アカメが斬るIF ナイトレイド生存ルート (Yuna・dragnyl)
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1話 運命を斬る

物語の序盤で殉職してしまったシェーレとブラートが生存して無事に生還するルートです。


アカメが斬る6話 絶対正義を斬る中盤から

 

任務を完了したマインとシェーレであったが、アジトに帰還する途中、ナイトレイドを断罪する帝都警備隊の1人、セリュー・ユビキタスに遭遇してしまった。

 

敵を退けようとパンプキンを放ったマインだったが、セリューの所持する帝具、魔獣変化ヘカトンケイル(以下コロと略す)に防がれた。

核を破壊するか、使い手を倒さない限り無限に再生を続ける生物型帝具に彼女は苦戦を強いられる。

 

一方で、シェーレはセリューと交戦するが、彼女はエクスタスの奥の手である「金属発光」をうまく利用しつつ、

セリューの両腕を切り落とし大打撃を与えた。

更には切断された彼女の腕に仕込まれていた2丁拳銃の攻撃も防いで、見事にその腕も切り落とす事に成功した。

 

追い詰められたセリューはコロに奥の手を指示。

 

強化したコロは全身を巨大化させ、更にはその腕でマインを握り潰そうとする。

 

ザシュ

 

シェーレは即座にマインの元に駆けつけて彼女の拘束した腕を切断し、間一髪の危機を救ったのだった。

 

「シェーレ!」

 

「間に合いました」

一安心した瞬間

 

「!?」

不吉な予感がすると悟った彼女はすぐさまに180°回転しエクスタスで自分の胸元を防御した

 

パキン

 

豆鉄砲の様な小さい弾丸が静かに落ちていく

 

反応が遅れていれば危うく自分の生命が奪われてしまったかもしれないと思われる一撃

 

口の中も改造し小型銃を身につけていたセリューであったが、彼女の運良く気づいた事で、仕留め損なった。

 

「シェーレ、ここは引くわよ。このままだと敵の増援が押し寄せて来るわ。」

 

「ええ、急いでアジトに戻りましょう。エクスタス!」

 

二度目の奥の手の発動によってセリュー達の眼を眩まし、即座に離脱するシェーレとマイン

 

 

ナイトレイド アジトにて

 

「まさか2人を襲ったのが道に迷った俺を助けてくれた人だったとはな」

良い人だと思っていた人が今後自分達の目の前に立ちはだかるかもしれないと残念そうな表情をするタツミ

 

「アタシもシェーレも最悪そいつに殺されていたかもしれなかったわ」

 

無事にアジトへ帰還したシェーレとマインはナイトレイドメンバー全員にセリュー達の詳細を話した。

 

「帝具使い相手に無事に戻って来てくれて何よりだ。とは言ったもののマイン、お前はしばらく腕の治療に専念しろ。完治するまではしばらくアジトで待機してもらう」

 

「この腕じゃパンプキンをまともに扱えそうにないわね...了解ボス」

自分の状況を理解して納得するマイン

 

(アイツは今後もアタシ達の前に何度も立ち塞がるかもしれない。今日はシェーレも一緒に運良く生きて帰って来れたけど、次はもう命の保証は出来ない。今の自分の力でとても敵わない。だからアタシ達はもっと強くなって必ずアンタを撃ち抜いてやる!セリュー・ユビキタス!)

今日の戦いで自身の未熟さを知った彼女は、今より強くなる事を誓ってセリューとの再戦を誓うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラート生存ルート

 

 

アカメが斬る8話 3匹を斬る後編の中盤から

 

「ずあああああ!」

「ふんっ!」

 

帝具戦で体力を消耗したインクルシオの使い手ブラートとエスデス直属の部下、三獣士のリーダーであり水を操る帝具ブラックマリンの持ち主リヴァ

2人の戦いは生身の身体の剣と剣のぶつかり合いで勝敗をつけようとしている

 

「あれが手負いの人間の動きかよ」

レベルが違い過ぎると驚きを隠せないタツミ

 

両者一歩も譲らない戦いであるが、

 

「うおおおおお!」

「ぐっ!」

 

ブラートの攻撃を防御するリヴァであったが、防ぎきれず剣ごと砕かれ渾身の一撃が決まる

 

「やった!...いや?気をつけろ兄貴!何か仕掛けて来るぞ!」

 

「何!?」

思考が一瞬蘇る

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

回想

「水の帝具ブラックマリン。装着者は自在に液体を操る事ができる」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「(血?そうか!こいつも液体の一種!)」

直ぐに反撃が来ると予知した

 

「うおおおお!」

咄嗟にインクルシオの剣で留めの一撃を急所に突き刺す

 

「あと一歩のところで...」

息を引き取るリヴァ

 

「反応が遅れていたら俺の負けだったかもしれん...タツミ、お前のお陰で助かった...俺もまだまだ甘かったな」

 

「いや、兄貴はスゲェよ!こんな強敵を何人も相手に戦えて生き延びるなんて!俺が足を引っ張っちまったけど、これで2人無事生還出来る」

 

ブラート「...まだ戦いは終わってねぇぞ..」

ブラートが指し示した先は、三獣士最後の生き残り、笛の帝具「軍楽夢想スクリーム」の使い手ニャウの姿であった。

 

「奥の手『鬼人招来』」

細身で小柄な体型であった身体が巨大化していく

 

「僕の帝具は人に聞かせる物だけじゃない。自分の身体を強化してこういう使い方も出来るんだ」

 

「(マズい..さっきの戦いでも押されていたのに...俺1人でどうすれば)」

 

先の戦いでブラートも力を使い果たし立っているのもやっとの状態

この状況をどう切り抜ければいいのかと悩むタツミであったが、

 

「タツミ...お前にこれを託す」

インクルシオの鍵を差し出すブラート

 

「俺が兄貴の帝具を!?」

 

「ハハハハ!無理無理。インクルシオは身体の負担がデカすぎて凡人が身につければ即死するくらいの帝具なんでしょ?やめときな、戦う前に死んじゃうよ?普通に戦おうよ」

 

「....」

 

ニャウの言葉に惑わされ帝具を使うべきなのか迷うタツミ

 

バキッ

 

思い止まる彼に1発の拳が降り注ぐ

 

「相手のペースに飲まれてんじゃねーよバカやろう!お前と今までの経験値、それを着ける資格は十分にあるぜ!」

 

「...アニキ」

 

「お前ならやれる!叫べタツミ!熱い魂で!!」

 

立ち上がるタツミ

尊敬している人の期待に応えたいという

想いが彼をまた一段と成長させる

 

「インクルシオーーーー!!」

 

鋼の鎧は彼の身体に合わせて形を変えていく

インクルシオもまたタツミを適合者と認め進化を遂げる

 

「ナイトレイドの名を語り、暗殺を繰り返したエスデス軍!報いを受ける時間だぜ!」

 

「やってみろーー!」

 

「うおおおお!!」

 

ぶつかり合う二つの拳

両者の戦いの行方は新たにインクルシオを装着したタツミに軍配が上がり、一撃で撃破したのだった

 

 

「やったよ兄貴!俺、インクルシオを兄貴の帝具を使いこなせたよ!」

 

「流石だなタツミ。お前はまだまだ青いが、厳しく鍛えていけば俺を超えられるぞ」

ブラートはタツミの戦いを見て、近い将来自分の実力を追い越せると確信した

 

「兄貴、今日の戦いで俺は兄貴の足を引っ張りっぱなしで全然役に立ててなかった。俺はもっと強くなって大切な仲間を守れる力が欲しい。だからこれからも仲間として師匠として俺をもっと鍛えてくれ!」

 

「ああ、もちろんだ!だが俺の稽古は更に厳しくなるぞ?その覚悟がお前にあるか?」

 

「どんな試練だろうと乗り越えてやるさ!そして絶対兄貴を超えてやる!」

 

(その意気だタツミ。もっと鍛えて強くなったお前と一戦交えてみたいぜ)

 

仲間を守れる力を身につける為にタツミは師であるブラートに自分を更に鍛え上げて欲しいと願い、ブラートもまた自分の弟子を成長した姿で戦いたいと望むのだった。




シェーレとブラートの生存は1話ずつ分けようかと思いましたが、話のネタが足りないかもと思ったので一つにまとめました笑。
まだまだ文章を書く力が身に付いてませんが、1人でも見てくれる方がいるだけでもありがたいです。次回の更新もお楽しみにしてください


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2話 化身を斬る(ブラートvsウェイブ①)

アカメが斬るのIFバトル投票でファンの方が希望したベスト7位のウェイブとブラートの対決です。原作ではブラートの死後、入れ替わりの様な形で登場したウェイブでしたが、前回の戦いで生き残っているため、早速この2人の対決を再現しようと思います。


エスデス三獣士との戦いからタツミは更に成長するため、そして何れまたインクルシオを使う日が来るだろうと予期し、ブラートと共に日々、特訓に励んでいた。

 

一方、帝都ではエスデスをはじめとする新たな兵力が投入され、特殊警察部隊イェーガーズが構成された。

 

イェーガーズの存在に気づいたナイトレイドは、情報と資金を集めるためにエスデス将軍の主催する闘技大会にタツミを代表として出場させるのだった。

 

そして大会当日、次々と決勝へコマを進め、難なく優勝をしたタツミが笑顔を見せた時、エスデスは彼の勇ましさに想いを寄せてしまう。

 

惚れたエスデスはタツミを連れ去ってしまった。

 

拐われたタツミはイェーガーズの拠点にてエスデスを味方に誘おうと説得するも失敗する。

 

翌日タツミは脱出を図るために、イェーガーズのメンバーの1人、ウェイブと共にフェイクマウンテンへ狩りに向かった。

 

エスデスとクロメも同行したが、2人とは別ルートの探索であったため、タツミはウェイブの隙を見て逃亡に成功するのだった。

 

「ふぅ、こんなもんかな。そっちも片付いたみたいだなタツ...ミ?」

 

危険種を狩る事に集中していたウェイブであったが、どさくさに紛れてタツミが居なくなっていた事に気づくのが遅れてしまった。

 

「まさか...逃げた!?」

 

ウェイブはこのままタツミを取り逃せばエスデス隊長から、重い拷問を受けさせられるだろうと確信する。

 

「ヤベェ!気持ちはわかるが、俺だってまだ死にたくはねぇよ!」

 

エスデス隊長の恐ろしい表情が一瞬頭をよぎる。

 

ウェイブは自身の持ってる鍵を地面に突き刺し、帝具の名を叫んだ。

 

「グランシャリオーーー!!」

 

逃げたタツミを追いかけるべく「修羅化身グランシャリオ」を装着し、後を追うのだった。

 

 

 

 

 

(普通帝具持ちからは逃げられないが、運良く隙を突くことができた。後は早くみんなと合流してイェーガーズの情報を伝えないと)

 

必死に走り続けて敵の陣地を離脱するタツミであったが、川岸の方まで到着した瞬間、偶然にもブラートと鉢合わせる事ができた。

 

「タツミ、無事だったか!」

 

「兄貴!」

 

ブラートと合流したタツミであったが、イェーガーズの事を先に伝える前に追手が来る事、エスデス達も近くに来ている事を話した。

 

「なるほどな。だったら俺は敵を迎え撃つ。この川岸の先にアカメとラバもいるはずだ。2人と合流して先にアジトに戻れ。」

 

「兄貴...わかった。気をつけろよ。」

 

「心配するな。俺も必ず生きて帰ってくるぜ」

 

不安を感じるタツミであったがブラートを信じて、この場を離れることにした

 

 

 

 

 

 

「さて、どんな奴が相手だ?」

 

敵を待ち伏せるブラートであったが、次の瞬間、上空からグランシャリオの飛び蹴りが降り注いだ。

 

ドオォォン

 

攻撃を交わしたブラートは直ぐに自身の武器のノインテーターを身構える

 

「おいおい、コイツは飛んだ獲物に遭遇しちまったぜ。知ってるぜ?インクルシオ。このグランシャリオのプロトタイプ。そしてそれを着けてるって事はお前、ナイトレイド...いや、元帝国軍百人斬りのブラートだな?」

 

「ほう?俺の事を知っているのか。しかも同じ鎧型の帝具持ちに加えてまさかこいつ(インクルシオ)の後継機が存在したとはな。面白ぇ!」

 

自身と同じ鎧型でありながら性能が上回る帝具であると確信しているにも関わらず全く動じないブラート

 

「目的変更。逃げたタツミより目の前のナイトレイドを優先する」

 

タツミを捕らえるより先に自身の目の前に立ち塞がる敵を倒す事を決意したウェイブ

 

(こいつは一筋縄じゃ行きそうにないな。性能は後期型のこっちが上だが、実力と経験も他のナイトレイドと比べりゃ桁外れに違いないから油断ならねぇ)

 

簡単に仕留められない相手だとウェイブは悟る

 

(こいつがタツミの言ってた追手の奴か。

援軍が来られたら厄介だ。早めに肩を付けねぇとな)

 

互いに構える2人

 

地を蹴り同時に接近する

 

インクルシオのノインテーターとグランシャリオの槍の激突

 

序盤は両者互いに攻撃を防いでは、反撃の繰り返しで殆どノーダメージでいたが、次第にブラートがウェイブの攻撃に対応し、攻撃を交わしながら着々とグランシャリオの鎧に腕部・腹部・足部へとダメージを与え続けた。

 

(ちっ、もう攻撃が読まれてやがる。

槍もまだ使いこなせてねぇな...だったら!)

 

後退し、槍を納めたウェイブは得意の近接戦闘に持ち替え接近する

 

しかし、蹴りも拳も全て交わされ、

一瞬防御が緩くなったところを突かれてしまう。

 

「うぉおおおお!」

 

ドスッ

 

ブラートの右ストレートが腹部に命中し、岩肌に叩きつけられる

 

「ゴホォ..」

 

渾身の一撃がヒットし蹲るウェイブ

 

(強すぎるぜ...ここまで力の差があるのかよ)

 

自分とブラートの実力差が圧倒的だった事に驚きを隠せなかった。

 

勝負に入る直前までは、実力で劣っている部分を帝具の性能で補えば、対等に渡り合えると思っていたが、考えが甘かった事に気づいたウェイブ。

 

グランシャリオの鎧の大半も罅が入り、次まともに攻撃を受ければ変身も解かれ、確実にやられる。

 

「悪くねぇ動きだった。今の俺の弟子と同じかそれ以上の実力かもしれねぇ。

お前みたいな奴が仲間だったらどれだけ頼もしかったか。だが敵であれば生かすわけにはいかねぇ。悪いがここで死んでもらうぞ」

 

ブラートはウェイブがタツミと同等或いはそれの一歩上の実力を持っている事に評価をし、味方でありたいと望んだが敵である以上、情けをかけまいとノインテーターを構える

 

(ここで死ぬわけにはいかない...俺は恩人に報いなきゃなんねぇんだ!)

 

ウェイブはかつて、元いた海軍の恩師の事を思い出し軍人として生き抜く事の決意すべく、再び立ち上がる

 

「大した根性だ。ここまで傷を負いながらも戦意を失わないとは。お前の真っ直ぐな魂と戦士としての誇り、確かに伝わったぜ」

 

敵ながらもウェイブを戦士と認め、ブラートはノインテーターでとどめを刺しに行く。

 

(俺は絶対に生き延びてやる!)

 

ウェイブは攻撃を避け、上空に飛び上がり、再び急降下し蹴りを出す。

 

「グランフォーール!」

 

ドォオオオン

 

(よし、今だ!)

 

地面に勢い良く巻き上げた土煙に紛れてウェイブは川に潜り込み流れに沿ってブラートから逃れた。

 

「逃げられたか。自分の命を犠牲にしても突っ込まずに生き延びる事を選んだのは最善の判断だったな。深追いすればエスデス達と衝突するかもしれねぇし、ここは引いた方が良さそうだな。」

 

強敵が近くに潜んでいる事を認識したブラートはその場を後にする

 

(だが、あいつとはいずれまた何処かでぶつかるに違いねぇ。次こそは蹴りをつけようじゃねぇか)

 

ブラートもまた、マインとシェーレが交戦したセリューと同じ様にウェイブと衝突する日は近いだろうと予知するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イェーガーズ本部

 

「申し訳ございません隊長。このウェイブ深く反省しております」

 

「タツミを逃したのも注意散漫だったが、それよりもナイトレイド相手に引けを取ったのも情け無い」

 

深傷を負いながらも本部に帰還したウェイブであった。本来であれば治療を優先させたいエスデスであったが、失態を重ねた事が仇になった事で、お構い無しに石抱の拷問を受けるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイトレイドアジト

 

先に離脱したタツミは、危険種の襲撃を振り切りながらも無事アカメとラバ、そしてブラートとも再び合流し、アジトに生還したのだった。

 

「で、マジかで見たそいつらの強さはどうだったの?」

 

イェーガーズは自分達と比べどれくらい

力の差があるのか問うマイン

 

「1人1人の強さは俺達と同じだと思う。ただエスデス...あいつは別格だった。正直、アカメと兄貴の2人がかりでも勝てるかどうかもわからない。」

 

実力差は自分達と大差は無いと答えるタツミ。

 

だが、リーダーのエスデスだけはナイトレイドでトップクラスの実力を持つアカメとブラートが手を組んでも勝機が見えないのだった。

 

「確かにエスデスは強い。だが弱点はある」

 

それは?と疑問を抱くレオーネに対し、「心臓」があると返した。

 

「ならば、私が斬る!たとえ帝国最強であろうとも!」

 

エスデスは自分が倒すと決意するアカメであった。

 

 

 




インクルシオはブラートが引き続き所持する設定としました。ウェイブとの戦いも彼を原作のタツミの様な扱い方にしてしまいましたが、もし実際この2人が初めにぶつかればブラートが優勢に戦いを進めていたのではないかと思います。


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3話 新参者を斬る

暫く投稿を遅らせてしまい申し訳ございません。最新話を更新しましたのでご覧ください。


タツミがナイトレイドに帰還した夜、イェーガーズの1人、Dr.スタイリッシュとその強化兵たちにより、アジトの襲撃を受けた事で、拠点を移動する事になってしまったが、

ナジェンダの帰還と新たな援軍、帝具型人間「電光石火スサノオ」の登場により、戦力が大幅に強化されるのだった。

 

「新たな仲間の紹介だ。」

 

危険種が大量に潜んでいるマーグ高地にて、ナイトレイド一行は、次のアジトが見つかるまでレベル上げに専念すると共に新しい仲間のスサノオとチェルシーを紹介する

 

「私はチェルシー、同じ殺し屋同士仲良くしましょ」

 

「アカメだ。こちらこそ歓迎する」

 

互いに握手を交わす二人

 

「チェルシーさんって殺し屋には見えないんだが?」

 

「見た目で判断するな。アカメと同じくらい仕事をこなす凄腕だぞ」

 

アカメやマインの様に暗殺に向いているのか疑問に思っていたが、ナジェンダの返答に驚いてしまうタツミ

 

「そしてこちらが革命軍より譲り受けて来た私の帝具『電光石火スサノオ』だ。」

 

王都で動く生物型の帝具であるため負担が少なく、エスデスによって本来の力を失ったナジェンダでも十分に扱えるのだった

 

「へぇ〜、肝心の能力は何なの?肉弾戦に長けているだけ?」

 

「フッフッフッ。では見せてやろう」

 

ナジェンダはスサノオにやれという一言で、周囲の木を一般人でも持てる斧で木を切り倒し、集めた資材で仮拠点を建てる。

 

更には洗濯・料理も1人でさっさとこなすのであった。

 

彼女曰く、スサノオは用心系に作られた帝具でありながら、通常戦闘はもちろんのこと、家事スキルも万能であるとの事。

 

マインは戦闘と関係無いでしょと突っ込んだが、凄く便利だと返すナジェンダである。更には奥の手も潜めてるという。

 

 

 

 

 

帝都 イェーガーズ本部

 

「ドクターの家宅捜査が終わりましたが、行方不明になった手掛かりはありませんでした。」

 

「ただ、実験素材や道具は研究室に丸々残ってました。」

 

スタイリッシュの行方を探すため、ランとボルスは彼の研究室を捜査したが、原因がわからないままでいた。

 

更にボルスからの言葉によれば、強化兵達も全員居ないことから敵と交戦して全滅したと推測をする。

 

「逃亡ではないみたいだが、やはり殺されたか。セリューはまた恩人を撃たれたと言うことになるな。」

 

スタイリッシュは既に殺されたのだろうと確信を持ったエスデスは、セリューの事を気にかけてるのであった。

 

家族や恩師を失い続けた彼女に取っては、耐えきれない程の悲しみと悔しさに溢れていたが、私と一緒に居ればその望みを必ず叶えて見せると約束するエスデス。

 

励まされたセリューもまた、自分の力や命を正義とエスデスの為に尽くすことを誓うのだった。

 

「よし!バシッとセリューを元気付けてやるぞ!」

 

彼女を励まそうと拳を合わせるウェイブ。

 

「ウェイブには無理だと思うよ」

 

「母ちゃんが言ってたんだ。女の子が泣いてるなら男として力になってやれって。」

 

「ふーん」

 

クロメは信用なさそうに受け流す。

 

「セリュー!俺が来たぞ!」

 

手を前に掲げてビシっと構えたウェイブがセリューの元へ駆け寄ろうとしたが、エスデスが既に彼女のケアをしていた事により女同士の間に入る隙が無くなってしまう。

 

石像の様に固まるウェイブの肩を心の中でドンマイと宥める様に手を置くクロメであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイトレイド マーグ高地にて

 

タツミはブラート、スサノオと共に川辺で修行に励んでいる

 

「スーさん。俺と手合わせしてくれねぇか?」

 

スサノオの力に興味を持ったブラートは彼に戦いを申し込むのであった。

 

「いいだろう。全力で来い!」

 

「それじゃあ遠慮なく行かせてもらうぜ。インクルシオーー!」

 

ブラートはインクルシオを装着し、ノインテーターで接近する。

スサノオも自身の装備してる長柄の槌を構えてる。

 

「うぉおおおお!」

「はぁああああ!」

 

両者の武器がぶつかり合う。ブラートが高速で斬撃を放つが、スサノオもブラートの攻撃を見切り、防いでいる。

 

「やるなぁ!だったらこれはどうだ!」

 

一歩後退したブラートは、

槍を振り上げてからの水しぶきを発生させる。スサノオは槌から刃を出し回転させて水を弾く。だが、それに気を取られた隙を狙って真上からブラートが槍を突き刺そうとする。

 

スサノオは槌を上空に持ち上げ、槍先を止めた。

 

「久々にちょっと本気を出してみるか」

 

ペースを上げたブラートの攻撃に対し、スサノオは全て防ぎきれず数撃ダメージを貰ってしまう。

 

核を狙わなければ永遠に再生を続ける生物型帝具であるため、ほぼ無傷に近いが、これが帝具持ちの人間であれば致命傷で済むかどうか分からないだろう。ブラートもそれを知った上で、核を砕かぬ程度に全力で攻撃するのである。

 

両者の勝負は2時間にも渡る稽古であったが、ほぼ息を切らす事もダメージを追う事はなかった。

 

(兄貴と互角...いや、お互いまだ実力を隠してるに違いない。けど、こんな頼もしい味方がまだ居てくれたなんて心強いぜ!俺もあれくらいまで追いつきたい)

 

2人の勝負見て、更に強くなりたいと望むタツミであった。

 

「兄貴、スーさん。次は俺に稽古をつけてくれ。」

 

「おう!お前はまだまだ鍛え甲斐があるからな。少し休んだら始めようぜ!。」

 

ブラートもまたタツミの成長を願い、鍛錬を再開する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝都 商店街

 

エスデスとランは街中に出向いている中

 

周囲を見渡すエスデスにランは違和感に気付く。おそらくタツミを探しているのではないかと、リストを取り出す。

 

「隊長、タツミ君と似ている男を軍の中から何人か見つけておきました。よろしければ引き合わせましょうか?」

 

「そんな気遣いは無用だ、ラン。タツミは世界に1人だけ。それ以外は受け付けん。」

 

「失礼しました。」

 

彼女に一礼した後、怪しげな笑みを浮かべる。

 

(大臣と組むドSの女性。能力はあってもゲスかと思われましたが、暫く近くで見守ってみるのも一興かもしれませんね。当初の目的を忘れてしまいそうです。)

 

エスデスに興味を持ったかのように様子を見るランであった。

 

(この胸騒ぎはなんだ?タツミとの再会が近いのか、それとも奴らとの決戦が近いのか。或いは....)

 

エスデスもまた、近い未来何かが起きようとしているのだろうと、不穏な空気を感じるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は数日流れ、帝都より外れの炭鉱にて

 

グォオオオオ!

 

「うわぁああ!見たこともない危険種だ!」

 

「逃げろーー!」

 

採掘活動をする職人達の前に現れる

未確認の危険種

 

外見は人間に近い姿であるが、その数倍もの巨体でありながら悍ましく、人を襲い尽くし、捕食する

 

「流石はスタイリッシュ。こいつは面白いオモチャが手に入ったもんだ。久々の帝都、楽しませてもらうぜ。」

 

その背後にフードを被った謎の男が現れる




今回はアニメ版の12話をリメイクしたようなストーリーでしたので、あまり面白味が無いと思いますが、もう少ししたらオリジナル展開の数を増やして行こうと思いますので、また次回の更新をお待ち頂ければと思います。


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