カラスの妹 (ヒトリババヌキ)
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今回短いです


窓の外からバイクや車の走る音が聞こえる。私はその音を目覚まし代わりに起き布団からでて着替え朝食を二人分作る。フレンチトーストに少しの野菜サラダを作りテーブルに置く。朝食の準備ができたらまだ眠ているだろう兄に近づき寝顔を見る。十分に堪能したら体を優しくゆすって起こす。

「ほら、お兄ちゃん起きて」

その言葉で眠っていた兄の瞼が徐々に開き始める。

「おはよう、時雨。悪いな起こしてもらって」

兄は私のほうに向きそう言って頭をなでた。

「別に大丈夫だよ?それとおはよう、要お兄ちゃん」

その後二人で朝食をとり洗い物を終えた後に学校に向かう。

通学路で兄とたわいない話をしながら学校に向かう。

「最近友達とはうまくやってるか?」

「大丈夫だよ。友達とは仲良くやってるよ。そういうお兄ちゃんだって京田さんと篠塚さんとうまくやってるの?」

「こっちは大丈夫だ。まぁ、うまくやってるのならよかったよ」

そんな話をしていたら着いてしまったようだ。

「また後でな」

「うん、また後で」

兄と別れて私は自分の学校に向かった。

さて、そろそろ私が誰なのかを説明しなくてはならない。

私の名前は須藤時雨。須藤要の妹であり転生者だ。まずはこれまでの

ことを説明しよう。

 

 

【回想】

「ようやく新刊がでた!早く帰って読みたいな~」

私は今日、自分が好きな漫画の新刊が出て浮かれていた。その漫画の名前はダーウィンズゲーム。簡単に説明するならば主人公である須藤要がⅾゲームに巻き込まれて戦う漫画だ。私はこの漫画が大好きなのでひどい雨だというのに傘をさして本屋に買いにいったのだ。そして今無事に買えたことによる喜びでスキップしながら帰路についているところだ。この時の私は浮かれすぎていた。目の前にある長い階段に気づかなかったのだから。

(あっ、ヤバ..)

そう思った時にはもう遅かった。そして次の瞬間...私の意識は途絶えた。

けれどなんの偶然か私は意識を取り戻した。しかし目の前には見知らぬ大人たち。体に違和感を感じ見てみると体が赤子のそれになっていた。そのことにも驚いたがそれ以上にムスコがなくなっていたことに衝撃を受けた。

(さようなら..私のムスコよ...)

そんなことを考えていると声がした。

「この子は時雨。須藤時雨だ!」

須藤時雨それが私の名前らしい。

 

あれから早くも十一年が経過し私は11歳になっていた。これまで生きてきて分かったことといえばこの世界がダーウィンズゲームの世界だということ。これは私の兄の名前が須藤要であり、また早くも母が亡くなってしまったことから推測した。そして兄が優しく頼れる人だということ。これは元男でも惚れますわ。てか、実際に惚れてる。

精神が体に引っ張られているのかは知らないが、この11年で少し趣味や口調が女性らしくなった気がする...

まぁ、この世界に転生したのであればdゲームは是非ともやりたい。

(しかしどうやってアプリをインストールするのだろう?できれば最終手段はとりたくないし...)

しかしそれでも考えは出てこない。

そうして悩んでいるうちに二年もの月日が経過していくのであった。

 




次から長くしたいなー


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回想の終わり

また短くなってしまった


あれから2年が経過した。全くもっていい案がでないので最終手段をとることにした。最終手段、それはGMに直接ゲームに参加したいということ。自分でもバカだと思っているがこのような方法しか考えつかなかったので仕方がない。

(GMの居場所と容姿は原作知識ですでに知ってる。さて、どうやって接触しようか...)

そのようなことを考えていたその時

 

 

 

ブー

 

 

 

携帯が鳴った。

(メールかな?誰だろ?いったい何の用ですかっと..っ!)

その時の感情を表すなら驚愕その一言に尽きる。なぜならメールの差出人がGMだったのだから。

(なんでGMが直接メールを?というよりこちらの行動が読まれていた?まぁ、そんなことどうでもいい。ようやく念願のdゲームに参加できるんだ。そっちから誘ってくれるんならうれしい限りだ)

そんなことを思いながらゲームをインストールした

 

 

 

その瞬間携帯から蛇が飛び出してきて首筋にかみついた。

これでもう後戻りはできなくなった。あとは私が人を殺すのに耐えられるか、また生き残れるかどうか。

(ええっと異能の名前は追跡者か。さて、異能の検証を始めますか♪)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二日後

 

 

はい、異能をいろいろ試していたらいつの間にか二日が過ぎてました。これでも一応学生だし試す時間がなっかんだ。...仕方がないよね?

さて異能の説明をしましょう。

 

 

 

私の異能は簡単にいってしまえば限定的な感知、瞬間移動になる。

しっかり説明すると、まず私を中心として半径5kmの円があると仮定する。私はその円の中にある物体や生物を感知、視認することができる。これは円の中ならばどんなに離れていても建物の中にいようとも関係ない。

また、円の中ならばどこにでも転移することができる。

 

 

 

例え逃走に成功しても一瞬で感知範囲からでられなければ、感知されて転移ですぐに追いつかれる...どこに逃げようが追ってくる。まさに追跡者だ。 けど肝心の本体が弱かったら追いついても意味がなくまた相手が逃げるという選択肢すら取らない。体鍛えなきゃ..

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで私は現在ランニングを実施しております。日頃運動をしていないせいか始めてから30分しかたっていないのに、もう体力が限界を迎えつつあります。

 

 

 

「ハァハァ、これは..かなりまずいね... これからはちゃんと運動をしなきゃ...」

 

 

 

そのようなことを言いながら息を整え顔を上げてあることに気づく。

数メートル先に男が立っている。それだけなら別に何もおかしくはない。問題は男が纏っている気配と持っている物だ。

男が持っているものを目を凝らして見ようとしたとき、嫌な予感がした。私は直観で異能を発動させて男の後ろに回り込んだその瞬間

 

 

 

パァン!という音がきこえた

 

 

 

「っ!き、消えた!?どこに行きやがった!」

 

 

 

目の前の男が叫ぶ。私が後ろにいることにまだ気づいていないようだ。もしかしたら奇襲できるかもしれない。

そう考えポケットに入れていたフルーツナイフを取り出し男の首に刺し込もうとする。

男はようやく後ろにいることに気が付いたらしく後ろを向くがもう遅い。

ナイフは男の首にきれいに刺さり首からは暖かい血が流れだす。返り血を浴びないように追跡者を発動させ男から離れる。男の体は少しの間ピクピクと動いていたがやがて止まり徐々に体が消えていき人型のオブジェだけが残った。

やっぱりdゲームのプレイヤーかと思い自身の携帯を見てみると対戦に勝利したということが表示されていた。

 

 

 

「まさかいきなり始まるとは... いや、私が携帯を見ていなくて表示を見逃していただけですねこれは」

 

 

 

オブジェのところに行きナイフを回収して帰路につこうとしたとき、自分が何も感じていないことに気づいた。

殺されそうになったとはいえ、自分は人をナイフで殺したのだ。

それなのに何の感情もわいてこない。しかもあの瞬間男を殺すことに何のためらいも、その思考に対する疑問もわいてこなかった。自分がこんな人間だとは知らなかった。しかしdゲームに参加してしまった以上後戻りはできない。余計な罪悪感に苛まれて何も出来ないよりかはマシ。そのように思考をまとめ今度こそ私は帰路に就いた。

 

 

 

【回想終了】

 

 

 

というのが私に今まで起こったことだ。あの出来事からすでに二年経っている。日本ランキングでは11位に入ることができ、追跡者の二つ名までつけられている。年齢は私は15歳で兄は17歳になった。そう、兄が17になったということは今年中に原作が始まるだろう。私というイレギュラーがいる中で兄がどの様に立ち回るのか楽しみで仕方ない。もちろん兄が本当に死にそうになったら助ける気はあるので安心してほしい。

 

 

 

(お兄ちゃんの活躍を早く見たいなー)

 

 

 

そんなことを思いながら私は今日を過ごすのであった。

 

 

 




感想などよかったらお願いします



ランキングを11位に変更しました。


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場所の把握はちゃんとしよう!

リンゴの丸かじりを久しぶりにしましたが、顎を痛めました。


無敗の女王が敗北した。その話を聞いたとき私はようやく原作が始まったと思った。

それは大変喜ばしいことなのだが、兄とシュカさんが一緒にいることで数日の間会えない可能性がある。それに関しては我慢しよう。

それにシュカさんなら兄を任せられるので、今のうちにイベントの用意をすることにした。

 

 

 

「よし、これで準備おしまい!」

 

 

 

1時間後私はようやくイベントの準備を終えた。

ちなみに装備は

 

・トマホーク(マスターキー)

 

・投擲用ナイフ

 

・ベレッタ92

 

になっている。

これに少しの閃光手榴弾と予備のマガジンを二つ用意し腰につけるバッグに入れる。

これでイベントの用意は整った... あとはイベントを楽しむだけ!

私は心を躍らせてイベントの始まりを待った。

 

 

 

7月4日午後11時55分

はい、イベント開始5分前です。原作では日付が変わる少し前に転送が始まっていたような気がするので、もう武器を装備して待ってます。

 

 

今回のゲームにおいての私の目的は兄の活躍を見ること。できればゆっくりと観賞したいので、リングを早めに三つ入手しなければなりません。まぁリングは奪えばいいだけなので問題ないですけどね。

 

 

 

 

「っと、そんなこと考えていたら転移30秒前ですね」

 

 

 

ではでは、いざ宝探しゲームへ行くとしましょう!

そして私は転送された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっと、転送が終了したようですね。しかも部屋の中とはついてますね。さてと...まずは周辺にいる人の位置の把握から始めましょう」

 

 

 

意識を外側に向けて波を広げるようにし周辺の感知をする...

すると100m以内に人の反応がした。

数は...25人... 

しかしまだゲームは始まったばかり...

 

 

 

(漁夫の利でも狙いましょうか)

 

 

 

そう考えた私は周辺を感知しながら時間が過ぎるのを待った。

 

 

 

あれからしばらく待っていたが今も銃声や爆発音などがきこえてくる。これ以上待ってても時間の無駄なので、もう私が直接殺った方が早いと考え戦闘が行われている場所を感知して探し転移することにした...のだが、その瞬間に戦闘音が消えた。

 

 

 

念のために5分ほど待っていたがどうやら戦闘が終了したらしい。それでもやることは変わらないので私はトマホークとベレッタを手に持ち、戦闘が行われていた場所に転移した。

 

 

 

side カナメ

 

 

何とかして花屋のオッサンを倒してレインと合流し、取引を終わらせた瞬間

そいつは急に現れた。誰もいない場所から文字通り急に現れた。身長はレインより少し大きい程度だろうか。黒い雨合羽を着てガスマスクを着けた人間がレインが先ほど来た方向に立っている。そいつはただそこに立っている。それだけなのに何故か恐怖が襲ってくる。

 

 

 

(こいつは...今までの奴らとはちがう!)

 

 

 

そう感じた俺はレインなら何か知っているのではないかと思い、レインのほうを目だけで見る。

レインは一見平気そうに見えるがよく見ると冷や汗を掻いており気づきにくいが体も震えている。

まだ会って少ししか経過してないがこいつが簡単に怯えるようなやつではないと感じていた。

向こうの奴はこいつが怯えるような相手...  一体何者なんだ?

 

 

 

「カナメさん最悪のパターンがおきました...あのプレイヤーには例えここにいる全員が万全の状態であろうともに勝てません」

 

「おいおい...あのプレイヤーは何者なんだ?」

 

「プレイヤー名はララバイ。現在日本ランキング11位のプレイヤーで追跡者の二つ名を持つプレイヤーです。そして、top10に入っているプレイヤーにできれば戦いたくないプレイヤー、といわせる人です」

 

「オーケー。それだけで結構やばい奴だってわかった。で、どうする?勝てないのなら取引でもしてみるか?」

 

「それが一番無難な選択肢でしょうね...」

 

「私は念のために異能の準備をしておくよ」

 

「わかった。おい!そこのあんた!俺たちに交戦の意思はない!できるならば取引がしたい!(どうだ?のってくるか?)」

 

 

 

コクリ

 

 

 

頷いた!

あいつが武器をしまい此方に近づいてくる。

もし取引にのってくれるなら心強いんだがな...

 

 

 

side シグレ

 

 

どうしよう... まさか戦っていたのがお兄ちゃんだなんて...

感知した際に気づかなかった私のミスだ...

向こうはものすごく警戒してるし、なんか内緒話始めちゃうし...

本当にどうしよう...

 

 

 

「おい!そこのあんた!俺たちに交戦の意思はない!できるならば取引がしたい!」

 

 

 

取引?多分王のことかな?取り合えず頷いておこう。

一応武器はしまって近づこく。

(もうここで正体ばらしちゃいましょうか...)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取引というのは案の定王に対抗するために手を組むということだった。

私としては拒む意味はないので筆談で同意の意を示した。

その後にリュージさんも即席クランに加わり、シュカさんからのヘルプコールが来て兄とリュージさんは助けに行ってしまった。ここまでは原作通り。あとは、私がどうするかだが...

 

 

 

「ララさん、あなたはやってきた敵の殲滅をお願いします。私は屋上でカナメさんたちの援護の準備に行きます」

 

 

 

そう言ってレインさんは行ってしまった。ちなみにララさんとは私のことだ。

どうやらホテルに攻めてきた敵を殲滅すればいいようだ。それだけなら簡単だ。

しかし、私はヒイラギさんが死んでしまうのは知っているので、できれば死なせないようにしたい。

となれば一緒に行動した方がいいですね。

 

 

 

「ララ君、そろそろ準備を始めよう」

 

 

 

ヒイラギさんからそのように言われたので私は頷き罠を仕掛けに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数分後罠を仕掛け終わった私たちは打ち合わせをしていた。

ヒイラギさんを死なせないためにはシグを私が相手にする必要がある。

一応シグが来ることを伝えておこう。

 

 

 

「ヒイラギさん。攻めてくる敵には火炎魔人のシグがいる恐れがあります。って、何をそんなに驚いているんですか?」

 

「すまない。まさか噂に聞く追跡者が女の子とは思わなくてね」

 

「そうですか... 話を戻しますが、万が一シグが来た場合は私が対処しますがよろしいですね?」

 

「すまないがお願いする。私の異能とは相性が悪いからね」

 

「分かりました。あと、お互いをカバーしあうために一緒に行動しましょう」

 

「わかった。よろしく頼む」

 

「こちらこそよろしくお願いします」

 

 

そうして打ち合わせを終え、私たちはエイスが来るのを待った。

 




毎日投稿ではないです。


感想や評価はモチベに繫がるのでお待ちしております!


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宝さがしゲーム完

オリ主の強さこれぐらいでいいかな?


あれから待つこと数分、外から大勢の歩く音や話声が聞こえてきた。

どうやらエイスの連中が来たらしい。

 

「ヒイラギさん。準備はどうですか?」

 

「問題ない」

 

「連中は現在ホテルの1階にいます。では手筈どうりに」

 

「了解」

 

 

そのような話をし私は異能を発動させ、ヒイラギさんはエレベーターで下に降りて行った。

ちなみに作戦は至極単純挟み撃ちである。ヒイラギさんが正面から攻め私が後ろから奇襲するだけ。

 

 

 

さて、私は回り込んだけどもヒイラギさんは... 来ましたね

 

 

 

「エイスの諸君歓迎しよう」

 

 

 

その言葉と同時に私は左手で持っていたベレッタで一番近くの男の頭を撃ち、その音に釣られて後ろを向いた三人をヒイラギさんが潰す。次に異能を使い手榴弾に手をかけている男の首をトマホークで切り裂く。

敵の一人が銃を撃ってくるがヒイラギさんがそれを防ぐ。この一瞬で5人倒したがまだ倍は残っている。

まだ戦いは始まったばかりだ。気を抜かないようにしよう...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっ、やめ...」 

 

 

 

その言葉が最後まで紡がれることはなく男は首から血を流して倒れる。

周囲に敵がいないことを確認し私は上の階に上ろうとする。

おっと、その前に

 

 

 

「ヒイラギさんお疲れさまです。できればなのですが、ヒイラギさんにはレインさんの援護に向かってほしいです」

 

「ふむ、それはなぜかね?」

 

「恐らくレインさんが向かったであろう渋谷駅には現在王を含めたエイスのメンバーが集まっています。レインさん一人には突破は厳しいかと。それに、これからシグを相手にしますがヒイラギさんの異能では相性が悪いです」

 

「なるほど...しかしリングを捨てるのは...」

 

「それならこのイベントが終了した際に私がその分の金額を出しましょう」

 

「ううむ、しかし... いや、わかった。私はレイン君の援護に向かおう」

 

「ありがとうございます。五分後にホテルが倒壊するようにできますか?」

 

「ああ、そのようにしておこう」

 

「ありがとうございます。それでは」

 

 

 

そう言い私はシグの居場所を感知し転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シグとの戦闘はすぐに終わった。向こうが攻撃してきたときにフレーム回避もどきをして首をナイフでグサリとしただけで終わった。かなり警戒していたのだが戦闘に関しては異能頼りだったようだ。

 

 

 

(さてと...やることやったし脱出しましょう...っ殺気!?)

 

 

 

殺気を感じた私は直に身をかがめ相手の蹴りを回避し、そのまま後ろに飛びのき相手の姿を捉える。

 

 

 

「ほぉ、今のを避けるか」

 

 

 

蹴りを放った坊主頭の男がそのように言う。

 

 

 

忘れてた。エイスの幹部は二人来てたんだった。

シグを倒したことによって完全に油断してた。

ケンイチも来ていることを完全に忘れてた。

 

 

 

ヒイラギさんにホテルの倒壊を頼んでからそろそろ5分経つ。

倒壊まで残り40秒といったところだろうか、その間にケンイチを倒すかこの場所から逃げるかしないといけない。

逃げる方がものすごく楽だができればこの場所でケンイチは倒しておきたい。...よし、殺るか

 

 

 

というわけで瞬殺しましょうか。

まず、相手に銃を撃ちます。勿論相手はそれを避けるか防ぐかするので銃弾に意識が向いているうちにグレネードを取り出し相手の足元になげ床を破壊しバランスを崩した瞬間に相手の背後に転移して首をトマホークでグサリとすれば終了です。

 

 

 

ドサリと音をたててケンイチが倒れる。首の動脈を狙ったのだから死んでいるはずだ。生死を確認する余裕もないので急いでホテルの外に転移する。

転移した直後に大きな音を立てホテルが倒壊し始める。

 

 

(さて、私も急いで駅に向かわなければ...いや...?ここはあえてゆっくり行って交渉シーンをみるのもいいのでは?そうだ、その方がいい。よし、駅には少し遅れていくとしよう)

そう考えながら私は駅に向けて歩を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           

私が駅に着いたとき交渉は大詰といったところであった。

 

「交渉成立だな!」

 

「おう...だがテメェの言葉に嘘があったら即殺すぜ...?」

 

「王さんよ、嘘だと思うならこの鍵を調て貰っても良いんだぜ」

そう言い兄さんが王にカギを見せる。

 

「んぁ?」

 

「ほらよ!じっくり検めてくれ!」

そう言った直後兄さんはそのカギを宙に思い切り投げた。

もちろん王はそれを取ろうとする。

 

「俺はさ思うんだよ...」

兄さんが言葉を続ける。

「途中どんな道を辿ろうが最後に生き残った奴だけが勝ちなんじゃねーのかって」

そう言い終えた瞬間に兄さんは近くにあるコインロッカーに手を伸ばしパスワードを入力した。

 

「あん?これが貸金庫の鍵だァ?どう見てもそうは―」

カギを手にした王がそう口にするがその続きは一人の声によって遮られた。

「悪い!間違えて投げちまった!」

 

「そいつは俺の原付の鍵だ」

本当の宝を手にした彼の言葉によって

 

「その餓鬼を今すぐぶち殺せッ!!」

王が叫ぶ。しかしその瞬間に転送が始まり身動きが出来なくなってしまった。

 

そして私は彼に言葉をかける

「それは不可能な話だ」

今までこの場にいなかった者の声に驚きながらも王は言葉を返す。

 

「テメェ誰だ!?あと、どうゆことだ!」

その言葉に私は

「それを知る必要はない。どうせ後でわかる」

と、返し終えたその時兄を除いた者の転送が完了した。

 

そうして宝探しゲームは幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




カナメと王の最後の会話まさかの全カット


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