自作自演のヒーローアカデミア (ポチ(黒い触手))
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暇なので転生してみた
次話も出来ていますので、日付変わってから夜明け位には投稿しようと思います。
やぁ、これを見ているだろう数多のスコッパーの皆さん。
こんにちは!こんばんは!テンプレTS転生者の美少女の私です。
私こと、
死んだ先で、美しい存在に出会った。
それは、人の形をしていなかった、不定形の存在だったが、それを見た私はその美しさに魅了され、自分が何なのかを理解した。
自分は今の今まで、知らなかったし特に何もしていなかったが、じ・つ・は!這い寄る混沌ことニャルラトホテプの化身の一人だったのだ!
死んだ今まで、自分の正体を知らずのほほんと生きていたが、掃いて捨てるほど居る混沌の化身の身ではあるが、特に何もせずに死んでしまう体たらく!
そこで、最近流行りの
そうと決まったら、色々設定していきましょう!
まずは、性別。一応前世では男性として生きていましたが、TSという属性を付けたいので女の子になろうと思います、皆も美少女の主人公好きだよね!
容姿としては
そして、神様転生で一番大事と言って過言では無い位、重要な転生特典を決めよう!
う~ん、あれやこれやと難しい設定をすると後々めんどくさいし、私は全ての魔法が使えるからそれでいいかな!全ての魔法が使える、うん十分なチートだ。これなら高度な柔軟性と臨機応変な対応が取れるでしょう。
さて、最後に転生先だけど、それは目の前におわすパパに見たい夢を見てもらおう。
そこで、私は立派に道化を演じよう。
そうして、私は星慧 玄餌となりました。
因みに孤児で、教会に付属している児童養護施設つまり孤児院で暮らしています。
この世界は、個性という異能・超能力が人口の八割に発現する世界でした。
人口の八割という割合で、異能が普及している社会です。当然、犯罪行為にも異能が使われます、そういった個性犯罪者を敵と呼び、敵を個性を利用して捕まえる存在を英雄と呼ぶそうです。なにこれウケる。
いや、いい歳したオジサン、オバサンがコスプレして『自分は○○ヒーロー・ナンチャラカンチャラだ!』って名乗って公共の場で暴れているんですよ、前世が特徴の無いのが特徴の世界でしたから、こういうのは新鮮でいいですね!
私も、是非ヒーローとやらに成ってみたいです。
ニャルの事を知っている諸兄は、いやいや敵じゃないのかとツッコミを入れているでしょうが、まぁご安心下さい。この世界のヒーローは所詮警察の代わりのような職業、物語に登場するような正義の心を持った真のヒーローは極々一握りです、この這い寄る混沌の化身が保証しましょう。
それで、ヒーローに成りたい理由なのですが……まだまだ序盤ですし、『そ・れ・は、秘密です♪』と素敵な魔族の中間管理職の名言をお借りしてお茶を濁しておきましょう!
そんな訳で、折角ヒーローを目指すと目標ができたので、どうせ目指すなら最高峰で学びたいじゃないですか!
なので、日本一と言っても過言では無いヒーロー育成機関である雄英高校を受験しようと思います。
個性『魔法』、取り合えず自分で起こした不思議ま現象は魔法と言い張る事ができる。
デメリットは、起こした現象の大きさや現実から乖離している度合いによって精神力(MP)を失う。但し、その精神力は人外である。
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入学試験
はい、皆さんおはようございます!
今日は、雄英高校ヒーロー科入試当日です。
雄英高校は、本当に高校か疑う位大きな学校なのですが、それを感じさせない程の人が今日この場所に集っています。
事前に耳に挟んだ情報によると、今年の雄英高校の入試倍率はなんと驚愕の300倍だそうです、漫画やラノベあたりでありそうな、スケールの大きさです。
この発言で何となく察して下さった方はいらっしゃると思うのですが、私この世界が漫画なのかラノベなのかはたまたエロゲーなのか知りません、所謂原作知識無しの状態です。
ですが、それでいいのです。事前知識が無い方が、面白おかしく生きていくのに都合が良い。事前の知識があると、面白味がありませんしね。
さて、肝心の試験なのですが、筆記試験自体はなんら問題も無く解けた自信はあります。
実技試験は、受験者の総数から考えて懇切丁寧に一対一の査定はまず無いだろうと考えました。
まぁ、受験者数から考えて競技での査定が合理的でしょう。
ヒーローという職業の性質から、求められるのは、まず敵を退治し捕まえる事ができる戦闘能力や捕縛能力、咄嗟に周囲のヒーローと協力して眼前の事に当たる事ができるかの協調性。
そして、ヒーローとして行動する以上で大切な人助けができるかどうかでしょうか?
そういった点を考えると、学校側は説明会で、競い争うように受験者側を煽り、人生を賭けた場で他者を優先できるかどうかでヒーローとしての素質を測るのでは無いだろうか。
さて、実際に実技試験説明会場にやって来ました。
そこでは、DJ風のプロヒーローというプレゼントマイクが、盛大に滑りながら実技試験に関する説明をしています。
まぁ、これは実際に滑っているわけじゃなくて、自らが道化となる事で緊張しているだろう受験生の緊張を解こうという、彼なりの心づかいなのでしょう。
説明会によって判明した、実技試験の内容は、ポイントが付いた仮想ロボット敵を倒すですか……やはり学校側は受験生同士で争うように煽ってきましたね。
でも、私はチート系邪神女子なんで、そんな学校の事情を考慮せずにロボのポイント全部貰うつもりで動きます。
不意打ち気味のプレゼントマイクによる、開始宣言と同時に召喚魔法を発動させます。
一応、周囲のSAN値に配慮してフィルターのようなの掛けときますね、具体的にいうとリアルなクリーチャーから這いよれニャル子さんの画風に見えるようにね。
そうして、召喚しますのは、幻夢郷で飼っているペットのシャンタック鳥のタックンです。ニャル子さん風のフィルター掛けて見るの初めてで、中々可愛いのですが……ここだけの話、デフォルメされたその姿は本来の馬と象と蝙蝠を悪魔合体させてそれに鱗を足したような姿では無く、蝙蝠の翼を生やしたカバのような顔をした馬のように見える。ああ、別に貶しているわけじゃないのですよ、個人的には愛らしいと思います。
幻夢郷でのサイズそのままだとぶっちゃけ、でかすぎるので、お馬さんサイズにする魔法を掛けて呼び出しました。
その背中に跨り、自分の試験会場に向かう。
試験会場の中央上空に向かう最中、サーチャーの役割を持つ魔力球を20個解き放つ事で、敵役のロボットの位置を把握し、さらにサーチャーの役割からマーカーの役割にシフトさせる、発見したロボットに魔法的なマーキングを施す。
上空に到着すると、自分の試験会場をすっぽりと覆う大きさの魔法陣を展開するとあとは簡単です、マーキングを仕掛けられたロボットに向かって魔法陣から雷を落とす、それだけです。
そうして、サーチャーからの反応が無くなり暫く立つと、ゴゴゴ……という擬音が聞こえてきそうな迫力を伴って巨大なロボットが出現しました。
なるほど、このロボットこそが説明会場でプレゼントマイクがいっていたお邪魔ロボですか、マリオでいうドッスン枠であり敵ポイントが0という相手にするだけ無駄だと言わんばかりの敵のようです。
ですが、説明会場でプレゼントマイクはまるで敵ポイントで合否判定をするかのように言っていましたが、そう思わせるような言い回しではあったものの実際には敵ポイントのみが判定基準とは一言も言っていません。
先程も考察しましたが、ライバルと共闘することで入るポイントや、ライバルを助けることで入るポイントが有るかもしれません。
今回の場合、ゼロポイントロボットは大きなビル相当の大きさが有ります、そんな大きさの敵が闊歩するだけで街には甚大な被害が有るでしょうから、被害を抑えたで賞的なポイントがあるかもしれません。
ですので、ぶっ壊します。
ですが、このサイズのデカ物となりますとそのまま壊すと倒壊の危険がありますので、消し炭にすることでその危険をなくそうと思います。
という訳で!チマチマと細かい雷を落とす作業から、どデカいサイズの雷をぶっ放すとしましょう!
ところで、皆さんTVゲームはお好きでしょうか?好き?結構、ならばきっと、この魔法はお気に召すと思いますよ。
とあるシリーズに登場する魔法なのですが、シリーズというほどなのでそれなりの作品数があるのですが、この魔法は大抵の作品で秘奥義、所謂超必殺技に該当する位置にある魔法なのです、今日は折角の機会なのでそれを再現してみましょう!
私の魔法は特に詠唱が必要な訳ではありませんが、この魔法の様式美的なものというよりこの詠唱が無ければ、ただのデカい雷となってしまうのです。折角、ヒーローを志したのです、カッコ良く詠唱して、大魔法をぶっ放してこの試験を終わらせましょう!
タックンの手綱を握り、ゼロポイント敵の上空に着け、危ない魔法なのでタックンを幻夢郷に送還する。空中に浮かびながら詠唱を開始する。
「天駆ける閃光の道標よ、汝が咆哮により、万象をなぎ払え!インディグネイション!」
私の詠唱と共に、巨大な魔法陣が幾つもロボットの周囲に展開され、遥か上空からは獣の唸り声かのような音が響き、詠唱が終わると同時にそれは落ちてきた。
巨大なビル程のサイズのロボットを飲み込む、ロボットを構築するあらゆる部品が融解あるいは蒸発する。残るのはロボットがあった場所に付いた黒い跡だけだ。
先に言っておきますが、詠唱は間違っていませんからね!
そして、暫く時間が経ちプレゼントマイクの終了アナウンスが有り試験は終わりました。
インディグネイション:テイルズオブシリーズで著名な魔法で、大抵の作品で秘奥義という必殺技ポジに該当する大魔法なのだが、今回の詠唱はきっと皆さんのよく知る詠唱では無かったと思うが、私がレジェンディア押しだから仕方ないね。
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入試結果
あと、短いです。
皆さん、ごきげんよう私です。
入学試験から暫く経ち、本日雄英高校から合否通知が自宅である教会に届きました。
少々厚みと重さを感じさせる封筒から、出てきたのは近未来感あふれるディスクでした。
それをポチっと、押すと……
『HAHAHA、私が投影された‼』
とやたら、アメリカンな雰囲気を主張した筋肉モリモリマッチョマンが投影されていた。
え、映像を投影する機械が入っていたけど……雄英って国営だよね?え、税金こんな事に使われているの?
『何故?私がと!星慧少女は驚いているだろうが、それは今年から、私が雄英高校で教鞭を取らせて貰うからさ!』
オールマイトが現れた、日本なのにアメリカンスタイルなヒーロー活動でヒーロービルボードチャートJPで常に№1に君臨する人気ヒーローです。
この世界では、ランクの高いヒーローは、下手なトップアイドルより人気があります。
当然、日本で一番人気のヒーローである彼もそうです、そんな彼が世間での注目度が高い雄英高校で教師になる?
これは世間やマスコミがめんどうくさい事になる奴です、私にはわかります。
ところで、この№1ヒーロー画面越しですから少々判断に困りますが、肌や唇の血色といい眼球の窪みと充血具合、喋り方でわかる呼吸器官の損壊具合、え!怖!この国のヒーロー社会のブラック企業ぶりが怖い!?あんなに、なるまで№1ヒーローっていうのは酷使されるの!?
ちょっと、チクるのはあれだけど。労基を始めとしたソッチ系の機関にタレコミしときましょう、この映像と解説を同封して。
あと、医療機関関係にも即刻でオールマイトに入院させるように要請しておきましょう。幸いにもちょっとしたコネならあります、ちょっと前に善行の一つとして、ヒールゼリーという物を開発しましてその特許を持っていまして、その開発者として、どこにどの値段で売るか位は決められるのです。
まぁ、悪い言い方をすると脅す訳ですね。そこまでしなくてもと思われるかもしれませんが、折角ヒーローを志すのですから余計なお世話というのをやってみるとしましょう。
おっと、試験結果の発表の最中でしたね、続きを聞きましょう。
『筆記試験は、驚愕の満点だ‼そして、気になるだろう実技の点数は⁉』
ドゥルドゥルとドラムロールが鳴っていますが、必要ですかこれ?
『なんと。398点‼文句無しの首席だ‼ただ、一応伝えておくと、この試験で見ていたのは敵ポイントのみに非ず‼人助けをしてこそのヒーロー‼レスキューポイントという物が有った事を心に置いておいてくれ‼君の場合は、敵ロボットの殲滅が早すぎて救助対象が居なかったから仕方ないかも知れないが何はともあれ雄英高校で会える事を楽しみにしているよ‼』
おお‼自信は有りましたが、やっぱり主席でしたかとなると答辞を考えないといけませんね。
なにこの娘、勝手にヒールゼリーなんて作ってるの⁉
ヒールゼリー;アトラスのゲームである、カドゥケウスシリーズという医療ゲームに登場するアイテム。一見緑色のゼリーなのだが、塗るだけで消毒でき、小さな傷なら即座に直し、出血によるバイタルの低下を押さえ、さらには折れた骨の接合部に塗ることで定着させることもできる。星慧の意向により二束三文の激安価格で売られていた。医療従事者はこのアイテムの登場に泣いて喜んでいる。
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