百獣のNo.2になった剣鬼 (エタルガー)
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1話

どうもこんにちはエタルガーです。懲りずに三つ目の小説投稿。

自分でもちょっと新天地という感じです。

どうぞ


ここは新世界のグラム島にある世界政府非加盟国グラム王国。

 

非加盟国でありながら世界でも類を見ないほどの武力国家であり国に勤める兵士たちは下っ端でも海軍の尉官クラスを難なく倒せるほどの実力を持っている。

この国の中央に王宮が存在しその廊下を歩いている一人の男が居る

二十代前半でありながら威風堂々とした覇気・観るものを圧倒するほどの存在感・そして確かなカリスマ性・何よりカッコイイ。

彼の名はグラム・D・シュラ。グラム王国の王子である。

 

シュラ「なんか最後私情が入った気がするがまぁいいか」

 

彼は国王である父が居る部屋に向かっていた。彼の父の名はバハルス。国王でありながら侵略者が来た時は常に前線に立ち兵の士気を上げる豪傑でありシュラの憧れでもある。

 

シュラ「父上。シュラです。今大丈夫ですか」

 

バハルス「あぁ入れ」

 

バハルスの威厳のある声にビクッとなりながらも部屋に入った。

 

シュラ「失礼します…父上。書類の数が前よりも多い気がしますが気のせいでしょうか?」

 

バハルス「いや…気のせいではない、そして来る書類もいつもと同じものだ」

 

シュラ「また世界政府からの加盟国への勧誘ですか。あいつらも飽きないですね。いっそのこと加盟国になれば良いのではないですか?そうすれば少しは書類が減るはずです」

 

バハルス「ダメだ、非加盟国であり続けることは先代からの言葉なのだ。だがここ最近はあまりにも多すぎる先程もそのことに関するでんでん虫が政府から直接来たのだ。しかもあやつら最後にこんな言葉を残していったな」

 

シュラ「どのような」

 

バハルス「(これ以上断り続ければ我々も強硬策に出ることになる。それが嫌ならばまた明日掛け直す。そこで全てを決めようではないか?)とな相変わらず上から目線でムカついてきたわい!おい!」

 

秘書官「ハッ!」

 

バハルス「取り敢えずこの量の書類を全て焼却炉に入れて燃やしておけ」

 

秘書官「し、承知いたしました」

 

秘書官はヨロヨロと書類の山を落とさないように部屋から出て行った

 

シュラ「父上、秘書官に当たらなくとも」

 

バハルス「すまんすまん。ところで話は変わるがあの話は考えてくれたか?」

 

シュラ「ほんとに話一気に変えますね。自分が次期国王になるには早すぎると思うのですが?」

 

バハルス「何を言って居る。わしもお前と歳が同じくらいには父に無理矢理王にさせられたからな大丈夫、大丈夫」

 

シュラ「父上絶対恨んでますよね先代を、その鬱憤を俺で晴らさないでくださいよ」

 

バハルス「いや鬱憤を晴らすのではない、私はそれだけお前に期待して居るのだ。お前はグラム王国始まって以来の才に恵まれていた。

幼少の頃から大人も顔負けの身体能力を持っており、お前が海で海王類を捕まえて来た時は驚きすぎて顎外れかけたのだからな」

 

シュラ「やめてください。黒歴史です俺の心にズブズブ刺さっています。…………やっぱり鬱憤晴らしてますよね!?」

 

バハルス「晴らしておらんわ!?」

 

シュラ・バハルス「「プッ!フハハハハ!!!」」

 

お互いに笑い合い親子の時間を堪能していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝シュラは起きて早々に城内の慌ただしさに起こされた。

 

シュラ「どうした!朝から騒々しいぞ!一体何があった!?」

 

シュラは廊下にいる兵士に声をかけた。

 

兵士1「あっ!シュラ様!申し訳ございません!取り敢えず国王様がお呼びです。付いて来てくださいますか?」

 

シュラ「わかったわかった取り敢えず父上の場所まで行くぞ」

 

シュラは兵の誘導により軍略室に向かった。

 

シュラ「ノックもなしに失礼します」

 

そこには父を始め騎士団の隊長・軍師たちが机を前に会議の準備をしていた。

 

バハルス「来たかシュラ。ひとまず双眼鏡で外の海を覗いてみよ」

 

シュラ「わかりました。えーと……なっ!!!」

 

シュラは言われたとうりに海を見てみるとそこには数の海軍の軍艦が20隻島周辺を埋め尽くしていた。

 

シュラ「なんだこの軍艦の数は!戦争でもしようってのか!!」

 

騎士隊長「島周辺の軍艦の数は20隻。明らかに海軍元帥が持つ権力を超えています」

 

バハルス「世界政府か、天竜人くらいのものだろう。これがけの力を出せるのは、おおかた加盟国申請を断り続けたわしにキレたんだろ。全く、権力の無駄遣いとはこの事だな、あのクズども」

 

騎士隊長「全くですなあのゴミども」

 

軍師「右に同じです、あのタンカスども」

 

大臣「あの掃き溜めどもが、しかしどうしましょう劣勢なのは明らかです」

 

バハルス「民達は王宮の地下道を抜けた先にある無人島に避難するよう手配しろ。あの場所は関係者しか知らない無人島だ」

 

大臣「かしこまりました」

 

バハルス「騎士隊長や軍師は避難が完了するまで海兵の足止めだ。皆準備を急げ!!」

 

一同「はっ!!!!」

 

その一言を後に会議は終了しそれぞれの持ち場に戻った。息子であるシュラも退室しかけると

 

バハルス「シュラ。少し良いか」

 

シュラ「なんでしょう父上。俺も早くあの肥溜め共の哀れな命令を受けている海兵の足止めしたいんですけど」

 

バハルス「わしから始まった悪口合戦はもういいお前に大事な話があるから人払いをしているんだ」

 

シュラ「それで大事な話とは」

 

バハルス「それは…むっ!?伏せろ!!」

 

シュラ「えっ!?ぐふぅぁ!」

 

今いる会議室に向けて軍艦からの大砲が炸裂した。バハルスとシュラは咄嗟に見聞色の覇気を使い未来を見て回避したがシュラは少し遅れ大砲の砲弾は当たりはしなかったが衝撃で後ろに押され頭を強く打ち付けてしまった。

 

シュラ「いっってぇ…っ!?」

 

バハルス「威嚇射撃にしては随分と正確な…っ!シュラよ大丈夫か!!」

 

シュラ「…なん…だ…これ、頭が…割れるよう…にいた…い」

 

シュラは意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神「お前をこれから転生させる。其処はONE PIECEと呼ばれる海賊の話だ。知っているか」

 

???「………………………知らん」

 

神「珍しいなONE PIECEを知らん奴がいるとは…いやお前の境遇を見ていたわしが言ってもしつれいじゃな」

 

???「その日その日を生きるのが必死で娯楽に目を向けることができなかったんだよ。この転生だってそう言った不幸なやつ・未練を持っているやつを優先的に転生させてんだろ」

 

神「そうゆうことだ、其処で生きるために特典をやることになっているのだが一つしか選べない。何を選ぶかはお前次第だ」

 

???「だったらシンプルに怪物並みの身体能力とタフネスをくれ。

あとはその世界次第だ」

 

神「わかった。では転生をするがその世界に着いたらここでの記憶は無くなる」

 

???「だったらどうやったら思い出すんだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

神「その世界で今まで食らったことのない衝撃が頭に来れば思い出すだろう。では逝ってこい」

 

???「おい最後の字ちがu」

 

 

 

 

 

 

 

 

シュラ「はっ!!はぁ、はぁ、はぁ、」

 

バハルス「シュラ!大丈夫か!!」

 

シュラ「父上…私はどれくらい意識をなくしていましたか?」

 

バハルス「ほんの数十分くらいだ」

 

シュラ「そうですか。少し懐かしい事を思い出したので」

 

シュラ(あの神!!くだらないやり方しやがって!!いつかあの神泣かす!!!)

 

バハルス「シュラよ、意識をなくす前に話すことがあると言ったなそれをこの場所で話すのだが」

 

シュラ「はぁそれで此処は何処ですか?身に覚えのない場所ですが」

 

シュラはこの王宮内のことは熟知しているが今いる場所は初めてくるがどこか懐かしいとも思った。

 

バハルス「此処は宝物庫の奥にある開かずの間だ此処を知っているのは私と妻のエレン。そしてまだ赤ん坊だった頃のお前だシュラ」

 

シュラ「母上と赤ん坊の頃の俺が!!懐かしくはありますが記憶がおぼろげだ」

 

バハルス「そしてお前にこの三つを託す。ある意味このグラム王国の秘宝と言ってもいいものだ」

 

シュラ「一体何を、まるでこの国が終わると言いたげですね」

 

バハルス「そうだこの国は最早壊滅だ。世界政府は主力戦力を載せていた大将コングを筆頭に仏のセンゴク・ゲンコツのガープ・おつる・黒腕のゼファーといった海軍黄金世代を連れてこのグラム王国を地図状から消すつもりだ」

 

シュラ「俺たちが一体何したんですかね」

 

バハルス「世界政府に逆らった、やつらからしたらそれで十分なんだろ。話を戻すがまずこれをお前に渡す」

 

それは一つの書状であった。だがその書状の判子が衝撃を受けた

 

シュラ「これは天竜人の書状!!何故これが宝物庫に」

 

バハルス「これが世界政府が加盟国申請を何度もしてきた理由だ。だからわしは何度も断った。加盟すれば秘密裏にCPが入りこれを盗み出してしまう可能性があるからな」

 

シュラ「いやそっちじゃなくて何でこんなものがグラム王国の宝物庫に」

 

バハルス「この書状は先代の更に先代が天竜人を助けた際に手に入れたものらしい詳しくは知らないが天竜人の書状は例え渡した本人が死んでも永劫に使える。これはお前が持っておけ。そしていつか世界会議にて世界がざわつく際に使えるはずだ」

 

シュラ「まぁ期待しないで持っておくよ。んで二つ目は?」

 

バハルス「これだ」

 

次に持ってきたのは長細い桐の箱。

 

バハルス「開けてみろ」

 

シュラ「これは刀。いや明らかに業物の」

 

箱の中に入っていたのは持ち手・鞘全てが黒一色の刀であり鞘から刀身を抜くと刀身は薄い黒で染まり特徴的なのはその鍔元である。鍔元は卍の形をしていた。

 

バハルス「その刀は最上大業物12工が一振り。名は虚。例えどのような衝撃が来ても簡単に耐えるとにかく固い刀だ。お前の身体能力をもってすれば更に絶大な力を与えるだろう」

 

シュラ「虚。これから俺の相棒になるのか、」

 

バハルス「最後にこの宝箱を開けてみろ」

 

シュラ「っ!!今度は悪魔の実か」

 

バハルス「流石にもう驚かなくなったか」

 

シュラ「ああもう慣れた」

 

バハルス・シュラ「「ははははははははは!!!」」

 

 

 

 

 

 

シュラ「これを渡すってことは父上、死ぬ気ですよね」

 

バハルス「ああ最後はこのグラム王国と共に終わるつもりだ。願わくば最後にあの男との雌雄を決出したかったがな…シュラよお前は自由に生きろ妻も最後に自由に生きて欲しいと言っていた」

 

シュラ「全く父上や母上の願いとならば生きねばなりませんな。でもどうやって脱出するのですか?流石にもう外には逃げ場はありませんが」

 

バハルス「心配するな、王族専用の脱出口があるがただし一人しか出れない」

 

シュラ「何でもっと改造しないんですか!?ちょっと考えればわかるでしょう!?」

 

バハルス「その脱出ほうほうがこれだ!」

 

シュラ「は?これって明らかに…ジェットコースターのパチモン」

 

バハルス「さぁ!早く行くのだ!そしてお前がいつか世界を変えるのだ!!私はお前の父であることを誇りを思う!」

 

シュラ「っ!!色々言いたいことあるけど父上!いや父さん!!今まで俺にたくさん教えてくれてありがとう。でも最後に合わせてもらうけど………………俺絶叫系苦tギィーーーャアーーーーー!!!」

 

シュラを載せた脱出方法ことジェットコースターは王国外のダムと繋がっておりそこから海軍に気付かれることなく脱出成功したのである

 

 

バハルス「…………改造し直すのめんどくさいからなぁ。まぁあやつならどちらかというと海賊に向いている。あの男とも出会うのは必然だ。なぁロックスよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後のことはトントン拍子で話が進み新聞にはグラム王国の有る事無い事が世界政府経由で書かれておりグラム王国は地図から消えた。これが世界で初めて行われたバスターコールである。

 

 

 

 

とある新世界の島

 

 

チンピラA「グハァ」

 

シュラ「ったくよぉ喧嘩売る相手は考えておけよ」

 

チンピラB「んだとお前!」

 

シュラ「…………なんか言ったか?」

 

チンピラ達『ヒィ!!すんませんでしたぁーーーー!!!』

 

シュラ「なんだかんだ言ってこっちの服の方が動きやすいなぁ」

 

無事脱出したシュラはとある島に来ていた。主に金稼ぎとして来て来た、自分が前来ていた服や装飾品は質屋に売り今は動きやすい服装で活動していた。

 

シュラ「はぁこの新聞くだらねぇこと書きやがって、あいつらの正義は最早偽善だけだなぁ。なんとかあいつらに一矢向くいたいがなんかいい話ないかなぁ…………うん?」

 

たまたま目を通していた掲示板の端を見てみるとこんな勧誘が書いてあった。

 

 

 

 

ロックス海賊団団員募集中。いい儲け話あるよ、嘘じゃないよぉ〜。

詳しく知りたい奴は新世界の海賊島ハチノスに自力で来い。

 

 

 

 

シュラ「ロックス海賊団かぁ………いい場所みっけ!ようし」

 

シュラ・????「「ここにきめた!!うん?」」

 

隣には頭に牛も顔負けの大きな角を生やしためちゃくちゃ背がでかい大男がいた。

 

 

 

これが後に百獣海賊団を築く二人の物語

 

 

 




どうでしたか。

ちなみに刀のモデルは銀魂の虚が使っていためちゃめちゃ丈夫な刀です。

それではまた。


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第2話 兄弟

いやあホント疲れますわ…あ、どうもエタルガーです。

やっと2話目かけました

それではどうぞ


 

初めてこいつを見た時の感想は…でかいし!いかつい!多分俺と年はそう変わらないがその頭にはえた大きな角と右手に担いでいる金棒が目に行く。

 

カイドウ「ウォロロロロ…おい、さっきからなにジロジロ見てんだ」

 

シュラ「!あぁすまん。不快に思ったなら謝罪する」

 

自分の否を素直に謝罪するシュラ

 

カイドウ「フン、まぁいい、ところでお前この募集見てどう思った」

 

唐突にカイドウは募集の張り紙を指差しシュラに質問をした。

 

シュラ「側から見れば詐欺感プンプンするが何故だか、俺はここに行きたいと思っている」

 

カイドウ「ウォロロロロ!なんだよぉおまえも俺と同じこと考えてんのか。俺は絶対にここに行くぞ!ここにはきっと俺を飽きさせねぇ何かがあるはずだ!どうせならお前も一緒に行こうぜ!お前もこっち側だろ」

 

シュラ「つい最近こっち側になったばっかだがな、だg「見つけたぞてめー!!」うん?」

 

目の前の大男に話を返そうとした時横からシュラに向けた怒号が炸裂し彼は声の方に顔を向ける。

 

チンピラ1「あいつですよリーダー!俺たちにガン飛ばして来て俺殴られたんですよ!やっちまってください!!」

 

チンピラリーダー「てめーか俺の子分達を随分と可愛がってくれたなぁ落とし前つけさせてもらうぜ!!」

 

チンピラ2「はっはー!お前終わったぞーリーダーはなぁこの島の顔役なんだよ!俺たちに手ェ出したのが運の尽きだなぁ!」

 

他チンピラ3名『ギャハハハハハハ!!!』

 

完全に勝った気になっているチンピラどもにイラつきもう一度痛い目に合わせようと動くシュラだがそれよりももっとイラついてた存在がいた。

 

カイドウ「おいっ……」

 

チンピラリーダー「なんだ!こっちは落とし前つけるんだよ!邪魔するんじゃa」

 

カイドウが持っていた金棒をおもいっきり横スイングでチンピラ達に叩きつけた。

 

カイドウ「今俺がこいつと話してんだ………じゃまするんじゃねぇよぉ〜!!!」

 

チンピラ達『っ!!!!!!!』

 

チンピラ達は声にならない悲鳴をあげながら島の山頂まで飛ばされてた。

 

シュラ「(びっくりしたー!にしてもあいついつの間にかチンピラどもの背後に回ってたな、大柄だがスピードもある、しかも武装色の覇気でおもいっきり殴ったから、多分あいつら死んだな)」

 

後日チンピラ達は瀕死の重傷で発見されました。

 

カイドウ「ったく!雑魚どもがそれよりお前俺の質問の返答はどうなんだ?」

 

シュラは確信したこの男といればまた何か違う世界を観れると

 

シュラ「あぁ、お前が良ければ一緒に行かせてもらう。お前といれば退屈しないと心から確信した」

 

カイドウ「ウォロロロロ!!そうか!なら今日から俺とお前は同じ運命を共にする兄弟だな!俺はカイドウだ!!そして俺が船長だ!!」

 

シュラ「兄弟か…いいなぁ!こっちこそよろしく頼むぞ俺はシュラ。

お前を引っ張って行く立場としてよろしくな」

 

 

 

 

 

 

 

二人『ん?……………………………………はぁ?』カチン!!

 

 

 

 

 

この島は元々グランドラインにあるジャヤと同じくらいに海賊やチンピラが横行しており治安組織は存在自体意味をなさない。故に喧嘩や諍いは常に起きている。だが

 

 

カイドウ「ウラァァァァァ!!!」

 

シュラ「オウッラァーーー!!!」

 

突如として始まった二人の怪物による戦い。その衝撃で二人の周辺にあった建物・人はことごとく吹き飛んでいった。そして二人もお互いの攻撃の衝突で吹っ飛んだ。

 

シュラ「ぐはっ!いっつー!なんつー馬鹿力だよ…すげー吹き飛ばされた。…それは向こうも同じか」

 

カイドウ「2メートルくらいのくせしてなかなかいい一撃じゃねぇか!俺が吹き飛ぶなんて初めてだぜ!」

 

二人は瓦礫を退けものすごい速さでお互いの武器による攻撃を繰り返した。カイドウの金棒を刀で受け、すぐにその力を緩め自分も金棒の上を飛び越えカイドウに斬りかかるがカイドウが左拳で殴りつけるが両手で持っていた刀を左手で持ち、残った右手で迎え撃つ。その二人の拳は凝縮された武装色の覇気を纏っていた。

 

 

その二人の拳の衝突で黒い稲妻が辺りに炸裂した。

 

二人『っ!?!?』

 

お互い一度離れ距離を保ち始めた。

 

カイドウ「おい…今のなんだ…」

 

シュラ「いや、まさか」

 

カイドウ「おいお前!今の知ってるのか!!教えろ!」

 

シュラ「その前にお前、覇気を知ってるか?」

 

カイドウ「覇気?こいつのことか?」

 

カイドウは左手に力を込めるとその左手は黒く染まった。

 

シュラ「おいおいとんでもねぇわなぁ無意識で武装色の覇気を纏うとはな、お前は随分と覇気の扱いが上手いんだな。いいか!覇気はおおよそ三つある、一つが今お前か使っている武装色の覇気。見えない鎧を纏うイメージをしていれこんな風に実体のないものをつかむことができる、更にこれを極めれば相手を内側から破壊することも出来ると聞いたことがある」

 

カイドウ「この力にそんな使い道があったのか!それに聞いたことあるってお前は使えねぇのか!もう二つも教えろ!!」

 

シュラ「お前ばっか質問するな!まぁ答えるが…俺はまだそこまでの領域には言ってねえ、次は見聞色の覇気。これは主に相手の行動を読み次にどう攻撃が来るかがわかる。極めれば少し先の未来が見ることができるっていうまぁ気の遠くなる覇気だ。最後は覇王色の覇気。これはただシンプル相手を威圧し、気絶させる能力だ。そのかわり数百人に一人の割合で生まれる覇気だ。これを持っているものは王の資質を持つものといわれて、歴史に名を残した奴は大抵みんな覇王色の覇気を持っている」

 

カイドウ「なるほどなぁ、つまり俺とお前はその覇王色の覇気ってやつを持ってるってことだな」

 

シュラ「っ!あぁそうなるなある意味偶然いや奇跡に等しい。こんな近くに同類がいたことがだ。お前名前は」

 

カイドウ「俺はカイドウ。そういうお前は」

 

シュラ「俺はシュラ。それともうお前船長でいいよ!その代わり俺はお前のNo.2・お前の側近・副船長!お前を支える側として回るからよろしくな!」

 

カイドウ「潔いいのはいいが!お前だけ称号が多いぞ!」

 

シュラ「うっせ!文句言うな!これ以上周辺破壊したら流石に迷惑だ!」

 

島の人々・悪人も含め『もう迷惑だよ!!!!!』

 

 

 

シュラ「すんません」

 

カイドウ「おい!これから海賊としてやっていくんだ!いちいち諛うじゃねぇ!それにお前が俺を支えるなら俺が夢を見させてやる!」

 

シュラ「夢ってなんだよ、お前が俺の何を知ってんだよ」

 

カイドウ「お前のその目を見ればわかる。今の平和な世に退屈している目だ」

 

シュラ「っ!へぇ気がつくとはなぁ」

 

シュラは父に自由に生きろと最後の遺言を言われ、考えに考えた結果

自由に生きる=自分の欲のままに生きると心に決めたのである。

海賊になるならこの気持ちは持った方がいいとシュラなりの結果である。

 

シュラ「どうやら俺はお前と同類のようだな。だからいいだろお互い同じ感情を持つ者同士。あの掲示板に貼ってあったロックス海賊団に入って本物の海賊っていうのを体験しようぜ。そして!独立して!お前と俺の夢を叶えようぜ!!」

 

カイドウ「ウォロロロロ!!!そうだ!!こんな退屈な世界!!ぶっ壊したいんだ!!世界を巻き込んだ戦争!!それが俺の望みだ!!」

 

シュラ「よーしそれじゃハチノスに行くために船がいるなぁ…うん?」

 

シュラは今目線を一つの漁船に向けられていた。

 

カイドウ「おいシュラ。お前俺と同じこと考えていないか?」

 

カイドウもまた漁船に目を向けていた。

 

シュラ「奇遇だな、俺もだ」

 

 

 

 

 

 

 

漁船の親方「コラーー!漁船泥棒!船返せー!!」

 

 

シュラ「まさか最初の悪事が漁船を盗むとはなぁ、まぁ目的地のハチノスに行くためだ。悪いな漁師のおっさん」

 

カイドウ「おいシュラ!中見たら食料に酒もあるぞ!」

 

振り向いてみると肉類・魚介類・野菜類・酒類といっぱい積んであった。

 

シュラ「じゃあエビやタコは魚釣るための餌用に残しとけエターナルポースで確認したがハチノスは5日ぐらいかかるなその間に食料は試行錯誤して調理するわ」

 

カイドウ「お前料理できるのか?」

 

シュラ「これでも家の料理長にお墨付きもらったくらいだからな」

 

カイドウ「ほーう…?お前いいとこの出か?」

 

シュラ「あー行ってなかったな俺、元王族なんだよ。グラム王国の第一王子だったんだ。知ってるか?」

 

カイドウ「ウォロロロロ!知ってるぞ!非加盟国の武装国家だって。すぐにでもその国相手に喧嘩しようと思ってたんだよ。でも急に消えたって聞いたがどう言うことなんだ」

 

シュラ「……さらっととんでもないことに言ったなお前。消えたか、新聞見てそう思っているだろうが消えたんじゃねぇ、消されたんだ……………世界政府に」

 

シュラ「世界政府は何度も執拗に勧誘して来た、しびれを切らした政府は軍艦を20隻国を囲み一斉に大砲を放った。ありゃもう悪夢だったよ」

 

カイドウ「海軍の軍艦20隻!!ウォロロロロ!!いいなおい!!俺もそこに参加したかったぞ!!」

 

シュラ「バカヤロウ。軍艦にはそれぞれに中将が乗ってんだぞ、左官だっていた。悔しいが負けは目に見えていた、国王…親父が脱出させてくれなかったら死んでたなぁ」

 

カイドウ「………………」

 

少しずつ落ち込んでいるシュラを見てカイドウは腰を上げた。

 

カイドウ「おい何言ってんだ、生きている限り負けはするが、死ねばそこで終わりなんだよ、だったらこれからは勝つ回数を増やせばいいだろ、お前はウチの副船長だ。だったら弱気になるのはゆるさねぇぞ」

 

シュラ「カイドウ……………今いい風に俺を慰めてるけどそれ黙った時に思いついた言葉だよな?」

 

カイドウ「………………………」グビグビ

 

シュラ「図星かい!あと酒に逃げるな!!あと!!酒飲むな!!!」

 

カイドウ「ウォロロロロ!固いこと言うんじゃねーよ!それより料理できんならつまみでも用意してくれよ!!」

 

シュラ「よーし!待ってろよ!すぐうまいの作ってやるかんな」

 

 

 

 

 

 

カイドウ「あー食った食った。こんなにうまい飯食うのは初めてだぜウォロロロロ!」

 

シュラ「はぁはぁはぁはぁ…満足したならこっちも作った甲斐があったぜ…」

 

山の様に積まれた皿の数々だが残さず意外と綺麗に食っていたカイドウにこっちも料理しか甲斐があると汗をかき息切れしているシュラ。どっちも形は違うが満足げであった。

 

カイドウ「ほれ」ポィ

 

シュラ「おっと…いいのか?」

 

カイドウ「うまい飯作ってくれた例だ」

 

カイドウはまだ手付かずの酒をシュラに差し出した。ふとシュラは思いついた様に自分用とカイドウ用の二つ盃を持ってきた。

 

カイドウ「?なんだ俺はまだいけるがお前も飲まねえと不公平だぞ」

 

シュラ「いいから聞け、これからやるのは俺達が兄弟になるための儀式みたいなものだ」

 

カイドウ「…本当か?」

 

シュラ「ああ、盃を交わすと身内関係なく兄弟になれるんだ」

 

シュラは盃に酒を注ぐ。

 

カイドウ「いいか、シュラ」

 

シュラ「ああこんな形ではあるが、今日から俺達は!」

 

カチン!!

 

 

カイドウ・シュラ『兄弟だ!!!!』

 

 

カイドウ「ウォロロロロロロロ!!!!」

 

シュラ「ハッハハハハハハ!!!!」

 

 

 

 

 

そして今5日が立ち目当ての島である海賊島ハチノスに到着した。

 

 

カイドウ「ウォロロロロ!見ただけで分かるぞ!ここには強いやつらが沢山いる!」

 

シュラ「あぁ、何人か見たことある奴らがいるな手配書で」

 

ここにいる奴らはロックスの儲け話に興味を持って参加した奴らで埋め尽くされていた。その中にはチンピラやロックスのことをあまり知らず半端な気持ちで来ているものがいるが、中にはすでに名を馳せている者たち"本当の強者"もいる。

 

シュラ「ほら見ろカイドウ。特にあそこに集っている奴らはやばい」

 

カイドウ「っ!!あぁ俺より強えってすぐに分かるぜ。悔しいがな」

 

そこははっきり言って時空が歪むくらいに殺伐としていた。

 

白ひげ「おい…なんでてめーらがいるんだよ。リンリン、シキ」

 

リンリン「マンマママ!俺としてはお前がここにいることが意外なんだよ白ひげ」

 

シキ「おいおい、つれねーこというなよ!目的は違えどここに来ていることが答えだぜ白ひげ!ジッハハハハハ!!」

 

 

5メートルを優に超える体格に右手に業物の薙刀を持ち上唇に白い特徴のあるひげを生やした大男は白ひげ、本名エドワード・ニューゲート。この三人の中では一番の実力者である。

 

その白ひげを超える身長とグラマラスな体格をした美女はシャーロット・リンリン。ビックマムとも呼ばれている美女ではあるが性格は歪んでいる。

 

他二人に比べれば低い身長ではあるがその身から放たれる覇気は二人に負けず劣らずの変な眉毛の腰に二刀の刀を下げている金髪を生やした男は金獅子のシキ。計画的な男で完璧主義者でもある。

 

シュラ「他にも守銭奴で有名なキャプテン・ジョン・王直・銀斧の他にもここにはいろんな目的で来てる奴がいる、カイドウ。まずは目立たずに……………………?カイドウ……」

 

 

 

 

 

カイドウ「おい!お前ら俺と戦え!!俺は強え奴と戦いてーんだ!」

 

三人『………あ"?』

 

 

シュラ「あのバカーーーーー!!急いで助けねーと、あのレベルはまだ早いっての!!」

 

ドンッ!!

 

シュラ「いっつ!あぁすまっ!!!???」

 

なんだこいつ気づけなかったし、しかもこの男から放たれる他の何もかもを圧倒する覇気。

 

????「?。ああ、悪いなぁこっちも見てなかったわ、ギャァハハハハハ!!取り敢えず止めてくるわ、戦力は多い方がいい」

 

周りにいた奴らはこの男が現れてから急に通夜かというくらいに黙り、その雰囲気は争いかけている四人にも伝わった。

 

????「おいおい!喧嘩すんな!ま!してもいいけどよぉ!!ギャァハハハハハ!!」

 

白ひげ「っ!?チィ」

 

リンリン「覚えてろよガキ!」

 

シキ「まぁいいさ俺は寛大だからな」

 

????「まぁそういうことだ!お前も後にしろ」

 

カイドウ「……ああ」

 

男は四人を間を通過して箱の上に立った。

 

????「ギャァハハハハハ!!!よく来てくれた!お前たちを俺は歓迎する!!」

 

3メートルほどの体格で髪を逆立て、全てを黒に染めたファッションで決めた腰にサーベルを携えは男の顔はとても恐ろしかった。

 

シュラ『間違いない、この男が……」

 

 

 

 

 

ロックス「改めて自己紹介だ、俺の名はロックス・D・ジーベック。この世界の王になる男だ!ギャァハハハハハ!!!」

 

 

 

 





どうでしたでしょうか?いずれ主人公の詳細も書こうと思っています。

それでは3話で会いましょう。


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