YAKUMO ~狐(妖怪)と狐(尾獣)~ (蟲鳥獣)
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第1話

 俺、いや私は『八雲(やくも) (らん)』の姿と力を得て、転生した。と考えている者だ。

 うん、訳が分からん。

 でも実際にそうだとしか、考える事が出来ないのだから、仕方が無い。

 『八雲 藍』と言うのは、『上海アリス幻樂団』と言う同人サークルが展開する作品に登場するキャラクターの事だ。

 種族は『式神』であり、もっと正確にするならば『‟九尾の狐に憑く”式神』と言う種族だ。

 つまり『九尾の狐』そのものではない、という事だ。

 

 ここまで種族について、説明したのには理由がある。

 それは種族が『式神』ではなく、『九尾の狐』であるからだ。

 確かに姿と力は『八雲 藍』だが、あれは『八雲(やくも) (ゆかり)』と言うキャラクターが、『九尾の狐』に『式神』を憑ける事によって生まれたキャラクターなのであって、その『式神』が憑いていないというのであれば、私は『八雲 藍』では無いと言う事なのだ。

 つまり何が言いたいのかというと、『八雲 藍』と言うキャラクターは『式神』が憑いていないのであるならば、『八雲 藍』と呼ぶ事が出来ないと、私は考えているからだ。

 

 ・・・まぁ、一旦考えるのは止めておくことにしよう、なんであれ今の私は『八雲 藍』の姿と力を得て、こうして存在しているわけだからな。

 これは仮定であって、決定では無い。

 もちろん、異論は認めよう。

 

 さて、話が脱線したような気がするので、戻すとするが、私は前述の通り転生した。

 周囲は森で、目の前に都合よく泉があって、姿を確認できた。

 そして、神様とか悪魔にあった記憶は無い。

 ちなみに前世の死因は、溺死でもしたんだろうと考えている。なぜなら最後の記憶は、冬の海に落っこちて着水な所で終わってるからだ。なんでそんな事になったのかと問われたら、旅行をしていましたと答えておこう。

 

 そんでもって、一切の説明が無いこの状況下で、俺は冷静であった。

 なぜなら前世では、そう言う人間であったからだ。

 だから今考えている事は、今の状況下で何が出来るのか?という事と、これからどうするのか?という事であり、まずは前者を調べていきたいと思う。

 

 と言う事で、調べる方法は、軽くジャンプとシャドーボクシング、瞑想をしてみる。

 まず軽くジャンプからだが、結構高く跳べた。

 感覚で10m位であり、着地もスマートで衝撃無しにフワッと出来た。しゅごい(語彙力低下)

 続いてシャドーボクシング、と言ってもまぁ、前世で見ていた動画を思い出して、それっぽくやってみるだけだ。

 ちなみに前世で、余裕のある日には、ちょっとした運動目的でやっていた。

 

 ・・・耳が良いのか、それとも肉体が優れているのか、それとも両方なのか、分からないがシュッていう風を切る音が聞こえた。しゅごい(語彙ry)



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