嫁ーズが誕生するまでの物語 帰還までの1か月 (真藤陽人)
しおりを挟む

魔王の目覚めと恋する少女?
目覚めてさっそく


 

  これは、神殺しの魔王が「神殺し」を成し、目覚めてから帰宅するまでの話


 

  「ここは・・・そうか、帰って来たんだったな」

 

  そんな独り言を零しながらもハジメは周りを見る

 

  ハジメが目覚めたのは天蓋付きのベットであった

  そしてそのベットはハジメにとってある意味特別な思い出の残る場所

 

  「今一番安全で静かな場所はここしかないよな」

 

  ハジメが目覚めた場所、そこはこの世の底、オルクス大迷宮、その作り手であるオス 

  カー・オルクスの隠れ家にしてハジメとその最愛の少女、ユエが愛を育んだ場所であっ     

  た

 

  「それにしても静かだな、、、」

 

  元々ここは奈落の底、様々な神代魔法が使われているとしてもこの静かさは可笑しかっ  

  た

 

  「、、、そういう事か」

 

  アレだけの激戦を乗り切り最愛の少女を取り戻し場所が場所でもあり油断していた

 

  「さてと、、それじゃあ行くか」

 

  天職;治癒師にして神代魔法の一つ、再生魔法を手足の如く使えるようになっている 

  少女、白崎香織の治癒により外的な傷は殆ど消えていた

 

  「とはいっても流石にアレだけ無茶すればこれくらいは当然か、、、」

  

  使用後に甚大な反動を与える代わりに莫大な力を引き出す技能「限界突破」の

  終の派生、「覇潰」

  グリムリーパー、クロスヴェルト等々様々な機械兵を扱う為に脳の認識速度を引き上 

  げる「天歩」の終の派生「瞬光」

 

  この2つを同時に、しかもかなりの時間使い続ければさしもの化け物な南雲ハジメで 

  も厳しかったのだろう

 

  「まぁ歩けないほどではないしさっさと行くか」

 

  そんな些細な事を考え続けるよりも今は取り戻した最愛の少女、ユエに会いたかった

 

 

 

  だがそんなハジメがベットから降り、仲間達のいる部屋で最初に聞いた言葉は予想外

  の物だった

 

  「「「私達は、ハジメさん(くん)が大好きなんです‼」

 

 

 

 

  「、、、なんでやねん」

 

 

 

 

  場所と時間は変わってハジメが目覚める数十分前

 

  オスカーの隠れ家にいるのは全部で六人」

 

  ユエ(大人バージョン)、香織(ノイントバージョン)、愛子、リリアーナ、レミアそし  

  てミュウだ

 

  因みにこの場に居ない(未来の)嫁-ズは様々な事情があり王国、帝国、フェアベルゲ

  ンと散らばっていた

 

  「ハジメくん、早く起きないかなー」

 

  そう言葉を零すのは香織であった

 

  「ハジメなら大丈夫、だけど確かに早く起きて欲しい」

 

  二人とも、否、この場に居る誰一人としてハジメに万が一の事があるという悲観はし

  ていなかった

 

  「そうですね、先生として、彼には言いたいことが沢山あったのですが、、、」

 

  「先生として」ここ最近の愛子の口癖だったりするのだが本人は全く気が付いていな

   い(因みに生徒は一部を除き全員が気が付いており、生暖かい目で見守っている)

 

  「ハジメさんなら大丈夫、、そう確信して居はいてもやっぱり心配です」

 

   そう言いながら食事をするのはこの国の王女、リリアーナ・S・B・ハイリヒ、通 

   称リリィだった

  

   何故この国の王女である彼女がこの場に居るかと言えば理由は一つだ(政務に関し

   てはしっかりとキリが付いている、化粧で隠していても全く隠しきれていない隈を

   みればどれだけの修羅場だったかが伺える)

 

  「リリアーナさんはハジメさんに早く会いたいんですね、、、私もですが」

 

   最後の部分が聞き取れた人物はこの場に1人しかいなかったがそれが誰かは御察し

   である

 

  「そ、それは、、、はい」

 

   少しだけ答えるのに躊躇うが気持ちを明かす訳では無かったので素直に白状した

 

  「ん、ハジメなら大丈夫、、、だから今は」

 

   そう言いながら香織に視線を向けるユエ

 

  「そうだね、この三人が揃ってるなら好都合だよ」

 

   それだけでユエが何を考えて居るのか、しようとしているのか分かったらしい香織

 

   以心伝心ここに極まる(断じて捻話は使用していいない)

 

  「それじゃあ単刀直入に聞く、、、ハジメのこと愛してる?」

 

   そうして爆弾は用意されたのだった

 

  

 

                                to be continued




あらすじにも書いていますが小説を書くのは初めてですのでご容赦くださいm(__)m

次回はユエの問答からハジメがやってくるまで、の予定です

更新に関してなのですが別の場所で違う活動をしておりますので週1が限度になると思われますm(__)m

また感想、見てみたい展開などを頂けますとモチベーションアップに繋がり更新が早くなると思うので是非‼



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

教師として、女として

  、、、頑張ったんです


  「ハジメの事、愛してる?」

 

 

 あまりにも唐突な爆弾の投下

 

 そしてそれを受けた三人は

 

 「え、ええええええええええええええ⁉ わ、私が南雲君を⁉」

 

  そう典型的な驚き方をするのは愛子

 

 「わ。私は南雲さんの事を、、、」

 

  愛子とは反対に自分に問いかけるようにしているリリアーナ

 

 「ふふ、私はハジメさんの事を愛していますよ」

 

  今までの二人とは違いあくまで冷静にそう言うレミア

 

  因みに程度の差はある物の全員が頬を赤く染めている(最も赤いのは勿論我らが愛子先

  生だ)

 

 「愛子と王女は香織から見せて貰ったアレで分かってる、隠しても無駄」

 

  そう言ってのけるユエ

 

  ユエの言うアレというのは魔王城での作戦会議の事である

  そこで愛子とリリィが露骨な?アピールをしたためユエは確信していた

 

 「三人とも素直に認めようよ、ね?」

 

  普段なら誰よりも食いつきそうな香織だったが今回に限ってはとても落ち着いていた

 

  その理由は決戦前に初めから「特別」認定されたことが関係しているのか、それと

  も、、、

 

  そうして若干修羅場になっている中三人はある事を思った

 

  「「「(この二人、仲がいいのではないだろうか)」」」

 

  シアやティオなど旅をしてきた期間が長いメンバーなら分かって入る事だが三人は付

  き合いが長いとは言えないので今感じていた

 

  「それで、、、どうなの?」

 

  「そ、それは、、、」

 

   そう零しながらハジメとの思い出を振り返る愛子

 

  「(最初は普通の生徒でしたね、、それでオルクス大迷宮で亡くなってからはずっと

    気になっていました)」

 

   だがそれは異性としてでは無い

 

  「(ウルの町で再会した時は正直驚かされてばかりで、、、外見も、性格も変わって

    しまっていました)」

 

   苦笑いが一番似合う生徒というイメージはここで完全に破壊され、今のハジメとし

    ての印象に塗り替えられた

 

  「(だけど心の奥にある物はまだ変わって居なかった、、、私達だけじゃなく町全  

     部を守ってくれました)」

 

   だがそれは決して綺麗な思い出だけでは無い

 

  「(清水くん、、、)」

 

   「特別な存在になりたい」そんな理由で魔人族側に寝返ったクラスメイト

 

  「(あの時の事は思いだしたくありませんね、、だけどきっとあの時が私が南雲君を

    意識するようになった)」 

 

    今の愛子にとって最も辛い過去

 

  「(だけど私は苦しみ続けないといけない、、、それが)」

 

    彼との約束だから

 

  「、、、、あ」

 

  自覚してみればなんと簡単な事だろうか

 

  「私は、、、」

 

   教師だから、生徒だから

 

   そんな気にしていたりゆうを忘れ去ってしまうくらいに、私は、、、

 

 

 

                                to be continued

 

  

 




よくわからない感じで終わりましたが三人がハジメを意識するようになった振り返りをしたかったんです、、、

次回はリリィの予定です(もしかしたらレミアも一緒にやるかもしれません)

因みに恋人になる話に関しても同じ順番で行くと思います

ありふれは設定的にも話して気にも気になる所が盛りだくさんでいいですね(この物語が完結したら何個かやってみたい話があるので楽しみです)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

憧れていた王子様?

無駄にやる気があったので頑張りました、、


 

  愛子が自分の中で答えを出している中、彼女もまた答えを出そうとしていた

 

 「(最初は香織がどうして好きになるのか分かりませんでしたね)」

 

  彼、南雲ハジメと彼女、ハイリヒ王国の王女であるリリアーナの出会いは本当に薄い物

   だった

 

 「(南雲さんが私の事を忘れていたのも無理ありませんね、、、)」

 

  自分で言っていて悲しくなるが事実だった

 

 「(香織が言うにはとても強い人、、だけど私にはその時の言葉の意味が分からなかっ

   た)」

 

  勿論今は違うのだが初対面時の感想は微妙な物だった

 

 「(南雲さんが亡くなったと言われてからの香織は本当に見て居られませんでした)」

 

  この時は親友の友人としてでは会ったがハジメの死を心の底から悲しんだ

 

 「(そしてあの時がやって来た)」

 

  父や城の人間がおかしくなり、違和感を感じ始めた

 

 「(あの時もし南雲さん達に出会えていなかったら、、、考えたくありませんね)」

 

  もしも、などと考えるのは無駄な事だ

 

  だが人というのは常に合理的ではいられない

 

 「(今考えると本当に運が良かったんですね、、私は)」

 

  そこからは本当に急展開の連続だった

 

 「(あのアーティファクトを見た時が一番驚きましたね、、)」

 

  大軍用殲滅兵器、ヒュベリオン

  あの時でさえ腰を抜かしそうになったがそれだけでは無かった

 

 「(まさか香織を生き返らせてしまうなんて、、、)」

 

  絶体絶命の状況、あと少しで終わりな所を救ったのは勇者、ではなかった

 

 「(全てを救えた訳では無い、ですが南雲さんは全てを奪われるところからここまで

   持ってきてくれた)」

 

  本人に言えばきっと否定されるだろう、だが

 

 「(あの時から彼は、南雲さんは私にとって、、、)」

 

  とても気になる相手になった

 

  香織たちとは違う、だがきっとそれと同じくらいの感情が生まれた

 

 「(帝国に向かった時は本当にハラハラさせられましたね)」

 

  大迷宮を攻略するとばかり思っていた為皇帝相手には色々な事を話していた

 

 「(だけどそれ以上に、、、)」

 

  帝国の王子にして私の(元)婚約者バイアス

 

 「(あの時の事は感謝してもしきれませんね)」

 

  手足の自由を奪われ、声を上げる事も意味をなさなかった

 

  そして全てを諦めて受け入れる、、そのはずだったのだ

 

 「(ここで助けられたから私は南雲さんに期待してしまった)」

 

  それが正しい事だったのか、それとも間違っていたのか

 

  答えは今も分からないでいる

 

 「(ですけどあの返しは無いと思うんですよね、普通‼)」

 

  割と勇気を出してダンスを申し込んだ時の事だ

 

   「もし、助けてと言ったらどうしますか?」

 

  全てを諦めて身を任せよう、そう決めかけた時に救われた

 

  最初の出会いでは考えられないくらいドラマチックな状況だ

 

 「(ですが南雲さんの答えは、、、)」

 

   「姫さんが不幸だと悲しむ奴が居るからな」

 

  あの状況でそう言えるハジメは本当に化け物である

 

 「(ですがそういう所も、、、)」

 

  そう考えて居ると自然と考えはまとまっていた

 

 「(私は、、香織やユエさんが羨ましかったんですね)」

 

  あの場でも感じた事、だけどあの時以上に思いは強かった

 

 「私は、ハジメさんの事が、、、」

 

  

                                to be continued

 




はい、書き始めたらリリィだけで終わりました(苦笑)

リリィは全体的に出番が少なめな気がしてるのでどうしても多くなってしまいます(ハジメとの初対面の話はリリィのメイン回でもっとやってみたいですね)

次回はレミアになるんですが、、、難しい(特別な回があった訳では無いのでオリジナルになりそうです)

そしてミュウを全く出せていないので次回は出したいです

次回が終わったらいよいよハジメが合流します、、、長かった(でもこういう回想をやりたかったんです)

あ、シモン教皇との話もちゃんとやりますよ?(原作とは少し違う展開になるかもしれませんが背中を押す役はこの人の予定です)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

母親は恋を追う

レミア回です(オリジナルの設定が少し入っています、本編だと書かれていない内容なので私の予想でしかないでが)

そして全く関係ない事なんですがハーメルンに投稿されているありふれの二次創作かなりみてるんですがまともな勇者(笑)少ない、、、個人的には本編は救いようのない大馬鹿だと思ってるんですがモアナ達と出会ってどんなにバカな選択だと分かってはいても「自分にとって大切な誰かよりも大勢を選ぶ」そんなドMな勇者が割と好きです(魔王や深淵卿に揶揄われたり子供っぽい様な子としているのを見るのも結構好きです)

まぁ改心する前の勇者(笑)は死ぬほど嫌いですし覚悟を決めるまでの勇者(意気消沈)も好きじゃないので出す予定は無いです、、、多分(ただ罪滅ぼし感覚でギャグ要因にはなってもらいます)

全く関係ない事話しましたがレミア回ですよ、、ええ


 

   「(私とハジメさん、ですか)」

 

  ユエさんに聞かれた私は心の中で考える

 

 「(最初の事はあまり覚えていないけれどミュウがハジメさんの事をパパと呼んだときは驚かされましたね)」

 

 ミュウにとっての父親、レミアの夫はミュウが産まれて間もなく亡くなっている

 

 だからという訳では無いがミュウには人一倍寂しい思いをさせてしまった

 

 それをレミア自身気にはしていたし自分もまた誰かを愛する、そうしてもいいかもしれないとは思っていた

 

 だが何故か自分から行動起こすことは無かった

 

 「(町の皆さんが優しくしてくださりましたから安心しきっていたのかもしれませんね)」

 

 無論早くに父(夫)を亡くした母子を心配していた物が全てだろう、だが一部はそれだけが理由では無い

 

 だがレミアがここの事に気が付くことは残念ながらないだろう

 

 「(ハジメさんには感謝してもしきれないですね・・・)」

 

 正確に言うとミュウを助けようと言ったのも、足を治したのもハジメでは無い

 

 だがその根本に居るのは紛れもなく南雲ハジメだった

 

 「(最初はからかうつもりでしたがミュウを見ていると・・・)」

 

 それはハジメ達が去ってから1週間が経過した頃の事だった

 

 

 

 「ママ、ママはパパの事好きなの⁉」

 

 子供の純粋な質問、だがどう答えるべきか少しだけ迷いもした

 

 「好きよ、そう言うミュウはどうなの?」

 

 もう2度と会えないかもしれない、そんな恐ろしい事を考えて居た日が嘘に思えるような平穏がそこにはあった

 

 「当然なの‼ だからパパが迎えに来るまで良い事で待ってるの‼」

 

 そう自信満々に言いきって見せるミュウ

 

 そんな娘を見ていたレミアは

 

 「そう、ミュウはパパの事が大好きなのね」

 

 ハジメから聞いた言葉を信じるなら会うことが出来るのかは分からない

 

 だがミュウも、そしてレミアもそんな心配はしていなかった

 

 「ハジメさんなら、本当に出来てしまうんでしょうね」

 

 ハジメとレミアが過ごした時間は1か月も無い、だがそんな確信があった

 

 「(ミュウがこんなに信じている人だもの、それに・・・)」

 

 そこでレミアは感じた事のない感情を抱いていた

 

 決して嫌な感情では無い、だが喜びの感情とも言いきれない

 

 まるで心の中をフワフワと舞っている様な感覚

 

 この時のレミアはその感情が何なのか気が付けづに終わってしまった

 

 

 

 場所と時間は戻って現代

 

 「(そう、これは恋だったのね)」

 

 まさかこんな感情を自覚できないでいたとは

 

 「(ミュウの為、だけじゃない、私も、ハジメさんを愛している)」

 

 こうして母親は決意する、娘の為と共に自らも幸せを追い求めてみよう、と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                    to be continued




更新遅くなってしまい申し訳ありませんm(__)m
 
理由としては別サイトでの活動に力を入れていたのとレミアの話をどう書くか迷っていたからです

アフター含めてレミアとハジメの話が殆どない(ミュウの情操教育の話などは別として)為かなりの部分が私の想像となっています・・・

今後の更新で期待したい所ですが2期だったり今は深淵卿編をやっているのでかなり先になりそうですね(苦笑)

京都編?まだ2話しか更新されていませんが楽しみですね(私はいつも最後にとんでもないことをしでかすハジメが好きです)

2期に関しては・・・レミアとリリィに声が付くのが一番嬉しいです‼後は3番目に好きなアーティファクトのヒュベリオンのシーンが見てみたいです(笑)

因みに
1 グリムリーパー
2 クロスヴェルト

です‼魔王&勇者編のマザー戦は超好きですね(魔王様なハジメはマジ魔王)

滅茶苦茶長くなりましたが次回はようやくハジメが目覚めてからの話です、、、本当に長かった

それが終わったら2章として愛子ちゃん先生が受け入れられた話をやります

全部合わせるとめちゃくちゃ長くなりますので応援の程よろしくお願いいたしますm(__)m


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

目覚めた魔王と(未来の)嫁―ズ

タイトル物騒ですけど大丈夫です、安全ですよ


 「「「「「「・・・・」」」」」」

 

 彼女たちの告白、そしてハジメの入室は完璧なタイミングだった

 

 とても気不味い空気が流れる

 

 だがそんな空気など気にしないのがユエクオリティー

 

 「ハジメ、体はもう大丈夫?」

 

 クソ神(エヒト)と分離してからは共にいたのだが落ち着いて会話などしてはいない

 

 それを考えればおかしくない行動、なのだがこの空気でそれができるユエは流石と言ったところなの

 だろうか

 

 「おう、何も食べてないせいで空腹なのを除けばほとんど問題ないぞ」

 

  そうしてどちらでもなく近づいて形成される桃色空間

 

 「ア、ハハ~・・・・」

 

  普段ならゆえに対抗して暴走する香織もこの時ばかりは苦笑いだった

 

 「「「・・・・」」」

 

 そうなってくると何とも言えなくなってくる三人(愛子、リリィ、レミア)

 

 そして真っ先に動いたのは年の功というべきかレミアだった

 

 「あなた、おはようございます お腹が空いている様でしたら

  何かおつくりしましょうか?」

 

 なんという対応力、俺でなきゃ(以下略)

 

 「わ、私だって・・・」

 

 そう言って自分に言い聞かせて動くのはリリィだった

 

 「ハ、ハジメさん、お目覚めになられたようで本当に良かったです」

 

 多少頬を赤らめながらも対応するリリィ、流石王女というべきだろうか

 

 「わ、私も・・・うぅ、だけど」

 

 最後まで動くことが出来なかったのは愛子だった

 

 いくら自分の気持ちを自覚したとしても教師と生徒という価値観が未だに足を引っ張っている様子だ

 

 そしてそんなアプローチ?を9かけられたハジメは

 

 「あぁ、レミア何でもいいから頼む」

 

 「完全復活、とまではいかないが元気に返って来たぞ、姫さん?」

 

 「先生は・・・いつものか」

 

 愛子だけ雑な気がするが何も言っていないので仕方ない(注意 作者は愛子が嫌いとかでは無いです)

 

 そしてそんな答えを聞いた3人は

 

 「はい‼ すぐに作ってきますので少々お待ちください」

 

 そう言って退出していくレミア

 

 「無事に帰ってこられたようで何よりです、お帰りなさい、ハジメさん」

 

 恥ずかしさと嬉しさを両立した笑顔を浮かべるリリィ

 

 「いつものってなんですかいつものって‼ 私はただ・・・」

 

 まさかここで告白する訳にももいかず一人百面相する愛子(既に告白まがいをしている事ははるか彼方に言ってい

  る様子)

 

 「もしかしてユエはこうなることを狙ってたの?」

 

 「・・・当然」

 

 返答までの間が全てを物語っているが3人とも何とかなったので気にしない事にする香織だった

 

 「さてと、ミュウは・・・寝てるのか」

 

 すやすやと眠っている義理の娘にほんの少しだけ残念がりながらもハジメは

 

 「香織、お前が回復してくれたんだよな? マジで助かったよ、ありがとう」

 

 そんな言葉を受けた香織は

 

 「私がやりたかったことなんだよ、だけどちゃんと受け取っておくね」

 

 そんな香織との会話をしていると嫉妬?したユエの暴走により大変な事になるのだが・・・それはまた別のお話

 だ

              

                                

                                    Two Beacon tynud




はい、少しだけお久しぶりになりました

香織がメインみたいな終わりでしたが作者の推しキャラの一人なので許して(香織とリリィが推しです)

次回からは愛子編なんですが殆ど決まっていません‼

・・・すいません自信満々に言う事では無いんですが思いつかないんです(候補自体はあるのですが他のキャラで使いたかったりするので)

愛子編からは他の嫁―ズやクラスメイトなども登場する予定です・・・クラスメイトは数が多いので脳筋と鈴、遠藤がメインになると思われます(優花は原作ブレイカーになるので付き合いはしませんが小話的なのをやろうと思ってます)

別サイトとの両立で更新遅めですがどうか完結まで見て貰えると嬉しいです(このシリーズが終わったらやりたい話が山ほどあるので絶対に完結させます)

それでは皆様、またお会いしましょうm(__)m


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

教師と生徒 教皇を添えて
王都への帰還、そして来るはウサ耳と竜耳?


はい、死ぬほどお久しぶりです・・・大変申し訳ありませんでしたm(__)m
言い訳をさせていただくと設定の矛盾を極限まで減らそうとした結果疲れてしまい、もう片方の活動に息抜きとして逃げて居ました


タイトル通り残りの嫁―ズの三人が登場します、、、変態を変態らしく書けるだろうか(心配)

そういえば雫に関しては帝国か香織との話をちゃんとやるのでご安心を(どっちも捨て難いね)

生活拠点は割と転々としていくと思います(最終的にフェアべルゲンが良かった、という事になるので世界を救った英雄を歓迎しない国は無いはずですし)




 「・・・戻って、来たんだな」

 

 そんな言葉を零すのはハジメだった

 

ハジメが目を覚ました翌日、本人の希望もあり全員で王国に戻ってきたのだ

 

 「リリィが先に戻ってるから何も問題は無いはずだよね」

 

 そう、ハジメが目覚めてからすぐにリリィは戻らなければいけなくなり、ハジメ達よりも早く国に戻って来ていた

 

 「とりあえずやる事やる前にシアやティオ達に顔見せとかないとな」

 

 ハジメが戻ってくるまでの間それはもう奔走していた彼女たちとは王国で会う算段となっている

 

 「ん、早く会いたい」

 

 妹分であるシアには甘々なユエ様がそこに居た

  

 「リリィが予め迎える準備はしておくって言ってたけど・・・」

 

 「・・・あの人だかりだったりしませんよね」

 

 香織と愛子が視線を向ける先にあるのはこの世界では相当豪華な部類に入る馬車だった

 

 「まぁ十中八九あれだろうな」

 

 そう言いながら若干面倒くさそうに、されど全く気負いなくどかどか進んで行くハジメ

 

 「ママ、あれに乗るの?」

 

 「そ、そうみたいね」

 

 普段は余裕なレミアすら若干動揺している、ミュウに関しては全く何も感じていない、むしろ目を

 キラキラさせている

 

 そして馬車の前に近づくとついに声が掛かった

 

 「救世主 南雲ハジメさま そして豊穣の女神愛子さま ユエ様 香織さま レミアさま ミュウさま、これより  

  王城にご案内させていただきます」

 

 そういって見るからに騎士だと分かる人物が恭しく話しかけてきた

 

 「そうか、じゃあ頼む」

 

 魔王城での戦いにてハジメのアーティファクトはすべて破壊されている

 ドンナーなどの武器類は作り直されていたが流石に他の部分にまでは及んでいない

 

 「はい、皆様は我らが全身全霊をもってご案内させていただきます」

 

 そう言ってもい一度恭しく首を垂れる騎士、明らかにオーバーなリアクションなのだがハジメはそれだけの事を

 成したので周りに居る人間はだれ一人としてそうは思わない・・・本人達以外は

 

 「なんていうかやっぱり慣れないね、こういうの」

 

 「ですよね、ウルの町で慣れたつもりだったんですけど、やっぱり・・・」

 

 「まぁハジメさんがしたことを思えば無理も無いのですがね・・・」

 

 上から香織 愛子 レミアの言葉だった

 

 「んじゃ早速行くか」

 

 「ん、シアやティオが待ってる」

 

 「早くシアお姉ちゃん達にパパの顔を見せてあげないと、なの‼」

 

 また上からハジメ ユエ ミュウの言葉だった

 

 香織たちが常識人枠ならハジメ達はまさしく非常識人枠となるくらいに反応が正反対だった

 

 「はい、姫様を筆頭に皆様が魔王様、いえハジメさまのご帰還を願っておりますので」

 

 「・・・あぁ」

 

 真面目そうな騎士からは聞きたくない名称が聞えてきたがここは必死で我慢するハジメだった

 

 

 

 

 

 

 

 そして馬車で移動すること数十分

 

 この距離ならば歩いてきても良かったのに、と思わなくはないハジメたちを他所にその声は届いた

 

 

 「ハジメさ――――――――――――――――――ん‼」

 

 「ご主人様――――――――――――――――ーーー‼」

 

 

 そう言ってとびかかってくる2つの陰にハジメは抵抗することなく、受け止めた

 

 

                                       Two Beacon tynud

 

 




はい、本当にお久しぶりですね・・・
作者様が体調不良という事で最近は更新がありませんが深淵卿のお話いいですよね(優花好きとしては名前が出てくれてちょっと嬉しかったです)

久しぶりに書いたので微妙かもしれませんが少しでも楽しんで貰えたら嬉しいです

次回こそはシアとティオの本格登場、そして最後のヒロインである雫とその他大勢(出番があるか微妙)が登場します

そういえば神殿騎士ってデイビットが頭に浮かびますけど今回出したようなキャラも居たんですかね?

と書いた後に思いました(王国騎士団はメルドがトップだったので神殿騎士にしました)

正直どんな展開にするか固まっていませんが愛子とリリィが大好きなので頑張って完結させます


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

兎とドラゴン 再開からの日常

1か月ぶりの更新ですね・・・ごめんなさい

昨日更新された話を読んだらやる気になったので作りました

この話とは関係ありませんが無限魔力を小型化して自由に扱えるようになったらユエに勝てるキャラって存在するのでしょうか?

今まではユエとハジメは同じくらいかちょっとハジメの方が強いと思ってたんですがそんな事はなさそうですね(一番やばいのはこの2人が組んだ場合何ですが・・・無限魔力なくても全世界滅ぼせそうですよね)


 「ハジメさん、やっと会えましたね‼」

 

 そんな言葉と共にハジメに抱き着いてくる人物がいた

 

 「っと、久しぶりだなシア」

 

 そうハジメが言うや否やシアは抱き着く力をさらに強める

 

 「もぅ、本っ当に心配したんですからね‼」

 

 などと口では言っているがそれ以上に力は強まっていく、そして遂に・・・

 

 「わかった、分かったからそろそろ離れろ」

 

 ハジメとしてはこのまま抱き着かれていても良かったのだが先ほどから感じる殺気に怯んだらしい

 

 「ですね・・・ちょっと羽目を外しすぎちゃいました」

 

 

 

 

 そうしてシアの熱い抱擁を受けたハジメはシアが抱き着く間にやってきた人物たちに話しかける

 

 「よう、ティオ元気だったか?」

 

 「なんじゃろうか、反応の差が違いすぎる気がするの・・・まぁよいか、それよりも改めてご主人様。よくぞ

  戻って来てくれたの」、

 

 「約束したからな、香織のお陰であんだけボロボロだった体も問題なく動くし」

 

 「それならよいのじゃ、そうでなくては至高のご褒美が味わえんからの」

 

 「相変わらずお前はぶれねぇな・・・」

 

 そうしてティオに呆れつつも久しぶりに感じる日常に喜びを感じるハジメ

 

 だが事はそんなにうまくいかない

 

 「むぅぅハジメ、確かに治したのはバ香織だけど魂魄魔法で治したのは私、だから私も労って」

 

 「あれあれユエもしかして私だけハジメ君に褒められて嫉妬してるのかな?かなぁ?」

 

 「上等、ハジメが認めてもまだ私が認めてないって事教えてあげる」

 

 「それはこっちのセリフだよ‼ 絶対にユエを超えて私がハジメ君の一番になるんだから‼」

 

 そうして始まるいつものキャットファイト

 

 「お二人とも、何時もならともかく今はハジメさんも目が覚めて私たちのいい場面だったのに邪魔し

  ないでくださいよ~」

 

 「全くじゃな、じゃがこれはこれで悪くはない・・・」

 

 「ティオ、流石にそれはどうかと思うぞ」

 

 珍しく呆れるハジメさん

 

 「あははー、なんだか私達空気になっちゃいましたねー」

 

 「仕方ありませんよ、ユエさんが居なくなってからこうして皆さんが揃う事はありませんでしたから」

 

 「やっぱり皆揃わないとパパたちはパパじゃないの」

 

 ミュウの言葉に愛子とレミアは納得する

 

 「えっとおかえりなさい、ハジメ」

 

 そして愛子たちと同じく空気になっていた人がここにもいる

 

 「雫か、ちゃんと帰って来たぞ」

 

 ユエと香織のキャットファイトを少し口元を緩めながら見守っていたハジメが視線を雫に向ける

 

 「本当に、心配したんだから・・・」

 

 そう零しながらハジメにそっと抱き着く雫さん

 

 「・・・ただいま」

 

 ユエ達では無いにしても他の人間に比べれば大事な部類に入る雫、その為無理やり引きはがすことも

 出来ず珍しく何もできないハジメ

 

 そしてそんな雫を見た(未来の)嫁―ズは

 

 「親友に私の相手をさせつつ自分は抱き着くなんて雫はやっぱり要注意

 

 「そういえば香織さん達と再会した時に香織さんもこんなことしてましたよねー」

 

 「え、そんな事してたかな?」

 

 「どうやら無意識だったらしいの、妾も見てみたかの」

 

 「八重樫さん⁉貴方はもう少しお淑やかな人だと・・でも羨ましいなー」

 

 「愛子さん心の声が漏れていますよ」

 

 「シアお姉ちゃんや雫お姉ちゃんだけじゃなくてミュウもパパに抱きしめて欲しいの‼」

 

 そんなうらやま、カオスな状況の中

 

 「みなさんやっときましたね・・・ってどういう状況ですかこれ⁉」

 

 中々やってこないハジメたちの様子を見に来たリリアーナが現れて起きる修羅場についてはまた別のお話だ

 

                                      two Beacon tynu




ティオの口調違和感あったらすいません、こういうキャラはあんまり書いたことないので自信ないです

そして7話なはずなのに全く進んでいませんが次回からは進めます・・・多分

それはそうと竜世界の話とフルールナイツ、神の使徒関係の話誰か書いてくれませんかね

誰も書かないなら自分が書くんですがこの物語を終わらせてからにしたい

そしてこのシリーズのR18を作ってみたいです(ありふれのR18で純愛存在しないと思うので造ってみたい)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

教皇との出会い

少しゆっくりすぎたので頑張って進めていきます・・・多分

それにしても優花はこのままあやふやのままなのかそれとも愛人になるのか、はたまた嫁-ズの仲間入りをするのか楽しみですね

・・・そして私はなろうしか読んでいないので完全にミスしました(多分ないよう違いますごめんなさい)


 再開から何時もの?日常を繰り広げたハジメ達はある場所にやって来ていた

 

 「それで姫様、紹介失態人がいるって言うから付いてきたがここは・・・」

 

 「ハジメさんが敬遠するのは分かりますがどうしても一言挨拶して貰いたいんです」

 

 「て言ってもな、どうして協会に来る必要がある?」

 

 そう、今ハジメ達は王城では無く近くの教会にやって来ていた

 

 「その方とハジメさん達はきっと長い付き合いになると思うので・・・それに私にとって 

  は叔父の様な方ですから是非紹介を(小声)」

 

 「・・・はぁ、まぁここまで来て帰るのもアレだしな」

 

 人外イヤーを持つハジメさん、勿論リリィの言葉も聞こえているのだが色々面倒そうなの 

 で聞かなかったことにする

 

 「これはもしかして外堀を埋めていく気? どうみますか解説のユエさん」

 

 「そのくらいでハジメは何も思わない、だけど手としてはあり?」

 

 ハジメほどではないが人外の枠に入る香織とユエ、謎に解説を始める

 

 「さぁさぁ皆さん、もうすぐ着きますからね」

 

 

 

 

 

 そうしてリリィ先導でやってきたのはこの世界基準でも相当立派な部屋だった

 

 そしてそこにリリィがハジメ達(大半はハジメ)に合わせたかった人物はいた

 

 

 「ほほぅ、この方が姫様のおっしゃていた南雲ハジメ殿ですか」

 

 「あん? 誰だこの爺さん」

 

 「ハジメ君、ちょっと失礼だよ‼」

 

 そう香りが少し注意する、が

 

 「この程度の事気にしませんからお気になさらず。そして貴方が白崎香織殿ですな?」

 

 「えっと、はい」

 

 「っとご挨拶が遅くなりましたな、儂の名はシモン・L・G・リベラール 次代の教皇 

  を任された老いぼれじゃ」

 

 「・・・貴方が新しい教皇?」

 

 言葉にしないが今まで見てきた狂信者とは別物に見える

 

 「シモン猊下はこれまでの教会の在り方に疑問を抱いていました、ですから以前起きた 

  神の使徒襲撃事件までは僻地に・・・」

 

 「なるほどな、それで姫さんは俺たちに合わせたかった訳か」

 

 「はい、ハジメさん達にこれからはこの方が教皇だとご紹介しておきたかったんです」

 

 それはこの世界も狂信者だけではない、そう言外に伝えたかったのかもしれない

 

 「・・・そうか」

 

 今までハジメが見て来たのは狂信者ばかりだった、そして見るからに今までとは違う教

 皇にハジメが何を思うのか、それは本人にしか分からない

 

 「ハジメ殿達とは初対面だが愛子殿はお久しぶりですな」

 

 「ですね、あの時は大変お世話になりました」

 

 「そうなんですか、一体どんな事を話したんですか?」

 

 単純な好奇心から知りたがる香織

 

 「そうじゃな、確かあの時はハジメ殿の事で・・・」

 

 「ダメです―――――――――――――――それ以上は絶対 ダ メ ‼

 

 「そう言われては仕方ありませんな、ですがこれがハジメ殿・・・」

 

 そうしてしばらくハジメを眺める教皇、だがそれ以上にこの場に居る愛子以外の人物の 

  心は一つだ

 

  「「「「バレバレ(だよ、ですね)」」」」

 

 そうして気づかぬ間に愛子のターンは始まったのだった・・・




はい、急いで作ったので色々適当ですごめんなさいm(__)m

それはさて置きこのシリーズとは別にアフターの日常を描きたい(本編の合間や続きを書く人って本当に少ないですよね)

次回の更新からは愛子とのあれこれを頑張って進めていきます・・・


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。