閃光と暗黒の龍絶剣総督の息子は父親譲りの厨二病 凍結中 (戦魔王ゼロ)
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閃光と暗黒の龍絶剣貴公子
主人公は変わらず零夜が努めます。
【
【
「親父〜!これ、
「やめろぉぉぉぉ!!!俺の傷を抉るなぁぁぁぁぁ!!!」
まだ幼い息子の零夜がアザゼルの黒歴史とも言える代物を自分好みに作って持ってきたため、アザゼルは悶絶した。
それから、7年後・・・
「何だ、それは!?」
「
「朱乃を、我が母を狙ったのだ・・・相応の代価は払ってもらおう・・・」
自身の友である姫島
【
「な、何じゃこりゃぁぁぁぁぁ!!」
「ふふ、私達を護ってくれたのは感謝だけど、二人ともやり過ぎよ・・・お仕置きね・・・」
「お兄様、零夜兄様・・・怖い・・・」
襲撃者は消し炭どころか姫島家が吹っ飛び周りがクレーター状態の更地と化してしまった。
そのため、零夜と頼人に・・・朱璃は微笑み(眼は笑ってない)ながら怒り・・・朱乃には二人の力を見て、身を震わせ怖がった。
その後、二人は朱乃に怖がられたショックで滅茶苦茶落ち込んだ。
それから、また7年が経過した。
「レイ・・・行くのね。決着をつけに・・・」
「嗚呼。今度こそ、サタナエルを止める。そして、俺から3割奪った
「相変わらず、貴方の神器は厨二くさい名前ね・・・この監獄のことは任されたわ」
「頼む・・・子供達、特にレオナルドは、保護してから、まだそんな時間が経っていないから心のダメージが残っている筈だ・・・あと、ヤバくなったら、
「分かったわ・・・まっ、私がいる限り、ここは護り抜くわ・・・貴方のくれた新たな
そう言って、自身の恋人であり、教会最速と言われた元聖剣使いにして騎士キリカ・スワロウテイルは零夜が自身の為に作った神器にして新たな
それに対して零夜は・・・
「本来は対となる魔王の佩刀たるアレを掲げて返すべきだが、今回は、整備中の為に手元には無い・・・なら、我が愛刀を持って、その誓いを受け入れよう」
【
そして、零夜は自身の師匠にして、最大の敵であるサタナエルを討つために、自身の母の故郷である日本に行くのだった。
改良に改良を重ねた父の黒歴史を携えて・・・
今回は、全面的にアザゼルの黒歴史を押し出します。
アザゼルの子である零夜も重度の厨二病を患ってます。
ヒロインは3人の予定(まだ増える可能性はある)
ヒロインの一人であるキリカは【天空監獄の魔術画廊】のヒロインの一人であり、この作品では零夜の良き恋人であり、最大のツッコミ役です!
この時の時系列はスラッシュドッグ編です。次回は、その主人公である鳶雄達との邂逅、父との再会を予定しています。
不定期更新となりますが、次回もお楽しみに!
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父との再会、刃狗達との邂逅
ハワイの沖上で起きたフェリー沈没事件
そこに乗り合わせていた陵空高校の修学旅行生及びその関係者が巻き込まれて亡くなったという大事故は、しばらくテレビで取り上げられるほど話題となっていた。
だが、しばらくすると、この事件の話題がニュースに挙がらなくなり、いつの間にか、不幸な事故として過去のものとして大半の人々の記憶から消えていた。
・・・修学旅行を体調不良で休んだ者以外の記憶からは、ほぼ全て消えていた。
「あの事件を隠れ蓑にサタナエルと、その協力者である虚蝉機関が陵空高校修学生を拉致・・・その後、その親族たちも同じように行方が分からなくなるようにして拉致したか・・・」
アザゼルが指定した合流地点のマンションに行く前に、零夜は、ある場所に寄っていた
「私も日本政府からの依頼で動いているが・・・中々、虚蝉機関の本拠地が掴めない・・・キンジ達も同様に成果は出てないようだ」
「頼人達が風通しを良くしたとは言え、まだ五大宗家の老害と風鳴の老害の影響が完全に無くなった訳じゃねえ・・・まだ、足を引っ張られる部分はあるんだろうよ・・・エミヤ、コーヒーお変わり」
「嗚呼、同じブレンドで構わないかね?」
「エミヤが挽くコーヒーは上手いから構わない」
そう言って、衛宮士郎が淹れたホットコーヒーに零夜は口をつける。
零夜がいるのは、この衛宮士郎が経営している喫茶店【剣の丘】
軽い軽食がてら、士郎から今回、自分が関わる者達の情報を集めに来ていた。
衛宮士郎・・・表は料理の腕の良い喫茶店のオーナーであるが、裏は世界を股に掛ける魔術使いのエージェントであり、零夜達のバックアップ兼監視者としての役目を日本政府からの依頼で引き受けて、事件に関わることとなる。
「そう言えば、君の格好・・・些か、厨二くさくないかね?いくら、魔術を使って偽装していても見える者達からすれば、何事だと問い詰められるぞ」
「いいんだよ、格好いいから・・・それに親父だって、普段は白衣にスーツか、公式の場では、俺のような格好になっていること多いぞ」
現在、零夜は【仮面ライダーゼロワン】に登場するヒューマギアの滅(改修前の格好)を意識した戦闘服を着ている。魔術偽装により、周りの一般人からはスーツを着ているように見えているが、士郎のように普段から魔術に関わっている者達には、その偽装が効かない。
「どうせ、合流すれば、即戦闘に巻き込まれる可能性が高いし、一々、着替えるのが面倒くさい」
「ヤレヤレ、厨二病でズボラな性格・・・救いようがないな」
「うっせぇ・・・って、時間か。お金置いてくぞ・・・またな」
そう言って、零夜は飲食代を士郎に渡すと、そのまま店を出ていった。
それから一時間後、零夜はアザゼルが指定した合流地点、【
そこで、遂に自身の父であるアザゼルと再会した。
「久しぶりだな・・・親父」
「嗚呼。今までの経緯は前に貰った手紙とレポートで把握している・・・本当にすまなかった・・・俺がサタナエルの動向に気がついていれば・・・」
「俺だって、迂闊だった。俺が未熟だった故に付け込まれた・・・だからよ、泣くなよ。恥ずかしいわ」
その後、零夜はアザゼルと再会するまでにあった出来事や自身の秘密、生まれた時に亡くなった母の秘密を全て打ち明けた。
アザゼルは今までの疑問に納得しながら、そして・・・
「零菜・・・お前が苦しんでいたこと、気が付かなかった・・・そして、ありがとう・・・レイを守って導いてくれて・・・」
零夜の母にして、自身が愛した亡き妻・・・荒神零菜に、感謝を込めた祈りを捧げるのだった。
「そう言うことで、俺の名は荒神零夜・・・総督の実の息子であり、そこの生意気そうな銀髪・・・ヴァーリの兄みたいなもんだ・・・微力ながら君たちに力を貸す」
父との話を終えた後、早速・・・元陵空高校にして、今回の事件の根幹とも言える神滅具【
「兄貴・・・生意気は余計だ。昔は手も足も出ないが・・・今なら・・・」
「いやいや・・・まだ、負けるつもりはないよ。本来の神器半分抜かれてるから弱体しているけど、お前に負ける程、俺は弱くないぞ」
零夜は弟の挑発を軽くいなした後、瞬時に背後を取り・・・
「生意気言うと、こうだ!!」
「や、やめろ!せっかく整えた髪がボサボサになる!!」
ヴァーリの髪をイジり捲くった。
「ヴァーくん、私もやるのです!ゼロ、良いですか?」
「ゼロって、俺のことか?まっ、どう呼んでもいいけど・・・ヴァーリの髪イジりはOKだぜ!」
「やめろー」
ラヴィニアも参加した事で、ヴァーリの髪がかなりボサボサになっていた。
零夜と会うまでヴァーリとの戦いに叩きのめされた鳶雄と綱生、そして、夏梅は、その様子を見て思わず笑ってしまうのだった。
スラッシュドッグ編スタート!
イッセーのライバルとして強キャラを醸し出しているヴァーリですが、幼い頃はラヴィニアみたいな姉キャラにはタジタジになっています。今回は兄貴分である零夜もいるので、余計にイジられる事が多いです。
次回は本格的な戦闘回になりそうです。お楽しみに!
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龍絶剣の禁手 Part1
零夜と龍絶剣の本領が発揮します。
【
アザゼルが天界にいた時に考えた黒歴史の産物・・・どう考えてもネタ枠でしか無いネーミングセンスを兼ね備えた厨二病の少年が思いつくような設定をたくさん盛り込んだ言わばオリジナル神器は・・・
「ば、化け物め!!」
「何だ、この力は・・・
「まぁ、色々と俺が改良しまくって進化したから
荒神零夜・・・アザゼルの子であり、重度の厨二病である彼が使えば、この神器を
【
「俺の名は、荒神零夜・・・【
穏やかな口調とは裏腹に自身を裏切ったサタナエルに対する憎悪が感じ取れるぐらい恐ろしい声色で虚蝉機関の戦闘員にサタナエルの居所を尋ねた。
今から数時間前のこと・・・・
零夜は単独で虚蝉機関の施設に乗り込んでいた。
零夜と鳶雄達が邂逅して、一週間・・彼らは
「・・・罠だと思って来たが、その通りだったな」
そんな中で、【
京都の大江山・・・酒呑童子や茨木童子といった伝説の鬼神が根城にした霊山で、そこには五大宗家の術者達が修行で使う宿泊施設があった。
ちなみに、今は閉鎖されており、救難信号は、その施設内部から発せられている。
『おそらく、罠だ。俺たちを分断させる事が目的だろう。お前か、ヴァーリが行けば・・・』
「その隙を狙い拉致か・・・まぁ、考えは同じか。それで、親父はどう考えているんだ?」
『全く、尻尾を掴ませなかった連中だ。ピンチではあるが、同時にチャンスだと思っている』
「わざと、捕まらせるか・・・だが、GPSや発信器、追跡術式など対策は、向こうでもしているんじゃないか?
『だろうな・・・だが、こちらにも切り札はある。その力を使えば・・・おそらく鳶雄君の反応は捉えることが可能だ』
「なるほど・・・なら、俺の役割は陽動を兼ねた遊撃に回った方がいいか。場所が分かり次第、真っ先に本拠地に乗り込めるように・・・」
『嗚呼。敵の注意を引きつけかつ本拠地に戦力を多く割かせるように頼むぜ』
「無茶言うぜ・・・まぁ、やるだけやるさ。鳶雄達は任せるぜ、親父・・・」
『嗚呼。死ぬなよ、馬鹿息子・・・』
その後、救難信号があった場所に向かうと・・・
「
数十名の虚蝉機関の構成員が待ち構えていた。
「罠だってのは分かってたさ・・・まぁ、俺なら、その罠ごと食い破るだけだしな!!」
そう言って、零夜は自身の利き手である左手に集中する。
「我が業よ・・・剣となりて、我が敵を喰らい尽くせ!!」
左手に金色に輝く光と紫色に輝く魔力が集まり、そして、混ざり合い、一振りの剣を形成する。
「
その剣こそ、父の黒歴史であり、自身の自慢の神器
【
自身の真の神器たる【
その能力は、アザゼルが元々考えた魔力と光力の同時行使による対消滅で生じた膨大なエネルギーの攻撃転用だけでない。
この神器は各所有者の意思で自由に形を変えたり、能力を付加させたりなど、つまり、改造することができる。
その例として・・・
「
その一節を唱えた瞬間、剣は一振りの大太刀に形状を変化した。
「戦刃神葬流ーー斬法・夜刀」
その言葉と共に零夜は消えた。
そして・・・
「ば、馬鹿な・・・何が起きた!!」
「同志の首がいつの間に!?」
零夜が消えた瞬間、彼を取り囲んでいた虚蝉機関の構成員達の首が、斬られて落ちていた。
「貴様たちの虚をついて、その首を断った。死にたくなければ、投降しろ・・・再起不能の一歩手前までは勘弁してやるからよ」
突然、発声した零夜の声に驚き、身体を硬直させる構成員達
彼らの背後に零夜はいた
血濡れた大太刀を剣に戻して、その切っ先を向ける。
それを合図に光力の剣、そして、魔力の剣が万単位で形成される。
「穿法・八雷神」
その声と共に突きを放つと、形成された剣が稲妻のように放たれ、構成員達に襲い掛かった。
その場にいた構成員のほとんどは、放たれた剣の餌食となった。
そして、さっきのやり取りに至る
「ば、化け物め!!」
「何だ、この力は・・・
「まぁ、色々と俺が改良しまくって進化したから
【
「俺の名は、荒神零夜・・・【
穏やかな口調とは裏腹に自身を裏切ったサタナエルに対する憎悪が感じ取れるぐらい恐ろしい声色で虚蝉機関の戦闘員にサタナエルの居所を尋ねた。
その時・・・
「死ね!!」
その声と共に、自身の背後から殺気を感じた零夜は咄嗟に振り向き、剣を振り下ろした。
振り向くと、チーム・アビスの制服に白衣を羽織り、顔はバイザーで覆い隠した青年が大型ナイフを突き出して襲い掛かかってきた。
そのナイフの突きを振り下ろした剣で弾き飛ばされる。
ナイフを弾き飛ばした零夜は、即座に襲撃者から距離を取る。
「何者だ、てめぇ?」
「荒神狂夜・・・サタナエル先生の敵は、俺の敵だ」
そう言って、襲撃者は自身の手に金十字の装飾が施された白い本を形成する。
まるで、零夜の【
それを名前を聞き、本を見た瞬間に、零夜は察した。
「そうか・・・奪われた半分はてめぇに移植したのか・・・胸くそ悪い・・・」
「奪われた?そうか、先生が言ったオリジナルはお前か・・・だったら、話は早い!!」
零夜も自身の神器である黒い本ーー【
そして、愛刀とも言える
【
それに応じる形で、襲撃者は二丁の白と黒の
二人とも殺気を放ちながら、一歩ずつ近づく。
「
「
「「てめぇ(お前)を殺し、神器を完成させる!!」」
ここに、自身の神器を掛けた戦いの火蓋が切って落とされた。
すいません、禁手シーンまで行きませんでした。
今回登場した荒神狂夜はオリ主である零夜の宿敵です。
また、セリフからもわかる通り、サタナエル信奉者の青年で、零夜とは真反対にサタナエルに心酔しています。
次回は、その戦闘回の続きです。
お楽しみに!
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龍絶剣の禁手 Part2
「
「お前に答える義務はない・・・消えろ」
【
原作と同じように、敵対する者を射抜くまでは何処までも追いかける高威力の弾丸を放ったり、内包した力を開放する事で高威力の弓を放つ矢を生み出すこともできる。
原作と違う点は、銃の機構が付いた刀剣類、つまりガンブレードに変える事ができることと、敵対者が抱える罪の重さに応じて威力や弾丸の速度や射撃距離底上げするという点だ。
その為、どんなに離れていようが、敵対者を認識できれば、いとも簡単に射抜く事ができる。
遠近両方に対応した神器の故に、零夜もよく戦闘で重宝している。
ちなみに、この神器は零夜の親友の一人である射撃の天才が使う事で、
それを知っているからこそ、狂夜の戦闘には・・・
「お前、その神器の性能を完全に引き出せていないな・・・だからこそ、
そう言って、狂夜が放つ弾丸の軌道を予測し、
「
「お前の弾丸よりも速い弾丸を放つ奴を知っているからだ。それに、お前はどうやら
「馬鹿な!俺は先生が最高傑作と称した程の
「じゃあ、聞くがお前が生まれた日、いや、
「・・・!」
零夜の問いに、答えを詰まらせる狂夜。その様子を見て、零夜は確信する。
「記憶と力は
この狂夜と呼ぶ男は、自身の複製体の一体であり、つい最近
そして、その事を告げると・・・
「黙れぇぇぇぇぇぇ!!!」
当然、激昂した。先程以上の怒りと憎悪が零夜に向けられる。
先程、使用していた【
「我が憎悪より全てを射貫く偽りの神殺し、我は顕現する・・・来たれ、
それは、あらゆる憎悪が込められていた。血のような赤い、紅い、朱い、禍々しい赤を纏った槍。
振るえば、一撃で神を殺せそうなぐらい禍々しい呪詛を感じる。
「
【
「我が槍よ。覇を持って、世界を統べる王の力となれ・・・
槍から禍々しい赤い光が漏れ出し、その光が狂夜を包む。
光が収まると、そこには・・・
「
赤い血のようなサーコートに禍々しいオーラを纏った籠手や具足等の防具に身を包み、先程の偽槍を携えた狂夜がいた。
そして・・・
「十三本の剣だと!?」
その背後には、禍々しいオーラを纏った十三本の魔剣とも言える剣型神器が狂夜を護る翼のように追尾していた。
「お前、絶対に殺す・・・
十三本の魔剣の内の一本が禍々しいオーラを放つ。
そのオーラは、あまりにも早く展開され・・・
「ぐっ・・・重力を操る魔剣か!?」
とてつもない程の重力が零夜に襲い掛かった。
咄嗟に逃げようとしたが、間に合わず・・・重力の檻に囚われてしまう。
「終わりだ・・・
その言葉と共に禍々しいオーラを纏った偽槍を狂夜は投擲する。
ミサイル並みの速度で放たれ、零夜の心臓を目掛けて迫ってくる。
重力の檻に囚われているせいで、回避できない。
喰らえば、即死は確実である。
だからこそ、零夜は決意した。
「
その呟きと共に禍々しい呪詛が地面から間欠泉のように噴き出して零夜を包み込んだ。
その呪詛は偽槍を遥かに超える濃度の呪力だった。
その為、槍は弾かれて、そのまま狂夜の手に戻っていく。
「何だ、アレは・・・」
あまりにも感じた事がない呪詛。それは、瞬く間に施設を包み込む。
すると・・・・
「な、身体が!」
「イヤぁああああ!!」
周りに倒れていた構成員達は、まるで朽ちていくかのように身体がボロボロとなり塵と化して消えていった。
自身は、槍が発する呪詛を鎧のようにして身を包んでいるため、そこまでの影響はない。
だが、長くは保たない・・・そう感じられた。
やがて、呪詛の噴出が弱まり、その呪詛は人の姿へと形成される。
その人の姿を見た時、狂夜は、その姿を・・・
「闇に堕ちた騎士って所か・・・どっちかと言えば、【
『嗚呼。正真正銘、この龍絶剣の禁手だ・・・その名は・・・』
呪詛の鎧を纏った零夜だった。零夜は、自身の利き手である左手に呪詛を集中させる。すると、先程まで使っていた龍絶剣よりも遥かに濃い呪詛で形成された龍絶剣が顕現する。
その剣を、掲げて狂夜に告げる。
『
その瞬間、堕天使を象徴する黒き翼が八翼が展開され、周りには赤黒いオーラで形成された蛇が纏わりついていた。
そして、地面に突き刺すように色々な武器型神器が展開される。
さぁ、聖戦の幕開けだ!いくぞ、狂魔王?』
龍絶剣を掲げると、突き刺さっていた神器が抜け、標的である狂夜に切っ先を向ける。
そして・・・
ーー人類に与えし神の叡智は、やがて滅びを告げる魔刃と化す、
その全ての神器が狂夜に向けて放たれた。
遂に、登場した禁手
【
その詳細は次回、明らかにします。お楽しみに!
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堕ちた閃光と終わりのない暗黒を纏う虚無の龍喰者
【
龍絶剣の真の禁手と言いたい所であるが、正確には違う。
この龍絶剣には、通常の神器と違い正しい禁手が存在しない。
使い手によって、その禁手の力が変化する・・・つまり、全てが亜種の形として現れる。
考案者であるアザゼルが使ったら、また違った禁手となっていただろう。また、近い未来に龍絶刀という形で、この神器を得る巡巴柄も違った形で禁手を発現するだろう。
だが、これだけは言える。
零夜が至った、この禁手はまさに、神を殺す神滅具であると・・・
『
掲げた龍絶剣を振り下ろすのと同時に狂夜に向けて武器型神器がガトリング砲のように射出される。
「舐めるなァァ!!」
狂夜は、その武器型神器群を、自身の背後に展開された魔剣の力を持って迎撃する。
重力、爆炎、絶対零度、雷撃、音波カッター、岩石砲、大瀑布などの超常現象が狂夜の魔剣から、零夜の武器型神器から発生しぶつかり合った。
最早、その辺りの地形は超常現象のぶつかり合いにより焦土と化し、周りにいた構成員達も巻き込まれていった。
『龍喰らう忌まわしき蛇よ・・・堕天の王から放つ光に宿りて龍と成り、我が敵を喰らい尽くせ、
禍々しいオーラを宿した光龍が5体現れて、狂夜に襲い掛かる。
この光龍は父であるアザゼルから引き継いだ堕天使の光力、そして、それに零夜自身が生まれた時から、その身に宿し、サタナエルの謀略によって完全に引き出された忌まわしき赤き蛇の呪詛で形成されている。また、先程飛ばした武器にも、その赤き蛇の呪詛が宿っている。
武器や龍に触れれば、即座に呪詛が駆け巡り、その者を消滅させる。
それが、この零夜の禁手であり、なおかつ、進化の余地も残している。
「この程度で、俺を殺せるものか!!」
そう言って、狂夜は迫り来る5体の光龍を偽槍に纏わせた呪詛の斬撃で振り振り落とし、消滅させる。
その光景を目の当たりにした零夜は・・・
『埒が明かないな・・・仕方ない。これだけは使いたくなかったが・・・龍絶剣よ、我が覇に応じて、その力を示せ・・・
零夜の詠唱に応じて、龍絶剣から大量の光力と魔力が生じ、やがて、その力は大きな龍絶剣に変化する。
【
武器型神器又は武器創造系の神器が至る覇・・・【
「何だ、その力は!!おのれ、我が槍よ・・・覇の理を持って・・・」
『させるか、
その大きな龍絶剣を狂夜に向けて、振り落とした。
その瞬間・・・辺り一帯に莫大な衝撃波が起こり、何もかもが吹っ飛んだ。
衝撃波が収まると、そこに居たのは・・・・
『逃げられたか・・・覇の力まで使ったのに、俺もまだまだだな』
零夜が自嘲しながら、禁手を解除する。
結果的に言えば、狂夜に逃げれた。
どうやら、狂夜の背後にあった魔剣の一振りに転移系の魔剣があったのだろう。
その力を持って、零夜の一撃を回避した。
そう分析した零夜は、とりあえず・・・
「とりあえず、この辺り一帯を元に戻すか。
自分たちがやらかしてしまった焦土地帯を元に戻す作業に入るのだった。
???
とある研究施設内にある医療室、そこに・・・
「レイよ!!!我が愛しい
零夜を陥れ、アザゼルを裏切った堕天使サタナエルがいた。
あと、先程の戦闘でボロボロの状態となっていた狂夜が強制的にベットに寝かされている。
「先生・・・俺は・・・」
「今は傷を癒やすがいい。致命傷は避けたとはいえ、普通ならば全治半年ともいえる大怪我を負っているのだから・・・」
狂夜に掛けていた監視術式から全てを知った。
そして、歓喜した。
自身の
絶望という名の
嬉しくないはずがない。
ようやく、自身の計画を進めることができるのだから・・・・
「はい。そう言えば、兄さんたちは?」
「虚蝉機関の本部だ・・・と言っても既に廃墟と化しているがね・・・まさか、五大宗家だけではなく日本最強の戦士たちと、そのトップがアザゼル達に力を貸すとは思わなかったがな」
「日本最強の戦士たちと、そのトップ?ですが・・・我々より・・・」
「侮るな・・・奴らは、先程のレイ以上の化け物達だ。レイと互角では、話にならない・・・それ程の猛者たちだ」
そう言って、サタナエルは、先程とは違って不機嫌そうに話を終わらせた。
???
「そうか・・・報告、ご苦労。あとで、零夜にも伝えておくれ」
『了解です・・・総理』
都内にある某有名な料亭で総理と呼ばれた壮年の男性が、ある者と対峙していた。
「まさか、お前さんと零夜が通じていたとはな・・・虚蝉機関を襲撃した連中や五大宗家との件と言い、ここまで日本政府が裏に関わろうとしていたとはな・・・」
その相手はアザゼル。今回のウツセミ事件についての事後処理と今後の動きについて話し合うために、会談の席を設けてもらっていた。
「我が国の安寧のため、腐らせる膿を出し切らせたまでの事・・・我が国の指針について貴殿ら三大勢力にとやかく言われ筋合いはない。特に、裏切り者の対処に遅れ、被害を出した堕天使共にはな・・・」
「それについては、反論しようがねえ。全ては俺たちの甘さが招いた事だ。被害者及び、その遺族には、賠償及び今後の生活面でのサポートすることを【
そう言って、総理と呼ばれた男性にアザゼルは頭を下げる。
「夢々、忘れるな。次に誓いを破れば、私自ら、貴様らに罰を与えよう」
次の瞬間、壮年の男性から物凄いオーラが漏れ出す。
そのオーラが男性を包むと・・・
「変身」
男性の呟きと共にオーラが黄金に輝き出す。
【祝福の刻!最高!!最善!!最大!!最強王!!!】
現れしは、かの全ての仮面の戦士の力を、受け継いだ究極の魔王
その名は・・・
【【【【【【【【オーマジオウ!!!!】】】】】】】】
『現内閣総理大臣にして、最高最善最大最強たる私が、自ら三大勢力を滅ぼす』
そう言って、自身の愛剣サイキョージカンギレードの切っ先をアザゼルの首筋に当てる。
その瞬間、アザゼルの内心は・・・
この男が零夜がある異世界で参加した聖杯戦争最強のサーヴァント【
軽く神話をねじ伏せるだろう・・・少なくとも、この男の実力では俺たちを滅ぼすのに3日、いや、一日保つか怪しい・・・何がどうしたら、零夜は、こいつのマスターになれた?
少なくともバビロニアの英雄王クラスの存在だぞ!?
自身の息子が、どのような形で、目の前の王に出会うことができたのか、不思議でたまらなかった。
まさかのオーマジオウが日本国の首相でした。
どのような経緯で首相、そして、零夜に会ったのかは話が進むにつれて明らかにします。
次回もお楽しみに!
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事件終結
今回の章のエピローグです。
自身の
その戦いの間に鳶雄達は無事に同級生や、その家族を助けることができたそうだ。
親父曰く、あと一歩間違っていたら、鳶雄が暴走し、最悪の場合、その場で始末するところだった・・・つまり、かなり危ない橋を渡る程、状況は芳しくなかったようだ。
なお、幼馴染みである姫島頼人も来ていたそうで、五大宗家のエージェント達や
正直、こっちの戦闘以上の被害が出たんじゃないかと思う。
頼人の性格上、絶対に手加減するなんて真似は絶対にしないし、
だが、報告書をよく読んでみると、鳶雄達のサポートとしてエミヤやキンジ、それにのび太も陰で動いていたらしい。
エミヤやキンジは、ともかく転生悪魔でもあるのび太が作戦に加わったのは驚いた。
のび太は俺が知る中でも最も銃に愛された射撃の天才だ。
元々、宿していた【
のび太以外にも、エミヤは色々な武器や宝具を投影して使いこなすし、キンジにいたっては神器を宿していないのに、鬼神と互角に戦えたり、五体全て駆使して、対地ミサイルを反らして無力化したり、震脚だけで軍艦を沈めたりと、もはや人間の枠組みにおいて大丈夫なのかと疑問が絶えない。
まぁ、その後の事後処理も一段落し、俺は
「久しぶりにワープ無し、いや、自身の翼で飛ぶのは、何年ぶりになるんだろう・・・・」
親父から受け継いだ堕天使の翼・・・
その飛行ルートの最終地点こそ、今回、俺が向かう目的地である。
その最終地点は、俺の母親である荒神零奈の故郷であり、かつて五大宗家から恐れられていた伊邪那岐命を信奉する死の一族、荒神一族が住んでいた【荒神の里】
とある事件が切っ掛けでで、一族の殆どが死んでしまっており、極わずかの者しか生き残っているらしい。
飛行してから2時間が経過した。
俺が【荒神の里】に着くと、軍服を意図したような黒い戦闘装束を纏った二人の美少女たちがいた。
「貴方が、零奈様の子、荒神零夜様ですね・・・話は常磐首相から伺っております。私の名は荒神零香・・・その隣にいるのは妹の零姫です」
背の高い長い黒髪で大和撫子に相応しい微笑みを浮かべるのが、姉の荒神零香
「お待ちしておりました・・・
そして、背が低く短い銀混じりの黒髪で感情が読みづらい方が妹の荒神
この二人の姉妹こそが、俺と同じ荒神一族、唯一の生き残りであり、そして、従姉妹に当たる者たち・・・
「話は聞いているな?」
「はい。この度、貴方様が当主として荒神の全てを受け継ぐと・・・罪も全て・・・」
「嗚呼。当主になるための試練についても既に知っている。案内してくれ・・・」
今回、俺が里に来た目的は荒神家の当主を受け継ぐことである。
その為に、行われる試練・・・それは、初代当主が自身の死の間際に残した死を司る黒き狼の仮面を装着し、適合するというものであり・・・もし、適合できなければ仮面に宿った初代当主を含めた歴代当主の怨念に飲み込まれ、文字通り人格すらも失われた廃人となると言われている。
適合したとしても初代当主の死の力や怨念に苛まれ、早く亡くなる又は、死を齎す黒い狼のような鬼となり、そのまま一族の者に滅ぼされることも珍しくなかった。
「・・・御意。我ら分家・・・本家の直系である貴方様に忠誠を誓います」
そのことを知っているが、故に俺の当主襲名を止めたかったが、生き残った彼女たちは分家の者であり、本家の直系である俺の選択を止めることはできない。
そのことを苦々しく思いながら、零香は俺の命に従った。
対して、妹の零姫は・・・
「もし、失敗したら、その首を刎ねるから、ご安心を・・・」
そう言って、腰に差していた刀身が黒い短刀を抜き、俺の首に当てる。
その様子に思わず、俺は苦笑しながら、こう答えた。
「安心しろ・・・俺は死なない。その怨念すらも全てを喰らい尽くすだけだ」
そう言って、仮面が奉納されている荒神一族の宗家の屋敷に向かうのだった。
そして、その試練から、数日が経過した。
「・・・とりあえず、監獄と里を繋ぐゲートの建設及び里の各施設の復旧と、監獄の希望する住民達の移住は完了した。
零夜は、無事に試練をクリアし、荒神家の当主となった。当主となった零夜は、自身の管理する監獄と【荒神の里】を繋ぐゲートを作り、監獄専用の異能研究施設及び保護施設として国に認可を受けた上で里の再開発を進めた。
当主及び監獄のトップである零夜が指揮を取って、キリカみたいな
作業は部下や囚人達に任せ、零夜は自身の従者となった零香と共に荒神家当主の仕事と監獄の長としての仕事等の書類仕事を進めていた。
零香が淹れたコーヒーを片手に雑談しながら零夜は、書類を片付けていると、突然、零香が深刻な顔をして・・・
「そう言えば、キリカ様から・・・」
「レオと一誠が覚醒しただろ?とりあえず、レオは、あの世界への留学もあるから長くは無理だが・・・一誠は、この際に徹底的に修行をつける・・・それが一誠自身の望みでもあるしな」
零香が何を伝えたいのか察した零夜は、彼女の不安を和らげようと微笑みながら、自身の妻であるキリカが伝えてきたことについて触れる。
荒神レオナルドと兵藤一誠・・・レオナルドは零夜の義理の息子であり、一誠は自身が新たに迎えた弟子の少年で・・・
両方とも
「まさか、我が国に赤龍帝を宿す者がいたとは・・・それに、貴方の義理の弟は白龍皇と判明していますし、まさか、この国に二天龍が揃うとは・・・ある凄まじい因果を感じます」
瞬間的に力を倍増させたり、その力を譲渡したりなど攻撃にも、サポートもこなせる二天龍の一角、赤龍帝ドライグを封じ込めた
レオナルドは、神器を宿したが故に迫害されたり、一誠は神器と、自身の秘めた特異点とも言える特殊な力の為に、それを狙った者たちによって、実の両親を殺されている。
レオナルドは、俺と同じ創造系の神器だったが故に、故にサブカルチャー等の支えと俺やキリカ、レオナ、ジャンヌと言った家族の愛を知った事で完全に心が壊れるとはなかったが、一誠は・・・
「両親を失った喪失感や自身の無力感、そして、家族を奪った転生者による憎悪を抱いた結果、完全なる復讐者となった。今は完全に心が壊れないように色々な修行や課題を与えて、取り組ませているからこそ、問題はなかったが・・・何かを切っ掛けに爆発するだろう」
「どうするおつもりで?」
「・・・一誠を呼べ。話があると・・・」
そう言って、零夜は再び、書類作業を進めるのだった。
かつて、聖書の神は、ある未来を見通した。
赤龍神帝が、異世界の邪神群に殺され、そのまま、この世界を蹂躪し滅ぼす未来
転生者が持ち込んだ異世界の技術が、この世界に渡り、それを切っ掛けに数多の次元世界を巻き込んだ戦争で、全てが滅び去る未来
神は考えた。この2つの災禍だけは回避しなくてはならない。
2つの災禍に対抗する為に、自身の権能たる【神器創造】と、数多の世界にあるであろう神器を蒐集し、その力を持って邪神群、転生者達に対抗する。
何千、何万のシュミレートの結果により、創られたのが【
だが、サタナエルの謀略により、【
それが、2つの未来にどう影響するのかは分からない。
だが、これだけは言える・・・この魔王たちは、世界に革新を、そして、災禍をもたらす者たちであると・・・
今回は荒神家について触れました。詳しい設定については、近日中に設定集で触れる予定です。
あと、のび太やレオナルド、そして、一誠は転生者達や、異形によって本来歩む未来を変えられたキャラで、相当設定が変わっています。
それも近い内に設定集で公開しますので、お楽しみに!
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オリジナル神器設定集
オリジナル
【
・アザゼルの『ぼくのかんがえたさいきょうのセイクリッド・ギアせっていしゅう』を見た聖書の神が、それを元に神器を作り出したが、あまりにも厨二病・・・闇が深すぎる力だったため、封印するために作った蒐集型神器。アザゼルの『ぼくのかんがえたさいきょうのセイクリッド・ギアせっていしゅう』を素材にして作っている。イメージとしては、厨二病を発生させた時に必ず作るであろう設定がびっしりと書かれていたノートに近い。
神器の形は魔導書のような黒い本に銀の装飾が施されている。イメージはリリカルなのはの夜天の書または銀十字の書に近い。
なお、所有者によっては神器の形を変えることも可能でタブレットやスマホに変えさせて使うこともできる。
なお、神器を発現させるには代償を払うことが必要で零夜の場合はレオナを一度失ったことによる絶望により、神器を発現させた。
数多の所有者の怨念や呪詛が宿っており、使いこなすことは、愚か覚醒した瞬間に呪詛の力で神器に取り込まれて死ぬことも珍しくなかったが、零夜だけは怨念や呪詛を取り込む形で神器と適合し、歴代初めて使いこなせる担い手となった。
能力は神器の蒐集及び蒐集した神器を形成し、操る能力、そして、聖書の神にしかできない新たな神器を創造するという
実はサタナエルの策略によって神器を半分に抜かれており、本来の名は【
【
・【
鎧の形状のイメージは仮面ライダージオウⅡ、マジンカイザー、蜃気楼、イカルガといった魔王に相応しき機体やライダーをモデルにしている。
【
・アザゼルが考案した黒歴史を聖書の神が極秘裏に神器として作り出したもので【
・この神器の太刀形態。この神器は零夜によって組み込まれた武器創造系神器である【聖剣創造】、【魔剣創造】により剣の形状を自由に変える事ができる。日本刀が大好きな零夜が好んで使う形態。黒い刀身の神器で周囲の魔力を集めて斬撃として飛ばす事もできる。また、光力を操作する事で刀身や自身を透明化させる事もでき、敵に悟られることなく放たれる不可視の斬撃は暗殺等で用いられる事が多い。後に、この形態が人工神器として作られ、巡巴柄に譲られる。この形態は黒崎一護の天鎖斬月と竈門炭治郎の日輪刀、デカマスターのディソードベガをイメージしており、鍔に龍の頭の装飾が施されていたり、柄頭には黒い鎖が取り付けられている。
【
・【
このオーラの正体はサタナエルの策略によって零夜に宿った【
この禁手は言わばサマエルの力と自身の父であるアザゼルの力、そして、【
・零夜が独自の理論で創った人工の
【
・光力を操る装備型の
【
・【
【
・【
その代わりとして武器や
ちなみに、このデバイスは、他の
【
内蔵されている武器又は
・【
・【
・【
・【
・【
・【
etc.
【
・【
零夜は、この鎧を纏った状態を【
名称のみの神器は、今後のストーリーで明かした後に、詳細を詳しく載せる予定です。
まだまだ増えていきますので、お楽しみに!
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混沌をもたらす者と邪神の転生者
仕事等で忙しく投稿も不定期ではありますが、私の厨二病が治まるまでは続けたいと思いますので、どうか暖かい目で見守っていただけたら幸いです。
「いきなり、私を呼び出して何のつもりだ?リゼヴィムよ・・・」
ある夏の夜・・・自身の持つ秘匿回線に、ある男からの連絡を受けたサタナエルは、その男が指定した場所・・・某国の廃教会に来ていた。
そこで待っていたのは・・・
「ヒヒヒ、久しぶりだというのに冷たいね・・・サタナエル」
そう言って、サタナエルの肩を愉快そうに叩くの長い銀髪の男
その名は、リゼヴィム・リヴァン・ルシファー。
聖書では魔王となったルシファーと、その妻であるリリスとの間に生まれた悪魔【リリン】の名で語られており、サーゼクスとアジュカと同じく【超越者】と呼ばれる特異的な力を持った悪魔である。
ヴァーリの祖父であるが、自身の息子・・・つまりヴァーリの父に命じ、虐待をさせていたことから、ヴァーリからは自身の手で殺したいほど、激しく憎悪されている。
「君の孫であるヴァーリは、完全にアザゼルの息子となったが、良いのかね?」
「構わんよ・・・いつかはバカ息子みたいに殺そうと思ってたし・・・それに君の弟子であり、アザゼルおじちゃんの息子である彼といるなら、そっちの方が愉快に絶望してくれそうだし・・・それに、嗚呼、両親を目の前で殺してやった時の赤龍帝みたいに・・・絶望して狂ってくれたら、楽しいそうだ」
「赤龍帝?まさか、もう見つけて、手を掛けていたのかね?」
「まぁね・・・前世の記憶として覚えていたし・・・今ある力を試してみたかったしね・・・ただ、邪魔が入ったけどね・・・君の弟子とオーマジオウ・・・ムカつくよね」
そう言って、愉快な笑みから急に、不機嫌そうに眉を顰めるリゼヴィム
そう、この男こそ・・・神滅具【
「流石に、我が弟子を含めた転生者だらけでの世界では、そう上手くは行かぬか・・・お前の前世の仇敵だったのであろう」
「うん。だから、前世みたいに慢心せずに殺しに行ったよ。力を覚醒させるのはやっかいだし、上手く行けば新しく素材を奪えたしね・・・ジェンドルのお土産として、赤龍帝欲しかったのにね・・・」
「ジェンドル・・・お前が新たに味方につけた転生者か?」
「うん・・・君を呼び出したのは、彼を紹介したかったらさ・・・それに、君の弟子の一人であり、魔獣を創ることができる神滅具を彼から受け取った彼女なら、仲良くやれそうだと思ったしね」
「フランチェスカか・・・確かにレイが複製した
「いい笑みだね、サタナエル君。そうだ、あと、これを渡しておこう・・・既に僕ちんの計画は彼らも阻むことができないところまでにある」
そう言って、リゼヴィムは、サタナエルに自身が持つ機密情報が入ったUSBメモリを渡す。
「大方、私達が呼び出す無限の龍神を【
「察しが良いね・・・既に候補はいくつか挙がっているが・・・僕ちんの推しは・・・Fの世界から伝わる人類悪もしくはスーパーロボット時空にある巨神かな?まぁ、どちらにしろ・・・楽しくなりそうだ」
そう言って、リゼヴィムは再び、愉悦の笑みを浮かべるのだった。
一方、その頃・・・
日本国、首相官邸
「やはり、これはデュエル・マスターズに登場する合体獣ディスペクター・・・その技術を組み込まれた魔獣のようです」
「それだけじゃない・・・型月世界のハイ・サーヴァントやスーパーロボット大戦時空のマシンセル、仮面ライダーの怪人、星辰光・・・考えられないぐらい異世界の技術が詰め込まれている」
「持ち込んだのは、俺達と同じ転生者か・・・レイ、お前が危惧した通りの結果になったな・・・対抗策は考えているのか?」
親友の一人であり、日本最高戦力の一人である姫島頼人の問いに対して・・・
「嗚呼。ディスペクターにはレクスターズ・・・英雄たちの力を纏う者で対抗する」
そう言って、タロットのようなカードを差し出す。
「この札の名は【
【つまり、英雄たちに認められないと使えないものか・・・まるで、若き日の私と同じだな・・・だが、敬意もなく力を誇示するディスペクターより、遥かにマシだ・・・レイよ。その力を引き出せる者は、ここにはいるか?】
「
【どうかしたのか?】
「この力は、若い者たちとのシンクロ率が高いです。理論上ではありますが、イッセー、一夏、レオナルドやヴァーリ、鳶雄達は、シンクロ率は、かなり高くなると出ています」
【まだ、若き子を巻き込む訳にはいかぬ。だが・・・彼らは既に、特にイッセーとヴァーリは・・・】
「ディスペクターの力を使うリゼヴィムに復讐心を抱いています。止めることは難しいでしょう」
そう言って、零夜は悲しそうな表情で自身の上司を見つめるのであった。
この世界は、既に我々の知るDの世界にあらず
Eの世界の邪神によって、全ては歪み狂い・・・そして
その先は聖書の神すらも見通せなかった未来
そこにあるのは破滅か、または栄光か
それを知るのは、この時点で誰も居なかった。
次の章へと繫がる新たな世界観を、今回は書きました。
リゼヴィム・・・この世界のリゼヴィムは、前世で一誠に倒されたリゼヴィム本人であり、Eの邪神によって、この世界のリゼヴィムに転生し、暗躍しています。
ディスペクターとレクスターズ、デュエマが大好きな為に、異世界の技術や魔物、そして、この世界の生物すらも干渉できる体で、入れてみました。
我ながら深夜のテンショシって怖いなと書き終えて思いました。
次の更新はいつになるか不明ですが、まぁ、そう長くなることはないと思いますので、お楽しみに!
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煉獄の魔刃
久しぶりの投稿です。零夜の性癖や厨二病がフルに出てしまう回ですが、どうか引かないでください(笑)
あと、続々とヒロインの名が明らかになります。
「・・・・やっと、完成した。抑止力の代行者達の力を解析し、その力を核として、俺に宿る魔神の力を引き出す新たな力ーー旧魔王の絶対的な力の象徴である
日本政府で行われた【
零夜は、その対策研究の責任者として忙しい日々を送っていた。
あまり家に帰らずに、研究やら会議を行っていた為、上司である常盤首相から一週間の休暇を取るように厳命されてしまった。
その為、久しぶりに荒神の里に帰ることにした零夜は、帰るなり・・・
「さて、久しぶりの休日だし、以前から進めていたアレを完成させるか!!」
そう言って、荒神の里にある自身の工房に引きこもるのだった。
「・・・それで、久しぶりに帰ってきたと思ったら、私達を放っておいて、おもちゃイジり?いい身分ね・・・アナタ?」
「ズ、ビませんでした・・・」
その数時間後、久しぶりに帰った零夜が、そのまま工房に引きこもったことを知り、怒り狂った妻のキリカに、ボコボコに殴られ、引きずり出されるのだった。
「とりあえず、また、造ったのね・・・そこは、完全に父親譲りね・・・」
「俺は、親父と違って、自身のポケットマネーかつ生活に支障が出ないように趣味に勤しんでいる。決して、組織の金を着服してないから安心しろ」
「そのことを言っているんじゃないのよ・・・また、世界の常識が崩れるような厨二武装を造って・・・ホント、呆れるわ」
そう言って、キリカは、零夜の側に置いてあったリボルバー銃の回転層とトリガーが取り付けられたような黒い大太刀に視線を向ける。
「これ、魔神ちゃんの煉獄をモデルにしたでしょう・・・貴方、こういう厨二病満載の武器好きよね・・・」
「悪かったな・・・だけど、あのような武器を見ると、
「厨二病で、囚人服や奴隷服、制服好きでMとか、私が惚れてなかったら、貴方、本当に変態として終わってたわよ・・・弟子であるイッセーもおっぱい好きの変態だけど・・・」
「復讐鬼と化してるから大概は、クールで真面目な感性だけど、乳が絡むと天元突破で常識崩すから見てて飽きないよな!」
「たぶん、イッセーは貴方にだけは言われたくないと思っているわよ・・・そう言えば。この剣の名は、何?」
「
そう言って、何かあるような含み笑いをする零夜。それを見たキリカは
絶対、何も考えてないわね。おそらく、何か、能力を後付けしそう・・・
そう思いながら、夫である零夜に奴隷服のようなボロ布を羽織らせていた。
「あの、キリカさん?この格好は、まさか?」
「良かったわね・・・最近、貴方が注目していた奴隷服よ・・・また、異世界で弟子や・・・私達以外の女、つくったそうね?」
「な、何故・・・まさか、レオナ!?」
そう、零夜が叫ぶと、突然、空中に黒いドレスのような囚人服を纏った一人の美少女が現れる。
「・・・レイ、反省してください!この2日間、私も、キリカさんも、ジャンヌ・オルタさん、束さん、サマエルさん、そして、新たに、レイのお嫁さんになった真夜さんが待ってますよ!!」
「イヤぁぁぁぁぁ!!!!」
キリカに力ずくで拘束された零夜は、荒神の里にある、監獄に繋がる門に行き、そのまま監獄に連れて行かれた。
その2日後・・・牢屋で、ヨボヨボのおじいちゃんみたいにしわくちゃになった状態で倒れている零夜が発見された。
ちなみに、何故か女性陣は、肌がスベスベかつご機嫌となっていたが、真相は不明である。
完全に水着の沖田オルタちゃんを意識した武器を作った零夜。
完全に、父親のアザゼルの悪い所の血を受け継いでいます。
だが、完全に変態としては、父親を超えています。弟子であるイッセーとタメが張れるほどの変態です。
ちなみに、既にE×Eの乳神はイッセーを認知しています。
転生者の一人である零夜の影響が強く出た形になります。
次回は、それを踏まえた上で話が展開されます。そして、いよいよイッセーも登場!あと、E×E関連のオリキャラも登場します!!お楽しみに!
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