国士亜耶 勇者部に降り立った天使 (ソードマンx)
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変化

時間は南三局。

東郷美森・三好夏凜・楠芽吹の三人は麻雀をしていた。

 

東郷の手は配牌から酷い有様であった。

 

(終局間際でこの配牌……)

 

泣きたくなるような酷い配牌。この半荘、大きな間違いはしていないはずなのに。

 

(そう、していないはずなのに……!)

 

東郷が心中で嘆きながら始まった南三局。東郷は怯えながらも牌を切り出す。

 

(この半荘…最下位で終わってしまえば友奈ちゃんのバレンタインチョコが…!)

 

今年のバレンタイン。東郷は結城友奈の作った愛のチョコを手に入れる為、色々あった。

その結果……なぜか東郷美森・三好夏凜・楠芽吹・犬吠埼風の四人でチョコを取り合う結果になり、勝負内容が麻雀になったのだ。

 

(ああ神様…神樹様……誰でもいい!もし叶うなら変えて!)

 

この淀んだ空気……流れを変えて欲しいっ…!

 

(誰でもいい…!)

 

 

 

――――――魔でも…!

 

 

 

ガチャ…

 

 

 

「…?」

 

その時、まるで答えるように東郷の背後…勇者部の部室であるドアが開いた。

三人の視線はそちらへ向く。

 

「亜耶ちゃん…」

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

亜耶ちゃんが部室を訪れてから数分後。

 

(消えてきている…!三人の顔を見れば、あきらかにこの勝負の熱が引いてきているのが分かる)

 

勇者部に舞い降りた天使、国土亜耶。その振る舞いと容姿はまさに乙女であり、誰しもが憧れる無垢なる女の子。

彼女は存在するだけで、その場の空気に影響を与える程だ。

今この戦いにあった真剣さが、純粋な輝きの前に薄れつつあるのを東郷は肌で感じていた。

 

(ならば変わるかもしれない……!流れが……!)

 

事実、東郷はまだ負けると決まったでは訳ではない。元々この半荘を入れて2回勝負で決着の取り決め。

ここを凌いで次の半荘をトップで終われば、巻き返せる。今の東郷のように顔が青くなるのは三好夏凜や楠芽吹の方になるのだ。

 

(今は耐える時……諦めちゃダメよ東郷美森…!)

 

 

 

そして南四局、8巡目。

ついに東郷に逆転可能な手が入る!

 

 

東郷の手牌

 

{②③⑤一二三99123中中} ツモ{中}

 

 

「………っ!!!」

 

(きたっ!{⑤}をきって{①}—{④}待ち。高めの{①}が出れば(チュン)・チャンタ・三色…!ドラを絡めて跳満まである。)

 

逆転トップも可能な手………!

 

この日は東郷の生涯において、もっとも運命的な別れ道のような日だったが、それでもその別れ道をギリギリ絞り込んでいけば、この決断に要約される。

 

 

 

{②}切りか{⑤}切りか…!!!

 

 

 

({⑤}を切りしたいのはヤマヤマだけど……問題は対面(といめん)の芽吹さんのリーチ)

 

はたしてこの{⑤}が通るかどうか…?

東郷は芽吹の捨て牌を確認する。

 

楠芽吹の捨て牌

 

{西北②三1五}

{⑨6}

 

見ればかなり危ない…!東郷は額に汗が染みつくのを肌で感じていた。

 

({⑤}は危険牌。その点{②}切りなら安全。これは現物…!とりあえずテンパイにも受けられるし、やはりここは{②}…)

 

しかしチャンタも三色も消え、中のみの安手となる。

だがそれも仕方がない。

 

(振ってしまえばそこで全て終わってしまのだから…)

 

ここでムリして万が一振り込みでもしてしまえば、もう逆転は不可能。出来ない。出来るわけが無い。

第一アガリの為のテンパイには受けられるのだから。

それに安くてもこの局、3位確保は出来るのだ。

 

(故に仕方のない事……ここは手堅く…)

 

そうして言い訳がましく東郷が{②}を切ろうとした瞬間。

 

 

 

 

 

 

――――――死ねば助かるのに…

 

 

 

 

 

 

東郷の背後から、まるで悪魔のような声が聞こえてきた。

勇者部に悪魔がいるはずもない。いるのは勇者部の天使、亜耶ちゃんである。

ではこれは東郷の聞き間違いなのか?

 

否。実は聞き間違いではない。

正真正銘、亜耶ちゃんの言葉である。

東郷は心臓を掴まれたような息詰まりを感じて、思わず振り返った。

 

 

 

「亜耶ちゃん…麻雀が分かるの?」

 

「いえ、全然……ですが…今、気配が死んでいました。東郷先輩の背中には勝とうという強さが無い」

 

「……っ…!」

 

「博打で負けの込んだ人間が、最後に陥る思考回路。…先輩はただ、怯えている」

 

 

 

これは『花結いのきらめき』だろうと絶対にあり得えない、そんな不確かな物語―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ね、ねぇ亜耶ちゃん……亜耶ちゃんって齢、いくつだったかしら……?」

 

「…12歳……」

 

(見、見えない……)

 

 

 

そして、勇者部に舞い降りた一人の堕天使の物語―――

 

 

 

「……東郷先輩。今の私は、国土亜耶(こくどあや)ではありません。

 

―――国士亜耶(こくしあや)……」

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「今の亜耶ちゃんは部室に来る前死線をくぐってきた。分かるわ私には。私も今死線を彷徨っているから。今日負ければ私は……ゆ、友奈ちゃんのバレンタインチョコを取られしまう……!!!」

 

「……」

 

「お願いっ!私の代わりに次からの局、入ってくれないかしら…!」

 

「………」

 

「亜耶ちゃんは麻雀なんか知らない。でもそれでいいの。生半可な経験や知識は逆に三人のいい餌食……何も知らないくらいが良い」

 

のちに、勇者部の麻雀勢を震撼せしめる国土亜耶(こくどあや)…いや、『国士亜耶(こくしあや)』。

これがそのはじまり。

 

初めての麻雀。

 

 

 

ざわ…

 

    ざわ…

 

 

 

国士亜耶12歳。

この時、亜耶は初めて卓につく5分前に東郷から麻雀のルールを簡単に説明されただけで、役などいっさい知らない。

 

ド素人以前の状態だったという。

 

実戦の中で亜耶は少しずつ麻雀を把握していく。

麻雀とは4面子、1雀頭の構成。

その組み合わせの速度や点数の高さを競う遊びであること。

鳴きという、ポン・チー・カンの発声と共に牌を曝し面子を確定させる方法があること。

初心者はなるべる鳴かないで手作りすることが得策と言われている。

鳴きによく使われる(ハク)(ハツ)(チュン)は同じものを3枚持てば一翻(イーハン)の便利な牌。

 

「ツモッ!」

 

今ちょうど三好夏凜がツモ和了りした手配の役。雀頭七組からなる七対子(チートイツ)という特例の形の役があること。

 

結局、東場の亜耶の麻雀はマイナス7200。

振り込みもしないが和了りもない。

平凡な内容。

のちに天才といわれるその才気の片鱗はまだみえない。

 

 

 

そうして迎えた南二局。

亜耶の手は配牌から酷い有様であった。

 

 

{一五①⑧⑧2579西北北白}

 

 

(終局間際でこの配牌……)

 

泣きたくなるような酷い配牌。九種九牌ではないが、むしろそうして局をやり直したい程のゴミ手。この半荘、東郷もそうだが、何より麻雀初心者である亜耶が偶然か否か大きな間違いをしていない。

 

(そう、していないはずなのに……やはり今私達に流れは無い…!流れが…っ!)

 

東郷が心中で嘆きながら始まった第一打、亜耶は牌を切り出す。

 

(ああ神様…神樹様……)

 

この淀んだ空気……流れを変えて欲しいっ…!

 

敗北気配が濃厚の状況。実に2回目となる神頼み。だが地獄の淵で佇む東郷が頼るものと言ったら、それはもう神頼みだけである。

 

いや…例え誰でもこんな事になっていれば、十中八九そうするだろう。

 

だがうら若き天使の亜耶ちゃんは、この手からまったく別のストーリーを描いていた………

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事が起きたのは南二局、6巡目。

 

 

この時の亜耶の手牌

 

{一四五八①⑨79西北北白中} ツモ{8}

 

 

(6巡目でまだこれ……っ!うううぅぅ……)

 

ツモまでボロクソ。東郷はたまらず声を出す。

 

「これじゃあ打つ手が無いわ…」

 

「待って東郷さん。手はもう打っているよ」

 

「えっ…!友奈ちゃん?」

 

東郷は驚いた。隣でニヤリと口を広げた友奈ちゃんに顔を向ける。

 

(…確か麻雀は亜耶ちゃんと同じくからっきしのはず)

 

だが亜耶が代打ちとして席に座った後、しばらくして部室に訪れた結城友奈は…東郷の愛しの(とも)はそう答えた。ならばそこに間違いがあるはずがない。

なので東郷は国士亜耶の捨て牌を改めて確認する。

 

(あの亜耶ちゃんの捨て牌…!)

 

亜耶の捨て牌

 

{2⑧⑧5④7}

 

ハッと顔色変えて東郷は気が付く。

 

(そう!その手があったわ!亜耶ちゃんの捨て牌に無い萬子と么九牌(ヤオチューハイ)。つまり国士・清一色を装い、相手の足止めを狙う戦法!これなら……!)

 

この局のドラは{四}

つまり萬子であるため、足止めが上手くいけば手牌で固める萬子とドラの{四}を引いた際に合わせて、清一色は不可能でも混一色辺りまで行けば高打点を作り出せる采配。見え見えの萬子待ちになるが配牌もツモも酷い有様の今の状況ではそれでも充分お釣りがくるという話である。

 

しかしそういった狙いや思考を飲み込み、握り潰し、砕いてしまうほどの暴力……今、東郷達に流れは無い。

 

「リーチ!」

 

迎えるツモ番の直前。上家の夏凜は{二}を切ってのリーチを仕掛ける。

 

夏凜の捨て牌

 

{西⑨7⑥中5}

{横二}

 

(ダメだわ…今までの局を見れば当然。今の亜耶ちゃんを恐れる相手じゃない……足止めの効果は全くの無!最後の仕掛けも空振り…っ…これまでか!)

 

すると亜耶はリーチした三好夏凜の捨て牌をチラリと見て、手をズラし手牌からある一牌を選んだ。

 

 

打{五}

 

この一打。対局中の三人を含め、この対局を見ていた東郷美森・結城友奈・郡千景の三人は驚愕する。

 

 

({五}…!ドラそば…っ!)

 

(圧倒的危険牌…!)

 

(なにとち狂ってんだ…!)

 

その余りの狂気に東郷は思わず口調が変わる。それもそのはず……振ったら終わりのこの時、この手牌で国士亜耶はまさかの強打。

さらに次順。

 

 

打{四}

 

ドラの{四}暴牌連打……っ!二連続!

 

 

(しかもツモ切り……っ!滅茶苦茶…!!)

 

東郷は暴牌連打に焦りをさらに加速させるが、これに対し郡千景は冷や汗を一滴流し、感心する。

 

(なるほど……国土(こくど)さん…じゃなくて、今は国士(こくし)さんだったからしら…そう。国士亜耶さんはこのブラフに必死になっている)

 

萬子の捨て牌がリーチ宣言牌以外に見えない以上、リーチ者に対しあの辺りの萬子は大本命。

あの二牌。国士亜耶が死ぬことも決意して落とした牌。

死線をくぐれるかくぐれぬかの瀬戸際を渡り歩いているに他ならない。

 

この時の国士亜耶の手牌

 

{一七八①⑨89西北北北白中}

 

自分の手はバラバラ。

こんなゴミ手に命を張っているという、一見愚かしく見える行為。

 

しかし、それこそが実は人が騙される時のポイント。

採算の合わない行為が人を討つ。

 

 

―――自分の身を削らずしてどうして人が騙せよう……っ!

 

 

ましてや相手は国土亜耶(こくどあや)。今のクククと笑顔を崩さず顎の尖った姿には見る影も無いが、かつては勇者部きっての天使。国土亜耶である。

 

そんな亜耶の気迫が…相手の疑惑を呼ぶ。

疑惑が妄想を育て、妄想は恐怖を産む。

 

 

今対局中の三人にはこのゴミ手が、ゴミ手に見えなくなっている……

 

 

打{北}

 

 

「「「……!」」」

 

この一打で国士亜耶のブラフはこの場を完全に支配した。

下家の犬吠埼風はベタオリ。

上家の三好夏凜のしまったという表情。

そして一度支配してしまえば、虚もまた事実。

 

身を削って演出した国士亜耶の真実。

 

 

九巡目 楠芽吹の手牌

 

{二三四四五12345789} ツモ{6}

 

 

幻想の国士に身を委ねている亜耶とは違い。芽吹の手牌は好調である。このツモで一気通貫が手牌の中で完成し、{五}を切ればドラを雀頭に使っての{一}—{四}待ち。ツモれば文句なしに跳満で勝利確定である。

この芽吹の手牌を後ろで見ていた山伏しずく

 

(絶好の所…!これで打{五}。ツモって跳満…!これで勝負を決め―――)

 

「……」

 

しかし、しずくの思惑と違い芽吹が手から選んだ牌は{三}。

 

「っ!ロ、ロン!」

 

(えぇ…ぁ、な、なぜ?なに馬鹿な事してんだ…!)

 

山伏シズク困惑。このテンパイを崩して打{三}を差し込みに向かった芽吹の思考が分からない。

 

(あの萬子の二連打…リーチ後なのにも関わらず即アレが出ると言う事は、少なく見積もっても一向聴か二向聴。それだけだったらまず私の方が早くアガれる)

 

この時、芽吹は恐れていた。

 

(問題はあの{北}切り…!あの三打目で手中の么九牌から溢れが出てくるという事は、手牌の全てが么九牌だと見るのが妥当。場には字牌が全種一牌出ている点も考えると么九牌で振り込むことは無い。亜耶ちゃんがリーチに振る確率はこれから引く牌でしかまずありえないという事…)

 

そして{一}は亜耶ちゃんの国士に振り込む可能性があるから捨て牌には出ない。

さらに{四}は亜耶ちゃんが通した牌だが、自分の手牌に二枚、リーチ前の夏凜の捨て牌に萬子がなかった点から手中に一枚持っている線が濃厚。

逆にあの{四五}が通ったことで、その後の三好夏凜の打{八}を見れば、これまでの打牌からおおよそ察しはつく。

待ちは萬子ならばまず打{三}—{六}……!

 

(二位との差は二万程度ある。それならば国士をアガられて逆転の可能性を与えてしまうよりも、夏凜とのサシで勝負を決める方が有利!)

 

今もっとも芽吹が避けたいのは、最下位の亜耶ちゃんに役満をアガられること。ブラフの可能性も考慮していたが、であればあの暴牌連打は何なのだ……!と芽吹の理はブラフでは無いと結論付ける。

 

そう…国士亜耶が作り上げた幻想の国士の前に芽吹はまんまと騙されてしまったのだ。

この局は流して次局で勝負を決める。そう考えた…

楠芽吹、故の打{三}。

 

先ほど郡千景はこの一打を見て、楠芽吹の思考回路が如何なるものか、同じような予想をつける。

 

(そう考えてみれば楠さんのこの打{三}切りの差し込みは楠さんにしてみれば当然の判断。納得のいくモノ…経験則とこの場の流れを読み取った確かな理…!)

 

 

 

―――しかし……それこそが自分の流れを曲げた一打とは夢にも思わない……!

 

 

 

(勝負の流れが変わるかもしれない……っ!考えてみればこれは神業的プレイ。国士亜耶さんはあの最悪配牌とツモで!好調の楠さんの親を蹴った…!このゴミ手で…!)

 

戦慄。郡千景は冷静にそう判断する。この麻雀において既に天使の面影など影も形も無いのだと。

東郷さんに聞いた話だと初心者だと聞いていたが、何のことは無い。彼女は天才なのだ。このくらいの経験の差など才一つでひっくり返る。

 

虚を実と言い張る為、躊躇(ためら)いなく身を削り血を流す。

血糊で濡れたような国士亜耶の一打一打が、好調の楠芽吹を圧したのだ。

 

(これが…国士亜耶の麻雀……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

次局。

地獄の淵から帰ってきたばかりの国士亜耶。

 

その配牌は、まるで悪魔と取引してきたよう……

 

 

国士亜耶の手牌

 

{四①②③⑨東西西発発中中中}

 

 

東郷と友奈は開いた口が塞がらない。唖然とした表情のまま固まっている。

 

(何てこと…死線を超えたせいか、まるで砂時計のように入れ替わった……!あのゴミ手はか弱い狐の皮を被った虎!……いいえ、それ以上。鬼に化けた!)

 

 

そして5巡後。

 

「ツモ」

 

 

{①②③⑨⑨⑨西西発発中中中} ツモ{発}

 

 

まるで当然とばかりにこの鬼手をツモアガる。

混一色・ツモ・チャンタ・三暗刻・中・發・ドラ1。三倍満である。

 

地獄の淵の砂は魔法の砂……それに触れてくると、強い運と破滅がひっくり返る。コインの表と裏のように。

 

「ククク……」

 

(亜耶ちゃん…そ、それは笑い声なの…?)

 

天才は、その才能を開花させ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな風に同じ並びを3つ揃えれば、三色という役になるの。これは2飜ね」

 

「これは何となく知ってます。確か私が代わる前に東郷先輩がこの形で最後アガりましたよね?」

 

「よく覚えてるわね…じゃあ、これは知ってる?これは一盃口(イーペーコー)、1飜よ」

 

「いえ、これは見た事がありません…」

 

「東郷さん私も教えたい~!亜耶ちゃん亜耶ちゃん。これ分かる?漢字で書くとこうなんだけね、平和(ピンフ)って読むんだよ!」

 

「それは知ってます。重ねずに数の並びだけで作るモノですよね」

 

「し、知ってた…ガクッ」

 

「友奈ちゃん、亜耶ちゃん。白・發・中とか自風牌のような1飜の役になる字牌を雀頭に使ったら平和は成立しないのよ?」

 

「え!?そうなの東郷さん!」

 

「初耳です…!」

 

「逆に1飜の役が付かない風牌をオタ風って言ってね―――」

 

(亜耶ちゃん…ある意味本当に麻雀を知らないのね…)

 

もう日も更けていく。

だが、しかし。国士亜耶(こくしあや)の伝説の闘牌はまだまだ終わらない―――………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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