと、その時から何か自分の中に今まで感じなかった感覚が生まれていることに気づいた。

なるほど、咲の能力覚醒にはこのイベントが必要だったのか。

 

 

その日の晩の家族麻雀で、はじめて嶺上開花をあがった。

 

 

 

 

 

それからの日々は基本的に平和だった。

姉妹仲が崩壊しなかったせいか、家族麻雀自体は頻繁に行われていたが、アニメで語られていたお小遣い巻き上げは発生しなかった。

やっぱり原作とは微妙に違ってきているな。

このまま進んだら、まさかの姉清澄ルートに入るのだろうか。

 

 

そんな風に思っていた矢先、姉と母親が急遽東京へ行き、別居することとなった。

 

 

やはり、原作(世界の流れ)というものが存在するのだろうか。

本当に唐突な話だった。

前夜、姉と母とお風呂に入ったとき、姉からオママゴトとしてか赤ちゃんの真似か胸を吸われて、それを見た母が姉をぶっとばしたりしたが、その件は別に女同士だし、そもそも年齢的にもまだまだ姉も子供だしさすがにそれは無関係だと思う。

たぶんこれはお風呂ではしゃいだことを怒ったんだろうし、他に何かあったんだろうか。

 

 

 

結局原因は私にはわからず、別れを惜しむ暇もなく姉達は出発してしまった。

 

 

 

それからの日々は空虚だった。

ちょっと怖さを感じるところもあったが、いつも楽しそうに、騒がしく生きる姉がいないというのはやはり寂しいらしい。

 

 

 

そんな中、久々に再会した姉が、抱き合うなり"うれション"までしてしまったのにはびっくりした。犬かよ。

 

 

 

それからは頻度を増やして定期的に会うことになったが、逢瀬の時は私自身でも思っていた以上に楽しかった。

 

色々な食べ物を食べたり、服を買ったり、プレゼントを贈り合ったり、たくさんの思い出を作った。

 

一応麻雀の練習は続けていたが、ぶっちゃけ全国優勝とか興味なかったし、たまに打つ姉との局でぼろ負けだけはしないようにする程度だった。

姉からはプラマイゼロをイメージだ!とか言われたけどそんな雑なイベントだったっけな…。

 

それから、姉が高校一年で全国一位になったりして『あれこれ姉の麻雀力、原作アニメより超絶強化されてね?』って思うようになった。

姉妹仲崩壊ルートじゃないせいか、姉の麻雀成績が自重することを知らないレベルで築き上げられている。

 

麻雀雑誌では、姉のページがない巻はないってくらい取り上げられている程だ。

そりゃあ小鍛冶プロの再来かと言われる程のレベルだし、日本の高校生レベルじゃもう姉に勝てる人はいないくらいの成績だし。

世界大会ですらトップクラスってこれ完全に姉がラスボスルートなのでは?

いやまあ確かにアニメでも大魔王コメントされてたけど、これは大魔王っていうかもう・・・そんなレベルじゃないよね・・・。

高校生という枠内でなら、大魔王超越して邪神レベルだよね。

というか高校生枠どころか、たとえ成人枠入れたとしても、まともに勝てるのって国内トッププロ数人だけなんですけど。

え、このルートってこれに勝たないとだめなの?

そもそも私、原作ってアニメしか知らないから結末すら知らないんだけど?

 

まあとりあえず、全国がんばるかー……

姉のおかげで、原作では苦戦した衣ちゃんの支配もそんなに強く感じなかったし、決勝まではなるようになるでしょ!




天江衣「  」





なおこの咲ちゃんは、転生をカミングアウトする気はありません。
~咲ちゃん脳内~
パターン①BADEND
咲「実は私転生者なんだ!」
照「本当の咲ちゃんを返して!」包丁ブスッ!かなーしーみのー

パターン②監禁END
咲「実はわたry」
照「これは貴重な咲ちゃん!転生ってあるんだね!
 じゃあ来世でも一緒にいられるように、今世でもずっと一緒にいようね!ずっとだよ!ズット…ズット…」鎖ジャラリ…

こんな感じで想像しちゃってるので、怖くて言えないが正解です。


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●全中一位だったけど心が折れて無理矢理繋げられました。

私の名前は原村 和はらむら のどかといいます。

 

自分で言っててもどうかと思いますが、それなりに整った容姿に、男性受けする大きな胸、艶やかなサラサラの髪の毛・・・そしてさらにかなり高い麻雀力が自慢です。

 

正直に言いましょう・・・私は自惚れていました。

 

容姿はグラビアの依頼が何度断ってもお願いされるし、中学校では何度も何度も告白されました、それも男女問わず。

 

そんでもって全国中学生麻雀大会でも個人戦で優勝までしました。

 

ネット麻雀はトッププロも隠れてプレイしているとかいう噂がありますので1位にはなれたことがありませんが、それでもトップクラスのランカーです。

 

・・・常に1・2位を争っているookajiさんとsakimoekyunさん絶対プロですよね。

 

ていうかookajiって小鍛冶プロなのでは・・・?小さいを大きいに変えてるだけとか。

いやさすがにトッププロがそんな安直なネーミングはつけませんか。

 

 

 

話がそれました、そう、私は自惚れていたのです。

 

そのことがわかったのは、私が両親の言いつけ通り麻雀部の無い清澄高校に入学したときのことでした・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「のどっちそれポンだぜじぇ」

 

 

 

メキシコ臭い息を吐きながら私の捨てた牌を取ろうとする小さな子はタコス子と言います。

 

両親から麻雀は中学までと言われていましたが、趣味でやる分までは制限されるつもりはありません。

 

清澄高校には麻雀同好会があり、そこで身内で楽しく麻雀自体は続けていました。

 

 

 

そんなある日のこと、同好会で生物学上唯一の♂である京太郎という人が見知らぬかわいい女の子を連れてきたのです。

 

初心者さんかな?邪魔な♂はさっさと消えてもらって、このかわいい女の子が同好会に入れば手取り足取り腰取り優しく教えてあげるのにな・・・等と頭の片隅で考えていると、どうやらその子は全くの初心者というわけではなく、家族麻雀で経験があるようです。

 

 

 

可愛い子の初めてをもらう予定でしたが、まあいいや、とりあえずちょっと揉んでやろう・・・当時はそんな馬鹿のような・・・本当に考えることすら烏滸がましい程自惚れた思考でもって、対局に望んだのでした。

 

 

 

 

 

 

 

打ち始めた当初は、その子がアタフタと不慣れな手つきで牌を触っているのだと思っていました。

 

ウンウンと唸りながら切る牌は、見事にタコスの当たり牌だったり、誰かの待ち望んだ鳴き牌だったりしました。

 

なんかやたらカンしたがりますが、たぶん初心者特有のやつでしょう。

 

そういえば2回も嶺上開花してましたね・・・ビギナーズラックとは恐ろしいものです。

 

 

 

 

 

結局点数は激しく動くこともなく、その子はプラスマイナス0で終わりました。

 

 

 

その時は、嶺上開花といい、今日はやけに偶然が重なるなあと思っていたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その子が、私たちを飛ばさないように、ウンウンと唸って四苦八苦しながら、優しく、まるで間違って赤子の手を捻らないように、道ばたを歩く蟻達を踏み潰さないように気をつけるように、天高くから見下ろすように打っていたのだと知ったのは、その数日後の話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから同好会はガラッと変わりました。

 

まず男子会員が消えました。

 

そんでもって女子5人になったので部に昇格。

 

部長はある日連れて行かれたと思ったら、今まで以上に悪待ち・・・っていうかもう博打みたいな打ち方になるし。

 

副部長はメガネをぶち割られて今までの麻雀記憶をリセットされて新メガネへと生まれ変わり。

 

タコスは徹底的に東風戦における瞬間火力を高める&持久力アップのために延々とHIITトレーニングを朝から晩までひたすらさせられるという精神的にも物理的にもきつい手法をとられて。

 

 

 

そして私は咲ちゃん様専用おっぱい背もたれとして過ごしています。

 

いやいいんですけどね、咲ちゃんの頭すごい良い匂いするし、たまに触ってくる手つきはやらしいけどちょっと気持ちいいし。





あの姉にしてこの妹。


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激情に身を任せ

いよいよ全国大会の日が近づいてきた。

会場となる東京麻雀ドーム周辺には全国各地の強豪校が宿を取り、近くの雀荘では生徒達による練習のためか連日満員御礼の状態だそうだ。

私の行きつけの雀荘も、既に満席・・・それどころか立ち見ギャラリーまでいる。

 

私は学校が東京だし、設備もそこらの雀荘なんか目じゃ無いレベルなのでなので雀荘にくる必要はないのだが・・・とある理由があるのだ。

 

それは神聖かつ絶対なこと。

菫からはジト目で見られたが、神聖ったら神聖なのだ。私にとっては。

 

 

 

「いた・・・」

 

 

 

私の目に映るのは、肩までのボブカットな深窓の令嬢といった感じの儚げな、そしてどこか病的な雰囲気のある美少女。こっちはロングスカート。

うんうんロングもいいね。

そしてその横に座っている、腰まで届くサラサラの長髪をなびかせた気の強そうな美少女。こっちは超ミニスカ。

ああ、太ももが眩しい!私も膝枕して欲しい!

ミニ照ちゃんを授けるよ!!

セーラとフナQに泉ちゃんはいないか・・・。

男勝りなセーラはどんなパンツなのか・・・意外と乙女なやつかな。

調子ノリスケな泉ちゃん・・・ボーイッシュだからスポブラとセットのパンツかな?

フナQは地味そうに見える・・・が、実は耳年増とにらんでいる。

エロい下着とか着ていてもおかしくはない・・・。

 

むう、いない三人のことを妄想しても仕方がない。

ここにいる二人・・・園城寺玲と清水谷竜華・・・。

絶対に会いたかった二人だからもう十分ですハイ。

アニメや原作で竜華ちゃんのミニスカに顔を埋めているトキちゃんを見た人たちからすればそこ代わってくれ!!!と思っただろう。

私も思った。

そんでもってパンツも見たいしクンカクンカしたい膝枕されながら頭撫でられたいていうか太ももの間に挟まりたい。

ああけど二人の百合の間に挟まるなんてそんな恐れ多いという気持ちもある。

 

だからこそのパンツだ。

パンツを見るだけなら、二人の関係性は壊さないし、邪魔にもならない。

あーパンツ見たい。

竜華ちゃんはあのミニスカの下にどんなパンツはいているんだろうか。

白か、黒か、青とかもありえるそれとも他の色つきか・・・。

形はどんなのだろう、普通のやつ?ちょいエロ?Tバック?

 

 

そんな感じでジッと見つめながら後から観戦していると、ボブカットの少女がリーチをかけた。

すると周囲からどよめきが起こる。

リーチ棒が垂直に立っているから?いいや違う。

彼女がリーチする、すなわちこの1巡以内に必ず(・・)あがるからだね。

対面のおっちゃんが鳴いてずらそうとするも、それも無駄に終わるかなぁ?原作どおりなら。

 

私の予想どおり、少女は静かにツモを告げた。

 

 

 

 

 

対局が終わり、ギャラリーが捌け始めると・・・先程の少女が後を見ずに呟いた。

 

 

「怖いなぁ・・・チャンピオンに見られながらとかドキドキしたわぁ」

 

 

あっれー?変装してるし視界に入らないように動いてたんだけどバレテーラ。

 

「ナ、ナンノコトカナー」

 

「いやバレバレやし」

 

「・・・ふふ、さすがだね、園城寺さん」

 

「み、宮永さん!?」

 

私の存在に気づいていたとは、さすがトキィ。

竜華ちゃんは普通に驚いてくれた。

 

「こんにちは、園城寺さん、清水谷さん。

 二人とも調子よさそうだね!」

 

やっと会えた・・・原作のキャラクター達。

本当はこの全国編より前に会いに行きたかったけど、どんなバタフライ効果が出るかわからないから自重してたんだよね。

まあ自分の麻雀力をあげる時間だとか全国・世界大会で忙しかったってのもあるんだけど。

 

ここであったが100年目・・・ついに願いを叶えるときが来たのだ。

 

 

 

私は、白糸台以外の登場人物の

 

 

     パ ン ツ を 見 る !

 

 

 

計画は緻密を極めている。

全国大会の日数は限られている、その中で原作の子達と遭遇しつつ、合法的にパンツを見ないといけない。

大会後となると、会う理由がなかったり、タイミングが悪ければ卒業して制服姿が見れなくなってしまう可能性もあるからだ。

 

全国編前の温泉旅館に突撃しようとしたけど、菫の妨害で失敗したからね(血涙)。

ならばもうゲリラ戦をしかけるしかない!ってことでこうして雀荘で仕掛けたわけだ。

 

 

「せっかくだし、一局どうかな?

 本気とかじゃ無くて、世間話でもしながら」

 

 

「・・・チャンピオンはなにたくらんでるん?」

 

おっと、欲望を表に出しすぎたか・・・。

トキちゃんが大分警戒しているぞ。

ビークールビークール私。

パンツだ、パンツの事だけ考えるんだ。

 

「うわ、目こわ・・・」

 

「こらトキ!失礼やで」

 

「な、何もタクランデナイヨー。

 実は二人のことはずっと気になってて、全国じゃ試合結果を気にしないといけないから・・・。

 こうして何もないときに楽しく打ちたいなーって思っただけだよ(ニチャア)」

 

なんかインタビュー用の笑顔が崩れている気がするがここは退けぬ!

そんな感じでニコニコしていたら警戒をといてくれたのか二人とも了承してくれた。

 

 

女子高生3人の席に座るのは俺だ!とオッサン連中で言い争いがあったが、結局公平な立場としてと、ある程度の腕があるということで店長が座ることになった。

 

ガラガラとサイコロを回して席に着く。

 

    竜華ちゃん

店長   ■   トキちゃん

     私

 

  

 

 計 画 ど お り ・・・ !

 

今の私は新世界の神みたいな顔をしていると思う。

一番座りたかった竜華ちゃんの対面に座れた!

これでもう計画は99%成功したも当然だ。

 

が、まだだ。まだ笑うな。

今は竜華ちゃんが緊張のためか足を閉じている。

チャンスは一度・・・何度もやっては気付かれる可能性がある。

だからこそ確実に行く・・・狙うは局と局の間のような、誰かがあがるか流局で竜華ちゃんの緊張が緩んだその時が、チャンスだ。

 

 

 

 

全国大会ではないし、お互い様子見ということで皆能力(・・)は使わずに打っている。

しかし普通に打っていたのでは緊張もしないし、その緊張が緩むこともない。

だから私はまず竜華ちゃんからあがって彼女の点数をマイナスにした。

そしてしばらくしたあと、店長の有効牌をわざと捨てて|鳴かせながら<・・・・・・>過剰牌を竜華ちゃんの有効牌になるようにもっていったのだ。

 

そしてついに、その時が来た。

 

「店長さん、それロンやで!7700!」

 

「えっ! あー・・・ここかあ・・・いい手だったのになぁ・・・」

 

店長から満貫を上がり、竜華ちゃんの気が緩んだ。

点棒を渡し終え、皆で牌を卓の中央に流し込む。

 

「おっと」

 

カランカランと私の手元から牌が一つ転がり落ちた。

 

「ごめん拾うからちょっと待って」

 

麻雀卓に座った超ミニスカの女子高生がいて。

 

そしてその子と対面という構図で。

 

机の下に潜り込む。

 

 

そう・・・対局途中にわざと何かを落として、机の下を覗き込む→対面の竜華ちゃんの秘密の花園がワーオ・・・という超合法的な計画ッ!!!!

 

卓の支柱が邪魔だが、牌を探すふりをして頭を横に傾ければそこには・・・!

 

 

 

 

思い返せば、この時私は舞い上がっていたのだと思う

咲ちゃんや白糸台以外の原作キャラに出会えたことに。

原作の中でも特に大好きだったキャラクターのパンツが見れるということに。

 

私の目に飛び込んできたのは、思い描いていた純白の花園や淡いブルーの花園なんかではなく、燦然と輝く緑色あった。

薄暗い雀卓の下で爛々と輝くその色は、確かに隣に座っていたはずのトキちゃんの瞳から発せられていた。

 

 

「チ ャ ン ピ オ ン ?

 な に を し よ う と し た ん か な ?」

 

 

目が、離せなかった。

いや、離したくても、離せないというのが正解か。

今の私はまさに蛇に睨まれた蛙。

 

「え、いやー・・・牌をね、探そうとしt「うちな。」・・・て・・・」

 

「未来が見えるねん、チャンピオン。

 今あんたがしようとして失敗したことが、うちには見えてん」

 

迂闊だった。

一巡先が見える子、園城寺怜・・・。

まさか、麻雀以外でも、一巡先(未来)が見えていたとしたら・・・!それは・・・、それは・・・!

 

 

「はい、もう落としたら・・・あかんで?」

 

「あ、ああ・・・」

 

圧倒されてしまった。

こんなことは年末戦った小鍛冶プロ以来だ。

 

 

それからの私はボロボロだった・・・。

パンツが見れなかったうえに、トキちゃんからは汚物を見るような目で見られるようになってしまったから・・・。

まあ後者はそれはそれでアリなんだけど。

けどできれば二人と仲良くなってキャッキャウフフしたかった・・・。

そんな未来が無くなってしまった・・・他ならぬ私自身の手によって・・・。

ああ・・・なんで・・・どこで道を間違ってしまったんだろう・・・。

こんなはずじゃ、こんなはずじゃなかったのに。

遠回りなことなんて考えなければよかった・・・。

素直にパンツ見せて下さいって土下座すればよかった。

 

 

そこからなんとか対局を終えて、私はボロボロのメンタルのままで寮に帰宅したのだった。

 

 

 

 

 

 




トキちゃんが見たとある未来線のビジョン

「!?!? やめてチャンピオン、まじでやめて!?
 なに土下座してんねん!
 いやこの状況うちらが悪者やん!てかどんだけパンツ見たいんあんた!?」


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【】とある掲示板での話③

【三連覇か】全国高校麻雀大会を語るスレ 第801局【新たなる王か】


1:名無しの雀士 ID:MmVGrivF9

 

●前スレ

【二代目魔王】全国高校麻雀大会を語るスレ 第800局【ついに見納め】

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●他リンク

【カンカンカーン】国内雀士を語るスレ 第1945局【どうも魔王の妹です】

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●前スレ以前の過去ログ/過去スレ

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 語るのなら卓を囲んで語りましょう。

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●次スレは>>950が

 鳴き逃げ厳禁。

 

 

2:名無しの雀士 ID:HUvswHDwl

>>1スレたて乙

 

 

 

3:名無しの雀士 ID:mgeM+sy/z

こ、これはおつじゃなくて菫様のポニテなんだからねっ!

 

 

4:名無しの雀士 ID:BmxD9duy4

さあ、いよいよ決勝戦だな

白糸台の三連覇か、それとも新たな王者の誕生か

 

 

6:名無しの雀士 ID:pmfvzoEwx

魔王vs魔王の妹が見れると思ったのに、先鋒と大将かよ・・・

 

 

 

8:名無しの雀士 ID:qNbnp7hkM

姉妹対決は個人戦にもちこしだな

 

 

9:名無しの雀士 ID:RYacYIyOq

おいおいまだ個人戦はじまってもないのぞ

 

 

10:名無しの雀士 ID:Mzyl8lVXR

>>9じゃあお前あの二人が負けるところ想像できるのかよ

 

 

11:名無しの雀士 ID:opSWqgqF6

勇者菫ちゃんがきっと・・・

 

 

12:名無しの雀士 ID:Hhi/FI09t

清澄の先鋒あいかわらずイタいな・・・なんなんあの赤マント

 

 

13:名無しの雀士 ID:7DSC5ciD5

俺は好きだぜ、ああいうメスガキを理解させたいぜ

 

 

14:名無しの雀士 ID:JkTDwHrKS

それは好きと言えるのか・・・

 

 

15:名無しの雀士 ID:jzmdFfHMM

さあはじまるざますよ

 

 

17:名無しの雀士 ID:E1QPNAIzy

ちょw

 

 

19:名無しの雀士 ID:EE/uaF4Dq

エッwwww

 

 

20:名無しの雀士 ID:ecYuUbKE8

天和wwwwwww

 

 

21:名無しの雀士 ID:rsfS56GVm

(つд⊂)ゴシゴシ

 

(;゚д゚) ・・・

 

(つд⊂)ゴシゴシ

 

(;゚д゚) !?

 

 

22:名無しの雀士 ID:hcWuoEebi

ファーwwww

 

 

24:名無しの雀士 ID:buv6eQUer

メスガキ覚醒www

 

 

25:名無しの雀士 ID:NcqfaSe3W

待って、魔王の点棒、清澄の子が天和宣言する前から用意してなかった?

 

 

27:名無しの雀士 ID:p1Ehzqco9

天和www

 

 

 

28:名無しの雀士 ID:N//rI6TVb

ええええええw

 

 

30:名無しの雀士 ID:15ph8o/59

ねーよwwwこいつまじで東風強すぎでは

 

 

32:名無しの雀士 ID:OSWp8ebHF

魔王様、未来予知のごとく既に点棒用意してる・・・

 

 

33:名無しの雀士 ID:Ki/vVPmcx

清澄もやばいけど、用意してる魔王様もなんなんw

 

 

35:名無しの雀士 ID:DRKmt/rID

天和した清澄の子が逆にびびってるんですがこれは・・・

 

 

37:名無しの雀士 ID:G5k8Y8Tfl

千里山の子じゃあるまいし、未来予知とかないよね・・・?

 

 

38:名無しの雀士 ID:KjN33T9pO

知らなかったのか、魔王は一度受けた技をラーニングできるのだ

 

 

39:名無しの雀士 ID:EZb/DWIjV

なんか天和したほうがすごいはずなのに、魔王様のほうがびっくりされてるの草

 

 

41:名無しの雀士 ID:bB8HvUIqL

魔王様、なんで早く点棒出さないの?みたいな感じで左右見てるw

 

 

 

 

70:名無しの雀士 ID:C30JHimYN

清澄のメスガキ絶好調

 

 

76:名無しの雀士 ID:Oj51zyq5C

うーん・・・魔王様の沈黙が怖い

 

 

79:名無しの雀士 ID:MdBmtAlTQ

残りの二人もなんか動きがないのが怖いな

 

 

81:名無しの雀士 ID:WIovvNcAD

いや動いてるやん、ドラゴンさん

 

 

83:名無しの雀士 ID:FkAsfVS+U

ああ・・・ドラだけは動いてるな、明らかに

 

89:名無しの雀士 ID:ikJ/+/8c7

ドラ10とか何これ?

 

 

95:名無しの雀士 ID:NFJ5/HM2t

あがれなければ意味ない定期

 

 

103:名無しの雀士 ID:fWVe0G655

ほんまこの子ドラに愛されてるなぁ

 

 

105:名無しの雀士 ID:qDXiCyTmv

そして他にはいかないドラ、愛が重い・・・

 

 

108:名無しの雀士 ID:mEYs+ZHZl

きちゃ!

 

 

114:名無しの雀士 ID:C5ZpIQE1h

お、魔王様アガッた

 

 

119:名無しの雀士 ID:wFBbCWXXb

くるか・・・連チャン・・・!

 

 

121:名無しの雀士 ID:9kgE/y15B

流れるような連続ツモ

 

 

128:名無しの雀士 ID:qOpTBbhnK

ドラゴンさんの表情が死に始めた件

 

 

132:名無しの雀士 ID:AlvsjFzDU

安心しろ、魔王様以外死んでるから

 

 

138:名無しの雀士 ID:PYgbRhLmQ

何も安心できないんですがそれは・・・

 

 

142:名無しの雀士 ID:G/ad0SZ7k

あああー・・・あっというまに4連チャン

 

 

147:名無しの雀士 ID:gBkGgPAwJ

大丈夫?これ先鋒だけで終わらないよね?

 

 

154:名無しの雀士 ID:8lY49E6cn

だ、大丈夫だろ・・・たぶん

 

 

164:名無しの雀士 ID:qypPDoGnW

はい5連チャンー

 

 

 

 

700:名無しの雀士 ID:wth8+evde

あー・・・やっと終わった

 

 

710:名無しの雀士 ID:GLKl96D1f

俺等の表情も死んでるけど、魔王様以外の表情の方がもっと死んでる

 

 

714:名無しの雀士 ID:Z69SO33KQ

綺麗な能面みたいな顔してるだろ・・・しょっぱな天和あがったんだぜ・・・そいつ・・・

 

 

722:名無しの雀士 ID:2oHIMXFVc

うーん・・・お通夜会場かな?

 

 

732:名無しの雀士 ID:tfL8RS5KM

ええと

1位 白糸台  245.700(+145.700)

2位 清澄    59.500(-40.500)

3位 臨海    52.500(-47.500)

4位 阿知賀   42.300(-57.700)

 

 

737:名無しの雀士 ID:iawzSp6Zy

えー・・・

 

 

746:名無しの雀士 ID:sLSCcnwNQ

うーん・・・

 

 

 

751:名無しの雀士 ID:1pvy5YtCL

なあ、一つ言って良い?

 

 

755:名無しの雀士 ID:MezQ6AQrj

ヤメロ、みんな同じこと思ってる

 

 

761:名無しの雀士 ID:50Yz/6Z/n

ダメーwwww

 

 

 

767:名無しの雀士 ID:1pvy5YtCL

先鋒戦、まだ後半があるよね・・・これもう駄目なんじゃ・・・

 

 

 

777:名無しの雀士 ID:QKP8Yl763

あーあ、言っちまった

 

 

780:名無しの雀士 ID:mFRZiAlWm

ま、まだ希望はあるし・・・

 

 

786:名無しの雀士 ID:4jxHnButF

諦めたらそこで試合終了ですよ?

 

 

788:名無しの雀士 ID:MyKSRyqyJ

いやもうこれはねえよ・・・

ていうか高校生大会に出ちゃ駄目だろ魔王様・・・

トッププロがアマチュア大会に出てるようなもんじゃん・・・

 

 

 

791:名無しの雀士 ID:TtpU+r3Oa

あーハイライトのない目かわいい

ていうかこれ、ドラゴンちゃんおしっこもらしてない?大丈夫?

 

 

801:名無しの雀士 ID:iBymTv89U

終わった瞬間、椅子の背もたれにバターンって倒れて放心してる姿・・・

正直興奮した

 

 

806:名無しの雀士 ID:otBt7sK8L

お巡りさんこいつです

 

 

814:名無しの雀士 ID:+JTNCwPoz

冗談抜きでこれ後半戦もつの・・・?

 

 

 

818:名無しの雀士 ID:D+ntRD6Pu

なんとか次鋒に繋ぐんや!

 

他3人「絶対に振り込まへんで!鉄壁の防御!」

魔王様「お、攻めへんのか、ほな好きに役つくらせてもらうで」

→死ぬ

 

他3人「点数とりかえすで!ガンガン攻めるわ!」

魔王様「あーあ、そんな危険牌を・・・ロンやわ」

→死ぬ

 

どうしろと?

 

 

 

819:名無しの雀士 ID:Tsxjt5uO1

うーん・・・もう3人で連合組むしか・・・

 

 

 

 

949:名無しの雀士 ID:YCijB0KTo

俺、この前半後半の間の休憩時間の中継見るの好きだったんだ・・・

女子高生達の熱い友情や、ちょっと百合なアレとか

差し入れとかアーンしてもらったりとか・・・

 

 

953:名無しの雀士 ID:35IFNhU/f

俺もだ同志よ

ただこれなんていうか・・・

救急患者の入った医療現場かな?って感じ・・・

なんだこれ・・・

 

 

956:名無しの雀士 ID:k1154kIkl

扉バターン!→仲間がかけよる!→揺さぶって意識確認→ご臨終です

 

 

964:名無しの雀士 ID:GG5yXbOvJ

勝手に殺すなwww

ああけど本当に、なんか辛いな、見てるのが・・・

 

 

978:名無しの雀士 ID:+Q9nxZf9J

ペコッと礼をする魔王様さすが礼儀正しい

アイサツはダイジ

 

 

989:名無しの雀士 ID:jTSI74+q3

魔王様、飲物持ってきてくれた後輩の尻、さりげなく揉んでね?

 

 

990:名無しの雀士 ID:jz8JPhDJp

いやいやそんな馬鹿な・・・

いやこれ揉んでるわ

 

 

995:名無しの雀士 ID:NOsuw/TSO

特別ゲストで招かれていた魔王様のお母さん、コップ握りつぶしてるww

 

 

999:名無しの雀士 ID:cooZcdDUI

え?魔王様ってそういう・・・

 

 

1000:名無しの雀士 ID:OkkUjf/Yf

1000なら魔王様の真の姿がこの全国大会で見れる

 

 

 

1001:名無しの雀士 ID:o4uTMYdEN

この局は1000を超えました・・・

もう打てないので新たな対局スペースを確保してくださいです。

 

 

 



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【】とある掲示板での話 ④

【魔王VS魔王の妹】全国高校麻雀大会・個人戦を語るスレ 第108局【勇者はどこだ】


1:名無しの個人雀士 ID:vBKTIvOZz

●個人戦前スレ

【カンカンカンカン】全国高校麻雀大会・個人戦を語るスレ 第107局【スー槓子】

 

●団体戦スレ

【三連覇】全国高校麻雀大会を語るスレ 第830局【魔王君臨】

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●他リンク

【ドラゴンガール】国内雀士を語るスレ 第1955局【リーチ、ドラ12】

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●前スレ以前の過去ログ/過去スレ

 ttp/**********log

●雀士へのリアル突撃は厳禁です。

 語るのなら卓を囲んで語りましょう。

 ※特に学生・未成年雀士に関しては個人情報の取り扱い注意。

 

●次スレは>>950が

 鳴き逃げ厳禁。

 

800:名無しの個人雀士 ID:VgOCSy80s

さあ、ついに個人戦決勝も後半戦

 

 

802:名無しの個人雀士 ID:SL6KzCbtK

魔王の妹、靴下脱いだ!きた!これで勝つる!

 

 

804:名無しの個人雀士 ID:EUSRibNnv

拙者この前半後半間の休憩時間中継大好き

雀士の色んな会話聞けるし

 

 

 

806:名無しの個人雀士 ID:3AiaQCg8o

同じく

 

 

807:名無しの個人雀士 ID:4gRCYTkxY

俺がいる

 

 

809:名無しの個人雀士 ID:wX/tkHUD9

あれ、俺書き込んだかな?

 

 

812:名無しの個人雀士 ID:+crKq5/eX

姉妹はどんな会話するんだろうか

 

 

815:名無しの個人雀士 ID:S+icWiv9Z

魔王達の会話・・・

地味に飲物持ってきた菫様とおっぱいさんも見れて満足

 

 

818:名無しの個人雀士 ID:KTg4g+AEL

 

ファ!?

 

 

819:名無しの個人雀士 ID:aT7skqvTQ

 

どういうことなのwww

 

 

822:名無しの個人雀士 ID:UvLBL0aj7

【速報】魔王様、雀士のパンツ見たさに土下座かましてた模様

 

 

825:名無しの個人雀士 ID:+83HNfKxr

なんでパンツ?

 

 

826:名無しの個人雀士 ID:nkwQXUeD/

え、待ってどういうことwww

 

 

829:名無しの個人雀士 ID:whj7hi1Ua

 

「お姉ちゃん、皆のパンツ見て回ってたんだって?土下座までして」

 

・・・なんて?

 

 

832:名無しの個人雀士 ID:m1r6Qj6jJ

魔王様がそんなことするわけないだろ

 

 

835:名無しの個人雀士 ID:sdvcfzKjM

だよな

 

 

838:名無しの個人雀士 ID:GYUiOyaG2

いやけど確かに前から視線が怪しいと思ってたんだよ

 

 

840:名無しの個人雀士 ID:IcIZi7z+u

いや無いだろ、魔王様も否定するだろうし

 

 

843:名無しの個人雀士 ID:iBMTkEJsR

 

「ち、ちがうの咲ちゃん、これは・・・あの・・・その・・・」

 

このキョドリっぷりはガチなのではwwwww

 

845:名無しの個人雀士 ID:ohkySNXqz

魔王様挙動不審すぎるwww

 

 

847:名無しの個人雀士 ID:2zIDNrDPB

菫様、あちゃーって顔してるけど何これ

 

 

850:名無しの個人雀士 ID:Ukf1hN772

三連覇がかかってて特別ゲストで呼ばれた魔王のお母さん、顔が固まってるwww

 

 

853:名無しの個人雀士 ID:hWMVzuthY

放送解説もとまったww

ていうか全空気が凍ったwww

 

 

856:名無しの個人雀士 ID:9pJsZx3VO

どうすんだよこれwww

 

 

857:名無しの個人雀士 ID:2+hbFStBE

放送事故ってレベルじゃねえぞwww

 

 

860:名無しの個人雀士 ID:p1ZtOFJNH

放送切られないね・・・

 

 

861:名無しの個人雀士 ID:RTrnJ1WU5

魔王wwww様wwwwもうやめてwww

 

 

864:名無しの個人雀士 ID:4r8k8AkAU

エッwww

 

 

866:名無しの個人雀士 ID:nCrBlv9S2

告・・・白・・・?

 

 

869:名無しの個人雀士 ID:m0R2QKLFB

妹ドン引きでは

 

 

 

870:名無しの個人雀士 ID:SOlRSsm+N

魔王様の顔 汚ッwwww

 

 

873:名無しの個人雀士 ID:rQf0RIzUz

鼻水と涙でグッチャグチャw

 

 

877:名無しの個人雀士 ID:bXEU1QQqo

「ざきじゃん・・・しゅぎ・・・しゅきなの、愛してる

 ずっと一緒に い"だい"ッッ!」

 

言葉だけならいいんだろうけど、今のシチュエーションが人類の告白史上最低レベル

 

 

880:名無しの個人雀士 ID:YYv54NWdz

なんで告白したwww

 

 

882:名無しの個人雀士 ID:nsG4qW8JN

魔王様wwww

 

 

883:名無しの個人雀士 ID:BbzDanRmR

魔王の妹ドン引き

 

 

885:名無しの個人雀士 ID:kob0Szizh

なんでここで告ったーー!?

 

 

887:名無しの個人雀士 ID:IeV/HbztW

菫様「終わった・・・終わった・・・」

うん、俺等も同じ意見だわ

 

 

891:名無しの個人雀士 ID:5oA5zk7bk

魔王のお母さんコップ握りつぶしたwwww

 

 

895:名無しの個人雀士 ID:CB2D/S9uF

と言うか残り二人の雀士、最悪だろうな

俺なら立ち去りたい

 

 

898:名無しの個人雀士 ID:+SUBTO/iM

エンダーーーーー!!!!!!!!!

 

 

901:名無しの個人雀士 ID:s4kxEQUZh

魔王の妹からまさかのokwwwww

いいのかそれでwwww

 

 

905:名無しの個人雀士 ID:3TSfSqY0i

えっちょwwここでキスwwww

 

 

909:名無しの個人雀士 ID:aU8DDQw89

何が起こっているんだ一体・・・

 

 

912:名無しの個人雀士 ID:V4tw4Jkjl

我々は何を見せつけられているのだ

 

 

916:名無しの個人雀士 ID:KU2JryUqM

魔王のお母さん、息してないwwww

倒れてるwww誰か救急車呼んであげてwwww

 

 

919:名無しの個人雀士 ID:au6qGaxsx

魔王の妹「いいよ」

魔王  「!?!?!?」

 このときの顔ガバッってなったときの顔wwww

 

 

921:名無しの個人雀士 ID:+NsIVVJ4h

ブラボー!ブラボー!

 

 

923:名無しの個人雀士 ID:rcnKtDirk

これもう大会どころじゃねえな

 

 

927:名無しの個人雀士 ID:f+Qd7TnNk

魔王の妹「まったく、お姉ちゃんはいつまでたってもダメダメだね」

魔王「うん・・うん・・・びえええええん」

喜べお前等、姉妹百合だぞ

 

 

 

930:名無しの個人雀士 ID:Rbx7EfZrh

汚いのはNG

 

 

931:名無しの個人雀士 ID:pcWk4IX9P

なんなんだろう、普通に考えて幸せなことのはずなのに

このなんともいえない空気は

 

 

932:名無しの個人雀士 ID:qLn784TGt

全国大会個人戦の、しかも決勝戦の真っ最中だからでは?

 

 

933:名無しの個人雀士 ID:JFdxflBKV

そ・れ・だ

 

 

934:名無しの個人雀士 ID:ThxN0igYw

ていうかまじでこのあとどうすんの

 

 

935:名無しの個人雀士 ID:5bO124BEh

完全に二人の世界

 

 

936:名無しの個人雀士 ID:de1IBSwEZ

 

すこやん「なんなんでしょうこれ」

こーこ「いいね!私たちも結婚しよっっか!」

すこやん「!?」

こーこ「いや?」

すこやん「い、いやじゃないけど」

こーこ「なに?」

すこやん「なんでこんなところで言うのばかぁ!」

 

しれっと解説と実況もwwww

 

 

937:名無しの個人雀士 ID:/aLcqehjU

カオスwwww

 

 

938:名無しの個人雀士 ID:mqbc6oVoF

放送事故ていうかもう、これは事件では

 

 

939:名無しの個人雀士 ID:OR0zIFT2Q

トゥルッターの世界トレンドで魔王様達あがってるんだけどwww

 

 

940:名無しの個人雀士 ID:3iNae1jbz

そりゃまあ、よく考えたら魔王様って世界レベルの雀士だしな

他国も注目してるわな

 

 

941:名無しの個人雀士 ID:g4jIxcLnw

土下座がトレンド1位www

 

 

942:名無しの個人雀士 ID:zjeoaeRo6

ちょwww

 

 

943:名無しの個人雀士 ID:oq7SZOg46

なんでそのワードwww

 

 

944:名無しの個人雀士 ID:cHn80LeXk

土下座?

DOGEZA?

WHAT?

って感じでどんどん拡散した模様

 

 

945:名無しの個人雀士 ID:JcyPix+NV

魔王様、大罪を犯す

 

 

946:名無しの個人雀士 ID:UsR5kLp40

やばい、他スレ落ちてるwww

勢いやばwww

 

 

947:名無しの個人雀士 ID:zC0ATWD6t

ちょっとこれはもう

 

 

 

 

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Wiikipeddia 宮永 照

 

宮永 照 みやなが てる

 

宮永照は日本を代表する雀士の一人。

現在は現役を引退して、子供達への指導麻雀や解説者として活動している。

二児の母で、子供も既に才能の片鱗を見せつけている模様。

その子達が将来日の丸を背負うことを期待。

妻は実妹であり、同じく元プロ麻雀選手の宮永咲選手。

 

 

1プロフィール

 生年月日  19●●年2月18日生

 身長    160cm

 体重    非公開

 好きなモノ 咲ちゃん、麻雀

 特技    シャンプーソムリエ、パンツソムリエ

 

2経歴・伝説

(1)現役時代

 麻雀選手の早期熟成がメジャーとなった現代とは違い、彼女が表舞台にでたのは高校生になってからである。

 それまでは裏麻雀大会や闇賭博等に出現していたとの噂もあるが、真偽は不明。

 高校時代は華々しい戦績を残し、全国大会において個人団体共に三連覇を達成、この記録は現在に至っても破られていない。

 1年生時代から世界大会にも出場しており、当時はまだ人間レベルであったといえる。

 日本国内で行われる、人気投票で上位となった雀士で争われる年末グランプリで小鍛冶プロ(当時)と対決、惜敗となる。

 それ以後は覚醒したかのごとく、強さがさらに増し、U18世界大会では優勝を果たす。

 高校卒業後は、全日本プロ麻雀リーグへ入団、先発から抑えまで幅広い活躍をし、最優秀選手賞をはじめ、幾多の賞を受賞する。

 また、大魔王と呼ばれた小鍛冶プロの終生のライバルとして、幾度となく熱い戦いを繰り広げた。

 二人の熱い戦いと水着姿が収録された激熱麻雀伝説DVD~二人はマオキュア~は、全世界で約10億枚売れるギネス記録となっている。

 

(2)プロポーズ~電撃結婚

 高校全国大会個人戦の決勝戦中(※決勝戦後ではなく前半後半間の休憩時間)で行った、実妹に対するヘタレプロポーズはもはや伝説。

 いつも凜々しい彼女の姿はどこにもなく、涙と鼻水をたらした情けない顔は全国のお茶の間と彼女の母親を凍り付かせた。

 誰もが終わったと心の中で思う中、まさかの実妹からのOK返信。

 SUSHI、サムライ、ニンジャなど日本発世界行となる言語に、クレイジー日本、DOGEZAの二つの新たな言葉が生まれた瞬間である、なお同シーンはmytubeで再生30億回を残している。

 また事件発生当時はトゥルッターのトレンドも総ナメした。

 それ以外にも多数の掲示板のサーバーも落ちるほどで、まさに世界中に激震が走った事件である。

 

(3)現役引退後

実妹であり妻である宮永咲との仲は良好で、日本ベストカップル賞やおしどり婦婦賞などにも選出されている。

また子供にも恵まれ、現在二児の母となっている。

同性婚に対する記者の質問に対する「それの何が悪い!!!」は当時の流行後大賞となっている。

同性婚が当たり前の今の世では違和感を感じるかもしれないが、当時は荒れに荒れた模様。

 

(4)生涯戦績

世界ランク 最高1位

ワールド麻雀ゴールデンフィンガー殿堂入り選手

白糸台高校→全日本プロ麻雀リーグ

アガリだしたら止まらない高打点アタッカーとして先発はもちろん、絶望的な状況からの逆転を見せるリリーフとしても活躍

WMC(ワールド麻雀カップ)の二連覇を賭けた最終戦で見せた、実妹であり妻である咲選手との二人での完封勝利は今なお伝説。

 

(5)二つ名

・二代目魔王

 

・大魔王のライバル

 

・連チャンの女王

 

・パンツの人

 

・土下座という言葉を世界中に広めてしまった女

 

・グッとプロポーズしただけで国内掲示板のサーバーを6個落とした女(参考までにサイバー攻撃でもサーバー1個落とすのがやっとのレベルである)

 

・サキニウムなる謎の物質を自分の体を使って証明してみせたけど科学的にはそんな物質がなくて科学者達をキレさせた女

 

・パンツ療法なるキチ○イ療法を生み出してしまった女

(※なお現在主流となっている酸素吸入器はこいつの発案した好きな子のパンツごしに呼吸すればアドレナリンが出て興奮して血流がよくなって結果的に酸素濃度が上昇する理論、通称変態仮面理論により発案されたことを世界中の医療従事者が、その経緯から目をそらしながらも効果を高いため使用している現実)

 

・対局する雀士のミニスカ率を異常に下げさせた女

 

 








感想とか誤字報告とかありがとうございました。
長くかかりましたが一旦完結です。


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