アダルトショップ佐藤へようこそっ! (Rヲウ)
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プロローグ♥

 心地よい。

 俺のペニスがぬるぬるの粘膜に包まれて擦りあげられている。

 

 女性会員の誰なのか特定はできないが、蜜で溢れた肉穴がペニスを優しく包み込んで刺激してくれている。

 時々ペニスの根元を柔肉で搾り上げてくるので腰が震えてしまう。

 

 「ふーっ……気持ちいい……な……」

 

 誰にも聞こえないように小さな声で呟く。

 

 俺は今店舗の入り口にあるレジカウンターの中で椅子に座り、レジの横に置いてある商品管理用のパソコンを操作している。

 

 時折店内に目を向けてお客さんの動向を見るのも忘れない。

 

 レジカウンター内で椅子に座っているため店内からは俺の股間は見えないようになっているが、ズボンの内側で張り裂けそうなほど膨らんだペニスがズボンの生地を押し上げ抗いながら上下に律動を繰り返してる。

 

 ペニスに流れ込んだ血液のせいで竿の表面には血管が浮き出て、亀頭は充血し堅く膨らんでズボンの前を更に押し上げてきついが、同時に充実感も感じていた。

 

 蜜をたっぷりとまとった肉襞がペニスを包み込み、亀頭が粘膜に絡みつかれながら膣奥を何度も押し上げ、カリ首には厚みのある肉襞が張り付いて裏筋を丁寧に擦り上げてきていた。

 

 俺は椅子に座ったまま腰も動かさず、堅く反り返ったペニスへ肉穴の方が一方的に奉仕し続けているのだ。

 

 視点を変えれば逆になるかもしれないが。

 

 俺のペニスが女性の肉穴の奥を突いて擦り上げ、女性が気持ちよくなるための道具として一方的に使われていると見ることもできる。

 

 どっちでもいいことかもしれない。

 

 俺のペニスが蜜を滴らせた肉穴の奥を何度も突いてにゅるにゅるになった粘膜で擦られながら膣奥を押しつぶし、肉襞で擦り上げられることでペニスを気持ちよく刺激してくれるならそれでいい。

 

「おっおっおっ……ほんと堪らないなぁ……」

 

 ペニスの根元を一定の周期できゅっきゅっと締め付けてきて、蜜で溢れる膣穴が竿全体を包み込んだまま左右にうねり圧迫してくるのがペニスに繋がる腰の奥を痺れさせるほど心地良かった。

 ズボンの中で張り裂けそうなほど膨らんだペニスに、蜜を含んでとろとろに柔らかく仕上がっている肉襞がまとわりついて竿全体を包み込み、きゅむっきゅむっと甘く搾り上げてきている。

 

 充血して膨らんだ亀頭が一定のリズムで肉穴の(子宮口)を突きこんでいる。突きこむたびに亀頭粘膜と膣奥の粘膜がねっとりと密着する。

 ペニスの裏筋が柔らかい肉襞と擦れて、肉襞とペニスの裏筋の粘膜の間に周囲に溢れかえっている蜜が潤滑剤として入り込み、にゅるにゅるとした感触で擦り上げてペニスを甘く痺れさせる。

 

 時々、膣奥を突き上げて子宮口にめり込んだ亀頭がぷりぷりとした弾力のある肉粘膜に包まれたまま、更に奥を押し上げて子宮全体を揺さぶる様に動いてしまう。

 俺が動かしているわけではなくこの魅惑的な肉穴の持ち主の女性がペニスを奥へ奥へ何度も突き上げるように動かしているのだ。

 

 膨れ上がった亀頭が子宮口のぷにぷにの肉球のような粘膜でこね回されるのはたまらなく気持ちがいい。ペニスが快楽で蕩けそうになる。

 

「本当に溶けてしまいそうだ……」

 

 先ほどからペニスで感触を味わっているこの肉穴については割と余裕をもって愉しむことができていた。俺は童貞だがここ最近若い女性から熟女までとろとろに蕩けた生の膣穴の感触をペニスで心行くまで味わう経験だけはたっぷりと積みまくってきたからだ。

 

 魅惑的な肉穴で刺激を受け続けるペニスが、さきほどから窮屈なズボンの中から開放してくれと訴えてくる。

 亀頭が柔らかい膣奥にの肉襞に包まれながら押しつぶされるのならともかく、ズボンの生地に押しつぶされるのは納得がいかないようなのだ。

 だがしかし、自分の経営する店とはいえ、客のいる店内で肉棒を取り出して御開(チン)なんかしたら俺は社会的に終わってしまうかもしれない。

 レジの陰に隠れているとはいえ、危険は冒したくない。

 

「ふ、ふぅううううう…」

 

 肺の空気をゆっくりと吐きだす。

 

 先ほどから俺のペニスを愉しませてくれているこの女性が誰だか分からないけど、この女性(会員番号***)は多分ディルドを膣に挿入した状態で下着か何かで固定し、立った状態で右足、左足に交互に体重移動することでディルドが優しく膣肉を擦り上げる微妙な感覚を悦しんでいるように思える。

 膣奥を、それも子宮口の付近をディルドで何度も何度もゴリゴリと押し上げるのが多いから子宮口そのものか、その周囲に性感帯でもあるんだろう。

 この女性(会員番号***)はもしかしたら小刻みに歩いてるのかもしれない。脚を一歩踏み出すたびにディルドが膣奥に捻じ込まれ肉襞がディルドの表面を擦り上げて俺のペニスにその蕩けるような感触を伝えてくる。

 

 もう2時間以上も俺のペニスがこの肉穴のお世話になり続けている。

 定期的に膣奥を突き上げて子宮口を亀頭でこね回す以外はピストンするような動きではないので、なかなか射精には至らないがこのぷるぷるの肉襞に包まれてまったりとこね回される動きによって段々と射精という終わりに向かっている。

 

 このまま行けば垂れ流すような珍しい射精になりそうだ。

 肉襞でまったりと搾られて擦り上げられながらその最後の瞬間をのんびりと待っていたところだった。

 

 

 

 あっ……ちょっ!? 

 

 

 声が出かかるのを、なんとか喉の奥に押し込んだ。

 周りに誰もいないならともかく、現在店内には二人ほど客がいるのだ。

 

 俺のペニスが二つ目の肉穴に一気に包み込まれてしまったのだ。

 

 おぉぉっ!? 

 くっ!? 

 

 さっきまで余裕たっぷりに肉穴の感触を愉しんでいたのに二つ目の肉穴に飲み込まれた今はそれどころではない。

 

 この肉穴の感触は鈴鳴さん(会員番号002)か!? 

 

 開幕しょっぱなからぶっとばしてくれる! 

 

 くおぉ

 

 多分、両足を閉じて肉穴を思いっきり締め付けた状態でディルドを根元まで一息に突き入れたんだと思う。

 おかげでフル勃起したペニスの亀頭の先から根元まで鈴鳴さん(会員番号002)の肉の輪っかで激しく擦られる感触を強制的に味わわされている。

 

 まるでとろとろの肉襞で作られた天然ものの搾精機だ

 この名器に比べれば自分の右手なんか勝負の土俵にも上がれない。

 金のかかった出来の素晴らしくいいオナホでも同じ真似は到底できない。

 

 肉穴内部の粘膜はにゅるにゅるでとろとろで一部ぶつぶつの肉襞粘膜で隙間なく覆われてるのに肉穴の入口にある肉の輪っかの締付けが半端じゃない。

 骨盤の底を支えている骨盤底筋の解剖図を見たことがある人は少ないかもしれないけど、8の字状に穴の開いた分厚い筋肉がペニスを締め付けるために存在しているのだ。

 鍛え上げればどこまでも強く、鈴鳴さんに至っては成人男性の握力並みにあるんじゃないのか。

 もちろん実際に測ったわけじゃないし測る機会も来ないだろうけど、俺の右手の人差し指と親指で輪っか作って試しにペニスを搾りたててみたら感触(圧力)が同じくらいだった。

 

 そのニュルニュルでトロトロな肉の輪っかが亀頭の先から竿の根元まで激しく上下運動を繰り返しているのだ。精子を搾り取るためだけの器官が溢れる蜜をたっぷりと絡ませながら優しく時にはきつくペニスを締め付けて、射精を促すために肉輪が竿の先から根元まで甘く甘く搾り上げていく。

 根元まで搾り上げた後は、圧力を弱め絶妙な強さでペニスを締め上げながら母親の愛撫のように優しく亀頭を撫で下ろしていく。

 

 うっ……ぅぅ

 

 鈴鳴さん(会員番号002)の肉穴に包まれたまま奥から湧いて溢れる蜜がディルドの表面を濡らしていく。

 肉襞が擦り上げながら蜜をまぶしていく。

 当然、その感触は俺のペニスに伝わってくる。

 

 ぬるぬるでにゅるにゅるでぷるぷるの肉襞が擦り上げていくのだ。

 余りの心地良さに椅子に座ったまま、腰が震えて椅子がガタガタと音を立ててしまう。

 

 鈴鳴さんはローション使う必要ないよな。

 いつもいつももの凄く愛液が多いし。

 溢れるように湧いて出てくるってことは感じまくってるんだろう。

 

 肉穴から湧いて出る濃厚すぎる蜜でとろとろになった肉襞の筒が、左右にうねりながら上下に律動しペニスを何度も何度も激しく擦りあげていく。

 ディルドを動かさずに肉穴の粘膜の動きだけでどうやればそんな動きができるのかいつも不思議に思う。

 俺のペニスがまるで肉襞でできた掌で上下に擦られているような感じなのだ。

 肉襞でできた掌が亀頭を包み込んで磨き上げていく。

 にゅるにゅるの肉襞で亀頭オナニーよろしく撫でまわされるように磨かれるのだ。

 

 くぉぉっ! 

 

 店内に客が誰もいなければ俺は絶対に腰を突き上げていたはずだ。

 もちろん突き上げたところで全く意味がないのは百も承知だ。

 

 腰とペニスを叩きつけるための魅惑の肉穴は前も後ろも横にも、どこにもないからだ。

 

 ヌチュッヌチュッヌチュッ

 

 あまりに気持ち良くて幻聴が聞こえる。蜜を滴らせた肉穴を何度も擦り上げるような水っぽい音が店内から聞こえるはずなどないんだ。

 

 鈴鳴さんの肉穴の入口すぐのところにある肉輪が亀頭を通過し、雁の段差のところでコリコリとした筋肉と肉粘膜の感触が暴力的な快感となって俺に送り込まれてくる。それで終わりじゃなくて、肉輪は肉棒の根元まで擦り上げながら移動してきつく甘く肉棒を締め付けて白い液を搾りだそうと繰り返し搾乳機のように刺激を与えてくる。

 

 椅子に座ったまま太腿に力が入り、踵が浮いてカタカタと微かに椅子が鳴る。

 睾丸で精子の大量生産が始まったような錯覚を覚える。

 

 亀頭が膣肉をかぎ分けて奥の奥(子宮口)に叩きつけられる。信じられないことにその度に、亀頭全体が柔らかく媚肉に包まれて吸われる感覚がある。

 

 負圧で亀頭が限界を超えて膨れ上がり敏感になった粘膜と粘膜がやわやわと接触を繰り返し尿道口に子宮口が吸い付いて早く出すものを出せと強請る。

 

 鈴鳴さんの肉穴の一番の特徴はこの(子宮口)の吸い付く部分だ。

 この人の肉穴に本当に射精できたらどれだけ気持ちいいんだろうと思わずにいられない。

 

 フェラが上手な女性だと射精と同時に吸い上げてくれるから尿道を精液が迸り、気持ちよさが何倍にもなるのに、鈴鳴さんの肉穴は天然でその機能付きだ。

 

 どんだけチートなオマンコ(名器)してるんだよ……。

 

 ゆっくり押し込んでゆっくり抜かれても瞬殺されそうなこの媚肉へ、ディルドが何回も激しく抽送されてる。

 

 多分、うちで買った道奥ディルドを右手か左手に持ってスナップを利かせながら、ぱちゅんぱちゅんと秒速3回とか5回のレベルで肉穴に出し入れしてるに違いない。

 

 勝手な想像だけど間違いない。

 

 でなかったら、こんなに肉襞に擦れまくって搾られまくって、肉筒全体がうねりまくるわけがない。

 

 どれだけ時間がたったのか。

 目を瞑り下を向いてひたすら耐えているので時間の感覚が分からない。

 

 まだ1分しか経ってないかもしれないけど、30分経っていてもおかしくない。

 他のことが考えられない。

 粘膜と蜜で擦り上げられ翻弄される感触が一方的に俺の肉棒へ送り込まれてくるのだ。

 

 肉棒から精子を搾り取るためだけに存在してる汁気たっぷりのこの肉筒が抽送の度にディルドを擦り上げて、肉襞がディルド表面の凹凸に密着したり絡まったりしつつ精子を搾りだそうと熱烈なラブコールを送ってくる。

 精子搾りがこの上なく得意なこの肉穴なら、とっくの昔に御馳走(精子)にありついていてもおかしくないのに、理不尽にもお預けされてしまっているのだ。

 早く御馳走(精子)を寄越せと、トロトロの肉襞がディルドにきつく絡まっておねだりをするのに、奥からこんこんと溢れ出てくる濃度を増した甘い蜜がディルドに絡み縋りつく肉襞を次から次へと滑らせてしまう。

 

 粘度を増しすぎてゼリーのようになった愛液が滑りを良くするという本来の目的から外れてディルドにねっとりと絡みつき、液体でできた第二の肉襞と化して接着剤のように張り付いてディルドの表面を引っ張るというあり得ないような刺激を送り込んでくる。

 

 周りを包み蠢く媚肉粘膜とゼリー愛液の相乗効果で、ディルドに暴力的な刺激()が送り込まれる。

 

 

 こんなに愛を尽くしているのに。

 全力で肉棒の凝りをほぐしてあげようと肉で擦り上げて差し上げているのに。 

 入口から蜜を零しておねだりを続けているのに。

 御馳走(精子)を貪り食いたいのに。

 

 ここまでさせておいて美味しい御馳走(精子)を出してくれないとは、なんて意地悪な肉棒だろうと思った肉穴は今まで秘していた奥の手を使うことにした。

 肉の輪っかが入り口だけじゃなく、肉筒の真ん中と奥にも盛り上がってひくひくと準備運動を始める。

 

 

 あっあっあっ

 

 

 うっそだろ!? 

 

 鈴鳴さんのオマンコ、ただでさえ凶悪なのに、真ん中と奥にも肉の輪っかが出来て締め付けてきたぞ? 

 しかも、肉筒全体が痙攣してる! どうなってんだ!? 

 

 こんなの初めてだぞ! 

 

 入口のきつく締め付ける肉輪によって亀頭が嬲られながらやっとのことで通過したら、真ん中で待ち構える肉輪が亀頭を優しく受け止めてくる。

 入口の肉輪の甘い衝撃が冷めやらぬうちに二度目の亀頭嬲りに見舞われて、耐えられず足の指をピンと伸ばしてしまう。

 

 ……ぉほぅっ  

 

 やばい、男なのに喘ぎ声が出かかるとかどんだけだよ。

 

 両太腿に力を込めて射精を耐える。

 それでも耐えられないので尻まで力んできゅっとケツの穴が持ち上がる。

 もうだめ、もう限界だ。

 

 な、なんで今日はこんなに激しいんだ。いつもと全然違うじゃないか? 

 

 鈴鳴さん、そんなにイキまくりたいのかよっ!? 

 そんなにイクのが好きなのかよ!? 

 

 巻き込まれる俺のことも考えてくれよ! 

 

 本人に無断でオナニーに便乗して、トロトロの媚肉の感触を肉棒で隅々まで勝手に味わってる俺が言っていいセリフではないけどっ! 

 

 真ん中の肉輪の甘美な試練を乗り越えて、最後に亀頭が奥の奥(子宮口)に叩きつけられた。

 奥の肉輪は子宮口にめり込んだ亀頭の雁のすぐ背後に構えていて、雁の下の敏感な部分をがっちりと捕獲する。

 捕獲したままきゅむきゅむっと痙攣して締め付け肉棒から忍耐力を奪おうとする。

 御馳走(精子)をお腹いっぱい貪るために子宮口がわずかに口を広げ鈴口に密着する。

 

 抜こうとしても抜けないとかっ!? 

 亀頭が肉穴の奥でがっちり捕まって、雁の裏側へ肉襞と蜜が絡まり痺れるような甘い毒を浴びせられ続ける。

 

 こんなオマンコ人間の持ち物じゃないだろ! 

 精子搾り取るためだけに超特化しすぎだろ! 

 人間の雌の肉穴よりオナホが良いなんて絶対に嘘だ! 

 

 

 睾丸がきゅーっと持ち上がってきた。

 こんなのもう無理! も、もう射精()るっ! 

 

 

 

 

 ……あ、……あれ? 

 

 

 

 激しい抽送が急に止まってしまった。

 

 亀頭は(子宮口)で肉の鎖で雁字搦めになって捕まったままだけど。

 

 ちゅっちゅっと亀頭の鈴口を子宮口が啄み、きゅーっと吸われまくって非常に気持ちがいいけど、射精に至るにはあとほんの一押しが足りない。

 

 あとほんの一押しなのに。

 それで間違いなく人生最高の射精ができるはずなのに。

 

 

 だけど、射精直前で偶然寸止めになったようだ。

 

 そ、そりゃそう……だよ、な? あんなに激しくディルドを出し入れし続ければ女の子なんだし疲れもするだろう。

 

「…はぁ、はぁ」

 

 荒く息を吐く。

 

 射精直前、それもほんとうにギリギリまで追い込まれたんだ。

 息が荒くなるのは止められない。

 

 鈴鳴さんの肉穴でペニスが激しく擦られるのは終わったけど、ペニスの竿全体が緩く圧迫されつつ擦られてる感覚はそのままだ。

 

 そりゃ、そうだ。

 この人(会員番号***)はこの人でゆっくりオナニーを悦しんでいるんだから。

 

 もちろん、鈴鳴さんの肉穴の奥(子宮口)で亀頭が優しく吸われる感覚もペニスに送り込まれてくる。

 

 ……会員さんが二人同時にオナニーするケースは考えてなかったな。

 今までは別の会員さんが立て続けにってのはあったけど、重なったことはなかった。

 重ならなかったのは単なる偶然だったわけだけど。

 

 会員さん達がオナニーするのが同じ時間に重なると相乗効果でヤバそうだ。

 

 

 まあとりあえず強烈な快感がひとまず収まったので、荒くなった息を整えながら目線を上げて店内を見ると、ディルドを陳列してる棚の前にいる女性客と目があった。

 

 やばっ。

 

 明らかに今の俺は挙動不審だ。

 

 女性客から慌てて目を逸らして誤魔化すように商品管理用のパソコンを操作をする。

 そして登録されている会員データを開いた。

 

 

 ────────────────────

 会員番号 002

 氏名   鈴鳴 夕貴(※1)

 年齢   19

 住所   ■■県■■市■■町1-14-5

 電話番号 080-▲▲▲▲-▲▲▲▲

 購入商品 道奥ディルド

 ウーマメルツァーType-G

 ────────────────────

 

 

 店内に設置した防犯用のカメラで写した画像も会員登録時にデータベースに保存しているのでそれほど鮮明ではないけど顔とか容姿もデータで見ることができる。

 

 前髪で目が半分隠れてるけど間違いなく美人だよな。少し垂れてるけど、ぱっちりして大きな目をしているし、特に首から顎にかけてのラインが凄く綺麗だ。造形美とでもいうのかな。

 少々大人しそうな感じだけどこんな激しいオナニーするとは思わなかった。今まではもっとゆっくりとやっていた印象がある。

 体は正確なところは分からないけど胸は最低でもFカップはありそうだし、腰は細いし、オマンコはとんでもない名器だし。

 

 人の域を超えてるよな、鈴鳴さんのオマンコ。

 

 その彼女なら簡単に彼氏ができそうなもんなのにな。

 一度でも彼女の肉穴に肉棒突き入れて魔性の媚肉を味わってしまったら、彼女からは二度と離れられないだろ。

 

 鈴鳴さんに彼氏がいたら一日だって我慢なんかできるわけない。

 毎日空っぽになるまで肉穴に精子を注がずにはいられないだろ。

 

 だから彼女には彼氏はいないと思う。

 いや、彼氏が絶対にいないと確認したわけじゃないけど、鈴鳴さんってディルドを購入してその日の夜から毎日長時間のオナニー欠かさないし彼氏がいる女性の行動じゃないよな。

 

 だから多分いないと思う。

 俺の願望もかなり入ってるけど。

 もちろん高嶺の花すぎて俺がどうこうできる相手じゃないけど。

 

 鈴鳴さんは開店初日の女性客で、しかも俺が初めてコネクタ能力を付与した女性だ。

 しかも鈴鳴さんってその日の夜のうちにすぐ始めちゃったから、彼女だけはオマンコの感触と具合を覚えて他のオマンコと区別がつくようになった。

 

 他の女性会員は多分そうなのかなぁ? くらいでほとんど判別できないし、鈴鳴さんだけが特別といえる。

 

 

 ……別のことを考えていたから、かなり射精感が収まってきた。

 もちろん今もむにゅむにゅと肉襞で柔らかく圧迫されて、亀頭には子宮口が吸い付いて甘く痺れる感じが腰の奥の方を経由して脊髄から押し寄せてきている。

 

 油断すると射精感はどんどん高まってくる。

 俺からすれば別々のオマンコにそれぞれペニスを挿入したままなんだから当然ではあるんだけど。

 しかも片方は極上ときた。

 

 射精したいのか射精したくないのかどっちだよ? って聞かれそうだが、もちろんどっちもだよ。

 当たり前だろ? 

 

 射精したくないけど射精したい。

 射精したいけど射精したくない。

 

 男なら誰だってこういう風に同時に思う。

 

 

 ふう……

 

 それなりに落ち着いてきたのでモニターから目を離し、先ほどの女性客をチラ見する。

 

 この商売、主に小物を売ってるから万引きが多い業界なんだよな。防犯カメラで撮影はしてるけど完全な抑止力にはならないし、客を疑うのも疲れるんだけど、そういうわけにもいかない。

 店員は「見てますよ」という姿勢を提示するのも客商売に必要なことだ。

 

 女性客はもう俺を見てなくてスマホを見ていた。

 ここ地下だけど電波はギリギリ入るからな。

 ネットで通販サイトのディルドの価格と比較してるのかな……。

 もしくはリアル店舗で現物の確認だけして買うのは通販とか。

 

 まぁ、あるあるだよな。

 

 うちは会員限定の女性割引制度があるから、通販サイトとは配達料込だとギリ勝ち目があるくらいの価格設定にしてるけどさ。

 家族と一緒に住んでる人だと、通販でアダルト物は買いにくいからまだなんとかリアル店舗でも売り上げは立ってる。

 

 一応通販サイトも立ち上げてるけど、利用者は凄く少ないな。

 まあ俺の場合は事情が特殊だから、あんまり売り上げ重視はしてないんだけど。

 

 

 ところで彼女うちの会員さんだったっけ? 

 会員データを開いて女性だけでソートして、顔の画像を順に見ていくと出てきた。

 

 ────────────────────

 会員番号 241

 氏名   長谷川 碧(※37)

 年齢   19

 住所   ■■県■■市●●町5-4

 電話番号 080-▲▲▲▲-▲▲▲▲

 購入商品 ぷにぷにリアルディルド14cm

 スイングバイブロデオボーイ

 乳首バスター

 クリチュパくん

 ────────────────────

 

 

 長谷川碧ちゃんね、……会員さんでしたね。

 37番目にコネクタ能力を付与した女性か。俺にしか意味はないデータだけど。

 

 あれ? 

 

 いつの間にか客は彼女ひとりになっているな……。

 やっぱり鈴鳴さんのオナニーに相当長く耐えてたんだな、俺。

 

 あ、彼女も店を出るみたいだな。

 まあそろそろ閉店時間だし閉めるか。

 

 ん……

 

 このタイミングで肉襞が肉棒に強く絡みついてきた。

 右へ左へと肉筒全体が捩れて今までとは違ってペニスに強い刺激を送り込んできた。

 

 この肉襞の感触は鈴鳴さんじゃない方だな。

 この(会員番号***)も長い時間かけてオナニーするタイプだな。

 日が変わる前にラストスパートだろうか? 

 

 鈴鳴さんも奥の奥(子宮口)で亀頭をゆっくりと吸い上げてこねくり回し続けてるし、やっぱり二人同時は刺激がきつすぎる。

 

 腰が痺れるような感覚に耐えている間に長谷川碧(会員番号241)ちゃんがレジの横を通って外に出て行った。

 

 通り過ぎる時に会釈していったな。

 店員に会釈するとか変わった子だな。

 

 なぜか顔も赤く上気していてやっぱりアダルトショップに来るのは女性では恥ずかしいのかな。

 

 彼女も買ったグッズで悦しんでいるはずだけど羞恥心は別物ということか。

 

 

 ん? 

 

 彼女が肩から下げたカバンが会釈の時に角度が変わって隙間から何か……

 気のせいかな? 

 

 んっ……くぅ

 

 唐突に肉棒に加わる刺激が左右方向から縦方向に方向が変わった。

 そのせいで亀頭が小刻みに奥の方(子宮口)をノックし続けてる。

 

 ちょっと待って! 

 

 鈴鳴さんが今も亀頭をがっちり奥の奥で固定して痙攣し続けてるからその刺激と合わさってとうとう限界を超えてしまった。

 

 何時間もペニスがトロトロの肉襞にもみくちゃにされて亀頭と雁の裏を擦られ続けたのだ。

 高みへ高みへと数時間も押し上げ続けられていつもの何倍も敏感になった肉棒は、耐えることなく閉店と同時に射精してしまった。

 

 ズボンのなかでビクビクと2分以上律動を繰り返すペニスに、満足感を覚えつつ俺は目を閉じた。 

 

 

 そうだ、念のため明日防犯カメラの映像を呼び出して確認してみよう。

 今日はもういいや。

 

 はー、気持ちいい……

 




2021/06/19
設定ミスがあったので修正しました。
長谷川碧さんの年齢18歳→19歳
また読みにくかった箇所、特に前半部分を修正しました。


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第1話 開店準備

 ふらつきながら階段を上り、地上へ出るともう明るくなり始めていた。

 

「あー、徹夜になっちまったかぁ……」

 

 朝特有の澄んだガスの匂いと冷めた空気を嗅ぎながら、看板を地面に置いた。

 

 

 

【 アダルトショップ佐藤 】 - 本日開店 -

 

 営業時間 16:00 ~ 0:00

 

 

 

 黄色と黒と赤でデザインされた何の捻りもない看板。

 シンプルなのが良いのか凝ったのが良いのか、どちらにすべきかもの凄く悩んだんだけど。

 客を招きよせるための看板は文字通り店の顔になる。

 なので看板ひとつで商売が成功するかどうかを左右する。

 

 …というのをどこかで聞きかじった。おそらく事実なんだろう。

 

 色々案を出して、こうでもない、あーでもないと悩んでいるうちに時間がなくなって結果的にシンプルなものになった。

 

 拙速は巧遅に勝る、だっけ?

 

 いや、自分を誤魔化すのはよそう。間に合わなかった、ただそれだけ。

 

 道路側に一歩出て看板が歩行者からどう見えるか確認する。

 

 

 おっと。

 

 

 ふらついた。

 

 …危っね。体を動かしてるのに意識が飛びかけるとか、末期だよな。無理しすぎたかな。

 開店準備だけじゃなくて、先週済ませた両親の一周忌も結構大変だったからな……

 

 両手で頬を叩いて落ち込みそうになる気分を払しょくする。

 

 

 ビルの隙間から見える朝焼けを眺めながら疲労の溜まった腰をぐいっと伸ばし、首をコキコキと鳴らす。道路の向かいの歩道を暗い顔をしたサラリーマン風の男性が駅の方向へ向かって歩いていくのが見えた。

 

 始発に乗って出勤か、大変だな。

 

 ここは駅の北側。駅の南側は大規模な再開発が進んでいるけど、北側のこちらは取り残されたように年季の入った比較的低階層のビルが立ち並び、テナントに入っている夜のお店がビルの角から大量に看板を突き出している。

 

 賑やか、ではない。どこか寂れた感じが漂う。

 

 微妙な立ち位置の駅。

 微妙に寂れた繁華街。

 行き止まり、未来がない見えない感じ。

 

 もっと良い立地の方が商売としては良いんだろうけど。

 ただし店舗の賃料は跳ね上がってしまう。

 

 簡単な収益予測をして5年程度のスパンで収支を計算した結果、あちこち足で探し回り自宅のある隣町の古いビルの地下階を借りることにした。

 

 両親と暮らした家と……今は一人暮らしになってしまったけど、この店舗とは直線距離にすると結構近い。

 

 店舗はあまりスペースに余裕はないからグッズの在庫を保管する倉庫を別途確保しなければならない。

 店舗運用の効率を考えて大きなスペースを借りると賃料が上がる。

 保管用の倉庫は店舗と分離するのが資金的には一番効率が良くなる。

 

 だから両親には悪いけど、自宅はグッズの倉庫を兼ねさせてもらってる。

 自営業なんて削れる支出項目、特に恒常的に発生するランニングコスト部分は限界まで削っておかないとすぐに行き詰る。

 

 ……まあ金儲けは考えてないんだけど、俺の本来の目的を考えると長く細く経営を続けていきたいからな。

 

 

 

 

 先ほどのサラリーマンの男性が駅の構内へ消えていく。俺にはもうあの未来は来ないんだよな。

 

 いや、自分から捨てたんだしな。

 未練は断ち切れよ、俺。

 

 大学を出て、できれば大きな企業に勤めて安定した人生を送る。

 その人生に苦労がないわけじゃないだろうけど、とても魅力的ではある。

 だけどそれでは俺の股間に滾る熱いものが満足できるとは思えない。

 

 レールの上を走る人生では俺の熱く滾ったエロ欲求はいつか爆発してしまうだろう。

 実際に大企業の肩書もった偉い人がバカなことして捕まるのが時々ニュースで流れてるだろ?

 

 確信がある。

 

 あれは俺と同じ人種だ。

 エロ欲求を無理に抑えつけ抑圧し理性ある振りをして堅実な人生を送ろうとして大失敗したのだ。

 人間、無理をすると絶対にやらかすのだ。

 そういう風にできているのだ。

 

 

 【己のエロ欲求に忠実であれ】

 

 良い言葉だ。まあ今俺が考えたんだけどな?

 俺の座右の銘にしよう。

 

 

 

 

 ……ここまで吹っ切れたのは、そうだな。

 

 一年前に、両親が死亡したことを警官から告げられたあの日だ。

 

 俺にだけうっすら光って見える右手を開いたり閉じたりしてもう一度確認する。 

 この能力が再び戻ってきたってことはつまりそういうことだ。

 

 両親が俺の好きに生きろって背中を押してくれたと思いたい。

 

 

 

 壁に手をつきながらゆっくりと階段を下り、突き当りのドアを開けて店舗に入る。

 

 狭い店舗に所狭しと棚が並ぶ。

 

 棚には無数のアダルトな商品がディスプレイされている。通販じゃなくて店舗で買おうって奴にはたまらない感じになるように配置を練りに練って考えた。

 

 入口の側のレジに回り込んで椅子に倒れこむように座った。

 

 …ふぅ。

 

 随分と時間がかかったけど、ようやく今日からだ。

 

 今日から俺は好きなように(エロに忠実に)生きるよ。

 

 とは言うものの……

 

「父さんと母さん、やっぱり呆れてるかなぁ……」

 

 

 ガクンっと首が折れ曲がり、レジ台に頭を打ち付けてそのまま佐藤崇弘は眠り始めた。

 

 



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第2話 少年の日の夢のはじまり♥

所謂過去回です。
主人公の能力獲得説明回を兼ねてます。


 パンツの中に違和感を感じて飛び起きた。

 

 ベッドから慌てて飛び出した僕は、パジャマとパンツを一緒に降ろして違和感の中心であるちんちんを確認した。

 

 

 なんだこりゃ?

 

 

 パンツの中は何か臭くて白い粘液で濡れてしまっており、冷えてねとねとして最悪の感触だ。ちんちんにも付着してしまっている。

 

 

「うえぇ、なにこれ?」

 

 

 初めて見る不可解なモノだけど、このままにしておけないのでとりあえずティッシュで拭う。

 

 ティッシュ何枚か使って固くなって上を向いているちんちんの周りとパンツに付いた白い粘液を拭い取ったけどなんかまだ皮膚に残っている気がする……

 

 パンツどうしよう?

 履くか?

 

 いや無理。なんか沁みてて冷たいし臭いし。

 これを履き直す気にはとてもなれない。

 

 洗わなきゃだめかな。

 

 お母さん、もう洗濯機を回し終えてるかな?

 今から汚れたパンツ出したらお母さんに怒られるかなぁ?

 あーでもシャワーも浴びたいしな。

 

 朝は意外と時間がない。

 

 普段ギリギリまで寝てるから、シャワーを浴びる時間を作るならすぐ行動に移さないと。

 

 

 ……というわけで。

 

「お母さーん、これー?」

 

 僕は白い粘液が付着して汚れたパンツをキッチンの母親のところへ持って行った。

 

 

 

 

 

「ぶはっ!」

 

 コーヒーを飲みながら朝のニュース番組を見ていたお父さんがいきなりむせて何度も咳き込んだ。

 

「崇弘、下ぐらい履いてきなさい。何で裸なんだ!?」

 

「いや、朝起きたらなんかパンツ汚れててさ」

 

 父親に汚れたパンツを差し出した。

 

「……う、むぅ…………小4なのに早いなぁ」

 

 父親が顔を顰める。

 

 何? なんかまずいの?

 

「いや、まずくはないんだけどね、むしろめでたいのかなぁ。ちゃんと成長して大人になってるってことだからね」

 

 お父さんが僕の固くなって上を向いているちんちんをチラリと見たのが分かった。

 

「まあ、色々と学ばなきゃいけないことも多いようだけど」

 

 

 

 軽く咳ばらいをした後、お父さんがお母さんと無言で見つめ合ってる。

 うちの両親は時々これをやる。

 なんか視線で会話ができるっぽい。

 

 僕もずっと見てて最近分かるようになってきた。

 

 お父さんが時計をチラリと見る。

 ─もう会社に行く時間だから後は任せた。

 

 お母さんが眉をちょっと寄せた後、半目になる。

 ─また? いつもそうなのよアナタは。たまには父親らしいことしたら?

 

 お父さんがカバンに視線を向ける

 ─朝から会議があるんだよ。絶対に外せないんだ。許してくれよ、今度埋め合わせするからさ?

 

 

 こんな感じ。

 子供の前で親が言い合いをする姿を見せたくないとかなんとかが発端だったとか。

 あっという間に目での会話が終わり、申し訳なさそうにお父さんは会社へ出かけて行った。

 

 

 

 

 

 シャワーを浴びて服を着替え終わったので朝食を食べつつお母さんから白い粘液とチンチンが固くなることについて「真面目な話よ?」と念を押されながら説明を受けた。

 

 照れて何度もドモリつつ話し終えたお母さんを見ながら、保健で習った性教育の意味がようやく分かった。

 いや全部知識として持ってたんだけど、知識同士がまったく連携してなかったというか。

 

 だって先生、直接的な表現を全然使わないし。

 

 それが今日、精液を自分の目で見て全部腑に落ちたというか……

 

 

 そっかー……なるほどなー

 

 女子のパンツが見えるとちんちんが固くなって触ると気持ちいいのはそういうことか。

 

 

 小4にして視野が急に拡がり、真理を知った気分になった。

 

 

 この10分で自分が凄く賢くなったような気がしたので、もう一つの疑問をお母さんに聞いてみた。

 

「今朝から右手が光ってるんだけど、これってなあに?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 教室に入って自分の席に座る。

 予鈴まではまだ時間があるから、男子の友達数人に「精子が出るようになったぜ」って自慢して回った。

 

 「すっげー、まじかよ!!!」

 「どんな感じ? どんな感じ?」

 

 教室の一部がどっと沸いた。

 

 

 「いや、起きたら出てたんだよ」

 

 って落ちも付いて上げて下げてで、すげー受けたわ。

 これ鉄板ネタ(黒歴史)として使えるかもしれん。

 

 

 1時間目の国語の授業が始まったので、いつものように右斜め前の佐竹葵さんのおっぱいを横目で確認する仕事を始めた。

 大切な仕事なので一日たりとも欠かしたことはない。

 

 お父さんはいつも口癖のようにお母さんに「仕事は大事だ」と言ってる。

 だから僕も大切なことは「仕事」と呼ぶようにしてる。

 

 佐竹葵さんは学校で一番おっぱいが大きい。文字通りロケットみたいに突き出るような感じ。

 大人の女性のおっぱいとは全然違う。

 重力に逆らって前にぼーんと飛び出して全く垂れてない。

 体育の時はポニーテールの髪とおっぱいが飛び跳ねて本当にすごい。

 

 4年生なのに凄いってクラスの男子はみんな言ってる。

 上級生の5年、6年の男子も凄いって言ってる。

 男の先生も裏で凄いって言ってた。

 

 僕も凄いと思うから仕事にしてる。

 見てるとちんちんも固くなるし。勃起って言うんだよな。

 

 佐竹葵さんは今年からブラジャーを着けるようになってしまったのでおっぱいの先っちょが見えなくなってしまった。

 

 すごく残念だと男友達と一緒になって今年の初めに愚痴を言いまくった。

 去年までは体操服の時とかは見放題だったのに。

 

 佐竹さんが姿勢を少し変えるたびに揺れるおっぱいを厳重に監視してたら、ちんちんが勃起して固くなってきた。

 勃起するとなんとなく落ち着かなくなるんだよな。

 ムズムズするというか。

 

 仕方ない、今日はこれで仕事を切り上げることにしよう。

 オンオフが大事ってお父さんが言ってたしな。

 

 呑んで帰ってきた時、お父さんがお母さんに対していつも言うキメ台詞だ。

 

 視線を前に戻す。

 黒板で先生が何か言ってるけど、気にしない。 

 

 最近は佐竹さんの次に僕の前の席に座ってるのは大西結菜さんが気になってる。

 髪を肩まで伸ばして丸っこい感じ。

 身長が120cmちょっとしかない。二つ下の小学校2年生のクラスに交じっても彼女なら違和感がない。

 僕は135cmあって普通なんだけどね。

 

 最近気付いた彼女の癖なんだけど、大西さんって椅子の上でお尻を左右に動かして擦りつけてる時があるんだよな。

 

 今もちょうどそれをやってるところ。

 右に1cm、左に2cmとかもぞもぞやってるけど多分クラスで気付いてるのは僕だけだと思う。

 

 時々

 

「……んっ♥」

 

 って小さく声を出してるんだけど、それを聞くと何故かちんちんが勃起する。

 

 目の前で左右に揺れ動くお尻を見てると、僕の光る右手が気になった。

 お母さんに聞いても怪訝そうに僕の手を見てたから、僕にしか光って見えないのではとすぐに気づいた。

 

 

 お尻と椅子と右手。

 直観だけど何かができそうな気がするんだよな。

 

 

 

 

 ─ 昼休み ─

 

 都合よく大西結菜さんは席にいない。

 午前中ずっと考えていたことを今のうちにやってしまおう。

 

 机に置いた鉛筆を前にわざと落として、拾う振りをする。

 

 大西さんの椅子の座面に右手をついて、鉛筆を探す。

 

 

 ん……

 

 んんぅ……

 

 

 あ、分かった。

 これ、分かった。

 

 掌から見えない手の延長みたいな何かが伸びて座面の表面とか、内部とか入り込んでこう……構造が把握できる?

 ちょっと説明しにくいな。

 

 

 構造が把握できたら、他と繋ぎ変えることができる……。

 いやちょっと違う。そうだな、たとえば座面に加わる情報をどこか別のところへ移せる(シフト)んだ。

 

 いや……、座面の表面に加わる感触や刺激をどこか別のところへ転送できるって言った方が良いのか。

 

 そう、それができる。

 

 あ、でも制限があるな。

 

 転送元と転送先はできるだけ近い形状じゃないとすごく抵抗を受けるな……

 

 えーっとじゃあ、座面と掌はどうかな……。

 ん、だめか。

 

 掌はグーとかパーで簡単に形が変わるから無理か。

 範囲が狭ければ手の甲は行けそうだな。

 

 お、意外とほっぺたもいけるな。

 

 よしほっぺたにしよう。

 

 

 力の使い方がなんとなく分かったので右手に意識を集中して、自分の腹の奥から何かを右手へ押しだすように力を込めてみる。

 そうすると光が収束して座面に吸い込まれていった。

 

 よし、成功した……かな?

 

 

 

 クラスの他の女子と窓際で話していた大西さんが5時間目の授業が始まる少し前くらいに席に戻ってきた。

 

 

 さあ、どうだ?

 ワクワクが止まらないぞ。

 

 

 大西さんのお尻が椅子の座面に座る瞬間を凝視する。 

 

 

 カツンッ!

 

 

 かつん?

 

 

 ほっぺたに感じたのは何か硬くて丸いものが当たる感触だった。

 

 なんだこの硬いの?

 

 いや、それよりももっと大事なことがある。とりあえず正体不明のこの硬いものは無視無視。

 

 ほっぺたに少し硬めの肉っぽい何かが押し付けられているのを感じ取れる。

 目の前の大西さんのお尻は座板に押し付けられてむにっと広がってる。

 間違いないよ、お尻だよお尻。

 

 押し付けられたお尻が体重で少し広がって俺のほっぺたにむにゅぅと密着する。

 

 大西さんの右臀部と左臀部の間に挟まれた何か硬いものを気にしなければ実にいい。

 

 

 思わず顔が緩む。

 

 

 いいね、いいね、実にいいねっ!!

 

 大西さんのお尻に向かって親指を立ててGoodを贈る。

 

 ほっぺたに直接触れてるのはスカートの生地であってお尻そのものではないけど、こんなに心地よいものだとは思わなかった。

 

 生地の感触の向こうに右臀部と左臀部の肉の蠢きを感じ取れる。

 

 尊い……これが命か……

 

 

 ぎゅっぎゅぅぅう

 くいっくいっ……

 

 

 お尻の重みと肉の圧力を満面の笑みを浮かべて堪能していたら大西さんがいつものようにゆっくりとお尻を左右に振り始めた。

 

 硬い何かを中央にして大西さんのお尻の肉が右に左に、僕のほっぺたに押し付けられてくる。

 なんだか硬いものの正体なんかどうでもいい気分になってきた。

 

 最高だ!

 万歳!!

 やったぜ!

 

 だめだ、この感動を表すには言葉が足りない。

 どうやってこの喜びを表現してくれよう?

 

 千の言葉を尽くしても伝えられないこの喜びと感動。

 

 

 クラスメイト(小学4年生女子)の少し硬めの臀部と座板で奏でるシンフォニーを唯一の観客である僕がほっぺたで密着鑑賞する。

 

 相撲だったら砂かぶり席だ。

 なんだか凄く贅沢なことをしているような気がしてきた。

 

 この芸術的オーケストラをもっと深く味わおうと、目を閉じて送り込まれてくる感触に集中する。

 椅子の上で微妙に左右に踊る大西さんのお尻を目で鑑賞する昨日までの自分にさようなら。

 今日の僕は一味違うのだ。

 視覚よりももっと大事なものがあると気付いた新しい今日の自分にこんにちは。 

 

 僕のかつてないほど研ぎ澄まされた感覚は大西さんが単にお尻を左右に振っているだけではないことを気づかせた。

 

 後ろから見ているとお尻の左右の動きに過ぎなかったけど、座板に加わる圧力の向きは小刻みに、そして非常に繊細に変化していて実際には左右運動に前後運動と円運動が組み合わさったものだったんだ。

 

 凄い発見に僕は興奮した。

 

 この感動を是非僕のちんちんとも分ち合わねば。

 

 その思いがちんちんにも伝わったのか、僕のちんちんに血液が流れ込んでパンツの生地と擦れながら立派に立ち上がった。

 

 

 スタンディングオベーション(満場総立ち)だ!

 ブラボォー!

 おぉブラッボォー!!

 

 

 (エロ魂)(ちんちん)が今、すごく充実している!

 

 新しい今日の自分は最高だ!

 

 

「はぁ♥ んぁ♥」

 

 

 大西さんが熱のこもった吐息を小さく零した。集中した僕じゃなきゃ聞き逃しちゃうところだ。

 

 ならばそろそろ来るかな。

 

 午前中の僕とはもう訳が違う。

 午後はその感触を全部受け止めてみせるぞ。座板でね!

 

 外から見る分には気づけないけど、右臀部と左臀部の間、正確にはやや前方にある何か硬いものを中心に腰が円運動を繰り返してる。

 

 お尻を少し浮かせ気味にしてるのか、ほっぺたにかかる重みが軽くなってくるけど、円運動の中心部の硬い何かに可能な限り体重をかけているんだろう。

 

 分かるっ、分かるよ!

 この繊細な円運動でもって彼女にとって何か大切なものを追い詰めようとしているんだ。

 

 オーケストラで例えるならドラム打ち鳴らし、クライマックスに向けて一気に盛り上げるステージなんだ。

 

 もうすぐトドメが来るはずだ。

 

 

 ほら来たっ!

 

 

 お尻を座面から完全に浮かせて大西さんは獲物(大切なもの)を仕留める態勢に入った。

 浮かせているのはほんの1mmくらい。

 大西さんはこの1mmの感覚を掴むために人知れず何度も何度も練習したんだろう。

 周りのクラスメイトが誰一人気づかない匠の技。

 

 すごいよ!

 後ろから見ていてもお尻を浮かせたのが全然分からないなんて!

 

 一瞬の溜めの後、大西さんはお尻を勢いよく椅子に叩きつけた。

 

 

 落差1mm。

 

 

 だけど、女子小学生の硬いお尻といえど、座面に叩きつけられれば変形する。

 1cm?

 いや2cm?

 もしかしたら3cm分くらいの衝撃が椅子と彼女両方を襲ったはずだ。

 

 だけど匠の技の一部なのか椅子は音もなくその衝撃を受け止めた。

 ……まぁ付け加えると僕のほっぺたにもお尻が叩きつけられたわけだけど。

 

 

 だけど、……だけど惜しい。

 

 

 お尻の間にある硬い何かがほんの少しだけ音を立ててしまった。

 

 

 ─不協和音─

 

 

 完璧な演奏に紛れ込んだ雑音。

 この硬い何かがなければもっと素晴らしかったのに。

 

 硬い何かの正体は分からないし何のためのものかも不明だけど、絶対に数cmは彼女の股間にめり込んだはずで、かなり痛かったはずだ。

 

 

 実際僕は痛かった。

 

 

 硬い何かは座面にくっついたままだったから、打ち付ける衝撃はなかったけど彼女の全体重が、この小さくて硬い何かに勢いよく加わったわけで。

 

 つまり作用反作用の問題だ。

 僕は先日覚えたばかりの言葉を使ってインテリぶりを自分にをアピールした。

 

 座板に置かれた丸くて硬い何かが彼女の股間を容赦なく抉ってしまったはずだ。

 丸くて硬いものがどんな形状か分からないけど、きっと大変な勢いで彼女の奥の奥まで何かが突き入れられてその衝撃は如何ほどなのか。

 

 僕が理解できないだけでこれは彼女には絶対必要な何かなのだろうか?

 衝撃時にほんのかすかに聞こえた音は比較的軽かったように思う。

 硬い何かは金属じゃなくてプラスチックだろうか。

 それにしてもなんでプラスチックが股の間にあるんだろう?

 

 股間をプラスチックっぽい何かでもって抉られた大西さんは首を僅かに後ろに反らした。

 少し痙攣もしているようだ。

 

 やっぱりのけ反るくらい痛くて痙攣するくらい衝撃的なんだ。

 

 だけど午前中の時も彼女はここで終わらなかった。

 午後の僕は座板と繋がっているんだ。彼女のこの秘密の行動を絶対に暴いてやるぞ。

 

 

 大西さんは体を前にゆっくりと倒して両肘を机についた。

 傍目には分からないけど、お尻が細かく痙攣している。座板を通して僕にはそれが分かる。

 痛みで痙攣し崩れる体を支えるためなんだろうけど、ここからの動きに注意しなければ。

 

 大西さんは両足を目立たないように左右に開くように動かした。

 椅子の上でいわゆる女子座りをしようとしてる。

 体育館で女子がよくやってる足を外側に折り曲げて座るやつだ。

 

 僕にはできない座り方だ。

 

 この座り方だと骨盤を開くから股間を座面に押し付けることができる。

 

 だけど彼女はここからさらにお尻を前に浮かせることで股間の前の方の極一部だけを座板に押し付けることに成功してる。

 僕のほっぺたにその股間の極小部分が押し付けられているんだ。

 

 この極小部分に僕は違和感を覚えた。

 

 

 だけど彼女は待ってくれない。

 彼女が得意とする円運動が始まってしまった。

 

 違和感を覚えたのは円運動の中心になっている何か突起物の様なもの。

 

 ほっぺたに感じるコリコリしてクリクリして柔らかいはずなのにしっかりした芯があるもの。

 

 これ、なんだろう?

 

 僕の疑問をよそに、大西さんはふにふにしてコリコリしてクリクリしてる何かに体重をかけて突起を中心に円運動と前後運動を執拗に繰り返している。

 硬い座板にコリコリした突起を密着させて体重で押し潰し、前後運動で変化を付けつつ円運動で何度も何度もこねくり回しているのだ。

 

 練り潰していると言った方が正解かもしれない。

 

 突起を横にして押さえつけ、ぐるりと方向を変え上に下に左右へと自分の突起を虐め倒しているのだ。

 何がここまで彼女を追いたてているんだろう?

 

 この様子をほっぺたに全集中して感触を味わっていたけど、どうしてもこの突起物の正体が思いつかない。

 ……残念ながらこの突起物の正体は分からず仕舞いで終わりそうだ。

 午前中と同じなら彼女のこの変な動きももうじき終わりを迎えるからだ。

 

 ほら、終わっちゃった。

 

 

 大西さんはぶるっと体全体を振るわせた後、俯いた顔を両手で覆い半分隠している。

 だけど顔だけ隠したところで肩や首、上半身全部が隠せるわけもなく小刻みにビクッビクっと何度も痙攣しているのは僕から丸見えだ。

 もしかしたら顔を隠すのが目的じゃなくて口から声を出さないように抑えつけてるのだろうか。

 

 

「はぁー♥はぁー♥ぁん♥」

 

 口を押えてても彼女の妙に艶っぽい激しい息遣いは抑えきれてない。

 彼女の吐息には熱が凄く籠って体の中の熱を必死に外に逃がしているようだ。

 

 よく見てみると大西さんは椅子の下で両足を爪先立ちして踵は浮かしていた。

 つま先からふくらはぎにかけて短い周期でピクリピクリと痙攣を繰り返してる。

 彼女の上半身も下半身も、彼女がさっきから執拗に股間の突起物を潰して捩じって座板で何度も何度も縦へ横へと磨り潰すように擦り上げてしまったからあんなに痙攣してるんだろう。

 

 大西さんが全身をぴくっぴくっと痙攣させてる間、僕のほっぺたで感じ取っていた突起物も座面に押し付けたり離れたりしている。

 

 

 不思議だ。

 

 この突起物はどうして出たり引っ込んだりするんだろう?

 

 座面にきゅっと押し付けて離れるのをリズミカルに繰り返している。

 

 後ろから見てても分かるけど、大西さんは明らかに心ここに非ずで放心している。だからこの突起物が出たり引っ込んだりするのは彼女の意志ではないんだろう。

 

 自分の意志ではなく勝手にひくひくと痙攣して出たり引っ込んだりする突起物?

 女子の体になんでこんなものが付いてるんだろう?

 なんのためのものだ?

 

 体を痙攣させるためのもの?

 いや、そんなのありえないよな。

 

 でも彼女は今放心中だってことは突起物自身が座面に押し付けて自身を押しつぶしてるんだけど、つまり女子のこの突起物は刺激を受けるように自ら動くんだろうか?

 

 捩じったり押しつぶしたり擦ったり刺激を受けるのが大好きで大好きで仕方がない突起物?

 

 

 ……なんだそりゃ、さっぱり分からないよ。

 

 

「……ふぅ♥ひっ♥……あっ♥……、はぁ♥はぁ♥あぁ♥」

 

 

 荒く熱く息を吸って吐いて肩を上下させてる様子は見ていて少し心配になる。

 

 長い時間をかけてようやく痙攣が収まったようだ。

 突起物が僕のほっぺたにキスを繰り返すのが何故か僕のちんちんの充血に物凄い効果がある。

 

 時計を確認すると1分、2分とかの短時間じゃなくて5分以上痙攣していたように思う。

 

「……ほぅ♥♥♥♥♥」

 

 真後ろの席なら必ず気づくから彼女がこの変な動きを始めたのは席替えで僕が彼女の後ろに座るようになってからなのかな?

 だとしたら始めてまだ一か月も経ってないのかもしれない。

 

 彼女のこの行動が何のためのものか分からないし直接聞いてみようかな。

 病気じゃなければいいんだけど。

 

 でも最後の最後に凄く満足そうに吐息を漏らすから病気じゃないんだろうな。

 

 

 

 

 ん?

 あれ?

 

 なんかほっぺたに湿り気を感じる。

 まさかおしっこ!?

 

 なんてことだ、大西さんちょっとだけ漏らしちゃった?

 

 僕のちんちんは大西さんが椅子に座ってからずっと勃起し続けていたけど、おしっこをほっぺたにかけられて少し萎えた。

 

 

 最高の気分だったのが台無しだよ。

 

 

 あれ、まてよ?

 もしかして大西さんの変な行動っておしっこを我慢してたのか!?

 

 あ、なんか繋がったぞ。

 午前中の時も授業が終わってすぐトイレに行ったようだし、そうだったのか。

 

 じゃあ今もおしっこを我慢し続けてるのか。

 まだ授業は20分以上も残ってるし。

 

 大丈夫かな。

 先生に言ってトイレに行ったほうが良いと思うけど。

 小学校一年生の時にクラスの女子が教室で漏らした時は本当に悲惨だった。

 

 何か手を上げにくい理由でもあるのかな?

 そりゃ恥ずかしいけど、漏らしたらもっと大変なことになるし。

 

 あ、もしかしてウンコの方か!

 トイレに籠る時間でウンコかおしっこか一発でバレるから言い出せないのか。

 

 

 繋がってきたぞ!

 

 あの満足げな吐息は便意が引っ込んだからなんだ!

 なるほどな!

 

 僕って天才かも!

 

 

 うーん……彼女のお尻の感触を勝手に味わった僕としては彼女に手を貸す借りがあるような気がする。

 

 そうだよな。

 

 よしっ!

 僕が何とかしよう。

 

 

 覚悟を決めると僕は勢いよく挙手した。

 

「先生! お腹が痛いのでトイレに行っていいですか?」

 

 40代の頭がだいぶ薄くなった理科の大橋先生は板書を止めて振り返り僕に心配そうに声をかけてきた。

 

「そうか? 大丈夫か? 一人で行けるか?」

 

「いえ、トイレに行った後保健室にも行きたいので誰かついてきてほしいです!」

 

「そ、そうか。じゃあえっと」

 

 委員長とか保健委員の生徒を選ばれる前に機先を制して

 

「大西さんが良いです」

 

 断言した。

 

「え? おぉ……、まあいいか。じゃあ大西。佐藤について行ってやれるか? 悪いな?」

 

「ふぇ?」

 

 まだ顔が赤くて痙攣の余韻が冷めやらないままの大西さんは突然の指名に驚いた様子だけど、恥ずかしがり屋の彼女を押し切らないと。

 

「ほら、お願い大西さん」

 

 

 強引に教室から大西さんを連れ出して女子トイレの前まで引っ張っていった。

 

「佐藤君? ここ違うよ、女子トイレだよ? 男子トイレは向こう側」

 

「うん、それは分かってるよ。トイレは大西さんのために来たんだ」

 

「はぇ?」

 

 可愛らしく首を傾げる大西さん。

 栗色の髪が顔に少しかかって妙に色っぽい。

 

 佐竹さんと違っておっぱいは完全な平面で膨らむのは当分先。乳首の周りすら盛り上がってないから大西さんは女子園児と勝負できる。

 お尻も未発達で硬い感じが残ってるのに色っぽさはなぜか佐竹さんの遥か上をいく。

 

「ほら、後ろを向いてスカート見てごらん? 染みが出てるよ」

 

「あ! うそっ!」

 

「授業中、ずっと我慢してたんでしょ? 教室から離れたトイレなら教室のみんなには聞こえないから我慢せずにすっきりしたほうが良いよ?」

 

「すっきり? ええぇえええ!! うそ! バレてたの?」

 

「うん。僕、君の後ろの席だから最初から最後まで全部見てたよ」

 

「さ、最初から最後まで……」

 

「ほら、これ以上放っておいたら僕以外の誰かにもバレちゃうよ?」

 

 大西さんは顔を真っ赤にしておしっこの染みの付いたスカートを前で抱えた。

 傍からは真っ白なパンツを僕に見せつけてるように見えるだろう。

 

 見せつけてくれるなら僕もしっかり見させてもらう。

 

 パンツの白さがちんちんを刺激して再び力強く勃起してズボンの前を押し上げたけど彼女は慌ててるから僕の勃起には気づかないようだ。

 

「ほら、パンツも濡れてるでしょ? 何とかしたほうが良いよ?」

 

「ええぇ、うそぉ……せ、せめてどっか別の場所で待ってて……」

 

「ほら、早く。時間がもったいないよ?」

 

 ゴネる彼女にトドメを入れる。

 

「もう僕は全部知ってるから隠しても仕方ないよ? 大丈夫、誰にも言わないから」

 

「ほんとに誰にも言わない?」

 

「もちろんだよ」

 

 良い笑顔で彼女に返せたと思う。

 

 そりゃウンコをする音を聞かれたくはないだろうけど、別行動してたまたまやって来た他の先生に聞かれたときに困るし。

 

「水を一杯流せば分からないよ」

 

「はひっ」

 

 観念した大西さんは顔を真っ赤にして女子トイレに駆け込んでいった。

 

 

 僕はそのまま女子トイレの前で彼女が出てくるのを待った。

 

「はぁ♥はぁ♥ひん♥♥」

「……ん♥ん♥ん♥ん♥ん♥あはぁ♥♥」

「ふぅ……♥、ぁん♥お゛♥お゛♥お゛♥」

 

 トイレの水を流す音に交じって大西さんの呻き声が聞こえてくる。

 ずちゅとかちゅるとか粘性の高そうな音も交じって聞こえてくるから水下痢っぽいなぁ。

 

 彼女も大変だな。

 

 10分ほどして彼女が女子トイレから出てきた。

 

「お疲れ様、大丈夫? すっきりした?」

 

「う、うん。すごくすっきりした……♥♥」

 

 真っ赤な顔をした彼女が消え入りそうな声で僕に答える。

 

「もう我慢(おしっこを)しなくて大丈夫?」

 

「佐藤君にはバレちゃったし教室ではもう我慢(オナニーを)しなくて大丈夫だと思う……」

 

「そっか、良かったね」

 

「うん、気づいたのが佐藤君で良かった……」

 

 真っ赤になって目を合わさずに下を向いている彼女のスカートのポケットから白いものが出ているのに気付いた。

 

「あれ? それは?」

 

「……、う、うんパンツだよ。濡れちゃったから洗面台で洗ったの」

 

「え? じゃあ今履いてないの?」

 

「う、うん、すっきりして落ち着いたらやっぱり冷たいし、お腹冷えちゃうから」

 

大西さんはスカートのポケットにパンツを押し込んで外から見えないか何度も確認していた。

 

「そっか、まあ仕方ないか。じゃあ教室に戻ろうか? 僕は事情(おしっこ漏らし)を知ってるから何か困ったら相談して?」

 

「う、うん。佐藤君は全部(教室でオナニー)知ってるから今更だよ、ね……♥」

 

 両手を体の前で交差してもじもじする大西さん。

 

「……ほぅ♥♥」

 

 大西さんがなぜか熱のこもった息を吐く。

 まあ彼女にとっては恥ずかしかっただろうな。

 

 

 

 

 教室に二人で戻って席に座った。

 まあとりあえず、おしっことかウンコを彼女が漏らさずに済んでよかったよ。

 

 今日の僕はできる男だよな。

 お父さんとお母さんに自慢できそうだ。

 

 あ、だめだ。

 

 彼女と約束したから誰にも言えないか。

 

 僕は約束を守る男だからな。

 

 

 

 むちゅ♥

 ちゅっちゅ♥

 

 

 ん?

 

 

 こりっ♥

 

 

 んん?

 

 

 なんだこれ?

 ほっぺたにさっきまでの生地と全然違う感触が……

 

 

 あ!

 前の席に座った大西さんがスカートを広げて直座りしてる!

 

 なんで?

 

 あ、そうか。

 スカートの染みを乾かすためか……

 

 じゃあこの感触ってまさか。

 

 突起物がパンツの生地を介さずに直接座面に押し付けられて、上気した人肌の熱と粘液の感触が僕のほっぺたに伝わってきた。

 

 大西さんは両足を少し開き気味にして股間の中心を座板にぴたっと密着させてるようだ。

 さっきまではパンツが股間を保護していたのに、直接座板に突起をあてがったら段違いの強い刺激に晒されるんじゃないんだろうか?

 彼女が心配になった僕はほっぺたに神経を集中した。

 

 するとほっぺたに彼女の股間から溢れてきた粘液を感じた。

 

 これ、おしっこ?

 

 

「ほぅ♥」

 

 

 彼女が熱い吐息を零した。

 

 これって大西さんの腰振り運動の開始の合図だ。

 

 え?

 

 なんでよ?

 

 

 トイレですっきりしたって彼女言ってたのに。

 おしっこはそんなにすぐに溜まったりしないはずだよね?

 

 彼女の熱く火照った股間の直の感触がほっぺたに伝わってきて僕のちんちんが臨戦態勢になる。

 

 

 

 そして突起を座面に押し付けて彼女の円運動が始まった。

 

 細くて小さなお尻をわずかに後ろに引くことで突起物が上に押しつぶされ、体重をかけたそのまま右横にスライドすることで突起物は左に捩じられ、細い太ももを気持ち下げてクイっと腰を入れる動作で突起物は下方向によじり潰され、左横へのスライドで突起物はぐるりと一周捻られる。

 

「ほぉおお♥おっ♥♥♥」

 

 大西さんが誰にも聞こえないように熱い吐息を漏らす。

 でも僕には聞こえるように言ってるよね?

 

 1周、2周、3周と彼女の円運動が止まらない。

 僅かな腰の動きで突起物を存分にこねくり回す匠の技が小学校4年生の教室で披露されているのに僕以外は誰も気づかない。

 

 なんでだよ?

 彼女の行動がやっぱり分からない。

 

 

 今日の授業は5時間目で終わる。あとは掃除と帰りの会を残すのみ。

 だけど5時間目の授業が終わるまで残り10分間、彼女は逆回転と前後運動を組み合わせるなど持てる技を僕に披露し続けた。

 

 



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第3話 少年の日の夢のつづき♥

 いつもよりはるかに長く感じた5時間目の授業があと10分くらいで終わってしまう。

 

 彼女は今も腰の下だけをミリ単位で動かして、充血ししこリ立った肉突起を座板に溜まったとろとろの粘液の海で転がし続けている。

 ほっぺたに溜まっているこの粘液は彼女の股間から溢れてきたものだけどおしっこじゃないのはなんとなく分かった。

 

 すごく熱くてぬるぬるしてるし、おしっこがこんなにとろとろの粘液な訳がない。

 

 その粘液を肉突起に丁寧に絡めながら押しつぶすのではなく擦りたてる動きに変わった。

 

 肉突起の根元から側面、尖り切ってぷるぷると震える先っぽまで角度を丁寧に変えながら座板を使ってくりくりこりこりと撫でまわしている。

 まるで今まで虐めてごめんねと肉突起に対して謝って優しく指で摘まんで根元から先までやわやわと走らせながら傷ついた肉突起を癒しているようだ。

 

 

 彼女の動きの変化を訝しみながらも、僕なりに彼女が執拗に肉突起と嬲り続ける意味を考えてみた。

 

 彼女は僕が最初考えたようにおしっこやうんこを我慢していたのではなかった。

 てっきり痛みを与えることで便意や尿意から気を逸らす行為だと思っていたけどそうではなかったのだ。

 

 仮に僕が自分の人差し指を机の上で擦り続けたら5分くらいでヒリヒリし始め、10分もすれば豆ができたりするかもしれない。

 あまり進んでやりたい行為じゃない。

 

 だけど、自分の体を虐める行為って普通に行われているんじゃないかって気付いた。

 

 スポーツ選手がまさにそれだ。

 

 例えば野球、サッカー、陸上とかなんでもいい。

 どんなスポーツでも、練習では技量を上げるため、筋力をあげるため、持久力を上げるため、運動神経を鍛えるために延々と反復練習を繰り返し体と神経に負荷を与え続ける。

 擦り傷、切り傷、打ち身、捻挫。

 

 スポーツは苦痛の上に成り立っている。

 

 子供の僕でもそれくらいは分かる。

 

 だけどそれでもスポーツを続けるのは試合で勝った時の爽快感や、記録を打ち立てた時の達成感を得られるからだ。

 全然ジャンルは違うけど修行僧とかもきっと同じだ。

 

 冷たい滝に打たれるとか、辛くて辛くて僕にはできそうにない。

 

 それでもただひたすらストイックに……。

 

 そう。

 

 そうなのだ。

 

 ストイックなのだ、大西さんは。

 日本語で言うと「禁欲的」というやつだ。

 

 彼女が全身を痙攣させた後に蕩けるような笑みと熱い吐息を零すのは、そこでスポーツみたいに達成感を得ているからなんじゃないか。

 

 ならば彼女の目的とはつまり股間をひくひくと痙攣させ、さらには股間の中心のもっとも奥まったところにある大切な部分をきゅっきゅと収縮させてとろとろの粘液を搾りだしそして全身の痙攣に至ることなんだろう。

 

 そうだ、そうに違いない。

 僕はようやく彼女を理解できたように思う。

 

 ひたすら禁欲的で、欲望とは無縁の幼くて小さな小さな頑張り屋さんなのだ。

 薄い胸と小さなお尻と震える股間にストイック(禁欲的)な彼女の熱い気持ちが詰まっているのだ。

 

 

 だけどあと5分くらいで授業が終わる。

 そうなれば彼女の腰振り運動も中断せざるを得ない。

 

 彼女の目的である。全身をぴくぴくと痙攣させる桃源郷の心境にはたどり着けないのだろうなと僕は少し残念に思った。

 彼女の真っ赤に上気して蕩けきった無防備な笑顔が結構気に入ってるんだ。

 

 

 

 だけど僕は彼女を過小評価していたようだ。

 

 

 

 

 緩と急。

 

 強い刺激に慣れきった肉突起は、急に愛撫されるような優しい刺激に変わってしまったら当初は悦んでも次第に欲求不満に陥るのだ。

 

 まさに彼女の思うつぼ。

 

 

 ぷるぷると震える彼女の股間の肉突起がもっと強い刺激を寄越せと抗議する瞬間に彼女は下半身を隠すスカートの内側で足をがばっと開いた。

 腰から下をだけをくいっと座面からわずかに浮かし、尖りしこり立った肉突起だけを座面に密着させる。

 

 彼女の重心は肉突起の真上に移動し、この状態で足から力を抜けば彼女の全ての体重は肉突起だけにピンポイントでかかってしまう。

 

 彼女がガニ股状態で腰を上下に弾ませ始めた。

 今までの優雅な腰の動きと違い、ただ強い刺激だけを与えるために特化した動き。

 

 充血し膨れ上がった肉突起をまるでバランスボールに見立てて、股間から突き出た肉突起だけを狙って押し潰し、ぎゅうっと潰された肉突起が内圧で弾ける前に腰は上に弾み上がる。

 

 加重。解放。

 たむったむっ。

 加重。解放。

 たむったむっ。

 

 繰り返し繰り返し座板の上できゅむっきゅむっとリズミカルに腰をはずませ尖りしこり立った肉突起のコリを徹底的に体重を使って揉み解す。

 

 

 ガニ股で激しく腰を上下させる彼女は耳を真っ赤に染めて

 

 

「はっ♥はっ♥はっ♥はっ♥はっ♥はっ♥はっ♥」

 

 

 マラソン選手のように小さく早く息を弾ませてひたすらストイックに腰を上下に振り続けた。

 

 そして授業が終了する間際に、とうとうその時がやってきた。

 

 小さな足の爪先から肉付の薄い太ももや小ぶりの未発達なお尻、そして細い背中と肋の浮いた皮膚一枚の厚みしかない薄い胸にあるかないかの乳首。細すぎる小さい肩からか細い腕の先まで、小さすぎる彼女が全身を使って徹底的に嬲りぬいた肉突起が痙攣と収縮を開始した。

 

 肉突起のすぐ後ろにある彼女の大切な肉穴から粘液が勢いよく吹き出した。肉突起だけでなく彼女の奥の大切な部分もぎゅっぎゅと虚ろな空洞を堅くて芯のある長いものが入っていると勘違いし締め付け搾り上げ始めたのだ。

 そして彼女の股間の小さな粒から弾けて飛び出した大きな波動が彼女の全身に広がり甘く蕩けて彼女の全身の神経を痺れさせた。

 

 股間から脊髄を駆け抜けて脳まで突き抜ける刺激に彼女は堪らず

 

「あっーーーー♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 短いけれど後を引く小さな悲鳴を上げてしまった。

 幸いなことに授業の終わる直前のざわめきが響き渡るはずだった悲鳴を掻き消し耳にできたのは僕だけだった。

 

 

 

 

「起立」

 

 授業が終わり委員長が号令をかけた。

 クラスのみんなが椅子をガタガタさせながら全員起立する。

 大西さんもふらふらとしながらも立ち上がってくれた。

 

 よかった。立ち上がれたか。安堵すると同時に僕は行動を起こした。

 

「礼」

 

 クラスのみんながお辞儀をする瞬間を狙って目にも止まらぬ速さで大西さんの椅子の座面をハンカチで拭き取った。

 

 

 ─ 神速 ─

 

 

 予想通りハンカチ一枚では拭ききれず、左手に持った二枚目のハンカチで拭ききった。

 名付けて、秘技【ハンカチ二枚返し】

 

 

「着席」

 

 誰にも気づかれなかったことに僕はようやく胸をなでおろした。

 大西さんは予想通りスカートを巻き込んでそのままふらふらと着席してしまった。

 

 僕が座面を拭き取っていなければ、彼女のスカートは今頃粘液が染み込んで大変なことになっていただろう。

 危うく僕が1年生の時に目撃したおもらし事件が再現されるところだった。

 

 

 大西さんはというと椅子に座ってどうも放心しているようだった。

 号令に反応できたのは奇跡のようなものなんだろうな。

 

 

 達成感に包まれ頭が働いていないであろうストイックな彼女に声をかける。

 

「ふぇ? ♥♥」

 

 蕩け切った顔で下から大西さんが僕を上目遣いで見上げた。

 彼女は気づいていないのか、口を半分開けて涎が一筋零れている。唇と舌が唾液で濡れそぼり、そこから熱い吐息が零れてきている。

 

 僕を見上げる目は熱く潤みふるふると睫毛が揺れている。

 

 彼女の上気して無防備な顔を見ているとなぜだか急速にちんちんに血液が集まり始めた。

 

 まずい。

 

 股間の前には彼女の上気した顔があり、これではまるで勃起ちんちんを彼女の口元に突き付けているかのようだ。

 勃起した責任をその小さな口で取れというように。

 

 僕は慌てて一歩下がり、彼女の口元で強張り始めていたズボンの膨らみを隠した。

 

 そうして改めて彼女を見ると彼女の指は未だに痙攣を繰り返しており、彼女の両足も足の付け根の奥の収縮に引っ張られるかのようにリズムを刻んでぴくりぴくりと左右に揺れて、まるで内側に何かを包み込んで搾り出すような動きをしている。

 

 よく分からないけど彼女の体の奥の大切なところが今もリズミカルに収縮を繰り返しており、それが続いている間は彼女と会話が成り立ちそうにないのだけは分かった。

 僕が想像したより痙攣が長く続いているようだ。

 

 

 もしかしてと思ってほっぺたに意識を集中してみる。

 

 スカートの生地越しだけど、彼女の突起物が突き出されて座板に押し付けられてよじれ、次の瞬間には引っ込んだりを未だに繰り返しているのを感じた。

 

 なんてこった、今もずっと刺激されっぱなしなのか。

 

 ぴくりぴくりと全身を不規則に痙攣させ震える彼女の幸せそうに緩んだ口元から、また一筋涎が床に零れ落ちる。

 彼女の股間の肉突起は今現在もきゅむっきゅむっと硬い座板に自らを押し付けて刺激を生み出し続けている。

 自分で動ければこの刺激のループから抜け出せるんだろうけど、授業終了と同時に彼女は意識を飛ばしてしまった。今の彼女はどんな刺激を受けても蕩けるだけの存在だ。

 

 どうしよう? 

 

 なんとかしないと彼女の体力が完全に尽きるまで、何十分も何時間も蕩けたままになってしまうに違いない。

 明日の朝まで全身を包む甘い刺激にひくひく痙攣しながら、ここで幸せそうな顔のまま座り続けるかもしれない。

 

 

 僕は彼女の手を掴んで強引に椅子から引っ張り上げた。

 

「ほら、大西さん立って? みんなで掃除しなきゃだめだよ」

 

 彼女のひくひくと痙攣と収縮を繰り返す股間の突起を座面から引きはがして刺激を与えないようにすればそのうち正気に戻るだろう。

 

「あ♥」

 

 大西さんは蕩けた顔で名残惜しそうに椅子を見降ろした。

 

「ほら、掃除掃除」

 

 

 

 みんなで机を持って後ろに移動する。

 

 ぽーっとしたままの彼女を放っておけずに一緒にくっついて掃除を続ける。

 掃き掃除と拭き掃除が終わるころにようやく彼女は正気に戻ったようだ。

 

「あ、あの……佐藤くん、ありがとう♥ ほぅ♥」

 

 彼女は正気に戻ってもまだ達成感の余韻が若干残っているようだ。

 真っ赤になってうつむいたまま僕にお礼を言う大西さんと僕に佐竹さんが不思議そうに声をかけてきた。

 

「大西さんと佐藤くんってそんなに仲良かったっけ?」

「へ?」

「いや、二人があんまり話しするところ見たことなかったから」

 

 佐竹さんが胸の下で腕を組んで僕を見ている。胸が強調されるから普段佐竹さんはあまりこの腕の組み方はしない。

 僕もお返しに佐竹さんのロケットおっぱいをガン見する。

 だっておっぱいを見てくれと主張されたら気が弱い僕はその通りにしてしまうのだ。

 

 大西さんの蕩けた顔で始まった僕の勃起は佐竹さんのロケットおっぱいで更に宇宙まで打ち上げられた。

 カチカチだ。

 

 

「えっと……、クラスメイトだし普通だよ、普通」

 

 大西さんが真っ赤な顔のままチラチラと僕を見ながら答える。

 

「掃除の間、ずっとくっついてるのって普通じゃなくない?」

 

「僕たち前と後ろの席だから一緒でもおかしくないでしょ?」

 

「ふーん、……そうなんだ?」

 

 何がそうなのか分からないけど、僕が佐竹さんのおっぱいから目を離さない様子を確認して何か満足したのかそこで会話が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 ─ 夜 ─

 

 

 晩御飯を食べ終わった僕は、自分の部屋に戻ってベッドにうつ伏せに寝っころがった。

 そしてベッドの上を転がりまくってる。

 

 すごくちんちんがいらいらする。

 

 掃除中も帰りの会の時も、下校中も、晩御飯を食べている時もずっと勃起が収まらないのだ。

 僕のちんちんが壊れてしまった。

 

 

 全部大西さんのせいだ。

 

 

 ベッドに横になって深呼吸をして心を落ち着かせようと何度も試してみた。

 でもその度に脳裏に教室の光景が甦る。

 

 僕を潤んだ瞳で見上げてくる大西さん。

 だらしなく半開きになった小さな唇の大西さん。

 唇から(かぐわ)しく漏れる熱い吐息の大西さん。

 

 そして一筋零れ落ちる唾液。

 口の中で妖しく光を跳ね返す小さな舌。

 

 その小さな唇と小さな舌で。

 

 ちんちんの勃起が全然収まらないどころかどんどん固く大きくなってるような気がする。

 

 

 それもこれも全部大西さんのせいだ。

 

 

 机の方に視線を向ける。

 僕のちんちんをいらいらさせている原因の一つだ。

 

 机の上にはビニールに包まれたハンカチが二枚入っていた。

 いつもなら学校から帰ってすぐに洗濯機に入れておくけどそうするのは躊躇われた。

 

 彼女の股間から出たねっとりととした粘性のある透明な液体の正体は分からない。

 僕には分からなくてもお母さんは分かるかもしれない。

 

 この正体不明の粘液の付いたハンカチをお母さんにもし気づかれたらと思うとそのまま洗濯機にいれることはできなかった。

 

 僕は風呂に入った時に自分で洗おうと、ビニール袋から粘液にまみれたハンカチを取り出してそのまま風呂に向った。

 

 脱衣所で服を脱いで素っ裸になる。

 鏡には僕のちんちんが固く上を向いているのが映っている。

 

 おしっこをすれば勃起したちんちんが小さくなることは経験で知っていたから、自宅に帰ったらすぐにトイレに籠った。

 

 おしっこするため便器に向けてちんちんをなんとか下に向ける。

 根元から折れてしまわないか心配になるくらい、カッチカチになってしまってる。

 手を放せばバチーンとバネのように跳ね返る。

 

 ……10分以上かかってなんとかおしっこをしてみたけど全く小さくならなかった。

 

 夜になり、もう4時間は勃起したままだ。

 

 

 どうしよう、これ。

 

 鏡の前でハンカチを持って悩む僕。

 

 

 

 ぽた……

 

 ハンカチから垂れた粘液が脱衣所の床に落ちた。

 手から伝わってくるぬるぬるした感触がなぜかちんちんに響いてさらに固くなった。

 

 

 

 

 

 風呂から出てパジャマに着替えベッドに寝転がる。

 まだ勃起は収まらない。

 部屋の隅に洗ったハンカチを干すために吊るしてある。

 

 

 もやもやとした気分のまま、今朝お母さんから受けた性教育を思い出してみる。

 男の人は結婚した女性と愛し合って、勃起したちんちんから射精して子供を作る。

 結婚してなくても本当の本当に大好きな女性だったら愛し合ってもいいけどね、とお母さん照れながら付け加えた。

 

 ……僕はまだ子供で結婚できないから大好きな女の子と協力しないと射精できないわけだ。

 

 精通は射精する準備が整ったよというお知らせだから好きな女の子とかじゃなくても問題はない。

 おしっこしても、平常心を保っても勃起が収まらないってことはもう射精するしか勃起を治す方法はない。

 

 となると、どうにかして僕の大好きな女性に射精するために協力してもらうしかない。

 

 

 

 佐竹さんと大西さんの二人の顔が脳裏に浮かんだ。

 

 頼み込めば射精するお手伝いをしてくれるかなぁ……

 でも佐竹さんは僕とそんなに親しくないし、なんか無理っぽい気がする。

 いや、彼女って結構お節介だから土下座して頼み込めばなんとか……

 

 大西さんはどうだろう? 

 今日一日で彼女とはなんだかすごく仲良くなれたと思う。

 彼女なら頼めば一発OKしてくれるような気がする。

 明日になっても勃起が収まってなかったら彼女に頼んでみようか……

 

 いやいや待て、早まるな。

 

 今日授業中に彼女が椅子の上で股間の肉突起を執拗に何度も何度も捩じって擦って捻って押し潰していたのを思い出せ。突起が激しく痙攣し続けていたのにそれでもお構いなしに彼女は突起を上下左右斜めへと擦って擦り倒して最後は腰の上下運動でたむたむたむたむとリズミカルに押し潰して刺激し続けていた。

 

 肉突起だけじゃない。プラスチックの硬い何かを彼女の股間の中心に置いて、お尻を叩きつけてその硬い何かを彼女の奥の方にねじ込んで円運動を繰り返してた。

 捩じって回して、さらにはくいっくいっと腰を上から斜め下に掬うように前後運動を繰り返し、腰を左右へ振って股間の奥の方にある特定部位を執拗にこねくり回してた。

 

 そうだよ今日一日だけで最低でも3時間以上も肉突起をこね回していた。

 

 

 僕のちんちんをストイックな彼女に任せてしまうと、彼女に悪気はなくとも彼女の股間の突起と同じよう扱われる恐れがある。

 

 僕のちんちんが彼女の小さな両手で掴まれてぎゅっぎゅと握られたり、少し硬くて小さなお尻を僕の固く勃起したちんちんの上に載せてリズミカルに腰を上下させたり、発育不良で全く膨らんでなくて堅いだけの薄い平らな胸の、あるかないかの乳首で僕のちんちんの先っぽだけをぐりぐりと執拗に何時間にわたって擦られたり。

 あるいは小さな彼女がパンツを脱いで僕のちんちんの上にガニ股で跨り彼女の全体重を股間にかけて得意の円運動や上下の腰振りダンスで何時間も彼女が満足するまで擦り続けたり。

 もしくは、半開きの彼女の小さな口に咥えてちゅっちゅと吸われたり唾液に塗れながら彼女の唇や柔らかい舌で僕のおちんちんがふやけて溶けるまで舐られるとか。

 

 ……その状況を想像しているとなぜかちんちんがもっと固くなってきた。

 

 あれ? 

 

 なんかすごく良くない? 

 

 

 

 

 いやいやいや。

 だめだ、だめだ! 

 やっぱり僕のちんちんが無事に済むとは思えない。

 

 何かもっと別の手を……ん、……手? 

 

 僕にだけ光って見える右手をまじまじと見なおした。

 

 

 

 

 これだっ! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─ 次の日の朝 ─

 

 

 いつもより1時間も早く誰もいない教室にやってきた僕は一人先客がいることに気づいた。

 

「おはよう、佐藤くん。今朝は早いんだね?」

「おはよう、大西さん」

 

 ランドセルを机に引っ掛けながら逆に尋ねた。

 

「大西さんって普段からこんなに早いの?」

「ううん、今日はやることがあったの」

「週番?」

「ふふーん、工作」

 

 といって大西さんは小さな木片とテープやカッター、そしてお菓子を取り出した。

 

「他のはよく分からないけどお菓子はまずいんじゃない? 先生に没収されるよ?」

「大丈夫、これ空っぽでケースだけなの」

「ふーん?」

 

 ……困った。

 

 彼女がいると僕の準備ができない。

 僕のちんちんは今朝もずっと勃起したままなのだ。

 

 

「何を作るの?」

「秘密。上手くいったら教えてあげるね」

 

 

 彼女は笑顔のまま床に座り込み、カチカチとカッターの刃を出して彼女の椅子の座板に近づいた。

 

 

「ちょっと待った!!!!」

 

 

 心臓が早鐘のようにバクバクと鳴っている。

 

 

「ど、どうしたの? 急に大きな声で」

「ご、ごめんつい。でも、椅子とか机を傷つけると先生に怒られるよ?」

 

 彼女は手に持ったカッターを見て

 

「大丈夫だよ、椅子に台座を張り付けるだけだから」

 

 彼女は灰色をした幅広のテープをカッターでピッと切って見せた。

 

「セロテープじゃないんだ?」

「セロテープだと水に濡れたら剥がれちゃうから。これって防水テープなの」

「ふーん?」

「濡れても大丈夫なこれで、台座を椅子に固定するの」

 

 彼女は手にした木片を僕に見せつけてくる。

 

「なんか手伝おうか?」

「いいの?」

 

 嬉しそうに答える大西さんにちょっと心が痛む。

 僕の本心は、彼女の工作を早く完成させてなんとか教室から追い出し僕が昨夜考えた作戦を実行したいからだ。

 

「ここでこうやって持っていればいいの?」

「うん、そこで動かさないでね」

 

 僕は串団子みたいな形のお菓子のケースを持って彼女の椅子の上で斜めに固定してみせる。

 

「角度がとても重要なの」

 

「ふーん」

 

 椅子の横の床に座って斜めに構えたお菓子のケースを見ていた彼女が、今度は椅子に座り、足を少し開き前傾姿勢になる。

 

 ……これは彼女の得意とする突起物を中心とする円運動の態勢だ。

 

「もうちょっと後ろかな」

 

 

 直径4㎝の球を半分に割ったような形で斜めに突起が2㎝ほどが突き出したような小さな木材を防水テープで椅子に張り付ける大西さん。

 

 イメージで言っていいならオスのカブトムシを角を黒板に向けて彼女の椅子の座面に貼り付けてる感じだ。

 

 張り付ける場所はメジャーで測ってミリ単位で調整してる。

 貼って剥がしてを繰り返してもう4回目だ。

 

「これで大丈夫ね」

「ねえ? 椅子にこんなのがあったら座りにくくない?」

「大丈夫よ、股の間なら邪魔にならないから」

「そうかなぁ?」

 

 試しに座ってみるとお尻の穴と金玉の間の部分が少し押されれて無視できない違和感がある。

 

「我慢すれば座れなくはないけど、深く座ったらめり込んじゃうよ?」

「男子ならそうかもしれないけど、私は女子だから大丈夫」

 

 ツッコミ待ちかな。大西さんだけが大丈夫なんじゃないのって。

 

 大西さんは作業を進めて台座から突き出てる突起部分にお菓子のケースをセットしている。

 そして納得したのかお菓子のケースの底をカッターで削り始めた。

 

「それ何してるの?」

「引っ掛けるとこを作ってるの」

「ふーん」

「押し込むだけじゃなくて、出し入れするには固定しなきゃいけないんだけど、完全に固定しちゃうと不味いでしょ? ここ教室だし」

「うん?」

「だから必要な時だけ固定して不要な時は簡単に取り外せるように台座だけ椅子に張り付けるの」

「うん?」

「できたわ!」

 

 お菓子のケースの加工が終わったのか、彼女は嬉しそうに飛び跳ねた。

 そして加工の終わったお菓子のケースを満足そうに眺めてる。

 

「じゃあ最後の準備にトイレに行ってくるわ。台座に触らないでね?」

 

 と言い残して彼女は教室からスキップしながら出て行った。

 

 ……まぁ彼女が自分から教室を出て行ったのはラッキーだったかな。

 これで僕も自分の準備ができる。

 

 

 僕の小学校では大きめの文具などは生徒が学校と家の間の持ち運びの負担を軽くするため、教室に保管していいものが定められている。

 教室の後ろに置かれてる大きな収容棚に生徒個人の棚が割り当てられているので、そこに僕の目的のものが置かれている。

 

 念のため、廊下に顔を出して周囲に誰もいないことを確認してから素早く目的の棚に近づき今日の3時限目に予定されてる音楽の授業に使う楽器を取り出した。

 

 

 

 

 必要な措置を終えて意気揚々と自分の席に戻って座ったけど目の前の彼女の椅子の台座がやはり大変気になる。

 

 

 

 というわけで僕は好奇心に負けてしまった。

 

 



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第4話 少年の日の夢のおわり♥

 8時を過ぎたくらいからクラスメイトがちらほらと登校してきて教室に姿を見せ始めた。

 僕はいつも遅い方だから先に座って待ってるのはすごく新鮮な感覚だ。

 

 

 あ、ジャガスケが来た。

 あいつが来ると女子がみんな避けるから一発で分かる。

 

 ジャガスケが朝登校してくるとこんな感じになるのか。

 去年、ジャガスケがクラスの女子にカンチョウして泣きだした女子が出たんだよな。

 血も出てたし。

 

 それ以来学校中の女子から総スカンくらって今もそのままだ。

 

 丸坊主でジャガイモみたいな顔と頭をしてるからジャガスケ。昔からそう呼ばれてるけどあいつにモノを貸すと返ってこないから男子も大抵あいつを嫌ってる。

 

 僕もあいつと話したことはほとんどない。

 

 朝からあいつ見ても良いことないし、せっかく早く登校したんだから僕は仕事がしたい。

 

 

 そう、僕は社畜なんだ。

 父さんがいつも自分をそう言って嘆いているけど、あれは自慢だ、僕には分かる。

 

 だってやっぱり僕も自慢したい。

 

 ほら、佐竹さんが教室に姿を見せた。

 

 ポニーテールをぽよんぽよんと揺らしながら、そしておっぱいはぷるんぷるんと揺らしながら、僕に近づいてくる。

 

 ぷるんぷるんでぽよんぽよんだ。

 

 これが僕の仕事だ。

 これより大事な仕事なんてきっと世の中に数えるほどしかない。

 

「おはよう、佐竹さん。今朝もよく弾んでるね。……そのポニーテール(おっぱい)

 

 おっぱいをガン見しつつ僕は礼儀正しく佐竹さんに朝の挨拶をした。

 

「……おはよう、佐藤くん」

 

 佐竹さんの顔が一瞬だけ曇ったのを僕は見逃さない。

 

 ……ぞくぞくする。

 

 僕はぎりぎりを攻めるのが好きだ。

 具体的には帰りの会でつるし上げられるか否かのギリギリのラインが。

 その魅惑のラインが僕を惹きつけて止まない。

 

 それに僕も小学生男子だから好きな子をついつい虐めてしまうという、その習性から逃れられないんだ。

 

 だから仕方がない。仕方がないったら仕方がない。

 

 でもお父さんが常々僕に、男は女性には紳士たれと言っている。

 

 だから僕は女子に対してその溢れる思いを副音声に乗せて紳士の会話を心掛けている。

 お父さんの言うとおりだったよ。

 紳士の会話(セクハラ)って本当に最高だ。

 

 紳士の会話(副音声)を佐竹さんは特に敏感に感じ取れるからね。

 感じやすい敏感な女子を嫌いな男子なんかいない。

 僕はますます佐竹さんを好きになった。

 

 僕に顔を向けたせいで大西さんの椅子が視界に入ったのか、椅子に灰色の防水テープで張り付けられた台座に佐竹さんが気づいた。

 

 佐竹さんは「なにこれ?」って不思議そうな顔をしてる。

 

 うん、僕もそう思うよ。

 

 佐竹さんが台座から前方に突き出てる突起物をしげしげと眺めていたけど、何かに思い至ったのか、顔を真っ赤に染めていきなり挙動不審になった。

 

 わわわわわって感じで両手を振り回しながら自分の席に座り、横目でちらちらと大西さんの椅子の上の台座を観察してる。

 耳の赤みがどんどん増していってるから、そのうちゆでダコになりそうな感じ。

 

 ときどき

 

「(うそでしょ? 教室! 教室でそんなことしちゃうの!?)」

 

 とか小さく呟いているのが聞こえてきた。

 何だか知らないけど、佐竹さんはこれが何なのか分かったのかな? 

 

 僕にはさっぱりなのに。

 

 

 そういえば、そろそろ朝の会が始まるけど、大西さんが未だにトイレから帰ってこないな……

 彼女の言ってた準備ってそんなに時間のかかるものだったのか。

 

 

 

 お、噂をすればなんとやらだ。大西さんが教室に姿を見せた。

 

 ん? 

 歩き方がなんか変だぞ。

 

 足でも挫いたのだろうか。

 

 右足と左足を交差するようにゆっくりとゆっくりと歩いて向かってくる。

 モデルみたいな歩き方……というより水を入れたコップをお盆に乗せて揺らさないように運んでいるみたいな感じ。

 

 まるで、そうだな……油でつるつると滑りやすくなった丸いガラス棒を縦にして手に持ち、ぐっと握りしめて運んでいる、そんな感じだ。

 歩く時の震動で、つるっと抜けて床に落ちてしまわないように慎重に、かといって力みすぎると外に飛び出してしまうという微妙なバランス。そんなイメージがある。

 

 我ながら的確な比喩だと思う。

 

 あんな感じで女子トイレから歩いてきたらそりゃ時間もかかるかな。

 

 

「大西さん、どうしたの? 大丈夫?」

 

「だ、大丈夫」

 

「歩き方が変だよ?」

 

「大丈夫だから」

 

 佐竹さんも怪訝そうに大西さんをちらっと見た。

 そのあとさらに視線が動いて椅子の台座を見たようで、また耳が赤くなった。

 彼女の動揺を映すかのようにポニーテールが揺れている。

 

 

 大西さんは自分のことで一杯なのか、そんな佐竹さんには気付かず、ツルりと何かが抜けてしまわないようにって感じで慎重に腰を屈め、椅子の前の方にゆっくりと着席した。

 

 椅子の前の方に座ったので台座は大西さんのお尻のすぐ後ろにある。

 角度によってはお尻に台座の角がつっこんでるように見えるな。

 

 でもまあ大西さんは単に避けて座っただけだと僕には分かるけど。

 

 そして担任の高井先生が教室に現れ、朝の会が始まった。

 高井先生が生徒の出欠をとって、来週の予定とか周知事項を述べてすぐに終わってしまったけど。

 

 こんな時、いつもなら大西さんは1時間目の授業が始まるまでは仲のいい女子と窓際で話すことが多いんだけど、今日はずっと椅子に座ったまま、教科書を開いて予習してた。

 

 大西さんがトイレでやってきた準備の関係で歩き回るつもりがないんだろうな。

 

 その時佐竹さんの呟きが聞こえてきた。

 

「(そっち? そっちだったの!? お、お尻とかっ!)」

 

 ポニーテールがぽよんぽよんと激しく揺れている。

 

 ……佐竹さんはお尻に興味津々、と。

 次の紳士の会話(セクハラ)で佐竹さんに振ってみよう。

 

 

 

 

 そして1時間目の国語の授業が始まった。

 

「起立」

「礼」

「着席」

 

 委員長の掛け声で立ち上がって先生にお辞儀して座る。

 僕が椅子に座った後で大西さんがスカートを広げて椅子に直座りする。

 椅子の周りにスカートが広がる。

 

 これで他の人には大西さんがスカートの中でどんな腰使いをしても誰にも気づかれない。

 たとえ、今の佐竹さんのように大西さんを凝視していてもだ。

 

 大西さんはお尻をもぞもぞと動かして微妙に座る位置を調整してるけど相変わらず外から見ると全く動いてないように見える。

 

 僕のほっぺたに彼女の右臀部と左臀部の肉がぺったりと温もりと共に張り付いた。

 

 そうだろうな、と。

 もう予想はしていた。

 

 昨日のパンツなしで直接肉突起を座板に擦りつけこねくり回すアレが大層お気に召したのではないかと思っていたのだ。

 

 そして僕の鼻先にコツンコツンと串団子型ケースが何度もぶつかっている。

 

 そう、僕の鼻先にだ。

 

 

 好奇心に負けた僕は大西さんがいない間に台座を僕の鼻に移し(シフト)たのだ。

 

 

 大西さんは椅子に座ると僕の鼻にお尻の割れ目を押し付けて徐々に前方に移動させていって、そして手さぐり、いや尻探りで串団子型ケースと台座の角をドッキングさせようとしている。

 

 僕の鼻先がお尻の割れ目を通り過ぎ、なんだかぷっくり膨らんで真ん中が縦に割れてるお饅頭みたいなところの一際窪んだ場所に押し付けられた。

 

 そこに硬い何かが埋まっていた。

 

 昨日までは分からなかったけど、串団子が4個ほど連なった全長9.7cm、直径3.0cmのお菓子の空ケースだということが今は分かってる。

 

 ぐっ

 ぐぐぅ

 

 

 お? 

 固定に成功したようだ。

 何かが引っ掛かった感じが鼻先に伝わってきた。

 

 固定がうまくいったのが大西さんにも分かったようだ。

 股間の中心が台座に、すなわち僕の鼻に押し付けられてきた。

 

 彼女の股間の肉の割れ目から3cmほど突き出していた串団子型ケースが、ゆっくり、ゆっくりと彼女の股間の大切なところに押し込まれていく。

 

 僕の鼻先に粘液が垂れてきた。

 すごく熱を持っている。

 

 もう確定だ。

 

 女子の股間の大切なところにはお尻みたいに肉の穴が開いていて、その肉穴から熱い粘液がとろとろと溢れてくるんだ。

 たっぷりとお湯を張ったお風呂に浸かると湯船からお湯が溢れ出る様に、串団子型ケースが彼女のこの大切な肉穴に押し込まれ粘液が溢れ出てきたのだ。

 熱を持った肉穴がきゅっと締まり搾りだされるようにとろとろの蜜がこんこんと湧き出てくるのだ。

 

 

 串団子型ケースがゆっくりと彼女の肉穴に入りこんでいくと、時々ぷすっと粘液と空気が彼女の肉穴と串団子型ケースの隙間から噴き出して僕の鼻にかかる。

 

 ケースが凸凹してるから彼女の肉穴に押し込まれていく時に隙間に空気を巻き込んでしまうんだろう。

 そして肉穴がねっとり串団子型ケースに張り付き密着し強く締め付けることで空気と粘液を搾りだしてる。

 

 彼女の右臀部と左臀部の奥の筋肉がぷるぷると震え始めた。

 強く搾るために股間と腰回りの筋肉を総動員しているのか、肉穴を強く擦り上げるから勝手に股間に力が入るのか。

 

 ただ、肉穴を埋めるだけの一突きで彼女の体が出来上がり始めている。

 

 串団子型ケースはゆっくりと根元まで彼女の肉穴に収まったが、押し付ける動きは止まらない。

 僕の鼻先も彼女の肉穴に入り込んでしまった。

 

 奥へ、奥へ。

 

 肉突起と同じように刺激を与えたい個所がきっとこの肉穴の奥の方にあるんだろう。

 

 肉穴にめり込んだ僕の鼻先がきゅっきゅとリズミカルに締め付けられた。

 鼻の先の方だけだけど、奥へ誘い搾り取ろうとする動きだ。

 

 

 早い。

 始めて2分も経ってないのに彼女を軽い痙攣が襲ってる。

 

「ほぅ♥」

 

 大西さんは今度は腰をゆっくりを浮かせはじめ、凸凹ケースを抜きにかかった。

 僕の鼻がもの凄く引っ張られる。

 

 

 あれ? 

 

 これはちょっと痛くない? 

 待って待って、大西さん。僕の鼻が痛い。

 

 

 僕はやらかしてしまったことに気がついてしまった。

 

 これ鼻フックだ。

 

 漫画とかでムチで打たれるSMギャグキャラ扱いの豚おじさんがやってる鼻フックだ。

 なんてこった、僕にそんな趣味はない! 

 そういえばこの力の解除方法なんか知らないぞ? 

 

 やばい! 

 

 

 僕の心の叫びが聞こえたのか、大西さんは凸凹ケースを抜くのを止めてまた肉穴に押し込み始めた。

 

 抜いては押し込み、押し込んでは抜いて。

 ねっとりとまとわりつく肉穴の粘膜が奥へ押し込まれ、手前へ引き戻される。

 

 粘膜が粘液と絡んで肉筒の中で自分自身に揉みほぐされる。

 そのため奥から奥から蜜が溢れ続ける。

 

 僕の鼻にも溢れる蜜がとろとろとかかる。

 

 大西さんは、この前後1㎝の抽送をひたすら繰り返してる。

 肉穴の締め付けも若干緩んだおかげで僕の鼻の痛みもそれほど気にならないレベルまで落ちた。

 

 

 僅か1㎝の前後運動だけど凸凹ケースが奥へ挿入された時に、大西さんは腰を上に救い上げる様に押し付けそこでクイクイと腰を左右に捩じる。

 ドライバーでねじを締めるような動き。

 

 凸凹のケースが彼女の肉穴にネジのように捩じりこまれ、緩めては捩じりこむ。

 はてしなく繰り返すその動きが彼女を桃源郷へ連れて行こうとしてる。

 

 肉穴の奥の腹側の部分、ここを凸凹ケースを押して擦ってを繰り返すたびに大西さんの腰全体の痙攣が大きくなってくる。

 股間のぷっくりと膨らんだ肉饅頭も縦の割れ目が綻び自然と広がり始める。

 

 小学校4年生女子の未熟で毛も生えていない股間が雌の表情を見せ始める。

 

 

「はぁー♥はぁー♥」

 

 

 大西さんの肉穴の入り口がきゅっきゅっとリズミカルに収縮し僕の鼻先を柔らかい粘膜で擦り上げている。頻度と速さがどんどん高まり続け、彼女の吐息が甘く漏れ始めた。

 このまま行けばもうすぐ彼女のストイックな目的である全身痙攣に至るだろう。

 

 右臀部と左臀部から感じる肉の動きからも、彼女がどんどん高まり続けているのが分かる。

 きゅーきゅーっと彼女の大切な部分を包む腰の内部の筋肉が搾り上げるように動いて、彼女の大切な部分の内側の粘膜は凸凹のケースで粘液と混じりながら何度も擦り上げられ、外側の筋肉が彼女の肉穴ごと搾り上げて刺激を送り続けるのだから彼女はそろそろ弾けそうだ。

 

 ぷしぷしっっと僕の鼻に肉穴から噴き出した粘液が掛けられた。

 多分、もう一擦りか二擦りで彼女は全身が痙攣し桃源郷に至る。

 

 またあの蕩けて赤く上気したなんとも無防備な彼女の顔が見れると思うと、ぼくの勃起ちんちんがズボンの中で上下に何度か律動した。 

 

 

「ほぅ♥」

 

 

 

 彼女が急に前後の抽送速度を緩めた。

 全身が痙攣するほんのちょっと手前。

 

 あと一突き。

 

 ほんの少し強めに擦るだけで至れるその半歩前。

 腰の動きは止めずにただ、高みに居続けるために自分へのお預けをしているようだ。

 腰をほんの少し落とすだけで桃源郷に至れるのに。

 

 

 彼女は腰全体が破裂寸前の痙攣をしているのに、上半身をわずかに前傾させて、我慢に震える肉突起を座板に押し付けた。

 

 ぷるぷると震える肉突起がまずは縦に座板に押し付けられ潰される。

 塗された粘液が後を追うように座板の上に円を描き始める。

 

 縦、横、斜め。

 

 こねくり回すように彼女の腰が肉突起を軸にして円運動を開始した。

 

 肉穴には串団子型ケースが固定されたまま、円運動をしている。

 肉穴は蜜を垂らしながらゆっくりとした上下運動から円運動が加わり螺旋の動きで抉られ始めた。

 

 

 

 すごい。

 なんてすごい発想だ。

 

 僕はこんなの全然思いつかなかった。

 

 昨日の彼女は股にあった串団子型ケースを彼女の中心に向かってリズミカルに円運動で押し込み続けて彼女の大切な部分をスリコギみたいに抉りまわしていた。

 

 そしてトドメに落差1㎜のタッピング! 

 

 串団子型ケースの凸凹が彼女の大切な部分を数cmも強く擦りつつ肉穴の奥の奥まで打ち込ませていた。

 彼女の体重全部乗った一撃を凸凹ケースが媒介し彼女の一番奥だけに衝撃をピンポイントで加えていたんだ。

 彼女の大切な肉穴へ硬くて凸凹してる串団子型ケースで中や奥の方を何度も何度も突き入れてこね回し首を反らして痙攣に耐えて。

 ようやくデザートとなる股間の突起を粘液まみれにしながら舐り擦り上げるという二段階の味わい方。

 

 だけど。

 今日の彼女は違う。

 

 後ろから見ている僕でさえ気づかないように前傾姿勢をとって、お尻を若干浮かせて肉突起だけを座板に押し当てるという得意の円運動を始めている。

 

 パンツの生地を間に挟まず座面の硬い表面に肉突起を押し当て、彼女の股間から溢れてくる粘液でコーティングし、突起を上に捩じり、円を描くように斜め上から横へ、そして斜め下から真下へ座面の360度全てを使って彼女の体重を突起にかけて押し潰しながらこねくり回している。

 

 1週目、2周目、3周目、4周目、5周目。

 

 腰の動きで肉突起をくりくりくりくり弄り倒している。

 

 逆回転で1週目、2周目、3周目、4周目、5周目。

 

 逆方向に捩じられるという新鮮な刺激に彼女の肉突起が悦びでさらに膨らむ。

 

 ぼくのほっぺたには肉突起が捩じられ押しつぶされるたびに彼女の股間が痙攣を繰り返してるのが伝わってくる。

 

 

「はっ♥はっ♥はっ♥はっ♥はっ♥はっ♥はっ♥」

 

 

 激しく肉突起に刺激を送り込む円運動の最中も、彼女の股間の大切な肉穴は台座と串団子型ケースで固定されたままなのだ。

 

 彼女の肉穴と肉突起。

 

 昨日までは一度に味わえるのはどちらか片方だけ。

 彼女は今日、両方を同時に味わおうとしている。

 

 

 肉突起を軸とした円運動はそのまま台座を経由して彼女の大切な肉穴をいつもと違う角度でゴリゴリと摩りおろしている。

 彼女の大切な肉穴は凸凹のケースに上下運動で肉襞を撫でられ擦られ奥を突き回されながら、肉突起からも激しく刺激が送り込まれ続けているのだ。

 

 肉突起と肉穴への同時刺激は未発達な体の彼女にとって負担が重すぎないだろうか僕は心配になった。

 肉突起が座板と粘液によって舐り倒され、肉穴が螺旋で抉られる同時刺激によって彼女の股間は先ほどから痙攣し続けている。到達点としての痙攣ではなく、股間が痙攣しながら更に痙攣が上乗せされ続けているのだ。

 

 

「お゛♥」

 

 彼女が首を反らした。

 

 

 懸念したようにやはり衝撃と刺激が強すぎて限界が来てしまったようだ。

 全身痙攣の一歩手前でお預けをしたのも不味かった。

 

 彼女の両足が爪先立ちになりぶるぶると震えるお尻の肉から昨日までとは比べ物にならない大きな波が彼女の神経に襲い掛かっている。

 

 

 終わりはあっけなかった。

 

 

 彼女の腰から力が抜けて、若干持ち上がっていたお尻が彼女の意図しないまま座面に落下したのだ。

 落下直前に既に脱力していた彼女のお尻は衝撃を受け止めきれず柔らかく変形し、串団子型ケースが彼女の肉穴の奥に叩きつけられる。

 

 ここに台座の高さが加わる。

 

 2cm。

 

 彼女の大切なところは串団子型ケースの9.7㎝の長さ分の衝撃は味わい慣れていたが、全体重を乗せて今回は台座の分だけ2cm余分に彼女の中心の奥の奥に叩きこまれたのだ。

 

 爪先立ちしていた彼女の両足はその衝撃で前にピンと突き出してしまった。

 衝撃を受けた時の彼女の癖でのけ反ることもさらに悪く働いた。

 

 両足がピンと前方に投げ出され、同時に前傾姿勢であった彼女の上半身が垂直に伸びあがったのだ。

 

 衝撃を逃がすためのストッパーが全部外され、両爪先での支えも、前傾姿勢での重力分散もすべて外されて彼女の中心の奥の奥にその衝撃がすべて打ち込まれてしまったのだ。

 

 ケースの凸凹と先っぽの丸い部分によって彼女の大切な中心が今まで以上に、必要以上に抉られてしまい、口を半分開けて空気を求めて舌を突き出し彼女は硬直してしまった。

 僕の鼻から衝撃でケースが外れたのを感じた。

 

 呆然と見ていた僕の前で糸が切れたように前に倒れ始めたので、僕は慌てて、彼女の両脇に手を突っ込んで彼女を支えた。

 

 

 まずい。

 

 彼女は気を失ってしまったようだ。

 

 それに彼女の様子がおかしいのに気付いたのが僕以外にもあらわれたようだ。

 教室がざわつき始める。

 

 さらにまずい。

 

 彼女はパンツを履いていない。

 彼女の大切な股間の肉穴には凸凹のお菓子のケースが収まっているのだ。

 

 他の誰にも彼女の体を触らせるわけにはいかない。

 

「先生! 大西さんは体調が悪いようなので保健室へ連れていきます!」

 

 僕は椅子を蹴って立ち上がり、先生に何かを言う暇を与えないまま彼女を抱えて教室を飛び出した。

 

 火事場の馬鹿力を発揮した僕は彼女を抱えて保健室のそばのトイレに駆け込んだ。

 

 時間がない。

 多分他の先生とか生徒も保健室にやってくるはずだ。

 

 彼女のスカートを乱暴にめくり彼女の股間を確認する。

 無毛でぷっくりと膨らんだ肉饅頭に縦の割れ目が見えた。

 

 その一本筋の割れ目の上に不釣り合いな大きさの肉の粒がぬるぬるの粘液に包まれ赤く腫れて突き出て、ひくひくと痙攣を繰り返している。

 

 ぐっと突き出すように肉の粒が盛り上がり、次は体内に吸い込まれるように引っ込んでいく。引っ込んだ状態でも肉の粒の先っぽだけは外に出たまま存在感を示している。

 肉の粒は僕の目の前でもリズミカルに突き出たり引っ込んだりを繰り返してる。

 これが肉突起の正体か。

 体の持ち主が気を失っていても鞘に収まらず剥き出しになっている肉の粒は刺激を求め続けていた。

 

 じっくり見たいような気がするけどその時間はない。

 ポケットからハンカチを取り出して股間と赤い肉の粒の粘液を拭き取る。

 

 急げ急げ。

 

 次はケースだ。

 生まれて初めて見る女子の割れ目。

 勝手に触っていいものではないけど今は緊急事態だ。

 

 乱暴に扱えないのでとりあえず両手の人差し指を割れ目にあてがい、左右に引っ張ってみる。

 できるだけ接触面積を減らそうという僕なりの気遣いだ。

 

 くぱぁ

 

 よし。

 作法を守れたというインスピレーションをどこからか感じた。

 

 割れ目を左右に開くだけで粘液が溢れて出てトイレの床に零れ落ちた。

 割れ目の下の方にぽっかりと口を開けた肉の穴があったので覗き込むと凸凹ケースの丸い底が見えた。

 

 肉穴の内部はうねるような動きと収縮を今も繰り返しており、ケースを奥に送り込もうと蠕動運動を繰り返している。

 凸凹ケースが肉襞の動きで奥に送り込まれては、内圧で押し戻され、肉壁を擦り奥を突き上げる動きが彼女が気を失っていても継続していた。

 割れ目を左右に開き覗き込んでいる僕の目の前のてらてら濡れ光る肉穴の入り口の粘膜から、ケースが押し戻されるたびに粘液がしたたり落ちている。

 

 だからだろう。

 

 彼女の全身の痙攣をまだ収まっておらず、口からは吐息が漏れ、顔はだらしなく笑み崩れている。 

 彼女はとても幸せそうだし、実際に幸せなのかもしれないがこのままにはしておけない。

 

 ごめんよ、と心の中で彼女に謝って粘液に溢れた肉の穴に人差し指を恐る恐る挿れてみる。

 人差し指で押し出された粘液がこぽりとトイレの床に零れ落ちる。まだあまり発達してない肉襞がそれでも初めて受け入れる男性の指に嬉しそうに絡まり、やわやわと愛撫し肉穴の優秀さをアピールしてくる。

 きゅっきゅと何度も人差し指が柔らかい粘膜で締め付けられ動かさなくても粘液まみれになった。

 挿れた人差し指で彼女の大切な中をかき回したいという欲望が一気に膨らむが、それをやると僕だけじゃなくて彼女も破滅する。

 

 躊躇いつつ彼女のひくひくと収縮を繰り返している肉穴に中指も挿れてケースを指で挟もうと試みた。

 小学校4年生女子の狭い肉穴に中指も挿れたためにぐっと肉穴を少し広げるような刺激を与えてしまったのか、人差し指と中指に粘膜がねっとりと絡みついて肉穴の入り口がきゅぱきゅぱっと肉穴本来の目的である搾り取るための収縮を繰り返す。

 

 ただの指だから搾り取る動きは無意味なのに、きゅっきゅと繰り返し繰り返し指を搾り肉襞粘膜で擦り上げる。

 無意味な刺激であっても、肉壁を指でなぞるように擦られ、肉穴がうねることで体の持ち主に効果的に刺激を送り込んだのか、気を失いながらも彼女が甘いため息を漏らした。

 

「あふ♥」

 

 彼女が無意識に漏らした幸せそうな声が僕の勃起ちんちんに直撃して誘惑に負けそうになる。

 だけど僕は首を振ってその考えを振り切り、滑りやすいケースをなんとか指で挟んで引っ張り出した。

 

 よし! 

 

 あとはパンツだ。

 絶対にここにあるはず。

 

 彼女のスカートのポケットを探ると折りたたまれた純白のパンツが出てきた。

 彼女の両足を抱えて持ち上げパンツを履かせる。

 

 彼女の股間の付け根は太ももと太ももに挟まれた隙間に縦の肉の割れ目が綺麗な三角形を描いている。

 お尻からのラインと股間の縦の割れ目が肉の穴の少し後ろで交わる光景とか生まれて初めて見た。

 

 微妙な曲線で描かれた小学4年生女子の股間に目が奪われて手が一瞬止まる。

 

 昨日の夕方から続いている僕の勃起に更に血液が集まる。

 一瞬の迷いを振り切り、でもとりあえず脳裏に彼女の股間を焼き付けてパンツを履かせ切った。

 

 スカートを戻して彼女を再び抱え上げた僕は保健室へ駆け込んだ。

 

 

 30秒後には先生が二人ほど駆け込んできた。

 そして一分後にはクラスのみんなが全員やってきた。

 

 危なかった。

 本当に危なかった。

 

 

 

 

 保健の先生が意識を失った大西さんをベッドに寝かし簡単な診察をしている。

 

 クラスのみんなは教室に追い返され、担任の高井先生と保健の先生が話してる。

 僕はなぜか保健室に残ることを許可された。

 大西さんが意識を取り戻し、僕にそばにいてほしいと先生にお願いしたからだ。

 高井先生が全部分かっているぞと言うように僕を見てニヤニヤしている。

 

「体温が少し高め……脈拍と血圧も高いけど、……平常値に戻ってきているから大丈夫と思いますけど、念のため親に連絡して帰宅させましょうか」

「そうですね、ちょうど……ですし」

 

 先生は声を潜めて話しているので、すべては聞き取れないけど、大西さんは保健室で休んで午後には親が迎えに来てくれることになったみたいだ。

 

「ではお姫様は騎士に任せて我々は退散しましょうか」

 高井先生と保健の先生は連れ立って保健室から出て行った。職員室へ向かうようだ。

 

「あ、佐藤は3時限目からは授業に出ろよ」

 

 

 そして保健室は僕と大西さんの二人きりになった。

 僕はベッドの横の丸椅子に腰かけて大西さんに声をかけた。

 

「大丈夫?」

「……うん、もう大丈夫」

 

 沈黙

 

 大西さんがぎゅっと布団を握りしめて顔を赤くしながら

 

「あの、……お菓子のケースが……その……入ってないんだけどもしかして佐藤くんが?」

 

 僕はポケットから串団子4連みたいな形をしたお菓子のケースを取り出して彼女に渡した。

 

「うん、その……入ったままだとまずいと思って抜いておいたんだ」

 

「あ、ありがとう……。え? 抜けたんじゃなくて抜いた?」

 

「……うん。奥まで入りこんでて、……その、すごくきゅっきゅって収縮してお菓子のケースを奥に吸い込むように締め付けていたから指を挿れて挟んで引っ張りだした」

 

「きゃああああ!」

 

 大西さんはボンっ! と一瞬で真っ赤になり枕に顔を押し付けて布団に包まって僕から隠れた。

 

「あの……抜くときにゅるにゅるして指に絡みついてきたけどすごく綺麗だったよ。あとひくひくしてた肉のお豆さんみたいなのも綺麗な形してると思うし!」

 

 僕は言葉に困ったけどとりあえず褒めておいた。

 

 お父さんが常々僕に「会話で困ったときは女性を誉めろ、そうすればなんとかなる」と人生の指針を示してくれている。

 

 僕の褒め言葉を聞いて大西さんが布団にくるまってジタバタと悶えてる。

 どうやら上手くいったようだ。

 

 ありがとうお父さん。

 

「……ずるい」

 

 ひとしきり悶えた後それで満足したのか動きを止めた大西さんが布団の中で呟いたのが聞こえてきた。

 

「え、何が?」

 

「佐藤くんだけ私のお股を見たり指を挿れたりしてずるい!」

 

「えぇー? 大西さんを助けるために頑張ったんだけど?」

 

「それはそれ。これはこれ!」

 

「……男子のちんちんなんか見ても仕方なくない?」

 

「佐藤君のおちんちん見たいし、触りたいし色々したい!」

 

「えぇ……」

 

 

 僕は押し切られた。

 

 

 

 

「はー♥はー♥」

 

 大西さんの鼻息が荒い。とても荒い。

 

 僕の肛門に生暖かい息がかかる。

 

 

 僕はベッドの端に股を開いて座っている。

 ズボンとパンツは大西さんにむしり取られた。

 

 恥ずかしいので、股を開いたままベッドに倒れるように横になると僕の勃起ちんちんが大西さんから離れた。

 

 すかさず大西さんが身を乗り出して勃起ちんちんの根元を掴む。

 僕の勃起ちんちんは真上を向いて大西さんに触られた根元がすごく敏感になってる。

 

 ぴくりぴくりと律動するちんちんをキラキラした目で大西さんがガン見してる。

 

「これ、勃起してるんだよね? なんで?」

 

 何と答えにくい……。いや、全部素直に言っちゃえ。

 

 

「全部大西さんのせいだよ」

 

「え?」

 

 びっくりしたような顔で僕を見る大西さん。

 

 僕は言葉をつづけた。

 

「大西さんにちんちんを見られると勃起する」

「大西さんにちんちんを触られると勃起する」

「大西さんが椅子の上で腰を動かしているのを見ると勃起する」

「大西さんの顔を見ると勃起する」

「大西さんが近くにいると勃起する」

 

「……大西さんが好きだから……勃起する」

 

 惚けたような顔をしていた大西さんが、僕の最後の言葉で顔を真っ赤に染める。

 

 

 

「ひゃあぁあああぁ、えぇえええぇぇぇぇええっ!?」

 

「僕は大西さんが大好きなんだ」

 

「ひゃ、ひゃぅぅ」

 

 

 真っ赤な顔のままの彼女が荒い息を深呼吸で整えた後、僕を上目づかいで見てる。

 

「えっと……」

 

「うん」

 

「あの……、私も佐藤君が好き……」

 

 彼女がそう僕に言ってはにかんだ笑顔は蕩けた顔の大西さんよりも魅力的だった。

 

 

 

 それから僕たちは自慢合戦を始めた。

 

 僕がどれくらい前から大西さんを目で追ってみていたか、大西さんがどれくらい可愛いか。

 大西さんはというと去年ジャガスケのカンチョウ被害に遭った女子に真っ先に駆け寄り体を心配した僕を見てから気になっていたと。

 見ていた長さは自分が上だと。

 

 

 その後いろんな話をして、最終的に僕の勃起したままのちんちんを射精させようという話になった。

 僕が昨日から大西さんのせいで勃起が収まらず、ちんちんの危機だからだ。

 一周回って元に戻ってしまった。

 

 ベッドに腰掛け、手で顔を隠す僕。

 

「や、優しくしてね?」

 

「う、うん」

 

 大西さんは僕の股間の前に座りちんちんの根元を掴んでいる。

 

「優しくだよ?」

 

「なんで念を押すの?」

 

「……つい」

 

 彼女の小さい指が僕のちんちんの根元からゆっくりと上に上がってくる。

 指が皮膚の上を滑っているだけなのにすごく気持ちがいい。

 

 なんだが凄く幸せな気分になってきた。

 

 

 僕は目を瞑った。

 見てると恥ずかしいからだ。

 僕は乙女なんだ。

 

 

 ……急にぐっと僕のちんちんが両手で掴まれた。

 

 あれ? 

 妙に力が強いな。

 

 そして僕のちんちんの先がぱくりと咥えられて、激しくペロペロ舐められ始めた。

 

 可愛らしい口の大西さんが一口で僕のちんちんを銜え込むとは意外だった。

 

「ちょ、強いよ、大西さん」

 

「えっ? まだ何もしてないけど?」

 

「えっ?」

 

 

 僕は目を開いて自分のちんちんを見た。

 

 大西さんは僕のちんちんの根元を持っているだけだった。

 

 

 あれ? 

 

 

「あ! 大西さん、今何時限目?」

 

「え? 今10時だから2時限目で移動教室で理科室で実験じゃなかったっけ?」

 

「教室には……」

 

「誰もいないと思うけど?」

 

 

 僕のちんちんが両手で握られて今も舐められている。

 特にちんちんの先っちょを啄むように執拗にキスされているように感じる。

 

 くっ、もの凄く嫌な予感がする……。

 

 

 僕はベッドから飛び起きて、大西さんにごめんと一言。

 

 大急ぎでパンツとズボンを履いて、保健室を飛び出した。

 

 

「ちょっと、佐藤くん? どうしたの!?」

 

「ごめん! あとで説明するっ!」 

 

 

 僕は全速力で廊下を駆け抜けて、教室の扉を乱暴に開け中に飛び込んだ。

 

 教室にいたのはジャガスケだった。

 いきなり飛び込んできた僕にジャガスケは相当驚いていた。

 

「な、なんだよ、佐藤。びっくりするじゃないか」

 

「おい、ジャガスケ! 今右手を後ろに隠したよな?」

 

 僕はジャガスケに詰め寄った。

 

「何を持っている?」

 

「な、何も持ってねーよ! なんだよ、おまえ!」

 

 

 ジャガスケは右手を完全に後ろに隠して何かを握りしめた。

 

 そして僕のちんちんがきゅっと握りしめられた。

 

 

 やっぱりかっ! 

 やっぱりかよ、このやろう!!!!! 

 

 死ねぇええええ!!!!!!!!! 

 

 

 大切な何かを失った僕はジャガスケに猛然と殴りかかった。

 

 

 教室で乱闘を始めた僕たちの音で周りの教室から先生が何人か飛んできて生徒たちの野次馬が現れ始めた。

 

 

 

 

 男の先生3人がかりで僕とジャガスケは引きはがされた。

 僕のクラスメイトも全員が教室に集まっている。

 

 担任の高井先生がジャガスケと僕に訊いてきた。

 

「なんで喧嘩なんかしたんだ?」

 

「佐藤がいきなり殴りかかってきたんだ」

 

 高井先生が僕を見る。

 

「ジャガスケがリコーダーを握ってるでしょ?」

 

「ああ、それが?」

 

「それ、多分佐竹さんのリコーダーです」

 

 野次馬の中にいた佐竹さんが「えっ?」っと驚いたのが伝わってきた。

 

権田原(ジャガスケ)、ちょっとそのリコーダーを先生に渡しなさい」

 

 ジャガスケは一瞬迷ったようだけど諦めてリコーダーを先生に渡した。

 

「たしかに名前が書いてあるな。佐竹のものだ」

 

「佐藤、他人のリコーダーを持っているのは確かに変だがそれが喧嘩の理由になるのか?」

 

 

 なるんだよ! 

 これは戦争だろうが! 

 命のやりとりだよ! 

 

 ……とは言えない、な。

 

 

「ジャガスケが、佐竹さんのリコーダーをペロペロ舐めてたんです」

 

 

 僕の爆弾発言に教室が静まり返った。

 僕のクラスの女子は佐竹さんも含めて全員顔が真っ青だ。

 

 そりゃそうだ。今日はたまたま佐竹さんだったかもしれないけど、別の日にやられているかもしれない。

 しかも3時間目が音楽の授業という念の入りようだ。

 

 過去にジャガスケの唾液の付いたリコーダーを吹いていたかもしれない可能性に女子は全員気付いたのだろう。

 

 

「……権田原(ジャガスケ)、佐藤。二人はちょっと指導室に来なさい」

 

 

 

 

 

 ……結局、ジャガスケと僕は親が学校に呼び出された。

 ジャガスケは音楽の授業の前に移動教室があるときは時々トイレと言って抜け出してやらかしていた。

 つまり常習犯だったというわけだ。

 

 後日、それが知らされた時の女子たちの絶望的な顔を僕は忘れられそうにない。 

 

 僕はジャガスケを殴った時に手首を痛めていた。

 喧嘩の最中は興奮してて痛みに気付かなかった。それで病院に行くために親が呼ばれた形になった。

 子供の骨は弱くて特に硬い頭蓋骨を殴ったりすると、殴った手の方が骨折とかヒビが簡単に入るんだそうだ。

 

 

 大西さんと僕はちょうど同じタイミングで学校から親に連れられて下校することになった。

 

「大西さん、また明日ね」

 

 大西さんはちょっと微笑んで親の車に乗っていった。

 

 僕は親に連れられて近くの整形外科に行ってレントゲンを撮って湿布を貰った。

 骨には異常はなかったけど軽い捻挫だろう、と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝の会で、担任の先生から大西さんが転校することがクラスのみんなに告げられた。

 教室はざわめいたが、大西さんと仲のいい一部の女子は知っていたらしく、主に騒いでいるのは男子だった。

 

 僕は騒ぐことすらできなかった。

 ただ茫然としていた。

 

 

 事情を知ってたらしい女子が他の子に喋ってるのが聞こえてくる。

 大西さんの両親が離婚し、母親に引き取られる形で東京に引っ越すんだそうだ。

 もうこの学校に登校してくることはない。昨日が最後だった、とも。

 

 ……そっか。

 

 大西さんが昨日朝早かったのは自分の片付けもあったからか。

 それを微塵も感じさせずに。

 

 

 

 東京か……遠いなぁ。うん、遠いや。

 

 ポニーテールが揺れ、佐竹さんが僕をちらっと見たのが分かった。

 

 なんで僕を見るのかな? 

 

 なんてすっとぼけるのは止めよう。

 また明日なんて守れない約束を彼女に伝えてしまったじゃないか。

 親しくなったのはこの数日だけど、ずっと前から彼女を見ていたんだ。

 

 胸にぽっかり穴が開くなんて嘘だと思ったけど、本当だったとか。

 

 教室の窓から外を眺めると空がどこまでも青く、雲は風に吹かれるまま流されていく。

 この空の先に彼女がいるならそれでいいか。

 

 胸に開いた大きな穴を埋めるため、僕は仕事で忙殺されることを選ぼう。

 日課の佐竹さんのおっぱい観察の仕事が僕を待ってる。

 

 実に忙しいな。

 だけど今日は目を凝らさないと少し見えにくいや。

 

 

 

 

 ふと思い出して僕はポケットからハンカチを取り出した。

 昨日彼女の股間でぴくぴくと震える肉突起ときゅっきゅと収縮する肉穴を丁寧に拭いたハンカチだ。

 それで目を拭い、僕は彼女へのお別れを済ませた。

 

 

 

 

 この時実はほんの少しだけ違和感を感じていたけど、感傷的な気分だった僕はこの違和感にさほど注意を払わなかった。

 

 

 そして唐突に破滅が訪れ僕の視界は暗転し意識は闇に飲まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 佐竹律子 34歳 二児の母。専業主婦。

 

 幼馴染の夫と結婚して12年。夫婦仲はとてもよく、昨夜も遅くまで夫に性的に責められ律子は今朝も睡眠不足だった。

 

 愛する夫は、最近はペニスを挿入しても腰を動かさないスローセックスに凝り始めており、騎乗位で律子が跨っても腰を振ることを許してくれない。

 夫は半年前までは騎乗位で律子が腰を激しく振るのをとても喜んでくれていたのに。自分の大きな胸がばるんばるんと大きく揺れるのを下から見上げると夫のペニスが大きく膨れ上がり、律子の一番善いところにピンポイントで当たるので、激しく腰をグラインドさせながら夫に乳首を虐められると5分とかからず律子は絶頂()きまくっていた。ただ夫も興奮しすぎてすぐに射精してしまうので、夜の営みは半時間程度で終わってしまうことが多く、律子的には不満だった。

 だけど夫も30代半ばを過ぎて回復力に陰りが見え始め、最近自分が射精するよりも律子を絶頂()かせまくることに夢中になってしまった。

 昨夜も騎乗位の態勢で腰を振ることを許されず、ひたすら夫に下から胸と乳首を弄ばれ乳首だけで何度も絶頂させられた。

 自分でも知らなかったが、乳首だけで何度も絶頂()きまくると膣が勝手に収縮を繰り返すようになって夫のペニスにねっとりと絡みつき、夫のペニスの根元をきゅっきゅと締め付けながら子宮が下に降りて夫の鈴口に張り付きひたすら射精を強請るようになってしまうのだ。

 夫は私の膣肉にねっとりと吸い付かれながら根元からの蠕動運動で搾り取られるのがとてもお気に入りらしい。

 なんでもペニスが肉襞に絶妙に撫でられ続けるもんだから萎えないまま高まり続け、2時間ほどで非常に気持ちよく射精に導かれると嬉しそうに私に語って聞かせてくれる。

 夫はご機嫌で私の乳首を捏ね上げ続けるので、昨晩、日が変わる頃には私は訳が分からなく程よがり続け明け方近くまで何時間も嬌声を上げ続ける羽目になった。

 

 二階で寝ている娘が起きてしまわないか少し心配になる。

 娘の教育上悪いから夫にこのスローセックスを止めるように何度も言ってみたが聞き入れてくれない。

 

 そういえば最近気になることがあった。

 二軒隣の三宅さんの奥さんと井戸端会議をしていた時、5歳になる娘の夕紀ちゃんが

 

「佐竹のおばちゃん、どっかイッちゃうの?」

 

 って聞いてきて三宅さんが慌てて夕紀ちゃんの口を押さえて、やぁねぇもう、おほほと何か誤魔化していた。

 

 

 ……二軒お隣まで響いているのかしら。

 

 

 

 律子は娘二人を学校へ、夫を会社へ送り出してから家の戸締りをした。

 昨日の夕方、上の娘から突然「これ捨てて」と渡されたものがあったのだ。

 

「まだ全然使えるのにもったいない」

 

 このセリフを何度も娘に言って説得しようとしたが、「絶対いや、触るのもいや、見るのもいや」と取り付く島もない。じゃあせめてリサイクルへと言うとそれもイヤだと言う。

 

 できるだけ早く処分して欲しいと思っているみたいだから、わざわざこれだけをゴミ袋に入れてゴミ捨て場に急いでいる。

 

 速足で歩くと胸が上下にばるんばるんと弾んでしまい人目を引くことは承知しているが、町内の人は全員顔なじみで、たとえ自分の胸が弾むところを見ても礼儀正しく腰を引いて会釈してくれる人たちばかりだ。

 

 時々ありがとうございますとか感謝されるのはよくわからないけど。

 

 

 遠くに見えるゴミ捨て場には既にゴミ収集車が停車しており、作業員の方がゴミを収集車に投げ込んでいる。

 

 あら、急がないと。

 

「おや、佐竹の奥さんじゃないですか」

 

 いつもの作業員の人はゴミ収集車にゴミを全て投げ入れ終わって次の場所へ移動する直前だった。

 

「あの、これだけお願いできますか?」

「もちろんいいですよ」

 

 と作業員の方は笑顔でゴミ袋を受け取ってくれた。

 

「おやリコーダーですね。捨てちゃって大丈夫なんですか?」

「ええ、娘がそう言ってきかなくて」

「まあ娘さんもお年頃ですし色々あるんでしょうなぁ」

 

 作業員はゴミ収集車の後部側面のスイッチを押して機械を起動した。

 金属でできたプレス用のプレートが上から降りてきたので作業員は受け取ったゴミ袋を投入口へ投げ入れた。

 

「あれ、ちょっと引っかかったかな?」

 

 プレスプレートは一瞬動きを止めたが、次の瞬間にはゴリっとリコーダーを真っ二つに圧し折り、その反動でリコーダーは投入口内で縦や横へとのた打ち回る様に跳ねまわった。

 プレスプレートは制御通り次の回転運動に切り替わり、跳ね回るリコーダーを押さえつけ粉々に砕きながら内部へ押し込んで行った。

 

 その際、リコーダーの破片が回転するプレートと中の金属壁に偶然挟まれる状態になったのか

 

 ギギギ、キィエエエエエーーーー

 

 とまるで断末魔の悲鳴のような音を立てながら内部へ回収されていった。

 

「はっはっは。木っ端微塵になるのも珍しいね」

 

 作業員の方は良い笑顔で律子に会釈しながら次の場所へ向かった。

 

「これで一安心ね」

 

 律子はにっこり微笑んでわが家へ帰るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……夢……か……」

 

 俺はレジ台に張り付いていた顔をべりべりと剥がして背伸びした。

 首とか背中の関節がごきごきといやな音を立てる。

 ちゃんとした布団で寝るべきだったなぁ……

 

 俺は恐る恐る右手を股間にやり、ペニスを軽く揉んでみて異常がないのを確認して深く安堵した。

 

 当時、友達に聞いたところ、俺は授業中にいきなり「きぃえーーーー」と奇声を上げた後、白目を向いて口から泡を吹きながら真横に倒れてしまったらしい。そして教室の床の上で激しく反り返り、のた打ち回りながらびくんっびくんっ! と明らかにやばそうな痙攣を始めたもんだから学校は上から下への大騒ぎになったって話だ。

 

 そして救急車で大学病院に運ばれ、目が覚めたら病室で母親が泣きながら俺の両手を握りしめていた。検査に次ぐ検査で慌ただしく過ごし、ちんちんが粉砕された衝撃から精神的に立ち直るころには俺の右手から光が消えて、力は失われていた。

 

 

 夢を見たせいか、母親が握りしめていた手の感触を思い出してしまった。

 

 ……夢の中の両親は若かったなぁ。

 親に心配ばかりかけておきながら恩返しすることもできなかった。

 

 

 ……そうだな。

 

 今から思えばあれは夢のような数日間だった。

 夢のような出来事があって夢のような彼女がいて夢のように儚く全てが消えてしまった。

 

 友達からはしばらくカニって呼ばれて弄られたのは今となっては懐かしい。

 久しぶりに思い出した大西さんも、不仲の両親の家庭では大きなストレスに晒され子供の身ではどこにも逃げ場がなく、四六時中絶頂()きまくって股間をひくひくと痙攣させるしか逃避先がなかったのかもしれないな。

 

 ……まあ多分。

 その……最大限好意的に解釈して。

 

 

 ……さて! 

 しんみりするのは終わりにするか。

 

 

 俺はパンっ! と両手を打ち鳴らした。

 

 今日から開店だ。気合い入れないとな。

 




次話から時間は現在に戻り、毎回登場する女性が変わる連作短編の形式で当面はエロ主体の話が進みます。




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第5話【会員番号019】中野美月(27歳)OL♥

「死んじゃえ! クソ峰!」

 

 歩道を歩きながら思わず叫んでしまった。

 思い出し怒りというやつだ。

 

 周りを歩いていた通行人が、びくっとして私の顔を一瞥した後離れていく。

 

 

 あーあー言葉が汚くてすいませんねぇ。

 

 こちとらストレスでやってられないんですよぉ。

 許してねぇ? 

 

 

 あー自分でもだめな荒み方してるのが分かるわ。

 

 夕方、退勤間際にタスクリーダーの峰岸さんから、報告書の修正を催促されたのだ。

 

 出したじゃん! 

 それ一昨日出したやつじゃん! 

 あんた受け取った時何も言わなかったじゃん! 

 

 明日使うから今日中に直してって18時に言うなよ! 

 言うならもっと早く言えるだろ! 

 時間管理しろよ、自分だけじゃなくて部下のも含めてさぁ……

 

 う、涙が出てきた。

 

 社会人ならよくあることとはいえ、辛いのは辛い。

 

 泣きながら修正してOK貰って今帰宅中の夜23時。

 もう店、コンビニと飲み屋くらいしか開いてねーよ。

 

 彼氏でもいればなぁ。

 いればなぁ……

 

 部屋に帰ったら、「お疲れさん、晩ごはんは作ってあるよ。お腹に優しいやつね」とかいって迎えてくれるのさぁ。

 

 ちっきしょう。

 彼氏作る暇ねーよ。

 社畜じゃねーか。

 

 

 駅から降りて、やさぐれながら帰り道を急ぐ。

 コンビニでビールとツマミでも買って部屋で一杯やるかなぁ……

 

 なんとなく下腹部を熱を感じる。

 

 腹を立てると私はいつもこうなる。

 

 アドレナリンが出て、交感神経を興奮させてるんだろうなぁとは理解してる。

 発情しちゃうんだろ。

 

 だから、峰さんへの怒りで自分が興奮状態になってる自覚はある。

 自覚はあっても本能にはなかなか逆らえない。

 

 疼いちゃう。

 

 下腹部をモンモンとさせながらの帰り道、黄色い趣味の悪い看板が目に入った。

 

 

 

【 アダルトショップ佐藤 】- 開店記念セール中 -

 

 

 

 あー、先日からやってる店だったかな。

 

 なんとなく看板から目が離せない。発情中ですからね。

 

 ん、ちょっと寄ってみるかな。

 

 

「お店は地下なのね」

 

 

 階段をとんとんと降りていくと突き当りに扉があって看板が張り付けられていた。

 

 

【 開店セール中 全商品店内表示価格から10%引き 】

 

 

「ふーん、ここね」

 

 

 扉を開けて店内に入ると、蛍光色のローターとかディルドとかやたら目に刺さる色の小物が棚に陳列されている。

 

 店内に客は5人か。

 客が多いか少ないか分かんないけど、こんなのでやっていけるのかな。

 私の知ったこっちゃないけど。

 

 男性客4人に女性客は1人か……いや私を入れて2人か。

 

 ピンクローター、バイブ、ディルド、マッサージ機、男性用オナホ、ローション、コンドーム、etcetc。

 

 ふーん。

 

 ディルドとバイブが陳列された棚の前で商品を手に取って眺めてみる。

 

 Gスポ直撃&クリトリス吸引。

 25種類の振動。

 

 んんんん、煽り文句読んでたらムラムラしてきた。 

 

 紫色の直径4㎝くらいの卵みたいなGスポ専用バイブとか……あ、膣穴からちょろっと愛液漏れてショーツ濡れちゃった。

 

 クリトリスもきゅーっと血液が集まってくる感じがして肉の粒が割れ目から勃ち上がって下着の生地と擦れて背筋がぞわぞわしてきた。

 

「ん♥」

 

 私のクリは開発しすぎて敏感だからなぁ。内腿に力を入れてきゅっとクリを両側から挟み込む。

 クリトリスが更に充血して熱を帯びてくる。

 見た目は立っているだけなのに、クリを股の筋肉だけで愛撫できるから、会社の仕事中とかでも重宝する。

 そのまま足を交差させて店内を移動する振りをする。

 

 きゅむ。

 

 それでクリトリスを大陰唇の肉で挟んで太ももを利用して押しつぶす。

 

「んぅ♥」

 

 少し吐息が漏れた。

 気持ちいい。

 

 相当溜まってるな、私……

 

 どうしよっかな? もうかなりスイッチ入っちゃった。 

 

 明日も仕事あるし、今日はもう遅い時間だし今夜やるにしても軽くしかできないかなぁ。

 もしくは太いのでこうガツンとやって入れたまま寝ちゃうかな。

 そういうの一回やってみたかったし。

 

 店内に陳列された蛍光色なアダルトグッズ見てると下腹部が時々きゅんと締まる。

 乳首も勃ちあがって、ブラのカップの内側のメッシュに擦れ始めた。

 

 だんだん我慢できなくなってきた。

 

 下腹部の熱に促されて商品を二つ抱えてレジに向かう。

 

 レジの店員さんは20歳前後の大学生風で結構がっちりした体格のイケメンだった。

 バイトかな。

 気にせず、レジにグッズを2個並べる。

 若い男子にアダルトグッズ買う所見られて恥ずかしがるほど初心じゃないし、はっはぁ。

 

 でもイケメンがこんなところで店員とかもったいない。

 女性客の多いカフェとかでウェイターやってもらった方が喜ぶ女性多いだろうに。

 

 レジでそのイケメン店員に会員登録を勧められた。

 会員に登録すると、割引券を兼ねたセール案内葉書が送られてくるのと、販売価格から常時5%引きになるとの説明を受ける。

 

 なら開店セールと合わせて15%引きか。

 この手の店に個人情報残すのはリスクあるけど、こちとら男っ気無しの20代後半にさしかかった社畜様だ。

 はっはっは、なんならイケメン店員さんウチに押しかけてくる? 

 

 っと内心だけ強気な私。

 そんなこと言える度胸があったらとっくに彼氏できてる。

 

 ……会員登録しました、はい。

 

 会員カードを渡されるときに店員さんの左手の指が私の手に触れた。

 思わずぴくっと反応すると店員さんもなんか焦って「すいません」とか連呼してる。

 

 すごい童貞臭いイケメンだな。

 お姉さんが食べちゃいたい。

 

 買ったグッズは紙袋に入れられてさらにレジ袋に入れられた。

 まあ中身見えたら困るものね。

 

 

「ありがとうございましたぁ」

 

 

 と言われつつ、店を出た。

 

 徒歩でさらに15分ほど歩いて自宅の賃貸マンションの扉を開ける。

 

 途中で寄ったコンビニで買ってきたビールとツマミを部屋の中央のローテーブルに置いて服を脱いでクローゼットに掛ける。

 

 いつものように下着だけになる。

 

 はー解放された。

 

 洗面所で適当にクレンジングクリームで化粧を落としてから、髪のゴムも外してループポニーを解く。

 

 そんでコンパクトソファにごろんと横になった。

 

 明日も早いし、もう寝ちゃおっかな……

 シャワーも明日の朝でいいかも。

 

 部屋に帰るといつもの「なんにもしたくなくなる症候群」が襲ってきた。

 仕事で燃え尽きてると部屋では動きたくなくなるのだ。

 

 でもせっかく買ったしなぁ。

 生まれて初めてディルド買ったわけで。

 今日使わないとそのまま押し入れ行きかも。

 

 ……起きよ。

 際限なく怠惰になっていくのもそれはそれで怖い。

 性欲くらい発散させとこうよ、自分。

 

 袋からディルドを取り出して洗面所でお湯と石鹸で丁寧に洗う。

 

「ん♥」

 

 動画では見慣れたチンコだけど、3Dの造形物を触ってると、なんか腰にクルものがある。

 実物は見たことないけどさ。

 膜は自分で破っちゃったし。

 

 彼氏にこう……後ろから無理やり襲われてさぁ。

 だめだって言ってるのに、壁に押し付けられちゃって。

 

 両手を壁について、足を開いてお尻を突きだして「だめだからね?」と口だけ抵抗する私の蜜を垂らしてるあそこに。

 

 あ、いつものチンコ壁ドン! 妄想でなんか気分乗ってきた。

 ディルド洗ってたらクリトリスがフル勃起しちゃうとかやっぱり溜まってるなぁ。

 しかしなんか妙に今日はクリが敏感で気持ちいいな? 

 

 

 ソファに座って、テレビで適当なニュースを流し見る。

 

 カシュ! 

 

 ラガー350ml缶をグイっと呷って豚キムチ炒めを一口。

 はー、美味いわぁ。

 

 一本空けた頃に心地のよい軽い酩酊感。

 明日も早いからほどほどにしておかないと。

 それにもう一本飲むと多分何もしないで寝てしまう。

 

「ん♥」

 

 ブラを外す。

 

 乳首はもう期待で持ち上がって固くシコり尖ってる。

 クリトリスの方も甘勃起して皮から顔を覗かせてショーツの生地を押し上げて微かな心地よさが伝わってくる。

 

 ほんとお手軽だなぁ、私の体。

 

 見る目のない男性諸君。

 ここにイキ癖が付くまで自己開発済みのチョロイ処女の体がありますよ~

 まあちょいと胸は薄いけどさ。

 でも感度は超抜群だし、それでカバーできてるはず。

 

 いつものようにソファに寝転んで大股開きでクリを天井に突き出すようなポーズを取る。

 そしてソファの裏から愛用の電マ取り出して、弱設定でショーツの上からクリトリスの上の方に当てる。

 

「あ♥」

 

 恥丘を通して腰全体に心地よい震動が送られて、クリトリスの根元に痺れるような快感が生まれる。

 そのまま1分くらい当ててると甘勃起のクリトリスがぐっと持ち上がり、股間の内部でクリの根っこが膨らんで心地よい充実感に満たされる。

 クリトリスが充血するだけで幸せになるんだよなぁ。

 この瞬間が本当に好き。

 

 興奮で大陰唇がぷっくりと膨らんできてほとんど無毛に近い私の割れ目が左右に開き始めた。

 きゅむきゅむっと2回か3回軽く膣穴の入り口が収縮し奥から愛液が搾り出されショーツが濡れ始める。

 股間で勝手に起こる反応すべてが気持ちいい。

 

「はー♥はー♥」

 

 電マの位置を下にずらして、クリトリスと尿道口の間に当てる。

 ここに電マを当ててるとクリとクリの根っこ全部が震動で甘く揺さぶられて、段々頭が白くなってくる。

 

 勝手に電マに向けて腰が突き上がる。

 もっと強い刺激を求めて卑猥に腰がうねる。

 

「ん、ふぅ♥」

 

 大股開きの足が勝手に閉じて電マを股に挟んでピンっと足を

 

 あ、だめだめ。ストップストップ。

 

「はぁー♥」

 

 軽く絶頂(イキ)かけた。

 大股開きのまま耐えてると、もう一段上に行けるんだけど、股に挟んじゃうとそこで絶頂(イッ)て終わりになってしまう。

 

 まだディルド使ってないしせっかくなんだから使わないと。

 

 寝ころんだまま腰を上げてショーツを脱ぐ。

 裸族のできあがりだ。

 

 濡れたショーツは明日の朝シャワーの時に軽く洗おう。

 

 

 絶頂(イキ)かけてるのを冷ましてしまうのはもったいないから電マを弱設定のまま膣穴に当てて股に挟む。

 こうするとピンポイントでクリに当たらないけど、腰全体にジワジワっと心地よさが広がる。

 このままでも10分もすればパーンと気持ちよく絶頂(クリイキ)できるけど、今日はガツンと絶頂(ナカイキ)するつもりだし。

 

 手を伸ばしてテーブルの上のディルドを掴む。

 

 とりあえず舐めて濡らすか。

 膣穴から愛液だだ洩れしてるから必要ないかもだけど。

 

 誰イメージするかなぁ。ディルドだけでもいいけど、だれかイメージするともっと気持ちよくなるだろうし。

 

 ……あのイケメン店員君でいいか。

 目を瞑ってイメージする。

 よし。

 

 イケメン店員君のチンコを両手で捧げ持ち、大きく膨らんだ亀頭をペロリと舐め上げた。

 

「ん♥」

 

 ぞくぞくする。

 腰に鋭く突き抜けるような快感が走った。

 偽物だけどチンコ良いわぁ。まあ本物は触ったことないんだけど。

 

 今度は雁の部分をねっとりと舌を横に這わせてそのまま裏筋まで舌全体で舐め上げる。

 

「んくぅ♥」

 

 なんか堪らない。腰から背骨を通って、もっともっとと焦燥めいた思いが突き上げてくる。

 

 なにこれ? 

 

 辛抱堪らなくなりディルドを一気に半分ほど咥え込み、舌をくるくると回して亀頭全体を嘗め回して、ちゅっちゅと吸い上げた。

 

「くぅ♥」

 

 腰がぶるぶると震えた。

 大陰唇が勝手に横に開いて膣口が露出しクリと同じ周期でリズミカルに痙攣する。

 絶頂(クリイキ)よりも鋭いけど、後を引かない短い破裂するような快感が脳の奥の方で爆発した。

 

 ディルド舐めただけで絶頂()っちゃった。

 

 腰が掬い上げるように勝手に前後運動する。

 乳首も固くしこり立ったままプルプルと乳房全体が震える。

 

「あーっ♥」

 

 クリに電マ当てたまま絶頂()っちゃった。

 

「はー♥はー♥はー♥はー♥」

 

 凄い。

 なにこれ? 

 

 絶頂(クリイキ)二連続とかこんなのあり得るの? 

 あれ? もしかして深絶頂(イキ)だったの? 

 

 膣肉が痙攣してきゅむっきゅむっと膣内に何もないのに肉襞同士を搾り上げている。

 

 気持ちいい。

 今ディルドを膣穴に挿れたらきっと気持ちいい。

 すごく気持ちよくなる。

 

 まだ、頭の後ろがパチパチしてる。

 

 ディルド舐めるだけで深絶頂(イキ)するほど溜まってたんだから、挿れたらきっともっと凄い。

 

 腰が痙攣してても電マをクリに当てっぱなしにしてたら、また膣穴の奥に熱が籠り始めた。

 きゅんと疼き始めて次の絶頂を欲しがり始めた。

 

 うそっ! 

 

 絶頂()ったのにくすぐったくならないで、すぐまた絶頂(イキ)かけるとかこんなの初めてだよ。

 腰の奥の方とクリが疼いて疼いて堪らなくなり衝動に突き動かされるようにディルドにしゃぶりついた。

 

「んっ♥んっ♥んっ♥」

 

 ディルドを持った両手を前後に動かして、唇を一杯締めつけてフェラチオの真似事をする。

 なぜかクリトリスが擦り上げられているような感じがして、しかも同時に電マの震動でクリが押しつぶされる。

 膣の奥が快感で押し潰される。

 子宮が震える。

 乳首がシコリ立つ。

 

「あっ♥あっ♥あっ♥」

 

 また絶頂()く! 

 絶頂()く! 

 絶頂()くぅぅぅ!! 

 

 今まで経験したことのない、脊髄を突き抜けてドンっと爆発するような快感が脳の考える場所を吹き飛ばした。

 

「はぁー♥はぁー♥」

 

 すごぉ、いぃ。

 超ぉ気持ちぃいぃよぉ、なにぃ……これぇ。

 

 パチパチと頭の中が弾けてる状態で仰け反った時に口から零れ落ちたディルドを探す。

 

 あったぁ、えへへぇ。

 

 あむっ。

 

 頭がぶっ飛ぶような刺激がもう一度欲しくなりディルドにまたしゃぶりついた。

 

 両足がぴくり、ぴくりと痙攣してる。

 クリトリスが股間でぴくぴくと痙攣して膣穴も収縮繰り返して頭がバカになる刺激を送りこみ続けてる。

 

 プシップシッ

 

 あ、潮噴いちゃったぁ。

 潮噴くの気持ちいぃよぉ、もっとぉ噴きたいぃ。

 

 勝手にカクカクカクと前後に腰が震えてる。

 股間全体が痙攣しながらさらに膣穴が外に飛び出すくらい盛り上がり肉襞の横縞が痙攣して外気に触れる。

 

 きゅむきゅむきゅむとリズミカルに非常に速いテンポで膣穴の入り口が収縮を繰り返す。

 本来は堅くて長いものを収めて徹底的に搾り上げるための肉穴なのに、空っぽのまま激しく絶頂()ってしまったために終わりどころが来ない。

 

 ずっと絶頂()きっぱなしだ。

 

 腹筋全体が下腹部から鳩尾まで大きく揺れ動いている。

 膣と子宮そしてクリトリスを包む平滑筋が性感を感じる全ての器官を彼女の意志を無視して捏ね上げ続けて高みから自力で全く降りられなくなっているのだ。

 蜜が奥から溢れるように零れてソファに染み込み始めた。

 

 このままでは体力が尽きるまで何時間も絶頂()きっぱなしになりかねない。

 

 腕もほとんど動かせなくなり、れろぉっとディルドを無意識に舐め上げたところで意識が飛んでなにも分からなくなった。

 

 

 

 

 

 ピピピピッピピピピッピピピピッ

 

 ……目覚ましの音だ。

 起きなきゃ。

 

 ソファの上で全裸大股開きという嫁入り前の娘にあるまじき寝相で寝てたようだ。

 口にはディルドが刺さってた。というかしゃぶりついてた。一晩中チンコ飴よろしく舐めしゃぶってたのか。

 なにこれ、私って淫獣? 

 

 ディルドをテーブルに置いて鳴り続けていた目覚ましを止めた。

 

 6時か。

 

 7回目くらいまでは覚えてるんだけどなぁ

 その後は記憶が飛んでる。

 

 

 ……はー気持ちよかったぁ。

 ディルド咥えてしゃぶるだけで絶頂(イキ)まくるとかどんだけ欲求不満だったのか。

 

 睡眠時間は短かったけど、なんかすごい爽やかな目覚め。

 気分爽快ってやつ。

 欲求不満が解消されちゃったかー。

 

 ……絶頂(イキ)まくったからなぁ

 あーなんか幸せ。

 

 シャワー浴びよっと。

 

 股間でガビガビに乾いてた愛液の残骸を流しながらすっきりした頭で色々考えた。

 昨日峰さんに対して怒っていた感情は完全に消えてしまっている。

 

 報告書出した次の日くらいに峰さんに打診すりゃ良かったんだよなぁ。

 なんか直す場所ありませんかって。

 

 上司を時間が無くてもなんでもできるスーパーマンだと考えるからおかしな話になるんだよなぁ。

 上司だろうと時間が限られてるんだからできないことはあるわな。

 中堅かぁ。

 私ももうその立ち位置だからなぁ。

 

 

 んー。

 よし。

 ショーツも洗おう。

 

 

 

 

 今週末二日かけてもう一回やろ……ふへ♥

 昨夜絶頂()きまくったのを思いだし口元がだらしなく緩んでしまう。

 

 何も弄ってないのに期待で乳首とクリトリスが同時にシコり立ち、股から蜜が垂れ始めた。

 

 

 




────────────────────
 会員番号 019
 氏名   中野 美月(※4)
 年齢   27
 住所   ■■県■■市■■町2-15
      ■■マンション■■号
 電話番号 080-▲▲▲▲-▲▲▲▲
 購入商品 オルカピンク
      サティスフライヤーProロップ
────────────────────

今回活躍したのはオルカピンクです。


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第6話【会員番号020】桶川真季(30歳)主婦♥

 ……夫のペニスが中折れしてしまった。

 

 正常位で突き入れていたペニスはわずか3度目の抽送で硬さを失ってしまい、大陰唇と私の内腿に愛液を擦り付けお尻の方に力なく垂れてしまった。

 

 私から体を離して夫が申し訳なさそうに謝る。

 

「…………すまない」

 

 謝るということはもうこれで終わろうという意思表示でもある。

 

 私はベッドから体を起こし、夫のペニスを右手で包み込むようにやわやわと擦り小指で雁の部分を何度か往復させる。

 左手も玉袋に伸ばし、下から持ち上げる様にしてワイングラスのように転がしてみた。

 

 ……ペニスに硬さが戻る気配がない。

 

 夫の顔を見ると目を逸らされた。

 

 諦めきれないので左手を玉袋から離して主人のアナルに中指を突き入れようとしたら逃げられた。

 

「待て待て待て、真季、待ってくれないか?」

 

 夫がベッドから飛び出して部屋の入口の方にまで逃げている。

 

「そこまでしなきゃだめかな?」

 

 夫の目が真摯に訴えてきてる。

 これ以上セックスを強請ると、夫が子供の部屋にまで逃げてしまうかもしれない。

 

「たまにはパパと一緒に寝ようか?」

 

 と子供たちの部屋に逃げられ、朝まで夫婦の寝室に帰ってこなかった。

 ……前に一回やられた。

 

「仕方ない、ですね……」

 

 夜の営みは残念ながらここまでのようだ。

 諦めて寝る。

 

 私が壁の方を向いて目を閉じていると夫がベッドに戻ってきた。

 

「次はちゃんとできると思う。今日は許してくれ」

 

 膣穴を硬いペニスで抉られて心地よさに気を失うように眠ったのはもう何年前だろうか。

 下腹部の疼きを宥め欲求不満のまま、私は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 目覚ましで起きて、簡単に身づくろいをした後、子供たちの朝食の準備をする。

 夫も同じタイミングで起きてきて、食パンをトースターにセットしインスタントコーヒーを自分で入れている。

 

 昔は夫の朝食とお弁当も作っていたが、子供がそれぞれ小学校と幼稚園に通うようになり、時間が合わなくなってしまった。

 もっと早く起きればいいんだけど、そうすると夫も目が覚めてしまうので今の状態に落ち着いた。

 

 夫が朝のテレビニュースを見ながら、これはこうだ、あれはこうすべきかなぁと私に向かって喋りつづける。

 上から目線で世の中を断じているのではなく、これについては自分はこう思うし考えるよ、という自分の為人(ひととなり)を歳の離れた妻である私に毎日伝える儀式の様なものだ。

 

 夫婦のスレ違いを無くそうという主人なりの気遣いとも言える。

 だから私も「ふーん」「そう」とか曖昧な返事ではなく、私がどう考えるかキッチンで料理しながらきちんと答えている。

 

 ちょっと面倒くさいと思わないわけではないけど、もう結婚して9年。上の子供が産まれて7年になる。

 この調子で夫婦で歳を重ねていけるのは悪くないと思っている。

 

 主人をとても愛しているから。

 

 

 

 

 不満なのは夜の営みだけ。

 昨日の夜のことについては夫は口にしなかった。

 

 

 

 通勤時間が長いため、夫は7時前には家を出て会社に向かうので、ネクタイを締めてあげた後玄関で送り出した。

 いってらっしゃいのキスは新婚時代から欠かしたことはない。

 

 未だにキスに慣れず少し照れながらドアを開けて出ていく夫の姿は昔から変わらない、とは言えない。

 

 正直太ったわね……。

 愛が揺らぐほどではないけど。

 

 

 

「りく、かえで。そろそろ起きなさい」

 

 上の子(陸)と下の子(楓)を起こして着替えさせ、朝食を食べさせる。

 陸は小学校2年生で楓は幼稚園の年長組だ。

 

 うちの区の小学校は去年までは集団登校をやっていたけど扱いの難しい子供が何人かいてトラブルが続いてしまい、今年から個別登校に切り替わってしまった。

 だけど子供の安全を守る見守り隊はそのまま残っているので蛍光色の緑色をしたベストを着て、横断歩道で旗を振るため陸と一緒に家を出る。

 

 楓を家に一人にする時間が正直怖いけど、あと1年の我慢。

 

 見守り隊のお役目が終わったら家に帰り、今度は楓を連れて幼稚園に向かう。

 

 

 

 楓を幼稚園まで届けた後、少し遠回りになるが駅前を通って帰ることにした。

 散歩と言えるかどうか分からないけれども、最寄りのスーパーと小学校や幼稚園だけの狭い生活圏で閉じたくないと、少し思う。

 

 下の子が小学校に上がれば、昼間パートで働こうかと夫と話してはいる。

 夫の稼ぎは世間一般よりはるかに良く生活が苦しいわけでもないけど、子供ができて会社を辞めた時に社会から一歩遠のいた、隔離されたような感覚はあった。

 実際には今も子供を通じて社会と繋がってはいる。働いている時の社会と、子育てでは繋がっている社会が違うだけだと理解はしている。どちらも大切なことであることも。

 

 でも何か消化不良のような気分がまとわりつく。

 

 駅前を通ることで主婦の生活の何が変わるというわけではないけど……。

 

 ほんの少し。

 そう、ほんの少し違う未来があるかもしれない。

 

 線路沿いの道を駅に向かって歩く。

 

 黄色い看板が見えた。

 原色の派手派手しい趣味の悪い看板だ。

 

 そこには

 

【 アダルトショップ佐藤 】 - 開店記念セール中 -

 

 と書かれていた。

 こんな店ができたのか。

 

 ……大人のおもちゃ。

 

 私はオナニーの経験はほとんどない。

 さすがに自分には関係のないお店だ。

 

 看板を通り過ぎる。

 

 営業時間が見えた。

 今は営業時間外で締まっているようだ。

 

 昨夜から、そして今朝もじりじりと熱いものに炙られている下腹部が、何かを訴える様にとろりと溶けて温度が少し上がったような気がした。

 

 

 帰宅して掃除と洗濯を済ませる。

 それでも昨夜からの下腹部の熱が引かない。

 

 昨日はあまり眠れなかった。

 眠気を感じた私は普段はあまりしない昼寝をしてしまった。

 

 

 

「ママ、ただいま」

 

 陸が小学校から帰ってきた。

 時計を見ると15時になっていた。

 

 あら、いけない。

 寝過ごしてしまったようだ。

 

 楓を幼稚園まで迎えに行かないと。

 陸にお留守番をお願いしてすぐに楓を幼稚園に迎えに行った。

 

 昼寝をしてしまったため、夕飯の買い出しができていない。

 なので陸と楓を家に残して買い出しにスーパーに来ている。

 いつものスーパーではなく、たまに利用している駅の側にあるスーパーだ。

 

 理由はない。

 ただの気分転換。

 

 それほど時間はかからず夕飯用の食材を買い揃えられたので支払いを済ませスーパーを出た。

 左手の方に午前中に横を通った黄色い看板が見えた。

 

 ……偶然にもちょうど開店の時間になったようた。

 

 私は下腹部の熱に誘われるようにスーパーのレジ袋を提げたままアダルトショップ佐藤の店舗に足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 ……見たことのないピンクや赤や紫色をしたグッズが陳列されている。

 自分の膣穴(なか)に挿れるものだと直感的に分かるものもあればよく分からないものもある。

 

 こんな時は店員さんに聞くのが一番だ。

 私は素人なのだ。

 プロに聞いた方が間違いない。

 幸い店舗内にいる客は私一人だ。邪魔にはならないだろう。

 

 

 

 

「はあ……、なる……ほど。事情はよく分かりましたが」

 

 相談した内容に若いイケメンの店員さんは戸惑っているようだ。

 もしかしてこういうお店では店員さんに相談しないものなのだろうか? 

 だけど何から何まで全部事情を話してしまった以上今更引けない。

 

「その……整理しますと……旦那さんの勃起力を改善したい。夫婦の営みの回数を増やしたい、と。それと何年も前に経験した深い性的満足感をもう一度得たい、と」

 

「概ねその通りです」

 

「バイアグラなんかは医者から止められているんですよね?」

 

「主人の血圧の問題で使わない方が良いだろうと」

 

「えーっと、勃起補助のためのペニスに巻き付けるサポーターも一応うちで取り扱ってますが、それを奥さんから提案されると旦那さん傷つくかもですし、まだ40代半ばなら勃起不全はストレスが原因かなぁ……いや待てよ」

 

 店員さんは言葉を区切った。

 

「旦那さん、運動不足で結構太ってません? 太腿って第二の心臓って言われてて、下半身の血液循環に大きな影響があるんです。だから歩かなくてメタボってる人は性機能も低下することが多いみたいなんですよ」

 

「え、そうなんですか?」

 

 確かに夫に肩書がついてデスクワークが多くなり飲み会が増えたのと夜が弱くなった時期は重なる。

 

「いろいろ試す前に散歩に連れ出しては? それが一番な気がしますね」

 

「……そうですね」

 

「それと奥さん側の問題として子供がお二人もおられるのでしたら、あそこの締まりが悪くなっているのも原因かもしれません。失礼な話で申し訳ないですけど」

 

「締りが、ですか?」

 

「ええ、旦那さんとよく話されているようですけど、愛していても言えないことってありますよね?」

 

 店員さんがレジを離れてグッズを何個か持って戻ってきた。

 

「これなんかどうですかね? 膣トレ用で経産婦によく売れていますよ。骨盤底筋が鍛えられるので基本的な姿勢がよくなりますし、インナーマッスル鍛えるのってデメリットはないです」

 

 渡された膣トレ用器具を思わず胡散臭げな眼で見てしまう。

 

「こんな丸い卵が繋がったようなものを膣内(なか)に入れるんですか?」

 

「ええ、挿入してからぎゅーっと膣とかお尻の穴とかを上に吊り上げるようなイメージで5秒くらい締め付けた後、緩めるのを一日100セットを目標にやってみてください」

 

「……結構大変そうですよね」

 

「ええ、まあトレーニングですから。締まりが良くなれば感度も上がりますよ。旦那さんのペニスをぎゅーって締め上げればその分気持ちよくなりますし、お客様の願う気持ちの良いセックスもその先にきっとあると思います」

 

 膣トレ器具を縦にしたり横にしたりして見てみる。こんなものを入れて締め付けるトレーニングをするのか。

 

「あと、これですかね」

 

 店員さんが差し出してきたのは、ペニスの形をしたおもちゃと、それより若干細いけど所々ごつく盛り上がった部分が連なった棒状のものだ。

 

「普通のディルドとアナル用のディルドです。締付ける力が上がったのを自分で実感するためにもおひとつどうですか?」

 

 どうやらここからは商売らしい。でも真っすぐで分かり易くて良い。

 

「旦那さんも全盛期はさすがに過ぎているでしょうし、夫婦どちらの立場であってもご自分の性欲を全て旦那さん、もしくは妻にぶつけるのは少し負担が大きいと思うんですよ。全てをぶつけなくて自分で処理するのも相手に対する愛情であると、私は思いますね」

 

 

 結局勧められたものを全て買ってお店を出た。

 お金の出どころは会社員時代に稼いだ自分の財布だ。

 夫が稼いできたお金は共有財産であるとしても、これをそこから支払うのは何か違うと思ってあらかじめ財布に入れておいたのだ。

 

 支払いが済んで会員証を渡される時に店員さんが左手を出されたので握手した。

 

「頑張ってくださいね」

 

「ええ、相談に乗って頂きありがとうございました」

 

 身近な人には誰にも相談できなかったことだったのに今はすごく心が軽くなった。

 お返しをした方が良いような気がしたが

 

「いやいや、お買いになったものを一杯使って頂けるだけで大丈夫です。むしろそれをすごく期待してます」

 

 最後の方の言葉がよく分からなかったが、さっそく今夜から頑張ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ── 2か月後 ──

 

 

 

 

「真季と一緒に始めたこの夜の散歩ももう結構経つな」

 

「私、この時間がすごく好きよ♥」

 

 夫も頷いた。

 

「二人で歩くと、今まで見ていなかったところを見るようになるなぁ。長く住んでいるこの町を意外と知らなかったんだなと思うよ」

 

「そうね。家の中での会話とまた違うし♥」

 

「一杯話していたつもりだったが偏っていたな。すまんな。この夜のデートを始めるまで偏っていることにすら気づかなかったよ」

 

「陸がデートに行ってらっしゃいって送り出してくれたのがそんなに恥ずかしかった? ♥」

 

「少しね」

 

「照れてる貴方も好きよ♥」

 

 

 

 いつものデートコースを回り終えて帰宅し、夫と一緒にお風呂に入って汗を流した。

 夫の腹回りは二ヶ月前とは大違いですっきり凹み、まるで出会った当初の彼のようだった。

 

 夫婦でベッドに横になる。

 最近は手をつないで寝ることが多くなった。

 

 

「おやすみ」

 

「おやすみなさい」

 

 夫が優しい目で私を見てそして眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ、入れっぱなしだった。

 散歩の間、締め付けて緩めてをずっと繰り返してたのについうっかり。

 夫が寝入ったのを確認してから膣トレ用器具をこっそり引き抜いた。

 

「ほぅぅ♥」

 

 ゆっくりと引き抜くだけで軽く絶頂()った。

 丸い卵状のものが膣穴から愛液を滴らせつつ引き出されると擦り上げられた肉襞が歓喜に打ち震える。

 

 股間が軽く痙攣し、肉芽が鞘から顔を出した。

 引き抜く際にぽっかりと開いた膣穴をきゅっと締めると搾り出されるように膣穴から少し愛液が零れ落ちた。

 

「ぅん♥」

 

 あの店員さんの言う通り、膣トレですごく深く絶頂()けるようになった。

 

 不思議なことに膣トレ器具を膣内に入れたり抜いたりすると、今まで感じたことのないような甘く痺れるような感覚が後を引くのだ。

 クリトリスを甘く擦られる感覚に似ているけどどこか違う。

 もっと鋭く強くて腰を突き上げたくなるほど気持ち良くて堪らない。

 

 にこやかに微笑みながら夫と並んで歩く夜の散歩。

 

 その間に10回以上絶頂()き続けていたのに夫は気づいていないようだった。

 

 膣トレ器具から送り込まれる痺れるような甘い刺激で何度も絶頂を味わったけど、それでもやはり愛する夫のペニスで絶頂()きたいと思う。

 

 夜の散歩の最中に膣内を埋める卵型の硬いものを締め付けると器具が上下にうねり動き、肉襞が擦れあってGスポットと子宮口がグリグリと刺激された。

 膣トレを始めた当初と違い、肉襞がねっとりと膣トレ器具に強く絡みつき、その分強い刺激が腰の中心から脊髄を走り抜け後頭部で弾け思考を多幸感で白く染める。

 

 股間が波打つように痙攣してクリトリスが尖り立ち下着と擦れ軽い絶頂を何度も繰り返した。

 肉穴とクリトリスから甘い波が全身に広がりこんなに幸せになっていいのかと思いつつ、深絶頂(イキ)をしないように上手く快感を逃がしながら何気ない風を装って夫と並んで歩いた至福の散歩の時間。

 

 

 今、散歩中の心地よさを思い出して乳首とクリトリスが再び固くシコリ立った。

 

 寝息を立てている愛しい夫のペニスを寝巻の上からゆっくりと撫でる。

 2か月で10kgも痩せた夫は見違えるようだ。

 毎日夫が寝た後でペニスを撫で摩っているけどそろそろ期待できそう。

 夫とは2か月してないけど、次する時は膣トレの成果を見せて絶対に驚かせてあげるわ。

 

 

 

 ピピッピピッピピッピピッピピッ

 

 目覚ましだ。

 起きなきゃ。

 

 ベッドから上半身を起こすと、待ちに待っていたものが見えた。

 夫の股間の掛布団が盛り上がっていたのだ。

 

 朝勃ち。

 

 

 5年ぶり? 

 いや7年ぶり!? 

 

 このチャンスを逃すようでは主婦失格。

 

 寝ている夫を起こさないように布団を剥いで、ペニスを露出させた。

 私も寝間着と下着を脱いで全裸になる。

 子供を産んでも奇跡的に形の崩れなかったCカップの美乳の上で乳首が天井を向いて尖っている

 夫のペニスはお腹の方にまで反り返っている。

 

 股間に覆いかぶさって玉袋から裏筋を通って、雁まで舐めた後亀頭に吸い付いた。

 久しぶりに味わうこの舌を押し返す弾力に自然と笑みが崩れる。

 

 たっぷりと唾液を絡めた後、夫に馬乗りになり騎乗位で夫のペニスを迎え入れた。

 

「はぅ♥」

 

 夫のペニスがこの2ヶ月鍛えあげたキツキツの肉穴の入り口を通り抜け、肉襞を押し広げ子宮口の手前まで到達した。 

 この充実感。夫のペニスは大きい方ではないが大きさは問題ではない。

 

 夫の両脇についた膝の位置を外側にずらして、自分の腰を夫の腰に更に密着させる。

 夫のペニスが私の肉穴にもっと深くねじ込まれて子宮口が亀頭で押し上げられた。

 

 心地よさに腰が震え始めた。そして奥から愛液が湧き出して夫のペニスに絡みつくのを感じる。

 

「アナタ、おはよう」

 

 夫が目を覚ました。

 目覚めに合わせて膣穴を入り口から子宮口の先まで一気に搾り上げた。

 

「むぉっ!」

 

 肉襞がペニスに絡まり、腰を動かさずに上下に搾り上げる。

 ペニスの根元と真ん中を意識して何度も締付けを繰り返した。

 

 夫が頭を少し仰け反らした。 

 

 気持ちいいのね?

 夫のペニスを擦り上げる肉襞が私にも心地よさを齎してくれる。

 

 夫のペニスに吸い付きたい。子宮で吸い付きたい。

 あの店で買ったディルドで何度も何度も練習したので今がその成果を見せる時だ。

 

 お腹にくっと力を入れて凹ますと横隔膜に引っ張られた内臓が上に若干持ち上げることができる。

 子宮全体が上に引っ張り上げられるけれども肉穴の入り口は夫のペニスにの根元を全力で締め付け、固定されている。

 

 なので子宮口のあたりに負圧が発生するので子宮口が亀頭に吸い付くのだ。

 子宮が揺さぶられて、奥の方が痙攣を始める。

 

 私の意志じゃない。

 

 亀頭は膣穴の奥で子宮口に吸い付かれて痙攣に揺さぶられいるので夫の息が荒くなってきた。

 

 

「ま、真季か。朝から一体……」

 

「ごめんなさい、アナタ。でも10年前はアナタだって、寝ている私に挿入したことがあったわ」

 

「……たしかにそうだが、おぉ!?」

 

 

 リズミカルに膣穴全部を使って根元から亀頭に向かって搾り上げる。

 亀頭が膨らんで夫の腰がカクカクと動いた。

 

「アナタ、気持ちいい?」

 

「ああ、すごく気持ちいいけど、いつのまにこんな……うぉお!?」

 

 腰を動かさず亀頭を膣奥で包んで締め付け、竿の部分を上下に搾り上げる。

 

「絶対満足させるから」

 

 夫の上で腰を上下させる。

 亀頭から根元まで何箇所も肉襞で締め付けたまま鋭く子宮口を亀頭に叩きつけると

 

「もう射精()る、射精()るから!」

 

 夫がたまらず叫んだ。

 

 その瞬間、私は腰を上下に動かすのをやめてグラインドに切り替えた。

 尖り立ったクリトリスを夫の恥骨に擦りつけてグラインドすることで、クリトリスが激しくこね回され刺激を受けて膣全体が勝手にうねり夫のペニスを上下左右に揉み解す。

 私にも夫にも強い刺激だけれど射精に至るには若干足りないはず。

 

 夫のペニスは今朝力を取り戻したけど、何度も射精できるとはさすがに思えない。

 一発の射精はとても貴重なのでできるだけ引き延ばして引き伸ばして悦しまないともったいない。

 腰の中心を夫のペニスが埋める充実感。

 この幸せな時間を可能な限り伸ばすの。

 

「アナタ、出勤をぎりぎりまで伸ばせばあと30分はできると思うわ」

 

 子宮口で鈴口に吸い付き膣奥全体で亀頭を撫でさすりながらあと30分もこの幸せな刺激を悦しめると思うと口がだらしなく溶け崩れた。

 夫のペニスを搾り上げ続ける膣穴から幸福感が溢れ出て涙が出てきた。

 

 上下のピストンとグラインドを組み合わせて、夫の射精を限界まで引き延ばし、射精寸前の亀頭が硬く膨らんだ状態で膣奥を心行くまで杭打ちピストンで夫のペニスを子宮口にねじ込み、2ヶ月ぶりに私は大満足できた。

 

 夫もそう思ってると信じてる。

 

 朝は時間が押しているから30分しか楽しめなかったけれど、これからがすごく楽しみね。

 

 

 

 

 今朝はイロイロあったけど夫をなんとか会社に送り出し、子供たちの送迎も済んだのでいつものように家で洗濯と掃除をする。

 脱衣所で洗濯機を回している間に、この2か月毎日欠かさなかった膣トレーニングを始める。

 

 ローションを付けた膣トレ器具を膣内に挿入し、5秒間ギューッと締付けては緩める。30分かけて50セットやっている間に2回ほど深絶頂(イキ)する。

 深絶頂(イキ)すると膣トレ器具を何度も何度も私の濡れそぼった肉筒が勝手に締め付けて、肉襞がやわやわと擦り上げる。クリトリスと乳首もシコリ立つので左手で乳首を弄りながら右手の人差し指と中指でクリトリスを挟んでクニクニとマッサージする。

 

 深絶頂(イキ)の時にこれをすると頭が真っ白になり愉悦の高原に高く打ち上げられて10分は帰ってこれなくなる。

 

 立って膣トレしていたはずなのにいつのまにか洗濯機の側で横になって思い出したように腰が痙攣し足先まで震えている。

 

「はぁ♥はぁ♥はぁ♥はぁ♥はぁ♥はぁ♥」

 

 絶頂()ったぁ。

 絶頂()ちゃったぁ

 今日も気持ちよく膣トレができた。

 

 最近ようやく慣れてきたけど、深絶頂(イキ)できる切っ掛けとなったこの膣トレ器具から感じるクリトリスを擦りたてるような感覚はもう私の人生から切り離せない。

 膣内を擦りたてながら絶頂(クリイキ)できるのだ。

 まるで魔法だ。

 

 膣トレの次は成果の確認をしなきゃ。

 膣トレ器具を引き抜きディルドを膣に挿入する。

 

 この充実感が溜まらない。

 挿れただけで軽く絶頂()っちゃう。

 

 こちらも膣トレ器具と同じだ。

 膣穴を肉襞を擦りたて抉りながらクリトリスが擦りたてられるのだ。

 いや接触面積が大きいからもっとだ。

 倍以上だ。

 

 挿れるだけで腰が甘く震える。

 股間がひくひくと痙攣する。

 

 蕩けた膣肉が痙攣することでまたディルドを締め付け、また振出しに戻る。

 クリで絶頂し膣内(なか)で絶頂し、それが勝手にひたすらループするのだ。

 

 外絶頂(クリイキ)と中絶頂(イキ)と子宮絶頂(イキ)が重なった時は文字通り天国が見えた。

 昼の10時から午後の3時までひたすら全身が痙攣し続けた。

 

 膣肉が痙攣しつつディルドを全力で搾り上げ続け左右に縦にうねり続け、子宮口がきゅぽきゅぽと亀頭に5時間も吸い付き続けたのだ。

 

 もう一回経験すると返ってこれない気がするのでちょっと怖い。

 でもその時の快感を思い出すと顔が笑みで溶け崩れるのだ。

 

 あれが桃源郷なんだろう。

 

 

 だめだめ。

 思い出すのもダメ。

 

 思い出すだけで思考が溶け崩れて帰ってこれない。

 

 

 そうだ、成果の確認を続けないと。

 

 膣肉がディルドを勝手に搾り上げて亀頭に子宮口が吸い付いている間に、アナルにアナルディルドを挿入する。

 

「くぅ♥♥♥」

 

 アナルに入れるのは流石に抵抗があって先週まで押入れに仕舞ったままで使っていなかったがこのアナルディルドも膣トレ器具やディルドのように魔法のように気持ちがいいなら使わないのはもったいないと思い直した。

 アナルディルドもやっぱり同じだった。

 アナルに入れると、ディルドと同じようにクリトリスをシコリたてる快感に近い、けどもっと鋭く重い多幸感が脳の許容制限を超えてぶち込まれるのだ。

 

「あっ♥あっ♥あっ♥あっ♥あっ♥あっーーーーーーー♥♥♥♥♥♥♥」

 

 前と後ろの二つの穴からくる刺激が腰の神経が集まる仙骨を甘く焼きながら脊髄を駆け抜け後頭部で弾け思考があの魅惑の桃源郷へ強制的に飛ばされてしまう。

 鍛え上げた骨盤底筋が私の意志を無視して勝手にきゅむっきゅむっとリズミカルに締め付け始め、肉襞がこねくり回され、鍛え上げた骨盤底筋が私の脳を悦楽で焼き切るまで許してくれず、やがて溶けて蕩けてしまう。

 

 両足がピンと伸びてぶるぶると震え始めた。

 膣穴とアナルが全力で締まって肉襞が搾り上げられる。

 クリトリスが出ては引っ込んでを繰り返し始めた。

 

 絶頂()った?

 いえ、絶頂()っちゃう!?

 

 アレがまた来る!?

 

 私という女の股間に開いている気持ちがよくなるためだけに存在するような二つの肉穴が意思を持ったように蠕動し、ひくついて硬い二本のペニスを模したものを徹底的に何度も何度も搾り上げていく中、脱力して床の上で転ってしまう。

 クリトリスと乳首が床で押しつぶされる甘い衝撃で自我が蕩ける中、クリトリスと乳首のように脳が幸福感に押しつぶされ私は意識を失った。

 

 

 ピーピーピー

 

 ……洗濯が終わったようだ。

 

 洗濯機が終わった時のピーピー音で私は意識を取り戻した。

 30分くらい絶頂()き続けてたようだ。

 

 意識は帰ってこれたけど、だけど体は帰ってこれてない。

 股の間では肉穴に挿れられたディルドとアナルディルドがひたすら搾られ続けている。

 

 つまり私の股間の肉穴二つが協力してひたすら私をヨがらせようとしているのだ。

 そんなことはあり得ないのに私の主観ではクリトリスが3個に増えて一つはトロトロの肉襞で揉みほぐされ、根元から先まで搾り取られ、もう一つのクリトリスはひたすら根元が甘く締め付けられ続けている。

 

 残りひとつ、これはきっと本物の私のもの。

 床板で私の体重で押しつぶされて私の脳を痺れさせている。

 止められない体の痙攣がそのままクリトリスに伝わり、床板で挟まれた私のクリトリスが甘く転がされる。

 

 こんなの酷い♥

 

 意識が半覚醒状態で絶頂()続けるのならともかく、しっかりした意識で何時間もこんな風に絶頂()き続けるのなんて幸せすぎて耐えられないかもしれない。

 

 膣穴の中でディルドが肉襞で上から下へ下から上へ何度も締め付けられながら擦り上げられ、ディルドがねっとりと肉襞で擦られるたびになぜかクリトリスが擦り上げられている感覚が脳にねじ込まれる。

 アナルに挿入されているアナルディルドもアナルが根元をぎゅっぎゅと力いっぱい締め付けるたびにクリトリスの根元が甘く痺れる様に締め付けられる。

 私のとろとろの膣穴と溶け崩れそうなアナルとクリトリスがまるで何個もあるように、多幸感でデコレーションされた死ぬほどの悦びが脳を焼き焦がしながら送り込まれてくる。

 

 

 死ぬ♥

 死んじゃうかも♥♥

 

 でもこんなに、……こんなに幸せなら死んでもいいかも。

 

 絶対普通じゃない♥

 

 脳がぐずぐずに溶けそうな幸せな刺激に晒され続け私は生きてけるのだろうか。

 こんな、こんな淫靡な幸せに浸れるのは世界で私だけなんじゃないだろうか♥

 

 

 

 

 

 ……あ♥、解け、……たぁ♥

 

 体を攀じることもできず痙攣だけしかできないまま2時間くらい絶頂()き続けて、そこで運よく私の体は桃源郷から追い出されたようだ。

 

 まだ体はほとんど動かせないけど♥

 

 あぁ、それくらいで済んだ♥(このくらいで終わってしまった♥)

 

 

 まだ、クリトリスが幸せな痙攣を繰り返してるけど脱衣所の床が愛液で溢れかえってしまってる。

 

 気だるい満足感に包まれながら、もう一度コロンと床に寝そべる。

 乳首が床に擦れて、クリトリスが床に押しつぶされてる。

 

 ……気持ちいい♥

 

 このままじっとしていても、もう一回気持ちよく絶頂()けそう♥

 膣穴の肉襞がゆるく痙攣し蠢きながらディルドをねっとりと擦り上げ続けている。

 アナルディルドも根元をぎゅっぎゅっと小刻みに締め付けるのが止まらない。

 

 気持ちいい♥♥

 

 わずかに動くようになった手で両乳首をぐりっと捻って摘まみ上げた。

 

 あーーっっ♥♥

 

「ひゅー♥ひゅー♥」

 

 自分自身で息も絶え絶えになるような状況に追い込んでる♥

 でもすごく幸せ♥

 幸せすぎる♥♥

 

 

 

 快楽にぼやけて蕩けた笑顔を浮かべながら来年のことを考える。

 

 ……来年からパートで働こうか考えていたけど、パートで働くと毎日の日課のコレができなくなるのかぁ。

 これは夫と相談しなければならないかも。

 

 

 このままでは戻ってこれなくなりそうなので、脱力仕切った体を起こそうと体を少し捻るとゴリっとクリトリスが床と擦れた♥

 

 膣穴が搾り続けるディルドとアナルのディルドがまた共鳴して大きな波が私の自我を幸せの絶頂へ押し流した。

 

 あ♥あっ♥あっっ♥ーーーーーっっ♥♥♥♥

 




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 会員番号 020
 氏名   桶川 真季(※5)
 年齢   30
 住所   ■■県■■市■■町3-41
 電話番号 080-▲▲▲▲-▲▲▲▲
 購入商品 AMM ケーブルボール
      道奥ディルド
      ポスシリコンワンド Cタイプ
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第7話【会員番号104】川原彩乃(18歳)JK♥

 軽くウォーミングアップで筋肉を温めた後、体育館の隅でストレッチを丁寧に繰り返す。

 非常に強度の強いストレッチを行う新体操の場合では筋肉を先に温めた方が良いからだ。

 

 体の前と後ろに台を置いてそれぞれに右足と左足を乗せて股関節の可動域を広げる。

 前後開脚と呼ばれているストレッチを交互に5分ずつ。

 それが終われば左右開脚のストレッチを行う。

 台を体の左右に置いて両足を180度に開き骨盤がずれないように重心を中心に合わせ背筋を伸ばし関節の可動域を広げていく。

 

 静的柔軟性について、私は練習ならY字バランスやI字バランスも問題は無いのに実際の演技ではなぜか腰を中心に堅さが出てしまう。

 頭で思い描く自分の体の動きが実際とは違ってくるのだ。

 動的柔軟性でどこかに問題がある。

 

 それがずっと……私の課題だった。

 

 次の大会が高校3年の私に残された最後の機会になる。

 大学に進学するつもりではいるけど、新体操はもう続けるつもりはない。

 

 私が新体操を始めたのは中学に入ってからだった。

 新体操に限らないけど、アスリートとして世界の一線級で活躍するには神経が爆発的に発達する5歳か6歳から始める必要があるし、才能があっても10歳か12歳くらいから始めないと大成はしない。

 

 そういうことは後から知った。

 

 スポーツに非常に理解の深い両親という環境と、ずば抜けた才能が揃ってないと世界の一線級になど元々行けないのだ。

 

 始めるのが遅く才能の無い私は世界で活躍するつもりなど最初からなかった。

 中学にたまたま新体操の部活があり、たまたま興味を持った。

 やってみたら好きになった。

 楽しいから続けていた。

 

 ただそれだけだったけど、そろそろ競技者として終わりが見えてきて、一度も表彰台に登ったことがないのは、好きだからこそ耐えられない。

 

  ……最後の大会までに演技中の柔軟性の低下さえ克服できれば。

 

 このままでは終われない。

 違う……せめて納得のいく終わり方を私はしたい。  

 

 

 

 柔軟を続ける私に後輩の岡本華さんが近寄ってきた。

 

「川原先輩、団体競技の合わせ練習お願いしてもいいですか?」

 

「ええ、やりましょうか」

 

 岡本さんは高校から新体操を始めた後発組だ。その前は体操をやっていたと聞いてる。

 大会では総合的には私より劣るけれども所々難易度の高い演技を組み込んでいて減点が少なければ私は抜かれてしまう。

 

 私は中学からやっているのに岡本さんに追い抜かれようとしている立場だ。

 最後の大会までもうあまり時間は残されていない。

 

 今日の練習が終わり、コーチに挨拶をする。

 みんなで後片付けをしている時にコーチから呼ばれた。

 

「このまま成長がないなら次の大会は団体競技のメンバーから外して清水を入れるよ」

 

 ……とうとう言われてしまった。

 

 私は何もかも中途半端なままアスリートとして終わろうとしている。

 でも、このままでは私は終われない。

 

 

 部活を終えて、体育館を出る時に後輩の岡本さんに声をかけた。

 腰回りの動きのコツを聞きたかった。

 先輩としての誇りなどもう無いし、誇る必要も最早あるとは思えない。

 

 みっともなくても足掻こう。

 

「えーっと、川原先輩のボトルネックになっているところ、ですよね?」

 

 後輩にだってそう見えているのだ。

 無駄に積み上げた技術がそれをカバーしているに過ぎないのは自分でもよく分かっているけど、コーチから指導を受けても解消できない。

 

「私もコツとか分かりませんけど……その……これ言っちゃっていいのかな?」

 

 岡本さんが何か言いあぐねている。

 私にとって厳しい言葉でも受け入れる覚悟はもうできている。

 

「あのー……去年、私の彼氏とやっちゃってから、えっと、その、私も体全体の動かし方が全然変わった経験があるんですけど……」

 

「そ、それって、せっせっ……く……」

 

「な、内緒ですよ!? 彼氏のおちんちんにこう腰の中心を貫かれたら体の筋肉とか神経とかすごくリアルに分かるようになったっていうか……」

 

 ちょっ!? 

 

「ゆう君。あ、私の彼氏の名前なんですけど、すごくエッチで私に両足を真横に開かせて股を突き出させるのが好きなんです。で、突き出させ……」

 

 顔を真っ赤にしながら説明する岡本さんを慌てて止める。

 さすがにコーチに聞かれたら不味い。

 

 私の顔も真っ赤になっているはず。

 岡本さん、こんな可愛い顔して経験済みだったなんて。

 いや可愛いから経験済みなのか。

 

 いや私も負けてない、はず。

 髪は競技の邪魔にならないように後ろで束ねてるけど、切れ長の目に、整った瓜実型の輪郭。

 引き締まって凹凸の少ない胸と腰。

 ち、ちょっと負けてるかもしれないけど形は綺麗なので総合力では負けてないはず。

 

 ……深く考えるのはやめよう。

 

 

 

 帰る方向が同じ部活の友人と別れ、一人で家までの道を辿りながら後輩の岡本さんの言葉を思い出していた。

 

 大会まであと少し。

 やれることは全部やるべきなのではないのだろうか? 

 足掻くのではなかったのか? 

 

 もちろん無駄に部活に打ち込んできた私に彼氏なんかいない。

 それについてはほんの少ししか後悔はしていない。

 でもセックス目的の男性を募集して行きずりセックスするのは流石に躊躇われる。

 

 だけど、岡本さんが体の動かし方のコツをつかんだのは、セックスそのものじゃなくて、膣……そう膣穴におちんちんを挿入したのが要因とするなら、彼氏とか行きずりの男性は要らないはず。

 

 そうだ。

 時間は無いのだ。

 やれることは今夜にでもすぐやらないと。

 

 私は決意を固め、歩いてきた道を引き返して駅の北側にあるお店に向かうことにする。

 少し前から自分のクラスの女子の中で話題になっていたあの店だ。自分には関係ないと思っていたけど話を聞いていてよかった。

 

 

 

 

 

 

「すいません、申し訳ありませんが18歳未満のお客様は入店をお断りしているのです」

 

 セーラー服のままアダルトショップ佐藤の店舗に足を踏み入れると店員さんに止められてしまった。

 なるほど、これが噂のイケメン店員さんか。

 確かにこれ、ジャニーズなんか目じゃないわ

 

「青少年保護育成条例で定められていて、所謂有害指定玩具を18歳未満の児童に売るとウチが処分されてしまうんですよ」

 

 思わず固まってイケメン店員さんに見惚れていると、店員さんが説明を重ねてきた。

 納得してないと受け取られたのかな。

 

 18歳が基準というなら私は高校生だけど18歳はもう過ぎている。そういえばあの子は休日に私服で行ったって言ってたっけ? 

 

 ポケットから学生証を取り出してイケメン店員さんに提示してみた。

 

「あー、18歳なんですね。なら大丈夫です……ね。自治体によっては18歳以上でも高校生はダメなところもあるんですが、ここらは大丈夫です」

 

 返された学生証を受け取るときに店員さんの左手の指が少し触れた。

 こんなイケメンと濃厚接触しちゃったかぁ。

 えへへ。

 おっといけない、喪女的発想はやめよう。

 

 会話をしたこともない大学の同期のイケメンを、まるで彼氏のように吹聴してた2個上の残念美人(ポンコツ)である鈴鳴先輩と私は違う。

 

「できれば次からは私服で来店をお願いいたします」

 

 制服で来店されると警察に目を付けられちゃうからねぇと少しぼやく店員さんに許可をもらったのでショップ内に入った。

 

 そこには私の知らない世界が広がっていた。

 ポケットに入るミニマッサージ器なんかを学校に持ってくる女子なんかはいて、ぶいぃぃぃと震動するアレを面白がって服の上から乳首に押し付けたりして一緒にきゃあきゃあ騒いだ経験はあるけど、今日はマッサージ器とかじゃなくておちんちんの形を忠実に模したものが欲しい。

 

 岡本さんの成功(性交)体験をなぞるなら、おちんちんにそっくりな方が良いはず。

 それにいろんな大きさのものを用意すべきかもしれない。

 おちんちんならなんでもいいわけではないと思う。

 

 私に必要なのは切っ掛けになりうる衝撃的なエクスペリエンス(おちんちん経験)なんだから。

 

 

 へーなるほど……おちんちんそっくりなのはディルドっていうのか。

 震動したり、膣内(なか)でうねったりピストンするバイブもあるみたいだけど、今日は単純なディルドを買おう。

 電動のやつは高いからお金が足りない。

 

 何本か見繕ってレジに持って行った。

 

 イケメン店員さんの顔が微妙に引きつっているように見える。

 女子高生がアダルトショップで何本もディルドを買うのはさすがに珍しいのかも。

 いや珍しいんじゃなくて無いよね、普通。

 

 アダルトショップでディルドを何本も一度に買うセーラー服着た女子高生……改めて自分のやっていることに思い至ると顔に血液が集まってくるのを感じる。耳の先まで真っ赤に染まっているかも。

 こんな経験はこれっきりにしたいけど成功(性交)体験を得るために、また来る必要があるかもしれない。

 なので毎回店舗軒先で止められるのもアレなので会員証も作っておいた。

 

 アダルトショップの常連になる女子高生かぁ。

 まあいいや、とにかく私は前に進もう。

 

 

 帰宅し夕食を済ませ、自室に引きこもった。

 ベッドの上に買ってきたディルドを並べ、どうしようかと考える。

 特大、大、中、小の4本ある。

 

 処女膜はもうないから、どのディルドを挿入しても多分痛みはないと思う。

 練習のせいかもしれないけど、気づいたころには膜はちぎれて破片しか残って無かった。

 まあ生理の時はタンポン入れてるしなぁ……

 おちんちんはもちろん指も入れたことはないけど、タンポンという異物を膣内に入れ慣れてるってよく考えれば凄いよね。

 

 オナニーについては夜、寝る前にたまにクリトリスを少し弄るくらいでなんとなく満足感を得たらやめてしまっていたので膣穴の方にはあんまり興味無かったし、正直絶頂()くとかよく分からないけど、今日はとことんまでやるつもり。

 

 

 お父さん、お母さんごめんなさい。

 貴方たちの娘は今日、偽物のおちんちんで大人になります。

 

 

 どれを使うか悩んだけど、結局ディルド(大)を選んだ。

 衝撃的な経験を積むなら大きい方が良いけど、特大はちょっと怖い。

 

 とりあえずディルドを4本全部お風呂に持ち込んで洗ってしまおう。

 今日使うのは大だとしても全部洗っておいても手間はほとんど変わらないし。

 

 風呂上がりに時間を掛けたくないので今日は髪を濡らさないように丸めて、お風呂に入った。

 いつもより念入りにデリケートゾーンを洗う。

 

 肉の割れ目を擦り上げた指先にとろっとした粘液がまとわりついた。

 ……濡れてきてる。

 

 お湯じゃなくて、明らかに粘ついた液体が股間の肉穴から溢れてきちゃってる。

 心は冷静でいようとしても体はおちんちんを期待しまくりなんだろうか……

 

 私の膣穴がこんなに欲しがりさんだったとは知らなかったよ。

 

 洗面器にお湯を汲んでディルド(大)を浸してから液体石鹸で丁寧に洗う。

 新品だから汚れているわけじゃないだろうけど、製造時とか包装時にメーカーの人が素手で扱ってるかもしれないし、膣内(なか)に入れるものだからね。

 

 香りのよい液体石鹸を手に取りしっかりと泡立てて、偽物おちんちんの根元からゆっくりと両手で擦って洗っていく。偽物おちんちんの先の方を左手で握って固定して右手で吸盤の付いた根元の方から隙間とか凸凹した部分を指先でなぞるように何度も擦って汚れを落としていく。

 

「ん♥」

 

 あれ? 

 なんか腰のあたりに痺れるような甘い感触がさっきから断続的に走ってる。

 

 競技の関係で剃毛してる自分の股間を見下ろすと、割れ目の肉鞘からクリトリスが勃ち上がっていた。いつのまにか充血してぴくりぴくりと細かく痙攣し心地よい充実感を私に送り込んできてる。

 

 ……偽物おちんちん触って、膣穴だけじゃなくてクリちゃんも期待しまくりかぁ……

 私ってかなりエッチな娘だったんだな。

 

 こすこす

 きゅっきゅっ

 

 とりあえず無心におちんちんを両手を使って丁寧に擦って洗い続けた。

 

 おかしい。

 なぜか気持ちいい。

 股の中央から痺れるような心地よさが無理やり送り込まれてくるようで無心でいるのが難しい。

 だんだんと息が荒くなってきた。

 

 このおちんちんの先っちょの段差の部分を中指で擦りつつ人差し指で亀頭を撫でまわすように洗うとなぜか腰がカクカクと勝手に前後に動いてしまう。

 

「はぁ……はぁ……♥ んぅ♥」

 

 偽物おちんちん洗ってるだけで時々寝る前にやってるクリオナより気持ちよく高まっちゃうとか……なんで? 

 

「はぁーはぁーはぁーはぁーっ♥」

 

 自分の息に甘いものが混じってきたような気がする。

 膣穴から零れてくる愛液も量が増えサラサラになってきた。

 クリトリスも信じられないくらい堅く勃ち上がって、指で弄繰り回してって私に主張してる。

 

 なぜだかおちんちんから手を離したくない。

 ずっと触っていたいという気持ちが盛り上がってくる。

 

 一通り洗い終わってたのに、まだ汚れてるかもと理由をつけて両手を使って夢中でおちんちんを撫でまわした。

 

 10分か20分か最早どれだけ時間がたったのか分からないくらい撫でまわし続けたら突然腰が痙攣しはじめた。

 腕にも力が入らなくなって、おちんちんを床に落とし湯船にしな垂れかかった。

 

 おちんちんから手を離せたので少し冷静になれたと思う。

 

 おちんちん(大)を洗うのを切り上げて、気分を変えるために湯舟に浸かり直した。

 しばらくお湯に浸かってると股間を中心に高まりまくっていた気分が落ち着いてきた。

 

 落ち着いてきたら、落ち着いてきたらで今度はおちんちんを無性に洗いたくなってきた。

 洗いたいというより撫でまわしたいのかも。

 ううん、しゃぶりついて舐めまわしたい……すっごくぺろぺろしたい。

 

 おちんちんを咥えて嘗め回す姿を想像するだけで、股間の割れ目が充血してぷっくりと膨らみ横に開き始め、膣穴が開いたり閉じたりしているのを感じる。

 

 自分の変な考えを頭を振って取り消す。

 この頭がピンク色になる感じ。

 これが女になる直前の状態なのかぁ。

 

 ……偽物のおちんちんだけど。

 

 

 残るおちんちん(特大)(中)(小)をお湯を張った洗面器に浸けて一気に洗うことにした。

 ずっと洗い続けていたくなるので、1本目のような感じでやってたらのぼせてしまう。

 

 のぼせてお風呂場で倒れたらどうなるか想像してみた。 

 母親が心配して娘のお風呂を覗いたらディルド4本に囲まれて娘が倒れていたなんて話になったら……

 

 だめだめだめ、想定しうる最悪の絵面かも。

 お父さんもお母さんも卒倒してしまう。

 これはなんとしてでも倒れる前に終わらせよう。

 

 このおちんちん達を丁寧に洗ってはダメ。

 よく分からないけどすごく愛おしくなってしまうのだ。

 

 なのでいっそ乱暴に扱おう。

 

 3本をまとめて洗ってさっさと終わらせようと、おちんちんを三本持って掌に泡をたっぷり乗せて、裏筋を掌で素早く何度も擦り上げた。

 汚れが付くなら3本のおちんちんの先っぽの段差の部分だと思ったので、人差し指と中指で、段差の部分を横にきゅきゅきゅっと何度か擦り上げ、亀頭の部分を掌で包みこんで円を描くように撫でまくった。

 

 ……腰が抜けてしまった。

 

 なぜかクリトリスのあたりでぎゅーっと筋肉が搾り上げられるような感覚の後、ホースの出口を指で押さえたまま蛇口を一気に捻ってホースがパンパンに膨らんだ状態で指を離した時のように解放される感覚が腰を突き抜け、それがとてつもなく心地良かったのだ。

 

 その余韻で私の胸の上で乳首が堅くシコり立って興奮で微かに震えて、クリトリスが出っ張ったり引っ込んだりして股間が波打ってる。

 いつの間にか膣穴が開いて愛液が零れお尻の方までぽたぽたと流れ落ちてる。

 

 あれ? 

 

 これがもしかして絶頂()くって感じなの?

 生まれて初めて絶頂()くのが偽物おちんちん洗っててなの、私? 

 

 うそでしょ?

 

 クリトリスがリズミカルに痙攣し心地よい緊張と解放感が送り込まれてきている。

 心地良さで腰が思い出したように前後にカク付くのが止まらない。

 

 

 何か大切なものを放出した満足感が心を満たして、立ち上がれるようになるまで結構時間がかかってしまった。

 とんでもない長風呂になっちゃった。

 

 親に見つからないようにこそこそとディルドを抱えて私は自室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 全裸になって準備する。

 

 ディルドの根元の吸盤を床面から2㎝くらい離れた壁の平らな部分に押し付けて空気を抜いた。

 偽物のおちんちんが床に近い壁から生えているような奇妙な風景に思わず苦笑する。

 

 

 

 今でも尊敬してる中学の時のコーチが私に言ったことを思い出す。

 

 スポーツに限らず始めてやることは刺激の塊だ。脳や筋肉に皮膚感覚。

 慣れてしまうと知覚できなくなってしまうこの最初の刺激はアスリートにとって宝物である。

 だからできるだけ記憶にとどめておけるように自分の肉体の状況を逐一言葉に出しながら刻み込め、と。

 こういう風に体を動かした時に関節と筋肉はどういう風に動くのかとか、刺激伝達にどれくらい差が生じるのかとか、心の動きはどうなるのか。

 

 全て口に出せ、と。

 

 当時、中学生だった私はなるほどと思ったものだ。

 

 だから私は岡本さんの経験に迫れるようにこれからやることをできる限り口にして、ヒントにしたい。

 

 

 

 

「さあ、はじめましょう」

 

 私は足を大きく真横に180度開いた姿勢のまま床に座り込んだ。

 膣穴にディルドを挿入するのは、十分な時間をかけてやることに決めた。

 時間をかけてゆっくりと挿入することで自分の肉体、特に股間の筋肉や心がどういう変化が起こるのか、確認する時間を取るためにそうする必要があると考えたから。

 

 さっきお風呂場であったことを考えると、ディルドを手に持って膣穴に挿入すると我慢できずに一気に根元まで入れてしまいそうな気がする。

 だからディルドは壁に貼り付けて、自分の腰をフローリングの床を滑らせていくことにした。

 

 いつものストレッチと同じように左右開脚で両足を左右に180度開いて上半身を後ろに反らし、両手を突く。

 壁から生えたおちんちんに私のぷっくり膨らんで熱を持った股間、その中心の膣穴を差し出すような体勢。

 

 ローションは必要ない。

 お風呂の時からずっと愛液が零れて今も止まらないのだから。

 実際フローリングの上を滑っていく私のお尻は溢れ出る愛液の上を滑っている。

 

 手で床を押して膣穴をゆっくりとおちんちんに近づけていく。

 

 んっ♥

 

 股間の割れ目から期待にぽってりと厚みを増した小陰唇にディルドの先が触れる。

 そして愛液で滑るように粘膜を押しのけ膣穴にほんの少しだけ亀頭がめり込んだ。

 

 そうだ、今感じてることを口に出さなきゃ。

 これはオナニーじゃなくて競技のためなんだから。

 

「えっと、不思議な感触がする。膣穴におちんちんの先が少しだけ入って穴の入り口が広げられているんだけど、呼吸に合わせて膣穴がおちんちんにちゅっちゅって吸い付くような感じになってる。粘膜が撫でられるような感じでちょっとこそばゆい♥ あと、触っていないはずの私のクリトリスの先が甘く包まれてちゅぱちゅぱ吸い付かれているような感じがする。あっ♥ なんかクリトリスが凄く充血してる」

 

 おちんちんの先が膣穴に少し入り込んだだけでこんなに気持ちいいとか。

 呼吸に連動するように膣穴の入り口の粘膜がひくひくと動き、ディルドの表面を撫でる様な動きを繰り返してる。

 クリトリスがさっきから凄く切ない。これがオナニーだったら人差し指と中指で挟んでふにふにと今すぐ刺激するのに。

 

 でもこれはオナニーじゃないの。

 我慢しなきゃ♥

 

 ふーっ♥

 

 深く息を吐いて体の中の熱を逃がす。

 続きだ。

 フローリングを手で押して2㎝ほど腰を前へ滑らせる。

 

 膣穴の入り口がさらに広がりディルドの亀頭に当たる部分が入り口の粘膜を少し巻き込みながら膣内に入り込んだ。

 

「はぁ……♥ えっと、膣の入り口がすごく広げられてる。今までタンポンしか入れたことがないからここまで広げられたのは生まれて初めて。膣の入り口の粘膜が広げられると腰の奥がぞわぞわっとする。あと尾てい骨にかけて電気が流れる様にぞくぞくする。これ気持ちいい。それとやっぱりクリトリスの先っちょが肉襞でぺろぺろって舐められているような感じがする。なんでだろ? あっ♥ クリトリスがにゅるにゅるした柔らかいものでちゅっちゅって吸われてる♥ これ気持ちいい♥」

 

 ふぅーふぅー♥

 

 膣穴とクリトリスから送り込まれてくる痺れるような心地良さで、私の胸の上で乳首が堅くシコり立ち自己主張を始めた。

 

 股間だけじゃなくてこっちも弄ってくれと。

 

 私の吐く息に熱がこもり息が荒くなってきた。

 腰の中心に自分でも誤魔化しようがない熱が生まれてる。

 

 でもこれはオナニーじゃない。

 乳首の方は我慢しないとただのオナニーになっちゃう。

 

 そうだ、実況しなきゃ。

 

「亀頭が膣穴の入り口を押しのけてるけど充実感がとても心地良い。あ♥ 膣の入口がおちんちんで広げられてるのに、膣の奥の方がなぜかきゅんとするの。これ、おちんちんが全部私に埋め込まれたらどんなに気持ちいいのかって思う。膣の奥の方が閉じたり広がったりしてる感じがする♥ 胸の鼓動が早くなってクリトリスがさっきから脈打って破裂しそうな感じ♥ す……ごく気持ちいいかも♥」

 

 気持ちいいのは仕方がない。

 女の子の膣はそういう風にできているんだから。

 偽物のおちんちんでも奥に入れたらきっと凄い♥

 

 でも絶対これはオナニーじゃないの。

 

 つ、次よ。

 私はさらに手で床を押して2㎝ほど腰を前へ滑らせた。

 

「くっ……♥ はぁはぁ♥ くやしいけど気持ちいいのは事実♥ 亀頭が全部膣内に……私の膣穴の入り口が生まれて初めて無理やり拡張されてるのっ♥ おちんちんに膣の中の粘膜が広げられてるの♥ ち、ちがう。状況を言わないと」

 

 私は深呼吸してなんとかして気を落ち着ける。

 

「亀頭が膣穴に完全にはまり込んで膣の真ん中くらいのところの粘膜がぐりっと引き延ばされてる。ぴんと張った感じがびりびりして腰が震えるほど気持ちいい♥ すごい、ぞくぞくする♥ 粘膜が広げられるのってこんなに気持ちいいんだ♥ 粘膜が擦られると背中がぞくぞくする、全然痛くなんかない♥」

 

 180度開脚していた両足の指先がさらにひきつるようにぴくぴくと痙攣してる。

 

 フローリングに私の膣穴から流れ出た愛液が溜まり不意に、腰が滑って更に1㎝ほどおちんちんが膣穴にめり込んだ。

 

「あっ……♥」

 

 わざとじゃない。

 絶対にわざとじゃない♥

 今のは滑っただけ♥

 

 あとちょっとだけなんて思ってない♥

 

「やっぱり、クリトリスが粘膜で包まれてるように感じちゃう♥ しかもなにこれ? なんかつぶつぶみたいなので撫でられてる♥ これってやっぱり私の膣穴だよね。不思議だけど、絶対そうだよね?」

 

 膣穴の入り口から入って5㎝のところのお腹側、つまり恥骨側に粒状の襞が寄り集まった粘膜が亀頭で押し広げられている。

 

「クリトリスの先っぽだけが温かい粘膜に包まれて圧迫されてる♥ぁっ♥あっ……♥ つぶつぶの粘膜でゆっくりと舐められてる♥ これ気持ちいい♥ クリトリスの先っぽがツブツブの粘膜に擦れてる。すごくイイ♥ ここでずっと擦ったらきっとすごく幸せ……♥ このままずっと粘膜広げられてツブツブでクリトリス舐められたらぁ♥ ぁっっ♥ きっとすごいぃ……っ♥」

 

 右臀部と左臀部の筋肉が痙攣し始めた。

 

「おちんちんに私のつぶつぶの粘膜が擦れてる♥ クリトリスがつぶつぶの粘膜で擦られてる♥♥ はぁ……はぁ……っ♥ こ、こん、なのっ♥ 我慢でき……なぁ、いぃっ♥♥♥」

 

 両手に必要以上の力が入ってしまった。

 手で床を突きとばした反動でおちんちんが更に5㎝分膣穴に突き入れられた。

 

「あ♥ やっちゃったぁ♥ ゆっくりやらなきゃいけないのにぃ♥」

 

 でも良く考えたらおちんちんを強く突き入れた時の反応も知っておかなければならないはず♥

 だからちょっと予定とは違うけど、これも大事なこと。

 

 だからこれはオナニーじゃない♥

 絶対に違うから♥

 

 おちんちんを突きこまれた膣穴の入り口が細かく収縮を繰り返し、押し出されるように隙間から愛液が零れて床に水たまりができ始めた。

 

「お、おちんちんが子宮口に当たっている♥ 奥まで入っちゃったぁ……♥」

 

 膣穴が堅いおちんちんで入口から奥まで完全に押し広げられてしまっている。

 生まれて初めておちんちんを迎え入れた膣穴がゆっくりと蠕動し始め、おちんちんを肉襞で締め付け始めた。

 

 あっ……♥

 ……もう実況無理かも♥

 

 膣穴から送り込まれ続ける刺激で思考が霞みはじめた。

 

 

 鍛えに鍛え上げられたアスリートの腰回りの筋肉がおちんちんを根元から先まで包み込んできゅっきゅと力強く搾り上げ始める。

 

 それでも膣奥は柔らかく膨らんでおちんちんの亀頭を圧迫しないように包み込んでいる。

 ただし雁は搾り上げられきつく締め付けられて逃げられない。

 おちんちんの根元もきつく搾られている。

 

 偽のおちんちんからはどんなに搾りたてようが何も出ないのに、柔らかい肉の粘膜でできた輪っかが微妙に前後に動きながらおちんちんを搾りたててる。

 彼女の体が勝手におちんちんを搾り取ろうときゅっきゅと止むことのない収縮を始めた。

 

 そして子宮口がゆっくりと降りてきておちんちんの先に密着する。

 おちんちんが奥の奥までは押し込まれなかったので子宮が待てなくなったのだ。

 

 はぁ……♥ はぁっ……♥ っぅ♥

 

 クリトリスの先っぽが粘膜に甘く包まれて弾力のあるもので押し潰されている。

 クリトリスの根元がきゅっきゅと締め付けられているので、クリトリスを包み込んで押しつぶそうとするものから逃げられないのだ。

 鍛えに鍛えたインナーマッスルがクリトリスを力強く甘く搾り上げ続ける。

 

 甘い蕩けるようなとんでもない罠に掛かってしまった。

 

 こすこすきゅっきゅっぎゅっぎゅ♥

 

 クリトリスが理解(わから)せられようとしてる。

 ここ(膣内)にずっと居なさいと。

 ずっと撫でて舐めて搾ってあげるからと。

 とろとろに溶かしてあげるからと。

 

 

「だめ、抜かなきゃ。そうよ、挿れすぎたのなら抜かなきゃ♥」

 

 そうだ、私の目的はディルドを挿入して体と神経と心の変化を克明に刻むためだった。

 途中から心地よすぎて忘れてた。

 気持ちよすぎて夢中になっていた。

 

 まずはクリトリスが捕まっている甘い罠から脱出させるないと。

 抜いてまた強く押し込めばもっと気持ちいいとか私は考えてない♥

 考えてないんだからぁ♥

 

 床から手を放して今度は目の前の壁に突いて5㎝押し戻した。

 

「ほぉぉぉ♥ ぉ゛♥」

 

 抜いたら膣奥を広げる充実感が失われて喪失感が来るかと思ったら全然違った。

 膣の入り口から5㎝くらいのところにツブツブした粘膜が寄り集まっているのだ。

 

 そこがおちんちんの亀頭の雁でゴリゴリと裏から抉り擦られてしまった♥

 

「うっくぅぅ♥ た、堪んない♥ き、気持ちよすぎるぅ♥」

 

 目じりにうっすら涙が溢れてきた。

 膣の奥から脊髄を痺れさせながら脳を焼き焦がすこの刺激が幸せすぎるのだ。

 

 膣肉を、粘膜を、肉襞をおちんちんで押し広げ擦られ抉られるのが気持ちよすぎるのがいけないのだ。

 

 クリトリスがさっきと同じようにツブツブの粘膜で撫でられている。

 さっきと違うのはクリトリスの真ん中あたりがきゅっきゅと搾られていることだけだ。

 鍛え上げたアスリートの膣肉がクリトリスをきつく甘く搾り上げる。

 

 膣内が同じ場所であっても時間経過でどんどん動きを変えていく。

 縦に横にとうねり始めおちんちんへ刺激を送り込もうとしてる。

 本来の役目を果たそうとしているのだ。

 

 おちんちんに御奉仕して気持ちよくなってもらうために、うねったり搾ったりツブツブで撫で上げたり。

 

 堅いおちんちんを粘膜でうねるように愛撫すると私も気持ちいい♥

 堅いおちんちんを膣穴を収縮させて搾り上げると私もすごく気持ちい♥

 ツブツブの粘膜でおちんちんを撫でると私も震えるほどに気持ちいい♥

 

 気持ちいい、この全部の御奉仕が。

 

 おちんちんにしてあげているはずなのに同じことをクリトリスがやられてしまうのだ。

 

 おちんちんに御奉仕するための動きで、なぜか自分のクリトリスが御奉仕されちゃうのだ。

 クリトリスが撫でて擦られて搾り上げられるのだ。

 

 ひどい、ひどいよぉ♥

 

 これってどうやっても気持ちよくなるしかない。

 何もかもが自分自身が気持ちよくなることになってしまうのだ♥

 

 クリトリスがツブツブの媚粘膜で愛撫され続けてる。

 膣の真ん中にも奥にも気持ちよくなるためだけの罠が仕掛けてあるとか。

 おちんちんを挿れたら最後、気持ちよくなっちゃうしかないとかぁああぅ♥

 

 おちんちん甘く締め付けるのだめぇ♥

 クリトリスが震えてダメになっちゃう、ダメになっちゃうからぁ♥

 

 そうだぁ♥

 膣の真ん中も奥も気持ちよすぎるなら一番奥まで入れたらむしろ大丈夫かも♥

 

 頭の隅で思考がだいぶおかしくなってきたと自覚はしてる。

 でも、なぜクリトリスが自分の膣肉や肉襞で愛撫されまくるのか考えても分からない。

 もう気持ちいいことしか分からない♥

 

 だから突き入れるの。

 奥の奥まで突き入れるのっ♥

 

「えいっ♥♥♥」

 

 どうだっ♥

 私のクリトリスを甘く虐めるオマンコの奥の奥にお返しだ♥

 

 床に手を付き、ディルドの残り10㎝を上半身のバネを使って勢いをつけて一気に打ち付ける。

 自分の膣の深さなんか知らない。

 あと10㎝入るのかどうかなんか知らない♥

 

 クリトリスを虐めて甘く蕩けさせて幸せにしちゃうオマンコに愛のお仕置きなのだ♥

 

 

 愛液の水たまりができているフローリングの床を腰が滑り勢いをつけてディルドが私の膣穴を抉りながら根元まで突き刺さった。

 ディルドが子宮口にめり込んで膣奥に衝撃が叩きつけられる。

 その衝撃は子宮全体を甘く何度も揺さぶり彼女の後頭部で多幸感を伴い弾け飛んだ。

 

 プシッ♥

 プシッ♥

 

 膣穴から噴き出した愛液が壁におしっこのように飛び散る様子を見たのを最後に私は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれ? 

 なにしてたっけ私。

 

 あ、気持ちいい♥

 お腹の奥の方が気持ちいい♥

 

 はぁしあわせぇ♥

 

 

 ……ピンク色でぼやけていた視界が戻ってきた。

 天井でLEDシーリングライトが眩しく光っている。

 

 なぜか体が動かないので目だけを動かして時計を見る。

 

 ……夜中の3時だった。

 

 お風呂を出たのが夜の9時過ぎだったはず。

 5時間以上、気を失っていたのだろうか。

 

「ぁん♥」

 

 私の膣穴がきゅーっとおちんちんを搾り上げた。

 

 きもちいい♥

 

 股間で割れ目から天井へ向けてシコリ立ったままのクリトリスが根元から先っぽまで柔らかい粘膜できつく搾り上げられた

 

 きもちいぃぃ♥♥

 

 脳が甘く蕩ける♥

 

 ぷしゅぷしゅっ

 

 股間が私の意志を無視して痙攣し愛液が股間から噴き出したようだ。

 お尻の下あたりに水たまりができているような気がする。

 

 体がぴくりとも動かせない。

 指先すらも動かせない。

 

 声を出せるかどうかも心もとない。

 もちろんこの状況で親に助けを求められるほど私の心臓は強くない。

 

 むしろこの惨状を見た親の心臓が止まりかねない。

 

 尖り立ったクリトリスと乳首。そして膣の奥にだけ蕩けるような熱を感じる。

 体の他の部分は逆に冷え切っているような妙な感じだ。

 

 これが絶頂()くって感じなんだ。

 ううん、違うかな。

 

 さっきの(絶頂)みたいなのがずっと続いているのを感じる。

 体だけが完全に絶頂()くことに馴染んでしまっている。

 

 私が意識を失っている間に私の体はもう簡単に絶頂()けちゃうように馴染んじゃってるんだ。

 私の知らない間に絶頂()き癖がついちゃったんだ。

 

 あぅっ♥

 

 また絶頂()っちゃった♥

 

 なんて素敵なんだろう♥

 絶頂()くってすごい素敵♥

 

 手も足も首も全く動かせないのに、膣肉の粘膜だけは今もおちんちんを搾り上げるのに余念がない。

 多分、5時間以上ずっとおちんちんを搾り上げ続けていたんだ。

 おちんちんの根元から先っぽまで膣穴の柔らかい肉襞で包み込んで何度も何度も繰り返し撫でて擦り上げて搾り上げていたんだ。

 だってこんなに蕩けるように気持ちいいなんて♥

 私の意識がなくたって勝手に搾り上げ続けても全然不思議じゃない。

 

 子宮口もディルドの亀頭に吸い付き咥え込んでいる。

 私がディルドを膣の奥の奥に叩きつけた時にめり込んじゃったんだ。

 今も膣穴の奥の方で細かく震えるように動いて亀頭をぷにぷにの子宮口で愛撫してる。

 赤ちゃんの素を出してくれるようにおちんちんにおねだりを続けているのに偽物のおちんちんでは赤ちゃんの素を出せないから吸い付いたままで離れないのだ。

 

 だから私のクリトリスにぷにぷにした子宮口が吸い付いて甘く震え、根元から先っちょまで徹底的に搾り上げられているんだ。

 

 これはおちんちんじゃないのにぃ♥

 

 クリトリスはおちんちんよりはるかに敏感なのに、まるでおちんちんみたいに強く激しく搾り上げられるんだぁ♥

 

 素敵ぃ♥

 なんて素敵なんだろう♥

 どんなに搾り上げてもおちんちんみたいに射精できないクリトリス♥

 どんなに搾り上げても女の子を気持ちよくさせることしかできないクリトリス♥

 

 女の子の頭を蕩けさせることしかできないよわよわクリトリス♥

 

 そんなどうしようもない私のクリトリスの根元から先っぽにかけて乳搾りのようにぎゅっぎゅっと繰り返し私のオマンコが搾り上げるのが止まらない。

 

 ぎゅっぎゅ♥

 ぎゅっぎゅ♥

 

 おちんちんが搾られ、クリトリスが搾られる。

 

 クリトリスに気持ちよさが限界を超えて蓄積されていく。

 気持ちよさが溜まっていく一方で限界を超えるとどうなるのか? 

 

 そんなの決まってる♥

 

 ほら、腰が痙攣始めちゃった♥

 弾けちゃう♥

 クリトリスが弾けちゃう♥

 クリトリスが弾けて絶頂()くっ♥

 クリトリスが爆発して絶頂()くっ♥♥

 また絶頂()っちゃったぁ♥

 何度でも絶頂()っちゃうからぁっ♥

 ほら……絶頂()っちゃったぁ……♥♥♥

 

 腰だけががくがくと震える激しい絶頂が何度も何度も私の頭を蕩けさせてゆっくりと収まっていく。

 

 あっ終わっちゃう……♥

 ずっとこうして絶頂()き続けたいのにぃ♥

 もっと絶頂()ってもいいのにぃ♥♥ えへへぇ♥

 

 脳がとろとろに溶けて多幸感の海にまた沈もうとしてる。

 

 このままだと朝までこのままだ。

 朝、起きてこない私を親が起こしに来たら……

 

 

 最悪だ♥

 

 ぷしっぷしっ♥

 股間が震えてまた愛液が噴き出した。

 

 気持ちいい♥

 でも……このままだとまず、いぃ♥

 

 本当に体が動かせないなら膣穴だって動かないはず。

 部活で疲れ果てて動けなくなったのとは感覚が違う。

 

 そうだ……動けないんじゃなくて動かないんだ。

 

 疲労じゃなくて弛緩。

 腰の奥だけを残して体中が弛緩してるんだ。

 

 ……気持ちよすぎて弛緩してるなら膣穴の粘膜も動かないくらい気持ちよくすれば弛緩して動かなくなるかも。

 

 これだ。

 もうこれしかない。

 

 体の中で唯一動かせる膣穴に神経を集中する。

 痙攣するように今も偽のおちんちんを扱きたててる私の膣穴と肉襞と粘膜。

 

 これをもっと気持ちよくさせてとろとろに溶かしてやる♥

 私のクリトリスももっととろとろに溶かされるんだろうけど、それでもやらねば♥

 

 

 膣穴の神経に集中し、1時間がかりでなんとか自分で動かせるようになった。

 体の他の部分が消失しているようなものだから自分でも信じられない集中力が出た。

 これでおちんちんを徹底的に搾り上げてもっともっととろとろに溶かしてやる♥

 

 あっ♥

 ぉお゛っお♥

 ふーふーっ♥♥

 

 私は私の意志を総動員しておちんちんの根元と真ん中と先っぽを締め付けながら左右に捩じ上げるように擦り、ツブツブの粘膜で刺激を加え続けた。子宮口でおちんちんの先っぽにちゅっちゅとキスをするのも忘れない。

 

 膣奥を膨らませて負圧を作って子宮口で吸い付きながら亀頭マッサージを繰り返すのだ。

 

 それが全部私のクリトリスに跳ね返ってきちゃう♥

 

 死ぬっ♥

 死んじゃうぅ♥

 

 自分で自分を幸せにしすぎて死んじゃう♥

 

 小さな小さな肉のお豆がまるで私の全身を支配しているみたい♥

 女の子が気持ちよくなるためだけのクリトリス、他に何の使い道もない女の子の弱点(絶頂スイッチ)を気持ちよくしようと全力で責め嬲っているのだ♥

 

 こんなの本当に死んじゃうぅ♥♥♥

 

 クリトリスと膣穴が矛と盾で命がけの雑魚勝負(ざぁーこwざぁーこw)をしている。

 よわよわの媚肉粘膜すら貫けなくてすぐにイっちゃうクリトリスと、防ぐどころかくぱぁと悦んで自ら開いておちんちんを迎え入れてはすぐにイっちゃう女の子の穴が相打ちで死んじゃう(クリイキと中イキの同時イキ)ために刺激しあっているのだ。

 

 お゛っ♥

 

 お゛っお゛っ♥

 

 お゛っお゛っお゛っ♥

 

 お゛っお゛っお゛っお゛っ♥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……気づいたら、腰が完全に弛緩して私は刺激から自由になっていた。

 

 体中がだるい。

 

 昨夜から朝方まで延べ10時間ちかく絶頂()き続けて、おちんちんとクリトリスを意識を失わないで徹底的に搾り上げたのだ。

 

 気持ちよさを全部受け止めた私はへとへとで動けない。

 

 

 

 

 でも私はついに腰の弛緩のコツをつかんだ。

 

 

 

 私は殻を破った。

 破ったんだ。

 

 

 

 

 

 ── 放課後、団体練習にて ──

 

「ほう?」

 

 コーチが目を見張っていた。

 

 たった一晩で腰から硬さが抜けて股間の可動域が広がり演技に妖艶さとキレが加わったね。

 ずいぶん疲れているようだし何があったかしらないが一皮剥けたね。

 

 と声を掛けられた。

 

「はい」

 

 自分の声が弾んでいるのが分かる。一気にレベルアップしたのがさっきの演技で実感できたのだ。

 どうやら私の競技者人生はもうちょっとだけ伸びそうだ。

 

「ちなみに何やったんだい? 参考までに詳しく教えてくれないか?」

 

「えっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私にはまだ伸びしろがある。

 今からでも成長できる。

 

 もっと成長するために次は特大を使って頑張ってみよう。

 そうだ、今夜は口に含んで徹底的にぺろぺろするのがいいかもしれない。

 舐めてしゃぶって吸って存分に愉しもうっと。

 

 きっと震えるくらい気持ちいい♥

 

 夜の特訓に思いを馳せて思わず口元が緩み甘い吐息が漏れる。

 腰の奥の方も悦しみで待ちきれないのか肉襞が弛緩して緩み、子宮口がぶるっと震えてわずかに口を開く。吸い付くための準備はいつでもできてるというように。そしてとろっとした愛液がレオタードの底をほんの少しだけ濡らした。

 




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 会員番号 104
 氏名   川原 彩乃(※17)
 年齢   18
 住所   ■■県■■市■■町12-11
 電話番号 070-▲▲▲▲-▲▲▲▲
 購入商品 やわやわウォーターシリコンディルド
      (S・M・L・XL)4サイズ
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第8話 在庫管理♥

 月曜日。

 週の始まり。

 

 だけどうちの店舗はお休みである。

 更に言うと月曜日と火曜日は定休日にしてある。

 

 一般的に小売りの自営業は年中無休か週休1日で運営されることが多いけど、一人で切り盛りする俺の場合、無休は不可能だし週休1日でも難しい。

 

 子供の頃はトチ狂って社畜になりたいとか寝ぼけたことを言っていたような気がするが、気のせいだ。

 俺は最低限の休みは欲しい。

 

 アダルトショップは小売り業の中でも暇な方に分類されると思うけど、店舗が開いている時間だけで業務が完結しないからだ。

 人を雇えば年中無休や週休1日の運営体制は可能だろうけど、収支が黒字になることはなくなるだろう。

 それに本来の目的を考えれば接客は全て自分でやる必要があるので人を雇うこと自体が店舗を経営する目的と矛盾することになる。

 

 というわけで店舗は週休二日で、バックヤード、つまり裏方の仕事は店舗が休みの日に俺がやることになる。だから俺自身は週休1日あるかどうかって体制。

 

 まあ今のところは。

 

 営業時間中でもお客様が店内にいない時とかはレジ横の管理用PCで簡単なことは済ませてるけど。その辺はこれから経験詰んで店舗管理の最適化を進めていこうとは思ってる。

 通販事業も片手間にやってるけど、それと合わせてバックヤード側にパートみたいな感じで人を入れることは不可能じゃないだろうけど、売り上げ次第かな。

 

 

 

 利益は度外視して貯金を切り崩しながら10年20年持てば俺的には大成功という潔いキリギリス方針。

 運が良ければ生活費くらいは稼げて経営が続くだろう。

 

 金が尽きたら? 

 借金がかさむ前に店を畳んで、なんらかのバイトでその日暮らしになるだろうな。

 

 

 俺の未来に明るい要素は少ない。

 だけどそれで良いんだ、俺はエロに忠実に生きるから。

 

 ただ、別に死に急いでるわけじゃない。

 

 

 というわけで、店舗はお休みなので今日は朝早くから自宅兼倉庫で在庫確認と商品の発注及びメーカーや問屋から送られてくる新商品の案内を確認している。

 それに他の競合するお店のHPや大手のモールサイト等で売れ線の商品を確認する。

 

 やらなければならないことは意外と多い。

 

 たとえ収益度外視の趣味のお店であっても大赤字が継続すると続けられなくなる。

 商品単価も意外と高いものが多く、仕入れを間違えると致命傷になりかねない。

 

 それでも経理ソフトに先月のデータを打ち込んで収支を計算すると、意外と黒字になっていた。

 赤字上等、顧客確保優先の開店記念セールはもう終わってるけど、セール期間中に仕入れ原価以下の価格設定にした客寄せ商品が結構売れたのでそこそこ赤字になったと思ってたんだが意外だった。

 

 

 グッズ補充用の発注処理と、新商品のサンプルの手配を済ませたので、売り上げの分析を行う。

 そう大したことをやっているわけじゃない。

 

 売れてるグッズの傾向を確認しているだけ。

 

 ローション、コンドーム系の消費財はそれなりにコンスタントに売れてる。

 これらは大手のドラッグストアで普通に売られてるけど、カウンターの若いお姉さんに買い物かごに入れて持っていくことに心理的抵抗を感じる人はうちで買ったりするみたいだ。

 男性用のオナホールは安めの非貫通を中心に売れてる。時々大型のホールも売れてるのと、アナル用のディルドやエネマグラ系がぼちぼち。電動は回転系のアタッチメントがそこそこ捌けてる。あと電動系のエネマグラとか。

 

 男性でお尻を自己開発してる人が意外と多いな。大丈夫かなこの国。

 

 女性用はローター、電動マッサージ系が一番売れてる。

 基本的に女性にとっては振動が正義なんで当然の結果だと思う。

 次はバイブ。ういんういんとうねってクリバイブが付いたのが一番売れる。

 最近はクリトリスとか乳首を振動しながら吸引するウーマナイザー系の商品が単価が高いわりによく売れる。今のドル箱かも。

 男性で言うと掃除機でチンコを吸う掃除機オナニーに近い。人差し指の先っぽくらいのサイズの吸引口にクリトリスとか乳首を当てて吸わせると、「ぼぼぼぼぼっ」って吸引されることで、空気に引っ張られ吸引口とクリトリスの間で振動する構造になってる。

 そりゃたまらんだろうな、女性には。

 売れて当然かもしれん。

 

 で、ディルドは女性にはそれほど売れない。

 

 普通は。

 

 開店当初は、ローター系が一番売れてたのに、今はなぜかディルドが一番売れてる。

 俺には都合が良すぎてなんだか怖いくらいだ。

 

 もっとも、男性客と女性客の比率は5:1くらいだ。一般人が思っているほど女性客は少なくはないけど、経営的に大きく寄与するほど女性客は多くはない。

 経営的には男性客が主要ターゲットではある。

 

 女性客と言えば、少し前にセーラー服着て来店した女子高生の彼女。彼女はちゃんと学生生活を送れているのだろうか? 

 あと先日来店した二人連れの女児も心配だ。

 警察に補導されてやしないだろうか? と少し心配になる。

 

 

 

 さて次は検品だな。

 

 補充で入れた商品や、新規商品の梱包を解いて一つずつ検品していく。

 不良品が混じっていたら弾いてメーカーに返送だ。

 

 一つ一つ丁寧に検品していく。

 不良品は即クレームにつながるから、神経を使うので意外と時間がかかる。

 

 検品が終わったら、俺にとって最も大事な作業に取り掛かる。

 販売するアダルトグッズと俺のペニスをシフト能力で結び付けていく作業だ。

 

 だけどその前に能力の再確認をしなければならない。

 10年前のあの日、俺にシフト能力が発現し、そしてとても不幸な出来事がありわずか2、3日で当時のシフト能力は消えてしまった。

 そして1年前に再発現した際には能力が変容していた。

 

 つまり考えようによっては俺の能力はいつ消えてもおかしくないし、この先能力が変化する可能性があるってことだ。

 定期的に確認しないとこんな能力は怖くて使えない。

 

 ある日突然ペニスが粉砕されるのはもう勘弁だ。

 

 台所に移動して、冷蔵庫からウインナーと生卵を二つそしてレタスを少々。それと塩、胡椒を棚から取り出してフライパンをコンロに置いて油を引く。

 ああ、それと割り箸も用意する。

 レタスの葉を流水で軽く洗ってこれで能力検証の準備は整った。

 

 二つの生卵に右手のシフト能力を使用し、俺のペニスと結び付ける。光が収束して吸い込まれていく光景は我ながら幻想的で毎度見惚れてしまう。

 鶏卵はサイズと形状から結び付けられる範囲は亀頭部分だけになってしまうが、能力の検証のためなので問題は別にない。

 

 次に左手を使って割り箸にコネクタ能力を付与する。

 俺が何となく理解してる能力にそういう名称を付けただけで能力の名称に特に意味はない。

 

 さて……生卵を手に持って触ってみた。

 そしてその状態で目を瞑ってペニスに神経を集中する。

 ……よし、俺のペニスに何も触感は送られてはこない。

 異常なし。

 

 次の検証だ。

 左手にコネクタ能力を付与した割り箸を持って、生卵に接触させる。

 その状態で生卵を右手で撫でまわすと、亀頭が撫でまわされる感触が伝わってきた。

 ……よし。これも問題ないな。

 

 1年前に両親が事故で死んで俺が一人部屋で呆然としていた時のことだ。

 右手が突然白く発光した。10年前のあの日のように。

 だけどあの日と違って左手も青い光を放った。

 

 子供の時に発現した能力が戻ってきたのかと思い、まずは壊れることがないような金属棒を用意して慎重に右手の能力を試してみた。

 

 だけど何も起こらなかった。

 

 金属棒を撫でたり擦ったりしても何の感触も伝わってこない。

 右手の光が収束して吸い込まれていったので、能力は発現したはずなのに、だ。

 

 左手の能力も試してみた。

 右手の能力は使用に当たって意識を集中する必要があったが、左手の能力は意識するだけで一瞬で使用できた。青い光が一瞬だけ煌めき対象の物体に吸い込まれていく。

 ただしどんな効果があるのかさっぱり分からなかった。

 

 その後、試行錯誤を繰り返した。

 何しろ失敗したら死ぬような目に合うかもしれないのだ。

 試行錯誤と言ってもがむしゃらにはできない。

 

 なので、左手の能力を付与した物体が右手のシフト能力を付与した物体に接触しているとシフト能力で感覚が伝わって来るのに気付いたのは何か月も経過してからだった。

 ステータスオープンとか宣言すればほいほいと能力の詳細が分かるような便利なものがあればなぁと本気で思ったよ。

 

 シフト能力を使った物体に対して左手で能力を付与した物体が接触した状態でのみ俺に情報を接続して送り込んで来るので、シフトした物体と俺を繋げるという意味を込めて左手の能力にはコネクタ能力と名付けた。

 

 おそらくだけど、子供の時に一回酷い目にあったことで俺自身が無意識に能力を再構築したんだと思う。

 もう同じことが起こらないように、と。

 

 検証を続ける。

 

 生卵を一つ手に取り、流し台の角に打ち付けて卵の殻を割り中身をフライパンへ。

 よし、異常なし。

 コネクタ能力を付与したものが接触してない限り今の卵のように壊しても俺のペニスが粉砕されるようなことは起こらないわけだ。

 

 さて問題は次だ。

 

 息を整えて覚悟を決める。

 どうしても10年前の惨事を思い出してしまい心臓の心拍数が上がってしまう。

 変なポーズになるが割り箸を生卵に接触させたまま、さっきと同じように俺は卵の殻を割った。

 

 ぐぅ!? 

 

 ……ぷはぁ。

 大きく息を吐く。

 

 激烈な痛みが一瞬だけ走った。

 そう、一瞬だけだ。

 ……一瞬だけなら耐えられる。

 

 子供の時は砕けてもしばらく能力が解除されず情報が送られ続けていたからなぁ。

 再発現したシフト能力は付与した対象が破損を伴う変化をするとすぐに解除されるようになったらしい。

 ただし、破損に至る衝撃は伝わって来る。だから一瞬だけ痛みが来るのだと思う。

 破損を伴わない変形などでは解除されないのは、これも検証して分かっている。

 

 あのリコーダーのようにアダルトグッズがどういう風に捨てられるかが問題なんだよな。

 何も考えずに、袋に入れて不燃物としてゴミに出されるだけなら何も問題はない。

 コネクタ能力を付与した女性が触ってない状態で破壊されたところで俺には影響はないからだ。

 問題は、不燃物として捨てる前に壊すケースだ。

 手でグッズを持った状態で、カッターで切り刻んだり、ハンマーで打ち砕いたり……そういうケースは十分想定できる。

 

 痛いだろうな。

 一瞬であってもむっちゃ痛いだろうな。

 

 でもそれでもいいのだ。

 俺はエロに忠実に生きることに決めたからだ。

 

 

 よし、検証はこれで終わりだ。

 気になってた能力の変化は起こっていない。

 

 アダルトショップ営業初日のことを思い出してみる。

 あれはやっぱり考えすぎか、気のせいだったかなぁ? 

 まあ能力に変化は起こってないんだ、これ以上は考えても仕方がない。

 

 

 では少し遅いが朝飯にしよう。

 フライパンにウインナーを追加で投入して目玉焼き作り、レタスと合わせて簡単な朝食を作る。

(※実験に使った卵は主人公が美味しく頂きました)

 

 

 

 軽く腹が膨れたので、応接室兼倉庫で作業を再開する。

 

 もちろん、納品されたアダルトグッズにシフト能力で俺のペニスと結び付けていく作業だ。

 ただし、うちで扱っている全ての商品にシフト能力で結びつけるようなことはしていない。

 

 廃棄される際に所有してる女性の手で破壊されるリスクがあるわけで、できるだけ無駄なシフト能力は使いたくないんだ。

 痛みに耐えられるだけであって、痛いものは痛いのだ。

 

 だから意味がなさそうなアダルトグッズや効果が薄そうなものにはシフト能力は使っていない。

 

 その代表例がローターかな。

 女性客に一番売れるのがローターだけど、ローターの使い方はクリトリスとか乳首とかに押し当てて若干擦る程度の使い方がほとんどだ。

 女性はとても気持ちいいだろうな。

 振動は正義だし。

 

 

 

 店を始める前にかなり実験を繰り返した結果、ローター類は対象から除外している。

 

 ローターってぶるぶると振動するので最初実は期待したんだ。

 だけどローターをシフト能力で俺のペニスの亀頭と結びつけ、コネクタ能力を付与したセロテープを貼ったものを用意して実験してみると、期待とはまったく違う結果になった。

 振動は俺のペニスにまったく伝わってこないのだ。ローターの表面はローター自身が震動してもなんの変化もない、つまりそういうことなのだ。

 次にローターを床に置いて「カカカカカッ!」っと跳ねさせると、俺の亀頭が「カカカカカッ!」っと「床に叩かれる」感触は伝わってきた。

 

 ……痛い。

 やるんじゃなかった。

 

 

 次に安い男性用オナホールの中にローターを入れてスイッチを入れてみた。

 ……微妙。

 周囲をシリコンで包まれていると、包んでいるシリコンには振動は伝わるのだが、ローター表面が受け取る刺激は0.5㎜とか1㎜の幅でシリコン表面と軽く擦れる程度の刺激だった。

 普段の生活でペニスが下着と擦れる方がまだ刺激が多いくらいだ。

 

 という実験結果を経て、振動系のグッズは対象から外すことにした。

 電動系は耐久性の問題から捨てられる頻度が高くなるだろうしな。

 痛い思いは減らしたい。

 

 そういうわけで、膣穴を出たり入ったりして「擦る」グッズだけに対象は絞り込んだ。

 絞り込んだとしても、やはり結構な量がある。

 

 それにシフト能力は集中力を必要とするので補充するグッズのシフト能力付与処理を終えるのはそれなりに時間がかかったあとだった。

 

 

 

 

 ぎゅむ♥

 ふわぁ♥

 ぎゅむ♥

 ふわぁ♥

 

 

 作業を終えて一服していると、ペニスに刺激が伝わってきた。

 この特徴的な刺激は膣トレ器具だ。

 

 つまり彼女が膣トレを始めたようだ。

 時刻はいつものように10時か。

 桶川の奥さんはいつも規則正しいな。

 この姿勢、見習いたい。

 

 

 仕事も一段落ついたし、せっかくだから全力で楽しもう。

 寝室に移動しパソコンを起動してVRヘッドセットを準備する。

 海外のサイトに行けばいくらでも無修正のVR動画が転がってるし良い時代になったもんだ。

 

 いつもお世話になってる無修正のVR動画を開いてリクライニングシートに横になった。

 

 ぎゅむむむむ♥

 

 俺の勃起したペニスの根元と亀頭がにゅるにゅるの肉襞で包まれて力いっぱい搾られている。

 そして5秒ほど搾られた後、ふわぁっと解放される。搾られるのも気持ちいいけど解放される時の脱力してふわふわにゅるにゅるの肉襞に擦られるのもとても気持ちいい。

 

 強く擦られたり搾られたりするだけが全てじゃないと学ばされたね。

 

 ぎゅむむむむっ! 

 ふわぁ♥

 

 俺のいきり立ったペニスが、何度も強く搾られ柔らかく撫でられる。

 俺はリクライニングシートで脱力し、ペニスに加えられる肉襞マッサージを心行くまで愉しむ。

 

 VRHMD(VRヘッドマウントディスプレイ)には金髪のグラマラスな美女が妖しく微笑みながら騎乗位でゆっくりと腰を前後に揺らしている光景が映っている。シコリ立った乳首を美女が自分の指でコリコリと刺激しながらペニスを咥えこんだ腰を中心に淫らに揺らし始めた。

 

 俺のペニスが蜜で溢れた肉穴で何度も強く締め付けられる。

 締め付けられる度に、愛液に塗れた肉襞が締め付ける圧力に耐えかねて俺のペニスの上をつるつると滑り擦りたてる。

 

 VRHMDの中では金髪美女が股間を頻りに押し付けるように前後させペニスを奥へ奥へと飲み込もうとしてる。

 

 視覚的にも触覚的にもペニスに送り込まれる快媚感で腰が震えてしまう。

 巨乳が俺の頭上でたゆんたゆんと揺れてペニスはぎゅーっと力いっぱい締め付けられ肉襞で撫でられる。

 

 これは堪らない。

 

 ペニスの奥の方にマグマが溜まり始め、そろそろ放出させろと主張し始める。

 睾丸がせり上がってきて亀頭が充血しカリが広がる。

 俺のペニスがそろそろ暴発しそうだ。

 

 最初はこんな単純な締付と解放の繰り返しで射精なんかできないと思っていたけど、とんでもない思い違いだった。

 20分ほどかけてガチガチに凝り固まったペニスがマッサージのようにとき解されて柔らかく包まれながら搾られるのだ。

 

 ぎゅむむむむむむむ~~っ♥♥ 

 

 桶川さんの規則正しかった膣トレのペースが乱れて、肉穴がペニスを全力で締め付けたまま小さく痙攣を始めた。

 

 亀頭が媚粘膜に包まれたままなので彼女の痙攣に巻き込まれてしまう。

 

 そういえばそろそろ50セット分か。

 

 VR動画を早送りしていつもの場面に飛ばす。

 

 金髪美女が大きく振り立てた腰をたむっと激しくAV男優の腰へ打ち付けた後、激しく痙攣して絶頂()き始めた。

 巨乳の上でシコリ立った乳首がぶるんぶるんと大きく揺れて目を楽しませてくれる。

 

 そして動画と連動するように、俺のペニスを包みこんでいる肉襞が大きく痙攣し始め規則正しく収縮を始めた。

 

 

 きゅむ♥

 きゅぱ♥

 きゅむ♥

 きゅぱ♥

 

 柔らかい肉襞が俺のペニスを締め付けては撫で擦り、吸い付いては包み込む。

 このリズミカルに繰り返される媚肉の痙攣と肉襞の収縮で俺のペニスもとうとう限界を迎える。

 俺の尻の筋肉に力が入り亀頭が大きく膨らんだ。

 

 くぅう……で、射精()るっ! 

 

 限界まで膨らんだペニスが激しく上下に律動し尿道を精液が駆け上る。

 

 リクライニングシートの上で俺の腰が跳ねる。

 はぁはぁ……堪らない放出感だ。

 

 絶頂()って激しく収縮を繰り返す肉穴に包まれながらの射精は本当に気持ちいい。

 絶頂中の肉穴はペニスから精液を搾り取ろうと粘膜は蠕動し肉襞はペニスを撫でまわすようにうねり、きゅっきゅとペニス全体を締め付け収縮を繰り返しているのに、俺が射精するとその収縮がもっと激しくなるのだ。

 ペニスの根元と、亀頭のカリの部分が特に激しく擦られて搾られる。

 まるで俺のペニスを気持ちよくさせるためにタイミングを合わせているようだ。

 

 まあそんなことはあり得ないんだけど。

 

 ペニスが完全に精液を出し切ると、肉穴が蜜を垂らして痙攣しながら吸い付いてくる。

 

 これがまたすごく長い間続く。

 まるで射精したペニスに、よく頑張ったねと撫で撫ですりすりと労っているかのようだ。

 

 しかし桶川さんの絶頂は本当に長いよな。

 まだ俺のペニスに吸い付いてやわやわと緩く蠕動している。

 

 いつも10分以上痙攣が続いてるしどんだけ気持ちいいんだろ。

 こんなに感じ過ぎちゃう体してたら旦那さんにセックス強請りまくるのも仕方ないよな。

 

 しかもこれがあくまでも膣トレの一環でしかないんだ。

 こうやって膣トレの仕上げで激しく絶頂()った後に彼女の本当のオナニーが始まる。

 

 なので俺も金髪美女の無修正VR動画から次の動画へ切り替える。

 次の動画はブルネットのふわふわした髪の可愛い系巨乳美少女が激しく杭打ち騎乗位するやつだ。

 男優のペニスを咥え込んで膝立ちで1時間、中腰で1時間以上腰を振りたくり、ペニス搾りたてるという、桶川さんのオナニーに合わせるにはピッタリの動画だ。

 

 膣トレ器具が膣穴から引き抜かれ、ディルドを挿入する感触が俺のペニスに伝わってきた。

 膣トレ器具は形状的に俺のペニスとかなり違うから伝わって来る刺激は結構独特なものだけど、ディルドはペニスそのものだ。

 

 俺が桶川さんの肉穴に直接挿入しているような感じがそのまま伝わって来る。

 まだ細かく痙攣の続く膣穴に挿入すると、熱を持ったとろとろの肉襞に包まれるペニスが震えるほど気持ちいい。

 動かさずとも挿れただけで気持ちいいのだ。

 

 ペニスを包み込む肉襞が左右にうねり子宮口が亀頭に吸い付いてくるので鈴口がぞわぞわする。

 カリのあたりを媚粘膜が下からなぞり上げるのが実に良い。

 気持ちよすぎて腰がカクカクと動いてしまう。

 

 ペニスを動かさないまま射精できそうだ。

 

 だけど動かさないなんて選択肢は桶川さんにはない。

 ずるぅっとディルドが肉穴から引き抜かれ、すぐさま膣奥に叩きつけられる。

 

 突きこまれたディルドの分だけ愛液が膣穴から噴き出した。

 柔らかい肉襞を掻き分け奥まで突きこまれた亀頭に子宮口が張り付いて精液を強請る。

 強請りつつカリを媚粘膜が撫で上げご奉仕を続ける。

 

 気持ち良すぎて俺の腰が震える。

 

 VRHMD上では巨乳美少女がペニスが抜ける直前まで腰を浮かせてから思いっきり腰を落としてきた。美少女の股間が俺の恥骨に当たり肉が震えてる。

 腰を上げて打ち下ろし、膣穴を締め付け、ペニスに肉襞がまとわりつく。

 

 形の良い巨乳が俺の頭上でばるんばるんと揺れる。

 目が離せない。

 巨乳が揺れるたびに俺のペニスが心臓の鼓動に合わせて上下に揺れる。

 

 桶川さんは自分の肉穴が俺のペニスに吸い付いて肉襞で舐めしゃぶり媚粘膜で搾り上げる女肉ご奉仕をしていることなど気付いていない。

 ひたすら手に持ったディルドを何度も何度も自分の膣奥に打ち付けている。

 そして時々、思いついたように奥に打ちつけたディルドで子宮口をこね回すように刺激している。

 

 それに巻き込まれた俺のペニスの亀頭が彼女の子宮口をこね回す。

 こね回しつつ、とろとろの愛液で塗れた媚粘膜でカリが何度も擦り上げられる。

 擦り上げるのに飽きる気配はない。

 

 フェラの得意な女性が唇をすぼめながらなぞるように何度もカリを擦り上げ舌で亀頭を舐めまわすのと同じような感じで膣奥の媚粘膜が俺の亀頭のカリを擦り上げ舐め回してる。

 時々痙攣してまで俺のペニスに悦肉のご奉仕を続けている。

 

 勘弁してほしい。

 こんなことされたらまたすぐに射精してしまう。

 さっき射精()ったばっかりなのに、また俺の精液が欲しいのか。

 

 吸われる。

 吸い尽くされてしまう。

 ペニスがまた限界を超えて充血し、カリが勢いよく膨らんでその分敏感になる。

 弱点を強化してしまったカリがとろとろの粘膜で何度も擦り上げられて限界間近のペニスが力んでぶるぶると震え始めた。

 

 VR動画のペニスの状況と俺のペニスに送り込まれる刺激が奇跡的に同期してしまい、俺の興奮を更に煽り立てる。

 堪らず次の精子が精嚢に装填され、我慢などできるはずもなくすぐさま発射された。

 

 ぐぅ、射精()るっ! 

 

 VR動画の巨乳美少女は年齢に見合わない妖艶な微笑みを浮かべながら両手で俺の乳首をこりこりと刺激し転がしている。

 そのまま腰の動きを止めないで腰を振り上げては打ち付けて、ペニスを搾り上げていた。

 

 だけど、桶川さんはディルドを動かすのを止めて、膣奥にディルドを押し付けて奥をこねくり回して肉穴が痙攣し激しく収縮するのに任せている。

 

 どうやら桶川さんもまた絶頂()ったようだ。

 

 糸を引くほどの粘度の蜜で溢れかえった肉穴が俺のペニスを根元から亀頭に向かって搾りたてるように収縮を繰り返してる。

 肉襞による締付がペニスの根元からゆっくりとせり上がってきて、亀頭にまで到達する。

 その際カリの裏が特に柔らかい粘膜で擦られるのが溜まらない。

 まるで尿道に残った精液を子宮口が吸い上げるようだ。

 

 リクライニングシートの上で射精を終えたはずの俺の腰が気持ちよすぎて細かく震えている。

 

 大きな満足感に息を吐く。

 気持ちいいなぁ、先っぽがまだ膣奥の粘膜で固定されて子宮口に吸われてる感じがする。

 

 大きく腰がぶるりと震える。

 尿道の奥から残った精液が吸われた感じだ。

 

 痙攣しきゅっきゅと絶え間なく収縮するとろとろの肉穴に射精するのは本当に堪らなく気持ちがいい。

 射精の間ずっと媚粘膜が痙攣してペニスの竿を擦り上げ肉襞が収縮するので鈴口から出てくる精液が勢いを増すのだ。吸われて吸われて一滴残らず搾られるのだ。

 すごくペニスが肉穴に愛されている感じがする。

 

 やがて、力強くリズミカルに収縮を続けていた彼女の肉穴からゆっくりと力が抜けていった。

 

 余韻に浸っているのだろう。

 気持ちは分かる。

 俺もペニスから伝わる心地よさに溶けてしまいそうだ。

 

 俺が射精したくなると彼女が先に絶頂()く。

 桶川さんだけじゃないけど、俺が射精()きそうになると女性会員の皆さんは大抵同じタイミングで絶頂()ってくれる。

 

 まるで俺に最高の射精をさせるために、準備をしているようだ。

 蕩けきって痙攣する欲しがりオマンコを用意しましたのでここで遠慮なく射精してね、と可愛くおねだりされてるような。

 

 にゅるにゅるに柔らかく蕩け切った肉穴が痙攣し収縮するところへ気持ちよく膣内射精(なかだし)できるのって確かに最高だ。にゅるにゅるに包まれて搾られて吸われるように射精するのって本当に最高だ。そのうち俺の亀頭は溶けて無くなってしまうんじゃなかろうか。

 

 俺が射精()く前に桶川さんや女性会員さんたちが絶頂()くのは偶々なんだろうけど、偶然ってのは続くもんだな。

 

 

 しかし膣トレ初期は本当にゆるゆるだったのに、桶川さんよく鍛え上げたよな。

 彼女のたゆまぬ努力に感謝をしなければ。

 彼女はオナニーしているだけで別に俺のことを意識しているわけではないけど、俺のペニスを堪らなく気持ちよくさせてくれているのは事実だ。

 それに対する感謝を送らねば彼女に悪いと思う。

 いや彼女だけではない。

 

 俺を射精させてくれる会員の女性の皆さんに改めて感謝を。

 本当にありがとう、好き好き大好きです。みんな愛してる。

 射精するときはいつも祈りと感謝を込めている。

 

 届け俺の思い! 

 

 俺の感謝をよそに、ペニスがとろとろの肉穴から引き抜かれていく。俺のペニスから滴り落ちる愛液が彼女もまだまだ満足していないことを表している。

 どうやら余韻を愉しむのも終わって第二ラウンド開始のようだ。

 

 彼女はいつも昼までオナニーを続けるのであと二時間は俺のペニスは搾り続けられることになる。

 まったく仕方がないなぁ。

 あと2時間も彼女に付き合わないといけないとか。

 あと2時間もこんな調子でペニスが搾られ続けるとか。

 

 いや違った、終わりの方ではディルドを挿れたまま、彼女は動かなくなるんだったな。

 その代わり肉穴に挿入されたままのペニスが何十分も続く彼女の絶頂時の痙攣で搾られ続けるんだ。

 膣奥で亀頭全体を吸引しながら痙攣するので毎回腰が抜けそうになるほど気持ちがいい。

 

 本当に仕方がないなぁ。

 

 ペニスに血液が流れ込みびくんびくんと律動する。

 まだまだ元気だ。

 いや店舗の営業を始めてからいつも元気だよな。

 文字通りの意味で常時勃起してるもんな、我ながらすごいわ。

 

 今日も愛液が泡だって白くなるまで彼女の膣壁を抉って子宮口を押しつぶし、そして子宮口に吸われて肉襞で搾り取られまくろう。

 

 

 

 ふと、リクライニングシートの上でズボンを押し上げている勃起を眺める。

 まあ、不思議なことは今更かな。

 

 

 それに良い休日になりそうだ。

 



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第9話【会員未登録】山川十夏 JS 山川姉妹前編♥

「もうだめぇええええ♥♥ 絶頂()くうううぅうぅううううううう♥♥♥」

 

 今日も隣のお姉ちゃんの部屋から奇声が響いてきた。

 

 ドスッ! 

 

 そして何かが壁を叩くか蹴る音。

 そして静寂。

 

 

 ここのところ、お姉ちゃんの奇行が酷い。

 さっきのように奇声を上げたり、その前は1時間以上呻き声を上げ続けるのだ。

 

「あん♥」とか「ぅん♥」とか一体部屋で何をしているんだろう? 

 

 あたしはバサッと乱暴に算数ドリルを閉じた。

 お姉ちゃんの呻き声を聞いてるとなぜか宿題に集中できなくなるのだ。

 九九までは問題なかったのに、わり算のドリルがお姉ちゃんのせいで全然進まない。

 

 お股に左手が伸びる。

 お姉ちゃんの呻き声を聞いてるとなぜかお股がジンジンする。

 

 いつもはパンツの上から少し擦ると落ち着くのに今日はうまくいかない。

 いつもよりお腹の奥の方がジンジンするのだ。

 

 こないだ、もう我慢できなくなったのでお母さんに「お姉ちゃんが毎晩イクイクうるさいっ!」って文句言ったら、

 

「……今度、お母さんからやんわりと注意しておくわね?」

 

 とお母さんはなんだがやけにお姉ちゃん寄りのような気がする。

 

 ……なのでお母さんはあてにならない。

 

 あたしは左手でお股を擦るのを止めて、お姉ちゃんの部屋に向かう。

 前に忍び込もうとした時は部屋に鍵が掛かってて入れなかったけど、今日は部屋に鍵をかける音がしなかったのだ。間違いなく鍵をかけ忘れてる。

 

 足音を殺して姉の部屋の前にまで忍び足で近寄り、音を立てないようにゆっくりとドアを開けてお姉ちゃんの部屋の中にはいった。

 

 なんだか変な匂いがする。

 この匂いどっかで……。

 そうだ、お父さんとお母さんの寝室で何度か嗅いだことがある匂いだ。

 

 鼻をすんすん鳴らしながらドアの陰から頭を出す。

 

 部屋の照明はついていたので、ベッドの上に姉が寝ているのが見えた。

 

 えええぇ? えーーーーーーっ!? 

 

 ベッドの上でお姉ちゃんが裸で仰向けに寝そべり、ピンと伸ばした左足が壁に寄りかかり、右足は大きく開いて時折痙攣するように震えてる。

 

 何よりホラーなのが、仰向けに寝ているお姉ちゃんの首がベッドの端で仰け反ってるせいでドア側を向いて白目を剥いているところ。

 

 慌ててベッドに駆け寄ってお姉ちゃんを間近で見ると、首を仰け反らせ白目を剥いているけど薄い胸は呼吸に合わせて上下していた。

 

 良かった、生きてる! 

 

 でも生きてはいるけど、明らかに意識を失っている。

 

 救急車呼ばなきゃ! 

 

 お母さんとお父さんに伝えようと部屋を飛び出そうとした時、お姉ちゃんがベッドの上で呻き声を上げた。

 

「……ぁっ♥♥」

 

 お姉ちゃんが目を覚ましたのかと足を止めて振り返ると、さっきと変わらず白目を剥いてのけ反ったままだったけど、股間に当ててる右手が少し動いていた。

 

 くちゅ……♥

 

 お姉ちゃんのお股のところから断続的に水っぽい音が聞こえてくる。

 その度にお姉ちゃんが呻き声を上げてる。

 

「ぅ……っ♥♥ ひぃん♥」

 

 ……なんだか、全然苦しそうじゃない、よね? 

 

 ぐちゅっとかぬちゃっとか水音出ているお姉ちゃんの股間をよく見ると右手と股間の隙間から黒いものが見える。

 でもお姉ちゃんのお股は向こう側を向いているのでドアのこちらからでははっきりと見えない。

 

 お股の毛じゃないよね? 

 お姉ちゃんはあたしと一緒でまだ全然生えてなかったはずだし。

 

 ゆっくりと動くお姉ちゃんの右手がすごく扇情的で、見ているとなんだか心臓がどきどきしてきた。

 救急車のことはいつの間にか頭から消えちゃった。

 

 自分でもよく分からないけど足音を忍ばせゆっくりとお姉ちゃんに近づいていく。

 

 もっと近くで見たい、と思った。

 今まで自分に隠されてきた大切な何かの答えがそこにあるような気がしたのだ。

 

 ベッドの向こうに回り込んでゆっくりとお姉ちゃんの股間に顔を近づける。

 

 形容しがたい匂いが姉の股間から漂ってくる。

 つんとするけどずっと嗅いでいたいような気もする不思議な匂いだ。

 

 お股がムズムズしてきた。

 

 顔をお姉ちゃんのお股に近づけてよく見ると、黒いゴムみたいなものを右手の掌で押さえるように持ってて、お股に棒状の黒いゴムが突き刺さっていた。

 

 うわぁ……!? 

 

 お姉ちゃんの割れ目の肉がぽってりと厚く膨らんで横に広がり、割れ目の底のピンク色の粘膜が粘液に塗れてテカテカと光り丸見えになってる。そして割れ目の上の方の包皮が膨らんでておしっこの穴が下の穴に引きずられてひくひくと痙攣してた。

 割れ目の下の肉穴の方は黒いゴムの棒のせいで肉穴の縁がぎちぎちに広がって、赤く腫れて粘膜の表面がすごく引き延ばされている。

 

 これ……痛くないのかなぁ? 

 

 まじまじと姉の股間の大切なところを見ていると、引き延ばされた粘膜の縁から粘液が滲み出てお尻の方に流れ落ちた。

 

 これってお股がムズムズする時に出てくるやつだ……

 じゃあお姉ちゃんは今お股がムズムズしてるの? 

 

 先月、学校の性教育の時間にこの割れ目の下の方の穴は赤ちゃんを育てる大切な場所なので常に清潔に保つようにって保健の先生がみんなに教えてくれたのに。

 なんでお姉ちゃんはここに黒いゴムの棒みたいなのを入れてるんだろう? 

 

 指をそーっと伸ばして黒いゴムに触ってみる。

 

 ……堅い。

 

 意識を失っているお姉ちゃんの右手が動き続けていて、この黒いゴムをすごくゆっくりと5㎝くらい引き出した。

 お股の穴の内側の粘膜がゴムの棒に掻き出されるようにめくれあがって、蛍光灯の光でてらてらと光ってる。お姉ちゃんのお股の大切なところの粘膜が黒い棒にねっとりと絡みついて、まるで吸い付いているみたい。

 

 そして今度はお姉ちゃんの右手がゆっくりと黒いゴムの棒を穴の奥に押し込みはじめた。

 黒いゴムがお姉ちゃんのすごく狭そうな肉穴を押し広げるように入り込んで行ってる。

 めくれあがっていた穴の内側の粘膜が、今度は黒いゴムに引っ張られて穴の内側に引き戻されていく。

 

 粘液がこぷっと穴とゴムの隙間から溢れ、無毛の割れ目に沿ってお尻の方へとろとろと流れ落ちて行った。

 

「んっ♥ ……ぅん♥」

 

 お姉ちゃんがまた呻き声? を上げてる。

 

 お姉ちゃんのすごく狭い肉穴にすごく太いゴムの棒がぎちぎちに擦れながら入り込んで行く。

 お姉ちゃんのお股と内太ももを繋ぐ筋肉がぎゅっぎゅっと頻りに痙攣してるものだから、黒いゴムの棒はお姉ちゃんのきつきつの粘膜と擦れながら、お股の筋肉で搾り上げられている。

 

 ぷしゅっ! 

 

 ただでさえきつく締まっているのに筋肉で更に搾り上げているからお姉ちゃんの肉穴の中から粘液が噴き出しちゃった。

 肉穴の入り口だけじゃなくて膣穴(なか)の方でも黒い棒はぎちぎちに締め付けられてるんだろうな。

 黒いゴムの棒は根元から先っぽまで、お姉ちゃんの赤ちゃんを育てるための大切な穴の粘膜でぎちぎちに縛り上げられ筋肉でぎゅっぎゅと搾り上げられてる……お股のここってすごく敏感なのに、こんなに広げたり締め付けたりしたらお姉ちゃんだいじょうぶなんだろうか? 

 

 ぎちぎちに締め付けられた黒いゴムをお構いなしにお姉ちゃんの右手がさらに押し込んでいく。

 中に押し込まれた黒い棒が中の粘液を押し出すのか、こぷっと溢れて零れ落ちてきた。

 

 よく見ると割れ目の上の包皮の部分がぴくぴくと痙攣してる。

 観察してると黒い棒を肉穴に押し込む時に包皮がぐっと持ち上がって包皮の隙間から少しだけお豆のように膨らんだ肉粒が見える。この肉粒が痙攣してるんだ。

 

 あたしにもこの肉の粒はあるけど触るとくすぐったいだけで、一体なんなんだろう、これ? 

 

 あたしが肉粒の観察をしてる横でお姉ちゃんは白目を剥いたまま、右手を動かす度ににへらぁと口元がだらしなく緩んで「ひぃ♥ ひぃ♥♥」と呻き声を上げている。

 

 お姉ちゃんを心配したのに、なんだかバカみたいだ。

 これ呻き声じゃない。

 こんなに気持ちよさそうな呻き声なんてありえない。

 

 と、同時に悪戯心がむくむくと湧いてきた。

 

 お姉ちゃんは気を失っているのに、この黒いゴムの棒をお股の大切な穴に入れたり出したりするのに夢中になってる。

 そんなに黒い棒を出し入れするのが好きならあたしが手伝ってあげようじゃない。

 

 あたしは口の端を吊り上げて悪い笑顔を浮かべた。

 

 目の前で再度ずるぅっと黒い棒が引き出された。

 お姉ちゃんの顔は気持ちよさそうに溶け崩れてる。

 

 包皮に包まれた肉粒もぴくぴくと痙攣してる。

 

 そしてまた姉の右手が黒いゴムをゆっくりと押し込んでいく。

 

 今だ! 

 

「えい!」

 

 自分の手を重ねてさらに押し込んでみた。

 

 ごりっ♥

 

 お姉ちゃんの肉の穴にゴムの棒を更に押し込むことに成功した。

 姉の股間の穴の奥が激しく痙攣する感触が伝わってきた。

 

 途端に姉がベッドの上でエビのように反り返った。

 

「お゛オぉ゛♥♥」「きゃ!」

 

 次の瞬間、股間から粘液とゴムの棒が飛び出してベッドの上に転がった。

 

 ぷしっ♥

 ぷしっ♥

 

 股間から何度も粘液を間欠泉のように噴き出して、お姉ちゃんの体がベッドの上でバウンドした後、まったく動かなくなってしまった。

 

 し、死んじゃった!? 

 お姉ちゃん、死んじゃった? 

 

 自分の悪戯が姉を殺してしまったと思い、後悔で頭がいっぱいになる。

 

 でも改めてお姉ちゃんを見ると、薄い胸は呼吸で微かに上下しておりお腹の方は筋肉がうねるように痙攣している。

 お股の方も割れ目の上の方の皮の中からお豆さんみたいなのが膨らんで顔を覗かせていて突き出したり引っ込んだりしており割れ目の穴とお尻の穴も開いたり閉じたりしてる。

 

 良かったぁ、生きてた。

 お姉ちゃんの顔を見ると瞼が閉じてすごく満足そうな顔をしてた。

 

 薄い胸も乳首の周りだけが膨らんでまだ成長途中の乳首がプルプルと震えている。

 

 さっきから疑問に思っていたことの答えが分かったような気がする。

 このゴムの棒でお股の穴を擦ると気持ちいいのだ。

 きっとそうだ。

 

 お姉ちゃんのベッドの上には、股間から飛び出してぬるぬるの粘液に塗れたゴムの棒が転がってる。

 

 そーっと触ってみた。

 

 凸凹してる堅い表面を撫でているとなんだか胸がどきどきしてくる。

 

 お姉ちゃんをもう一度見るとすごく満足そうな笑顔を浮かべて寝てしまっている。

 

 これ絶対に気持ちいいことなんだ。

 お姉ちゃんが毎晩のようにお股にこの棒を入れて擦っているのがその証拠だ。

 

 あたしもやってみたい! 

 

 あたしは黒いゴムの棒を拾って自分の部屋にこっそり持ち帰った。

 

 

 

 

 

 

 翌朝、お姉ちゃんがあたしの部屋に怒鳴り込んできた。

 

「ちょっと起きなさいよ!? 私のアレ持って行ったのアンタでしょ、返しなさい!」

 

「んー、しらなぁーい……アレとかしーらなぁい……」

 

 布団を頭までかぶってお姉ちゃんと反対の方向を向く。

 

「とぼけないで返して、アンタがアレ持ってても仕方ないでしょ?」

 

「……いやだよぉ、あたしもお股に入れて気持ちよくなるんだもん」

 

「……うえ゛? えぇえ!? …………ア、アンタどこでそんなこと覚えたの?」

 

「昨日、お姉ちゃんが白目剥きながらお股に出し入れしてたの、あたし見たもんっ!」

 

 お姉ちゃんが動揺してるのが布団越しに伝わってきた。

 

「……し、白目?」

 

 お姉ちゃんの声が少し震えてる。

 

「うん。気絶して白目剥きながらお股の赤ちゃんの穴にアレをズボズボ出し入れして気持ちよさそうにしてた」

 

「う、うそ……」

 

「右手でアレをぐぅうううって穴に押し込んで、ずるぅって引っ張り出すのを何回もしてたよ?」

 

 ばしっ! 

 

「痛っ! お姉ちゃんなんで叩くの!?」

 

「忘れなさい、忘れるのよ!」

 

「痛いよ、お姉ちゃん。お母さんに言うよっ!」

 

 お姉ちゃんがぴたりと止まった。

 

「な、ななななにを言う、う、の?」

 

 あたしはお姉ちゃんの弱みを握ったと確信して口の端がにぃいいと吊り上がった。

 

「お姉ちゃんが毎日毎晩お部屋で赤ちゃんの大事な穴に黒いゴムの棒を何度も出し入れして気持ちよさそうにしてたってお母さんにもお父さんにも言うもん」

 

「……」

 

 よし、効果覿面だ。

 

「で、もぉ? 言わないであげるから、アレをあたしのお股に入れるの手伝って?」

 

「はぁ?」

 

 お姉ちゃんが硬直している間にベッドから起きて、ベッドの下に隠してた黒いゴムの棒を取り出す。

 

「昨日の夜ね? ずっと頑張ったんだけど、どうしてもお股に入らなかったの」

 

 パジャマの下とパンツを脱いで、お股の割れ目を右手の人差し指と中指で横に開き赤ちゃんの穴に棒を当ててぐいっと押し込んでみた。

 

 だめだ、今朝もやっぱり入らない。

 

「ほら、お姉ちゃんの穴にはちゃんと入ってたのに、あたしには入らないの」

 

「……そりゃ入るわけないじゃん、あんた子供なんだし」

 

「お姉ちゃんだって子供じゃん、あたしと4つしか変わらないじゃん!」

 

「私は先月初潮が来たのよ? 赤ちゃん産めるしもう大人だもん、残念でしたぁ、ほいっと」

 

 お姉ちゃんがあたしの手からゴムの棒を取り上げた。

 

「あっ!」

 

「ほぉ~ら?」

 

 お姉ちゃんがゴムの棒をあたしに見せながら、

 

「これ直径が3.5㎝もあるのよ? アンタのお子ちゃまな穴にこんな太いのが入るわけないでしょ?」

 

「入るもん!」

 

「入らないって、無理無理。もっと細いのじゃないとねぇ」

 

「……細いのなら入るの?」

 

 お姉ちゃんは「しまった」という顔を一瞬したけど

 

「細いのならね? 私は持ってないから残念ねぇ」

 

「じゃあ買って来るもん!」

 

「十夏みたいなお子様は買えないのよ、残念ねぇ?」

 

「お姉ちゃんが買えるならあたしにだって買えるもん、それどこで買ったの?」

 

「……駅前のアダルトショップ佐藤ってお店だけど、子供は入れないわよ?」

 

「子供のお姉ちゃんが買ってるじゃん?」

 

「私くらい大人になったらお化粧して大人の服を着て行けば大丈夫なのよ、へへーだ」

 

 思い出した。そう言えば先月お姉ちゃんはお母さんに初潮のお祝いでお化粧のやり方を教わってた。

 

 お姉ちゃんの身長は150㎝もあるし、もしかしたら大人でも通用するのかもしれない。

 でもあたしは身長は120㎝しかないから大人の振りは無理かもしれない。

 

「じゃあ、買ってこれたら入れ方教えてくれる?」

 

「買ってこれたらねぇ?」

 

 ひらひらと手を振りながらお姉ちゃんが部屋から出て行った。

 

 あたしを完全に子ども扱いするお姉ちゃんに腹が立った。

 絶対に買ってみせるんだから! 

 

 

 

 

 

 

 ── 放課後 ──

 

 

 陽が傾いてくる中、友達の八千花ちゃんと一緒に黄色い趣味の悪い看板の横で時間を潰してる。

 駅前のスーパーで団子が4つ繋がったようなケースに入ったグミのお菓子を買って、八千花ちゃんと一緒に食べながら開店時間になるのを待ってるのだ。

 

 遠くでカラスが鳴いてる。

 

「十夏ちゃん、やっぱりやめよう? 先生に怒られるよ? それにカラスが鳴いてるし帰ろう?」

 

 八千花ちゃんが長いポニーテールをふりふりしながら提案してきた。

 

「だめ」

 

「えー?」

 

「八千花ちゃん、ちゃんと打ち合わせ通りにやってね。そうすれば絶対に大丈夫だから」

 

「……そうかなぁ」

 

「ほら、開いた! 行くよ!」

 

 あたしは階段を駆け下りてお店の中に駆け込んだ。続いて八千花ちゃんも飛び込んできた。

 

「あ、こら!」

 

 店員のお兄さんがお店に飛び込んできたあたしたちを見て、レジカウンターから出てきた。

 

「お嬢ちゃんたち? ここは大人のお店だから子供は入っちゃだめなんだよ」

 

 店員のお兄さんが両手を広げながら通せんぼしたあと、しゃがんで頭の高さをあたしたちに合わせて言葉を続ける。

 

「ごめんね? えーっとそうだね、10年後くらいにお客さんとして来てくれると嬉しいかな? だから今日は帰って、ね?」

 

 人の良さそうなお兄さんだ。

 凄くイケメンだし、ちょっと心が痛む。

 

 お兄さんが左手でポンポンとあたしと八千花ちゃんの頭を軽く撫でてきた。

 

 今だ! 

 八千花ちゃんに合図する。

 

 それっ! 

 

 スカートのポケットからパンツを取り出して床に投げ捨てた後、二人揃ってお兄ちゃんの前でスカートをめくって無毛の股間を見せつける。がに股になって腰を突き出してるから、お兄さんの位置からだと割れ目の始まりからお尻の方まで全部見えるはずだ。

 

 あたしと八千花ちゃんの顔が真っ赤になってる。

 でもそこで大声で叫ぶ。

 

「おまわりさーんっ! ここに痴漢がいますっ!」

 

「げぇえええ!!」

 

 店員のお兄さんはスカートをまくって突き出されたあたしたちの股間を前のめり気味に凝視した後、あたしたちの叫び声を聞いて今度は弾かれたように後ろへ大きく飛び退いた。

 

「ち、ちがう! 誤解だ! 俺は痴漢じゃない!!」

 

 隙間ができた。

 今だ。

 

 この隙にあたしと八千花ちゃんが店内へ駆け込んで棚をぐるぐると回る。

 

「あ、こら、待ちなさい!」

 

 あった! 

 

 とりあえず黒い棒みたいな商品を2個持ってレジのところへ駆け戻る。

 お兄さんは八千花ちゃんの方を追いかけてた。

 

「八千花ちゃん、作戦終了!」

 

「了解、十夏ちゃん!」

 

 レジの前で待ってると、八千花ちゃんがポニーテールをなびかせながら走って帰ってきた。

 後ろからお兄さんも走ってくる。

 

「お兄さん、これ!」

 

 持っている商品を駆け戻ってくるお兄さんに突き付けて、値段を宣言する。

 

「●●●●円と▲▲▲▲円!」

 

 レジカウンターに代金分のお金を置いて八千花ちゃんと二人で店外へ飛び出し階段を駆け上った。

 

「あ、待ちなさい!」

 

 階段の上でちょっと待って、外に出てきた店員のお兄さんに叫ぶ。

 

「あたしのパンツはあげるね!」

 

 それっ! 

 

 駆け出して行く時、ちらりと店員のお兄さんを見ると苦笑いしながら額を手で叩いていた。

 

 

 

 ……大成功、だね! 

 

 

 ダッシュでしばらく駆けた後、ビルの路地裏に走り込む。

 

「はぁはぁ、上手くいったよ、八千花ちゃん、ありがとう!」

 

「はぁはぁ、そうなの? 十夏ちゃん」

 

「うん、お兄さん笑ってたから警察とか呼ばないと思う」

 

「ならいいんだけど……」

 

 八千花ちゃんが店から出る時に回収したパンツを履きなおしてる。

 

「十夏ちゃんはパンツあげちゃってよかったの?」

 

「うん、あのお兄さんに迷惑かけたし。知ってる? 男の人って女の子のパンツが大好きなんだよ?」

 

「……そうかなぁ」

 

「そうなの。でもま、いいじゃん」

 

「あんな恥ずかしいことまでして結局何を買ったの?」

 

「これ!」

 

 八千花ちゃんに買ってきた商品を渡す。

 

「これ何?」

 

「えっへっへぇ。知りたい?」

 

「うん!」

 

 平静を装ってるけど八千花ちゃんの食いつきが凄い。パッケージを凄い顔して嘗め回すように見てる。

 

 あたし知ってる。

 こういうのむっつりスケベって言うの。

 

「女の子のね、赤ちゃんの穴に入れて遊ぶ道具なの。そうするとすっごく気持ちいいみたいなの」

 

「……へぇ……でも十夏ちゃん? こっちの方はお尻の穴にいれるやつみたいだよ?」

 

「え? そうなの?」

 

 八千花ちゃんから返してもらって確かめると、確かに片方はお尻に入れる用みたいだ。

 ……間違えちゃった。

 

 でもお尻? 

 お尻の穴に入れるの? 

 

「十夏ちゃん、そのお尻用のやつ要らないんだったら私が貰ってもいい?」

 

「え?」

 

「もちろん、お金払うよ? だから貰っていい?」

 

「え?」

 

「いいよね?」

 

「えーっと、えーっと」

 

 八千花ちゃんの鼻息が荒い。ゆっくり吸い込んではぁーと吐いている。

 八千花ちゃんの興奮度合いが怖い。

 

「あの、……その、あたしが使ってみてからでもいい?」

 

「うん、全然いいよ!」

 

 これでも食いつくのか。

 

「そ、そう? それでいいならまぁ……」

 

 

 なんか取り返しのつかない約束をしてしまったような気がするけど、まあいいや。

 

 そこでしばらく八千花ちゃんと話した後、別れて家に帰った。

 

 お姉ちゃんはまだ帰ってきてないし、お母さんは1階で晩御飯の支度をしてる。

 今ならだれもあたしの部屋には入ってこない。

 

 部屋でわくわくしながらパッケージから黒い棒を2本取り出した。

 片方は赤ちゃんの穴用で、もう一本はお尻の穴用だ。

 

 ディルドっていうのか。

 もう一本はアナルディルドっていうみたいだ。

 

 

 部屋に置いてある鏡の前で体育すわりをして、自分の割れ目を鏡に映してみる。

 パンツはお兄ちゃんにあげちゃったから今も履いてない。

 

 割れ目の上の方に肉の鞘みたいな包皮があってその中に3㎜くらいの小さな肉粒が入ってる。ここを触るとすこしくすぐったい感じがする。

 割れ目を広げると、ピンク色の粘膜があって包皮のちょっと下におしっこの穴が開いていてその下に赤ちゃんの穴が開いてる。

 

 用意した定規で赤ちゃんの穴の幅を測ってみる。

 

 5㎜か……

 

 割れ目を両手の指を使ってくぱぁと開いて上に引っ張ったり横に引っ張ったりして赤ちゃんの穴がどれくらい広がるのか確認してみた。

 

 最大で1㎝くらいしか広がらない。

 

 でも指を直接入れてぐいってやったらもっと広がるような気がする。

 そうだよ、お姉ちゃんの赤ちゃんの穴もディルドが抜けた後は2㎝も開いてなかった。

 

 多分、赤ちゃんの穴はかなり柔軟に広がるんだと思う。

 

 考えてても仕方がない。

 とりあえずやってみよう。

 ディルドを手に持ってあたしの赤ちゃんの穴に押し当ててみる。

 

 あたしの赤ちゃんの穴の周りの粘膜がディルドの先に押されてそのまま沈み込み腰の奥の方を圧迫する。

 

「……っん♥」

 

 あれ? 

 

 なんか割れ目の上の方の肉のお豆がジンジンする。

 ここ触ってもくすぐったいだけだったのに、今は触ってもいないのにお豆の先っぽが凄く気持ちいい? 

 

 ディルドをお姉ちゃんがやっていたように赤ちゃんの穴に更にめり込ませてみる。

 粘膜がディルドの表面に張り付くように引っかかってしまってこれ以上中の方に入っていかない。

 

「……入らない」

 

 赤ちゃんの穴の周りが痛くてこれ以上は無理……なのに、肉豆の先っぽの部分が粘膜っぽい何かに包まれてしかも強く押しつぶされる感じがして気持ちがいい。

 

 痛いのに気持ちがいい? 

 

 ディルドを微妙に動かすたびに、お豆が柔らかい何かに擦られて包まれて押しつぶされる気持ちよさがお股から全身に広がって気持ちいい。

 

「ぁん♥」

 

 声が勝手に漏れちゃう。

 

 そうか、お姉ちゃんの呻き声はこれか。

 気持ち良すぎると勝手に出ちゃうんだ。

 

 この気持ちよさは鋭く突き抜けるようで腰が震えるけど、同時にすごく焦った感じがする。

 気持ちいいことを気持ちいいままで終わらせられない。

 何か腰の奥の部分を気持ちよさで押しつぶすまで終われないような、すごくもどかしい感じ。 

 

 どうにかしたい。

 じんじんするこれをどうにかしたい。

 

 でも赤ちゃんの穴の周りの粘膜が痛い。

 ……どうすればいいのか分からない。

 

 ディルドを持った手がプルプルと震える。

 なんなの、この気持ち? 

 気持ちいいのに、何かに追い立てられるような変な気持ち。

 

 肉のお豆をもう片方の手できゅっと押し潰してみる。

 

「んんぅ」

 

 ……違う。

 ちょっと痺れるだけであんまり気持ちよくない。

 肉のお豆は直接触ってもだめなんだ。

 でもディルドを赤ちゃんの穴に押し付けるとこの肉のお豆が気持ちいいのだ。

 溜息を吐きたくなるほど気持ちいいのだ。

 

 でもこれ以上は痛い。

 

 赤ちゃんの穴に突っ込みたいという気持ちと痛いという気持ちがどうにもならなくなってどうすればいいかよく分からない。

 

 矛盾する気持ちで身動きできなくなってあたしは同じ姿勢でディルドを赤ちゃんの穴に押し当てたまま前にも後ろにも進めず、ただ肉のお豆から送り込まれる中途半端な気持ちよさに震えつづけた。

 

 

 

 

 

「十夏?」

 

 気が付くと隣にお姉ちゃんが座っていた。

 

「お姉ちゃん……」

 

「もう、何泣いてんのよ、仕方のない子ね」

 

「お姉ちゃん……」

 

「はいはい、どうやったか知らないけど買っちゃったのね。それ気持ちよすぎるでしょ?」

 

 お姉ちゃんがあたしからディルドを取り上げた。

 そうすると心を占めていた焦燥感が無くなり、同時期に気持ちよさもなくなってしまった。

 

「あれ?」

 

「これねぇ……魔法のディルドなのよ。お子様には気持ちよすぎて早すぎるの。大人の私でも夢中になっちゃうのに」

 

 お姉ちゃんの持ってるディルドに手を伸ばす。

 

「返してよ」

 

「だーめ」

 

 割れ目の上にあるお豆がジンジンと疼いている。

 下腹部がきゅんと寂しさに震えた。

 

「あーほら泣かないの。……だめかぁ、お子様の身でこんなの一回味わっちゃったらもう手放せない、か」

 

 お姉ちゃんがあたしを抱きしめてきた。

 

「一旦これは私が預かるから、まずは晩御飯食べよ? その後一杯してあげるから。気持ちの良いこと一杯教えてあげるから」

 

「ほんと?」

 

 お姉ちゃんの言葉で下半身の疼きが少し弱くなった。

 

「何度も何度も絶頂()きまくって満足すればコントロールできるようになるから。私がそうだったし、大丈夫よ」

 

 お姉ちゃんが私の頭を撫でる。

 

「明日は休みだし、今夜は一晩中絶頂()こうか?」

 

「うん!」

 

 絶頂()くというのはよく分からないけど、お姉ちゃんが凄く優しくてあたしは嬉しくなった。

 

 

 

 

 

 

 あたしは全裸でおねえちゃんのベッドの上に仰向けで横になった。

 両足を横に開いて、股間をお姉ちゃんに差し出すような姿勢だ。

 

 胸がドキドキする。

 あたしの胸はまったく膨らんでなくて肋骨に皮膚一枚張り付いただけでお姉ちゃん見たく乳首の尖りもない。

 乳首の周りに色がちょっと付いているだけ。

 お姉ちゃんの言う通りあたしの体はお子ちゃまだ。

 

「まずは準備からね? お風呂でちゃんと言ったとおりに洗った?」

 

「うん、お股は割れ目の中までちゃんと洗ったよ」

 

「うん、よろしい」

 

 お姉ちゃんがあたしのお股に顔をゆっくりと近づけてくる。

 そして口をちょっと開けて割れ目の上の包皮を咥えて、包皮の中に舌を入れて同時にお豆さんを吸い上げてきた。

 

「お姉ちゃん、すごくくすぐったい!」

 

「ん、我慢して」

 

 お姉ちゃんは今度は包皮を指で広げて3㎜くらいしかないあたしの小さな肉豆を舌で下から上に向かって何度も舐め上げてきた。

 3㎜しかない肉粒から腰の奥にぞわぞわするようなものが走って広げていた両足が勝手に閉じてお姉ちゃんの顔を挟み込んでしまった。

 

「だ、だめ、おしっこ出る!」

 

「さっきトイレで出してきたから出ないでしょ。そのままずっと我慢してて」

 

「ん♥ んっ♥ んんんっーーーーっ♥♥♥」

 

 腰が勝手に動いてお姉ちゃんの口に肉粒を押し付けてる。

 おしっこが出そうな感じがずっとしてて腰の奥の方がびりびりして凄く切ない。

 

「はふぅ、はふぅ」

 

 腰の奥が切ないのにどうにもできないもどかしさでお姉ちゃんの口の下で腰が何度もうねる。

 お姉ちゃんはあたしの腰がうねるのも構わずにぴったりお豆に吸い付いて、ちゅっちゅっと吸い上げながら、右手の指で赤ちゃんの穴の周りを擦り上げる。

 

「お姉ちゃん、だめ♥ だめなのっ♥ お股がおかしいの♥」

 

 肉のお豆が少し膨らんだような気がする。

 

 0.1㎜? 

 0.2㎜? 

 

 わかんないけどじんじんする♥

 痺れるような感覚が肉のお豆と赤ちゃんの穴の入り口から腰の奥に向かって何度も突き抜けていく。

 

「あっ♥ あっぁーーっ♥ ひぃっ♥」

 

 あたしの真っ平らなはずだった胸の乳首がほんの少しだけ盛り上がってる。

 存在感を主張している。

 

 お姉ちゃんに向かってここも弄ってと。

 

「ほら準備ができた……、濡れてきたわよ?」

 

 あたしのお股の赤ちゃんの穴からお姉ちゃんみたいに粘液が溢れて零れ落ちていた。

 

「これ……が準備?」

 

「そうよ? でも二次性徴期前の妹の処女膜破る姉とか絶対黒歴史だわぁ……。今からでも止めれないかなぁ……」

 

 お姉ちゃんがぼやきながらあたしの胸のほんの微かな尖りを指でこねこね押しつぶしている。

 

「そこ! そこいいお姉ちゃん、そこいいの♥」

 

 胸が気持ちいいなんて知らなかった。

 お股のお豆からの気持ちよさが腰の中心を通り背骨を駆け抜けて、乳首のほんわりとした気持ちよさが首の下を通って後頭部で混ざり合って弾ける。

 

「すごい♥ お姉ちゃん凄い♥ お股とお胸が一緒になって頭が震えるほど気持ちいいの♥ はぁはぁ♥」

 

「胸もまっ平らで、クリトリスも小っちゃいし、膣穴も全然狭いお子様ボディでもやっぱりこのディルドに触ると感じ過ぎる体になっちゃうのねえ……」

 

 あたしのお股の割れ目が腫れぼったく膨らんで左右に若干開いてる。

 なんだか覚悟を決めたようなお姉ちゃんがあたしの買ってきたディルドを赤ちゃんの穴に押し当ててる。

 

「覚悟は良い? まあ気持ちよすぎて痛がる暇はないと思うけど」

 

 あたしはこくりと頷いた。

 

 お股では赤ちゃんの穴が1㎝以上に広がって内側の粘膜がディルドの先っちょに吸い付いてる。

 自分でやった時とは違って、ぬるぬるの粘液が奥から溢れてきて、ディルドの表面を滑らかに覆っている。

 張り付くような痛みは全然ない。

 

 きゅーっと肉のお豆が吸われてる。

 すごい気持ちいい♥

 

 赤ちゃんの穴がディルドで押し広げられてそのせいで粘膜がビリビリしてる。 

 

 肉豆が粘膜で包み込まれて、赤ちゃんの穴に入れられようとしているのに入れようとともしている不思議な感じがする。

 

 ただ気持ちいい。

 内太腿の筋肉が痙攣してお股がぎゅっと締まる。

 ディルドの先っぽを粘膜がぎゅっと痙攣しつつ締め付けている。

 肉豆のさきっちょが痙攣する粘膜で擦られて搾られている。

 

 気持ちいい♥

 気持ちいいぃぃ♥

 気持ちいいぃぃいいい♥

 

 肉豆のさきっぽがぬるぬるの粘膜に擦られて搾られて腰の奥が快感に痺れ上がる。

 その痺れる感じが腰だけに収まらず背骨を伝わってきて目の前で煌めいて弾けた。

 

「ほわぁあああ♥♥ あっ♥ あっ♥」

 

 感極まってあたしの口からなんだかわけのわからない言葉が出てくる。

 

「そうだよねぇ、自分の処女肉を自分のクリトリスペニスで味わうんだからたまんないよね…………ごめんね?」

 

 姉がなぜか私に謝ってきた。

 なんで? 

 

 でもそんな疑問は次の瞬間には空の彼方へ吹き飛んだ。

 ディルドがさらに押し込まれて、赤ちゃんの穴の奥にある狭まった部分を通過する。

 

「くぅぅぅぅっ♥」

「ぉっぉっぉっ♥」

 

 あたしの腰の奥が広げられてる。

 あたしの肉のお豆で赤ちゃんの穴を抉りながらお豆が狭まった粘膜で搾り上げられてる。

 

 気持ちよく搾っているのに気持ちよく搾られてる。

 自分のとっても気持ちの良いお豆を搾り上げているのに、自分のとっても気持ちの良い穴を抉られてる。

 

 気持ち良すぎて勝手に穴が動いちゃう。

 

 きゅっきゅっきゅ♥

 あ、搾られちゃう♥

 どんどん搾られちゃう♥

 

「はぁはぁ♥ くぅっ♥」

 

 お姉ちゃんがあたしの股の間で赤ちゃんの穴にディルドを差し入れながら何故か喘いでいる。

 

「やっぱり十夏の処女膜から血が出てないね。膣穴が未発達すぎて膜も見当たらなかったんだよ」

 

 お姉ちゃんが何か言ってるけど頭に入らない。

 腰の奥で膨れ上がる気持ちよさがどんどん頭に登ってきてる。

 

「くぅぅぅ♥ すごいよぉ十夏のおまんこがこんなに名器だなんて……っ♥」

 

 お姉ちゃんがなぜか腰を震わせている。

 

「私の2倍? 10倍? こんなにお子様なのにぃ……♥ ほぉお♥」

 

 お姉ちゃんの腰がカクカク動いている。あたしの腰もカクカク前後に動いている。

 お姉ちゃんとあたしの腰が我慢できずにカクカクと同じように震える様に跳ねる。

 気持ちよさが腰の奥で弾けているのだ。

 我慢なんかできない。

 

「吸われちゃう♥ クリトリスが吸われちゃうぅ♥」

 

 お姉ちゃんの口が半開きになってベッドに涎がしたたり落ちている。

 

 お姉ちゃんの言う通りだ。

 肉豆が吸われてる。

 肉豆が狭い粘膜の窄まりで搾り上げられてる。

 搾り上げられてるのに奥の方に吸われちゃう。

 

 あたしの赤ちゃんの穴がディルドで押し広げられて粘膜が伸びてびりびりする。

 

 でも、痛みなんか全然ない。

 

 肉豆があたしの赤ちゃんの穴で吸い上げられているのだ。

 くちゅくちゅと吸われてる♥

 ぐにぐにと赤ちゃんの穴がうねって搾られてる♥♥

 

 あたしの肉豆から腰の奥に何度も稲妻が走る。

 ビリビリと焼き焦がれるような快媚感が背中から首から走り抜けて乳首も、肉豆も赤ちゃんの穴も全てが心地良さでじりじりと炙られている。

 

 今すぐにも蕩けだしそうなぎりぎりのところへ、きつきつの赤ちゃんの穴があたしの肉豆を今までとは段違いの力で搾り上げ始めた♥

 

「あっ♥ あーーーっ♥ なんか来る! なんか来る♥」

 

 きつきつの赤ちゃんの穴が痙攣を始めた。

 限界まで引き延ばされた粘膜があたしの肉豆を包み込んで痙攣して左右にうねる。

 肉豆がこねこねされちゃう♥

 

「かっ♥ ……はぁ♥」

 

 気持ちよすぎて呼吸が止まってしまった。

 赤ちゃんの穴がぎゅっぎゅぅって痙攣を始めてしまったのだ。

 あたしの肉豆が、根元からさきっぽまで、全部! 全部搾られてるっ♥

 

 きゅっきゅっきゅっきゅとリズミカルに搾られるたびに背骨を通って気持ちよさが後頭部で弾けちゃう。

 

 横に広げていた両足が勝手にぴんと伸びて股の間にいるお姉ちゃんを挟み込んでしまう。

 だって勝手に動くんだもん。

 

 股を閉じると赤ちゃんの穴の搾り上げる力が跳ね上がった。

 

 きゅーっと、きゅーっとディルドに粘膜が痙攣しながら絡みついて何度も何度も搾り上げている。

 あたしの肉豆が、小さいはずの肉豆が根元から先っぽまで粘膜に大きく包まれて徹底的に搾り上げられる。

 

 視界の隅ででパチパチと光が弾ける。

 一つ光が弾けるたびに、気持ちよさが腰の奥を押しつぶして、後頭部で炸裂する。

 パチパチと弾ける光が隅から視界の中央に集まってきて全てが弾けて、真っ白になって♥

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、十夏、起きて?」

 

 ぺちぺちと頬を叩く感じで目が覚めた。

 

「あれ? お姉ちゃん?」

 

「挿れただけで絶頂()っちゃったのよ? 最高だったでしょ?」

 

「う、うん……最高だった♥ 腰がふわっと浮いて、頭の中で光が爆発するの♥ 今のが絶頂()く感じなの?」

 

「そうそう。この魔法のディルドに掛かれば処女だろうが幼女だろうが信じられないくらい気持ちよくなって絶頂()っちゃうの」

 

「ん……お姉ちゃん、もっとしてほしいなぁ♥ お腹がきゅーってなるの♥♥」

 

 開いた両足の付け根をお姉ちゃんに向かって突きだして前後に揺らしておねだりする。

 毛の生えてない肉の薄い割れ目の中央から生えてるディルドがお姉ちゃんの目の前で上下に揺れて、あたしの肉のお豆がじんじんと疼く。

 

「だよねぇ♥ 私も完全にスイッチ入っちゃった♥ ダメな姉でごめんね?」

 

 あたしのおねだりにお姉ちゃんが妖しく微笑んで、上下にゆらゆら揺れるディルドを赤ちゃんの穴から捻りながらゆっくりと引き抜いた。

 

「お゛ぉっ♥」

 

 引きぬいただけで腰が震えた。

 目の前でまた光が何個かパチパチと弾けて消えた。

 

 抜いただけで絶頂()っちゃった。

 赤ちゃんの穴が絶頂()った衝撃で締まったり開いたり収縮を繰り返す。

 

 それなのに……絶頂()っちゃったばかりなのにまた絶頂()きたい。

 何度でも絶頂()きたい。

 

 赤ちゃんの穴の奥がまた疼き始めてる。まだまだ満足には程遠い。

 もっと痙攣して震えたい、肉豆を搾り上げて捏ねくり倒したい。

 

 あたしの赤ちゃんの穴からディルドを抜いただけのお姉ちゃんの腰がぶるぶると震えてる。

 なんでかお姉ちゃんもそれだけで絶頂()っちゃったみたいだ。

 

 腰の震えが収まってきたので両足をまた広げ直して、お姉ちゃんにお股をさらけ出す。

 包皮に包まれた肉豆と赤ちゃんの穴がお姉ちゃんに弄られて吸われるのを期待してぷるぷると震えてる。

 

 あたしの肉の薄いお股とお尻と胸だけど、天にも昇るような、じりじりと突起を炙られるような気持ちよさを受け止める準備はできてる。

 

 お姉ちゃんがディルドをぺろりと舐めてからもう一度あたしの赤ちゃんの穴に押し当てた。

 

「十夏、ここはね? 赤ちゃんの穴じゃなくてオマンコって言うの」

 

「おまんこ?」

 

「そうおまんこ。赤ちゃんのための大切な穴。でも女の子が気持ちよくなるための肉の穴でもあるの。一生のうち赤ちゃんのために使うのは1回か2回くらいなのよ?」

 

「そう、なの?」

 

「そうよ? それ以外のほとんどの時は女の子が気持ちよくなるために使われるの♥」

 

 お姉ちゃんがあたしの割れ目の包皮を剥いて肉豆を指で撫でながら押しつぶした。

 

「ぁんっ♥」

 

「ここはクリトリスって言うの♥」

 

「クリトリス?」

 

「そう、こっちはオマンコみたいに本来の使い方があるわけじゃないの」

 

「?」

 

「女の子が気持ちよくなって、気持ちよくなりすぎて痙攣するためだけに存在するの♥」

 

「そうなの?」

 

「とりあえず絶頂()きながら覚えようか? これから朝まで時間はたっぷりあるわ♥ 学校では絶対に教えてくれない本当の性教育もしてあげるね?」

 

 お姉ちゃんの目じりが下がり今まで見たことがないほど淫らに微笑んだ。

 そして手首のスナップをきかせて握りしめたディルドをあたしのオマンコの奥まで突き入れた。

 

 

「ほぉぉぉおおおおお♥♥」

 

「大丈夫よ♥ 朝までには私の言ってることが分かるようになるわ♥」

 

 ディルドを咥えこんだあたしの赤ちゃんの穴(オマンコ)が痙攣し、股間から潮を噴いたところであたしはまた意識を失った。

 

 




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 氏名   とおかちゃん(※43)
 年齢   小さい。10年後に期待
 住所   不明
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 購入商品 ポスシリコンワンド Cタイプ
      アナルピーズ7連結ブラックM
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 年齢   小さい。10年後に期待
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 購入商品 

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 年齢   18歳?
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 購入商品 本物嗜好のおちんちんブラックM

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第10話【会員未登録】山川千秋 JC 山川姉妹後編♥

 十夏の膣穴に挿入したディルドを下から掬い上げるように動かして、未熟で未発達な妹の子宮口をディルドの亀頭部分を使って下から上に肉粘膜を擦り上げる様に撫で上げた。

 

「……っ♥ お姉ちゃんっ、も、もうらめ♥ もうらめなの♥♥」

 

 妹の十夏が、今のをもっと、もっとしてほしいの♥ とおねだりのように催促するので、優しいお姉ちゃんとしては妹の要望通りにディルドを動かして妹の蕩けきった膣奥をカリで捏ね上げ溢れる粘液を掻き混ぜ続ける。

 妹はまだ快感の逃がし方を覚えていないので、膣の奥に叩きこまれる刺激を正面から受け止めてしまい、股間をくねくねと動かして今にも泣きだしそうだ。

 

 辛いわけではない。

 膣奥に注ぎ込まれ続ける肉の悦びがあまりに幸せすぎて涙となって零れてしまうのだ。

 

 だからこそ丁寧に、丁寧に。

 ディルドの表面のごつごつした部分を利用して愛液でにゅるにゅると滑りやすい粘膜を抉り、膣奥を軽く押し上げては左右に微妙に揺らして、甘い振動を使って子宮全体を隅から隅まで優しく愛撫する。

 

「それだめ♥ それがだめなのぉ♥ おねえちゃん止めてぇ♥」

 

 十夏が首を振りたくりながら私に向かって子宮を揺さぶるのを絶対に止めないでと哀願する。

 

「んー……どういう風にダメなのか説明してくれないとお姉ちゃん止められないなぁ?」

 

 ディルドを左右の動きから縦の動きに変える。

 ディルドの亀頭を妹の子宮口のすぼまりに押し当てて、少し押し込んでは緩め、緩めては押し込む。

 妹の膣穴の真ん中から膣奥にかけての肉粘膜がディルドの段差のあるカリで擦り上げられ、粘り気のある蜜が滲み出て膣奥に溢れかえり、過剰な潤滑液でディルドと粘膜が必要以上に滑りって擦れあうことで膣肉に刺激が叩き込まれる。

 

「あっ♥ あぁっ♥ あぁぁっ♥♥」

 

 妹の膣穴が連続する心地良い刺激で痙攣を始める。

 

 きゅっきゅっきゅっきゅ♥

 

 十夏の腰の中心部から脊髄へ駆け抜ける刺激に対する反応でディルドを包む肉粘膜が小刻みに震えて強く弱く不規則ににゅるにゅると締め付ける。

 

「ひぃ♥ひぃぃ♥ クリ、あたしのクリちゃんがぁ♥ きゅっきゅってぇぇ♥♥」

 

 幼く狭い膣穴で暴れて心地良すぎる刺激を振りまくディルドの動きを止めようと肉粘膜を絡ませてぎゅっぎゅっと締め付けると、刺激に敏感すぎる自分自身の小さなクリトリスが粘液に塗れたにゅるにゅるの媚粘膜で甘くきつく締め付けられてしまう。

 蜜が溢れかえった肉穴で小刻み収縮する甘く蕩けるような締付は細かく震える振動となって私と妹のクリトリスを快媚感で身動きできないように縛り上げる。

 

「くぅ♥」

 

 危ない。絶頂()きかけちゃった。

 私のクリトリスに妹の膣穴粘膜がきつく張り付いて縛り上げてくる。

 そこにとろとろの蜜がかけられてにゅるにゅると擦られて溶かされかけたのだ。

 

 絶頂()くのはなんとか我慢できても腰が甘く震えるのは止められない。

 

 私のおまんこからぷしっと愛液が噴き出す。

 

 妹だけが絶頂()き狂うように、だけど自分は絶頂()かないように加減してるけどなかなか難しい。

 ディルドを咥え込んだ妹のおまんこは未発達で未成熟でそのため信じられないくらい狭い肉穴なのに子供にあるまじきとろとろの蜜を吐いて私のクリトリスを舐めしゃぶる様にねっとりと包み込んで締め付けてくるからだ。

 

 十夏の内腿から股間にかけて細かく痙攣し始めて息継ぎがひゅっひゅと鋭くなった。

 そろそろだ、私が何度も絶頂()きかけてるんだ。

 妹のまだ我慢を覚えていないおまんこは派手に絶頂()き散らすだろう。

 

絶頂()くっ♥ お姉ちゃん絶頂()くぅぅっ♥♥ あぁぁあああもうっだめぇぇええええっ♥♥♥」

 

 一瞬の硬直の後、妹の上半身が反り返り、左右に開いた両足の指先までピンと伸ばしてぶるぶると痙攣する。

 反り返った上半身の上で更に顎も反らしてそれでも足りずに舌を突き出し痙攣している。

 股間に突き刺さったディルドも上下左右に振り回してぶるぶると震え、膣内部が複雑にうねるように痙攣していることを伝えている。

 

 妹の幼い膣内に捻じ込まれている私のクリトリスがその妹の中絶頂(ナカイキ)のうねるような痙攣に巻き込まれてしまう。

 クリトリスの根元から先っぽまで妹の肉粘膜に包まれ、蜜で溢れた肉筒がうねりながら不規則に締め付け、何度も何度も擦り上げてくる。

 恥骨の上で充血し尖り立ったクリトリスが何度も何度もきゅむきゅむっと甘く締め付けられ、とろとろの粘膜で擦られる。

 ヨがり狂うほどの快媚感が私の腰の中心に溜まり続けて圧縮され、やがて限界を超えて通り道の仙骨から背骨を甘く痺れさせながら後頭部まで駆け上がってくる。

 

「うっくぅぅ♥」

 

 後頭部で悦楽の塊が盛大に弾け、目の前でちかちかとピンク色をした光が乱舞する。

 一方で脳に快媚感を送り出して圧力から解放された腰の中心部がふわふわとした浮遊感に包まれ心地良さで意識が飛びかける。

 

 唇を噛んで絶頂()かないように耐える。

 快楽に身を任せて高い場所に投げ出されて深く深く絶頂()きたいけど耐える。

 

 ゆっくりと息を吐き深呼吸して、妹のおまんこでこね回されて肉悦で蹂躙されたクリトリスから、頭の中で弾ける快楽から意識を逸らす。

 

 妹は中絶頂(ナカイキ)はこれで三回目だ。

 

 ぴんと伸ばされていた足から力が抜けて私の両側に投げ出される。

 反り返ってベッドから浮いていた妹の背中が再びベッドに沈み、両腕は万歳をするような体勢のまま掌が何かを掴むような動きを力なく繰り返している。

 全く膨らみのない妹の胸が激しく上下に動き、乱れた呼吸を整えようとしてる。

 

 妹のお腹の筋肉の裏に隠れて子宮が細かく震えているのが分かる。

 気持ち良すぎて子宮から快感が逃げて行かず、留まりつづけて妹の脳を甘く痺れさせている。

 

 ……妹の幼すぎる子宮と子宮口に何度も何度も繰り返し快楽を叩きこんで蕩けさせた。

 甘い刺激に骨の髄まで浸からせて、快楽を染み込ませて教え込んだのだから、そろそろ十分かもしれない。

 

「ふぅ……っ♥」

 

 深く息を吐いて自分の腰から快感を逃がす。

 これから妹の膣穴をディルドを使ってクールダウンさせなければならない。

 

 私の絶頂()きかけたクリトリスのままではクールダウンの刺激にすら耐えられないので、疼くクリトリスを深呼吸をすることでなんとか鎮める。

 深呼吸を繰り返すことで尖り立って震えていた私のクリトリスから圧力が抜けたように思う。

 

 妹の膣穴に挿さったディルドを再び握りしめ、心地よい余韻を与えるためにディルドを1㎝ほどの幅でゆっくりと抽送する。

 子宮口は刺激しないように膣穴の入り口から中ほどの部分をディルドのごつごつの表面を使って粘膜を優しく擦り上げて膣内(ナカ)に溜まっている蜜を外に掻き出す。

 女は絶頂に達すると性的な意味で高みに打ち上げられてしまうけれど、そこから自然に任せて落下すると体も脳も興奮が冷めてしまう。だけどゆっくりと降りてこられるように絶頂後も肉穴へ加える刺激を調整すると、体と脳の興奮を維持したまますぐに次の絶頂へ向かうことができる。

 

 オナニーもスポーツと同じってことをほとんどの人は知らない。

 丁寧にウォーミングアップして優しいクールダウンを心掛けると、絶頂()った後でもくすぐったくなったり苦しくなったりしないで何度も連続絶頂()きできるようになるのだ。

 

 実際にほら、妹が上気して熱に絆されたような顔をしておねだりしてきた♥

 

「……っ♥ お姉ちゃん……、お腹の奥がね? 奥がじんじんするの……絶頂()ったばかりなのにじんじんするの♥」

 

 妹が無自覚にもっと絶頂()きたいとおねだりしてきている。

 可愛いなぁもう♥

 

「それでいいのよ? 十夏の赤ちゃんを育てる大切な場所が生まれ変わった証拠なの。女の子が気持ちよくなる場所になっちゃったのよ?」

 

 喋りながらディルドで妹の膣奥の熱っぽい粘膜をぐるりと撫でて溢れた蜜をかきまわす。

 

「それいいっ♥ おねえちゃん、それいいぃ♥」

 

「でしょう? 十夏は幸せ者ね? 初潮がくる何年も前に子宮アクメを覚えるなんて普通は無理なのよ?」

 

 ディルドを右へ左へと交互に捏ねて粘膜を刺激しながら、ゆっくりと十夏の肉穴から抜き出そうとする。

 だけど、肉粘膜がディルドに絡みついて離れようとしない。

 外へ逃げ出そうとするディルドを追いかけてきゅっきゅと搾り上げる。

 

「あっ……♥」「くぅ♥」

 

 クリトリスが根元から先っぽに向けて搾られながらちゅるんと擦られてしまった。

 妹と私が揃って腰を震わせて快媚感に耐える。

 

 気持ち良すぎて腰が溶けてしまいそう♥

 

 でも絶頂()かないように耐えて妹のおまんこにトドメを刺さなければ。

 

「ほら、十夏? もう一回おまんこ気持ちよくなって絶頂()くのよ♥ 」

 

 妹の膣粘膜にねっとりと絡みつかれながら抜きかけたディルドを十夏の膣穴に逆に突き入れて肉粘膜をゴリゴリと擦り上げながら子宮口を抉って子宮全体を衝撃で甘く揺らす。

 ディルドの亀頭の先が未熟で未発達な子供の子宮口にめり込むが、少し引いて奥にもう一度押し込みなおし、さらにダメ押しで捩じる。

 

「ひぅっ……♥♥♥」

 

 十夏の全身が一瞬硬直し、そのまま静かになった。

 よく見れば穏やかな全身痙攣が十夏の体を襲っている。

 身長が120㎝しかない小さい十夏の体をぴくりぴくりと微かな震えが襲っている。まだ膨らみのない胸や包皮に包まれたクリトリス、股間の割れ目や足先まで穏やかな痙攣が包み込んで幼い体全体が早すぎる性の悦びに打ち震えている。

 

 十夏は半笑いの様な顔をして天井を見上げているが目の焦点はあってない。

 でも気絶しているわけではない。

 

 散々絶頂()き狂わせて経験を積ませたのだ。

 気絶して快感から逃げてしまうようなもったいないことはもうさせない。

 

 正気を保ったまま快感を全部受け止めて脳をぐずぐずに溶け崩らせるのがもっとも気持ちいいのだ。

 

 クリトリスへの刺激と子宮口への刺激で外絶頂(クリイキ)中絶頂(ナカイキ)が同時にやってきたので今までにないほど高いところへ飛ばされてしまったのだろう。

 その凄まじい快感を逃げずに全部受け止めてしまったので高みから戻ってこれなくなっただけだ。

 

 生まれて初めての外絶頂(クリイキ)中絶頂(ナカイキ)の同時絶頂を経験した十夏の顔が溶け崩れてすごく幸せそうだ。

 

 私も経験があるけど、子宮に叩きこまれた気持ち良さと、クリトリスで弾けた気持ちよさが脳内で共鳴しあって途方もない多幸感に包まれるのだ。

 女として快楽に包まれ絶頂感で忘我の境地を彷徨うこと以上に幸せなことはないと思う。

 

 これで十夏の頭に子宮と子宮口は気持ちのいい場所と刷り込めたと思う。

 

 何年か先には赤ちゃんのための大切な場所になるはずだったものが……全身が震えるほどの快媚感を生み出して女の子が絶頂()き狂うための器官に今日生まれ変わったのだ。

 

 妹の子宮が生まれ変わったことにぞくぞくする。

 数年後、妹に初潮が来るまでは妹の子宮は赤ちゃんのためのものではなく快楽を生むためだけの器官になったのだ。

 クリトリスと同じだ。

 女が気持ちよくなるためだけの器官。

 持ち主である女を快楽で蕩けさせるためだけの器官。

 

 それが二つも。

 

 そして魔法のディルドがあれば気持ちよくなるためだけの二つの器官がお互いを快楽で溶け崩れるまで刺激し合えるのだ。

 

 なんて素敵なんだろう。

 

 

 

 つつつっとその素敵なディルドの表面を指で擦る。

 

 妹の体を生まれ変わらせるこの魔法のディルドを改めて凄いと思う。

 今夜始めたころはくすぐったいだけだった妹のクリトリスをすごく感じる肉芽に成長させている。

 妹の割れ目で小さく勃起してる包茎クリちゃんを摘まんで、くにくにと擦りたてると妹の腰が上に跳ねて、クリトリスを指に押し付けてきた。

 無意識状態でももっと弄ってと指にクリトリスを押し付けてぷるぷると震えてる。

 

 気持ちいいことに正直になった十夏がかわいい♥

 

 次は膣穴に刺さったままうねっているディルドを掴み上に持ち上げ、肉穴の腹側、つまり恥骨の裏側をディルドの亀頭でゆっくりと擦り上げる。

 

 ……ん、反応が悪いか。Gスポットはまだそれほど虐め(調教し)てないので仕方がないかも。

 でも朝まで時間があるのでたまらなく絶頂()き狂っちゃう場所に育ててしまおう。

 

 そのままディルドを押し込み、妹の肉粘膜を掻き分けて子宮口をつんつんと突いてみる。

 突くたびに妹の腰がぶるっと震えて、妹の口から涎が垂れてきた。

 高いところへ打ち上げられて思考能力を失ってる妹でも、心地よさで反応するくらい敏感なスポットに育ったようだ。

 子宮口を突かれて涎を垂らす幸せそうな十夏の顔を見て私も幸せな気分になる。

 

 ディルドから手を放して今度は微かに尖った妹の乳首をゆっくりと指の腹で撫でると妹の上半身がぴくりと震えた。

 あるかないか分からないくらいの子供乳首でももうこんなに感じちゃうようになっちゃったね♥

 

 今夜、始めたころはディルドから送り込まれるクリトリスの気持ちよさだけで絶頂()っていたのに、今はもうディルドが無くても自分の体だけで十分に絶頂()ける素敵な体になった十夏。

 

「ふふ♥ でもね十夏、まだ本番はこれからなのよ?」

 

 

 もう一度、十夏の股間を刺激しようと無毛の恥丘を指先でなぞりながら右手を伸ばしたら、十夏の腰の下に敷いているタオルに触れた。

 十夏の愛液をたっぷりと吸い込んで冷えてしまっている。

 

 んー、そっか。

 そろそろ休憩してタオルも変えたほうがいいかもしれない。

 

 ベッドサイドに置いている時計を見るとちょうど0時を過ぎたあたり。

 

 タンスから新しいタオルを取り出して、十夏の股の下に敷いているものと取り替える。

 始めたころと違って、十夏の膣穴から零れてくる愛液の量はどんどんふえてきているから朝までに10枚くらい必要になるかもしれない。

 

 もう一枚取り出して、自分の膝裏から内腿、股間を順に拭う。

 十夏の膣穴で私のクリトリスは締め付けられて、搾られて肉粘膜で擦りあげられているのだ。

 何時間も膣穴で刺激を受け続けてるから私の股間から流れ出る愛液も相当な量になっている。

 

 ……ぐっしょりと濡れたタオルを籠に入れながら、水分補給の必要性に思い至った。

 スポーツドリンクのペットボトルを机の横に常備しているので一本取り出す。

 

 キャップを捻って一口飲んでみるとこれが大変美味しかった。

 やっぱり愛液の形でかなり水分を失ってたみたいだ。

 

 十夏もきっと同じ状態だろう。

 体が小さくて幼い分、むしろもっと必要かもしれない。

 

 十夏は朝まで愛液を噴きだしまくる予定だしなぁ。

 やっぱり飲ませないとまずいよねとベッドの上で幸せそうに痙攣を続ける十夏を見る。

 

 妹はにへらぁっと崩れた笑みを浮かべたまま目の焦点が合ってない。

 中絶頂(ナカイキ)外絶頂(クリイキ)の同時絶頂()きで脳が快楽に溶け崩れているのだ。

 このまま放っておいても開発(調教)が進んでいる十夏を水分を摂らせるために一旦正気に戻してしまうのはもったいない。

 またこのレベルまで絶頂()かせ直すのは結構骨が折れるからだ。

 

 笑み崩れているせいで十夏の小さな口から歯と舌先が見えている。

 

 ええぃ、サービスだ。

 

 スポーツドリンクを口に含み、妹の唇に私の唇をぴったり合わせる。

 その状態で舌を伸ばして妹の口をこじ開け、口腔に私の唾液交じりのスポーツドリンクを送り込んだ。

 

 妹は心ここにあらずの状態でも送り込まれる液体をコクコクと嚥下した。

 

 口を離すと

 

「ほぅ♥♥」

 

 と十夏が蕩けるような甘い吐息を漏らす。

 

 んんん? 

 

 膣奥をディルドで捏ねられるより気持ちよさそうに見えるのは気のせいだろうか? 

 いや考えないようにしよう。

 妹へ唇を合わせるキスを何度も繰り返して水分補給を終わらせる。

 

 ファーストキスが妹相手かぁ。

 内心、少しもにょもにょしてしまう。

 あー、もしかしたら妹のファーストキスも私になるのだろうか? 

 

 でも、妹の処女膣にディルドねじ込んで処女膜破って、私のクリペニスで妹の破瓜を堪能しちゃったことに比べれば些細な話だよねぇ……

 

 私、これで性癖拗らせたりしないよね? 

 う……ん、私は大丈夫。

 

 妹を見ると、ふぅふぅとさっきより息を荒げて顔を赤くしてる。

 妹の性癖までは保証できないかもしれない……

 

 

 

 休憩を挟んで高ぶっていた私のおまんことクリトリスもほどよく熱が引いてくれた。

 十夏も少しづつ、打ち上げられた高みから降りてきているようだ。

 痙攣の周期がゆっくりになって、呼吸も落ち着いてきている。

 

 冷めきらないうちにまた高みに打ち上げて戻ってこれないように絶頂()かせまくらないとね。

 

 ……十夏、期待しててね。

 お姉ちゃんがもっと高みへ押し上げてあげるから♥

 

 まずはすぐに絶頂()っちゃう悪い癖を我慢することからかな。焦らして……焦らしまくってから絶頂()くと、もの凄く気持ちいいことを覚えてもらわないと。

 

 

 十夏のオマンコに突き刺さって膣奥の動きに合わせて上下にゆっくりと揺れているディルドを再び右手で握りしめる。

 その瞬間、十夏の肉粘膜に包み込まれてにゅるにゅるに揉み解される感触がクリトリスに暴力的に送り込まれて股間が震えてしまう。

 

「ほぅ……ぉ゛っ♥」

 

 何度経験しても心地良さで溜め息が出てしまう。

 休憩してクリトリスの熱を冷ましてなかったら即絶頂()きしたかもしれない。

 

 十夏のおまんこってなんでこんなに気持ちいいんだろう♥

 クリトリスが火傷しそうな熱々の膣粘膜で包まれてで蕩けさせられる。

 

 こんなに気持ちよく感じるのは十夏が幼くて私より体温が高いからだろうか。

 自分の体温より0.1度高いだけで熱さを感じると聞いたことがある。

 

 子供体温で熱々になった肉穴が蜜をたっぷりと蓄えてクリトリスをくちゅくちゅに溶かしちゃうから気持ちいいのかもしれない。

 

 ちゅるちゅるとクリトリスが子供おまんこに舐めしゃぶられて腰が快感で砕けそうになりながら考える。

 

 十夏の子供おまんこを味わうのが今夜だけで終わるのはもったいないかもしれない……。

 何か言い訳を考えて毎日子供おまんこを味わう方法とか……

 

 いやいや、考えるのは後にしよう。

 

 自分が気持ちよくなるのではなく、今夜は十夏を絶頂()かせまくるのが目的なんだから。

 

 

 クリトリスを蕩けさせる十夏の肉穴からの刺激を堪能する。

 今夜ですっかり絶頂()きたがりの欲しがりおまんこに堕落してしまった十夏のおまんこに我慢を覚えさせなければならないのだ。

 

 覚悟を決めて右手に握りしめたディルドを45度右へぐいっと捻る。

 

 ディルドの反り返った亀頭部分が十夏の未熟だけどぷりぷりとした子宮口を右側へ捏ねて押しつぶす感触を伝えてくる。

 

「…………っ♥♥♥」

 

 十夏が声にならない悲鳴を上げて絶頂()ってしまう。

 

 十夏の股間の薄い肉が波打ってクリトリスが痙攣し、膣穴がディルドをリズミカルに締め付け始めた。

 

 きゅっきゅっきゅ♥

 

 十夏の膣穴が絶頂()くことでディルドを痙攣しながら粘膜で締め付けると、十夏のクリトリスが自身の肉筒に包まれたまま、蕩けるような媚肉マッサージを受けることになる。

 

 膣穴とクリトリスが相互に締め付けあって抉りあってトロトロになるまで愛情たっぷりに虐め合うので、絶頂()き始めれば何度も何度も繰り返し絶頂を繰り返すことになる。

 

 でも、この絶頂は浅いのだ。

 何度も何度も絶頂()けるというのは裏返せばそれだけ浅絶頂()きであるということになる。

 我慢することを覚えてもらってもっともっと深く絶頂()くのがどれほど幸せなことなのか、頭とおまんこに刻み込まないと♥

 一度絶頂()ったら何時間も息も絶え絶えになりながら高く遠くに打ち上げられて浮遊感に包まれながら多幸感が脳内に溢れかえる深絶頂()き。

 

 十夏が自分で絶頂()くのを我慢できないのなら絶頂()く直前の状態でお姉ちゃんが股間を何時間も炙るしかなくなってしまう♥

 何時間も寸止め状態で感極まった時に絶頂()って開放される悦びを十夏のおまんこに徹底的にお姉ちゃんが刻み込んであげよう♥

 

 お姉ちゃんに任せれば絶対幸せになれるからね♥

 

 絶頂直後の妹のおまんこの熱を冷まさないようにディルドをゆっくりと前後に動かしてディルドの表面の凸凹を粘膜に擦りつけて刺激を送り込み続ける。

 膣奥からとろとろの蜜が溢れてくるけど、粘液で包まれたディルドを肉穴の中で何度も滑らせ擦り上げる。

 妹の反応を確認しながら時には子宮口に亀頭をねじ込み、膣穴だけじゃなく開発の済んでいる乳首とか包茎クリトリスを撫でて擦って刺激し続ける。

 

「…………っ♥」

 

「だーめ、もう絶頂()くのはお預けなの♥ ごめんね♥」

 

 ディルドをゆるく回転させねっとりとまとわりつく粘膜ごと膣奥を優しく捏ねる。

 絶頂()かせないように十夏の大切なところを優しく嬲る。

 

 膣内からきゅんきゅんと音が聞こえてもおかしくないほど肉粘膜が収縮を繰り返してる。

 絶頂()く直前。

 快感に押し流され堤防が決壊する寸前。

 脳が快感に焼切れる手前。

 

 はっはっはっはっと十夏の呼吸がマラソンランナーのように息が弾み始める。

 

 もう少しで弾ける。

 クリトリスが、乳首が、子宮口が、膣内の粘膜が全て快感で破裂する直前で、そして破裂しないように延々と快楽の炎で炙り続ける。

 

 

 魔法のディルドは私のクリトリスに全てを伝えてくる。

 

 膣内や膣奥の肉のうねりや痙攣の予兆を私のもっとも敏感な器官で感じ取っているので、妹を絶頂直前で肉悦の炎で炙り殺すのは思った以上に容易い。

 

 足りない刺激がもどかしくて切なくて妹の腰がうねり始めた。

 

「……おねえちゃぁん、んん、あとちょっとなのっ♥ あとちょっとなのぉ♥♥」

 

 ぽろぽろと十夏が涙をこぼし始めた。

 今までは好きなだけ、好きなように絶頂()けたのにそれが取り上げられたのだ。

 

「ごめんね、十夏。苦しくても、切なくてもお姉ちゃんに全部任せてね♥ あとで絶対にお姉ちゃんに感謝するようになるから、今は我慢して♥」

 

 ディルドで膣奥を優しく突きながらこりこりとした妹の包茎クリトリスを撫でまわす。

 上半身を震わせ微かに尖った妹の乳首を首を伸ばしてちゅっちゅと啄んで僅かに色素が沈着しただけの乳輪にそって優しく舌を這わす。

 

「んっ♥ んっ♥ もうちょっとぉ♥ もうちょっとなのっ♥♥ あ、あぁっ♥」

 

 快感に震えると同時にお腹の奥が切なくて嗚咽する妹の髪を優しく撫でながら、気持ちよさを妹の体に刻み続ける。

 

 

 

 大丈夫、朝までには私と同じように、女に生まれたことを泣いて感謝するようになるわ♥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やりすぎちゃったかなぁ……」

 

 黄色い太陽が目に痛い。

 ベッドは愛液とおしっこまみれだ。

 

 昨夜スイッチが入っちゃって別人格になってたけど、この惨状でもう頭は冷えちゃってる。

 乾いたタオルを押し付けて妹のおしっこを吸わせながら、部屋に充満したおしっこと女の匂いをなんとかしようと窓は開け放っている。

 お母さんが入ってきたらもう言い訳できないほど女の絶頂時の匂いが部屋全体に充満してる。

 

 朝方、何時間も炙り続けてた十夏のおまんこにトドメを刺した時に十夏は愛液とおしっこと潮をベッドの上で盛大にまき散らしながら、それはもう派手に絶頂()った。

 

 その十夏は私に抱き着いたまま寝ちゃってる。

 振り払おうとしても剥がれない。

 ぎゅーっと腰に手を回してまるでスッポンのようだ。

 満面の笑顔で抱き着いている十夏をみると無理やり引きはがすのも気が引ける。

 

 一見無邪気な笑みを浮かべている妹は昨日までと違って溢れ出る女の匂いを体に纏わりつかせてる。

 そりゃあ妹のおまんこに徹底的に「女」を刻み込んだのは私だけど、小学生女児がこんな雰囲気まき散らしてたらまずいような気がする。

 

 やらかしてしまったか……

 

 

 はぁ……

 

 乾くまでベッドは使えそうにない。

 ベッドじゃなく床で寝るにしても、もう少し股間の熱を冷ましてから出ないと寝られそうにない。

 妹じゃないけど12時間近くお預けを食らっているのは私なのだ。

 

 でもこの状態でオナニーして絶頂()っちゃうと十夏みたいに何時間も意識が飛んで戻ってこられない。

 なのでオナニーもできない。

 

 じんじんと疼く下腹部をなだめながら、どうせ眠れないのだったら、スレに報告を上げておこうと思いついた。

 

 中学に上がった時に親に買ってもらったスマホで、いつも見ている掲示板アプリを開く。

 

 タップ

 タップ

 

 あった。

 

 

【隔離病棟】AS佐藤に集うオカルト狂い達 Part2

 

 

 いつのまにかPart2スレが立っていたのか……

 しかし酷いスレタイだ。

 

 元々はお勧めのアダルトグッズや実際の使用感のレポートが書き込まれていたスレだったところへ、異常に気持ちのいいディルドの使用報告が書き込まれたのが発端だった。

 同じものを持ってるけど、そこまで気持ちいいわけじゃないよという否定レスとその賛同レスや否定の否定レスが集まって住人の少ないドマイナースレだったのに炎上してしまった。

 

 気持ちいいと言い張ってた人が一歩も引かなかったせいだ。

 

 1ヶ月以上経って、実際に異常なほど気持ちいいという人が少しずつ現れ始め、最終的にどこで購入したのかという話になってしまった。

 やがてアダルトショップ佐藤で購入したグッズだけが異常に気持ちいいという結論が出たあたりで「店の宣伝かよ!」と再炎上した。

 

 結果としてアダルトグッズスレではアダルトショップ佐藤の話題は禁止、NGワードということになり隔離スレへ住人ごと追い出された。

 

 私がスレに参加したのは隔離スレのPart1が立ち上がったくらいの時だ。

 アダルトショップ佐藤が近所にあったので、そのお店で買いたいというと隔離スレ住人の人が丁寧に教えてくれた。

 お勧めに従い大人の振りして購入したディルドを使ってみると、異常なくらい気持ちいいというのは本当だった。

 

 本当だったのだ。

 

 大喜びでスレに感想を書き込むと、クリトリスが自分のおまんこでもみくちゃにされるとか乳搾りみたいにおまんこでクリペニスが搾られるとか、クリ絶頂()きと中絶頂()きを交互に繰り返せて天国に行けるとか私の感想に住人全員が同意してくれた。

 

 そして私も立派な隔離スレ住人になった。

 

 なのでお世話になっている隔離スレにスマホで今日、妹のおまんこで堪能した新情報を書き込む。

 

 妹がアダルトショップ佐藤で買ってきたディルドに触って妹のオマンコに挿入しても同じようにクリペニス化したと書き込むとすぐにレスが付いた。

 

「やっぱり購入者と購入したディルドが単純にペアリングされてるわけじゃなかったんだね。ところで実の妹とディルドを使いあってるの?」

 

 と書かれたので、何か問題でも? とレスし返す。

 そうしたら

 

「百合姉妹……尊い♥」

 

 と立て続けに何レスも返ってきた。

 百合好き多過ぎ。

 

 その中に

 

「妹さんって何歳?」

 

 って質問があったのではっさ、と書きかけて流石に不味いかと思い直し10歳足して

 

「18歳の学生(小学生)です」

 

 と返しておいた。

 

「じゃあ同い年ですね、嬉しいかも。私部活やってたんですけど、最後の大会が終わって最近引退して暇なのでディルド仲間探してるんです。一緒にぺろぺろし合いたいんですけど、妹さんどうですかね? 二人でディルド持ち合いながらやったらクリトリスがダブルフェラされることになりますよね? すごくやりたいんですけどこのスレ住人くらいしか理解者いなくて……」

 

 すぐ別のレスがついて

 

「中身おっさんだろw 絶対信用するなよww」

 

 草を生やしたレスが大量についてそのレスがあっという間に押し流される。

 その中に

 

「妹さん、店長さんのこと何か言ってた?」

 

 と、いつものあいつが現れた。自称、店長の彼女様だ。

 朝っぱらから張り付いてんのかよ。

 

「妹は購入する時に店長さんに頭を撫でられたって言ってましたよ?」

 

 こいつやたら嫉妬深くて面倒なので少し嫌い。

 なのであえて煽ってやる。

 

「は? 崇弘さんが私以外にそんなことするわけないじゃん!」

「女性客の頭を撫でる店員なんかいるわけないだろw 彼女様、煽られてんだよw」

 

 ……案の定絡んできた。

 あと突っ込みも。

 この女はあのイケメン店長さんと会話したこともないくせに指先同士が触れ合ったので両想いになってるとか、かなり電磁波の影響を受けたことを最初のころから言い続けて、店長に近づく他の女をけん制してるのだ。

 

 オカルトなんて言われて私たちが隔離されてる要因の一つがこいつだ。

 

 何度かレスをやりとりするけどうんざりする結果に終わってしまった。

 自分も悪いがメンヘラを相手にして気分が悪くなったので、アプリを閉じてスマホをひっくり返す。

 

 ぽてっと体を倒す。

 妹がへばりついているので体を倒すのも一苦労だ。

 

 イケメン店長さんを思い出すとなぜか、じん……とクリトリスが熱くなる。

 下腹部の熱が指向性を持つ。

 

 あの店長さんは誰のものでもないので私にもチャンスがあるはずなんだよなぁ。

 

 また何か買いに行って今度は会員登録しておこうかな。

 名前を知られるというのは大事かもしれない。

 

 私にべったりとくっついて幸せそうな寝息を立てている妹を見る。

 

 そうだよね。

 

 店長さんにとって妹はかなりのインパクトがあったはずだ。

 妹がご迷惑をお掛けしましたって言いながら近づけるかもしれない。

 

 

 くふふ♥

 なんだか楽しみになってきた。

 



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第11話【会員番号066】佐村紬(24歳)専務♥

 メモを挟んだA4バインダーを片手にカンナ盤の横を通りがかる。

 カンナ盤の表面のアクリルの蓋が私の姿を映していた。

 

 首の後ろで簡単にまとめただけの黒髪に涼しげな目元がインテリ風に見える。

 本当はかわいい系を目指したいんだけどなぁ。

 

 通路を挟んだ向かいではオペレーターの溝口さんが3台並んだNCルーターを1台ずつ操作している。

 組み込まれた3軸モーターと回転刃、そして集塵機の出す音が作業場に鳴り響いている。子供の頃から聞きなれた木材加工音だ。

 木の香りが濃厚に漂う作業場を通りぬけて併設されている職人控室の扉を開ける。

 職人控室の奥半分は小上がりの畳敷になっていて、そこで(ノリ)さんが他の職人と茶を飲みながら雑談をしていた。

 

 ちょうど休憩中だったようだ。

 

 職人頭の(ノリ)さんこと、乘松重雄さんは(幸枝)の従兄にあたり佐村木工株式会社を先代のお爺ちゃんのころから長年支えてきた大黒柱の一人だ。

 

 その乘さんに呼びかける。

 

「ノリさん、確認なんだけど再来月のマルセイユ行きの船便にのせるパッケージBとパッケージEの20セット分の進捗どうなってます?」

 

 家具職人としてこの道一筋40年のベテランのノリさんは、赤黒く焼けた肌が頭頂部も含めて鈍く光っている。耳の周りに残った髪も全て白くなって年齢以上に年を重ねているように見える。

 

 ノリさんが私の方へ首を回し、破顔して顔中の皺が更に深くなった。

 

「おう、嬢ちゃん! 心配いらねーよ、予定通り今週中には仕上がるけん、後は第二倉庫で一ヶ月湿度合わせで寝かせるだけじゃな」

 

「あら良かった。ところで嬢ちゃんじゃなくてちゃんと専務って呼んでくださいね」

 

 2年前、大学を出て実家に就職し一年見習いを経てから専務になってる。

 専務と言いつつも事務関係全般を取り仕切るただの雑用係だ。

 

「でも嬢ちゃんは嬢ちゃんだしなぁ……、なぁ?」

 

 乘さんが周りの職人に同意を求める。

 

 周りの職人の皆さんも苦笑いしながら

 

「専務、もういい加減諦めた方が良いですよ、ノリさん死ぬまで変わんないですから」

 

「でもよう? 嬢ちゃんのオシメも取り替えたことあるんだぜ? あんときの嬢ちゃんはそりゃもう可愛らしくてなぁ? 今はこんなに凛々しくなっちまって」

 

「オシメの話は止めてくださいって前にお願いしましたよね?」

 

 からかいに来てるのが分かっていてもどうしても顔が赤くなる。

 

「はっはっは、結婚して旦那さんか婿さん連れてくるまでワシにとっちゃ嬢ちゃんは嬢ちゃんだよ。悔しかったら結婚してみろってんだ、がはは」

 

「またその話へ持っていく……」

 

 まったく、昭和世代はこれだから。

 完全なセクハラなんだけど、教育される機会がないと是正されることもないわけで。

 これはもうゆっくりと教育していくしかない。

 今は諦めて未来の自分に丸投げする。

 

「でも嬢ちゃんもう24歳じゃないか。なんなら良い男連れてきてやろうか。若くて真面目な職人の男ならダース単位で紹介できるぞ?」

 

「結構です。御、彼氏くらい自分で見つけますから!」

 

「おお、怖」

 

 ノリさんが周りの職人と顔を見合わせて笑ってる。

 ここまでの一連の会話がいつものワンセットだ。

 

「そういや嬢ちゃん、明日からおやじ(会長)と一緒にまた玄宗さんのところへ行くんだろ?」

 

 玄宗さんというのは、祖父と親交のある岡村木工の社長さんだ。

 岡村玄宗さんはお爺ちゃんと同世代でこの度隠居を決断したけど、お子さんは後を継がずに大企業のメーカーに勤めており、中学生になるお孫さんも事業に関わらせるつもりはないようだ。

 それで紆余曲折を経て、業界の会合等で意気投合してかれこれ50年の付き合いのある祖父へ岡村木工の事業を譲渡することに決めたそうだ。

 

「そうですよ、話を詰め終わるまでまだ結構かかると思いますけど」

 

 うち、つまり中国地方に拠点を構える佐村木工の創業は江戸時代にまで遡ることができる。

 歴史だけはやたら長い。

 昔は木材を乾燥させるには自然乾燥に任せるほかなく、いわゆる瀬戸内海気候で雨が少なく気温が温暖な瀬戸内海は木工業に適しており、京を中心とした消費地も近く家具メーカーはもとより、古くからの木材加工会社が数多く存在する。

 瀬戸内海以外では歴史的経緯で北海道の旭川や、静岡、飛騨にも高い技術をもった歴史ある家具メーカーが多く存在し鎬を削っている。

 だけど正直家具メーカーとして最近の経営環境は厳しいものがある。

 日本全国に販売網を持っている誰でも知っている某有名大型店では、日本でデザインした家具を労働単価も原料単価も安く済む海外で大量生産し、日本国内に持ち込むので価格面で勝負が成り立たない。

 

 これは家電の分野で中国や東南アジアで製造された製品が日本に持ち込まれ、メイドインジャパンが壊滅したのとまったく同じ構造問題だ。大きな需要のある土地の比較的近隣に安い労働力が溢れているという状況では必ず起こることで誰が悪いというわけではない。

 

 なので日本各地の中小家具メーカーは低価格競争は行わず高級ブランド化するしかほぼ生き残る道は残って無いが、その方面でもデザイン面で優れた北欧や欧州の輸入家具が日本に入ってきており、高級ブランド化による生き残りも容易くはない。また高齢化の進む日本では後継者の問題もあり、各地で毎年のように廃業していく家具メーカーが出てきている。

 

 幸いにも佐村木工は先代の時代にフランスとスペインに日本家具メーカーとして進出することに成功している。日本でヨーロッパや北欧の家具が受けるように、ヨーロッパでは日本風の家具が極一部で需要があるのだ。その需要に上手く食い込んだ先代、つまり会長の手腕が優れていたということになる。

 そういう事情で日本国内メーカーとしては比較的経営は安定している方だけど安泰ではない。

 

 それほどに環境は厳しい。

 

 そういう事情を岡村玄宗さんの息子さんは当然熟知しており、廃業を視野に入れていたらしいが、困るのは岡村木工で働いていた職人さんだ。

 岡村木工は首都圏に工房を持ち、住宅に備え付けの家具やオーダーメード家具に強みがあり、佐村木工に吸収合併し職人さんをそのまま継続雇用することで大筋が決まっている。

 

 あとは煩雑な事務手続きの問題だ。

 取引先の銀行との調整。

 岡村木工の帳簿の状況、資産評価額の算出。

 債務の引継ぎ。

 株式の処理。

 税の処理。

 職人さんの労働契約について岡村木工から佐村木工へ継承するための書類の授受等。

 その話を詰めるために私が岡村木工に赴かねばならない。

 

 お爺ちゃん? 

 お爺ちゃんは玄宗さんとお酒を飲みかわしに行くだけなのだ……。

 

 前回は顔合わせということで1泊で済んだが、今回はしばらく留守にすることになるので、ノリさんに今後のスケジュールをバインダーごと紙で渡し職人控室を後にした。

 そういえば母にプレカット部材の注文予定を伝えておかなくてはならないかも。

 あとオーダーの入っていたデザイナーさんからCADデータの受け取りもか。

 メモに書き起こしておこう。

 

 

 

 

 佐村家の3世代が同居する母屋の隅にある自室で旅行鞄に必要なものを詰め込んでいく。

 念のため、経理ソフトの入ったノートPCも持参する。

 あとポーチに先月から愛用しているものを入れて鞄の底の方に埋めておく。

 色々と大変で面倒な調整と事務処理作業が待っているけど実は楽しみで仕方がない。

 

 顔がにやけてしまう♥

 

 必要なものを詰め込み終わってパンパンに膨れ上がった旅行鞄の蓋を閉じた。

 明日は朝イチの新幹線に乗って、向こうにつくのは昼頃になる。

 

 ふふふふふ♥

 

 部屋の照明を消して常夜灯だけがぼんやりと光る中、布団の中でスマホを操作し画像フォルダを開く。

 彼の写真が何枚も出てくる。

 

 外食で美味しそうに料理をぱくついている彼を右斜めから写した写真。

 商店街を歩く彼の後ろ姿を映した写真。

 極めつけはお風呂に入って湯舟で寛いでいる彼を斜め上から映した写真。

 

 最後の写真を見ながら股間に指が伸びた。

 もうすでに甘く勃ち上がってきている。

 明日は早いから手早く済ませないと。

 

 子供の頃の修学旅行とか、合宿前のような気分だ。

 直接会うのは約一ヶ月ぶりになるので、顔がにやけるのが止まらずその夜はなかなか寝付けなかった。

 

 

 

 祖父と共に広島駅からのぞみ新幹線に乗り4時間ほどで東京駅に着いた。

 ここから岡村木工まで電車で1時間ほどだ。

 

 山手線の内回りに乗り、何度か乗り換えて最後は徒歩で岡村木工の作業場に到着し玄宗さん本人と家族、そして職人さんに出迎えられた。

 

 和やかな雰囲気の中、職人さんそれぞれと挨拶を交わし、応接室で岡村木工さんが契約している税理士さんから書類をまとめて受け取った。

 大型加工機器類の固定資産簿と厚みのある経理の帳簿を見てうんざりするけど、やらなきゃいけないものはやらなきゃいけないわけで。

 

 とりあえず書類系は後回しにして現物確認からやっていきますかね。

 デジカメ片手に大型機器の銘板と使用状況を撮影してメモにしていく。

 倉庫の部材の在庫状態、工具類と備品管理簿の突合……やっているうちにあっという間に夜になってしまった。

 

 2、3日じゃ絶対終わらないな、これ。

 

 

 夜になったら岡村家で歓迎の宴会を開いてくれた。

 職人さんも参加して、みんなして日本酒ガボガボ空けて短時間で酔っ払いが量産されてる。

 明日大変なことになりそう。

 

「しかし、紬ちゃんもすごい綺麗になったなぁ、孫の嫁にならないか?」

「……いやぁ翔君まだ中学生なので一回りも違うからちょっと無理かなぁ」

「紬は理想が高すぎてなぁ、がはは」

 

 玄宗さんのお孫さんはまだ中学生なので、私とはさすがに釣り合わない。

 年齢が近かったら今回の吸収合併の件で結婚もあり得たかもしれないけど。

 あと理想は別に高くないので。

 

 ツマミを口に放り込みながら玄宗さんとお爺ちゃんが杯を重ねていく。

 玄宗さんとお爺ちゃんの顔がどんどん赤くなってテンションも高くなっていく。

 はた迷惑な酔っ払いまであと一歩というところだろうか。

 

 玄宗さんとお爺ちゃんのお付き合い程度に日本酒の御相伴に預かったが、席を辞しても失礼にならない程度に時間がたったので先にホテルに引き上げることにした。

 

「先にホテルに行くけどお爺ちゃんどうするの?」

 

「おう、行ってろ行ってろ。ワシは朝まで玄宗と飲むけぇ」

 

 ……こうなると思ってた。

 明日は二人とも酔いつぶれて何もできないだろうな。

 

 でも予定通りだ。

 岡村家の人にお礼とお爺ちゃんのお世話をお願いして玄関から出ようとする時、応接間で呑んでいる祖父と玄宗さんの会話がかすかに聞こえてきた。

 

「紬ちゃん、ずいぶんそわそわしてたけど、この後用事でもあるのかい?」

 

「おぉ、そうなんじゃよ。最近えすえぬえすとかいうのがあるじゃろ? それで彼氏でも作ってるんじゃないかってみんな言うとるわ。紬は隠し事ができんタチじゃけぇ裏じゃみんな気づいとる、わっはっは」

 

 うっわー、バレてるのか……。

 やっぱり態度に出てしまってるんだなぁ

 

 駅前まで戻り予約してあったホテルにチェックインして荷物を部屋に置いて、すぐに電車に乗った。

 シャワーくらい浴びた方が良かったかもしれないけど、往復の移動時間を考えると余裕はあまりなかったのだ。

 

 二度ほど電車を乗り換えて目的の駅に到着し北側の改札を出ると少し離れたところに黄色い看板が見えた。

 

 お酒がまだ残ってて軽い高揚感が続いている。お酒だけじゃないかもしれないけど。

 

 ふふふふふ♥

 

 

 

 階段を下りて、突き当りの扉を開けて店内に入った。

 入口に入ってすぐ右側のレジカウンターに御主人様がいた♥

 直接会うのは一ヶ月ぶりになる。

 

 写真の中の御主人様も素敵だけど、生の御主人様はやっぱりもっと素敵だ。

 高鳴る心臓を静めながらカウンターの横を通る。

 

 通り過ぎながら横目で御主人様を見ていると、御主人様もちらりと私を見た。

 

 きゅんと下腹部が疼いた。

 静めたはずの心臓が再び高鳴る。

 視線一つで女を熱くさせるなんて罪な御主人様♥

 

 それほど広くない店内を見渡すと男性客1名、女性客が私を含めて6名いる。

 

 店内を歩いて女性向けの商品展示棚の前で足を止める。

 買うものは事前に決めていたので、目的の商品を迷うことなく手に取る。

 あと前回来た時見かけていたものも買うことにする。

 結構重いけどなんとかなるかな。

 

 よいしょっと気合を入れて商品を抱えレジカウンターの上に積み上げる。

 そして前回来た時に作った会員証を御主人様に手渡す。

 

 ピッ

 

 モニターで会員データを見た御主人様が私に申し出てきた。

 

「お客様。御住所が遠方ですし、よろしければ宅配便で発送しましょうか? 嵩張りますし重量もかなりありますので」

 

 やっぱり御主人様は優しい♥

 

「いえ、大丈夫です。組み立て式のキャリーカートも持ってきてますし、この後これ全部使いますので♥」

 

「……あ、あぁ、全部ですか。その、ありがとうございます」

 

 さすがの御主人様も接客用スマイルに綻びが出て少し引き攣ってる。

 堂々のオナニー宣言だもんね。

 でも御主人様には全部知っておいてもらいたいし♥

 そしてここまでやったからにはご褒美も欲しい♥

 

「あの、ちょっとお願いがあるんですが」

 

 私の購入した商品をレジ袋に入れている御主人様に声をかける。

 

「……なんでしょうか?」

 

 お願い内容を伝えると御主人様は困惑しながらも、レジカウンターから出てお願いを聞いてくれた♥

 

 嬉しすぎてスカートの中の股間が何度もひくついて下着が少し濡れてしまう。

 そしてご褒美を貰っている時、背後からカシャカシャっとスマホのシャッター音が鳴っていた。

 

 ふふん。

 

 残念でした、御主人様の二番目(残念、君は二番目じゃない)は私なのだ。

 

 

 御主人様と別れるのは名残惜しいけど、キャリーカートに荷物を載せてお店を出る。

 電車を乗り継いでホテルに帰るともうかなり遅い時間になってしまった。

 ホテルの受付カウンターで祖父がチェックインしているか念のため尋ねてみるとまだ帰ってきていない。やっぱり玄宗さんと朝まで呑むつもりなんだろう。

 

 つまり今夜、隣室は空き部屋になるので音の心配はないってことになる。

 

 ふふふふ♥

 

 ホテルの部屋に入って、さっそく購入したものをベッドの上に広げてパッケージから取り出す。

 

 サティスフライヤー。

 前から一度使ってみたかったのだ。

 吸引口の丸いエッジ部分に指を這わせる。

 これで私のクリトリスが吸われちゃんだ♥

 防水なので取っ手の部分を膣内に挿入することもできる。

 バッテリーを内蔵していて使うには充電が必要なので、とりあえずUSB充電器を接続し充電する。

 

 充電が終わるまで時間がかかるだろうから、服を脱いでシャワーを浴びることにする。

 脱いだ服が皺にならないようにハンガーにかけた後、ユニットバスでシャワーを浴びる。

 熱いお湯がDカップの美乳の肌の上を滑り、薄い股間の陰りを通り疲労を押し流していく。

 ついでにクレンジングソープで化粧も手早く落としていく。

 湯船にお湯を張りゆっくり浸かって旅の疲れを取りたいところだけど、それは明日でもいい。

 

 正直もう待ちきれない。

 

 シャワーを浴びながら既にぬかるんでいる膣穴に中指を何度も出し入れする。

 中指を膣穴に突き入れて膣内(ナカ)を掻き混ぜながら小陰唇を人差し指と薬指で上下に擦り上げて汚れを落とす。

 

「……っん♥」

 

 恥骨の裏にあるGスポットのツブツブの粘膜を中指で押し込むと肉粘膜がうねるように勝手に動いて中指に絡みついてきゅむっきゅむっと締め付けてくる。

 腰の奥に快感の塊が溜まりはじめて内腿が少し痙攣する。

 

 私のおまんこ絶対気持ちいいよね……。入口の方はこんなににゅるにゅるで狭く締め付けることもできるし、奥の方はツブツブの粘膜で覆われて男性のペニスの亀頭をざらついたツブツブで包み込んで擦り上げてご奉仕できるのだ。

 まだ本物のペニスは受けいれたことがない処女肉だけど、先月から魔法のディルドで絶頂()き癖が付いちゃったから、御主人様にペニスを奥の方まで遠慮くなく突き入れて使ってもらえれば亀頭をツブツブで包み込んで何度も痙攣してきゅっきゅって締め付けてあげられるから御主人様にも満足してもらえるのじゃないかと思う。

 御主人様のペニスで奥を抉られながら優しくキスなんかされたりしたらもうそれだけで何回でも絶頂()けそう♥

 

 御主人様のペニスが私の奥を何度も突き上げる想像をしているだけで股間がひくついて軽く甘絶頂()きする。

 

「ほぅ♥」

 

 御主人様に会えて絶頂()きたくて絶頂()きたくて堪らなかったけど、甘絶頂()きできたので衝動が少しだけ収まった。

 

 最後に甘い吐息を漏らす。

 

 

 そうだ。

 クリトリス吸引する時に邪魔になるかもしれないから、少し剃っておこう。

 ソープを付けて安全カミソリでクリトリス周りを剃り上げていく。

 もともと陰毛は薄いのでほとんど手間はかからない。

 割れ目の上の方まで皮膚を引っ張って剃刀の刃を丁寧に当てて剃り上げていく。

 

 鞘に包まれたクリトリスの根元部分が充血して弾力を増し、剃毛の刺激のせいか触ってもいないのに肉芽が包皮から顔を出す。

 シコリ立ってぴくぴくと震え刺激を要求しているけど、この後たっぷりとクリトリスを虐め倒すのだ。

 親指と人差し指、中指で摘まみ上げて横に捏ねた後、中指で上から何度がタップして刺激を与えてクリトリスの機嫌を取るのは簡単に済ませる。

 さっき軽く甘絶頂()きしたのとクリトリスへの刺激で肉穴の奥から潤滑液がこんこんと滲みだしてきた。

 

 剃毛を終わらせて最後にもう一度シャワーを浴び直す。

 上を向いた乳首にシャワーが当たり刺激が乳房の周囲を回り首筋から後頭部に入ってきてじんじんと疼く。

 

「……あっ♥」

 

 膣穴とアナルが勝手にきゅぅっと締まり胎内に吊り上げるように引き込まれ、肉穴から白く濁った愛液が漏れだす。

 準備だけのつもりが、期待に焦らしを重ねていつでも深く絶頂()ける状態にまで仕上がってしまった。

 これ以上刺激したら風呂の中で絶頂()ってしまって朝まで寝てしまうかもしれない。

 

 ユニットバスから出て体を乾かした後、購入したもう一つの高額商品である電動のピストンマシンを箱から取り出した。

 

 重いし大きい。

 

 ACコンセントに繋いで商用電力で駆動し、最大で毎分300回のピストン性能がある。

 マシンを取り付ける架台には4個の吸盤が付いていて、床に固定するタイプだけど、ホテルの床はカーペットなので部屋の壁に押し付けるように置いて固定する。

 

 こんな大きな音がするもの、実家では絶対に使えない♥

 今晩だけ……当面は今晩だけしか愉しめない。

 

 明日の仕事に差し支えない程度に睡眠をとらなければならないから、あと4時間くらいがリミット。

 手早く準備を済ませればそれだけ愉しめる時間が確保できる。

 

 まずは購入したチョーカーを首に点ける。

 物理的に気持ちが良くなるものではないけれど、付けた瞬間に股間から背中を通り痺れるような心地よさが走り抜ける。

 

 自分が御主人様の所有物になった気持ちが股間を中心に膨れ上がりクリトリスがぴくぴくと痙攣する。

 

「ふぅ……♥ ふぅ…………はぁはぁっ♥」

 

 ぞくぞくする気持ちがずっと継続している。

 御主人様に所有されるのってこんなに気持ちよかったのか♥

 もっと前に買っておけばよかった♥♥

 

 興奮で息が荒くなる。

 股間がどんどん甘く痺れてきてぞくぞくする♥

 

 だめだめ。

 まだ前菜すら出てない状態で、こんなので満足しちゃだめ。

 

 今度は同じく購入しておいた拘束用の紐を取り出して、お臍から腰をくるりと回して鼠径部を通し、骨盤を締め付ける感じに結ぶ。

 亀甲縛りはやってみたい気がするけど、一人じゃ無理だしいつか機会を作って御主人様にお願いしてみよう。

 

 腰の動きが阻害されるけど、骨盤の周りを締め付けると膣穴にディルドを挿入した時にもっと気持ちよくなるのだ。

 上腕二頭筋に紐を巻いて腕を曲げると筋肉が締め付けられるけど、アレに近い。

 痛いだけじゃなくて心地よいと感じる人も多いはずだ。

 

 そしていよいよサティスフライヤー(吸引機)の出番だ。

 必要な充電時間の半分も済んでいないけど、仕方がない。

 

 タオルを巻いて恥骨に当ててクッションにし、その上から吸引口をクリトリスに押し当てる。

 医療用テープを使って、吸引機を動かないように固定する。

 腰を軽く振ってみると、位置がちょっとずれてしまった。

 だめか、もっと徹底的にテープで固定しないと。

 

 クリトリスを中心に蜘蛛の巣のようにテープを張り巡らせて吸引機を完全に固定する。

 工夫した甲斐があって、そう簡単には外れない。

 それに拘束紐とテープとで二重に拘束され、その状態で自分が吸引機に強制的に絶頂()かされまくり逃げられない状況を想像すると、また腰の中心で膨らんだ心地よさが脊髄を駆け上がって脳を甘く痺れさせた。

 吸引する前からクリトリスが充血し限界までそそり勃っている。

 

 膣穴とアナルも何度も胎内に引き込まれて痙攣している。

 拘束されている以外なにもしてないのにどうしてこんなに心地よいのだろう。

 

 どんどん呼吸が荒くなってくる。

 自分で自分を焦らしすぎたかも♥

 

 ちょっと。

 ほんのちょっとだけ、この拘束を御主人様がしてくださっていると想像してみた。

 

「お゛っ♥」

 

 ぷしっぷしっぷしっ♥

 

 動きにくい腰を中心になんの予兆もなく痙攣が走って勝手に足先までピンと伸びてしまう。

 

 信じられないぃ♥

 絶頂()っちゃった♥

 想像しただけで絶頂()っちゃったぁ♥

 

 部屋のカーペットの上に私の股間から噴き出した愛液が撒き散らされる。

 

「……っはぁ♥」

 

 痙攣が収まってきたけど代わりに幸福感が溢れかえり思考が蕩けてくる。

 全身が虚脱状態になり、カーペットの上でごろんと転がりながらこの幸せを噛みしめる♥

 

 堪らない。

 堪らないぃ♥

 想像するだけでこんなにも甘く絶頂()けるなら実際にそうなればいったいどれくらい気持ちいいんだろう♥

 ……絶対に御主人様には私の御主人様になってもらう、絶対に……絶対にだ♥♥♥

 

 しばらくして体に力が戻ってきたのでベッドの上になんとか這いあがって仰向けに寝転がる。

 

「……はぁ、……はぁ」

 

 まだ幸福感が去っていかない。

 荒い息で胸が上下し、胸の先に尖り立った乳首が呼吸の度に揺れて微かに疼いている。

 乳首や股間だけではない。

 全身の性感帯とも呼べないような箇所がかつてないほど敏感になって出来上がってしまっている。

 御主人様に拘束されるというシチュエーションは自分で思っていた以上にハマってしまったらしい。

 

 こんな状態のまま本格的にオナニーし始めたらまずいんじゃないかと少しだけ残った理性が警告している。

 一方でこんな状態でオナニーすれば生涯で最高の絶頂に辿りつける、高く高くどこまでも高い絶頂の高みに投げ出されるという確信もあった。

 

 ピンク色に蕩ける思考で二者択一の一方を選ぶ。

 

 つまり興奮で震える指で吸引機のボタンを押して起動するのを選んだ。

 LEDの運転ランプが青く光り、「ぼ、ぼぼぼ」という音とともに充血し膨らみ切ったクリトリスが丸く開いた吸引口に吸い込まれた。

 

 最初は、クリトリスが引っ張られる感じがした。

 次の瞬間、クリトリスの根元の膣前庭部分が巻き込まれて吸引された。

 だけどぼふっという音とともに吸引が弱まりクリトリスが元の位置に戻された。

 そしてまた吸われた。

 包皮を少し巻き込んで、吸引口とクリトリスの間で前へ横にと空気の流れが変わるたびに甘く強く、クリトリスが捏ねられる。

 機械による吸引は一定の周期で強弱を切り替え、クリトリスはその度に吸引口の壁面に何度も短い周期で叩きつけられ吸われて、充血した突起をさらに充血させる。

 吸われて吸われて、振動で叩きつけられ捏ねられる。

 

「ほぉぉぉおおおおおおお♥♥ あーーーーっ♥♥ あっあっ♥♥」

 

 意識が飛びかけた。

 すごぉいぃぃ♥

 お゛っぉぉぉ♥

 

 腰が前後に勝手にがくがくと動きかけて拘束紐で動きを阻害される。

 拘束紐が鼠蹊部に食い込み、肉穴内部にまで刺激を送り込んできて肉襞同士がこすれ合いうねって快楽を増幅させてしまう。

 

「あっ♥ あーーーーっ♥♥」

 

 すごいぃぃい♥

 首を左右に振って快感に耐える。

 

 クリトリスの先が指で左右に乱打されている感じがする♥

 神経の密集した体の中でもっとも敏感な肉芽が擦られて吸われて叩かれて徹底的に嬲られているのだ。

 腰の中心にある仙骨に限界を超えた刺激が流れ込み、クリトリスだけではなく、肉穴も巻き込んで共に限界を超える。

 

 あ、絶頂()くっ♥

 

 きゅーっと股間が痙攣し始め、膣穴とアナルがリズミカルに収縮を始める。

 クリトリスも当然同じリズムで収縮を始める。

 

 なのにクリトリスだけ収縮できずに外に強制的に吸い出される。

 吸引機で吸い出される♥

 収縮し引っ込みたいのに強引に吸い出されて捏ねられる♥

 捏ねられて吸引口の壁で叩きつけられて甘く振動する♥

 振動しながら吸われる♥

 充血してもっともっと膨れ上がり、吸引口でさらに擦られる♥

 

「おぅっ♥ オ゛っ♥ あぁぁぁぁっあああぁーっ♥♥」

 

 口から涎が垂れ落ち、膣穴から愛液が噴き出す。

 足がベッドを蹴って体がエビのように反り返った。

 

 スイッチを入れて1分もしないうちに何が何だか分からないくらいにクリトリスが弄ばれてしまった。

 小さい肉の豆の周囲が波打つように痙攣する中、吸引機が吸引口でクリトリスを責め嬲り続ける。

 小さな小さな1㎝にも満たない肉の尖りに最大効率で刺激が叩き込まれてあっという間に高いところへ引きずられるように連れて行かれ、崖の上へ押し出され……そのまま意識が飛んだ♥

 

「お゛っ♥」

 

 

 

 

 

 ぼぼぼっという音が耳元から聞こえてきて正気に返った。

 一瞬ここがどこだか分からなかったけど、しばらくして記憶が戻ってきた。

 周りを見渡すと、頭の横にサティスフライヤーが吸引音を出しながら転がっていた。

 

 医療用テープが剥がれたのか剥がしたのかよく分からないけど、とりあえず剥がれてしまっている。

 

 ぼぼぼぼっと音を出し続ける吸引機をスイッチを押して止めた。

 

 ……気持ちよかった♥

 

 いつ吸引機がクリトリスから剥がれてしまったのか分からないけど、まだびりびりしている。

 充血し膨れ上がったクリトリスがじんじんと疼いて心地よい感覚がまだ続いている。

 

 だけど……確かに気持ちよかったけど何か足りない気持ちよさだった。

 御主人様に拘束されるシチュエーションで盛り上がりすぎて、そこにクリトリスだけに特化した刺激で絶頂()ってしまったからかもしれない。

 

 せっかく体全体が出来上がっていたのに、それをクリトリスだけで消化してしまったようなもったいなさというか……。

 

 時刻をみると1時を少し回っていた。

 良かった♥

 まだ愉しめる時間は残っている。

 絶頂()くには絶頂()ったけど、満足できるような絶頂()き方ではなかったのだ。

 

 鞄の奥にしまっていたポーチを引っ張り出して中から愛用の魔法のディルドを取り出す。

 ディルドを手で握りしめるだけで自分の股間で膨れ上がってるクリトリスが甘く握りしめられる。

 

 心臓の鼓動に合わせてずくん、ずくんと腰から背骨にかけで快媚感の痺れが広がり始める。

 

 こっちだ♥

 やっぱりこっちがいい♥

 

「ほぅ……♥」

 

 こっちの気持ち良さには溜息が出るような安心感がある。

 

 口直しにディルドを根元から舐め上げ、唇全体で亀頭のカリを何度も刺激しながら舌を鈴口にねじ込む。

 丁寧に丁寧にディルドを舐めて吸って、この一か月に慣れ親しんだクリトリスの吸引と舐めしゃぶりを味わう。

 

 吸引機とこの魔法のディルド。

 共に暴力的な気持ちよさがあるけど、言葉にすれば同じかもしれないけどやっぱりディルドの方が良い。

 吸引機の方は……御主人様が私を躾ける時に使って貰うのがいいかもしれない……。

 逃げられないように身動きできないように拘束された状態で、御主人様に吸引機でクリトリスを徹底的に虐めてもらうとか……想像すると激ハマりそう。

 

 脳裏に御主人様が私を性的に虐め倒すシーンを思い浮かべる。

 ……なかなかいいかも? 

 いや、とてもいいかもしれない♥

 

 

 口直しも終わったので、ピストンマシンにディルドをセットする。

 専用のディルドじゃないのでテープでなんとか固定する。

 

 ピストンマシンは床に置くしかないので位置的に私がベッドに上半身を乗せた状態でバックからピストンされるのがちょうど良さそう。

 

 ピストンマシンの操作パネルでスイッチを入れて動作を確認する。

 ……毎分300回はダメだな。

 深夜だとホテルの二つ三つ隣の部屋まで音が響きそうだ。

 さすがに迷惑すぎて使えない。

 

 もっとゆっくりで……ゆっくりで愉しむかな。

 

 きつく責め立てられるのも好きだけど、ゆっくりなのも好きなのだ。

 想像し、きゅーっと収縮した肉穴から潤滑液が溢れてくるのを感じる。

 

 アダルトショップ佐藤で購入した最後のグッズを取り出す。

 タイマー式の南京錠だ。

 開錠までの時間を設定し、その時間になれば外すことができる。時間にならなければ外すことができないという今の私のためにあるような商品だ。

 

 何時間に設定しよう? 

 今1時過ぎだから3時間に設定しようか? 

 4時から朝まで寝れば辛うじて仕事に支障はないと思う。

 でもピストンマシンは実家では絶対に使えないから、当面は今日しか愉しめないわけで。4時間に設定して5時から寝れば何とか、……なるかな? 

 

 ……とりあえずピストンマシンを動かしてから考えようかな。

 ベッドに上半身だけ乗せてお尻をピストンマシンに向けて差し出す。

 骨盤を締め付ける拘束紐がぎゅっと締まって鼠径部に容赦なく食い込んで気持ちいい。

 

 心地よすぎるのでわざとお尻を振って鼠径部や恥骨に食い込む紐の甘い感触をもっと深く愉しむ。

 割れ目に食い込んだ拘束紐がクリトリスを刺激したあたりで我に返る。

 そうだ、時間がないんだった。

 

 肉穴から愛液がいくらでも零れてきてるので、それをディルドに擦り付けながら、ピストンマシンの操作ボタンを押して動かし始める。

 

 低速動作ではモーターとギアの音が迷惑にならない程度に低く抑えられている。

 

 モーター音が低く唸りながら響いて、ディルドが私の割れ目の肉穴に小陰唇を巻き込みながらゆっくりと突きこまれる。

 蜜に溢れる肉襞をゆっくりと掻き分け奥に進み、子宮口の若干手前くらいで折り返し、ゆっくりと抜かれていく。

 ディルドの亀頭のカリの部分が肉襞を外へ向かって擦りながら粘膜を削っていく。

 

 一定の速度で何度も何度も繰り返し、突き入れては抜いて抜いては突き入れて肉穴内部でねっとりと絡んでくる肉粘膜をディルドが捏ねくりまわす。

 いつものオナニーの時と違い後背位でディルドが突き入れられる。

 自分のペースではなく、機械による一定の速度で絡みつく肉粘膜に一切遠慮も考慮もせず捩じりこまれて粘膜が痙攣する中、無造作に引き抜かれるのだ。

 

「ほぉぉぉ♥♥ いい♥ これいぃぃ♥」

 

 自分でするのと全然違う♥

 両手でベッドの上のシーツを思わずぎゅっと握りしめて快感に耐える。

 

 気持ちいい♥

 気持ちいい♥

 

 膝をついてお尻を突き出した状態で、股間にぎゅっと力が入る。

 背中を反らした状態で股間にものすごく力を入れやすいのだ。

 

 肉穴に突きこまれるディルドを、肉穴から引き抜かれていくディルドを、私の愛液に溢れた肉穴の粘膜が今までできなかった強さで締め付けて搾り上げている。

 

 ぎゅーと、ぎゅーっと♥

 

 ディルドの根元から亀頭の先までカリに絡みつくように、絡みついた粘膜をディルドが徹底的に擦り上げられるように強く強く締め付けて……そして私のクリトリスが肉襞で搾り上げられ蹂躙される♥

 

「あーっ♥ あぁぁああ♥♥」

 

 気持ち良すぎる。

 抉られる肉襞も、掻き分けられる粘膜も、搾り上げられるクリトリスも。

 気持ちよさが何もかもを巻き込んで、後頭部で快媚感がパチパチと弾ける。

 

 自分ではない何かに。

 たとえそれが機械であってたとしても、自分ではない誰かに自分の大切な場所を抉られるのは、蹂躙されるのはこんなにも、こんなにも雌の気持ちが満たされるものなのか。

 自分の大切な場所に対する配慮が一切なく、肉襞が絡まり合い痙攣する中、無造作に穴として使われる。

 

 自分で動かすディルドもマシンが動かすディルドも同じだと思ってた私はバカだった。

 

 違うぅ♥

 全然違うよぉ♥

 

 おまんこが、肉穴が、子宮口が自分以外の誰かに押さえつけられて擦って感触を味わうための単なる肉粘膜として扱われることが背筋が震えるくらいに心地よい。

 

 おまんこが使われる。

 肉穴として使われる。

 自分の大切な場所が自分ではない誰かに気持ちよくなるための単なる道具として使われてしまう。

 

「ほぉっ♥」

 

 ぞくぞくする♥

 腰の中心部がディルドで何度も抉られて、クリトリスがにゅるにゅるでとろとろの肉粘膜で何度も撫で上げられてきゅっきゅと搾られる。

 

 自分の肉穴が今は自分のクリトリスにご奉仕するための穴として徹底的に使われまくっている。

 本当は御主人様のペニスに気持ちよくご奉仕するための肉穴なのに、御主人様の亀頭をツブツブの粘膜で包み込んで擦り上げて気持ちよくして差し上げるための肉穴なのに、気持ちよくなるしか能のない自分のクリトリスに使われてしまう。

 

 御主人様にご奉仕することもできずに、ひたすら自分だけしか気持ちよくなれない残念な肉穴奴隷。

 

 そうやって自分で自分をこき下ろすたびに、背中をぞくぞくするような快感が走り抜けて脳内に愉悦が溢れかえる。

 自分を役に立たない肉奴隷だと罵倒する度に腰の中心が悦びに震え上がる。

 

 ピンク色の愉悦で染まり肉欲で緩んだ頭でタイマー南京錠の設定をする。

 

 6時間だ♥

 こんなの最低6時間は愉しまないと人生の損失だ♥

 

 ぐいっと腰をピストンマシンに突き出す。

 自分の大切な場所をピストンするしか能のないただの機械に曝け出してしまう。

 マシンに取り付けられたディルドが曝け出された肉穴に無造作に突きこまれ、肉壁を抉り子宮口にめり込むまで押し込まれる。

 子宮口がディルドの亀頭にぶちゅりと潰され、子宮を快感で揺らしながらも何の余韻も感じないかのように機械的に抜かれる時にカリが肉襞を抉り取っていく。

 

「おっ♥ おっ♥ おっ♥」

 

 クリトリスが潰される♥

 肉襞で徹底的に擦り上げられ搾られながら丸く膨らんだ子宮口で無造作に押し潰される♥

 大切な子宮口が少し弾力があるだけのプリプリとした気持ちの良いパーツとして、気持ちよくなるだけしか能のないクリトリスを虐めるためだけに遠慮なく使われている。

 

 子宮を揺さぶるためのスイッチとして、肉穴を収縮させるためのスイッチとして、クリトリスを甘く押しつぶすための肉球として。

 自分の大切な場所が快楽を産むためだけの何の生産性もない消費するだけの道具扱いされることが脳を痺れさせるほど心地良い。

 

 頭の中を被虐の昏い悦びが駆け巡り精神的にとんどん高みへ際限なく追い立てられていく。

 

 気が遠くなりそうな快楽の中で意識が飛びかける前に両手を南京錠のワイヤーで縛り上げてセットする。

 

 ふふふふ♥

 

 もうこれで朝まで止まらない。

 誰にも絶対に止められないの♥♥

 

 肉悦に緩んだ頭で朝まで絶頂()き狂う自分の姿を想像して、ただそれだけで乳首がシコリ立ちぷるぷると震え、股間が波打つようにひくつく。

 

 ピストンマシンのディルドが1分間に10回のペースでピストンを繰り返している。

 肉襞を抉り擦り上げられ、精神的な高まりと同時に肉体的にもどんどん高まり続ける。

 

「お゛♥」

 

 絶頂の波が次から次に押し寄せてくる気配がある。

 

 抉られて痺れる肉穴から高い波が起こり脊髄を駆け抜けて脳を焼き払う準備をしている。

 

 朝まで20回か30回は絶頂()けそう♥

 腰が痺れて頭はピンク色の靄がかかり思考力がどんどん失われて気持ちの良いことしか考えられなくなっていく。

 

 あとは両手に持っていたピストンマシンの操作パネルを手の届かないところに投げ捨てれば、今まで味わったことがないほどの無上の天国を朝まで彷徨える♥♥

 

 あぁ幸せぇ♥

 御主人様ぁ♥

 

 ディルドを御主人様のペニスに見立てて想像してしまう。

 そうだ、愛する御主人様の前で犬のように腰を突き上げた姿勢でおまんこを朝まで徹底的に征服され続けるのだ♥

 膣奥を何度も抉られてヨがり狂うだけの雌犬に御主人様が獣欲の限りを尽くすのだ。

 

 ぷしっぷしっ♥

 

 肉穴がディルドを締め付けて隙間から愛液が噴き出してカーペットを濡らす。

 

 思考能力が淫欲で塗りつぶされる前に最後の仕事をしなければ。

 

 それっ♥

 

 縛られた両手に持っていた操作パネルを投げ捨てる。

 

 

 

 ぴっ

 

 

 

 投げ捨てたパネルがピストンマシンの金属製の架台の角にあたり、偶然かもしくは神の悪戯かスピードアップのボタンが押されてしまう。

 

 モーターの回転速度が上がる。

 ギアが唸る。

 

「あっ♥ あああぁっ♥♥」

 

 突きこまれるディルドの速度が上がり、その刺激で自分の肉穴がより強くディルドを締め付けてしまう♥

 肉壁が強く早く何度も何度も擦られ、奥から愛液がとめどもなく溢れてくる。

 強すぎる刺激から身を守るため、肉穴の粘膜がねっとりとディルドにきつく絡みついて動きを封じようとする。

 

 だけどディルドは止まらない。

 

 溢れかえる蜜が粘膜を滑らせ、肉穴が受ける刺激だけが却って高まり続ける。

 そして絡みつく粘膜によって締め付けられたクリトリスが、愛液でとろとろになりながら擦られて搾り上げられて腰の自由を奪われてしまう。

 危機にあった時に硬直して動きを止める小動物のように。

 充血し屹立したクリトリスが自分のおまんこによって危機的な気持ち良さを徹底的に叩き込まれて身動きができなくなってしまう♥

 

「そんな! そんなぁあああああぁ♥♥」

 

 すぐに一回目の絶頂の波が押し寄せてきた♥

 

 ぷしっ

 ぷしっ

 ぷしっぃぃ♥

 

 気持ち良すぎて体が硬直し、肉穴とクリトリスがピストンマシンによって徹底的に蹂躙される。

 一定の速度で容赦なく肉穴粘膜を擦り上げ、子宮口を抉り、絡みついた肉襞がクリトリスを左右のうねりに巻き込みながら撫で上げ続ける。

 

「お゛ぉ゛っ♥」

 

 気持ち良すぎて意識が飛びかける。

 天国のような地獄のようなどちらにしても心地良すぎて全身の痙攣が止まらない。

 桃源郷を彷徨い始めた自分の耳元でいつものように御主人様が愛を囁き始める。

 いけない。

 これが始まると幸せすぎて本当に帰ってこれない。

 

「……あと、これがあと6時間もぉおおおおお♥♥」

 

 適度に脂肪の乗った形のいいお尻が突きこまれるディルドで細かく揺れ、前後に揺さぶられることでDカップの美乳がベッドのシートで擦られ乳首が刺激される。

 

 御主人様に性的に蹂躙されるシチュエーションを想像していたため、雌として全身が出来上がりすぎて送り込まれる快感で気を失うことも許されないまま夜が更けていく。

 

「あっ♥ あーっ♥ あーーーーーーっ♥♥ 死ぬっ♥ 気持ち良すぎて死んじゃぅぅぅ♥♥」

 

 

 

 




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 会員番号 066
 氏名   佐村 紬(※11)
 年齢   24
 住所   ■■県■■市■区■■町23-1
 電話番号 080-▲▲▲▲-▲▲▲▲
 購入商品 本物嗜好のおちんちんブラックL
      サティスフライヤーProロップ
      電動ピストン機
      レザーチョーカー(赤)
      タイマー式南京錠(USB充電)
      拘束ロープ(赤)
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第12話 通信販売♥

 0時になって店舗の営業が終わると、レジ締め作業を行う。

 小規模店舗で、しかも売ってるものがものだけにそれほどたいした作業量ではないが売り上げ集計と釣銭等の合計で齟齬が発生してないかの確認作業をする必要がある。

 そして棚に商品を補充して在庫の確認も行う。

 基本的に毎日行うようにしている。

 店内に客がいない時にできる部分もあるので、慣れてくるとそれほど大変な作業ではない。

 もちろん最初は時間がかかっていたが、今では0時で閉店し、1時には店舗の戸締りを確認し2時には自宅のベッド就寝できるようになった。

 

 ピピピピ。

 

 そして朝8時には起きるようにしている。

 店舗が休みの日はもう少し遅くまで寝ることもあるけど。

 

 目覚まし時計を止めて軽くシャワーを浴びる。

 朝勃ちでいきり立っているペニスにお湯がかかり、剥き出しの亀頭表面をお湯が滑っていく。

 シャワーの刺激でペニスに更に血が流れ込み臍の少し上あたりまで反り返り堅く屹立している。勃起角度は90度に近い。

 心臓の鼓動に合わせて前後に律動する度にカリの部分が割れた腹筋をぺちんぺちんと叩いている。

 コネクタ能力を付与している女性会員数が増えるに連れて、一日のうち勃起している時間が長くなってきている。女性会員がオナニーするためにディルドを持つと、ペニスは俺の意志に関係なく自動的にフル勃起し臨戦状態になるからだ。

 朝からオナニーする女性会員は今のところ少ないし、ペニスが刺激されている感触はないので今日の朝勃ちは純粋な自然現象だろう。

 まあもしかしたら、昨夜から今朝にかけてオナニーしていた女性会員にたっぷりと搾られて射精しまくっている可能性はある。その余韻で勃起したままなのかもしれない。

 でも流石に寝ている間のことは分からないからな。

 俺が寝ている間に射精すると夢精ということになるんだろうが、夢精の有無は判断基準にできないんだよな。

 シフト能力経由でペニスが刺激されて射精すると、射精している感覚はあるのに精液が出ないからだ。

 

 不思議だよな? 

 

 ペニスの奥の方がぎゅっと収縮し、前立腺を包む平滑筋が律動して尿道に精液を送り出している感覚はあるのに鈴口から精液が出てこない奇妙な現象。

 

 本当に不思議だったけど、ネットで調べて当てはまる症状に逆行性射精障害というものを見つけた。

 膀胱側の内尿道口閉鎖不全とかで、膀胱側の弁が若干開いていると精液が外部へ流れて行かずに膀胱の方へ流れてしまう現象があるらしい。

 結婚している場合は不妊等で割と深刻なことらしいが、それ以外ではこの症状は人体に大きな影響を与えないらしいのであまり積極的には治療等は行われないらしい。

 ただしこの症状の原因が外科手術や薬物の副作用、そして糖尿の場合に発生することがあるんだそうだ。

 外科手術や薬物には心当たりがないので……え? 糖尿? まじで? 

 ネット知識での素人判断を医者は大変嫌がるらしいが、今度献血でもして確認しておくか。

 

 時間が取れれば一度病院へ行くべきかもしれないけど、精液が出ない方が俺にとって都合がいい面もある。

 最初の頃は常時コンドームを装着して射精に備えていたんだよな。

 営業中の店舗で店番しながら射精して精液が出たら大惨事だし。

 

 まあ今のところ支障はない。細かいことは考えても仕方が無いしな。

 

 

 トーストとコーヒーだけの軽い朝食を済ませて、仕事専用にしてるパソコンで通販サイトからの注文が入ってないか確認する。

 毎朝忘れないように確認しているけど、今のところ月に数回注文があるかないかの状態だ。

 

 まあウチみたいな零細通販サイトを利用するお客様にも色々事情があるんだろう。

 たとえば家族でPCを共用していて、超大手通販サイトの利用履歴をアダルト系で汚染したくないという事情とか、あるいは単にネット初心者でそういうものに疎い情報弱者であるとかだ。

 

 うちの通販サイトは大手通販サイトに比べて価格的優位はなく、品揃えもそれほど豊富ではないのではっきり言えば利用されることはほとんどない。ただ、俺の側の視点だとリアル店舗と通販用のアダルトグッズの在庫を共通化できるので、サーバー維持費もたいしたことないし通販サイトを維持するデメリットがほとんどない。

 ほんの少しだけ売り上げに貢献しているけど、本当の意味でまさに片手間仕事だ。

 

 おや? 

 

 珍しいことに5件ほど同時に注文が入っていた。

 今までは週に1回注文があるかないかくらいの頻度だったのに。

 

 注文主は5名とも女性名で注文内容はほとんどディルドとかバイブとかだった。

 珍しいこともあるもんだと、在庫を確認し自宅兼倉庫にある分だけで即発送できることを確認できたので梱包作業を行う。

 

 注文メールをもう一度見直していると、5名中4名は同じ市内の人だった。

 残り一人は北海道の人か、ずいぶん遠いところからだな。

 市内に住んでいるなら店舗で買えば送料が掛からないのになぁと思ったが、備考欄に要望が書かれていた。うっかり見落としていた。

 

【実店舗で尿道用プジー等を販売してください。(魔法付きで)】

【店舗で扱っている電動のバイブやディルドにも魔法を付けてください】

【お店で売ってるオルガマスターを魔法付きにしてください】

【今回注文したバイブに魔法を付けてください】

 

 はぁ? 

 なんだこれ……魔法? 

 

 訳が分からん。

 注文主は同一人物ではなく全員バラバラなのに魔法という単語だけ共通している……

 一体なんだこれ? 

 

 背筋にぞわりとした感覚が走る。

 タチの悪い悪戯でも流行っているのか? 

 

 ……考えても分からないことは考えても仕方がない、な。

 そういえば、小売店なんかでよく見かける「お客様の要望シート」なんかをうちの店舗には置いていなかったな。少なくともそれを改善することはできるか。

 

 あと魔法のことは横に置いておくにしても、要望のある商品を仕入れることくらいはできるかな。

 メーカーや問屋に仕入れられないか確認しておくか。

 

 しかし魔法ねぇ? 

 右手と左手の掌を見つめる。

 うーん……違うよなぁ? 

 でも、まあ、やっておくか? 

 

 グッズをクッション材で包み、小さめの段ボールで梱包する。

 5個分の梱包を済ませ、部屋の隅に積み上げておく。

 そうだな、午後にでも発送しよう。

 

 あとは午前中のうちに洗濯や掃除等の家事を済ませておくかな。

 

 洗濯を済ませて今は掃除機片手に掃除中だ。

 ギンギンに勃起したペニスをズボンの外に出して晒しながら、家中を掃除機で掃除して回る。ペニスをズボンの外に出しているのはそういう趣味があるわけじゃなく、勃起し臍まで反り返ったペニスをズボンの中に収めたまま動き回るのは難しいからだ。

 

 なんで勃起しているのかって? 

 午前10時を過ぎると桶川の奥さんの膣トレが始まるからさ。

 

 最近は俺の神経も図太くなってきたからな。

 ペニスが膣内で搾られながらでも掃除くらいできる男になったのさ。

 

 ……というのは少し強がりが入っている。

 膣トレの段階までは平然と過ごせるようになったんだけどなぁ……

 

 ずにゅううううううぅ♥

 

「うぉっ」

 

 桶川の奥さんが膣穴から膣トレ器具を一息に引き抜き、すぐにディルドに持ち変えるや否や蜜で溢れかえっている肉穴にずっぷりと差し込んだのだ。

 俺からすれば、蕩ける膣肉の締め付けをまったりと愉しんでいたところへ不意打ちのように、大きなストロークで脂がのりにのって熟れに熟れた30歳人妻のとろとろに蕩けた肉穴にペニスを根元まで一気に突き入れたようなものだ。

 

 とろとろの蜜で溢れかえり柔らかい蕩けそうな熟成肉を何十にも重ねて桶川の奥さんが丹念に仕上げた精液を搾り取るための搾精蜜壺に、心の準備もなくいきなりちゅぽんとペニスが吸い込まれれれば、慣れたとはいえ声だって出してしまう。

 

 膣トレの段階ですでに過剰なほど発情しきってる桶川さんのおまんこは10代の少女のようなぷりぷりとした弾力はない代わりに、とことん柔らかく仕上がった熟成とろ肉が、飛びかかるかのように俺のペニスのカリ首に襲い掛かりねっとりと纏わりついて擦り上げてきた。

 たっぷりと蜜をまとった媚肉がペニスの敏感なカリの部分に執拗に絡みつき何度もしつこく擦り上げてくるので、掃除中の俺の動きが止まってしまう。

 正確には腰ががくがく動いているが。

 

 カリの部分を徹底的に狙うのが最近の桶川さんの好みらしい。もしかしたら桶川さんの夫はカリが弱いのかな?

 とすると、夫のペニスのために時間をかけて鍛え上げたカリ責めのための肉襞と肉粘膜が、俺のペニスのカリに対して愛情たっぷりご奉仕してくれていることになる。

 そう考えるととても味わい深いな。俺のペニスでじっくり堪能してあげて桶川さんの人知れず行っている努力の成果を俺のペニスに存分にぶつけてほしいと思う。

 じっくりと味わう為にペニスのカリ首に神経を集中し、撫で擦る彼女の膣肉の襞やツブツブが与えてくる刺激を敏感な亀頭やカリ首でしっかりと受け止める。

 膣奥の手前にある分厚い肉襞が盛り上がり、カリを取り囲んで前後に動いてまるで何十もの舌で舐め上げられているような刺激を送り込んで来るとは驚きだ。

 カリ首の周囲を舐め上げる何十もの肉襞の舌から逃げずに敢えてカリ首を差し出してすべてを受け止める。

 

「ふおおぉ……」

 

 カリの部分を肉襞で徹底的に舐め上げられて腰から背中にかけてぞわぞわする刺激が走る。

 初めて経験する蕩けるような刺激と気持ち良さに尻の筋肉も強張って部屋の掃除が完全に中断される。

 

 今日も思いっきり俺のペニスから精液を搾りとってくれそうだ。

 もちろん本人にそんな気はこれっぽっちもなくてただ夫のペニスに気持ちよくなって貰おうと膣穴を鍛え上げ、その成果を確認するためにオナニーしているだけなんだろうけど。

 

 くぽぉ♥

 

 カリを弄ぶの飽きたのか、ペニスがにゅるにゅるの肉襞を掻き分けて肉穴の奥の奥まで押し込まれる。

 亀頭を滑り擦っていく肉襞の感触が腰が痺れるほど心地良い。

 膣奥にたどり着いた亀頭が子宮口手前の膨らんだ部分でまるで捕獲されるかのように咥え込まれた。

 子宮口を含む膣奥全体がねっとりと亀頭を包み込んでゆっくりと擦り上げてくる。膣奥に蜜が溢れ、まるで亀頭全体が膣奥の粘膜でぴちゃぴちゃと舐めしゃぶられているかのようだ。

 

 粘液をたっぷりと纏わりつかせた肉襞によってカリとか亀頭が揉みほぐすように舐めしゃぶられるのが気持ち良すぎて足から力が抜けてしまう。

 倒れないように片足を床に付いて腰を震わせながら荒い息を吐く。

 

 亀頭が肉襞で舐めしゃぶられながら今度はペニスの根元と竿の中央、亀頭のくびれ部分の三か所できつく搾り上げ始めた。桶川さんの夫のペニスを気持ちよく搾り上げるために膣トレで鍛えに鍛えた膣肉がその成果を俺のペニスに対して遺憾なく発揮する。

きつく甘く、締め付けて搾り上げてぎゅーっと愛情たっぷりに握りしめてくる。文字通り三本の長い指がカリの部分を、竿の中央を、根元をぎゅーっとぎゅーっと甘く甘ぁく熟れきったとろ肉を使って握りしめてくるのだ。

 

 ぎゅっぎゅぅぅっ♥

 ぎゅっぎゅぅぅぅぅ♥

 

 とろとろの粘膜でできた指がペニスに蜜を擦り込みながら何度も何度も搾り上げてくる。

 締め付けられるだけでは済まず、ぬるぬるの粘膜がペニスにべっとりと張り付き吸盤のように吸い付き微かに蠕動し夫ではない俺のペニスをにゅるにゅるぬるぬるにゅるにゅるともみくちゃにして弄ぶのだ。

 ペニス全体が粘膜や肉襞で擦られ搾られ締め付けられ徹底的に弄ばれながら、トドメに精液の噴出口である鈴口に子宮口が張り付いてちゅるちゅると吸引して精液をねだりまくる。夫のペニスではなく俺のペニスの鈴口に子宮口が吸い付いて吸引し、尿道の奥で待機している精液を手順を守らず今すぐ放出しろと柔らかい肉襞で擦り上げて脅迫してくる。とろとろの愛液を擦り込みながらきゅぽきゅぽっと何度も吸引し、精液を出し惜しみする鈴口が子宮口に吸われ続けたため、亀頭に血液が集まり膨れ上がって感度がどんどん増していってしまう。

 

「くぅ……」

 

 亀頭のくびれに肉の輪が張り付いて締め付けてくる。

 肉の輪が締まってきて亀頭を搾り上げながら肉厚の粘膜が蜜をたっぷりを擦りつけていく。

 

 ペニスに叩きこまれる快媚感が腰を痺れさせ、掃除機を手放しよろける様にうずくまる。

 すいません、強がりました。

 桶川の奥さん勘弁してください。

 毎日、どんどんおまんこの具合が良くなり続けるのは俺への嫌がらせですか? 

 気持ち良すぎて困るんですけど! 

 

 思わず何もないところへ腰を突き出して、ペニスが空振りする。

 

「うっ……くぅ」

 

 膣奥の粘膜が亀頭が上面から下面へ下面から上面へ敏感な部分を的確になぞるように動き、亀頭を擦り上げ舐めしゃぶっている。上から下へだけではない、亀頭の横のくびれ部分にも何度も肉襞の舌先が這うようになぞり、ちろちろと舐め上げてくる。

 膣奥に溜まったたっぷりの蜜を亀頭にまぶされて膣粘膜が亀頭に隙間なく張り付き、肉襞がこちょこちょと擦りたて続けるのだ。

 

 おおぉ、射精()る! 耐えられるか、ちきしょう! 

 

 我慢など到底無理だ。

 限界を超えて送り込まれる甘美な刺激にペニスが白旗を上げて降参する。

 

 ペニスが上下に律動し腰を震わせ桶川の奥さんの膣奥に降参の白い精液をぶちまける。

 夫のために鍛え上げ熟れに熟れた完熟の肉穴が夫のモノではない白濁液を膣奥でたっぷりと受け止め、悦びのあまり痙攣を始め俺のペニスに再び吸い付いてくる。

 

 きゅぽっ♥

 きゅぽっ♥

 きゅぽぉぉっ♥

 

 痙攣する膣穴が俺のペニスを搾り上げながら吸い付いてきて連続射精をねだり始める。もう一度子宮の奥に浸みわたるような精液を流し込まれればもう一段階高い悦びに包まれると子宮が本能的に分かっているのだ。

 

 二回目を求める子宮口に亀頭を吸われながら俺は荒く息を吐く。

 

 そしていつものように感謝の愛の囁きをお返しする。

 俺のペニスをたっぷりと搾り上げてくれて本当にありがとう。

 感謝してる、好き好き、大好き、愛してる。

 

 射精させてくれる度に繰り返し女性会員の皆さんに愛を伝えている。それがたとえ人妻であっても関係ない。

 俺の勝手でおまんこを味わっている以上、感謝の気持ちくらい返さないとな。

 

 そんな調子で、桶川の奥さんに搾られ、膣奥に何度も何度もイメージ上の精液をぶちまけながら掃除をしていると、玄関でチャイムが鳴った。

 

 あれ? だれだろう。

 両親が死んでから来客はかなり減ったんだけど。

 何度射精しても全く萎えないペニスを無理やりズボンの中に押し込める。

 今もなお、桶川さんの子宮口に吸い付かれているけど、我慢して玄関の扉を開ける。

 

「こんにちは」

 

「ああどうも、三重野さんご無沙汰しています」

 

 隣の家に住んでいる三重野さん一家が玄関に来ていた。

 

「今日は皆さんお揃いでどうしたんですか?」

 

 40代後半の三重野さんとその奥さんは亡くなったうちの両親と年齢が近いこともあって若い時は家族ぐるみのお付き合いをさせてもらっていた。

 娘の文香ちゃんは俺より5歳年下で今年から近くの高校に通っている。

 子供の頃はお互いの家を行き来して一緒に遊んでたな。

 

 そして三重野さん一家には両親の葬式の時には本当にお世話になった。

 俺が両親の死でしばらく呆然としていた時も、家事とか食事についてもお世話になったまさに恩人だ。

 

「ああ、実は今度関西に転勤することになってね。全員で関西へ引っ越すことにしたんだよ。なのでその挨拶に」

 

「……それはまた、急ですね」

 

「うちの会社はぎりぎりまで異動の情報を教えてくれなくてね。少し荷物の搬出でうるさくなるけどよろしく頼むよ、崇弘君」

 

「分かりました。……その一杯お世話になりながらなんのお返しもできなくて申し訳ありません」

 

「気にしないでいいよ。それに何年かしたら帰って来れるだろうし。……実は単身赴任も考えたんだけど、崇弘君の御両親のこともあってやはり家族はできるだけ一緒に暮らした方が良いだろうと思って、ね」

 

「……そうですね、俺もそう思います。あ、家はどうされるんですか?」

 

「人が住んでないと家ってすぐ傷んじゃうからね。一軒家で賃貸に出すことにしたよ。駅から微妙に遠くて不便だから思い切って安くしたらすぐに借り手が現れてね」

 

「へぇ、それは良かったですね」

 

「不動産屋から資料を渡されたけど、若いけど真面目そうな人だったよ」

 

「じゃあしばらくはその人がお隣さんになるんですね」

 

「そうなるね。そうだ、これを受け取ってくれ。向こうでの連絡先だ。それとお菓子の詰め合わせなんだけど、少し買いすぎてね」

 

「すいません、ありがたく頂きます」

 

「では、崇弘君元気でね。ご両親もそれを願っているはずだ」

 

「……、はい重ねてありがとうございます」

 

 深く礼をして別れを告げる。

 文香ちゃんが手を振っていたけど、ご両親が離れた隙に携帯番号が書かれた紙をこっそり俺に渡してきた。

 

「お兄ちゃん、向こうに行っても連絡頂戴ね?」

 

 背が小さく、肩までの髪に眼鏡をかけた文学少女風の文香ちゃんは本当に俺の妹のようなものだ。

 

「そうだね、必ず連絡するよ」

 

 最後に文香ちゃんと左手で握手し、玄関の扉を閉めて……その場で崩れ落ちる。

 

「くぉぉ」

 

 ズボンのチャックを開いて張り裂けんばかりに勃起したペニスを取り出す。

 

 ずにゅ♥

 ずにゅ♥

 ずにゅにゅにゅちゅるるぅ♥

 ちゅっちゅっ♥♥

 

 ねっとりと絡みついた肉粘膜がペニスの亀頭から根元まで搾り上げて亀頭が吸われ続けていたのだ。

 

 ぉおお! 射精()るぅ!! 

 

 玄関でペニスを曝け出し何もない空中で腰を何度も空撃ちする。

 あまりにも我慢しすぎた! 

 

 三重野さんと何を話していたか全部頭から飛んでしまった。

 流石に失礼すぎると自分でも思うが、蜜塗れの分厚い肉襞で亀頭を上下左右に舐めしゃぶられながら吸われると難しいことが考えられなくなる。

 

 すいませんです、三重野さん! 文香ちゃんも! 

 あと父さんと母さんも! 

 

 

 

 ……昼前になり桶川さんの激しいオナニーもようやく終わって俺のペニスが無事解放された。

 掃除の最中に桶川の奥さんの子宮口に亀頭をねじ込んだまま射精に追い込まれるので、効率は悪かったかもしれないが家事をなんとか終わらせることができた。

 もうちょっと頑張れば桶川さんのおまんこに搾られつつも家事ができそうな手ごたえがある。

 精進あるのみだなぁと斜め方向に割と狂ったことを考えながら昼飯を作る。

 ご飯を炊いて、冷凍餃子を焼いて大根サラダを合わせるだけの手抜きだけど独り者の自炊なんてこんなもんだ。

 

 

 早めの昼食を済ませると12時を少し過ぎていた。

 

 食事を済ませたので午前中のうちに梱包の済んでいる商品を郵便局に持っていって発送してもいいんだけど、最近この時間は要注意な時間帯になってしまっているので、何も起こらないのを確認できるまでなるべく外出しないようにしている。

 

 とはいえTVの昼のニュースはもう終わってしまった。

 さほど興味があるわけではないが時間つぶしのために中身の薄い別の適当なチャンネルに変える。

 

 チャンネルを変えるとおっぱいの大きな女性キャスターが色々喋っていた。

 

「ほほぉ……これはこれは」

 

 大きな身振りをするたびにぽよんぽよんと上品に揺れるおっぱいを鑑賞する。

 上品に揺れるおっぱいに合わせ俺の股間でイキり勃つペニスも前後に揺れる。

 

 上品なのがいいかはたまた下品なのがいいのか、どちらがよりペニスを勃起させるのかという深い命題に思いを馳せ、キャスターが喋っている話の内容は右から左へ聞き流す。

 ……揺れるおっぱいで目を癒し、話は聞き流しながら時間が過ぎていく。

 

 

 カチ……カチ……カチッ! 

 

 

 キッチンの壁にかかっている時計の分針が進み12時32分になった。

 

「……っく!」

 

 ずにゅうぅにゅるるぅ♥♥

 

 唐突に粘膜でできた肉のリングがペニスの先に押し付けられ、亀頭を半分ほど飲み込んだ。

 熱く火照った肉粘膜が亀頭の半分を包みこみ、そこで動きを止める。

 

 先っぽだけ肉穴に入り込んだ亀頭が微妙に収縮する粘膜によってやわやわと撫でられて、内部に溜まっている粘度の高い蜜が亀頭の敏感な粘膜に擦り込まれていく。

 

 肉穴の内部に溜まっている蜜は人の体内にあるとは思えないほど熱せられていて、まるで亀頭の先だけをお湯に浸けているような錯覚に陥る。

 

 やっぱり始まってしまったか……

 

 12時30分過ぎから13時まで続く魔の30分が始まってしまったのだ。

 

 熱々の愛液のお風呂で亀頭を茹で上げるつもりなのか、にゅるにゅるの粘膜が亀頭の先だけを包み込んでゆっくりと収縮する。

 

 膣穴入口の肉厚の襞が亀頭の先を舐めまわしている。

 これだけ蜜が溢れかえっているのに、一気に奥まで突き入れもせずじりじりと亀頭を舐め擦りながら焦らしている。

 

 ディルドをゆっくりと回転させるように動かして、蜜を蓄えた膣穴の周囲をなぞり亀頭の先だけで、ぷりぷりの若くて弾力のある小陰唇と大陰唇を擦り上げて焦らし続ける。

 

 亀頭の先だけじゃなくペニスの根元までぷりぷりの肉襞に包まれて搾り上げられたいと思うが、この女性会員はいつも焦らしに焦らし続けるのだ。

 

 快感で焦らされ続けるペニスの亀頭が充血しカリが膨らんでくる。

 そうなってようやくペニス側の準備ができたとでもいうのか、このタイミングでぷりぷりの粘膜でできた肉リングが収縮を開始し亀頭を搾り上げながらゆっくりと下へ移動しペニスを咥え込み始めた。

 

 亀頭の段差のあるカリをぷりぷりの粘膜のリングが密着しながら擦り降りて、竿の中ほどまで包み込んだ。

 ぷにぷにとした厚みのある肉襞が亀頭をやわやわとまるで慈母のように優しく愛おしそうに包み込み、蜜をたっぷりと亀頭に擦り込んでいく。

 

「ぉっ……」

 

 膣穴の入り口にある筋肉でできた輪っかが、ちょうど段差のあるカリの部分を締め付ける。

 カリを締め付けた状態でディルドを微妙に前後させ、震える肉粘膜の裏側に潜む分厚く鍛えられた筋肉がカリの段差のある場所を何度も往復させ、きつく搾り上げる。

 

 ぷりぷりの弾力に富んだ肉襞がカリを包み込んで擦り上げているのに強靭な筋肉がそれを上から肉襞ごと搾り上げてごしごしと扱き上げる。

 敏感で感じ過ぎるカリの部分を筋肉の輪っかが何度も前後に移動し擦り上げ続け、カリの粘膜を蜜と膣肉を使って磨き上げ続ける。

 ペニスのカリの部分が柔らかいぷにぷにとした粘膜で力強く何度も擦られて締め付け搾り上げられる刺激に耐えられず、キッチンの床に手をついて荒く息を吐く。

 

 この女性は信じられないほど股間の筋肉が鍛えられている。

 桶川の奥さんも鍛えられてかなり締りが良くなっているけど、それでもこの女性とは比べ物にならない。

 強い強度のスポーツをしているアスリートかなんかだろうけど、ペニスを搾り上げることに特化したかのような肉穴だ。

 

 多分、ディルドのカリの部分を筋肉のリングで締め上げるのが女性にとってもすごく気持ちいいんだろうけど、巻き込まれるこっちはたまったもんじゃない。

 

 椅子に座っていることも難しくなるほど、ペニスの亀頭が、カリが粘膜で優しく包まれながら徹底的に搾り上げられるのだ。

 

 きゅむっ♥

 きゅむっ♥

 きゅむっ♥

 

 何度も何度もカリの段差を筋肉のリングが搾り上げる。

 床にうずくまり無言で刺激に耐えていると、やがてペニスを全て膣奥まで押し込んでくれた。

 

「か、はっ…………ようやく、か」

 

 もちろん今もペニス全体がとろとろの肉穴で搾り上げられている。

 熱い蜜がペニス全体に擦り込まれて擦られて撫で上げられている。

 

 それでもカリの部分を強力な膣圧で、肉粘膜の裏側の分厚い筋肉で徹底的に嬲られるよりマシなのだ。

 

 とはいえそれでも腰の震えが止まらない。

 早く終わってくれと思うがこれがまだ始まりにすぎないのだ。

 

 ペニスが膣内で回転しながら抜かれ始めた。

 

「くぉぉぉ、きついっ……」

 

 たっぷりと蜜を絡ませたディルドを膣内で回転させながら引き抜くなんて真似をするのはこの女性だけだ。

 現実では到底実現不可能な刺激がペニス全体に送り込まれる。

 

 蜜でとろとろになった粘膜が横に擦れながら螺旋の動きでペニス全体を搾り上げていくのだ。

 

 堪らん、こんなの無理すぎる! 

 床に寝転んで丸くなりペニスを外敵から守るような姿勢に勝手になってしまう。

 

 だけど、刺激を受けているのはディルドなのだ。

 俺のペニスは螺旋の動きで膣奥まで突きこまれ、回転させながら抜き出され、何度も何度も粘膜と肉襞で締め付けられながら搾られ続ける。

 気持ち良すぎるあり得ない刺激に腰どころか全身が痙攣を始める。

 

 肉穴がペニスによって蹂躙されるのではなく、鍛え上げられた股間の筋肉を武器に肉穴の方がペニスを蹂躙するかのような激しい刺激を送り込み、締め付けられ痙攣するペニスが限界を超えそうになった瞬間に肉穴からディルドが完全に抜かれてしまう。

 

 ずぽっぉぉお♥

 

 射精寸前まで追い込まれたペニスが、俺の股間で真っ赤になるほど充血し大きく上下に律動する。

 

 しかし膣穴から抜かれたディルドが時間をおかずに膣穴ではない別の肉穴に押し付けられる。

 亀頭の先に別の肉の輪が押し付けられているのを感じる。

 

 膣内で溢れかえる蜜でたっぷりとコーティングされたディルドが、膣とは比べ物にならないきつい締付の肉穴に侵入していく。

 亀頭が肉粘膜でできた万力で締め付けられるような感触を叩きこまれながらゆっくりと肉の穴に入り込んで行く。

 まぶされた蜜が優秀な潤滑剤となって、きつくてつるつるの肉粘膜の中を滑りながら進んでいく。

 

「くぉぉぉっ」

 

 きつい! 

 きついぃ! 

 

 ペニス全体がつるつるの粘膜に包まれて根元が音が聞こえてくるほどギチギチに締め付けられている。

 今包まれている肉の穴には膣とは違い底がない。

 ぺったりとペニスに密着し、襞がないのに亀頭の周りが特に柔らかく絡みついてうねる。

 

 膣とは全く違う感触に俺の腰が震える。

 

「ぉおお!」

 

 肉穴の入り口がペニスを根元をひときわ強く締め上げる。

 搾るのではない。

 きつくきつくギチギチに締め上げられている。

 ペニス全体もつるつるとした触感の粘膜で強めに全体が圧迫されている。

 

 まるで密度の高いミンチ肉に包まれて、ミンチ肉ごと料理人の手で捏ね上げられているかのようだ。

 

 熱くてきつくてもっちりとした肉が亀頭からカリまで包み込んで圧迫してくる。

 初めて経験した時は何が何だか分からなかったが、今では分かる。

 

 これは多分直腸の感触だ。

 

 ノーマル性向で普通に生きている男性は生涯知ることの無い魅惑の肉の感触が俺のペニスを搾り上げている。

 

 本来であれば生のペニスをアナルに突き入れるとか衛生的にも病気的にも非常に危険な行為だけど、実際にアナルに刺さっているのはディルドなので俺のペニスが衛生的にまずくなることはない……と思う。

 

 不慣れな、だけど確実に快感を伴う刺激に俺のペニスが痺れ上がる。

 本当ならこんなにギチギチにペニスの根元を締め付けられたら、血流が止まって感覚が薄れていくんだろうけど、実際に締め付けられているのはディルドだ。

 

 俺のペニスはギチギチの肉門で、ねっとりとしたアナル粘膜できつくきつくただひたすら気持ちよく締め付けられるだけなのだ。

 

「……っくおぉ」

 

 やっぱりそうくるか。

 

 二本目のディルドが今度は焦らすことなく、膣穴の奥まで突き入れられた。

 ディルドのサイズは一本目より大きいサイズのようだ。

 肉襞を掻き分け亀頭を擦るようにして刺激し膣奥まで粘膜を抉りながら子宮口にねじ込まれる。

 

 亀頭が先ほどまでと同様に膣奥の粘膜に優しく包まれ、亀頭がめり込んだ子宮口が鈴口に吸い付いてくる。

 

 膣穴とアナルの二本刺しだ。

 

 きゅぽぉ♥

 きゅむっきゅむっ♥

 

 とろとろの蜜で溢れかえた膣奥の肉襞で亀頭を吸引しつつ、ペニスの根元を肉粘膜で搾り上げる。竿の真ん中はつぶつぶのイボのような形状の肉粒が取り囲みたっぷりの蜜で擦り上げてくる。

 

 ぎゅぎゅーーー♥

 

 もう一本は鍛え上げられたアスリートのアナルが現実だと耐えきれないくらいきつく締め付けて、ペニス全体がもっちりとした肉質の筒で圧迫されうねりに巻き込まれている。

 

 前回の時と同じだ。

 絶対に耐えられない。

 

 経験するまで分からなかったが、一本のペニスに膣穴の感触とアナルの両方の感触が送り込まれているのではないのだ。

 

 膣穴を味わうペニスが一本。

 アナルを味わうペニスが一本。

 

 刺激が混ざることなく俺に送り込まれてくるのだ。

 つまり今この状態では事実上俺のペニスは二本に増えたようなものなのだ。

 

 俺の二本のペニスからあの女子高生の膣穴とアナルの感触が送り込まれてくる。

 にゅるにゅるの肉襞に搾られてとろとろの肉粘膜に擦られて、肉門にギリギリと締め付けられてあまりの気持ち良さで床の上でわずかな身動きしかできなくなる。

 二本分のペニスの快媚感に震えて限界に至り射精してしまいそうになるがそうはならない。

 

 さっきも言ったが、別カウントなのだ。

 ディルド間の刺激は混ざらないのだ。

 

 一本一本それぞれが射精に至る限界を超えないと射精しない、射精できないなんて俺は知らなかった。

 

「くおぉぉぉぉっ」

 

 びくんびくんと俺の本物のペニスが股間で跳ね上がる。

 普通ならとっくに射精しているくらいの気持ち良さがペニスを襲っているのに射精できない。

 身を捩って快感に耐えることしかできないのに、もう一本来る! 

 来てしまう! 

 

 れろぉぉぉ♥♥♥

 

 小ぶりのディルドが女子高生の舌で裏筋から亀頭の陰茎小帯まで舐め上げられた。

 陰茎小帯と呼ばれている亀頭と竿の間をつなぐ筋の部分を舌先で抉るように何度も舐め上げられて亀頭が快感で痺れ上がる。

 

 ディルドを三本以上売った客は今の時点であの時セーラー服で来店した女子高生しかいない。

 つまりあの女子高生が学校の昼休みにトイレにでも籠って、膣穴とアナルにディルドを突き入れて、三本目をフェラしているのだ。

 

「くぉぉっ! 吸われる! 吸われるぅ!」

 

 ディルドを口に咥え込んだ女子高生が唇を巧みに使って亀頭の雁の部分を引っ掛けながら何度も往復し、口腔内部では亀頭を舌が舐めしゃぶって吸いあげている。

 

 吸い付いて、口腔粘膜をペニスに張り付かせて圧迫し、亀頭裏を舌でぺろぺろし続ける。

 

 延々とだ。

 延々となんだよ、ちきしょう! 

 

 膣内では子宮口が亀頭に吸い付き根元で搾り上げながら、アナルでは肉門がぎちぎちにペニスの根元を締め上げながらつるつるの粘膜でペニス全体をもっちりと圧迫する。

 そして口では音を立てないようにちゅるちゅると亀頭の上で下でと、舌を躍らせて吸い続ける。

 三本が三本とも射精にほんの少しだけ至らない刺激に包まれたまま、これが延々と続く。

 

 おかしいだろ! 

 これじゃあ、あの女子高生だって絶頂()くに絶頂()けないはずだ。

 膣は内部を押し広げているディルドをゆったりと搾り上げているだけで、じゅぽじゅぽと出し入れするわけではないし、アナルも単にディルドを肉門できつく締め上げているだけだ。

 口に至ってはディルドをどんなに舐めしゃぶろうが気持ちが良くなるわけではないだろうに。

 

 それなのに30分に渡って、ただひたすらディルドを刺激し続けていつも終わってしまう。

 まるでディルドを刺激すること自体が目的のようにも思えてしまう。

 

 もしかして女子高生は絶頂()ったことがないのだろうか? 

 だから単に気持ちのいいことだけをやっているとか? 

 

 いや、あり得ない。

 

 膣内のペニスも後ほんの少し強めに搾れば射精できる。

 アナルに収まっているペニスも、あと少し全体を捩じるように圧迫すれば簡単に射精に至る。

 口で舐めしゃぶっているペニスはもっとひどい。

 射精に至る寸前の寸前で舌でちろちろと刺激し絶妙に調整しながら寸止めし続けている。

 三本が三本とも射精に至る刺激を受けないまま、全体では即射精に至るほどの刺激が俺の脳内を駆け巡り、ペニスは膨れ上がるマグマで破裂寸前に追い込まれている。

 

 三本目の刺激が加わった段階でキッチンの床を俺は転げまわる。

 気持ち良すぎてきつい。

 きつすぎる。

 泣きたくなるほど気持ちいいが、神経が焼かれるくらい確かに気持ちいいがこれに耐えるのはきつすぎる。

 

 ペニスが充血しカリが膨らんで鈴口が内圧で膨らみ尿道内部を外気に晒している。

 あと20分もこれが続くのか。

 無理すぎる。

 

 送り込まれるペニス三本分の快感に堪えられず、自分のペニスをガッと掴んで擦り上げる。

 くそ。

 やっぱりだめか。

 

 なんの感触も伝わってこない。

 なんの刺激もペニスに加えることができない。

 

 最近気づいたシフト能力の副作用だ。

 発動条件は分からないが今のような状態の時に自分でペニスを弄っても何の刺激も与えられないのだ。

 

 ディルドを持った女性が俺のペニスを射精させてくれるまで俺にはなすすべがない。

 

 くそ! 

 やけくそだ! 

 

 川原綾乃さん! 好きだ、愛してる! 

 愛してるから射精させてくれ! 

 頼むよ、愛してるんだ! 

 

 綾乃の名前を連呼し、愛を叫ぶ。

 何度も何度も叫んで彼女に愛を届ける。

 

 

「あっ!」

 

 膣穴が小刻みに痙攣し収縮を始めた。子宮口が亀頭の鈴口にぴったりと吸い付いて吸引を始め、膣奥全体が亀頭を包み込み搾り上げ始める。

 アナルもペニスの根元がリズミカルに搾り上げられ、ペニス全体が直腸壁のうねりに巻き込まれてもみくちゃになる。

 口もペニスを喉の奥まで飲み込んで喉頭粘膜全部がぴったりと張り付いた状態で強烈に吸われながら裏筋が舌でぺろぺろと舐められ続けている。

 

「おぉぉぉっ、射精()る! 射精()るぅ! うぉぉ三本同時にぃ、射精()るぅ!!」

 

 子宮口へ、直腸奥へ、喉頭の奥の奥へ。

 セーラー服に身を包んだ女子高生の三つの穴に白濁液を濁流のごとく流し込む。

 白濁液を出し切ったペニスが大きく揺れ、キッチンの床でのけ反りながら俺は三本同時射精の衝撃で意識が朦朧となる。

 射精が終わった後もペニスの律動が止まらない。

 

 女子高生の肉穴が止まらせてくれない。

 

 白濁液を流し込まれた子宮が痙攣し、直腸奥を白濁液で溢れさせたアナルも精液でマーキングされた悦びにうち震え収縮と痙攣が延々と続く。

 俺のペニスを包み込んで根元から先まで肉襞が吸い付くように擦り締め付け俺の射精を促し続ける。

 ペニスを射精するための、雄を満足させるための愛おしい愛撫に完全に切り替わったような感じだ。

 ペニスの根元から亀頭の先に向かって愛情のこもった動きで肉襞が収縮しペニスを射精に導く優しい愛撫が続く。

 雌が過去経験したことがないほど激しく絶頂()き狂い雄に屈服したことでペニスを搾り取るための肉穴から、ペニスにご奉仕するための肉穴にたった今生まれ変わったような印象すら湧く。

 

 三本のペニスに加わる刺激が射精させるためだけの動きに変わり、膣内へ、アナルへ、口腔内へ射精を何度も何度も繰り返した。

 白濁液を注ぎ込まれた膣穴が、アナルが、口腔がその度に悦びのあまり痙攣と収縮を繰り返すので、ペニスに吸い付いて肉穴ご奉仕するそのループが終わらない。

 

 1時間以上にわたって続く三本のペニスへの愛のこもった痙攣収縮吸引愛撫を俺はキッチンの床で寝転んで心行くまで堪能した。

 

「んっ!」

 

 綾乃さんの膣奥の子宮口に亀頭をねじ込んだ状態で最後の精液を子宮内へ流し込んだ。

 1時間かけてペニス三本分の、合計30回にも及ぶ射精が終わると、俺は深い深い満足の吐息を零した。

 

 膣内とアナルにはまだディルドが刺さったままだ。

 口の中の一本はもうなくなったようだが。

 膣穴はまだかすかに痙攣収縮していてペニスを柔らかく包み込んだ肉粘膜が名残惜しそうにペニスを搾り擦り続けている。

 

 30回もの射精に満足しきったペニスはそれでもなお隆々と屹立し加えられる肉粘膜の収縮と痙攣の刺激を受け取り続けている。この余韻の様な愛撫はひたすら心地よい。

 こんな優しい刺激なら何十時間でも何百時間でも続けてほしいとさえ思う。

 

 今ならこの女子高生の綾乃さんにお願いすれば何十時間、何百時間もペニスにご奉仕し続けてくれそうな気もするが、さすがに妄想が激しすぎるかと反省する。

 

 

 しかし綾乃さん大丈夫かな……

 もうすでに時刻は2時になろうとしている。

 

 授業には当然出席できてないだろうし……まあ俺が心配してもどうにもならないのだけれども。

 

 

 

 あ、そうだ荷物の発送しなくちゃ。

 立ち上がろうとして、尻餅をついた。

 

 腰が抜けてしまっている。

 信じられないくらい気持ちよかったからなぁ……

 三本分の同時射精か……こんなに気持ちいいならもう一度経験したいと思ってしまうほどだ。

 

 

 

 発送する荷物を台車に乗せて最寄りの郵便局へ向かう。

 カウンターで段ボールを係の人に渡して清算する。

 

 カシャ

 

 ん? シャッター音? 

 

 周りを見渡すと長椅子に若い女性が座っていてスマホを弄っていた。

 どこかで見たことがあるような? 

 いや、気にしすぎか。

 

 最近シャッター音を聞く機会が多くて自意識過剰になってるのかもしれない。

 気を付けないと痛いやつになってしまう。

 

 郵便局内の時計を見るともう3時になろうとしていた。

 そろそろ店を開ける準備をしなければならないな。

 このまま店舗まで直行するか。

 さっそく要望受付シートでも店内に置いてお客様満足度を上げてみるとしよう。

 

 



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第13話【会員番号385】茅森咲良(20歳)JD♥

「くっそ、このオカルト狂いどもが調子に乗りやがって!」

 

 キーボードの上で細く繊細な指が躍り、ダカダカダカッとキーを連打する。

 

「たりゃぁああ!」

 

 ターン! ⏎

 

 

 ワンテンポ遅れて私の書き込みが掲示板に反映される。

 

 今度はマウスを手にして掲示板アプリの更新ボタンをタンタンタンタンと小刻みに連打する。

 相手が何を言い返してくるか、すぐに確認して更に言い返さなければならないからだ。

 

 

 

 

 ……勝利とはいつも空しい。

 レスバは負けたと思わなければいつも勝利なのだ。

 

 ……何が『お前のいる場所は我々が2000年前に通過した場所だ』だよ、あいつらアホか。

 

 バタンとノートPCを閉じてベッドの上に横になった。

 さっきまでどばどば出ていたアドレナリンの影響か、少し息苦しい。

 

 落ち着くためにも深呼吸を何度か繰り返す。

 ベッドの横に置いている時計を見ると20時を過ぎていた。

 

 1時間以上、あいつら相手に掲示板でやりあってたことになるのか。

 

 

 部屋の床にはガムテープを剥がして開封したダンボールの空き箱が転がったままだ。

 

 今日は大学の講義が終わるとワンルームマンションにまっすぐに帰宅した。

 友達から帰り際に色々と誘われたけれど全部断ってとにかく帰るのを急いだのだ。

 

 予想通りポストに不在連絡票が入っていたので、そのまま郵便局に向かう。

 

 郵便局で受け取った段ボールの送り主は【ASS】とかあからさまに怪しげなアルファベットになってるけど、これって(A)ダルト(S)ョップ(S)藤の頭文字か。

 そりゃ店名そのままで送ったら郵便テロだもんな……

 そして品名は【機械類】と書かれていた。

 

 ……まあ大体あってるんだけど。

 

 でも郵便局の係の人が「何もかもお見通しですよ?」みたいな目で私を見ているような気がして、思わず顔を真っ赤にしてきょろきょろと四方八方に視線を逃がす。

 

 だめだ、客観的に見て挙動不審すぎる。

 

 こういうのって【電子機器類】とかが一般的なんじゃないの? 

 知らんけど。

 

 分かってて【機械類】と書いたなら、佐藤店長さんってちょっと意地悪なのかもしれない。

 スレで佐藤店長のプライベート写真が貼られまくって何度も目にしてるから今はもう他人の気がしない。

 

 段ボールを抱えてそのまま速足で郵便局を出て、道中どんどん歩く速さが上がっていく。

 途中はよく覚えていないけど最後には駆け足だったかもしれない。

 

 そしてそのままの勢いで部屋に駆け込んだ。

 心臓が激しく鼓動を打ち鳴らしている。

 

 玄関にカッターナイフを置いているのでその場で段ボールを開封する。

 中のものを取り出し、待ちきれずに乱暴に製品パッケージを破ってバイブとディルドを取り出す。

 

 走ったせいか興奮しすぎてか、荒い息が収まらない。

 

 はぁっ、はぁっ♥

 

 そのまま服を脱ぎ散らかして、バイブを抱えて裸でベッドにダイブした。

 股を開いて割れ目に指を這わしたが、まだ濡れてない。

 

 ベッドの下に愛用のHITACHIが転がってるけど、それを使って愛液が滲み出てくるまで準備するのももどかしい。

 

 バイブのスイッチを押すと、内蔵の充電池がある程度充電されていたのか、ヴィィィィっと振動しイヤらしい音を立てた。

 よし、今すぐ使える。

 

 はぁっ、はぁっ♥

 

 バイブと一緒に買ったローションのケースの蓋を開けてバイブに塗り込んでいく。

 

「クリトリス♥ クリトリスっ♥ クリトリスぅ♥♥」

 

 素面で聞かされたらおかしくなったか? と自分でも思うような単語を連呼してどんどん興奮が増していく。

 だって、クリトリスが自分のおまんこでもみくちゃにされるんだよ? 

 こんなこと聞かされて平静を保てる女なんていない。

 

 はぁっ………♥ はぁっ………♥ はぁっ………♥

 

 ローションを左手の中指に垂らしてから膣内(なか)に入れて肉襞に擦り込んでいく。

 興奮しすぎて、これだけの刺激でも軽く絶頂()きかける。

 

 もうだめ、我慢できない♥

 

 右手に持ったバイブを膣内に突き入れた。

 そしてクリトリスに加えられる衝撃に備えて身構える。

 

 私のクリトリスが……くりと、……あれ? 

 

 あれれ? 

 

 しばらく呆然としていたけど、ふと思い至り念のためバイブのスイッチを入れてみる。

 

 ヴィィィィ♥

 

 クリトリス刺激用のバイブが振動し、クリトリスが心地よく痺れてくる。

 

 ……うん、クリトリスが気持ちいい。

 

 普通だ。

 

 

 むくり。

 

 体を起こして購入したディルドを手に取り、さっきと同じようにローションを塗り込んでからバイブと入れ替える。

 火照った膣内に若干冷え気味のディルドが挿し込まれて粘膜を擦り上げる。

 

 

 うん……普通だ。

 

 

 も し か し て だ ま さ れ た ? 

 

 

 1時間ほどかけてバイブとディルドそれぞれで1回ずつ絶頂()ってから裸のままノートパソコンの蓋を開ける。

 

 黒い液晶にはショートボブで中性っぽい顔立ちの私の顔が般若の形相をしているのが映りこんでた。

 

 ピポ♪

 

 Windowsの起動音が鳴る。

 

 もしかしてこの隔離スレの内容って全部が全部実はウソで、知らない間抜けを釣りあげる内容だったの? 

 下半身に集まって媚肉を火照らせていた血液が、一瞬にして頭に集まりなおして怒りが爆発する。

 

 

 

 そして冒頭のシーンへ戻る。

 

 

 

 

 そのまま不貞寝したら明け方の中途半端な時間に目が覚めてしまった。

 寝直すにも微妙な時間だったので、昨夜やりあった隔離スレをもう一度覗いてみた。

 

 ……記憶になかったけど頭に血が登ったかなんかでスレ住人と変な約束交わしてしまっていた。

 どうせ匿名掲示板だし約束など無視してきれいさっぱり忘れてしまえばいい。

 そして魔法のディルドとかの与太話は忘れて、無駄な出費だったなと反省して普通に毎日を過ごせばいいんだけど。

 

 だけど……だけど、万が一もし本当だったら? 

 

 

 ……行くか。

 

 学生にとって痛い出費だけど、最短期日の新千歳~東京間の格安航空券とホテルのセット予約を探す。

 あ、今日の午後の便で行けるな。

 

 傍らに冷静な自分がいてツッコミを入れてくる。

 また騙されに行くのかと。

 でも騙されてみたいくらい魅力的なのだ。 

 

 旅行鞄に荷物を詰め込み、出かける準備を始めた。

 

 

 

 札幌駅前から新千歳空港行きのバスに乗る。

 JRで行くより50円安く済むのでケチった。

 そんなところでケチるくらいなら行くのを止めろよという気がしないでもないけど。

 空港にバスで到着しエスカレーターに乗って連絡橋を渡り、2階の出発ロビーに向かう。

 

 そして生まれて初めて飛行機に乗り羽田空港に降り立った。

 

 まず気温の落差に驚いた。

 あと空気の匂いが違う。

 別の国に来たような感じだ。

 

 京急線に乗り品川まで出てそこで山手線に乗り換える。

 駅構内が複雑すぎる。

 ダンジョンか。

 

 その後、何度か電車を乗り換えて、ホテルにチェックインして荷物預けた。

 

 

 

「ここね」

 

 人目を引く黄色い悪趣味な看板。

 周囲は暗くなり始めている中、その看板はよく目立っていた。

 

 地下への階段を下りて突き当りの扉を開けてアダルトショップ佐藤の店内に入る。

 入って右側のレジカウンターに佐藤店長がいた。

 画像じゃなくて生で見ると更にイケメンだった。

 なるほど、確かにスレに画像が貼りまくられるのは分かる気がする。

 

 店長さんをじろじろ見続けるわけにもいかないので視線を店内へ移す。

 それほど広くはないがお客さんは意外と多かった。

 

 全て女性客だ。

 

 ちょっと首を傾げる。

 アダルトショップに入るのは初めてだけど、こんなものなのかな? 

 蛍光色のグッズで溢れかえる店内に男性客はいない。

 

 まあたまたまかな。

 

 グッズを陳列している棚の一部に女性客が群がっていた。

 ひそひそと女性客同士で会話しているのが聞こえる。

 雰囲気的に全員知り合いっぽい。

 

「これよ、Twitterで独身27歳OL@人柱って人が魔法付いてるの確認したって呟いてた」

「魔法付き?」

「……付いてるって……あと」

「……で、……」

 

 私が聞き耳立ててるのに気づいたのか、声の大きさが小さくなって聞き取れなくなった。

 人の壁になってる隙間から覗くと、オルガマスターっていう、クリトリスをツブツブの突起で押し潰し、Gスポットを刺激する定番の電動バイブだった。

 

 しばらく見ていると、女性客はそれぞれオルガマスターを手にしてレジに並び始めた。

 最初にレジを済ませた女性客が佐藤店長に何か話しかけた。

 

 佐藤店長がまたかという顔をして、目からハイライトが消える。

 そして……レジカウンターから出てきた佐藤店長が「失礼します」と言いながらその女性客の頭を軽く撫でた。

 

 びくっ♥

 びくくっ♥

 

 後ろから見ていると女性客の腰が一瞬跳ねて、ふくらはぎが痙攣しているのが見えた。

 佐藤店長からは見下ろす形だから見えないかもしれない。

 女性客は口元を手で押さえて耳まで真っ赤になってお尻からふくらはぎまでの肉がきゅっきゅっとスカートの上からでも分かるほど震え痙攣している。

 

 あれ絶頂()ってる……よね? 

 絶対絶頂()っちゃってるよね? 

 

 なんで頭撫でられただけで絶頂()っちゃってんの? 

 おかしくない? 

 

 いやそれ以前になんで店長が女性客の頭を撫でてるの?

 

 その女性客は顔を赤く染めて蕩けそうな表情を浮かべいる。

 幸せそうに下がった目じりには涙が滲んでいた。

 

 結局、レジに並んだ女性客全員が購入時に佐藤店長にお願いして頭を撫でてもらっていた。

 顔を赤く染めて俯いていたり、両手を頬に当てて店長の顔を見つめたまま撫でてもらっていたり、人によって様々だったが、例外なく全員立ったまま絶頂()っていた。

 

 いや、気づけよ佐藤店長! 

 

 目の前で女が絶頂()ってて気づかないのかよっ! 

 どこの鈍感系主人公だよ。こんなイケメンのくせしてまさか童貞なのか? 

 

 店長が女性客の頭を撫でているところをスマホで写真に撮っている人もいたし。

 音がしないのは消音アプリでも入れてるのだろうか。

 あと、膝下まで粘度の高そうな愛液が垂れ落ちてきてる女性客もいるし、私は一体何を見せられてるんだろう? 

 

 レジを済ませた女性客が帰り、店内の客は私だけになった。

 店内に一人だけの客になった私をチラチラと佐藤店長が見ている。

 

 居心地が悪いな。 

 さっさと私も買うもの買って店を出よう。

 

 オルガマスターとディルドを持ってレジに向かう。

 レジに商品を置くと佐藤店長が笑顔で応対してくる。

 

 イケメンの笑顔は乙女には破壊力高いな……いかんいかん。

 

「初めてのご利用ですよね? 会員登録はなさいますか?」

 

 会員登録した際のメリットを店長が説明しはじめた。

 私は北海道に住んでいて、この店に来ることはもう二度とないだろうし会員登録する意味は実際ほとんどない。

 

 だけど、昨夜のレスバで言われたことで

 

【 リアル店舗で会員登録をしなければ魔法は使えない 】

 

 ということらしい。

 信じる方がどうかしているような内容だ。

 少なくとも昨夜、私はそう思って怒りが爆発したわけだし。

 ここで会員登録すれば魔法が使えるようになるなんて、一体どういう理屈でそうなるのか。

 貰う会員証が魔法カードだとでもいうのだろうか?

 

 ○リードアイランドかっての。

 

 だけど確認するためにわざわざ北海道から出てきたのだ。

 

「会員登録します」

 

「ありがとうございます。ではこの登録用紙に住所、氏名、連絡先を記入して頂けますか?」

 

 と、紙とボールペンを手渡された。

 佐藤店長と私だけの二人きりの店内で、紙に住所を書きながらなんとなく店長さんに聞いてみた。

 

「さっきの……お客さんの頭を撫でていたのは一体なんですか?」

 

「……あー、本当になんなんだろうねぇ……最近多くて。あり得ないよね?」

 

 言葉ぶりから店長さんの困惑が伝わって来る。

 接客言葉が崩れて素の話し方になってるし。

 

 目の前で絶頂()きまくってる女に気づかない店長さんもあり得ないと思うけどね? 

 

 登録用紙の記入欄を埋め終えたので店長さんに用紙を返す。

 

「北海道からとはずいぶん遠くから来られたんですね。レジャーか何かですか?」

 

「ちょっと知り合いと約束があって。やっぱりこんな遠くから買いに来てるのは変ですかね?」

 

「いや、それが最近多いですよ? 広島から仕事のついでに何度も来店されている方もいますし、九州や、北陸の方もいますね。関東圏は全て来てますし、近県でも山梨とか静岡からも買いに来られる方いますし」

 

「へー……そうなんですね」

 

 いや、変だろ。気づけよ店長! 

 

「小売店の経営なんて初めてなものでこんなに商圏が広いとは思ってなかったかなぁ。毎日が驚きの連続ですよ」

 

 雑談してて興が乗ってきたのか、はははと笑顔で意外と気さくに話しかけてくるな、このイケメン店長さん。

 あー、こんな男性が身近にいたら惚れてしまうかも。

 ……あの女性客の集団もそんな感じなんかな。

 

 店長から登録の済んだカードを手渡された。

 受け取るときに自分の指が店長さんの指先が微かに触れてしまった。

 

 うん、なんかドキドキするね。

 

 レジで精算を済ませて店を出ようとする私に、店長が声をかけてきた。

 

「せっかくこちらに来られているんですから、楽しんでいってくださいね」

 

「そうですね、そうなればいいと思ってます」

 

 ……そうなれば、か。

 ウソを暴きたいのか、本当なのを確認したいのか、自分でもなんだか分からなくなってきた。

 

 

 アダルトショップ佐藤を出て、荷物を置いていたホテルに帰ってきた。

 頭にタオルを巻いて髪を上げあまり濡らさないようにしてお風呂に入る。

 

 さっぱりした後、旅行鞄から用意していた茶色の紙袋を取り出す。目にあたる部分には穴を開けて一応周りが見える用にはしてある。

 

 スマホをホテルのWi-Fiに繋いで今朝インストールしたばっかりのビデオ通話アプリを立ち上げる。

 そろそろ約束した時間だ。

 

 ピンポーン! 

 アプリから入室を知らせる軽快な音が何度か鳴り、3名がルームに入ってきた。

 

 昨夜レスバした連中だ。

 全員白いマスクを着けていて、昨夜の掲示板で付いていたIDがマスクにマジックで書かれている。

 

 20代半ばか後半くらいの髪を頭の後ろで丸めた女性、ショートカットをした多分私と同年代くらいの女性、あと中学生か小学生くらいの女児が二人。

 

 え? 

 子供? 

 

『うっわ、本当に来たの? 北海道から? うは、笑える』

 

 と言ってスマホの画面の中でその子供が笑い転げてる。

 くっそ、昨夜一番煽ってたのはおまえかよ。

 

『会員にはなられました?』

 

 同年代の清ました感じの女性が尋ねてきたので、アダルトショップ佐藤の会員証をスマホに向けてかざす。

 

『あら、じゃあもうお仲間ですね』

 

 と言って嬉しそうに微笑む。

 

『あーあ、これであんたも私と同じで人生ねじ曲がっちゃったね』

 

 と頭の後ろで髪をまとめた20代後半くらいの女性が溜息を吐いた。

 

『まあ私はそれでも後悔はしてないんだけどね?』

 

 続けた言葉の後、何かを思い出しているのか蕩けたような笑みを浮かべてる。

 

『じゃあ、約束通り勝負だね。ちゃんとディルドは買ってきた? 電動じゃないやつだよ?』

 

 姉妹の姉っぽい子供が私に向かって煽るように言う。

 

「いやちょっと待って。その子、小学校1年生か2年生くらいでしょ? あなたの妹? こんなの見せられないでしょ」

 

『いいからいいから。十夏も、じゃなくて妹も魔法のディルドはとっくに経験済みだから。先週末も朝まで潮を噴いて絶頂()きまくってるし』

 

 は? 

 そんな小さい子が? 

 と思って見ていると、スマホの小さい画面の中でその子がディルドを取り出し、舌を出してディルドを根元から先っぽに向けてゆっくりと舐め上げた。

 

 その後、感極まったように小さな体をぷるぷると震わせている。

 

 え? 

 もしかして今ので絶頂()ったの? 

 

『ね? 大丈夫でしょ? 下手すると生涯で絶頂()った回数だけならお姉さんより妹の方が多いかもよ?』

 

 姉っぽい子が得意げに私を煽る。

 

『まあ魔法のディルド使うとすぐ絶頂()き癖付いちゃうしね』

 

『何回でも絶頂()ける素敵な体になれますもんね』

 

 残りの二人が同意するように頷いている。

 

 こういうやり取りは覗いていた隔離スレでよく行われていた。

 覗き見していて、あまりに真に迫っていたからオカルトスレって他のスレから揶揄されていたのに私はつい信じてしまった。

 

『納得したら勝負開始で良い? 時間は1時間。魔法のディルドを使ってオナニーして、絶頂回数が5回以下だったら、隔離スレ住人をウソつき呼ばわりしたあんたの勝ち』

 

 姉っぽい子供が昨夜のレスバの時に交わした条件を再度口に出して読み上げている。

 

『負けたあたしたちがあんたの飛行機代とホテル代を立て替える。なんか言いたいことある?』

 

 紙袋を被って顔を隠してる私は首を横に振る。

 

「いいえ、で私が負けたら紙袋を外して無様な絶頂()き顔の写真を撮って画像をスレに貼るんでしょ?」

 

『もちろんそうだよ。では用意はいい? はい、スタート』

 

 スマホに表示されている時刻は21時03分。

 

 グッズのパッケージを破って購入したばかりのディルドを取り出す。

 事前にディルドに触るのはルール違反と念を押されている。

 

 北海道から持参してきたローションを自分の膣穴にたっぷりと塗り込む。

 ディルドを膣内に入れるまでは、素手で触ってはならないというのもルールの一つだ。

 なので、破いたビニールのパッケージを越しにディルドを掴んで自分の膣穴に押し当てる。

 

 !?

 ……っ♥♥

 

 衝撃で思わず体が固まる。

 

『ほらぁ? 時間稼ぎはダメでしょう? 1分間に最低5回は出し入れするってルールじゃん?』

 

 中学か、小学校高学年くらいの子供が含み笑いしつつ煽ってくる。

 

 くそ。

 

 今、クリトリスがピリってしたのは気のせいだ。

 クリトリスには触ってもいないんだから。

 

 頭をすっぽりと覆っている紙袋の中で目を瞑り、深呼吸をする。

 

 大丈夫。

 

 あいつらの言ってることは全部ウソ。

 全部はったり。

 

 私は覚悟を決めて、ディルドを持った手に力を入れて根元まで膣内に突き入れた。

 

 

 

 

 

 

 あれ? 

 

 

『うわぁ、ざぁっこ。ざぁっこまんこぉ』

 

『あのお姉ちゃんさっきから痙攣したままだよ?』

 

絶頂()きっぱなしになってますね……』

 

『最初の一突きでこれって……危なくない? こんな敏感な体を魔法のディルドで開発したら絶対戻って来れないと思うんだけど』

 

 

 誰かがしゃべっている声が聞こえてくるけど、頭が上手く働かない。

 意識が集中できず、まるで離れた場所から自分を眺めているような変な感じがする。

 

 右手がディルドを握りしめて股間に強く何度も押し付けるように動いてる。

 勝手にぐいぐいと動く右手を見ていることしかできない。

 

 膣穴に押し込まれてくるディルドの根元と亀頭を私の肉襞が勝手にぎゅーっと締め付けている。

 締め付けるように動かしてないのに、勝手に肉襞が蠢くように動いてディルドに絡みついて搾り上げている。

 いつの間にか蜜が溢れ出てきて肉穴を満たし、肉粘膜がディルド表面をにゅるにゅるに擦り上げている。

 

 ほぅ♥

 

 肉穴がディルドを搾り上げると堅くて弾力のあるディルドが私の肉穴を埋め感じがして満たされる充実感で恍惚となる。

 

 ゴリっ♥

 

 私の右手がまたしても勝手に動いて、ディルドの亀頭が膣奥手前にある私の最も弱い部分を捏ね上げてきた。

 何度も何度も押して突いて、捩じりこんでくるのでその度に腰から下が悦びに震える。

 勝手に動く右手が私の肉穴の一番弱いところを虐めて私を悦ばせようとする。

 

 ぱちゅ♥

 ぱちゅ♥

 

 私の一番弱いところを的確に精確に抉っていくディルドによって水っぽい音が室内にこもり始める。

 

 なんで♥

 なんでぇ♥

 

 水の音をさせる肉穴を中心に腰がうねり、両足が我慢できないというようにピンと伸びて股間に力が入る。

 力が入ると、ディルドにまとわりつく肉襞が膣圧で潰されてもっと気持ちよくなってしまう。

 膣奥のもっとも弱いところがぷっくりと膨らみ始め、つぶつぶの柔肉が盛り上がり弱点をディルドの前に曝け出す。

 私の気持ちの良いところはここです、と。

 押し潰してヨがらせてください、と。

 

 女の体っておかしいと思う。

 

 刺激されたらダメになっちゃう、絶頂()き狂っちゃう場所をわざわざ目立たせてそこを責めてもらえるように差し出してしまうのだ。

 

 そして差し出された女がダメになっちゃう弱点をディルドの亀頭が的確に抉って押しつぶす。

 

 あぁぁぁぁっ♥♥♥

 

 私の右手がディルドを操って私のおまんこの弱点を突きまわして快楽で押しつぶそうとしている。

 腰の中心が快楽で埋め尽くされ、腰から下が痙攣してディルドを甘く搾り上げ、搾り上げられたディルドが更に弱点を押しつぶす。

 

 気持ちいい♥

 気持ちいいぃぃっ♥

 

 後頭部で光が弾けはじめる。

 ぼやけた頭のままもう一段階高いところへ飛ばされそうになる。

 

 

『5秒に一回ストロークするルールだけど、奥の方を突きまわしてゴリゴリ動かしてるから許してあげようかな?』

 

『でもまだ意識飛んでるっぽいけど』

 

『無意識だから自分で一番弱いところを刺激してるんじゃないかな? あんなに蕩けた顔してるし』

 

『あのお姉ちゃん、奥が弱いんだね。じゃああたしと一緒だ。奥を捏ねられるとね? あたし目の前がチカチカするもん』

 

 

 ゴリっ♥

 ゴリリっ♥

 ゴ……リっ♥♥

 

 

『お、エビ反りだ。ねぇこれって2回目でカウントして大丈夫かな?』

 

『まだ意識飛んだままっぽいし、ノーカン主張するかも』

 

『まだ3分しか経ってないし、どうせこの後何十回も絶頂することになるしカウントって意味あるのかな?』

 

『今頃愛を囁かれてるのかなぁ?』

 

『あれ、意識飛んでるときにやられると防御不可って感じだよね。心の隅々まで沁み渡っちゃう』

 

『あれが一番気持ちいいのに防ぐなんてそんなもったいないことするの?』

 

『いつも意識が飛ぶか、飛びかけるから全部受け入れてるよ。すっごく幸せな気分になるし』

 

『あたし、あれ好き! お姉ちゃんの次くらいに!』

 

 

 後頭部で光が弾け、エビのように反りかえっていた体から力が抜けてベッドに沈む。

 しかし股間の肉穴は激しく痙攣し収縮し続けている。

 

「ほぇ?」

 

 ベッドに落ちたショックで体の感覚と飛んでいた意識が戻ってきた。

 意識が戻ると、ぼやけていた感覚が鮮明になり股間を強烈な快媚感が襲う。

 

「ほぉぉぉぉ!?」

 

 腰が勝手に空中に向かって突き上げる。

 自分のクリトリスが粘膜に包まれてもみくちゃにされながら搾られて擦り上げられているのに今気づいたのだ。

 

 にゅるにゅるの蜜にまみれた肉粘膜がクリトリスの根元と先っぽを包み込んで甘く甘く搾り上げてきている。

 

 なにこれぇ♥

 ほぉっ♥

 

 クリトリスが巨大に膨れ上がったような感じがして、そのクリトリスが肉穴で舐めしゃぶられてちゅぱちゅぱと吸われているのだ。

 

 何が起こっているか分からない♥

 クリトリスが甘い肉の刺激を受け続けてる。

 今始まったわけじゃない。

 もっと前からクリトリスが気持ちよく搾られ続けていたのに、気持ち良すぎるから頭が理解できていなかったんだ。

 

 包み込んだ肉粘膜によって搾られて搾られて、肉襞で擦られて擦られて、蜜を塗りたくられている。

 気持ちよくなるために自分のおまんこが全力で自分のクリトリスを舐めしゃぶっている。

 

 あっ♥

 あぁぁっ♥

 

 気持ち良すぎて、腰全体が強張り股間の筋肉全てが強く収縮する。

 

 ひゃあぁぁぁぁ♥

 

 全力で肉穴が締まり、肉穴を抉っていたディルドが肉襞で強く強く締め付けられる。

 気持ちよくなるための機能しかないクリトリスを肉穴が咥え込んで舐めしゃぶっている。

 とろとろの肉襞がディルドを、つまりは自分のクリトリスをにゅるにゅると締め付けぬるぬるの蜜をなすりつけ、とろとろに溶かし始める。

 

 そんな♥

 そんなぁ♥

 

 割れ目の上で限界まで充血したクリトリスが屹立する。

 何も触れてないのに、誰も触っていないのに、とろとろの肉穴で揉みほぐされている。

 

 本当だった♥

 やっぱり本当だったぁ♥♥

 

 クリトリスがこんなに幸せになるなんてぇっ♥

 

 ぎゅむぎゅむ♥

 

 自分が渇望していた甘い刺激がクリトリスにたっぷりと与えられている。

 肉襞がクリトリスの根元を這いまわり、先っぽは吸い付かれて締め上げられる。

 

 自分の肉穴が自分のクリトリスを蜜をまぶしながらもみむちゃにしている。

 痺れるような刺激が下半身の肉穴を中心に走り回っている。

 

 素敵♥

 素敵ぃ♥

 素敵ぃぃっ♥

 

 割れ目の上で屹立するクリトリスが自分のとろとろになった肉穴で搾り上げられて蕩けそうになる。

 コリコリに尖った肉突起が肉襞で舐め擦られとろとろに融かされて自分の膣内に広がっていく。

 心地よさが、腰の中心を貫いて、後頭部を快楽で染め上げていく。

 

 気持ちいい♥

 はぁぁぁ、なんて気持ちいいの♥

 

 全身の感度が上がって乳輪が膨らみ乳首がその頂点で尖りきり、こっちにも刺激を寄越せと主張する。

 

 おほぉっ♥

 

 許容量を超える気持ち良さが溢れて耐え切れずにベッドの上をのたうち回る。

 そのせいで紙袋が頭からすっぽり抜けてしまうが、もうそんなことはどうだっていい。

 

 胸の上で尖った乳首をベッドのシートに擦りつけて刺激を貪る。

 うつ伏せになって腰を突き上げた状態でディルドを握りしめ、膣奥に向かってディルドを何度も何度も突きこむ。

 

 

『6回、7回……一応カウントしてるんだけど彼女聞いてないよね?』

 

『まあ股間をこっちに向けてくれているから絶頂()ったかどうかある程度は分かるけど。ほら今クリトリスがひくひくと収縮し始めた。これで8回目?』

 

『やっぱり奥が好きなんですね。彼女、奥にディルドを突き入れてそこで捩じってるじゃないですか? あれやると子宮口が痺れて気持ち良さが奥に突き抜けて来て本当に気持ちいいんですよ』

 

『そんなのみんな知ってるって。クリトリスが膣奥に包み込まれるのも最高だし』

 

『気持ちよさそう。お姉ちゃんあたしもしたい』

 

『だめ、週末だけって約束したでしょ?』

 

 

 右手が勝手に動いて、ディルドを膣奥に叩きつけて子宮口に亀頭を捩じりこむ。

 同時にクリトリスが甘く強く押し潰されて視界が点滅する光に覆われる。

 

 あぁっ♥

 あぁぁぁああああっ♥♥

 

絶頂()く! 絶頂()くぅぅぅ!!」

 

 絶頂で反りかえろうとしたのに、体が勝手に逆に動いて丸まってしまう。

 そのままディルドを更に奥に捩じりこむ。

 クリトリスが締め上げられながら強力に押しつぶされ、子宮が体内で強く揺さぶられる。

 

 こんな♥

 こんなぁ♥

 

 絶頂で解放されようとした気持ち良さが膣奥で圧縮され、高まり切った快楽の圧力が腰の中心で弾け、背中を駆け上がり後頭部を快媚感で吹き飛ばした。

 体がのけ反り、腰が跳ね上がってベッド上でブリッジをする。

 膣穴に根元まで埋まったディルドが膣穴の痙攣に巻き込まれてまるで振動しているように見える。

 

 

『うわぁ彼女エグい絶頂()き方するね……』

 

『あんなやり方が……』

 

『あれ、真似しない方が良いと思うけど?』

 

『でもあの顔みるとやってみたいかなって……』

 

『でもあんなことしてると、膣とか子宮が気持ちよくなるためだけの器官になっちゃわない?』

 

『ほら、彼女意識飛んだままオナニー再開したよ? 右手でディルドゴリゴリ動かして、あ、また立て続けに絶頂()った』

 

『全自動で朝までコースだね。私も経験あるけど意識がないまま体が動いて朝まで絶頂()き続けるから見てても仕方ないでしょ。ここでお開きにする?』

 

絶頂()き顔は一応小さくだけど撮れたよ』

 

『OK。じゃあ明日から彼女も隔離スレ住人ということで周知よろしく』

 

『お姉ちゃん、やっぱりしたいよぉ』

 

『だめって言ってるでしょ』

 

 

 ピンポーン

 ルームから****が退室しました。

 ピンポーン

 ルームから****が退室しました。

 ピンポーン

 ルームから****が退室しました。

 

 

 

 

 

 

 

 ゴリぃ♥

 

「おほぉっ♥」

 

 ……絶頂()って目が覚めるのは生れて始めてだった。

 股間から甘くて切ないような疼きが全身を駆け巡った。

 

 ひっ♥

 きつぃ……おぅっ♥

 

 気絶していた間に溜まっていた何十、何百回分もの絶頂の波が立て続けに襲い掛かってきて脳を焼き焦がす。

 

 ……体が動かないっ♥♥

 

 おっ♥

 

 指先を少し動かすとその刺激だけでまた絶頂()った。

 

 腰の奥の方が甘く震えてディルドに肉粘膜が絡みついて弱弱しく搾り上げる。

 絶頂()きすぎて体力を使い果たし、ディルドを締め付けることも満足にできなくなってしまったようだ。

 

 ……目は辛うじて動くので見える範囲で見渡すと、デジタル時計が朝5時を示していた。

 

 昨夜からの記憶がゆっくりと戻ってくる。

 本当だった♥

 本当だったのだ♥

 嬉しさで胸がいっぱいになる。

 

 今もディルドを咥え込んだまま痙攣している膣穴がクリトリスを弱弱しくだけど甘く締め付けている。

 

 体が終わりのない気持ちよさで包まれたままだ。

 心も多幸感に溢れかえっている。

 

 思ったとおりだった♥

 想像していた通りだった♥

 

 肉襞が心地よくクリトリスを擦り上げて、改めて悦びに震えあがる。

 幸せな絶頂の余韻が終わらない。

 

「おっ♥ おっ♥ おっ♥ ……仕方ない……連泊しよ♥」

 

 絶頂の波が次から次へと押し寄せてくる。

 

 身動きできないんだから仕方がないよね♥

 この絶頂をたっぷりと味わうことしかできないんだから♥

 

 余韻のような絶頂が繰り返し襲ってきてベッドの上で痙攣する以外のことができない幸せな状況。

 

 頭もうまく働かない。

 後頭部で今も光が弾け続けていてひたすら気持ちがいい。

 

 絶頂()く度になぜか佐藤店長の顔を思い出す。

 声が聞こえる。

 その度に心の奥底に刻み込まれていく。

 

 刻み込まれるたびに多幸感に襲われる。

 

 山のように残っている絶頂の波をすべて消化するまでまだ相当時間がかかりそうだ。

 全身を襲う終わりのない快楽を受け止め続け、自分の幸運と幸せに感謝した。

 

 




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 会員番号 385
 氏名   茅森 咲良(※61)
 年齢   20
 住所   北海道■■市■■区■■■■2
 電話番号 080-▲▲▲▲-▲▲▲▲
 購入商品 道奥ディルド
      オルガマスター
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第14話【会員番号241】長谷川碧(19歳)JD♥

 夕貴と決めておいた予定の時間までもう少しだ。

 

 だけど店内に残っていた男性のお客さんが出て行ってしまったので、客は私一人になってしまった。

 こうなると私の存在がかなり目立ってしまうのは避けられない。

 

 長い時間店内に居続けるのを不審に思われたりしないだろうか? 

 いや間違いなく思われるだろう。

 

 ……仕方がない。

 

 不自然さを少しでもカバーするために店内をゆっくりと歩き回りアダルトグッズを見て回っている風を装う。

 

 ごりっ♥

 ごりりっ♥♥

 

 甘い一撃が私の下腹部を突きぬけていく。

 

 膣内に挿入したままのディルドが、足を一歩動かす度に膣奥を抉るように動いてしまうのだ。

 私がもっとも感じてしまう秘密の場所をディルドが狙い撃ちするかのように突き上げてしまう。

 

 あぁっ♥

 

 膣奥を突き上げられる度に背中を甘美な刺激が駆け抜けていく。

 

 自分の部屋でオナニーするときは膣奥の子宮口の手前にあるこの部分をディルドを使って何度も突いて愉しんでいる。

 この部分を虐めると腰の奥がきゅんと痺れて私の肉穴が勝手にうねり肉襞同士が擦れあって腰から力が抜けてどこまでも気持ちよくなってしまうのだ。

 

 あまりにも簡単に気持ちよくなってしまうので秘密にしておかないといけない。

 もし自分以外の誰かに知られてしまったら、もしも意地悪な男性にでも知られてしまったら、きっとトントントントンと何度も何度も膣奥を小突きまわして私がヨがり絶頂()き果てるのを愉しまれてしまうに違いない。

 あんっ♥ あんっ♥ と嬌声を上げるたびにきゅんきゅんと締め付ける私の肉穴をペニスでじっくりと堪能しながら膣の奥を突くのを何時までも止めてくれないに違いない。

 

 私の中のメスを簡単に屈服させて悦びに震えさせる秘密のスイッチなのだ。

 

 中学1年生の時、好奇心の塊だった私は細くて長めのマジックペンを使って膣内を隅から隅まで擦って突いて気持ちの良いところを探し続けていたことがある。

 最初は敏感な膣穴の手前の方ばかり探していたけれど、ある時から奥の方はどうなのだろう? と思って奥の方を突いて回っていたら見つけてしまった。

 感覚の鈍い奥の方に、奥の奥の方にすごく気持ちの良くなってしまう場所を見つけてしまった。

 

 この秘密の場所を見つけた時は感動して、朝までずっとこの気持ちの良くなる場所を突き続けて初めて経験する膣内絶頂(ナカイキ)を腰が溶け崩れるまで何度も繰り返し味わった。

 それからはもう毎日夢中になってこの弱点を小突き続けていたら、腰が痺れるだけだったのが、乳首が尖り立ってクリトリスが痺れるように震えるようになってしまった。

 

 女の子の性感帯は弄れば弄るだけ成長し続けるなんてその時は知らなかった。

 

 脳の快感を司る部分と、膣内の気持ちの良い部分を結ぶ神経回路が最初は弱弱しいのに弄れば弄るほど補強されて強化され、気持ちの良いところを弄り続けて何年もたつ頃には軽く撫でるだけで腰が甘く痺れ、突き上げれば心地良さで意識が遠のくまでに育ってまった。

 

 ひとたび押せば気持ち良くて悦び泣き崩れ、ヨがることしかできなくなる私しか知らない秘密のスイッチ。

 

 そのはずだったけど。

 この秘密のスイッチの存在を彼に知られてしまったかもしれない。

 

 店内で足を進めるたびに膣内に挿入したディルドが私の弱点を突き上げて顔は上気し悦びで笑み崩れてしまう。

 それでも膣内にディルド挿入しておく必要があったのだ。

 夕貴と話し合った結果、どうしてもそうしなければならなかったのだ。

 

 だけど膣内にディルドを仕込んでいると、ただ歩くだけでピンポイントに私の秘密のスイッチが押されてしまうなんて思ってもいなかった。

 立ったままで腰を揺らすだけでもディルドが私の弱点を突いて気持ち良すぎて意識が飛びかけるのだ。

 

 だからゆっくりと、ゆっくりと足を進める。

 絶頂()かないように、嬌声を上げてしまわないように。

 

 右足を一歩前に出すと、膣奥の子宮口の腹側の部分にディルドの亀頭が左下から突き上げてきて、左足を前に出すと右下から突き上げられる。

 一歩足を進めるたびに思考にピンク色の靄がかかり幸せすぎて腰が震える。

 二歩目で膣奥の弱点が充血し自ら盛り上がり、ディルドが的確に抉れるように自ら膨らんで的になろうとしてしまう。

 

 あぁっ♥

 ああぁっ♥♥

 あっあっあっあああぁぁっ♥♥♥

 

 店内をゆっくり歩いているだけなのに嬌声を上げてしまいそうになる。

 いや何度も何度も上げてしまっている。

 声が小さいからあの人に聞こえてないだけだ。

 

 我慢していても気持ち良すぎて表情が蕩けそうになる♥

 歩くたびに右下から甘く突き上げられ左下から穿たれて、交互に何度も何度も膣奥が抉られ弱点が押し潰される。

 

 これではまるで痴女だ。

 いや……まるで、ではなく痴女そのものなのかも。

 

 普通の女性はどんな理由があろうとディルドを挿入したまま外出したりなんかしないし、膣奥をディルドが抉るのを分かっていて腰を引き締めて歩いたりなんかしない。

 そんな歩き方をすれば膣奥がより強く抉られてもっともっと気持ちよくなってしまうのに。

 

 しかも挿入されているのはただのディルドではなく魔法のディルドなのだ。

 ディルドが突き上げてこね回す膣奥の刺激だけで絶頂()きそうになっているのに、魔法のディルドは自分のクリトリスと結びついてしまっているのだ。

 充血し屹立しているクリトリスが、膣奥で肉の粘膜に包まれたまま押し潰されれば腰の奥が甘く痺れる程度では済まない。

 その場にしゃがみ込み上からも下からも悦びの涙を流しながら絶頂()き果ててしまう。

 

 それを絶頂()き果てぬように、自宅からゆっくりとゆっくりとこの店まで時間をかけて歩いてやってきたのだ。

 そんなに苦労してまでやってきたのだから店の中で動かずに約束の時間になるまでじっと待っていればいいのに、いろいろ自分から理由を作って店内をゆらりゆらりと歩き回っている。

 

 彼の目に留まるように。

 絶頂()く寸前の上気し蕩けた顔を見てもらために。

 彼の前でいつでもはしたなく絶頂()けるように。

 

 膣内を堅くて太いもので満たす充実感に蕩けそうになりながら、わざと腰を揺らして自分で膣奥を刺激し続けている。

 

 これが痴女でなくてなんだというのだ。

 絶頂する手前で耐え続けているのは、裏を返せば気持ちいい状態を貪欲に貪るために寸止めしていると言えるのではないか。

 

 今もそうだ。

 肉の穴をぴくぴくと痙攣させ絶頂手前でそれもぎりぎりで寸止めし、精神的には自分を痴女と貶めて昏い悦びに浸る。

 下半身の神経が快楽で塗りつぶされ、被虐の悦びで上半身を満たしている。

 

 興奮のあまり口から熱い吐息が漏れる。

 

 あぁっ……

 いいぃ、すごくいいぃ♥

 

 脳が快楽で押しつぶされていく感覚で甘く蕩けて幸せすぎる。

 

 我慢に我慢を重ね過ぎて、肉穴が細かく痙攣し続けきゅっきゅと収縮しディルドを締め付ける力が強くなってきている。

 腰の奥を痺れさせる快感が溜まりすぎている。

 

 ちょっとだけ。

 ちょっとだけでもガス抜きしないと♥

 

 防犯カメラの位置はもう確認してある。

 レジから見えない死角になっている場所も確認した。

 

 店内をうろつく振りをしながらその死角に移動する。

 大丈夫バレたりしない。

 

 スカートをまくり上げてショーツをずらす。

 たっぷりと愛液を含んだショーツから蜜が床に滴り落ちる。

 床を汚してごめんなさいと心の中で彼に謝る。

 

 でも「店内の床を蜜で汚すなんてイケナイ娘だな」なんて彼から蔑むような目で見られながら壁ドンされたらその場で絶頂()き果てるかもしれない。

 だめだ、またイケナイ妄想に走ってしまってる。

 

 私の悪い癖だ。

 

 ショーツをずらして現れた肉穴にはディルドが根元まで突き刺さって卑猥にうねっている。

 限界まで焦らされた肉穴が刺激を欲しがって奥の方がくねっているのだ。

 うねるディルドを右手で掴んで上下に鋭く強く抜き差して膣奥を抉る。

 

 ガス抜きのためにゆっくりやるつもりだったのに必要以上に力が入り、雌の匂いを放つ肉穴が大きく水音を立ててしまう。

 

 ヌチュッ♥

 ヌチュッ♥

 ヌッチュゥ♥♥

 

 店内に響き渡る肉襞と蜜の立てる音でハッと我にかえる。

 いけない、せっかくの準備が台無しになるところだった。

 

 ぐっとディルドを膣奥に押し込んで濡れたショーツを元の位置に戻す。

 クリトリスが肉穴にきゅっと搾られながら膣奥で柔らかく潰されて絶頂()きかける。

 膣奥の弱点スイッチを亀頭が押しこんでしまい、さらにもう一度絶頂()きかける。

 

 首を振って肉の欲望を振り切って、鞄に入れていたビデオカメラを取り出して電源を入れる。

 その状態で鞄の中にカメラを隠し、外を撮影できるように位置を調整する。

 

 時計を見ると夕貴と約束していた時間になっていた。

 何食わぬ顔をしてレジが見える位置にゆっくりと移動する。

 

 鞄の中のビデオカメラで店長を撮影しながら、自分の目でも店長を観察する。

 店長はレジの中で下を向いて目を閉じて何かに耐えるかのように肩をぶるぶると震わせ続けている。

 レジの上に置いた腕の拳が握りしめられている。

 

 私の方もディルドを肉穴で締め付けるのをなんとか止めてようとする。

 肉穴もディルドも刺激してない素の状態にしておかないと確認できないかもしれないのだ。

 

 膣穴にディルドを入れているだけの状態、シンプルな状態にしてクリトリスの感覚に集中する。

 精神を集中し、自分の膣穴とクリトリスの感覚を第三者の視点から眺めるように意識する。

 

 違和感。

 かすかな違和感。

 

 やっぱり……やっぱり夕貴と一緒に推測していた通りだ。

 

 膣内のディルドへの刺激を排除した状態で、クリトリスが快感に悶えているのが分かる。

 ぐっとクリトリスの快感が高まった。

 観察している店長の拳が握りしめられた。

 

 ぐいっ♥

 ぐいっ♥

 ぐいぃっ♥

 

 クリトリスが締め付けられる悦びに震える度に店長の肩が揺れる。

 タイミングが完全に一致している。

 

 集中しなければ感じ取れないほど微かだけど、別の誰かの気持ち良さが私のクリトリスに伝わってきている。

 

 クリトリスが肉の輪で舐られるように締め付けられて、さきっぽがきゅむきゅむっと痙攣する肉の捕獲機に捕まって嬲られ吸い付かれてにゅるにゅるに融かされかけている。

 

 すごい♥

 

 高まってくる。

 なにかが凄く高まってくる♥

 

 これってもしかして崇弘様のペニスの感覚なんだろうか? 

 今まで何度も味わったクリトリスが爆発するような感覚は崇弘様の射精の感覚だったのだろうか? 

 

 すごい♥

 すごいぃぃ♥

 

 私、何もしてないのに絶頂()きかけてる♥

 

 絶頂()く! ♥

 絶頂()くっ! ♥

 絶頂()、…………あぁ、そんな……そんなひどい。

 

 伝わってきていた甘美な刺激が唐突に止まる。

 こんな、こんな酷い寸止めなんて生殺しもいいところだ。

 

 今、自分の部屋でオナニーして酷い寸止めをしている夕貴を恨みそうになる。

 

 違う、冷静にならないと。

 今は店長を観察しないといけないのだ。

 

 荒くなる息を抑えて店長を見る。

 

 店長が椅子をガタガタと揺らしてもだえ苦しんでいた。

 レジ台の上で掌を広げ力いっぱい何かを掴もうとして空振りしている。

 

 もう間違いない。

 この魔法のディルドは私たちのクリトリスだけじゃなく、店長のペニスにも結び付いているんだ。

 

 そして今まで気付かなかったけど、店長の射精の気持ちよさも伝わってきてるんだ。

 だからこんなに気持ちがいいのか。

 

 死にたくなるほど気持ちがいいのも当たり前だ。

 ヨがり果ててしまうのも当然だ。

 

 推測していたことが今事実として確信に至った。

 証拠の動画もちゃんと撮れた。

 

 愛しい彼から目を離すのが難しくてずっと見つめていたら、荒い息を吐いていた彼が不意に顔を上げてこちらを見たので目が合ってしまった。

 慌てて目を逸らして、店内をうろつく振りをする。

 

 さっきの寸止めで体が昂ぶりすぎているから、下手に歩くとそれだけで絶頂()ってしまう。

 なのでゆっくりと、ゆっくりと腰を揺らしながら歩く。

 ディルドが私の肉穴に擦りつけられ膣奥を突き、子宮口が鈴口に吸い付きクリトリスが甘く痺れ上がる。

 

 やっぱり少しでも動かすと自分自身の刺激が強すぎて、彼のペニスの感覚は自分の気持ちよさに埋もれてしまうのか。

 

 

 

 そうだ。

 夕貴に連絡しないと。

 

 寸止めされて荒くなる息を抑えつつ、スマホのアプリで夕貴に撮影成功のメッセージを送る。

 

 23時37分42秒。

 

 彼が射精寸前の寸止めでもだえ苦しんでいた時間を書く。

 夕貴側で寸止めした時間と照合すれば状況証拠として確定できるだろう。

 

 よし、引き上げよう。

 もう我慢も限界に来ているし。

 

 度重なる寸止めで完全に出来上がっている私の肉穴が店舗の出口に向かう歩みによってディルドを強く捏ね上げ始める。

 

 膣内でディルドが右へ左へと動き私の膣奥の弱いところを突き上げる。

 肉襞がディルドに絡みつき搾り上げ、クリトリスが捏ね上げられ背中を快感が走り抜ける。

 

 出口までの距離が遠く感じる。

 あと何歩足を動かせばならないのだろう?

 

 10歩だろうか、20歩だろうか?

 

 一歩足を動かすたびに絶頂()きそうになっているのに。

 

 無理……かも。

 出口までたどり着く前に絶頂()ってしまいそう。

 きっと彼の目の前ではしたなく絶頂()ってしまう。

 

 肉穴全体がディルドを包み込んで左右前後へうねり始め、視界がチカチカと明滅しはじめる。

 絶頂前の弾ける感じ襲ってくる。

 

 だめ、だめぇ♥

 もう少し、もう少しだけ待ってぇ♥

 

 腰の奥に力を入れて絶頂()くのを先延ばしにする。

 この後反動でより激しく絶頂()ってしまうことになるけれどレジの前で潮を噴いて倒れるわけにはいかない。

 

 そうだ、絶頂寸前で真っ赤になった顔を見られるのも不味いかもしれない。

 レジを通る前に店長に会釈して紅潮し蕩けそうな顔を伏せる。

 

 腰が震え、膣奥が細かく痙攣し続けて背中を稲妻のような快媚感が何度も突きぬけていく。

 

 一歩、一歩。

 膣奥の秘密のスイッチが連打されてどこか遠く飛ばされそうになりながら前に進む。

 

 気が付くと目の前に階段があった。

 

 良かった。

 店の外まで出れたんだ。

 

 肉穴から溢れ出た愛液が太ももと伝ってふくらはぎまで濡らし始めている。

 階段を登るために右足を持ち上げる。

 

 ごりっ♥

 

 ディルドで膣奥が抉られる。

 

 左足を持ち上げて階段を一段上がる。

 

 ごりりっ♥

 

 足を動かす方向が変わったのでディルドが縦の動きになり膣奥の弱いところを今までと違う角度で突き上げてくる。

 

 ごんっ♥♥

 

 腰の中心部を股の真下から背骨に向けて体がばらばらになりそうなピンク色の衝撃が突き抜け腰から力が抜けてしまう。

 首が勝手にのけ反って、階段の途中で前に倒れかかるところをなんとか手で支えられたが、そのまま全身が痙攣し始める。

 

 焦らしに焦らされ、溜まりに溜まった快感がとうとう破裂してしまい、階段の途中で倒れたまま絶頂に体を震わせる。

 

 膣肉が震え、咥えこんだディルドをうねる肉穴が上下に突き上げるように動かしてしまう。

 膣奥にある私の秘密のスイッチがディルドの亀頭によって

 

 ごんっ♥

 ごんっ♥

 ごんっ♥

 ごんっ♥

 

 と縦に何度も突きまわされてしまう。

 一回押すだけでも絶頂()き果てるのに、何度も何度も押されてしまう。

 

 うっ♥

 くぅっ♥

 あっあっあっあぁぁぁっ♥♥

 

 店に続く階段の途中ではしたない嬌声を上げてしまう。

 

 臀部からふくらはぎにかけて快楽に震える肉がまるで男性を誘うようにいやらしく揺れている。

 足を開いて倒れているせいでスカートがぴっちりと張り付いて可愛らしい小さめのお尻の形が露わになってしまっている。

 小さめだけどぷりぷりとした弾力のある尻が快感で痺れて震えている。

 

 もしいまここで店舗の扉を開けて店長が顔をだせば、小さなお尻を突き上げまるで男性を誘っているかのような媚態を見られてしまう。

 

 しかも店長のペニスは夕貴と私のおまんこで長い時間搾られ続けて完全に出来上がってしまっているはずだ。

 店長のペニスと魔法のディルドの関係を確認するためとはいえ夕貴と私の肉穴で店長のペニスを焦らしに焦らしてしまったのだ。

 

 このまま階段で快楽に震えるお尻を店長に向かって突き上げるように差し出していれば、店長は私に襲い掛かるかもしれない。

 長時間焦らされて勃起した店長のペニスが私の蜜で溢れた肉穴を前に我慢なんかできるわけがない。

 

 きっと乱暴に突き入れられてしまう♥

 そうしたら絶対に気付かれる。

 おまんこの感触で気付かれてしまう。

 

 何時間も前からずっと彼のペニスを搾り上げていた肉穴の正体に。

 奥を突くたびに悦びに細かく痙攣しペニスを搾り上げていた私の秘密のスイッチに。

 

 秘密のスイッチを押せば、膣奥が亀頭を包み込んで痙攣して搾り上げちゃうのだ。

 嬌声を上げながらペニスを搾り上げて気持ちのよくなっちゃう便利な肉穴なのだ。

 

 絶対に離してなんてくれないはず♥

 彼のモノにされちゃう♥

 

 奥を突くたび悦びに腰を震わせ彼のペニスを搾り上げ嬌声を上げる私はきっと彼のおもちゃにされてしまう♥

 彼の滾ったペニスが形だけの薄っぺらな抵抗をする私を力づくで屈服させ、彼のペニスの擦るための肉の穴としてきっとモノのように扱われてしまう♥

 

 後10分、この体勢のままでいればこの想像がきっと現実になる♥

 後10分、体を動かす努力を放棄するだけで彼の猛り狂ったペニスが私の膣穴に突きこまれてしまう♥

 

 射精して精液を流し込むための肉穴として使われてしまう♥

 この階段で倒れ伏した体勢で彼に向かってお尻を突きだし「だめ、だめなの♥」と拒絶の言葉を繰り返し彼を煽って朝までたっぷりと使ってもらうのだ♥

 

 ……私の脳内で妄想が暴走する。

 

 あっ♥

 ああぁっ♥

 あぁあぁっ♥

 

 背後の扉の近くにいるはずの彼に聞こえないように口に手を当てて漏れ出る声を抑え込む。

 妄想で絶頂()っちゃうなんてぇ♥

 

 あぁぁぁぁっ♥

 

 肉穴がディルドを今までにないほどきつくきつく搾り上げ肉襞がディルドの亀頭にまとわりつき擦り上げる。

 それだけでも気持ちいいのにクリトリスも搾り上げられ吸い付かれ擦り上げられてしまう。

 

 搾り上げられるクリトリスの快感で腰から下がぎくんぎくんと大きく痙攣し始める。

 

 でも気持ちがいいのは私だけじゃない。

 彼のペニスも搾り上げているんだ。

 

 私のおまんこが彼のペニスを搾り上げているんだ♥

 彼のペニスが私のおまんこを味わっているんだ♥

 あの崇弘くんが私のおまんこを味わってくれているんだ♥♥

 

 キャンパスで遠くから眺めることしかできなかったあの崇弘くんのペニスが私のおまんこに包まれて気持ちよくなってくれている♥

 

 うれしい♥

 うれしいぃ♥

 

 肉穴の痙攣が一段と激しくなりディルドを甘く締め付けたっぷりとした蜜で擦り上げる。

 

 あっ♥

 くるっ♥

 

 これがっ♥

 これがぁぁっ♥

 崇弘くんの射精ぃぃぃぃっ♥♥

 

 ドンっと膨れ上がった快感がクリトリスで爆発する♥

 

 昨日までは分からなかったのに。

 気づいてしまった♥

 覚えてしまった♥

 覚えてはいけない快感を知ってしまった♥

 

 クリトリスから何かが放出されるあり得ない感覚が女性の快楽しか扱えない脳の一部を甘く焼き焦がす。

 女性では味わえないはずの男性の射精感覚を味わってしまう♥

 

 だめぇ本当に動けないぃ♥

 

 痙攣で悶えている私の心にいつもの彼の囁きが染み込んできた。

 もう数えきれないくらい心の奥底に刻み込まれた彼の愛の言葉が、初めての射精感覚で霞む頭に今までとは比べ物にならないくらい大きな痕を残した。

 

 私は全身を痙攣させながら階段の上でしばらく身動きができなかった。

 

 

 

 

 崇弘くんは0時になっても店から出てこなかった。

 階段でお尻を突き上げて肉穴を収縮させ快楽で震えながら待っていたのに。

 

 暫くして冷えてきた頭で自分がなんてはしたないことをしているのか自覚してしまい、それから歩いて自宅に帰り着いた。

 

 自分の部屋のベッドに寝転がる。

 

 大学生になってから、親は門限にうるさくなくなった。

 午前様が続く様なら小言くらい言われるかもしれないけど、今夜は夕貴と一緒にいたことになってたから、玄関のカギを開けて深夜に帰宅する娘に両親も何も言わなかった。

 

 ビデオカメラの映像を今ノートパソコンに取り込んでいる。

 ビデオカメラは夕貴の持ち物なので明日会うときに返さなきゃいけない。

 

 パソコンのモニタの中で彼が快感に耐えて悶える様子が映っている。

 スマホで撮影していたら、彼の悶える表情をここまで鮮明には見ることができなかっただろう。

 彼が眉を寄せ、ペニスを搾られる快感に耐えて悶える様を見ているとまた股間が疼いてきた。

 

 こんな都合の良いことが自分に起こるなんて。 

 

 大変なことが起こっているけど、どこかでこれを利用しようと考えてる浅ましい自分がいる。

 明日、明日夕貴と話そう。

 

 

 

 キャンパス内にある大学生協が運営している食堂。

 それに併設されたカフェで夕貴と向かい合って座っている。

 テーブルの上には夕貴と私が買った飲み物とスイーツが置いてある。

 

「やっぱりそうだったのね」

 

 夕貴が見ているビデオカメラのモニターには彼が悶えている様子が映っている。

 推測通りだったことが嬉しいのか夕貴の声が弾んでいる。

 

「そう、ここ。ここで私はすごく我慢したのよ」

 

 テーブルの上には時刻が書かれた手書きのメモが置いてある。

 彼が悶える時間と夕貴が寸止めした時間が完全に一致している。

 

「これで寸止め箇所は全部確認し終わったわ」

 

 動画から読み取った時間をすべてメモに書きうつし終えた。

 

「決まりね」

 

 

(1)魔法のディルドは触れている女性のクリトリスと結びついている

(2)魔法のディルドは店長のペニスとも結びついている

(3)店長が射精すると魔法のディルド使用者に愛の囁きが聞こえてくる

(4)魔法のディルドを膣穴に差し込んだ状態でいると店長のペニスの感覚が伝わって来る

 

 

 簡単にメモにまとめて夕貴に渡した。

 

「1番と2番、そして3番は分かったけど、4番は私には分からなかったわ」

 

 髪の毛に隠れた目に夕貴は不満を湛えている。

 

「昨日の寸止めのタイミングの良さを考えれば夕貴も多分無意識では感じ取ってると思うけど」

 

 多分、3番の愛の囁きと同じ理屈なんじゃないかな。

 魔法のディルドを毎日のように使っている人なら集中すれば多分感じ取れるようになると思う。

 

 でももっと重要なことがある。

 

「崇弘様に事情を話して最悪でも3番の行為を止めさせないと大変なことになるわ」

 

「……やりたくない」

 

 このままでは大変なことになるのは夕貴だって分かっているはずなのに。

 

「そうすると私が崇弘くんにやろうとしたことを説明しなきゃならないし、そうしたら嫌われるかもしれない……」

 

 私の言葉に夕貴が乗り気ではない。

 

「でもそんなこと言ってる場合じゃないよ。このままだとあの店でディルドを買った女性は全員崇弘様に愛を囁かれてしまうのよ? 止めさせないと」

 

「……もう手遅れかもしれないし」

 

「何が?」

 

「気づいてないの? 碧って崇宏くんのことを崇弘様って呼んでるよ?」

 

「え?」

 

「前までは佐藤くん、店長さんとか呼んでいたのに最近は崇弘くんって呼びだして、今日は崇弘様って言ってるよ?」

 

「……う……そ。た、たかひr……さ、くん?」

 

 ……本当だ。

 自分の意識が塗り替えられている。

 昨日? 

 昨日のアレで? 

 

 夕貴が器に盛られたスイーツのフルーツをスプーンで掬い上げて口に含むと、私に指を差し出してきた。

 衝撃で固まっていたけど、夕貴の意図を察して夕貴の指に自分の指を重ねる。

 

「甘い?」

 

 と聞いてきたので、首を横に振った。

 夕貴は私が首を振るのを見て、少し目を伏せてから呟いた。

 

「やっぱり全部私が悪いんだよね……」

 

「……そんなことは」

 

 ない、とは言い切れなかった。

 状況証拠だけしかないが、それで判断すれば夕貴が加害者だ。

 

 ご両親が事故で亡くなったのは夕貴から聞かされて知ってるけど、崇弘様が大学を中退してなぜかアダルトショップなんかを始めた理由は分からない。

 だけど最悪のタイミングで歯車がかみ合ってしまい最悪の事態が今も進行中だ。

 

 そして一番の問題は夕貴がこの事態を止める勇気がないことだ。

 そして私にもその勇気がないこと。

 

「だけどなんでお店を閉めないんだろう」

 

 ここが本当に不思議なところだ。私だったらすぐに店を閉めてしまうだろう。

 

「んー、始めたばかりの店を閉めるなんて経営的にできないだろうし、お金の問題に比べたら販売してるディルドの感覚が自分のおちんちんに伝わってくる程度、問題ないって思ってるんじゃないかな?」

 

「程度って……。それってすごく大変なことじゃない?」

 

「女の私たちと男の人はそのあたり感覚が違うのかも」

 

 夕貴の言葉の切れが悪い。

 

「じゃあ仮に崇弘様じゃなくて私が店長だったとして……販売しているオナホが自分のおまんこと感覚が繋がっていたら……すぐに売るの止めるよね?」

 

「…………まあ、ね?」

 

「歯切れが悪いわね?」

 

「……その、たとえばだけど……すごく大好きな男性が自分のおまんことつながってるオナホを買いに来たら売る?」

 

「……売る」

 

「ほらぁ!」

 

 夕貴が嬉しそうに私を指差す。

 いやそりゃ売るでしょ。

 

 たとえば崇弘様が性欲を昂ぶらせてペニスが勃起してしまったら、私のおまんこにつながったオナホをきっと使うはずだ。

 彼の眼にはただのオナホに見えている私のおまんこにローションを垂らした後、私の肉襞を指で掻き分け指先でつぶつぶの肉襞を押し潰しながらローションを隅々まで塗り込んでいくのだ。

 その刺激で私が気持ち良すぎて嬌声を上げて痙攣しようが一切お構いなしに荒々しく肉穴の準備を整えると、彼の猛り狂ったペニスで肉襞を抉りながら奥まで突き入れてしまうの。

 最近のオナホって子宮口と子宮まで再現されていたりするから、亀頭の先でまとわりつく子宮口を擦ったり捏ねたり押し潰してじっくりと私の子宮口の感触を楽しんだ後、エロ漫画みたいに子宮の中にまで亀頭を無理やりこじ入れて子宮で亀頭が包まれる感触を愉しまれてしまうんだわ。

 そして子宮口の肉の輪をカリ首に引っ掛けてぷりぷりの弾力とぎゅーと締め付ける感触を子宮を揺するように何度も動かして長い時間をかけて愉しまれてしまうんだわ。

 赤ちゃんを育てるための私の大切な場所が彼のペニスにご奉仕して悦ばせるためだけに使われて私もそれを快楽で痙攣しながら受け入れてしまうの。

 

 ……妄想が捗る。 

 

 そして堅く勃起したペニスが膣内を激しく擦りながらストロークを繰り返し、おまんこをぎゅっと外側から握りしめられてペニスを擦るための便利な肉の筒として使い倒し、私が絶頂()ってヨがり狂うのをまるで可愛いペットのように優しく頭を撫でながら子宮に直接中出しをされてしまうの。

 私の大切な場所も彼にとってはただのモノに過ぎないし、ペニスを気持ちよくさせるためだけのオナホなんだから彼が気持ちよくなるために乱暴に何度でも使われてしまうの。

 膣肉も肉襞も彼の亀頭のカリで何度も擦られて抉られて、ツブツブの肉襞が削れてなくなってしまうくらい毎日毎晩使われてしまうんだわ。

 そして狭い子宮を膨らませるくらいの量の白濁液が毎日注ぎ込まれ……

 

 

「おーい、戻ってこーい」

 

 目の前で夕貴が掌をひらひらさせていた。

 

 ハッと我にかえる。

 これは……どハマりしそうなシチュエーションかも。

 メモしなきゃ。

 何回でも使える鉄板ネタになりそう。

 

「話を元に戻すけど、男性と女性の違いね。男性は種を撒き散らすのが生存戦略ってやつ」

 

「うーん、じゃあ崇弘様のペニスを私のオマンコで搾り上げても迷惑にならないってこと?」

 

「男性の立場だともしかしたらむしろ嬉しいかもしれないわね」

 

 じゃあ遠慮する必要なかったんだ♥

 

 魔法のディルドを経験してしまうとオナニーを我慢することなんかできなくなるけど、夕貴と話して魔法のディルドが崇弘様のペニスにつながっている可能性に気付いてしまってからは、魔法のディルドを毎日毎晩何時間も使うのは躊躇われたのだ。

 彼の迷惑にならないように可能な限り控えるようにしていた。

 

「うれしそうね、碧」

 

「……まあ。で、これからどうする? 崇弘様に3番の行為を止めさせられないとするとあの店の女性客全員が崇弘様のことを好きになっていっちゃうんだけど」

 

「もう何十人いるか分からない状況だし、100人に増えようが1000人に増えようが一緒でしょ。要するに私たちが彼の一番になればいいのよ」

 

「私も崇弘様の側にいていいの? ……友達の好きな人に横恋慕する気はないんだけど」

 

「遡れば私の所為だし、ね。それにその気持ちがどうにもならないのは私が一番よく知ってるし。崇弘くんのこと愛してるんでしょ?」

 

「うん」

 

 事情を知っていても、心の奥底に刻まれてしまった思いは消えたりしない。

 ……それに、それに本当は最初から横恋慕していたのだ。夕貴には言えないけど。

 

「で、私たちはどうやって崇弘様の一番になるの?」

 

「私たちだけが知っている有利な点って何だと思う?」

 

「さっきまとめた1番から4番までのやつ?」

 

「魔法のディルドが崇弘くんのペニスにつながってるのって私たちしか知らないでしょ?」

 

「そうだけど」

 

「他の女は魔法のディルドを使ってあくまで自分が気持ちよくなるためにオナニーするわけだけど」

 

「それで?」

 

「魔法のディルドって要するに崇弘くんのおちんちんそのものなのよ?」

 

「あ、……だけど他の女性にとっては自分のクリトリスに過ぎない……」

 

「そういうこと。おちんちんに気持ちよくなってもらうためにご奉仕するのと、自分が気持ちよくなるためにディルドを使うのじゃ、結果は全然違ってくるわ」

 

「事情を知っている私たちは崇弘様のペニスを骨抜きにできる……」

 

 魔法のディルドを使うたくさんの女性たちの中で崇弘様にとって私たちはかなり目立つ存在になるというわけか。

 そしてタイミングを見計らい、崇弘様の前に名乗り出れば。

 

「……そんなに上手くいくかなぁ」

 

 他の女性たちを甘く見すぎている気がする。

 私たちが気づいていないすごいジョーカーが潜んでいそうなんだけど……

 気のせいだけど、本当に気のせいかもしれないんだけど、私たちはすでに出遅れているんじゃないかという予感さえする。

 

「その……もっと単純に接触機会を増やして親密になるとかは……どうかなぁ?」

 

「あぁ、ザイオンス効果? 彼が会社員とか学生だったらその手が使えるんだけど、自営業の店長に頻繁に会うってアダルトショップに毎日通う女子になるけどそれってどうなの?」

 

「無理かぁ……、じゃあ崇弘様がスーパーで買い物する時とかに待ち伏せするとか」

 

「ストーカーじゃん」

 

「でも私たち、今似たようなことしてるじゃない」

 

 夕貴も私もスマホの写真フォルダには彼の画像データがGB単位で山ほど入ってる。

 

「バレなきゃストーカーじゃないのよ?」

 

「……」

 

「…………」

 

 夕貴としばらく見つめ合った。

 

「いっそ二人で崇弘様に好きです付き合って下さいって直球をぶつけた方が良くない?」

 

「……振られたらどうするの?」

 

 夕貴の言葉が最初理解できなかった。

 

 振られる?

 理解した瞬間、ぞわっとした悪寒が全身を包む。

 心が彼の愛が失われる恐怖で一杯になる。

 

 ……そんなのきっと耐えられない。

 

「分かった? 私たちはもう既に崇弘くん抜きで生きてなんか行けないのよ。振られるくらいならお店の客としてぎりぎりを攻めて頭を撫でてもらうくらいで自分を慰める方がまだマシなの」

 

「じゃあ他の女性客たちも……」

 

「告白して振られることに思い至ったら今の碧みたいに恐くなって告白なんてできるわけないわ」

 

 夕貴が断言した。

 

「で、でももしかしたら超肉食系でしかも破滅願望も持ち合わせた雌奴隷みたいな人がいたら……」

 

「そんな人いるわけないでしょ」

 

 夕貴が私の戯言を切って落とす。

 

「まぁそっか……」

 

「だからまずは崇弘くんのおちんちんを気持ちよくして骨抜きにする方法を二人で考えましょ?」

 

 ……これで本当にいいのだろうか?

 夕貴は崇弘様のペニスが好きすぎて思考が偏ってるような気がする。

 

 夕貴がこの力に一番詳しいのは確かなんだけど、ライバルの女性たちも毎日毎晩彼に愛を囁かれているわけで、それは積み重なってしまったりしないのだろうか?

 現に私は崇弘様の愛を失う可能性を考えるだけで恐怖してしまうくらいなのだ。

 

 だけど、他に良い考えも浮かばない。

 不安を抱きながら夕貴の提案に乗ることにした。

 

 



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第15話 引越し 前編♥

 目覚ましが鳴る前に目が覚めてしまった。

 家の外からバタン、ドタンと何かを動かすような音が聞こえてきている。

 何か指示を出すような掛け声とか結構な人の話し声もする。

 

 どうやらこの音で目が覚めてしまったんだろう。

 

 時計をみると7時40分だった。

 まあ睡眠不足というほどでもないか。

 少し早いけど、起きてシャワーでも浴びよう。

 

 寝室を出て脱衣所でTシャツを脱いでそのまま洗濯機へ入れる。

 下のトランクスを脱ぐときにフル勃起しているペニスがゴムの部分に引っかかってしまい、ぐぐっと亀頭を圧迫するように押し下げると、ばちーんと反り返ったペニスが音を立てて腹筋を叩く。

 

 今日も元気だけど……これは朝勃ちじゃないな。

 

 ペニスがぬるぬるした肉襞に包まれているのを感じる。

 時々きゅっきゅっとペニス全体が締め付けられ圧迫されている。

 

 今日は朝から励んでいる熱心な女性会員の方がいるようだ。

 だけどピストンして奥に突き入れたり擦り上げたりするような激しい動きはしてないのでもしかしたら膣内に挿入したまま寝ているのかもしれない。

 

 射精するには刺激が少し弱くて物足りないが。

 

 ……ふふっ

 

 自分の贅沢過ぎる考えに苦笑してしまう。

 いいじゃないか、ペニスが肉襞に包まれているだけでも心地よいのだから。

 

 シャワーヘッドから噴き出してきたお湯によって寝ている間にかいていた汗が流されていく。

 臍の上まで反り返ったペニスが前後に律動し、いつものようにお湯を弾いている。

 亀頭を伝う少し熱めのお湯の刺激と、ぬるぬるの膣内の温度による刺激を同時に感じ取れて俺のペニスは朝から絶好調だ。

 

 今日もいい日になりそうだ。

 

 シャワーを終え体も拭き終わりさっぱりしたところで朝食にする。

 トーストを焼いて目玉焼きを乗せ、砂糖とミルクたっぷりのコーヒーを合わせる。

 

 ……美味い。

 

 明日はカリカリに焼いたベーコンとレタスにするのもいいかもなぁ。

 

 TVが朝のニュースを流している。

 アナウンサーが昨日の事件や政治についてのニュースを喋っている。

 

 椅子に座ってトーストを齧りながら、俺のペニスが愛液に溢れた膣奥を一定のリズムで突き上げているのを感じる。

 右に左へとうねる魅惑の肉筒がペニスを隅から隅まで揉み解し活力を与えてくれている。

 

 この特徴のあるディルドの動きと肉穴の締付けについて一体何をしているのか最近分かるようになった。

 

 ディルドを膣穴に挿入したまま歩いていると骨盤と大腿骨を結ぶ筋肉の働きで一歩歩くたびにディルドが左右に圧迫されながら膣奥を抉るように突き上げるのだ。

 右下から膣奥へ亀頭が肉襞を掻き分けながら突き上げ、次に左下から膣奥へ捩じりこむように突き上げる。

 

 最近女性会員の中にディルドを挿入したまま歩き回り膣奥を抉られることにハマった人がいるようで時々この感触を愉しませてもらってる。

 

 だけどその人とは肉襞の感触が違うから今日は別の会員の人かな。

 

 きゅむ♥

 きゅむ♥

 とんっ♥

 とんっ♥

 

 とろとろの肉穴に左右から捩じられるように圧迫されながら膣奥を抉り、亀頭が子宮口周辺の粘膜に密着してにゅるにゅると擦り上げられる。

 

 ペニスが肉穴に包まれたまま過ごす穏やかな日常。

 自分の幸せを噛みしめる大切なひと時だ。

 

 

 

 ピンポーン

 

 おや? 

 玄関のチャイムが鳴ったな。

 

 朝から誰だろう? 

 

 Tシャツとトランクスだけだったので慌ててズボンを履く。

 フル勃起状態のペニスをズボンの中に収めるのはなかなか難しい。

 

 玄関を開けると紙袋を持った見覚えのある女性が立っていた。

 

「えっと……佐村、さん?」

 

「あら? ……店長……さん? えぇ!? こちら店長さんのお家だったんですか!?」

 

 佐村さんは仕事の関係で広島からこちらに何度もやってきていて、遠方でありながら常連さんのように頻繁に店舗を利用されるので女性会員のなかでも特に印象に残っている。

 今日はいつもとは化粧の感じと髪型がかなり違うけど彼女だとすぐに分かった。

 いつもは首の後ろで軽くまとめていただけなのに、今日は頭の後ろで結って華やかな感じがする。

 素材がいい人はなにやっても似合うんだなぁ。

 

 彼女の顔から視線を屋外へ移すと隣家の前に引っ越し業者のトラックが停車しており、作業員が荷物を運び出していた。

 

「え、まさか隣に引っ越してくるのって……」

 

「わぁ、すごい偶然ですね!」

 

 佐村さんが花の蕾がほころぶような笑顔を浮かべた。

 理知的美人の佐村さんが嬉しそうに微笑んでいる。

 店舗に来店された際に軽く会話する時も笑顔の絶えない人だったけど、今日は格別だな。

 思わず見惚れてしまいそうだ。

 

 最近は店に来る度にレジで軽く話をしていたけど、彼女が「仕事ができる女性」というのは言葉の端々から窺うことができる。しかも彼女は俺に対してすごく好印象をもっているという態度をまるで隠さない。

 そんなに深い知り合いでもない俺に人懐っこい笑顔をいつも振りまいてて男に対してあまりにも隙だらけで心配になってしまう。

 

「これ引っ越し蕎麦です。召し上がってくださいね」

 

 彼女から俺の手を軽く握るように紙袋を手渡される。

 

「ああ、丁寧にありがとうございます」

 

「知らない街に、知らない人ばかりだと思ってたんですが、店長さんがお隣さんだなんて心強いですね」

 

 やっぱり仕事関係でこちらに住む必要ができたんだろうな。

 知らない仲でもない人がお隣さんになるんだ、色々と力になってあげよう。

 

「お力になれることでしたらいつでも言ってください。たいしたことはできないかもしれないけど、これからお隣さんになるんだし遠慮なくどうぞ」

 

 佐村さんは俺の言葉を聞いて可愛らしく首を傾げる。

 なんだか芝居がかってるな。

 こんな可愛らしい人だったっけ? 

 

「あら? それならちょうどお願いがあるんです」

 

「ん? なんでしょう?」

 

「お昼にキッチンを貸していただけないでしょうか? 引っ越しの荷物の開封がお昼にはまだ終わりそうにないし、ガス会社の方が来るのも午後の予定なのでガスが使えないんです」

 

 引っ越し業者の方を困ったように眺める彼女に俺は「なるほど」と快く了承する。

 

「ではまたお昼前に伺いますね」

 

「ええ、お待ちしてます」

 

 彼女と玄関で別れ、キッチンに戻る。

 

 いやー、凄い偶然だなぁ。

 三重野さんが貸し出した一戸建てに佐村さんが入居するなんて。

 

 付き合いにくかったり、家族世帯だったりするとかなりやりにくかっただろうし、顔見知りの彼女が引っ越してくるなんて俺はツいてるな。

 一軒家の隣人ガチャの恐ろしさはネットでよく見聞きするしな。

 庭でバーベキューとか布団干しとか騒音問題って生活に直結して大問題になるからなぁ。

 

 

 

 午前中の早いうちに洗濯と掃除を済ませて、居間兼倉庫で納品された商品の検品をやっていると佐村さんがやってきた。

 

 そうか、もうお昼か。

 

 会員女性の人数が増えたせいか最近は女性会員のオナニーが被ることが多く、俺のペニスが何人分もの肉穴で同時に搾られることも珍しくなくなってきた。

 そのせいか女性会員の中で屈指の名器と激しさを誇る桶川の奥さんのオナニーに巻き込まれても最近はなんとかなるようになってきている。

 

 まあもちろん、ディルドを使ってとんでもなく激しいオナニーでもされれば話は別だけど、2~3人の肉穴で同時にペニスを搾られるくらいなら鼻歌交じりとはいかないが、普段の生活に支障が出るほどじゃなくなってきた。

 やっぱり毎日の精進と努力を積み重ねれば大抵のことは何とかなるよなぁとしみじみと思う。

 

 今日は朝からディルドを挿入したまま歩き回ってる女性会員さんと桶川さんのオナニーが被ってしまったけど座って作業する分には大きな支障はない。

 子宮口に鈴口を吸われながら気持ちよく2回ほど射精するだけで無事に乗り切った。

 

 

「すいません、本当に図々しいお願いをしてしまって」

 

 玄関で出迎えた佐村さんをキッチンまで案内する。

 幸いキッチンはいつも綺麗に片づけているから取り繕うところなどない。

 

「実はお蕎麦を茹でようかと」

 

「ははは、そう思ってましたよ」

 

 冷蔵庫に入っているネギなんかを好きに使ってくださいと佐村さんに伝える。

 佐村さんは蕎麦二人前を茹であげた後、持参したアイスバッグの中からメンチカツみたいなものを取り出し電子レンジでチンして温めて適当な大きさに切って蕎麦の上に乗せた。

 

「ハムカツ? 違うな。これは揚げ物か何かですか?」

 

「ああ、これ? がんす天って言うんですよ。魚の練り物を揚げたものでとっても美味しいんですよ?」

 

 始めて見るそれを箸でつついてみる。

 

「へー、ご当地グルメってやつですか」

 

 がんす天蕎麦と言われるそれをテーブルに並べる。

 二人向かい合って座り、食べながら自分のことや彼女のことを色々と話した。

 

「じゃあ大変なんじゃないですか? 広島の佐村木工の事務仕事もここでやるなんて」

 

「リモートワーキングってやつですね。午前中は佐村木工の事務処理をやる予定で。ネットと電話があれば大抵のことはどこでもできますしね。できないところは母がやるし。午後からは岡村木工さんの事務所にいって佐村木工と岡村木工さんとの間の調整と事務作業ですよ」

 

「うわぁ、こき使われてますねぇ……」

 

「そう言われると弱るかなあ。実家の稼業だし、私がやりたいって両親にお願いした口なので。でも大変そうに見えて時間的な融通はすごく利くので意外と自由に動けるんですよ?」

 

「あー、そんな感じですね」

 

「店長さんもお仕事一人で回すの大変じゃありません?」

 

「あ、分かりますか? そうなんですよ。バックアップ体制がないってきついんですよね。自分が風邪でもひいて高熱で倒れたら全部止まるっていうか」

 

 俺の言葉を聞いて佐村さんの目がきらっと光ったような気がした。

 

「良いこと思いついたんですけど聞いてくれます?」

 

「ん? なんでしょう?」

 

「店長さんと私がお互い助け合えば楽になると思いません?」

 

「助けあう? ですか?」

 

「たとえば食事の準備とか」

 

 佐村さんが今食べている蕎麦を指差す。

 

「一人分作るのも二人分作るの手間はほとんど一緒ですし」

 

 まあ確かにそうだけど、彼女にばっかり食事を作ってもらうわけにはいかないだろうしなあ。

 そうなると俺の手抜き料理を彼女に振る舞うことになってしまう……

 うーん、俺の方が楽になりすぎて負担のバランスが悪いかもしれん。

 これは下手に受けるわけにはいかないな。

 

「あー……、悪くないとは思いますけど材料費なんかはどうします?」

 

「共通のお財布を作れば簡単に解決しますよ?」

 

 同棲する恋人たちの間でよく聞くアイデアだな。

 

「でも俺、大した料理(もの)作れないんですよ。佐村さんばっかりが大変になるかもしれません」

 

 俺の言葉を聞いて佐村さんが少し笑う。

 

「普段作ってる料理を普段通りに作るだけですよ? 毎日特別な料理を作ろうとして失敗する恋人同士とか、まるで新婚夫婦みたいですよ? 普段通りでいいんですよ、食事なんて毎日の生活の一部なんですから」

 

 ……なるほどなぁ、気負いすぎてたか。

 特別なことじゃない、毎日の生活、か。

 

「お洗濯なんかも一人分のも二人分のも手間は言うほど変わらないですし」

 

「……そうかもしれませんね」

 

 料理は質に差が出そうだけど、洗濯は交互にやれば自由に使える時間が増えるな。

 

「たしかに合理的ですね。お互いの負担が減りそうですし」

 

 佐村さんがすごく嬉しそうに微笑む。

 

「じゃあ決まりですね!」

 

「……いや、しかし……」

 

 渋る俺の態度に佐村さんの綺麗な顔が曇る。

 

「何か問題があります?」

 

「お互いまだよく知りもしない年頃の男女が……」

 

「私の実家の住所も連絡先も店長さんご存じですし、身バレしてるわけですからおかしなことになんかなったりしないですよ」

 

「いや、そっちじゃなくて……」

 

「私の方なら気にしませんから大丈夫ですよ。それにこれからはお隣さんでずっと一緒ですよ?」

 

「ええと、まあ……そうなんですが」

 

 彼女に二心があるなんて疑っているわけではない。

 人を見る目くらいは俺にだってある。

 問題は彼女の言う助け合いって第三者から見れば女性が男性宅に入り浸っているように見えかねないことだ。

 大会社ってわけじゃないだろうけど、彼女って歴史ある木工会社の社長令嬢なんだし、軽々しくこの提案を受けて彼女の経歴に傷でもついたら大変だ。

 

「やっ「はい、決まり!」ぱ」

 

 佐村さんに言いきられてしまった。

 そのタイミングで朝から俺のペニスを包み込んでいた肉穴がきゅーっと締まって俺のペニスをきつく搾り上げた。

 

「っ……うっ、ん」

 

 不意打ちのようにペニスが搾られてしまったので思わず声が出てしまう。

 俺が思わず出してしまった声を了解と受け取った佐村さんがすごく嬉しそうに蕩けた笑顔を浮かべている。

 

いっ…………(いや、今のはなしで)

 

 きゅんっ♥

 きゅんっ♥

 きゅきゅんっ♥

 

 もう一度断ろうと口を開こうとするタイミングでペニスが強烈に締め付けられた。

 潤いを増した肉穴に断続的に締め付けられ子宮口が鈴口に張り付いて痙攣しながら激しく吸い付いてくる。

 

 くぅっ! 

 口を開くと喘ぎ声が出てしまいそうで唇を噛みしめて耐える。

 

 膣奥が亀頭を咥えたまま揺さぶるような痙攣を起こしていて腰から下が痺れ上がり、椅子に座っていながら気持ち良すぎて上半身がビクりと震えてしまう。

 何の予兆もなく唐突に絶頂()くとか身構える時間が全くなくて彼女の前で表情を変えないでいるのが精一杯だ。

 

 多分だけど、俺のペニスを咥え込んでいる女性会員の強烈な絶頂にタイミング悪く巻き込まれてしまったんだろう。

 最初に亀頭が握りつぶされるかと思うほどの強烈な締付けの後、リズミカルに続いていたカリ首とペニスの根元を締付ける動きがだんだんとゆっくりになってきた。

 

 汁気たっぷりの肉穴にペニスが強烈に締め上げられ身動きが封じられるなんてまるで俺が蜘蛛の巣に引っかかって身動きが取れなくなった昆虫みたいだな、なんて、ははは、は……。

 

 いかん、馬鹿なこと考えてて断るタイミングを逸してしまったかもしれん。

 今更今の「うん」は違うと言える空気じゃないな……。

 

 咳ばらいをしつつ佐村さんを見ると、うっとりと蕩けるような笑みを浮かべた彼女は顔が上気して赤くなっている以外は先ほど喜んだ状態から変わっていない。

 

 うん? 

 

 彼女から妙にかぐわしい香りが漂ってきている。

 蕎麦を食べて体温が上昇したせいだろうか? 

 

 まさかフェロモンだったりしてな。

 モノの本によると女性が絶頂するとフェロモンがたくさん出るんだっけ? 

 体温が上がると香水の香りが強くなるのはそういう効果を狙っているからとか聞いたことがある。

 

 なんだか会話を続けるにも微妙な雰囲気になってしまったので、二人揃って蕎麦を黙々と食べ終える。

 食事後、食器を洗おうとする彼女にそれくらいは自分でやりますよと伝えると

 

「では一緒に洗いましょうか?」

 

 と、提案されてしまった。

 まあ断るのも変かな。

 しかしシンクは一つしかないので、彼女が俺にくっつくように立って一緒に食器を洗うことになってしまった。

 

 いや、待って? 

 待って待って? 

 

 彼女の距離感が近い。近すぎる。

 彼女の左腕が俺の右腕と擦れあう。

 

 当たらないように、体を開き気味にすると佐村さんが俺を見て微笑んだ後、さらに踏み込んできて密着してくる。

 

 いやいやいや。

 

 当たってるから! 

 佐村さんのお尻が俺のフル勃起したペニスに当たってるから! 

 

 佐村さんの形のいいお尻に俺のペニスがズボン越しとはいえ少しだけ食い込んでいる。

 洗い物で微妙に揺れるお尻が俺の亀頭と裏筋を刺激してくる。

 しかも、今もディルドを挿入したままのどこかの女性会員が肉穴で扱きあげてきている。

 ペニスの根元と亀頭をきゅっきゅと搾り上げてきている。

 

 気持ち良すぎてペニスがズボンの中で跳ねる。

 跳ねて、佐村さんのお尻にぐいっと押し付けてしまう。

 

 まずくない? 

 まずくない、これ? 

 

 佐村さんという女体に密着しながら、どこか別の女性の肉穴でペニスを搾られるのがこんなにきついなんて。

 佐村さんは耳まで赤くしながらやけにゆっくりと洗い物を続けている。

 癖なのか何なのか、右足に重心を移したり左足に重心を移したりして俺のペニスがお尻にめり込んだまま佐村さんがお尻を使って俺の亀頭をマッサージしているみたいだ。

 しかも、どこかの女性会員さんも俺のペニスを左右から何度も繰り返し圧迫してくる。

 膣奥にも何度も突き入れて亀頭が肉襞でにゅるにゅるにされてちゅるちゅると吸われてる。

 

 ふーっ、ふーっ

 

 俺の荒くなった息が佐村さんのうなじに掛かってしまっている。

 

 なんだこれ? 

 天国か、天国なのか!? 

 

 佐村さんは首筋に俺の荒い息がかかっているのに振り向きもせず、顔を赤らめたまま黙々と食器を洗い続けている。

 俺は途中から彼女の後ろに立ってお尻にペニスをめり込ませたまま何もしていなかったので、佐村さん一人で食器を洗わせることになってしまった。

 もっとも洗う食器の量は大したことはなかったので俺のペニスは焦らされるだけ焦らされて、射精することなく終わりになってしまった。

 

 食事も終わり洗い物も済んだので佐村さんが引っ越し作業に戻るという。

 玄関で彼女を送り出そうとしたら、そこで彼女から鍵を渡された。

 

「家の合鍵です。これから協力しながら生活するんですから持っていてくださいね」

 

「え? いやしかし」

 

「自分の家だと思って好きな時に入ってきていいですから」

 

「えぇ?」

 

「だから崇弘さんの家の合鍵欲しいなぁって」

 

 ……彼女の笑顔が眩しい。

 いや、今俺を下の名前で呼んだよね? 

 

「お隣さんになったのにいつまでも店長って呼ぶのはおかしいかなって思いまして」

 

 彼女が上目遣いで俺を見上げてくる。

 長い睫毛の下で少し潤んだ瞳に熱が籠っている。

 

「だめ、ですか?」

 

 俺って押しに弱かったんだな。

 

「……いいえ、では……どうぞ」

 

 キーホルダーから予備の鍵を外して佐村さんに渡した。

 受け取った佐村さんが嬉しそうに微笑む。

 

「今日は月曜日なのでお店休みですよね? 夜は家に居られます?」

 

「ええ、居りますが」

 

「よかった。なら材料を買って夕食のときにお邪魔しますね。お魚はお好きですか?」

 

「ええ、好きな方ですね。一人暮らしだとあまり食べないですが」

 

「あら、じゃあ美味しいの作りますね?」

 

 にっこり笑って彼女が隣の家に帰っていった。

 

 なんだかなし崩しにずるずると行ってしまいそうな予感がする。

 でも不思議と悪い気はしないな。

 

 

 

 

 今日の午後は近くの河川敷に出かけ、散歩がてら軽くランニングをすることにした。

 荷物の運搬、商品在庫確認等の作業があるとはいえ、店舗での仕事はレジで座ったままでいることが多い。

 運動不足になりやすいので、休日で時間がある時は体を動かすようにしている。

 サイクリングで遠出するのも結構好きだ。

 

 今日は軽く走り込んだ後、筋トレもやろうかな。

 

 カシャ

 

 ん? 

 

 近くでシャッター音がしたので周りを見渡すとジャージ姿の女性が二人スマホで自撮りしていた。

 

 河川敷の風景を撮る人も多いしな。

 自分の自意識過剰な部分が少しイヤになる。

 

「あれ? 店長さん?」

 

「はい?」

 

「あ、やっぱり店長さんだ、奇遇ですね♥」

 

 さっきのジャージ姿の女性二人組が話しかけてきた。

 髪をシニヨンにまとめた胸の大きな女性と、ポニーテールでスレンダーな女性の20歳前後の二人だ。

 店長さんと呼ばれるってことは女性会員さんかな。

 そういえば見覚えがあるかもしれない。

 

「あー、うちのお店の関係……の?」

 

「そうです、二回くらいお買物させて頂きましたっ!」

 

 食い気味だな。

 

「あー、それはありがとうございます」

 

 お得意さんか、なら接客する必要があるな。

 もう一人のポニーテールでスレンダーな美人さんがスマホ片手にお願いしてきた。

 

「あの、一緒に写った写真撮ってもいいですか?」

 

「は? いやまあいいですけど、俺と撮って何か意味あるんです?」

 

「記念に!」

 

「……なる、ほど?」

 

 その二人と写真を撮った後、一緒に河川敷をランニングすることになった。

 名前は中村さんと曽根さんだった。覚えていてほしいと念を押されたが、さすがに会員は既に数百人以上に膨れ上がってるからなぁ。

 だけど、たまにはこういうのもいいもんだな。

 

 

 心地よい疲労を感じながら帰宅し、居間のソファに深く腰を掛ける。

 夕食まで少し時間がありそうなので撮り貯めておいた映画を見ていると佐村さんがやってきた。

 

「お邪魔します」

 

 軽い足音を立てながら佐村さんが居間に入ってくる。

 

「あら、これ先週のロードショーでやってたやつですか?」

 

「ええ、見始めたばかりですけど面白そうですよ」

 

「引っ越しのドタバタでちょうど見逃してたんですよね」

 

「じゃあ、よかったら食事の後で一緒に見ますか?」

 

 俺の返事を聞いた佐村さんが嬉しそうに微笑む。

 

 

 

 ご飯は時間に合わせて俺が既に炊いて準備しておいたので、佐村さんはおかずの方の準備をしている。

 彼女が鯖の味噌煮を作っているので俺の方はきゅうりと春雨の酢の物と味噌汁を作る。

 

 二人で夕食を作りながら、今後の役割分担とかを軽い感じで決めていく。

 彼女が言うにはきっちり決めすぎるとろくなことにならないそうなので、役割分担をゆるく決めて、その上でお互いが「どうせ緩く決めたことだ」と認識するのが上手くいくコツなんだそうだ。

 

 きっちり決めてルール化してしまうと、守らない相手に、事情があって守れなかった相手に怒りが湧いてしまうんだけど、どうせちゃんとしたルールじゃないとお互いが認識すれば逆にうまく行くらしい。

 

 そういえば彼女の実家は三世帯で大家族なんだっけ? 

 もしかしたらそういうところから来る生活の知恵なのかもしれない。

 

 生活の知恵とか木工の歴史とか色々な分野に跨って佐村さんの話はなかなか面白い。

 

 

 

 美味い。

 

 手抜きじゃない食事なんていつ以来だろう? 

 自分一人じゃ魚を食べることはあまりないしな。

 それに会話しながらの食事も久しぶりだ。

 

 向かい合って座っている佐村さんは話しながらよく笑う。

 彼女と話すのは楽しいかもしれない。

 

 夕食後、居間のソファに座って佐村さんと二人で映画を見て内容について色々と二人でツッコミやボケを入れながら楽しく鑑賞する。

 こういうまるで家族の雰囲気も久しぶりだ。

 

 彼女が隣に引っ越してきて俺は本当にツいてる。

 

 映画を最後まで見終わったけど佐村さんが居間に置いていたアダルトグッズの在庫が気になっているようでチラチラと視線を向けている。

 

「あのー、今日も明日もお店はお休みなんですよね? こちらに置いているものを今売って貰うのってアリなんでしょうか?」

 

「え? ああ、まあ問題ないですよ。お店って言っても個人経営ですし融通利きますけど」

 

「よかったぁ。じゃあ、アレとこのディルド2本とアイマスクもお願いしてもいいですか?」

 

「え? 佐村さん、アレ持ってますよね?」

 

「はい、その……二つ目が欲しくて」

 

 ほぼ趣味でやってる店とはいえ、俺は一応は商売人なので売ってほしいと言われれば売る。

 だけど今買うってことは今夜使うって言っていることに等しいわけで。

 なんだか現実感が失われていく変な感じがする。

 

「あの、実は一人暮らしって始めてて実家だとあまり派手にオナニーできなかったので……」

 

 顔を赤くしながら恥ずかしそうに佐村さんが言葉を繋げる。

 つまり今夜アレを使って激しくやっちゃうんでしょうか? 

 

 佐村さんが御所望するアレを改めて見る。

 恥ずかしそうに顔を逸らす佐村さんの下半身が微妙にくねって誘っているように見える。

 

「……分かり、ました。その、重いので隣まで俺が運びますよ」

 

「ありがとうございます、助かります」

 

 彼女の購入したものを持って家を出て、旧三重野さん宅、現佐村さん宅にアダルトグッズを運び込む。

 

 三重野さんの家には何度も入ったことがあるので間取りは知っている。

 だけど今日運び込まれた佐村さんの家具や電化製品で印象は全く違ったものになってしまっていた。

 家具は質の良さそうなのが入ってるなぁ……さすが。

 

「それでどこへ置きましょうか?」

 

「こちらの寝室へお願いします」

 

 案内された場所は三重野さんご夫妻の寝室に使われていた場所だ。

 そこに木製のおそらくは佐村木工製の大きめのダブルベッドが置かれている。

 

 庭に面した壁には大きな掃き出し窓があり白と薄緑のカーテンがかかっている。薄緑のカーテンは遮光カーテンか。

 窓の向こうの隣の家は俺ん家で、窓に面した先にはちょうど俺の寝室がある。

 

 彼女の了解を貰って持っていたピストンマシンの箱を床に置かせてもらう。

 

「せっかくなので開封して組み立てちゃいますね」

 

 よく見れば部屋の隅にもうすでにディルドが取り付けられたピストンマシンが1台置かれていた。

 

 あれが初号機か。暴走したりすんのかな? 

 

 俺の見ている前で佐村さんがあっという間に2号機を組み立て終わりロッドの先にディルドを取り付ける。

 こういうのって男性に見せるものなんだろうか? 

 確かに店で俺が売っているものなんだけどさ。

 あけっぴろげというかなんというか……

 

「崇弘さん、このピストンマシンはどこに置いた方が良いと思います?」

 

「は?」

 

 え、俺に聞くの? 

 

「専門家の御意見も聞いておこうかと思って」

 

 佐村さんは大胆なことを聞きつつ恥じらいの表情を浮かべて顔を赤らめている。

 

「ま、……まあそのベッドの上で使われるのなら、配置的に窓の方にピストンマシンを置くしかないんじゃないですかね?」

 

「そうですか。やはり股間を窓側に向けて使うしかないんですよね?」

 

「……ええ、まぁ。その……そうでしょうね」

 

 なんで俺に確認するの? 

 

 俺の返答を聞いた佐村さんが窓の側にピストンマシンを二台並べている。

 あれではベッドの端の方に寝転がって窓に向かって大きく股を開きピストンマシンに取り付けられたディルドを受け入れることになるだろうな。

 

 いや、まあ佐村さんのオナニーの状況を俺が知っておく必要はないんだけど。

 

 ベッドの端の方にロッドの先に取り付けられたディルドが縦に2本並んでいる。

 気づかなかったがベッドの上に俺の店で売った赤い拘束紐とチョーカー、タイマー南京錠も置いているな。

 

 これ、わざと見せつけてるんだろうか? 

 ……いやぁ、まさかな。

 

 まあ人の性的嗜好なんてそれぞれだし、特に俺の場合は他人に口を出す資格なんてないけど、佐村さんって男性に対する警戒心が無さすぎないか? 

 

 少し注意をしてあげた方が……いや、ディルドで彼女のおまんこの感触を味わってしまっているはずの俺が言う資格はないか。佐村さんのおまんこの感触の区別がついているわけじゃないけど。

 

 鈴鳴さんとか、あとやたら体温が高くて狭くてキツキツの子とか桶川さんとか区別の付く女性の方が実際には少ないんだけどね。

 

 無防備すぎる彼女の側にこんな遅い時間までずっと一緒にいると変な気を起こしそうになるので早々に退散することにする。俺は紳士(変態紳士)なのだ。

 

 彼女はまた明日と言って玄関で送り出してくれた。

 

 ……そうだよな。

 よく考えたら明日から彼女と一緒に食事するようになるのか。

 今日の昼と夜の食事を思い返して、悪くないと改めて思う。

 

 自宅に戻り、風呂にお湯を貯めてゆっくりと浸かる。

 昼間の運動でかいた汗や、疲労が抜けていくのを感じる。

 

 ん? 

 

 弛緩していたペニスに血液が流れ込んで膨張し、勢いよく反り返って亀頭が腹に密着する。

 充血し膨れ上がってじんじんと疼く俺のペニスの表面を細い指がさするように動いて冷たい感じのローションを塗り伸ばしていくのを感じる。

 竿の部分にローションを均等に塗り伸ばして、今は亀頭を掌で包み込んで指先でカリ首をひねるように擦られている最中だ。

 亀頭を掌で撫でまわされてカリの部分を何度も指先が往復する。

 敏感な部分を何度も繰り返し刺激されて思わず呻き声を上げてしまう。

 

 愛情のこもった刺激を受けてぴくりぴくりとお湯の中でペニスが前後に律動する。

 

 温かい風呂に入りって体の芯から温まりながら、ペニスではローションの冷たさも同時に感じてしまうとか感覚神経が戸惑っているのが面白く感じる。

 そういえば風呂に浸かりながらペニスにローションを塗られるのは初めてかもしれないな。

 うちの女性会員は大抵愛液をたっぷりと分泌する人がほとんどなのでローションを使う人は少なかったからなぁ。

 

 そして二本目のペニスにローションが塗り込まれ始める。

 ……これってやっぱりそうだよな? 

 

 もう少しゆっくり風呂に浸かっていたかったけど、念のために出ておこう。

 どこかで見たけど、射精する時は血圧が200くらいまで跳ね上がるんだそうだ。

 今まで深くは考えなかったけど、入浴中に射精するのは体に負担を掛けるかもしれない。

 

 湯船から出て、脱衣所でバスタオルで体を拭いている時に始まってしまったようだ。

 

 ぬちゅ♥

 ぬちゅちゅぅ♥

 

 亀頭の先に感じる二つの肉穴。

 

 一つはとろとろに蕩けて柔らかく亀頭の先にまとわりついている。

 もう一つは弾力に富んだ堅い感じがする。

 

 やはり二穴同時か。

 佐村さんのベッドの側に置かれた2台のピストンマシン。

 

 どうやらそれが動き始めたようだ。

 

 俺のペニスの亀頭が一定の速さで膣穴に押し込まれていく。

 溢れる蜜でとろとろに蕩けた肉襞をゆっくりと掻き分けて、押し広げられた肉の輪が亀頭を包み込んでカリを刺激しながら肉筒が竿の方まで握りしめてくる。

 速さは1㎝/秒くらいだろうか? 少しもどかしく感じる。

 どうやら彼女の体の芯がピストンマシンの動作軸とずれているらしく、ペニスの右側が粘膜と強く擦れていく。

 

 ペニスが10㎝ほど膣内に突き入れられたあたりで反転し、モーターによって引き抜かれ始める。

 カリの段差が膣壁を、とろりとした粘液に塗れた肉襞を外に向かって掻き出すように動いていく。

 

 かなり物足りない。

 まだ一往復しかしていないが、ペニスに加わる刺激が弱い。

 

 膣奥を押し込み、亀頭が粘膜で押し潰されることもなく、肉襞で擦られ搾り上げられることもない。

 内側に肉襞を張り付けたすかすかの肉筒にペニスを差し込んだ素っ気なさというか拍子抜けというか。

 

 そしてピストンマシンの動きが止まった。

 あ、なるほど、位置合わせか。

 

 ディルドが若干膣内に入り込んだ状態から仕切り直しになるようだ。

 同じようにもう一本の俺のペニスが肉門に入り込んでいる。亀頭が半分ほど肉穴に埋まっている状態だ。

 

 そのため、亀頭が肉門でぎゅうっと握りしめられている状態だ。ローションで確かに滑るけど、この締付けでピストンされたら堪らんかもしれん。

 実際のペニスだったら血流が止まるくらい締め付けられる状態であっても、実際に締め付けられているのはディルドなので俺のペニスはひたすら強く搾られている感覚が伝わって来るだけなのだ。

 簡単に言えば気持ち良すぎる。

 

 嫌な予感がするので寝室に急ぐ。

 

 そうだよ、よく考えたらピストンマシンに取り付けられたディルドが二穴で搾られまくるんだ。にゅるにゅるでぬるぬるの膣穴とキツキツのアナルに毎分何十回も抽送を繰り返して甘く擦られきつく搾られたりなんかしたら一体どうなるんだ!? 

 

 俺のペニスの耐久度が上がったとはいえ下手すると身動きできなくなるかもしれん。

 いやむしろ耐久度が上がったことが裏目に出るんじゃないのか? 

 

 なんだか急に不味いような気がしてきたぞ? 

 そうだよ、佐村さんがピストンマシン初号機を買っていったあの日の夜中を思い出せ。

 なんで忘れてたんだ、俺。

 一本のピストンマシンに取り付けられたディルドで俺は悶絶寸前まで追い込まれたのに。

 すっかり忘れてたのは佐村さんの昼間の顔と夜の顔のギャップが激しすぎる所為だ。

 昼間は淑女で夜は娼婦とか本当にいるんだな! 

 

 

 ぎゅむむぅ♥

 にゅるぅぅっ♥♥

 

 あうっ……、いかん始まった。

 

 俺のペニスが佐村さんの肉穴によって徹底的に搾り取られるためにゆっくりと膣内へ送り込まれ始める。

 電動モーターが一定の速度で俺のペニスを蜜に溢れた肉穴に送り込み、肉襞を掻き分け所々盛り上がった柔肉の絨毯を使って亀頭を磨き上げようとする。

 

 亀頭、カリ首とペニスの中でも特に敏感な部分がやがて膣奥部分のリング状になった肉襞に包まれ、子宮口の中心にめり込んだ。

 俺の亀頭が子宮口のぷにぷにした感触の肉球に甘く押し潰される。

 亀頭に吸い付いた子宮口がそのまま体奥に押し込まれたあたりで亀頭が気持ちよさで痺れあがる。

 ちょうどそのタイミングで動きが反転しモーターによって分厚い肉襞に裏筋やカリが擦られながら引き戻される。

 

 ぎゅぅぅぅぅっ♥♥

 

 ピストンマシン2号機が動作し、亀頭が肉門にねじ込まれ始めた。

 握りしめた拳の指の間にローションを垂らしこんで無理やり亀頭の先を滑りこませているような感じだ。

 敏感な亀頭とカリの部分がきつすぎる肉門を通り抜け、のっぺりとした粘膜を擦りながら行き止まりの無い肉筒を突き進んでいく。

 ペニスの根元ががっちりと締め付けられ充血し膨れ上がる。

 

 くぅっ

 

 思わず呻き声が出る。

 

 つるつるの粘膜がペニスにぴっちりと張り付くようにまとわりついて圧迫してくる。

 密着度が膣肉の比ではない。

 それでいて張り付いた粘膜の隙間にローションが滑りこみ、密着しつつ滑ってつるつるの粘膜に圧迫されながら擦り上げられる。

 

 ぞくぞくとした気持ち良さが背筋を駆け上がっていく。

 背徳感が凄い。

 

 出すところに入れてしまっているのだ。

 しかもそれが気持ちいいのだ。

 

 膣肉とはまったく感触の違う文字通りの背徳の肉の穴。

 気持ちよくなってはいけない穴でペニスが愛撫されて搾り上げられている。

 

 しかも一本目は膣奥と突きあげた後、カリで肉襞をゴリゴリと削り取りながら抜かれつつあり、もう一本は肉門で強烈に締め上げられながら肉筒の奥に向けて突き入れているのだ。

 

 堪らんっ! 

 なんだこれ? 

 

 ピストンマシンの正確な前後運動が完全に同期して、一本は肉穴に突き入れながら搾り上げられ、一本は抜かれながら搾り上げられている。

 

 抜く感触と突き入れる感触が同時に俺のペニスを徹底的に扱きまくっている。

 ペニスに襲い掛かってくるあまりに暴力的な心地よさに脱衣所から寝室に足を踏み入れたあたりで、腰から完全に力が抜けて床にへたり込む。

 

 いや、無理。

 無理だから、これ。

 

 床に倒れたまま、腰が空撃ちする。

 もちろん全く意味はない。

 

 だけど生物の歴史上、哺乳類の歴史上、人類の歴史上ペニスが気持ちよく搾られれば腰を振るようにデザインされてるんだよ! 

 

 おぉぉぉぉぉっ!? 

 

 彼女のオナニーが始まって間もないのに一発目の射精に追い込まれる。

 ペニスを甘く搾り上げる二つの肉穴の奥に向かって精液が迸る。

 

 床に倒れたまま、俺のペニスが上下に大きく律動し、射精の感覚が腰の奥から頭に突き抜けてくる。

 いつものように精液は鈴口から出ることはないが、腰の奥に溜まったマグマが噴き出している感覚はそのままだ。

 

 だめだ、気持ち良すぎる。

 耐久力が上がったペニスを簡単に屈服させる二つの肉穴が気持ち良すぎる。

 

 まさかこれ、前回と同じように朝まで続いたりしないだろうな? 

 とても耐えられそうにない。

 

 搾り殺されてしまうかもしれん。

 

 これまでの経験上、ディルドが肉穴に刺さっている間は俺のペニスは絶対に萎えないし射精が弾切れになることもない。

 射精が始まって1分以上が経つのにまだ律動が止まらない。

 

 というか、止まってくれない。

 

 ゼリーのように粘度の高い精液が尿道を駆け抜けてペニスの鈴口から膣奥に、直腸の奥に噴き出して流し込んでいる感覚が俺のペニスをさらに堅くさせる。

 このままでは佐村さんがオナニーを続ける限り俺は延々と射精を繰り返し、ペニスを反りかえさせることになってしまう。

 

 腰の奥の方でぎゅっぎゅと搾られるような感覚が延々と続き、寝室の床の上で終わることのない射精の感覚に悶える俺にかすかに声が聞こえてくる。

 

 

「助けて、崇弘さん、助けて……」

 

 

 んん? 

 空耳か? 

 

 床の上で悶えながら耳を澄ませると寝室の窓の外から佐村さんの声が聞こえてきている。

 モーターとギアの音と一緒に彼女の声が微かに、だが間違いなく聞こえてくる。

 

 空耳じゃない! 

 

 慌てて立ち上がろうとするが、今も俺のペニスはぽってりと充血してとろとろの肉襞を抉りながら膣奥まで突き入れては搾られながら抜くのを繰り返しており、腰が震えるほどの気持ち良さがペニスに襲い掛かっている。

 そしてもう一本のペニスもぎゅうぎゅうの肉門をローションの力で魅惑の搾り穴に変えてしまい、ペニスの根元から亀頭の先まであり得ない速度で狭い肉の筒が往復を繰り返している。

 

 力が抜けまくる腰を叱咤し、寝室の窓際までたどり着いてカーテンを開けると、佐村さんが丸見えになっていた。

 

 カーテンを開けて窓も開け放ち、大きく股を開いた状態で二本のディルドがピストンマシンによって彼女の肉穴に突き入れられている様子が丸見えになってしまっている。

 膣穴とアナルにディルドが交互に突き入れられてその度に彼女の体が痙攣するように身もだえている。

 彼女の体は赤い拘束紐で股間から腰回りそして両手が縛られて、トドメに南京錠で施錠されてしまっているようだ。

 

 なんてこった! 

 ここからは見えないがもしかしたら暴漢にでも入られているのかもしれない! 

 

 助けに行かないと! 

 くそ、ここらでこんな事件なんて聞いたことがないのに。

 

 ともすれば砕けそうになる腰に活を入れて、すぐに服を着る。

 急がないと彼女がどんな酷い目に合うか分からない。

 そうだ、物置に子供の頃使ってた金属バットがあったはずだ。

 

 物置に飛び込んで金属バットを探す。

 あった。

 よしこれでいける。

 

 金属バットを片手に持ち、急いでしかし音を立てないように佐村さん宅の庭に移動し、俺は土足のまま勢いよく彼女の寝室に飛び込んだ。

 

「大丈夫ですか!? 助けに来ました!!!」

 

 

 

「え?」

 

「え?」

 

 佐村さんの気の抜けたような返答にちょっと拍子抜けしたが、佐村さんはアイマスクを付けられていて周りが見えてない。

 寝室をぐるりと見渡していても誰もいないようだ。

 別の部屋で金目の物を漁っているのかもしれない。

 

 寝室の扉側を警戒しながら佐村さんに駆け寄る。

 

「佐藤です。佐村さん大丈夫ですか? 助けを呼ぶ声が聞こえたので急いでやってきました」

 

 声を落として彼女に話しかける。

 

「あっ♥ ……あぁ!」

 

 彼女の様子が変だ。

 

「そ、そうなんです。実はちょっと手違いで。あんっ♥」

 

「手違い?」

 

「そう……ぁっ♥ ピストンマシンが、 あんっ♥ 気持ち良すぎてぇぇ あぁっ♥ でも紐がほどけなくて ひぃんっ♥」

 

 ……緊張し強張っていた自分の体からどんどん力が抜けていくのを感じた。

 すいません、自縛オナニーでしたか。

 そうでしたか。

 

 気が抜けると同時に意識から外れていたペニスに加わる刺激が一気に襲い掛かってきた。

 腰が砕けてしまいベッドの横に蹲ってしまう。

 

「あんっ♥ あの、お願いがあるんです。うっ♥♥ くぅ♥ ピストンマシンの上の矢印のボタンをぉぉ♥ 押して ひゃんっ♥」

 

 赤い拘束紐で縛られた彼女の腰が妖しくくねって、上半身では形の良い胸の上で乳首がつんと尖り振動でぷるぷると揺れている。

 彼女の喘ぎ声と合わせて破壊力が強すぎる。

 

 チラ見するだけでペニスがいきり勃ってしまう。だけど見ている場合じゃない。

 よろけながら立ち上がりピストンマシンの操作パネルを手に取る。

 

 これか。

 

 この上向きの矢印ボタンを押せばピストンマシンが止まるんだな。

 

 ポチポチポチ

 

 その途端、ピストンマシンの動作速度が跳ね上がり、彼女の膣穴に猛烈な勢いでディルドが突き入れられる。

 

「あぁぁぁああああああんっ♥♥」

 

「ちょっ!?」

 



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第16話 引越し 後編♥

 ──時間は少し巻き戻る。

 

 

「もうっ!」

 

 ぽすっ

 

「もうっ! もうっ!」

 

 ぽすっぽすっ

 

 片付けの終わったキッチンで役目を終えた段ボールとクッション材に八つ当たりをしている手が止まらない。

 ぺたんこ座り(女の子座り)でスカートがふわりとキッチンの床に丸く広がり、蜜で濡れたショーツが床に直接触れてしまっている。

 その姿勢でキッチンの床に積み上げた段ボールに右手と左手を交互に打ち付ける。

 

「あり得なくない? 全然気づかないとかっ」

 

 ぽすっぽすっ

 

 全部笑顔で返された。

 いや、御主人様の笑顔は素敵なんですけど、こっちは見つめて誘ってるんです。

 目線や仕草のサインはもちろん、言葉の端々にもサインを忍ばせていたのに全部スルー。

 

 全然気づかないから、最後は御主人様のペニスにお尻を押し付けたのだ。

 もうサインとかいうレベルじゃなくて誘惑そのものだ。

 

 食べていいですよ? 

 おっぱいもおまんこも御主人様のものですよ? 

 はしたなく発情した雌が御主人様に食べられるのを待ってますよ? 

 

 と、サインを出した本人が顔を赤らめてしまうほど、あからさまにサインを出しまくっていたのに。

 普通、押し倒すでしょう? 

 押し倒しちゃうよね? 

 

 がばぁっと。

 こう……がばぁっていっちゃうよね? 

 

 ぼすっ! 

 ぼすっ! 

 

「へたれ! このへたれ御主人様っ!」

 

 はぁはぁ

 

 八つ当たりした段ボールに手の形が浮かび上がったあたりで大分気が晴れてきた。

 

「……魅力が足りなかったかなぁ?」

 

 お尻に手を当てて御主人様のペニスの感触を思い出す。

 堅く盛り上がったペニスがお尻に押し付けられて、御主人様の興奮しきった息が私の首筋に掛かっていたから魅力が足りなかったわけではないと思いたい。

 

「あと一押し、きっとあと一押しだったんだろうなぁ」

 

 御主人様のズボンの膨らみに指先を這わせて亀頭の上でのの字を書いた方がよかったかな。

 でもそこまでやってしまうと、御主人様は私に男性経験があると誤解してしまうかもしれない。

 そう思われるのはやはり避けたいし。

 

 私はれっきとした生娘なのだ。

 可能であれば初心(うぶ)で恥ずかしがり屋だと思われたい。

 いつも相談しているあっちゃん(地元の親友)には「それはもう無理じゃないかな?」ってツッコまれたけど、御主人様には私が乙女だと思われた上で襲われたいのだ。

 

 望ましいシチュエーションとしては、御主人様の右手が私の腰に回されて強引に抱き寄せられ、彼の左手の指先で顎を少し持ち上げられたら目を閉じて♥

 そうしたら御主人様は私の唇を乱暴に奪った後、私を押し倒して♥

 

「んぅっ♥♥」

 

 キッチンの床に座り込んだまま腰から下が痙攣する。

 腰の奥がぶるっと震えて、甘い感覚が脊髄をゆっくりと伝いながら後頭部まで這い上がってくる。

 御主人様との甘いラブシーンの妄想が、お昼からずっとむらむらと発情し続けていた子宮の疼きを頂点に押し上げたのだ。

 

 はぁ、はぁ、絶頂()っちゃったぁ……♥

 

 性感帯を直接刺激されたのではなく、心で絶頂()ってしまったのでふわふわとした空に浮かぶような心地よさが延々と続いて中々収まらない。

 

 心地よい絶頂の余韻に身を震わせながらゆっくりと立ち上がってスカートをまくりあげる。

 ショーツはたっぷりと愛液を吸い込んでしまっている。

 すこしずらしてそのまま膣穴から魔法のディルドを抜きとった。

 

 んんっ♥

 

 絶頂の余韻の中、ディルドを抜く刺激でクリトリスが搾られてもう一度軽く絶頂()ってしまう。

 

 ぱたたっ

 

 肉穴から零れ落ちた蜜がフローリングの床を濡らしてしまった。

 

 狙いは良かったと思うんだけどなぁ。

 抱き寄せられたら、ほんの少しだけ抵抗して「ああ、だめ。いけませんわ」とか言いながらそのまま御主人様に身を任せてしまうつもりだった。

 発情しきった雌穴から蜜を零して御主人様のペニスにお尻を押し付けておねだりしていたのに。

 いつでも好きに使って貰えるように準備していたのに空振りに終わってしまった。

 御主人様と会話してるだけで絶頂()っちゃうダメダメなおまんこに愛のお仕置き欲しかったなぁ……

 

 

 心の中で反省会をしながら床に零れ落ちた蜜をぞうきんで拭いているとスマホが鳴った。

 あ、お母さんからだ。

 

 確認の電話かな? 

 

 ピッ

 

「あ、お母さん? 紬です」

 

「──あ、出た。どう紬? ちゃんと襲われた? それとももしかして()られてる最中だったりする?」

 

「ううん、だめだった。あとちょっとだったと思うんだけど」

 

「えーーっ? ちゃんと作戦通りやらなかったのかい?」

 

「ちゃんと作戦通りにやったよ? お昼も一緒に食べて洗い物も一緒にしたし」

 

 さすがにディルドを膣内に入れた状態で誘惑したとまでは母には言えないけど。

 

「そっかぁ、その佐藤くんヘタレだねぇ。辰彦(紬の兄)と同じタイプなのかい?」

 

「へ、ヘタレなんかじゃないよ!? お兄ちゃんとは全然違うから」

 

 自分がさっき御主人様をヘタレ呼ばわりしたことはとりあえず棚の上の方に投げておく。

 

「そうかい? まあ紬がいいならそれでいいんだけど。がんす天はどうだった?」

 

「美味しかったよ、彼も美味しいって言ってくれたし」

 

「そうかい、そりゃ良かった。でもがんす天が二人分あったことは不思議に思われなかったのかい?」

 

 御主人様が二人分のがんす天がある不自然さに気づいた様子はなかったかな。

 

「んー、それは全然気づいてなかったみたい」

 

「じゃ細かなことには気づかないタイプだね。男はその方が良いよ。それでこれから一緒に食事はできるようになったのかい?」

 

「うん、それは大丈夫。ご飯は作りあうし、家の合鍵も貰ったし」

 

「なんだ、それならほぼ予定通りじゃないか。男は胃袋掴めばこっちのもんさ。最悪どうしてもだめだったら子種だけでも搾り取って帰ってきなさい。お父さんは、お母さんが説得(物理)してあげるから」

 

「ほんと? ありがとうお母さん。でも大丈夫だよ、絶対捕まえるから」

 

「その意気だよ、広島女はそれくらい頑固じゃないとね。じゃ頑張ってね紬、吉報を待ってるよ」

 

「はーい」

 

 お母さんが理解者でいてくれて本当に助かる。

 運び込むベッドについてもダブルベッドを選んだらお父さんがすごい剣幕で怒ったのをお母さんが説得(物理)してくれたし。

 

 そうだ、あっちゃん(地元の親友)にも事後報告と相談しなきゃ。

 

 プルルル

 

「あ、あっちゃん? 紬です。そうそう、うん、お昼の作戦ダメだったから今度は────、え? やっちゃダメ? やりすぎ? そんなことないよ? ────」

 

 あっちゃんとしばらく相談するうちに結構時間がたってしまった。

 そろそろ晩御飯用の食材を買いに行かないといけない。

 グーグルマップで近くのスーパー探すと手ごろな距離に2、3件見つかったので出かけることにする。

 

 スーパーの鮮魚売り場でお魚を見定める。

 ……この鯖美味しそうだな。

 よし、これにしよう。

 

 あと御主人様のキッチンは調味料が少なかったので揃えておくかな。

 元々調味料はそれなりにあったようだけど使わないまま古くなってたし、御主人様に古いのを処分していいか確認しなきゃ。

 もしかしたら家族の思い出の品もあるかもしれないから慎重に。

 

 次に大事なのは醤油。

 

 御主人様は男性にありがちだけど食事に無頓着っぽくて安い醤油を使ってたから、入れ替えないと。

 安い醤油は味が少し尖ってて使いにくいし深みがない。

 少し良い醤油に変えるだけで料理はぐんと美味しくなる。

 

 なんとなく気分が若奥様のような感じになってくる♥

 でもまだちょっと気が早いかな? 

 

 今夜はとりあえず美味しいのを食べてもらおう。

 ついでに、わたしも食べてもらうぞ♥

 

 

 買い物を終えたのでレジ袋を提げたままその足で御主人様宅に上がりこむ。

 玄関に入る時に自分にだけ聞こえるように小さな声で「ただいま」と言っちゃう。

 

 そして足取りも軽く、キッチンに向かおうとしたら居間の方からTVの音が聞こえてきた。

 

 あら、TVを見ているのね。

 居間に顔を出すと御主人様は先週TV放映されたコメディの洋画を観ていた。

 

 録画か。

 

 丁度見逃していたし食事が終わったら一緒に見ようっと。

 

 ……そして楽しい時はすぐに過ぎてしまっていく。

 御主人様と夕食を一緒に食べて、映画を観て語り合う。

 これから毎日がこうなるなんて幸せすぎて怖いくらいだ。

 

 

 

 

 

 

 この幸せを確実なものにするため、引っ越してきたばかりの寝室で最後の準備をする。

 御主人様に私の初めてを捧げるのだ。

 記録もしっかり残そう。

 

 ピストンマシンに取り付けたディルドにローションを塗りこんでいく。

 愛液はたっぷり出る方なので膣穴側には不要かもしれないけど、高速でピストンさせた場合にもしかしたら足りなくなるかもしれない。

 拘束紐で自分を縛って南京錠で施錠するのだ。

 自力ではなにもできなくなるので念のためにたっぷりとローションを塗り付ける。

 ディルドのカリの部分を指先で擦り上げ、亀頭を掌で握りしめるようにローションを塗り伸ばしていく。

 

 ぞくぞくとした心地よさが腰の中心に生まれて鋭い刺激が脊髄を駆け抜けて後頭部を痺れさせていく。

 

「んっ♥ んんっ♥」

 

 クリトリスがどんどん気持ちよくなっていく。

 クリトリスの先っぽの部分なんて本来なら小さすぎて指先とか包皮ごと擦るしかできないのに、広い掌を使ってたっぷりと擦り上げることができる。

 こんなに小さいのに気持ち良さが詰まっている肉の粒を、自由自在に蕩けさせることができるこの魔法のディルドに出会えた幸運に改めて感謝したくなる。

 

「あんっ♥♥ ……ふふっ、本当に魔法みたい♥」

 

 ディルドの亀頭に指先を這わせ、丹念にローションで磨き上げていくだけでクリトリスが快感で痺れ上がるのだ。

 自分の肉穴に挿入すればクリトリスがたっぷりの蜜でにゅるにゅると肉襞で擦られながらひくつく肉穴で搾り上げられ、同時にクリトリスが柔肉を抉り肉穴の弱いところを小突き回しながら子宮口をクリトリスで押し潰すことができる。

 雌としての悦びの極限がこの魔法のディルドがあれば実現してしまうのだ。

 

 しかも雌の官能にどっぷりと浸かっている時に御主人様から愛を囁かれるのだ。

 脳が蕩けそうなほどの多幸感で細かなことなどすべて吹き飛ばして、ただひたすら御主人様のことしか考えられなくなる。

 

 もう二度と手放すことなんかできないし、御主人様から離れる未来など想像するだけで怖くなる。

 

 ディルドの亀頭をローションを付けて掌で撫でまわし股間の肉突起を快楽で震わせながらふと考えてしまう。

 

 今夜、上手く行けば私は御主人様のものになる。

 そして御主人様も私だけのものに、本心では……私だけのものにしたい。

 

 でもそれが難しいことは理解している。

 店舗で見かける女性客の様子もそうだし、例の掲示板でも日を追うごとに御主人様の愛の奴隷が増えて来ているのだ。

 今日一日、私が感じた幸せを私だけのものにするには障害が多すぎる。

 きっと時間の問題だ。

 御主人様の側にいたくて堪らなくなってくる女性がどんどん現れるだろう。

 

 ……でもそうね。

 今しばらくは私が、私だけが御主人様を独占してもいいはずだ。

 

 

 

 寝室の窓のそばまで行ってカーテンを開け窓も開ける。

 窓の向こう正面には御主人様の寝室が見えている。

 御主人様の寝室の照明は点いているけど、気配が感じられないし部屋の中にはいないみたいだ。

 多分お風呂にでも入っているんだろう。

 

 始めるタイミングとしてはちょうどいいかもしれない。

 赤い拘束紐でお臍の上で起点となる結びを作り、腰を回して股間をくぐらせ下腹部を締め付ける。

 この状態でディルドを肉穴に挿し入れると普通よりももっと気持ちよくなるのだ。

 更に拘束されているという事実が後頭部を甘く痺れさせてくれる。

 

 あとは腕と足を縛ってタイマー南京錠で閉めて固定してしまえば時間が来るまで自分ではほとんど身動きができなくなる。

 腕は体の前面で固定するので全く動けないわけではないけど、ピストンマシンに取り付けられているのは魔法のディルドなのだ。

 

 二つのクリトリスが自分の肉穴で交互に搾られちゃうのだ。

 気持ち良すぎて動けなくなったりするかもしれない。

 なので作戦を開始したら、気持ち良くなりすぎてしまう前に開放された窓から御主人様に助けを求めて呼びかけるのだ。

 そしてピストンマシンでおまんこを抉られながらじっと耐えて我慢していれば、御主人様が助けにやってきた時に気持ちよくなって嬌声を上げている私を目撃するはず。

 紐で縛られて抵抗できない雌が肉穴を晒して嬌声を上げているのだ。

 

 据膳状態の私は御主人様に襲われちゃうのだ♥

 

 それでもって襲われたら、形だけの……そう、ほんの少しだけ抵抗する振りをして処女肉を御主人様に捧げて奪われちゃうのだ♥

 

 ……あっちゃんは計画がガバガバ過ぎるっていい顔してくれなかったけど、大丈夫きっと成功する。

 

 

 さてと、作戦開始前に指差し確認をしなきゃ。

 実家の工房で子供の頃からイヤってほど叩きこまれたので今ではやらないと落ち着かない。

 

 ピストンマシン初号機の操作パネル配置ヨシ! 

 ピストンマシン2号機の操作パネル配置ヨシ! 

 カーテン開放ヨシ! 

 窓開放ヨシ! 

 タイマー南京錠、6時間セットヨシ! 

 アイマスク穴開け加工ヨシ! 

 チョーカー枕元セットヨシ! 

 

 ……あ、いけない。水分は十分に摂っておかないと。

 ベッドの脇に置いていたペットボトルのスポーツ飲料を飲み干す。

 

 では、仕切り直しして作戦開始! 

 

 

 

 

 

 

「だめっ♥♥ 絶頂()くっ♥ ひゃんっ♥♥ あっ♥ また絶頂()くぅっ♥♥」

 

 失敗っ♥

 失敗しちゃったぁ♥

 

「だめぇ♥ だめなのぉ♥ あっ♥ あんっ♥♥ と、止まってぇ♥♥ お願い、止まってよぉ♥♥」

 

 2台のピストンマシンがタイミングを合わせ交互に肉穴にディルドを突きこみ、引き抜かれる。

 こんなに気持ちがいいなんて知らなかった♥

 二つのクリトリスが、敏感すぎる二つの肉突起がとろとろのおまんことキツキツのアナルにたっぷりのローションで搾られまくってる。

 

「無理っ♥ 無理無理無理っ♥♥ クリトリスが蕩けちゃうっ♥♥ 本当に溶けちゃうぅ♥♥ 溶けて無くなっちゃうぅ♥♥」

 

 クリトリスが子宮口に押し潰されて、膣奥を甘く揺さぶられてる。

 信じられないほどきつくアナルに搾られているのにクリトリスは痺れるほど気持ち良くなっていく。

 尖り立った両胸の乳首が体の揺れに合わせて拘束紐に擦れてしまい、乳首も気持ちよくなって私を追い詰めていく。

 二つのクリトリスから断続的に肉襞で搾られる気持ち良さと引き抜かれて擦られる気持ちよさが交互に送り込まれ、子宮は甘く痺れ続けて後頭部では快媚感がパチパチと弾け続けている。

 

「だめだめだめっ♥ このままじゃバカになっちゃう♥ えっちなおバカさんになっちゃうよぉ♥♥」

 

 大きく股を開き大切な部分をただの機械に過ぎないピストンマシンに差し出して、二つのクリトリスが二つの肉穴で交互に甘く搾られ肉襞で擦られ潰されている。

 

 股間の割れ目の上でクリトリスが甘美な刺激に充血し堅く屹立して震えている。

 

「死んじゃう♥ 死んじゃうぅぅ♥」

 

 腰の奥に後から後から気持ち良さだけが押し込まれてきて、弾けそうになってる。

 

 どうしよう♥

 どうしよう♥

 

 このままでは本当に意識が飛んでどうにもならなくなっちゃうっ♥

 朝まで絶頂()き続けちゃう♥

 絶頂()き狂っちゃうぅ♥

 

「た、助けてっ! 崇弘さん♥ 御主人様ぁ♥」

 

 

 

 股間の二つの穴が機械で抉られて快楽で脳が焼き切れそうになりながら、ひたすら気持ち良くなり続けるクリトリスによって強制的に高みに押し上げられ続けている。

 体が浮き上がるような心地よさで全身を痙攣が襲い何度も意識が飛んで何が何だか分からなくなっているうちに気が付くと、そばに御主人様がいた。

 

「あっ♥ ……あぁ!」

 

 うそうそうそ♥

 御主人様が助けに来てくれたぁ♥

 

 あん♥ 御主人様が何か言ってる♥

 そうだ、せ、説明しないとぉ♥

 

 高いところへ投げ出されて心地良さで溶け崩れていた意識がほんの少し正気に戻る。

 だけど正気に戻ってしまうと肉穴をディルドに貫かれ腰が痺れ上がる心地よさが再び後頭部でパチパチと弾けてもう一度快楽で意識が飛びかける。

 

「手違いっ♥ 手違いで、あんっ♥」

 

 だめっまた飛んじゃうっ♥

 御主人様の見ている前で飛んじゃうぅ♥

 

 飛んでしまわないように快楽から逃げるために腰を捩じると、違う角度でディルドが肉穴を擦り上げてしまう。

 肉穴の違う場所の肉襞がディルドのカリで抉られ柔肉が甘く押しつぶされる。

 

「あっあっ♥ ち、違うところにぃ♥♥ ひゃんっ♥」

 

 心地良さで正常な思考が押し潰されどんどんいけない方向にズレていく♥

 そうだ、御主人様の前ではしたなく何度も絶頂()き果てたりなんかしたらどうなるんだろう♥

 

 ぞくぞくぞく♥

 

 快楽に蕩けたダメダメな雌の思考で思わず口をついて言葉が出てしまう。

 

「あんっ♥ あの、お願いがあるんです。うっ♥♥ くぅ♥ ピストンマシンの上の矢印のボタンをぉぉ♥ 押してぇ ひゃんっ♥」

 

 あぁっおねだりしちゃったぁ♥

 でもこれで御主人様がダメダメな雌のおまんこにお仕置きしてくれる♥

 

 来るっ♥

 ご褒美が来るぅっ♥♥

 

「あぁぁぁああああああんっ♥♥」

 

 ピストンの速度が跳ね上がり、ディルドが二つの肉穴を蹂躙する。

 

 アイマスクに覆われた目の前が真っ白になって後頭部では快媚感が弾け、意識が重力から解放されて空に飛びあがる。

 雌の肉穴にディルドが撃ち込まれては抜き出され、ぽってりと膨らんだ肉襞が蜜と共にかき回され快楽で思考が蕩けて、気持ちいいことがもっと欲しくなる。

 心も体も心地よい浮遊感に包まれ、大きな波が腰の中心から何度も押し寄せて、体中に広がりどんどん高みへ打ち上げられその度に体が敏感になっていく。

 

「ひゃんっ♥ 気持ちいいぃ♥ のがっ♥ 何度も何度もぉ♥♥ すごい、すごいのがぁ♥♥ 来るぅ♥ 来ちゃうっ♥」

 

 御主人様のお仕置き気持ちいぃっ♥

 

「あんっ♥ だめぇ♥ 絶頂()くっ♥ おまんこ絶頂()くぅぅ♥♥」

 

 搾られちゃう♥

 クリトリスが搾られちゃう♥

 絶頂で肉穴が痙攣しクリトリスをリズミカルに何度も搾り上げ、それでまた絶頂する無限ループが完成する。

 

「あっ♥ また来たぁ♥ 気持ちイイの来たぁ♥ 絶頂()くぅ♥ 絶頂()っちゃうぅぅぅ♥♥」

 

 朦朧とする頭で大きな波が通り過ぎるのを5回くらいカウントしたあたりでピストンマシンが止まってしまった。

 

「はぁ♥ あんっ♥ あれぇ……と、止まっちゃったぁ♥」

 

 ピストンマシンは動きを止めたけど、絶頂()きまくった余韻で私の膣穴はディルドを咥え込んだまま激しく収縮と痙攣を今も続けている。

 肉穴が痙攣しディルドを延々と肉襞でねっとりと搾り上げているので、二つのクリトリスも蜜でにゅるにゅるでとろとろにされながら搾られ続けている。

 

 意識が飛ぶほどの刺激が無くなっても、快楽で高く打ち上げられてしまった頭と心はなかなか下に降りてこられない。

 体は敏感なまま、ちょっとの刺激ですぐに絶頂()ってしまう。二つもあるクリトリスが肉穴で肉襞で搾られて擦られ続けているんだからいつまでたっても絶頂()くのが止まらない。

 

 絶頂()き続けてふわふわとろとろの頭をむりやり働かせて大切な御主人様の姿を探す。

 ぱっと見では分からないけどアイマスクには小さな穴を開けておいたのだ。

 首を横に捻ると御主人様がベッドの横に蹲って、ズボンのチャックを開けてペニスを取り出しているのが見えた。

 

 わぁ、おっきい♥

 

 御主人様のペニスは想像以上に立派だった。

 亀頭がお臍を超えてエグい角度で反り返っていてカリの段差が凄い。

 

 これって作戦成功? 

 きっと私が絶頂()っちゃってる姿を見て我慢できなくなったのね♥ 

 

 ということはこの後あんなすごいペニスでお腹の奥を擦られちゃうんだ♥

 私のおまんこの奥が御主人様にマーキングされちゃう♥

 

 この後のことを想像して御主人様のペニスを見ているだけで肉穴がディルドを搾り上げる速さが上がってしまう。

 きゅむきゅむっと肉襞がディルドのカリに絡みついて擦り上げて何度も繰り返し搾り上げている。

 

 その全ての刺激が自分のクリトリスに跳ね返ってきて全身が細かく震え、深絶頂(フカイ)きで意識が飛びかけてしまう。

 

「──だ、大丈夫ですか……さ、佐村さん?」

 

「ひゃい♥ だぃじょウ夫、ですぅ♥♥」

 

 大丈夫ですって言ったつもりなのに快楽に蕩けた頭ではうまく喋れない♥

 

「矢印は下の、くっ……ボタンの言い間違いだと……思ったんで止めました。ふっ……」

 

 御主人様が自分のペニスを握りしめて震えている。

 ペニスを剥き出しにしたまま御主人様が、ゆっくりと立ち上がって、ピストンマシンに近づいていく。

 

 歩くのに合わせ御主人様の大きなペニスが上下に揺れて先走りが鈴口から零れてぽたぽた滴り落ちている。

 膣穴に刺さっていたディルドがピストンマシンごと移動させられてしまった。

 続いてアナルに刺さっていたディルドも抜かれてしまう。

 

「んぅ♥ あれぇ抜かれちゃったぁ♥ あんっ♥」

 

 あ、そっか。

 ピストンマシンのディルドが入ったままだと御主人様のペニスを受け入れることができないし当然だよね。

 拘束紐に縛られM字開脚のままほとんど動かせないけど、できるだけ足を広げて腰を浮かせ股間を御主人様に向けて差し出す。

 

 この後朝まで、御主人様のペニスをたっぷりと搾り取ってあげなくちゃ♥

 

「ふぅ、よ、ようやくペニスが解放された……いくらなんでもきつすぎる」

 

 御主人様が小さな声で「これって天国なのか地獄なのかどっちなんだ」とか呟いているのが聞こえてきた。

 

 

 2本の魔法のディルドが抜かれてしまったので、高いところに打ち上げられていた心と体がゆっくりと坂を降り始めた。

 ……快楽に蕩けてのぼせていた頭にゆっくりと理性が戻ってくる。

 

 冷静さの戻ってきた目で改めて御主人様を見ると、この後私に襲い掛かってくるような雰囲気には見えない。

 

 あれ? 

 もしかして作戦失敗した? 

 

 そう思っているところにさらに冷や水がかけられる。

 

「あの、俺早合点してこんな深夜に裸の女性の寝室に土足で入り込むなんて、とんでもないことをしてしまいました。本当に申し訳ありません。明日、改めて謝罪に来ます」

 

 え!? 

 ち、違うのに! 

 

「ち、違います! 私が崇弘さんに助けを求めたんです! う、うっかりカーテンと窓を開けたまま、その……オナニーを始めてしまったのが悪かったんです」

 

「うっかりって……、あぁいえ。その……ではお互い悪かったということにしてしまいましょうか……でもそうですね、明日床の掃除は俺にさせてください」

 

 土足で汚れてしまった寝室の床を見ながら御主人様は首を振っている。

 いけない。

 このままでは作戦が完全に失敗に終わってしまう。

 

 こうなったら、あっちゃんには止められたけど、Bプランに移らなければ。

 窓から出て行こうとする崇弘さんに慌てて声をかける。

 

「あ、待ってください崇弘さん! お願いがあるんです」

 

 声に焦っている感じが入ったので出て行きかけた御主人様が足を止めて私の方を振り返った。

 胸の前で拘束している紐をロックしている南京錠をぶらぶらと揺らす。

 

「実はこのタイマー南京錠なんですけど、30分の設定のつもりが6時間の設定になってしまって、あと5時間以上経たないと外れないんです」

 

「──は? ご、5時間も?」

 

 なぜか、御主人様の顔色が悪くなった。

 ピストンマシンを使った私のオナニーが5時間続くと都合でも悪いのだろうか? 

 

「そ、それでですね? さっきピストンマシンのディルドがすごい勢いで私の膣内を擦ってしまったので、もしかしたら怪我をしているかもしれないなぁって」

 

「えぇ? 本当ですか!」

 

 御主人様が怪我という言葉に反応して少し慌ててる。

 

なか(膣内)を確認したいんですけど、今身動きできないので自分で確かめられないんです」

 

 これが御主人様になか(膣内)を確認して欲しいという回りくどいお願いであるのを察したのかなんともいえない微妙な顔をして私を見つめている。

 顔が赤くなるけどアイマスクをしているので御主人様には表情は見えないはず。

 

「あの、アイマスクを外して紐を切れば解決すると思うんですが?」

 

「あ、だめです! 恥ずかしいので外さないでください! あと紐を切るのはなしです!」

 

「なぜ……いえ、まぁ俺が口をだすことじゃないですけど」

 

 アイマスクは作戦の要なのだ。

 外すわけにはいかない。

 

「その、俺は医者でもないし、そういうのは明日産婦人科にでも行って診てもらった方が?」

 

「も、もしすごく血が出ていたりしたら手遅れになっちゃうかもしれないし……」

 

 私頑張れ! 

 押しきるのだ。

 

「その、見るだけ、見るだけでいいのでお願いできませんか?」

 

「……分かりました。その、佐村さんがそれで納得するのであれば」

 

 

 

 御主人様に手伝ってもらって身動きできない私を動かしてもらう。

 そしてころんと仰向けの状態で寝転がって御主人様に私の股間をよく見てもらえるように少し腰を浮かして目の前に差し出す。

 

 御主人様が私の股間の前に座り込み、顔を近づけて難しい顔をしている。

 まだ潤んだままのおまんこが御主人様の視線を受けて、きゅっと搾り上げるような動きをする。

 

 こぽり♥

 

 御主人様の見ている前で肉穴が収縮し、肉襞同士が擦れあって隙間から愛液が零れ落ちていく。

 それに御主人様のペニスが反応し、ぴくりぴくりと上下に律動している。

 

 ……大丈夫、興奮してくれてる。

 

 御主人様がお尻の方まで垂れてきた愛液を指で掬い、目を近づけて観察する。

 

「うーん……、性器の周りにもこの愛液にも血が混じってはいなさそうです。多分ですけど、大丈夫ではないでしょうか?」

 

「いいえ、膣内(なか)も! 膣内(なか)も確認する必要があると思うんです!」

 

 勢いで押し切れ、私! 

 

「し、しかしそれだと確認するには膣内に指を入れるしかないんですが」

 

「全然大丈夫です! むしろ指を入れてくだ……違った。その……指で拡げないと膣内は見えないと思うんです」

 

 御主人様の喉からごくりと唾を飲み込む音が聞こえてきた。

 

「そ、そうですか。指を入れても……いい、と」

 

 御主人様の顔が私の股間に近づいてくる。

 少し荒くなった御主人様の息が私の股間に吹きかかりクリトリスが悦んで尖り立つ。

 そしてゆっくりと近づいてくる御主人様の右手の人差し指が私の割れ目を少し触れた。

 

「で、では、佐村さん? 指を入れますよ? 本当にいいんですね?」

 

「は、はい♥ ゆっくりと味わ……違った。膣内(なか)が怪我をしてないか診てください♥」。

 

 御主人様は少しためらった後、右手の人差し指を膣穴にゆっくりと挿入してきた。

 指の第一関節あたりまで肉穴に包まれた状態で御主人様は膣内を見るために指を横に動かして穴を広げようとしたみたいだけど、とろとろの柔肉の中に指がぬちゅっと卑猥な音を立てながら深く沈み込んだだけだった。

 

 生まれて初めて男性に、それも御主人様に私のおまんこが弄られているということが私を興奮させていく。

 

「あの、佐村さんのここ……すごく柔らかくて……に、にゅるにゅるしてて指が包まれちゃうというか、肉に沈みこむというか……もっとしっかり奥まで入れないと拡げられそうにないです」

 

 御主人様のペニスがさっきから律動し続けている。

 私のおまんこに、この柔らかい肉穴にペニスを突き入れたらどんなにとろとろにされちゃうかきっと想像しているはず。

 

 その証拠に御主人様がもう私の顔を見ずにおまんこに釘付けになっている。

 

「し、仕方ありませんね♥ じ、じゃあもっと奥まで指を入れるしかないと思います。怪我がないか確かめないといけませんし」

 

 私が言い訳を御主人様に提供してあげると、御主人様の指が膣肉を指先で擦り上げた。

 

 そうですよね? 

 擦りたいですよね? 

 じゅるじゅるでにゅるにゅるでとろとろの肉穴ですもん♥

 

「仕方ない……、そう、ですよね」

 

 そういうと、御主人様は再び指をを動かしてもっと奥に入れてきた。

 たっぷりの蜜と柔らかい肉襞が御主人様の指に絡まり卑猥な音を立てる。

 

 ぶちゅり♥

 

「あんっ♥」

 

「っ、すいません!?」

 

「お、お気になさらず。男性に指を入れられたのは初めてなのでちょっとびっくりしただけです♥」

 

「そ、そうですか。……は、初めてなんだ」

 

 御主人様の息が荒くなったように思える。

 

 柔らかい肉襞に絡みつかれながら指が第二関節まで肉穴に沈み込んだ。

 そこで御主人様の指が急に動いて肉襞を擦り上げた。

 敏感なGスポットの柔肉を擦られて思わず悲鳴を上げてしまう。

 

「ひゃんっ♥」

 

「あ、すいません、つい!」

 

「だ、大丈夫、ですぅ♥ はぁっ♥ そこぉ♥ そこが怪我してる……ひんっ♥ かもぉ♥」

 

「こ、ここですか? このあたりだけ襞の感触が違ってて、なんだかつぶつぶしてますし、少し膨らんで盛り上がってるし……すごくにゅるにゅるして指に絡みついて……」

 

 こり♥

 こりこり♥

 

 ひぃん♥

 ご、御主人様がGスポットを指でナデナデしてくれてるっ♥♥

 腰の奥で再び快感が積みあがり始める。

 絶頂()くためのエネルギーが溜まっていく。

 

「そ、そこぉ♥ そこをグイって、グイって押してぇっ♥♥」

 

「こ、ここを……押すんですか?」

 

 ぐいぃ♥♥

 

「お゛♥」

 

「うわ、急に指がにゅるにゅるでツブツブの襞で締め付けられて……え? 痙攣してる?」

 

「~~~っ(絶頂()くぅ)♥」

 

 股間の肉が波打って御主人様の指をきゅっきゅと締め付けて搾り上げ続けている。

 御主人様にGスポットの一番いいところを的確に押されてしまったので即絶頂()きしてしまったのだ。

 腰の奥で積みあがっていた快楽のエネルギーが迸り、後頭部で弾けて意識が何度も飛びそうになる。

 

「だ、大丈夫ですか佐村さん?」

 

「はぇ? あっ♥ だ、大丈夫です♥ あっ♥ や、やっぱりそこが怪我してるような、ひんっ♥ 気がしますぅ♥」

 

 す、すごかったぁ♥

 こんなすごいの、何回も押してもらわないと♥

 

「そっ、そうですか。えーっと……この少し膨らんでいるところを押すんですよね?」

 

「そうです、その通りぃ♥ ですぅ♥」

 

 御主人様の指が私のGスポットのスイッチを躊躇いながら再度押してくれた。

 

 ぐいぃ♥

 

「あっ♥ あああぁあっ♥」

 

 Gスポットのツブツブの肉襞が御主人様の指先で押し潰されて肉襞が指に絡みついていく。

 御主人様のペニスの鈴口からカウパーが滲み出て雫のように膨らんでいるのが見えた。

 亀頭もさっきより明らかに膨らんでいる。

 

 御主人様の指が気持ちよくなっちゃう雌のスイッチを引っ掻くように恥骨側へもう一度押し上げてくる。

 

 ぐいぃ♥

 

「ひぃん♥ す、すごい♥ すごいのが来ちゃうっ♥」

 

 私の漏らした喘ぎ声で御主人様が更に興奮しているのが分かる。

 ズボンから出したままの御主人様のペニスが上下に何度も律動を繰り返して、鈴口から零れ落ちるカウパー氏腺液を寝室の床に振りまいてしまっている。

 

 ぐいぐいぐぃぃ♥

 

 もうだめ、もうだめぇええ♥♥

 

「ん゛ん゛っ絶頂()くっ♥ 絶頂()っくうううぅ♥」

 

 腰から下が引き攣るように激しく痙攣しているのに御主人様は鼻息も荒く執拗にツブツブの肉襞を指先で擦り押し潰している。

 何度も絶頂()ってるのに御主人様がGスポットを押すのを止めてくれない。

 押す度に私の全身が痙攣し、股間の肉が波打ち御主人様の指をきゅっきゅと搾り上げ続けている。

 御主人様の前で数えきれないほど絶頂()き続けてようやく満足したのか御主人様が私のおまんこから指を引き抜いた。

 でもズボンから出しっぱなしの御主人様のペニスが興奮のあまり反り返って腹に張り付いたままだ。

 

「あんっ♥ どうでしょうか? 指に血がついてたりしませんか?」

 

「……あっ、そうでした、そうでしたね」

 

 御主人様が愛液で濡れた指に目を近づけて観察している。

 

「大丈夫……みたいですね。つぶつぶの肉襞の部分をあんなに押して捏ねて擦ったんですけど、血が滲んでたりはしてないみたいです」

 

「はぁ♥ はぁ♥ よかった。あの……ではもっと奥の方が怪我してるかもしれません」

 

「そ、そうですか。奥の方……ですか。つまり奥まで確認しないといけないんですよね?」

 

 やった♥

 ようやく御主人様をその気にさせた♥

 

「あ、でも奥の方までは指が届かないかも」

 

「じ、じゃあ指よりももっと長くて太いものがあればいいんですけど、崇弘さん、都合よく持ってたりしませんか?」

 

 私のおまんこの感触をたっぷり指で味わったのだ。

 もっと大きくて堅くて太いペニスでとろとろでにゅるにゅるのおまんこの感触を味わいたくなっているはず。それなのに御主人様は自分のお臍の上まで反り返ったペニスを見て考え込んでいる。

 そしてそのまましばらく動かずに固まってしまっている。

 

 ……だめだ、このヘタレな御主人様にはあと一押しが必要なのかも。

 

「あの、私って男性経験が無くて本物のペニスって見たことも触ったこともないんです」

 

「そ、そうだったんですか、こんなに……綺麗なのに」

 

「それで私ってアイマスクで目も見えないし、仮に……そう仮に本物のペニスが挿入されてもディルドだと思い込んじゃうと思うんです」

 

 なりふり構わずヘタレ御主人様に剛速球でビーンボールを投げつける。

 

「ディルド……本物でもディルド。……なるほど」

 

 私の言葉でようやく踏ん切りがついたのか御主人様がズボンとトランクスを脱ぎ捨てる。

 

「……そうだ、ここに駆け付ける時にポケットに新商品のディルドを入れたままにしてました。これならきっと奥まで届くと思います」

 

 御主人様が股間でそそり立つペニスを握りしめながら凛々しく宣言した。

 

「わぁ偶然ですね(棒)」

 

「ええ、すごい偶然です(棒)」

 

 私の目の前で御主人様のペニスがうれしそうに跳ねている。

 

 

 

 御主人様の手を借りて、ベッドの上でうつ伏せになって背中を反らしてお尻を高く突き上げる姿勢を取る。

 御主人様の前には割れ目の奥に肉穴が見えているはず。

 

 

「で、ではディルドを入れて奥を確認しますね?」

 

 肉穴にペニスの先が押し当てられお尻が御主人様の両手で鷲掴みにされる。

 

「あの……最初だけは、ゆっくりと挿入していただけますか?」

 

「ええ、分かりました。ゆっくりですね」

 

 御主人様の手がお尻から移動し腰を掴まれる。

 そのままゆっくりと御主人様のペニスが私の肉穴に入ってきた。

 

 私の持っているディルドより一回りは大きな御主人様のペニスが私の肉襞を押しつぶしながら侵入してくる。

 私の膣の肉襞が御主人様のペニスを擦り上げて絡みついていくのが分かる。

 私のクリトリスが散々嬲られて悦びの悲鳴を上げたのだ。御主人様のペニスもきっととろとろに蕩けさせることができるはずだ。

 だけど膣穴入口の肉厚の襞が御主人様のペニスの亀頭を撫で擦っていってカリ首まで飲み込んだあたりで御主人様のペニスを味わう余裕が消し飛んだ。

 

 お腹の奥が拡張されていく感覚に腰が震える。

 

「くっ♥」

 

 征服されていくという実感が脳を蕩けさせる。

 ゆっくりと挿入してもらってよかった♥

 この感覚が一瞬で終わってしまったらもったいなすぎる♥

 

「あっ♥ あっ♥」

 

 御主人様のペニスの裏筋がGスポットのツブツブの襞を擦りたてていく刺激で目の前でチカチカとフラッシュのように光が乱舞する。

 

「ふあぁっ♥♥」

 

 うそ、絶頂()っちゃた♥

 

 腰の中心から稲妻のように快媚感が放たれて腰から下が軽く痙攣を始めてしまう。

 私の肉穴も勝手に痙攣を始めて御主人様のペニスを搾り始める。

 まだ、全部入り切っていない御主人様のペニスの亀頭と竿に肉襞がねっとりと絡みついて不規則にそして小刻みに締め付けて雌穴が簡単に敗北したことを御主人様に知らせてしまう。

 

 私のおまんこが簡単に屈服してしまうチョロまんこだって御主人様にバレちゃった♥

 だから、ほら。御主人様が私の腰を掴んだままペニスを挿入する動きを止めてしまった。

 

 あぁ味わわれちゃってる♥

 私のおまんこがきゅっきゅってペニスを締め付ける感触を堪能するために動きを止めてるんだ♥

 

 ずにゅぅにゅうぅ♥

 

 あ、そんなっ♥

 

 充血し堅く膨らんだ亀頭が痙攣して収縮している肉襞を掻き分けて膣奥を目指して再び押し込まれ始める。

 

 あぁそんなぁ♥

 絶頂()ってるのにぃ♥

 今、絶頂()って気持ちよくなっているのにぃ♥

 

 肉襞を抉る刺激と膣奥に向けて肉穴を拡張する圧迫感で絶頂()ってる最中なのに再度絶頂の波に飲み込まれる。

 

「あっ♥ ひゃんっ♥ た、崇弘んさん、もっと、もっとぉ…………(ゆっくりでぇ)

 

 言葉は最後まで言えなかった。

 

 ど……ちゅんっ♥♥

 

 御主人様が私のお尻に勢いよく腰を打ち付けてきたからだ♥

 待ち続けてぷりぷりに膨らんでいた膣奥の肉襞が、猛り狂ったペニスで一息に押し潰されてしまう。

 

 ずんっ♥

 

 肉襞を掻き分けた亀頭が子宮口の中心にめり込んで子宮を体の奥に押し込もうとする。

 亀頭を受け止めたぷるぷるの子宮口の肉球をクッション扱いにしてしまっている。

 

「~~~っ♥♥♥」

 

 一瞬で蹂躙されてしまった肉穴が悦びの悲鳴を上げて、私の脳を甘く痺れさせる。

 お尻を掴まれて、ペニスを肉穴に打ち込まれるので、顔が枕にぐいぐいと押し付けられてしまう。

 そのせいで絶頂の嬌声が外に漏れていかない。

 腰の中心をペニスで叩き潰され、快感が爆発して脳が一瞬にして焼き切れてしまう。

 

 こんなの死んじゃうっ♥

 

 私のおまんこが御主人様専用の搾り穴になっちゃう♥

 

 だめ、絶頂()くっ♥

 一突きで何回も絶頂()っちゃうなんてぇ♥

 

 御主人様の腰が引かれ、ペニスに絡みついた肉襞が外に向かって引っ張られてしまう。

 

 びくびくびくっ♥

 

 腰から下の痙攣が始まった。

 絶頂()きっぱなしになる前兆だ。

 

 御主人様のペニスを搾り上げ続ける全自動オナホになりかけている。

 

 肉襞が絡みついていたペニスが再度膣奥まで叩きこまれた。

 

「ひぃん゛っ♥♥」

 

 思わず首が浮いてしまい、枕から離れた口から悦びの悲鳴が上がる。

 幸せすぎて声が出ちゃう♥

 

 どちゅ♥

 どちゅ♥

 どちゅっ♥♥

 

 子宮がペニスを受け止めるためのクッション材にされちゃってる♥

 ディルドとは比較にならない長大で堅くて反り返った御主人様のペニスが膣穴を何度も抉り、その度に背筋が反り返る。

 肉穴を御主人様が突きやすい位置に差し出してしまう。

 ペニスを突き入れて掻き混ぜるのに最適な肉穴が御主人様の腰のちょうど目の前に据え置かれている。

 

「はひぃ♥ おまんこ凄いぃ♥ 御主人様専用の肉穴になっちゃう♥」

 

 ぐぎぎっと限界まで背中が反り返り、数度目の絶頂が後頭部で爆発する。

 目の前で光が飛び散り、思考が蕩けて無くなっていく。

 

 体の奥にある子宮が長大なペニスで何度も小突き回されて、まるで穴の奥に落ちたゴムまりを長い棒で突かれて玩具にされているような感じがする♥

 

 体の大切な部分が御主人様のペニスに蹂躙される感じが心地良さに拍車をかけさらに深い絶頂が意識を吹き飛ばす。

 膣穴が痙攣し、抽送を繰り返しているペニスを搾り上げる。

 

 どちゅぅ♥

 

 膣奥に亀頭がめり込んだまま、御主人様の動きが止まる。

 私のお尻を掴んでいる御主人様の両手の指が尻肉に食い込んで固定してしまう。

 

 敏感になった膣奥が御主人様の亀頭が膨らむのを感じた。

 

「さ、佐村さん! 射精()る!」

 

 あっ♥

 流し込まれちゃう♥

 子宮口に鈴口が密着した状態で精液流し込まれちゃう♥

 

 幸せなマーキングが完了してしまう。

 これで一生自分は御主人様のものになっちゃう♥

 

 ぞくぞくそく♥

 

 膣奥に叩きこまれたペニスが律動を開始し、白濁液が子宮に直接流し込まれていくのを感じる。

 狭い子宮口を精液が通り抜けて子宮の中に充填されていく。

 

 あ、だめ♥

 お腹の奥で子宮が震えている♥

 こんなの絶頂()くしかない♥

 

 自分の体の奥が御主人様に文字通り征服されてしまったのだ。

 

 そのことが嬉しすぎて、枕が涎と嬉し涙でぐちょぐちょに濡れてしまっている。

 全身を赤い拘束紐で縛られたまま、御主人様の精液を子宮で受け止めて幸せすぎる絶頂が繰り返される♥

 

 そしてペニスが再び子宮口に叩き込まれて、多幸感で意識が白く塗りつぶされていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──胸元でピッピッピという電子アラームが鳴り混濁していた意識に理性が戻ってきた。

 

 あれ? 

 

 ごりっ♥

 

「ほぉっ♥」

 

 背中には誰かがのしかかっていて、膣穴には長くて太すぎるペニスが刺さり膣奥を捏ね上げ続けていた。

 

 ごりりぃ♥

 

 もう一度強く膣奥を捏ねられて絶頂()ってしまった。

 心はまだ多幸感に包まれたままだ。

 

 当たり前だ。

 御主人様に抱かれているのに♥

 

 

 腕を拘束していた紐が解け始めた。

 タイマー南京錠に設定していた時間が経過したので自動的に開錠されたのだろう。

 

 御主人様が覆いかぶさったまま腰を押し付けてペニスで再度膣奥を突かれた。

 子宮口を亀頭で捏ねられ揺さぶられてしまい、視界が光の粒に覆われ、もう一度絶頂()ってしまう。

 

 膣穴の筋肉が疲れ果てているけど、まだやわやわと御主人様のペニスを搾り上げ続けている。

 

 そっか、もう朝になっちゃったんだ。

 

 開けっ放しのカーテンに開けたままの窓。

 外はもう明るくなっている。

 

 あ、……ご近所様に聞かれてしまったかも。

 

 御主人様が覆いかぶさったままで何度も膣奥を揺すっている間に拘束紐がほとんど全部解けてしまい、現在は寝バックのような体位で膣奥を捏ねられ続けている。

 御主人様の腰と私のお尻が密着し、膣奥がペニスを収めるための容器に成り果ててしまっている。

 

「……あっ……さ、佐村さん、ごめん。俺、全然止まれなくて……」

 

「あんっ♥ 崇弘さんったら一晩中射精()し続けてたんですね♥」

 

 お腹が膨らんでいる感じがする。

 きっと出すときは子宮口に押し付けて射精し続けていたんだ。

 

 どんなに出せばこんなに膨らんじゃうんだろ♥

 

「ここまでしておいて、佐村さんはないんじゃないかしら?」

 

 こんなに幸せでいいのかな♥

 

 でも、もうちょっと愉しみたい。

 満足するにはもうちょっと膣奥を突かれたい。

 あと少しだけ肉襞を擦られたい。

 

 そうね。

 あと少しだけ。

 

 体を少し起こすと御主人様も起こしてくれた。

 仰向けに寝直して、御主人様の頬を両手で挟む。

 

「紬って呼んでください」

 

 そう言いつつ、足を御主人様の腰に絡ませる。

 

「紬?」

 

 ようやく、名前で呼んでくれた。

 

「よくできました。ではもうちょっとだけ愉しみましょうか、私の御・主・人・様♥♥」

 

 御主人様に顔を近づけて唇を重ねると御主人様の方から舌が差し込まれてきた。

 お互いが熱く口を舐めあうようなどろどろのキスを何度も交わす。

 

 

 

 

 

 その後結局昼前まで体が溶け合うように密着したままお互いが腰を動かし続けて、最後の方は絶頂()き過ぎてもう訳が分からなくなった。

 

 そして、気が付くとベッドに一人横たわっていた。

 精液や愛液、涙や涎でどろどろになっていたはずの体が綺麗になっている。

 

 ……多分、御主人様が意識を失った私の体を濡れたタオルか何かで拭いてくれたんだろう。

 

 気を使う方向性が間違ってるわね。

 本当にちょっとだけ残念な御主人様。

 

「それにしてもピロートークもせずに帰るとか……教育が必要かも」

 

 そうだ。

 きっちりと育て上げよう。

 

 でもそんなことよりも、今はこの幸せを噛みしめよう。

 半日以上に及ぶ性行為のせいでぐったりと横になったまま動けないけど、それでも人生で最高に幸せな瞬間が今で、そして明日からずっと続くのだ。

 

 

 

 

 

 しばらく休んでいるとようやく起き上がれるまで体力が回復してきたので寝室に3ヵ所仕掛けて置いたビデオカメラの録画を停止する。

 私が処女を御主人様に捧げた記録なのだ。

 大切に残しておかないと♥

 

 そういえば気になることがあったので映像を見直してみる。

 御主人様が寝室に駆けつけてきてくれた時のことだ。

 

 最初から見直していくと、ピストンマシンがディルドを私の肉穴に突き入れる時の御主人様の悶え方が何か変だった。

 

 まるで苦しんでいるような……そう、まるで……私の肉穴で御主人様のペニスが搾られているような? 

 念のために3台のカメラに映った違う角度からの映像を何度も見返す。

 御主人様の表情と腰の動きが特に気にかかる。

 

 掲示板で流れている情報と魔法のディルドを自分が使った実感。

 そしてこの映像。

 

 

 魔法のディルドという現在の科学で説明のつかない実物を知っているがために先入観と常識を排除した状態で頭の中でパズルが組み立てられていく。

 

 やがて。

 

 一つの結論に至る。

 

 

 

 

 

 

「……あらあら、まあまあ。そうでしたの♥」

 

 なら、その方向で御主人様のために頑張らないといけませんね。

 



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第17話【会員番号002】鈴鳴夕貴(19歳)JD♥

 一目惚れなんてものが本当にあると知ったのは大学に進学してすぐの時だった。

 ましてや自分の身にそんなことが降りかかるなんて夢にも思っていなかった。

 

 碧と一緒に大学の講堂の正面玄関から出て、階段を降りるときに私はバランスを崩し前方に転げ落ちてしまった。

 不幸中の幸いか誰も巻き込まずに自爆で済んだけど、右足首を酷く挫いてしまったみたいで立ち上がることすらできなかった。

 

「痛っ、痛ったぁーい!」

 

「ちょ、夕貴、大丈夫?」

 

 大学生になり今まであまり履く機会のなかったヒール高めのパンプスを履いたのが転んだ原因で、見栄を張らずにローファーかフラットで良かったと思っても後の祭り。

 高校の時は新体操やってて体幹は鍛えていたつもりだったけど、引退して何か月も経って体が鈍ってるのにそれを意識できてないとむしろ危ないってことなんだろうな。

 

 我慢していればそのうち痛みが引いて来るだろうと、しばらく階段の途中に座り込んで思ったけど考えが甘かった。

 全然痛みが引かないどころか足首の外側が腫れて膨らみはじめ、くるぶしが消えて私の足が豚足みたいになりかけてる。

 

 これはまずい。

 

 足首を動かさなければなんとか痛みは我慢できるけど、これじゃあここからどこへも動けそうにない。

 

 碧は私の足首の捻挫を心配してくれて、私の傍で他の人が不用意に近寄らないように注意してくれていたけど、自然な感じで近づいてきた男性をすっと通してしまった。

 

「大丈夫ですか?」

 

 髪はベリーショートでちょっとワイルドな感じなのに鼻筋がすっと伸びて目元も涼し気なイケメンが声をかけてきた。

 

 うわ、すごっ。

 

 男性を見て凄いとか思ったのは初めてかもしれない。

 

「あぁ、こりゃ酷い。もうかなり腫れてきてるね。これは靴を脱いだら今度は履けなくなるかな?」

 

 私の右足首の状態を見て顔を顰めてくれている。

 

「あ、あの……友達もいるのでお構いなく」

 

 下手に触られると大変なことになる。

 遅まきながら碧が私とその男性の間に入って男性が私に触れないように気を使ってくれている。

 

「ん? あぁ、すぐに済みますよ。少しだけ我慢してください」

 

「いえいえいえ、大丈夫ですのでお構いなく」

 

 私の断りの言葉に一切耳を貸さず、男性は鞄からタオルを取り出すと

 

「脛から下、ちょっとだけ失礼しますね」

 

 と言うとあっという間にタオルだけでテーピングを済ませてしまった。

 タオルを靴の上から土踏まずと踵に巻き付けるようにして脛の前で結ぶと靴を脱がずにタオルだけでテーピングできちゃうんだ!? 

 

 手際の良さも凄いけど、こんなやり方があるなんて知らなかった。

 

「よし、これでとりあえず歩けるとは思うけど、酷く腫れているから病院にはやっぱり行った方がいいよ」

 

「あ、あれ? 痛くない……の?」

 

「ん? あくまでも応急処置だから動かしたら痛いよ? あともし痺れるような感じがしたら血管が圧迫されてるかもしれないから緩めてね?」

 

 と言ってその男性はにっこり笑った後どこかに行ってしまった。

 

「……夕貴、足首触られた、よね?」

 

 碧が心配そうに声を掛けてきた。

 

「うん、触られたはずなんだけど……」

 

 なんともなさそうだった、な? 

 どういうこと? 

 

 

 

 

 その夜はあまり眠れなかった。

 

 足首には病院でもらった湿布を貼ってるけど、ジンジンと鈍い痛みが続けている。

 だけど眠れないのは痛みが原因じゃなく、目を閉じてもずっと瞼の裏に彼の顔が浮かび続けたからだ。

 

 その状態が三日続いて、ようやく自分が恋に落ちたのだと諦めて認めることにした。

 

 足首のテーピングに使ったタオルは汚れて痛んでしまったので、似たような柄のものを買って鞄に入れて常に持ち歩いている。

 

 キャンパス内にいたんだから同じ大学の生徒のはず。

 そのうち再び会う機会もあるだろうと思っていたのに、なかなか見つからない。

 

 捻挫の痛みが完全に消えてからは、意識してキャンパス内を練り歩いて探しているのに影も形も見当たらない。

 

 

 

「彼、工学部の建築学科だったわ」

 

 大学生協の食堂で昼食をとっている時に一緒にいる碧が唐突にそう言った。

 

「え?」

 

「探してたんでしょ?」

 

「まあそうだけど……」

 

 一体どうやって見つけたんだろう? 

 碧とは小学校からの付き合いだけど、時々怖い。

 

「工学部ってことはK島キャンパスの方か。道理で見つからないわけね」

 

 うちの大学の工学部は別の敷地にあるのだ。

 

「K島キャンパスに行ってみる?」

 

「うん、もちろん」

 

 彼にちゃんとお礼をして、タオルも返さないと。

 

 

 その日の午後の講義は自主休講にして碧と一緒にK島キャンパスに向かった。

 

 K島キャンパスに来るのは初めてだったので敷地の門の傍にあった敷地案内図の前で建築学科の建物を探す。

 

「夕貴、こっち」

 

「え?」

 

「彼が受けてる午後の建築概論の講義がそろそろ終わるからちょうどいいと思う」

 

 碧に連れられて、B棟1階の講義室の前まで行くと、ちょうど講義が終わったみたいで学生が部屋から出てくるところだった。

 

 出てくる大勢の学生の中に彼の顔を見つけた瞬間

 

「ふひっ」

 

 口から自分の声とは思えない変な声が漏れ出て、顔から火が噴き出した。

 いや、噴き出たように感じるほど顔が火照って、おまけに喉が詰まったようになって声が出ない。

 

 高校の頃から前髪を伸ばして目を隠すような髪型にしてるけど、そんなものではとても隠し切れない。

 顔の上から首まで文字通り茹でダコ状態だ。

 

 あ、これ無理。

 無理無理無理。

 

「あ、夕貴っ」

 

 碧を置いて私は建物の外へ逃げ出した。

 

 

 

 

「さすがにちょっと酷くない?」

 

「……ごめんなさい」

 

 K島キャンパスの外まで逃げ出したあたりで後ろから追いかけてきた碧に掴まり、近くの喫茶店に引きずられるように連れて行かれ、今は席に向かい合わせに座り怒られている。

 

「その様子じゃ、話しかけるどころか近づくのも無理っぽいね?」

 

「……そうかも」

 

 仕方がないじゃないか。

 恋をするのは初めてなのだ。

 

「いや、自分でもこんな感じになるとか全然予想してなかったし」

 

 呆れている碧に言い訳をする。

 

「ただ、お礼を言ってタオルを返すだけなのにね」

 

 ため息をつく碧に何も言い返せない。

 

「で、これからどうするの?」

 

「……まずは慣れていくしか?」

 

「慣れるって?」

 

 コップに入ってるお冷をくいっと煽る。

 冷たい水が喉を滑り落ちていって顔の火照りがほんの少し柔らぐ。

 

「……その、遠くから顔を眺めるとかして」

 

「子供か。いまどき中学生でももっとマシなこと思いつくよ?」

 

 碧がますます呆れてる。

 だけどそんなこと言われても経験値ゼロなのですよ。

 自分には一生縁がないものだと思ってたからもう全然知らないわけなんですよ。

 

「仕方ないわね」

 

 碧がスマホを取り出して操作している。

 

「ほら、アルバム作って共有したから見てみて?」

 

 そう言われて、碧と使ってるアルバムアプリを開くと彼の画像がずらずらと出てきた。

 

「……これ、は?」

 

「夕貴が慣れるのを待っていたらいつになるか分からないからね。こんなこともあろうかと撮っておいたの。……何その顔?」

 

「いえ、別に」

 

 

 

 その日から、彼を遠くから眺めるためだけに足繁くK島キャンパスに通うようになった。時折、碧も「何かしでかさないか心配」と言いつつストーカーツアーに参加してくれた。

 

 そしてそれは彼が大学を辞める日まで続いた。

 

 

 

 

 ある日を境に彼が大学に全く姿を見せなくなったので、建築学科の学生を捕まえて聞いてみたのだ。

 

 すごいイケメンの彼って伝えるだけで分かるんだから相当なもんだよね。

 

「両親に不幸があったみたいで、佐藤のやつ大学は辞めたんだよ。休学にすればどうかって俺は言ったんだけど」

 

 すごく落ち込んでてさぁ、誰とも連絡を取ってないみたいだって言う彼の友人の言葉を聞いて私は慌てて碧に連絡を入れた。

 

 

 

 本キャンパスから駆けつけてきた碧と合流して彼の友人から聞いた話を碧に伝えると

 

「ここからそんなに遠くないから佐藤くんの家に行ってみる?」

 

 と碧が言うので頷いた。

 

 碧に連れられてバスに乗り、二つ隣の駅まで行くとそこから10分ほど歩くと彼の家に着いた。

 典型的な住宅街といった感じで、途中に小学校もあり校庭で小学生が走り回って遊んでいるのが見えた。

 もう陽も傾いて西の空が黄色くなりかけている。

 

 彼の家は結構立派な日本家屋で庭はそれほど広くはないけどしっかり手入れされてる感じだった。

 だけど家から人の気配がせず静まり返ってる。

 

 そもそも彼の家まで来たところでできることがないことに今更ながら気が付いた。

 

 玄関の呼び鈴を押して、あの時のお礼とタオルを返す? 

 いやさすがにそこまで空気の読めない行動はとれないでしょ。

 

 おそらく喪中の彼にお悔やみを申し上げる? 

 友人関係どころか知り合いともいえない私たちが押しかけるのも無理がありすぎる。

 

 結局何もできないまま二人で彼の家を見ていると、隣の家から眼鏡をかけた中学生くらいの可愛い女の子がお盆を持って出てきた。

 お盆の上には料理らしきものが乗っている。

 

 その子が彼の家の呼び鈴を押した後、「お兄ちゃーん、はいるよ?」と呼びかけながら玄関の扉を開けて中に入っていった。

 

 彼、妹さんがいたの? 

 いや、違うか。

 親戚の子か、もっと単純にご近所さんの関係なのか。

 

 だけど彼と親しい雰囲気の可愛い女の子という存在に心が少しざわめく。

 外で聞き耳を立てていると家の中で会話らしきものが交わされているのがかすかに聞こえてきた。

 

 しばらくするとその子が玄関から出てきたので、碧と二人で話しかけた。

 

「あの、すいません。私たちは佐藤くんの大学の知り合いなんですが、ちょっとお話してもよろしいでしょうか?」

 

「あ、崇弘お兄ちゃんのお友達ですか?」

 

「ええ、まあそんなところで」

 

 私と碧は言葉を濁す。

 本当に友達だったらこんなところで不審者やってなくて家に押しかけてますがね。

 

「それで、佐藤くんのご両親が亡くなったとお聞きして心配になってここまできたんですけど」

 

「うん、そうなんだよね。おじさんとおばさんが亡くなって……お葬式はうちのお父さんが手配してなんとかなったけど。お兄ちゃん、じゃなくて崇弘さんすごく落ち込んでてね? 最近ようやくご飯はちゃんと食べてくれるようになって少しは元気が出てきた感じかな……」

 

「そうですか……」

 

「今はまだ落ち込んでるけど、きっとそのうち元気になってくれると思いますよ」

 

 そう言うとその子は会釈して隣の家に帰っていった。

 

 

 

 

 結局その日は佐藤くんに会うことはできなかった。

 会う度胸も無かったし。

 

 あの日、K島キャンパスに初めて訪れたあの日に彼にお礼をしてタオルを返しておけば知り合いくらいの関係性になれていたかもしれない。

 そして、今落ち込んでいる彼を元気づけられたかもしれない。

 

 あの時一歩を踏み出していれば、と後悔が頭をよぎる。

 

 昔から大事なところで私はいつも逃げてしまう。

 一歩踏み込まなければならない時に、私は逃げ出してしまうのだ。

 

 

 

 

 部屋の明かりを消してベッドに横になった。

 カーテン越しに入ってくる月の光が壁に反射して天井の模様がかすかに浮かび上がっている。

 

 ……彼と重なる未来が消えた。

 

 大学を辞めてしまった彼と接点そのものが無くなってしまった。

 恋人を作るなんてとっくの昔に諦めていたから意識してなかったけど、学校って男女を結びつける最高の環境だったんだよね。

 

 

 彼と会ったのはほんの5分程度にすぎないし。

 かなり遅い初恋とはいえ、縋りつくほどのものでもないし拘りすぎ。

 魅力にあふれた男性はいくらでもいるから、やがて新しい恋もそのうちやってくる。

 

 もし碧以外の誰かにこの恋を相談すればこんな答えが返ってくるんだろうな。

 

 だけどそういう当たり前ではない部分で決定的なことが一つある。

 足を挫いて痛みに耐えていた私に触っても彼はなんともなかったという点だ。

 

 あの時からずっとその可能性を考え続けている。

 

 

 もし。

 もし……そうだったとすると。

 

 彼は世界でたった一人の私の運命の相手かもしれないのだ。

 私に触っても痛がらず、私に触っても嫌いにならず、私に触っても……好きにならない男性。

 私の思いをぶつけても変わらずにいてくれる世界でたった一人の男性。

 恋愛とか結婚とか、もうとっくに諦めていた私に垂らされた一本の蜘蛛の糸。

 

 諦めないで済むのなら縋りたいと思うのは悪いことだろうか? 

 

 

 

 ベッドに横になったままずっと彼のことを考えていると、腰の奥にむず痒いような熱が生まれた。

 彼に初めて会ったその日に、女性の最も大切な場所に灯されてしまった小さな炎。

 最初は戸惑ったけれど彼を想う度に腰の奥深くにある肉の部分がこの炎に炙られてジンジンと疼いて堪らなくなる。

 

 いつものように右手を股間に伸ばして、期待に尖り立っている肉の芽をショーツの上からゆっくりと指先で撫でると腰の奥の疼きが和らぐ代わりに腰から背中にかけてぞくぞくとした甘い感覚が広がって後頭部が快感で痺れてくる。

 

「んっ♥」

 

 そのまま堅くしこった肉の芽を人差し指で円を描くように転がし続けると、心地よさに腰が震えはじめた。

 

「こんな……こんなエッチなこと覚えさせられちゃった♥ あっ♥ あっ♥」

 

 股間の肉の芽を指先で弄びパチパチと後頭部で弾ける快媚感を貪りながら、左手で右胸を揉みあげる。

 指先で乳首を挟んだまま、胸を軽く掴むように押しつぶすと蕩けるような気持良さが胸を中心に広がり、乳首が堅く勃ちあがった。

 

「……っはぁ♥」

 

 人差し指と中指で硬さを増してコリコリとした感触の乳首を挟み刺激し続ける。

 弾力のある乳首を指先で挟んで潰すと乳房全体に甘く心地良い感覚が広がり頭がふわっと浮く感じに溺れて、指先で何度も挟んで緩めてを繰り返すうちに発情した肉穴から蜜が滲み出してショーツがしっとりと濡れはじめる。

 

 ビクンっ♥

 

「んんっ♥」

 

 腰が大きく跳ねた。

 

 同時に肉穴が窄まり、押し出されるように蜜が溢れショーツでは受け止めきれずにベッドのシーツを濡らしてしまう。

 その後、ゆっくりと太ももから背中まで小さく震えが広がっていき口から熱い吐息が胸元に零れ落ちる。

 

「──はぁ、はぁ、……気持ちよかった♥」

 

 絶頂()くという心が震えるような素敵な感覚を覚えたのはつい最近なのに、もうこれ無しでは生きていけないとさえ思う。

 

 彼によって腰の奥に仕込まれた種火は絶頂()った今もなお雌の部分を炙り続けている。

 

 絶頂()ったばかりなのに、もう一度絶頂()きたくなり指先をクリトリスに伸ばしかけて、ふと思いとどまる。

 なんとなく満足するまで絶頂()き果ててしまうと彼から貰った種火が消えてしまうような気がしたからだ。

 

 むしろ種火で炙られて発情したままでいる方が彼を想い続けていられるような気がする。

 

 肉穴の奥がいつも蜜で溢れて疼いている方が良いなんて自分はこんなにエッチな娘じゃなかったはずなのに。

 全部彼の所為だ。

 

 責任を取ってもらわなくちゃ。

 

 

 ……そうだ。彼と重なる未来が見えなくなっても諦めるなんてできない。できっこない。

 私はこの蜘蛛の糸に縋りついてでも彼の傍にいたい。

 

 

 

 

 

 

 しばらくして、彼が両親の死のショックから立ち直り何かを始めようとしているのが分かった。

 

 ……その、私と碧でストーカー行為をした結果分かったことだけどね。

 まあバレなきゃいいのよ、バレなきゃ。

 

 

 彼はあちこちの雑居ビルに出向いては管理している不動産屋さんと話をしているようだった。

 物件を探しているのはすぐに分かったし、だとすると何らかの商売を始めるつもりなのだろうと推測も付いた。

 

 色々なところを駆け回る彼の顔が生き生きとして楽しそうなのが何よりの救いかもしれない。

 一時期は痩せこけて死にそうな雰囲気だったのだ。

 

 やがて駅の西側にある雑居ビルの地下階の物件で契約が決まったのか、大量の荷物が運び込まれた。

 

 

 

「何の商売をはじめるんだろうね?」

 

 最近、私と碧で話をすると必ずこの話題になる。

 

 大学の食堂併設のカフェで碧とお茶を飲みながらする彼の話に花が咲く。

 

 話をしながらスプーンに掬ったストロベリーアイスクリームを口に運ぶ。

 

「ん、美味しい」

 

「私にも頂戴?」

 

「はいはい」

 

 自分は抹茶アイスを食べているのにね。

 まあいつものことなので左手を碧の方へ伸ばす。

 

 碧が私の左手に触れて。

 

「美味しい♥」

 

 そりゃそうでしょうよ。

 

「碧の抹茶アイスも一口頂戴?」

 

「はいどうぞ」

 

 抹茶アイスの器を差し出してきたので、スプーンをガッと突っ込んでたっぷりと奪う。

 

 あむ♥

 

「「美味しい♥」」

 

「……ねぇ? 前から思ってたんだけど、これって私だけが太っていくんじゃない?」

 

「今さら何言ってるの? 食べた分だけお肉になるに決まってるじゃない」

 

 碧がしれっとそんな風に言う。

 身長が小さめなのを除けばスレンダーでモデル体型の碧が時々羨ましく思える。

 私はウェストは細いけど胸とお尻に肉が付きすぎてる。

 

「むー」

 

「彼のお店、カフェだったらいいなぁ。そうしたら毎日通えるのに」

 

 碧が露骨に話題を変えてきたけど、乗ってあげましょう。

 

「意外とラーメン屋かもしれないわよ?」

 

「……それだと毎日通うのは無理ね」

 

 その日もとりとめもなく、彼のことについて碧と話し続けた。

 

 

 

 

「──っあ♥」

 

 膣内に突き入れた人差し指と中指をぐっと曲げて、コリコリした場所を肉襞ごと指先で押し潰す。

 最初はむずがゆいような感じで大したことなかったのに、最近この部分が良すぎるほど良すぎて、指先でぐっと臍の方へ向かって押し潰すだけで肉穴が簡単に痙攣を始めてしまうようになってしまった。

 

「あっ♥ あっ♥」

 

 痙攣する肉穴が私の指を肉襞でリズミカルに搾り上げ始めた。

 指ににゅるにゅるした肉襞がねっとりと絡みついて締め付けてくる。

 

 軽く絶頂()ったのが引き金になったのか、収縮する肉穴が突き入れた指と肉襞が擦れあってどんどん快感が高まってきて目の前が白くチカチカし始めた。

 肉穴が指を咥え込んだまま左右にうねり、奥から蜜がどんどん溢れてきて腰から全身へ快感の波が広がり痙攣が止まらなくなる。

 

「──っん! ──っんぅ♥♥」 

 

 毎日毎日彼を想いながら肉穴を刺激し痙攣を繰り返すうちに、指を押し返すような硬さが取れてきて指先を肉襞に押し付ければとろとろの沼に沈み込むように飲み込まれていく。

 粘膜が指の皮膚に吸い付くように纏わりついて意識して動かさなくても蜜混じりの肉襞が指を延々と愛撫し続けてくれる。

 自分の指が自分のおまんこでとろとろにされる感触で陶然としてしまう。

 

 クリトリスの包皮を剥いて指で挟み捏ねまわす度に、指先で肉襞を擦り上げる度に、心地良すぎる肉穴が痙攣を繰り返す度に後頭部で弾ける快媚感がどんどん強まってくる。

 

 彼を想い絶頂を繰り返す度に自分のおまんこが彼専用に躾けられていく感じが嬉しくて日々自らを慰める時間が伸びていく。

 そして慰める時間が伸びるごとにより深く、より高く絶頂()き果てることが多くなっていく。

 

 この、寝る前の日課となったオナニーが5分から10分へ。10分から30分へ。そして1時間、2時間に伸びたころに彼の新しいお店が何なのか判明した。

 

 

 

「あ、アダルトショップぅ!?」

 

 碧が素っ頓狂な声を上げる。

 ……まあ気持ちは分かる。

 

 でも静かなカフェでお茶を飲みながら大声でアダルトショップなんて叫ばれてしまうと、ものすごく周囲の注目を集めてしまう。

 しかも碧ほどの美人の口からそんな言葉が出てしまえば尚更だ。

 

「あ、アダルトショップってアレでしょ? 鞭とか縄とか……その、三角木馬とか売ってるお店?」

 

「いつの時代よ、それ?」

 

 碧は高校の時に文芸部に所属していて、文芸部の同好の士によって昔から蓄積され続けていたという文芸部秘蔵艶文庫の熱心な読者だったらしい。友人だった文芸部の部長から色々碧の逸話は聞かされている。碧はバレてないと思ってるんだろうけど私は全部知っているのだ。

 高校の頃までは夢見る文学少女みたいな振りをしてたのに、実態は部室で毎日エッチな小説を読みふけっていた不良部員だったという。

 

 まあ私も実践はからっきしの耳年増なわけですが。

 

「はぁはぁ♥ さ、佐藤くんのイメージと全然違うのね。 ──んっ♥」

 

「……そうね。まさかのアダルトショップとはね」

 

 まあイメージと違うってことなら碧も負けてないけどね。

 今は文学少女じゃなくなって清楚な司書さんみたいな雰囲気なのに。

 

 しっかし、アダルトショップかぁ。

 そういえばローターとかバイブとか、高校の時に別グループの女子が教室に持ち込んで騒いでいたことがあったっけ?

 

 そういうのを佐藤君が売っちゃうのかぁ……

 

 でも一時の衝撃が通り過ぎて冷静に考えるとむしろその方が都合がい良いかもしれない。

 彼のあの顔で喫茶店なんか経営されたら、毎日女子で席が埋まって下手すれば表の通りまで行列ができかねない。

 

 佐藤くんを私の……その……こ、恋人にするにはライバルは少ない方が絶対にいい。

 

「来週の水曜日の夕方からオープンするみたいだから一緒に行く?」

 

 碧に話を振ってみたけど碧は完全に上の空になってた。

 すこし俯いた顔は上気して耳まで赤くなり、ときおり「ほぅ♥」と吐息が漏れている。

 

 碧の目の前で手を振ってみる。

 

「おーい、戻ってこーい」

 

「……っあ。ごめん」

 

 どうやら正気に戻ったようだ。

 テーブルの下で私に見えないように前後に動かしていた腰の動きがぴたりと止まる。

 

 ……まあ座席が少々湿るくらいで誰に迷惑をかけてるわけでもなし、親友のコレに気づかない振りをするのももう慣れた。

 

「で、どうする? オープン初日に行ってみない?」

 

「……止めておく。さすがにアダルトショップは、……その……………………(覚悟を決めてからでないと)

 

「うーん、そっか。じゃあ私一人で行ってくるね」

 

 碧の場合はエッチな玩具を見たらトリップしそうだしなぁ。

 まあ私も他人のことは言えない逃げ出し癖という地雷持ちだけど。

 

 一人で大丈夫かなと思わないでもないけど、一歩を踏み込まないといけないのだ。

 彼との途切れてしまった糸を、関係性を再び繋ぐため逃げ出さずに踏み出さねばならない。

 

 碧と別れた後、自室で何度も逃げちゃだめだと自分に言い聞かせた。

 

 

 

 

 

 

 今日の夕方アダルトショップ佐藤がオープンする。

 

 部屋に置いている姿見の前で3回目の服装のチェックをする。

 一年前のあの日、彼と初めて会った時の服にできるだけ近い服装を選んでみた。

 あの時の服はまだ持ってて、流行り廃りで着れなくなったわけじゃないんだけど。

 

 彼と出会い毎晩自分を慰めることを覚えてしまった所為で、女性ホルモンが活発化でもしたのかウェストのサイズだけは元のままなのに胸もお尻もサイズアップしてしまい、昔の服はもうほとんどが着れなくなってしまった。

 

 スリムな碧が羨ましい。

 聞かれたらグーで殴られそうなので言わないけど。

 

 

 

 ふぅ。

 時間だ。

 

 店へと降りていく階段の手前で開店時間になるのを待つ。

 

 階段の手前には黄色い派手な看板が置いてあった。

 手作り感があるのでこの看板は彼が作ったのかな? 

 黄色い原色が人目を引いてなかなか良い感じに仕上がってると思う。

 看板なんて目立たなきゃ意味ないし。

 

 時間が近づいてきたので看板の横で何度か深呼吸を繰り返す。

 アダルトショップにエッチな玩具を買いに来た女性客として彼と再会することになるけど構うものか。

 

 実際に毎日毎晩、何時間もオナニーしちゃうようなエッチな女の子になってしまったのだ。

 むしろ責任を取ってもらう勢いで行かないと。

 

 

 よし! 

 覚悟を決めて階段を下りていく。

 突き当たりにある扉を開けて店内に入ると入口右のレジカウンターに佐藤くんがいた。

 

「いらっしゃいませ!」

 

 ドクン♥

 

 彼の笑顔を声を聴いた瞬間に鼓動が跳ね上がり額に汗が噴き出る。

 もう耳まで赤くなってると思う。

 

 だけど、大丈夫。

 逃げ出さなかった私、偉い!

 

 軽く会釈してみたけど彼の態度に変化はない。

 やっぱり一年も前に一度会っただけの女の顔を覚えてるわけないか……

 

 でも講堂の階段で怪我をした女性に応急措置をしたことはきっと覚えてるだろう。

 覚えていてくれてないと困る。

 

 彼を見つめたまま、ゆっくりとレジを離れ店内を見て回る。

 そう言えば何を買うかなんてまったく決めてこなかったな。

 

 まあ、どうせ全部エッチなおもちゃなんだからどれを買おうと彼の私に対する印象はきっと同じだろう。

 それなら高いグッズを買って売り上げに貢献してあげたほうが良いのかな? 

 色々と考えつつ陳列されているアダルトなグッズを見ながら店内を歩く。

 

 ……すっごい。

 

 おちんちんが棚から大量にぶら下がってる。

 ちょっと前の私なら信じられない光景かも。

 

 そしてこの積み上げられている肌色のふにふにした柔らかそうなおまんこの模型みたいなのは……やっぱり男性用だよね。

 こ、この柔らかそうな偽物のおまんこの穴に男性はおちんちんを入れてシコシコしちゃうのか……。

 

 彼のおちんちんがこの穴に入れられてシコシコして気持ちよくなっちゃうところを想像してしまい、お腹の奥の方で常に燻っている種火が大きくなって疼き始める。

 

 ……落ち着け。

 落ち着くんだ、私。

 

 とりあえず、レジで清算する時が話しかけるチャンスなんだ。

 適当にエッチな玩具を選んでレジに行こう。

 まずはこの大きなおちんちんを一つ……、もう一つはこのナスビみたいで高そうな紫色の吸引機? を一つ……。

 

 二つの商品を腕に抱えてレジに向かう。

 

 緊張のあまり、ふわっふわな足取りでレジまで歩いて行き、彼に清算をお願いした。

 この距離で向かい合うのは1年ぶりだ。

 

……()

 

 ふひっと声が出かかるのを全力で耐えた、耐えれた。

 毎晩彼の画像を眺めながらオナニーしてきた成果が出ている。

 

 彼が私に店舗会員の説明を始めた。

 会員になると、割引になるらしい。

 

 彼に会う為にこれから常連になるつもりなのだ。

 それに会員登録すれば彼は私の名前を知ることになる。

 

 メリットしかない。

 

 会員の登録用紙を渡されたので、住所、氏名、連絡番号を記入して彼に返した。

 

「鈴鳴夕貴さんですね。会員カードをお渡ししますので、もう少しお待ちください」

 

 彼が私の名前を読み上げたのを聞いて再度心臓が激しく鼓動を打ち始めた。

 抑えきれない彼への想いがどんどん膨れ上がってくる。

 

「ではこれが会員証になります。次回以降買い物される時に提示して頂けるとお買い上げ金額から5%を割り引きますので無くさないように注意してください」

 

 彼が左手で会員証を手渡して来たので受け取るために私も手を伸ばす。

 

 まずい。

 気持ちが抑えられない。

 彼が好きだってこんなに高まった気持ちのまま万が一彼に触れてしまったら? 

 いえ、でも彼は私の力の影響を受けないから問題は無いんじゃないの?

 

 そうだとしても、こんなに昂ぶった気持ちで誰かに触れるのは生まれて初めてなのだ。

 思いもしないことが起こったりしたらどうするの?

 

 

 ……乱れる心を落ち着かせることすらできずに、昂ぶった想いに突き動かされるように口が勝手に動く。

 

「あの! 私を覚えてま……」

 

 

 バチンッ! 

 

 

 会員証を受け取ろうとした私の手と彼の左手がほんの少し触れあった時、青い光を発して指が弾かれてしまった。

 

「うわっ!?」

 

「痛っ!」

 

 腕が大きく弾かれて、おまけに全身から力が抜けてしまい床にへたり込んでしまった。

 

「あ、お客様? 大丈夫ですか?」

 

 彼がレジから飛び出してきて床に座り込んだ私を支えてくれた。

 

「い、今のは一体……」

 

「さ、さあ……静電気、ですかね?」

 

 

 彼が不思議そうに自分の左手を見ている。

 

 違う。

 静電気じゃない。

 

 きっと何か大変なことが起こってしまった。

 あんなに強く彼を想った状態で彼に触れてしまったのだ。影響がないわけがない。

 

 彼に影響を受けないで欲しいと心から思いながら、その裏で私を好きになって欲しいと浅ましく思いながら彼に触れてしまった。

 

 怖い。

 彼の顔を見るのが怖い。

 

 もし、さっきの接触で彼の心を歪めてしまっていたら私は彼にどう謝ればいいのか見当もつかない。

 もし彼が私のことを好きになってしまっていたら。

 

 

「──も、もう大丈夫ですので!」

 

 

 乱れる思いを無理やり心の隅へ追いやって、会員証と商品を持って私は逃げるように店から飛び出した。

 

 だめだ。

 私はまた逃げ出してしまった。

 

 

 

 

 

 

 彼のお店から逃げ出すように飛び出して、気が付いたら自分の部屋のベッドに倒れ込んでいた。

 俯せになって枕に顔をうずめていた時間が長かったせいか、ぐちゃぐちゃに乱れていた心に落ち着きが戻ってきていた。

 

 心が落ち着いてくると、逆に心に違和感を覚えた。

 

 ──ない。どこにも、ない。

 

 心の内を探ってみると大きな穴が空いているような、何かを失ったような変な感じがする。

 物心ついてから私をずっと悩ませ続けてきたあの力が、ひとつも思う通りにならなかったあの力が失われてしまったのがなんとなく理解できた。

 

 あの時、彼と私の指先が触れ合って何かが混じりあったような感じがした。

 だけど、生まれた何かに私は弾かれてしまった。

 

 それはそうだ。

 だって私はあの力にずっと苦しめられてきたのだからそれから生まれた何かなんか受け入れたくない。

 

 だけど、それよりももっと大切なことは彼が私のあの力に影響を受けてしまったかどうかだ。

 今思えばなぜ逃げ出してしまったんだろう。

 せめて確認しておくべきだった。

 

 彼が……私を好きになってしまったのかどうかを。

 

 

 

 

 延々とループする思考で頭を使いすぎてしまったのか、いつの間にか眠ってしまっていたようだ。

 時計を見るともう夜の9時だった。

 

 

 目覚めてすぐに下腹部がじんじんと疼いているのに気付いた。

 毎日自分を慰めていたので、この時間になると腰の奥の中心部が疼いてたまらなくなる。

 

 そうだ、一人で考えても答えなんか出ない。

 明日、碧に相談しよう。

 彼女ならきっと何か思いついてくれる。

 

 

 悩むことを先送りすることに決めたらそれで安心したのか、腰の奥の疼きが酷くなり何も刺激してないのにクリトリスが堅く勃ち上がってショーツと擦れあい、心地良さが不意打ちのように襲い掛かかってきた。

 

「──っあん♥」

 

 前までは包皮に包まれていたのに、今では勃起すると肉の芽が顔を出して簡単にショーツと擦れあうようになってしまったのだ。

 

 高校の時の文芸部の部長が碧の愛読書をこっそり見せてくれたことがある。

 碧が大好きなエッチな本によるとクリトリスは女性が気持ちよくなるための機能しかもってない器官なんだそうだ。

 女の子を気持ちよくさせるためだけに神様がクリトリスという贈り物をくれたんだってその本には書いてあった。

 だから女の子はクリトリスを自分で弄ったり、弄られたりして気持ちよくなることだけを考えてればいいんだって。

 

 碧ったら本当になんて本を読んでるんだろ。

 彼女の性癖がときどき心配になる。

 

「そういえばせっかく彼の店でエッチな玩具を買ったんだから使って見ようか」

 

 とりあえず袋からおちんちんの模型を取り出してみる。

 ネットでおちんちんの画像は見たことはあるけど、この模型は本物そっくりに見える。

 

「最近は凄いねぇ」

 

 もちろん、昔どうだったかなんて知らないし慣用句みたいなものだ。

 パッケージを見直すと商品名にディルドって書いてあった。

 

 ふーん、ディルドね。

 

 ウェットティッシュでディルドを一通り拭いてみるとさっきから勃起していたクリトリスが濡れた布みたいなもので丁寧に磨かれるような変な感じに襲われた。

 

「っんん!? ひゃん♥」

 

 な、何、今の!?

 

 慌ててベッドから立ち上がって部屋の隅まで逃げる。

 誰かが私のクリトリスに触ったのだ。

 

「だ、誰かいるの!?」

 

 部屋には誰もいない、はず。

 でも以前ネットで透明人間になった男の子が部屋でくつろぐ女の子のおまんこをこっそり弄って女の子が気持ちよくなっちゃうエッチな漫画を読んだことがある。

 

 まさか、現実に透明人間がいるとか!

 

「ていっ!」

 

 目の前の何もいないはずの空間へ左ジャブを放つ。

 

 空振り。

 

 二歩前へ進んですかさず右ストレートを放った後、左の何もない空間へ間髪入れず回し蹴りを放つ。

 

「しっ!」

 

 空振り。

 

「……いないみたいね」

 

 なんだか急に自分がバカみたいに思えてきたので一人芝居を止めた。

 改めて周りを見渡すと、部屋の隅に逃げた時に放り出したディルドがベッドの上に転がっている。

 

「だとすると怪しいのはアレか」

 

 ゆっくりと右手を伸ばしディルドを掴みとると、クリトリスが握りしめられる感触が送り込まれてきた。

 

「きゃぁああっ♥」

 

 生まれて初めて、正確には二度目になるかもしれない自分以外の誰かによる性感帯への刺激に腰から力が抜けて床にへたり込む。

 や、やっぱりこれだった……。

 

 右手でディルドを握りしめたまま、左手の掌で亀頭の部分を恐る恐る撫でてみた。

 

「ほわぁ♥」

 

 ク、クリトリスの先っちょが優しく撫でられてしまった……

 信じられないほど気持ちの良い刺激に座ったままの腰が前後にひくつく。

 

 すごい、すっごい……なにこれ♥

 

 どきどきしながら今度はディルドをそーっと口元まで近づける。

 

「いいよね? だって自分のクリトリスだし……」

 

 口を大きく開けてディルドの亀頭部分を咥えこむ。

 

 あむ♥

 

「っんんんん!? っひぃん♥♥」

 

 訳も分からず即クリ絶頂()きしてしまい床の上で仰け反って腰が痙攣を始めた。

 目の前で快媚感に彩られた光が乱舞して肉穴が激しく収縮し、肉襞同士が擦れあって刺激し合う。

 

 こ、こんなに気持ちがいいなんて♥

 一舐め、一舐めでこんなになっちゃうとか、女の子が彼氏に1時間以上クンニをねだってしまう理由が良く分かった。

 

「はぁ♥ はぁ♥」

 

 魔法だ。これ魔法のディルドだ。

 こんなの素晴らしいものがが現実に存在するなんて。

 

「ごくり……♥」

 

 床に横たわり今も腰の中心にある肉穴が未だに収縮を繰り返してる。

 性器でもない自分の指でさえ、自分のとろとろのおまんこに包まれると堪らなくなってくるのだ。

 

 もしこれが、自分のクリトリスだったら……。

 

 荒くなってくる息を大きく吐き出す。

 

 きっと凄いことになる♥

 とろとろでにゅるにゅるの肉粘膜がクリトリスにぺったりと隙間なく張り付いて吸い付くのだ♥

 柔らかい襞と蜜でクリトリスがほぐされるところを想像するだけで堪らなくなってくる。

 

 まだ、痙攣の収まらない腰からショーツを脱ぎ去り、ディルドを肉穴の入り口にあてがう。

 私のおまんこで今からクリトリスが搾られちゃうと思うと我慢などできない。

 

 ぐっ♥

 

 ずにゅっと肉穴に押し込まれたディルドが一気に膣奥まで到達して、子宮口がディルドの亀頭に押しつぶされた。

 子宮口に至るまでに亀頭が肉穴の何十、何百ものとろとろでにゅるにゅるの肉襞で擦られて磨かれて搾り上げられたのだ。

 

「あぁっ♥ っすごいぃぃ♥ 私のクリトリスがくにゅくにゅってぇ♥♥」

 

 心地良さのあまり体が勝手に動き、背中が仰け反って腰だけが持ち上がりそのせいでディルドがより強く子宮口に押し付けられる。

 

「ひぃ♥ つ、潰れちゃうぅ♥♥」

 

 生まれて初めてクリトリスが肉穴で搾り上げられて柔肉に擦られる感触で脳を焼き切る勢いで快媚感が流れ込んできた。

 

 本当だった、本当だった。

 クリトリスなんて気持ちよくなるためだけに存在しているんだ。

 女の子が快楽にヨがり狂うために存在するのでなければこんなに気持ちが良くなったりするはずがない。

 

 バチッバチッバチッ♥

 

 鼻の奥がつんとして脳が快楽で焼き切れていくのが分かる。

 どこかで気持ち良すぎると脳細胞が死んでいくって話を読んだことがある。

 

 肉穴が勝手に収縮を始め、クリトリスを締め付けては緩めて、搾り上げては肉襞で擦り上げ、膣奥が吸い付くようにクリトリスを吸引していく。

 

「ひぃっ♥ ひぃぃぃっ♥」

 

 横たわったまま腰が上下に跳ねてその衝撃でディルドがもっと子宮口にめり込んでしまう。

 

「死ぬっ♥ 死んじゃう♥」

 

 クリトリスがぷにぷにした感触の子宮口に押し潰されながら根元の方は強く搾られ続けている。

 おちんちんを搾り上げる最も効率的な器官で、おちんちんに擬態したクリトリスが搾られてしまっているのだ。

 気持ちが良くなってしまう女の子の弱点同士がお互いを責めあってもっと気持ちよくなってしまっている。

 脊髄を快楽の稲妻が何度も駆け抜けて行くせいで背骨が折れてしまいそうなほど反りあがり、空気を求めて口から舌が突き出てしまう。

 

 うぅ……足りないっ!

 もっと、もっと欲しいっ!

 

 脳を焼き焦がすような快楽がもっと欲しい。

 肉襞で擦り上げられ肉の輪で搾られ子宮口にクリトリスを吸われながらもっともっと気持ちよくなりたいという思いがどんどん強くなり続ける。

 

 

 

 

 なぜなら忘れたいから。

 彼に迷惑をかけてしまったことから逃げ出したいから。

 

 ……その日の夜はクリトリスを尖り立たせ、肉穴をディルドで深く浅く穿りながら気を失うまで何度も絶頂を繰り返した。

 

 

 そして気を失う寸前、彼の愛の囁きが聞こえて来て私を苛む罪悪感から彼が私を救ってくれた。

 

 

 



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第18話 通い妻♥

 今日も目覚まし時計が鳴る前に自然に目が覚めた。

 最近、気力体力共に過去にないほど充実してるのが自分でもよく分かる。

 

 ベッドから起きて寝室の遮光カーテンをガサっと開けると朝の眩しい光が寝室に降り注いだ。

 

「うん、今日も良い朝ね」

 

 今日は日曜日なので世間一般と同様に佐村木工と岡村木工も工房を閉めていて休みになっている。

 基本的に事務方である私の仕事も日曜日になってまで急いで処理しなければならないことは少ないので私もお休みとなる。

 普段なら土曜日も休みなんだけど、佐村木工と岡村木工の合併処理が長引いていて土曜日はあまり休めていないのが実態だ。

 なので、御主人様と生活の助け合いをするのは本当に実利的な面もちゃんとある。

 

 建前だけじゃないのだ。

 

 その建前だけじゃない本日の助け合いスケジュールでは朝食と昼食は御主人様の家で私が作ることになっている。

 材料は御主人様の冷蔵庫に既に確保済みなので、身だしなみを整えたらすぐに伺うとしましょう。

 

 ──プルルルルル

 

 こんな時間に電話? 

 

「あら? Louise(ルイーズ)からだわ。久しぶりね」

 

 佐村木工製品のフランスにおける配送網構築でお世話になった一族の若手の一人だ。私とは随分気が合ったので個人的な友人でもあるけどあちらで上流階級に属していて無下にはできない。

 

 ピ。

 

「Bonsoir Lulu」

「Salut Tsumugi. Vous allez bien?」

「──────────」

「──────────!」

「──────────?」

 

 ……Louiseにも見れる設定にしていたのを忘れていたわ。あんなに食いついてくるとは。

 説明にすごく時間がかかってしまった。

 今度時間をかけて佐村木工のHPの設定も見直さないとダメね。

 

 御主人様と一緒に居られる時間が減ってしまったではないか。

 少しでもリカバーしようと髪を首の後ろで纏めるだけにしてメイクも手早く済ませる。そして洗濯物の入ったカゴを持って御主人様の家に向かう。

 

 玄関まで来たけど呼び鈴は押さない。

 御主人様はまだ寝ている時間だし無理に起こしてまで玄関を開けてもらう必要はないのだ。

 ポケットから大切な合鍵を取り出して鍵を開けて家の中にするりと入り込む。

 足音を抑えてそのまま脱衣所まで行って洗濯機の前に持参してきた洗濯カゴを置く。

 今日の洗濯当番は御主人様なのでこの先はお任せすることになる。

 

 さて、と♥

 

 では御主人様の寝室にお邪魔しにいこうかな。

 音を立てないように扉をそっと開けて寝室に入りこむと、ベッドの上で御主人様が大の字になって眠っているのが見えた。

 

 一人で寝る時は意外と寝相が悪いのよね。

 

 そしていつものように御主人様のトランクスの前開きからはペニスが飛び出していて雄々しく勃起しピクリピクリと前後に律動している。

 根元が若干細くて、先に行くにつれて太くなりカリ首の手前で上に大きく反っており、処女の女性や経験不足の女性が慣れずに力み過ぎるとむしろ膣奥まで吸い込んでしまう形をしている。そして反り返った亀頭が子宮口を直撃するような角度になっており、普通に抽送するだけで、子宮口を押し潰しねじ込まれ強制的に何度でも天国に連れて行かれてしまう。

 どんな女性でも一目見れば本能的にこのペニスがどれだけの快楽を齎してくれるのか察して頬を染めるだろう。

 そんな逸物が御主人様の股間で屹立している。

 

 御主人様は私で童貞を捨てたから、自分のペニスがそんな規格外のものなんて自覚は多分ないんだろうけど。

 朝勃ちするとペニスが大きすぎて前開き部分から自然に飛び出してしまうって御主人様から聞いているけど、こんなのご褒美以外の何物でもない。

 まさに馬の前に吊り下げられた人参。

 

 御主人様の足元からベッドにゆっくりと上り、雄の象徴をうっとりと眺める。

 目じりが自然と下がり蕩けた顔のまま、鼻の先をペニスにくっつけて亀頭からペニスの根元まですんすんと匂いを嗅いでまわる。

 

 うん、大丈夫。

 他の女の匂いはしてない。今はまだ私だけのものだ。

 

 では……一番搾りを頂きましょうか♥

 

 御主人様のペニスはお臍の上まで反り返っているので、そのままでは咥えにくい。

 なので左手で根元を、右手でのその上を握りしめてペニスを天井に向けて垂直に起こして舐め易い位置にまで持ってくる。

 

 両手で握りしめたせいか鈴口から透明な雫が搾り出されてきて垂れ落ちそうになったので、慌ててカリ首の窪んだ所に舌を這わせて零れ落ちてきた雫を受け止め、首を動かして鈴口まで貴重な雫を残さないように丁寧に舐め上げる。

 

 あ、まだちょっとだけ残ってる♥

 

 亀頭の先を指で軽く左右に引っ張ると鈴口がくぱぁと開くので舌先を御主人様の尿道口にねじ込み穿(ほじく)って一滴も残さないようにしっかりと味わい尽くす。

 

「ん、美味しぃ♥」

 

 ちょっとしょっぱくて独特の味がするけど、精液と違ってこのカウパー氏腺液、もしくは先走り液や我慢汁と呼ばれる男性の蜜の味が好きな女性は多い。

 御主人様のものしか知らないし他の男性の味を知る心算(つもり)もないけど、私は初めて味わった時以来大好きになった。

 

 んー、もうちょっと欲しいかなぁ♥

 

 舐め取った御主人様の蜜を舌の上で転がして味わったけどょっと物足りない。やっぱり根元から搾り出して全部頂きましょう♥

 大好きなチューブ入りのお菓子を味わう幼女のように、御主人様のペニスの裏筋を走る尿道を両手の親指を使って外側から圧迫しゆっくりと搾っていくと、鈴口から御主人様の蜜が湧きだしてきた。

 

「──っん♥」

 

 すかさずペニスに先っぽに吸い付いて、ちゅるちゅると残さず吸い上げる。

 ベッドに横になって御主人様のペニスに吸い付きながら、カウパー氏腺液を吸い尽くし終わったと思った瞬間腰から下がぶるぶると痙攣を始めてしまった。

 なにも刺激されていないのに、肉穴が窄まり股間の肉全体が何度も波打って尖り立ったクリトリスがショーツと何度も擦れあう。

 

「んっ♥ んんっ♥♥」

 

 絶頂()っちゃったぁ♥

 

 溢れ出る多幸感に、口の端からつーっと涎が一筋垂れ落ちて行くのも気にならない。

 

 最近、この幸せ絶頂()きってものを覚えてしまった。

 深絶頂(ふかイ)きレベルで気持ち良くなれるわけではないけど、下半身の痙攣が収まった後でもずっと幸福感に包まれた状態が延々と続くので今では大好きな絶頂()き方の一つになっている。

 

 この幸福な気分のまま御主人様が起きるまで添い寝して、おはようのキスをするのもいいかなぁと思い始めた。

 

 でもやっぱり一番搾りが飲みたいし、そもそもこんなにパンパンに膨れ上がってる御主人様のペニスを楽にしてあげるのも大事だよね? 

 御主人様のためを思えば堅く凝ってしまっている部分をお口で揉み解してあげて気持ちよく朝を迎えてもらいたいし。

 

 そう、これは自分が飲みたいんじゃなくて御主人様のため。

 そう思うと俄然やる気が出て来て、両手でペニスを捧げ持つように支えると亀頭にしゃぶりついた。

 

 ちゅーっ♥♥

 

 口腔内で亀頭のぷりぷりの弾力を愉しみつつ、舌先で鈴口を突いたり亀頭裏側の起伏を舌全体でなぞって感触を存分に味わう。

 セックスになればこれが自分の肉穴を抉り擦り上げ優しく時には強くそして猛々しく自分の腰の奥にある大切な部分を突き上げ押し潰して天国に連れて行ってくれると思うと愛おしくて堪らなくなる。

 

 歯が当たらないように注意して、亀頭を咥えたまま頭を上下に振ってカリの段差を唇で擦り上げ、ぐちゅぅぐぽぉ♥と低い卑猥な音を立てる。

 このカリの段差の角の部分をきゅーっと唇で搾り上げながら何度も行き来すると亀頭がぷくって膨らむのがすごく好き。唇の弾力とカリの段差の部分の弾力が噛み合い扱き上げる感触がすごく楽しい。

 

 楽しいので何度も何度も繰り返しちゃう♥

 

 ちゅるるぅ♥ じゅるっ♥♥

 

 唇とペニスが擦れあい口でご奉仕する時特有の卑猥な音楽が奏でられる。

 あまり音が大きくなりすぎると御主人様が目を覚ましてしまうので、吸引をしたまま頬を凹ませて口腔内の粘膜すべてを亀頭に密着させた状態で頭を上下左右に振って亀頭を徹底的に舐めしゃぶり続ける。

 

 唾液を潤滑剤にして唇でカリを執拗に磨き上げ、時には口の外にペニスを出して舌でぺろりと亀頭を回すように(ねぶ)り、カリの窪んだところに舌先を這わせ続けると亀頭が限界まで膨らんだまま元に戻らなくなってしまった。

 それならと、膨らんで敏感になった亀頭を口に咥えたまま舌で舐めしゃぶってちゅーっと吸っちゃうと、亀頭だけじゃなくて竿まで膨れ上がってきた。

 この御主人様のペニスの反応と感触に後頭部を蕩けさせながら、頭を何度も上下させてカリ首を唇で擦り上げて膨らんだ亀頭を唾液をまとわせた舌でたっぷりと(ねぶ)って舐めまわすことを繰り返す。

 亀頭を舐めまわす度に胸がドキドキして割れ目の奥から蜜が溢れてくる。

 亀頭にキスの雨を降らせると、割れ目の上でクリトリスが尖り立つ。

 裏筋からカリ首まで舐め上げてぐぽっ♥ と亀頭を咥えこむと喜びのあまり股間の肉穴が引くついて軽く収縮を始める。

 

 繰り返し繰り返し、口を使って亀頭に吸い付き竿を舐め上げカリ首を何度も擦り上げる。

 

 御主人様のペニスが可愛くて愛おしくて口全体を使ったご奉仕を続けながら両手で握りしめた竿を上下にシコり続けてもうどれほど経過()っただろうか。

 寝ているはずの御主人様の息がどんどん荒くなってきた。

 

 竿を上下にシコるのを左手だけにして、右手をトランクスの中に差し入れて御主人様の玉を探す。

 

 あ、やっぱり上の方に持ち上がってきてる。

 もうそろそろね♥

 

 頭を動かすのを止めて亀頭を全力で吸い上げつつ、舌で亀頭の裏を舐め回す。

 左手で竿を上下にシコる速度を上げて、右手で御主人様の玉を優しくマッサージする。

 

 きたっ♥

 

 御主人様の腰が震えた瞬間、ペニスが上下に揺れて口の中に御主人様の精液が噴き出してきた。

 御主人様の一度の射精の量はすごく多いので口の中に溜めずにそのまま食道へ流し込む。

 

「っん♥ っん♥」

 

 口腔に噴き出してくる精液を何度も嚥下し続ける。

 噴き出してくる勢いが減ってきたあたりで、再度強く吸い上げながら竿を強く上下にシコる。

 

「──っく」

 

 尿道内に残っている精液を残さず口腔に収め最後に舌で味わった後ごくりと飲み下す。

 ……美味しいものではないけれど。

 

「あっ♥」

 

 胃の中に御主人様の精液が全て収まった瞬間、太ももから腰、そして背中まで震え上がり両手から力が抜けて御主人様の股間を枕にして横になったまま全身がビクンビクンと痙攣を始めてしまう♥

 

「──っくぅぅ♥♥」

 

 また幸せ絶頂()きしちゃった♥

 

 全身の痙攣が収まり、呼吸が落ち着くまで目の前にある勃起したままのペニスの竿に何度も啄むようなキスを繰り返しながら全身に満ちたこの多幸感の海に浸りこむ。

 

 御主人様に密着したまま蕩けるような幸せな時間がゆっくりと過ぎて行く。

 そして意識は夢から覚めるように、高く打ち上げられた場所からゆっくりと下界に降り始め、体は穏やかに絶頂から冷めて行く。

 

 恍惚の余韻に浸りながら意識が正常に戻ってくる。

 

 射精の瞬間だけは少し声が出るみたいだけど、射精したくらいじゃ御主人様って目が覚めないのよね。

 寝ている間に射精しすぎて慣れっこになっているのかしら? 

 自分が理解している御主人様の【魔法】のことを考えてそう推測する。

 

 ──あら? そろそろ時間なのね。

 

 まだ絶頂の余韻の残る体をゆっくりと起こし、勃起したままのペニスにキスをした後、サイドテーブルに置いてあるウェットティッシュでペニスを拭いてからベッドを離れる。

 

 そろそろ御主人様のために朝食を作り始めないといけない。

 もう一回精液を味わいたい思いに後ろ髪を引かれながら寝室を後にする。

 

 蜜で濡れてしまったショーツを脱いで脱衣所の洗濯カゴに放り込むと、空き部屋に置かせてもらってる洋服タンスから洗濯済のショーツを取り出して履き直す。

 

 さて、朝食を作りますか。

 

 

 キッチンで朝食の準備をしていると、寝室で目覚まし時計が鳴る音が聞こえてきた。

 目覚ましじゃなくて起こしてあげようかと話をしたことはあるけど、目が覚めた時にキッチンで朝食を作ってくれている音を聞く方が好きと御主人様は恥ずかしそうに語ってくれた。

 多分、ご両親が亡くなった傷跡が心に残っててどこかで家族を求めてるのかなと思う。

 

 トントンとまな板の上で味噌汁に入れるネギを切っていると彼が声をかけてきた。

 

「紬さん、おはようございます」

 

「おはようございます、崇弘さん」

 

 包丁の手を止め振り返り、微笑んで朝の挨拶を返す。

 

「良い匂いですね、お腹がすごい減ってきましたよ」

 

 彼がお腹を押さえながら私に笑いかけてくる。

 

「もうちょっとだけ待ってくださいね」

 

「じゃあ、それまでに顔を洗ってトイレで用を足してきます」

 

 

 テーブルに朝食を並べる。

 ごはんに豆腐のお味噌汁。それに小魚を焼いたものとほうれん草のおひたし、あとは市販の漬物と手間はかかってない。

 御主人様に「いつも通りの料理を」と言ってはいるけど、あまりに手がかかったものが続けば実際には気後れしてしまうだろう。

 それが人間というものだし。

 だから適度に調理の手を抜いて御主人様の心の負担にならないような気遣いは要る。そしてその気遣いに気づかせないのも大切なことだ。

 

 二人でテーブルに向かい合って座り、朝のニュースを観ながら今日の予定を話す。

 なんてことはない、朝の普通の光景。

 ただそれが嬉しい。

 そして御主人様もこれが嬉しいと感じてくれていることが私をさらに嬉しくさせてくれる。

 

 朝食に使った食器を洗っていると、御主人様が「洗濯機を回してくる」とキッチンから出て行こうとしたので後ろからを声をかける。

 

「私の下着はネットに入れて洗濯してくださいね」

 

「はいはい」

 

「はい、は一回で」

 

 彼が振り向いて苦笑いする。

 

「まるでお母さんみたいだ」

 

 御主人様の揶揄に片眉をくいっと上げて返事をすると、それがウケたのか彼は笑いながらキッチンから出て行ってしまった。

 

「あれ? 紬さーん。下着が濡れてるのがあるよ?」

 

「あら、それは今朝少し汚してしまったの」

 

「へぇ、そうなんだ」

 

 気づいたら少し顔を赤らめてくれるかなと思ってたけど、それ以前の問題だったか。

 女性に対し気遣いはできるし、すごくエッチなのに時々信じられないほど鈍くて無知な面を彼は覗かせる。

 本当に興味が尽きない。

 

 しばらくして洗濯機が回る音が聞こえてきた。

 

「紬さーん、俺シャワー浴びるからお風呂使うね」

 

「たまには湯舟に浸かった方がいいですよ」

 

「んー、また今度ね」

 

 もう。

 

 ……あ、そうだ。

 

 食器の片づけとシンク周りの掃除も終わったので私も服を脱ぎながら脱衣所に向かう。

 お風呂からシャワーの音が聞こえてきた。

 ちょうどシャンプーで頭を洗っているタイミングに当たったようだ。

 

 ふふふふ♥

 

 するすると音を立てないように残りの下着を脱いで静かに浴室の扉を開けて中に滑り込む。

 私に気づかずにシャワーでシャンプーの泡を流してる御主人様に後ろから抱き着く。

 

「た、か、ひ、ろ、さん♪」

 

「うわ!?」

 

 御主人様が驚いて振り返って背中に抱き着いている私を見た。

 

「つ、紬さん!? ま、まずいですよ!」

 

「何がですかぁ?」

 

「いや、年頃の男女がこんな……」

 

「もう。まだそんなこと言ってるなんて」

 

 臍の上にまで反り返っている御主人様のペニスを右手で掴んで上下にゆっくりと扱く。

 

「この立派なものを使って私の奥を何時間も飽きずに突いてコネコネした仲なのに♥」

 

「くぅっ!」

 

 御主人様のペニスが堅さと太さを増して前後にピクピクと律動を始める。竿には血管が浮かび上がり、肉穴に最高の刺激を与えるための形状に自然と変化してしまう。

 

「ほら、崇弘さんのペニスはしっかり覚えているようですよ?」

 

 御主人様の背中に私の胸で尖っている二つの突起を押し当ててくいっくいっと動かして刺激する。

 

「んっ♥」

 

 私の甘い息を後ろから肩口に吹きかけながら、御主人様の左手を取って私の股間に指先を誘導すると

 

 ちゅぷ♥

 

 そこまで誘導すると彼の指が勝手に私の肉穴を探り当て、中指で肉襞を掻き分けGスポットの部分でぐっと曲げてきた。

 

「───っんん♥♥」

 

 私の腰が二度三度と大きく震えて肉穴が彼の中指を何度も締付て収縮する。奥から湧き出てきた蜜が御主人様の中指に絡まり肉襞が優しく何度も擦り上げている。

 

 私の弱いところをしっかり覚えてくれていた御主人様に心が蕩けそうになる。

 

「湯船にお湯を溜めている間に体を洗いっこすればガス代の節約になりますよ。ね?」

 

「そ、そうですね。ガス代の節約になるなら一緒に入った方が……いいですよね」

 

 ペニスを握って上下に動かし続けている私の右手に御主人様のペニスの先から溢れ出た先走り液が垂れ落ちてきた。亀頭はもう限界まで膨らんでいるようだ。

 

「うふふ♥ ならこのまま洗い始めますね?」

 

 湯舟の蛇口を捻りお湯を溜め始める。

 湯舟の横で御主人様に椅子に座ってもらって私は御主人様の背後で膝立ちする。

 タオルに洗剤を擦りつけて泡立てて、まずは御主人様の背中を擦って洗っていく。

 

「あれ?」

 

 突然御主人様が変な声を出したので

 

「どうかしましたか?」

 

 と尋ねると

 

「いや……その別に」

 

 御主人様の股間では大きく屹立したペニスがずっと前後に揺れていて、亀頭が鈴口から溢れたカウパー氏腺液で濡れ光ってる。

 

 御主人様の背中を洗い終える。見事な逆三角形のアスリート体形だ。

 すごいなーと思いつつ、タオルを滑らせて耳の裏を洗った後両腕を洗う。体の前面は御主人様の背中に抱き着いた状態で腕を回して首回りや鎖骨、胸を洗ってから割れている腹筋をタオルで擦っていく。

 

 腹筋を洗うときは手の甲に律動するペニスが何度も当たってしまったけど、まるで存在しないかのように無視して下腹部の方まで丁寧に洗う。

 だけどペニスには一切触らないように気を付ける。

 

 ……御主人様の機嫌が少し悪くなってきたのを感じる。

 

 ふふふふ♥

 

 その後、彼の前に回って、両足を太ももから脛、踵から足の指先まで丁寧に洗う。

 視線を上にあげると勃起して膨れ上がった亀頭の向こうに釈然としない表情の御主人様♥

 

 あともう一押し♥

 

「湯船にお湯が溜まったので先に浸かりましょうか?」

 

「え?」

 

 ばしゃーと風呂桶で御主人様の体についた泡を流して湯舟に浸かってもらう。

 

 

 

「あれぇ……?」

 

「では失礼しますね♥」

 

 仰向けで浸かっている御主人様の上を跨ぐように足を開いて片足だけ湯船に入れてそこで動きを止める。

 御主人様の視線が私の股間に集中しているのが分かる。陰毛は恥骨側に少ししか生えてないので真下から見れば大陰唇の割れ目と尖り立ったクリトリスの形がはっきりと見えているはずだ。

 

 御主人様がごくりと唾を飲み込んだ音が浴室に響く。

 

 洗い場に残っていたもう片方の足をゆっくりと引き上げて片足立ちになる。

 片足立ちしている股間の割れ目が微妙に動いて窪んだ個所や微妙な皺などが変化していく様を真下から御主人様が凝視している♥

 

 御主人様を跨ぐ形で浴槽に足を開いて入り、そのまま足を曲げて湯船に体を沈めていく。

 ちょうど御主人様の上に背中を預けるように。

 身長差から彼の胸板に首を預けてお湯に浸かると、私の股の間から御主人様のペニスが半分ほど飛び出している格好になった。

 

「ふふ♥」

 

 私の股間と太ももでペニスをきゅっと締め付けて固定する。

 太ももに力を入れてペニスを圧迫すると私の割れ目とクリトリスがペニスの背に強く圧迫されて声が漏れてしまう。

 

「んん♥」

 

 御主人様が無言で腰を揺すり始め、ペニスで私の股間と太ももを擦り始める。

 湯船のお湯がちゃぷちゃぷと音を立てて私の体が御主人様の腰の動きに揺さぶられ反り返ったペニスが太ももの肉と擦れクリトリスを押し潰す。

 

「─んっ♥ んっ♥ 崇弘さん、体を揺らされると、あんっ♥ 落ち着いて入浴でき、んっ♥ ひゃんっ♥ だめ、んんっ♥」

 

 揺さぶられる体をなんとかしようと、足をクロスさせてぎゅっと力を込めるとペニスが太ももと割れ目に密着してクリトリスがペニスにさらに強く擦られるようになってしまった。

 

「……」

 

「崇弘さん、んっ♥ だめ、揺れて、あんっ♥……っん♥」

 

 御主人様の腰の動きは止まらず、ちゃぷちゃぷと私の体を揺らし続けている。

 私も御主人様のペニスを太ももで挟み込み圧迫したままふにふにと柔らかい私の割れ目をペニスに擦りつけクリトリスを擦り上げる心地良さに何度も嬌声を上げてしまう。

 

「揺れなければいいんですね?」

 

「は、はい。んっ♥ 両手でぎゅーって掴んで……ぁん♥ 私を、ああぁっ♥」

 

 言った途端、御主人様の両手が私を両側からぎゅっと抱きしめて来てそのまま両手で私の胸を掴み上げる。

 

「──っんん♥」

 

 私の胸の二つの突起は既に堅く尖り立っているので彼の指で簡単に挟めてしまう。

 

 コリッ♥

 コリッコリっ♥♥

 

 右胸の乳首が御主人様の親指と人差し指で押し潰されかける。

 だけど堅く弾力のある乳首が潰される前に圧力から開放されて今度はきゅっと反時計回りに捩じられてしまう。

 

「──っあぁ♥ あんっ♥ ひぃんんん♥」

 

 浴室に私の嬌声が響いてしまう。声を我慢することなどとてもできない。

 左胸でも乳首がコリコリと人差し指と中指で挟まれて捩じるように圧迫され続けているのだ。

 

 両胸で鋭く弾ける快楽の波に思わず仰け反って首を左右に振る。

 

 あむ♥

 

「ひゃんっ♥」

 

 タイミングを見計らって右耳を御主人様に甘噛みされてしまい、ぞくぞくした感じが後頭部で弾ける。両胸を揉まれる甘い感触と二つの乳首をコリコリと何度も扱いて捩じられて送り込まれてくる悦びが胸の内側を通って同じく後頭部で弾けてしまう。ふわふわと浮くような心地良さが体全体に広がりそのまま耐えられずに意識が飛びかける。

 

「──っあああぁあん♥」

 

 目の前で白い光が乱舞して後頭部を甘く痺れさせている。

 あぁ♥ 胸への刺激だけで絶頂()ってしまった。

 快楽の波が胸から全身に広がって痙攣し始めるのを御主人様に強く抱きしめられて強引に止められてしまった。

 

 気持ち良さを外へ放出できずに、逃げ場のなくなった快感が頭の中で弾け続けて脳を焼き焦がし始める。

 

 ひぃっ♥ ひぃんんん♥

 

 嬌声を上げようにも、両腕で強く抱きしめられていて、上手く空気が吸えないでいる。

 

 頭が霞み始めたあたりで御主人様が私の耳元で囁きかけてきた。

 

「紬さん? 絶対わざとですよね? 俺をこんなに煽って……もう我慢できない!」

 

 御主人様が大きく腰を引いて太ももの間からペニスを引き抜いた次の瞬間、限界まで膨らみ切った亀頭が肉穴に勢いよく突きこまれ肉襞を掻き分けながら一瞬で膣奥まで到達し、そのまま子宮口が押し潰された。

 

「──っ♥ っひぅ──っんんん♥♥♥」

 

 甘く巨大な一撃を腰の奥に貰ってしまい、再度意識が飛びかける。

 先程から後頭部では心地良さが何度も炸裂して、首から下の感覚がなくなりかけている。

 それなのに気持ちいい感覚だけは無理やり送り込まれてきて腰が震え、胸が揺れて、突起が震えてしまう。

 

 御主人様は抱きしめていた私を開放すると湯船の中で体を起こし、両手で私の腰を掴んんだ。

 

「こうだ!」

 

「きゃんっ♥」

 

 体を起こされて真下から巨大なペニスで体の一番奥を力強く小突かれてしまう。

 びりびりととした痺れのような刺激が若干の苦しさと圧迫を伴い胎の奥で炸裂する。

 

「こうされたかったんでしょう!?」

 

 子宮口に捩じりこまれた亀頭が子宮全体を揺さぶり、腰が両手で掴まれて御主人様の腰に引き寄せられペニスをすりこぎのように使って膣奥をゴリゴリと削られて刺激が全て快感に変わってしまう。

 

「──んんんぅ♥♥ あんっ♥ あぁんっ♥」

 

 そのまま御主人様が腰を突き上げて執拗に膣奥を小突き続ける。

 

「ほら、紬さんの望む通りにしてあげてますよ?」

 

「ちがっ♥ 違います! こんな無理やりぃ♥ 全然思ってなかったのにぃ♥♥」

 

「あれ? じゃあなんでそんなに気持ちよさそうにしてるんですか?」

 

 御主人様の腰が湯船の中でより一層激しく動き、ばちゃばちゃと湯船のお湯が外へ溢れ出てしまう。

 

「あぁっ♥ こんなぁ♥ 強引に手籠めにされちゃってる♥ 酷いぃ♥ なんて酷いぃ♥♥」

 

 待ちに待ち続けた刺激を与えられて肉穴が悦び、奥から蜜を溢れさせて大切な御主人様のペニスを肉襞で包み込み収縮を始める。

 にゅるにゅるの厚みのある襞がペニスの根元を擦り上げ、子宮口が亀頭に押しつぶされながらも吸い付こうと鈴口にキスの雨を降らせる。

 ペニスの根元と、カリ首の部分を肉の輪が締め付けて上下にシコり柔肉の絨毯で竿を磨き上げながらじゅぶじゅぶと蜜でできた泡を生じさせ何度も擦り上げる。

 

「くぅ……、こんなに締め付けて……そんなに俺のペニスが欲しかったんですか!?」

 

「ほ、欲しくなんかないんですぅ♥♥ も、もう奥は突かないでぇ♥♥ ぜ、絶対ですよぉ♥」

 

「分かりました!」

 

 御主人様の腰が更に激しく強く膣奥を突きあげ湯船のお湯が半分ほどにまで減ってしまう。

 亀頭が子宮口を突き上げて、そのまま奥を捏ねるように擦った後、引き戻され再度突き上げる。肉襞が亀頭に、カリ首に絡みついて動きを止めようとするも叶わずもっと気持ちが良くなってしまう。

 

「だめぇっ♥ もうだめぇ♥ 絶頂()くぅ♥」

 

 最後に子宮口にねじ込まれた一撃で、全身の痙攣が始まりそこで完全に意識が消えてしまった。

 

 

 

 

 気が付くと、居間のソファの上で寝かされていて心配そうな御主人様が私の顔を覗き込んでいた。

 

「あ、良かった。気が付きましたか紬さん」

 

「あ……そっか……私飛んじゃってたんですね」

 

 そっか、失敗しちゃったか。

 御主人様を煽りまくって獣のように責められて何度も絶頂()かされちゃおう計画が中途半端な形で終わってしまった。

 あと10回、いやせめて5回は……。

 

「紬さん、やっぱりお風呂で、その……するのは危ないので止めましょうか」

 

「危ないですかね? 今日はたまたま湯中りしただけなのでガス代の節約のためにも毎日一緒に入りましょう?」

 

「え? その建前まだ続けるんですか?」

 

「ん?」

 

「いえ、なんでもありません」

 

 少し御主人様を睨んだら納得してもらえたようだ。

 

「こほん、紬さんはしばらくここで休んでいてください。洗濯もの干して家の掃除してきますので」

 

「あー、はい」

 

 絶頂し湯中りしたためか、下半身にまだ力が入らない。

 ソファに裸で横になって上にはタオルケットがかけられている。

 

 ……ここのところ仕事が忙しいのは事実だし少し体を労わって休んだ方がいいのかなぁ。

 ふわふわとした絶頂の余韻と普段の疲労の蓄積の所為かソファで横になっていると睡魔が襲ってきた。

 

 

 

 あら、いけない。

 目を覚ますともうお昼前だった。

 慌ててソファから立ち上がり、タオルケットを纏ってキッチンに入ると椅子にエプロンがかけてあった。

 

 これでいいか♥

 

 ご飯はあるから、主菜は煮魚として、副菜は……ピーマンと蒲鉾のきんぴらでさっと作るか。あとは朝に仕込み済みのだんご汁を合わせれば十分か。

 

 魚を下ろして、鍋にみりんと醤油をベースに出汁汁を用意する。

 だんご汁を温めつつ、魚を煮込み始めてピーマンを切り始めたところで御主人様がキッチンにやってきた。

 

「紬さん、無理しな……うわぁぁあ!」

 

「あら、崇弘さんどうしたの?」

 

 御主人様からは丸見えになっている形のいいお尻をわざと揺すってみせる。

 

「これが裸エプロン……。知っている女性がしてると破壊力が違う、な」

 

 想像以上に効果があったのか、御主人様の股間が一気に盛り上がる。

 それを見てふと思いつく。

 

「あ、そうだ」

 

 危ないので包丁をまな板の上に置いてからよろっと体を揺らして倒れかける。

 

「あ、紬さん危ない!」

 

 御主人様がすぐに駆け寄ってきて体を支えてくれた。

 

「あ、ありがとうございます。朝のお風呂の湯中りが残ってるらしくてまだ体がふらつくんです。支えていただけますか?」

 

「え、ええ」

 

 御主人様が調理の進んでいる煮魚と団子汁の鍋を意味ありげにチラりと見る。

 

「あら? 味見してみますか?」

 

「ああいや、そういう意味で見てたんじゃないんですけど。そうですね、少し味見したいかな」

 

「では少し味見皿にとって、……崇弘さん少ししゃがんで頂けます?」

 

「こう、ですか?」

 

 白味噌ベースのだんご汁を口に含み、そのまま御主人様に口移しで飲ませる。

 

「んく!」

 

「んんんんん♥」

 

 そのまま舌を差し込んで御主人様の歯茎を舌先で擦り上げると、御主人様からもお返しとばかりに舌が差し入れられてきた。

 

「じゅる、ちゅ」

 

「んぅ♥」

 

 両手でお互いの頭を支えてしばらくお互いの口を貪りあう。

 

「ぷはっ」

 

「はぁ♥ はぁ♥」

 

 御主人様のペニスがズボンを突き破らんばかりに勃起しているのが見えた。

 

「ど、どうです? 美味しいでしょう?」

 

「え、ええ……とても美味しいです」

 

 御主人様の目がエプロンからはみ出ている胸と脚にくぎ付けになって息が荒い。

 

「もう少しで出来上がるので待っていてください。あ、でも体がふらつくので調理の間後ろから支えていてくれませんか?」

 

 御主人様に背を向けて、素っ裸の背中とお尻を見せる。

 

「もちろん支えますよ」

 

 両手で腰を掴まれて、御主人様の股間の膨らみがお尻に押し付けられる。

 押し付けただけでは満足できないのか何度も擦り上げるように腰を動かしてきた。

 

 すっごく堅くなってる♥

 

「崇弘さん? 支える場合は三点支持が基本だと思うんです」

 

「は? 三点支持?」

 

「両手で腰を持って、あと一箇所を支えて欲しいんですけど?」

 

 足を少し開いて腰を突き出し、爪先立ちになって高さを合わせる。

 

「……支える場所はお任せします♥」

 

 腰を彼に向かってくいっと突き出し、前を向いてどきどきしながら待っていると後ろからジーっとチャックを下ろす音が聞こえてきた。

 

「支えますよ? 本当に良いんですよね?」

 

「勿論ですわ♥」

 

 ずにゅぅ♥

 

 腰を両手で掴まれた状態で、彼のペニスがゆっくりと挿入され、お風呂の時とは違ってゆっくりと時間をかけて膣奥に到着する。

 

「──はぁ♥ 良いです……すごく支えられてます♥」

 

 ぽたっ

 

 キッチンの床に蜜が垂れ落ちた。

 お風呂場の時と同じくらいか、下手するともっと充血し膨らんでいる亀頭がグリグリと膣奥を圧迫し擦りつけられている。

 

 爪先立ちの所為か肉穴が普段より強く締め付けてしまい、もっと気持ち良くなってしまう。

 

 抽送もされてないのに♥

 

 御主人様は亀頭を膣奥までねじ込んだ後はそれ以上腰を動かさず宣言通りに支えているだけだ。

 

 それなのに♥

 

 ペニスの方は動かしてもないのに、自分の肉穴の方が激しく収縮し、肉襞が御主人様のペニスを撫で擦り刺激を与え続けている。

 体の中心を貫かれ、堅い強直でふわふわにゅるにゅるな肉穴を支えてくれている。

 

 それなのに♥

 

 支えられているはずの肉穴がどんどん蕩け始めてしまっている。

 

 あぁ、だめ♥

 もう、だめぇ♥

 

 ぷるぷると震えるふくらはぎが限界を迎えて、とすんと踵が床に降りてしまった。

 

 ごりっ♥♥

 

 踵を上げていた数センチの長さの分、亀頭が子宮口にめり込んでしまった。

 しかもその全体重を乗せてペニスに向かって肉穴を突き下ろしたのは自分なのだ。

 あまりにも自分好みのシチュエーションに、御主人様に差し出したお尻から快媚感が稲妻のように背中を駆け上がってきて子宮を抉られた衝撃が後頭部で何倍にも増幅されて炸裂した。

 

「ひゅっ♥ 飛んじゃ♥ うぅ♥♥」

 

 御主人様が一度も腰を動かさないまま、私だけ絶頂()ってしまった。

 全身が痙攣しつつ、後ろに向けて倒れ込みかけたところを御主人様が支えてくれた。

 

「ご、ごめん紬さん。悪いとは思うんだけど……朝から紬さんばっかり絶頂()って俺はまだ一回も絶頂()けてないんだよ」

 

 御主人様が私の両足を抱えて私を持ち上げてしまった。

 

「はぇ?」

 

 絶頂()っている最中で頭がよく働かないけどふわっとした浮遊感が心地よかった。

 

 ずんっ♥

 

「お゛っ♥」

 

 抱えられた私の体が御主人様のペニスの上に文字通り落とされてしまった。

 堅くイキり立った強直がかつてない深さで子宮口にめり込んで子宮を胎の奥に突き動かしてしまう。

 

 ずん♥

 ずん♥

 

「お゛っ♥ お゛っ♥」

 

「ごめん、紬さん! もう生殺しは耐えられないんだ。せ、せめて俺が絶頂()くまで付き合ってくれ!」

 

 両足を抱えて持ち上げられペニスの上に落とされ肉穴が強く抉られ、それが何度も繰り返される。

 

「ひぃ♥ ひぃぃ♥ ごめんなさい♥ 許してぇ♥♥」

 

 まるでお腹の中全部を使ってペニスにご奉仕するような激しい勢いと落差に肉穴と子宮が痺れ上がる。落とされるたびに絶頂を繰り返し、回数が20回を超えたくらいでまたしても私は意識を失ってしまった。

 

 

 

 目が覚めると今度は御主人様のベッドに寝かされていた。

 そして隣には御主人様が横になって私に抱き着いている。

 

「んんっ♥」

 

 しかも御主人様のペニスが私の肉穴に挿入されたままだ。

 

「あ、紬さん目が覚めた?」

 

「崇弘さん……」

 

「紬さんってシチュエーションにすごく凝る方なんだって、もう分かってるけど俺はもうちょっと真っすぐでいいと思うんだ」

 

 ぐいっと御主人様の腰が動いて膣奥が突かれてしまう。

 

「ほら、こんな風に」

 

 さっき徹底的に小突き回され捏ねられてとろとろにされてしまった子宮がもう一度熱を持って腰が甘く痺れ始める。

 

「あんっ♥」

 

「あ、でも裸エプロンは良かった、本当に良かったんだけど」

 

 ぐいっともう一度膣奥を捏ねられてしまう。

 

「ひぃん♥」

 

 カリの段差で絡みついた肉襞がかき回されて蜜でとろとろになる。

 

「ほら、目を瞑って?」

 

 御主人様が首を傾けて顔を近づけてくるので、どきどきしながら目を瞑る。

 

 ちゅっ♥

 

 額にキスされた後

 

 ちゅっ♥

 

 頬にキスされて

 

 んちゅ♥

 

 唇を奪われた。

 心はとっくに奪われているけど。

 

「ね? 大丈夫。いろいろしなくたって俺も紬さんが大好きだよ」

 

 御主人様が照れながら私に言った後、強く、強く抱きしめられた。

 

 

 

 

 

 

「じゃあお店行ってきます」

 

 御主人様が玄関の扉を開けてそのまま出て行こうとするので呼び止める。

 

「忘れ物ですよ」

 

 怪訝そうに振り返る彼の前に立ち、少し上を向いて目を閉じて待つ。

 

「はいはい」

 

 少し照れ笑いの様な声だけどちゃんと注意する。

 

「はい、は一回で」

 

 こっそり薄目を開けて彼を見ると、彼は少し微笑んで

 

「まるで奥さんみたいだ」

 

 と言った後、私に覆いかぶさるように抱きしめて情熱的なキスをしたと思ったらすぐに玄関から出て行ってしまった。

 

 顔を真っ赤にしながら。

 

 そして顔を真っ赤に染めた私を一人残して。

 

 

 



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第19話【会員番号667】橘八千花(じゅうはっさい)JS♥

「今回もね? 本当にすごかったの♥」

 

 満面の笑みでそう語ってるのは私の友達の十夏ちゃん。

 もうご機嫌でニッコニコだ。

 

 聞かされるのはこれで何回目になるのか数えてないのでもう分からない。

 

 今日は月曜日。

 朝の会が終わって1時間目の算数を担当している小畑先生が来るまでは教室のあちこちでグループを作って週末の話とかテレビの話とか漫画の話に花が咲いている。

 

 だけど十夏ちゃんのいるうちのグループだけは他のグループの子とは全く違うことを話してる。

 断言してもいいけど、このクラスだけじゃなくて学校全体で探しても十夏ちゃんが話してる内容と話題が被ってるグループはない。

 

「でね? 金曜の夜の9時からぁ♥ 朝の4時までずーっとお姉ちゃんに二本使ってぐりぐりされてね?」

 

 同じグループの八坂瑞樹ちゃんは十夏ちゃんの話に相槌を打っているけど内容はさっぱり分かってないと思う。

 毎朝お母さんに編んで貰っているらしい三つ編みのサイドテールが、十夏ちゃんの話に瑞樹ちゃんが首を(かし)げる度にくるくると揺れる。

 なのでさっきから揺れっぱなしだ。

 

「……でぇ、おしっこ漏らしちゃった♥」

「えぇ~~!? またぁ? 十夏ちゃん最近漏らしちゃうの多くない?」

 

 ほらね。

 瑞樹ちゃんには早すぎるのだ。

 いや、瑞樹ちゃんは2組の高井優くんと付き合ってて本来はトップランナーだったんだけど。

 というか、ついこの前までは十夏ちゃんの方がむしろ周回遅れレベルだったはずなのに。

 

「八千花ちゃんはどう思う?」

 

 私がむすってしていたのを気づいたのか瑞樹ちゃんが私に話を振ってきた。

 

「十夏ちゃん? 約束してた話どうなったの? あの黒いのをくれるって話」

 

「あー、あれ? 二本一緒に使うと本当にすっごいから八千花ちゃんにあげられなくなっちゃった。ごめんね八千花ちゃん!」

 

 悪びれもせず笑顔で言いのける十夏ちゃん。

 

 ……強い。

 

 はぁと溜息をついて机に突っ伏すと二人が心配そうに声をかけてくる。

 

「大丈夫? 八千花ちゃん」

「気分悪いの? 保健室行く?」

 

 あれから一ヶ月。

 週末毎に行われている「千秋お姉ちゃんとの遊び報告」を、週明けの教室で嬉しそうに語るのを聞かされ続け、とうとう我慢しきれず聞いてしまったけれどやっぱり諦めないとだめなのか。

 

 十夏ちゃんは心も体もあの黒いのにずぶずぶになっちゃってて、文字通りの意味でお姉ちゃんにじゅぶじゅぶされることに夢中でもう手放すことはないのだ、と。

 

「──もういい。自分で買ってくる」

 

 

 

 

 水曜日の夕方、お店に続く階段を一人で下りて行く。

 十夏ちゃんも「一緒に行こうか?」って言ってくれたけど断った。

 

 突き当りの扉には「〇〇中」の看板がかかってた。習ってない漢字だけど多分「じゅんび中」って書かれてるんだと思う。

 

 ドアをコンコンとノックする。

 開店前だけど、お店が開く前にその準備をするあの店員のお兄さんがいるはずなのだ。

 

 ガチャ。

 鍵が開いた。

 

 扉の隙間から店員のお兄ちゃんが顔を出して

 

「すいませんね。準備中なのでもう少しお待ちください。──あれ?」

 

「こんにちは、お兄ちゃん」

 

「……あの時の女の子か。八千花ちゃんだっけ? 今日はお友達は一緒じゃないのかい?」

 

「今日は一人で来ました。お店に入れてくれませんか?」

 

 店員のお兄ちゃんは私の顔をしばらく眺めた後、「まあいいか」と呟くと店の中に入れてくれた。

 

 

 

「はい、どうぞ。ペットボトルのお茶くらいしかなくてごめんね」

 

 入り口近くの椅子に座って待っていると紙コップとお茶のペットボトルを持ったお兄ちゃんがやってきてお茶を注いでくれた。

 

「ありがとうございます、店員のお兄ちゃん」

 

 一口お茶を飲んだ後お兄ちゃんに訊ねてみた。

 

「あの、私をお店に入れてよかったんですか?」

 

「本当はダメなんだけど、営業時間外だし女の子がそんな悲壮な顔してたらね?」

 

「……すいません」

 

「あのお友達、たしか十夏ちゃんだっけ? もしかして喧嘩でもしたのかい?」

 

 店員のお兄ちゃんが気遣うような声で私に訊ねてきた。

 

「いえいえいえ、そういうわけじゃなくて。……あの、実は十夏ちゃんに玩具(おもちゃ)を独り占めされてて」

 

「……独り占めって、あの無理やり買っていったディルドのこと?」

 

「そうです。十夏ちゃんが2本買ったので1本譲ってって言ったんだけど、2本とも手放したくなくなっちゃったみたいで」

 

 私がそういうと店員のお兄ちゃんが目を丸くした。

 

「……あんな小さい子が使えてるのか。いや大西さんも似たような体格でアレだったしなぁ。──待てよ、もしかしてすごく狭くてキツキツなのに絡みついて搾ってくるやたら気持ちのいいあの名器の持ち主ってあの子だったのか……」

 

「──お兄ちゃん?」

 

「ああ、いやいやなんでもない。ちょっと昔の友達のことを思い出しててね。まあそのアレだ。どハマりしてしまうと、友達の気持ちよりも自分の気持ち良い……ごほん。友達の気持ちを考える余裕がなくなる子も出てくるんだよ」

 

「……」

 

「きっと悪気はないんだよ?」

 

「そうですね、きっとそうなんでしょうけど」

 

 それは分かってる。

 十夏ちゃんに悪気はない。

 手に持った紙コップのお茶を飲み干す。

 

「なのでそっちは諦めて今日は改めて買いにきたんです」

 

 ポケットから財布を取り出して店員さんに中身を見せる。

 

「ちゃんとお金を支払うので売ってください」

 

「──うん、そうくるか。まあそう来るよね」

 

 お兄ちゃんが椅子に座った状態で天井を見上げて難しそうな顔をする。

 

「以前来た時に説明したかな? いや、してないか……あのね? エッチな玩具(おもちゃ)って規則で子供には売っちゃいけないことになっているんだよ」

 

 知ってる。

 だから他に誰もいない開店前にやってきたのだ。

 

「でも今は他にお客さんいないし、私に売っても誰にもバレないですよね?」

 

「……まあ、そうだね。そうなんだけど、一応……俺も立派な大人と胸を張って言えるわけじゃないけど、それなりに遵法精神はあってね? あぁ規則は守ろうという気持ちのことね」

 

「……じゃあどうすれば売ってもらえるの?」

 

「うーん、そうだなぁ……八千花ちゃんが18歳だったら売ってあげられるんだけどね?」

 

 18歳……そんなに待てないよ。

 あ、いいこと思いついた。

 

「お兄ちゃん! 私って実はじゅうはっさいなんだよ?」

 

 お兄ちゃんが半笑いの様な顔をする。

 

「……そいつは凄いね。お兄ちゃんびっくりだよ」

 

「だめ?」

 

「そうだねぇ、いざという時その設定で押し切れるか……」

 

 お兄ちゃんが私の足先から頭の天辺まで眺めた後私の自慢のポニーテールを見た。

 

「胸は大きい小さい以前に膨らんでないし、寸胴でお尻も小さいし……うん、やっぱり無理かな。そもそも君くらいの小さい子は……その……エッチなことを覚えるには早すぎるんじゃないかなぁ?」

 

 むー。

 

 そんなことはないと思う。

 エッチなことに興味がある子は私以外にも結構いるし、実際に十夏ちゃんは千秋お姉ちゃんと赤ちゃんの穴を使って毎週エッチなことをしているのだ。

 

 私もしたい。すごくしたい。

 

 毎晩、枕をお股に当ててぎゅってするだけでは全然物足りない。

 

「でも……」

 

「どうしてもしたいって言うなら大人の玩具なんか使わずに、その……指とか、机の角とかを、……いや何言ってるんだろ、今の無しね」

 

 店員のお兄ちゃんが私を説得しようとしてるのが分かる。

 つまり売ってくれないのだ。

 十夏ちゃんは毎週彼女のお姉ちゃんとエッチなことをしているのに私は同じことができないのだ。

 なんで私はダメなのか。

 思い通りにならないことが悔しくて胸に熱いものがこみ上げてくる。

 なのに喉が詰まってしまう。

 

「うくっ、ぶぇっ! ふえええええっ!!!」

 

「待った!!」

 

 お兄ちゃんが私の口を右手で押さえて、左手で私を抱きかかえた。

 

「ん゛ーーー、んんんんっ!?」

 

「な、泣かないで!? ね? いい子だから」

 

 ぎゅっとお兄ちゃんに抱きしめられる。

 

「頼む! 開店前のアダルトショップから女児の泣き声が聞こえてきたなんてことになったら社会的に俺が死んじゃうから!」

 

「んー! んっー!」

 

「分かった! 分かったから! 売ってあげるから! ね?」

 

「ん゛? んぉんんぉ(ほんとう)?」

 

「本当だとも! 欲しいものはなんでも売ってあげるから! だから落ち着いて! ね?」

 

 背中をぽんぽんと優しく叩かれて、悲しかった気持ちが急速に消えて行く。

 それどころか、この一ヶ月待ち望んでいたことがようやく叶うと知ってものすごく嬉しくなってきた。

 

んっやあぁ(やったぁ)!」

 

「……八千花ちゃん? なんというか君……振れ幅大きいね……」

 

 

 

 

 若干項垂れ(うなだれ)気味のお兄ちゃんに連れられて、お店の中央にある棚までやってきた。

 お兄ちゃんからは「全然気が進まないんだけど」というオーラがダダ漏れしている。

 

 目の前の大きな棚には、黒くて凸凹した丸い棒やベージュ色のおちんちんの模型がぶら下がっていた。

 

 前来たときはしっかり見る時間がなかったけどあれが大人のおちんちんの形なんだろうか? 

 水泳の着替えの時に時々見えてしまうクラスの男子のおちんちんとは形が全然違う。

 なんかエッチな形してる。

 

「……そうだな。とりあえず一番細いコレとかどうだろう?」

 

 棚に展示されてる大人のおちんちんより二回りほど小さい赤い色をしたつるつるの棒のような玩具をお兄ちゃんが手渡してくれた。

 

 直径1㎝くらいで先の丸くなった太めのマジックペンに似てる。

 十夏ちゃんが使っているのよりかなり細い。

 

「いや。もっと太くておちんちんの形をしたのがいい」

 

 多分、太い方が気持ちいい。

 だけどお兄ちゃんは意味ありげな目で私のお股を見てる。

 

「太いと入らないんじゃないかなぁって……」

 

「十夏ちゃんは赤ちゃんの穴にもお尻の穴にももっと太いのを入れてるもん」

 

「……うん、なんで入るんだろうね。いやほんと」

 

 お兄ちゃんが棚に飾られたおちんちんを見ながら悩ましげな顔をしてる。

 

 ん? 

 あれなんだろう? 

 棚の中に金属の光沢をもったつるつるの細い棒みたいなものがあった。 

 

「お兄ちゃん、あれは何?」

 

「あぁ、あれは尿道プジーと言って……まあかなりの上級者用だから八千花ちゃんには関係ないよ」

 

 上級……者!? 

 なんだかすごい!? 

 

「あれがいい!」

 

 きっとすっごく気持ち良いんだ。

 

「んん? いやいやダメだよ」

 

「なんで?」

 

「いやなんでも何も、ちょっと道を踏み外しかけた人向けだからね?」

 

「道? よく分かんないけど気持ちいいんでしょ?」

 

「まあ人によってはすごい良いらしいね……。でも準備とかがすごく大変だから八千花ちゃんには無理じゃないかな?」

 

「お兄ちゃんさっきなんでも売ってくれるって…………ぶぇ「待った!」」

 

 お兄ちゃんがすごい速さで私の口を押さえる。

 

「……もちろん売ってあげるんだけど、これはおしっこの穴を弄るための玩具でね? 正しく扱わないと尿道炎とか膀胱炎に……ああ簡単に言うと病気になっちゃうんだよ」

 

ひょぅき(びょうき)?」

 

「そう。きちんと手順を踏まないと病気になる可能性があるんだ。もっと言うときちんと手順を踏んでも病気になるリスクがあるから八千花ちゃんにはお勧めしない」

 

 お兄ちゃんが私の口から手を放して、棚に陳列されてた商品を手に取る。

 

「ほら、これが十夏ちゃんが買っていったものと同じやつ。これでいいかい? まあその、八千花ちゃんのお股に入るかどうかまでは保障できないけど」

 

 お兄ちゃんが手に持ってるおちんちんの玩具も欲しいけど、今は上級者用という尿道プジーについてもっと知りたい。

 

「んーとね? 難しいんなら尿道プジーの使い方をお兄ちゃんから教えてもらえばいいんだよね?」

 

「……いや、それは」

 

「そんなに難しいの?」

 

 お兄ちゃんは一つため息をついて、尿道プジーの横においてある商品を手に取った。

 

「まずはこのエタノールの含まれた除菌スプレーや除菌シートで自分の手やおしっこの穴の周囲を消毒しなきゃいけない」

 

「拭くくらいだったら私にもできるよ?」

 

「そうだね。尿道プジーを熱湯消毒するのにお湯を沸かす必要があるけど、八千花ちゃんはコンロを使うとお母さんに怒られない?」

 

「……ん、お母さんにまだ一人で使っちゃダメって言われてる」

 

「うん、良いお母さんだね。そして最後はこの小分けされてパッケージングされた滅菌潤滑ゼリー。これをおしっこの穴に事前に入れるんだけどできるかな?」

 

「なにそれ?」

 

「病気のもとになる細菌なんかが入ってない清潔な……えっと、にゅるにゅるしたゼリーみたいなものかな?」

 

 ……おしっこの穴に入れるの? 

 あれ? よく考えたらおしっこの穴って今まで見たことがなかったかも。

 

「よいしょっと」

 

 スカートをまくってパンツを脱いで床に座り込む。

 見たことがないなら今見ればいいだけだよね。

 

 お股を開いて覗き込んだけど上からだと良く見えないな。

 

「んー、よく見えないや。お兄ちゃん、おしっこの穴がどこにあるか見て?」

 

 なぜか向こうを向いてしまったお兄ちゃんに呼びかけた。

 

「……いきなりだね」

 

「あのね? 八千花おしっこの穴を見たことがなかったから見てほしいの」

 

「……なぜそうなるのかちょっと話についていけなくてごめんね?」

 

「だっておしっこの穴にそのゼリーを入れるんでしょ? 場所が分からなかったらどう入れたらいいか分からないもん」

 

「……八千花ちゃんは見られるのが恥ずかしかったりしないのかな?」

 

「んとね? お兄ちゃんだったらいいかなって。お兄ちゃん私のこと大好きだよね? 私もね? お兄ちゃんのこと大好きなの。えへへ」

 

 えへへ、好きって言っちゃった。

 でもお兄ちゃんも毎日私に好きって言ってくれてる気がするしおあいこだよね。

 

「……そっかぁ。いつの間にそんな事になったのか分からないけど、八千花ちゃんみたいに可愛い子に言われるなんて光栄かな。でもやっぱり家に帰ってから自分で鏡を使って見た方がいいんじゃないかな?」

 

「…………ぶぇ」

 

「分かったとも! ちょっと見させてもらおうかな?」

 

 お兄ちゃんは深くため息をついた後、私の脚の間に座ると躊躇いがちに私の股の間に顔を入れてきた。

 

「んとね? このあたりにあると思うの」

 

 お兄ちゃんが見やすいようにお股をぱかっと大きく開き、割れ目を指で左右にぐいっと引っ張って割れ目の底の赤い部分をお兄ちゃんの顔に近づける。

 

 なんかすーすーするかも。

 

「見える?」

 

「……うん、その……包皮に包まれたクリトリスのちょっと下くらいにおしっこの穴が見えるよ」

 

「じゃあ触って?」

 

「え? 触るの?」

 

「……ぶえ」

 

「任せて。おしっこの穴はここにあるんだよ、分かるかな?」

 

 お兄ちゃんの指が私のお股の割れ目の上の方を指でつつく。

 

「んっ♥」

 

 なんかビリビリした。

 寝る前にいつもしてる、枕をお股に挟んで押し付けてぎゅーっとするアレよりなんかすごく良かった。

 

「もう一回やって?」

 

「ほら、少し凹んで皺みたいになってるここだよ」

 

 お兄ちゃんの指がもう一度私の割れ目の底をくいっと長めに押した。

 おしっこの穴の部分がお腹の奥にすこしだけ押し込まれてると、そこを中心にビリビリが広がっていく

 

「んんんっ♥♥」

 

 はぁっ、はぁ。

 なんだか息苦しくなってきちゃった。

 でもふわふわする感じもする。

 

 ……もっとやってほしい。

 

「あのねお兄ちゃん、今度は押したままぐりぐりって触って欲しいの」

 

「……」

 

「ぶぇ」

 

「おっけー、いくよ」

 

 お兄ちゃんの指が私のお股の割れ目の真ん中をぐいっと押した後、そのまま指の先でおしっこの穴の周りをナデナデしてくれた。

 

「あっ!? あぁ?」

 

 なにこれ、なにこれ♥♥

 

「っん?  んんんっ♥♥」

 

 夜、寝る前に枕でぎゅっとするのと全然違う! 

 

 お兄ちゃんの指がおしっこの穴を撫でてるだけなのに、割れ目全部が痺れて、腰が勝手にぶるぶると震え始めた。

 

 すごい、すごいっ! 

 

 お腹の奥がなんかきゅーってする! 

 きゅーってして、ぎゅーってして。

 お腹の奥がなんか勝手に揺れてる! 

 

 なんか、なんかすごいっ! 

 

「んっ♥ んんんんっ♥ あっ♥ ああっ♥」

 

 あ、なんか来る! 

 お股がビリビリして、痺れてなんかすごいのが! 

 

「あぁぁあああああああっ♥♥ ん゛!? んん゛? ん゛ん゛ンぅ!?」

 

 お兄ちゃんが割れ目から指を離して私の口を慌てて塞いでしまった。

 何か凄いのが来そうだったのにお兄ちゃんが指を離してしまったので腰の奥の方でぎゅーっと痺れるようなすごいのが急速に収まっていく。

 

 もう! 

 あとちょっとだったのに! 

 

おんぃあん(お兄ちゃん)? ひあのおっおぉ(今のもっと)!」

 

 

 

 

 

 がちゃんっ! 

 

 お店の入口の方から音がした。

 

「ふぉ!」

 

 その瞬間、お兄ちゃんがバネのように私から離れて立ち上がった。

 

「(あれ? まだ開いてない? 今日休みなのかな?)」

 

 店の入り口の方からお客さんっぽい人が呟いているのが微かに聞こえてきた。

 なぜか分からないけど、私の心臓がどきどきと早鐘を鳴らしている。

 

 お兄ちゃんの方を見ると、青ざめた顔でお店の壁に掛けられた時計を見ていた。

 あ、もう4時を過ぎちゃってる。

 

 もう一度ガチャっと扉を鳴らした後、そのお客さんは階段を昇って行ってしまった。

 

「…………人生が終わったかと」

 

 お兄ちゃんが私から離れて床にへたり込んで大きく息を吐いている。

 

 えっと、お客さんがいなくなったんだったら続きしてもいいよね? 

 びっくりしたのが収まったら、お股のムズムズがぶり返してきてお兄ちゃんにまたいっぱい触って欲しくなっちゃった。

 

 

 ごろん。

 

 お股を大きく開いてお兄ちゃんの方に腰を突き出して寝転がる。

 これでお兄ちゃんから良く見えるはず。

 

 お兄ちゃんが私の割れ目を弄りやすいようにお股を開いてくいっと腰を振ってみる。

 

「お兄ちゃん、もう一回やって?」

 

 お兄ちゃんが私のお股の割れ目を10秒くらい見つめた後、壁の時計を見て首を横に振った。

 

「……いや、もうお店を開かないといけないからここまでにしよう」

 

「えー?」

 

 お兄ちゃんにおしっこの穴が良く見えるように両手で割れ目を開く。

 

「あとちょっとでいいから触って? ほら、お兄ちゃん、ここだよ」

 

 割れ目を開いたり閉じたりしてお兄ちゃんにアピールする。

 お兄ちゃんは私のお股の割れ目をちらっと見た後、露骨に目を逸らす。

 

「ごめんね八千花ちゃん、お店が優先だから。ディルドの方は売ってあげるから今日は帰ってくれるかな?」

 

 アピールが足りないのかな。

 

「お兄ちゃん? 私のパンツあげるから触って?」

 

「……いや、要らないから」

 

 むー。

 そういえば男の人は赤ちゃんの穴の方が好きなんだっけ? 

 

「私の赤ちゃんの穴をお兄ちゃんの好きにしていいから触って? ほらほら?」

 

 割れ目の下の方を引っ張って、お兄ちゃんに私の大切な赤ちゃんの穴を差し出す。

 

「他の人に見せるのはお兄ちゃんが初めてなんだよ? お兄ちゃんの自由にしていいんだよ?」

 

「………………いや、やっぱりだめ」

 

 むー。

 お兄ちゃんにおしっこの穴をもっと触ってほしいのに。

 

 そうだっ! 

 お店だから邪魔が入るんだ。 

 

「じゃあお兄ちゃんのおうちに行っていい? まだ尿道プジーの使い方教えてもらってないし、おちんちんの玩具もお兄ちゃんがやってくれれば私の赤ちゃんの穴に入るかもしれないし」

 

「……いや、それは」

 

「ぶぇ」

 

「もちろんいいとも。大歓迎だよ」

 

 

 

 

 

 ガチャッ

 

 お店の扉を開けながら振り返りお兄ちゃんに念を押す。

 

「じゃあね、お兄ちゃん。来週の月曜日だからね。約束だよっ!」

 

 今日買ったものはお兄ちゃんのおうちに置いてもらうことにした。

 どうせ私一人じゃ使えないし。

 

 最初は、学校が休みの土曜日か日曜日にお兄ちゃんのおうちに行きたかったのにお兄ちゃんが絶対にだめだって言うし。

 

 なんかすごく危険だからどうしてもダメだって。

 

 なのでお店が休みの月曜日に学校が終わってから直接行くことに決めた。

 教えてもらったお兄ちゃんの家って学校から結構近かったし。

 月曜日だったら3時から夕方まで大丈夫なんだって。

 

 なんだか秘密のおうちデートみたいでドキドキする♥

 

 嬉しくて思わず階段を駆け上がる。

 お腹の奥の方がなんだがきゅんきゅんして気持ちいいし。

 

 月曜日が楽しみ。

 

 

 

 

 

 ── 月曜日 ──

 

 

 朝の会が終わって十夏ちゃん、瑞樹ちゃんのグループで集まって、いつものように話をしてる。

 

「今日は八千花ちゃんもご機嫌だね……」

 

 瑞樹ちゃんが少し呆れてる。

 そんなに顔がニヤけてるんだろうか? 

 

 でも何日も待たされたし、今日のために枕でぎゅってするのもあれからずっと我慢していたのだ。

 

 我慢していたせいか、お兄ちゃんの指を想像するだけでお腹の奥がきゅんきゅんってしちゃう。

 今日は学校が終わったらすぐにお兄ちゃんの家に遊びに行くのだ。

 

 えへへぇ

 

 想像するだけで勝手に笑顔になってしまう。

 瑞樹ちゃんに言われるのは当然かも。

 私はご機嫌だ。

 

 向かいに座っている十夏ちゃんもご機嫌だ。

 

 十夏ちゃんの今朝の話によるとお腹の奥がものすごくぎゅーってなるコツを掴んだらしい。

 

 ま、私も先週コツを掴みましたけどね。

 全部お兄ちゃんのおかけだけど。

 

 でへへ。

 

「八千花ちゃん、どうしたの?」

 

 珍しく十夏ちゃんの方から私に聞いてきた。

 傍から見ると見ると私のご機嫌ぶりはやはり変なのか。

 でも仕方がないじゃない。

 今日の午後にはお兄ちゃんにお股をいっぱい弄ってもらえるんだから。

 

「えへへぇ、今日はお兄ちゃんとデートなの♥」

 

「デート!?」

 

「え? 誰と?」

 

「十夏ちゃんも知ってるあの店のお兄ちゃんだよ」

 

「え、誰? 誰!?」

 

 と、言ってるのは瑞樹ちゃん。

 

「だ、大事件!」

 

 と驚いてるのは十夏ちゃん。

 

「先週、お店に行ったでしょ? その時に約束したの。今日はお兄ちゃんの家に遊びに行くんだよ?」

 

「うそ! ほんとに? えぇ? あたしもついて行っていい?」

 

「だめ、約束したの私だけだもん」

 

「うわぁあ、どうしよう!? お姉ちゃんこのこと知ったらブチ切れそう!」

 

 十夏ちゃんがなんだか変な焦り方してる。

 千秋お姉さんもお兄ちゃんのこと好きだったの? 

 

「えっ? えっ? 話が見えない」

 

 瑞樹ちゃんはいつも通りだ。

 

 えへへぇ。

 

 だめだ、今日の午後を想像するとどうしても顔がにやけてしまう。

 

 

 

 

 ── 放課後 ──

 

 

「お兄ちゃーん、来たよー?」

 

「……来てしまったか」

 

 呼び鈴を鳴らして玄関を開けてもらったら青い顔をしたお兄ちゃんが立ってた。

 

「いらっしゃい、八千花ちゃん」

 

「お邪魔します~」

 

 そのままお兄ちゃんに案内されてキッチンに行く。

 

 

 

 

 

 椅子に座ってテーブルの上に置いてあったお菓子を食べているとお兄ちゃんが麦茶を出してくれた。

 

「とりあえず水分を一杯摂る必要があるんだ」

 

「うん」

 

「そしたらトイレに行っておしっこして来てくれる? トイレはあっちにあるから」

 

「うん」

 

 キッチンでお菓子を食べながら尿道プジーの使い方を教えてもらってるけど、お茶を一杯飲んだりおしっこしたりする必要があるみたい。

 

 その間にお鍋でお湯を沸かして、尿道プジーを熱湯消毒してる。

 

 消毒が終わるまでお兄ちゃんとお菓子を食べながら学校のことを話した。

 勉強のこととか、十夏ちゃんとか瑞樹ちゃんとかのことを話してて、お兄ちゃんが相槌をうつみたいな感じで。

 

 十夏ちゃんが週末ごとにお姉ちゃんとしてるエッチな遊びについて話したら、「ああやっぱりなぁ」となんだか納得したような感じだった。

 千秋お姉さんのこともなんだか心当たりがあるような感じだった。

 

「じゃあ、準備できたし、浴室に行こうか?」

 

「お風呂に入るの?」

 

「お風呂には入らないんだけど、まあ念の為濡れても良いようにね?」

 

「ふーん?」

 

 脱衣所で服を全部脱いで裸になった。濡れたら困るし。

 

「ほら? お兄ちゃんも脱いで?」

 

「いやいや、俺は脱ぐ必要ないよね?」

 

「……ぶぇ」

 

「はぁ……分かった。脱ぐから」

 

 お兄ちゃんと一緒に裸で浴室に入る。

 横目でお兄ちゃんのおちんちんを盗み見るとお股でブラブラと揺れてた。

 おちんちんの玩具にそっくりだった。

 

 へへー、大人のおちんちん初めて見ちゃった♥

 

 

 お兄ちゃんに言われたとおり、お風呂の床に仰向けに寝そべってがに股になって足を大きく横に開く。

 背中がちょっと冷たいかもって言うとお兄ちゃんがバスタオルを下に敷いてくれた。

 

 うん、これなら大丈夫かも。

 

「肋骨が浮いて胸はぺったんこだし、腰は括れてないし割れ目はつるつるで完全な一本筋か……犯罪臭がすごいな。いや、バレたら確実に刑務所行きだな……」

 

 お兄ちゃんがブツブツ呟いてるけど、私は今朝からお股の奥のほうがジンジンしてるのを我慢してきたのだ。早く触ってほしい。

 

 お兄ちゃんが触りやすいように腰を突き出して両手で割れ目を引っ張って待っていると、お兄ちゃんが私の横に座って薄手のゴム手袋をすると、プシュプシュっとアルコール消毒をして両手を擦り合わせてる。

 

「お股を拭くけどいい?」

 

「うん!」

 

 お兄ちゃんが除菌ティッシュで私の割れ目とその周りを丁寧に拭いていく。

 

「んっ♥」

 

 あ、やっぱりだ♥

 割れ目の筋に沿ってゆっくりとなぞるようにティッシュで拭かれていくとゾクゾクする♥

 腰全体が痺れるようですごく気持ちいい。

 

 やっぱりお兄ちゃんに触られると気持ちいいんだ。

 自分がやってもこんな風にならないのに。

 お兄ちゃんだけが私のお股をゾクゾクするくらい気持ちよくできるんだ♥

 

 お兄ちゃんの指で擦られる度に、なぞられる度に腰から背中にかけて甘い痺れが広がっていく。

 

 すごい♥

 すごいっ♥

 

 もっと、もっと触ってほしい♥

 

 割れ目を拭き終わったお兄ちゃんが割れ目の上に付いてる皮の部分を摘んだ。

 

「ん゛っ♥」

 

 今までで一番ビリビリして自分の顔がふひっと溶け崩れるのが分かった♥

 

「お兄ちゃん! そこっ! それ何?」

 

「……ここはクリトリスって言うんだよ。八千花ちゃんくらいの年齢だと小さくてほぼ皮だけみたいだね」

 

 お兄ちゃんがクリトリスの皮を少し引っ張った。

 

「──んお゛っ♥」

 

 ガニ股で開いていた足が勝手にぴーんと伸びて、体が仰け反る。

 

 はっ♥

 はっ♥

 

 肋の浮き出た胸が上下に動いて息が苦しい♥

 いや気持ちいい♥

 

 苦しかったのにすごく気持ちよかった♥

 信じられないくらい気持ちよかった♥

 

 なぜか体全部が痙攣してる♥

 

 はーっ♥

 はーっ♥

 

 ぴくぴく震える体がなぜだか気持ちいい♥

 すごい♥

 やっぱりお兄ちゃんはすごい♥

 

「だ、大丈夫かい?」

 

「お兄ちゃん、今のもう一回やって?」

 

「えぇ? いや、ちょっと刺激が強すぎたみたいだから落ち着こう。ね?」

 

 そう言うとお兄ちゃんは私を抱き起こして頭を抱えると額をなでなでし始めた。

 

「んっ♥ んっ♥」

 

 ゆっくりと全身の痙攣が収まっていくと今度は頭がポカポカしてきた。

 お兄ちゃんに頭なでられるのすごく幸せかも♥

 目を閉じてうっとりしてるとお兄ちゃんが話しかけてきた。

 

「落ち着いた?」

 

「うん」

 

「どうする? 今日はもう止める?」

 

「いや、最後までやる」

 

「……そっかぁ」

 

 お股の奥の方がじんじんするのが少し収まったけど、やっぱりもっと触ってほしい。

 

 お兄ちゃんが私のお股の間に座り、もう一度クリトリスの皮を引っ張って中の方に指先を入れて除菌ティッシュで拭いていく。

 

「んっ♥」

 

 あれ? 

 気持ちいいけどさっきみたいにならないな。

 ちょっと残念かも。

 

「よし、除菌完了。次はおしっこの穴にゼリーを入れるけど大丈夫?」

 

「うん、いいよ?」

 

「これって雑菌が繁殖しないように一回分がパッケージされてるんだ。ちゃんと医療用なんだよ? 麻酔成分が入ってないタイプだけどね」

 

「ふーん?」

 

 お兄ちゃんがパッケージを開けている間に、見えやすいように割れ目を両手で開く。

 先週のうちに部屋で鏡を使っておしっこの穴と赤ちゃんの穴は自分で場所は確認してある。

 

 そうだ! 

 

 お兄ちゃんがおしっこの穴にゼリーを注入する時に、赤ちゃんの穴の方をぐいっと広げてみた。

 

 あ、お兄ちゃんの視線が赤ちゃんの穴に移動した♥

 

 やっぱりそうだったんだ♥

 さっきよりお兄ちゃんのおちんちんが大きくなってる。

 

 男の人はエッチな気分になるとおちんちんが大きくなるんだよね。

 えへへぇ、お兄ちゃんって私の体でコーフンするんだ♥

 

 お兄ちゃんに見えないようにニマニマしてるとゼリーがおしっこの穴に入ってきた。

 

「んっ」

 

 なんか変な感じがする。

 微妙に圧迫されるような……でも痛いとかはないんだな。

 

「これでようやく準備が終わったわけだけど。どう? 次からは一人でできそう?」

 

「んー無理。ゼリー入れるところ見てなかったし」

 

 できるなんて言ったら、もうお兄ちゃんに触ってもらえないじゃん。

 クリトリスとかいうすごく気持ちいいのも知らなかったし、これからもずっとお兄ちゃんにお股を弄ってもらわなきゃ。

 

「……そっかぁ。まあ手順多いしな」

 

 ため息を一つ吐いたお兄ちゃん煮沸消毒済の尿道プジーを取り出した。

 丸い棒の先っぽと真ん中が丸く膨らんでる。

 

「ではいよいよおしっこの穴に尿道プジーを入れるけど覚悟はいいかい?」

 

「──えっと、もしかして痛い?」

 

「うーん、流石に俺も使ったことがなくてね……商品を仕入れた時に使い方をかなり調べたんだけど多分痛くはないと思うんだ」

 

 先週お兄ちゃんにおしっこの穴を触って貰ったときのことを思い出す。

 そうだ、絶対気持ちいいはず♥

 

 お兄ちゃんなら、信じられないくらい気持ちよくしてくれるはず。

 そのためにもお兄ちゃんがやり易いようにしてあげないと。

 

 お兄ちゃんのためにお股を限界まで広げて、割れ目を両手で開いてお兄ちゃんに差し出す。

 これならおしっこの穴と赤ちゃんの穴がお兄ちゃんが好きなように弄れるはず。

 

 大好きなお兄ちゃんに女の子の大切なところを差し出せて胸がドキドキする。

 

「あのね、お兄ちゃん。優しくしてね?」

 

 言った途端、腰の奥がじーんと甘く痺れて赤ちゃんの穴がひくついて奥からとろっとしたのが流れ出た感触がした。

 

「あ、ああ……もちろん痛くないように優しくするよ」

 

 あっ♥

 お兄ちゃんのおちんちんがぴくんぴくんってしてる♥

 

「じゃあ、挿れるよ?」

 

「ゆ、ゆっくり。ゆっくりだよ?」

 

「分かってる」

 

 お兄ちゃんの堅いもの(尿道プジー)がゆっくりとお股に近づいてきて、私の大切な穴(おしっこの穴)にぷにゅって触れた。

 

「んんっ♥」

 

 はぁはぁ♥

 

「ほら、八千花ちゃん感じるかい? 先っぽが入ったよ。できるだけ力を抜いててね?」

 

 穴に入れておいた潤滑剤がぷちゅって音を立ててお兄ちゃんの堅いもの(尿道プジー)を飲み込んでいく。

 私からは見えないけど、大切な穴(おしっこの穴)に堅いものが入ってきたのが分かる。

 

「ふっ♥ ふっ♥ んんんっ♥」

 

 心臓がどきどき大きな音を立てて息が荒くなる。

 なんで? 

 なんでぇ♥

 

 さっき知ったばかりの割れ目の上にあるクリトリスがにゅるにゅるとした何かに包まれてる。

 お兄ちゃんが触ってないのにクリトリスがきゅむきゅむされてるっ♥

 

「あっ♥ あっ♥ ああああぁっ♥」

 

 こりっ♥

 

「ひゃぁああ♥」

 

「あ、何か先に当たったかな。八千花ちゃん、分かるかい? ここが八千花ちゃんの大切なところ(尿道括約筋)だよ?」

 

「お兄ちゃん待って! そこだめ! それだめだからっ!」

 

「だーめ。今から八千花ちゃんの初めてを味わうんだからね?」

 

 つぷっ♥

 

 あああぁぁあ!? 

 

 入って来た♥

 入ってきちゃった♥

 私の大切なところにこんな堅くて太いのが入ってきちゃった♥

 

「思った通りだ。こんなにきゅんきゅん締め付けてくるなんて。すごく気に入ったんだね? 咥えこんで離してくれないなんて。八千花ちゃん、初めて受け入れた感想は?」

 

「んんっ♥ あんっ♥ なんでそんなこと聞くの? お兄ちゃんのいじわるぅ♥」

 

「ほら? 答えてくれるまで動かすのを止めないよ?」

 

「んんん!? だめぇ! おしっこ! すごくおしっこしたい!」

 

「うん。よく言えました。尿道括約筋が刺激されるとおしっこしてるような感じになるんだよ」

 

 丸い金属の先っぽがおしっこの穴の大事なところに入ってきてからずっとおしっこしてるような感覚に襲われてる。

 

 んんんん!? 

 

 丸い金属の粒をきゅーっとおしっこの穴が締め付けてる。

 お兄ちゃんの言うようにおしっこがしたいぞくぞく感がずっと続いてる。

 

 こんなのおかしくなる♥

 おかしくなっちゃう♥

 

 それにっ! 

 それにぃ……クリトリスの先っぽが、先っぽだけがぎゅーって搾られてるっ! 

 

 なんてこんな気持ちいいことするのっ♥

 

 あぁっ♥

 あああぁぁっ♥♥

 

 あ、待って! 

 お兄ちゃん待って! 

 

 動かさないで♥♥

 おしっこの穴とんとんしちゃらめっ♥

 

「うん、徐々に慣らしていこうか?」

 

 お兄ちゃんがお股の間で体勢を入れ替えたのが分かった。

 

「ほら、ちょっと戻して今から上の方を刺激するよ?」

 

 上? 

 上って何? 

 

「んん゛♥ なに、なにこれ♥♥」

 

 お兄ちゃんが尿道プジーをおしっこの穴の上の方に向けてこりこりしてつんつんしてる♥

 

「これがね? 分かるかな? さっき教えてあげたクリトリスの裏側なんだよ」

 

 お兄ちゃんの指が動いて、割れ目の裏側の大切な部分がくいっと持ち上がる。

 

 うそっ♥

 

 お腹の下あたりがきゅんきゅんする♥♥

 

 んん!? 

 

 と、止まらないよ♥♥

 きゅんきゅんするのが止まらないっ♥♥

 

「ね? すごいよね? 女の子の尿道括約筋の手前の上にクリトリスの本体の裏の部分がちょうどあるんだよ」

 

 くいっ♥

 クリトリスの後ろから、普通なら絶対に触れないところからクリクリされてるっ♥

 

「んんんん゛♥」

 

 おかしくなっちゃう♥

 こんなの絶対に頭がおかしくなっちゃう♥♥

 

 パシッ! 

 パシッ! 

 頭の中で何かが弾ける音がする♥

 弾ける度に全身が震えるほどの気持ち良さが広がっていく。

 後頭部の甘い痺れが頭全体に広がって、気持ちいいことしか考えられなくなっていく。

 

 あんっ♥

 

 クリトリスの先っぽでクリトリスの裏がトントンされてコリコリされてる♥♥

 

 とんとんされながらクリトリスがおしっこの穴で搾られてる♥

 

「クリトリスの裏を刺激しながら前の方も弄ってあげるとどうなるかな?」

 

 お兄ちゃんの左手の指がクリトリスを皮ごと摘み上げて根元の方までコリコリされる。

 

 お゛っ♥♥

 

 こ、こんにゃ、こんにゃのぉ♥♥

 

 クリトリスの先っぽから根元まで摘ままれて揉み解されながらおしっこの穴で搾られて。

 クリトリスの先っぽで裏側を小突き回されてる♥♥

 

 クリトリスの全てがお兄ちゃんに好き放題されてるっ♥♥

 

 無理っ、無理ぃ♥♥

 

 

 

 

 

 

 

「気がついた? 八千花ちゃん大丈夫?」

 

「あれ?」

 

「大丈夫? おしっこの穴痛くない?」

 

 お兄ちゃんの腕が少し動くと、おしっこの穴の奥がきゅんきゅんして腰が震え始めた。

 おしっこの穴に尿道プジーが入ったままだったのだ。

 

「あ、あああっ♥」

 

「……大丈夫そうだね。じゃあ続きを始めるよ?」

 

「あ、待ってお兄ちゃん」

 

 ちゅぷっ♥

 

 尿道プジーの丸い先っぽが尿道括約筋に入り込み始めた。

 

「だめ、おしっこ! おしっこ出ちゃうから!」

 

「そうだね、でも大丈夫。事前にトイレで出したでしょ? だからおしっこは出ないよ?」

 

 くいっ♥

 

「んんん♥」

 

 なんで? 

 おしっこしてる感覚がずっと続いてる? 

 終わらない。

 おしっこが終わらない♥

 

 クリトリスがきゅんきゅんと締め付けられて、お腹の奥の方がじんじんする。

 

「あっ♥ なんか来る♥ お兄ちゃんなんか来るからだめぇ♥」

 

 目の前がチカチカし始めて何も考えられなくなっていく。

 

 ぷしっ♥

 ぷしっ♥

 

 なに? 

 なにこれ? 

 赤ちゃんの穴から何か噴き出してるっ♥

 

 腰の奥が何か甘いものに置き換わってトロトロに溶かされていく感じがする♥

 

「だめ! お兄ちゃんだめぇ♥」

 

 がに股になってた足がまた勝手にピンっと伸びて頭が仰け反って再び意識が飛んだ。

 

 

 

 

 

 

「あ、八千花ちゃん気がついた?」

 

「あれ?」

 

「もうそろそろ5時だからそろそろ終わろうか?」

 

「へ?」

 

「おぼえてないのかな? 八千花ちゃん、10回以上気絶したんだよ?」

 

 お風呂の床の上にごろんと仰向けに転がって、手も足もぴくぴくと痙攣し続けてた♥

 なんだか分からないけど、今も体中が気持ちいい♥

 

「最後の仕上げだけど、八千花ちゃんおしっこできるかな?」

 

「おしっこ?」

 

「そう。おしっこの穴で遊んだあとはおしっこで洗い流すと病気になりにくくなるんだよ」

 

「ふーん♥」

 

「だから最初に麦茶を一杯飲んでもらったんだ」

 

「でもお兄ちゃん? 体に力が入らないの♥」

 

 手と足の痙攣だけじゃなくて、腰の奥の方がまだぶるぶると震え続けていてふわふわした感じが続いている。

 すごく幸せな感じがずっと続いている。

 

「じゃあもうお風呂でしちゃおうか? 支えてあげるから排水口の方に体を向けるね」

 

「うん♥」

 

 体中がずっとふわふわしてる。

 

 お兄ちゃんに背中を支えてもらってるだけで、もっとふわふわしちゃう♥

 お兄ちゃんに言われるがままにお股の力を抜くと割れ目からちょろちょろとおしっこが流れ出て、排水口に消えていった。

 

 でもなんかおしっこの穴がピリピリする。

 少し痛い。

 

「お兄ちゃん? おしっこの穴がちょっと痛い気がする」

 

「うん、おしっこの穴はすごく繊細だからね。その、本来入れるところじゃなくて出すところだし少し傷がついたのかもしれないね」

 

「……」

 

「だからもう今日でおしっこの穴で遊ぶのは止めた方がいいんじゃないかな?」

 

「んとね? じゃあね? 次はおしっこの穴じゃなくて赤ちゃんの穴で遊びたいな?」

 

「んん? うん、まあそっちがまだ健全か……。なら先日買ったディルドを今日持って帰ると良いよ」

 

 それでもう、うちには来ないでね? ってお兄ちゃんが言いそうだったので、私の横でぴくぴくと動いていたお兄ちゃんのおちんちんを両手で握りしめた。

 

「ディルドじゃなくってお兄ちゃんのおちんちんと私の赤ちゃんの穴で遊びたいな♥」

 

 

 

「……事案ですね」

 

「ひぃっ!」

 

 お兄ちゃんが勢いよく背後を振り返り、浴室に入ってきた知らないお姉ちゃんの顔を見て愕然とした表情を浮かべてる。

 

「つ、紬さん。き、今日はず、ずず、随分早いんですね?」

 

「虫の知らせがありまして」

 

 お姉ちゃんが、犯罪者を見るような目でお兄ちゃんの大きくなってピクピクと動くおちんちんを見てる。

 

 むー。

 

 おちんちんを握りしめた両手を上下に動かして紬と呼ばれたお姉ちゃんを見返す。

 

 一目で分かった。

 このお姉ちゃんはライバルだ。

 このまま黙っていたらお兄ちゃんのおちんちんが取られてしまう。

 

 なのでこのおちんちんは私のものだって証明したくておちんちんを両手で握りしめる。

 

 なのに紬お姉ちゃんはにっこり笑って聞いてきた。

 

「可愛らしいお嬢ちゃん、お名前は何ていうのかしら?」

 

「むー、橘八千花です!」

 

「あら、とても元気がいいわね、お年はいくつかな?」

 

「はっさ、……違った。えっと、じゅうはっさいです!」

 

「……へぇ……これはまた姑息な入れ知恵を」

 

 お姉ちゃんの眉がきりりって急角度で吊り上がった。

 わぁ、すっごい! 

 

「それは誰にそう言いなさいって言われたのかな?」

 

「えっと、お兄ちゃんかな?」

 

「ち、ちがっ! 違うんです! 紬さん誤解です!」

 

 お兄ちゃんがお風呂の床に体を投げ出すようにお姉ちゃんに向かって土下座した。

 

 お姉ちゃんはそんなお兄ちゃんをすごく冷たい目で見ながらポケットからスマートフォンを取り出してどこかへ電話を掛けようとしてる。

 

「待って、紬さん! 通報だけは勘弁してくださいっ」

 

 お兄ちゃんが床に頭を打ち付けてゴリゴリと擦ってる。

 痛そう……

 

「……では納得できるように説明してくれますか、崇弘さん?」

 

 

 

 私がお兄ちゃんのお店に行ってからのことを、お兄ちゃんがお姉ちゃんに説明し始めた。

 ときどきお姉ちゃんが私を見るので、「お兄ちゃんの言ってる通りだよ」って補足する。

 

 10分以上かけて説明を終えたお兄ちゃんは土下座ままお姉ちゃんの前で頭を垂れている。

 ギロチン台に固定された罪人が絶望的な表情を浮かべている状態に似てるかも。

 

 お姉ちゃんがお兄ちゃんの横に立って片足を持ち上げて、そのままお兄ちゃんのおちんちんを踏みつけた。

 

「くっ」

 

「とりあえず、崇弘さんの方からこんな小さな女の子を誘惑したわけではないのは分かりました」

 

 お姉ちゃんがおちんちんを踏みつける足に力を込めた。

 

「ですが、どうしてここをこんなに大きくさせてるんでしょうか、ね?」

 

 ゴリっ

 

 お姉ちゃんの足の爪先でお兄ちゃんのおちんちんを踏みつけてる。

 

「ど・う・し・て・か・な?」

 

 お姉ちゃんの足の指先がおちんちんの先っぽから根元の方にゆっくりと移動していく。

 

「くぅ」

 

「こんな小さな女の子のおしっこの穴に悪戯して」

 

 お姉ちゃんが足の爪先でお兄ちゃんのおちんちんの先っぽをトントンと叩く。

 

「ここをこんなに大きくさせちゃうなんて」

 

 今度は土踏まずでおちんちんの真ん中を踏みつけてる。

 

「とんだ変態さんですね」

 

「いや、ちが」

 

「違いません!」

 

 ごりぃ♥

 

 言葉の勢いの割にすごく優しく踏んでいるような気がする。

 

 ……あ、分かってきた。

 これ、私をダシにしていちゃついてるんだ。

 優くんと瑞樹ちゃんがいつもやってるのと同じだ。

 

 ほら、お姉ちゃんの顔が紅潮して目じりが下がってる。

 瑞樹ちゃんと同じ顔してる。

 

 むー。

 

 紬お姉さんに踏まれてるおちんちんに横から手を出して擦ってあげる。

 

「お兄ちゃん、おちんちん踏まれて痛かったよね? 私が擦ってあげるね?」

 

「くっ。八千花ちゃん、それまずい。火に油を注いでるからっ!」

 

 おちんちんを両手で擦ると浮き出た血管がドクンドクンと脈打っていて擦る度にお腹の奥の方がじんじんし始めた。

 

 おちんちんを優しく擦る私を複雑な表情で眺めていたお姉ちゃんが床に転がっていた尿道プジーに目を留めた。

 

「これね?」

 

 お姉さんがお風呂の床に転がっていた尿道プジーを拾い上げた。

 拾い上げたプジーを指で擦って難しい顔をしてる。

 

「はぁ……やっぱり魔法付きなのね。それをたっぷり味わっちゃったか」

 

 お姉ちゃんががっくりと項垂れた。

 

「……だからなのね。そりゃ引かないよね。時間の問題とは思っていたけどまさか二人目がこんな小さな女の子になるなんて……」

 

 お姉ちゃんは土下座を続けるお兄ちゃんを諦めたような感じで愛おしそうに見て首を横に振る。

 

「そうね、覚悟の上だったものね。仕方ないわ、八千花ちゃんだっけ? 貴女のお仲間の佐村紬と言います。これからよろしくね」

 

「え? ……もしかして俺許された?」

 

「許してません! これから朝までたっぷりとお話があります」

 

「ええ? 紬さん明日仕事ありますよね?」

 

「お休みにします。なので私が満足するまでやってもらいますからね」

 

 

 

 二人の間に割り込むタイミングが分からなかったので、きゅっ♥っとおちんちんを搾ってみた。

 

「くっ」

 

 お兄ちゃんと紬お姉ちゃんがこっちを見たので聞いてみた。

 

「紬お姉ちゃん、あのね? 私の友達の十夏ちゃんと千秋お姉ちゃんもお兄ちゃんと仲良くなりたいんだけど連れてきていい?」

 

「あれ? なんで俺に聞かないで紬さんに聞くのかな?」

 

「あぁ、やっぱりどんどん増えていくのね……。でも私の知らないところで増えていくよりマシか。うん、ポジティブシンキングよ、紬。それで乗り越えるの」

 

 紬お姉さんがこっちを向いて私の手を取って微笑んでくれた。

 

「ええ、良いわよ。お友達もそのお姉ちゃんとやらも連れてきなさい」

 

「ほんと? 良かった♥」

 

「崇弘さん、許してませんからお話は明日の夜までぶっ通しでお願いしますね?」

 

「……」

 



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第20話 搾精 ~道具選び~♥

 碧に先導される形でアダルトショップ佐藤に続く階段を降りていく。

 あれ以来、彼に会うのが怖くて一度も店に行くことができなかったのだ。

 

 店に玩具を買いに来るにあたって碧があんな剣幕で私を怒らなかったら今も来る勇気は持てなかったかもしれない。

 

 

 カラン。

 

「いらっしゃいませ」

 

 扉を開けて店内に入ると、レジに座っていた彼が軽く会釈をしてきた。

 その後顔を上げた彼は、来店した私と碧を見てあれ? っという顔をした。

 

 やっぱり覚えられている。

 だけど大学の時ではなくお店のお客様として。

 

 ……彼が私を見る目には非難が込められているようには見えない。

 

 会った途端に(なじ)られるとまでは思っていなかったけど、彼のおちんちんがお店の女性客のおまんこの感触を強制的に味わわせられていることと私とが結びついていないのだろう。

 

 それでもやはり彼に申し訳ないという気持ちが湧き上がってくる。

 好きでもない女性のおまんこの感触がひっきりなしにおちんちんに伝わって来るなんてきっと辛いはずだ。

 それも10人や20人じゃない。

 もう何百人もの女性会員のおまんこが彼のおちんちんを毎日のように搾り上げているはずなのだ。

 私だったらきっと耐えられない。

 

 でも、私はずるいから。

 それでも彼の傍に居たいから、それを利用することに決めたのだ。

 

 

 入口で少し足を止めてしまったけど彼を見つめたままずっとここにいるわけにはいかないし、最後にレジで清算する時が今回の計画の肝なので、碧と一緒にそのままディルドを陳列している棚の方に向かう。

 

 彼のおちんちんと繋がっている魔法のディルドを経由して、(しご)いて搾って締め付けて吸って舐めてしゃぶって(ねぶ)り倒し徹底的に抜きまくり彼のおちんちんをとろとろに蕩けるまで気持ちよくして、文字通り骨抜きにしてから彼に告白するという方針を決定したあの日。

 碧とああでもない、こうでもないと具体策の検討を続けたけど、私と碧の購入済の魔法のディルドで彼のおちんちんを気持ちよくしても彼から見て私と碧という個人とは結びつかない問題をどうしてもクリアできなかった。

 

 変則的だけどこれも男女の恋愛の基本と同じことだと思う。

 

 まずは相手に自分という異性を意識してもらう。

 その上で関係性を構築していく。

 

 この基本を踏襲するには、まず私達がどういう大人の玩具を使っているか「彼に認識してもらう=意識してもらう」必要がある。

 

 それにはお店で滅多に売れないような玩具を改めて買うのが一番という結論になった。

 で、棚の前で現物を見ながら碧と相談しているわけだけど。

 

「夕貴、これどうかな?」

 

「……」

 

「なんで黙るの?」

 

「いやだって……これって誤解されない?」

 

「でもインパクト抜群だと思うし」

 

 そりゃインパクト抜群だけど、まさかと思いつつ碧を見る。

 

「碧ってそっちの気ないよね?」

 

「え? あっ! ないない、全然ないから大丈夫」

 

「そう? なら買ってみる?」

 

 あんまり気が進まないけど、双頭ディルドをカゴに入れる。

 説明図を見るとGスポットとクリトリスを挟み込むような形で固定し、ディルドが勃起したおちんちんと同じような感じで反り返るタイプだ。

 使用方法はペニスバンドに近いかもしれない。

 でも、双頭ディルドって……魔法のディルドなんだから大変なことになるような気がするんだけど。

 

 大丈夫……かな? 

 

 こっそりと隣にいる碧の小さなお尻を横目で見る。

 

 女同士だから今までそんな目で見たことはなかったけど小動物の様な碧の引き締まった小さなお尻の奥に隠れている肉穴って男性の理想そのものだったりして……なんて想像してしまう。

 碧ってパッと見は高校生か下手すると中学生くらいに見えて庇護欲をかきたてるし、恥ずかしがりながら股を開いたら小さくて可愛い肉穴がとろとろに蕩けておちんちんが挿れられるのを待ってるわけでしょ? 

 

 しかも可愛い顔して四六時中エッチな妄想で頭を一杯にしてるから、おちんちんを挿れられたらきゅっと締め付けて、キツキツのおまんこがおちんちんに張り付くように絡みついてきゅんきゅん搾り上げるくせに、本人は簡単に何度も絶頂()ちゃうチョロまんこだから、おちんちんを少し動かすだけですぐにおまんこが痙攣を起こしてうねりながら奥の方へ奥の方へ吸い込んじゃって、おちんちんが干からびるまで精液を垂れ流させちゃうんだ……

 

 失礼な想像だけど、きっとそうだ。

 そうにちがいない。

 

 そんな肉穴に双頭ディルドを挿入なんかしたら……

 

 えっと、私、大丈夫……よね? 

 とろとろに蕩けさせられたりしないよね? 

 

「あとこのディルド、二本ずつ買わない?」

 

「え? あ、うん、そうね。衛生上、別にしたほうがいいわね。あ、色違いにすれば分かりやすいかも。本数ももっと買おう?」

 

 碧は私の懸念に全く気付かないのか、やたら楽しそうにディルドを見繕う。

 

「あとコレも珍しいと思うけど?」

 

「うーん、それって意味あるのかな?」

 

「でもこれとアレを組み合わせたら凄いことにならない? ディルドへの刺激がそのまま転送されるって知ってる私たちだけが思いつくことだよ?」

 

「そっか、普通そんな意味のないことしないもんね?」

 

「で、これも買おうよ」

 

「ええぇ? でもそれって刺激強すぎない?」

 

「……でもちょっと崇弘様に思い知ってほしいって思ったりしない?」

 

「んー、でもでも……彼が痛がったらどうするの?」

 

「崇弘様のペニスへの刺激なら私が感じ取れるし、調整はできると思うんだけど」

 

「あ、そっか。そうだったね。じゃアレも必要になるの? 電源ユニットっていうやつ要るよね?」

 

「パッドもね? あと金属製のアレを何種類か」

 

 碧が指差したのは最近お店に置き始めたというマニアックな玩具だ。

 例の掲示板で一時話題になってた。

 あんなものに需要があるとは思えないんだけど、一体だれが買ってるのか。

 

 絶対に普通じゃないし。

 

「ええぇ? あれってどう見ても気持ちいとかじゃなくて痛そうなんだけど」

 

「ちゃんと私が調整するから」

 

「ドMの碧基準だと大変な事になりそうなんだけど……」

 

「ちょっと!? 誰がドMですって?」

 

「えぇ? 碧にその自覚がなかったことが驚きなんだけど……」

 

 ……なんだか楽しくなってきて買い物かごに商品をどんどん追加していく。

 もうこの量だけで私達が彼の印象に残るのは間違いない。

 

「なんだかすごい金額になりそう」

 

「二人で割り勘すれば大丈夫よ」

 

 買い物かごに満載になった玩具を眺める碧の機嫌がやたら良い。

 

「いや一人あたり3万円は大丈夫じゃないよ……」

 

「会員割引で28500円だよ」

 

「それ……あんまり慰めにならないよね?」

 

「売上に貢献だよ、好きな男に貢ぐって考えれば」

 

「……んー、お金足りるかなぁ」

 

 

 

 玩具で一杯になったカゴをレジにドンっと置く。

 カゴを見る彼の顔が引きつってる。

 

 まっすぐ通るようになった視線で彼を見つめる。

 

 私の顔を覚えてほしい。

 意識してほしい。

 

 そう思って、彼に私の顔を覚えて貰うために目が隠れてしまう髪型を今日変えたのだ。

 彼を見つめながら会員証を提示する。

 

「会員番号002の鈴鳴夕貴と会員番号241の長谷川碧です。レジお願いします」

 

「……お買い上げありがとうございます。袋はそれぞれお分けしたほうがよろしいですか?」

 

「碧、分ける?」

 

「一緒で良いと思う。今夜二人で使うし」

 

「そうだね」

 

「では、重量もあるので紙袋を二重にして分けずに詰めていきますね」

 

 彼が外から見えないように二重にした茶色の紙袋に入れていく。

 色違いのディルドや射精機能付きのディルドをどんどん袋に詰めていく。

 だけど双頭ディルドを詰める時に彼の顔が微妙に複雑なものに変わる。

 

「えっと、そういう関係じゃないんですけど試しに使ってみようかって」

 

 碧が横から口を出したけど、よく考えたら双頭ディルド買ってそういう関係じゃないってのも無理があるよね? 

 でもだからこそ記憶に残るはずだし、今夜使うと宣言したんだから彼のおちんちんが味わった感触は確実に私たちと結びつくと思う。

 

 精算しながら袋詰めを続ける彼の手がまた止まる。

 

「お客様、こちらは男性用のものですが、よろしいですか?」

 

 あ、やっぱり訊いてくるもんなんだね。

 

 玩具の購入について打ち合わせした時に、碧が頬を染めながら語っていた予想通りだ。

 碧がすかさず私に目配せしてくる。

 

「えっと私たち彼氏はいないんですけど、それは今買おうとしてるディルドにつけてみようかと思ってるんです」

 

 私が彼氏いませんアピールした後に碧が言葉を繋げる。

 

「あ、そうだ! 今、購入したディルドにサイズが合うか試してみてもいいですか?」

 

「え? うーん……今ここでですか? サイズが合わなければ後でお持ちいただければ交換致しますが?」

 

「それだと二度手間になるのでここで試したいんです」

 

 客商売だと断りにくいことを逆手に取って碧が話を進めていく。

 

 最終的に彼の了承を取り付け、精算の終わっているディルドを紙袋から取り出してもらう。

 彼からディルドの包を碧が受け取り、コックリングと合わせてパッケージを開封する。

 

「よいしょ。あれ? これどうやるんだっけ? コックリングを装着させるのって結構難しいんだね?」

 

 両手にディルドとコックリングを持って悪戦苦闘するフリをしている碧が白々しいセリフを吐く。

 

 買おうとしているコックリングは三連メタルコックリングと呼ばれているものだ。

 3つの金属の輪がくっついて三角形の立体状なったもので本来はその金属の輪の中に男性のおちんちんと睾丸を通すものらしい。

 碧と二人で調べた限りではおちんちんの根本と竿が金属の輪で締め付けられると男の人は気持ちがいいそうだ。

 

 装着図を見ながら碧がベージュ色のディルドをぐいっと曲げて金属の輪を通そうとするけど、傍から見ていてもモタモタとした手付きで上手く通せていない。

 

「ちょっとディルドが堅くてうまく入らないな。そうだ! 少し揉みほぐせば柔らかくなるかも?」

 

 碧が無理のあるセリフをわざと呟きつつ、両手の指を使ってディルドを撫で回し始めた。

 彼の目の前で碧の両手を合わせて10本の細い指がディルドの表面を滑り、敏感で特に気持ちよく感じる部位を狙って指を絡ませていく。

 つるつるした亀頭のなだらかなカーブに沿ってつつつ……と指を滑らせて行き、カリ首の段差を指先でコリコリと擦っている。

 亀頭の裏の筋を親指と人差し指で摘むように繰り返しマッサージしながら裏筋を二本の指がなぞっていく。

 

「(んっ♥ んっ♥ んっ♥♥)」

 

 繰り返し繰り返し、カリ首の段差を指で引っ掛けるように擦り上げる碧の顔が上気し目尻が下がってだんだんとろんとした表情に変わっていく。

 息が荒くなりはぁはぁと口から熱い吐息とかすかな喘ぎ声が漏れ始めている。

 

 亀頭とカリ首を集中的に擦り上げた次は指で作った輪っかでディルドをきゅっきゅっと締め付けながらシコシコと上下に擦り上げ始めた。

 

「カッチカチにな〜れぇ♥♥」

 

 ちょ!? 

 

 碧がやたらエッチな声でディルドに話しかけてるけど碧の願望がダダ漏れじゃない! 

 

「ちょっと碧? 逆じゃないの?」

 

 彼のおちんちんが絶対カッチカチになっちゃうやつだよ。

 もちろん、彼のおちんちんをカッチカチにしちゃうのが目的なんだけど建前を最初から投げ捨てちゃったらこの後やりにくくなる。

 

 碧は私のツッコミに気付かずディルドの竿を指で作った輪っかで締め付け上下に何度もシコシコと動かす一方で、支えている手で亀頭をぎゅっぎゅと指で擦るのに夢中になってる。

 

「(んっ♥ んんっ♥ あんっ♥)」

 

 碧が彼を熱っぽく見つめたまま、ディルドの上を滑る指の動きがどんどん早くなっていく。

 はぁはぁと荒く熱くなっていく碧の吐息がディルドに吹きかかり、上目づかいで彼を見つめている。

 

「くうっ」

 

 彼がうめき声を上げて少し顔を伏せ何かに耐えるような表情に変わる。

 狙い通りに彼のおちんちんがみるみる勃起しズボンの前を大きく押し上げた。

 少し腰を引いて誤魔化しているけど、彼のおちんちんはすごく大きいからそれくらいでは隠しきれてない。

 

 でも、こんな風に魔法のディルドを愛撫すれば当然碧だって無事では済まない。

 彼からはレジ台が邪魔になって見えてないと思うけど、碧の腰から下が小刻みに震えて太ももを内側に何度も絞り込むような動きを繰り返している。

 

 私だったら脚を震えさせるくらいで済まずにとっくに倒れてると思う。

 

 なにしろ彼のおちんちんがカリ首を擦られながらシコシコされるのと同時に碧のクリトリスが両手の指で同じように擦られているのだ。

 クリトリスの先っぽをくりくりと撫でながら、根本からシコシコと上下に擦りあげるなんて真似を続ければあっという間に顔は蕩け、体は仰け反って腰を突き上げヨがり果ててしまう。

 

 このまま魔法のディルドへねっとりと絡みつくような愛撫を続ければそのうち碧だって絶頂()ってしまうにちがいない。

 元々頃合いを見計らって彼のおちんちんへの愛撫を私にバトンタッチする予定だったけど、碧が明らかに暴走して手加減を忘れてる。

 碧が立ったまま派手に絶頂()っちゃってお店の床に色々と撒き散らしてしまう前に代わらなきゃまずい。

 

「碧、それ貸してみて? 私もやってみたいから」

 

「ほぇ? あ、そっか……ん♥」

 

 上気し蕩けて若干呆けた顔の碧からディルドとコックリングを受け取る。

 ……碧ったらやっぱり絶頂()く寸前じゃない。

 彼の目の前で絶頂()き果てたいっていうドM妄想を今まで何度も聞かされてたけど、私が止めなかったら実行しちゃってたか……

 

「どれどれ」

 

 受け取ったディルドを持ってもう片方の掌で亀頭を包み込むように握りしめそのまま螺旋の動きでゆっくりと撫で下ろしてから、カリ首を指でぎゅーって強く締め上げて鈴口を指先でなぞるように前後に動かして刺激する。

 

「くぅっ」

「んんんっ♥♥」

 

 彼が呻き声を出したけど、私も喘ぎ声を殺し切れなかった。

 

 いけない。

 

 ついついさっきまでの碧にあてられて、ディルドに強い刺激を送り込んでしまった。

 充血していたクリトリスを両手で搾り上げるようなこんな真似をすれば私だって無事では済まないのに。

 

 ……それでもやってしまったのは、彼を直接見ながら彼のおちんちんを搾る誘惑に負けてしまったからだ。

 

 もうちょっと。

 

 もうちょっとだけ彼のおちんちんに気持ちよくなってもらいたくて、彼のズボンの膨らみを見つつディルドを何度も左右に捩じるように強く擦り上げてカリ首を搾り上げる私の手が止まらない。

 

「んんっ♥」

 

 私のクリトリスが締め付けられながら左右に捻じられる甘く強い刺激が腰から波のように広がり、お尻の肉が痙攣し膝がカクカクと揺れる。

 いとも簡単に彼の目の前で絶頂()きかけて我に返る。

 これじゃあ碧のことを責められない。

 

 私にもM気質があったのかしら……

 

 碧が含むところのありそうな目で私をじーっと見てるのに気づいた。

 私が絶頂()きかけたのに気づかれたようだ。

 

 むー、ごめんって。

 もう碧のことをドMとか言わないからと目で彼女に謝ると謝罪を受け入れてくれた。

 小学校からの付き合いなのでこのあたりはもう阿吽の呼吸だ。

 

 本来の目的に戻ってコックリングの金属の輪にディルドを通す作業を始めなきゃ。

 もちろん碧と同じようにわざとモタモタと手間取るフリをして彼のおちんちんに私たちをたっぷりと刻み込むためだ。

 

「うーん、やっぱり私も上手くできないな。滑りにくい材質だからかな? あっ! それなら舐めて滑りを良くすればいいんだわ。私って頭良い!」

 

 大根役者だって自覚はあるけど、唯一の観客の彼はおちんちんを私たちに弄ばれている最中なのだ。

 少々大根であろうと気づく余裕はないよね? 

 

 ぺろぉ♥♥

 

 彼に聞こえるように白々しく呟いてからディルドの裏筋を舐めあげる。

 本物のおちんちんを舐めたことなんかないけど、ディルドだったらもう数え切れないくらい舐めてしゃぶり倒してきたのだ。

 気持ちいところは全部分かってる。

 顔の前に掲げて血管の浮き出た裏筋を舌の表面でペロッと舐めあげてから舌先でカリ首を舐め回す。

 

「ぐ、くぅ」

 

 私の舌がディルドの亀頭をペロペロとアイスキャンディのように何度も舐めてから、カリ首と裏の筋になってる部分に舌を絡めるように(ねぶ)ったら、彼がもう耐えられないといった感じでレジの前で前かがみになってレジ台に置いた手がブルブルと震え始めた。

 

 碧のときより彼の反応がいい。

 私の方が彼を気持ちよくさせてるって思うと若干の優越感を覚える。

 

 ディルドのエッジの利いたカリ首を舌先で右から左へ、左から右へ交互になぞるのを何度も繰り返し彼がたまらず腰を前後に揺らした瞬間に鈴口に吸い付いてちゅーっと強く吸い上げた。

 

「(ちょっ!? くうっ)」

 

 うふふ♥

 彼が声を殺しきれなくなってきてる♥

 

 ちゅっちゅと音を立てながら亀頭の先にキスの雨を降らせた後、口を開けてゆっくりと亀頭全体を飲み込んでいく。唇が亀頭に隙間なくピッタリと張り付き、カリ首を通過するあたりで大きく吸い込んで負圧の刺激を彼のおちんちんに加える。

 そのままディルドを前後に動かしカリ首を唇が擦る度にコリッとした感触をおちんちんに繰り返し送り込む。

 

 じゅっぽ♥

 じゅっぽ♥

 じゅるっ♥

 

 ディルドを前後に動かす度にいやらしい音が出て、舌で亀頭の裏をぺろぺろと舐め回し続ける。

 

 ガタン! 

 

 唐突に彼の腰が砕け、倒れ込むようにレジの椅子に座り込んだ。

 彼のズボンの前が大きく盛り上がって生地を押し上げている何かが前後運動を続けている。

 

「す、すいません。ちょっと立ちくらみがして……ふっ! くぅ……」

 

 ……良かった。

 私もそろそろ限界が来そうだった。

 

 割れ目の上で尖り立ったクリトリスが充血して限界まで膨れ上がり下着を押し上げて生地と擦れあっている。

 クリトリスに立て続けに送り込まれる快媚感でさっきから何度も腰が震えてその度に蜜が溢れ、腰の中心から背中の方まで甘い痺れが広がり視界でパチパチと白い光が弾けている。

 

 もう何度も絶頂()きかけていたのだ。

 

 自分でしていることとはいえこんなに情熱的にクンニされたら女なら誰でもすぐに絶頂()ってしまう。

 

 ディルドを舐め回すのをやめて、彼に気付かれないように息を整える。

 とりあえず絶頂寸前の状態から下腹部が甘く疼くくらいまで体と心を冷やさないと。

 

 ちらりと目配せすると碧が小さく頷いた。

 

「なによ? 夕貴もなかなかできないじゃない? 私も別のディルドでやるから二人でやってみましょうか?」

 

「あら、いい考えね。二人でやりましょうか?」

 

 示し合わせたように……実際には示し合わせてるんだけど、碧が精算済みの別のパッケージを開けてディルドを取り出すと、愛おしそうに見つめた後に彼を横目で見ながら舌を裏筋にぺったりと張り付かせると、左右にぺろぺろと舌を動かし始めた。

 

 唾液で濡れ光るおちんちんの裏筋を下から上に繰り返し舐めあげる碧の下半身がびくっと大きく揺れる。

 

 ぽたっ♥

 

 そして一滴(ひとしずく)、碧の股の間の床に蜜が垂れ落ちたのが見えた。

 

 事実上の彼のおちんちんをその彼の目の前で舐めあげるという碧の性癖にクリティカルヒットするこのシチュエーションが想像以上に碧を昂ぶらせているらしい。

 

 碧が顔を蕩けさせながら、亀頭を唇と舌だけでもぐもぐしながら舐めしゃぶってはちゅーっと吸い上げるのを繰り返している。小さな女の子が大好きな飴を口の中で美味しく転がしてるような雰囲気を醸し出してるけど、彼が受ける刺激はそんな可愛げのあるものではない。

 

「くぅっ」

 

 彼が椅子に座って俯いたまま肩を震わせ両足の踵を上げたり下げたりしている。

 彼はおちんちんに加えられる刺激をどうにか逃がそうとしているようだけど、ごめんね? 

 

 あむっ♥♥ 

 

 私も彼のおちんちんを咥えてちゅーっとっ吸い上げた。

 私と碧の二人がかりで彼のおちんちんに吸い付いて亀頭を舐めしゃぶっているのだ。

 

 彼の反応を確認しながらおちんちんを吸って舐めてしゃぶるのがこんなにどきどきするなんて思わなかった。

 舌を亀頭の上から裏面までくるくると回すように舐めながらきゅーっと吸うと、彼が前かがみになって肩を震わせ気持ち良さに耐えているのだ。

 彼のガッチガチに勃起したおちんちんを気持ちよくしてあげられているのだ。

 

 幸せすぎて気持ちがどんどん昂ぶってくる。

 自分の腰がカクカクと震え下着に包まれている股間から蜜が溢れ出した。

 

 あ、まずい♥

 気持ちいいけどこのままだと絶頂()っちゃう♥

 

 最後にカリ首を回し舐めして亀頭から口を離す。

 仕方がない。

 

 亀頭の方は碧に任せて、竿の方に舌を滑らせて時々ちゅっちゅとキスをするように吸い付いてみる。

 自身はクールダウンをしながら私と碧で彼のおちんちんをひたすら舐めしゃぶり続ける。

 

 彼の様子を見ると二人がかりでおちんちんを舐め回されるのってやっぱり隠しきれないくらい気持ちいいのかな? 

 

 椅子に座って俯いて股を開いたり閉じたりしてうめき声を上げる彼を見ているとここらが潮時かなと。

 これ以上彼を追い詰めると彼も言い訳に苦労するだろうし。

 

 彼が気絶しちゃうくらい気持ちよくなってもらうのは今夜まで待ってもらおう。

 亀頭に吸い付くのに夢中になってる碧に作戦終了の合図を送ると不満そうな顔に変わる。

 

 さっきから腰から下を何度も引くつかせて絶頂()ってるはずなのにまだ足りないっていうの? 

 じーっと半目で碧を睨み続けるとようやく諦めたのか

 

 ちゅぽんっ♥

 

 と、口からディルドを引き抜くと涎でできた橋がディルドとの間にかかる。

 とろぉっと名残惜しそうに垂れ落ちていく涎が碧の気持ちを表しているような気がする。

 

 本番は今夜なんだから我慢しなさいっての。

 

 

 

 

 たっぷりの唾液で濡れたディルドをコックリングの金属の輪に通していく。

 おちんちんの根本と竿の部分の角度の問題か、最後の部分は演技でなくても取り付けるのは難しかった。

 

 亀頭を握りしめてコックリングの金属の輪を潜らせていく。

 ディルドがつるつるの表面ならまだしも血管の浮き出で凸凹しているため、亀頭を力いっぱい握りしめゴリゴリと金属の輪がディルドを締め付けて擦っていく。

 

「むぐっ、ぐぅ……」

 

 あれ? 

 本当にコックリングのサイズが合ってなかったかもしれない。

 コックリングの金属の輪に指を引っかけてすごく力を入れながらディルド表面をゴリゴリと滑らせて根本までハメていく。

 

 ぎゅむぅ♥

 

 私の持っているディルドと碧の持っているディルドの両方にコックリングを装着することができた。

 どちらもコックリングが根本をぎゅうぎゅうに締め付けて搾り上げている。

 

「ふう、よかった。ちゃんと装着()けられるみたいね♥」

 

 彼のペニスが締め付けられ搾られて、隠すのが不可能なくらいズボンを押し上げている。

 コックリングで締め上げられ充血した亀頭がズボンの生地に生々しく浮かび上がっている。

 

 碧が顔を真っ赤にしながら凝視しているけど、碧の頭の中であのおちんちんでゴリゴリと膣奥を抉られるのを想像してるんだろう。

 

「佐藤店長? ほらこんな感じになりました、見えますか? 根本のここの部分とかかなり食い込んでますけどちゃんと装着できるみたいなのでサイズ変更は必要ないみたいです♥」

 

 私が話しかけると、前かがみの姿勢で荒い息を吐いていた崇弘さんが、ゆっくりと椅子から立ち上がった。

 

「ん、……そ、そのようですね。ですが、その……もう少し大きめのコックリングに交換してはどうでしょうか?」

 

「あれ? キツすぎますかね♥」

 

 と、とぼけてディルドを締め付けるコックリングを調節するフリをしながら、彼の目の前で亀頭をペロッと舐めて悪戯っぽく微笑む。

 

「えーおかしいな♥ 舐めるのが足りなかったかなぁ♥」

 

 悪戯っぽく笑う私と違い、碧が真顔で

 

「もうちょっと舐めたらサイズがぴったりになるかも……」

 

 碧がそう言い終わるやいなや再びディルドの亀頭を咥えこみ、口の中で亀頭を舌で(ねぶ)り倒し始めた。

 頬が凹んだり舌が口の外のディルドの部分まで激しく踊り舐めしゃぶって亀頭を啜っている。

 

「むぉっ! いえいえ! ぴ、ぴったりでしたね。お買い上げありがとうございます」

 

 彼が再び前かがみになって腰をぶるぶると震わせ始めた。

 

「こ、梱包しますので商品を返して頂け……くぅ、ますか?」

 

 

 

 

 

 

 ……碧がディルドを離さず舐め回し続けたため、店を出たのはそれから10分後だった。

 

「ねぇ碧。やりすぎじゃない?」

 

「そんなことない。というか夕貴はもっと危機感持ったほうが良いよ。例の掲示板見てる?」

 

「時々は見てるけど、ここ3日くらいは見てなかったかも」

 

 私の返事を聞いて碧がため息を吐く。

 

「なんかあったの?」

 

「あのね、隣の家に住んでいる女性が崇弘様の家に入っていくのを見たってレスがあったの」

 

「え? ん、んん……そりゃ近所付き合いくらいあるんじゃないの? ほら、あの時も隣に住んでた女子中学生の女の子が彼の家に行ってたことがあったじゃん?」

 

「まあそうなんだけど……」

 

 

 なんとなくそこで会話が途切れて、紙袋を下げたまま駅の方へ二人で歩いていく。

 

 

 

「このホテル?」

 

「そうだよ、割り勘ね」

 

 予約を入れていたホテルに二人でチェックインする。

 お金がかかるけど仕方がない。

 

 私たちは二人とも実家住まいなのだ。

 おまけに幼馴染だから、互いの両親もよく知っている。

 

 そんな二人が自分の部屋の中で「あんあん」言い始めたら、さすがに親はショックを受けるだろう。

 防音なんかされてるわけないし、自分も碧も声が抑えられるとは思えない。

 

 それでいて実際にはそういう関係ではなく誤解なのだから面倒事はお金で避けられるなら避けたい。

 

 ラブホテルの方が安いけど、二人とも地元なだけにもしそこで知り合いと会ったら気まずいなんてものじゃないし、結局普通のホテルしか選択肢はない。

 

 カラオケボックスかネットカフェ? 

 うーん、あれって監視カメラで覗かれるよねぇ? 

 やっぱり無理。

 

 

 

 ポーン

 

 碧と二人でエレベーターに乗って7階の702号室へ向かう。

 ちょうど角部屋だったので運が良かったかも。

 

 嬌声あげまくるだろうし……

 

 扉にカードキーを挿すとカシャッと軽い音がして鍵が開いた。

 取ったのはダブルルームなので部屋は思ったより広くてベッドも大きい。

 私と碧が別々にオナニーできる十分な広さがあってホッとした。

 

 すんすんと鼻を鳴らして匂いを嗅ぐ。

 ホテルって、こう独特の匂いがするよね。

 

 まあ……朝までには私たちの匂いで染まっちゃうんだろうけど。

 

 

「で、どうするの?」

 

 床に紙袋を置いた碧が聞いてきた。

 

「始めるのは夜中を過ぎてからよ? さっきは私たちを印象づけるためにやったけど、お店が開いている時におちんちん搾りまくったら彼に迷惑でしょ?」

 

「まあそうね。でも……搾りまくるのじゃなければいいよね?」

 

 ベッドに腰掛けた碧が膝と膝を擦り合わせて腰を揺らしてる。

 さっきので疼いちゃってどうにもならなくなってるのは分かるけど。

 

「……少しなら、ね。えっと、本当に少しだけに抑えてね?」

 

 碧に念を押して、買ってきた玩具を紙袋から取り出してベッドの上に広げていく。

 

 

 買った玩具を再確認する。

 

 ・ディルド(22cm)ベージュ:4本

 ・アナルディルド(25cm)ブラック:2本

 ・三連メタルコックリング:2個(ディルドに装着中)

 ・ディルド(射精機能付き):1本

 ・双頭ディルド:1本

 ・尿道プジー湾曲タイプ ステンレス製(25cm):1本

 ・尿道用電極(ペニスプラグ):1個

 ・尿道用電極(ロングタイプ):1個

 ・低周波電源ユニット:1個

 ・電極パッド:4個

 ・男性用オナホール(非貫通):2個

 ・回転式電動オナホール:1個

 ・ローション(持続タイプ):1本

 

 

 結構買ったなあ。

 今夜中にこの玩具を全部使って彼のおちんちんから精液を搾り取るつもりだけど、彼のおちんちんを気持ちよくしようとすると、全部自分のクリトリスに跳ね返ってきちゃうんだよね……。

 

 そこが悩ましいところだけど今日は碧も一緒にやるし、私が絶頂()き過ぎて気絶しても碧がいれば大丈夫だよね。

 

 ……うん、多分。

 

 

 パッケージを開封しながら色々考えたけど、とりあえずディルドは一旦洗ってからかな。

 お風呂場で洗えるだろうし。

 

 と思ったら、コックリングを装着したディルドの1本を碧に確保されてしまった。

 

「これはもう洗わなくていいから」

 

 といって服をぱぱっと脱いで裸になりベッドに転がる碧。

 

「ちょっと!? 始めるのは今日の夜中からだよ?」

 

「いいの♥ これはつまみ食い♥ 味わうだけだから♥♥」

 

「もう!」

 

 エッチなことで頭が一杯になった碧はいつも周りが見えなくなるのに。

 

「じゃあ、お風呂に入って洗ってくるからね?」

 

 大丈夫かなぁ?

 

 



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第21話 搾精 〜前戯 正〜♥

 シャワーヘッドから噴き出した(ぬる)めのお湯が頭に当たり髪の毛を濡らしていく。

 濡れた髪の毛が顔に張り付いて少し鬱陶しく感じる。

 

 もう切っちゃおうかな。

 

 ……目を隠すような髪型にする意味は無くなったんだから。

 

 自分の感覚や感情が接触した相手に伝わり更には影響を与えてしまうあの力のせいで、他人……特に男性と触れ合わないように注意してきたけど、自分でもよくわからない事象(コト)が起こり、彼を身代わり? にして自分はその呪われた力から解放されてしまった。

 

 男性の興味を引いて不要な接触を招かないように顔を隠す必要はなくなったし、意味もなくなってしまった。

 

 浴室の大きな鏡に映るシャワーで濡れた自分の顔を改めて眺める。

 

 目はぱっちりとして大きく、若干丸みを帯びた鼻梁と卵型で適度に丸みのある尖った顎。

 綺麗と可愛いがいいとこ取りで同居してて自分でもこれズルくない? と思うくらい整った造形をしてる。

 普通にしていればきっと沢山の男性が自分に近づいてきてしまっていただろう。

 

 それを防ぐために目を隠すような髪型にしてたんだけど……。

 ため息を一つ吐いてもう一度鏡に映る自分の体を見る。

 

 高校の部活で新体操をやっていた名残で今でも女性にしては筋肉がついてて、特に体幹の筋肉が鍛えられていて引退して2年が経った今もまだそれほど鈍ってはいないと自負している。

 おかげで腰回りは引き締まって細くくびれており贅肉が少ないのはいいんだけど、昨年彼に会ってから覚えてしまったオナニーのせいでホルモンバランスに変化でも起きたのか、成長期を過ぎたはずの胸が成人年齢を前にして大きく膨らんでしまった。

 

 おまけにお尻にも脂肪が付き、雑誌等で目に入る巨乳グラビアアイドルのような体型になってしまってる。

 

 おかげで顔を隠すような髪型でも、この一年でお近づきになろうとしてくる男性が山のように現れてしまった。

 体目当てなのは明らかだし、そもそも彼以外の男性に用はないので全部お断りしてきたけど、もはや目を隠したからといってどうにかなる話ではなくなった。

 

 この体は男性へのセックスアピールがあまりにも強すぎる。

 

 望んでこうなった訳ではないけど、この一年の間毎晩自分で肉の尖りを弄り、穴を穿(ほじく)り気持ち良く何度も絶頂()き果てた結果であることは疑いなく、自業自得であるので誰かを責めることもできやしない。

 

 でも強いて言えば、敢えて……強いて言うならば、こんなに感じてしまう私の体が悪いのであって、私という一人の人格は悪くない……と思う。

 

 そもそも! 

 

 ちょっとオナニーしただけでこんなに感じすぎちゃうエッチな体になるのであればっ! 

 

 仮に1年前に彼とお付きあいを始めて、しかもセックスを伴う深い仲になっていれば……こんなに胸とお尻が大きくなってしまったのも、感じすぎるエッチな体になってしまったのも、感じすぎちゃうからついつい気持ちいいことを求めてしまう……ほんのちょっとだけ求めすぎてしまうのも全部彼の所為にできて、その責任を全て彼に取ってもらえたのに。

 

「責任とってね♥ あ・な・た♥♥」

 

 とか言いながら毎晩彼の上に跨り、腰を振りまくってもそれは私が淫乱でもスキモノなのでもなく全部彼の所為なのだって言い張れたはずなのだ。

 

 むぅ……世の中とはままならないものとはよく言ったものだ。

 

 そんな思いから浴室内の大きな鏡に映った一際目立つ自分の大きな胸を恨めし気な目で見てしまう。

 私のエッチな体は、本体である私の思いを他所に呑気にも乳首を堅く尖らせ本体である私に早く弄れと命令している。

 

 主人に命令するとはなんて生意気なおっぱいなんだろう。

 彼の上に跨って騎乗位で腰を振りまくる想像をしただけでコレだ。

 上を向いた乳首を指先で捏ねればすぐに絶頂()っちゃうよわよわおっぱいのくせに。

 

 ……まあ、形だけは良いのよ、形はだけは。

 

 胸が大きく膨らみ始めて時間が経ってないからか、大きさの割にまったく垂れておらず、まるで女子中学生のように内側からの圧力でパツンパツンに膨らみ、重力に逆らいツンと持ち上がりぴちぴちのお肌がシャワーのお湯を弾いている。

 

 そしてその理想的な円錐形の胸の先の乳首は授乳するためでもないのに乳輪も含めてぷっくりと膨らんでたりするわけで。

 

「んんっ♥」

 

 ただ、シャワーのお湯が勃起した乳首に当たっているだけなのに我慢しきれず身を捩り、声が漏れてしまうほど感じ過ぎるのが問題だけど。

 

 乳首に限らず、全身の感度が上がってしまった原因は間違いなく魔法のディルドを使っての過剰なオナニーによるものだとは分かっているけど、……結果が分かっていたとしても避けられなかったと思う。

 

 だって魔法のディルドで自分の肉穴を穿(ほじく)れば、その度にクリトリスが自分のにゅるにゅるでとろとろの肉穴に甘く包まれて搾り上げられちゃうとか、まさしく夢のような体験なのだ。

 正直、我慢しようなどという考えすら頭に浮かばないと思う。

 

 女の子なら誰だって私のように毎晩魔法のディルドを使って肉穴(おまんこ)の一番弱いところを(つつ)いたり擦ったり強く押し潰して、腰の奥にある大切なところが悦びに打ち震えるまで捏ねくり続けてしまうはず。

 

「あんっ♥」

 

 だめだ……シャワーを浴びているだけで体の準備がどんどん整いつつある。

 股間のクリトリスまで堅く尖り、肉穴の奥では蜜が湧いて蕩ける準備が始まってしまっている。

 

 穏やかな波のような心地良さが胸の先と腰の中心で生まれ共鳴しあい……ゆっくり、ゆっくりと高まり始めている。

 

 このまま普通にシャワーを浴びているだけでスイッチが入りかねない。

 

 スイッチが完全に入ってしまう前にシャワーを止める。

 お店が閉まる夜中からが本番なのだ。

 

「……こんな体になっちゃって、彼に幻滅されないといいんだけど」

 

 今は我慢。

 そう、我慢しないと。 

 

 私は碧と違って我慢ができる女なのだ。

 だけど……あるラインを超えてしまうと自制できるか自信がなくなってしまう。

 

 しかも洗うためとはいえ浴室に魔法のディルドを何本も持ち込んでいるのだ。

 なんというか危険すぎる。

 

 腰の奥で蜜を垂らしてる女の部分が、堅くて長くて女を満たす気持ちの良いモノを求めて本体である私に図々しくも要求を上げ始めた。

 

 洗おうと持っていたディルドがいつのまにか股間に近づいて割れ目をなぞろうとしていたことに気づき愕然とする。

 

 ……いつのまに。

 

 私は本当はえっちぃことに然程(さほど)興味がなかったはずなんだけど。

 オナニーを覚えたのも1年前だし、それまでは間違いなく清楚系だったのだ。

 

 彼のせいで……そうだ、彼のせいで私の体の奥にある雌の部分が彼のおちんちんを欲しがり過ぎているんだ。

 

 あ、まずい。

 

 彼のおちんちんを想像した瞬間に股間にある肉穴がきゅんっと窄まり、堅くて長い彼のおちんちんを早く寄越せと要求し始めてしまった。

 

 股間の肉穴の内部で肉襞同士が擦れあいぷちゅぷちゅっと卑猥な音を立て、頭の中が気持ちの良いことばかり考え始めてしまう。

 

 だめだ、だめだ。

 

 首をぶんぶんと振って誘惑を振り切る。

 (本体)がしっかりしなくては。

 

 

 気を切り替えて、浴室に持ち込んだディルドに洗剤をつけて丁寧にゆっくりと洗い始める。

 魔法のディルドを洗う行為は自分のクリトリスを丁寧に撫で擦るのと同じ意味だけど、こんなに敏感になった体でも毎日やっていれば絶頂()かないように洗うコツが嫌でも身についてしまう。

 

 ディルドの竿の部分を優しく擦って、特に凹凸(おうとつ)の多いカリの部分を指先で丁寧に何度もなぞるようにすればいい。

 

 こういう優しい刺激であれば絶頂()くこともなく……まあその、絶頂()く寸前の状態が続いてしまうのが玉に(きず)だけど。

 

 絶頂()かないように絶頂()かないように、ディルドを洗い続け自分のクリトリスを生殺しし続けること数本目にして、割れ目からクリトリスが完全に顔を出して弄ってほしそうにプルプルと震えている。

 

 ……が、我慢よ、夕貴。

 夜中になったら好きなだけできるから我慢っ! 

 

 

 

 

 

 ガチャ。

 

 洗い終わったディルドを抱えて浴室を出ると碧がベッドに俯せに寝転んだまま溶けていた。

 

「ちょっと!?」

 

 慌ててベッドに駆け寄ってもう一度声をかけても碧の反応がない。

 目は薄く開いてうっとりとした表情でどこか虚空を見つめているような感じだ。

 

「碧? 碧!?」

 

 私が見ている前で碧のだらしなく開いた口から涎が一筋垂れて、ベッドのシーツに落ちて染み込んで行った。

 

 よく見ると腰が時々きゅっと何かを飲み込むようなひくつく動きをした後、お尻の肉がぶるぶると痙攣して、それに合わせて背中の筋肉が引き攣り、脚も指先までピンと伸ばすような動きを繰り返してる。

 

 あー、絶頂()ってる最中なのね……

 

 全身が小刻みに痙攣して法悦の極地にいるらしい碧の惚けっぷりに、慌てた自分がなんだか馬鹿らしくなった。

 まあでも他人のオナニーなんて正直見るのは生まれて初めてだし、友人同士であっても互いにオナニー方法を教え合うなんてないだろうし。

 私も自分のオナニーのやり方が本当に普通なのかなんて分からないし、絶頂()ってる最中の自分を第三者的に見たことなんかない。

 

 まあ……この後のことを考えれば私に絶頂()くところを見られても気にする必要はないって碧は考えたんだろうけど。

 

 ……しかしこの娘はこんなに無防備で大丈夫なんだろうか。

 

 碧の小柄な体が小刻みに痙攣し足の爪先が時折くっと折り曲がる様が、碧の顔が快感に溶け崩れる様がひたすら煽情的だ。

 腰のあたりが細かく震えたと思ったら大きくひくついて……どうやら体中を駆け巡る快感に悶えている碧を見ながら思う。

 

 これって私が男だったら絶対に襲いかかってるわ。

 いや、こんな風にいつでも襲ってくださいみたいにベッドの上で絶頂()き続ける雌が、おまんこを無造作に晒しけ出してヨがっていたら、女でも襲っちゃうかもしれない。

 

 ほら。

 

 私が見ている前で碧のだらしなく開いた口から涎がまた一滴(ひとしずく)垂れ落ちた。今も絶頂()き果て続ける彼女は襲われたとしても抵抗する力なんかないはずだ。

 

 もし私が悪い男だったら彼女の無防備な腰を持ち上げ、力の入ってない両足を大きく広げさせて、まるで人形遊びのように彼女の体を良いように操ると思う。

 

 女の子にとって何よりも大切な股間の肉穴をを男性に向かって突き出したポーズを取らせ、そして抵抗もできない彼女の肉穴に大きく反り返ったおちんちんを打ち込んでひたすら奥を突いて捏ねて、痙攣するおまんこでおちんちんを搾らせ続けるのだ。

 

 ……なんて割と失礼な想像をしつつ彼女が絶頂から正気に戻るのを待ってたんだけど。

 

 1分、2分、3分……5分……碧の小振りで形の良いお尻が一定の間隔で快楽を吐き出すかのようにぶるっと震えて背中へ、両脚へ痙攣が広がっていき、口からは言葉にならない快楽のうめき声が漏れる。

 そして、多幸感に蕩けた焦点の合わない目でどこか遠くを眺め続けている。

 

 さっきからずっとひたすら絶頂()き続けている友人の姿にさすがに疑問を覚える。

 碧はただベッドに横になって、腕も脚も痙攣する以外の動きをしていないのだ。

 それなのに彼女は延々と快楽に身を震わせている。

 

 なんの刺激も受けてないのにこんなにずっと絶頂()き続けるなんておかしい。

 どうなってるんだろ? 

 

 さすがに許可もなく彼女の股間を覗き込むのはどうかと思ってたけど、どう見ても普通じゃない。放置していいとも思えないので彼女の邪魔をしないように静かに後ろに回ってお尻の方から碧の股間を覗き込む。

 ベッドの上で脚を大きく開いてうつ伏せになっているので、後ろからなら碧の股間が丸見えだ。

 

 白桃のような可愛らしいお尻の間にある無毛の股間の肉穴(おまんこ)には、案の定魔法のディルドが挿さっていた。

 

 それは分かる。

 魔法のディルドを一度味わえば魔法のディルドを使わないオナニーなんてもうあり得ないから。

 

 だけどその魔法のディルドが膣内にきゅーっと吸い込まれたかと思ったら私の目の前でゆっくりと押し出されてきた。

 

 んんっ? 

 

 誰も触ってないディルドが勝手に動いてる……

 

 押し出されてきたディルドが再び誰も触っていない状態で膣内へ吸い込まれて行き、ディルドの大半を飲み込んだあたりでピタリと止まる。

 

 長さ的に膣奥に到着したのかな? っと思っていると臀部と鼠蹊部に力が込められた瞬間、ゴリっという音が聞こえてきそうな勢いでディルドがほぼ根元まで膣内へ吸い込まれた。

 

 どちゅんっ♥♥

 

 打ち込まれた碧の肉穴(おまんこ)が微かに水っぽい卑猥な音を立てて、蜜が肉穴とディルドの隙間からこぼれ落ちる。

 

 えええぇ!? 

 

 ディルドが膣奥を抉ると同時に碧の股間の肉が激しく波打ち、私の見ている前で腰から背中へ、腰から太ももへまるで波のように筋肉の痙攣が広がっていく。

 ベッドのシーツに押し付けられていた碧のクリトリスも何度も体内に出たり入ったりして収縮を繰り返し深い絶頂が碧の全身を包んでいるのが分かる。

 

「───っ♥♥♥ っ♥ っ♥♥ ッ♥♥♥」

 

 碧の手がベッドのシーツを握りしめ、悦びの余り声にならない声を漏らした。

 

 すっごく気持ちよさそう……。

 碧の蕩けるような絶頂に()てられて私の下腹部の熱が高まる。

 

 肉穴(おまんこ)が収縮と弛緩を繰り返し、碧の膣奥を抉っているディルドがとろとろの肉襞やツブツブの柔肉が絡みついて締め付けて擦り上げて搾りまくっているのが、肉穴の入口付近の動きを見るだけで簡単に想像できる。

 

 見ていて私も堪らなくなり思わず太ももを擦り合わせてしまう。

 

 自分も何度も経験したけど絶頂()った時に肉穴に魔法のディルドを挿れたままにしておくと、肉穴がクリトリスを搾り上げてとろとろにさせられてしまう。

 

 入り口と中と奥で何段にもなった肉の輪がクリトリスを繊細に搾り上げるのだ。

 

 クリトリスへの繊細な愛撫のタイミングが合えば膣内絶頂(ナカイキ)して、それがそのまま次のクリ絶頂()きに繋がって二段ジャンプのように高く高く放り上げられて強制的に桃源郷に投げ込まれてしまう。

 

 高く放り上げられた先にある桃源郷では多幸感と肉の悦びに満ち溢れていて思考を真っ白に染めながら延々と彷徨う羽目になる。

 

 碧のそんな幸せな絶頂を見せつけられて、私の乳首とクリトリスも尖り始めてしまう。

 

 シーツを握りしめていた碧の手が緩むまで、すなわち肉穴がきゅむっきゅむっ♥ っとディルドを断続的に締め付け搾り上げるのが30秒ほど続き、碧の幸せ絶頂の痙攣が収まり始めた頃にディルドが再び外にゆっくりと押し出されてきて、そして再び膣奥へ吸い込まれていく。

 

 ゴリッ♥

 

 蕩けた顔をした碧がほぼ意識を手放した状態でディルドにまた膣奥を抉られている。

 

「ん♥♥ あっ♥♥♥ 」

 

 碧が小さく、おそらくは無意識に悦びの悲鳴を漏らしている。

 透明人間がいるわけでもなし、これって抉られてるんじゃなくて自分で抉ってるんだよねぇ……。

 

 他人の、しかも同性のオナニーを見る機会なんてそうそう無いだろうし、ちょっと参考に観察するくらいいいよね? 

 だってだって、この全自動ピストンディルド羨ましすぎる……

 

 充血しぷっくりと膨らんだ肉厚でツルツルの無毛の大陰唇に顔を近づける。

 剃ってるわけじゃなくて天然物か。

 まあ私も恥丘に申し訳程度にしか生えてないけど。

 

 蜜でテラテラと光るディルドがおそらくは膣圧でゆっくり押し出されてきて、ある程度抜けたところでピタリと止まり再び膣内へ吸い込まれていく。ディルド表面の凸凹が碧の肉穴の入り口の(ふち)のぷっくりした肉襞を巻き込みながら、膣内(なか)に再び引き込まれていく。

 時々肉穴の(ふち)が痙攣するようにひくついて、トプっと蜜が溢れてくる。

 

 観察する場所を変えて横から彼女を見ると、ディルドが膣内に引き込まれる時にお腹の筋肉が凹み、太ももの筋肉が小刻みに強張ってる。

 

 ──ははぁ、なるほど。

 

 高校で新体操をやっていた時、ストレッチの参考になるかと腰回りや体幹の筋肉の構造を調べたことがあるけど、多分ディルドを膣内に吸い込む動きは腹横筋と横隔膜を動かして膣内に負圧を作って文字通り吸い込んでるんだ。

 そして太ももと繋がってる大腰筋と骨盤底筋を上手く動かして最後の打ち込む動きを作ってるのか。

 

 碧、どんだけ器用なのか……うーん、私も練習したらできるかな? 

 いや無理か、神業でしょこれ。

 いやいや、でもこれが無意識でできたら……どれほど凄いことになるか♥

 

 蕩けるほど絶頂()きすぎて意識が朦朧としてても勝手にディルドが動いて膣奥を抉ってくれるのだ。

 

 どちゅんっ♥♥

 

「───っ♥ っ♥♥♥」

 

 そう、こんな風に♥

 

 碧がまた私の目の前で声にならない嬌声を上げて全身を(よじ)り、快感に耐えかねひくつくように痙攣している。

 ディルドを膣奥に打ち込まれた碧が再び激しく絶頂()き果てたのだ。

 

 無毛の割れ目から顔を覗かせているクリトリスがガチガチに勃起し狂ったように激しく痙攣している。

 根本までおまんこに打ち込まれたディルドに肉襞が絡みつき、おちんちんを気持ちよくするための肉穴(おまんこ)が、これまた気持ちよくなるためだけの肉の突起(クリトリス)を搾り上げているのだ。

 

 本来ならクリトリスなんて優しく撫でたり擦ったりするのが精々で、それでも気持ちよすぎてヨがり果てる女性もいるのに、おちんちんを気持ちよくすることに特化した肉穴(おまんこ)が気持ちよくなることに特化したクリトリスをにゅるにゅると搾り上げるのだ。

 

 世界中の何十億人もいる女性の中で、ほんの少しの幸運に恵まれた私たちだけが彼のお店で魔法のディルドを手に入れ自分の肉穴で自分のクリトリスを舐めしゃぶり搾り上げるという肉の悦びに浸ることができるのだ。

 

 この肉の悦びに溺れない女性などいるはずがない。

 

 碧の顔がさっきより更に惚けるように溶け崩れ、口もだらしなく半開きになって中では濡れ光る小さな舌がちろちろと蠢いている。

 

 観察していると、碧は大体5分に1回くらいの頻度で深く激しく絶頂して、絶頂()く度にきゅむきゅむ♥ っと30秒くらい肉穴が痙攣するように窄まりを繰り返している。

 おまんこを外から見てるだけでも蜜を滴らせた肉襞がディルドにしつこいほど絡みつき搾り上げているのが分かる。

 そしてクリトリスが自分の肉穴で搾られる度に半開きの口がわなわなと震えて立て続けにクリ絶頂()きを繰り返してる。

 

 冷めることなく昂ぶり続け、ひたすらに絶頂()く度に高く昇りつめ、降りる間もなく次の絶頂で更に上へと天国に向けて際限なく押し上げられている。

 

 ……碧って毎日こんなオナニーを繰り返してたのだろうか。

 1時間あたり深く激しい絶頂を10回、いや12回……くらい? 

 

 その度にひたすら高く昇りつめて……

 

 あ、でも膣内絶頂(ナカイキ)した後、立て続けにクリ絶頂()きもしてるから絶頂()ってる総数はもっと多いはずだ。

 

 膣内絶頂(ナカイキ)とクリ絶頂()きを終わることなく交互に何度も繰り返して……

 

 すごいなぁ。

 

 ……もしかしたら碧くらいのオナニーが普通なのだろうか? 

 ときどき、自分は感じすぎて絶頂()きすぎてるのでは? と思わないでもなかった。

 でも碧のオナニーを見てるとそういう心配が杞憂だったと分かる。

 

 私がお風呂に入っていた時間を考慮しても、碧はすでに1時間以上は絶頂()き続けているし、なんとなく碧は自宅でならもっと長い時間オナニーしているような気がするし。

 私も自宅だったら毎日4時間か5時間くらいのオナニーは普通だし。

 

 

 ……良かった。

 私はむしろ控えめな方だったんだな、ちょっと安心したかも。

 

 やっぱり他人のオナニーを知らないと基準が分からないもんだね。

 

 色々と勉強になることが多い。

 

 特に、全自動ピストンは凄い。

 絶頂()きまくって意識がとんでも、ずっと魔法のディルドで膣奥を抉り続けてくれ高みに飛ばされてふわふわの状態でもクリトリスがきゅんきゅんに搾られ続けるんだ。

 

 外から見える筋肉の動かし方は覚えたし私も練習してこのオナニー方法を身につけようっと。

 頑張れば多分なんとかなるだろう。

 

 

 

 あとは、碧のこのオナニーが彼の仕事の邪魔になってないかどうかだけど……。

 

 うーむ。

 たしかに碧の言うようにつまみ食い……かな? 

 

 のた打ち回るようなもの凄い刺激をディルドに送り込んでいるわけじゃなさそうだし。

 

 5分に1回の周期で碧が絶頂して、膣全体がうねるようにおちんちんを搾り上げて痙攣してるけど、それでもにゅるにゅるした肉襞で搾られる刺激がたった30秒くらい続くだけだし。

 

 ……ちょっと確認しておくか。

 彼のためだから、碧ちょっとごめんね?

 

 碧の肉穴(おまんこ)で前後運動を続けているディルドに軽く指先を当ててみる。

 

「んっ♥ んんっ♥」

 

 触れた瞬間に、自分のクリトリスが碧の肉穴(おまんこ)で搾られる感触が伝わってくる。

 自分のクリトリスが自分以外の肉襞で擦られ搾られるのは初めてだけど……

 

「す、すごい♥ か、感触がぜんぜん違うよぉ♥ こ、こんなにみっちりツブツブの肉の絨毯があるなんて♥」

 

 ディルドが前後にピストン運動を繰り返し亀頭と竿が肉襞と肉粒でどんな風に擦られ続けてるか分かったけど……すごく気持ちいいけど強い刺激じゃないみたいだし、大丈夫、かな?

 おちんちんの先っぽから根本までにゅるにゅるの肉襞で優しく擦られて、ちょっと粘膜がうねって絡みつくけどそんなにぎゅうぎゅうに搾り上げてるわけじゃないし。

 

「んんっ♥」

 

 肉穴の真ん中あたりにある大きめの肉襞がクリトリスをまるでペロペロ舐めるような感じでまとわりつくように絡みついてきてきゅーっと搾られた♥

 

「ひゃぁっ♥♥」

 

 気持ち良くて思わず腰がヘコヘコと動いてしまう。

 

「ちょ、ちょっとびっくりしたけど……すごく、すごく気持ちいいだけだからセーフ♥ うん、これくらいならセーフっ♥」

 

 おまんこの中でペロペロ舐められるのはぎりぎりセーフ♥ ということにしよう。

 

 苦しくなるほど気持ち良くなるわけじゃないし、堅くなったおちんちんを優しくにゅるにゅるとした肉粒の絨毯で何時間もマッサージして蕩けさせられたところにアクセントとして肉の筒に包まれたまま肉襞の舌でペロペロされるのはアリアリのアリだと思う。

 

 この碧の様子だと0時になるまでずっと全自動ディルドでピストンしちゃうんだろうけど、……総合的に判断して彼のお仕事の邪魔にはならないだろう、多分。

 彼のおちんちんが碧の蜜たっぷりのじゅるじゅる熱々のトロ肉のお風呂に浸って蕩けさせられ続けるんだからいっそセラピーと考えれば。

 彼のおちんちんがすごくリラックスできてむしろ仕事が捗るかもしれないくらいだ。

 

 碧もすごく気持ち良さそうだし、多分どんどん高いところへ昇り続けるだろうから邪魔して止めると後で怒られるかもしれない。

 

「───っ♥♥♥ ぉっ♥」

 

 あ、碧がまた絶頂()った。

 

 背中を反らして形の良い小さなお尻の肉がピクンピクンと何度も揺れている。

 つるつるのおまんこが何度もひくついて割れ目の隙間から肉襞がディルドに肉襞のツブツブをなすりつけるように絡みついて搾り上げてるのが見える。

 

 碧、いいなあ。

 こんなに幸せそうにぴくぴくと痙攣して締め付ける肉穴(おまんこ)ってそう無いと思う。

 

 でもさっきより絶頂()く間隔が短かったような気がするけど。

 気のせいかな? 

 

 まあでも気になるからといって彼女のオナニーを止める理由にはならないし、時間になるまで好きに絶頂()かせておこうかな。

 

 

 0時過ぎまでまだまだ時間があるな。

 私は私で時間を潰すかな。

 

 碧のオナニーの邪魔にならないように碧に背を向けて部屋に備え付けの椅子に座る。

 備え付けの浴衣を軽く羽織りスマホの掲示板アプリを立ち上げて例の掲示板を見に行く。

 

 なんだか碧が気にしていたし、私も確認しておいた方が良いだろうし。

 

 あれ、隔離スレの新スレが立ってるな。

 今回はなんだか、スレの消費ペースが早いような気がするけど。

 

 まあ住人増えてるからかなぁ。

 

 前スレとなった隔離スレを開いて前回のログの続きを読み進めていく。

 

 ──あらホントだ。

 碧の言うように隣の家から20代半ばくらいのものすごく綺麗な女性が彼の家を訪問したって書き込みがあった。

 

「───っ♥ んっ♥ あんっ♥♥」

 

 流石にその女性の写真はないようだけど、いつものように彼の写真がスレに貼られている。

 より好みせずに彼の写真であれば片っ端からタップして保存していく。

 

「───ぁっ♥♥ あっ♥ んっ♥♥」

 

 彼を撮影して掲示板に貼り付ける人が以前より増えてきてる。

 彼の写真が増えるのは良いんだけど、ライバルの数がどんどん増えていってるわけで。

 

「───っ♥ あっ♥ ああぁっ♥♥♥」

 

 あれ? 

 彼が河川敷でランニングしてる動画があった。

 

 これは貴重かも。

 すかさず保存する。

 

 保存した短めの動画を見ていると彼とすれ違う女性がみんな振り向いて彼を見ている。

 やっぱり彼って目立つなぁ。

 

 彼が走る姿を写した動画を繰り返し再生する。

 はぁ……やっぱり素敵だ。

 

「───っ♥♥♥ ぁ♥ あぁっ♥♥♥ あああぁっ♥♥」

 

 碧の絶頂をバックミュージックにしてしばらく動画に没頭する。

 

 

 

 

 

 

「───っ♥ あんっ♥ んんっ♥♥ ぉ゛♥ んぉぉ゛♥♥♥♥ お゛っ♥♥」

 

 なんだか碧の絶頂が随分長いような? 

 

 振り向いてベッドの上の碧を見ると俯せで寝ていたはずの碧が仰向けになって股を大きく開き、肉穴(おまんこ)に挿入されているディルドが激しく抽送を繰り返していた。

 

 ディルドが膣奥を突く度に碧が腰が跳ね上がり、両腕が力なく垂れ股間の肉が波打ちクリトリスが激しく痙攣している。

 

「ちょ!?」

 

 ディルドが2秒に一回くらいの早いペースで膣奥を抉り捏ね上げて碧が絶頂()きっぱなしになってる!

 

 慌ててベッドの上の碧に近づいてディルドを肉穴から乱暴に抜くと、その刺激で絶頂したのか碧は盛大に潮を噴いてガクガクと大きく体を痙攣させた後、動かなくなってしまった。

 

 碧の肉穴(おまんこ)の蜜が滴るディルドを持って私は途方に暮れた。

 

「……どうしよ」

 

 

 

 

 

 

 濡れてしまったベッドを乾いたタオルで拭いて後始末を終え、時折ぴくんぴくんと気持ちよさそうに痙攣する碧の無毛の股間を濡れたタオルで拭いていく。

 さっきまで激しくディルドが出入りしていたはずの碧の肉穴(おまんこ)はディルドを抜いたら割れ目がぴったりと合わさって綺麗な一本筋に戻ってしまっている。

 だけど絶頂()きまくっていたためか、大陰唇は充血してぽってりと柔らかく膨らみ、まるでお饅頭のようになってる。

 

 お饅頭と違うのは真ん中に一筋の肉の割れ目があり、その中におちんちんを気持ちよくするための肉穴が開いていることだけだ。

 

 産毛すら見当たらない完全な無毛(パイパン)で幼女のように清楚な見た目をしている碧のおまんこの割れ目を指で開くと、肉穴の奥から溢れ出た蜜が割れ目の底に溜まっていきなり卑猥な景色に変わる。

 

「むぅ……さっき拭いたばかりなのに」

 

 肉穴の奥から蜜がとめどなく湧き出てきてまったく止まる気配が見えない。

 綺麗なピンク色をした肉穴が時々クチュっと音を立てて窄まり、膣内(なか)から蜜が押し出され、こぷっと音を立てて外にこぼれ落ちる。

 

 気持ちのいい雌穴ですよ、蜜でにゅるにゅるされたくないですか? いつでも挿れていいんですよ? と如何に優れた搾り穴であるのか自己主張している。

 

 濡れたタオルであまり刺激しないように蜜を拭っていく。

 

 ある意味理想的とも言える整った大陰唇と幼女のような小振りな小陰唇がタオルで少し擦っただけの刺激を受けて、くぱぁと音を立てて肉穴が収縮した。

 肉穴が拡がった時に内部が見えて、ツブツブの肉突起の絨毯と肉厚で小さな舌のような形をした肉襞が所狭しとみっちり詰まっていた。

 

 目の前で何度も肉襞と肉粒が捻るように窄まり、締め付けながら奥へ吸い込むような動きを見せている。

 

 これ、男の人が見たら辛抱できずに絶対に挿れちゃうんだろうなぁ……

 そして中におちんちんが入って来たらたっぷりの蜜でにゅるにゅるにしながら、このぷりぷりした肉襞の群れがおちんちんを集団でペロペロ舐め上げてしゃぶって絡みついて搾り上げまくるのか。

 

 にゅるにゅると蠢く肉襞が時折り思い出したようにきゅっと窄まり、彼のおちんちんを搾り上げる動作をする。

 

 そう、彼のだ。

 

 碧は隠してたつもりだろうけど、彼と初めて会ったときに碧の肉穴(おまんこ)は彼専用になった。

 幼馴染なんだからそれくらい分かる。

 私たちは同じ時に彼に一目惚れをしたのだ。

 

 もしかしたら碧は身を引くつもりだったかもしれないけど、魔法のディルドという「言い訳」が彼女を後押ししてくれたんだと思う。

 もしかしたら神様って本当にいるのかもしれない。

 

 二人揃って彼のものになれる言い訳を用意してくれたのだ。

 

 今後、私はもちろん碧も彼以外のおちんちんを受け入れるつもりなんかないだろうし。

 

 おちんちんを挿れたら絶対に幸せになれる肉穴(おまんこ)がここに2つもあるのだ。

 彼のおちんちんでとっくに予約済みの肉穴が準備万端で2つもあるのに、いつ挿れても大丈夫なようにいつもとろとろにして待っているのに彼ったらいつまで私達にお預けをするつもりなのか。

 

 そりゃ私たちのおまんこの感触が彼のおちんちんに伝わっていることは知っているけど、私たちが並んで差し出した腰を掴み、おちんちんを膣奥に捩じ込んだときの気持ちよさは魔法のディルドで味わうのとは違い格別のはずだ。

 

 私たちのおまんこを彼のおちんちんで味わい尽くしてほしい。

 そして私たちもディルドじゃない彼の本物のおちんちんで肉穴を抉られ擦られ突かれたいのだ。

 

 彼の側にこれからずっと一緒にいられるように彼のおちんちんを私たちのおまんこで籠絡してみせる。

 

 今夜がその始まりだ。

 

 

 

 やがて時刻が0時を回り、部屋に備え付けの時計が搾精開始の合図の電子音を鳴らした。

 

 



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第22話 搾精 〜味比べ 正正正〜♥

「……あとちょっとだったのに」

 

 絶頂の遥かな高みから降りてきてどうやら正気に戻ってくれた碧の機嫌がかなり悪い。

 

「だから謝ってるじゃない、ごめんて」

 

「あと少しで一番高いところに絶頂()けたのに、その手前で覚まされちゃうとか」

 

 要領を得ない碧の話を詳しく聞いてみると、碧の言う一番高いところへとやらは滅多に絶頂()けるわけではないらしい。

 だからこそ、その一番高い頂へ指先が届きかけた今回、碧曰く「至高の絶頂」の手前でディルドを抜かれて邪魔されたのが納得行かないんだと。

 

 そんなこと言われてもさぁ……

 

「碧が普段どんな絶頂()き方してるかなんて私には分からないんだからしょうがないでしょ。ほらほら、もう時間だし機嫌直して始めない?」

 

 ぷーっと頬を膨らませて不満そうな碧をなんとか(なだ)めすかす。

 子供なのか。

 

 ……いや、絶頂()きたかったのに絶頂()けなかったなんて不満を漏らす女児とか本当にいたら怖いけど。

 

 

 

 

「そういえば碧に聞きたかったんだけど、この男性用オナホールは何で買ったの?」

 

 ぷにぷにと非常に柔らかい感触の女性器を象ったシリコン製の玩具を手に碧に尋ねる。

 

「例の掲示板の別のスレで、女の人のリアルおまんこよりオナホールの方がはるかに気持ちいいって書き込みがあって」

 

「それ私も見たことあるかも。リアルまんこなんかオナホの下位互換だとかなんとか」

 

「腹立たない?」

 

「まあ少しは……。オナホは女性の上位存在である! とかの書き込み見たときはさすがに童貞拗らせ過ぎじゃないの? と思ったりはした、かな」

 

「だから、良い機会だしあの人たちがそこまで言うほどのモノなら実際に比べてみようかな、と」

 

 ああ、そっか。魔法のディルドがあれば実際に比べられるもんね。

 私も興味がないわけではないし。

 

「ほら、この商品説明だとストレート穴にヤスリのような細かい螺旋の横溝がびっちりと刻まれてて、挿入されたペニスをゾリゾリ刺激しちゃうし、ホールに刻まれてる堅めの縦溝が亀頭とかカリの部分を擦りあげて堪らなくさせちゃうんだって」

 

「……なんだか凄そうね」

 

「それでね? ホールの一番奥には子宮みたいにペニスの亀頭を咥え込むための亀頭ポケットがあって、中は柔らかいツブツブがみっちり詰まってて亀頭を優しく包んでくれるんだって」

 

 なぜか嬉しそうな感じで碧が解説してくれてる。

 でもちょっと言わせてもらうと、碧が普段読んでる本じゃあるまいし子宮はおちんちん入れるためのものじゃないからね。

 

「言葉だけ聞くと確かにリアルおまんこより気持ち良さそうなんだけど……」

 

 まあ商品の煽り文句で色々考えるより試したほうが早い。

 2つあるオナホールを適当に碧と私で分けて、手に持ってふにょふにょとした感触に感動しつつ、指で穴を拡げて中を観察する。

 

「ねぇ碧、オナホの穴に入れるローションってどれくらい入れたらいいの?」

 

「同じくらいでいいんじゃない?」

 

「同じくらいって?」

 

「私たちの自前のものと同じくらい。奥から湧いて出てくるでしょ?」

 

「むー、それだと溢れちゃうな」

 

 オナホの準備ができたのでベッドで碧と向かい合って座った。

 手にはそれぞれオナホ(非貫通)と魔法のディルドを構えている。

 傍から見る人がいたらシュールさに笑うだろうけど私たちは至って大真面目だ。

 

 手に持ったオナホの穴にディルドの亀頭を押し付けて、まずはどんなものかと少しだけ挿れてみる。

 くちゅっとローションの音がして、亀頭の半分くらいが柔らかいシリコンで出来た偽物のおまんこに包まれると、芯の無いこんにゃくみたいな弾力の襞がディルドを少し動かしただけで亀頭を刺激してくる。

 

「っんん♥ ……気持ちいいけど冷たいのがすごく気になる」

 

「うん、たしかに気になる」

 

 今まで魔法のディルドを使うのは自分の肉穴(おまんこ)だけだったし、クリトリスが熱く蕩けさせられることはあっても冷たく冷やされることなんか無かったし。

 

 慣れの問題かもしれないけどちょっと気になって集中できそうにない。

 男の人は気にならないのかな? 

 

「ああそっか、温めれば良いのか」

 

「お風呂のお湯を使って湯煎すれば良いんじゃない? 濡れても外側だけタオルで拭けばいいし」

 

 洗面台に熱めのお湯を貯めてオナホールを浸けて温めること数分。

 指を中に差し入れると、私のおまんこの温度より高いくらいに温まっていた。

 

 

「では再挑戦!」

 

 ベッドで二人並んで魔法のディルドを偽物のおまんこ(オナホ)の穴にゆっくりと挿入していく。

 

「んんっ♥」

 

「あっ♥ これいい♥♥」

 

 ローションでぬるぬるになったオナホの穴がディルドの表面に張り付くように絡まり、上から横から斜めからホールに深く刻まれた凸凹の襞がディルド表面を柔らかく擦り上げ、蕩けるような感触をクリトリスに送り込んでくる。

 

「うわぁ、にゅるにゅるだよ♥ すっごいにゅるにゅる♥」

 

 嬉しそうな声を上げる碧のオナホールはストレート穴に螺旋状に溝が刻まれた非貫通タイプだけど、私が使ってるオナホは無次元加工という名称でホールの内部構造はうねりまくっており、鍾乳洞のように上下左右に不規則にうねった穴にびっしりシリコン製の溝というか襞が配置されている非貫通タイプだ。

 

 私のクリトリスがホール奥に侵入する都度、前から横から下からゴリゴリとした粒のような襞が実際の肉穴とはまた違う感触で絡まりクリトリスを擦り上げていく。

 

「あっ♥ 舐めてた、ごめん舐めてました♥♥ ああぁっ♥ あ、うそうそ♥ 絶頂()っちゃいそう♥♥」

 

 尖り立ったクリトリスが柔らかいぷりぷりの襞に(ねぶ)られ搾られる刺激であっという間に絶頂()きそうになり、腰がブルブルと勝手に震えて止まらなくなり思わずオナホをぎゅっと握りしめてしまう。

 

「んきゃんっ♥♥」

 

 ぶちゅちゅ♥ という音とともにディルドがシリコン製のやわやわ素材でできた襞とローションで圧迫され竿と亀頭の部分が快感で押し潰される。

 当然そのまま自分のクリトリスに伝わり、やわらか素材でひたすら気持ちよく押し潰される刺激が背中を伝わってきて、おもわず背筋が反ってしまいディルドを手離してしまった。

 

「──っあ?」

 

 クリトリスへの刺激が唐突に途切れ、絶頂()きかけた気持ちが急速に冷めていく。

 と、同時に隣の碧から、ずちゅっ♥ ずちゅっ♥ っとリズミカルな音が聞こえてくる。

 

「んっ♥ んんぅ♥」

 

 膝の上にオナホールを置いて左手でホールを握りしめている碧が堪りかねて嬌声を上げている。

 見ているとぎゅぅって左手をオナホが変形するほど強く握りしめて、右手で持ったディルドをオナホに何度も突き入れている。

 

「く、空気抜いて締め付けてっ♥ あんっ♥ す、すごいぃ♥♥」

 

 ホールの中に入れたローションがディルドのカリ首で掻き出され碧の太ももを濡らしている。

 

「あっ♥ だ、だめっ♥ んくぅっ♥♥♥」

 

 前かがみになった碧が力いっぱいディルドをオナホに突き入れて、左手でぎゅっぎゅって握りしめている。

 

「──っあ♥ ああぁ♥ 絶頂()く! 絶頂()くぅうううう♥♥」

 

 碧が全身を震わせた後、脱力してふらふらとベッドに倒れ込むとその拍子にオナホとディルドがベッドに投げ出された。

 

「──っあ?」

 

 気持ち良そうな表情をしていた碧の顔が途端に少し曇った。

 

「……なんか、だめ」

 

「うん、分かる」

 

 私もそう思うもん。気持ちがいいのは確かなんだけどなんか言葉で言い表し難いもやもやがあると言うか。

 とにかく違和感があるのだ。

 

 どう言えば良いのかな? 

 なんとか言葉にしようと頭を捻ってると、同じく捻っていた碧が呟いた。

 

「うーん……、こう……なんというか搾られるんじゃなくて……自分で搾る? みたいな?」

 

「それだわ。まさにそれ!」

 

 もやもやの部分がはっきりしてきた。

 つまり、するのとされるの違いだ。

 

 こう……オナホを使うのって文字通り自分で慰めるという自慰(オナニー)なんだよね。

 多分、普通の女性が普通のディルドを使って自慰(オナニー)するのも同じで自分でする作業というか。

 

 それはもちろん当たり前のことなんだけど、魔法のディルドを使ったオナニーってその当たり前とはかけ離れていたわけで。

 

 なんか改めて分かったかも。

 

 魔法のディルドを使ったオナニーって実は自慰(オナニー)じゃなくて自分とのセックスだったんだよ。

 

「ね?」

 

 閃いたばかりの持論を語ったら碧がものすごく納得してくれた。

 

「なるほどね、納得したわ。違和感はそれだったのね」

 

 魔法のディルドを自分の肉穴(おまんこ)に挿入して奥を(つつ)いたり、Gスポットを押したり擦ったりするまでは普通のオナニーなんだけど、そうすると肉穴(おまんこ)の内部が勝手にディルドに絡みついて搾り上げちゃうんだよね。

 

 普通の女性であっても彼氏のおちんちんで奥を突かれたり良いところを擦られたりしたら、おまんこが勝手におちんちんをキュって締めつけて絡みついちゃうのは普通にあることだけど、男性から見ると自分のおちんちんを締め付けた肉穴(おまんこ)は自分ではなく彼女という他人なのだ。

 

 そして締め付けられるのが男性のおちんちんじゃなくて魔法のディルドだった場合はつまるところ自分のクリトリスになる。

 

 魔法のディルドを搾り上げる自分の肉穴(おまんこ)が自分の意志とは別に自律的に動いてしまうから、クリトリスはまるで別の誰かに弄られて擦られて搾り上げられちゃう感じになるんだよね。

 自分で肉穴(おまんこ)を責めつつ、もう一人の自分がクリトリスを責めてくれるという意味で自分とのセックスになっちゃう。

 

 つまり私たちのクリトリスで味わって覚えてる肉穴(おまんこ)は、自律的に動いておちんちんを搾り上げちゃうものだから、オナホみたいにただ穴があるだけ、受け身なだけの偽おまんことは別物なわけだ。

 

 リアルおまんこのようにオナホ内部がうねったり締め付けたり搾られたりの動きを再現するには、オナホを外から手でぎゅっと搾ったり締め付けたり意識的に動かしてやらないといけないから、厳密な意味でのオナホとおまんこの比較は難しくなったなぁ。

 

「うーん……」

 

 と頭を悩ましていると碧がなにか思いついたのか両手をぱちんと鳴らす。

 

「私が搾ってあげれば済む話じゃない」

 

「え?」

 

「おまんこ役を私がしてあげるよ?」

 

「あぁなるほど……」

 

 私たちが体感として覚えているのは「自律的に搾ってくれるおまんこ」だから、二人でやれば再現できるわけか。

 でも珍しいかな、碧がこんな事言うなんて。

 碧のドM性癖考えたら「してほしい」と言う方が自然なんだけど。

 

 もしかしてなんか裏があったりしない? 

 

 

 

 

 

「こんな感じかな?」

 

 ベッドに俯せに寝転んでできるだけ楽な姿勢を取る。

 胸の下に枕を敷いて上体を少し起こし顔を上げた状態で両手にディルドを捧げ持ち碧を待っていると、オナホを温め直した碧が浴室から出てきた。

 

「じゃあ夕貴、始めるけど覚悟は良い?」

 

「……何よ、覚悟って?」

 

「ふふふ♥ よいしょっと」

 

 手に持った魔法のディルドが碧の持っているストレート穴のオナホに飲み込まれていく。

 

「っんん♥ ちょっ熱い♥」

 

 ゾクゾクするような心地良さが股間のクリトリスのみに沸き起こり、腰を痺れさせる。

 始める前から甘勃起していたクリトリスが、ホールに刻まれている螺旋の溝によってゾリゾリと擦られローションのにゅるにゅるの滑りと相まって、まるで捻じられ擦られながらにゅるにゅるの穴の中をクリトリスだけが悶えながら進み続けているような錯覚に陥る。

 

「あっ♥ ちょ、ちょっと待って♥ 碧待ってって♥♥ っあんん♥」

 

「待ちませーん♥」

 

 碧がオナホの根元を片手でぎゅーっと締め付ける。

 

「だめっ♥ それだめだからっ♥♥ クリちゃんの根元搾るのだめぇぇっ♥♥♥」

 

 ベッドに俯せなので伸びあがるように背を反らして腰を、クリトリスをベッドのシーツに押し付ける。

 お尻のお肉が痙攣するように波打って鋭く刺々しい気持ち良さが背中を駆け上がってくる。

 自分がするオナニーでは絶対しないような少し痛みを伴う強烈な刺激に息が掠れる。

 

「ぅぅっ♥♥ やめっ♥ お゛っ♥」

 

 碧がオナホの根元をディルドごと握りしめたまま、オナホの後ろ側を掴んでゴムのように引っ張った。

 

「一体何を……きゃうっ♥♥ す、吸われっ♥ なにコレぇ!? 吸われてえぇぇ♥♥」

 

 碧が整った顔をニマニマと崩しながら得意げに語る。

 

「さっき試したんだけど、空気が入らないようにしてオナホを伸ばすとすっごく吸われちゃうの♥」

 

 そう言いつつ引っ張って伸ばしていたオナホを元に戻して、もう一度ぎゅーっと引っ張り伸ばしている。

 

「や、やぁっ♥♥ だめっ♥ 吸われるっ♥ 吸われちゃうからぁっ♥」

 

 生まれて初めてクリトリスが吸引される刺激に股間の中心が心地良さで痺れあがった。

 繰り返される吸引と弛緩のコンボで割れ目の上でクリトリスが過去に無いほど大きく膨れ上がり、目が眩むほどの快媚感が腰で何度も弾け続ける。

 

「い、いやっ♥♥ クリちゃん取れちゃう、取れちゃうからっ♥♥ あぁんっ♥」

 

 クリトリスの吸引と同時にローションをたっぷり仕込まれたシリコン製の溝がクリトリスに張り付きゾリゾリと擦り上げていく刺激に後頭部が快楽で真っ白に染まって何も考えられなくなっていく。

 

 くぽぉっ♥

 

「んくっ♥ な、に……これっ♥」

 

 ぐいんぐいんとオナホを伸ばしたり縮めてたりを繰り返していた碧が、一転してオナホをディルドに押し付けてオナホの奥にあるポケットにディルドの亀頭がすっぽりと収まってしまう。

 

「あ、あんっ♥ だめ、碧っ♥ 先っちょがっ♥」

 

 柔らかい繊毛のような襞が亀頭を取り囲みたっぷりのローションがクリトリスの先っちょを溺れさせる。

 碧が亀頭ポケットに収まっているカリ首を握りしめ、オナホの先っぽを掴んで右に左へねじり始めた。

 

「碧、待ってっ♥ 待ってって♥ お願い♥ それだめ、すごいだめぇっ♥♥」

 

 クリトリスの先っちょが柔らかい繊毛に包まれ、粘膜が磨き上げられていくのだ。

 ゾワゾワとした刺激がありえない密度でクリトリスの先端に密着し腰がビクビクと勝手に痙攣し、まるで全身が繊毛で撫で擦られているような錯覚を覚える。

 

「あっ♥ ああぁっ♥♥ 無理いぃ♥ こんなの無理いぃぃ♥♥ 絶頂()っちゃうっ♥ 絶頂()っちゃうぅぅぅっ♥♥」

 

「よいしょっと」

 

 碧が握りしめていたオナホを緩めるとスポンっという音と共にディルドからオナホが抜けてしまった。

 

「んっ? は? え? んんっ♥ え?」

 

 絶頂()く直前まで高まって後は一気に解放されるのを待つだけだったのが、あと少しというところで無情にも取り上げられてしまった。

 

「んーっ、んんっ、な、なんで!?」

 

 高まったものが決壊する寸前過ぎて背中からお尻にかけて筋肉が強張り腰がカクカクと勝手に空撃ちする。

 昂りが解き放たれ心地良さに溶け崩れるはずだったのに、寸前で全て取り上げられ行き場を無くした快感が尖り立ったクリトリスに集中する。

 

 だけど絶頂()ったと勘違いして虚しくひくひくと痙攣するクリトリスには開放感など全く無い。

 口に入れる寸前にとっても甘い飴玉を取り上げられた幼女のように、あまりにも理不尽な仕打ちをする親友を私は恨みのこもった目で睨み付けた。

 

「仕切り直しだよ♥」

 

 碧が無次元加工(非貫通)のオナホに持ち替えて弾力を確かめている。

 

「? それってどういう…… ひゃんっ♥」

 

 弾力を確かめ終えた碧は口の両端をにゅーっと吊り上げるイヤラシイ笑みを浮かべて、私が持っているディルドの亀頭にオナホの穴を押し当てた。

 

「夕貴、穴比べを愉しんでね?」

 

 ぷりゅんっという音と共に亀頭の先が飲み込まれた。

 

「んんっ♥ あっ♥」

 

 碧がオナホを両手で包み込むように持って、ゆっくりゆっくりとローションを湛えたホールにディルドを飲み込ませていく。

 両手で圧迫された無次元加工のオナホの溝がクリトリスにまとわりつくように擦り上げていき、ホール内を進む度に違った角度から圧迫され大きめの襞が、曲がりくねった穴自体がクリトリスを上下左右から不意打ちのように刺激していく。

 

「あんっ♥ み、碧ぃ♥ もっと速くぅ♥」

 

 絶頂()くには動きがゆっくりすぎる。

 冷めかけていた快楽が再び強く盛り上がって、腰の奥でグツグツと煮えたぎり始めた。

 

 もっとっ♥

 強く速く擦り上げて搾り上げて♥

 すぐにでも絶頂()き果てたいっ♥

 

 オナホ内部の曲がりくねった穴の中を、ごり……ごりっとゆっくりディルドが進み、碧の両手がオナホを外側からニギニギと緩急をつけて締め付ける。

 碧の細い指がシリコンのぷりぷりした感触のイボと襞ごと押し包んできて、クリトリスがひたすら甘く蕩けるようなマッサージを受ける。

 

「もっと、もっと強くしてっ♥ あとちょっと、あとちょっとで絶頂()けるのっ♥♥」

 

「へー……あとちょっとなんだ♥」

 

 碧は意味ありげに微笑んだ後、ゾリ……ゾリという感じでミリ単位で動かしディルドをホールの中に飲み込み続ける。

 

 ごりっ♥♥

 

「あんっ♥」

 

 オナホ内部の穴が(くび)れている箇所がディルドのカリ首を通過したところで、碧がオナホ全体を左右に(ひね)った後()じるように動かしてきゅぽ♥ きゅぽ♥ っとオナホを何度も前後に動かした。

 

「──っそれいい♥♥ 碧、それすごく良いっ♥」

 

 カリ首を擦る段差と襞がローションでにゅるにゅるにしつつ、裏筋がコブでゴリゴリと刺激される。

 クリトリスに無いはずのカリ首がまるで幻のようにひたすら気持ち良い刺激を送り込んでくる。

 

 だけどっ♥

 あぁ……だけどぉ♥♥

 

 弾けるには……絶頂()くにはあとひと押しが足りないぃ♥

 

「み、碧……も、もっと♥ もっとゴリゴリ、ゴリゴリしてぇっ♥♥」

 

 私のお願いをよそに碧が同じペースでオナホを前後にずぷずぷ動かして左右に捻じリ続ける。

 クリトリスの先っぽがコブでごりごり刺激されながらツブツブと溝で擦られ搾られて、左右に何度も捻じられているのにあとほんの少し足りない。

 焦らされ続けて腰の奥に欲求不満が溜まり、その圧力でクリトリスがズキンズキンと心臓の鼓動に合わせて痛みを感じるほど膨らんでいる。

 

「な、なんでぇ? 後少しで、後少しで絶頂()けるのにぃ♥」

 

「……ごめんなさいは?」

 

「は?」

 

「私の方がもっと、もっと辛かったんだけど?」

 

 眉をきゅっと寄せてぶーたれた顔で碧が私を非難する。

 

「まさかさっきの……始める前のこと? ね、根に持ちすぎでしょ?」

 

「……あ、そう。そういう態度なんだ? ふーん?」

 

 あ、まずい。

 本格的に臍を曲げた時の碧の態度だ。

 滅多にないけど本気で怒ってる。

 

 きゅっ♥

 

「あんっ♥」

 

 オナホを両手で搾り上げた碧がちゅぷちゅぷとオナホを前後運動させてディルドのカリ首を何度も擦り上げる。

 

「反省してもらおうっと」

 

 ずにゅずにゅ♥

 きゅっきゅっ♥

 

 無次元加工のオナホの奥に向けて碧がゆっくりとディルドをオナホに飲み込ませていく。

 ぎゅうぎゅうに握りしめながら左右に捩じるので、ただでさえ内部の穴が曲がりくねって刺激が強くてすぐにも絶頂()けそうなのに、クリトリスが尺取虫のように曲がりくねった道をゆっくりと捩じりながら進むから、強い刺激が少しづつクリトリスに送り込まれてくる。

 

 ぞりぞり♥

 ぬちゅぬちゅ♥

 

 本来の大きさは豆粒程度しかないクリトリスが、魔法のディルドにかかれば何十倍もの大きさに膨れ上がり繊細な刺激を好きなだけ受けれるようになる。

 

 オナホを5mm動かせばクリトリスが5mmプルプルのシリコンの襞で擦られ搾られ締め付けられるのだ。

 ゆっくりだけど強い刺激を受けて絶頂への期待にクリトリスが堅くシコり立ち大きく膨れ上がる。

 

「クるっ♥ キてる♥ もうちょっとで絶頂()けちゃうぅ♥」

 

 ふにゅ♥

 

 無次元加工の穴の途中にある人工の処女膜の輪っかが亀頭を甘く擦り上げていく。

 処女膜とは名ばかりで、オナホ職人さんが頭を捻って考えたおちんちんを柔らかく包んで搾っちゃうためのものだ。

 (ねぶ)るようにカリ首を通り過ぎた処女膜がきゅっと窄まりカリ首のすぐ下の竿を締め付ける。

 

「んふっ♥」

 

 おちんちんを射精させるために考え抜かれた人工のおまんこが魔法のディルドにまとわりつき締め付け搾り上げ、本来はおちんちんを虐めるために最適化されたギミックがクリトリスを甘く搾り上げる。

 

 本当ならクリトリスでオナホを味わうなんてことは不可能なのに、おちんちんを虐めて射精させるためのシリコン製の襞やコブがクリトリスを虐めて搾って擦り上げなんとしてでも射精させようと嬲り続ける。

 

「あっ♥ あっ♥ ああっ♥」

 

 高まりすぎた快媚感が一気に解放される瞬間、碧が絶妙に力を緩めてしまう。

 

「そ、そんなぁっ♥」

 

 高まりすぎた快楽の一雫が外に零れ落ちるくらいの絶妙な寸止めを食らい、絶頂()ったと勘違いした腰の痙攣が無駄に上半身にまで広がっていく。

 

 ま、また絶頂()きそねこた。

 

 碧がオナホを前後にゆっくりと動かし、ぬちゅ♥ ずちゅっ♥ っと粘ついた音を鳴らせ続ける。

 やがて亀頭がオナホの奥のポルチオに密着し、子宮口とは名ばかりのおちんちんを気持ち良くするためにデザインされた狭い窄まりを押し拡げて子宮内部に亀頭がはまり込む。

 

 子宮内部へ注ぎこまれたローションが内部のツブツブの突起と一緒になってディルドの亀頭を全方位から刺激し始める。

 

「ふふ♥」

 

 碧の手がオナホの偽物の子宮に入り込んだ亀頭に対し外からぐにぐにとマッサージを始めた。

 

「ほ……おっ♥」

 

 クリトリスの敏感な先っぽが首元で締め付けられ堅くなった部分だけが偽物の子宮で亀頭マッサージを受け続ける。たっぷりのローションでぬるぬるにされながら柔らかいコブや突起物でひたすら擦られ押し潰され締め上げられる。

 

「おっ♥ おっ♥ おおぉっ♥」

 

 クリトリスの先っぽだけを徹底的に嬲られ、腰がガクガクと震え目の前が白く眩むくらいの快感に晒されながらどうしても一定以上の高みに登れない。

 

 刺激が微妙に足りない。

 気持ちいいのに明らかに絶頂()く寸前で生殺しにされてる。

 

「な、なんで? なんでぇ?」

 

「お・し・お・き♥」

 

 碧がオナホを両手でぎゅーっと握りしめ、中のディルドごと搾り上げる。

 

「か……はっ♥」

 

 クリトリスに加わる強い刺激で、それまで焦らされていた心地良さから一段上に登れそうになった瞬間、圧力が消え失せる。

 その代わりクリトリスの先っぽがくりくりと撫でるような動きで微妙に足りない刺激で延々と搾り続ける。

 

 もう我慢出来ない。私は絶頂()きたいのだ。

 

 ベッドに寝そべったまま両乳首をシーツに押し付ける。

 もうさっきからずっと堅く尖り立ち、刺激を求めてジンジンと疼いている。

 乳首をシーツに擦り付けるだけで絶頂()くのは難しいけど、魔法のディルドをオナホで寸止め刺激している間なら、クリトリスをにゅるにゅるされながらなら十分に絶頂()ける。

 

 碧に分からないように乳首を円を描くように転がそうとすると、碧がにゅぽんとディルドからオナホを外してしまった。

 

「あ!? ひ、ひどい……」

 

「夕貴がしたことに比べれば酷くないわ」

 

 

 

 ──ぶちっ!

 

 どこかで何かが切れた音がした。

 

「──よおく分かったわ、気持ちよくなって満足したいって気持ちがねっ!」

 

 ディルドから両手を離して碧の足首を掴み、そのまま碧の体をくるっとベッドの上にひっくり返す。

 

「きゃあ!?」

 

 碧って本当に羨ましいくらい体重が軽いわ……。

 

 ひっくり返ってジタバタしている碧の上に乗って、腕を背中側に引っ張ると諦めたのか大人しくなった。

 

「私も気持ち良くなりたいし、碧もさっき絶頂()きたかったという話なんだからこうすればいいのよ♥」

 

 ベッドの脇に置いてあったアダルトグッズの中から双頭ディルドを引っ張り出すと碧が焦りだした。

 

「ちょ、ちょっと待って夕貴」

 

「待ちませーん♥」

 

 双頭ディルドの装着側になってる太くて短い方のディルドを自分の肉穴(おまんこ)に挿入する。

 とっくに蜜で溢れていて準備など必要ないくらい。

 

「──んっ♥ ああぁっ♥」

 

 ぬちゅ♥ という音と共に私の肉穴(おまんこ)に装着側のディルドが吸い込まれていった。

 根本が細くなっているから予想していたけど、ディルドの一番太い部分が肉穴の入口を通り過ぎると圧力で自動的に腟内(なか)に納まってしまった♥

 

「んんっ♥♥ 腟内(なか)がっ♥ 拡げられちゃうぅ♥」

 

 説明書にGスポットを刺激することに特化した形状をしているとは書いてあったけど、本当に膣の中程のあたりを押し拡げ、(あつ)えたようにGスポットを圧迫してくる。

 

 しかもディルドの腹側にあるツブツブがGスポットの盛り上がった部分をゴリゴリと刺激してくる。

 ()れているだけで、心地良さのあまり肉穴が勝手に窄まり締め付け、締め付けられたディルドがゴリゴリとGスポットを更に刺激する。

 刺激されたGスポットがひくひくと痙攣し、堅めの柔突起がディルドのツブツブと絡まり、絶えず女のダメな部分を刺激しまくる。

 

 まずいっ♥

 このディルドは雌のだめになっちゃう部分をだめになるまで刺激し続けちゃう。

 

 Gスポット用のディルドがこんなに凄いなんてぇっ♥

 

「あぁっ♥ もうっ……もうっ♥ だめええぇえっ♥ 絶頂()くっ! 絶頂()くうぅっ♥♥ 」

 

 碧に徹底的に焦らされて絶頂()く直前まで昂ぶっていた体に最後の……トドメのひと押しになってしまい、碧の背中の上で腰をくねらせて絶頂の衝撃に体を震わせる。

 

 双頭ディルドは装着者腟内のGスポットと恥骨側をUの字の湾曲カーブ部分で挟み込むようにして固定する方式になっているので、気持ち良すぎて腰を振ってしまえば臍まで反り返った外側のディルドをブンブンと振り回すことになってしまう。

 

 だけどっ♥

 こんなに気持ちが良いのに腰を動かさずにいられるわけ、無いぃっ♥

 

 ディルドを振り回す度にGスポットが内部で左右上下に複雑に捏ねられ、ツブツブの突起がGスポットにめり込み押し上げ、外側のクリトリスを挟み込むツブツブも容赦なくクリトリスを嬲り続ける。

 

 しかもこの双頭ディルドも魔法のディルドなのだ。

 自分の肉穴で咥えこんだクリトリスがぎゅっぎゅっと甘くきつく締め付けられながら、クリトリスでクリトリスを擦り上げているのだ。

 

「──思った、んっ♥ 以上に……凶悪過ぎ……んんっ♥ ああぁっ♥ そんなっ♥ また絶頂()っちゃうぅぅっ♥♥」

 

 絶頂()った直後で敏感に膨れ上がったクリトリスへ追い打ちが来る。

 それもこれも全部自分が腰を振ってしまっている所為なのに。

 

 ディルドのツブツブの突起が肉突起と堅さを競うようにゴリゴリと擦れ合い、碧に焦らされ昂ぶり続けた敏感な肉穴から意識が消し飛ぶほどの刺激が背中を駆けてきた。

 

 右臀部と左臀部の肉が勝手に痙攣して、まるで股間の肉を臀部で挟んで搾り出すように動いて肉穴から搾り出された蜜が下にいる碧のお尻から股間に垂れ掛かった。

 

「──はぁ、はぁ、はぁ♥」

 

 体を駆け巡った快媚感の心地良さからようやく落ち着きを取り戻した時、私の下にいる碧の喉がゴクリと鳴った。

 

「ゆ、夕貴。それ(双頭ディルド)……そんなにすごいの?」

 

「……すごいわ♥ ここまですごいとは思ってなかった。挿れただけで何度も絶頂()っちゃうなんて♥」

 

「そ、そうなんだ?」

 

 碧が俯せの状態でもぞもぞと動き、おそらく無意識に両足が外へ開いていく。

 

「え、えっとね? それも魔法のディルドだから……アレ……だよね? クリトリスが……2本……」

 

「……そうね」

 

 掴んでいた碧の手を離して背中から降りると、碧は俯せの体勢で膝を立て腰だけを持ち上げてこちらに向けた。

 私の肉穴から噴き出した蜜が碧のぷっくりと膨らんだ無毛の肉まんにかかったままだ。

 

 割れ目の隙間から湯気が出そうなほど熱く潤みきってる。

 

「……」

 

 碧の割れ目の上では尖り立ったクリトリスが期待いっぱいに膨らんでプルプルと震えて少し引っ込んでは出たりを繰り返している。

 多分期待しすぎて割れ目の中でも穴が収縮してきゅっきゅと窄まったり拡がったりしているはずだ。

 

 ぷくっ♥

 

 内側から滲み出てきた蜜が割れ目の外で雫のように溢れて今にも零れ落ちそうになった。

 

 碧は耳まで赤くして何も言わずにひたすら待ってる。

 そういえばこういう子だったわね。

 

 さっきまでのSっ気はなんだったのか……

 

「……じゃあ、分かってると思うけど、お互いの……その……感触を感じることになるんだけど、いいのね?」

 

 碧は真っ赤な顔のままこくんと頷いて呟いた。

 

「味比べ……だよね?」

 

 

 

 

 

 染み一つ無い真っ白で小さいお尻の中心に幼女のような無毛の割れ目がぷっくりと膨らんで、蜜を湛えて挿入されるのを待っている。

 充血し膨らんだ大陰唇が皺一つなく優美な局面を描いていて、否が応でも挿入した後どれだけおちんちんが気持ちよくさせられちゃうのか想像がついてしまう。

 

 そういう趣味はないから女性のおまんこを見て興奮するとかはないけど、こんなに整ったおまんこなんてきっと滅多に無いはずだ。ほんとどこまで碧は恵まれているのか。

 彼だって碧がこんな風にお尻を突き出しておまんこを差し出している光景を見たら我慢できずに襲い掛かってしまうだろう。

 

 そして挿入した途端、腰が抜けるくらい気持ちよくなっちゃうんだ。

 

 碧のおまんこを見ていると碧が自動ピストンディルドでオナニーしていた時に触れて感じた碧の膣内のあの感触を思い出してしまう。

 

 ……あの中にコレを挿れちゃうのかぁ。

 

 股間で反り返っている魔法の双頭ディルドのカリ首を握る。

 

「んっ♥」

 

 クリトリスが自分の肉穴(おまんこ)でやわやわと搾られながら、同じクリトリスが片手で握りしめられる感触が伝わってきた。

 男性のおちんちんの感覚は分からないけど、自分のクリトリスがとんでもなく敏感なのは十分に自覚している。

 この敏感なクリトリスで碧の肉穴(なか)を擦っちゃうんだ。

 

 さっきまでは絶頂()きたくて自分もテンパって双頭ディルドで碧にお仕置き返ししてやろうと思ってたけど、二回連続で絶頂()って少しは冷めた頭で考えるとかなり不味いような気がする。

 

 ──双頭ディルド。

 

 そう、おちんちんが二本ついている魔法のディルドだから、これを使うとクリトリスが二本になっちゃうのだ。

 それに元々付いてる自前のクリトリスもある。

 

 感覚では3本のクリトリスが私の体に生えて今もそれぞれが気持ち良くなってしまってる。

 考えれば考えるほど不味いかもしれない……。

 

 

 私が考えに耽っていると待ちきれなくなったのか、碧が両手で割れ目を左右に開いて穴を見せつけてきた。

 開いたせいで溺れ堕ちた蜜がベッドに垂れ落ちてシーツに染み込んでいく。

 

 クリトリスがひくひくと動き、肉穴の入口とお尻の穴が連動して堅くて太い男性のおちんちんを咥え込みたそうに収縮を繰り返して、中の粘膜が丸見えになってしまっている。

 

 まったく……碧は粘膜まで綺麗なピンク色をしていて本当に隅から隅まで男性が泣いて喜ぶ体をしているわね。

 

 

 反り返った外側のディルドを持って、碧の肉穴(おまんこ)にそっと押し当てた。

 クリトリスの先っちょに碧の柔らかい入口の肉の感触が伝わってくる。

 

「あっ♥ す、すごいっ♥ こ、これが夕貴の腟穴(なか)なの……ね♥」

 

 ディルドの先端が碧の肉穴に触れれば魔法のディルドなのだから、当然双頭ディルドの装着者側のディルドは碧のクリトリスとも感覚が繋がってしまう。

 今も現在進行系で私のGスポットを抉っているディルドは私の肉穴(おまんこ)が私の意志とは関係なく搾り上げ続けている。

 

「んっ♥ んっ♥ すごいっ♥ すごいぃっ♥ 夕貴、な、なんで平気なの? 入口と真ん中と奥で同時に搾られてるのにっ♥♥」

 

 碧にディルドを押し当ててるだけで、目の前の碧の腰がガクガクと痙攣し始めた。

 

「あっあっ♥ な、なんでおまんこの中に段差が♥ ああぁっ♥ うそでしょっ♥ こんなっ♥♥ こんなぁっ♥♥♥」

 

 碧の腰の震えが上半身の方まで拡がっていって、呼吸が浅く早く変化していく。

 

「こんなの耐えられないっ♥ おっ♥ 絶頂()くっ♥ 絶頂()っくぅ♥」

 

 碧の肉穴が拡がっては窄まり、押し当てたディルドの亀頭をまるで口で舐めしゃぶるように動いてる。

 絶頂し、体を震わせる碧を見ていて悪戯心が湧いてきた。

 

 そういえばまださっきのお返しをしてなかったわね。

 

「よいしょっと♥」

 

 腰と肉穴を私に差し出したまま身悶える碧の腰を掴み、そのまま無造作にディルドを碧の奥まで突き入れた。

 

「「お゛っ♥♥」」

 

 奥まで挿れるつもりはなかったのに、吸い込まれてしまった。

 

「──くぅぅ♥♥」

 

 信じられないくらいの密度の肉襞がきゅうきゅうってディルドにまとわり付いて、搾り上げてくる。

 

 ど、どうなってるの♥

 抜こうとしても抜けないぃ♥

 

「あっ♥ あっ♥ ま、待って碧。クリちゃん吸わないで、あ、だめ、搾るのもだめえっ♥」

 

 腰を引こうとするとおちんちんの先が膣奥でぐっと握りしめられて離してくれない。

 握りしめられている部分が信じられないくらいぬるぬるでつぶつぶで……密度の高いにゅるにゅるの舌でできた絨毯で包み込まれているようで無理やり引き抜こうとしたら気持ち良すぎて腰から力が抜けてしまう。

 

「あっ♥ ああぁ♥ 碧っ、入口を締めるの、あんっ♥ し、搾るのだめっ♥」

 

 碧の肉穴の入口が信じられないくらい強く引き搾られ、にゅるにゅるでぷっくりと膨れ上がった横溝の襞がクリトリスの根本に密着する。

 

 きゅんっ♥

 きゅんっ♥

 

 肉穴の中が急に負圧になってこれまで以上に碧の肉粘膜がクリトリスに密着してきて奥に吸い込もうとしてくる。

 

「碧、だめっ♥ 吸わないで♥ 吸っちゃったら奥に、奥にぃ♥ 奥を押し潰しちゃうからっ♥」

 

 力の入らない腰が、ディルドごと碧の肉穴に強く吸われて奥をゴリッと捏ね上げてしまった。

 クリトリスの先が碧のコリコリした子宮口に密着し更に押し込んでしまう。

 

「お゛っ♥」

 

 その瞬間碧が呻いて、きゅっきゅっと肉穴が収縮を開始してしまう。

 入口がきゅっと締まったまま、にゅるにゅるでとろとろな襞の塊が奥に向けて吸い込むように移動していく。

 

 まるで延々とディルドの根本から先に向かって粘膜によって擦られ続けているような錯覚に陥る。

 

「み、碧っ♥ 搾るのやめっ♥ だめになっちゃう♥ あんっ♥ 吸うのもだめぇ♥」

 

 あまりに気持ち良すぎて、自分のGスポットをぐりぐりと刺激している装着者側のディルドを断続的に締め上げてしまう。

 碧の肉穴の密度の高い肉襞にぎゅうぎゅうに包まれて、搾られ吸われ尽くされそうとしているクリトリスが溶けてなくなりそうになっているのに、自分のGスポットを刺激しているクリトリスを自分の肉穴がこれまた勝手に搾り上げ始めてしまう。

 

 根本でぎゅっと締め付けたまま、中と奥で3つの肉の輪が左右にうねりながら緩急をつけて何度も繰り返し搾り上げていくのだ。

 しかも自前のクリトリスも同じ双頭ディルドでゴリゴリと擦られ続けている。

 

「ひぃんっ♥♥♥」

 

 ただでさえ感じすぎちゃうクリトリスが3つもあるのだ。それが即絶頂()きするレベルの刺激を同時に送り込まれ、腰の奥で爆発する。

 

「こっ……♥♥」

 

 あまりの衝撃に腰だけじゃなくて上半身からも力が抜けてしまい、ベッドに俯せになって腰を突き上げている碧を上から抱きかかえるように倒れ込んでしまう。

 

 ぐいぃ♥

 

 倒れ込んだせいで、碧の肉穴に収まっているディルドを更に奥に突きこんでしまった。

 

「あっ♥ また吸われて搾られちゃう♥ み、みどりぃいいいだめぇえええっ♥♥♥」

 

 碧を抱きしめたまま絶頂に襲われ上半身、下半身そしてディルドを挿入した腰がガクガクと痙攣する。

 痙攣する度に、碧の膣奥に何度も何度もディルドを突き入れて抉ってしまい、奥を(つつ)きまくる結果になってしまう。

 

 そして突く度に碧の肉穴が左右に(よじ)れながら、ディルドに絡みつき擦り、吸い込みながらより激しく搾り上げていく。

 

「し、死ぬっ♥ 碧の肉穴(おまんこ)に搾り殺されちゃうぅ♥♥」

 

 絶頂時の快感で腰が勝手に動いて碧の膣奥を突く度にお返しのようにクリトリスの先に子宮口が吸い付いてきてキスの雨を降らして搾り上げ続ける。

 

「おわんない、終わんないよっ♥ こ、こんなのずっと続いちゃうぅ♥」

 

 意識が真っ白に飛びかけながら思い出す。

 そういえばこれって碧の自動ピストンディルドと同じ状況になってる。

 

 それって碧が満足するまで吸われて搾られちゃうってことじゃない!?

 

 自分の2つのクリトリスが肉穴で激しく搾られて気持ち良すぎて体の自由が効かなくなってくる。

 碧に覆いかぶさったせいで碧の顔が見えた。

 

 み、碧にお願いして搾り上げるのを、と、止めてもらわないと。

 

「──そ、そんな」

 

 碧は口から泡を拭いて白目を向いてしまっていた。

 

 カクカクカクっ♥

 

 吸われ搾られ続けるディルドのせいで腰が勝手に動いて碧の膣奥をひたすら(つつ)いて捏ねて、子宮口を奥へ奥へと押し込んでしまうのを止められない。

 

 突くたびに碧の肉粒の絨毯が私のクリトリスに巻き付いて搾り上げるのを止めてくれないのだ。クリトリスの根元に巻き付いて、先っぽに向かってシコられ搾られ握りしめられどんどんどんどん気持ちよくなっちゃう♥

 

 あぁ、だめっ♥

 私のクリトリスは碧のおまんこに握りしめられちゃってる♥

 

 碧のおまんこでシコシコされちゃうから奥をこんこんしちゃうしかないっ♥

 

 んんんっ♥

 腰の奥が痺れちゃうっ♥

 碧が搾るのも吸うのも止めてくれるまで止まれないよぉっ♥♥ 

 

 あっあっああぁぁっ♥♥

 

「どうしようっ♥ ど、どど、どうしようぅ♥ だ、だめまた絶頂()っちゃうううううぅっ♥♥」

 

 

 

 



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第23話 搾精 〜本搾り 正正正正正正〜♥

「──はぁはぁ……くふふふ、最っ高ぉ♥」

 

 足の爪先から首元、なんなら(おとがい)までふるふると痙攣させながら至福の表情で碧が呟いた。

 蜜に塗れた秘部を露出し、快楽の余韻に体をくねらせながら、くふっくふっと何度も満足気な弾むような吐息を漏らしている。

 

 私も彼女も一体何回絶頂()ったのか……きっと回数を数えるのが無意味なくらい絶頂()ったはず。

 

 本意ではなかったにせよ私が装着した双頭ディルドで碧の膣奥を何度も何度も抉って捏ねて(つつ)き回してしまったのだ。

 その度にディルドの根本から先っぽまで碧の微細で緻密な絨毯のような肉舌で舐められしゃぶられ包み込まれるように搾られ尽くして、一滴余さず空っぽになるまで吸い尽くされたのだ。

 

 溶けて蕩けて融かされて、自分の股間で勃起したまま元に戻らなくなっているクリトリスがちゃんとまだ付いているのが不思議なくらいだ。

 

 絶対溶けて無くなってると思った。

 

 碧の肉穴(おまんこ)からディルドを何度も引き抜こうと試したのに、その度にディルドを、私の敏感なクリトリスの先を肉穴(おまんこ)で握りしめられ、にゅるにゅるでツブツブな微細な舌の塊で(くすぐ)られあまりの心地良さにどうしても腰から力が抜けてしまうのだ。

 そしてそのまま吸い込まれ肉穴(おまんこ)の奥を(つつ)いてしまい、意識を失った碧の肉穴(おまんこ)が反射的に締め付けてきて搾られるという悪循環。

 

 碧を背後から抱きしめたまま腰をカクカクと振るい続け、延々と視界で光が煌めき強制的に思考全てを快楽に染められ私も彼女も絶頂を繰り返してしまった。

 

「はぁ……私はもう勘弁よ……んんっ♥」

 

 絶頂の余波で未だに波打って痙攣を繰り返す股間から伸びた双頭ディルドは、搾られ尽くしても尚下腹部でそそり勃ったまま前後に律動を繰り返してる。

 そそり勃ったディルドの根本で私の肉穴(おまんこ)では今も装着者側のディルドを咥えこんだままだ。

 

 クリトリスがきゅっきゅっ♥ といつまでも搾られたままではかなわないし、ディルドを抜こうと……あれ? 

 

「んんっ♥ ぬ、抜けないぃ♥」

 

 絶頂()きすぎて腕に力が入らないのもあるけど、今もまだ自分の肉穴がディルドを思った以上にきつく搾り上げ続けていたようだ。

 ぎゅーっと咥えこみ、膣内(なか)の肉粘膜が絡みつくように握りしめて離してくれない。

 碧の全自動ピストンディルドじゃないけど、膣の真ん中あたりにあるGスポットで肉の輪っかが盛り上がり、ディルドの表面を撫で擦り前後運動のようにディルドを強く弱く緩急をつけて搾り上げ続けてる。

 

 すごく……いや、ものすごく気持ちいいけど、さっきまで碧のおまんこでも搾られまくっていたからちょっと感覚が麻痺してるかもしれない。

 もしかして普段なら絶頂()き果てるくらいの勢いで今もクリトリスを搾っちゃってる? 

 

 勃起したまま萎える気配のないクリトリスを牛の乳搾りのように指を絡ませ先っぽに向けて搾りこみ、なんとしてでも射乳させようと肉の絨毯で包み込んで緩急つけて揉み解し続けているっぽい……。

 クリトリスの先っぽから何も出るはずがないのに、何かが出るまで搾り上げるのは止まりそうにない。

 

「あっ♥」

 

 急にクリトリスを根元から先に向けて感触の違う肉襞が張り付いてきて、捻るように巻き込みながらにゅるにゅると撫で擦り始めた。

 

 ……なんだかすごい刺激を受けているような気がするけど絶頂()けてないし……自分の感覚が当てにならなくなっている。

 

「はぁ……もういいや、挿れたままで。抜けないし。もう勝手に搾ってれば?」

 

 ぐにぐにと肉穴の奥でディルドに絡みついて搾り上げ続けてる自分の頑固な肉穴(おまんこ)に向けて呟いた。

 すると私の肉穴(おまんこ)がムキになったのかぎゅっぎゅっ♥♥ と先ほどより力強くディルドに絡みついて左右にうねり捻りながら盛り上がった肉の輪っかが三段締めで搾り上げ始めた。

 

「んんっ♥♥」

 

 腰が勝手にヒクついた。

 でもやっぱり絶頂()けるほどでもなく心地良いだけだ。

 

 

 

 

 

 碧と私がベッドの上でしばらく余韻に浸っている間に時間は過ぎていく。

 

「ねぇ碧? こんなので崇弘さんのおちんちんをちゃんと搾れてるのかな?」

 

「え?」

 

「いやなんだか自分たちが気持ち良くなっているだけだし、こんなんで崇弘さんのおちんちんを気持ち良く出来てるのか自信がなくなってきちゃって」

 

「……なんだかんだ魔法のディルド使ってるし、少しくらいは搾れてるんじゃないのかな?」

 

「そっかなぁ。そもそもおちんちんってどれくらい刺激したら射精するの?」

 

「さぁ? 私も本物のペニスを生で見たことないけど、前に1度だけ見たエッチな動画だとペニスを1時間くらい手とか口とかおまんこで搾ってたら、動画の終わりの方で射精してたかなぁ」

 

「ふーん。女の子は簡単に絶頂()けるのに、男の人は時間がかかるんだね」

 

「中には早漏っていうすごく早く射精する男の人もいるみたいだよ?」

 

「へーそうなんだ?」

 

 大学に入って彼に合うまではそういう知識とは全然縁がなかったしなあ。

 

 

 時計を見ると夜中の3時を回ったくらいだった。

 魔法のディルドをオナホで搾って、双頭ディルドを使って二人のおまんこで搾って……1時間に1回なら3回くらい射精したかな。でも私たちは自分が気持ちよくなることばっかり考えてディルドを搾り上げてたし……うーん、割り引いて考えると崇弘さんは1回射精したかどうかってところかなぁ? 

 

 ちょっと不安だ。

 彼のおちんちんを搾りまくって籠絡するはずが、なんだか自分たちだけ気持ちよくなってそれで終わってるような気がする……。

 もっと真剣に彼のおちんちんを搾る必要があるんじゃないだろうか? 

 

 自分の肉穴(おまんこ)に挿入したままの双頭ディルドの亀頭をぐっと掴む。

 クリトリスの先が掴まれてちょっと気持ちよくなるけど、絶頂に次ぐ絶頂を繰り返した後遺症でまだ力が入らない。

 

 だめか。

 続きをやるにしても私たち二人共しばらく休憩が必要なようだ。

 

 

 

「いや待って? 機械を使えばいいのよ」

 

「え?」

 

「そうだよ、せっかく文明の利器も買ってるんだから、使おうよ」

 

 まだ使ってないグッズが転がってるんだ。それを使おう。

 部屋の隅に充電しておいた回転式の電動オナホールが転がっている。

 

 もう6時間も経ったし、充電も終わっているはずだ。

 取説によると満充電すると2時間使えるらしい。

 

 高かったし、今こそ使うべきだ。

 

 電動オナホに刺さっていた充電コードを取り外し、取説片手に動作を確認する。

 

「意外と静かなんだね」

 

 電動オナホのフタを開けて内部に付属のオナホをセットする。

 この回転式専用のオナホは、さっき自分たちが搾り上げるのに使ったオナホとは全然構造が違う。

 

 ストレート穴の非貫通だけど溝というか襞が全て縦に配置されているのだ。

 ああ、そっか、横向きに回転するから縦溝にしないとおちんちんを刺激しにくいのか。

 

 横回転でおちんちんに効果的に刺激を送り込む必要があるもんね。

 

「……」

 

「なに、碧?」

 

 私が回転式電動オナホを弄っているのをじーっと興味深そうに碧が見ていたので声をかけた。

 

「それって気持ちいいのかなぁ?」

 

「気持ちいいから商品になってるんじゃないの?」

 

「いやだって、男性のペニスって……こう……ピストンが基本じゃないの?」

 

 碧の疑問に対し、確かにそうかもと思った。

 普通に考えればおちんちんに対して横に回転させて気持ちよくなろう……とは考えないかもしれない。

 

「……まあそうかもね。でももう買っちゃったし」

 

 買うとき深くは考えなかったけど、確かに隣にピストン運動する電動オナホも置いてあった。

 でもあれ4万円もしたし、高すぎて買えないからそこまで深く考えなかった。

 

 だから同じメーカーの安い方を買ったんだけど……

 

「まあ、気持ちいいかどうかは試せば分かるでしょ?」

 

 そうだ、魔法のディルドを私か碧が触ってないと彼のおちんちんに伝わらないのだ。

 そしてディルドを触っていれば私たちのクリトリスもこの回転式の電動オナホで搾られちゃうのだ。

 

 やってみれば分かるのだ。

 

「今度は碧に味わってもらうわよ?」

 

 最初のオナホの穴比べは私がやったんだから次は碧がやる番だ。

 その次の双頭ディルドはまぁ……私たち二人共体験しちゃったからノーカンで。

 

「……まあいいけど」

 

 さっきあんなに絶頂()きまくったからか碧の機嫌が元に戻っている。

 やっぱり欲求不満を解消するのは大切だね。

 

 電動オナホのケースに付いている操作ボタンを押すとキュインキュインとモーター音がしてセットしたオナホが中で右に回ったり左に回ったり途中で反転したり、回転速度も早くなったり遅く出来たり意外と多彩なモードが有るようだ。

 

 あ、スマホにアプリをインストールすれば遠隔操作もできるのか。

 便利そうだし早速インストールする。

 

 これでおちんちんを搾れちゃうのかぁ……でもいずれは彼のおちんちんを直接搾りたいなあ。

 

 ぽちぽち

 ぴっぴっ

 

 操作する度に電動オナホの中でホールがキュルキュルと回転し、回転速度や正転逆転と回転方向が自由自在に変更できた。

 

 ……男の人ってこんな機械でおちんちんを(なぶ)られるのが好きなのかな? 

 この機種に限らず、割と結構な種類の電動オナホが売られていたし。

 

 売られているということは、逆に言うとそれを買うお客さんが一杯いるということになる。

 

 むぅ。

 

 ……しばらく考えて気づいた。

 魔法のディルドでクリトリスが搾られちゃうのと同じだ。

 

 つまり自慰(オナニー)とセックスの違いだ。

 自分でするのではなく誰かにされると、もう一段高い気持ちよさがあるのは経験済みだ。

 さっき、碧にオナホで搾られたのや、碧の肉穴(おまんこ)に吸われて搾られたのは、その……段違いに気持ちよかった。

 

 それがたとえ機械による「される」であってもきっと同じなんだ。

 回転する電動オナホであっても自分ではない誰かにおちんちんを擦られてぐにぐにされちゃうのは、きっと自分でするより堪らなく気持ちいいことなんだろう。

 

 ……まあそれについては女性もそうなんだけど。

 だから私たちはこんなに魔法のディルドに溺れてしまっているのだ。

 

 色々と考えながらスマホで電動オナホの操作の練習をして慣れてきたので、碧にはさっきの私のようにディルドを持ってもらう。

 

「碧、覚悟はいい?」

 

「……何よ、覚悟って」

 

「きっと凄いよ、これ♥」

 

 ディルドをマシンに挿れて貰った状態で、小手試しに低速右回転させる。

 専用縦ヒダホールにたっぷりと仕込んだローションが碧の持ったディルドを横に捻じり擦り、磨き始めた。

 

「ふわぁぁあああっ♥」

 

 回転し始めると、碧がびっくりしたような声を上げた後、顔をベッドに押し付けて腰を何度もくねらせ始めた。

 何かに堪えかねるように太ももを擦り合わせて足先がピクピクと痙攣している。

 

「んっ♥ んっ♥ ああっ♥ ゆ、夕貴、止めっ♥ やぁ、んんっ♥」

 

 私は碧と違って意地悪ではないのでちゃんと止めてあげる♥

 

「どうだった?」

 

「す、すごかった♥」

 

 わずかな時間で碧の息が上がってしまってる。

 はぁはぁと荒く息を吐きなが脇腹からお尻にかけて時々ひくついて、たったあれだけの時間の刺激で絶頂寸前まで追い込まれたようだ。

 

 でもよく考えればそうか。

 クリトリスなんて本来、自分の指で優しく包皮の上から擦ったり撫でたり捏ねたりするくらいが精一杯のはずで。

 精一杯とはいってもそれだけで女は何度も絶頂()き果てるくらい敏感で感じやすい器官なのだ。

 

 魔法のディルドを使い慣れて、敏感さはそのままにディルドのサイズまで大きく……数十倍の大きさになったクリトリスで自分の肉穴を穿(ほじ)り肉襞や肉粘膜、ツブツブの肉絨毯に絡みつかれ搾られることでヨがり何度も絶頂()き果てることを経験していても、巨大なクリトリスが横に擦られる経験などそうそう積めるとは思えない。

 

 クリトリスに対する未知の快感に初めて襲われ、気持ち良く……ひたすら気持ち良く蹂躙されてしまったのだ。

 

 未だにピクッピクッっと痙攣しながら体をよじって荒く息を吐きながらもどこか満足そうな碧がちょっと羨ましいかも。

 しばらくベッドの上で悶えるようにゴロンゴロンしていた碧がようやく人心地ついたようだ。

 

「これ、最高かも……でね、夕貴。今度は止めないでほしいの」

 

「──? もちろん碧が止めてって言うまでは止めるつもりないけど?」

 

「違う違う。私、きっと止めてって言うと思うけど、それでも止めないでね?」

 

 ……碧が変なことを言い出した。

 

「止めて欲しくないなら口を(つぐ)んでれば良いんじゃないの? 言われるまでは止めないよ、私」

 

 碧が首を振りながら分かってないなぁとでも言いたげにため息を吐く。

 

 ……そんな態度取られると少しイラッとするんですけど? 

 意地悪モードに入っちゃうよ、私? 

 

「『止めて、もうダメ、ダメなの!』って懇願(おねがい)してるのに無視して続けられたり、むしろもっと酷いことされるのがいいんじゃない」

 

「……そんなの碧だけじゃないの?」

 

「はぁ……夕貴はだめね。そんなに胸とお尻が大きいのに、肝心の女の子の気持ちは分からないのね」

 

 ……決めた。

 私、意地悪モードに入るから。

 

「分かったわ。要するに始めたら止めなければいいのね? むしろもっと強くするくらいが良いのね?」

 

「そう、その通りよ。分かってくれたのね」

 

 言質取ったからね?

 

 

 

 どこか嬉しそうに碧が再びベッドの上に俯せに寝転がりディルドを真横に構えた。

 シーツに押し付けられるように伏せられた顔は、さっきと違って期待のあまり笑み崩れてしまっている。

 

 私の方をちらりと見てまだかまだかと催促している。

 そしてシーツの上で腰をくねらせて甘い吐息を漏らしてる。

 

 待ちきれずにクリトリスをシーツに擦りつけているのか……

 

 碧の底なしの貪欲さに少々呆れながらも回転式電動オナホにローションを()ぎ足した。

 そしてそのままぶちゅり♥と碧が持っているディルドを電動マシンに咥えこませる。

 

「んっ♥」

 

 碧が小さく悲鳴を上げたけど、余韻なんか与えてあげない。

 そのままさっきと同じように低速の右回転モードで電動マシンを起動させると微かなモーター音と同時にぶちゅぶちゅとローションが音を立てて縦ヒダのホールがゆっくりと回転を始め碧のクリトリスを柔らかく横に擦り始めた。

 

「っ♥ あ♥ あぁ♥」

 

 気持ち良さそうな喘ぎ声と共に碧の息が少しづつ上がり始める。

 

 そのままゆっくりとした回転速度でディルドを、つまりは碧のクリトリスを縦ヒダのホールが包み込んで彼女の敏感なクリトリスの粘膜を横に擦って嬲り続ける。

 時間が経つにつれ碧の腰がベッドの上でくねり始め、短くふっ♥ふっ♥と呼吸が追い詰められたような焦ったような感じに変わっていく。

 

 そう、今の私は意地悪なのだ。

 目を瞑ってひたすら横に嬲られるクリトリスに集中している碧の様子を伺いながらそのまま放置して、気づかれないように次の準備を進めているのだ。

 

 でも碧がベッドの上で腰をカクカクと振り始めたので、頃合を見てポチッと操作する。

 スマホをタップすると電動オナホからガチッと音がして右回転から左回転に変わった。

 

「ふわぁあっ♥」

 

 碧がベッドの上で仰け反り、腰を何度も引くつかせた。

 形の良い小さなお尻の左右の肉が震え、その震えが脚の先の方へ伝わっていく。

 

 あれだけで軽く絶頂()っちゃったんだ。

 ああ、そっか。縦ヒダが右回転から左回転に変わったら、変わる時にヒダが強く捻れながらクリトリスを刺激しちゃうからか。

 

 ということは回転方向の切替えを効果的に使えば碧は絶頂()きまくっちゃうな。

 

 ふふふ、コツが分かってきたかも♥

 

 

 絶頂の余韻で満足気な碧を見ながらスマホアプリをタップして回転モードを変更する。

 まずは1分毎に右回転と左回転が入れ替わるモードで愉しんでもらおうかな。

 

 回転が切り替わるたびに捩じ擦られてられていたクリトリスが逆方向に()じられ、限界まで充血して膨らんでいたクリトリスが右へ左へ雑巾のごとく搾られて、勃起し変形した縦ヒダがローションをたっぷりと絡めながらクリトリス表面の肉粘膜をもみくちゃにしてしまうのだ。

 

 ガチッ♥

 

「ほぉっ♥」

 

 碧がクリ絶頂の余韻を味わっている最中にクリトリスを逆方向に捩じられて刺激で軽く絶頂()ったようだ。

 

 ガチッ♥♥

 

「──っ♥ ま、またぁっ♥♥」

 

 絶頂()った衝撃を甘く消化し碧の脳を蕩けさせ終わったあたりで再度逆方向にクリトリスを捩じられた碧が腰をくねらせながらベッドのシーツに顔を押し付けて連続絶頂の衝撃を消化しかねて背中を震えさせてる。

 

 無意識なんだろうけどベッドの上に投げ出していた足を大きく開いてい股間をむき出しにしている。

 股の付け根の瑞々しい水蜜桃の割れ目から文字通り蜜が噴き出してシーツを濡らし始めているようだ。

 

 本当に欲しがり屋さんだなぁ♥

 でも気持ちは分かる。

 

 魔法のディルドを使い慣れてしまうと、クリトリスへの刺激と肉穴(おまんこ)への刺激は同時に欲しくなるのよね。クリで絶頂()って肉穴(おまんこ)絶頂()ってそれを交互に繰り返してひたすら高まり続ける女の子の大切な場所がダメになっちゃうオナニーを覚えてしまう。

 

 私の肉穴(おまんこ)に挿入したままの双頭ディルドが、碧の柔らかくにゅるにゅるの肉粘膜の感触を思い出して少し悪戯したくなったけどここは我慢しなきゃ♥

 

 酷い扱いを受けたいって言ったのは碧なんだからね♥♥

 

 ガチッ♥

 

「あぁっ♥ ひっ♥♥」

 

 縦ヒダホールがぬるぬるのローションを碧のクリトリスに塗りたくりながら逆方向に捩じって擦る♥

 

「もっ♥ もうっ♥」

 

 あ、絶頂3回目にして止めてって言うかな?

 

「もっとぉおぉっ♥♥ もっとっ♥ もっとっ♥ もっとっ♥ お願いっ! もっとぉ♥」

 

 ……そうですよね、ドMですもんね碧さん。

 

 スマホをタップして回転速度を1段階上げる。

 速度調整は10段階で返られるけど、まだ下から2段目だ。

 

「ほぉっ♥ んぉおお♥♥ これ良いいぃぃっ♥♥」

 

 クリトリスの粘膜を横に擦られる速度が上がったのが嬉しいのか、腰がカクカクと動き広げられた股間の間で一本筋だった割れ目から蜜が滴り左右に綻びはじめた。

 

 一見幼女の様にも見える整った桃色の美芯が露わになっている。

 だけど中身はそんな可愛らしいものではないのはさっき嫌っていうほど体験してしまった。

 慎ましくて窮屈そうな魅惑的な肉穴にうっかり騙されておちんちんを挿入してしまったらさぁ大変。

 

 おちんちんをひとたび咥えこめば蟻地獄のようにきゅっと吸い込まれてじゅるじゅると(すす)られてしまうのだ。

 肉穴(おまんこ)の奥で蕩けそうなほど甘く強くおちんちんを握りしめられ、逃げることもできず肉舌でしゃぶられ(ねぶ)られ搾られて、いつまでたっても逃がしてくれない。さっきは私が挿入れる側だったからあれだけで済んだけど、もし碧が上に跨る騎乗位だったら今もずっと搾られ吸われ続けてたと思う。

 

 入口付近でおちんちんを舐め搾るための分厚い肉襞が入口から少し外に飛び出して、今も何もないところをぺろぺろと舐めては窄んでを繰り返している。

 

 碧って自覚ないだろうけどあの肉粘膜ととろとろの肉舌が危なすぎる。

 肉穴の中でひたすら舐められ搾られ力が抜けちゃうと中に引きずり込まれちゃうのだ。

 

 今もぽっかりと穴を広げて、きっと彼のおちんちんが挿入されるのを涎を垂らしながら待っていたりするんだ。

 うん、いつか彼と碧がセックスするときが来ても絶対に二人きりにしちゃいけないと思う。

 私が同席して見張っていないと彼のおちんちんが碧の肉穴(おまんこ)で吸われて搾られたらどうなるか分からない。碧はきっと意識が飛んじゃうし、彼はおちんちんが気持ち良すぎて身動きできなくなるだろうし止める者がいなければ、大変なことになる。

 

 ちゃんと見張ってて吸われすぎないように、もしおちんちんが肉舌でしゃぶられ過ぎのようならそこで止めて、疲れてしまった彼のおちんちんを私の肉穴(おまんこ)で優しく搾ってリラックスしてもらうんだ。

 

 思いつきにしては良い考えだ。

 

 碧の肉穴(おまんこ)で搾られ疲れた彼のおちんちんを私の肉穴(おまんこ)で揉み解して労りながら優しく搾ればきっとすごく長い時間、そうね……きっと一日中……私と碧が満足するまで搾ることができるだろうし彼も感触の全く違う肉穴(おまんこ)を交互に繰り返し味わえて飽きないだろうし良いことづくめな気がしてきた。

 

 

 

 

 ガチッ♥

 

 電動オナホの回転が切替わる度に碧が腰をくねり嬌声を上げて股間をひくつかせている。

 

「──っはぁ♥♥ あっあっ♥ 良ぃっ、す、すごく良いぃっ♥♥」

 

 私の方に向けている剥き出しになった肉穴(おまんこ)を何度もひくつかせて、その度にぷっくりと膨らんだ割れ目がくぱぁと開いて、綺麗な一本筋を維持できなくなっている。

 

 絶頂と弛緩を交互に繰り返しながら、その合間の余韻にどっぷりと浸ってはぁ♥はぁ♥と荒い息を吐いている。

 強い刺激でときおり意識が戻るのか自分のクリトリスがどんな状態なのか、どれだけ気持ちいいのかだけを連呼してる。

 

「んんっ♥ み、右にぃ♥ はぁはぁっ♥ ぎゅるってぇ♥」

 

 んっ♥んっ♥て呻きながら体を捩じって何かに耐えているような感じで、声をかけても反応しなくなってきたのでそろそろ頃合ね。

 

 最後のアダルトグッズの準備を始めないと。

 

 お風呂を出た後、ネットで調べておいたんだよね。

 取説を開きながらまずは低周波電源ユニットの電源コンセントを壁のコンセントに差し込む。

 

 電源ユニットに電極コードを挿し込む穴が4つ開いてて、取説に従いコードを挿しこんで行く。

 2本のコードがセットで1チャンネルになってるので。

 それで電極はそれが対になるようにセットをすると。

 

 ……基本的なところは低周波治療器と同じだね。

 

 

「んんっ♥ も、もっと……は、速くっ♥」

 

 おっと、碧様のおねだりがきたぞ。

 お願い通りにスマホで操作して速度を更に2段階上げたらモータの音が今までより大きくなった。

 ディルドを、つまり碧のクリトリスをローションでぬるぬるに擦っている回転オナホの速度が見て分かるくらい上がってる。

 速度が上がるということは多分、回転が反転するときに捩じられるクリトリスの衝撃も大きくなるんじゃないかな?

 

 ガチッ♥

 

「ああぁっ♥」

 

 ほらやっぱり♥

 

 大きく股を開いた碧が私に肉穴(おまんこ)を見せつけながら膝をガクガクさせている。

 腰から背中にかけてひくついて、肉穴(おまんこ)がきゅうっと何度も窄まっては緩んでいるから絶頂が繰り返し来てるっぽい。

 

 気持ち良さそう……

 挿入したままになっている双頭ディルドを私の肉穴(おまんこ)が勝手にきゅっと締め付けてしまう。

 腟内(なか)で締め付ける度に外で反り返っているディルドがピクピクと揺れる。

 

 ……まだ早いからもうちょっと待ってね。

 

 

 

 さて準備に戻らないと。

 

 射精機能付きのディルドを手に持って、おちんちんの先に開いている尿道を確認する。

 もちろん作り物なんだけど、私と碧の予想通りなら魔法は尿道にもかかっているはず。

 

 とりあえず亀頭をぺろりと舌で舐めて見る。

 

「んっ♥」

 

 うん、ここまでは魔法のディルドと同じ。

 でもここからが問題なんだよね……。

 一体どんな感じになるのか。

 

 ローションのボトルを手に取り、ディルドの鈴口に当ててゆっくりとローションを注ぎ込む。

 

「んん!?」

 

 つ、冷たいローションがおしっこの穴に流れ込んでくる感触が伝わってくる。

 おしっこが逆流してくるような、なんとも言い難い初めての感覚にお尻の穴とおまんこがきゅっと窄まってしまう。

 

「……なに、これ!?」

 

 締め付けたのが悪かったのか、おしっこの穴の奥のほうが圧力を受けて自然と息が荒くなる。

 何か大切なところが圧迫を受けているような変な感じがすごい……。

 

 こ、この状況でこれを挿れるのかぁ……

 

 先が銀色に鈍く光る尿道プジーを手に取る。

 ……これも魔法がかかってるんだよね。

 

 覚悟を決めてゆっくりとディルドの尿道口に挿しこんで行く。

 

「くぅ……、はぁはぁ。こんな感じかぁ……んっ♥」

 

 25㎝もの長さのある尿道プジーはカーブを描いて緩く湾曲している先の方だけが電極になってる。

 男性の尿道側から前立腺を刺激するためのキワモノなんだけど……。

 

 尿道プジーに魔法がかかっているせいで狭い穴の中をクリトリスがローションでにゅるにゅるになりながら入っていって、しかもそれが自分の尿道で感じてしまう。

 

「にょ、尿道って……こ、こんな感じ、あっ♥」

 

 今、何かぞくりとした♥

 ぞわぞわってしたっ♥♥

 

 うわ、うわわっ♥

 

 か、感覚がおかしくなる。

 ディルドの尿道側では尿道プジーになんの抵抗も受けてないのに……自分の尿道から伝わってくるの感触では行き止まりになってしまっている。

 

 この行き止まりになっているのはなんだろう?

 

 そう思って行き止まりをプジーで(つつ)くと、いきなり尿意が発生した。

 

「あっ!?」

 

 慌てて自分の股を抑えるけど、尿意が収まらない。

 

 これがもしかして尿道括約筋ってやつ?

 こ、ここを刺激するとおしっこがしたくなるんだ……うわぁ。

 

 プジーで尿道括約筋を刺激するのを止めると、嘘のように尿意は消え去った。

 実際におしっこが漏れるような状態ではない。

 ただおしっこがしたくなるだけなのか……

 

 でもこの先にあるのよねぇ。

 男性の人体の解剖図をふんわりと思い出す。

 

 よし。

 覚悟完了。

 

 尿道プジーをさらに押し込んでいく。

 ディルド側には抵抗はないのでそこは問題はない。

 

「む、くく……」

 

 ずっとおしっこをしている感覚に襲われる。

 終わらないおしっこの感覚で腰が馬鹿になりそうだけど、この先、この先に目的地があるから止まれない。

 

「あっ!? きたっ! あっあっ♥ ふわわわぁあっ♥」

 

 腰の奥にある男性にしかない前立腺という器官。

 お尻の穴からここを刺激する方法がネットでいくらでも転がっているけど、尿道側から同じようにここを刺激する方法がまさにこれだ。

 

「ん、くくぅ♥♥ す、すごいぃ♥」

 

 くいっとプジーを捻れば、自分には存在しない器官からぞくぞくぞわぞわする強烈な刺激が飛んできた。

 碧が予想していた通りだった。

 

 魔法のディルドへの刺激はまず、彼のおちんちんに刺激が伝わっていって、そのフィードバックが私たちのクリトリスに刺激として跳ね返ってくるんだ。

 

 なので射精機能付きのディルドの尿道の奥に悪戯すれば……彼の前立腺が受けた刺激が私のGスポットあたりに跳ね返って来ちゃうのだ。私に前立腺という器官がなくても彼の感覚が伝わってくるんだ♥

 

「んぉっ♥♥」

 

 お、男の人の気持ちよさが……こんなに♥ す、凄いなんてぇ♥ あっあっ♥

 

 単純に気持ちいいんじゃなくてどこか切迫感を伴ってもっと、もっとって思ってしまう。

 

 こりっ……こりっ

 

 だめ、プジーを捻る動きを止められない。

 あ、だめ♥ こんなの絶頂()っちゃうしかない♥

 

「んんんっ♥♥ んひぃ♥」

 

 す、すごい……♥

 奥のほうがずーっときゅうきゅう搾られるように収縮しちゃうんだ♥

 

 腰がガクガクと震えて生まれてはじめて女の子じゃない部分で絶頂()ってしまった。

 

「はぁはぁはぁ……」

 

 こ、これに低周波を流しちゃうのかぁ♥♥

 きっとすごい♥

 

 腰の震えが止まるまで大きく息を吐いて吸って、この独特な切羽詰まるようなだけど気持ちい感覚に体を馴染ませていく。

 

 ふっふっと短く息を吐くとゆっくりと落ち着いてきた。

 

 ディルドに電極パッドを貼り付け、尿道プジーにも電極コードを繋ぐ。

 ちょっと怖いからこれは碧だけに味わってもらおう。

 

 酷い目に合いたいって言ったのは碧だ。

 大丈夫大丈夫♥

 

 準備を整えた私は悪い顔をして碧に近づく。

 碧はのん気にも「んっ♥ 良ぃ♥」とか呟きながら体をときおり歓喜に震わせているけど、それもこれまでよ。

 

 スマホで電動オナホを操作する。

 

 ぽちぽちっとな♥

 

 回転式の電動オナホのモードが切り替わり、回転運動から左右に捻る動きに変わり速度も上がる。

 

「ふわっ♥♥ んんっ♥ あっあっ♥♥」

 

 縦ヒダのホールがクリトリスを擦るのを止めて、サバイバルなんかで木の棒で火を起こすような感じで左右にこねこねし続けるモードなのだ。

 縦ヒダがクリトリスにまとわり付きながら、ローションでヌルヌルと左右にひたすら捏ね続ける。

 

「あっ♥ あっ♥ ゆ、夕貴ぃ、ま、待って♥ ちょっとだけ待って♥」

 

 碧がベッドに突っ伏して、足をバタバタさせてクリトリスを左右に捏ねられる強烈な刺激に耐えている。

 足をバタバタさせながらも股間でぷっくりと盛り上がった割れ目からはぴゅっぴゅと蜜が噴き出して、肉襞が中で蠢きまくっている。

 

「うんうん、もっともっとってことよね?」

 

 悪い笑顔を浮かべながらコードが4本繋がったディルドを夕貴の背中に乗せる。

 

「ふわっ♥♥ ぉ!? ちょっ♥ なぁっ♥♥♥」

 

 碧の足がバタバタ動くのが止まり、足先までピンっと伸ばしたまま腰が僅かに震えたまま静止してしまった。

 

 だよねぇ♥

 腰の奥の何もないところで未知の感覚が炸裂するのだ。

 身動きなんかできるわけない。

 

「お、おなかの奥がっ♥ な、なんで? お、おしっこ漏れちゃうっ♥」

 

 碧の肉穴が痙攣するように収縮を繰り返して内部の肉舌が舐め搾る対象を求めている。

 碧の肉穴が窄まっては開いて中で肉舌がとろとろになりつつ舐めしゃぶるためのおちんちんを待ち受けてる。

 

「追加ね♥」

 

 寝バックの形で後ろから碧の肉穴(おまんこ)にゆっくりと双頭ディルドを挿入していく。

 

「──っお゛♥♥」

 

 信じられないくらいの密度の肉絨毯が待ってましたとばかりに双頭ディルドを飲み込み、搾り上げていく。

 だけど碧にしてみればいきなり搾られまくってるクリトリスが更に二本増えたのと同じことだ。

 

「ゆ、夕貴ぃ♥♥ や、やめやめ♥ ちょっとだめ♥ これだめっ♥ 抜いて、抜いてって♥♥」

 

 今までとは碧の反応が段違いだ。

 私も碧の肉絨毯に包まれてしまって搾られ始めてしまったので余り余裕はない。

 

「んくぅ♥ 搾られて吸われるのはあいかわ……らず♥♥」

 

 やっぱりだめだ♥

 膣内がうねり絡みつく肉襞でクリトリスが搾り上げられ、腰が勝手にカクカクと動いて背中に痺れが走り抜ける。

 多分そのうち身動きもできなくなるだろうけど、その前に……その前に低周波電源のスイッチを入れなきゃ。

 

「夕貴、だめっ♥ 待って♥ 止めて♥ 絶対止めてっ♥♥ 絶頂()ってるから♥ 今も絶頂()ってるからぁ♥♥ 絶頂()くのが止まらないぃぃ♥♥」

 

 もっと欲しいなんて欲張りさんだなぁ碧は♥

 

 パチンっ

 そしてボリュームを捻って出力を上げていく。

 

「んおおおおぉ゛♥♥」

 

 ディルドの亀頭と根本に貼られた電極パッドの間で低周波が流れるということはクリトリスの根本と先の間に低周波の電気が流れるということ。

 本来ならクリトリスが小さく過ぎて無理なんだろうけど、魔法のディルドを使えばこの通り、ね♥

 そして前立腺の中にある尿道プジーの電極が前立腺に低周波の電気を流す。

 

 多分、本当はすごく危ない行為なんだろうけど、実際に電気が流れてるのはディルドなのだ。

 碧にはあくまでその刺激だけが伝わっていくので危険はないはず。

 

「お゛♥ お゛♥」

 

 碧の肉穴(おまんこ)が私のクリトリスを断続的に締め付けて搾り上げ吸い込もうとする。

 甘く甘く、肉舌が舐め上げながら絡みついてきて奥へ奥へと吸い込まれていく。

 

「くぅ♥ ま、また吸われちゃう♥」

 

「──っ♥ ──ひっ♥♥ ──ひぃっ♥♥♥」

 

 碧はもはや言葉にならない悲鳴のような嬌声を上げ続けている。

 碧が体を大きく痙攣させる度に私のクリトリスが強く搾られ、気持ちよくしてくるから私もお返しに後ろから挿入してぱちゅん♥ぱちゅん♥と腰を打ち付け奥を(つつ)きまわして、碧の一番弱いところをぐりぐりこねこねしてあげる♥

 

 碧の良いところはとっくに覚えてしまったのだ。

 奥の少し手前をディルドで小突き回すと簡単に何度でも絶頂()っちゃうんだよね?

 ぐいっぐいって押し込むようにイケナイところをこねこねしちゃうと、ほら♥♥

 私のクリトリスに力いっぱいしがみついてきちゃう♥

 

 でもこれは碧のクリトリスでもあるんだから、碧のクリトリスが碧のおまんこでしゃぶられて(ねぶ)られて搾られちゃうんだけど大丈夫かな?

 

「──っ♥♥ んんっ♥」

 

 はぁ♥ はぁ♥ わ、私が大丈夫じゃないんだから碧だってヨがり狂っちゃうよね?

 

 

 でもいいよね?

 酷い目に合いたいって言ったの碧だし。

 

 碧にとっては4本の魔法のディルドによるクリトリス搾りをたっぷり味わいなさい♥

 

 きゅんっ♥

 きゅうぅぅ♥♥

 きゅん♥きゅんっ♥

 

「んくっ♥」

 

 碧の肉穴の締まりが急に強くなって断続的に搾り上げてきて腰から力が抜けてしまう。

 おまけにどんどん奥に引き込まれそうになって……

 

 あんっ♥

 

 もうだめ、止められそうにない♥

 

 さっきと同じだけど碧に搾られながら朝までこのままで……もうっ良いぃ♥

 碧にべったりくっついて抱きしめて、私のクリトリスを搾りまくってもらうんだ♥♥

 

 こんなに気持ちの良い肉穴(おまんこ)、今日だけは私の搾り穴になってもらってもいいはず♥

 だって吸われて舐めしゃぶられるのが心が震えるほど気持ちいいなんて思ったのは碧の肉穴(おまんこ)だけだもん♥

 

 お礼に肉穴(おまんこ)の奥の良いところをコネコネトントンしてあげる♥

 

 碧の小さくて形の良いお尻を目掛けて腰をぱちゅん♥ぱちゅん♥と繰り返し繰り返し打ち付け続ける。

 その度にクリトリスの先っぽがぬるぬるの肉舌で舐めしゃぶられちゃうのだ。

 

 気持ち良くて気持ち良くてっ♥

 

 あっあああぁあああ♥

 

 腰から駆け上がってきた快媚感が背中を焼いて後頭部で白く弾け飛んだ。

 

 くぅうううっ♥

 

 もっと、もっと搾って♥

 もっとしゃぶって碧♥

 

 お願い、もっと吸ってぇええっ♥♥

 

 碧に寝バックで挿入しながら、目の前が白く光るのが止まらず、歓喜のあまり背後から碧に抱きついて腰をゴリゴリと打ち付けた。

 

 柔らか……

 

 ふぐっ♥♥♥

 

 忘れてたっ♥ 忘れてたぁっ♥♥

 

 おおおおおおお゛ぉっ♥♥

 

 腰の奥で何かが爆発するような感覚が巻き起こった♥♥

 男の人の前立腺に低周波が流されて連続絶頂の刺激が私にも流れ込んできた♥

 

 ひ、ひぃ♥♥

 

 み、碧の背中にディルドを、電極を貼り付けたディルドを置いていたのをすっかり失念してた♥

 後ろから寝バックで抱きついたら私もぉぉお♥♥

 

 ああぁあああぁああっ♥

 し、痺れ♥ うきゅっ♥♥

 

 腰の奥から流れ込んでくる低周波の刺激とクリトリスが細い糸で縛られてそれが動き回るような不思議な感覚に翻弄されながら、碧と自分の肉穴(おまんこ)で搾られ続け、腰から背中へ、背中から頭に暴力的な快感が駆け抜け炸裂して頭が白く染まっていく。

 

 あ、ああぁっ♥♥

 

 腰がガクガクと前後に動き碧の肉穴の奥を突きまくって搾り上げられながら、自分の肉穴でもGスポットでゴリゴリと肉の輪がディルドを搾り上げていく。

 

 男性の未知の快感を体で受け止めながら、自身のクリトリスと碧の肉穴に扱かれ搾られながらこれで良かったと、彼のおちんちんを搾りまくれているという目標が達成できたような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 ピピピピピ……

 

 8時にセットしていたアラームが鳴り響いている。

 

 気を失ったのか眠っていたのか分からないけど、アラームの音とやたら気持ちの良い穴に包まれて搾り上げられている刺激で目覚めてしまった。

 碧を抱きしめていた腕を離してローションと蜜でベッタベタになってしまっている体を起こすと、もう朝だった。

 

 きゅうっ♥

 

「──っ♥」

 

 碧の肉穴が蠢き、私のクリトリスを甘く搾り上げてきたけど、そんなに強くは握りしめられてない。

 さすがの碧も疲れ果てたようだ。

 

 低周波電源は長時間使用から体を守るためのセーフティが働いたようで今は停止している。

 回転式電動オナホールも充電池が切れたようだ。

 

「んっ♥」

 

 腰を浮かして、碧の肉穴から双頭ディルドをゆっくりと引き抜ぬいた。

 粘度がやたら高い蜜が肉粘膜と一緒になってディルドに張り付いてしまっていて、抜こうとするだけで腰が砕けてしまうくらい気持ちがいい。

 

 最後のご奉公とばかりにクリトリスをぞりぞりと舐めしゃぶっていく肉舌の感触に脳が蕩けてしまうくらい堪らなくなって変な笑いが出そうになる。

 

 にゅぽんっ♥

 

「抜け……たぁ♥」

 

 自分の側も抜いてしまう。

 

 ほんと……ひどい状況だ。

 でも、すごい達成感と言うか、やりきった感がある……

 

 間違いなく彼のおちんちんを搾れたと思う。

 ベッドに腰掛け、ガッツポーズする。

 

「やった♥」

 

 碧の白い小さなお尻をペンペンと叩く。

 

「ほら起きて、碧。私たちやりきったよ?」

 

「んー……」

 

 俯せになっていた碧がごろんと横に転がり仰向けになった。

 股を大きく開いたままなので無毛のおまんこがむき出しになってる。

 

「ほら、はしたないでしょ。私、先にシャワー浴びるけどいい?」

 

「うん、私……もうちょっと……」

 

 もうちょっと?

 

 まあいいけど。

 ベッドから起き上がりお風呂の扉に手をかけたところでスマホが鳴った。

 

「こんな朝から誰だろ?」

 

 表示された番号は見たことがないものだ。

 友人でも知人でもない……思いつかないな?

 

 ピっ

 

「はい、どちらさまで?」

 

「朝早くから失礼致します。私、アダルトショップ佐藤の店長をしております佐藤崇弘と申します」

 

「ふぇっ!?」

 

「会員情報に登録された連絡先にお電話を差し上げているのですが、鈴鳴夕貴様、御本人様でしょうか?」

 

「は、はい鈴鳴夕貴……ほ、本人です」

 

「今お時間は大丈夫でしょうか?」

 

 うそ!? うそぉ!

 彼から電話がかかってくるなんてっ?

 

「は、はい。大丈夫です。全然大丈夫です!」

 

よいしょ、スイッチオンっ

 

「じ、実は大変申し上げにくいことでご相談があり、ぐぉっ!

 

「ど、どうしました? 佐藤さん? 崇弘さん!?」

 

う、うそだろ、まだやるのか…。くぅっ。あ、あの……大変失礼なお願いなのですが……どうか、どうか今しばらく……当店で購入したグッズの使用を控えて頂けないでしょうか?」

 

「はぁ?」

 

 あっ!?

 

 横を見ると碧が射精機能付きディルドに接続していた低周波電源ユニットの電源を入れていた。

 

「ふわわぁっ♥ と、とろけるよぅ♥ こ、これほんとすごいっ♥」

 

 ベッドの上で悶えながら、更に2本のディルドに手を伸ばしかけてる。

 慌てて駆け寄って碧からディルドを取り上げて、電源ユニットを止める。

 

「碧っ! 今大事な話ししてるから待って!」

 

 素早くスマホを耳に当てて

 

「すいません。今止めましたので大丈夫です」

 

はぁはぁ、良かった、止まった……あ、ありがとうございます。本当に、本当にありがとうございます。……そ、それで実はお願いがありまして本日お時間がありましたら当店へ、開店前の当店においで頂けるならそこで大切な話をしたいのです」

 

「行きます!」

 

「こんなお、え? あ、はい。来て頂けるとは大変有り難うございます。そこで内密の話が」

 

「内密!」

 

「……ええまぁ電話ではお伝えしにくいことなので」

 

「分かりました! 必ずお伺いします!」

 

「え、ええ。できればもうひとりの長谷川碧様も一緒に来ていただければ」

 

「分かりました。もとより二人セットのつもりでしたから大丈夫です!」

 

「は? ああいえ。ではお待ちしております」

 

 そして崇弘さんからの電話は切れてしまった。

 だけど、耳からスマホを外して……顔がニヤけるのを止められない。

 

「……やった」

 

 あまりの嬉しさでぐっとガッツポーズしてから天井に腕を突き上げてしまった。

 

「碧っ! やったわ! 私たちやったのよ!」

 

「?」

 

「一日で! いいえ、たった一晩で彼のおちんちんをメロメロにしちゃったのよ!」

 

「え、どういうこと?」

 

 もう碧ってば察しが悪いのね!

 

「ほら! 手を出して出して!」

 

「え? こ、こう?」

 

「イエーイ!!!」

 

「いえーい!??」

 

 

 

 ホテルの部屋の中で二人揃ってハイタッチを交わした後、股間をどろどろにしたまま私たちはくるくると踊り狂った。

 

 



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第24話 騒動

「うわ、やばっ!」

 

「どうしたの? お姉ちゃん」

 

 十夏が不思議そうに姉の千秋に声をかけた。

 姉の千秋はベッドに寝転んでスマホで飽きもせず掲示板を見ていたのだ。

 

「まあいつかバレるとは思ってたけど早かったなぁ」

 

 と言いつつ、妹の十夏にスマホのアプリの画面を見せた。

 

「あれ? これお兄ちゃんと紬お姉さんだよね?」

 

 スマホの画面にはお風呂に入っているお兄さんと紬お姉さんをおそらく窓の隙間から撮った画像が映っていた。

 体をボディソープの泡まみれにした紬お姉さんがお兄ちゃんに後ろから抱き着き腰の前に手を回して何かを握りしめているけど、肝心な部分と目元にはモザイクが入ってる。

 

「そうだよ、朝見たらスレが3つも消化されてておかしいとは思ったんだよね」

 

「?」

 

「そりゃ盗撮したやつが悪いんだろうけど……これは絶対騒動になるよ」

 

「えー大変じゃない。八千花ちゃんにも知らせていい?」

 

「……そうだね。知らせた方が良いかも。下手すると私たちも盗撮されてるかもしれないし。先週、紬さんがいない時を狙ってお兄さん騙してみんなで一緒にお風呂に入ったでしょ?」

 

「うん、あれ楽しかったぁ。裸で逃げるお兄ちゃんの隙をついて八千花ちゃんがぎゅうって握りしめたらすごく堅くなったって大はしゃぎしてたし」

 

「十夏も大喜びでお兄さんの顔の上に跨って二人がかりで握りしめて離さなかったじゃん」

 

「だってお姉ちゃんすぐ独り占めするし」

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「誰この女……」

 

 会社に向かう通勤電車の中でスマホで掲示板を見ていたら、何個も隔離スレが立ってしかも消化されてたのでおかしいとは思ったのだ。

 

 朝から気分が最低にまで落ち込む。

 

 となりで股を広げて座ってる中年のおっさんに押されて狭くて窮屈なのが更に気分が落ち込ませる。

 ちったあ遠慮しろよ、おっさん。

 

 ああ、しかし、しかしぃ……美月はがっくりと項垂れた。

 あれだけのイケメンなのだ。そりゃいつ彼女ができたって不思議じゃないけど、あたしのオアシスが一個消えちゃったなぁ……

 

 んんー……。

 

 でも……待って? 

 最近まで独り身だったのは間違いないはず。

 なら彼女だとしてもそういう関係になってからまだ日は浅いよね? 

 

 ……ダメ元でやって見る価値はあるんじゃないかな? 

 こっちが勝手に惚れてるだけだけど諦めるにはまだ早いような気がする。

 

 生まれてはじめての彼が略奪愛ってのもいいかもしれない。

 年上の女性のテクニシャンなところを見せて体で奪っちゃえば。

 処女だけどなんとかなる、きっとなる! 

 

 よし! 

 今日は定時上がりだ。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

曽根(そね)っち、これ見て?」

 

「うっそぉおおおおおおお!!」

 

 あまりの衝撃で背中まで垂れてるポニーテールがガクガクと揺れる。

 講義が始まる前の大学の教室で絶叫した曽根絵里香に教室にいた学生全員の視線が集まった。

 

「ね、びっくりでしょ?」

 

「て、店長さんに彼女が、ががが、うがぁ!」

 

「しかももう深い仲になってるっぽい……」

 

「中村っちぃ……慰めてよぉ」

 

「こら、曽根っち胸揉むなっての。あたしにその趣味はないっ」

 

「ちっくしょーいやだぁ……小学生以来の10年ぶりの恋なのにぃ」

 

「ああもう。そりゃあたしもそうだよ」

 

「ぐぅぅ……もういっそ、当たって砕けてみるかぁ!?」

 

「えぇ? ……うん」

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「今日もいいお天気ねぇ……」

 

 雲ひとつない天気に湿度は低くカラッと晴れ上がっている。

 洗濯の終わった子どもたちの服を物干し竿にかけて干していく。

 

(りく)の服の泥汚れ、きれいに落ちて良かったわ。ほんと泥んこになっちゃうのよねぇ男の子って」

 

 下の子の楓は大人しいからそんな心配はいらないんだけど。

 でも男の子ってほんと可愛いし息子大好きなママ友は多い。

 ……手がかかる方が可愛く感じてしまうのは親の性なんだろうか。

 

 掃除洗濯を終えたのでキッチンで休憩する。

 TVをつけると芸人が他愛もないことをべらべらと喋っていた。

 

 それを眺めながら煎餅を一枚カリっと齧る。

 

「美味し」

 

 少し古くなってきたお茶葉を早く消化してしまおうと最近はお茶ばかり飲んでる。

 そしてお茶だけだと口元が寂しくなるのでついつい煎餅をつまんでしまう。

 

 もう一枚煎餅に手を伸ばしかけて思いとどまる。

 

「だめよ、真季。その一枚がだめなの」

 

 夫がせっかく頑張って痩せたのだ。妻の私が太るわけには行かない。

 だけど、ああ……だけど。

 

「美味しいのよねぇ」

 

 カリッと二枚目の煎餅を齧りつつ真季は呟いた。

 今日の夜の散歩はもうちょっと長めにしないといけないかなぁ。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 昼休み。

 

 いつものように彩乃はトイレの個室に籠もってディルドを口に咥えて吸い始めた。

 いつもなら三本使って昼休みの間だけで深く何度も絶頂()っちゃうんだけど、今日はとてもその気になれない。

 さっきスマホで見たいつもの隔離スレでとんでもない騒ぎが起こっているからだ。

 

「店長さんに彼女がいたとか……」

 

 考えれば考えるほど気分が落ち込んでいく。

 最後の大会、表彰台に立てたのは間違いなくあの店で買ったディルドのおかげだ。

 

 ディルドで膣奥を(ほぐ)して柔らかさの取れた私は自分でも一段階上に飛び跳ねたのが分かった。

 もうその時点でディルドを使い続ける意味はなくなったとは言えるけど、その後も日課のようにディルドを使ってオナニーを続けたのは店長さんの声が聞きたかったから。

 

 店長さんの声が絶頂()く度に天啓のように私の頭の中に響くのだ。

 むしろ心地良さはそちらのほうが上なのだったりしたし。

 

「はぁ……」

 

 だめだ、やっぱり諦めきれない。

 というか、好きだって自覚しているのになんの行動も取ってない自分はまだ始めてもいないかったのだ。

 始めてもいない自分は、このままでは終わることもできないのではないか? 

 

 そうだ。

 遅かったけど、もう手遅れかもしれないけど、今からでも始めよう。

 もしかしたら本当に始まるかもしれない。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「ふぐぅぅ!」

 

 ベッドの上に置いたノートPCで掲示板を見ながら咲良はゴロンゴロンとのたうち回っていた。

 お店で買物をする時には必ず何か話題を店長さんに振って長々と話をすることを繰り返しようやく気軽に話せる間柄になれたのはこの前だ。

 

 遠距離恋愛の不利さは十分に理解していたけど、こちらの一方的な片思いともなれば尚更だ。

 バイト代が貯まる度に北海道から飛行機で彼の店に通ってアダルトグッズを購入する。

 

 ……常識的に考えれば自分の行動は常軌を逸している自覚はあるけど、しょうがないじゃない惚れちゃったんだから。

 

 でもそんな店長さんに彼女が出来てしまった。

 駆けつけて問い質したいけどお金がない。

 来週にならないとバイト代は振り込まれない。

 

「あああああぁっ、うっぐぅううう」

 

 ごろんごろんとベッドを転がっても何の解決にもなりはしない。

 ただ、涙だけが溢れてくる。

 

「うぐっ……ひぐっ……」

 

 ベッドのシーツに顔を押しつけても喉の奥から出てくるうめき声がどうしても止まらなかった……。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「ただいまぁ」

 

「あら、おかえり夕貴」

 

 碧と別れて家に帰り、キッチンに入るとお母さんがいた。

 髪は後ろで軽くまとめているだけだけど年齢なりの化粧はしてて私に似てて……美人だと思う。

 ニコニコと笑っていて娘の朝帰りを非難するような素振りはない。

 

 事前に碧と一緒にホテルでパジャマパーティするって言っておいたからなんだけど、怪しむ素振りもない。

 一人娘がホテルに行って朝帰りなんかしたら一般的にはもうちょっとこう何かありそうなんだけど。

 

 ……だけど怪しまないのは当然なのかも。

 

 私の力の最初の被害者は両親なのだ。

 親を被害者と言うのは少し違うかもしれないけど、幼少時無自覚に振るった私の力の影響をもっとも色濃く受けた両親は私を溺愛してしまっている。

 子供の頃から私がしたくないことはさせなかったし、欲しいものは何でも買ってくれた。

 

 私も両親が大好きだったので、「大好き!」って言いながら何度も抱きついていたものだった。

 両親が私を愛し過ぎているのでは……と思ったのは小学校に上がってしばらくした頃だったか。

 いろんなことが分かり始めた時期だ。

 

 そして自分の力に気づく切っ掛けになったクラスメイトの転校事件。

 小学校3年生の時に喧嘩してしまったクラスメイトを大嫌いって言って突き飛ばしてしまったのだ。

 自分のこの力がまるで凶器のように思えたあの時も両親は私を庇ってくれたけど同時に怖くもなった。

 

 

「……お母さん、私のこと愛してる?」

 

「どうしたの急に。もちろん愛してるわ? 子供を愛さない親なんていないわよ」

 

 普通の家族なら望んだ言葉そのものなのに私の場合は話が変わってくる。

 

「どうしたの? 何かあったの? もしかして碧ちゃんと喧嘩でもした?」

 

 私の表情が優れないのを察したのかお母さんが心配そうに声を掛けてくる。

 

「お母さん、私に彼氏ができるかもって言ったらびっくりする?」

 

「ええっ!」

 

「あ、やっぱり驚くよね?」

 

「そりゃ驚くわよ。うちにはいつ連れてくるの?」

 

「いやまだ確定じゃないし……その……碧の好きな人も同じ人なの」

 

 その私の言葉を聞いた瞬間、お母さんは顔を手で口元を隠してあちゃーという表情を浮かべた。

 

「……恋愛初心者の夕貴がずいぶん難しい恋をしてるのねぇ。顔色が悪いのはそのせいなのね」

 

「うん、まあ……」

 

 言葉を濁して私は自分の部屋に戻った。

 

 顔色が悪い……か。

 

 碧は関係ないんだよね。

 碧と一緒に二人揃って崇弘さんと彼氏彼女の関係に……最終的には二人で彼の奥さんの立場に納まるつもりだし。

 

 顔色が悪いのは……自分の罪を再認識したから。

 

 部屋に戻り、ベッドに倒れ込む。

 崇弘さんのおちんちんをメロメロにできたことで浮かれていたけど、背後にある問題は放置したままで悪化し続けている。

 

 私は目を瞑って逃げているだけだ。

 待ち望んだ崇弘さんとの関係が始まりかけた今、蓋をして見ないようにしていた問題を無視できなくなったのかもしれない。

 

 ベッドに横になったからか睡魔が襲ってきた。昨晩はまともに寝てなかったし……

 

 …………だめ、眠い。

 

 ……

 

 

 

 

 

 

 ……耳元で鳴り響く着信音で目が覚めた。

 

「──ん、みどりぃ? まだ時間じゃないよね?」

 

「夕貴、大変よ。例の掲示板今すぐ見て!」

 

「ん……なに? 一体」

 

 かなり焦った様子の碧の言葉に、タブレットを立ち上げ掲示板を見る。

 

 あれ? 

 

 3つも新スレが立ってて全部数時間で完走済み? 

 

「まず昨日の夜の0:00に投稿された画像見てくれる?」

 

 ……これか。

 

「うそっ!!」

 

「夕貴、落ち着いて。終わったわけじゃないから! 私たちはちょっと出遅れただけ!」

 

 震える指先で画像を拡大する。

 全身から嫌な汗が一気に噴き出してきた。

 

 この女だれ? 

 彼の後ろから裸で抱きついているこの女は一体誰なの? 

 

「それで問題なのはその画像を見た女性会員がお店に押し寄せるみたいなの」

 

「え?」

 

「いえ、もう何十人も詰めかけてるみたいなの。夕貴、私たちも行ったほうが良いわ!」

 

 

 

 

 

 

「どうしたの夕貴!?」

 

 キッチンの横を通って玄関へふらふらと向かう私に気づいたお母さんが驚いたような声で呼びかけてきた。

 

「え? あ? お母さん?」

 

 駆け寄ってきたお母さんが両手を私の頬に当ててまっすぐ見つめてきた。

 

「何があったの?」

 

「……ううん、なんでもないの。ちょっと……そう、ちょっと出かけてくるね?」

 

 お母さんの目を真っ直ぐ見ることが出来なくて目を逸らしてしまった。

 

 ぐいっ

 

「え?」

 

 お母さんに抱きしめられたままキッチンまで連れられ椅子に座らせられた。

 

「この後用事があるんだろうけど、そんな顔で行ってもなんにもできやしないわよ?」

 

 一度座ってしまうと今度は立てなかった。

 そのまま黙って座っていると、テーブルの上に温かいココアが入ったカップが置かれた。

 

「飲みなさい」

 

「……うん」

 

 カップを持とうとすると手の先から完全に血の気が引いていてふるふると小刻みに震えていた。

 自分の状態に酷さに改めて気付かされる。

 

 震える手でカップを持ちゆっくりとココアを口に含むと冷え切っていた体に暖かさが戻ってきた。

 

「落ち着いた?」

 

「……うん」

 

 カップをテーブルに置く。

 なぜかお母さんが何も聞かず黙っているので、もう一度さっきと同じことを聞いてみた。

 

「……お母さん、私のこと好き?」

 

「もちろんよ」

 

「…………好きすぎるんじゃないかって疑問に思ったことはない?」

 

「あるわよ?」

 

 思わず顔を上げてお母さんを見た。

 

「お父さんとよく話したわ、溺愛しすぎてるってね。なんでこんなに夕貴を好きなんだろうって。でもね? 子供を愛してない親も稀にはいるかも知れないけど、親が子供を愛するのに理由なんかないのよ? お父さんもお母さんも夕貴のことが大好きだけど理由なんかないの」

 

 お母さんが愛おしそうに私の肩に手を置いて話を続ける。

 

「でも最近、こうも思うのよ。親子の愛だけじゃなく、男女の愛もそれ以外の愛も好きになるのに理由なんか無いんじゃないかって」

 

 柄にもないことを言ってるわねってお母さんが少し照れている。

 

「夕貴がさっき言っていた好きな人を……好きになった理由ってあるの?」

 

「……あると思う、けど」

 

「聞かせてくれる?」

 

 お母さんが隣の椅子に座った。

 首を少し傾けて私の話を待っている。

 

 私の口から──彼との出会い、彼の不幸、私の気持ち、碧の気持ちを思いつくまま語るのをゆっくりと……辛抱強く聞いてくれた。

 

「ふふっ。それが理由なの?」

 

「う、うん?」

 

「じゃあ、その助けてくれた彼が別の男性だったら同じように好きになってた?」

 

「え? …………えっと……どうだろ……分かんない、かな。好きになってないかもしれない」

 

「そうね、つまりただの切っ掛けなのよ、それ。好きになった理由じゃなくて、ね」

 

「……あっ」

 

 私に微笑んでるお母さんを改めて見直す。

 

「同じような切っ掛けがあっても好きになる人とならない人が出るなら、本当に好きなるかどうかは本人次第なんじゃないかな? もっと言うと切っ掛けなんか無くたって運命の相手はいずれ必ず好きになっちゃうのよ」

 

 お母さんが正面から見返してきた。

 

「だから夕貴の力もただの切っ掛けに過ぎないのよ? 誰かを好きになる気持ちは切っ掛けだけではきっと生まれないの。もっと素敵なものだとお母さん信じてるわ」

 

「お母さん……知ってて……」

 

「そりゃそうよ? 夕貴が子供のときなんかお母さん大好き〜って言いながら抱きついてきて、『好き好き』って伝わってくるんですもの、お父さんもお母さんも夕貴にもうメロメロにされちゃったわ」

 

「あっ」

 

「そうよ。好きな人に好きって言われるのはすごく嬉しいけど、それは好きな理由にはならないの。夕貴が何に悩んでいるかはお母さん聞かないけど、ふふっ……もう大丈夫ね?」

 

「うん、お母さん……ありがとう」

 

「もし、それでもダメなら自分の名前を思い出してね?」

 

「え?」

 

「勇気。本当に大切なことには勇気を出せる子になって欲しくてそう名付けたんですから」

 

 お母さんが身を乗り出して私を抱きしめてきた。

 

 ──暖かくなってきた、心も体も。

 

 長く長くお母さんに抱きしめられて……うん、私は大丈夫。

 

「ふふっ、じゃあ行ってらっしゃい」

 

「行ってきます」

 

 玄関を開けて私は一歩前に踏み出した。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 時間が早かったけど最初は約束していた鈴鳴さんと長谷川さんが来たのかと思った。

 だけど扉を開けたら次から次へとうちの女性会員の方が店内に入ってきて終いには店から溢れ出て外の階段、道路にまで人が溢れかえってしまった。

 

 最初はうちで販売した商品になんらかの欠陥があってそのクレームかと思ったらそうではなかった。

 一体なんなのか、詰め寄って来たはずの女性会員に聞いてもさっぱり要領を得ない。

 

「私も彼女にしてください」

「愛人で良いんです」

「一度だけでも体の関係に」

「私を好きって何度も言ってくれましたよね?」

「そばに居させてください」

 

 怖すぎる。

 

 何十人と詰めかけてきた女性客が開口一番こう言うのだ。

 いつの間にかサイコホラー映画の世界に紛れ込んでしまったのか?

 と、俺が思ってしまうのも無理はないよな。

 

 どう答えたら良いのかさっぱり分からないままとにかく騒ぎを収めようとしていたところに鈴鳴さんと長谷川さんが人垣をかき分けてやってきた。

 

「崇弘さん、ごめんなさい。これ全部私のせいなんです」

 

「は?」

 

 鈴鳴さんからの言葉も訳がわからない。

 この事態が鈴鳴さんの所為になるわけが無いと思うんだけど?

 

 俺の疑問を余所に鈴鳴さんが自分の超能力みたいなものを俺に説明する。

 

 気持ちを……伝える力だって?

 

 え?

 そんな力があるのか?

 

 俺が呆然としている間に、鈴鳴さんが詰めかけた女性会員に向かって頭を下げて謝り始めてしまった。

 

 しかもその力が俺に移ってしまったって?

 

 あっ! 開店初日の静電気のあれがそうか?

 まてよ? じゃあ射精するたびに好き好き大好き愛してるって連呼してたのが全部伝わってたってことか?

 考えないようにしてたけど……おかしな行動を取る女性客って……俺がコネクタ能力を付与した若くて綺麗どころの女性会員だけだわ……

 

 うわ、マジか……全部筋が通る。

 すべてが繋がった衝撃で呆然としている俺の目の前で鈴鳴さんと長谷川さんが謝り続けている。

 

 ひたすら周りの女性に謝り続ける鈴鳴さんを、俯く辛そうな彼女の顔を以前どこかで見たような気がした。

 

「……あ、あの時階段で足を挫いていた子か」

 

 鈴鳴さんの隣に立って一緒に謝っている長谷川さんは……そうか、あの時心配そうな顔をして近くにいた彼女か。

 

 そうか、同じ大学だったんだ。

 俺はもう辞めてしまったけれど。

 

 思わずあの時の足は良くなったのかなんて聞きたくなった自分の抜け具合に苦笑いする。

 今大事なのはそんなことじゃないよな。

 

 鈴鳴さんと長谷川さんが謝ってるけどあれじゃ謝られた方だって訳が分からないはずだ。

 

「ちょっと、待ってください」

 

 と、声を出したのにそこで言葉が詰まった。

 その先の言葉が喉から出てこない。

 

 喋るために口を開いたのに、何も言わないまま口を閉じかけてないか、俺。

 

 このことを、いやこの先へ一歩踏み込んだらどうなってしまうのか、喋ってしまえばどうなるのかを想像し情けないことに躊躇ってしまったのか。

 

 だけど……俺がやったことなんだよな。

 知らなかったとはいえ、俺がやらかしてしまった。

 

 店に詰めかけてきている大勢の女性会員を改めて眺める。

 知らなかったでは済まされないな。

 不純な動機で始めた商売でこんなにも沢山の女性に迷惑をかけてしまった。

 

 ならやっぱり責任は取らなくては。

 取りきれるかどうか分からなくても、少なくとも責任を取ることを始めなくては。

 

「そうだ。うん……そうだな。実は、皆さんに言わなければならないことがあるんです。鈴鳴さんも長谷川さんも聞いてください」

 

 そういうと俺に注目が集まった。

 

 

「実は悪いのは全部俺なんです」

 

 

 俺は時間をかけてコトの最初から説明していった。

 俺の力のこと、子供の頃のこと。

 そして店を始めた理由。

 

 その中にはさっき始めて知った事実もある。

 

 だけどそれは免罪符にはならない。

 始めた動機が不純すぎる俺がそもそも悪いんだから。

 

 自分の知る全てを語った。

 見苦しい真似はしたくなかったから同情を誘ったり、言い訳じみたことは言わなかった。

 

 すると彼女たちは黙って俺の言うことに耳を傾け続けた。

 

 ……なんてことにはならなかった。

 

 映画やドラマ、小説の登場人物のように物分かりの良い人間なんて少ない。

 彼女たちは現実に生きている人間なのだ。

 

 そして俺は一方的な加害者であり彼女たちは被害者なのだ。

 

 俺がなにか一言喋る度に大騒ぎになった。

 

 誰かが怒って、それを誰かがまた咎めて、俺にもっと話を聞きたい女性はいくらでも現れて彼女たちが納得するまで説明して、納得しなくても説明して、俺が何を考えていたか、何を感じていたか、そしてなぜかどう気持ちよかったのか根掘り葉掘り細部詳細に至るまで何もかもを語らせられた。

 

 え?

 そこ重要?

 

 と思いつつも血走った眼をした女性会員の質問に全て答えていく。

 

 昨日の21時から20分までのおまんこの具合がどれだけ良かったか、どんな風に搾られて何度でも搾られたいと思ったとか、一昨日の夜、23時くらいに肉襞が俺のペニスにどう絡みついていたとか、特に俺がどれだけ感じたか、如何に気持ち良かったかを彼女たちに問われるまま答えていく。

 

 

 

 

 

 

 

 ……そして、長い長い話し合いは深夜にまで及び、俺は店を……アダルトショップ佐藤を閉店することを決めた。

 



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第25話 閉店セール初日♥

 じゅぽぉっ♥っという音とともに痙攣を繰り返すおまんこから俺のペニスが引き抜かれると、すぐに次の女性が立候補してきた。

 

「次、私でいいよね?」

 

 と言って、俺の腰に跨ってきたのは茅森咲良さんだ。

 ちらりと、となりで監督のような感じで見張っている紬さんの様子を伺う。

 

「いやだって、私もう午後の便で北海道に帰らなきゃいけないし。来月までこっちに来れないんだからこれくらい良いでしょ?」

 

 と咲良さんがどこか言い訳じみた感じで紬さんに向かってお伺いを立てた。

 少しため息を吐いた紬さんは首を振って渋々承認する。

 

「分かりました、でもこれが最後ですよ。咲良さんはもう二回もご主人さまを搾り取ってるんですから」

 

 紬さんはいつの間にか俺のことをご主人さまと呼ぶようになった。

 名前で呼んでくれとお願いしたけど、「ご主人さま」と呼ぶ方がお腹の奥に響いてすごく良いから変えたくないとむしろ説得されてしまった。

 

 俺が全てを話したからか、あの後いろんなことを彼女からも聞かされた。

 いや彼女だけじゃないな。

 みんなが俺に自分のことを語りたがった、お返しとばかりに。

 

「へへー、やった♥」

 

 紬さんから許可の出た咲良さんはそういって慣れた手付きで俺のペニスを自分に肉穴(おまんこ)に誘導するとそのまますとんと腰を下ろしてきた。先日まで処女だったはずなのに。

 とっくに潤みきってるおまんこの肉襞が俺のペニスに絡まりながら根本まで咥え込んできた。

 そしてそのまま上半身を倒してきて俺の胸に顔を押し当てる。

 

「あ〜幸せ〜♥ 崇弘さん成分が沁み渡ってくるぅ♥ 来月までの分をしっかり充填しておかないと♥」

 

 そう言って咲良さんが両腕を俺の背中に回して強く抱きついてきた。

 

 その状態で腰を動かしていないのに、咲良さんの腟内(なか)が蠢き左右にうねりながら俺のペニスを締め上げてくる。

 入口のところが特に締め付けがきつくて俺のペニスの根本から亀頭にかけて肉の輪が繰り返し繰り返し上下気動き搾り上げてくる。

 

「あっ♥ あっ♥ あぁぁああああっ♥」

 

 たちまち嬌声を上げる咲良さんにちょっと呆れるけれど、俺にべったりと密着して幸せそうに俺のペニスを搾り上げてくる咲良さんが可愛らしくて髪に丁寧に手を滑らせ繰り返し撫でおろす。

 

絶頂()くっ♥ 絶頂()っくううぅっ♥♥」

 

 俺の背中に手を回して抱きついたまま、挿入して1分も経ってないのに咲良さんが絶頂()ってしまった。

 こんなに絶頂()きやすい女性は本当に彼女が初めてだ。

 

「ふっ♥ ふっ♥ い、今のは崇弘さんは射精()してませんからノーカンです! ノーカン!」

 

「そんなこと分かってます。そんなに早く絶頂()くのは貴女くらいですから」

 

 紬さんが呆れた顔をしてる。

 その隣で順番を待っている千秋ちゃんがすかさず煽る。

 

「雑魚マンコのくせにダブル(二重)にするから当然じゃない。ほんとざぁこ♥ざぁっこ♥」

 

「黙れ、そこのメスガキ(千秋)っ! そういうメスガキ(千秋)ちゃんも調子に乗って雑魚マンコの仲間入りしてるくせに」

 

「あーあー聞こえなーい♥」

 

 この二人、一見仲が悪いように見えるけど悪口友達みたいになりつつある。

 

 俺に抱きついていた咲良さんが体を起こして、今度は腰を振り始めた。

 前後に振るのではなく縦に、つまり上下にピストンしてくれてる。

 

 ぱちゅんっ♥

 ぱちゅんっ♥

 

 咲良さんの股間が俺のペニスに向けて振り下ろされる度に卑猥な音が寝室に鳴り響く。

 顔を蕩けさせて入口の一番締まる部分で俺のペニスの根本から先まで満遍なく搾り上げてくる。

 きつく搾り上げてくる肉の輪が、咲良さんが腰を上下する度に俺のペニスに吸い付きながら肉襞が何度も擦り上げては擦り下ろしていく。

 

 ぱちゅ♥ぱちゅ♥ぱちゅ♥ぱちゅ♥ぱちゅ♥ぱちゅ♥ぱちゅ♥

 

 髪の毛を振り見出し、どんどん腰の上下が激しく早くなっていくけどそんなことをしたら……

 

「──あっ♥ クるっ♥ 奥にきちゃう♥ 絶頂()っぐ♥ も、もう絶頂()っくぅうう♥♥」

 

 上下にリズム良く振りたくっていた腰が突如ガクガクと崩れて俺に倒れ込んできたと思ったら首に手を回して唇を重ねてきた。

 俺の口を舐めながら体を大きく痙攣させる。

 

 どうやら咲良さんはまた絶頂()ったらしい。

 

 だからダブル(二重)は止めておいたほうが良いって言ったんだけどなぁ……

 

 だけど実際にはほとんどの女性はダブル(二重)にしてて、人によってはトリプル(三重)にしてる。

 どうも俺の負担を減らしたいらしくて女性たち自身が自発的に俺に申し出てくる。

 

 

 ゴリっ♥

 

 二回立て続けに絶頂()ったせいではぁ♥はぁ♥と息が荒いままで動かなくなった咲良さんの膣奥を亀頭で軽く小突いてみる。

 

「──ひっ♥」

 

 ビクンっと仰け反った咲良さんが熱っぽい声で俺に訴えてくる。

 

「あ、やんっ♥ だ、だめ♥ になっちゃう♥♥ おまんこぉ♥ おまんこ休ませてぇ♥♥」

 

 咲良さんを抱えたまま下から腰を跳ねさせて奥を小突き回す。

 既に二回も絶頂()って潤み切ってこなれた肉穴が俺のペニスにぴったりとフィットし過ぎてしまっている。

 ねっとりと俺のペニスに絡みついてくる肉襞を腰を打ちつけることで振りほどき亀頭で子宮口を繰り返し捏ね上げる。

 

「あんっ♥ だ……めなのにぃ♥ あ、また♥ またぁああ♥♥ 絶頂()っちゃうううう♥♥」 

 

 俺の肩に両手を乗せ、腰をガクガクと揺らして彼女の股間の肉穴(おまんこ)が俺のペニスに縋りつくように断続的に締め上げた後、彼女は意識を失ってしまった。

 

 僅か5分程度で3回以上絶頂()き果てた咲良さんは俺に抱きつくように倒れ伏した今も細い腰を俺のペニスにぐりぐりと押し付けその度に全身に痙攣が拡がっていってる。

 肉穴を何度もひくつかせ、俺の精液を搾り取ろうとするけど今回は俺が射精する前に力尽きてしまったようだ。

 

 

 ……咲良さんを優しく抱きしめたまま体を起こす。

 今は幸せそうな表情を浮かべてるけど、あの騒動の日から数日後に咲良さんが北海道から俺の家に押しかけてきた時は泣いてたもんなぁ……。

 

 ペニスを咲良さんの肉穴(おまんこ)に挿入したままなので、内部が複雑にうねり俺のペニスを刺激してくる。

 俺のペニスの感触を惜しんで最後まで絡みついて来てるけど、後が(つか)えてるから仕方がない。

 ぐったりした咲良さんを待機してた別の女性にお願いして別室のベッドに寝かせに行ってもらった。

 

「えっと……次は誰の予定だっけ?」

 

 待っている女性陣に声をかけると長谷川碧さんが手を上げた。隣には鈴鳴さんもいる。まあこの二人はいつも一緒にいるし。まだアイデア段階でしかなかったスール(穴姉妹)化も検証もできてないのにまっさきに飛びついて実際に契を結んじゃったくらいだ。

 

「ああ、碧さんか。えっと……シチュエーションの希望はある?」

 

 碧さんはシチュエーションを何より大事にするってことはもう嫌ってほど理解させられた。

 まあ妄想の中のシチュエーションに付き合うくらいは何でも無い。

 

「あ、じゃあ私が新妻で崇弘様が旦那様役でキッチンでお料理作ってるシチュエーションが良いです」

 

 ああ、またアレか……。

 そんなにお気に召しましたか、そうですか。

 

 希望通りにするなら場所を寝室からキッチンに移動しなければ。

 

 

 ……あの騒動の翌日。

 そうとは知らなかったとはいえ、鈴鳴さんから俺に移ってしまった心や感覚を伝える力で毎日のように俺から愛の告白を受け続けた女性会員のみなさんが俺の家に押しかけてきた。 

 

 それで、当然のように俺の家にいる紬さんに「俺とどんなセックスをしたのか」と詰め寄る状態になってしまったが、格の違いなのか堂々と俺とのセックスについて詳細を語り始めた紬さん。

 

 やがて出た結論は「ずるい」だ。

 責任を取るというなら、同じようなセックスを自分たちもしたい、と。

 信じ難いのは紬さんがそれを了承したことだ。

 

 だからその日以降、今日みたいな状況がずっと続いている。

 みんなこれで本当に納得してるのか、それともこれもただの過渡期に過ぎないのか。

 いつまで続くのかは俺も分からないけど、もしかしたら別の形に落ち着くのかもしれない。

 

 

 で、その紬さんから聞いたシチュエーションの一つが碧さんの琴線に激しく触れたらしい。

 

 食器棚の前に置いていた踏み台を流し台の前に移動させる。

 碧さんは少し小柄だから高さ合わせにどうしても必要なんだよね。

 

 キッチンに移動してすぐに碧さんが服をどんどん脱いでいき、一旦全裸になってからエプロンを装着する。

 

 はい、アレですよ。

 裸エプロンってやつですね。

 

「むふー♥」

 

 鼻から息を荒々しく吹き出す碧さん。

 同時にキッチンの床に彼女の股間から溢れ出た蜜がパタタっと垂れ落ちる。

 

 もう出来上がってますか、そうですか。

 

 裸エプロンの横から見えるおっぱいが美乳過ぎて見てるだけで俺のペニスがギリギリとイキリ勃ってしまう。

 

 細身で小柄だけど、お尻もおっぱいも素晴らしく形が整っていて、程よくくびれた腰も男だったら一目見れば襲いかかってしまうくらい魅力的だ。

 

 ぱっと見は美人司書さんとか音楽教師とかのイメージなのにな。

 

「で、俺の性格設定は前回と同じでいいのかな?」

 

 念の為に碧さんに聞いておく。

 

「前回のひたすら甘々イチャラブシチュも中々良いものでしたが……今日は意地悪な旦那様でお願いします」

 

「意地悪……ですか」

 

「はい、でも本当は新妻が好きで好きで大好きなんだけど隠しているという体で」

 

「……では展開は?」

 

 彼女のせいで知る必要もなかった無駄な知識が増えていく。

 ……いやこれから長い付き合いになる彼女とのプレイでは必須知識だから無駄ではないのか。

 

「クール系でデレるのは最後の最後で」

 

「……分かった」

 

 待っていると、流し台にまな板を置いて踏み台に乗ってジャガイモの皮を剥き始めた。

 あ、料理は真面目にするんですね。

 

 そしてちらりと俺の方を見た。

 ……催促されてる。

 

 えーっとイジワルイジワル、ね。

 人格構築、人格構築……がんばれ俺。

 

 

 

 さて、状況(イメクラ)開始だ。

 

 彼女は裸エプロンで後ろから見る分にはほぼ全裸も同然で、俺も同じく全裸でペニスを勃起させてるけど深く考えてはいけない。

 

「──碧。もう昼を過ぎてるんだが、昼食はまだなのか?」

 

 俺が『碧』と呼び捨てにすると嬉しそうに頬を赤らめるのは演技のうちなんですかね? 

 

「旦那様。今作ってるのでもうちょっと待ってくださいね」

 

 と言いつつ、ニンジンをざく切りし始める碧さん。

 俺はまな板の上の食材を見ながら問いかける。

 

「もうちょっと……ね。ちなみに何を作ってるんだ?」

 

「カレーですよ、旦那様」

 

「まだ下拵(したごしら)えもできてないなら、カレーができるまでまだまだかかりそうだな」

 

「……ごめんなさい」

 

「ふん、手際の悪いことだ」

 

 ラブラブシチュならこのあたりから料理の手伝いになる流れなんだけど、イジワル旦那様なら……どうすりゃいいんだよ? アドリブはきついです、せめて台本が欲しいよ碧さん。

 

 碧さんが俺の方をチラっと見てから踏み台の上で爪先立ちになって覆うものが何もない小さなお尻を突きだしてきた。

 少し足を開き気味にして桃の果実の様な一筋の無毛の割れ目を俺の方に向けてくいっと腰を振る。

 

 え? 

 もう挿れろと? 

 

 俺が見ている前で幼女のような見た目の一本筋の股間が綻び、男のペニスから精液を搾り取るのに特化したような肉舌のみっちり詰まった肉穴(おまんこ)を覗かせた。

 

 碧さんの肉穴(おまんこ)に挿入するのって結構な覚悟がいるんだけど、くぱぁと開いた狭くて窮屈そうな穴から溢れ出る蜜はつまり、早く挿れてくださいとおねだりされてるわけで。

 

 ここで焦らして挿れないイジワルは……違うな。その方向性は求められてない。

 

 ……よしっ! 

 

 

「碧。お腹が空いてカレーができるまで待てそうにないからフルーツを摘まみ食いしていいかな?」

 

「え? はいどうぞ?」

 

 碧さんがきょとんとしてるけど、あとは流れで。

 

 彼女の背後に立って臍まで反り返ってるペニスを碧さんの肉穴(おまんこ)にクチュ♥っと触れさせる。

 彼女は包丁を持ってるからね、いきなりは危ない。

 

「あっ♥」

 

 彼女が期待に蕩けた目で俺を振りかえり、料理を止めて流し台に両手をついた。

 上から見下ろすと、彼女の白いお尻と細い腰は俺のペニスと比較すると信じられないくらい小さく見える。

 こんなところに俺のペニスを収められるのか最初は不安に思ったけど、挿れてしまえばこの小ささと細さが俺のペニスを信じられないくらい気持ちよく刺激してくる。

 

「おっと、ここに美味しそうな桃があるじゃないか。どれ、頂こうかな?」

 

 蜜を垂らす狭くて窮屈そうな肉穴に亀頭をグッと押し当てると内部の熱が亀頭の先に伝わってきた。

 熱くてにゅるにゅるで奥の奥まで肉舌が詰まった男性器を搾るためにあるような名器なんだよな……。

 

 亀頭が肉穴の入り口を押し広げるタイミングで彼女の腰を両手で掴んで固定する。

 この娘の肉穴(おまんこ)にゆっくりと挿れるのは文字通りの意味で自殺行為だ。

 そしてこの娘自身も俺のペニスを搾るための穴として使われるのを心の底から望んでいる。

 

 乱暴なくらいに扱った方がすごく悦んでくれる。

 だからタイミングをずらして不意打ちのように……。

 

 どちゅんっ♥

 

 彼女は肉穴は最奥の手前、子宮口の臍側に弱点がある。

 俺が探し当てたんじゃなく、ここが弱点なので突きまわして欲しいと彼女の初めてを奪うときにおねだりされたんだ。 

 だから遠慮なんかする必要はない。

 彼女の弱点目掛けて俺のペニスを力一杯突き挿れた。

 

「──ひっ♥♥」

「んくっ♥♥」

 

 みっちりと敷き詰められた肉の絨毯が突き込まれた俺のペニスを舐めしゃぶろうと待ち構えていたんだろうけど、その前に膣奥の弱点(よわよわスイッチ)が亀頭で痛打されて肉穴(おまんこ)全体が悦びの痙攣を始めた。

 

「ああぁあぁあああああっ♥♥」

「ちょっ♥ ぁあああっ♥」

 

 たった一撃で碧さんは爪先立ちを維持できなくなって膝からカクンと崩れ落ちかけた。

 

「おっと」

 

 彼女の腰が落ちかけたのを腰を掴んでいた両手で支えて引き寄せる。

 

 ずちゅうっ♥♥

 

 腰を引き寄せれば当然俺のペニスが彼女の膣奥の弱点を再度突き捏ねることになってしまう。

 肉穴(おまんこ)全体がぞわざわと収縮を繰り返している最中に、もう一度絶頂スイッチを深く押し込んだのだ。

 

「──ひぃぃぃっっ♥ うっ♥ 絶頂()っくぅ♥♥」

 

 わずか二突きで彼女の腕から力が抜けて、膝からも腰からも脱力し俺に腰を掴まれたまま全身を弛緩させてしまった。 

 

「うむ、美味しいね、瑞々しくて本当に美味しい桃だ」

 

 彼女の全身は弛緩してしまったけれど、彼女の肉穴(おまんこ)だけど激しくひくついて俺のペニスを舐めしゃぶり始めた。

 

 ガタンと背後から音がしたので振り返ると、鈴鳴夕貴さんが顔を赤くして床にへたり込んでいた。

 

「はぁっ♥ はぁっ♥」

 

 座り込んだままの夕貴さんを見てると腰の震えが上半身に伝わって行っているようだ。

 床に付いた掌を握ったり開いたりして快感を逃がそうとしている。

 

 ……だから碧さんとのトリプル(三重)スール(穴姉妹)なんて止めておいた方が良いって言ったのに。

 

 碧さんも夕貴さんも自分の肉穴(おまんこ)トリプル(三重)にしている。

 簡単に言うと俺のシフト能力を使って膣穴への刺激を自分の膣穴に転送してる。

 

 この措置を一回だけしたならダブル(二重)。二回すればトリプル(三重)だ。

 そして俺自身にコネクタ能力を付与してる。

 

 そうすると膣穴が受けた刺激がシフト能力で俺のコネクタを経由して膣穴に転送される。

 つまり俺とセックスする時だけ、感覚的な意味で肉穴(おまんこ)が2つに増えたり3つに増えたりするわけだ。

 

 そしてこのダブル(二重)トリプル(三重)を自分以外の膣へ転送するのがスール(穴姉妹)だ。

 

 俺のペニスを挿入したときだけ、そうなる。

 一度俺の能力で付与してしまうと解除方法はない。

 

 そして実際に付与して分かったけど、ダブルやトリプルにしてしまうと、俺のペニスの感覚が俺と触れている女性のクリトリスに伝わってしまう。

 これはきっと俺のコネクタ能力と鈴鳴夕貴さんの力の産物だな。

 

 まあつまり俺のペニスそのものが彼女たちの言う「魔法のディルド」になってしまうらしい。

 

 

 さて、状況再開だ。

 

「おや、碧? 料理の手が止まっているようだけど?」

 

「ごめんなさ、あんっ♥ んんっ♥♥ 少し腰が抜けてしまって……ひぃん♥」

 

 彼女の腰を再び持ち上げて亀頭で彼女の肉穴(おまんこ)の奥の弱点を深押しする。

 

「それはいけないね。腰を支えてあげよう。立てるかい?」

 

「あっ♥ だめぇっ♥ な、なんで何回も押しちゃうのっ♥♥ 絶頂()っちゃうのに♥ 絶頂()っちゃうのにぃぃっ♥♥」

 

 俺の掴んでいる彼女の腰が再び痙攣を始めて俺のペニスを搾り上げる。

 

「くっ」

 

 射精を耐えようと腰に力をれると、その意図は無かったのに彼女の膣奥を抉ってしまった。

 

「んきゅっ♥ ま、またぁ♥♥ 絶頂()っくぅっ♥♥」

 

 痙攣する肉舌が俺のペニスを這い回り奥に向かって吸い上げ搾り上げてくる。

 ペニスの亀頭からカリ首まで肉舌がペロペロと(ねぶ)りながら肉穴全体がうねり、締め付けどこまでも奥へ引きずり込もうとしてくるのだ。

 

 だめだ。奥を突くのはこれくらいにしてゆっくりと愉しまないと碧さんが絶頂()きっぱなしになってしまう。それはそれで悦ばれるんだけど、シチュエーションが台無しになったと後で拗ねてしまう。

 

 拗ねて頬を膨らませて上目使いで俺を見上げる彼女もとても可愛らしいのだがやりすぎると鈴鳴さんと組んで3Pで報復してくるので俺のペニスが危険なのだ。

 

 

 腰を掴んでいた両手を離して、碧さんの上半身を抱きしめて体を起こしてあげる。

 もちろん肉穴(おまんこ)にペニスを挿入したままだ。

 

 ぴくりぴくりと全身を痙攣させ、蕩けた顔で俺を見上げる彼女は可憐という言葉が本当に似合う。

 

「ほら、料理の続きをしないと、桃を食べつくしちゃうぞ?」

 

 立ったまま腰を送り込むように動かして、彼女の膣肉をゆっくりと擦り上げる。

 もちろん、膣奥周辺は突かないように注意してだ。

 

「あ、は、はいっ♥ あ、でも桃もいっぱい、いっぱい食べてください……♥」

 

 しばらく俺に好きなように膣内を擦られ続けながらも痙攣が収まってきた碧さんが料理を再開した。

 

「あんっ♥ あの、包丁を使うのでもうちょっと、ゆ、ゆっくり♥」

 

 肉穴(おまんこ)の入り口付近までゆっくりとペニスを引き出して肉舌に吸われしゃぶられる感触を堪能しながら、クイっと奥の手前まで突き入れるのを繰り返している。

 

「ん? ゆっくりって? 俺は桃を食べているだけなんだけど?」

 

 長めのストロークから、短いストロークに切り替え膣の真ん中あたりのゴリっとしたツブツブの感触がはっきりしている部分だけを狙って何度も素早くペニスで擦りたてる。

 

「あっ♥ あぁっ♥ あんっ♥ そ、そこもダメぇ♥♥」

 

 彼女がダメと言うならつまりは逆のことをした方が良いことはもう学習済みだ。

 

 立ちバックで彼女の腰を両手で掴み、小刻みに腰を動かし続ける。

 裸エプロンの隙間から覗ける彼女の乳首が可愛くも尖り立って、俺が腰を動かすたびにエプロンと擦れあっている。

 

「実に美味しい桃だ。特に食べる場所で歯ごたえが違うのがいいね」

 

「──ひぃん♥ イジワルっ♥ 旦那様はいじわるですぅ♥♥」

 

 ……ノリノリだな、碧さん。

 

 

 

 

「……さて料理もできたようだし味見させてもらおうかな?」

 

「え? カレーはまだ……」

 

 本当にカレーができるまで続けるつもりだったのか。

 さすがに無理だよ碧さん。

 

「ここにできてるじゃないか?」

 

 ほら? っという感じで碧さんの顎を指先で持ち上げる。

 

 すると気づいたのか、すぐに目を閉じて口を半分開けてくれた。

 

「頂きます」

 

「は、はい。召し上がってください♥」

 

 上から覆いかぶさるように唇を合わせるとすぐに舌を挿し入れて舌先で歯茎をなぞっていく。

 

「ふっ♥ んんっ♥♥」

 

 少し暴れはじめたので頭の後ろに手を添えてもっと強く口づけを交わす。

 

「──っ♥♥♥ んんっ♥♥」

 

 彼女の抵抗が弱くなったので背中にも手を回して強く抱きしめると彼女ももう我慢できないというように俺の背中に両手を回し抱き着いてきた。

 

 

 

 

 

 

「……ほぅ♥」

 

 顔を真っ赤にした碧さんが両手の掌を頬にあて満足そうな吐息を漏らした。

 彼女の場合はキスの方が精神的な満足度が高いのかもしれない。

 

 

 おっと、そろそろ時間か。

 問屋とか仕入れ先にうちの閉店を伝えると結構残念がってくれたんだよな。

 

 うちは店の規模の割に随分と商品の仕入れ数が多くて返品も少なかったようなんだ。

 おかげで店を閉めるにあたって最後のサービスということで下取りしてくれた商品も多く、損失は思ったより少なくて済んだ。

 

 というより、営業的には黒字で閉店できそうだ。

 

 そしてアダルトショップ佐藤の閉店セールは今日から始まるのだ。

 風呂に入ってさっぱりしてから出かけよう。

 

 せめて見苦しくない店の畳み方しなきゃな。

 

「じゃあそろそろ閉店セールの店番があるから今日のところはこれで……」

 

 キッチンに順番待ちしていた女性と紬さんに今日のお勤めの終了を告げた。

 すると紬さんが少し首を傾けながら俺に告げる。

 

「今日の店番なら中村さんと曽根さんにお願い済みです」

 

「え?」

 

「彼女たちはコンビニバイトの経験があるので楽勝だと言ってましたね」

 

「いや、閉店セールなんだから店長の俺がいないと……」

 

「私たちよりお店の方が大事なんですか?」

 

「いや、それとこれとは話が違うし。そもそも比べるもんじゃない、よね?」

 

 なんでか家庭持ちのサラリーマンのお父さんと奥さんの間みたいな会話が。

 

「責任を取るって言ったのはだれでしたっけ?」

 

「いや確かに俺が言ったけど」

 

 俺の言葉を無視して紬さんがキッチンにいる女性に尋ねた。

 

「次はだれの番でしたっけ?」

 

 夕貴さんが床にへたり込んだまま手を上げて発言する。

 上げた手が震えている。

 

「んんっ♥ 私……ですけど、10回以上絶頂()っちゃって立てそうもないので順番は後に回してください」

 

「あら……そうですか。では……」

 

 俺の発言権は最早無いらしい。

 

「じゃあ私が次やりたいです」

 

 彼女は一番最初の女性客だった中野美月さんか。

 

「あの、長谷川さんと同じシチュでお願いします。あ、でも今のに甘味成分多めで」

 

「あ、私も。それで名前は呼び捨てで言い慣れた感じでお願います」

 

「同じく」

 

「私はキス多めであとは同じでお願いします」

 

 順番待ちをしていた女性たちが食い気味に要望を伝えてくる。

 

 ……さっきのプレイは大人気のようだ。

 

「こほん」

 

 俺の隣で紬さんが咳払いした。

 

「今のシチュエーション、私もお願いします」

 

 

 はいはい、そうでしょうね、そうでしょうとも。

 



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第26話 閉店セール最終日♥

「んふふ! よぉく見ててね、お兄ちゃん♥」

 

 妹の友達の八千花ちゃんが満面の笑顔でベッドに横になってるお兄さんの顔に全裸で跨がりにいった。

 膝をお兄さんの肩の上くらいに付き、ほとんど大開脚に近いような状態で股間をお兄さんの顔の上に近づけ、おまけにゆらゆらと揺らしている。

 

 女の子の股間の肉の一筋の割れ目だったものが、ゆらゆら揺らすことで無毛のおまんこの割れ目の筋が微妙に引き攣れて僅かに開いたり閉じたりするのだ。

 

 それが男の人の視線を釘付けにすると、八千花ちゃんは覚えてしまった。

 子供のくせにおまんこの魅せ方を覚えちゃうなんて悪い子になっちゃったなぁ。

 

 肉付きが薄くて背骨の浮いている背中で八千花ちゃんの長いポニーテールがゆらゆら揺れて、脇から太ももまで凹凸のないストンとした寸胴に棒のような手足なのに、この時期の女の子は一部の男の人にとても魅力的に見えるらしい。

 

 お兄さんはどうやら女の人なら上から下まで幅広くなんでもいけるタイプのようだけど、八千花ちゃんと妹の十夏はちょっと下過ぎると思ってるらしくてあんまり積極的には動いてくれない。

 

 それでも顔の上で女の子の割れ目が時々割れ目の底を見せながらゆらゆらしていたらどうしても目で追ってしまうようで、お兄さんが食いついたのを見て取った八千花ちゃんは腰を動かすのを止め、両手の指で割れ目をゆっくりと拡げて今度はおまんこが広がっていく様子をお兄さんに見せつけている。

 

 始めの頃は割れ目の上の方を拡げて突起とも言えないような小さなクリトリスとなぜか尿道をお兄さんに見せつけていたけど、最近は尿道やクリトリスよりもおまんこの穴の方がお兄さんの目を惹きやすいと気付いたらしい。

 

 八千花ちゃんが子供に似つかわしくない艶めかしい顔を浮かべて、割れ目の下の方の肉の唇を指でわざとゆっくり拡げていっている。

 狭くて窮屈そうな窄まりがゆっくりと指で拡げられ柔らかそうな肉粘膜の穴が、お兄さんの目の前で蜜の絡んだ無数の肉襞がぷるぷると震えながら拡がっていき、子供まんこの穴の一番奥に隠れている未発達な子宮口がお兄さんの視線を引き寄せている。

 

「ごくり……」

 

 あーあ、お兄さんの視線が八千花ちゃんのおまんこの奥に釘付けになっちゃってる。

 

「八千花ちゃんばっかりずるいっ!」

 

 対抗意識でも出たのか、裸で待っていた妹の十夏が八千花ちゃんの向かいに股を大きく開いてドスンと座った。

 もちろん、そうすると座る場所はお兄さんの胸の上になってしまう。

 

 八千花ちゃんはもちろん、十夏もお子様なので手足は棒のように伸びて脂肪どころか肉付もひたすら薄くてお尻も胸も厚みは無い。薄いのではなく無いのだ。ぺったんこなのだ。

 女としての成長を始めるのはまだまだ先で、お尻に肉がついて胸が膨らみ始めるのもきっと年単位で先のはず。

 そもそも十夏より4歳も年上の私だって胸はまだ乳輪の周りしか膨らんでない。

 お尻だってそんなに大きくはない……。

 うちの家系は成長が遅い方なんだろう。

 ……貧乳の家系ではないと強く信じている。

 

 とは言え十夏の体重がお兄さんの胸の上にドンっと乗ればさすがに苦しいのか、お兄さんは十夏のお尻を持ち上げて前の方に、つまり顔の方に移動させた。

 

 おかげでお兄さんの顔の上に八千花ちゃんが指で拡げた割れ目と、十夏の女の子の股間の筋が上下に並んでしまっている。

 

「へへー♥ やっぱりお兄ちゃん、あたしのおまんこも見たいんだよね?」

 

 お兄さんが十夏の位置を動かしたのを誤解してしまったようだ。

 

「ふふん♥」

 

 十夏が八千花ちゃんに張りあって、人差し指と中指で無造作にくいっと割れ目を拡げてお兄さんに見せつけた。

 趣きもへったくれもない十夏の仕草にお兄さんもさすがに苦笑いしてる。

 

「お兄ちゃん、あたしの赤ちゃんの穴って気持ちよかった?」

 

「……いやぁ、どうだったかなぁ」

 

 ああいう風に聞いているけど、お兄さんのペニスが大きすぎて十夏のおまんこにはまだ挿入は出来てないんだよね。

 なので魔法のディルドを経由しての感想を聞いてるんだろうけど、お兄さんははぐらかすことが多い。

 

 女児のおまんこを二つも顔に乗せておいて、未だに踏ん切りがつかないのは良識があるからか、もしくは中途半端にヘタレなのか。

 多分、ヘタレの方だと思う。

 ちょっと情けないと思うけど好きになっちゃった弱みでそういうところもむしろ可愛いと感じてしまう。

 

 お兄さんの力とか、魔法のディルドがどういうものなのかあの騒動の日の後に私たちも詳しく教えてもらっている。

 魔法のディルドでオナニーしちゃった女の子のおまんこの具合はお兄さんのペニスにその感触が伝わっちゃってるって。

 

 だから十夏のおまんこや私のおまんこ、そして他の女の人のおまんこの感触をお兄さんは全部知っているのだ。

 おまんこの入り口から奥の子宮口に至るまで、ディルドでグリグリと(腟内)を刺激して肉襞が絡みつく感じや、肉穴全部がうねって締め付けてくる感触、どんなふうに肉のつぶつぶが並んでて、どんなふうにペニスを絞り上げるのかお兄さんのペニスで全部感じ取られちゃってるんだって。

 

 聞かされた時は「やったぁ♥」と思ってしまった。

 妹の十夏もそう思ったらしい。

 

 多分、普通だったら引いちゃうんだろう。

 八千花ちゃんのおかげでお兄さんの側に近づけたけど、それでも手が届かないかもと思っていたお兄さんが、私のおまんこでペニスが気持ちよくなって射精する度に「すきすき♥」言ってくれてたわけなんだから、もうこれって相思相愛じゃん、と。

 

 女の人の数が多いのはもうしょうがないし。

 掲示板で隔離スレの住人がどんどん増えて行くのを見てたし、隔離スレの住人もこうなる以外の着地点は無いって思ってたしね♥

 みんな胸の奥にお兄さんへの想いを抱えちゃってるんだから、ここで断ればもうお兄さんの側に居られなくなる。

 ゼロになるくらいならお兄さんをみんなで共有する方が良い。

 そうすれば少なくともお兄さんのそばに居られるから、みんなの内心は分からないけど、最終的にお兄さんをシェアする状態に落ち着いた。

 

 

「お姉ちゃん、準備できてるの?」

 

 十夏が魔法のディルド片手に私の方を振り返って聞いてきた。

 

「いつでも大丈夫だよ」

 

「じゃあ始めよっと♥」

 

 十夏がお兄さんに股間を見せつけながら魔法のディルドを自分で挿入する。

 最近は私がやらなくても自分で挿入できるようになったんだよね。

 

「んんっ♥♥」

 

 魔法のディルドを挿入した十夏が腰を震わせている。

 後ろから見た十夏のお尻は細くて薄いのに、本当によく入るなぁ……

 

「ど、どぉ? お兄ちゃん♥ あたしの赤ちゃんの穴でおちんちん気持ちよくなれてる?」

 

 んっ♥ んっ♥

 

 十夏の手がスナップを利かせて下から上に跳ねるように動くたびにディルドが十夏の膣奥を擦り上げていって、十夏が気持ちよさそうな甘い息を吐きだしてる。

 

 私が開発しちゃったからなぁ。

 

 十夏の膣奥や子宮口は擦れば腰が震えて、突けば仰け反って喘いじゃうくらい気持ち良くなる雌のおまんこに私が仕上げてしまった。

 女としての成長が始まる前に、ペニスを搾り上げることだけ上手くなっちゃった子供まんこなんて多分十夏くらいだろう。

 

「くっ 十夏ちゃん……もうちょっとゆっくり……」

 

 きつくてきつくてキュウキュウに搾り上げてくる天然の子供まんこに流石のお兄さんもペニスをフル勃起させちゃってる♥

 

 くふふ♥

 お兄さんのペニスを味うのは久しぶり♥

 正直、これがないともう生きていけないって思っちゃう♥

 

 平日は学校があるから休日しかお兄さんの家に来れないし、休日は他の女性もいっぱい来るから順番争いが熾烈なのだ。

 

「じゃあ、いただきまーす♥♥」

 

 目の前でそそり立っているお兄さんのペニスを口を大きく開けて咥え込む。

 大きすぎて亀頭の半分だけしか口の中に入れることが出来ないけど、これでも頑張った方だ。

 お兄さんのペニスが大きすぎて亀頭全部を口の中に入れるなんて絶対に無理だし。

 

「んくっ♥♥」

「ふわぁぁ♥♥」

「んんんっ♥♥」 

 

 私がお兄さんのペニスにしゃぶりつくとお兄さんに群がってる私と十夏と八千花ちゃんが嬌声をあげる。

 まだ慣れてないから、私の腰もビクビクと跳ねちゃう♥

 

「ち、千秋ちゃん、ちょっ、ペロペロはもう少しゆっくり」

 

 お兄さんの特別な力を教えて貰った時、そういうのが好きなみんなでどうすればもっと気持ちよくなれるのか知恵を出し合った結果出てきたのがダブル(二重)トリプル(三重)やその応用のスール(穴姉妹)だ。

 

 お兄さんのペニスがおまんこへ挿入された時に、おまんこへの刺激が自分のおまんこに重なるように転送される仕組みで、体感上ではおまんこが二つにも三つにも増えてしまうのだ。

 そして増えたおまんこ全部がお兄さんのペニスで愛してもらえるのだ。

 スール(穴姉妹)はおまんこにお兄さんのペニスが挿入された時だけ、契りを結んだ別の人のおまんこに刺激が転送される仕組みだ。

 

 もう一つのアイデアがフレーレ(竿姉妹)だ。

 

 お兄さんと鈴鳴さんの力が融合してできた偶然の産物みたいなものと聞かされたけど、お兄さんのペニスで感じ取った気持ちよさがセックスの相手の女性のクリトリスにフィードバックされてしまう現象を利用してもっと気持ちよくなろうって考えたのだ。

 

 魔法のディルドを使った時に自分のクリトリスが、自分のおまんこで搾られちゃうアレをスール(穴姉妹)みたいに他人に転送できれば最高に気持ちいいんじゃないだろうかって試してみたらできてしまった。

 

 お兄さんのペニスを私の手や口で、そしておまんこで気持ちよくしてあげると、私のクリトリスにその刺激がそのまま返ってきて気持ちよくなっちゃうアレを、更にシフト能力で転送してしまえるのだ。

 

 女の子のペニスであるクリトリスの感覚を共有するという意味で竿姉妹と名付けるのは面白いと思った。

 私がお兄さんのペニスのカリ首に舌を這わせてペロペロしちゃうと、私のクリトリスはもちろん、十夏と八千花ちゃんのクリトリスも私の舌でペロペロ舐められちゃうなんてもう気持ちよくなるしかない♥

 

 しかも一度フレーレ(竿姉妹)として契を結んじゃうともう解除方法がないというのがいい。

 もう絶対後戻りできないってことがむしろ一層気持ちよさを高めてくれるっていうか。

 

 なにしろお兄さんの亀頭の先にある鈴口に吸い付くと、私のクリトリスの先っぽが私の小さな唇に吸い付かれてペロペロされちゃうのだ♥

 二度と普通には戻れない、三人揃ってお兄さんのペニスからは一生離れられないっていうゾクゾクした感覚が背中を駆け抜けていく。

 

「ん、あぁ♥♥」

「お、お姉ちゃんっ♥♥ もっとペロペロしてぇ♥♥」

 

 十夏のクリトリスも八千花ちゃんのクリトリスも同時に気持ちよくペロペロできて、お兄さんまで気持ちよくなれちゃうような、こんな夢のような環境に十夏も八千花ちゃんも私も永遠に囚われるのだ♥

 

「はぁーっ♥ はぁーっ♥」

 

 お兄さんのペニスに吸い付けるだけでも頭が蕩けそうになるのに、自分のクリトリスの一番気持ちいいところをピンポイントで狙ってクンニできることが幸せすぎて股間の甘い尖りが悦びにのた打ち回る♥

 お兄さんのペニスのカリ首から亀頭に舌を這わせ快感で脳を焼きながら、クリトリスを舐めしゃぶり溶けてなくなりそうな心地よさにふわふわと意識が浮き上がりここではないどこか天空へ舞い上がりそうになる♥

 

 私のクリトリスを這い回る私の舌先が、時には吸い付いて、舐めてしゃぶって口の中で飴玉のように転がして、甘い甘い蕩けるような感覚が割れ目の先から飛び出たクリトリスで弾け続けるのだ。

 

「──っ♥♥ んくぅっ♥♥ んんんんっ♥」

 

 私が舌でお兄さんのペニスを舐めしゃぶる度に恥丘の表面で、腰の奥で快感が弾け続け後頭部が快感で連打されて、おかしくなりそうなほどの快感の塊が頭の中で膨れ上がっていく。

 

「んぉっ♥♥ クリちゃ♥♥ ああぁっ♥」

「お、おねえちゃ、んんぁ♥ 強すぎぃ♥ 死んじゃう♥ しんじゃうよぉ♥♥」 

 

 あ、八千花ちゃんと十夏がお兄さんの顔の上から動いて、お兄さんのペニスに近寄ってきた。

 気持ちよさで意識が飛びそうになりながらペニスに近づいてきちゃうんだ♥

 そうだよね、我慢なんかできないよね。

 結局三人でお兄さんのペニスをペロペロしちゃういつものこの形になっちゃうんだね♥

 

 三人の中でも一番年長の私がお兄さんの亀頭の先を咥えて鈴口からカリ首へ、段差の部分に舌を這わせてペロペロ♥ちゅぱちゅぱ♥とお兄さんが気持ちよくなってくれるようにひたすら舐めしゃぶり、竿の部分は十夏と八千花ちゃんが両側から咥えて、舌先で舐めながら顔を上下に滑らせていく。

 

「くぅっ!」

 

 私たち年少組の三人がかりのフェラを受けてお兄さんが呻いているけど私たちにも余裕なんてない。

 私たちも股間を快感で震わせながら、小さな子どもの舌で無心になりながらお兄さんのペニスに刺激を送り込み続けるのだ♥

 

「んんんぅ♥♥」

「んちゅっ♥ はっ♥ はっ♥」

「ちゅっ♥ じゅるっ♥♥」

 

 私たちは相互にフレーレ(竿姉妹)の契りを結んでいる。

 だから三人がお兄さんのペニスを舐めるということは、三人が三人のクリトリスを小さな舌でペロペロと吸い付きながら舐めしゃぶり、舌を滑らせながら何度も(ついば)むように三つの口と舌でご奉仕し合うことになるのだ♥

 

「ひっ♥ んくぅ♥」

「んんっ♥ んんんっ♥」

「も、もうだめっ♥ クリちゃんペロペロもうむりぃいっ♥♥」

 

 私のクリトリスでも米粒くらいに小さいのに、十夏や八千花ちゃんのクリトリスなんかもっと小さくて包皮に包まれてるのに、それが三つの小さな舌でペロペロ舐められて吸われて、しゃぶられたらすぐに絶頂()ってしまう♥

 

 魔法のディルドでおまんこを刺激したままだった十夏がまず脱落した。

 お兄さんのペニスの根本に顔を押し付けながら痙攣を始めちゃってる♥

 

 薄い胸と薄いお尻をひくつかせ、子供にあるまじき蕩けた顔を真っ赤に染めながら嬉しすぎて心地良すぎて目尻から涙がこぼれている。

 

「んんんっ♥♥ んっ♥ んっ♥ んぁあああっ♥♥」

 

 八千花ちゃんも十夏に引き続き絶頂()っちゃったようだ。

 

 盛り上がった恥骨の下の割れ目をお兄さんの顔に向けて、ヒクヒクと波打つ股間とその先にある尖った小さすぎるクリトリスが幼い絶頂でひくつき快感で(よじ)れる様子をお兄さんに見せつけてる。

 

 あ、ちょっとお兄さんのペニスが大きくなったかも♥

 吸い付いている鈴口から少ししょっぱい我慢汁が溢れてきて私の舌の上でとろけるように溶けていく。

 

 もう我慢なんか出来ないかも♥

 

「お、お兄さんっ♥ 挿れるからね♥ 挿れちゃうからねっ♥♥」

 

 私の、私のすぐに絶頂()っちゃうクソ雑魚マンコ♥にお兄さんのペニスを挿れちゃうからね♥

 

 お兄さんのペニスを握りしめて腰を跨いで私のおまんこに亀頭を押し付ける。

 いつも使ってた魔法のディルドより一回り大きくて、まだ半分しか入らないけどその分、大人組の女たちより私のおまんこの方が絶対気持ち良いはず。

 私のおまんこは小さくて狭くて窮屈でお兄さんのペニスがギリギリ入るから、きっとそのうちお兄さんのペニスの形そっくりになっちゃう♥

 お兄さん専用のおまんこになって、お兄さんのペニスが一番気持ちよくなる形に躾けられて、ペニスを挿れられたら隙間なくぴったり張り付いて搾り上げちゃうお兄さん専用の搾り穴になっちゃうんだ♥

 

 あぁっ♥♥

 

 亀頭が私のおまんこの入口を押し広げながらゆっくりと入って来てる♥

 

「んんっ♥」

「お、お姉ちゃん、ゆっくり、もっとゆっくりじゃなきゃ壊れちゃうよぉ♥♥」

 

 八千花ちゃんも十夏も私とトリプルのスール(穴姉妹)の契りを結んでいる。

 トリプル(三重)スール(穴姉妹)フレーレ(竿姉妹)まで思いついたエッチな能力を全乗せしてるのだ♥♥

 

 さっき絶頂()った衝撃でおまんこがひくつき頭を蕩けさせながら、お兄さんのペニスが挿入される刺激を受けて三人の股間から蜜が同時に噴き出した。

 お兄さんのペニスが、大きな亀頭全部が私のおまんこに入ったあたりで脳が焼ききれそうなくらいの快媚感で溢れかえった。

 膣穴の入口粘膜を腟内に巻き込みながら亀頭が入口を通過すると、お腹の中が押し広げられるような強い圧迫感を感じて、それが全て死にそうなくらい気持ちいいのだ♥

 

「ぐぎっ♥♥」

 

 後頭部で炸裂する快感が稲妻のように頭蓋骨内を駆け回って視界がバチバチと点滅を始めた。

 

 三つのおまんこの中に自分の三つのクリトリスが押し広げながら入り込んできて、大きすぎるクリトリスが狭い狭い自分の肉穴をメリメリと拡げて、狭い狭い私のおまんこが、お兄さん専用になっちゃったおまんこがペニスを締め付けて、三つのクリトリスを搾り上げ肉襞で舐め上げ吸い付きしゃぶって繰り返し(ねぶ)っちゃうのだ♥

 

 あぁ♥

 わかっちゃう♥

 

 私のクソ雑魚マンコ♥

 私のざぁこ♥ ざぁっこまんこ♥

 

 私のおまんこ、お兄さんのペニスの半分しか入ってないのに10回くらい絶頂()っちゃう快感がチャージされちゃってる♥

 奥まで挿れられただけで、ヨがり果てて絶頂()き狂っちゃうくらいエネルギーが溜まってる♥

 

 分からせられちゃう♥

 この後すぐに分からせられちゃう♥

 

 お兄さんのペニスで分からせられちゃう♥

 

 ううん。

 もう何度も何度も分からせられちゃって、私のおまんこはもうお兄さんの愛の奴隷なのだ♥

 

 ぐぐっとお兄さんの亀頭が私の膣奥までたどり着いたけど、まだお兄さんのペニスの半分は外に出たままだ。

 

 あ、待って♥

 私の腰を掴まないで♥

 

「ご、ごめん千秋ちゃん。もうちょっとだけ、もうちょっとだけ奥に入れさせて。くぅ、きつ、いぃ……こんなに搾られるなんて……」

 

 お兄さんが私の腰を両手で掴んじゃった。

 お兄さん、気持ち良すぎちゃうと理性が飛び始めるんだよね♥

 

 あぁっ♥

 私のおまんこをオナホみたいに掴んで腰に押し付けては緩め始めちゃった♥♥

 

 十夏のおまんこも八千花ちゃんのおまんこも私の雑魚まんこと共有されちゃってるからみんなのおまんこの奥がお兄さんの亀頭で押し潰されちゃってる♥

 

「んんぅ♥♥ お兄ちゃん、お兄ちゃん♥♥」

「凄いの来るっ♥ お兄ちゃん、十夏の赤ちゃんの穴気持ち良い♥♥」

 

 八千花ちゃんも十夏もお兄さんに抱きついて腰をヘコヘコと動かしてる♥

 

 あ、ずるい♥

 八千花ちゃんが割れ目をお兄ちゃんの口に押し付けて舐めてもらってる♥

 十夏も自分のおまんこに挿入している魔法のディルドを前後に動かして膣奥を何度も(つつ)きまくってる♥

 

 わ、私一人だけお兄さんのオナホとして使われるだけとか♥

 

 ちゅこ♥ ちゅこ♥ ちゅこ♥ ちゅこ♥ ちゅこ♥ ちゅこ♥

 

 ああっ♥

 私のおまんこの奥がお兄さんのペニスの亀頭を搾り上げるための道具にされちゃってる♥♥

 

 こんなのっ♥

 こんなことされたらぁっ♥♥

 

「ふきゅっ♥♥」

 

 ひときわ強く腰をペニスに押し付けられて私の子宮にお兄さんの亀頭がめり込んできた♥

 

「ひゃあっ♥」

「お兄ちゃん、そこ(子宮)はだめぇ♥♥」

 

 そんなことしたら全員、絶頂()っちゃうのにぃ♥♥

 

 私たち三人が無毛のおまんこひくつかせて痙攣始めちゃってるのに、それでもぐりぐりと奥を抉るのを止めてくれないお兄さんに私たち全員が追い詰められていく。

 

「んああああぁあぁああぁぁぁっ♥♥」

絶頂()くっ♥ お兄ちゃん絶頂()っくぅぅっ♥」

「だめぇ♥♥ 私も♥ 私も絶頂()くっ♥ 奥で絶頂()くぅぅっ♥♥」

 

 

 

 

 

 ……絶頂の余韻に浸っていたら、次の人が私たちをお兄さんから剥がしていく。

 

「むう……ちょっとくらいいいじゃん」

 

「だめ。そもそも私のお兄ちゃんを勝手にお兄ちゃんって呼ばないでよ」

 

 このお姉さんはお兄さんシェアに最近加わってきた人だ。

 たしか私より3つくらい年上だったはず。

 

「お兄さんはお兄さんだもん」

 

「だめ。崇弘お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんなの」

 

 急に強気になっちゃって。

 連休を利用して関西から来た初日は大騒ぎして、泣きまくってたのに。

 

「お兄ちゃんもお兄ちゃんよ? こんな小さい子とセックスするなんて絶対おかしいから」

 

「……うん、文香の言う通りなんだけど、俺の方がやらかしてるから責任は取らなくちゃいけないんだよ」

 

 仕方ない。

 十夏と八千花ちゃんにベッドから移動するように促して私も移動する。

 

 三人でお風呂に行こうっと。

 

 文香さん、今は強気でもどうせ昨日みたいに30分ほどお兄さんにバックで突かれ続けたらとろとろに分からせられちゃうくせに。

 その後でいいか。

 今日の夜には新幹線で帰っちゃうから、その前にお兄ちゃんに徹底的に分からせられるだろうし。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「……疲れた」

 

 子供の頃から使ってた元の自室のベッドに横になる。

 

 1階の寝室で寝ていると、会員の女性が俺のペニスに悪戯してくるのだ。

 一応俺の同意がない状態で射精させるのは禁止ってルールはできてるけど、ルールで締め付けすぎても暴発するだけということで、ペニスを刺激して俺がその気になってしまえばOKというざっくりルールで運用をとりあえず始めてみた。

 そうすると俺のペニスをひたすらしゃぶって寸止めしてくる女性や、騎乗位でハメたままゆっくりと腰を振り続ける女性が後を絶たなかったわけで。

 まあそもそも魔法のディルドをみんなから回収しているわけではないので、魔法のディルドで激しくオナニーされてしまえば結局は似たような状況になる。

 

 なので最終的に1Fの寝室で寝ているときの俺のペニスは基本的に会員の女性が好きなように使っていいよ的な扱いになってる。ただしやりすぎないでねという女性側のマナーに頼る形で。

 まあ俺のペニスは魔法のディルドみたいな状態になってる上に、女性会員の大半はダブル(二重)トリプル(三重)にしてるから、俺のペニスをしゃぶっているだけで簡単に何度も絶頂()き果てて大抵は短時間で女性の方が気を失ってしまう。

 

 まあ紬さんとか碧さんだと今の状態でも激しく絶頂()きながら俺のペニスを数時間(ねぶ)り続けたりすることもある。

 

 俺もぐっすり眠りたい時は2Fの自室で寝る。

 こっちで寝てる時の俺は性的なことで寝るのを邪魔をしてはいけないというルールにしてるけど、責任を取ると俺が言った以上可能な限り1Fで寝るようにしている。

 

 

 しかし……今日でとうとうアダルトショップ佐藤は閉店してしまった。

 しかも最終日の店番まで女の子たちに任せてしまった……。

 

 店に行こうとすると順番待ちの女の子たちが怒ってしまったからなぁ。

 クレームとか文句のレベルじゃなくてガチで怒られたらきつい。

 

 状況についてはもちろん店番の女の子から報告を受けてて閉店セールでかなり在庫を捌けたけど、それでもショップで売れ残ったグッズはネット店舗で細々と売り払う予定だ。

 

 明日は店舗から在庫や什器類、荷物を運び出したり、ビルのオーナーとテナントを引き払う処理をして、賃貸料を日割りして銀行振込とか残務処理をしなければならない。

 さすがにこんなことは経緯も知識もない女の子に頼めないし、力仕事もあるし頼みたくない。

 

 しかしまた無職に戻ってしまったなぁ……

 

 正確に計算をしてないけど、黒字で店舗を清算することになりそうだ。

 清算して法人税を支払い、俺が出資した資金は俺に払い戻される形になる。出資金の払い戻し部分には税金はかからないけど、黒字部分は株式のみなし配当扱いとなって普通に税金がかかる。

 

 詳しそうな紬さんに相談したら会社を畳まず、商号の変更して新しい商売を始めてはどうかと言われてもいる。そもそも残ったグッズの販売が終わるまで清算できないし、その方が税金を節約できるとかなんとか。

 

 中途半端に俺がやると失敗しそうだし、そのあたりは紬さんに一任することにした。

 彼女も「任せて」って嬉しそうに言ってくれてるし。

 ほんと彼女には頭が上がらないな。

 

 ……まぁとりあえず目先のことを優先しよう。

 明日は荷物の搬出で朝から頑張らないとなぁ……

 

 ベッドに横になっているとだんだん眠くなってきた。

 

 うとうとしていると部屋に誰か入ってきた。

 

 ん? 

 紬さんかな? 

 

 最近添い寝してくれることが多いし。

 目を瞑ったままでいると、頭にヘッドフォンを付けられた。

 

 あー、いつものすごくリラックスできる環境音楽か……

 聞きなれない外国の言葉とか耳に溶けるように流れ込んでくる……

 色々考えてくれてるなぁ……

 

 でも先日紬さんが大量に発注したあった製品が箱に入って届いたけど、一体何に使うんだろ?

 よくわかんないな。

 まあ良いけど……

 

 ぐぅ……

 

 



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エピローグ♥

「ようこそ!」

 

「ようこそっ!」

 

 次々に入ってくる女性入場者一人ひとりに笑顔で握手した後、気づかれないように左手でそっと触れていく。

 日本人だと気にしないだろうけど、西洋の上流階級の方に左手で握手なんて流石にできない。

 

 10歳くらいの天使みたいに可愛い女の子ににっこり微笑んで握手して保護者とともに会場内へ送り込む。

 

 会場入口には『ASSA(A Study of Sense sharing Assosiation)』の看板が立っている。無理矢理感がすごい、これ絶対(A)ダルト(S)ョップ(S)藤をもじっただけだろ……

 

 未だに自分が何をやらされているかよく分からない。

 だけど考えている暇すらない。

 次から次へと金髪美女やらブルネットの美少女が現れて、俺と握手した後、扉の向こうへ消えていく。

 オーダーメイドのやたら高かったスーツを着せられ、髪を短く刈り上げた俺は会場の入り口に立ちひたすら握手した女性にコネクタ能力を付与していく。

 

 俺を振り返りつつ二度見していく女性も結構いるし、良い印象は与えられているようだ。

 しかし狙ったように美女に美少女ばっかりだな。

 

 T国ホテルの大宴会場を借り切って、紬さんが佐村木工のフランスとスペインの顧客リストを基にどういう基準なのか分からないけど選別して、招待状を送って日本まで招いたらしい。あちらの上流階級の方々みたいだけど日本への渡航費用は設立したばかりのASSAが負担している。

 

 丸テーブルと椅子が会場中に置かれ、招待客の皆さんはそれぞれ自由に座っていっている。

 まだ半分以上の席が空いているな。

 

 どこからそんな金が出てるのか紬さんに聞いても教えてくれなかった。

 飛行機代はもちろんT国ホテルの宿泊費用もASSAの財布からでている。

 かかっている費用は数千万円どころか億単位までいってるはずだ。

 

 ははは。

 しかもASSAの協会長ってどうやら俺らしいんだよ。

 

 両親の遺産、慰謝料見舞金を全部振り絞ってもそんな金はない。

 紬さんだって持ってないはずだ。

 

 銀行から融資でも受けたのだろうか? 

 ASSAに何の経営実態も無いのにそんなことが可能なんだろうか? 

 そもそも借りても返す当てがあるとは思えないんだけど。

 

 怖い、怖すぎる。

 

 紬さんに一任してたけど、一体いつからこんなものを計画してたのか……

 やっぱりあの日だろうか。

 

 閉店を決めたあの騒動の日の翌日。

 責任を取ると言った俺の自宅に沢山の女性が押しかけて来てひたすら俺のペニスが搾られ尽くしたあの日。

 紬さんが呟いたのだ。

 

「ここでは広さが足りませんね」

 

 と。

 

 押しかけてきた女性が多すぎて、初日は自宅のあちこちで雑魚寝する女性が出たけどどうしようもなかった。

 店を畳んだ後、俺は無職になってしまうし広い家に引っ越すとか、広い家を建てるとかそんな甲斐性は今の俺にはない。

 

 だけど責任を取ると言った以上、俺は金を稼ぐ必要がある。

 

 大学中退でも探せば職にありつけるだろうが勤め人では沢山の女性を養えるほどは稼げないだろう。

 ならばやはり何らかの自営業か起業するかしてまずは甲斐性を身につけなくてはならない。

 

 閉店を決めた後、とりあえずの収入確保のため求人情報を見ながら新しい商売を考えつつ、女性会員の人が満足するまでセックスに明け暮れていたある日、自宅に大量の荷物が届いた。

 開封するとシリコン製の先端が丸くなった棒が何種類も梱包されていた。

 

 聞けば紬さんが取引のあったアダルトグッズメーカーに発注したんだという。

 そして使用目的も教えてくれないまま大量のシリコン製の丸い棒に俺は時間をかけてシフト能力を付与していったのだ。

 

「もう店仕舞いなのに何に使うの?」

 

 と聞いても笑って答えてくれなかった紬さん。

 

 その答えがこれか。

 もう何百人握手を交わしたかわからないけど、来場予定者は1000人だったか。

 

 紬さんの指示でコネクタ能力を付与していってるんだから、答えは一つしかないけど俺は敢えて考えないようにしていた。

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 ── T国ホテル 大宴会場 鳳凰の間 ──

 

淑女の皆様、本日は当協会の精神感応技術に関する研究成果発表会に遠路はるばるお越し頂ましてありがとうございます。ただいまより研究成果を活用したサンプル品の概要説明と研究途上ではありますがサンプル品のご提供及びご利用方法についてご説明させていただきます

 

 俺は用意された雛壇に立ってマイク片手にプレゼンを始めた。

 背後のスクリーンにはASSAの開発した製品のサンプル写真とその効果が投影されている。

 

 いや開発なんかしてないよ? 

 シリコン製の丸い棒に俺がシフト能力を付与しただけだ。

 完全な詐欺だよな? 

 だけど効果は確かにある。

 

 今日、何の準備もしてないのに「さあどうぞ」と紬さんからマイクを手渡され呆然とする俺にウインク一つだけで雛壇に送り込まれてしまった。

 

 絶対無理だろと思いつつ、マイクを握って招待客の方を向くとなぜか自分の口が外国の言葉を勝手に喋りだした。

 

 嘘っぱちの研究を、多分フランス語とかスペイン語で喋りまくる俺。

 流暢に喋っているけど、何を話してるのかさっぱりだ。

 せめて今俺の口から出ている言葉が日本語だったらなぁ。

 

 俺の知らない間に……俺が寝ている間に睡眠学習で覚えさせられたらしい。

 

 腕が勝手に動き、オーバーアクション気味だったり時には流されている映像に補足説明をしながら会場に集った1000人の美女と美少女に相手にひたすらプレゼンを続ける俺。

 

 こんなの睡眠学習でなんとかなるレベルなのだろうか? 

 なんか俺の知らないところで俺の体にもっと怖いことされてない? 

 

 最後は両腕を拡げて軽く頭を下げると会場中から割れんばかりの拍手が届いた。

 

 1時間近く続いたプレゼンを終えてようやく舞台袖に引き上げると、額からどっと汗が吹き出てきた。

 

 当然だよな。

 1時間の間、自分が何を喋ってるのかわからないのに、笑顔を振りまきながら身振り手振りで説明していくんだ。心臓に悪すぎる。

 

 やがて会場の各テーブルにサンプル品が配られ始めた。

 例のシリコン製の丸い棒だ。

 

 直径3cm、2cm、1cm、長さは22cmのシリコン製の丸い棒が招待客全てに配られると今度は紬さんが雛壇に立ち説明を始めた。

 フランス語で最初説明し、スペイン語、英語で説明していく。

 

 カンペなんか用意もしてない。

 今更ながら才女っぷりに驚く他はない。

 

「で、なんて言ってるの?」

 

 英語のヒアリングだけは少しはできるけど、いまいちニュアンスが分からなかった。

 

「えーっとですね。──今、お配りしたサンプル品は製品版と同じ機能を備えています、かな?」

 

 隣りにいる長谷川碧さんが翻訳して教えてくれた。

 彼女は英語だったらかなりのレベルで分かるらしい。

 彼女の他に、鈴村夕貴さんもいるし大学生組で暇そうなのは全員集まってもらって今回のプレゼンの裏方役をやってもらっている。

 

「──まずはお手に取っていただいてその効果を実感してみてください。──あっ椅子をお願い!」

 

 招待客がテーブルの上のシリコン製の丸い棒に手を伸ばすと、会場中から驚きの悲鳴や、ワオっとかきゃーとか今まで静かだった会場が騒然とし始めた。

 

「くっ」

 

 俺は用意してくれた椅子に倒れ込むように座り込んだ。

 1000人の美女と美少女が俺のペニスを一斉に触り始めたんだから立ってなどいられなかった。

 

「──ふっ、ふっ」

 

 最初の衝撃を乗り越えると俺も落ち着いてきた。

 誰も彼も、恐る恐るといった感じで撫でるくらいなので数は多くても刺激自体はそれほど強くなかったのが幸いした。

 

 10分ほど撫でられたり、軽く握られたり押して感触を確かめられたりしたけど、射精に至るほどの刺激は来ないまま時間が経過するに連れて会場の雰囲気は落ち着いていった。

 だけど、何百人か分からないけどずっと撫で撫でされ続けてるのは変わらない。

 

 会場の雰囲気が落ち着いてきたところで紬さんがスピーチを再開した。

 

「──いかがでしょうか? 我々ASSAが世界で初めて開発した精神感応技術を実際に体験されたご感想は……みなさん大変満足されているようですね。では続きましてこの製品版のリース契約についてご説明します──」

 

「リース契約?」

 

 何百人もの美女と美少女にペニスを弄られながら俺が翻訳してくれてる碧さんに尋ねた。

 

「ええ、そう言ってますね。──まずは短期契約として、明日の朝までの無償貸与について──ただしサンプル品の破壊、盗難された場合は賠償金の支払い義務が発生する。そして明朝サンプル品の返却を持って契約は完了。ただし返却されたサンプル品に傷がついていた場合は、機能が失われ賠償金支払いの対象になります。その際に傷と判断する基準は公開しません

 

「サンプル品の表面をこっそり削って持ち帰られて研究されたりするのを防ぐための契約書ですね」

 

「あとは明日の朝までとりあえず無償で味わってね? という感じかしら」

 

 夕貴さんと碧さんが呆れたような目で紬さんを見てる。

 

「一度味わえば絶対手放せなくなるのにね」

 

「──不要な方はこの場で退席してください。ですって──でもやっぱり誰も席を立たないわね?」

 

「む……くっ!」

 

「あ、あの右端の方のテーブルにいる金髪ツインテールの女の子がサンプル品を舐め始めちゃったよ? あっ!? 舐めながらビクビクしてる」

 

「完全にお子様じゃない……8歳か9歳くらいかしら? ……どう贔屓目にみても10歳にはなってないわね?」

 

「西洋人の子供って見た目より若いんじゃなかったっけ?」

 

「保護者の人が止めないのね。というか保護者の20代後半くらいの女の人も夢中でサンプル触ってるし」

 

「紬さん、一体どういう基準で集めたのかしら?」

 

 裏方にいるみんなが俺をちらっと見た。

 多分十夏ちゃんと八千花ちゃんを連想したに違いない。

 

 違うのにっ! 

 でも否定すると生暖かい視線で見られるから黙り込むしか無い。

 

 居た堪れなくなり視線を会場に向けると俺のペニスが5、6人の美少女に舐められ始めている。

 距離があるからはっきりと見えないけど、うっとりとした表情でシリコン棒を捧げ持ち、ひたすら舌を動かして舐めまくって吸い付いている。

 まだ舐め方のコツも分かってない美少女たちが小さな舌を俺のペニスに這わせて、ちゅっちゅっ♥と吸い付く度に顔が紅潮し蕩けるような笑みを浮かべている。

 

 

「──明日の朝、サンプル品を返却後改めてリース契約を結ぶことが出来ます。お配りしております資料にも記載しておりますが、期間は1ヶ月単位でサンプル1個につき1万€です。製品版では形状、サイズを自由にオーダーし変更することが一度だけできますが、その際は製品版は国際便で後日送付することになります。ですが当面サンプル品を使用し続け満足の行くサイズや形状を見極めてから製品版のオーダーを出すことをお勧めします──」

 

 一ヶ月1万(ユーロ)!? 

 しかも一本が!? 

 いくらなんでもメチャクチャすぎないか!? 

 

「──12歳未満の方の契約の場合は20%オフの契約金額となり、契約の更新が途切れない限り割引価格が適用され続けます。また保護者に対しても割引が適用されます。また製品版の他者への譲渡や貸出はこれを禁止いたします。以上なにかご質問のある方は挙手願います──」

 

「紬さん、長期契約でがっつり稼ぐ気満々ですね。アコギすぎる……」

 

 曽根さんがぼそっと呟いた。

 

「質問が上がってますね。──製品の材質は何か? とか粘膜に接触して人体に害はあるか?  とかですね。紬さんは医療用シリコンを使ってるから完全に無害ですって答えてますね」

 

 直球だなぁ。

 

他に質問は無いようですね。では皆さま今夜ゆっくりと時間をかけてサンプル品の使用感を味わっていただければ、明日の朝本契約をして頂けると確信しております。それではホテルのキーを会場出口でお渡しします。本日はご足労いただきありがとうございました。──以上ですね」

 

 会場出口で対応しているのはT国ホテル側の従業員なので俺たちの役割はこれでおしまいで明日の朝まですることは何もない。

 

 おや? 

 

 会場で一人、20代半ばくらいの美女が雛壇の紬さんに話しかけてるな。

 友人だろうか? 

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「はーい、Tsumugi」

 

Louise(ルル)、久しぶりね。直接来るとは思ってなかったわ」

 

 プラチナピンクの髪を伸ばした旧友が目の奥に淫蕩さを湛えて微笑んでいる。

 手のひらにはサンプル品の直径3cmを持ってしきりに握りしめたり擦ったりしている。

 

「ふふっ❤ あん❤ もう……これ最高ね❤ こんな愉しいものがあるのに来ないなんてあり得ないわ」

 

 友人が親指でシリコンの棒を強く擦ると、腰から下を一瞬震わせて満足そうに深く息を吐いた。

 

「それ、ほどほどにしておいたほうが良いわよ? ハマっちゃうとそれがないと生きられなくなるし」

 

「確かに溺れちゃいそう。こんなゾクゾクするような経験ができるなんてこれに出資して良かったって心の底から思うわ」

 

「こっちも渡りに船だったから助かったわ」

 

「ふふん、ところで彼、凄くいい男ね? つまみ食いさせてよ?」

 

「彼はだめ、私たちのものだからね」

 

「あら残念、Tsumugiったらケチね❤ 仕方ないから部屋でコレ相手に楽しんでくるわ❤ じゃあねぇ」

 

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

 

「あの、紬さん。リース費用ものすごく高額ではないですかね?」

 

 雛壇から舞台袖に帰ってきた紬さんにおそるおそる尋ねてみた。

 すると呆れたようなため息を一つ吐く紬さん。

 

「そもそもご主人さまがモノの価値を理解してないんじゃないですか?」

 

「いやそんなことは」

 

「言っておきますけど、自分のクリトリスを自分で舐めることができるのは何年も訓練を受けた女性でも何百万人に一人もいませんよ?」

 

「ああ……まあそうかも」

 

「しかも自分の肉穴をクリトリスで味わう方法なんて魔法のディルド以外では存在しません」

 

「う、うん、そうだね」

 

「いいですか? 世界でたった一つの替えのきかないサービスには本来値段なんかつかないんです。だから払えるお金を持っている人だけに提供してお金をもらうんです。それに今日招待してる上流階級の人たちにとって1千万円や2千万円なんてはした金ですよ?」

 

「うん、ごめん。俺が悪かった……いや待って!?」

 

「まだ何か?」

 

「俺、この後多分だけど1000人の美女と美少女にペニスを搾られまくるんだけど?」

 

「責任を取るって言ったのはご主人様ですよ? みんなが住めるくらいの家を用意するためなんですから、これくらい我慢してください」

 

「いや、たしかに責任は取るって言ったけど、言ったけど……くぅ!」

 

 ああ! 

 始まってしまった。

 

 フル勃起した俺のペニスに何人もの女性の指が絡んできて愛おしそうに撫でまわし始めた。

 彼女らにとってサンプル品はただの丸い棒のはずなのに、なぜか的確に俺のペニスのカリ首と亀頭を撫でまわし擦り上げ何度も何度も刺激してくる。

 

「くぉっ!」

 

 早い。

 もう舐めてしゃぶり始めた女性が何人も出始めた。

 

 というか、今俺のペニスにしゃぶりついた娘の口がやたら小さいぞ? 

 絶対こういうことを覚えてはいけない年齢のような気がする。

 

 親は一体何をしてるんだ!? 

 

「……一緒になって舐めしゃぶってるんじゃないかしら?」

 

 心を読むのはやめてくれませんかね、夕貴さん。

 

 俺が悶え始めたのを見て紬さんも状況を把握したらしい。

 

「あら始まってしまったのね。じゃあ私たちもリザーブしてる部屋に戻りましょうか」

 

「え? でも人数多いけど大丈夫かな」

 

 曽根さんが周りを見渡し裏方役の女性の人数を数えて心配そうな声を上げた。

 

「家族が泊まれるペントハウスタイプ取ってるから大丈夫よ」

 

「うわっ、それってすごい高い部屋でしょ?」

 

 俺のペニスを撫で擦る手がどんどん増えてきて最早何人の女性、美少女に俺のペニスが弄られ擦られペロペロと舐められているのか分からない状況なのに、のん気にみんなが今夜泊まる部屋の話しをしていることに流石に腹が立ってきた。

 

「くっ……ちょっと、みんな酷くないか?」

 

 俺の非難というか抗議が耳に入ったのか紬さんが俺の耳に口を近づけて囁いてきた。

 

「いいえ、全てご主人さまのおかげなのはみんな分かってますわ。なのでみんなで明日の朝までご主人さまのおちんちんを労って差し上げるつもりなので期待してくださいね?」

 

「それって、毎日やってるのと何が違うんだろうか……」

 

 

 ◇◇◇◇◇◇

 

 

「わあ、ひっろーい!」

 

「絨毯ふかふかだぁ」

 

「入るのが怖い……」

 

 扉を開けたままそこで何人か立ちすくむ子が出てる。

 

 俺は夕貴さんと碧さんに支えられながら部屋に入り、一番近いところにあったベッドに倒れ込んだ。

 ……この部屋ベッドが三つもあるんだよな。

 

 俺のペニスを這い回る複数の手や指、もしくは口に包まれて刺激を受け続けているけど、大の字になってベッドに寝転んでしまえばかなり気が楽になった。

 

「ふぅ……」

 

 この調子で明日の朝までか。

 いや招待客の人たちも一晩中ってことは流石にないだろうし、夜中まで耐えればあとは落ち着けるかも。

 

 ガラス張りの大きな窓から見える景色が凄いな。

 都心の光りに包まれたビル群が浮かび上がり、中でもライトアップされたTタワーが非日常的な雰囲気を作り出している。

 

 部屋を照らすのは穏やかな間接照明だけにして、しばらく横になったまま夜景を見ていると紬さんが俺の上に乗ってきて服を脱がせ始めた。

 

「ご主人さま。お疲れでしょうからまずは服を脱いでマッサージしますね?」

 

「……いやぁ、今ちょうどマッサージされている最中なんだけど」

 

 手や指を滑らせたり口腔内の粘膜で俺のペニスをたっぷりと味わい終えた美女や美少女たちの一部が、そろそろもっと敏感な股間の雌穴で俺のペニスを味わおうと挿入し始めたところだ。

 俺の主観では無数に増えた俺のペニスに無数の手や指が絡まり握りしめられスリスリと擦られたり何度も弾力を楽しまれたり、そして口腔内の粘膜や蜜の溢れた肉穴に包まれて数百数千数万の無数の肉粒の絨毯で揉みほぐされきめ細かい肉襞のマッサージを受けている最中なのだ。

 

 俺のペニスが千人の美女と美少女による肉襞マッサージを受けてその感覚に溺れかけている間に紬さんが俺の服を全て剥ぎ取り、ハンガーにかけて衣装棚に仕舞っていた。

 

「んっ」

 

 ベッドに横になった俺のペニスが臍の上の方まで反り返ってピクリピクリと律動を繰り返してる。

 刺激を受ける度にどうしてもペニスに力が入ってしまうために、反り返ったまま前後運動が止まらない。

 小さな口一杯に頬張って俺のペニスを舐め回している小さなお子さんもいれば、多分ローションでも使っているんだろう。ヌルヌルとした液体に塗れたペニスの根本から先っぽに向かってひたすらシゴき上げ続けている女性もいる。

 一方で指や口での刺激では我慢できなくなった女性たちが俺のペニスを腟内に挿入して搾り上げることに夢中になっている。

 数百個の肉穴が俺のペニスの根本を締め付け、無数の肉襞を俺の亀頭に擦りつけて、肉粒の絨毯でカリ首を磨き上げ、裏筋を何度もシコリながら肉の輪が搾り上げていくのだ。

 

 分厚い肉襞がたっぷりと蜜を絡めて俺のペニスを舐めては吸い付き、子宮口にぐりぐりと俺のペニスの亀頭をめり込ませてる。

 

「むおっ!?」

 

 ちょっと待って!?

 なんだこの感触……

 

 もしかして一番細いシリコン棒を……くっ!?

 狭くてぷりぷりの初めて味わうような感触の穴がカリ首を締め上げてきてる。

 し、子宮の中に入れちゃってるやつがいるぞ!?

 

 すごい……さすがワールドクラスになるとド変態がいるな。

 そういえば招待客に経産婦も多かったからなぁ……

 

 カリ首の部分が弾力のある細い筒みたいなものにきゅっきゅと搾られて根元の方までニュルニュルの肉襞が搾り上げてきてる。ペニス全体が柔らかな肉襞に包まれて搾られながらカリ首だけきゅっと子宮口に拘束されながらうねりながら亀頭の段差をぷりぷりの肉筒で締め付けたり緩めたり何度もペニスが溶けてなくなりそうな刺激を送り込んできている。

 

 あ、危なかった。こんなの女性会員の皆さんによってリアルペニスが搾られ尽くすのを経験してなかったら耐えられなかったかもしれない。

 これ、本人も自身のクリトリスが子宮口で締め上げられるという未知の体験をしてるんだろうなぁ……

 

 カリ首を子宮口で搾られるという未知の感覚で腰を震わせていると紬さんがいつの間にか俺の頭の上に移動してて、夕貴さんが俺の上に乗ってきた。

 

「あ、あのね、崇弘さん。これをお返ししたかったの」

 

 夕貴さんから手渡されたのは一枚のタオルだった。

 

「これは……」

 

 記憶にあるのと同じタオルだった。

 彼女が、夕貴さんが足を挫いたときに使ったはずのタオルだ。

 

 新品……だな。

 

「どこでコレを?」

 

「その、大通りの商店街に古い寝具店があるでしょ? そこで売ってたのを昨日見つけたの」

 

「あそこか……」

 

 そういえば、母親が寝具を買うときはいつもあの店を使っていたっけ。

 タオルもそこで買ってたのか。

 

「俺が夕貴さんの足を固定するのに使ったのはどうなったの?」

 

「病院まで行くのにやっぱり傷んじゃって」

 

「捨てちゃったか」

 

「ううん、いつも持ってるの。ホラ」

 

 夕貴さんが部屋にもってきてた大きなカバンの底の方から生地の端が擦り切れて傷んでしまってるタオルを取り出した。

 

「捨てちゃえばよかったのに」

 

「捨てないよ?」

 

 ベッドの上の俺に夕貴さんが馬乗りになって顔を近づけてきた。

 

「あのね、まだ言ってないことがあるの」

 

 あの騒動の後、いろいろ話をしたんだけど、まだ何かあったのかな。

 

 夕貴さんがなぜか抵抗してる碧さんの手を強引に引っ張って強引にベッドに引きずり込んだ。

 

「あのね、私と碧は初めて崇弘さんに会ったあの時、一目惚れしたの」

 

「……」

 

「崇弘さんの力とか私の力とか何にも関係ないの。私たちはずっと前から崇弘さんが好きだったの」

 

 夕貴さんが俺に俺の右半身に抱き付いてきた。

 

「ほら、碧も」

 

 夕貴さんが促したら、碧さんは俺の左半身に同じように抱き付いてきて小さな声で俺に囁いてきた。

 

「あの……崇弘様を好きなこの気持ちは私だけが……私だけの中から出てきたから……この先もずっと一緒にいてください」

 

 夕貴さんも俺を上目遣いで見上げて不安そうに聞いてきた。

 

「……だめ?」

 

 

 

 ……苦笑いするしかなかった。

 やっぱり一歩引いてたのは気づかれるもんなんだな。

 

 夕貴さんからは、心を歪めるほどの力はないって、好きを嫌いに、嫌いを好きに変えるほどの力はなくてただの好きになる切っ掛けを与えてくれる力だって力説されたけど、多分もっと強い影響を与えてしまってると感じる。

 

 ただ人の心なんて目に見えないし、証明することもきっとできない。

 だからあの騒動の日から心の底に罪悪感があって、彼女たちの好意にちゃんと向き合えてなかった。

 

「言っておきますと、私もご主人様を一目見た時に恋に落ちてましたよ? 触れられる前にとっくに♥」

 

 枕の横に座っていた紬さんも俺に恋に落ちた時の話をしてくれた。

 一番影響を受けていたように感じていたけど、違ったのか。

 

 ははは。

 

 そうかもしれないし、そうでないかもしれない。

 よく考えれば、普通の恋だって愛だってきっと同じなんだな。

 なぜ好きになったのか説明できる人なんてきっと世界中を探しても見つからないだろう。

 

 ふと、女の子に初めて告白したときのことが思い出された。

 大西さんに告白した時、色々子供っぽい理由を並べたっけ。

 あれも理由とも言えないような理由だったな。

 

 今ならわかるよ。

 ただ大西さんが好きだったから好きになったんだって。

 

 それで良いか。

 うん、それで良いんだな。

 

 

 その気持ちが俺の表情に出たのか、夕貴さんも碧さんも紬さんも笑顔を浮かべている。

 

「それじゃあ今からが本番ですね、ご主人様♥」

 

 紬さんも夕貴さんも碧さんも服を脱ぎ始めた。

 ベッドの周りにいた中村さんも曽根さんも下着まで脱いで全裸になっている。

 

 それぞれ素晴らしいスタイル誇る五人の美女が揺れる乳房の上で乳首を尖らせ、待ちきれないらしい股間からは蜜を滴らせて全員がベッドの上にいる俺に群がろうとしている。

 

 いや、待ってよ紬さん。

 それにみんな。

 この雰囲気で言い出せなかったけど、実は今大変なことになってるから。

 

「む……くぅっ」

 

 俺の股間で反り返ったペニスが一段と膨れ上がり我慢汁が鈴口から零れ落ちた。

 

 俺のペニスに絡みつく手はきっと千近い。

 吸い付いて舐めしゃぶって何度も何度も舌の柔らかい粘膜で擦り上げている口も千近い。

 蜜の滴る肉穴を穿(ほじく)り肉襞が密着し子宮口を押し潰すのに使われてるのも千近い。

 

 あの美女たちと美少女たちを舐めすぎていた。

 貪欲な狩猟民族の女性にサンプルを三本も貸与したら、三本使うに決まってるのに。

 

 千人の美女が、手で握りしめたシリコン棒を指で擦り上げながら、もう一本は口に咥え、残る一本を肉穴を使って搾り上げているのだ。

 しかも時間が経つにつれどんどん激しくなっていく。

 

「うぉおおおおっ、き、きつい! これはきつい!!」

 

 ペニスに加わる限界を超えた刺激に、ベッドの上で身を捩る。

 

「ええ、だからチャンスですわ♥」

 

 え? どういうこと紬さん?

 俺が悶えながら紬さんに目で問いかける。

 

「魔法のディルド経由で強すぎる刺激が来たら、ご主人様のこちらのおちんちんは何も感じなくなるんですよね?」

 

 紬さんが俺のペニスににじり寄り、裏筋を指先でなぞっていく。

 だけど今は千人の美女と美少女が俺のペニスを夢中になって手で口でそして肉穴で搾り上げて来ているために、紬さんに触られてもその感触は伝わってこない。

 

「んく……そ、そうだけど?」

 

「つまり今ならどんなにおちんちんを搾り上げても射精しないし、ずっと萎えないんですよね?」

 

 紬さんが愛おしそうな手付きで俺の亀頭を掌で包み込んで優しく擦り始めた。

 

 ふぁっ!?

 なん、だと!?

 

「で、でも、ペニスを搾り上げても感じないから、い……意味がないよね?」

 

「あらあら、まぁまぁ♥」

 

 紬さんが妖しく微笑んで、俺の胸の乳首に指を伸ばすと軽く弾いた。

 

「ふわぁあ!?」

 

「男の人の気持ちいいところがおちんちんだけ……だなんて思ってませんか? 私が添い寝する時にこっそり開発してきたのに♥」

 

「い、いつのまに!」

 

「夕貴さん、おちんちんを一杯搾ってあげてください。貴女ならきっと千人相手だって勝てますよ♥」

 

「え? じゃあとりあえず一番乗りさせてもらおうかな……♥」

 

 夕貴さんが俺の腰に跨り、反り返った俺のペニスを慣れた手つきで肉穴に誘導しちゅぷんっ♥という音とともに飲み込んでしまった。

 

「今までは崇弘さんの負担にならないようにちょっと遠慮してたんだけど……全力で搾っちゃっていいんだ♥♥」

 

「ぜ、全力!?」

 

「中村さん、曽根さん。ご主人様の乳首を吸ってくださいますか?」

 

「「はーい♥」」

 

 豊かな胸の先に乳首を尖らせながら中村さんが俺の右胸に手を這わせて乳首を口に含んだ。

 

「ふぉっ!」

 

 乳首から上半身に快感の波が一気に広がって後頭部が痺れ始めた。

 

 な、なんでこんなに気持ちがいいんだっ!

 

 スレンダーだけど美乳の曽根さんがポニーテールを揺らしながら中村さんと同じように左胸に吸い付いてきた。

 

「ちょっ! ちょっと待って」

 

「碧さんはお尻の穴、いけますよね?」

 

 紬さんがとんでもないことを言う。

 

「ちょっと待って、待って待って待って!!」

 

「もう、うるさい口ですね♥ 黙らせちゃお♥」

 

 紬さんが俺の口を塞いで濃厚なキスをしてきた。

 紬さんの舌が俺の口の中に入ってきて暴れまわり始めた。

 

「む、むぐぐっ、むぐぉ」

 

 あああぁあああ、お尻の穴に碧さんの、碧さんの舌がぁぁあ!

 

 夕貴さんが俺の腰の上でぱちゅんぱちゅんっ♥と踊り始め、たくさんの肉の輪が俺のペニスを搾り上げ始めた。

 

 む、貪られてるっ!

 

 俺が大好きな女性たちに俺が貪られてしまっている!

 

 5人の美女が俺に体を擦り寄せて密着し、体中を愛撫されて意識が遠くなってきた。

 紬さんがひたすら俺の口を舐め回して、中村さんと曽根さんが俺の乳首を啄み、碧さんが俺のお尻の穴を舐めながら睾丸を優しくマッサージしている。

 そして俺の腰の上では夕貴さんがぱちゅん♥ぱちゅんっ♥と繰り返し繰り返し腰を跳ねさせ俺のペニスを搾り上げている。

 

 みんなから俺のことが大好きな気持ちが伝わってくる。

 愛で胸が苦しくなってくるくらいに。

 

 あ、ああああっ!

 

 も、もう!

 

 大好きだ!

 好き好き大好き!

 

 みんな愛してる!

 

 

「あっ♥ あぁぁ絶頂()っくぅ♥♥」

「ひぃん♥ 絶頂()っちゃううううう♥♥」

「──っ♥♥♥ んっ♥♥ んんっ♥♥ 絶頂()くっ♥♥」

「うきゅっ♥♥ い、いきな、りぃこんなぁあああ♥♥ 絶頂()っちゃうううう♥♥」

「じゅ、じゅるっ♥ 絶頂()くっ♥ 絶頂()くっ♥♥ 絶頂()くうう♥♥♥」

 

 

 俺に群がっていた女性が愛の囁きを受けた途端、激しく絶頂し全身を痙攣させヨがり果ててしまった。

 

 あっ!

 し、しまったぁああああ!

 

 やってしまった!!

 

 

「──はぁ♥ はぁ♥ ご、ご主人様♥ やっちゃ……だめって♥ んくっ♥ 今日……からはやっちゃだめって、あんっ♥ あれほど言ったのにぃ♥」

 

 顔を真っ赤に染めて深い絶頂に囚われている紬さんが全身を痙攣させながら俺に文句を言ってきた。

 

 ……そうなのだ。

 今日、コネクタ能力を千人の女性に付与したんだから、もう愛の囁きは使っちゃだめだと念を押されていたのに。

 

「ご、ごめん……つい癖で……」

 

 非難の籠った目で俺を見つめる紬さんに必死に謝っても、多分もう……だめなんだろうな……終わったかもしれない。

 

 さっきまで俺のペニスを搾りあげまくっていた千人の美女と美少女が唐突に動きを止めてしまっている。

 いや……数え切れないくらい沢山の肉穴が俺のペニスを咥えこんだまま絶頂後の余韻のような収縮を繰り返してる。

 

 きっと千人の美女と美少女がベッドの上で絶頂()き果て、弱々しく悶えながら俺の精液を最後の一滴まで搾り出そうとしているんだろう。

 

 千人、千人かぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これにて、とある町の小さなアダルトショップから始まった、はた迷惑な騒動のお話は一旦幕を閉じる。

 

 ああ、だがしかし、鈍い主人公は気づいていない。

 女性の口に戸は立てられぬということを。

 つまり自分という情報が今日、世界に向けてばらまかれてしまったことを。

 

 この先主人公を待つのは快楽地獄か、または更なる快楽地獄か。

 

 主人公佐藤崇弘の未来に幸運の女神が訪れることを祈りつつ。

 

 

<終劇>



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