ダイアモンドホース、夢の舞台へ! (whiteカプチーノ)
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1 マザーベースにて

【セーシェル近海 マザーベース】

 

 

ピピピピッ

 

スネーク「あぁ、朝か...」

 

 

高らかに鳴る目覚まし時計を止め、着慣れた戦闘服を着る

今まで共に戦ってきた愛銃の調子を確かめ、ホルスターに入れる

 

スネーク「今日はなにするか...」

 

 

最近は平和になって.....いや平和になることは良い事なのだが、する事がない

俺たちのする事といえば、警備と他国の軍隊と合同訓練をするぐらいだ

 

ダダダダダダッ!

 

そんな事を考えてると、廊下を爆走する音が聞こえる、この足音はカズだな....朝っぱらから...

 

 

カズ「スネーク!」

 

スネーク「どうしたカズ、騒がしい」

 

カズ「そんな事よりD-ホースの所に早く来てくれ!早く!」

 

スネーク「!...分かった!」

 

 

 

***

 

 

 

ザワザワ....ザワザワ....

 

カズに言われた通り、急いでD-ホースの厩舎へ向かうとスタッフ達が集まっていた

 

 

スタッフ「おはようございます、ボス!」

 

スネーク「ああ、何が起こったんだ?」

 

スタッフ「え、えっと...その」

 

 

スタッフは言葉を詰まらせる、余程の事があったのだろうか

 

 

オセロット「スネーク!カズ!こっちだ!」

 

 

オセロットが俺たちを呼ぶ、厩舎の中から呼んでいるようだ

 

 

スネーク「一体どうしたんだ!?」

 

オセロット「D-ホースが...」

 

 

オセロットがD-ホースに目を向ける、俺もD-ホースに目を向けるがそこに居たのは...

 

 

???「....うぅ」

 

 

裸の少女だった

 

 

スネーク「誰だこいつ!?」

 

オセロット&カズ「「俺にも分からねぇよ!!」」

 

スネーク「おい」

 

???「...ふぇ?」

 

 

呼び掛けると裸の少女は起き上がりこちらを見る

 

 

スネーク「名前は分かるか?」

 

D-ホース「...ダイアモンドホース」

 

 

D-ホース、もといダイアモンドホースは名前を答える、どうやら腹が減っているようだ

 

 

スネーク「腹が減ったのか?」

 

D-ホース「...うん」

 

 

食堂に連れて行きたいが、この少女を裸で連れていくのはかわいそうだ

 

 

スネーク「カズ、D-ホースに服を、おいお前達食堂に戻って朝食を摂れ」

 

スタッフ達「「はっ!」」

 

カズ「服って言っても女性用の戦闘服しか無いぞ?」

 

スネーク「それで良い」

 

 

しばらくしてスタッフが服を持ってきて、D-ホースがそれを着る

 

 

スネ―ク「調子はどうだ?」

 

D-ホース「大丈夫...」

 

スネーク「そうか、良かった...こうなった原因は?」

 

オセロット「わからない、第一発見者もD-ホースに餌をやりに来たそうだ、その時にはすでにこの状態だったそうだ」

 

スネーク「不思議な事が起こるもんだ、取り敢えず食堂に行こう」

 

 

そう言い、俺たちは不思議なD-ホースと共に食堂へ向かった




とりあえず書いた、続きどうしよう


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2 ウマ娘・ダイアモンドホース

とりあえずダイアモンドホースの設定は

銀髪って事で


【マザーベース 司令プラットフォーム 食堂】

 

-スネーク視点-

 

ガラララ

 

食堂のドアを開ける、と同時にさっきまで朝食を取っていたスタッフ達が一斉にこちら...ダイアモンドホースの方を見る、もちろん朝食を取っているその手は止まってない

 

 

スネーク「まず席に着くか」

 

D-ホース「うん」

 

 

手頃な空いてる席を探し、そこに座る

 

 

スネーク「ここの食堂はバイキング制だ、好きなだけ取り、好きなだけ食って良いぞ」

 

カズ「支援班が調達した新鮮な食材ばかりだ!美味いぞぉ~!」

 

オセロット「勝手にバーガー開発してた事、忘れないからな」

 

D-ホース「うん!」

 

 

飯があると聞いて、ダイアモンドホースが笑った気がした

その時、俺はダイアモンドホースはそんなに取って来ないと思っていた

 

 

D-ホース「よしこのくらいかな?」

 

スネーク&カズ&オセロット「「「多すぎる!!!」」」

 

 

ダイアモンドホースはとんでもない量をとってきた、尋常では無い、いくら鍛えた軍人女性でもこの量は無理だ

 

 

D-ホース「~~~♪」

 

 

ダイアモンドホースは幸せそうな顔でとってきた食い物を食っている

 

 

スネーク「一体なんなんだ...D-ホースが人間になったと思ったら飛んでもない量を平らげるし...」

 

オセロット「さぁ....医療班も諜報班も分からないと言ってるからな」

 

カズ「それにしても可愛いなぁ...うへへ」

 

スネーク&オセロット「「おい」」

 

 

ダダダダダダダ!!

 

バァン!!

 

 

スタッフ「ボス!原因が分かりました!」

 

スネーク「何!?」

 

 

***

 

 

スネーク「...ウマ娘?」

 

スタッフ「はい...ウマ娘と言うのは別世界において偉業を納めた馬の名前と共に生まれ、その魂を受け継いで走る――。それがウマ娘の運命だとか、ウマ娘は日本の娯楽らしいです」

 

スネーク「ふむ...別世界という所が引っ掛かるな...」

 

オセロット「パラレルワールド、という奴じゃないか?」

 

カズ「パラレルワールド?」

 

オセロット「簡単に言うと、誰かが死ぬ世界線もあるし誰かが生き残る世界線もあるという事だ」

 

スネーク「そういう事か」

 

スタッフ「あ、それとウマ娘はある学校に転入するらしいです」

 

D-ホース「食べた食べた~♪」

 

スネーク「学校?」

 

スタッフ「日本ウマ娘トレーニングセンター学園、と言う所です」

 

スネーク「学校か....行きたいか?」

 

D-ホース「...うん」

 

 

家族のためにしかたない、ここはひと肌脱いで

 

 

スネーク「よし!日本政府に連絡しろ!」

 

 

==========================================

 

【日本 首脳官邸】

 

 

総理「....それで遠路はるばる日本へ参られたと」

 

スネーク「はい、急にすみません」

 

総理「その子が例の?」

 

D-ホース「はい、ダイアモンドホースと言います」

 

総理「はは!これは元気が良い!」

 

スネーク「うちは軍人しかいないむさ苦しい場所、この子の教育には悪いと思いまして、是非トレセン学園で...」

 

総理「なるほどそういう事ですか、では他ならぬ貴方の頼み、この私が理事長に直接言いましょう」

 

スネーク「感謝します」

 

D-ホース「ありがとうございます」

 

総理「トレセン学園まで送って行きましょうか?」

 

スネーク「いえ、ジープで直接」

 

総理「そうですか....あの~」

 

スネーク「はい?」

 

総理「街中で小銃を携帯するのは...ちょっと」

 

スネーク「も、申し訳ありません!」

 

D-ホース「....ぷぷっ」

 

スネーク「今、笑ったな!?」

 

D-ホース「笑ってない」

 

スネーク「いーや!笑った!」

 

 

***

 

 

ジープでトレセン学園へ向かっていると、ダイアモンドホースが喋りかけてくる

 

D-ホース「ねぇ、ボス」

 

スネーク「どうした?」

 

D-ホース「急にこんな事してごめん、私なんかのために」

 

スネーク「気にするな、家族のためならなんだってするさ」

 

D-ホース「....カッコいい」

 

 

警察「あー、そこのジープ止まりなさい」

 

スネーク「えっ」

 

 

警官A「この車、ナンバープレート付いてないね、ダメだよ」

 

スネーク「すいません」

 

警官B「貴方、外国人?」

 

スネーク「アメリカ人です」

 

警官B「パスポートは?」

 

スネーク「持ってません」

 

警官A「はい、じゃあパトカー乗って」

 

スネーク「はい...すいません」

 

 

 

D-ホース「......カッコ悪い」




※この後スネークは無事に解放されました


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3 いざ、トレセン学園へ!

【トレセン学園】

 

 

ザワザワ....

 

秋川「静粛ッ!今からあるお方がここ、トレセン学園へ参られる!」

 

トレーナー「あるお方?」

 

秋川「うむ!『世界の警察』と呼ばれる組織を知っているか?」

 

トレーナー「たしか...ダイアモンドなんちゃら?」

 

秋川「ダイアモンド・ドッグズ....と言う」

 

トレーナー「まさか!」

 

秋川「そのまさか!ダイアモンド・ドッグズの総司令官殿が今から参られる!」

 

全員「「ええっ!?」」

 

秋川「絶対に粗相の無いように!...そ・こ・で!!学園内の緊急大掃除を実行する!」

 

全員「「おおおーーー!!」」

 

 

===========================================

 

【トレセン学園 校門前】

 

-スネーク視点-

 

 

スネーク「どうなるかと思った」

 

D-ホース「ちゃんとしてよね...こっちが恥ずかしいんだから」

 

スネーク「すまん!」

 

 

などとD-ホースと談笑していると、急に左側から叫び声がしてくる

 

 

???「うおおおーーー!!!」ビュン!

 

スネーク「うおっ」ガシッ

 

謎の少女が飛び蹴りをして来たので、思わず足を鷲掴みにした

衝撃が腹まで来る、これは相当訓練しているな

 

???「なっ!片手で!?」

 

スネーク「気を付けるんだぞ、俺でなければ死んでいたかもしれない、君の名前は?」

 

ゴルシ「ゴ、ゴールドシップ....」

 

スネーク「ゴールドシップちゃん?トレセン学園の案内を...」

 

???「何してるゴールドシップ!」

 

ゴルシ「おぉ...トレーナーぁ、この男の人怖ぇよ...」

 

スネーク「君がここのトレーナーか?」

 

トレーナー「は、はひっ、そうです私が...」

 

 

どうもこのトレーナーは緊張している様子だが、何かあったのだろうか?

 

 

スネーク「ここは良い所だな」

 

トレーナー「はい!大変恐縮でございます!」

 

スネーク「?...ここの案内を頼みたい」

 

トレーナー「はい!」

 

 

***

 

-ダイアモンドホース視点-

 

 

たづな「ではこちら書類を」

 

スネーク「おいD-ホース!」

 

D-ホース「何~?」

 

スネーク「俺は書類を書いてくる!その間そこらへんで時間をつぶしてくれ!」

 

D-ホース「は~い」

 

 

さて、どんな事して時間を潰そうか...なんてもう私は気付いてる

あそこの影から誰かが覗いてることを

 

 

D-ホース「誰?」

 

スぺ「うわわっ!!あの私!スペシャルウィークって言います!」

 

D-ホース「私はダイアモンドホースって言います」

 

 

すると物陰からウマ娘が次々と出てくる

 

 

ダイワ「貴方、ダイアモンドホースって言うのね!わたしはダイワスカーレットよ!」

 

ウオッカ「俺はウオッカだ!」

 

スズカ「私はサイレンススズカ....」

 

ゴルシ「しっかしお前の親父は本当に人間なのか?ウマ娘の蹴りを片手で止めるなんてな」

 

D-ホース「たしか伝説の傭兵とかBIG BOSSとか呼ばれてたはず」

 

ゴルシ「かっけーー!!」

 

 

***

 

 

それから私達は少しの間ではあるもののたくさん話をした

 

スぺ「何か特技とかあるんですか?」

 

D-ホース「ロシア語とか」

 

ダイワ「すごい!ちょっと喋ってみてよ」

 

D-ホース「Моя семья самая лучшая」

 

五人「「??」」

 

スぺ「何て言う意味なんですか?」

 

D-ホース「えーっと」

 

 

スネーク「おーい!D-ホース!」

 

 

D-ホース「ごめんまた後で!」

 

五人「「えー意味はー?」」

 

D-ホース「本当にごめん!」

 

 

 

 

 



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4 トレセン学園見学任務

-スネーク視点-

 

 

書類事が終わったので、D-ホースを呼びに行くと周りに知らないウマ娘が居た

 

 

スネーク「もう友達が出来たのか?」

 

D-ホース「まぁね」

 

スぺ「わ、私はスペシャルウィークって言います!よよ、よろしくお願いします!」

 

スズカ「...私はサイレンススズカ」

 

ウオッカ「俺はウオッカだ!!」

 

ダイワ「私はダイワスカーレットよ!」

 

 

どの子も元気な子達だ、D-ホースがここの学園に入っても良くしてくれるだろう

 

 

ゴルシ「さっきははすいませんでした!!」

 

スネーク「はは!気にしてないから大丈夫だぞ」

 

D-ホース「もう手続きは終わったの?」

 

スネーク「ああ、お前は今日からここの一員だ」

 

スぺ「えっ!?D-ホースちゃん、ここに来るの!?」

 

D-ホース「うん!」

 

スぺ「やった!」

 

ダイワ「これは新しいライバルの誕生かしら」

 

スズカ「...楽しみ」

 

 

***

 

 

スネーク「....さて、俺は帰ろうかなぁ」

 

D-ホース「え、もう?」

 

スぺ「えー、そんなもったいないですよ!」

 

ゴルシ「学園内を見学とかどうだ!?」

 

スズカ「もう少しで授業始まるからそれも」

 

 

そんなに帰って欲しくないのか、怒涛の質問攻めを喰らう、ちょっと怖いぞこの子達

 

 

スネーク「それなら少し見ていくか、理事長殿への挨拶もあるし」

 

 

スペシャルウィークちゃん達に案内され玄関へ来た、やはりデカい威厳がある学校だ

 

ギイイ...

 

 

秋川「歓迎ッ!!トレセン学園へ!!」

 

スネーク「むっ!貴方がこの学園の理事長殿ですか!?」

 

秋川「いかにもッ!わたしが此処の理事長!!」

 

スネーク「これは!うちの娘をよろしく頼みます!」

 

秋川「うむ」

 

 

 

 

 

D-ホース「なんかボス、今日はしっかりしてる?」

 

スネーク「当たり前だ、理事長殿に無礼があっては...」

 

 

ゴルシ「理事長なんか今日は大人しくないか?」

 

秋川「当然ッ!司令官殿に粗相があっては...」

 

 

 

スネーク「(DDの信用に...)」

 

秋川「(学園の信用に...)」

 

 

 

スネーク&秋川「「(関わるッ!!)」」

 

 

 

たづな「で、では案内します」

 

スネーク「頼みます!」

 

 

 

=========================================

 

【トレセン学園 プール】

 

 

たづな「ここがプール場です。主にスタミナを鍛えるために使用します」

 

スネーク「ふむ....可愛い子が結構いるな」

 

 

その女の子たちは全員スク水姿で、各々色んな形で泳いでいる

 

 

D-ホース「ちょっと、変な事考えてるんじゃないでしょうね」

 

スネーク「いや、カズを連れて来なくて良かったなぁー...って」

 

 

===

==

 

 

 

-およそ2週間前 マザーベース甲板-

 

 

ピークォド「副指令!いい加減にヘリから手を放してください!!」

 

D-ホース「ははは...」

 

カズ「全国からウマ娘が集まるんだろ!?俺も連れてってくれ!」

 

スネーク「アホの女ったらしめ!連れてくわけがないだろう!!」

 

オセロット「そもそもお前が行ったらボスが居ない間の指揮はどうすんだ」

 

カズ「行きたいー!!」

 

オセロット「お前達!」

 

スタッフA&B「「はっ」」

 

ガシッ

 

カズ「あっ、何する!」

 

スネーク「ピークォド今だ!」

 

ピークォド「はい!」

 

バババババババ!!

 

カズ「スネーク!!スネェェェェェク!!!!」

 

 

 

==

===

 

 

D-ホース「確かにそうね...カズさんは優しいけど下心がね....」

 

 

もし連れて来ていたら、少なからずこの子達に迷惑を掛けていただろう

最悪の場合、プールに飛び込んで猥褻な行為に及ぶかも知れない

 

 

スネーク「ああ、本当に連れて来なくて良かった」

 

たづな「? では次に行きましょう」

 

 

***

 

 

たづな「ここがトレーニングルームです、様々な道具があり、日々ウマ娘さん達が特訓に励んでいます」

 

スネーク「すごいな....ここまでとは」

 

 

広大な敷地に数多の道具、これは素晴らしい

DDにも欲しいが狭いな...筋トレ専用プラットフォームを作るか?

 

 

D- ホース「また変な事考えてるでしょ」

 

スネーク「い、いや」

 

 

その後もトレセン学園を回り、様々な人、物、施設を見た

 

 

 

 

 

 

D- ホース「もう行くの?」

 

スネーク「長い間開けとく訳にはいかないからな」

 

スペ「大丈夫だよ!D- ホースちゃん!」

 

スズカ「これから一緒に頑張りましょう」

 

スネーク「“娘„の事をよろしく頼むぞ」

 

スペ&スズカ「「任せてください!」」

 




この後D- ホースはスペとスズカと同室になった


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5 初日

この小説のトレーナーはアニメの人です


ーD- ホース視点ー

 

ピピピピッ

 

D- ホース「あぁ、朝かぁ」

 

 

高らかに鳴る目覚まし時計を止め、学園から支給された制服を着る

 

 

スズカ「早いのね」

 

 

右側に寝ていたスズカちゃんが私に声を掛ける

 

私は右側にスズカちゃん左側にスペちゃんの真ん中で寝ている、昨日も寝る前にいっぱいお話をした

 

 

D- ホース「うん、私の家はそういう所だったから」

 

スズカ「今日から学校だけど大丈夫?」

 

D- ホース「大丈夫!大丈夫!勉強は出来るから!」

 

スズカ「そう、良かった」

 

 

本当に心配してくれたのだろう、私がそう答えるとホッとした表情をした

 

 

D- ホース「スペちゃんは起きないの?」

 

スズカ「この子はいつもこうなの」

 

 

 

この後、寝ているスペちゃんを起こして学園へ向かった

 

 

 

==========================

 

午前の授業はグラウンドであった、各ウマ娘の技量を図るためである

 

 

トーレナー「よーし!皆!一回走ってみようか!」

 

ウマ娘達「「はいっ!!」」

 

 

 

トレーナー「よーい、スタート!」パンッ!

 

 

ウマ娘が一斉に走り出す、その遥か前方に一つの影があった

 

ダイアモンドホースである

 

 

ウォッカ「凄い!」

 

ダイワ「これが世界の警察のウマ娘の力!」

 

 

負けじと他のウマ娘も食いついていく

 

結果はダイアモンドホースが一着、サイレンススズカが二着、トウカイテイオーが三着であった

 

まだ練習ではあるがこれは幸先がいい

 

 

ー4時間後ー

 

 

トーレナー「流石だな」

 

D- ホース「ありがとうございます」

 

トレーナー「スピードもスタミナもパワーも根性も最高だな、これは鍛えたら化けるなぁ」

 

ゴルシ「面白くなってきたぜ!」

 

トレーナー「よし!午前はこれで終わりだ!」

 

 

ウマ娘達は腹を空かせて食堂へ向かった

 

 

 

***

 

 

いつも賑やかな食堂だが今日はいつも以上に賑やかだった、我こそはとウマ娘達がダイアモンドホースに質問をしまくっているためである

 

 

ウマ娘A「D- ホースちゃんのお父さんってどんな人!?」

 

ウマ娘B「どこから来たの!?」

 

怒涛の質問だ、一人では捌けない

 

D- ホース「え、えっと・・・」

 

スペ「うふふ」

 

ゴルシ「ほらほらお前達D- ホースが困ってるじゃねぇか、質問は後だ後」

 

ウマ娘達「えーっ!」

 

 

ダイアモンドホースに質問攻めをしていたウマ娘達はゴールドシップに少々文句を言いながら散っていった

 

 

D- ホース「ありがとう」

 

ゴルシ「どうってことねぇ!それよりメシ食べようぜ!」

 

 

机には色とりどりの食事があり、とても美味しそうである、だが一つ問題があった

 

 

D- ホース「・・・少ない?」

 

ウオッカ「こ、これでか!?」

 

ダイワ「かなり多めじゃない!?」

 

ゴルシ「スペと同じパターンか?」

 

スペ「何でですか!」

 

スズカ「ダイアモンドドッグスってどんな所なの?」

 

 

皆がダイアモンドホースの大食いで盛り上がっている中、スズカが質問をする

 

 

ウオッカ「俺も気になるなぁ」

 

D- ホース「えっと、簡単に言えば規模が大きい国際的な警備会社みたいものだよ、確かこの前日本の企業に雇われたはず」

 

ゴルシ「(もしかしてこの前のイベントにいた変な覆面集団か?)」

 

スペ「すごい!」

 

ダイワ「そのスタッフさん?達はどういう人たちなの?」

 

D- ホース「ちょっと変でおバカで少し抜けてる所はあるけど皆優しい、最高の家族だよ」

 

スズカ「あなたは家族が大好きなのね」

 

D- ホース「もちろん!」

 

 

それからダイアモンドホース達は談笑しながら食事を摂った

 

 

 

***

 

 

ーD- ホース視点ー

 

午後の授業は教室であった、学校でするような勉強や、ウマ娘のことなど様々な事を学ぶ

 

教師「ここは2xで・・・」

 

バババババ・・・

 

授業を聞いていると遠くからヘリコプターの音が聞こえる、ヘリの音は好きだ、ふと窓を見ると

 

D- ホース「うえっ!?」

 

教師「どうしました!?」

 

D- ホース「い、いえ何でもありません」

 

スペ「大丈夫?」

 

D- ホース「大丈夫だよ、気にしないで」

 

 

さて、私がヘリを見て驚いたが唯のヘリでは驚かない、ヘリは色々な事に使われる消防隊やテレビ局などだ、では何故驚いたか、それはそのヘリの体にダイアモンドドッグスのエンブレムが描かれていたからだ

 

 

D- ホース「(まさかここに来るつもり!?)」

 

 

いや、そんなことは無いだろう、きっと自衛隊との合同訓練で近くを飛んでいるだけだ、絶対に

 

 

教師「ここの問題ですが・・・」

 

ババババババババババ!

 

 

やっぱり来ている!あのバカ家族ぅ~!

 

 

D- ホース「先生、あの家族が・・・」

 

その時教師の顔がギョッとしたのを私は一生忘れないだろう

 

 

***

 

 

スタッフ「理事長さん!ヘリはどこに降ろせば良いですか!?」

 

秋川「ここに頼む!」

 

 

そう聞いたスタッフ達はヘリを降ろし、荷物を運び出す

 

 

D- ホース「ちょっとスタッフさん達!何でこんな所に居るの!?」

 

スタッフA「おお!D- ホースちゃん久しぶり!」

 

スタッフB「ボスから聞いてなかった?俺達D- ホースちゃんの生活用品を持って来たんだよ」

 

 

建物の陰に隠れて他のウマ娘がスタッフ達を見る

 

 

ダイワ「確かに優しい?人達ね」

 

スペ「何で皆さん覆面をしているのでしょうか・・・」

 

スズカ「さぁ・・・」

 

 

 

スタッフA「あっ、そうだ!D- ホースちゃんこれ!」

 

D- ホース「これは?」

 

スタッフB 「スマホだよ!都会じゃあこれがないと!」

 

D- ホース「ありがとう」

 

スタッフB「それにしても制服姿のD-ホースちゃんはかわいいなぁ 」

 

D- ホース「あ!スタッフさん前!」

 

スタッフB「へ?うわぁーーー!!」

 

ドンカラガッシャーン!

 

D- ホース「ああもう!」 

 

 

 

 

ゴルシ「確かに変な人達だ・・・」

 



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6 休日①

ースペシャルウィーク視点ー

 

 

D- ホースちゃんは朝から電話をしている

まぁ、昨日あんなことがあったから仕方ないと思う

 

 

D-ホース「何で来たの!?」

スネーク『日用品がないと大変だろう?』

D-ホース「それはありがたいけど、何も授業中に来ることないじゃない!」

スネーク『それはすまん』

D-ホース「しかも街中を飛んでさ!!」

 

スズカ「ああ言ってるけど、仲が本当に良いのね」

スペ「仲が良いからこそ、言えるんだと思います」

 

 

実際、D-ホースちゃんもD-ホースちゃんのお父さんも

ああは言ってるが、どこか嬉しそうで幸せそうである

 

しばらく言い合った後、話が終ったらしく、D-ホースちゃんは電話を切った

 

 

D-ホース「絶対また来るわ・・・」

スペ「さて!何しようか!」

D- ホース「へ?訓練じゃないの?」

スズカ「今日は休みよ?」

D-ホース「休み!?」

 

このあとD- ホースはスペとスズカにむりやり連れてかれた

 

***

 

D- ホース「わぁ~っ!!ここがTokyo!!」

 

D- ホースは目を輝かせていた、なんせ目の前には数え切れない程の人と店があるからだ

もちろんマザーベースにも売店はあるが規模が違う

こんな大都会にはD- ホースは来た事が無かったのだ

 

スズカ「まずはお洋服屋さんに行きましょう!」

D&スぺ「「おー!!」」

 

 

【洋服店】

 

 

スぺ「この洋服可愛いー!!」

D「うん!」

スズカ「これもいいかも」

 

D-ホースは嬉しかった、このいかにも友達みたいなやり取りがうれしかったのだ

色々な洋服を見て回り、笑いあういかにも友達だ

 

スペ「いやー!たくさん買ったー!」

スズカ「お腹空いたね」

D 「確かに」

 

三人はお腹を擦る、たくさん動いてかなりお腹が空いてきた

 

スペ「そういえばここの近くに新しくハンバーガー屋さんが出来たらしいよ!」

D 「ハンバーガーか~良いねぇー!」

スズカ「いいね、そこに行こうスペちゃん、D-ホースちゃん」

 

 

***

 

 

D-ホースは目の前のハンバーガー屋の看板を見て、顔をヒクつかせていた、なぜヒクつかせているかというとその看板に信じられないものが書いてあったからだ、その看板に書いてあったのは・・・

 

 

『Burger ・Millers』

 

 

D「」

スペ「着いたー!!」

スズカ「ここがバーガーミラーズね」

D「え?ここであってるの?」

スペ「そうだよ?ユー◯ューブとかイン◯タとかで話題になってるんだよ!」

スズカ「確か、『ケミカルバーガー』が美味しいらしいわ」

D「ははぁ・・・」

 

バーガーミラーズはダイアモンド・ドッグズが運営してるハンバーガー店で、世界中を相手に商売している、運営はほぼスタッフがしている

正直、D-ホースは店に入りたく無かった、D-ホースの事は全スタッフに知られているし、今入ったらスタッフ達のことだから甘やかされること請け合いだろう、甘やかされるのは嫌いじゃないし、好きだが、友達の前でされるのは流石に恥ずかしい、でも断る訳にもいかず、D-ホースは腹を括った

 

スペ「D-ホースちゃん、どうしたの?早く入ろう!」

D「う、うん」

 

D—ホースは意を決して店に入った

 



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7 休日②

投稿が遅れてしまい、誠に申し訳ありません。
理由を述べますと、元々リアルで立て込んでましてそこにコロナで拍車が掛かり、なかなか執筆出来ないでいました

これからは投稿ペースも上げますので、何卒ご容赦ください


スタッフ「いらっしゃいませ!!ご注文どうぞ!」

 

どうやらスタッフ達には私の事はバレてないようだ、私はひと安心して息を吐く

 

スペ「何にしましょう?」

 

 スペちゃんが私にメニューを渡して来る。

その中に一つ、異色を放つメニューがあった、『ケミカルバーガー』、明らかに身体に悪そうな見た目をしている。

 でもボスが言ってたなぁ、見た目はアレだけど美味しいって。

 

スペ「見てください!スズカさん!これ美味しそうじゃないですか?」

 

スペちゃんがケミカルバーガーを指差す

 

スズカ「ちょっと色がドギツイけど、物は試しね。Dちゃんはどうする?」

 

D「私は普通のチーズバーガーでいいかな」

 

 スぺちゃんもスズカさんも良く食べれるよね、美味しいのは知ってるけど、色がね.....私は当り障りのない物を選ぼう。

 スぺちゃんは店員(スタッフ)に向き直りハンバーガーとジュースを注文している、私はこのすきにスズカさんに耳打ちをした「本当にケミカルバーガー食べるんですか?」と、こたえはもちろん「食べる」まるでスタッフさんみたいだ、前に聞いたことがあるが研究開発班と支援班は日々変な野戦食を作り問答無用で配っているそうな、味はピンからきりまでで、すごく美味しい物もあればBC兵器に匹敵するものまであるらしい。その研究開発班とカズヒラさんが作ったのがこの『ケミカルバーガー』だ

 BC兵器級の野戦食の味が知りたかったがその事を話してくれた戦闘班のスタッフさんが遠い目をしていたので聞かなかった

 さて話を戻す、今、私達は窓際の席にいた

 

スペ「あ!そうそう!これってDちゃんのお父さんだよね?」

 

 そう言いながらスペちゃんが私にスマホを付き出して来た、そのスマホに写っていたのは日本国の天皇陛下とボスが会談している所だ。

 スマホに写っている記事によるとこの会談ではまず、天皇が日本の悲願であった核兵器廃絶へ感謝をして、日本人でもあるカズヒラさんの事を聞く、天皇としては核兵器廃絶を成し遂げた組織の副指令が日本人であることが嬉しいようだ、その後握手をして終了だ。

 

スペ「すごいよね~Dちゃんのお父さん!」

 

スズカ「しかも渋くてカッコいい」

 

D「そう・・・かな?」

 

 私は恥ずかしそうに頬を掻く、別に私が凄い訳ではないんだけど、ボスを誉められて何故だか私も誇らしい。

 

ススカ「そうだ、ネットに書いてあったんだけど、Dちゃんのお父さん、色んな国の偉い人に顔パスで会えるって本当?」

 

D「まぁね」

 

 答えはyesだ、実際ボスはパスポートなどを無視して、色んな国を渡り歩けるし、各国の大統領にも色んな物をパスして会える、それだけボスが世界中から信頼、信用されているのだ。

 私達がそんな事を話していると声が掛かる。

 

スタッフ「お待たせしました、ごゆっくりどうぞ」

 

 どうやら注文していたハンバーガーがきたらしい、私達は向き直る

 

スズカ「これがケミカルバーガー!」

 

スペ「いただきまーす!」

 

スズカ&スペ「「美味しいー!」」

 

 スズカさんとスペちゃんが、ケミカルバーガーを美味しそうにほおばる、「私もケミカルバーガーにしたら良かったかな」と思いながら自分のチーズバーガーの包み袋を開けようと包み袋を見ると

 

D「ッッ!」

 

 そこに英語で文字が書かれていた

 

 翻訳するとこうだ

 

 『Dちゃんコソコソかくれてても俺達は最初からわかってたよー!ボスに鍛えられた俺達の目からは逃れられない( ・`д・´)

でも友達もすぐに出来てて安心だよ(´∀`)b

 

            スタッフ一同』

 

おじさんっぽい文章で書かれていた

 

D「(やっぱりバレてたかーー)」



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8 いきなりのデビュー戦!?

トレセン学園って普通教科とか勉強しないんですかね?


D「ふぅ………ふぅ………」

 

沖野「よし!今日はここまで!………D-ホースは凄いなぁ!これだったら逃げ・追込・差し・先行どれでも出来るじゃないか!」

 

D「(まだだ・・・ボスはこんなものじゃない!ボスはもっと凄い!励まないと!)」

 

沖野「あ、そうだD-ホース、あとで理事長室に来てくれ……D-ホース?」

 

 私は額にかいた汗を手で拭いながら考えた、ボスは戦闘センスはさることながら、カリスマ性もある、ボスにカリスマがなかったら今頃ダイアモンド・ドッグズなんて組織は無かっただろう。

 学園に入ってからは私は訓練を頑張っていた、もちろん、遊びも忘れた訳じゃない、休日はスペちゃんやスズカさん達と買い物に行ったりもする、少しでも憧れのボスに近づけるように。

 

スペ「おーい!?」

 

 スペちゃんが私を読んでいるごとに気づく

 

D「あっ!ごめん!考え事してた!」

 

スペ「トレーナーが呼んでたよ?」

 

D「あっ!すいません!気づかなかったです!」

 

 私はトレーナーに謝る、どうやらさっきから呼んでいたらしい、私は集中していたので気づかなかった。

 

沖野「集中するのも良いが、あまり根を詰めすぎるなよ?………ああ、そうだ、放課後に理事長室に来てくれ」

 

D「?、何の用でしょうか?」

 

沖野「その時教えるさ」

 

 

◆◆◆

 

 

 あの後、昼休みになり私は食堂に来ていた

そこで私は左手でカレーを食べながらスマホを弄っていた、行儀が悪いがここはひとつ見逃してほしい。

 

D「えっーとなんだこりゃ」

 

 スマホでネットサーフィンをしていると、いつの間にか某巨大掲示板に着いていた、そこにあったのは『ダイアモンド・ドッグズを語るスレ part6320』、どうやらスレ主は諜報班の人間(何やってるんですか諜報班)らしく、ダイアモンド・ドッグズの事を答えられる範囲で答えていた

 こんなスレッドに何故partが6000越えているのだろうか、男の子は秘密組織が好きとか聞いたから多分それだろう

 ここまでダイアモンド・ドッグズは有名なのか、でも日本の教科書にはボスとカズヒラさんとオセロットさんが載ってるって聞いたからそうなのかな?

 

 そしてもうひとつ、驚きのサイトがあった、内容は

『世界の警察のウマ娘!その名はダイアモンド・ホース』

私はちょうど飲んでいたお茶を吹き出してしまった、何故バレている、これは後でボスに聞こう

 

 私はスマホの電源を切り次の授業に備え、カレーにガッツいた

 

 

 

◆◆◆

 

 

◆放課後◆

 

 

 

コンコン

D「失礼します」

 

 ドアをノックして、開ける、その動きはぎこちなかった、先生に呼ばれたことはあったが、理事長に呼ばれたことは無かった、なんでだろ?私なにかしたっけ?

 

理事長「うむ、そこに座ってくれ」

 

D「し、失礼します」

 

沖野「緊張することはないぞ」

 

 緊張していた私に声が掛かる、トレーナーもいたのか、気づかなかった

 

D「な、何故呼んだのでしょうか?」

 

理事長「うむ、単刀直入に言うぞ、D-ホースには二週間後のデビュー戦にでてほしいのじゃ」

 

…………は?

 

 そういうものってもっと後じゃないの?

 

理事長「何故、という顔じゃな、実を言うとD-ホースを早くデビューさせろと協会がうるさくての、今のD-ホースは歩く広告塔、デビューしたら大反響間違い無じゃ!………え?」

 

 次の瞬間私は理事長室を飛び出ていた、このことを早くボスに知らせなくちゃ!その一心で!

 

 少し走り、私は部屋のドアを開け放つ、その時スペちゃんとスズカさんがびっくりしていたが今の私は気にしない。

 そこで自分の机に置いてあったスマホを取り電話を掛ける

 

スネーク『どうした』

 

 うお、すぐに繋がった、よほど暇なのか、私の事を心配してくれているのか、どっちだろう

 

D「えっとね、私、二週間後デビュー擦ることに成ったんだ」

 

 電話をしていると視界にスペちゃんとスズカさんが入る、その顔は心配そうにしている、先ほどの事が原因だろう、私が「気にしなくて良いよ」とジェスチャーすると安心した顔になった

 

スネーク『な、何ッ!?本当か!?』

 

D「うん」

 

スネーク『それはテレビ配信されるのか?』

 

D「多分ね」

 

スネーク『ちょっと待て…………カズ!二週間後の予定は?……………分かった!再来週は全スタッフ休みだ!全員でDを応援するぞ!』

 

D「あはは…」

 

このくらいのことで休みにするのに若干戸惑いつつも、私は二週間後のデビュー戦に思いを馳せていた

 

 

 

 

あ、私の事がネットに書いてあるの聞くの忘れた



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閑話 新人スタッフ

※ウマ娘要素はないです

※この時点でD-ホースは入学しています


ざあざあと波の音が聞こえるマザーベースの甲板、俺は足を踏みしめていた

 

 俺の名前はジョン・ポール、一年前まで米陸軍に務めていた、ちょっと過保護な親の元で育った俺は家族を守りたいと思うようになり陸軍に入った、母親はもちろん反対したが、父親の「息子の意思だ、応援するのが親だぞ」という言葉で無事入ることが出来た、だがこれは一つの通過点にすぎなかった

 俺が陸軍で活動しているうちにある組織の名前が耳に入ってきた、「ダイアモンド・ドッグズ」全軍人が憧れる、かのBIGBOSSが創設した傭兵部隊だ、噂によるとあそこには人種も国境も宗教も、差別が無いある意味夢のような場所らしい。

 俺はそこからダイアモンド・ドッグズに興味を持ち、度重なる身辺調査、学力検査、身体検査の果てに、ついにあこがれのダイアモンド・ドッグズに入ることが出来、そして今ここにいる。

 

 俺が感傷に浸っていると目の前に黒人男性がいた

 

「がっはっはっは!マザーベースはどうだ!」

 

 黒人男性は愉快に笑っていた

 

「あ、あの」

 

「おおっーと!自己紹介がまだだったな!俺はお前の訓練担当のバントだ」

 

「あっ!わ、私はジョン・ポールです!」

 

 反射的に敬礼をしてしまう、今日からこの人が俺の教官らしい。

 

「敬礼はしなくて言いぜ、お互いラフに行こう」

 

「え?」

 

 俺の口がぽかんと開く、軍隊で必ずあるのが上下関係だ、それをおろそかにしてはいけないと思っていたのだか、

 

「自由が売りのダイアモンド・ドッグズだからな」

 

「確かにそうですけど…」

 

 どうやら、ダイアモンド・ドッグズは相当フリーな場所らしい

 

「あ、そうだ適性検査の紙を見せてくれ」

 

 適性検査の紙?なんだろうかそれは、そんなものもらっただろうかと考えていると、マザーベースに来る前の事を思い出す

 採用試験に受かった俺はマザーベースへ向かうためダイアモンド・ドッグズのヘリに乗った、そのヘリの内部で何かの封筒を渡されたのだ、俺はポケットから封筒を取り出しバント教官に渡す

 

「えーっと、どれどれ」

 

 バント教官は封筒から紙を取り出し、紙をまじまじと見る、最初は笑っていたが、だんだん顔が驚愕の顔になり……

 

「うおわぁ!?全適性S+!!??………おいジョン、お前昔からスポーツ出来て勉強も出来たんじゃないか?」

 

「あ、そうですね、運動神経も良かったですし、教科書とかもパラパラめくるだけで暗記できてました」

 

「そうだろうなぁ………お前の志望はどこだ?」

 

「一応戦闘班です」

 

 ダイアモンド・ドッグズの戦闘班、この世でもっとも戦闘能力が高いと言われている軍隊だ、分隊レベルでありながら、中隊、調子が良い時には大隊レベルまで殲滅できるといった錬度を持つ

 

「戦闘班かぁ……移動しながら説明しよう」

 

 俺はバント教官に案内され、車に乗った

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「ダイアモンド・ドッグズが何か知っているか?」

 

 プラットフォームをジープで移動していると、バント教官が質問してくる

 

「もちろんです!この世から核を消し去り、世界最強にして様々な技術が集まり、それでいて自由な軍隊ですよね!全軍人、いや全男の子の憧れの組織ですよ!」

 

 俺はダイアモンド・ドッグズへの想いをバント教官にぶちまけた、この世でダイアモンド・ドッグズを知らない人間はいない、ダイアモンド・ドッグズの核兵器をこの世から廃絶させたという偉業は各国の教科書に載るレベルだ

 

「て、照れるぜ…」

 

「それに5ヶ月前にも海賊に占拠されたタンカーをたった数十分て解放したじゃないですか!」

 

 このタンカー解放作戦の凄い所はなにも作戦時間だけではない、人質、部隊、海賊共々死人がでなかったからだ、この死人を出さずのタンカー解放はすぐに世界各国に配信された

 ネットでは『ダイアモンド・ドッグズの最強伝説にまた1ページ追加された』など賛美の声が上がっていた。

 

「ちなみにそのタンカー解放部隊の隊長俺だぞ」

 

「ええっ!?」

 

 俺はジープから転げ落ちそうなぐらい驚く、まさかそんな人がこんなにフランクとは思わなかったからだ、バント教官をバカにしているわけではない

 

「俺も戦闘班でな、たまたま俺が隊長に抜擢されてな……これを見てくれ」

 

 と、バント教官が自分の左胸を指差す、バント教官の左胸には何かの勲章バッジが付けてある、その勲章バッジはダイアモンド・ドッグズのシンボルマークの犬が銃を咥え、本来Diamond dogs と書かれている所にMedal of Meritと描かれている

 

「これは功労勲章って言ってな、活躍したやつにボスから直々に授与される」

 

「ボス直々!?」

 

「ああ、タンカー解放作戦で俺達の活躍が評価されてな、部隊全員が授与された」

 

「凄い!」

 

「功労勲章の上にはダイアモンドスターがあるらしいぞ、お前も功労勲章を貰ったらボスに会えるかもなあ」

 

「……………頑張らねぇと」

 

 

 

 

 

 

 それから少しジープで進むと司令プラットフォームとは違う別のプラットフォームに着いた

 

「こ、ここは?」

 

「戦闘班プラットフォームだ、大体の戦闘班スタッフはここで訓練している」

 

 集まって腕立て伏せをしている者達もいれば、並んで走り込みをしている、その者達の身体は軍人らしい体つきだった

 

「せっかくなら銃撃ってくか?」

 

 というバント教官に連れられて来たのは戦闘班プラットフォームの内部にある射撃場。

 

「すごい!世界の銃が揃ってる!!」

 

 俺の目の前にはアメリカ製やロシア製、中国製など様々な銃が置いてあり、皆保存状態が良かった

 

「この拳銃は?」

 

「その拳銃はDDG27H オレクセイだ、ダイアモンド・ドッグズが独自に開発した拳銃でな、威力も精度もあるし取り回しもしやすい全スタッフにはこれが配布されている、どうだ、撃ってみろ」

 

 拳銃を構え、引き金を三回引く、発射された弾丸は人間型の的の心臓部分に三発着弾していた

 以前、米陸軍で使用していた拳銃ならこうはならなかっただろう、それもオレクセイ拳銃がしっかりと手に馴染むからだろう

 

「すごいっすねこれ」

 

「だろう!天下のDDだからな!」

 

 それから、俺はひとしきり銃を打ち続けた

 




【DDG27H オレクセイ】
 ダイアモンド・ドッグズ研究開発班が開発・作成した最新拳銃、今までに無かった柔軟な発想により威力向上、精度向上された。
 なお、DDスタッフ専用のため各国の軍には販売していない。




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