戦争狂じゃないんです!! (ベーコンエッグトースト)
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プロローグ

どうも〜今回から執筆を始めました
ベーコンエッグトーストともうしま〜す
今回の小説が初めての作品となりますので
誤字脱字等ございましたら、ご報告よろしくお願いいたします。

(後半から、読みやすいように工夫してみました〜
次回以降、これで行きたいと思います)


知らない廊下だ......ああ!待って!待って!ちゃんと話すからページを閉じないで!!.....さっきさぁ... (回想中)

(俺の名前は斉藤 和也、彼女いない歴=年齢の35歳!......自分で言ってて悲しくなってきた...)

そんな孤高を愛する俺は最近とある漫画にはまっている。 紅いコートにテンガロンハット、サングラスをかけた男が不敵な笑みを浮かべている表紙絵が特徴の漫画-------HELLSING きっかけは本当になんてこともなかった。 ただ当時はまっていた別の漫画とのクロスオーバーMADを見て興味を持ち書店にて手に取ってみたのだが...読み進めるにつれて少しづつ世界観へと引き込まれていった。作中の登場人物達の信念、狂気、思い、信頼そういった部分に引かれ俺はすっかりHELLSINGにはまりこんでしまった。

あの日俺は会社帰りにDVDのレンタル店へと足を運んでいた。ファンの皆さんからは不評の声が多かったものの、HELLSINGファンとしてはTV版も観ておこうと思ったからだ。店を出て横断信号を渡ろうとしたところで------------------キキィッ!! 眩いヘッドライトと甲高いブレーキ音、四肢がバラバラになってしまいそうな強い衝撃と浮遊感を感じた後...そこで俺の意識はプッツリと途切れた 。        

 

 

目が覚めたら知らない廊下にいた(冒頭)、周りを見渡しても無機質な白い壁に無数のドアが列なる空間がどこまでも続いており、自分の目の前にはパッと見数百人はいるであろう人々が何かの列に並んでいて自分はその最後尾につく形だった。 (とりあえず目の前の足軽ぽいコスプレをしている人に声をかけてみよう) そう思い声をかけてみようとしたのだが...

「すみまs...?!」

(え...?今の俺の声か?)

声をかけようと思い聞こえてきたのは慣れ親しんだ斉藤 和也の声ではなく、女性としては低めの、それでも男性よりは高いハスキーボイスだった。 続けて違和感を感じたのは視点だ。 少なくとも俺は日本人としては平均的な170センチ程度の身長であったはずだが、今の視点はどう見ても180センチ後半はある。

嫌な予感が頭を過り、視線を足元に向けると立派な二つの双丘が存在感を主張していた。

そこから、恐る恐る股間部へと手を伸ばし、空をきった手ごたえに深い絶望感を抱いた。

 

 

 

 

ほんの少しの間深い絶望感に打ちひしがれたあと、俺は白い上等な手袋を手にはめていることに気がついた。その手袋の下からは白魚のような指先が...やめておこう...

 

と に か く ! 俺は少なくとも このような上等な手袋を所持していた覚えはない。

さらに服装を確認してみれば黒衣の軍服に稲妻二本の章 軍服の上からは白いロングコートを羽織っていて、頭に乗っていた帽子を手に取ってみれば、髑髏の紋章がついていた......

 

 

 

 

.......て、ちょっと待てぃ!! 何か嫌な予感がするぞー...

 

恐る恐る壁に無数に設置されたドアのガラス窓を覗き込んでみれば...

 

くすんだ色のセミロングヘアの金髪を、右側のみ後ろにバックで固め、半月型のメガネをかけた金髪美女がいた......がその他の要素がそれをことごとく台無しにしてしまっている。

 

濁りきった光のない瞳、整った顔立ちはニタニタとした薄ら笑いを浮かべており試しに人の良さそうな笑みを浮かべてみれば、完全に悪女のそれだっので早々にあきらめた。

 

......というかこれ、間違いなくアレだよな...。

 

HELLSING外伝THEDOWNに登場した時の少佐の格好(性転換&肥満解消)だよな!

 

俺にどうしろと?!

 

まさかミレニアムを率いてくれとでも言うのか?!

 

ムリムリムリムリ、ム〜リ〜 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

何だ?!

 

俺に死ねと?!

 

こちとら単なる会社勤めのサラリーマンやぞ!

 

カリスマ性なんてあったもんじゃないから速攻喰われる(両方の意味で)な!!!!!!!

 

そんな絶望感に打ちひしがれていると列がだいぶ進んでいて残るところあと数人程度だと気がついた。

 

列の先頭を見てみればデスクが置かれており、そこに座った一人の男が書類と列に並ぶ人々を交互に見比べた後、ただ一言

 

「次」

 

というと一人また一人と無数に設置されたドアへと吸いこまれていった。

 

彼なら何か知っているかもしれない。そう思い待っていると、とうとう最後、自分の番がやってきた。

 

......いざ何か質問しようとしたものの、書類とこちらを交互に見比べる男の視線に気圧され気がついた時には、

 

「次」

 

先程と変わらぬ平坦な声でそう告げた。

 

「ちょっと待っ...!」

 

その事に気がついた俺はとっさに声をあげたものの、ズブズブと扉へのみ込まれてゆき、意識は深い闇の底へと落ちていった。




次の更新日は未定です。
完成次第、投稿したいと思います。

それではまた次回......


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第一話 初回特典コードの報酬はミレニアムギフト

続けて第一話です

少し短めですね

ちなみに当小説でのエクスマキナの全長は、V1改の発射台、硬式飛行船のサイズに比例して、積載可能重量が増える、投稿主のデカい兵器はカッコイイ論、等の理由により全長約1000mとさせていただきます。


(キィィィエェエアァアア?!)

 

突然頭にとてつもない激痛がはしり意識が覚醒した。

 

激痛と共に頭に流れ込んできた情報

 

艦娘 深海棲艦 鎮守府 提督 戦争ミレニアム Deus Ex Machina

 

(いやいやいやいや!! ちょっと待てよ?!)

 

 

 

 

 

流れ込んできた情報を元手にだいたいの現状を理解した......が情報として理解するのと、頭で理解するのは別問題だ。とりあえず今は周囲の状況を把握するのが先だろうと思い目を開けると...

 

 

 

 

美少女達に見つめられていた......天国か?!ここは!!

 

 

 

 

て、んな訳はない...先程情報を理解した俺には全て解っている今この現状がどちらかと言えば、地獄と言うことも。

 

俺を見つめる[黒衣]の美少女達の正体も。

今俺のいる何かの乗り物の艦橋と思わしき場所も。

 

 

 

 

......と考えていたところで突如、真横から声をかけられた。

 

「お目覚めですか?代行指揮官殿」

 

俺に声をかけてきたのは、一人の女性だった。

 

今の俺と同じくらいの身長で金髪の髪を肩辺りで、切りそろえたスレンダーな美人だった。

が......なんとも奇妙な格好をしていた。

顔にはレンズが複数枚ついた変わった形のメガネをかけ、

羽織っている白衣は彼女が医者、もしくは科学者であることを示していたが、真っ紅な返り血に塗られていた。

 

 

 

 

 

誰だ?一瞬素直にそう思った(現状を理解したといっても大雑把にしか理解していないのだ)が、その格好を見てその人物が誰であるかについてすぐに思い当たったのだが、試しに聞いてみることにした。

 

(どちら様ですか?)

「君の名前は?」

 

そんな俺の問に対し目の前の女性は恭しく頭を下げ

 

「申し訳ございません、自己紹介が遅れました。この度、代行指揮官殿の補佐を勤めさせていただきます

ドク妖精と申します。どうぞドクとお呼びください」

 

と、彼女から返事が帰ってきたが、今 俺の頭の中はそれ所では無い。

 

(これはとてつもなくマズイのでは...?!)

 

 

 

 

否!!まただ!!まだ、希望を捨てるべき時では無い!!

よし!もう一度...!

 

(そうですか、ではドクさん、考える時間が欲しいのでしばらく一人になりたいです。10分後くらいに、ご報告よろしくお願いします)

「そうか...よし、ではドク 私は少し考えをまとめる

10分後に報告に来てくれ」

 

 

 

 

 

(アァア゙ア゙ア゙ァ゛ア゙?! やっぱりぃ?!)

 

 

 

 

 

 

そんな内心荒れに荒れまくっている俺をよそに、ドクがポケットからリモコンを取り出し操作すると、ガコンという音と共に椅子ごと下に下がりはじめた。

 

(いやー、言わなくても気をつかえるとか、

できる部下は違うなー、というかツェッペリンIIにもあったこの機構、マキナにもついてんだー)

 

そんな風に思考を放棄しながら俺は下の部屋へと、

ドナドナされていった。

 

 

 

 

 

さてあれからしばらくたち、だいぶ落ち着いてきたので

現在の状況を整理したいと思う。

 

その一→店から出たところでトラックにはねられ死亡

 

その二→気がついたら謎空間にいた

 

その三→そこで自分の姿が変わっていることに気がついた

 

その四→こっちの世界にとばされた

 

その五→new自分の体がミレニアム旗艦 Deus Ex Machinaであることが判明

 

その六→new大隊員が妖精さん化してた

 

その七→newドクとの会話にて自分の言動に

少佐フィルターがかかっていたことが判明

今ココ⤴

 

普通にハードモードでは?

 

(カリスマなしで言葉だけ偉そうとかまじで笑えんぞ...)

 

そんな風にしばらくの間絶望感に浸っていると...

 

コンッ コンッ コンッ

 

こ気味良いノックと共に入室の許可を求める声が聞こえてきたので、なかば諦めながら入室を、促した

 

(どうぞー)

「入りたまえ」

 

もうヤダ......(泣)




圧倒的に進みが遅い!!......のかな?

次話は完成次第、(出来れば月曜日に投稿するつもりです)

ではまた次回......


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第二話 てんさいてきな、かいけつさくだー

第二話です

主人公達のこれからの行動方針が決まります


(どうぞー)

「入りたまえ」

 

案の定の少佐フィルターのかかった俺の入室を促す言葉で、ドクが入室してきた。

 

「失礼します。代行指揮官殿

こちらが現在確認されている情報についてまとめた報告書であります。」

 

そう言ってドクは俺に、報告書の束を渡してきた。

 

「コホンではご報告いたします」

 

ドクは一つ咳ばらいした後、報告書を読み上げ始めた

 

「まず一つ目、現在の時間についてはこの海域全体に強力なジャミングが張られているため情報を得ることができませんでした。ですので、第二次アシカ作戦からどの程度の時間がたっているのかは、よく解っていないというのが現状です」

 

と言うドクの報告については、まぁ予想はついていた。

艦娘の設備は深海棲艦からの妨害を受けないものの、

調べる上で使うのは、あくまでも人間のネットを使う訳だからジャミングを受けるのは、当然といえば当然なのだ。

 

俺が無言で次の報告を促すとドクは次の報告書のページをめくり次の報告へとうつった。

 

「第二に、我々の現在位置は、昨日の観測結果、周囲に島を発見できなかったことも含めて、ちょうど太平洋の真っ只中にいると予想されます」

 

現在位置について、俺は割と重要視していたので、正直日本近海で助かったと思う。(というか昨晩の時点で、こっちに来てたんだ)

というのも、俺達は必然的にどこかの国の庇護を受ける必要性があるのだが、ここで重要になってくるのが、

深海棲艦へ対する戦力となる、艦娘の人数である。

 

日本では大戦時に、多くの艦が建造され、沈んだ為か、

艦娘の数が頭一つ抜けて、他の国よりも多いのだ。

 

俺の目標は生き残ること。

ミレニアムのDeus Ex Machinaとして転生してしまった以上、戦いを避ける事はできないと思っている。

 

であるなら、戦力の豊富な日本の方が、それだけ生存率も、上がるという訳だ。

 

次の報告を促すべく俺はドクへ声をかける。

 

(現在の戦力、はどのような感じでしょうか?)

「ドク、現在の我々の戦力はどうなっているのかね?」

 

という俺の問に対しドクは報告書を読み上げる。

 

「はい 代行指揮官殿、現在の我々の戦力につきましては、吸血鬼化装甲擲弾兵戦闘団 大隊員、全員の名簿を確認しましたが、欠員はおりません。

弾薬につきましても、収納可能量上限値まで、備蓄されておりました。

エンジン、レーダー機器含めて全て万全の状態となっております。

艦隊構成は、

 

旗艦 ヒンデンブルク級空中戦艦

Deus Ex Machina

 

ツェッペリン級空中巡洋艦Graf ZeppelinⅡ

 

ツェッペリン級空中巡洋艦Graf ZeppelinⅢ

 

となっております」

 

とりあえず戦力的には、不安はなさそうだ。

いざという時は、深海棲艦の攻撃可能範囲外から、

日本を目指すこともできるし。

 

よし、そうと決まれば早速行動開始だ。

 

(隊員の皆さんに日本へ、向かうことを伝えてください)

「ドク、ミレニアム各員に伝達、我々ミレニアムは、

この戦争に参加すべく、日本国本土を目指すぞ」

 

それを聞いたドクは、あらん限りに口角をつり上げ、

ただ一言

 

「了解しました。代行指揮官殿」

 

と言った。

 

 

 

 

 

はぁ〜...

これでしばらくは気を抜けるな。

というか、戦争に参加するため何て一言も言ってないのだが、どうなってるんだ?

 

まぁ、もう治らないだろうから諦めたけど...

 

 

 

 

 

それより重要なポイントがある。

さっきドクは、報告書にてミレニアム大隊員欠員無しと言っていたが、正確には一人存在する。

 

少佐だ。

 

恐らく少佐を召喚することができないのは、

練度なりなんなり何らかの理由があるはずだ。

つまり少佐の召喚にさえ成功すれば、

ミレニアムの指揮を丸投げする事ができるのだ!!

 

なんて、天才的な解決策だろう!!

これだけで、大隊員の失望を買って殺される

というBADENDを潰す事ができるわけだ。

 

つまり目下の目標としては、

 

1日本国に所属する

 

2少佐を召喚して死亡率を減らす

 

3生き残って幸せな人生を過ごす

 

さぁ!頑張って生き残るぞ!!

 




次回、

ながもんとうぉーもんがー

デュエルスタンバイ!


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第三話 そんなつもりじゃなかったのに前編

さぁいよいよ勘違いパートである第三話に入りました。
主人公はどうなってしまうのでしょうか......


そんな天才的アイデアを思いついてから数時間後。

ノックの音が聞こえたので入室を許可すると、

入って来たのはドクであった。

(ん?何かあったのかな...)

 

(どうしたんですか?)

「どうした?ドク、いったい何事かね?」

 

そう俺が問いかけるとドクは、

 

「はい、代行指揮官殿

まだ差程近くもないのですが敵艦隊らしきものをレーダーにて捉えました。

構成といたしましては、戦艦2、重巡3、その他軽巡、駆逐が多数との事です」

 

おぉ...覚悟はしていたけど、ついに出会っちゃったか〜

という俺の考えをよそにドクは続けて報告書を読み上げた。

 

「それと、敵艦隊の他に艦娘の艦隊も確認できました

どうやら追われているようですな

構成といたしましては、戦艦1、駆逐4とのことです」

 

というドクの報告に俺は唖然としていた。

 

いや、まぁ予想をしていなかった訳では無いのだが、

まさか自分が、二次創作の王道を行くとは思わなかった。

 

 

 

 

 

ん?ちょっと待てよ......?

 

(今、戦艦1、駆逐4と言いましたか?)

「なぁ、ドク 今戦艦1、駆逐4と言ったのかね?」

 

という俺の問に対しドクは、

 

「えぇ、間違いありません

直接、シュレディンガー准尉に、

確認に行かせましたので」

 

ドクの返事に対し俺は疑問に思ったことがある。

 

(変な編成だと思いませんか?)

「ドク、随分と妙な編成に見えるが?」

 

そう問いかける俺に対しドクは一つ頷いた後、

 

「えぇ、そこにつきましては、私自身も疑問に思っていたところです。

駆逐艦4隻の編成となれば、大抵の場合遠征や偵察等が目的でしょうが、その際付き添いがつくとすれば、軽巡、もしくは重巡辺りが妥当なところでしょう」

 

そうなのだ。

よくネット上にて天龍保育園、龍驤保育園と呼ばれているように、駆逐4隻の付き添いであればその辺がよくある編成なのだが......

(まぁ、ここで鎮守府側に恩を売ることができるから好都合だな。それに、わかってて見捨てたとなったら、

俺の心に深いダメージが入るし......)

 

よし、これからの方針が決まったので俺はドクへと指示を出した。

 

(隊員の皆さんに伝えてください。

速やかに戦闘配備を行い、これより敵艦隊と交戦すると

俺も司令室に行きます)

「ドク、全艦の全乗員に伝達。

速やかに戦闘配備を行い、完了後に敵艦隊を撃滅する

私は先に司令室に行ってるぞ」

 

と言う俺の指示に対しドクは一言

「了解しました。代行指揮官殿」

と答えると即座に部屋を出ていった。

 

さて、俺もぼちぼち司令室へ向かうとするかね〜

 

 

 

 

 

巨大な扉をボタン操作で開けると、目の前には巨大な空間が広がっていた。

大隊員を収容整列させてもまだ、余りある広大な空間に

壁一面にモニターを貼り付けた大画面のスクリーン。

漫画やOVAで見た司令室が現実となって目の前に存在するのだから、やはりファンとしてはグッとくるものがあるだろう。

 

そんな感動に浸っている俺に、声をかけてくる者がいた

 

「遅いですよー、代行殿ー

こっちは、はるばる戦場まで行って、鼓膜吹っ飛ばされて帰ってきたのにー、ちょっとはダイエットしたらどうなんですかー?(どこを見てるとは言ってない)」

 

(あのネコミミ、ショタ?ロリ?はシュレディンガー准尉か......てか、アイツどこ見て言ってんだ?!アァ?!

こちとら好きでこうなったんじゃぁ、無いんやぞ?!( ^∀^怒))

「はっはっはっ、それは無理だ」

 

目の前で無礼はやめたまえ、と言いながらシュレディンガーをつまみ上げるドクを後目に今日ほど、

少佐フィルターに感謝した日は無いのであった。




中々勘違いにたどりつけない!
いやまぁ、このペースなら後、1〜2話で行けると思うのですが......

(ちなみに、主人公がドクよりも遅かった理由としては
艦内探検に夢中になっていたからです)


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第三話そんなつもりじゃなかったのに中編1

キリが良かったので短めではありますが切り上げました。
中編2も今夜更新できたら良いなと思っています。

後感想でも話に出ていた少佐の演説ですが、
もう少し後の話で出る予定なのでご心配なく。


さて、いよいよ深海棲艦との交戦となる訳だが、

今回はうまく事を運ぶことができそうである。

というのも今回の戦闘に関しては、俺達ミレニアムの方が、圧倒的に有利だからである。

 

今日の天候は曇り。つまり敵艦のレーダーが効きにくい訳である。となると後にやるべき事は、

 

1分厚い雲の上から戦場へ急接近

 

2こちら側の圧倒的レーダーの性能差をもってして、

V1改の雨を投下

 

3続けて武装親衛隊を降下させる

 

という簡単なお仕事である。

 

 

 

 

 

さて、ここらで第二の関門とも言うべきお仕事がある。

ある意味これからの戦闘よりも大変な大仕事が......

 

そう、その仕事内容とは......

 

 

 

 

 

これからあの戦争狂共を鼓舞しなければならないのだ。

 

ん?嫌ならやらなきゃ良いだろうって?

 

馬鹿野郎ゥ!!

それで済むなら最初から悩んどらんわ!!

 

 

 

 

と言うのもだ、

考えてもみてほしいのだが、これから生死をかけた戦闘(まぁ、アイツら艤装妖精だから復活するけど...)を行うと言う時に、部隊のトップから何の言葉も無しというのは、不自然なものだろう。

 

つまり俺は失望殺害ルートを回避すべく、

それらしい演説を行う必要がある訳だ。

 

だからと言って俺に演説の才はないし、

少佐ほど楽しそうに演説することもできないので、

例の演説をパクることもできないのである。

 

そこで俺の考えた作戦としては作中の少佐のセリフを引用しつつ、少佐フィルターにてオリジナリティをだす。

つまるところ今回ばかりは、なんでも少佐風になってしまう事が役に立つ訳だ。

 

 

 

 

という訳で俺は部下達を鼓舞すべく、

マイクを手に取ったのだった。

 

 

 

 

 

『戦地へと向かう大隊戦友諸君。

どうやらこの世界はおちおち眠る時間すらあたえてはくれぬようだな......

---------あぁ......何とも素晴らしい......!!

正に少佐殿の言っていた通りではないか!!

この世は脅威と驚異に満ち

闘争の鉄火も肥えて溢れ、

まだ我々の戦うことのできる、まだ我々の戦うべき戦場が確実に存在するはずだ。

否!!

確実に存在していた!!

我々の祖国に降りかった脅威も

我々という名の驚異が過ぎ去った後も

また新たなる脅威と驚異が出現し!!

それを火種として、

また新たな闘争の鉄火も轟々と燃え盛っている!!

ならばどうする?

そんなことは解りきった事だ...!

我々も新たなる火種の、

轟々と燃え盛る炎柱となるべく、

足並み揃えて地獄へ向かって突撃するのだ!!

我々のなすべき事はただ一つ、

 

さぁ、諸君

 

 

 

地獄を創るぞ』




何気に演説の内容を考えていた時はノリノリでしたが......上手いこと少佐感出てますかね......?


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第三話そんなつもりじゃなかったのに中編2

今回は割と原作ネタ多めです。


「『「『「『ウォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』」』」』」

 

 

 

司令室、そして艦内に轟く雄叫びを後目に、俺は何とか乗りきったと胸を撫で下ろすのだった。 

 

 

 

 

 

とりあえず後数分もしない内に到着するのだろうからそろそろ指示を出しておこうと思う。

 

 

 

(V1改の発射準備をお願いします)

 

「V1改発射準備、発射口開け」

 

 

 

と言う俺の指示に対し、

 

火器管制を担当している艤装妖精が返事をした。

 

 

 

「ハッ!了解しました!

 

V1改、発射口開きます」

 

 

 

(目的地に到着次第撃ってください)

 

「目標ポイント到達と同時に全弾発射だ」

 

 

 

 

V1改発射ポイントが徐々に近づいてくる。

 

 

 

 

1000

 

 

 

 

900

 

 

 

 

800

 

 

 

 

700

 

 

 

 

600

 

 

 

 

500

 

 

 

 

400

 

 

 

 

300

 

 

 

 

250

 

 

 

 

200

 

 

 

 

150

 

 

 

 

100

 

 

 

 

50

 

 

 

 

40

 

 

 

 

30

 

 

 

 

20

 

 

 

 

19

 

 

 

18

 

 

 

17

 

 

 

16

 

 

 

15

 

 

 

14

 

 

 

13

 

 

 

12

 

 

 

11

 

 

 

10

 

 

 

9

 

 

 

8

 

 

 

7

 

 

 

6

 

 

 

5

 

 

 

4

 

 

 

3

 

 

 

2

 

 

 

1

 

 

 

 

---------キイィイイィイイイイイイン

 

 

 

 

 

 

ドシュッッツ

 

 

 

 

  

 

目標ポイントへの到達と同時に三隻の飛行船から発射された64の飛翔体は蒼い残光と黒煙を引きながら、雲の下へと吸い込まれて行った。

 

 

 

 

 

 

ドォゴオォオオオオオン!!

 

 

 

 

 

  

 

分厚い雲一枚挟んでなお余りある閃光が瞬いた後、

 

空を揺るがすかのような轟音が轟いた。

 

 

 

V1改に積載された、トルニトロトルエンと硝酸アンモニウムの複合爆薬が圧倒的なまでの破壊力を撒き散らしたのだった。

 

 

 

 

 

 

「V1改全弾命中!!

 

戦果は大打撃!!

 

大打撃!!」

 

 

 

 

「大打撃!!」

 

 

 

 

 

沸き立つ司令室をよそに俺は新たに指示を出す。

 

 

(V1改の次弾発射、それと武装親衛隊の降下をお願いします)

「まだだ...!!

 

V1改次弾準備!!

 

および武装親衛隊降下準備!!」

 

 

 

「ハッ!」

 

 

 

 

 

そうして再び64発のV1改が発射され次々と轟音と閃光を巻き起こしていった。

 

第二射が発射された後、空中艦隊は高度を落とし雲の海の中へと吸い込まれて行く。

 

 

  

 

空中艦隊が雲の中に突入してから幾分と経たないうちに、三隻の飛行船は先ほどV1改を発射した発射口よりもさらに下の射出口を解放した。

 

 

 

 

『敵艦隊追撃作戦開始

 

降下兵団出撃せよ』

 

 

 

 

それを聞いた待機所にて待機していた武装親衛隊妖精達は、あらん限りに口角をつり上げ目配せし会った。

 

 

 

 

「さぁ征くぞ、前線豚共

 

戦争の時間だ...!」

 

 

_______________________________________________

 

 

どうも、

 

俺です。

 

 

 

いやぁー、初めてV1改を発射したけどあれは凄かったわ......

 

だって少なくとも海面から4~5ケタ単位で離れた場所に居てなお、あの大音量と閃光だよ?!

 

いや〜凄いっすわ。

 

スターリングラードで名誉の戦死を遂げた某大佐が言うだけの事はあるわ......。

 

 

 

 

そんなことを考えているとどうやら雲を抜けたようだ。

 

雲を抜け目に飛び込んできた戦場の様子に俺はしばし唖然としていた。

 

端的に言えば目の前には正に地獄としか言いようのない凄惨な光景が拡がっていた。

 

 

 

 

無数にいたであろう駆逐、軽巡は物の見事に船体に大穴を開けられ、今まさに沈みゆく瞬間であった。

 

重巡、戦艦はかろうじて浮いてはいるものの、

 

既に戦闘どころか航行不能レベルにまで大破しており、巻き上がる炎によって火達磨にされていたところに、

 

海上降下してきた武装親衛隊員の追撃によって、艦内の艤装妖精も次々と倒れ伏していっている。

 

  

 

(凄まじいな......)

 

 

 

内心そう思っていた所に通信担当の艤装妖精が声をかけてきた。

 

 

 

「代行指揮官殿

 

艦娘側の艦隊より通信が入っております」

 

 

 

 

ついにこの世界で最初の交流を果す時が来たようだ。

 




ついにここまで来ました。

「お前が俺の、
俺たちの勘違いか...!」






ちなみに某大佐の言葉とは
「我がドイツの科学力は・・・・」というやつですね

次回
そんなつもりじゃなかったのに後編
お楽しみに!


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第三話そんなつもりじゃなかったのに後編

いよいよ勘違い要素その一が登場します(ホントのホント)


俺は今無線機の目の前にいる。

 

これからこの世界で初めての交流を果たすべく、

今ここに、立っているのだ。

 

 

ぶっちゃけて言うと---------

 

 

 

 

めちゃくちゃ緊張してます!!

 

だってそうやん?

今から女の子と無線機(電話)でお話するんやで?

 

断られたら(鎮守府への受け入れ)どうしよーとか、嫌われたらどうしよーとか考える訳で......

 

 

 

 

て?!、告白前の少年(前世は30代)か?!俺は...?!

フツーに話せばええだけやん......。

 

 

よし、悩んでいても仕方がない。

 

 

 

俺は確固たる決意を決め無線機へと手をかけた。

 

_______________________________________________

 

 

(ど、どうもこんにちは......)

「こんにちはお嬢さん(フロイライン)

 

よ、よし。ひとまず最初の挨拶は、できたから(内心カミカミだけど...)次は、自己紹介だ。

 

 

(俺の名前はデウス・ウクス・マキーネです

そちらの艦隊が危険な状況だったので助けに来ました)

「私はドイツ第三帝国所属 last battalion ミレニアム旗艦 ヒンデンブルク級空中戦艦Deus Ex Machinaだ。今回貴艦らの艦隊が窮地に陥っていると見て、助力させてもらった 」

 

ふぅ〜......

な、何とか言い切ったぞ

俺がそんなことを思いながらしばしの達成感を味わっていると無線機から返事が帰ってきた。

 

『こちらは日本国海軍横須賀鎮守府所属

長門型戦艦一番艦長門

貴艦らの助力ににおいては感謝の言葉もない』

 

よし、とりあえずは好意的に進めることができそうだ。

次は鎮守府への所属を頼んでみるか.....

 

(実は相談があって、直接会うことはできないでしょうか?)

「実の所言うと折り入って頼みがあるのだが......

どうだろう直接会って話をすることはできないかね?」

 

そう俺が聞くと一瞬悩む素振りを見せたものの、窮地を救った恩人と言う立場もあってか、直接会っての会話については了承を得ることができた。

 

そして俺は内火艇の受け入れ準備をすると言う彼女の言葉に断りを入れつつシュレディンガー准尉に向こうまでの移動を頼んだのであった。

 

 

 

 

とりあえず向こうへ行くメンバーとして選んだのは、俺、ドク、大尉、そしてシュレディンガーの4人なのだが......

(おいこのクソ猫、何処さわってやがる......!)

 

「いや〜、少佐殿のお腹もさわり心地抜群でしたけど、代行殿のココもなかなか......」

と言いつつ更にさわろうとして、ドクにしばかれている、シュレディンガーを横目に俺は内心、

(コイツこんなキャラだっけ......)

と思っていたのであった。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

シュレディンガー准尉の能力にて、一瞬で移動を終えた俺たちは長門の甲板上に立っていた。

(これ、初めて経験すると結構酔うな......)

 

そんな半ばグロッキー状態を何とか抑え、俺は目の前にいる女性に声をかけた。

 

(初めまして長門さん。お会いできて光栄です)

「初めまして、お嬢さん(フロイライン)

こうして直にお目見えできて私も嬉しいよ」

 

突如として現れた俺達に対して、一瞬目を目を見開いた素振りを見せたものの、すぐに毅然とした態度で返事を返してくる辺り、流石はビッグセブンと言った所だろうか。

 

「私が長門だ、私も命の恩人に会うことができて嬉しいよ。

それで、話というのは?」

 

 

 

と聞いてきたので、鎮守府に所属させて欲しいという、旨を伝えると、他でもない恩人のためならと言い、鎮守府の提督へ話をつけてくれた。

 

その後、気がついたら海の上にいた(転生の内容は伏せて)という話やドロップ艦とは違うのかという当たり障りの無い会話をし、

 

 

さて、そろそろ出発するかね〜

そう思っているとドクが何やら海上降下した武装親衛隊から連絡を受けたらしく、内容を報告してきた。

 

「代行指揮官殿先ほど降下した武装親衛隊が二名捕虜を捕らえたそうですがいかが致しますか?」

と聞いてきたので俺はとりあえず連れて来るように指示を出した。

 

(捕虜を連れて来るように言って大丈夫でしたか?)

「ん?そういえば、流れで連れて来るように指示を出してしまったが、そちらでは捕虜の扱いはどうなっているのかね?」

 

と聞くと長門からは少々意外な答えが返ってきた。

 

「あぁ、捕虜については以前であれば鎮守府へと連行する手筈となっていたのだが、丁度二年ほど前に連れ帰った捕虜が脱走し、非武装の艦娘、憲兵、鎮守府職員、提督合わせて三十人以上が殺害された事件があってな。それ以来捕虜の尋問は現地で行いその場で処分する手筈となっている」

 

と言う長門の説明に対し「ほぅ」と話を聞いていると、武装親衛隊員が捕虜---------重巡リ級と戦艦ル級を連れてきたので、早速尋問を始めることにしたのだが......

 

「自分達八何モ喋ラナイ」「我々八タダ海ヲ人間共カラ守ッテイルダケデアル」の一点張りで全く尋問にならなかったのだ。

 

さてこれは困った......このままでは彼女達が殺されてしまうのは目に見えている、のだが......それはいくらなんでもあんまりだと思う。

散々殺しておいて何を今更と言われるだろう。

だがあそこで介入していなければ長門達が殺されていたかもしれないのだ。

 

そうであったとしても俺は深海棲艦のみが悪だとは思はない。

彼女達には彼女達なりの理由があるのかもしれないし、今目の前で彼女らが言っていた通りに深海棲艦とは一種の浄化装置ではないか、とする説も存在するのだ。

 

それに彼女らにも仲間、家族がいるのかもしれない、

現にそういった描写を描いた二次創作小説等があるのも事実だし、実は先程上手く逃げ延びたと思われる姫級が一人島影からこちらを心配そうに見ているのだ。

大破して動くのも億劫ならおとなしく隠れているべきなのに......

 

 

やはり俺はそこまで冷酷にはなれないようだ。

 

はぁー、何やってんのかなー

戦場で敵に情けをかけるなんてご法度なのに......

 

つくづく俺は甘いと思う。

多分この癖は死ぬまで治らないんだろうな......

 

そう自笑した後、俺は彼女達を安心させるためにニッコリと微笑んだ。

 

(あーあ、あの筋力馬鹿どもキツく拘束し過ぎだっちゅうに...早く緩めてあげないと、血祭り拷問ショーは弾薬の無駄と言えば控えてくれるかな......)

 

「何だ、随分と苦しそうじゃあないか早く楽にして差し上げろ。

あぁ、そうそう弾薬は無駄にするなよ?」

 

 

 

は?

 

 

おい、今このガバガバ少佐フィルター何をいいやがった?

 

 

 

俺がその言葉を認識した瞬間獣のような唸り声と断末魔の叫び声が響き渡った。

 

 

「グア゛ァア゛アア゛ァアア!!」

 

 

 

 

 

「「アア゛ァアアアア゛アァアアアア゛ァァアアアイダイィイイタイィイダ!イイダイイタイイタイイタイイタイィイイダイダ!ダイイイィ!!!!!!!!!」」

 

 

 

 

 

飛び散る鮮血、内蔵、肉片、先程まで健気にも抵抗を見せていた彼女達は今俺の目の前で、

 

 

 

生きたまま喰われている---------

 

 

 




いや〜主人公君やってしまいましたね〜

最近あまりにも少佐フィルターが良い方向に作用しすぎてましたからね〜

次回は完成次第、長門視点で出して見たいと思います。
それではまた次回!!


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覚えておくと良い、読者諸君。当小説には、目的のためなら手段を選ばないという、どうしようも無いながもんが確実に存在するるのだ。

長門さん視点です。

多分この人が一番キャラ崩壊のあおりを受けたかも...


『長門や起きなさい』

 

ん?

 

『長門や』

 

声?

私はそっと目を開けた。

 

「お前は...誰だ?」

 

ぼんやりと誰かが見える。

 

『私はあなたの艤装、

長門艤装の精です』

 

おっさんが中に浮いていた。

 

「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

『あぁ!逃げないで!

て言うか、引かないで!』

 

どうやら、このおっさんは私の艤装の精?らしい。

地味にショックを受けた私そっちのけでおっさんは話を進める。

 

『今日は頑張る君に私応援しにまいりました』

 

『さぁ、この精霊様に何でも言ってみんさい、

ドバーっとね』

 

む?そういうことなら無いわけでもない......

 

「そっ、それじゃあ精霊殿、一つだけ聞きたいことがある」

 

「ここの所、少々過激なスキンシップを駆逐艦の子たちにやろうとすると、遠ざけられてしまうのだが(保護者組によって)私のこの不幸はこれからも続くのだろうか」

 

『まぁね』

 

返ってきた返事は私にとってあまりにも無情なものだった。

 

「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

『まちなさい、長門

今のノーカン!ノーカン!』

 

『長門、よく聞きなさい寝ている場合じゃないよ』

 

『今君の愛する駆逐艦娘達に、

ゴイスーなデンジャーが迫っているところだからね』

 

「ゴイスーって?」

 

『スゴいってこと』

 

「デンジャーって?」

 

『危険なこと』

 

「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

_______________________________________________

 

 

「は?!」

 

私は今度こそ目が覚めたようだ......

 

て......?!などと言っている場合では無い!!

あの精霊?の話が正しければ、今日駆逐艦の子達が危険な目に遭うのだ。

 

 

 

とりあえず私は朝から駆逐艦の子達に今日の予定を片っ端から聞いてみることにした。

 

すると今日出る予定があるのは第六駆逐隊の子達のみだと言う。

なんでも、鎮守府近海で不審な影をとらえたとの事で、偵察を目的として出されるらしいのだが......正直不安である。

 

 

 

そこで私は今回、何がなんでもついて行くために計画を練り始めたのだった。

 

 

 

まず私の計画の第一段階として引率の天龍を何とかする必要があったので、背後から奇襲し縄で手足を縛り口をガムテープで塞いだ後シーツで包んでロッカーに突っ込む事で処理した。これは日頃目の前でイチャつかれている怨m...コホン。

 

もちろん駆逐艦娘達の安全がかかっているので仕方の無いことである。

 

これをしてしまえば後は簡単だ。

この鎮守府はこの国では古い方の類に入るので出撃方法は港から直接出る形となっている。

 

それに加えて普段人の目があるような所でも無いし、提督は出撃の度に見送りにきてくれるが今の時期は書類仕事が忙しく、なかなか手を離せないのだ。

 

であれば後は駆逐艦の子達を上手く言いくるめれば万事解決。

 

これぞ私の大胆かつ完璧な作戦である。

 

 

 

 

 




皆さん安心してください。
当小説においてもやばい長門は横須賀のながもんだけです。
『この世界の横須賀鎮守府』
(日本で最初期に建てられた鎮守府。
各地に鎮守府が建設されてからは、都市防衛の最後の砦として扱われている。(横須賀鎮守府として動くことはそんなに無い)が決してお飾りなどではなく普段は戦力の不足している鎮守府へのその時限りの臨時の援軍を派遣するなどの働きを行っている)

多分長門視点は次回で完結できると思います。
(なんか2~3000字いってアンバランスなことになりそう...)ではまた次回!!


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ながもんとうぉーもんがー前編

たいへん!!まことに!!もうしわけ!!ございません!!

どう頑張っても一話では収まらなかったので二つに分けさせていただきました。


何とか駆逐艦の子達を言いくるめることのできた私は今現在海の上にいる。

 

 

天龍が体調不良故に来ることができないため、かわりに来たことを伝えた時の第六駆逐隊の子達の心配そうな表情は天龍へ対する嫉妬と同時に深い罪悪感をもたらしたが、これもこの子達のためと思いそっと何とも言い難い感情を胸の奥へとしまいこんだのであった。

 

 

 

 

「今回の偵察、何も出てこないといいのです......」

 

「何がてできてもこの私にかかれば問題なんてないんだから!」

 

「どんな任務でも華麗にこなしてこそ一人前のレディーと言うやつなのよ!」

 

「ハラショー」

 

 

 

 

うん、可愛い。

とてつもない尊みに溢れている......

気を抜いたら鼻から尊みが溢れ出てきてしまいそうだ。そんな役得を味わいつつ深海棲艦の目撃場所へと向かっていたのだが......

 

 

 

 

ガゴオォオオオオン!!

 

 

 

 

突如として船体に何かを撃ち込まれた様な強い衝撃が走った。

 

自分はこの衝撃の正体を知っている。

 

戦場で幾度と無く味わってきたこの衝撃は間違いなく、

 

魚雷だ。(敵襲だ。)

 

 

_______________________________________________

 

 

 

次の瞬間海底から浮上してくる影が見えた。

照準を合わせる隙すら、あたえない速度をもってして急速浮上してくる亡霊の艦隊。

 

深海棲艦だ---------

 

 

 

 

私ははっきり言って焦っていた。

手前の無数の駆逐、軽巡の群れは刺し違える事さえ覚悟すれば何とかこの子達が鎮守府へと逃げる時間くらいは稼ぐ事ができただろうが、その後ろに控える相手が分が悪いとしか言いようが無かった。重巡リ級、戦艦ル級そして......

 

戦艦棲姫だ。

 

何故よりによってコイツがいるんだ。

戦艦棲姫と言えば姫級の一体で、

精鋭の艦娘が艦隊を組んでやっと討伐できるような相手だ。

そんな奴がどうしてここにいる?

 

確かに浮上してきた深海棲艦からの奇襲を受けたと言うのはよくある話なのだがそれはあくまでも深海棲艦の占領海域内の話であって潜水艦娘や潜水装備を着用した艤装妖精が哨戒を行う人間の領域内ではほぼ不可能に近い行為なのだ。

 

 

 

などと考えていてもこの海域内に深海棲艦、それも姫級がいるという事実に変わりはないし、先程から逃げ続けてはいるものの一向に逃げ切る事ができないと言うのも事実だ。

 

 

 

どうやら、覚悟を決めるしか無いようだな。

 

「私が殿を務める。

ここは任せて先に行け」

 

「長門さん?!」

 

「あんた何言ってんのよ!!」

 

「おいていけるわけないでしょ?!」

 

 

 

 

「うるさい!!!

とっとと行け!!!!!」

 

 

...あぁ、やってしまった。

咄嗟の事で怒鳴りつけてしまった。

 

 

 

 

......だが、

 

「わかった、けど死んだらしょうちしないんだからね!」

 

「長門さん、死んじゃダメなのです......」

 

「必ず助けを呼んでくるのよ...!」

 

「助けを連れて来るまで頑張っててくれ!」

 

 

 

 

あぁ、本当にこの子達はいい子達だと思う。

 

そんなことを言われてしまったら生き残るしか無いじゃないか。

 

そうして私は船体を180度反転させた。

 

 

 

 

 

これから絶望的な勝負を挑むというのに不思議と心は軽い。

艦内の艤装妖精達もやる気充分といったところだ。

 

そうして覚悟を決め砲弾の装填を行っていると不意に空から聞き覚えの無い音が聞こえてきた。

 

 

 

キイィイイ---------

 

キイィイイィイ---------

 

その音の主はどんどん近づいてくる。

 

キイィイイィイイイ---------

 

キイィイイィイイイイイイン

 

その音ははっきりと聞こえるようになった。

 

耳障りな低い音が聞こえた瞬間電探担当の艤装妖精から報告が入った。

『上空より、飛翔体接近中その数

六十四 』

 

キイィイイィイイイイイイン!!!

 

次の瞬間分厚い雲をかき分け飛来した音の主は、目の前に立ちはだかる無数の駆逐、軽巡クラスの深海棲艦達に、圧倒的なまでの破壊の暴力を叩きつけた。

 

 

(なんだ?なんなんだコレは?!)

 

先程までその膨大な数によって存在感を放っていた駆逐、軽巡クラスの深海棲艦達は船体に大穴を開けられ炎上し、今正に沈みゆく真っ最中であった。

 

 

 

 

さらに再び追加で降ってきた飛翔体によって重巡、戦艦そして姫級までもが大破にまで追い込まれていっている。

 

そんな状況に唖然とした長門をよそに事態は更に動き出した。上空から飛翔体とはまた違った、別の何か(・・・・)が降ってきた。

 

人間の目では小さすぎて見えないそれも、

艦娘の目でははっきりととらえることができた、あれは---------(人?いや、違う あの気配は、艤装妖精?!)

 

空から降ってきたのは武装した艤装妖精だったのだ。

 

(危ない!!)

 

パラシュートもつけていない艤装妖精がこのまま海面に叩きつけられる。そう思っていたのだが---------

 

スタッ

 

何事もなかったかのように一人また一人と海面へと着地した艤装妖精達は大破炎上し混乱の渦中にいる敵艦へと侵入し瞬く間に制圧してみせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬時に混乱から立ち直った長門は思考をめぐらせる。

 

 

(私には彼女らが何者なのか解らない。

......何者なのか解らないが、彼女らが何であるかは知っている。

全て彼女らの腕章が示していた。

いまだ世界で忌み嫌われ続け、ドイツ艦娘達からは信仰対象の様な扱いを受ける存在、

鉤十字(ハーケンクロイツ))

 

だとしたら何故彼女らが日本近海に......?

 

そう考えをめぐらせていた長門の耳に新たな()が飛び込んできた。

 

先程の飛翔体の様な低く耳障りな音ではなく零戦等の艦載機に積まれているエンジンの様な音。

 

分厚い雲の少し向こう側が無数の光に照らされている。

最初に雲から顔を出したのは無数の鉄骨であった。

絡み合いワイヤーでつなぎ止められたそれソレ(・・)は長門の目にも異様にうつったが、艦娘である長門にはすぐにそれが何であるか合点がいった。

 

(あれは電探?)

 

続けて出てきたのは客船上半分をひっくり返した様な異様な何か(・・)

そして最後に出てきたのは赤と黒に塗装され戦艦さながらの装甲を付与されたツートンカラーの気球であった。

 

雲を割って現れたのは、絶望的な戦力差を瞬く間にひっくり返した怪物の正体は------------------

 

(な、こんな巨大な?!)

 

 

たった三隻の飛行船であった。

 

 

 

 

 

 

 




長門が覚悟を決めるシーンで、ベルナドットと愉快な仲間たちを思い出したのは私だけであろうか......



(現在公開可能な情報)
艤装妖精
この世界の艤装妖精は基本的に標準サイズ
(人間)サイズである。






次回お楽しみに!




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ながもんとうぉーもんがー後編

大分長くなってしまった......(当小説比)

途中、人によっては長門がゾー○ンぽくみえるかもですが、もみじおろしはされないのでご安心を......


正に圧倒的と言う他に無かった。

 

大袈裟かもしれないが姫級を相手取るというのはそういうことなのだから。

 

敵であるならば脅威であったが今回ばかりは、どうやら味方の様だ。

とりあえず礼と確認事項を兼ねて通信を入れてみよう。そう思いながら無線機を手に取ったのであった。

 

 

 

 

『こんにちはお嬢さん(フロイライン)

無線機から入ってきたのはやけに気取った様な声であった。

 

『私はドイツ第三帝国所属 last battalion ミレニアム旗艦 ヒンデンブルク級空中戦艦Deus Ex Machinaだ。今回旗艦らの艦隊が窮地に陥っていると見て助力させてもらった。』

 

 

 

なるほど、やはりかつて(大日本帝国)の同盟国であったドイツ第三帝国の艦娘だった様だ。

 

それより、今回はこちらが助力を受けた立場であるにもかかわらず先に挨拶をさせてしまった事を申し訳なく思いながら私は無線機を手に取った。

 

「私は日本国海軍横須賀鎮守府所属

長門型戦艦一番艦長門だ。

旗艦らの助力においては感謝の言葉も無い」

 

事実この言葉に嘘偽りは無い。

彼女らの助力が無ければ、私も第六駆逐隊の子達も無事ではすまなかっただろう。

 

あの子達は無事に鎮守府へと行き着いたのだろうか......

 

そんな事を考えていると、再び通信機から声が入ってきた。

 

何でも折行って頼みがあるので直接会って話をしたいとの事だった。

私は一瞬考え込んだものの恩人の願いを無下にはできないと思い了承の返事を返した。

 

「了解した。

私自身も直接会って礼を言いたい。

今、内火艇の受け入れ準備を......」

 

と言ったところで相手側から静止の声が入った。

 

『あぁ、その必要は無いよ、別の移動手段があるからね。

では、甲板上で会おう』

 

「あ、あぁ......」

 

そう返事を返したところで通信が切れてしまった。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

とりあえず約束の通りに甲板上にて待っていると、突然背後から声をかけられた。

私が何とか動揺を隠しながら振り返ると、

 

そこには、四人の艦娘......いや違うな。

艦娘が一人と三人の艤装妖精がいた。

 

 

まず真っ先に目がいったのは、艦娘......の隣にいる白衣の艤装妖精だった。

 

スラリとした体型に肩口辺りで切りそろえた金髪、奇妙なメガネをかけているが、あれについては覚えがある。以前青葉のカメラが故障してしまい、丁度忙しい時期の明石を頼るに頼れず、地元のカメラ屋に付き添いで行ったことがあるのだが、その店の店主が似たような拡大鏡をつけていたのを覚えている。

 

であれば、あの艤装妖精は技術職とも見れる訳だが......異様なのはその格好だ。

身につけた白衣にはべっとりと赤黒い血がついており、時折こちらを品定めする様な目つきで見てくる。

 

次に目がいったのは、駆逐~軽巡位の見た目の少年?(少女?)であった。頭には猫耳の様なものをつけ、その笑顔からは快活な印象を受ける。

普段の私なら真っ先に飛びつくのであろうが......

 

不思議とその気はおきない。

何故だろう...その笑顔の裏にどす黒い何か(・・)があるように思えてならないのだ。

 

 

その次に目がいったのは、猫耳の少年?(少女?)の横に立っていた大柄の艤装妖精だ。

2mはある身長に、銀髪褐色肌で能面の様な無表情の奥の目は先程の白衣の艤装妖精とは別の意味で品定めをする様な目つきをしている。

 

最後に目がいったのは、この中で唯一の艦娘であった。服装は黒衣の軍服、その上から真っ白のロングコートを羽織っている。くすんだ色のセミロングの金髪を右側のみバックで固めており、その顔は整った顔立ちをしていたが、その他の要素がそれを台無しにしてしまっている。

人形の様な精巧な顔は、底冷えする様なニタニタとした薄ら笑いを浮かべており、その半月形のメガネの奥の目は、泥の様に濁りきっている。

 

(何だ、何なんだコレは......)

私はこの感情を知っている。

骨の髄まで凍てつく様な感覚と共に吹き出る冷や汗。

 

 

この感情はそう......恐怖だ。

 

 

ビッグセブンとまで呼ばれたこの私が、

たった一人の艦娘(・・・・・・・・)に恐怖している。

明確な根拠はない。

ただ私の中の、歴戦の猛者長門としての本能が

この艦娘を危険だと言っている。

 

 

動揺を必死に隠しながら会話をして、わかった事としては、彼女らは気がついた時には海のど真ん中にいて、所属先も無いため私の鎮守府へ所属できる様提督に掛け合ってほしいと言うのだ。

 

ここで私は悩んだ。

所属させる事でのメリットとデメリット、

 

先程私自身が本能的に感じた恐怖、手元に置くことでできる監視、今の日本に必要な戦力、ドロップ艦を発見した際は即座に連れ帰る様に明記されている軍法、

 

それらを含め考えた結果私は彼女らの要求をのむことにした。

無線機を手に取り待つこと数瞬、乱暴に無線機を取る音と共に提督の酷く焦りの伺える声が入ってきた。

『長門?!長門無事なの?!』

私は提督のそんな様子に深い申し訳なさを感じた。

「あぁ、私は無事なのだが、実は......」

私を助けてくれた未所属の艦娘がおり鎮守府への所属を望んでいる。

という内容の話を伝えると、『まあ!仲間が増えるのね!』と言う提督の嬉しそうな声を聞き、見るからに危険(ヤバ)そうな奴らということを伝えにくくなってしまったので、そのまま通信を終えようとしたのだが......『あぁ、そうそう帰ってきたら天龍も含めてお話があるから......』

------------------帰りたくない............。

 

 

 

 

そんなこんなで話し合いにもまとまりがついてきた頃、白衣の艤装妖精(確かドクと言ったか)が何やら無線機片手に報告をしていた。

何でも先程の戦闘にて捕虜を捕らえたそうなので連れてくるよう指示を出したらしい。

 

「ん?そういえば、流れで連れてくるよう指示を出してしまったが、そちらでは捕虜の扱いはどうなっているのかね」

 

と質問してきたので二年前におきた捕虜の脱走事件とその後の対応について話していると、

武装した艤装妖精達が二名の深海棲艦、重巡リ級と戦艦ル級を連れてきたのでさっそく尋問を始めたのだが......

「自分達ハ何モ喋ラナイ」「我々はタダ人間共カラ海ヲ守ッテイルダケデアル」の一点張りなのだ。

 

これについては予想はついていた。

というのも過去に深海棲艦を尋問してきたことは度々あったのだが、一度として口を割ったことは無いからだ。

となればもう殺すしかない。

 

可哀想ではあるがここで逃がした敵が、明日の味方、明後日の自分を殺すかもしれないからだ。

(ここはせめてもの情で痛みなく殺してやろう)

そんな事を考えていると、隣にいた艦娘 Deus Ex Machinaが底冷えする様な笑みを浮かべて一言

 

「何だ、随分と苦しそうじゃあないか早く楽にしてさしあげろ。

あぁ、そうそう弾薬は無駄にするなよ?」

 

 

何?今こいつは何と言った?

私がその言葉を死刑宣告であると理解した瞬間。

 

「グアア゛ァア゛ア゛ア゛」

 

「アア゛ァアア゛ア゛アァアア゛!!!アイタイイダイィタイイィダタイィイダイダイ!!!!!」

 

 

 

 

鎖で拘束された彼女らは、牙をむきだした艤装妖精によって生きたまま喰われていた。

 

 

私はしばし呆然として見ていたが、

ふとこの惨劇の元凶を見やってみると......

 

唯ひたすら()しいことを目の前にした子供の様な笑みで、笑っていた(嗤っていた)

 

 

 

 

あぁ、こいつはダメだ。

 

コイツらだけはダメだ。

 

 

 

 

------------------狂っている。

 

 

 

 

 




第一勘違い、やっと到達したか......

補足解説
ドクの目線→研究対象&長門を見極めるべく......

大尉の目線→コイツ強そうだな......

シュレの腹黒→死んだ仲間を虫呼ばわり

主人公→見た目少佐の時点でアウト

投稿主の学生という身分の関係上、毎日投稿が難しくなると思います。

では、次回をお楽しみに!


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第四話このクソゲーにはせめてムービースキップ機能をつけろ

お待たせいたしました!

ついにこの時がやって来ました。

正直このために当ssを書いたと言っても過言ではないですね!(次回になりそうですが......)

※特に必要ないかな、と判断したした際は少佐フィルター主人公の内心をカットさせて頂きました。(そう!決して!!面倒くさくなったとか!そういう事じゃあ無いんです!!!)


(ウ゛ウォオエ゛エ゛......)

 

目の前の惨劇に内心吐き気を催した俺だったが、幸い少佐フィルターのおかげで表には出なかったようだ......

 

にしてもコレは酷い......

 

確かに!

 

確かに!内容的には間違いないけどさ!

 

あの言い方だったらモロ喰い殺せって言ってるようなもんだろ!

 

アホなの?!

 

バカなの?!

 

死ぬの?!

 

あぁ!死んだよ!(長門からの信頼)

 

 

 

 

あぁもう甲板もスプラッタだよ......

目の前で長門さんも唖然としてるし......

 

そんなふうに惨劇の跡を呆然と眺めていると目の前で沈黙していた長門さんから一言、

 

「お前は......何だ......?」

 

と、問いかけられた。

 

いや、まぁそうですよね!

こんだけ汚しといて何様のつもりだと聞きたくなる気持ちもわかりますよ!

 

でも正直、今スプラッタシーン見せられたせいで、結構いっぱいいっぱいなんですよ......

 

そんな訳で俺はごめんなさいの意をこめて長門さんに一礼してミレニアムへと帰って行った。

 

 

 

 

とりあえずその後の移動については何の問題も無く、横須賀鎮守府へと到着する事ができた。

 

そこは問題無い。

 

鎮守府の艦娘、職員、憲兵、提督総出で出迎えてくれた事についても好意的なスタートを切る事ができるだろう。

 

 

ただ一つ。

 

 

ただ一つ問題があるとすれば......!

 

 

 

 

何でお前ら(ミレニアム)ナチス式敬礼で整列してんだよ!!

 

 

俺自身の水溜まりよりも浅いドイツ知識を総動員して考えた結果......

 

確かアレって総統への敬意を表すためのものだよな......

 

What?

 

お前ら何してくれてんの?!

 

総統自身、もしくは血縁者の可能性が高い少佐にソレ(・・)をするのはまだわかるけどさ!!

 

一介の艦娘にしかすぎない俺に、な〜んでソレをするかな!!

 

ほら!!見てご覧よ!!

到着した時はあんなにも歓迎ムード漂っていた鎮守府の皆さんの表情が完全にひきつってんじゃん!!

 

 

 

待て

 

落ち着け

 

まだ焦るべき時では無い......

 

シナリオは充分に修正可能範囲だ。

 

ここで挙げられる選択肢は二つ、

 

①HELLSING第四巻の少佐よろしく、堂々と出ていく

 

②裏口から出ていって普通に挨拶をする

 

 

俺はこの二つの選択肢を天秤にかけることにした。

 

①を選んだ場合のメリットはミレニアムからの失望を買わずに済むことだ。失望買って惨殺ENDとかシャレにならんからな......

デメリットについては鎮守府の方々からの第一印象が最悪になる、というものだ。

 

②を選んだ場合、鎮守府の皆さんからの印象は良くなるものの下手すりゃミレニアムの大隊員に殺されてしまう。

 

そうしたメリット、デメリットを天秤にかけた結果......

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

『『『『Sieg Heil!』』』』

 

 

 

 

 

俺は今現在、ミレニアム大隊員からの敬礼を挙手で返しながらレッドカーペットの上を歩いている。

 

 

 

いや〜、人間目先の恐怖には耐えられないもんだよ ......

 

だってアイツら(大隊員)すげぇ、キラキラした目で見てくるんだもん!!

恐ろしいったらありゃしねぇ!!

 

そんな訳で大隊員からの期待に屈服した俺は総統&少佐よろしく、堂々とした態度(見た目は)を持って敬礼を受けている。

 

(心頭滅却 火もた涼し 心頭滅却 火もまた涼し......)

 

 

 

そんなこんなで歩いていくと、レッドカーペットの終わりの部分に人影が見えた。

 

 

身長160程でセミロングの少し癖のついた茶髪、タレ気味の目とどことなく柔らかい雰囲気があることから思わず護ってあげたくなる印象を受けるが、

 

その目の奥に宿る強い決意と白衣の軍服(・・・・・)は彼女がこの鎮守府の提督である事を雄弁に物語っていた。

 

 

頼むぞ少佐フィルター、これからお世話になる相手なんだ。できるだけ丁寧に......

 

 

そんな俺の願いが通じたのか、はたまた少佐が作中形だけの敬語を使っていたこともあってか比較的物腰丁寧に話を始める事ができた。

 

(こんにちは佐々木 美穂さん

私はドイツ第三帝国所属ミレニアム旗艦デウス・ウクス・マキーネと申します)

「あなたが横須賀鎮守府提督、ミホ ササキ殿ですな。

お初にお目にかかる。

私はドイツ第三帝国国家社会主義ドイツ労働者党武装親衛隊last battalionミレニアム旗艦Deus Ex Machinaと申します」

 

よし、足りない部分は少佐フィルターが補ってくれたし、事前に長門さんから提督の名前を聞いていた事によって心理的な好感度の上昇(テレビで見た)も期待できる!

 

 

「ご丁寧にどうもありがとうございます

私が横須賀鎮守府にて提督を務める

佐々木 美穂と申します。

階級は少佐をいただいております(・・・・・・・・・)

 

 

とりあえずは順調な滑り出しを切る事ができ立ち話もなんだ、という事で提督の執務室にて細かい話し合いをすることとなった。

 

 

_______________________________________________

 

 

 

執務室へと移動しお茶を出しに来た北上さんが退室した後話し合いを始めた。

 

「改めて自己紹介するわね

私が横須賀鎮守府提督佐々木 美穂少佐よ

今回、長門を助けてくれてとても感謝しているわ」

 

ちなみに道中の話し合いで互いに敬語は無しと言うことになった。

 

「では私も改めて自己紹介を

私はドイツ第三帝国所属last battalionミレニアム旗艦ヒンデンブルク級空中戦艦Deus Ex Machina

今回我々ミレニアムを受け入れて頂いたことについては感謝の言葉もない」

 

互いに改めて自己紹介を終えると佐々木提督は真剣な眼差しで俺に問いかけてきた。

 

「私が聞きたいのはただ一つ。

あなた達ミレニアムが艦娘となる以前にどう行った部隊で、どのような任務を行っていたのかについて、

これは大本営に所属証を発行してもらう上での必須項目なのよ」

 

 

そう言う佐々木提督の問に対して考えたのは、

話しても問題は無いか......と言う事だったのだが、

どの道所属する上で隠し通す事はできないし、

もし仮に特秘令であったとしてもドイツ第三帝国は既にこの世に存在しないので話しても問題は無いだろうと考えミレニアム(・・・・・)の存在について打ち明ける事にした。

 

 

 

「提督殿はナチスドイツの都市伝説について知っていますかな?」

 

 

と言う俺の問に対し佐々木提督は怪訝な顔をしながらも答えてくれた。

 

「えぇ、この前テレビで特集を組んでいたのである程度は知っているわね」

 

黄金列車

 

火星人との関係

 

浮遊円盤

 

ロンギヌスの槍の捜索

 

出て来る話は誰が聞いても荒唐無稽と思うような、有り体に言って突拍子の無い話ばかりであった

「えぇ、多方都市伝説については間違いないです。

では提督殿はこの様な都市伝説を聞いたことはあありますかな?

ナチスドイツの作ろうとした不死の軍団と

第三帝国最後の大隊の話を

 

俺がそう問いかけた瞬間佐々木提督は、

まるで全ての言葉の意味が合致したとでも言わんばかりに身を硬直させ、恐る恐る口を開いた。

 

「つまりあなた達の正体は......」

 

「えぇ、あなたのご推察の通り人造吸血鬼化技術によって誕生した不死の戦闘団(カンプグルッペン)

第三帝国最後の大隊last battalion」

 

 

 

言い切った、言い切ってしまった。

もう後には戻れないのだろう。

 

ここで避難し追い出されるのであれば他を当たるも良し。

追撃してくるのであれば何とか逃げ切らねばならないのだが......

 

 

 

俺がそんな事を考えていると、佐々木提督は予想だにしない応えを返してきた。

 

 

「あなた達の鎮守府への所属を許可します。

私があなた達に問いかけたいのはただ一つ、

人類の勝利を目的に我々と共に戦ってくれますか?」

 

 

 

俺は佐々木提督の言葉に内心驚きつつもこう思った。

 

あぁ、やはりこの人はとても綺麗な眼をしていると思う。

 

俺自身そこまで壮絶な人生を送ってきた訳では無いのだがそんな俺でさえその様な感想が浮かんでくるそういった眼を彼女は持っていた。

 

 

 

(となれば、答えは一つか......)

俺はそんな事を考えながら一つ頷くと、

 

 

 

「了解しました。艦隊司令殿、

Last battalionミレニアム旗艦Deus Ex Machina着任しました」

 

 

 

_______________________________________________

 

 

挨拶を済ませ話し合いを終えてしばしの間提督との雑談を楽しんでいたのだが、提督の話によると艦隊規模のドロップ艦が着任した際は艦隊を代表して旗艦の艦娘が挨拶をするそうだ。

 

歓迎会は勤務時間を早めに切り上げて18時から行うらしい。

 

 

な の で、

 

俺は執務室から退室した後、

旗艦にある自室にて挨拶の原稿を考えるのであった......

 

 

 

 

18時

 

通常よりも大分早く勤務時間を切り上げた鎮守府の大食堂には多くの艦娘、職員、憲兵が集まっていた。

 

 

俺はどうやら大食堂の奥にあるステージ(多分何か催し物を行う際に使われると思う)にて挨拶を行うらしい。

 

そんな事を考えているうちにあれよあれよと会は進みついに俺の出番が来たようだ。

 

内心ステージ側だけ明るいので学芸会みたいだな、と思いつつステージへと登壇した。

 

「はじめまして横須賀鎮守府 艦娘、職員、憲兵諸君

我々はドイツ第三帝国国家社会主義ドイツ労働者党武装親衛隊last battalionミレニアム大隊」

 

よしよし、出だしは順調だな。

何と言ったって前回少佐フィルターを甘く見すぎた事を反省し今回に限ってはどの様な不測の事態にも対処する事ができるよう。シュミレーションにシュミレーションを重ね原稿を作成練習してきたので今回については、問題は起こりえないのだ!!

 

「今回、我々を受け入れて頂いたことについては深く感謝していると共に今の日本を支える諸君らと共に戦えることを光栄に思う」

 

よし、良いぞ。

後はシメの言葉と乾杯をとれば挨拶は終わり!!

 

 

と、思っていたのだが......

 

 

あ、あれ?

 

 

おかしいぞ

 

表情筋固定→いつも通り

 

少佐フィルター→いつも通り

 

では何故、

 

 

 

身体が指一本動かないんだ......?

 

 

 

「さて、諸君らには我々を知ってもらうと共に私自身も諸君らに問いたいことがある」

 

おい待て

 

そんなん原稿になかったぞ?

 

 

うぉおおお!!うごけジ〇!!何故動かん!!!!!

 

 

 

そう言うと脚が勝手に前に半歩進んだ。

 

 

 

ハッ?!......まさかこの状況は------------------

 

 

 

 

おい待て

 

やめろ!

 

待て!

 

やめろ!

 

やめてくれ後生だ!!

 

 

 

そんな俺の奮闘虚しく身体が勝手に動き一言

 

 

 

 

 

 

 

「諸君私は------------------

 

 

 

 

 

NooooOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!

 

 

 

 




さぁ言え、言え、言え、言え、言うんだフロイライン!!

新キャラクター佐々木提督が登場しました!
守ってあげたくなる系でその尊さは神の如く......!

おっと失礼......

一週間更新で4000字前後は少ない感じですかね?
少ない様ならもう少し足すかも?

まぁ、どう転がったとしても打ち切りにはならない、もしくは首の皮一枚つなぎで生存しておりますのでご心配無く。

次回演説

お楽しみに!!


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第五話諸君私は---------

今回演説回なのでおおよそ演説しかありません。

後の勘違いの材料なんで許してください!何でもします(何でもするとは言ってない)



「諸君私は戦争が好きだ」

 

 

 

 

---------((((?!?!?!?!))))------------------

 

 

(もう終わりだ ゼツボウ......

てか、第一声«戦争が好きだ»だったらそりゃそういう反応するわな!)

 

 

 

「諸君私は戦争が好きだ」

 

 

「諸君私は戦争が大好きだ」

 

(違います ......)

 

 

「殲滅戦が好きだ

 

電撃戦が好きだ

 

打撃戦が好きだ

 

防衛戦が好きだ

 

包囲戦が好きだ

 

突破戦が好きだ

 

退却戦が好きだ

 

掃討戦が好きだ

 

撤退戦が好きだ」

 

 

 

 

「平原で

 

街道で

 

塹壕で

 

凍土で

 

砂漠で

 

海上で

 

空中で

 

泥中で

 

湿原で」

 

 

「この地上で行われるありとあらゆる戦争行動が大好きだ」

 

 

(断固反対です!!)

 

 

 

「戦列を並べた砲兵の一斉発射が、轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ!」

 

 

「空中高く放り上げられた敵兵が、効力射でバラバラになった時など心が踊る!」

 

 

(もぉーダメだこの体

完全にトリップしてやがる......

駆逐艦娘とか怯えてんじゃん(;-_-)ノ)

 

 

「戦車兵の操るティーゲルの88mm(アハトアハト)が、敵戦車を撃破するのが好きだ」

 

 

「悲鳴をあげ、燃え盛る戦車から慌てて飛び出してきた敵兵を、MGでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった......!」

 

 

「銃剣先を揃えた歩兵の横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ」

 

 

「恐慌状態の新兵が、既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える!」

 

 

「敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊し上げていく様などもうたまらない......!」

 

 

「泣き叫ぶ虜兵達が、私の振り下ろした手の平と共に金切り声をあげるシュマイザー(MP40)にバタバタとなぎ倒されるのも最高だ!」

 

 

「哀れなレジスタンス達が雑多な小火器で健気に立ち上がって来たところを、ドーラ(80cm列車砲)の4.8t榴爆弾が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える!」

 

 

「露助の機甲師団にめちゃくちゃにされるのが好きだ」

 

 

「必死に守るはずだった村々が蹂躙され、女子供が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ」

 

 

「英米の物量に押し潰され殲滅されるのが好きだ」

 

 

ヤーボ(戦闘爆撃機)に追い回され、害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ......!」

 

 

「諸君私は戦争を」

 

 

「地獄の様な戦争を望んでいる」

 

 

「諸君私と共に戦う艦娘、そして大隊戦友諸君」

 

 

「君達は一体何を望んでいる?」

 

 

「さらなる戦争を望むか?」

 

 

「情け容赦の無いクソの様な戦争を望むか?」

 

 

「鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す」

 

 

「嵐の様な闘争を望むか?」

 

 

 

 

 

(ここでよくある二次創作なら返事は返ってこないんだけど......)

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「Krieg!Krieg!Krieg!Krieg!Krieg!Krieg!」」」」」」」

 

 

(ミレニアム(コイツら)がいるからなぁ〜)

 

 

 

「よろしいならば戦争(Krieg)だ」

 

 

「我々は今まさに満身の力をこめて振り下ろさんとする握り拳だ!」

 

 

「だがあの暗い海の底で半世紀もの時を耐え続けてきた我々にはただの戦争では最早足りない!!」

 

 

「大戦争を!」

 

 

「一心不乱の大戦争を!!」

 

 

「我らは僅かに一個艦隊、敵勢力と比べれば十分の一に満たぬ戦力にすぎない」

 

 

「だが諸君らは一騎当千の古兵であると私は信仰している」

 

 

「ならば我らは諸君と私で総兵力六千または一万二千の艦隊となる!」

 

 

「我々を眼中の外へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう!」

 

 

「髪の毛を掴んで引きづりおろし」

 

 

「眼を開けさせ思い知らせよう......!」

 

 

「連中に恐怖の味を味あわせてやる......!」

 

 

「連中に我々の砲火の音を思い出させてやる......!」

 

 

「さぁ諸君」

 

 

「殺したり殺されたりしよう」

 

 

「死んだり死なせたりしよう!」

 

 

「宴は今宵この時より開かれるのだ」

 

 

「さぁ諸君」

 

 

「乾杯をしよう......」

 

 

 

 

 

 

「prosit!」

 

 

 

 

 

 

仲良くやってく自信が無くなってきた......

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

〘Deus Ex Machinaモニタールーム 〙

 

 

ジッジジ...ジジジ......ザザァ-

 

 

 

1011 0101 1100 1111 1011 0100 1100 1010 1100 0101 1101 1101 1100 0000 1101 1110 1011 0010 1100 0010 1101 1100 1101 1000 1100 1001 1011 0011 1010 1010 1011 0000 1101 0011 1101 1101 1011 0110 1101 1110 1011 0000 1010 0101 1010 0101 1010 0101 1011 0010 1101 0100 1101 0011 1011 1100 1011 1000 1100 1010 1011 0001 1100 0101 1100 0000 1100 0101 1100 1001 1100 0011 1101 1110 1011 1101 1011 0110 0011 1111 1100 0000 1101 1110 1011 0010 1100 0000 1011 0010 1011 1100 1011 0111 1011 0110 1101 1101 1100 0100 1101 1110 1100 1001

 

 

ジザザッザァ-......ツツッ...プツッ............




今週の投稿がこれだけだと少しもの足りないような気もするので週末にもう一本あげようかなと考えております。

ではまた次回お楽しみに!!


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第六話みんな仲良くなった!(みんなとは言ってない)

今回短めです。

他にやることがあったんですよ......はぁー............


挿絵追加しました。

初めての作品ゆえ拙いできではありますが、足りない部分は脳内補正で補ってください......

それではようつべ描き方講座30分視聴の成果をご覧あれ。

 

 

【挿絵表示】

 

 

気がついた時には何故か胸部装甲がセラス・セラスしてた......

総統閣下の呪いですかね......?オッパイ!プルルーンプル!!

 

それでは本編どうぞ。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

いや〜、よかったよかった。

 

どうやらミレニアムの皆さんは無事に鎮守府の皆さんに受け入れられたようで、

他の艤装妖精と楽しげに話をしている大隊員がいたり、

向こうの方ではトバルカイン妖精が職員集めてトランプゲームをやっている。

 

なぜかリップヴァーン妖精と金剛さんが散乱する酒瓶の中で倒れているが、恐らくとてつもなくめんどうくさい案件が待っていそうなので華麗にスルーすることにした。

 

 

 

それよりだ

 

 

そんなことり問題なのは......

 

 

 

さっきからスゲェー避けられてるんだけど?!

 

 

 

いや、わかるよ?!

 

 

気持ちはすっげぇわかるよ?!

 

 

俺だって戦争が大好きだ!とか言うやべーやつがいたら避けたくなるけどさ!

 

 

さすがに避けられる側になると心へのダメージがすごいっす......

 

 

さっきからみんな目をあわせてくれないし......

 

 

第六駆逐隊の子達がいたから内心、本物だ!!と大興奮しながら話しかけに行ったら、すごい怯えた表情で見られた挙句、保護者組からさも危険人物から遠ざけるように引き離された時など心が折れる......!

 

 

そんなかんじで意気消沈しながら、前世では大して飲んだことも無いシャンパンをちびちび飲んでいると......

 

 

 

「マキナお姉様!」

 

 

そんな声が聞こえると同時に背後から衝撃が走った後、その背後の何者か(.・・・)がぐりぐりと頭を押し付けてきた。

 

 

俺は内心、またか......

と思いつつ背後の何者かへと向き直る

 

 

「いきなり飛びかかってきては危ないではないかね......ZeppelinⅡ(・・・・・・・・・)

 

 

俺より頭一つ分ほど低い位置にある顔を覗き込んでそういえば彼女---------ZeppelinⅡは悪びれた様子もなく、ニシシと笑って言った。

 

「だってお姉様暇そうだったんだもん」

 

 

 

そう彼女は初めて直に会った時からずっとこの調子なのだ。

端的に言ってしまえばべっとり状態である。

 

 

もう一人の姉妹のZeppelinⅢはどちらかと言えばお淑やか&理系である。

さっき様子を見に行ったら、ドクと明石を交えてなにか難しい話をしていた。

 

どうしてこうも性格が真逆なのだろうと思いつつ、俺を気遣って来てくれたのも事実なので素直にありがとう、と言いつつ頭を撫でてやれば猫のように(ウチに一匹いるけど)目を細め気持ちよさそうにしていた。

 

 

そうしてしばらく撫でた後ZeppelinⅡを送り出した俺は何となしに外の空気が吸いたくなったので、波止場に出て再びちびちびシャンパンを飲んでいると自分の持ち物について気になった。

 

(そういえば何か入ってる感触あるけどポケットに何入ってんだろう)

 

 

そう思いながら軍服、コートのポケットを探ってみると出てきた所持品は......

 

・ルガー拳銃×1

 

・予備弾倉×2

 

・チョコレート×7

 

・ビスケット×3

 

・あめ×4

 

・リモコン×1

 

・メガネ拭き×1

 

・ボタン(服)×2

 

・ハンカチ×1

 

・ペン×3

 

・懐中時計×1

 

・親衛隊手帳×1

 

・身分証(モンティナ・マックス親衛隊少佐のもの)

 

 

 

うん、何となしに想像はしてたけど......

多分、恐らく、てか100%少佐の所持品だろこれ!

 

 

何かコートとかサイズ調整用の紐をほどいた形跡もあるし......

母船の自室見に行ったら白いスーツもあったし......

 

これもしかしなくても少佐召喚した時に素っ裸で、出てくるんじゃないの?!

 

 

ヤベーよ!ヤベーよ!

 

身ぐるみ剥いだ挙句偉そうにふんぞり返ってるとかOUT OF OUTやん......

 

そうなった場合、俺ミレニアムでどんな目にあわせられるのだろう......あ、何か目から汗が......

 

 

そんなふうに絶望感に打ちひしがれながら遠く彼方に広がる水平線を眺めていると......

 

「隣いいかしら?」

 

 

 

と声をかけられたので振り返ってみると佐々木提督が立っていたのでとりあえず了承の意を返すと、「よいしょっと」と言いながら隣に座り込んできた。

 

 

しばらく無言の時間が続いたのだが先に声をかけてきたのは佐々木提督の方であった。

 

 

「ねぇ、マキナ......あなたはどうしてそこまでして戦争を求めるの?」

 

 

そう聞かれた後俺は数瞬考えた後正直に話すことにした。

何となくさっきの演説もあって目を合わせづらくて顔を伏せた状態で話しているがそこは勘弁して欲しい。

 

(ミレニアムが求めているのは少佐殿何ですよ。だから練度を上げて何とか召喚するひつようがあるわけです。それにひょっとしたら戦争楽しそうじゃん で来るかもですし(笑)まぁ、世界から忌み嫌われる組織の一員ではありますがお役には立てると思います。私自身も戦いの中出何とか存在価値をアピールしたいと思っていますので)

「世界中全ての人間が我々を必要となどしていない。世界中全ての人間が我々を忘れ去ろうとしている。ただただ消えるのなんか嫌だ、死ぬのなんか嫌だ。それ程までにどうしようもないのですよ我々は......

だから戦争を続けるのです。闘争の鉄火を天高く燃やせばきっと......いつの日かきっと!!

大隊指揮官殿に届く日が来ると思いますから」

 

 

 

 

俺がそう伝えるやいなや佐々木提督はひしっと俺を抱きしめてきた。

 

(えっ?......いや、ちょっと待ってください!え?!何これ今どういう状況?!何で俺抱きしめられてんの?!あっ、ダメだ......何か柔らかいし良い匂いするしバブみを感じるし......って、何言ってんだ俺は!!いい加減離してもらわないと俺のSAN値ガガガガガガガ............)

 

 

 

「いいのよ今は甘えていて......辛かったのね、寂しかったのね......」

 

 

 

 

 

oh......KO!!

なしてそうなった?

あ、ダメだ何か落ち着くし背中さすられてて心地よいしで何だか眠くなってきた......

 

 

 

そんな慈愛溢れる佐々木提督の声に俺は一発KOしたのであった。




主人公艦これ世界でバブみを感じる。
どうなってしまうのでしょうか......

(補足解説)
リップちゃんと金剛

投稿主の中でのリップちゃんのイメージはミレニアム内、随一のイギリス人嫌いというイメージがあったので、ストーリーの流れとしては、
リップちゃん金剛へ難癖つける→口喧嘩→飲み勝負に発展→共倒れ、というイメージです。




ではまた次回、お楽しみに!!


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偽りの戦争狂(間違ってはいない)前編

話が進まん!!




誰だ?!
リア充撲滅大隊などという駄文で時間をすり潰した馬鹿は?!!!




......はい、僕です 僕がやりました......僕が書きました!
GW期間中頑張るので〜!お願いですから!登録解除しないで!!!(懇願)


それでは本編をどうぞ


私の名前は佐々木 美穂

 

提督としての養成過程を半年前に終えたばかりの新人提督だ。

 

そんな私は今、日本国に古くから存在する横須賀鎮守府にて提督の勤めをはたしている。

 

そんな新米もいい所の私がここ横須賀にて提督の任に就いているのには、ある理由があるのだ。

 

 

 

というのも、元々横須賀鎮守府は実戦経験豊富な老提督が指揮を執っていたのだが、さすがに年がたたったのか去年体調を崩してしまったのと、人員不足から急遽、今年卒業したばかりである私が提督として着任することになったのだ。

 

 

 

と......言うのは表向きな話であって実はもう一つ理由があるのだ。

 

 

そう、ただ提督に空きが出たのであれば他の鎮守府から提督を引っ張ってきて、私を元々提督のいた別の鎮守府に着任させれば良いのだから。(その期間鎮守府の機能は停止するが、そこについては他の近海の鎮守府同士でカバーし合えばどうとでもなるのだ)

 

 

 

実は今回の一件には犯人がいる。

 

 

 

佐々木 成三元帥

 

 

 

私の祖父である。

 

 

そもそも私が提督を志したのは祖父による影響が大きい。

 

 

子供の頃に祖父の仕事......国を守る大切な仕事に強い憧れを抱いた私は祖父と同じ様に艦娘を指揮して国を守る仕事---------提督になるべく必死に勉強をしたのだ。

 

 

幸い提督としての素質が私にはそなわっていたことと必死の努力の成果によって見事、史上最年少で提督になることができたのだが............

 

 

 

祖父、佐々木 成三は孫を危険に会わせたくないという思いから、横須賀鎮守府の提督が体調不良を原因に退いたのをこれ幸いとばかりに、私へ少佐の階級を与え半ば強引に横須賀鎮守府へと着任させたのであった。

 

 

 

だが、これを快く思わない人間もかなりいるのだ。

 

最年少での育成過程の終了

 

初の着任でまさかの横須賀鎮守府

 

いきなり少佐の階級を与えられる

 

この異例の経歴からコネをや不正を疑われることも少なくない。

 

 

......のだが、この鎮守府の艦娘、職員、憲兵はそんなことを気にせずに接してくれているので、実際かなり助かっている。

 

 

そんなこんなでアドバイスありきで何とか半年頑張ってこれたという訳だ。

 

 

そんな私は執務室にて日課となりつつある、モーニングコーヒーを飲みながらの、書類作業を行っていたのだが......

 

 

「提督!大変です!」

 

ドタドタと廊下をかけて来たような音の後に、乱暴に扉が開かれ工作艦 明石が何やら酷く慌てた様子で駆け込んで来た。

 

「どうしたの明石そんなに慌てていたら危ないわよ」

 

そう声をかけると、明石は酷く焦りを滲ませた声音で答えてきた。

 

「そっ、それが!

さっき仕事を始めようと思い工廠の作業用ロッカーを開けたら中からロープで拘束された天龍さんが出てきたんです!」

 

と言う驚くべき答えが返ってきたのだ。

 

「天龍は無事なの?!」

 

鎮守府内で艦娘が襲われたとなれば一大事だ。

私は天龍の安否を確認したのだが、どうやら怪我ひとつ負ってはいないようだ。

 

 

 

明石から、その様な返事を聞き安心した私であったがまだやるべきことがあった事を思い出しすぐさま明石へ問いかける。

 

 

「それで天龍を襲った犯人は?」

 

 

と、問いかけ返ってきた返事は'不明,とのことであった。

というのも天龍が襲われた際、背後からの一撃によって意識を刈り取られたため犯人の顔を見ていないとのことだ。

 

これは、いよいよ行き詰まったかに思えたのだが......

 

 

 

 

「あ、提督そういえば鎮守府の至る所に監視カメラがあるのでそれを確認すれば、恐らく犯人がわかるかと......」

 

 

「それを早く言いなさいよ!」

 

 

 

 

テヘッと笑う明石に呆れた視線を向けつつカメラの映像を確認してみたのだが......

 

 

 

「えっ、うそ......長門............?」

 

 

 

そう、天龍を襲撃した犯人はまさかの長門だったのだ。

 

 

 

なぜ?という困惑と共に長門への疑念がわいてきたのだがそこで明石が「あ、」と声を漏らした、

 

 

 

「そういえば、今日は朝から長門さんが駆逐艦の子達に片っ端から今日の出撃予定を聞いていたような」

 

 

明石と目を合わせる

 

 

 

頭の中で一つ一つパズルのピースがハマっていくと同時に、私は「はぁ〜」とため息をついた。

 

心做しか明石の視線には多分な同情の念が含まれている気がする......

 

 

 

......そう、そうなのだ............

 

 

確かに横須賀鎮守府の長門は優秀なのだ。

 

他の艦娘に引けを取らない練度、技術、知識を持ち合わせていて普通に考えれば各鎮守府の提督達がこぞって欲しがるであろう艦娘なのだが......ただ一つ、

 

ただ一つ......唯一にして最大の欠点を挙げるとするならば......

 

 

 

 

作戦遂行を妨害するレベルで欲望に忠実......

 

 

 

もっと言うなら極度のロリ(ショタ)コンなのだ。

 

 

そんな悪癖があるならば即座に解体されてもおかしくは無いのだが、なまじ彼女の技量が高いために未だに鎮守府に残されているのだ。

 

 

 

 

そんな中唐突に執務室の無線機が鳴り響く。

 

出てみれば案の定駆逐艦の子達からであったのだがその様子は緊迫しており何か緊急事態が起きたのは一目瞭然であった。

 

 

偵察中に姫級の襲撃を受け長門が一人、殿としてその場に残った。

 

 

その様な報告を受け、私は一瞬目の前が真っ白になった。

 

(姫級を相手に一人で殿に......?)

 

 

無茶だ、

 

 

私はそう思ってしまった。

 

 

 

 

けれども事実なのだ、

姫級とはそれほどの存在、練度の高い艦娘で編成してやっと撃破することができるような相手に一人挑みかかって生きて帰るのはほぼ不可能に近いのだ。

 

 

 

 

(急いで救援の艦隊の編成を!

でも今からじゃ間に合わない......!

どうすれば!)

 

 

 

そんな絶望の空気に沈む執務室内に、再び無線機が鳴り響いた。

 

ひょとすると長門かもしれない!

 

 

そんな期待を胸に私は無線機を手に取ったのであった。

 

 

 




佐々木提督と主人公の対面は次の話になりそうです。=本命の勘違いもそっちに......






次の投稿はGW期間内に出そうと思います。

ではまた次回!


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偽りの戦争狂(間違ってはいない)中編

大変申し訳ございません!!!!(何回目だろ......)


またしても、文字数的に前中後にわけさせていただくことに成りました......

このような小説ではありますがこれからも何卒よろしくお願いいたします......


「長門?!長門無事なの?!」

 

どうか無事であって欲しい。

 

そんな私の願いは、今回ばかりは叶ったようだ。

 

『あぁ、私は無事なのだが、』

 

その一言に私は肩の力が一気に抜けたような気がした。

 

 

 

が、まだ何やら話があるらしい

 

『実は......』

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

 

------------------それはつまり.....

 

 

 

 

「仲間が増えるということなのね!」

 

 

 

 

なんでも偶然近くを通りかかったドロップ艦の艦隊に助けられたらしい。

 

おまけに所属先を探しているので、あわよくば所属させて欲しいとの事であった。

 

 

 

長門達の命の恩人であるなら、もちろん大歓迎だ。

 

早速出迎えの準備をしなくては、

 

 

 

あっそうだ、天龍の件について釘を刺しておかないと......

 

 

 

 

新しい仲間が増えることに気を取られていた私はこの時、長門が妙に歯切れの悪い言葉で了承の意を示していたことについては、気がつく余地も無いのであった。

 

 

 

無線機での通信から小一時間、

長門達の帰りを待っていると水平線の彼方に鉄の影が浮かび上がった。

 

威風堂々とした佇まい、日本国の誇る歴戦の艦娘 長門と共に現れた三つの巨影

 

戦艦すら軽く上回る巨体をもつそれは......

 

 

 

「飛行船......?!」

 

 

しかしそれは飛行船と呼ぶにはあまりにも不釣り合いと言うべきの、異形とも呼べる形をしていた。

 

 

そう、それはまるで......

 

 

 

 

「空中...戦艦........」

 

思わず呟いたであろう誰かの一言であったが、言い得て妙であると思った。

 

 

 

旧時代の硬式飛行船に電子機器と装甲を付与された、彼の異形は確かに戦艦としての風格を持っていた。

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

 

横須賀鎮守府には当然のことながら飛行船を停泊させる施設など存在しないため、射出式の銛(アンカー)にて固定された飛行船......

 

 

そのハッチが開かれ中から現れたそれ等は、

 

 

 

黒衣(・・)の艤装妖精であった。

 

 

 

 

 

ドイツ第三帝国......

 

未だ世界から忌み嫌われる組織のそれ等......

 

「大隊、Achtung 代行指揮官殿に、敬礼!!」

 

 

 

「「「「「「「Sieg Heil!!!」」」」」」」

 

 

 

誰かが息を呑む音が聞こえた......

 

 

 

黒衣の艤装妖精からの敬礼を挙手で返しながら、こちらへ歩み寄ってくる黒衣の艦娘。

 

 

 

頬を僅かに歪ませ上げて......ニタニタと薄ら笑いを浮かべる嫌な笑い方............

 

 

 

奈落の底を写したようなその目の奥はまるで............

 

 

 

 

「あなたが横須賀鎮守府提督、ミホ ササキ殿ですな。

 

お初にお目にかかる。

 

私はドイツ第三帝国国家社会主義ドイツ労働者党武装親衛隊last battalionミレニアム旗艦Deus Ex Machinaと申します」

 

 

そんな彼女の声に思わずハッとした。

 

 

(いけない いけない!

これから仲間になる相手なのに変な事を考えてしまうなんて......)

 

 

 

 

私はできるだけ動揺が表に出ないよう努めて冷静に返事を返した。

 

 

 

 

「ご丁寧にどうもありがとうございます

 

私が横須賀鎮守府にて提督を務める

佐々木 美穂と申します。

階級は少佐をいただいております」

 

 

 

あ、つい いつもの癖で挨拶を返してしまったようだ。

 

年に数回ある大本営での会議で挨拶をする時この挨拶の仕方だと幾分か周囲からの視線が軽減されるのだ。

 

と、思考が別の方へ逸れてしまったが、

 

 

とりあえずこの後の話し合いをするべく執務室へと向かうのであった。

 

 

 

 

とりあえずお茶を持ってきてくれた北上へと礼を言いつつ彼女との話し合いが始まった。

 

 

 

「改めて自己紹介するわね

 

私が横須賀鎮守府提督佐々木 美穂少佐よ

 

今回、長門を助けてくれてとても感謝しているわ」

 

 

私自身まだ半年程度しか提督の任に着いていないことも相まって、恐らく長門が沈められたら私はしばらく立ち直れなかったと思う。

だからこそ長門を助けてくれたことについては、本当に感謝している。

 

 

「では私も改めて自己紹介を

 

私はドイツ第三帝国所属last battalionミレニアム旗艦ヒンデンブルク級空中戦艦Deus Ex Machina

 

今回我々ミレニアムを受け入れて頂いたことについては感謝の言葉もない」

 

 

 

ドイツ第三帝国......

 

先程も聞いたが、やはりナチス・ドイツの艦娘だったようだ。

ただそこは別として............いや、

だからこそ聞かなければならないことがある。

 

 

 

「私が聞きたいのはただ一つ。

 

あなた達ミレニアムが艦娘となる以前にどう行った部隊で、どのような任務を行っていたのかについて、

 

これは大本営に所属証を発行してもらう上での必須項目なのよ」

 

 

 

そう、一つ目の目的としては大本営への資料提出のため

 

もう一つの目的としては、三年前のある事件が絡んできている。

 

 

[ドイツ艦娘による連合国艦娘殺傷事件]

この事件の発端は本当に単純なそして根深い因縁によるものであった。

《連合国の艦娘であったから......》

その痛ましい一件によりドイツ艦娘の着任については艦娘となる以前の部隊活動の報告が義務となったのだ。

 

艦娘によっては軍事機密と言ってなかなか話してはくれないこともあるのだが......

 

 

 

「提督殿はナチスドイツの都市伝説について知っていますかな?」

 

 

 

 

返ってきた答えはなんとも突拍子も無いものであった。

 

 

私が怪訝な顔をしつつこの前テレビで特集を組んでいた都市伝説特集の話をすると彼女は満足げに頷いた後、

数瞬何やら思案した後再び語り始めた。

 

 

 

「えぇ、多方都市伝説については間違いないです。

 

では提督殿はこの様な都市伝説を聞いたことはあありますかな?

 

ナチスドイツの作ろうとした不死の軍団と

 

第三帝国最後の大隊の話を

 

 

その言葉を聞いた瞬間私の頭の中で全ての話が合致した。

 

ナチス・ドイツ最後の大隊

よくある都市伝説の噂で語られているモノ

南米にはナチの残党勢力がいて今なお、虎視眈々と祖国の復活を狙っていると......

 

 

不死の軍団

終戦間際、悪化するドイツの戦況を打開すべく

途方もない血と狂気の果てに成し遂げようとした

不死の戦闘団......

 

 

 

「ッ!、つまりあなた達の正体は......」

 

 

そう、ありえない

ありえないのだ......

全てネット上の単なる都市伝説として扱われているもの

 

 

 

ありえない( ・・・・・)と一笑に伏してしまうそれらも

全て彼女達の、

三隻による姫級の撃破

というありえない(・・・・・)現状が裏付けとなっている

 

 

「えぇ、あなたのご推察の通り人造吸血鬼化技術によって誕生した不死の戦闘団

 

第三帝国最後の大隊last battalion」

 

 

 

確かに彼女達は最後の大隊なのかもしれない......

 

 

本来なら危険因子として弾くべきだと思う。

 

 

 

しかし私は同時に信じてみたくもなったのだ。

 

本当に彼女達は、

 

命を賭して長門達を救ってくれた彼女らは......

 

非道な存在なのか?

 

 

 

甘い考えかもしれない

 

提督として大失敗かもしれない

 

それでも私は、

 

 

「あなた達の鎮守府への所属を許可します。

 

私があなた達に問いかけたいのはただ一つ、

 

人類の勝利を目的に我々と共に戦ってくれますか?」

 

 

 

彼女達を信じてみようと思った。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

そんな私の問に彼女は、マキナはさも意外な事を聞いたと言わんばかりに目を見開いた後、

ふと柔らかく、不敵な笑みで微笑み一言

 

 

 

 

「了解しました。艦隊司令殿、

 

Last battalionミレニアム旗艦Deus Ex Machina着任しました」

 

 

 

 

と答えたのであった。




佐々木提督よ

考え直せ............(もう遅い)


次回こそ必ず佐々木提督回終わると思います!

たぶん

おそらく

きっとそう

めいびー......





それでは次回お楽しみに!!


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偽りの戦争狂(間違ってはいない)後編

一日遅れてしまった......

最近筆が進まないのは五月病のせいですかね......?

ショウサニウムの摂取量も増えてきたような......(ただ単に執筆前に少佐のカッコイイ動画を見るだけ)


それでは本編をどうぞ。


とりあえずマキナとの一通りの話し合いを終え、歓迎会での挨拶を艦隊規模の場合は旗艦が担当することを伝えると「では、挨拶の原稿でも考えてきますかな」と言い退室していったので、私はその空き時間で大本営へと提出する報告書の作成を始めたのであった。

 

 

 

しかし......

(と言うかコレ絶対に後で呼び出しを受ける感じよね......)

 

こうして報告書に纏めると中々に突拍子の無いと言うか、にわかには信じ難いと言うか......

 

(まぁ、彼女達がそういった特殊な経緯を持たずとも大本営には間違いなく呼び出しを受けていたわね)

 

と言うのもだ。

2000年代初頭に、バイオテロによって壊滅的な被害を受けた(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)イギリスはその後、5年の月日をかけようやく完全にとはいかずとも、ある程度の復興を遂げたもののその次は深海棲艦の進行により、必死の抵抗虚しくロンドンは陥落、その後も進軍を続ける深海棲艦によってブリテン島そのものが、敵軍の手に落ちてしまったのだ。

 

 

(まさに泣きっ面に蜂と言ってもいい状態ね......)

 

 

 

そこで今現在、

各国ではブリテン島の奪還及び敵基地の壊滅を目的としているのだが中々上手くはいっていない、というのが正直なところである。

 

何故かと問われれば答えは単純。

 

敵には陸戦タイプのものがいて、こちら側には基本的に上陸作戦を行うとしたら人間の兵器を使うしか手段が存在しない、と言うのが大きな問題となっている。

 

 

 

 

さらに、もっと言えば深海棲艦相手には人間の使う兵器などかすり傷程度にしかならず、更には深海棲艦の艤装妖精は人間の成人男性と比べても倍以上の身体能力がある為、まず艦娘無しで島に乗り込むと言うのはほぼ自殺行為と言っても過言では無い。

 

 

そんなこんなで各国政府は頭を悩ませていたのだがある日、世界各国の海軍関係者の集まる会議にて、一人の軍人がポロッと言った一言があり、今現在それが最もマシ(・・)な手段と言われている。

 

それは......

「船の魂が具現化したのが艦娘なら、飛行船の艦娘もいるのでは?」と言われたのが始まりであり、今日に至っては各国政府が血眼になって飛行船艦娘を探している......という状況となっている。

 

そんな状況の中現れた飛行船艦娘、オマケに戦闘能力は一艦隊で姫級を撃破出来るときたものだ。

 

日本国の国際的な地位を向上させるためにも、間違いなく奪還作戦へと投入されるだろう。

 

 

(はぁ〜、これから忙しくなりそうね......)

 

 

 

そんなことを考えながら報告書の作成のためペンを動かしていると......

 

 

 

コンコンッ

 

 

 

ノックと共に入室を求める声が聞こえたので、入るように促すと入ってきたのは長門であった。

 

「どうしたの?長門

まだ天龍を呼んでいないからお説教はまだよ?」

 

 

そう、長門へ対して冗談半分 本気半分に声をかけたのだが......

 

 

 

長門は依然として、真面目な顔をしていたので重要な話があると判断し席に座るよう促したのだが......

 

「いや、私は立ったままでも大丈夫だ」

 

長門はそう言い私の机の前まで来ると、こちらの心の奥底まで射抜くかのような......鋭い視線をもってして話をきりだしたのであった。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

「提督、単刀直入に言う......

わたしはあいつらを信用することは出来ない」

 

そんな長門の言葉は今日新しく鎮守府に着任した彼女らを否定するものであった。

 

私は思わず咎めようと思い、話を切りだそうとしたのだが......思わずハッとした。

 

 

長門は今なお真剣な表情をもってして、こちらを見ていたのであった。

 

「提督、

私はなアイツらの、アイツの表情が忘れられないんだ」

 

「見るものに否応なしに、嫌悪感を与えるような嫌な笑い方」

 

「頬の肉皮を僅かに釣り上げてニタニタと薄ら笑う様な嫌な笑い声」

 

「極めつけはあの目だ......

あの目を私は見たことがある......」

 

「戦場で幾度となく見たことがある」

 

「あれは、」

 

「あの眼は、」

 

深海棲艦(化け物共)と同じ眼をしていた」

 

 

---------ッ!!

 

気が付かない訳がなかった。

 

 

いや......気がついていた。

初めて対面した時から、

 

 

 

彼女達の異質さに......

 

 

 

「アイツに助けられた時にな」

 

 

長門は淡々と話を続ける。

 

 

「捕虜の扱いについて聞いてきたんだ」

 

 

 

「アイツはな」

 

 

 

「嗤っていたんだ」

 

 

 

「新しい玩具を買え与えて貰えるような」

 

 

 

 

「純粋無垢な子供のような笑みで」

 

 

 

「嗤っていたんだ」

 

 

 

 

 

 

「捕らえた捕虜の扱いを知るやいなや」

 

 

「嬉々として喰わせたんだ」

 

 

 

艤装妖精(化け物)に生きたまま喰わせたんだ」

 

 

 

「あの時のアイツは心底面白いものを見たと言わんばかりの笑みで......」

 

 

 

 

「嗤っていたんだ」

 

 

 

 

 

そう言葉を紡ぐ長門に、

 

今までに見たことも無いような表情で話す長門に、

 

私は何も言うことができなかった。

 

 

 

 

「提督......」

 

 

 

「私は横須賀鎮守府に所属する一人の艦娘だ」

 

 

 

「ここの最高責任者である提督の決定に反対する気は無い」

 

 

 

「だがこれだけは言わせて欲しい......」

 

 

 

 

「私は彼女らを信用することは出来ない」

 

 

 

 

 

「時間を取らせてすまなかったな......」

 

 

 

 

そう言葉を区切ると長門は執務室から出ていったのであった。

 

 

 

私は執務室を出ていく長門の背をただ眺めることしかできなかった。

 

 

私は......

 

 

 

正しい選択ができたのだろうか......?

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

18:00(ヒトハチマルマル)

 

これから彼女達の歓迎会を開くべく大食堂には多くの、艦娘 職員 憲兵が集まっていた。

 

 

一通りの挨拶をすませ、次はいよいよ艦隊旗艦の挨拶となったので、マキナへとマイクを手渡し自分の席へと向かったのであった。

 

 

 

 

マキナはマイクをポンと叩き、電源のON/OFFを確認すると息を一つ吸い挨拶を始めた。

 

 

「はじめまして横須賀鎮守府 艦娘、職員、憲兵諸君

 

我々はドイツ第三帝国国家社会主義ドイツ労働者党武装親衛隊last battalionミレニアム大隊」

 

 

 

彼女の挨拶の第一印象としては拡声器越しとはいえよく通る声だという印象を受けた。

 

 

 

「今回、我々を受け入れて頂いたことについては深く感謝していると共に今の日本を支える諸君らと共に戦えることを光栄に思う」

 

 

 

 

 

「さて、諸君らには我々を知ってもらうと共に私自身も諸君らに問いたいことがある」

 

 

彼女はそう言うと足を半歩前へとすすめ、

 

 

 

 

ニヤリと嗤った(・・・)

 

 

 

 

 

 

 

「諸君私は戦争が好きだ」

 

 

 

 

---------⦅⦅⦅⦅⦅⦅?!?!?!?!⦆⦆⦆⦆⦆⦆

 

 

 

 

その瞬間、

 

 

場の空気が凍りついた。

 

 

 

今、彼女は......なんと言った?

 

 

 

「諸君私は戦争が好きだ」

 

 

 

 

 

「諸君私は戦争が大好きだ!」

 

 

 

 

 

「殲滅戦が好きだ

 

電撃戦が好きだ

 

打撃戦が好きだ......」

 

 

 

初めて彼女と出会った時のものとはまた違った......

 

 

 

闘争の歓喜を嬉々として語る彼女の顔は......

 

 

 

あらん限りの歪んだ、

 

 

 

それでいて子供のような笑みで......

 

 

 

 

 

嗤っていた......

 

 

_______________________________________________

 

 

 

 

気がついた時にはもう既に歓迎会が始まっていた。

 

 

 

 

どうやら茫然自失していた間に乾杯の合図まで済ませたようであった。

 

 

 

私に飲み物を勧めてきた職員へやんわりと断りを入れつつ、私は彼女をマキナを探していた。

 

 

確かに彼女の笑みはただひたすらに不気味だった。

 

彼女の紡ぐ言葉の一つ一つは狂気に満ちていた。

 

確かに彼女は長門の言うような異端

 

戦争狂なのかもしれない。

 

 

 

ただそうだとしても、

 

 

長門を助けた理由が戦争への参加であったとしても、

 

 

私は聞いてみたくなったのだ

 

 

 

なぜ、彼女はそれほどまでに戦争を求めるのか......

 

 

 

 

 

大食堂の中をひたすら探して見るものの中々彼女を見つけることはできなかった。

 

 

 

そこで私はもしかしたらと思い、外の波止場へ目を見やると、彼女は案の定そこにいた。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

座り込む彼女へ、

「隣いいかしら?」

と一声かけ彼女の隣へと腰掛けた。

 

 

 

どう、言葉をかけたものか

 

 

 

私はしばし考え込んだが意を決して彼女へと話しかけた。

 

 

「ねぇ、マキナ......あなたはどうしてそこまでして戦争を求めるの?」

 

 

 

 

そう聞くとマキナは一瞬肩を震わせ......

 

こちらへ振り向いたその顔は......

 

 

 

 

涙に濡れていた。

 

 

 

彼女は昼間に見た、先程の挨拶で見た笑顔とは程遠い......

悲しみの表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

「世界中全ての人間が我々を必要となどしていない。世界中全ての人間が我々を忘れ去ろうとしている。ただただ消えるのなんか嫌だ、死ぬのなんか嫌だ。それ程までにどうしようもないのですよ我々は......

 

だから戦争を続けるのです。闘争の鉄火を天高く燃やせばきっと......いつの日かきっと!!

 

大隊指揮官殿に届く日が来ると思いますから」

 

 

そう彼女は震える声と確固とした意志を持ってして言葉を紡ぎ出した。

 

 

あぁ......私は一体彼女らの何を見ていたのだろう......

 

 

忘れ去られたくない

 

忘れ去られるのが怖かった

 

消えたくない

 

たったそれだけの言葉にどれだけの思いが込められているのか。

 

 

世界から忌み嫌われた存在

 

 

 

歴史へどれだけ記録を残そうとも過ちを繰り返さないようにと記憶しようと、必ずいつの日か忘れ去られてしまう。

 

 

 

人類の歴史とはそう言うものなのだ......

 

 

 

ただ、それでも彼女は、彼女らは......

 

 

 

一分一秒でも長く存在したかったのだろう......

 

 

 

 

彼女は恐怖していたのだ......

 

 

 

恐らく彼女が大切なものを扱うように胸元に抱きしめている身分証は......

 

 

 

彼女の、彼女らの艦長のものだろう......

 

 

 

艦娘は少なからず元々の艦長にも愛着を抱くという。

 

 

 

だが、先程の歓迎会では艦長妖精を1人も見ていない。

 

 

 

---------存在の消滅

 

 

 

つまりはそう言うことなのだろう......

 

 

 

艤装妖精の何人かは何らかの理由によって消えてしまうという......

 

 

 

恐らく彼女はそれを見て恐怖したのだろう......

 

忘れ去られるということへ。

 

 

 

恐らく彼女は悲しんだのだろう......

 

親しんだ存在の消滅を。

 

 

 

そしてただ一人健気に己を鼓舞していたのだろう。

 

 

艦隊旗艦としての務めを果たすため......

 

 

 

 

根は優しくも消えてしまうことを恐れた彼女は......

 

 

だからこそ......

 

 

 

 

存在をより色濃く残すために戦争を望むのだろう......

 

 

 

 

彼女の言うところの......

 

一心不乱の大戦争を(・・・・・・・・・)

 

 

 

 

 

たぶん、彼女は、彼女らは止まらないのだろう......

 

消えたくない

その一心で

 

 

 

 

それでも、そうだとしても......

 

 

 

 

 

この場所(・・・・)が彼女達の居場所になれるよう、努力しよう......

 

 

 

 

「いいのよ今は甘えていて......辛かったのね、寂しかったのね......」

 

 

 

 

私はそう言いながら彼女を、マキナを強く抱きしめた。

 

 

 

 

 

あぁ、私は彼女に、

 

彼女らに......

 

 

何をしてあげられるのだろうか............

 




やはり恐れられる系勘違いには理解者が付き物ですね!(白目)




いやぁーしかし......




へーぇ......ふぅーん......


バイオテロ事件なんてあったんだー(棒読み)


イギリスも大変だね♪





それでは次回お楽しみに!!


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第七話なんで艦これ世界に転生してまでむさ苦しいオヤジどもに囲まれなきゃいけないんだ前編

重ね重ね言いますが主人公の少佐フィルターの表現方法については投稿主がストーリー進行上支障をきたさないと判断した場合省略しています。ご了承ください



それでは本編どうぞ


「おはようございます。代行指揮官殿」

 

 

朝起きたら美人さんに見つめられていた。

 

............。

 

 

 

いや、どんな状況だよ!

 

待てよ、まてまて......

俺は昨日何をしていた......?

 

歓迎会で↓

 

挨拶したけど↓

 

やべぇヤツ扱いで↓

 

ぼっちになって↓

 

ポケット探ってみたら↓

 

少佐の所持品が入ってて↓

 

絶望感を感じて(勝手な妄想とリンチへの)↓

 

落ち込んでたら↓

 

佐々木提督に抱きしめられて↓

 

バブみ感じて↓

 

寝落ちした↓

 

起床←今ココ

 

 

うん......

 

 

 

────はァァアア゛ァァ?!!!!

 

 

何やっちゃってんの俺?!!!!!

 

抱きしめられて安心して眠るとか大の大人の男としてめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど?!!!!!!

 

と言うか、マジでここどこだ?!!!!!

 

 

うん?というか、この美人さんよく見たらドクだ。

 

 

アィゑヱェエ?!!!

 

ナンデ?!

ナンデ?!!ドクナンデ?!!!!!

 

 

イスの背もたれから上半身をおこして辺りを見渡す。

 

 

壁一面に貼り付けられたメモ用紙

 

机と椅子が大量に置かれていて

 

巨大なガラス窓の向こう側には血まみれの施術台が置いてある............

 

 

 

ここドクの実験室じゃね......?

 

 

いやいやいやいやいや!!!!

ちょっと待て、落ち着け俺

beecoolだ、そうビークール......

 

マジでなんでここにいるんだ、俺?

 

(あの〜ここ実験室っぽいんですけどなんでここにいるのですかね......?)

「ん?ドク

ここはドクの実験室に見えるが昨日何があったか教えてはくれないかね?」

 

まさか寝ている間に怪しげな人体実験でも行われたのではないかと警戒した俺だったがどうやら余計な心配であったようだ。

 

「はい、代行指揮官殿

昨日はお疲れだったようで提督殿が運んで来てくださったのですよ。

一応不調の有無を確認するために健康診断(・・・・)を行わせていただきました」

 

 

うん、どうやらドクは心配してくれただけのようである。

 

いやまぁ、普通に考えてそうか。

アイツらの中での俺はアイツらが思い描く通りの代行指揮官、夜風の中で寝落ちしたとならば一応は体調不良を心配してくれるか。

 

「そうか......後で提督殿には礼を言っておかねばな......」

 

 

 

さぁて♪

昨日はほとんど艦娘達と交流することができなかったし、今日こそは頑張って仲を深めるぞ〜♪

 

_______________________________________________

 

 

 

............。

 

 

..................。

 

 

............うん。

 

 

そう思っていた時期が俺にもありました。

 

艦娘と仲良くなる......

 

そんな淡い希望を抱いていた俺は、今現在進行形で......

 

 

 

鎮守府の公用車で移送(ドナドナ)されています

 

うん......なんでこうなったか気になるよね?

 

気になるよね?

 

気になるよねぇ?(圧)

 

 

よし、気になるか ならば話してしんぜよう......

 

 

 

マキナちゃんの短編劇場(*.゚ω゚)

 

マキナ「ワアイ、カンムスタチトナカヨクナルゾオ!!」

 

テイトク「アッ、マッテマキナ」

 

マキナ「ナンダイ?テイトクドノ?」

 

テイトク「キョウハ、ダイホンエイ ヘオデカケヨ」

 

マキナ「ヤッタァ!デェトダァ!!」

 

 

んなわけあるかァあぁああ?!!?!!!

 

 

 

どう考えても、会議だよ!!

 

★KA★I★GI★

 

 

 

絶対演説の件とかそういうのだって......。

 

 

そんでもって「こいつ危険因子っぽいから粛清ねぇ〜」とか言われるんじゃないの?

 

 

 

粛★清だよ?!syukusei!!

 

冗談じゃねえ!

マジで、なんでこう危険続きなんだよ!!

 

 

内心、恐怖に震える俺は無意識のうちに隣に座る佐々木提督の手を握っていたのであった。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

 

大本営へと到着した俺たちは手続きを済ませた後、奥の会議室と思わしき場所へ通された。

 

 

(うわぁ......結構人がいるなぁ............)

 

 

各鎮守府から提督が集まってきたのだろうか。

 

会議室には既に多くの提督と思わしき人々が集まっていた。

 

 

 

え?マジで??

こんな大事なの?

演説一つで?

 

やべくね?

 

 

俺がそんな風に内心頭をかかえていると......

 

 

「チッ!アイツだ......横須賀の青女だ......」

 

「元帥閣下のコネ上がりのお嬢様か......」

 

「日本国の海軍をなんだと思っている?おままごとじゃあないんだぞ......」

 

 

 

という、隠す気の欠片も無い、あきらかに佐々木提督を蔑むような陰口が聞こえてきた。

 

その言葉に対する周囲の反応もそれぞれでその通りだと肯定するような仕草を見せる人がいれば、それに対して咎めるような目線を向ける人もいる。

 

 

 

ただ、そうなんと言うか......ものすごく............

 

 

 

(不愉快だ......)

 

 

俺は素直にそう思った。

 

 

 

佐々木提督には恩義を感じている。

 

俺たち(あきらかな、厄介事のタネ)、を快く受け入れてくれたというのもそうだし......

周囲が勘違いする中それでも俺に寄り添おうとしてくれた彼女は確かに優しく、昨日一日とはいえ艦娘との関係を見るには心の底から慕われているように見えた......

 

 

だからこそ俺は今......大本営上層部(テラスのご老人達)へ対して深い怒りを覚えていた。

 

 

俺の立場が、佐々木提督の立場に関係しなかったとしたら今すぐにでも殴り飛ばしでやりたいと思ったほどだ。

 

 

そんな事を考えていると......

 

 

 

ガチャッ

 

 

扉の開く音と共に歴戦の猛者の風格を漂わせる一人の人物が入ってきた。

 

 

風格を読み取らずともわかる、あの上等な海軍服に身を包む老人は恐らく......

 

元帥閣下だろう......

 

 

さっき、立場について考えていたばかりではないか!

俺は失礼の無いようにピシッとその場で姿勢を正し、敬礼し言葉を発しようとした。

 

 

 

「Sieg Heil!!

その出で立ち、元帥閣下とお見受けします。

私の名はヒンデンブルク級空中戦艦Deus Ex Machina

以後お見知り置きを......」

 

ねぇ、失礼の無いようにって言ったよね?(だからナチス式敬礼はするな)

 

 

 

____________________________________________

 

 

 

「さて、諸君。

今回の議題だが先程自己紹介してくれた彼女、

Deus Ex Machinaについてだ。

話の本題の前に何か質問や疑問等があればこの場で話してくれて構わない」

 

 

と言う、元帥閣下の言葉に一人の男が手を挙げていた。

 

(あれは......さっき蔑み組に加担してたヤツか......)

 

「では、私から一つ。

この報告書を見る限り彼女らの艦隊は姫級を相手取って、なお圧倒するレベルの戦力を持っているそうですが、お飾り......失礼 ............

最終防衛ラインである横須賀鎮守府へと配属するよりかは、前線の鎮守府へと配属した方が効率的では?」

 

確かに理にかなっていると思うが......!

 

そんな男の言葉へ元帥は首を横に振りながら答えた。

 

「いや、と言うのにも二つほど考えがある

一つ目の理由としてはむしろ横須賀鎮守府が最終防衛ラインだからこそ、と言っても過言では無い。

確かに関東近辺では、その被害の少なさから関東地方へといささか戦力を裂きすぎでは?との声も多いがその逆に防衛能力に対して不安をもつ声があることもまた確かな事実だ。

二つ目の理由についてはこれからの本題に関わるため後に話す」

 

そう元帥が答えを出すと男は渋々といった様子で引き下がったのであった。

 

その次に手を挙げたのは20代後半程と思われる女性提督であった。

 

「貴女は着任初日の挨拶で「戦争が好き」などの発言をしたそうですが率直に聞きます。

貴女方の目的(・・)とは一体何なのですか?」

 

 

いや......まさか俺に話が振られるなんて思いもしなかった。

確かに何か聞かれるとは思っていたけれど、いきなり聞かれるなんて普通思わないじゃん!

元帥はお前答えろと言わんばかりの目で見てくるし......

正直何も思いついてねぇよ!!

 

 

「ククッ目的、目的とはねぇ〜」

 

俺は愛想笑いを浮かべながら何とか言葉をひねり出そうと努力する。

 

と言うか俺が今現在立てているものって目標であって目的ではないんだよなぁ......

あるっちゃあるけど目標だからそこんとこちょっと違うし......

話ずらしたらマズイし......

 

 

えぇい!!仕方ない!

 

ここは正直に話して許しを乞うしかない!!

 

(あの〜、いや、ほんとすみません......

自分目標は立ててるんですけど具体的な目的はまだ決まってないというか......

せっかくこんな重要な会議の場に招いて頂いたのに何もお話することができなくて申し訳ないです......)

「美しいお嬢さん(フロイライン)それは愚問というものだ。

貴女も一艦隊を率いる立場にあるのであれば覚えておいた方が良い......

世の中には、手段のためなら目的を選ばないというどうしようもない連中が確実に存在するのだ......

つまり我々のような」

 

 

おぃ!!少佐フィルター!!!!なんか、まるっきり違t......くもないな............

どうなんだこれ......?

 

「目的が無いだと?!!

ふざけるのも大概にしろ!!!」

 

そう激昂し怒鳴りつけてきたのは先程質問してきた男であった。

 

うん、いや確かに......

 

質問してみたらまるっきり要領の違う答えが返ってきたら怒りたくなる気持ちもわかるけどさ......

 

(人の話に口を挟むのは良くないと思いますよ?......マジで最近艦娘に転生するまで女の子と話をするなんてひさしぶりだった、と言う下心が多少あるのも認めるけどさ?)

「黙れ。

お前とは話をしていない

私はそこのお嬢さん(フロイライン)と話をしている

女の子と話をするのは本当に久しぶりなんだ

邪魔をしないでくれるかな?

若造(ボーイ)

 

「なッ?!」

 

おいぃいいいいい?!!!!!

めちゃくちゃ煽り倒してんじゃねぇか!

何してくれてんだ?!

 

 

 

男は一瞬困惑した表情をしたものの震える声を抑えながら問いかけてきた。

 

 

 

「貴様......正気か............?」

 

 

(おい......言うに事欠いてそれですかい......

それゆうならマジで他人妬んで陰口叩く貴方の方が正気かと聞きたくなりますがねぇ!!(小学生感)

いや、まぁ確かに白昼堂々とナチコスはしてるけどさ?)

「ほう?

私が狂っていると?

よろしい!

結構だ!

私の狂気は君自身が保証してくれるわけだ......

ならば私も君自身に問おう......

君自身の正気は、一体どこの誰が保証してくれると言うのかね?

私はしっかりと黒衣の軍服を着ているはずだが?ん?

私は第三帝国の親衛隊だぞ?

一体何人殺してきたと思っているのかね?

狂ってる?

何を今更?!

半世紀程言うのが遅いぞ!

よろしい!結構だ!

ならば私を止めて見せろ!

自称健常者!」

 

なんか、今日の少佐フィルター煽り属性高くない?

いかんいかん......

さすがに煽りすぎだ......

仲間内でケンカとかシャレにならんからな......ここはきちんと謝って共通の敵を再確認しよう。

 

(言いすぎたようです、すみませんでした。

深海棲艦との戦いに身を投じる者同士頑張っていきましょう!!)

「だが、残念ながら君の敵は私などでは無い。

深海棲艦......

DeepSeaFleets......

我々生者の世界に蔓延る亡霊(雑魚)共だ!!」

 

いや、ちょっと待って?

 

なんで俺の精一杯の気持ちの篭った言葉が抜けてんの?

マジで今日の少佐フィルターは悪意マシマシとしか思えない暴走っぷりだな......

 

イスの背もたれに寄りかかりながら何やらブツブツ言っている男に対して俺は申しわけなさを感じながら心の中で再度、「精一杯の謝罪」をしたのであった。

 




今日も少佐フィルターが大活躍でしたね♪

マキナにとびっきりの嗤顔を向けられた男性提督はその後数週間悪夢にうなされていたそうな(夢の中で猫耳腹黒ショタ?ロリ?がはね回っていたらしい)




それでは次回お楽しみに!!


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第七話なんで艦これ世界に転生してまでむさ苦しいオヤジどもに囲まれなきゃいけないんだ中編

どうも、
最近ドナルド(マック)のモノマネを練習していたら少佐風引き笑いができるようになった投稿主です。

............。


なんか、1週間の間にすごい小説が伸びまくってるんですよね......
バーがオレンジ&3つになったし......
UAもうすぐ2万いきそうだし......
登録者数100近く増えたし......
皆さんからの期待をひしひしと感じます......


さてと......

他の提督からの質問も一通り済んだし本題の二番目いってみよう「最後に儂から一つ良いか?」ze......

 

oh......。

 

最後の最後に話しかけてくるか?!!

元帥閣下?!!!!!

 

 

ま、まぁ......よろしい............

心して聞こうではないか......。

 

「儂が聞きたいことは一つのみ

単刀直入に言う......

君たちミレニアムとはなんだ?」

 

 

(おいおい......

よりによってそこをついてくるかよ......

内心信用を勝ち取るために早急にゲロりたいのはやまやまだけどさぁ......

あいつら(ミレニアム)に軍事機密をもらしたことがバレたらワンチャン殺されね......?

 

............。

 

..................。

 

よし、ここは包み隠さず全て話そう!

ミレニアムへの対応は後から考えるとして、今はこの場を乗り切ることが一番の目標だ。

 

てなわけで少佐フィルター、とっとと話すんだ!)

「全く完全にお答えできません。元帥閣下

今は亡き、総統閣下(マインフューラー)の特秘命令ですので......」

 

......。

 

.............。

 

オイイィィイイイィイ?!!!!!

 

 

おマ?!!

ちゃんと意味理解してたか?!!

話せっ、ちゅうたんやん!!なぁ!

 

 

さっきからめっちゃ元帥閣下とか提督方の視線が怖いんや!!なぁ!

 

「と、言ったところで......

最早第三帝国も総統閣下もこの世に存在しない......

それに、貴方は随分と諦めが悪いとお見受けする......」

 

お前上の方の内心引きずってただけだったんか......

 

勘違いしてなんか、ごめんn............?

よく考えたらお前が悪くね?

 

と言うか俺プレゼンと言うか、そもそも人前で話すのが苦手なんだが......(学芸会で木の役をやっていたくらいだし)

 

(う〜ん......

どうやって説明したもんか............)

 

 

その時俺の頭に (⊙◇⊙)⚡ピコーン

 

()案が思い浮かんだ!!

某司令官風に言うなら、

「私に良い考えがある」だ!

 

 

その考えとは......

 

作中のアーカードによるミレニアム解説をモロパクリすれば良い!!

なんて天才的な解決策(愚策)だろう!!(なんて言ってたかはうろ覚えだけど......)

 

(むかしむかしあるところに、少佐とドクがおりました

少佐は総統閣下(おじいさん)から人造吸血鬼の研究を命じられました)

「その昔、もう半世紀以上前の出来事となるがナチス親衛隊(SS)に所属する一人の男モンティナ・マックス親衛隊少佐......我らが大隊指揮官殿は総統閣下より特秘令666号の任を与えられ、大博士(グランドプロフェッツォル)アーデルハイト・フォン・シューゲルと共に不死の軍団(カンプグルッぺ)を作るべく、人造吸血鬼製造の研究を始めた」

 

「人造吸血鬼だと?!!!!!

莫迦な?!!

何をお伽噺を言っている!!!!」

 

先程の男とは別のやつが噛み付いてきた......

さっきの見てよく口を出して来る自信があるな......

胆力が凄いのか、単なるアホなのか......┐(´д`)┌ヤレヤレ

「黙れ

人の話は最後まで聞くものだぞ?

少年?」

 

「ヒィッ?!!」

案の定少佐フィルターに一喝されてるし......(今日も嗤顔が素敵です)

てか、それでビビるんなら最初からちょっかい出さなければ良いでしょうに......

 

 

というか

へぇー、

ドクの名前ってアーデルハイト・フォン・シューゲルて言うんだ。

 

アーデルハイト・フォン・シューゲルねぇ......

 

アーデルハイト・フォン・シューg............。

 

............それ幼女〇記に出てきたMADの名前じゃね......?

 

「しかし、残念ながら研究は難航し更には1944年の9月に研究所を襲撃され ベルリンにて戦況の打開策を模索する伍長閣下(総統閣下)の期待にお応えできずに終戦を迎えてしまった......」

 

そうだったんか......

俺も初めて知ったわ..........。

 

「我らが大隊指揮官殿は終戦までの数ヶ月の間に物資と資金をかき集め、終戦と同時に南米のジャブローへと逃れ準備を重ねた。ただ一夜の目的の為だけに......

50年かけて......」

 

ほぉーんなるほどねぇ......

 

と言うか、最早少佐フィルターが自立稼動してね?

俺の存在意義とは何か......

哲学の本が1冊書けそうだ。

 

で、その後HELLSING本編に行くと......

ミレニアムの活躍するシーンは不謹慎かもしれないけれどワクワクしたな〜

 

でも、ミレニアムがロンドンで行った事をそのまま話すのはヒジョーにマズイからね......?

余計なことを言うんじゃあないよ?(フラグにあらず)

 

「あぁ、あの夜は......

50年をかけた、あの満願成就の夜は............

楽しかった......

霧の都ロンドンをV1改をもってして火の海にしてやった......

街一つ(キャンバス)を使って巨大な鉤十字(ハーケンクロイツ)を描いたんだ......

一千人の吸血鬼化武装親衛隊員をもってして全てを殺し尽くしてやった......

たった一人(数百万)化け物(アーカード)に全てを滅ぼされた......

その化け物(アーカード)を人間の知恵をもってして討ち滅ぼした......

そして少佐殿は新たなる宿敵(インテグラ)を見つけ、戦争をして......

死ぬためだけに戦争をして......

私は......私たちは満足しながら死んでいった......」

 

..............。

 

......うん、日本語......もしくはドイツ語でも良いからさぁ......?俺の言葉が理解できますかぁ?

もう周囲の皆さんからの視線が銃剣(バイヨネット)なみに突き刺さってんだけど......

 

うん?

さっきの女性提督、プルプル震えてんじゃん......

どしたの?

 

 

 

「そんなに............」

 

 

うん?

 

 

「そんなに死にたければ......!」

 

 

「50年前に勝手に死ねば良かったでしょう?!!!!!」

 

「自分達の勝手な理屈で!」

 

「なんの罪もない多くの人々を巻き込んで!」

 

「貴女達は一体何がしたかったの?!!!!!」

 

 

うん......

普通そうなりますよね......

 

いかんいかん、さっきから少佐フィルターが暴走しっぱなしでそろそろ収集がつけれなくなる......ここは穏便に.............

(いや、何がしたいと言われましても今のところの自分の目標は80まで生きて孫、玄孫(俺が産むのか?)に囲まれながら死ぬ事なのですが......(でなければ童貞(処女)を背負って歩かねばならない)ですがまだまだ深海棲艦はいるので......まぁ、その目標のためにミレニアムが必要と言うのもありますが......)

「そういう訳にも行かんのだよ。

 

美しいお嬢さん(フロイライン)

ただ死ぬのは真っ平御免なんだ

それほどまでに度し難いのだよ、我々は

世界中全ての人間が、我々を必要となどしていない

世界中全ての人間が、我々を忘れ去ろうとしている

それでも我々は我々のために必要なのだ

ただ死ぬのなんか嫌だ

それだけじゃ嫌だ!

私たちが死ぬにはもっと何かが必要なのだ

もっと

もっと!!と

そうやってここまでやって来た

来てしまった!

 

もっと何かを!!

まだあるはずだ!

 

まだどこかに戦える場所が!

まだどこかに戦える敵が!

世界は広く!

脅威と驚異に満ち!

闘争も鉄火も肥えて溢れ!!

 

きっとこの世界には!

我々を養うに足る戦場が確実に存在するに違いないと!!

我々が死ぬには何かが!

もっと何かが必要なのだ!!

 

でなければ我々は無限に歩き続けなければならない......死ぬためだけに!!

だから彼女ら(深海棲艦)が愛おしい!

彼女ら(深海棲艦)はそれに価する!!

彼女ら(深海棲艦)は素晴らしい!!

深海棲艦(DeepSeaFleets)!!

彼女らは私たちが死ぬ甲斐のある存在であり!

彼女らは私たちが殺す甲斐ある存在なのだから......!!」

 

 

なしてそうなった......?

 

俺、ただ戦争終結まで生き残って

そのためにミレニアムが必要で

出来れば一生童貞(処女)は(´・_・`)NO THANK YOUという話をしただけなのに......

 

なしてそうなった?

 

 

「狂ってる......」

女性提督は絶句してるし......

お前(少佐フィルター)マジでろくなことしないな......

 

と言うか狂ってるって......少佐ならそれ言われて喜ぶんだろうけど、あいにく中身一般人の俺からしてみればただただ心にグサグサと刺さるものがあるだけです。

 

 

で、そろそろ話の本題に戻らんとな......

 

 

「つまるところまぁ、吸血鬼化した第三帝国最後の大隊、といったところだな」

 

最初からそれでよかっただろ......

 

内心そう思った俺は多分間違ってないと思う。

 

 

 

「そうだな......あと一つ良いか......?」

 

元帥閣下はまだ何か質問があるようだ......

 

 

「君は......」

 

 

「飛行船事件と言うものを知っているかな......?」

 

 

 

 

 

________________は?

 

 




なんか、前回の二番煎じ感が否めないです(`‐ω‐´)グヌヌ…

まだまだ練習が必要ですね......


それでは次回お楽しみに!!


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第七話なんで艦これ世界に転生してまでむさ苦しいオヤジどもに囲まれなきゃいけないんだ後編

どうも......最近ソシャゲガチャで爆死した投稿主です。

最近ソシャゲガチャでまともなモノがでたヤツは残れ......アンポンタン............。


5日で分割して書いてみたのですが......
全体的な小説の雰囲気?を合わせるのが難しかったですね......


『君は......

飛行船事件と言うものを知っているかな?』

 

 

............

 

..................はい......?

 

今なんて言った?

 

俺は目の前のじいさんが何を言っているのか理解出来なかった。

 

いや待ってホントに何言ってるかわからんのだが......

 

なんか、「大方正解であろう」と言わんばかりの澄まし顔してんだけどマジで心当たりが無いんだが......

 

こういう場合どう返すのが正解なんだ?

 

回想中......

 

センパイ「イイカァ,ココノモンダイハコウヤッテトクンダ」

 

オレ「ハイ!ワカリマシタ!(ソレ、マチガッテンダケドナ...)」

 

回想終了

 

うん、学生時代の経験があって良かった。

 

目上の立場の人の機嫌はなるべくとる方が良き。

 

もしここで「違います、知らないです」と言おうものなら元帥は赤っ恥をかくであろう......そうなった場合、俺や佐々木提督の進退に関わってくる可能性がある。(勝手なイメージ)

 

よし、ここは普通におだてておこう。

知らない話の相槌についてはテキトーに話を合わせれば良いし......

 

(ええもちろん。

よくぞお分かりになりましたね)

パンッパンッパン「流石は元帥閣下......

ええ、ええもちろん良く知っておりますとも......」

 

なんか、言葉に加えて拍手も着いてきたけど少佐フィルタームーブの中ではまだ軽い方だろう(感覚が麻痺ってきてる)

 

「やはりな......」

 

うん、元帥閣下も予想が的中してご満悦なようだ。

 

............。

 

......て、ちょっと待って?!

 

なんでこの一瞬で会議室の中の空気が冷え込んでんの?!!!!!

 

さっきまで普通に過ごしてた提督方の顔が一気に青ざめてるんだけど?!!!!!!!

 

佐々木提督まで衝撃的な事を聞いたように固まってるし、マジでなんなん......?

 

「いやなに、

別に件の一件に君が関わっているからといって、君をどうこうしようと考えている訳ではないから安心してくれ......」

 

件の一件?マジでなんの事っすか......?

 

「さて、それもほんの少し関わってくるのが今回の会議の本題と言っても良い話だ」

 

元帥が落ち着いた調子で話し始めると、一時的に固まっていた提督達も表情を引き締め話を聞く体勢に入っていた。

 

「諸君らも記憶に新しいであろうが、10年前に陥落したブリテン島の奪還計画がここ数年の間に世界各国で本格的に動き出している」

 

はぁ〜そうなのか......

イギリスは既に深海勢力の手に堕ちてるのか......

 

「そこでだ」

 

うんうん......

 

「儂の考えとしては日本からの援軍として彼女を......Deus Ex Machinaを送ろうと思っている」

 

はい何言ってんの......?

 

マズイ......このままでは深海棲艦の跋扈する死地への片道切符をもらうことになってしまう......

 

何とかせねば......

俺がそんな考えをよそに内心冷や汗を流していると......

 

 

「元帥閣下!

しかしそれは......!」

 

一人の男性提督が異論の声をあげた。

 

おお!君は二番目に突っかかってきた提とくんじゃあないか!!(最初のやつはまだ俯きながらブツブツ言ってる)

 

よし!!いいぞいいぞ!!!!

 

このボケジジイ(オイオイ......)に一言もの申してやれ!!

 

俺のそんな淡い期待は......

 

「彼女は危険すぎます!

一刻も早く処分するべきです!!」

 

あっさりと裏切られたのであった。

 

 

............。

 

..................。

 

......おい!テメェ?!!何言ってくれとんじゃあ?!!!!!

 

やっぱ粛★清じゃねえか!!syukusei!!!!

this!スターリン!!

 

そんな内心の俺をよそに男性提督は話を進める。

 

「彼女がもし、件の一件に関わっているのだとすればあまりにも危険すぎるのでは......?」

 

 

 

いや、件の一件ってなんだよ......

マジでテキトーに答えんじゃなかった......

 

しかしここで救いの手が降りてきた!(ヤケクソ)

 

「まぁ......確かにリスクがない訳では無い。

 

しかしだ。今回の作戦において彼女を日本から派遣する、と言うのは深海棲艦の勢力を削るのみならず国際社会においての日本国の地位を向上させる。という目的もある......」

 

元帥はそう言葉を区切ると俺に向けて一言

「それに......一度ロンドンを襲撃した君ならばブリテン島においての深海勢力の基地の制圧も可能であろう?」

 

と声をかけてきた。

 

えぇ......

なんでそんなに信頼感マシマシなの......?

 

確かにさっきそれっぽい話はしたけどさぁ......

 

それはミレニアムの経歴であって俺が経験した訳じゃないし......

 

なんか飛行船事件とか言うのを根拠に話してるっぽいけど飛行船事件なんて知らんし.......

 

............ん?

 

飛行船事件?

 

 

 

回想中第二弾

 

〘HELLSING第十巻〙

 

被害者、米国全閣僚を含む64300名

 

英国371万8917名

 

英米同時バイオテロ事件

 

別名_______________

 

 

飛行船事件

 

 

回想終了

 

 

......

 

..................。

 

 

うん待って......落ち着け俺............

 

 

つまりだ......

 

要するにだ............

 

単刀直入に言ってしまえばここは..................

 

 

 

 

 

 

 

HELLSINGの世界だ

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

横須賀よー!

 

私は帰ってきた!

 

 

俺の胃に大ダメージを与えた大本営での会議も無事?終了し、俺は今現在......

 

鎮守府の工廠にいます!!

 

うん、なんでかって?

 

そこ!

 

気になるよねぇ......?

 

気になるよねぇ............?

 

うん、実はねぇ......

 

俺はこれから............

 

ドイツに行くことになりました!!イェイ!

 

あぁ!!まて!そこ!勘違いするな!!

 

別に日本でお払い箱になったから仕方なくドイツ行くとかそういう事じゃないから!!

 

なんでも元帥曰く「ブリテン島奪還作戦司令本部がドイツの首都ベルリンにあるから早速顔合わせしてこい」との事です。

 

また会議か......?

 

てなわけで大本営から帰ってきた俺はまたすぐに、今度はドイツへ行かなければならないとのこと(唐突すぎやしませんか?)

 

てなわけで補給を済ませるというのが今現在工廠にいる一つ目の目的

 

二つ目はだな......

 

兵装のアップデートだ。

 

うん、まぁ確かに兵装を見直す必要があるとは思ってたよ......

 

前から「なんでこの飛行船機銃ついてないんだ?」って思ってたし......

 

ただ問題はそこじゃあない......

 

そこじゃあないんだ......!

 

なんで............!

 

 

なんで新たに48.5口径38cm連装砲が追加されてるんだ?!!!!!

 

 

うん、ラ〇ュタのゴリ〇テ的なノリでゴンドラ部分に設置されてるそれはどうみたってマジ連装砲である(語力低下)

 

えぇ......なにそれ......

 

そんなん撃ってだいじょぶなの......?

 

破損したり、航行に支障をきたしたりしない?

 

あ、しないんですかそうなんですか............

 

艤装妖精脅威の技術力?

マジで艤装妖精ってなんなん?

 

俺がそう内心悶々としている内にどうやら補給が終わったようだ。

 

(さっ俺もとっとと乗り込みますかねぇ)

 

そんなことを考えながらタラップまで歩いていると......

 

 

「あ!」ガシャーン!!

 

何かをひっくり返したような音と共に焦ったような声が聞こえできたので、

試しに振り向いてみればそこには、床に散乱する工具とやってしまった......という表情をした工廠妖精がいた。

 

(ん?ああ......なるほど............

誤って落としちゃったんか......)

 

確かに誤って落としたのならそれは工廠妖精の責任であって俺が手伝う義理も必要も無いだろう......

しかし!

 

そう!俺はJapanese紳士!

目の前で困っている女の子がいれば助けない訳にもいかんのだ!!

 

「大丈夫か?

怪我はないかね?」

 

俺が工具を拾い集めながらそう聞くと、酷く怯えた表情をされた......チクショーメェー!!(総統感)

 

(演説の弊害か......!

てか、やめてくれ......そんな怯えた表情で俺を見ないでくれ............結構心にグサグサくるから......)

 

声のかけ方がまずかったかなぁ......

 

そんな事を考えながら何となくその場に居づらくなり、工廠を立ち去ろうとすると工廠妖精に呼び止められた。

 

「待ってください!!」

 

ん?どったの?

 

彼女はもごもごと口を動かしながらよく注意して聞かなければ、聴き逃してしまいそうな声で、

 

「その......ありがとう............ございました......」

 

小さく確かに小さくだが確かにそう言ってくれた。

その一言の喜びを噛みしめながら、

 

「あぁ......次は気を付けるように」

 

俺はそう返事を返しながら工廠を後にした。

 

(うわっふぉぉぉおおおおおぉぉぉいいぃい!!!!!

やったぜえぇええええ!!!!)

 

この時初めて鎮守府にいる人とまともに会話ができたことにうかれていた俺はその後の「モーターの音が聞こえた気がしたけど気のせいだったのかな......」と言う彼女のつぶやきには、一切気が付かなかったのであった。

 

 

_______________________________________________

 

 

「エンジン点火」

 

「全フラッペン起動開始」

 

「旗艦Deus Ex Machina始動」

 

「全ワイヤー、全索引線解除」

 

「目標ドイツ連邦共和国首都ベルリン」

 

「最後の大隊、代行指揮官より

全空中艦隊へ伝達。

最大船速にて航行せよ」

 




主人公ドイツ行くってよ!
しかも急がなきゃだってさ!HAHAHA......(飛行船あんまり速度出ないからね......)
艦娘と交流できるのは一体いつになるんだろうねぇ〜?

追記
BGMやセリフで紛れてて聞き取りにくいものの作中少佐が身動きする時にモーターの駆動音がなっている事を知った時は驚きました。
(詳しくはHELLSING OVAでの艦長粛清シーンをご覧ください)

それでは次回お楽しみに!!


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設定集①

金曜日一本投稿したんで今週の日曜は少々手をぬかせていただきます。


てなわけで現在公開可能な設定集第一弾です!!イェイ!!!!!
(スリーサイズマデキイチャツテイイノヨ?)




〘Deus Ex Machina〙

空中戦艦

ドイツ第三帝国国家社会主義ドイツ労働者党私兵集団 武装親衛隊吸血鬼化装甲擲弾兵戦闘団最後の大隊(Last battalion)空中艦隊旗艦

本作の主人公

 

二十一世紀の日本に住んでいた元サラリーマン男性でアニメ版HELLSINGをレンタルショップにて借りた後にトラックで撥ねられ艦娘へと転生した。

 

髪型はくすんだ金髪色のセミロング程度の長さの髪を右側のみバックで固めた、いわゆる少佐式へァースタイル

服装は少佐の階級章つきのSS軍服の上から白いロングコートを羽織ったTheDown登場時の少佐の服装に酷似している。

(ちなみに胸部装甲は投稿主のイラスト技術が未熟だった故セラス・セラスしている)

 

転生した後はなんやかんやあってミレニアム大隊にて(少佐フィルターや大隊員の期待などに頭を抱えながら)少佐殿の代行、代行指揮官として指揮を執っている。

 

好きな物:平和

 

嫌いな物:危険な目に遭うこと

 

最近気にしていること:マジで少佐フィルターを何とかしたい

 

趣味:前世からの趣味で美味しい物を食べること(前世からの格言〜デブでなくとも一食抜くと餓死する)

 

「私は戦争が大好きだ!!(誰か止めてくれぇ?!!)」

_______________________________________________

 

 

〘Graf ZeppelinⅡ〙

空中巡洋艦

同じく最後の大隊に所属する飛行船艦娘。

階級章の着いていないSS軍服を着ている。

銀髪碧目で

髪型は腰あたりまであるロングヘアをストレートで下ろしている。

 

性格は(主人公と妹に対して)常時べったり状態であり、マキナが大本営の会議に出席した際は一日中ごねていたらしい。

 

好きな物:お姉様、妹

 

嫌いな物:ミニトマトとグリーンピースが苦手

 

最近気にしていること:お姉様と中々一緒にいることができないこと

 

趣味:友達と遊ぶ(身長が170以上あるので駆逐艦娘と一緒になってはしゃいでいる様は中々にシュールである)

 

「お姉〜様!!」ミレニアム式......burningLOVE!

_______________________________________________

 

 

〘Graf ZeppelinⅢ〙

空中巡洋艦

同じく最後の大隊に所属する飛行船艦娘。

階級章のついていないSS軍服を着ている。

容姿は姉のツェッペリンⅡと同じく銀髪碧目であるが、性格については真逆と言ってもいい。

 

性格は冷静沈着であり(敵に対してはとことん冷たい反応を見せる反面、実力はキチンと評価する)かつての大隊指揮官である少佐と自身の姉であるマキナを稀代の策略家として尊敬している。(主人公がその事実を知るのはまだ先になりそうだ)

 

好きな物:戦略、戦術の本を読んだりそれを脳内シュミレーションすること

 

嫌いな物:無意味な時間

 

最近気にしていること:少し話し方にトゲがあるような気がする

 

趣味:自身の考えた戦略、戦術を本にまとめること(いつかマキナに答え合わせをしほしいと思っている)

 

「虫けらのウジごときが......我々ミレニアムの前に立ちはだかるつもりですか?」

 

 




とりあえずこの設定集以降は一応第三章という扱いになりますねぇ......

まだ未回収のタグがあったのでそれを使おうかと......


では、まだ次回お楽しみに!!


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惨劇の主 序

今回短めです!

と言うのもですよ......
理由その一としましては、筆が進まなかったからです(あとダラダラとした駄文となることが容易に想像できました。(てか今回もぶっちゃけ出来栄えについてはあまりに気に入っていないです))
理由その二としましては投稿主の学生という身分の関係上、避けて通れぬ一学期考査がやって来たのであまり構想時間、執筆時間をとる事が出来ませんでした。(だいたい一本書くのに絶好調な時で二〜三時間かかってしまうので......技術不足ですかね......?)

第八話については合間の時間をぬって執筆していきたいと思います。


私は今現在マキナを探してる。

 

昨日、簡易的な報告書を作成して大本営へと提出したら、もう次の日には会議を行う為、連れてくるように指示が出されたという訳だ。(予想はしていたけれど本当に仕事が早いと思う)

 

(うっかりしていたけれどそもそも、館内放送で呼び出せば良かったのよね......)

 

今更ながらにそんなことを思いつき執務室へ戻ろうと後ろを振り返ると......

 

くすんだ金髪色のセミロングヘアを右側のみバックで固め、後の分は紐でひとまとめにした髪型。

重力に逆らうかのようにふんわりと広がる白亜色のロングコートをはためかせながら歩くその後ろ姿は......

 

(マキナだ!)

 

私は廊下で見つけることができた、という偶然に感謝しつつマキナへと大本営で行われる会議の旨とその会議への出席を伝えたのであった。

 

 

_______________________________________________

 

 

私たちは今鎮守府の公用車を用いて大本営へと向かっている。

 

(はぁ......)

 

内心ため息をついてしまったがそれも仕方の無いことだと思う......。

 

あまりにも不自然に見える(と言うよりかは実際不自然な)配属によって一部の提督、大本営上層部からはあまりに良く思われていないからだ。

 

(また色々言われるのかな......

まぁ、半年の間にある程度は慣れてきたけど......)

 

そんなふうに私が内心不安に思っていると......

スッ

 

私の右手に柔らかな感触がつたわってきた。

手袋越しでも伝わってくる、胸の奥が暖かくなるような安心感。

ふと隣を見てみれば何気ない様子で、そっとマキナが手を握っていた。

 

どうやら私は相当不安そう顔をしていたらしい。

 

(あぁ、やはり彼女は......)

私の手を握るマキナはいつも通りの薄ら笑いを浮かべながら、それでも確かな優しさをもって手を握っていたのであった。

 

 

_______________________________________________

 

 

儂の名は佐々木 成三

日本国海軍で元帥の任についている。

 

さて今回会議の議題となっているのは、飛行船艦娘(・・・・・)Deus Ex Machinaの処遇についてだ。

というのもだ事の発端は昨日のことになるが、儂の可愛い孫娘のところの長門が問題を起こしたらしくその時にドロップ艦として横須賀鎮守府へやってきたのが件のDeus Ex Machina......と言うことらしい。(全くあのながもんは、孫娘に迷惑をかけるなどけしからん!!

ん?

儂もあのながもんと同類だと......?!

断じてそんなことは無いと否定しておこうか大和君!!)

 

儂はそう苦言をもらす大和君へ対しそう反論を返しのであった。

 

 

しかし......

会議室の扉の前へ立ち会議室内の隠す気もない孫娘へ対する悪意ある言葉を聞きながら儂は深い怒りと同時に、孫娘への申し訳なさと自分の元帥と言う身分ゆえに対処してやる事が出来ないことへの腹立たしさも感じていた。

(何が日本国を守護する海軍の元帥だ......

孫娘一人守れぬようでは......)

 

それにだ。

儂の推測が正しければ......

 

いや、

ほぼ100%そうであると言えるが......

 

もし儂の予想が正しければ......

 

彼女は日本国、ひいては人類にとっての鬼札(・・)......もしくは猛毒(・・)にもなり得る存在と言える。

 

儂がそのようなことを考えながら扉を開けた先には......

かくしてその存在は いた。

 

 

「Sieg Heil!!

 

その出で立ち、元帥閣下とお見受けします。

 

私の名はヒンデンブルク級空中戦艦Deus Ex Machina

以後お見知り置きを......」

 

直立不動で右手をあげ、かつての第三帝国で行われていた敬礼を行うその存在。

 

(何だ......?

何なんだ、この存在は?!!)

 

時には鎮守府へ敵の砲弾を撃ち込まれたこともあった。

数々の修羅場をくぐり抜けてきた儂をも恐怖させる存在......

 

380万人以上の人々が犠牲になった『英米同時バイオテロ事件』

 

世間ではそのように処理されているが、実際のところは大きく異なっている。

 

英国、米国によって隠蔽された真相......

 

15年前......

敗戦したナチの狂った少佐が吸血鬼化したSS一個大隊を率いてロンドンへ侵攻した一連の事件......戦争.....虐殺.......。

 

その惨劇に関与したとされるナチの大隊......

 

 

________第三帝国最後の大隊

 

 

Last battalion

 

 

 

頬を僅かに歪ませあげて薄ら笑いを浮かべるその存在......

 

15年前におきた惨劇の主

 

自己の快楽の為であれば一人残らず地獄へ引きずり込む、生粋の戦争狂......

 

 

だが、使いようはある。

 

儂が如何にして目の前の存在を御しきることができるのか......。

 

ここで確実に見極めなければならない。

 

「皆、揃っているな

それでは会議を始めるぞ」

 

 

儂の意図が伝わったのか......

 

彼女......Deus Ex Machinaはニヤリと嗤ったのであった。

 

 

 




会議での周囲の反応がこのような感じですが......
物足りないですかね......?

その辺については要望があれば後日執筆していきたいと思います。


ではまた次回!!


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モブ提督の真意 破

どうも夏の暑さとテスト勉強とラーメン、チャーハンのドカ盛による体調不良のトリプルパンチをくらって元気の無い投稿主です......

いやぁー、憧れの投稿者の一人から頂いた感想のおかげで何とか一本仕上げることができましたねHA HA HAww

執筆の燃料は評価と感想でできていると言っても過言では無いでしょう!

追記:感想の設定欄についてはついこの間知りました。
非ログインユーザーの皆様におかれましては多大なるご迷惑をおかけしたことについて、大変申し訳なく思っております............


まぁ結論言うと......

感想書いてくれると嬉しいです!!( *´꒳`* )
その感想一つで執筆する上での励みになりますから!!
もしくは修正点、執筆の上での書き方アドバイスなどなど......

それでは本編どうぞ!!




会議が始まった

 

 

この会議において重要になってくるポイントは彼女、Deus Ex Machinaからの確固たる信頼を得ることにあると考えている。

 

 

ただし今回の会議はそれのみが目的では無い......

 

その二つ目の目的と言うのが今回招集をかけた主要鎮守府の提督、彼女自身に今後の対応すなわち彼女らの部隊ミレニアムへの対応について話し合わなくてなならないという訳だ。

 

考えるだけでも気が重くなってくる......(主に主要鎮守府の提督が原因)

しかし儂自身元帥という肩書きをもつ以上仕事はしなければならないわけで......そんなことを考えながら会議は進行していくのであった。

 

 

____________________________________________

 

 

俺の名前は模部 定得

ごく普通......とは言っても主要鎮守府の提督という栄誉ある役割を任されている。

 

そんな俺には気に入らないことがいくつかある。

その中の一つが俗に言うところのブラック鎮守府と呼ばれる提督達のことだ。

 

俺は提督という存在について類稀なる才能と努力によってなるべき人がなるもの(すなわちエリート)であると考えている。

 

そんな俺からしてみればブラック鎮守府の提督と言ってしまえば......

不正、暴行、強姦、

どれをとったとしてもエリートの風上にも置けない行為だ......

 

確かに俺からして見ても物を考え自立行動をとる兵器(・・)と言うものは不気味である思えども、それを理由に補給や修理をケチるという行為は即ち仕事を、そして役割を放棄することと同意義であると言える。

 

また艦娘という存在は兵器であると同時に兵力でもあると思うのだ。指揮官の本分は犠牲者を最小限に抑えつつ戦いを勝利へと導くこと。

確かにやむおえず犠牲を払わなければならない場面に直面することもあると思うが、国民の血税がかかっている以上損害はなるべく0の方が望ましいと考えている。

それを根拠に考えれば捨て艦戦法など正しく策を練ることを放棄し戦力を無駄にすり潰す行為に他ならないと言える。

それは正しくエリート失格と言える行為であると思うのだ。

 

 

そんな俺が最近気になっている出来事がある......

 

 

『佐々木 美穂』

 

最近になって

提督が不在となった横須賀鎮守府に後釜として着任した女性提督であるのだが......

 

俺はどうにもこうにもきな臭いと思っている。

 

曰く最年少での訓練過程の終了

 

曰く訓練過程終了後すぐに日本国首都東京の都市防衛の要とも言うべき横須賀鎮守府の提督として抜粋された

 

曰く......。

 

曰く............。

 

曰く..................。

 

そんな「ありえない」

を多数もつ彼女......

 

おまけに彼女は元帥閣下の孫娘ときた。

 

その事実もあってか瞬く間に彼女のコネ、不正を疑う声が上がってきたのだが、俺はまだその判断を決めかねていた。

 

周囲の噂に流され判断を見誤るなどそれこそ愚の骨頂と言えるからだ。

 

(まぁ、実際に会えばわかるか......)

 

 

____________________________________________

 

 

彼女_________佐々木 美穂は着任してから何度か鎮守府の会議にて顔を出しているそうだが、俺自身諸事情によって今年の会議に出席するのは今日が初めてだったりする。

 

(今回の会議の題材となる飛行船艦娘Deus Ex Machinaもそうだが、もう一つの目的として横須賀鎮守府提督 佐々木 美穂について見極める必要性も有るだろう)

 

 

会議の始まる十数分前に、果たして彼女らは会議室へと入ってきた。

 

少しクセのついたセミロングの茶髪にやわらかな印象をあたえるタレ気味の目そして白衣の軍服。

横須賀鎮守府提督 佐々木 美穂だ。

 

 

彼女の第一印象については判断しかねる、と言うのが正直なところだ。

印象こそホワホワとして頼りなさげに見えるもののその目には確かな決意があるように見える。

 

そこで俺は俺独自の通過儀礼とも言うべき____「陰口」を叩いてみた。

 

確かにこの方法はあまり周囲の反応はよろしくはない。が、俺の場合この時の対応や面持ち、態度で信用に足るかどうかを判断している。

 

それに同調するようにして周りの一部提督や上層部が次々と隠す気の欠片も無い悪意を吐露していた。

 

正直言って自分自身のことを棚に上げるようになってしまうが本当に気分が悪いと思う。

 

初見の相手を試すことを目的としてあえて悪態をつく俺とは違い、今目の前で堂々と自分自身の悪意のみを乗せて陰口を叩く目の前の

連中(・・)には本当にうんざりしていた......のだが

 

ゾクッ......!

その瞬間背筋が凍りついた。

 

 

佐々木提督の後ろに付き従うように入ってくる一人の艦娘......少しくすんだ金髪色のセミロングヘアを右側のみバックで固めた一度見ればそうそう忘れることは無いであろう特徴的な髪型、今は教科書の中でのみ見ることのできるナチのSS軍服を身につけた一人の艦娘____Deus Ex Machinaだ。

 

先程の悪感を気にしつつも好奇心に負け、彼女の瞳を見た俺は............その事を心底後悔した。

 

髪同様くすんだ色の金色の目はまるで深く暗い深海のような冷たさと濁りを持ってしてこちらを見つめていた。

 

顔立ちのみを見れば西洋人形のように整った顔も、ニタニタとした薄ら笑いに飾られこちらに対して嗤いかけてきていた。

 

背中から吹き出る冷や汗を自覚しながら俺は自身がとんでもないモノに手を出してしまったことに気がついた。

 

 

 




力尽きたので今回はとりあえずここまでです......

模部 定得
は完全な、いわゆる主人公系提督という訳では無いけどクズ提督でも無い......と言った感じですね。

とりあえず次回も今回と同じか今回より短くなりそうなんで日曜日前に出したいですね......

まぁ、時間の合間を縫って頑張ってみます!!

それではまた次回!!


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艦娘と深海棲艦 Q

どーも投稿主です。<(_ _)>
この度は投稿時間の遅れが生じてしまったことについて深くお詫び申しあげます。申し訳ございませんでした!!

でまぁ何をやっていたのかと言うとですね......

「投稿主の回想」

脳内主任「試作小説第一号の出来はどうなっているのかね?」

脳内研究員「ひどい有様です。全体的に読みにくいもののまだ生きています(小説として成立している)」

脳内主任「ほぉ
何がそうさせるのか、試作品でこれだ。完成したあかつきにはきっと!!」

脳内主任「君〜どう思うかね?
リメイク版小説が完成したあかつきには、読者の皆様は私を褒めてくださるだろうか」

脳内研究員「えぇ、きっとおよろびになること間違いないです」

脳内主任「うふふ、そうか?そうだよねぇ?頑張っちゃったものねぇ♪」

脳内主任「ハーメルン小説投稿サイト、ね......」

脳内主任「( ゚∀゜)フハハ八八ノヽノヽノヽノ \」

といった具合でとりあえず本編完結後に、より内容を濃密に、ガバも少なめの小説を書きたいと考えております

結論言うとそのリメイク版と第八話作ってて遅れました申し訳ございません(言い訳良くない)

それでは本編をどうぞ

追記:深夜書きしたから、ところどころおかしくなってるかもです


さ、さてと......予想外のこともあったがなんと言っても俺は提督......そうつまりはエリート。

 

兵器の一つや二つ御しきることが出来ずに提督を語れる訳がない。

俺がそう自分自身を鼓舞し平常心を取り戻したところで、元帥閣下が話を切り出した。

 

 

「さて、諸君。

 

今回の議題だが先程自己紹介してくれた彼女、

 

Deus Ex Machinaについてだ。

 

話の本題の前に何か質問や疑問等があればこの場で話してくれて構わない」

 

そんな元帥閣下の言葉に対して俺は真っ先に手を挙げ言葉を発した。

 

 

 

「では、私から一つ。

 

この報告書を見る限り彼女らの艦隊は姫級を相手取って、なお圧倒するレベルの戦力を持っているそうですが、お飾り......失礼 ............

 

最終防衛ラインである横須賀鎮守府へと配属するよりかは、前線の鎮守府へと配属した方が効率的では?」

 

そう、この質問には具体的に言ってしまえば二つの意図を含んでいる。

 

一つ目の考えてみたはただ単純に、彼女...佐々木提督を試すと言う意味合いもある。

ここで睨みつけてくるだけならまだ良し、会議の場で殴りかかってくるなど論外だ。

さぁ、どう出る?

 

そんな事を考えていた俺の予想はあっさりと裏切られた。あえて彼女を煽ってみた。

しかし帰ってきた反応は、こちらをチラリと見た後に、密かに眉間をしかめるという行為に終わったのであった。

 

(ふむ、どうやらある程度の度量は持ち合わせちいるようだ)俺は佐々木提督へ対する評価を一段階あげたのであった。

 

 

 

二つ目の考えとしては俺自身が本当に疑問に感じている事だ。

 

横須賀鎮守府という存在は良くも悪くも特異であると言える。

 

 

というのもだ、そもそも横須賀鎮守府は都市防衛の最後の砦として、ここ日本国に置いても最高レベルの戦力が備えられていることでも有名だ。

具体的な数値をあげるならば、東京を陥落させるのに充分であるとされる深海勢力の実に1.5倍〜2倍の戦力を常備しているような鎮守府であるとされる。

 

最前線の鎮守府では、都市近郊からの援護の艦隊と現地での工夫で戦い続けていると言うのに、だ......

 

そういった意味では、今回の彼女の横須賀鎮守府への所属はいささか過剰戦力と言えなくもない上に前線、地方の鎮守府からの不平不満も考慮しなければならないという訳だ。

 

 

しかし元帥閣下からの返事は俺の考えうる返答の中で、もっとも「おそらくこう返してくる可能性が高い」というものを返してきた。

 

「いや、と言うのにも二つほど考えがある

 

一つ目の理由としてはむしろ横須賀鎮守府が最終防衛ラインだからこそ、と言っても過言では無い。

 

確かに関東近辺では、その被害の少なさから関東地方へといささか戦力を裂きすぎでは?との声も多いがその逆に防衛能力に対して不安をもつ声があることもまた確かな事実だ。

 

二つ目の理由についてはこれからの本題に関わるため後に話す」

 

 

国の上層部の...政治家のよく使う言い訳、絶対防衛ラインだから。(本当は自分達の身の安全を守りたいから)

 

あまりにも被害が少なすぎたことによる弊害...住民の平和ボケ化(今このご時世に及んでも軍隊の不要説を訴える人々がいるらしい)

 

そして元帥閣下が答えた返答については何一つとして中身が入っていなかった......

 

何一つとして.......

 

だが俺はここで引き下がるしかないのである。一提督と海軍元帥、元帥閣下が......上が黒と言うならこちらも足並み揃えて黒と言う。

 

俺は内心モヤモヤしたものを引きずりつつ、一礼し引き下がったのであった。

 

 

「貴女は着任初日の挨拶で「戦争が好き」などの発言をしたそうですが率直に聞きます。

 

貴女方の目的とは一体何なのですか?」

 

続いて一人の女性提督が質問をしていた。

記憶が正しければ確か彼女は安藤提督であったはずだ。

 

あぁ、そうだ......

 

正直俺もその辺りについては疑問に思っていたからだ。

艦娘の中には好戦的な者がいないわけでは無いのだがそれにしたって今回の彼女はいささか群を抜きすぎていると言える。

 

戦争が好きだ、などと明言した以上 その真意を問いただし場合によっては処分も検討する必要性が出てくる訳だが......

 

 

「ククッ目的、目的とはねぇ〜」

 

彼女......Deus Ex Machinaは心底面白い事を聞いたと言わんばかりに含み笑いを浮かべながら何度も口の中で「目的」と言う言葉を転がしていく。

 

そしてニヤリと一際深い笑みを浮かべると、背筋の凍るようなおぞましい声音で返答を返した。

 

「美しいお嬢さん(フロイライン)それは愚問というものだ。

貴女も一艦隊を率いる立場にあるのであれば覚えておいた方が良い......

世の中には、手段のためなら目的を選ばないというどうしようもない連中が確実に存在するのだ......

つまり我々のような」

 

 

何だ、その無茶苦茶な論理は......

 

手段の為の目的だと.........?

 

それではまるで......

まるで....................!!

 

俺は内心震える声を何とか絞り出しながら言葉を紡ぐ。

 

「目的が無いだと?!!

 

ふざけるのも大概にしろ!!!」

 

半ば怒鳴りつけるような形での発言となってしまった......エリートとして有るまじき失態だ。

 

だがそれも仕方のなかったことだと思う......

 

怒鳴ってしまった......

否、怒鳴らざるをえなかったのだろう......

もしあそこでそういう行動を取っていなければきっと平常心を保てなかったと思う。

 

だがそんな俺の様子を彼女は嘲笑うかのごとく一蹴してきた。

 

「黙れ。

お前とは話をしていない

私はそこのお嬢さん(フロイライン)と話をしている

女の子と話をするのは本当に久しぶりなんだ

邪魔をしないでくれるかな?

若造(ボーイ)

 

俺は生涯その瞬間の事を酷く後悔した。

 

だが生涯その事を忘れることもないだろう......

 

その瞬間彼女と目が合った......

 

合ってしまった.........

 

頭に...

脳裏によぎる......記憶...記憶...記憶............

 

あぁ、そうだ......

あの時の......

 

あの時と同じ目だ............

 

 

 

 

です。どうか、よろしくお願いいたします

 

初めて相棒となった彼女

 

最初はぎこちなかったけれども徐々に打ち解けあっていった俺と彼女

 

毎日快活に笑いかけてきた彼女

 

どんなことがあってもめげなかった彼女

 

俺が落ち込んでいた時は慰めてくれた彼女

 

まだ二人しかいなかった頃の鎮守府で共に勝利を喜びあった彼女

 

初めての仲間にほんの少し嫉妬しながらも...それでもやっぱり嬉しそうにしていた彼女

 

その日はちょっといつもよりボロボロになって帰ってきた彼女

 

中破程度だから大丈夫と健気に笑いかけてきた彼女......

 

外傷の修理を終えても苦しみ、日に日に弱ってゆく彼女......

 

その綺麗な肌を死人の......蝋のような色へと塗り替えられてゆく彼女......

 

営倉の中で(・・・・・)一人隅の方に蹲り涙を流す彼女......

 

心配し頭を撫で慰めてやると幸せそうにはにかむ彼女......

 

日を追う事に呻き声を......苦悶の声を上げることが多くなってきた彼女......

 

もうほとんど動けなくなってしまった彼女......

 

そして......

 

 

食事を運んでいった俺に襲いかかってきたヤツ

 

 

あぁ、そうか......

彼女の......

 

Deus Ex Machinaの目はアイツに似ているのか。

 

望まずして化け物になってしまったアイツと(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

 

俺は言葉に意思をこめる。

 

言葉自体は違えどもあの時に投げかけたものと変わらぬ意思を......、

 

 

「貴様......正気か............?」(お前はまだ艦娘か?)

 

 

「ほう? 私が狂っていると? よろしい! 結構だ! 私の狂気は君自身が保証してくれるわけだ...... ならば私も君自身に問おう...... 君自身の正気は、一体どこの誰が保証してくれると言うのかね? 私はしっかりと黒衣の軍服を着ているはずだが?ん? 私は第三帝国の親衛隊だぞ? 一体何人殺してきたと思っているのかね? 狂ってる? 何を今更?! 半世紀程言うのが遅いぞ! よろしい!結構だ! ならば私を止めて見せろ! 自称健常者!」

 

 

『ワタシガカンムスカ?ダッテ......?オカシナコトヲイウナニンゲン......

ワタシハシッカリト、シンカイセイリョクトシテノイデタチデ イマココニタッテイルハズダガ?

タダワカラナイガ......ワタシニハワタシヲ、コウテイシテクレタダレカガイタハズダガ......

 

マァ、オソラクヒメサマノウチノダレカダロウ......

デワ、トットトシネ ニンゲン』

 

 

砲口が向けられる......

俺はそれを唖然とした態度で見ていた......

 

するとその瞬間......

 

「提督!!」「大丈夫ですか?!!!」

 

艦娘が幾人も乗り込んできて目の前の深海棲艦(・・・・)へ向け容赦のない砲撃を浴びせる。

 

「待ッ!!待ってくれ!!」

 

そんな俺の必死の願い虚しく......

深海棲艦は片腕のちぎれ飛んだ状態で脚を引きずりながらも高速で移動して行きそして......

 

トボォーーーーン!!!!!

 

海へと飛び込み潜って行った。

 

「あ、あぁあああ......

ああああ、ああああぁ......ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!」

 

俺はその日叫んだ...喉が真っ二つに引き裂かれてしまうのではないかというほどに叫んだ

 

俺はその日泣いた...全身の水分を全て抜き取ってしまう勢いで泣き続けた

 

それでもやっぱり現実に彼女はいなくて......

 

 

 

 

 

気がついたら鎮守府の公用車の中にいた、

なんでも俺はあの後茫然自失としていたらしい......

エリートとして有るまじき失態だ.....

 

これからも精進せねば、上から何を言われるかわかったものでは無い......

 

 

俺がそんな決意を胸に抱いていると急にポスンッと柔らかなもので頭を包まれそして撫でられていた。

 

目線を上へとあげると今日の秘書艦担当艦娘である鳳翔がいた。

俺は思わず講義の声をあげる。

 

「やめろ、鳳翔......

俺に兵器と致す趣味はないぞ?」

 

そう言いつつ遠ざけようと試みたのだが、鳳翔はより強く抱きしめてくる。

 

「二度も言わせるなやめろといって「無理をなさらないでください」っはぁ?一体何を言って......」

 

俺が引き離そうとするも鳳翔は頑なに離れようとしない。

 

「確かに彼女が消えてしまったことは私たちにとっても悲しいことです......なんなら今でもまた会えないかと願ってしまうくらには......」

 

「それでも......」

 

鳳翔は言葉を続ける

 

「それでも.........」

 

「それでも.............!!」

 

「今私たちにとって一番辛いことは提督が陰でどんどん傷ついていってしまうところです」

 

「泣きたければ泣いてもいいんです」

 

「責任を取らなければならないのであればみんなで取ります」

 

「ですから提督......」

 

あぁ.....

 

「少しは私を......」

 

やめろ...やめてくれ.....

 

「私たちを」

 

そんなことを言われたら......

 

 

「頼ってくれても良いんですよ?」

 

 

もう二度と......

 

 

兵器だからと突き放すことができなくなってしまうじゃないか......

 

_______________________________________________

 

 

 

 

その後俺は鎮守府へと到着するまでの間、鳳翔の胸の中で眠り続けたのであった。

 

 

 




終わったぁーー!!
これで第三条かける

とりまあれですね、
模部 定得については割とノリノリでキャラ作ってそのままというのも惜しい気がするんでリメイク版ではぜひ女体化して欲しいと考えております!!(業の深さ)

それではまた次回!!


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第八話あまりにも短すぎる空の旅

どうも、最近小説を読み直してガバだらけであることに気が付き軽く絶望感を覚えている投稿主です。

みんなは何個見つけたかな?!
僕はもう指10本は折ったよ!ハハッ!!


それでは本編をどうぞ


モッシャ、ムッシャ、モッシャ、ムッシャ......

 

ん〜、美味......

 

「ドクの料理は本当に美味いなぁ......」

 

俺はそう言いつつナイフとフォークを器用に使い肉を切り分けていく。

 

前世一般人の俺がテーブルマナーなど知るわけがないが、この体はその限りではないらしい。

 

後アレだ...

焼き加減は超レア。

具体的にどれくらいかと言えば、まだ中の方が赤くて血なのか、肉汁なのか、ソースなのかよく分からない物体が滴っている分にはレアだ。

前世の俺は断然、ちょうど良い焼き加減のミディアム派であったが、ここの好みの変化に関しても転生時の影響と言えるのであろうか......

 

そして、この横に添えられている酢キャベツ。

 

「このザワークラウトもよく漬かっている、

どこで手に入れたのかね?」

 

そう聞きはしたものの、外伝もしっかりと予習してある俺にかかれば、ドクからの答えはもちろん知っている。

 

「私が作りました、キャベツも自作です。

この度は提督殿そして代行指揮官殿が御食事を召し上がると聞き、特別に調理させて頂きました」

 

マジでこいつ多才過ぎね?

 

学者としての研究もそうだけど、時々思うのが少佐について行かなかったら後の世でアイシュタインに並び立つドイツの天才科学者として名を馳せていてもおかしくはなかったと思う。

 

 

「ほぉ、ドクが......見事!

いい按配だ。この腸詰めなど絶品だぞ?ドク」

 

そしてもちろんできる上官たる俺は部下の功績を褒めることも忘れない。

 

「お褒めいただき感謝の極み......」

 

 

 

うん、さてと。

この小説を現在進行形で読んでいる読者諸君......

今現在少々おかしな空気になっているとは思わないか?

 

もし思わないのであれば、俺はドクに一回診てもらう事を強くおすすめする。

 

何故かと言われれば答えは単純......

 

 

さっきから佐々木提督との間にスゲェ微妙な空気が流れているのだ!!

 

うん、俺も最初気のせいかと思ったよ?!

でも明らかに目を背けられちゃってるんだなぁ!これが!!!!!

 

ずっとこんな感じなんだよねェ......

 

別に怒っているような様子がある訳でもなし、どちらかと言うと話ずらそうと言うかなんと言うか......

 

あれれぇ、また僕何かやっちゃいましたァ?

 

特に心当たりは......いや、あったわ............。

 

さっきスゲェ大本営で他の提督を煽り倒してたわ......

 

もしかして......いや、十中八九そのせいだろ......

だったら謝れば済む話ではあるのだが......

 

あいにくのところ前世の俺はコミュ障に近い人種であったことからこういう気まずい場面でごめんなさいが出来ん(´;ω;`)

 

ごめんなさいとそこからの挽回は学業においても、社会に置いても重要なこと......

みんなもしっかりとできるようにしようね!!(白目)

 

しかしその当たり前のできない俺は、提督に2、3言告げた後、ドクを伴って部屋を退出したのであった。

 

(そういえば佐々木提督、置いてきちゃったけど大丈夫かな?)

 

まぁ、まだ室内には大隊員もいたし問題ないだろ。

 

ちなみにウチの大隊員は佐々木提督に対しても忠誠心マシマシだ。(最終的な命令権では俺が上回るらしいが)

 

以前その事についてそれとなく聞いてみたことがあるのだがその時に返ってきた言葉が、『代行指揮官殿のお認めになられた方なのであれば、我々はそれに従うまでです!!』だそうだ。

 

まぁ、なんともアイツららしい答えと言えるが、それにしたって俺への信頼と忠誠が高すぎて逆にカリスマブレイクした瞬間を想像すると空恐ろしいものがある......

 

 

......やめよう

 

クヨクヨ悩んでいても仕方がない。

 

そう!俺にはやるべき事がいくつもあるのだ!!

 

 

まずは現地に行った時のスケジュール確認!!

 

①ベルリン郊外の広場に停泊

 

②そのまま公用車で会議の場まで移動

 

③お偉いさんと会議

 

④テレビ出演

 

だそうだ。

 

 

 

......うん。

 

①と②、③まではわかったよ?

 

......。

 

おい、④!!

 

お前さんだよ!!お前さん!!

 

テレビ出演ってなんだ!聞いてねぇぞ?!!!

 

内心恐慌状態に陥りながらも、

俺は努めて資料を読みあさっていく......

 

 

資料確認中〜

 

 

 

うん、話を要約するとだ。

 

ドイツ艦娘によって引き起こされた連合艦娘殺傷事件......

それによって低下したドイツ艦娘のイメージ向上を計るための、ドイツ艦娘による、ドイツ艦娘のための番組らしい。

 

 

俺にどうしろと......?

 

いや、そもそも少佐フィルターのせいでまともに喋れる自信が無いしなんなら、イメージ悪化を招く自信しか無いし、そもそものところで俺ドイツ語は疎か英語すら話せんのだが......バームクーヘン?

 

これはえらぃことになったぁあ......(若本ボイス)

 

マジでどしよ、八方塞がりとはまさにこのことだと思う......

 

 

 

 

......えーい!!

悩んでいてもしゃーない!!

取り戻せ、俺のアイデンティティ!! 前 向 き

 

まぁ、何とかなるっしょ!!

私はそう信仰している!

いざと言う時はドクに何とかしてもらおう!!(もうアイツがいればいいんじゃね?)

 

てなわけで、よし次!

 

 

てってて〜

 

軍事資料〜

 

持ってきちゃった♪

無断で。

まぁいざと言う時はシュレディンガー准尉に返してきてもらおう......

 

というのもだ、いい加減この世界の情報が知りたいのだ。

 

うん、て言うかぶっちゃけここはスゲェ大事なポイントでもある。と言うのもだよ?

艦これってのは、二次創作作品の中で時々とんでもないダーク系が来ることがあるのだ。

 

で、その中の絡みには深海棲艦や艦娘の出自などが悲劇的なポイントとして描かれることが多いのでさすがに、艦娘の身体をもって転生した身としては気になるわけだ。

 

で、この資料によると......

 

 

 

 

 

悲報---------

 

 

ちょいダーク系艦これの世界でした。

チクショウメー!!

 

 

 

_______________________________________________

 

 

とりあえず冷静さを取り戻した思考回路で今の話をまとめあげるとだ......

 

・艦娘と深海棲艦は基本同一存在である

その両者の違いについては、妖精さんによって創られた存在であるか、深海にあると思われる生産プラントで創られたか、鎮守府を魂の依り代とし燃料を活力とするか、海域を魂の依り代とし他者の怨念を活力とするかという存在に隔てられた薄壁一枚挟んだ存在らしい。

 

まぁ、この点に関しては二次創作の王道とも言える。

俗に言われる『深海化』という物も、体内の比率が変動することで生じるらしい......

話が難しすぎるから全パスで......

 

・基本ノーマルタイプの深海棲艦、姫級は既存の外見を取っていることが多いがごく稀に特殊強化個体となると、艦娘をそっくりそのまま深海化したような見た目となるらしい。

 

(姫級退けたと大喜びしてたけどあれ通常個体だったんか......)

 

・艤装妖精は生前の本人の記憶、人格を所持しているが本人ではない。

 

マジか......、いや、でも納得といてば納得か......

未だにアイツら少佐に固執することなく俺の指示に従ってるわけだし......

 

 

 

そこまで考えていたところで何やら廊下の外が騒がしいことに気がついた俺は興味本意で覗いて見ることにした。

 

 

「「「「ヨーロッパだ!!ヨーロッパの灯だ!!」」」」

 

口角をあらん限り釣り上げ、嬉々として帰郷を喜び合う大隊員達......

 

廊下の窓からは欧州の街が煌々と輝いていた......

 

 

「「「「Die Fahne hoch♪

Die Reihen fest geschlossen♪

SA marschiert♪

Mit ruhig festem Schritt♪

|: Kam'raden, die Rotfront und Reaktion erschossen,♪

Marschier'n im Geist♪

In unser'n Reihen mit :|」」」」

 

 

君たち楽しそうだね......

 

でも1ついいかな......?

 

 

 

 

......この飛行船速過ぎない............?




投稿主も速過ぎると思います。

誰か、尺を伸ばすすべを享受してくれるものはおらんか......



それでは次回!お楽しみに!!


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第九話誰かタスケテ......

夏は暑いでんな〜
気がついたら手元に、木の棒が八本ありました。
食べ過ぎは良くないっすね......

それでは本編どうぞ!!


あ、どうもマキナです。

無事何事もなくドイツへと到着した俺たちは今現在公用車で会議場へと移動しているという訳だ。

 

(ちなみに車内構成は、

俺、ドク、佐々木提督、運転手、護衛っぽい人多数となっている)

 

会議といえば前回の一例があるため若干の不安を感じる部分ではあるが、今回においては恐らく何も問題は無いと思われる。

 

服装はさすがにSS軍服じゃまずいだろうから自室にあった白スーツを着てきたし、ドクの格好もいつもの血濡れ白衣ではなく新品の白衣を着せてきた。(妖精さん化したことによってスレンダー美人になっているため、へそ出しルックスが若干目に毒ではあるが......)

 

そして......

 

そしてだ......!

 

何よりも喜ばしい事が......そう!!

 

 

今回、俺は会議で喋る必要が無いのだ!!

 

 

 

 

「会議じゃん、なんで?」

と思ったそこの君!

 

いい質問ですね〜(池上感)

 

実は今回の会議の内容はスケジュールのすり合わせ......すなわち佐々木提督のお仕事なのである。

 

じゃあ俺がなぜ呼ばれたのかについてはただ単純にテレビ出演のために呼ばれたという訳だ。

 

 

結論を言ってしまうならばだ......

 

俺は今回の勘違いフラグを完璧にへし折ってやったという訳だ!!

 

確かにテレビ出演が後に控えているため油断は禁物ではあるものの、見方を変えれば2あったリスクを1に減らすことができたという訳である。(オマケに護衛の人達も日本語を喋ってるっぽいから英語、ドイツ語分からない問題も解決済みである。......艦娘保有数の関係で公用語が日本語にでもなったのかな......?)

 

そんなこんなでとりあえず『今日のところは危機を乗り越えた』と大喜びしていた俺であったが......

 

 

 

 

_______________________________________________

 

「まさか貴様等が蘇っていたとはな......

大人しくそちらで言うところのヴァルハラとやらで眠っていればいいものを......」

 

 

背筋の震えが止ならないっす......

 

歳の頃は40に差し掛かった辺りだろうか......

多少小じわの目立ってきた顔立ちながらもその表情は引き締まり凛としている。

かの串刺し公の眷族を背後に従え、

確かな強い意志を持ってしてその隻眼でこちらを見据えてくるその人物は......

 

 

 

アイエェエエエ?!!!インテグラサマ?!!!!インテグラサマナンデ?!!!!

 

インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシングその人であった。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

ウゥッ゛エグッ!ヒッグ......

 

生インテグラ様が怖すぎる件について。

 

いやまぁ、確かにね?

 

確かにHELLSINGの世界だからいる可能性はあったし、正直なところをいえば俺も忘れていたんだけどさ......

 

何かネットで二つついてると噂のハインケル君までいるし......(失ってしまった俺からしてみれば羨ましいことこの上ないが)

 

 

てか、うわマジか......

あの人たち深海棲艦が跋扈する中イギリスを脱出してきたのか......

まぁ、あのインテグラ様ならやりかねないっちゃあやりかねないけどさ、HAHAHA⤴︎ ⤴︎

 

 

うん、現実逃避もこれぐらいにして挨拶を返さねば(内心とはいえ、誰も(元)男の泣き顔なんぞ見たくはないだろうし)

 

(お会いできて光栄です。インテグラサマ......

後セラスたんにも挨拶せねば(使命感))

「おぉ、これは!

王立国教騎士団機関長インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング卿ですな。

再び合間みえることが出来て歓喜の極みだよ。

 

そして婦警......

いやぁ......これは今の君には失礼な呼び名であると言えるか......

 

吸血鬼セラス・ヴィクトリア」

 

失言回避!!

マジでなぜ、少佐フィルターは事ある毎に煽りが入るんだ?(て言うか端の方の席に座ってる役人?の男性がいるんだけど何か猛烈に具合が悪そうだ......もしかしてインテグラ様の威圧感に当てられたのかな)

などとふざけたことを考えていると......

 

 

「御託はいい、

まさか15年ぶりに出てきてただ人類のために戦いますと言うような輩ではあるまい。

ましてや、新たなる敵と言う名の貴様等にとってのまたとない御馳走をチラつかされた状況でな。

貴様等はこの新たなる世界で、一体何を成そうとしている......?答えろ............!」

 

はいぃぃぃぃ!!!!!

答えます!答えます!

何か漫画本編と違って15年の月日がたっているせいか、静かな威圧感?的なものがあって余計に怖いっす......。

 

(あ、いえ、あの、そのぉ、なななんて言いますか!

俺、あ、いぇ、!!ワタクシめの目標と致しましては、

戦争に無事勝利して平和な世界を謳歌するのが目標と言いますか......!

そのために、勝てるよう努力している所存であります!!)

「私の、そして我々の成すこと......

そんなことは分かりきったことだ。

十重二十重に屍を築き上げた闘争......

その先にある歓喜を無限に味わうために......!!

そのために我々は準備を続けているのだよ」

 

「ッ......!

そうか......それが貴様等の道なのだな?」

 

そう言いつつおもむろに懐から葉巻を取り出しふかし始めるインテグラ様。(あの、ここ一応禁煙ッス......)

 

まぁ、多少さっきより威圧感が増した気がしないでもないが、おかしなことにはなっていないと思われる。

......セラスたんが般若めいた表情で歯を食いしばってるけど............

 

 

うん、現実逃避をするのはやめよう......

 

普通に勘違いされてるっ、てか第一印象最悪だわこれ!!!!!

なしてそうなった?!!!!

 

しかもだよ!!

二人とも、二度の地獄(・・)を切り抜けてきたせいか、殺意の質がすごいんだわ!!鋭いんだわ!!!!!

 

え?

前世一般人の、お前に殺意の質なんて分かるのか?だって?

じゃあ俺と変わってここで受けて見ろよ!!

はっきり言って、今恐慌状態に陥っていない自分には感動すら覚えるレベルだよ!!!!!

 

佐々木提督は提督の集まりがあるとかなんとかで、別の会議室に行っちゃったし......(提督達が移動する際にハインケルは舌打ちしながら出ていったからまだマシな状況だけど)

 

って大丈夫かなあの人。

入ってきた時からずっと具合が悪そうな男性役人が、気がついた時にはもう死人のような顔色の悪さでガタガタと震えているんだけど......

一歩間違えたら自分がああなっていたかもしれない。

あの二人の威圧感は凄かったからなぁ.......

 

それに気がついた他の人達が医務室に連れていこうとしてるけど動かないし......

 

嗚呼、おいたわしや我が同胞(カメラード)......

 

だがそれと同時に俺の脳内には天才的な解決策が浮かんできた......

 

(これはチャンスなのでは......?)

 

ここで、彼を介抱してあげればミレニアムの少佐とは違うじゃ〜ん。てな感じで好感度爆上がりになるんじゃない?

 

下心があることは認めるが、逆に言ってしまえばここで印象の改善に努めなければ非常にマズイことになるのは火を見るより明らかだ。

 

幸いにしてこのマキナボディ、見てくれはいいのだ。

きっと柔らかさ(・・・・)を意識して微笑みを浮かべれば慈母のごとき表情になるに違いない。(少佐もヤバめのセリフ吐いてなければ、顔&声音の優しげなおっさんだし)

 

いや、違う。

努力するのでは無い、やらねばならぬのだ!!

 

俺はできる限り柔らい表情を意識しながら、男性役人の元へと歩み寄っていく。

威圧感を与えぬよう、歩調を緩めることも忘れない。

 

「あ、あぁあああ......!!」

が、男性役人は俺を目にした途端椅子からずり落ちた。

余程の恐怖感からか足腰が思うように立たないようで、そのまま尻もちを着きながら後ずさりしていく......

 

こりゃ相当重症だな......誰彼構わず怯えるなんて............

 

と、後ずさりしていた男性役人であったがついに壁についたようだ。

うん、とりあえずあのまま後ろも見ずに動いてたら危なかったし結果オーライかな......?

 

壁についてもまだなお下り続けようとする男性役人を安心させるべく、俺は努めて優しげな声音で語りかける。

 

(そんなに怯えなくても大丈夫ですよ。

すぐに医務室まで連れて行ってあげます)

「なぁに、

心配はないさ。

すぐに向こうへお送りして差し上げるとも」

 

俺がそう言いつつ手を取ろうとしたところで......

 

 

 

「うぅううう......

ああぁあぁああ゛あぁあ゛あぁあ!!!!!

 

男性役人は突然叫び出すと、胸元を掻きむしるように探り白銀に輝くそれを取り出した。

 

HELLSING経由でミリタリーにハマった俺だが、ミリタリーに興味の無い人でも知っているであろう、それ(・・)

 

大口径拳銃デザートイーグル

 

(は?)

 

ドォン!!

 

至近距離から発砲された弾丸は確かな殺傷力を持ってして......

俺の顔面に直撃した。

 

視界の端で液体が舞うと共に体の重心がグラりと傾く......

 

あぁ......

俺、このまま死ぬのかな......

 

 




悲報!!
主人公、凶弾に倒れる!!!!!
主人公の運命やいかに!!

次回マキナ死す!!
デュエルスタンバイ!!!!!



......男性役人がなぜああまでなって、主人公を恐れたのかについてはこの後の回で出そうと思います。

それでは次回お楽しみに!!


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閑話その1大博士(グランドプロフェッツォル)

どうも〜
何か今日は深夜テンションで書いた結果やらかした気がしないでもない投稿主です。

深夜テンションは強いけど弱いんですよねぇ......(矛盾)

それでは本編をどうぞ!!


轟音が響き渡り実験室が揺れる。

 

ビルの鉄骨程の強度がある船体骨格が軋む音が聞こえる。

 

水素ガスへと引火したのだろうか、轟々と音を立てて全て(最後の大隊)が燃え落ちて行く音が聞こえる。

 

(まだだ!!

まだ、こんなところで終わる訳にはいかない!!)

 

天井から衝撃によって細かい破片が降り注ぐ中、50年にも渡る研究の成果を詰め込んでいく。

 

まだ、終わる訳にはいかない......

 

全ては研究のために.........

 

全ては追求のために............

 

全ては科学のために......!!

 

 

 

そんな最中に現れた一人の

少年(執事)......

 

 

少佐殿より人生最後の賭けの手助けをして頂きながら、その絶好の機会をものにすることの出来なかった出来損ないの、失敗作。

 

素体は良いものであったが所詮は欠陥品。

最早眼中にもなかった筈であったソレ(・・)の放った言葉はこの私を激怒させるには充分すぎるものであった。

 

 

『駄目駄目、博士......

往生際は良くしなければ、

ナチの残党の残党(・・・・・・・・)なんて、笑い話にもなりゃしない』

 

『あんたも立派な出来損ないさ、博士』

 

あんたも、あんたの作ったモノも全て(・・・・・・・・・・・・・・)この僕も』

 

私の作ったモノ......私の探究してきたものが出来損ないだと......?

 

茶番劇も終わった(・・・・・・・・)。役者も消えなければ......そうだろう?大博士(グランドプロフェッツォル)

 

 

茶番だと......?

誰が?

何が?

この私が?

研究が?

 

それとも......

 

 

『一夜一幕の茶番劇さ......

この戦も、この世の中も』

 

『僕は......

僕はその中で、できるだけいい役を演じたかっただけさ』

 

 

『ひっどい末路さ......

みっともないよねぇ............』

 

 

少佐殿の大隊が............?

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

私は少佐殿の副官に任命されて以来、少佐殿の期待には最大限の努力を持ってして応えようとしてきた。

 

 

兵器を改良するように命じられれば元の数値の数倍の成果を出してみせた。

 

少佐殿がお食事を御所望なのであれば腕によりをかけて作り上げた。

 

そして......少佐殿が、人造吸血鬼の製造をお望みであったのであれば日夜研究を怠る日はなかった。

 

 

 

だが、今日の私は違った......

 

今日、初めて少佐殿のご意向に反したのだ。

 

「何者かを打ち倒しに来たものは、また何者かに打ち倒されなければならない」________

 

確かにそれは少佐殿のご意向ではあったものの、私はそれに従う訳には行かなかった。

「まだ、アーカードを超えていない」

「まだ、世界中全てに私の研究成果を提供していない」

だからこそ私は、ここで死ぬ訳には行かなかったのだ。

 

だが少佐殿は許してくださった。

 

私の執着心を許してくださったのだ。

 

だからこそ私は許せなかった。

 

だからこそ私は激怒した。

 

 

私の研究を茶番劇と称したのみならず......

 

 

少佐殿の大隊を馬鹿にする目の前の欠陥品に

 

 

『黙ァれぇ!!』

 

 

 

ヤツに吸血鬼化施術を施した際に、全ての大隊員に埋め込んであるチップも埋め込んである。

これは擬似アーカード因子を含むと共に記録装置、GPS、更には有事の時のための発火装置まで着いている。

 

発火装置を起動させようとしたところで異変に気がついた。

 

 

右脚の踏ん張りが効かない。

 

(ま、まさか......

切断された......?!!!!)

 

視界の端で右腕が宙を舞った。

 

 

 

最早この私にできることは何も無い。

 

 

瀕死の状態とはいえ、

ヤツは吸血鬼で私は人間。

 

勝てる筈もなかった......

 

いや、

果たしてヤツが人間であったとしても勝てるかどうかは怪しいところではあるが......

 

 

冷静な思考とは裏腹に、私の口はこの期に及んで意味をなさない呻き声をあげるばかりだ......

 

『ぐ、おぉおおおお!!』

 

『可哀想なミナ......』

 

『退場するんだ、お前たちも......

この俺も』

 

 

最後に見た光景は落下する瓦礫と燃え盛る研究室であった。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

沈んでいた意識が急浮上する。

 

どうやら随分と深く考え混んでしまっていたようだ。

 

 

 

確かに私はあの男の記憶と人格を引き継いではいるものの、それだけであってあの男本人ではない。

 

だが、時々考えてしまうのだ。

 

最後の最後で少佐殿のご意向に反してしまったことを......

 

その、せっかくの機会を活かすことができなかったことを......

 

 

 

ふと、目の前の施術台に横たわる一人の艦娘へと目が行く。

 

少佐殿亡き今、我々ミレニアムを指揮する唯一絶対の主......

 

 

記憶の中の少佐殿の面影を強く残す、我らが代行指揮官殿

 

 

 

普段は獲物を狙うかのような、不敵な笑みを浮かべるその目も......

 

不気味の谷すらも克服した造形美も......

 

今はあどけなく緩んでいる。

 

 

「主任、

診察道具を持ってきました」

 

 

ッ......!!

 

 

(いま、私は何をしようとしていた......?)

 

 

私の助手の研究員妖精の一人が診察道具の箱を抱えて入室の許可を求めてきた。

 

 

それに対する私はといえば今の体勢は、人によっては事案にしか見えないだろうものであった。

 

 

私は今、代行指揮官殿の上に馬乗りになっており

その代行指揮官殿はといえば、その胸元をあられもなくさらけ出している。

 

距離が近い......

少し動けば触れてしまいそうな距離には初々しい唇が存在した。

 

(私は......代行指揮官殿を性的に襲おうと......?)

 

思考がグルグルと頭を駆け巡るが、熱にうかさせれた思考回路ではまともに考えることすらできなかった。

 

ドンッドンッドンッ!!

 

「主任〜?」

 

 

扉の向こうから再度、私を呼ぶ声が聞こえた。

 

 

 

一気に頭が冷えた気がする......

 

その、声に今度こそ正気に戻った私は慌てて代行指揮官殿と私の身なりを整え、入室を許可したのであった。

 

 

 

あの時、

代行指揮官殿へと抱いた思いには目を背けたまま......

 

 

 




皆の者......
百合は好きか......?

私は好きにした......
君たちも好きにするといい。


それでは次回お楽しみに!!


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第十話あなたを器物損壊罪で訴えます!!

どうも〜
若干夏バテ気味で調子の出ない投稿主です......

夜寝る時に窓を開けねばとは思っているのですが、吸血鬼化したナチの武装親衛隊員(若ウォルターでも可)が入ってこないかビクビクしております。

それでは本編、どうぞ!!


視界が徐々に傾き、体が重力に従って倒れていく......

 

(あぁ......

二度目の人生、あっという間だったけどそれなりに楽しめたかな......)

 

俺は恐らくこのまま地面へと全身を叩きつけ死んでしまうのだろう......

 

だが、俺には不思議と恐怖心などはなかった。

一度転生を経験した身であるのが所以になるのかもしれないのだが......

 

そうして来るべき死を覚悟して......

最期くらいは笑って死んでやろうと薄く微笑みを浮かべながら死を待っていたのだが......

 

 

ん?

おかしくね......?

 

俺なんでまだ死んでないの?

 

 

試しに左脚を後方に下げてみればあら不思議!!

 

そのまま体勢を立て直してしまったではありませんか!!!!!

 

 

 

(え......?

マジでどゆこと?

ハッ!!もしやこれがゲルマン式黒魔術か!!(ヒムラー感))

 

などと阿呆を言っている場合では無い。

早急に原因の解明を......

 

 

ポタンッ...ピチャッ......

 

何か液体が顔から滴っていた。

 

......。

 

 

 

.........いや、これ絶対血だよな?!!!!

 

何か顔から吹き出してきて、皮膚を伝って垂れる感触があるし!!

 

 

うぅ〜、やだよ〜

俺、血は苦手なんだよ!!

 

 

 

だが、今顔がどうなってんのかスゲー気になるところではある。

 

だってそうやん?!!!!

これからテレビ出演が控えとるんやで?!!!!

 

一応入渠では治るものの、どの程度の損傷具合かで時間は左右されるし、なんなら期間内に治らない可能性もある訳だが......

それはいかん!!!!!

 

いや、俺だって進んで映りたい訳ではないが、ここで出演がポシャればワンチャン佐々木提督に迷惑がかかるかもしれんのだ。

大恩ある佐々木提督に迷惑はをかける訳にいかんのだ。

 

 

そんなこんなで勇気を振り絞り顔に手をやってみたのだが......

 

ヌチャリ......

 

 

ンヒィイイッ!!!!!(恐怖)

 

 

滴り落ちる液体の感触が手袋越しにも伝わってくる。

 

恐る恐るその手を目の前に待ってきてみれば視界に映るるのはそれなりに高価であろう上質な手袋。

 

その優美な白亜を汚すドス黒い液体、

そこにべっとりとこべりついていたのは......

 

 

は?......オイル............?

 

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

 

「代行指揮官殿!!!!!」

 

俺が撃たれた。

その事実を理解したドクが即座に駆け寄ってきたが俺は内心それどころでは無かった。

 

 

 

は?オイル?

 

何故?どこから?

 

震える手を努めて抑えながらもう一度顔に触れてみる。

 

 

その手に触れた感触は......

 

前世の...男であった時の硬質的な肌ではなく、

 

かと言って今世の...きめ細やかな柔肌でもなく、

 

そこにあったのは......

ただただ硬く、温かみを感じさせない......

 

金属の質感であった

 

 

 

は?まて...

 

どゆこと?

 

 

 

いまだに理解が追いつかないのだが......

 

・何か顔からオイル垂れてる

 

・ついでにオイル切れでギシギシいってる

 

・露出した金属フレーム

 

とどのつまりこれは......

 

 

 

 

俺、機械化してね?!!!!

 

......。

 

 

 

いやまって!!

どゆこと?!!!!!!!!!

 

 

なんで機械化してんの?!!!!

 

何かドクがすごい心配そうな顔で詰め寄ってきてるけどさぁ......!

 

おい!ドクてめぇ!!!!!

 

やっぱりお前が元凶か?!

おォおおン?!!!!!!!!!

 

実験室でグーテンモルゲンされた時からお前を怪しいと思っていたぞ?!!!!俺はァ!!!!!!!!!!

 

............。

 

....いや待て、落ち着け俺............。

 

いきなり人に詰め寄って疑うなど俺らしくないぞ......

 

一回素数を数えて落ち着くんだ。

 

1、3、5、7、23、28......いや違う29だ。31...37......

 

 

ふぅ......

 

 

心が安らいでいく......

 

さて、落ち着いてよくよく考えてみればドクが俺に無断でそういうことをするとは思えない。(MADだけど有能なんで報連相はできる)

 

それにもしかしたら、機械化の件については艦娘として転生した事が絡んでくるのかもしれない。二次創作作品でもそういった世界観もちらほらと見受けられた訳だし......

 

となると今回に至っては完全に俺の早とちりとなるわけだ。

まぁ少佐フィルターのおかげで俺のブチ切れマックスは表に出ていないとは思うが......

 

 

 

 

はァー......!!

 

 

自分の安全が確保されると今度は無性に腹が立ってくるのが人間の性だと思う。

 

だってそうやん?!!!!

俺、そこのソイツに撃たれたんやで?!!!!!!!!!

 

これで撃たれても笑って許せるようであればそれこそ、聖人ジャンヌ・マキナ爆誕の瞬間である。

 

 

何故かインテグラ様も他の人達も遠巻きに見てるだけで助けてくれないし......

 

会議室になんとも言えない微妙な空気が漂う中......

 

「ッ、アゥアアアアアア......」

 

何か男性役人が顔面蒼白で言葉を絞り出そうとしていた。

 

まさか本当に当たるとは思わ無かったのだろう。

 

確かに驚いたが、俺だって別に一回二回のゴタゴタで人を殺すような鬼畜でもない......

ここで素直に謝罪するのであれば、普通に許してあげるのもやぶさかでh「ば、......ッバケモノめッ......!!!!!」

 

............はァ?!

 

(おい!コラクソジジイ!!!!!

お前言うに事欠いてそれか?!!!!

ていうか化け物ってなんだ!!化け物って!!

お前まさか今流行りの?艦娘差別主義者か?!!!!)

「失礼なことを、言うもんじゃないぞ?

私はしっかりと人間だよ...」

 

(うん...確かに艦娘の力が怖いのは分かるけどさ?

結局は全て力の使い所に帰結するとは思うんですよね......

力は正しい方向に使えばより良い未来を迎えることができる。

ていうかさも艦娘をヤバい化け物扱いしてるけどさ......

艦娘にだって人間の感情や心みたいなものがあるんだよ?

化け物なんて言われれば普通に傷つくし凹むんだよ?

怨念なんて霞みたいなもん食ってる深海棲艦と違ってこちとらもう少し文化的な生活をしておりますしオスシ)

「人間を人間たらしめているものはただ一つ......

己の意志だ。

海域を魂の依代とし、他者の怨念を取り込み続けなければ生きていけないような......

深海棲艦のような憐れな化け物と、

あんなか弱いものと一緒にするな」

 

(というかいくら体が戦争狂いの武装集団、ミレニアム旗艦Deus Ex Machinaに憑依したといっても根本的な平和を愛する、元日本人としての意思は変わってない......と思う。

力の使い方を誤らない限りは俺は化け物と呼ばれる筋合いはないと言うわけだ)

「私は私の意思がある限り、

たとえガラス瓶の培養液の中に浮かぶ脳髄が

私の全てだったとしても......

きっと巨大な電算機の記憶回路が、

私の全てだったとしても......

私は人間だ。

 

人間は魂の...

心の、

意思の生き物だ...!!」

 

(というかさっき散々意思について語ってたけどさ?俺って所詮TS転生の部類に入るわけだけど、まさかイケメン提督に惚れてメス堕ちしたりしないよな?何かこの男性役人よく見たらスゲー渋めのイケおじなのである。(思考がそれてる)まぁTS娘×男性もののSSはどうにも性癖に刺さらなかったんだけどさァ...?)

「たとえかの者達が幼い少女の姿で微笑みかけようとも

根本的な本質は全くの別物と言ってもいい...」

 

(というか俺もせっかく転生するんだったらイケメン提督に転生して艦娘ハーレムを作り゛だ がづ だ!!!!!きっと夢のような日々が待っているんだろうなぁ......

まぁ、今となってはもう望めないことだけど)

「羨ましいね、眩しい、美しい。だからこそ愛しく!!だからこそ憎む!!あぁ!!そうだとも!!!!!だからこそ敵だ!!敵に値する!!」

 

(だとしても一応このイケおじはブラックリストに入れとくか......それに今日はドイツ艦娘との親交を深める大切な日でもあるのだ)

「私は再び宿敵を見つけたぞ。

なに、何度だって諦めんさ。そして今日は記念すべきその第一歩となるわけだ」

 

 

さて、そこまで話して男性役人の様子は......

 

「カヒュー...ッ!!カヒュー...ッ!!!!!」

 

何か呼吸困難になってるんだけど?!!!!!!!!!

これホントに大丈夫?!!!!!!!!!!!!!!

 

 

いぃいい、やまてててて、おぉぉぉ落ち着け俺ぇえ!!

こういう時はチョコを食わせたらいいんだっけ?!!!!

 

ポケットに山ほど入っていたことを思い出した俺が咄嗟にポケットからチョコレートを取り出そうとした瞬間、

 

「......ッ、捕らえろ!!」

 

グラ様の鋭い一声が飛んできて捕縛されたのは.......

 

 

まさかの俺でした......

 

 

どゆこと......?

 

 




悲報、主人公身柄を拘束される。

あれれ〜また僕何かやっちゃいました?



それでは次回、お楽しみに!!


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第十一話マキナちゃんの暗躍(笑)

どうも、最近夏の暑さに磨きがかかってきてますますやる気の出ない投稿主です。

いや〜頑張ってはいるんですけどねぇ?
あれです!!扇風機に摩訶不思議な魔力があるからいかんのです!!!!!(錯乱)

追記:前話にて1件の誤字報告を受けました。ご報告ありがとうございました!!

それでは本編どうぞ!!


「全くもってとんでもない事をしでかしてくれましたなあの男は!!

他国の艦娘を銃撃?!下手をうてば国際問題ですぞそれは!!何より代行指揮官殿の玉肌を傷つけたことが一番許せませんな!!」

 

そう声を荒らげながらドクは手術道具を準備していく。

 

 

 

あ、どうもマキナです。

 

会議室で銃撃を受けてから2時間ほどたっている。

 

とりあえずまぁ当然顔面破損したわけだし修理が必要ってんで、一回帰してもらうことができたんだけどさぁ......

 

当然テレビ出演は二日後の番組へと延期、その他関係各所諸々でスケジュールのズレが生じたらしい。

アイツマジでロクなことしねぇーな?!!!!

 

何より俺への被害がヤバかった。

いや、顔面破壊されたこともそうなんだけどさ?

心的被害がシャレにならなかったんだなぁー!!これが!!!!!

 

まずグラ様に詰め寄られたこと。

 

俺なんも悪いことしてないのにいきなり捕縛されたからビックリしたよ?!!!!

 

何かその後グラ様が俺の胸元をまさぐってきてさ?

いやーんグラ様ってば大胆!!

確かに作中男勝り(吸血鬼の大軍相手に「来い、戦ってやる」とか言うのを男勝りで片付けてもいいのかについては甚だ疑問ではあるが...)なグラ様ではあったがここまで積極的的にグイグイ来るものかと思ってたらグラ様の御手はコートのポケットへ、そのまま中に入っていたルガーを引きずり出して眉をひそめていた。

 

うん。

俺は決して鈍感系勘違い主人公じゃないのでわかるよ?

 

多分グラ様は会議室に拳銃を持ち込んだことを咎めようとしたのだろう。(あの役人は知らん)

 

え?なんでバレたかって...?

 

ほら〜そこはあれだ!!

野生の勘というか、立っている時の体の重心というかそういうのだろう。

何か昔そういうのを某死神名探偵が出てくるアニメで見た気がする。

 

 

え?

ルガーはどうしたのかって?

もちろん俺の貧弱コミュ力と少佐フィルターを総結集して返却してもらいましたよ!!

 

いやぁ、マジで返してもらえて助かったわ!

もしこれで少佐が戻って来た時に「あれ?俺の愛銃どこいった」なんてことになったら今度こそミレニアム大隊一同に袋叩きにされる未来が見える:(;゛°'ω°';):

まぁ、そんなこんなでグラ様問題は解決したんだけどさ〜......

その後の処理がま〜た大変だったんだよ。

 

騒ぎを聞きつけた佐々木提督が一瞬俺の顔を見て唖然とした後に泣きながら抱きついて来るしさ(前世魔法使いにはキツいっす)

 

ミレニアムに戻ったら今度はツェッペリンⅡが泣きながら抱きついて来るしさ?

 

何かツェッペリンⅢはStg44(突撃銃)片手にどこかに行こうとするしさ。

 

ドクも大尉も苦虫を噛み潰したような表情でワナワナと震えてるしさ。(てか大尉、お前さん表情筋動かせたんか...)

 

ありていに言ってしまえばカオスのごった煮状態だったんだよねぇ......

 

 

 

 

 

これが今までの回想シーn...キュイーン!!

 

「では、始めましょうか」

 

お、どうやら治療が始まるようだ...って、ちょっと待てドク、その右手に持つものはなんぞや?

 

いや待てマジで待て、

お前その格好(血濡れ白衣)で丸ノコ片手に歩み寄ってくるとかマジでホラー以外の何物でもないから!!!!!

 

ちょ、まッ?!ヤメロォオオオ!!!!!

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

 

「なるほどそのようなものが!!

やはり代行指揮官殿の発想力には素晴らしいものがありますな!!!!!」

 

「なに、そこまで賞賛するほどのことでもないさドク」

(だって考えたの俺じゃないし......)

 

 

 

いやぁ、あれなんよ。

 

結論言うと視覚情報ほど怖くはなかったわ。

 

何かゴリゴリ削られるような感触があるけど別に痛いとかそういうのもなかったから、暇つぶしにドクと色々と雑談していたという訳だ。

 

そこでそれとなく、この世界のいわゆるアルペジオ方式の艤装ではなくてゲーム本編の水上スケート方式の艤装なんか作れないかな〜?と、聞いてみたら案の定ドクはキラッキラとした目で食いついてきました。

 

ついでに表情は口元が耳までつり上がって完全にMADスマイルだけど......。

 

お、おう...君が幸せそうで俺も嬉しいよ(遠い目)

 

 

 

 

「それはそれとして代行指揮官殿......」

 

ん、どした?

何か急に冷静になられると逆に怖いものがあるよ...?

 

 

「会議場にて代行指揮官殿に対して銃撃を行った例の役人ですがどうにもきな臭いものを感じましたが......」

 

(うん?アイツのこと?

そりゃあ俺が思うに十中八九アイツは......)

 

「あちら側の人間で間違いはないと思うぞ?

まぁ、最も本人は利用された形に近いと思われるがな?」

(うん、多分アイツは艦娘差別派の人間だと思うが、俺を撃った時の反応から察するに多分そこまでガチの差別派じゃあなかったと思うんだよね。それが故に他の高圧的な差別派から脅されて「上手く利用されたんじゃないかな?」というのが俺の考えだ)

 

「全く大した歓迎じゃあないかね?ドク」

 

「そうですなぁ.....

それで、代行指揮官殿はどうするおつもりなのですかな?」

 

え?どうするって、そりゃあもちろん.......

 

「直通私自らが出向こうと思っている。

くれぐれも提督殿には内密に頼むぞ?」

 

殴り込みに決まってんじゃん(暗黒微笑)

 

今回被害に遭ったのは俺だけであったがこの先他の艦娘に被害が及ばないとは限らないので、俺が直接乗り込んで成敗してやろうという訳だ。(佐々木提督に伝えたら恐らく心配してしまうだろうと思うので、たいへん心苦しくはあるが佐々木提督には今回の殴り込み計画を伏せてある。(幸い、佐々木提督は会議、視察でしばらく戻って来れないそうなので俺は比較的自由に過ごせるというわけだ))

 

「なるほど、了解しました 代行指揮官殿。

では都合の良いように日程を組んでおきます」

 

うんうん、ドクは今日も優秀なようだ。

まぁもう夜遅いからどんなに頑張ってアポを取ろうが会えるのは明日になるんだろうなぁ......

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

「これで元通りです。

修繕前とも見劣りしないキレイな仕上がりを心がけました」

 

 

 

...うん、ハッキリ言おう.........。

 

 

ドク、スゲェエエエエエ!!!!!!!!!!

 

 

え、いやほんとお世辞抜きで達人技としか言えないんだけど......

 

弾丸の直撃で歪んだフレームも、着弾時の衝撃でちぎれた皮膚なんかも全部元通りになってる。

 

 

うん、これは文句なしに完璧とも言って良い仕上がりだらう。

 

流石はドク、

パーフェクトだ大博士。

 

「感謝の極み......!!」

 

 

 

 

 

 

 

さて、夜遅いし今日のところは自室に戻るかなぁ......

 

 

って、あそうだ!!!!!すっかり忘れてた。

 

(俺、欧州いるうちにフランス料理食べに行きたいから上手い具合に見つけといて〜)

「ドク、そろそろ私の好物を味わっておきたいと思っていてね?上手く探しておいて貰えると助かるよ。

そうだな、場所はフランス辺りで頼むぞ?」

 

そうなのだ、俺は昔から食に糸目はつけないことで有名な生粋の美食家(自称)だったからな。

ヨーロッパにいるうちに色々食べておきたいと思っていたわけだ。(伊生前に行った、独ドクが出してくれる、英( ´-ω- )フッ)

 

そんなわけで俺は今猛烈にフランス料理が食べたいというわけだ。

流石にふざけたことを言いすぎたかと若干後悔しながらドクの顔を見つめて見ればドクは歪んだ笑みを浮かべてただ一言、「おまかせください、代行指揮官殿。私が最適な場所をピックアップしておきます」と応えたのであった。

 

あれ?俺本当にダイジョブ?〇されたりしないよね?

 

まぁ、細かいことは考えても仕方なし......かな?

 

さ〜てと、言うこと言ったし自室に戻るか!!

 

 

_______________________________________________

 

 

sideドク

 

「こちらに来てからの長きに渡る情報収集、新型の艤装、あの役人、そしてフランス......

なるほど、代行指揮官殿が何をなそうとしているのか何となくではあるが見えてきたな」

 

 

 

流石はあのお方_____少佐殿の代行と言うべきか。

 

私自身ここまでのヒントを提示されるまで全てを把握することは出来なかった。

 

まさに稀代の策略家、そう呼ぶに相応しいお方であろう......。

 

(さて、代行指揮官殿に失望されぬよう私も頑張らねばな)

そんなことを思いながら、私は1冊の本と、タブレット、秘匿通信の可能な無線機を取り出し、

 

『現在の人類勢力図』、『深海勢力図』、『V1ロケット発射基地の位置情報を記した地図』を見比べながら今後の動きを思案するのであった。

 

 




おい、ちょっと待てドク?!!!!
お前さん一体何をする気だ?!!!!!!!!!

主人公への勘違いは加速して行きついにはとんでもないところに......?



それでは次回、お楽しみに!!


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第十二話あだ名をつけられたことはありますか?僕はないです

グラ様、役人、主人公、ドイツ艦娘、その他これから出てくるキャラたち、etcetc...

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!!!!!!!!!書くものが多い!!戦線を広げすぎた!!!!!(大戦末期のドイツ軍かなんかですかねぇ?!!!!僕は!!!!!)ウチキリハ!ウチキリダケハサケネバ!!

それでは本編どうぞ


「お茶をお持ちしましたわ♡込めたのはもちろん...

あ・い・じょ・う、ですわ//」ムニムニ

 

 

どうもマキナです。

俺は今、人生の中でも数回味わうかどうかというレベルの屈辱と不愉快さを味わっている。

 

 

だって普通イラッとくるやろ......

 

 

「アルトナー様ァ♡」

 

目の前でイケメンと美女がイチャついていたら。

いや、正確に言えば画面の前でだが......

 

時は2〜3時間時間ほど前まで遡る。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

昨日一悶着あったもののその後何事も無かったかのように眠ることが出来た俺は比較的気持ちの良い朝を迎えることが出来たのであった。(俺こんなに図太かったかな)

 

 

前世の俺であれば起床後にシャワーを浴びるのが日課であったがさすがに今世においてはその習慣は行っていない。

というか下着以上脱いだことがない。

前世童貞の俺にはなかなかきついものがあるのだ(どうやらこの体は代謝がないらしいので風呂に入らずとも綺麗なままである)

 

パジャマからいつものSS軍服...ではなく白スーツに着替えた俺が次にするべきことはそう、朝食である。

 

いやぁ、ディナーが美味けりゃブレイクファーストも美味い!!さすがに和食は出ないものの朝食ではパンとシリアルが出てくる。(最初奥の料理が食べたいけど立っていいのかどうかわからず立ち往生していたらドクに体調不良による食欲不振を疑われたのはいい思い出である)

 

そんなこんなでドクに入れてもらったコーヒー(これがまた中々に美味い)を片手に何故か自室に置いてあった「我が闘争」(もちろん貧乳派とは...という部分に付箋を貼っておいた)を読んでいたのだがそこでドクに告げられた言葉が「アポが取れました」という一言であった。

 

うん、まさかここまで早くアポが取れるとは思わなかったものである。

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

それがおよそ2〜3時間前の出来事だ。

 

さすがに直接会って話すのはリスクがあるとの事だったので秘匿回線によるビデオ通話を行うそうだ。

場所はHELLSING第四巻にて少佐がビデオ通信を行っていた部屋で背後には巨大な鉤十字(ハーケンクロイツ)の垂れ幕がかけてある。

 

 

そして俺が目線を向ける画面の向こう側にその人物は現れた。

 

「やぁ、はじめまして。私の名はアルノルト・アルトナーだ」

 

「これはご丁寧にどうも...私はDeus Ex Machinaこのミレニアムで指揮を執っている」

 

「それで今日の本題なのだが...」

 

身長185程度の長身にキリリと整った顔立ち、よく手入れされてると見える黒髪の短髪をオールバックに固めた顎髭の似合う男......端的に言ってしまえばイケメンという(イケメン提督として転生できなかった腹いせ的に)打破すべき存在であったわけだ。

 

 

いや、別にイケメンだからといって無差別的に嫌っている訳では無い。それを言ったらイケメンを見る度に呪詛の言葉を垂れ流すという大変面倒臭い上に非生産的な行為に勤しまねばならなくなってしまう。

 

 

俺がそこまでしてこの男を憎む理由はイケメンだからでは無い...そうではなくてだな......!!

 

 

 

「アルトナー様ァ♡」ムニムニ

 

押し当てられ潰れる果実

 

その雪のように白い肌を朱に染め潤んだ目でかの怨敵を見つめるいかにもアーリア的な美人秘書......

 

それを鬱陶しそうに押しのける(恐らく満更でもないのだろう)手の薬指には指輪をはめている。

 

しかし美人秘書のその白魚のような指先には指輪は付けられていない......

 

 

はい!!ギルティ!!!!!

判決は死刑!!死刑!!死刑!!死刑死刑!!死刑だァ!!!!!

 

 

お前既婚者だよな?!!!!

何美人秘書といちゃついてんだ!!!!!オォオオン?!!!!!!!!!

 

総統閣下が見ていなくて良かったな!!もし見られたら即座に降格していたところだったぞ......!!!!!

 

 

 

 

...はぁ、もういいわ.........既婚者だろうが子持ちだろうが存分にイチャついて結構...。

そのかわりお前のあだ名今日から*1ゲッべルス!!これ決定事項な!!!!!

 

 

 

「...といった感じで進めていきたいと考えております。何かご意見がお有りですかな?」

 

あ、ごめん...なんも聞いてなかったわ......。

 

意見もクソも無いよ!!だって聞いてなかったんだもの。

いや、まて!落ち着け!!!!!

 

俺は艦娘に転生してから幾度となく続けてきたコミュ力シュミレーションの成果を今ここで発揮すべき時なのだ!!!!!

 

「とは言え、口のみと言うのもあれだろう......紙媒体で今の内容をまとめたものは無いのかね?」

 

 

うん、じつに完璧な受け答えと言えるだろう。

 

なんせこのマキナボディ、無駄に高性能なので覚える意思さえあればなんでもぽんぽんと覚えていけるのだ。(正直いってこの能力は前世に欲しかった...)

 

 

「なるほど、確かにそれもそうですね」

 

 

ゲッべルスがそう言いながら手元のパソコンを何やら操作すると、こちらにあった機械が動き出した。

 

 

 

あれもしかしてファックスじゃね?!!

うわぁ!!なっつ!!!!!最近マジで見なくなったな〜

 

 

印刷が終わったようだ。ドクがその書類を手渡してきたので試しに読んでみたのだが......

 

 

 

ダメだ、ドク。わからん

 

 

 

いや、違うのだ。

文字が読めないわけじゃないんだ。

 

貴女だの麾下だの甲だの乙だの訳のわからん単語の羅列に見ただけでアレルギー反応を起こすような政治用語が大量に並べられていてはっきりいって俺のキャパシティを軽く超えてきたのだ。

 

 

ま、まぁ...こういう時は......

 

 

「ふむ、なるほどな......君はどう思うかね?ドク」

 

 

秘技必殺ドクエモンにマルナゲドンで*2アルゴン。

 

ドクは賢いからね〜。きっと噛み砕いて説明してくれるだろうし、俺のメンツも保たれるというわけだ。

 

 

 

 

「ふむ。私が見た限りでは問題があるようには思えませんな。むしろここまでの高待遇だと、逆に裏を疑ってしまうレベルですね」

 

まぁ、ドクが問題なしって言うなら多分問題はないのだろう......と、思う。

 

かろうじてギリギリ読めた部分には何かこちらを支援する的なことが書いてあったし。

 

とりあえず書類にサインしてシュレディンガー准尉に持って行ってもらおう。

 

(ふっふっふっ(ΦωΦ)あのすかしたイケメンズラの驚愕の表情を拝むことができるぞ...)

 

 

と、思っていたのだが......例によってゲッベルスは何ら驚くことも無く飄々とした態度で書類にサインをするのであった。(・д・)チッ

 

 

これだから冷静系イケメンは嫌いだよ!!

 

「では、よろしく頼んだよ...『ゲッベルス君』」

 

とりまムカついたので俺が今の時間に考えたあだ名を盛大に暴露してやるのであった。

 

そう言った瞬間、ほんの一瞬だがゲッベルスの眉毛が動いたような気がした。

 

ハッハッハ!!どうやらあだ名の真意に気がついたようだがもう遅い!!!!!君は今も、そしてこれからもずーっと俺がつけたあだ名はゲッベルスなんだよ!!

 

 

*1
妻と子がいるにも関わらず広報部の長という立場を利用して何人もの美人女優を愛人として囲っていたらしい(投稿主がこれに関するものを本で読んだのが随分昔のため確証をもって言えないがこのことが原因で政治の中枢から外されたゲッベルスはクリスタル・ナハトにおいて官製暴動を行ったとされる)

*2
ギリシャ語で怠け者という意味




どうも投稿主です......いやァ、実の所言うとですね?
この第十二話って、未完成品なんですよね...。

なんでしょう...何度作ってもチョコケーキではなくいちごのショートケーキができて少佐を作ろうとしてもルークができてしまうようなそんな感じですね(自分は一体何を言っているのだろう)てなわけで完成版ができ次第、投稿するなり付け足しするなりしようと考えております。


それでは次回、お楽しみに!!


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許してください何でもします!!(何でもするとは言ってない)

本来は活動報告にて載せるべき内容ではあるのでしょうがより多くの方にお知らせするためにこちらの方で御報告させていただいきます。


あ、どうも投稿主です。

 

いや〜実はですね〜...

 

諸事情により今週日曜は投稿できません!!

イェイッ?

 

うん?先週の日曜からしばらく時間があったのに執筆できなかったのかだって?

 

......。

そこは、ほら...あれです......そう、

投稿主は毎週日曜以外はカエルもしくはシュレディンガーの猫になっているんです、きっとそうです。メソラシ

 

ま、まぁ...

とにかく諸事情です!!

 

というわけで何卒月曜または火曜まで待っていただけないでしょうか!!何でもします!!!!!(何でもするとは言ってない)

 

 

 

 

とりあえず投稿主がヒグマに喰われず山から生還出来しだい執筆投稿したいと思います。

 

それまでしばしの間お待ちいただけると幸いです......

 

 

(以下1000文字埋めるためのスペース)

 

①少佐の演説(冒頭のみ)

諸君私は少佐が好きだ

 

諸君私は少佐が好きだ

 

諸君私は少佐が大好きだ!!

 

SS軍服少佐が好きだ

 

オシャレコート少佐が好きだ

 

血まみれ少佐が好きだ

 

私服少佐が好きだ

 

オタ少佐が好きだ

 

ノーマル少佐が好きだ

 

最終巻の破損少佐が大好きだ!!

 

平原で

街道で、塹壕で、

草原で、凍土で、砂漠で

海上で、空中で、泥中で、湿原で、

 

この戦場で輝くありとあらゆる少佐殿が大好きだ

 

 

②ドイツ的少佐殿

まいねかまはーまいねかむいっひりーべでんくりーく......

 

 

③ドクの眼鏡

ドクのメガネは拡大鏡!!(トイストーリー2のウッディ修理シーンから着想を得ました!)

 

 

④シュレの尻尾

第七巻ゾーリン処刑シーンより、シュレちゃんにしっぽがあることが判明?!!!!付け根は気になるところではある......(もちろん学術的な意味でだよ!!!!!...そう考えると耳はどうなっているのだろう......?)

 

 

⑤大尉

大尉はわんわんお!!ご主人様はもちろん少佐殿!!!!!

50年も引きこもっていてちゃんと散歩は行っていたのだろうか......

 

 

⑥モンティナ・マックス親衛隊中将

先日少佐のルーツについて調べている時に発見したネット記事。アドルフ・ヒトラーの甥でコネによって入隊したらしいが次にネットを見にいった時には既に記事は存在しなかった......アレ投稿主が寝ぼけて見間違えただけなんかな〜

 

 

⑦チクショーメェ!!!!!

最近MG42の使い方を覚えたので部屋で1人、ノリノリでエアーアクションしていたらオープンセサミ...!!していた窓からお隣さんとこんにちは(」・ω・)目と目があって好きだと気づく訳もなく無言でお辞儀......死にたくなった。

 

 

⑧ユリニアム大隊

最近イラスト技術の向上を目指す兼投稿主の妄想を満たすべく切磋琢磨している。

 

 

⑨ビスマルク砲付きトンデも飛行船

何度描いても上手く描けん!!

てなわけで3Dモデルで頑張ってみることにしたのでしばしお待ちを......<(_ _)>

 

 

⑩大博士脅威の技術力

投稿主は1つ思ったことがあるんですよ......何気にドクって凄くね?

え...?そうは思わない?

ならばこの発明の数々を見よ!!

・史実ではつついただけで落ちたV1ロケットをアクロバット飛行可能なロケットへと昇華させた。

 

・全体のほぼ8〜9割を破損しても死の河の動きを正確に捉える高性能レーダー

 

・主力戦車レベルの強度を誇る防弾ガラス

 

・吸血鬼化という(恐らく魔術や呪いの類と思わしき)ものを科学技術の範疇に収めることに成功した

 

ドクすげー(小並感)




今回このような駄文だけの投稿となってしまい誠に申し訳ございませんでした!!!!!

投稿主の頭ん中ではもう大体の筋書きはできているんですがねぇ......文章に書き起すのがいまいちムズいと言いますか...なんと言いますか......。

このような作品ではありますが今後ともなにとぞよろしくお願いいたします!!

それでは次回、お楽しみに!!!!!


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シュレディンガーの猫のなく頃にwithドク

└( 'Д')┘ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!!!!
頭が爆発すりゅうぅぅぅう!!!!!!!!!!!!!!!

今回の話はマジでこんがらがる&オーバーヒート不可避なので、若干SOU・SOUちょっと一寸文章がめちゃくちゃかもしれません!!!!!(既にめちゃくちゃ)

投稿主の文章力タランカッターで『いまいち話が分からなかった』という方は遠慮なくお申し付けください。次回までに死ぬ気でまとめてきます!!!!!(血涙)

追記:ドクのタメ口が思ったよりムズかった......



それでは本編どうぞ!!


 

 

 

 

カチャカチャカチャ...

 

(ふむ...雨風をしのいで来たとはいえ50年以上も放置されていればそれなりにガタがきていたらしい。

 

だが......修理改修さえ行えば200km以上は問題なく飛べるはずだ)

 

 

 

ニュッ...

 

そんなことを考えていると視界に快活な印象をあたえる笑みと特徴的な猫耳が入ってきた。

 

 

人の目も(・・・・)深海勢力(アイツら)の目も届かないこ〜んな辺鄙な場所(旧V1ロケット発射基地)に僕らを送りんでこ〜んなもの(V1ロケット)を修理させて......代行殿は何をしようとしているんだろうね〜?どう思う〜?ドク〜」

 

とりあえず作業を行う上で邪魔なことこの上ないため、シュレディンガー准尉の頭を押しのけ再び思案し答えを返した。

 

 

「シュレディンガー准尉、先日代行指揮官殿が秘匿通信によるビデオ通話を行っていた男をがいただろう?」

 

「あ〜、えと...なんだっけ?エル、なんとか?」

 

全くかすりもしない返答を返したシュレディンガー准尉を横目で見ながら話を続けた。

 

「アルノルト・アルトナーだ...「そうそう!!それそれ!!!!!」......」

 

 

「で、アイツがどうかしたの?」

 

そう答えるシュレディンガー准尉に空いている方の手でタブレットを手渡す。

 

 

「ここにアルノルト・アルトナーのプロフィールが載っているのだがね...そこに書いてあるように彼は政治家であって既存の政治体制によって有事の際の初動が遅れることを嫌っている人間、部分的ではあるものの『全体主義』に近い思想を持った人間なのだよ」

 

 

「ふーん...でも60年以上前の僕ら(第三帝国)のこともあるし、あんまりウケは良くなさそうだけど?」

 

そう答えるシュレディンガー准尉の言葉に一つ頷き話を続ける。

 

「そうだろうね、だから彼は民衆がそう動くように仕向けたかった......。つまり民主的な全体主義へと移行させようとしたのだよ...かつての私たちのように(・・・・・・・・・・・)

 

 

「でも、それが出来れば苦労はしないでしょ〜?」

 

 

「あぁ、だが彼はいわゆるところの『目的のためなら手段を選ばない』人物だったのさ。人間という生き物は何か大きな脅威が差し迫っまた時に初めて団結する生き物だからね」

 

 

その一言を聞きシュレディンガー准尉は合点が言ったと言わんばかりに頷きニンマリと笑みを浮かべた。

 

「なるほどねぇ♪つまり自作自演でショーを行おうとしたわけだ!!深海勢力にちょこちょこ〜っと♪ちょっかいをかけてね!!」

 

「その通り、あまりにも大損害を与えれば連中は本気になって欧州を潰しにかかって来るのだろうが適度に損害を与えれば(・・・・・・・・・・)見せしめとしてその下手人を痛めつけるのみで済ませてくれるだろう?」

 

 

「そしてその被害者が他国であればドイツに被害を及ぼさずに国民に危機意識を植え付けて、尚且つ旧来の政治体制の初動の遅さも示すことができるってね!!

ん〜?あれれぇ?でもさぁ...今現在ある人間、艦娘の力を使っても人間にもアイツらにもバレずにちょっかいをかけるっていうのはちょっときついんじゃないかなぁ......?」

 

 

「あぁ、そうだろうね、だけど彼はそれを成し得る存在を一つ知っていたのさ。もっともこれは先日彼のコンピュータをハッキングして手に入れた資料だけどね...」

 

そう言いながらタブレットを操作してドクが表示した画像は......

 

 

「これ、60年前に少佐殿がバチカンに置いていった資料じゃない?」

 

 

「あぁ、これは少佐殿が来たるべき第二次アシカ作戦に向けて後世のバチカンが我々の存在に気づき介入しやすくするために置いていったものだが、恐らく彼は何らかの手段を用いてこの資料を手に入れ我々の存在へと行き着いたらしい。現に彼はノルウェーへと極秘で人員を送り込み引き上げ作業を行っていたようだしね。

第二次アシカ作戦終了後ロンドン市街地に大量に溢れていた瓦礫はその大部分がエディンバラの埋め立て施設へ運ばれたらしいが『その一部(飛行船の破片)が海流にのってノルウェーにたどり着いても』おかしなことではないだろう?」

 

 

「なるほど!!つまりそのアルトナーとか言うのは最初から僕らを探していたわけだ!!ん〜でもそう考えると今回僕達は完全に下手に回っちゃったってこと?」

 

そのシュレディンガー准尉の言葉に対してドクは二三言思案した後に答えた。

 

「いや、実はそういう訳でもないのだよ。我々が艦娘と艤装妖精として蘇って以来、代行指揮官殿はこの世界の情勢について調べていたらしいのだが恐らくその時にアルノルト・アルトナーという男の存在を知り『協力者として上手く誘い込めないものかと考えたのではないか』と思っている」

 

「う〜んそうかなぁ...僕には随分と行き当たりばったりに進んだように見えたけど......」

 

そんなシュレディンガー准尉の意見にドクは首を横に振り、

 

「いや、今回の接触は双方共に意図して行われたものだと思っているよ。もし今回の接触が意図されていないものだとしたら代行指揮官殿はなぜ大尉を連れていかなかったと思う?」

 

いまいちよく分からないと言わんばかりに首を傾げるシュレディンガー准尉を横目にドクは話を続けた。

 

 

「これは代行指揮官殿のスケジュールなのだがね。見たまえ、欧州で会議に参加しテレビ出演を行った後にすぐ日本国へトンボ帰りする手筈となっているだろう?今の日本国の軍事予算のほとんどは艦娘のキャラクターグッズやアーケードゲームからの徴収、イベントで得た利益などで賄われているからね、新しく配備された新型の艦娘を持て余しておく暇は無いと言うわけだ。これでは双方が会談を行う時間をとることが出来ない、つまり帰りを遅延させる...テレビ出演を延期にする必要がある訳だが、非武装とはいえ艦娘と大量の警備兵がいるテレビ局を武力的に脅して延期させるのは現実的では無いし、あちら側の思惑としてはテレビ出演を通して代行指揮官殿に全体主義への移行をそれとなく後押ししてもらおうと考えている訳だが下手に脅して中止されては元も子もないからね。となるとテレビ局をどうこうすることは出来ない...インフラも多少妨害した程度ではあまり長く時間を取ることが出来ない。となると取れる手段は限られてくるとは思わないかな?」

 

そんなドクの言葉にシュレディンガー准尉は嫌な予感を覚えた。

 

「それって、つまり...代行殿は......」

 

「十中八九ワザと護衛(大尉)を置いていき銃弾をその身に受けることによってテレビ出演を延期させたのだろうね...」

 

 

そう語るドクの声音は冷静さを帯びていたものの工具を握りしめるその右手は小刻みに震えていた。

 

 

「そして今回の取引は双方にとって利害のあるものだった。アルノルト・アルトナーは今回の一連の行動で恐らく情勢を大きく変えることが可能であり、代行指揮官殿は第三次ゼーレヴェを行う上での二カ国からの援助、そして代行指揮官殿から直々に御命令のあった新型艤装の開発のための資金も受け取ることができる訳だね」

 

 

 

「新型艤装?ま〜た二人でコソコソ何かやってるの〜?」

 

 

「まぁ、科学のための致し方ない犠牲(・・・・・・・・・・・・・)という物がどうしても絡んでくるからね、あの国は少々その辺について煩いところがあるから満足に研究ができないのだよ」

 

 

「ふーん、そういうものかー......」

 

「そんなものだよ...お、直った」

 

どうやらV1ロケットの修理が終わったようだ。

 

 

 

(さて、今頃代行指揮官殿はテレビ出演を行われている頃だろうか...?こちらも早く終わらせねばな......)

 

 

惨劇へのカウントダウンは刻一刻と迫っていた

 

 




政治はわからん!!!!!(迫真)
ここ違うよ〜、という部分があれば教えて貰えるとありがたいです......

おかしいなァ...投稿主は当初、時々戦争狂と恐れられながらも艦娘や女性提督とキャッキャウフフ♡と過ごすハートフルストーリーを目指してたんだけどなぁ......


それでは次回お楽しみに!!


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第十三話運の悪い日って度々あるよね〜、俺は毎日だけど......

ご報告......

ツェッペリンⅡ、Ⅲの名前らしきものを発見!!!!!
轟沈、炎上の報告とツェッペリンⅡの轟沈の時間がいまいち噛み合わないので別働隊という可能性も捨てきれなくはないですが......(詳しくは本編で...)

それでは本編をどうぞ!!


あ、どうもマキナです。

 

今日はいよいよテレビ出演!!!!!

バッチリオシャレしてノリノリだぜ!!イェーイ!!!

 

 

.........。

 

ッて......、

んなわけあるかァあぁああ?!!!!

 

正直なとこ今すぐ!!180度回れ右してとんずらしたい気分だわ!!!!!

 

 

だが!!

 

だがしかし...!!!!!

 

そう、問題はないのである!!

ドクがいれば大丈夫ゥ!!俺は無敵だぜ★

 

「では、行って参ります。代行指揮官殿」

 

 

そう思っていた時期が俺にもありました。

 

ドクゥ!!!!!どこへイクダー!!

 

いや、マジでどこ行くん...?

ついに俺に愛想を尽かして実家へ帰るのかと思いきや返ってきた返答は「ええ、フランスへ行ってまいります。全ては代行指揮官殿の計画通りに...」とか言い出すしさ?!!!

 

お前はどこのゲ〇ドウだ!!!!!と思わずツッコミかけてすんでのところで止めた俺を褒めてほしい......。

 

あ、もしかしてこの前フランス料理が食べたいって言ったことを覚えててくれたのかな......?

 

うん、やはりドクは有能である......。

 

有能ではあるが、出来れば今日行くのはやめてほしかったかな〜?

 

てな訳でドクがフランスへ行くのをなんとしてでも阻止するべく行動に移して見たのかだが......

 

(そんなに頑張らなくてもいいんだよ〜?)「ドク、あまり張り切りすぎるなよ?」

 

「もちろんです、お任せ下さい(適度に攻撃を入れなければ...)」

 

 

何故かドクは行ってしまった(涙)

いや、マジ今回に限っては何が悪かったのか皆目検討もつかん......。

 

つまり今回俺はこのテレビ出演を一人で乗り切らなければいけないというわけだ......チクショウメェー!!

 

「マキナお姉様〜♪」

「テレビ出演ですか......プロパガンダの常套手段ですね」

 

今回はこの二人も一緒である。

なんで?!!!前ついてきてなかったやん!!!!!とは俺も思ったが多分なにか諸事情でもあるのだろう、うんきっとそうに違いない。

 

 

て、そうそう...話が逸れるけど一つ報告することがあるとしたら......

 

この二人フツーに名前がありました!!!!!

 

うん、いや俺もね?前からツェッペリンⅡ、ツェッペリンⅢだとあまりにも名前が味気ないな〜と思ってて、暇だった時間を使ってミレニアムの資料読んでたら名前が載っていました!!!!!

 

それ以来、名前をもじった愛称で呼んでるんだけどね?それで呼んであげるとまぁ、可愛い反応を示すんだなぁ〜これがッ!!(ツェッペリンⅡの方はアルフレート・ローゼンベルクをもじってアルフと呼んでいて、ツェッペリンⅢの方はアルトゥール・ザイスインクヴァルトをもじってアルトと呼んでいる。愛称のネーミングセンスが微妙にダサい?本人が喜んでんだしこまけーこたァ気にすんな!!ハゲるぞ?)

 

「こちらが控え室となります。出番になりましたらお呼び致しますのでしばらくの間お待ちを...」

 

過去回想やらなんやらで現実逃避をしてきたがとうとう現実と向き合う日が来てしまったようだ。このドアの向こうにはドイツ艦娘達がいるらしい......。

 

よし!!

小便は済ませた!!!!!神様へのお祈りも!!!!!部屋の隅でうずくまってガタガタ震え......てたらテレビ出演出来ないのでさすがにやらないけど。

 

よ、よし......では行くぞ?Open sesame...!!(ジョージボイス)

 

ん?あぁアルト、ドア開けてくれんの?なんか悪いね......

 

 

_______________________________________________

 

sideゲルマン艦娘ズ(グラーフ・ツェッペリン視点)

 

 

「新しく艦娘が増えるらしいけどどんな子が来るのかしら?」

 

「ゆー、ちゃんと仲良くなれるかな....大丈夫かな......」

 

「僕も、そうだね...出来れば仲良くしたいかな?」

 

「ふーん、別にどうだっていいけど興味はあるわね」

 

 

私の名はグラーフ・ツェッペリン

かつてはドイツ国防海軍の保有する航空母艦であったが今は艦娘としての生を受け、今こうして再び祖国を守るべく戦っているという訳だ。

 

 

 

 

私たちの間では、つい先日よりある話題で持ちきりとなっている。なんでもかつての同盟国たる日本国(Japan)近海にて新たにドイツ艦娘が発見され、もっといえばその艦娘が『現在深海勢力によって占領されているブリテン島を奪還するための上陸作戦も可能であろう』飛行船艦娘(・・・・・)であったのだ。

 

 

当然、今の緊迫した戦況を前にした人類側に使える戦力を持て余しておく余裕などある訳もなくブリテン島奪還作戦への参加が決定され、深海勢力と人類側の力量差により手をこまねいていた奪還作戦も無事進められることとなった。

 

今回そのための会議を行うついでにドイツ艦娘ということで大衆向けのドイツ艦娘によるバラエティー(・・・・・・)番組に出演する事になり、新たに増える仲間に不安を覚えつつも楽しみにしていた私たちの耳に入ってきた一報......

 

 

『滞在初日の会議にて同席していたイギリス人官僚による銃撃を受け負傷』

 

 

この報らせを聞いた際に、私は激しい怒りとそれを上回る呆れの念を抱いた。

 

 

反艦娘派────

 

 

艦娘という一人で戦闘艦一隻分の戦力をもつ上に尚且つ、自由意志をも持ち合わせる艦娘を危険視する声から生まれた考えだが、その反艦娘派にも『戦力の中枢から艦娘を外し人間の手によって深海勢力と戦うべきである』と主張する「艦娘排除派」と『自由意志を持つ兵器など危険極まりない』とのことで艦娘の完全根絶を主張する「艦娘根絶派」二通りの考え方が存在するのだが、そもそものところで両派党ともに考えがあまりにも短格的であると思うのだ。

 

 

まず第一に深海勢力への有効打が艦娘の持つ艤装のみであるという点に加え、もっと言うのであれば私たち艦娘としても好き好んで人類を害そうとは思わない訳だ。一部例外を除き多くの艦娘と提督は互いに信頼関係を持ち日々の任務に取り組み人類の勝利へと貢献している。そんな私からしてみればただ後方の椅子の上でふんぞり返りとやかく言いつけてくる反艦娘派という物はどうにも好ましい存在とは思えなかったのである。

 

 

コンコンッ

 

そんな私の思考は子気味良いノックの音によって中断されるのであった。

 

 

皆で目配せし合い、入室を促す声を上げた。

 

「ど、どうぞ...?」

 

ビスマルクよ...緊張のあまりキャラが崩れているぞ......

 

 

 

 

_______________________________________________

 

sideマキナ

 

部屋に入室した瞬間、部屋にいたドイツ艦娘達の視線が一斉に俺の方に向いた。

 

(ヒッ!!ちょ、前世軽度のコミュ障を患っていた俺にそれはちょっときついって......)

 

 

しかし、しかしだ!!

思い出せ!!!!!

 

俺が艦これ世界に転生したからにはやりたいと思ったことは、そうッ!!「艦娘達と仲良くなることだ!!!!!」

 

軽度コミュ障がなんだ!!

たかが些細な問題一つ男のロマンで押し返してやる!!!!!

 

 

...ふぅ。

落ち着け......ビークールだビークール......

そうと決まればまずは自己紹介からだ。

 

「はじめまして、私は第三帝国最後の大隊...Last battalion空中艦隊旗艦Deus Ex Machinaだ。今回、栄えあるドイツ国の国防をになってきた貴艦らと共に役目こなせるということを心より光栄に思うよ。そしてこちらの二人が......」

 

「同じくLast battalion所属!!Graf Zeppelin級空中巡洋艦グラーフ・ツェッペリンⅡことアルフレート・ローゼンベルクです!!」

 

「同じくLast battalion所属、Graf Zeppelin級空中巡洋艦グラーフ・ツェッペリンⅢ...アルトゥール・ザイスインクヴァルトと申します。以後お見知りおきを......」

 

うし、とりあえず自己紹介に問題はなかったはずだ...。

 

「私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルク。よぉく覚えておくのよ?」

 

おぉ、なんか艦これ版のア〇カっぽいのが出てきたな......。海外艦は持ってなかったからあまり知らないんだよなァ......

 

「私が航空母艦Graf Zeppelinだ。私もそちらの二人同様にグラーフ・ツェッペリンの名をもらい受けている」

 

おぉう......次は銀髪...いや、よく見たら淡い金髪?の涼し気な目をした美人さんが出てきた......。なんか軍人口調で冷たい印象を受けるけど別にドSという訳じゃあ、ないよね...?(俺はその界隈に詳しくないのでご褒美でもなんでもありません)

 

「私は駆逐艦マックス・シュルツよ、マックスでもいいけれど...よろしく」

 

次は...飄々系少女?(前世の18歳の夏、クラスでも評判のクール系の女の子に人生でもてる全ての勇気を振り絞って告白した挙句、『ふーん、そうなの』の一言でバッサリ切り捨てられたのを思い出した......)

 

「僕の名前はレーベレヒト・マース、レーベでいいよ...うん」

 

次は...ボクっ娘かな?ウーム...、ボクっ娘というジャンルはあまり触れる機会はなかったがこれはこれでいいものだな......

 

「潜水艦U-511です、ユーとお呼びください。よろしくお願い致します」

 

守ってあげたくなる系ロリ...だと......?!!!かわゆすぎる......

天使か?!!!天使だな!!!!!(確信)持ち帰ってまも......ッと!!危ない危ない!!!!!

俺の趣味がオッパイプルルーンプルッ!!!!!なお姉さん派じゃなかったら危うくながもん化していたところだった......。

いや、それでも問題な気がするけど......

 

_______________________________________________

 

 

あの後しばらく談笑し、楽しい時間も終わりを告げた......

 

そして、その後に待っている地獄がそう......

 

 

『皆様ご注目ください!!!!!』

 

マイクを握った司会と思わしき男性が声を高らかにあげ叫ぶ。

 

 

『我らがドイツを守護するドイツ艦娘達!!そんなドイツ艦娘達の中からまた三人!!!!!人類を勝利に導くべく戻ってきてくれました...!!』

 

 

『ご紹介しましょう!!!!!第三帝国最後の大隊、Last battalionの皆さんです!!!!!』

 

ウオオオオオオアアアアアアアアアアアアアーーーーーッッッッ!!!!!

 

会場を熱気が包み興奮がこだます。

 

なんかさらにハードル上がったァ?!!!!!!!!

 

お、落ち着け...うろたえりゅな!!ドイツ艦娘はうろたえないッ!!

 

よ、よしひとまず深呼吸して手を後ろ手に組みゆっくりとした歩調で歩いていく。

 

そしてステージへと登壇する。

 

(な、何から喋ればいいんだ?!!!とりあえずさっきグラーフ・ツェッペリン(航空母艦)からは注目を集めるようなことをいえばいいとかなんとか言われたけどマジでどうすりゃいいんだ!!!!!俺人前で喋るの苦手なんだよッ!!)

てか、少佐フィルター!!お前、勝手に喋り始めて演説やってたよな?!!!なんで今回はうんともすんとも言わねェんだよッ!!!!!

 

そんな俺の心情を察してくれたのか喋り始めたのはツェッペリン姉妹からであった。

 

「みんなーッ!!はじめましてー!!!!!私はLast battalionに所属しているGraf Zeppelin級空中巡洋艦のグラーフ・ツェッペリンⅡことアルフレート・ローゼンベルクって、言うんだ!!よろしくね!!!!!」

 

ウオオオオオアアアーーーー!!!!!!!!!!

 

おぉー、さすが最後の大隊最後のカワイイ系良心観客の心をガッチリと捕まえているが...なんかさらにハードル上がってね......?

 

「同じくLast battalion所属、Graf Zeppelin級空中巡洋艦グラーフ・ツェッペリンⅢ...アルトゥール・ザイスインクヴァルトと申します。そしてこちらが...」

 

え?アルトもう振ってきたの?!!!ちょっ!!!!!ちょっと待て!!......ええい!!!!!ままよ!!このまま押し通る!!

 

「私がLast battalion空中艦隊旗艦Deus Ex Machinaだ......そうだな...私から君たちに伝えたいことがある」

 

秘技!!!!!ためを長くしてその間に考える作戦!!これで勝つる!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5分経過......

 

やべぇ...何となく形になってきたけど未だに完成しない......ていうか、黙りすぎて話始めるタイミングを失ったというか......

てッ、テレビ番組で5分沈黙が続くってそれ放送事故だろ!!

 

なんかカンペ持ったグラサンお兄さんが出てきたし......

 

ん?なになに?

 

『深海棲艦って深海魚みたいな名前着いてるけど魚臭そうだよねー?海底で男ども相手に......』

 

って!!!!!なんだこりゃ!!

真面目な討論番組(・・・・・・・・)で話す内容じゃないだろ!!!!!

 

てか、こんなのが休日のゴールデンタイムにやってるとか......いや、多分あのカンペのお兄さんがふざけただけなのだろう......

 

とりあえず観客の目にもバッチリ入っちゃってるしテレビ局の品位にも関わると思うのでアレを足がかりに話のタイミングを掴んで話始めよう...そうしよう......。

 

それでグラサンお兄さんが炎上しても自業自得ってことで......

 

 

「今、そこに立っている者は......

 

 

 

 




後半急ぎ足になってしまい申し訳ないです!!!!!(主に字数と投稿主の精神的燃料の関係)

さて、第三帝国艦娘Deus Ex Machinaとしてのカリスマ性+バチカンの司教、各国要人、高官を意のままに操った少佐殿の手腕をご覧あれ。

(完全にアレのネタですが......タグはちゃんと貼っといたよ...?)

それでは次回、お楽しみに!!!!!


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新たに現れたドイツ艦娘?

今回取り入れた方式はそう......

掲示板形式です!!!!!(投稿主が掲示板について何ひとつとして知らなかったがために、ネット上で掲示板と睨み合いながら執筆した結果、思ったより遅くなってしまいました......)


『ここ、こうした方がいいんじゃね?』という掲示板マスターの方がおりましたら是非ご指導のほどよろしくお願いいたします。



それでは本編をどうぞ!!!!!


艦娘について語るスレ

_______________________________________________

 

157:名無しの提督 ID:ghtd5r4

やっぱりビスマルクたんこそ至高だと思う。あのツンデレムーブに貫かれた時などもうたまらない......!!

 

 

158:名無しの提督 ID:gdxvj6

それな

 

 

159:名無しの提督 ID:hkrd2h56

わかりみが深い

 

 

160:名無しの提督 ID:krew5g7

ワイ豆腐メンタルやから怖くて手が出せなんいよなぁ...

 

 

161:名無しの提督 ID:zcgd475x

デレよりのツンだから、初心者にもオススメ

 

 

162:名無しの提督 ID:wifb74fg

これを私に...?そっ、そう、も、貰ってあげても良いわ。

 

 

163:名無しの提督 ID:jklr42dg

萌えた

 

 

164:名無しの提督 ID:yedc49g7

萌えた

 

 

165:名無しの提督 ID:zgyt4cg

絶えた(息)

 

 

166:名無しの提督 ID:qggcv5

なんでや!!www

 

 

167:名無しの提督 ID:bxgyyg5f

尊さのあまりに...?

 

 

_______________________________________________

 

 

312:名無しの提督 ID:pibb25

.そういえば、なんか新しくドイツ艦娘が発見されたらしいで?

 

 

313:名無しの提督 ID:zgut5gv

え?マジで?

 

 

314:名無しの提督 ID:hfxx55j

聞いたことないんだけど......

 

 

315:名無しの提督 ID:gfdzzx47

どこ情報?

 

 

316:名無しの提督 ID:agjiy4x66

ほれ、ソースhttp/...

 

 

317:名無しの提督 ID:stjbo386

おー?

 

 

318:名無しの提督 ID:hfdxc5

まさかの3人いっぺんに増えた感じ?

 

 

319:名無しの提督 ID:5rdf6

ホームページの画像見てきたけどすっげぇ俺好みだった...

 

 

320:名無しの提督 ID:otffc49p

やっぱ海外艦もいいよな...

 

 

321:名無しの提督 ID:tffxc13

って、3人ともモロSS軍服やん

 

 

322:名無しの提督 ID:utddx5

ん〜?確かに...?

 

 

323:名無しの提督 ID:fdd4dd

〉〉321公式サイトによると今回発見された艦娘達の所属は国防海軍じゃなくて親衛隊らしい

 

 

324:名無しの提督 ID:fddg5y

ほーん...

 

 

325:名無しの提督 ID:gesit5yg

へーん...

 

 

326:名無しの提督 ID:35trfgh

ふーん...

 

 

327:名無しの提督 ID:hxdcgh5e

SSが艦艇なんて持ってたんか......

 

 

328:名無しの提督 ID:1erghjj7

艦種は?

 

 

329:名無しの提督 ID:9hgv4wd

〉〉328艦種については後日公開らしい

 

 

330:名無しの提督 ID:46fgy6j

ファッ?!!!

 

 

331:名無しの提督 ID:htdxvj7b

なになになになに?

 

 

332:名無しの提督 ID:hgfc5h8v

どした?

 

 

333:名無しの提督 ID:46fgy6j

なんかサイトを読み進めて行ったら『最後の大隊』とか言う情報出てきたんだけど......

 

 

334:名無しの提督 ID:ssdaf3d5g

なんそれ?

 

 

335:名無しの提督 ID:fdsdft5gc

わからんティウス...

 

 

336:名無しの提督 ID:gdssfg54d

最後の大隊は終戦間際の1945年にアドルフ・ヒトラーによって言及された戦闘団のこと。詳しくはこの記事でhttp/...

 

 

337:名無しの提督 ID:hfxcvgh5

なるほど......

 

 

338:名無しの提督 ID:gdf42xf4

ほーん...でもそれの何がすごいの?

 

 

339:名無しの提督 ID:gdssfg54d

〉〉338ちゃんと記事を読め...そもそものところで最後の大隊についてはアドルフ・ヒトラーによるラジオ放送でのみ存在が言及されてるんだよ。

 

 

340:名無しの提督 ID:egcy4rf2d

ほうほうほうほう......

 

 

341:名無しの提督 ID:gdf42xf4

つまり...?

 

 

342:名無しの提督 ID:gdssfg54d

史実では存在自体が確定しなかった部隊組織が戦後、艦娘化したことによって初めて確認されたということ

 

 

343:名無しの提督 ID:gdf42xf4

は...?

 

 

344:名無しの提督 ID:gdxc5r3

マジか......

 

 

345:名無しの提督 ID:ffcc5t5v

んなことって、有り得るの...?

 

 

346:名無しの提督 ID:gesxc5r4x

確率としてはなくは無い、戦後にどれだけ国家が隠蔽しようと艦娘として復活する可能性は充分に有り得る

 

 

347:名無しの提督 ID:ffcvh64j

ナチ絡みの都市伝説で言えば10本の指には入る話

 

 

348:名無しの提督 ID:zxyyc4ed

まぁ、存在が確認された以上もう都市伝説とは言えないだろうけど......

 

 

349:名無しの提督 ID:ruvgfs27fi

そうなってくると部隊の活動内容が気になるところ...

 

 

350:名無しの提督 ID:cfzlutf4ed

たしかに

 

 

351:名無しの提督 ID:zchgk6ff2

公表はされてないのかな?

 

 

352:名無しの提督 ID:ddtjj5e2

〉〉350いや、逆に公表されることの方が珍しいし、もっと言うなら今公表されている情報が真実とも限らない

 

 

353:名無しの提督 ID:sduyf4rf6

まぁ、それは否めないよな〜

 

 

354:名無しの提督 ID:ddfh6ccb

同志コサック艦娘達よ、余計な口を開けば勿論休暇としてシベリアへ行ってもらう

 

 

355:名無しの提督 ID:sdhyvvj5ff

コッワwwww

 

 

356:名無しの提督 ID:ssfthhuj6

マジワロエルwww

 

 

ドンッドンドンドンドン!!

おっと、誰か来たようだ......

 

 

357:名無しの提督 ID:ssdcg4r4

その後、彼の姿を見見たものは誰一人としていないのであった......

 

 

358:名無しの提督 ID:ddd3rr4fv

マル

 

 

359:名無しの提督 ID:zxgtuh5f7

wwwwww

 

 

360:名無しの提督 ID:asrcv5f33

wwwwww

 

 

361:名無しの提督 ID:oygch4ff5

確かに気になるところだ......(主に胸囲が)

 

 

362:名無しの提督 ID:sggch4rf

露骨な話題転換www

 

 

363:名無しの提督 ID:oygch4ff5

なんか沼りそうだったから

 

 

364:名無しの提督 ID:sziutgc4e

そうだな

 

 

365:名無しの提督 ID:tfcuh4ffy6

そうだよ(便乗)

 

 

366:名無しの提督 ID:ziiogvct57

そうだよ(便乗)

 

 

367:名無しの提督 ID:hhfx4ee4

やめいwww

 

 

377:名無しの提督 ID:wsdgj6hh

皆は新しい艦娘達の中で推しとか決まったのかな?

 

 

378:名無しの提督 ID:vhtf6gv3f

うーん、俺はアルフレートちゃんを推すかな...?画像&プロフィールを見ただけだけど快活そうな笑顔に惚れました!!結婚してください!!!!!

 

 

379:名無しの提督 ID:uohc4ff7

それな

 

 

380:名無しの提督 ID:pihv3rf5b

お姉さん成分とロリっ子成分を一度に味わえそう......

 

 

381:名無しの提督 ID:dhhcb7yy

それを言うならアルトゥールちゃんだってー負けていないぞ......?

 

 

382:名無しの提督 ID:zhy8uyp

あの凍えるような極寒の視線

 

 

383:名無しの提督 ID:mufc5t7u

踏んで欲しい...

 

 

384:名無しの提督 ID:zhr4ff3d

てか、踏まれたい

 

 

385:名無しの提督 ID:uv2ed17b

変態どもばっかやんwwww(ちなみに俺はマキナちゃんを押す)

 

 

386:名無しの提督 ID:zdfj7bb4

あ〜、確かに...マキナちゃん......イイよな............

 

 

387:名無しの提督 ID:sghyc3e7

不敵な笑みに惚れました!!!!!

 

 

388:名無しの提督 ID:efvju58o

何処へでもついて行きます!!

 

 

389:名無しの提督 ID:sduh6uu

見た目からして俺の性癖にどストライクです......

 

 

390:名無しの提督 ID:lhccx3f5

どうやら我々の出番のようだ...(神絵師ズ)

 

 

391:名無しの提督 ID:pygcs3t6

キターッ!!!!!

 

 

392:名無しの提督 ID:thjk5r6ii

楽しみにしているぞ、我が同胞よ......

 

 

393:名無しの提督 ID:zhgcvj5tu

せめて公式サイトの画像だけじゃなくてキャラグッズなんかもあればいいのになぁ...

 

 

394:名無しの提督 ID:sftfxe5gv

一応キャラグッズの販売や艦これへの実相なども検討されているらしい......

 

 

395:名無しの提督 ID:njtf446uj

まぁ、見つかったのが割と最近らしいし、仕方ないっちゃ仕方ないけどさ?

 

 

396:名無しの提督 ID:3rff5gggo

色々出るのに、早くて数ヶ月〜半年はかかるだろうなぁ...

 

 

397:名無しの提督 ID:yfxss33ty

待たせたなァ!!

 

 

398:名無しの提督 ID:zejugr7p

ぬッ!!その登場の仕方はまさか......!!

 

 

399:名無しの提督 ID:xcgrdf4t2

ざわ…ざわ…

 

 

400:名無しの提督 ID:pijgfe3t4

ざわ…ざわ…

 

 

401:名無しの提督 ID:hrdd6i3

ざわ…ざわ…

 

 

402:名無しの提督 ID:yfxss33ty

ドイツで放送されたテレビ番組を持ってきたぜ

 

 

403:名無しの提督 ID:zhjhv5jii

翻訳ニキだッ!!!!!

 

 

404:名無しの提督 ID:aret5yy6

翻訳ニキだッ!!

 

 

405:名無しの提督 ID:zvjhg53i

スマン...初参加で分からないのだが翻訳ニキとは......?

 

 

406:名無しの提督 ID:teygf2yu

いつも海外の艦娘動画を持ってきて翻訳してくれる(字幕をつけてくれる)俺たちにとってありがたいニキである

 

 

407:名無しの提督 ID:zvjhg53i

なるほど...!!お世話になります!!!!!

 

 

408:名無しの提督 ID:zutf49iyf

それで、今回はどのようなものを?

 

 

409:名無しの提督 ID:yfxss33ty

今回は今注目の新艦娘3人組が生出演したドイツのテレビ番組を持ってきた

 

 

410:名無しの提督 ID:vagghk5y

おぉー!!

 

 

411:名無しの提督 ID:zchtf4tyy

やるやん!!!!!

 

 

412:名無しの提督 ID:yfxss33ty

つい、2時間前に放送されたばかりのできたてホヤホヤやで?

 

 

413:名無しの提督 ID:hhgfd42v

さすが翻訳ニキ!!

 

 

414:名無しの提督 ID:sjgcv8y8

毎回思うことだけど一体全体どうやって翻訳ニキは世界中で放送されたテレビ番組を瞬時にキャッチすることができるのだろうか......

 

 

415:名無しの提督 ID:wdvi0idz

さぁ...?

 

 

416:名無しの提督 ID:gfszc5uu3

今の我々の科学力では分からない

 

 

417:名無しの提督 ID:qfggcchj4

翻訳ニキAI説

 

 

418:名無しの提督 ID:tedx62sf

それでまた有り得そうなとこが怖い

 

 

419:名無しの提督 ID:cgyff1we7

確かにwww

 

 

420:名無しの提督 ID:yfxss33ty

ほれ、http/...

 

 

421:名無しの提督 ID:pijht4y5

おぉ!!!!!(歓喜)

 

 

422:名無しの提督 ID:bhfx58uh

キタキタァッ!!

 

 

423:名無しの提督 ID:yfxss33ty

今回マジでマキナちゃんの演説が圧巻だったからそこを見てほしい!!(英語がドイツ訛り強めで翻訳に苦労したけど)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




うん、当初予定だと掲示板のみで終わらせるつもりはなかったんだ......(完全に配分をミスった...)


次回はいよいよ例の映画のパロディシーンに突入したいと思います(笑)


それでは次回、お楽しみに!!


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閑話その2-1 心しておきたまえ電

あ、どうも
とりあえず演説考えたはいいものの思ったより主人公の内心とのすり合わせが難航したせいでリメイク版の一幕を持ってきて誤魔化そうとしている(しかもパート1、2に分けて)投稿主です。



まぁ、その...あれです。

世の中には、小説の大体の流れを決めただけで執筆を始めてしまうというどうしようもない投稿主が確実に存在するのだ。

つまりベーコンエッグトーストのような...



それでは本編どうぞ!!(これは旧版第六話に組み込まれるハズだったストーリーを閑話としてまとめたものです)


はぁ、マジでガード硬すぎんだろ......

 

あ、どうも...さっきからいろんな艦娘達に拒否反応を起こされ、精神的大ダメージを受ているマキナです......

 

いや、もう...マジでね......?周りの艦娘達の反応がツラい...

 

 

とりあえず顔を見せれば怯えたような表情をされ...

 

カメラ片手に意気揚々と突撃敢行しようとする青葉がいたり...(アレ?)

 

縋る気持ちで比叡カレーの配膳列へ向かえば、「ひぇー!!もう今日の分は残っていません!!」とまくし立てられ...(今日の分...?)

 

そして終いには保護者勢力によって駆逐艦娘との面会を途絶され...

 

それでもなお駆逐艦娘との接触を試みようとすれば、百戦錬磨の武装親衛隊も怯えるような気配を発する龍田さんが現れた...

 

オデノココロハボドボドダッ!!!!!

 

 

 

はぁ...、ひょっとして俺はこの先一生他の艦娘とかかわれぬ人生、いや艦生を送って行くのだろうか......

 

 

 

 

「あ、あの...」

 

控えめな声とともにコートの裾を引っ張る感触、

振り返った視線の先いた...自分より一回りも二回りも体躯の小さな彼女は不安げな雰囲気を滲ませながらも、確かな意志を持ってそこに立っていた。

 

 

 

俺がまだ見ぬ未来へ深い絶望感を抱いていたその時、俺は確かに天使の声を聞いたのであった。

 

「君は確か...電君、だったかね?」

 

 

 

_______________________________________________

side電

 

 

今日、電は自分のあり方というものを改めて考えたのです。

 

 

『戦争には勝ちたいけど、命は助けたい』

 

これは自分自身の戦争へ対する考え方であり駆逐艦電としての揺るぎない信念でもあったのです、でも......

 

 

偵察のみであったはずの任務での突然の敵襲...

 

 

「私が殿を務める...、ここは任せて先に行け」

 

艦娘として生を受けてから日の浅かった自分にとって...

 

今日...初めて身近な誰かが死んでしまうのではないか、そんな不吉な予感を覚えたのです...

 

 

 

今日までの電は、ただ駆逐艦電としての戦争へ対する価値観を持って戦ってきました......

 

自らが駆逐艦電である。その一心のみで...、

 

 

 

 

しかし今日、彼女と...飛行船艦娘Deus Ex Machinaとで会ったのです...

 

『なるべくなら、戦いたくはない』

 

 

『諸君、私は戦争が大好きだ!!』

 

自分とは違った戦争への価値観をもつ彼女へ...戦争の......自分のあり方を...聞いてみたいと思ったのです。

 

 

「電は、今まで...沈んだ敵も、味方も助けたい、できることなら戦いたくはないと思っていたのです...」

 

 

「でも、

今日初めて戦いを経験して...、長門さんが死んじゃうかと思って...電は......、本当に...自分のあり方が正しいのか分からなくなってきたのです...」

 

沈んだ敵にも仲間、───家族がいたのかもしれない...

なるべくなら戦いたくはない。

その気持ちは...駆逐艦電としてのその気持ちは今でも変わらないのです。

 

それでも...一人戦場へ戻って行く長門さんの背を前に、電はただ...逃げることしかできなくて......

 

「電は...、どうするのが正しかったのですか...?」

 

自分がどうあるべきか分からなくなってしまったのです。

 

 

 

 

「ふむ、そうだな......」

彼女は顎へ手をやり何やら思案した後に言葉を続けた。

 

「何者かを打ち倒しに来たものは、また何者かに打ち倒されなければならない」

 

 

それは自身の考えを真っ向から否定するものでした...

 

「そう、ですよね...敵に情けをかけるなんておかしいですよね......」

 

やっぱりあまり受け入れられる考えではなかったのかもしれない...

 

 

「その...ありがとうござ「ん?ちょっと待て、なにか勘違いをしていないかね?」......え?」

 

彼女は一瞬キョトンとした表情を見せた後に再び語り始めた。

 

「これは私の戦争へ対する解釈、信念であって君のものではないのだろう?確かに戦場で敵に情けをかけることはあまり褒められたことではない...だがそれが君の信念である以上それは貫き通さねばならない。なぜなら信念を、意志を、義務を持ってして闘うものこそが人間でありソレ(・・)の存在しない闘争などはもはやバケモノ(・・・・)の闘争と言っても過言ではないのだよ」

 

 

「自分の、意志...?信念?」

 

 

「あぁ、そうだよ?駆逐艦電としてのものでは無い。れっきとした君自身の信念を見つければいい...たとえそれがどのような結果となってもね?」

 

 

自分の信念...、ですか......。

まだ艦娘としての経験の浅い自分に、果たしてそのようなものを見つけることはできるのだろうか......

 

 

 

「だが、」

 

彼女は言葉を続ける

 

「私の祖国には『魔弾の射手』というオペラ...、そうだな、劇がある。その劇に登場する、狩の悪魔ザミエルを欺こうとした狩人カスパールはとうとうザミエルによって連れ去られてしまった」

 

(......ッ?!!!)

 

彼女はニタリと底冷えすするような笑みを浮かべた。

 

 

「君の優しさは確かに美徳ではあるもののそれと同時にザミエル(深海棲艦)の手に7発目の弾丸(報復の機会)を与えるに等しい行為と言っても過言ではない」

 

「心しておくといい電、君自身の...そして君の仲間にとってのザミエルはいつ現れたとておかしくはないのだから」

 

「君も君自身の答えを見つけたまえ?」

 

そう言い残し彼女は去っていった。

 

 

(電にとっての...電だけの信念、ですか...)

 

 

そうつぶやく電の目には確かに目指すべき何かが見えてきていたのであった。

 

 

 

──恐らく彼女が、自分自身の信念を見つける日はそう遠くはないであろう。

 

 

 

 

 

 

 




ふぃ〜、電ちゃんの口調が思ったより難しかったのです。全セリフで「のです」言っている訳では無いのです!!


次の話は、演説回か閑話の続きのどちらかなのです!できる限り演説回の方を頑張ってみるのです!!

それでは次回お楽しみに!!のです!!!!!


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今更ながらの、リメイク版への移行報告と着地地点確保用のネタを書き綴るだけの回

どうも〜、投稿主こと、ベーコンエッグトーストです。

誠にお久しぶりでございますです(約2ヶ月ぶり)
皆様、ワタクシめのことを覚えていらっしゃるのでしょうか...(覚えていて頂けたのであれば幸いですが...)

てな訳で、クソのような挨拶から始まる、クソのような報告回&着地地点確保、はーじまーるよー


報告内容:

「戦争狂じゃないんです!!」リメイク版への移行を決定(以下主な要因)

 

・スタートとゴールのみ決めての執筆だったが故のガバの多さ

 

・第十四話のできの酷さ

 

・週一投稿をキープしようとするあまり、日に日に雑になっていく小説内容

 

・稚拙な書き綴り(「〇〇は、〇〇と言った」というような表現が数多く見られる)

 

・作中動作などの描写の少なさ

 

・投稿主が当初理想としていた女の子達の日常あり、戦闘ありのハートフル物語どころか戦闘、謀略、見ただけで相手のSAN値を急降下させる主人公等々、とても『ハートフル』とは言えない内容となったこと

 

等が挙げられます。

 

 

 

ここから先は、『着地地点確保用のネタ保管室』

リメイク版をお楽しみ頂きたいという方はここで回れ右をし、直ちにこの場より立ち去ることを強くオススメします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公の正体は、現代日本に転生した『モンティナ・マックス』+『空中戦艦Deus Ex Machinaの魂』+『少佐』

 

経緯:

1944年9月ポーランドのワルシャワ国境付近の施設(人造吸血鬼研究施設)が子供大好きヨシフおじさんのお友達によって襲撃される。

 

『モンティナ・マックス親衛隊少佐』、鋼の意思で吸血鬼化を拒むも多量出血により失血死。

 

異世界なろうあるあるの転生の間へと呼び出しをくらう。

 

神曰く、「お前、頭ん中(ついでに魂)ヤバすぎて輪廻の輪に戻せないから、記憶抹消した上でちょっと平和すぎて平和ボケしてる二十一世紀の日本で日本人やってこい。てか、戦争が好きとかマジ?うわ〜ないわーきしょいわ〜、マジバケモンやわァ〜。ほいじゃ、いい加減同じ空気吸いたくないからボッシュートな」(作中はもう少しシリアスな言い回しをします)

 

 

『モンティナ少佐落下中』

 

 

「私の狂気の本質を戦争狂と見るか?全く神とやらもとんだ節穴だな?」

 

(私の狂気の本質は)

 

(私の狂気の本質は...)

 

────今日も暗い箱の中で眠る。母親は今日も僕を箱の中へと押し込め、知らない男と交わっている。僕は絶えず暴力を振るわれている...

(あぁ、今を変えたい)

 

 

────今日は顔も見たことのない男が俺の家へ尋ねてきた。なんでも俺の叔父でこの国のトップ?だとか...

そんな男...、叔父の伝でナチス親衛隊とかいう組織に入ることが出来た。

(あぁ、ここなら成り上がれる...自分を変えることができるのではないか...?上へ行きたい)

 

────『随分といいご身分じゃあないか?えぇ?!!!』『コネ上がりの青二才がッ!!』

また、今日もこれだ...。

最近俺を妬んでの行動なのか上官や同僚からのアタリが強い...。確かに俺は、低身長で肥満体型。ナチス親衛隊の中じゃ目立つのだろうけど...(低身長は幼少時の栄養不足が原因、肥満体型は子供の頃食えなかった反動で食いすぎた)

だが、これを叔父に言いつける訳にもいかない...。

『アドルフ・ヒトラーのコネで入隊した隊員により、親衛隊組織内で内輪揉めが発生』等とてもでは無いが公表できるはずがない。

(あぁ、見返したい)

 

────今日は叔父から呼び出しを受けた。なんでも俺を今進めている新プロジェクトの責任者にしたいのだとか。(これで成果が出れば俺も二階級特進の上、SS少佐らしい)

この後、叔父も親衛隊内での俺の扱いについての報告は受け取っていたらしく『何もしてやれなくて済まなかった』と謝罪された(これで見返すことが出来るかもしれない)

 

────「ご覧下さい!!少佐殿(・・・)こちらは被検体番号0796番、未だに体組織は不安定であるものの暴走崩壊をある程度押えることに成功し、理論の上では少なくとも3時間は連続運用することが出来ます!!」

『水たまりに飛び込めば水が跳ねる』新たな知識を知った幼子のように喜び興奮する男、これまでの俺の軍人としての生のなかで始めて信頼を置くことの出来る人物。

戦況は依然として悪化の一途を辿ってはいるが彼の研究が成就すればこの戦況を、ひっくり返すことも可能かもしれない。

「まだ、足りないな...少なくとも4時間は稼働できるようにしなければ使い物にならないのだがね?」

 

「ッ...!!4時間、でありますか...ッ?!!!。...あ、いえ、了解しました、少佐殿」

 

あぁ、そうだよドク。俺は君のそういう所を高く買っているのだよ。君の〇〇〇ならば俺の〇〇〇を埋めることができる...、そう信じているよ?ドク。

(あぁ、勝ちたい)

 

────研究所の、ホルマリンで満たされた容器の中に浮かぶ被検体を初めて目にした時、俺は正直おぞましいとさへ思った。

 

確かに被検体は、無秩序に増殖した肉芽により、かなりグロテスクな見た目をしている...がそうでは無い。『おぞましい』とは、見た目の話ではないのだ。

ホルマリンの満たされ容器の向こう側から覗く濁った瞳。死して魂を失ったのではなくまるで『何者かによって魂を奪い取られた』かのような死人の瞳。

 

俺はそれを、心から『おぞましい』と思った。

俺は心底、『そんなモノ』にはなりたくは無いと思った。

 

────ズダダダダダダダッ

「Умри нацисты!!」「Убирайся!」

「за товарища Сталина!」

 

俺の『敗け』だ...。

大英帝国対吸血鬼専門の特務機関「HELLSING機関」の襲撃の時点で予想していなかった訳では無いが...。

 

まさか、ここまで早くソ連軍(露助共)が侵攻してくるとは...。

 

 

 

(ん?なんだ...?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...

 

銃声とも、叫び声とも違う異質な地響き。

ふと、足を止め窓の外を覗き見た光景。

 

俺は生涯、その光景を忘れることは無いだろう。

 

畝り、のたうつ紅き河

 

しかし、それは河であって河ではない

 

俺があの日研究所で見た、ホルマリンの向こうから覗く瞳。

 

それは今、窓ガラスという薄板一枚を隔てて無数に存在している。

 

数えることさえ億劫になる無数の、瞳、瞳、瞳、瞳。

 

それは例えるのであれば『死の河』

 

無数の瞳の奥からゆらりと現れたジン物

 

俺自身が教師と称した存在

 

それは『狂王』

 

『死の河』という『領民』達を取りまとめる『暴君』だ

 

教師?バカを言うな...。ヤツは決して教材(TheShe)を用意し、吸血鬼の何たるかを指し示す教師などでは無い...。

 

アレが...、アレこそが...、人類の、俺の打倒すべき敵。

(あぁ、ヤツを打倒してみたいものだ)

 

────「Иди к черту!」「Иди к черту!」「Иди к черту!」

「バーストゾーリンカモネショウサァ!!」ダンダンダンッ!!

 

 

「グハッ...!!ガフッ!!」

俺の身体へと叩き込まれた銃弾は鉄十字を飛ばし、俺の身体を地へ伏せさせた。

 

あぁ、俺はここで死ぬのか...?

出血量が酷い...、恐らく致命傷であろう。

 

視界がかすみ、ぼんやりとした思考の中で俺はそう思案する。

死、か...。案外呆気ないものだな。

 

ズゾゾゾゾゾゾゾ

倒れ伏す俺へと『不自然に』近寄ってくる血。

 

それは、先程、ほぼ10数分前に見た景色の焼き直しのような光景。

 

『自身』に向けてよってくる『河』『河』『河』

 

それを認識した瞬間、ぼんやりとかすんでいた俺の脳は即座に覚醒した。

 

「失せろッ...!!」

 

ソレは俺の声に反応したかのようにピタリと止まった。

 

 

不死は素晴らしい、能力は眩しい

 

血液を魂の通貨とした生命の融合、精神の統合、吸血鬼の本質

 

なんと、素晴らしい

 

それはきっと素晴らしいだろう

 

それはきっと歓喜に違いない

 

だが、冗談じゃない...!!

 

まっぴら御免だね...!!

 

(俺の心も身体も、俺だけの物だ。毛筋1本血液1滴、俺のものは全て俺の物だッ!!)

 

「少佐殿ォ!!」

 

急ブレーキをかけ、俺の目の前に止まる一台のキューベルワーゲン。

 

「ハハ、遅いぞ...ドク?」

 

「申し訳ありません!!今すぐにお手当てをッ!!」

 

「いや...ドク、聞け、私はもう...長くない」

 

「何をッ?!!!」

 

「いいから...聞くんだ」

俺がそう言えばドクはすぐに大人しくなった。

 

「『アレ』はもう、できて...いるのだろう...?」

 

「......ッ!!ハッ...。既に完成しております。後は記憶と人格のインストールのみとなっております...」

 

そうか...、それは重畳、全くもって重畳だ...。

これで心残りなく...、

 

「そうか...、なら、後は任せたぞ...?ドク。私は少し、眠くなってきた...、しばし仮眠をとるよ...」

 

「...、ハッ......!!」

 

 

 

 

 

 

 

あぁ、そうだ、すっかり忘れていたよ。私の『狂気の本質』を...

 

私の狂気の本質は...

 

(今を変えたい)

(上へ行きたい)

(見返したい)

 

私の狂気の本質は...!!

 

(勝ちたい)

(そんなモノにはなりたくない)

(『ヤツ』を打倒したい)

 

 

 

幼きあの日から望み、一つ一つ叶えて行くうちに...

 

私はどうやら望みを叶えるという行為の虜になってしまったようだ

 

待に待ち続け、願いが成就した時のあの快感は何事にも変え難い。

 

だからこそ私はどのような運命が運んできた運であろうともつかみ取ろうと努力してきた。

 

だからこそ私は血反吐を吐きながらも耐え忍んできた。

 

だからこそ私は戦争に執着する。

 

だからこそ私は彼を深淵憎む。

 

 

 

だからこそ私は戦争が大好きだ。目的を達成するための戦争という手段の中で目的を見出すなどおかしな話であるかもしれないが、目標が一つ一つ達成されて行く際の心地良さというものは何者にも変えられない。

 

私の狂気の本質はそう...執着心だ。

 

だからこそ私は、私の執着心を満たしてくれる戦争が大好きだ。

 

ただ、目的も意味もなく、闘争を求める?

そんなものは文字通りバケモノの思考だ。

 

意思もなく、意味もなく、無限に戦い続けるバケモノの思考

 

それは確かに素敵なお誘いではあると思うが...

さすがに疲れてしまう...

 

だから私は人間でいたい

 

人間として、『ヤツ』を打倒したい

 

故に覚えておけよ?神とやら、

 

私は、

 

俺は、

 

 

『戦争狂じゃない』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うぉー!後半のまとめは若干無理くり感が凄かったァ!!

 

...、ま、いっか......、多分誰にも見られてないし...(保管庫だもんね。ねぇ?圧)

 

 

投稿主が小ネタを自慢するだけのコーナー:

実は第五話のラストの数字の羅列は2進数になっており、主人公=少佐ということを先取りできたりできなかったりします。それだけです。はい。

 

今後の展開:

ドク→主人公の中に少佐と艦娘二つの人格の存在を疑い始める(序盤から中盤の間に気づく感じ?)

 

艦娘達、途中から薄々気づき始めるも両方を受け入れる。(最終話で分離する予定だからね!!)

 

 

の追記:

後半、眠気で頭が回らずかなり文章がぐっちゃになっております。まぁ、この辺については...後で修正しておこうかと...

 

注意:

少佐の半生は、全て投稿主の頭の中?夢?妄想?に存在するモンティナ・マックスSS中将が元ネタとなっております。ご了承くださいm(_ _)m

 

追記の追記の追記:

投稿主の頭の中では、『最後の大隊』大隊指揮官「少佐」≠モンティナ・マックス親衛隊少佐であると思っています。



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