エロ短編集 (いかじゅん)
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プリンセスコネクト!Re:Dive
ネネカ(常識改変、催眠)


他の原作だと私寝取られ書けるんかな?余裕で書けるなワロス。という今朝の感想から幕開けし、ササッと息抜きに書いてみました。

横の常識改変、催眠の他に♡も普通に使ってます。あと催眠なのでネネカママが平気で淫語無様エロ崩壊してますのでご注意を。原作の強キャラが理不尽にエロに巻き込まれます。ストーリーとかエロで埋まってる!短編だからね!
なんでネネカママなのかって、不遜な態度に相応しい実力がある女の子無様敗北エロさせるの大好きだからですね。あとやっぱ書かないとネネカママのエロ小説はないのでね……。






 

「――――何者です」

 

 迷宮の如き洞窟の最深部。辿り着いた男の前に、可憐な少女が立ち塞がる。

 外見こそ幼い少女のように見えるが、纏う雰囲気は強固、強大という他ない。ピンクを基調とした光り輝く宝石を埋め込んだ大きな帽子に、肌色が多い衣服。衣服と似た色の長い髪を含め、さながら女王のようにさえ感じられる。

 

 彼女の名はネネカ。この世界(・・・・)を創造した者たちの一人『七冠(セブンクラウンズ)』、その二つ名を『変貌大妃(メタモルレグナント)』と称されし本物の支配者である。

 

「どうやら、私のことを知っての狼藉。あなたがどのように監視の目をすり抜けたかは、今は問いません」

 

 拠点の奥底、それも彼女は様々なものに変身し、分身まで扱える能力を持つ者。その能力を越え、監視やトラップを発動させずにネネカの元へ辿り着いた男を警戒して当然だろう。

 だが、ネネカはあくまで上位者、強者として振る舞う。恐れ、逃れるどころか武器であろう杖を構え、男に対して有無を言わさず攻撃の姿勢を取った。

 

「その無礼な態度を直させ、許しを乞うてから聞き出すことにします。――――私の前に立ったことを、後悔なさい」

 

 冷静で抑揚の薄い落ち着いた声色。ネネカは光を放ち――――衣服を下ろし(・・・・・・)下着を見せびらかした(・・・・・・・・・・)

 

「どうです? 私の力を見ることができるなど、あなたは幸運です♡ もっとも、私を狙うという身の程知らずな行動は褒められたものではありませんが♡」

 

 杖を光に返し、ズボンにも似た衣服をずり下げ、その大胆な赤布の下着をひけらかして力を示す――――ネネカにとっては、それこそ攻撃の手段である。

 既にネネカは男の術中にあった。初めから、狙うと決めてからネネカの思考は男によって改変され、自由に弄ばれる運命にある。この創られた世界で、男の権能は絶対であることを幾度となく(・・・・・)確認。そしてそれは、世界の創造主である『七冠(セブンクラウンズ)』のネネカにすら通用するものだった。この時点で、ネネカの結末は決まった。どれだけ強く、聡明な策謀家であろうと逆らうことはできない。

 男はズボンと下着を下ろし、己の一部を合わせるようにさらけ出した。その肉の塊、ペニスはネネカの痴態に反り返り、イキリ勃ち我慢汁をダラダラと垂れ流しにしている。

 

「おや、それがあなたの武器ですか♡ ふふ、なかなかのモノですが……私には遠く及ばないことを思い知りなさい♡」

 

 女性として、地位あるものとして剥き出しにされた肉棒など嫌悪すべき対象。しかも見ず知らずの不遜な男となれば、ネネカにとっては尚更。しかし、ネネカはフッと唇に笑みを描くと無警戒に近づいてきた。

 

「あなたのちんぽ(・・・)奉仕(・・)し、ザーメンを射精()させて力の差をより理解してもらうとしましょう♡」

 

 ネネカが決して使わない低俗な言葉も、思考改変により彼女にとっては常識の範囲内。大きな手袋を外し、男の腰にしゃがみ華奢な両手を肉棒に触れさせることは、ネネカにとって相手の武器に攻撃を加える敵対行動に過ぎない。

 知的で力のある少女を弄び、従える。何度経験しても止められない快感に勃起した肉棒に、ネネカのひんやりとした手が触れてビクンッと跳ねた。

 

「きゃっ♡ ……な、なんでもありません♡ 手に触れた程度で我慢汁を私に飛ばすとは、堪え性のないちんぽですね♡」

 

 亀頭から跳ね飛んだ透明な液体がネネカの美しい貌に降りかかり、知的で冷静な彼女が素で驚いた声を上げる。ただ、直ぐに持ち直し肉棒の反応を揶揄しながら、奉仕(・・)を始める。

 

「ふっ♡ ふっ♡ 私にも、相応の知識はあります♡ この程度のちんぽを射精に導くなど、造作もないこと♡」

 

現実(・・)の年齢は、その見た目に反して二十四と程よく大人びたネネカ。経験は薄くとも知識はあるのか、我慢汁を潤滑剤代わりに懸命に肉棒を扱き上げる。が、やはり経験が不足しているからか拙さが先行してしまっていた。

 

「な……っ! 私の奉仕が下手だと言うのですか? 責められる立場でよくも吠えたものですね♡」

 

 そう挑発してやると、負けず嫌いのネネカは自然な流れで次なる手を打った。男に有効打を与えるために、即座に行動に移すという彼女らしい判断の速さだ。

 

「こ、これならどうです♡ 私の身体に欲情なさい♡ 私のロリボディにちんぽをもっと勃起させるのですよ、変態♡」

 

 とは言っても、その行動自体が思考改変による誘導だとは気づく素振りもなかったが。

 胸部と下半身の装備を変化、というよりは単純に解除。マントと帽子だけを残す恥ずかしい半裸の状態で、カパッと脚を開いて男に全てを見せつける。

 それは蹲踞か、或いは犬の『ちんちん』の姿勢。どちらであろうと平服を表すその姿勢をネネカは行い、ほんのりと膨らみを帯びた乳房と、ピンク色の陰毛に飾られピタリと閉じてぷにっと摘めそうな魅惑の秘部を男の眼下に晒していた。しかも、幼く見られることを特に嫌うネネカからすればありえない誘い文句までつける始末だ。

 当然、拙い奉仕を続けながら必死に無様を晒すネネカに、肉棒は強く痙攣を起こす。

 

「ふふ、これにはあなたも堪らない様子ですね♡ 私のおちんぽシコシコで無様にイキ果てなさい♡」

 

 常識や思考を改変しても、その羞恥は残したまま。中途半端で矛盾を孕んだ催眠を受けたことで、ネネカは赤面しながら恥を悦んで晒し淫語でペニスを奉仕する。

 常識を外れた力を持つ者が、それ以上の理不尽に知らずのうちに敗北し無様な振る舞いをしてしまう。ネネカの言うように、その快楽は堪らない。

 ビクビクと肉棒が震え、先端に立ち上った絶頂感が白濁液となってネネカに向けて吐き出された。

 

「あっ♡ ザーメンびゅーびゅーして……私の身体に、滴っていく……♡♡」

 

 ドピュッ、ドピュッと肉棒から粘性の液体が飛び散り、ネネカの半裸、残された衣服にぶちまけられる。ネネカという幼さを押し出す美貌に酔い、膨大な量が溢れて彼女の乳房や腹をこれでもかと彩り、その力を示す帽子の宝石さえ白濁で汚す。

 

「イッてしまいましたね♡ これが私の力です♡ 力の差を理解できましたか?♡」

 

 だが、ネネカはむしろ誇らしいとばかりの口調で、自分が相手を下したのだと挑発的な微笑みを浮べた。

 その姿は白濁液に塗れ、手を頭の後ろで組んで脇までひけらかし、脚をおっぴろげたエロ蹲踞だというのに、ネネカは勝った気でいる。

 

「……まだ、教育が足りないようですね♡」

 

 当然、見た目が美少女であり自信に溢れたネネカの無様な姿を見て、男の肉棒は萎えるどころか勃起を激しくする。

 先以上の力を得た肉棒に、さしものネネカと言えど油断はできないと目を細め、その切り札(・・・)を切った。

 

「仕方ありません……あなたを相手にするには、こうする他ないと判断します♡」

 

 ネネカからすれば、相手の技量を認める最大級の賛辞なのだろう。男からすれば、ペニスを奉仕し射精へ導き、その異様に警戒を抱く滑稽な姿でしかないのだが。

 元々からの癖を含め、男の前で饒舌に語るネネカが蹲踞を解き、足を後ろに引いてから正座(・・)した。

 硬い地面に赤いニーソに包まれた細く汚れのない足を折り畳み、ペニスを見上げて姿勢を正す。そして見上げたペニスに平服するように身体さえも折り曲げ――――土下座(・・・)した。

 

「あなたのたくましいおちんちんを、ネネカのロリマンコに挿入れさせてください♡ 見ず知らずの男に平服する七冠(セブンクラウンズ)の恥晒しである私に、おちんぽに勝つチャンスを与えてください♡♡」

 

 半裸土下座で、媚びへつらう。ネネカからすれば憤死し、見たものを抹消するまで許さない振る舞いを平然としてしまう。

 これが男の力。王冠と見紛う帽子も、彼女に似合うマントも土下座でペタリと張り付かせ、頭を地面に擦り付けて懇願するネネカ。普通では決して起こり得ない事象を起こす力――――男はそれを下劣な欲望のためだけに使う。

 

「ありがとうございます♡ 私の処女マンコで、あなたのおちんぽを射精に導いて差し上げましょう♡ 」

 

 男が許可を出せば、感謝しながら打って変わって選ぶった口調を返してくる。もっとも、身体の動きは相も変わらず卑猥で無様。土下座から解き放たれこそしたが、今度は仰向けに寝転がると、両足を頭へ持っていき、恥部を持ち上げるように誇示してその割れ目を指で開く。

 触れてすらいなかったというのに、ネネカの秘部はトロトロと愛液を垂れ流している。男のザーメンに触れればそうなるよう脳に働きかけている。この世界の法則を考えれば、その程度は容易いことだった。

 

「さあ、私の膣内にそのおちんぽを挿入れなさい♡ 私の本気を見せて――――あああぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

 

 ドチュッ! ネネカの前置きを遮り、まんぐり返しになった彼女に覆い被さりながら秘部に肉棒を突き立てた。

 蕩け、柔らかい膣内の感触を突き進み、一気に奥まで撃ち抜く。処女を破る感覚と、体躯を表すように締め付けが激しい膣壁の快感に男の肉棒は打ち震え、ネネカは舌を突き出しながら顔を逸らして嬌声を上げた。

 

「あっ♡ んおっ!♡♡ おっ、おおっ♡♡ おちんぽ、奥までっ♡ おおおぉぉぉっ!?♡♡」

 

 身体を押し潰さんばかりに腰を打ち据える。プレスされ、膣内どころか子宮まで圧されたネネカが下品な声を上げて喘ぐ。初めの冷静で知的な態度を取った少女と同一とは思えないほど、その声は官能的で肉棒に来る反応を見せていた。

 

「ふぉぉぉおお……おほぉ♡♡」

 

 ピストンの度に足が開き、無様な開脚で男を出迎える。肉棒の先端が見えるほどまで引き抜けば間延びした声を上げ、一気に押し潰せばまた顔を逸らして嬌声を奏でる。

 

「は、はやくっ♡ イ゛キなさい♡♡ でないと、私が……あひぃっ!♡♡」

 

 勝つにはイカせなければならない。しかし、小柄なマンコをぎゅうぎゅうに制圧し、子宮を穿つ肉棒にネネカが果ててしまいそうになっていた。

 顔は蕩け切り、かつての美貌はそのままに知的な表情はない。あるのは快楽に歪んだ淫靡なモノのみ。そんなネネカの薄紅の唇を、男は容赦なく奪った。

 

「んんっ!?♡♡ や、やめ……ちゅっ♡ ちゅるっ♡♡ ん……おっ!♡♡」

 

 啄み、貪り、舌を絡め、下半身を打ち据える。僅かな抵抗を試みるも、知力など通用しない圧倒的な快楽にネネカの宝石のように美しい瞳が寄り、遂に絶頂の前段階へと移り変わった。

 

「おっ♡ おぉぉ?♡♡ い、イクっ♡ イクイクイク――――イクゥッ!♡♡♡♡」

 

 絶頂宣言は明確に、そして無様に。子宮口に突き立てられた亀頭の衝撃で、ネネカが全力で果てる。優美な貌をアヘらせて、秘部から激しい飛沫を撒き散らし、間違いようもなく絶頂した。

 そして、打ち据えた瞬間に男も絶頂。ビュルルルルルッ、と子宮に重苦しいほどのザーメンをぶちまけネネカの膣内に射精した。

 

「お、おぉ♡ で、でています……♡ 私の膣内にザーメンが……♡ ま、まだ私は――――おひぃっ!?♡♡」

 

 先に絶頂したというのに負けを認めないネネカへ、再度のピストン。腰を跳ね上げるも男によって抑え込まれ、精液が絡まる肉棒をキツキツに締め付ける膣で受け止めざるを得ない。

 

「おっ♡ おほっ♡ おちんぽ、もう無理ですっ♡ いや、いやっ♡ いやあぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 思考を改変され、プライドを捨て、生娘のように悲鳴を上げるネネカ。その悲鳴はやがて嬌声のみに代わり、彼女の拠点の奥底、誰の助けも望めない場所にこだまし続けた。

 

 

 

「……はひっ♡ ま、負けました……♡ 私の、負けです……♡♡ ネネカはあなた様のおちんぽに敗北した、クソザコ変貌大妃(メタモルレグナント)です……♡」

 

 最後はしっかり、ザーメン塗れの半裸を仰向けに、顔の横に両手のピースサインを添え、アヘ顔で敗北を宣言させた。その顔に、またザーメンをぶちまけてやる。

 

「あ、あへ♡ ありがとうございます♡ おちんぽ、ザーメン気持ちいい……♡」

 

 白濁液を浴び、夢見心地な顔をしたネネカ。これ以上なく高貴な人間との下品なセックスを堪能した男は――――思考改変である命令を下したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ん。私としたことが……うたた寝をしてしまうとは……」

 

 机と腕を枕代わりにし、いつの間にか眠ってしまっていたネネカは、己の自己管理不足を嘆きながら身体を起こした。

 

「いけませんね。まだこれからだと言うのに」

 

 過ぎた時間を取り戻すため、気合いを入れ直す。ネネカにはやらなければならないことが山ほどある。それこそ、分身が幾つあっても足りない。ネネカが最後に勝ち残るためには、気を張りすぎているくらいがちょうどいい。

 それに、もうすぐ〝彼〟がやってくる時間だ。その後はやかましい従者。ネネカは無意識に笑みを浮かべ――――――

 

「あひっ♡ あぁぁぁぁぁっ!?♡♡♡♡」

 

イった(・・・)。膣壁を擦られ、子宮を穿たれるような(・・・)感覚に、身体をビクビクと痙攣させて下着と装備の下から潮を拭いて絶頂してしまう。

 

「く、ぁ……♡ い、いけません♡ こんな姿を、見せるわけには……♡♡」

 

 しかし、ネネカは己の恥を自覚しつつも、唐突に絶頂してしまうことをおかしいとは思わない(・・・・・・・・・・)

 ネネカにとって、それは常識(・・)であるからだ。『七冠(セブンクラウンズ)』・『変貌大妃(メタモルレグナント)』のネネカ――――彼女の日常は続いていく。箱庭の世界で、改変された思考を誰にも、本人さえも気づかないままに。

 

 

 

 

 

 

 

「あっ♡ あぁっ♡♡ やめなさいっ!♡ この私を誰だとおも――――てぇっ!?♡♡」

 

 千変万化の女。ネネカの力の一つに本体と同じ能力と思考を持つ分身を作り出せる。このように、ネネカ本来の思考(・・・・・)を持ちながら、本体と感覚を共有(・・)した分身すら容易に生み出すことができるのだ。

 

「くっ♡ 必ず、あなたを殺して……あひぃぃぃぃっ!♡♡♡♡」

 

 両足を抱えられ、背面駅弁で抵抗も出来ずに肉棒を突き立てられる正気のネネカ。思考改変を活用すれば、こんなことまで出来てしまう。

 極上の力と美貌を持つ女を抱きながら、男は次なる獲物に舌を舐めた――――誰にも止められない男の力は、この箱庭の世界を侵食し続けた。

 

 

 






初手からこんなノリですけど、息抜きで書いてるのでこんなノリが続くんじゃないかなぁ……ふたなりやら人格排泄やら出てないだけマシじゃないかな!

更新不定期だしそもそも先を何も考えてないです。私の気晴らしに何かを書くだけのお話。
反応があればリクエストボックスも設置しますが、私がその原作を書けるかにもよるのでご注意を。元々知ってるか、ガッツリ調べる気力があるものでお下品センサー(笑)に反応すれば書いたりするかもしれません。エロとはいえ口調は大切。キャラ再現っていうのは二次創作で大切なことです。それを催眠やら改変やら理不尽やらで崩すのが楽しい(満面の笑み)

まあ反応があればの話で、何もなかったらこのまま普通に埋もれて沈むかもなので、感想や評価等気軽にあれば嬉しいです。ネネカママはエッチだなぁ(脳死)

それでは、次回があればまた。今回私の小説で竿役喋らない初の試みでしたが、どっちがいいんでしょうかねぇ。チンピラ輪姦とかならモブもノリノリでしょうが。


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ネネカ(輪姦、獣姦)

数時間ぶり二度目のおまたせ(はぁと)

いや寝る前に進めようと思ったら完成したから投げに来ました。前回と世界観は繋がらないネネカママだよ!すごい酷い目に合うよ!エッチだね!(脳死)あとリクエストボックス設置したのでよろしければどうぞ。


 

「く……まったく。女性の扱いがなっていませんね」

 

 薄暗い牢屋の中で、手と首に硬い板のギロチン拘束を施され、乱雑に転がされた少女がいた。

 名をネネカ。七冠(セブンクラウンズ)と呼ばれる者たちの一人。見た目は幼いながら、強大な力を持つ存在……なのだが、今は力を扱うことも出来ずに安い拘束で調教(・・)の時を待つ他なかった。

 能力である分身や、得意の蝶に化けての脱出も不可能。いつもなら指先一つで壊すことが出来る拘束すら解けず、ボロボロにされた衣服の再構築すら叶わなかった。

 気丈に振舞ってこそいるが、力と比肩するプライドの高さを持つネネカからすれば恐ろしいまでの屈辱。謎の〝組織〟に敗北した挙句、非人道的な扱いを受ける。腸が煮えくり返ったように、いつものように細めた目をさらに細くして終始辺りを睨みつけている。

 

「っ……おや、ようやくお出迎えですか? 捕虜の扱いは丁重に――――ッ!!」

 

 牢を開け、皮肉が出し切られるより早くネネカの長い髪を引っ張り上げ、立たせる。上半身の拘束に加えて、下半身に両膝を結ぶ連結バーを設える。しかも、長さから強制的に歩行手段を制限するもの。

 ネネカは両手と首をガチガチに固められただけでなく、歩行すらガニ股(・・・)を強要されるどこまでも徹底的な屈辱を味わわされていた。

 

「……全員、この世には――――現実(・・)にすら残しません」

 

 怨嗟と憎悪を吐き出しながらも、ネネカは男たちに引かれて歩かされるしかない。能力を封じられ、小柄な体躯相応の力しか出せないネネカが男たちに勝てる手段は皆無であり、拘束を引き千切ることすら叶わなかった。

 ひた、ひた、とボロボロのニーソックスしか履かされていない足で冷たい地面を歩かされ、オマケにギロチン拘束で真下の光景すら見えず、バー連結でヨタヨタ歩きを余儀なくされる。

 その屈辱は冷静な彼女から観察眼というものを奪い、周りの牢屋で諦めから瞳の輝きを失った少女たちの姿に気が付かなかった。それは美しい見た目の少女であり、立場を忘れられた姫君であったかもしれない、優しい心を持つネネカと似た色の髪を持つ少女だったかもしれない。どちらにしろ、もうネネカには関わりのないことだ。

 彼女はこの行為こそが凌辱だと考えているのかもしれないが――――実態は、こんなものではない。

 

「きゃ……っ!?」

 

 辿り着いた部屋に押し込まれるように背中を押され、足が不自由なネネカは無様に倒れてしまう。グッと歯を食いしばり、顰めた顔で前を睨みつけて、その可憐な顔を凍りつかせた。

 

「あ、ぁ……」

 

 ――――全裸で、ネネカを見定める男たち。

 聡明な彼女であれば、理解ができるだろう。自分に向けられた視線の意味。その猛々しく勃ち上がる欲望の竿。

 手や足をろくに動かすことが出来ず、戦闘の影響で恥部がまろびでる際どい姿。自身の容姿が優れ、優秀であることを知っている彼女は――――これから起こる凌辱に、遂に悲鳴を上げた。

 

「ひっ、いやぁ――――ふごぉぅ!?」

 

 否、上げようとした、が正しかった。強気で品のある振る舞いを一瞬忘れ、女性的な本能で叫びを上げたその瞬間、群がった男の一人がネネカの口内に肉棒をぶち込んだ。

 

「ん、んんーっ!? っ……!!」

 

 それは荒々しく、猛々しく、そして凄まじい性臭。男のモノを無理やり咥えさせられ、錯乱するも持ち前の冷静さで正気に戻ったネネカがせめてもの抵抗にキッと視線を鋭くし、顎に力を加え――――た素振りを見せた途端、下半身に猛烈な負荷が生じた。

 

「お゛――――んおおおおおおぉぉぉぉぉっ!?」

 

 悲鳴を上げたつもりなのだろう。けれどそれは、喉奥まで押し込まれたペニスによって獰猛な呻き声にしかならない。彼女の平坦で美しい声音が歪むその原因、秘部を穿つペニスが原因だった。

 ろくに慣れさせもせず、力ずくで膣口を開き挿入。処女を無惨に散らされた証である血は、恐らく荒々しく出し入れされる巨大な逸物も原因であることは明白だった。

 

「んぼっ! お、ごっ! お、おっ!」

 

 言葉にならない。口にめいっぱい押し込まれ、根元まで顔面に迫る。モサモサと生い茂る陰毛を押し付けられ、濃い雄の臭いに目を剥くネネカ。

 破瓜したばかりの秘部を貫く肉棒と、喉奥を無理やり使う肉棒。痛みと混乱とで呼吸すらままならないというのに、周りの男たちは気にする素振りすらなくネネカの身体を使う。

 それは手であり、腋、髪、小ぶりな胸、足……ネネカのあらゆる肢体に雄の汁を塗りたくり、勝手に射精して白濁液をぶちまける。

 

「ん、ん゛っ――――んぼっ!?」

 

 ブビュルッ! いの一番にネネカの咥内を犯していた肉棒が震え、喉奥に射精し濃厚な粘液をぶちまけた。吐き出そうにも、ネネカの頭は手で押さえつけられ、抵抗の手段である己の手は両方硬く滾った肉棒を握り締めてしまっていた。

 

「んく、んぐっ……ぶぴゅっ!?」

 

 必死に濃厚で苦々しい液体を飲み干そうとするも、元々から食が太いわけではなく、どんな女性でも完飲など不可能だろう。あえなく、逆流した白濁液がネネカは鼻孔から吹き出し、目を剥いた彼女を淫靡に彩った。

 

「ん、ぶ……けほっ、けほっ――――おごっ!?」

 

 しかし、終わらない。言葉より先に、口に溜まった不快な体液を吐き出すネネカだったが、ようやく引き抜かれた肉棒が新たなモノに代わり、強引に割って入る。

 

「じゅぽっ、じゅっぽ! ……っ!?」

 

 意志に関係なく舌が絡まり、肉棒を咥え込んだ口から卑猥な音が響く中で、ネネカは下半身の異変に目を向ける。正確には、向けようとして拘束具で向けられなかったのだけれど。

 

 ――――ビュルッ! ビュルルルルルッ!!

 

「……ん、お……」

 

 それは、濃厚な射精音。必死に下半身を揺らして抗ったが、未だガニ股に開かれて両足コキを強要された状態では何の足しにもなりはしない。呆気なく純潔を散らされ、膣内に射精、雄の精子を流し込まれ、種付けを受ける。

 この世界で彼女たちが妊娠できるのかは――――これこそ、その実験である。

 

「ん、おっ……お゛っ!♡」

 

 やがて、輪姦されていたネネカの声色に変化が生じた。

 幾度となく咥内、子宮にザーメンを流され、全身の至るところ、髪にさえ絡まる白濁液。実験体である男たちの体液には、女を欲情、発情させる力があった。ネネカは封じられたとはいえ能力に秀でた少女のため、そうなるまで時間はかかったが、こうなればあとは流されるがままだ。

 

「んぼっ♡ じゅる……じゅっぽ♡ じゅぷっ♡♡ おおおおぉぉぉぉ……♡♡」

 

 舌で肉棒を絡め取り、扱われるだけだった両手で扱き上げ、ぎこちなく腰を動かして犯す逸物を迎え入れる。

 それはネネカの意志に反した動き。事実、彼女の瞳は驚きで見開かれている。

 

「んほっ♡ おっ、おおっ♡ お――――んくぅぅぅぅぅぅっ!♡♡♡♡」

 

 拘束された身体がしなりを上げ、秘部から液体が潮を吹きとして吐き出される。ネネカは男たちに犯され、絶頂を感じてしまった。

 次第に抵抗を続けていた瞳でさえ蕩け始め、ほんのりと丸みを帯びる乳房の先端は勃起し、それも亀頭に転がされて弄ばれる。

 だが、これは七冠(セブンクラウンズ)であるネネカを用いた実験でもある。ならば、快楽への適正だけでなく彼女の耐久力を確かめねばならない。

 

「ぶ、ちゅぽっ♡ ……はぁ、はぁ……こ、これほどの狼藉を、私に……ひっ!?♡」

 

 まだ反抗できる気力があるのなら、問題はないだろう。

 ぴと、と肉棒の先端が当てがわれたのは、愛液を滴らせ、ぷぴゅっ、と膣内から白濁液を零す秘部ではなくその上――――キツく閉じられ、幾本も皺を作るネネカの尻穴。

 

「や、やめなさいっ! そこは挿入れる場所では――――おほぉぉぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

 

 鈍い音と、下品な嬌声。首をめいっぱい逸らし、アナルへの衝撃を快楽に変換したネネカは、実験に相応の成果が見られることを示し、男たちに満足気な首肯をもたらした。

 

「おほっ♡ ひゃめ……おっほぉ♡♡ わ、私がこんな、品のない声を、出すはずがぁ……♡♡ お゛お゛お゛お゛お゛っ!?♡」

 

 ネネカは出したくて喉を引き絞っているのではない。出したくなくても、出してしまうように身体が作り替えられているのだ。

 ケツ穴を掘られ、その肉棒を腸肉と入口でしっかりと締め付ける。そして、快楽を感じ――――絶頂と、雄の射精を促す。

 

「んひぃぃぃぃぃっ!?♡♡ イックゥゥゥゥゥゥゥゥッ!?♡♡♡♡」

 

 言語を発する思考さえ犯され、直腸にたっぷりとザーメンをお見舞いされながら果てる。知的な言動をしたその声で、はしたなく品のない絶頂を宣言する。

 腹の中に尋常ではない量のザーメンを流し込まれた後、肉棒が引き抜かれる。その瞬間、ネネカが悲鳴を上げて絶望的な表情で首を左右に振る。

 

「……あひっ♡ だ、ダメです♡ お尻の、力が……ああぁぁぁぁぁぁ……♡♡」

 

 ぷぴゅっ、ブビュッ! 締まり切らないネネカの尻穴からザーメンが溢れ、辛うじて上げられピクピクと痙攣する白濁液がこびり付いた美尻からその白濁液が噴き出した。

 ザーメンを排泄し、髪、腋、手、足、顔、全身に隈無く尻穴から吐き出すものと同じザーメンをぶちまけ、塗りたくられたネネカ。男たちと相対した大胆不敵で不遜な変貌大妃(メタモルレグナント)の美しい姿はなく、あるのは肉奴隷と化した実験体の少女。

 

「……こんな、ことを……して……♡ タダでは、済ませませんよ……っ!♡」

 

 だが、さすがは七冠(セブンクラウンズ)。他の少女たちとは格が違うというのか、ガクガクと震えて快楽に蝕まれた声音とはいえ、男たちに殺気を向ける――――もっとも、それは振り返った瞬間、再び凍り付くことになった。

 

「は……? い、犬? ですが、その股間のモノは――――ひぃっ!? と、止まりなさいっ! 私を誰だと――――あぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 交配実験の相手は、人間だけではない。()の動物を再現した、畜生たちを含める。

 たとえば、股間にイキり勃つモノをネネカに向け、尻を合わせて獣の肉棒をぶち込んだ犬などが含まれる。

 

「あっ♡ あぁぁっ!♡ 犬に、犯されて――――ふ、膨らんで、抜け……っ!?♡ や、やめてっ♡ 犬の精子を私に注がないでぇぇぇぇっ!♡♡♡♡」

 

 遂にネネカは口調を崩し、懇願をしながら膨らんだ雄犬の肉棒に出入り口を塞がれ、子種を子宮に注がれながらイキ果てた。

 

 

 

「お゛ほぉっ!?♡♡ 馬のペニス、やめ……おほおおおおおおっ!?♡♡♡♡」

 

 犬以外にも、ネネカを待つ動物はまだまだいる。

 拘束を解かれた、それが救いとは限らない。腹がペニスの先端で膨らむほど打ち込まれて身体を浮き上がらせたネネカは、馬に犯されて気を失うことすらできず濁る嬌声を上げる。

 交配の実験に終わりはない。どれほど力を持った少女であろうと、気高くあろうと、不遜であろうと――――その身に子を宿すまで、交尾は続いていく。

 

 

 






本当は人体実験(エロ)からクリトリス巨大化式のメスちんぽ生やして、散々搾乳搾精した後に人格排泄して戦闘員化しようかなと思ったけど、ギロチン拘束辺りで輪姦の方が雰囲気出るな、と思いまずこっちを書きました。獣姦?ついでだよついで。組織の設定?あるわけねぇだろそもそもネネカママが負ける組織ってなんだよ。私が一番聞きてぇわ。

はい。ネネカママであと書きたいのは上記のふたなり人格排泄とか、常識と思考改変で甘々恋人ごっことか……騎士くんじゃダメなの?と思うけどあっちはマジなママプレイの方が似合わない?いやそういう問題ではない?

前書きの通りリクエストボックス設置したのでよろしければどうぞ。あ、デアラの寝取られは向こうの夢オチ以外では死んでも書きません(はぁと)まあ全員敗北in士織ちゃんなら吝かでもないですが。嫌じゃ嫌じゃ、士道くんの鬱展開とか書きとうない。みんな仲良く堕ちて欲しい。

私の妄言はともかく感想とか評価とか軽率に投げてもらえると嬉しいです。多分こんなんばっか書きますし、気まぐれで気晴らしなので更新安定とか更々させる気ないですが、よろしくどうぞです。


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ネネカ、ペコリーヌ(植生モンスター、丸呑み※グロ無し、快楽堕ち)

制限が解放されたなら一度書いてみたかったネタ。せっかくなのでネネカママにペコリーヌを添えて。今日も今日とて強キャラ無様エロのネネカ様。







 

「待ってください、ネネカさーん!」

「はぁ……」

 

 森を苦もなく散策するネネカと呼ばれた少女が、その呼んだ少女に向けて振り返った。

 

「何をしているのですか。これは遊びではないのですよ、ユースティアナ女王陛下」

「大丈夫、わかってますから! それと、今の私はペコリーヌです!」

「私からすればユースティアナ女王陛下、それ以上でもそれ以下でもありませんよ」

「うぅ、距離感が縮みません……」

 

 ユースティアナ女王陛下。この国の王女の名で呼ばれたその少女は、オレンジがかった髪と露出した上部が揺れる豊満な乳房を揺らし、ガクッと肩を落とした。

 彼女はランドソルの本物の(・・・)王家の娘であり、今は事情があってペコリーヌと名乗っている。見た目麗しく、騎士服とドレスを思わせるフリルの衣服を身につけ、装備の一部である王冠や剣を備えたペコリーヌは、ネネカほどではないが確かな実力者であり、呑気に話をしながらも警戒は怠っていない。

 

「わざわざ私が出向くほどではありませんが、今は有事。油断し、足元をすくわれぬように」

「はい! こういうところは、修行で慣れてますから!」

「ああ、釈迦に説法でしたね。失礼」

「いえいえー。それと、美味しくいただける魔物も――――」

「それは結構です」

 

 ネネカは素っ気なくピンクの髪を揺らし、森の茂みを掻き分けて辺りを探り始める。

 ネネカとペコリーヌ。彼女たちが森を訪れたのは、様々な事情が絡みあってのこと。現状のペコリーヌはともかく、ネネカが分身も使わず自ら動くなどかなり珍しいことであり、彼女は煩わしげにため息を吐く。

 もっとも、現地に赴く調査をしていなかったわけではない。ネネカは元より、ペコリーヌも野外での戦いや移動は慣れている。ネネカは冷静に、ペコリーヌは元気ハツラツに森を散策し――――

 

「っ!」

「いたっ……あれ? 何ともない、ですね」

 

 二人揃って、足の辺りに唐突な痛みのようなものを感じながら、何もないことへの違和感を覚えた。

 瞬間、ネネカが荘厳な杖を召喚し、ペコリーヌも王家の剣を引き抜いて辺りを警戒し始める。

 

「警戒を。周りに何かいるかもしれません。私は、今の痛みを調べて――――え?」

「ネネカさん!? ――――あ、れ」

 

 ――――ストン。

 警戒し、何が起きても対応できるはずだった二人が、何の脈絡もなく身体から力を抜き、尻もちを突いて座り込んでしまった。手にしていた武器も手放し、手や足から力が抜けて座っていることが精一杯の様子で、二人は焦った声を発する。

 

「これは……麻痺、毒っ! 私が気付かず、解毒できないほどの……!?」

「あはは、もしかしなくても……やばいですね☆」

「冗談を言っている場合ではありませんよ」

 

 ペコリーヌはあくまでも元気に、ネネカは冷静さを貫こうとするも、身体を動かせず力を使えず、さらに助けを呼ぶこともできない。

 一体誰が、なぜ――――そんな二人の前に、二つの影が現れた。

 

「な……っ!?」

「ま、魔物……こ、これは本当にやばいかもですね……っ!」

 

 二体の魔物。ネネカすら目を剥いたのは、知識に優れた彼女でさえ新種であり、魔物料理を好むペコリーヌも見たことがないそれに目を見開き戦慄した。

 何より二人が目を引いたのは、魔物の見た目だ。植物系のモンスターとは一目で理解できるが、葉のような見た目ながら上に口を開いた大きな植物――――彼女たちの元の世界(・・・・)で言う『ウツボカズラ』と呼ばれる食虫植物に近い。

 近いとは言っても、元の大きさが違いすぎる。その口は人を容易く呑み込める(・・・・・・・・・・)だろうし、植物系に違わず幾本もの触手を操っている。

 そして、食虫植物であれば獲物を狙う。その獲物とは――――身体を動かせず、無様に植生モンスターの前に座り込む二匹の雌だ。

 

「く、離しなさいっ!」

「やめてください! わ、私を食べても美味しくないですよー!」

 

 しゅるしゅるとモンスターの触手が二人を絡め取り、逆さの宙吊りという負荷の大きい体勢でモンスターの前に運ぶ。本能的に人の言語で抵抗するも、食部型のモンスターが理解できるはずがない。もっとも、それしか抵抗の手段がないのだから二人にとっては仕方がないと言える。

 当然、彼らが反応して手心を加えるわけがなく、先端がどこか卑猥に見える男性器のような触手から透明な液体を放ち二人へふりかけた。

 

「きゃっ!?」

「ひぅ……この、あなた方のような卑猥なモンスターを創った記憶はありませんよ……っ!?」

 

 ネネカが保持した記憶にないモンスターの卑猥さに文句を言うが、すぐにその余裕はなくなって目を見開いた。ペコリーヌも同じく異変に気づき、悲鳴を上げる。

 

「ふ、服が溶けてますよ!」

「見れば分かります! これは……」

 

 じゅう、じゅうと上気を上げて二人の衣服が溶け始める(・・・・・)。それは、粘性の液体が振りかけられた箇所から始まり、用が済めば次の箇所に滴り、新たにぶちまけられればその場所が溶けて消える。

 ネネカの帽子やグローブ、ペコリーヌのドレスやスカート。果ては下着に至るまで。例外と言えば、ペコリーヌの『王家の装備』ではあるが、それは溶かせないと判断されたのか剥いで打ち捨てられてしまう。

 

「あ……っ!」

「…………」

 

 ペコリーヌにとって、それは単なる武具ではない。身体能力を底上げし、彼女に絶大な力をもたらす武器と防具。それがなくなったということは、僅かな逆転の目も潰えたということになる。自力で能力を発言できるネネカも、体験したことのない恥辱に逆さ吊りで平静を装いながら奥歯を噛み締めるだけだった。

 手から足の先まで。一糸纏わぬ逆さ吊りの美少女二人が森の道中で揺れ動く。年に合わない小柄で美しい体躯のネネカと、華奢な部分を残しながら豊満に揺れる乳房が地面に向かって逆に垂れるペコリーヌ。下劣な人間の雄がいれば興奮したであろうが、ここにいるのはそれを生した植生モンスターの雄である。

 

「ね、ネネカさん、これって、もしかして……」

 

 粘液か汗か、恐怖に顔が歪み始めたペコリーヌが声を発すると、ネネカが静かに言葉を返す。

 

「衣服だけを都合よく溶かし、人体に影響がない粘液。そしてあの卑猥で下劣で品のないモンスターの形状」

「……つまり?」

「あなたが先ほど言った通りですよ――――私たちは、これからあのモンスターに食われます(・・・・・)

 

 瞬間――――少女たちの身体がより高く浮き上がり、彼女たちを優に呑み込むウツボの口がパックリと開いた。

 

「いや――――ふぶっ!?」

「っ――――くっ!」

 

 パクン。とまではいかなかったのは、彼女たちにとっては幸いだったのだろう。

 ペコリーヌとネネカが並べて口に呑み込まれ、身体の半分が粘液だらけの入れられる。その中は外装の緑と違い肉の赤身があり、絶えず蠢く腹というところ。二人の鼻腔に不快な臭いが突き刺さり、互いの無事を確かめるべく大きく声を上げた。

 

「ネネカさん!」

「平気です。今はまだ、ですが」

 

 あくまでも冷静に、錯乱することなくネネカは状況を俯瞰していく。だが、周りに見えるものは体内の肉と滴る液体のみで、打開の策は見当たらない。

 その上、呑み込まれた二人は気がついていないが、下半身は呑み込み切れておらず、外部に晒された一本釣りの両足に粘液だらけの秘部という、モンスターのことを言えない卑猥で下品な姿を晒していた。

 王女のペコリーヌと七冠(セブンクラウンズ)のネネカ。高名な二人も、こうなってしまってはモンスターの獲物でしかない――――だが、最後の希望が灯る。

 

「っ……ネネカさん、毒が抜け始めて……っ!」

 

 先に気がついたペコリーヌが、か弱くなった足をばたつかせて抵抗を試みながらネネカに叫んでそれを知らせる。

 そう、強力な麻痺毒の効果が薄れ始め、二人の身体に自由が戻り始めたのだ。装備を剥ぎ取られて無力なペコリーヌではどうにもならなくとも、彼女の存在自身が力であるネネカならばこの状況を打破できるかもしれない。

 

「ええ! この薄気味悪く、さらに悪趣味なモンスターを、跡形もなく消し去って――――あぶっ!?♡」

 

 珍しく声を荒らげ、魔力を集中して内部からモンスターを消滅させようとしたネネカが、突如謎の声を上げて攻撃の手を止めてしまう。

 

「ネネカさん!? どうしたんですか!」

「はぶっ♡ あ゛♡ あ゛っ♡ ――――あひぃぃぃぃぃぃっ!♡♡♡♡」

「……ネネカ、さん?」

 

 嬌声。ネネカであればありえない声が、ネネカの声で聞こえてくる絶望に、ペコリーヌはモンスターの腹の中で絶句した。

 ペコリーヌは気づけるはずもない。ネネカが魔力を溜め、モンスターを吹き飛ばそうとした瞬間、彼女の上半身を漬け込むほどの粘液が分泌され、その性感作用(・・・・)でネネカが発狂してしまったなど、想像することが難しい。

 体内に排出されるモンスターの粘液には、人間でいうところの媚薬効果がある。しかも、人間が想定する媚薬の比ではなく、雌の身体を一瞬で作り替えてしまう粘液なのだ。

 

「あひっ♡ あひぃ♡♡ お、お〜♡ イク、イクゥゥゥッ!♡♡♡♡」

 

 それはネネカですら例外ではなく、上半身をたっぷり粘液に浸され、一瞬にして全身が性感帯に変えられる。

 呑み込まれた上半身の乳首は硬く勃起し、顔は知性の欠片もなくアヘ顔で本能的な絶頂を宣言。もはや拘束の必要がなく、緩い触手に絡まれた足は絶えずバタつき、丸出しの秘部から潮を吹き散らす卑猥な下半身をさらけ出していた。

 

「ネネカさん! ネネカさん!! 何とかして、ここから抜け出さないとですね……っ!」

 

 ネネカに起きた異常事態を察して、どうにかモンスターの中から脱出しようと足掻くペコリーヌ。だが、そこから見れば下半身をおっぴろげにしてネネカとは違う形でバタつかせているようにしか見えない滑稽な姿だった。

 しかし、彼女を責められる者などいない。丸呑みにされ、このまま消化されてしまうかもしれない。弱肉強食の基本を知るペコリーヌだからこそ、そこから脱しようと恐怖しもがくことは当然。

 ペコリーヌに勘違いがあるとすれば、彼女たちは消化されるのではなく犯される(・・・・)ということだろう。

 

「く、ふぬぅぅぅぅ――――ひぃぃぃぃんっ!?♡♡」

 

 ペコリーヌの足掻いていた足先がピンッと跳ね、ネネカと同種の悲鳴が上がる。彼女の晒された秘部に、二人を捕まえた触手と同じものが挿入され、じゅぽ、じゅぽ! と勢いよく出し入れされ始めた。

 

「ひぃ、んひぃ♡ やめ、やめて、くださ――――ひゃああああああぁぁぁぁぁぁっ!?♡♡♡♡」

 

 ビューッ!! 男性器を模したとしか思えない触手がカリ首でペコリーヌの膣壁をこそぎ、身体の奥に液体を勢いよく注入する。それは衣服を溶かす粘液ではなく、ネネカを雌に変えた特濃の媚薬。

 それが身体の内側に注がれればどうなるか。嬌声を上げたペコリーヌの貌が、見たこともない艶のある雌の歪みを持ってしまったことから明らかだろう。

 

「あへっ♡ はへぇ……ひぃっ!?♡ やめてぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?♡♡♡♡」

 

 同時に、ネネカの秘部にもペコリーヌと同じように触手が挿入され、内側に体液を流し込んでいった。もはや口調を気にする余裕すらなく、全力で叫び上げて懇願するも、ネネカの力の強さが災いしそうなってしまったのだ。

 装備のないペコリーヌと違い、モンスターは本能的にネネカを驚異と判断。外側からの侵食だけでなく、内側からも徹底的に分泌液に漬け、無力化してしまおうという算段だろう。

 

「うひぃぃぃぃぃっ!?♡ あ、あぁぁぁぁ♡ わ、私が私でなくなるっ♡ だ、だれかっ♡ マサキっ♡ たすけ――――ダメぇぇぇぇぇぇぇっ♡♡♡♡」

「はひぃ……えへ♡ えへへへ♡ これ、気持ちいいですよぉ……♡♡」

 

 両者とも、全身を性感帯に変えられ、脳髄までモンスターの分泌液に漬けられて己が何なのかさえ判別できず、うわ言と嬌声を繰り返してしまう。

 次第に触手が二人の足により強く絡み付いたかと思えば、せっかく自由になった足が左右におっぴろげにされ、潮を吹きながら触手に犯される極部を押し出された。

 逆さまになって複数の液体を垂らすオレンジとピンクの陰毛がより無様さを誘い、まるで見せしめのように並べられる。緑の壺から下半身だけを出したような姿は、中身の美貌がどれほど淫靡で淫らになっているかわからないことだけが救いかもしれない。

 

『イ゛グゥゥゥゥゥゥウウウウウウ゛ッ゛!!♡♡♡♡』

 

 一際大きな絶叫が重なり、特大のシャワーがネネカとペコリーヌの雌穴から吹き出した。絡め取られ左右に広げられた足を全力で張り、ビクッ、ビクッと複数回の痙攣を見せたのち――――二人の下半身は完全に沈黙した。

 

「……あ、ぁ♡ あ゛っ♡♡ あー♡」

「ふぇ……あはぁ……♡ おいしい、しあわせですぅ……♡♡」

 

 モンスターの中から要領を得ない、言葉にならない声は聞こえてくるも、抵抗力は完全に消失している。

 やがて、植物モンスターはネネカとペコリーヌのおっぴろげにした足を揃えさせ――――遂に無抵抗の下半身まで丸呑みにしてしまった。

 それでも中の二人に抵抗はない。媚薬体液に漬けられ、蕩けた顔と肢体を植生モンスターの内肉に包まれ、幸福のまま運ばれていく。

 

 食虫植物とはいえ、虫に見立てられたネネカとペコリーヌが消化されることはない。寧ろその真逆――――優秀な母体として、群れに連れていかれ強いモンスターの子を産むことを決定付けられている。

 彼女たちは逃げられない。逃げたところで、媚薬に犯された身体と思考は二度と元には戻らない。ネネカの優秀な頭脳も、ペコリーヌが持つ真の王女としての役割も、モンスターの母体という雌の栄誉の前では紙一枚の価値もない。

 

 こうして、ランドソルに欠かせない二人の少女は姿を消した。救われることなく、この世界がやり直される(・・・・・・)まで、モンスターの母体として時を過ごした。

 

「――――もっと、もっと♡ 私をもっと気持ちよくしなさいっ♡♡ 分身にも、あなた方の液体を……あぁ、イクっ♡♡ 同時絶頂最高です♡♡♡♡」

「おいしい♡ 植物さんのお汁、どんな食べ物より好きになっちゃいました♡ んひぃ、イクゥッ!♡♡♡♡」

 

 少なくとも――――彼女たちは、快楽という幸福に浸ることができて、ある意味では救われているのだろう。

 

 

 






ウツ〇ットもどき君の簡易ステータス:ネネカ様すら気が付かない神経毒。都合よく服を溶かす粘液。ネネカ様もイチコロなとんでも媚薬。そしてエロなので女性特効!!

ネネカとペコリーヌが自由に行動できるタイミング?なかったと思うけど(一部はネネカとペコが対面したのは捕まったタイミング、二部はレイジレギオン襲撃に影武者役でそんな暇はない)エロだから気にすんな!この二人が都合よく揃う理由も気にするな!(一応未確認生物の調査という建前は裏設定で存在するけど意味はない)
そこに理由付けてたらこの手のエロは書けそうにないので都合よく揃ってもらいました。
ちなみにプリコネの好きなキャラで無様下品なエロが書けるのはネネカ、ペコ、ユイで多分無理だなと思うのはラビリスタとキャル。ラビリスタは超強キャラムーヴでエロ関係なく活躍して欲しいし、キャルは騎士くんとイチャついてて欲しい。
ユイは思いついてないけど、ネネカとペコで書いてみたいのは戦闘中に催眠モンスターに引っかかって屈服ポーズで淫紋刻まれる二人とか、王都のパレードでエロ処刑という名の無様屈服で晒し者にされるとか……?好きな絵師の影響受けまくってます。とりあえず強キャラ敗北させたい病だこれ。

ほーんと丁寧に口調書いてから、エロ崩壊するのあー堪んねぇ……ペコの口調が若干不安ではありますが。んん、んー?と思いながら書いてました。あんまキャラ増やすと文字数凄くなるので、メインで同時に書けるのは二、三キャラがちょうどいいかもですね。サブで色んなキャラが犯されるとかならもっと行けるかもですが。

感想、評価、めちゃくちゃお待ちしてます。本当に、切実に。こんなノリのお話ばっかですけどね!それじゃあまた次回。一応これより早く完成してるけど私の匙加減で前後するのでお楽しみに。シレッとネネカママ書き上げて投稿するかもしれんしな!!


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ネネカ、ユイ(催眠、洗脳)

もはやプリコネ枠がネネカ様用になってるみたいなところある。ユイちゃんの衣服は星6仕様で、キャラの口調再現のためにネネカ様に対してフランクになってます。二人ほぼ絡みないからね、仕方ないね。

エロのド定番ゴブリン。そんなザコ敵が力を得て勝てるはずがない相手を……そそりますねぇ、本当に。この速度の更新だし気軽に評価置いていってもらえるととても嬉しいです。いや脳死でエロだけ書いてるから自慢にならんのだけれど。








 

 

 ゴブリン。ランドソルに生息する魔物の中で、もっとも数が多い種族モンスター。人より一回り小さい小人ような外観ながら、力が強く暴れん坊で、知性もそれなりにあり集団で行動する。何より()を好むという習性から、襲われて連れ去られた女の末路は悲惨なものだ。

 そして、夥しい数のゴブリンたちに囲まれた二人の少女。見た目麗しい彼女たちもまた、その末路を辿るかもしれない憐れな生贄だった。

 

「ユイ、今です」

「うん! 咲き誇れ――――フラワリングヒール!」

 

 だが――――現状で犠牲となっているのは、逆にゴブリンたちであった。

 ユイと呼ばれた少女は、白を基調としたピンクと赤、可愛らしいレースや花を思わせるカチューシャ、ピンク色の髪と何よりゴブリンが欲望の目で見る豊満な胸を揺らし、踊るように杖を振ってもう一人の少女たち(・・)へ回復と強化の魔法を行使した。

 もう一人の少女たち、ネネカ。彼女は己と寸分違わない分身を複数体作り上げ、ユイの補助を受けながら魔法でゴブリンたちを蹴散らしていく。

 その圧倒的な力は、ゴブリンが何百体いようとネネカとユイに傷一つ付けることすら叶わない。先の魔法も、手早くゴブリンたちを倒すための補助に過ぎず、ユイ自身も攻撃魔法で近寄るゴブリンたちを薙ぎ払っていった。

 

「まったく、数だけは多い烏合の衆。面倒ですが、問題はありません」

「ネネカさん、凄い……」

「当然です。まあ、あなたの魔法があってのこと、と謙虚に褒めて差し上げても構いませんよ」

「あはは……褒められてるのかな……?」

 

 戦闘中だというのに苦笑混じりの雑談を。が、二人のコンビネーションに一切の隙はない。ネネカの分身を含めて、雑魚の群れであるゴブリンを寄せ付けない無類の強さを発揮している。

 しかし、ゴブリンたちのあまりの多さに辟易していることも事実だった。ユイが困惑を表情に映し、声を発する。

 

「けどどうして急に、こんなに魔物が……」

「さて……この知性体が活発になるような変化があった、という調査結果は聞き及んでいませんが……」

 

 ゴブリンは集団で活動し、知性もある。一般人にとっては脅威であることは確かだ。が、彼女たちのような強力な力を持つ者には挑みかかったところで敵わない。それがわかっているから、複数のギルドが活動するランドソルの王都周辺にはあまり姿を見せないのだ。

 それが何故か、今になって大量に現れるようになった。こうして偶然出会ったネネカとユイが対処しているのも、そのほんの一端に過ぎない。しかしこうして呆気なく蹴散らされているとなれば、考えなしの恐慌としか思えない。ゴブリンたちに恐れはないとしても、だ。

 

「! ネネカさん、あれ!」

「……おや」

 

 と、ネネカの魔法が百に近いゴブリンを一瞬で蹴散らした時だろうか。状況を俯瞰していたユイが、ネネカの分身の一部と同じタイミングであるゴブリン(・・・・・・)の存在に気づいた。

 

「あの魔物……他の魔物と、少し違う?」

「特殊な武装をしていますね。そして、あの衣服……あの個体が、魔物たちが異常な行動を起こす原因かもしれません」

 

 ネネカが冷静な眼を細め、手を止めず先端がハート型の杖を構えてゴブリンを蹴散らしながらそのゴブリンを分析する。

 体躯こそ他の個体と差がないが、特徴的なのは武装と衣服。他のゴブリンが最低限の腰布と精々棍棒程度なのに対し、ユイが見つけたゴブリンは手には荘厳な本と人間のものであろう豪奢な衣服を身につけていた。明らかに普通のゴブリンとは雰囲気や格といったものが違うように彼女には思えた。

 

「……女……メス……捕まえる……」

「え……ま、魔物が喋った!?」

「なるほど、特殊な個体であることは間違いありませんね。しかし、不愉快で不遜なことを喋っては、その知性も台無しですが」

 

 しかも、そのゴブリンはネネカとユイを見て確かに言語を口にした。人間のものだと確実に理解ができるものにユイが驚き、ネネカが無表情ながら不愉快そうに声を発する。

 武装し、言語を扱うゴブリン。少なくとも、この群れの長であることは容易に想像できた。

 

「ユイ、あの個体に攻撃を集中します」

「うん、任せて!」

 

 ならば迷うことはない。頭を叩けば、残るは雑魚の群れだ。狙いを定めた二人に、ゴブリンが本を持っていない手を正面――――ネネカとユイに掲げた。

 

「させない!」

「消えなさい」

 

 だが、ゴブリンが何かを起こすより、ネネカとユイの攻撃が速い。

 

「……止ま、れ」

『――――ッ!?』

 

 その動きが、ゴブリンの言葉で(・・・・・・・・)止まってしまわなければ。

 

「屈服、しろ」

『はい♡ ――――え?』

 

 そして、武器を手放し、無防備な姿を晒す。手を頭の後ろで組んで腋まで見せる身体検査、あるいは降伏をし、美しい太股が眩しい膝を曲げて、大股を広げて立つガニ股の無様な屈服ポーズを取らなければ、だが。

 

「あ……え? あれ、なんで……」

「なぜ……私はこんな卑猥なポーズを……っ!?」

 

 ユイは完全に錯乱し、常に冷静なネネカですら状況を把握できずに喉を引き絞る叫びを上げる。

 咄嗟に身体に力を入れるも、変わらない。手は頭の裏から離れず、卑猥に広げたガニ股立ちは命令(・・)された通りに実行され続けた。なんと、戦っていたネネカの分身たちも、ゴブリンの前で屈服のポーズを取ってしまっている。

 そして、無防備に屈服した雌の二人へ武装ゴブリンが悠長に近づいてきた。

 

「ひっ……こ、こないで!」

「……まさか、それは開発段階で破棄した――――――」

 

 ユイは少女らしい悲鳴を。ネネカは最後まで冷静に、そして保持された現実(・・)の記憶からゴブリンの所持品に当たりを付けるが、次の瞬間には手遅れであった。

 

『うひぃぃぃいいぃいぃぃぃいっ!?♡♡♡♡』

 

 ユイとネネカ、二人のどちらもが決して上げないであろう品のない嬌声が、ゴブリンが彼女たちの頭に手を当てた瞬間から発せられた。

 

「あひっ♡ 頭に、何か……入ってくるぅ!?♡ いやあぁぁぁぁぁぁっ!♡」

「く、あぁ♡ ああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡」

 

 ユイとネネカは無様屈服のポーズで苦しげに、しかし脳髄を快楽で焼き付くされるような根源的な支配の快楽を感じている。

 ――――ゴブリンが抱えている本。それは、七冠(セブンクラウンズ)のネネカたちが偶然開発してしまった魔導書。ゲームにダイブしたプレイヤーの脳に侵入し、操る。つまりは自由自在に思考を制御し、さらに管理者権限で肉体のデータをもあらゆる方法で支配できるチートアイテムと呼べるものだった。

 当然ながら、そのような悪趣味なものは即時破棄され、異なるゲーム権限介入の力は別の少女が手にしている。だが、何故かその本がこの場に存在し、もう一つの現実とも呼べるこの世界でも存分に権能を発揮した。

 

『あ゛ーっ!♡ あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!?♡』

 

 それをユイは知る由もなく、ネネカが知っていたところでどうにもならない。幸い、拾った者がゴブリンであり、知性こそ増加したものの使用できる権能は限られている――――雌を書き換えるには十分すぎるそれが、ユイとネネカの幸い(・・)にはなり得ないかもしれないが。

 

「はぁ……はぁ……な、何が、起こったの……?」

「わ、私たちの頭の中に……くっ!」

 

 仕込みが終わり、脳に叩き込まれていた支配の快感が止まったことで言葉を発する二人。けれど身体はガニ股で屈服し、ネネカは声に出すことも恐ろしいと仕込まれたものに悔しげに呻いていた。

 ユイ、ネネカ。雌として優秀な容姿とスタイルを持った二人を前に、武装ゴブリンが涎をネバつかせて背筋が凍るような笑みを浮かべた。

 ここから先、二人は圧倒的な強者の女ではなく――――ゴブリンの玩具になる弱者の雌となる。

 

「服、外す……」

 

 ゴブリンが軽く手を翳しただけで、二人の首より下にある部位の衣服が電子の光となって消える。全てではなく、二人を弄ぶように、だ。

 ネネカは小ぶりな胸位を守る部位、赤いショーツだけを、ユイは上品な意匠が施された――少なくともゴブリンに見せるためではない――純白のブラとショーツだけを残され、あとは靴すらなくした素の足でガニ股立ちをさせられる。

 二人の頭に飾られた宝石を誂えた帽子と小さなケープが靡く花のヘッドドレスが残されることが、逆に支配感を膨らませ、二人の美少女の無様な姿がゴブリンの前に晒された。

 

「あ、いやぁ!? 騎士クン、助けて!」

「下衆が……楽には殺しませんよ」

 

 二人とも、大小の違いはあれど赤面し生肌にも朱色を加えた。普段は無表情に近いネネカですら、その所業に羞恥と怒りを顕にしている。

 しかし、だからといってどうすることも出来はしない。想い人を呼ぶユイも、諦めずに対策を講じるネネカも、揃ってこれ以上の無様(・・)を晒すことになる。

 

「――――漏ら、せ」

「え……っ!?♡」

「は――――あ゛っ!?♡」

 

 命令が受諾され、二人の下半身に途方もない排泄感(・・・)が襲い来る。ビクビクと膝が震え、赤面を超えて真っ青な顔で二人が恐慌状態に陥った。

 

「や、おしっこ、でちゃ――――あああぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

「こ、この私がそのような命令――――をおおおおおおおおっ!♡♡」

 

 しゃあああああああああっ!!

 赤の下着を貫き、純白の下着に汚れを作る猛烈な勢いの小便が、ガニ股の大きな隙間に飛散する。それは強烈な臭いを放ち、観客であるゴブリンたちに歓喜の舞や笑いをもたらす。

 如何に精神が抵抗しようと、肉体への命令権を持つ脳が従ってしまえばユイとネネカは小便を漏らす他ない。美しい少女たちが下着を貫き放つ聖水は、地面にばちゃばちゃと勢いよく弾け、滝のような黄金色の流れを股座から見せつける。

 

「……放、屁」

『っ!?』

 

 ぷっ、ぷぅぅぅぅぅぅっ!

 凌辱の晒しは終わらない。下着に隠された二人の尻穴から、可愛らしくも激しいラッパ音が鳴り響く。腹から無理やりガスを放屁させられ、垂れ流しになった小便と共に二人の発狂が加速する。

 

「あ、あっ♡ やめ、やめてぇぇぇっ!♡ おなら止まってぇ!♡♡」

「やめ、なさいっ!♡ く、くっ♡ くぅぅぅぅっ!♡」

 

 尻穴を閉めようと、腹に力を入れようとしたところで無駄。二人の行動は、精々と無様なガニ股を深くすることのみ。

 排泄物や強制的に生み出される腸のガスを弄ばれ、涙を流して屈辱に呻く。

 

「腰を、振れ」

「あ……あっ♡ あっ♡ いやぁ……♡」

「ふっ♡ ふぁっ♡♡ どこで、このような下劣な発想を……っ!♡」

 

 決して終わることはない。一つが終われば、その次の芸。ガニ股で前後にカクカクと腰を振り、下品な踊りを強要される。顔は屈辱と涙で埋まっているのに、身体は無様な変態ダンスをしている。

 なぜこんなことをするのか――――雌を辱めるのが楽しいから。そうプログラムされたのか、本によって目覚めたのかは誰にもわからない。重要なのは、そうすることがゴブリンたちの楽しさであること――――無論、雌を犯す(・・)ことに関しても、だ。

 

「――――あぁぁぁぁぁぁぁっ!?♡♡」

「ネネカさん!?」

 

 空を切る腰振りダンスをしていたネネカが首を逸らし、嬌声をあげる。ネネカだけに訪れた変化にユイが驚いて声を張り上げた。もちろん、無様な腰振りは止められないまま。

 

「あひっ♡ か、感覚が……っ!?♡♡ 分身と、同期し、てぇ♡♡」

「分身……ひっ!?」

 

 周りを見回したユイが喉を絞り短い悲鳴をあげた。

 その周りのゴブリンたち――――ネネカの分身たちを全裸に剥き、思うがまま蹂躙する彼らを見て、悲鳴をあげない女はそうはいない。

 口を割らせ、膣内を貫き、ケツ穴を開かせ、小柄ながら美しい裸身を弄ぶ。何人も、何人も、それらのネネカ全てが快楽に顔を歪ませ、その快感を本体(ネネカ)と共有している。

 即ち、ネネカは犯されていないのに犯されている。十数人の自分が蹂躙される快楽を、たった一人のネネカが全てを共有してしまっていた。

 

「増や、せ。そこの、女も……」

「は、はひぃ!♡」

 

 ネネカらしくもない受け答えだが、数十人が弄ばれる快感を一人で請け負っているのだから、狂わない方がおかしいだろう。

 ゴブリンの命令に従い、自身の分身を生み出していく。さらに、片手をユイの肩に置いて、彼女のデータを解析し瞬時に複製する。

 

「え――――わ、私!?」

 

 ユイが驚くのも、また無理はない。ユイから分離し、増える彼女そっくりの分身。全裸のユイ(・・・・・)が歩き、あるいはゴブリンに連れられいくつかに分けた群れに押し潰されるように犯され始めた。

 形のいい巨乳を揉みしだき、純潔であろう秘部を薄汚れ、人間より遥かに大きい肉棒で犯し、ネネカの分身のようにケツ穴を無理やり開き二穴を貪り食う。

 当然、その快楽は全て、

 

「あぁっ!?♡ だめ、だめっ♡ だめぇぇぇぇぇぇっ!?♡♡ くひぃぃぃいっ!♡♡♡♡」

 

本体(ユイ)にフィードバックされ、ネネカ共々感覚のみで責められはしたない喘ぎを散らした。

 失禁して汚れた下着からは新たに雌の液体を噴出し、それを腰振りで撒き散らす。倒すべきゴブリン、片手間で倒せるはずの矮小な存在に尊厳を破壊され、弄ばれ――――ネネカとユイは、数時間に渡って精神と身体を凌辱され続けた。

 

 

 

「……あ、へっ♡ あ、ぁぁ……♡♡」

「う、あ……あぁ、ああああ……♡♡」

 

 弱々しい腰振りに対し、激しく痙攣する両膝。それでも倒れることは許されず、凛々しさや優しさを感じさせていた表情と瞳をアヘ顔に変えたその裏に両手は添えられている。

 汗と涎が滴り輝く下着だけの女体。ショーツはあれから幾度となく失禁と潮吹きに晒され、ずっしりと水を溜め込んでクロッチ部分が下がりきり二人のピンクの陰毛をチラ見せしている。

 ネネカとユイ本人は、何十もの自分自身の快楽を数時間に渡り受け止めたことで、貌はだらしなく蕩けて舌を出しっぱなしで力なく喘いでいる。今なお続く蹂躙の快楽に、二人の理性は残っていることが奇跡だと言えた。

 

「おまえら……オレの、モノ……」

「は……へ?♡」

「こへいひょう、ひゃにを……♡」

 

 じっくりと、何時間も飽きずに二人の痴態を見続けていた武装ゴブリンが動く。舌足らずに問いかける彼女たちは知る由もないが――――このゴブリンは、簡単には堕ちず、その上希少な能力を持つユイとネネカを気に入って(・・・・・)しまった。

 他の雌のように使い捨てるのではなく、武装ゴブリンに永遠に(・・・)使われる奴隷。その証を刻むため、ゴブリンが二人の下腹部に指を突きつけ、ピンク色の光線のようなものを放った。

 

『いっぎぃぃぃぃぃぃぃいいいいいっ!?♡♡♡♡』

 

 ぐちゃぐちゃにされた脳内を整理(・・)される快感。

 二人の優秀な能力はそのままに、持ち合わせていた価値観や倫理観、そういうもの全てを武装ゴブリンのために変えさせられる。子宮の上に淫紋の一線が引かれる度、ユイとネネカは思考をゴブリンのために尽くすよう染め上げられていく。

 

「ご、ごぶりん、様ぁ♡ ――――や、やだ!♡ 騎士クン!♡ 騎士クン!♡♡ ゴブリンなんかに従いたくないよぉぉぉぉぉっ!♡♡」

「お゛っ♡ おひっ……もう、許して♡ 許してくださいっ♡♡」

 

 自分の価値観、倫理観、考え方が支配されていく。瞬間瞬間で変わり、幸福に染まっていく思考に二人は最後の抵抗を試みる。ユイは来るはずもない助けを乞い、ネネカは決して他人には口にしないような丁寧な懇願でゴブリンに慈悲を願った。

 それで止まるはずがないとわかっていながら、そうすることでしか恐怖から逃れる術がない。文字通り最後の希望だった。

 

『イグッ!♡ イグゥ!♡ おまんこイグうぅううぅぅううっ!?♡♡♡♡』

 

 腰が浮き上がり、屈服の絶頂が産声を上げた。

 その瞬間、二人のなだらかな下腹部に淫靡な光が定着した。中心のハート絵を囲うような卑猥な紋章、淫紋。

 完全敗北。負けるはずのないゴブリンに無様に敗北した二人は、永遠に消えない証を刻まれた。

 しかし――――もう彼女たちに、恐怖などない。

 

「……従え」

『はい、ゴブリン様♡』

 

 もはや脳を操る命令ではなく、力の行使がない単なる言葉。だが、ネネカとユイは笑顔で、その瞳にハート目を輝かせ、ゴブリンに対する絶対の敬愛と忠誠を以て土下座(・・・)した。

 

「ゴブリン様に逆らい、無様な敗北者となった私たちをお許しください♡」

「これからは誠心誠意、心を入れ替えでゴブリン様に尽くします♡ どうか愚かで賎しい雌の私たちにお慈悲をください♡」

 

 逆らったことを心の底から後悔し、過去の自分たちの所業に頭を下げる。ネネカとユイを知るものであれば、絶句で済めばいいほど無様な屈服だった。

 身体を折り曲げ、頭を濡れた地面に擦り付け、ぷるんと揺れる桃尻を掲げて振って許しを乞う。卑しい雌。その宣言に嘘偽りのない格好だった。

 当然、武装ゴブリンの答えはイエス。ゆっくりと頷き、二人を許して忠誠を誓わせる。

 

「ありがとうございます♡ ゴブリン奴隷のネネカ、ご主人様に絶対の忠誠を誓います♡」

「ゴブリン奴隷のユイ、ご主人様に絶対の忠誠を誓います♡」

 

 ――――尊厳と思考を奪われ、ゴブリンの奴隷として仕えさせられる。丁寧な言葉遣いで、自身の名さえ懸けて、二人は奴隷としての地位を喜んで手にした。

 そして、立ち上がった二人の衣服(・・)が用意される。それは元の二人の愛服を再現したものであり、大事な極部をハート型に切り抜かれた卑猥な洋服だった。

 ネネカの小ぶりな乳房、ユイの大きな美乳の勃起乳首がハートの切り抜きから外気に晒され、陰毛よりピンクに輝く淫紋まで。

 

「ありがとうございます、ご主人様♡」

「首輪まで……嬉しいです♡」

 

 そして、二人の首元に浮かび上がった(・・・・・・・)首輪。魔力で出来たそれは、物理的なものより強固であり、光のリードが武装ゴブリンの手に引かれ、離れられない繋がりを証明している。

 あとは巣に帰るだけ。彼女たちの居場所は王都などではなくゴブリンの住処だ。四つん這いにされる人間とエルフの美少女――――そのそれぞれの背中にゴブリンが跨り、剥き出しのケツ穴に太ましい肉棒を挿入した。

 

「おほぉっ!?♡ ね、ネネカのケツマンコ、ご使用ありがとうございます!♡♡」

「お、おほぉ♡ ユイのアナル、ゴブリン様専用のケツ穴をお使いいただき、感謝しますぅ♡♡」

 

 聡明な頭脳で、考えうる限りの感謝を淫語で発する二人。それがゴブリンに通じているかは肝心ではなく、真の忠誠と敬愛を示すことが重要なのだ。

 パン、パンッと背中にしがみついたゴブリンのピストンが炸裂し、まるで馬に調教の鞭を振るうように二人を急かす。

 ネネカとユイは、そうしてゴブリンにケツ穴を使われ、主に首輪を引かれて多幸感と絶頂感にアヘ顔を晒しながら――――四つん這いで巣に連れ帰られた。

 

 

 この世界の全てを自由にできる本と、優秀な二人を手に入れたゴブリンの長。

 

「ネネカ、さん……?」

「ゆ、ユイちゃん……」

「……その姿は、一体……」

 

 もはやゴブリンは底辺の存在ではなく、誰も敵わない絶対的な存在へと移り変わった。

 

「おや、ユースティアナ女王陛下。ちょうどいいところに来ましたね♡」

「ヒヨリちゃん、レイちゃん、ごめんね――――ご主人様の、奴隷になって♡」

 

 淫靡な衣装に身を包んだ二人の美しい奴隷を使い――――世界は、呆気なく支配された。

 

 

 

 それはいつかの未来。ゴブリンが全てを支配した世界での光景。

 

「んっ♡ ご主人様……♡」

「ちゅっ♡ じゅる……ぢゅうううううっ♡♡」

 

王座(・・)に君臨する一匹のゴブリン。その下半身の巨頭に奉仕をする絶美の雌。

 ユイはさらに豊満になった巨乳で主の肉棒を包み、ネネカはその巨乳ですら収まり切らないゴブリンの巨根を分身と左右から口で奉仕する。

 

「ひぃぃぃぃっ!♡ ゴブリンちんぽいやぁぁぁぁぁっ!♡♡」

「もう、やめ、て……くだ、さい♡♡」

 

 広々とした玉座の間には、凄惨で甘美な嬌声が常に奏でられている。しかし、誰もその顔を出していない――――壁から下半身だけが飛び出し、ゴブリンにあらゆる体勢で犯され続けていた。

 その壁尻には様々な雌がいる。それはユイの仲間であった。ネネカの友であった。王都を守る者もいて、幼き者やアイドルもいた。世界の理を知り、裏から時間や世界さえも巻き戻す存在もあった――――誰一人として例外なく奴隷にされ、壁尻、街での晒し者、磔、人間の男たちへの労働に対する返礼……雌であれば徹底的に凌辱調教させられる。

 ネネカとユイの存在はゴブリンにとって素晴らしい存在であり、二人の知識と教えを得た武装ゴブリンは世界を支配し、こうして王様紛いの立場で人間たちを管理している。そうするよう示唆したのは、ネネカという頭脳明晰な雌であることは言うまでもない。

 

「ご主人様♡ 私におちんぽください♡ 人間の粗チンなんかじゃ比べられない、ゴブリン様の立派なおちんちんをユイのマンコに挿入れてください♡♡」

「私にもお願いします♡ この世で最も優れたゴブリン様の精子を、ネネカの子宮に注いでください♡♡」

 

 尻を突き出し、肩口からゴブリンに淫靡な笑みを向けるユイとネネカ。プリっとした美尻がゴブリンのためだけに振られ、そのずぶ濡れのマンコはいつでもゴブリンのためにある。

 

 ありえないはずの支配――――何かの奇跡と偶然によって引き起こされた悪夢は、この世界が存続する限り、永遠に消えることなく管理される。

 永遠の統治をするゴブリンの主の傍には、ピンク色の髪を持つ絶美の少女たちが常に控えていたという。

 最悪の牢獄は、快楽の牢獄に変わり――――二度と開くことはなく、閉ざされた。

 






興が乗ってちょびっと長くなった。淫紋もこっちでは気兼ねなく使えるぜぐへへへ。敬礼とか戦闘員ハイレグスーツは迷ったけど、それは人格排泄かなぁって。
存分にゴブリンを瞬殺して、負けるはずがないと念押しをして、チートアイテムで瞬殺返し。これぞ無様敗北の醍醐味……っ!!あとせっかくなので分身も使って、オチも盛大にドン。誰が負けて凌辱されているか、想像してみるのも一興です。

次回はグラブルからユイシス。これまでの快楽堕ちとは打って変わって、義理任侠の彼女らしく(?)羞恥と屈辱感で責め立てます。淫乱化とか屈服土下座も好きだけど、どうにもらない状況で羞恥的な感じで追い込まれていくのも好き。大好き。
負けるはずがない相手に負ける、っていうの凄く性癖なんですが、原作ありきだとどういうのがありますかねぇ。負けられない、負けてはいけない状況で敗北したヒロインたちの末路。凌辱だったり監禁だったり、牢屋に捕まったり果ては実験室で……ユイシス以降のお話が未定なので、そういうのあれば凄く嬉しい。誰もが考える敗北ifってやつですね、楽しい。

感想、評価などなどお気軽にお待ちしております!リクは高評価ある方が通りやすいですよ。いや通らなかったらマジでごめんなさいですけれど(気晴らしなのでデアラ以上に広い方が気分屋)


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ネネカ(能力剥奪、敗北、言いなり)

楽しいネネカママの屈辱土下座、はっじまーるよー!

評価チキンレースが継続している。いつ終わるかは皆様次第です。明日には終わるかもしれないですからね。評価が途切れない限りは1日2回でやっていきたいと思います。






 

「あなたですか。この街で妙な騒ぎを起こしているというのは」

「ん……おー!」

 

 平和な街並み、人通りが疎らにある大通りでネネカがある男に声をかけた。声をかけたというよりは、半ば殺気や敵意というものをその起伏の薄い顔から見せている。

 対して、男はネネカに声をかけられ、振り向いて驚いた声を発した。それもこの街で男に声をかけてくるような驚きというよりは、ネネカの美しい容姿を見て驚いているようだった。

 

「ピンク髪にロリっ子……いいねぇ! 最高に俺好みだ!」

「……噂に聞いていた通り、下賎な男ですね。そして、私を子供扱いとは良い選択とは言えませんよ」

「いやいや、子供扱いじゃなくてそういう体型もいいんだよなぁ」

 

 ニヤニヤと笑ってネネカの身体を舐め回すように見る男に、彼女が不快感から息を吐いた。

 ネネカはある噂を聞いて街を訪れた。曰く、男は街の支配者、誰も逆らえない。曰く、街を訪れた者は何の記憶もなく帰ってくる。それが、ネネカの身体に欲情するような小物だったという徒労に彼女は後悔を覚えた。

 情報らしい情報が見当たらないため、男に話しかけて試し(・・)て見たが、七冠(セブンクラウンズ)の彼女からすればズブの素人。一体どういうことなのかと疑問を感じたくもなる。

 

「――――うん、決めた。君は一生俺の女に決定」

「は?」

 

 しかも、妄想癖まであると来た。ネネカは今度こそ不快感を僅かに表情に乗せて声を上げてしまった。

 

「……妄想癖も、そこまでいくと立派ですよ」

「本気なんだけどなぁ。まあいいや。それじゃ――――」

「ふっ」

 

 魔力弾。一歩動こうとした男の足元に打ち込まれた光弾に、男は口笛を吹いて笑った。

 

「ひゅー、怖いねぇ」

「今のは警告です。大人しく投降し、先程の侮辱を謝罪するのなら、私も考えてあげましょう」

「しなかったら?」

 

 ネネカの答えは決まっていた。虚空を掴んでいた手に杖を現出させ、油断なく構える。圧倒的な力を持つネネカに慢心はない。如何に男が素人に見えようと、不可思議現象の首謀者。本当なら種が割れてから動くべきセオリーも、それに阻まれているというのなら実力行使。

 フッと美しい微笑を浮かべたネネカが、強者として男と相対した。

 

「この私が灸を据えて差し上げます。『変貌大妃(メタモルレグナント)』の力、あなた如きには惜しいものです。光栄に思いながら――――消えなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

 人が往来する街のど真ん中で、ネネカは跪いて(・・・)いた。

 まだ日は明るく、人の目もある。通行人、商人、家からも……男に一糸纏わぬ姿に剥かれたネネカが、正座で地面に両手をつき、男を屈辱に打ち震えた顔で見上げていた。

 

「お、いいよいいよ。そういう顔が最高。素直になられるより、生意気なくらいが好きだからさぁ」

「……最低という性格が、これほど似合う者とは初めて出会いましたよ」

 

 嘲り笑われ、ネネカは言葉を返す。だがそれだけで、男の前で跪くことを止めはしない。太陽の光が照らす中、乳首やピンク色の陰毛を丸出しにして跪く。衆人環視の中、男に敗北(・・)したことを示すネネカがもっとも嫌う行為をさせられていた。

 

「なんだっけ? 『変貌大妃(メタモルレグナント)』? よくわからないけど、ネネカちゃんはすごいんだねー」

「く……覚えていなさい」

 

 自身の栄誉を小馬鹿にされながら、ネネカは敗者として負け惜しみを発することしかできない。

 そう、ネネカは敗北した。油断や慢心はなかった。男を平服させるのはネネカでなければならなかった。だが今、男に従わされているのはネネカという絶美の少女であった。

 

「お、いいのかなぁ。そういうことばっかりしてると、もう能力(・・)返してあげないよ?」

「っ……」

 

 男の挑発的な物言いにネネカが唇を噛んで逆らえない屈辱に言葉を無くす。

 レベルドレイン。男は相手の力を自由自在に吸い取り、この世界(ゲーム)ならではの言葉に言い換えればレベルを『1』にして能力を吸い取ることができるのだ。その力の前に、ネネカは『変貌大妃(メタモルレグナント)』としての能力全てを奪われた挙句、身体能力も相応に落とされ、全裸に剥かれて跪かされてしまったのだ。

 

(スキルを吸い取るなど、私ですら聞いたことがありません。この男、一体どこから……)

 

 本来のゲーム世界で開発者、管理者の立場だったネネカも知らない能力――――知らないのは当然だ。

 彼はこの世界の住人ではなく流れ者。不可解で不条理な能力(チート)を持つ男。聡明なネネカが幾ら思案したところで辿り着けない可能性であり、仮に至ったところで能力を奪われてはもう手遅れだった。

 そもそも、慎重なネネカが男と接触してしまったのも、この街に巡らされた小さな暗示。男のお眼鏡に叶う容姿の女は、例外なく彼の元を訪れるというふざけた簡易催眠があればこそ。

 そして元々、この街は男の城だ。彼を恐れ逆らえない者か、甘い汁を吸おうと媚を売る者しかいない。住民にとって幸運であり、ネネカにとって最悪だったのは、異邦人の彼が容姿の優れた女にしか興味がないこと――――もっと最悪なのは、彼がネネカのことを気に入って(・・・・・)しまったことだろう。

 

「私にこのようなことをさせて、何が望みですか」

「言っただろ。俺の女にするって。まあ、ネネカの態度次第では……力を返してあげないこともないけど?」

「…………」

 

 馴れ馴れしく名前を呼ばれ、あごを不快な指でクイッと上げられる。ネネカを不快にする上から目線に抵抗はできない。生足と手のひら、長い髪先を地面につけ跪く。

 

(私ともあろう者が、とんだ失態を犯したものですね……)

 

 往来の晒し者。男が目をつけほど優れた容姿を持つネネカだからこそ、彼のみならず住民たちの視線に晒される。中には、男が提供したのだろう現実でいうカメラで全裸で跪くネネカにシャッターを切っているものまでいた。

 さしものネネカも、頬に赤面が浮かぶ。しかし、まだ諦めたわけではなく、表面上は従いながらも会話を通じて道を探っていた。

 

「もう一度問いかけます。何が望みなのです?」

「そうだなぁ……ネネカちゃんが頭を下げてどうしても、って言うなら考えなくもないかなー」

「な……っ!」

 

 男の言葉にネネカは半眼を目を見開き、底知れない怒りを顕にした。全裸で跪かせ、まだその先をしろというのかと。

 

「嫌ならいいよ。記憶を消して帰ってもらうだけだから。それで困るのはネネカちゃんでしょ」

「……っ」

 

 敗北したという事実だけならまだしも、全ての能力を奪われた。その状態で記憶を失い帰されれば、ネネカはあらゆるものを文字通りに喪失する。それは、事実上の死である。

 怪しすぎる。女を全裸に剥いて跪かせ、屈託なく楽しげに笑う男を信じられるわけがない。だがネネカに選択肢はない。だからこうして男の前で跪いてしまっているのだ。

 

「じゃ、してくれる? 額をしっかり地面に擦り付けて、どうしてこんな恥ずかしいことをしてるのか、細かくね。ネネカちゃん、頭良さそうだしできるでしょ」

「……クズが」

 

 理知的な言動を好むネネカが精一杯品のない罵倒をしてしまうほど、男はネネカにとって許し難い存在だった。

 

「う、く……っ!!」

 

 深い葛藤にネネカの白い歯が噛み締められ、身体が怒りのあまり打ち震える。

 力あるものとしてのプライド。女としての品格。どちらも既にズタボロにされながら、まだその先を必要とされる。しかも、そうしたところで力が返ってくる保証はなく、戻ったところでネネカに勝ちの目が戻るわけではない。

 だがそれでも、力を奪われたまま生きるくらいなら――――ネネカは男に、屈辱の極みである頭を垂れた。

 

「……わ、私は傲慢な態度であなたに戦いを挑み、力を奪われ……惨めに、敗北しました。裸にされ、往来で跪く恥辱を受けながら、敗北したあなたに……頭を下げて、許しを請い……懇願、します……! どうか、憐れな私の力を……お返し、ください!」

 

 惨め極まりないネネカの姿が、あらゆる方面から視線に晒され暴かれた。

 全裸で地面に頭を擦り付け、マンコとアナルを後方に見せつける小さな生尻より頭を上げることは許されない。自身をひたすら下に置く、あまりに屈辱的な口上。己の力を取り戻すため、死んだ方がマシな選択をした。不可能だということがわかっていても、死を選ぶべきだったと考える。

 その後悔と屈辱から涙を浮かべ頭を上げたネネカ――――――

 

「……え?」

 

 頭を上げた彼女の身体、その一部に光を放つものに彼女自身が小さく喉を引き絞った。

 彼女の美しい裸身の丘の上、ピンク色の陰毛の上にある下腹部に刻印が浮かび、ネネカの髪色と同じでありながら妖しい光を帯びていた。

 

「ネネカ、立て(・・)

「な、ぁ……!?」

 

 ネネカが発したことのない驚愕の声。それは、彼女の意思に反して立ち上がった(・・・・・・)身体に対してのものだった。

 素っ裸の身体を直立させ、ふんわりと膨らみのある乳房に色の綺麗な乳首、ピンクの刻印に陰毛、丘の割れ目に至るまで。ネネカが反射的に身体を隠そうとするものの、動かない。男の『立て』という指示が、ネネカの脳からの指令より優先されているのだ。

 

「これは……この卑猥な紋様はなんです!?」

「淫紋だよ。この街じゃ、俺好みの女が頭を下げて負けを認めたら、絶対服従(・・・・)の証として浮かぶようになってるんだ」

「……騙しましたね」

「俺は考えるって言っただけ。頭を下げたのはネネカちゃんだぜ? いい口上だったよ――――キスしろ」

「いや……っ!!」

 

 意思の抵抗、脳の命令、どちらも無意味。男が言葉を発した瞬間からネネカの身体は本人の意思を無視して動いた。

 男の正面に立ち、手を伸ばして彼の頬を愛おしげに挟むと、背を伸ばして唇を重ねてしまった。

 

「や――――ん、ちゅっ♡ ふぁ……♡」

 

 裸身の少女が往来で男に情熱的なキスをする。幼い容姿も相まって背徳的であり、痴女としか思えない振る舞いでもある。

 男がいいと言うまで唇を絡めてディープなキスを行い、ようやく離すことができたネネカの唇は唾液で艶やかな光と糸を張り付けていた。

 

「そんな、馬鹿な……私が、このような男に……っ!」

「いい顔してるねぇ。頭が良くて強い女の絶望顔ってのは堪らない。屋敷に帰る前に、もう一つやっておくか。自分の立場をわからせ(・・・・)ないと――――足と手を地面につけて、ケツを向けろ」

「ひ……っ!」

 

 プライドが高いネネカが悲鳴を上げるほど追い詰められている。その命令から想像したものは、恐らく彼女の秘部を扱うものだが、実態はより酷い(・・・・・・・)とすぐに気がつくことになる。

 両足を開いて身体を曲げ、背中が平に見えるところで手のひらを地面に突け、尻を突き出す。

 ネネカからは己の開いた股座をくぐり逆さまに男の足が見え、四つん這いとは違うガニ股前屈でマンコからアナルの収縮まで観察されてしまう。その羞恥と恐怖は、ネネカから豊富な語彙を奪うほどだった。

 

「い、今すぐこの不敬な格好を止めさせなさい! 殺すだけでは済みませんよ!」

「止めさせなさいだって。ネネカちゃん、立場がわかってきたねぇ」

「っ……くぁぁぁぁっ!」

 

 全力で力を込めようとするも、そうすることが出来ない。ガニ股前屈の生尻突き出しに身体は全力を注ぎ、ネネカの羞恥と屈辱の表情に反して完全屈服をしてしまっていた。

 

「は……?」

 

 その上で、ネネカは見てしまった。男が自身の能力を使い、物を生み出す光景を。

 それは横に長い、表面に熱を帯びた焼きごて(・・・・)――――ネネカの小ぶりな美尻の両桃に押し当てれば、ちょうど何かが刻めてしまいそうな程よい大きさだった。

 

「こんなところでセックスするにはまだ早いから――――ネネカちゃんの立場に相応しいものを刻ませてもらおうかな」

「や、め……て――――みぎゃっ!?♡♡♡♡」

 

 ジュッ! 割れ目までくっぱりと広げられたネネカの生尻に焼きごてが押し付けられ、痛々しく熱せられる音が響いた。が、ネネカの悲鳴は色を帯び、マンコから軽く愛液まで吹き出して絶頂していた。

 淫紋が痛みを都合よく快楽に変換することで尻を焼かれる苦しみは避けられたものの、はしたない絶頂は大衆に見せつけてしまった。

 

「よし出来た。見てごらん、ネネカちゃん」

「お……お?♡」

 

 一瞬の快楽に脳髄を焼かれて思考が真っ白になったネネカは、目の前を示唆されて顔を上げた。

 眼前には特殊な鏡。そこにはネネカの後ろ姿が映っていた。膝を曲げて広げた尻を突き出し、マンコを濡らして――――尻に『負け犬』の焼印を刻まれた肌を見せられた。

 

「………………………………は?」

 

 理解ができず、長い沈黙の果てに素っ頓狂な声がネネカの喉から走る。

 ネネカの小ぶりな美尻。左の桃には『負』、中間にある極小の尻穴に文字の隙間が入る『け』、右の桃に『犬』。全てを合わせ、四角形の美しい焼きフレームに囲われた『負け犬』の文字がネネカのお尻に刻まれていた。

 

 負け犬。よりによって姿形を変えられるネネカ自身の力で、刻まれた敗北の証。ネネカの力を男が奪っている以上、二度と消えることのない烙印である。

 

「今日から君は、『変貌大妃(メタモルレグナント)』のネネカじゃなくて、『負け犬』のネネカちゃんだ」

「あ……ぁ、ぁ……」

 

 絶対服従の淫紋。存在そのものに刻まれた烙印。ネネカの瞳から光が消え始め、絶望に足を踏み入れた(・・・・・・・)

 そう――――この程度はまだ序の口にしか過ぎないと、これから『負け犬』のネネカは思い知るのだ。

 

 

 






主役の男・よく分からんチート能力持ちの異邦人。同調だったり屈しない男連中は街の暗示で追い返し、女は来させて遊んで飽きたら記憶消してポイッ。しかしロリで理知的なネネカママにガチで一目惚れした。
ネネカママ・被 害 者。現在土下座懇願の淫紋から『負け犬』の焼印とやりたい放題継続中。というか焼印が伝わるようにこだわりすぎた。あとお尻の向け方もこう普段と違うのわかるかな。わかるかなぁこのこだわり!やかましいわ。


焼印迷ったけど無様敗北してるしここで使うかと使った。能力奪われた挙句活用されて無様変化させられるの、いいよね。変貌大妃は伊達じゃない。

一応ネネカママは他のキャラより負けさせ方に気を使ってはいたりします。今回もレベルドレインとかいうどないせぇちゅうねんな感じだし。まあそのうちスライムとかにも敗北しちゃうと思いますけどね、エロいし。
凄ーくネチネチして楽しくなった結果、往来お散歩マーキング(意味深)から屋敷でエロ衣装常設されてあえなく挿入で感じてしまうまでたどり着けなかった。ユイ入れるつもりだったけどネネカママを全力で堕ちにいかせる方がいいですねぇ!
このまま続いたら上記に加えて、身体を作り替えて腋と陰毛の処理封印して無様にして、胸もロリを損なわない程度に豊満にして、排泄が例外なくスライムになって公衆の面前で捻り出すことを強要されたり……ちなみに堕ち方は決めてます(満面の笑み)ダメだこいつ、早く何とかしないと……。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございますー。俗物レース継続中。ランキング上位に残して私の更新を引き出せるかなぁ!?まあ評価ある限りはこんなん書き続けます。マジで書きたいのしか書かんので質は一定値あると思います、たぶん。

次回は魔女の旅々より『灰の魔女』イレイナちゃん。いやー、前から書きたかったんですけどふたなり化する街とかふざけたものばかり浮かんで……他にも魔女狩りで晒し者にされるとか、奴隷として扱われる街で慰みものになるとか。
リクエストがあったのでノリノリで。ショタおね催眠ですけど、たぶんこの手の暗示で一番ねちっこいです。というか過程が踏まれてる?即堕ちとかじゃないの大好きなんですよねぇ。


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ネネカ(服従、連続絶頂)

この前の続きからです。日間ネネカママみたいになってんなこの短編集。

私の書きたいものが尽きるか評価が止まるかのデスゲーム。評価が止まらない限り、俺はその先にいるぞ……っ!だからよ、止まるんじゃry


 

 

「よーし。それじゃあ帰ろうか、ネネカちゃん」

「ぐ……だ、れが……っ!!」

 

 白昼堂々と尻に刻まれた『負け犬』の文字。淫紋により絶対服従を強いられ、その二度と消えない屈辱の刻印を受けて、ネネカは精神を殺すことはしていなかった。

 恥辱を感じ、涙を流しながらも男を気丈に睨みつける。ネネカが帰る場所は、断じて男の家などではないと。

 

「あはは、無駄無駄。君の身体はもう君のものじゃないんだから」

「黙りなさい。必ず、あなたを惨たらしく殺します……っ!」

「強情なところがいいねぇ。もっと吠えてほしいから――――『ちんちん』」

「っ!?」

 

 ネネカの身体は、既にネネカのものではない。それを示すように、男の前に立っていた淫紋少女が服従する。

 股を開いてつま先立ちになり、犬の手を作って胸の横に。男の飼い犬の如き『ちんちん』のポーズ。人として、美貌を持つ女の一人として公衆の面前でしてはいけない姿を晒す。

 

「何をしているのです?」

「お、堪えてない……わけないか。顔真っ赤だし」

「…………」

 

 わかっていてそういうことを言う男だということは知っている。それでも、ネネカは心までは屈しない。

 だが、犬の服従ポーズをさせられながら、男に殺意を込めて睨むことしかできない。それがまたネネカの憐れな境遇を増幅させ、男のみならず街の住民たちも嘲笑や興奮の笑みを零していた。

 

「うんうん、そういう顔が今はもっとほしいから、これあげるよ」

「何を……っ!? や、やめなさいっ! この……っ!!」

 

 またネネカの能力を悪用して醜悪なものを生み出したことに激昂しながら、口だけは拒絶に動くが身体は全く拒絶をしない。

 

「んー、身体は正直ってのはこのことだねー。はい、完成」

「ふーッ!! ふーッ!!」

 

 言葉にならない唸り声も、ネネカに着けられたそれ(・・)を思えば似合っているのかもしれない。

 ピンク色の首輪(・・)。リードの先はもちろん男が握っており、服従ポーズを含めて彼女は見事な人犬に青空の下でなった。

 

「『負け犬』っていうくらいだし、首輪も似合うねぇ」

「あなたは、私に何をさせたいのです……っ!」

「ん? 俺に従ってくれるのが一番だけど、そういう反抗的なのも好きだから……とりあえず、立場をわかってもらうためにこのまま帰ろうかなーって」

「やめなさい! やめなさいと、言って……っ!!」

 

 男と自身の身体、どちらに言っているのか。どちらにせよ、叫びをあげるネネカを置いて、引かれたリードに反応した全裸の身体は四つん這い(・・・・・)で歩き始めた。

 

「お尻も振って、みんなに挨拶しながら行くんだよ」

「ふざけ……いやっ! いやぁっ!」

 

 フリフリと尻尾を振るように、『負け犬』の烙印をネネカの身体が見せびらかしていく。歩いて進む度、人とすれ違って振り向かれる度、見物しようとあとを追いかけてくる者に向かっても負け犬尻が振られる。

 誘うように振られる敗北の証が刻まれた桃尻。お尻だけではない。首輪に引かれた顔に、四つん這いで逆に主張できるようになった控えめな乳房。裸体の何もかもを晒して犬の歩行をする。

 

(……私の秘部が、濡れて……っ♡)

 

 何よりネネカにとって最悪であろうことは、男たちの下劣な視線と屈辱の歩行で秘部が濡れてしまっていたことだろう。

 身体は言うことを聞かないというのに、感じていることは自分のモノだと錯覚をしてしまう。

 力で敗北しプライドを砕かれ、尊厳を弄ばれ情緒が壊れていく。いっそ、心まで支配された方がネネカにとっては救いだった。

 

「どう、ネネカちゃん?」

「……女の扱いが、なっていませんね」

「おぉ……」

 

 だが人間的な扱いを受けられなくとも、ネネカは男に屈することをしなかった。少なくとも、従順な女が一番ならば、ネネカは死んでもそれは願い下げだと攻撃的な口調を止めない。

 能力を奪われ淫紋を刻まれ、敗者の証をケツに印され四つん這い全裸でそのケツを振って往来を歩く。

 未だかつてここまで抵抗した女はいなかった。それに気を良くした男は、さらにネネカを辱めようと命令を下す。

 

「ネネカちゃん。せっかくこの街に住むんだから、マーキングしてみよっか。ちょうどあの壁とかいいんじゃない?」

「は……?」

 

 頭の回るネネカでも、人間的な思考では何を言っているのか理解ができなかった。ネネカはあくまでも、人間として精神が振舞っている。

 しかし、それでも壁に向かって身体が動き――――片足をあげて用を足す(・・・・)態勢になったことで、震え上がる代わりに顔色を真っ青にした。

 

「ほーら――――しーしー」

「やめてっ! やめて、やめてぇぇぇぇぇっ!!」

 

 ――――ちょろ、ちょろろろ……しょわあぁぁぁ。

 

「あ、あーっ! 見ないで、みないでぇ! いやぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 犬の如き野良ション。片足を上げて秘部がハッキリと見えるように、そこから黄金色の小水を壁に向かって放物線を描いて放つ。

 ネネカの小便はそのプライドを捨てた泣き叫びの懇願にも関わらず、周りの人間にこぞって観察されてしまう。尿道から零れる細い線から、壁に弾けて変色して地面に滴る様まで。

 尿道に入れてあった分を残らず放尿し切ったところで、ようやく激しい飛沫の音は止んだ。残ったのは男たちの高揚と、ネネカの涙と絶望だった。

 

「偉いねーネネカちゃん。お外でのトイレ気に入ったみたいだし、ネネカちゃん専用のトイレも街に作っておこうかなー」

「……………………」

 

 何度目かの絶望がネネカを襲い、瞳から光が消える。たった今の恥に、これから先の屈辱。本当に、殺された方がまだマシだったとネネカはただリードを引かれて持ち帰られていった。

 

「とうちゃーく」

「……ここが」

 

 軽い調子で告げる男に、ネネカが疲れ切った声音で屋敷を見上げた。

 広く荘厳な屋敷だ。男の軟派な雰囲気とは似ても似つかない立派な豪邸。門を開けて中に入れば、シャンデリアや螺旋階段といったイメージ通りの光景が広がっていた。

 

「立っていいよ」

「っ……」

 

 玄関先に連れてこられ、ようやく人犬状態から解放されるネネカ。とはいえ、首輪を外され二足の歩行が許されただけで人間扱いとは言えないだろうが。

 

「どーおネネカちゃん。俺の屋敷」

「趣味が悪いですね。それに、あなたに合っているとも思えません」

「手厳しいなぁ。ま、実際俺一人には広すぎる感じだけど。そうそう、服もあげないとね、はいこれ」

「……っ」

 

 またもや能力を活用される侮辱行為を声をあげるより先に、ネネカは差し出された衣類に息を呑み嫌悪と侮蔑を表情に載せた。

 

「なんですか、これは」

 

 それは、衣服と呼ぶには相応しくないスリングショット(・・・・・・・・)。申し訳程度にピンクのニーソックスは渡されたが、服はマイクロミニのV字水着。付ければ乳首は疎か陰毛も丸出し、尻と秘部に紐がくい込むだけの変態着。

 

「何って、服だけど」

「いりません。着ない方がマシです」

「んー、でも服がないとペットとして扱うしかないからなぁ……」

「………………こちらを、着ます」

 

 暗に四つん這いで引きずり回され生活するか、着ている方が卑猥な衣類と呼べないもので生活をするか。

 逡巡はあれど、利口な選択を選んだネネカに男は満足気に頷いた。ニーソックスに足を通し、紐まがいの水着を着たネネカを見て、男はさらに満足気に声をあげた。

 

「いいよぉ! 似合ってるねぇネネカちゃん。今日からは、俺が用意する服を着て生活してね」

「…………」

 

 話し方から察するに、他の衣服もどうせろくなものではないと憎々しげにネネカは顔を歪めた。もっとも、その身体は卑猥な水着とニーソックスのみ。迫力などなく、屈辱感が無用に増すだけだった。

 

「じゃ、今日から家のことはよろしくね。そのためだったら分身も使っていいからさ」

「私を体のいい家政婦扱いですか。良いご身分ですね」

「あはは、おかしなこと言うなぁ……今日から君は、俺の奥さんなのに」

「――――死になさい」

 

 恐れを知らない直球の言動。それほどまでに、ネネカにとって男の妻など不愉快で聞くに耐えない言葉だったのだろう。

 だから男はじっくりわからせてやるつもりだった。ネネカはもう二度と男から離れられないのだと――――どれだけ頭脳が優れていようと、所詮は一匹の雌でしかないのだと。

 

 

 

 

 

「あっ♡ あ、あっ♡ ひぃぃぃっ♡♡♡♡」

 

 情けなく、はしたない。そんな嬌声をあげ、豪奢なベッドで『負け犬』が刻まれたお尻を高く掲げたネネカが、手マンされたマンコから勢いよく水飛沫を上げて絶頂した。

 着ている衣服も意味などない。ケツを向け、男にされるがまま弄ばれている。

 

「ふーッ♡ ふー……ッ!♡ ――――んひぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡」

 

 シーツに顔を埋め歯で噛み締めて声を我慢しようとするも、男の指捌きに首が強制的に逸らされてイキ果てる。限定的に許された行動ですら、快楽に負けてしまう雌の立場をネネカは味わう。

 

「ひぃ……ひっ、いぃ♡♡」

「今ので20回目かな。いいイキっぷりだねぇ」

「はぁ……はぁ……あぁっ!?♡♡♡♡」

「21回目ー」

 

 休む暇もない。膣内の快楽スポットを的確に刺激され、息をつく間にイカされる。その余韻が一瞬訪れたかと思えば、次の絶頂が始まっている。

 おかしいと気が付きながらも、ネネカは絶頂を止められない。淫紋により変質した肉体は、感度上昇のみならず波が引くということを知らなかった。

 

「30、31、32……マンコもいい感じにほぐれてきたなぁ」

「あ゛っ♡ あ゛ぁ゛っ゛♡♡ も、う……や、め……♡ やめぇぇぇぇぇぇっ!?♡♡♡♡」

 

 喉が潰れんばかりの叫びに、ひたすら飛び出す絶頂の潮吹き。シーツはネネカの体液が水溜まりのようになり、手マンされてイキ果てているマンコから洪水の如く流れる愛液を受け止め続けていた。

 

「やめて欲しい? じゃあ、『やめてください、お願いします』だよね?」

「……や、やめてください、お願い……します♡」

 

 言ったところで、止めてもらえないのはネネカとてわかっている。だが、頭が狂いそうになる快楽の嵐に、言わなければ男は必ず言わせるために行動する。相対して間もないが、ネネカにはその確信があった。

 

「うーん、ネネカちゃんがそこまで言うなら仕方ないなぁ……じゃあ、今度は俺も楽しませてね」

「ひっ……いやっ!♡ もうイキたくありませ――――いいぃぃいいぃぃいいっ!?♡♡♡♡」

 

 挿入、絶頂。もはやペニスを挿入れられる恐怖より、連続絶頂に頭をおかしくされる恐怖が勝っている。

 

(おお、きい……っ!?♡ 奥まで、届いてぇ……♡♡ どうして、こんなに……感じ、て……しまうのです、か♡)

 

 そんな中で、男の肉棒がネネカの膣内を貫いた。太く硬く大きいモノが小柄なネネカを串刺しにする。子宮の入口をしっかりとほぐし、雌の本能を刺激する。

 ネネカが一番感じるのは男のペニスが挿入されている時。そう淫紋と刻印が告げていた。

 

「どう、ネネカちゃん。俺のチンポなかなかのもんでしょ?」

「こんなっ♡♡♡♡ 大きいだけのっ♡♡♡♡ モノで……私が、イクゥ!♡♡♡♡」

「あはは、突かれる度にイッてるよ」

 

 肉と肉がぶつかり合うだけ、ネネカの絶頂が深まる。高く掲げたお尻を掴まれ、ベッド上で上半身を這い蹲らせたネネカは立派な雌の貌で交尾による絶頂を繰り返していた。

 

「うーん、この姿勢だと『負け犬』の文字がよく見えていいなぁ。我ながら綺麗に付けてあげられだと思うけど、そんなに気に入ってくれたんだ」

「ちが、いますっ!♡ 私は、負け犬などではありま――――ああああああああああっ!?♡♡♡♡」

 

 ――――ドビュルルルルッ!

 あまりに唐突な射精。子宮に注ぎ込まれり男の温かい精液に、ネネカは一番深い絶頂をもたらされる。

 舌は出て、知的なモノを全て奪い去られたアヘ顔。男に『負け犬』のケツを向けた屈辱的なポーズでザーメンをぶち込まれた。

 

「あります? やっぱり認めてるんだ。ネネカちゃんはドマゾだなぁ」

「んひっ♡♡♡♡ もう、いやですっ!♡♡♡♡ あ、あぁ、あーッ!♡♡♡♡」

 

 もはや言葉にならない叫びをあげることしか、ネネカには叶わない。射精を何度しても疲れる様子を見せない男に何十、何百と奥を突かれてイカされる。

 雌としての立場、妻としての証を教え込まれ、ネネカの第二の人生、いや、第三の人生(・・・・・)がこの日から始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「お、精が出るねぇ、ネネカちゃん」

「…………」

 

 男の下賎な声には耳を傾けず、窓拭き(・・・)を続けるネネカ。

 その装いは初日に渡されたものとは違い、勃起乳首とマンコが透けて見えるビキニに近い極薄極小の衣装に、股下0センチの腰布フリル、網タイツ、レースの手袋……何もかもがチグハグだが、卑猥の一言で済むモノだった。

 

「……一体、いつまでこんな遊びを続けるつもりですか」

 

 卑猥な衣装で掃除を続けるネネカは、そう問いかけた。これまで被害合っていたであろう女性たちは、記憶を消されて帰されていた。しかし、ネネカは一向に解放される気配はない。

 男が飽きて解放される。そんな安い希望に縋らなければならないほど、ネネカは容易く疲弊させられていた。

 というより、あれだけ辱められて心が死んでいないという方が正しい。だからこそ、男はネネカを気に入り、笑みを浮かべた。

 

「いつまでって、言ったでしょ、一生(・・)俺の女にするって。……その衣装が似合う身体に変えてあげるから」

「っ……♡」

「よろしくね、ネ・ネ・カ」

 

 名前の一区切りに『負け犬』が刻まれたお尻をペち、ぺち、ぺちと叩いて去っていく男。

 こうしてネネカの神経を削るだけの時もあれば、辱めや気まぐれに抱くこともある。何もかもを奉仕させながら、ネネカの人権は尽く奪われている。

 

「……う、ぅぅ……あぁぁぁぁ……」

 

 窓に映るネネカの貌は、滂沱の涙を流して歪んでいた。それでも身体は動くことを止められず――――今日も一日、男による調教が始まるのだ。

 

 

 






まだ終わらんよ!もうこれで終わりでも大丈夫にはしてますけれど。

ネネカママで遊びすぎ問題。強キャラが従えさせられてへりくだった懇願をする。そして弄ばれる。好き。

評価が思った以上に途切れなくてびっくりしてます、ありがとうございます。止まらないオルガかな?
まあこの短編集マジで書きたいものしか書いてないので、書きたいネタが尽きたらデアラで女装士織ちゃんを精霊の誰かがお尻調教する狂った回でも書くんじゃないかなHAHAHA。これでも全部で300話以上デアラ書いてるので短編書く程度はおちゃのこさいさいよ。
まあNTRは書かんけどな!書いてもいいけど最後にまず逆転する。くるみんとか最後に完膚なきまでに竿役ぶっ殺して優雅に去っていきますよ。チート能力あるのに頭撃たれた程度でくたばる方が悪いという逆理不尽させます。くるみんはエロを書きたい欲はもちろんあるけどそれをエロカッコよく書きたい欲が遥かに上回るのが悪い。

次回はリクエストからかぐや様は告らせたい、藤原千花になります。全巻読んでるけどあの狂人再現できる気がしないので催眠で助かった(それでも極力頑張った顔)


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ネネカ(スライム排泄、快楽堕ち)

ちょうどランキング上位からは退いたな!(範囲を指定していないゴリ押し)。あれですね、義務感勝ると満足いく感じになってくれませんねぇ……明日以降は自由にやっていきたいと思います。何日空くかは私の気分次第、これぞ気まぐれ短編集。

はい、ネネカママ完堕ち回です。肉体改造スライム排泄からお下品懇願やっちゃいましょう。次は何のネネカママ書こうかな……。





 

 

「おかえりなさいませ、ご主人様」

 

 床に手をつき、玄関先で跪いて男を出迎えるピンク髪の少女。

 かつて持っていた力を奪われ、したくもない出迎えを屈辱的な姿でしてしまう顔は不平と不満、そして自身の状況や肉体変化(・・・・)に疲弊してしまっていた。

 

「ただいまネネカちゃん。いい子にしてた?」

「見ての通り、変わりありません」

 

 従わされる男にはあくまで平坦に冷徹に。男に対する愛情は一切感じられず、だからこそ従うだけの屈辱感が募る。

 

「ふーん……屈服ポーズ」

「っ!? く……っ!」

 

 否が応でも身体は動く。目を見開き、ネネカの思考は抵抗を見せるも肢体は一切の逡巡もなく動く。

 立ち上がり、立った状態で腰を落として膝を曲げ股をおっぴろげる。手を頭の後ろで組んで腋見せの屈服ポーズ。

 そうすると、全身網タイツ(・・・・・・)の腋毛剛毛女が満足気な男の前に差し出される形になった。

 

「うんうん、よく似合ってる」

「どの口が……っ!!」

 

 首から足までを覆う全身網タイツ。ただし、股と臀部は丸々切り抜かれ、ピンク色の剛毛(・・)とケツの『負け犬』は隠すことを許されていなかった。さらに、腋も隠す布一枚なく不衛生なほど生えたピンク色の腋毛をこれでもかと強調してしまっていた。

 ネネカの能力を応用した永続的な肉体変化。陰毛と腋毛の処理を禁じ短期間で増毛。ほんのりと膨らむ程度だった乳房は網タイツの上から自己主張できるほどの80台まで豊乳。無様かついやらしく、数ヶ月で美しかったネネカは男の妻に相応しい身体に変えられてしまった。

 

「あー、ネネカちゃんのだらしない身体見てたら勃ってきちゃった。処理してくれる?」

「……了解、しました」

 

 しかし、どれだけその肉体に絶望しようとネネカに安寧はない。

 ガニ股屈服姿勢をさらに深くし、エロ蹲踞に。股と腋をしっかり見せつけ、取り出された男の巨根の前に顔を持っていく。

 

「奉仕宣言」

「……腋毛剛毛変態女……の、ネネカ♡ はしたない私のせいで、興奮させてしまった……お、おちんぽ様に、ご奉仕……させて、いただき、ます♡」

「よくできました」

 

 そこには七冠も変貌大妃もいない。腋毛と陰毛を蓄え、全身網タイツの痴女が男の陰茎を前にして涙目で奉仕宣言をする敗北奴隷の姿だけがあった。

 手を使わず、口を大きく開けて肉棒を呑み込むネネカ。

 

「ぢゅるっ♡ ぢゅうううううっ!♡♡」

「おー、その下品な顔最高ー」

「ぢゅぷっ、ぢゅぞぞぞぞ……っ!♡」

 

 男の大きなものを口に頬張り、窄めて引き抜ける限界まで口を長くする。鼻下がギリギリまで伸び切り、端整だったネネカの貌も不細工ひょっとこフェラ貌に変わる。

 無論、男による指示だ。ネネカは忠実に従い、男の陰茎をひょっとこフェラしているに過ぎない。だが、傍から見れば体毛の処理すら怠る網タイツの変態女にしか感じられない。

 

(なんて……こと……♡)

 

 かつての己との落差に涙しながら激しい口淫を施すネネカ。けれど、男のモノを無様奉仕すればするほどに、ネネカの剛毛には淫靡な液体が滴ってしまっていた。

 

 ネネカの生活は、屋敷にいる間は男一色に染まっていた。

 

「食べさせて」

「……はむっ♡ ……ちゅぷっ♡」

 

 男に食事を用意するのもネネカで、食べさせるのもネネカ。しかも口移しを強要され、好きでもない男と食べ物を残さず共有することを強いられる。

 掃除、洗濯、家事全般、全てがネネカの仕事。そんな召使いそのものな待遇の中、湯浴みは互いに洗い合うことをさせられ、夜は気絶するまで抱かれ続ける。

 何よりネネカの精神を毎日のように削り取るものは――――ギュルルルルッ! 痛々しいまでの腹鳴りがネネカのお腹から響き、彼女は顔を真っ青にしてお腹を抑えて身体を曲げた。

 

「ぐ……ぎ……♡」

「お、今日も来たね。じゃ、行こうか」

「待っ……て、ください……♡」

 

 ネネカが心の底から拒絶し首を振るも、男は一切の躊躇いもなく転移(・・)した。

 場所は、街のど真ん中。そこには足場が二本立てられ、足を置いてしゃがめばちょうど股下が1メートルになる程度の台座となっていた。

 

「ネネカちゃん」

「あ、あぁ……♡」

 

 拒否権はなく、ネネカは身体に引きずられてその台座に足を乗せた。

 両足を置いて、絶え間なく襲い来る腹痛に腹を押さえて蹲る。そう、排便でもするかのようにケツ穴を隙間に向けてしゃがんだ。

 ――――ネネカ専用の排泄設備。街のど真ん中で美少女が披露する排便に、不定期に居合わせた住民はこぞって集まってきた。

 

「み、見ないで……うぎぃ!♡」

 

 ギュルギュルと中で暴れ回るスライム(・・・・)。それはネネカが排泄を行わなければ、永遠と腹の中に激痛を伴う半固体。

 内側に取り込まれる不要なものは全てスライムとして固められ、排泄される。あまりに理不尽な変質を強いられ、ネネカは大衆の前でのスライム排泄を毎日のように義務付けられている。

 

「……ね、ネネカの……排便で、お目汚しすることを、お許しください……は、排泄、開始しますっ!♡」

 

 望まぬ排泄すら宣言と許可を得なければならない。だが、言わなければ永続的に腹部の激痛に苛まれる。ネネカに選択の余地はなかった。

 

「……ふぅぅぅぅっ!♡ うんぎぃぃぃぃっ!♡♡」

 

 全力で腹に力を込め、いきむ。ネネカは自分がどれだけ無様な貌をしているか理解していながら、全力で力んだ。そうしなければ腹のモノは出てきてくれないと知っているからだ。

 歯を食いしばり、目を剥くネネカの排便顔。美麗な少女が公衆の面前で台にしゃがみ、顔を真っ赤にしてケツ穴に力を込める様は、その全身網タイツや腋毛陰毛を含めてこの街最大の見世物となる。

 

「ふぅ、ふぅ……ふんんんんっ――――あっ♡」

 

 むりゅ。ネネカが解放的な吐息を零すと共に、尻穴からピンク色のスライムが姿を表しにした。

 めり、めりめり。敗者の刻印が刻まれたケツ穴を拡張し、ゆっくりとピンクスライムがネネカから排泄され始める。

 

「ん、ふっ♡ ふぅ……ふ――――んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 ――――むりむりっむりーっ、ぶぷッ!!

 頭さえ出てしまえば、あとは連鎖的だった。ずりゅずりゅと腸型の半固体がケツ穴からひり出され、腸壁や入口を擦り上げこそぎ落とすような勢いの排泄にネネカが下品顔と下品声をお披露目する。

 

「イクっ♡ スライムぶりぶりしてイクゥッ!♡ おっほぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 排泄の解放感は人間が持つ原初の快楽。それを高められれば、どれだけ知的で冷静な女もこうしてアヘ顔でスライムをひり出して達してしまうのだ。

 潮吹きだけでなく尿道にあった黄金水も垂れ流し、ひたすら続く排泄アクメに上半身も下半身も悦びの叫びをあげている。

 

「お、おっ♡ ……おひぃ♡♡」

 

 ぷぽっ、ぶぼっ! 長いスライムの最後のひとひねりを放出し、腹に溜まったガスまでしっかりと出し切る。

 ネネカの股下には腹の熱を帯びた巨大なピンクスライムが積み重なり、彼女が面前で排便をしたという何よりの証拠となっていた。

 原初の排泄にうっとりとしていたネネカも、全てが終わればハッと正気を取り戻し周りを見渡した。侮蔑、嘲笑、興奮。手遅れとしか思えないほど恥を見られたネネカは、顔を真っ赤にしながらそそくさと台から降りようとし――――忘れていた最後の言葉を発した。

 

「ね、ネネカのスライム排泄アクメ、ご鑑賞ありがとうございました♡」

 

 それは初めに比べて――――どこか流暢で、悦びすら感じているように見えてしまっていた。

 

 

「では、それと……その品もお願いします」

 

 街を男の趣味で選ばれた変態着で闊歩するのも慣れたもの。網タイツに包まれていない剛毛や『負け犬』尻を晒し――無論隠すことは許されていない――買い物をするネネカ。

 

「毎度あり。お代は?」

「……い、いつものもので、お願いします♡」

 

 しかし、ネネカにお金など一銭たりとも渡されていなかった。必要ないからだ。

 

「ね、ネネカの極太ディルドスクワットで、お代を支払わせていただきます♡ ――――おほぉぉぉぉぉっ!!♡♡♡♡」

 

 一部渡された能力で作り出した極太の固定ディルド。その上にケツ穴を置き、挿入れる。アヘ顔を晒しながら、腰を上下に動かして宣言通りのディルドスクワットを店主の前で見せつけた。

 

「んほぉ♡ おほぉっ♡」

「いいぞねーちゃん。もっと激しく見せてくれ」

「はひぃ!♡ おっ、おっ、おっ♡♡ イグゥゥゥゥッ!♡♡♡♡」

 

 網タイツの美乳がぷるんぷるんと激しく揺れ、腋見せガニ股スクワットでネネカは首を逸らしてイク。

 この街でのネネカの買い物は、淫乱な芸で支払いを済ませることが可能となっている。たとえばそれはこうしたケツ穴ディルドスクワットであったり、

 

「代金はそのケツ穴で支払ってくれや。『負け犬』のネネカさんよ」

「っ……ま、負け犬ネネカのケツマンコ、お支払いに使わせていただきます……っ!♡ ――――んほっ♡♡♡♡」

 

 『負け犬』と刻まれたケツを差し出し、アナルを広げて淫語で誘う交尾であったり、だ。

 この街では男が許す範囲でネネカに絶対服従を強いることができる。他にもオナニー強要、腋毛コキ、放尿、フェラ抜きパイズリ……その度にネネカはアヘ顔を晒し、正常な精神を削られ続ける。

 

(私は……一体……何を……どうして……このような、こと、を……♡)

 

 淫紋で身体の自由を奪われ、改造され、快楽を押し付けられながら男に従う。絶対に屈服などしない。いつか復讐する。そう心に誓っていたネネカだが、段々とわからなくなっていった――――なぜ、こんなに必死になって耐えているのだ、と。

 男に従うだけの生活を続ける中で、そんな疑問を彼女が覚え始めてから数日、その異変は唐突に起こった。

 

「……え?」

 

 それは本当に突然、ネネカは身体の自由を取り戻した(・・・・・・・・・・・)

 

「――――――」

 

 刹那の思考。高速の思案はネネカの根本的な思考速度にて行われた。

 自由を取り戻した身体。男は周りにはおらず、今は自室でのんびりとしているはずだ。罠、しかし男がそんなことをする理由がわからない――――脱出のチャンス。

 

「っ!!」

 

 この機を逃せば、もう逃げ出せるかわからない。一生あの男の玩具として扱われ、ネネカは栄光なき人生を終えてしまう。いいや、あの男の力を鑑みればそれこそ永遠(・・)に愛玩具として飼われることさえありえた。

 逃げる。もう力への固執は捨て、生き延びることを優先する。ネネカとして、助けを乞う。そうすれば最低限の人間性は保証される。

 もう無様を晒さなくて済む。公開排泄も、男への奉仕も、あの逞しいペニスの感触さえも――――得難い快楽でさえも。

 

 だから、気がついたらネネカは、男の前に立っていた。

 

「あれ、どうしたのネネカちゃん」

「……はへっ?♡」

 

 逃げる。そう考えていたのに、走り出したネネカの足はいつの間にか男の部屋にあり、無様な身体を差し出していた。

 そうだ――――どこへ出しても恥ずかしい、誰への助けを求められない腋毛と陰毛を剛毛にされ、スタイルはいやらしく整えられ、全身性感帯に変えられた変態奴隷の肉体を。

 

「せっかく自由にしてあげたのに、逃げなかったんだ?」

「こんな身体で、どこへ行けと!?」

「ああ、散々写真も撮られてたしね。もしかしたら、ネネカちゃんのあんな姿やこんな姿が出回って――――ここしか安心できないかもしれないねぇ?」

「っっっ♡」

 

 外に出れば自由はある。ただし、力をなくしたネネカに安寧の地は存在しない。男の言うように、ネネカの変態的な姿やプレイが出回り、より酷い扱いを受ける可能性すらあった。

 そうなったら、ネネカは本当に破滅して――――秘部が濡れていた。

 

「……あ♡」

 

 そんな破滅の想像にすら股を濡らし、感じている。

 その時、ネネカはようやく気がついた。気がついてしまった。ただ自分は、敗北したことを認めたくなかったのだと。

 男に力を奪われた瞬間から、ネネカは憐れで矮小な雌豚奴隷でしかなかった。この街でさえ、男の寵愛を得なければ一瞬で肉奴隷以下の畜生に堕ちる存在。それが七冠、変貌大妃の末路だと。

 憐れな死と永劫に続くかもしれない最高の快楽(・・・・・)

 

「……ここに、いさせてください♡」

「お……」

 

 男がニヤリと笑った。ネネカに引き起こされな変化に興奮を隠し切れていない。

 それを知ってか知らずか、ネネカは目に涙を浮かべ、諦めの境地に達した笑顔を見せ――――ガニ股無様屈服ポーズを自らの意思で披露した。

 

「ここに、いさせてくださいっ!♡ あなたに精一杯ご奉仕します♡ もう生意気なことも言いません♡ 頭の先からケツ穴まで、あなたに捧げます♡」

 

 腰を振る。無様ガニ股変態ダンスを見せつけながら、プライドを破壊し尽くされ、思考を快楽に犯かされたネネカの屈服媚び売りが炸裂した。

 とめどなく堕ちる。自由にされたことで『捨てられてしまう』という恐れから、行き場をなくしたネネカは全てを捨てて男にその身を差し出した。

 

「じゃあ、『負け犬』ってことも認める?」

「認めますっ!♡ 私はあなたに無様敗北したクソザコ雌豚奴隷です♡ あなたに完全屈服しました♡ おちんぽ奴隷でも構いません♡ しこしこでもチンカス舐めでもしますから、私に……『負け犬』のネネカに、あなたのおちんぽ恵んでください♡」

 

 渾身の屈服宣言。無様敗北の『負け犬』唱和。ガニ股の腰振りはヘコヘコヘコとご主人ちんぽを求め、無表情だったネネカの貌は立派な雌奴隷としての自覚が芽生え、憐れな境遇にさえ快楽を感じている。

 

「あー、やっと堕ちてくれた。嬉しいよ、ネネカ。今日から君は、本当の意味で俺の妻だ。一生(・・)、愛してあげる」

「〜〜〜〜〜〜〜っ!♡ あ、ありがとうございます♡ あなたの妻として、雌奴隷として、おちんぽ以下の存在として――――イクゥッ!♡♡♡♡」

 

 完全な敗北を認め、転げ落ちる。これから先の未来、自分に与えられる快感を想像しただけでネネカは絶頂し、腰振り潮吹きと婚約の悦びへ目にハートを浮かべて応えた。

 何にこだわっていたのだろう。今までの人生全てがくだらなく思えるほど、ネネカの心は幸福に満ち溢れていた――――それが逃避であったのか、心からの屈服であったのかは、もう誰にもわからない。

 

「いきましょう、あなた♡」

「お、ネネカは甘え上手だな」

「ふふ、あなただけですよ……♡」

 

 そのうち、街では仲睦まじい夫婦が見られるようになった。飾った服を着て、男に腕を絡ませて甘える。

 そこには幸せそうな微笑と、左手にはめられた誓いの指輪――――服の下で輝く淫紋と、消えぬ刻印である『負け犬』がケツに印されていた。

 

 『負け犬』のネネカがどうなったのかは定かではない。そのまま街で過ごしたかもしれないし、世界を乗っ取ってしまったかもしれない。もしくは他の世界に旅立ったかもしれない。

 どうであれ、男の隣には必ずネネカがいた――――敗北し、快楽に屈した絶美の妻がいたことだけは、確かだったのだろう。

 






短編じゃなかったらもちっと深く書いて堕としにいったけどまあ短めならこんな感じでいいんじゃないかなぁとか。一応ハッピーエンドだね!(錯乱)
スライム排泄のところだけ無駄に気合い入ってる気がした。いやあのネネカ様が公衆の面前で排泄のためにいきんだ顔してるのエロくない?エロいでしょ。

ちょうどランキング上位から退いたので更新ペース気ままにしようかなぁと思います。もちろん相変わらず感想と評価は主食なので、あればあるだけモチベになります。しばらくは新しいリクだったり既存のリクを書きたくなったやつを書いたり?前回書いたみたいなクロスオーバー系も全然構いませんので待ってます。世界観の再現しなくて済むしね(小声)
あとネネカママはまだまだ書きたい。次はスライムに敗北するネネカママとか……スライム壁に捕まったり、液体気味なスライムを尻穴から解き放ったり、ふへへ。戦闘員化させられて好き勝手に使われたりセクハラされたり理不尽に怒られてお仕置されたりもいいなぁ。おまえはネネカママで何をしようとしているんだ(困惑)

とりあえず数日前に書いたアズレンのオイゲンのリク回あるので近いうちにお届けしようかなと思います。珍しく真っ当な純愛だよ(お下品じゃないとは言ってない)


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ユイ、レイ、ヒヨリ、ペコリーヌ(催眠、常識改変、ふたなり、淫語必殺技、無様エロ)

私土下座とガニ股芸以外にふたなりお下品もかなりやってきたんですよね。まあそういうことです。

良いリクエストもらったんでめちゃくちゃノリノリでやりました。今回のに耐えられたら私が書くもの大体大丈夫だと思います。そのレベルの品性なしのお下品ど下劣エロです。かっこかわいいユイたちが凄まじい無様エロしてます。ちなみに私は大満足でした(はぁと)







 

『違法アリーナ?』

「うん、これなんだけど……」

 

 言って、ユイが同じギルド『トゥインクルウィッシュ』に所属する魔族の少女である青がかった髪を持つレイ、獣人の証である金の猫耳を持ったヒヨリに見せたのはとある筋からの依頼書である。

 

「えーっと……」

「……なるほど。ギルド管理協会の許可なく法外な資金が動く闘技場か」

「うん。まだ引き受けたわけじゃないんだけど、どうしても断れなくて(・・・・・・・・・・)

 

 ユイがこの依頼を見つけたのは偶然(・・)。偶然出会った『トゥインクルウィッシュ』を知る相手からの依頼として、この依頼書を手渡された。

 困っている人を見ると放っておけないユイだが、ギルドの依頼となれば相談は必要。事後承諾のような形になってしまったが、二人もまた一瞬虚ろな目になりながら(・・・・・・・・・・・・)依頼書の内容を確認して頷いた。

 

「気にしちゃダメだよ! こんなの許せないもん! ね、レイさん!」

「ああ。違法行為を見逃すわけにはいかない。この依頼、必ず私たちで解決しよう」

「二人ともありがとう!」

 

 ヒヨリは憤り、レイもまた違法を見過ごせはしないとやる気を見せる。快活で真っ直ぐなヒヨリはともかく、慎重で思慮深いレイの即断即決にユイは少し目を丸くしたものの、それだけ許せないことなのだと気を引き締めて三人で依頼書に書かれた場所へと向かった。

 

 この時点で、取り返しのつかない催眠にかけられているなど夢にも思わない。否、三人とも思えないのだった。

 

 

 

 依頼内容は違法営業者たちや観客の捕縛。そしてそれには、アリーナでの戦いに勝ち続ける(・・・・・)ことで達成される――――と、思い込んだ(・・・・・)三人は闘技場内に潜入し、そのフィールドに上がる。

 そこは彼女たちの知る〝バトルアリーナ〟を模したような作りになっており、広大な戦いの場を囲むように観客席が作られ、既に何百人もの客が押し寄せている。

 

「すごい人だね……」

「でも、気圧されちゃダメだよね」

「うん。冷静に戦おう――――私たちの最初の相手は、彼らか」

 

 スっと目を細めたレイの視線の先には、全裸の男たち(・・・・・・)が三人を待ち構えていた。

 

『では、対戦者は戦闘前の準備をお願いします』

「レイちゃん、ヒヨリちゃん、頑張ろうね!」

「ああ、もちろんだ」

「戦う前から気合い十分だよ!」

 

 どこからともなくアナウンスが響くと、依頼達成のためにも違法アリーナで勝ち残る必要がある彼女たちは、その声にしっかりと応えながら服を脱ぎ始めた(・・・・・・・)

 ユイ、レイ、ヒヨリ。誰をとっても美少女の彼女たちが、欲望を渦巻かせる観客と全裸の対戦相手の前で、公開ストリップをし始めたのだ。

 

『おおおおおおお――――ッ!!』

「わっ!? 始まる前から凄い熱気……」

「う、うん。わかってても、何だか緊張してきちゃう……」

「二人とも、呑まれないで冷静に。ゆっくり(・・・・)、皆に見えるように着替えを済ませるんだ」

 

 スカート、ショートパンツ、ブラジャー。三人の特徴的な衣服、扇情的な下着がアリーナの床に落ちる。

 ユイの形と張りが良い巨乳。スレンダーなレイの大人びた雰囲気とは裏腹なパイパンマンコ。見た目から獣人の要素が薄いからか、レイとは逆に毛深い陰毛が生い茂るヒヨリのマンコ。

 全裸の美少女が公開ストリップをし、三人で整列をすれば男たちが怒声と聞き紛う悲鳴をあげるのも無理はない。

 

 さらに三人は、自分たちの裸体を見せつけながら用意された衣装に着替える。

 それは自分たちの戦闘装束を模したものでありながら、局部がハート型に切り取られ、乳首、マンコ、アナルがそれぞれ丸出しになった卑猥な衣装だった。

 そんな卑猥な衣装に違和感や躊躇いなく着替えた三人は、入場前に渡された小型の注射器のようなものを自分たちの腕に押し当て、中身の薬品を投与した。

 

『はぁぁぁぁぁぁ……♡』

 

 すると、三人とも瞳がトロンと蕩け頬が朱色に染まり、ハート型の切れ込みから覗く乳首はビンビンに勃起し、マンコはトロトロの愛液を垂れ流す、どころか軽イキして吹き出してさえいた。

 ユイ、レイ、ヒヨリが投与したのは媚薬(・・)。しかもその効果は、三人の情けなく蕩けた顔を見れば一瞬でわかるほどの威力と即効性を秘めた媚薬だ。参加する女性プレイヤーは衣服の公開着替えと媚薬投与を義務付けられ、それは常識として扱われている。

 

『女性対戦者は誓いの宣誓を』

 

 卑猥な衣装に特濃媚薬。それを行いマン汁垂れ流しの三人が新たなアナウンスを聞き、まるで魅了の魔法を受けたかのように瞳にハートを浮かべると、彼女たちは全く同じポーズ、仕草を全裸の男たちに向けて見せつけた。

 

「私、ユイは正々堂々セックスすることをおまんこに誓います♡」

「私、レイは正々堂々セックスすることをおまんこに誓う♡」

「私、ヒヨリは正々堂々セックスすることをおまんこに誓うよ!♡」

 

 言葉だけでもひたすらに淫猥で下品。だがそれだけでは飽き足らず、ユイ、レイ、ヒヨリは手を頭の後ろで組み、脚をガニ股に開いて腰を前に突き出し、激しく前後に動かす卑猥なダンスを披露し始めた。

 

『ふっ! ふっ! ふっ!』

 

 表情だけは至極真面目だが、していることは局部丸出しの格好で腰振りガニ股ダンス。それを何百人という大衆が笑う前で見せているのだから、本来の彼女たちからすれば死んでしまいそうな羞恥を得るはずだろう。

 しかし、彼女たちの真面目な表情は変わらない。正確には、激しい腰振りの刺激でマン汁を吐き出す度に顔に猛烈な興奮の色が差し込んでいること以外は変わらない。

 当然だ。彼女たちの中では、この腰振りダンスでイク(・・)ことが試合の始まりを告げる神聖な儀式。そして、セックスこそが戦いの手段だという認識がある。

 

『はっ、はぁ!♡ イクっ、ガニ股腰振りダンスでイクゥ!♡♡♡♡』

 

 ブシュッブシュッ! アリーナにしっかりと雌汁を撒いて絶頂する三人。腰振りのみでイッた三人は、衝撃でガニ股と内股を繰り返しながら体勢を我慢しようと歯を食いしばり、それにより可憐な顔が無様な変貌する惨めな姿を見せつけた。

 そして女性選手による神聖な誓いの宣誓が終われば、ようやく試合は始まるのだ。

 

『試合、開始』

「行くよ、ヒヨリ!」

「うん、レイさん!」

「あ、二人とも前に出過ぎちゃ駄目だからね!」

 

 開始の合図が響いた途端、前衛のレイとヒヨリが武器を捨てて(・・・・・・)駆け出し、二人を援護するヒーラーのユイもその杖を捨てて男に向かっていった。

 剣、グローブ、杖。それぞれの武器破棄し何をするかといえば、これも当然ながら奉仕(・・)、セックスである。

 

おまんこ(・・・・)テンペスト!♡」

「いっくよー! ヒヨリ、アナル(・・・)ラーッシュ!♡」

 

 自分たちの鍛え上げた絶技を卑猥な名前に変えて叫びあげる。淫語必殺技を発動したレイとヒヨリは、それぞれマンコとアナルに男たちの勃起したチンポを挿入した。

 

『おっほおおおおおおおおっ!!♡♡♡♡』

 

 瞬間、アヘ顔絶頂。クールな表情だったレイ、笑顔が眩しいヒヨリも舌を突き出して目を剥いて本気のアクメをしてしまう。

 男たちに勝つためとはいえ、それぞれ敏感すぎる性感帯を差し出したのだからそうなるは自明の理。

 

「んひっ、ひぃっ♡ お、おまんことアナルの力を合わせれば♡」

「おほっ♡ ほひっ♡ わ、私たちは負けないっ!♡」

 

 アヘ顔を晒して地面に両手をついてお尻を高く掲げてピストンしながら吠えるレイとヒヨリ。が、男たちが二人の腰を掴んで逆ピストンし返したことで攻勢は完全に逆転した。

 

「あっひぃ!?♡ レイおまんこイクっ!?♡♡♡♡」

「おっほぉ!?♡ ヒヨリアナルイクっ!?♡♡♡♡」

 

 子宮と直腸にザーメンが注ぎ込まれる1回の間に、レイとヒヨリは連続絶頂。どちらの勝ちかなど結果は明白。

 これで二人は瞬殺。しかし、残されたユイだけは違った。

 

「じゅぞっ!♡ ぢゅーっ、ぢゅーっ!♡♡ じゅぞぞぞぞっ、じゅぼっ!♡♡」

 

 チンポの前に平服するように股をガッツリ開いたエロ蹲踞で座り、その清楚な顔を全力で歪ませるひょっとこフェラ。しかも手は頭の後ろで組まれ、ノーハンドバキュームフェラという妙技で男を翻弄する。

 可憐な雰囲気を纏うユイが、鼻先を限界まで伸ばした不細工顔を見せながら強吸引をしている。それだけで会場は大盛り上がりだった。もっとも、ユイの清楚な雰囲気など卑猥な衣装に着替えた時になくなっているのかもしれないが。

 ユイが思わぬフェラ技術は一人目を瞬殺。レイのマン汁とザーメン、ヒヨリの腸汁とザーメンで臭う二人目、三人目もひょっとこバキュームフェラで攻略し、辛くも初戦を制したのだった。

 

「……ぷはっ♡ あ、危なかったぁ……」

「く、すまない、ユイ……」

「ごめんねユイちゃん。私たちが足を引っ張っちゃって」

「ううん、気にしないで。二人があの人たちを消耗させてくれたからだよ」

 

 勝負を制したユイがニコリと笑い、落ち込む二人を元気づける。優しさに満ちたユイらしい気遣い。

 まあ、口の周りにザーメンや汁、男の陰毛をベッタリと付けた状態ではその美しさに淫猥さが勝るというものかもしれないが。

 

「初戦は何とか勝てたが、ユイに負担をかけすぎた。次はユイを休ませるため、私たちで勝ち抜こう」

「わかった! やろう、レイさん!」

 

 相談の結果、二回戦目はレイとヒヨリのみが試合に参加。二人が敗北した場合は個別でカウント(・・・・・・・)という特殊ルールが採用された――――というより、戦いは何回あるのか、誰と戦うのかの細かいルールなど運営側の気分や匙加減一つで変わる。

 つまり、対戦相手は男ばかりではない。同じ立場(・・・・)の者と当たる可能性がある。そして、相変わらず局部丸出しの衣装でアリーナに入場したレイとヒヨリは、まさにその事例に遭遇し目を見開いた。

 

『ペコリーヌ(さん)!?』

「おいっす〜☆ トゥインクルウィッシュの皆さん!」

 

 ギルド『美食殿』に所属し、その実王都ランドソルの王族の正当な継承者、王女ユースティアナもといペコリーヌ。さしもの二人も、そんな彼女の登場に驚きながら納得したように頷いた。

 

「どうやら、目的は同じのようだね」

「そういうことなら……正々堂々勝負だよ!」

「はい、負けませんよー!」

 

 目的が同じなら協力して、とはならない。これはあくまで勝ちと負けを決める勝負。勝とうが負けようが、依頼は正当な手順を踏む。

 そしてペコリーヌもまた、自慢の巨乳の乳首、王女らしく整えられた燈色の陰毛、使われて(・・・・)少し拡張されたアナルが剥き出しの改造ドレスを着て、見事に〝催眠〟下にあった。もちろん、媚薬投与は当然されている。

 

『ガニ股腰振りダンス、おまんこイクっ!♡♡♡♡』

 

 試合前の神聖な儀式もしっかりと観客の前で披露し、いざ試合開始――――の前に、今回は特別ルールが付与された。

 

「わわっ、なんですか!?」

「これは……!」

「ひゃあ!?」

 

 ペコリーヌ、レイ、ヒヨリ。三人の丸出し股間部に魔法陣が出現し、一瞬強い快感が走り抜けたと思った次の瞬間に、彼女たちは己の股間部を見て目を見開いた。

 

「ひっ……こ、これは男性の……っ!?」

「わ……う、動くんだ、これ……」

「いやー、ヤバイですね☆」

 

 ビクン、ビクンと痙攣する肉の棒。三人の股間部に付け足されたそれは、男性器。

 女性同士の試合にランダムで与えられるふたなりちんぽ。それがちょうど、この日三人に与えられたということになる。

 だがしかし、ふたなりちんぽだからと言っても、その大きさや力までは均等ではなかった。

 

「こ、こんな、小さなおちんちんでは……♡」

 

 レイがサッと手で隠したのは、ぴょこっと生えた短小ちんぽ。サイズは小指程度と表現しても適切かどうかの大きさで、与えられた睾丸の方が立派に見える。

 普段凛々しく美しい剣技を扱うレイだからこそ、その下半身の剣(短小ちんぽ)は惨めさを誘う。

 

「う、ぅ……ど、どうしよう……♡」

 

 ヒヨリは大きさこそレイより立派なものだが、先端は勃起していても皮が余るほどの包茎ちんぽ。しかも生えたばかりだというのに、絶えずチンカスが零れ落ちて形も臭いも恥ずかしいと快活な彼女に圧倒的な羞恥心をもたらす。

 

「よーし、いきますよー!♡」

 

 だが、ペコリーヌだけは違った。濃厚な我慢汁を垂らす亀頭。彼女の胸に勝るとも劣らぬ剛直。紛うことなき巨根を、ハート型に切り抜かれたスカートからモロ出しにしていた。

 まずペコリーヌが狙ったのはレイだ。その剛直を可愛らしい女の子のように内股で動かないレイへ向かって打つ。

 

「ま――――ほへぇぇっ♡♡♡♡」

「あれ?」

 

 あまりに間抜けなレイの悲鳴と、彼女の短小からドビュっ、ドビュっと射精が放たれる。

 なんてことはない。レイは己の短小ちんぽにペコリーヌの巨根を圧し重ねられただけで精液を噴射。イキ顔を晒して受け身も取れず潰れたカエルのような姿勢で倒れてしまったのだ。

 

「れ、レイさん!?」

「次はヒヨリちゃんですよ♡」

「っ!」

 

 レイだけでなく自分までやられてしまえば、残されたユイがペコリーヌと戦うことになる。それだけは、とヒヨリが己の武器(・・・・)である包茎ちんぽを手に取って構えるが、当然ペコリーヌの攻撃の方が早い。

 

「フルパワーですよ♡ 全力超全開、プリンセスしこしこ(・・・・)ヴァリアント!♡♡♡♡」

 

 ペコリーヌが巨根を自らシコシコと扱いて射精。それは大きさに違わず凄まじい量と勢いのザーメンとなり、ヒヨリの包茎に降り掛かった。

 

「ほっ――――おひゅうっ!?♡♡♡♡」

 

 瞬間、ヒヨリもレイと同じようにイキ顔を晒す。精液をちんぽに掛けられただけで、雄としての格の違いを思い知らされて射精。しかも全て包茎内に溜まり、吐き出されるのは倒れてから溢れ出した分と、これ以上なく観客を沸き立たせる惨めな姿だった。

 

「ふぅ、お二人とも、セックスではクソザコなんですね♡」

『あひぃ……♡』

 

 本来のペコリーヌであれば決して言わない罵倒を受け、二人は朦朧とした意識の中でふたなりちんぽをピクピクと痙攣させていた。憐れにも、ペコリーヌの罵倒によって彼女たちの身体の中で一番反応したのはその早漏ザコちんぽだった。

 敗者であるレイとヒヨリが、運営の手で脚を引き摺られて退場させられていく。作られる精液の道を辿るようにペコリーヌの前に現れたのは、たおやかな顔を決意の表情に変えたユイだ。

 無論、衣服は局部をハート型に切り抜かれた滑稽な姿ではあるのだが、全く気にすることなくユイはペコリーヌと対峙した。

 

「レイちゃん、ヒヨリちゃん……私、頑張るから!」

「このままユイちゃんも美味しくいただいちゃいますよー!」

 

 両者ともに気合いは十分。そして、大真面目な顔で二人はガニ股屈服ポーズを取り声をあげた。

 

「私、ユイは正々堂々おまんこセックスすることをお客様の雌奴隷として誓います♡」

「私、ユースティアナ・フォン・アストライアは正々堂々おちんぽセックスすることを皆さんの雌奴隷として誓います♡」

 

 高速腰振りをするユイとペコリーヌ。ユイのマンコから軽イキ潮吹きが散り、ペコリーヌのふたなりちんぽがブルン、ブルンと揺れてカウパーが迸る。

 

「無様ヘコヘコ、おまんこイクっ!♡♡♡♡」

「無様ヘコヘコ、おちんぽイクっ!♡♡♡♡」

 

 腰を全力で突き出し、お互いの性器にイキ汁をぶっかけ合ったところで試合開始。

 ユイとペコリーヌ。セックス勝負こそが正しいと思い込む美少女二人。絶世の美少女である彼女たちを最高の見世物として無様を晒させる戦いが幕を開けた。

 

「いくよペコリーヌちゃん♡ おちんぽパイズリヒール♡」

「くひぃっ!♡ ま、負けませんっ!♡ イラマチオストライク!♡」

「おごぉぉぉぉっ!♡♡」

 

 ユイが自慢の巨乳でペコリーヌの肉棒を挟み奉仕。だがすかさずペコリーヌがユイの咥内に巨根をぶち込みイラマチオ。しかし、ユイも負けじとひょっとこ不細工顔で奉仕返し――――当人たちは真面目に必殺技の名を叫び観客の前で淫らな行為に及んでいる。彼女たちが正気だと思い込んでいるからこそ、その惨めで無様な姿はとにかく盛り上がる。

 雌を奴隷にして戦わせる(セックス)させるアリーナ。勝ち負けの賭けが行われる違法な空間に、彼女たちは逃げられず囚われていることなど露知らずだった。

 

「はぁ……はぁ……やりますね、ユイちゃん♡」

「や、やっぱりペコリーヌちゃんは凄いね♡」

 

 息も絶え絶えに互いを称え合う二人。淫靡な衣装、顔や髪にはべっとりと愛液、精液が滴り、彼女たちの周りも同じことからその勝負の激しさを物語っている。

 力は互角。ならば勝負を決するは切り札。それは二人がそれぞれ持ち合わせ、確かめるように頷き合ったユイとペコリーヌが声をあげた。

 

『チェンジ! プリンセスフォーム!!』

 

 そう。二人は性的興奮がピークに達した時(・・・・・・・・・・・・・)、その逆転の札を使うことが出来る。

 光に包まれた二人の衣服が変質する――――本来のものとは異なるモノへと。

 大まかな外観や装飾は変化なくユイの髪飾りやペコリーヌの姫騎士のような美しさは健在。しかし、肝心の胴体の装備が卑猥すぎるものに変化していた。

 

 ――――えげつないハイレグの服。

 ユイがピンク色、ペコリーヌが白と違いはあるが、どちらも身体を締め付け透明度と共にラインを示す卑猥なハイレグスーツ。しかも股間部はモロ出しであり、プリンセスフォームとしての美しさの外観を崩し、美麗な装飾とのギャップが凄まじい。さらにペコリーヌは、その巨根を馬並みのサイズに増強。己の顔まで届く馬ちんぽへと変身した。

 そしてこのプリンセス(スレイブ)フォームには一つの特性がある。

 

「んきゅうぅぅぅぅっ!♡♡ おちんぽイッちゃいましゅううぅぅぅぅっ!?♡♡♡♡」

「んんぎゅうぅっ!?♡♡ ゆ、ユイおまんこイクっ♡ イグっ♡♡ イッグゥッ!?♡♡♡♡」

 

 ただ立っているだけで、否、立っていられずブリッジで腰を突き出し、ヘコヘコとさせ噴水のようにザーメンと潮吹きを吐き出し続けるペコリーヌとユイ。

 フォームチェンジの特性は感度上昇(・・・・)。二人は媚薬効果に加えその感度を数十倍、いいや数百倍まで高められている。もはや立って風を感じるだけ、乳首を締め付けるハイレグスーツの感触だけでイキ狂う雌奴隷へと変身したのだ。

 

「い、イキます!♡ 超全力全開☆ プリンセスおちんぽストライク!♡♡♡♡」

「負けない!♡ おちんぽ様をイカせる極光♡ ディバインおまんこレイン!♡♡♡♡」

 

 だが、二人はその感度のまま全力の必殺技を放った。

 ペコリーヌは相手のマンコを確実にイカせるふたなり馬ちんぽの一突きを。

 ユイは相手のおちんぽを確実に果てさせるマンコの乱れ突きを。

 

『おへえええええええっ!?♡♡♡♡』

 

 結果、プリンセス(スレイブ)フォーム同士のぶつかり合いによって、全力アヘ顔絶頂したユイとペコリーヌは、全く同時にノックアウト。

 

「はへっ♡ ほひゅ……♡」

「おぴょぉ……♡」

 

 ちょろっ――――プシャアァァァァァッ!

 

 ユイはマンコから、ペコリーヌはふたなりちんぽから。お互いに倒れるまで戦った健闘を称え合うように、おしっこを掛け合ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「おちんぽ様からの報酬、受け取らせていただきます♡」

「ご褒美セックスありがとうございます!♡」

 

 ユイ、ペコリーヌ。ダブルノックダウンになるも、両者の健闘を考慮し勝利の判定。

 試合終了後、依頼達成(・・・・)の報酬として、観客に向かって土下座をしてご褒美セックスをしてもらえる。

 最高の栄誉にプリンセス(スレイブ)フォームの二人は歓喜し、ユイは掲げたケツを振って失禁のように愛液を流し、ペコリーヌは馬ちんぽを自分の顔面に押し付けて射精していた。

 

「おっ♡ おほぉ♡ 罰則お仕置アナルスクワット♡」

「イクゥ♡ レイのクソザコ短小ちんぽ、ところてん射精しますぅ♡♡♡♡」

 

 負けたヒヨリとレイは依頼未達成として罰則(・・)。アリーナのど真ん中に設置されたディルドをアナルに挿入れガニ股スクワットを繰り返し、自分たちの惨めなふたなりちんぽでところてん射精をしたのち、観客たちと輪姦(お仕置)セックスの予定だ。

 

 もう初めの依頼内容の捕縛が置き換えられ、報酬すら勝ち負けによって決まる異常に四人は気が付かない。

 どこから間違えたのか――――あの依頼書を見た瞬間から、四人は逃れられない催眠にかかってしまっていたのだ。

 彼女たちだけではない。この違法アリーナに入った雌は、永遠にその身を捧げて試合に出場し、見世物として生きることになる。それに違和感を持つことは、決してない。

 

 

 

 アリーナの入口に、美しい蝶が舞う。それはやがて人の形になると、一人の少女が不敵な笑みで立つ姿へと変わる。

 

「ここですか、女性が行方不明になり帰って来ないという場所は。派手な行動は慎みたいのですが、こう情報がないと私が動くしかありませんね――――さて、どうなることやら」

 

 思慮深く、先に囚われた女性たちの誰よりも強い雌。

 だが、それでも雌は雌だ。

 

「私、ネネカは正々堂々セックスすることをおまんこ、ケツマンコに誓います♡ ――――腰振りガニ股無様ヘコヘコ♡ クソザコ処女おまんこイクっ!♡♡♡♡」

 

 局部を帽子の宝石のようにハートに切り抜かれ、ガニ股ヘコヘコダンスで無様絶頂するネネカ――――こうしてまた一人、アリーナに極上の(遊び道具)が入場した。

 

 

 






一体いつから――――――私がネネカ様を出さないと錯覚していた?

プリフォ書きたいなーと思ったところに追加発注があったので嬉々として入れていくスタイル。いつか正式なプリフォでモンスターに無様敗北させてぇなぁ(尽きない欲望)

公開着替えするなら選手宣誓もどきもやらせよ。ケツ振りとか敬礼とか色々考えたのですが結局お家芸のガニ股腰振りという。他のは別の機会に入れたいですね……こっちならハイグレポーズとかも解禁して構わんのだろうか。
淫語必殺技の指定もあったのでとことんしましたけど、お下品エロなのでこれくらいは平気でします。

というか実のところ普段書いてる方の夢オチバッドエンドでこれの比じゃないど下劣なふたなりエロ書いたのでこれ甘い方なんですよね。全6話平均4万字を1ヶ月くらい書いてたのでふたなりお下品ハードルがおかしなことになってる。私が女の子ふたなり化させる時の制約って男がモノに触れないってだけなので、いやぁフリーダムですなぁ。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。1回ふたなり回やってるとはいえ読者の方離れそうなもん作ってしまった。反省と後悔は特にしていない。ふたなり芸ってやってて楽しいんですよね。こっちだと百合純愛とかやらんからど下劣下品特化ですが。
のんびり考えるかノリで書けるリクエストに飛びつくかはわかりませんが、また次回〜


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ペコリーヌ、ユイ(異種姦、敗北、豊乳、産卵)

前回の甘雨がとても好評で嬉しい限りです。さすがに初回の長さを毎回は無理ですが、小出しのシリーズとして書きたいですねぇ。
ちなみにリクエストに限りはありませんし、メッセージもちゃんと見ているので何個でも遠慮せずどうぞ。どの道私が書く気になったキャラやシチュじゃないと形にならんので、数打ちゃなんとやらでも。さすがに一気に100件とかは勘弁ですが。

というわけでリクエスト回、ペコリーヌとユイの異種敗北になります。ついこの前言ったプリフォ敗北ですね(うっとり)。設定練ったらこうなった。反省はしてない。







 

 ある一時を境に、ランドソル周辺に虫型のモンスターが大量に発生した。

 そのモンスターが通常のものであれば、大量発生したところで王都の騎士団の手で駆除される程度――――そのはずだった。

 

「ペコリーヌちゃん、来たよ!」

「はい! ここで私たちが食い止めましょう!」

 

 だが、ギルドに所属するユイ、王国の姫であるペコリーヌ。なぜか二人が王都の近辺に出向いて駆除に当たらねばならない自体になってしまっていた。

 正確には二人だけではない。各地に大量発生したモンスター……今彼女たちが対峙している蜂にも似ているが人の身体ほど大きな彼らの束を、仲間たちも同時作戦で駆除を行っている。

 

「えいっ! わわっ!?」

「ペコリーヌちゃん!」

「ありがとうございます!」

 

 ペコリーヌが数体を薙ぎ払った隙に、別の個体が強襲。それをユイがフォローするものの、戦況の不利は覆らない。

 そう、ここまで手間を取り、彼女たちまで駆り出されてしまった理由。この蜂型のモンスターはそれほど〝強い〟。人に近いサイズとはいえ、一匹一匹が並の兵士では太刀打ちできないほど強いのだ。

 

「ユイちゃん、行きましょう!」

「うん!」

 

 しかし、だからこそ彼女たちがいる。夥しい数の異形に囲まれながら、二人に恐れはない。

 ここで勝たねば罪のない人たちが危険に晒される。何より、分断して駆除に当たった最大の理由。

 頷き合った二人が力を引き出すため〝彼〟を想い、心に秘めたるその気持ちと共に叫んだ。

 

『チェンジ! プリンセスフォーム!!』

 

 極光と共に、二人の衣服が〝変身〟する。

 それぞれ白を基調とした煌びやかで美しいドレス。髪飾りや武器にも装飾や拡大などが施され、彼女たちの可憐な容姿がさらに引き立たされる。

 無論、引き上げられたのは優れた容姿だけではない。

 

「魔物の皆さんに恨みはありませんけど、覚悟してくださいね!」

「みんなは絶対、私たちが守ってみせる!」

 

 ペコリーヌは粒子の如き光の翼を。ユイはその髪色が如き色鮮やかな一対の翼を。

 それぞれ飛行が可能な蜂たちと条件は同じ。が、速度や力、何もかもが彼ら上回り、苦戦していたのが嘘のように斬撃や極光で薙ぎ払っていく。

 プリンセスフォーム。彼女たちが持つ切り札の一つであり、普段の彼女たちとは数段レベルが違う凄まじい力を発揮できる姿である。

 

「やったね!」

「はい! 作戦通りです!」

 

 その力を使っての魔物駆除。あっという間に周りを囲んでいた蜂型モンスターを倒し切ったユイとペコリーヌは、笑顔を向けあって作戦の成功を確信した。

 今頃は仲間たちも同じように一斉の駆除を成功させているはず――――だが。

 

「っ……また!?」

「えぇ!? 懲りない人たち、いえ、魔物たちですね……蹴散らしましょう!」

 

 たった今二人が蹴散らしたモンスターと同じ、いやそれ以上の数がどこからともなく出現し、耳障りな羽音を響かせて空中のプリンセスフォームのユイとペコリーヌに踊りかかる。

 何匹来ても同じこと。一騎当千の力を持つプリンセスフォームの敵ではない。驚きながらも、キッと表情を引き締めて魔物たち一蹴し続けた。

 しかし――――そんな状況が二度、三度と続けば彼女たちの様子に変化が現れる。

 

「こ、こんな数がいるなんて……」

「はぁ、はぁ……一体、どこから。さすがにこんな数がいるなんて報告は……くぅっ!」

 

 疲労と焦燥。如何にプリンセスフォームの力に慣れ、限界時間が伸びているとはいえ、数時間も戦い続けていれば終わりのない状況に二人は疲労せざるを得ない。

 対して巨大な蜂たちは数。暴力的な数であり、統制が取れた一にして全の個体。

 これがもし、オークやゴブリンのような魔物であればプリンセスフォームの二人を相手に持久戦など不可能だったかもしれない。彼らは無慈悲ではあるが、知性がある。知性が人より劣るとはいえ恐怖がないわけではない。

 だが彼らは違った。〝女王〟の統制により恐れを知らない。何より――――プリンセスフォームを維持(・・)しながら疲労を見せた瞬間こそ、待ちに待った絶好の機会。

 ペコリーヌとユイは彼らの駆除のため罠を張ったつもりだが、罠に掛けられたのは彼女たちの方だった。

 

「きゃあっ!?」

「ペコリーヌちゃん! あぁっ!?」

 

 長時間の戦闘による肉体的、精神的な疲労。プリンセスフォームの活動限界ギリギリ。

 追い詰められた彼女たちは、遂に捕らえられた。十数の蜂たちが囮になり、二人の背に覆い被さるように組み付いた。

 

「は、離して!」

「ふんぬぅぅぅ……ぷ、プリンセスフォームの力が、弱くなって……」

 

 先端が銀色の爪になった左右で揃えて六本の手足。細く見えるはずのものががっちりと二人を背中から締め上げ、出力が落ちたプリンセスフォームでは振り解けない強靭な拘束になる。

 さらに――――――

 

「んぶっ!?」

「おごぉ!?」

 

 膨らんだ黄色と黒の線が入った下部に、尻尾のように伸びた部位。ある一定のラインから赤く太く輝く棒――――まるで生殖器を思わせるものがペコリーヌとユイの口内に侵入した。

 本能的な恐怖で口を開いていたのが災いした。新たに飛来した二匹に呆気なく太い尻尾を挿入れられ、しかも視界に広がる大きなモンスターの姿に恐怖と混乱が二人へ襲いかかる。

 

(何か、飲まされ……て)

(いや、騎士クン……騎士、クン……)

 

 しかもそのおぞましい感覚の中、二人の口の奥に何か液体のようなものが押し込まれ、強制的に嚥下させられる。

 吐き出すことを許されず、妙に鋭い味がする液体が喉を通り抜け胃に――――身体に回る(・・・・・)

 

(力……ぬ、け……)

(だめ。武器を離したら……もう……)

 

 未だ力強い抵抗を続けていた二人の身体から力が抜けていく。弛緩し、麻痺(・・)でもしたかのようにビクビクと全身を痙攣させるペコリーヌとユイ。

 蜂の生殖器が口から抜き出される頃には、身体中から力が抜け身動ぎすらできず、彼らに抵抗するための剣と杖を遥か下にある地上に取りこぼしてしまった。

 

「あ、あ……」

「そんなぁ……」

 

 絶望感がペコリーヌとユイの肺腑を満たす。さらに、二人を背中から拘束する蜂の手足が器用に動き、麻痺した二人の手を強制的にあげさせ、頭の後ろで組む腋見せのポーズ。脚は弛緩した結果、ペコリーヌの純白、ユイのピンク色のパンツがモロだしになるまで開かれ――――空中で虫たちの大群に敗北した様を公開されているようだ。

 

「ひ……」

「な、なんで、こんな……」

 

 蜂たちにそんな知能があるとは思えない。だが、屈服させられた姿勢の屈辱感は、確実にユイとペコリーヌの精神を蝕み、そして疑問を抱かせた。

 ――――どうして自分たちを殺さないのか、と。

 維持されたプリンセスフォームは、攻撃が不可能になった危機を察知し、堅牢な防御に振り分けられながら状態を維持されている。光の翼は消失してしまったが、虫たちの攻撃ではそう簡単には貫けない。

 だが殺すことは不可能でない。守りの薄い箇所、さらに数による集中攻撃でプリンセスフォームの解除を狙う。その程度は簡単なこと。知能がなくとも本能で理解できる。何せ麻痺した二人は、蜂の拘束によって身動ぎすら叶わない身体なのだ。

 

「な、なんですか……っ!?」

「来ないで、来ないでぇ……」

 

 しかしそんな〝理想〟の状態に追い詰めることができたからこそ、蜂たちは女王の指令に従い速やかに行動を起こした。

 美しい衣装のまま無様な格好で拘束されたペコリーヌとユイに、ある四匹の蜂が迫る。その四匹は初めに口に、そして二人を拘束した蜂が二人の股間部(・・・)に構えた生殖器と異なり、先端が細長く鋭いそれこそ本物の蜂のような針を持っていた。

 

『はうぅっ!?』

 

 そして、その先端を二人の豊満な乳房。大胆に露出した上乳の生肌に挿し込んだ。

 たわわに実った二つの果実に一本ずつ。魔力により多少の抵抗はあったが、防御面も脆くなり衣服が薄い部分までは咄嗟に庇いきれず針を差し込まれてしまう二人。

 一瞬、鋭い痛みに目を剥いて悲鳴をあげるペコリーヌとユイだったが、意外にも痛みはそれだけだった。むしろ――――――

 

「あ、あつい……♡」

「身体、熱くなってぇ……?♡」

 

 胸部を中心に全身へと広がる強烈な熱に、二人が動揺と共に甘い痺れを得る。吐息に熱が乗る度、内側から猛烈な熱が燃え広がり、ペコリーヌとユイを苦しめた。

 否。苦しんでなどいない。それは病状で引き起こされる熱などではなく、官能的な性感――――発情の熱なのだから。

 そしてぼんやりとした思考で二人は、股間に走る(・・・・・)衝撃的なモノに目を見開いた。

 

「へ――――あぎひぃっ!?♡♡♡♡」

「ふぇ――――んぎぃっ!?♡♡♡♡」

 

 蜂の尻尾と見紛う巨大な生殖器。それが勢いよくペコリーヌとユイの女性器に挿入された。

 白とピンクのパンツはとっくに引き裂かれ、本来守るべきスカートは脚を広げたことで無意味なものに。結果、無防備におっぴろげられたペコリーヌとユイの女性器は、呆気なくその処女を散らした。

 破瓜の証である血が流れながら、しかし彼女たちに痛みはない。全身に回った熱は秘部を十分に濡らし、蜂の生殖器を受け入れられる段階になってしまっていた。

 処女喪失の痛みではなく、快楽の衝撃に目を剥いて頭が真っ白になる二人。だが、二人が本当に驚愕したのはそこからだった。

 

「ん、ひっ♡ 膣内に、何かぁ、きてますぅ!?♡」

「た、卵!?♡ 私たち、産み付けられてるのぉ!?♡」

 

 蜂たちは快楽を得るためにペコリーヌとユイを犯すわけではない――――()を産み付けるための手段としているだけだ。

 濃厚な白濁液を吐き出し潤滑油のようにしながら、奥底に流し込まれる蜂の卵。

 女性器から零れ落ちるドロドロとした液体に、膣内に向かって侵入する異物。顔を真っ青にしたいはずなのに、できない。性的興奮が先行し、真っ赤になった顔のまま二人は狂乱状態に陥った。

 

「いやっ! やだぁ! 魔物の子供なんて産みたくないよぉ!」

「だ、誰か助けてくださいっ! キャルちゃん、コッコロちゃん……ユウキくん!」

 

 全身麻痺の中で動かせる口だけで叫ぶが、誰も助けになど現れない。プリンセスフォームの二人を確実に捕らえるため、彼らは不自然にならない配分で彼女たちの仲間を足止めしているからだ。

 そうとも知らず、希望に縋って泣き叫ぶペコリーヌとユイ。しかし絶望はさらに続く。

 

「ひぃ……う、動いて……っ!?」

「ん、はぁ♡ わ、私たちを、巣に持ち帰るつもりなんじゃ……っ!」

 

 まさに予想通り。ユイとペコリーヌを拘束した蜂が卵を産み付けながら、上空から行軍を開始。

 孕ませる雌たちを持ち帰る場所など、それこそ巣しか有り得まい。

 その間にもポコン、ポコンと卵が侵入を続け、なだらかだった二人のお腹は、衣服ごとぽっこりと膨らませるほど目立ち始めていた。今はまだ一時的に食べすぎたという程度だが、このままいけばいずれ――――しかも、膨らむのは腹だけではなかった(・・・・・・・・・・・・・・)

 

「なに、これぇ……っ!♡」

「おっぱい、が……大きく、な、ってぇ!?♡」

 

 ――――ブチン! ブルン!

 針が挿し込まれてから、密かに膨らみ続けていたペコリーヌとユイの形と張り、大きさまで完璧だった乳房。産み付けが始まってからさらに勢いを増し、衣服の戒めを破って飛び出した。

 破ってと言うよりは支え切れず零れ落ちた、という方が正しい。どちらにせよ二人の巨乳は爆乳さえも超えて膨らみ続ける。

 重力に逆らい張りを維持しながら衣服からはみ出して膨らむおっぱい。衣服に収まってこそいるものの、もはやボテ腹(・・・)と呼べるまで膨らんでしまったお腹。

 爆乳を超えたおっぱいを晒し、妊婦と見紛う腹でモンスターに拘束されながら飛ぶ二人。正面を向いて拘束され、下を向けば膨らんだおっぱいとお腹という絶望。

 

「ひ、ひぃ……♡」

「やだ、やだよぉ……♡」

 

 怯えることしかできないのも無理はない。幸いというべきか、自分たちの膨らんだ部位でほとんど下は見えない。だが、前には広大な空が広がり、麻痺した自分たちを彼らが何かの間違いで離したらどうなるか、その先は想像に難しくない。

 腹に溜め込まれる異形の卵。それに快楽を感じる身体。死への恐怖。ペコリーヌとユイが狂乱しきらないことが不思議なくらいだった。

 そして、張りに張った乳房。その先端の乳首からそれ(・・)が放たれた時、二人の精神の均衡は崩壊した。

 

「いやぁぁぁっ!♡ おっぱいでてるぅぅぅっ!?♡♡」

「出ちゃダメ♡ 出ちゃダメですよぉぉぉっ!?♡♡」

 

母乳(・・)。挿入され、卵を産み付けられてたった十数分。爆乳超えしたおっぱいから大量の白濁液が噴出した。

 プリンセスフォームから余分なもの(・・・・・)が抜け落ちるような感覚と、恐ろしいまでの快感。母乳を出すことを気持ちよく思ってしまう自分たちに愕然となり、しかしどうしようもない。

 さらにその解放感は連鎖する。麻痺した身体。数時間の戦闘。意思と相反する身体は、容易く決壊した。

 

「んんんっ!♡ だめですっ!♡ だめ、出ちゃだめ♡ らめぇぇぇぇっ!?♡♡♡♡」

「おしっこ♡ おしっこ出ちゃう♡ もうゆるしてぇぇぇぇぇっ!!♡♡♡♡」

 

 チョロロ、プシャアアアアアアアアアアッ!!

 

 失禁。長時間の戦いの中、溜め込んでいた尿意。極限状態で忘れていたものがペコリーヌとユイの中で弾け、外に放たれる。

 余程溜め込んでいたのか、黄金水は濃く太く、スカートに引っ掛けながら止まることなく放尿してしまう。

 白濁の母乳と黄金の小便シャワーを地上に降らせながら、巣に連れ帰られるペコリーヌとユイ。

 

「ひぃぃぃっ♡ いひぃぃぃっ!♡♡ みないでくらひゃいいいいいいいっ!♡♡」

「ごめんなさいぃ♡ でもみないでぇ!♡♡ とめられないぃ♡ ゆるしてぇ!♡」

 

 快楽、恐怖、羞恥。様々な感情が綯い交ぜになり、狂気に囚われて正気を失う。上を見上げられれば、自分たちの痴態が、恥辱の姿が見られてしまうかもしれない。魔物に敗北し拘束され、卵を産み付けられながら母乳と小便を噴出する様を。

 正気でいられるはずがない。美しく気高く優しい笑みを浮かべていた二人が、涙と涎と鼻水、恐怖と快楽に塗れた無様で惨めな貌に変貌。それでさえ美しいと思える貌が、せめてもの慰めであろうか。

 果たして、それを目撃したものがいたのかは定かではない。街があったかもしれない。人がいたかもしれない。それこそモンスターの毒牙にかかり、それどころではなかったかもしれない。

 どちらにせよ、二人は自分たちの惨めな身体で観測することは叶わない。その身に纏った強固で優美なドレスこそ、彼女たちを生かす〝檻〟である――――その公開処刑と見紛う晒し者の姿で、ペコリーヌとユイは巣に持ち帰られたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ペコリーヌとユイが巣に連れ去られて、数日。

 

「お、おぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

「くひっ♡ ふひぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡」

 

 捕らえられた時と同じ姿で拘束され、並べられた二人。

 数日経ったにも関わらず、プリンセスフォームは健在。膨らんだ爆乳超えのおっぱいには対応できなかったものの、ぽっこりどころではなく大きく膨らんだボテ腹には伸縮し、故に惨めさを助長する。

 犯され続けて母乳、愛液、果ては小便さえも幼体(・・)の栄養として活用される。生き残るため、そして彼らが与えた催淫性の体液によって、プリンセスフォームはその特性を特化型(・・・)に変えてしまっていた。

 

「んぶっ♡ お、おっ♡」

「もう、やめ……ふぶぅ♡」

 

 蜂たちが取ってきた栄養満点のモノをゼリー状に混ぜられ、摂取させられる。それはプリンセスフォームの力で効率よくエネルギーに変えられ、力の維持と幼体に栄養を与える――――つまりは体液の排出に回される。

 つまるところ、彼女たちは母体(・・)として最適な身体の作りに変えられてしまったのだ。

 そして、彼女たちが捕らえられた最大の理由――――産卵の時期がやってきた。

 

「ふーッ!♡ ふーッ♡ う、うぅ……産まれ、るぅ……っ!♡♡」

「お゛っ♡ ふぎぃぃぃぃ……はち切れそう、なのにぃ……んんぎぃ!?♡♡」

 

 これでもかと卵で膨れ上がったお腹。産卵時期に合わせ、その意思に関わらず身体は力を入れてしまう。

 力むだけでも快感。弾け飛んでしまいそうな苦しさがあるのに、脳はそれを快楽信号と思い込んでペコリーヌとユイに幸福感すら与える。

 既に白い卵が膣口から頭を出している。プリンセスフォームという女王に次ぐ優秀な母体(・・・・・・・・・・)の力を受け継いだ幼体が、解き放たれた。

 

『お、おぉっ!?♡♡ おっほぉぉおぉおぉおぉおおぉぉぉっ!!♡♡♡♡』

 

 ぶぽっ! ぶぽぽぽぽっ!! 大量の卵が膣口から放り出され、その快感にペコリーヌとユイは絶頂(・・)した。

 

「んおおおおおっ!?♡ おほ♡ うっおほぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

「ん、んんんんんっ――――んほぉぉぉぉぉぉっ!!♡♡♡♡」

 

 それも一度や二度ではない。卵が膣壁を擦り、膣内から排出される衝撃を味わうごとに、二人は下品な嬌声、母乳、潮吹き……ありとあらゆる手段で絶頂を表現した。

 産卵アクメは、二人の表情から優美さとは無縁のアヘ顔と極上の快楽をもたらしたのち、膨らんでいたお腹が元の姿に戻ったときにようやく静まった。

 

「……おぉ♡ ふへぇ……♡♡」

「お、おぉっ♡ おひぃ……♡」

 

 だが、終わったからと言って忘れられるわけではない。ずっしりと重さを主張しいつでも母乳を吐き散らす超巨乳は健在であり、アヘ顔で余韻に浸り虫の腕の中で痙攣するペコリーヌとユイに、正気の色などない。ましてや、プリンセスフォームを本来の用途に引き戻すなど考えられもしない。

 そして何より――――二人の役割は、まだその一割も満たしていない。

 

『んおっほぉ!?♡♡♡♡』

 

 ドチュッ!! ジョオオオオオオオッ!!

 

 尻尾の先だけ向けて中身をしまい込んでいた蜂が、産卵を終えた膣内に生殖器をぶち込み、油断し切っていた雌たちに憐れな失禁をもたらす。もっとも、それすら幼体の栄養になるため無駄にはならない。

 産卵が終わったのなら、再び卵を産み付ける。白濁液と卵の催淫効果で、プリンセスフォームはより順応し母体効率をよくするはずだ。

 

「んひぃっ!♡ 卵、赤ちゃんの卵きましたぁ♡♡」

「お腹膨らむぅ……んほおおおぉぉ……♡♡」

 

 それにペコリーヌもユイも、望んでいる。身体を作り替えられ、この世のものとは思えない産卵アクメを得た雌は、彼らから離れることはできない。

 

 快楽に依存してしまうのだ――――女王のように。

 

「――――おっほぉ!!♡♡♡♡」

 

 ぼぷっ! 一際大きな卵を産卵し、イキ顔を晒して母乳と潮を吹きながらアクメする少女。

 彼女は蜂たちの巣の中心に囚われ、その背に張り付く蜂の挿入によりまるで女王が崇められるかの如く存在していた。

 ピンク色の髪。その裸身は巨乳に変貌してこそいるが、幼い体躯という点は失われていない。母乳、愛液、小便をアヘ顔で吐き散らす彼女の名は、ネネカ。

 

「そう、です♡ えぇ、次は彼女たちを陥落させます♡ 力を削いで、じっくりと……んふっ♡ あなた方は、惚れ惚れしてしまうほど優秀です♡」

 

 妖艶な表情で番の卵を膣内で受け入れ、次なる命令を伝えるネネカ。

 女王蜂――――すなわち、プログラム(・・・・・)によって彼らと思考ネットワークを構築したネネカである。

 ネネカは母体として最高の品質であり、女王として確実な命令を下せる個体。蜂たちにとって強い自分たちを生み出せる存在でありながら、司令塔としての役割を果たす至極の雌。

 だが、それでも限界はある。命令を下しながら母体としても活動する。それは如何にネネカが強力な力を持つとはいえ、小柄な身体が仇となり一人では限界を迎えてしまう。

 それではいけない。替えのきかないネネカを使い潰してはならない。ではどうするか――――産卵に適した強靭な肉体を持つ雌を使えばいい。

 

『おほおおおおおおおおおっ!!♡♡♡♡』

 

 それこそ、彼女たちの身体能力を限界以上に引き上げるプリンセスフォーム(・・・・・・・・・)

 虫たちの催淫による肉体変化。プリンセスフォームの特性とその弱点。どちらもを知るネネカと、ネネカが女王として作り替えられたことなど露知らずのペコリーヌとユイ。両者が戦った結果は、再び卵を産み付けられてボテ腹になったプリンセスフォームの雌たちを見れば一目瞭然。

 優秀すぎるブレーンと決して壊れない母体を得た蜂たち。彼らはこの世界の全土を侵略し、蹂躙し――――あらゆる支配者を呑み込み、世界を制するのだろう。

 

 

 






ちゃうんすよ(言い訳タイム)

別にエロだから理由なくてもいいんだけど、プリフォが負けるなら理由欲しいよね。でも蜂型モンスターがそんな強くなる理由何よ?母体じゃね?それも指示出したらそれっぽく理由こねくり回せるよね。どうせバーチャルな世界が根本なわけだし――――――よしネネカママだな(悟り)
とかやってたら追加の発注の前に7割型完成してたという事実。プリフォ周りは捏造だらけですが最後まで変形しない形で書きたかった。内部はめちゃくちゃ変えられてますけどね。エネルギーを防御に回すとかできそうじゃん(じゃん)プリフォ維持もそれっぽい捏造。というかこの辺意見一致しててわざわざ変えるところなかったという。
ぶっちゃけプリフォ使い慣れた状態でネネカママと連絡取れない状況を怪しまないとかいつの未来って話ではある。その辺も含めてエロならではのご都合設定。産卵は初でしたが上手く書けてたかなぁ。卵の状態で出てくる軽いものでしたが如何でしたでしょうか。

ちなみに二人なのは前にも言いましたがペコとユイが特にエロくて好きだからなのと、人数多いと短編の許容を超えるので。どうしようもなくなって頼る人の名前叫ぶの無様でエロいですよねぇ……真っ先にキャルちゃん呼ぶのペコキャルの波動を強めたいのを抑えました。王家装備のデメリットでふたなりになるペコリーヌの性処理を仕方なく()引き受けるキャルちゃんなら喜んで書きたい(妄言)

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。あればあるだけ力になるので、是非に。ではまた次回〜


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ツムギ(強姦、奴隷化)

短縮リクエストから拝借、圧倒的負けヒロインムーヴが似合うツムギちゃんです。この子は騎士くんとなし崩しにイチャラブセッッッッとか書けると思う。まあ書いたのはぶっちぎり凌辱なのですが。

一度やって見たかった奴隷売買。今回は初回なのでガチガチの王道プレイで固めました。いや奴隷オークションの王道is何って感じですけれど。





 

 

「んんっ♡♡ んむーッ!♡♡♡」

「おい、さっさとしろよ」

「ちょっと待てって。この子のケツ穴、結構たまんねぇ……うっ!」

「うぅ〜〜〜〜っ!♡♡♡♡」

 

 ドビュルッ! ブビュルルルルッ!

 ピンク髪の少女の尻穴(・・)に肉棒が差し込まれ、パンッパンッと突き上げた末に何度目かの射精。勢いよく飛び出したザーメンの熱さに少女が目を剥き身悶えするも、地べたにバックで無理やり犯された上、自分の下着を口内に詰められさらに上から布で縛られて声を出せない。

 

(なん、で……こんな、ことに……っ!♡♡)

 

 アナルを強引に犯され、感じさせられている。男から強姦を受けるだけでもありえないというのに、あまつさえ尻穴の凌辱。股座を隠していたものを口枷もどきに使われ、衣服に携わるものとしても尊厳が壊されていく。

 バックで尻穴凌辱される少女はツムギ。アイドルギルド『カルミナ』のメンバーであり、ギルドと名乗るだけはあり見るからに戦闘経験が薄そうな男二人に負けるはずがない。

 

 故に、ツムギはそもそも戦っていない(・・・・・・)のだ。

 

「あー……ツムギちゃんのケツ穴に射精()る射精る……」

「ふぶーッ!♡♡」

「たくよぉ、何回出せば満足すんだよ。あとで調教するってのに、相変わらずだなおまえは」

 

 直腸にねっとりとした液体が流し込まれ、奥まで無理やり押し流されてくる感覚。その異物感を抱きながら、尻穴で感じている屈辱にツムギは涙を流す。だが、男たちはそんなツムギを当然のように道具を使う扱いをし、流暢に会話まで行っていた。

 人気のアイドルギルドであり、ツムギ自身視線などに敏感な体質なはずが、こうして一方的に犯されてしまった理由は単純。正規の手続きを踏んで、薬を盛った。ただそれだけだ。

 

「そういや他の二人はどうすんだ?」

「あー、次の機会だとさ。あんまり目立つわけにもいかねぇからな。ツムギちゃんとは別の方法でやるんだと」

「んっ!? ん、んんんんーッ――――ふほぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 他の二人まで毒牙にかけられる可能性を示唆され、そうはさせまいとツムギが藻掻く。そして、尻穴の深くを突かれケツアクメで黙らされた。前者の抵抗とて藻掻くというよりは、くぐもった声で悶えているようにしか見えていない。

 ツムギが襲われたのは、ランドソルで仕立て屋を営む彼女への取材を受けていた時だった。

 

(飲み物に……くすり……そん、なのっ♡♡)

 

 地面に転がったティーカップから、飲み物が零れているのがツムギの視界に入り、迂闊さに後悔が浮かんだ。

 取材中に出された飲料。定番であり、引き受けた以上は一人でも仕事をやり切る矜持を持つツムギは喉を飲み物で潤し――――身体が麻痺し、男の一人に犯された。

 麻痺してから、男たちの手馴れた手口にツムギは翻弄されるばかりだった。怪しい薬を幾つも盛られ、下半身の衣服を剥ぎ取られ問答無用で尻穴を犯された。だがツムギのアナルは男のモノを易々と受け入れ、その上快楽を覚えて締め付けすら行っている。

 初めは塞がれた口で声を発し、男たちを睨み付け反撃の機会を伺っていたツムギも、今は直腸を擦られる快感、入口を捲り上げられるような異質な感覚に時折エクスタシーすら覚えてしまっていた。

 剥き出しの美尻を鷲掴みにされ、屈辱の尻穴ピストンを受けるツムギだが、男たちはさも当然の権利のように彼女をより弄んだ。

 

「つーか暇してんなら前使えよ前」

「あぁ? 口が塞がれてんのにどうしろってんだ。鼻でも使えってか?」

「ばーか。そこに立派なズリ穴があんだろうが」

 

 男が目をつけたのは、下半身と違い比較的手が付けられていない上半身。その衣服に備えられたズリ穴(・・・)

 そういう意味のデザインで設計はされていない。しかし、14という年齢に反して美巨乳であるツムギのズリ穴は、男の暇潰しにはもってこいだと言えた。

 

「はは、確かにそうだな。こんなズリ穴用意しておくとか、ツムギちゃんは優しいねぇ」

「む、う、ぅ……♡♡」

 

 そんなはずない、とツムギが口を開くことができれば反応しただろう。だが口を無理やり塞がれ、尻穴を長時間犯し尽くされたツムギの意識は風前の灯火。

 巨乳を乱雑に持ち上げられ、滾ったモノを乳穴に挿入れられ熱さを感じる。それだけであり、事実上二穴を掘られながら快感に目を虚ろに変えてしまっていく。

 

「あー、巨乳が服で締まってたまんねぇ。良いズリ穴じゃねぇか」

「こっちも、まだまだ締まって……おぉぉぉぉぉっ!」

「おぉっ♥♥♥♥」

 

 ドビュルッ、ドビュルッ! ブブッ! ブグブブッ!!

 彼らも特殊な薬を服用しているのだろう。明らかに異常な回数と量の射精がツムギのアナルに注がれ、逆流し溢れ返ったザーメンが中のガスと共に卑猥な音になって彼女の尻穴から響かせた。

 限界だった。男の身体が視界いっぱいに広がって、目を剥いたツムギの意識が深い闇に落ち始める。

 

(……騎士、さん……たす、け――――――)

 

 その時、彼女が考えたのは尊敬し、崇める少女のことではなく別の誰かであったことは誰にも知られることなく――――助けが最後まで思考に浮上することもなく、潰えた。

 

 

 

 

 

 ツムギを誘拐したのは、ここ最近になってようやくランドソルで僅かに噂話になり始めた闇市の商人だった。

 闇市などと飾ってはいるものの、要するに奴隷商人(・・・・)でしかない。が、手口や手際があまりにも鮮やかで証拠を残さず、王宮騎士団すら不自然なほど(・・・・・・)取り締まることができないまま、他のギルドからも犠牲者が出ている大事になり始めていた。

 その奴隷売買が行われる会場の一角に――――ツムギはいた。

 

『奴隷No.5、ユカリ。No.6、キョウカ。共に落札です! さぁさぁ、残る奴隷No.3を手にする方は!?』

「……っ!」

 

 金髪巨乳の美女とまだはっきりと幼すぎると言いきれる紫髪の少女が、たった今彼女の目の前で奴隷の〝証〟を刻まれ、鉄の首輪に繋げられた鎖を引かれ〝ご主人様〟の元へ連れられていく。

 彼女たちもこれまで売れた美しい少女たちと同じく、刻まれた〝証〟の衝撃に表情を無様に崩しながら怯え切った状態だ。

 

(次は、私が……っ♡♡)

 

 そして、残されたツムギも遠くない未来にああなるのだと恐怖を感じる。しかし感じながら、調教されたツムギの身体は勝手に股座を濡らしてしまっていた。

 さらにそれはお立ち台に立つ全裸の(・・・)ツムギを見る買い手たちに丸見えであり、恐らくは品定めの一つとして評価されるのだろう。

 

「あ、アイドルギルド『カルミナ』のツムギ、です♥ おまんこは処女♥ お尻の穴は……調教された縦割れアナル、です♥ いつでも使え、ます……♥♥」

 

 万が一にでも売れ残ればお仕置き(・・・・)をされてしまうと、ツムギは木の板を乳首勃起済の巨乳の下に掲げて客にアピールする。

 全裸に無骨な鉄の首輪と長い鎖。着飾ることが許されたのは精々とその髪を結うことだけ。あとは木の板に〝おまんこ処女〟や〝ケツ穴開発済み〟など卑猥なアピールポイントが記され、頭の上から足の下まで生肌を晒す。

 

「精一杯ご奉仕します♥ おまんこ処女も捧げます♥ だから……ツムギを、買って、くだ……さい♥♥」

 

 ピンッと乳首が勃った豊満な乳房。永久脱毛され剃り跡すらないパイパンマンコ。後ろを向けば縦割れアナル。全てを暴かれながら、恥辱の媚び売りをする自分自身にツムギは涙が零れた。

 けれど、そうする他ない。徹底的な調教で躾られた(・・・・)ツムギは、もはや抵抗することを諦めてしまっていた。

 

 そして、遂にツムギの買い取り手が決まった。典型的な大金持ちの貴族だ。ご主人様が決まった奴隷には、買い手の要望がない限りは売却済みである〝証〟が刻まれる決まりとなっている。

 

「いぎっ!♥♥♥」

 

 先ずは勃起した乳首に銀色のピアス。何の準備もなしにツムギの乳首を貫き、輝くリングが固定される。準備がないとは言ったが、奴隷調教自体がその準備。ツムギは痛みに呻きながら、痛みより強く快感を感じて官能的な声をあげた。

 しかし、アイドルの美声が更なる領域へ達したのは次の〝証〟が刻まれる瞬間だった。

 

「いっぎゃあああああああああああああッ!!♥♥♥♥♥」

 

 魔力による焼印。焼き鏝がツムギの下腹部に押し付けられ、たっぷり十数秒を使い証が刻まれる。

 使うものは魔力ながら、肌を直接書き換えて定着させるため痛みを伴う。当然、調教と薬によってツムギの痛みは快楽にもなる。

 

「お゛っ゛♥♥♥ イキ、ま゛ずっ♥♥♥♥ あ、へっ♥♥♥」

 

 美しいアイドルが白目を剥きかけ、全身を痙攣させながら絶頂する。調教の成果をアピールするという意味も、この売却手続きには込められていた。

 そうしてツムギの下腹部に刻まれたのは『奴隷』の二文字。一生消えることがないツムギが奴隷身分である何よりわかりやすい証明だった。

 

「奴隷アイドル、ツムギ……よろひく、おねがいひましゅぅ……♥♥♥♥」

 

 首輪に繋がれた鎖を引かれ、ご主人様の元に連れられたツムギが土下座をして平伏する。初めからそうするように身体に教えこまれていた。

 煌びやかなアイドルの無様な奴隷姿。それはご主人様である男を大層喜ばせ、半年以上ツムギは身体中を弄ばれた。

 

 

 

 

「妊娠、非処女アイドルのツムギを……どうか、お買い上げください……♥♥♥♥」

 

 そうして、ツムギは再び奴隷売り場に並べられる。ピアスが施された両乳首は黒ずんで、奴隷の文字が刻まれたお腹はボテ腹になって――――虚ろな目は虚空を見る。調教を受けた思考だけを頼りに、ツムギは生きていた。

 処女を失い妊娠しても需要は消えない。むしろアイドル以外の付加価値が備わったと悦ぶ者もいる。さらにツムギの価値を高める存在は、彼女自身だけではなくなった。

 

『さぁさぁ、今宵のアイドルは彼女だけではありません! 何と残りの二人も――――――』

 

 アイドルに許された煌びやかなステージに立つことは、もう二度とない。

 彼女たちはご主人様に()われ、奴隷として終わることのない世界で時を過ごすのだから。

 

 

 






アイドルだし処女調教似合うかなって。あと名有りキャラモブみたいに扱うのすき。最初はペコユイだったけどたまには別キャラがいいかなって。妊娠して帰ってくるのもいれば一生飼われる子もいるんでしょうねぇ。あと珍しくネネカ様出演してないよ偉いね。いやさすがに実力的にちょっと説得力不足かなと……ぶっちゃけ入れてもよかったですが。この節操なしめ!

記念作の方は……うーん機械洗脳系かなぁとは思うのですが、中身の責めがあんまり。いっそ記念作としてリクボでも設置して中身のキャラとシチュ固めます?良い舞台設定既にリクボで貰ってますし。まあ間違いなく私の趣味だけで拾うことにはなりそうですが。いや私だけで固めるとネネカ様、レイチェル様、灰の魔女様にナルメアさんや他キャラで固めてサラッと終わっちゃいそうですし。これに関しては反応次第ですね。モチベムラっけマンはこれだからもー。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!記念で本当に評価いただけて嬉しいです。もっと欲しいです。もっと貰えるとモチベが安定するので軽率にお願いします!
この俗物がは自分で理解してます。けど軽率に私の承認欲求を満たしてほしい。そしたら作品で返しますのでよろしくお願いします。私、評価には嘘つかない系の俗物です。でもリクエスト拾うのは趣味なんでしょというのはまあそうですね!!

お次はアズレンよりニュージャージー。即レベルカンストケッコン艦でしたが、見た目、性格、実力全てが完璧です。ていうかフリード超える火力のキャラ出してくるとは思わなんだ。そんな彼女もエロなのでふへへしちゃいます。短縮リクなのに前回のイレイナさんと同じくらいの文字数になっちゃった……ではまた次回〜


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ペコリーヌ、ネネカ(前編・NTR、調教、奴隷堕ち)

記念リクまだまだお待ちしております。シチュは揃ってきているのでこのキャラ欲しいとかでも構いません。いや多すぎて私がわからないキャラとかは半モブか完堕ち状態とか悲惨なことになるかもしれませんが……。

というわけでリクエスト。前回のツムギちゃんから世界観を引き継いでのお話。そういやプリコネ世界で貴族関わるとやべーわHAHAHAってこのリク別の方から貰ってから気が付きました。原作キャラを竿役にしているので一応NTR……なのかなぁ?私NTRた側のこととか書きませんしどっちかっていうとどんなNTRでも快楽堕ちメインで書いてる気はしますが。
あとタイトル通り前編になりました。いや、短編って言ってるでしょおじいちゃんパート2しそうだったので分離作業を……メインをお休みしたからかじっくりねっとりエロを平気で書いてしまえるんですよね。元々本番までが長ぇんだよってのばっか書いてたので、短編のやり方が異質といえば異質なのですが。そっちの方が好きという方はごめんなさいという中身です。







 

 

「えぇい、忌々しい!」

 

 言葉通り苛立たしげに叫び散らし、金にものを言わせた部屋の中で物に当たる貴族の男。

 恰幅よさと髭が目立つ彼は王宮を支える貴族議長のゴウシン――――まあ、権威に物を言わせて王宮を食い荒らす、という方が正しいかもしれないが。

 

「ユースティアナめ。大人しく吾輩に従っておればよいものを……」

 

 鼻息を荒くし、この国の女王を呼び捨てにする不遜。それも国を思えばこそ。あの小娘如き任せておけない、などとという王座を狙う私怨のための体のいい言い訳。

 ユースティアナ・フォン・アストライア。療養中の両親に変わり、ランドソルを取り仕切る王女だ。しかし、まだ幼い小娘。その恵まれた容姿はゴウシンも認めるところではある、と下劣なことを思うことはあれど、やはり未熟という他ない。

 だからこそゴウシンを含めて、大人の貴族たちが国を導き盛り立てていかねばならない――――という考えは、当然もう通用するものではなかった。

 

「おのれ。あの商人がもう少しまともな働きをすれば……っ!」

 

 ――――そう言っている彼自身が一番の無能。というのは誰の目からも明らか。

 以前までならユースティアナ王女の未熟さから、貴族会が容易に口出しをできた。だが忌々しくも(・・・・・)成長し、時に驚くほど弁が立つ(・・・・)瞬間がある彼女に、ゴウシンは好き勝手ができなくなり始めていた。

 国を思えばこそ。あの小娘にいつまでも王座に座らせ好き勝手されてなるものか。当然、ゴウシンが王座に就くための方便であり、ユースティアナ、彼女の仲間の内ではペコリーヌと呼ばれる少女が国を導く方が遥かに良い統制ができることは間違いない。

 

「うむむ、何とかせねばならぬな。これ以上〝救い手様〟から叱責をいただくわけには……」

 

 これ以上ユースティアナの台頭を許していては、ゴウシンの計画にも支障をきたす恐れがある。反逆の準備も無能な部下たちのせいで滞っている、と責任転嫁しながら豪奢な椅子に座り、困り顔で考え込むゴウシンだったが――――――

 

「……む」

 

 自慢の髭を指で撫でながら、ゴウシンの脳裏にそう昔ではない記憶が過ぎった。

 台頭と言えば闇商人、奴隷売買(・・・・)が王宮内でも噂になっていたはずだと。あのユースティアナも噂を知り、彼女にとっては被害となっている犠牲者たちを知り表情を曇らせ、早急な調査の指示を飛ばしていたことも記憶に新しい。

 

「く、くくく……これは使えるかもしれぬな」

 

 ユースティアナも深くは知らない闇商人。だが、かの奴隷市にはゴウシンの息が掛かった貴族が何人か入り込み、さらには実際に奴隷を買うことがあるとも報告があった。

 普段は貴族議長の地位しかなく、王女に遠く及ばないゴウシンだが、今回ばかりは王宮貴族界隈の長としての権力が物を言った――――誰が報告などするものか、という横暴な判断の元、ゴウシンは秘密裏に奴隷市の責任者を呼びつけた。

 

「――――ユースティアナ王女を、ですか?」

「うむ。誘拐の手引きはこちらで行う。あの小娘を吾輩の奴隷にせよ、と言っているのだ」

 

 責任者の男はローブで顔を隠してこそいるが、国の王女を支えるべき議会の長が売るという暴挙に驚いている様子だった。しかし、ゴウシンはさして気にする素振りを見せず、この密会を悟られるわけにはいかないと慇懃無礼にすら到達しない横暴な態度で闇市責任者に依頼をする。

 

「……ですが、ユースティアナ王女をとなれば、さすがにこちらとしても慎重にならざるを得ません」

「ふん。良いか? 我らがその気になれば、おまえたちの矮小な商売など容易く潰すことができるのだぞ。金は幾らでも積んでやる――――ユースティアナ・フォン・アストライアを堕とせ」

 

 ギラついた欲望に塗れた目。とても国を支える貴族とは思えない私欲の限りを尽くす貴族議長。

 

「――――わかりました。こちらとしましても、ゴウシン議長様とは良い関係を続けたいと考えております故に……」

 

 だが、責任者の男は仰々しく頭を下げてゴウシンの依頼を受け持った。彼の態度に気を良くした議長は、その恰幅のいい身体を逸らして満足気に頷いた。

 

「それでいい。貴様らはあの女商人に比べ、優秀で物分りが良いと見える」

「お褒めに預かり光栄にございます」

 

 ――――実際のところ、闇市からすればゴウシンの意見を一蹴することなど容易い。彼らの()にはゴウシンのような小物では及びもつかない存在があった。

 だが、これは彼らからしてもメリットが大きい。成功すれば、ゴウシンを通し王宮内を完全に掌握、今以上に規模を広げることができる可能性がある。

 言うなれば持ちつ持たれつ。ギブアンドテイク。ゴウシン側は下手をしなくとも家が傾くほどの散財だが、ユースティアナを堕とせれば安いもの。そうなれば議会の予算も好き勝手にできる。商人からすれば渡り船。危険だが今ならば十分に可能であるという判断から。

 

 こうして秘密裏に交わされた密約は、滞りなく進行していった。違法な奴隷売買に表は気を取られ、まさか貴族が既に取り込まれた段階だとは気づけない。否、気が付きかけた者もいたのかもしれない。

 しかしそれは――――王座の間で引き起こされた王女誘拐事件によって、まとめて闇に葬られた。

 

「む……なんだ、この小娘は」

 

 計画はあまりに呆気なく、ゴウシンが拍子抜けしてしまうほどあっさりと成功した。アリバイ作りのため、彼らを含めた一部貴族は現場に居合わせ巻き込まれたという体で口裏を合わせ、あとは王宮騎士団に責任を押し付ける。そういう手筈になっていた。

 故に、ユースティアナが肢体を投げ出し溢れんばかりの巨乳を逸らして気を失う隣で、同じように意識を閉ざしたピンク髪のエルフ族の少女にゴウシンが目を向けたのは当然のことだった。

 

「ゴウシン様、こちらは?」

「吾輩も知らぬわ。しかし……身体は貧相だが、可憐な容姿をしているな」

 

 ニヤリと寒気立つ笑みを浮かべたゴウシンが目をつけたピンク髪の少女は、何を隠そう弁が立つ(・・・・)ユースティアナの正体。不幸にも王女誘拐に居合わせてしまった彼女は、巻き込まれる形でゴウシンに目を付けられてしまった。

 

「ふむ。ユースティアナだけでなく、この小娘を追加することはできるかね?」

「――――可能にございます、ゴウシン様」

 

 態度だけは余裕を持って、けれど顔は醜悪に歪んだ笑みを。

 ユースティアナ――――ペコリーヌと共に奴隷商人に誘拐されたエルフの少女、ネネカ。彼女の存在は、彼らにとっては幸運以外の何ものでもなかった。様々な意味で(・・・・・・)、だ。

 

 

 

 

「まったく、まだ終わらんのか。――――いや待て、落ち着くのだ。あの小娘がいない以上、王座は吾輩が最も近い。焦ることはない……」

 

 苛立たしげに。だが、ユースティアナが台頭していた頃に比べれば多少は落ち着きを取り戻したゴウシンが髭を撫でて己を宥めている。

 ユースティアナとネネカの誘拐から早数ヶ月。王宮内は表向き(・・・)王女誘拐による不在で荒れ、情報が伏せられている民にも少なくない影響が出ているようだ。が、ゴウシンにとってそんなものは些細なこと。ユースティアナさえ手に入れれば、傀儡として幾らでも立て直せる。

 ――――その思考は、奇しくもゴウシンが無能と吐き捨てた女商人の助言通りに収束しているのだが、もちろん彼が気がつくことはない。

 事が判明した際の危険性、ゴウシンの依頼内容が〝美しい二人をそのままに調教〟しろ、というあらゆる穴を未経験(・・・)のまま開発などと無茶な内容であったため、こうして長期間ゴウシンは待たされることになっていた。

 

「むふ、むふふ……」

 

 だが苛立つばかりではない。一人の時は、このように不気味なほど上機嫌な声を零すこともある。

 数ヶ月という月日で我慢を重ね、分厚い金をかけた衣服の下で主張するゴウシンの陰茎。欲求不満ではある。その気になれば奴隷市から繋ぎの奴隷で楽しむこともできた。

 だがゴウシンは強欲だった。奴隷になりながら新品の美少女を手にして楽しみたい。そのための我慢は当然だと、自身で慰めることもせず一日千秋の思いで待ちわびる。

 

「――――ゴウシン様、お待たせいたしました」

「おお、待っておったぞ!」

 

 そして、ユースティアナがいなくなったことで接触が容易くなった闇商人からの連絡は、吉日となったその日に届けられた。

 

「よく来たな、ユースティアナ、ネネカ。吾輩の奴隷よ」

 

 ゴウシンの屋敷内。贅の限りを尽くした私室に届けられたユースティアナ――――ペコリーヌとネネカは容姿は変わらないながら、ゴウシンが愉悦の笑みを隠せないほど変わり果てていた。

 文字が刻まれ、淡く光る四肢と首に嵌められた枷は能力を封じるためのもの。反抗や逃走を許さないと同時に、彼女たちを奴隷身分を証明するものでもある。

 高級娼婦が着るような肌が透けたランジェリーの下には、ゴウシンが求める女体の極みがある。

 我が儘なほど豊満なペコリーヌの乳房、鍛えていた筋肉を減らされ、代わりに見栄えを阻害しない程よい肉付きの白磁。ネネカは対照的に幼さを感じさせる身体付きだが、それは彼女の切れ目と合わせて独特な色香を覚えさせた。下半身はしっかり切り揃えられた髪色と同じ陰毛が、やはり完全に透けてゴウシンの逸物を否が応でも昂らせてくれた。

 

「誰があなた如きの奴隷などに……っ!」

「ゴウシンさん。本当に国を思うなら、こんなことはもうやめてください!」

 そんな奴隷娼婦の分際で、ペコリーヌとネネカは反抗の意思を見せる。しかし態度や見た目こそ気丈に振舞っているものの、目尻に浮かぶ涙は隠せていない。どちらの生肌も恐怖で震え、より興奮を誘う乳房の震えさえ生み出してしまっている。

 それに、ゴウシンの注文は全て叶えられたと彼は聞いている。故にすぐ生意気な二人はその矮小な正体を露わにすることとなった。

 

「黙れッ! 奴隷の分際で吾輩に意見するな!」

『ひ……っ!?』

 

 たかが貴族が怒鳴っただけ。狂人な魔物さえ相手取る彼女たちからすれば取るに足らないはずが、二人の身体は反射的に激しく震えか細い悲鳴が零れる。

 徹底的な調教によって心と身体に刻まれた本能が、主人であるゴウシンに逆らってならないと根源的な恐怖を抱いてしまっているのだ。

 

「貴様らに許されるのは吾輩に従うことだけなのだ! 身の程を知れ!」

「ご、ごめんなさい、ごめんなさいっ!」

「ひ、ひぃ……ひゃぁぁぁぁ……っ!」

 

 ちょろっ、じょばぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥

 

 大股開きで腰を抜かしたユースティアナとネネカが、派手な音と勢いを股間部から立て失禁。ゴウシンに怒鳴られた恐怖のあまり、吸水性皆無のランジェリーから激しい放尿を高級なカーペットに垂れ流す。

 その顔は歪み、お互いに肩を寄せ合い抱き合ってうわ言のように許しを請う。ゴウシン如きに恐怖し、失禁した惨めで憐れで矮小な美少女奴隷たちに、ゴウシンの虚栄心はこれ以上なく満たされ、欲求は加速していった。

 

「ふん、小便臭い小娘どもめ。何か吾輩に言うべきことがだろう。無能な奴隷らしく誠意を見せてみろ」

「も、申し訳……ございませんでした」

「お許しください、ゴウシン、議長……」

「んー? 聞こえんなぁ。もう一度だけ聞いてやる。吾輩に、言うべきことがあるのではないかね?」

 

 まだ立場を弁えきれていないのかと、ゴウシンは高圧的な態度でペコリーヌとネネカに謝罪を要求した。

 これまで好きにされていた鬱憤も兼ねてのこと。自尊心が大きいゴウシンは、奴隷として躾られた二人の態度を徹底的に再調教するつもりだ。それはただ頭を下げるだけでは物足りないと告げていた。

 自身の上に立っていた甘ちゃん陛下と見るからに生意気そうな小娘。ゴウシンより上の存在であるはずが、二人は彼の態度に更なる畏怖を覚えて頭を深々と下げた。

 身体を深く折り畳み、ゴウシンの足の眼前へ頭を差し出し、自分は矮小な存在ですと踵と足枷が肉尻が噛み合うほど身体を縮こまらせ、奴隷の手枷すら地面に付けた土下座で。

 

『申し訳ございませんでした、ゴウシン様ッ!』

 

 ペコリーヌとネネカは、屈辱的な謝罪を口にしたのだ。特に幾度となく余計な口を挟んできたペコリーヌの土下座謝罪は、ゴウシンに超然とした全能感すら与えた。

 ユースティアナ・フォン・アストライアを堕とすということは、つまりは王宮どころかランドソルの実権を握るということ。彼女の両親に関しても、秘密裏に処理をしてしまえば問題はなくなる。遂に手に入れた実権に、忌々しさが残らないほど惨めになり、それでいて美しい奴隷たちまで手中に収めた。

 ゴウシンにもう恐れるものはない。あとは上手く立ち回ればことは完璧に運ぶのだと、気が昂るままペコリーヌの頭を足で踏み躙った。

 

「ひぐぅっ!?」

「ふはは、それで良いのだ。ふん、ふん! 貴様の主人であるゴウシン様が足蹴にしてやっているのだ。礼くらい尽くさぬか!」

「ひぅ! う、ぅ……あ、ありがとうございます、ゴウシン様♥」

 

 ペコリーヌの手入れが行き届いた髪がゴウシンの無駄に大きな足裏に踏まれ、繰り返される反動で足の上に挟まれた三桁は優にあるペコリーヌの巨乳がふにゅっ♥ふにゅっ♥ とランジェリーから零れて形を変える。

 その光景を目に収めながら、ペコリーヌのへりくだった謝罪を聞く。美少女奴隷の土下座を眼下に、もはやゴウシンの欲求は我慢の限界を迎えていた。

 

「まったく。反抗した挙句に吾輩の部屋に粗相とは、仕方のない奴隷どもだ。さっさと口で取り返してみせろ」

「は、はい、今すぐ♥」

「誠心誠意の奉仕を、さ……させていただきますっ♥」

 

 良質な反発のあるベッドに腰を掛け、大股を開いて二人へ奉仕しろ(・・・・)と遠い言い回しで示唆。

 元々地頭が良い――ゴウシンはまだ知り得ないことだが、ネネカは特に――二人は、調教の成果もあって的確に意図を読み取って動いた。ネネカは人へ奉仕するような態度に慣れておらず反発が見受けられたが、その抵抗も最小限で終わる。それほど時間をかけた奴隷調教は、ネネカから不遜な態度をこそぎ落としたようだ。

 

「失礼します、ゴウシン様♥」

「ゴウシン様のおちんぽ様♥ ネネカとユースティアナがフェラチオご奉仕させていただきます♥」

 

 もちろん、圧倒的に目上のものが自ら服を脱ぐなどということはしない。ゴウシンの股座に膝立ちしたペコリーヌとネネカが、調教の笑顔半分恐怖半分の顔でズボンと下着を脱がし、ゴウシンの滾りに滾った肉棒を解放させた。

 

「ひ……」

「っ!?」

 

 空気を切って現れた逸物の姿に、ペコリーヌが悲鳴をあげネネカが息を呑む。

 数ヶ月の我慢があったとはいえ、恰幅の良さに比例した男根は小顔の二人にはあまりにも大きく見えた。顎から髪上まで優に超え、口いっぱいに頬張って顎が外れないか心配になってしまう並外れた巨根。

 ゴウシンの注文で、ペコリーヌとネネカは口ですら男のモノを体験していないのだから当然だとは言えるだろう。

 

「ああそうだ。口が汚れる前に、するべきことがあったな」

『っ!!』

 

 その剛槍の先から放たれる濃厚なカウパーに口をつけて奉仕、というところでゴウシンはさらに焦らしを加えた。

 口が汚れる前に。そこから連想されることは多くはない。ペコリーヌもネネカも、苦渋の表情で奥歯を噛み締めて葛藤する。覚悟を決めていた心が揺らぐ。

 

(こんな豚男に、この私が……っ!)

(いやです。けど……)

 

 しかし逆らったところで何になるのだと、二人の心は諦めを感じていた。

 ゴウシン如き小物の一喝で竦み上がり失禁する身体。首輪と枷には彼女たちの力を縛る仕掛け。ペコリーヌに至っては王家の装備を失った末、長期間の調教で筋肉は男を悦ばせるための肉となり、細身でムチッとした女体と変化している。

 女として愛しい男に捧げるもの。大切にしなければならないものを、嫌悪感を抱く、否、その嫌悪感を調教で徹底的に削り取られた相手にしなければならない。

 

「わかり、ました……♥」

「愛しいゴウシン様に、私たちの唇を捧げます♥」

 

 死が生温く思える屈辱。だが、力を奪われたペコリーヌとネネカは死を選ぶことすら許されなかった。

 左右に別れ、ゴウシンのふとましい膝を足で挟んで座る。二人の太股と濡れ透けた秘部の感触は、直前の失禁など気にならないほど彼に優越感をもたらす。

 その状態で手と身体をゴウシンの胸板目掛けてしなだれ、極端に大きい胸と極端に小さな胸を押し付け女をアピール。四つの感触のみならず、若く柔らかい女体が四肢に当てられゴウシンの機嫌はさらに高揚し、本命の薄紅が眼窩に迫る様は、彼が年甲斐もなく生唾を飲み込むほどの魅力があった。

 

『ちゅ……♥』

 

 二つの潤いある唇がゴウシンの荒れた分厚い唇にリップ音を鳴らす。

 夜の営みには欠かせないキスを二人は何度も唇を鳴らし、精一杯の奉仕をする。だが、やり方が文字通り甘い。初めの調教はこれだと決めたゴウシンが、突如としてペコリーヌの後頭部を掴み強引に抱き寄せた。

 

「むぅっ!? ん、んんんんっ!!♥」

 

 啄むような子供のキスとは違う齧り付くようなキス。ゴウシンと唇を完全に重ね合わせたペコリーヌは、イヤイヤと頭を振ろうとするも押さえつけられ動けず、涙を浮かべて必死に唇を閉じた。だが抵抗虚しく、ペコリーヌの薄い口はゴウシンの舌に突き破られ、その下の歯も舐められた不快感であっさりと開かされてしまう。

 

「は……ん、ちゅる♥ ぢゅるる……んぐっ♥♥」

 

 開かれた口の中に舌が這いずり回って、逃げようとするペコリーヌの舌を絡め取り弄ぶ。無理やり唾液を絡ませ一塊にし、生み出された液体をペコリーヌの喉奥に流し込む。

 

(う、ぅ……助けてください……キャルちゃん……コッコロちゃん、シェフィちゃん……ユウキ、くん……)

 

 どんな魔物料理を食べてきたペコリーヌが吐き出したくなる味に、ずっと助けを求め続けていた相手をここでも思考に去来させる。

 だが彼女は気が付いていない。自身の股座が、濃厚なキスでじわりと濡れていることに――――そして行方不明となった王女を、仲間を助けに来ないはずがない彼らが現れないことは、そういう意味(・・・・・・)なのだと。

 さらにゴウシンはペコリーヌの唇だけに飽き足らず、胸板に押し付けられた乳房にまで手を出した。

 

「んぶっ!?♥♥ ちゅっ♥ んちゅっ♥♥ んお……っ♥♥♥」

 

 調教は何も躾だけではない。身体の感度に関しても、思考を壊さない程度の薬で敏感になっている。ゴウシンの無骨な手でも掴み切れないマシュマロのようなおっぱいは、押され揉まれで片方が形を変えて瞼を閉じていたペコリーヌが目を見開いて露骨に喘ぎ出す快感を生み出した。

 元々上乳をさらけ出していたドレス以上に、シースルーの薄布はあってないようなもの。口の中と巨乳をねっとりと嬲られ、長時間のキスで目を剥きかけたペコリーヌ――――セクシーランジェリーの上から、ゴウシンの大きな指が彼女の乳首を抓りあげた。

 

「んっ!?♥♥♥♥ んん〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥」

 

 ビクッビクッ♥ プシッ、プシャッ♥♥

 

 ペコリーヌの脳髄が焼け焦げ、思考が真っ白に染まった瞬間、彼女の意に反して身体は痙攣し膝に座った股は愛液を吹き出す。

 薬と調教の結果、ペコリーヌの乳首は新品ながら敏感な性感帯として成長した。今や元の衣服を着れば衣擦れで感じ、今のように乳首を抓られ絶頂など序の口なのだ。

 

「ぢゅるっ♥ ぢゅぷ……ぷ、はっ♥♥」

 

 淫乱な雌として果てた後も、ゴウシンの舌は止まることなくペコリーヌの咥内を堪能し、それからようやくという様子で彼女は分厚い唇から離れることが許された。

 

「今のが奴隷の奉仕だ。覚えてできるようになるのだぞ、ユースティアナ」

「は、はひ♥ ありがとう、ごひゃいましゅ……ゴウシンしゃま♥♥」

 

 咥内を荒らされた上に胸を嬲られてイッた。酸素を求めて意識を朦朧とさせたペコリーヌは、荒く呼吸をしながら染み付けた無意識で舌足らずに感謝を述べた。引っ込みがきかない舌はだらりと垂れ、王女とは思えない貌を晒している。

 

「あ、ぁ……」

 

 そして、はしたない王女の姿を見て、恐怖を抱くもう一人の奴隷。

 聡明なネネカは気が付いている。確かにペコリーヌは惨めだ。けれど、その惨めな姿を次に晒すのは――――自分なのだと。

 

「次はおまえだ。吾輩が手ずから教えてやろう。有難く思うのだな、ネネカ」

「いや、やめなさ――――んんーッ!♥♥♥♥」

 

 犯罪的ですらある小柄なネネカが抱き込まれ、ゴウシンのキスによって知的で美しい貌が快楽に歪む。ペコリーヌのようにイカされ蕩けるまで、ネネカが離されることはない。

 

 無能な貴族の奴隷にされた憐れな雌たちの地獄は、終わりどころか始まりでしかない。大きく歯車が狂った彼女たちの物語の先は――――――既に、絶望しか存在しない。

 

 

 






私にねっとり書かせると前編で本番前どころか入口くらいにしかいかないんですよ。やー原作キャラだと敗北の背徳感が増し増しですなぁ。
無能貴族に有能キャラが好き勝手され蔑まれ使われる。これまで使わなかったシチュですが、やはり強い。あと今回のネネカ様巻き込まれは私の発案じゃないです。ふふ、騙されたでしょう?まあ影武者のネネカ様がペコの不在を不審に思わないわけがないという理由なのですが、そうですね出しましょうの二つ返事をしたことも否定はしません()

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!やはり来れば来るだけ継続ができる。どしどし際限なくお待ちしております!反応で楽しませてもらえる分をしっかりエロにして返していきたい。
お次はいよいよ本番と、他ヒロイン半モブ扱いしたエロも考えてます。普段は出せないような敵側ゲフンゲフンな二人も荒っぽく無様に扱う予定ですが、他は誰がいいですかねぇ。ペコネネカ様ペアが堕ちた時点であの奴隷売買ほぼ誰でもいけちゃいますよえっへっへ。ではまた次回〜


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ペコリーヌ、ネネカ(中編・NTR、調教、快楽堕ち)

初手言い訳から入らせてもらうと、エピローグの名目でやったヒロイン無数の半モブエロ書いてたら前の甘雨の文字数超えてあ、これダメだわ分離しよ、でした。

いやマジでごめんなさい。でも頑張ったから評価とか感想とかくれるととっても嬉しくてモチベになります。さすがに毎回こんなことしてると疲れるので、とても欲しい(強欲)
というわけで二人の本番編。そういやこうまともなセッッッがメインの珍しい、か?調教されてからするのがまともかは怪しい。





 

「ふぅ……いくら無能な奴隷でも、これだけしてやればやり方は理解できただろう?」

「は、はひ♥ 無能なユースティアナへのご指導、ありがとうごひゃいましゅぅ……♥」

「寛容な措置に、感謝します……ゴウシン、様っ♥♥」

「うむうむ。そうであろう」

 

 あれから幾度となくディープキスと乳首弄りを重ね、ペコリーヌなどは完全に蕩け顔、ネネカも無事なのは見た目だけであり、特徴的な起伏の薄さ時折おかしな表情でビクビクと頬を引き攣らせてしまっていた。

 無論、彼女たちにやり方を教えるためなど方弁。ゴウシンは手に入れた圧倒的な美貌と感度の奴隷を好き放題に弄び、その上で感謝までする彼女たちに自尊心を満たし続けているに過ぎない。それをペコリーヌとネネカが理解していたところで、何も変わりはしなかったが。

 感度は調教。物覚えはそもそも二人の才覚がこのような淫靡な技にも適応していたに過ぎず、ゴウシンの手腕など一つもない。が、自分で見た目麗しい美少女を手玉に取っているという優越感は、ゴウシンの全能感をさらに助長させた。

 

「何をしている無能ども、早く奉仕を続けんか。吾輩の逸物は貴様らを何ヶ月と待ってやっているのだ」

 

 あまりに横暴、自分勝手な物言いでゴウシンは興奮しっぱなしの巨根を自ら反り返らせる。ペコリーヌとネネカが正常であれば、こんな身勝手なやり口を許すはずがない。

 

「も、申し訳ありませんっ♥」

「無能奴隷、フェラチオ奉仕を始めさせていただき、ます♥」

 

 だが、泡を食ったように動き出した二人は正しく従順な奴隷。反抗心が消えたわけではない。はしたなく媚を売る物言い自体、彼女たちは顔を顰めてしまっている。

 けれど動いてしまう。散々調教され、言葉にするのもおぞましい責めで心を折られた二人は、主人であるゴウシンの機嫌を損ねないために身体は勝手に動き、勝手に口を開いてしまうのだ。

 ペコリーヌとネネカの前に立つ縮れ毛を生やしたグロテスクな巨根。それに一瞬だけ二人の表情に嫌悪という感情が蘇るも、感情が成長するより先にその唾液を絡ませ、唇と唇で糸を作った妖しい口が開いた。

 

「あ、むっ♥ ぢゅるぢゅる……♥♥」

「れろ、ちゅぱ……♥ ん、ちゅ……♥♥」

 

 ペコリーヌが口を大きく開き、生臭い性臭漂う肉棒を先端から咥え、ネネカが竿から舌を這わせてなぞっていく。

 匂いだけでも嫌悪を感じるはずだった。しかし、穴が使えない代わりに匂いを強制的に教えられ、嫌悪どころか性臭に興奮すら感じるようになってしまったペコリーヌとネネカは、粗相のお詫びであるダブルフェラを行う。

 

「む、く……おぉ……!」

 

 亀頭から竿を行き来し舌まで使って奉仕するペコリーヌに、竿から下っていき睾丸に辿り着いて揉みしだくように口に含むネネカ。どちらも従わされながらの必死な奉仕だ。

 正直なところ、知識は教えられたのだろうがさすがに初心者の域を抜けてはいない。だが、数ヶ月溜め込まれた性的欲求に加え、思考では認めていないゴウシンがどこかで感じている自分より上位者であるペコリーヌとネネカ、その両名に奉仕をさせているという優越意識。

 それらの要素はゴウシンに快感の吐息を零させるに至り、さらにその()までももたらす。

 

「おぉ、射精()るぞ! 飲めッ!」

「んぶっ!?♥♥」

 

 ドビュッ! ドビュルル、ブッピュルルルルルルルッ!!

 数ヶ月という月日と、絶美の少女の奉仕という変え難い付加価値。それは凄まじい勢いの即射精に生まれ変わり、ちょうど竿まで咥えていたペコリーヌの喉奥目掛けて撃ち込まれた。

 

「ん、くっ♥♥ ごきゅ、ごきゅ……っ♥♥ ふーっ、ふーっ……ぢゅぅぅぅぅっ♥♥♥」

 

 飲め。そう告げられたペコリーヌは、その言葉に従って喉を必死に鳴らす。大食いで作られた胃袋と吸引力は、肉棒の強烈な射精に耐え切り、むしろ吸い出すことさえしていた。

 そして――――気付かぬうちに、ペコリーヌの表情は淫靡な色を帯びていたのだ。

 

(どう、して……こんなものが、美味しく……思えちゃいます♥♥)

 

 喉に絡み付くような粘り気。苦味が激しい濃厚な液体。高温で身体が熱くなるような、それ以外の感情で昂るような味――――ペコリーヌが仲間たちと食べるどんなものより、美味なる味。

 

(だめっ♥ だめ、だめ……だめですっ♥♥ ……だめなんですぅ♥♥♥)

 

 心の内側での否定すら蕩けていく。味覚さえも調教されたペコリーヌは、今や精液が何よりの大好物。抗いようのない欲求に、刹那を満たす美食の快感に心を奪われ喉を鳴らす。

 そんなペコリーヌの様子をゴウシンは肉棒への刺激と共に満悦な表情で見下ろし、声を発した。

 

「どうだユースティアナ。吾輩の精液は美味いだろう?」

「ちゅぷ……ぢゅるるる……んくっ♥ は、い♥ とっても、美味しいです♥♥♥」

 

 口からゆっくりと亀頭を引き抜き、精液を溜めた口を閉じて溢れたものを手で掬って飲み込む。その淫靡な仕草に追従する恍惚とした笑みは、本心を偽らない妖艶な微笑であった。

 

「くく、素直で良い。ネネカ、貴様もさっさとモノを咥えんか」

「……はい」

 

 だが、ペコリーヌの妖艶さにまるで満足しきっていないゴウシンの性欲は、さらに肉棒を滾らせるという結果に繋がる。

 それからネネカと役割を交代させてダブルフェラ。それだけに留まらず、ペコリーヌとネネカの尻合わせの尻コキ(・・・)まで行わせる。

 

「ほぉ……良いぞ。貴様らの下品なデカケツで吾輩をもっと満足させてみろ」

(お尻……あついですぅ……♥♥)

(誰が、デカケツで……あっ♥ 乳首だめ♥♥)

 

 肉の厚みと柔らかさが程よく調整され、極上の丸みを得た桃尻二つに挟まれてなお飛び出すゴウシンの肉棒。

 ずりゅずりゅ♥ とリズム良く擦れる度に感じる自分たちを従える熱さ。時折暇潰しのように敏感乳首を弄ばれることで反抗心を萎縮させられ、尻に飛び散るザーメンは否が応にもこの後(・・・)の想像を二人にもたらした。

 

「さてさて、どちらから使うか……ふん、無能な奴隷とはいえ、見た目だけは美しいと認めてやろう」

 

 上質なベッドの上に並べられたお尻。以前より美しい丸みを帯び、プリプリの生肌には尻コキで撒き散らされたザーメンが痕になっている。

 言うまでもなく、四つん這いで差し出されたペコリーヌとネネカの尻だ。秘部のランジェリーは取り払われ、完全な新品ながらトロトロに蕩けたピンク色のマンコがゴウシンの眼下にあり、薄く切り揃えられたオレンジとピンクの陰毛はその価値をこれ以上なく高めゴウシンの鼻息を荒くさせる。

 尻穴も新品のまま受け入れる調教だけは終えている。特殊なやり方は二人の肛門は洗浄され、常に使い物になるよう変えられている。そのヒクヒクと蠢く極小の菊穴は、ゴウシンの肉棒を誘っているようにしか見えない。

 

「……ゆる、して♥ そこだけは……許してください……♥♥」

「っ……っっ!♥」

 

 が、当然ながらペコリーヌとネネカは穴を差し出して屈辱を涙ながらに覚えていた。ペコリーヌはそれを失うことを恐れ小さな懇願。ネネカはまだプライドが残っているのか、懇願することを歯を食いしばって耐えていた。

 その憐れで惨めな反応を見たゴウシンが言葉で手をつけたのは――――ペコリーヌだった。

 

「ほう、何を止めてほしいのかね? まさか、奴隷の分際で吾輩に言葉の裏を察しろ……と?」

「っ……申し訳、ありません♥ ユースティアナの処女喪失を……お、お許しください♥」

 

 最後の砦。その処女を失えば、ペコリーヌは堕ちてしまう。大切な人に捧げたいという乙女の想いは、今更と理解していても縋るものを無くしたペコリーヌにはそれしか残されていなかった。

 どんなに無様でも、惨めで無意味だとしても止められない哀願。それを聞いたゴウシンはニヤリと笑って声を返した。

 

「奴隷の身分で吾輩に意見するなど片腹痛いわ。しかし、少しは聞き入れてやっても良い――――貴様の代わりもいることだしな」

「――――んあぁぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥」

 

 ずりゅずりゅずりゅ、ドチュッ!♥♥

 

 平坦な声をかなぐり捨てたネネカの嬌声。ペコリーヌの真横で、歯を食いしばり損ねたネネカは首を逸らして雌色の奏を喉から吐き出した。

 何の予告もなくネネカの処女が奪われた。ゴウシンの巨根は小柄な体躯の膣内に収めるには極太がすぎる故、モノが突き上げる度にぼこぉ♥ぼこぉ♥ とネネカのなだらかな腹から形を見せる。

 

「あ、ぁ……あひっ!♥♥♥」

 

 いずれは自分がそうなる。むしろ、自分が懇願したからネネカを犠牲にしたような錯覚をペコリーヌが覚える、余裕すらなく並べられた彼女の秘部にゴウシンの指が乱雑にぶち込まれた。

 

「何をしておる。後回し(・・・)にしてやったのだから、せめて品のない声で吾輩を楽しませんか!」

「ひぃっ♥♥ あっ♥あっ♥♥ ひぁぁっ♥ ご、ゴウシン様のお指で、ユースティアナのおまんこ……あ、イキますっ♥♥ 奴隷マンコいくっ!♥♥♥♥」

 

 テクニックなどない荒々しい手マンも、ペコリーヌの敏感な膣内で暴れれば相応の快感になり得る。ネネカをピストンしながら抜き差しされた指が飛沫を散らし、躾で喉が枯れるほど復唱させられた淫語を叫んでペコリーヌは達する。

 

「貴様もだ! 奴隷らしく叫べ! 貴様に品など必要ない!」

「ひぁんっ♥♥」

 

 ペコリーヌのマンコから指を引き抜き、喘ぐだけで精一杯のネネカに叱責を飛ばしたゴウシンは、彼女の長く美しいピンクの髪を掴み、まるで手綱のように握ってピストンの道具へと変える。

 

「あ、あお゛っ♥♥ あ゛っ♥♥ あっ♥♥あっ゛♥♥♥」

 

 四つん這いで髪を引かれ、無理やり顔を上げさせられ奥を肉棒で突かれる。つい十数秒前まで処女だったはずのマンコは、あっという間にゴウシン専用の締め付け激しいロリマンコへと変貌してしまっていた。

 その貌はイクことを我慢し、だが全く堪えきれていない無様極まるものであり、品のない嬌声と共にゴウシンの逸物を射精へと導いた。

 

「おぉぉぉぉっ!!」

 

 ドビュルルルルルルッ!♥ ドプッ、ドブブッ!♥♥

 

「ふぉぉぉぉっ!♥♥♥ 膣内射精(なかだし)、感謝しますっ!♥♥ ゴウシン様のザーメンタンク♥ ロリマンコ奴隷イクゥ!♥♥♥♥」

 

 膣内射精をされながら、嫌悪の前に感謝が飛び出すネネカの素晴らしい調教具合にゴウシンの肉棒が興奮し脈動をし続ける。

 ペコリーヌ以上に聡明なネネカは、その聡明さを台無しにする淫語を完璧にマスターさせられた。処女喪失からの膣内射精によって理性が突き崩されたことにより、それが完全に表へと漏れ出てしまった。

 

「あ……ぁ……♥♥」

 

 こうなってはネネカの意思では止められない。そもそも、ザーメンが溢れ小さな膣口からこぽっ、と淫靡な白濁液が零れ喪神したネネカに意識というものがあれば、だが。

 

「ふんっ!」

「んっほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥」

 

 しかしそれも問題はない。ネネカの役割はまだ終わっていない故に、尻穴を穿たれ(・・・・・・)強制的に叩き起されたからだ。

 四度は射精をして、それでも全く衰える気配が見られないゴウシンの剛槍がネネカのアナルを押し広げる。モノを呑み込んだことがないはずの尻穴だが、極太の肉棒に適応して入口は大きく広がり腸壁はカリ首で擦り上げられ、権謀術数を巡らせるためにあるネネカの視界を快楽の火花だけで染め上げた。

 

「おほっ♥♥ お゛っ♥♥♥ お゛ぉ゛♥♥ おっほぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

「やればできるではないか! 吾輩が満足するまで失神など許さんぞ! 鳴け、雌豚めが!」

「んおっ♥♥ おぉっ!♥♥ ぶひっ♥ ぶびぃ!♥♥♥」

 

 鼻を開いて豚の鳴き真似をする品のなさ。尻穴を捲るような勢いで繰り出されるピストンに、ネネカの思考は喪失し脳髄は焼き切れゴウシンの言葉にただ従うのみとなる。

 その美しい面すら品の無さに追従した下品な表情と化し、太いカリ首が腸壁を引っ掛けてネネカの尻穴を伸ばして引きずり出す、そんな感覚に彼女は呆気なく絶頂を迎えた。

 

「イグゥ!♥♥♥ ケツアクメしますっ♥♥♥ んほぉぉぉっ!♥♥♥♥ アナルセックスありがとうございますっ!♥♥♥ んっひぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥♥」

 

 ブビッ、ブビビビビッ!♥♥ ブリッ、ブボォッ!♥♥

 ネネカの絶頂に合わせて流し込まれるザーメン。それは中で逆流し、引っ張りあげられたアナルの先から下品な音を立てて排出される。それがさらにネネカの絶頂を引き出し、疑似排泄アクメとして彼女に嬌声を上げさせ――――やがて倒れた。

 

「おっ♥ おほぉ……♥♥」

「たかが二回出された程度で倒れるとは、まだまだ調教が足りんな」

 

 マンコとケツ穴からザーメンを垂れ流し、絶頂の余韻で四肢をピクピクと痙攣させている。半分白目を剥いて舌をだらしなく垂らして転がる横顔は、かつての澄まし顔と並べて比べればさぞ心地が良いだろうアヘ顔だった。

 そうゴウシンが上機嫌に語れるのは、ネネカが気を失おうと叩き起すことができるという一点のみならず――――四つん這いで怯え切ったペコリーヌがいるからである。

 

「さて、次はおまえだ。吾輩を楽しませろ、ユースティアナ()陛下」

「ひっ……や、やめてくれるって……っ!」

「誰がそんなことを約束したのだ? 後回しと言ったであろう」

 

 ゴウシンの魔の手がペコリーヌに伸びる。真後ろで剛直を構えた彼に、ペコリーヌは肩口から絶望で涙した表情を浮かべていた。それこそ、ゴウシンの心を存分に悦ばせる惨めな姿でしかないのだが。

 

「く、口でしますっ!♥ させてください!♥♥」

「今さらそんなことで満足できるわけがなかろう。雌穴だけは立派な無能な奴隷に必要なのは、大人しくそれを差し出すことだけなのだ! はははははははっ!」

 

 腐り切った欲望を持った貴族が、本来盛り立てるべき王女を穴奴隷にして嘲笑う。何もかもが狂ってしまった王宮は、けれどそれが現実だった。

 ペコリーヌに覆すことなどできない。ゴウシンを説得する術を持たず、状況を改善可能な手段は全て封じられた。せいぜいできることと言えば――――己の尻穴を両手の指で広げて、哀願することのみ。

 

「ゆ、ユースティアナのケツマンコ処女♥ ゴウシン様の猛々しい立派なおちんぽ様に貫いてほしいです♥♥」

 

 涙を流し、王女失格の懇願。柔らかく開かれたペコリーヌのケツ穴は、ひくりひくりと赤い肉が熱を持った鼓動を打ち、奥まで丸い文字通りのケツ穴マンコとしてゴウシンを誘えるだけの魅力を帯びていた。

 

「ほう、貴様もようやく立場を弁えてきたようだな」

 

 少なくとも、彼が笑みを浮かべてケツ穴から先に挿入れてしまおうと思えるほどに、ペコリーヌの凌辱哀願は効果があったと言える。

 手で鷲掴みにすれば最高の反発とくい込みがある尻肉を支えに、ゴウシンがペコリーヌの尻穴に亀頭を当てがう。その熱い先端と尻穴が接着する感触にペコリーヌが目を瞑る――――余韻や余裕すらなく、彼女の尻穴へと挿入は開始された。

 

「ふぉ♥♥ おっ、うぁぁぁ……♥♥♥ ん、ぉぉぉぉぉ……♥♥」

 

 ネネカとは違い、じっくりと味わうように沈められる肉棒。腸壁をゆっくりと擦る太いモノ。そのモノに拡張される尻穴。ペコリーヌは思わずぎゅっと閉じていた口を開き、甘い吐息を零してしまう。

 

「お、ほっ♥ うぁ♥♥ ん゛おっ!♥♥ ――――ふぅぅオォ!?♥♥♥♥」

 

 押し込み、引き抜き、押し込む。単純な作業も柔らかながら収縮する尻穴となれば違いは出る。

 ズル、ズルルルル♥♥ 腸液と絡み合って抜き出される肉棒を括約筋で締め付ける肛門が咥え、離さない。穴の入口がひょっとこ顔のように盛り上がり、まるでペコリーヌの肛門が伸び縮みしているかのようだった。

 

「お、おしり、ぬけ、ぬけちゃいますぅ!♥♥♥♥ ――――おっほぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥」

 

 限界まで引きずり出されたと思えば、根元まで突き込まれ結腸を擦り穿たれペコリーヌは下品に喘ぐ。

 本来目上の存在であり見た目だけは認める美少女が、四つん這いで尻穴を穿たれて爆乳をばるんばるん♥ と暴れさせながら喉から濁った嬌声をあげる。ゴウシンにとってたまらなく愉快な絵面でありながら、さらに快感まで得られる最高の時間だった。

 

「ほほぉ! 良い反応をするではないか! もっと吾輩を楽しませたなら、奴隷の懇願を考えてやらんこともないぞ?」

「お、おほっ♥ ユースティアナのおケツまんこ♥♥ ゴウシン様のおちんちん専用のケツ穴にしてくださいっ!♥♥♥♥ おほっ♥おほっ♥♥ お゛っ♥お゛っ♥お゛っ♥ お゛ぉ゛ーッ!♥♥♥♥♥」

 

 パンパンパンッ!♥♥♥ ブッ♥ブポッ♥♥ブブッ♥♥♥ バチュバチュッ!♥♥♥ ブリュ、ブビュルルルルルッ!!♥♥♥♥

 

 獣が盛り合う声。とても王女のものとは思えない嬌声に、肉と肉が弾け合う音、ザーメンとガスが逆流して吐き出される音。粘液がピストンと絡み合い、また新たなザーメンがペコリーヌのアナルに注ぎ込まれる音。

 いつまでも終わらないセックス。皮肉にもペコリーヌは女として替えが効かない魅力と、ゴウシンにとって踏み躙る価値しかない地位があった。絶倫から放たれる射精は、尻穴から胃にまで入り込み、果てにはペコリーヌの口まで精液の臭いが上り詰める。

 尻穴で性欲を解消し切れれば。出し切れないほど使わせれば。そんなペコリーヌの考えは、甘かったとしか言いようがない。

 

「お……お、ぉ……♥♥♥」

 

 許容量を超え、ゴウシンの肉棒サイズに拡張されたペコリーヌの尻穴からザーメンが溢れ返る。ぶくぶくと音を立て流れ落ちるほど射精されても、まだゴウシンの巨根は滾ったまま。逆にペコリーヌは下半身だけはどうにか掲げているが、上半身は完全に突っ伏してネネカ同様舌をだらしなく垂らしたアヘ顔を見せてしまっていた。

 彼女はゴウシンに〝合う〟ように仕込まれたのだから、至極真っ当な結末だ。ゴウシンの手で体勢を変えられ、仰向けでベッドの上に身を投げ出したペコリーヌの無様さを彼は嘲笑と興奮を以て見やる。

 

「良い顔になったな。甘っちょろい貴様の理想など、大人のやり方の前では無力だとようやく思い知ったようだな」

「あ、あぅ……♥ あ、あっ♥♥」

「では誓うのだ、ユースティアナ・フォン・アストライア。その名に賭けて、王座をこのゴウシン様に譲り渡し、一生奴隷でいることをな」

 

 膣口に亀頭を突きつけながら、ゴウシンは意識を半喪失したペコリーヌに最後の転落を与える。

 それに応えれば最後、ペコリーヌは永遠にその地位を失う。耐えなければいけない。

 

「わ、私は――――――」

 

 拒絶をしようとした。けれど、快楽に歪んだ顔は言葉を止め、膣内はゴウシンという嫌悪すべき対象を番と認めて勝手に蠢いてしまっていた。

 耐えるというのなら、調教を受け続けた時からしていたこと。だがもうこれ以上、心の均衡をペコリーヌは保てない。今言葉を呑み込んだところで、この快楽を受け続ければ破綻し吐き出してしまうのだ。

 ペコリーヌの――――ユースティアナ・フォン・アストライアの心が砕け散ったのは、まさにこの瞬間のことであった。

 

「あげます♥ 王座を譲り渡します♥♥ 私、ユースティアナ・フォン・アストライアは、ゴウシン様に王座を譲り――――一生、ご主人様の肉便器でいることをここに誓います♥♥♥♥」

 

 言った。言わせたという極限の絶頂感を伴う思いと、言ってしまったというペコリーヌの背徳的な快感(・・・・・・)

 地位を追われることはこれで二度目。しかし、全てを捨てる快楽を得られるものは全く意味が異なっていた。

 従ってはならないものに従う絶望感と紙一重の快感。ひたすら快感を植え付けられ、屈服したペコリーヌの中に芽生えた根源的欲求。

 今ここに、奴隷王女として生まれ変わった彼女は――――大切に守っていた最後の処女さえ、二度と戻らないという誓いのために主人に差し出した。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥ 処女喪失アクメ気持ちいいです!♥♥♥ おまんこイクっ♥♥ イクゥゥゥゥゥゥゥ――――ッ!♥♥♥♥♥」

 

 その日から数日間に渡り、ゴウシンの館のあらゆる場所で色香がありながら品がないと思える嬌声が響いた。

 一人は快楽に染まり切ったもの。もう一人は幾分か抵抗のような色を残していたが、やがてもう一人と同じように快楽に堕ちた色を声に載せる。

 それは本来の二人が発する声とは似ても付かない、正しく雌豚奴隷に相応しい鳴き声であった。

 

 

 






ゴウシンが暴れれば暴れるだけ無能貴族以上に奴隷商人の有能度が上がるシステム。よくこの二人をここまで躾たなと。ネネカ様がまた堕ちていらっしゃるぞ!!

ぶっちゃけ二人が負けない理由を遥かに思いつくこのエロ作品。書いてるの私なので、二人だけじゃなく大半のキャラに誰よりツッコミ入れられる自信があります。
でもエロなんです。だからそういうところは忘れて読んでいただければ。ていうかガチガチに理由固めてもいいけどそれやると性格的に無様下品エロめちゃくちゃ減りますね。一応これでも原作キャラの性格とか口調には気をつけてるんすよ。催眠やら調教やらしたらめちゃくちゃに破壊しますけど。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。知っての通り中編となりました。長くなったので頑張ったで賞があると嬉しいです。子供か。
次こそゴウシン成り上がり編完結。エピローグ風味ということもあり、メインは様々なヒロインの末路が……みたいな。記念作品の練習用みたいなところもある。あ、リクエストも待ってます。ではまた次回〜


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ペコリーヌ、ネネカ、他キャラ多数(後編・NTR、快楽堕ち、下品無様、ふたなり)

後編です。ちなみに後編だけで甘雨ちゃんの文字数超えました。あれもこれもとしていたらなっちゃいました。頑張ったので感想と評価めちゃくちゃ欲しいです(願望)

というわけで完結編です。堕ちたペコリーヌとネネカ様、そして沢山のヒロインたち……誰がどう、どういう責めで凌辱されているのか、あなたの推しキャラはいるかな?ではどうぞ!





 

 数日後、二匹の雌(・・・・)の姿は王宮内、王座の前にあった。刻まれた階段の下で、御前にひれ伏すように土下座で。首輪と枷以外は衣服を着ることすら許されず、数日間で全身にかけられた白濁液がこびりついた身体で、多くの貴族と兵士が見守る中で全裸土下座を晒しているのだ。

 

「貴様たちは何だ、申してみよ」

 

 ペコリーヌとネネカが土下座する先で、王座に居座ったゴウシンが高圧的な声を発する。

 既に王様気取りのゴウシンを咎める者、馬鹿にする者などいない。貴族は元より、王宮騎士団も掌握し、ここにはゴウシンの下で甘い汁を吸おうという下衆な者たちしか残っていなかった――――もっとも、平伏した二人を見ればそれが正しいことは証明されてしまっているが。

 

「ゴウシン陛下(・・)の淫乱無能奴隷、ユースティアナ・フォン・アストライアです♥」

「ゴウシン陛下の淫乱無能奴隷、ネネカです♥」

 

 頭を王宮の地面に擦り付けたまま無様な名乗りをあげる。ザーメン全裸土下座を蔑まれ嘲笑され、衣服や甲冑の下では美少女たちの惨めな姿に逸物を勃起させる者たちばかり。

 

(あぁ、言っちゃいました♥ 皆さんの前で、こんなおかしなこと……♥♥)

(無能な者の前で無能を名乗る……惨めな私が……きもち、いいっ♥♥)

 

 ――――そんな者たちの視線に興奮し、土下座した足元に膨大な水溜まりを作るほどには、ペコリーヌもネネカも宣言通りの変態奴隷へと調教され切っていた。

 自分が座っていた地位から、いずれそれ以上の立場を得ていたであろう者さえ、快楽調教に屈すれば共に変態奴隷となる。どれだけ力と容姿に優れていようと、今の二人は無能な貴族の前で無能奴隷を名乗る惨めな雌豚でしかなかった。

 

「誓いを唱和せよ」

「私たちは人権を全て破棄し、ゴウシン陛下のために全てを捧げることを誓います♥」

「私たち奴隷は、許可がない限り皆様のおちんぽ様より頭を上に置かず決して見下しません♥」

『ゴウシン陛下に永遠の忠誠を誓います♥』

 

 数ヶ月に及ぶ調教の最大成果。ただ最後のひと押しをしただけのゴウシンは、まるで全てが自らの力だと言うように勝ち誇り部下となった兵士たちに用意した焼き鏝(・・・)を持たせ、土下座奴隷たちの左の生尻に押し当てさせた。

 

『いっひぎぃぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥♥』

 

 特注品――奴隷市場で使われるものと同じ――魔力を使った焼印。丸い形をした焼き鏝は、ペコリーヌとネネカの左尻に小さな紋様――――ゴウシン家の家紋を刻み付けた。

 王家のものではなく、これから国を束ねるものとしての家紋。不遜と独占欲、支配欲が極まった所有物への証。

 

「イグっ♥ イグイグゥッ!♥♥♥♥ マゾ奴隷、おまんこアクメしますぅ!♥♥♥♥♥」

「あ゛つ゛い゛ぃ゛!♥♥ 私のお尻が焼けて、あっ、イクっ!♥♥♥♥♥」

 

 だが、その独占欲を咎めねばならない者たちは、消えない焼印を刻まれマンコから愛液と潮を吹き出して土下座の下でアヘ顔の狂喜乱舞をしている。奴隷の本懐を遂げ、証を刻みつけられて歓喜するペコリーヌとネネカ。

 これがこの国の未来。この世界の物語――――そのもう少し先を、覗くとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「あんっ♥♥ あっ♥あっ♥ あおほぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 王宮の一室。小麦色の髪に、ペコリーヌをも上回る超爆乳を千切れるかと思える勢いで震わせ、叫びあげる女性。

 相手を一切慮ることのない激しいセックス。二穴を交互に使いこちらも遠慮のない膣内射精。やがて、女性側が喘ぐ気力すらなくなったのち、男は――――ランドソルの王であるゴウシンは満足げに肉棒を引き抜き、召使いのメイドを呼び出し命令を下す。

 

「お呼びでしょうか、ゴウシン様♥」

「吾輩の服を。それと後始末もな」

「はぁい、ゴウシン様ぁ♥♥ アカリに任せてぇ♥♥♥ ――――あむ、じゅぷっ♥♥」

 

 現れたのは尻尾と翼が生えた魔族のメイド姉妹。どちらも局部丸出しで卑猥なメイド服を着て、ゴウシン様の愛液と精液で汚れた肉棒の前に跪いてお掃除フェラを行う。

 ヨリとアカリ。奴隷調教で従順な二人は嫌な顔一つせず愛おしいげにゴウシンの肉棒をしゃぶる。その快感に慣れたものだと、以前以上に態度が大きくなったゴウシンがベッドの上で痙攣する超爆乳の女性に声をかける。

 

「例の件任せたぞ――――クレジッタ」

「は、はひぃ♥ ゴウシン陛下ぁ……♥♥」

 

 クレジッタ・キャッシュ。一から立ち上げたギルドは全て接収され、今やゴウシンのためにある。配下であり、少女であるペコリーヌや年齢に釣り合わない幼さが魅力のネネカと違い、熟した女として見定められたゴウシンの愛人に召し上げられた。

 二穴からは精液を垂れ流し、爆乳は歯形があちこちに刻まれ真っ赤に腫れ上がり弄ばれた形跡が大きい。ゴウシンに抱かれればいつもこのような扱いをされ、終われば労いの言葉一つなくメイドたちに衣服を整えさせた彼に一瞥だけで置き去りにされる。

 だが彼女もまた、ゴウシンに抱かれアヘ顔で余韻に浸る雌豚に過ぎない。

 

「往くぞ、ユースティアナ、ネネカ」

『はい、ゴウシン様♥』

 

 満面の笑みでゴウシン〝様〟に付き従うペコリーヌ、ネネカと同じく、だ。

 王城内を誂えた王の装束で闊歩するゴウシンに、全裸の四つん這い(・・・・・・・・)で付き従う二人。

 奴隷に衣服など必要はなく、誓いの通り許可なくして頭を逸物より上にすることは許されない。もちろん、ゴウシンが二人に気遣って歩幅を合わせるようなことはなく、遅れれば叱責とお仕置きは当たり前。

 故に、二人の四足歩行は下手をすれば元の歩行以上に慣れたもの。家紋が刻まれた贅肉がぷりぷりと揺れる美尻を振って、王宮を奴隷身分で歩く。忠誠心と興奮に塗れた二人の表情は、ゴウシンの調教が完全に身に染み付いている証であった。

 

 ゴウシン陛下(・・)の幸運は幾つかあった。一つは当然としてユースティアナを抑えることができたこと。もう一つは彼女の影武者であるネネカを同時に確保できたことだ。

 どちらかが欠ければ、ゴウシンに待っていたのは身の破滅だった。しかし、闇商人たちの手際、偶然にも二人が同時に接触していた奇跡。それらが噛み合い、王女と七冠を手にすることができたゴウシンの幸運は、彼の無能さを全く歯牙にもかけない栄光をもたらした。

 ユースティアナを抑えた精神的な余裕。表向きには彼女の救出の立役者として、国政及び評判を一気に回復。国民の信頼を確固たるものとした上で、従順な奴隷となったネネカの助言と暗躍。自らの立ち位置を磐石なものとした。

 その功績を全て自身のものにできる今、ネネカが考える全てをゴウシンが受け入れることはさほど難しいことではなかった。あれほどペコリーヌたちの意見を蔑ろにしてきたにも関わらず、必要と理解すればプライドなどそこにはない。

 

「おお、ゴウシン陛下。ご機嫌麗しゅうございます」

「うむ。――――おや、そちらは新しい奴隷でいらっしゃられますかな?」

 

 それらを統合し、訪れた王宮内の未来は治外法権(・・・・)

 ペコリーヌとネネカが全裸の四つん這いで付き従っていようと、通りがかった貴族が見た目麗しい奴隷(・・)を連れていようと誰も咎めることはない。

 

「ええ。サレン、陛下にご挨拶を」

「は、はい♥」

 

 サレンと呼ばれた金髪エルフの少女は、元王宮騎士団所属でもあった。が、一度奴隷売買を通した以上奴隷は奴隷。下腹部に刻まれた『奴隷』の二文字に、貴族主人の趣味なのか首輪に繋がれた鎖を持たれ、両手と両足は錠と鎖で結ばれ歩きづらそうにしている。女性に対しての異常な扱いが、この王宮では当然のことなのだ。

 主人の命令に怯えたように肩を跳ねさせたサレンは、ゴウシンの前に跪いて奴隷の基本である土下座で平伏。より媚を売るため美尻は踵に付けず掲げて、左右にフリフリと踊らせた。

 

「ご、ご紹介に預かりました♥ ご主人様の雌犬奴隷のサレンです♥♥ 穴しか価値がない雌犬サレンと覚えてください♥」

「ふむ……」

 

 闇商人たちの素晴らしい技術は、美しい奴隷たちの輝きを損なうことなく従順にしてしまうことにある。たとえばこのサレンのように、背に烟る金色の艶は失われず、頭を下げる前に見た貌も美しく傷一つない。

 その気になればそういった注文も可能ではある。しかし、こうして見た目が無事な相手は内側の調教が完璧に済んでいる傾向がある――――ゴウシンが差し出した靴先を、ハッと顔を上げて舌で舐めたことが証明となろうか。

 

「れろ、れろっ♥ は、ちゅ……れろぉ♥♥」

「良く躾られておりますな」

「お褒めに預かり恐悦至極でございます。よろしければ、陛下もお使いになられますかな?」

 

 醜悪な笑みを浮かべ、己の所有物を献上する貴族。これも城内では当たり前、通過儀礼のようなものだった。

 ゴウシン陛下に付き、腰巾着になれば良い思いができる。手にした奴隷を差し出すことは、それだけ地位の向上に繋がる。一種の処世術だが、犠牲は貴族ではなくその奴隷。

 

「さ、サレンのおまんこに、陛下のお慈悲をくださいませ♥♥」

 

 もっとも、奴隷が自ら立ち上がって腰を突き出し、マンコを指で開いて肉棒挿入を望んでいる以上、犠牲とは呼べないのかもしれない。調教の結果、お仕置きをされないための本能だとしても、その結果(・・)に変わりはないのだから。

 

 王宮の変化は雰囲気や法外な措置だけに留まらない。その飾りにも変化があった。

 銅像一つを取ってもそうだ。荘厳な柱と柱の間に置かれた台座に設置(・・)された奴隷たち。

 

「おひょぉぉぉぉ……っ♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァッ!♥♥

 両柱に繋がる鎖が肘と膝の枷と固く結ばれ、ガニ股腋見せ敗北ポーズで固定された全裸の少女が、間抜けな声と表情で尿道から小便を放ち絶頂(・・)している。

 変態小便像・シズル。尿道調教によって放尿で絶頂できる彼女は、王宮の美術品として飾られ、特殊な薬によって一時間に四回は強制排泄をさせられている。

 

「うぅーっ!♥♥ むぐぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥」

 

 後ろ手に荒縄で直立緊縛をされ、口にボールギャグを噛まされた赤毛と真紅の瞳が特徴の魔族。巨乳は大きさを強調するような形で押し出されるように縛られ、股をくぐった荒縄は天井の仕掛けに吊るされ、永遠と回転し彼女のマンコを刺激する仕組みとなっていた。

 淫魔像・イオ。優れて妖艶な容姿を持つ魔族の彼女は、その美しさからサキュバスの象が如き扱いを強いられ、股縄によってアクメ顔を晒し続ける刑罰と見紛う責めを受けている。

 

 他の像も様々な晒し者(芸術品)として見事に王宮を彩っていた。

 犬の降参ポーズで固定され、増毛処理を施された腋毛陰毛から濃厚な雌獣の臭いを漂わせる少女。嗅覚調教を施され自身の激臭でイキ狂うマコト。

 己の武器であるハルバードの柄をマンコにぶち込まれ生殖器串刺し状態のミフユ。

 M字開脚し、自らの力で浮かせて振動させた煌びやかな杖を秘部に押し付けバイブのように快感を得るハツネ。

 見た目は美少女ながら、その股間部には短小用の貞操帯が嵌められ、尻穴をマシンガンバイブで常に穿たれる唯一美少年(・・・)の像として飾られたユキ。

 全員が卑猥な裸婦像であり、王宮内に艶やか、あるいは下品な嬌声を響かせる原因の一つだ。しかし、その中でも一際特徴的な悲鳴をあげているのは増ではなく〝壁〟だった。

 

「ぶごっ!♥♥♥♥ ぶごぉ、ぶごぉぉぉぉぉっ!♥♥♥ ん゛ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 紫色の髪、ということだけが辛うじてわかる王城内のオブジェクトと化した少女が声にならない声をあげ続けていた。

 壁から飛び出した上半身、特にその顔が酷い(・・)。左右と上の三方向から顔を縛り、鼻の穴に繋がれたフック。その鼻フックに広げられた鼻孔は中の毛や奥に至るまで吹きさらしにされている。口には黒と銀の開口器が取り付けられ、口を〝穴〟として扱われ言語の自由すら奪われている。

 顔を縛り付けながらの三点鼻フックに巨大な開口器。元は美少女だと言えた彼女も、こうなれば顔面崩壊の不細工な表情で固定されざるを得ない。

 残りの飛び出した胸は乳首に細い線を結ばれ、地面に引っ張られ変形と共に激痛。両手は特注の拘束具で強制ダブルピース。発狂した彼女の崩壊顔面に無様な彩りを加えていた。

 

「ぶぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーッ!♥♥♥♥♥」

 

 だが彼女が発狂している原因は隣の下半身(・・・・・)にあった。

 転送魔法で本来壁の裏側にあるはずの下半身は顔の真横に置かれ、太ももから尻にかけて品性を感じられない落書きだらけとなっている。

 さらにクリップで広げられたマンコ、ムチムチの太ももを縛る黒革ベルトからフックで四方向拡張をされたアナル。それぞれには薬が仕込まれ、猛烈な痒み(・・)をもたらし、掻き毟りたくてもすることが出来ない地獄を味わっていた。

 

「ん゛ぶごぉぉぉおおぉぉぉぉおっ!!♥♥♥♥」

 

 舌が飛び出した口から涎を飛ばし、猛烈な痒みに襲われる下半身を必死になって振り乱す少女の名は、ミソラ。

 王宮に仇なす外敵であった彼女ともう一人の美女は、こうして奴隷として調教され貴族が買い取った。が、彼女の場合は少々と事情が異なる。

 調教こそされたが、あまりにも口数が減らないミソラに苛立った飼い主が再度調教を頼み、最終的には口さえ封じて逆賊の像(・・・・)という強引な扱いに決まったのだ。

 口数が減らなかったミソラは結果として口数を減らされ、代わりに痒み発狂という刑罰に処された。彼女はイラマチオ、パイズリ専用の設備(・・)として兵士たちの(・・・・・)性処理肉便器となる悲惨な末路を受け入れる他なかった。もうその思考すら、痒みの前に消え失せているのかもしれなかったが。

 

 兵士たち、つまりは王宮騎士団ではあるが、彼らもまた当然のように貴族の傀儡となった。王女誘拐の責任を問われ一度解体され、目星をつけていた女は奴隷に、欲望に従いそうな男兵は再編成に組み込まれた。

 当然、私欲に囚われた貴族たちの私兵などろくなものではない。街での評判は好調というのも、内側で発散しているからそう見えるだけ。

 たとえば王宮の敷地内にある野外訓練場。以前の王宮騎士団であればたゆまぬ努力と鍛錬の声が聞こえていたはずだが、今は鎧を脱いだ兵士たちが艶やかな衣装の女性たちに跨り(・・)彼女たちの声を引き出していた。

 比喩的な表現ではない。彼らは今、地面に四つん這いで張った女性たちの背に我が物顔で座り、声を荒らげて速度を競い合っている。無論、自分たちの乗り物(・・・)の速度を、だ。

 

「もっと早く動けシェフィ! 負けちまうだろうが!」

「申し訳ありません!♥ あぎっ♥♥ ひぎぃ!♥♥」

「このデカい胸は飾りかよ! 走れホマレ!」

「あっ♥あっ♥ ご、ごめんなさいっ!♥♥」

 

 世界を見渡しても珍しいドラゴン族の二人。氷の角、翼、尻尾を持つ水色の髪をした細身の少女、シェフィ。紫の髪色と似た角と翼と尻尾を持ち、シェフィとは対照的に巨乳とムチムチの女体を揺らす女性、ホマレ。シェフィは尻を叩かれながら、ホマレは胸を足で弄ばれながら男を背に乗せて歩かされている。

 その格好は機能性を重視したという名目の極薄ハイレグスーツ。ぴっちりと張り付き胸の形や乳首までハッキリ主張し、彼女たちの翼や尻尾の穴まで用意してある特注品だ。手と足にもスーツと同じ素材の衣装が用意され、彼女たちは立派な戦闘員(・・・)である。

 そう、彼女たちは貴族が兵士たちに与えた戦闘員。有事の際は率先して国のために戦い、そのために訓練が必要。今は目上のものに歩かせないため、自分たちが乗り物になる訓練――――ふざけた内容だが、人権を失った一戦闘員でしかない彼女たちは兵士たちを背に乗せ、性的に弄ばれながら幾度となく訓練場を行き来する。

 

「おら、走れ走れぇ!」

「あいつには負けんなよ!」

『はい、兵士様!♥♥』

 

 奴隷の意味を模したこの世界の文字(・・・・・・・)を自慢の角に刻まれ、ハンドルのように持たれて生きた乗り物扱いを受けるシェフィとホマレ。特にホマレは兵士たちを一蹴する特別な力を持っているが、その瞳の輝きは兵士たちを気持ちよくするための答えを見つけるために開かれるのだ。

 今や戦闘員として卑猥なハイレグスーツを着込み、そのムッチリと肉々しい熟れた女体で兵士たちを癒すことこそがホマレの役目であり、シェフィも仲間を助けることなどすっかり忘れている。

 二人とも可憐な面に濃厚な忠誠心を浮かべている。戦闘員として精神制御すら課せられているのかもしれない。そして、兵士たちの戦闘員という矛盾した存在は他にもいる。その中で目を引くのは、やはり彼女だろう。

 

「遅れてるぞランファ。このノロマめ!」

「申し訳、ございません……♥」

 

 特に恰幅の良い兵士とは思えない男に跨られた女性。ハイレグスーツで目立つ女体美に溢れた身体に、左半身のみに備わった角と翼。どこか影のある儚げな雰囲気に、たどたどしい口調。

 ランファは無様な芸術品となったミソラと同じギルドに所属し、今では当然のように一戦闘員として魅力的な身体を使われる日々だった。

 その美貌と身体は下衆な兵士たちを引き付ける。さらに覇気の感じられない喋り方も、今では彼らを楽しませる理由(・・)として遊ばれていた。

 

「ちっ、相変わらず小さな声で喋りおって……ちょうどいい、発声練習もさせてやろう。今から覇気のない喋り方をしたら、懲罰房にぶち込んでやるからな!」

「は……はい……っ!♥」

 

 懲罰房行きを示唆された瞬間、ランファの表情が確実に恐怖で引き攣った。よほど罰は辛いのだろうとわかる返事は、先に比べれば声量は拡大していた。

 そして男はランファの片角を掴んでいた手を離すと、彼女の生尻をほぼ丸出しにしながら背にピタリと付いたスーツを掴み、持ち上げた。

 

「ふぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 元々鼠径部が丸見えの切れ込みスーツを持ち上げたことで、股部は紐と見紛う細さでランファの割れ目に食い込む。しっかり奴隷調教を受けた身でもあるランファは、V字ラインどころでは無く生え茂った陰毛まで晒されながら秘部を刺激されて、四つん這いの身体を逸らし股から洪水のような愛液を溢れさせた。

 ランファの喉からしっかりと声が出ることを確信した中肉中背の兵士は、ニヤリと笑い引っ張りあげたスーツを擦りあげ彼女を責め立てた。

 

「おぉぉんっ!♥♥♥♥」

「腹から声を出せ! しっかりどこで何をされているか復唱しながら走れ! 最下位でも罰はくれてやるわ!」

「お、おっ♥おまんこ……っ!♥♥ 兵士様のおちんんちん様を……挿入れてもらうための、ランファの穴……っ!♥♥♥ スーツで、擦られて……おまんこぉっ♥♥♥ おまんこイキます……っ!♥♥♥♥ ――――イグゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 穏やかで暗い表情のランファが解き放つ、飛び切り下品な貌と絶叫。

 

「おまんこぉっ♥♥ おまんこぉっ!♥♥♥ ふぉ……っ!?♥♥ お、おっぱい……っ!♥♥ むほぉっ!?♥♥♥♥ け、ケツマンコ……っ、イクッ!!♥♥♥♥♥ いくっ!♥♥♥♥♥ イグイグゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 その後もあちこちを弄られ、卑猥なハイレグスーツを着て胸と尻を揺らしてアヘ顔でランファは行進し続けた。

 だが銅像と同じで、彼女のみならずだ。先のシェフィやホマレ。アンナ、エリコ、ミサキといった魔族の少女も揃えて角に奴隷の文字、果ては開けられた穴にピアスを通され四つん這いで兵士たちを乗せて訓練(・・)を行う。

 成熟していようとそうでなかろうと、強大な力があろうと調教され堕ちてしまえば雌は雌。変態ハイレグスーツを着用した戦闘員たちは、今日も兵士たちの玩具となりよがり声とイキ顔を青空の下で晒すのだ。

 

 その他にも幼い子を食事会の食器(・・)代わりに使い女体盛り。ボテ腹のアイドルたちに踊らせる。城内のみならず街に高級娼婦館を用意し、商家の令嬢や元騎士団員のエルフ、獣人たちの自警団ギルドマスターの少女を働かせるなど、よくそれだけのことを思いつくと評さざるを得ない遊びをあらゆる手段で講じていた。

 だが――――その奴隷たちはまだ、自らの意志が残されているだけマシなのかもしれない。

 今までの裸婦像や戦闘員にしても、気まぐれ解放がされないわけではない。それが貴族や兵士たちに抱かれるという意味であったとしてもだ。

 

 それが許されなかった者たちの姿は、王宮地下に誂られた新たな施設にあった。

 

「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ッ!♥♥♥♥ ん゛〜〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥」

 

 白を基調としたドレスのような煌びやかな衣装に身を包んだピンク髪の少女。だが、その姿――――プリンセスフォームの名に相応しくない拘束を全身に施されている。

 手足呑み込み磔にするような機械。衣服から零れた巨乳に接着した透明な管は、溢れる母乳(エネルギー)を吸収し続ける。短いスカートの下には機械が取り付けられ、パンツのようでありながら秘部と尻穴の辺りには管があり、透明な部分が強い光を放ち母乳同様彼女の局部からエネルギーを吸収していることがわかる。

 口元にも黒いチューブのような管の口枷があり、彼女にくぐもった喘ぎ声以外を許さない。残されたのは、美しき衣装と相反する目を上擦らせたイキ顔のみ。

 彼女はメイン(・・・)エネルギータンクの役割を果たす魔力供給用奴隷一号(・・)。豊満な左胸には管理用のバーコードの下に『01』の魔力印が刻まれている。

 そして残りのサブタンク(・・・・・)は、一号を拘束する巨大な機械の下で腰を振っていた(・・・・・・・)

 

「奴隷二号、おちんぽイクっ!♥♥♥♥」

「奴隷三号、おちんぽイカせていただきますっ!♥♥♥♥」

「奴隷四号、おちんぽイグゥッ!♥♥♥♥」

「奴隷五号、おちんぽイッちゃうぅ!♥♥♥♥」

 

 一号と同じ白を基調としたプリンセスフォームの衣装を纏う少女たちが、股間からその衣装を突き破って反り勃ったふたなりちんぽをそれぞれの股の高さに合わされた円状の機械に挿入し、誰も訪れることのない場所で一イキの度に下品絶頂宣言を行い射精する。

 外にチューブが備えられたエネルギー吸収用タンクの内部は、女性器を模された作りと締め付けとなっており、四人のふたなりちんぽを締め付け効率よくエネルギーを引き出すオナホ(・・・)紛いの装置だ。

 イキ間抜け面を晒し、装置を手で掴んで一心不乱に腰を振るふたなり少女たち。一号同様、まろびでた胸部には専用のバーコードど奴隷番号が記されている。

 

 一号、二号、三号、四号、五号――――元の名をそれぞれユイ、キャル、コッコロ、レイ、ヒヨリ。

 既に本人たちすら思い出せない、剥奪されてしまった名だ。

 彼女たちはゴウシン率いる王宮の研究部が、奴隷商人たちと共同で開発したエネルギー装置の被験者。行方不明のペコリーヌとネネカを救うため行動を起こした彼女たちだったが、あえなく逆賊として捕縛。その後、彼女たちが引き起こした特殊な力、『プリンセスフォーム』の発現に目をつけられ、こうして効率よくエネルギーを供給する装置として組み込まれたのだ。

 

「ん゛お゛ーッ!♥♥♥♥♥ お゛っ♥♥♥お゛っ♥♥♥ ん゛お゛っ♥♥♥ん゛お゛っ♥♥♥ ん゛お゛ーッ!♥♥♥♥♥」

 

 膨大なエネルギーを供給するメインの一号。脳に繋げられた装置が電気信号を一号に送り、強制絶頂によって継続的に魔力を吸収できる仕組みとなっている。

 常にくぐもった叫びで悶えているのはそれが理由だ。そうしたところで機械が取り付けられた身体は指一本動かず、搾乳(吸収)器に繋がれた卑猥な巨乳が連続して揺れるだけだが、強制絶頂の衝撃はそれほどのものということだろう。

 

『んほっ♥♥んほっ♥♥♥ に゛ょお゛お゛お゛お゛お゛っ゛!♥♥♥♥』

 

 ジュポッ!♥♥ ジュポンッ!♥♥ ジュポッジュポッジュポッジュポッジュポッ!!♥♥♥♥

 

 美しく気高い姿に飛翔を思わせる光の翼。それらを台無しにする変態腰振りふたなりオナホオナニー。与えられた極太チンポを必死に振る畜生以下の存在に成り果てては、その優れた容姿や頭脳、能力は魔力タンク以外の価値を失ったも同然だった。

 一号を補佐し必要なだけのエネルギーを吐き出すそれ以外の実験体。メインタンク以外は、サブタンクとしての効率を引き上げる特殊な実験を施され魔力を吐き出せる両性具有(ふたなり)へと変えられた。

 彼女たちの内側から増幅し溢れる魔力は、王宮内の様々な設備や街のために使われる。一切の自由を許されず、してもらえることと言えば身を外部から魔力で清める程度。それ以外は四六時中装置に繋げられ、あるいは自ら挿入し魔力を供給する。

 肝心の『プリンセスフォーム』を支える源だが、それは一号を支える装置の()に初めから組み込まれている――――人の意識が残っているかは、開発者に問わねばならないだろう。

 もっとも、それを問うような人間はいない。彼女たちは、もはや人ではなくエネルギータンクなのだから。

 

「ん゛お゛ぉぉぉぉぉぉ――――ッ!♥♥♥♥♥」

『お゛ぢん゛ぽ、イ゛ク゛ゥゥゥッ!♥♥♥♥♥』

 

 半永久的にエネルギーを供給しランドソルに繁栄をもたらす魔力タンク、一号、二号、三号、四号、五号。

 それが物語の少女(プリンセス・スレイブ)に与えられたこの世界での役割。人としての生と考えと幸せを捨て、脳髄が焼き切れても魔力を放つ絶頂装置――――何も考えずに済むというのなら、逆に彼女たちは幸せなのかもしれない。

 

 

 

 

 

「ずびっ♥♥ ずびびっ、ずぼぼぼぼぼぼっ!♥♥♥♥ ぢゅうぅぅぅぅぅぅっ!!♥♥♥♥♥」

 

 そして、彼女たちが救わんとしていた元王女は、王座に座る現王の股座で下品な吸引音を掻き鳴らして雄の味で満たされていた。仲間たちとの絆は折れ、その思考は雌の幸福で染まり切っている。

 

「フーッ♥♥♥ フー……ッ!♥♥♥♥」

「ふぅ、なかなかだ。奴隷としては有能になったではないか。どれ、そろそろ挿入れてよいぞ」

「ん、ぢゅーっ、ぢゅーっ、ちゅぽっ♥♥ ありがとうございます、ゴウシン様ぁ♥♥♥」

 

 それを得るためなら、鼻と口が伸びて離れた不細工な貌を晒そうが、既に何回も射精へと導き溢れたザーメンが鼻孔に息を荒く精液の鼻提灯まで作ろうが構わない。

 それで気持ちよく犯してもらえるなら、ペコリーヌは幸せだった。不細工ひょっとこフェラに様々な満足感を得たゴウシンは、ペコリーヌに挿入を許可する。彼女は大喜びでちんぽをバキュームして掃除してから、頭がゴウシンより上にならないよう慎重に反転し、家紋が眩しいムチ尻をゴウシンに差し出しながらマンコに亀頭を添え、一気に極太絶倫チンポを呑み込ませた。

 

「んんっひぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥ ゴウシン様のおちんぽ様♥ ユースティティアのおまんこにお恵みありがとうございましゅうぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥」

 

 挿入しているではなく、挿入させてもらっている(・・・・・・・・・)。あくまで恵みをいただいているのは自らなのだと、ペコリーヌは全身全霊で身体を動かし続けた。程よく見栄えと柔らかさを両立したムチ尻も楽しんでもらおうと時に押し付け、時に撃ち込み、リズミカルに肉が接着する音色を奏で、中腰全裸の変態セックスに興じる。元々王座に座っていたのが彼女なのだと、信じるものはもう誰もいないだろう。

 

「貴様はどうだ、ネネカよ」

「わ、私は……ひ、必要ありません♥」

 

 もう一人の専属奴隷にゴウシンが声をかける。王座の近くで四つん這い全裸で待機したネネカは、成果を自らのものとしているとはいえ彼の参謀的な立ち位置にある。彼の独占欲もあるのだろうが、ペコリーヌと合わせてゴウシン以外に手を付けさせない徹底ぶりだった。

 そんなネネカは、折角のゴウシンの優しさを丁重に辞退した――――無論、これはポーズ(・・・)だ。

 

「はっ♥ はへ……っ♥♥」

 

 ネネカの最後の矜持が残ったとでも表現するべきなのか。彼女はいつもゴウシンの誘いを強気に否定する。が、ペコリーヌと彼のセックスを見て息を荒くし、股を濡らし――――ゴウシンに気に入ってもらえる極めて無様な懇願(・・・・・・・・)を行う癖があった。

 

「あっ♥ あひっ♥♥ ゴウシン国王陛下♥♥ ネネカにおまんこしてください♥♥ その偉大なお指で構いません!♥♥♥ いいえ、お願いしますっ!♥♥♥ ネネカのエッチなおまんこに指のお恵みを♥♥♥♥」

 

 ヘコっ♥ヘコっ♥ヘコっ♥ヘコっ♥

 

 下半身をブリッジさせ、ペコリーヌと同じくハート型に整えられたピンクの陰毛と愛液をボタボタはしたなく垂らす陰裂を上下に振る。しっかりとちんぽより上に許可なく頭を上げない、という誓いを守り、ブリッジした下半身をヘコヘコ♥ヘコヘコ♥ 腰振り手マン懇願し、地面に手をついて逸らした上半身からゴウシンのために尽くす際に見せる知性、その欠片も見られないトロ顔を彼に向ける。

 ネネカもペコリーヌと同じだった。地位も名誉も必要ない。知性のある言葉など役に立たない。発する言葉は品のなさを露呈したゴウシンへの懇願だけでいい。

 この世界で永遠に快楽に堕ちるゴウシンの奴隷。それをとっくに受け入れてしまっている以上、これがネネカにとって――――この世界を生み出した七冠、変貌大妃のネネカにとって最上の幸福なのだろう。

 

「むふふ、愛いやつめ。ちこう寄れ、望み通り吾輩の指を貴様に恵んでやろう。その唇を捧げることも許すぞ」

「ああ♥ 卑しき奴隷のネネカへの温情、心から感謝いたします♥ ――――ちゅっ♥」

 

 そのキスに嫌悪はない。愛情がある。股に伸ばされた指をまだかまだかと、幼い肉付きの身体を捩らせ妖艶な仕草で誘う。

 本来玉座に座る王女。玉座に座る能力を持った聡明な淑女。片や王座に座るゴウシンの股座に下半身を打ち付け嬌声をあげ、片や最大限に雄を祭り立てる雌の貌で全てを捧げている。

 

「く、く……ぬはははははははははは――――っ!!」

 

 理想の王座を理想以上の形で手に入れ、男としての欲求すら自由自在に叶えた。奴隷に堕とすには価値がありすぎる極上の美少女を傍に置き、ゴウシンの笑いは王座から消えることはなかった。

 

 体良く祭り上げられているとしても、統治が続くのであればそれはその者が勝者だと言えるだろう。この時間の異なる箱庭の世界に、違和感が感じられない永遠の統治が広がる。都合の良いものだけ進む時間を支配する者がいるのか、その目的は何だったのか。それはこの物語にさして重要なことではない。

 必要なのは結果だ。外道たちが支配をし、ヒロインたちは弄ばれる――――一度決められた物語の結末が覆ることは、もうない。

 

 

 さらに数ヶ月後、ユースティティア・フォン・アストライア女王陛下とゴウシン貴族議長の婚約が発表された。言うまでもなく、表向きの、だが。

 

「あんっ、あっ♥ ゴウシン様♥ ゴウシン様ぁ♥♥♥」

「ゴウシン国王陛下♥ ネネカの妊娠トロトロおまんこに、おちんぽ様をお恵みください♥♥♥」

 

 その発表を聞きながら、二人の美女を犯す成り上がった貴族。

 二人の美女の腹は大きく膨れ上がり、妊娠奴隷として主人を激しく誘う姿があったという。

 

 

 






仲良いフォロワーさん「多少盛ろうと思ったら何故か三部作になるんですね、わかります」
まだ何も知らなかったいか「モブの出演シーンとか盛り方間違えた日には……」

そして現実になりました。初めはサレンが出てきたりするくらいだったのにどうして……楽しかったです(やり切って清々しい笑顔)
レイジレギオンの可愛い子二人はこういう展開なら出せるかなとか。ミソラは底が知れなくて迂闊に書けないのでいっそ喋らせない地獄責め。ランファは戦闘員化でお無様エロ。ホマレも何気に半モブで堕ちててもうやりたいお下品ですねぇ。ふへへ、気に入って貰えたら嬉しい。
プリンセスフォームを何だと思ってるんだパート幾つでしょうね。初めは晒し者磔の刑だったのですが、思いついちゃったから入れてしまった。機械拘束のポーズで相当迷い、ふたなりオナホ無様入れたい。じゃあどっちもやるぞ!!したらこうなった。あの衣装でアヘ顔で固定装置に手をつけて腰を突き出してる……ユイちゃんは騎士くんとずっといられてよかったね(棒)口のチューブで繋がり強める騎士くんの液体(意味深)飲まされてるとかエロいかもね。

この中で誰が一番マシなのか。綺麗にしてもらえてベッドも共有できてせいぜい四つん這い生活が普通なこと以外はマシなペコネネカ様コンビでしょうか。他は下手したら手入れも雑にされますし、下手したら意図して……ですからねぇ。プリフォ組は何も考えられないからマシ(当社比)

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!今回は特に頑張ってしまったので優しさの評価をくださると私の回復が早くなります。俗物なのでよろしくお願いします!!
沢山書いたので少し休憩して短縮リクに手をつけたりしようかなーとか思っています。記念リクも眺めているのでお気軽にどうぞ。ではまた次回〜


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ペコリーヌ、ユイ(エナジードレイン、敗北、痴女化)

リクエストよりエナジードレインのペコリーヌとユイinプリンセスフォーム。このフォームメチャ強なのに私のせいでいつも負けてるな!

ぶっちゃけエナドレ上手くできたかはわかりませんが、最後の要素をふと詰めたくなったとは言っておきます。いつもより別方向で快楽堕ち崩壊した二人がいるので、一途で清楚な二人が好きな方は注意って言おうとしたけどそれしか許せないなら私の小説読んでねぇわなと。ではどうぞ!






 

「てぇぇぇい!」

 

 甲冑とドレスを綯い交ぜにしたスカートを翻し、衣服から溢れんばかりの巨乳を揺らしてペコリーヌが魔物に斬り掛かる。

 彼女の特殊な装備の力を引き出した必殺技『プリンセス・ストライク』は見事魔物を両断――――できずに、ぶよぶよと柔らかい表面に受け止められてしまった。

 

「えぇっ!?」

「ペコリーヌちゃん、下がって!」

 

 自慢の刃が全く歯が立たず、しかも気味の悪いぶよぶよとした感触が剣から伝わって、ペコリーヌにしては珍しく鳥肌を立て表情を引き攣らせる。

 そこにユイの援護魔法が飛ぶ。ペコリーヌの剣同様に光弾は魔物の手に受け止められ、反発して弾かれてしまうが、それでもペコリーヌが飛び退く時間は稼ぐことに成功した。

 

「うぅ、ぶよぶよし過ぎてこれは苦手かも……けど、カリカリになるまで焼けばきっと食べられるはずです!」

「そ、そういう問題かな? ――――って、そんなこと言ってる場合じゃないよ!」

 

 食べることに関しては人一倍熱心なペコリーヌの触手相手の調理法に、ユイがツッコミを重ねて焦った声をあげた。

 二人は今、魔物駆除の依頼をこなすため洞窟内で戦闘中。正確には、諸々の事情があって異なるギルド同士が協力し、二人一組となって個別の依頼を受けているのだが、ペコリーヌとユイは町外れの洞窟の担当になっていた。

 そして洞窟に入った二人を歓迎したのは、タマゴにも似た球体状の胴体と自在に伸びて這いずり回る触手。

 触手型モンスターと即座に交戦状態になったペコリーヌたちだったが……。

 

「うーん、幸い触手自体はあんまり怖くありませんけど」

「私たちだけの力じゃ、あの表面を傷付けることもできない……」

 

 表皮のどこを刺し、突き、切り裂き、魔法で撃破しようとしても全く通用せず、飛び交う触手に触れられないよう二人で逃げ回ざるを得なかった。

 力という面では右に出るものはそういないペコリーヌの一撃も、触手の表面に阻まれ断ち切ることを拒絶されてしまい途方に暮れる二人。

 

「こうなったら……チェンジ・プリンセスフォーム!!」

「えっ!?」

 

 が、ペコリーヌは出し惜しみすることなく声高々に名乗りを上げ、今度はユイが目を見開いてペコリーヌに驚くことになった。

 ペコリーヌの声と共に彼女の身体を光が包み込む。手を、足を、胴体を、剣を。やがてそれは背に光の翼を生み出すまでに至る。

 

『……!!』

 

 神々しい変身を遂げたペコリーヌを見た魔物たちが、その力を感じ取って触手の蠢きを激しくする。それは傍から見れば(・・・・・・)ペコリーヌの力、絆の証である『プリンセスフォーム』を恐れているようにも感じられ、変身した彼女は武器を構えてこれから戦い始めるとは思えない明るい笑みを作った。

 

「見てくださいユイちゃん。魔物も驚いてますよ!」

「驚いたのは私だよ! い、いきなりプリンセスフォームになって大丈夫なの!?」

「大丈夫ですよ、ちゃんと消耗は抑えてますし……それに、もっと力の扱いに慣れておかないといけませんから! さあ、行きますよー!」

「ぺ、ペコリーヌちゃーん!」

 

 猪突猛進とはこのこと。しかし、魔物退治の依頼に関してはペコリーヌの方が知識が豊富だ。事実、プリンセスフォームとなったペコリーヌの剣はあっさりと魔物たちの触手を断ち切り、彼女は触手の一本にすら触れられることなく洞窟内を縦横無尽に飛び回っていた。

 彼女が行けると踏んだのなら信じるべきか、とユイも頬を僅かに朱色に染めながら口を開く。

 

「う、うぅ……やっぱり恥ずかしいけど、私も騎士くんを守りたい――――チェンジ・プリンセスフォーム!」

 

 羞恥を感じてどこか可愛らしい彼女の様子や声とは裏腹に、構えた杖や衣装が他を圧倒する雰囲気へと一瞬にして移り変わる。

 互いに白を基調とした桜と燈色の姫が魔物を圧倒していく。刃は容易く触手や胴体を切り裂き、魔力の光が滑り輝く表皮を穿つ。

 時間にして僅か数分足らずで、二人は無数の触手型モンスターを討伐してしまった。

 

「やりましたね、ユイちゃん!」

「うん! ……でも、あんまり無茶はしちゃダメだよ?」

「あはは……キャルちゃんやコッコロちゃんにも、同じこと言われたことあります。ごめんなさい」

「もう……」

 

 苦言を呈し、ペコリーヌを咎めるユイだがその表情はいつも無理をする仲間を案じるものと同じだった。戦いが完全に終わったと考え、翼で地面に降り立って二人は言葉を交わす。

 ――――プリンセスフォームを使うという選択は正しいものだった。結果から見ても、それは間違いようのないことだ。

 ミスがあったとすれば、ペコリーヌとユイのプリンセスフォームは魔物たちにとって複数の意味があったということか。

 純粋な()の意味と――――その餌を得るために、知恵を働かせるに繋がったことだ。

 

 瞬間、シュルッという何かが風を切る音が洞窟内に反響した。

 

「――――ッ!」

「え――――」

 

 咄嗟に音の方向へ振り向いた二人だったが、飛び立つにはあまりにも遅すぎる。

 その分厚く柔らかすぎる触手が、ペコリーヌとユイのブーツに包まれた両足首を絡め取って二人の身体を浮き上がらせた。

 

「ひゃ――――んぶっ!?」

「んんんっ〜〜〜ッ!?」

 

 ゴポッ♥ ゴポッ♥

 

 体勢を崩したペコリーヌとユイの口に、続け様に姿を見せた触手の先端が打ち込まれた。

 先ほどまでにはない凄まじい速度でしなり、口の浅い部分に位置取った触手が表面を変化させ、周りの一部にアメーバのような形で吸着。

 

「く、んんんんっ!」

「ぬい、へぇ!」

 

 咥内そのものに用はないのか、あくまで表面に隙間を残し、彼女たちがその気になればもっと口を開ける程度。もっとも、二人が開くことを望むはずもなく、首を振って口から触手を排除しようと藻掻く。

 翼を広げて触手から遠ざかろうとするも、足だけでなく胴体を腕ごと触手に縛られては逃れ切れない。ちょうど胸の下を分厚い触手が雁字搦めにし、偶然にもペコリーヌとユイの豊満な乳房が強調された姿で二人は捕らえられた。

 

「この、ふらい……っ!」

 

 腕ごと封じられたとはいえ、肘より先はまだ動かせる。ググッと力をいれ分厚い触手を振りほどこうと藻掻くペコリーヌ。ユイも同じようにしながら、触手本体から翼を使って遠ざかる。

 だが、触手たちの捕食(・・)は既に始まろうとしていた。プリンセスフォームという増幅された極上の魔力が形になったもの――――瞬間、二人の口先を制圧していた触手の〝中〟が淡く輝き始めた。

 

『ん――――んあっ、んあぁぁぁぁぁぁぁっ!?』

 

 ドクッ♥ドクッ♥ドクッ♥ドクッ♥

 光の塊が触手の中へと走り出し、ペコリーヌとユイが目を剥いて叫びをあげる。力を込めるように握り締められていた手がビクッ、ビクッビクッ♥ と痙攣し剣と杖を取り落とす。

 それほどまでに、二人が感じたモノは強烈であり未知だった。

 

「ちひゃら、ぬへへぇ……♡」

「お、お、おっ……おおっ!?♡」

 

 驚異的な虚脱感。単に力を放出した疲れとは異なる外部からの急速吸引に、ペコリーヌは目を見開きユイは上げたことのない悲鳴を無自覚に零れさせてしまう。

 魔物の狙いは彼女たちではない。彼女たちが持っている膨大な魔力。それを捕食して生息する魔力吸収(エナジードレイン)型のモンスターなのだ。

 

(力が、抜けて……)

(中心から、持っていかれるみたいな……だ、だめっ!)

 

 プリンセスフォームによって強化された力の核。芯の塊から直に吸い出される感覚がペコリーヌとユイを襲う。

 視覚的にも、二人の口と繋がった触手が管とするなら、その分厚い表面が膨らんでしまうほどの光の塊が連続して本体に送り出されるのがわかる。

 手遅れになる前に抵抗を。再び手に力を入れ、光の翼を広げて浮き上がろうとする二人。

 

 その二人に、新しい触手が襲いかかった。

 

『ひゃあぁぁぁぁぁぁっ!?♡♡♡』

 

 ブルンッ!♥♥ ギュウゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥

 触手拘束でより大きく見えてしまうように強調された巨乳が、柔らかさで負けない触手に絡め取られた。ペコリーヌなどは上乳を大胆にモロ出ししている都合上、簡単に桜色の乳輪まで零れてしまった。

 激しく締め付けられた巨乳から魔力が吸い出される。感度の良い性感帯ということもあって、吸収の勢いは口からの比ではない。

 

 力の放出ではなく、直に吸収される虚脱感も含めて、だ。

 

「はッ♥はッ♥♥」

(こ、これぇ……♥)

「ぬい、へぇ♥ ぬいへぇ……♥♥」

(立って、られないぃ……♥♥)

 

 力を入れるどころか抜け落ちる。飛ぶどころか、地面に足を着いて曲げ膝になってしまう。

 魔力の塊を抜き取られるという絶望感。だが、二人の感覚は別の感情を抱かせるに至る。急速に抜けていく力に、浮き上がっていくような快感(・・)。虚脱感がもたらす本来なら不快な感情が、あまりの吸収速度に快楽(・・)へと変わる。

 プリンセスフォームという常識を逸した力は、吸収の感覚を永遠の感じさせる長さを生み出す。それがプリンセスたちに膝を震わせ触手に胸を縛られる無様な姿を引き出させ――――ドレスの一部が砕け散る。

 

『ッ!?』

 

 太股まで覆っていた足と腰部に広がっていた外装。それらに光の亀裂が走ったかと思うと、砕けるように光の粒子へと変換された。

 プリンセスフォームの部分解除。外装と脚部を取り払われ、煌びやかな衣装に足先まで生肌を晒すという食い違いが艶やかな光景を生み出した。

 もっとも、その希少な光景の美しさを触手たちが感じるわけもなく、これはペコリーヌとユイに羞恥と危機感を抱かせるものでしかない。

 プリンセスフォームが元に戻るならまだしも、変質した魔力ごと吸収されることによって欠片も残さず変身解除させられる。行き着く先は目に見えている。虚脱感に浸ってしまっていたペコリーヌとユイが一度正気に返り、力を込めようとした。

 

「んっ――――んぅ!?♥♥ ん゛んーーーッ!!♥♥♥♥」

「んおっおぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 ズプッ♥ ズボッズップズブブッ♥♥ ドクッドクッドクッドクッドクッドクッ♥♥♥♥

()が穿たれた。純白とピンクのパンツの隙間を抜いて、曲げ膝がピンッと立つほどの衝撃をペコリーヌとユイは感じ取って嬌声をあげた。

 

「ふぉんな、ほほぉ!?♥♥♥」

「んほっ♥♥ い、いぁ……ぜんぶ、しゅわれ……♥♥」

 

 秘部と尻穴という女の恥部すら捕食効率の良い対象と見なされ、魔力を根こそぎ貪られる。

 

「んぅっ!♥♥♥ は、はっ♥♥ ん、んーっ!!♥♥♥♥」

「おっ♥♥ おぉっ♥♥♥ おっほぉ……♥♥♥♥」

 

 しかも良質な魔力が得られたことに触手が歓喜したことで、膣内で跳ねるように暴れ回って虚脱感に加えた物理的な快楽が二人へと襲い来る。

 ペコリーヌは秘部が、ユイは本人も知らなかった尻穴が特に感じて仕方がないのか触手を口に咥えた(・・・)ままよがり狂ってしまった。

 そして、腕の変身まで亀裂が入り解除された瞬間、二人は互いの姿を見た。

 

『……あっ♥』

 

 胸を拗られ、二穴を穿たれ、そこから急速に抜き出される魔力でプリンセスフォームは既にノースリーブの際どい衣装と化し――――お互いの貌がだらしなく蕩けきった様を見てしまった。

 自分だけではない。魔力を抜き取られるという絶体絶命の状況で、吸収の快楽を覚えてしまった雌が共にある。

 

「はへっ、は、はぁぁぁぁぁ……ッ♥♥♥♥」

「んおっおぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 相手も堕ちている。普通ならば自分が奮戦するはずの二人は、そこで諦めてしまった。快楽を受け入れてしまった。それほどまでに、魔力を抜き取られる虚脱感が恐ろしい感覚だったのだろう。

 力が抜け落ちる危機感。脱力していく身体。天に昇っていくような浮遊感と、抜けていく自分を確固たるものとする絶頂感。あらゆる感覚に導かれたペコリーヌとユイは、人生で初めて発するはしたない声で快楽を受け入れた。

 

「もっと♥ もっろしゅってくらひゃい!♥♥♥ ほんとに♥ ぜんぶ♥ ぬけちゃいますぅぅっ!♥♥♥♥」

「きもひいひっ♥♥ だいひなちからぬかれてるのに、いひぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥」

 

 ドクッドクッドクッ!♥♥ ドクッドクッドクッドクッドクッドクッ!!♥♥♥♥

 目を上擦らせ蕩けさせ、抵抗を止めたペコリーヌとユイ。すると、触手の吸収速度が膨れ上がりプリンセスフォームの解除が加速度的に進む。

 下着が失われ髪色と同じ陰毛を晒そうが、淫猥な想いに呼応してかビン勃ちの乳頭を晒そうが関係はない。全身が痙攣し、股から力とは関係ない水を溢れさせ、卑猥なコスチュームで恥を晒す二人のプリンセス。

 頂点に達する虚脱感――――それを感じた時、ペコリーヌとユイは既にイッていた。

 

『あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――ッ!!♥♥♥♥♥♥』

 

 プシャッ♥♥ プシャァァァァァァ……♥♥♥♥

 洞窟内に反響し外まで届く絶頂の悲鳴。二人の股から溢れたモノは、愛液のみならず脱力から生じた抑えられない尿まで含まれていた。

 同時に、局部を丸出しにして残っていた衣服と、背中に輝いていた光の翼が絶頂に連動し、砕け散る様に完全に消滅した。

 快楽絶頂に襲われた雌は抵抗力を完全に失う。それによりプリンセスフォームという膨大な魔力を全て吸い出されたということは――――ペコリーヌとユイの敗北を意味していた。

 

『♪』

 

 しかし、魔物たちはペコリーヌとユイにトドメを刺すことなく、どっぷり太った胴体から粘液を滴らせる音を立て洞窟の奥へと去っていった。その様子は、人で言うステップを踏むような上機嫌に見えた。

 本質的に用があるのは魔力。特殊な人間が持つ力を狙うよう設定(・・)された彼らは、この世界で進化を果たし強力な捕食行動を行うに至った。が、欲しいのは魔力だけであり餌を持つ本人に特別な興味はないらしい。プリンセスフォームという極上の餌は、彼らに一生分どころではない量の魔力を与え、満足させることになった。

 つまり、洞窟に残るのは捕食され切った二人のみ。

 

「あ、はへぇ♥♥ あ〜〜……♥」

「おっ、おぅ♥ おぉ〜〜♥♥」

 

 魔物に捨て置かれたペコリーヌとユイが、あられもない姿で喉を引き絞っている。

 辺りには吸収されなかった王家の装備と武器が転がり、その中心で素っ裸になって仰向けに倒れた少女たち。触手の締め跡が残る巨乳をさらけ出し、鮮やかな陰毛が張り付いた秘部からはとめどなく液体を垂れ流す。膝を曲げ大股を開き、ピクピクと痙攣した様が惨めを極めている。

 そしてその優しく美しかった貌は、魔力を全て抜かれ締まりなくだらしのない笑みを浮かべていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは〜♥」

「少し、時間をもらって構いませんか?♥」

 

 件の事件から数日後、ランドソルのとある区域。

 王都とはいえ、人が集まれば治安が良くない面が存在するのは必定。そう設定されている、という可能性もあったが……しかし、見るからに素行の悪い男たちは突然現れた二人――――ペコリーヌとユイに動揺を見せた。

 それはそうだろう。燈色の髪をした子はドレスのような衣装で、もう一人の子も清廉さを感じさせる整った容姿だ。どちらも美麗、男たちが遊ぶ尻軽な女とは格が違う。

 が、同時に誘う(・・)ような妖艶とも言える雰囲気を男たちに感じさせ、遊び慣れた彼らですら一瞬息を呑んでしまった。

 

「……おいおい。君たちみたいな可愛い子が、こんなところに来ちゃいけないぜ?」

「へへ……」

 

 リーダー格の男が笑みを浮かべて忠告するが、その意味は当然真っ当なものではない。ペコリーヌとユイの真後ろに仲間を立たせ、絶美の少女たちを取り囲む。

 見た目と釣り合わない行動。嵌められているという可能性。だが、男たちの視線はぷるんと揺れる少女たちのたわわな巨乳に釘付け。後に引けるものではない。

 

「えへへ、大丈夫ですよ♥」

「私たち、そういう(・・・・)目的ですから♥」

『っ!!』

 

 ブルンッ♥♥ ピラッ♥ピラッ♥♥

 

 が、そんな心配は無用とばかりにペコリーヌとユイは衣服の一部をズラして見せた(・・・・・・・)

 ペコリーヌは上乳が眩しい胸部をグッと下ろし、下着が付けられておらず元から浮き上がっていた乳首を露出。自らビン勃ち乳首を指で弾いて雄を誘い出す。

 ユイは短いスカートをたくし上げ、何も履いていない(・・・・・・・・)中身を見せびらかした。ピンクの陰毛はハート型にわざわざ整えられ、割れ目ともう一つの穴に挿入れてほしいとスカートと腰をフリフリと揺らしてセックスアピール。よくよく見れば、ユイもペコリーヌ同様ノーブラだとわかる胸揺れが男たちを誘う果実のようである。

 清白に隠れた痴女の姿に、男たちの笑みは一気に隠すことのない下劣なものへと変わった。

 

「何が望みだ?」

「何もいりません♥ ただ私たちのお願いを一つ聞いて、沢山抱いて……ううん、セックスして欲しいんです♥」

「そんな可愛い見た目して、中身はとんだビッチかよ」

「えー、これでも人が相手は初めてなんですよ♥」

 

 言って、ペコリーヌとユイがペロリと唇を舌で舐めずる。可憐な少女たちの淫靡な仕草は背徳。仮に彼女たちに嵌められているとしても、遊び慣れた彼らはそのリスクを背負って関わる価値がある女だと判断した。

 そうと決まれば話は早いと、男たちは二人を自分たちの根城へ丁重に案内し始める。無論、脇を固めて馴れ馴れしく肩を抱き、遠慮なく身体を撫で回しながら。

 

「あんっ♥ もう、手が早いですねぇ♥♥」

「服の上から乳首勃起させるビッチが言うことかよ」

「お、いいケツしてんねぇ。胸が大きくてケツも我儘なんて、これまで会った中で最高の女だ。人は見かけに寄らねぇな」

「あっ♥あっ♥ ……んふ、ありがとうございます♥」

 

 ノーブラの胸を、スカートを捲られ生尻を撫で回すどころか揉みしだかれ、嫌な顔をするどころか朱色に上気した頬をさらに昂らせるペコリーヌとユイ。

 以前までは覚えて、否、存在すら知らなかった牝の貌を使い男たちに囲まれてそういう目的の(・・・・・・・)部屋に着いた彼女たちは、衣服を突き上げる胸ポッチと靴まで垂れる愛液で準備は万端だった。

 

「さあ――――」

「あ、待ってください♥」

「んだよ、ここまで来てお預けはないだろ」

「違いますよ♥ 始める前に、これを付けて欲しいのが私たちのお願いなんです♥」

 

 いざ彼女たちを抱く、という直前で止められ不満げな彼らにペコリーヌが人数分何かを差し出した。

 それはどこか怪しげなアクセサリーであり、手首に着けるタイプのようだがぶよぶよ(・・・・)として気味の悪さを男たちに感じさせた。

 

「なんだこれ? 俺たちに何か……」

「ふふ、逆ですよ♥」

私たちに(・・・・)、影響があるんです♥」

 

 アクセサリーを男たちに渡し、妖艶に微笑んだペコリーヌとユイはおもむろに頷き合うと、喉を震わせ甘い声音の言の葉を紡いだ。

 

『チェンジ・プリンセスフォーム♥』

 

 瞬間、男たちの視界を眩い光が包み込み、二人がプリンセスフォームへと変身する様を目撃した。

 

「……何かの魔法か?」

「そんなところです♥」

「へへ、小っ恥ずかしい台詞は必要なのかい?」

「は、はい♥ これだけは、まだちょっと恥ずかしくて……♥」

 

 胸を張ったことでペコリーヌの上乳丸出し乳首ビン勃ちのおっぱいが揺れ、ユイも台詞を揶揄され恥ずかしげにしながらも、ノーブラのおっぱいを衣装の上から抑えてむぎゅう♥といやらしく形を変えさせ情欲を弄ぶ。

 武器を持ち込んでいないこと以外、正真正銘彼女たちのプリンセスフォーム。戦うため、大切なものを守るための力が男たちを悦ばせるための誘いに使われる。

 そんな冒涜的な理由だけではもちろんない。だが、簡単には再現できないプリンセスの衣装が男たちを存分に滾らせることに違いはない。自分たちの容姿を理解しているペコリーヌとユイは、男たちがアクセサリーを着けたことを確認した後、ベッドの上に上がってそれぞれポーズを取る。

 

 ペコリーヌは膝を抱えM字開脚。ユイはそれ以上に足首まで掴んで尻穴を掲げるようにまんぐり返しで。

 

「さあさあ♥ おっぱいでも穴でも大丈夫ですよー♥♥」

「私たちの子宮に、お尻の穴に、無責任な生射精してください♥♥」

 

 ――――誰にでも股を開くビッチ。可憐で一途だった少女たちが何故そうなってしまったのか。

 それは、遠慮なしに始まった乱交パーティーでの光景によって明かされた。

 

「おっほぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥ おっ♥おっ♥ たくさん吸われて(・・・・)♥ 気持ちいぃ……♥♥」

「はは! 本当見かけに寄らねぇな! ケツ穴掘られて下品な喘ぎしてやがるぜ!」

「んおっ!♥♥ おほぉ!♥♥ い、いやでしたか?♥」

 

 ベッドの上で四つん這いになり、広がった尻穴にチンポをピストンされながら清楚からかけ離れた下品な声を上げるユイ。彼女はその清廉さの面影を残す不安を表情に浮かべ、自らを犯す男に問いかける。

 しかし、その不安は不要のものだと彼は腰突きの激しさで応えた。

 

「むしろ興奮するぜ! そら、そら!」

「おほっ♥♥ おっほっ!♥♥♥ ありがとうござまぶぼぉ!?♥♥♥♥ じゅぽっ♥♥ じゅうぅぅぅぅっ!♥♥♥」

「うお、すげぇ吸い付き! その顔でフェラすんの反則だろ!」

 

 突然口に太ましい肉棒をぶち込まれようが、それも力を吸ってくれる(・・・・・・・・)気持ちいいモノの一種だと、ユイは自ら顔を動かして奉仕を試みる。

胸部の装飾が弾けた(・・・・・・・・・)巨乳が暴れ回り、それを男が堪らず鷲掴みにすれば手首に装着したアクセサリーが光り輝き、ユイの魔力を性感帯から吸い出していく。

 

「お、おっ♥ おお〜〜〜〜♥♥♥♥」

「あんたもあの姉ちゃんも胸揉まれるだけで間抜け面してるけど、何なんだこれ?」

「あっ♥ あ、あはぁぁぁぁ……♥♥♥♥ 私たちの魔力を吸い取ってるだけですよぉ……♥♥♥ これぇ♥ とっても、気持ちいいんですぅ♥♥♥」

 

 地面にうつ伏せで押し倒され、秘部に肉棒を挿入れられたペコリーヌのプリンセスフォームが、あの時と同じように(・・・・・・・・・)一部に亀裂が走り砕け散った。

 セックスの快楽と共に虚脱の快感を受け、だらしない笑みで間抜けな嬌声をあげるペコリーヌとユイ――――これらが魔物敗北の後遺症であることは、言うまでもない。

 

 二人は敗北した後、体力が回復してから何とか魔物は倒した(・・・・・・・・・)とあられもない姿で仲間たちと合流。心配されながら、表面上は取り繕って日常に戻った。

 だが、瞬間的に覚えてしまった魔力吸収(エナジードレイン)の快感を忘れられなかった二人は、持ち帰った魔物たちの一部を仲間たちに隠れて加工を依頼。

 そして出来上がったものが、二人とセックスする男たちが身に着けたもの。性交した対象から魔力を抜き取る魔法道具(マジックアイテム)だ。

 魔物の一部を使うだけあってその効果は絶大。しかも吸収した魔力は自由に取り出すことが可能である――――つまり、この魔法道具がある限り何度でも(・・・・)魔力吸収セックスを体験できるというわけだ。

 吸われる魔力が大きければ大きいほど。犯される勢いが強ければ強いほど。もたらされる快楽は絶大だ。

 プリンセスフォームという並外れた力を、二人は快楽道具へと貶めてしまっていた。そうしなければ、生きていけない快楽を覚えてしまったのだ。

 

「なるほどな。けど、吸われるばっかじゃなくて……射精()される感覚も必要だろ!」

 

 ドプッ♥ドプッ♥ ドビュルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

「あああぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥ 吸われて、射精()されてっ!♥♥ す、すごいですっ!♥♥♥♥ うひぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥♥」

 

 魔力の吸収と膣内射精の快感。奪われながら与えられ、ペコリーヌは変態的なアクメ顔を披露し煌びやかな衣装を剥ぎ取られていく。

 ユイも同じだ。プリンセスフォームを根こそぎ使い果たしたあとは、魔法道具を使い再び供給。幾度となくセックスと吸収で得られる二重の快楽を貪る。

 

 男たちが満足しても、ペコリーヌとユイは満足しない――――やがて、ランドソルにある噂が流れ始めた。積極的に男に声をかけ、可憐な容姿で誰彼構わず身体を重ねる二人組(ビッチたち)がいる、と。

 同時に、魔力を吸収する危険なアイテムが出回り、その裏側で魔力吸収セックスが蔓延ることになるのだが――――それはまた別の話だ。

 

 

 






こう大事な力を吸われる感覚の心地良さをどう表現するかはなかなか難しかった。初だし上手くできたかは怪しい。でもビッチ化して大切なフォームを快楽目的で乱用するのはエロいから楽しいです。そもそもそんなになったら多分プリフォなれないけどね!エロだからいいんだよ!

エナジードレインはうーん次があったらどうでしょうね。直近で搾乳やったりしたんで胸はよくある絡め捻りを選んだりしましたが、やはりふたなりエナジードレインとか良さそう。イレイナが魔力強いばかりにふたなり化排出射精が気持ちよすぎて、尿道塞がれてダメなのに射精懇願するとか無様エッチな気がする。いやイレイナもクロスオーバー以外だとふたなりにしてないなって。おまえはヒロインをなんだと思ってんだ。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。次はリクエストしてもらったネネカ様とユイのふたなり超絶無様エロです。こっちだと初ですが割といつもやってる合作なので私一人だと辿り着けないやべぇド下劣なのです。モブヒロインもいます。耐えれるのかなぁこれ、とか思ってたり。
これに無様下品のモチベぶち込んだので暫くは休憩してたり。でもイレイナで気になるリクエスト貰ったというか、やっぱり理不尽な奴隷とか犯罪者扱いは唆られるというか……まあ更新速度はそんなノリで適当です。上のネネカ様とユイも実はとっくに完成してたりするんですが評価来ないかなーとか思うと投稿するのがめんどゲフンゲフンではまた次回〜


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ネネカ、ユイ(無様下品、肉体改造、ふたなり、豚語)

アズレンでエーギル最速で手に入れて今日指輪渡したり、エリコとシズルを両方天井して虚無を感じたりしていますが私は元気です。
あまりにも虚無を感じたので見た目と演出エロの塊である水着シズルが催眠かけられて無様晒したり、魔物に負けて無様に犯されたりするリク案が欲しいくらいです。ガチャで沼った分を下品エロで回収しようとするのは止めろ。でも水着お姉ちゃんが催眠かけられたり魔物に負けたりするのよくない?何か案があれば真面目に欲しかったり。

というわけで謎要素が見えるド下劣リクエスト回です。合作ということもあり、長くなりそうな場面を極力カットしました。まあ1万4000いったんですけれど。本当に下品な無様エロなので注意してね。私ひとりじゃないのでいつもより激しいよ、色々な意味で。つか台詞の八割くらいは提供してもらったもんなんですよねぇ……。





 

 

 その日、王都ランドソルを悲劇が襲った。

 悲劇、と言うと僅かに語弊がある。王都を襲ったのは〝力〟だった。ただ、全てを蹂躙する謎の集団に人々は為す術もなく逃げ惑うのみ。

 

「我らは『管理者』。逆らわなければ我らの管理下で生きることを許そう。さもなくば、おまえたちに〝死〟を与えよう」

 

 統一された清廉なマントを羽織り、しかし清廉さの欠片もなく街を未知の魔法で薙ぎ払う。逆らうものは容赦なく〝死〟を与えた。それは単純なものばかりではなかったが、人々に絶望を与えるには十分すぎた。

 無論、彼らに抗い続ける者もいた。

 

「大丈夫ですか! 傷を治します、早く逃げてください! ――――こんなこと、絶対に許さない!」

「この世界を好きにはさせません――――などと、私が言うことになるとは思いもしませんでした」

 

 傷付いた人たちを魔法で癒し、キッと『管理者』たちを睨むユイ。この世界に関わった者として、管理者などと傲る敵に憤りを顕にしたネネカもそのうちの二人だった。

 ここで力を合わせて未知の敵を打ち倒す。物語(ゲーム)の世界では飽きてもなお好まれる道筋だろう。

 だが――――この世界では違った。

 

 『管理者』に逆らった者は悉く敗れ去った。それはどれほど力のある者、ネネカたちの敵対者ですら同じ。世界の秘密を知る者であろうと、圧倒的な力の差の前には無力となった。

 数々のギルド、王宮騎士団、民たちも一部の人間は彼らに立ち向かった。その上で、全く歯が立たずに囚われた。

 それだけの力の差があって、なぜ彼らがランドソルを管理するのかは定かではない。ただ、逆らった者には〝死〟を与える。その言葉に偽りはなかった。

 

「――――これより、反逆者の公開裁判を始める! 道を開けよ!」

 

 ただし、それほど単純な死が与えられるわけではなかったが。

 管理者の一人が声を発すると、各々新たに与えられた労働場で働いていた民衆たちが集まり、道を開ける。

 それはまるでパレード(・・・・)でも行うような通り道だ。おあつらえ向きに外の世界(・・・・)の祭りで使われるような神輿が奴隷たち(・・・・)に担がれ運ばれている――――もっとも、担ぎ棒の上の屋根には変態ポーズで拘束された反逆者(・・・)が担がれているのだが。

 

「ぶごっ!♥♥ ぶぼぉ!♥♥♥」

「ぶ、ぶごぉ……!♥♥」

 

 まるで豚のような声をあげる神輿の少女たち。少女だと判別できたのは、その特徴的なピンクの髪や膨らんだ胸があったからだ。そうでなければ、性別を違えてしまう者もいたかもしれない。それほど反逆者の処断は悲惨だった。

 口を閉じることを許さない開口器に、ギリギリと限界まで鼻穴を上げ広げるフック。頭まで結ばれた鼻フックの紐、鼻上と額の間には本来の二人――――ネネカとユイの顔写真が挟まれ、顔面崩壊の表情との差を見せつけていた。

 

(たすけ、たすけてっ!♥♥♥ 誰かたすけてください!♥♥)

(おねがい!♥♥ こんなのいやぁ!♥ 私の身体がぁ♥♥)

 

 既に二人には多大な改造(・・)が施されている。それは身体のみならず、立ち向かうことも考えられない力の差を弁えることになった彼女たちは惨めに救いを請い、逆らってしまったことを今更ながらに後悔していた。

 その後悔を言葉にするための口は塞がれ、否、広げられて、さらに晒し者の責め苦はそれだけではない。

 首にはボロボロの看板を下げさせられ、そこには『私たちは惨めに負けました』という敗北宣言が刻まれていた。コンドーム腰蓑は、避妊具を遊びで使った証としてたっぷりザーメン入りで二人の腰に結ばれ、踊り子のように揺れ動く。

 力や装いこそ圧倒的で清廉さを感じさせる管理者たちだが、趣味ややり口は卑猥という他ない。だからといって、それを口に出せる者などいはしない。パレードに集まった者たちは、管理者の絶対服従を受け入れている。

 

「お前らが歯向かうから……いらない事しやがって!」

「弱いくせに……馬鹿が。いい気味だ!」

「あなたたちのせいで私たちの人生最悪よ。この役立たず!!」

 

 陰鬱な雰囲気の最中、神輿の生贄に罵倒が飛び交う。皆、自分たちに力がないからこそ管理者に従い、勇敢にも抗った彼女たちへの蔑み、軽蔑を止めることはない。

 

(やめて……やめてください♥)

(は、反応しちゃ……おほっ♥)

 

 ピクピクッ♥♥ ビクッ♥ビクッ♥♥

 

 民衆たちの身勝手な憎悪に涙し、ふたなりちんぽ(・・・・・・・)を激しく勃起させるネネカとユイ。救いと言うべきは、感じて歪む表情が元から崩壊してわからなくなっていることかもしれない。

 とはいえ、その罵倒で感じるドマゾ変態ペニスにも違いがあった。

 

(う、ぅ……♥ なぜ、私が……こんな、惨めな……♥)

 

 ネネカは極短小。小指の先と比べてやっとな矮小さ。プライドの高い彼女を小馬鹿に仕切ったふたなり。金玉だけは人一倍に大きく、勃起してなおダルダルに皮が余ってしまう包茎短小ちんぽ。加えて勃起時には中にこびりついた恥垢がムワァ♥と香り出す。

 知的で優れた七冠などそこにはいない。貧相な肢体に矮小なチンポをぶら下げた惨め極まる敗者が、このネネカという女だった。

 

(おっきくならないでぇ♥ いたい、千切れちゃうぅ!♥♥)

 

 ユイは逆に巨乳と合わせてカリ高の巨根。しかも人間サイズで言う巨根とは全くの別次元。太さはユイの細腕では言うに及ばず、長さは最大勃起であれば彼女の鼻穴を鈴口が突いてしまうほどだ。

 あまりの重さに支えなしでは上がり切らず、担ぎ棒の上でブルンッ♥ブルンッ♥と巨乳共々暴れている始末だった。

 そしてネネカ以上に不幸だったのは、ユイがあまりに清楚であったことか。その美しさは邪魔になると判断、もしくは理不尽な苛立ちを管理者に覚えさせたのか、顔面崩壊の装備やふたなり改造だけでは済まされなかった。

 腋にはメス臭激しい剛毛、プリっとした尻の谷からはモッサリとはみ出した尻毛が与えられ、髪色と同じそれはユイに下品なイメージを植え付けた。

 

『ふぶぅ!♥♥♥ う゛ぅ゛ーっ!♥♥』

 

 肉体改造を見せつけ、敗北したという証明をわかりやすくするための両手を頭の後ろに、腰は落とされ限界まで脚を開かせる。その上で肘と膝を管理者の魔法陣で拘束し、強制ポーズで神輿となり裁判所まで輸送されていくネネカとユイ。

 あまりの屈辱に涙が止まらない。それ以上に鼻水と涎は際限なく垂れ流され、荒い運びによって胸やコンドーム、極短小と極巨根のふたなりが荒ぶり続ける。

 

「ぶひぃ!♥ ぶひぶひぃ!♥♥」

「ぶひぃ……♥ ぶぶぅ……♥♥」

 

 神輿を運ぶ豚奴隷(・・・)たちの姿も、まさに滑稽である。鼻と口だけが出たラバーマスクだけを付け、神輿の二人同様改造された裸体を晒して肩に担ぎ棒を乗せていた。

 ぶひぶひと鳴らす鼻は自然に(・・・)潰れて豚鼻。潰れた鼻は数倍に肥大化し、顔と完全に平行となって巨大な鼻穴を民衆に見せ付けている。

 大小様々なふたなりは揺れ震え、体躯の差や年齢など関係がなかった。豚奴隷になる反逆者たちは、特に抵抗が激しかったものたちであるため、無様な肉体改造は当たり前のことだった。

 片角と片翼の魔族。最後まで生徒を守ろうとした母性溢れるエルフの教師。若き騎士団の剣術少女。等しく無個性豚奴隷として働かされている。

 ラバーマスクで個性を消されようと、何人かは住民にとって見知った顔もいるだろう。しかし、今は尻の焼印(・・)で見分けられる豚奴隷。既に同情など持ち合わせる相手ではなかった。

 

 ――――彼女たちの脳を完全に(・・・)制御することなど、管理者にとっては容易い。が、超技術を持つ管理者たちはネネカたちの力に興味を示さない。故に、肉体に改造を施し力の差を理解させ、惨めで無様な姿を作って晒し者にしたのだ

 必要なのは労働力のガス抜き。そのために、ネネカとユイは尊厳処刑(・・・・)のパレードへと連れ出された。

 その尊厳に、ネネカとユイという絶美を使い捨て〝死〟を与える神輿が運ばれていく――――理由すらわからず、彼女たちは凌辱の限りを尽くされていった。

 

 

 

 

 

 

「罪人、壇上へ」

「か、身体が……っ♥」

「たす、けてぇ……♥」

 

 反逆者の末路などいつの時代も憐れなもの。処刑用に何度も(・・・)使用された荘厳な壇上。管理者たちが幾人も断罪者として並び、鼻フックと開口器を外されたネネカとユイが身体の自由を奪われて登壇する。

 広場を拡張(・・)したことで多量の民衆が観客となり、ネネカとユイが階段を登る様は数え切れない視線が見守ることとなっていた。特にユイは、勃起したふたなりを両手で支えて歩かなければならないため、涙を滂沱のように流す姿がより惨めで滑稽に映る。

 

「これより反逆者ネネカ、及びユイの公開裁判を始める。己が恥を晒しながら、その罪を告解せよ」

『は、はいっ!♥』

 

 まるで神を気取る物言いに、誰も逆らう者はいない。逆らっていた者たちですら、根源的な恐怖心と脳にまで及ぶ改造によって従わされる。

 ネネカとユイはコンドームをぶら下げた腰を中腰にし、民衆に尻を向けてゆるゆるになった肛門を手でくぱぁ♥と広げて見せた。

 

(ひぃ……♥ アナルが、こんなにぃ♥)

(見られてるっ♥ 恥ずかしいところ、全部見せちゃってるぅ!♥♥)

 

 尻肉の中身は赤い蠢き、そして詰め込まれた(・・・・・・)黄金水混じりの白濁。無論、恥は尻穴だけではない。金玉の裏側、使い倒され開ききった秘部。ユイはやはりここでもネネカ以上に責め立てられ、びっしりと菊門の皺にまで生え揃ったピンクのケツ毛、地面に置かれたように亀頭が捩じ込まれたふたなり巨根までも侮蔑の対象となる。

 

『私たちは愚かにも管理者様に歯向かい、無様に敗北したメス豚です♥』

 

 その上で、涙を流しながら罪の告解を始めた。尻穴を拡張して民衆に向けたまま罪を数えることは、恥晒し以外の何物でもない。美しい少女たちだからこそ、その下品な道化としての振る舞いが彼らの力を知らしめるものとなった。

 

『身の程を弁えず民衆を扇動し、無闇に日常を混乱させ、結果皆さんに多大な迷惑をかけました♥ 大変申し訳ありませんでした!♥』

「それ以外にも罪があるだろう。言え」

 

 これだけでも十分すぎる恥を晒し、生きていくことのできないトラウマを植え付けられた。だが、管理者たちは全く行為を止めるつもりがないらしく、ネネカとユイは肩を、否、ケツ穴をビクビクさせながら言葉を発した。

 

「はい♥ 私、ネネカはガバ穴アナルで皆さんにご迷惑をおかけしました♥ ぶっといの(スライム)をひり出して街中のトイレを詰まらせました♥ 本当に申し訳ございませんでした♥」

「わ、私、ユイはむやみやたらにセンズリをこいていました♥ 街中にユイのくっさいチンポの匂いを広めてすみませんでした♥」

 

 排泄タイプの管理、性処理の制御。この世界の管理者というだけはあり、囚われた者たちは何もかもを管理されている。ネネカがスライム排便を永遠とさせられ、ユイが街中で巨根ちんぽの激臭オナニーを行ったこと……それ以外にも彼女たちの告解は止まることを知らなかった。

 万引き、詐欺、強盗などの冤罪。先のパレード時の露出及び強制わいせつ。させられた罪、ありもしない罪。全てを己の罪だと認め無様さを告白し続けた。

 当然、理不尽な圧政に怒りの矛先を失い、今まさに先を用意された民衆たちは無様な少女たちに叫びをあげる。

 

「きったねえケツを向けて喋ってんじゃねえ!」

「見てよあのお尻の毛。女として恥ずかしくないの? ――――あんたに言ってんのよ!」

「ひぃ!?♥♥♥」

 

 ぶりぃぃぃぃっ!♥♥♥♥

 ユイほどの美少女でも溜まる腹のガスが、民衆の罵倒に驚愕した彼女自身の反応で吐き出される。ケツ穴に力が入り、収縮し、ケツ毛をなびかせる濃厚な放屁が炸裂した。

 

「うわ! 屁をこいたぞ。ふざけんな! 何考えてんだ!」

「ほんと信じられない! さっさと死刑にしてよ!」

「ひぐっ……うぇぇぇぇぇ!」

「何泣いてんだ! くっせえんだよ!」

 

 守ろうとした民たちに蔑まれ、死を望まれ、涙することすら侮蔑の対象。ネネカも他人事ではなく震え上がりながら、それでも無実の罪を口に出していくしかない。

 死を望むことを封じられた(・・・・・)ネネカとユイは、望まぬ生存本能で生き恥を晒してしまう。

 そして、二人を二度と反逆者が現れないよう入念に行われる処断は、次の段階へ繰り上がった。

 

「彼女たちのような反逆者を生み出さないために、通例として戒めの意味を込めた犯罪者の()をこの場で保存する」

「ひ……や、やめなさいひっ♥ つ、つめた……そ、そこはぁ!?♥♥♥」

「く、くすぐった……おひょぉ!?♥♥♥ おちんちんの先らめぇ!♥♥♥」

 

ガニ股Wピース(・・・・・・・)のポーズを取らされたネネカとユイ。管理者が平然と処罰を読み上げる間に、壇上に現れたラバーマスクの豚奴隷たちが特殊なクリームを二人の身体の隅々まで塗りたくる。

 どこであろうと例外はない。ネネカの特徴でもあるカールの髪先からケツ穴周り、ユイの巨乳からガニ股で重量に負けて垂れ下がる勃起巨根の先頭まで。顔面、舌先喉奥だろうと関係はない。

 ちょうどクリームが全身に行き渡ったところで、管理者の一人が犯罪者の象の〝形〟を発表した。

 

「犯罪者ネネカ、犯罪者ユイの永久保存は排泄(・・)に決定した」

『へ――――おぎゅぅぅ!?♥♥♥♥』

 

 ギュルルルルッ♥♥ ギュルルルルッ!♥♥♥

 騒がしい広場に鳴り響く猛烈な腹鳴り。それも空腹などではなく、中に詰め込まれたモノが暴れ狂うような合唱。

 ネネカとユイの腹に詰め込まれた精液小便浣腸(・・・・・・)が腹部で粘土のように固まり、魔法によって排泄許可を身体に下されたことで一気に尻穴からぶちまけられようとし始めたのだ。

 耐え切れない激痛に悲鳴をあげるネネカとユイだが、ガニ股Wピースのポーズを外れることは許されていない――――というより、もう他のポーズになれない(・・・・)のかもしれなかったが。

 

「ひぃぃぃ!♥♥ お腹痛いぃ!♥♥ 出る、精液でますぅぅぅ!♥♥♥」

「いや、いやぁ!♥♥ こんなところで出したくない!♥♥ 見ないで、見ないでぇぇ!♥♥♥」

 

 ――――ブリュッ!♥♥♥ ボビュルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

「あ゛あ゛ぁ゛ぁぁぁぁっ!♥♥♥♥ 出てる!♥♥♥ 私、漏らしていますぅぅぅ!?♥♥♥♥♥」

「いやぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥ 全部出てる!♥♥♥♥ お尻からブリブリ出ちゃってるぅ!♥♥♥♥♥」

 

 黄土色に濁った液体の土石流。それが少女たちのケツ穴から壇上にぶちまけられ、あまりの勢いにあぶれた小便が四方に飛び散ってしまっている。彼女たちの尻穴に詰め込まれた精液小便という汚物が、敏感な尻肉を刺激して驚異的な開放感に美少女の貌が半分目を剥き舌を投げ出したアヘ顔へと変貌。

 そして、アヘ顔排泄の途中でクリームが固まり出す(・・・・・)

 

「あ、あっ、固まる♥ 私が、こんな無様な姿で……こんな、う……そ……♥」

「お尻止まらないのに、ムリムリ出てるのにぃ……苦し……誰か、たす、け……♥」

 

 あれほど騒がしかった悲鳴が凍結し、ネネカとユイの全身を薄い膜のようなモノが覆っていく。ネネカの矮小なふたなり、ユイの腋毛の一本一本。

 もちろん、アヘ顔で精液小便をひり出す彼女たちの全身を余すことなく、そのコーティングに飾られ形を固定。

 

『脱糞型取りでイクぅぅぅ、ぅぅ……♥♥♥♥』

 

 マンコから飛沫を、ふたなりからブビュル♥と射精を。その瞬間、唯一轟音を掻き鳴らす排泄以外の全てが固まった。

 ネネカとユイに塗りたくられたのは硬化(・・)クリーム。表面に塗ったモノの型を取るために使用される魔法の薬品で、やろうと思えば排泄物まで固めて永久保存すら可能な代物だ。

 このままにすれば処刑完了……とはならない。彼女たちには他の処罰があるため、これはあくまで銅像の作成。

 長い排泄がようやく途切れ、物言わぬ硬質化人形が出来上がったところで、管理者たちが魔法を使いその裏面を半分に開いた。

 

『ぶべっ♥♥♥♥』

 

 すると中から型通りのアヘ顔を浮かべた二人が引きずり出され、ビタンッ♥♥と蛙のように壇上に叩きつけられた。

 そんな二人を尻目に、管理者たちは型に魔法を使い二体の銅像(・・)を作り上げた。

 

「犯罪者ネネカ、犯罪者ユイの『脱糞アクメ像』は、今日この日より永遠に(・・・)飾られる。――――我らに逆らった者の末路を、その目に焼き付けるのだ」

 

 脱糞のアヘ顔から無様ふたなりまで完全再現された犯罪者の像。その足元には特別にクリームで固められた精液がとぐろを巻いて鎮座している。ネネカの美しさを感じる貧乳に、ユイの無様さを助長する腋毛とケツ毛。本物が石化した、と言われても信じ込めてしまう完成度の銅像だった。

 さしもの民衆たちも、その光景にはいつも(・・・)絶句してしまう――――そう、永久保存されるのはネネカとユイが初めてではなかった。

 先の豚奴隷を例えにすれば、巨根ながら不細工な皮を被ったふたなりちんぽを巨乳で挟み、チンカスを吸い込む『ランファ』と呼ばれていた魔族の『パイズリフェラチオ像』が街の各所に飾られている。

 他にも『ミサト』の『まんぐり返しふにゃチン像』や剣を思わせる細長いふたなりを扱く『トモ』の射精を型取った『ザーメン噴射像』など、わざとらしいまでに品を感じないタイトルの銅像が飾られ、かつてその名前だった(・・・・・・・・・・)豚奴隷たちを無様な姿で永久保存し、犯罪者の末路として展示していた。

 何故そのようなことをするのか。彼らの力ならば、そんなことをせずとも――――その疑問は永遠に溶けることなく、犯罪者と断じられた生贄たちの判決(・・)が言い渡されようとしていた。

 

 

「判決――――犯罪者ネネカ、犯罪者ユイの罪状は許し難いものである。よってここに、死刑を言い渡す!」

『ひぃっ!』

 

 腋を晒し、今度はしゃがみ込んで股をおっぴろげたエロ蹲踞で並べられ判決を言い渡されたネネカとユイは、無慈悲な極刑に恐怖で震えた悲鳴をあげる。

 死刑。死への恐怖を植え付けられた(・・・・・・・)二人は、耐え難い屈辱を上回る生存欲求に狩られることになる。すなわち、次に放たれる慈悲(・・)に縋り付いてしまう筋書き(・・・)だ。

 

「が、それはあくまで人間のおまえたちだ。自分たちを人間以下の家畜(・・)、豚と認め、一生飼われることを望むのであれば減刑も叶うが……」

「ひぃっ!♥ なる、豚になります!♥♥ ぶひぶひっ!♥♥♥ ネネカは豚として生きていきますっ!♥♥♥」

「ぶ、ぶひぃ!♥♥ 私は豚です!♥♥ 人間失格の家畜になります!♥♥ だから死刑だけはいやぁ!♥♥♥」

 

 惨めに鼻を豚声で鳴らして生きることを選ぶ。本来であれば死を選ぶような場面で、生き恥を晒してでも生きなければならない。彼女たちに刻まれたある意味での極刑は、操られた自覚すらなくこうして執行された。

 

「よろしい。ならば貴様らは人間ではなく豚だ。その証をここに刻む」

『いぎゃぁぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥』

 

 ジュゥゥゥゥゥッ!♥♥♥ ドビュドビュドビュッ!♥♥♥♥

 問答無用で生尻の表面に押し付けられた焼き鏝。痛々しい焼き音を立てながら、ネネカのチンカス短小ちんぽとユイの剛直変態ちんぽがザーメンを吹き上がらせた。

 

「人前で何やってんだよ! 恥ずかしくないのか!?」

「ほんと……気持ち悪い。まともな頭してないのね。だから歯向かったりするのよ……」

「いい子だと思ってたんだが……化けの皮が剥がれるってのはこのことかね」

 

 悲鳴は凄惨ながら、射精は明らかな快楽を感じてのこと。誰もが自分自身に跳ね返る(・・・・・・・・・)身勝手な悪意をぶつけ、家畜の道を選んだネネカとユイを蔑む。

 刻まれた焼印は左尻に豚の蹄。右尻には奴隷ナンバー。ネネカは『071』でユイは『072』。既に相当数の豚奴隷がいる証であり、彼女たちもその中に含まれつつある。

 焼印を刻まれ、痙攣した身体でエロ蹲踞射精をするネネカとユイ……いや、()の後ろに立った管理者たちが、耳を疑う判決を言い渡そうとしていた。

 

「彼女たちの変態性は一目瞭然。また人ではなく豚である事も判明。これより、家畜への罰を読み上げる」

 

 その内容は――――ネネカとユイの〝死〟同然のモノだった。

 

「一つ。永久豚鼻化。豚らしく潰れた鼻で永久に醜い顔で生活しろ」

「二つ。アナルガバ穴化。括約筋を排除し、永遠に閉じる事のない肛門を晒し続けろ」

「三つ。二足歩行の没収。決して頭を相手のチンポより上にあげてはならない。家畜の二足歩行には必ず管理者の許可が必要だ」

「四つ。人語の没収。必ず語尾に豚の鳴き声を付けること」

「五つ。絶対妊娠。家畜が相手だろうが必ず孕め。繁殖して僅かでも人間に貢献しろ」

「六つ。豚時計の課役。自身の屁と小便でこの国の時刻を刻め。寝ることも休むことも許さん」

「七つ。性欲増進。永久に収まることのない性欲と快楽で気を狂わせるがいい」

「八つ。あらゆる生理現象の管理。食事、排泄、睡眠、性欲、休憩。その他全てを人間に譲渡し、管理されよ。自殺することすら家畜には許されん」

「九つ。知性剥奪。盛ることと食べることしか考えられない家畜になれ。元の名前を名乗ることすらできない。今からお前たちの名前は『ネネカ豚』と『ユイ豚』だ」

「十。これは当然のことだが、人権を剥奪し、今この瞬間からお前たちは家畜、底辺下劣豚となる。老若男女全ての人間、生命全てのカースト最下位がお前たちだ。世界最底辺の存在としてこの世全てに虐げられ、侮蔑され、嫌悪され、馬鹿にされ、指を差され、鼻を抓まれ、足蹴にされ、玩具にされ、管理され、仕方なくお情けで飼ってやる存在がお前らだと、魂に刻み込め」

 

 家畜条約、人権と尊厳の処刑。一方的な公開裁判の果ては、元がどれだけ美しかろうとこの判決によって永久に豚奴隷であることを定められるのだ。

 

「これが契約書だ。貴様らの粗末なモノをここへ押し付けろ」

『はい……ぶひっ♥♥』

 

 逆らうことは許されない。一方的すぎる宣告でありながら、用意された契約書にはサインが必要。勝手極めた公開処刑、その人権剥奪の瞬間は容易に訪れる。

 ネネカとユイの股間部に置かれた契約書。そこにふたなりちんぽの先端が押し付けられた。ネネカは短すぎるが故に蹲踞した下半身をべたりと、ユイは太すぎる先を震えさせながら押し付けた。

 すると、契約書に無様ふたなりの形が浮かび上がった。ネネカは皮被りの、ユイはあまりにも大きすぎる亀頭が尿道までハッキリと――――刹那、魔法の絶対契約がネネカとユイの身体を変質させる。

 

「え? え? た、立てな……っ!?♥ なにが、ぶひっ♥♥ 起こってぶー?♥♥ ――――く、口がぶひぃ!?♥♥♥」

「鼻が潰れて、おし……ケツ穴も広がってるぶひぃ!♥♥ ――――え?♥ 私なんでこんな下品な……ふごっふごっ!♥♥ なに、ぶひぶひっ!?♥♥♥」

 

 四つん這い。フックもなしに広がって潰れる鼻。奥の奥まで吹き曝しになるケツ穴。人語ではなく豚語。

 全て契約通り(・・・・)。絶対の契約にふたなりちんぽという身体の一部でサインしたネネカとユイは、彼らの魔法で読み上げられた契約全てを履行してしまう身体になった。

 つまり醜い豚鼻で四つん這いになり、閉じない肛門と性欲と食欲だけが支配する思考を与えられた奴隷。ネネカ豚とユイ豚。それがこれからの彼女たちだ。

 

「ネネカ豚、ユイ豚が持っていた人としての罪を吐き出させる。自分自身(・・・・)を使って慰め、不要なものを全て吐き出せ」

 

 だが、人間的な思考を残した豚たちには、最後の務めが残されていた。

 性欲を増強されたが四つん這い故にオナニーすることができない。永遠に一人ですることができない憐れな彼女たちの前に、頭部だけの像が設置された。

 美少女のアヘ顔像。言うまでもなく、先ほど量産されたネネカとユイが人間だった頃(・・・・・・)の頭部像だ。下品なアクメ顔でも豚鼻の彼女たちよりはマシに見える……そんな自らの顔を前に、二人は混乱したまま四つん這いで像に向けて腰を振った(・・・・・・・・・・)

 

『へ……ぴぎぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥』

 

 性欲に支配された身体に対し、思考は快楽を受け止めることがやっと。だが、それも全て吐き出せば順応するだろう。

 ユイ豚は精巧に作られた自身の像の口に限界まで押し込みフェラを体感。収まり切らない巨根を、ユイのアヘ顔像に全力でピストンする。

 ネネカ豚はまだ開いているだけだった頃の鼻穴を選び、不細工な豚鼻を鳴らしながら短小を鼻穴オナホにぶち込んでヘコヘコ♥と四つん這いの腰を像に叩きつけた。

 

「ぷぎゃぷぎゃ!♥♥♥ く、口が勝手に――――ユイ豚ちんぽ気持ちいいぶう!♥♥♥♥ いやっ――――不細工像のセルフフェラ最高ぶひぃ!♥♥♥♥ いやぁぁぁ!♥♥♥」

「こんな、私がぶひぃ!♥♥♥ 豚鼻まんこ――――このっ、ふごっふごっ!♥♥ ネネカ豚の短小ちんぽとジャストフィット!♥♥♥♥ や、やめ――――腰がへこへこ止まらないぶー!♥♥♥♥♥」

 

 辛うじて残された理性が一瞬涙を流させる。しかし塗り潰され、豚鼻のアヘ顔という美麗を完全な不細工に押し込んだ表情でオナホ像に腰を振るネネカ豚とユイ豚。

 もはや人間的な美しい部分など、ピストンで揺れる乳房くらいであろうか。あるいは、遊びとはいえ人間的な扱いを受けていた証明のコンドーム腰蓑かもしれない。

 

「うわぁぁ! 本当に言ったぞ! こいつら変態だ! 変態豚女だ!」

「信じらんない! 人間じゃないわ! 気持ち悪いから早く処刑してよ!」

 

 どの道、民衆には自分たちの待遇を悪化させた下劣で下品な豚奴隷にしか見てもらえず、罵倒どころか石や生ゴミなどを投げつけられてしまう。

 それでも腰は止まらない。豚語を喋って快感を得る薄汚れた豚奴隷。

 

「ネネカ豚、ユイ豚、共に頭を上げろ。せめて民に死に様を見てもらうのだな」

『ぶっほぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥』

 

 頭を上げて、絶対に閉まらないケツ穴に銅像を挿入れる(・・・・・・・)

 

『ぶひっ♥♥ぶひっ♥♥♥ぶひっ♥♥ ぶひっぶひっぶひぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥♥』

 

 ガバガバのアナルに腰を落とし、頭部像を半分ほど挿入してディルド代わりにオナニー。Wピースで豚鼻の自分たちを見せつけながら、身体を弾ませるように動かすネネカ豚とユイ豚。

 身体が勝手に動く。無論、二人のちんぽはフル勃起したまま上下し、人としての生を終える悦びに打ち震えていた。

 

『イケ! イケ! イケ! イケ! イケ! イケ!』

「こんな、こんなのぶぅ♥♥ 私が、これで終わり……ぶひぃ♥♥♥♥」

「あぁ……誰か……みんな……ぴぎぃ♥♥♥♥」

 

 嘆きも救いも惨めな豚語。民衆たちの罵倒でフル勃起したふたなりちんぽは限界を超える。ネネカの極短小すら腹に向けて直立し、ユイの巨根は天を突いて音がするほど脈動していた。

 溜め込んだものは人としての全て。濃厚な白濁液で固め、それは尿道に迸る。二人の腰がさらに深く下ろされ、像をガニ股で潜り込ませ――――――

 

『罪と人間性と知性を排泄するぶひぃ!♥♥♥♥ 底辺下劣豚転生ザーメン発射しますぶぅぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥♥』

 

 ドビュドブリュリュリュッ!♥♥♥♥ ブビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥

 アナルに自身の像を突っ込んだまま、ガニ股噴水射精をした。

 ドクッドクッドクッドクッ♥♥と肉の塊は絶え間なく熱脈し、自分自身の身体にザーメンを振りかける。アヘ豚鼻に、髪に腋毛に尻毛に吐き出すふたなりちんぽ自身に。

 人間としての終焉。人格そのものを固めたザーメンは、その罪の重さを表したように数分間に渡り続き、ネネカ豚とユイ豚の全身がザーメンで塗り固められてようやく止まった。

 

「これで処刑は完了した。――――気分はどうだ? 立たなくていいのか?」

 

 ――――ここで初めて、管理者たちに表情というものが見られた。

 人間性を排泄させ、人以外の畜生に人の形をした雌が成り果てる。その瞬間に愉悦を隠し切れていない。

 ともすれば、こんな遠回しのやり方でしか味わえない快感が彼らの目的なのかもしれない。そう理解できる者はいない――――理解できる知性を今し方、豚奴隷たちは吐き出したのだから。

 

「最高の気分ですブー!♥♥♥♥ 罪を許していただけただけでなく、こんな惨めな豚になれるなんて夢のようふごぉ♥♥♥♥」

「おちんぽ様を見下ろすなんて恐れ多いぶひ♥♥♥♥ 私たちのような底辺下劣豚は便所の床に這いつくばってるのがお似合いぷぎゃぁ♥♥♥♥」

 

 ザーメン塗れの豚語土下座。先ほどまで頭を上げていた自分たちが恐れ多いと、頭を垂れて管理者たちに土下座。民衆には開いて戻らないガバアナルを見せつける。

 さらにネネカ豚は太股で極短小ちんぽを挟んで、ユイ豚は豚鼻に亀頭を押し付けて性欲を解消して土下座オナニー。

 知性と罪を吐き出し、人間性を捨てた二人、いいや二匹は快楽を求めて動く畜生と成り果てたのだ。

 

「ネネカ豚と♥」

「ユイ豚を♥」

『人間失格のドマゾお下品、不細工不潔、無様敗北、底辺下劣豚にしていただき幸せだぶひぃ!♥♥♥♥』

 

 こうしてまた、全てを捨てさせられた豚奴隷が生み出された。個性は無様なふたなり。名前は豚と番号で管理。

 人間の時代にどれだけの地位があろうと、豚となれば動く人の形をした家畜。誰一人として管理者に逆らえる者は存在せず――――この世界の全ては、理想からかけ離れた支配を受け入れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全ての反逆者を断罪し終えた世界は、表面上の平穏を取り戻した。

 ただしそれは徹底した管理の上での平和。少しでも逆らえば厳しい罰が下る。故に民衆は与えられた奴隷(・・)を使い自分たちの労働義務を果たす。

 

「働けふたなり奴隷ども! 休みがあると思うなよ!」

「ふ、ふ、ふんぎぃぃぃぃっ!♥♥♥」

「はぁ、はぁ……あっ♥♥ あっあっあっ!♥♥♥♥」

 

 ふたなりちんぽに縄を括り付け、大きな荷車を引く幼い少女たち。赤毛の少女は踏ん張っていたが、栗色ショートの奴隷は縄の刺激に耐え切れずビュルビュル♥とふたなりから射精してしまった。

 元の名前はアヤネとクルミ。もうその名で彼女たちを呼ぶ者は存在せず、今は労働資源として消費される名も無きふたなり少女だ。

 他にも何十とふたなり少女は存在し、人権を剥奪されて民衆たちの労働力の一部として扱われている。早々に反抗の意志を失った者や幼い少女などは、こうして最悪の扱い一歩手前で許された。

 一部肉体改造から逃れた奴隷もいたが、だとしても扱いは悲惨なものだ。

 

「……うぉっ?♥♥ おっおっおっ♥♥♥♥」

「お、こっちはまだ反応するわ。そっちはどうだ?」

「……あっ♥♥」

「うーん、微妙だなぁ。管理者様に直してもらうしかないか」

 

 裏路地にある性処理便器(・・・・・)は、選ばれた肉便器たちが壁から顔と胸と股間部だけを出して文字通り民衆の性処理道具として活用されている。

 アナルを勢いよく突かれ辛うじて喘ぐアキノ。マンコを突かれながら汚れた乳を叩かれ、無意識に声を零すサレン。その他にも多くの少女たちが肉便器に選ばれたが、壊れるほど使い倒されようと死ぬことは出来ず、魔法によって即座に修復される運命が彼女たちには課せられた。それが反逆者の〝罰〟であると。

 

 しかし、もっとも悲惨な扱いを受けた反逆者たちは、やはり街の中心に設えられた養豚場(・・・)の奴隷たちであろう。

 中心部を広く柵で覆っただけの場所で飼われた豚奴隷たち。

 

「ユイ豚のおちんぽ、臭くて味が染み込んで、ヤバイぶひぃ♥♥♥」

「ふごぉ!♥♥ ペコ豚のひょっとこフェラで顔が馬面になってるぶー♥♥ 豚馬ですぶひ♥♥」

「キャル豚さま♥ ケツ穴お掃除いたしますブヒ♥ ズゾゾゾ、ぶぼぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥」

「ふごぉぉぉぉ!♥♥ 気持ちいいぶー!♥♥♥ コッコロ豚のケツ穴バキューム最高ぶひ!♥♥♥♥」

 

 そこには、かつては人だった豚たちが誰彼構わずふたなりちんぽを挿入れ、しゃぶり尽くし、ケツ穴やマンコ、絶対に戻らない豚鼻までを使い人生が終わるまで犯し犯されを繰り返す場所。

 元王女、エルフ、獣人。誰であろうとひょっとこ馬豚面でちんぽや広がって戻らないケツ穴をしゃぶり、吸い込む。一秒でも快楽を忘れることができない彼女たちは、そうしなければ生きていけない。

 整容すら許されない豚たちの身体は精液や小便などが塗れ酷い悪臭を放っている。場末の公衆便所の方がよっぽど清潔だろう。

 というよりもこの養豚場自体が便所扱いで、二足歩行を許された奴隷が豚たちの顔や口めがけて排泄物をぶちまけるのが日常になっている。

 

「じゅぞ、じゅぞぞぞぞぞっ!♥♥♥♥」

『じゅぽっ♥♥ ぶちゅるるるるっ!♥♥♥♥』

 

 ランファ豚のように余った皮に口を入れ、こびりついたチンカスを吸って豚鼻からぶちまけ絶頂。ノゾミ豚、ツムギ豚、チカ豚のようにマイクのように膨らんだ亀頭を口に頬張り四つん這いセルフフェラをする家畜。

 

「お゛っ♥♥ お゛っお゛ぉ゛っ♥♥ ぷごぉ!♥♥♥」

「ぶひっ♥ぶひっ♥♥ ムイミ豚の豚鼻マンコきもちいいぶー♥♥♥ 短小雑魚豚ちんぽイクぶひっ!♥♥♥♥」

 

 あるいは、短小すぎて豚鼻か口でしか気持ちよくなれないネネカ豚のように惨めで無様な家畜も存在している。

 確かなことは二つ。全員が豚鼻でボテ腹で薄汚れていること――――この先永遠に、彼女たちは豚奴隷から抜け出せないことだ。

 

 そして、時計の長針が頂点を指す瞬間。必ず彼女たちは何組かに別れて四つん這いで積み重なり、豚の蹄とナンバーが刻まれた尻を並べて生きた時計(・・・・・)の役目を果たす。

 

「ランファ豚……♥」

「ノゾミ豚♥」

「イオ豚♥」

「ユイ豚♥」

「ネネカ豚♥」

 

 必ず、証を残した契約に従って豚奴隷たちは名乗りを上げる。

 

『犯罪底辺下劣豚が、現在15時を告げるぶひぃ♥♥♥♥』

 

 ブ、ブ、ブ、ブゥゥ!♥♥♥ じょろろろろろ!♥♥♥♥

 その最後に、放屁と放尿の合唱で時を告げるのだ。誰に流れようと、自分自身の豚鼻に小便を流し込もうと、必ず豚奴隷たちは時刻を告げる。

 

 それが生きた時計。豚奴隷の意味。そうして彼女たちは、知性と人権と尊厳を失った惨めで無様なふたなり豚奴隷として飼われて生きていく――――命が終わることを奇跡的に許されるまで、永遠に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「――――ユイ。起きなさい、ユイ」

「……ん、あ……あれ? 私……?」

 

 ゆっくりと瞼を開けば、目の前にはネネカの独特の目付きが飛び込んできてユイは混乱が先行することになった。

 身体はもう一人のネネカ(・・・・・・・・)、つまりは彼女の分身に支えられ、古びた遺跡の中で眠ってしまっていたことを彼女は悟って声を上げた。

 

「あ、ご、ごめんなさい! 私……」

「構いません。あの程度の罠を見抜き、助言できなかった私の過失でもあります。――――はっ」

 

 珍しくなのか、やはり自信に満ちているのか。分身を使う好待遇をユイに与えるくらいには気にかけているネネカは、落下トラップの真下にあった装置を光の光弾で放って破壊してみせた――――それはもう、完膚なきまでに粉々に。

 

「きゃっ……え、えぇっと。壊しちゃって、よかったんですか?」

 

 爆風から顔を守り、分身に下ろしてもらって地に足を付けたユイが、壊れた機械を見ながら困惑してネネカにそう問いかけた。

 

「ええ。暴走した(・・・・)仮想シミュレーターに興味はありません。使い物にならないのであれば、破壊した方が危険性も抑えられます」

「……?」

 

 ユイにはネネカの言う『仮想シミュレーター』という用語の知識は――少なくともこの世界にいるユイには――ないが、ネネカが壊していいというのなら大丈夫なのだろうと首を傾げた後、首肯を返した。

 

「それより、どうやら地下が正しい道になっているようです。先へ進みますよ」

「は、はい!」

 

 手が空いているから、という理由でネネカに連れ出されたユイは、フィールドワークで地味に声が弾んだネネカに慌ててついて行った。

 もしかして、こういった場所が案外好きなのかな? などと思いながら壊れた機械を跨いで彼女はネネカの後を追う――――仮想シミュレーターで垣間見た夢のことは、一欠片さえ記憶に残されずユイの中から消えてしまっていた。

 






まさか短編で夢オチ使う羽目になるとは思わなんだ。ちなみにカット部分には公開オナニーにお下品芸があったりした。ふたなり扱かせたりとか出来なかったから機会を見てまたふたなりにしたいね(懲りない男)ていうか最近ナンバー流行ってんの?流れの偶然ではあるんだけど……。

豚語の破壊力は書き上げたあと二人でこれヤバい、ヤバくない?とかしてました。貰った台詞を私が修正しながら書いてるのでこれでもマイルドにはなってるんですよね、これでも……。一応断っておきますが、これもメインでやってる方から長く付き合いがあってやれてることです。普通は色んな意味でやれないんじゃないかな……一人でするより、こういう時に良質なお下品エロが作れるのもそのお陰です。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。最近はメインの方にモチベが戻ったのでこっちは本当に気まぐれです。あとリクエスト書き上げたらせめてお世辞でも反応がないとしょんぼりはする、人間なので。
次は多分短縮リクエストからアズレンのハーマイオニーの催眠ナースプレイ。他にも色々考えてはいるんですよね。ショタに戦闘中イタズラされて、足を引っ張られて服がボロボロになったり敗北しちゃったりする戦闘常識改変系エロとか……軌跡のリーシャさんが何か似合いそう。同人ゲーで凄く好きなのあるんですよね、戦闘中足を引っ張ってヒロインを敗北させるの……プレイヤーが選択してる感じが好き。
そんな語りはともかく、確実にモチベが戻ったら書きたいなーっていうのはリクエストの二つ。イレイナ奴隷堕ち(十中八九2話構成)とプリコネキャラで脅迫羞恥。後者はサレンとか似合いそう。そんなこんなでまた次回〜


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ノゾミ、チカ、ツムギ(催眠、下品、エロライブ、陰核改造、放屁、異種姦)

しばらく短編は短編らしく長くしないと言ったな……あれは嘘だ。

良いリクエスト書いてもらってホクホク→せっかくだし私も書いてみたいなぁ→けど似た感じだと単純な劣化だし私は満たされて満足してるし→じゃあ無様しようか(直球)

はい、はいじゃないですけどはい。私へのイメージがデアラの人か無様エロの人で固まってる感じあるいかです。全く間違ってませんけどね。上記の通り注意だらけのド下劣ネタです。これ実質返礼なんだけどさ、刺さってくれ……くれる、かなぁ!?やり切って不安なんですけど!?

というわけで、アイドルって偶像をエロで下品にすると楽しいよね!どうぞ!!





 

 

「み、みんな〜! 今日は私たちのために集まってくれてありがとう♪」

「い、いつも応援してくださるファンの皆さんのためにも……」

「歌って踊れるアイドルギルド、【カルミナ】を最後まで……お、応援お願いします〜!」

 

 歌って踊れるアイドルギルド。その紹介に違うことなく、可憐な少女たちが歌い、踊り、そしてファンの笑顔のために戦う。

 ノゾミ、ツムギ、チカ。広いステージに無数のペンライトが光る観客席。ここが彼女たち【カルミナ】の戦場――――であるはずなのだが、今日はどこか様子がおかしい。

 アイドルとして成長し、観客に恥じ入らない喋りとパフォーマンスを得ている三人が、熱のある視線を前にして言葉を詰まらせ顔を真っ赤にしている。

 

「で、ではでは――――行こう、二人とも!♡」

「はい♡ 皆さんに、歌を届けます♡」

「それと元気も! 私たち【カルミナ】で最高のステージにしましょう♡」

 

 だが、彼女たちはそのままでスタンドにマイクを着けて観客に背を向けた。一度照明が落とされて薄暗くなるステージで、それぞれのイメージカラーに対応したパンツ(・・・)に包まれた美尻を向けて、だ。

 

『カルミナ――――変態ライブ(・・・・・)オンステージ!♡』

 

 そして、真っ赤な顔で振り返った彼女たちは、飛び跳ねることで丸出しの胸(・・・・・)を全力で揺らしながら、何の疑いもなく変態ライブ(・・・・・)の開幕を叫んだのだった。

 人気アイドルギルド【カルミナ】のファンたちに大熱狂で迎え入れられ、彼女たちは宣言通り歌い、踊る。

 しかし、その声は震え、顔も体調不良を思わせるほど真っ赤になったまま戻らない。それもそのはずで、一定の羞恥心(・・・・・・)を残された三人は、変態的なステージ衣装に身を包んでパフォーマンスをさせられているのだ。

 

 ツムギに作らせた(・・・・)衣装は系統こそカルミナから外れないものだが、股下0センチどころか股()になる極ミニスカートで胸は丸出しでノゾミやチカの美乳、ツムギの年に似合わない巨乳の乳首まで晒してしまっているものだ。

 スカート下の下着はノゾミがオレンジ、チカがグリーン、ツムギがピンクと履いてこそいるものの、舞台裏での悪戯(・・)によって出た愛液が滲み、マンコの筋がくっきりと浮かんだ汚パンツ。とてもアイドルが履く下着ではなかった。

 

(は、恥ずかしい♡ こんな恥ずかしい格好で……♡)

(で、でも……歌わ、ないと♡ 踊らないと……♡)

(あの人が、言うなら♡ 皆さんに、笑顔を届けられるなら♡)

 

 だがカルミナは歌と踊りを止めない。燃え上がる羞恥心に犯されながら、新たに取り入れられた飛び跳ねて胸を揺らすパフォーマンスや、ステージの先端まで行き、腰を振ってよく見れば勃起が浮かび上がった(・・・・・・・・・・)パンツを観客たちに見せつけていく。

 全ては――――汚らしい笑みで舞台裏からカルミナを覗き込む男のために。

 

「ぐふふ……君たちが悪いんだよ……あんなに熱心なファンだった僕を否定するから……っ!」

 

逆恨み(・・・)

 男がカルミナの熱心なファンだったこと自体に偽りはない。その熱心さが本人の自覚がないままストーカーに繋がるほどには、だ。結果、そういった行為に敏感なツムギに咎められ、他の二人にも行き過ぎた態度、妄想が原因で実害を及ぼし、騎士団に捕まってしまった――――までなら彼女たちがこれほど無様な姿を晒すことはなかった。

 果たしてそういうプログラム(・・・・・)が成されていたのか、それともバグが生じたのか。身勝手な怒りに打ち震えた彼はある力を得た。脳に干渉し、常識や倫理といったものをねじ曲げる〝催眠〟の力だ。

 

 無論、その力の理屈を男は知らない。だがその力で檻から脱出し、逆恨みをしていたカルミナの少女たちを弄び――――徹底的に遊んでやろうと、観客やその他(・・・)にも催眠をかけ、カルミナに下劣なライブを開かせた。

 

「こ、ここからが、本番だよ!♡」

「私たちのクリオナ(・・・・)♡」

「ちゃんと見てくれないと、駄目なんですからねっ♡」

 

 そして催眠に深くかかったカルミナは、この世界で初となる品格を失うことを目的とした変態ライブを男の望み通りに進めていた。全ては、ファンを笑顔にするために、どんな恥ずかしさも厭わないという覚悟を以て。

 道具もなしに持ち上がっていたパンツを脱ぎ捨てる三人。色鮮やかな汚パンツは観客席に投げられ、カルミナのお宝を我先にとファンが争い始める。彼らもまた催眠にかかった哀れな被害者たちだが、その性欲は本物だった。

 パンツを脱ぎ捨てた下には、トロトロに濡れたおまんこをそれぞれの髪色と同じ陰毛が生い茂っている。元々薄かったものを、ハミ毛してもおかしくないほど濃くさせ、その上でも目立つ勃起クリトリスが勃ち上がっている。

 汚パンツを浮き上がらせていた正体はクリトリス。それも、指先ほどに拡大された巨陰核である。

 

 彼女たちは腰を前に突き出し剛毛マンコをファンに見せつける。そしてぴょこっと飛び出した陰核を指で掴むと、

 

『デカクリ!♡ しこしこスタート――――んっおおぉぉぉぉぉぉっ!!♡♡♡♡』

 

扱く(・・)。先程までの震えた歌声とは全く違う、息を揃えた下品な叫び声を上げて陰核を指で扱き始めた。

 小さな陰核をしこしこ♡しこしこ♡ 初めからデカクリと呼べる大きさのそれをムクムクと大きくしていく。その中で、三人は舌を出し蕩けて品を感じない笑顔で声をかけあっていた。

 

「んおっ♡ お゛っ♡♡ ツムギ、激しすぎっ!♡♡」

「ち、ちがいますっ♡ これはチカさんが……おほぉっ!?♡♡♡♡」

「わ、私は何もおっぉぉぉおぉおぉぉぉ!♡♡♡♡」

 

 自分たちで陰核扱きをしているはずの三人が、それぞれに言葉をかけながら道中でアクメしていく。剛毛を濡らす潮吹きのタイミングも同じ(・・)であるため、情けのないイキ顔が見事に揃うパフォーマンスまで披露。

感覚共有(・・・・)。脳の奥底まで催眠の支配下に置かれた彼女たちカルミナは三人で一人、一人で三人分(・・・・・・)の感覚を共にする。たとえばノゾミが胸を揉みしだけばチカとツムギも共に感じ、それぞれにも同じことが言える。

 

『イクッ♡♡ イクッ♡♡♡ デカクリイグゥ!!♥♥♥♥』

 

 だから今、彼女たちはクリトリスを扱いて勃起させイキ果てる感覚を三倍で感じて、三人分で絶頂しているのだ。

 大勢のファンの前でクリイキすることは恥ずかしい。だが、クリトリスを勃起させなければアイドル失格。アイドルへの情熱で立つノゾミ、繊細な歌声を奏でる穏やかなチカ、変態的な衣装を作らされたことに気づけないツムギ――――全員がアヘ顔クリ扱きをするのは仕方のないこと(・・・・・・・)だ。

 

「つ、ぎぃ!♡♡♡ い、イクよー!♡♡」

 

 完全勃起したクリトリスは肉体改造の成果もあり、惨めなほど長い圧倒的とも言える真なるデカクリとしての主張を見せていた。

 クリ勃起の成功をさせた三人が、既に前後に激しく震える足を奮い立たせ次のパフォーマンスへと移行。ノゾミが手に吸引器(・・・)を持ち、ツムギとチカもそれぞれの役割に応じた道具を自身のクリトリスに装着、ないし塗りたくった。

 

「あひっ!♡♡♡ 吸われて伸びて……んひぃっ!♡♡♡♡」

 

 ノゾミは円の空洞が吸引の役割を果たす淫具。長陰核を完全に呑み込み、さらに長くするため吸って伸ばし尽くす。デカクリが根元から千切れるのではないか、そう思えるほど吸引の勢いは激しい。

 

「い、いきます……い゛っ♡♡♡ いたいっ♡ いたいぃぃっ!♡♡♡♡ つ、潰れてしまいますっ!♡♡♡」

 

 チカが取り付けたのはクリップだ。止め部分がギザギザと牙になり、力強い締め付けで押しが強いとは言えないチカに痛みで叫ばせるほどの感覚をもたらす。

 

「かゆ、痒いぃぃ!♡♡ 掻きたい、掻かせてくださいぃ!♡♡♡♡」

 

 ツムギがクリトリスに塗ったのは専用の痒み薬(・・・)だ。短期間ではあるが、耐え難い痒みの衝動を与えるその効果にアイドルカルミナは耐えるのだ……というパフォーマンスのため、今にも掻き毟りそうな指先をさ迷わせている。

 

 吸引、痛み、痒み――――この三つの感覚は、当然のように共有されるべきものとして彼女たちの中で扱われた。

 

『吸われてっ♡♡♡ いだいっ!♡♡♡ かゆいぃぃぃぃぃっ!!♡♡♡♡』

 

 吸引によって三人のクリトリスが仲良く伸び、痛みに震え、痒みに襲われる。どれかが何かを相殺することなどなく、全てが等しくノゾミ、チカ、ツムギを襲う。

 ノーパンノーブラで局部を丸出しにしたはしたない変態アイドルたちは、クリトリスパフォーマンスが終了するまで激しい衝動に駆られ、ひたすらデカクリを左右に揺らす無様な踊りを披露し続けたのだった。

 

 

 

 

「――――みんなー、お待たせー!♡」

 

 一度休憩を挟んだライブが再開したのは、舞台裏からノゾミたちが勢いよく飛び出してきたのが合図だった。

 しかし、彼女たちの姿にファンがザワザワと騒ぎ始める。当事者たちはそのことを察しているため、顔を羞恥色で染めながら進行した。

 

「こ、この衣装は……ツムギさんが作ってくれました♡」

「自信作なんですよ♡ 皆さん、気に入って……くれ、ましたかー!♡」

 

 最後は勢いに任せたツムギの声は会場中に響き渡り、ファンたちの大喝采によって出迎えられる。

 カルミナのファンで彼女たちを少しでもそういう目で見ているのなら、確実に垂涎ものの衣装に彼女たちは着替えた。当然、催眠術師の指定したものだ。

 構造自体は至ってシンプル。彼女たちはイメージカラーで揃えた衣装を恥ずかしがりながら(・・・・・・・・・)スタンドマイクの前でしっかりと決めポーズまで取った。

 

『カルミナ・レオタード!♡』

 

 そう。オレンジ、グリーン、ピンクの三色が出揃う上下ひと続き身体にぴったりと張り付いたレオタードスーツこそ、カルミナの新衣装なのだ。

 もちろん、ステージ用に卑猥な改造は織り込み済み。三人のスラッとした美脚は足先まで堪能でき、これから汗ばむ腋も丸出し。恥丘はハート型に切り抜かれ、際どい鼠径部の切れ込みは意図的に盛られた三色の陰毛がハミ毛しており、そのなだらかなお腹に育てられた長デカクリが押し潰されるように張り付けになっていた。

 見た目はまるで細いちんぽが浮き上がっているような下腹部。乳首を丸出しにしながら、髪飾りなどの装飾は煌びやかに整っているからこそ、一部分のだらしなさが情欲を誘う。

 

 だが、カルミナの無様はまだ完成していない。変態ライブと紹介されたのなら、下劣はもっと奥底まで……三人が女としてもアイドルとしても終わってしまうようなものがなくてはならないだろう。

 

「ノゾミさん……そ、そろそろ♡」

「あ、うん……や、やろっか!♡」

「うぅ……本当に、こんな大勢の前で……♡」

 

 ツムギがノゾミに小声で合図を送ると、反応した彼女と赤面した顔を隠す素振りを見せるチカも手に持ったモノを顔のある部位に近づけ、引っ張り上げた(・・・・・・・)

 

『ふぎぃ!♡♡♡』

 

 途端、豚のような声を上げ、豚のような鼻になるノゾミ、チカ、ツムギの三人。

 アイドルの美貌が揺らぎ、見るに堪えない醜い豚鼻を――――鼻フックを装着したのだ。

 

「衣装チェンジ完了!♡ うぅ……ど、どうかな♡♡ とってもエッチでしょ?♡ ぶひぶひ!♡」

「乳首を見せて、アイドルの隠すところを、ひぐっ♡ 見せてしまっていますっ♡♡ ぶぅぶぅ!♡」

「不細工に潰れた豚鼻!♡♡ 鼻穴丸見えで鼻毛まで見せ付けちゃってる私たちはどうですか! ぷぎゃぷぎゃ!♡♡」

 

 自身の手で装備した鼻フックは三点式であり、単純な上からだけでなく左右からも鼻孔を広げ、アイドルとして女として絶対にNGな鼻の中の毛までファンに開帳してしまった。その上、教えられた豚語まで披露した三人のアイドルは羞恥で目に涙を溜めている。

 だが――――――

 

「カ、カルミナのみんながあんな顔を……豚鼻になってる」

「あれじゃあ魔物の方がよっぽど美人だ! 豚鼻アイドル、カルミナだ!」

「カルミナ、なんて不細工なのかしら! みっともない豚鼻、とても似合ってるわよー!」

 

喜んでいる(・・・・・)。あられもないカルミナの無様な衣装、下品な貌を見て大歓声がステージに向けて轟く。

 求められる姿を演じるのがアイドル。人々の幻想が彼女たちであるならば、今まさにカルミナはアイドルそのものだ――――と、催眠で作られた状況から三人は想いを感じ取った。

 

「みんなー! ありがとー!♡」

「私たちの恥ずかしい姿、受け入れてもらえて……♡」

「とっても嬉しいです!♡」

 

 豚鼻を晒しながらファンに応える滑稽な様。だがファンが喜んでいるのなら、それは彼女たちにとって成功である。羞恥を耐えて得た最高の笑顔だ。

 そして第二部のパフォーマンスが始まる。開幕は、マイクスタンドの位置を少し低くし、三人で並びその低い位置に高さを合わせ始めた。

 

 マイクスタンドに合わせるということは、必然的に足腰での調整となる。ついでに窪みまで見せる腋見せを加えガニ股ポーズで並んだ三人が揃い、会場のボルテージも上昇。

 無論、これは無様なポーズという意味を含んでいるが、観客の正面に大きく股を横開きにするという意味もある。後々のための布石だ。

 勃起陰核を張り付けたハミ毛股間部をマイクスタンドを挟んで見せつける豚鼻レオタードアイドル【カルミナ】は、セッティングされたパフォーマンスを高々と絶唱した。

 

『カルミナ・マイクパフォーマンス♡ ――――あむっ!♡♡♡♡』

 

 ――――ぶちゅるっ!♡

 

 三人分のフェラ音(・・・・)が高音質大音量でステージに響いた。出処は言うまでもなく、愛用マイクをその口でしゃぶったノゾミ、チカ、ツムギから。

 マイクパフォーマンス。即ち、マイクをちんぽに見立てた(・・・・・・・・)大音響のフェラチオステージだ。

 

 グッポッ!♡ ぐぼぉ、ぐちゅぅ!♡ グッボグッボ!♡ ゴボォッ!♡

 

(いやぁぁ!♡ 汚い音が大事なマイクにっ!♡♡ 喉にぶつかってる音が!♡♡ マイクちんぽしゃぶってる音聴かれちゃってる!♡♡)

 

 顔の上下運動に合わせて唾液と舌がマイクに接触し、生々しいアイドルの口内音が野外へ爆音となって浸透。

 観客の耳を犯し尽くすようなフェラチオはさらに勢いを増し、三人の貌を徹底的に崩すためのフェラの形を取らせた。

 

『ぢゅうぅぅぅぅっ、ずぞぞぞぞぞぞっ!♥♥♥♥』

 

 頬を窄め、全力バキューム。肺活量を多さを感じさせる口窄めは、鼻フックの豚鼻下を酷く伸ばしたひょっとこ顔へと変貌させる。

 もはや三人の髪色とイメージカラーがなければ、彼女たちをカルミナと判断することは難しい顔面崩壊、豚鼻ひょっとこフェラ顔だった。

 

「すっげぇ! あんなに鼻の下伸ばしてる! 家で飼ってる馬見てえだ!」

(馬♡ 私たちが、馬……っ♡♡)

(こんなのぉ!♡ 鼻穴拡げて馬みたいに顔が伸びてるところなんて見せたくないのにぃ!♡ もう死んじゃいたいぃ!♡♡)

 

 ノゾミだけでなく、チカもツムギも思いは同じ。女として綺麗でいたい、見られたいと願うのは当たり前の願望だ。それがアイドルのためとはいえ、畜生の馬と同列に扱われる。

 屈辱と羞恥。細長い頬に、閉じないばかりか空気を求めて鼻水を滴らせた豚鼻。普通であれば死にたいだけの状況で――――三人の卑猥な股間の中心は、完全に開き切ってマン汁を垂れ流していた。

 当然、変態アイドルが到達するモノなど一択。

 

『はいふへらしてひくぅぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥ ……ジュボン!!♥♥♥♥』

 

 性的絶頂。自分たちの口を吸盤のようにマイクから引き剥がし、その音までもしっかり拡散させた。

 元の位置に戻る薄紅の唇。しかし三点式鼻フックに広げられた豚鼻はそうはいかない。大した刺激がないとはいえ、確かにイッてしまった余韻を、その豚鼻はこれ以上なく歌っていた。

 

 ふごぉぉぉぉぉぉ!♡ ぶふぅぅぅぅぅぅ!♡ ぶふぅぅぅぅ!♡ ぶひぃぃぃぃぃ!♡

 

(やだっ!♡ 鼻息聴かれて……アイドルなのに豚みたいな汚い鼻息出しちゃうぅ♡♡)

(女性として、恥ずかしい……♡)

(けど……きもち、いいですぅ♡)

 

 荒々しい鼻息に混じる激しい潮吹き。感覚共有によって三重の絶頂を覚えた三人は、軽イキとは思えない量をレオタード越しに大切なステージにぶちまけてしまう。

 しかしその豚鼻顔は、羞恥を感じているとは思えないほどに――――はしたなく蕩けきっているように見えた。

 

 

 

 

 パフォーマンスはより苛烈に。彼女たちの知らぬ間に、彼女たちの尊厳と気品を奪い去るためのものが続く。

 アイドルの局部のみならず、豚鼻、フェラ声。ならば後は、人々の偶像たるものに与えられる暗黙のルール。

 その一つを今、カルミナはファンに向かって(・・・・)破ろうとしていた。

 

「あひぃぃぃ!♡♡ おしっこの穴ずぽずぽしてぇ♡♡ ゴリゴリって穴が大きくなってるぅ!♡♡♡」

 

 レオタードの股部を退け、毛深いマンコを掻き分けた三人が細バイブを手で出し入れしてよがり狂う。

 陰裂から出し入れしながら、本体はそこにない細バイブ。尿道(・・)専用の細バイブを自らの手で激しくピストンしていく。

 衣装替えの際に突っ込んでいた細バイブは、尿道という小さな穴を的確に擦り、広げ、奥の膀胱を刺激しながら震える(・・・)

 

「あ、あっ、あっ!♡♡ 震えて、ぶるぶるして、おしっこの穴気持ちいいです♡♡♡」

「あぁぁぁぁ……♡ 膀胱に沢山溜まったおしっこ、暴れて……で、出ちゃいますっ♡♡ もう我慢できませんっ♡♡♡」

「ツムギ、あと少し頑張って!♡♡」

 

 尿道だけでなく膀胱のおしっこを波打たせ尿意を刺激する振動に、髪のピンクに負けないほど赤面したツムギが堪えきれず叫びをあげる。

 その膀胱には本番前のリハーサルから溜め込まれ、ライブ中に水を飲み加速度的に注ぎ込まれた尿がある。あの激しく惨めな羞恥パフォーマンスの中、彼女たちは尿意まで我慢していたのだ。

 

 それをようやく解き放つことができる。自分たちの放尿という醜態に、アイドルのためという大義名分と果てしない尿意に負けたカルミナの小便パフォーマンスが始まろうとしていた。

 

「お、おしっこ出ちゃう!♡♡ 私たちがおしっこしてイクところ、しっかり目に焼き付けてぇ!!♡♡♡♡」

 

 小便を出してイクことに疑問はなく、三人は片手でブリッジをしながら尿道バイブの動きをより強く、激しくしていった。

 ステージの最前線でのブリッジ。アイドルの顔ではなく股間部がメインとなり、髪色と同じ剛毛が見分ける目印。汗ばんだ美脚、剥き出しの尻穴(・・・・・・・)まで。アイドルとして恥じ入るべき部分を、アイドルだからこそ公開する。

 そして豚鼻顔をブリッジで逸らした三人は視線で合図を送り、細バイブを一斉に引き抜いた。

 

『カルミナ・ライブオンスペシャルステージ!♥♥♥♥ 小便シャワーカーニバル!♥♥♥♥♥』

 

 プシャ――――じょぼぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥

 

『おひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥』

 

 瞬間、渾身のパフォーマンスが炸裂した。三色鮮やかな陰毛から噴出した黄金色の小便。アイドルの聖水は、一日中溜め込まれた末に濃い色と臭いの頭角を見せた後、ファンの列に向かって美しい放物線を描いて飛んだ。

 広げられた尿道効果で極太。本人たちはブリッジを両手で支えなければ体勢を維持できないほど、その放尿は全力であり最高の快感だった。

 

『イックゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥』

 

 大切なファンにぶちまけるおしっこは、太さに相応しい勢いで最後列まで引っ掛けられ、ブリッジ逸らしのアヘ顔を以て絶頂宣言まで行われた。

 

「おぉぉぉ! のぞみんのおしっこだぁ!」

「チカちゃんのも! あんな控えめな子が……最高だ!」

「ツムギちゃんの小便すげぇ臭いだ! これがアイドルのする小便かよぉ……!」

 

 無論、ファンはアイドルの小便パフォーマンスに大熱狂。二度得られるかわからないノゾミ、チカ、ツムギの小便に、アイドルはそんなことをしないなどという思考は存在しない。

 熱狂の渦。大量に詰め込まれた濃厚な排尿は雨のように客席へ降り注ぎ、ファンはこぞって浴びにいく。

 下品極まる狂乱。清楚なアイドルとしての美しさは死に絶え、変態アイドルとして再誕したカルミナのステージはボルテージを最高潮へと到達させ――――最も下劣なパフォーマンスの時間がやってきた。

 

 

 

「それじゃあ、今日のメインいっくよー!♥」

「い、今まで絶対に見たことがないパフォーマンス!♥ 応援で、私たちに力をください!♥」

「とても恥ずかしいですが……頑張って歌います♥」

 

 放尿ブリッジから復帰し、衣服を元に――と言ってもレオタードだが――戻し整えたノゾミ、ツムギ、チカが再びスタンドマイクの前に並び立つ。

 その赤面の具合は耳から煙が吹き出るのではないかと思えるものまで達し、次のパフォーマンスの恥ずかしさが今までを超えるものだと顔で示している。

 ガニ股用に調整され、合間にその状態で(・・・・・)歌を披露していたマイクスタンドの位置をさらに変更。高くではなく、低く(・・)

 

「チカ♥」

「ツムギ♥」

「ノゾミさん♥」

 

 そして、三人が頷きあって覚悟を決める。それが鼻フックで崩壊した顔面でなければ正常なアイドルらしいと言えたかもしれない。

 ガニ股で降ろした腰に丁度よくマイクが位置する(・・・・・・・・・・・・)調整を終え、三人は背を向けた(・・・・・)

 そう、観客に向けて尻を向けたのだ。レオタードがぴっちりと張り付いた美尻に、サイズにフィットするよう生地が開いたアナル(・・・)をマイクに添えることで、ファンに向かって下品な尻穴を集中して見せつけたカルミナ。

 変態豚鼻レオタードアイドルのガニ股アナル開帳は、ファンの盛り上がりを含めて熱狂のまま受け入れられた。

 

「うひょお! のぞみんの半開きアナル!」

「ち、チカちゃん……あんな恥ずかしがって、アナルはぽっかり大胆だ……」

「ツムギちゃん、一体誰に使われたんだ!? あんな下品な縦割れアナル見たことないぞ!」

 

 ノゾミの半開き、チカのぽっかり、ツムギの縦割れ。肌ともマンコとも色合いが異なるアナルは、それぞれがそれぞれの大きさでヒクヒク♥とファンサービスで差し出された。

 ノゾミたちの恥ずかしがる姿を見るため、わざとらしく大声でアナルの状態を説明するファンまで現れる始末――――そんなファンの要望に応えるかのように、背を向けた三人の顔がステージ上空に大画面で映し出された。

 

『ふ、ふっ、ふぅぅぅ……♥♥♥♥』

 

 映し出された三人の顔は羞恥で真っ赤になり、まるで本当の豚を思わせる顔でパフォーマンスのために息を整えている。

 王宮から借りた(・・・)人員を駆使した投影魔法によって、広げられた鼻の奥まで見える超大画面で三人の顔が並び、ステージにはガニ股ケツ穴が揃う。

 この状態で何を歌う(・・)かなど、想像に易くありながらありえない(・・・・・)とも思える。

 

 しかし、彼女たちは実行した。今日この日のために練習(調教)したカルミナのケツ穴を両手で広げ――――――吐いた。

 

『Shining Future~お下劣下品・放屁スペシャル!~♥♥♥ 変態ミュージック――――スタート!♥♥♥♥』

 

 ぶりぶり、ぶびぃぃぃぃぃぃぃぃ!!♥♥♥♥

 

 信じられない空気の振動は、美しい歌声をかき消すようにマイクが拾い上げ音割れしながら会場の外まで鳴り響いた。

 放屁。アイドルが人前で絶対にしてはならないことに含まれるモノ、おなら。

 

『〜〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥』

 

 腰を左右に振りながら、ひり出したガスをマイクに押し当て歌うアイドル。顔を真っ赤に腫れ上がらせているのは羞恥か、或いはおならをひり出すための踏ん張りか。

 どちらにせよ、彼女たちが自在に放屁を繰り出せる変態下品アイドルということに疑いの余地はないことだった。

 

「お尻ドラム、セッションスタート!♥」

『はひっ♥ ほひぃ♥ はいっ♥ んひぃっ♥』

 

 パンッ!♥ ぶりぃ!♥ パァンッ!♥ ぶぼぉ!♥

 レオタードが張り付いたケツを平手で叩くパフォーマンスを加えながら、しっかりとオナラ演奏も続行。三人はスパンキングの痛みと放屁の解放感で顔を歪ませ、ファンはそれに応えるように続々と声を上げた。

 

「きゃぁぁぁぁぁ! おならが髪に染み着いちゃう! カルミナの臭いが染み着いちゃうわ!」

「ケツ穴ガバガバだ! もっと開いている所見せて! ケツ穴の奥まで見せて!」

「すっげえ音だ! 声なんか聞こえない! 歌よりもよっぽど最高だ!」

 

 開発されたケツ穴を広げ、赤みの肉が蠢く様を、放屁がぶちまけられる穴の中を。さらに自分たちの大事な歌より、放屁音の方が素晴らしいという侮蔑紛いの罵倒まで。

 最低最悪のライブ。カルミナの汚点どころでは済まされない醜態に、三人の羞恥はピークに達していた。

 

(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!♥♥♥)

(おなら聴かれて……誰にも聞かせてはいけない音、下品に垂れ流してますっ♥♥♥)

(死にたい死にたい!♥♥♥ 死にたいのに――――何でこんなに、ケツ穴きゅんきゅん感じちゃうの!?♥♥♥♥)

 

 だが、それこそカルミナの快楽。清純なアイドルとして堕ちれば堕ちるほど、ド下劣下品なアイドルとして目覚める。

 ファンたちの声援(罵倒)が、腸壁と入口が擦られる放屁の勢いが、恥ずかしすぎる絶対的な羞恥が――――変態豚鼻レオタードアイドルを絶頂へと導いた。

 

『カルミナおならフィナーレ!♥♥♥♥ 下品豚鼻、悪臭放屁連発で絶頂フィニィィィィッシュ!!♥♥♥♥♥』

 

 ぶぅぅぅぅぅうぅぅぅぅうぅびぃぃぃぃいぃぃぃぃいぃぃぃ!!♥♥♥♥♥

 会場だけでなく、街中に響き渡るような特大長放屁。スクリーンされたノゾミ、チカ、ツムギの顔面崩壊豚鼻の顔が歪み、清々しい絶頂に目を剥いたアヘ顔を見せつける。

 ステージの上で、ファンの目の前で、放屁絶頂する変態下品アイドル【カルミナ】は、これから永遠に名前を刻まれることになるだろう――――世界一品のないライブを行うアイドルとして。

 

 

 

 

「う、うわぁぁぁぁ!」

「魔物よ! 魔物が街に入ってきたわ!!」

『っ!?』

 

 大切な曲を汚し尽くした放屁パフォーマンスを乗り越え、ライブはまだまだこれからと言う所で、三人は観客たちの悲鳴にハッと顔を上げた。

 魔物。街にいるはずのない異形の者が、ライブ会場を襲撃したのだ。彼らにとっては予期せぬ襲撃に混乱が広がりつつある中――――カルミナは臆せず美声を響かせた。

 

「みんな〜! 落ち着いて、冷静になって! 大丈夫、私たちに任せて!」

「私たちは、歌って、踊って、戦うアイドルギルド」

「あんな魔物、可愛く飾ってあげます!」

 

 人並み外れた巨体を持つ三体のオークに、引き連れられた獣型の魔物たち。だがカルミナはファンを落ち着かせると同時、剣、糸、精霊を導く歌を掲げて魔物の前に躍り出た。

 そう、彼女たちは歌って踊って戦うアイドルギルド。たとえ変態的なレオタード衣装で恥丘丸出しの胸を動く度に揺らし、とことん開発されたデカクリを腹に張り付け、後ろ姿はケツ穴を開いただらしないアイドルであろうと、その実力は変わることはない。

 

『このライブは、私たちカルミナが守る!』

 

 凛々しく勇ましく、豚鼻フックをされていようと美しく感じられる様を見せつけ、三人は巨大な魔物と対峙した。

 

 その十数分後。

 

『おほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!♥♥♥♥♥』

 

 オークと獣たちの集団に敗北したカルミナは、ステージの大舞台で人外ちんぽを突き立てられ敗北レイプされてしまっていた。

 ファンに見えるように背面駅弁で、オークの巨腹に磔られるような形だ。戦いの影響で色鮮やかなレオタードはボロボロになり、卑猥な剛毛マンコも剥き出しでピタリと張り付いていた長デカクリは上下ピストンでブルンブルン♥と荒ぶっている。それはクリちんぽと呼ぶべき無様さであった。

 

「おぼぼぼぼ!♥♥♥ オークちんぽでっかいよぉ!♥♥♥♥ アイドルまんこガバガバ中古品にされちゃってるぅ!♥♥♥♥」

「おまんこの奥までっ♥♥♥ 豚鼻同士ぶひぶひ交尾して、妊娠しますっ!♥♥♥♥」

「み、みなさんっ♥♥♥ くっさいちんぽに即堕ちするクソ雑魚アイドルで、ごめんなさい〜♥♥♥♥」

 

 極太オークちんぽを突き立てられ、ちんぽケースのような扱いを受けながら、目を剥いたアヘ顔を見せつけ完全敗北をファンに披露していくカルミナ。

 彼女たちが即堕ち敗北をしたということは――――ファンもまた無事では済まない。

 

「ママー、ママァー!♥ 怖いよ、お股気持ちいいよぉ!♥♥♥♥」

「助けてカルミナァ!♥♥ おほぉ、いひぃ!♥♥♥♥」

「お母さーん、お婆ちゃーん!♥♥ んごっ、んごぉ!♥♥♥♥」

「お、推しと一緒に犯されて……イグゥ!?♥♥♥♥」

 

 会場中の女性ファン、老若問わずで犯されている。ステージに登壇し、犬型の魔物にのしかかられてカルミナのレイプパフォーマンスに強制参加。その顔は魔物に催眠術師が持たせた(・・・・・・・・・)鼻フックが装着させられ、全員例外なく豚鼻をお披露目し、まるでレイプパフォーマンスのバックダンサー扱い。

 最初期から応援してくれた母娘も、先日ファンレターを手渡してくれた幼女も、孫娘と一緒に初ライブ観戦だった十分若く見える優しい婦人も、独特なペンネームでファンレターを送る熱烈な隠れファンも、全員が泣きながらアヘ豚顔で喘いでいた。

 

「お、俺達のカルミナがぁ……モンスターなんかに好き勝手されて……」

「妻も、義母さんも、娘も……興奮しちまうよ!」

「彼女が、犬に犯されて……うぅ、イク!」

 

 そして客席に取り残された男性ファンは、下半身の衣服を脱ぎ捨て、カルミナや身内を魔物に奪われるステージを見ながら虚しくオナニーをしていた。

 本来ならカルミナを守るために勇ましく立ち向かうファンも、凄惨な魔物レイプの光景にどうしてか肉棒を取り出し激しく扱いてのオナニーを選んでしまう。

 妻や娘や恋人、何よりカルミナという最愛のアイドルを魔物などに奪われ、ライブ会場は深い絶望と悲観に包まれた。

 

「み、みんなぁぁぁ!♥♥♥」

 

 だが、悲しみで終わるようなライブであってはならない。オークに犯された豚鼻アヘ顔で視線を交差させたノゾミ、チカ、ツムギが体位を変えた(・・・・・・)

 

『んほぉ!♥♥♥♥』

 

 オークもまるでわかっていたかのように合わせ、大きな顔をカルミナの小顔と合わせる対面へと向きを変える手伝いを行う。

 顔を向き合わせたことで、客席へ向けられるのはレオタードが破られたことで顕になる美尻に落書きされた『変態』の大きな二文字と、準備万端で大きく収縮したケツ穴。それはライブのパフォーマンス(・・・・・・・)が終わっていないことの証明だった。

 

「わ、私たちの変態ライブは、まだ終わってないよー!♥♥ ここから盛り上がっていこうね!♥♥♥」

「私たちの歌で、痛いこと、苦しいことを包み込みます♥♥  変態アイドルの力を見てください!♥♥♥」

「歌も、ライブも、レイプも、おならも、豚鼻も――――ぜーんぶまとめて楽しんでいってくださいー!♥♥♥」

 

 アイドルとしての矜恃を以て皆を慰め、勇気づけるカルミナ。

 

「お下劣アンコール!♥ ぶりぶり披露するよ!♥♥ 私たちのオナラで、限界なんて吹っ飛ばしてあげる!♥♥♥」

「バックコーラスの皆さんも、最後まで品性を垂れ流して下品にイッてください♥♥ 一緒にお下劣アイドルになりましょう!♥♥♥」

「観客の皆さんも、私たちの変態下品ミュージックでしこしこ情けなく応援してください!♥♥♥」

 

 気が狂いそうな羞恥。気が狂ってしまうオークちんぽ。それでもアイドルとして、カルミナは自分たちのライブを継続する。

 

『Call Me Darling!~獣姦レイプぶりぶりおならぶっぱなしバージョン!♥ feat.底辺クソ雑魚メス豚ファンのみんな!~♥♥♥♥』

 

予定調和(・・・・)の演奏が流れ始め、カルミナの三人がアヘ顔レイプされたまま歌詞を紡いで歌のエネルギーを会場に広げていく。

 オークに対面でピストンされ、それに合わせた放屁を繰り出しながら、だったが。

 

 ブッ!♥ ブビッ!♥ ブッ!♥ ブブッ!♥♥ ブチュッ!♥♥ プププゥッ!♥♥ ブボォ!♥♥♥ ブリィッ!♥♥♥♥

 

『ぶぶぅぅぅぅぅ!♥ ぶりぶりっ、ぶりぃ!♥♥ ぶぼぼぼっ、もわぁ!♥♥ ぷぷぷぷぷっ、ぷぴぃぃぃぃ!♥♥♥』

 

 カルミナの歌と放屁の影響によって、ステージで獣姦されていた女性ファンたちも放屁し、下品な音を声に出してカルミナの放屁ライブのコーラスを担当。

 広がっていく音楽のエネルギーは、段々と悲しみの涙を打ち消し、代わりにアヘ顔になり快楽の涎と鼻水、涙を流させる。それに応じて、男性ファンたちのマゾ見抜きオナニーにも力が入っていった。

 

「女の子ファンのみんな!♥♥ もっと口とケツ穴から下品にひり出して!♥♥ 男の子ファンのみんなも、もっと惨めに負け犬チンポ見抜きしてぇ!♥♥♥♥」

「ぶちゅぅぅぅう!♥♥♥♥ アイドルなのに濃厚キスしてますっ♥♥♥ 潰れた鼻同士くっ付けて、豚鼻キス♥♥♥♥」

「おならおならおならぁぁぁ!♥♥♥♥ ケツ穴震えて気持ち良すぎます!♥♥♥ これじゃあ、毎日垂れ流しのおなら発生器になっちゃいますよぉ!♥♥♥♥」

 

 カルミナのアイドルパワーとオナラが悲しみを吹き飛ばす――――という演出なのだろう。

 レイプされながらアヘ顔豚面をオークと突き合わせて放屁をぶちまけるライブも、いよいよクライマックス。

 気が付けば会場中にガスが充満して、空気が微かにに黄色くなっているように思える。その悪臭漂う空気をカルメナと女性ファンたちは鼻フックで拡げられた豚鼻で嗅ぎ、一層興奮のボルテージを上げていった。

 

『ぶっすぅぅぅぅぅ!♥♥♥ ぶびび、ぶりぶり、ぶりゅりゅ!♥♥♥♥ ぶばばばっ、ぶひぶひぃぃぃ!♥♥♥♥』

 

 最後はカルミナを含めた会場の女性全員で歌詞ではなくオナラと豚の鳴き声の合唱をし、男性はオークや犬型の魔物に比べれば少量と言わざるを得ない惨めで矮小で敗北のザーメンを必死なマゾオナニーで放ち、応援した。

 女性ファンを犯す魔物が太い肉棒の中心を膨らませ、射精の準備を整える。瞬間、示し合わせたオークは肉棒を膨張させ、ノゾミたちが白目を剥く大きさの巨根を突き立てた。

 

『アイドル失格!♥♥♥♥ レイプされながら最低(さいこう)のライブでイくぅぅゥゥゥ!!♥♥♥♥ ぶひぶりぶびぷびぶぶぅぅぅぅぶりゅりゅぶりぃぃぃぃぃぃ!!♥♥♥♥♥』

 

 ドブッドブッドブッドブッ!♥♥♥♥ ドブブブブブビュルルルルルルルルッ!!♥♥♥♥

 

「お゛ほおおおおおおおおおっ!!♥♥♥♥♥」

「お゛ごおおおおおおおおおっ!!♥♥♥♥♥」

「お゛おぉおおおおおおおおっ!!♥♥♥♥♥」

 

 マゾオナニーの百倍はあろうかというザーメンがマンコに流し込まれ、下品な放屁音を歌っていたカルミナの喉が野太い嬌声に制圧された。

 溢れかえるザーメンがステージに流れ落ち、膨らんだ腹では抱えきれず三人は段々と仰け反りちんぽをひり出していき、されど大きすぎるカリ首に敗北してちんぽとマンコを繋げたままザーメンベッドに仰向けで着水。

 

『お、お、おぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥』

 

 ぢょろっ♥ ぢょぼぼぼぼぼぼぼぼっ!♥♥♥♥

 

 そしてアヘ顔豚鼻フックの顔面へ向けて、自分たちの漏らした極太おしっこをぶっかけた。広がった鼻に舌を垂らした口に、濃厚な小便を流し込み自給自足の快楽を享受。

 ステージのバックコーラスも長い犬射精にアヘ顔ダブルピースを見せ、小便を顔面にぶっかけるカルミナもまた、観客へ向かって逆さアヘ顔豚鼻ダブルピースを見せつけた。

 

『カルミナライブ……来てくれてありがとぉ……次のライブも、お楽しみにぃ♥』

 

 あまりにも下劣で下品で、カルミナというアイドルを穢し尽くした冒涜のライブ。

 次があるかどうか。そしてもはや戻らぬ方が幸せな三人の倫理が戻るかどうかは――――自分の催眠にかかり、マゾオナニーを混ざった催眠術師次第なのだろう。

 






後日は洗脳解けない魔物にみんな連れ帰られて苗床慰安ライブでも男が直って全国ツアーでも洗脳解けて開発され尽くした身体だけが戻らないカルミナでもどうぞ。どれでもカルミナはバッドエンドじゃねぇか!!

放屁最近擦り過ぎたからしばらく自重しよっか→ライブ書くから使いましょうの美しい即堕ちでした。これもプロット作ってもらったのですが、衣装パターン複数の中からレオタードを選んだ決めてはクリトリスお腹張り付けやりたいという即興の思いつきでした。陰毛くらいなら……盛っても気づかれんやろ、からレオタードならハミ毛するじゃん!クリトリスもピチピチじゃん!という決めては我ながらバカ……じゃない天才かと思いましたね。いやバカだわやっぱ。あとイメージカラー揃えられるってのも理由でした。
ちなみに尻文字はあの部分書きながら私が一秒で思いついて付け足した。ちょっとなら……バレへんやろ。

とまぁこの下品ド下劣作品でいい、のかなぁ?みたいな気持ちにはなりましたが書ける時のテンションってこんな感じなんですよね。ちなみに書き始めたの昨日の夕方くらいです。プロットが素晴らしいから書き上げる速度も早く済むって寸法よ。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。次は感想でマナリア学園グラブルにもあるからグラブルキャラ一時編入もできるのでは?という天才の発想をいただいたのでそれを書く、かも。キャラは決まってないのでこの子出してほしいとかあれば採用されるカモシレナイネー(趣味と気分)ではまた次回〜


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現士実似々花(監禁拘束、調教)

Twitterアンケート1位第二弾、現士実似々花様。現実のネネカ様です。初代のキャラなのに現実版の登場はリダイブからという。まあ初代のネネカ様って完全に敵ですからね……。

話し合いの末にプロットが完成した監禁調教。ちなみに竿役はキモデブです。なんかこう、キモい!的なイメージを詰めました。なので閲覧には注意です。同人誌と違ってビジュアルが出ないから何とかイメージで頑張ってね!

ちなみに1話では全く完結してません。ぶっちゃけ導入で字数使い果たしました。ワロス。





 

 

「……ぅ」

 

 彼女がその聡明な瞳を気怠く押し上げたのは、どれだけの時間意識を失っていた頃だったか。

 

「……?」

 

 思考より先んじて生じる反射的な肉体の反応。小学生とそう大差がない小柄すぎる体躯に、彼女は次に違和感を覚えたように首を傾げた。

 逆に言えば、首以外を動かせなかった(・・・・・・・)

 

「な……」

 

 聡明な紅色の色彩が驚愕に歪む。ベッドに寝かされた彼女の身体は、四隅の柱に張り詰めた鎖で繋がる拘束具を手足それぞれに嵌められ、全く身動きが取れなくなっていた。

 しかも所持品どころか衣服まで剥ぎ取られて少女のような女体の全てが晒されており、彼女は辛うじて首を上げて自身の恥辱姿を観察することができる程度の自由しかない。

 こうなってしまえば究極の個、七冠(セブンクラウンズ)の彼女であれ無力には違いない――――あちら(アストルム)なら容易く突破してみせる拘束であろうと、リアルの現士実似々花(うつしみねねか)には不可能なことなのだ。

 

「――――化院(かいん)

 

 ただ、それでも似々花は聡明すぎる頭脳で犯人に当たりを付け、忌々しげに唇を歪めながらこうなる前の記憶……つまりは意識を失う直前の(・・・・・・・・)記憶を鮮明に思い返した。

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……」

 

 らしくもなく、似々花はスーツ姿でため息を吐いた。それは退屈などから来るものではなく、身体を動かすことが億劫である、率直な疲労からの吐息だった。

 

(さすがに今回の案件は骨を折られました……ですが、これでようやくあちら(・・・)に集中できますね)

 

 デスクに腰を預け、カールを巻いたピンクの髪に指を差し込み、身長故に少々と余る椅子の背を軋ませる似々花。その顔には普段の素面とは異なる、ありありとした疲労が滲んで見えている。

 如何な七冠(セブンクラウンズ)と言えども、純粋な生理現象、肉体的な疲労には逆らえない。VRゲーム『レジェンド・オブ・アストルム』の開発者、そのトップの七人のうちの一人、及び内閣情報調査室所属のスパイと様々な立場がある似々花はするべきこと、為すべきことが非常に多大であり、直前までその多大の中の極みにあったのだ。

 しかし、それもようやく終わったと息を吐き、彼女は缶コーヒーを手に掴み、中身が空であったことに眉根を微かに潜めた。

 

「……まったく。いけませんね、この程度のことで苛立ちを覚えてしまうとは。やはり疲労は効率を阻害します」

 

 飲み物がないのなら買ってくればいい。その程度の動きを煩わしく思ってしまった自分を戒めるように、似々花は仕方なく立ち上がろうとし――――差し出されたペットボトルに目をぱちくりとさせた。

 

「ど、どうぞ……似々花先輩……」

「……ああ、あなたでしたか、化院」

 

 一瞬、似々花は彼女のボディガードである青年を期待――こう表現すると似々花は否定する――したが、眼前に映り込んだ人物に落胆の声色を零した。

 単なる部下であったなら、似々花がこう露骨な態度を取ることはない。見た目に反して似々花の実年齢は24と大人であり、知識と相応に立ち振る舞いも大人びている。そんな似々花が振る舞いを崩すのは自身の外見を目撃し無礼な態度を取った者が相手か、はたまた不快な対象(・・・・・)であるか、だ。

 

「ふ、ひひ……仕事、お疲れ様でした」

「ええ。不衛生なあなたの顔を見なければ、気分よく仕事を終えることができたのですが」

 

 つまり、似々花が不機嫌な顔で対応する部下(・・)は後者に当たる、ということになる。

 中肉中背。見るからに偏った食生活、運動不足を見せる外観。種堕化院(たねだかいん)は、似々花の罵倒に気味の悪い笑みを浮かべて、さして気にした様子を見せなかった。それに対しても、似々花は呆れた顔で彼に僅かな思考を割いた。

 

(仕事はできるのですから、これでもう少し外観や性格がマシなら……)

 

 天才中の天才、技術的特異点を超えたシステムを作り出した七冠の一人、似々花をして仕事ができると太鼓判を押さざるを得ない才能――――似々花や七冠が言えたギリではないと自覚をしながらも、彼女は化院に不快感を示していた。

 それは何も外観だけの話ではない。その言動もである。

 

『ヒヒッ……その、キャラ……エロいですよね』

『……言葉を慎みなさい。二度目はありませんよ』

『あぁ……すいません。思わず言ってしまいまして。次からは気をつけます……ヒヒッ』

 

 アストルムのNPCデザインを担当する似々花を前にして、直に侮辱をするような内容。これが似々花を小馬鹿にするためにしているのならまだしも、彼は性根から腐っていた。

 それでも似々花の部下でいられるのは、やはり優秀であるから。今もこうして、似々花の疲労を察して飲み物を提供することから気遣いのやり方自体は間違えていないのだ。

 

「ですが、気遣い自体は感謝します。あなたにしては、気が利きいていますね」

「ヒヒッ、ありがとう、ございます……」

 

 何度も聞いた特徴的な笑いとその気味の悪い表情に辟易しながらも、部下の好意自体を無下にはしない似々花は素直に飲み物を受け取り、そのキャップを空けて口をつけた。

 余程疲労が嵩んでいたのだろう、その動作には警戒心などは見られない。化院を男としては見下しているが、仕事面や能力は割り切って評価しているという考えも、似々花の油断(・・)に拍車をかけた。

 

(マサキのようにうるさくなれ、とは言わないまでも、少しは見習って……くれ、れば……?)

 

 ――――パシャッ。

 

 その音を似々花が正しく認識したのは、だらんと肘掛に垂れた腕からペットボトルを落とし、スーツのスカートに深い水染みができた頃であった。

 

「ぁ……ぁ……」

(身体と意識……声、も……まず――――)

 

 実のところ、意識を失う似々花に失策は少ない。

 大前提として、落ちかけた瞼で似々花が見やる憎たらしい笑みの化院は、それなりの付き合いである部下なのだ。情報を抱えて警戒心が強い似々花と言えど、僅かな油断は咎められない。

 そして極度の疲労。徹夜続きで身体の不快感を削ぎ落とす時間も最低限だった似々花は、飲料を取りに行くことすら億劫なほど消耗していた。気を張っていなければ、確実に寝入っていたことは間違いない。故に、これも過失には入らない。責めるのなら、そうするように仕向けた(・・・・)対象であろう。

 

 ならば彼女の過失はただ一つ。これは意外なことに、似々花の得意とする観察を外した(・・・)結果なのだ。

 

「ふひっ、ヒヒヒッ……おやすみなさい――――似々花先輩」

 

 言動の異常。嗜好の下衆さは知っていても――――まさか、その欲求が似々花の幼く見える身体(・・・・・・・)に向いているなど、彼女をもってして夢にも思えなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(まさか、ここまで愚か者だとは……私としたことが、見誤りました)

 

 一通りの流れを思い出した似々花は、己の観察眼が鈍っていたことを恥じ入った。

 あれから何時間経った。仕掛け(・・・)はどうなっているのか――――裸で身動き一つ取れず、時間の感覚も怪しい似々花の元に、足音が響いた。

 

「っ!」

「ヒヒッ……おはようございます、似々花先輩」

 

 現れたのは無論、件の男だ。似々花が不快感を催す笑みは、この状況か或いは似々花を上手く嵌めることができたからか、より一層に気味が悪いものとなっていた。

 

「……ええ。おはようございます。この私に、実に趣味の良い待遇を用意してくれたものですね」

 

 しかし、そんな怯えにも近い感情はおくびにも出さない似々花が余裕を持って言葉を紡ぐ。

 

「狙いは私の立場ですか? 生憎、七冠(セブンクラウンズ)の席はあなた如きが座れる者では――――」

「いやだなぁ、そんなもの興味ないですよ」

「は?」

 

 ――――本当に珍しいことが立て続けに起こった。

 似々花が素で驚愕し、冷静な目をいつもは見せない大きく見開いた形にした。それほど、似々花からすれば予想外のことだったのだ。

 現士実似々花の立場を狙う者……【七冠(セブンクラウンズ)】という世界の管理者と言い替えても過言ではない立場を狙い、無謀な考えを持った人間はこれまで掃いて捨てるほどいた。それほど魅力的であり、狭い席が七人の天才たちの座る場所なのだ。

 似々花が化院の〝異常性〟に気がつけなかった。その異常性の正体を当然ながら似々花は知っている――――知っていたはずなのに、化院が縛られた似々花の足に指を触れるまで悟ることができなかった。

 

「僕が欲しいのは、似々花先輩ですよ――――ああ、最高のツルペタボディ(・・・・・・・)。ここに来てから、ちゃんと洗ってあげたんですよぉ。スベスベだぁ」

「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」

 

 鳥肌が立つ、という生理現象を似々花は知っていた。知っていてなお、生まれて初めてその感覚を得た。そう思えるほどおぞましい鳥肌が彼女を襲い、文字通り身の毛がよだつ不快感が全身を駆け巡った。

 こんな男に触れられているという事実。こんな男に身体を洗われたという新しい事実――――この男が自分の身体をそういう目(・・・・・)で見ているという事実に、似々花は不快を面に浮かべて声を発した。

 

「……っ、化院……初めから……私を……」

「ヒヒッ、ふひっ……そう、そうですよぉ。似々花先輩から隠すのに苦労したんですからねぇ」

 

 そう。ある意味では、似々花が嫌悪を抱く彼の性格が隠れ蓑となっていた。だから似々花は化院の本質を見誤ってしまった。

 それ以上に、似々花はそういった手合いの相手を知識としては知りながら、本能的に自分ではありえない、と定義してしまっていた。

 似々花は実年齢と外見が釣り合わず、だというのにその釣り合わない外見で判断をされれば理論武装でねじ伏せてしまえる頭脳と口上手な女性だ。故に、口では気にしていないと言いながら当然のコンプレックスではあった小さな体型を愛する――――ロリコンが己の部下だったなど似々花は疑いもしていなかった。

 

「……なるほど。あなたがどうしようもない変態だということは理解しました。ですが、私にこのようなことをすれば――――――」

 

 だが、一度そういうものだと受け入れてしまえば、似々花にとって思考の構築は造作もないこと。即座に態度を毅然としたものへと変え、声を発した。

 

「ああ、大丈夫ですよ。似々花先輩が仕掛けていた〝罠〟は、全部解除してありますから」

 

 が、似々花の性格を読み取っていた化院はベッドの上で彼女を見下ろし、平然と言葉を返してくる。

 ピクリと眉根を上げた似々花に、今度は化院が口早に言葉を発した。

 

「さすが似々花先輩ですねぇ……自分に何かあった時、先輩なら必ず対抗策(カウンター)を用意して置いてあるのは知ってましたけど、知ってても解除に結構時間かかっちゃいましたよぉ。あ、仕事の方は心配ないですよ? 僕、()に顔が効くんです。ちゃんと出張(・・)ってことにしてあります」

「…………」

 

 人物的な嫌悪感を抱く相手を自分の部下に留めておいた理由――――結局、種堕化院が〝優秀〟であったから、の一言に尽きる。

 似々花が仕事はできる、と表現した通り、彼は似々花の下に付くだけの技量を持ち合わせているのだ。その手腕は似々花の拉致監禁にも遺憾無く発揮され、似々花は名実共に身ぐるみを剥がされてここに連れてこられたことになる。

 

(化院は私の〝身体〟が欲しい……そして上は私という七冠(セブンクラウンズ)の一人を飼い慣らし(・・・・・)たい。仮に化院が失敗したとしても、彼らは知らぬ存ぜぬ、トカゲの尻尾切りを実行すればいい)

 

 そしてそんな優秀な化院を従えていた似々花も、並外れた思考速度の持ち主なのだ。この全てが無力化された状況で、しかも生理的嫌悪を抱く男に触れられながら発狂することなく状況を俯瞰し、フッと笑みを浮かべた。

 

(舐められたものですね――――全員、地獄以上に苦しませて殺して差し上げましょう)

 

 化院も、そして彼に一枚噛んだ者たちを似々花は必ず追い詰め、死すら生ぬるい制裁を与えると決めた。

 似々花が用意していた仕掛けが解除されている、というのは化院のスキルからして嘘偽りはない。が、似々花には純粋な立場というものがある。いつまでも不在で通せる身ではない――――人の手を借りるのは似々花のプライドを損なう行為であるが、それ以上に化院への憎悪と嫌悪感が凄まじいのだろう。

 

「能無しのあなたにしては、見事な対応だと褒めてあげましょう。しかし、肝心の目的――――あなた如きに、私を堕とせるとお思いなのですか? 思っているのだとしたら、あなたは自分が思っている以上の愚者ですよ、化院」

 

 言って、侮蔑の嘲笑を見せる似々花。全裸でベッドに磔られた少女とは思えない、彼女の圧倒的なプレッシャー。

 似々花をして見事な対応、手腕だと褒め称える拉致監禁。が、似々花を手中に収めるには、肝心の似々花自身を堕とす(・・・)必要があるのだ。当然、似々花は何をされても(・・・・・・)首を縦に振るつもりがない。いずれ救出される時まで、耐え抜けばいいと知っているからだ。

 しかし、現士実似々花は忘れていた。否、実感ができなかった、というべきか。

 

「ヒヒッ、ヒヒッ……それにしても似々花先輩――――見た目の割りに、意外と濃い(・・・・・)んですねぇ」

「は……――――っっ!?」

 

 侮蔑の嘲笑が羞恥と屈辱の面へと書き換えられた。

 似々花はそこでようやく僅かに(・・・)実感した。性的に辱められることの意味。知識としては知っていながら、味わって初めて感じる絶対的な屈辱(・・)を。

 

「オマンコも腋もモッサリしてて……けど綺麗なピンク色ですねぇ。駄目じゃないですかぁ、僕には不衛生だって口酸っぱく言ってたのに、マン毛と腋毛を処理してないなんて」

「これは……っ!」

 

 処理をしていない、わけではなかった。いつも(・・・)であれば似々花は手入れを欠かしていない。

 しかし、休む間もない徹夜続きに加え、何日気を失っていたかもわからない状況。結果的に処理を怠った似々花の腋と秘部には、髪色と同じ毛が生え揃ってしまっていた。

 剛毛、というほどではない。だが秘部は整えられていると言えるものではなく雑に生い茂り、腋など化院が数本を束ねて伸ばして遊べるほどまで映え揃い、妙齢の女性としては不衛生と言わざるを得ないものだった。

 

(私としたことが……!)

 

 これが己の失策でなかったのなら、似々花は即座に言葉を返すことができた。だが仕事を敷き詰められ、不当な監禁下に突入させられたとはいえ似々花自身の不衛生が原因ともなれば、屈辱に顔を歪ませてしまうのも無理はない。

 しかも化院がその陰毛と腋毛を指で摘んでニヤニヤと笑っているのだから、似々花の気丈さを女性的な屈辱と生理的嫌悪が勝るなど仕方がないことだった。

 

「ふひっ、なかなか良い触り心地ですけど……似々花先輩にはツルツルの方が似合いますよぉ」

「っ……」

 

 言いながら、化院が取り出したのは剃毛用のジェルと剃刀――――どうやら生え揃った毛に興奮しきるほどではないようだ。もっとも、似々花の身体に気味の悪いこだわりを持っているだけなのかもしれないが、それでも似々花に冷静さを取り戻させるには十分だった。

 

「……ええ。少々と忙しく、手が回らなかったもので。やってくれる、というのなら感謝してあげても構いませんよ」

「ヒヒッ、恥ずかしくないんですか、似々花先輩?」

「恥ずかしい? 愚問です――――(家畜)に裸を見られて恥ずかしがる趣味は、私にはありません」

 

 全裸を晒し、不衛生な腋毛と陰毛を晒し、あまつさえ処理をされる。そんな屈辱にも似々花は屈しない。

 

「……ふひひ、ひひっ! あぁ……」

「っ!」

 

 しかし、似々花の気丈な態度に化院は笑った。口内の粘膜を見せつけ、思わず似々花の表情が歪むほどの薄気味の悪い笑みで笑っていた。

 似々花には何を考えているのか理解ができない。だが、彼自身には理解ができる――――現士実似々花という女の未来(・・)を想像し、彼は笑みを堪えられなかったのだと。

 

 

 

「……さあ、出来ましたよ似々花ちゃん(・・・)。立派なツルペタボディに慣れたお礼くらい言ってくださいよぉ」

「地獄に落ちなさい、変態」

 

 似々花にしてはまた珍しい、比喩表現を用いない直球な罵倒。

 まあ、陰毛と腋毛を綺麗に処理された挙句、己のコンプレックスを刺激されればそうもなろう。しかし、似々花の罵倒に笑みを浮かべる化院の構図は変わらず、彼女は尚も歯噛みをして耐えることしかできなかった。

 

「あぁ、本当に綺麗だなぁ……文句なしのロリマン。処女膜もしっかり……先輩の実物が見れるなんて夢みたいだぁ」

(豚に触れられているだけ……極力、平常心を維持。そうでなくとも、反応を見せなければいい)

 

 ツルツルに剃られた似々花の秘部。本当に毛が一本たりともなく、加えて体躯に見合った美しく小さな閉じた割れ目。

 そこへ不細工な顔を近づけられ、不躾な手で触れられる不快感は想像を絶する。それでも、似々花は平常心で耐え忍ぶ。たとえ平常心を失おうとも、無様な声だけは避けねばならないと己に言い聞かせた。

 

「けど……僕のを挿入れる(・・・・)にはちょっと小さすぎるから、拡張(・・)していきますよぉ」

「な――――んんっ!?」

 

 ぐちゅう♡

 

 脈絡は一言、しかも事前確認ではなく殆ど事後報告の形で、似々花の膣口に小道具(・・・)が差し込まれた。

 身体を起こせない似々花からは見えないが、それは細い棒状の器具。ローションが塗りたくられ、真っ直ぐに伸びた棒と先端が曲がった棒が似々花の膣内に侵入した。

 ローションを塗ってあるとはいえ、硬い膣口を強引に割っての挿入。それを不意打ちで二本同時に行われ、濡れた物の感覚と異物感に似々花の腰が僅かに上がる。しかし、声を殆ど漏らさなかったことに化院は感心したように笑い声を零した。

 

「ヒヒッ、オマンコ弄られたんですから、もっと声を出してもいいんですよぉ?」

「あなたのような男に何をされても、私は感じることなどありません。故に、声を漏らすことも有り得ませんね」

「そうですか、残念だなぁ」

 

 グリ、グリ♡ ぐちゅ、ぐちゅ♡

 

 己を見下し、侮蔑した似々花の言葉を聞いていながら、化院は彼女の秘部に挿入した細い棒の器具を動かしていく。

 時に深く、時に浅く。膣内を傷つけないよう細やかに、それこそ言葉通りの拡張を目指して二本の棒を一心不乱に操っていった。

 十数分ほどだろうか。彼がその作業を続けていると、膣内の肉の蠢きが激しくなり始めた。長い棒の細竿が肉に当たり、曲がった先端は肉を引っ掻き、ピタリと閉じていた割れ目、陰裂がヒクヒク♡と反応を示し――――ぐちゅ♡と、ローションとは異なる液体が秘部から溢れた。

 

「ヒヒッ、似々花先輩のマン汁……なんだ、ちゃんと感じてるじゃないですかぁ」

「単なる生理現象です。女性への知識も欠けているのですか?」

 

 にべもなく似々花は返答する。確かに秘部から膣分泌液は生成されているが、性的な興奮などありえない。ただ下手な秘部への異物に防御反応を身体が示したに過ぎないと。

 その会話からまた十数分。ひたすら膣内を棒でまさぐる拡張の作業に愛液が溢れ、似々花の極小の尻穴が濡れぼそり、彼女の意思に関わらず濃厚な雌の香りが秘部から発せられた頃。

 

「……んっ♡」

 

 膣壁の直上を曲がった棒が引っ掻いた瞬間、甘い官能の声が僅かに似々花から零れた。そして、最低限の音しか存在しない監禁部屋に、その声音と微かな身動ぎはよく響く。似々花を嬲るように言葉を使う化院が、その隙を見逃すはずがなかった。

 

「あれぇ? 似々花先輩、今の声はなんですかぁ? ロリマンコを弄られたって声を上げたりしないー、とかイキってたのは嘘だったんですかぁ?」

「誰がそのような下品な言い方を――――あんっ♡♡」

 

 煽って口を開かせた瞬間、曲がった先端が似々花の膣壁上段、ついに見つけた快感のポイント(・・・・・・・)を刺激し、彼女から本物の喘ぎ声を引き出すことに成功した。

 さしもの似々花と言えど自身の艶声に赤面し、口を覆おうとしたのだろう。しっかりと張られた鎖が鳴り、何も出来ない似々花の惨めな立場を実感させた。

 

「あっ♡あっ♡♡ や、やめ……ん、あぁっ!♡♡」

 

 先程までの我慢(・・)が崩れ、執拗な快楽ポイントへの責めに声を上げる。我慢を重ねようとしても、崩壊した壁は似々花に堪えようとして堪えられない、という屈辱を与えるだけ。

七冠(セブンクラウンズ)と言えど、人間の生理現象からは脱せられない。それは食欲、排泄――――性的な興奮も例外ではなかった。

 

「あ、あっ♡♡ んん……ふぁっ!♡♡♡」

 

 膣を執拗に弄ばれれば愛液を溢れさせ、快感を覚えれば身体を痙攣させながら声を震わせる。現士実似々花は天才中の天才、七冠(セブンクラウンズ)であり、同時に雄への肉体的なアピールという機能を含んだ雌でもあった。

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅぅ♡と興奮の蜜液が音を鳴らし、皮肉を吐き出すはずの口からは平坦な声色とは程遠い官能の色が絶えず発せられる。しかも、化院はポイントを軽く(・・)突いているだけなのだ。

 

「ほら先輩、そろそろイキそうですよね? イク時は〝ロリマンコイキます!〟って宣言しないと駄目ですよぉ」

「ふざけ――――あぁぁぁぁぁぁっ!?♥♥」

 

 品格の文字を感じない命令に従うはずがない、と低い声を荒らげた似々花が、首を逸らして声高に叫びを上げた。

 恐らく、冷静沈着な似々花が数年、下手をすれば十数年発したことがないであろう激しい悲鳴。軽く小突く程度だった快感ポイントを棒の先で執拗に擦られ、似々花の脳に耐え忍んでいた思考が焼き尽くされるような快感が溢れ返った。

 

「ほらぁ、Gスポットは気持ちいいでしょう? オマンコイク、オマンコイクー、でもいいですよ。ちゃんと絶頂は宣言してくだちゃいねー、似々花ちゃん♪」

「ば、ば、あっ、あっ♥♥ んんっあぁぁぁあぁぁぁっ!♥♥♥」

 

 馬鹿にして、か、馬鹿にしないでください。どうであれどちらであれ、似々花に言葉を発する余裕などない。心底馬鹿にし尽くされた揶揄に、唯一の自由である反抗の言葉すら使えない。声は快感を覚え、何とか逃れようという悲鳴に変換され、化院を招き入れるようにおっぴろげにされた股は自然と浮き上がり始めて――――

 

「あ、んあ――――あああああああああぁぁあああああああああああーーーーーっ!♥♥♥♥♥」

 

 ぷしゃぁ♥

 

 秘部から愛液が溢れ、似々花の聡明な思考が真っ白に塗り潰された。反り返った顔の瞳からは理性というものが失われ、閃光のように散る快感の光だけが似々花の視界となる。

 

「はー♥ ……は、はひ……はー♥」

 

 ちょろっ♥ちょろろろ♥と愛液の漏らしが滴り、似々花が恥も外聞もなく必死に荒れた息を整える。そうせざるを得ないほど、与えられた快感はこれまでに感じたことのないものだったのだ。

 絶頂、アクメ。やはりどのような表現であれ、似々花が化院にイカされた(・・・・・)という事実に変わりはなく、あまりの屈辱に正気に返った彼女の目尻には涙が浮かんでいた。

 

「あぁー、もう何してるんですかぁ」

「ひっ!?♥♥」

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅ♥♥

 

 しかし、そんな余裕も膣の前壁を再び擦り出した棒の動きと音に押し流されて消える。ついでに言えば、もう一本の棒も彼女の秘部を拡張せんと小さくはない動きを見せ始めていた。

 

「教えたことは守ってくれないと困りますよ。仕方ないから、ちゃんと絶頂宣言できるまで、ずっとイカせて(・・・・・・・)あげますよ、似々花先輩♪」

「あっ♥あっ♥ あ、あっ、あーーッ!?♥♥♥♥」

 

 ――――プシャッ♥

 

 響く少女のような悲鳴と絶頂の水飛沫。知的な現士実似々花という女が、快楽によって剥き出しにされたその雌の声。

 

(わ、私が……イクっ♥♥ あ、イクゥ!?♥♥♥♥)

 

 そんな初めて得る快楽でさえ、まだ序の口であることを似々花は知らない(・・・・)

 知識にあっても経験がなければ、知ったとは言えない。絶対的な存在だったはずの現士実似々花が、見下していた男に飼われ(・・・)――――生娘の虚勢を剥ぎ取られるまで、一体どれほど耐えていられるだろうか。

 

「ひぁぁぁぁぁあぁああぁあぁぁっ!♥♥♥♥」

 

 よがり狂う雌だけが、その限界を知っていた。

 

 

 






短編の導入編で1万近くの文字を使うなってそれ1……まあネネカ様の現実版だから仕方ないね!!私は開き直るぞ!

というわけで何か最近普通のエロ小説みたいな作りと書き方してるね、とか思ってるいかです。みんな前みたいなダイナミックなのとこういうネチネチしたのどっちが好きなんでしょうね。ちなみに私の手癖はほぼ後者だと思ってる。むしろしつこ過ぎる気すらしてるけど癖だから仕方がない。
陰毛と腋毛は意見と解釈一致でした。生やしてどうするかなーと考えたけど、ロリコンなら剃るよね!という展開に。似々花様に腋毛生えてて陰毛が若干ボーボー気味とかめっちゃ勃起してゲッフン!!

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!そんなこんなで続きます。これ前編後編で収まんなくね?と私の直感が囁いているので多分3話くらい……?ただ連続で書くかはわからんシャナ方式にしました。や、マジで書きたいのが多い。Twitterアンケートも定期的に取っていきたい。というかこの方式なら前編だけ完成したフェルト投げていい気がしてきた。更新空いた時に投げます。
モチベ的には昨日辺り体調悪くして普通に止まったのが痛てぇとか思えるほどです。評価もらえば貰うほどホクホク顔で書いちゃいます。めちゃくちゃ嬉しいです。
次回は書けたらリクから空の境界のふじのんを書いてみたいなぁとか。ついでにこの後書けそうな原作をリクボにまとめて置こうかなとかも思ってます。ではまた次回〜


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ネネカ(エロトラップダンジョン、ふたなり)

たまにプリコネも書いてる中で無料公開にしたネネカ様エロトラップダンジョン。大変お無様でございますわ。






 

(まさか、私がこのような不覚を取るとは……)

 

 変貌大妃・ネネカ。このアストルムという世界を想像した七冠と呼ばれるうちの一人、まるでエルフの少女のような見た目をした彼女は、薄暗い部屋の中で失策に眉根を顰めた。

 彼女は立場上、様々な人間に狙われている。だがそれを持ち前の頭脳、変身能力で補っていたわけだが――――どういうことか、この空間に吸い寄せられ今に至る。

 

(ミラーミラーの分身から私の本体を繋げ、引き寄せる。ありえない力です……まさか、ミネルヴァが?)

 

 蝶の姿で情報を彷徨い集めていた最中の出来事で、聡明なネネカもまた混乱の渦中にあった。謎の空間に取り込まれた時点で能力は封じられ、ネネカはその身一つで囚われてしまった。手掛かり、というより道標は――――――

 

【ようこそ、ダンジョンRPGへ!】

 

 正面に聳え立つ扉と、脳に直接響き渡る謎のアナウンスのみ。

 

【ようこそ、ダンジョンRPGへ!】

(通信魔法に類似したもの。ですが、逆探知はできそうにもありませんね)

 

 ネネカが警戒を露わにして何も答えずにいようと、ただひたすら同じ言葉を繰り返す脳内通信。ネネカ本来の能力があるならいざ知らず、今の状態で正体を探ることは不可能だ。

 しかし、手をこまねいているだけでは始まらない。仮にミネルヴァ――――七冠が作り上げた超AIが根本にあるならば、リスクを伴ってでも進み行く価値はある。嘆息したネネカは、立ち上がって扉の前に立った。

 

【ようこそ、ダンジョンRPGへ! 挑戦者ですね?】

「……そうなのでしょうね」

 

 仮に〝いいえ〟と答えたところで、歓迎の言葉と同じくループをするだけなのだろう。何せわかりやすくダンジョン〝RPG〟と名乗っている。現実でゲーム開発に携わっていたネネカからすれば、ある程度は予想の範囲内だ。

 

【では挑戦特典をプレゼントいたします――――装備『ふたなり』を有効的に活用くださいませ!】

「は? ……っ!!?」

 

 瞬間、ネネカの身体のある部分が〝変化〟した。具体的にはピンク色のショートパンツの下、中心。そういった場所に、そういったものが現れた。何の脈絡もなく、突然に。

 

(なるほど……落ち着きなさい、私。この場所は、そういうものなのでしょう)

 

 しかし、時には完全な形で対象に〝変身〟することを得意とするネネカは、経験から僅かな動揺のみで留めて見せる。彼女でなければこの変化は慌てふためくところではあるが、変貌大妃とまで呼ばれた彼女は人体をあらゆる意味で熟知している。

 即ち、この変化を嫌悪はあれど分析して受け入れ、ここがどれほど醜悪な場所であるかを理解したのだ。

 

【進行に応じた追加の装備、レベルアップはその都度通知いたします! それでは、楽しい楽しいダンジョンRPGへお進みください!】

「期待していますよ。どれほどの愚物が裏側に控えているかをね」

 

 変貌大妃は扉を開き、ゲームマスターとしてではなくゲームプレイヤーとしてダンジョン攻略に挑むのだった。

 

【ネネカ/HP1000/装備『普通の服』『ふたなり』/状態異常・なし】

 

 

【セーフルームだ。ここでは次の部屋に備えた準備ができる】

「ここは……」

 

 扉を開いた先は似たような構造の部屋。先の場所よりそれなりに広く、幾つかの〝モノ〟が置かれていた。

 所謂セーブポイント、セーフルームに当たる部屋なのだろうとネネカは当たりをつけた……そもそも、ご丁寧にアナウンスが頭の中で流れているのだから、当たりをつける意味などないのかもしれないが、この通信がどれだけ信用に値するかわからない以上は本人の感覚が大切だ。

 

「…………」

 

 その本人の感覚は、幾つか置かれた〝モノ〟を見て露骨に眉根を顰めた。ともすれば、自身の装備が付け加えられた時以上に。

 飾り付けられた三体の黄金像。あまり直視はしたくないものだ。裸婦像とまではいかないものの、乱れた衣服に怯えた表情で内股を抑えた『ミソギ』にへたり込んだ『ミミ』にM字に股を開いた『キョウカ』の黄金像。

 名前は足元の台座に刻まれ、よくよく見れば『リトルリリカル・失禁像』などと低俗極まりないタイトルまで取り付けられている。

 

「趣味が悪い……しかも、扉には〝私〟ですか」

 

 さらに、先へ進むための扉には女の彫刻が掘られている。黄金の出っ張りはかなり精巧な作りであり、ハートの宝石を装飾した帽子やカールを巻いた長い髪――――どこからどう見ても、ネネカの彫刻だ。

 

(乗る価値もない、くだらない挑発ですね。私や彼女たちの精巧な彫像を生み出す程度、あの力なら訳はないでしょう)

 

 ネネカ以外であれば動揺することもあったであろう。だがやはりネネカは〝これまでの挑戦者〟の中で最も冷静だ。

 容姿とは裏腹に大人びた冷静沈着な態度で、挑発に乗ることなく落ち着いて扉を開いて先へ進んだ。

 

【レベルアップした! 装備に『女の子のミニスカート』が追加されたぞ!】

「っ!?」

 

 しかし、このダンジョンは間髪を容れず変化をもたらし、ネネカの神経を悉く刺激した。

 ネネカのショートパンツが一瞬光に包まれたかと思えば、色合いはそのままにミニスカートへと変貌した。太股にギリギリ裾が差し掛かる言葉通りのミニスカート。老獪とも言える強かなネネカを『女の子』と容姿を小馬鹿にする装備は、間違いなく彼女を煽っていた。

 

【トラップ部屋だ! 両手を頭より上に上げていないとペナルティが発生するぞ!】

「自らトラップだと明かしてしまうとは、良い手とは言えませんね」

 

 続け様に部屋の説明まで入り、ネネカは息を吐いて状況を俯瞰した。およそ50メートルほどの長い部屋に横引きの白線がネネカ側と出口側に一本ずつ引かれている。そして、都合よく変化したミニスカートと『両手を下げてはいけない』という特殊条件。

 考えられる可能性は多くない。くだらないことだ、と嘆息しながらネネカは両手を高く上げ、白線の先へ足を踏み入れた。

 

「私が生娘のように恥ずかしがると思いましたか? 残念でしたね」

 

 決して長くはないスカートで、しかもショーツなどの感覚もないが、あらゆる姿に変身できるネネカからすれば羞恥心をくすぐられるほどではなかった。警戒をしながらも、なんてことのない罠に冷笑を浮かべる。

 

 まるで降伏し、言いなりになっているような様で。

 

(妙な気分ではありますが、問題はないでしょう)

 

 けれど、それはあくまで〝なっているような〟だ。実際にネネカが屈しているわけではない。だが、身体はどう思うだろうか――――特に、自然に慣れすぎていたため忘れかけていたその〝モノ〟は。

 

 ムクッ♥

 

「ん……?」

 

 と、何かが立ち上がる奇妙な感覚にネネカは視線を下げた。股間部が重く、急速に熱を帯びるような。

 

「……な!?」

 

 そこには、飛び出した『包茎チンポ』にスカートがふんわりと乗った目も当てられない恥ずかしい光景が映っており、さしものネネカと言えど声を上げてしまった。

 ネネカの平らな胸より遥かに飛び出した『ふたなり』は、大きくしなりを上げて勃起し、情けない仮性包茎の先端をスカートの先から僅かに露出している。降伏の姿勢でノーパンミニスカートの中にあるペニスを揺らして歩く。ネネカは無自覚なのだろうが、ふたなりペニスに備わったマゾの本能というものがその倒錯感に興奮し、ムクムクと竿をしならせた。

 

「〜〜〜〜ッ!!」

 

 女性器の露出程度であれば怒りを感じることはあれど、我を忘れるほどではなかった。しかしなんといっても『ふたなり』だ。いくら変身能力に長けたネネカとはいえ、勃起能力を持たせるまではしていなかった。

 その上、ネネカのプライドを何重にも刺激する大きさだけはある包茎ペニス。咄嗟に両手を下げ、ミニスカートを無理やり広げて恥辱のふたなりを隠そうとする。

 

「――――ほひょッ♥☆」

 

 瞬間、ネネカの顔が歪んだ。素っ頓狂な声を上げ、唇を縦に伸ばして寄り目を作る。ネネカの股下から放たれた二本の光線は、彼女に察知されることなくどっぷりと大きな〝睾丸〟を貫いた。

 ガクンと膝が曲がり、外股になって股間を広げたネネカに光は動きを伴い照射を続ける。

 

【ペナルティ発動! 金玉淫紋の刑!】

「ふ、ぎッ、い……お゛ん゛ッ♥☆」

 

 ふざけた名前のペナルティにネネカが濁り声で叫ぶ。ネネカの睾丸に彼女の衣服の色より明るく、それでいて淫靡な色合いの紋様が刻みつけられた。

 

【ネネカはトラップ部屋のペナルティを受けてしまった……永続状態異常・金玉淫紋。勃起が促され、ペニスの感度が倍増した】

 

「っ、く……正気の人間が作ったとは、思えませんね」

 

 たっぷりとペナルティを受けて、息を絶え絶えにしながらもそれから解放されたネネカがらしくもなく愚痴を言い放つ。幸い、トラップ部屋に失敗しても進めなくなるわけではなく、先ほどのようなペナルティが発生するだけのようだ。

 

(とはいえ、そう何度も失態は犯せません……いいえ、犯すつもりはありませんよ)

 

 ペナルティによる〝ある醜態〟だけは免れたが、あの淫紋の効果なのかペニスに猛烈な熱が生じて非常に煩わしい。勃起が一定値から収まらず、いつ間抜けなスカート捲りがあるかわかったものではない。

 歩けないほどではないが、次が無事で済むとも限らない。一度味わった屈辱、与えられるのではなく自ら犯したそれをネネカは叱責し、二度とすまいと心に誓いながら出口のドアを開けた。

 

【部屋の扉が閉ざされている。当たりの『鼻フックレバー』を引け!】

 

 今度は狭苦しさを覚える部屋に、天井から何本もの紐が並んで垂れ下がっている。

 

「…………」

 

 一応手で引いてみるもビクともせず、迂闊なことをすればペナルティが発生するだろうと予想するネネカはそれ以上の行動は控えた。

 紐の先端に取り付けられた二股に分かれた鉤。わざわざ内側に引っ掛けるための突起と、ネネカの身長に合わせられ都合よく鼻の下にくる紐の配置。

 

「私に恥辱を与えることが目的ですか? いいでしょう、その代償――――後ほど、身体の隅々まで支払わせて差し上げます」

 

 ここを出たら、どんな方法を使ってでも必ず殺す。否、死ぬだけならまだマシだと思える拷問に処す。

 世界の創造者が手ずから下す死刑宣告。

 

「ふんっ、ん、ぐ……おぉぉぉぉッ!」

 

 しかし、実際に処刑されているのはネネカの方だった。彼女の知的で可憐な面、その尊厳が鼻フックという玩具で殺される。

 鼻裏に鉤を引っ掛け、全力で下に引かねば紐は降りてこない。ネネカは鼻の穴を縦に伸ばされ、これ以上今生の恥はないと思えるような不細工顔で踏ん張りを入れて鼻フックレバーを引いた。

 

【ハズレ! 次のレバーを探せ!】

「はぁ、はぁ……ふ、ぐうぅぅぅ!」

【ハズレ! 次のレバーを探せ!】

「ふごっ、おおぉぉ!」

【ハズレ! 次のレバー探せ!】

「こ、の……っっ、んんんんっ!」

 

 全力で鼻を引き上げて次のレバー、また次のレバー、さらに次のレバー――――――

 

【当たりだ! 扉の鍵が開いたぞ!】

「はぁ、ふぅ、ずびっ……っ!」

 

 ネネカが果たして何本の鼻フックを引いたのか。何十本と用意されていた鼻フックが多量に濡れていること、ネネカの鼻下や唇がべっちょりと唾液以外のもので濡れていること、小さな鼻孔が赤く腫れていることから、敢えて本数を言うまでもないだろう。

 晴れて鼻フックから解放され、次の部屋に進むことができると顔を屈辱で歪めながらも口を拭くネネカ。普段は感情があまり表に出ないネネカの多彩な表情変化、それを一番見られるのは間違いなく今のこの瞬間であろう。

 

【攻略特典! 装備『鼻フック』を有効活用しろ!】

「ぶごぉッ!?」

 

 ――――特に、不意打ちで取り付けられた鼻フックに鼻水を吹き出して目を剥く瞬間など、知的なネネカであるからこそ堪らない背徳感がある。

 

【ネネカ/HP990/装備『女の子のミニスカート』『ふたなり』『鼻フック』/状態異常・金玉淫紋】

 

「っ、やってくれますね……ずびびっ」

 

 首輪の後部から帽子を通って鼻先へ至り、ギリギリとネネカの鼻穴を開く『鼻フック』。取り外すことは当然、緩めることも出来ずにネネカは鼻水を垂れ流しにしながら先へ進むことを余儀なくされた。

 ふたなりミニスカートに鼻の裏が見えかねない鼻フック。与えられる装備すら事実上のペナルティ。呪いの装備しかないダンジョンRPGなど、もはやRPGを名乗ることさえおこがましい。

 

【部屋の扉が閉ざされている。椅子に座って鍵を解除しろ!】

 

 だが泣き言を口にしたところで、最後まで突破できなければネネカは単なる負け犬にしかならない。命令的なアナウンスは、ネネカがダンジョンの挑戦者であると告げている。苦渋を味わいながらも呑み込み、先に進んだネネカは部屋の指定を受け、眉根を上げた。

 部屋の中央、これ見よがしに置かれた椅子。ネネカが座るにしては少々と気品や高貴さに欠ける無骨な作りの椅子。周りを歩き、試しに軽く叩いて見るも怪しい仕掛けはない。

 

「さて、私の想像を超える悪趣味なものが仕掛けられているのかどうか……」

 

 知的好奇心がそそられる、というさも余裕めいた微笑でネネカが椅子に腰をかけた。たとえふたなりがチラ見えし、フックで豚鼻のように鼻孔が歪んでいようとも、変貌大妃という七冠のプライドは砕け得ない。

 

「お゛う゛ッ♥☆」

 

 その微笑が豚鼻に相応しく変わり果てる。鼻水を垂れ流すのではなく、唾液と共に吹き出す――――尻穴にめり込んだ指先によって。

 

【カンチョートラップだ! ネネカのアナルに攻撃が突き刺さる!】

「お、お゛ぉ? ほ、お……ッ!?」

 

 何が起こったのか理解がネネカにはできない。淫紋ペナルティと同じく、臀部を置いた椅子の座面に穴が開き、中から飛び出した作り物の手が両指を立て、ミニスカートに穴を開けるほどのカンチョーを繰り出したなど、ネネカが想像した悪趣味な予測のどれにもありはしないのだから。

 

「んほ、お゛ぉん゛!?♥☆」

 

 悪趣味ではなく子供の悪戯、カンチョートラップは目を剥いたネネカを尻目に深くまで潜り込んでいく。一度侵入を許してしまえば、括約筋だけで押し留められる勢いではない。元々、尻穴で遊んだ経験など一度であってもないネネカに抵抗の術はなく、深く深く入り込んだ指先はある一定の地点にまで到達した。

 

 ゴリッ♥

 

「あひっ♥♥♥」

 

 ネネカの表情がめくるめくように変わる。カンチョーの刺激に悶えていた面が、頬と舌根がだらんと垂れたものへと。

 

 ブルンッ♥♥

 

「んほっ♥♥♥」

 

 そこから包茎チンポがスカートを翻しながらフル勃起し、亀頭の表面部分のみを開いた皮被りダサ魔羅を露わにする。カリ首まで皮に包まれているあまりに間抜けなペニスではあるが、唇を尖らせて未知の快感に喘いだネネカの顔はペニス以上に目を引いた。

 

 ゴリッ♥ ゴリュッ♥

 

 その上、二度三度と裏側から前立腺を押し込まれ、チンポが高々と快楽の呻き声を上げる。ネネカと言えど、ここまで精巧に男性器を作り上げたことはないだろう。彼女も驚くふたなりちんぽは、前立腺という弱点部位の刺激に耐えられない。これは精神力の話ではなく、ネネカが得たマゾちんぽの本能だ。

 

「ぅオぉッ!♥♥♥♥ ん゛、お゛ッ、お゛ッほッ!♥♥♥♥ おほおぉおおんっ♥♥♥♥♥」

 

 ビュルルルルルッ、ビュクビュクビュー♥ ビュービュービュルル、ビュ〜〜〜〜〜♥♥

 

 目を剥いた悶え顔から快楽中枢を刺激された蕩け顔、そこからチンポの快楽に酔いしれた間抜け面。

 それらを見せつけながらネネカは射精した。僅かに剥かれた皮の内側から、汚れて濁った白濁液を噴水のように噴射する。精通の悦びに打ち震えるように、ブルンッブルンッと力強く揺れながらところてん射精をネネカのふたなりは繰り返し、主に情けのない嬌声を上げさせるのだった。

 

【ネネカ/HP970/装備『穴あきミニスカート』『精通ふたなり』『鼻フック』/状態異常・金玉淫紋/射精回数・1】

 

【第二セーフルームだ。三つの関門を見事クリア!】

「……………………」

 

 明るいアナウンスに対して、ネネカはいつも以上に口を開かない。アナルだけ見えるよう綺麗に破れたミニスカートの後部を両手で隠し、内股気味でふたなりを押さえつけてセーフルームを歩く。

 あまりの恥辱に言葉が出ない。ネネカは怒りや情けなさで一杯になっているのだ。あのような声を上げ、頭が真っ白になる射精を解き放ってしまった。決して、それだけはしてはならないとわかっていたのに。

 ここに用事はない。息を整え、次の部屋に向かう。それだけを考えるようにして、思考に冷静さを取り戻す。道中、三体の黄金像が置かれ『カルミナ・腰振りサマーライブ』などという趣味を疑うものがあろうと知ったことではない。彼女たちの泣き笑顔、まるで無理やり笑顔にされたガニ股の黄金像を極力視界に入れず反対側の扉を目指した。

 

「なっ!?」

 

 が、どうしても視界に映し、はしたない声を上げざるを得ないもの――――壁に飾られた写真があった。

 

『変貌大妃ネネカ・スカート捲り』

『変貌大妃ネネカ・鼻フック』

『変貌大妃ネネカ・カンチョー顔』

『変貌大妃ネネカ・射精直前アヘ顔』

『変貌大妃ネネカ・射精オホ顔』

 

 額縁に入れられたネネカの顔写真。飾り気のない下品なタイトルが刻まれた写真は、ネネカがスカートを押えふたなりちんぽを隠す赤面の写真から、『ぶごぉ!?』と呻いた鼻フック直後の豚鼻写真や『お゛う゛ッ!?♥☆』と野太い声を上げたカンチョー写真。さらには『あひっ♥♥♥』とアヘ顔を見せたものから『ぅオぉッ!!♥♥♥♥』と力強いオホ顔まで。

 

「〜〜〜〜〜ッ!!」

 

 今生の恥として継がれるであろう写真が切り取られ、豪奢な額縁に飾られている。大半が鼻フックを装着したネネカのあられもない顔写真。鼻水を飛ばし、目を潤ませて涎を垂らし、まして絶頂で無防備な馬鹿面を晒した瞬間など、ネネカが思わず殴りつけるのも無理はない。

 

「はぁ、はぁ……っ!!」

 

 もっとも、それをしたところで額縁に飾られた写真はくしゃりとも歪められない――――出来ることは、先に進んで黒幕を排除し、このダンジョンの全てを消去することのみ。

 

「っ、あぁぁぁ!」

 

 らしくもない怒りの叫びを上げ、扉を叩くような勢いで開くネネカ。彼女を模した黄金像は、ふたなりをミニスカートから飛び出させ鼻フックを兼ねた下品なものへと変わっていた。

 

【搾精トラップだ! ビーカーに精液を溜めないと次へ進めない!】

「…………」

 

 部屋の真ん中に大きなテーブル、その中央に実験用のビーカーが備え付けられている。形状、サイズから1000mlは硬い。

 

「…………」

 

 現実逃避をするように物を分析し、二度、三度と視線を行き来させながら、この部屋にはそれしか備えられていないことを確認。射精という作業を百歩譲って受け入れたところで、どう精液を収めるかが課題であることを認識。

 テーブルの高さはネネカの胸ほどの高さがある。加えて横幅があるため遠距離射精は難しい。そもそも、射精という未知の感覚に慣れていないネネカでは現実的ではない。ビーカーを持ち上げようとしたところで、鼻フック同様徒労に終わるだろう。

 

「……やります。やって差し上げましょう」

 

 ――――分析の結果、ネネカは非常に恥ずかしい姿勢でペニスをビーカーに向けざるを得ないという結論に達した。

 まずテーブルの上に登る無作法を行い、和式のトイレで用を足すようなしゃがみの姿勢を取り、手袋を脱いだ手でずっしりと重い包茎チンポを掴んで、先端をビーカーの内に向ける。

 

「マスターベーションのやり方は心得ています……すぅ、はぁ」

 

 ネネカの股間から下品な男性器が生えている、というだけでも光景としては十分すぎる。さらにそこからネネカの華奢な指がブヨブヨとした皮を掴み、扱き上げるため鼻息を整えるオナニー手前の光景は、倒錯的のみならず冒涜的だ。

 

「ふ……、おぉっ♥♥♥ く、ふぅ……は、はっ、んぐ……っ♥♥」

 

 自らペニスを扱くマスターベーション。皮肉にも射精の感覚を覚えていたことで、はしたない声は何とか押さえつけることができている。シコッ、シコッ、シコッとゆっくり竿を扱き、気持ち良さで歪みそうになる表情も押さえる。

 

(く、ペニスが……溶けて、しまいそうですっ♥ 皮、が……剥けるどころか、伸びていって♥ が、我慢、我慢、我慢んんっ♥♥)

 

 それによって顔がおかしなことになっている。皮が剥けずに伸びてダルダルになっている。それでも、出来るだけ一度で終わらせる。前回の射精量の目算通りなら、ビーカーを精液で溢れさせることすらできる。常識では測れない射精量、もちろんそれは諸刃の剣であることは承知の上だった。

 

「く、ふぅ、あ、あっ、あぁっ♥♥♥ あぁぁぁぁぁっ♥♥♥♥」

 

 ビュルルルルルルルルルルルッ♥ ブビュルルルルルルルルルルルルルッ!!♥♥

 

 女性器で得る絶頂感とは何から何まで異なる。ネネカの高速思考が『射精』という解放感だけで埋め尽くされるような極上の快楽。悔しいが、人間の脳は性的な絶頂に抗えない。

 素直に気持ちいいという射精を解き放ち、ギュッと絞ったふたなりをビーカーに入れて搾精する。

 

「ふーっ、ふーっ♥ こ、これでぇ♥」

 

 満杯どころではなく、テーブルに溢れ返るネネカのザーメン。七冠の聡明で優秀な子種が凄まじい性臭を漂わせ――――それがテーブルの内側に消えた。

 

「……は?」

【射精時は絶頂宣言が必要だ!】

「っ〜〜! 先に、言いなさい!!」

 

 二つ目のビーカーを前にして声を荒らげ、後出しのルールに冷静さをかなぐり捨てたネネカがペニスを勢いよく扱く。

 

「お゛ッ、おぉっ……ぜ、絶頂、しますっ!♥♥♥♥」

 

 その甲斐あってか、先ほどより勢いがあり声も鈍く、ついでに気持ち良さも増幅された射精が繰り出され――――またもビーカーが真新しいものに変えられた。

 

「ぐ、お゛ッ♥♥♥♥ しゃ、射精、しますっ!!♥♥♥♥」

 

 ビーカーに三度目の精液が溜められ――――全てひっくり返したように四つ目のビーカーが設置される。

 

「〜〜〜〜〜あ゛ッ♥♥♥ おぉ、おほぉぉおおぉおおぉッ!♥♥♥♥」

 

 ビュクビュクビュクッ♥♥

 

 四度目は遂に無駄打ち。腰が砕けて仰け反り、ブリッジを片手で支えるような姿勢でザーメンを打ち上げてしまった。

 

「お゛ッお゛ッお゛ッ♥♥♥♥ お゛んぎぃぃいいぃいぃッ♥♥♥♥♥」

 

 ――――もう限界だ。理性を保っていられるのは五回までとネネカの脳髄が警告を激しく鳴らしている。

 

「お゛ッん゛お゛♥♥♥♥ お゛ひ――――いぐっ、イッぐぅうぅうぅうぅうぅうッ!!♥♥♥♥♥」

 

 だが、それが結果的に功を奏した。五度目の射精をテーブルの上で打ち上げたネネカは、プライドが快楽で押し流され素直に『イク』という絶頂宣言をその口から叫び上げた。

 

「ほぉお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ!?♥♥♥♥ きんたまっ、あづいーッ!?♥♥♥♥」

【金玉淫紋の言霊だ! 絶頂宣言に反応して感度が倍加する!】

 

 どびゅっ、どぶびゅるっ、びゅるるるるぼびゅっ、どびゅるるるるるるる〜〜〜〜ッ♥♥♥♥

 

 ブリッジで露になった睾丸の淫紋が光り輝き、ネネカの脳髄を焼き尽くす。恥ずかしげもなく睾丸の名を叫び、先ほどより濃いザーメンを連続でひり出してしまう。

 

「お゛ひっ、お゛ひーーーーッ!?♥♥♥♥ ぢんぼっ、ぢんぼとまらないッ!♥♥♥♥ イグ、イグのどま゛らな゛――――お゛ほほぉぉおおぉおおぉおぉ!♥♥♥♥♥」

 

 尿道を擦り上げる半固体の精液はそれだけでネネカを絶頂させながら、射精自体の快楽でも責め立てる。鼻の下を伸ばし、猿でももう少しマシであろう顔でネネカは奇っ怪な笑い声を上げ、ビーカーどころか全身を白濁液に染め上げるまで無自覚に包茎ペニスを扱き上げた――――――

 

 

 

【搾精部屋を突破! だが快楽に耐えられず無駄打ちを重ねて体力を大きく削られてしまった……】

 

【ネネカ/HP730/装備『ザーメン塗れのミニスカート』『射精癖のふたなり』『鼻フック』/状態異常・金玉淫紋/射精回数・13回】

 

 

 理知、合理。ともすれば狡猾とさえ言える七冠随一の切れ者。それが変貌大妃ネネカ。そんなネネカが挑むダンジョンなど、たちまちに攻略されてしまうはずだった。

 

「ぜぇ、はぁ……ふぅ、ふーっ」

 

 このように、鼻穴を惨めに晒して倒れ込んでいるなどありえない。股間にずっしりと垂れたふたなりのせいで、うつ伏せではなく仰向けにならざるを得ない無様さ。睾丸が伸びどぷんと地面に置かれ、竿はダルダルになった皮に包まれ仮性ではなく真性包茎と見紛う大きいながらも間抜けなペニス。

 

【第五セーフルームだ】

【ネネカ/HP480/装備『逆バニー』『包茎ふたなり』『鼻フック』『クソデカ金玉』/状態異常・金玉淫紋、射精癖/射精回数20回】

 

 衣服はレベルアップによって〝退化〟し、まるでバニーガールの服生地を反転させたような胴体丸見えの変態装束に。

 ふたなり逆バニー・ネネカはたちまちに攻略せしめるはずのダンジョンRPGに、ただ翻弄され続けていた。いいや、ある意味で順当以上の攻略と言ってもいいかもしれない。

 

『自慰行為に耽る変貌大妃』

『空中腰振りサンバ・ネネカ』

『変貌大妃尿通記念』

 

 セーフルームの壁に掛けられた額縁入りの写真。いずれも顔写真からネネカの全身を映した写真へと変化し、いずれも彼女がこの〝第五〟へと至るまでの努力と恥の軌跡が収められていた。

 一枚目はブリッジ射精の瞬間を切り取り、猿以下の顔で白目を剥いてチンポを擦る知性を感じさせないネネカが。

 二枚目は顔を真っ赤にして、写真越しに皮付きペニスが躍動するガニ股腋見せダンスで腰を振るネネカが。

 三枚目はこれほど惨めな姿があるだろうか。男子小便器に女性器ではなく男性器からおしっこをする逆バニー姿のネネカが。冠ではなくウサギの耳を取り付けられて、キッと睨みを効かせて皮付きチンポから濃厚な黄金水のアーチを作る写真は、どこか哀愁を漂わせている。

 

 それ以外にも恥を晒した写真が飾られ、関門を閉ざす扉には逆バニーで包茎チンポを勃起させ、鼻フックのアヘ顔を見せる彫像。ダンジョンRPGを進むに連れ、惨めになっていくネネカの姿がしっかりと記録されていた。

 

「はぁ、ふぅ……なる、ほど……っ!」

 

 痙攣する両足を手で叩き、ずっしりと垂れたデカマラと睾丸を携えて立ち上がったネネカ。見慣れたくもない恥の写真や彫像の他に、ネネカがずっと目を逸らしてきたものがセーフルームにはあった。

 第一、第二と同様にセーフルームには等身大の黄金像が設置されている。当初は趣味の悪い銅像くらいにしか思わなかったが、射精による快感がネネカの思考を冷やしたことで見えてくるものがあった。有り体に言えば、恥を晒しすぎたことで逆に冷静さを取り戻したのだ、ネネカは。

 第三に設置された黄金像は『ゴブリンマウント・ママサレン』。裸身のエルフが矮小なゴブリンに跨られ、鞭で四つん這い歩行させられる凌辱の光景を描いたものだった。

 第四に設置された黄金像は『なかよしハイグレ部』。薄いレオタードを着た三人の少女が爪先立ちのガニ股で、鼠径部に両手を添えて大真面目な顔をしている。命題の通りならそれが『ハイグレ』ポーズだったのだろう。

 

(そして、第五は……)

 

 今まさにネネカが休憩をした第五エリア――――『ドラゴン族のふたなりデスアクメ・ホマレ』。この世界の希少種・ドラゴン族の美女がふたなりを扱いて射精した瞬間を造成した黄金像。

 体躯自体がネネカの遥か上を行くグラマラス。爆乳爆尻ながら、ふたなりもネネカ以上。ネネカは大きいとはいえ常識的にありえなくはないペニスだが、この黄金像の主は規格外も規格外。ズル剥けの超巨チンは爆乳爆尻とも比べ物にならず、恐らく縦に向ければ本人が直接しゃぶれるほどの長さ、しかし口に入らない横幅……そんなサイズのペニスを目を見開いたオホ顔で扱き、射精した瞬間――――きっと彼女は、力尽きたのだ。

 

(そう。この黄金像たちは、恐らく……このダンジョンに敗れた者たち)

 

 定期的に告知される自身のステータス。本人の状態を嘲り笑う目的が主であろうが、露骨に設定された『HP』。体力が失われればゲームオーバー。ゲームではポピュラーなシステムだろう。ダンジョン〝RPG〟と名乗っているのなら、尚更だ。

 とすれば問題はゲームオーバー時の挙動。コンティニューがあるのか、ないのか。もしないのだとしたら、敗北した挑戦者はどこへ行くのか――――セーフルームの黄金像がその答えであろう。

 これまでの像と違い、明確にネネカと似た装備を着けられているからこそ確信した。ネネカが敗北したその時、彼女もまた〝同じ〟になるのだと。

 

「……私は違います。必ず、この悪辣なダンジョンを踏破して見せましょう……必ずです」

 

 独りごちた決意表明。たとえ鼻が吹き曝し真っ赤になっていようと、股間に女のものではないダサ魔羅を生やされていようと。自分は変貌大妃、この世界を創り上げたゲームマスターの一人――――こんな巫山戯たダンジョンに屈してなるものかと、ネネカはセーフルームを飛び出した。

 

 第五のセーフルーム、その先は広々とした空間〝しか〟なかった。

 

「これは……今までにないものですね」

 

 ここまでの部屋は何かしらの物が置かれるか、何かしらの指示があるかのどちらかだった。そのどちらもない、見るからに怪しいエリアにネネカは眉を顰めた。

 ズクズクと煮えるように疼く半勃ちのペニスを揺らし、バニーのネネカが慎重に部屋を歩いていく――――ガコンと上から音が鳴る。

 

「っ!」

 

 瞬間、ガリガリッと削るような音を立てて、天井がネネカの頭上へと滑り落ちてきた。

 

【釣り天井トラップだ! 早く次の部屋へ向かわないと、ぺしゃんこになってしまうぞ!】

「く、猟奇的な嗜好を……!」

 

 これまでにない純粋かつ殺意に満ちたトラップに、ネネカが舌打ち混じりに言葉を吐いて走る。ブルンッブルンッとふたなりが揺れる低俗な光景を生み出したとしても、そのような恥を半ばネネカは投げ捨てていた。今更という感情と、プライドに拘りすぎて負け犬になるわけにはいかないという合理的な判断。

 

「っ、間に合わない……あぁぁぁぁっ!」

 

 だが、元々肉体派ではない上、ダンジョンの罠で体力を消耗し不要なモノまで垂れ下げていたことで扉の手前まで走るくらいが限度。

 

「ぐ、うう……肉体労働は、私の役割ではないのです、がっ……ふっ、ぬぅうぅぅ!」

 

 ――――そこから、辛うじて両手で天井を支えることでネネカは脱出の時間を稼ぐ。一種の賭けであったが、このダンジョンが単に挑戦者を押し潰すだけの罠を作るはずがない、という逆の信頼がある故の行動だろう。バニーのウサミミが倒れるギリギリで両手を上げ、四股踏みのように股を開き、鼻水を吹き出すほど力を込める。

 恥も外聞もない今のネネカだからこそできる最大限の支えだ。幸いにも、全力を出せば釣り天井の進行は止められると判断したネネカは、ゆっくりと足を扉に向かって上げて――――――にゅるりと、ねっとりとしたものが股間に絡み付く感覚に総毛立った。

 

「うひゃんッ♥ な……っっ!?」

 

 うねうねと〝手〟を蠢動させる小さな紫色の物体。胴体はなく、本体であろうその手がネネカの股間部に触れている。無論、ネネカが持つ今の股間部と言えば醜い包茎ペニスだ。

 

【触手型モンスターだ! 餌と巣穴を探している!】

「このような時に……いえ、このような時だからこそですが……っ!」

 

 先ほどネネカはダンジョンを信用したが、今の状況はそれと同じだ。単に支えられる程度の罠だけで終わるはずがない。もしこの触手に反応し、ネネカが力を緩めればその時は。

 

「冗談ではありません」

 

 あの黄金像のようにアクメして死ぬなど御免だが、圧死という結末も到底受け入れられない。腕に力を込めたネネカは、触手を無視し慎重に足を踏み出していく。

 見たところ触手は小さく、竿全体に付くような長さはない。ペニスの快感は絶大とはいえ、醜悪なトラップに晒され続けて多少の耐性が出来ていた。竿に纏わりつかれる程度なら放置して問題はない――――――

 

「うひひひひっ!?♥♥♥ そ、そりぇはぁ、餌ではありませっ、うひょーッ!?♥♥♥」

 

 その数秒後、ネネカは己の判断の甘さを心の底から後悔し、甲高い声で啼いていた。

 足がガクガクと震え、天井は今にもネネカを押し潰してしまいそうだ。それでも力が入らないのはペニスに絡み、否、入り込んだ触手が原因だ。

 

「うひっ、ほひっ、くひ〜〜っ♥♥♥ そ、そこ、撫で回したら、むりっ♥ ちんぽむりっ、イクッ♥♥ た、食べないで――――私のチンカス、食べられてりゅうぅうぅう、んも゛おォほ!?♥♥♥♥」

 

 シワシワになった皮の中にするりと入り込んだ触手。そこは汚れの巣窟……射精の残滓と恥垢がこびり付いたもう一つの排泄器官。臭いを閉じ込めた皮の内側に潜り込まれ、チンカスに塗れた亀頭を舐め取られるという形で〝掃除〟され、ネネカは堪らず射精。

 

「ほぎょっ、そこは、あなたの巣ではありません゛ん゛ッ♥♥♥ フガッ、んごぉおぉおぉっ!?♥♥♥ 臭いっ、私のザーメンぐざい゛♥♥♥」

 

 それによって飛び出した触手が今度はネネカの鼻穴を狙う。鼻フックの開き具合でも足りず、ネネカの鼻を左右から平たく潰すように広げ、ザーメン塗れの触手をズルズルと鼻奥に挿入。

 悶絶するネネカのいよいよ人がしてはいけない崩壊顔面を生み出すと、そこが巣としては〝浅い〟と判断したのだろうか――――ネネカの尻臀に張り付き、束ねたドリルのような触手で狙いを済ます。

 

「ま、待ちなさい……そ、そこは……っっ!!」

 

 どこへなどと言うまでもない。カンチョーで解れ、少しばかり開いたネネカのピンク色のケツ穴に――――ずりゅんっ!!♥

 

「のっひょおおぉおぉおぉッ!!♥♥♥♥ イグッ、ウンコ穴ファックでイクイク、ちんぽイグーッ!?♥♥♥♥ アナル犯されてちんぽちんぽ〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥」

 

 びゅぶりゅるりゅるりゅるるっ♥♥ びゅくびゅくびゅく〜〜〜〜♥♥♥♥

 

 はしたない汚声を上げてチンポからザーメンが迸った。ケツ穴を突き上げられ、中でバラけた触手に結腸を探られる特殊なケツ穴レイプでネネカはイキ果てる。

 その時、フッとネネカの腕から力が抜けて――――ズドンと、部屋の天井が地面に到達した。

 

「……は、へっ♥ はひ……たすかっ、ひゃ……?♥ ふ、ふぅぅぅ……あっ♥」

 

 ――――押し潰される既のところでネネカは次の部屋に転がり込み、何とかトラップをくぐり抜けることに成功した。

 命の危機から脱し、射精直後で僅かに萎えたペニスからお漏らしをしながら倒れ伏す、死んでいた方がマシな醜態を晒して。

 

【釣り天井トラップを突破! しかし、アナルを触手の巣にされてしまった……】

 

【ネネカ/HP380/装備『逆バニー』『包茎ふたなり(掃除済み)』『鼻フック』『クソデカ金玉』/状態異常・金玉淫紋、射精癖、淫語癖、触手寄生/射精回数22回】

 

 

「はぁ……んほっ♥ っ……ひ、人のケツ穴を住処にするなら、せめて行儀よくしていなさい!」

 

 ネネカの腸壁を擽る触手。まるで取っ手のないアナルプラグが肛門の〝入口〟を塞ぎ、ネネカの手で抜き取ることはできそうにない。

 言葉が通じるかはわからないが、そうでもしないとやっていられないと触手を叱咤してネネカは歩いた――――新しい部屋を、何の警戒もせずに。

 

「へ――――むぎゅっ!?」

 

 べちゃっ♥ 粘着質な地面に足を取られ、ネネカが避けていたうつ伏せの姿勢で倒れ込む。咄嗟に受け身を取ろうとしたのか、両手がバンザイをするように接着。両足は無様に広がり……彼女からは見えていないが、それはまるで踏み潰されたカエルの死骸を思わせた。

 

「ん゛ぶっ、んぶぶぶぅっ! ぶぉ゛っぉ゛!」

(は、離れられない……これは一体!?)

 

 もちろんネネカは立ち上がろうとした。が、顔が、手足が、ペニスがべっとりと地面にくっついて離れない。強烈な粘着テープ、あるいはゴキブリ取りの罠にでも引っかかってしまったような――――――

 

【粘着トラップだ! 時間内に脱出できないと一定時間拘束されてしまうぞ!】

 

 実際のところ、表現は的を射るものだ。ネネカが地面だと思って踏んだのは強力な粘着シート。部屋の隅以外、全てに敷き詰められた透明な粘着トラップ。ネネカの注意力が正常ならば、一瞬で見抜くことができたであろう初歩的な罠だった。

 しかし、射精が癖になったペニスにアナルを貪る触手。疲労が油断になったネネカは、足元の注意を疎かにして間抜けな罠に捕らえられた。

 

「む゙ん゙ぐぶぉ゙ぉ゙ッ、む゛お゛ーッ!!」

 

 しかも、粘着トラップから逃れる力がなく、暴れることすら出来ず地面にべったりと張り付いた変貌大妃の背中という光景を抜け出せずにいる。

 やがてアナウンスの言う〝時間〟が来たのだろう。粘着シートが〝持ち上がった〟。不可視の力で持ち上げられたそれは、ネネカを粘着したまま壁に現れた額縁の中に張り付いた。

 

「んぎゅっ、ふぎゅううぅうぅ!!」

 

 ガニ股万歳の服従ポーズで身動き一つ取れないネネカ。平らな胸、腹に押し付けられた肉厚な包茎チンポがギチギチと透明な粘着ラバーに潰される。乳首やチンポの勃起すらねじ伏せ、圧縮する。

 

「むぐっ、むぐうぅうぅ……む゛お゛ッ!?♥♥♥ ン゛ぶう゛う゛う゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥」

 

 だが何より目を引くのはその貌。知性と美貌に溢れた起伏の薄い可憐な面、というのはとっくに崩れ去っていたが、数々の額縁に飾られた写真のどれよりネネカは不細工だった。

 粘着シートが空気を抜き取るように張り付き、潰す。それはネネカの豚鼻、頬、唇のどれであっても容赦はない。鼻穴と頬が横に拡がって面積を増やし、薄紅の口は見事なまでの鱈子唇。透明なラバー素材はそんなネネカの不細工貌を余すことなく晒し上げ、彼女のプライドや自尊心を文字通り踏み躙る。

 

「ぶも゛ッ!?♥♥♥♥ むぐぐぅうん゛ん゛ーッ!♥♥♥♥ ん゛お゛む゛ッ、む゛う゛ーーーーッ!♥♥♥♥♥」

(おほッ♥♥ チンポ潰れるッ♥☆ いきゅっ♥☆)

 

 そして、圧縮は押さえつけられた勃起ペニスに快楽を与え、ネネカの脳髄に雷で打たれたような快楽物質をもたらして射精させる。射精、射精、射精、また射精――――バキューム額縁に飾られたネネカは、そのまま時間が来るまで不細工な面で目をアヘらせながら圧縮ザーメンを放出し続けたのだった。

 

【脱出に失敗した! バキュームトラップでネネカは18回も無様に射精してしまった……】

 

【ネネカ/HP20/装備『逆バニー』『包茎ふたなり(掃除済み)』『鼻フック』『クソデカ金玉』/状態異常・金玉淫紋、射精癖、淫語癖、触手寄生/射精回数40回】

 

 

 

【第六セーフルームだ】

「はぁ、ひぃ……よ、よくも、私にあのような……っ!!」

 

 ほぼ力尽きるような形で第六セーフルームに辿り着いたネネカ。顔面は見るに耐えず、ペニスは多量の射精に打ち震えるように痙攣している。

 首の皮一枚を繋いで辿り着いたネネカ。しかし、誰の目から見ても限界なのは明らかだった。それは、ギリギリの状況でも自身のステータスを意識していたネネカが一番に理解している。

 

(残数値は20……あと1回、何かの拍子でイッてしまえば、私は……っ!)

 

 額縁に新たに飾られた写真。『変貌大妃四股踏みアクメ』『変貌大妃不細工バキューム』のどちらかでも余計な射精をしていたら……ネネカは間違いなく、写真ではなく本物の黄金像として祀られていた。

 嫌だ、恐ろしい。想像するだけでチンポがビクビクと痙攣し、身体がカタカタと震えてしまう。ここに来て敗北を直視し、七冠として見せることのなかった涙をネネカが流しかけて。

 

【おめでとう! 第六セーフルームまで初めて辿り着いた挑戦者! 次が最後の部屋……ゴールを目指す挑戦者にプレゼント! 体力増強精力剤!】

「……なん、ですって?」

 

 まさにその時、足を止めたネネカに小さな瓶が転送された。

 体力増強精力剤とアナウンスが発した言葉にネネカは僅かな気力を取り戻す。最後、と言っていた。それはつまり、ネネカは辿り着きかけている。

 

「ふぅ、ふぅー……ふ、はは、うふふ……やはり〝最後〟に勝つのは私ですね」

【ネネカの体力が回復した! HP20→1000】

 

 それはあまりにわかりやすい希望だった。ネネカしかここまで来れなかった。その証拠に、このセーフルームには黄金像が存在しない。今までの挑戦者は、全てこの手前で脱落していた。

 ボトルのキャップを迷いなく外し、ネネカは迷うことなくグッと喉に嚥下した。

 

「ん゛お゛……く、チンポが、滾りますっ♥ 見て、いなさい!」

 

 体力増強精力剤。体力が増強回復する代わりに、ペニスの精力が増し射精で体力が削られるリスクを伴う回復手段。だが、ここまで辿り着いたという高揚感でネネカは進むこと以外の選択肢を除外した。

 そうでなければ進めなかった、とも言えるだろう。生来、その理知的な頭脳に反して負けん気が強い、悪く言えば煽りに弱いネネカらしい進み方だ。

 見事に乗せられたネネカは最後の部屋――――ズラリと壁に尻が並んだ卑猥な場所に辿り着いた。

 

「ッッ!?」

【壁尻の脱出口! どれかのマンコが鍵穴になっているぞ!】

 

 壁に尻、そのままだ。多種多様なプリッとエロい尻が壁に嵌め込まれ、下のマンコと上のケツマンコを露出させてネネカを淫らに誘っている。

 壁尻の上壁にはご丁寧に持ち主の写真だろうものが張り付けられ、それも良い想像を掻き立てネネカのチンポを勃起させてくれた。

 

「ごく……っ♥」

 

 ネネカの喉鳴りに合わせ、精力剤でフル勃起したペニスが包茎の先から涎をたらぁー♥ と流す――――そう、ネネカは〝雌〟の味を知らない。

 下手をすれば生えてから数時間、睾丸の淫紋で精力と感度が上昇し射精が癖になったネネカの包茎ペニス。当然、それは〝童貞〟だ。ネネカにもマンコはあるが、能力が封じられた状態では挿入などできなかった。

 

「……わ、悪く思わないでください♥ これも私がこのダンジョンから出るため……あなた方のオマンコを、賞味させていただきますよ♥」

 

 脱出のため、仕方なく、この哀れな犠牲者たちのマンコをレイプする。そのためにチンポをマンコにぶち込むのは仕方がないこと。口から垂れた涎をペロリと舌で舐め取ったネネカは、このダンジョンに来てから最も軽い足取りで壁尻に向かっていった。

 

「ふーっ、ふーっ♥ ふふ、ふふふ……まずは、この〝ロリ穴〟が鍵かどうかを確かめて差し上げます♥」

 

 ネネカが選んだ最初の穴は三つ並びの小尻。産毛すらない少女、ロリの穴。写真には無垢な笑みと『キョウカ』『ミミ』『ミソギ』のネームプレートが誂られている。もっとも、記憶力に優れたネネカであれば彼女たちをどこで見たのかを覚えているだろう。

 第一セーフルームの黄金像。小便を漏らしたギルド『リトルリリカル』の少女たち。まだ年端も行かぬ未成熟な尻をふたなり逆バニーガールが鷲掴みにして――――――ずちゅんッ!♥

 

「んぉっほぉぉぉおおぉぉオオオ〜〜〜〜ッ!?♥♥♥♥♥」

 

 ガニ股腰突きスタイルで未熟なマンコに下品なチンポを挿入。童貞喪失の快感で鼻の下がこれでもかという勢いで下がり、目が上擦ってたった今挿入れた『キョウカ』という少女の顔写真にその下卑た笑みを向けた。

 

「こ、こ、これがオマンコっ♥♥ 本物の、オマンコぉ〜♥ 童貞喪失射精、ぎも゛ぢい゛い゛ーーーーッ!♥♥♥♥♥ オナニーなんか目じゃないぃ……っ♥♥」

【キョウカは鍵穴ではなかった! キョウカで二回射精してしまった! HP1000→960!】

「ふぅ、はぁぁぁ……そう叫ばないでください。わかっていますから――――あと47回も射精できることは♥」

 

 パンッパンッパンッパンッパンッパンッ♥♥

 

「おっおっおっ!♥♥♥ 締め付けがきつくて、チンポが抜けません♥ ぎゅうぎゅうに咥えこんで、金玉からザーメン搾り取ってきます♥ 痛いくらいに締め付けてぇ……ふぅ、ようやく抜けましたね♥ まったく、淫乱なロリマンコです♥ 次は……おっほ♥ こちらの子は、奥に呑み込んできます♥」

 

 キョウカを好き放題に犯した後、次の鍵穴である『ミミ』のマンコへ強引に挿入する。尻がビクッビクッと震えているとか、奥に呑み込んできているのではなく奥に押し込んでいるのだとか……そんなことは、ネネカにとってどうでもいいことであった。

 

「おひょぉ!?♥♥ アイドルまんこヤバイ!♥ 気持ちよすぎィ!♥♥♥♥ マンコ全体が蠢いてチンポに握手会してる♥ 動かしてないのに、もう……イくぅううぅぅうぅう!♥♥♥♥♥」

 

 芸術への理解は相応にある。だが、今のネネカにとってアイドルとは精神的な高揚を得られる性の象徴。鍵穴として用意された極上の穴の一つ一つに、たっぷりと膣内射精。

 

「表面っ、膣壁がざらざらして、亀頭が擦りあげられる♥ うひっ!?♥ 亀頭責めやばっ!?♥ 皮被ってるのに、気持ちよすぎて腰砕けるぅ♥ チンポがギュって抱きしめられる♥ まんこ抱擁しゅごいぃいいぃぃい♥♥♥♥♥」

 

「すっごっ、コレやっべ!♥ 全員まんこの具合が違う♥ 子宮の入り口に先っぽ当たってノックすると震えてぇ、くすぐったい♥ 柔らかくて溶けちゃいそう♥ なかよしマンコ三つ全部にくっせぇちんぽザーメン射精すぞ!♥♥ イケ、イッたマンコで射精ちんぽ気持ちよくしろぉ〜♥♥♥♥」

 

「あひゃぁぁ!?♥♥♥♥ デカチンやべぇぇ!♥♥♥ ピストンすると玉がチンポに当たって精子どくどく作られてくっ♥ てか、まんこガバガバで笑える♥ オラ、緩まんもっと締めろ♥♥」

 

 『サレン』のペニスを包むようなマンコを味わい、『クロエ』『ユニ』『チエル』の三者三様名器マンコに一人三回は射精し、超極太ふたなりペニスを壁尻から地面に衝いた『ホマレ』の緩マンを賞味する。

 

「はー、使い捨てマンコ最高ぉ……ふふ、あなたも不幸ですね♥ そのチンポでは誰のマンコにも挿入れられないでしょう♥ 大きくても童貞……ゲヒッ♥ どーせならそのケツ穴で射精させてやる♥♥ オラッ、こっちはちゃんと締め付けろ!♥♥」

『〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?♥☆♥☆♥☆♥☆』

「っはぁ〜〜♥♥ マンコよりこっちの方が締まるぅ♥ やっぱりチンポ付いてるやつはこっちの方がキツキツぅ〜♥ ところてん射精大好きなケツマンコにペニス汁でるでるでるぅっ♥♥♥♥」

 

 次々にマンコを犯し、挙句の果てに同じふたなりであるホマレのケツ穴にチンポをハメて仲良く射精。ケツ穴に触手を住まわせていることもあってか、ネネカは誰よりところてん射精の心地よさを知っている。どこを突けば相手が無様に射精し、間抜けな反応を返すかを理解し尽くしていた――――もっとも、今一番間抜けなのはネネカだろうが。

 

【ホマレは鍵穴ではなかった! ホマレで六回射精してしまった! HP――――】

「ああもううるさい。黙っていなさい! 鍵穴ならチンポで探しているでしょう!」

 

 それにしては関係のない尻穴を犯したように思える。彼女の顔や言動は醜く歪んでいるように感じられる。

 

 何より聡明なネネカであれば気づけたはず――――鍵穴は何も、そのドロドロになった汚チンポで探せなどと一言も言われなかったと。

 

「? なんですか……この薄汚い穴は♥」

 

 ホマレを犯し抜いたネネカがペニスを振って次の壁尻を探していると、特別目立った穴が目に付いた。

 これまでの若く遊ばれていない穴とは違う、弄ばれ続けた雌穴。ぱっくりと縦に割れて肉が鱈子唇のように捲れたケツ穴に紫がかった桜色の剛毛。ケツ穴から飛び出した剛毛はマンコにまで続き、恐らくは壁の先にある下腹までジャングルになっているに違いない。

 今までにない薄汚い鍵穴。触れるどころか、本来なら見ることもはばかられるようなジャングル性器の持ち主は――――

 

「くひっ♥ んほっ、人のケツ穴でそう暴れて急かすなと……まあいいでしょう。早くしないとチンポも疼いて仕方ありませんからね。そのきったねぇマンコを使わさせていただきますよ――――エリス♥」

 

 その写真だけは特別、ネネカの発情した豚鼻笑顔と渡り合えるほど下品なアヘ顔を浮かべた『エリス』の顔に彼女は唇を大きく歪めた。

 何十回という射精をしたとは思えないほど力強く勃起させたチンポを、仕方ないと言いながら確かな期待に満ちた笑みを以て――――挿入。

 

「お゛ぉ゛……っ♥♥ い、意外と、イけますね……♥ さあ、それでは――――」

【エリスは鍵穴だった! 最後の扉が開かれた! 今こそ脱出しよう!】

「あ〜〜〜♥♥♥♥ でる゛ぅうぅうぅ〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 びゅるるるる♥♥ どぷどぷどぷっ、びゅるるるるるるるるっ♥♥

 

「射精たまんねぇ〜♥ お゛っ、まだでる♥ 縮れ毛マンコにヤベェくらいにザーメンでるっ♥♥♥♥ このケツも掴み心地が良いですね♥ 気に入りました♥」

【エリスで射精! HP120→100!】

「ふぅ、ふぅううぅうぅっ♥♥♥♥ お゛ぉう゛♥♥ この穴、私の皮を子宮で摘んでるっ♥ 皮が伸びて……ふぉぉおおぉう゛♥♥♥♥♥」

【エリスで射精! HP100→60!】

「お゛っ♥♥ この毛わかった♥ マンコパコると擦れてゾワゾワするこの感じ……金玉奉仕のためにあるのですね♥ ふふ、わかってしまえば可愛らしい……オラッ、射精すぞジャングルマンコ♥ 奉仕された金玉から登ってきたザーメン♥ 受精専用ドスケベマンコで受け止めろッ!!♥♥♥♥」

【エリスで射精! HP60→10!】

 

 ばちゅんっ♥ ぱちゅんっ♥ ぱちゅんっ♥ ぱちゅんっ♥

 

 一心不乱にガニ股を振る。世界を創り上げた脳の100パーセントを射精に注ぎ込む。ネネカに恐怖はなかった。あるのは純然たる射精への期待――――黒幕マンコに偉大なる七冠の力を分からせる膣内射精への期待のみだった。

 

「あ゛ぁ〜〜〜〜♥♥♥♥ イグッ、クソイグッ♥♥♥♥ 金玉から全部ザーメンでるっ♥ でるっ♥ でるっ♥ ん゛ほぉ、お゛ぉっほぉ〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 びゅぶりゅるりゅるりゅりゅるりゅるるるるるるるるる〜♥♥♥♥

 

【エリスで射精! エリスで射精! エリスで射精! エリスで射精! エリスで射精! エリスで射精! エリスでエリスでエリスでエリスでエリスで――――――】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「もおぉぉぉ、何なのよここはぁ! 薄暗いし気味が悪いし、もう帰りたいぃぃぃ!」

「まあまあキャルちゃん。こういうやばいですね☆ という時こそ、ご飯を食べて考えましょう!」

「やばいですね☆ って自分で言ってるじゃないのアホリーヌ〜! 大体、こんなジメジメした場所に食料なんてあるわけないじゃないのよぉぉぉ!!」

「キャル、落ち着いて。私たち、ここに来てまだ他の部屋を見てない……?」

 

 けたたましい叫び声の中、集団の中でドラゴン族の水色髪をした少女が部屋の中で奇妙な〝像〟を見て小首を傾げた。

 

「この像、何かしら……」

「……! いけません、シェフィさまには刺激が強すぎます」

「あんたもよコロ助! ちゃんと目ェ閉じときなさい!」

「あはは……これはなんというか……すごい、ですね」

 

 コッコロがシェフィの目を塞ぎ、キャルがコッコロの目を塞ぎ、最後にペコリーヌが頬をかいて〝黄金像〟の尋常ではない造形に引き笑いを浮かべた。

 

「と、とにかく先へ進みましょう!」

「そーね。こんな趣味の悪い像、いつまでも見てらんないわよ」

 

 できるだけ直視をしないよう注意しながら部屋の先へ行く『美食殿』の四人。果たして彼女たちが自らの意思で迷い込んだのか、それとも連れてこられたのか。

 

【HP-10000! ネネカはクリア手前で力尽きてしまった……】

 

 どちらにせよ、自分たちの未来にある可能性の具現から目を反らせたのは幸運だ。そして、知人が〝壁の裏側〟であられもない姿を晒していることを知らずに済んだのだから。

 

『剛毛アヘ顔スマイルピース・エリス』

 

 彼女たちが直視しなかった黄金の上半身像はダブルピースでアヘ顔を浮かべ、人知れずダンジョンの中で敗れ去った女だ。

 

【ようこそ、ダンジョンRPGへ! ――――挑戦者の方々ですね?】

 

 そして、新たなる挑戦者がその問いに頷きを返す頃――――最奥のセーフルームに、新たな黄金像がごとりと置き捨てられた。

 

『絶頂射精ブリッジバニー・ネネカ』

 

 あまりの連続射精でガニ股のまま背筋を折れんばかりに反ってしまい、剛毛マンコからペニスを引っこ抜いた瞬間。皮被りから発射した精液から鼻の穴を広げて伸ばし、知性の欠片も感じられないそのアヘ顔はまさに幸福の一瞬を切り取った黄金像。

 果たして新たな挑戦者たちはその無様で惨め、しかし幸せの最中で固められた像を見ることができるのだろうか?

 

 

【挑戦者・ネネカの最終ステータス/HP-10000/装備『逆バニー』『包茎ふたなりチンポ(童貞卒業)』『鼻フック』『クソデカ金玉』/状態異常・金玉淫紋、射精癖、淫語癖、触手寄生、知性=精力変換、セックス中毒/射精回数・測定不能】

 

 

 



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シズル(敗北、洗脳)

油断をすると更新をサボる男。シズルお姉ちゃんが怪しい宗教に負けるわけないだろ!!!!(犠牲者多数)みたいなお話だよ。






 

 ランドソル王都某所。流麗で扇情的なドレスにも似た騎士服を身に纏った少女が剣を振るい、白いローブに顔を隠した怪しげな者たちを一蹴する。

 

「うーん、あなたたちに用はないし、無駄な力を使いたくないから……大人しく『教祖』って人、出してもらえないかな?」

「く……貴様のような怪しい女に、教祖様を会わせるわけがなかろう!」

「王都で好き勝手に女の子を拐うような人の方が、私より余っ程怪しいと思うけどなー」

 

 複数の『信徒』たちを歯牙にもかけない少女の名はシズル。ランドソル王都を最近になって騒がせている事件、女性の大量失踪の調査に乗り出したギルド【ラビリンス】の女剣士である。

 種族の違いを問わず女性が次々と失踪する謎の事件。シャドウとも異なる異常を察し、シズルは独自に調査を開始した。その結果だが、結論が早く行動力にも秀でているシズルはこの事件に関わる怪しげな宗教団体の本拠地に堂々と乗り込み、教祖と呼ばれる者を打ち倒すことを選んだようだ。

 あまりに性急な結論ではあったが、ある事情からこれ以上の犠牲者を増やしたくないというのと、回りくどいやり方では教祖の毒牙にかかる可能性がある、という判断故だ。そして、王都の領地に堂々と構えられた新興宗教の教会に飛び込んだシズルは、遂に『教祖』と対面することになる。

 

「おまえたち、下がりなさい」

「な、きょ、教祖様!?」

「ッ!!」

 

 大仰な白いローブを引きずって現れた女性は、シズルに歯が立たなかった信徒とは纏う空気そのものが違った。

 歳はシズルよりは上だが二十歳を超えてしばらく、という程度だろうか。しかし、曲がりなりにも教祖などと名乗る威厳はあるのか、部下の信徒たちを一声で下がらせた彼女はシズルと怪しげな微笑みを蓄えながら相対した。

 

「困るわ。わたくしの大切な信徒たちに乱暴をするなんて……一体、この神聖な教会に何用ですの? 我々はしがない小さな教団でしかありませんのに……」

「その小さな教団っていうのは、女の子の意識を捻じ曲げる催眠や洗脳を使うことを言うのかな?」

 

 ニコリと目が笑っていない笑みを向けたシズルに対し、教祖もまたニヤリと唇を醜悪な笑みの形に歪めて返した。

 

「何だ、バレてたのね。まあ、そろそろ大胆に動きすぎたかしらとは思っていたのよ。忠実で扱いやすい信徒と、わたくしの大切な人形ちゃんも上手く増やせてきたところだったし」

「じゃあ本当なんだ――――気に入った子の自我を奪って、自分のコレクションにしてるっていうの」

 

 シズルの調査で判明した教団の所業。女を拐うこと。拐われた者たちは皆、女性教祖の洗脳によって信者となり規模を拡大し、洗脳とは関係のない先のような信者も増やしているということ。

 そして中でも最悪なものが、教祖がお気に入りと定めた女性から自我を奪い、彼女の命令のみを聞く人形とする強力な洗脳を施し、自らのコレクションとして飾っているというものだ。流石に情報だけでは半信半疑だったシズルも、教祖本人が認めてしまえば信じる他ない。

 人の意思を奪って人形芸術のように扱う。とても人間とは思えないサイコパスじみた女だ。そういう手合いに話し合いは不可能だと、シズルはゆらりと長剣を構えることで意思を示した。

 

「あら、もう戦うの? あなた、かなり良い〝素質〟を持っているから是非わたくしの教団にと思ったのだけれど」

「どんなに頼まれても願い下げだよ。それに、弟くんのお友達に手を出したなら許しておけない」

 

 剣を握る手により一層の力が籠る。シズルがここに来た理由は義憤と、何より大切な彼を悲しませる教祖の行いを許してはおけないのだ。

 拐われ、行方不明になった女性たちの中にはシズルが弟くんと呼ぶ少年の親しい知人も大勢いた。それだけでシズルが即座に動くには十分な理由だった。

 

「弟くんは優しいから、どうしてお姉ちゃん一人ってわけにはいかないんだ。だから、拐った子たちを返してもらうよ。弟くんの笑顔のためにも!!」

「弟思いな子なのね。好きよ、そういう可愛い子は……操りたくなっちゃう♥」

「操られたりしないよ。弟くんのために戦うお姉ちゃんは、絶対無敵なんだから!!」

 

 暗雲立ち込めるランドソル、その原因である教団本拠地で始まった戦闘。それは教祖にとっても久方ぶりとなる戦いの場であった――――――――

 

「さて、こんなものかしら?」

 

 が、十分と満たない時間で教会内に静寂が舞い戻る。シズルが乗り込む前の静けさを取り戻した一見して清らかな教会で、コンと床に杖を立てた女教祖がシズルに語りかける。

 

「ごめんなさいね。ちょっと強い子と戦うのは久しぶりだったから、加減をし損なっちゃったわ♥」

「……ぅ、あ、が……ゅっ……」

 

 おどろおどろしい色の魔力球体、その中で磔に処されたような姿で浮かんだシズルへと彼女は語りかけたのだ。

 シズルからの返答はなく、途切れ途切れに細い呼吸を伴っている。煌びやかだった騎士衣装の大半はボロボロになり、レオタードが露出し濡れた股間のマン筋までくっきりと見えてしまっていた。

 それはシズルという少女の明確な敗北。衣服がボロ布になるほど一瞬で痛めつけられ、あっさりと返り討ちにあって捕まってしまった姿であった。シズルは相当な実力者であり、大切な彼を想えばその力は何倍にもなるという理屈ではない強さを持っていた。ならば何故負けてしまったのか。

 ――――女教祖は強かった。シズルが敗北した理由はただそれだけだ。教祖はこの世界を創った七冠と呼ばれる者たちを出し抜き、上回るほどの力を持っている。しかし彼女はある一定の時間を過ぎなければ姿を見せず、見せたとしても自身の嗜好のため私利私欲を尽くす外道の狡猾者。

 

「まあでも記録は十分取れたことだし、別にいいわよね。さぁて、あなたも私の可愛い信者にしてあげるわ」

「……あぇ?」

 

 ポウと杖の先端に仕込まれた宝珠が輝き、項垂れていたシズルが口を半開きにして焦点の合っていない目を剥いた間抜け面を晒してしまう。教祖が法力と称する魔法の一つ、シズルが操られたりしないと豪語していた洗脳魔法に、捕まえられた彼女は一瞬にして支配されてしまう。

 これで彼女も教祖に忠実な信仰を捧げる信者の一人になる。

 

「……けど、これだけじゃあ面白くないわ。せっかくここまでいらしてくれたのだもの。もっと〝歓迎〟してあげないと」

 

 はずだったシズルだが、教祖は全く違う考えを以て唇をペロリと舐めた。彼女が洗脳した女は吟味されている。シズルはそういう意味でも合格だった。

 鮮やかな群青の長髪に整った顔立ち。女性にしては長身の女体はグラマラスで肉付きが良く、総じて彼女はスタイルが良い。教祖が可愛がる女の条件を完璧に満たしている。

 しかし、それ以外にも教祖の嗜虐心を満たすものがあった。それは敵の本拠地に堂々と乗り込み、敵将を討ち果たさんとする強烈な意思の強さ。簡潔に表現するなら、女教祖は大切な者のために身体を張ったシズルという少女の強さとその行動を気に入った。

 

「こういう我が強くて可愛い子ほど、じわじわと人形に近づけていく時間が堪らないのよねぇ……♥」

 

 無論、それがシズルにとって良いことでないのは間違いない。本来なら一思いに意思を教祖へ奪われるところに、彼女は遊ぶ時間を設けられた。挙句気に入られたことで、シズルが許せなかった『コレクション』に彼女自身がなってしまうかもしれないという状況に貶められたのだ。

 

「あぇ……ぁぇ……あぁーー……」

 

 そうとも知らないシズルは〝超低出力〟の洗脳でアヘ顔になって涎を垂らし、その間抜け面で呑気に言葉にならない声を上げている。

 魔力球体の中で磔にしたシズルに簡易的な洗脳を施した女教祖は、杖の宝珠を彼女の下半身へと構えた。正確には純白のレオタードに包まれた下腹部、女体の中心である子宮のある箇所へ宝珠から細い光の線を放った。レーザーのようなピンクの光がシズルのレオタードに到達。

 

「……あ゛ァッ!?♥♥」

 

 瞬間、光が当たった部分の衣服が消失し、シズルの生肌に証が刻まれる。そこから生じた強烈な快楽物質が脳髄に行き着くと、意識を朦朧とさせていたシズルが目を剥いて嬌声を上げた。しかし、教祖は構わず下腹部に紋様を刻みつけていく。

 

「気を付けた方がいいわよ。この淫紋はと・く・べ・つ♥ あなたの心が気持ちいい〜気持ちいい〜って感じる度に広がって、身体はどんどん快感と洗脳に弱くなっていって、全身に行き渡ったらわたくしの人形になっちゃうんだから……ま、聞こえてないと思うけど♥」

「あっあっあっあ、アァーーーーッ!?♥♥♥」

 

 肉を焼く刻印の快感が声になって響き渡る。静寂に教祖の愉悦に満ちた声とシズルの嬌声が合わさる中、こうしてまた新しく美しい少女が教祖の手に渡ってしまったのだった。

 

 

(……あ、れ? 確か私……教祖って人に……)

 

 意識が浮上したシズルは、気を失う直前の記憶を朧気に浮かべながら瞼を開いた。自分は教団に乗り込み、教祖と戦い敗れ、そして――――――

 

「ようこそ、聖なる気を纏いながら迷える使徒よ」

「ッ!?」

 

 なぜかその教祖に見下ろされながら目を覚ましたシズルは、悠長に語りかけてくる彼女から距離を取るため跳ねるように起き上がって距離を取り、武器を構えようとしてハッと息を呑んだ。

 装備がない。教祖に敗北した際に武器は喪失し、格好も肌色成分が過多になった扇情的なレオタード。これでは到底戦えたものではない、絶体絶命だと唇を噛んだシズルに対し、女教祖は不気味なほど優しげな笑顔で声を発した。

 

「そう警戒なさらないで。わたくしたちとあなたは分かり合える……そう、誤解から不幸な行き違いをしてしまっただけなのですから」

「……?」

 

 どうにも話が噛み合わない。が、シズルは笑顔の教祖がもたらすある提案を聞いた途端、頭の中で合点がいく。

 

「そこであなたに良き提案があるのです。我が教団への理解を深めてもらう体験入信……一ヶ月の時をいただければ、あなたにも信仰の素晴らしさを十二分に理解していただける。わたくしはそう考えています」

(やっぱりこの人……私が洗脳されてると思ってる!)

 

 そう。シズルの頭の中では〝初めから〟その答えが決まっていたかのようにスっと入ってきた。

 

(ふふん、残念でした。弟くんへの愛は洗脳なんかじゃ挫けないんだから! けど、体験入信か……)

 

 洗脳されていないのならシズルの考えは一択だ。催眠と洗脳の力を操り、さらにはシズルを一方的に下すほど力を行使する女教祖との相対。幸い周りに信徒はおらず、逃げ延びて体制を整えるにはうってつけだ。

 逃げの一手。本来のシズルなら勇気の撤退を選ぶに違いない。

 

(うーん……まあ、そっちの方が都合いいかな? 悔しいけど正面からじゃ勝ち目はなさそうだし、隙を見つけるまでは教団に潜入。これで決まり!)

 

 しかし、下腹部に堂々と淫紋が刻まれているシズルは違う。洗脳の力を振るう女教祖の傍に控える、という本来なら馬鹿馬鹿しいその提案を【不意打ちで倒す】などと机上の空論で飲み込み、誤った判断を下してしまった。

 

「……わか、りました。体験入信させて……もらいます」

「感謝いたします。ふふ、そう畏まらずとも結構ですよ。わたくしはあなたを心から歓迎いたしますよ……シズル♥」

 

 このような外道に従うのは屈辱だが仕方がない。事実上の潜入捜査のため耐えるしかない。シズルは自分に降りかかるあらゆる不都合を思考できず、教祖の言葉にどれほど不条理であろうと〝YES〟と返してしまう自身の異常に気づくことができない。

 洗脳。その二文字が頭に染み付いて離れないというのに、シズルは自分自身が術中にあるなど夢にも思えない。

 

「ではまず我が宗教の基本から体得していただきます。信仰の基本……裸になるのです」

「……えぇ!? な、なんでなの!?」

「我が信仰は清らかで偽りのない身体が基礎となります。故に、装束も相応のものでなければなりません。清められた物以外を纏うことができない以上、基本的には裸で過ごしていただきます」

「う、うぅ……恥ずかしいし、弟くん以外に見せるのは嫌だけど……教祖、様がそう言うなら」

 

 シズルが汚れた衣服を脱ぎ捨てていく。明らかに異様な理由であり、たった今適当に考えたとしか思えないハリボテの信仰にもシズルは疑問を抱けない。怪しまれないため、という建前でシズルは素肌を晒していく。

 崩れかけていた衣服の下にはシミ一つない透き通った白磁の肌。いつスキンシップをしてもいいように念入りに気を使い、陰毛まで几帳面な逆三角で整えられたシズルの裸身。

 

「ぬ……脱ぎました」

「よろしい。続いてはシズル、あなたに洗礼名を与えます」

「は、はい」

 

 いつ彼女は〝シズル〟と名乗っただろうか。そういった疑問もなく、シズルは一矢纏わぬ魅惑的な身体を教祖の前に隠すことなく見せつける。教祖は直立した彼女の周りを歩き、舐め回すように裸を見続けた。

 同性とはいえ裸をじっくりと見られていれば羞恥は芽生える。加えて仇敵からの視姦にシズルはどうしてか吐息が熱くなることを止められない。全ては彼女に施された簡易の洗脳、そして下腹部でドクンドクンと鼓動のような光を放つ淫紋の効力によるもの。しかし、シズル自身が施された洗脳を察することなど不可能だ。

 洗脳されていないと思い込んでいる洗脳信徒のシズル。それを眺めて楽しむのが愉快で堪らないとくつくつと笑う教祖。上位者と玩具。明確に立場が分かれて決まっていると知りもしない玩具の背後に回った上位者の女は、そのたわわに実った肉尻をギュッと揉みあげた。

 

「んひゃぁっ!?♥」

 

 淫紋の段々と快楽に弱くなっていく効果は覿面。胸に負けじと肉を弾ませる臀部を握られたシズルは、飛び跳ねるようにして甲高い声を上げてしまった。

 

「良いお尻……ああ、あなたの洗礼名は〈デカケツ〉に決まりね。これから一ヶ月、あなたはシズルではなく信徒〈デカケツ〉を名乗るのです」

「デカ……!?」

 

 絶句も絶句。大事な名前を取り上げられるどころか、大きな肉尻を揶揄するような洗礼名を授かるなどシズルで無くとも耐えられるものではない。

 

「洗礼名は我が教団でも特別。言わば上級信徒に授けられるものなのです。誇りなさい、信徒〈デカケツ〉」

「……あ、ありがとうございます。信徒……で、〈デカケツ〉。洗礼名を授かり、教祖様の教団へと入信させていただきます」

 

 けれどそれは未洗脳者のシズルであればの話であり、教祖の語る言葉に疑問を抱けない信徒〈デカケツ〉は真っ赤な顔で感謝を述べ、早くも迂闊な潜入捜査の洗礼を浴びていた――――もっともこれから先シズルが覚えることになる恥辱は、こんな生易しいものではないのであろうが。

 

(はぁ……服が着られなくて風邪引いちゃいそうだし、いきなりおかしな名前付けられちゃうし……前途多難だけど、あの教祖って人を倒して洗脳された子は必ず助け出さないとだね。そしたら弟くんに褒めてもらわないと♪)

 

 一ヶ月の体験入信初日。シズルは教会内を潜入捜査の全裸淫紋で闊歩していた。道すがらローブを纏った信徒たちから意味深な笑いを向けられるが、今は気にせず彼のことだけを考える。

 シズルが呼ばれたのは大聖堂。異様に立派で変人の教祖が持つには相応しくない大広間。奥にはズラリとローブの信徒たちが並び、その手前にはシズルと同じ姿――――つまりは洗脳された少女たちがズラリと並んでいた。

 

(みんな見覚えがある……行方不明になってた子たちが、教祖の信者にされてる。待っててね、必ず助けてあげるから)

 

 ユカリ、ノゾミ、カスミ。元聖騎士、アイドル、探偵などやはり職業を問わず粒揃いの美少女たちが全裸で立ち並んでいる。表情は生真面目で姿勢も乱れ知らずの直立。どこからどう見ても教祖の洗脳を受けてしまっていた……そこまでは認識できるというのに、彼女たちと同じように全裸で並んだシズルは自分自身を〝おかしい〟と感じることができずにいる。

 教祖と信者に逆らうこと、不都合なことを思考できない。限定的な自己の解放のみを許された無様なシズルが洗脳信徒の列に並ぶと、大聖堂の奥から見計らったように教祖が姿を現した。

 

(信者に囲まれた状態だとチャンスはなさそうかな……今は大人しくしてないとだね)

 

 教祖に逆らうことができないというのに、教祖を打ち倒すチャンスを伺う。矛盾しかない思考を全裸直立で行い、油断なく教祖を睨みつけるシズルの姿は教祖から見てあまりに無様。笑わないよう必死に表情を抑えた教祖を迎えて、今朝の儀式が始まる。

 

「さあ我が愛しき信徒たち、その信仰を捧げなさい」

 

 大仰な仕草で手を開いて声を張った教祖にシズルは眉根を顰めた。だが彼女以外の全裸信徒たちは女教祖の言葉に素早く反応を返す。

 

「「「信仰を捧げます!!♥」」」

「えっ!?」

 

 ユカリたち全裸の信徒、シズルと同じ起立の姿勢で待機していた彼女たちが【信仰の姿勢】になって教祖へ信仰を捧げる。

 

「「「教祖様に信仰を捧げます!!♥」」」

「きょ、教祖様に信仰を捧げます!」

 

 一人出遅れたシズルが怪しまれないよう慌てて【信仰の姿勢】を真似て同じように信仰を捧げる。

 

(な、何このポーズ!?)

 

 腰を低く落とし、あれほど真っ直ぐ伸ばしていた膝をグッと曲げて足を斜めにしながらガバッと股を開く。両手は腋の下を光に照らす頭の後ろで組む降参の仕草。

 シズルが震え上がるほど小っ恥ずかしい間抜けな姿勢。腋や下腹部の淫紋、股間や生尻の全てをわざと曝け出す屈服のガニ股腋見せポージング。まさかの無様ポーズにシズルは足を震えさせながら驚愕するが、全裸信徒たちは真面目な顔で股間と腋を見せつけて信仰を捧げている。

 

「真言を唱えなさい」

「「「はい! 信仰を捧げます、オー・マンコ!」」」

 

 ヘコッ♥

 

「!?!?」

 

 さらに【信仰の姿勢】から【真言】に繋いだ全裸信徒たちは、ガニ股で開かれた腰を振って『オー・マンコ』という卑猥で下品でみっともない信仰礼拝の詠唱を叫び上げた。

 

「「「信仰を捧げます! オー・マンコ! 信仰を捧げます! オー・マンコ!」」」

「え、え、えぇと……」

「「「教祖様に! 信仰を捧げます! オー・マンコ!!♥」」」

 

 しかし如何に変態的で異常と言えど、この場において目立つのはシズルの戸惑いだ。教団の感性に染まって真剣な表情で腰を振る全裸信徒たちと、唯一正常な感性で困惑しているシズル。動きのあるガニ股腋見せポーズと動きのないガニ股腋見せポーズ。無様なのは一緒だが、悪目立ちするのは動きのないシズルだ。

 

「う、うぅぅー……」

 

 人間として女として、性器の名前を叫びながら腰振りダンスなどしたくはない。自我と感性を奪われていないからこその葛藤だが、教祖と信者たちからの視線を無視はできないシズルは、意を決して突き出すように腰を振った。

 

「お、オー・マンコォ!!♥」

 

 あまりに力を入れすぎて大聖堂に激しく響き渡る自分の声にシズルはカァと頬を赤らめる。だが、教祖に信仰を捧げる時間は始まったばかりだ。

 

「「「信仰を捧げます! オー・マンコォ!♥ 信仰を捧げます! オー・マンコォ!♥」」」

「教祖様に信仰を捧げます! オー・マンコォ!♥ 教祖様に信仰を捧げます! オー・マンコォ!♥」

 

 教祖を絶対と崇める信徒たちもシズルの声量に負けじと声を張り上げ腰を振る。シズルも半ばヤケになって無心で真言を唱え、マンコを突き出すように腰を振る。

 教祖と周りの信者たちが見守る中で、見た目美しい少女たちが裸になって下品なガニ股で品性のない言葉を発して無様に腰を振る。捻じ曲がった教祖の嗜好で言葉にするなら壮観というべきだろうか。

 

「神聖な装束を身に纏い、皆で祈りを捧げましょう。わたくしの【性教】に清らかで淫らな祈りを……」

 

 もちろん、たったそれだけで教祖の楽しみは終わらない。次なる祈祷を指示されたシズルたちは、全裸からある衣装へと着替えさせられた。

 裸でいるよりはマシ、と思ったら大間違いだ。それは着ている方が恥ずかしい布の装束。あるエルフの里で儀式のために用いられる白を基調とした【儀装束】に着替えさせられたシズルたちは、揃って祈りを捧げた。

 

「「「フレー、フレー! オー・マンコ! 頑張れ頑張れマ・ン・コ!」」」

「ふ、フレー、フレー……お、おー・まんこ♥ 頑張れ頑張れま、ん、こ!♥」

 

 乳首が容易く透けて見えるエロティックな衣装で乳房を揺らすだけに留まらず、ラインダンスで足を勢いよく上げ下げすることでノーパン股上のミニスカを翻す。当然ながらマンコがチラリズムで露になり、両手で応援団のようなポンポンを持った祈り(踊り)にシズルは羞恥心で死んでしまいそうだった。

 着ている方が恥ずかしい衣装で胸を揺らしてマンコを見せつけ、言葉にすることがはばかられるような祈りを一体いつまで唱え続ければいいのか。

 

「ふーりふりふり、ケツマンコ!♥ ケツ振れケツ振れプリップリ!♥」

 

 今度は両手を横に広げ中腰で尻を突き出し、教祖に向かって巨尻を振る。信徒〈デカケツ〉冥利に尽きる祈りも、シズルからすれば恥辱極まりない行為だ。

 華やかな少女たちの無様な洗脳芸。その中で自覚なき洗脳者であるシズルは、腹部の淫紋をじわじわと広げながら屈辱の時を過ごすのだった。

 

 教団の荒波に揉まれた形のシズルだが、今のはあくまで〝今朝〟の祈祷である。即ち教団の活動はこれから始まるのだ。

 祈祷を終えて激しい動きで体力を消耗したシズル。普段なら優れた体幹を持つシズルの息があの程度で上がりはしないのだが、絶大な羞恥心は必要以上の動きで体力、そして精神力を奪う。

 

「よく来てくれたわ、信徒〈デカケツ〉」

「……はい」

 

 それでも誰かに呼び出されればシズルは応じる。それが教祖であるなら尚のことだ。無様な洗礼名に沈黙という吐息を挟んで返事をしたシズルに、彼女と同じく裸で水を浴びた教祖はニコリと言葉を重ねた。

 

「早速なのだけれど、わたくしの足拭きマットになってちょうだい」

「…………は?」

 

 問いかけの意図が理解できないと訝しむシズルに対し、教祖はあくまで当然のように水浴び用の豪奢な噴水から上がり、楽しげな声音で語りかけた。

 

「だから、足拭きマットです。あなたの身体をわたくしの足を拭う道具にしなさい、と言っているのですよ、信徒〈デカケツ〉♥」

「え……けど、そんな……ッ!」

「御覧なさい」

 

 いくら何でもその扱いは、とわざと残された理性の一面が躊躇いを見せるシズルに教祖は指で辺りを指し示す。

 貢がれる潤沢な資産で作られた教会の水浴び場は煌びやかで豪奢だ。加えて相応の備品も取り揃えられている。

 たとえば椅子。信徒〈パイパーン〉のアンが四つん這いになって美しい背中を晒している。

 たとえば机。信徒〈バックニュー〉のクレジッタがブリッジをしながら物を置ける爆乳の価値を示している。

 たとえば花瓶。信徒〈ムダーゲ〉のマコトが獣人もっさり剛毛マンコに花を刺し込み、逆まんぐり返しで飾られている。

 

「あのように、新しく入信を果たした信徒は先人たちの【家具】となり、苦労を学ぶことが必要とされています。あなたもいずれ、他の信徒たちの椅子や机となるでしょう。その前に、わたくしの足拭きマットとなって慣れておくことです」

「……わかりました。信徒〈デカケツ〉、教祖様の足拭きマットとして働かせていただきます」

 

 教祖の理念は全くもって理解ができないシズルだったが、ああも〝実演〟をされた上で逆らうことができない教祖の言葉にこれ以上の抵抗は無意味と考えたのか、床に仰向けで寝転がって足拭きマットとして振る舞う。

 

「うぶっ!♥」

 

 うつ伏せになるべきだった、とシズルが考えたのは濡れた教祖の足が容赦なく顔面を踏みつけた時だ。

 

「うっ、おっ!♥♥ むぶっ、んんん……ふごォッ!?♥」

 

 グリグリ、フミフミと唇や頬を足裏で踏み躙られ、挙句の果てに鼻の穴を足指でほじくられる。あからさまに遊んでいる教祖に怒りの鉄槌を握るシズルだが、それを振り上げることは決してできない。潜入捜査という〝建前〟で自らを納得させる。

 

(な、何で顔を踏まれておまんこ濡れてるのぉ……は、鼻の穴広げるのやめてぇ♥)

 

 しかもくぐもった悲鳴の中で官能が滲んでいたように、シズルは足蹴にされてマンコからトロトロと愛液を漏らしてしまっていた。感性が普通である思考と、快楽には敏感な反応を示しつつある身体。矛盾に気がつかないシズルの正常な思考は、淫紋の影響を受ける身体によってまるで変態になったかのような屈辱に苛まれた。

 この後も大事な髪で水っけを拭われ【家具】として散々な扱いを受けるシズル。それから数日間、シズルは恥ずかしい礼拝と教祖や信者たちに家具として扱われる日々を過ごしていくのだった。

 

 その最中だ。シズルは信者たちの集団に呼び出されたのは。

 

「これより信徒〈デカケツ〉の【異端審問】を始めます」

「…………」

 

 手狭な部屋に押し込まれ、ローブを着た複数の信者に囲まれたシズルは怪しまれないよう全裸直立を維持しながらも、額に汗を滲ませていた。

 異端審問。異教徒を排斥する一方的な裁判のようなものだ。まさか信者たちに洗脳されていないことがバレてしまったのか、と焦りを見せたシズルだったが、幸いにもその心配は無用だった。

 

「信徒〈デカケツ〉の信仰心を確かめるための審問。教祖様の【心眼】によって、我らも彼女の経歴を拝聴することができる。これは、今の彼女が生まれ変わることができたのかを問い質す機会なのです」

「ッ!?」

 

 眼前の壁に光のモニタが映し出され、シズルは目を見開いた。信者たちの言う【心眼】とやらの正体は、教祖による記録映像。

 

『操られたりしないよ。弟くんのために戦うお姉ちゃんは、絶対無敵なんだから!!』

 

 そこには体験入信の前、教祖を相手に剣を構えて啖呵を切るシズルの姿があった。真っ当な服を着た自分を見るのが久しい、などとシズルの思考は反れてもはや懐かしさすら覚えていた。

 そんな懐かしい自らの未来、今は過去になった結果をシズルは知っている。教祖に戦いを挑んだその数十秒後――――――

 

『あばべべべべれべべッ☆☆☆☆ あががががががががッ☆ あびょーッ!?☆☆』

 

 シズルはブリッジの姿勢で奇声を張り上げながら、身体を無様に痙攣させていた。そうすることしかできなかった。教祖の操る巨大な雷撃魔法に打たれた彼女は、剣を取りこぼしてボロボロになったスカートからレオタードの股間を突き出し、不規則に腰をガクガクと弾ませる。それだけで精一杯で、抵抗など考えられるはずもなかった。

 

「教祖様の法力による裁きの雷。これを浴びる最中、あなたは何を思いましたか?」

(……悪趣味すぎる。教祖〝様〟の考えに染まってるんだね)

 

 半ば同情の視線を向けるシズルだが、ローブに顔を隠した信者たちの表情は伺えない。わかったところで苛立ちが増すだけだと、彼女は【異端審問】をくぐり抜けられる答えを口にした。

 

「自らの愚かさを自覚しました」

「それは何故ですか?」

「……教祖様の慈悲を受け、私は自分がどれほど愚かなことをしていたのかを悟りました。これは罰、教祖様に刃を向けた罪を洗い流されているのだと」

 

 青白い雷に打たれ、白目を剥いて奇声を響かせる自分自身を見せつけられながら、裸淫紋のシズル自身はありもしない反省の言葉を促される。

 何たる屈辱だろうか。だが、潜入捜査中と思い込んでいるシズルは信者たちの言葉に逆らえず、望むだけの言葉を恥じらいを押し殺して声を返していった。

 

「それだけではありませんね?」

『イググググググッ!?♥☆♥☆ イグイグーッ!!♥☆♥☆』

 

 映像の中に在るシズルの反応が変化しても、彼女は告解を止めることなどできはしない。ブリッジで腰を浮き上がらせ、レオタードの下から透明な液体を噴水の如く打ち上げる恥知らずな売女の真実をシズルは語った。

 

「はい……私はその時、裁きの雷に身体を焼かれ、痺れていながら……マンコを濡らしていました♥」

 

 思い出させられる今でもシズルにとって最大の屈辱。それでいながら、思い出して子宮がキュンと疼いて愛液が太股を伝うことを止められそうにない。

 

「身体中に電気が走って、まるで作り変えられているかのように身体がムズムズと性感帯になっていきました♥ いいえ、教祖様の愛によって本当に作り替えられたのでしょう♥ 乳首は勃ち、マンコは濡れ、陰核は皮を剥きケツアナは緩み……」

 

 自分のものとは思えない聞くに絶えない卑猥な言葉遣いも、潜入捜査だと思えば大したことはない……自身の淫紋が既に臍の上と鼠径部を犯し始めているなど露ほども思わず、シズルは耳まで真っ赤になった真面目顔で反省の言葉を重ねた。

 

「何度もイッて、最初は苦しかったのに、最後にはイくことしか頭になかった。イク、イクって、絶頂の感覚に頭が一杯でした♥ これが本当のオーガズム♥ アクメ♥ 教祖様を崇める【性教】の教え……教祖様に信仰を捧げます、オー・マンコ♥」

 

 ババッ♥

 

 数日で染み込み、剣を握るより自然になった【信仰の姿勢】を瞬時に取り、濡れたマンコを突き出してデカケツとその穴を前から見えるようしたシズルは、巨乳を張って『私は異教徒ではなく教祖様に心を売った淫猥な信徒です』と恥ずかしげもなくハッキリと告げた。

 否、死ぬほど恥ずかしいだろう。不思議に思えるくらいにスラスラと、教祖への信仰心を伴う言葉は紡ぐことができると言うのに、正常な感性と自我が異様な羞恥心と屈辱感を与えてくる。彼女はその淫紋がある限り、着実に快楽と洗脳に犯されながら今際まで決して心折られることはない。

 

「では、謝罪を。自らの過ちを悔いているのなら、教祖様へのお言葉をここで紡ぐのです」

「はい」

 

 故に屈辱感と羞恥を取り繕い、偉大なる慈悲を与えてくださった教祖様への謝罪をシズルは迷うことなく行った。

 曲げた膝を引いて床に貼り付け、手のひらを添えながら頭を下げる。洗礼名通りに大きな尻を揺らしながら、シズルは全裸土下座で声を発した。

 

「大変、申し訳ございませんでした。実力を見誤った愚かな女は、教祖様のお慈悲を受けて信徒〈デカケツ〉へと浄化されました。シズルとしての行いの全てを…………く、悔い。信徒〈デカケツ〉として教祖様に永遠の信仰を捧げます♥」

 

 シズルとしての全てを悔いる。それは彼への愛を否定するも同然の行為だった。調子に乗っていたことを謝罪するだけなら安いものだが、彼への想いを否定することはシズルにとって拷問に等しい。それでも言葉で嘘をつくだけなら、と洗脳に抗った沈黙を挟んでシズルは言い切ってみせた。

 

「信徒〈デカケツ〉の謝罪、確かに。教祖様は全てを見ていられます。きっとあなたの罪をお許しになられるでしょう――――それでは続いて、浄罪の儀式を。マンコとケツアナから内なる罪を洗い流し、我らの聖水でその身を浄化いたします」

「………………へ?」

 

 ――――顔を上げたシズルを信者が取り囲んだ。その既視感をシズルは日を跨ぐまで繰り返すことになる。とても言葉にできない恥辱の嵐に、シズルの淫紋は快楽を蓄えていくのだった。

 

 

 

 信仰心を試される機会はその一度のみではなかった。

 【折檻】。一面がガラスで説教部屋に雁字搦めで立たされた日もあった。

 

「信徒〈デカケツ〉。あなたはわたくしの【愛】を拒絶した……そうですね?」

「い、いえ。それは……ひぎぃ!?」

 

 バチィンッ!!

 

 魔力で編み込まれた鞭で尻を打たれ、シズルが悲鳴を上げて前のめりになりかける。だが真っ直ぐ直立するよう縛られた足で何とか踏み止まり、ヒリヒリと痛む尻に涙目を見せながら言葉を返した。

 

「……はい。私は、教祖様の口付けを拒絶してしまいました……反省しています。どんな罰でも受ける所存、です……」

 

 全身に縄の戒めを施され、特に胸と尻を強調する網目のような縛りに囚われたシズル。立っているのもやっとな格好で説教部屋に押し込まれたシズルの罪状は、教祖から与えられたキスを拒絶したこと。

 

(駄目。これは弟くんに……)

 

 命令の直前で〝我に返った〟シズルはその手で教祖を突き放した。その罰を彼女は受けているのだ。愛を拒否したのならば折檻が必要だ、と信者たちの目が届くガラス張りの説教部屋に全身荒縄で立たされ、鞭打ちの刑。

 

「ふふ、少し暗示が甘かったかしら。まあいいわ。こういうのも楽しみの一つ、よ!」

「ひぃんっ! あぎっ、あ……くひぃぃぃぃぃぃんっ♥♥」

 

 鞭で打たれる度に淫紋は僅かだが広がっていく。痛みすら快感に変わって、知らぬ間にシズルを追い詰めていく。

 

(勝手に、そう思ってくれた方が、都合がいい……私は、洗脳なんかされてない!)

 

 洗脳が甘かったという〝本当のこと〟を理解することもできない。正気でない身体が刻まれる裂傷に官能の声を上げ、正気の倫理観が教祖を拒絶する。

 

「感じていますね、信徒〈デカケツ〉。ですがそれはいけないことではありません。我が【性教】は痛みさえ快楽に変える……さあ、身を委ねるのです」

「は、い……ぎぃっ♥ ひぁっ♥ あんっ、くぁ♥♥ あっあっ、んん、あぁぁんっ♥♥♥」

 

 全ては教祖を打ち倒すため、美少女は教祖の手で踊り続けた。

 

 

 

「教祖様に信仰を捧げます! オー・マンコ!」

 

 神聖な雰囲気を醸し出す聖堂内で胸部と膝上まで鋭く卑猥な淫紋を走らせたシズルが、教祖と信者たちの前で【信仰の姿勢】で腰を振る。一見していつもの礼拝の儀式と取れる光景だが、不思議なことに全裸信徒はシズル一人であった。その理由を教祖が口にする。

 

「信徒〈デカケツ〉。体験入信から半月……あなたの率直な意見を教えてくださいませんか? わたくしの教団をどう思われたのかを、あなたの口から聞かせて欲しいのです」

 

 全裸淫紋の真面目顔でガニ股腋見せポージング。内心は愉悦の笑みが零れて仕方ないであろうに、教祖は慈愛の聖母としての笑みでシズルに語りかける。彼女は自身の愉しみを味わうためならば、操った相手に平気な顔で対応できる。彼女がどう本性を表そうと認識できない洗脳をすることなど造作もないというのに、彼女はこういう縛りのある〝シチュ〟を好む人間なのだ。

 

「はい、そのことで私からお願いがあります」

「何でしょう?」

「――――私のオナニーを鑑賞して欲しいんです」

 

 だが、さしもの教祖と言えどシズルの提案には目を丸くしてしまう。

 

(ふふ、驚いてる驚いてる。椅子にされてる時に聞いちゃったからねー。あなたの弱点が私たちのオナニーだ、って)

 

 また先輩信者の椅子にされ、いつ振り落としてやろうかと出来もしないことを思案していたシズルは、信者同士の会話の中で教祖は『信徒のオナニーに弱い』と耳にした。

 そこで舞い込んできた教祖たちによるシズルの面談。ここで仕掛けない手はない。以前の徹底的な〝謝罪〟や〝折檻〟の屈辱により怒りもシズルの後押しとなり、彼女は教祖を相手に一矢報いるオナニーを提案することが出来た。それによって教祖の驚愕を見ることが出来たのであれば、シズルのため息も下がり内心でニコニコとした笑みが止まらないというものだ。

 

「……ふ、ふふ。構いませんよ。存分にわたくしの前でオナニーを披露し、あなたが感じた【性教】の素晴らしさを体現してください」

 

 まあもっとも、内心の笑みが止まらないのは〝思い通りに行き過ぎている〟女教祖も同じだろう。まだ人形に変えている最中にも関わらず、こうしてしっかりと踊って玩具になってくれるのは堪らないというものだ。

 

「はい。教祖様の慈悲に感謝を……」

 

 教祖の嘲笑を苦し紛れだと判断したシズルは、ニヤリと唇を歪めると下品に開いたマンコに手のひらを添えた。気持ち深くなり、真言と信仰の腰振りで濡れてぐちゃりと張り付いた陰毛マンコに左の手のひらを這わせた。

 

「――――マンコ擦ります!♥」

 

 クチュ、と卑猥な音を立てて手のひらに擦られるシズルのマンコ。

 

「マンコ擦ります!♥ マンコ擦ります、マンコ擦ります、マンコ擦ります!♥」

 

 その行為を丁寧な言葉で間抜けに実況するシズルの顔は至って真面目。教団の教えである【実況オナニー】を守り、教祖の弱点である自慰行為を声高々に見せつけていく。

 

「胸を揉みます♥ ケツを揉みます♥ クリトリスが勃起しました♥ んおっ、クリ扱きます!♥ クリ扱きます!♥ お゛っお゛っお゛っ♥」

 

 空いた片方の手で巨乳やデカケツを揉みしだき、激しいマンコの擦りに頭を出した陰核を指先で摘み、まるで男性器を扱くようにシュッシュッと擦り上げる。敏感な部位の過剰な快感にシズルの顔と声も次第に苛烈で下品なものになりつつあった。

 

「オナニーの気分はどうですか、信徒〈デカケツ〉」

「はいっ♥ 気持ちいいです♥ アソコ……オマンコ気持ちいいです♥ オッパイが感じます♥ クリトリスしこしこボッキしてます♥ お、おっほ♥ お、お尻の穴も感じます……んほぉ♥♥」

 

 ぐちゅぐちゅしこしこずりゅずちゅずりゅりゅ♥

 

 愛液に塗れた両手で身体のあちこちに触れていくシズル。陰核を扱きながら胸を弄り乳首を爪で掻き、ケツ穴に二本の指を突っ込んで広げて掻き回して、己の口をほの字にしながら官能の声を漏らす。

 

「お尻、ケツアナきもちいいです♥ アナル、感じます♥ んほほっ、ほほぉぉぉ〜〜♥♥♥ はぁ、はぁ……オマンコきもちいいです♥ オマンコきもちいいです♥ オマンコきもちいいですっ♥」

 

 実況の声に余裕がなくなり、甲高いシズルの声に合わせて両手で弄るマンコの水音も激しくなる。表面とクリトリスを擦りながら、膣内に指を立てて浅瀬を刺激する。

 

「オマンコいいです♥ オマンコいいです♥ オマンコいいです♥ オマンコ……いいです♥ オマンコ……お、オマンコぉ……っっ!♥♥♥」

 

 シズルの目が上擦り頬が我慢で引き攣る。おかしな我慢顔の彼女は爪先立ちで痙攣し、間抜けなO字を描いても元の身長に届かないへっぴり腰――――それを一気に突き上げた。

 

「イクッ!♥♥♥♥ おまんこイクッ♥ オマンコイク、イク、イクゥウゥウゥウゥウゥウゥゥ〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥」

 

 教団の教えに従って『イク』宣言。快楽の頂点こそ【性教】の真髄にして身を浸すべき幸福の一瞬。アヘ顔でイキ潮を吹き上げたシズルも、教祖に憤りを感じながら理解はできるのではないだろうか。

 

「ふぅ、はぁ、ひぃ……おっほぅ♥♥」

 

 だがまだ終わらない。体力がある限り、教祖にもっと有効な攻撃(オナニー)を続けなければ。

 

「おっ、おほっ♥ ケツアナ♥ アナルきもちいいです♥ アナルきもちいいです♥ アナルきもちいいです♥ ケツマンコいいです♥ ケツマンコいいです♥ ケツマンコいい……け、ケツマンコいくっ♥♥ ん゛お゛ッ、イグッ、イッグゥ!!♥♥♥♥♥」

 

 指を突っ込んだアナルが正面から見えるほどに腰を突き出し、ケツアクメをキメたアヘ顔を披露するシズル。

 教祖の欠点はオナニー。オナニーが恐ろしい、などという教祖が流した与太話を信じてアヘ顔オナニーをし続けるシズルを嘲笑が囲む。彼女は笑い声に包まれながら、失神するまで自慰行為に耽った。

 

 

 

(体験入信からもうすぐ一ヶ月……教祖様が私に洗脳の力を使う素振りはなし、かな)

 

 信徒〈デカケツ〉として【性教】などという恥辱塗れの宗教に潜入して早一ヶ月。約束の期限が迫り、シズルの内心に焦りが生じ始めていた。

 

(やることと言えば毎日毎日【真言】を唱えたり、オマンコでオナニーさせたり、アナニーでケツアナから汚い音を出させたり、私たち信徒に一斉放尿させたり……ああもう、思い出すだけで恥ずかしい。弟くんには聞かせられないや)

 

 ヒタヒタと慣れた素足で教会内を歩きながら、全身に光を帯びた身体を曲げてはぁとため息を吐くシズル。

 教祖がなかなか隙を見せないため、シズルは正気のまま教団の理念に従うしかなかった――――屈辱感に耐えるうちに、下腹部の淫紋は足の先から首筋にまで至りシズルの顔を残すばかり。

 一ヶ月という期間のリミット以外にも追い詰められているシズルだったが、そこまで耐え忍んだ彼女にもいよいよチャンスが巡って来た。

 

(教祖様の部屋に招かれるなんて初めて……体験入信の期間的に、これが最後のチャンスだよね。待っててね、弟くん。みんなお姉ちゃんが助け出してみせるから!)

 

 礼拝を終えたシズルは教祖の私室に招かれるという最大の機会を得て、今まさに決戦へと向かおうとしていた。

 この機会を逃せばもう教祖に近づき、不意を衝くチャンスはないかもしれない。そうした機会を幾度となく〝見過ごし〟たシズルは、自分の思考内で違和感なく紡がれる教祖〝様〟や淫らな言葉の数々をも見過ごし、教会奥にひっそりと作られた教祖の私室を訪れる。

 

「失礼しま……す……ッ!!?」

 

 ノックをして扉を開き――――シズルは総毛立つような恐怖を覚えた。

 人の形をした物を人形と呼ぶ。文字通りの意味ではあるが、それはあくまで物だ。裸になった生身の人間が、部屋の中にズラリと飾られている光景というものを人形と呼称して良いものか、甚だ疑問に思うものではあろう。

 異様な光景にシズルでさえ一歩慄く。おぞましい人間の展示品たちは台座の上で虚ろな目で棒立ちになり、生気はあれど気力を感じない。それが何体も何体も並び立っている様を喜ぶのは、その中心で恍惚とした微笑みを浮かべた女教祖くらいなものだろう。

 

「教祖様、これは……」

「美しいでしょう……わたくしの素敵な人形コレクションよ。ここまで集めるのに苦労したわ。この子なんて、初めはあんなに自信に満ち溢れていたのにねぇ。だからお気に入りなのだけれど」

 

 教祖は展示された洗脳人形の1体、長いピンク髪の先を巻いた少女の姿をした者の身体に触れ、慈しむように撫で上げた。かつては七冠と呼ばれた実力者の一人も、洗脳によって自我を奪われてしまえば力を発揮することなどできない。

 間違いない。ここが噂されていた自我のない人形にされた少女たちの行き着く先。体躯の差に共通項はなく、ただ教祖が気に入った者たちを洗脳し人形のようにしてしまう傲慢なコレクション。

 

(……なら好都合。油断してる隙に、みんなを解放する!)

 

 さしもの教祖と言えど、並んだ洗脳人形たちが一斉に解放れればタダでは済むまい。相手は完全に油断し切っている。加えて彼女の秘密を暴いた今しかチャンスはないと判断したシズルは、腰を僅かに低くして彼女の急所に狙いを定めた。

 

 そして教祖は、全裸淫紋に染まりつつあるシズルへ満面の笑みで振り向いた。

 

「だからあなたも、ここに加わって欲しいの♥」

「へ――――お゛ぎょ!?♥☆♥☆♥☆」

 

 洗脳の力がシズルの脳髄を焼き、素っ頓狂な悲鳴を上げて彼女は身体を硬直させる。そのままシズルは何のモーションも取らず〝最大出力の〟洗脳能力を叩きつけられた。

 

「ん゛ッお゛ほお゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ォ゛ォ゛ォ゛ーーーーッ゛!!?♥☆♥☆♥☆」

 

 洗脳された者たちを救い、何よりここまで屈辱を味わわせてくれた教祖を打ち倒す。そういった強い意思が作り出していた凛々しい表情は、涙と鼻水と涎をあちこちに飛ばすみっともないアヘ顔へと変わってしまう。

 足腰は崩れ落ちながら小便を勢いよく吐き散らし、膀胱から尿がなくなればイキ潮を吹き出す。野太い絶頂声を張り上げながら全身の体液を撒き散らし、シズルはのたうち回って無様という二文字がよく似合う姿を晒した。

 

「毎日楽しかったわぁ。こういう遊びをした子は久しぶりだったから♥ 凄く楽しませてもらったお礼に、わたくしの力で淫紋を完成させてあげる……今までと比べ物にならないくらいの気持ちよさでしょ?」

「やべッ♥ やべべべべべッ♥♥ いだいっ、ぎぼぢいいーッ!?♥♥ ぎもぢよずぎで、お゛がじぐなりゅりゅりゅりゅりゅりゅ!?!?♥♥♥♥♥」

 

 淫紋の完成を促す最も威力が強い洗脳の力。やろうと思えばいつでもシズルを人形にすることも、この力で快楽漬けにして狂わせることも可能だった。

 そうしなかったのはもちろん、人形にしてしまう少女たちの〝生前〟を目に焼きつけることで愉悦をより極上の味へと昇華させるため。

 

「ブリッジなさい」

「いひーッ!?♥ ブリッジじま゛ずぅぅう゛うぅうう゛ぅうぅ♥♥♥♥♥」

 

 無論、今もまだその醜悪な愉しみの真っ最中ではあるが。

 今生味わうこともなかったであろう快楽地獄。淫紋完成間近で正気を保ちながら、最も快楽と洗脳に弱くなる瞬間。シズルが根を上げるほどの洗脳加速の中、教祖は何の躊躇いもなく命令を下した。

 

「そのままオナニーなさい」

「お゛ぉ゛ッ゛!♥♥ お゛まんごイグッ゛!!♥♥♥♥ ゲヅマンゴイグッ!!♥♥♥♥ お゛っぱいイグッ!!♥♥♥♥ グリ゛イグッ!!♥♥♥♥ デカゲヅイグッ!!♥♥♥♥ イグッイグッイグゥ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 頭で支えを作ってブリッジをしたシズルが、おっぴろげて噴水を吹き出し続けるマンコ、アナルに両手の指を突っ込んで掻き回し、さらに全身のあらゆる性感帯を刺激して快楽を加速させる。当然【性教】で学んだオナニーの基礎は忘れず、淫紋完全による快楽も相まって死に物狂いでひり出す泣き叫びの喉声が部屋の中で響き渡る。

 

「最後はそうねぇ……人形みたいに立ち尽くして、淫紋の完成を待ちなさい♥」

「ひぃぃぃぃっ!♥♥ だずげッ、やだっ♥ 弟ぐん……ぞう゛♥♥ 弟ぐんのためならぁ゛ぁ゛ぁ゛〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 愛する彼のためなら耐えられる。自身の体液で水溜まりを作った床に直立不動で立ち尽くしながら、希望を見出したシズルがアヘ我慢というおかしな顔で歯を食いしばった。

 

(弟くん弟くん弟くん弟くん弟くん弟くん弟くん弟くん弟くんっ♥♥♥♥)

 

 彼を思えばこんな洗脳や快楽は苦ではないのだ。彼を思えばどんな困難だって乗り越えられるし、お姉ちゃんは無限のパワーを得られる。だから力を貸して――――――――

 

「――――む゛り゛ぃぃいぃいぃいぃィ゛ィィィ゛!!♥♥♥♥ いヒッ゛♥♥ ひィ゛ィ゛♥♥♥ そんなのでだえられ゛ない゛のォ゛♥♥♥♥ ぎぼぢい゛ィ゛ーッ!!♥♥♥♥ イグッ、イグッ、イグッ、イグッ、イグッ、イグッ、イグゥゥウ゛ゥウゥウゥゥウ゛ゥゥウゥウ゛ゥゥウゥッ゛!!♥♥♥♥♥♥」

 

 そんな愛の力は洗脳快楽に容易く屈し、シズルは鼻を広げて伸ばして舌を伸ばした世界一みっともないアヘ顔でイキ続けた。

 

「ごべんなざい♥ おどう゛どぐん゛♥♥ おねえちゃんっ、まげる゛♥♥ これ゛む゛りィ゛♥ ぜんぶぎぼぢいいのッ♥ 弟くんよりきもちいい〜〜〜〜♥♥♥♥ ん゛お゛ッホォオオォオオオオォオォォォオォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛ッ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥♥」

 

 教会外まで響くような汚声を上げ、彼への愛が洗脳の快楽に屈したことを認めたその時、首筋まで及んだ淫紋が頬と額に鋭い紋様を刻み付け――――ふとシズルの表情が途切れた。

 

「…………」

 

 あれほど惨めで無様に喚いてイキ潮を吹き上げていたシズルが、その表情から意志を消して虚ろな目でどこかを見つめていた。

 全身は体液で塗れ、股間は未だポタポタと粘り気のある水を垂れ流している。だが、その行為自体にシズルの意識は介在していない。そんな様子が伝わってきた。

 

「ふふ、完成ね……真言を唱えてご覧なさい」

「はい。オー・マンコ」

 

 そこに意志が介在するとするならば、それはシズルではなく教祖のもの。彼女からの命令で【信仰の姿勢】を取ったシズルは、虚ろな無表情で淫猥な真言を声にする。

 

「次の真言」

「ケッツ・アナー」

「足を舐めてご覧なさい」

「ちゅっ。れろっ、れろぉ……ちゅぱ、ちゅっちゅっ」

 

 ガニ股中腰で尻の穴を広げる。水浸しでキツい匂いが濃い床に這いつくばって教祖の靴裏を丁寧に丁寧に舐める。

 恥ずかしい、惨めったらしい、無様極まりない恥辱の行為。しかしシズルは動じない。淫紋に自我を奪われ、教祖が命じる言葉に従うだけの無様人形と成り果てたシズルに、もはや羞恥という感情や彼への愛もないのだから。

 

「いいわぁ……明日、丁寧に洗ってあげるからね。今日はそこでおやすみなさい」

「はい、教祖様」

 

 そんな無様人形の向かう先は、彼女が助けようとした少女たちが飾り立てられた壁の前。

 

【無残クソ雑魚人形 洗礼名〈ドテイノー〉/ネネカ】

【鯨飲食ザー人形 洗礼名〈デッカパーイ〉/ペコリーヌ】

【淫乱増毛人形 洗礼名〈ワッキーゲ〉/ユイ】

【母性暴走人形 洗礼名〈ドッテマーン〉/サレン】

【幼児人形 洗礼名〈ロリマーン〉/ミミ】

【盲信人形 洗礼名〈チックビー〉/エリコ】

 

 台座に設えられた下品な名札。シズルが台座に足を置いたその瞬間、無題の名札にタイトルが書き記された。

 

【無様洗脳奴隷 洗礼名〈デカケツ〉/シズル】

 

 彼女たちは教祖の気が向いた時にのみ動くことを許され、それ以外は如何なる時もコレクションとして振る舞わなければならない。

 女教祖のためだけにある無様な洗脳人形たち。美しい信徒たちが恥を晒す教会の深淵で、彼女たちはその無様を切り取られ飾られ続けるのだった――――教祖が望む限り、永遠に。

 



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ペコリーヌ(催眠、無様エロ)

あと美食殿の残り面子





 

「ふぁぁぁ……何だか、暇ですねー」

 

 ギルド・美食殿。世界中の珍しい美食を探求するギルド、その発起人である王女ユースティアナ、改めペコリーヌはギルドハウスのテーブルに突っ伏し、欠伸をした。

 少々はしたなさがあるその仕草は仲間を信用して、という理由から少し外れるだろう。ペコリーヌは今、一人で留守番をしている。だから多少だらしのない動きもするし、そうしてしまうほどの暇を持て余しているということでもある。

 他の面々と都合が合わず、されどペコリーヌが途中から合流するまでもない長さの用事。それが終わるまで、珍しく彼女だけがギルドハウスでの留守番となった。突如として訪れた平穏と暇にペコリーヌが一瞬とはいえだらけてしまう。が、彼女はすぐ椅子から立ち上がってテーブルから離れる。

 

「……はっ! このままじゃいけません! みんなで美味しい食事が出来るように、お部屋をピッカピカに掃除しちゃいましょう!」

 

 思い立ったが吉日。何かを思いついた時のペコリーヌは行動が誰より早い。一人でだらけているより、動いた方が性に合っている活発な少女。とはいえ、普段の責務を考えれば一人でだらけるくらいは許される。

 

「おや、もう休憩は終わりですか? もう少し休んでいかれても良いと思いますが、王女よ」

「ッ!?」

 

 そう――――〝侵入者〟が告げた。

 

 何かを思うより早くペコリーヌは行動を起こした。立て掛けてあった剣を取って抜刀、迎撃の構え。

 ギルドハウスの中に現れた人の気配。いつの間にか、一瞬で、悟られることすらなく。見るからに怪しげなローブを身に纏った男がそこにいた。

 

「まあ、貴方がそう言うのであればお言葉に甘えましょう。どうか、この客人めの相手をしてくだされば光栄です」

「キャルちゃんたちのお知り合い……という風にも見えないですね。貴方は、誰ですか?」

 

 もちろん、ペコリーヌの知人というわけでもない。ローブで顔を隠すような胡散臭い男とは、とある因縁から金輪際関わりたくないとさえ彼女は考えている。その上、アポどころかノックもせずに入ってきたローブの男は、ペコリーヌが知る中でもトップクラスに怪しい人間に違いなかった。

 

「おっと、申し遅れました。私の名はリーム。しがない催眠術師であると覚えていてもらえれば」

「催眠、術師?」

 

 ランドソルでは聞き慣れない職業にキョトンとするペコリーヌだが、何となく想像できる嫌な予感にキッと視線を鋭くした。

 催眠、つまりは暗示。洗脳と言うべきものは、こちらもペコリーヌにとって苦く苦しい思い出しかなかった。

 怪しいが会話の体は成している。ペコリーヌは警戒を怠ることなく、再度リームへ問いかけた。

 

「催眠術師さんが、わたしに何か御用ですか?」

「ええ。美食殿の方々を催眠で操らせていただこうかと」

「――――やぁ!!」

 

 しかし、問答はそこまでだった。脚に力を込めたペコリーヌは、スカートを翻し飛び立ち、男を一刀両断する勢いで剣を振り下ろした。

 その攻撃自体は、リームが不意打ちにも関わらずフワリと後方に退いたことで避けられた。だが、ペコリーヌがこれ以上の言葉は必要ないと判断した事実に変わりはない。

 

「おやおや、いきなりですか」

「いきなり入ってきたのは貴方ですから」

 

 ペコリーヌはニコリと笑って軽口を返す。物腰こそ柔らかく温厚な彼女だが、人のギルドハウスに勝手極まりない態度で侵入し、あまつさえ仲間を操るなどという男に返す礼儀はない。あるとすれば、振るう刃のみであろう。

 

「その無礼は謝罪いたします。しかし、私は同居を希望するしがない男。あなた方のように美しい女をたまらなく愛する者なのですよ」

「お話が通じないのはよく分かりました。ここは、わたしたちの大切な場所。みんなが帰る家なんです。それを貴方みたいな人に荒らさせるわけにはいきません」

 

 無礼なる侵入者にペコリーヌの怒りが顕となり、剣を握る手に力が籠った。本気で言っているつもりなら、尚のこと質が悪いとしか言いようのない理由を並べ立てられたペコリーヌから慈悲の二文字は完全に消え失せる。

 

「チェンジ・プリンセスフォーム!」

 

 彼を追い払う。美食殿の仲間が帰ってくる前に、このギルドハウスから叩き出す。今できる最強の力、家を穢させぬために油断も隙もなく彼女は煌びやかなドレス衣装を絢爛に彩った。

 

「全力でいきます! ここから――――出て行ってください!!」

 

 プリンセスフォームとなったペコリーヌがリームに刃を振りかざした。目にも止まらぬ神速と凄まじい破壊力を持った一刀は、その怪しげなローブを切り裂き彼を戦闘不能にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 はずだった。

 

「やれやれ、私は初めに名乗って差し上げたはずですが――――私は催眠術師です、とね?」

 

 全力全開のプリンセスフォーム・ペコリーヌ。それはこの世界を生み出した七冠に近づき得る強大な戦闘能力を有しており、リームが肩を竦めて己の正体を今一度名乗る余裕など介在しない〝はずだった〟。

 

「………………」

 

 しかし、リームは余裕の態度を崩すことなくペコリーヌに語りかけていた。あれほど強く剣を握っていた手の力を極端に緩め、床に向けてだらんと下げた彼女の前に立つ。光を失った目で虚空を見つめ、微動だにせず直立する彼女を嘲笑うように見遣る。

 ペコリーヌに敵意はない。それどころか意識もない。最強のフォームで無様な姿を晒す王女が、ただそこに立っていた。それは紛うことなき、ペコリーヌが敗北した姿であった。

 

 リームは人を操る催眠術師。彼の言葉に嘘偽りはなかった。ペコリーヌが誤認していたのは、彼の力が彼女の全てを軽々と操ることができるほどのものである、と知らなかった点だ。

 ミネルヴァを用いたかの存在でさえ、確固たる意思を持つ者を自在に操るのは容易ではない。何かしらの準備が必要だった――――彼はその準備を相手と言葉を交わすだけで終えられる。ペコリーヌに許された選択肢は、言葉を交わさずケツを振って逃げること、それだけだ。

 

「素直な者ほど乗せやすい相手はない。貴方が純粋で助かりましたよ、ユースティアナ王女殿下」

 

 それが出来なかったペコリーヌは、意識がない中でその豊満な身体を弄ばれた。

 上乳が大きく露出した誘っているとしか思えない爆乳を揉みしだかれたかと思えば、吹けば翻る中心の短いスカートの中に顔を近づけショーツを下ろし、マンコとアナルの具合を指で確かめられる。ピンク色のヒダをぐちゅぐちゅと、放射状に広がるアナルをグニグニと。

 

「おっと、つい夢中になってしまいました」

 

 ペコリーヌの身体を一通り弄り終えたリームは、悠々と独り言ちる。今がっつく必要はない。この先、王女のいやらしい身体はいくらでも味わえる。そんな余裕が見て取れた。

 

「さて、ユースティアナ王女。いえ、ペコリーヌ。あなたは私に敗北しました」

「はい」

 

 否、彼の余裕はそれだけではなかった。身体をいくらでも味わえる……リームの余裕はその程度で得られるものではない。

 より上位の優越感と支配感。催眠術師の彼が下す審判、それは――――――

 

「敗者は勝者に従うもの。負け犬はペナルティを受けることが常識、ですよね? では、貴方が嫌がっていた私をこの場に住まわせること、通していただきましょうか」

 

 ペコリーヌという女の〝全て〟を操ることができる。そのルールを彼女に押し付けてしまうことだった。

 

 その日から、ギルド美食殿は一人の男を招き入れて確かに〝変わった〟のだ。

 

 

 

 

 催眠術師の襲撃から数週間後。美食殿は何事もなく朝を迎えた。

 

「おはよー……ふぁぁ、ペコリーヌは今日も寝坊?」

「おはようございます、キャルさま。はい、ペコリーヌさまは夜分遅くまでリームさまと勝負をされていましたので」

「ペコリーヌさん、きっと疲れてるんだわ。もう少し寝かせてあげましょう」

「はいはい。アイツが朝ごはんより惰眠を取るなんて、明日は雪でも降るのかしら」

 

 キャルが起き、コッコロが朝食を準備し、シェフィがペコリーヌを案じながら出迎えをする。

 何も変わらない。普段通りの朝だ。ただ彼女たちの格好が、この数週間積み重なった【ペナルティ】によって多少おかしくなっているというだけのこと。

 三人とも直ぐに出られるようシャツにミニスカ、ランドソルではない現実世界で言う女子高生の制服を模したものを着ている。いつもの衣服は適当な場所に放り投げられ、乳首が浮かんで尻臀が見え隠れする痴女改造が施された制服を何の疑問もなく揃って着ていた。

 

 そして、三人がテーブルに着き、ペコリーヌを待たずして朝食を摂る。美食殿に有るまじき行為に思えるが、その事実が吹き飛ぶようなものを彼女たちは食していく――――

 

「「「いただきます」」」

 

 ぢゅるぶちゅるるるぢゅるるるぶちゅっぐちゅぐちゅずぢゅるぅぅぅぅぅぅ♥

 

 皿に盛られた白濁とした汁。その中に顔面を付けて犬食いでむしゃぶり食う。ザーメンが彼女たち美食殿の主食である。これも【ペナルティ】によって課せられた彼女たちのルールであるため、魔物料理より最悪で苦々しいモノをキャルたちは口と鼻で吸い上げ、胃の中に嚥下する。

 朝食を摂った三人は精液塗れの顔面をおもむろに上げ、トイレに立った。朝食後はトイレと相場が決まっていると思い込む彼女たちは、元の衣装が乱雑に置かれた場所の前で止まる。

 よく見ればそこには衣服だけでなく剣や杖と言った彼女たちの武器、数々の出会いで得た大切なものといった美食殿の旅に欠かせない所持品が積まれていた。

 

「おマヌケ催眠キャル、朝搾りおしっこ発射!♥」

「おマヌケ催眠コッコロ、朝搾りおしっこ発射いたします!♥」

「おマヌケ催眠シェフィ、朝搾りおしっこ発射するわ!♥」

 

 その上に、彼女たちは小便をぶちまけた。ノーパンのミニスカをたくし上げ、股を広げて放尿を勢いよく解き放ったのだ。

 物、衣服、武器。それぞれが滴り落ちる真っ黄色の水によって様々な音を立てて汚れ、三人分のアンモニア臭が卑猥な蒸気を発する。

 

「お、おはようございます! ごめんなさい、寝坊しちゃいました」

 

 その卑猥な光景に二階から降りてきたペコリーヌが加わった。キャルたち以上に卑猥な衣装で、髪や口に乾いたザーメンをこびりつかせた王女が性臭を纏って朝の挨拶をする。

 思わず鼻を摘みたくなる下品な雌臭さ。その理由を問うことをキャルたちはしない。彼女たちからすれば、もはや嗅ぎなれた臭いだからだ。

 

「お気になさらず。ペコリーヌさま、わたくしたちは行って参ります。リームさまとの試合、ご検討をお祈りしています」

「ペコリーヌさんもあまり無理はしないで? 私たちはどんなペナルティでも気にしないから」

「そーよ。あたしたちがチンポにちょっとハメ倒されてくれば済む話なんだから、アンタは果報を寝て待ってればいいのよ」

 

 そうして支度を済ませたペコリーヌを除く三人は、彼女に声援を送りながら出かけていった。自分たちの役割、売春行為を果たすために。

 ランドソルの荒れた裏に赴き、チンポをハメてもらうだけの仕事。朝から夜中にかけてセックス三昧の彼女たちは、身体を売り尽くして稼ぎを得るまで帰ってくることはないだろう。

 

「ククク、甲斐甲斐しい絵ですねぇ。皆、貴方のことを心配していらっしゃるようだ。自分たちがどれだけ品性のないことをしているのか、気づいていない」

「っ……誰のせいだと思ってるんですか!!」

 

 傍から見れば途方もなく品性下劣な振る舞いをしているキャルたちを見送り、心ない言葉を投げかけたローブの男にペコリーヌが吠える。

 彼は何を隠そう、ペコリーヌに勝利した催眠術師だ。当然数々の【ペナルティ】は彼の催眠能力によるものであり、リームは宣言通り美食殿の面々に最低な支配を行った結果である。

 だが、リームは怒りを露にするペコリーヌへ悪びれもせず肩を竦め、言葉を返した。

 

「おや、私のせいだと言いたいのですか? 貴方が私を追い出すことができれば、彼女たちにあのようなことをさせずに済んだはず……あれだけのチャンスを一度足りとも物にできなかった方にも問題があるのでは?」

「く……」

 

 ペコリーヌは悔しげに歯噛みをした。彼の言う通り、彼女が催眠術師のリームを追い出すことができていれば、このようなことにはならなかった。それは確固たる事実だ。

 ギルドハウスに彼を住まわせることを【ペナルティ】で了承した彼女は、一度の敗北で諦めることなく彼を追い出すための勝負をした。無論、今のところは全戦全敗。この数週間で膨らんだ【ペナルティ】は、美食殿の面々に見ての通り自覚なき無様な行為を強制させている。

 全てはペコリーヌが彼に勝っていれば起こり得なかった。それをぐうの音も出ない正論であると考えたペコリーヌは一歩引くも、諦めず鋭い視線をリームに向けた。

 

「今日こそは、わたしの全身全霊を以て貴方に勝ちます!」

 

 何度敗北を喫しようと、気高い王女は諦めることを知らない。唯一【ペナルティ】による変化を認識するペコリーヌだけが、美食殿の危機を救うことができるのだから。

 

「それは結構。……しかし、そう勇み足になる前に、貴方もトイレを済ませては如何です?」

「あ、そうでしたね♥」

 

 ただし――――自覚があるからと言って、催眠の縛りを振り解けるわけではない。

 彼女の〝全て〟はリームの手のひらの上。ペコリーヌは催眠術師を追い出したい。そのために勝負をして、敗北したら【ペナルティ】を受ける。それは彼女が行動するための常識として根付いていた。

 催眠で美食殿の面々が【ペナルティ】で操られている認識と、自分は正常であり【ペナルティ】は仕方がないという認識。一見して相反した二つの認識が両立している。

 洗練された美しさだった絆の証、プリンセスフォームの装束を改造する罰を受け、乳首とマンコが丸見えになりケツがまろび出るハイレグレオタードの【スレイブフォーム】衣装に常時チェンジしてしまっても。

 腋やマンコが剥き出しになったことで【ムダ毛の処理を禁止】する罰を受け、腋から『むわぁ♥』と溢れんばかりの雌臭を発し、股間は下腹部が完全に覆われる一歩手前のマン毛に溢れていようとも。

 

「催眠おマヌケおバカ王女ペコリーヌ、朝搾りおしっこ発射します!!♥」

 

 そんなみっともない衣装に下品な身体で子供用のオマルに跨り、男の眼下でおしっこを『ぶしゃぁぁぁぁぁ♥』と派手に噴射しようと。それは正当な勝負の結果、ペコリーヌが負け犬となったことで〝当たり前〟に得たものだ。

 そこに疑問が介在する余地はない。矛盾を思考することもない。ペコリーヌが疑問を感じないのであれば、リームが追求する理由がないというわけだ。

 

「さあ、勝負です。どんな内容でも受けて立ちますよ!」

 

 朝のトイレをオマルにし終えたペコリーヌは、残尿を拭かずにリームの前に堂々と立つ。揺れる爆乳をひけらかし、剛毛マン毛にこびり付いたおしっこと乾いたザーメンを卑猥に垂らしながら勇ましい表情で勝負を宣言した。この数週間、飽きるほど繰り返された光景だ。

 

「いいでしょう、勝負は何度でも有効です」

 

 しかし、リームは全く飽きていなかった。この美しい王女がもっともっと無様下品に汚れ、溺れ、マヌケに堕ちていく様を見ていたい。催眠で全てを支配した男の醜悪な欲望は、まるでペコリーヌを意思を持つ玩具のように弄んでいた。

 

「まずはそうですね……エロダンスでも踊ってもらいましょうか。それで私の魔羅が勃起したらあなたの敗北ということにしましょう」

 

 彼は小手調べとでも言いたげな様子でローブの下から肉棒を露出し、ペコリーヌを嗾ける。仮に何も知らぬ者が聞けば、その卑猥さはともかく一方的すぎると言う勝負の内容をリームは遠慮なく口にする。

 

「王女のマンコで射精させてもらったばかりですからね。これなら、貴方に有利なのではありませんか?」

「その余裕、後悔しますよ……!」

 

 夜遅くから朝方にかけて行われた【ガニ股腋見せ屈服ポーズを崩さなければペコリーヌの勝ち】という勝負に、彼のチンポは使われたばかりだ。だと言うのに余裕綽々なリームの物言いに、連戦連敗の事実が重なりさすがのペコリーヌといえど頭に血が上る。

 要するに【エロダンスをして勃起させてしまったらペコリーヌの負け】という勝負の内実。明らかに不利、理不尽、不条理。この勝負にペコリーヌが数週間かけても連戦連敗で、催眠術師を追い出すことができない理由の全てが詰まっていると言っても過言ではなかった。

 

「遠慮はしません。全力全開――――腰振りおまんこダ〜ンス♥」

 

 へこっ♥ へこへこへこへこぉ♥ かくかくっ、へこへこへこっ、へこっ♥

 

 必殺技の口癖を皮切りに、ペコリーヌは『ガニ股腋見せ屈服ポーズ』で『腰振りおまんこダンス』を繰り出す。

 高速で繰り出される前後の腰振りは下品極まりないと言わざるを得ず、汚れた剛毛を靡かせながらマンコから愛液を飛ばして唸る。

 

「ほっほっほっ♥ ここから、出て行って、ください♥ でていけぇ♥ おっ、おまんこフリフリ〜♥ 雌臭剛毛マンコ高速突き〜〜〜〜〜〜♥♥」

 

 ペコリーヌは一心不乱に腰を振った。ペナルティ塗れの彼女は単語の一部を必ず卑猥なものにして口走らなければならず、全身の感度も以前と比べ物にならない。淫乱が語彙で振り乱されるマンコから愛液を飛ばしているのは、間違いなくその影響だった。

 油断すれば自分がイッてしまいそうなペコリーヌは、快楽を我慢したおかしな顔になりながら腰振り『フリフリフリ〜♥』とガニ股でいかがわしく踊らせる。彼女にとっては催眠術師を追い出すまたとない機会だ、加減などするはずがない。

 

「まだまだイキます♥ 超全力全開♥ おっぱいブルンブル〜ン♥ デカチチぼいんぼい〜ん♥ デカチチチン媚び運動〜♥ ブルブルブル〜ン♥」

 

 ムチムチの下半身という性器のみに留まらず、彼女の真価とも言える暴力的なバストサイズのおっぱいに上下左右の動きを加え、本気も本気のエロダンス。

 ペコリーヌの極薄レオタード衣装は空気の抵抗をまるで受けることなく乳房を揺らし、長乳のように伸びた爆乳は視覚の破壊力を伴ってチンポを襲う。

 当然、勃起が始まった。そもそも、卑猥で下品な身体と衣装のペコリーヌがエロダンスを踊る姿に勃起を避けられるチンポがどれほど存在するというのだろうか。

 

「私の勝ちですね」

「そ、そんな……」

 

 血を脈動させながらビンビンに勃つチンポをガニ股腋見せポーズで見下ろし、ペコリーヌが愕然とした表情になる。

 全力媚び売りエロダンスで滴らせた汗と愛液をムダ毛で吸収し、芳しい雌臭に変えて『むわむわむわぁ♥』と解き放つ。チンポの鈴口から我慢汁が滲み出し、無様下品な催眠王女に待ちきれない様子だ。

 

「ペナルティです。これからは、これを鼻につけて過ごしてください、豚王女」

「む、ぐぅ……いぎぎ……ぶごっ♥」

 

 新たなペナルティ【三点鼻フック】を取り付けられたペコリーヌは、あまりの苦痛に豚の如き鼻息と鼻水を吹き出した。

 鼻裏に喰い込む鈎によって、彼女の美貌を支える部品である小さな鼻孔が左右と真上に大きく拡張された。顔というものは一箇所が崩れると、途端にバランスが損なわれる。下品に成長する身体の中で黄金比を保っていたペコリーヌの美しい面も、遂に豚鼻を晒した不細工なものへと変貌した。

 

「あれだけのハンデを差し上げたというのに、貴方は本当に無様な王女だ。まだ続けるつもりですか?」

「当たり、ふごっ♥ 前ですごっ♥ 貴方に勝つまで、ぶごっ♥ 続けますっ♥」

 

 開きっぱなしの鼻穴は常に鼻水を垂れ流し、自然と荒くなった鼻息が煩わしげだ。自分の腋毛から発せられる雌臭を嗅いで、興奮してさえいるかもしれない。

 

「健気な方だ。では、その勇気に免じて私の魔羅をしゃぶり、どちらかがイッたら王女の負け、という勝負は如何ですかな?」

 

 ペコリーヌの痴態に勃起したチンポにしゃぶりつき、フェラチオをする。イッてもイカせてもペコリーヌの負け。全く馬鹿げているとしか言えない条件だ。

 

「あむっ♥ ずぞ、ずぞぞぞ……ぢゅるるるるる♥」

 

 もちろん、ペコリーヌは〝受け入れた〟。またとない好条件だと言わんばかりに、幾つもの魔物料理を味わってきた強靭かつ艶やかな口に勃起チンポを頬張った。彼女が大口を開いてようやく呑み込めるチンポに唇を吸い付かせたペコリーヌは、チンポに媚びるように蹲踞をして、全力全開のフェラチオを開始する。

 

「ふしゅうぅぅぅぅぅぅぅ……ずびずぼびぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!♥♥」

 

 拡がった鼻穴で息をたっぷりと息を吸い込み、窄めた口でチンポ汁を吸い上げるひょっとこバキュームフェラだ。

 

「フーッ、フーッ、ん゛ぢゅーッ!♥♥ ずびぢゅぼっ、ぼぼぼぼ♥ ぼびゅーっ♥ むぼおおおおおおおおぉぉぉぉっ♥♥」

 

 既に豚鼻で不細工になった顔面が見るに堪えないものに変貌しようと構わない。口から鼻の肌が馬もかくやというほど伸び、唇が鱈子のようにプックラと膨れ、その隙間から舌を出してペロペロと亀頭を舐め回す。

 

「ぬっぽ、ずろろろろろ♥ ちんぽ、ぶっぽ♥ しゅごぉ……ま、まけましぇん♥♥ 鼻の下伸ばした♥ ぶっっっっさいくなひょっとこおまんこ顔でぇ♥ あなたをたおしまぶぼぉぉおぉおぉおおおお〜〜〜〜〜♥♥♥」

 

 あれほど美しかったペコリーヌの顔面が、人に見せていいものではないものへと変わり果てる。豚鼻から水がだらしなく噴き出し、頬は窪み唇は捲れ、チンポ汁を胃に嚥下することで興奮したマン汁をぷしゃぷしゃと噴射する。

 しまいには自慢の爆乳でパイズリを加え、超々全力全開のバキュームパイズリ不細工ひょっとこフェラでデカチンを射精へと導いた。

 

 ブビュルッ♥ ドプドプドプドプドブブリュブビュルルルルルルルルルルル〜〜♥

 

「ブッ♥ ん゛ぶぅ゛お゛っ♥ ごきゅっ、ごきゅごきゅごきゅ♥ ずるっ、ずぢゅるるるるるっ、ずぢゅ……♥」

 

 開ききった鼻穴から『ブビッッ♥』と凄まじいまでの逆流音を奏で、溢れ出したザーメン。それをペコリーヌは見事な吸引で飲み下した。

 

「ずちゅるるるるる、ぢゅぽっ♥ ぶはっ、うっぷ……げええええええぇぇぇぇぇぇっぷ♥」

 

 隅々まで綺麗に吸引したペコリーヌは、チンポを口から吐き出した。綺麗になった肉の塊の代わりに、陰毛が張り付き鼻水とザーメンで汚ったなくなった豚鼻顔面で特大のゲップを響き渡らせる。

 フェラチオ後はザーメンをしっかり飲み干し、掃除し、ゲップをする。ペナルティで得た常識を完璧にこなす彼女は、見事な下品王女と言えるだろう。もっとも、そんな下品を晒して得たものが己の敗北という無様なのは、実に残念なことであろうけれど。

 

「フーッ♥ ハァーッ♥ ハァァァァ……げっぷ♥♥ お゛ぇ゛♥」

「これでも勝てないとは。ランドソルの王女が聞いて呆れる。貴様は豚だ。豚の姫として這い蹲れ。その両手は歩くためのものでしょう?」

 

 淫蕩な呼吸を必死に行うペコリーヌにリームはペナルティを下す。これによって、ペコリーヌは両足で立つことを禁じられた。豚鼻腋毛マン毛を晒し、四つん這いになって歩行する人間以下の畜生動物へと成り下がった。

 ペコリーヌは牝だ。チンポに媚びを売ることしか考えていない下品でいやらしく、卑猥でみっともないムダ毛豚鼻牝王女だ。

 

「次は、今度こそ貴方が一勝をもぎ取れるように配慮しましょう――――セックスでイッたら豚姫様の負けという勝負です」

 

 そんな雌豚に下す理不尽な勝負。四つん這いになったペコリーヌは、そのデカケツを振って受けて立った。

 

「もう、負けませんからっ♥ 来てください、おちんぽ♥ わたしのムダ毛ボーボーガバガバ雑魚マンコ♥ チンハメ専用子宮で、貴方のクソデカチンポを受け止めてみせます♥ わたしはもう、チンポでイッたりしませんっ!!♥」

 

 ――――どっっっちゅんっっっ!♥♥

 

「お゛ッッッほお゛おおおおおおおお♥♥♥♥ おまんこイグイグイグゥゥゥウ゛ゥウ゛ゥウ゛ゥウ゛ウ゛ッッ!!♥♥♥♥」

 

 チンハメ即堕ち豚姫が腹の底から汚声を発し、白目を向いてアクメをキメた。濁ったアクメ声、身体は背を折らんばかりに反って膣を締め上げアクメし、マンコからアクメ汁をギルドハウスの汚れた床にぶちまける。

 アクメ、アクメ、アクメ。一度挿入されただけでペコリーヌは締りのない顔で絶頂した。雑魚マンコに相応しい大々的な敗北宣言だった。

 

「はぁ……挿入れただけでイッてしまうとは。仕方がないですね。内容を『私がイッたら豚王女の負け』に変更します。感謝してください」

 

 慈悲深い自分に頭を垂れろ。誰が聞いても理不尽としか思えない勝負の内容を、さらに理不尽なものへと変えながら彼はペコリーヌのケツ肉を『ぺちんっ♥』と叩いた。無論、彼女は慈悲深い催眠術師のチンポにマンコを擦り付けて感謝の念を示す。

 

「ありがとう、ごさいますっ♥ けど、優しくしてもらっても、手加減できませんほぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?♥♥♥」

 

 どちゅどちゅどちゅっ♥ パンパンパンパンッ♥

 

「お゛っお゛っお゛っほ♥♥ おホヒィィィィィィィッ!!♥♥♥♥ イグッ、いぐいぐいぐっ、イ゛グゥ゛ッ!!♥♥♥♥」

 

 それを言葉にし切るより早く、ピストンによる絶頂がペコリーヌを襲った。挿入だけでイッたところに激しい抽挿で、彼女の快楽耐久は抉り取られ丸裸になる。しかし、勝負はリームがイッたらペコリーヌの負けになるため、彼女の絶頂が止まることはない。

 止めなければならないのは確かであろう。彼女がイケばイクほどマンコは締り、チンポを気持ちよくする。

 

「ふっ、ぐお゛♥♥ う゛ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥」

 

 ペコリーヌが歯を食いしばる。歯茎を剥き出しにし豚鼻を思いっきり拡げた、先ほどまでとは異なる不細工我慢顔で絶頂を耐え忍んだ。

 だが、その程度は抵抗のうちに入らない。後背位でチンポを気持ちよく突き立てながら、リームが卑猥にヒクつく王女アナルに指を挿入する。

 

「んほっ♥ そ、そこっ、おしりの、あな……け、けちゅあにゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」

 

 全身が性感帯となったペコリーヌは、濃いめに染まった排泄の穴だろうと過敏に感じてしまう。毛むくじゃらな皺を引き締め、指をどうにかして排除しようと躍起になる。が、如何に王家の装備があろうと肛門を鍛え上げることは不可能。まして、快感に弱いアナルは彼女の意思に反して括約筋を緩め、逆にぬぷぬぷと指を引き入れてしまう。

 挿入れられてしまえばペコリーヌはもう何も出来ない。チンポがマンコを圧迫し、アナルに指が抜き差しされる。マンコはもちろん、アナルが快楽物質を放出して目の前が真っ白になった。

 

「おほおぉぉぉぉぉんっ♥♥ ゆびっ、けつあなからぬいへっ♥ くらはい♥ と、とじっ、とじなくなりゅ♥♥ けつあな気持ちよすぎていぎゅうぅぅぅぅぅぅぅッ!!♥♥♥♥」

 

 パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

 

「う゛ぉ゛ほぉぉ♥♥ マンコも気持ちよすぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!♥♥♥ そんなっ、強くっ、丁寧にぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 腹の底から野太い嬌声が溢れ出す。アナルを穿り返された挙句、子宮入口を尻肉と共に味わうように勢いをつけて何度も、何度も何度も何度も叩く。子宮を潰さんばかりの力強いピストンに耐え兼ね、ペコリーヌの顔面は豚鼻アヘ顔という三度見るに堪えない容貌となった。

 

「ぐお゛ッ♥♥ お゛ひっ、んひぃぃぃぃぃんっ♥♥♥ ちんぽぉ、ぢん゛ぼぉ゛♥♥ おまんこぉ、お゛ま゛ん゛ごぉ゛♥♥♥ 子宮♥ ノックして♥ ガンガン突かれでッ♥♥ おぐっ、いぎゅっっ♥♥♥ あ゛だま゛お゛がじぐな゛っぢゃい゛ま゛ずぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!♥♥♥♥」

「ご安心なさい。もうとっくにおかしくなっていますよ」

 

 催眠で犯されている。身体が下品になり、ザーメン臭をこびりつかせ、マンコとアナルで軽く数十は連続絶頂できるようになった。

 どれも頭がおかしくなっていると評して然るべきだ。もっとも、全て催眠術師リームが仕組んだことなのだが。

 そんな全ての元凶は、豚王女と化したペコリーヌの剛毛マンコを味わえて御満悦であろう。でなければ、数週間もの時間ペコリーヌを弄び続けながら、未だ肉棒を最大膨張させているわけがない。すっかり催眠ペナルティに染め上げられた下品殿下のペコリーヌに一番欲情しているのは、他ならぬリーム自身だ。

 

「くっ、そろそろ射精しますよ……!」

 

 自分が好む下品で無様な催眠支配。興奮しないわけがなかった。リームがピストンの速度を急速に早め、己の肉棒を射精へと導こうとする。それが示す意味は、即ち何十回目かのペコリーヌの敗北だ。

 

「お゛ッ♥ お゛ッお゛ッお゛ほ〜〜〜〜〜〜♥♥♥ だめです♥ 出ないで、射精しないでぇ゛ぇ゛ぇ゛っ♥♥ ふぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥」

 

 ペコリーヌは耐えようとする。鼻の下を伸ばし、唇を尖らせ、はたまた歯茎を剥き出しにして噛み締める。件の不細工我慢顔で絶頂を堪える。

 しかし、耐えられるのはペコリーヌの絶頂のみ。彼女がいくら膣内の動きを制限しようと、肉棒は情け容赦なく掻き回す、駆けずり回る、そして膣壁は催眠の影響で激しく蠢く。陰嚢から引っ張り上げた精液を鈴口に充電する。

 

 どちゅんッッッッッ!!♥♥

 

「お゛ぎゅッッッ!!♥♥♥♥」

 

 最後の一撃、深々と突き刺さる一槍。限界を超えて封じ込められた快楽物質が一気に溢れた。渾身の腰突きでたわわな尻肉が『ブルルンッ♥』波を打ち、その波が伝わったかのように爆乳が『ドッタプン♥』と揺れ、顔面が白目を剥いた仰け反りアクメをキメた。

 

 ドビュルッ♥ ビュクビュクビュクビュクブビュルルルルルルルルルルルル〜〜〜〜〜♥♥

 

「あ゛ッ♥♥♥♥ お゛ッッ♥♥♥♥ イグッ♥♥♥♥ お゛ほっ、ん゛ほお゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛♥♥♥♥ ちんぽ汁♥♥♥♥ ザーメンイグッ♥♥♥♥ いぐいぐいぐいぐイグぅ゛う゛う゛ぅ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 

 

 

「ただいま〜……って、いないじゃない。あの二人どこ行ったのよ?」

 

 早朝。キャル、コッコロ、シェフィの三人がギルドハウスの入口を開いた。三人とも〝汚れて〟いるが気にも留めない。

 何故かと言えば、ギルドハウスの中がそれ以上に汚れきっているからだ。

 小便をぶっかけられて放置された衣類や所持品。精液をぶちまけ、吸い散らかした痕跡。ペコリーヌが所構わずイキまくり、そのアクメ潮で変色した壁。

 美食殿の名に相応しく、賑やかな食事のために清掃されていたギルドハウスは見る影もない。下品な性行のために汚れ、酷く臭い立つ品性のない家。そんな場所で平然としていられるキャルたちもまた、後戻り出来ないペナルティに犯されていた。

 

「おや、もうお帰りになられていたのですか」

 

 と、帰宅したキャルたちの背後から同居人の声が聞こえてきた。

 

「リームさん? どこに行ってたの?」

「ええ。豚姫様のペナルティ――――【クリトリスと乳首リードを引かれてブリッジお散歩】に付き合っていて、このような時間になってしまいました」

「ん゛ぉ゛……♥♥ お゛ッひぃんっ……♥♥♥」

 

 両手と両足は歩行するためのもの。なら、四つん這いを逆にして動くことは許される。

 そこを突いたというべきか、初めからペナルティで決まっていたのか。セックス勝負に負けたペコリーヌは、乳首とクリトリスをピアノ線のようなリードで結ばれ、ランドソル内を朝までブリッジ散歩させられていたのだ。

 頭に付けた王家の装備、王冠以外は素っ裸。裸の豚鼻王女様が全身から汗を流し、愛液を滴らせ白目を剥きかけたマヌケな姿で帰ってきた。装備による強化がなければ、とっくに動けなくなっていたに違いない。

 

「へぇ〜、呑気なもんねぇ。こちとら気絶してもマンコにチンポぶち込まれまくって大変だったってのに♥」

「キャルさま、そのようなことは……確かに、喉奥までおちんぽさまを何度もぬぽぽ♥ ずりゅずぽぉ♥ と出し入れされるのは苦痛でしたが、ペコリーヌさまやリームさまも苦労なされているのです」

「そうよ。二人とも、お疲れ様」

 

 とはいえ、二人を労うキャルたちの姿も十分に悲惨だ。一晩中男に囲まれ、犯され尽くしたのだろう身体は乾いたザーメンがこびりつき、髪の隙間にも何層と重なった汁が固まっている。ミニスカートが引き千切られ、丸見えになったマンコやアナルには紙幣が乱雑にぶち込まれ、対価されろくな扱いがされていなかった。

 

「いえいえ、一晩中の身体売りはお疲れになったでしょう。この〝トイレ〟で用を足しては如何です?」

 

 ――――そんな彼女たちに対してリームは残忍な命令を下した。

 

「催眠便女キャル、豚姫便所におしっこ発射!♥」

「催眠便女コッコロ、豚姫便所におしっこ発射!♥」

「催眠便女シェフィ、豚姫便所におしっこ発射!♥」

 

 じょぼっ♥ じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ〜〜〜♥

 

「ぶぎぶごぉ!♥♥ ブタ姫便所ペコリーヌ、おしっこ受け止めましゅぅぅ!♥♥♥ ぶひぃ、あちゅいぃぃぃ!♥ あへ、ピースピース!♥♥」

 

 仲間に放尿をする。ブリッジの姿勢でガクガクと震えるペコリーヌは、キャルたちからおしっこをかけられて遂に地面に倒れた。が、ペナルティの一つである放尿された際の仕草【アヘ顔Wピース】は決して忘れない。最後までおマヌケなポージングをして、自分如きをトイレ扱いしてくれたことに感謝をする。

 

「大変よろしい……素晴らしいですね。美食殿というギルドは」

 

 豚鼻剛毛ビッチマンコ姫の全身がおしっこ塗れになり、堕ちる。人間相手にここまで辱めを与え、平然とした態度を取れるのは常識を逸していた。

 否、平然としているというのは間違っている。彼は恍惚とした思いを抱いていた。仲間に気持ちよくおしっこをかける変態女たちと、おしっこをかけられてアヘ顔でイクドスケベ王女に興奮していた。

 

「ですが……このギルドハウスはもう使えませんか」

 

 しかし、そんな彼であっても、たった数週間で汚れきったギルドハウスを使うことは憚られるようだ。女を汚すならともかく、汚れた家をわざわざ使い続ける趣味はない。なら掃除をするか、あるいはさせるのか。

 

「――――他の場所を使わさせていただきましょう」

 

 どちらでもなく、彼はもっと効率の良いやり方を選んだ。

 

「サレンディア救護院なら丁度いいでしょう。そろそろメインの数も増やしたいと考えていましたからね」

 

 場所を変え、人を増やす。捨てることをしないのであれば、増やし続けられて効率がいい。

 

「さあ、行きますよ。マヌケな女ども」

「「「はい♥」」」

「はひぃっ♥」

 

 甘い返事が、喜悦の声が、たまらない興奮を誘った。彼女たちに思い出の、家族の場所を捨てさせる。その残酷極まりない仕打ちへの罪悪感など、彼にはまるでないのだろう。

 

 帰るべき大切な場所を守るために戦っていた王女の奮闘を慰める者はいない。嘲笑う者は――――ここにいる。

 

 

 



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アズールレーン
ブレマートン(監禁、強姦、快楽堕ち)


初のリクエスト回いえーい!今回はアズールレーンよりボルチモア級のブレマートン。ナイスバディでTwitterしてたらあのテニスウェア衣装1回は見たことあるんじゃないかな。チャイナ衣装もいいぞ!
まあ今回は通常衣装なのですが、あれエロいのよ。隙語りを許してくださるのなら、アズレンはプレイしていて40艦くらいはケッコンしてるので割と書ける方だと思います。凌辱だけどな!!

私のソシャゲプレイ歴はどうでもいいので置いておくとして、初のリクエスト消化回、どうぞ。あ、指揮官本人は出てこないけどめちゃくちゃNTRです(はぁと)





 

 

 アズールレーン。未知の生命体、『セイレーン』と対する陣営連合組織の通称。『KAN-SEN』と呼ばれるメンタルキューブから再現(・・)された人の形をした艦船――――らしい。

 らしいと言うのは、男がそれを詳しく知ったのは極最近のことである。軍部の機密であるが故に、関わる人間であっても極秘であったことは多い。

 男は、そのアズールレーンの基地の売店に様々な商品を届ける業者だった。ユニオンの基地に商品を届ける、それだけの仕事。楽ではないが、重要だ。物資は滞ればそれだけで戦況に影響が出てしまう。

 だからこそ、魔が差したというのか。いや、普段は踏み入らない場所に迷い込んでしまったのは本当だ。しかし、兵器とはいえ人の言葉を話し、さらに見た目麗しい少女たちを近くで見れたのなら――――そんな男が間違えて覗いてしまったのは、とある艦船少女の着替え(・・・)だった。

 

『え……? い、いやあぁぁぁぁぁっ!!』

 

 ピンク色の髪をツインテで結び、髪先にはメッシュを入れた明るそうな少女。汗だくで、何かの運動をしていたのだろうか。長椅子にはテニスウェアが置かれ、彼女は一寸纏わぬ裸体で悲鳴を上げた。

 爆乳。そう呼んで差し支えない乳房と、髪色と同じ陰毛がチラリと覗く秘部を隠し、それ以外の艶やかでムチッと肉が見える肢体に男は目を奪われた。

 だが、そこまでだ。基地で彼女が悲鳴を上げ、部外者の男がいればどうなるか――――そこから先は、あっという間だった。

 艦船少女、ブレマートンと呼ばれた少女に変態、痴漢と罵られ、弁明の余地すらなく連行。状況証拠は出揃い、偶然だとその場で弁解しどうにか温情を得たものの、会社には話が通りクビ。契約は信用問題なのだから、当然と言える――――――それで男が納得し、引き下がれるのなら、だが。

 

「――――ふんふふーん」

 

 今、男の眼前にはその少女、ブレマートンがいる。一人で外出し、普段は装備をしている砲などは当然存在しない。

 胸元しか覆わないシャツにビキニのようなピンクのブラ。腰はあまりにも短いホットパンツにショーツを見せパンしている。あとは上着で、あまりにも無防備だ。

 男を誘う服装に見えるが、その実海上戦闘が多いという艦船ならではの理由がある。もっとも、それで街中を出歩くのはユニオンの息がかかった街であることと、艦船の力がどんなものか誰もが理解しているからである。

 油断、慢心。戦場ではない場所だからこそ、それが起こりうる。そして、入念に下調べをし、ようやくブレマートンが一人で外出する日を見つけた男は、

 

「……んんっ!? な、なに――――あ、え?」

 

 人気のない場所で後ろから襲いかかり、口元に薬品を仕込んだ布を被せる。典型的な暴漢のやり口に、人を圧倒する力を持つはずのブレマートンは呆気なく意識を失った。

 

 

 

「……ん、ここは……えっ!?」

 

 ブレマートンが目を覚ました時、彼女自身と周りの状況は一変していた。

 会社を首になり、荒れた生活を送って物が散乱した男の自宅に連れ込まれたブレマートンは、荒縄で身体を縛り付けられている。上着を脱がされ、シャツにホットパンツ、見せブラ見せパンのラフな格好。後ろ手に縛られ、足はM字開脚で開かれムチッとした太股の上にベルトを巻いて彼女愛用のチョーカーに鎖を繋げで結んである。足を戻そうとすれば、彼女の首が締め付けられるというわけだ。

 

「な、何この格好。アタシ、どうなって――――あなた、あの時の痴漢!?」

 

 拘束された身体で、男を一目見て正体を看破する。どうやら、ブレマートンにとってもそれほど印象深い出来事であったらしい。

 無論、痴漢というのは誤解。男はあそこに迷い込んでしまっただけだと告げはしたが、ブレマートンは鋭く赤い瞳で男を睨み付けた。

 

「こんなことして何を! あの時はもしかしたら本当に偶然だったのかも、って許したけど……やっぱり痴漢目的だったってことでしょ。女の子をこんな風に拘束したりして、この卑怯者! 変態!」

 

 情状酌量は、なんと被害者であるブレマートンの裁量によるものだったらしい。気が利いてよく皆の相談にも乗っている。その話を知っていても男は驚いたが、結局は彼女が原因で仕事をクビになったことに変わりはない。

 それに、素直に謝ればいいものを、ブレマートンは衝動的に男を罵った。この状況で、身の程を弁えず反抗することがどういうことか――――

 

「ちょっと、何を――――い、いやあああああぁぁぁぁぁっ!?」

 

 教えてやるべく、男はブレマートンに襲いかかった。咄嗟に出たあの時の悲鳴とは違い、本気の恐怖を感じている声に男は怒りが立ち上る思考にすくような想いを抱いた。

 捲り上げるまでもなくブラが見えるシャツごと服を退かし、優に百センチは下らない爆乳をモロみえにする。

 ぷるんっ! 激しく揺れる両の乳房に、ブレマートンの顔が羞恥で赤く染まる。

 

「く、うぅ! こんなことして、無事で済むと――――あんっ♡」

 

 ぎゅむっとブレマートンの豊満すぎる爆乳を握れば、あくまで男を説得する気の彼女が甘い雌の声を出して喘いだ。

 ハッと目を見開くブレマートンに構わず、乳房を揉みしだく。男の手ですら収まり切らない胸の感触と、ブレマートンの甘美な反応に夢中になって手を動かした。

 

「あっ♡ あんっ♡♡ な、なんで……っ!?♡ それに、こんな縄が解けないはず、なぁぁぁぁぁっ!?♡♡」

 

 ぎゅうううううっ、と強く両胸を鷲掴みにし、先端の乳首を抓り上げる。すると、疑問を口にしていたブレマートンから嬌声が上がり、無意識に顔を逸らして首のチョーカーと鎖で連動した足が不自然に吊り上がった。

 彼女の疑問は二つ。艦船としての力が出せないことと、大きすぎる胸ではありえないほど感じてしまうこと。

 

「は、はひぃ♡ おっぱい、やめてっ♡ なんでこんなに感じるの!?♡♡」

 

 男は有り金の殆どを費やして買い揃えた()が効果を発揮していることにほくそ笑む。

 ブレマートンに投薬したモノは、アズールレーンさえ把握していない裏の裏、極秘裏に開発された艦船の力を抑える効能を持つ薬だ。男がそれを知り、手にすることが出来たのは奇跡的な偶然だった。同時に、彼女たちの容姿にも目をつけていたのか超高濃度の媚薬まで得ることができた――――命を懸けてセイレーンと戦う彼女たちを欲の目で見る人間がいる。人間が危機を前に結束するなど、欲望の前では儚い理想論だ。

 まあ、男にとってはブレマートンに復讐し、弄ぶことが出来ればどうだっていい。薬の効能は続く上に、量も尽きることがないほど買い込んだ。後のない男に、何も恐れることなどない。

 拘束された身体を捩り、胸が揺れるだけの無意味な抵抗をするブレマートンに、男は欲望のまま口をつける。その揺れる胸の先端に吸い付き、舌で舐めまわしてちゅーちゅーと乳首を吸う。

 

「んあぁぁぁぁぁ……♡ 乳首、吸うなぁ♡♡」

 

 母乳は出ないが、ブレマートンの甘い声を引き出し、臭いを直に感じられる。これほどのモノを持ち合わせているとなれば、ラフな格好とはいえ汗も相応なのだろう。濃厚な雌の香りが男の鼻腔を刺激し、ズボンの下で肉棒が荒ぶる。

 しかし、下半身が危険なのは男だけではない。胸を弄ばれ、ありえないほど感じたブレマートンの股間部は、そのホットパンツの隙間から粘液が滴っていた。

 そろそろいいだろうと、ホットパンツにハサミを入れて切り結ぶ。無惨に散らされたショーツを守る砦と、その染み(・・)が浮かんだ布は乳首とは比にならない雌の香りを漂わせていた。

 

「あ……♡ み、見ないでっ♡ 変態!♡」

 

 連れ込まれ、強姦され、弄られてもいない秘部から愛液を垂れ流す――――変態はどっちなのだと問いかける。

 

「そ……れは……違う……アタシは、変態なんかじゃ……♡」

 

 まさか艦船に効く薬の存在など知るはずもなく、快楽物質が絶えず分泌される極限状態のブレマートンにその推測ができるわけもない。

 耳まで真っ赤にし、答えあぐねて視線を逸らす。その間に、鮮やかなピンク色が変色したショーツの紐を解いて、ブレマートンの秘部を開帳した。

 

「いやっ♡ いやぁぁぁぁぁっ!?♡♡」

 

 むわっと広がる、むせ返るような雌臭。本来はピタリと閉じた桜色の割れ目は花開き、トロトロとした粘液を垂れ流す。髪色と同じ陰毛は水気と光沢を帯びて最高にいやらしく男を誘う。

 雌の声色で悲鳴をあげるブレマートンに、必要のない我慢は弾け飛んだ。衣服を脱ぎ捨て、薬品投与で限界以上に勃ち、欲を発散できるペニスの亀頭をブレマートンの膣口を添えた。ぐちゅ、と粘液同士が接着する音が鳴り、ブレマートンの喉が短く引き絞られる。

 

「ひぃ……や、めて♡ それは指揮官に――――――」

 

 荒々しく、膣内を守るものを撃ち貫く。ブレマートンの懇願を退け、肉棒を彼女の奥底まで挿入した。

 

「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!?♡♡♡♡」

 

 凄惨で、官能的な嬌声。感じてはいけない相手に感じ、初めての侵入を許す。涙を流した瞳は蕩け、挿入れられただけでブレマートンは絶頂を覚えたようだ。

 復讐としてはなかなかの出だし(・・・)だ。が、彼女にはこれからずっと(・・・)罪を償ってもらわなければならない。慣らしの必要がない膣内の締め付けに感極まる吐息を吐いて、力の限り肉棒を出し入れする。

 

「あっ♡ あっ♡ あんっ♡♡ 膣内に、きて……♡ し、指揮官っ!♡ 助けて指揮官、しきか――――んんっ!?♡♡」

 

 来るはずのない希望に縋るか、はたまた好意を抱く男を呼ぶか。指揮官は大層慕われているようだったが、煩わしい呼び声を黙らせるため男はブレマートンとキスをした。

 

「ん、んんっ♡ ちゅ……は、ひ……♡ んーっ♡♡」

 

 もはや、キスに抵抗すら出来ない。瑞々しい唇が男の荒んだ唇に奪われ、口を割って入る舌を止められず絡め取られる。

 その間にも腰は動き続け、引くことができないブレマートンの恥部を貪り食い――――射精。

 

「ん゛っ!?♡♡ ひやぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 彼女は僅かに首を振るも、どぷっ、どぷんっと白濁液はブレマートンの子宮に注ぎ込まれていく。恨むなら、人の女と同じ身体を持った自分を恨んでもらう他あるまい。

 たっぷりと射精し、ブレマートンが絶望の吐息を吐き出したところで、ピストンを再開(・・・・・・・)

 

「ひぎっ!?♡ な、なんでぇ♡ まだ元気なのぉ……?♡♡」

 

 一応、一般的な性知識はあるのか、萎えない男のペニスに蕩けながら疑問を口にする。

 これも薬の効能。今男は、ブレマートンを前に萎えることなく連続で情事を行える。彼女を休ませることなく、彼女自身が抵抗を許されることなく、永遠に犯し続けることができるのだ。

 二度、三度を繰り返される度に彼女の顔色から血の気が引き、その度に快楽によって紅潮する。ブレマートンは、そこでやっと己の立場の弱さを理解し切ったのか、涙ながらに声を発した。

 

「ご、ごめんなさい♡ 誤解しちゃったことは謝るから♡ アタシが悪かったから……も、もう許して!♡ 許してください!♡♡」

 

 強姦に敬語を使い、犯されながら許しを乞う。しかし、その謝罪は遅すぎた――――もっとも、初めから謝ったところで許すつもりはなかったが。

 

「あぁっ♡ ごめんなさい、ごめんなさい♡ 許してください♡ ま、またくるっ♡ 気持ちいいのくるっ♡ あぁぁぁぁぁぁぁぁ……♡♡♡♡」

 

 膣内射精を繰り返す度、幾度となく子宮を亀頭で刺激する度、ブレマートンはイキ続ける。元気がよく、明るい貌を艶やかな雌のモノに変え、涎を垂らして爆乳をたぷん、たぷんと揺らして。

 手にしてしまった最高の雌を、男は休む間もなく犯し続けた。射精、ピストン、射精、ピストン。子宮が膨らみ、白濁液が溢れ返ろうと知ったことではないと交尾を続ける。

 

「……う、ぁ――――ちょ♡ そこはちが――――おっほぉぉぉおおぉぉおおおっ!?♡♡♡♡」

 

 ブレマートンの名器マンコを数時間楽しんだあとは、放心する彼女をうつ伏せに返してアナルにぶち込む。

 艦船の力を失ったとはいえ、身体は人より圧倒的に丈夫なのだろう。痛みどころか、得難い快楽を感じて背を曲げて舌を出して野太く喘いだ。アナルを突き上げればマンコから大量のザーメンが溢れ、後ろ手に結ばれ抵抗ができず、ぴょんぴょんと跳ねるピンクのツインテと押し潰された爆乳が堪らない支配欲を誘い、また肉棒が勃起を促される。

 それから更に数時間、両穴を楽しんだところで拘束を解き、許して欲しければあることをしろと命令した。

 

「ど、土下座……?♡ 土下座って、あの……?♡ ひっ、や、やるから♡ やり、ます♡♡」

 

 すっかり怯えきり、白濁液に塗れた僅かに残る衣服すら脱ぎ捨て、お気入りのチョーカーだけを残した全裸になるブレマートン。そうして、物が散乱した男の家の地べたに這いつくばり、薄汚れた地面に頭を擦り付けて心からの謝罪を口にした。

 

「あ、あなた様を誤解して、陥れてしまい、本当に申し訳ありませんでした♡ アタシ、ブレマートンは卑しい雌として、あなた様に誠心誠意謝罪させていただきます……っ!♡♡」

 

 全裸で、屈服の土下座謝罪。折り畳まれた身体から爆乳がはみ出て、尻の二穴からはぷぴゅっ、とザーメンが飛び出す。

 あまりに無様で滑稽で、敬語まで使った謝罪も、助かりたい一心。これ以上犯されては、頭がおかしくなってしまう防衛的な本能が故。

 

「……あっ♡ ど、どうして!?♡ アタシ、ちゃんと土下座して謝ったのにぃぃぃぃぃぃっ!♡♡」

 

 無論、それで許すわけもなく交尾を再開した。強大な力を持つ少女を、何の力もない一般人が犯す。そのとてつもない征服感に男は酔いしれる。

 偶然が重なり、罪のない艦船は犯される。皆に頼られ、相談を多く受け持ち、確かな実力を持った麗しい美少女艦船は――――――

 

「あひぃぃぃぃぃっ♡ イク、イクぅ♡♡ もっと、気持ちいいことしてぇ♡♡」

 

 その強靭な精神力が一日と持たずして、快楽に屈した。

 昼夜問わず、休みなく快楽漬けにされて、力を失い脱出もできない。やがてブレマートンは自ら腰を振り始め、今では対面で抱き合いながら大きな臀部を足に押し付け、快楽を享受するに至った。

 そこにはセイレーンと戦う気高い艦船の姿はなく、アヘ顔で腰を振る淫猥な一匹の雌がいた。

 

 

 

「……あ、おかえりなさい、ご主人様(・・・・)♡」

 

 監禁から数週間、ブレマートンは男に飼われて(・・・・)いる。

 用事から戻った男を出迎えたのは、チョーカーに付けられた鎖を柱に結ばれ、エロ蹲踞でおっぴろげた極部に太いバイブを咥え込み、元々の臍のみならず乳首にもピアスを誂られた、淫乱雌奴隷のブレマートン。

 その貌は蕩け切り、男に従うことを微塵も疑っていない。もはや使命や大切なものなど忘れ、バイブで愛液を垂れ流しにし、言いつけを守れたことを頭を撫でて褒められ雌そのものの媚びを売るブレマートンという名の奴隷が完成していた。

 

「ご主人様♡ アタシに、もっと気持ちいいこと教えてください♡♡」

 

 従順なブレマートンを連れ、そろそろ外へ出てもいいかもしれない。それで金を稼ぐなりして、彼女と暮らしていく。もしかしたら、異なる艦船を手にすることすら――――際限なく膨れ上がる欲望に、男は悪辣な笑みを抑えることができなかった。

 ほんの僅かな出来心からどん底に落ち、運がなかったはずの男は幸運に恵まれブレマートンという美しい雌を手に入れた。その幸運は尽きるのか、それとも膨れ上がり全てを手にするまでに至るのか――――それは、まだ誰にもわからないことだった。

 

 

 






Q.土下座好きなん?
A.大好き。


ストーリーも設定も詰める必要のないエロってこんな楽なんだなと思いました。これはこれで癖になりそう。ご都合主義の薬にメチャ強な竿役、チート。なんでもありだぁ。もし続きがあれば犠牲者増えて男の大勝利案件あるんじゃないかな、知らんけど。いや快楽堕ちさせたのに破滅したらエロの意味ないじゃないですか。こいつデアラと違って純愛皆無のエロ書けるからって道徳がなくなってやがるぜ。

あんまり調子に乗ると文字数増える癖があるので、こちらのモットーはエロ以外最低限で直球スピーディーに。けど原作知ってるキャラは少しはそれっぽいキャラ要素出せてると嬉しい。裸見られたのにもしかして……と思っちゃうブレマートンは優しいなぁ(快楽堕ちさせながら)
半日犯して土下座はリクになかった要素です。上にも書いてある通り土下座好き。あとガニ股無様とかも大好きなので積極的に入れちゃう。キャラや原作違うとあらゆるキャラで遠慮なくやれて素晴らしいっすね、楽しすぎる。

アズレンとプリコネは今もプレイしていますが、グラブルは4年くらいやって去年辞めて、FGOとシャドバはほんのり触れる程度です。一応参考までに。FGOの場合元の方が知ってたりなんだり……ストーリーネタバレ見た以外は二部一章で止まってるんだなこれが。
アニメは詳しいって言えるのラブライブくらい(無印とサンシャインを噛じる程度)で、デアラは向こうでやってますし他は誇れるようなのないんですよねぇ。まあ見たり齧ったりはしてるとかそのくらいです。後は二次創作で有名どころ読んだりはしてましたが。私の詳しいってキャラ再現しっかり出来るくらい、なので意外と知ってたりはするかもしれない(にわかなのであんまり自信もって言えない)

感想、評価、リクエスト、軽率に置いていって貰えると嬉しいです。まあ私も一応人の子なので、最低限のマナーは弁えて貰えると……基本的に言わなくても大丈夫だと思いますけれど。余程ですし。
アズレンは個人的には謎の組織に拿捕されたイラストリアスとフォーミダブルが胸と同じくらい立派なふたなりメスちんぽ生やされて人格排泄させられて戦闘員化とかさせてみたいですね。おまえこのネタ好きすぎるだろって、いいじゃないですか無様お下品エロ。個人的な心情で止まらない上に設定も詰めなくていいから本当にエロ特化で書けて楽ちん。

とまぁ色々言いましたが、唐突に更新途切れたりすると思うのでその時はその時で。今は初動加速が激しいだけなのでご了承ください。感想と評価を軽率にぶん投げてもらえればモチベ勝手に上がるので!!本当に!!それではまたそのうち!


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ユニコーン(催眠、常識改変)

リクエスト、ユニコーンで催眠イチャラブ。たまにゃNTR風味を強くしてみた。いやこれで結構頑張って強くした方ではあるんですよ。







 

 

 威圧、威厳。そういったものを目的とした荘厳な建物の中に、異色の美を見せる少女の姿があった。

 

「…………」

 

 ギュッと一角獣のぬいぐるみを握り締め、連れ人を待つ少女。KAN-SENと呼ばれる海の艦船だが、見た目からはそんな雰囲気は感じられない。

 藤色の長い髪をシュシュでサイドテールにし、竜胆色の瞳は慣れない場所で不安に揺れている。それでも、言いつけ通りに指揮官を待つ健気な姿。

 純白のロンググローブ、上品なワンピース。全身を白の衣服で染め抜いた幼い体躯の少女。その艦船名であるユニコーンのように穢れのない清楚な乙女を感じさせる。

 

「失礼。ユニコーンさん、ですよね?」

「……? あなた、だぁれ?」

 

 そんな少女に、男――――この基地の憲兵である男は恐れずに声をかけた。ユニコーンは見知らぬ相手に警戒こそしているが、憲兵の衣服を纏っていることもあり、見ず知らずであるよりは友好的な反応だ――――もっとも、直ぐにそんな関係はどうでも良くなる。

 白い上品なワンピース。だが、艦船の例に漏れず、よく透けて(・・・)いる。おみ足を覆うニーソックス、なだらかな腹に、モロだしの腋。ぬいぐるみを抱えた胸元には、幼さに似合わない豊満な乳房。

 よくこの格好で連れ歩き、何もされないものだ。まあ、KAN-SENを指揮する者の秘書官であり、ユニコーン自身支援空母とはいえ艦船としての力を持っている。この堅苦しい場で、狼藉は愚か視線を向けることすら罰せられてしまうだろう。

 

「――――ちょっと、一緒に来てくれるかな?」

「あ……うん♡」

 

 ――――男以外であれば、だが。

 男が暗示(・・)を掛けた瞬間、ユニコーンの瞳がトロンと蕩け、意志の光を感じない人形になった。

 肌身離さず持ち歩いていた一角獣のぬいぐるみを落として、憲兵の男に着いていく。それをおかしいと思わず、二人を咎めるものもいない。この本部は既に、男の手中であるからだ。

 程なくして、男の自室にユニコーンを連れ込むことに成功し、誰にも邪魔をされない――元からその心配はないのだが――二人きりの空間で、ユニコーンの額に指を当て仕込みを行う。

 

「あ♡ あ、あ、あー……♡」

 

 口を開き、手をだらけさせるユニコーン。その瞳はさらに深く沈み、男の思うがまま。

 改めて見ても美しい幼子。それに反して、透け気味のワンピースに包まれた胸はたゆんと揺れるほど大きく、しかもブラを着けていない様子。そんなに無防備だから男にいいようにされてしまう、などと責任転嫁も甚だしい思考でユニコーンの思考を奪い去った。

 今回の催眠はシンプル。認識を置き換え、常識を書き換え、相手に対する好感度(・・・)を上げる。それも、相手のすることを全く拒まないほどに。

 

「ユニコーン」

「……あれ? お兄ちゃん(・・・・・)?」

 

 軽く手を叩くと、ユニコーンがハッと目に光を戻し男を『お兄ちゃん』と呼んだ。憲兵として盗み聞きしていたが、どうやらユニコーンは指揮官(・・・)のことをお兄ちゃんと慕う甘えん坊のようだ。

 認識の置き換え――――憲兵は今、ユニコーンの目に愛しの指揮官として映っている。その証拠に、頭を撫でても拒まずくすぐったそうに、だが微笑んで受け入れてくれた。

 

「ん……お兄ちゃん、くすぐったいよ……あっ♡」

 

 胸をまさぐる。正面から握った美乳は柔らかく、布が一枚ということもあってワンピースを張り付けてやれば綺麗な胸ポッチが出来上がる。

 それでも、ユニコーンは拒まない。それどころか、恥ずかしげに視線を落としながら、甘えた声で返してきた。

 

「……お兄ちゃんなら、いいよ?♡」

 

 願ったり叶ったりとは、まさにこのことか。

 

「ユニコーン、服を脱いでくれるか」

「うん、わかった♡」

 

 とんでもない願いにさえ、ユニコーンは羞恥を感じながらも従う。

 首元の硬い結びを解いて、ワンピースが落ちる。白磁の肌を滑り、少女の足元にふわりと落ち、そのショーツ一枚の裸身を晒す。

 

「……はい♡ これで、いいの?♡」

 

 ショーツすら白く、可愛らしい。その守りを衣擦れの音と共に下ろしていき、丁寧に足首を潜らせ手に持つ。

 

「パンツ、こっちに見せてくれ」

「う、うん……♡」

 

 脱いだパンツを両手で広げさせ、顔の前で見せつける。そんな恥ずかしい願いさえ実行するほど、今のユニコーンは指揮官に対する愛が強い。見せているのが見ず知らずの憲兵であるなど、ユニコーンの目にはわからない。

 真っ白なショーツのクロッチを広げて見せ、その向こう側には赤面した少女の貌。見た目の清楚さと比例し、汚れやシミのない純白のショーツを広げる様は素晴らしいという他ない。

 満足をしたところで手を下ろさせ、改めて姿を確認する。グローブとニーソだけを残した小柄な裸体。ぷるんと質感が触れずとも感じられる豊満な美乳に、下腹部に丘を作る毛の一つないピタリと閉じ切った割れ目。こちらも名前に相応しい純潔だ。

 

「ユニコーン……」

「お兄ちゃん……んんっ♡」

 

 堪らず、名前を呼んで唇を重ねる。愛情は本物だ――――肉欲に駆られ、思考を操っていることが本物であれば。

 驚いた様子ながら拒むことしない。愛情の深さが見えるキスの味は、瑞々しく甘みがある。唇を啄んで楽しんでから、舌で口を開かせてユニコーンの舌を絡め取る。

 

「ちゅ……ふ、ぁ♡ おにい、ちゃん♡ 頭が、ボーっとして……へん、に……ちゅぱっ♡♡ んくっ♡」

 

 とても幼い少女が出しているとは思えない唾液音と掛け合わせ、口の中で唾液を絡ませて嚥下させる。

 慣れない、というより下手をすれば初体験のキス。それもディープなモノにユニコーンの瞳が涙を浮かべて蕩け出す。それが決して悪いものでは無い事は目に見え、腰砕けになりかけた少女を抱き上げて大きめのベッドに運んだ。

 

「お兄ちゃん……わぁ♡」

 

 全裸のユニコーンに合わせ、男も服を脱げばユニコーンが驚きか、それとも興奮か。男の勃ち上がった陰茎を見て声を上げる。

 顔を手で隠しながら、チラチラと肉棒を見遣る愛らしさが堪らない。しかし、挿入れるにはまだ早すぎる。男はベッドの上のユニコーンに寄り添い、まず豊満な胸を優しく揉みしだいていく。

 

「あ……ん……お兄ちゃんの手が、ユニコーンのお胸をギュッてして……あったかい♡」

 

 今回はあくまで優しく、雰囲気を重視してユニコーンをいただく(・・・・)。清楚な雰囲気から、一目見てそうすると決めていた。

 ロリ巨乳というKAN-SENではよく見られるが、その上極まった清楚となれば希少だ。胸を丹念に揉み回し、マッサージするように撫で、たまに乳首を勃起に導いてやりながら、キスを重ねていく。

 

「……ふぁっ♡ あっ♡ あっ♡ ……あぁぁぁぁ♡」

 

 やがて、ユニコーンは人が変わったように甘く、官能的な吐息を吐き出して胸を揉まれる快感に悶え始める。大きい胸で感じやすいようだ――――当然だが、男が催眠で働きかけているからこそだった。

 続いて、男はユニコーンの秘部にそっと指を当て、緩やかに擦り始める。

 

「ん、やっ……♡ お兄ちゃん、ユニコーンのお股、どうするの……?」

 

 少女が触れさせてはならない禁忌の場所。大丈夫、と不安がるユニコーンを落ち着かせながら、秘部を弄る。

 初めは単純に擦る。たまに撫で、軽く開いてやる。何度もそれを繰り返し、性を知らない幼子をしっかりと導いていく。

 

「……あ♡」

 

 そうすると、何者も拒んでいた秘部が緩やかにだが開帳を始める。それに伴い、膣口を開けと刺激する指に従って粘液が零れ始め、ぐちゅ、ぐちゅといやらしい水音がユニコーンの股から聞こえ始める。

 

「や……お兄ちゃん、だめぇ……♡ お股、へん……気持ち、いいよぉ……♡♡」

 

 未知への恐怖感と、快楽への幸福感。喉を引き絞って発する言葉が支離滅裂なものへと変わる中、男は緩やかに擦り上げていた指の速度を上げ、ユニコーンの秘部への刺激を一気に高みへと持っていった。

 

「やっ!?♡ だめ、だめぇ♡ なにか、お水っ♡ おもらし、しちゃ――――あ、あーっ!♡♡♡♡」

 

 ――――プシャッ!

 

 開いた膣口から吹き出す水と、身体を逸らして激しい痙攣を起こすユニコーン。その目は震え、性の目覚めに虚空を見て初めての絶頂に浸っていた。

 

「は、は……♡ お、おもらし、しちゃった……ごめんなさい。ユニコーン、悪い子になっちゃった……♡」

 

 初めての絶頂に、秘部からちょろ、ちょろろと制御出来ない愛液がお漏らしのように溢れてシーツを汚す。どうやらユニコーンは、自分がおしっこを漏らしてしまったと勘違いし男に謝っているようだ。キチンと、そうでないことを説明してやる。

 

「え……い、く?♡ ユニコーン、おもらししてないの……?♡」

 

 大事なことを、一つ一つ教えていく。さっきの感覚を感じたら、必ず『イク』と宣言すること。この快感は受け入れていい、とてもいいことである。

 男のモノを受け入れて、精子を子宮に注いでもらえば――――男の赤ちゃんを産むことが出来るということ。

 

「……ユニコーン、お兄ちゃんの赤ちゃん欲しい♡ ちゃんとイクから、お兄ちゃんの……精子、ユニコーンにちょうだい……?♡」

 

 ――――ああ、純粋だった少女が淫猥に染まるのは、いつだって堪らない。

 期待に満ちた目で訴えかけてくるユニコーンに頷き、開かせた足の間に身体を挟んで濡らした秘部に肉棒を向ける。

 そして、挿入れる前に耳元で言葉を教える。二人きりだが、雰囲気というやつだ。男の言葉を聞いたユニコーンは、カァと赤面を深める。どうやらそれがとても恥ずかしい言葉、というのはわかるようだ。しかし、催眠で膨らんだ好意は恥ずかしさを貫き、口元に手を当てながらも視線は男と男の逸物に向けながら、声を発した。

 

「ゆ、ユニコーンの……処女おまんこ♡ お兄ちゃんのおちんちんを挿入れて、もらって、ください……♡」

 

 純心な乙女から、卑猥な誘い文句――――その乙女である証を、男はユニコーンに向けた愛情(悪辣)の笑みで貰い受けた。

 

「あ、あぁぁぁぁぁっ!♡♡ ふ、ぎ……う、ぅ……おにい、ちゃん……♡」

 

 破瓜し、秘部から流れる愛液ではない赤色の液体。艦船の身体が、普通の少女と基盤は変わらないということは知っている。幾ら感度を上げて慣らしていたところで、他の男より大きい陰茎での初めが苦しいのは当然だろう。

 直線的ではないが、歯を食いしばって肉棒を受け入れた秘部の痛みに耐えるユニコーンの両手を結び、緩やかに腰を動かしていく。キツい締め付けに射精をしてしまわないよう注意しながら、ユニコーンの初めてを痛みではなく快楽に変えていく。

 

「あ……あっ♡ ん、っ♡♡ ふぁっ、あぁぁぁぁ……♡♡」

 

 すると、感度上昇の催眠が効果を発揮し、ユニコーンの膣内の滑りが段々と良くなっていった。少女の声音からも痛みが消えて、とめどない快楽が溢れ出す。

 

「あぁぁっ、んぁ♡ ふぁうぅ!♡♡ お兄ちゃん……すき、好きぃ♡♡」

 

 ドチュ、ドチュと激しく子宮口を突かれながら、ユニコーンが好意を言葉にして放つ。男がそれに返してやれば、ユニコーンは艶やかな蕩け顔で笑みを浮かべる。それは、幼子が発する雌の貌でもあり、乙女の美しさを残したとてつもない背徳の快楽。

 そこで限界を迎えるのは必然――――奥底を突いた亀頭から、白濁液が迸る。

 

「あっ♡ イク♡♡ ユニコーン、お兄ちゃんのおちんちんで……イクっ!♡♡♡♡」

 

 ビクンッ、ビクンッと腰が跳ねて身体か逸れ、美乳が揺れてユニコーンが叫ぶ。覚えたての絶頂宣言をしながら、子供を孕むザーメンを蛇口が壊れた水道のように流し込まれる。

 

「す、きぃ……お兄ちゃんも、気持ちいいことも……ユニコーン、大好きぃ……♡」

 

 ――――その顔は、蕩け切った快楽に歪んでいた。

 

 

 その日、とある指揮官の秘書官が行方知れずになった。本部への報告で連れていた、幼い支援空母だ。

 現場には大事にしていた一角獣のぬいぐるみだけが残され、目撃証言は皆無。監視カメラにも何も映っておらず、事件は闇の中へ――――艦船が次々に行方不明になる事件の一つとして、データに刻まれた。

 

「……あ♡ お兄ちゃん、お腹の赤ちゃん……動いたよ♡」

 

 小柄な体躯に、膨らんだお腹を撫でるユニコーンの姿を見たものは、男以外にいなかった。

 

 

 






憲兵さんこっちです。あ、こいつ憲兵だったわ。
催眠なのでちょっと台詞入れてみましたけど、やっぱオリ主に喋らせるのはなれませんね……いっそモブ兵士とか暴漢とか複数人ならペラペラ話せそうですが、チートオリ主となると犠牲キャラが喋る方が雰囲気でそうで。テイストによるのか?

全裸の指定でしたがグローブとニーソは趣味で残しました。お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、服を脱がせる、脱いでもらう的なのにはそこそこフェチがあります。ていうか便利だね催眠による感度上昇。なんでもありすぎるだろ。
私元々書いてるのは純愛系が多い(多いよな?)ので催眠純愛なら普通に書けます。それ純愛じゃない気がするけど意識変えてるんだから本人たちは純愛だよ。邪悪か?

感想、評価などなどお気軽によろしくお願いします。リクエストは詳しいほど書きやすいですが、手をつけにくい原作はあるのでご了承を。あと何度も言いますが私しゃ執筆マシーンじゃなく人間なのでその辺は一応考えてやってください。俗物なので評価ある方がリク拾ったりはします。俗物なので、HAHAHA。なにわろてんねん。ではまた次回〜


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ベルファスト、シリアス(機械姦、洗脳、スライム排泄)

実物はNG(スライムはドンと来い)の差は何なんでしょうね本当に。

はい、完璧エロメイドとポンコツエロメイドの無様お下品調教。スピーディーにやっていきましょう。あとシリアスの旧正月衣装を表現すると変態的になるのはどうかと思うの(なお衣装が原因でケッコン済みの顔)





 

 

「……誇らしきご主人様のお顔に、泥を塗ってしまいました」

「顔を上げなさい、シリアス。機を見計らい脱出し、ご主人様に彼らのことを伝えます」

 

 シリアスが項垂れ、ベルファストが気丈に辺りを見回し脱出の戸口を探し出そうとする。

 だが、そんなものはどこにもない。厳重な拘束を施された彼女たちの前には、複数の男が彼女たちを見て悠長に話し合いを行っていた。

 

「貴重な『KAN-SEN』だ。丁寧に〝開発〟しなければな」

「まずは調整……いや、拷問か」

「うむ。出資者の方々へのお披露目を考えれば、すぐに取りかかるべきだろう」

 

 時々に聞こえる不穏で下衆な単語に、二人の表情が不快に歪みより厳しいものとなる。

 KAN-SENと呼ばれし彼女たち艦船。絹のような精細な白髪のベルファスト。真紅の瞳に白髪のショートが特徴のシリアス。

 彼女たちは共に、ロイヤル所属の『メイド隊』。その所属が示す通り、二人はそれぞれ異なるメイド服に身を包んでいた。

 いつも通り任務に着いていた二人は、謎の部隊にセイレーンとは異なる強襲された。不意打ちとはいえ手も足も出ず圧倒され、無様に捕らえられてしまった。

 

「っ……外れ、ません……っ!!」

「……私たちの力でも外すことが叶わない。セイレーンともレッドアクシズとも異なる陣営ですか……厄介ですね」

 

 武装を解除させられ、謎の機械に拘束されたシリアスとベルファスト。

 両手は後ろに向けられ、膝まで呑み込む穴に通され固められている。両足は膝を曲げて同じように後ろに呑み込まれ、結果彼女たちは胴体を強調し股を開いた姿で顔と胸しか動かせない状態で男たちの嬲るような視線に晒されていた。

 だが、それも彼女たちの容姿とスタイルを考えれば仕方がないことだろう。差し出された乳房はメイド服が上乳を大胆に露出した素晴らしいデザイン。身を捩る度にベルファストの長い巨乳、シリアスの爆乳が揺れ動き、ロングスカートのベルファストはともかく、短めのスカートであるシリアスはマン筋までくっきりと見える白いショーツまで男たちの視界に収められてしまっていた。

 

 KAN-SENの力ですら叶わない敵と拘束具。未知の技術を前に、敬愛する指揮官のためにも脱出し情報を持ち帰る。しかし、そんな二人を嘲笑うように男たちが品のない手で彼女たちの胸や顔に触れる。

 

「おお、すげぇなこのデカパイ。人間の女とは迫力も重さも違ぇ」

「顔も整ってるし、こんなのが何人もいるなんて、指揮官ってやつが羨ましいねぇ」

「触らないでいただけますか? シリアスに触れていいのは、誇らしきご主人様のみでございます……っ!」

「私たちはご主人様に身を捧げています。どうか、お引き取りを」

 

 シリアスは怒りを顕にし、ベルファストは瀟洒なメイド長として気高く毅然と男たちを拒絶する。

 しかし、彼らはただ笑うのみだ――――これから先、二人がどのような醜態を晒すかを知っていればそうもなろう。

 

「そうか、そりゃあいい。そのゴシュジンサマってやつに捧げた身体。今度は俺たちに捧げてもらうぜ」

「そのような横暴な態度に、私たちが屈すると思っていらっしゃるのなら、些か考えが足りないとご指摘させていただきます」

「何をされても、シリアスたちは屈することはありません」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イクぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!♡♡♡♡」

「果て……果てて、あぁ!♡ はああああぁぁぁぁぁっ!!♡♡♡♡」

 

 そんなメイド隊の二人が恥を晒して無様アクメをしてしまったのは、それから数十分後のことだった。

 そもそも『KAN-SEN』を優に上回る力と技術を持った男たちに囚われ、そうならないはずがない。考えが足りなかったのはシリアスとベルファストの方だ。

 

「おひっ♡ あひぃぃぃぃぃぃっ!?♡♡」

「し、シリアス……気を確かに――――んっほぉおぉおおおぉおぉおっ!?♡♡♡♡」

 

 舌を突き出した無様なアクメ顔と初潮吹き。優雅なものに仕える身として、恥さらしもいいところな悲鳴を揃って首を逸らして叫びあげる。

 ベルファスト特有の破断した鎖が垂れたチョーカーを除き、メイドの服はとっくに取り払われている。

 絶頂痙攣する巨乳と爆乳の先端にはアーム状の注射器から絶えず液体が注入されている。それは彼女たちを狂わす媚薬であり、二人の意志に関わらず強制発情してしまうものだった。

 

「あひっ、あひっ、あひぃっ♡ 誇らしきご主人様♡ お、お許しをっ♡ シリアス、シリアスはっ♡ イクイクイクぅぅぅぅぅぅっ!♡♡♡♡」

 

 美しい陰毛が靡くマンコには、バイブがマシンガンのように高速で突き立てられ犯し続けられている。彼女たちが〝ゴシュジンサマ〟に手を出されていたかは定かではないが、その数百倍以上の快感がメイドを襲っていることは間違いない。

 

「お、おぉぉぉぉ……お尻が、めくれ……お、ほぉ♡ ――――おほおおおおおおおおっ!?♡♡」

 

 二人を拘束する機械から姿を現した極太のディルドが、その美尻の尻穴に挿入れられ、あっという間に拡張された。

 オマケに、引き抜くときは緩やかに、人の原初快楽である排泄を教え込むために緩慢に抜かれ、すぐに全力で奥底まで撃ち抜かれる。ケツ穴を調教される感覚に、ベルファストの瀟洒としての品格は十分と持たず粉々にされ、肉付きのいい雌の本性を顕にした。

 さらに、散々潮吹きアクメ顔を撮影された二人の上部に、拘束調教マシンから出現したバイザーのような機械が下ろされ、シリアスとベルファストの顔に取り付けられた。

 

「な、何が――――おひょおぉぉぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

「んぎぃぃぃぃっ!?♡ あ、ぎ――――あぎゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!?♡♡♡♡」

 

 黒いバイザーが淡く輝き、二人の頭に明らかに異常だとわかる電撃のようなものが流し込まれ始めた。無様な悲鳴をあげるシリアスと、一瞬耐える素振りを見せるも、やはり品格を損なう悲鳴をあげるベルファスト。

 マシンガンバイブに極太ディルドの排泄。爆乳と巨乳には媚薬が注入され続け、脳髄を焼き尽くされるような電撃に二人の視界は真っ白に染まった。

 

「あが、あべべべっ♡ お、おまんこ、イクゥ!?♡♡♡♡」

「け、ケツマンコ、果てて……ちが、お尻の穴……け、ケツマンコ、イグっ!?♡♡♡♡」

 

 はしたない嬌声と淫語の絶頂宣言。彼女たちは今、男たちの求めるメイドに必要な言語を教え(・・)られている。その脳に直接、理解しやすいようにだ。

 ――――拷問と言うよりは、洗脳調教が正しいだろうか。男たちが大真面目に話し合い、ベルファストとシリアスを開発(・・)していく。

 時間にして僅か一時間ほどだろうか。無様に敗北し捕らえられながら、メイドとしての矜持で気品のある生意気な口を利いていた巨乳と爆乳少女たちは、即堕ちさせられ会場に集まる出資者(・・・)たちの前に差し出された。

 

「え、エロメイドのベルファストにございます♡ ど、どうか、デカパイ変態メイドのベルをお使いくださ……いぃっ!?♡」

「エロメイドのシリアスでございます♡ 誇らしきご主人の皆様、どうか爆乳変態メイドのシリアスをお使いくださいませ♡」

 

 ベルファストは多少抵抗を続けているが、勝手に喋る口にどうしようもなく、シリアスは呆気なさすぎるほど洗脳調教に屈していた。二人とも、内面では正気を残して微かな希望に縋り付いているものの、身体が自由な部分は物理的にも精神的にも残されていない。

 拘束していた機械は形を変え、二人の体勢を切り替えている。上半身は起こされ両手を降参するように横に固定。下半身はM字開脚で観客たちへおっぴろげに。しかも、メイドを名乗りながらその衣装は好き勝手に弄られていた。

 

「なんだ、この爆乳の前掛けは? ちょっと風が吹いたら跳ねてしまうではないか」

「はは、乳首で盛り上がってしまっていますなぁ」

「も、申し訳ございません♡ はしたないシリアスをお許しください♡」

 

 シリアスは東煌由来の衣装を着て、そのいやらしさを揶揄され謝罪している。爆乳の上に小さな前掛けがあるだけの衣装は、下乳横乳どころか開発された勃起乳首をくっきりと顕にし、下もM字開脚をせずともノーパンマンコと大きなケツ穴が出てしまっている。これがシリアスの正式な衣装だというのだから、おかしな話があったものだ。

 

「お、バニーガールか? おっぱいとマンコ丸出しでエロいねぇ」

「メイドなのにバニーガールかよ。まあ、どっちにしろド変態なのは変わりないな」

「ば、バニーメイドとして、ご主人の皆様のおちんぽ様におまんこ給仕をさせていただきます♡」

 

 ベルファストはバニーガール。しかし、通常のものではなく隠すべき場所が逆転した()バニー。シリアスと同サイズに豊胸されたおっぱい、増毛されて高貴の風上にもおけない剛毛マンコの全てを晒している。

 そして二人の左胸には『01』、『02』と印が施され、奴隷メイドとしての証を立てられてしまっている。

 

(いやっ! いやっ! いやあぁぁぁぁぁぁっ!!)

(ご主人様のメイドとして、このような醜態を……っ!!)

 

 この他にも様々なコスプレで遊ばれているが、二人の口はペラペラと淫語全開の下品な言動を繰り返し続ける。わざと残した二人の精神を完膚なきまでにへし折るための遊び(・・)は終わらない。

 

「おぉ、爆乳がよく揺れて擦りがいがある」

「剛毛マンコのクリトリスは……ここだろう?」

「あ゛あぁぁぁぁぁぁっ!?♡ シリアスの爆乳乳首にご褒美感謝しますぅぅぅぅぅっ!!♡♡♡♡」

「ひぃいぃいぃぃっ!♡ せ、正解でございますっ♡ ベルのお下品剛毛マンコのクリトリス、削られてイきゅうっ!?♡♡♡♡」

 

 電動歯ブラシという現代の道具で、コリコリに勃起した乳首と剥き出しのクリトリスを擦られる。敏感すぎる性感帯を高速で振動する毛先で擦り続けられ、シリアスの爆乳は全力で痙攣し、白髪の剛毛から飛び出した長陰核によってベルファストもあえなく絶頂。潮を吹き出して無様下品なアヘ顔を揃って披露した。

 

「そら、もう一本!」

「んっほぉ!?♡ も、もうお許しくだひゃい♡♡」

「んぎっ、ふぎぃぃぃ……♡ べ、ベルのケツマンコ、もう入りません……お慈悲を、お慈悲をくださいませぇ♡」

 

 液体が入った幾本もの浣腸器がシリアスとベルファストのケツ穴に刺され、その中身が注入される。

 緑色の流動体は二人の腸で半固体に変化し、スライムとなって彼女たちの腹を占拠する。当然、そんなものを幾度となく流し込まれれば二人の腹は膨れ上がり、無理やり我慢をさせられてギュルル、ギュルルルルッとえげつない腹の音が鳴り、浣腸器の先端を抜くごとにブビュッ! と溢れた緑のスライムがケツ穴から吹き出す。

 

(シリアスのお腹……破裂、してしまいそう♡ あぁ、誇らしきご主人様、申し訳ございません!♡)

(腹痛が……意識が、遠退いて――――おほっ♡)

 

 スライム浣腸により下品な排便我慢顔を散々披露したのち――――開発されたケツ穴から呆気なくぶちまけられた。

 

『ド下品エロメイド!♡ ケツマンコからスライムひり出してイクっ!♡ 排便アクメ――――おほおおおおおおおおおっ!!♡♡♡♡』

 

 ぶりっ! ぶりゅりゅ、むりむり……っ! ずる、ずるずるずるーっ!

 

 メイドとして、乙女としてあまりに下品な爆音排泄。緑色の極太スライムが二人のケツ穴を広げ、一気にひり出された。M字開脚の尻から吐き出された腸型のスライムは地面に重ねられながら、ベルファストとシリアスの直腸を擦り上げ、絶対的な解放感からアヘ顔排便アクメをさせるに至った。

 スライムとはいえケツ穴から全力で排泄し、それが自分たちの真下に積み重なり、腹の温かみでホカホカと上気を発している。もう二人の精神は死に体同然だが――――――

 

「あひひひひひひっ!?♡♡ あひっ、おゆるし、おゆるしくだひゃい!♡ いひぃっ♡ うひひひひひひっ!?♡」

「く、ふっ♡ くふふふ……うひっ!?♡ ひーッ!♡ いひゃひゃひゃひゃっ!?♡♡ もうお許しくだひゃいいいいいいいぃっ!!♡♡」

 

 全身くすぐり。腋の下から爆乳と腹の隙間や脇腹、足の指の間や裏に至るまでを様々な道具で徹底的にくすぐられる。

 目的は他でもない、ベルファストとシリアスが唯一自由にできるもの、おしっこ(・・・・)。捕まってから一度も小便を出せていない。つまり、唯一自分の意志で防いでいた失禁という恥を晒させようと言うわけだ。

 

(も、もう……♡)

(も、れ……♡)

 

 そして、無様な敗北のみならず尊厳とプライドを壊され続けた二人に、くすぐりによる排尿を我慢できるはずがなかった。

 

『あひぃぃぃぃぃぃぃっ!♡ おもりゃしすりゅううううううううっ!?♡♡♡♡』

 

 ――――ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!

 

 ベルファストとシリアスの尿道から、黄金色の水がアーチを描いて飛び出した。

 それは間違いなく、二人の意志で行われた小便。大衆の前で無様な失禁をしてしまった二人の意識は、それでも失われることを許されず辱められる。

 

 解放感にアヘ顔を晒し、M字開脚で弄ばれるベルファストとシリアス――――二人が性処理メイドになる日は、そう遠くない。

 

 

 






圧倒的な即堕ち二コマ。シリアスは確実にチョロいと思う。これやって見たかったんすよねぇ。
機械拘束はそこそここだわりましたけど、苗床とか肉壁的な感じの拘束って言ったら伝わりやすいのか……?あれの手がもう少し背に寄った感じ?絵じゃないからこだわり部分文書にするの大変だぁ……。

ベルは逆バニーのコスプレなのに、シリアスは原作衣装でエロになるのどうかと思うの。まあエロいから仕方ない。私もあの衣装で好感度三倍くらいになったし。股間に正直。あとベルの剛毛とか爆乳化はその場のノリ。ていうかベルも元から爆乳でゲフンゲフン。
スライム排泄、向こうだと擬音なしなのにこっちだとここぞとばかりにやらかすの意識の違いが凄い。ストーリー性がないからやりたい放題過ぎる。敗北の描写も如何に無様敗北かを伝えたがっている。うーんこの。

感想と評価ありがとうございます!評価は私の更新ペースとチキンレースです。途切れたら適当に変えます。一日2更新と評価継続のチキンレース、勝負だ。あっさり終わりそうですね……

次回は新たな原作、マナリアフレンズからアンとグレアになります。……や、学園物で何かあるかなーって考えて出てくるのがこれなのおかしい気がせんでもないけど、この二人好きだから仕方がない。ラノベ沢山あるし探せば学園物余裕であるだろうけど。
学園物と言えば王道の常識改変、催眠です(はぁと)正気なのに狂う姫をお楽しみに。あとこれ投稿して学園催眠ネタ請いする。絶対する。めちゃくちゃ楽しいのこれ。


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プリンツ・オイゲン(純愛、調教、無様エロ)

リクエストよりアズレンのプリンツ・オイゲン。これ書いたのそこそこ前なので何言えばいいかわからん()






 

 

「んー……待ちくたびれたわ。早く行きましょ、指揮官。いいえ、あ・な・た♡」

「まったく、もう酔ってるのか?」

「あら、失礼ね。シラフよ」

 

 有名な高級リゾート地のビーチに対象的な男女が二人。

 白髪が背に烟る、ビキニ姿の美女。肉々しいプロポーションに右胸のほくろがそのセクシーさを引き立たせる一因か。男をからかうように、しかし心からの笑顔(・・・・・・)でフランクな会話を行う。プリンツ・オイゲン。指揮官と呼ばれた男の艦隊に所属する艦船であり、唯一の(・・・)『ケッコン』という契りを交わした美女だ。

 そういう男はガッチリとした体格……というより、鍛え上げられた身体と言うべきか。オイゲンの調子のいい言動に呆れたように見せかけて、高級リゾートだというのに極一部でオイゲンに視線を集中させる男に、牽制という名の威殺さんばかりに睨む視線を向けている。筋肉質な巨漢にそんなことをされてはたまったものではない。オイゲンは、満更でもなさそうに微笑を浮かべて声を発した。

 

「ほんと、あんたって私に対しては独占欲の塊よね」

「自分の女を気にして悪いか?」

「っ♡ いいえ、もっと、もっと気にしてちょうだい」

 

 一瞬、公共の場でありながら身体が反応しかけた(・・・・・・・・・)オイゲンは、誤魔化すように髪を跳ね上げ、気を取り直してビーチに足を踏み出した。

 ――――溜まりに溜まった休暇を消費するため、超高級リゾートで一ヶ月を過ごすことになった指揮官とオイゲン。場所は秘書艦でもあるオイゲンが選び、指揮官も彼女の言うことには従った。

 

「指揮官、日焼け止め塗ってもらえるかしら? たっぷり、じっくりと、私の背中に♡」

「…………」

「ふふ、まだ駄目よ、指揮官♡」

 

 オイゲンの誘惑に、体躯に似合いすぎる巨頭で水着にテントを作る指揮官。一見して、指揮官がオイゲンに翻弄されているように見える。

 無論、見えるというだけ、なのだが。

 

「ん、美味しいわね。お酒が欲しくなりそう」

「おまえは悪酔いするからな。お預けだ」

「そんなことないわよ……たぶん」

 

 重桜の御神酒が大層気に入っているオイゲンは、酒癖の悪さに自覚があるのやらないのやら。クールな表情でスっと視線を逸らしたことから、一応の自覚はあるのかもしれない。

 一日海水浴を楽しみ、美味なるレストランで舌鼓を打つ。ここまでは巨漢と美女の優美なリゾート旅行に見えることだろう。

 だが――――自室に戻った瞬間から、二人は変態夫婦(・・・・)に早変わりするのだ。

 

「ねぇ指揮官、私を見てちょうだい」

「……レースクイーンの衣装じゃないか。おまえ、さては盗んできたな」

「失礼ね。借りてきたのよ」

 

 無断で、という言葉が裏側についていなければいいが、と思いながら高級な一室の座り心地がいい椅子で、着替えた衣装を見せびらかすオイゲンを見遣る指揮官。

 

「どう、似合ってる?♡」

「ああ、最高だ。さすがは俺の女だな」

 

 オイゲンが披露したのは彼女の衣装、ではなく重桜の瑞鶴、翔鶴が仕事で着たレースクイーンの装いだ。

 とはいえ、その露出度があまりに激しい。黒布を胸部から首元の紐で繋ぎながら、その中心は臍まで見える扇情的なデザイン。下半身も、極短のスカート部を捲れば下が見えてしまうに違いない。事実、ストッキングから太股や腰の肉にくい込むガーターベルトの紐はくっきり、オイゲンの鼠径部はチラチラと男の欲を誘っている。

 露出度の高いレースクイーンの衣装で、服の上から勃起がわかる巨根の指揮官を誘うオイゲン。が、それで男から行かないのがこの夫婦のやり方。

 

「ありがと――――ああ、もう限界♡」

 

 クールに男を手玉に取るオイゲンの微笑。それが一瞬にして崩れたのは、彼女が男の前であられもないポーズを取ったことによるものだった。

 両手を上げ、肘を曲げて頭の後ろで組む。美しい両脇の滑らかな窪みを全てさらけ出しながら、グッと腰を落とし膝を曲げ、短い布が張り付く股間部をおっぴろげにする。

 プリンツ・オイゲンというプライドと実力、計算高い美女が心から見せるガニ股屈服ポーズ。それだけに留まらず、なんとオイゲンはガニ股にした腰を勢いよく振り始めた。

 

「ほら、指揮官♡ 私のガニ股無様ダンスを見て♡ あんたのデカチンをオイゲンまんこにハメハメしなさい♡ ううん、してください♡♡」

 

 ヘコ、ヘコ。ヘコヘコと前後にガニ股腰振りし、指揮官ちんぽに挑発、ハメ請い。黒布一枚の巨乳が大きく暴れ、腰振りにふわりと浮く股布から湿った白髪陰毛とトロトロの愛液を溢れさせるマンコが程よくチラ見せされている。

 何を考えているのか悟らせない微笑で皆を導き、一度戦いになれば獰猛と称せる好戦的な笑みで敵を薙ぎ払うオイゲン。そんな美しい艦船である彼女が、男に屈服してガニ股腰振りハメ請いをするドMの女であることは、それを仕込んだ(・・・・)指揮官だけが知っている。

 

「はっ♡ ふっ♡ はやく、はやくっ♡♡ ……ちゅっ♡ れろ……♡」

 

 しかし、物好きな指揮官はこの程度(・・・・)ではオイゲンのハメ請いに応えはしない。ガニ股の高速腰振りでもう汗を流しているオイゲンが、痺れを切らして自分自身の腋を近づけ、舌を伸ばして舐め回し始めた。

 

「んちゅ、ちゅぱっ♡ ちゅるっ♡♡ ぢゅるるるるるっ!♡♡ んひっ♡ んひぃ♡♡」

 

 早くも汗だくになり、べちゃべちゃと水を帯びた腋。その両方を交互に、狂ったように舐め回す。

 己の弱点(・・)である腋を舐め回し、汗と唾液が絡まって発せられる自身の腋の臭いに発情し、腰振りマンコで軽イキを繰り返す。すっかり出来上がり、顔も蕩けた変態妻に対し、その夫がようやく言葉を発した。

 

「せっかくそんな良いローション(・・・・・)があるんだから、乳首も弄ったらどうだ?」

「……っ!!♡ ほんと、相変わらず鬼畜♡」

 

 これだけ無様にハメ請いしても、まだ抱いてもらえず焦らさせる。だが、そんな彼にオイゲンは喜びに満ちた笑みを零して応えた。

 汗と唾液がたっぷり絡まった腋。オイゲンはその濃厚なブレンドローションを手で掬うと、レースクイーン衣装の上から乳房、全く触れていないにも関わらずビン勃ちした弱点(・・)である乳首に塗りたくっていった。

 

「おひっ♡ 乳首きたぁ♡ あっ♡ あっ♡ あぁん♡♡」

 

 変態ローションを布の上から馴染ませながら、さり気なく指や手で勃起乳首を刺激してオナニーに興じる。

 薄布に染み込み、オイゲンの巨乳に張り付かせる体液のローション。それはビンビンな勃起乳首を確実に主張させ、液体が広がり切る頃には見事な胸ポッチを作り出していた。

 

「腋だ」

「あ、ん♡ 指揮官のいけず♡ ――――ちゅぱっ♡ れろっ♡ んちゅっ♡♡」

 

 べっとりと胸部に馴染んで、まさにここからという時に指揮官は再び腋を指示する。どこからか覚えてきた言葉で意地の悪い指揮官に拗ねた顔を見せながら、オイゲンは恥辱の腋舐めオナニーへ移る。

 情熱的、変態的とも言える舌遣いで両腋を全力で舐める。感度の高い性感帯への刺激に、オイゲンの貌は着々と蕩け始めていた。

 

「んぁ♡ れろっ!♡ ぢゅっ♡ ぢゅうっ!♡ も、もうイ――――」

「乳首」

「ひゃいっ!?♡」

 

 あわや腋イキというすんでのところで、指揮官からの無情な命令。本能的に命令権を引き渡しているオイゲンは、無様な返事で舌を止め、また汗と唾液がブレンドされたローションを塗りながら乳首オナニーを始める。

 

「あっ、あっ、あひぃ♡ いぃぃぃぃぃ――――」

「腋を舐めろ」

「んっひぃ!?♡ ひゃいぃぃぃ……♡♡」

 

 乳首イキをしそうになったら、今度は腋舐め。ギリギリのところで本気絶頂できず、拷問のような軽イキで済まされたオイゲンはその言語すら怪しくなり始めていた。

 腋舐め、乳首、腋舐め、乳首……指揮官の命令に絶対服従のオイゲンは、ひたすらその倒錯的なオナニーだけを繰り返させられる。

 

「はひっ♡ はひゃっ♡♡ イ、イかせてっ♡ もうイカせて♡ オイゲンまんこにおちんぽ挿入れて♡ イクイクイク――――」

「腋舐め」

「ひくぅっ!?♡ ひゃいぃぃぃぃっ!?♡♡」

 

 プシッ、プシッ、プシッと断続的な飛沫の音が部屋に響く。ノータッチであるはずのガニ股マンコ。布がべたりと張り付き、クパァと開いた膣口とクリトリスまで浮かばせながら、発情しっぱなしになり軽い潮吹きが止まらない。

 ガクガクとガニ股と内股をムチムチの脚が行き来し、高級なカーペットには夥しい愛液の溜まりが出来上がりつつあった。オイゲンはまだ、一度も本気の絶頂をしていないにも関わらず、である。

 

「はひっ♡ んひっ♡♡ あぁぁぁぁぁっ!♡♡」

「…………」

 

 一心不乱に変態オナニーへ没頭するオイゲンの後ろに回り込んだ指揮官が、膨張した股間のモノを取り出した。

 それは巨根。およそ一般的なサイズでは及びがつかない、プリンツ・オイゲンを雌として屈服させた雄の巨頭。それをガニ股で露出させ、自然と穴を拡げつつあったオイゲンの弱点(・・)アナルに近づけていった。

 調教済みで全身弱点(・・・・)なドM妻。オナニーであっという間に絶頂寸前まで追い込まれたオイゲンのアナルに――――ぐちゅ。と、巨根の亀頭が軽くキスをした。

 

「お゛っ――――お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛!♡♡♡♡」

 

 ――――ブシャッ! ブシャッ! ブシャアアァァァァァッ!!

 獣じみたアヘ声を部屋中へ轟かせ、指一本触れていないオマンコから凄まじい勢いで潮吹きを噴射。布を突き抜けるどころか水流の勢いで退かして、噴水の如き本気絶頂をマンコから主張した。アナルへの亀頭キスのみで、プリンツ・オイゲンという変態妻はアヘ顔本気イキしてしまったのだ。

 

「……あへぇ♡」

 

 ――――ちょろっ、ぷしゃあぁぁぁぁぁぁぁ。

 

 その上、うつ伏せでカーペットに倒れたオイゲンは、白目を剥きながらお漏らしをしてしまった。高名な鉄血のオイゲンなどそこにはなく、変態指揮官の変態妻がいた。雄に愛され、調教され、全身性感帯にされ、巨乳を潰して伏せながら股間から小便を流す雌の姿があった。

 

「……おっ♡ おほっ♡♡ あ、ぁ……♡」

「オイゲン」

「……はひっ?♡ ひぃっ!♡」

 

 既に激しく消耗しているオイゲンだが、指揮官は一発足りとも射精していない。オイゲンはまだ、快楽の戸口にしか到達していなかった。否、ようやくそこまで行った、が正しいか。

 ペニスの怒張を見せつけながら、自身の宝物である愛する変態妻へと近づいていく指揮官。這いつくばり、これから始まる獣の交尾に悲鳴を上げながら、口元は淫靡に歪んでいるオイゲン。

 

「――――おほおおおおおおおおおっ!!♡♡♡♡」

 

 プリンツ・オイゲンのケダモノ声を皮切りに、リゾートの一室で変態夫婦の変態交尾が始まる。

 一ヶ月の休暇初日、その夜は始まったばかり。果たして、全身調教されたドM妻のオイゲンは、休暇が終わる頃にはどうなっているのか――――少なくとも、その身体に雄の子種が仕込まれることは間違いないことだろう。

 

 

 






たまにはこういうのもいいよね。結局美人が快楽堕ち変態極めになってるの変わってないけどな!!

純愛でもやること変わらんやんけってのはまあ、そうね。一応真っ当なの書けるんだけど、わざわざこっちで書く組み合わせないっていうか、カプ厨の私がそれすると短編じゃ終わらんと言うか。なのでこっちは完璧にエロ特化です。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。のんびりペースになって、ストックもなしに出来上がった先から投稿していくので、もしかしたら1日空きだったり1週間空いたり下手したらそれ以上とか平気でやりそうですが、まあのんびり付き合っていただければ幸いです。リクエストに續指が伸びるかどうかってのもありますので、運ゲー!

次回はリクエスト、原作複合型だと思います。ただ今執筆中。最強オークに無様敗北で屈服させられる色んな世界の美女たちだよ(はぁと)
八人の犠牲者が誰かは次回のお楽しみ。ちなみにネネカママはいるよ(先制攻撃)


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ニュージャージー(催眠、常識改変、エロダンス)

お気に入り1000件突破記念リクエスト募集してます。思った以上に濃いのが来ていて、果てこれどれくらいの長さになるかな……?みたいな感じではありますが。ヒロインモブみたいに扱う冒涜エロが出来上がりそう。お気軽にどうぞ。

というわけで短縮リクエストよりアズレンのニュージャージー。エロタイツがよく目立つアズレン特有のエロい娘です。セイレーンやmetaみたいな特殊な力なしでふざけた火力出すやべー艦船でもありますが、エロなので容赦なく餌食になってもらいましょう(はぁと)






 

 

「雰囲気よし、ポールよし、広さよし……うん、いいわ。この店に決定!」

 

 長い肩掛けのコート、その端まで届くような長髪の青。明るくも戦場では粉々に破砕する敵を選ぶ水色の眼。長身美麗。豊満な胸から、長く質感のわかる良質な肉付きの足先までぴっちりと覆う黒いインナーとタイツ。

 ニュージャージーはそう言って、探し当てた店の中で店主へ向けて笑みを浮かべた。

 

「当日は貸切でお願いしたいんだけど、大丈夫よね?」

「はい、もちろんです。店を開いたばかりなもので、私といたしましても大変うれしく存じます。お恥ずかしい話ですが」

「へぇー、道理で綺麗なわけだ。ふふん、さすがあたしは目の付け所が違うわ。当日はじゃんじゃん頼んじゃうから期待しててよね!」

 

 ニュージャージーが探していたのは、仲間や指揮官と行う宴会用の店だ。いい雰囲気の店、何よりポールダンス用のポールがなければ始まらないと意気揚々と飛び出した彼女は、何件か店を巡りここへ辿り着いた。

 広々とした店内にいざとなれば踊り手を自在に照らす照明類。当然、ステージが一本先に伸びた場所には固定された支柱があり、それこそニュージャージーが望むもの。パーティー当日には仲間と指揮官にポールダンスを披露する予定の彼女は、まさにこういう雰囲気の店を探しており、見事引き当てた自身を賞賛し切っていた。

 

「よろしければポールダンス用の曲もこちらでご用意いたしましょうか?」

「あら、そこまでサービスしてもらえるの?」

「ええ。お客様あっての店、と思い私はやっていますので」

「ならお願いするわ。ふふ、きっと売れるわよ、この店は」

 

 店主の粋な計らいに、益々良い店の評価を上げるニュージャージー。

 そして貸切予約の前日には、リハーサルのためにわざわざ店を訪れる熱の入れようだった。

 

「こちらでよろしかったでしょうか?」

「……ん、これこれ。感謝するわ!」

 

 本番で流す曲は約束通り店主の手で用意され、ニュージャージーはソファーに座り店内に流れる注文通りの音楽に耳を傾けた。

 ポール一本にこだわるほど熱を入れているのだろう。自信家である彼女らしく、リハーサルの段階で深く集中し、身体を揺らしてリズムに乗る。

 

「ふんふんふふーん………………――――――――――」

 

 ――――しかし、やがてその様子が変化していった。

 リズムに乗っていた身体の動きが止まり、ソファーの上に手がだらんと落ちる。組んでいた美脚が力をなくし、スカートを兼任するトップスの中身がモロみえになるほど開かれた。インナーとタイツに包まれた温かみのある下着が、うっすらとだが眼下に晒された。

 

「よし」

 

 誰の、などと言うまでもない。催眠音声(・・・・)を曲に混ぜた店主の、だ。短くだが確信を得た笑みと言葉で、彼はニュージャージーに手を伸ばす。

 ユニオン最強の戦艦は無防備に四肢を投げ出し、彼女の明るさを象徴する一つである水色の瞳は虚空を見つめ、光を感じない虚ろさがあった。

 試しに胸を店主が揉みしだいても、ブラすら着けていないインナータイツが張り付いた美乳が形を変えるだけ。どんなポーズをさせてもニュージャージーが反応することはない。

 

「たっぷり働いてもらうぜ。ニュージャージー(ユニオン最強の戦艦)

 

 この状態のニュージャージーが反応するのはただ一つ――――催眠による改変の暗示のみだ。

 

 

 予約していたニュージャージーたちのパーティーから日を置いた店は、建てたばかりとは思えないほど大盛況。席に空きはなく立ち見、それどころか席を捨ててステージに限界まで身を乗り出す者までいる。ユニオンの上客が入ったから、などでは済まされない客の入りようだ。

 

「ワンツージャンプ!♡」

 

 そこに観客たちのお目当てがポールに一直線でジャンプし、手や身体で掴まり舞い踊る。身体を逆さまにし、スーパーロングの髪を台に垂れ下げてポールを周り客全員に踊りを見せつける。

 逆さになってより大きさがわかりやすく主張する、そのタイツ一枚の(・・・・・・)美乳を大勢の視線に晒しながら、彼女はくるりと姿勢を戻してステージに足をつけて、機械的なウサギの長い付け耳を揺らして快活な声をあげた。

 

「ネオンライト、カモーン! ユニオンのブラックドラゴン、ニュージャージーのダンスを見せてやるわ!」

 

 高々とユニオン『KAN-SEN』として名乗りを上げ、会場の熱気を盛り上げるニュージャージー。

 そのスタイルの良さを存分に見ることができる衣装は、一言で纏めれば卑猥(・・)。衣装も何も、彼女が着ていた黒インナーと黒タイツを改造し一纏めにしただけ。

 美乳の先端にある乳首はポツリと出張り、臍の形どころか下の割れ目と陰毛、両足には何も履かずタイツ一枚の生足。白磁の肌を晒すのは腕と肩と腋、背中のみであり、そのヒップまでぴっちりタイツに包まれていた。

 その上で、ニュージャージーは踊る。観客に裸体よりいやらしさを感じさせる衣装で、店の専属踊り子(・・・)として。

 

 それこそが催眠にかかったニュージャージーに課せられた役目。客を入れ込む最上級のダンサーとして、彼女は雇われたのだ。

 

「ふふ、先ずは小手調べ♡ ほっ♡ほっ♡」

 

 流れ始めた新たな音楽に乗せて、ニュージャージーがダンスを踊る。

 初めに突き出したのは黒タイツに包まれたムチッとした美尻。肌白い背中を逸らし、膝を曲げて腰を落とす。その腰を使って美尻を前後左右に激しく振り乱す。トゥワークと呼ばれる、低くしゃがんでお尻で挑発的に踊るダンスの一瞬だ。

 揺れに揺れる。突き出されてノーパンのマンコまでくっきりと見えるデカ尻に、観客の何人かが堪らず手を伸ばして揺れる果実に触れた。

 

「あんっ♡ やぁ♡ お触りは禁止……じゃないけど、ステージの上なんだから考えてちょうだい?♡」

「こんなデカケツ振り回して我慢できるか!」

「もっと激しくいけよ変態タイツ女!」

「――――言ってくれるじゃない♡」

 

 野次を飛ばされたニュージャージーが、挑発的なデカケツダンスを止めて正面へ向き直った。

 足をおっぴろげ浅くガニ股になり、両手は大きく後ろで組んで窪みの穴がある腋を派手に見せつける。

 

「ちょっと派手に行くわよ♡ こういうの、好きなんでしょ♡」

 

 ちょうど曲がアップテンポでさらに激しくなる時間を見計らい、ニュージャージーはガニ股腋見せポーズで左右に揺れ動いて踊る。

 ガニ股ニュージャージーを中心にして右へ左へ主に上半身を激しく揺らす。タイツ巨乳がぶるんっ♡ぶるんっ♡ とはち切れんばかりに飛び跳ねて、ガニ股も浅く深くを上下に繰り返し、タイツが同じくタイツが張り付いたマンコをくぱくぱっ♡ と開閉させる。

 卑猥、淫猥などと驚くにはまだ早い。高速横振りダンスで腋がほんのり汗ばんできた頃に、ニュージャージーはより深く沈めた股座に右手を、口元に筒を模すように指を曲げた左手を添え、激しく擦る真似(・・)をする。

 

「ちゅっ♡ ちゅぱちゅぱっ♡ こうひうのも、しゅきなんれひょ♡」

 

 左手で虚空を扱きながら舌を出してしゃぶる音の真似事を。右手は腰を動かして自慰行為の真似事を。

 どちらも男を誘う仕草、淫靡な表情での踊りに観客たちは欲を見たした怒声をあげる。無論、要求は止まることなく、ニュージャージーはダンスで声に応えていった。

 

「ほっ♡ふっ♡ふっ♡ おまんこよく見えるでしょ♡♡ あたしのおまんこ求愛ダンス♡ ほら、もっと見たいでしょ!♡ 寄った寄った!♡♡」

 

 脚を開いて膝を完全に畳み、ポールを手に掴んで蹲踞にした下半身を思い切り前へと差し出す。

 さらにヘコヘコ♡ ヘコヘコ♡ 腰を前後に振ってタイツ越しの秘部、尻穴を間近で見せびらかした。さすがにそこまでのお触りはできないのか、押し寄せた客たちは俺が俺がと叫びながらニュージャージーの局所に身を乗り出して夢中になる。

 

「もっと、もっとイクわよ!♡ ユニオンのビッグジェイは伊達じゃないんだから♡」

 

 ここまでは座興だと、髪が張り付く汗を振り払ってニュージャージーはポールを掴み直した。

 くるりくるりとポールに身体を付けて回り、空中で(・・・)勢いよく股をガバッと開く。

 

「あたしに見とれちゃいなさい♡ ――――ああ、全部見られてる♥」

 

 空中開脚をしながら、熱気に当てられたニュージャージーが蕩けた笑みで吐息を零す。幾度となくおっぴろげにしたマンコは汗だけでない液体に濡れ、一枚だけのタイツにしっとりと染み込んでいる。踊って見られて、ニュージャージーはえも言えぬ快楽を覚えた。戦場にはない高揚感。扇情的な踊りを見ず知らずの男たちに見せることで感じられる、痴女の悦び。

 いよいよクライマックスが近づく。空中開脚をしたまま横に倒れ、空中I字バランスをして正面だけでなく全方位の観客に股座を見せつけてから、ニュージャージーはポールに身体を――――否、ポールを胸で挟む(・・・・)

 

「れろっ♥ れろぉ……♥♥」

 

 タイツおっぱいでポールをパイズリしながら、世話になり、これからもそれは変わらないポールを愛おしげに舌で舐める。

 パイズリするタイツにまで唾液を絡ませ、しっかりとポールを濡らす。唾液でコーティングしたあとは、美尻を両手で開き尻穴を振って見せつけてから、ムギュっ♡♡ とポールを尻の谷間に挟んで扱く。

 

「んっ♥♥ んふっ♥♥ さ・て・と♥」

 

 唾液をさらにポールへ塗りたくる尻コキを前座にしたあとは、お待ちかね(・・・・・)

 ステージ正面を向いたまま両手でポールを掴んで再び股を開き、たっぷり濡らした部分にタイツ越しのマンコをピタリとくっつけ――――擦り付ける。

 

「んあっ♥♥♥ あんっ♥ あはっ、あはぁ♥♥ あ〜〜〜〜っ♥♥ これ、良い♥ あたしのおまんこ感じちゃう♥♥♥」

 

 ぐりぐりと割れ目をポールにくい込ませ、屈伸運動で擦り付けるニュージャージー。

 ずりゅずりゅじゅぷぷっ♥♥ ニュージャージーの艶やかな声と共に、タイツ越しとは思えない粘液の音色が響き渡る。さっきの真似事ではない本物のオナニーを最大の見せ場に、ニュージャージーは卑猥な踊りを披露し続ける。

 ライトに照らされ、視線を全て我が物にする。ステージの舞姫は淫猥な想いを一心に受け止めて、快楽のあまり開いた唇から垂れる涎化粧でラストを彩った。

 

「ああ、くるっ♥ 主砲撃ち込むより気持ちいいのきちゃうわ♥♥ コントロールできない♥♥ みんなの声であたしを導いてっ!♥♥」

『イケ! イケ! イケ! イケ!』

「んひぃっ!♥♥♥ こ、こういうの、すきぃ♥♥♥」

 

 絶頂コールに屈伸を激しくし、身体の中からせり上がってくる抗えない力の渦をニュージャージーは察知する。

 擦って、擦って、擦り付けて。美乳を縦にたゆんたゆんっ♥ と揺らして股から全力で水音を鳴らした。

 

「くるっ♥ きちゃうきちゃうきちゃう♥♥ くるくるくるくるくるぅ!♥♥♥ ――――イッくぅぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥」

 

 ぷしゃぁぁぁぁぁぁっ♥♥♥♥

 

 逸れる身体に手はポールを掴んで離さない。それによって潮を吹いたマンコは強くポールにくい込み、飛沫をステージに湯水のように垂れ流す。ぐりっ、ぐりっと押し付けられるマンコは、絶頂を迎えてなお下半身は貪欲に快楽を求めている証。

 

「ん、ぎっ♥ い、ぃ……あへっ♥ へっへっ♥♥♥」

 

 達して見事な寄り目になりながら、絶頂に耐えるように歯を食いしばっていたニュージャージー。それはそれでおかしくいやらしい顔だったが、やがて堪えを失い口を開いたアヘ顔へと変わり、はしたない息遣いで腰をさらにヘコ、ヘコと振り乱す。

 ユニオン最強の戦艦は、性欲まで最強クラスということを示すように、ニュージャージーのダンスは閉店まで止まることを知らなかった。

 

 

 

「あっ♥ おっ♥ んおっ!♥♥♥」

 

 閉店後の店内に響き渡る雌の喘ぎ声。ぐちゅぐちゅと結合部が濡れて汁が弾け飛ぶ音。

 その発信源では、うさ耳とバニー衣装から零れた美乳を揺らし、バックで犯されるニュージャージーの姿があった。今度は彼女が持つバニー衣装を着てこそいるが性器の結合部はズラされ破かれ、はみ出した水色の陰毛からは、既に幾度となく射精されて絡まったであろう精液が毛先から流れ落ちている。

 

「今日もよかったぞ、ニュージャージー。もう完全に店の看板だな」

「あっ♥ あぁんっ♥♥ と、当然♥ 『アイオワ級』は違うってことよ!♥♥ お客さんに見せるダンスなんだから、本気にならないとでしょ♥♥」

 

 肉棒で激しく膣内を突かれながら褒められ、ニュージャージーは誇らしそうにしている。仲間と指揮官だけに見せるダンスではなく、店の客に見せつける扇情的なダンスを褒められ、店主から報酬のセックスをもらいながら。

 

 ――――事の発端は些細なことだった。

 

 店主は借金をして店を建てたが、肝心のダンサーがなかなか捕まらず困っていた。そんな折にダンスを踊れるニュージャージーが店を訪れたことにこれ幸いと、店主は彼女に裏ルートで偶然手に入れた催眠音声を仕掛けて店の専属ダンサーとして雇ったのだ。もちろん、パーティーの際にニュージャージーの仲間たちにも催眠を仕込み、彼女が店に来ても問題ないよう徹底させている。

 そうして彼女は店を盛り立てる踊り子、店主にとって都合のいいセックスダンサーとなった。

 

「そ、それより♥ もっと激しくしてほしいわ♥♥ 身体が火照って仕方ないのよ♥♥ ――――あっ♥♥ あぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥」

 

 お尻を押し付け媚びるニュージャージーに、さらに激しく子宮を突き上げ、背中に覆いかぶさりバニー衣装から零れた長乳を揉みしだく。それによって、ニュージャージーは望んだ快楽を得て達して喘いだ。

 ユニオン最強の戦艦。最大最強のブラック・ドラゴン。アイオワ級ニュージャージー。

 どれだけ栄光の名を連ねたところで、雌の快楽に打ち震える彼女は、躾られた卑猥なダンサーでしかなく――――それはこれから先も、変わることはなかった。

 

 

 






何か政府に脅された軌跡のリーシャが踊るとかそういう用のものを引っ張り出して活用しました。まあほとんどM〇Dのエロダンスが参考なのですが。トゥワークとパイズリ、最後の擦り付けオナニーはいただいたネタです。良い〆になった……ついでにスキンの尻コキは絶対入れようと思っていた。いやあれは狙ってるでしょ。

元の台詞を活用するって二次創作だと思わせたりニヤッとさせたりできる要素ですが、エロだと完全に冒涜だよこれって感じになりますね。ダンスはエロく書けたかなぁ……?

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!あればあるだけ力になるのでお気軽に!もらえるだけ更新頻度は上がると思いますので。期間限定の記念リクエストも募集中です!
次の予定は未定。多分ですが、ツムギ編から世界観を引き継いだペコとネネカ様のお話になるのかなと……リクもらって気づきましたが、あの世界観でやると貴族ズブズブはマズイですよ!状態でしたねHAHAHA。エロ的には笑い事です!開き直るな。
ではまた次回〜


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ハーマイオニー(催眠、ナース服(ピュアホワイトエンジェル))

珍しく短縮が短縮したリクエスト。アズールレーンよりハーマイオニー(衣装・ピュアホワイトエンジェル)になります。ちなみにケッコン艦です。何かこの前のドレス衣装がビビッと来てしまいまして……結構あるんですよね衣装で後押しケッコン。大概一目でこの子ってなりますが。






 

 

「……ハーマイオニーに……何なりと……ご命令、ください……」

「おぉ……」

 

 男は思わず感銘の声をあげた。とある女性が医務室の椅子に無防備な姿を晒して座る光景に、そうせざるを得なかった。

 ダイドー級軽巡洋艦、ハーマイオニー。それが男に〝催眠〟を掛けられた艦船の名前である。

 

 KAN-SENのハーマイオニーと男に接点は多くない。医務室に消耗品を下ろす業者が彼であり、時たま医療の手伝いをしているのがハーマイオニー。とにかく物腰が丁寧で人当たりの良いハーマイオニーは、一業者の男にも分け隔てなく接していた。言葉を交わす回数が多いわけではもちろんないが、男がハーマイオニーの性格を把握するには十分なものだった。

 

「催眠なんて、全部眉唾だと思ってたぜ……」

 

 そんなハーマイオニーが全身から力を抜いて、虚ろな目で男の前で命令を待っている。その現象を引き起こしたのは、男自身数分前まで全く信じていなかった催眠アプリ(・・・・・)というものだ。

 未だ半信半疑は抜けていないが、ハーマイオニーがこうした冗談を大して親しくもない男にするはずがない。端末機を偶然にも拾い――今頃開発者の猫商人は大慌てだろう――使い方が懇切丁寧に記されていたことで、男は遊びで使ってみることにした。それを冗談で済ませてくれそうなハーマイオニーに――――すると、彼女は瞬く間に催眠下に陥り、男の自由にできる人形となった。

 

「へ、へへ……たまらねぇなぁ」

 

 半信半疑の動揺と、隠し切れない醜悪な興奮。彼は悪人というわけではないが、顔見知りで手が出せない高尚な美女を自由にできるとわかった上で、その理性を制御できる突き抜けた善人というわけでもなかった。

 ハーマイオニーはそれほど美しいKAN-SENなのだ。銀色の髪と可憐な顔立ちは言わずもがな、普段は専用のメイド服である身なりは、医務室ならではの正装を着込んでいる。

 長身を支えるスラッとした美脚を包む黒タイツから始まり、ムチムチの太股を不可侵の領域に吸い込むスカート。兎にも角にもスタイルと肉付きが良いハーマイオニーだが、採寸ミスでもしたのかと言うほど張り詰めた純白のナース服は男を清廉の中で蠱惑的に誘う矛盾を醸し出す。

 ぴっちりと締め付けられながら大きさを抑え切れない巨乳に、催眠下で無防備に開かれようとしながらサイズが小さく太股を押し返すミニスカート。その下にはもちろん生の下着が悩ましくパンチラしてしまっていた。

 ムチッとした上半身と下半身をキツい純白衣で彩り、細い腰や脚が淫猥な凹凸をコントロールしている。そんな医務室の天使(ピュアホワイトエンジェル)に我慢などできない。喜び勇んでパツパツな胸や尻に彼は手を伸ばし――――

 

「いや、待てよ」

 

 ピタリと止めた。このとき、彼の思考に過ぎったのは良心の呵責や身の保身……などではない。

 催眠で自由に命令や改変をできる――――せっかく魅力的な状況が作られた中、普段の振る舞いを知るハーマイオニーを相手に楽しまないような損をしたくないと彼は考えたのだ。

 

「確か設定は……」

 

 一度催眠用の光源を相手に見せれば、あとは端末や言葉で設定(・・)をすることができる。業者の男は力なく座るハーマイオニーを尻目に催眠の設定を次々に完了させると、診察用の椅子に腰をかける。

 

「……!」

 

 すると、催眠に掛けられていたハーマイオニーの目に光が戻った。診察対象(・・・・)が眼前に現れたことで、ハーマイオニーの意識が覚醒したのだ。

 

「――――はい。今日はどういった症状でいらしたのでしょう。ハーマイオニーが検査を担当させていただきます♡」

 

 天使のような笑顔を携え、ナース服からはち切れそうな乳房を見せつけハーマイオニーが男に先を促す。

 一つ目の催眠。業者の体調を心配したハーマイオニーが、看護師として診察を進んで志願した。催眠による思い込みは完全に効果を発揮しており、ニヤリと笑みを浮かべた男はさっそく声を返した。

 

「ああ……少し自分の体調が気になってしまって……」

「お忙しくても、養生に気を遣わないといけないですからね。では、軽く検診をさせていただきます」

 

 その笑みは普通であれば見られた者が寒気立ってしまうほどであり、ハーマイオニーの肢体を無遠慮に視線で撫で回している。が、彼女は清廉な笑みを崩すことなく男の検診を宣言してみせた。

 椅子に座った男の前にしゃがみ、白いグローブを着けた手でそっと両足を開かせ、カチャカチャと彼のベルトを外して股間部の衣服を下ろした(・・・・・・・・・・・)

 

「まずはおちんちん(・・・・・)の様子を見させていただきます♡」

 

 ボロン♡ ズボンと下着の下から解放され、絶美の眼下に飛び出したペニス。淑女、礼節や優雅を重んじるロイヤルのメイドとして、局部をはしたない呼び方で呼称することに、当然ハーマイオニーは違和感を持たない。

 男性の体調を確認するため、おちんちんを活用するのは常識――――と思い込んだハーマイオニーが、両手で肉棒を包み込んだ。

 

「触診を始めますね♡ 揉み揉みして、ちょっと刺激を……♡」

 

 ギュッギュッ♡ ムギュっ♡ムギュっ♡

 手袋越しに生々しい肉の塊を揉みしだくハーマイオニーの繊細な指。皮の竿や睾丸を優しく丁寧に刺激していく彼女の指に、男は素晴らしい快感を得てムクムク♡と男性器に血を巡らせた。

 

「大きくなってきましたね♡ こちらもどうぞ♡」

 

 しゃがみ込んだハーマイオニーが足をガバッ♡と開き、サイズに合わないミニスカートを無理やり広げて股間を見せつける。純白のパンツに裾と黒タイツがくい込んだ生肌の太股。

 立ち振る舞いや雰囲気に清楚を見せるハーマイオニーの雄を誘惑する仕草。これで元気にならない男はいないと、ムクムクムクッ♡と亀頭が熱い匂いを発するペニスがまた一回り大きさを増した。

 

「あらら♡ 元気なおちんちんですね♡」

 

 立派な雄の証と匂いを視覚と嗅覚で感じ取ったハーマイオニーが、頬を紅潮させペニスを褒め称える。自身の恥姿をおかしいなどとは思いもせず、手で竿を握れるまで大きくなったそれを扱き(・・)始めた。

 

「しこしこ♡ しこしこ♡ しーこしーこ♡ おちんちんおっきさせましょう」

「おぉぉ……キスもお願いします」

「わかりました♡ ――――んっ♡♡ ちゅるちゅる、んちゅっ♡♡」

 

 手コキの最中にキスを頼まれ、快諾したハーマイオニーは魅惑の肢体もむぎゅう♡むぎゅう♡と押し付けながら、優しく扱かれる肉棒の快感のみならずベロチューの感触まで味わった。

 初キスだろうと、おちんちんを大きくするためなら関係はない。恥ずかしげもなくベロを出し、男の舌を絡め取りながらペニスをシコシコ♡シコシコ♡扱き上げる。

 目の前に広がるハーマイオニーのキス顔。押し付けられるパツパツの巨乳。それらの誘惑を含めたハーマイオニーの検診(奉仕)により、手コキをしていた彼女の手袋は我慢汁でドロドロ、男のペニスは硬く熱くガチガチに勃起しきっていた。

 

「ん、ちゅぱっ♡ ……ふふ、とっても立派なおちんちん♡ これなら検査しても大丈夫そうです♡」

 

 白い手袋に塗りたくられた透明な液体を舐め取るハーマイオニー。清楚なナース服がムチムチに張り詰めたサイズ感もあり、妖艶な雰囲気を身に纏うまでに至る。

 催眠をかけた男が彼女のポテンシャルに圧倒される中、ハーマイオニーはおもむろに立ち上がって自らの服をはだけさせ(・・・・・)始めた。

 胸のボタンを外し、厚みで弾けそうな谷間の中心(ズリ穴)を顕に。スカートの裾を底上げし、股下0センチで白パンツ丸出し。口も唾液を垂らした広がりを見せ、上半身と下半身の準備を完全なものとしたハーマイオニーが淫らな物言いを口にした。

 

「何処でおちんちん射精したいですか♡ ハーマイオニーの口、おっぱい、おまんこ、アナル♡ どれでも大丈夫ですよ♡」

「じゃあ、おまんこで」

「はい♡ それではこちらへ♡」

 

 どれであろうと魅力的だが、やはり最も抗えない誘惑はハーマイオニーの秘所だろう。艦船とはいえ人と変わらない思考と倫理を持つ彼女の大切な秘部を、催眠で差し出させる。揉まれ扱かれで最大勃起したペニスは、彼の滾った欲望をこれ以上なく興奮で表現いると言えた。

 服をはだけさせたハーマイオニーは男を誘導しながらベッドの上に仰向けになり、スラリと長い足を頭まで持ち上げたまんぐり返しの姿勢を作る。そして、白いパンツをズラし銀の恥毛が眩しい局部を手で広げて丸裸にして、ニコリと笑い声を発した。

 

「おちんぽの健康診断を始めましょう♡ ハーマイオニーのおまんこにおちんちんを挿入してください♡ しっかりジュポジュポってして、健康確認(膣内射精)してくださいね♡」

 

 色鮮やかなピンク色の膣内を広げ、黒タイツやナース服がムチィ♡とくい込んだ女体共々、男の挿入を促すハーマイオニー。

 業者は勢いよく襲いかかるようにハーマイオニーの新品マンコにペニスを突き立てた。

 

「あぁぁぁぁぁんっ!♥♥♥♥」

 

 ズプンッ!♥♥ ズプププッ!♥♥

 

 押し潰すような加減なしの挿入にハーマイオニーは首を反り返らせ官能的な悲鳴をあげる。

 無論、挿入して終わりではない。肉棒を締め付ける膣壁をカリ首に引っ掛け、彼はリズム良く抽挿を行いハーマイオニーを欲望のままに使い倒す。

 

「あ、あぃっ♥♥ あおっ♥♥♥ あっ♥あっ♥ あ、んんっ!♥♥♥」

 

 パンッ♥パンッ♥パンッ♥ ズッチュズッチュ♥♥ ずりゅりゅりゅ、ドチュッ!!♥♥♥♥

 

「おっおぉ!♥♥♥♥」

 

 奥に押し付け、一度ゆっくりと引き抜いて一気に奥に戻す。まんぐり返しを維持して一切の抵抗をなしに、雌のケモノそのものな喘ぎ声を引き絞るハーマイオニーに興奮はさらに加速し、やがて頂点へ向かう。

 

射精()る……っ!」

「あっ――――あぁっ!♥♥♥♥」

 

 ドビュルッ!♥♥ ブビュッブビュッ、ブビュルルルルルッ!♥♥♥♥

 濃厚で濃密。ハーマイオニーのあらゆる魅力に取り憑かれたペニスが火を噴くように射精し、それを子宮で受け止める彼女にとっては健康そのものな精液がドクドクと脈動していった。

 

「ふぅ……♡ とっても健康なおちんちん射精ですね♡ これならもうだいじょ――――」

「あ、まだお願いします」

 

 ――――ドチュンッ!♥♥♥♥

 

「ん゛おっ!?♥♥♥♥♥」

 

 業者の射精を確認し、ハーマイオニーがペニスを引き抜こうとした瞬間、男は無遠慮に腰を打ちつけまんぐり返しの彼女を仰け反り絶頂させた。

 終わりと思って油断をしていたハーマイオニーへの一撃は、深い絶頂感とより目がちな無様顔を彼女に与える。しかし、男はそんなハーマイオニーを一切気遣うことなくピストンを再開。

 

「お、おぉんっ♥♥♥ おっおっ♥♥ はんひっ♥♥ ま、満足するまで、ハーマイオニーのおまんこで健康確認してください♥♥♥ ――――イクゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 清楚なハーマイオニーが繰り出す全力アクメは、業者が幾度となく膣内射精を行い、満足するまで続けられたのだった。

 

 

 

「体調が気になりましたら、いつでもいらしてください♡」

「はい、是非(・・)

 

 丸出しの股からどっぷりと射精された跡を垂れ流し、谷間からも同じもの、口に至っては黒い縮れ毛が粘り着いている。そんな事後をさらけ出したハーマイオニーに見送りをされ、業者は帰路に着く。

 

「……次は、あの子がいいか」

 

 その脳裏には、今まで医務室で見かけた可憐な艦船たちの顔と身体が次々と浮かんでいた。

 たった一度、ピンク髪でナース服の胸を大胆に晒した気難しげな顔の少女――――ハーマイオニーを利用して次なる少女を犯すため、彼は突如手にした力で芽生えた野望を胸に人知れず冷笑を浮かべたのだった。

 

 

 






パー子もケッコン艦というか前書きの一目惚れケッコンの一人なんですが性格を再現出来る気は全くしないね!

珍しく真っ当なセックス的な感じになったんじゃないか感ある。まあ催眠なんですけれど!清楚な子が卑猥な単語しながら奉仕するの良いよね、良い(自己完結)

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。しばらくはメインでやってる方を長めなやつ書いてるので、こっちは前みたいに短編(笑)な長さにはならないと思いますのでご了承ください。気まぐれに投げには来ると思います。
次は水着シズルお姉ちゃん海生物もどきに無様敗北レイプかサレンママ脅迫羞恥から触手服か……はたまた気まぐれに別のものか。いい加減記念リクまとめろってのは次のモチベが巡ったらね!それでイレイナ淫紋奴隷堕ち書いたらいよいよ1500記念とかになりそうですが。ではまた次回〜


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イラストリアス(羞恥露出、胸責め、母乳)

何かこっちが不愉快になってるのに気を遣うの面倒くさくなってきたのでそんな感じの対応はします。何か疲れた。

そういうわけで復帰じゃないけど一個気晴らしに書きたくなったリクエストから。短縮に置いてあったけど普通な長さになった。もう短縮関係なくない?なイラストリアスです。ノーマルとμの両方ケッコンしてるお気に入り艦なのにそういえば単独はないな……ってことでネタをもらってドン!

上手く書けたかはわかりませんがどうぞ。あと上記の通りメンタルメンヘラしてるので評価と感想があると非常にモチベに染み渡ります。一個を引きずるから高評価とかあると凄くメンタルを回復できると思います。同情票でモチベ回復を測るの凄く俗物って感じですね。いや作品も頑張って書いてるとは思ってますのでその分の勢いでついでにということで!






 

 

「ん……良い香りですわ」

 

 そう言って、ドレスに身を包んだ美しい令嬢と思わしき少女が、花園の一輪に鼻腔をくすぐられ彼女自身が花と例えられてしまえるような微笑を零した。

 長手袋を着けた指先でそっと耳にかけた銀色の髪。ほんの僅かな前屈みだとしても、あまりの重さと大きさからシースルー気味な白いドレスでも抑えられず、零れ落ちてしまいそうな巨乳。重心の高さ故に屈んだだけでも垂れ、かなりの谷間が見えているそれは、もはや爆乳と言っても過言ではない。

 花園が似合う可憐な容姿に、貴婦人を思わせるドレス、白いハット。彼女自身から真下が見えず、バランス感覚すら危うくなるような爆乳。優雅を重んじる風土のある『ロイヤル』に所属するKAN-SEN、イラストリアス。

 

「ふふ……」

 

 イラストリアスが意味もなく微笑を零したのは、こういった一人でいることをたまには楽しめる。それだけ平和であることを喜んでいる、という意味だった。

 仲間たちとお茶会や、妹分に当たる子を連れてもおらず、指揮官との心温まる時間でもない。イラストリアスが一人で歩き、花園を楽しむ姿はロイヤルという陣営の在り方を考えれば相当に珍しいことだろう。

 しかし、1人と言えどイラストリアスの優雅さは損なわれない。戦うための力を持ちながら、その優れた容姿、スタイルは女神を思わせる――――そんな女神が、ピタリと足を止めた。

 

「? どなたか、いらっしゃいます?」

 

 一度足だけを止めて、ハットを抑えながら辺りを見渡すイラストリアス。この花園はロイヤルの領地であり、イラストリアス以外に誰がいてもおかしくはない。悪戯好きの子が、彼女を驚かせようとしているのもおかしなことではない。

 けれど、それにしては静かだった。イラストリアスが何かを察知したのも、僅かに足音のようなものが聞こえ、思わず感覚を鋭くしたに過ぎない。

 

「……気のせい、でしょうか?」

 

 やがて、風の音だけがドレスを揺らす空間にイラストリアスは小首を傾げた。先程まで鮮やかな色合いで彼女を楽しませていた花園が、どこか不気味な雰囲気を醸し出しているのは気のせいであろうか。

 

【――――――】

 

 否。決して、イラストリアスの気のせいなどではなかった。

 イラストリアスに近づく〝何か〟がいた。それは形がわからない。空気を裂いて〝何か〟がイラストリアスの間近に迫っていることだけが俯瞰の視点、或いはその〝何か〟の視点で理解ができる。故にイラストリアスは全く気配を悟ることができずにいた。

 

「……きゃぁっ!?」

 

 突如、イラストリアスが甲高い悲鳴を上げ、両手を後ろに束ねた。傍目から見れば、イラストリアスが独りでに両手を後ろで組み、その豊満な爆乳をドレスから零してしまいそうなほど身体を跳ねさせたようにしか見えない。

 

「て、手に……んっ、んっ! 外れない……!?」

 

 しかし、イラストリアスの視点ではその認識が間違いであることがわかる。焦り、ハットがひらりと地面に落ちることも構わずイラストリアスは己の両手を何とか見やった。

 両の手首が束ねられ、見えない何か(・・・・・・)に拘束されている。見えず、尚且つ手首を離せない拘束具のような〝何か〟がそこにはあったのだ。しかも可憐な深窓の令嬢に見えるイラストリアスも、戦いとなれば一騎当千の力で味方を救う艦船。そんな彼女が力を込めてもビクともしない拘束具だった。

 驚愕と混乱で、そうでなかったとしても何が起こったのか理解が追いつかない――――両手を縛られたイラストリアスのスカートが、大きく持ち上げられた。

 

「きゃあぁぁぁぁぁ!?」

 

 〝何か〟の力でスカートが持ち上がり、色香を感じさせる透け気味のドレスが事実上取り払われた。

 それによって見えたのは白のニーソに留め具を着けた、これも透け気味で可憐、妖艶を思わせる白の布を用いたガーターベルトに、レースが施された純白のショーツ。

 ロイヤルレディはどんな時、どんな場所でも優雅は欠かさない。もっとも、こんな野外でスカートをたくし上げられては、イラストリアスといえど顔を真っ赤にして悲鳴を上げる他ない。

 その上、スカートをたくし上げられたまま、イラストリアスのショーツが引っ張られ、紐の部分がパチン、とハサミのようなもので切り取られた。

 結果、ガーターベルトにノーパンという扇情的な姿を晒すイラストリアス。しかし、豊満すぎる胸部装甲と腕の拘束を解こうと必死な彼女はそのことに気がついていない。

 生え揃い、整えられた銀色の恥毛に、想い人がいながら純潔を保つ秘部が外気に触れていることに気がつけたのは、イラストリアスを辱める〝何か〟が彼女の眼前に紐の切られたショーツを見せびらかした時だった。

 

「え…………やっ!♡」

 

 空中に浮かぶ自らのショーツ。何をされたのかを数瞬の間に悟り、スカートを抑えようとして、やはり拘束された両手に阻まれる。

 イラストリアスの反射的な行動を〝何か〟は嘲笑しているのか、純粋に興奮しているの。それすらもわからない不気味な、敢えて陳腐な表現を用いるのであれば透明人間(・・・・)という存在がそこには、確かにあった(・・・)

 

「だ、誰か――――――」

 

 見えない〝何か〟への恐怖に、イラストリアスが喉を引き絞った。

 

「ひゃあ♡」

 

 ボロン、ブルンッ♡♡♡

 

 瞬間、イラストリアスの胸部装甲を支えながら、乳上部の肌成分が拾いドレスの胸元が引き下ろされた(・・・・・・・)

 〝何か〟の指に当たる部位が隙間に差し込まれ、一瞬にしてイラストリアスの爆乳が暴れ狂う。あまりの大きさに、上下左右に大きさを無視して暴れ狂った、としか表現の仕様がなかった。むしろ、ドレス一枚でよく支えられていたと言うべきもの。

 KAN-SENは胸部への負担などが薄いため、下着を着けない少女たちも多くいる。イラストリアスもその例に漏れず、ドレスの一枚下は桜色の蕾まで曝け出すノーブラ。

 

(こ、こんな格好を……もし、指揮官様に見られてしまっては……!♡)

 

 胸の代わりにスカートは元に戻された。それが何の慰めにもならないことは、風通しの良さからイラストリアス自身がよく理解していた。

 後ろ手に拘束されて、爆乳をモロ出しにしたノーパンの痴女(・・)。彼女は何も悪くないというのに、この花園に人の影はイラストリアスしかいない。客観的に見れば、イラストリアスが一人で異常な露出プレイに及んでいると勘違いされても不思議ではないのだ。

 たとえ一瞬であったとしても、おかしな思考をした痴女と勘違いされたくない。そんな躊躇いがイラストリアスの喉の動きを遮り、その躊躇いを見逃すことなく〝何か〟がイラストリアスの爆乳を揉みあげた。

 

「いたっ……や、やめて、ください……」

 

 両方の胸を真ん中から握り、前部に集中した脂肪がまるで膨らんだ餅のような形になる。無論、餅などとはスケールと卑猥さがダンチだ。

 

「ん……あ、あなたは、誰? どうして、このようなことを為さるのですか……?」

 

 今度は乳首ごとぎゅう♡と押し潰し、上下に白磁の生肌を絞る。このような辱めを受けながら、イラストリアスは〝何か〟を説得しようとしているらしい。

 当然、彼女との対話に〝何か〟が応じることはない。目に見えない怪物というものは、目に見えず言葉を発さないからこそ怪物足り得る。イラストリアスはただ、己の爆乳が卑猥に歪む様を見届ける他ないのだ。

 

「はぁ……ん……あっ♡」

 

 そして己の乳房を握られ、潰され、伸ばしを繰り返させられていたイラストリアスの反応に、明確な変化が生じた。

 初めは痛いだけだった爆乳への愛撫に、イラストリアスはか細くも熱い、官能の吐息を零し始めた。

 

(胸が……こんな乱暴ですのに、どうして……っ♡)

 

 ――――彼女は知る由もないことだったが、見えない〝何か〟の手には世に出回らないKAN-SEN用の媚薬クリームが仕込まれている。

 よく見れば、イラストリアスの生乳に汗以外の輝きがあり、彼女の肌や頬が微かに火照って朱色を帯び始めていた。その効果に気づけるはずもないイラストリアスは、抵抗や助けを求める時間を無為な説得に費やしてしまった。

 

「ん、あ♡ あっ♡あんっ!♡♡」

 

 こうなれば、イラストリアスは己の意思に関係なくビクン♡ビクン♡と身体を痙攣させ、爆乳をより強く激しく揉みしだかれる感覚に喉を色香と艶のある声で引き絞ってしまう。

 

「あ……そこ、はぁ♡♡」

 

 胸全体に馴染ませた後、今度は乳首も含めて責め立てられる。自身の乳房のサイズ、スタイルに関しては無頓着なイラストリアスだが、爆乳に恥じない大きめの乳首は話が異なるらしく、大きめの乳頭(・・・・・・)を扱くように責められて恥ずかしさと快感の吐息を素直に吐き出した。

 

「ん……んんっ♡♡ あ、あっ♡あっ♡あっ♡♡」

 

 爆乳への刺激と媚薬のクリームによって、固く大きく勃起した乳首。乳輪をなぞるように指先が掠めることには耐えられても、乳首の先端をカリッ♡カリッ♡と引っ掻かかれることには思わず声が張り上がっていた。

 

「あ、あ、あんっ♡♡ んふ……んあっ♡」

(こえ、がまんが、できな……っ!)

 

 媚薬の効果で、普段の自慰行為とは比べ物にならないほど固い蕾となった乳首。指先が掠める度に微かに揺れて、悩ましいとも言える焦らしにイラストリアスの喜悦が鋭い吐息となる。

 己の敏感な部位を焦らされ、性感を昂らせられる。女で、雌であれば抗えない官能を媚薬は引き出す。さらにいつ見られるともしれない場所での羞恥露出。

 知らず知らずのうちに、それらの要素がイラストリアスの快楽を引き上げ、ショーツが引き抜かれた股部からトロォ♡と淫靡な糸が垂れ始めていた。

 

「ん、んっ、んんんんん――――っ!?♡♡♡♡」

 

 そして乳房ごと焦らされていた乳首を押し潰された瞬間、イラストリアスは引き結んだ唇からくぐもった声を漏らし、見開いた碧眼に激しい明滅を浮かべた。

 

(……は、果てて……胸、だけで……♡)

 

 真っ白に染まってリセットされた思考で、イラストリアスは自分に何が起こったのかを悟る。

 絶頂。彼女は〝何か〟の手で拘束と露出をさせられながら、恥ずかしげもなく胸の刺激のみで性感の頂点に達したのだ。

 ポタ♡ポタ♡と剥き出しの秘部から滴り落ちた愛液が地面に染みを作った。爆乳の真下で見えずとも、イラストリアスと〝何か〟しか存在しない静寂の花園に音はよく響く。

 

「あ……ぁ……んあっ!♡♡♡」

 

 何もない場所で胸で絶頂し、愛液を垂らす変態淑女。その烙印を押され、呆然と頬に熱を溜めていたイラストリアスの爆乳が、再び見えない〝何か〟の手で持ち上げ、揉みしだかれる。

 形と張りと感度の三拍子全てに優れた爆乳を揉みしだかれ、さらに乳首は集中して扱かれ、掠めが繰り返される。

 

「あ、あっあっ♡ あぅ……だ、だめ、もう、やめてください……んんーっ♡♡」

 

 イラストリアスが懇願したのは快楽の激しさばかりではなく、それによって彼女の身体に引き起こされる異常だ。

 胸部の激しい刺激に秘部が蕩け、イラストリアスの下半身が踊り(・・)始めていた。真っ直ぐに立っていた美脚が、あまりの快感に力を引き抜かれて崩れてしまいそうになっている。

 

(た、倒れてしまっては……もう……っっ♡)

 

 イラストリアスは胸部装甲の大きさ故、バランスが取り辛い。物を落としてしまった時、彼女がわざわざ拾ってもらうのは何も彼女が我が儘なわけではない。そうしなければ、豊満すぎるスタイルで体勢を崩してしまうからなのだ。

 そのため、ガクガクと足を震わせるイラストリアスは危機感を覚えていた。後ろ手の拘束はただでさえイラストリアスの平衡感覚を損なう縛りだ。その上爆乳を好き勝手に弄ばれ、ただでさえヒールで不安定な足から力が抜けていく。どちらも、イラストリアスの体勢を崩しかねないもの。

 ――――今倒れてしまっては、もう立ち上がれない。そうなれば……と最悪の想像に背筋を凍らせたイラストリアスが、足に力を入れ直して踏みとどまった。

 

「ん〜〜〜〜っ♡♡」

 

 ただ、その力の入れ方が問題だった。普段、海に立ち自在に力を操るイラストリアスには縁遠い足腰の踏ん張り。

 内股ではどうにもならない。だから脚を開いた。そうすると抜ける力に対抗して必然的に腰は下がり、膝を曲げた踏ん張りの姿勢を目指して(・・・・)しまうものだ。

 

「は、はっ……ん、いやぁ!♡♡♡」

 

 そして生まれたものは、後ろ手に拘束されて美脚をガニ股(・・・)に近づけていく情けなく恥ずかしく惨めなイラストリアスの姿だ。幸運なのは、彼女自身がガニ股の無様を察せないことだろうか。

 

「あ、あぁ……あーーーっ!♡♡♡♡」

 

 ひたすら胸を責め立てられ、何度目かの絶頂に声を漏らしてしまう。

 それでも腰を入れたガニ股で何とか耐え抜くイラストリアス。しかし無意識に快楽を受け止めた腰は、ガクッ♡ガクッ♡と前後に揺れて不安定さも見せ始めていた。

 外部の透けたスカートの裾、レースが踊るように波を打ち、下着を剥ぎ取られた本体のスカートがピラッ♡ピラッ♡ピラッ♡と幾度となく翻って、イラストリアスの恥の毛と扇情的なガーターベルトを誘うように見せびらかす。

 

「ふっ♡あっ♡♡ だめ、ですわっ♡♡♡ あぁん♡♡」

 

 それはまるで本物の踊り。ガニ股で腰振り前後のダンスを踊り、男を誘っているように見えた。もちろんイラストリアスは必死だ。だが、必死さ故に間抜けに見えてしまうものもある。

 イラストリアスしか見えないこの場所では、彼女の爆乳が独りでに形を変え、勝手に手を後ろで固めた彼女が腰を落として股を広げきったガニ股でダンスをしている。そうとしか思えない。何せ、形を変える胸にさえ影すら見当たらず、見えない指は生の肌を露出させながら肉が沈むたまらない光景を生み出しているのだ。ましてイラストリアスを弄ぶ影など見えるはずもなかった。

 

「ふぅ、ふー……あぁッ!♥♥♥♥」

 

 だが、如何にイラストリアスが無様なガニ股で踏み留まろうとも、必ず限界というものはやってくる。

 見えないということは、気配がなく予兆もない。手が離れ、イラストリアスが息を整えたその瞬間を狙い、胸を強く掴み上げ、長乳が伸びる動作に合わせて反る彼女の女体。こうして絶頂を不意にもたらすも〝何か〟の自由なのだ。

 腰がより深くガクッ♥ガクッ♥ガクッガクッ♥と前後し、もはやスカートが翻っている時間の方が長くなっている。ノーパンの秘所から吹き出す粘液も、地面に水溜まりとなった愛液にびちゃびちゃ♥と滴り、イラストリアスが生み出したものとは思えない光景だった。

 

「はふ、はひ……ふ、ふーッ♥♥ ど、どうして、このような酷いことを……うぅ♥」

 

 もう〝何か〟が触れずとも、妙に張った(・・・・・)生の乳房を揺らし、ガニ股下品ダンスを踊るイラストリアスは限界だった。

 ロイヤルレディとして有るまじき姿ながら、その誇りを胸にギリギリで耐える。だからこそ、彼女の崩壊は盛大に行われた。

 

 ビンビンに勃起したデカ乳首。今にも破裂しそうな横張りを持ったそれに見えない〝何か〟が指に当たるものを近づけ――――ギュッ♥と搾った。

 

「……んお゛!?♥♥♥♥」

 

 その快感の衝撃は、イラストリアスに一歩遅れた野太く鈍い嬌声を引き絞らせた。その引き絞りに合わせて、デカ乳首がギュッ♥ギュウゥゥゥゥッ♥と渾身の力で搾られ、弾けた(・・・)

 

「お゛お゛お゛ッ゛♥♥♥♥ あ゛ぁ゛〜〜〜〜〜ッ!?♥♥♥♥」

 

 ブビュッ!♥♥ ブビュブビュッ!♥♥ ブビュルルルルルッ!♥♥♥

 

 四方八方、見えない〝何か〟の赴くままに乳首が方向を変え、イラストリアスの顔面にさえぶちまけられる濃厚な母乳。

 搾乳というより、その勢いは一瞬の射精(・・)。KAN-SENの力を変換して存分に吐き出させる射乳であった。

 

「ん゛お゛ぉ゛♥♥ ん、ふん……ふぎぃ!?♥♥♥♥ ――――あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♥♥♥♥」

 

 声の我慢など許されない。イラストリアスは可憐な面で下品な嬌声をひり出す舌出し仰け反り射乳アクメをすることしか許されていなかった。

 身体は大きく仰け反り、ガニ股の股間部がビィンッ!♥と突き出されてプシャァァァァァッ!♥と潮吹きを解禁。その勢いは純白のスカートに深い染みを生み出しながら、お漏らしの如く端から水を愛液溜りにぶちまけさせた。

 

「んお゛〜〜〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥♥」

 

 後ろ手でガニ股を天に突き出す光景は、潮吹きと母乳シャワーをブリッジで発射しているように思えた。しかも、イラストリアス以外は人影がないため、たった一人で二つの液体を大量に吹き出す変態女にしか見えないというおまけ付きだった。

 花園に、自分自身に、辺りに母乳を撒き散らし潮吹きと愛液のブレンドを作り出し、たっぷりと性臭塗れの空間を生み出したイラストリアスは――――遂に限界を迎え、己の体液の中に仰向けで倒れてしまう。

 

「……ん゛ぁ……ぁ、あ……んひっ♥」

 

 母乳と愛液の溜りでビクンビクン♥と痙攣するイラストリアス。必死に耐え抜いたガニ股のまま倒れたことで、無様に広げた股からぴちゃぴちゃ♥ぴちゃぴちゃ♥と水が滴る光景が見て取れる。未だ愛液をお漏らしのように垂れ流し、深く濡れたスカートが割れ目に張り付いてしまっていた。

 母乳もびゅるびゅる♥滴り、ある意味でイラストリアスの強い力を表現していると言えるだろう。聖なる光ではなく、淫靡な液体としてだが。

 

【――――――】

 

 そして、イラストリアスにガニ股仰向けアヘ顔を晒させた〝何か〟は、ただ無言で彼女を見下ろしていた。

 母乳や愛液に濡れることなく、しかしイラストリアスを自在に弄んだ〝何か〟。だらしなく舌を出し、淑女をかなぐり捨てて首を逸らしたアクメ顔を見せるイラストリアスを――――その〝何か〟は、彼にしかわからない感情を浮かべ、見下ろしているのだろう。

 

 

 






透明人間の怖さをもうちょい押し出してもいいかなぁと思ったけど、これホラーじゃなくてエロ作品だしなと無様感を全面に押し出しました。ガニ股はリクエストに書いてあったからセーフだよ!!!!書いたヒロインに土下座とガニ股ノルマでもあるんかおめぇはよ。

最初の部分以外は胸責めだけで押し通せるものだなと。いやガニ股前後ダンスとかやりましたけど。イラストリアスみたいな可愛い淑女にお下品させるの……ふぅ、たまらん。
イラストリアスは他でも色々したいですが、エウロペの時も言ったのでモチベとリクエスト次第なんですよねぇ。μ兵装のイラストリアスがライブ中に透明化と時間停止のコンボでめちゃくちゃ悪戯されるとか。M〇Dで見た!的なのやってみたさはある。言うだけはタダ。
今回は毒吐きがあるので自由に下スクロールしてください。見たくない方はではまた次回〜です。作者の愚痴とか不快な人は不快でしょうし、見ないことを推奨します。次回は気まぐれ更新か復帰か、お楽しみに!



























感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!メンタルメンヘラしてますが、まあ不機嫌になってるくらいなので……ぶっちゃけ吐き出すとキリがないですが、なーんで私が不快にさせられた言葉に気を遣わにゃならんのかと。今まで一つには限りませんしどれとも言いませんし言いたくもないですが、好き勝手言われるなら私も好き勝手不機嫌になります。人間なので。
そういった手合いには虫の居所が悪い時には辛辣に返しますが、そうしたくもないので返さない時は返さないことにします。もう充分丁寧にやったよ。Twitterでも愚痴だらけだよそういう人間だよ!

とまぁ適当に吐き出しましたが、9割の方には普通に大喜びで返してます。今回はあんまりにも複数溜まってぶちまけちゃった。作品評価には関係ないと思いたいけど怖いのでここに隔離させていただきました。作品が良かろうが作者が不快だと楽しめるものも楽しめませんからね。
ただ言わないと止まるものも止まらないので。これで荒れたらもう知らん。好きにする。気晴らしの短編でなんで不快になってんだ私は……そんなこんなで愚痴終了です。ここまで付き合ってくださった方、ありがとうございました。次回からは平常運行します。ちゃんと作品で評価してもらえるよう頑張っていくつもりなので、よろしくお願いします。


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イラストリアス・μ兵装(エロライブ、羞恥露出、ザーメン排泄)

沢山の高評価、これは一度答えねば無作法というもの……てな感じでリクエストに伴い前回の続き、イラストリアスのμ兵装で二度美味しい感じのになります。

まだ休憩は続けるつもりですが、高評価は大変にモチベに染み渡ります。貰えれば作品として返していくつもりですので、まだまだいただけると咽び泣いて喜んでさらに嫌なことも忘れられると思います。や、もう気にしなくていいとわかってても引きずっちゃう性格なんですよね……だから単純に高評価や感想が大好きな俗物なんですがね!この性格投稿してから一切治ってない。






 

 

「ダンスイベント……それをイラストリアスだけで、でしょうか?」

 

 イラストリアスの認識に間違いがないと、彼女の目の前で椅子に座った指揮官は首肯する。

 以前《μ兵装》と呼ばれる歌と艤装を織り交ぜた実験のライブを行ったことがあった。その再現、というわけではないが目を付けた指揮官の上層部が、慰安も兼ねたダンスイベントをできないかと提案。そこで選ばれたがイラストリアスということだ。

 

「…………」

 

 しかし、イラストリアスはどこか浮かない顔をして俯いた。以前のライブでは複数人ではあったが、彼女たちは苦難を乗り越えて歌い、踊り切った。

 指揮官が一人では不安があるだろうか、と問いかけると、イラストリアスはハッと顔を上げて首を横に振った。

 

「い、いえ。大変光栄に思いますわ――――イラストリアスに引き受けさせてくださいませ、指揮官様」

 

 他ならぬ指揮官の助けとなるのならば、イラストリアスが引き受けない理由はない。ダンスイベントも得意とまでは言い切れないが、練習を重ねればきっと良いパフォーマンスができるだろうとも彼女は考えていた。

 

(……また、あの〝何か〟が……いいえ、気をしっかり持ちなさい、イラストリアス。あの悪夢は、もう終わったのよ)

 

 ――――故に、執務室を離れて歩くイラストリアスの不安は、全く別のものにあった。

 イラストリアスは以前、そう遠く離れてはいない過去、見えない〝何か〟に襲われ、恥辱を味わったことがあった。

 辱められ、胸で快感を与えられた。何とか誰にも発見されることなく後始末を済ませ、何事もなく過ぎる日々にあれは不運な悪夢だったと言い聞かせ、胸の疼き(・・)も薄れさせていった――――どうしてか、その時のことをイラストリアスは思い出してしまっていたのだ。

 

「指揮官様や、歌と踊りを待ち望んでいる皆様のために、頑張りますわ」

 

 豊満な胸元に手を当て、半ば自身の不安を掻き消す目的で努力の誓いを口にする。

 そうして、ダンスイベントまでイラストリアスはレッスンを重ねた。歌をマスターし、苦手なダンスも当日に向けた練習で克服、とまでは彼女の恵まれすぎた体躯からいかないものの、不安を感じさせないまでにはなった。

 そして――――イベント当日。

 

「皆様に、平和のための歌を――――光を届けますわ」

 

 イラストリアスの流麗な歌声が会場に響き渡る音色に合わさり、歓声が一斉に広がりを見せる。

 純白に金のラインが入った衣装。艤装の再現まではなされていないが、宇宙に輝く星を思わせる幻想の美しさ。この場で求められたアイドル、イラストリアスが着る万人を魅了する姿がそこにあった。

 胸元やスカートはどこか危うく見えるが、無論普段以上に対策はされている。胸にはニップレス、下はダンスパフォーマンス用の見せパン(・・・・)

 

(イラストリアスの歌が、踊りが……皆様を笑顔にしている)

 

 故に、唇から歌を紡ぎ、全身でその魅力を引き出すイラストリアスには何の不安もない。イラストリアス一人が踊るには十分すぎるステージに、数え切れない観客たち。イラストリアスの高揚感が彼らに力を与え、彼らの歓声がイラストリアスの平和を願う心を穏やかに、それでいて昂らせてくれた。

 もはや心に迷いはなく、当初の懸念もすっかり脳裏から消えた頃、イラストリアスはひらりとスカートを翻してターンを決め、ふと背部の巨大なモニタを視界に映した。

 

「……え?」

 

 思わず、声が零れて歌が途切れる――――イラストリアスを集中して映すそのモニタに、全裸の(・・・)イラストリアスが映り込んでいた。

 裸で爆乳を揺らし、いつも以上に気を遣った銀色の恥毛まで。裸に絹糸のような美しい長髪を靡かせ、裸身で踊る女体の美を高性能故に事細かに大画面で捉えていたのだ。

 

「っ――――え?」

 

 声にならない悲鳴を上げて身体を隠そうとしたイラストリアス、だったが、また呆気に取られた声を喉から引き絞った。

 何せ、彼女が隠そうとした女体は既に隠れている(・・・・・)。元の流麗な衣装は健在であり、イラストリアスが隠す必要は全くない。しかし、モニタに映るイラストリアスは確かに全裸。生まれたままの姿で同じ戸惑いを見せていた。

 

(一体何が……けれど、皆様は……)

 

 困惑し、一瞬思考を停止して観客たちを見やるイラストリアス。だが彼らはモニタの異様な光景に気づいた様子はなく、むしろ動きを止めたイラストリアスに訝しみ、ザワザワと動揺を広げていた。

 

「――――!」

 

 いけない、と咄嗟に歌声を広げて音楽に合わせた踊りを再開。明らかにおかしいと思いながら、イラストリアスは異常を認識していない観客を見てライブを続けてしまった(・・・・)

 ――――無論、この異常はイラストリアスの気のせいなどではない。

 ちょうど踊りが曲調によって変わる。激しい動きのため、イラストリアスが特に気を遣い始めるタイミング。タン、と靴音を鳴らしてイラストリアスが飛ぶ、その瞬間に〝何か〟が指を胸元の隙間に入れた。

 あの時と同じ。アイドルの衣装であろうと、相変わらず大胆に胸の谷間を見せつける扇情的なそれから、ぶるん♡と生の乳が飛び跳ねた。

 

「へ……♡」

 

 ぶるっ♡ぶるん♡

 

 踊りで飛び跳ねた衝撃と、衣装をずり降ろされた反動。それらはイラストリアスの爆乳を大きく乱舞させた。KAN-SENとしての優れた胸でなければ、あまりの暴れ方から痛みさえ覚えていたであろうことは想像に固くない。

 そして、急速に熱を帯びた顔で悲鳴を上げるイラストリアスもまた、その〝何か〟にとっては想像に易いものだったはずだ。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?♡」

 

 ライブ中のアクシデント、というべきだろうか。取り付けたはずのニップレスは何故か(・・・)存在せず、上下左右に揺れ動く爆乳はその大きめな乳頭を顕にしている。

 当然、イラストリアスは無我夢中で叫びを上げて身体を隠そうとした。隠そうとして、そのまま踊りの振り付け手を動かした。

 

「え、あ……ど、どうして……!?」

 

 踊ってしまう。はだけたアイドルの衣装で、イラストリアスは激しく踊る。流麗から卑猥な衣装に一瞬で成り代わったそれは、慰安ライブの意味合いまで瞬時に変えてしまうものだった。

 そう、止まらない。身体を隠すことができるのは振り付けが存在しない時間のみ。たとえ一時的に爆乳を隠そうと、振り付けが始まればまた爆乳が踊る様を見せつけてしまう。まるでそれ自体が観客を楽しませるパフォーマンスのようだと錯覚するほどだ。

 それほど、イラストリアスの踊りは自然的だった。しかし、イラストリアス自身は薄気味悪い感覚を覚えていた。彼女の腕や足、身体のあちこちを見えない〝何か〟が掴み上げ、人形のように踊らされている(・・・・・・・)ようだ、と。

 

(ま、さか……あの時と、同じ……っ!?)

 

 顕になった爆乳と共に無理やり踊らされるイラストリアスの脳裏には、あの日の悪夢が蘇りかけていた。否、もう完全に蘇っていると言っても過言ではない。

 モニタに映る全裸の自分と、見えない〝何か〟の手で露出させられた爆乳。さらには無理やり踊らされることで、ステージから逃げることも叶わない。KAN-SENという超常的な力を持つイラストリアスでさえ及びがつかない異常現象。

 

「……んあっ!?♡♡」

 

 むぎゅう♡

 

 そして、イラストリアスの予想通り、それは起こった。

 ダンスで激しく動き回るイラストリアスとその爆乳。動いているにも関わらず、爆乳が見えない〝何か〟によって揉み上げられ、彼女は思わず官能の声を引き絞ってしまった。

 

「あ、あっ♡ ――――ふぁっ!♥♥」

 

 むにゅ、むにゅ、ぶるんっ♥

 

 まるで手だけが浮き、イラストリアスに追従しているかのように爆乳が揉みしだかれていく。だが何も見えないために、イラストリアスが踊りながら爆乳を暴れさせ、その快感で身悶えしている卑猥な光景にしか映らない。

 

「や、やめて……おやめくださいぃ……あぁ♥♥」

 

 爆乳愛撫をされながら、腫れ上がったように真っ赤な顔で涙を浮かべて見えない〝何か〟に懇願するイラストリアス。

 が、彼女は忘れていた快感を思い出し(・・・・)、ムクムク♥とデカ乳首をわかりやすすぎるほど勃起させ始めていた。

 媚薬はない。けれど、あの日徹底的に胸を責められ、急速に開発されたその爆乳は愛撫によって一瞬にして〝スイッチ〟が入り、イラストリアスに得も言えぬ快感をもたらしたのだ。

 

「あ、いやぁ……み、みないで、ください……あっあっ♥♥」

 

 見られている羞恥と爆乳愛撫の快楽。相変わらず全裸を映すモニタには、淫猥な踊りと嬌声を奏でるイラストリアスが映り込んでいる。

 そして観客たちの歓声も割れんばかり、万雷の喝采だ。イラストリアスから見れば、彼女の痴態を彼らが喜んでいるようにしか見えない。彼女から見れば、だが。

 

「あっ♥♥ あ、あ、あっ♥♥♥ ふぁっ!♥♥」

 

 流麗な踊りと歌声は、卑猥な爆乳乱舞と喜悦の声へ。見えない〝何か〟の指がイラストリアスのデカ乳首をシュッ♥シュッ♥と踊りに合わせて扱き、喘ぎの歌声を奏でさせた。

 見えない〝何か〟。観客の目。常に全裸を映すモニタ。それら全ての羞恥と快感に追い込まれながら、無理やり踊りと嬌声を披露させられ逃れることができない。

 

(いやっ♥いやっ♥ 指揮官……どうか、イラストリアスに救いを……♥♥)

 

 その苦しみでさえ、助けを求めながらも顔に浮かべたのは苦渋ではなく快感を浮かべるのだから、彼女はある意味で素質(・・)というものがあるのかもしれない。

 そんなイラストリアスは、不意に(・・・)違和感を覚えた。相変わらず弄ばれ、自在に形を変える爆乳に対してではなく、翻るスカートの中身(・・)にだ。

 

「ひゃ……!?♥」

 

 短く、そして状況を理解し兼ねたような引き攣りの顔と声音。

 しかし、妙にスースーと風通しの良い下半身と、ステージの脇、イラストリアスからすれば遥か彼方に置かれた下着(・・)を見つけてしまえば、聡明な彼女は答えに辿り着いた。

 自分は今、この普段以上に短いアイドル衣装の下に何も履いていない(・・・・・・・・)のだと。

 

「あ、あぁ……あぁぁぁぁ!♥」

 

 引き絞られる絶望の声。一瞬とはいえ爆乳愛撫を忘れるほど、イラストリアスは先に来るであろうものに震えた声を発した。

 無理に踊らされているとはいえ、踊り自体はイラストリアスが必死にレッスンを重ねたものと同じだ。それ故、すぐに自身が取ってしまうであろうポーズを察し、イラストリアスは甲高い悲鳴を会場に響かせた。

 

「だめですわ♥ こんなの、いけません!♥ いや、やめ……だめぇぇぇぇぇぇぇぇっ!♥♥」

 

 バッ、クパァ♥♥♥

 

 右の脚を持ち上げ、高く掲げる。真っ直ぐ、天を突くI字になるように。

 身体は柔らかいものの、平衡感覚を苦手とするイラストリアスがこのパフォーマンスを行うには並々ならぬ努力を必要としたのだ。彼女がその努力を乗り越えて、ようやく見せることができたそのパフォーマンスは――――ノーパン(・・・・)であるため過激どころでは済まされないものとなった。

 クパァ♥と開かれた秘部からは、上の口では嫌がりながらも気持ちよさから愛液を垂れ流し、銀色の陰毛まで濡れ濡れになっている。煌めく淫靡な粘糸は太股をしっかりと伝い、モニタを含めてイラストリアスの恥部を瀑け出しにした。

 

「う、うぅ……いやぁ♥」

 

 イラストリアスが羞恥に悶え、マンコ開帳のI字バランスに目を閉じて身体の恥に拒絶を見せた――――次の瞬間。

 

「――――お、おほぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

絶頂した(・・・・)。恥も外聞もなく、はしたないオホ顔をステージで見せつけ、アナルの刺激(・・・・・・)でトロトロのマンコから潮を吹き出し、ステージを汚しながらイラストリアスはイキ果てたのだ。

 

「おほっ!♥♥♥ イクっ!?♥♥♥♥ おほ、ほぉ!?♥♥♥♥ んほぉぉぉぉぉ〜〜〜〜ッ!♥♥♥」

 

 ビクンッ♥ビクンッ♥プシャッ、プシャァッ!♥♥♥

 

 見えない〝何か〟に支えられていなければ、間違いなく倒れているであろう快楽の波。まるで溜め込んだ快感を一瞬で解放させられ、ぶつけられたような感覚がイラストリアスを襲い、染み付いた優雅な振る舞いを強引に破棄させられてしまう。

 得た快感を本能的に表現し、理性では作り出せない表情、ある種動物的とも言える快楽の蕩け顔。口はだらしなく開き、目は虚空を見上げて声は野太く濁り下品。

 

(お、おお、お尻の穴に……ひぃ!?♥♥♥)

 

 それをステージ上で、否、人生で初めて披露したイラストリアスは、尻穴で蠢く異物感、アナルバイブの刺激に裡の思考すら快楽で染め上げられ始めていた。

 いつの間にかイラストリアスのアナルに挿入されていたバイブ。しかも彼女のアナルは入念に解され、幾度となく使われたことを思わせる不思議な状態だった。事実、元のアナルであれば入るはずのない大きさのバイブを咥え、巨大な持ち手の部分が身体の正面から見ても垂れ下がっているのが見て取れる。

 アナルバイブの柄をスカートから垂れ下げ、見せびらかしながら踊りを再開するのだから、イラストリアスのダンスはさらに淫猥な様相へと移り変わっていった。

 

「ほひっ、んひぃぃぃ♥♥ あおっ♥♥♥ んほぉ♥♥」

 

 歌声は品のない喘ぎ。爆乳愛撫に加え、太いバイブがイラストリアスの結腸に触れて内側から振動を快感にして脳にもたらす。

 しかもここに来て踊りが彼女の知らぬものへと変化した。観客に背を向けて、ゆっくりと腰を下ろし始めるイラストリアス。その背にはもちろん、太ましいバイブの柄で持ち上がったスカートと汗ばんだヒップが存在している。

 

「んほっ♥おほっ♥おほぉ!♥♥」

 

 やめて、と言う懇願は全て喘ぎ声に変わる。イラストリアスの意志に反して動く下半身は、やがて動きを加えながら腰と脚を落としていく。

 腰に合わせて膝を曲げ、ガニ股気味からケツだけを小刻みに上下させる。フリフリフリ♥とガニ股前後ダンスとはまた異なるケツ振りダンス。それはまるで、女がケツを揺らして男を誘うガニ股ケツ振りビッチダンスだ。

 

「ほっ♥ほっ♥ほっ♥ や、やめうおっほぉ!?♥♥♥♥」

 

 フリ♥フリ♥フリ♥フリ♥

 

 ヒップが上下に小刻みな運動を見せ、汗を弾けさせながら激しく蠢くバイブにも声で反応を見せつける。無論、モニタには翻るスカートすら存在しないイラストリアスのケツ振りが映し出され、大画面でガニ股上下する己の尻を彼女自身が誰より見せつけられた。

 悪夢は終わらない。ケツ振りビッチダンスを披露したイラストリアスは、今度こそ正面を向かされる。大歓声が溢れる客席へ向けて、彼女はガニ股を維持したまま手を頭の後ろで組まされる。

 元々からそれなりの露出がある衣装のため、屈服や降伏を思わせるそのポーズは汗で濡れた腋の窪みまで見せていた。モロ出しの爆乳、短いスカートが翻れば見える秘部、ガニ股の太股から滴り落ちる愛液に、前から見える蠢くアナルバイブ。

 そんなイラストリアスが披露したのは、先日偶然踊っていたガニ股腰振り前後ダンスだ。

 

「んほぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 今度は見えない〝何か〟にだけではなく、大歓声の観客にガニ股腰振り前後ダンスの完成版(・・・)を公開。ひらり♥ひらり♥と舞う白のスカート。金の裾が舞い上がり、秘部から吹き出す液体が上下運動で様々な角度から飛び散った。

 卑猥な腰ヘコだけでなく爆乳もしっかりと踊り、イラストリアスのおほ顔絶頂も余すことなく現実の光景として刻まれる。

 ステージ上では煌めく衣装のガニ股ダンス。モニタの光景では全裸ガニ股屈服ダンス。どちらにしても、イラストリアスが正気を失うほどの羞恥と快感の変態ライブであることに変わりはなかった。

 

「ん、ほぉ……おぉ?♥♥♥」

 

 そして、たっぷりと変態ダンスで汗をかいたイラストリアスの動きが再び変化した。これ以上何を、とイラストリアスは思う暇すらなくガニ股で立つのではなくガニ股でしゃがませられた。

 股をおっぴろげて卑猥にしゃがんだそれは、ガニ股蹲踞。ちょうど見えない〝何か〟が彼女の爆乳に突き入れたものを奉仕(・・)するには、実に都合が良い高さのポーズだった。

 

「あっ♥ んぁぁぁっ!♥♥♥ あんっ♥んんっ♥♥ あ、あ、あっ!♥♥♥」

 

 しゃがみ開脚で爆乳を揉みしだくイラストリアス。正確には、彼女の爆乳に差し込まれた固く熱く太い棒を奉仕するパイズリダンス(・・・・・・・)なのだが、姿を観測できない以上はイラストリアスが胸を揉みしだいてライブ中にオナニーをしているようにしか見えない。彼女が胸をたっぷん♥たっぷん♥と波打たせながら、性感の熱い吐息を会場に放っていることも拍車をかける。

 

「あ、あ、あ――――あひぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥」

 

 ブビュッブビュッ!♥♥ プシャァァァァァッ!♥♥

 

 先んじて絶頂したのはイラストリアス。自らの胸揉み、アナルバイブの刺激に耐え切れず、乳射をしながらガニ股エロ蹲踞の股より淫らな液体を吹き散らした。

 さらにイラストリアスが奉仕したと思われる巨大な肉棒を思わせる〝何か〟が、虚空から濃厚な白濁液を彼女の全身に振りかける。

 

「あ、あ……あ♥」

 

 ドビュッ♥ドビュル♥ ドビュルルルルルッ!♥♥

 

 純白の衣装が濁った白い液体に穢され、平和を願う彼女の身体が淫靡に染め上げられる。その最中で、イラストリアスは絶頂と〝何か〟が放った臭いに口を開いて放心し――――止まった(・・・・)

 

「…………♥」

 

 口を開き、ガニ股エロ蹲踞のポーズで物言わぬ女体像となったイラストリアス。彼女だけではなく、あれだけ声援を上げていた観客たちも一言すら喋らない。

 歪とも言える淫猥な踊りと歌声は消え、不気味なまでの静寂が訪れたイラストリアスのライブ――――彼女の開いた口に、大きな〝何か〟が打ち込まれる。

 

「じゅぼぉ♥♥」

 

 溜め込んでいた涎と絡み合い、その音が嫌に響いた。全力で喉を突き、戻して突き、さらに突く。

 

「じゅぼ♥じゅぼ♥じゅぼ♥じゅぼ♥」

 

 物言わぬイラストリアスにもたらされる単調な音色。粘液と〝何か〟が絡まって響く淫靡な音だ。

 ドビュ、ドビュ♥とイラストリアスの口内に白濁液をぶちまける。傍から見れば、イラストリアスの口内から精液が溢れているようにも見えた。

 続けて胸。爆乳に再び挟まれた〝何か〟が止まったそれを揉みしだき、好き勝手に白濁液を打ち込む。谷間というパイズリ穴にべちょぉ♥と品のない精液糸が隙間に垂れ、張りのある乳房の本体にまでコーティングしていった。

 さらに見えない〝何か〟はイラストリアスを動かし、まるで虚空に手をついてお尻を突くバックの体勢を取らせた。イラストリアスの下半身には開き切った秘部と特大バイブを咥えた尻穴がある。

 ずりゅう♥と引き抜かれたアナルバイブに、動くことがないためポッカリと開いて腸肉を空気に触れさせるイラストリアスのアナル――――ズプンッ♥ 見えない巨大な棒は彼女のアナルを容赦なく穿った。

 

「……♥ ……♥ ……♥」

 

 しかし、静止したイラストリアスは惚けた表情でされるがままだ。尻穴が見えない何かに穿たれ、肉の蠢きを見せる異様な光景があったとしても、奥に白濁液が大量に送り込まれ、再びアナルバイブで栓をされたとしても、今の彼女は何の反応も示すことができない。

今は(・・)何も感じない。時間が止まったイラストリアスは、たとえ処女を見えない〝何か〟のモノで呆気なく散らされたとしても、反応する思考を持たないのだ。

 

「…………♥♥」

 

 パン♥パン♥パン♥パン♥ ドチュッ♥ドチュッ♥ブビュゥ!♥♥

 

 尻肉と〝何か〟がかち合い炸裂する音色。子宮を〝何か〟が突き、その押し込みすら見える最中に膣内で精液が溢れ返る。ライブステージでレイプされながら、イラストリアスは運命の時を待つ。いいや、ライブ中と同じく(・・・・・・・・)彼女には時間が経過したという感覚すら感じられない。

 口だけではなく鼻まで。髪にぶちまけ、煌びやかな衣装にも念入りにザーメンが絡みつき、白濁のザーメン塗れのアイドルは完成する。

 そうして、ポージングが見えない〝何か〟の手で飾られた。腰を深く落としたガニ股で股をおっぴろげ、精液とアナルバイブが垂れ下がる下半身。母乳が時間停止で固まり、滴る最中のたわわな果実。ザーメン塗れの顔面の横にはピースサインの両手が仕込まれ、まさに典型的(・・・)とも言えるポーズ――――もっとも、イラストリアスがこのような卑猥な格好を知っているとは思えないが。

 

 そんな知らない卑猥なポーズを取らされていることさえ、それこそ知らない(・・・・)イラストリアス。たっぷりと弄ばれたアイドルの時が――――動き出した。

 

「――――おひっ♥♥♥♥♥♥」

 

 まずは思考。数多の責めによって蓄積した快感が、一纏めにイラストリアスの脳髄へと攻め込み、破壊した。

 それによって目を剥いた表情と恥ずかしい声を引き出した彼女は、ガニ股ダブルピースの格好を維持させられた状態で発狂絶頂(・・・・)を味わった。

 

「ん゛ぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 プシャップシャップシャップシャッ!♥♥♥ ブビュッ!♥ブビュッ!♥ ブビューッ!♥♥♥ ボビュッ!♥♥ ブリュリュリュリュリュッ!♥♥♥ ブボッ♥ブボボボ、ブリュゥ!♥♥♥

 

 喉が潰れる。そう思わせるイラストリアスとは結びつかない嬌声に、凄惨極まったあらゆる状況快楽が現実となった。

 叫ぶ口内にはザーメンが溜まり、鼻孔からそのザーメンが吹き出す。爆乳は乳射をホースの噴射の如く行い、股座からは潮吹きとザーメンが共に放たれ、尻穴を塞いでいた太バイブは一瞬でひり出されて精液脱糞ライブをしている。

 どれも吹き出し、噴出し、放ち。意味合いは一緒ながら、勢いや物は違うという不可思議ながら悲惨な光景だ。ガニ股で肛門からブリブリブリュ♥とザーメンを土石流のように排泄していること一つでも凄まじいというのに、イラストリアスはそれ以外のもの全ての快感をぶつけられ、さらに現在も継続して責めを受けているようなものだった。

 

「ほぎぃ゛ぃ゛!♥♥♥ お゛ぉ゛お゛ん゛ほお゛ッ゛!♥♥♥♥ イ゛グッ゛イ゛グッ゛!♥♥♥♥ い゛ぐぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!♥♥♥♥♥」

 

 既にイラストリアスの理性的な思考は存在しない。

 そこにいるのはロイヤルレディでもアイドルでもなく、白濁液に塗れた衣装でガニ股ダブルピースをし、母乳と愛液と潮を吹き散らして鼻と肛門からザーメンを排泄する爆乳変態メス豚のみ。

 

「お゛っ゛ぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛!♥♥♥♥♥」

 

 一瞬という永遠に、あらゆる絶頂の快感に身体を逸らすことのみを許される。そうして見えてしまったのは、全裸でガニ股ザーメン排泄をするモニタ内の自分――――快楽に染まり切ったアヘ顔ダブルピースを行う変態女。

 

「――――お゛♥♥♥♥♥」

 

 刹那、イラストリアスの意識は断絶した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――え?」

 

 次の瞬間、イラストリアスはステージの裏側、あと数分でライブが始まる(・・・・・・・)時間に目覚めた。

 

「え、ぁ……あ……?」

 

 目覚めた、という表現が正しいのか、イラストリアスは考えられなかった。動揺し、声にならない声で辺りを見回すが、イラストリアスのフォローを行うライブスタッフたちが忙しなく動いている光景しか見て取れない。つまり、彼女の混乱は解消されなかった。

 

「ゆ、め……でし、たの?」

 

 誰に問いかけたのか。或いは彼女の自問自答だったのか。

 ただイラストリアスは舞台の裏で始まりを待っている。それだけは確かで、程なくして彼女の出番は始まる。

 

「……っ!」

 

 考える間もなく――――きっと夢だったのだと、イラストリアスは足を踏み出してステージへと上がった。

 

「皆様に、平和のための歌を――――――」

 

 だが、イラストリアスは気が付かなかった。

何も履いていない(・・・・・・・・)スカートの下では、開発されたアナルがヒクヒク♥ヒクヒク♥といやらしくモノを求めて収縮と拡大を繰り返していることを。

 その爆乳の谷間から精液が飛び出し、雄の香りを収納していることを。

 何より、可憐で清楚な微笑みを蓄えるべき自らの貌が――――発情した雌のように火照っていることを。

 それらにイラストリアスが気がつくことはなく、弄ばれる魅惑の女体で歌い、踊る。

 次に弄ばれるのはいつになるのかと、身体を疼かせる猛烈で無意識な熱を、歌と踊りのステージから成る熱量で誤魔化しながら――――イラストリアスは光を届け続けたのだった。

 

 

 






まさにM〇Dで見たやつ!というやつを目指しました。掴んで踊らせる手が見えない、というのは小説ならではなものかなぁと。ガニ股腰振りノルマもヨシ!

ガニ股ケツ上下振りダンスはいつもと違う感じですね。二人組の片方がよくやってるお尻上下のビッチダンスです。M〇D詳しい人しか何のダンスかわからんやろこれ。
とまぁ上手くできたかはわからないんですけどね。時間停止と透明人間の合わせ技なので。観客の反応までやってたらヤバいことになるしイラストリアス中心にしたかったのでこの作りになりました。拙者、モニタに全裸が先に映ってたり、調教映像が流れてる踊りが大好き侍。義によって助太刀致す。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございますー!まだ休憩中ですが気晴らしとお返しの意味を込めて2日連続更新です。次回の予定は反応と評価次第かな!評価に汚い代わりに更新で返してるからゆるして。
次回は何から始まるか。フェルトの捕虜ネタを完成させるか、現実のネネカ様をやるか、それともテイルズのリクを拾うかはたまた新しいリクエストで勝負か……数日後の私のモチベ次第かな!評価もらってリクぶち込んで貰ったら平気で変わりますしね。俗物人間ここに極まれり。いやだって、人間なんだから評価してもらえる人を好きになるのは当然でしょ、と開き直る。ではまた次回〜


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ベルファスト(調教、寸止め)

超絶お下品から繋いでお下品完全封印だ、震えろ。

というわけで有償リクからベルファスト。最低指揮官による完璧メイド快楽調教になります。私が普段酷使してるネタを全封印してると思ってください。ちなみにベルもケッコン艦。ていうか私が書くアズレンキャラでケッコン艦じゃない方探した方が早い。まあ好きだから即書きしたわけだし。そんな感じでどうぞ。






 

「紅茶をご用意しました」

 

 昼下がり。KAN-SENたちを率いる基地の執務室。凛とした声と共にメイドの少女がティーカップを用意し、男の指揮官のテーブルに差し出す。

 凛とした、というのは彼女、ベルファストの特徴とも言えるメイド長としての雰囲気からもたらされるものだろう。しかし、本来あるはずの柔和な雰囲気は指揮官の秘書という立場によってかき消されていた。

 完璧な作法と奉仕を身に付けたメイド長が、指揮官の前で気を張る。ある種、極度の緊張状態がベルファストからは感じられる。

 

「どうしたベルファスト。手が震えているぞ」

「っ……申し訳ありません。少々――――」

 

 少々、なんと答えるべきなのか。ベルファストはこの一瞬、思案という逡巡に言葉を詰まらせた。

 自分らしくない失態だ。この指揮官という男は、ベルファストが何に耐えているかなどお見通しだというのに。ベルファストに極度の緊張をもたらしている原因は、いやらしい笑みを浮かべた彼にあるというのに。

 

「遠慮するな。――――感じているんだろう」

「っ♥」

 

 言葉にされ、意識が継続的な振動に晒される乳首と尻穴に向き、ベルファストの頬に不自然な赤みが差した。

 何も不思議なことはない。意識して切り離していた感覚を指揮官の言葉で思い出し、身体から意識に快感が伝わってしまったのだ。

 手の震えは緊張によるものではなく、乳首を挟むローターとアナルに挿入されたバイブによるもの。望まぬ刺激に快感を覚えてしまう身体に渋面を作り、己を叱咤するようなベルファストに指揮官が声を発した。

 

「来い」

「…………」

 

 言葉を零さないことがその不信感の表れ。しかし、ベルファストは抵抗の言葉も態度もありはしない。

 椅子に座った指揮官の真横に、両手を前で組んで立つベルファスト。椅子を回した指揮官が、ニヤリと笑い不自然な膨らみを見せるベルファストの胸部を守る布をずり下げた。

 

「……っ」

 

 不信感だけではない。声を出さないことがベルファストの抵抗なのだ。たとえ、溢れんばかりだった巨乳をさらけ出され、ローターを張り付けられた乳首を暴かれようと、ベルファストは決して手出しをしない、できない。

 鎖が破断した首輪の存在が、胸を露出したベルファストをメイド以外の立場に想起させた。認めるわけではないが、間違ってはないと彼女自身が自らの立場の悪さを認めていた。無論、表情には出さない――――

 

「あんっ♥」

 

 だが、そんな覚悟は容易く崩された。指揮官の指が震える乳首を撫で、ベルファストは一瞬とはいえ女をさらけ出す表情と声を発した。

 100に迫る巨乳。目に収めるだけで凄まじい重さ、大きさ、美しさを感じさせるベルファストの乳房。その巨乳に比べて小ぶりなピンク色の乳輪と乳首。それでも、指揮官に晒した初めに比べれば蕾はぷっくらと勃起し、彼女の表情と同じく変化を見せていた。

 

「ふん。初めの頑なさはどこへいった? ロイヤルのメイド長なるものが情けないな」

「至らぬメイドで申し訳ありません」

 

 胸を晒して形ばかりの謝罪。相容れぬ相手でも、ベルファストは逆らう素振りを見せない。指揮官の秘書として、彼女はこの下卑た笑みを作った男に従う他ないのだから。

 ――――彼の指揮官に見定められた者は、秘書という名の慰み者になる。

 この母港では有名な話だ。そしてKAN-SENは立場上、彼に一切逆らうことができない。この地で男とKAN-SENの関係は民主主義など皆無な独裁国家。それでもやっていけているのは、男が最低限の体裁、つまるところ上層部へのコネを維持していること。そしてKAN-SENによる尽力の賜物であろう。

 たとえばこうして、男に〝調教〟されるベルファストのように。

 

「くくっ、初めに会った時、おまえは何て言ってたっけなぁ」

 

 当然、そんな最低な指揮官とベルファストの出会いは感動的とは言えないものだった。最悪、と言い換えた方が早いだろう。

 ベルファストは自分がどうなるかを想像していた。想像した上で覚悟をし、誇り高きロイヤルのメイド長として屈しないことを心に誓ったのだ。

 

『そう命ぜられたのなら、このベルファスト。殿方を満足させる夜伽を選ぶ覚悟があります。しかしながら、そのように女を道具として扱う行為を好む殿方に、この身を捧げる覚悟は持ち合わせておりません』

 

 ――――弄ぶなら存分に。だが、おまえのような最低な男にこの身体を屈して渡すつもりはない。

 ベルファストは指揮官の要求を受けながら、そう気高く啖呵を切って見せたのだ。

 

「……その覚悟と言葉、今も撤回するつもりはございません」

「そうかい」

「っ、く、ぁ♥」

 

 その過去とその言葉に偽りはない。だが乳首を指で軽く引っ掻かれ、引き結んだ唇から淫らな声が漏れる事実にベルファストは現実を堪えるように目を伏せる。

 

「その身体でどこまで耐えられるか、試してやろう」

「っあ♥」

 

 ローターが外され、指揮官の指が本格的にベルファストの胸に勃つ蕾を弄び始めた。

 刺激が減ったから安心……とならないことを彼女はよく知っていた。その身で味わった経験があるからこそ、戦場に立つ以上の緊張を持って気を張り巡らせる。

 

「っ……ん……、は……んん……っ♥」

 

 それでも、吐息は零れた。両手を握り、毅然として立つベルファストの身体が震える。

 乳首は未だ本格的に触れられているわけではない。カリカリ、カリカリと執拗に指で引っ掻かれているだけだ。しかし、ベルファストは否が応にも感じ、気が昂っていってしまう。

 

(……彼のテクニックだけは、認めざるを得ませんね)

 

 内心、彼のその手先だけはベルファストも認めるものだ。淫具の責めなど彼の指先で調教されたことで、身体が反応している結果に過ぎない。

 ベルファストが目を伏せて耐えていられるのは、彼がそこを弄ると決めているから。もし今、それ以外の部分を責められてしまえば――――そうして一瞬、乳首から意識を逸らしたのがいけなかったのか。

 

「っ、あっ♥♥ く、ふ――――っっっ♥♥♥♥」

 

 乳首を軽く摘まれ、ベルファストは仰け反ろうとした身体を必死に押さえ付けた。足先が立つように痙攣し、スカートの中に嫌な熱が籠る。尻穴の異物で正常な履き方でないショーツの中に、ベルファストの雌汁が滴る。

 

「イッたな?」

「……はい。果てて、しまい……ひぅっ♥」

 

 イッた。ベルファストは乳首の責めだけで性的な絶頂を催した。しかも悪辣な指揮官に言葉にして確認をされながら、余韻に浸る乳首をこねくり回すように弄ばれ、遂に我慢していた嬌声が大きく溢れ出る。

 

「イク時はそう言えと教えたはずだがな」

「っ……申し訳、ございません……あっ♥ です、が……淑女として……んあっ♥ そのようなお言葉、は……はぅっ♥♥♥♥」

「くく、乳首でこれだけ喘いでおいて淑女のつもりとはな」

 

 元の態度を貫こうとするあまり、そうした対応の中で身悶えしている姿が指揮官を楽しませてしまっている。だが、ベルファストが存分に喘いだとしても彼が楽しむとなれば、彼女は必死に耐え抜く以外の選択肢がない。もっとも、乳首を嬲られ顔を真っ赤にして身悶えする姿に、耐え抜くという表現が適しているとは思えないが。

 

「あっあっあっ♥♥ っ……うぅあ……はひっ♥♥ 〜〜〜〜〜〜〜っっ♥♥♥♥♥」

 

 昼間から嬌声が途絶えない執務室。乳首だけで感じてしまう淫乱なメイドの声が絶えることなく続く。

 昼間を耐え抜けば……などと甘い待遇はない。ベルファストは指揮官の専属秘書。昼夜問わず、呼び出されれば彼女は表面上、従順な態度を示した。

 

「……こちらでご満足いただけますでしょうか?」

 

 それは指揮官の寝室。壁に手をついてスカートをたくし上げ、美しいヒップラインから突き出たアナルバイブを見せつけることになろうとも変わりはしない。

 一日中差し込まれていたアナルバイブ。引き下ろされたショーツにべっとりと付いた愛液の熱が解き放たれ、ベルファストの後ろ姿を淫靡なものへと変貌される。そうでなくとも、ガーターベルトで艶やかなに彩られた彼女の臀部は、これ以上なくいやらしい。

 

「ん……っ」

 

 ずりゅ、と腸液が絡み付いたアナルバイブが引き抜かれ、ベルファストは僅かばかりに吐息を零した。反応こそ示してしまったものの、それは乳首に比べれば雲泥の差。

 性器以外、それこそ乳首やアナルでもイけるように調教してやる。そう言われた際、ベルファストは内心でありえないと感じていた。少し品のない言い方なら、鼻で笑ったものだ。

 しかし、ベルファストの乳首は現実的に開発を為されてしまった。乳首の刺激だけで達する、というありえないと考えていた事象を引き起こされ、指揮官の性技を認めざるを得なかった。

 

(ですが、不浄の穴で果てることなどありえません)

 

 それこそ、鼻で笑ってしまう。乳首は性感として成り立つ真っ当な部位。それに比べて尻穴は違う。あくまでも排泄器官。感じることなど〝ありえない〟。

 

「……んっ」

 

 ずぷっ、とバイブ以外の異物が尻穴に入り込む音。またベルファストは生理的な反応を示したが、やはりそれだけだった。

 不浄の穴で感じることなどない。尻穴を指で弄ばれながら、ベルファストは少なくない安堵感を心に抱いていた。

 ありえない。今やイキ果てるようになった乳首を弄ばれ、そう思っていたのは誰だったか。ベルファストに他あるまい。

 

「ん、ふぅ……んんっ」

 

 アナルをほじられ初めて数日目の夜。ベルファストの声が露骨に声量を上げていた。バックで尻穴に指を挿入れられ、ひたすら舐るように結腸とその入口に触れられる。昼間、バイブの蠢きによってキツい菊穴が押し広げられ、指を楽々呑み込むようになったのはいつからだったか。

 

「……あっ♥」

 

 指の挿入に、目を見開いて官能の声を零したのは何日目のことだったか。

 

「おっ♥♥ ん、ぉ……おぉ♥」

 

 肛門に滑り込む彼の指に口を窄め、恥ずかしい声を漏らすようになったのは、それから長くない時間の経過ではなかったか。

 

「おぅ♥ おっおっおっ、ほぉぉっ!♥♥♥」

 

 ――――いつの間にか呑み込めるようになっていた複数本の指にピストンされ、涎を飛ばして嬌声をベルファストが上げるようになったのは、尻穴に調教を集中されて僅か数週間のことだった。

 なんてことはない。場所の問題で乳首に比べれば開発が緩慢だったというだけのこと。ベルファストのアナルは、遂に指揮官の指で反応を示す性器に変わり果てようとしていた。

 

「くく、随分と声が騒がしいようだが……まさか、ケツ穴で感じているのか?」

「っ……お、お戯れ、おぉっ♥♥」

 

 ベルファストを嬲るような言葉を選ぶ彼の声。指揮官は必要なこと以外をあまり口に出さない。つまり、ベルファストを揶揄う言葉は〝準備〟が整ったということ。

 何を、というのは彼女自身がよく知っている。否、また理解させられた。そのような事実はないと返答したつもりが、尻穴に深くくい込む指の感触に悶えたことで言葉でも彼女は証明してしまう。

 

「お、おっ――――おぉぉぉぉっ♥♥♥」

 

 アナルで感じる女だと。不浄の穴を男に弄ばれ、感じてしまう淫乱な雌であると。

 数本の指がベルファストの腸壁、肛門の入口を擦り愛撫する。数日間、ひたすら彼女の反応を見極めていた指揮官にとって、どこをどう触れればベルファストが感じるかなど文字通り手に取るように理解ができるものなのだろう。

 

「あ、あぁっ、あおっ♥♥ あ、ひっ、い……お、おほおぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥」

 

 少なくとも、ベルファストはそう考えている。尻穴を指ピストンで穿たれ、両足をピンッと立ち上がらせ、玉の汗で輝いた艶やかな背中を反り返し、望まぬ声を引き出されて絶頂したベルファストが正解の思考に至らぬはずがない。

 その思考すら塗り潰す脳髄を焼く閃光。尻穴で達しながら、秘部から愛液を吹き出すふしだらな女体。

 

「イッたな?」

「……はい。ベルファストは果てて、しまいました。不浄の穴で、気を遣ってしまいました。はしたないベルファストを……お許し、ください」

 

 その感覚を覚えろ。鮮烈な快楽の頂点を頭に刻み込め。そういった意図がベルファストに伝わってくる――――だから彼女は、あえて気丈な態度を貫いた。

 蕩けかけた顔を引き締め直し、イキ果てたとしても屈した姿は晒すまいと身体に力を入れ、事実は事実として口にしながら拒絶の意思を顕にする。

 その高貴な態度。人間の欲求である女の快楽に嫌悪を示すベルファスト――――そんな彼女がゾクリと背筋を凍らせるほど、指揮官は悪辣に笑った。

 

 

「……ご期待に……お応えできず、申し訳、ありま……せんっ♥」

 

 ――――そう頭を下げ、おじぎをした身体を淫らに揺らす任務帰りのベルファスト。

 その可憐な白髪は乱れ、自慢のメイド服も損傷が激しい。任務帰りとはいうものの、言葉通りいい結果ではないことが伝わっていた。

 

「…………」

 

 同時に、報告を受けた指揮官が落胆するどころか手にしたリモコンのような小さな機械を上機嫌で操作した。

 

「あっ、あぁぁぁぁ……っ♥♥ ど、どうか……あ、あっひぃ!♥♥♥♥」

 

 するとベルファストが首を反らし、美しい角度を保った下半身から水飛沫を吹き出す音を響かせる。複雑怪奇に絡み合う卑猥な振動音――――戦闘中の致命的な失態の理由が、これ以上ない形で明かされる。

 調教された乳首と尻穴、正しく性感帯である女性器。それらにローター、バイブを仕込まれたベルファスト。初めは執務中だったそれらが、未だ反抗を続けるベルファストのために任務中、戦闘中問わず取り付けられるようになった。

 

「あ、あぁ……ひぃ♥ おっ、おひっ♥♥ はひっ♥♥♥」

 

 最初は僅かな支障。だが調教が進むに連れて支障の度合いが加速度的に増していき……今、ボロボロの衣服で身体を抑えて快楽に悶えるベルファストによって、艦隊に損失が与えられてしまった。

 無論、その損失の失態はベルファストにある。戦闘中、隙を晒して艦隊撤退の理由を作った戦犯。誰がそれを仕込んだかはさほど重要なことではなく、ベルファストが失態を犯したという結果が大切なのだ。

 そう。まるで、ベルファストが任務に失敗することを望むようなやり方。快楽を教えられながら、未だ指揮官に反抗的なベルファスト。下卑た男には屈しない。逆らえないながらも、心まで思い通りになってなるものか。

 

「失態には、罰が必要だな」

 

 淫猥な身体にされて尚、高貴なる心を持つ美しい女――――より純粋に味わうための手間を楽しむ最低な男の策略が、ベルファストを絡め取った。

 

 

「このような行いが許されると、本当に思いになられているのですか?」

 

 じゃらり、じゃらり。金属の音は、ベルファストの首輪の鎖からではなく、その両手足を大きく開いて拘束する枷から響いている。

 ほとんど遊びのない完全な大の字拘束。損傷した衣服、艤装は排除され、今やベルファストの姿をメイドたらしめる要素は頭上のブリムくらいなものだろう。

 そんな囚人のような拘束を施されながら、ベルファストは羞恥に耐えて指揮官を睨みつけていた。もはや体裁や表向きの従順さで隠せない反抗心。それさえ楽しむように指揮官は言葉を返した。

 

「ああ。今さら説教か?」

「……見下げたお方です。主人の矯正はメイドの務めですが、あなたにはその価値も見出すことができません」

「ほう」

 

 毅然と指揮官に立ち向かい、未だメイドの〝つもり〟で物事を語るベルファスト。その張り艶共に完璧な巨乳の先端に、ニヤリと笑った指揮官が指をゆっくりと沈めた。

 

「ふぁっ!?♥♥ っ、く……」

 

 それだけで、凛とした声が女の官能に化ける様を彼は楽しむ。感じてしまったことを恥じ入るように奥歯を噛み締めるベルファストに対して、指揮官の醜い歓喜は純度を増す。

 

「立場を弁えろ。貴様は、その淫乱な雌肉の身で失態を犯し、俺に罰を与えられる立場なんだ」

「ですから、そのような行いが――――――」

「表向き、貴様は遠征に飛ばしていることになっている。彼の女王陛下が動いているとしても、手出しはできん」

「っ!」

 

 出来る。この最低最悪の指揮官なら、ベルファストの所在を改竄することなど造作もない。そして、ベルファストが堕ちれば次は……そんな最悪な想像が頭を過る中、彼女は顎を手で持ち上げられ、醜悪な笑みを瞳に映し込むことを強要された。

 

「これで存分に貴様を弄べる。ふむ、その先へ行ってしまうのも面白いな。ベルファスト、俺の性奴隷に志願しろ」

「お断りします」

 

 最低な要求を当然のように口にした指揮官に、ベルファストは裸体で拘束されながらも失われない誇り高きロイヤルメイドの魂を賭して下劣な物言いを拒絶した。

 

「私はあなたのような人間への従属を選ぶほど落ちぶれるつもりはございません。未だ紳士としてのお心を持ち合わせているのでしたら、賢明なご判断を――――おぉっ♥♥♥」

 

 美しかった瞳が淫靡に上擦り、口から嬌声が飛び散ると共にベルファストの裸体が反り返った。

 気高いメイドの魂。そのようなもの、尻穴に指を挿入され、抽挿を受けるだけで雌の顔がさらけ出される程度の力しかないのだとしろしめす。

 

「説教はもう終わりか。続きがあるなら聞いてやろう。ここは俺の特別な隠れ家だ。時間はいくらでもある」

「おっ、おっおっおぉ♥♥ んおっ、おぉぅ♥♥♥」

 

 要するに、助けなど期待するなということだろう。人間とKAN-SENの二人を抱えても優に暮らせる広さがある。隠れ家という名に相応しい、などと余計な思考を挟む暇もなくベルファストは尻穴の刺激に喜悦の声を響かせた。

 

「あ、んんっ♥♥ は、う……うひっ♥♥♥」

 

 続いては両胸。肉の塊、見事な形と大きさの巨乳というだけではなくなったそれを、わざわざベルファストの腸液を塗りたくるように愛撫される。

 マッサージでもするかのようにベルファストの乳房を下から持ち上げ、乳首は擦り上げるように刺激を受ける。バチッ、バチッと火花のような快感が目に映り込む幻覚を見せられ、彼女の表情は締まりのない快感に歪んだ。

 尻穴、胸。散々弄ばれ、性感帯に開発された身体の一部を無抵抗で嬲られる。屈辱的な環境で、ベルファストは裡から心を削り取る快感に抵抗するだけで精一杯となり――――秘部に侵入した指を止めることも叶わない。

 

「っ、あぁ♥ あ、はぁ……っ♥♥」

 

 侵入を防ごうとして思わず膣内を締め上げた。しかし、それはまるで指揮官の指を歓迎するような生易しい肉の蠢きにしかならず、むしろベルファストの快感を強める結果にしかならなかった。

 

「そ、こ……そちらは、お止め……くだ、あぁぁっ!♥♥♥ あっあっあっ、あーーーーっ!♥♥♥」

 

 性感帯たちの快楽にもたらされた愛液が二本の指に絡まり、ベルファストの穢れなき蜜壷を淫らな悦びに浸らせた。拒絶のできない快感に、ベルファストは逃れるように嬌声を響かせることしかできない。

 感じたくない。けれど感じてしまう。他に比べ、ローターによる責めが行われた程度の秘部だが、連日の調教と元より敏感な女性器。そこに指揮官のテクニックが加われば、ベルファストは頭が真っ白になってしまう快楽に見舞われる。

 指がくの字に折れ曲がり、ベルファストのザラザラとした膣内の壁を削っていく。雌のマンコを雄の指で掻き回され、ベルファストはせり上がってくる感覚に喉を引き絞ってしまった。

 

「イッ――――――」

 

 果てる。言葉が思考に浮かぶより早く、絶頂の感覚と紐付けされた指揮官の最低な問い掛けを口走りかけ――――刹那、指が引き抜かれた。

 

「……え?」

 

 ベルファストらしくない素っ頓狂な声。何が起こったのか。

 絶妙なタイミングだ。絶頂の一瞬前、辿り着くべくつま先が立ち上がり、そこに至ろうと意思に関わらず飛び込む身体。もっとももどかしい刹那の時間、ベルファストは快楽の頂点から遠ざけられた。

 身体の熱が行きどころを失い、普段の冷静沈着なベルファストの思考すら行き場を無くし、わけもわからず彷徨う。しかし、蜜壷から光に反射して粘液の細い橋を生み出した指揮官の指は、迷うことなくベルファストの胸に添えられた。

 

「あっ♥♥♥ ……ん、ぁ……ぁ……んん……はぁ♥」

 

 一瞬、絶頂への刺激が来たと彼女の喉が誤認し、激しく震えた。

 しかしそうではなかった。たわわな乳房に触れれば絶頂できる。けれどその指は、ピンク色の乳輪をなぞるように撫で回すばかりで、ベルファストに絶頂ではなく寂しげな吐息を零させることしかしなかった。

 

「おっ……あ、ぁ……ふ、ぅ……♥」

 

 カチカチに固まった小さな乳首に触れられることなく、今度は尻穴に指が向かう。体液を帯びた得も言える感触の指が尻穴を撫でる。あくまで入口を、アナルの卑猥な皺をなぞるように。またもベルファストは甘美を求めるような悩ましい吐息を発する。

 ――――そうしてベルファストの熱が引いたところで、肝心の部位に触れ、絶頂寸前まで追いやられ、また甘い刺激だけが続き、性感帯に触れ、離れ、触れ、離れ、

 

「……っは!♥ はぁ、はぁ……はー♥」

「息が上がっているぞ。今日は、イッていないはずだがな」

「――――っ!♥」

 

 指揮官の意図を理解し切ったベルファストが、乱れた吐息で目を見開く。

 

(……色責めで身体に教えた後に……寸止めで、快感を……っ♥)

 

 執拗に快感を教え、絶頂の感覚を忘れぬように反復させた。それがどれだけ禁忌で甘美なものかをベルファストの〝身体〟に刻み込んだ。

 指揮官の指先にかかれば、ベルファストは胸、尻、そして秘部の何れかを嬲られれば絶頂を覚えてしまう。心がどれだけ恥辱、屈辱だと叫ぼうと生理的な現象を制御などできない。KAN-SENと呼ばれた少女たちも、艤装を外されれば人間と機能はそう変わらないのだから。

 故に調教を受け、イキ果て、快楽を刻まれた状態でそれを取り上げられる〝拷問〟が機能する。

 

(ですが……っ!)

 

 しかし、絶頂の寸止め責めだとわかれば耐えるだけでいい。如何に絶頂が甘美な味だと知ったとしても、ベルファストは指揮官への従属よりロイヤルねの忠誠を誓える自信がある。

 むしろイッて思考が途切れるより、イク寸前で引き戻される方が意識がハッキリとする。そう自らを鼓舞し、キッと鋭い視線で寸止め拷問に耐え――――――

 

「は、はへっ♥ はー、はー……はぁっ♥♥♥」

 

 ベルファストは、蕩けた目で閉じない上と下の口からだらしなく液体を零し、裸体を艶めかしく跳ねさせた。

 彼女が隠し部屋に監禁され、どれだけ時間が経ったのか。頂点の一歩手前で幾度となく押し戻された思考は、彼女から正常な感覚というものを失わせた。

 何日、何週間、何ヶ月にも思えた。広い監禁部屋も、一人で拘束され続ける時間はまるで囚人の立場に追いやられたように感じた。

 

(……あと、どれだけで……この、もどかしさ、を……っっ♥)

 

 無駄だとわかっていながら鎖が甲高い音を鳴らす。手を自由にして欲しい。そうすれば触れられる。それが駄目ならせめて足を。股を擦らせて欲しい。もしかしたら、それでイけるかもしれない。

 上の口同様、液体をたらりたらりと零して拭かれることのない下の口、ベルファストのマンコ。全身の体液と綯い交ぜりなり、隠し部屋にこびり付いた雌臭さが――――今に思えば、それは初めからあった臭いだ。

 何人も何人も、この部屋で弄ばれた。次はベルファストの番だった、というだけのことなのだ。

 

「……っ、あぁぁ♥♥♥」

 

 切ない。苦しい。けれど、屈することはできない。だがこの寸止めの感覚がベルファストにとってあまりの猛毒。

 快楽が欲しいわけではない。この切なく苦しい感覚から解放されたい。一思いにイかせて欲しい。矛盾した思考は、ベルファストは気高きロイヤルメイドであり雄に弄ばれるだけの雌である証左。

 イキたい。堕ちない。絶頂したい。屈しない。思考矛盾の中で何十時間と続く寸止め地獄。

 

「…………お情けを、ください」

 

 小さく、零した。

 

「どう、か……ベルファストに……指揮官様の、お情け、を……っ!♥」

 

 懇願。ドロドロの顔で、それでも『ご主人様』ではないのがメイドとしてのプライドだろうか。譲れない最後の一線、このような男に従いたくない。その嫌悪が遠回し、涙に塗れた屈辱的な懇願へと繋がる。

 

「お情け? 何のことかわからんな」

「はぅぅぅぅ……!♥♥♥」

 

 しかし、指揮官はそれを嗤う。未だ屈しない女が晒した雌の部分を見つけてなお、彼はより恥ずべき言葉を口にしろとマンコの表面を擦り、焦らす。

 忘れてしまえればどれほど良かったか。けれど身体はそれを覚えている。寸前まで迫ることで、忘れることを許さずに。教え込まれた雌の感覚、ベルファストの言う〝お情け〟を覚えていた。

 

「は……あぁっ!♥ あぁぁぁぁっ!♥♥」

 

 マンコから胸の表面。胸の表面から臀部の表面。寸止めされながらの全身責めに、その脂肪を固めた肌を撫でられることすら色責めに該当する女体。

 頂点に達しないもどかしさが頂点に達する。叫びを上げたベルファストがぽつりと、口にした。

 

「……イかせて……くだ、さい。どうか、ベルファストを……私を、イかせてください、ませ……っ!」

 

 

 心が折れた女ほど扱いやすいものはない。

 

「なぜこのような格好を……っ!」

 

 絶頂を求めた懇願をしたベルファストに着せられたのは、その淫らな女体を美しく着飾るウェディングドレス。

 白く白く、どこまでも白く。純潔を捧げる運命の御方に見せるための約束の衣服。忠誠まで捧げたわけではないベルファストにとって、これほど屈辱的な装いもあるまい。メイドであることを否定され、女であることを求められる。運命の御方になら、と思うベルファストだが、それは間違ってもこの指揮官を相手に思いはしない。

 

「ならば止めるか。俺はそれでも楽しめるがな」

「それ、はぁ♥」

 

 だが、花嫁の装束で罪人のように囚われたベルファストは手と足を痙攣させ、甘い吐息を発した。

 着替えたばかりのウェディングドレスに張り付くような雌汁。あまりにも長い寸止めは、溜め込まれた快感はベルファストに止める、という選択肢を阻ませた。

 

「ふん」

 

 そんなベルファストの迷う様さえ楽しいのか、鼻を鳴らしながら指揮官がドレススカートを掻き分け、その滾った肉棒を膣口に押し当てた。

 

「――――あっ♥♥♥♥」

 

 女の秘部と男の鈴口が口付けを交わす。瞬間、ベルファストの口から漏れ出たのは、ようやくこの地獄から解放されることへの嬌声。膣口から脳髄に向かって快感が走り抜ける、解放を待ち焦がれた歓喜だ。

 ああ、ああ。確かに、ベルファストの心を折った焦らしからは、これで解放される。男の肉棒をその身で受け止める対価として、彼女はイくことができる。

 ――――この期に及んで、ベルファストは理解していなかった。自分の身体がどうなっているかを。

 肉棒を入口に付けられた程度で、イッてしまいそうになる自分の女体。取り上げられ続けた快楽を、一瞬のうちに与えられる絶望を。

 

「――――あ゛お゛ッ゛!?♥♥♥♥♥♥♥」

 

 調教された身体で何百、何千と焦らされる恐ろしい拷問が放たれた時、何が起こるかを。

 

「あ、あ……あっ、あぁぁぁあぁああぁあぁああっっっ!♥♥♥♥♥♥ ひ、あひぃ、ああぁぁぁーーーーっ!♥♥♥♥♥」

 

 挿入された。入念などという言葉では測れない寸止め責めで常に濡れるようになったマンコに、男のチンポを打ち込まれた。

 膣壁が悦びに打ち震えている。ベルファストが挿入れられたことに気づいたのは、それが奥まで到達した時のこと。それほど反応が遅れてしまったのは、脳が処理の限界を超えてしまったから。

 

「あっ、おっ、おぉ?♥♥♥♥ あ、あぁーーーーっ♥♥♥♥ イ、くぅ!?♥♥♥♥♥ イク、イク、イクぅぅうぅううぅうぅうぅううっ!♥♥♥♥♥♥」

 

 重ね重ねされ、連続的な絶頂の波を与えられ、処理能力を超えた快感にベルファストは絶頂による悲鳴を上げる。ドレスの上から硬い乳首の勃起を主張する巨乳を突き出し、不自由な身体を力の限り反り返して、無様に舌を突き出して目を剥いても尚足りない。

 

「あっ♥♥♥ あっあっあっ♥♥ はぁっ、あっ♥♥♥♥ おっ、お゛ぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥」

 

 挿入して終わりではない。抽挿で子宮を押し上げられる。激しい締め付けで射精が行われる。その射精の勢いですらベルファストは顔を蕩けさせ、言葉にならない悲鳴を上げる。

 快楽に殺される。気持ちいいという感覚が恐ろしい。脳髄に注入された麻薬が断続的に彼女という艦船を破壊しようとしている。

 

「い、ひぃ!♥♥♥♥♥ も、やめ……はへっ、はひぃ!♥♥♥♥♥ イグッ♥♥♥♥ もうっ、むりっ♥♥ イかせるの、やめ――――んっほぉ!♥♥♥♥」

 

 絶頂の連続にベルファストの精神が悲鳴を上げ、絶頂の連続にベルファストの身体が歓喜を叫ぶ。

 挿入されながらとはいえ、軽くアナルに指を押し込まれただけでイッてしまう。快感を溜め込んだ身体と作り替えられた身体。両方、雌として極上と言える女体ながら肝心の精神が追い付かない。

 耐え切れない快感に絶頂を拒むベルファストを犯し、よく泣き喚く玩具となった彼女の巨乳に背後から手を回し、彼は一切の慈悲もなく、自身が愉しむためだけに乳首を捻り上げた。

 

「やめ、や゛め゛――――お゛♥♥♥♥ ん゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉぉぉ……♥♥♥♥♥♥」

 

 深い、深い絶頂。彼女の膣内に白濁液が濁流のように押し寄せ、形の良い巨乳がその小さな先端を捻じるように引っ張り上げられ、潮吹きが純白のスカートを濁らせる。

 

「……お゛ッ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 そして、舌出し仰け反りアクメで野太い声を吐き出したベルファストの目がひっくり返り、白目を剥いて失神した。

 

 

「………………ぅ、ぁ……」

 

 ぴくりと眉根が、指が跳ねる。鎖に繋がれ、倒れられずにいたベルファストが失神アクメから目覚めた。

 何がどうなったのか。叫び散らした喉が上手く声を発せられない。そうしてベルファストが自身の状況を思い出す、あるいはその眼で認識するより早く、

 

「――――おほぉ♥♥♥♥」

 

 その声は官能に呑まれた。その思考は記憶より今の衝撃を優先し、眼は声のために窄む口に合わせて剥かれる。

 尻穴に集中する猛烈な熱。それはベルファスト自身の快感と、失神の直前まで秘部で感じていた指揮官の剛直によるものだと彼女は理解させられた。アナルを無理やり、犯されていると。

 

「おっおっおっ♥♥♥♥ お、おぉーーーーっ!♥♥♥♥♥ んほぉ、おほっ、お゛ぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥♥」

 

 理解したからといって、ベルファストにできることは大人しくアナルを差し出しながら無様に喘ぐことだけだ。失神してもなお溜まりに溜まった快感は、ベルファストの脳を犯し身体を犯し、足りない足りないと絶頂し、彼女の心をへし折っていく。

 

「お、おぉ!♥♥♥♥ お許し、くださいっ♥♥ どうかっ、お慈悲を……もう、お許しを……っ!♥♥♥」

 

 ああ、正確にはもう折れているか。誰の助けも借りられない状況での調教、快楽責め。快感を受け入れられたのなら幸福に浸れただろうに、なまじ優秀なロイヤルメイドであるベルファストにはそれが最後まで出来なかった。

 骨の髄まで犯され続ける。この男には敵わない。もう立ち向かうことができない。惨めに許しを乞うことが今もっとも利口な手段。

 

「ああそうだ。おまえ、沈んだことにしたから」

「……………………………………え?」

 

 だから、甘いというのに。噂話を耳にし、身体で理解していなかったのだろうか。この指揮官は最悪、最低だと。秘書艦となる女を慰み者、玩具にしか思っていない。どう壊れようと自由だが、壊すのなら〝徹底的〟にする。そういう人間なのだと。

 

「遠征で偶然遭遇したセイレーンを相手に勇敢に立ち向かいました、ってな。おまえのところの女王陛下がうるさいが、あいつもそのうち楽しんで黙らせられるからな」

 

 だから、と呆然と涙を流す憐れな花嫁に、指揮官は絶望を突き付けた。

 

「俺が飽きるまで玩具にしてやるから、精々元気に鳴いてろ」

 

 ――――悲鳴が迸った。

 

「あ、あ、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥」

 

 実に女らしい悲鳴だ。犯される快感と絶望が混ざり合った凌辱された雌の音色だった。

 

「お許しを、お許しくださいませっ! どうか、ここから出して……性奴隷になります! ご主人様にお仕えします! 誠心誠意、お仕えいたします! ですからどうかお情けおぉぉおぉおおぉおぉおおおーーーーっ♥♥♥♥♥♥」

 

 悲鳴と嬌声が入り交じる。心が折れた惨めな女の悲鳴と、調教され尽くした身体が上げる心地よい雌の嬌声。

 

「どうか、あぁぁあ♥♥♥♥ あっ、おっ、イクッ!?♥♥♥♥ いや、もういや、たすけ、あ゛♥ あ゛♥ イグッ、イグゥゥゥゥゥゥゥゥ――――ッ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 鳴り響く悲鳴が止まるを知らない。男が飽きるまで、美しく可憐なメイド長ではなく、淫靡で憐れな花嫁になったベルファストの悲鳴は、小さな牢獄に反響し続けたのだった。

 

 

 






これで駄目だと思われたら私はお下品以外書けない作者だと思われるところだった。…………喘ぎ声とか不安なんですが、これで駄目だと本気で喘ぎ声を調べまくって何とかするしかないというか。多分何とかなったんじゃないかな!

お下品は抜けと言われたらNG範囲にあるものを必ず抜いて書きます。なのでNGは細かいくらいがちょうどいいです。これいけるんか?多分駄目やな!とめちゃくちゃ悩む作者ですので。今回の喘ぎ声関連もそう。逆に肉体改造駄目とか言われなきゃネタ次第でやっちゃう可能性もあるので気をつけてね。
あと久しぶりに快楽堕ち以外やった気がする。快楽堕ちしない、けど絶望はさせる必要がある。これが新鮮な辺り特化してたなぁ……正直絶頂懇願しながら快楽堕ちしないベルの言い訳考えるの神経使いました。多分こっちも何とかなったと思いたい。イメージはクリ〇ゾン先生。ありがとうクリ〇ゾン先生。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。過去の有償ストックがまだあるので、過去のテンションがお下品出てきたと思ったらド直球の催眠セックス入ったり、またやべーやつ出したと思ったら今度は今回以上にガチガチの凌辱が飛んできたりする可能性があるので気をつけてね。私意外と色んなジャンル書けるのでは?と若干思わんでもない。上手くいっているかはともかくだし、純愛をデアラ以外で書きづらいとか致命的欠陥すぎますがね。ではまた次回〜


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チャパエフ(ショタおね、快楽堕ち、ゼリー排泄)

どんなお下品でもいいと言われてじゃあ遠慮なくとやってみた有償依頼品。そしてショタおね。綺麗なお姉さんが好き放題蹂躙されるの好きですか、私は好きです。またしてもケッコン艦なのである!!


 

「ねーねー、チャパエフさんはかんせん? なの?」

「ええ、そうよ。北方連合の軽巡洋艦・チャパエフ。今は指揮官と同じ母港に所属しているけれどね」

 

 あどけない少年の問いかけに、大人の色香を醸し出す青髪の美女が柔らかな笑みで答える。少年と目線を合わせるようにしゃがめば、その白き軍服からホクロがチャームポイントの爆乳が溢れそうになる。子供には少々と刺激が強い格好だが、それも仕方がないことなのだろう。

 

「――――へー、けどかんせんのねーちゃんもパンツは普通なんだな!」

「きゃっ!?」

 

 一人に対応して隙ができたチャパエフに二人目の子供が忍び寄り、そのスカートを捲り上げて黒タイツが彩る下着を丸裸にし、下半身の風通しを良くされたチャパエフは赤面の悲鳴を零す。

 

「うん、おっぱいも柔らかい!」

「な……あなたたち!」

「わ、怒ったー!」

 

 さらには胸揉み。KAN-SEN特有の人並外れた優秀な肌に、無邪気な質問をしていたはずの少年が指を無遠慮に沈めて揉みしだく。チャパエフがその行為に怒りを露にした……瞬間には素早く散らばって逃げ出してしまい、彼女は立ち上がりながら頭を抑えるしかなかった。

 

「……一体どんな教育をしているのかしら」

 

 ぽりつとボヤき、玩具が散乱した部屋で愛らしいとは言いきれない暴虐の限りを尽くす子供たちを睥睨するチャパエフ。戦場で敵を蹂躙する彼女と言えど、無数の悪ガキが相手では力を発揮し切れないようだ。たったの三人程度にここまで手を焼くことになるとは、彼女と言えど想像もしていなかった。

 無論、指揮官が命令権を担う母港に所属するチャパエフが子守りをしなければならない理由はない。それも、既に外すら走り回る知性や能力を持つ子供たちのために何故彼女ほどの艦船が世話を焼く必要があるのか。

 その疑問の答えは単純明快。これは慈善事業などではなく、れっきとした〝命令〟であるためだ。

 

(職権濫用、私的なKAN-SENの使用……これが終わったら、指揮官としっかり抗議文を提出しないといけないわね)

 

 上層部からの命令が届いた際には二人で目を疑ったものだとチャパエフはため息を吐く。命令の内容は、一時的に自分たちの子供の面倒を見て欲しい、というものであった。

 KAN-SENは日々セイレーンとの戦いに明け暮れながら、海の平和を護る存在。間違っても託児所や保育所代わりに使っていいものではない。が、絶対的な決定権を持つ上層部の機嫌を今損ねてしまうのは芳しくない。KAN-SENはともかく、指揮官の立場を悪くしてしまうからだ。

 結果、KAN-SENを一人寄越すだけならばとチャパエフが名乗り出で、数日間のみ上層部の子息に世話を焼くことになったのだ。

 

(この屋敷もこの子たちのためだけに与えられたと聞く……相当甘やかされて育っているのね)

 

 子供たちが遊ぶためだけの屋敷。そしてチャパエフへの態度や荒れた部屋。彼らが親の威光を借り、どれだけのことをしているのか目に浮かぶ。

 だが、それを正すのが大人の仕事ではないのか。将来は親の立場を継ぐことになるかもしれない子息がこれでは、チャパエフたちも安心して戦えたものではない。

 

「あなたたち、いい加減にしなさい!」

 

 一度お灸を据える必要がある。子供たちには甘やかされるだけでなく、しっかりとした躾がなければ成長しないだろう。

 そんな思いでチャパエフは声を張り上げた。広々とした海の上で通るその声の迫力は十二分。躾、叱りつけるものとしては完璧であろう――――チャパエフが本当に彼らを躾けるために遣わされたのであれば、だが。

 

「うるさいなぁ! 声が大きいねーちゃんにはこうだ!」

「へ?」

 

 一喝に怯えもしない。まるでチャパエフを圧倒的な力を持つKAN-SENではなく〝別の何か〟として見ているような恐れ知らずの少年が、彼女の股をくぐり抜けた。

 彼女は明確に油断をしていた。ありがちといえばありがちなものだが、チャパエフの知る子供というのは主にKAN-SEN内での括り。人間的な子供の無邪気さがどれほど残酷かを知る由もなかったのだ。そして、想像以上に小さな身体は一瞬とはいえチャパエフの視野角では捉えられず、KAN-SENの致命的な弱所への侵入を許してしまった。

 

「喰らえー!」

 

 股部とはいえ強靭な身体を持つKAN-SENのどこにそんな場所があるのか。答えはすぐに知れた。

 両手を合わせて指を立てた少年がチャパエフの黒タイツにそれを突き出す。通常、そんなことをすれば痛みを伴うのは未成熟な指であるはずだが、当たりどころの問題かあまりにも容易にその巨尻の谷間に指は突き刺さってしまった。

 巨尻の谷間、そこにある〝穴〟と言えば紛れもなく――――――

 

「――――ほぉっ!?♥」

 

 アナル。人間的には不浄の穴であり、KAN-SENとしては最低限の必要とされる機能。これは艦船たちすら知らぬことだが、強い耐久性を持つ彼女たちの最も弱い部分はその肛門であるとされている。

 たとえば今この瞬間のようにタイツや下着を重ねていながら、しかも少年の指でカンチョーなどという低俗な攻撃を受け、呆気なく侵入を許しあまつさえ口に無様なほの字を書いたチャパエフなど、雑魚アナルの典型例と言えるだろう。

 

「あ、んほっ?♥ お、おぉぉぉぉぉぉ……♥♥」

 

 加えてKAN-SENの肛門はその脆弱性のみに非ず、余分な機能までも与えられてしまっている。チャパエフを痛みに紛れた快感。急速にタイツへの染みを作った愛液と、それ以上の勢いで溢れ出し雨漏りのように股間から滴り落ちた黄金色の水。

 

「うわぁぁ! 小便漏らしたぞ!」

「チャパエフさん、ケツ穴カンチョーされておしっこ漏らしてる……うわぁ、だっさいなぁ」

「ひ、ひぅぅぅ……んひっ♥」

 

 つまりは失禁。人間的な視点とKAN-SEN的な視点、どちらで見ても最低最悪の恥をチャパエフは晒してしまった。その栄えある軍服スカートに黄色く汚らしい染みを作りながら、カンチョーの肛門損傷でガニ股開きに震える両脚で膝から崩れ落ちる。彼女を囲む少年たちの罵倒に返す余裕もなく、尻を突き上げながらチャパエフは呆気なく撃沈した。

 

「ひ、はぁ……こ、こんな馬鹿なこと……んぐっ!?」

「勝手に漏らしたのはチャパエフお姉さんでしょ?」

「ん、んんーっ!」

 

 足腰に力が入らない。艦船という人知を超えた存在のまさかの弱点に動けないながらも、何とか睨みを効かせたチャパエフの口にハンカチが押し当てられる。胸を揉んだ子供、スカートを捲りカンチョーをした子供、そのどちらでもない最後の一人。比較的大人しいと感じていた少年が、恐怖さえ感じてしまう頬笑みを浮かべてチャパエフにそれを嗅がせた。

 

(……あま、い?♥ 意識、が……♥)

 

 ちょろろろ♥♥

 

 ハンカチから香る甘い匂いが口と鼻から突き抜け、チャパエフの肉体が弛緩する。立ち上がろうと惨めでも掲げていた下半身がずるりと落ち、尿道すら閉めることのできない脱力によって残尿まで地面に広げてしまう。

 

「何嗅がせたんだ?」

「KAN-SEN鎮圧用の薬品。パパがくれた物の中に入ってた」

「へー。じゃあ本当にこいつで遊んでいいんだ! メイドばっかりで飽きてきてたもんなー!」

 

 KAN-SENを鎮圧できる薬品など聞いたこともない。一体、どうしてそんなものを、どこでそんなものを――――疎らな疑問が浮かび上がっては消える中で、チャパエフは自分を見下ろす少年たちの瞳を最後に見上げた。

 

「お漏らしするような悪い子には、躾をしないとね」

 

 そこで彼女は僅かであっても理解したのかもしれない。自分は彼らを躾けるために遣わされたのではなく、彼らが自分を躾けるために与えられた生贄なのだ、と。

 

 

「こんなことが許されると思っているの!?」

 

 意識を取り戻したチャパエフが〝監禁〟されていたのは、玩具が乱雑に広がった子供部屋ではなかった。叫びを上げながら重い鉄球を足で引き摺るチャパエフ。ある意味で彼女に似合い、少年たちに似合わない場所。

 無骨な壁におぞましい器具の数々。同じ屋敷の中とは思えない牢獄。牢屋の機能を持たせながら囚人を拷問する場だと説明を受ければ、誰もが信じてしまうに違いなかった。

 縛られし白騎兵。千切れて肌が露になった布切れと手と足、さらに首を縛る黒鉄の枷。豊満な爆乳はホクロのみならず、小さな乳頭まで露出させられていた。いやらしい囚人を見下ろす少年たちは、さながら拷問官の気分であろうか。

 

「許されるよ。だって、ここには誰も来ない。バレたってパパたちが全部揉み消してくれるもん」

「っ……そこまで上が腐っているなんて、ね」

 

 上層部の人間がチャパエフに手出しをするのなら多少は理解できた。しかし、その子供がKAN-SENを玩具にしようなどとを誰が理解できよう。一体で絶大な能力を持つ艦船。そんな希少な存在に対してこの狼藉は、落胆や失望では言い表せない吐息をチャパエフにもらたした。

 目下チャパエフが目指すべきは、気を失っている間に連れ込まれたこの牢屋から脱すること。囚人の如き扱いを演習以外で受けたことはないが、それでもこの程度は枷にすらならない、はずだった。

 

「無駄だよ。さっきの薬は一晩持つって聞いてるからね」

「く……」

 

 だというのに人間の高々子供に見下され、裸体より恥ずかしい身体で蹲ることしかできないのは、あのとき嗅がされた鎮圧用の薬品が原因であった。

 全身から力が抜け、簡易的な艤装すら装備できそうにもない。今のチャパエフは、恐らく目の前の子供たち三人すら相手にできないだろう。秘密裏に開発されていた危険な薬品。存在を知った以上、絶対に情報を持ち帰らねばならないとチャパエフは奥歯を噛み締めた。

 

(数日……それを過ぎれば……)

 

 助けの手が来る。子供の世話にKAN-SENを一人寄越せ、という不可解な命令は少なからず不信感をもたらしている。そこにチャパエフの行方が知れないという点が重なれば、結果は見え透いているというものだ。

 チャパエフの考えは正しいかもしれない。だが、彼女は未だ慢心をしていた。自分が、この程度の子供に根を上げるはずなどないと。

 

「よし、躾を始めよう」

「拷問じゃね?」

「どっちでもいいから早くしようよ。メイドさん何かよりずっと綺麗で、凄く遊びがいがありそうじゃん」

 

 ――――自分が躾を受ける側だと認められない、愚かで低脳な雌であることをチャパエフは知らなかった。

 

「おらー、吐け吐けー! じょーほー吐けー!」

「ひぃぃん♥♥」

 

 バチンッ♥ パァンッ♥ パチィン♥

 

 チャパエフの衣服は衣服足りえない。というのも、本来あるべきインナーや下着が存在せず、胸はほぼ丸出しでスカートはスカートとして機能していない。つまるところ秘部や臀部まで隙間から見えてしまっているのだ。

 そんなチャパエフの臀部は胸同様に飛びっきりの巨尻だ。押し倒され、惨めにも頭より上に掲げられたデカケツに炸裂する平手打ち。それによって付いた真っ赤な手形が幾つも付くほどのサイズである、と言えば理解がしやすいか。

 

「いてて、ケツデカすぎてこっちの手が痛くなってきたぜ」

「ひぃ、はぁ、ひ……」

 

 吐けと言っても吐くことなどない。無意味な拷問はただチャパエフの尻を痛め付け、疲労の吐息を真っ赤なデカケツ呼吸を示すという酷く卑猥な光景を生み出すのみだった。あえて付け加えるなら、平手打ちという行為によって少年の手にも反動の痛みが走りスパンキングの躾は一時的に取り止めとなり、チャパエフが思わず安堵の吐息を零したことだが……それが救いになるとは限らなかった。

 

「ほら、これ使ったら?」

「お、いいのあるじゃん!」

「……ひぃ!?」

 

 チャパエフに薬品を投与した落ち着きのある少年から楽しげに手渡されたそれを肩口で見上げ、チャパエフがか細い悲鳴を上げた。彼女らしくもない怯え切ったものだが、子供とはいえ手加減なしのスパンキングはそれほどの痛みであったのだろう。

 ――――さらにその痛みを加速させるバラ鞭ともなれば、悲鳴を上げて然るべき理由だ。

 

「や、やめ――――いぎゃあああぁぁぁ!?♥♥♥」

 

 持ち手の先に夥しい数の革紐。それらが強くデカケツに振り下ろされ、平手とは次元違いの蚯蚓腫れが真っ赤な生肌に刻まれ直す。悲鳴は一段と大きくなり、チャパエフは白目を剥きかけた〝嬌声〟を首を反らして叫び上げた。

 房が多い分、一本の威力は手のひらに劣る。しかし、それが何本もあれば話は別だ。平手で傷んで敏感になった赤尻にバラ鞭の打撃はよく染み込む。戦場で砲弾を受け止める痛みより、局部への継続的な痛みが勝るとは考えもしていなかった。チャパエフの悲鳴からはそんな感情が読み取れる。

 しかし悲鳴の意味はそれだけではない。KAN-SENの耐久性とバラ鞭という致命傷を与えづらい拷問器具。彼女は臀部への極端な痛みを受けながら――――秘部を濡らしてしまっていた。

 

「おら、おら! お、見ろよ! このデカケツねーちゃん、叩かれながらアソコ濡らしてるぜ!」

「しょ、そんな、わけ……ひぎぁぁぁぁぁ!?♥♥♥」

 

 プシッ♥♥

 

 質素な布切れで作られたスカートから、その蜜液が滴る絵はよく映えている。薄暗い牢獄拷問部屋で、チャパエフは悲鳴を上げながら、その実マン汁を溢れさせる変態であることを示していた。

 

「こういう女はなんて言うんだ?」

「変態……マゾ女かな? チャパエフお姉さんはマゾ女だったんでしょ」

「ちがうっ。私は、そんな……ひぃぃぃぃんッ♥♥♥」

 

 そういった自覚を僅かでも感じた時、思考は自ずとそうなのだと錯覚してしまう。無数の革紐が真っ赤に腫れ、大きくなった印象さえ抱かせる尻に炸裂した瞬間の悲鳴に明確な官能が加えられた。

 ここで異なる薬品を投与されたという予想に行き当たらないのは、想像以上の責め苦に精一杯であるためか、こうした衣装を使った演習でどこかその気があると心のどこかで感じていたためか、或いはたった今目覚めてしまったのか。

 どうであれ、チャパエフは拷問紛いの責めで愛液を垂らす変態であることを否定できなかった。それが痛みによる中断であるかは、彼女を躾ける少年たちには関係のないことだ。

 

「マゾ艦船さんなら、誰が見ても変態って分かるようにしないとね」

「そうだね。チャパエフ……さんとかもういらないか。チャパエフは変態マゾなんだし」

「やめ――――ん゛ぎぃん!?♥♥♥」

「マゾ女が喋るなって!」

 

 先ほどまで吐け、吐けと適当なことを言ったそばから今度は言葉を使うなと鞭打ち。チャパエフが口とマンコから嬌声を上げて悶えている間に、残った二人が彼女の身体にペンで落書きを施し始めた。幸いというべきか、ボロ布の囚人服には書き出せる場所が山ほどある。爆乳の表面に『デカパイ♡』や下腹部に『変態マゾ♡』など最たるものであり、他にも『お漏らし女♡』『小便臭い♡』『私はカンチョーでおしっこを漏らしました♡』『失禁かんせん♡』。チャパエフが抵抗できないことをいいことに書き込み放題だ。

 そう、チャパエフがどう考えていようと関係はない。彼らにとって、自分たちが思い描き躾ける彼女こそ真実であればいいのだ。

 

「ねぇ、次は他のことしようよ」

「あぁ? 他って何すんだよ?」

「ん、そろそろこれ使っていいんじゃない? チャパエフお姉さんも十分〝濡れて〟るしさ」

「…………え?」

 

 少年がガラガラと地面にばら撒いた……押し倒されているチャパエフへ見せつけるようにした調教道具。バイブやディルド、ローター。俗に淫具で括られる主立っては女への快楽責めへ使われるものだ。

 もっとも、少年たちがチャパエフに快楽だけを感じさせるような優しい使い方をするはずがない。それを知っているから、全身に無様な落書きを施された変態艦船は真っ赤な尻と対照的に顔を青くし、頬を引き攣らせた。

 

「や、やめっ……いやぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 拾い上げられ、突き付けられた淫具という雌を暴く凶器。チャパエフは我を忘れた女の悲鳴を響かせることしかできなかった。

 そこから先はさらに一方的な躾が待ち構えていた。拷問に比べれば痛みのない、しかしチャパエフの精神を削り抉る尊厳とプライドの凌辱だ。

 

「ローター何個入るかなぁ?」

「五つくらいはいけるだろ、それ!」

「あ、あぁあ゛♥♥ そんな、入らな、いひぃっ♥♥♥」

 

 スパンキングで触れずして濡れた秘部。もっさりと毛が生い茂った陰裂を掻き分け、膣口を通してピンク色のローターが幾つも投入される。こういった部分は子供らしく力任せ、気遣いなど抜きに放り込まれる淫具は膣内を強引に膨らませた。

 当然、ローターというのだから挿入れるだけでは終わらない。

 

「スイッチオン!」

「ひ、あぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」

「もっともっと、パワー最大だ!」

「ひゃめ、おっ?♥♥ んおぉぉおおぉおおオオーーッ!?♥♥♥♥」

 

 場に似つかわしくない無邪気な声と、腹の奥から引き出したような野太い嬌声が混じり合う。膣内に投入された複数のローターが最大出力で振動し互いを震わせ、それが奥の奥まで強烈な快感を与えてチャパエフを容赦なく絶頂へと導いた。

 

「ん゛お゛♥♥♥ オオオオオオッ♥♥♥♥」

 

 プシップシャッ、プジャァァァァァァッ♥♥♥

 

 膣壁の震えが子宮に伝わり、潤ませた目で虚空を見つめながら地面に爪を立てたチャパエフが、喉奥から雌獣の雄叫びを上げて連続絶頂。その表情とされるがままに掲げた下半身の水飛沫から、耐える耐えないの領域はとうに過ぎ去っていることがわかる。今チャパエフは、雌として幼き雄に弄ばれる肉玩具でしかないと。

 

(どうして、こんなに……私は、本当に……いいえ、そんなはずが……っ♥)

 

 ゾクリと背筋を駆け抜けるものは、総毛立つような恐怖。海を護り敵を討つ白騎兵が、無邪気な悪意に蹂躙され恐怖を感じているという現実がチャパエフの心を押し潰す。

 痛みだけならば耐えられる。けれど、痛みによって得る快感は心を蝕む。自分は本当に、少年たちに躾られる変態なのではないかと。身体に刻まれた落書きがまるで真実であるかのように――――こんなにも気持ちがいい。

 

「次はこれケツに挿入れてやろうぜ! このねーちゃんケツの穴ゆるゆるだから、このすげぇイボイボ絶対全部入るって!」

「ひっ!?」

 

 何度目かの悲鳴の中でスパンキングの激しさを抜きにすれば、最も甲高く恐怖に塗れたものが顔を歪めたチャパエフから発せられる。バラ鞭を持った少年がもう片方の手で掲げた淫具とその行方。大小様々なイボが飛び出した極太のバイブ。初心者の肛門に挿入れていいものではなく、だからこそチャパエフの雑魚アナルにはお似合いと掲げられたそれに、彼女はローターで喘ぎながら首を横に振った。

 

「やめ、やめでッ!♥ だめ、いっちゃ……イクぅ!♥♥♥♥」

 

 それは日常では優しさを、戦場で牙を見せる勇猛果敢な艦船の姿ではない。自分より立場が上だと教えられた子供に向かって、絶頂しながら懇願する浅ましい雌である。

 

「やめてください、だろ!」

「くひぃぃぃぃぃぃン!?♥♥♥」

 

 より立場を分からされたのは、言葉遣いすら目上の者へ変えろという鞭の制裁。赤熱した肉尻に新たな痛みが打ち付けられ、背筋を反って秘部から愛液を吹き出す。牢屋の中に充満し始めた雌臭は、限りなくチャパエフが変態であることを指し示すものだった。

 

「あはは、チャパエフお姉さんは本物の変態だね。こんな乱暴されてるのにマンコずぶ濡れだもの」

「はー、ひー、ひぅ……♥」

 

 無論、チャパエフを言葉で貶める少年はその隙を見逃さない。力ではチャパエフが勝っていても、その慢心によって彼女は彼らに敗北する。

 

「ほら、自分のこと変態だって言いなよ。認めたら、もっと気持ちいいことしてあげる。マゾ女の変態艦船なんて救いようのない人を満足させて上げられるのは、きっとボクたちだけじゃないかなぁ」

「わ、私は……違う♥ 違うの♥」

「何が違うの? こんな痛くされてるのに気持ちいいんでしょ? お尻が寂しいんでしょ? 変態じゃなかったら、子供のカンチョーなんて効くはずないじゃない」

「…………うぅ、あぁ♥」

 

 全て事実。目をじっと見られて、視線を反らすこともできない。這い蹲って、今度はチャパエフが逆に視線を合わせてもらう立場に変わってしまっていた。

 痛い、痛い……なのに気持ちがいい。頭がぼんやりとして、雌穴がじくじくと疼く。それを媚薬によるものだと見抜けたなら、チャパエフは口を開かずに済んだかもしれない。

 

「わ、私は……変態、です♥」

 

 プシャァ♥♥

 

 だが、開いてしまった。認めた瞬間、脳髄に快楽物質が溢れて止まらず、振動に関係なく透明な雌液を秘部から吹き出してしまった。そして、羞恥と恥辱の顔で目を閉じながら言葉を零したチャパエフを見て、ニヤリと笑った少年が手を振りかぶる。

 

「もっと詳しく言いなよ――――さぁ!」

 

 その平手はデカパイと刻まれてから放置され、寂しげに乳首を勃起させていた爆乳に触れ、どたぷんと力強く跳ねた。もはや子供に嬲られ、命令されること自体がチャパエフの快楽と言っても過言ではない。

 

「ひぃ!♥♥♥ わ、私はマゾで淫乱な変態KAN-SENです!♥ 年下の子供に、痛めつけられ、罵倒されて股を濡らすマゾ女です!♥ 痛いの止めないでください!♥♥ ドスケベマゾ女のケツ穴に躾をお願い、しますッ!!♥♥♥」

 

 爆乳を叩かれたこと自体に殆どの痛みはなかっただろう。だというのに、チャパエフは少年たちへの恐怖と服従心に敗北した。恥ずかしげもなく叫び上げたものは、聞き間違いようのない屈服の言葉。痛みと快感に負け、子供に躾られた浅ましくいやらしい雌艦船のものだ。

 

 そんな彼女の肛門に、えげつないイボバイブが挿入された。

 

「――――ん゛ほお゛お゛お゛お゛お゛オ゛オオオオオォォォォ゛ン゛ッッ♥♥♥♥♥」

 

 ブシュッブシュッブポポポポッ♥♥♥♥

 

 肛門口がバイブに押し広げられてイボが壁を捲る。勇ましさを感じない野太い嬌声は、であれば下品の一言だ。

 吹き出す潮吹きに合わせてローターが産卵の如く発射される。主砲というには小さく淫靡。KAN-SENのゆるケツ穴でのアクメに合わせた祝砲は、チャパエフが子供に屈する矮小な雌であることを何よりも表していた。

 

 

 

「なぁなぁ、そろそろ俺にも乗せてくれよ」

「ん、いいよ。十分慣らせたし。けれど順番ね?」

「わかってる、っての!」

「ふぎぃ♥」

 

 子供と言えど重量は荷物の比ではない。まして四つん這いの背に思いっきり乗られたとなれば、その重みから醜い悲鳴を上げるのも無理はない。相変わらず、それだけが理由でないことは〝鼻の〟装飾から見て取れるが。

 

「で、どうやって進むんだこれ?」

「紐の前を引っ張って前進、左右で進路。後ろで停止だよ」

「こうだな!」

「ぶぎぎぃ♥♥ んほぉぉぉ!?♥♥♥」

 

 チャパエフの顔面を醜く歪ませる鼻フック。それを引っ張り上げられ左右に揺らされ、さらにその紐が背を通って繋がったアナルプラグが後退と停止の合図。当然、鼻を引っ張り上げられればチャパエフは呻き、プラグを弄られれば惨めなオホ声を零す。

 

「豚みたいだけど、おっぱいでかいし格好も牛だよな? おい、鳴いてみろよ」

「……もぅ、もぉぉぉぉ!♥♥ もぉ~!♥」

 

 そして、牛の鳴き真似をすればホルスタイン。胴体には網目のようにホルスタイン柄のボンテージが巻かれ、手足には牛柄のロンググローブとショーツ。チャパエフのムッチリと肉の良い身体と牛耳のカチューシャと爆乳、何かを蓄えたように膨らんだ腹を見れば、なるほど牛に見えなくもないだろう。

 快晴の中庭で牛に跨る環境というものが想定されず、跨られる側が人の形をしたKAN-SENであることを除けばではあるが、子供の玩具となり牛の鳴き真似までするほどプライドを粉々にされたチャパエフにとっては牛である。

 

「へへ、いいぞー。進めー!」

「ぶもぉんッ♥♥♥」

 

 バチィンッ♥

 

 たとえ真っ赤なデカケツを乱暴に叩かれ、やり方と違う命令であってもチャパエフは進む。羞恥と屈辱で思考をぐちゃぐちゃにされ、自分で考えることを止めてしまった艦船という兵器失格の雌牛は進むしかないのだ。

 

「チャパエフは牛なんだからおっぱいからお乳出るよね? ギュッてしてあげるから出してみなよ」

「も、もーもー!♥ ぶもおぉぉぉぉぉ♥♥♥」

 

 落書き爆乳の先端を両手で搾られ、牛の搾乳ごっこ。必死に首を横に振るも、手網を握られ鼻フックの鼻孔を自ら歪ませる結果にしかならず、乳輪が鮮やかに膨らむように指の輪で搾られる。

 屈辱。その二文字出なければならない思考は、快楽という異なる二文字で埋まり切り、豚鼻で牛鳴きする倒錯的な光景を自ら生んでしまっていた。

 

「ぶごぅ♥♥」

 

 ぐぎゅ、ぐぎゅる、ギュルギュルグギュルルルルル♥

 

 その時、異様に膨らんだ落書き腹が地鳴りの如き音を鳴らして唸り、彼女もそれに呼応して苦痛に顔を歪めたチャパエフが動きを止めた。

 

「あれ? なぁ、腹に何入れたんだっけ?」

「KAN-SEN尋問用のスライム、だったかな? どんなKAN-SENもこれを肛門に入れられたら根を上げるんだってさ。必要なかったけど、ここで使ってパパに頼む〝次の子〟に繋げようと思ってね――――さて、ボクらのチャパエフお姉さん」

 

 少年がチャパエフの頭を掴み、視線を無理やり合わせる。家畜を見下す雄の目にビクリと肩を跳ねさせたチャパエフに、彼はニコリと笑って声をかけた。

 

「辛いでしょ、それ。ここで捻り出していいよ。ちょうど草木がいっぱいだし、いい肥料になるんじゃない?」

「…………ッッ!」

 

 野外で、排泄。腹に溜まっているのは本物の排泄便ではないとわかっている。しかし、まるでそうであるかのように言われて――――全身が興奮しで震え上がった。

 

「やれ」

 

 僅かな躊躇いという反抗心は冷たい声色でくじかれ、その代わりに肥大化していた被虐心が彼女にあるものを手放させた。

 

「もぉぉぉぉぉ!♥♥♥ もぉぉぉぉお!♥♥♥♥」

 

 人の形を持つKAN-SENが持つべき尊厳というべきもの――――間違っても人前でケツ穴に力を込めるような家畜以下の行動をしないための精神が、崩れた。

 

「んっふぅぅぅぅぅん!♥♥ ふぅうん、ふぉぉぉぉぉぉおぉぉ……ッ♥♥♥」

 

 むりむりむり、ぶぼぉぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥ ぶりゅりゅぶりぶりぶり、もりもりもりむりむりぶりゅぶりゅぶりゅりゅ!♥♥♥♥

 

 蓋をしていたアナルプラグを括約筋と腹圧で排泄。次の瞬間、透明なディルドのような半固体、少年の言葉を信じるなら尋問用のスライムが腸液を纏いデカケツの肛門から快調な滑りでひり出されていった。尋問用と言っても、既に吐き出すものなどないというのに。

 

「うわぁ、本当に出したよ。きったないなぁ。本物の変態だ」

「変態KANSENだ! 大砲の代わりにウンコ出してら!」

「んほぉぉオオオ゛ッ!♥♥♥ そうなの、私変態なの♥♥♥ 出してるとこ見られてイクッ♥! 見られてる、見られるの気持ちい゛い゛ーっ!♥♥ マゾメス家畜の野外脱糞すごすぎるのお゛お゛お゛お゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ♥♥♥♥♥♥」

 

 否、吐き出すものはあった。謂れのない罵倒を受けているにも関わらず、それらを全て事実と認めてアヘ顔スライム大便に酔いしれる自分自身を叫び上げることだ。

 ボテ腹になるほど溜まっていたスライムは凄惨な音を立てて排泄されていく。それに負けじとチャパエフは真っ赤なデカケツを振り、どぐろを撒きながら排泄アクメを雄叫びにした。

 

「クソマゾ女の脱糞見られてイク、イクイクイク、イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――――ッ♥♥♥♥♥♥」

 

 

 

 

 チャパエフが子供たちの世話を初めてから数日後。屋敷の前にはわざわざ指揮官が彼女を迎えに来ている姿があった。

 

「済まなかったなチャパエフ。面倒事を押し付けた」

 

 子供たちはあのやんちゃをどこへやら、指揮官に殊勝なお辞儀などしている。そしてチャパエフは、熱を帯びながらも――――妖艶な微笑みで、声を発した。

 

「いいえ。元気が余っていて大変だったけど、楽しい時間だったわ。私――――イク!♥♥」

「ん……?」

「うん、チャパエフお姉さんがもうイッちゃうのが寂しいよ」

「そ、そうね。けどお姉さんはイクわ♥ 私も寂しいけど……もう、イクッ♥♥♥♥ くふぅ♥」

 

 微かに何かが振動している。それに、チャパエフの言い回しにも妙な違和感を覚えた。が、彼もまたチャパエフと同じだ。相手は子供だと、自らより学がない守るべき者たちだと考えている。

 

「では、君たちの父君がすぐ迎えに来る。我々は失礼しよう」

「はい、ありがとうございました」

 

 一番礼儀のなった理知的な少年が頭を下げ、指揮官とチャパエフを見送る。これほどしっかりしているのなら、チャパエフを送る必要がなかったかもしれないなどと思いながら、指揮官も彼女を伴い屋敷に背を向けた。

 

「……ッ♥♥」

 

 その背でチャパエフが何をしているかも知らずに。

 ガニ股という美女を無様にする脚使いで肩口に振り返り、スカートを捲り上げる。腫れが引いたデカケツはアナルに件の極太イボバイブを咥えて揺らし、腫れの代わりに『クソガキ専用せいどれい』『くそよわアナル』『ション便垂らし』『ウンコおばさん』とあの時に書き損ねた尻文字が面積を利用してびっしりと刻まれていた。

 

「……イグッ♥♥♥♥」

 

 ブシャッ♥♥

 

 粘液が鈍く音を立てて弾け飛ぶ。小さな絶頂の声は指揮官の鼓膜を震わせ、振り向かせることが叶った。

 

「チャパエフ?」

「……はい、どうしたの、指揮官♥」

 

 だが、そこには汗を流した色艶に生唾を呑んでしまう美女がいるだけ。とても雑魚アナルにバイブを咥え込んだ調教済みのマゾ女とは思えない。彼女の姿と返答に思わず息を詰まらせた指揮官が、コホンと咳払いをして整えて言葉を返した。

 

「疲れがあるなら、これから休暇を挟んでもいいが」

「ふふ、お気遣い感謝するわ。けど大丈夫よ。溜まった仕事を終わらせて――――悪い子たちに、躾て〝もらわないと〟いけないもの♥」

 

 ポタリと太股に滴るは堕ちた証。それに気づくことは叶わない。子供という強大な魔力は全てを奪っていく――――気づく頃にはもう遅いと理解するのは、いつになるだろうか。

 






軌跡の古代遺物といいKAN-SEN用うんたらといい便利アイテム用意しとけば何とかなると思ってるだろ説はある。実際そんなノリで書いてますけれども。たまには力ずくの輪姦や強姦ものとか思いますが、そういう系列の原作をあんまり……不意打ちとかで気絶させて〜とかでいいんすかねぇ。あとお薬。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!有償リクを書いてFANBOX用のものを結局表編も作っちゃった〜を繰り返す生活。後者はまあ書きたいもの書けるようになったと思えば。これが義務感に変わるとまた面倒なんで気をつけます。ではまた次回〜


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ベルファスト(洗脳、催眠)

本日は有償リクからエロメイド……じゃない。エッチな爆乳メイドベルファストになります。ベルの催眠エロの似合い率は何なのか。

何だかんだ腕ぶっ壊して一月は程々の活動になったので2月からは有償依頼あればドシドシ待ってますスタイルをひけらかそうと思います。なきゃないでFANBOX書いてるだけな気はしますがね!






 

「こちらは――――この任務は――までに……」

「…………」

 

 人類の脅威に対しての編成組織『アズールレーン』。決して一枚岩とは言いきれない部隊ではあるが、その中でも『ロイヤル』『ユニオン』陣営は確固たる信頼で結ばれていた。故に、ユニオンの基地にロイヤルの艦船が訪れ、職員と仕事の会話をするのは珍しいことではない。

 今、KAN-SEN・ベルファストと会話をする職員の男もその一人だ。男が手にした資料を見遣り彼女が迅速な指示を出す。が、彼がそれを正しく耳にしているかは怪しいものだ。

 

(でか……)

 

 内心のみとはいえ、思わず息を呑むほど大きな果実。言うまでもなく、王家に仕える完璧なメイド長の爆乳のこと。メイド服から誘っているとしか思えないほど大胆に上乳を露出し、少し屈めば長く垂れて艶めかしくも生々しい乳房に彼は目を奪われチラチラと視線を向けてしまっていた。話半分、意識は完全にベルファストの爆乳だ。

 

「……お一つ、ご助言をよろしいでしょうか?」

「っ!? は、はい」

 

 だが、そうして情欲に意識を取られていた男がハッと目を上げれば、メイド長の鋭く冷たい視線が彼を貫き〝否〟という言葉を自然と奪う形になる。

 

「では、僭越ながら。殿方の心情は理解いたしますが、そういった類の視線を直接お向けになるのは避けた方が宜しいかと。相手がメイドであれ、淑女を相手にするには無礼に当たるというものです」

「……も、申し訳ありません!」

 

 ――――そんなこと言って、これみよがしに見せびらかしているのはどっちだ。

 隠せていたと思っていた視線を見抜かれ、丁寧ながら厳格な態度で指摘をされて恥をかいた男が慌てて頭を下げるも、内心では不満の二文字でいっぱいであった。実際、KAN-SEN特有の露出度は男たちの目に毒で見るなという方が無理があろう。しかし、一介の基地職員と優秀なKAN-SENでは立場が違いすぎる。状況や視線の意味を考えても、どちらに正しさがあるかは明白。

 不満や憤り、男として身勝手な感情を彼は歯を食いしばって抑え込み謝罪をする。事が知れれば減給で済めばいい案件、素直に頭を下げて惨めに許しを乞うのが正解だ。

 

「うふふ、お顔を上げてくださいませ」

「……へ?」

 

 しかし、男が意外に思って声を零してしまうほど、ベルファストの声色は唐突に穏やかなものへと変わった。いいや、穏やかというより――――見上げたその微笑みと共に、淫靡なものさえ見て取れた。

 勘違いに決まっている。いつも遠目から王家の従者として完璧な姿を見せるメイド長が、自分の前でそのような顔をするはずがないと。

 

「このベルファスト、メイドとしてどのような場で、どのようなお方であろうと優雅な態度を維持する訓練を欠かすことはありません……お試しに、なられますか?」

「…………」

 

 だが、ゴクリと息を呑んでしまうほどベルファストの表情と声色は真に迫っていた。それこそ、彼女が王家に仕える完璧なメイド長、ベルファストではない淫靡な女に思えるほどに。

 

「かしこまりました。こちらへどうぞ」

 

 気づけばベルファストの問いかけに対して、本人も知らぬ間に首を縦に振ってしまっていた男はベルファストに手を引かれる。引かれるがまま基地の奥に、目の届かない見知らぬ部屋に連れ込まれ、彼女の後ろ手に鍵までかけられてしまった。

 逃げられない。もしくは逃げる必要などない、か。

 

「ふふふ……始めましょう。メイドの肢体、存分にご賞味くださいませ♥」

 

 それほどまでにベルファストの誘い、男にとっての〝誘惑〟は魅力的でありすぎたのだ。人の気配が遠くなった部屋に二人きりで押し込められ――――先ほどまで見ているだけで咎められた胸を突き出されればそうも感じられよう。

 

「お気になさるのであれば、どうかお好きなように……」

「っ!」

 

 ただでさえいやらしい爆乳を妖艶な仕草で差し出し、目を閉じて好きにしていいなどと言う。冗談か、あるいは罠か。しかし、美人局の類など艦船が狙う意味もありはしない。けれどこの状況をおかしく思わない男はいない。何せ、直前まで男の視線すら諌めていた女が胸を差し出して好きにしていいと誘うなどありえない話であり。

 

「あ……」

 

 むにゅん♥

 

 堂々巡りをする思考を止めたのは、彼の手のひらが感じ取った柔らかい感触だった。このはしたない艦船は下着すら付けていないのか、薄布一枚で両手に爆乳の温もりが伝わってくる。まさに至極の感触に言葉が零れ、余計な思考を振り払ってしまうほどその誘惑は抗い難いものであったのだと彼は自覚した。

 一度触れてしまったものをなかったことにはできない。というより男の感性はしたくないと感じていた。だからこそ、恐る恐るの慎重さではあるがベルファストの爆乳を軽く揉む。これまで触れたどんな女より優れ、これまで触れた乳房が偽物であったとさえ思える極上を極めた爆乳。形、ハリ、感触、指が埋もれる視覚的な暴力。

 素晴らしい。触れている側の息が荒くなるほどベルファストの爆乳は語り尽くせない魅惑そのものだった。

 

「この程度で、貴方様は満足でしょうか?」

「な……」

「衣服の上からでご満足ですか、とお尋ねしています」

「っっ!」

 

 しかしベルファストが薄く目を開き、彼をさらに誘惑したことでその慎重さすら失われることになった。

 

 ブルンッ♥ どたぷんっっっ♥♥

 

 衝動のままに揉みしだく両手が胸元の生地を排除する。戦場ではどんな動きであろうと零れることのなかった爆乳も男の手であれば容易く開帳される。

 音が聞こえそうな揺れ。乳頭と乳輪の鮮やかな色と白磁の肌で構成された乳房の全貌。どれをとっても奇跡的であり、この大きさと美しさで一切の垂れが感じられないのは驚愕と恐ろしさを男は覚えた。もっとも、そのような感情は高貴なメイド長の淫乱な生バストへの欲求を前に次の瞬間消え失せていたが。

 ひたすらに揉みしだく。暴かれた爆乳の全容を鷲掴みにするように、ベルファストの両胸を力の限り激しく揉む。

 

「欲求に従うその手付き、私も熱くなってしまいます」

 

 だがベルファストは〝表情を変えない〟。上目遣いで誘ってはいる。しかしその顔の原型は気品のある態度と淑女の基本に基づく優雅なものであり、自身の爆乳に指の痕が付くほど揉みしだかれているというのに乱れがない。

 その態度に男は苛立った。彼の心情をより正確に分析するのなら、それは嗜虐心、加虐心に属するものだ。自分を誘いながら平然とした態度を崩さない彼女を痛めつけてみたい。ふざけた訓練を積んだベルファストがどれほどのものか知りたい。

 

 無論、これら全てがわざとそういった誘いをしているベルファストの意図したことであることは明らかだったが、男の振り上げられた手のひらは止まることを知らなかった。

 

「ウオアアァァァァァァッ!!」

 

 バッチィィィンッ!!

 

 声を張り上げるほど力強く振り切られた手のひらは、男から見てベルファストの右乳を捉えて凄まじい音を立て、揺らす。露出時の比ではない爆乳振動。それ以前に、普通の人間であれば傷になってもおかしくはない全力の平手打ちだった。

 

「この卑しいメイドへの躾でしょうか? お手を煩わせてしまい、申し訳ございません」

「……っ!!」

 

 普通の人間であれば……という前提は当然ベルファスト相手には間違ったものだ。彼女は腫れた胸を尻目に、わざわざ丁寧なお辞儀でその平手痕を見せつけながら謝罪を行う。自分は艦船であり、平凡な人間の身体とは違う。あなたが何をしようと後に引く傷にはならない――――何をされようと構わない。

 何度目かの唾を飲み込んで、ようやく男は肥大化した感情と向き合ったと言える。この女は何をしても逆らわない。何をしても構わない相手なのだと。

 

「前から、気に入らなかったんだ……!」

 

 そうなれば後は取り繕うことを止めた男の本性が剥き出しになり、ベルファストを言葉と共に責め立てた。完璧淑女なメイド長。遠目から眺めることしかできなかった高嶺の花。それが今、弄んでやりたいと妄想していた爆乳を差し出して自分を誘惑している。優越感と加虐心は全能感に変わり、男に乱暴な言の葉とやり口を選ばせた。

 胸を気遣いなど一切なく潰して揉むなど序の口。乳首に歯を立てて神ってる、無理やり勃起させる。その勃起させた乳首を抓り、爆乳を長く伸ばしてまるで縄跳びを振るかのように振り回す。痛みと無様な胸揺れを生み出しながら男は声を発した。

 

「こんな下品なデカ乳揺らしやがって! 普段から男を誘って食い物にしてんだろ! この雌豚メイドが! この、このっ!」

 

 ブルンッ♥ だぷんどたぷんッッ♥♥ ブルンブルンブルルンッ♥♥

 

 引き千切れるのではないかと錯覚してしまうほど暴れ狂うベルファストの爆乳。空いてサイズは優に100を超えるだろう爆乳バストの質量が存分に現れ、男の指が乳首を離さない限りその長乳の揺れは収まることはない。

 痛みを感じないはずがないし、普通なら悲鳴を上げているだろう。しかも真面目な職務を心がけるベルファストに対して謂れのない罵倒。淫靡な雰囲気とは程遠い感情が発露した男が女に対して行う低俗な嫌がらせ。

 

「ええ、厭らしい身体に貴方様のお手を煩わせ、重ね重ね大変申し訳ございません。どうか気の済むまで私の下品なデカ乳を躾なさってください」

 

 そこまでされて黙ってはいられないはず。が、ベルファストは不合理な暴力と言葉にも不満どころか自ら謝罪をする。淡々と、しかし男の言葉は聴き逃していないと自身に対する卑猥な表現もオウムで返してみせる。

 

「はぁ、はぁ……ふぅ」

 

 そのあまりの平静さに興奮冷めやらなかった男の頭も落ち着きを取り戻し、ベルファストの爆乳から指を離して息を整えた。

 その際、爆乳の乳首がしっかりと勃起し肌が仄かに朱色を帯びていることを彼は視界に収めた。そう、ベルファストは表情こそ変えていないが何も感じていない、というわけではなかった。

 

「おい、いつでも『訓練』を欠かさないって言ったよな。なら――――――」

 

 頭が冷えたとしてもベルファストに覚えた全能感は消えてはいない。この女には何をしてもいい。彼はニヤニヤと笑いながら『新しい訓練』を提案する。

 この内容は身勝手で醜悪。だが、ベルファストは優雅な微笑みを返しながら品のあるスカートを摘む仕草で剥き出しの下品な爆乳を垂れ下げ、言葉を返した。

 

「かしこまりました。殿方との交尾訓練……どうか至らぬ淫乱メイドの調教をお願いいたします」

 

 それがベルファスト――――高尚なメイド長に課せられた下劣な使命であるのだから。

 

 

「こちらの姿勢を維持……ご命令は以上でしょうか? いえ、出過ぎた態度、失礼しました」

 

 交尾訓練。それは名の通りであり、同時に男の嗜虐心を加速させるものだ。ベルファストの立場からすれば、むしろ男の嗜虐心に積極的な協力を願う彼女からすれは願ったり叶ったり、言葉の端で嗜虐を煽ることすらしていた。

 そんな彼女の格好は、その優雅で気品の消えない表情とは掛け離れたものだった。はだけた胸元を直すことを許されず、次なる獲物は下半身。

 

「その下品な格好、説明してみろよ」

「承りました。私は今、パンツを脱ぎ捨てスカートをたくし上げ、両脚をガニ股に開いてメイドマンコを見せびらかしております。見るに堪えないこの醜態、謝罪いたします」

 

 させたのは男側。言葉で説明を命じたのも男側。されどベルファストは優雅な表情で男が最大限喜ぶ低俗下品な物言いで全てを明かした。

 ショーツが脱がされ高級なガーターベルトだけが守る股間部。本来それを隠すべきスカートは、本人の白手袋に摘まれ下げられることはない。さらにはその脚、普段はスカートに隠れながらも乱れることのない美脚が無様に折り曲げられている。腰は深く落とされ、どんな淑女であっても品格を損なうガニ股……雌として雄に服従、屈服したポーズだ。

 まるで虐めて欲しいと言っているようだ。そのためなら何でもすると行動で表しているようだ。男の中でいつの間にか状況への困惑、違和感は消えてベルファストを弄ぶことに夢中になる。それが本当に弄んでいるのか、ベルファストの掌の上で転がされ、加虐心を利用されているのかは、もはやさほど重要なことではないだろう。

 

「濡れてるな」

 

 肝心なのは、自由にできる極上の女をどう弄ぶかだ。男の欲望にこぞって協力するような淫乱メイドに配慮はない。彼はベルファストのガニ股の前にしゃがみ、そのメイドマンコから滴る汁と雌臭を揶揄した。

 乱れなく整えられた白銀の陰毛と桜色の陰裂。閉じているべきそれが、触れられてもいないというのに淡い光を反射させる蜜を滴らせ、湿り気を帯びている。

 

「はい。先ほどの〝愛撫〟で濡らしてしまいました」

 

 何故そんなことになっているのか、ベルファストは問いかけるまでもなく答えた。あれほど痛めつけたことを〝愛撫〟と断じることができる面の皮の厚さは、確かにガニ股を晒して秘部を濡らす女に相応しいだろう。

 触れていいか、などと聞くことはしない。まして触れるぞという前置きもない。男はベルファストの秘部に無遠慮な指で触れた。グチュ、グチュ、ぬちゃ、ぴちゃ♥ 男の指先が触れ方を変えるごとに粘液が音を立て、音を変える。さらには膣壁から新たに愛液を生成する始末。ベルファストの声による反応はない。が、ビクビクッ♥ と僅かに腰周りが震えていることから、間違いなく快楽を感じていることが理解できた。

 KAN-SENという強靭な女体であろうと説明が付かない不可思議な状態だ。身体は感じているため不感症ではないが、その面はロイヤルの優雅たれという意思を表している。薄気味の悪さを感じても全くおかしくない乖離だが、これがベルファストという人間離れした美しさを持つ者であれば感じ取り方は異なるものとなる。

 本当に何をしても、その可憐すぎる面が崩れないのか知りたくなる。そして、対照的に身体はどうなってしまうのかも男であれば気にならない者はいないだろう。それを確かめるべく、彼はベルファストの膣内に複数の指を挿入れて掻き回し、同時に陰核を指で潰すように責め立てた。すると、下半身が跳ねるように敏感に反応し、ガニ股が僅かに腰を引くようにする。

 

「おや、申し訳ございません。未熟な身体故、ご不況を買う反応を見せてしまったようです。どうか、思うがままに続けてくださいませ」

 

 が、刺激から逃げ出そうとした身体をベルファスト当人が諌めてずいっと腰を前に突き出した。一連の動作が下品な腰振りダンスを踊っているようで、男も動かしていた指を興奮から堪らず激しいものとした。

 敏感なクリトリスと濡れた膣内を同時に刺激され、愛液が湯水の如く溢れ返る。あっという間に濡れぼそり、滑りを良くした指先の刺激に晒され続けた秘部から連鎖するようにガニ股美脚が痙攣を見せ始めた。

 

「素晴らしい手腕でございます。私のメイドマンコとクリトリスを掻き回し、潰し、抓り……果ててしまいます」

 

 プシッ、プシップシャァァァァァァァァァ♥♥♥

 

 言葉ではあまりに呆気なく。だが身体の反応は露骨すぎると断言できるほどハッキリ、ベルファストは性的な絶頂に上り詰めた。尿道から迸る水流は達したことによる潮吹き。ガニ股が内股外股と交互にガクガクと、危うく崩壊しかけている様からも彼女の確かな絶頂は読み取れた。

 

「メイドマンコへの寛容な対応、感謝いたします」

 

 だが表情は崩れない。女体がどれだけ崩れかけようと、ベルファストの顔は変わらない。優雅で淑女の微笑みを蓄え、絶頂への感謝など口にしている。

 その対比が面白い。男はベルファストの膣内から指を乱暴に引き抜き、余韻に浸るクリトリスを指で弾いてビクンッ♥ と跳ねる無様女体の反応を嘲笑いながらその背に回り込む。

 スカートをたくし上げ続けることで前後は共に露となっている。背には小刻みに痙攣する両脚に合わせて揺れる大きな桃尻がある。爆乳に負けない質感と柔らかさが両目の視覚から伝わってくる。それを更に感じるため――――バチィン! 柔らかい肉と硬い手のひらがぶつかり合う音が響いた。

 

「無駄にでけぇケツしやがって! その気味悪い顔の代わりに悲鳴を上げやがれ、よ!」

 

 パチン! ベチン! バチィン、バチィンッ、パァンッ!

 

 角度を変え、威力を変えて繰り返されるスパンキング。一撃だけなら胸への平手打ちに劣るが、それが何度も繰り返されれば染み一つなかった肉尻に真っ赤な紅葉が刻まれていく。白い尻が見るからに痛々しい赤熱を灯したデカケツに変わる。

 

「うふふ……」

 

 それでもベルファストは淫靡で優雅な微笑みを変えない。前に逃げようと本能的な動きを見せた腰を後ろに突き出し、さあ叩いてくれと言わんばかりに中腰ガニ股の恥ずかしすぎる格好を見せつける。

 

「は、はは……狂ってんのかこいつ」

 

 どんな痛みも快楽も、彼女の微笑みに捩じ伏せられる。だというのに彼女の身体はその二つの感覚に打ち震えていた。興奮と困惑で笑わずにはいられない。人が最も無防備になる性的な絶頂ですら変わらない。痛みに訴える臀部のスパンキングすら続けて欲しいと自ら尻を差し出す。

 淫乱などという言葉では言い表せない。男の言葉を借り受けるなら、ベルファストは間違いなく狂っている。だが、狂っているからこそ成り立つ美しさに、彼の肉棒は滾って仕方がないようだ。

 

「準備のほどが宜しければ、お使いください」

 

 そして、完璧なメイド長は狂っていようと完璧だった。男が望むことを読み取り、彼女は下品なポーズから交尾に適した卑猥なポーズへと変わり、彼を誘った。

 壁に手をつき、片足を高く上げたガニ股以上に負担のかかる体勢になって男を待つ。I字の中間は愛液で濡れ、ガクガクと震える太股に妖しい煌めきを滴らせる。始める前から虐め抜かれた極上の女体。

 

「く、あぁ!!」

 

 荒々しく、本能の赴くままに挿入したくなるのは必然であった。熱く硬く、大きく滾った肉棒。初めから立派な竿を持つ男に狙いを付けていたのか、今さらそれを問いかける余裕は彼になかった。生の音を立てて膣内に挿入した肉棒が感じ取った快感に、思わず声を上げることしかできなかったからだ。

 指でさえ逃さず食いつく膣壁だ。たとえ身体――――本来の彼女が快感を避けようとしても、感じてしまう秘部はどうしようもなく雄を歓迎する。片足上げの体勢は膣内の締め付けを鮮明に感じさせながら、彼女の胎内へ繋がる子宮口まで肉棒を届かせてくれた。堪らず腰を振るだけの雄になった彼に対し、ベルファストは相変わらず女体を痙攣させながら優雅な微笑みで身体を虐め抜く。

 

「子宮を、突かれると、足が下がってしまいそうです。もっと奥まで突き上げていただけるとありがたいのですが……」

 

 だがまだ足りない。もっともっと虐めて虐めて、被虐の限りを尽くさなければ。顔は歪むことがなくとも、身体はされればされるだけ訴えを続ける。声の代わりに叫びを上げるように愛液を吹き出し、無理な体勢の足腰を膣内で包んだ肉棒を支えるという恥ずかしげもない愚かな行為をしてしまう。

 

「おちんぽ様が脈動していらっしゃいますね。私の子宮を押し潰すほど突き上げ、射精をビュルビュルしたいと考え、訴えているのでしょうか。ええ、構いません。この淫乱メイドのオマンコ、子宮を貴方様の精子で満たしてくださいませ」

「く、おぉぉぉぉぉぉ!」

 

 男が雄叫びを上げる。直後、ベルファストの身体が必死の思いで肉棒を引き抜かんと動いたように見えた。曖昧な表現でしないのは、壁に手をついた彼女では雄の塊から逃れることなど初めからできなかったからだ。

 逆に『ベルファスト』が下半身を押し込み、男の腰振りに打ち付けるように動かした。ドクンと互いの局部が脈動し、激しい痙攣を見せたのはまさにその瞬間。

 

 どぷっどぷっドプンッ♥ ビュルルルル、ドピュルルルルルルッ♥♥♥

 

 熱く滾った肉棒に相応しい膣内への射精が唸りを上げる。合わせて絶頂したベルファストの秘部も飛沫を散らし、雄の匂いに混ざり合う雌の汁を吐き出した。

 ――――それでも、完璧なメイド長『ベルファスト』の表情は揺るぎない。

 

「さあ、訓練を続けてくださいませ……♥」

 

 それがベルファストのものとは思えないほど淫靡な唇の歪みを以て『ベルファスト』は微笑み、男の嗜虐心を昂らせることに精力を注ぐのだった。

 

 

 高貴なロイヤルレディには相応しい自室が用意されている。それはメイドであるベルファストも同じこと。

 

「そろそろ『時間』ですね」

 

 そんな整えられた自室で、彼女は整えられない痙攣を見せながら平然とした表情と口調で独りごちた。

 震える身体は悲惨そのもの。メイド服は汗で濡れて透け、表面上は戻された胸元は乳首が勃起して戻らずハッキリとその形を露わにしている。たくし上げられたスカートの下は相変わらずのガニ股ノーパン。しまいにはドロドロの精液をこびりつかせて直前まで使われた形跡を残し、ローターとバイブが無理やり挿入されて今にも倒れそうなほど脚の痙攣を繰り返していた。

 よくよく見れば顔も鼻や唇に固まった精液がこびりつき、尻は赤く腫れ上がり大きく見え、ベルファストがあれからどういった扱いを受けたか如実に語り尽くしていた。けれど、彼女は表情を優雅なものから変えずに『時間』を待っていた。

 

「3、2、1――――――」

 

 KAN-SEN・ベルファストに施された暗示のうち、この瞬間に関わる主な事項は三つ。

 

『1日が終わる直前、その僅か5分の間だけ正気に戻ることを許可する』

『催眠状態ではどんな強い刺激を受け、絶頂をしても表には気品ある態度と平然な顔を維持できる』

 

 前者はたった今、ベルファストが0を数える瞬間に意味を持つ。後者は疑問の余地なく今日1日の彼女を支えていたものだ。そして三つ目、これは単純明快ながら一番重要な催眠に当たる。それは、

 

『正気に戻った瞬間、催眠状態で体験した感覚が一度に再生される』

 

 次の瞬間、叫びを上げたベルファストによって寸分違わず催眠の意味が表されることになった。

 

「ん゛ッぎひぃぃぃイイ゛ィン゛!?!?♥♥♥♥♥♥ にょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛ッ゛!!♥♥♥♥ ふぎっ、んごっ、ぬ゛お゛オ゛オオオ゛オオオオ゛オオォォーーーーーッ゛♥♥♥♥♥ イ゛グッ、イ゛グッ、イッグイグゥ゛ゥゥ゛ゥゥゥ゛〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 情けない。無様。恥ずかしい。下品。そんな言葉を並べ立てても足りはしないだろう。今日一日で経験した刺激、それを一度に再生し繰り返される本当のベルファストにとっては。

 素面は完全崩壊し、伸びた鼻下に水をぶちまけ自ら出した舌根で受け止め、およそ人のものとは思えない奇声を上げる。潮を吹き出してバイブ類をひり出した下半身は、背中から倒れて爪先を絶頂の数だけピンッ♥ ピンッ♥ ピンッ♥ と立たせてブリッジを見せつける。誰に見られる訳でも無い、5分という時間を使って〝自分自身〟に見せつけるメイド長の無様絶頂芸。

 

「お゛ッ♥♥♥ お゛ッ♥♥♥♥ お゛お゛お゛ぉ゛ン゛♥♥♥♥ イグッ、イグッイグッ、イグイグイグイグ――――ぃッふぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 倒れた全身を、その爆乳をだぷんどたぷんと憐れに揺らし、下半身から噴水の如き潮を吹き上げ、一切の歪みを見せなかった優雅な微笑みをだらしのないアヘ顔で染めて舌足らずに叫びを上げ続ける。

 5分。せっかく施された催眠から抜け出せる時間をもらっているというのに、完璧という言葉が剥がれ落ちたベルファストはその時間全てを今日一日の絶頂に使い果たす。胸と尻を責め立てられ、膣内とクリトリスで絶頂させられ、イラマチオに鼻責めに幾度となく行われた子宮への射精――――数え切れない責めの記録を受け止めたベルファストは、そのまま0時を告げる鐘の音を聞いた。

 

「――――はぁ、醜いものですね」

 

 途端、表情が〝元に戻る〟。目を上擦らせ鼻の下を伸ばして舌をだらんと投げ出したアヘ顔から、昨日飽きるほど見せつけた平然と微笑みを浮かべたあの表情へ。無論、全身は痙攣し絶頂の余韻で絶頂する酷い有様ではあったが、彼女は構わず起き上がり、元の人格――――もう一人の自分に仕方なさげに頭を振った。

 

「『ご主人様』を認め、身の程を弁えれば良いものを……仕方のない『私』です」

 

 だが、それこそ仕方のないことだろう。もう一人の彼女が『ご主人様』を認められるはずがない。けれど、抗うこともできはしない。彼女は『彼女』に与えられる調教を、その日最後の5分間のみ受け止めることしかできない。抵抗など無意味だ。

 

「次は複数人による乱交……常日頃から縄で自縛するのも悪くはありませんね。あの殿方はなかなか良い調教を――――――」

 

 『ベルファスト』は完璧な自分を目指してベルファストを調教する。そのおぞましいまでに容赦のない構想の思案は、優雅で淫靡は微笑みと共に歌うように語られて――――また、5分に続く1日が始まる。

 





元が美しい淑女だからこそ乱れた時が最高なのです。今回は溜め込みに溜め込めた形になってたらいいなぁとか思ったりしたやつでした。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!ではまた次回〜


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天城、長門(調教、快楽堕ち)

これ書いたの1ヶ月前なの時の流れを感じる。かなり気合いを入れて書いたド直球なチン負け天城さん+趣味で犠牲になった長門です。何かFANBOXにオマケがあったような気がしますので気が向いた際にでもどうぞ。






 

 パチン、パチン。碁盤を小さな駒が叩く。慎重に、正確に。彼女の指は冷静かつ冷淡。だからこそ情だけに流されずあらゆる策を練り上げ、形にすることができる。

 けれど、そんな彼女――――重桜・巡洋戦艦天城の策は棒銀。単純な故に強力であり弱所ともなり得る。犠牲を前提とした戦術の構築。

 

「……やはり、これしかありませんね」

 

 そして棒銀の役は自らの妹でも、時代を担う彼女でもない。身体だけが生き長らえ『KAN-SEN』としての先がない、彼女自身。

 重桜の参謀としてこのような策しか出せない不甲斐なさを、この身を以て精算する。

 

「天城お姉様? どちらへ……」

「入用ができました。少し、出かけてきます」

「でしたら私も」

 

 襖を開けて外へと躍り出れば、彼女そっくりの顔をした赤城が不安げな表情で名乗り出る。そんな赤城に心配をかけまいと天城はふわりと微笑み、彼女の頭を撫でることで収めた。

 

「いいえ。加賀がここを訪ねてくるでしょう……留守を頼みます。ああ、くれぐれも仲良く、ね?」

「う……わ、わかりましたわ。身体に気をつけて、お早いお帰りを」

 

 さすがにゲンコツは懲りていると見える態度だが、本人を目の前にした際の売り言葉に買い言葉が見えている。できるだけ早い帰りを、という言葉には同意したい天城だったが、上手く言葉を濁すことで騙し通す。

 

(早く……それは、無理でしょうね)

 

 全ては『あの方』次第ではあるけれど。天城の足取りは虚弱を差し引いても軽いとは言えない。しかし迷いはなく、何度も思案した策とも呼べぬ物を歩みという形で天城は遂に再考することをしなかった。

 

 重桜の総本山。総旗艦であり神子、祭事を取り仕切る御狐(みこ)として奉られる少女の主城――――そのさらに裏側に天城が足を踏み入れた。

 和風な作りは変わらない。が、この場を知っているのは重桜の中でも極一部の人間のみ。中にいる少女や重桜の参謀、つまりは天城。将来的には赤城や加賀も知ることにはなるだろうが、少なくとも天城は良い顔を出来なかった。

 

「夜分遅くに失礼いたします。天城です」

『――――ほう、珍しい来客だな』

「っ!」

 

 背筋が凍る。襖の前で膝をついた天城の狐尾。加賀との対局などでは得意げに立てられるその尾が、緊張のあまり力なく地に伏せる。

 声は薄い壁の一枚を繋ぐ通信機からだ。天城が慄いた声すら生のものではない。特殊な技術で防音されたこの部屋は、外からの声を通し中からの声を防ぐ。

 

『入れ』

「はい。失礼しま……っ!?」

 

 つまり、どういうことかと言えば。男の相手がどれだけ〝暴れて〟いようと、外に漏れることはないということになる。

 

「お゛ッ♥♥ お゛ッお゛ッお゛〜〜〜〜♥♥♥ おぐっ、おぐおぐおぐぅぅぅぅ♥♥♥♥」

 

 たとえば、敷かれたベッドの上に汗と愛液を撒き散らし、後背位で突かれる幼き少女のケダモノ声も、この瞬間に至るまで一切外には漏れていなかったということだ。

 

「長門、様」

「んおぉぉぉぉ……お゛ぅ゛♥♥♥ そ、そこっ、よわ……あ゛ぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥」

 

 天城の姿など彼女には、長門には見えていなかった。まだ幼い裸身を晒し、結合部から見える巨大な魔羅を小さな秘所に咥え込んでいる。顔は、あの気丈に振る舞う神子としてのものでも、年相応になる子供のものでもない。

 

「すまないな。俺の女(ペット)が騒がしいか。少し黙らせよう」

「っ!? いえ、そのような――――」

 

 天城に語りかけているようで、天城の静止など聞きはしていなかった。長門の細い腰を掴んでいた彼の手が振りかぶられたかと思うと、一瞬にして小さな果実に叩きつけられた。

 

「ふんぎぃ!?♥♥♥」

「ふん? さらに騒がしくなったか。まあ許せ」

「……っ」

 

 天城は息を呑むことしかできない。ある程度は想像をしていた。果たして、この男が何をしているのかを。重桜の秘中、その奥底で行われるものを天城は思い描いていた。

 結果は想像以上。整った顔立ちに筋肉質な身体の男は、一見して紳士的にさえ見える。だが、本質は違う。彼は重桜の神子を捕まえて女(ペット)と称した。さらに飼われた少女は尻を殴打されながら、痛みに目を見開きながら――――喜悦の声を吐き出していた。

 

「さて……俺に何用だ、天城」

「…………」

 

 じろりと目で嬲られる。未だ彼の身体は長門を抱いている。荒々しく猛々しく、幼かろうと女であろうと彼女を性欲処理のモノとして扱っている。

 そして、天城を見る目も同じだ。思わず呼吸すら失ってしまいそうな雄の目つき。見惚れるような雄の肉体。長門の女性器と結合しながら形をしっかりと見せつけるあの――――

 

(……呑まれては、いけませんね)

 

 一瞬、身体の中心に溜まりかけた熱を天城は息を吐いて追い出す。その熱の溜りが一体どこのもので、何を見てそうなってしまったのかを考えず彼女はゆっくりと頭を下げた。

 

「僭越ながら、あなたに……〝総指揮官様〟に、再考いただきたいことが」

「言ってみろ」

 

 総指揮感。重桜の神子をモノのように扱う男を崇める。心の底から覚える冷静でない感情を捩じ伏せ、天城は頭を垂れたまま言葉を継いだ。

 

「――――加賀の〝解体〟を、取り止めていただきたいのです」

 

 それは、重桜の未来を願う者の真摯な言葉であった。それを聞いた男は何を思ったか唇にニヤリと笑みの形を作り、声を返す。

 

「決定事項だ。これからの時代、改装に反抗する戦艦は必要ない。あの跳ねっ返りの返答など目に見えている。なら、手間を掛けない方が重桜の利になるだろう」

「それを、どうか……!」

 

 時代の転換は急性だった。セイレーンの筆頭。青い海を駆ける艦船を集結させたアズールレーン連合。そんな中、加賀は強者たる自分に固執して空母への改装を拒絶する……と、男は予想していた。天城も同意見だ。だからこそ、KAN-SENとしての自身に残された時間を使って加賀を諭す策を練っていたのだ。

 だが、男はその時間を与えなかった。組織に必要のない癌は即刻排除。彼にはそれだけの権限があった。上との繋がりがあり、力がある。それこそ長門をモノのように扱う絶対的な力が。

 

「どうか、どうかお願いします。私が、天城にできることならどんなことでも助力いたします。何卒、ご再考を」

 

 無論、天城はその流れに抗おうとした。彼をどうにかして排斥できないか、とさえ考えた。しかし、天城が練った策は尽くが壁に阻まれた。まるで大いなる意思が無駄なことは止めろ、抗うなと天城を諭すようにその権謀術数を無に帰したのだ。

 それほどまでに男は強大だった。時間がない天城に彼を切り崩す策は残されていない。ならばどうするか。その力に取り入り、籠絡を狙えばいい。艦船の生きる道さえ自在に操れる彼を誘惑し、天城が伯楽の役目を担うことさえできれば加賀、ひいては重桜の未来を開くことができる。

 

「ほぅ……どんなことでも、か」

 

 問題は、天城が彼の行いに耐えることができるか、だ。

 天城がこの策を最後の砦とした最大の理由。それは、堅牢な守りで並の者では近づくことも叶わない重桜中核の長門。彼女を文字通りペットにして弄び、事実上重桜の権力を全て握った彼の力を見極めることが、天城の聡明さを以てしてもできていないことが要因だった。

 一体、彼はどのようにして総指揮官という重鎮に着いたのか。天城の目すら欺き、どのような力で重桜中枢を制したのか。それを計らずして天城は懐に飛び込むしかなかった。棒銀とは名ばかりの苦渋の策だ。

 

「はい。どのようなことでも……」

 

 追い詰められた策謀の将が巡らせる最後の計略。女という身体を使った、男に対しての特効。

 頭を下げて起死回生を願う天城は気づかなかった――――男の顔は、まさにそれを待っていたと言っていることを。

 

「……いいだろう。おまえの働き次第では、再考もやぶさかではない。この女とその随行だけでは物足りなくなってきたところだ。おまえのような女体を使用(つか)うのも、まあ悪くはない」

「あ、ぁぁ……♥」

「っっ!」

 

 ずるり♥ こぷっ♥ 肉棒が膣内から音を立て引き抜かれ、少女に似つかわしくない淫靡な表情で名残惜しげに長門がベッドへと倒れ込む。

 大きい。体液でべっとりと濡れた男の肉棒の全容は、頭を上げた天城が生唾を呑み込む存在感を有し、長門から溢れるほど精を注いでいるにも関わらず一切の衰えが見られない。それどころか、天城という新たな雌の匂いを嗅ぎ一層滾っている様が見受けられた。

 

「ありがとうございます。では」

「ああ。しかし頭を下げて頼むのなら、もう少し〝らしい〟格好があるだろう?」

 

 立ち上がりながら言葉をかける男に天城は僅かに表情を強ばらせた。が、覚悟はしていたとばかりに、彼女もまたゆらりと立ち上がる。

 けれどそれは男のように上位に立つためではない。むしろ逆。青紫の瞳を並々ならぬ覚悟で揺らめかせながら、天城は己の装束に手をかけた。

 

 天城によく似合う赤と紺の着物。栗色の長髪との調和があまりに見事だ。だが、これから始まる戦の装束としては似つかわしくない。

 衣擦れの音を立てて着物が落ちる。肉欲を唆る天城の女体がボディタイツ越しに露になる。

 

「くく、虚弱というには些か似合わぬ胸だな?」

「……ぅ」

 

 僅かに声が出かかり胸を抑えかけるが、グッと堪える。経験豊富な天城も、面と向かって自らの巨乳を揶揄されたのは初めてのことなのだろう。公開露出をしていくはしたなさも加え、常に妖しい微笑みを蓄えた面に朱色が走る。

 ここで退き、恐れを見せてはならない。地面に落とした着物の中にボディタイツを付け加え、天城の豊満な胸が顕となる。夜も更け始めた中、仄かな明かりに照らされた巨乳は見事なハリを持ち、肌色と異なる中心の色を曝け出す。

 

「残すは褌(ふんどし)か。この国の雌はなかなか良い趣味をしている」

「…………」

 

 不躾で聞くに絶えない評論は緊張で聞き流すフリをして、天城は残った白い腰布をしゅるりと引き抜き、余すことなく女の全てを晒した。

 

「策謀で引きこもることなく、自らも前線に赴く……そんなおまえらしい見事な女体だな、天城よ」

「……お褒めの言葉、嬉しく思いますわ」

 

 虚弱体質を抱えるにしては似合わない。そう評価された天城の肉体は、言い換えてしまえば女として優れているということになる。

 豊満な肉胸。細い腰のクビレに丸みを帯びた巨尻。栗髪を程よく蓄えた股間部には、雌を象徴する割れ目が魔羅と対峙するように座している。性的な魅力を詰め込んだ女体。ここより外の言葉を使うならグラマラスというものが相応しい。

 弱った身体でよくこのようないやらしい身体を持っていたものだ。暗にそう褒め称えられ、天城は複雑な嫌悪をひた隠しながら頭を下げる。そのまま、彼女は膝をついた。三つ指を突いた。身体を折った。

 

「総指揮官、この天城の身体をあなたに捧げ……」

「違うだろう?」

 

 重桜の正式な土下座。それも全裸で行われる全てを投げ打った美しいまでの屈服。だが、天城のプライドを捨てた全裸土下座を彼は易々と踏み躙った。

 

「ぎ……っ!」

「俺が欲しいのは策を巡らせるおまえじゃない。その策を巡らせる頭で、俺に媚を売る女(ペット)の言葉だ。わかったか?」

「はい……承り、ました」

 

 踏み躙ったというのは比喩表現ではなく、全裸で土下座する天城の頭を足裏で踏みつけた。そうして天城の頭脳を評価しながら、その頭脳で媚びて見せろと言い切る。大切な部分はあくまで言わせる。女癖の悪さ以外に、性根の腐り具合も再評価せざるを得ない悪辣さだ。

 

 ポタッ♥

 

「っ♡」

 

 足蹴にされた天城の眼前、垂れた頭の先に水滴のようなものが落ちた。水滴にしては粘り気があり、生臭く鼻につく。それがどこから滴ったもので、どうしてそのように疼くのかは、天城には理解できないしする必要はない。

 ただ一時、男を籠絡できれば良い。それだけを考えて彼女は思案を巡らせた。言行から成る彼の嗜好。求められる己の言葉。

 今一度頭を垂れる。狐耳を閉じ、狐尾を沈めた。全身を見下されるように完璧なまでに畳んだ。

 

「ご主人様♥ どうか、その立派な魔羅でこの天城のだらしない身体を、躾てくださいませ♥」

 

 決して、断じて、彼に屈したわけではない。尻尾を振るフリをして彼を探り、掌握するためだ。屈辱感に耐え、重桜の暗雲を自らが切り開く――――ポタッ♥ 天城はどこからか響いた水音の存在を見て見ぬふりをして、男の手に堕ちたのだった。

 

 

『天城姉様、いらっしゃいますか?』

「っ……赤、城?」

 

 不味い、と襖を隔てた部屋の内側から、いつになく慌てた天城が赤城に向かって声を発する。

 

「ごめん、なさいっ。今日は、少し……けほっ、けほっ。体調が、すぐれ、な、くぅ♥」

『な……お待ちください。今私が』

「だめっ!♥」

 

 襖から見える僅かな影が肩を震わせた。それほど、天城の声が驚くほどに轟いていたのだろう。理知的で穏やかな天城らしさのない、余裕が見られない声。

 

「大丈……夫♥ けほっ、養生していれば……きょ、今日は一人に、して……っ♥」

『……わかりましたわ。必要なものがあれば、すぐに赤城が参ります』

「あり、がとう……赤、ぎぃ♥♥」

 

 ぐちゅっ♥♥ 粘液が絡み合い、ビクリと跳ねた天城の反応は、幸いにも薄い戸を挟んだ赤城には伝わらずに済んだようだ。よくバレずに済んだものだ……後背位で深く男と繋がった、ふしだらな交尾の姿で。

 

「なかなかの演技だったな?」

「お戯れ、をっ♥ 事が知れてお困りになるのは、総指揮官様、ですわ……あぁっ♥♥」

 

 パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

 

 人が去った天城の部屋に激しく響き渡る肉と肉の音色。天城の柔らかい尻肉が男の腰肉に弾かれ、幾度となく波を打つ。その都度、敷布団に這った天城の嬌声が混ざり合う。

 几帳面な整理が行き届いた天城の自室。病床に伏すための場に充満するのは、雄と雌の強烈な臭い。互いの粘液は一晩中乾くことなく淫靡な音を響かせている。そう、天城の自室に押しかけた総指揮官は、有無を言わさず彼女と盛りあった。それも一晩中、赤城が来るまで激しさを衰えさせることなく。

 

「どう、して……私の、部屋で……このような場所より……あっあ♥♥」

「何、この部屋でする方が楽しめる。おまえはただ、俺の女らしく喘いでいればいい」

「あ、あぁぁぁぁぁ!♥♥♥」

 

 ――――彼が何を考えているのか、天城には理解ができなかった。

 表向きには屈服したあの日から、男が天城を求めない日はなかった。わかったことは、一晩中盛りあっても留まることをしらない性豪であること。本当に女側をペット、愛玩動物くらいにしか感じておらず、配慮など全く行わないこと。さらにもう一つは、天城が今まさに感じていること。

 

(この、方……私の、弱い、部分……をっ♥)

 

 上手い。天城が夜伽の経験を持たないにしても、ただひたすらに彼は性交上手。睦言で誤魔化す暇を与えず、策謀を巡らせる女に戻る隙を与えず、天城を〝雌〟にする。

 

「あ、ふぁっ♥♥ ふ、おぉぉぉぉ〜〜〜〜♥♥♥」

 

 たとえば天城の膣内に収めた魔羅を引き抜く動作一つを取ってもそうだ。素早く大胆に思えて、その実天城の膣壁を丁寧に繊細に擦り捲り、彼女に途方のない快感を与えてくる。気づけば漏らすまいとしていた天城の声は、発したことのなかった野太い嬌声に様変わりしてしまっていた。

 

「お、おぉぉぉ……ん゛お゛ぉ゛ッ♥♥♥♥」

 

 どちゅんっ♥♥♥

 

 そして戻す。あるべき場所となった天城の奥、子宮口まで容易に届く絶大な肉棒を押し戻され、天城は背筋を反ってさらに野太い絶叫を響かせた。

 これも真夜中から数えて何度目のことか。数え切れないほど白目を剥き、舌根を突き出して首を反って絶頂する。今なら、あの日の長門が何を感じて何を思っていたのか天城にも理解ができる――――何も、考えられない。

 策を巡らせることも、男の真意を手繰り寄せることもできはしなかった。天城に許されるのは男の魔羅を受け入れ、男の魔羅に突かれ、男が望むままに官能の声を叫ぶこと。

 

「果てる際はどう言うか……あの小さな雌ペットならともかく、おまえなら二度は教える必要があるまい?」

「お゛♥♥ お゛ぉ゛ぉぉ……っ♥♥♥」

 

 あとは男の言葉。虚弱な天城がいつ事切れてもおかしくない獣の交尾。だというのに、何故か倒れることも男の言葉を聞き逃すこともできない。子宮口にグリッ、グリィ♥ と亀頭を押し付けられて天城の視界が明滅する。脳髄が快楽物質で染め上げられ、あの一瞬に聡明な頭脳が白い奔流に呑み込まれた。

 

「お゛ぉ゛ッ♥♥♥ イクッ、イグゥ!♥♥♥♥」

 

 快楽の垂涎が飛び散る。上の口からも、そして下の口からも。盛り合う雄と雌の体液が床に伏せる行為を否定し、寝床を汚し尽くす。

 初めは『果てる』や『達する』で誤魔化していた。しかし、その苦渋の策はたった一日足らずで下品な嬌声か喉奥からひり出す絶頂宣言に取って代わられた。子宮をグリグリと潰すように嬲られるだけで、天城はイッてしまう身体にされた。

 元々から天城の身体が感じやすいのか。それとも――――彼の魔羅が特別なのか。

 

「良い。頭の良い雌ペットは久方ぶりだ」

「おぉっ♥♥♥ あっ、おっ♥ あっあっあ♥♥ おぉぉぉーーーーッ!♥♥♥♥」

 

 そんな馬鹿げたことがあっていいはずがない。掠れた思考から浮上した世迷言を沈め、天城は彼の魔羅に突かれるだけの女(ペット)でい続けた。いつか、彼を掌握するチャンスが訪れるその日まで。

 

 意外なことに、そのチャンスは巡っていた。一ヶ月。永遠と刹那を両立する矛盾した感覚、快感を与えられた天城。ひたすら男に抱かれ続けるのみだった彼女の生活は一変した。

 

「こうした女の胸を味わうのも久しい。あれらはメスマンコとしては優秀だが、おまえのようなデカ乳はないからな」

「……そういった物言いは、殿方としてお控えした方がよろしいかと思われますわ」

 

 男の無骨な両手が背後から天城の胸を揉みしだく。男の大きな手を限界まで開いて鷲掴みして、それでも一度に全ては扱えない肉の塊。人体の脂肪という成分は変わらないというのに、男を惹き付けてやまない魔性の果実。

 

「ふん。ケダモノのように喘いでいた女がよく吠えるようになった。得意の余裕が出てきたか?」

「いえ、そのようなことはありませんわ。天城は、あくまで総指揮官様の手の中に……」

 

 だが、そのお陰で時間を稼ぐことができている。天城自身が望んだわけではないが、少なくともこの男が弄ぶ豊満な胸に感謝の意を示していた。

 男の腕に抱かれている現状は変わらないが、魔羅に性感帯を突かれるよりは思案も阻害されない。男の言葉に余裕を持って返すことができている。天城を求めながら、その心で何を望んでいるのかは相変わらず読めないが、これで機が熟す時間を稼ぐことができるだろう。

 

 そう未だに男を甘く見ていた数日前の自分に、天城は激しい叱責を加えたい気持ちでいっぱいになっていた。

 

「ふ……くっ、ふぅぅ……ふぐっ♥♥」

 

 性感帯でないのなら? 馬鹿なことを言う。脂肪の塊だからと考えていたのなら、参謀が聞いて呆れる愚かしさだ。

 今、男の手が天城の脂肪を揉みしだいている。指の内側が蠢き、天城の考える脂肪にくい込んでいる。たったそれだけだというのに、天城は口の端から涎を垂らしながら喘ぐ声を無理やり塞いでいた。

 

「どうした天城、今日はやけに口数が少ないな。得意の戦術を披露してくれるんじゃなかったか?」

「っ……も、もうし――――――」

 

 余裕のなさを露呈させてはいけない。もはや手遅れだと明らかな思考で口を開いてしまうほど、天城は胸への愛撫だけで態度を取り繕えずにいた。

 そして、天城が口を開いた瞬間、柔らかい乳房が力強く握り潰される。

 

「おぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 雌の声。幸いにも今日は外に漏れる心配のない奥の間での情事だ。両胸が変形するほど握り潰され、チカチカと明滅する目を見開き、男を背にして座り込んだ股座から水を吹き上げる無様な絶頂を晒したとしても、誰に見咎められることもない。存分に声を伸ばし、飛沫を潮吹きに合わせながらイキ果てれば良い。

 

「ふ、ふーっ♥♥ ふぅぅぅぅ……ひぃんっ♥♥♥」

 

 息を整えようとして荒くなる。荒くなった息の隙間を捉えられ、今度は胸の先端を軽く指で弾かれる。

 

「デカ乳の乳頭もいい感度……策謀を巡らせるより、女の身体を行使した政の方が向いていたな、天城?」

「譫言、を……おぉっ♥♥」

 

 本当に譫言だろうか。熱に浮かされ、自覚がないのはどちらだろうか――――臀部に擦り付けられた魔羅は、果たしてどちらの意思で距離を詰めているのだろうか。

 その答えを出せず、天城の時は過ぎる。あれほど惜しかった時は緩慢に流れて、また一ヶ月。

 

「――――あっ♥ あぁぁっ♥♥♥ 主、さまぁ♥ あっあっあぁ♥♥♥」

 

 性交の間には雌の声が響いていた。絶倫と久方ぶりに交合う喜悦の声が鳴り響く。ただしそれは、天城のものではなかった。

 

「主様♥ 余を放っておくなど酷いであろう♥ もっと、もっとその魔羅を……」

「そう吠えるな。俺がペットをどうしようが、俺の勝手だ。特に、教えられたこともできないような不出来なペットの願いを聞く理由はないな?」

「ご、ごめんなさい♥ 余は、余はご主人様の雌ペット♥ 焦らされマンコでおちんぽを楽しませる、ロリオナホ♥ たくさん、可愛がって……ください♥」

 

 パン、パンッ♥ 数十日ぶりに交尾の活気が取り戻され、幼い少女が正常位で抱かれて媚を売っている。それが連合艦隊司令のKAN-SEN、長門であることに疑問はない。

 

「……っっ♥」

 

 激しい情事を見せつけられながら、ただ座って動くなと命じられた天城は疑問にも思えなくなっていた。一月よりさらに前、長門とは共に獣の声を上げていた仲であったのだから。

 しかし、今の扱いは雲泥の差だ。長門は恍惚としたトロ顔で彼に抱かれ、片や天城は部屋の隅に全裸で正座。あれほど天城に執心であり、長門の貧相な身体を乏していたにも関わらず、今は見向きも――――――

 

(……私は、何を思案して……)

 

 いいや、それで良かった。抱かれず、身体を甘く嬲られることもない。これで彼を掌握する方法を思案できるというものだ。

 天城は目を閉じて思いに耽ける。重桜の未来を思えば、周囲の音など雑音に等しいものとして扱える。彼女に必要なのは、その頭脳から成る権謀術数。重桜の策謀を担う天城であれば容易いはずだ。

 

「…………」

「あっあっ♥♥ あぁぁぁぁぁっ♥♥♥♥」

「っ……」

「くるっ♥ おく、にぃ……きて、るぅ!♥♥ 一ヶ月ぶりのおちんぽ♥♥ 人前でもおまんこ濡れて我慢できなかったの♥ おちんぽ欲しくてたまらなかった♥ やっときてくれた♥♥」

「……っっ♥」

「おっ、おほっ♥♥ おほぉぉぉ〜♥♥♥ しきゅーにきてる♥ おちんぽびくびくして、膣内に……きてるぅぅぅぅぅっ♥♥♥♥」

「〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥」

 

 集中が乱れる。思案は何も浮かばず、天城の頭には長門の至極の悦びしか届かない。今の天城には、その快感が酷く理解できてしまった。

 荒々しく一ヶ月抱かれて続け、天城の秘部は彼の魔羅に染まった。それから一ヶ月胸を嬲られ続けた。当然だが、彼はその一ヶ月一度足りとも天城の秘部には触れなかった。天城も日夜問わず求められ、自ら慰めるなど考えもしなかった。

 その結果が今身を結んでいる。彼が痺れを切らすという考えは、長門や他の雌ペットの存在に潰えた。膝の上で湿った両手を開き、太股と鼠径部に水を浮かべた秘部を掻き毟ってしまいたい。そんなことはいけない。彼を掌握する手を考えなければ。そうだ、彼の行為を告発すればいい。その愚かな策を見抜かれれば、彼はお仕置きとして自分を抱いてくれるかも――――――

 

「っ!?」

 

 ハッと伏せた目を開けて、天城は自らの思考を疑った。何か、恐ろしいことを考えていたような気がすると、熱に浮かされ呆然と頭を振る。

 彼を探る思案は後にしようと天城は息を吐いた。きっと、部屋の熱気に当てられたに違いない。事が終えれば、次は。

 

「天城」

「はいっ♥」

 

 ――――その瞬間の天城は、輝くような笑顔だった。

 狐耳を立て、別種である犬のように尾を揺らす。ようやく主人に声をかけられた雌ペット。裸体正座を恥ずかしがることのない浅ましい雌。幸運と言うべきなのか、天城がその自覚を得ることはなかった。

 

「掃除しろ。口でな」

「…………は?」

 

 目の前に差し出された竿に思考停止の息を零す方が先だった。いつの間に近づいてきていたのか、雄と雌の臭いを混ぜ合わせた魔羅を正座した天城の顔面に突き出している。長門は、ごぽりと膣口から溢れた精液をだらしなく股を開いて見せつけ、舌を口から放って余韻に浸っていた。

 

「ふ、く……っっ♥」

 

 一ヶ月ぶりに間近で感じる魔羅は凄まじい臭いだ。けれど、天城の心に嫌悪はなかった。あるのは悦びと屈辱。彼は長門を抱いたそのチンポを、天城の口で掃除させるためだけに声をかけた。女としてこの上ない屈辱だろう――――女として彼を意識している証拠を、天城はたった今暴かれたのだ。

 

「すぅぅぅぅ、はぁぁぁぁぁ♥」

 

 だが、そんな屈辱よりも天城には噛み締めたいものがあった。魔羅がある。精液と愛液に汚れた穢らわしい雄のチンポ。それを前にして、天城は浅ましく臭いを嗅いだ。無自覚無意識に、彼女はチンポの味を求めてしまう。策謀と術数をかなぐり捨て、ただの雌になる。

 

「遅い」

「んぶごぉ!?♥♥」

 

 そうしてじっくり久方ぶりのチンポを嗜み、掃除に移ろうとしたところを我慢弱い男が無理やり咥えさせた。一ヶ月天城を抱くことを素面で耐えられるというのに、肉棒を綺麗にする時間が惜しいと天城の口に汚れたモノを放り込んだ。

 

「んぼっ、ごっ♥♥ お゛ごッ、ごっ、ごぉ゛ぶ♥♥♥ おごっおごっ、ごぉぉぉ……♥♥♥」

 

 天城の大きな狐耳をハンドル代わりに、彼女の体調など気にもかけないイラマチオ。喉奥を激しく突かれ、息が続かず鼻穴を広げて息を吸う。儚げな天城の面が鼻穴を広げてチンポをしゃぶる不細工なフェラ顔に変わり果てる――――なのに、彼女の秘部はどうしようもなく濡れていた。

 

「お゛ぶぶぉぉぉぉ〜〜〜〜っ♥♥♥」

 

 ドビュッ、ボビュルルルルルルルッ!♥♥

 

 掃除だというのに射精は欠かさない。有無を言わさず喉奥に精液を流し込む。逆流したザーメンが鼻孔から吹き出して彼女の面をより卑猥に飾り立てる。それでも天城の表情は苦痛に歪むどころか、目を上擦らせ先までにない多幸感に打ちひしがれていた。

 病弱で儚げだった天城の貌は、知らぬ間に雄を盛らせる雌ペットのものになっていた。口で感じるザーメンの味は、子宮で覚えたモノと同一。しかしやはり物足りない。ごきゅごきゅと喉を鳴らしながら、天城は植えていた。

 

「じゅる、じゅぽぉ……ぶっぽ♥♥」

 

 口から汚らしい音を立て、唾液洗浄されたチンポを引き抜く。その唇に塗られた淫靡な煌めきは、彼女の切なさを表しているようだった。

 

「次も準備しておけよ」

 

 労いの言葉一つなく、彼は再び長門の元へと魔羅を向けた。雌ペット足りえないモノに向ける言葉などないとばかりに。

 

「……ふぁい♥」

 

 口いっぱいに性臭を溜め込み、舌足らずに返事を返す天城。その恍惚とした思考はただ一つのことを思案していた。

 それはもちろん重桜の未来――――――

 

(……どうしたら、またあの〝おちんぽ〟を♥)

 

 などでは、なくなっていた。

 

 

「貴様、私を馬鹿にしているのか!?」

 

 盤上が宙を舞う。積み上げられた駒が一面に散らばっても、天城は顔を上げることさえしなかった。

 

「この程度で……私など、まともに相手をする必要もないと……答えろ天城!」

「…………」

「っ、もういい! 身体が優れないというのなら、さっさと床に伏せてしまえ!」

 

 尻尾を逆立たせた加賀が天城の部屋から去っていく。怒りと失望の中で、天城への複雑な思いを感じさせる言葉を残して。

 加賀は天城に負けたから激情を発露させたのではない。むしろ、天城の対応はその真逆であった。日々の対局で、目に見えて手を抜き始めた天城に堪忍袋の緒が切れてしまったのだ。

 それほど天城の指し手には力がなかった。何も考えず、ただ培った手の動きで将棋を指す。対局の相手を見ていない、自分はその程度で十分だと言うのか。加賀の考えは概ねこんなところだろう。強者として手を抜かれること、弱者に見られることが我慢ならないのだ。

 

「……っ、は♥ あ、ぁ♥」

 

 加賀が立ち去った物音一つない部屋に、熱い吐息が発せられた。それは気づかれなかったことへの安堵と、身を焦がす情欲、欲求不満。

 美しい姿勢が折り曲げられ、天城の手が着物に伸びる。その指先が股部に触れた途端――――カツンと金属音が鳴り響いた。

 

「ぁ、あぁ……っ♥♥」

 

 カツ、カチ、カツ、カチャン。和風な部屋の異様な金属の音色。如何に上質な着物であろうと斯様な音は奏でられない。衣擦れの音が精々だろう。

 

「は……ぅ♥」

 

 息を呑み、吐き出す。思わず背筋を伸ばして反り返り、滴った涎を拭くこともできず吐息を漏らす。

 数秒を超して、ようやく天城の吐息と金属音以外の音色が部屋に響く。

 

「天城姉様――――え?」

 

 入れ違いで現れた赤城が見たものは、加賀の手で投げられ、何者かに〝蹴り飛ばされた〟盤上の痕だった。

 

 重桜の未来を想起するための盤上を捨て、天城は足早に基地内を駆けていた。以前の虚弱は見て取れず、足取りは軽い。ポタリポタリと足を伝う汁を拭うこともせず、一心不乱に先を目指した。

 それは数ヶ月前、覚悟を持って彼の前に身を差し出した日と同じ。違いと言えば天城の気力が有り余っていることと、奥の間の意味を正しく理解しながら迷うことなく襖をその手で開けたことだ。

 

「よう、天城」

「…………総指揮官、さま」

 

 彼はいた。王の如く重桜の中心に居座っている。その椅子にしている〝少女〟は天城だけでなく、重桜の宝である。けれど天城は少女に見向きもしなかった。

 相手を見ていないという加賀の考えは正しい。より正しさを求めるのなら――――天城は自分を〝躾ける〟男のことしか見ていない。

 

「総指揮官様♥」

 

 躾て欲しいと確かに天城は言った。それを隠れ蓑に彼の弱所を探り、策謀を巡らせ、危険な男を籠絡せしめんとした。

 だが籠絡されたのはどちらだろう。微笑みは見る影もない。妖艶ではなく卑猥という笑みを浮かべて天城はかつてのように衣服を脱ぎ捨てた。雌ペットが服を着ている方が不自然だと言わんばかりに裸身を晒す。

 しかしあの日と違うことがあった。天城の股間を隠すものが守りではなく戒め――――重苦しい貞操帯であることが、天城の雌顔と同じだけ違う。

 

「くく、あの猫に作らせただけあってよく似合っているぞ、天城」

「〜〜〜〜♥」

 

 いざ揶揄されると別の熱が登り、天城の頭を熱して冷やす。羞恥というものだ。何せ、大の女性が股間部にだけ鉄のパンツを履いているのだ。天城が優れた女体を持つからこそ、金属の戒めは悪く目立つ。

 全体の黒色、排泄口の銀色。二色で構成された貞操帯。貞操帯の意味は知っている。主に被装着者の性交や自慰を防ぐ施錠装置つきの下着。性交はともかく、まるで天城が自慰を止められない猿であるようではないか。

 

「これ、を……外して、くださいませ♥」

 

 ――――実際、そうだろう。腰を突き出し、唯一鍵を持つ主に懇願をする雌が性欲盛んな猿でなければ何なのだ。

 

「何を外して欲しいって?」

「……自慰行為を……お、オナニーを我慢できない、雌ペットのために……貞操帯を、お外しください♥」

 

 耳が真っ赤に染って火を吹き上げそうだ。男の手が天城に触れて約三ヶ月。貞操帯で戒められてから一週間。実に雌臭い女(ペット)になったと聞き返した男が笑う。

 

「お、おまんこが疼いて、我慢ができませんわ♥ 胸……デカ乳を揉みしだいて絶頂しても、子宮にどうしても届かず♥ 夜も眠れず、おちんぽのことしか、考え、られ……っっ♥♥」

「ほう、それで?」

 

 一ヶ月のセックス。一ヶ月の愛撫。そして一ヶ月の焦らしに耐えかねた盛んな自慰行為を、始めた途端に取り上げる。

 天城は彼の考えを理解した。理解できなかったからこそ、身体でわからされた。一度教えられた甘味を取り上げられる辛さを。未来を思えば、後に託す志を持てば耐えられると信じていた。

 

 愚かなことを考えていた。KAN-SENなどと名を抱いたところで、人の形をした雌であることに違いはない。男の椅子になった重桜の若き神子も――――頭を垂れた天城自身も。

 

「申し訳ございませんでした!♥」

 

 土下座。全裸手前の貞操帯土下座。尻尾は力なく垂れるのではなく、力強く男に向かって垂れている。力の差を理解させられ、策謀を投げ打った雌が謝罪を試みる。

 

「何の謝罪だ。おまえは俺の雌ペットだろう?」

「っっ……あ、天城は、雌ペットの分際で、ご主人様への反抗を企てておりましたわ♥ あなたを利用し、策を巡らせていました♥ どうかお許しください♥」

「ほほう。ペットに反抗を企てられたのは初めてだな」

 

 白々しいにもほどがある反応だ。少女の背中で肩を竦めた男は、さも知らなかったと天城に言っている。彼女がどんな想いで男に頭を下げたのか、彼はその目で見たというのに。

 

「はい、申し開きのしようもありませんわ♥ この天城、心を入れ替えて全身全霊を以てあなた様に……」

「違うだろう?」

「あぁんっ♥」

 

 繰り返し。だが、頭を足蹴にされた天城に苦痛はなかった。

 

「俺とおまえの利害は一致している。そうだろう?」

 

 頭を踏みつけられ、尊厳を踏み躙られ、けれど天城の心に〝変化はない〟。

 

「……魔羅を、お恵みください♥」

「んん?」

「ひぐぅ♥♥♥」

 

 それは策謀者気取りだった女の儚き抵抗だろうか。悲しいかな、身体と地面に激しく乳房を潰されて、ギシギシと音を立てた貞操帯から滴り落ちる雌汁に流されて消えた。

 

「――――おちんぽを、ください!♥♥♥♥」

 

 今この瞬間、巡洋戦艦天城は消えた。衝動に従い、肉の快楽を求めるだけの雌ペットが産声を上げたのだ。

 

「おちんぽ♥ おちんちん♥ おまんこにください♥もう我慢できませんわ♥ 頭の上から足の先までザーメンぶっかけて、おちんぽ狂いの馬鹿KAN-SENに天城を変えて欲しいのです♥ オマンコしてくれなくなってからずっと、ずーっと頭の中がご主人様のおちんぽでいっぱいでしたわ♥ おちんぽ、おちんぽ、おちんぽおちんぽおちんぽ〜♥♥♥」

 

 フリ♥ フリ♥ フリ♥ フリ♥ フリ♥

 

 狐尾が貞操帯からはみ出したデカケツと共に揺れる。思案を巡らせていた際はあれほど悩ましげに垂れていた尻尾が、この数ヶ月の鬱憤を晴らすが如く主の下品な言葉の数々に合わせて振り乱された。

 

「天城は本当の意味でご主人様の雌ペットに志願致します♥ この天城の智謀と身体、どうかお使いくださいませ♥ いいえ、使ってくださいお願いします! ご主人様に! おちんぽ様に! 天城の淫乱ドスケベマンコをお使いいただきたく! デカ乳デカケツエロマンコ♥ 全てご主人様に捧げますわ♥」

 

 知略智謀、策略を武器とする知将であればこそ――――雌に堕ちた瞬間の味は極上だ。

 優れた戦術を生み出したその口で、低脳淫乱な言葉を吐き散らす。やってはいけない、求めてはいけないという倫理観が欲求に負けて雄に頭を垂れることを選ぶ。

 

「上等だ。良い仕上がりになったな」

 

 全て、男の望み通りの形となった。この重桜に来て、自ら望ませてやりたいと考えた雌をペットにすることができた。

 

「立て。これからおまえは俺に服従するだけの女(ペット)だ」

「はい♥ 天城を……お心のままに、可愛がってください♥」

 

 どんな女もこのザマだ。あれほど気高く、恨みつらみを呑み込み隠し通した女が本音をぶちまけ、貞操帯を外される瞬間を心待ちにしている。

 ――――早く堕とすだけならいくらでも方法はある。そこに転がっているロリペットのように。

 

「あぁぁ……♥」

 

 しかし、マンコの解放感に声を上擦らせるのは焦らした雌の専売特許。

 ムワッ♥ と芳醇な雌臭が広がる。一ヶ月男の味を知り、一ヶ月触れられずイカされ、一ヶ月膣内で覚えたモノを口内で焦らされ、最低限の自慰さえ一週間封じられた天城のマンコ。手入れが届かず盛られた栗毛が愛液で張り付き、酷く卑猥だ。

 

 それでも問題にならないのは、天城のマンコよりも卑猥なものがそこに突き立てられるからだ。

 

「ウぅお゛お゛お゛お゛お゛オ゛オ゛ッ゛!!!!♥♥♥♥♥」

 

 一言で言うなれば獣。野生の獣であるなら、理性を失ってもここまで品のない雄叫びは上げない。まだ太陽の日が昇る中、皆が重桜のために尽力をする中で、天城は下品極まるまんぐり返しで子宮をチンポに押し潰され、野太い嬌声を上げて絶頂した。

 

「お゛ぅ゛♥♥♥ ぬ゛ほぉ゛♥♥♥ おほぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 それも一度ではない。どちゅんっ♥ ドチュンッ♥ ドチュンッ♥ 何度も何度も奥を突かれ、喉の形を浮かび上がらせ舌の根を見せつけながら喘ぐ、喘ぐ、喘ぎ続ける。

 

「くはは! いつもの笑いはどこいった。そんなにチンポが恋しかったか?」

「んほぉぉぉっ♥♥♥ そうれすっ♥♥ ちんぽっ、ほしかった、ですわ♥♥ このオチンポ、子宮に、ぐる゛ッ゛!♥♥♥♥」

 

 ――――彼はあらゆる力が強大だ。しかし、最も警戒すべきはそんなものではなかった。

 雌を従わせる究極の魔羅(チンポ)。見た瞬間、子宮が屈する音がするような絶対者の象徴。あの日、この魔羅に頭を下げた時、否、それより前に目にしていた瞬間から、天城の敗北は決定付けられていたのである。

 

 初めから知っていなければならなかった。彼の目的など至極単純明快なものであると。彼は重桜を手にして何かをしようとしたわけではない――――ただ雌を支配することのみを考える獣なのだ。

 

「正直な雌ペットはずっと使ってやる。おまえが言ってた加賀……あとおまえの妹も、俺の好きにしていいんだな?」

「はいっ♥ 加賀も赤城も、重桜の雌♥ 全員、ご主人様に明け渡しますわ♥ だから、もっとおちんぽくださいませ♥♥ ちんぽ、子宮にザーメンちんぽぉ♥」

 

 もっとも、その獣に敗北した雌の末路はより見るに堪えない。尻尾を獣の背に絡みつかせ、種付けを求めて淫語で求め続ける。浅ましく卑しい下賎な雌ペット。重桜の未来を案じていた天城でさえ、彼の魔羅には抵抗虚しく雌を曝け出された。

 

「お゛ほぉ!♥♥♥♥ イグ、イグ、イグーーーーッ゛!♥♥♥♥♥ ザーメンぎでっ、イグゥ♥♥♥♥♥」

 

 どんな強大な力を持っていようと、たとえKAN-SENであろうとセイレーンであっても彼には叶わない。権謀術数とて無駄なこと。

 なぜなら、彼女たちは雌だからである。魔羅(チンポ)に屈するメス。獣以下の肉便器。

 

「おほぉおぉぉおおおぉおぉぉおおぉぉッ♥♥♥♥ イ゛グッ、イッグ♥♥♥♥ 子宮イグッ、イグイグイグゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥」

 

 マンコをチンポに犯され子宮をザーメンに蹂躙され、雄にアヘ顔で媚を売る雌。

 天門は落城した。今宵より、否、彼がこの地に立った時より重桜は支配される雌たちの宴の地だ。

 

「ん゛オ゛オオオオオオオォォォォォォォォッ!!♥♥♥♥♥」

 

 憂う未来を失いし女が、新たな時代を開くように鳴き続けていた。その貌を、雌ペットに相応しいモノへと変えながら。

 






天城だった理由は自分で書かないと無いからですね!以外なことに読んでもらえて私はびっくりした。天城さん元のキャラがあるから無様映えるけどその分難しいねんな。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!ではまた次回〜


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加賀(敗北調教、肉体改造)

本日は有償リクからアズレンの加賀さん。とりあえず更新できる時間がある時にぶん投げていくスタイル





 

「どういうつもりだ、指揮官」

 

 母港本部、執務室。椅子に悠々と座る男に詰め寄る美麗な女性が、その面に薄いながらも確かな怒りと思われる感情を浮かべながら声を発した。

 白狐を想起させる大きな尻尾に白と青を基調とした着物。その容姿は優れた物であり、その実力も評価に値する彼女の名は加賀。この母港で作戦行動を取る艦船の一人である空母加賀である。

 

「どう……? 一体何のことだよ。そんな顔してると、せっかくの美人が台無しだぜ、加賀」

 

 美女の怒りを一身に受けながら、素知らぬ顔で彼女を挑発するように肩を竦めた男こそ、この母港の全権を握る指揮官。つまりは加賀の直属の上司、指揮を委ねる相手であるのだが、そんな彼が部下の抗議を受けている理由は一つしかあるまい。

 

「貴様の減らず口に付き合っている暇はない。先の情けない指揮はなんだ、と私は訊いている」

 

 指揮の不甲斐なさ、だ。全権を任される指揮官とは、常にその重圧に耐えながら自分が艦船の命運を握っているという自覚を持って振る舞わなければならない。

 だが当然、加賀が抗議を行う指揮官はそうではなかった。先の出撃ではやる気のない指示で場を混乱させ、倒せる敵も倒すことができず、現場の判断がなければ壊滅さえ有り得た。そんな彼の下手な指揮に業を煮やした加賀は、たとえ無駄だと理解していようと不満を彼にぶつけに来ているというわけだ。

 

「早く応えろ。事と次第によっては……」

「あー、ありゃ不幸な行き違いだ、悪かったな。それより」

 

 指揮の不甲斐なさを〝不幸な行き違い〟などと宣いながら、指揮官は立ち上がって加賀の真横に立ち――――その尻を思いっきり鷲掴みにした。

 

「っっ!」

「前の話、受けてくれる気になったか? おまえの身体なら、かなり優遇してやるぜ。さっきの話だって、聞いてやってもいい」

 

 スカートの下に手を潜り込ませ、加賀の引き締まった尻を撫で回す。さらには大胆に谷間を露出させている扇情的な胸元に片手を滑り込ませ、加賀の巨乳を揉みしだき、交渉を行う。否、加賀の視点から見ればそれは紛うことなきセクハラだった。

 

「……前にも言ったはずだ。私は、弱者に従う趣味はない」

 

 しかし、加賀は言葉で拒絶をするものの、そのセクハラに対しての実力行使を試みることはなかった。朱色に染まる顔で素面を維持し怒りを強引に鎮め、迂闊な反撃に転じることはない。

 加賀は知っている。この母港において、何故かこのセクハラ指揮官が絶対者であるということを。母港を支える人員や他の艦船たちは、彼に全幅の信頼を置いていた。そんな中、加賀を含め彼の本性を知る艦船が考えなしに騒いだところで、逆に反逆者の汚名を着せられ兼ねない。

 闇雲に騒ぎ立てるのは弱者のすること。状況を見極め、好機を待つのが強者足る所以。加賀が自分より弱い存在に身体をまさぐられながらも、素面を装い堪えているのはそういった理由があった。

 

「つれない女だねぇ」

「当然だ。私は女である前に敵を屠る者。今は、貴様を征服者と認めてやっているだけだ」

 

 仕方なく。そして、そうでなくなった時は覚悟しろ。

 強者としてのプライドを持つ加賀らしからぬ屈辱の時間だが、彼女とて無計画なわけではない。必ずこの男を指揮官の椅子から引きずり下ろし、自らが征服者であることを証明してみせる。そうした野心は常に絶やすことなく彼女の心の内に抱かれ、指揮官もそんな彼女をある意味で〝気に入って〟いた。

 

「そうかそうか……そこまで言うならさっきの話、おまえのために考えてやらないことはない」

「なに?」

 

 突然、手のひらを返した殊勝な発言をした指揮官に面を食らって目を丸くした加賀に、彼女へのセクハラを止めた指揮官はニヤリと笑って言葉を続けた。

 

「公平も正義も強い者が享受できる、だろ? おまえが俺より有能だってことを示せれば、俺は指揮官として『空母加賀』の話を聞いてやる」

「…………」

 

 愉悦に満ちたその表情と、喜悦を纏うその声色――――罠だろう。

 

「受けるか? なぁに、中身は普通の単独出撃任務だ。殲滅は趣味じゃなく義務な加賀さんには、簡単すぎるくらいだろ?」

「……いいだろう。その約束、違えるなよ」

 

 だが、たとえ罠であろうと自身の言葉を引用し、煽り立ててくる相手に背を向けるなど言語道断。

 こうして加賀は弱者からの逃走を選ばず、正面から打ち破ることを望んだ。

 

『基地傍近に複数のセイレーン反応を確認。速やかに敵を殲滅せよ』

 

 加賀に与えられた任務の内容は、指揮官が言うように驚くほど簡単なものだった。出撃し、海上を滑り作戦エリアに向かう加賀が未だ半信半疑になる程度には。

 

「……偽りはないようだな」

 

 自分の目で見たものは信じるしかないだろう。作戦エリアに到着し、敵と相対した加賀はその目を疑う光景に独りごちる。

 彼女の眼前に接近する機影が映る。黒のボディと赤や青のラインが刻まれた『駒』と人格を持たない人型の下位個体が数体。報告通り、加賀クラスの空母ならば一蹴することは造作もない相手だった。

 ここに偽りがないのなら、指揮官との約束はあまりに容易く叶えられてしまう。やはり帰還後に何かあるのか、それならば今度こそ容赦しない。

 

「生憎、私は今虫の居所が悪い。鏖殺される準備はできているな?」

 

 しかしどの道、このセイレーンは排除すべき敵だ。純粋な敵ならば加賀は初めから全力で事に当たることができる。

 あの男に身体をまさぐられた不快感で溜まったフラストレーションを蹂躙で発散することも兼ねて、加賀は青い闘気を放ち下位個体たちに己の力を振るう――――直後、加賀の核がドクンと震えた。

 

「な……か、ひゅっ♥♥」

 

 勇ましく戦いに赴こうとしていた加賀が、海の上で内股になって股間に両手を当てる情けない姿を見せながら、涎を飛ばして顔を真っ赤に染め上げた。

 ぱちゃぱちゃっ、と海の水に粘液が滴り落ちる音が響く。しかもそれは加賀の涎などではなく、スカートの中から溢れ出した粘り気のある体液。

 

(こ、これは……な、なんだ? 身体が熱い……っ)

 

 戦闘時に起きる気分の高揚などでは済まされない身体の熱に、加賀が思わず身動ぎした。

 

「くひっ♥」

 

 が、今度は素っ頓狂な悲鳴を上げてたわわな胸部を手で抑えて蹲りかける。KAN-SENは人間でいう乳房の下着を必要としない。それが仇となった彼女は、服と乳首が激しく擦れて思わず甲高い声を上げる〝快感〟を覚えてしまったのだ。

 

 ――――KAN-SENが人類に牙を剥く可能性を考慮した制御装置。

 全ての母港に備えられているのかどうかは不明だが、少なくともこの基地を城とした指揮官はKAN-SENを鎮圧するための装置を用意し、叛逆に対しての対抗策を用意していた。彼がKAN-SENに組み込んだのはKAN-SENの人体に〝発情〟を強制的に促すもの。

 

「ひ、ひぃ……んひぃーっ!?♥♥」

 

 その効力は絶大だった。あの加賀が目を剥き、胸や股間を抑えて海の上で奇妙な動きをすることしかできないほどに。乳首が擦れれば脳髄が焼けるような快感が加賀の視界を真っ白にし、気づけばマンコから愛液が溢れて美しい太股を淫らな汚れで彩る。もし指揮官がこの場を見ていたのなら、この光景の素晴らしさに口笛の一つでも吹いていたかもしれない。

 もっとも、ここにいるのは加賀と――――意思を持たぬ敵性反応たちだ。

 

「っ、しま――――――」

 

 発情した加賀への一斉攻撃が行われ、彼女の悲鳴は爆撃の中に消え失せた。

 

 戦闘終了から数十分後、事態を予見していた指揮官の指示によって迅速な救助部隊が派遣され、加賀は発見された。

 

「指揮官、加賀さんを発見しました。ですが……その……」

『了解。おっ、こりゃひでぇな』

 

 言い淀むKAN-SENからの報告、出力された映像。それらを見た指揮官の声音は、加賀に条件を言い渡した時に見せた以上の愉悦を感じさせた。

 

「……っ、……ッ、ッ♥」

 

 青色の瞳が白目を剥き、セイレーンの集中砲火で大破した衣服からビンビンに勃起した乳首や濡れて変色したパンツを晒し、ガニ股を開いて海の上に浮かんだ加賀。なまじKAN-SENの力で浮かんでしまえるからこそ、舌を痙攣させながらゴミのように気絶した姿は悲惨極まるものであろう。

 発情装置で動けないところをセイレーンたちから袋叩きにされ反撃すらできず、大股を開いて倒れて気を失った加賀を発見したKAN-SENに、指揮官は回収指示を下す。あくまで迅速に――――単独で出撃して返り討ちにあった無能な艦船を慈悲ある心で救ってやる形で。

 

 数日後、修理を受けた加賀は執務室に呼び出され、指揮官の前に立たされていた。

 

「セイレーンの下級個体にすら一矢報いることができないとは、一航戦が聞いて呆れるなぁ、加賀? その口は馬鹿の妄想を俺に聞かせるためのものか、んん?」

「ふ、くぅっ♥ ち、違う……あれは、貴様が何か……っ」

 

 以前と違いセクハラを受けていないにも関わらず、指揮官と対峙した加賀の顔色は真っ赤に染まり切っている。ただし怒りで、というわけではなく、反論もしどろもどろでハッキリとしない。

 上官の前で身体をいやらしく悶えさせる加賀に対して、詰るような口調と共に指揮官は手にした機械をカチカチと操作した。

 

「あひっ♥♥ や、やめろぉ♥ あっあっ、あぁぁぁっ♥♥♥」

 

 途端、複数の振動音が断続的に響き渡り、加賀の声色がいっそう色艶を増したものへと変わった。瞳は狐どころか犬のように潤み、身体は艶やかによがり、悲鳴は官能を含んだ嬌声のそれだ。

 明らかに何かを仕込まれている加賀に、指揮官は言葉を続ける。

 

「無能の言い訳は結構だ。俺に余計な手間をかけさせた懲罰を受けてもらう。この辞令を読み上げろ。一語一句間違えずにな」

「……な!?」

 

 手渡された紙を震える手で受け取った加賀の目が驚愕に見開かれる。どこまで自分を辱めるつもりなのか――――しかし、加賀が敗北した現実と指揮官が手ずから彼女を救った事実は、真実はどうあれもう変えようがない。だからこそ加賀は身体に辱めを受けて、唇まで震わせて辞令を読み上げた。

 

「空母加賀……作戦の失敗、及び各種損害の罰として……ち、乳首とクリトリスにローター。マンコとアナルにバイブを常に装着した状態での行動を命じる……なんだ、これは……っ!!」

 

 乳首や陰核はともかく、秘部や不浄の穴を指しているのだろう巫山戯た言い回しで口に差せられた加賀が、羞恥で耳まで赤くしながら叫びを上げる。

 たとえ卑猥なことを言わされる羞恥がなかったとしても、スカートの内側からパンツを伸ばしてはみ出した二本のバイブや、着物の胸部に浮かんだローターは加賀を絶えず官能の刺激で責め立てているのだ。指揮官の度が過ぎた嫌がらせだろうと少なからずタカをくくっていた加賀も、これを常に着けていろなどという正気ではない辞令に抗議の声を上げる。

 

「できるはずがないだろう。こ、こんな変態のような……っ!」

「出来なくてもしてもらう。あの程度の任務をこなせない弱者には罰が必要だ。自分の無能さがわかったなら、整備班に顔を出して〝挽回の機会〟に備えるんだな。それとも、これで諦めるか?」

「っ……舐めるな。次は、必ず貴様をその椅子から引きずり下ろしてやる」

 

 一度策略に嵌められたからと言って、加賀の闘争本能は無能な指揮官を必ず見返し、この母港を正しい道へ戻すことを叫んでいる。加えてこの辱めだ。これで諦めて、この男に尻尾を振るなど想像するだけで加賀の身の毛がよだつ。

 執務室を後にし、整備班に顔を出すべく足早に基地を歩く加賀。指揮官に従うのは癪だが、セイレーンの集中砲火を受けた身体はまだ本調子ではない。一刻も早く艦船の力を万全にし、汚名を雪ぐ機会を作らなければならなかった。

 

「……?」

 

 仕込まれた卑猥な道具程度、どうということはないと堂々とした姿で歩く加賀だったが、基地内の人間や艦船たちが彼女を見てヒソヒソと会話をしていた。

 それらに耳を澄ませてみればなんてことはない――――内容は、加賀の失態とその罰が中心だった。

 

「ちっ。抜かりがない男め……」

 

 逆にそういう部分だけは抜かりがない男、とも言える。

 とどのつまり、加賀の敗北と彼女が受けている罰は母港中に噂が広がっているのだ。恐らくは面白おかしく脚色がなされ、加賀が指揮官に指揮官に刃向かった挙句作戦に失敗し、その指揮官に救助されたのだと触れ回っているに違いない。

 いくら加賀が事実とは異なると弁明をしたところで、彼女を回収したKAN-SENたちの目撃情報は消せない。何より、母港の人間や大半のKAN-SENたちの信頼は、敗北で地に落ちた加賀では到底勝ち目があるものではなかった。

 言わずと知れた指揮官と、敗北したての加賀。辺りでは加賀を見る度に嘲笑や揶揄いが飛び回っていた。

 

(……今に化けの皮を剥がしてくれる)

 

 以前は快く整備を引き受けていた彼らも、きっと今の加賀を見る目は変わり果てている。それでも彼女は身体を治し、新たな任務を受領するために耐え忍ぶしかなかった。

 その目はまだ死んでいない。自らは哀れな敗北者ではないと信じていた――――今は、まだ。

 

「出撃任務だ。内容は前回と変わらず、むしろ敵勢力は減っているが……くく、その状態で受けられるか?」

「無駄口は、いい……っ♥ はやく、その任務を寄越せ。すぐに敵を殲滅してきてや……るっ♥」

 

 懲罰を受けてから数日後。加賀は執務室に呼び出され、新たな出撃任務を受領しようとしていた。しかし、声は異様に荒く上擦り、衣服は乱れてあられもない格好をしている。

 

「はは、整備班の連中と楽しんでたか? そりゃ悪い時に呼び出しちまったなぁ」

「黙れと言っている……っ!!」

 

 指揮官の嘲笑は大当たりだ。敗北し、淫らな罰を受ける加賀に安寧などない。基地を歩けば揶揄いが、整備を受ければ憚らないセクハラ。さすがに指揮官のように直接的ではないにしろ、常に淫具の刺激に耐える美女など欲求を溜め込んだ彼らからすれば格好の餌だった。

 胸に腕を押し付けられ、時折激しくなる淫具に声を我慢して喘ぐ姿を隠し撮り――――そんな恥辱を終わりにするべく、加賀は再度の単独出撃命令を掴みかかる勢いで受け取った。

 

『基地傍近に複数のセイレーン反応を確認。速やかに敵を殲滅せよ』

 

 作戦は一度目と全く代わり映えしない。否、指揮官が言うように敵勢力は初回より減少している。加賀が全力を出せる状態であれば、その一振りで放った艦載機が忽ちにセイレーンたちを無機質な鉄クズにしてしまうことだろう。

 

「はぁ、はっ♥ く……こ、この程度の刺激、どうということは……っ♥♥」

 

 全力を出せるならば……当然、性感帯を四六時中刺激してくるローターやバイブを取り付けられた状態で出撃し、戦闘を行うなど正気の沙汰ではない。戦いという行為を馬鹿にした淫女と言われてもおかしくないことだと、加賀は気づいているだろうか。

 ただ状況を打破するために奮起した加賀だったが、肝心のセイレーンを前にして海の上で身を捩らせる様は情けなく猥りがましい。それでも加賀は戦いの構えを取り、朱色に染まりながらも真剣な顔で声を発した。

 

「いくぞ。セイレーンごとき、取るに足らぬ――――お゛ああ゛ッ!!♥♥♥♥」

 

 プシャッ♥

 

 直後、その喉から野太い声が発せられ、下半身が反り返りパンツの生地を伸ばして暴れるバイブを見せびらかしながらマン汁を吹き上げる。

 戦闘開始の瞬間、膣穴のバイブが全力で蠢動しクリトリスのローターも取り付けが外れんばかりに震え上がる。それによって加賀は勢いよくイかされた。

 

「んお゛ぉおぉおぉぉおおっ!?♥♥♥♥ おっほーっ!?♥♥♥♥」

 

 加賀の戦闘恥晒しはさらに続き、今度は尻を抑えてより身体を反って爪先立ち、マヌケな嬌声を上げてしまう。尻穴をほじくり返されるような感覚とバイブのピストンによる擬似排泄を同時に受けながら――――加賀はセイレーンの砲弾に晒された。

 

『おー、今度はまたさらにひでぇな』

「お、ぼ……おぉ、おぼぶ……っ♥♥」

 

 海面から飛び出した生尻がビクンビクンと震え、バイブに身悶えしている。上半身は海面の中でゴボゴボと息を吐き出し、下半身はケツを掲げて気絶した奇妙で倒錯的な大破艦船に指揮官は笑いながら救いの手を差し伸べた。

 

『手早く回収して撤退だ。それと、そこの馬鹿は〝研究室〟に運び込め――――無能な部下を持つと苦労するな、まったく』

 

 やれやれと通信越しの呆れた声と、仲間であるはずのKAN-SENたちの蔑むような視線を受けた加賀は、二度目となる敗北の〝罰〟を受けた。そこに拒否権はなく、ともすれば人権すらない。無能者の失態を二度も水に流せるほど母港に余裕はないのだ。

 

「き、さまぁ! 私の身体に何をした!?」

 

 ――――作戦失敗から一週間後、執務室に怒鳴り込んできた加賀を出迎えたのは指揮官の悪辣な笑みであった。

 肩で息をしてその胸を〝揺らす〟加賀に下劣な目を向けながら、彼は平気な顔で声を返した。

 

「あの連中も良い仕事をしてくれたもんだ。最高に良い身体になったじゃないか、加賀」

「ふざ、けるな……っ! 私の身体をよくも、よくもこんな無様なものに!」

 

 いつになく感情を剥き出しにした加賀が指揮官に食って掛かり、執務机を両手で叩きながら怒りがこもった吐息を彼の眼前に吐き出す。

 しかし、こんな無様なものにと口にした割には理解が及んでいないらしい。机を叩いた瞬間、反動でどたぷん♥ と大きく揺れた〝爆乳〟。あまりの大きさに着物から乳輪が零れ落ちてしまっているほどだ。そんな一回り大きくいやらしく実った爆乳を、指揮官は下から持ち上げるようにその両方を鷲掴んだ。

 

「ひゃっ!?♥♥」

「何が不満だ? 罰としては前より余程軽いだろう。おまえが何も感じなければ済む話だ」

「あっあっ♥♥ あ、あぁっ♥ やめ、く……ふぅっ!?♥♥♥」

 

 たぷん、たぷん♥ ぶるんっ、ぶるんっ♥

 

 掴むどころか手のひらで下から叩くだけで波打ち、加賀はスカートを盛り上げる〝デカケツ〟を振って淫らに喘ぐ。

 抜群のスタイルを誇っていた加賀の胸と尻。此度の敗北から救われた代償によって、それらは一回り大きく【改造】を受けていた。巨乳は爆乳に。引き締まったケツはデカケツに。元の衣服から完全に溢れ出ているのはそうした理由からであり、目が覚めて自らの肉々しい女体を見た加賀は指揮官に抗議しにきて――――もう一つの変化にようやく気づいた。

 

「ふぉっ、ふぉぉぅ♥♥♥ な、なに、が……お゛ッ♥♥♥♥ 〜〜〜〜〜〜〜っっ!!?♥☆♥☆♥」

 

 ぶぴゅっ♥ びゅくびゅくびゅくっ♥

 

 強烈な絶頂感に閉じた瞼の裏を激しく明滅させた加賀の乳房から音が響き、着物をじわりと濡らしてぽたぽたと〝母乳〟が零れ落ちる。

 

「な、な……あひんっ♥♥♥」

 

 硬く勃起して着物の上からすら摘める乳首を指で挟まれ、もう一度ぶぴゅるっ♥ と加賀の乳首から母乳が吹き出した。

 デカ乳とデカケツ改造を施されただけでも混乱の境地にあるというのに、乳首から発せられる強烈な快感に目を瞬かせマヌケな声を上げる加賀。その隙は彼女が思うより長く、指揮官は悠々と加賀の背後に回って覆い被さるように抱き締めた。

 

「く、貴様、離れろ……はなしぇっ!?♥♥♥」

 

 むぎゅうっ♥ スカートどころか下着からも溢れたデカケツを鷲掴まれた加賀は、言葉の途中で涎を飛ばしてよがり狂う。あの冷静な加賀が見せる艶やかな反応が堪らないのか、指揮官は彼女の身体を愛撫しながら声を発する。

 

「おいおい。前みたいに冷たい声で俺の手を叩き落としてた加賀さんはどこにいったんだ? デカ乳興奮させて母乳ぶちまけて恥ずかしくないのか。まあ、負け犬に恥ずかしいなんて感情があるわけないか」

「だまれっ、私は負け犬などでは……んぎぃっ♥♥♥」

 

 言葉が悉く塞き止められる。秘部に差し込まれた指に膣内を荒々しく掻き回されると、加賀は机に突っ伏して濁った嬌声を響かせる。

 

「あっあ♥♥ あ゛ぁ゛ッ、あ゛あ゛ァア゛ーーッ!?♥♥♥ や゛めっ、い……ぐぉ゛♥♥♥♥」

 

 爆乳を机に敷いてデカケツを差し出し、手マンでぐちゅぐちゅといやらしい音を立てさせられて絶頂。執務机に母乳を滲ませる粗相をしながら、加賀は唇の端を唾液で濡らして必死に耐える。

 

「ふぐぉ゛♥♥♥ お゛、あ゛ぉ゛ん゛♥♥ イ、ぐ……イグッ!!♥♥♥♥」

「おーおー、ケダモノみたいな声出しやがる。あの加賀『イグッ』とはな」

 

 その努力はあまりに虚しい。四六時中バイブとローターの刺激を受け、いやらしい改造まで重ねられた加賀は爆乳爆尻と母乳を吹き散らす感度抜群の淫女と化していた。

 

「だ、だまれっ、だまれだまれっ! これもすべて、貴様が仕組んだ、ことだろう!」

「く、くく、あはは!」

「何がおかしい!」

 

 敗北を人のせいだと言い訳するほど落ちぶれた加賀。その感度は自らから出たもの――――母乳は加賀の興奮によって吹き出すものだと、指揮官はあえて黙っていることにした。

 マンコから愛液を、爆乳から母乳を吹き出しながら『自分は負け犬などではない』と嘯く羞恥に塗れた弱者の睨みを指揮官は正面から迎え入れた。この玩具は、どれだけ手のひらで踊ってくれるだろうか。その笑いを落ちぶれた自分への嘲笑と受け取ったのか、加賀が悔しげな顔で歯噛みしながら再び吼えた。

 

「い、今に見ていろ……このままでは、済まさん! 次こそは必ず……!!」

 

 弱き者は弱いから滅せられる。では、二度の慈悲を得て吼える加賀はなぜ生きているのか。他ならない指揮官の温情があればこそであると言うのに、彼女は恩を忘れて彼に敵意を向けている。あまりに惨めな〝弱者〟は、初めに何を求めていたかも忘れて己が汚名を返上せんともがく。

 次こそは必ず。そんな弱々しい考えで勝負を正面から受け続けた加賀は――――セイレーンに連続で敗北する醜態を晒した。

 

「お゛ッ、ほぉ……っ♥」

 

 単独で意気揚々と出撃しては物の数分で敗北し、海のゴミとして流されては指揮官の迅速な対応で回収される。

 

「っ……おまえたち、何のつもりだ? 私にこんなことをして、ただで済むとお゛ぉ゛ん゛ッ!♥♥♥」

「いつまで偉そうな口利いてんだよこの雑魚! てめぇが考え無しにやられるせいで、こっちがどんだけ苦労してるか……!」

「てめぇの下品な身体で少しはいたわれ! そのためのデカ乳とデカケツだろうが!」

「や、やめっ♥♥ んひぃっ、ほぉ゛オ゛ォーッ!?♥♥♥♥」

 

 その度に整備班の手にかかり、度を超えた無能ぶりにいつしか丁重な扱いは失われ、磔で寝かされて変わり続ける身体を弄ばれることが日常となった。

 

「やだ……何あの女。あんなところで這い蹲って何してるのよ、物乞い?」

「知らないの? 例の空母よ……一日土下座したら、解体だけは許してもらえるんですって。ほんと浅ましいわ」

「っ、っっ……んんっ♥♥」

 

 そうして敗北、整備を超えて罰の時間。母港直結の街中で土下座をし、大衆の目に晒されることに耐え忍ぶ。幸いにも間に敷いた爆乳がさぞ良いクッションになっていることだろう。びゅくっ、びゅくっと道すがらの人々が向ける罵倒に対し、あられもない母乳の嵐を吹き出していることに加賀は気づかない。

 単独出撃の敗走、罰を受ける日常。出撃し返り討ち、羞恥的な懲罰――――それを延々と繰り返す日々に、やがて加賀の尊厳は地の底に堕ちた。

 

「…………」

「おい見ろよ。あの痴女空母だ」

「あんな格好で生きてて恥ずかしくないのかねぇ? ま、こっちは眼福眼福♪ せいぜい生き恥を晒してほしいもんだ」

「っ♥」

 

 びゅくっ♥

 

 もはやヒソヒソと言葉を隠すこともせず、街中を歩く加賀を見ては心無い罵倒を浴びせかける人間たち。それを聞いて勝手に吹き出す母乳の煩わしさに、加賀が舌打ちをしながら胸をどたぷんっ♥ と張った。

 隠すことのない生の乳に、陰毛まで晒し尽くしたマンコ――――先日の敗北、総計して十九回目の敗走で遂に加賀は衣服を着る権利すら失ってしまったのだ。

 肉体改造の罰は肥大化し、胸はNカップを超えて下半身は尻肉だけでなく太股までムッチリと肉を取り付けられ、空母加賀の身体はグラマラスながら恥知らずな下品娼婦のそれに成り果てた。指で摘め、否、掴めるデカ乳首からは人の視線に晒される度に母乳が四散し間抜けなことこの上ない。

 

「うふふ、加賀先輩じゃないですか」

「…………五航戦か。何の用だ」

 

 そして、落ちぶれた加賀を揶揄するのは何も市民だけではない。かつての同胞さえも例外ではなかった。

 いいや、今も同胞ではあるのだ。指揮官に歯向かっているくせに、両手で足りないほどの敗北を繰り返しては彼に助けられている負け犬。そうした評判が流れる中、全裸で街中を歩かされる醜態を重ねた『センパイ』を蔑む視線を向けるのも無理はないだろう。

 嫌な相手に出会ったと内心舌打ちをするも、加賀に逃走の二文字はなかった。それをすれば最後、彼女は本当の意味で負け犬に成り下がってしまう。五航戦の翔鶴を相手に、一航戦の加賀は爆乳を張って恥ずべきことなど、隠すものなどないという態度で望んだ。

 

「くすくす。何の用か……もちろん心配してるんです。十七回目の罰で、すっぽんぽんにされちゃった加賀〝センパイ〟を♥」

「っ♥ よ、余計な気遣いは無用だ」

 

 無論、翔鶴の口調が気遣いという表の言葉とは裏腹に、小馬鹿にしたものであることは加賀も理解していた。仲間や後輩にすら見下される自身の無様な姿に、加賀は拳を握りしめ母乳を垂らしながら気丈に声を返した。

 

「えぇ、そうですね。あんなに恥を晒した後ですから、裸で歩くくらいは訳ないですよね♥ この前……十五回目は、M字開脚で磔の引き回しでしたし♥」

「ぐ、黙れ♥」

 

 恥辱の記憶を掘り返され、加賀が姿勢を屈ませながら言葉を返す。しかし、その声音は先ほどから爆乳に滴る母乳以下の勢いしかない。

 

「あ、九回目の壁尻も凄かったですね。加賀センパイのイキッた顔写真を貼り付けて、そのムッチムチでだらしないお尻を壁から出して大好評♥ 七回目の腰振り一万回ダンスもお見事です。あんなに腰をヘコッ♥ ヘコッ♥ ってさせながら、真っ赤っかな顔を必死に引き締める間抜けなお姿、とても素敵でした♥ 終わった後にガニ股をガクガク♥ ってさせて、腋汗とマン汁を流す加賀センパイはもう情けないことこの上ない♥ あとはお尻の穴を鈎で開かれて、穴の奥まで丸見えにして歩き回ったことも――――――」

「ふーっ、フーッ♥♥ 黙れ五航戦♥ その口、縫い合わされたいかっ♥」

 

 びゅくっ、びゅるびゅる、ぶびゅっ♥

 

 言葉は強がりながらも、手で抑えた乳首から溢れ出る母乳の情けなさは隠し切れていない。翔鶴の思い出話だけで〝興奮〟しているとは露知らず、加賀は煩わしい身体だと歯噛みをして声を返した。

 

「くだらない話をするだけなら、私は先に行かせてもらう」

「あぁ、待ってください。指揮官から言伝を預かってました」

「……なんだと?」

 

 一糸纏わぬ下品な女体をぶるんっぶるんっ♥ と揺らす加賀が足を止めた。以前までなら食いついたそれに、加賀が無意識のうちに身体を震わせていた。

 

「はい――――最期の、単独出撃任務です♪」

 

 

「空母加賀のコンディションチェックを開始。はい、動かないでくださいね〜」

「はー、これで終わりと思うと名残惜しいですねぇ。このおっぱいともおさらばかー」

「ん、くっ♥ ふぅ、ふぅぅ♥」

 

 〝最期〟の出撃。それを聞いて、後がないことを覚悟した加賀は即座に出撃用のドックに入り、その中で整備(セクハラ)に呼吸を整えて耐え忍んでいた。

 裸体の加賀を襲うコンディションチェックという名のセクハラ。胸を揉まれ、尻を撫でられ、太股や腋を舐められる。以前なら無駄口を叩くなと反抗したところだが、それによって引き起こされる二次被害に今は精神を割いている余裕すら加賀は奪われてしまっている。

 大人しく身体中を弄ばれること数十分。整備班から解放され、裸身に淫らな汁を輝かせた加賀が海の水を足で踏み、出撃準備を完了させ――――

 

「おいおい加賀さん、それじゃあ出撃できないだろ?」

「ポーズ、忘れてるよー。負け犬空母のポーズ♪」

「ッッ♥ ふ、くぅぅっ♥♥」

 

 否、準備は終わっていなかった。見守る人間たちに煽り立てられ、加賀は自身の戦場足る水上で脚を大股で開き、両手を頭の後ろに添えた。

 

「空母加賀――――出るっ♥ おっほ♥」

 

 びゅるるっ♥

 

 ガニ股腋見せ服従のポーズ。それが十九の敗北を重ねた加賀に命じられた出撃の姿勢。全裸ガニ股で母乳を吹き上げながら水上を滑り、セイレーンの殲滅任務に飛び出した加賀の背に大きな笑い声が届いていた。

 

(今に見ていろクズ共……今日ここで、全てを取り返してみせる)

 

 改造された下品な身体を張り、おかしな声を出した自覚がない加賀があらゆる尊厳を取り戻すための任務に全力を注ぐ。

 あらゆる恥も、屈辱も、あの指揮官の態度もこれで最後だと……思考に集中するあまり、出撃から〝ガニ股〟を無自覚に続けていた加賀が辿り着いた海域に、一機の敵性反応が入り込んだ。

 

「一機……一機だと?」

 

 それも偵察機。KAN-SENであれば対空砲の一撃で払い落とせるような最弱のセイレーン。加賀が受けた任務はセイレーンの殲滅――――まさか、この一機を仕留めさせるためだけに加賀を出撃させたというのか。

 

「舐めた真似を……この私が、そこまで落ちぶれていると思ったか!」

 

 だが、慢心はしない。加賀は威圧をかけるようにセイレーンの空中偵察機を睨み付け、ガニ股のまま構えを取る無様極まりない仕草で叫びを上げた。

 

「戦場において弱者は滅ぼされるが定め――――生き残れるのは、強き者だけだ!」

 

 もう後がないことは十全に理解している。だから矮小なセイレーンであろうと持てる全ての力を出し尽くして加賀は挑んだ。

 たかが偵察機に全力を出すことが強者か。その疑問は加賀の中にはない。ただ彼女は敗北の地獄から抜け出そうと必死だった。だから〝持てる力の全て〟を出し尽くしたのだ。

 

「お゛ん゛ぎぃぃぃぃっ!?♥♥♥」

 

 故に加賀は惨めな声を上げて、蹂躙されていた。

 

「おひっ、うひっ、くひぃぃん♥♥ 尻、叩くなぁ!♥♥♥」

 

 セイレーンの偵察機が小さな身体の中から無数のコードを伸ばし、加賀の尻尾を絡め取って吊り上げ、束ねて触手のようにしたモノで巨尻を何度も叩く。

 偵察機の愚鈍な攻撃になど当たるはずもなかった。しかし、加賀の意識はいつまでも自分が全盛期だと思い込んでいたが、彼女の身体は度重なる敗北の罰を受けて戦闘能力が著しく低下――――加えて、その身を無自覚に差し出すような姿勢まで取っていたのだから、この結果は当然と言えるものだった。

 

「ば、馬鹿なっ♥ こんな、鉄クズごときにっ♥ ほぎょっ♥☆」

 

 ピンッ♥

 

 自慢の美しい尻尾を強く締め付けられ、空中で足先を伸ばした無様な直立を強制される。しかも何より惨めなのは、飛び出した爆乳から絶えず母乳が吹き散らされていること――――つまり加賀は、敵に捩じ伏せられることが気持ちよく感じる負け犬以下のマゾ艦船になってしまっていたのだ。

 

「く、貴様♥ よほど命がいらんと……ひぃっ♥ そ、そこっ、触る、なぁ……んお゛ッ♥♥ お゛ほおぉおおぉおおぉぉっ♥♥♥♥ イグッ、イグゥ!?♥♥♥♥♥」

 

 意志を持たないセイレーンに拘束されながら、脅しかけるという醜態を晒すのみならず、デカ乳首とクリトリスにコードを巻き付けられ、力強く締め上げられて母乳とイキ潮を吹き上げる。

 意志を持たないとはいえ敵の弱点を探る知性がないわけではない。全裸で〝弱点丸出し〟の空母加賀の弱所、嬲られ続けた性感帯である尻や胸、クリトリスを知覚することはあまりに容易だったのかもしれない。偵察機の火力ではKAN-SENの耐久力を削るのは至難の業だが、変態痴女のマゾ艦船を削り取るならば――――加賀の背中に張り付き、その全身に触手を伸ばした偵察機は彼女の弱点を完璧に見抜いた責めを行う。

 

「ま、待てっ、まさか、私の膣内に……お゛ぉっ♥♥ んほおぉぉおおぉおおぉおおおーッ♥♥♥♥」

 

 コードを何重に束ねた極太触手を加賀のマンコに挿入。野太い声を上げて母乳と潮を吹き出し仰け反った加賀に、効果ありと判断した偵察機はもう一つ極太触手を生み出し、一突き。

 

「ンホーーーーッ!?♥♥♥♥ け、けちゅっ、んほっ♥ にゃめ、おっっっほ♥♥♥♥ ん゛ほぉおおおぉおおぉおおおおッ!♥♥♥♥♥」

 

 デカケツの尻穴を串刺しにし、加賀から責め苦の効果を感じさせる奇声を感知。空中で脚を広げさせられ、太い悲鳴とオホ顔を海の真ん中で見せつける幾多の恥晒し、弱者以下の負け犬にその効果的な責めは続けられた。

 

「あ゛お゛ッ♥♥♥♥ おっほ、ぐお゛ッ♥♥♥♥ おぐっ、いぐっッ♥♥♥♥ ――――ぶひぃっ♥♥♥♥ む、むねっ、叩くなっ♥ おくっ、突くな♥♥ んほっ、お゛ぉ♥♥ オ゛ッ、ホッ♥♥ オ゛ぉ゛ン♥♥♥♥ ン゛ホオ゛ォオォオ゛ォ〜〜〜〜〜〜ッッ!!♥♥♥♥♥」

 

 KAN-SENとセイレーンの戦い。戦場の匂いを感じるはずの盤面とは思えないケダモノの嬌声。変態マゾ艦船の声は終ぞ元に戻ることはなく、戦いの終わりが観測されるまで海の上、空の下に響き渡り続けたのだった。

 

 

「――――指揮官、加賀の回収任務完了しました」

「ご苦労さん。いやぁ、このポンコツと違っておまえらは優秀だなぁ」

「……おっ、あへっ?♥」

 

 ドックの地面に投げ捨てられたガニ股爆乳の女艦船。失禁で海を汚しながら気絶し、仲間に脚を掴まれて引き摺られて回収された彼女が〝あの〟加賀であると誰が信じるだろうか。

 しかし真実だ。指揮官とその部下たちが、アヘ顔で四肢を投げ出した爆乳デカケツの加賀をその目に収めている。ニヤニヤ、ニタニタと哀れな女の結末を〝見納め〟ていた。

 

「いや、俺に逆らわない頭があれば優秀なままでいられたか。あの加賀がここまで落ちぶれるとは俺も驚きだよ、ははは!」

「ご、お……だ、だまりぇ♥ つ、つぎこそは……おぉん♥♥」

 

 逆らったばかりに惨めな生き恥を晒していることを笑われた加賀が、散々蹂躙された意識を辛うじて取り戻したのか反応を返した。が、犯された余韻が抜け切らず母乳と残潮を吹き上げる音の方が大きい始末で指揮官は笑いが止まらなかった。

 

「あはは、ははは! はー、おかしい。馬鹿なやつだ――――俺は〝最期〟って言ったよなぁ」

「な……っ!? ま、まて……私はまだ戦える……くひんっ♥♥」

 

 爆乳を踏みつけられ、マゾ声を上げて母乳を引き絞って吹き出す。弱者以下の家畜に成り下がった〝それ〟の懇願に、指揮官が耳を貸すことはない。

 

「ペットが喋るなよ、うるせぇな。雑魚一機に負けるような戦力に要はねぇんだよ――――連れて行け」

「ひ……や、やめろ! まだ私は――――ゆ、許してくれっ! 助けてくれ! 逆らったことは謝る! だから……いやだぁぁぁぁぁっ!!」

 

 今さら後悔したところで、何もかもが遅すぎた。空母加賀〝だったもの〟が脚を掴まれ、爆乳をずりずりと引き摺られみっともなく泣き叫んで連れて行かれる。これまで保っていた最後のプライドさえ投げ打った彼女の悲鳴に――――心の底から生じる愉快な笑みを、指揮官が絶やすことはなかった。

 

 

「これは指揮官殿。おはようございます。散歩ですかな?」

「おはようございます。ええ、とても良い天気で〝ペット〟が散歩をしたいと元気に鳴くものでして」

 

 基地直営の街中でリードを引いた指揮官が、外行用の笑みで市民に挨拶を返した。彼らからすれば、母港に近い街の平和を守っている指揮官は敬意、尊敬の対象なのだ。

 つまるところ、指揮官に逆らうような無能には一切の容赦がない。流された噂を信じ切り、空母加賀の無様な姿に一役買ったのはそうした理由もある。もっとも、今は全て過去のこと。無能空母加賀は彼の母港に存在しない。

 

「おやおや、困ったものですね」

「いえ。躾がいがありますよ。こうして元気に吠える〝卑猥なペット〟はね」

「――――ふごっ!♥ お゛ぉ゛ぶ、オォーッ!♥♥」

 

 ヒトイヌ。指揮官が飼うペットの通称だ。両手両足をラバー製の拘束具に詰め込み、歩行は膝と肘のみ。同じ素材の目隠しや拘束を顔面にも枷られ、口は大きなボールギャグで常に多量の涎を垂らす。

 無論、生前の爆乳は地面に引き摺られ、デカケツの内側には無数のバイブが咥え込まれてパンパンになり母乳と愛液を唾液と共に吐き出し続ける。美しかった自慢の尻尾は邪魔にならないよう荒縄で纏め上げられ、狐ではなく人の形をした犬としての姿を強要されている。

 

「もしよろしければ、一つ躾を願えますかな? 私だけでは手に余るものでして」

「よろしいのですか! では喜んで……この雌犬の躾を預からせていただきましょう」

 

 言葉を封じられ犬としての振る舞いを強要されながら、淫乱マゾな身体は悦び体液をダラダラと流す。

 惨めで、無様で――――淫靡なペット。

 

「ん゛ぼッ!?♥♥ オォーッ!♥ オ――――ぶぼオ゛ォ゛オ゛ォ゛ォン゛ッ!♥♥♥♥♥」

 

 ヒトイヌ・加賀。それが彼女の結末――――これから先、死より凄惨な生存を強いられたKAN-SENの末路である。

 



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プリンツ・オイゲン(催眠)

何やかんやオイゲン書くこと多いな、と思ったけど前のやつここに投げてなかったという。今度投げます。






 

「ふぅん? 長期の護衛任務、ね」

 

 鉄血のエースにして母港の主力艦船の一人、プリンツ・オイゲン。彼女は指揮官に告げられた任務を興味深いとも冷ややかとも取れる目で見返していた。

 艦船に与えられる委託任務。哨戒から実戦まで多岐に渡る任務ではあるが、時に重要人物の護衛という依頼を請け負うこともある。オイゲンに告げられた任務はまさにその重要人物の護衛任務……なのだが、その重要人物こそ彼女が納得すると同時に冷たい視線を向ける理由でもあった。

 

「上層部の息子〝さん〟、何やら悪い噂しか聞かないようだけれど。そもそもKAN-SENを必要とするような護衛任務なのかしら? ……ふふ、わかってる。知っていて聞いたのよ。指揮官の困っている顔、なかなか笑わせてくれるじゃない」

 

 滅多に笑わないオイゲンがクスリと微笑を零すほど指揮官の表情は渋い。それだけで、この任務は母港にとって小難しいものだと伝わるだろう。無論、難しいのではなく簡単すぎる、という意味でだ。

 上層部の〝ドラ〟息子の護衛任務。高々一人息子が旅行に出かける程度で母港の艦船を護衛に付けるなど、一体何を考えているのか、と指揮官は頭を悩ませていた。それもオイゲンは母港の重鎮にしてエース。おいそれと無駄とわかる任務に付けていい人材ではない。

 

「無駄ではないから悩んでいるんでしょう。まあ、うちの指揮官はまだ若いし、些細なことで上層部に目をつけられるのは避けたいわよねぇ?」

 

 執務室の机に豊満な尻肉を乗せ、指揮官を煽るような言葉を向けるオイゲン。自らも関わることだと言うのに、彼女は酷く楽しげだった。いつも相手を手玉に取るオイゲンらしいと言えばらしい、と指揮官はため息を吐く。

 そう、無駄ではあるが無駄ではない。セイレーンなど未知の敵と相対する母港として無駄ではあるが、その母港を維持していくためのパイプ作りとして無駄ではないということだ。権力者という連中は思う以上に厄介ではあるが、利用する価値は十二分にある。

 そしてオイゲンはその価値を無駄に思う艦船ではない。冷静に見えて、その実熱い想いを秘めた彼女に指揮官は言葉を続けた。

 

「引き受けるか……ですって? 愚問よ。まさか、私がこの程度の些事をこなせない無能と思ったりしてないでしょう――――直ぐに終わらせて帰って来てあげるわ」

 

 オイゲンの不敵な微笑みは作り物か、それとも指揮官に対しての信頼が生み出したものか。どうであれ、オイゲンは指揮官の信頼を受けて権力者の息子の護衛任務に当たることとなった。

 それが思いもよらぬ結果を引き起こすことになると、オイゲンは認知すらできないと知らずに。

 

 

 数日後、旅行先の別荘でオイゲンは件の息子と対面していた。

 セイレーンに幾つもの海を奪われた情勢で、豪勢なプライベートビーチを確保できる胆力と慢心に呆れ、これは確かに〝護衛〟が必要かもねとため息を吐くオイゲンの前に現れた息子は――――如何にも遊んでいます、という印象を彼女に覚えさせる言葉を発した。

 

「君が僕の護衛を引き受けてくれたKAN-SEN? ひゅー、めっちゃ美人さん……パパに無理言って正解だったよ」

「パパ、ねぇ……私はプリンツ・オイゲン。今日から短い付き合いだろうけど、よろしく」

 

 指揮官とさして変わらぬ若さ、精々二十歳を超えた程度だろうか。身なりや衣服には金を使い、外見も悪くはない。しかし、子供っぽさが抜け切らない彼の雰囲気と言動に冷笑すら浮かべる気にならないオイゲンは、事務的に挨拶を返した。

 

「はは、そんな他人行儀じゃなくていいよ。これから数日も、一緒にいるんだからさぁ……」

 

 しかし、彼の方はオイゲンのように事務的な、とはいかないようだ。下卑た視線を隠すことなく、さらにオイゲンの魅力的な身体にさり気なく手を伸ばそうとしている。

 オイゲンは人の目から見て絶世の美少女だ。流麗に靡く銀髪に劣らぬ美貌。鉄血艦船としての衣装に飾られた肢体は、見るものの目を奪う色香を醸し出している。豊満な胸は大胆に愛らしいホクロを露出させ、スカートも短くガーターベルトが彩るむっちりとした太股など男が手を伸ばすには十分な代物であろう。

 

「……な!?」

 

 ただしそれは、オイゲンが魅力的と認めた男が相手であれば、の話だ。初対面から色気と雰囲気だけに当てられ、セクハラを試みるような人間に渡すものではない。

 伸ばされた手を軽々と叩き落とし、払い除けたオイゲンは冷静かつ論理的な言葉を彼に返した。

 

「生憎、私が受けた任務は護衛であって慰め役じゃない。私を笑わせたいのなら、もう少し冗談の質を上げることね。おまえ……ふぅ、貴方じゃ到底無理な話だと思うけれど」

「な、な……」

「あら、顔が真っ赤よ? もしかして熱? 折角の旅行なのだし、奇っ怪なことをするより早めに休んだ方が良いんじゃないかしら。私は貴方の手が届かないところで、貴方の護衛をしているから……ま、休暇を存分に楽しんでいらっしゃいな」

 

 にべもなく、反論をさせない徹底的な言葉の雨。要約すると『自分が受けた任務は護衛であり、売春婦の役割は拒否する』という意思表示だ。

 KAN-SENという存在をどういったものと勘違いしたのか。人の形をした都合のいい生物兵器とでも思って呼び出したのかもしれないが、オイゲンたちはれっきとした感情を持った艦船。彼のような態度で、都合よく使われようと思う艦船は一人足りとも存在していない。

 ヒラヒラと手を振って彼から離れていくオイゲン。その髪の靡きと尻肉の揺れを、彼は悔しげに拳を握って見送るしかなかった。

 

「――――どういうことだよパパ! 話と違うじゃないか!」

 

 そうしてオイゲンにこき下ろされた男は、自室に篭って情けなく父親に泣きつくように連絡を入れていた。

 今頃はオイゲンを心ゆくまで、そう思っていたというのに彼は泣き言を口にし、護衛が自室に入ったことでオイゲンはソファーに寝そべり寛いでいるだろうか。どうであれ、権力者の息子である彼が惨めな立場にあることに変わりはなかった。

 ――――彼は生まれた時から何でも手に入れられた。

 権力者の息子という立場は、本当にそれを可能としていた。彼が望むものが与えられ、彼が望むだけの物、場所、人間……そういったものが際限なく手に入る環境が用意されていたのだ。そんな彼が次に手にしたいと考えたのが、キューブから生まれる美しい少女たち『KAN-SEN』。無論、彼が求めているのはその圧倒的な力ではなく人にはない魅力を持つ容姿に他ならない。

 だが、普通に考えれば手に入るはずがないのだ。人間が矮小なものに見えてしまうほど艦船の力は圧倒的であり、彼女たちは権力に屈する質ではない。立場で呼び出すことはできても、それはあくまで任務の一環ということに過ぎず、その任務自体が〝無駄〟と思われるほどに彼は魅力に欠けていた。

 つまるところ、初めから艦船たちの好感度は最低値。今回ばかりは彼も諦めるしかない。

 

「……え? それなら部屋の中にいいものがあるって?」

 

 ――――というわけではないらしい。

 

 

「やあオイゲン。待たせたね」

「ふふ、ずっと部屋に引きこもってもらっても、構わなかった……?」

 

 十数分後、リビングスペースで予想通り寛いでいたオイゲンの前に現れた男は、彼女が首を傾げるほど自信に満ち溢れていた。

 徹底的な拒絶をされた悔しげな態度は消え失せ、彼のヒステリックな態度を少ない余興にしようと考えていたオイゲンが拍子抜けするほどの変わりよう。彼の突然の豹変は如何にオイゲンと言えど、想像以上の楽天家だったと認識せざるを得ないほどだ。

 

「……何か良いことでもあったのかしら?」

 

 ここまで物分りのいい人間が、あのような考えなしのセクハラに及ぶとは到底思えないのだが、とオイゲンは訝しむ。気色の悪い上機嫌な態度に目を細めて問いかけた彼女に、男はニヤニヤとした笑い顔を返した。

 

「ああ。……いや、これから良いことがあるんだ。とってもいいことがね」

「あら、そ。おぼっちゃまの機嫌が良くなって何よりね」

 

 その態度で僅かに芽生えた興味を失ったのかもしれない。訝しんでいたオイゲンは、どうせ馬鹿馬鹿しいことだろうと彼から距離を取って護衛任務に注力する。

 

「おっと、ストップだ」

 

 その時、男がポケットの中に入れた手に僅かな力を込めた。何かのボタンを押したような仕草だ。

 

「……!?」

 

 瞬間、オイゲンの鼓膜をキィンと甲高い音が震わせ、思わず顔を顰めてしまう。しかしそれは本当に一瞬のことであり、数秒足らずでオイゲンは元通り余裕のある挑発的な雰囲気を取り戻す。

 

「何かしら? 私にはおぼっちゃまの護衛という大切な任務があるのだけれど?」

「そうだね。僕の護衛は大切だ……だからもっと近づいて、僕に――――キスをしておくれよ」

「……は?」

 

 突拍子のない指示にオイゲンが珍しい表情を浮かべる。彼の意味不明な言動に呆気に取られ、目を丸くして立ち竦む。もっとも、それはまたしても一瞬のこと。怒りを通り越して侮蔑の冷ややかな視線をオイゲンは投げかける。

 

「同じことを二度言わせるのかしら? 私の役目は護衛任務であって……」

「え? できないのかい? 僕の【些細な要請】に鉄血のエース艦ともあろう君が応えられないなんて、酷い【屈辱】だとは思わないのかな?」

「ッ!?」

 

 実に安い挑発だった。人間の感情を持つオイゲンにとってキスはそれだけの価値があり、彼女には彼女なりのプライドもある。少なくとも、どんな命令を受けたとしても彼のような下衆でクズな人間にくれてやれる唇はない。

 

「はぁ……仕方ないわね――――ちゅっ♥」

 

 そのはずだった。だが、オイゲンは仏頂面とは言え男にキスをした。ニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべる彼の顔に両手を添え、僅かに背伸びをして顔を近づけて唇と唇と合わせる。

 

「んちゅっ、ちゅるっ♥ ちゅぱっ、れろぉ♥ ん……ちゅぅ……んっ、ちゅっ♥」

 

 しかもオイゲンの考えた接吻は単に軽いものではなく、男と女が深い愛情を交わすようなディープなもの。口を舌で割って入り、歯茎から歯の隙間、相手の舌根と絡ませる蠱惑的な口付け。

 とても会って一時間にも満たない嫌悪感を抱く男にするものではない。そんな情熱的な口淫をたっぷり数十秒は行ったオイゲンが、扇情的な唾液の糸を繋ぎながら唇を離した。

 

「これで満足、おぼっちゃま?」

「うん。凄く良いキスだったよ」

 

 相変わらず愛想のない皮肉げな表情だが、彼は気にしない。オイゲンが抵抗なくこのようなことをしている、というありえない光景に比べれば彼女の対応など可愛いもの。否、間抜け極まるものでたろう。

 

「さすがパパ。こんなものを用意してくれるなんて……」

 

 言って、彼がポケットをまさぐる手で触れたのは小型の発振器――――KAN-SENの思考能力を改竄する超音波を繰り出す禁忌の兵器。

 指揮官にすら情報が届いていない特殊兵器。万が一にもKAN-SENが暴走ないし反逆を企てるような有事に備え、秘密裏に開発された彼女たち専用の催眠兵装。

 小型化された超音波により、キューブから生まれた艦船たちの中枢に介入、改竄する。言うなれば自由自在な【催眠】状態を生み出すことができる。しかもその状態は超音波を起動した人間が解除しなければ、半永久的に継続する恐ろしいものだ。

 そんな知られざる禁忌の兵装を個人、それも何をしでかすかわからないドラ息子に与える盲愛は愚かとしか言い様がない。それに巻き込まれたオイゲンは、知らずして彼の玩具と成り果てる。

 

「じゃあ、護衛は僕の許可があるまで同じ姿勢でいなきゃいけないよね?」

「ええ」

「護衛は僕の質問に正直に答えること。特に君の弱点や性感帯なんかは、恥ずかしがらずに答えるんだよ?」

「おぼっちゃまに言われなくてもわかってるわよ」

「それと……護衛任務中は許可なく排泄したりイッたりすることは常識とは言えないよねぇ」

「……何当たり前のことを言ってるのかしら。私がそんな間抜けな粗相をする女に見える?」

 

 現在進行形で催眠にかかり、あらゆる命令を受領して間抜けな直立不動を維持するオイゲンの言葉には何ら説得力はなく、妖艶な雰囲気も打ち消されつつある。

 こうなってしまっては、オイゲンに残るものはその恵まれた容姿と類稀なスタイルだけ。手厳しい拒絶から打って変わって、完全に無防備な姿を晒したオイゲンの身体を彼は抱きしめるようにして味わう。

 

「うひゃあ、重くて大きいのに形と張りまで今までのおっぱいでダントツじゃん」

「つまらない感想ね」

 

 ムニュッ♥ モミモミ♥ ムニュムニュドッタプンッ♥

 

 自慢の巨乳を揉みしだかれながら、自らがくだらない感想を口にしてしまうオイゲン。一切の遠慮も配慮もなく、彼女の巨乳が男の手のひらで遊ばれていく。

 元々から際どい衣装であるため、その乳房の全貌はあっさりと顕になる。厚い衣服が谷間に挟まれ、どっぷりと肥えた巨乳輪と小さな乳首が開帳された。

 

「すっご……ふぅ、ふぅ……いい、いいよぉ……」

「っ……はっ、まるで、赤ん坊、ねっ♥ 一度ママのおっぱいを吸いに戻った方がいいっ♥ んじゃ、ない、のっ♥」

 

 顕になった乳房に正面から顔を埋め、手で揉みしだきながら口にその乳肌や乳首を含んで吸い付く。子供のような吸入をオイゲンは笑うが、性感帯を吸われる感覚に直立させた身体を痙攣させ、言葉の端々に官能の吐息が零れていてはどちらが笑われるべき存在かわかったものではない。

 

「ちっ……」

 

 オイゲンのたわわな果実が唾液でコーティングされ、今すぐ拭いたい不快な衝動に駆られる。だが彼女は動くことができない。鉄血艦の誇りに懸けて、こんな矮小な男の極めて些細な要請を破るほどオイゲンは落ちぶれていない。

 

 そう思い込まされているオイゲンの下着が乱雑に下ろされ、髪色と同じ銀の恥毛とピンクの秘所が彼の眼前に映り込む。

 

「へぇ、下の毛も銀髪かぁ。こんなエロい見た目してるのにあんまり遊んでない感じ? 経験人数は?」

「……0よ」

「オナニーは? 一週間に何回くらい? 胸とお尻とアソコはそれぞれどれくらい敏感?」

「二回。胸は普通。肛門は知らないわ。女陰は……それなりに敏感よ」

 

 見た目に反して経験はなし。気を良くした彼の問いかけは加速し、オイゲンは多少の躊躇いを頬の熱で顕にしながらもしっかりと正直に答えていく。

 女として魅力的でありながら、ほとんど手を出されていない希少な状態。益々彼女を呼びつけて正解だったと考えた彼は、剥き出しの秘部から顔を離して新たな指示を出す。

 

「オイゲン、もっと効率よく僕を護衛できる姿勢になるんだ。僕が物を取ってくる間にね」

「了解。精々ごゆっくりどうぞ」

 

 短い時間とはいえドラ息子の一々細かい要請から解放され清々する、とオイゲンはため息を吐きながら護衛として効率がいい姿勢に身体を動かした。

 両足を横に開きながら腰を深く落とし、両手は頭の後ろに。中腰で膝を水平かつ限界まで外側にし、乱れた衣服故に胸も秘部も尻穴もくっきりと曝け出す――――下品な腋見せガニ股屈服ポーズでオイゲンは彼を待つ。

 

(まったく、護衛の姿勢まで指摘するなんて……本当に繊細なおぼっちゃまだこと。さぞモテないんじゃないかしら? ま、私には関係ないけど)

 

 男としての魅力に欠け、権力を振りかざす見た目だけが成長した子供。オイゲンは辟易としながら、そんな子供の指示に従って無様で下品なガニ股ポージングを維持し続けた。

 

「お待たせ〜……ぶはっ! マジでやってくれてる」

「? こんな取るに足らないことが私にできないとでも思った?」

 

 幸い、ガニ股腋見せポーズの体勢は艦船の体幹で特別苦痛なものではない。確かに笑われるくらいに間抜けかもしれない姿勢だが、彼の些事をこなせない屈辱に比べれば取るに足らないことだ。

 自身を侮辱するような命令を不当なものだと認識できない。完全に催眠の領域下に呑み込まれたオイゲンに向かって嘲笑を隠すことなくひけらかし、彼は持ち込んだものをオイゲンと周囲に設えた。

 

「……ん゛ッ。何の、つもり?」

「何って、君のマンコにバイブを挿入れただけじゃないか? 何か不都合なことでもあるのかい?」

「そういう、わけじゃっ、ないわ♥ ほんと、おかしなこと……おっ♥ する、わねっ♥」

 

 独特の駆動音を鳴らし、引き上げられた下着を伸ばしながら不規則に動き回る機械の棒。艦船の耐久力によって大した痛みは生じていないが、異物感はあっただろう。誰だって秘部に許可なくバイブを差し込まれれば何をしているのだ、と怒りを顕にするはずだ。

 もっとも、オイゲンにとって彼の行動や言動は些細なもの。たとえガニ股の股座でバイブが暴れ、敏感な膣壁を擦り来ようと彼女が怒声を発することはない。

 ――――そして失禁と絶頂もすることはない。なぜならそれは常識的ではなく、鉄血のエース艦として恥を晒すことになるのだから。

 

「後はシートを敷いて、と。じゃあ僕は少し外の空気を吸ってくるよ。近場で買い物もしてくるから、もしかしたら遅くなるかもね」

「な……!?」

 

 今度はオイゲンが絶句する番だった。最初の意趣返しとばかりの言動をした彼が、心底愉快だと笑みを蓄えて言葉を重ねる。

 

「じゃあまた。……鉄血のエース様がマンコのバイブが辛いからって休んだり、まさかお漏らしやイッたりはしないと思うけど、一応忠告しておくよ」

「ふ、ん……ご忠告、どうも。不要な心配をしてる暇があるなら、さっさと行ってきたら? 私からも忠告……護衛の意味がなくなるようなことは控えた方が、いいわよ?」

「くく、そうだね。早めに帰ってくることにするよ。まあここは平和だから、君の心配は的外れだろうけど」

「ちっ……ん、ふぅっ♥」

 

 ガニ股でバイブを耐えなければいけないとなれば、さしものオイゲンも皮肉に切れ味が見られない。先ほどまでは彼がいなくて清々すると考えていたというのに、早期の帰宅を望む言葉を吐いてしまったことを彼女は悔いている。

 催眠でしがらみのない人形じみた従順な女にもできるだろうに、そうしないのはやはり彼なりの嗜好と意趣返しなのだろう。そうして彼が護衛を別荘に放置して外に繰り出すこと――――約四時間。

 

「ただいまぁ〜……おぉ、凄いことになってるねぇ」

 

 リビングスペース全体に広がった噎せ返るような女の匂い。どれほど熱く濃厚な蜜月の夜を過ごしたとしても、これほど性臭が匂い立つことはまずないだろう。

 

「くぅぅ、あぁぁぁ……あっ、あくっ♥♥ ふーっ、ふぅー……あひっ♥♥♥ く、ぐぅぅ……あ゛♥ はぁぁぁ……ふぅっ!?♥♥♥ ふ、ふーッ♥」

 

 その中心地にオイゲンはいた。敵を薙ぎ倒し寄せ付けぬ絶対の盾を持つ彼女が、膣内に侵入を許したバイブに翻弄された真っ赤な顔でおかしな我慢顔を見せながら、下着と吸水シートが変色するほど多量の愛液を流すことで、この濃密な雌臭を実現していた。

 約四時間もの時をガニ股腋見せポーズで過ごしていたオイゲンは、衣服が汗でべちゃりと濡れて腋や秘所からは雨漏りのように汗と膣液が滴り続けている。顔面は涎と鼻水でぐちゃぐちゃになり、必死の形相での我慢顔は彼女の美貌をして見るに堪えない無様なものであった。

 

「頑張ってるねぇ、オイゲン」

「っ……はっ、貴方のお遊びは、終わりぃっ!?♥♥♥ ……か、かしら。もう少し、時間をかけても……私は、構わなかった……っ〜〜〜〜〜♥♥♥」

 

 ヴィィと断続的に鳴き続けるバイブに減らず口が止まる様は、快楽によって悶絶しているとしか言い様がない。それもこれも、解消したいのにできない絶頂感が故であろう。

 許可がなければイクことができない。許可なき絶頂は鉄血艦船として生き恥を晒す。誰が見ているわけでもない状況で、【催眠】状態のオイゲンは男の言葉に嘘偽りなく従った。仮に絶頂回数を問うたとしても、彼女は正直に〝一度もイッていない〟と答えるに違いない。

 自力の寸止めを行わせ、焦らしに焦らしたオイゲンから彼は意気揚々とバイブを引きずり出した。

 

「んおぉっおっおぅ♥♥♥」

 

 それによって顔を反らし、跳ねるような喉声をひり出すオイゲン。間抜けな嬌声には、イッてしまわないよう耐える彼女の取り繕えない必死な感情が乗っている。

 

「お、今のでもイかないか〜」

「フーッ♥ フーッ♥ と、当然、でしょ♥ 私を、誰だと、思ってる……ッ♥」

 

 たった四時間バイブを咥え込んだ程度で、プリンツ・オイゲンの矜恃を打ち砕かせてなるものか。

 今の彼女は全裸で土下座をしろと言われても、行動自体の屈辱感より実行できないことによる恥辱の感情が勝る。鉄血のエースとして恥を晒すことでプライドを守る、何とも矛盾した矜恃をオイゲンは貫き通すつもりなのだ。

 

「いやぁ、鉄血のエース様は凄いや。これなら僕との勝負も余裕なんじゃない?」

「んっ……勝負? 私と?」

「そうそう――――正々堂々、セックス勝負さ」

 

 そうして催眠にかかった見た目の良い馬鹿な女に仕掛ける勝負は、やはりと言うべきか彼が得をするだけの淫猥なゲームであった。

 

「セックスをして、先に規定の回数イッた方が負け。負けた方は勝った側の言うことをこの旅行中、ああ君は護衛任務の最中ね。とにかく負けた方は何でも言うことを聞く、って言うのはどう?」

「……へぇ、面白いじゃない」

 

 とはいえ、これまでは一方的に〝些細な〟頼み事を聞くだけだったオイゲンにとって、彼の勝負内容は渡り船と言えるものだった。たとえ初めての性交渉をこのような男に渡すとしても、それによって彼を屈服させ黙らせることができるのなら悪いものではない。

 

「受けて立ってやろうじゃない――――私の膣内を、おまえ如きのペニスが破れるとは思えないけど♥」

 

 報酬だけ見れば対等なように思えるが、オイゲンが些事だと思い込まされている指示を鑑みれば、そうでないことは一目瞭然だった。しかし、そうとは知らずオイゲンは自信に満ちた声色で尻肉を彼に向かって突き出した。

 

「了承してくれたね? よし、ゲーム……スタート!」

「くっ!♥ ん、ふぅぅぅぅっ!♥♥」

 

 ズリュズリュズリュ、とオイゲンの秘所に男のペニスが挿入される。ガニ股中腰の姿勢で、一方的に膣内が濡れた状態で、四時間にも渡る自主的な寸止めを行ったオイゲンと彼のセックス勝負が始まった。

 

「くぁっ、これは……初物とは思えない締め付けぇ……僕のチンポが持っていかれそうだ!」

「っ♥ っっ……あっ♥ んあっ♥♥ あっあっ♥ うあっ♥ はぁぁ……♥」

 

 パンパンパンパンッ♥ ぱちゅんッ♥ ぱちゅんッ♥ ぱちゅんッ♥

 

 結合部から汁が弾け飛び、一人充実した休憩を挟んでいた男の勢いのあるピストンの音色が響き渡り、そこにオイゲンの艶やかな嬌声が重なり合う。

 極限の寸止めに加えてガニ股中腰という不安定な姿勢。オイゲンは支えのない姿勢の維持にも気を使わなければならないと言うのに、男はただ赴くままに腰を振ってペニスを彼女の膣内に押し付けるだけでいい。

 公平という言葉を打ち捨てたセックス勝負。催眠で捻じ曲げられたものとはいえ、曲がりなりにもプライドを守るオイゲンとプライドなどあってないような男の戦い。

 

「はぁ、はぁ! く、ヤバい……っ!」

 

 だが、絶対的な好条件であるにも関わらず、彼はいの一番、真っ先に果ててしまいそうな声を上げて悶えていた。

 

「んっ♥ ふっ♥ はっ、やっぱりこの程度……とんだ早漏のようね、おぼっちゃま♥」

 

 対してオイゲンは余裕をたっぷりと見せている。四時間の耐久といい、凄まじい精神力で絶頂感を遠ざけながら膣壁でペニスを刺激し射精を煽る。ガニ股腋見せポーズで巨乳をピストンによる衝撃で振り乱すという行為も、彼女の立場や美貌により背徳感や倒錯的な官能の興奮を引き出しているのかもしれない。

 どうであれ、彼はこのままでは絶対的に有利な状況から無様に敗北してしまうだろう。心地よいのに苦悶の表情を浮かべる男を肩口から見据え、自身の優勢と勝利を確信したオイゲン――――の膣内から、男はゆっくりとペニスを引き抜いた。

 

「あんっ♥ ……あら、どうしたの? もう降参? もう少し楽しませてくれると思っていたのに……♥」

 

 カリ首に膣口が引っかかる官能をわざと艶やかな声に変え、玉の汗が滴る尻肉をフリフリと振って挑発するオイゲン。

 ガニ股中腰と合わせて非常に下品な誘いポーズだが、男のペニスを誘惑するには十分すぎた。どっぷりと膨らんだ睾丸から精液が供給され、ビクビクと脈動する竿は今にも絶頂の液を吐き出してしまいそうだった。

 勝利を目前にしたオイゲンは相手の逃亡を嘲り笑う。

 

「……何を言ってるんだい? 僕は勝負の途中で好きなだけ休憩できるんだよ。その代わり、僕の休憩中に君は常にオナニーをしていること。そういうルールだろう?」

 

 だが、ニヤリと小物臭く笑った男はオイゲンの勝利を非道な手段で遠ざけた。表面上の形だけは公平さを保っていた勝負にルールの〝追加〟。さもそういう条件だった、と言わんばかりの男にオイゲンは眉根を顰めるも、僅かな時間目の光を虚ろにした彼女の思考に改竄が引き起こされる。

 

「…………そう、だったかしら。まあ、おぼっちゃまがそう言うなら、そうなのよね。はぁ、仕方ない……んあっ♥♥」

 

 記憶すら騙し通す【催眠】の力によって、オイゲンの手は数時間ぶりの移動を許された。右手はじっとりと濡れた乳房に添えられ、指で乳首を擦り弾く。左手は陰毛がべちゃりと張り付いた秘部に当てがい、手マンの要領で膣壁に指先を突き立てる。

 

「あっ♥ あっあっ、あぁぁっ♥♥ んんっ、おっ♥ あっ、あっ、ンンッ、ふぅぅぅ〜〜〜〜♥♥」

「はぁぁ、休憩休憩〜」

 

 硬くなった乳首を掠めるように爪で弾いて、ペニスで解された膣内の浅い部分を指で掻き回す。男が高級なソファーで寛いでいる間、オイゲンは変色した下着と吸水シートに夥しい量の蜜液を吐き出していく。

 片や優雅な休憩。片や惨めな我慢顔で激しくオナニー。態度は逆転し、立場は崩れ、オイゲンにあのクールな余裕は見られない。

 

「はぁっ♥♥ あんっ、あ……こんな、ことで♥ 私が、達すると――――んお゛ぉ゛ぉぉッ!?♥♥♥♥」

 

 それでも残されていた余力が完全に削り取られたのは、オナニーでの絶頂を堪えることだけに集中していたオイゲンを穿つ男の一撃。

 背後に回った彼の腰突きはトロトロに蕩けたオイゲンのマンコ、その奥深くまで突き立てられて脳髄に快楽物質を急速に伝える。有り体に言えば、オイゲンは彼の不意の一撃でガニ股からイキ潮を上げ、仰け反り舌出し濁声アクメを決めてしまった。

 

「くく、まず一回だ」

「ま、まへ♥ こ、こんな……おっ♥♥ お゛♥♥ ん゛ッほォ♥♥♥」

 

 オナニーの真っ最中に挿入は卑怯とでも言いたかったのかもしれないが、男のピストンは構わずオイゲンの子宮を叩く。文句を言えたとしても、挿入前にオナニーを止めなかったオイゲンの過失だと言いくるめられてしまうだろうが。

 

「はォ゛……ッ♥♥♥ ほぉっ、おっおっお♥♥ んおォォ〜〜〜〜っ♥♥♥ ぶ、ぐっ、お゛……ッ♥♥ ん゛っ、う゛ぅ゛ぅ゛ぁ゛……オ゛ォ゛ッ♥♥♥」

「声に随分余裕がなくなって、来たみたいだね! 僕のモノに突かれて汚い声が漏れてるよ?」

 

 ドチュンッ♥ ドチュンッ♥ ドッチュンッッッ♥♥

 

 四時間の焦らしで蓄えられ、不意の一撃で崩壊した絶頂感。一度崩れた牙城を立て直すことはオイゲンをもってしても困難。果てた余韻に浸る前に亀頭に子宮を強く圧迫され、カリ首で膣壁を擦り捲られてたオイゲンの復帰は困難を通り越し不可能の領域だった。

 気力と体力の体幹で保たれていた両足が内股と外股を高速で行き来し、喉の奥からは冷静な声色に変わって野太く下品な汚声が迸る。

 

「ぐ、おォ♥♥♥ この程度、でぇッ♥♥ まだ、だ……ッ♥」

 

 しかし、オイゲンは尚も追い縋るようにペニスを締め付け、絶頂を抑え込む。戦場で見せる勇ましき声色で、彼女は挑まれた勝負を真っ向から受けて立った。

 

「まだ粘るんだねぇ……なら、こうだ!」

 

 もっとも、勝負自体が不当であり卑怯な手段や行動を躊躇わない男に正面からという言葉はない。子供のような全能感を持つ青年の手がオイゲンの乳首を挟み込み、強く握りながら抓り上げた。

 

「まっ――――ふお゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァァッ!♥♥♥

 

 咄嗟に零れかけた恥晒しの制止は阻止された。その代償として鼻の下を存分に伸ばしたオイゲンのイキ顔と潮吹きがぶちまけられたが、それこそ些細なことだろう。

 

「ん゛イ゛ッ♥♥♥ イ゛ィィィィッ♥♥♥ お゛っお゛っほぉ゛っ、んお゛ぉぉお゛ぉぉ〜〜〜〜ッ゛!?♥♥♥♥」

「はい九回目〜。あはは、こんな〝ハンデ〟まであげてるのに、ちょっと弱すぎない? 君が九イキする間、僕は一回もイッてないんだけどなぁ〜」

 

 ――――勝負はあまりに一方的であった。そうなるようにいつでも仕込みができるのだから、当然ではあるが。

 姿勢を維持できなくなったオイゲンは地面に這い蹲り、セックス勝負を継続するという〝ハンデ〟を受けながら圧倒されている。普通に考えればハンデどころか、オイゲンにとって多少公平になっただけのものではあるが、今の彼女にとっては情けをかけられたようなもの。

 

「ぐぞっ♥ この゛♥♥ お、おぉぉぉぉぉほぉ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥」

 

 それでいて一度も男をイかせられず、四つん這いにすらなれない身体を仰け反らせて自らはイキかけている。オイゲンからすれば、あまりの屈辱に涙も出てくるというものだ。

 

「よーし、そろそろ楽しんだし終わりにしようか。十回で負け! 負ける時には例の〝宣言〟をよろしく!」

 

 対する男はまだまだ余裕である上に、事実上の勝利宣言を行う。時には外で、時には膣内で休ませていたペニスはここぞという瞬間の射精を待ちわびている。

 

「ぐ……まだ、私はやれるっ! あんた如きに、あんたみたいな粗チンに負けるわけ……ん゛ッお゛♥♥♥」

 

 そんな休息と運動を繰り返して精を蓄えた十全なペニスに対し、オイゲンのマンコは解れに解れて子宮はキュンキュンと熱を帯びて種付けの準備は整っている。九回の絶頂でみっともない喘ぎ声を漏らすことしかできないアヘ顔と共に、今にもイキ果ててしまいそうだ。

 

「グッ、オ゛ォ゛♥♥♥ ん゛ほっ♥♥ お゛ッ♥♥ おおぉぉぉおおぉおぉ♥♥♥ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛♥♥♥ く、ぞッ♥♥」

 

 そしてオイゲンはその前にしなければならないことがあった。勝負の前――あくまでオイゲンの思考では――に鼻で笑った〝宣言〟を彼女は声にして吐き出す。

 

「わ、私はっ♥ 鉄血のエースという立場に溺れっ♥ お゛っほ♥♥ ご、ご子息様に、失礼な態度を取った挙句♥ ん゛ッ、セックス勝負でご子息様のおちんぽに手も足も出せず、ムッツリスケベなマンコを突かれてイキまくったクソザコ淫乱女ですっ♥ ここにっ♥ はいぼくォォッ♥♥ せんげん、しますっ♥♥ も、もう゛、イグッ゛♥♥♥ む゛り゛っ♥♥♥」

 

 豊満な尻肉をプレスして繋がるセックスの快感に耐えながらの敗北宣言。

 

「うぉぉぉぉ! 最後まで、言えよ! 僕も出るっ、出る出るぅぅぅぅ!」

 

 ドピュッ♥ ビュクビュクビュクビュクッ♥ ブビュルルルルルルルルルルッ♥

 

 そして子宮口をこじ開けて犯し尽くす若く勢いのあるザーメンに、オイゲンの美貌は完全に崩壊した。

 

「う゛お゛ォ゛ォ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜ッ゛!♥♥♥♥♥ イグッ♥ プリンツ・オイゲン、おまんこイクゥッ!♥♥♥♥ イクイクッイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――――ッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 目を上擦らせ穴を開いた鼻下を伸ばし、舌根を出し尽くして深く大きく仰け反る。敗者が如何なるものかを示す徹底的なアヘ顔でアクメを叫び上げ、プリンツ・オイゲンは矮小な人間のチンポに逆転敗北を決められたのであった。

 

 

「……んっ、そおいう、こほよ♥ じゅるっ……だから、まひゃかかりほう♥ じゅぽっ♥」

 

 頬を膨らませたオイゲンが両手を両手を忙しなく動かし、たぱんたぱんと肌がぶつかり歪む音を立てながら通信機に向かって言葉を吐く。

 

「ぢゅぷっ、ぽっ♥ んん? なひをふぁめへるっへ? ……ちゅぽっ♥ 飴よ、飴。あのお坊ちゃんといると口にストレスが溜まるから、こういう時でもないと発散できないの……お゛ごっ♥♥」

 

 口から引き抜いた棒はとても飴の長さと太さではなく、通信機を持っていない空いた手で頭を掴まれて再度その生意気な口の奥に呑まされた際にも、全く同じことが言えるだろう。

 頭を押さえつけられたオイゲンは通信機の持ち主を忌々しげに睨みつけるも、口を窄めて胸を揺らしながら構わず舌足らずな声を発した。

 

「ふぁから……じゅぽっじゅっぽ♥ ぢゅるる……もうふほひ、こっひにひるわ♥ ぢゅう、ぢゅうぅぅぅ〜〜♥ おぼっひゃんのわがひゃふぁ、に……むぶっ!?♥」

 

 ドップッ♥ びゅるびゅるびゅるっ、ぶびゅるるるるるる♥♥

 

「ほっ、ふぉういうこほひゃからっ♥ ん、んぶぶぶ、んん〜〜♥♥」

 

 ドプンドプンとオイゲンの頬が弾けんばかりに膨れ、慌てて『通信を切れ』と意思表示が行われる。相変わらず癪に障る笑みを浮かべた男の手で通話が断ち切られると、オイゲンはようやく口の中に溜まったモノ……男のザーメンを喉奥に嚥下させ始めた。

 

「んくっ、んくっ……ごきゅっ♥ んぷっ……じゅるっ、んちゅちゅるれろぉれろぉ……ずぢゅるるるるる……ぷっぽ♥♥ はぁ、はぁ……あんた正気なの? チンポしゃぶらせながら、指揮官に連絡送らせるなんて……」

 

 鼻の穴に逆流した分まで押し戻して飲み切ったオイゲンは、丁寧な吸引と舌使いで竿を掃除して口から取り出してから、男を見上げて文句を言う。

 ――――プライベートとはいえビーチという野外で、リクライニングチェアに座った男にパイズリフェラで奉仕したことへの疑問は見て取れない。

 

「いいじゃんいいじゃん。何も隠すことないし。オイゲンがイク〜とか言って、僕に負けちゃったのが原因でしょ?」

「……今に見ていろ。おまえ如きが私を御し切れると思わないことだ」

 

 ――――御し切れるも何も、ハミ毛するほど下品なVストリングの黒水着を違和感なく纏っている時点で、彼女の屈服は明らかだろう。

 

「おー怖いなぁ。それよりほら、街に行く前にちゃんと約束通りよろしく〜」

 

 そして唇にザーメンを塗りつけながら眉根を顰め、プリンツ・オイゲンはチャラチャラとした男にあることをする。

 旅行期間は延長された。オイゲンは勝負に敗北した。故に彼女はそのプライドに懸けて事を成さねばならない。

 

「……おちんぽ敗北プリケツおまんこオイゲンは♥ ご主人様に絶対の忠誠を……ち、誓いますっ♥ どうか、最弱敏感クソザコマンコごと……よろしく、お願い、いたします!!♥」

 

 陽光が照りつけて燃え盛る砂浜に頭を擦り、尻を振って土下座の媚び売り運動――――――侮辱と屈辱の意味を書き換えられたオイゲンの痴態は、まだまだ終わる気配がないようだ。

 



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プリンツ・オイゲン(敗北調教、無様エロ、洗脳)

割と前のやつ。こっちに投稿してなかった、よね?外道ロイヤル陣営に無様調教されるオイゲンです。






 

 アズールレーン。それは、海と世界の脅威であるセイレーンに対抗するため結成された組織。KAN-SENと呼ばれる艦船少女たちの連合艦隊だ。

 だが、やがてその組織は分断されることになる。既存の戦力でセイレーンに対抗するアズールレーン。セイレーンの技術すら利用して戦いを続けるレッドアクシズ。両者の隔たりは激しく、やがて同士討ちとも呼べる戦争にまで発展した。

 

「ちょっとオイゲン、あんた……!」

「いいから。私もすぐに追いつくわ。姉さんは味方の撤退を援護して。そのまな板じゃ、ロイヤルの魚雷一つ満足に防げないでしょう?」

「誰がまな板よ! っ……絶対追いつきなさい、いいわね!」

 

 アズールレーンとレッドアクシズ。両陣営をさらに噛み砕き、ロイヤルと鉄血。その戦争の真っ只中、とある艦船姉妹が二方に別れた。金髪の少女は味方の撤退を援護するため後退を。

 

「我々メイド隊を前に一人で殿をお勤めになるとは。敵となった今となっても、その意思に感服いたします」

「あらそう。彼の女王陛下の子飼いに評価されるだなんて、『第三帝国の奇跡』も堕ちたものだわ」

 

 銀髪の少女は、その身を賭けた囮役という前線に躍り出た。鉄血のエース、プリンツ・オイゲンを囲むは、オイゲンと同等のエースである艦船ベルファストを筆頭としたロイヤルメイド隊。

 負け戦というものがあるなら、オイゲンが携わったこの戦いはまさにそれだ。ロイヤルの策略にまんまと嵌り、攻勢を翻し撤退を余儀なくされた。が、味方から捕虜をロイヤル側に与えてやるつもりは毛頭ない。それはベルファストの言葉にオイゲンが皮肉で応えたことからも伝わってくる。

 

「参ります。お覚悟を」

「私の守り、お前たちに貫けるかしら?」

 

 斯くして、ロイヤルメイド隊とオイゲン、追撃と防衛の凌ぎが始まった。

 数は当然ロイヤルメイド隊が勝り、その連携も驚異的なものだ。しかし、鉄血のエース足るオイゲンの防御と装甲は伊達ではない。鉄血の家族を守る。それは飄々として捉えどころがなく、それでいて戦場では苛烈という本心を掴ませないオイゲンであっても変わらない信念だった。

 数十分と続く長い戦闘。砲弾と魚雷に晒され、傷ついていくオイゲンの軍服と艤装――――だが、その勝負を制したのは撤退防衛を死守したオイゲンであった。

 

(……!! 撤退完了の信号、これで)

 

 遥か先で打ち上がる信号弾。戦場に残ったオイゲンへ向けられたものであり、完全に追撃の範囲内から逃れた証明だった。でなければ、あれほど目立つ砲弾は打ち上げられないだろう。

 

「じゃあね、ロイヤルのメイドども。今日の美酒は、そっちに譲って――――――」

「いえ。もう一つ、いただきとうございます。シェフィールド、ハーマイオニー!」

「な……!?」

 

 もうオイゲンが戦場に留まっている理由はない。傷ついた艤装であっても、単独での撤退が可能な能力が彼女には備わっていた。が、それはロイヤルメイド隊の予想外の動きによって封じられることとなった。

 撤退を開始したオイゲンをベルファストの指示で素早く取り囲んだメイドたちが、外周を取り囲むように旋回する。その手には、細い針金(ワイヤー)のようなものが繋がれていた。

 

「鉄線? そんなもので……」

 

 くだらない。自分を拘束し、捕獲するつもりなのだろうが、単なる鉄線がオイゲンに通用するはずがない。彼女は動きに合わせて半透明の盾を現出させ、それを鉄線が取り囲む周囲に浮遊させた。

 これでメイド隊の用意した鉄線は盾に阻まれ、オイゲンに届くことなく彼女はロイヤルから優雅のお株を奪う撤退を完了するはずだった。それが普通の鉄線であれば――――エネルギー体である盾をすり抜けるものでなければ。

 

「な……くぅ!?」

 

 盾をすり抜け、否、触れた部分を消滅させた鉄線がオイゲンへと迫り、彼女の身体に食らいついた。

 海上を突き進んでいたオイゲンを制止させ、両手と両足を真っ直ぐに縛り上げ、ぐるぐるぐるぐると全身に絡み付く。その横乳のホクロから扇情的な鼠径部、艶めかしい太股にムチィ♥ と鉄線がくい込み、オイゲンは立ったまま鉄線に鹵獲されてしまった。

 

「任務完了ですね」

「縛られたハム……いえ、縛られた豚肉でしょうか」

「ち……まさか、こんなものを用意していたとはね」

 

 ハーマイオニーが可憐に笑い、シェフィールドがオイゲンの肉々しい女体を嗤う。しかし、当人はまだ慌てることなく、ロイヤルが見せた新技術を見て言葉を発していた。それに対し、ベルファストがスカートを摘み優雅な礼を返す。

 

「技術開発は鉄血に限るものではありません。こちらの技術も日々進歩しています――――鉄血艦、プリンツ・オイゲン。捕虜として、アズールレーンの基地に連行させていただきます」

「……扱いは丁重に頼むわよ。女王陛下の子飼い豚さん」

 

 これは、とんだ失態ね。この妙な鉄線は艦船の力を制限しているのか、引き千切ることも艤装を新たに出現させることもできなかった。

 こうして鹵獲されたプリンツ・オイゲンは、その紐で縛られた豚肉のように惨めな姿でアズールレーンの拠点へと連れていかれることになった。

 

(万が一にも逃げられないため、っていうのもあるんでしょうけど……恨まれてるわねぇ)

 

 その風習からロイヤルが捕虜の扱いをこれほど乱暴にすることはなかなか考えられない。であるならば、着の身着のままで連れていかれる理由は単純、レッドアクシズが〝やりすぎた〟からだろう。重桜共々、鉄血もまたアズールレーンの再三に渡る説得に応じず戦争を繰り返した仲だ。彼らにも守るものや情勢があるのだから、当たり前といえば当たり前のことだろう。

 さて、どう逃げようかと思案している間に、オイゲンはある場所へと連れてこられた。そこは王城の如き玉座があり――――ロイヤルの女王陛下、クイーン・エリザベスが拘束されたオイゲンを見下ろしていた。

 

「陛下、鉄血の捕虜をお連れ致しました」

「ご苦労さま。さて、先日は色々とお世話になったわね、鉄血のオイゲン」

「これはこれは、女王陛下。ご機嫌麗しゅうございます。生憎、おまえのメイドにこんな格好にされて、傅くこともできなくてごめんなさいね?」

 

 ――――ざわりと殺気立つ。まあ、敵地のド真ん中で生意気な口を開けばそうもなるだろう。しかし、これで怒り狂ってオイゲンを始末しようとするのなら、どの道アズールレーンに未来はないだろう。

 

「そうね。闇雲な破壊活動に加えて、セイレーンと手を組むような陣営の女にはお似合いの姿じゃないかしら」

 

 しかし、女王陛下様は思いの外冷静なようだとオイゲンは内心で舌打ちをした。皮肉には皮肉で返す、幼い見た目や頭に血が上りやすい性格ながら聡明なクイーン・エリザベスらしいと言える。

 

「さて。ここから先はあなたの処遇についての〝会談〟を開かせてもらうわ」

「へえ……会談、ね。興味深いじゃない」

 

 ボロボロの身体を鉄線で彩られながら、オイゲンは微笑を返してエリザベスの言葉に耳を傾けた。

 その内容は至極単純――――アズールレーン側に従い、その力を貸せという命令だった。

 

「身の安全は保証する。条件は悪いものじゃないと思うけど」

「ふぅん、そうね。わかったわ」

 

 確かに、散々とアズールレーンや彼らが守る民間人に破壊活動で驚異となった軍の捕虜に対して、彼女は破格とも言える条件を提示した。それを手に取れば、少なくともオイゲンの身の安全は保証される。頷き返したオイゲンに、エリザベスは上機嫌に微笑み言葉を発した。

 

「そ。あなたが案外素直で――――――」

「そこまで口が回るなら、一枚くらい舌を噛み切ったらいいんじゃない? そうしたらその貧相で魅力の欠片もないまな板も、少しはましな見た目になるかもね?」

「――――――――」

 

 今度こそエリザベス自身の空気を凍らせた。ざまあみろ、とオイゲンはちろっと舌を出して凍りついた笑顔のエリザベスを嗤う。

 従うと見せかけてのカウンター。実に見事な奇襲と言えるだろう。

 

「ベル」

「はい」

 

 ただし、相手がロイヤル最高権力者クイーン・エリザベスに対して、捕虜の狼藉でなければの話だ。底冷えするようなエリザベスの声に、前に出たベルファストが淑女の礼を以て応える。

 

「そいつ、こっちで使えるようにしなさい。手段は問わないわ。最悪、例の実験体にしても構わないわ。その生意気な口を矯正することから始めなさい。それまで、私の前に出さないことね」

「かしこまりました、陛下」

「?」

 

 使えるように、というのはオイゲンをアズールレーンへ引き込むことを示唆しているのだろうが、どんな拷問にも屈するつもりはないオイゲンには関係のない話だ。が、彼女は『例の実験体』という単語に小首を傾げた。例の実験体、噛み砕けば例の装置の実験体……になるのだろうか。様々な技術研究を行う鉄血からすれば、アズールレーンにもそのような技術があるというなら――――その技術の結晶たる鉄線によって、オイゲンは顔面から赤い絨毯に叩きつけられた。

 

「ぶべっ!? っ〜〜〜〜、な、何す――――ッ!?」

 

 引きずられ、間抜けな悲鳴を漏らしたオイゲンが顔を上げると、その目が驚愕に染まる。

 

「では、躾を始めましょう。聞き分けのない〝家畜〟には相応の罰を与えることから、ですね♥」

 

 それは確かにベルファストだったが、オイゲンの知るロイヤルの完璧なメイドであるベルファストではなかった。

 オイゲンを家畜と呼び、見下ろす瞳はもはや彼女のものではないと思えるほど冷たく、彼女をして恐ろしいと思えたのだ。

 

 アズールレーン・ロイヤル陣営の捕虜プリンツ・オイゲン。誇り高き栄誉ある肩書きから、惨めで無様な肩書きを与えられた彼女は――――本当の意味で無様とは何かを、これから知らされることになる。

 

 

 アズールレーン陣営の基地、その近辺には人が住まう街が多くあり、それを守るのもKAN-SENが持つ役割の一つとなっている。そのため、KAN-SENが街を騒がせることがあってはならない。まして、それがロイヤルという誇りある陣営であれば尚更だろう。

 

「皆様、お騒がせして申し訳ありません」

 

 しかし、例外は存在する。たとえば捕虜の処遇。日頃から危険が付きまとい、ストレスが溜まる民衆への対応に、その原因の一つである敵国の捕虜などうってつけではなかろうか。

 

「本日はこの基地に〝悪戯〟を行い、捕らえられた〝子供〟への公開〝お仕置き〟を執り行わさせていただきたく、この場をお借りさせていただきます」

「…………っ!!」

 

 たとえばそう、パツパツの軍服で大衆の前に引きずり出され、ガニ股を開く下品な女の晒し芸などうってつけであろう。

 顔を真っ赤にしたオイゲンが身動ぎをする度に零れそうになる巨乳。元々から横乳が非常に魅力的な軍服であったが、今は横乳のホクロどころか乳輪がまろび出そうだ。おっぴろげられた下半身に関しても同じで、セクシーな下着は丸出し肉尻は前から見えるなど、恥さらしも良いところだろう。

 そんなデザインは同一ながら〝子供用〟の服を着せられたオイゲンが、鼻フックに両手両足の拘束具の無様な装飾を付け足されて悔しげに歯噛みをしていた。

 

「わ、悪かったわね……急に押しかけちゃって。おかげで、レンタルのドレスコードもこの有様よ」

 

 強がりを口にする顔はふごふごと開かれた鼻からは液体が垂れ流され、ギロチンに掛けられたような木板が彼女の両手と首の動きを纏めて大きく制限する。その木板と同じ素材に『鉄血の負け犬艦船』と書き記された看板が、ハミ乳輪した乳房に乗せられていた。

 

(この程度の拘束が振り解けない……それに、私の鼻によくもこんなものを!)

 

 鼻フックに負け犬看板から恥は下半身にも及び、膝に付けられた長い開脚バーと足首を短く戒める木板の存在が、オイゲンにガニ股立ちという女として、人として惨めな立ち方を強要していた。

 

「ちっ……ここまで下衆になっていたとはね。それとも、これがおまえたちの本性かしら、ふごっ……〜〜〜〜っ」

 

 街中でメイドに連れられ、ザワザワと騒がしい大衆の前でパンツ丸出しの晒し上げ。皮肉の一つを投げかけようと、服の圧迫感と鼻フックの豚息で自分の恥を加速させてしまう。

 そんなオイゲンを一歩引いたベルファストは、彼女の躾係である女はくすり笑い、民衆は鉄血の負け犬を見て嘲笑い始めた。

 

「あれが例の……」

「ああ、あの鉄血の――――無様だな」

「ッッ!!」

 

 力無き民衆に嘲笑われる艦船。彼らの性根が守る価値がないほど腐っていることは事実だが、そんな連中に見下される自身も惨めで、オイゲンは素直に立場を認めることなく睨みを利かせた。

 

「弱った乙女を見て陰口だなんて……いい気になるんじゃないわよ……!!」

 

 それは戦場で獰猛なオイゲンの強烈な殺気。力のない人間が真っ向から浴びれば、気絶してしまいかねないものだった。しかし、凄んだ顔すら醜く歪ませる鼻フックに加え、木板〝程度〟で戒められガニ股でパンツを見せつけるオイゲンでは彼らの肩を竦ませることが精々。

 

「か弱き民衆に対する態度ではありませんね」

「なに――――――うぎゃあ!?」

 

 しかも、そのプライドを守る行為で得られた結果が尻への折檻というのは、些か間抜けが過ぎるものであった。

 

「自分の立場を弁えなさい。自分が彼らより勝っているとでも思っているのですか? 今のあなたは悪戯をして仕置きを受ける子供、身の程を知りなさい」

「く、おまえいぎゃあ!?」

 

 バチィンッ!!

 

 子供用の服で鼠径部どころかケツ丸出しの臀部に、ベルファストが手にしたスパンキングラケットが叩きつけられた。その名の通りスパンキング、SM用の大きなラケットの表面には鉄鋲が取り付けられており、それが炸裂したオイゲンの尻は、勢いでパンツが破れて見えた生肌にハンコ注射の跡にも似た腫れが広がっていた。

 

「ぐっ、この……あぐぅぅ!!?」

「さあ、仕置きを続けます。このまま街を歩き、皆様への謝罪をいたしましょう」

「こ、こんな格好で歩けるわけぶぎぃっ!? わ、わかっいぎゃあぁん!? あ、歩く、歩くわよ!!」

 

 バチィン、バチィンと加減のないスパンキングにオイゲンが慌てた様子で歩き始めた。対艦船拷問用のスパンキングラケットだ。そのデカケツ全体を叩き、その上細かな鉄鋲が追撃の激痛を与える。これには彼女も堪らずという様子で前を向いて足を動かす。

 

 ヘコ♥ ヘコ♥ ヨタ♥ ヨタ♥

 

「〜〜〜〜〜っっ!! くそ、くそ……!」

 

 だが、短い木板と長い開脚バーで矛盾したガニ股開きをさせられたオイゲンが、まともに歩けるはずがなかった。尻の痛みに耐えながら腰をヘコヘコと動かし、ろくに広げられない足元は仕方なく爪先立ちでヨタヨタ歩き。姿勢を維持するため、あるいは無意識でスパンキングを恐れて胸を張ることで、ゆっさゆっさと揺れる巨乳に乗った『鉄血の負け犬艦船』を大衆によく知らしめることができていた。

 無論、オイゲンにとってはとてつもない屈辱だ。無力極まる民衆に嘲り笑われながら、尻を振って胸を揺らして鼻の穴まで広げて引き回し。これが『第三帝国の奇跡』を自称する艦船少女の末路か。

 

「遅れていますよ」

「あ゛ぁッ! た、叩くなぁ!!」

 

 理不尽にも歩行が遅いと叱責されれば、激しい痛みを伴うスパンキングで仕置きを受ける。これで倒れでもすれば、もはや立ち上がることが叶わずオイゲンはひたすら尻をぶたれるやもしれない。それだけはさせまいと、ブルブルと震えるみっともない爪先立ちでデカケツへの殴打を彼女は耐える。

 そしてようやく街の外周を五分の一ほど進んだ時、理不尽なスパンキングが十を超えた頃。

 

「――――きゃうんっ!?♥」

 

 プシッ♥

 

 オイゲンは突如として甲高い嬌声を上げ、丸見えのパンツから愛液を小さく吹き出した。

 

「な、な……きゃひぃん!♥♥」

「ですから、足が止まっていますよ。家畜と言えど、歩行程度は自力でこなしていただかなければ困りますね」

「ま、待て、待ちなさひぎゅう!?♥♥♥」

 

 バチィン♥ プシャッ♥ バチィン♥ プシャァァ♥

 

 されていることは変わらない。歩くことを止めたオイゲンに対し、ベルファストがそのメイド服に似合わない無骨なスパンキングラケットで尻を叩く。違いと言えば、オイゲンが履いていたパンツが千切れ、点々と真っ赤に腫れ上がったデカケツを丸出しにしていることくらいだ。

 だと言うのに、オイゲンの喉からは悲鳴ではなく嬌声が。オイゲンの秘部からは目に見え、地面を濡らすほどの愛液が吹き出した。千切れた下着が愛液の勢いで流され、事実上下半身を丸出しにしたオイゲンがガニ股で愛液を吹き出すおかしな光景が作り出されている。

 

「おいおい、ちょっと気が強いと思ったらただの淫売じゃないか」

「ふざっ、ふざけ――――きゅぅん!?♥♥♥」

 

 街の人間の笑いに新たな侮蔑が加わる。それを聞いてなお、オイゲンは否定の言葉を吐き出し切ることができず、美しく下品なO字を描いた脚に飛沫を輝かせ、舌根を突き出して官能の声を上げた。

 ――――これはオイゲンが知らぬことだが、彼女を無力化するため密かに対艦船鎮圧用の薬が投与されていた。それはどんな艦船であろうと一時的に能力を抑制する効果を持つが、同時にある副作用をもたらす。

 

「いひぃぃぃぃぃん♥♥♥」

 

 その艦船の性感が鋭敏化し、約数十倍から数百倍の感度を得るというものだ。オイゲンはその効果で、知らずに尻を叩かれて官能に悶える雌豚へと変えられていたわけだ。

 その効果はあくまで一時的なものではあるが、投与を続ければ実質的に永続――――囚われたオイゲンが一時的か永続かは、当然言うまでもないことだ。

 

「ま、待て、やめひゃあっ♥♥♥ こ、これ以上は、ぐぶひぃ!?♥♥♥ も、もう――――ひきゅうぅぅぅぅぅぅっ!!♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァァァァ♥♥♥♥

 

 やがて、オイゲンが戸惑い鼻や口から体液を吹き出す間に、ガックガックと腰が痙攣し剥き出しの秘部から水分が吹き上がった。絶頂による潮吹き。それを屈辱の尻叩きで味わわされ、大衆の笑い声に包まれながらオイゲンは披露してしまった。

 

「あぎぃっ!♥ ぐっ、ぎぃ!♥ やめな、ぅいぃ!♥♥ あんたたち、ぜっ、絶対にただじゃおかなっ、い゛ぃっ!♥ 民間人でも、容赦しない゛ぃ゛ぃっ!?♥♥♥ やめっ、叩くの止めなさいっ! この、似非メイド! あんたも堕ちたものね! 品格も茶葉の出し殻と一緒に捨てたのかしら!? えぎぃ!♥♥ この、このぉぉぉお゛ぉ゛!!♥♥♥」

 

 その後も彼女の引き回しは続けられたが、何度目かの絶頂で力尽きて倒れた後、集った民衆たちの手でスパンキングラケットを使い回す連続スパンキングが行われた。オイゲンの想像を絶する彼女の歓迎の躾は、そうして一晩中続けられたという。

 

 

 プリンツ・オイゲンの処遇はメイド隊に一任されている。昼間の引き回しのように、彼女たちの調教に容赦というものはない。世界を、人を脅かす存在となった陣営に慈悲の心は一度切りだ。

 

「ふー、ふぅーっ♥ く、うぅぅぅ♥」

「さて……そろそろ素直になってくださいましたでしょうか。ふふ、自慢の臀部がこんなに赤く……良くお似合いですよ♥」

「はっ。誰かさんの、くだらないお仕置きとやらのっ♥ おかげさまで、ねっ♥ くそ……喰らえよ!」

 

 豪奢な部屋にオイゲンが両手を纏めて天井に吊るされた縄で縛られ、中腰の姿勢でベルファストに毒を吐く。

 視線だけは大したものだ。つい数時間前まで無力な一般人からのスパンキングで悲鳴を上げ、未だ腫れが引かないデカケツを痙攣させているとは思えない。だが、一糸纏わぬ姿で縛られた状態では、鼻フックが取り外されたとはいえ無様には変わりない。

 

「ベル、言われたもの持ってき……ひゃあっ」

「な、ぶぎぃぃぃぃぃいッ!?♥♥♥」

 

 それに、鼻孔が伸ばされておらずともその豚声は癖になっているようだ。エディンバラがカーペットの上で器用に足を滑らせた途端、オイゲンが大きく首を仰け反らせて嬌声を上げる。

 

「姉さん」

「わ、わかってるから! ちゃんと気をつけますよー!」

「ふ、ふぎっ♥ それ、はな、せぇ♥♥ ちくびっ、とれるぅ!?♥♥♥」

 

 その原因は、エディンバラが不器用に転けた際に掴んだオイゲンの乳首に付いた重りを、両方とも引っ張ったことにあるのだが、ベルファストもエディンバラもオイゲンの悲鳴には耳を貸さない。傾けるどころか、日常のような会話をしながらオイゲンの巨乳を下へ下へと引っ張り続ける。

 ただでさえ重りが付き、ずっしりと重さを感じさせて長く垂れた乳房。その先端を千切れんばかりに引っ張られ、感度が数百倍に増幅されているオイゲンはたまったものではない。

 

「――――お゛ぉぉーーーーッ!♥♥♥♥」

 

 そして、数百倍の感度と化した性感帯を犯されでもしようものなら、オイゲンの皮肉は全て官能の嬌声となるだろう。

 パン、パン、パンとオイゲンの真っ赤な尻肉とシェフィールドの細く柔らかい腰肉がぶつかり合う。シェフィールドの腰にはバンドが取り付けられ、その中心の突起はオイゲンのマンコに挿入されている。女同士のセックスに使われる擬似男性器、ペニスバンドによるオイゲンの凌辱調教だ。

 

「おっおぉぉっ♥♥♥ おぐっ、ぅお♥♥ おぉーっ♥」

「ふぅ。客人であるのなら、もう少し良識を持った言葉遣いをオススメいたします。ああ、失礼。客人ではなく家畜の豚でしたか。それなら仕方ありません」

「だれが、豚だっ! 豚はおまえたち、ひぐっ!?♥♥ やめ、やめなさいっ、うごぉぉっ!?♥♥ お、むぅ、おごっ、おげっ♥♥」

 

 マンコだけでなく口もペニバンでじっくりと犯す。ツーサイドアップで括られた髪をベルファストが掴み上げ、口内にムラなく擬似ペニスを擦り付ける。尻肉の表皮より、口の中は余程感じやすいことだろう。

 感度の上昇によって、擬似的な輪姦すらオイゲンの精神を蝕むものになる。つまり――――ロイヤルメイドが本気になれば、こんなものでは済まされない。

 

「ぎっ、ブヒッ♥ ブッヘ♥ や゛め゛♥♥ 私のがらだっ、に……おかしなもの、お゛♥♥ こする、な゛ぁ゛♥♥♥」

 

 拘束を解かれ、大の字で施術台に乗せられる。拘束具の必要がなく、手足を素手で掴むだけで十分だと判断された屈辱。そんなプライドの高いオイゲンへの侮辱さえ、彼女は敏感な部位を擦られることで洗い流されるような快感。

 

「うふふ、ロイヤル特性オイルのお味はいかがでしょう? そのご様子では、お気に召していただけたようですね♥」

「さい、あ゛ぐッ!?♥♥ オッ、どげ、どげろ゛♥ あ゛♥ どげ、どげるッ゛♥♥ あ、が……き、ブヘッ♥♥♥♥」

 

 ゾリュ、ゾリュ♥ コリ、コリ♥ ヂリ、ヂリ♥

 

 オイゲンの乳首を、乳輪を、秘部を、クリトリスを。あらゆる性感帯を擦り扱く大きな歯ブラシと指サック。怪しげなオイルを塗られ、浸透させられながらオイゲンの身体は洗浄される。

 歯茎が剥き出しになるほど食いしばったばかりに鼻水が勢いよく吹き出し、秘部からはプシャプシャと潮が吹き上がる。擦られた部位が溶けるような快感。それら全てがオイゲンの頭に絶え間なく快楽物質を届ける。有り体にいえば、気が狂いそうだった。

 

「うふふ、いけませんよ。せっかくの可憐な顔が台無しです……んっ♥」

「ぶひっ、ぶっべ……んんーッ!?♥♥」

 

 その狂いそうな気を豚のような悲鳴で発散する唇が、ニューカッスルの唇によって塞がれる。

 

(こいつ、うま……っ!?♥)

 

 舌を絡め取り、口内を蹂躙し、歯の隙間まで洗い流すような舌使い。一瞬とはいえ、身体を擦り上げられ溶ける感覚を凌駕する濃厚なキスにオイゲンが目を蕩けさせる。

 が、そんな夢見心地はすぐに冷めた。

 

「おや、こちらも負けていられませんね……次はこの赤く見窄らしいお尻を、陛下に見せるに相応しい綺麗なものにいたしましょう」

「!? ん、んんんんんっ!♥♥♥」

 

 グッと脚が持ち上げられ、ジンジンと真っ赤になって疼くオイゲンのデカケツと菊門が露になる。

 元総括への対抗意識があるのか、ベルファストが優雅な笑顔でオイゲンの尻へとオイルとブラシを向ける。メイドの争いに巻き込まれてたまったものではないオイゲンは声をあげようとするが、ねっとりと唇を嬲るニューカッスルによってそれも封殺された。

 

「あらあら、そのように喜んでいただけるとは……陛下への忠誠心が芽生え始めているようですね♥」

「んおっ、あふまっ! ――――ぶぎょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♥♥♥♥♥」

 

 悪魔のような所業を優雅な微笑みで。平和に害をもたらす存在、ロイヤルレディに仇なす者に制裁を。

 ロイヤルメイドたちの洗礼に、プリンツ・オイゲンはか弱い罵倒と底抜けに無様な声と絶頂を響かせることしかできなかった。

 

 

「へぇ、見ない間に少しは良い格好になったじゃない」

「く……ふぅっ♥」

 

 金髪まな板の女王陛下と執務室で二度目の対面を果たしたオイゲンは、しかし一度目のような罵倒を繰り出す余裕はなかった。

 背中でベルファストは目を光らせている、というのもあった。だがそれ以上に、真っ赤な顔で目を細めて睨みつけるだけでやっとなのだ。

 

「よくやったわ、ベル」

「いえ、お褒めのお言葉はまだ……しかしながら、躾の経過報告を陛下にお届けすることが叶い、嬉しく思います」

「そうね。この無駄肉のじゃじゃ馬にメイドとしての自覚を芽生えさせるなんて、大したものだわ」

「誰がメイドの自覚なんて……あ、んんっ♥」

 

 ベルファストとエリザベスの会話にボソリと言葉を発するも、小刻みに震える刺激によって自ら言葉を遮ってしまう。その丸出しの乳首を挟むローターと膣にくい込んだバイブによって、オイゲンの反抗心は著しく制限されていた。

 その上、エリザベスの言うメイドの自覚とやらを衣服に被せられている。その乳首は切れ込みで丸出し、スカートは股下どころか股上でノーパンの股間をこれでもかと明かしたド変態メイド服をオイゲンは着せられていた。

 こんなものを着せられて抵抗をしないのは、もちろん薬品による能力制限もある。

 

(くそ……引き回しか、メイドの真似事の脅し如きに……っ!)

 

 が、やはり屈しないと言ってもメイド隊の調教はオイゲンの心を着実に蝕んでいた。今日の調教は街中で引き回しか、メイドの研修か――――オイゲンはベルファストにこう問われた。初めて選択権を彼女は与えられたのだ。

 以前までのオイゲンであれば〝両方〟ではないのかと皮肉交じりに応えたことだろう。しかし、連日の激しい調教と以前引き回しにあった恥辱の記憶。それがオイゲンに弱気な選択をさせた。その際に見たベルファストの含み笑いを思い出すだけで、オイゲンは腸が煮えくり返る思いをさせられる。

 

「じゃあオイゲン。私に紅茶を入れてくれるかしら?」

「…………かしこまりました、女王陛下」

 

 一部分とはいえプライドを捨てさせられた。だが、プライドのためだけに身を捨てていては耐えられるものも耐えられない。今は、多少従順な面を見せてやらねばとオイゲンは短いスカートを摘み上げ、地面に向けた視線には笑みの殺意を滲ませる。今は、今だけはと快感と屈辱で震える手でメイドの真似事を行う。

 

「――――拙い紅茶ではございますが、女王陛下のお口には合うと思います。臭いも同じく、ドブのような香りですし。もしかしたら、その下の口からお出しになられる紅茶の方が、美味かもしれませんが……っ!」

 

 しかし、反抗心の全てを差し出してなるものかと、オイゲンは密かに研いだ牙を剥いて執務用のテーブルに紅茶を差し出した。

 背後のベルファストを含めたメイド隊、エリザベスが眉根を顰めた雰囲気が下げた視線の上から伝わってくる。ざまあみろ、とオイゲンはニヤリと唇を歪めた。彼女たちのプライドに一矢報いることができるのなら、躾と称される下品な調教を受けようと安いものだった。

 

「いただくわ」

「っ!」

 

 だがオイゲンの予想に反して、罰より先にエリザベスは紅茶に口をつけた。下の口から出した方が美味かも、などと品のない揶揄をされながら紅茶を嚥下して言葉を返した。

 

「なんてひどい味の紅茶……いえ、これはお茶ではないわね。あなた、私にお小水を飲ませたんじゃないでしょうね? 鉄血の犬がやりそうな陰湿な手ね」

「……なぁ!?」

 

 仕込んだ罵倒を打ち返され、オイゲンは驚きのあまり顔を上げながら大声を発する。返される予想をする余裕がなかったのもあるだろうが、まさかあのロイヤルの陛下がこのような下劣な皮肉を打ち返すなど思いもしなかった。

 しかし考えて見れば当然のことだ。彼女はロイヤルのメイドたちにオイゲンの調教を命じた張本人。エリザベスの言葉に便乗し、オイゲンを捲し立てる卑しいメイドたちの上に立つ者なのだ。

 

「まぁ、鉄血の艦船という者はなんて下品なのでしょうか」

「これは厳しい躾が必要です」

「それに、掃除程度もまともにできていないようですし」

 

 彼女たちもオイゲンが紅茶を注ぐ瞬間を見ていたであろうに、わざとらしく小便カップに注いだと言いがかりをつけ、さらにはオイゲンの股間と床に滴った愛液の汚れを指で指す。それが誰のせいでなっているのかは明白であり、彼女はカッとなって反論の声を荒らげた。

 

「だ、誰が自分のおしっこを飲ませるかっての! それに、この床のはおまえたちが――――」

「己の粗相を誰かに擦り付けるなど、メイドの風下にも置けませんね」

 

 その瞬間、ヒュンッと風を切り裂くような音がオイゲンの鼓膜を震えさせた。悪寒と言い換えてもいいそれに、彼女は咄嗟に身体を動かそうとしたものの、制限された身体の動きは緩慢極まる。

 

「あんぎゃああああああああッ!?!?♥♥♥♥♥」

 

 バッッッチィンッ!!

 

 これまでのスパンキングの比ではない。艦船ベルファストが繰り出す本気の平手打ちをオイゲンが避けられる道理はなく、部屋中に響く凄まじい殴打の音と背骨を折れんばかりに反って白目を剥いたオイゲンの絶叫が合わさり、その数秒後に彼女の股間から小便のような潮が吹き出した。

 

「あらやだ、執務室が汚れちゃったわ」

「これはいけません。メイドの躾はこのベルファストにお任せを」

「あ、お……? ま、まて、待って――――待ってください!!」

 

 バイブがすっぽ抜けるほどの深い絶頂。それ以前に、尻への平手でイクという恥。それを捨ててまで、オイゲンは尻を両手で守りながら言葉を発した。初めて、彼女はロイヤルの者たちに本気で丁寧な言葉を使ったのだ。

 

「おや、いかがなさいました?」

「お、お願い……そ、それだけは……許して、くださいっ! 陛下の御前で粗相をして、申し訳……ありません……でしたぁ……っ!」

 

 ガクガクと膝が震えて、見るも情けない顔でベルファストに許しを乞うオイゲン。

 それも仕方がないことだろう。艦船の本気を知っているのはオイゲン自身でもあるのだ。その本気の力が込められた平手打ちが、スパンキングとオイルブラッシングを受けて真っ赤に腫れ、戻らない尻に直撃する――――本当に、逝き死ぬかと感じる衝撃だった。

 

「ふむ……ですが困りましたね。汚水茶と粗相の分は躾を受けてもらわねばならないのですが」

「ああ、紅茶の分なら〝これ〟でいいわよ」

 

 またもや白々しいベルファストの困り顔に、エリザベスが女王らしくメイドに椅子を移動させ、女王らしく脚を組んで差し出した。

 

「っっ〜〜〜〜!!」

 

 誰へ、などとは言うまでもない。オイゲンへ、エリザベスが靴の先を差し出したのだ。それが示す意味を理解できないような愚者ではないが、理解したのなら愚者にならなければいけない。

 だからオイゲンは――――ゆっくりと、恥辱に震えながら頭を垂れて、犬のように這いつくばった。

 

「ぶ、無作法な礼儀をお見せしてしまい、失礼いたしました。目利きの悪い目と鼻の所為で、女王陛下に不躾な物言いをしてしまいました……この口、陛下のおみ足で……綺麗にっ、濯がせていただきます!」

 

 そうして、舐めた。屈したのではない。生き残るためだと言い聞かせ、敵の靴をぺろぺろと舌で舐めて媚を売った。プリンツ・オイゲンは、自らの意思で、しかも尻への平手打ちを避けるためにクイーン・エリザベスの靴を舐める屈辱を選んだのだ。

 

「ふふ、うふふ……ちょっとは態度が良くなってきたじゃない♪ なら次は床を拭いてちょうだい。不細工な悲鳴で漏らした女の汁が臭って、これじゃあ執務に集中できないわ」

「っ、ぐ……はい、ただいま……っ!」

「ああ、それと――――掃除は、その尻でやりなさい」

 

 どこまでも、どこまでも馬鹿にされ、プライドを踏み躙られる。

 

「ふ、く……う、うぅぅぅ……ひぐっ♥♥」

 

 くすくす、くすくす。地面にしゃがんで、腫れて押し付けやすくなった尻でカーペットを擦り、その快感で嬌声を零すオイゲンを見て嘲笑っている。

 日に日にその嘲笑だけで身体がおかしなくらい痙攣をし始めていた。身体が彼女たちに屈し始めているようだった。

 

(殺す、殺す殺す殺す殺す殺す殺す……ッ!!)

 

 しかし、オイゲンの心は死んでいない。尻で愛液を掃除する恥辱の中で、ひっそりと殺意を研ぎ澄ませてその時を待つ。彼女たちへの復讐を、この悪魔の巣窟からの脱出の機を。

 

 前者は、オイゲンにとっては幸運であり不幸でもある巡り合わせが行われた。

 リングを囲むロープに背を預け、煩わしい歓声にオイゲンは舌打ち混じりの声を発した。

 

「この豚共が……こんなものが模擬戦なんて、正気かしら?」

「ええ――――鉄血とロイヤルの艦船による模擬戦。正確な身体能力を比較するには、人の目が多ければ多いほど好ましい」

「反吐が出る理屈ね」

 

 要するに、艦船同士を戦わせて余興としたいだけだろう。このような狭いリングで、艦船の本領ではない素手の戦闘能力を測るなど馬鹿げているとオイゲンは鼻で笑った。

 

「本当に、いい趣味してるわよ……っ!」

 

 ミチッ、ムチムチッ♥ そんないやらしい音を立てるようなコスチュームに身を包むオイゲンは、下劣な客を見下し対戦相手のベルファストを睨みつけることで何とか羞恥の心を押し殺していた。

 黒いレスリングコスチュームがオイゲンに与えられた戦闘服だった。無論、これまで同様に普通の衣装ではない。鼠径部どころかケツがはみ出るハイレグの股間部に、ハミ乳上等のエロユニフォーム。こんなものを身につけて大衆の前に立っていられる理由は、一重にこれまでの調教と異なりベルファストも色違いの全く同じ格好をしているからだった。

 

「おまえも不運ね。こんな頭のおかしい格好で模擬戦をさせられて。あの貧乳陛下を恨む気になった?」

「いいえ、これは私が志願をしたことです。鉄血のエースであるオイゲン様のお相手は、このベルファストが相応しいと」

「ちっ……今さら私を艦船扱い?」

 

 ベルファストの溢れんばかりの爆乳や艶めかしい尻も、オイゲンと同じように大衆の目に晒され、リングを囲む中継カメラにも映し出されている。だと言うのに、ベルファストはオイゲンと違い顔色一つ変えずに応答をしている。その憎たらしさに舌打ちを返すオイゲンだったが、その表情は先日に比べて彼女らしいと思えるものだ。

 

「当然です。模擬戦となれば、オイゲン様は家畜ではなく鉄血の艦船……身体能力の制限はありません。その真っ赤な弱所も、この模擬戦では狙わないことをお誓いしましょう」

「っ!! 馬鹿にして……その余裕、後悔させてやるわ」

 

 大衆の面前で模擬戦。恐らくは、鉄血とロイヤルの艦船で性能差を見せつけ、民衆の支持を掴み黙らせることを目的としている。

 そうはさせるかとオイゲンはベルファストを睨みつけた。艦船の力が制限されていないのであれば、鉄血として戦闘で負けるわけにはいかない。あの撤退戦で彼女の動きは見切った――――余裕を見せたことを後悔させながら、あの笑みをリングに叩きつけてやる。

 

「かかってきなさい、貧乳陛下のメイド長さん――――鉄血の力、思い知らせてあげる」

 

 

 

「はなせ! はなせぇぇぇぇぇぇぇっ!」

 

 数分後、プリンツ・オイゲンの叫びが大熱狂の会場に響き渡った。その股関節をおっぴろげられ、ベルファストの股間部から逆さの顔で叫びを上げた。

 

「くそ、ぐ、ぞ……あぁぁぁぁぁぁ!?」

「ふふ、いかがでしょう。ロイヤルメイドに伝わる格闘技のお味は♥」

 

 恥ずかし固めと呼ばれる格闘技がある。当然ながら、艦船同士の模擬戦で扱われることは異例中の異例だろう。何しろ、痛みより股間が強調される哀れな女の辱めを優先した〝パフォーマンス〟なのだから。

 だがオイゲンは脱出できない。開始数分でベルファストに組み付かれ、姿勢を反転させられ、肉のついた太股をガッチリと掴まれながら腫れの引かない下半身を大衆に見せつけられる……まさに鉄血の恥晒しとなりながら、耳まで真っ赤にして惨めに叫ぶことしかできなかった。

 

「うふふ。腫れた可愛らしいお尻が丸見えですね♥ コスチュームがキツく締め付けられて、さぞお辛いでしょう♥」

「なぁ……や、やめ、やめろぉぉぉぉぉっ!」

 

 そんな逆さまの恥ずかし固めに加えて、ベルファストが太股を拘束して関節を固定したその両手で、器用にオイゲンのコスチュームをズラし、恥部を露にした。

 陰毛をマン汁で濡らした秘部と、ベルファストの指で開かれた不浄の穴、アナルがリングに乗り込んだカメラマンの手で映し出される。ちょうど、オイゲンが逆さまの視界で見た会場上の大画面の中に。

 

「ぐ、くそ、くそっ! なんで、なんでだ! くぁぁぁぁぁっ!」

 

 ありえない。艦船同士の戦いが、こんな一方的であるはずがない。力は戻っている。ベルファストを打倒するイメージはできていた。なのに恥を晒しているのはオイゲンの方だった。

 その理由をオイゲンの後頭部からベルファストは悠然と語りかけた。

 

「なんで、とは? 意なことを仰いますね――――オイゲン様より、私の方が強いから。それだけのことです」

 

 弱者は強者に喰いちぎられる。真っ当であり当然のこと。搦手の調教だけでなく、力も自分はあなたより上であると。

 ベルファストはオイゲンにそう語りかけた。そして、オイゲンは愕然と目を見開くばかりで反論できない。大衆の目がある中で、純粋な戦闘能力の差で嬲られているのは――――誰でもないプリンツ・オイゲンなのだ。

 その後も模擬戦は一方的な展開が続いた。バックブリーカーで股間だけでなく胸も強調される。ペニバン調教を思い出させるようにバックで腰突きを受け、何も無いのに喘いでしまう。そう、彼女から薬物による抑制が消えたところで、その身体に刻まれた調教の跡は消えない。

 

「さあ、我がロイヤルに伝わりし技をお見せしましょう」

「ひ、ひぃぃぃぃぃっ!?」

 

 鉄血とロイヤルの艦船の関係ではなく、家畜と調教師の関係を思い出してしまったオイゲンに、もはや勝ち目などない。

 華奢なその手で信じられない力を見せたベルファストは、オイゲンを頭の上に抱えて再び彼女の視界を反転させながら飛び上がる。股を大きく開いた両足。銀髪が翻る勢いで――――オイゲンは地面に衝突した衝撃で白目を剥いた。

 

「お゛ぉっほぉ!?♥♥♥♥」

 

 痛みが快感に変換され、すっかりマゾ豚と化したオイゲンが逆V字を描いて潮を吹き上げる。模擬戦というよりは、女体を辱めるプロレスという方が正しいか。ベルファストの背で絶頂シャワーを吹き上げるオイゲン。鉄血とロイヤルの代理戦争は、圧倒的な力の差でロイヤルの勝利となった。

 

「ロイヤルバスター。ふふ、絶頂するほどの痛みを味わわせたこと……メイドとして、大変名誉な勝利でございます♥ では」

「お、へ……おぐぶっ!?♥」

 

 反転した視点でアヘ顔を浮かべたオイゲンの視界が正常に戻ったかと思えば、即座に塞がれる。

 吸い込んで芳醇な香りと強い刺激的な汗の香り。それがベルファストの谷間、胸を顔に押し付けられているためだと理解できたところで、脚を力なくリングの上で痙攣させたオイゲンにはどうしようもなかった。

 

「……っ、ぐっ……、~~~〜〜っ、ッ゛!♥♥」

 

 ちょろっ、ちょろろろろろろろろろ〜♥

 

「あらあら、淑女が粗相をするとは。はしたないですね♥」

「……お゛ッ♥」

 

 四肢をだらけさせ、股間から溢れてリングを汚す小便を垂らす。失禁KO。鉄血の威信をかけて啖呵を切ったオイゲンの無様極まるノックダウンは、大衆の歓声によって大々的な敗北へと消化されたのだった。

 

 ――――プリンツ・オイゲンに対するロイヤルの調教は気が遠くなるほど続いた。

 

 無論、実際の日数は数ヶ月ほどだ。けれど、オイゲンにとっては数年、あるいは永遠にも思える拷問だった。

 お茶会のテーブル代わりにされたこともあった。女体教育の題材として教本のように使われたこともあった。実験薬を投与され、改造された身体を晒し者にされたこともあった。恥辱のリングに再び立たされ、一度目以上の辱めを受けることもあった。

 しかし、耐えた。プリンツ・オイゲンはどれだけ辱められようと、身体を作り替えられようと耐え忍んだ。身体はボロボロになりながらも、心は鉄血のオイゲンとして屈しなかった。

 

「は、はは……今日は、大人しいじゃない。ロイヤルの冷血メイドも、ついに万策、尽きたって……こと、かしら」

「ええ……少々、オイゲン様の精神力を見くびっていたようです」

「へ、ぇ。オマケに、随分殊勝なことを、言う、わね……っ」

 

 機械仕込みの椅子に座らせられ、加えていくつものケーブルが取り付けられたメットを被せられたオイゲン。座らせられたというが、実際は手首と足首を機械椅子の枷で無理やり接着させられただけ。衣服はなく、当然のように全裸だ。しかし、それでもおかしな衣装を着せられるよりは何十倍マシだと彼女は身に染みていた。

 身体は息苦しく、どんな調教を受けるのか恐怖している。だが歯がカチカチと鳴って震えていようと、オイゲンの心が屈していないことは言葉から如実に伝わっている。それを誰より知るベルファストが、ケーブルと繋がった操作パネルを自ら叩いて応えた。

 

「ここまで〝優しく〟して心を入れ替えていただけないなんて……過小評価をしたお詫びとして、これよりは貴女の意志を一切無視してお相手いたしましょう」

「は、ぁ? とっくに無視して何を――――おぴょっ♥☆」

 

 ふと、素っ頓狂な声がした。オイゲンはそれを自分の口からひり出したものだと認識した。正確には、次に叫び上げた声によって認識させられた。

 

「おげろべべろりりょららんぎょぎょぎょ♥☆♥☆♥ いへひひゃひょひょひょろみょみょみょのみょぉぉぉ!!☆♥☆♥☆♥☆」

 

 意味不明な言葉の羅列が喉から迸り、これまでの調教で培われた豊かな表情筋が無様な表情を演出する。目元が見えないのが残念だが、無様というだけなら突き出した舌根にぶちまけられる鼻水で十分すぎるだろう。

 

『洗脳改造プロトコル実行指示を確認。最大出力による危険性を警告……継続命令を受諾しました。洗脳改造プロトコル、開始』

「こ、こここここんなななな♥☆♥☆♥☆ あべ、えべべべべべべっ♥☆♥☆♥☆ ブッヘ☆☆ おぎょ〜〜〜〜〜♥☆♥☆♥☆♥☆」

 

 こんな小細工で、鉄血の足元にも及ばない技術で私の意思を変えられると思うな……とでも言いたいのかもしれない。数々の強がりを聞いてきたベルファストは、細めた冷酷な視線で洗脳処理を実行され、愛液と尿を撒き散らしながら全身を跳ねさせるオイゲンを眺めていた。

 いつまでも従わないなら、調教は諦めて洗脳してしまえばいい。幸いなことに、ロイヤルには鉄血をも上回る開発技術があり、艦船の洗脳さえ可能としていた。

 

『洗脳改造プロトコル継続、洗脳改造プロトコル継続――――エラー。対象の抵抗を確認。出力限界突破。それによる被験者への副作用は想定されません。実行、実行、実行』

「おげっ、おげげげげげげ〜〜〜〜☆♥☆♥☆♥ ほっ、ほっ、ほほおおおおおおおおおおおおおッ!!??♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆」

『――――洗脳改造プロトコル、終了。被験者の重大な戦闘能力低下を確認。拘束を解放します』

 

 恐らく、その機械アナウンスはオイゲンの耳に届いていないだろう。でなければ、真っ先に食ってかかるはずの〝成果〟を洗脳装置は報告したのだから。

 間抜けで無様で下品な悲鳴を上げ続けたオイゲンは、立ち上がった。だがすぐに脚が崩れ、自分の糞尿と愛液が溜まった地面に顔から転んでしまう。

 

「は、ふーっ! けほっ、ごほっ……は、はははは! ご自慢の兵器は、不発だったようね。あの陛下の貧相な胸にお似合いの、底辺の技術力……ねッ!」

 

 鼻水や涙、自身の尿と愛液でぐちゃぐちゃになった顔を上げ、ベルファストを睨み上げるオイゲン。これほどの醜態を晒しておきながら、不発に終わったと思っている兵器ごと憎き仇敵を詰る。

 確かにこれだけの精神力ならば、どんな責め苦にも耐えられるだろう。彼女を葬り去るのなら、死を以てしかありえないと思わされる。故に、ベルファストはそんな高尚な精神に敬意を評し、悪態にこう返した。

 

「お座り」

 

 犬に対する命令。事前に脅しを受けたのならいざ知らず、洗脳装置による脳へのダメージを抱えたオイゲンが応えられる理由は。

 

「――――ワン!」

 

 そこにあった。ペちゃんと水音を鳴らして、プリンツ・オイゲンが犬の如き『お座り』を鳴いて行う。手のひらをつき、股間を開き、舌根をベロンと出してベルファスト(ご主人様)の前に座る。

 

「は? ――――っ、な、なに、なんで!?」

「その心の強靭さ、脱帽いたします。それが貴女にとって良いこと……とは限らないようですが」

 

 言って、犬の姿勢で困惑するオイゲンに向けてベルファストは手のひらを差し出し、こう言った。

 

「お手」

「わふ!」

「おかわり」

「わふわふっ」

「チンチン」

「きゃう~ん! ……なっ、がっ!?」

 

 ベルファストの手に自身の手を乗せ、次に反対の手を乗せ変え、さらに犬の服従ポーズで汚い水溜まりに髪の毛と背中をつけてチンチン――――犬の曲芸を命じられるまま一通りこなし、瞠目したオイゲンにベルファストは微笑を返した。

 

「まあ、なんて従順な畜生なのでしょう。ですが、あなたに求められるものはこちらではありませんね――――プリンツ・オイゲン。アズールレーンの下級兵士として、忠誠を誓いなさい」

「っ!? そんなことするはず――――はっ!!」

 

 ビシッ♥

 

 犬のチンチンポーズで這い蹲っていた……かと思えば、悪態を返すべきベルファストの命令にオイゲンは即座に立ち上がると、見惚れるような敬礼を見せながら堂々と声を発した。

 

「私は! アズールレーン所属の家畜兼下級兵士、プリンツ・オイゲン!! 皆様の模擬戦用サンドバッグと性処理玩具として忠誠を誓います!! ………………な、な、何を! 私の身体に何をした!?」

 

 本当に見事な敬礼だ。全身が汚水に塗れていることを感じさせない、直立不動の敬礼姿は誰が見てもアズールレーンの忠実な兵士にしか見えない。もっとも、身体の中にあるオイゲンの精神は全く納得をしていないようだが、先ほどから指一本動かせず、微動だにしない敬礼姿のままでベルファストに怒鳴り声を上げた。

 

「たった今、貴女が言葉にした通りでございます。アズールレーンの下級兵士……それに相応しい洗脳を施させていただきました。しかし、貴女の精神力で洗脳装置に少しばかり〝バグ〟が生じてしまった様子……精神は縛られず、戦闘能力は著しく低下しています」

「そんな馬鹿な……は? 待て、おまえ……今、なんて……」

 

 怒鳴られているにも関わらず涼しい顔をしたベルファストに、オイゲンは再度声を荒らげようとして、止めた。彼女が先ほど聴き逃した言葉を聞いてしまったのだ。

 

「ええ、ですから……貴女の強靭な精神力によって、実験は失敗いたしました。心は縛られることなく、肉体は過剰洗脳の反作用によって弱体化。艤装を展開するどころか、物を持ち上げることさえやっと――――耐久度以外は駆逐艦以下の能力値でしょう。知能の低下はございませんが、ご理解いただけましたか?」

「ふ、ざ……ける、なぁ!! 戻せ! 私を元に戻せ! 戻しなさい!!」

 

 鉄血艦プリンツ・オイゲン。鉄血のエースに恥じぬ力を、こんなにもあっさりと奪われた。事実が信じられない、信じたくないオイゲンが我を失い激昂する。が、相変わらず身体は忠誠の敬礼から解かれず、命令の戒めが健在であることを彼女に刻みつけていた。

 

「不可能です。現在の技術で、失われた艦船の能力を戻すことまでは想定しておりませんので。……しかし、これは私も考えを変えねばなりませんね。鉄血のエースのお力、このような形で失われてしまうとは」

「おまえが……したことだろうが!!」

「ええ。ですので、代案を考えなければなりません。その間、貴女は――――良いというまで、イキ続けなさい」

 

 精神は無事だ。けれど、調教で育てられた女体と洗脳でロイヤルの下僕と化した脳は。

 

「まっ――――いぎゅぅぅうぅぅぅぅうぅぅ!!♥♥♥♥♥」

 

 このように、何の刺激もなく脳イキすることができる。

 咄嗟に我慢をしようと歯を食いしばったため、口を窄めて白目を剥きかけたおかしなイキ顔となる。そんな敬礼絶頂をするプリンツ・オイゲン(ロイヤルの下級兵士)に、ベルファストはせめてもの慈悲とメイドの礼を以て応えた。

 

「では、これで失礼します。これより貴女の処遇を決める案を……そうですね、一日ほど掛けてお茶会を開かせていただきますので。ああ、絶頂の回数を数えることもお忘れなく――――それではご機嫌よう、我がアズールレーンの下級兵士様」

「ま゛って、イグッ!!♥♥♥♥ お゛、イグッイグッイグッイグッイグッイグゥ!?♥♥♥♥ ぐぞ、ごろずイグ♥♥♥ ぜっだい、ごろじにイグゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 股間から連続で潮吹きが止まらず、ぷしゅっぷしゅっとスプレーのように吹き出し続ける。かつての冷静さの片鱗も見られない顔面までも、吹き出す体液に彩られたオイゲン。

 

「もっとも――――次に会う時には、アズールレーンの備品であるかもしれませんが♥」

 

 彼女の殺意に満ちたアヘ顔を後目に、ベルファストはゆっくりとその扉を閉ざした。もはや決まった未来を、これから決めるのだと嘯いてオイゲンを地獄へと叩き落として。

 

「イクッ! イクッ! イクイクイグッ!!♥♥♥♥ ぐぞ、イグッ!♥♥ こんなことで、イクッ!♥♥ ぜっだい、ごろず、ごろじに゛イ゛ッグゥッ゛!!♥♥♥♥♥ ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥♥ イグイグイグイグーーーーーーッ!!♥♥♥♥♥」

 

 無限絶頂地獄を味わいながら、決して狂えない正気こそ地獄なのだとオイゲンが気づくのはいつになるか。

 最弱の艦船となり、アズールレーンの備品へと堕ちたプリンツ・オイゲン。その地獄すら生温く思える責め苦の中にある慈悲は――――そのアヘ顔を伴った快楽であるのかもしれない。

 



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プリンツ・オイゲン(ショタおね、常識改変)

投稿前にオイゲンめっちゃ並んでんなこれと比率に驚く男。





 

「――――おまえたち、いい加減にしなさい」

 

 それはいつものオイゲンが発する超然とした声色ではなく、相手を威圧し萎縮させる高圧的な声色。

 鉄血のエース。プリンツ・オイゲンがそうまでして威圧を行う相手はそう多くはない。強大な敵に立ち向かうためか――――あるいは、威圧的なオイゲンを前にしてもヘラヘラと笑う子供たちに対してか、だ。

 

「へへ〜、いくら怒ったって怖くないよー! 姉ちゃん、俺らに手を出せないもんねぇー!」

「次はこれ使おうぜ! 姉ちゃんも一緒にやろうよ!」

「ダメだよ。オイゲンの姉ちゃんは俺と遊ぶんだからさ!」

「…………はぁ」

 

 らしくもなく深々と嘆息するオイゲンの顔には、ありありとした疲労が見て取れた。それも純粋な肉体的疲労ではなく、彼らのような子供も請け負うことになった精神的な疲労の形だ。

 

(あの指揮官、何を考えてるのかしら。私にこんな子守りを命令して……)

 

 いいや、単なる子守りであればどれほど楽だったかと思わざるを得ない。オイゲンが覚える指揮官への苛立ちは、彼らのような子供をなぜKAN-SENであるプリンツ・オイゲンが担う必要があるのか、というものに収束している。

 期間は一ヶ月。その間、オイゲンは母港で預かることになった子供たちの面倒を見ろ、という命令を指揮官から受けてしまったのだ。

 当然、なぜ自分がそのようなことをと抗議したオイゲンだったが、彼らは特別だから丁重に扱う必要がある。そのため、思慮深いオイゲンが適任だと言われてしまえば、彼女も強くは出れなかった。

 指揮官が〝特別〟だと言うほどの子供だ。事情はそれとなく察することができる。ならばオイゲンではなく他に適任の艦船がいると思えるかもしれないが、であれば初めからオイゲン以外に頼むはずだ。

 

 そして引き受けて一番頭を悩ませたのは、子供たちの我儘っぷりだ。

 あちらに行くなと言えば遠慮なく踏み込み、踏み荒らす。専用の大部屋を用意してやれば、なんと狭苦しいと文句を言い出す。仕方なくオイゲンが遊んでやれば、こっちに来いあっちに行けと容赦のない我儘放題な命令。その我儘っぷりに堪忍袋の緒が切れれば、オイゲンの怒りなど歯牙にもかけない態度を取る。

 総じて悪戯小僧ども、という表現がよく似合う。まさか手を上げるわけにもいかず、一騎当千のオイゲンは高々子供の集団に悪戦苦闘を強いられていた。

 

「まさか、私がここまで手を焼くなんてね……」

 

 常に余裕をもって動くオイゲンが、額に手を当てた珍しいくらいの辟易を見せる。

 一筋縄ではいかないと思ってはいたが、それでも所詮は子供だと甘く見ていた。が、悪童も数人寄れば大人以上に厄介だ。彼らは大人と違い自制心がない。言葉を聞く知性がありながら、それを御する理性がない。

 手で止めようにも荒事には出来ず、さりとて加減をしたところでオイゲンの両手は二本しかない。荒れ放題の大部屋に立ち、どうしたものかと思案するオイゲンに、ある一人の少年が声をかけた。

 

「ねぇオイゲン、困ってる?」

「あら……そうね。私を呼び捨てにするような悪い子に、困り果ててはいるかもしれないわね」

 

 その一人は身なりがよく、子供の中では聡明に見える。だが見るからに甘やかされて育ってきた彼は、オイゲンすら見下す性根が見え隠れしていた。正確には、オイゲンのことを使用人程度にしか感じていないのかもしれない。

 彼は子供たちのリーダー格のような少年だ。しかし、所詮は子供の中で浅知恵が回る程度だ、とオイゲンからも彼を見下す素振りを見せていた。この時点では、だが。

 

「ならさ、勝負しようよ。オイゲンと僕たちで、勉強や運動でさ――――オイゲンが勝ったら、困ってることを解決してあげる」

 

 浅知恵の働く子供らしい小生意気な言い回しだ。要するに、オイゲンが勝てば素直に言うことを聞くという条件を提示しているのだ。

 自分を見上げる少年に唇を歪め、妖艶に微笑みながらオイゲンは顔を近づける。

 

「へぇ、面白いじゃない。なら、私が負けたら罰ゲームかしら」

「そういうこと。受けてくれるよね?」

 

 子供の遊びから逃げるわけがないよね、とリーダー格の少年は小憎たらしい笑みを浮かべて挑発をする。

 だが、オイゲンは尚も不敵に微笑んでいた。当然だ。彼女はKAN-SEN。大人の肉体を持つ少女が、子供と勉強や運動で負ける理由はないだろう。プライドを鑑みる必要もなく、負けるはずのない好条件の勝負に乗らない間抜けがどこにいるというのか。

 

「いいわ。子供の浅知恵に乗ってあげる。せいぜい私を楽しませて、罰ゲームを受けさせてちょうだいな。ふふ、うふふふ……」

 

 子供に負けることなどありえない。オイゲンは妖艶な大人の微笑を纏いながら、大喜びする子供の自由な遊びに付き合うことになった。

 それが鉄血のエースと呼ばれた彼女の転落劇になるとも知らずに、プリンツ・オイゲンは子供たちを見下して笑っていた。

 

 

 

「――――やりぃ! 俺の勝ちだー!」

「……っ!?」

 

 オイゲンは初め、隣の机から立ち上がって大喜びする少年の言っている意味が理解できなかった。

 雰囲気が欲しいと母港の教室に移動させられ、答案用紙を使ってテストもどきの勝負をした。ここまではいい。

 

「じょ、冗談でしょ……」

 

 オイゲンが本当に初めて見せるであろう動揺が、その唇を震わせる声色によって顕となる。

 そう。プリンツ・オイゲンは勝負に負けた。たかが子供、教室に合わせて計算するなら小学生低学年。そんな子供が簡単に解ける問題集での勝負に、プリンツ・オイゲンは完膚なきまでに敗北したのだ。

 

(馬鹿な! そんな馬鹿なことがあるはずがない……!)

 

 喜ぶ子供たちに構う余裕もなく、オイゲンは自分の答案用紙と対戦相手の答案用紙を見比べて焦燥した様子を見せる。

 だが結果は変わらない。オイゲンの答案用紙はほとんど白紙で、達筆だがお粗末な回答しか記されていない。対して子供の方は乱雑な文字ながら見事全問正解。この問題集は彼らの年齢よりさらに下のテストもどきなのだから、それも当然だと言えるだろう。

 

 もっとも、今のオイゲンに答案の〝合否〟すら理解できるかは怪しいものだが。

 

「へへ、指揮官のおっちゃんの言った通りになったな!」

「うん。艦船の能力を制御できる技術」

「……難しいことはわかんねぇけど、とにかくオイゲンの姉ちゃんが〝バカ〟になってるってことだよな!」

 

 艦船の能力制御。その意味を正しく理解しているのは、多少知恵が発達したリーダー格の少年くらいなものだろう。それでもオイゲンの聡明な頭脳には遠く及ばない――――本来ならば、だ。

 彼らが語った通り、オイゲンにはあるリミッターが掛けられている。特定の条件において、彼女の能力が〝子供以下〟になる制限機能だ。この場合、プリンツ・オイゲンの学力が彼ら以下になったことで、彼女は問題集と向き合った瞬間から、数秒で終わらせられる全ての計算を何十分と使わなければならなくなっていた。

 そして、オイゲンはそのリミッターを知覚できない。彼女の異常を大声で話しているにも関わらず、オイゲン自身は答案用紙を持ったまま茫然自失の状態にある。たとえ耳元で能力の制限を教えられようと、オイゲンの脳は言葉を子供たちにとって都合のいいものに書き換えて正常な能力であると認識してしまう。

 

「これで罰ゲームだな!」

「っ、待ちなさい。こんなの認められないわ。私が子供に負けるなんて……」

「おーじょーぎわが悪いよ。それでも大人なの?」

 

 子供に往生際の悪さを指摘され、オイゲンの表情が怒りと羞恥に歪む。彼女からすれば正常な能力で子供に敗北し、その上みっともない悪足掻きをしている。彼女が彼女自身のプライドを許せなくなる、なんと浅ましい行為であろうか。

 勝って当然の勝負にドヤ顔で挑み、完膚なきまでに惨敗したクソザコ艦船。立っているどころか、生きていることが恥ずかしいくらいの屈辱を味わいながら、それ以上恥を晒すという行動をオイゲンはすることができない。

 そうしてオイゲンが硬直しているうちに、全ての事情を知る子供たちは戸惑いなくオイゲンを取り囲んだ。彼女のリミッターにはさらに仕掛けがあり、子供たちを相手に攻撃的な行動を取れないというプログラムがなされている。彼女が子供だから、と見逃していたという認識は、初めから当然のように仕込まれたものだったのだ。

 

「く……ふぅ。ふふ、どんな罰ゲームを受けさせてくれるのかしら?」

 

 しかし、鉄血の栄光ある艦船がいつまでも醜態を晒すと思ったら大間違いだ。机の上に上半身を置き、下半身を突き出すように押さえつけられながら、オイゲンは醜態を晒し続けてなるものかと超然とした態度を取る。

 まあもちろん、そんな態度すら嘲笑の対象でしかない。無自覚に抵抗できない大人の女が、パンツ丸出しでケツを向けている光景に子供たちの笑いが止まらない。

 なぜ彼らがこんなことをするかと言えば、一重に艦船が美しいからであろう。如何に彼らが特別な存在とはいえ、大人の女を好きに弄べる場は限られる。

 けれど、艦船は話が別だ。美しく、そして逆らわない。彼女たちは指揮官の権限一つで、その思考と能力を縛られる哀れ極まりない下等な存在だ。そうとも知らず、偉そうな口と態度を取る彼女たちを存分に弄びたい。

 

「そうやってよゆーぶってろよ。行くぞー!」

「っ!?」

 

 オイゲンの下着がペロンとずり下げられた。元々から際どいスカートのため、彼女の尻はガーターベルトを残した扇情的な生肌を晒してしまう。

 ピンク色の秘部も丸裸だ。が、両手の人差し指を重ね合わせた少年が狙うのはその真上。ヒクヒクと蠢く極小の穴。皺に囲まれた窪みの中に――――指先を全力で突き立てた。

 

 ズボッ!♥

 

「んほーーーーっ!?♥♥」

 

 瞬間、オイゲンの口からあられもない嬌声が跳ね上がった。その顔は寄り目になって口を震わせた、まさに悶絶の表情だ。腕を抑えられていなければ、彼女は尻穴を両手で守ろうとマヌケなポーズを取ったことだろう。

 ズップンとアナルに深く突き刺さった〝カンチョー〟に無様な悶絶姿を晒してしまうオイゲン。だが、彼女の恥晒しはこんなものでは済まされない。

 

「んほー、だって。変な声!」

「よーし、もっと出してやるぜ! くらえ、くらわえー! カンチョー100回の罰ゲームだ!」

「んぎっ!?♥♥ や、やめなさ、ん゛んッ!?♥」

 

 二度目は耐えた。だがそれでカンチョーが止まるわけではない。ズボッ、ズボッ、ズボッとオイゲンのアナルを幾度となく指が穿つ。その度に歯を食いしばりながら声を堪える必要があった。

 中まで行けば直腸の壁を擦り、外側に出れば入口を捲る。艦船の傷つくことの無い小さな肛門と少年の細指は、カンチョーという最適解とも言える。勝負に勝って調子づいた少年の指先をオイゲンは無抵抗で受け入れる他なかった。

 

「ん゛っ♥ ぐ、お゛っ♥♥ お゛ぉ……んほーッ!?♥♥♥」

 

 次第に喉奥から迸る下品な声が抑えられなくなる。その声には官能が混じっていた。肛門を穿られるという被虐的な快感に、オイゲンの身体が確かな反応を示していた。

 超然として余裕のあったオイゲンがカンチョーで喘いでいる。そんな無様極まりない彼女の声に尻穴を穿つ少年の手は加速し、その下品な顔に他の子供たちの嘲笑は大声になって溢れた。

 

「ん゛ひぃっ♥♥ おっほ、んお゛ぉぉぉっ!♥♥♥ まて、やべろっ♥♥ これ以上、は、んほーッ!?♥♥♥」

 

 大きくなったのは子供たちばかりではなく、オイゲンの嬌声もだ。一度溢れ出せば抑えが効かず、指先が尻穴をくぐり抜ける、引き抜かれる、またくぐり抜けると繰り返す度に屈辱に塗れた喜悦の声が溢れ出す。

 腸汁が絡まって滑りが良くなり、奥まで出し入れしても違和感がなくなる。尻穴から生じる熱が脳髄に痺れるような火花を散らす。

 

 ズボボボォ!♥

 

「ん゛お゛――――お゛ッほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 遂に耐えられなくなった次の瞬間、指の根元まで差し込まれた尻穴が激しく収縮し、オイゲンは目を剥いて野太い叫びを上げた。

 両足が崩れるような形でガクガクと震え、椅子にびしゃびしゃびしゃっと愛液を撒き散らす。オイゲンはカンチョー連打の罰ゲームで果ててしまった。子供の手で、お尻の穴で、何よりも深い屈辱を味わったのだ。

 

「うわ、オイゲン姉ちゃんおもらししてやんのー!」

「だっせぇー! 俺らより子供じゃーん!」

 

 子供たちが愛液と絶頂という概念をどこまで理解してやっているのかは定かでないが、少なくともオイゲンが死ぬほどの恥を晒したことに変わりはない。

 彼女は尻穴を穿られ、アヘ顔を作って下品にイッた――――その事実は変えようがないからこそ、オイゲンは涙目で気丈に子供たちを睨みつけた。

 

「……こ、これで満足なのかしら? もっと、もっとだ――――私を楽しませなさい」

 

 このままでは終われない。終わってなるものか。鉄血のエリート艦船が子供に舐められたまま終わっていいはずがないと、彼女は本来の目的さえ忘れて勝負の続きを望んだ。

 それがどのような結果をもたらすかをオイゲン自身は知らずにいる。

 

「うん、いいよ。オイゲンが満足するまでやろう。次はあの子と運動勝負ね」

 

 けれど、その結果を知り尽くしている少年はニコニコと笑って彼女の願いを受け入れる。自分たちに絶対に敵わない、弱くて惨めで無知な美しい艦船のマヌケ極まりない挑発を笑って受け入れたのだ。

 

 以降の勝負は、否、以降の勝負〝も〟オイゲンが愕然としてしまうほど一方的なものだった。

 

「やったー、僕の勝ちだー!」

「はぁ、はぁ……クソ、なんで……」

「あーもう、オイゲン姉ちゃん弱すぎ! おっぱい揺らすだけで息切れしてるじゃん」

 

 教室から出てグラウンドに出ればいくらでも勝負ができる。運動神経なら必ず勝てる……そう意気込んだオイゲンは50メートル走で息を荒らげて敗北するという醜態を見せつけてしまった。

 見栄えの良さといえば横乳が魅力的な巨乳が荒らげた息によって弾む程度のもの。それ以外は、両手を膝につけて、上がった息を整えなければ歩けもしない体たらくだ。

 無論、これも能力のリミッターが掛けられているが故の醜態だ。それを自覚できない彼女は、なぜ負けたのか理由がわからないうちに罰ゲームへ挑むことになる。

 

「じゃあ僕は……バットでお尻叩きだー!」

「はぁ!? ま、まちなさ――――おぎぃんっ!?♥♥」

 

 疲労の直後に玩具のバットで尻を思いっきりぶっ叩かれ、姿勢を維持するためにガニ股の見るに堪えないポーズでオイゲンが嬌声を上げた。

 

「1回、2回、3回!」

「うひっ、んぎっ、お゛ぎょぉ!?♥♥♥」

 

 金属ではない玩具のバットとはいえ、子供が全力で振るう威力はなかなかのものだ。カンチョーですっかり被虐に目覚めたオイゲンの弱々しい身体は、尻肉が赤く腫れる痛みに喜びを感じるようになっている。

 勝負はまだまだ続く。結果はどれも言うまでもなくオイゲンの大敗であり、彼女はその度に罰ゲームを受けてさらなる無様を味わった。

 

「おらっ、もっと頭下げろよ! 俺に負けたんだからさぁ!!」

「ぶぎっ♥ も、申し訳……ございません、でした……!♥ クソザコ艦船、敗北、しました……♥」

 

 少し力が強いだけのガキ大将に負け、頭を砂に擦り付けて土下座を強要される。ただの土下座ならまだしも、服を脱いで裸になってケツを『フリフリ♥』と振る媚び売りのような全裸土下座を強制されていた。

 何度も敗北し、繰り返し挑む。いつの間にか挑まれる側から挑む側に回っていたオイゲンは、たとえ不利な勝負であろうと挑まざるを得なかった。

 

 複数人のハンデ戦。オイゲンならば何人の子供に挑まれようが一蹴することができる……と、リミッターの存在を知らないオイゲンはプライドを守るためにハンデありの勝負を受け入れた。

 

「ぐぎっ!?♥ ぎぃぃ!?♥♥ 千切れっ、伸び……いぐっ、ぎぃぃぃ!♥♥ ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!♥♥」

 

 当然、結果は敗北以外の何物でもない。乳首と陰核を硬い紐で結び付けられ、それを複数の少年に引っ張られながら全力疾走。

 

「もっとペース上げるぞー!」

「えー、それよりこっちを走ろうよ。それー!」

「ひっぎぃぃぃぃぃぃぃ!?♥ ちぎ、ちぎれりゅっ♥♥ 別の方に引っ張るなぁァァァァァァッ!♥♥♥」

 

 子供たちは非常に気まぐれだ。複数の紐をそれぞれが保持しているせいで、オイゲンの行き先が均等にならない。左乳首が右に引っ張られ、右乳首が左に引っ張られ、陰核は正面に引っ張られる。あべこべで規則性の欠片もない引き回しに、オイゲンは持てる全力を尽くして足を振り上げながら悲鳴を叫び上げた。

 

 勝負を挑んでは負け、醜態を晒し、また勝負を挑んでは負け、醜態を見せつける。裸になっても懲りないオイゲンの姿は、プライドを守ると言うよりはそのプライドを表に晒して踏み躙ってもらうという表現が正しいだろう。

 何度も繰り返される罰ゲームと醜態。自分たちより弱い女が、みっともない悪足掻きをし続けて従う。それは子供たちをして〝格付け〟を終えるには十分すぎた。

 

「艦船って大人だと思ってたけど、なんか俺らよりガキみてーだなー。ずっと変な声出してだっせーの!」

「あの女の人もそうなのかな? ほら、おっぱいが頭よりでっかいイラストリアス……だったっけ? 指揮官のおじさんに言えば〝くれる〟よね」

「同じようなものでしょ――――くれるかどうか、こいつで試してみようよ」

 

 大人の女性から子供未満の【雌豚】への格下げ。罰ゲームで幾度となく絶頂する姿を指差しで大笑いされるオイゲンは、己の価値が勝手に決りつつあることさえ知る由もなかった。

 

 

 オイゲンが罰ゲームで大敗北して以来、彼女の立場は一変した。元々からなかったような礼儀が喪失した、というのが正しいかもしれない。

 

「オイゲン、お菓子なくなったから買ってきてよ」

「は?」

 

 ある日、今日も子供の世話かと辟易しながら大部屋に来たオイゲンは、信じられない命令を受けて目を丸くした。

 リーダー格の少年以外からの呼び捨て、と言うだけなら驚きはしない。それだけの醜態を晒した自覚はオイゲン自身にもあり、こうして顔を出しているのは半ば意地のようなものだからだ。

 が、だからといって小さな子供に買い出しの命令を受ける謂れはない。それは子供の面倒を見るというより、子供の舎弟として〝パシリ〟にされるようなものだ。

 

「……お断りよ。ついて行ってあげるから、ちゃんと自分で買いなさ――――――」

 

 この歳になって一人で買い物ができないなどという泣き言を聞く気はなく、何よりオイゲンのことを舐め切った命令を受け入れる理由がなかった。

 腕を組んでそっぽを向き、命令を拒絶しようとするオイゲン。だが、そんな彼女の生意気な態度に子供たちは目を光らせていた。

 

「んんっ!?♥」

 

 一人がケツを鷲掴みにし、オイゲンの身動きを封じる。

 

「あぁんっ♥♥♥」

 

 そしてもう一人がオイゲンの巨乳を掴み、揉みしだいて身悶えさせる。さらにもう一人、一番初めの罰ゲームでオイゲンにカンチョーをした少年が睨むような視線を見せ、その人差し指を重ねて彼女に向けて構えた。

 

「いいから行けよ。まだカンチョーされ足りないの?」

 

 睨むと言っても、所詮は子供の凄みなど可愛いものだ。やっていることも言っていることも、子供ができる悪戯の息を越えるようなものではない。

 

「ん゛ぃっ♥♥♥ ……わ、わかったわよ♥ イく、直ぐに行ってくるから♥」

 

 だが、オイゲンはそんな彼らの行動に恐怖して震え上がった。痙攣したのが恐怖によるものだけか、といえばかなり怪しいもので、オイゲンの下着はぐっしょりと濡れて汁が突き抜けるように垂れているが。

 兎にも角にも、オイゲンは子供たちの凄みに震え上がって恐怖し、軽く絶頂までしてしまった。

 

(私が、こんな子供に……ありえない、ありえないわね。絶対、そんなこと、ありえるはずが……)

 

 内心で否定しながらも、オイゲンの身体は子供たちに指示されたものを買いに行くための〝パシリ〟として動いている。

 

 ――――年端もいかない少年たちに屈しつつある恐怖を抱いても、オイゲンは自身の異常に気が付くことができないでいた。

 

「おい、これ言ったのと違うじゃん」

 

 だからオイゲンは堕ちる。さらに難癖を付けられ、彼女は目を見開いて言葉を返した。

 

「……はぁ!? そんなわけな……」

「あと買い物行くだけで長すぎる。どんだけ使えないのさ」

「それはおまえたちが無駄なものを指定したからで」

 

 とんだ言いがかりもいいところだ。特定の条件以外でオイゲンの頭脳は元のままであり、子供たちが指定した買い物を彼女はあちこち駆けずり回って完璧に済ませてきた。

 それをやれ間違っているだの遅いだの、好き放題に言いがかりをつける悪童たちにオイゲンの視線が唸るように鋭くなり。

 

 ズボッ♥

 

「ンッホーーーーッ!?♥♥♥♥」

 

 一瞬にして見事な寄り目無様なオホ顔に変化し、尻を抑えながら前のめりに倒れ込みイキ潮をぶちまけた。

 彼女の尻穴を一閃したカンチョーによって、オイゲンは反論の余地もなく悶絶絶頂してしまう。この時点でオイゲンと子供たちのパワーバランスは完全崩壊、あってないようなものだ。

 

「ブタの癖にまだ生意気なこと言いやがってさー、立場わかってないだろ」

「仕方ないよ。子供の僕たちに負けるくらい弱っちぃんだし」

「じゃあバカってことだよな? 言ってわからないなら、からだにわからせればいい、って父ちゃん言ってたぜ!」

 

 しかし、それでは気に入らない。オイゲンをよりわかりやすく屈服、ひいては上下関係を構築するには彼らに理解しやすいものが必要だ。

 吹けば消える風前の灯となったオイゲンの貧弱な身体に対して、理性の歯止めがない彼らの暴力的な行為が襲いかかる。

 

「そうだね。バカなオイゲンに〝上下関係〟っていうのを罰にして教えてあげないと。」

「おっ、ほ……ま、待てっ! どこに連れて……や、やめ、やめろおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 それは即ち態度の矯正。カンチョーで悶絶絶頂した挙句身悶えして動けないオイゲンの身体を、子供たちの無慈悲な手が掴んで運んでいく。両足を引きずられ、ありもしない救いを求めるオイゲンの涙声が虚しく響き渡った。

 

「ぶごぉぉぉぉぉっ!?♥♥」

 

 罰という名の調教中、オイゲンの悲鳴は品性の欠片も感じられないものであった。

 

「ぶごっ、おごっ、んご♥ お゛ぉ、やめ……っ♥」

「ふごふご煩いなぁ。何か口塞ぐものないの?」

「じゃあこいつのパンツでいいじゃん。濡れて汚れてるしさ」

「ん゛む゛ォ゛ォ゛っ!?♥♥」

 

 それもそのはずだ。腕を縄で無理やり後ろ手に縛られた挙句、顔面にはどこから持ち出したのか鼻フックを取り付けられ、左右と上の三方向から鼻孔を捲るような形で拘束された。

 その上で開脚バーで強引にガニ股立ちされ、脱がされたパンツを顔面に被せられ、口まで封じられた。豚のように平たく大きく開いた鼻の穴が、黒いショーツのクロッチ部にくっきりと浮かんだ顔は実に不細工で無様だ。

 本気を出せるのなら、この程度の拘束は艤装を展開すれば振り解ける。縄を引き千切り、開脚バーを破壊し、鼻フックを外して子供たちを振り払う……それができればオイゲンはこれほど無様な姿を晒してはいないのだろうけれど。

 

「ちょーきょースタートだ! 俺はマンコな!」

「ん゛ッぶぉ!?♥♥♥」

 

 四の五の言わずに調教は始まる。オイゲンの意見は濡れた下着を被った不細工な変態顔に封じ込められ、ガニ股で下品な股座に指を勢いよく差し込まれる。

 水音を響かせるオイゲンのマンコは、既に服従精神を丸出しにしていると言っていい。手マンで解れ、絶頂まで導かれる数秒前だ。

 

(ふざけるな。こんなクソガキどもに私がイかされるはずが……!)

 

 服従したマンコに比べ、その精神と腰はまだ従順とは言えないようだ。子供の小さな指から逃れるため、オイゲンが必死に腰を後退りさせる。それは傍から見ればガニ股を開いて腰を『ヘコッ♥』と踊らせる品のないものだった。

 

 ズプズプズププッ!

 

「ん゛っぶぅぅぅぅぅぅぅぅ!!?♥♥♥♥」

「へへ、自分から来るなんてマジでバカだなこいつ!」

 

 が、それだけの恥を晒して逃れた先には背後に控えた子供の人差し指、カンチョーが待ち構えていた。鼻先を覆う自身の下着に向かって眼球が寄り、オイゲンがイキ潮を噴射する。

 カンチョーのされすぎで完全な雑魚アナルと化している。堪らず腰を『ヘコッ♥』とさせて前に逃れようとする。それによってアナルからは指を引き抜くことができた。

 

「ぶぶーッ!?♥♥♥♥」

「バーカバーカ! マンコにいるからケツ穴に逃げたんだろ? 頭悪すぎだって〜」

 

 バカ、マヌケと連呼されても否定できない醜態だ。カンチョーから逃げようと腰を振って手マンが襲い、手マンから逃れようと腰を振ってカンチョーが襲う。

 屈辱と快感で頭が回らず、オイゲンは自分から腰を『ヘッコヘッコ♥』とみっともなく前後させながら、子供の指を出し入れするだけでイク変態艦船の光景を生み出していた。

 

「ぶぼっ♥ ぜっふぁい、ゆるさ、ぶぼぉーッ!?♥♥♥♥」

「豚が鳴いてるぜ。もっともーっとやっちまえー!」

「ん゛ッお゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛お゛ぉ゛ッ!♥♥♥♥」

 

 雌豚がガニ股で腰と巨乳を振り乱してイキ狂う。鼻水と唾液で自身の下着を濡らしながら、その濡れた下着を纏ってアヘ顔を浮かべながら、子供の指に好き放題されてイキ果てながら――――鉄血のプリンツ・オイゲンは、一ヶ月もの時を恥辱と共に過ごした。

 

 

 

「今日でお別れなんて寂しいね、オイゲン」

「……名前を呼ばないで貰えるかしら。耳が腐りそうだわ」

 

 最終日。リーダー格の子供と相対するように立ったオイゲンは、初日以上に辛辣な声色を彼に向けていた。

 彼女からすれば屈辱極まりない一ヶ月だっただろう。それは尻に太股、ギチギチと音を立ててはみ出しそうな横乳に書き記された下品な落書き群が如実に表している。

 バカ、アホ、マヌケ程度なら安いものだ。しかしどこからか学んだ淫語が大量に書き出され、尻の表面にはデカデカと『雌豚』と達筆な字で落書きされているとなれば、今すぐ徹底的に洗い流したくもなろう。

 けれど、できない。本当に落書きらしい落書きから、丁寧に読めるように書かれた卑猥な文字。後者を書き記した少年がニコリと笑って声を発した。

 

「雌豚、伏せ」

「ッ!♥」

 

 身体がその声に従った。彼を見下すように立っていたオイゲンが股を開いてしゃがみ、エロ蹲踞のポージングを取る。

 

「ケツ」

「ふっ♥」

 

 そのまま反転し、スカートを捲ってケツを見せる。胸に負けじと大きい巨尻が顕になり、達筆な『雌豚』の二文字がムチムチの尻に煌々と輝いている。

 リーダー格の少年はエロ蹲踞でケツを突き出すオイゲンに向かって指を向けると、振りかぶりながら声を発した。

 

「そのまま、イけ!」

「イグーーーーーッ!!♥♥♥♥♥」

 

 ズボォッ、と二本指がオイゲンの縦割れアナルに突き刺さると、以前にも増して下品で無様になった野太い絶頂声が大部屋に響き渡った。

 衣服や態度こそ正常なものに戻して貰えたオイゲンだったが、調教によって身体はどんな無茶な命令にも反射で従うようになり、当人には制御できない調教され切った状態に成り果ててしまっていた。

 

「ぷくくく……艦船って面白いなぁ。オイゲンみたいなのばっかりなら、たくさん欲しくなってきちゃった」

「ん゛……お、覚えていろ。今日が終わったら、おまえたちを必ず潰す。子供だからと容赦すると思ったら大間違いだ……!」

 

 だが心までは奪われていない。本気も本気の高圧的な口調で子供への報復を宣言するオイゲン。火照ったケツ穴を晒し、アクメの余韻に息を荒らげながら凄んだところで子供以下の迫力しかないが、彼女は至って大真面目だった。

 この件を指揮官に報告すればタダでは済まない。子供といえどしてはいけないことの分別は必要だろう。

 

「あはは、ほんっとオイゲンってバカだよねぇ」

 

 そんな常識的な考えを持っているから、子供如きの策略から抜け出せない。

 

「おーい、頼んできたぜ!」

「ん、どうだった?」

「もちろんオッケー! ――――そいつ、俺たちに〝くれる〟ってさ!」

「……は?」

 

 もっとも、子供が異常なほどの〝力〟を持っていることなど、能力を縛られた艦船〝如き〟に想像できるはずもないのだが。

 

「バカなオイゲンに教えてあげるけど、僕たちの親は指揮官さんと仲がいいんだ。だから君を譲って欲しいって言ったら、二つ返事で許可してくれたよ……ってことでいいんだよね?」

「おう! 指揮官のおっちゃん、ニコニコ笑って『あんなのでいいならプレゼントしよう』って言ってくれたぜ!」

「ぁ、あ……?」

 

 つまるところオイゲンは、捨てられた。否、彼らの親と指揮官が友好関係を築き続けるための捨て駒になった、という図式がわかりやすい。

 オイゲンにそれを察する余力は無い。彼女は今日で終わると思っていたこの関係が、一瞬にして永久のものとなったことを受け入れられない。

 

「……ひぃ!!」

 

 慌てて逃げ出そうと四つん這いで駆け出した。脇目も振らず、子供たちが入ってきた部屋の出口を目指す。

 

「待て!」

「ひゃいっ♥」

 

 だが、主人の許可なくして奴隷が外に出ていいと思っているのだろうか。まあこの場合、可愛らしい悲鳴を上げてピタリと止まったオイゲンを取り囲む子供たちは、彼女の親分と言うべきだろう。

 

「こいつ逃げようとしたぜ。バッカだなぁ」

「そうだね。こいつは一生、僕たちの子分なのにさ」

 

 覚えている言葉を繰り返し使う子供たちの――――身窄らしい女子分。

 

「ひぃ、ひぃぃぃ……やめ、たすけ……ゆる――――」

「雌豚、チンチン!」

 

 それが、プリンツ・オイゲンの辿った無様な結末だ。

 

「ぶひっ、ぶひぶひ〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 転がって股座を広げ、豚鼻を作って鳴らすアヘ顔のオイゲンは、その調教され切った姿で子供たちの子分として付き従う。彼らが飽きるまで永遠に、その所有権が譲られることはない――――――

 



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グランブルーファンタジー
ユエル(媚薬、発情、快楽堕ち)


リクエスト回。グラブルからトップバッター、ユエルちゃーん。グラブルは4年くらいやり込んだんですが、当時は突っ込まなかったけど火ユエルの衣装どないなっとんねん!と今になってツッコミを入れるの巻。ちなみに今回の想定は最終上限衣装です。横乳出てるじゃん……。

あとネネカ、ペコ回で試しにやってた三人称を取り入れたりしてます。やりやすい方でかなぁ?と思うのですが試行錯誤って感じです。どうでしょうねぇ……。





 

 

「いやー、助かったわー。おっちゃん、おおきに!」

 

 独特のイントネーションで礼を言う少女は、遠慮なく出された食事に手をつける。

 対する男は『おっちゃん』と呼ばれることを気にした様子もなく、こういう時は助け合いだと少女に笑いかけた。

 

「お、気前がえぇなー。ウチもこんなことになるとは……面白そうなもんが気になって、ちょーっと道を逸れたら迷子になってしもうて……まあ、迷子はいつものことなんやけどな!」

 

 あはは、と自虐の割には明るい笑いを浮かべ、尻尾(・・)を振る。

 エルーン族。この空の世界では珍しくもない種族の一つであるが、少女――――ユエルのように大きな尻尾まで持ち合わせている者は珍しい。そこにはユエルが抱えるある事情があるのだが、今は関わりがないことだ。

 彼女は言葉通り、目的地から好奇心で道を外れて迷子になって途方に暮れていた。そこに人里離れた場所に一人で暮らす男が通りかかり、困っているのならと助け舟を出して家に招き入れたのだ。

 通常、見ず知らずの男の家に泊まり込むなど警戒心が勝る。ユエルのように、水着同然の際どい格好をしているのなら、尚更だ。

 

「お、なんやー、おっちゃんエッチな目をしとるなー? 何ならお礼代わりにユエルちゃんが……なーんて、ウチはそんなに安い女やあらへんで!」

 

 快活に冗談を口にして笑う少女に男は合わせて笑った――――その瞳には、ユエルが見抜くことが出来ない欲情の色が灯されている。

 ユエルの格好は、空の世界でのエルーンが好む服装の中でも特に異質。男からすれば誘って(・・・)いるとしか思えない。水着どころか下着と思えるパンツに横乳がモロだしになったブラ。それ以外は手足の手袋とブーツに腰部に狐の装飾がある程度で、鍛えられた健康的なお腹や足、肩や腋まで見えている。

 そんなユエルが男の助けを受け入れたのは、単純に迷子で困っているというのもあるが、彼女が一人旅を出来るほどの実力があるからだ。

 

『いっくでー、狐火!』

 

 男はそれを目撃していた。男が対策を講じて追い払うような魔物を、手にした曲剣と狐火と呼んだ焔で踊るように蹴散らす光景を。それを見て、ユエルを正面から襲うような愚策をするつもりはない――――襲うことが前提であるのは、男が自由気ままな生活の上で、女に飢えているからだ。

 

「でな、そこの人たちがほんま面白くてなー――――――」

 

 そこに転がり込んできたエルーン、しかも貌が良く力がある美しい少女。ユエルは一定の警戒心を持ちながらも、冴えない男の気力のない雰囲気に旅の話をするなどすっかり打ち解けている。というより、元々喋りが得意で気さくなのだろう。

 ――――逃がしはしない。これほどの上玉を前に、男は内心でユエルを獲物と定めていた。

 

「――――はー、ほんま助かったわー」

 

 夕食を終え、案内された部屋でくつろぐユエル。

 

「野宿には慣れてるけど、寝床はあるに越したことはない。見た目に似合わない気前のいいおっちゃんやなー」

 

 一人暮らしにしては随分と広々とした家だが、旅をしていれば複雑な事情を抱える者もいる。ユエルとてその一人であり、身体を伸ばして家主への感謝を口にした。ユエルなりだが、口調は明るく本心からだった。

 実際、野宿の経験は幾度となくあるのが迷子になりやすいユエル。一人旅で何度も経験して、宿の有難みは身に染みているようだ。屋根と寝床があれば魔物に襲われる確率はグッと減り、警戒心を解くことができる。

 

(……まあ、あのおっちゃんにそんな度胸はなさそうやしなぁ)

 

 内心で独りごちたユエルは、苦笑してコロンと寝床に転がった。

 害がなさそうで、ユエルを襲うような力もない男。魔物への警戒と男への警戒。どちらが楽かといえば、圧倒的に後者だとユエルは判断した。

 後は水浴びをして、ゆっくり寝て旅立つ。ユエルの目的、そして好奇心は尽きることなく――――その慢心によって潰える。

 

「……っ!」

 

 ドクン、ドクン。心臓が音を立て、身体が発熱(・・)を起こす。

 

「な、なんや……?」

 

 おかしい。そのことに気づいて立ち上がろうとするも、身体に上手く力が入らない。もう、遅い。

 

「――――ッ♡」

 

 ユエルの身体が痙攣を起こし、黒い布から三つの小さな膨らみが浮かぶ。二つは乳房の先端、乳首。もう一つは秘部の敏感な性感帯である陰核。

 身体が熱い、息が荒い――――エルーンにある発情状態と似た現象。

 

(……そ、そんなの比やあらへん♡ これは、アカン……ッ!♡)

 

 内心で、その状態を否定しながらそれ以上(・・・・)だと歯を食いしばるユエル。そうでもしなければ、四肢が勝手な動きをしてしまいそうだった。

 性衝動の飢餓。ユエルを蝕むケモノの発情を前に、部屋に訪れる者――――ユエルに泊まる宿を提供した冴えない男だった。

 

「おっちゃん――――なんか、盛ったやろ……っ♡」

 

 荒く、甘い息。ここまでの発情状態にさせられ、察することが出来ないほどユエルは鈍くはなく、男も白を切るつもりはなかった。

 ――――食事に媚薬(・・)を盛った。そう簡素に告げた男の顔は信じられないほど下衆な笑みに染まり、目を見開くユエルに近づいていった。

 

「く、くんな!♡ それ以上近づいたら、焼いてしまうで!♡」

 

 発情状態ながらも、震える指で炎を灯して警告を出す。しかし、魔物を追い払った美しい火の光と同一とは思えないほどそれは小さく、睨めつける赤い瞳も魅了(・・)の証が点滅していた。

 

「く、くん――――な゛っ!?♡」

 

 ユエルの声が重く鈍り、蕩けた瞳が一点に集中する。男が取り出した逸物――――ユエルの魅惑に取り憑かれ、勃起し切った雄の陰茎に。

 

(な、んや、あれ……あんな、おっきいの……見たことあらへん……♡)

 

 キュンキュンと下腹部が疼いて股布が濡れ、ユエルの喉がゴクリとはしたなく鳴る。

 男性経験がなく、知識がないユエルですら標準的な男根のサイズくらいは理解している。だが、冴えない男の男性器はあまりに大きく、ドラフサイズとさえ見違えてしまうものだった。

 

(ヒューマンの癖に、なんでこんなおっきなモノ持ってるんや……♡ アカン、アカンアカンアカン♡)

 

 男は動くことを止めている。なのに、我慢汁が滴る卑猥な肉棒はユエルへ迫っている。

 否、ユエルが動いてしまっていた(・・・・・・・・・・・・・)

 

「はっ♡ はっ♡ はひっ♡♡」

 

 毛並みの良い尻尾が媚びるようにフリフリと振られ、開いた口から舌がだらんと下がりねっとりとした涎が滴り落ちる。

 ダメだ、逃げろ。理性が静止を促すも、下衆な笑みの男に向けて四足で這って近づいてしまう。舌を出して息を吐く狐というよりは犬、雌犬の仕草でユエルは巨根に顔を埋めて(・・・)しまった。

 

「……ん゛お゛っ!♡♡」

 

 ユエルの美貌に添えられる男根に、濁りの嬌声が上がる。下着同然の薄布一枚では抑えきれない雌汁が股から流れ、部屋に互いの臭いを広げていく。

 鼻腔を衝く濃厚で香しい臭い。強すぎるはずの臭いが、発情したユエルにとっては香しく感じて、理性は脆くも崩れ去り――――男の陰茎に全力でむしゃぶりついた。

 

「あむっ!♡ じゅ、ぽっ♡ じゅっぽ、じゅっぽ♡♡ ふぼっ、ふぼっ♡」

 

 亀頭からかぶりつき、少女としての食事の時とは打って変わった雌の貌と口使いで肉棒への奉仕をしてしまうユエル。

 

(いや、いややっ♡ こんなおっちゃんのちんぽなんて咥えとうない♡♡ く、口が、勝手にぃ♡♡)

 

 思考では頭を横に振ろうとして、身体は上下の運動を行う。立派な竿を先から奥まで。縮れた陰毛を顔に付けて、唾液を絡ませて奉仕する。

 ユエルは気がついていないが、その瞳には空の世界で言う『魅了』の効果、ハートのマークが浮かび上がり、男を見た目でも楽しませていた。無論、擬似的に再現された結果でしかないそれを男やユエルが知る由もなく、男もただユエルがより美しく淫猥になったとしか思っていないが。

 

「ぢゅっ、じゅぽっ♡ ぢゅううううううっ!♡♡」

 

 ユエルの本能と発情に従ったフェラチオはさらに激しさを増し、頬を窄めて肉棒を吸い鼻下を大きく伸ばした下品な奉仕、ひょっとこフェラにまで移行した。

 いつの間にか両手は男の腰を掴み、蹲踞した状態の股は広げられ、激しい口淫に男は感極まる恍惚とした笑みを浮かべた。当然、自慰行為ばかりだった男がユエルの発情奉仕に我慢を重ねられるはずもなく、下品に窄められたユエルの咥内で脈動した肉棒から射精が行われた。

 

「んぶっ!♡ ごく、ごきゅ♡♡ ぢゅるっ、ぢゅーっ!♡♡」

 

 大きさに見合う特量のザーメンが、ユエルの喉奥に呑み込まれていく。淫靡な音と笑みを以て、喉奥まで優に刺さる肉棒のザーメンを吸い尽くした後、咥内で絡んだものまで舐め、吸い取る。ひょっとこ顔のまま肉棒をズルズルと抜いていき、カリ首の階段を越え、最後には亀頭を愛おしくチロチロと舌で舐めてから、ちゅぽっ、と糸を引いて食事を終えた。

 

「ん、はぁ……♡ ――――あ♡」

 

 濃厚なザーメンで喉を潤し、吐き出す息から雄の香りが漂った――――ところで、ユエルに微かな正気の色が戻る。とはいえ、それは儚すぎるモノだった。

 男の動きを許し、ずぶ濡れで色が変色した下着を抜き取られてしまうくらいには、ユエルは男に対して平服し切っていた。

 

「や、見たらアカン!♡ みるなぁ♡♡」

 

 押し切られ、寝転がされたユエルに足を閉じる力もない。

 発情しきり、開いた毛深い(・・・)秘部。旅の途中で処理を怠ったのか、それとも元からなのか、ツルツルに手入れされた腋と違いマンコの陰毛は生い茂り、エルーンの名に恥じない獣の如き艶毛を見せつけている。無論、愛液が滴り、その量すら男にとってユエルの魅力を深めるモノだった。

 

「あひっ♡ ひゃめぇ♡♡ んひぃぃぃぃっ!?♡♡」

 

 ユエルの開かれた陰裂に指を這わせ、容赦なく愛液溢れる膣内にそれが突き入れられる。男の強行に嬌声と見紛う悲鳴を上げるユエルだったが、すぐにその悲鳴の余裕はなくなり、内心で焦りを抱いた。

 

(な、なんでやっ♡ このおっちゃん、なんでこんな、うま――――)

 

 上手い。そう思考し切ろうとして、ユエルは身体を逸らして喘いだ。

 

「い゛っ!?♡♡♡♡」

 

 プシャッ! ユエルのマンコから潮が吹き出し、男の手マンであっという間にイカされる。だが、男の指は止まることなく滑らかかつ大胆な動きでユエルの恥部を刺激し続けた。

 

「あ゛っ♡ あ゛ーっ゛♡♡ あかんっ♡ あかんてっ!♡♡ やめ――――イ゛グッ♡ イ゛グゥ゛!?♡♡♡♡」

 

 男が上手いのか、発情したユエルが敏感すぎるのか。どちらにせよ、ユエルは思考が溶け切る連続絶頂の嵐に呑み込まれていた。

 態勢まで自由に変えられ、男の手で片足を持ち上げられて秘部を地面に向ける。まるで『しーしー』と動物に小便を促す姿勢で手マンを受ける。

 

「イ゛グ♡ イ゛グゥッ!?♡♡ ウチのマンコがずっと……い、い゛い゛い゛ぃ゛♡♡ イクゥゥゥゥゥゥゥッ!?♡♡♡♡」

 

 体液を秘部から吹き散らすことで、本当に漏らしているかのような錯覚に陥る。男に全てを見せびらかした姿で、ユエルは永遠と指でイカされ続けた。

 その顔に快活な笑みはなく、強制的にアヘ顔に変えられて魅了のハート目を浮かべて、尻尾をピンと立たせて絶頂天国に理性が剥がれきった証をいくつも立てている。

 

 こうなったエルーンに、もはや抵抗の力はない。人里を離れた一人暮らしで見た目以上の力がある男にケツをしっかり持たれて――――ドラフ以上の巨根をトロトロのマンコにぶち込まれた。

 

「おほぉぉぉぉぉっ!?♡♡ イクぅぅぅぅぅぅっ!!♡♡♡♡」

 

 挿入れられただけで、男にマーキングでもするかのように愛液の飛沫を飛ばす。対面駅弁でしっかりと抱えられ、膣内の奥底までピストンされ、達する。子宮を突き上げられる度、ユエルは雄の強さに酔って雌であることを悦び、果ててしまっていた。

 すっかり発情が継続し蕩けたユエルに、男はアヘ顔で美しいユエルを見てある提案をした――――このまま家に住み着き、一緒に暮らそうと。

 

「っ!?♡ ア、カンッ!♡ それは、アカン♡ ウチにはやるべきことが――――――」

 

 ユエルの力の根源。先祖が使えた王家の復興――――そんなどうでもいいことは、肉棒の一突きで粉々に砕け散った。

 

「いっひぃん♡♡ あっ♡ あ゛っ♡♡ おおぉおおおぉぉおっ♡♡ ――――ん、んっ!?♡♡♡♡」

 

 腰を振り上げユエルを打ち付けながら、男はユエルとキスをした。軽いものではなく、雄が雌を求める深いキスだ。

 初めこそ驚いて目を見開いたユエルだったが、唇を伝って脳髄を焼くような幸福感にうっとりとし、瞼を閉じて男の首に手を回して抱き着く。圧倒的な快楽とキスの多幸感が綯い交ぜになり――――ユエルは、堕ちた。

 

「ぷ、はっ♡♡ ――――なるっ♡ おっちゃんの奥さんでもペットでもえぇから、ウチをここに置いてっ♡ ウチを、ユエルをここにいさせてくらひゃいぃぃぃぃっ!♡♡♡♡」

 

 雌が堕ちる。その様は圧倒的で、唇を離した瞬間から住まわせて欲しいと懇願し、自ら腰をグリグリと振って回して肉棒を悦ばせ、大きな尻尾をスリスリと男の身体に巻き付けていく。

 

「お願いや♡ おっちゃんのザーメン、ウチのおまんこにビューってして♡ ウチの膣内に射精()してぇ!♡ ウチを後戻りできなくしてぇ!♡♡」

 

 情熱的な射精懇願に、男の肉棒が限界以上に膨れ、ユエルの膣内で膨張する。そして、渾身の突き上げを放ち子宮に打ち込んだ瞬間――――これまで以上の精液がユエルの膣内で噴出した。

 

「ああああぁぁぁぁぁぁっ!♡♡ あ、あーっ♡ あはぁ♡♡ あ、あ……あぁ♡ やって、もうた――――おっちゃんのモノに、なってもうたぁ♡♡♡♡」

 

 後悔というには、顔が蕩けて幸せすぎる――――子宮を満たす子種の感覚に、ユエルは歓喜の吐息を吐き出した。

 ここで、ユエルの旅は終わった。会ったかもしれない出会い、再会、千年の終わり――――それら全ての可能性を失ったユエルは、生涯この男と雄と雌の交尾に及んだ。好奇心の全てを男への愛情と快楽に捧げたユエルは、幸せではあったのだろう――――この物語の中では、だが。

 

 

 






こうしてユエルちゃんの旅は幕を閉じました。ちゃんちゃん。いやこれ純愛でしょ。純愛だよ純愛、HAHAHA。てか関西弁難しくない????

ファンタジーだから適当な理屈でハート目が使えるのだ!エルーン発情期とかいうテンプレ同人設定。ユエルちゃんの陰毛が濃いのは私の偏見です(直球)

三人称だと使える内面台詞ですが、こういうパターンではなかなか便利ですね。快楽に溺れてる中で喋らせなくて済みますし。まあ私の三人称が読みづらいとかだと台無しなんですが。

感想、評価ありがとうございます!お気に入りも軽率にしてもらって、評価も雑に入れてもらえると励みになります。妖怪媚び売りいか野郎です。
次回はこのリクエストの続きでもう一人犠牲ゲフンゲフン、快楽堕ちします。真紅の鎧が壊れる立ち絵が大変エロいねーちゃんです。
あとグラブルで特別好きなキャラはクラリス、エウロペ、ビカラ、ユイシスなのですが、ユイシスは暴漢に2コマ敗北が似合いそうですね(ゲス顔)絶対負けるはずのないザコ敵に何故か負けちゃうヒロインはやってみたい。エウロペはゴブロ含めて無様エロが映そう。こいつろくなこと考えてねぇな!!


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ゼタ、ユエル(媚薬、発情、快楽堕ち)

セカンドバッター、引き続きリクエストでゼタ。キャラの掛け合い増えると急に文量膨張しかけておお怖い怖い。何とか6000以内には納めました。それ超えるのはネネカママくらいにしたいですね。いや短編だから楽なのであってry





 

「はっ! でやぁっ!」

 

 勇ましく、凛々しい。顔立ちが整ったブロンド髪の女が、魔物に向けて槍の刺突を放つ。

 ツインテールの根元を編み込み、露出の激しい真紅の甲冑を身にまとった彼女は、凄まじい槍捌きで魔物と相対していた――――が、魔物の反撃で吹き飛ばされ、後退を余儀なくされた。

 

「ぐっ……こんの、こんなに強いなんて聞いてないわよ! あーもう、こんな時にベアもバザラガもいないし、最悪っ!」

 

 愚痴を吐き出し、油断なく槍を構える女の戦士、ゼタ。肩で息を吐き、その美しい甲冑の一部は砕けて生肌や下着が露出し、魔物との激戦を彷彿とさせている。

 彼女はとある任務を受け、魔物の退治に駆り出されていた。本来であれば、特殊な力を持つ『星晶獣』と呼ばれる星の獣を狩る組織に属するゼタに、そんな魔物退治は簡単すぎるくらいだったはずなのだが、出会った魔物は報告と異なり強力すぎた。

 ヒューマン族と近い体格だが、力や速力がダンチだ。少なくとも実戦経験を多く積んだゼタを手こずらせ、鎧を砕く程度には苦戦を強いている。

 

「……あんまり時間かけてらんないわね」

 

 とはいえ、魔物も消耗している。幾度となく槍を刺し、斬り裂いた。もう一押し――――その力が、ゼタの持つ槍には秘められていた。

 

「いくよ、アルベス――――」

 

 槍が炎を纏い、星の獣すら屠る力を解放――――しようとした瞬間、魔物がこれまでにない速度で距離を詰め、爪を振りかぶった。

 

「な……っ!?」

 

 技の予備動作を突いた一瞬の攻防。魔物の爪と炎を纏う槍が衝突し、閃光と衝撃波が炸裂した。

 

「っ――――きゃあああああぁぁぁっ!?」

『――――――ッ!!』

 

 それは、相打ちというべきものだった。悲鳴を上げるゼタと、雄叫びを上げる魔物が破壊力の衝撃に耐え切れず真逆に吹き飛ばされる。

 魔物は足場がある方向だったが、ゼタは運がなかった。槍が手から離れ、身体が放り出されたゼタは――――川に身体を沈ませ、流されてしまった。

 衝撃で受けた傷と消耗した身体では、流れの速い川の水に抗えない。それでも、ゼタは持ち前の気力と鍛えた力を活かして何とか川辺を目指し、這い上がった。

 

「う……ぁ」

 

 だが、そこまで。気力と体力を消耗し尽くし、水に晒された身体が体温を奪い、ゼタの意識が朦朧とし始める。

 替えのきかない槍を探さなければ。魔物はどうなったのか。砕けてなお重い鎧を川辺に擦りながら這って進んだゼタが手を伸ばし――――力なく、意識と共に落とした

 

「……あれ? おーいおっちゃん、人が倒れてんでー! うん、見た感じ――――凄く別嬪さんや♡」

 

 そこに通りかかった二人の男女が――――ゼタの命運を決めた。

 

 

 

「……ぅ」

 

 小さく呻き声を上げて、ゼタが瞼を開ける。眩しさと、身体の軽さに彼女は驚いた。

 眩しさは天井の照明で、身体の軽さは即座に傷が癒えていることを理解できるほどのモノだった。

 

「……はぁ!?」

 

 ほぼ同時に、ゼタのサファイアの瞳が見開かれ驚愕の色に染まる。

 それはそうだろう。ベッドの上で目が覚め、傷が癒えた身体が拘束(・・)されていれば、誰であれ状況の変化に驚くというものだ。

 何とか顔だけを上げて確認する。身体に傷はないが、真紅の鎧が取り外されて上は黒のブラに下は青のミニスカートにその下のパンツだけ。四肢はベッドの上下に縄で結ばれ、X字に開いた姿で張り付け状態。どこからどう見ても、ゼタは監禁されていた。

 

「あ、目が覚めたんやなー」

 

 すると、混乱していたゼタが部屋の扉から聞こえてきた声にハッと反応して視線を向ける。

 そこには、快活に笑う露出度の高い、下着と見紛う服を着たエルーンの少女ユエルとイマイチ冴えない男の姿があった。ゼタはその二人が自分を拘束した犯人だと断定し、戦場で見せる鋭い視線で二人を牽制した。

 

「おー、怖い顔やなぁ。あんたの傷を治したんはウチやで?」

「はっ、そりゃどーも。けど、こんな扱いされたら感謝するどころか、拉致監禁班として突き出すところに突き出したくなるわね」

「あはは、その状態で面白いこと言うねーちゃんやなぁ。ほら、見てみおっちゃん。今ならパンツ見放題やで♡」

「な……ふざ、けんなっ! さっさとこれ外しなさい! 絶対ぶっ飛ばしてやるから!」

 

 おっぴろげにされた下半身を覗き込まれて、スカートの下の下着をユエルと男に見つめられるゼタ。

 戦闘時は見せびらかし同然の状態であっても、こんな状況で見られるのは話が全く異なる。ゼタは真紅の鎧の代わりとばかりに怒りと羞恥で顔を真っ赤にして、持ち前の反骨心でこんな状況にも関わらず手足に力を込めて暴れ出した。鍛えられた力か火事場の馬鹿力というものか、ミチミチと縄が音を立て始めて――――

 

「はいはい、アカンよー♡」

「んぐぅ!?」

 

 しかし、ユエルが取り出した小瓶を無理やり口に押し込まれ、思わず手が止まった。

 

「こんな暴れて、また怪我したら大変やろ? ほれほれー、この媚薬(・・)は美味しいでー♡」

「んんっ!? ん……く、ぉ……」

 

 逆さで口に含まされ、流し込まれる液体の正体を知り、ゼタは笑顔のユエルを睨み付けながら抗おうとするも、動けない中で流し込まれる液体に立ち向かう術などなく、頭を掴まれ口の中に小瓶のありったけを押し込まれてしまう。

 

「んー、なんやおっちゃん。これ? ウチに飲ませた媚薬の原液(・・)やで。どこで見つけたって言うてもなぁ……何や楽しそうなもの持っとるなーって♡」

 

 男が呆れた顔でユエルに問うも、彼女は悪びれもせず盗み取ったことを明かした。その明るいやり取りは、ゼタに媚薬を原液で飲ませているとは思えないほどだった。

 彼女をどうするのか、と問いかける男に、ユエルはクスリと笑みを浮かべて返す。

 

「そんなん、おっちゃんも元々そのつもりやったんやろ? ――――ウチの時みたいに、このねーちゃんも気持ちよくしてあげな♡」

 

 ユエルに全てを忘れさせた媚薬を以て、この偶然にも拾ってしまった女を堕とせ。

 そう〝おねだり〟するユエルに、男は困り顔で頬をかいた。正直、ユエルを手に入れた時点で満足をしていたのだが――――そう言われて悪い気はしない。

 ユエルは快楽の味を知って、好奇心と善意でゼタを。男はユエルのおねだりと、毎日ユエルを抱いても尽きない持て余した性欲を。

 ここに、美しい姫が如き戦士であるゼタの運命は定まった。

 

「っ……けほっ、けほっ! だ、誰がこんなふざけたもんで気持ちよく、な……る――――ふへっ?♡♡♡♡」

 

 とはいえ、ユエルを相手にすら極限まで薄めた媚薬の原液――――ゼタの正気は、二人の前で一瞬にして消し飛んだ。

 

「あ、ああ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?♡♡ ひぃぃぃぃぃぃっ!!♡♡♡♡」

 

 二重、三重の悲鳴。甲高く、官能的な雌の声。先程まで鋭い声色で二人に吠えていたゼタの声と同じながら、全く違う声が部屋どころか家の外まで響く。だが、街から大きく外れた場所で、その声を聞くものは男とユエル以外にはない。

 

「お、おぉ♡ お、んひっ♡♡ あぁぁぁぁぁぁ……?♡♡」

 

 乳首が下着を破らんばかりに勃起し、宝石のような瞳が焦点を失い震え、拘束されたゼタの鍛えられた身体がビクンビクンと幾度となく痙攣し――――ぷしゃああああああ、と黒の下着に濁りの染みを付着させる放尿が流れた。

 

「あ♡ あんた、お漏らししてもうたんやなー♡ その歳で恥ずかしくないんか?♡ なぁ、おっちゃん♡」

「ちがっ♡ からだが、かってに♡ とま、とまんにゃい♡ おしっことまらにゃいのぉ!♡♡」

 

 移動や長い戦闘中に溜め込まれ、膀胱にずっしりと溜められた水。濃い黄金色の小便は独特の臭いを放ち、ゼタの下着から四散してスカートやシーツに染みを作る。

 原液の媚薬に理性を飛ばされ、もはや何を喋るかさえ思考の間がない。気高く芯が強い戦士であるゼタが、一瞬にして全身性感帯の雌に生まれ変わった。

 

「やらぁ♡ やらぁぁぁぁっ♡♡ ひあああああっ!?♡♡♡♡」

 

 と、今度は腰をガクガクと震わせて、おしっこに混ぜて異なる体液を撒き散らし始める。舌を出して叫びを上げ、少しでも快楽を逃がそうとするも無駄。パンツが意味をなさないほど股座を濡らすゼタに、ユエルと男は自分たちがしたことだと言うのに顔を見合せ目を丸くした。

 

「うわぁ、おしっこしながらイッてもうた……うーん、全部使うのはもったいなかったなぁ……まあえぇわ。あとはおっちゃんの仕事や♡」

 

 パンパンと気楽に肩を叩き、男に後の詰めを任せるユエル。

 ユエルすら虜にした媚薬の原液。それを投与されたゼタは、もう既に取り返しがつかない。放っておいても、二人の望む通りになるだろう――――それを知っていながら、二人は敢えてゼタを弄ぶ選択をした。

 気持ちいいことを、自分の意志で(・・・・・・)選ばせるために。

 

「はへぇー、はひぃー♡ うひぃっ!?♡ にゃ、にゃにすんのよ、へんたいっ♡♡」

 

 もはや肌が空気に触れることさえ快感であろうに、男がゼタの残った衣服に触れるなり舌足らずではあるが彼女は声を荒らげた。

 原液を大量に飲まされてこれとは驚くべき精神力ではあるが、何をしても甘い声が出てしまう身体では可愛いだけ。初めのゼタは凶暴な魔物以上の迫力があったが、今のゼタは小動物が戯れる程度の愛らしさしかない。

 先ずは下着から解き放たれ、痛いほど勃起した美乳の乳首。男は指を添え、弾くように擦り上げた。

 

「んひっ!?♡ ひゃめっ、ひゃめぇ♡♡ うひゃあああああああっ!?♡♡♡♡」

 

 単調に、たったそれだけであるにも関わらず、ゼタは腰を限界まで跳ね上げ、縄が結ばれた足首から先をこれでもかと立たせて連続で絶頂した。素顔を晒した秘部からはシャワーのように水が吹き出し、ブロンドの陰毛をべったりと張り付かせる。

 元々から敏感な部分も異様なほど感度が上昇し、乳首を指で遊ばれるだけでゼタはゼタでなくなってしまう。だが、男は容赦なく、執拗に乳首だけを淡々と弄る――――否、段々と、刺激を弱くしていく。

 

「はぁ、はぁっ♡ ひっ♡ ひぃ♡♡ ……ひぁ♡ あ……?♡♡」

 

 連続で訪れていた刺激が緩慢になり、ピン、ピンと軽く一拍が長いモノに変わってることにゼタの嬌声に疑問が混ざる。

 

(……あたし、なん、でっ♡)

 

 特別に敏感だからこそ、もどかしさが辛い。無自覚な快楽を求める動きが手を足を、腰を動かし始める。男のねちっこく、媚薬漬けの女体すら操るテクニックにユエルが堪らず笑みを浮かべ、ゼタの足の間で乳首を弄ぶ男の背から手袋を外して手を伸ばし、ズボンから解放され勢いよく跳ねた巨根を扱き始めた。

 

「あ……♡」

「なんや、羨ましそうな声出して♡」

「はぁ!?♡ そ、そんなわけ、ない、でしょ……♡♡」

 

 強がったところで、ゼタの視線が凶悪なヒューマンちんぽに向いていることは明らかだ。彼女は知り得ないだろうが、媚薬の副作用でサファイアの瞳にピンク色のハートがチカチカと明滅をし始めている。

 始まりの連続絶頂と男の軽い焦らし、そして見せつけられた雄の証。たったそれだけだと言うのに、ゼタの理性と倫理観を粉々に砕き、あと一歩まで迫るには十分すぎた。

 

「ダメやでー♡ これは、ちゃんと言葉にせなあげられんわ♡ ほーら、あんたを最高に気持ちよくできるおちんちんが、シコシコされておっきくなっとる♡ 羨ましいやろー♡」

「は……ふぅ♡ ふーっ!♡ ふーっ!!♡♡」

 

 ゼタが忌々しげに歯を食いしばり、言葉を耐える。だが、手はギシギシと音を立て、腰はヘコヘコと快楽を求めて動き続ける。

 

(……イケないっ♡ なんで、イケないのよ!♡♡)

 

 腰振りが虚しく空を切り、内面ではプライドを忘れて絶頂できないもどかしさにゼタは発狂寸前だった。

 ゼタの美しい女体は、確かに媚薬で全身性感帯になった。が、男の責めで絶頂を経験したこと、何より皮肉にもゼタの強靭な精神力が初めに刺激なしで絶頂していた身体を変えてしまった。身体は触れてもらえる物理的な刺激を求め、絶頂一歩手前で止まる。快楽に蝕まれた雌の身体にとって、一番苦痛の状態で放置されてしまっていた。

 

「んふふ、ちょっと近づけたろか♡」

「ッ!♡ くっ……♡」

 

 ユエルが巨根を導くようにゼタの秘部に近づける。半ば衝動的に彼女は腰を浮かせ、僅かでも先端を掠めさせようとしたが、意図を読まれてあえなく躱されて嘲笑われる。

 

「あははっ! 情けない腰振りやったなぁ、おっちゃん♡」

「く、ああぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 年下の少女、冴えない男に行動を嘲笑され、快楽も得られない。考えうる中で最悪の結果に、ゼタは悔しげに、苦しげに、涙ながらに首を振って虚しい叫びを上げた。

 もう無理、耐えられない。言葉はなくとも、思考を読めずともゼタの瞳には屈服のハート目が浮かび、ギリギリと歯軋りを見せた口が屈辱に歪みながら、彼女にしては躊躇いが先行した途切れ途切れの言葉が紡がれた。

 

「……お、犯しな、さないよ♡」

「んー?♡ おっちゃん、このねーちゃんはあんたのこれが要らないみたいやなぁ♡ ウチが貰ってもえぇやろか?♡」

「ッ! 犯しなさいよ!!♡ あたしを犯せばいいでしょ!♡♡」

 

 聞こえていないふりをされ、ヤケクソ気味に叫びを上げるゼタだが、彼女は勘違いをしている。

 今のゼタに命令権などなく、犯しなさいなど話にならないと。男は悪辣に笑い、ユエルは彼を後ろから抱きながらゼタに言葉を向けた。

 

「なんや、勘違いしとるみたいやなぁ。おっちゃんは、あんたを無理やり犯すほど女に困ってないんや。このユエルちゃんっていう素晴らしい嫁さんがいるんやからなー♡」

「――――ッ!♡」

 

 拘束し、媚薬を飲ませておいて何を言う。ゼタの喉からはその反論が出かけたが、快楽を求める身体が無理やり呑み込ませた。

 あんな雌の目をした女のようになりたくない。それでも、ゼタの身体は男のそれを求めて止まない。言葉が止まらなかった。

 

「……そ、それを、あたしのアソコに挿入れて……♡」

「それとかアソコじゃわからへんな、おっちゃん♡」

「〜〜〜っ♡ あたしのマンコに、そのちんぽを突っ込みなさいって言ってんの!♡♡」

「ものには頼み方っちゅうもんがあるとは思わへんか?♡」

「は、はっ♡ ふ、ぎぃぃぃぃっ!♡♡」

 

 これ以上は譲歩してはいけない。二人にではなく、ゼタはゼタ自身を取り戻せなくなる。そう彼女は思った。

 思っただけでは、どうにもならない。視界はどこか淫靡に染まり、口からはダラダラと涎が流れ、秘部は何もしていないのに開閉を繰り返しモノを求める。何もかもが手遅れで――――ゼタは人生も、プライドも、何もかもを捨てて懇親の懇願を叫んだ。

 

「あたしの!♡ ゼタのおまんこに、その立派なおちんちん挿入れてください!♡♡ もう何でもいいからイカせてぇぇぇぇぇぇぇっ!!♡♡♡♡」

 

 途切れてはいけないものが途切れて、発してはいけない快楽屈服の懇願を口にした。

 もう二度と戻れない。ゼタの瞳に魅了のハートが定着し、硬く太い雄の棒が彼女のマンコに挿入された。

 

「あ゛ぁぁぁぁぁぁっ!♡ おちんぽきたああああああっ!♡♡」

 

 膣壁は大きさを歓迎し強く締め付け、子宮は歓喜し口を開ける。ゼタの中の雌が完全に目覚め、雄と雌の結合をこれでもかと悦び叫ぶ。

 

「イッてる♡ やっと気持ちいいの来てるっ♡♡ もっとあたしのおまんこ突いて!♡ イカせてくださいお願いしますっ♡♡」

 

 一度線を飛び越えてしまえば、雌として躊躇いなどなくなる。顔が整い、スタイルが良い極上の雌の二人目に、男はユエルと同じことを告げる。気持ちよくして欲しければ、今日からこの家に住んで、一緒に暮らせと。

 

「住みます♡ ここに住むから、おまんこイカせて!♡ あんたのお嫁さんにでも何でもなるから、あたしをおちんぽで気持ちよくしてぇ♡」

 

 堕ちたブロンド美女の唇にキスをしながら、子宮を溶かすような濃厚なザーメンを流し込んだ。

 

「ん、んーっ!♡♡ ちゅぷ、ちゅぱっ♡♡ ――――イクっ♡ おまんこイクゥゥゥゥゥゥッ!!♡♡♡♡」

 

 美女のアヘ顔絶頂は、性欲を持て余した男によく突き刺さる。子宮を突かれ、全力で身体を逸らして最高の快楽に達したゼタに、男の巨根は萎えないまま二回戦へ突入する――――その背にしなだれがかり、ゼタに負けない美乳を押し付けて男を誘惑するもう一人の雌がいた。

 

「ちゃんとウチのことも抱いて、愛してくれへんか♡ なぁ、旦那様♡♡」

 

 ――――当然、絶世の美女たちを両方味わい、二人が気を失うまで男が極上の雌と交合ったのは言うまでもないだろう。

 

 

 その日から数年が経ち、彼女たちの知人すら見つけることが叶わない二人は、

 

「おー、おかえり、おっちゃん♡ ご飯できとるよー♡」

「遅いわよ、あたしたちの旦那様♡」

 

 甘く、愛おしい声で、その背中に産んだ子供を背負い(・・・・・・・・・)男を出迎える。その後も生涯、ユエルとゼタは男と幸せに暮らし続けるのだった。

 

 

 






気の強いねーちゃんは屈服宣言させるに限る。こいついつも屈服宣言させてるな。

原案から割と変わったり細かな修正を加えたりしましたが、ユエルちゃんとゼタの絡みこんなことさせていいのか……エロ二次創作なので許して。
ネネカママの扱いに比べたら快楽に漬けて暮らせているだけハッピー説。いやネネカ様は催眠玩具、輪姦の孕ませ実験に植生モンスターの母体ですよ?そのうち催眠恋人プレイは書きたい。催眠じゃなきゃダメな理由はそっちの方が楽だし角立たないでしょ。いやぁ、オリ主に惚れてくっついてるのはネネカ様のキャラ的にちょっとぉ……。ここまで崩壊させてキャラを気にするよく分からん男です。

感想、評価などなどありがとうございます!何か日刊1位にも乗ってて嬉しいです。さらに気軽に評価置いていってもらえると、私のモチベもリクも増えて幅が広がるかもしれない。よろしくお願いします!

次は……多分ネネカママとユイのゴブリン催眠無様敗北?混ざりすぎな気がするけど、ゴブリンが力つけて強い女の子理不尽に敗北させるの、いいよね……まあ前に言ってた戦闘敗北です。キャラは趣味。エロいの書けるキャラしか書いてねぇ。


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ユイシス(敗北、露出)

はーい推しキャラ選出、カチコミ鉄砲玉のヤクザ娘ユイシスちゃんです。理不尽に敗北して♡しろ(恐喝)

今回はいつもの淫語乱舞や催眠洗脳媚薬の快楽堕ちとは違ったテイストが見れます。いやこれ本当に楽しい。私こういうの大好き。もっとシチュくれ。





 

 

「うぉ……!?」

「…………」

 

 鎧を纏う少女が剣を振るい、男を退ける。その剣捌きは見事なものであり、身のこなし、構え、殺気……どれをとってもならず者の男たちより遥かな高みにあった。

 

「へ、へへ、やるじゃねぇか姉ちゃん」

「ひゅー。イかした格好してるねぇ。パンツが見えそうだぜ……」

「下衆が」

 

 暗い裏路地で相対する男たちとエルーンの女性、ユイシス。女騎士のようにも見える白い鎧は、確かにスカート部が短く男たちからすれば生唾ものだろう。

 しかし、ユイシスを前にしてそんなことを考えられる時点で、力量は知れるというもの。ユイシスは己の〝組〟の宝であり証であるディートリアの魔具、その剣と盾を静かに構えた。

 

「三下とはいえ裏社会の人間でしょう。堅気の者を巻き込んだ落とし前はつけてもらいます」

「おいおい、俺たちゃあの女の子たちと仲良く(・・・)しようとしただけだぜ」

「そうそう。あんたが代わりでもいいけどな?」

「……話をするだけ無駄なようですね」

 

 義理と人情を重んじ、堅気の者を巻き込まないことを心情とするユイシスの逆鱗に触れたとも知らず、男たちはケラケラと笑い続ける。

 所属する騎空団と別行動を取っていたユイシスは、この裏路地で男たちに連れられる少女たちを見つけた。捨ておくことなど考えもしないユイシスは彼女たちを逃がし、こうして男たちに落とし前をつけさせるつもりで留まっていた。

 話をしても無駄だとは思っていたと、ユイシスは呼吸を整え剣気を放つ。数はそこそこいるが、ユイシスの技量なら一分とかからず殺し切れる。とはいえ、殺してしまうつもりはなかった。

 

(かしら)の顔を立て、命までは取りません。ですが、指は覚悟してもらいます――――身の程を教えてあげましょう」

 

 ユイシスが動く。男たちは一瞬で打ち倒されるはず(・・)の物語。

 そう。これは男たちに万に一つも敗北するはずがないユイシスが、どうしてかその力を発揮することなく――――無様に負けてしまう話だ。

 

 

 

 

「ぐ、ぁ……」

 

 取り囲まれ、ディートリアの魔具を取り落とすユイシス。その折れるはずのない剣は中心から叩き折られ、魔具としての輝きを失っていた。

 そしてユイシス自身、纏う鎧がひび割れ、男たちの遊びで服のあちこちが引き裂かれて元々から露出している生肌や、隠していた下着を晒してしまっていた。

 ユイシスは敗北した。完膚なきまでに、瞬殺するどころか逆に弄ばれ、誇りである武器すら破壊されてしまったのだ。これが敗北でなければなんであると言うのか。

 

「どう、して……っ!?」

「おー、雰囲気の割に呆気なかったなぁ」

「強そうなのは見た目だけってか。『命までは取りません』、『身の程を教えてあげましょう』だっけか? ぎゃはははは!」

「身の程を知ったのはあんただったみたいだなぁ。雑魚エルーンさんよぉ」

「ッ……」

 

 揶揄され、下衆な嘲笑に晒される。しかしユイシスは反論できなかった。

 する力が残されていない、反撃の手段がないというのもある。それ以上に、男たちの言葉が事実であったからだ。男たちを侮り、無様に敗北し、仲間たちに、(かしら)の顔に泥を塗った。理由はわからないが、負けたことは真実。敗者の末路を知る世界で生きてきたユイシスは、覚悟を決めて声を発した。

 

「殺しなさい……っ!」

「あ? おいおい、何勘違いしてんだよ。言ったろ、俺たちは仲良く(・・・)したいだけだってさぁ」

「それをあんたに邪魔されたんだ。あんたの言う『落とし前』ってやつが必要なんじゃねぇか?」

「だから――――っ!!」

 

 見上げたユイシスは、見てしまった。男たちの下衆な視線と、生肌に突き刺さる吐き気がするような低俗な欲望を。

 子供ではないユイシスは、男たちの『楽しみ』という意味が理解できた。だが、そんな屈辱を受けるくらいなら死んだ方がマシだ。舌を噛み切る覚悟にまで至るが、当然金髪美女のエルーンなどという上玉を男たちが逃がすわけがない。

 

「おっと、あんたが無理ならさっきの女の子たちを連れてこないとなぁ」

「この島は俺たちのテリトリーだ。声をかければ一瞬だぜぇ?」

「っ……この、三下野郎ども!」

「けっ、その三下に負けたのは誰だよ。ほら、立った立った」

 

 無理やり立たされ、ユイシスは暗い路地裏のさらに奥まで連れ込まれてしまう。武器を打ち捨てられ、壁を背にして男たちの俗悪な視線を一身に受け止める。

 

「さあ、『落とし前』をつけようじゃねぇか。俺たちをちゃんと楽しませてくれよ。でないと……わかるな?」

「……いいでしょう」

 

 返事をしたのは、せめてもの抵抗だ。何も感じていないという無言の意思表示よりは、見た目は従順でいた方がユイシスが安い女だと思い冷めやすいと考えた――――隠し切れない反抗心で、男たちが楽しんでいると彼女は知る由もない。

 楽しませる。その言葉を受け止めたユイシスは、切り刻まれた衣服をゆっくりと脱ぎ始めた。

 

「うひょぉ……こんな美人のストリップが見れるなんてな」

「はしゃぐなって、まだまだこれからだぜ。何も感じてません、みたいな顔して恥ずかしがってるのが堪らねぇ……」

「っ……」

 

 手の震えは戦闘の後遺症だと、赤面は怒りによるものだけだと、そうユイシスは暗示を込めて服を一枚、また一枚と脱ぎ捨てる。

 鎧を脱いで薄い布服だけになり、それも要望通りゆっくりと脱ぎ、上着とスカートを取って足や手の装飾を外す。あとは本当にブラとショーツだけになったところで一瞬だけ躊躇うも――――持ち前の胆力と覚悟で全てを捨てた。

 

「おぉ……」

「……すげぇな」

「………………」

 

 視線が邪なものに、崇めるような種類が入り交じる。ユイシスほどの女のストリップは、流石のならず者たちも見たことがないのだろう。その色香と、裸体の美しさに誰もが心を奪われ見蕩れていた。

 もっとも、全裸を晒したユイシスにとっては慰めにもならない。奥歯を噛んでキッと睨み付けるユイシスに、男たちも気分を良くしてその白磁の肌に無造作に手を伸ばした。

 

「うお! 見ろよこのおっぱい! ズシッとして、ぷるっぷるしてるぜ」

「腹も締まってて、鍛えられてるって感じだ。けど足は柔けぇ……」

「……勝手なことを!」

 

 気兼ねなくユイシスのような美女に触れられる希少な経験。ある者は背後に回って鎧に隠されていた豊満な両胸を持ち上げ、手で波を打つように揺らす。ある者は腹を撫で、太ももを撫でて品評会の真似事をする。

 無骨で不快な手が生肌をまさぐる感覚に、ユイシスは爪がくい込むくらいに拳を握って吐き捨てた。そんなユイシスの臀部、生尻を男がいやらしい手つきで撫で上げる。

 

「ひゃっ!♡」

 

 男に尻を撫でられるなど、裏社会での経験が豊富なユイシスでさえありはしなかった。ある意味で、未知への反応だ。気を張っていても、全身を撫で回される不快感には精神を削られる。外という場で肌着を身につけていない禁忌を加味し、結果としてユイシスの意図しない反応が引き出された。

 ユイシス本人も驚いて、そして羞恥で目を見開いて震える。男たちはさらに、ユイシスの女性的な反応に色とりどりに上機嫌な声を上げた。

 

「はは、結構いい声出すじゃねぇか。ドス効かせた声より、よっぽど似合ってるぜ。あんた、名前は?」

「…………ユイシス」

「歳は?」

「……21」

「いいねぇ。脂がのってるぜ」

 

 今度はユイシスの個人情報に興味を持ったのか、矢継ぎ早に質問を重ねていく。しかし、裏社会の人間であるのにユイシスの立場には興味がないのか、それとも既に察して知っているから必要ないのか、問いかけは段々と下世話なものに変わっていった。

 身長、体重、スリーサイズ。不快ながらも、事実上自分の責任で人質にされている堅気の者を巻き込まないため、躊躇いがちに答えていった。

 

「週に何回オナニーする?」

「……しないわ」

「えー、ほんとかよ。こんなに陰毛を整えて、綺麗なマンコしてんのになぁ」

「っ、触らないで!」

 

 金色の陰毛を不躾な指で引っ張り、閉じて乾いた秘部に触れる手を払おうとして、男たちに掴まれ止められる。

 

「く……」

「質問は終わってないぜ。ユイシス、男の経験はあるのか?」

「………………ないわ」

 

 ユイシスがもっとも躊躇い、熱を持つ頬が止められないまま答えた。瞬間、より一層の盛り上がりと下劣な声が最高潮に達する――――ユイシスは嘘を吐いていない。

 元より、彼女は真っ直ぐすぎるくらいに真っ直ぐだ。加えて組の復興に尽力し、所属する騎空団の依頼もこなしている。力をつける時間はあれど、性の衝動などにかまけている時間はなかった。

 

「最高の状態じゃねぇか。こいつは良い〝値〟が付くに違いねぇ」

「ッ!!」

 

 この先で待ち受ける己の運命を示唆する発言に、ユイシスが眉根を跳ね上げた――――が、それより先に、彼女には乗り越えなければならない試練が待ち受けている。

 

「よしよし。じゃあユイシス、次は誠意(・・)ってやつを見せてもらおうか。俺たちと同じ側の人種なら、わかるよな?」

「そんなわけ……っ!!」

 

 ユイシスの持つ任侠は、男たちのような下衆の世界のしきたりなどと一緒にされるものではない。激昂する彼女だが、裸体で囲まれていては迫力ではなく欲情を感じるだけだ。男はニヤリと笑みを浮かべ、ユイシスの肩を叩いた。

 

「いいや、同じさ。誠心誠意の謝罪(・・・・・・・)なら、同じじゃなきゃおかしいだろ、ユイシス?」

 

 馴れ馴れしく名前を呼ぶ男に視線で射殺さんばかりの殺気を向けるものの、戦う前ならまだしも力の上下がハッキリした今となってはまるで意味がない。

 

「『申し訳ございませんでした』、だ。たっぷり、誠意を込めてくれよ」

「………………」

 

 今すぐにでも死んでしまいたい。ユイシスは今は、途方もない生き恥を晒してしまっている。しかし、その生き恥で誰かを守れるのなら価値がある。死ぬことだけが責任を取ることではないと、この状況は告げているのだ。

 ――――男たちの前で、膝をつく。

 二度目の屈辱だが、敗北の疲労に比べてどうであろうか。両膝を畳み、背筋を伸ばす姿は実に様になっている。腹を切るというのならこれ以上なく、しかしユイシスに求められたものは違う。

 見上げた顔は屈辱と羞恥で歪み、それを見つめる顔は下劣と高揚で歪んでいる。そして遂に、ユイシスは手のひらを地面につけて頭を下げていき――――――

 

「……申し訳、ございませんでした」

 

 屈辱と羞恥に塗れた全裸土下座による謝罪を、男たちの前でしてしまったのだ。

 頭を地面に擦り付け、その結果浮き上がって頭より高く掲げられたケツは背後からマンコとアナルがピクピクと痙攣している。巨乳は足の肉に付けられふくよかな感触を伝え、艶のある金色の髪は薄汚れた裏路地の地面に平伏する。

 美しい全裸土下座。エルーンの耳まで平伏したように敷かれ、惨めで無様なユイシスの敗北絵図が描かれた。

 

「誠意が足りねぇ。もう一回だ」

 

 だが、ユイシスがここまでしても屈辱は終わらない。掲げたケツの穴までじっくりと観察され、下げた頭の髪を土足で踏みにじられる。

 終わらない屈辱を終わらせるには、男に従う他ない。歯軋りが路地裏に響き、それは平伏謝罪へと変わる。

 

「申し訳、ございませんでした」

「声がちいせぇんだよ!」

「っ……!」

 

 ユイシスが顔を上げた。しかし、それは反抗からではない。その顔は屈辱と羞恥、何より見せてはいけない涙で濡れて、再び歪んだ顔を深々と下げた。

 

「申し訳ございませんでしたっ!!」

 

 チンピラに負けて、武器を砕かれ、ストリップをさせられ、生娘であることを暴き立てられ、挙句の果てに裏路地に響くような大声で土下座謝罪。

 いくらユイシスが荒波にもまれた強い女性であろうと、敗北した男たちに囲まれ羞恥という凌辱を受けて無事で済んでいたことが異常だった。心が折れ始めたユイシスに、男たちが高圧的な態度で求めを続けた。

 

「俺たちの楽しみの邪魔をしたことも謝ってくれよ! 二度と逆らいませんってなぁ!」

「俺らみたいな三下に負けたことも含めろよ!」

「とびっきり無様な感じで頼むぜ、あははっ!」

「ふーっ! ふぅぅぅぅっ!!」

 

 衝動のまま飛びかかることができたなら、どれほど楽だっただろう。手のひらを握りこぶしにできたのなら、少しは気が晴れたかもしれない。

 だが現実は飛びかかる力すらない。拳は握れず爪を地面に立て、真っ赤にした顔から荒く息を吐く。それでも、男たちの要求を呑み込んで言葉は吐き出された。

 

「私は……くだらない正義感から皆様の楽しみの邪魔をし、力の差も弁えず敗北し、身の程を知りました! もう二度と、さ、逆らいません……っ! 無様な私でよければ、どうか皆様の楽しみに使って、くだ……さいっ!!」

 

 怒りと屈辱で声が震える。出したくもないへりくだった謝罪が飛び出し、言うはずのない言葉を口にしてしまう。

 ――――そして、ユイシスの秘部から一滴の水が滴り落ちる。それは少量だが、粘り気をもってユイシスの割れ目の膣内から線になって裏路地に輝いた。

 

「おいおい……マンコが濡れてるじゃねぇか!」

「ひっ……!?」

 

 くちゅ。小さく、可愛らしい水音。男の一人がユイシスの秘部に指を当て、愛液を掬った音だ。己の股座から出たとは思えないモノに、ユイシスは短い悲鳴をあげた。

 

「はは、全裸土下座して感じたのか! Mの才能あるじゃねぇか!」

「いやいや、俺たちに負けることが気持ちよかったんだろ。もしかして、ドマゾエルーンだからわざと負けたんじゃねぇの? なぁ、ユイシスちゃーん」

「そ、そんなわけ――――あぁっ!?♡」

 

 反論を打ち消す甲高い声。屈辱感から逃れるためか。溜め込んだ性的欲求が異常な環境に反応したのか。それとも、男たちの言うようにユイシスは潜在的なドマゾのエルーンだったのか。

 どうであれ、マンコが何もしていないのに濡れて、男の無骨な指を受け入れてしまったことに変わりはない。

 

「ほれ、どうだユイシスちゃん。処女は守ってやるから安心しろよ」

「そ、そんなの、痛い、だけ……あ、あっ♡」

「それにしては声が高いなー。ほーれ」

「う……るさいっ♡ あっ、あっ♡ ああっ♡♡」

 

 男が膣内の入口でクイッ、クイッと指を壁にぶつけるだけで、ユイシスはその回数喘がされる。

 戦闘では百戦錬磨のユイシスも、経験豊富な男の前ではオナニーの経験もろくにない生娘でしかない。

 

「あっ、あっ、あっ♡ は、はひっ♡♡ あひぃ♡」

 

 男の指のテクニックに翻弄され、頭の上に再び添えられた土足を退けることすら出来ず、それどころか対して力が入っていないそれに屈して頭が深く、深く落ちていく。

 それに伴い、激しさを増す指にユイシスの雌が覚醒を始める。感じたことのない快楽に舌を出して顔が蕩けて、マンコからは溜め込まれた汁が吐き出されて無骨な指を濡らす。

 膣壁を擦る指に、奥底の雌が声を上げる。キュンキュンと腹の下から音が鳴り、強烈な何かがユイシスの中からせり上がる。

 

「――――あ♡」

 

 刹那、ユイシスの頭が真っ白に染まった。

 

「あっ♡ あ、あーっ♡♡ あぁぁぁぁっ!?♡♡♡♡」

 

絶頂(・・)。単調ながら喜悦がわかる嬌声に、引き抜かれた男の指に連動して秘部から吹き出す愛液。土下座で掲げた美尻がガクガクと痙攣を起こし、支えていられなくなって地面に落ちる。

 自らが吹き散らした初イキの愛液がパシャッと飛沫を上げ、ユイシスはうつ伏せになって放心した。

 

「オナニーの経験がないってことは……ユイシスちゃん、初イキおめでとー!」

「……あ、ぁ?♡」

 

 雌の絶頂。頭が真っ白になるわけのわからない感覚に、目覚めの祝福のようにチョロチョロと秘部から垂れ流しになった雌液。

 戦士として敗北し、雌ということを雄にわからされた。放心して、完全に力を失ったユイシスの足を、男が乱雑に掴んで引きずり始める。

 

「よーし、そろそろ連れて帰ろうぜ。これからたっぷり仕込み(調教)をしないとなぁ」

「あ……いや……あ、あぁぁぁぁ……ふぐっ!?」

 

 モノのように引きずられながら手を伸ばすも、袋のようなものに詰められ、入口を縛られて密封されて運ばれる。

 空気が薄く、力も出ない。やがてユイシスの意識は朦朧としていき――――二度と這い上がれない底へと連れていかれてしまった。

 

 

 

 

 

 

「よっ、元気にしてるか、ユイシスちゃん」

「……ふっ♡ ふぎ……っ!♡」

 

 最低限のベッドが用意された小部屋の扉が開き、ユイシスに男が呼びかける。が、武骨な首輪で繋がれたユイシスは、内股で苦しげにして答える余裕が見られない。

 ユイシスはベッドの支柱に繋がれ、両手に鉄の枷、足首には脚を開ける程度で鎖が繋がれた足枷を嵌められている。その上、衣服は胸と腰を辛うじて隠す程度の布切れしか与えられず、さながら性奴隷というところか。

 その上、目を引くのは貞操帯(・・・)。ユイシスの股布の下には、黒く硬い貞操帯が付けられ、錠で閉ざされている。それはユイシス自身ではなく、この組織の長が彼女の価値(・・)を勝手に下げないようにと対策で着けたものだ。

 鍵は長しか持っておらず、鉄の排泄口が精々では前は使えない。ただし、後ろには男のモノが優に潜れるリングが尻穴を中心として存在している――――つまりは、そういうことだ。

「は、はやく……っ!!」

「はいはい、そらよ」

「ッ!!♡」

 

 そんな奴隷身分のユイシスに男が与えたものは、簡易用のトイレ(・・・)。脚を開いてしゃがめば、ちょうど用を足せる。人としては使用を避けたいもの。

 だが、ユイシスは迷いなく跨った。男に背を向けて、少し拡張(・・)された尻穴を突き出して排泄口を小便器に狙いを定め――――解放。

 

「ふぁっ、ふぁぁぁぁぁぁぁ……♡」

 

 甘美な吐息と、激しい放尿音。便器に弾ける黄金水の勢いは、ユイシスの我慢の量を如実に語る。人の形をしたものであれば抗えない解放感は、手足と首をされてしゃがむ無様極まる姿であっても変わらない。

 長い排泄が終わり、ポタポタと貞操帯の排泄口から滴る水。最低限の人権として、それを布で拭けば排泄は完了。

 

「……排泄、処理……ありがとう、ございます」

「ほいほい。じゃ、次は飯に連れていく時にな」

「…………」

 

 自らの排泄物を回収し、去っていく男を見送る――――もちろん、これには理由がある。

 ユイシスは利尿剤を盛られ、そして限界まで尿意を我慢させられている。漏らしても、自分で死を選んでもユイシスの騎空団、家族(・・)に手を出すと脅され、彼女は従う以外の選択肢を失った。

 彼らなら、男たちなど歯牙にもかけないはず。だがユイシスは自分が撒いた種と、あの不条理な敗北が忘れられず従ってしまった。だから時間まで必死に耐えて、男の前でおしっこを出す管理(・・)をされている。

 おしっこだけではない。食事は男たちと。湯浴みも男に。眠りも男に連れられる。ユイシスの行動は徹底的に男たちに管理され、精神が自由な時間も利尿剤による暴力的な尿意に苦しめられる。

 手も足も、人権も尊厳も、全てを握られ管理され――――ユイシスの瞳から、涙が零れ落ちた。

 

「かし、ら――――たす、けて」

 

 その願いが届くことは――――ない。

 男たちに心から屈するか、その優れた容姿で売り飛ばされ性奴隷として、あるいは奇跡的な出会いで救われるか。

 どれであれ任侠の女は、二度と陽の下で家族と再会することはなかった。

 

 

 






土下座(強制謝罪バージョン)。催眠とか半快楽堕ちが多めだったので、内心の屈辱感溢れる土下座は初……あぁ、最高(恍惚)
ラストシーンの貞操帯は趣味です趣味。この後はならず者の性奴隷完堕ちルートか、オークション会場で晒し者から成金野郎に買われて飼われるルートか、昔潰したヤクザの長に買われて一目惚れしたと求婚ラブストーリールートかです。最後は何??????完堕ちルートの調教内容とかオークション会場でのお披露目エロとかの案があれば平気で書けそうですねこれ。ちなみに一番困ったのはユイシスが腹切り切腹しちゃわない理由です。もうすぐ覚悟決めるんだからこの子は……。

いつもとは違う感じでしたが、昔っからこういうのが大好きで……脅迫やじわじわとした凌辱羞恥。ハート少なめで責め立てられ追い詰められる女の子、いい。今回と次回みたいなシチュも大量募集してます。お下品なエロも大好きだけど、こういうねっとり系の羞恥エロもガンガン書きたい。いや快楽堕ちの媚薬調教とかは散々それっぽいの書いたんで……純愛風味が薄めエロ多いの、向こうで書くからなんですよ。ジャンル被るとモチベが減って鈍くなる。

感想、評価ガンガンお待ちしております。来れば来るだけ書く種類も増やせて良き。高評価、待って、ます(念押し)早筆だしこのくらいはめちゃくちゃ媚びてもいいかなって……
次回は新ジャンル。リクエストからアイドルマスターシャイニーカラーズより白瀬咲耶さん。アイドルと言えば脅迫調教でしょ(偏見)ちなみに死ぬほど楽しかったので、この手のジャンル大量に求める。今回みたいに竿役モブ役も喋ってますが、やっぱ凌辱だと雰囲気出ますね。原作キャラの再現はそこそこ得意な方だったのですが、モブの台詞がまぁ苦手で……練習がてら色々試行錯誤で挑戦してみます。


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ナルメア(おねショタ、発情)

ショタおねじゃないよ、おねショタだよ。逆転なしだよ。

というわけでメインの方の中編があともう一息となったので、息抜きにこちらを。
初めはヴィットリオでサディアお風呂シチュのおねショタ書いてみたいなーとTwitterでポツリと言ったら、お試しのリクを貰えたので練習がてらで書いてみました。
無様エロじゃないの死ぬほど珍しいので拙くても許してね。ナルメアの無様エロはそれこそ書いてみたいけどね。ネネカ様、レイチェル様とマッドな変態に捕まって洗脳処理されちゃうとか。お前そういうのしか書かないね本当にね。






 

 

「あっ♡あっ♡ な、ナルメアお姉ちゃん♡♡」

「んはっ♡♡ あんっ♡ ハルちゃん、とっても上手だよ!♡ お姉さんの膣内でおちんちんじゅぽじゅぽできてるね♡♡」

 

 宿屋。二人の男女による熱いセックス、というだけの話ではあればいくらでもある。大人として一夜の関係。恋人、夫婦の交合い。だが、この二人はそのどれでもないと言えた。

 

「お姉ちゃん!♡ お姉ちゃんっ!♡♡」

「んっ♡ お姉さんのおっぱい揉み揉みしたいの?♡ いいよ♡ 手でちゃんと掴んで……あっ♡ ちっちゃいお手手で掴めてえらいえらい♡♡」

 

 ナルメアに組み付きながらその豊満な胸に手で導かれ、ハルと呼ばれた幼い彼の手には収まり切らないドラフの爆乳を揉みしだく。手が小さすぎて、揉んでいるというよりその生乳に呑み込まれているようで、初めて感じる女の柔らかさに興奮しっぱなしでナルメアの膣内に挿入したショタちん(・・・・・)を力いっぱいピストンする。

 

「あ、あーっ♡♡♡♡」

「ふふ、お姉さんのおまんことハルちゃんのおちんちんすごく馴染んでる♡ 膣内でびゅーびゅーしてるね♡ もっとしていいんだよ?♡」

 

 しかし、小柄すぎるハルと下半身肉厚なナルメアでは差がありすぎた。ムチッとした生足でハルの身体をホールドしたナルメアにより、交尾をせがむように蠢き蕩ける彼女の膣内で白濁液が搾り取られる。

 ピストンをしているのではなくさせている。ナルメアの下半身にハルの下半身が呑まれ、溶けていく。そんな風に思えた。

 それもそのはず。ハルはまだ幼い子供でセックスのことなど欠片も知らない年齢なのだから。ドラフ族が特有のトランジスタグラマーな体系によって、セックスが偶然成り立っているに過ぎない。

 出る胸が出すぎていながら鍛えられた身体。しかし肉がある尻や足回り。奇跡のような体躯ながら130センチ台の低身長。そんなドラフ族のナルメアより小さいハルは、彼女に覆いかぶさってセックスというより、やはり女体に抱き込まれてセックスしているというのが正しく見えた。

 

「ナルメアお姉ちゃん……っ♡」

「どうしたの?♡ あ、お姉さんとキスしたいんだね♡ おまんことおちんちんのキスだけじゃなくて、お口のキスもしちゃおっか♡」

 

 柔らかすぎる全裸の女体に包まれ、ハルはナルメアを見上げた。紫のロングヘアーを携えたナルメアは、母性を感じさせる笑みで彼を迎え入れて唇でキスを交わした。

 

「ちゅっ♡ ちゅる、ちゅるっ♡♡ ちゅ、ぢゅるるるっ!♡♡」

「〜〜〜〜〜っ!?♡」

 

 下半身は肉厚な半身に呑まれ、上半身は生の爆乳に包まれ、その上で見上げて導かれるようにナルメアに濃厚なキスを受ける。

 単純なキスではなく一段も二段も飛び上がって経験するディープな口付け。幼く小さな舌が大人を感じさせるナルメアの舌に絡め取られ、熱烈な唾液が喉を潤していった。

 

「おっ♡んっ♡おっ♡♡」

「ちゅっ♡ ぢゅううううっ♡♡」

 

 びゅるっ、びゅっびゅっ! びゅるびゅるぶびゅう!

 ナルメアの膣内でショタちんが脈動し、膣内射精を幾度となく繰り返す。先ほど精通したばかりとは思えない量と勢いが無防備な子宮に流れ込み、ナルメアもまたハルの身体をホールドした足を強く締め付け、明滅する視界で全てを受け止める。

 

「んちゅ、ぢゅっ♡ あっ♡ あぁぁっ!♡♡ んんんんんっ!♡♡♡♡」

 

 小柄で極上の雌がイク。より小柄な体躯の雄の射精に全力の絶頂。頭が真っ白になり、目の前の少年のことしか考えられなくなる。

 熱く激しく、大人と子供ながら裸を晒し合って性器を交わらせる濃厚なセックスを続けた。どうしてこんなことに、などと今は考えられない。ハルは見ず知らずの美女に母性と雌への欲を感じ、ナルメアは高みを目指すという己の誓いすら忘れて、年が離れた子供と本気のセックスに興じたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここ……よね?」

 

 日を改めて、あの時脱ぎ捨てていた和を思わせる衣服と長い刀を鞘に収めたナルメアが、とある一軒の家を訪ねていた。

 そこは他でもない、ナルメアとセックスしたハルと呼ばれたヒューマンの少年が住む家だった。錯乱した彼を落ち着かせ、後日改めてという形を選んだナルメアはこうして彼の家の戸を叩いた。

 

(なんであんなことを……たぶん、ハルちゃんが持っていたものに何か……)

 

 ドラフは体格で誤解されがちだが、ナルメアの年齢は24。それが一回りの差はあろうというハルに対して欲情し、あまつさえ関係を持つなどありえない。ましてやあの日、ナルメアは偶然街中で彼とすれ違っただけなのだ。

 だがそのすれ違った一瞬、ナルメアは鋭い魔力のようなものを感じた。そしてその瞬間から、ナルメアはハルに対して逃れ難い欲求のようなものを感じ――――気がつけば、宿屋で裸になって盛り合った。

 情欲をコントロールできなかったというのに、記憶は鮮明でナルメアの頬に朱色が灯る。と、家の扉が開いたのはその時だった。

 

「……あ、ナルメア……お姉ちゃん」

「こんにちは、ハルちゃん。……ちょっと、お話させてもらって大丈夫かな?」

「は、はい」

 

 身体を交わし合ったとはいえ、だからこそお互いに少々とぎこちないやり取りをしながら、ナルメアはハルの家に招き入れられた。

 広い家の中にはハル以外誰もいない。定期的に様子を見に来る親戚以外は一人でやりくりをする。ハルは幼くして両親をなくした孤児だった。

 

(……もう少し責任を持って……ううん、私が言えることじゃない)

 

 こんな小さな子を一人で。この世界ではたまに見かける光景だ。何かと世話を焼きたがるナルメアは顔を顰めたが、彼と関係を持った無責任な自分が言えたことではないと頭を振る。

 

「それで、この間のことなんだけど……」

「ごめんなさい!」

「え……?」

 

 客間に招かれて話を切り出したナルメアに対し、ハルがバッと頭を下げて何かを差し出した。

 それはお守りのような形をしたもので、妙な気を纏っていると察知したナルメアの目が細められた。

 

「たぶんこれのせいでおかしくなっちゃったんだ……変な占い師さんに声をかけられて、もらったものなんだけど……ごめんなさい!」

「……そっか。うん、大丈夫。ハルちゃんは悪くないからね。これはお姉さんがちゃんと預かるから」

 

 言って、ナルメアは安心させるようにハルの頭を撫でてから、一転して鋭くお守りを睨み付けた。これが原因なことは間違えようがなく、もう二度と同じことが起こらないよう処分しなければならないと手に取る。

 

 恋愛成就のお守り――――などと言えば聞こえはいい。だがその実、特定範囲の人間を強制発情(・・・・)させる力を持つ特殊なアイテム。

 魔晶か煩悩か、どちらにせよ、ハルの視界にちょうどよく収められたドラフの爆乳が発端となって二人を発情させたことに変わりはない。

 そして、その効果は一度切りではない(・・・・・・・・)。ナルメアがお守りを手にした瞬間、淡く淫靡な光が彼女の身体を駆け巡った。

 

(しま――――)

 

 武人として卓越した力量を持つナルメアだが、過去の事情から精神面が極端に強いとは言えない。そこを上手く突かれてしまい――――ナルメアの思考から理性というものが消えた。

 

「? ナルメアお姉ちゃん……あっ♡」

 

 ナルメアの雰囲気が変わったことを察してか、ハルが不用意に頭を上げてしまう。だが彼もまた、発情の効果が抜け切っているわけではない。

 そんな状態で頭を上げたハルが見たのは、ナルメアの低身長に似合わないアンバランスなはずでありながら完璧なドラフ乳。しかも、ナルメアが外装を脱いだために、ノースリーブの衣服から生の谷間、乳穴が視界に飛び込んでハルは息を呑んだ。

 

「ん?♡ どうかしたの、ハルちゃん♡」

「あ、ぅ……うぅ……♡」

 

 むにゅ、むにゅ。服から飛び出した谷間をさらに強調するように、ナルメアはわざとらしく屈んで胸をハルの顔に押し付けていく。明らかに異常なのはナルメアの方であるが、力関係で発情したナルメアに子供のハルが抵抗などできるはずがない。

 そして覚えたての快楽を、ナルメアが相手でしか得られない快感を忘れていないハルのショタちんは、ズボンの下でピクピクと可愛らしいテントを作る。股を必死になって閉じる少年に、ナルメアが爆乳の上でペロリと唇を舐めた。

 

「ふふ、お股もじもじさせて大丈夫?♡ おちんちん痛いの?♡ お姉さんが治してあげよっか♡」

「あ、ぁ♡」

 

 ハルが何か言葉を口にする暇すらない。自身より低身長の少年の股目掛けてしゃがみ込んだナルメアは、ズボンと下着を一瞬にして引きずり下ろし、彼の男性器を外気に晒す。

 

「わっ♡ おちんちんもう勃起してる♡♡ お姉さんのおっぱい見て興奮しちゃったんだね♡」

「ご、ごめんなさい……♡」

「ふふ、謝らなくていいよ♡ こんな立派なおちんちん、恥ずかしがらなくて大丈夫♡ ぴくぴくってしてて、とってもかわいいね♡」

 

 ナルメアの吐息、飾らない言葉に皮に守られながら勃ち上がったちんぽはぴくっ、ぴくっと気持ちよさげに反応を示す。まだ勃起を覚え切る歳ではないはずだが、包茎であること以外は小さく立派な雄のペニス。

 

「苦しいよね♡ 辛いよね♡ 今お姉さんが気持ちよくしてあげるね♡」

 

 応えを聞くためではなく、する(・・)という予告のための言葉を吐いたナルメアが、口の中でぐちゅぐちゅと唾液をたっぷり混ぜ合わせ――――ぱくっと一口でショタちんを咥え込んだ。

 

「んひんっ♡」

「むっ♡ ぢゅぢゅっ♡♡ ずぢゅぅぅぅっ♡♡♡」

 

 まるで女の子のような悲鳴をあげて仰け反るハルに、ナルメアは薄紅の唇を歪めて激しくフェラチオを行う。

 逃げられないよう両足から背中に手を回し、幼く小さな股間部に顔を押し付ける。まだ毛の一本すら生えていない場所にナルメアの鼻が押し当てられ、彼女は濃厚な少年の臭いに蹲踞でおっぴろげたミニスカの中のホットパンツから雌臭をダダ漏れにする。

 

「はひっ♡ はへっ、へっへっ♡♡」

 

 どびゅっ、どびゅどびゅるるるるっ!

 腕と豊満な胸が下半身を締め上げられ、皮被りちんぽを大きな咥内の温かさに包まれたハルは全身を痙攣させ、素っ頓狂な声をあげてショタちんを全力射精させる。

 

「む、むちゅっ!♡♡ あむっ、ちゅっ♡♡♡ ぢゅるる、ぢゅるっぢゅるっ♡♡♡」

 

 だがナルメアは止まらない。興奮のしすぎで寄り目になってハルの蕩け顔を見上げながら、皮にこびりつくザーメンを舌で舐め回し呑み込む。

 守られていた刺激に慣れていない敏感な亀頭を舌で突かれ射精。周りを舐め取られ絶頂。皮被りの竿を根元までねっとりと舌で絡め取られザーメン噴射。

 煩悩による継続的な絶頂。それはナルメアが口の中と周りに青臭い精液をべっとりと付け、ぬちゃぁ、とハルの肉棒から口を離してもなお勃起が続くほどのものだった。

 

「はぁー……♡ はぁぁぁー……♡♡」

 

 戦いのための落ち着いた深呼吸ではなく、濃厚な精液の臭いをさらに取り込むための発情呼吸。短すぎるミニスカから蹲踞でモロ出しになったホットパンツは、あまりのメス汁に断続的な粘液の雨を地面に滴らせていた。

 

(これ、だめぇ……♡♡♡ とま、止まら……っ♡♡)

 

 それでも僅かに残っているナルメアの理性は制止をかけた。かけはしたが、止まることはなかった。

 なぜなら、濃厚フェラで腰砕けになったハルが、その勃起ちんぽを抑え切れずにオナニー(・・・)していたのだから。

 

「ナルメアお姉ちゃん!♡ ナルメア……お姉ちゃんっ!♡♡♡♡」

「あ♡」

 

 ドピュッドピュッドピュッドピュッ!!

 弾け飛ぶ白濁液。トロトロに蕩けた顔で幼くも滾ったペニスを扱き、ナルメアを想う少年。

 何もかも手遅れだった。煩悩は二人の想いに強烈な輝きを放ち、ナルメアの理性を完全に破壊した。

 ピンク色に染まるナルメアの視界。色彩すらその淫靡な色に変え、完全発情のハートを浮かべた彼女は自身の衣服を全てはぎ取ってみせた。

 

「ハルちゃん♡♡♡♡ ふっ♡ふっ♡♡ふっ♡♡♡」

 

 ハルの頭を優に呑み込める爆乳をぶるんっ♡ ぶるんっ♡ と舞いを踊るかのように汗だくの腋を見せつけながら揺らし、紫の陰毛がたっぷり張り付いたマンコを大股開きのエロ蹲踞で見せつける。無論、ムチムチの太股は合わさり、前から見える巨尻までがハルを誘う。

 求め合う二人。止まることなどありえない。主導権を握るナルメアが止まれないのだから、それは必然以上の必定だ。

 

 ナルメアがハルを押し倒し、彼のショタちんの上に跨って愛液を垂れ流すマンコを指でくぱぁ♥ とかっぴろげる。

 

「ハルちゃん♥♥♥ 私のおまんこ見えてる?♥♥ ハルちゃんの赤ちゃんほしくてヒクヒクしてる♥ 挿入れていい?♥♥ ううん、挿入れちゃうねっ♥♥」

「うん、うんっ♡ ――――あぁ〜〜〜っ♡♡♡♡」

 

 にゅぷぷぷぷっ! ナルメアの肉壺が了承と言っていいのかも怪しい言葉を交わし、ハルのちんぽを膣内へと誘った。

 

「お゛ぉ゛っ♥♥♥♥ お゛っ♥♥ イグっ♥♥♥♥ イグゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥」

 

 それは獣の声。雌のケダモノ。幼い下半身にドラフ尻という肉の塊をパンッ♡ パンッ♡ と叩き付けながらメス顔で絶頂するケダモノ女ドラフがそこにはいた。

 搾り取られる雄と搾り取る雌。だが、どちらも快楽に蕩け切って誰より幸せそうであった。

 ケダモノ女ドラフの爆乳が暴れ狂い、膣内とちんぽが熱いキスをし続ける――――やがて、二人の下腹部に魔力による紋様が刻まれる。

 

「ハルちゃん♥♥♥♥ 好きっ♥♥♥♥ だいしゅきっ!♥♥♥♥♥ んぢゅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥」

「ふぅぅぅ〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡」

 

 それは淫紋。想いが成就した証であり、ハルに覆いかぶさったナルメアの情熱的なキスによって夫婦の誓い(・・・・・)として完全に定着した。

 

「ナルメアお姉ちゃん!♡ 嬉しい♡♡ 大好きっ♡♡ あっ♡ あぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

「お姉さんも嬉しい♥♥♥ んほっ♥♥♥ おぉ〜〜〜〜っ!♥♥♥♥♥」

 

 鍛え上げられた身体はこのためにあったのだろう。きっとそうだ――――天高き刃に至る刀は打ち捨てられ、ナルメアはただ契りを交わした少年と交わり合った。

 

 

 

 

 

 

 ある時期を境にして、孤児だった少年にドラフの女性が付き添うようになった。お姉ちゃん、と呼ばれたこと。甲斐甲斐しく少年の世話をしていることから、種族の違い程度の違和感しかない親戚の筋だろうと思われ、仲睦まじい姉弟のように過ごしたという。

 

「ん、ちゅっ♡♡ ぢゅ、ぢゅる……っ♡♡♡」

「ぢゅううう、ぢゅーっ!♥♥♥♥」

 

 その実態は、裏路地ですら身体を密着させ熱いキスで盛り合う雄と雌。体躯の差からナルメアの身体に、ドラフ乳に埋もれながら見上げてキスをし、腰をヘコヘコと振ってムチムチの下半身肉でちんぽを扱くハル。それに応えてギューッと肉付きがさらに程よくなった肌肉で締め付けるナルメア。

 

 揺らぎの斬姫は揺るがぬ世界を得た。小さくも大切な世界を。快楽が続く世界を。刃を必要としない生き方を――――ただ少年との幸せだけを手に入れたのだ。

 

 






お試しなのでハートマーク変えてみたり地の文に添えてみたりマジの試験的運用。どうなんですかねぇ。私は他の作者様のものだと地の文ハートエロスで好きなのですが、自分だとうーんやっていいのかこれ?的な固定概念が働いたりしてました。

発情させるとおねショタというか発情雌がショタに襲いかかってるというか。いやそれもおねショタなのか?最後は勢いで押し切った感じありましたし、まだまだ未熟な感じがします。まあおねショタ書いたのはマジな初なので仕方がないってことにしたい。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございますー。今日明日でもう一本くらい書きたいかなぁとは思ってます。その一瞬のモチベで高いのを書いてる瞬瞬必生なスタイルなのでリクエストは本当に叶ったらいいな程度で考えていてください。何度も念を押しますが、反応よく返しても一日後にモチベ変動して書けないってことザラにあるので……短編だと息抜きがメインなので尚更ですね。申し訳ない。
なので多分ですが次回はリクエストからイレイナさんです。本当に多分ネ。何か灰の魔女さんもかなり出番増えてきた気がするな?ではまた次回〜


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アニラ、他キャラ多数(敗北、肉体改造、搾乳、無様下品、ふたなり、快楽堕ち)

アニラ書きたいって言ったらネタを貰ったので趣味をゴリ盛りしながら書いた。正直ちょっと下品過ぎたかなと思ったけど特に反省はしていない。もふもふムチムチのアニラがエロいのが悪いと思う。水着で常識改変とかも良さそうだよね。エウロペとかゴブロも似合いそう。








 

 

(ここが件の場所じゃの……)

 

 とあるドラフ族の少女は、ある事情から広い施設内で身を隠し活動していた。

 羊を思わせる巻角。金の瞳と髪に、140を超えるドラフ族としては高身長。だが、ドラフ特有の凶器を胸に持ち合わせていることに変わりはなく、露出度の激しい和風装束から溢れんばかりの主張。のみならず、彼女という身体そのものが包まれるような柔らかさをイメージさせている。

 だが、その目は優しい肢体とは裏腹に厳しく細められていた。彼女は危険な場所へ潜り込んでいるのだから、当然と言えば当然と言えた。

 

(皆、待っておるのじゃぞ!)

 

 彼女の名はアニラ。十二神将と呼ばれる特別な御役目を持つ者。先の巻角も彼女が生まれ持ち、だからこそ十二神将に選ばれた。

 しかしアニラが十二神将たる所以はそれだけではない。その心の在り方、力の使い方が何より御役目において大切にされる。和を乱す者を許さない正義感の強いアニラは、近頃勃発していたドラフ族の女性が行方不明になる事件を聞き付け、ただ事ではないと十二神将として調査を進めていた。

 やがてアニラは偶然(・・)、行方不明になったドラフがある施設に集められていることを突き止め、彼女たちを救うために単独で潜入を開始した。

 無論、下準備や調べを行い、人入りが少ない時間を狙って潜入。そこは機械的な区画と、それとは真逆の雰囲気を持つ区画で区切られていた。まずアニラが潜入したのは、危険度が薄いであろう真逆の雰囲気を持つ区画だった。

 

「な……っ!?」

 

 そこでアニラは信じられないものを目にし、思わず喉を引き絞って声を発してしまった。

 複数存在する牧場小屋(・・・・)を思わせる一画。そこはまさに()を飼育するような、否、そのものを思わせる場所だったのだが、アニラが目を見開いたのは小屋に並べられた少女たち(・・・・)だった。

 

「んぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

「あっひぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥」

「たす、たしゅけ……おっぱいとまらないぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥」

 

 ビューッ!♥♥♥ ビュルルルルルルッ!!♥♥♥♥

 

 両手を拘束具に繋げられ無理やり立たされ、策を乗り越えるように差し出された丸出しの胸部に搾乳器(・・・)が取り付けられ、稼働している。乳首だけとは言わず、ドラフ特有の巨乳全体をガラスの筒が飲み込むように接着し、ゴウンゴウンと音を立て激しい吸引音でドラフたちの乳首から母乳を吸い出す。

 悲鳴をあげるドラフたちは、妊娠をしている子だけではない。それに低身長のドラフと言えど幼い子なら見分けが着く。つまり、それほど幼い子まで家畜のように扱われている惨状に、アニラは一瞬頭が真っ白になった。

 全裸で立たされ母乳を吸い出されるドラフたちの首には、共通して悪趣味な金のカウベルが取り付けられ、それもアニラの神経を逆撫でした。まるで、本物の家畜――――牛のようだ、と。

 

「これはこれは、十二神将のアニラ様」

「っ!? 何者じゃ!」

 

 と、光景に呆気に取られていたアニラの耳にどこからか男の声が届き、彼女はその方向に向かって獲物である薙刀を構えた。

 どこからともなく現れた男たちは、繋がれている少女たちと同じドラフ族だった。が、この光景に驚くどころかアニラを見て笑みを浮かべている――――間違いなく、この施設の者たちだとアニラは視線に殺気を乗せた。

 

(気配は殺していたはずじゃ……)

 

 アニラが気配を表したのは、ドラフたちの処遇に動揺を見せてから。それにしては男たちの察知が早すぎたことに、彼女は訝しんだ。だが、その疑問は男の一人が口を開いたことで氷解した。

 

「あなたをお待ちしていましたよ。よくこの牧場(・・)を見つけてくださいました」

「なんじゃと? ――――そうか。我に罠を仕掛けた、ということじゃな」

 

 言葉だけはアニラを敬うものだが、粘り着くような欲望の笑みは隠し切れるものではない。アニラは即座に自分を誘き出すための罠であることを悟り、その術中で覚悟を決めた。

 元々一度で成功するものとは思っていない。危険を承知の上で、囮として潜入できるドラフであるアニラが先行したのだ。この実態を知れた以上、あとはアニラが情報を持ち帰り、仲間と協力し彼らを倒してドラフを解放するのみ。

 

「お主ら、なぜこのようなことをする?」

 

 だがその前に、アニラは問いかけた。その慈悲に溢れた問いかけは、キョトンとしてお互いに目を合わせ、そして嘲笑うという結果によって踏み躙られる。

 

「そんなの決まってますよ。メスのドラフは、その穴をオスのドラフに捧げるために生まれてきてるんですから、どう扱おうと俺たちの自由でしょう?」

「そうか。もうよい」

 

 彼女は慈悲深い十二神将、南南西の守護神、アニラ。

 どのような相手であっても言葉を尽くして説得を試みる。だが彼らは違う。価値観も何もかもが違う。薙刀の持ち手が怒りで震え、アニラは力を振るうことに何の躊躇いもない。

 

「煩悩に呑まれた者たち、覚悟せよ――――南南西の守護神、十二神将のアニラ。その某脳、我が残らず打ち祓ってくれよう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 牧場の区画は主に二種に分けられる。一つはアニラが目撃したドラフたちを飼育、管理するための自然的な面が目立つ区画。

 もう一つは家畜を洗浄(かいはつ)するために用いられる、空の世界では珍しい機械工場――――たった今、全裸カウベル(・・・・・・)のアニラが連れらている区画だ。

 

「止まるな。家畜(・・)らしく管理されてろ」

「く……♡」

 

 ムチムチの脚にデルタゾーンにある毛深い陰毛。前掛けを取り払われて顕になったドラフの中でも大きい胸。豊満な胸の中に隠れた陥没乳首まで見られながら、態度を変えた男ドラフに後ろ手に嵌められた手枷を紐で引かれて無機質な施設を歩かされるアニラ。

 生の足も当然のように枷で結ばれ、歩くことだけで精一杯。家畜に一切の服は必要ないと質の良いそれは剥ぎ取られ、戦いの途中で付けられたカウベルがアニラの歩みを無様に奏でていた。

 

(身体が上手く動かぬ! なんじゃ、この鐘は!?)

 

 四肢の自由が効かず、力も入れられない。戦うための力を根こそぎ別のもの(・・・・)に変換されているような違和感に、アニラは肉々しい生肌を男に晒して歩く羞恥で赤面しながら頭に疑問を浮かべていた。

 男たちとの戦闘は言うまでもなくアニラが優勢だった。男たちの何かを狙うような奇妙な動きに警戒を怠らなかったアニラだが、幾人もの囮を打ち倒した末にカウベルを首に巻き付けられ、その瞬間アニラはあるデバフを身体に受けてしまった。

 

 ステータスデバフ『家畜化』。女ドラフを飼うためだけに作り出されたそれは、身体の丈夫さはそのままに力が弱まる。肌を見られる視線だけで股が反応し湿る、メスドラフに相応しい敏感さを得る。他にも孕ませ(・・・)やすくなる、アニラのように相性が良い者には洗浄(かいはつ)無しにある体質変化が引き起こされる――――このように、アニラ本人が想像もつかないようなデバフが半永久的に付与されるのだ。

 効果は呪いのカウベルを外さない限り、どんな治療魔法であろうと治癒することはない。十二神将と言えど例外はなく、むしろ十二神将だからこそ適性があると言える呪具だった。

 

 

「離せ、離さぬか! 我をこのような場所に押し込めて、何のつもりじゃ!」

 

 吠えるアニラだが、その格好は勇ましい口振りとは異なり滑稽なもので、上半身だけが壁から飛び出し陥没乳頭の爆乳を垂れ下げたもの。顔と肩、胸以外の下は全て壁の向こう側で暴れることしか叶わず、その動きもカウベルの効果で著しく制限されてしまっていた。

 見事に捕らえられた十二神将のアニラを相手に、牧場を経営する男たちがニヤリと笑いながら声を発した。

 

「うちはドラフの母乳を売る牧場でね。けど、単なるドラフじゃだめなんですよ。良質で力のあるメスドラフじゃないと、色々と問題が起こってしまいましてね」

「な……ならば、我は……」

「そう。だから壊れない(・・・・)家畜として、あなたには調教を受けてもらいます」

 

 他のドラフであれば単なる洗浄(かいはつ)で済まされるが、長く飼育(・・)することになるアニラは特別手塩をかけるという宣言。

 戦慄と恐怖を覚えたアニラを見て、男は去り際に言葉を残した。

 

「期待していますよ。十二神将のアニラ――――我が牧場100頭目(・・・・・)の乳牛としてね」

「ふ、ふざけるでな――――いひっ!?♡」

 

 アニラの怒声が嬌声に変わった。もう既に調教は始まり、彼女は牧場の乳牛(ドラフ)として相応しい改造をこれから施されることになる。

 壁から垂れ下がるように飛び出したムチムチの巨乳。その先端を隠した乳首に挨拶をさせるべく、専用の長い透明な筒が乳輪ごとアニラの爆乳に吸い付き稼働(・・)した。

 

「ぬっふぉぉぉぉっ!?♡♡ やめよ、やめよぉ!♡♡ 乳頭が取れるぅぅぅぅっ!?♡♡♡」

 

 ズビッ♥ ズビビビビッ!♥♥

 

 搾乳の根元の黒い部分ががっちりとアニラの乳房を締め付け、筒の中が猛烈な勢いで吸引を開始。アニラが目を剥いて呻き声をあげるその強さは、陥没乳頭があっという間に頭を出し、乳輪を纏めて本当に取れそうなほど長く引っ張り――――母乳を吐き出させるに至った。

 

「ふぎぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡ な、なぜ我の乳房から母乳が……で、出ているのじゃあ!?♡♡♡」

 

 ビューッ!♥♥♥ ビュービューッ!♥♥♥♥ 

 搾乳器の吸引は人に使うものとは思えない吸収率で、容赦なく出始めの新鮮な母乳を貪る。アニラの困惑を他所に、搾乳器の力に負けないほど激しく吹き出す母乳は透明な筒をあっという間に白濁液で中身が染まり、彼女の力が他のドラフの比ではないことを証明していた。

 これがカウベルの力の一つ。相性の良い力が強い者は、孕む前から母乳を出させることが可能となる。無論、ただで出ているわけではない。アニラの秘めたる力を抽出し、最高の味わいとなる母乳として噴き出させているのだ。

 

「ふぉぉぉぉっ!♡♡ だ、だめじゃ……♡♡ は、果てるっ♡ 果ててしまうのじゃぁぁぁぁっ!♥♥♥♥」

 

 ブシュウゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥

 

 壁に埋められ搾乳によってイキ顔を晒したアニラの母乳は、さらに勢いを増して他のドラフとの質の違いを見せつけていく。壁の向こう側にある手を含めた下半身は、暴れると言うよりはイキ果て痙攣するという反応を見せ、アニラがどれだけ感じているかを生々しく見せつけている。

 

「……は、はぁー♥ ひぃー♥♥ ふ、ふー♥♥」

 

 たっぷり数時間使った搾乳を終えた頃には、アニラの爆乳の先端は陥没など見る影もなく勃起し、ぽたぽと液体を滴らせていた。そこには荒い息から垂れたアニラの涎も、爆乳の表面から多量に伝っている。

 しかし、アニラへの調教はまだまだ先があった。

 

「くひっ!?♡ く、ふふ♡♡ くふっ♡♡ な、何のつもり……くふふふふふふっ♡♡♡♡」

 

 異常事態だというのにアニラは擽ったさから声を止めることができない。どこからか伸びた人の手を模したアームに、筆のようなものが握られアニラの乳首を執拗に擽っていく。

 

「ふひっ、ふひひ、くふふふふっ♡♡♡ ふぅー♡ふぅー♡♡ や、やめよ♡♡ 笑い、死んで――――くぁっ♥♥♥」

 

 危うく笑いで呼吸が辛くなるような責め苦に、その嬌声は異様に鋭く響いた。

 筆はアニラの乳首を擽るのみにならない。その筆にたっぷりと吸わせた強力な媚薬を、彼女の肌が過敏になるよう塗りたくっている。そしてそれは、乳首への擽りで感じるようになった段階で、アニラの爆乳全体を責め始めた。

 

「ふぉおっおぉほぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 逃れられはしない。暴れたところで壁に固定されたアニラが動くようなことはできず、精一杯力を加えて爆乳がいやらしく揺れカウベルが虚しく鳴るのみ。

 

「はひぃ……――――ッ!?♥ な、なんじゃと!?♥♥ よせ、やめよ!♥ そのようなもので我の乳頭おっほぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥」

 

 喉からも鳴る艶やかな声が我慢を忘れ、擽りで母乳が噴き出すようになった後は、固く大きなブラシ(・・・)でアニラの凝り固まった乳首をゴシゴシと擦りあげる。

 

「むお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ!!♥♥♥♥」

 

 否。ゴシゴシではなく、ゴリッ♥ゴリッ♥ と抉るように擦られ、アニラが白目を剥いて野太く濁ったイキ声をあげてしまう洗浄を繰り返す。アニラの母乳がブラシに絡まり、より高速で調教を推し進めた。

 

「果てるっ!♥♥♥♥ はてりゅう♥♥♥♥ のっほぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥」

 

 プシュップシュップシュッ!♥♥♥ ビュービュービュービュルルルルルルッ!♥♥♥♥

 衝撃のあまり母乳と共に鼻水と涎を飛ばし、壁の向こう側の股も完全に腰砕けになって地面に大洪水を作ってしまっている。金の深く美しい陰毛は滝のように流れる愛液の受け皿としては足りない様子だ。

 そこにオスドラフの滾った肉棒が打ち込まれた。

 

「っ――――お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 家畜に断りなど必要ない。早急に円滑な種付け作業を開始すべく、調教中であろうとアニラのマンコは彼らのチンポのために存在していた。

 

『あー、御役目様のメスドラフまんこ、やっぱ他の種族じゃ物足りないぜ』

「お゛っ♥♥♥ お゛お゛っ!♥♥♥♥」

 

 ドラフの人外チンポを呑み込んだアニラの膣内に満足を得る声と、ムチムチの生尻が筋肉質な肌とぶつかり合う音が壁の向こう側から内側まで届く。

 

「――――お゛♥♥♥♥♥」

 

 もっとも――――白目を剥いて気絶してしまったアニラには、届いていなかったかもしれないけれど。

 

 

 

 

 

 数週間後、様々なドラフたちが狭苦しい柵の中で搾乳される中、その一匹だけは広く場所を取って飼育される乳牛(メスドラフ)がいた。

 

「ああ、あつい♥ ざーめん、射精()るぅ!♥♥♥♥」

「はおぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥」

 

 ドップドップッ♥♥♥ ドッビュルルルルルルルルルルッ!!♥♥♥♥

 種付け用に飼育されたふたなりドラフのイシュミールに四つん這いで膣内射精され、目を上擦らせたアクメ顔を披露しながら取り付けられた搾乳器に母乳を走らせる女ドラフ。

 それは十二神将、南南西の守護神アニラその人にして、変わり果てた家畜としての姿であった。

 手と足の肘と膝まで、カウベルに合う当てつけのように嵌められた牛柄の布。アニラの特別として扱われる巻角の左には穴がこじ開けられ、そこに『100』の番号が記された金色のタグがぶら下げられ揺れている。

 ムチムチとした魅惑の肢体は健在であり、爆乳の先端は横幅を増した見事な太勃起乳首となりアニラの開発成功を主張していた。

 十二神将のアニラは、見事な乳牛(家畜)として扱われていた。

 

「おっ♥♥ おおっ……ほぉ♥♥♥」

 

 そして今、アニラは搾乳されながら飼育員や専用ふたなりドラフによって種付けされ続け、より良質な乳牛として育成される真っ最中。

 ずりゅずりゅ♥♥ とイキ果てたふたなりちんぽを喘ぐアニラから引き抜いたイシュミールが、次に種付けを行うメスドラフの元へザーメンを垂れ流しながらアヘ顔で歩いていく。彼女のように、ドラフは皆しっかりと家畜として調教し尽くされていた。

 

「よーし、次はアニラが大好きな搾乳アクメの時間だぞ」

「っ!♥♥ さくにゅ……ぼ、母乳を吸われて達することを好きになるわけがなかろう!♥」

 

 アニラの搾乳装置を管理する飼育員の揶揄に、アニラが目を剥いて叫びをあげる。が、顔の色合いは彼女の内心をことごとく暴き立てるほど、ハッキリと興奮の赤面が映っていた。

 

(い、いかん♥ また母乳を吸われてしまっては、イク……は、果ててしまうっ♥♥♥♥)

 

 数週間たっぷり調教されたアニラは、特に集中して責められた勃起乳首が性感帯であり、搾乳によるアクメは癖になってしまっていた。

 当然、アニラはそれを簡単には認められない。ドラフたちを助けに来て、惨め無様に敗北して家畜化した彼女はこれ以上恥を上塗りするわけにいかなかったのだ。

 しかし、飼育員はそういう家畜たち用の見せしめ(・・・・)も用意していた。

 

「家畜なら家畜らしく、気持ちいいことには素直になれよ。でないと……おまえみたいな優秀な家畜でもあぁなっちまうぜ?」

「ひ……っ!!」

 

 飼育員に促され、改めて見せつけられたものにアニラは恐怖の悲鳴をあげた。何度見ていようと、あげざるを得なかった。

 

『ふごっ!♥♥♥ ぶぼぉぉぉっ!♥♥♥♥』

 

 壁に嵌め込まれた上半身の乳首に(・・・)チンポを挿入れられ、鼻フックとボールギャグで顔面崩壊アクメ顔を披露する二匹のメスドラフ。

 アリーザとアリシア。彼女たち母子ドラフは、あまりに反抗が過ぎる家畜として優秀ではない者と、力を出し尽くし年齢から回復の速度も遅い者として再改造。二プルファック用の性処理器具として設置され、メスドラフたちの抑止に繋げられている。

 

「ああなりたいか?」

「っ! っっ!!」

 

 逆らえば言葉を発することも出来ず、悲惨な末路を辿る。カウベルの力で無力なメスドラフに成り下がったアニラは、爆乳ごと首を振り乱して許しを乞うた。

 

「も、申し訳ない♥ か、家畜として生きる我に――――家畜番号『100』♥ 乳牛アニラに搾乳アクメをさせてほしいのじゃ♥♥」

(すまぬ!♥ すまぬのじゃ……必ず、助けてみせるのじゃ♥♥)

 

 必ず隙をついて脱出し、彼女たちを救ってみせる。そう言い訳だけは立派な(・・・・・・・・・)アニラの唇は、言い訳が無駄になるほど淫靡に歪んでいた。

 

「そうそう、ちゃんと素直にそう言えばいいんだ。ほらよ」

「ぬはぁぁぁぁっ!♥♥♥♥」

 

 ヴィィィッ♥♥ズビビビビッ♥♥♥ ビュルルルルルルビューッビューッ♥♥♥♥

 

「搾乳アクメするのじゃ♥♥♥♥ アニラの爆乳デカ乳首ビュルビュル吸われて果てるのじゃ♥♥♥♥ ――――イグゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥」

 

 ――――そんな建前の言い訳ですら、四つん這いで地面に垂れた爆乳が噴き散らす母乳と搾乳アクメの前に、跡形もなく吹き飛んでしまうものでしかないのだが。

 

 

 

 

 そして、一般のドラフでは及ばない格付けでトップクラスの品質を保証されたメスドラフには、更なる改造処理が施される。

 アニラも例外ではなく、再び区画を変えられ今度は顔と爆乳と股間部だけを壁から出した状態で拘束。再改造を受けた。

 

「いやじゃ!♥ もうやめてくれ!♥♥ 許してくれ!♥♥ やめるのじゃぁぁぁぁぁっ!♥♥♥」

 

 御役目を授かり、守護神として崇められる十二神将と言えどまだ未熟な年齢。剥ぎ取られれば露呈する少女の恐怖は、すぐに快楽に染まることになる。

 

「ぬっおっほぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥ 我のおっぱいがちぎれ、つぶれてじま゛う゛♥♥♥♥ やめてくれぇぇぇぇっ!♥♥♥♥ おっ、おっ、おお〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 アームに胸を引っ張られ、爆乳を呑み込めるほど巨大なローラーに左右から挟まれて敏感なおっぱいへの刺激に壁ハメのアヘ顔を出し尽くすアニラ。

 胸への改造処理と並行し、アニラの下半身にも手が伸びる。もう既に彼女は何人かにヤリ尽くされ(・・・・・・)、散々味わった改造処理をこれからアニラに行う。

 

「いやじゃぁぁぁぁっ!♥♥♥♥ たすけて、いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥♥」

 

 だがそれは種馬用のものではない。アニラというメスドラフの優秀さを物語る、ドラフミルク(・・・・・・)製造用家畜としてのものなのだから。

 

 

 

 

「むほおおおおおっ!♥♥♥♥ イグッ♥♥♥イグッ♥♥♥ おちんちんイクのじゃぁ!♥♥♥♥♥」

 

 シコシコシコシコシコシコッ♥♥♥♥ ドビュッ!♥♥ ドビュルルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 金の髪は変わらず、だが金の瞳と美しい面はチンポを扱いて母乳とザーメンを無様に吐き出すためのアヘ顔用に生まれ変わったアニラ。

 

「しこしこ止まらぬっ♥♥♥ 御役目を捨てたセンズリきもちよすぎるのじゃ!♥♥♥♥ 噴乳アクメとミルク射精だめなのじゃぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥♥」

 

 あまりに無様、あまりに惨めな叫び。だが、叫びだけではない。今のアニラは全てが惨めだった。

 爆乳を超えて垂れ下がった超乳は、支えの布紐にずっしりと重さを主張し乳首から母乳を四散。股間に特大サイズの睾丸を下げて直立したふたなりちんぽは、人に挿入れることを想定しないサイズであり扱くアニラの牛柄手袋に全く収まり切っていない。

 超乳に挟んでも飛び出し、アニラがセルフフェラしてしまえる大きさのメスドラフちんぽ。加えて巨大カリ首の間には専用のクリップが挟まれ、ちんぽに下げられた『乳牛・アニラ♥』のタグがモノの扱きに合わせて揺れ、美しい面を支えていた鼻孔の間には本物の牛の如き金の鼻輪が通されている。

 

「きもちいい!♥♥♥♥ きもちよすぎるのじゃ!♥♥♥♥♥ もう乳首とちんぽのミルク吐き出すことしか考えられんのじゃあ!♥♥♥♥♥」

 

 それは有り余る力を効率よく吐き出させるための改造。彼女たち(・・)は大きな台の上に乗り、ガニ股の脚部には魔法陣そのもの(・・・・)によって固定され、ただちんぽを扱くことだけを考えられるようになっている。

 ちんぽを扱きイカせれば、超乳まで豊乳され溜められる量と吐き出す量のどちらもを引き上げられた母乳を共に噴き出す。どちらも彼女たちの濃厚な力を固めたミルクであり、下に設置されたタンク目掛けてシャワーのように降り注ぐ。

 

 そう。こうした改造処理を受けた貴重なメスドラフはアニラだけではない。

 

「おほぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥ クビラちんぽザーメンドビュドビュ突き進んでるぅ!♥♥♥♥♥」

「乳首ちんぽ……しこしこぉ……♥♥♥ イグゥ……♥♥♥♥♥」

 

 褐色超乳ふたなり少女のクビラはアニラ同様の処置。見た目も役柄も牛に相応しいシャトラは、手で握って扱いてやっとな肉棒と見紛う太さの乳首ちんぽを扱いてミルクを吐き出す。ふたなりがないシャトラの名前付きタグは、代わりにその勃起乳首ちんぽの片方にピアスで括り付けられている。

 どちらもアニラと同じ十二神将の少女たちであり、能力の質から同じ改造を受けた。

 

『メスドラフちんぽイクっ♥♥♥♥ イクっイクっイクゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥』

 

 他にもサラーサ、マリア・テレサ、ナルメアという元の名前(・・・・)を刻んだ大きなタグをちんぽからぶら下げ、自慢の角には番号を刻んだタグを誂られたメスドラフたちが一心不乱に乳牛専用ちんぽを扱き続けていた。

 

「むほっ♥♥♥ むほぉ!♥♥♥♥ 噴乳射精アクメ最高なのじゃ!♥♥♥♥♥ 乳牛番号100!♥♥♥ メスドラフミルクだしてイクのじゃぁぁぁぁぁぁ――――ッ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 ドビュドビュドビュドビュドビュドビュッ!♥♥♥♥ ブビュルルルルルルルルルッ!♥♥♥♥ ブビュブビュブビュー!♥♥♥♥♥ ビュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥

 

 メスドラフの中でも彼女たちだけに許された専用ミルクアクメ。脳髄まで乳牛改造に犯されたメスドラフたちは、ちんぽや乳首に下げられた文字を見なければ自分の名前すら思い出せない快楽家畜となった。

 牛柄に包まれた手足。アヘ顔に揺れる金の鼻輪。専用の管理番号を吊り下げられた角。支えを必要とする超乳と乳牛ちんぽから魔法陣支えのガニ股で吐き出すミルク。

 ――――その牧場では、天にも昇る味わいのミルクが搾り出されている。そしてそこには、メスドラフたちの美声とカウベルの音色が絶えることなく鳴り響いていたという。 

 






割と頻繁に可愛いヒロインにふたなり扱いて欲しくなる発作が起きてしまうんですよ。そういえばネネカ様(クロスオーバー除く)とユイちゃんはまだふたなりになってませんでしたね。何か刺さるネタないかな(病気)

というわけで見事家畜化した十二神将のアニラでした。ここまで胸を弄り回したの初めてですね。最後はさすがに要素盛りすぎたかもしれない。世界観的に魔法陣でガニ股強制拘束はしてみたかった。鼻輪も着けさせてあげたかった。おかしいなメインだと直はちょっととか言うのにこっちだと何一つ遠慮がない。
選び抜かれた超乳ドラフたち。シャトラは元から牛なので胸だけが似合うかなとか思った。ちなみに長乳首はそこまで好みじゃないのでシレッと極太乳首扱いはしている。いや完全に個人的趣味だねこれね。描写的にどの道手遅れでしょ。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!どれも励みになります。いつでも沢山お待ちしております!その分こういう振り切れた無様エロを届けちゃおうかなと。いや無様エロ限定じゃないですけれど。そういやこっちだと羞恥メイン書いてなかったって言われて思い出しましたよ。
お次は多分ペコリーヌ&ユイ。エナジードレインも挑戦したことなかったなぁと。またプリンセスフォームが無様敗北しておられるぞ!ではまた次回〜


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キャラ多数(学園催眠、常識改変・前編)

キャラ書ききれない(直球)前半でアニラ、ナルメア、クラリス、ディアンサ、ユエル、ソシエ、ガブリエル、ラルナ、ヘルエス、アテナ、ブローディア……かな?

マナリア学園ってグラブル世界にもあるから出来ますね、という発想なので基盤はマナリアフレンズの催眠学園から来ています。つまりナチュラルに常識がおかしくなったグラブルキャラたちの連続エロですね。
ちなみに朝貰ったプロット見て昼前には書き上がってました。モチベって偉大だね。いや好きなゲームの好きなキャラに性癖の常識改変させるのが楽しすぎて……今回も無様系だけどお下品要素は控えめ……かな?腋毛はセーフじゃない(感覚麻痺)絶対カルミナエロライブ基準だからおかしくなってる!!あなたの好きなエロ校則はどれかな!!!!





 

 マナリア魔法学院は由緒と伝統がある名門学院だった(・・・)。ある教師が赴任し、美しき姫たちが淫らな催眠の犠牲になるまでは。

 そして彼女たちはとある繋がりを持っていた。騎空団と呼ばれる空の旅人だ。さらに幸運――姫たちにとっては感じられない不幸――だったのは、その騎空団が常識外れの人脈を持っていたことだ。

 

 人を、異形を、世界さえも騙すことができる常識の改変。その力を以て、この学院は恐ろしいまでに形を変えた――――今日はその一日を語ることになるだろう。

 

 

 教師と生徒たちの朝は早い。それも自主的に、だ。男は催眠を扱える教師に自ら順応し、付き従う者たち以外は意図的に排斥されている。この結果も当然と言えるだろう。

 そして催眠教師も、彼らと共に考えた『校則』を守る一時編入生(・・・・・)を生徒玄関前で迎え入れた。

 

「二人ともおはよう。何をしているんだ(・・・・・・・・)?」

 

 丁寧な挨拶と問いかけ(・・・・)。それだけで二人の女ドラフはあられもない姿とポーズで教師に笑顔(・・)を向けた。

 

「先生、おはよう。何をなど、見ればわかるじゃろう――――ガニ股手マンに決まっているのじゃ♡ むふっ!♡♡」

「男の人と話しているときは、ガニ股でマンコを弄らなければならない♡ 当たり前の校則だもの♡ うひっ、ひんっ!♡♡」

 

 ぐちゅぐちゅ♡ 剛毛マンコ(・・・・・)を弄ぶ金髪ドラフのアニラ、紫髪ドラフのナルメア。二人とも、それが『校則』と教えられているため何一つ疑問を抱かず、股を開いて軽く膝を曲げたガニ股でおまんこを指で弄り回していた。

 彼女たちを含め、かなりの数が臨時で編入ということもあり、衣服は元のものを自ら改造させた。当然、そういうことが生きがいな催眠教師や多種多様な性欲の塊である同志たちは外部からの編入生に容赦しなかった。

 半袖、ノースリーブは基本。アニラのようにスカートであれば股下0センチ、ナルメアのようにスパッツないしショートパンツの類は局部切り抜きを強制。とある校則で剛毛を強いられたマンコを常に丸出しにしている。

 前掛けなど当然排除強要。アニラの十二神将としての高価な衣服も台無し。ノーブラノーパンは基本。常識を変えられる力をいいことに、女という雌をどこまでも弄んである。

 初見の生徒にもわかりやすい配慮のため、布を切り取られた恥丘にも工夫が凝らされた。左乳首には名前やスリーサイズなど、右乳首には股間の〝穴〟を拡大した写真がピアスで止められている。

 

「今どんな気持ちだ?」

「んっ、あぁ♡ 玄関前でまんこ弄りまくって気持ちいいのじゃ♡♡ 先生に見られると、もっと興奮して手が止まんなくなるのぅ♡♡」

「手におまんこと小便の臭いが染み着いて、オナニーするときに最高のおかずになっちゃう♡♡」

 

 全ては常識。強く気高い十二神将と修羅の斬姫も、この学院に編入すればマシュマロのように柔らかく魅力的な巨乳を揺らし、校則という常識に従って玄関前でガニ股オナニーで感じる変態に成り下がる。

 もっとも、彼女たちは自らが変態などと思ってはいない。この学院に通うことも、校則に従うことも常識であり『男と話している時はガニ股でマンコを弄らなければならない』と『問い掛けられた際は、淫語を確実に口に出して答える』という校則に縛られているだけなのだから。

 

「今日は身体検査の日だ。二人とも身体を見せろ」

『はい、陰毛腋毛全見せポーズ!♡♡♡ 私たちの不潔な体毛チェック、お願いしますっ♡♡』

 

 以前の彼女たちならば恥死するような態度と言葉も、常識の範囲内であれば頬の朱色はオナニーの興奮のみ。

 股開きをさらに深くしてマンコを強調し、両手を頭の後ろで組む腋見せ屈服のポーズ。マンコのみならず、晒した腋には髪色と同じ毛が轟々と生い茂り、女として失格の腋毛を見せつけている。

 『腋毛と陰毛は最低五センチ。長ければ長いほど優秀な人材』という校則の元、全編入生及び臨時講師(・・・・)には体毛の手入れが義務付けられている。さらに特定の役職(・・)を持つ者たちは、それ以上の体毛手入れを心がける必要があるが、アニラとナルメアはあくまで模範的な生徒であるため、恥ずかしげもなく見せつけた陰毛と腋毛を定規で測定すれば常識(・・)の長さがわかる。

 

「アニラ、腋毛七センチ、陰毛八センチ。――――二人とも基準内だ。が、アニラは左右で腋毛の長さが違った。手入れを怠ったな?」

「な、なんじゃと!?♡ わ、我としたことが……恥ずかしい……♡」

 

 腋見せガニ股屈服のポーズで恥知らずの体毛をひけらかしてる方が女として恥辱を覚えるはずが、腋毛の手入れの甘さを指摘される方がアニラにとっては耐え難い羞恥。

 オナニーでトロトロになった剛毛マンコから愛液の糸を落とし、別のことで羞恥を感じる変態ドラフに教師はニヤニヤと指摘を加えた。

 

「それと二人とも、臭いが薄かったぞ。しっかり運動(・・)して汗をかくようにな」

「はい♡ しっかり汗くさ腋マンコにしておきます♡」

 

 個性を消すも残すも自由。全ては定められた『校則』次第。

 指摘を受けたアニラとナルメアは屈服ポーズからマンコ弄りに指を戻し、登校完了までに規定値の臭いに達するため運動(・・)を試みる。

 

『検査ありがとうございました♡ あっ、あっあっ♡♡ おまんこイクっ!♡♡♡♡』

 

 玄関前でガニ股オナニーをして恥知らずの絶頂宣言――――この程度は序の口だ。

 身体検査用に広げられた玄関前にはアニラやナルメア以外にも、かなりの数が講師や手伝いの生徒たちの毒牙にかかっている。それはヒューマン、ドラフ、エルーン、ハーヴィン、あまつさえ種族がわからない(・・・・・・・・)特殊な生い立ちの者まで。

 それこそこの学院の常識。郷に入っては郷に従え、というどこかの国の言葉がある――――彼女たちがどれだけの存在であろうと、マナリアの学徒であれば当然のことなのだ。

 

 

 

 

 

「――――でね! 団長ってばウチがせっかくそれとなく誘ったのに、酷いと思わない!?」

「あはは……でも団長らしいよ。私の時も――――」

「えー!? そんなことあったの!?」

 

 散々改築(・・)が施された校舎の中にも女子生徒はいる。

 声が大きく自身を『最かわ美少女錬金術師』と自称するだけはあり、かなり可愛らしい容姿を持つ少女、クラリス。そのクラリスと足を並べてガールズトークに花を咲かせるショロトル島の巫女だった(・・・)少女、ディアンサ。

 どちらもスタイル、容姿に優れどこに出しても恥ずかしくない美少女の並びだ。無論、どこに出しても恥ずかしい(・・・・・・・・・・・・)衣服改造、及び陰毛腋毛の手入れがされている。

 

「あ、ウチお手洗いしていくね☆」

「私も一緒にしちゃおうかな……」

 

 身体の特徴が記された写真と美乳を〝普通〟だと思い込み、隠すことなく揺らしながらクラリスとディアンサは女子トイレの表記が置かれた透明な扉(・・・・)を開いてお手洗い(・・・・)を始めた。

 

「あーもう、何でウチの学校はこんなに不便なのかなー」

校則(・・)だから、仕方ないね……」

 

 あくまで不満を持つのは手間。とある二人の姫と似た言葉を零すも、あられもない格好の二人はそれぞれの排泄器に向かっていく。

 『排泄は必ず指定の施設、あるいは男が指定した場所で』という絶対の校則により、全面ガラス張り(・・・・・・・)の公開トイレを使用するクラリスとディアンサ。しかも、そこにある便器は女子用のものではない。

 

『ん……♡』

 

 クラリスは男子用小便器(・・・・・・)に腰を突き出し、ディアンサは壁端に設置されたペット用のシート(・・・・・・・)にしゃがんで股を開いた。

 

「クラリス、濃厚小便放尿します♡」

「ディアンサ、激くさ小便放尿します♡」

 

 そして小便は丁寧な宣言によって始めなければならない。周りにはトイレを取り囲む(・・・・)男子生徒たちが必ずと言っていいほど屯するため、誤魔化しやうっかり忘れてしまった日には目も当てられない〝罰〟が彼女たちに下される。

 

『おしっこ発射!♡♡♡』

 

 ちょろっ♡ びちゃびちゃ♡ じょぼぼぼぼっ!♡♡

 幸いと言うべきか、二人は忘れることなく宣言をし、股下0センチのスカートを持ち上げて剛毛マンコから濃い黄金色の放尿を始めることができた。

 男子用小便器に放物線を描くクラリスの小便と、ペット用おしっこシートに濁りを加えていくディアンサの小便。

 

「クラリスちゃーん、おしっこの切れが悪いよ。もっと腰振って見たら?」

「ん、こう?♡」

 

 もちろん、透明トイレを囲んだ男子生徒たちは、下衆な笑みを浮かべて口を出してくる。

 学院において男の言葉は絶対。逆らうことは〝常識〟に反する。クラリスは何の疑問も抱かず、いやらしく腰を振って黄金水を波打たせ男たちを喜ばせる。

 

「ディアンサのおしっこは真っ黄色だな。壁挟んでも臭ってくるぞ!」

「うぅ……ごめんなさい♡」

 

 排泄を見せることそのものではなく、臭いを揶揄されることを恥ずかしがって赤面するディアンサ。正当な巫女であった清廉さは、当たり前とばかりに愛玩動物と同じ場所に排泄する精神で失われている。

 

「……よし! でさー――――」

「うん、それで――――」

 

 長めの排泄を終えたあとは、濡れた剛毛マンコを拭き取りディアンサはペット用シートを取り替え、何事もなかったかのように話しながら歩き出す。

 そう、クラリスとディアンサにとっては何気ない日常の一コマ。それを目撃した男子生徒たちにとっては、退屈をしない絶対催眠の一コマ。

 狂った学園で生活するという意味は、こういうことなのだと象徴する光景だ。

 

 

 

 

「――――ほーらソシエ! 早くせんと遅刻してまうでー!」

「ま、待ってユエルちゃん……は、早いよぉ……」

 

 ここにも教室を生徒たち。エルーン族の中でも大きい特徴的な尻尾、狐を思わせる尾をフリフリと振って走る少女たち、ユエルとソシエ。

 大親友の二人は、いつもこうして戯れながら廊下を走って教室を目指す。廊下を走るな、などという注意はない。それは校則になく、走ることで二人の身体がいやらしく飾られることを知っているからだ。

 元々露出が激しいエルーンの二人も、校則に従い衣服を整えて(・・・)いる。着物風だったソシエはまだしも、水着と勝負可能な肌着だったユエルはほぼ全裸同然。その上、獣のような剛毛のマン毛と腋毛を蓄えているものだから、元気に走る度に濃厚な雌臭が舞い踊る。

 そんな二人が生徒の処理(・・)をすることも珍しくはないが、それより前にユエルとソシエの前に聳え立ったのは大階段。大量の編入生のため、複数設営された上昇用の階段だった。

 

「あー、そういえばこれがあったなぁ……よし、今日こそ一発で乗り越えたんで〜♡」

「うぅ……ウチ、ユエルちゃんみたいにいかんよ……?♡」

「泣き言はアカンよソシエ。ちゃんと『校則』には従わな♡」

 

 もちろん、ここにも卑猥な『校則』は仕込まれていた。

 『階段は手すりに跨って移動する』――――長い長い手すりには、イボなどの突起、ブラシ、コブ。様々えげつない淫具もどきが仕込まれ、少女たちの行く手を阻む。特に上りは苦難の道だと言えよう。

 二本用意された手すりの片方に意気揚々と跨るユエルと、おずおずと躊躇しながら校則に従ってもう片方に腰を据えるソシエ。根元に設置された下り用の道具を避けながら準備を完了させた。

当然ながら(・・・・・)、玄関前での身体検査で股濡れは十二分にある。二人はグチョ濡れ剛毛マンコを潤滑油にしながら、長い階段を股擦りで登り出す。

 

「あ……ん……♡ ふぅ……いひぃ!?♡♡♡」

「あはは♡ ソシエ、いつもそれくらいの声を出せたら、もっと自信になるんやないかなほぉ!?♡♡♡」

「か、堪忍な……普段は、こんな……ひぅっ!♡♡♡」

 

 話をしながらでも容赦なく設置物は二人の股を刺激し、中にはランダムで振動するものまであり刺激の有無は毎日登って下るを繰り返す彼女たちでも読めない。

 声というのであれば、男たちの処理で文字通り獣の如く喘ぐユエルとソシエは十分すぎるものを持っている。

 

「ひぃ……いひぃ……♡」

「あ、あかん……ちょっと、休憩や♡」

 

 股擦りは一筋縄ではいかない。斜面になった中部からはとくに、そこまで溜め込まれた快感によって力が抜け、滑り落ちる危険性が含まれている。

 それを防ぐため、二人は両手で一度身体を浮かせて階段中腹にあるバイブ(・・・)にマンコを嵌め込んだ。

 

『おほぉ!?♡♡♡♡ イグゥッ!!♡♡♡♡』

 

 プシャッ!!♡♡♡♡

 間抜けなイキ顔と宣言を披露し、階段下へ雪崩る潮吹きを以て肉体の情欲を沈める。股擦りにおいて常識のテクニックだ。

 ピクピクと痙攣しながらバイブを支えにして休憩をし、程なく股擦りを再開。あともう少しで登り終えるその時――――上の階からデカケツ(・・・・)を向けて降りてくるメスドラフが二人。

 

 先に登校していたアニラとナルメアが、都合によって階段を下ってきていた。そして、設計上下りは必ず背を向けていなければならないことから、アニラとナルメアは二人に気がつくのが遅れ、ユエルとソシエも快楽のあまり顔を伏せていたことで事故が発生した。

 

「な、危な――――んおぉぉぉぉぉ!?♡♡♡♡」

「だめ、避け――――あひぃぃぃっ!?♡♡♡♡」

 

 ズリュリュリュッ!♡♡♡♡

 気付いた時にはもう遅い。二人に驚いたアニラたちは手を滑らせ、手すりを物凄い勢いで滑り落ちた。様々な突起が彼女たちの剛毛マンコを襲い、目を剥いて連続絶頂の波に襲われた。

 

「は――――お゛ぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

「や――――あ゛ぁぁぁっ!?♡♡♡♡」

 

 そしてユエル、ソシエと衝突。彼女たちもまた絶頂を堪えながらの股擦りだったため、頭頂目前にして下山を余儀なくされた。

 

『あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥』

 

 急降下をしながら絶頂する傍から見れば笑える矛盾を繰り返し、こういう時のために柔らかく曲がるよう設計された中継バイブを股で潰して擦り、ストッパー用(・・・・・・)で根元に設置されたバイブがユエルとソシエのアナルへと綺麗に挿入され、ブレーキとなった。

 

『ん゛っお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥』

 

 もちろん、剛毛マンコを連続して突起に擦り付けた挙句、落下の勢いを込めた渾身の穿ちをアナルに突き立てられたユエルとソシエは、白目を剥いて下品な仰け反りアクメでケモノそのものな悲鳴をあげた。

 

「お、おっ♡ す、すまぬのじゃ……♡」

「お、お姉さん、失敗しちゃった……おほっ♡♡」

「う……ウチらこそ……堪忍、や♡」

「よくあること……やぉっ!♡♡♡♡」

 

 ビクビク、ビクンビクン♡♡ こういった衝突事故は毎日のようにあり、そのために設計もしっかりとされている――――目を剥いて股擦り連続絶頂の余韻に浸るメスエルーンとメスドラフの重なり合いは、まさに絶景としか言いようがないものだった。

 

 

 

 

「あなたたち、危ないことをしちゃだめよ♡」

「あんまり先生(・・)を不安にさせないでほしいわ♡」

 

 と、何とか無事に(・・・)落下することができた四人の元に、ある二人の教員(・・)が注意のために駆けつけた。

 ただ、教員というにはあまりに美しい二人だ。一人は天使の羽根を思わせるピンクの髪色と背に漂う羽衣。

 もう一人はナルメアと同じ(・・・・・・・)髪色をした大人の美女だ――――もっとも、両者ともに無様な装飾(・・・・・)しているのだが。

 

「う、うむ……すまぬ、ガブリエル殿♡」

「ごめんなさい、お母さ……ラルナ先生♡」

 

 そう、二人とも臨時で雇われた(・・・・・・・)女教師という催眠を受けた者たち。

 天司と呼ばれる原初の星晶獣であり、水の元素を司る『四大天司』の1体、ガブリエル。ナルメアの母でありながら美しい美貌を保つラルナ。

 たとえ強大な存在の天司であろうと逃れられず、騎空団と直接関係のない者であろうと身内で美しい(・・・)とあればこうして容赦などない。

 

「いいえ、怪我がないならいいのよ……ふごっ♡」

「あなたたちが健康でいてくれることが一番……ふぶっ♡」

 

鼻フック(・・・)で広がった鼻穴を自慢げにヒクヒクさせるガブリエルとラルナは、せっかくの美貌が台無しの豚鼻だ。

 校則は女子生徒だけでなく女教師にも適応される。教師には『鼻フック着用の義務』が存在し、在籍の間は必ず三点式の鼻フックで鼻孔を広げることが義務。さらに後頭部へフックの紐を纏める装置を取り付けることで、自分たちでは外せない半永久的な豚鼻状態を〝常識〟と解釈する。

 無論、衣服も生徒と同じ改造品。ガブリエルに関しては衣服というより、星晶獣の衣装か。元々から破廉恥なハイレグレオタードの露出をさらに強め、教師として生徒に恥じない陰毛と腋毛の剛毛も備えた完璧な恥晒し(・・・)

 

 そして豚鼻変態教師たちには、生徒にはない役が割り振られている。

 

「そうだ。みんな、『挨拶』をさせてちょうだい♡」

『はい、先生♡』

 

 ガブリエルが手を合わせて笑みを浮かべると、アニラ、ナルメア、ユエル、ソシエが並んでお尻を向けた(・・・・・・)

 ドラフのデカケツも、バイブが突き刺さったことでぽっかり開いたホカホカのエルーンアナルも、揃ってガブリエルとラルナの前に差し出される。二人の豚鼻教師はそのアナルに迷うことなく鼻を近づけて嗅いだ(・・・)

 

「ふごふご……♡ うん、どの子も鼻に染みる臭いケツ穴で何よりだわ♡」

「ふごぉ、ふごぉ♡ ちゃんと水分も十分……立派なケツ穴かしら♡」

 

 『女子生徒と出会った女教師は、生徒のケツ穴に鼻をつけて臭いを嗅ぎ、健康を確かめる』……という校則を考えた生徒は誰だったのだろうか。誰であれ、ガブリエルとラルナが美人生徒たちのアナルに豚鼻を擦り付けヒクヒクと鼻を鳴らす様に股間を膨らませていることに変わりはない。

 そしてもう一つ、教師には至極単純な校則が与えられている。ちょうどそれを実行させる男子生徒たちが、何十人(・・・)と六人の女子生徒と教師を囲んだ。

 

「先生、俺たちトイレしたいんだけどー」

「俺も俺も」

「トイレ空いてなくってさー、こんな人数じゃ待ってられねーよ」

「あら……それは困ったわね」

 

 困り顔で手を頬に当てて悩むラルナ。美貌が様になるはずの仕草も、三点鼻フックで広がった腸汁ベタベタの豚鼻で台無しだ。

 そんな哀れな常識に囚われた彼女たちを見下す彼らのうちの一人が、ニヤリと笑って言葉を発した。

 

「だから先生――――便器になってよ。他のみんなもさぁ」

 

 このマナリア学院の序列はあまりにハッキリしている。男たちと魔法動物(・・・・)、それ以外。

 即ち、それ以外に該当する女子生徒及び女教師の人権は皆無に等しい。否、校則に従うのであれば皆無であり、彼女たちはそれを常識として受け入れている。

 

「わかったわ♡ アニラ、ナルメア、ユエル、ソシエ。私たちが手本(・・)を見せるから、しっかり真似をしてちょうだい♡」

『はい、わかりました♡ お手本ありがとうございます♡』

 

 言語を統一した礼節は、敬礼でもするのではないかという揃いを見せる。生徒たちの中には、そういう校則を考えついた者もいるのかもしれないが。

 ガブリエルとラルナに習って男子たちの前に並ぶアニラたち。多種多様、年齢もバラけた美少女と美女たちが、変態的な格好で直立しピシッと付けた腕から腋毛を、くり抜かれ或いは意味のないスカートを履いた股からマン毛を見せつけながら――――土下座した。

 両手を地面に付け、美乳巨乳を膝でぐにゅ♡とサンドし、美貌の顔より下品なケツを掲げたあの土下座を、自分たちより圧倒的に格下であろう下劣な男の前で行った。

 

「メス豚便器準備完了!♡ 底辺()トイレに放尿よろしくお願いします!♡♡」

『メス豚便器準備完了!♡ 底辺()トイレに放尿よろしくお願いします!♡♡』

 

 校則の一つ『先生は生徒に率先して手本を見せなければいけない』を実行したガブリエルに習い、ラルナ及び残りの少女たちも恥ずかしい底辺宣言を顔を地面に擦り付けて復唱。

 土下座並べの美女たちへ、何十人もの男子たちがズボンから逸物を取り出し――――放尿。土下座の女たちに排泄物をぶっかけ始めた。

 

『ありがとうございます!♥ ありがとうございます!♥ ありがとうございます!♥♥』

 

 びちゃ、びちゃびちゃびちゃっ♥♥ アニラやナルメア、ラルナの角、ユエルやソシエの尻尾、ガブリエルの天司としての力を宿した美しい羽根。彼女たちの身体的な特徴に、濁った水が滴り弾ける。

 女の大切な髪であろうと、改造された衣服であろうと意味は等しく。デカケツ、腋毛、手足を小便の海に沈めながら放尿に全力の感謝を発することも『校則』なのだ。

 

「先生〜顔上げてよぉ」

 

 濁り水が魅惑的な女体にぶちまけられる最中、馴れ馴れしく教師に命令を下す男子生徒。集まってきた男子生徒によって、入れ替わり立ち代りで小便が上から降る中で顔を上げればどうなるか――――もちろんわかっていながら、二人は〝常識〟として顔を上げた。

 

『はいっ♡ ――――んぐほぉ!?♥♥ んごんごぉっ!♥ ぶふぅっ!♥♥♥』

 

 従順な美人豚鼻教師たちが顔を上げたその瞬間、その広がった鼻に小便が流し込まれる。目を見開いて驚きながらも、ガブリエルとラルナは必死に男子生徒の排泄物を鼻から飲み込んでいく。

 

「ほら、みっともない豚鼻で小便飲んでくれよ」

「じゃないと、例の教師(・・・・)の三人にみたいになっちゃうかもよぉ?」

「ひぃ……♥ ずずっ♥♥ ずずずずっ♥♥♥♥」

「あ、あんな恥ずかしいこと……がぼっ♥♥♥ ぷごぉ!♥♥♥♥」

 

 歯牙にもかけない存在のはずの男たちの小便を、恐怖で顔を歪ませて鼻から飲み込むガブリエル。そして校則違反を恐れ、赤面しながら同じように尿を顔の穴から溢れさせるラルナ。

 催眠外の常識であれば、今の二人の方が余程恥ずべきこと。しかし、催眠下の彼女たちには他の恥ずべきことが用意されている。

 

 

 

 雁字搦めに用意された何十もの変態校則。もしそれを破ればどうなるか――――都合よく、わかりやすい者たちが廊下に立っている。

 

『ふごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!♥♥♥♥』

 

 豚の鳴き声を上げる三人の教師。立場上、外れない三点鼻フックは後頭部の装置によって紐を巻き取られ、鼻を限界以上に広げている。それは豚鼻を超え、平たい鼻が顔面に現れた豚面。

 代わりと言っては語弊が生じるが、三人の元が(・・)美女の教師たちの腋、及び貞操帯(・・・)が着けられたマンコは剃毛され綺麗なものとなっている。

 

 ちなみに、彼女たちの常識で毛を生やさないことは、催眠〝外〟の常識で言えば轟々と毛を生やす(・・・・・・・・)くらいの恥に該当することだ。

 

『ふご、ぶごぉ!♥♥ 大変、申し訳ございませんでしたぁ!♥♥♥』

 

 そう言って、両手には悪臭漂う()が入ったバケツを両手で水平になるように持ち上げ、貞操帯を付けた股座をガニ股でヘコヘコ♥ヘコヘコ♥と動かす違反を犯した女教師たち。

 アイルスト王国の元王女、長い銀髪の三つ編みが特徴のエルーン、ヘルエス。

 星晶獣、守護の女神の名を冠するアテナ。同じく星晶獣であり神域を護る美神、不可侵の刃鏡を盾とするブローディア。

 凛々しい顔立ちであり、その実力に違わず公明正大な彼女たちは、汚物を汲んだバケツを両手で持ち上げ、鎧と武器が剥ぎ取られて恥ずかしい貞操帯を取り付けられ、さらには豚面まで見せて反省の謝罪を生徒たちに捧げていた。

 

「おいおい見ろよ。ヘルエス先生とアテナ先生、ブローディア先生まで。あんな豚面でみっともねぇや」

「あれだろ? 確か集会でバイブが動いた時、小便漏らしたんだっけ? ヤバかったよな……」

「そうそう、静かな場所だったからものすげえ水音が響き渡ってなぁ。顔真っ赤にしてるから遠くでもモロバレ。音も臭いも激ヤバだったぞ」

 

 『校則を守れなかった生徒、及び教師には罰として貞操帯の装着。さらなる罰則が課せられる』……これこそが校則違反に対する重い罰。どんな高貴な存在であろうと、違反すれば厳しく罰せられ蔑まれ、男たちの玩具に成り下がる決定的な校則だ。

 わざわざ記述された貞操帯装着の意味は、言うまでもなく彼女たちの常識では最大の恥。男子たちが口にしたヘルエスたちのお漏らし以上に重い罰、ということになっている。

 王女として育てられたヘルエス、自慢の守護も己の排泄の前では無意味だったアテナとブローディア。三人は複数の罰を同時に執行され、全裸で貞操帯のみの羞恥を噛み締めながら腰を振って許しを請う。

 

「ぶひっ♥ ぶひぃ!♥♥ も、もうっ、お許しください!♥♥♥」

「おまんこ!♥ 私のおまんこに慈悲を♥♥ おまんこの加護を!♥♥」

「ひぃ、ひぃぃぃっ!♥♥ 我が刃鏡より硬い貞操帯を外して、くれぇ!♥♥♥」

 

 両手で平行させられたバケツは、罰の一環で満杯になるまで強制放尿させられた自分たちの小便。

 媚薬を打たれて性欲が増し、貞操帯でまともにオナニーできない。そもそも手は自分たちの小便の重さで塞がれている。結果、手足を無様なポーズでガクガクと震わせる豚面変態教師たちが許しを叫ぶ姿が、教室の前で見世物になっているというわけだ。

 

「わ、(わたくし)たちは神聖な集会の場で無様に小便を漏らした愚か者です!♥♥ 全校生徒の目の前で下品に放尿した変態教師です!♥♥♥」

「ユルユルの尿道で申し訳ございません!♥♥ だらしない頻尿おねしょ癖がついたオムツ必須のダメ教師です!♥♥♥」

「ウリエル様の使徒として、いいや、教師として情けない!♥♥ 膀胱最弱の星晶獣として反省している!♥♥♥ だから、だから許してくれ!♥♥ ああ、許してくださいお願いします!♥♥♥♥」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

 情けのない惨めな言葉を並べ立て、豚面小便バケツ持ちガニ股貞操帯腰振りダンス。あまりにも憐れであり、元のプライドが欠片も残されていないそれに生徒たちはひたすら嘲笑を向ける。

 豊満な胸をゆさゆさと踊らせ、惨めな顔面に涙と鼻水と涎を塗れさせるヘルエス、アテナ、ブローディア。

 

 無論――――生徒たちは、この玩具で楽しむことを止めなかった。

 

「え――――あ、あ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!?♥♥♥ 痒いぃぃぃっ!?♥♥♥♥ ちくび、まんこ、クリ、ケツ穴ぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥」

「かゆい゛がゆ゛い゛がゆ゛い゛ぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥ 誰が助げでぐだざい゛ぃぃぃっ!!♥♥♥♥♥」

「じぬ゛っ♥♥♥ がゆ゛ざでじぬ゛ぅぅぅぅぅ゛っ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 乳首に、クリとアナルには注射器を貞操帯の隙間から差し込み注入。

 何を注入したかは、発狂する三人を見れば一目瞭然――――両手が塞がった状態で、絶望的な痒みをもたらす罰則用の薬品だ。

 果たして星晶獣に死の概念があるのかは定かではないが、ブローディアですら発狂する痒みの責め――――これは余談だが、持ちバケツを零すと彼女たちは降格(・・)の処分が決定する通達がなされている。

 

『い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!!♥♥♥♥ だずげでぇ゛ぇぇぇぇぇぇぇっ!!♥♥♥♥♥』

 

 あらゆる原型を留めない崩壊をした彼女たちがそれを避けられるかは――――それこそ、常識的(・・・)な結果があるのではないだろうか?

 

 

 






学園のエロと言えば股擦り縄とか王道だと思うんですよ。え、これ私だけの認識????

普通の会話の中で一部が狂ってる、自分たちの衣服も狂ってる。けどそれが常識と思っている……やっぱりこういうのも大好きなんですよねぇ。完全に堕ちているのとは別口で好き。正常なフリして完全に狂わされてるのたまらん。腋毛と陰毛はもう性癖なんでしょうねこれ……行き過ぎない程度にお下品してるのが良い。綺麗な人ほど映える。

天司すら催眠してるのなんでもありだなと。でもガブリエル様エロいよね。私の推しはクラリス、エウロペ、ビカラが代表ですが。ちなみにビカラは割とキャルちゃん枠でイチャラブ書きたいかな……タイプ。いやクラリスもなんだけどこのくらいはいいかなって……エウロペ?後編に期待しよう(はぁと)

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。モチベの鮮度と勢いで優先するのでこんな歪な投稿間隔と採用率に。書けないものは絶対書けないけど書けるものは書けちゃうんですよねぇ……基本的に俗物なので評価か貰ってリクエスト叶えたらお世辞でも感想くださる人優先してる節はありますけど。あと全く知らん原作は怖くて手を出しづらいけどね!!それは私の性格なので勘弁な!!
次は後編。前半はイタズラやらがメインでしたが、後半は生徒たちや教師がいい思いしたりお無様な子が増えたり、あとふたなりゲフンゲフン!!ではまた次回〜


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エウロペ、他キャラ多数(催眠学園、常識改変、ふたなり・後編)

これキャラ変えて記念作として成り立ったよなという書く前の疑問は書き終わったあとにも思っています。(カットありで)1万8000文字だぞ☆

エウロペの時だけハイパー推しキャラ補正で明らかに描写の密度違うから美しき水星の美姫ちゃんの催眠お無様には注目して欲しい。あとふたなり。リミッター外して全力するとこれくらいは濃くなる。






 

「皆、今日からこの初等部(・・・)へ転入する新たな生徒を紹介する。無様な落第生だ。遠慮なく扱ってやれ」

『はい、先生♡』

 

 多種多様な同志が集まれば、それだけ女性に対する興奮材料は多くなる。アニラ、ナルメアのようにドラフ特有の低身長と引き換えたグラマラスな女体。ユエル、ソシエのように細身体ながらスタイルに優れたエルーンたちが非常にわかりやすい。

 当然、少々と特殊な性的嗜好の持ち主も教師、生徒問わず存在した。そんな彼らのために誂えられたのが、性的興奮のために専属の教師として配属された男が声高々に編入生を招き入れたこの場所、初等部の教室だ。

 増築、或いは元の施設や教室を改造。横長な机を設置した講義室ではなく、一つ一つ生徒のために椅子(・・)が用意された初等部の教室、黒板前にある三人の女性が並んだ。

 

「は、はじめまして!♡ 教師から無様落第した下品劣等生のヘルエスです♡ みっともないパイパンですが、よろしくお願いしますっ♡♡」

「落第生のアテナです♡ 見た目は大人な星晶獣ですが、初等部からやり直して一人前の変態になれるように頑張らせていただきます♡♡」

「ブローディアだ♡ 子供以下の未熟なおしっこ穴のお漏らし女である我と、み、皆も仲良くしてくれると嬉しい♡」

 

 ヘルエス、アテナ、ブローディア。校則違反によって罰を受け、その贖罪を完遂できず落第(・・)として初等部に転落編入することになった教師の三人である。

 衣服こそ鎧を剥いで改造されたものを返されたが、アテナやブローディアは鎧の部分が多く取られていたため全裸同然。しかし、それが気にならない無様さの三点鼻フックとガニ股自己紹介は初等部の生徒たちに侮蔑と嘲笑をもたらした。

 

「あはは、変なのー♡ 大人なのにお股ツルツルー♡ ヤイアたちはこんなにもじゃもじゃなのに♡」

「貴公ら、この学園の教師として恥ずかしくないのか?♡ そんな大人らしい外見でパイパンなど、私なら恥ずかしくて歩けないぞ♡」

「そですね。どうしてそうなったのか、大変興味深いです♡」

『〜〜〜〜〜っ!!♡♡』

 

 ドラフ族で六歳(・・)であるにも関わらず膨らんだ胸位が特徴的なヤイア。ヒューマン族で歳はヘルエスと変わらないはずだが、胸以外は子供のような身長のモニカ。十二神将の一人にしてハーヴィンと呼ばれる低身長な種族のマキラらが、三人をアヒルのオマル(・・・・・・・)に跨りながら小馬鹿にする。

 腋とマンコの毛がないパイパンは、この学院において劣等生としての象徴。一目で見下すべき対象として扱われる。たとえ、普通に見ればアヒルのオマルに真面目な顔で跨って腋とマン毛をボーボーに生やした変態ロリ女たちがいようと、ヘルエスたちパイパン女の方が見下される対象なのである。

 

 もうお分かりであろう。この初等部とは、ドラフやヒューマンの中でも低身長、はたまたハーヴィン、中身まで子供の女たちが集められたペドフィリア(・・・・・・)のための箱庭なのである。

 先のヤイアのみならず、サラ、リリィといった未成熟な子供であれ催眠と魔法の実験により性交渉、及び増毛が可能となった。そのため、見た目が完全に大人びた落第生に教師は容赦しない。

 

「貴様ら、さっさと先輩たちの真似をしろ! その鼻フックすら没収されたいのか!?」

「ひっ!? 申し訳ありません! 申し訳ありません!」

「それだけは、それだけは!」

「この鼻フックまで失ってしまっては、我らは……っ!」

 

 脅され、豚鼻をふごふご♡と汚らしく鳴らしてガニ股腰振り懇願で慈悲を求めるヘルエスたち。ワイヤーが巻き上がり、一層潰れた鼻と開いた鼻穴であろうと彼女たちにとっては教師の証。恥ずかしすぎるパイパンとなった今、人権とプライドを保つ生命線なのだ……という常識の刷り込みなのは言うまでもない。

 

「わかったわかった。さっさとせんか」

『はい、ぶひぶひっ!♡♡』

 

 これはこれで楽しいと感じているのか、ニヤニヤと笑う初等部の専属教師に叱責を受けながらヘルエス、アテナ、ブローディアが自分たちの席……子供の用のオマルに跨りハンドル部分を大真面目に握り締める。

 集められた他の幼い子たちでさえ無理があるというのに、大人びてグラマラスな三人がアヒルのオマルを椅子にする姿は無様、滑稽だ。紹介写真のピアスで乳首に止めた巨乳、開脚されたムチムチの太股。

 箸休めの玩具たちに男が教鞭を振るう……というところで、教室に十数人の男子生徒たちがゾロゾロと入ってきた。

 

「先生ー、今日も混ぜてもらっていいっすかー?」

「おお、構わんぞ」

 

 彼らを歓迎する教師。男子生徒たちは基本的に授業を自由選択(・・・・)し、途中で抜ける、逆に入るようなことも可能だ。そのため、このようにヘラヘラと本来の風紀を乱すような行いも許容される。もっとも、許容できない者たちは排斥され、女たちは彼らが常識だと理解しているが。

 初等部に現れるような人種は基本的に二択。たまには(・・・・)という者たちと、初めからこの教師のような小児性愛者に目覚めた者たちだ。

 

「おまえたち、彼らの前に整列しろ!」

『はいっ♡ 初等部、奉仕訓練隊列!♡』

 

 広い教室の後ろ側に立った男子生徒たちへ、手馴れた意思疎通と移動で初等部生徒たちが間抜けな椅子から立ち上がり、彼らに一人一人着いていく。ヘルエスたち編入生も、遅れながらも参加済みだ。

 こうした特殊な構成に所属する催眠少女たちは、基本的に指導者の趣味が色濃く出る。彼の嗜好がどれだけねじ曲がっているのかは、年齢不相応に統一化された動きで男子生徒のペニスの前にしゃがんだ少女たちを見れば理解できるだろう。

 

「サラ、口マンコ開きます♡ あー♡」

「マキラ、口マンコ開きます♡ あー♡」

「モニカ、口マンコ開帳!♡ あー♡」

 

 くぱぁ♡くぱぁ♡くぱぁ♡ 可愛い彼女たちの小口が、喉ちんこまでしっかり見えるほど大きく下品に開かれる。規則正しく順々にロリ口マンコが開かれたのち――――その小さな頭を掴まれ、喉奥まで肉棒がぶち込まれた。

 

『んぼぉ!!♥♥♥♥』

 

奉仕訓練(・・・・)。初等部の勉強の一つ(・・)であり、ロリ口を大きく開いてちんぽのための穴として鍛えるための正式な授業だ。

 

「お゛っ♥お゛っ♥ お゛ぉ゛ー!♥♥♥」

「っあー! サラちゃんの白目イラマのためにここに来てるって言っても過言じゃねぇわ……」

「お゛ぉ゛っ♥♥ お゛ぉ゛ん゛!♥♥♥ ぶぶぅ!?♥♥♥♥」

「あー射精()る! 射精()てるー……モニカちゃんの密着ごっくん最高だよ……」

 

 頭を抑えられ強引なイラマチオの中で白目を剥いたサラ。長い金のツインテールを手綱代わりに乱暴な扱いをされ、鼻からザーメンが溢れるほどの股間密着を強要されるモニカ。

 無論、どちらも彼女たちの中で常識であり、顔に張り付いた陰毛は年に見合わない下品さはあるが、当人たちに比べればよほどまともな長さをしているというのが無様さを誘う。

 

「ずぞぞぞぞ、ぢゅうぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥」

「うぉっ! ハズレ引いたかと思ったけど、ブローディアちゃんのフェラなかなかいいなぁ……」

「はは、おまえにはマキラちゃんたちの魅力はまだわからないみたいだなぁ?」

「おらっ、この年増! もっと気持ちよくしろや!!」

「ぷごぉ!?♥♥♥ ぢゅぼっ、ぢゅぼぉ!♥♥♥♥」

 

 新たな編入生はバキュームフェラ。ブローディアなどは豚鼻継続で口との肌を伸ばし切り、満足してもらえる奉仕を行っているが、ヘルエスなどは本物の小児性愛者に当てられたため八つ当たり気味に扱われていた。

 

 初等部のカリキュラムは専属の教師、及び彼と同じ趣味を持つ生徒たちによって組まれている。その中で、やはり趣味の悪さが目立つのは椅子として当てがわれたアヒルのオマルとその意味(・・・・)

 それは、幼い少女たちが白目を剥いて鼻からザーメンをぶびゅるぶびゅる♥と無様に吹き出す中、規定の時間を告げる()と共に発動した。

 

『っ!♥ ロリマンコからお漏らしシャワー発射!!♥♥♥♥』

 

 ぷしゃっ、じょぼぼっ♥♥じょぼぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥

 一斉に、お漏らし(・・・・)。サラのようなしっかり者に見える子も、モニカ、マキラといった外見とは違い確かな年齢を重ねた者たちでさえ、そのチャイムか鳴った瞬間にビクッと身体を震わせ、剛毛マンコの尿道から小便を教室内に発射した。

 その太さはクラリス、ディアンサのような一般的なものと異なり、尿道オナニー(・・・・・・・)、逆おしっこトレーニングという指導者の品性が疑われる教鞭の成果が確かに現れたものだった。

 そう、椅子のオマルはそもそもお漏らし用(・・・・・)。緩くなりすぎた彼女たちの尿道と膀胱のため、用意された専用の椅子……というのも、因果関係が逆になってしまうか。

 

「貴様たち! 教室で小便垂れ流すとは何事か! そこに並べ! 甘ったれな股を躾けてやる!」

 

 そして、オマルに小便できなかったものたちは躾が待っている。明らかなマッチポンプに少女たちは疑問を抱かず、男子生徒たちも楽しい時間がやってきたと道具を取り出し始めた。それ以外は、ある意味で難を逃れたブローディアたちで遊んで(・・・)いるようだ。

 

『はい!♥ 初等部、感謝のお仕置き隊列開始♥ せいれーつ!♥ 前にならえ!♥』

 

 少女たちが、どこで考え教え込んだのかという号令と共に整列を開始した。

 

「番号! 1!」

「2!」

「3!」

 

 ガバッ♥ガバッ♥ガバッ♥ 番号に合わせてサラ、マキラ、モニカたちが背を向けながら中腰ガニ股の姿勢で尻を差し出していく。

 膝にそれぞれ両手を置き、自分たちの小便溜りに四股踏みするような滑稽な姿。極短スカートから丸見えの桃尻や、後ろからでも見えた陰毛など、外見の年齢から信じられない倒錯的な光景が並んだ。

 

『整列完了!♥ 私たちは大切な教室にくっさいおしっこを引っかけて汚しました!♥♥ 尿道オナニーでユルユルになった小便穴でおしっこ漏らししてごめんなさい!♥ どうかドマゾで変態な私たちに、飛び切り痛いお仕置きをお願いします!♥♥♥♥』

 

 声を揃えて大にして、異常な趣味を持った男たちの犠牲になった幼き見た目の少女たちが、四股踏みもどきのケツ並べでお仕置きを懇願した。

 訂正しよう。彼らは小児性愛だけでなく嗜虐趣味も持ち合わせているようだ――――表面に鋲を模した突起が備わったスパンキング用(・・・・・・・)の淫具が、一斉に桃尻へ振り下ろされた。

 

 バチィン!!♥♥♥♥

 

『いぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!!♥♥♥♥』

「どうだ、痛いだろう! 安心しろ、おまえたちはドマゾの変態。どんな痛みでも平気だ。痛みを痛いと感じたまま、股を濡らしてケツ穴をひくつかせるメス豚だ!」

 

 バチン!♥♥バチン!♥♥バチン!♥♥バチィン!!♥♥♥♥

 二度、三度、四度と叩き落とされる痛々しい淫具。彼女たちの小ぶりな生尻に針穴のような赤い痕を刻み、激痛が少女たちを襲う。

 

「はぎぃぃぃぃっ!♥♥♥♥ そ、そうです、私たちはドMの変態豚でしゅぅ!♥♥♥ 痛いの、気持ちいいの!♥♥♥♥」

「痛いですっ♥ 涙が出るほど痛いですっ♥♥♥ それが、良いです♥♥♥ 痛いのでマンコ濡れています!♥♥♥♥」

 

 しかし、誰一人痛みから逃れようとはしない。サラ、マキラのように震えて真っ赤に腫れ上がる生尻を積極的に差し出し――――ザーメンに塗れた幼き面のアヘ顔という彼女たちだけの特権で嬌声を上げた。

 

「どうした! わざわざ躾けてやってるんだ! 感謝の言葉はどうしたぁ!」

『はいぃぃ!♥ ありがとうございます!♥ ありがとうございます!♥ おしっこ臭いクソガキのケツ引っぱたいていただき、ありがとうございまぁぁぁぁぁす!!♥♥♥♥』

 

 希少性が高い女たちに、少し外れた嗜好者たち――――淫靡で幼い矛盾の嬌声は、初等部の教室から今日も止むことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 初等部が存在するということは、本来存在していたマナリアの学び舎も必然的に存在していることになる。

 言わずと知れたことだが、まともな意味では運用されていない。男子生徒は自由選択。女子生徒はそれぞれの教室で固定授業。学ぶのは女子で、遊ぶのは男子生徒と教師。当然のことだ(・・・・・・)

 

「では次のページを……ユイシスさん」

「はい……ふ、うひんっ!♥♥♥」

 

 ぢゅぽんっ!♥♥ 講義用の広がった教室に、股の二穴からバイブとアナルパール(・・・・・・・・・・)が引き抜かれた音、それによってボタボタっ♥と愛液を流しながらへっぴり腰で席を立つユイシスの嬌声が響いた。

 エルーン特有の美しい背中に烟る金色の髪。鎧を剥ぎ取られたインナーと元々短いスカートを改造した衣服を着た少女、ユイシス。義理と人情、任侠の徒である彼女も、その信念を『校則』を守ることに置き換えられた。

 故に、金色の鮮やかな陰毛と腋毛を生やし、変態的なバイブ椅子に座って授業を受け、専用の教科書を手にして音読(・・)を行うことを何より守るべき義理であると捉えていた。

 

「我が学院の女子は性的に消費されるために存在しています♡ マンコはおちんぽ様の我慢汁を拭くティッシュ程度の価値しかありません♡ 全女子生徒は服従の気持ちを以て――――んほっ♡♡♡」

 

 ずぼっ、ずぼっ♡♡♡ 立ち上がり、無防備に収縮したユイシスのアナル。すっかり挿入れる穴として扱われ、マンコと揃って縦に割れたそこに周りの男子生徒たちがペン(・・)を突き刺す。

 

「おほ、ほっ♡♡ ほほぉ!♡♡♡」

 

 ずぼずぼ、ずぼぉ!♡♡♡ ユイシスのアナルに何本のペンが入るのかと、次々に突っ込まれ続け品のない喘ぎ声を零すユイシス。

 

「どうしました、ユイシスさん。早く次を読んでください」

「は、はひっ!♡♡♡」

 

 しかし、教師は何事もなく続きを示唆しユイシスを急かす。物腰こそ初等部の教員より柔らかく見える……が、その股間の膨らみは横長の机から見下ろす教卓からでもわかってしまうものであり、彼もまたユイシスのアナルにペンを突き入れる男子生徒たちと大して変わりはない。

 校則の一つ『授業で当てられたときは、何があっても気を逸らしてはいけない』を健気に守るユイシスは、前屈みでケツから無数のペンを飛び出させながら真面目な顔で女子生徒用の教科書を音読し続ける。

 

「おひっ、ふっ♡♡♡ で、ですから♡ 本校全ての女子生徒は、校則を順守して、男性に絶対服従を誓っているのです♡」

 

 ユイシスがページ分を読み終えた瞬間――――ベチン!♥♥♥♥ と、彼女の尻に平手が炸裂した。

 

「ほひんっ♥♥♥♥」

 

 ボビュッ!!♥♥♥♥ 平手によって伝わった衝撃は、ユイシスに我慢と快感を綯い交ぜにした無様な耐え顔を作らせ、アナルからへっぴり腰のペン噴射を披露させた。

 これがディートリア組の一人娘、任侠騎士など誰が信じるのか。

 

「はい。ユイシスさん、ありがとうございました」

「ふぅ……おぉんっ!♥♥♥♥」

 

 ぶっちゅん!!♥♥♥♥ ケツ穴ロケットペンを嘲笑われながら、真面目な顔に戻ったユイシスがマンコとケツ穴に再びバイブとアナルパールを挿入れて着席する。挿入の際、首を逸らしたアクメ顔を見せつけたのは言うまでもなかった。

 これで一段落――――とはならないのが彼女たちの授業だ。

 

「ほ――――おほぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 着席して数秒、突如として背筋を伸ばし舌出しアヘ顔アクメをしてしまったユイシス。どうやら、不幸にも椅子の周期(・・)と着席が噛み合ったようだ。

 女子生徒専用の列に用意された椅子には、極太のバイブと特殊なアナルパールが設置されている。それらは一定の周期で魔力が流れて稼働。バイブはランダムの強弱で膣内を荒らし、アナルパールは椅子の空洞を使い大から小までの黒玉を自在に出し入れし、アナルを擦り捲っての調教を自動で進める。

 こういった魔力による仕掛けはこの学院に数え切れないほど存在している。ユイシスと時を同じくして、椅子バイブとパールに絶頂声を上げたアニラやソシエたちが今朝渡った階段股擦り棒も該当するだろう。

 

「ユイシスちゃん、おっぱい触るね」

「ど、どうぞぉ♥♥ あっ♥あんっ♥♥」

「ちょっと抜きたいから手コキしてよ」

「はひっ♥ 私の手でおちんぽ様を扱きますっ♥♥」

 

 そして、ユイシスを襲うのは無機質な淫具ばかりではない。穴開きのインナーから零れた美乳を揉みしだかれ、本来なら組の魔具を握り賊を斬る手袋でちんぽを握り締め扱く。授業中であろうと、学院の生徒たるもの男子に絶対服従である。

 さらに言えば――――少女たちを授業の名目で遊んで使うのは生徒だけではない。

 

「ではここの問題は――――エウロペさん」

「はい。このエウロペになんなりと――――おっほぉ♥♥♥♥」

 

 上品な言葉遣いで椅子から立ち上がり、淫具引き抜きの衝撃でユイシスと同じくへっぴり腰で潮を吹いて絶頂する少女、エウロペ。

 だが、彼女は絶頂一つでは折れることなく立ち直り、スラッとした美脚で股座から愛液を垂らし道を作りながら教壇への階段を下っていく。

 淫靡でありながら見惚れるほど美しい。教師の一人であるガブリエルの使徒、高貴な存在であるエウロペは、催眠下であろうと崇められるほどの美の化身。

 群青のマントは捨て去られ、白のドレスミニスカートの水玉を模した意匠は本当に穴を開けられ、モサモサの陰毛を飛び出させている。さらには腋毛を生やしながら、それでも花飾りとヴェールで彩られたティアラを冠したエウロペは水星の美姫と呼ぶに相応しい。

 

 だからこそ、そんな美しい姫君がマン汁を垂れ流して教壇に向かう姿は無様さを醸し出し、彼らに好まれるのだ。

 

「失礼いたします」

 

 しっかりと優雅な礼を見せ、スリーサイズや局部の写真付き乳首ピアスを揺らすエウロペ。その優雅な足取りはやがて新調された黒板へと至り、白いブーツを脱いで足場の台(・・・・)に登った。

 それは身長が足りないから、などではない。むしろ通常の効率において無駄な工程を挟む行為でしかない。

 が、通常の効率でないからこそ価値が出る。二つが不自然に離れた足場に置かれたエウロペの生足。離れて、尚且つチョークで書き込むべき位置は低めに設定されている。

 

「こちらの問題は……」

 

 新たに得た知識から答えを引き出し、悩ましげな顔で黒板にチョークを走らせるエウロペ――――その後ろ姿は、生足ガニ股の下品なものだった。

 加えてドレスのミニスカは他の子と変わらず、金髪剛毛マンコを剥き出しにしている。男性教師はズボンと下着を脱ぎ捨てると、生徒たちのはしたない艶姿に勃起した肉棒をエウロペのガニ股秘部に突き立てた。

 

「あぁぁぁぁっ!♥♥♥♥」

 

 プシャッ!♥♥♥♥ 挿入のみで股開きのマンコから愛液を吹き出し、思わずチョークを取り落としそうな快感がエウロペに与えられた。

 だが生真面目なエウロペはチョークを持ち直し、震えた手で答えを書き記していく。しかし、容赦なく子宮に突き立てられるペニスに字は震え、回答には時間を要していた。

 

「どうしました? 『雌が受精するにはどういう行為が必要であるか』。基本中の基本ですよ」

「あっ♥ あっあっ♥♥ 申し訳、ございません♥♥ 先生様の逞しくて美しい陰茎が、エウロペの女陰に……♥♥」

「おかしいですね。正式な名称は以前の授業で習ったはずですが」

「あんっ♥ は、はい♥ 先生様の逞しくて美しいおちんぽ様に、エウロペのおまんこへ種付けをしていただいていることで、回答に時間がかかってしまっているのです♥♥ おぉっ!♥♥♥♥」

「ふむ、なら仕方ありませんね」

 

 パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥ エウロペの生尻と教師の腰肉が合わさる音が響き、彼女のガニ股が黒板下から押し上げられて彼女自身も舌を出して喘ぐ。

 先の校則には一つだけ例外がある。それは『種付け中においてのみ、その理由を説明することで授業態度が免除される』という校則だ。

 この場合、エウロペは回答を記しながら教師に種付けをしてもらっている(・・・・・・・・)ため、その例外的校則が適応される。

 

「んっおぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥ エウロペ、イかせていただきますっ♥♥♥♥ おまんこイクっ♥♥♥♥♥」

 

 ドブッ!♥ドブッドブッドブッ!♥♥ ドビュルルルルルルッ!♥♥♥♥

 品のない嬌声。丁寧ながらおかしな宣言。そして教えられた絶頂宣言。そして莫大な射精。作られた存在意義を持つ星晶獣は、催眠によって使命の挿げ替えを行いやすい。エウロペのような天然気味な生真面目さは、彼らにとって汚せば汚すほどの興奮があるのだろう。

 エウロペが答えを書き記し、絶頂を宣言しても教師の射精は止まらない。ドップン♥ドップン♥とエウロペの高貴マンコに種付けし、溢れた分は綺麗に揃えられた彼女のブーツの中にボタボタボタッ♥と詰め込まれていった。

 この学院は特殊な魔法結界に包まれ、その中にいる男には魔力ある限り底を尽きない膨大な精力が与えられる。エウロペがしっかり無様なアヘ顔になるまで、何度目かの確定受精までザーメンは美しい姫君の膣内に流し込まれる運命にあった。

 

「あぁ……エウロペさん、正解です」

「は、はひぃ♥ かんしゃ、ひまふぅ……♥♥」

 

 ずりゅう♥と肉棒が引き抜かれたエウロペのマンコと陰毛から、夥しい量の白濁液が零れ、滴り落ちる。

 そしてエウロペは前後に開閉を繰り返し今にも崩れ落ちそうなガニ股の美脚で、ぶくぶくと泡立つザーメンが注ぎ込まれたブーツを履く――――形容し難い音が響き、エウロペのザーメンブーツ着用は滞りなく行われた。

 ――――まだ終わらない。種付けをしてもらった学院所属の女は、誰であれしなければならないことがあった。

 

 ぐちゅ、ぶぢゅっ♥と淫らな音を立てるブーツを下げ、三つ指にした手を教壇に置く。生真面目なエウロペらしい、完璧な角度と美しいフォルムの土下座が教師の前に顕現した。

 

「敬愛すべきおちんぽ様による膣内射精(なかだし)に感謝と敬服を申し上げます♥ エウロペのおまんこもマン汁を吹き出して喜んでおります♥ どうか、この土下座を捧げさせてくださいませ♥」

 

 『栄誉ある種付けを行われた生徒及び教師は、全ての行為が終わり次第、最大級の謝礼を土下座で捧げなければならない』――――それに従ったエウロペは、静謐な金髪を地面に擦り付け、畳んだ足のブーツの表面にぶびゅるっ♥と溢れたザーメンをぶちまけながら見事な土下座を披露してみせたのだ。

 

 この後、ザーメンブーツからぶちゅっ♥ぶちゅっ♥と足音を鳴らして少し歩き辛そうに階段を登っていたエウロペに、複数の生徒たちが助けの手(・・・・)を差し伸べたのは、語る必要すらないことだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 その日の授業が終われば彼女たちは無事に解放――――など、盛んな性欲と化した催眠教師の同志たちが許すはずがない。

 放課後、女子生徒たちには『部活』と呼ばれる活動に参加する義務(・・)がある。毎日、どの部活で活動を行うかを定められ、その拒否権は存在しない。拒否するような考えを奪われている、という意味でだ。

 

 部活動の一つ『飼育部』は、学園の生徒玄関横に専用の部室――――屋根だけが設営された家畜小屋(・・・・)が用意されている。

 そこに鳴り響くのは畜生たちの鳴き声。ただし、家畜小屋に繋がれているのは飼育部に指名された女子生徒たち(・・・・・・)だった。

 

「えひぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥ ユイシスのおまんこに豚ちんぽぐるぐるねじ込まれてますっ!♥♥♥♥ 豚ちんぽいい……うひぃぃ!?♥♥♥ ケツ穴にも入って来ましたぁ!♥♥♥♥♥」

「馬ぢんぼぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥ 子宮の口こじ開げて子宮レイプされているっ♥♥♥ フェリまんこの届いちゃいけないとこまでガツガツ突かれているんだ!♥♥♥♥」

「み、みんな♥ ちゃんと並んでな♥ 順番、じゅんばんぼぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥」

 

 家畜小屋に首輪で繋がれた全裸の少女たち。その鼻には『飼育部』の証であるクリップ式の鼻輪が取り付けられ、自分たちは価値ある魔法動物以下の畜生であることを示しながらアヘ顔で彼らに犯されていた。

 ユイシス、フェリ、ソシエ。他にも今日はエルーン族で纏められた女子生徒たちが、飼育部として順番に並んだ魔法生物たちの性欲処理を担当。まあ、中にはソシエのように順番が守られない者もいるようだが、些細なことだ。

 魔法生物は豚、馬、牛、ヤギ、犬などなど。催眠教師の知識やマナリア学院の資料に収められた畜生動物たちが再現されている。

 

「んぼっ♥♥♥ おご……ぼ、ボクの尻尾掴まないで♥♥ に、逃げないから♥♥ や、やだっ、腋毛ちぎっちゃだめだよぉ♥♥♥ ウキッ、ウキキー――――おっほほぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 中には十二神将、初等部所属のアンチラのように先祖が要因である種の同族(・・)に群がられ、穴という穴を乱交で使われている者までいた。

 もっとも、猿神のアンチラと畜生動物の猿では本来相容れない格差があるのだが、見ての通りこの学院では意味のない地位の差だ。猿たちに格下のメス猿として扱われ、黄金色のショート髪が猿ザーメンで染め上げられ、鼻輪アヘ顔が止まらないほどには夢中でレイプ……猿の性処理に順次していた。

 

「こ、こらガル! そんなにおまえのちんぽをわしのマンコに押し込んだら――――ひぎぃぃぃぃっ!!♥♥♥♥」

「は、ハクタクっ♥ 主も大概じゃ♥♥ 妾のケツ穴を壊す気――――んほぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 例外として、元々から動物(・・)を従えていた者はその相手の番として使われていた。

 そのぴっちりとした黒タイツだけ何者かの趣味で残された十二神将のヴァジラ。古風な喋りとオッドアイが特徴であり、幼い見た目以上の歳を重ねたこの世界では珍しくもない差異を持つフォリア。

 ガルジュナとその他小さな犬たち、星晶獣ハクタクに犯されるヴァジラとフォリア。

 無論、相手の動物たちの知性は催眠によって封じられ、ただ番を使って性処理を済ませることしか考えていない。その巨体でのしかかり、徹底的に二人に獣射精を施していることから理解は可能だろう。

 

 余談となってしまうが、この獣姦は魔法によってあらゆる角度、シーンを撮影されている。エルーンの少女たちが畜生に犯されながら言葉を叫んでいるのも、それが影響していた。

 既に全女子生徒、教師が一度は獣姦撮影を終えて学園のライブラリーに残され閲覧が可能。ついでに言えば、趣味で加工をされて外部にも売りに出し収入としている者までいる。

 

「おごっ!♥♥ おごぉ!!♥♥♥ ケチュ穴っ♥ 奥までぇぇぇぇぇ!♥♥♥♥ ガンガン馬ちんぽ叩きつけられてるぅ!!♥♥♥♥」

「ケツ穴壊れてまう!♥♥♥ ガバガバで閉まらなってぇ、気持ちよくなってまうんやぁ!♥♥♥♥」

「もっどぉ! もっど突いてくれぇ!♥♥♥ もっと皆にわしのケツマンコが馬ちんぽにケツアクメさせられているところをもっど見せてくれぇぇぇっ!!♥♥♥♥」

 

 部活の最後は、馬の腹に吊るされてアナルファックで校内一周――――畜生エルーンたちは、今日も常識に囚われあらゆる嗜好に応える道具となっていた。

 

 

 

 

 放課後の活動に関しては、部活動と言い切るべきではないものも存在している。それは、あまりに人並外れた嗜好のため、そしてある目的のために新しく仕切られた敷地を設営してもらった曰く付きの活動場所。

 

『整列、完了しましたっ♥』

 

 整列、敬礼。それぞれの名前が入った専用の器具(・・)の前に立ち、横並びで直立した状態で美麗な顔の付近に右手でビシッ♥と敬礼をする女たち。

 そういった美しさも狙って造られた(・・・・)とも思えてしまう傾国傾城の美女揃い。だが、それをある意味で損なわせているのは、間違いなく彼女たちの改造衣服でモロ出しになった剛毛マンコの上部から生えた(・・・)肉の萎え棒――――メスちんぽだろう。

 エウロペ、ガブリエル、ゾーイ、オリヴィエ、メドゥーサ、サテュロス……女子生徒、教師どちらも等しくこの瞬間のみは立場を平等にし、着用義務の淫具を外し整列敬礼。

 スカート、タイツ、特殊な装飾が改造され、残らず股間部に揃えられたメスちんぽ。彼女たちの共通点は、特異な出自と能力である『星晶獣』であることだ。

 

「貴様らにはこれから性欲稼働炉の起動、運用作業に従事してもらう。これは大変栄誉あることである!」

 

 変態的な格好とモノをぶら下げ真面目な顔で敬礼する星晶獣たちを前に、専門の教師が演説を始めた。

 まるで自分の立場に酔った意味のない演説であろうと、今日集められた星晶獣たちは真剣な表情で彼の言葉に耳を傾ける。

 

「この学園の魔力を貴様らの低俗な性欲で賄い、再利用してやる。――――ありがたく思えよ?」

『はい!♥ 色狂いの私たちの性欲を活用いただき、ありがとうございます!♥』

 

 ビシィ♥ ニヤニヤと笑う専門教師に向け、再度忠誠心を固めた敬礼を行う星晶獣たち。彼女たちの眼下に設置された道具に、教師の背後にある大仰な機械からその数だけチューブが伸びて繋がった異様な光景だった。

 

『特殊な力を持つ者はその能力をふたなり化(・・・・・)による射精で魔力に変換し提供。それは提供者にとって最高の栄誉である』

 

 星晶獣たちを縛り付ける校則。それは、学院全体に仕込まれた魔法淫具を半永久的に稼働させるための仕掛けであり、催眠教師の一つの目的のためでもあり、この教師が持つ美しい者たちの徹底した無様(・・)が見たいという爛れた欲望のためでもある。軍隊のような敬礼処理は、教師の趣味の一種ということだ。

 星晶獣は造られた意味に沿い、或いは意味を見つけて行動をする。催眠でその行動や理念を上記のような校則に置き換えるれば、その他の種族たちより高度な人格を維持したまま自由に操ること、このように命令次第で個性を失わせた行動も可能。こかなり特殊なふたなり化の魔法を付与されたとしても、どのような性格であろうと反抗の余地はない。

 

 世界の均衡を保つ大いなる調停者。褐色と赤目が美しく、白髪の体毛を存分にひけらかすゾーイ。

 パンデモニウムに封じられた堕天司。漆黒の翼同様、凛々しい表情に生える無様な黒陰毛、敬礼で見せる腋毛が目立つオリヴィエ。

 呪われし石化の邪眼と可憐な少女の姿を併せ持ちながら、勝気な性格は自在に封じられぴっちりとしたタイツのみを特徴として持ち得ることを許された星晶獣メドゥーサ。

 

 かつて星の民が生み出した偉大なる獣たちは、今や世界の理すら捻じ曲げられた世界でメスちんぽを股間からぶら下げ、矮小な男に敬礼するクソザコ性処理星晶獣なのだ。

 

「稼働準備開始!」

 

 類稀なる容姿の美少女と美女たちに、上から命令を下す快感は如何ほどか。少なくとも、教師が大真面目に演じる中で、醜悪な笑みを隠すことが叶わない程度には素晴らしい快感なのだろう。

 教師からの命令を受諾した星晶獣たちは、右手で敬礼したまま男のモノより色白なメスちんぽを左手で握り、萎えたモノをしっかりと掲げて口を揃えて開く。

 

『はい!♥ 性欲放出準備開始!♥ おちんぽしこしこ作業、始め!♥♥♥♥』

 

 シコ♥シコ♥ シコシコ♥♥ シコシコシコシコシコッ!♥♥♥♥

 萎えた竿を下から上、上から下。上下にひたすら扱く。素手や手袋など、星晶獣たちの衣服によって種類は異なるが、全員が真面目な顔で敬礼オナニー(・・・・・・)に準じる異様にして淫靡な光景だ。

 それぞれの感度に合わせ、独自の速度で扱かれるメスちんぽ。しかし、硬くなるに連れ共通して扱く速度が早まっている。

 

「勃起率70パーセント突破♥ 調停ちんぽのしこしこ作業加速する♥ んおっ♥ おっ、おっ♥♥」

「勃起率50パーセント♥ 堕天司ちんぽ、マナリア学院のために♥♥ んっ、んほぉ!♥♥♥」

 

 星晶獣の中で唯一肌と同じ褐色ちんぽを扱くゾーイは、役割と力が例外と言えるほど強大。快楽に対する耐性が強いのか、無表情で扱く速度を上げる。が、時折我慢の領域を越えて目を上擦らせてしまうため、良い塩梅で教師を楽しませていた。

 逆にオリヴィエは平静を装う素振りを見せるも、早漏堕天司ちんぽに苦戦し、直立した美脚を無様に震えさせながらおかしな我慢顔で敬礼オナニーを行っていた。

 

「あっ♥あっあっ♥♥ も、もうちょっとぉ……ふんぎぃ!?♥♥♥♥」

「サキュロス、作業が遅れている! 貴様もだ、変態ハイレグ女!」

「ほひぃん♥♥♥♥」

 

 ベチィン!♥♥ マゾ気質があるのかオナニーを楽しみたいのか、ちんぽ扱きが遅れていたサテュロス、そのついでとばかりで格好を揶揄されたガブリエルのメスちんぽに教師の鞭が振り下ろされた。

 衝撃に際してメスちんぽがビクンビクンッ♥と痙攣し、勃起率が加速。その唐突な刺激からの暴発を耐えねばならないサテュロスとガブリエルは、可憐や妖艶が相応しい面を引き攣った我慢顔に変えた。 特にガブリエルは、特別な許可が出ない限りはこの場でのみ外せる鼻フックがないため、ようやく正当な美貌をさらけ出せるというのに、していることはふたなりメスちんぽの射精我慢顔だ。教師好みの無様、というべきなのだろう。

 

「同じ教師として情けない……恥を知れ!」

「はひっ!♥♥ 変態ハイレグ女、ちんシコで汚名返上を目指します!♥♥♥♥ ひん、うひぃん♥♥」

 

 上品、慈愛に満ちたガブリエルが、下品な言葉で下品な男に媚びへつらう。

 

「エウロペちんぽ、勃起率90パーセント♥ こ、これが人の美しさのおちんぽ……あっ、あっ!♥♥♥♥」

 

 しかし、彼女の使徒たるエウロペはそんなガブリエルの醜態に気づきもせず、己に生えたメスちんぽを敬礼オナニーで扱きながらうっとりとしている。

 寵愛を受けし存在、美しいモノの価値観すら改変される無慈悲な光景。だが、星晶獣たちの中でその異常に気がつく者は誰一人いない。誰もがメスちんぽを勃起させることに必死になっていた。

 

『勃起率100パーセント♥ 射精準備完了しました!♥』

 

 星晶獣にとっての常識。自分たちの力を吐き出す害あるちんぽをビンビンに勃起させ、射精我慢敬礼を教師に見せつけること。

 斜めに反り返ったメスちんぽは、濃密なカウパーを地面に滴らせ宣言通り準備万端だ。

 

「甘い! もっとだ、もっと勃起させろ! 決して射精せずに、限界以上に勃たせるのだ! 貴様らの無様な本気を見せてみろ!」

『はいっ!♥ 勃起率の上昇作業を行います!♥ 前立腺刺激、始め! ――――んほぉぉぉぉぉぉ!!♥♥♥♥』

 

 じゅぼっ♥ ぐりぐりっ♥♥ それでも彼女たちの無様に満足しきっていないかった男の命令により、扱き終えてカウパーが絡みついた中指をケツ穴に挿入し、与えられた前立腺をほじくるふたなり星晶獣たち。

 

「んほぉ!♥♥ 調停ちんぽ、フル勃起……ほぉんぃ!♥♥♥」

「お、おぉ……水星ちんぽ、フル勃起おほぉんぎぃ!!♥♥♥」

 

 さしものゾーイやエウロペといえど、前立腺の刺激には耐えかね惨めに歯を食いしばってしまう。

 傍から見れば、むしろ素直に吐き出すより素っ頓狂な嬌声だが、その甲斐あってかメスちんぽはビックンビックン♥と、腹まで打ち据えるフル勃起状態へと移行することができた。

 

『おほっ、うほぉ!♥♥♥ 勃起率120パーセント!♥♥ 限界突破、星晶獣ふたなりメスちんぽ、フル勃起完了いたしました!♥♥♥♥』

「よし、挿入準備!」

『はい!♥ おちんぽ挿入ポーズ!♥』

 

 と、下品に宣言した星晶獣たちが取ったのはガニ股腋見せ屈服ポーズ。名前を変えたところで、やり慣れた屈服姿には変わりない。

 そしてフル勃起の腰落としガニ股により、各自のガニ股身長に支え棒を合わせられた筒状の機械。巨大な本体にチューブを繋いだ特殊装置。

 

「嵌めろ!」

『無様変態ふたなり星晶獣、射精作業開始!♥ ――――おぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥』

 

 ズププ、ズプゥ!♥♥♥♥ ガニ股で腰を突き出し装置の中にちんぽを挿入。途端、星晶獣たちは白目を剥きかけたアクメ顔で射精し、チューブからエネルギー炉へと魔力ザーメン一発目を注ぎ込んだ。

 挿入した円状の搾精器の中身はオナホール状(・・・・・・)であり、さらに挿入者たちの膣内(マンコ)を完全再現した肉の締め付け、蠢きとなっている。

 故に装置の表面に大きく『エウロペ専用搾精器(オナホール)』『ゾーイ専用搾精器(オナホール)』など、趣味悪く表記されているのだ。

 

「ふっ、ふっ!♥ これも学園の均衡を守るため……ゾーイちんぽ、イクっ!♥♥♥♥」

「あはっ、あはぁ!♥♥ メドゥちゃんすごい勢い!♥ 射精楽しそうだね!♥♥」

「だ、誰がこんなことぉ!♥ これは学校のために仕方なく――――んひっ、メドゥーサちんぽイクゥ!♥♥♥♥」

「エウロペ、その調子よ♥ うひっ♥ あなたもガニ股無様射精を学ぶことができたようね♥ いひっ、ガブリエルちんぽイクっ♥♥♥♥」

「はい、ガブリエル様♥ エウロペ、おちんぽ様の素晴らしさを知ることができました。おぉっ、エウロペちんぽイグッ!!♥♥♥♥」

 

 ドプンドプンブピュルルルッ!♥♥♥♥

 

 学園の均衡を守るため、生真面目な表情と生真面目なガニ股腰振りで、射精の瞬間だけアヘ顔に変わるゾーイ。世界の均衡を守る調停者は、その使命を学園の淫欲を支える魔力を守ることにすげ替えられた。

 友人のサテュロスに同じように楽しんでいることを指摘され、小生意気に言い訳をするも即座に顔を逸らしてオナホの奥までメスちんぽを差し出し射精してしまうメドゥーサ。己の姉たちを長い眠りから起こすという願いは、射精の使命感に取って代わられている。

 原初の星晶獣から下品な喘ぎを混ぜるふたなり天司ガブリエルと、その使徒にして美しき水星の美姫エウロペ。美しい(下品な)腋毛と美しい(無様)なガニ股で腰を振る絶世の美女たちは、完全にアヘ顔射精の虜だった。

 

 ふたなり星晶獣たちが生真面目な表情でガニ股屈服オナホオナニーで踏ん張っている間、教師は何をしているかといえば、

 

「早く歩け!」

「んぶぅ!?♥♥♥♥」

 

もっとも特別な(・・・・・・・)ふたなり少女にして、マナリア学院の〝実験体〟を引き連れていた。

 それはふたなり星晶獣たちを前にしても異質。少女が持つ、星晶獣たちの二倍はあろう巨大なメスちんぽのカリ首付近には、無機質な黒い鎖が繋がった枷が嵌められており、それを教師に引っ張られる形で連れられていた。

 元々から肌が透けるようなワンピースはそのままだが、その衣服の変わりに下半身が肥大化しムチムチとした太股、尻が隠し切れない肉体改造。目隠し、猿轡、後ろ手の枷に鎖で繋げられた両足の足枷と、人間的な扱いは一切されていない。

 彼女を彼女たらしめる要素はその透き通るような水色の髪。蒼の少女(・・・・)と呼ばれる所以の一つさえ、慰めにもなりはしない。

 

「自分の名乗れ!」

「ぷはっ――――ふたなり実験体一号♥ 巨根ムチ尻♥ 性欲稼働路専用パーツのルリアですっ♥♥♥♥」

 

 ――――既に人格の片鱗すら見られないルリアにとっては、どうでもいいことかもしれないが。

 猿轡を取られ、敬礼不能な手に変わって鎖に繋がれた巨根をビシッ♥と勃起させたルリア。清廉無邪気な少女は影も形もなく、目隠しの下はアヘ顔を維持し、透け衣装に肉厚改造された下半身とふたなりで彩られた実験体と化していた。

 

 ルリアがこうなってしまったのは、一重にルリアの特別な力が関係していると言えなくもない(・・・・・・・)

 実験体とは文字通り、マナリア学院の根本を残すための遊び(・・)なのだ。催眠教師はあまりに力が強大で、すぐに飽きてしまわないよう〝遊び心〟を常に持っている。

 生徒や教師たちを同志としてまともに受け入れ楽しんでもらうのは、飽きない様々な発想を得るため。ルリアを含め、学園に作った魔力の活用先は手にした物の意味、マナリア学院の履歴を残すための遊び心――――全能の力を得た子供が織り成す、卑猥で淫靡で無様な悦楽の宴が、この催眠学園の正体。男にとって飽きないための工夫が凝らされた、空の世界に君臨する絶対服従の学園である。

 

「よし、いいだろう。接続しろ!」

「はい、ルリアちんぽセットします♥♥ ――――んほぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 ルリアの役割は他の星晶獣たちとは違う。枷が外れ、口とちんぽだけが自由になったルリアは大型の装置に向かい、搾精用チューブの中心に空いた穴に直接ふたなりメスちんぽを挿入した。

 

「メインタンク接続完了♥ ルリアちんぽ、ザーメン発射!♥♥ んんっほぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 ルリアという名前以外は全て実験のための記号。特色のない無個性な口調で挿入したメスちんぽから射精。下品な声とムチムチ尻を揺らす腰振りを以て、装置の部品としての役目を果たした。

 星晶獣の力、その一部を吸収し召喚することができるルリア……の力に関係するように造られたかは教師にとってはどうでもいい。肝心なのは、ルリアの射精によって魔力炉の効率を上げる装置が起動したことだ。

 

 腰を落としたガニ股で搾精用オナホールに腰を振る星晶獣たち。無様に股開きしたその直下から、極太イボディルド(・・・・・・・・)が出現し――――全員のケツ穴を穿つ。

 

『んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?♥♥♥♥♥♥』

 

 ドビュドビュドビュドビュドビュドビュドビュドビュドビュドビュ!!♥♥♥♥ ドッブビュルルルルルルルルルッ!!♥♥♥♥

 

 下品な発狂声に負けない射精音。オナホが膨らみ、一時的に膨張変形してしまうほどの効率で魔力に変換されたザーメンを吐き出すふたなり星晶獣たち。

 我慢など不可能な白目を剥いたアヘ顔。ガニ股と腋見せの腕を前後にガクガクガク♥と痙攣させ、あまりの大きさに柄がアナルから10センチははみ出したイボディルドに絶頂加速を強いられるふたなり美女たちの姿は、現実離れした倒錯的な無様。人権剥奪のふたなり射精ショー。

 

「ケツ穴絶頂!♥♥♥♥ エウロペちんぽ射精します!♥♥♥♥ 水星おちんぽイグゥッ!♥♥♥♥♥」

「ケツ穴絶頂!♥♥♥♥ ガブリエルちんぽ射精します!♥♥♥♥ 天司おちんぽイクっ!♥♥♥♥♥」

「ケツ穴絶頂!♥♥♥♥ オリヴィエちんぽ射精します!♥♥♥♥ 早漏クソザコおちんぽイクっ!♥♥♥♥♥」

「ケツ穴絶頂!♥♥♥♥ サテュロスちんぽ射精します!♥♥♥♥ 星トモおちんぽイクゥ!♥♥♥♥♥」

「ケツ穴絶頂!♥♥♥♥ メドゥーサちんぽ射精します!♥♥♥♥ 星トモおちんぽイクっ!♥♥♥♥♥」

「ケツ穴絶頂!♥♥♥♥ ゾーイちんぽ射精します!♥♥♥♥ 調停おちんぽ――――イッくゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥」

 

 星晶獣たちの色濃い個性を削り取り、テンプレートな変態射精宣言。一体、どれだけ彼女たちに無様を晒させれば教師の気は済むのだろうか――――答えは、彼女たちが魔力を注ぎ込む装置が稼働し続ける限り、永久にだ。

 生い茂った腋毛を見せつけ腰振りガニ股アヘ顔射精。自分たちの力の根源を吐き出し続ける、無慈悲な無様を常識(・・)と思い込む憐れな星晶獣たち。

 

 ――――ルリアを実験体にして開発された魔法によって出現したふたなりは、星晶獣の『コア』が傷つかないギリギリまでエネルギーを変換した後、消失する。

 するとしばらくは、どんな強大な星晶獣でも人間のにすら劣る貧弱な存在へとなる。

 

 そうなった場合、意図的に催眠が解除され(・・・・・・・・・・・)、性欲を持て余した生徒たちの性処理奴隷として連れられるのだが――――高潔な使命感に駆られたふたなり星晶獣たちは、それをまだ知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 最後に一つ。もっとも単純にして、もっとも大切な『校則』が存在する。

 

「お、お゛ぉ!♥♥ せ、先生!♥ 私のおまんこにもっと射精して!♥♥♥ アンのおまんこ孕ませてぇ♥♥♥♥」

「先生♥ 私にもお願いしますっ♥ 淫乱な竜のグレアにザーメンびゅーびゅーってしてほしいです!♥♥♥」

「慌てるな。順番にしてやるからな……っ!」

 

 学園内に新設された宿泊用の一室で、ベッドの上で四つん這いになった二人の姫。

 一人は催眠教師に犯され、もう一人は尻尾とデカ尻を振りながら求愛。彼女たちはアンとグレア――――この学院に大量の編入生を招き入れた繋がりの根本である。

 彼女たち学園の花、二人の姫がいたからこそ、空の世界に催眠学園が生まれた……というのは、催眠教師の力を考えれば言いがかりに等しい。

 

「卒業式はボテ腹で出席、壇上で公開出産だ。楽しみだな」

 

 アンをバックで突きながら狂ったことを言ってのける催眠教師。だが喘ぐアンも、求愛するグレアも狂気としか思えない満面の笑みを浮かべた。

 

「あっ、あぁんっ♥♥ 嬉しい!♥ そんなの……絶対に気持ちいいよぉ♥ ね、グレア♥」

「うん♥ 考えただけで子宮が降りてきて……イクっ♥♥♥♥」

「あー、グレアだけ軽イキしてずるいんだー♥ わ、私も、先生のおちんぽで――――イクゥ!♥♥♥♥」

 

 マナリア魔法学院・校則その一――――『卒業式までに妊娠し、ボテ腹で出席すること』。

 

 果たしてその卒業式が本物であるかどうか。卒業式した途端、入学式(・・・)が始まるようなことだってあるかもしれない。

 全ては催眠教師の『校則』次第――――美麗な雌たちあらゆる姿を物語として騙り終えるまで、催眠学園に終わりなど訪れないのだから。

 

 

 





Q.楽しいか?
A.自分の性癖と推しキャラ掛け合わせて楽しくないやつそんないないと思う。


ユイシスも推しなので大概元より盛りましたが、ふたなり以外にも出したいなとキャラチェンジで授業に参加したエウロペはさらにでした。土下座とかその場で校則でっち上げてめちゃくちゃスラスラ平伏台詞書き上げましたし、ザーメンブーツは脱がせた時にやるしかねぇ!!!!しました。土下座とふたなりにかける情熱がおかしいと思うの。

これでも一つカットしてるんですよね。『生徒会は模範となるようにより無様でなければならない』みたいなの。キャラはジャンヌ、リーシャ、ヴィーラ、ハンナ生徒会長でした。腋毛陰毛さらにマシマシケツ毛にアナルと鼻フック!カットの理由?エウロペが盛られすぎたので諦めました。どうせふたなりバカ盛りするの目に見えてたんで……。

人格残しも好きだけど個性が薄れた統一洗脳も好きというお話。途中の会話で狂った元人格を入れてあとはお下品絶頂宣言フィニッシュ(うっとり)……今回趣旨から外れないよう色々抑えたんですけど、結局最後で溢れましたね。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。推しキャラ書いたからもっと書きたくなった。エウロペちゃん色んなのが似合うと思う。無様催眠・洗脳。無知シチュにエロトラダンジョン、ふたなりは言わずもがなバキュームベッドとか。凄く書きたいから色んなエウロペのシチュが欲しい。待ってます……その場でビビッときたもの書いてくから過去に貰ったの色々溜まるんですよねぇ。まあ書けないものはすっぱりごめんなさいしてますが。
一応ガブリエルとエウロペのハイグレ洗脳とかも考えたけど私が何やってんだろ……となる可能性の方が高いし需要がわからんからな!ではまた次回〜


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ソシエ(媚薬、失禁、セックス)

高評価を貰ってわーいわーいして寝たら夜中に低評価が打ち込まれていてぴえんして寝坊したいかの日常。俗物だからってメンタル雑魚が過ぎる。

というわけで更新速度で勝負な有償リク。久しぶりにグラブルからソシエになります。今回要素を並べてもザ・ノーマルみたいなノリです。ノーマルセックスを修行中なのでもう少し伸ばしたい……ちなみに一番苦労したのはソシエの京都弁もどき。なまじユエルが関西弁もどきだから死ぬほど気を使った。ではどうぞ〜。







「申し訳ありません。少々混雑しておりまして……相席でもよろしいでしょうか」

「俺は構いませんよ」

「う、うちも……平気、です」

 

 きっかけはひょんなことからだった。ソシエが泊まる和風旅館の夕食の席で、偶然にも混んでいるからと彼女は見知らぬ男性と相席をすることになった。

 ソシエも様々な経験をし、人付き合いという点で多少は慣れ始めたとはいえ、さすがに見ず知らずの男性と食事で相席というのは戸惑い、不安に感じるものだった。今は彼女の気心の知れた友人たちとは別行動を取っているため、思わずかしこまって了承してしまったソシエの表情はなおさら不安に駆られたものになる。

 

(ああ、えぇ人で良かった……)

 

 が、ソシエの不安は杞憂に終わった。同席した男性は比較的口数が少なく穏やか、そしてソシエと同じエルーン族で歳も近しい。打ち解け、ソシエの緊張がホッと緩む吐息が零れるまで、そう時間はかからなかった。

 

「あ……」

 

 すると、しばらく箸を進めて緊張が程よく解れた矢先、ソシエの鼻がピクリとその匂いを嗅ぎ取った。

 匂いの元は相席した男の徳利。酒を嗜むための和風の容器から。ソシエとそう変わらない若い男のようだが、酒は人並みに飲み進める方らしい。

 

「…………」

 

 男が酒を飲む相手か否かというのは、正直なところソシエの関心を引くことではない。まだ交わした言葉は少ないが、女だからと高圧的に酌の相手をしろ、などと言うタイプではないことはわかっている。

 だから、ソシエの視線を釘付けにしたのは彼の御膳にある徳利だった。どうにも彼が飲む酒に鼻腔がくすぐられ、惹かれる。そんなソシエの視線に気がついた青年が、気のいい笑みで徳利を差し出してきた。

 

「一杯どう?」

「へ? あ……あ、ありがとう、な」

 

 視線があからさま過ぎたことへの羞恥で白磁の肌を朱色に染め、ソシエが応答する。歳が近いということで、特別かしこまる必要はないと砕けた口調を二人で選んだこともあって、自然な形で一杯の酒がソシエの口に運ばれた。

 美人が小さな杯から酒を口に運ぶ姿は、それだけで絵になる。知らず知らずに今度は青年の視線をソシエ自らが釘付けにし、彼女は杯に注がれた酒を喉に流し通した。

 

「っ! っ!」

 

 途端、美しい絵を切り取ったようなソシエが、耳と狐の尻尾を大きく揺らす見るからに〝お気に召した〟ものへと移り変わった。その変わりようは、青年が思わずクスリと笑みを零しても、恥ずかしがり屋のソシエが気が付かないほどだった。

 

「こない美味しゅうお酒、初めてや……」

 

 これまで口にしたどんなものより口当たりが良く、もっと味わってみたいと思えるその酒にソシエが恍惚とした笑みに色艶やかな吐息を溢れさせた。

 結局、追加の注文を入れてお互いにそのお酒をお酌し合うまでになった二人。従業員曰く、最近仕入れた新しいもののようだが、これほどのものに巡り会えたのなら今日の相席に感謝しなければ、と酔いの回った上機嫌な考えで多くない言葉をソシエたちはゆっくりと交わしていく。

 

 ――――口当たりが良いのは当然だろう。

 

 まだ誰にも知られていない新酒の効能。エルーン族、特に女には際立ったある効能をもたらす――――ひとたび飲めば身体に浸透していく特濃の〝媚薬〟という効果を。

 偶然か必然か、誰が作ったのかもわからない。ただ、タチの悪いことに口当たりが良いため、匂いに惹かれたエルーン族の女が口にすれば、その強力な媚薬効果が雌の身体を火照られせいくのだ。

 

「……んっ♡」

 

 それは、特殊な家柄の出であるソシエと言えど、エルーンである以上は例外でないことだった。

 酔いが回っていたのもあったのか、ソシエがお酒のお礼にと旅館の部屋へと青年を招き、母から譲り受けた特別な和装、快癒の舞に用いられる衣装を着て、幾つもの舞を披露する最中のこと。

 

(あ、れ……うちの身体、何か、熱い……)

 

 両手の扇と白がかった銀の長髪が幻想的な舞いと、胸元や腰、背中が大胆に露出し、白い襦袢から薄く美脚が透けて見える扇情的な舞い。

 そこに加えられたソシエの頬の火照りと甘い吐息。乱れのなかった舞いに、僅かな変化が生じた。言うなれば、幻想的な色と扇情的な色の比率が崩れ、後者に重きが置かれたような。

 

「ん、あ……はぁ♡」

(あかん……我慢、せな)

 

 きっとお酒の飲みすぎと、歳の近い青年と二人きりという点がいけないのだろう。彼女はその〝発情〟が酒のせいなどととは露ほども考えず、さらに自らが無意識に載せてしまった快癒の舞による効能で、青年が得た媚薬の効果がある程度解消されたことにも気がつくことができなかった。

 青年が快癒の舞の効果を得ていなければ、舞い踊るソシエの姿に欲情し、彼からもつれ込んだかもしれない。だが、ソシエに魅了を感じながらも理性を働かせた青年は、舞いが終わるまで彼女に手を出すことがなかった。

 

(いやや、何なんこれ……あこが、ぐしょぐしょになってて……♡)

 

 媚薬の酒と快癒の舞。無意識な二つの効果が重なった結果、ソシエは舞いの間我慢し続けた発情が取り返しのつかない段階まで至っていた。強力な媚薬をあれほど飲み干し、近くに同種の男がいる中で身体を火照らせる舞いを踊ればその結果は見え透いていた、と言うべきなのかもしれない。

 扇情的な和服から垣間見える白磁の肌には朱色が走り、下着は嘘のように蜜液で濡れ、それは襦袢にまで及んでいる。上着の下に着た襦袢は、鎮静の舞と呼ばれる踊りのためにあり、編み込まれた術式の効果で水がすぐに乾くというものがある。

 が、今のソシエは襦袢に愛液が濡れている感覚を確かに感じていた。それほど発情した秘所の粘液はしつこく、膨大ということだ――――無論、本人が自覚をするほど雌臭さが鼻につくというオマケ付きで。

 

「ソシエさん?」

「あ……舞い疲れてしもうて……休憩させて欲しいから……肩、貸してな?」

 

 座敷に座る青年に、ソシエがらしくもなく半ば強引に寄りかかる。否、抱きつくという方が正しいか。まるで彼女の親友が乗り移ったような、歳の近い出会ったばかりの青年ということを鑑みれば、それ以上の大胆さだ。

 

「この衣装な、お母はんから譲ってもらったんよ。ちょっと大胆で、襦袢もうすっすら透けてて……♡」

「っ!」

 

 ――――覗き込めばチラリと映る、ソシエの豊満な美乳。

 上着が崩れ、薄い襦袢から零れる乳房。舞いと発情の汗に濡れ、青年の視覚と嗅覚をソシエという雌が襲う。零れかけた生の乳を抱きついて押し付けられれば、その魅力は恐ろしいまでのものだ。

 女が男を部屋に誘い、美しい舞いを披露する。普段のソシエならば他意はないお礼だが、こうなっては他意があることになる。女が男に二人きりの状況で抱きつくなど、自然とそういう意味に取られてしまう。

 一瞬、なんてはしたないことをしているのか、とソシエが発情した雌のアピールに正気を取り戻しかけた。

 

「ひゃあ……♥」

 

 次の瞬間、ソシエの喉から小さく、だが二人きりの部屋には大きく響く官能の吐息が零れた。ソシエの肩を抱くように手を伸ばした青年が、ソシエの獣耳に指をさわりさわりと撫でるように触れたのだ。

 

「ひぁ♥、ふ、ぁぁぁぁ……♥」

 

 そしてその手は耳から剥き出しの背中をくすぐるように落ち、エルーンの中でも優れたサイズの尻尾を愛でていく。

 ゆっくり、ゆっくり。肌触りがこれ以上なく柔らかい、枕にだってできるだろうその尻尾を丁寧に撫で上げる。

 

「柔らかいね。よく手入れされてる」

「ん、あっ♥ そ、そやろ♥ ふぁっ♥」

 

 ビクリビクリとソシエの腰が跳ねる。彼女の股から臭う強烈な雌臭は耳や尻尾を撫でられるだけで加速度的に増していた。そもそも、その反応こそ媚薬の発情で敏感な部位が性的快感を覚えている証。熱をより深く帯びていく頬、喜悦混じりの声。

 撫でて撫でて、撫でられて――――けれど、それ以上が来ないことに、ソシエはやがて耐え難い焦れったさを覚えた。

 

「い、いけず……こしょばいよぉ♥」

 

 確かに心地がいい。他人の手に敏感な部位を触らせ、快感を覚えていることに間違いはない。しかし、知らずのうちに媚薬で発情したソシエの身体は耳や尻尾だけでは満足ができない。〝もっと先〟の感覚を知らなければ、如何に敏感であろうと引き寄せることができなかった。

 ならばソシエから、これほど誘っても意地の悪い責め方をする青年を襲ってしまえばいい。彼女も女の一人旅ができる実力者であり、舞いを踊るため体力も申し分ない。一般人の青年を押し倒すくらいは訳がないはずだ。

 そうしないのは女としてのプライド、恥じらい……ではなく、もっと単純な事情。あえてしないのではなく、彼女はこれ以上をできないのだ。

 

「……う、うち、な」

 

 ぽつ、ぽつ。と観念したソシエが恥ずかしげに声を発する。

 

「お父はん以外の人と……その、ほとんど話したことあらへんから……ま、まだ未通で、ここからどうしたらえぇのか、要領がわからんくてな……」

 

 身体はどうしようもなく火照っているが、やり方がわからない――――要するに、ソシエは行為どころかその前準備すら知らない処女だと告白した。

 行為を知らない、だけで終わらせれば良いものを処女であることまで明かしたのは、限界に達しつつある欲情とその心に翻弄されるソシエらしさがあった。

 対して青年はといえば、顔を真っ赤にして俯くソシエに微笑みかけている。もっとも、それは優しい微笑みなどではなく狼のそれ。狐を自らの領域に引きずり込み、言葉という了承までも得た狩人の笑みだ。

 彼は特段遊び人というわけではないが、年相応に女性関係は得ている方だ。その中でも、ソシエは飛び切り美しく性格も初見で申し分ない、と断言できるほど。

 

「んっ!?♥」

 

 しかも未通となれば極上だ。幸運にも、初めての女を面倒くさがる質ではなかった青年は、ソシエの顎を指で持ち上げ自身の唇を彼女の唇に重ねた。

 彼女の驚いた表情を目に収めながら、熱く艶やかな唇を啄み、次いでその谷間に手を忍ばせる。

 

「んあ……♥」

 

 形と柔らかさ、大きさの三点は美しい面と共に、彼が味わったことのない魅力に溢れている。快癒の舞を無自覚に受けていたとはいえ、青年もソシエの熱に当てられて発情をしている。がっつきすぎないように、だが抑えきれない欲を手に込めてソシエの乳房を愛撫する。

 

「っは……あぁっ♥♥」

 

 汗が滲んだ乳房を揉みしだけば、キスで塞がれた口の隙間から喘ぎ声が零れる。青年は敏感で熱を帯びた美乳を手で楽しみながら、啄むようにしていた唇を舌で割ってそのまま口内に侵入させた。

 

「んんっ!?♥ や、あ……ちゅるっ♥♥」

 

 拒絶というよりは戸惑い。男を楽しませるやり方さえ知らなかったソシエが、突如口内に舌を差し込まれて戸惑った反応を思わず表にしてしまったのだろう。

 その様子からディープキスという概念すら知らず、清らかな乙女でありながら発情した雌である矛盾を抱えたソシエ。そんな彼女を存分に味わい、舌を絡め取り唾液を交わらせ、彼の手は乳房より下の隙間に差し込まれた。

 

「っ〜〜〜〜♥♥」

 

 大胆に腰を晒した上着と襦袢の隙間から、雌臭の元である秘部へと指が辿り着く。術が編み込まれた襦袢ですらその愛液の量を捌ききれず、深い染みを作るソシエの発情マンコ。

 

「ん、んぁあっ♥♥♥」

 

 そこに男の指が触れる。より深くキスを交わし、隙間の薄い唇から甲高い嬌声が零れた。ぐちゅ、ぐちゅと淫靡な音色が襦袢の下から響き渡り、張り付いた陰毛と開いた割れ目を指が走り抜け、擦り上げられていった。

 

「んっ、ふっ♥♥ んん〜〜〜〜っ♥♥♥♥」

 

 そして、その細く折れてしまいそうな女体が軽く反り返り、果てた。触れられたばかりのマンコに指が擦られる快感に、ソシエは閉じた瞼の奥から火花が散る感覚を覚えた。

 

「ん、んんく……ぷはぁ♥」

 

 好き勝手に動かれていたとはいえ、あっさりと感じてイッてしまったことを恥じる……暇もなく喉に互いの唾液を絡めたものを嚥下させられ、糸の橋を繋げながらソシエは深く息を吸い込んだ。

 

「はぁ……」

 

 ようやく得た絶頂の余韻にくたりと青年の身体に倒れ込む。舞いを一つ捧げるよりも体力を使った様子のソシエだったが、

 

「ひゃあぁぁっ!?♥♥♥」

 

 その秘部に添えられた指は、まだ行動を終えてはいなかった。

 たっぷりと濡れた愛液を擦り、さらに絶頂で吹き出した分も塗りたくられた青年の指先。そのうちの二本がソシエの割れ目を開き、膣内へと沈められていく。

 

「やっ♥ それ、あかん……あっあっ♥♥」

 

 まずは慣らすように指が出し引きされる。指を膣で感じて男の肩を掴みながら制止を呼びかけたソシエだったが、目の奥にチカチカと閃光が散って何も考えられず官能の声を上げた。

 

「あっ、はぅ♥ あ、あ、あぁーッ!♥♥♥」

 

 男を知らない発情した狐娘と、ある程度の知識を蓄えた青年。肝心のマンコにまで指を挿入され、対抗などできるはずもなかった。

 

「くる……きて、る……あ、あぁぁぁぁぁ♥♥♥♥」

 

 膣内を掻き回すような指の動きが強くなり、ソシエは再び強い快感を身体で感じ、脳髄が焼け付くような絶頂感に苛まれる。

 それも先ほどのような触れるだけのものではない。膣壁が吸い付くように蠢いて歓迎する青年の指が、溢れて止まらない愛液を絡ませながらの手淫。

 

「い、イクっ、イッくぅ!♥♥♥♥♥」

 

 トドメとばかりにその指が膣壁を突き上げた瞬間、ソシエは生まれてこの方これほどの声量で叫んだことがないと言ってしまえるほど、恥も外聞も捨てた絶頂の宣言と共に背筋を反らし、膣内を指に捧げるように腰を突き出して達した。

 

「あ、ふぁっ、ふぁぁぁぁぁぁ……♥♥♥♥」

 

 ちょろっ、ちょろろろろ♥ ぷしゃあぁぁぁぁぁぁぁ……♥♥

 

 と、絶頂の潮吹きとは明らかに異なる反応と、青年の手のひらに溢れる生暖かい液体。

 大半は襦袢が受け止めたようだが、ソシエの太股からハッキリと伝っていく濁り色の水。月明かりで色がよく見えるが、それは明らかな失禁の滴りだった。

 

「お酒、飲みすぎたかな?」

「か、堪忍、なぁ……こ、こないな……粗相を……♥」

 

 せっかく盛り上がっていたのに。とてつもなく気持ちいいことを覚えたのに。その気持ちよさのあまり、尿意を我慢できずに漏らしてしまった。

 すぐに乾くとはいえ、衣装に臭いがついてしまうかもしれない。彼に引かれてしまったかもしれない。人前での失禁の恥じらいもあったが、発情したソシエはすっかり淫猥に染まりきった思考を持っていた。

 

「いや、構わない。もっと出したっていいよ」

「え、ひゃあぁん♥♥」

 

 しかし、青年が幸運だったように、ソシエもまた幸運だった。彼は失禁姿に引くどころか、未通乙女の放尿に一種の興奮さえ覚え、敏感な尻尾を根元から先端までもう片方の手で撫で上げる。

 それだけでぷしゃぁぁぁ♥ と我慢していた残りの放尿が襦袢の股部に弾け、一度は顔色を青くしたソシエが再び真っ赤に染まって羞恥失禁を披露した。

 

「そこっ、あかん♥ 尻尾は、あかんよぉ♥♥ ふぁ、あっ、あぁぁぁぁぁ……っ♥」

 

 媚薬が完全に回った上、激しくイカされた身体は尻尾ですら初め以上に身悶えする代物になった。尻尾が逆立って声の我慢が効かなくなり、逃れようと本能的に這い蹲るも大きな尻尾は青年の手に悠々と捕まってしまう。

 しなだれかかっていた状態から一転し、ソシエは四つん這い気味に青年へと下半身を差し出す形となった。いやらしく身悶えの痙攣を繰り返し、役に立たない下着を延々と濡らすマンコを。

 

「ひゃっ♥ な、なに……?」

 

 誘われるまま、というのはこういうことを言うのだろう。胸や直の愛撫、尻尾の刺激に濡れたマンコにピタリと熱く柔らかいモノの先端が接着し、襦袢越しに得も言えぬ感触を覚えさせるソシエの臀部を両手が掴む。

 戸惑うソシエに、青年は溜まりに溜まった情欲を解き放つように腰を打ち付けた。

 

「――――あ、ぐっ!?♥♥♥♥♥」

 

 滾った肉が肉壁を掻き分ける音。腰と臀部の肌が打ち合い、甲高い音を響かせる。そして、未通を卒業したソシエがそれどころではない快感に背骨を折り曲げ、悲鳴のような官能の嬌声を発した。

 

「か、は……♥♥♥ あっ、ああ、おぉっ!♥♥♥♥」

 

 散々と雌臭いマン汁を溢れさせ、二度も絶頂した淫乱のマンコは慣らす必要もなかった。青年のペニスを膣内で受け入れ、息苦しさを覚えながら即座に移行されたピストンに喘ぐソシエ。しかしどちらかと言えば、膣内の締め付けが激しく青年の方が射精してしまわないよう必死の形相になるほどだ。

 

「あっ、おっ♥♥ あこ、あついの、入っとる♥ これ、がっ♥ おちんぽはん♥ うちの膣内、叩いて、るぅ!♥♥♥」

 

 媚薬が回り切って逆に余裕ができたのか、あるいは正常な羞恥が消えてしまったようなソシエが、よがり狂いながら自身を犯す肉棒を言葉にして吐き出す。

 結合部に溢れ返る粘液はソシエのものが大半だ。無論、それは強力な媚薬による影響だが、それを両人が知ることはない。ソシエは知らずのうちに思考を熱に浮かされ、青年はこれほどの逸材を抱くことのできる悦びを腰突きで露にした。

 

「あこっ、きもち、えぇよ♥♥ もっと……ふぇ? あ、あこじゃなくて……」

 

 ある程度余裕を作れたところで、這い蹲って肉棒を受け入れるソシエに耳元で〝入れ知恵〟を青年が行う。

 その言葉の意味を知らずとも、この場でさえ恥ずかしいと理解はできるのだろう。興奮以外での赤面を見せたソシエだったが、膣内を擦り子宮を打つ快感に正常な判断力はとうに失われていた。

 

「お、おまんこ♥ うちのおまんこ、おちんぽはん、きてっ♥♥ あっあっ♥ お、おほっ♥♥ イ、イキそ……おまんこの奥、イッて、まう……っ♥♥♥♥」

 

 教わったばかりの淫語を口走りながら、パンパンッ♥ と尻に青年の身体が打ち付けられる音と子宮を圧す求愛の快感にソシエが絶頂を感知した。

 爪を立てて反り返りかけた女体を必死に制する。その貌は、普段浮かべる微笑でも慈愛のそれでもなく、快感に蕩けた貌を締め直しているつもりの品のないものだった。後背位でなければさぞ青年を喜ばせたであろう表情は、奥を突き上げた肉棒の衝撃でさらに歪んだ。

 

 ドピュッ♥ ドピュッドピュッ、ブピュルルルルルッ!♥♥

 

「ほ、おぉ〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ♥♥♥♥♥」

 

 それは正しくケダモノの遠吠え。避妊の心配など理性の外に追い出し、ソシエの子宮内に湯水の如く流し込まれた子種。胎内に打ち広げられる白濁液を過敏になった感覚が掴み、秘部から潮吹きを撒き散らしながらソシエが舌根ごと反り返って果てた。

 冷たく熱い舞いを踊っていた幻想的なエルーンの少女ではなく、発情しきって膣内射精にアヘ顔で悦ぶ淫猥な雌。そうとしか言えない喜悦の嬌声だった。

 

 当然、一度射精したから止まる、冷静になるなど今の二人にはない。媚薬に犯され冷静な思考などかなぐり捨て、二人は繋がったまま交尾の二回戦に及んだ。

 

「はっ、あっあっあっ、あぁーーッ♥♥♥」

 

 正常位で和装の美少女を犯す快感がどれほどのものか。はだけた上着と襦袢から美乳が零れ、よがるソシエと共に汗を散らして跳ねる。たぷん♥たぷん♥ と雄を誘う素晴らしい乳房に、彼の両手は自然と揺れ動く果実を鷲掴みにしていた。

 

「ふあっ♥♥ ん、く……お、おっぱい、すき、なん?♥」

 

 鷲掴みにされて形を変える美乳。大きすぎず小さすぎず、それでいて感度に優れた胸。嫌いな男はそうそう現れないことに加えて、交合いながら胸を揉まれて気恥しげに当たり前のことを聞くソシエ。淫乱なだけでなく可愛らしい彼女の姿に、より一層の興奮で青年は動き続けた。

 

「はぅ、あぁ♥♥ あっ、んっ、んんっ♥♥♥」

 

 一度目と違い、今度は向き合って見下ろされながらの行為。繋がりながら胸を揉みしだかれ、羞恥を取り戻したようにソシエが口元を両手で抑えている。

 ここはそういう意味の旅館ではないため、正しい行動だと言える。が、二人の興奮は正しさなど捨て置かれるものだ。故に、胸を愛撫していた青年は手のひらで捏ねくり回す形になっていた突起物を、意地悪く指で摘んで抓り上げた。

 

「ッッッ!?♥♥♥♥ く、ひぃぃいぃいぃいぃいいぃぃぃッ♥♥♥♥♥」

 

 反応はこれ以上ない。乳首が引っ張り上げられ、優れた形の美乳が歪に歪む。そして特に敏感な乳首を全力で捻り上げられ、結合部とは違う被虐的とも言える快感にソシエは目の前が真っ白に染まる感覚を覚え、首を反って舌の根を見せつけながら潮を吹く。

 

「んお、お゛♥♥♥ お゛っ♥♥♥♥ んぐっ、イグッ!♥♥♥♥♥」

 

 あまりに反応が良いためか、気分を良くした青年がソシエの乳首を執拗に責め立てた。乳輪ごとギュッ♥ギュッ♥ と赤く腫れた乳頭を押し潰すように指で握る。

 肉棒との結合部から潮吹きと愛液が止まることなく続き、首が長くさらけ出されて両手が降伏するように投げ出され腋まで丸見えにしてソシエが惜しげのないアクメを叫び上げた。

 

「おっ、おぉぉんッ♥♥ んあっ、おっ、んぅーーッ!♥♥♥♥」

 

 弱点をさらけ出され、野太い雌エルーンの嬌声まで引きずり出されたソシエの逃げ道を塞ぐように青年が責め立てていく。

 子宮を押し潰すように犯し、乳首を抓り尻尾をまさぐり、獣耳を嬲り陰核を捏ねくり回し腋をくすぐり……あらゆる手段でソシエを悦ばせ、やがて淫らで品のない嬌声だけが部屋中に響き渡るようになった。

 

「おっ、お゛ぉ♥♥♥ イクイク、イッくゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――――あ゛ぅ♥♥♥♥」

 

 ちょろっ、ちょろろっ、じょぼぼぼぼ……♥♥♥♥

 

 肉棒が引き抜かれ、精液が溢れ出したマンコ。両手と両足をだらしなく広げ、戻らない口元から涎を垂らして目を剥き、何度目かの放尿が吹き上がった。襦袢が解け、美しささえ感じさせる黄金色のアーチが止めどなく吹き上がり滴る中、ソシエは自らの意識を深い底へと沈めていった。

 

 

 

 

「…………ぅんー……」

 

 快晴の太陽がソシエを襲い、強烈な疲労感と睡魔からその日差しで目覚めさせた。

 

「もぉ……あさぁ……?」

 

 敷かれた布団から起き上がり、毛布を翻した――――ところで、自身の置かれた環境のおかしさにソシエはぱちくりと目を見開いた。

 

「――――――ッッ!?!?」

 

 轟くほどの叫びを上げなかったのは、元来の彼女が控え目で主張をせず、大声を出すことに慣れていないからだろう。

 お互いに、剥き出しの裸身。膣内に溜まっている奇妙な異物感。思い出されるは昨夜の痴態。酔いが全てを忘れさせてくれる、などと都合の良いことは一切なく、自ら男を誘った現実と快感、最後には獣のような声を上げてイキ果てて盛大な失禁で気を失ったこと……全て余すことなく記憶していたソシエは、目覚めの一番で混乱し、慌てて脱ぎ捨てられた衣装を手に取って逃げ出そうとして、

 

「あ♥」

 

 その瞳の熱が引かぬまま、朝勃ちで反り返ったチンコを視界に入れてしまった。

 昨晩、あれほど激しく自分を犯し、イカせ続けた青年の肉棒。昨日までなら顔を真っ赤にして生々しさに叫んだそれは、今の彼女にとって――――はしたなく喉を鳴らすほど、恋しいものだった。

 

「んん……あれ?」

 

 そうして、青年が気怠い身体に奇妙な快感を覚えながら目を覚まし、熱を感じる場所に顔を上げて視線を投げかけると。

 

「あ……おはようさん」

 

 ぱちゅっ♥ ぱちゅっ♥

 

 ソシエの美乳が肉棒を包み、昨夜の情事にはなかった形、奉仕というものを行っている姿に目を見開くことになった。

 

「あ、あんな? おちんぽはん、苦しそうやったから……き、昨日、うちのおっぱいをぎょーさん触ってて、好きなんかなって……き、気持ちえぇ?」

 

 目が合ったソシエが言い訳を並べ立てながらパイズリを続行。どうやら思いつきのようだが、その感触はもちろん好ましい。ソシエほどの少女がしているという付加価値が込められているのだから、尚更。

 しかし、青年はそれ以上に笑みを堪えきれない理由があった。堪えきれないのは言葉も、だが。

 

「うん、気持ちいいけど――――ソシエさんがこんなに淫乱だとは思わなかったな」

「……うー」

 

 耳まで真っ赤にして上気するような羞恥を見せながら、ソシエは淫乱という指摘を否定できず、媚薬で変わり果てた彼女は自らも心地の良いパイズリ奉仕を続けてしまうのだった。

 

 

 






もうちょっと深くねっとりやれたらなぁと思わなくもない悩み。ド下品なのはあんなに盛れるからこそこの辺は難しい。詳しめに書けるグラブルでこれだからなぁ。
ちなみにこういうのは純愛判定になってないのかスラスラと書けた。もつれ込んだ一夜の関係で気持ちよくなることに特化してるから楽や楽や。あと襦袢のエロさは公式設定です。本人が台詞で透けてない?言ってる。すぐ乾く云々もそうですがエロ汁は理屈をつけて貫通するのだ!!ソシエの下着はふんどしに確定させようか迷った(小声)

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!平均評価が落ちるのがメンタルに来る。けれど高評価貰えたことを糧に頑張ります!まだまだ更新を継続していく予定なので、こんなメンタルメンヘラで良ければ高評価を置いていってやってください。ではまた次回〜


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シルヴァ(催眠)

投稿順がぐっちゃぐちゃですがFANBOXにオマケ投げたやつなのでその場でドン!有償リクからシンプルイズベストなシルヴァさんお無様エロにございますわ。





 

「団長、少し時間を貰えるだろうか」

「シルヴァさん。はい、大丈夫ですよ」

 

 騎空艇『グランサイファー』を駆り、星の島『イスタルシア』を目指す騎空団。その団長であるジータがシルヴァに呼び止められた。

 青みがかった銀髪に抜群のスタイル。露出度の高い派手な衣装ながら、卑猥さを感じさせない大人の女性。この騎空団においても古参であり、ジータが信頼する仲間の一人だ。無論、団長である彼女はあらゆる団員に信頼を置いているのだけれど。

 シルヴァに呼び止められたジータは人気のない場所まで連れられ、珍しく要件を言いづらそうな様子の彼女からとある話を切り出された。

 

「その……最近騎空艇に乗り込んだ者のことなのだが……」

「? ――――もしかして、ログのことですか?」

 

 幸いにも、濁された相手のことを団長であるジータは正確に把握し、シルヴァも首肯を返した。

 ある日、ジータの騎空団に加入した『測定師』を名乗る男、ログ。容姿自体に印象と呼べる物はなく、どこか印象に残らない男だ。が、物の大きさや重さから個人の力の強さなど、ある程度なら様々な尺度を一目で判別できる。そんな大道芸じみた特技でジータの騎空団に加入したのだ。

 その彼がどうしたのだろうか、とジータが小首を傾げていると、シルヴァがさらに迷いながらも声を発する。

 

「普段の素行には問題はない。君の目利きは信用している……しかし、時折女性をいやらしい目で見ていると、ククルやクムユ、他の団員から相談を受けてな」

「え、そんな……!?」

「もちろん、私も初めは気のせいだと考えていた。しかし……」

 

 シルヴァは全空1、2位を争う超一流の狙撃手だ。ジータには見えないものが彼女の鷹の如き瞳には見えている。仲間にそのような目を向けたくはないのだろうが、シルヴァはどうしても見えてしまうものがある。そういったものがシルヴァの表情から垣間見えたことで、ジータも青ざめた風な顔で声を返した。

 

「……わかりました。私もそれとなく確かめてみます。でも……」

「ああ、わかっている。当然全て勘違いだった、という線だってありえる。いいや、その方がいい。その時は、私も礼儀を尽くして彼に謝罪しよう」

 

 だが、そうはならないだろうとシルヴァは睨んでいた。こうしているのも、あくまで団長であるジータへの恩があればこそ。彼女の繋がりでなければ、シルヴァはログという男を欠片ほども信用していなかった。

 そのくらい彼が一部の女性に向ける視線は露骨なのだ。他の者には上手く隠しているようだが向けられる相手、特に鷹の眼を持つシルヴァにその手の誤魔化しは通用しない。

 ある意味、これは遠回しな警告。所詮は視線であり、男ならばそういう手合いもあると理解はしている。しかし、女性を不快に思わせるほどの視線はどうか、という倫理観と常識の話なのだ。

 

「――――あの男」

 

 そんなシルヴァの気遣いや慈悲が粉々に踏み砕かれたのは、それからしばらくしてグランサイファーの内部でとある貼り紙をシルヴァが見つけた時のことだった。

 

「っ!!」

 

 渋面を怒りに変えて即座に紙を引き剥がし、狙撃手に有るまじき足音を立てながらある部屋へと向かう。今日ばかりは狙撃手としてではなく、一人の女として怒りをぶつけさせてもらわねば気が済まないのだ。

 シルヴァが剥がした紙には、大きな文字でわかりやすくこう書かれていた――――『今日はオナニー測定日 対象者シルヴァ』と。

 何ともふざけたことをしでかしてくれたものだ。シルヴァは27の女性だ。男の経験は少ないが、それでもオナニーがどういった事柄を示すのかは知っている。あまりに度を超えたセクハラに、ある程度の譲歩をしていた自分を彼女は後悔したほどだ。

 測定師のログはジータの許可を得て『測定室』と呼ばれる専用の部屋をグランサイファー内に所有し、そこを根城としている。どうやって団長に取り入ったのか、人心掌握に長けているのかはシルヴァの想像でしかないが、それも今日で終わりだ。

 

「測定師! 貴様、これはどういう――――」

 

 扉の前に測定室と大きく書かれた部屋。その扉をシルヴァは蹴破る勢いで開き、声を張り上げた。さながら犯人を捕まえる保安官だろうか。

 だが、その声は途中で断ち切られた。椅子に座っていた男の一見して人畜無害そうな笑みに当てられたから? それとも部屋に置いてある〝道具〟をの数々を見て絶句してしまったから?

 

「おはようございます、シルヴァさん。オナニー測定日、忘れずに来れたみたいですね」

「…………ああ、そう、だな。そうだった。今日は『測定日』だったな」

 

 どちらも違う。シルヴァは〝思い出した〟のだ。今日がオナニー測定日で、自分はそのために来たのだと。そのことを思い出したシルヴァは、先の言動と行動を思い出して即ログに向かって頭を下げた。

 

「すまなかった。ノックもせずに怒鳴り込んだ無礼を謝罪させてほしい」

「いいですよ、それくらい。僕の『測定』を受けてくれる気になったなら、大歓迎です」

「ああ、もちろんだとも。私でよければオナニー測定に喜んで付き合おう」

 

 意見を180度翻したシルヴァにログは人当たりの良い笑みで対応する。当然ながら、視線は平気でオナニーと口にするシルヴァの豊満な身体に向けられていた。

 

 これこそ『測定師』ログの能力。彼は『測定室』という結界内であれば、相手を『測定』という形である程度までコントロールできる。無論、能力に限界はあるが基本的にはシルヴァに仕掛けたように自由な内容を刷り込める。この力は絶対的であり、結界内であれば強大な力を持つ者や星晶獣すら『測定』という法則に合わせた催眠に持ち込めるほどだ。

 

「では裸になってください。オナニーはマンコだけでなく、シルヴァさんの爆乳も使いますから」

「ああ、了解した」

 

 つまり、如何にシルヴァが優れ、成熟した精神を持っていようと、この空間に足を踏み入れてしまった時点で抵抗はできない。催眠の領域下にある以上、彼女は『測定』という範囲内で疑問を持つことを許されない。たとえその秘部や白のタンクトップに支えれた乳袋を下品に揶揄されようと、彼女は当然のようにストリップを始めるだけなのだ。

 大きなコートを脱いで、動きやすさを重視した谷間や太股がよく観察できるタンクトップとミニスカを取り外す。派手な衣服と容姿に反し、下着自体は地味なデザインをしている。さらに取り外せばどたぷん♥ と音を立てる爆乳と青銀の陰毛がフサフサと生い茂る大人のマンコを開帳。残っていたサイハイブーツを脱いで、丁寧に畳んだ衣服の横に置く。

 

「待たせてしまったな。始めようか」

 

 そうすれば、全空1の狙撃手シルヴァの生ストリップは終わり、艶かしい裸体を規則正しい直立姿勢で見せつける魅惑的な女性の出来上がりだ。

 若々しく見えながら年相応にも感じるシルヴァ。艶めかしい肌に汚れはなく、爆乳はその大きさに反してたっぷりとハリを持ち、乳頭はピンクを保って可愛らしくポツンと立っている。

 

「はい、大丈夫です。ああそれと、測定される側は敬意を以て振る舞ってください。できる範囲、思い出した時で構いません。内容はシルヴァさんにお任せしますから」

「了解した――――いや、了解しました」

 

 取ってつけた命令も正しく『測定』の範囲内。シルヴァはより姿勢を正し、まるで軍隊の狙撃手の如く直立不動を維持。頭の中で考えた彼女の〝敬意〟が固まったのか、おもむろにその右手を頭の前にピタリと止めた。

 

「これより、メス犬シルヴァの催眠オナニー測定を開始します。測定師ログ様、どうかよろしくお願いします!」

 

 裸敬礼。自分が如何に間抜けなことを口走ったかもわからず、測定を当然のように感じて彼女はログに敬意を持って接する。

 力も名誉もプライドも、この結界の中では無意味に等しい。そうして生真面目な美女を『測定』する男の時間は始まった。

 

「まずは乳首をオナニーで測りましょう。内容は理解できていますか?」

「ああ。私の爆乳おっぱいの乳首をイカせることで、勃起サイズを測るんだな。任せてくれ」

 

 測定方法への理解を問われ、シルヴァは平然と答えを返す。彼女にとって全裸を晒し、測定方法を問われるのは常識。当然のことを為して当然のことを聞かれて答えたまで。そこに羞恥心は必要としていない。

 どたぷん♥ 実りの生果実を揺らしながら、シルヴァが乳首の両方に指を添える。表情は至って真面目だが、内容は直立で乳首を摘もうというはしたないものだ。

 

「測定開始」

「はい。勃起乳首測定スタート。乳二ー開始!」

 

 何とも恥ずかしい宣言で、測定という名のシルヴァの乳首オナニーが始まる。

 乳二ー自体は比較的オーソドックスなものだ。乳首を指で弾き、こねくり回して摘む。その繰り返し。

 

「ん、ふ……っ♥」

「ふむ」

 

 しかし、その指の動きが妙に手馴れていることに気づいたログが、甘い吐息を我慢するシルヴァに向かって声を発した。

 

「シルヴァさん。もしかして、日常的に乳首オナニーをしていらっしゃいますか? 測定に関わることなので答えてください」

「ん? ああ。昔から乳首が弱く、少し触っただけで感じてしまうんだ」

「ほう」

 

 測定師の声色が自然と上擦る。思った以上に面白い逸材を見つけた、と。

 乳首オナニーだけで感じられる女はそう多くはない。測定の結界も、認識の書き換えでそういった補助は可能だがいきなり淫乱な女の身体に変える、というのは不可能なのだ。それはじっくり、回数を重ねて進める他ない。

 だが、当人が既に自らの身体を慰めで〝育てて〟いるというのなら話は別だ。彼がそこから少し小突いてやればいい。

 

「わかりました。では、イクまで乳首オナニーを続けてください。どこが気持ちいいかも声に出して……出来うる限り、あなた〝本来の常識〟が恥ずべき言葉でね」

「了解しました。――――私の興奮でビンビンになったカチコチクビの測定をお願いします! 乳首勃起作業始め!!」

 

 今度はより素早く激しく。指の動きを繊細かつ大胆に。

 

「んぁ……♥ 私の淫乱乳首、ちょっと触れただけでもう固くなってしまった♥ 私と同じ頑固な性格で、なのに本当は敏感でスケベなことが大好きなんだ♥」

 

 そして、付け加えられる言葉は下品で淫らに。自らを興奮させるようにシルヴァが言葉を解き放つ。

 

「あぁ、固くなってきている♥ 乳首ムクムクって、チク勃起してきている♥ 乳二ーでオマンコ熱くなって濡れてきている♥ はぁ、はぁ……ああ、ああ。あの感覚が、くるっ♥♥」

 

 乳首が弾かれ卑猥に揺れ、シルヴァのスラリとした脚にトロリトロリと光り輝く液体が滴り落ちる。彼女の言葉通り、乳首の刺激でマンコを濡らしているのだ。

 

「どの感覚ですか?」

「イクッ♥ 乳首でイクッ♥♥ 乳首絶頂してしまうっ♥♥ あっ、あっあっあっ、くあぁぁぁぁぁぁっ♥♥♥♥」

 

 ギュゥゥゥゥゥ〜〜〜〜♥♥

 

 甲高い声で叫びを上げたシルヴァ。勃起した乳首を強く握り、ピタリと閉じていた脚を僅かに開いてマンコから愛液が勢いよく吹き出した。

 性的な快感で絶頂した。シルヴァの顔が締まりなく、余韻を覚えたように荒い息を吐いている。誰しも、シルヴァほど冷静沈着な狙撃の名手であっても、快楽絶頂に対しては冷静でいられないのだろう。

 そこにすかさず測定師ログが能力を発動し、シルヴァの最大勃起乳首のサイズを推し量った。彼の能力自体は本物であり、シルヴァの乳首サイズを嘘偽りなく測りきった。

 

「乳首測定。長さ4センチ、太さ2センチ。補足、乳輪直径7センチ。平均女性の2.5倍のサイズですね。しっかりと記録しておきます」

「う……そ、測定、感謝する」

 

 曝け出した素肌に興奮以外の朱色が加わる。これまでになかった羞恥心というものが。

 測定まではシルヴァの常識だが、測定師からの〝評価〟となれば認識が相違する。乳首の太さと長さだけならまだしも、乳輪の大きさを暗に卑猥だとコメントされるとどうにも恥ずかしい。

 しかし、これは正式な測定の結果。恥ずかしいのは、自分がデカ乳輪であるためだ、と意識を改めて自戒をする。恥ずかしいという感情まで行き着きながら、自らの行動を省みることはなかった。

 

「では次の測定項目に移ります。クリトリスのサイズを測定させてください」

「了解した。次は、陰核の測定だな」

 

 ガバッ♥

 

 相変わらず曖昧な敬意の感情で言葉遣いが安定しないシルヴァが、体勢まで不安定なものへと変えた。

 具体的にはそのマンコ。さらに詰めればその飛び出したクリトリス。それらが見えやすいよう、美脚を下品に折り曲げてガニ股で押し出したのだ。シルヴァのスタイルが優れているからこそ、その全裸ガニ股ポーズの滑稽と卑猥さが助長されていた。

 

「私のクリトリスをこねくり回し、勃起サイズを計測する」

「そうですね。ですが」

 

 すると、椅子に座ってシルヴァの痴態を眺めていたログが制止の意味合いを込めた言葉を口にしながら、おもむろに立ち上がって彼女のガニ股に指を近づけ――――少し大きめの陰核を指で弾いた。

 

「ひぃんっ!?♥」

「この大きさなら〝扱いて〟するのも一つの手でしょう。基本は乳首と同じで構いません。では、準備を」

「は、はひっ♥」

 

 素っ頓狂な声を上げたシルヴァは、快感を我慢するようなおかしな顔で返事をした。どうやら大きいだけでなく、乳首同様に敏感でもあるようだ。

 

「クリ勃起目指して、ガニ股構え! クリシコオナニー開始!!」

 

 ガニ股に左手を添えて右手で敬礼。軍隊というわけでもないのだが、シルヴァにとって真面目な計測に敬礼は結びつくものがあったのかもしれない。もっとも、腰を落として股を開いたポーズで真面目な顔を取り繕ったところで、測定師を人知れず楽しませるだけなのだが。

 

「んぃひぃぃぃぃぃんっ!!♥♥♥」

 

 そして、取り繕っていた真面目な表情さえ、ガニ股と共に崩れ落ちようというのだから淫猥この上ない。

 皮を剥き、大きめのクリトリスを上手く指で摘んで扱く。言葉にするだけなら容易いものだが、実情は剥き出しで敏感なクリトリスと指先で擦って刺激するのだ。シルヴァが瞳を上擦らせて腰砕けになりかけるのも無理はない。

 

「ひぃ、ひぃ♥」

 

 危うくガニ股がしゃがみになりかけたようだが、シルヴァは腰を据えて何とか体勢を維持。勃起しつつあるクリトリスをしっかりと指で摘み、数度息を整えてオナニーを再開した。

 

「クリしこクリしこ♥ クリクリしこしこ♥ 潰して伸ばして、抓って引っ張って♥」

 

 シコッ♥ シコッ♥ シコッ♥ シコッ♥

 

 まるで歌うようにクリトリスを扱く。あの真面目で堅物のシルヴァから、卑猥な歌とクリ扱きオナニーが繰り出される破壊力は凄まじい。

 

「皮が完全に捲れて、中の陰核がむき出しになっている♥ 愛液で光って、まるで大粒の真珠みたいだ♥ シルヴァの秘宝、淫らな宝石をご覧あれ♥」

「くくく……」

 

 陰核の扱きが激しさを増すに連れ、シルヴァの我慢顔と間抜けな実況も鋭さを増す。ポエム紛いの淫語実況に、さしものログも態度で隠していた嘲笑を堪えられなかった。

 ガニ股の膝が前後にぱかぱかと開け閉めされ、腰がカクッカクッと波を打つ。武器は、雌の象徴は豊満な上半身だけでない。下半身の動きだけで雌をアピールするシルヴァの表情が、歪む。

 

「あぁ、いく、逝く、イク――――イグゥッ!♥♥♥♥♥」

 

 瞬間、最も歪んだシルヴァの顔が見えなくなる。首が反れ、舌根が天井を突くように飛び出した。全身が痙攣を起こし、首と共に反り返った背筋にガニ股の両足を器用にも爪先立ちに変え、手が離れたクリトリス、マンコから飛沫が吹き上がった。

 全身の動きで示されるシルヴァのクリ扱き絶頂。当然その状態のままで、飛び出した卑猥な豆粒への測定は始まった。

 

「クリトリス1.5センチ。横幅5ミリ。膨張率150%。パンツの上からでも分かる大粒クリです。こんな卑猥な陰核は見たことがありませんね」

「はー♥ はー♥」

 

 余韻に浸るシルヴァにもハッキリと聞こえるように。彼女は首を反らして聞こえないフリをしているようだが、その吐息と声色には隠し切れない羞恥、そして興奮が乗せられていた。

 二度のオナニーで全身は汗だくになり、股からは愛液が滴り落ちる。裸になった際に見せていた健康健全な女体は、淫らで卑猥な本性を文字通り丸裸にしていた。

 

「次は潮吹き測定になります」

「潮吹き、測定?」

 

 その上、まだ先があった。乳首、陰核と来て次は身体の一部ではなく、そこから吹き出すものを測るという。一体何をするのかと長髪を傾かせたシルヴァに対し、測定師は至って真面目な顔で声を返した。

 

「はい。これから絶頂時の潮吹きを測定します。もちろん、生半可なオナニーで潮吹きを出すことはできません。ですので」

 

 スッと測定師の視線が壁際に移った。シルヴァがそれを追うように目線を動かし、同じものを見て目を見開く。

 

「アレを使ってもらいましょうか」

「ごくっ♥」

 

 シルヴァが息を呑む。仇敵を見つけたように、あるいは極上の美味をその目に焼き付けたように。

 壁際に設置された黒い棒。長く太く、竿部分には多量のイボまで搭載されている。この部屋には様々な器具が設置されているが、その中でもアレは飛び切りのものであろう。

 測定師が地面に接着された黒い棒に液体をぶちまけ塗りたくり、準備をしている際にもシルヴァは目が離せなかった。むしろ、マンコを掻き回すように指を虚空にさ迷わせる卑猥な動きは待ち切れないことの証左だ。

 

「どうぞ。限界まで我慢してた距離を測定したいので、いきなりイク、なんてことはないようにお願いしますね」

「わ、わかっている!」

 

 つい語気を強めてしまうほど、シルヴァにとってら図星だったのだろう。幾ら測定に羞恥がないと言っても、興奮での期待は訳が違う。

 表面上の平静を貼り付けようとしながら、シルヴァの顔は期待と興奮で真っ赤だ。当然、壁際でガニ股のポージングを取れば全て赤裸々に公開される。

 

「はぁ、はぁ、はぁ♥」

 

 黒く硬い棒が卑猥な照りを見せるところに、シルヴァのマンコから淫靡な汁が加えられる。ゴクリと今一度唾を飲み込む。覚悟のためか期待のためか。

 

「オナニー狂い淫乱女シルヴァ♥ 限界潮吹きディルドオナニー、開始!!♥」

 

 淫靡に顔を歪ませ、卑猥にマンコを濡らした淫乱な本性剥き出しの狙撃手が、その宣誓を伴い腰を極太ディルドに落としていった。

 

「ぐ、ぬ……お、お、おっ♥ おぉぉぉぉ……♥♥」

 

 興奮激しいマンコであっても、その太さとイボを咥え込むのは容易でない。しっかりと膝に手を当て、ずりゅずりゅずりゅとマンコを押し広げながらディルドを沈めて行くシルヴァ。その絶頂を耐え忍ぶ顔は、鼻下が口と離れて伸び、酷く下品ではしたないものであった。

 

「んおぉっ!♥♥♥」

 

 ずちゅん♥ ディルドがマンコに沈められ、根元しか外に映らなくなった。シルヴァの下半身はM字開脚気味になり、下腹部に太ましいディルドのシルエットが仄かに浮かび上がっているようにも見える。

 無論、ディルドは挿入れて終わりではない。そこから動かさなければ意味がない。

 

「ふ、ぬぅぅぅおおぉおおぉぉっ♥♥♥」

 

 だが当然、太く角張ったディルドは挿入れ終わっても動かすのは至難の業だ。イボが膣壁に引っかかり僅かに引き抜くだけでイッてしまいそうになる。腰に力を入れ、ディルドをずりゅりずりゅりとマンコの中から引きずり出すシルヴァの姿は、あまりの必死さに笑いすら込み上げてきそうだ。

 

「うおっ♥♥ おっおっ、おぉ〜〜〜〜♥♥♥」

 

 しかし、名狙撃手はオナニーの名手でもあった。極太ディルドに負けじと腰の動きが激しくなり、滑りが増した大開脚ディルドマンコピストンは一気に速度を加速させた。

 

「んおおおおぉぉぉぉぉ!♥ 気持ちいい、気持ちいいのぉぉぉ!!♥♥♥ 腰が止まらないっ♥♥ ディルド子宮突いてる!♥♥♥ イキ遅れマンコぐちゃぐちゃに濡れるっ♥♥♥ んおっ、おぉぉぉーーーッ!♥♥♥」

 

 ブルンッ♥ ブルンッ♥ ブルンッ♥ ブルンッ♥

 

「おっぱいブルンブルンッ♥ 爆乳乳首が風に靡いてっ♥ あ、大きくなるっ♥ デカ乳首勃起する♥ せっかく測定したのに記録更新してしまう!♥♥♥」

 

 スクワットのようにシルヴァの身体が上下し、一糸纏わぬ裸体の爆乳が制止することなく淫らに暴れ狂う。空気の抵抗を激しく受け、乳首の快感まで加えてシルヴァはディルドオナニーの気持ちよさを叫び上げる。

 

「んおっ♥♥♥ おぉっほ♥♥♥ おっおっ、んんおぉーッ♥♥♥ おほっ、んほっ、ふんぬおぉ!♥♥♥」

 

 しかしまだ絶頂には早い。激しいディルドの出し入れに、シルヴァは絶頂に迫る身体を痛め付けて耐え抜く。ディルドに塗りたくられた媚薬が浸透しているというのに、律儀に耐え抜く姿には測定師が密かに称賛の笑みを送ったほどだ。

 我慢顔が限界を超えて維持され、口を尖らせ「ふっ♥ ふっ♥」とイキ我慢の間抜け面をひけらかす。絶頂を溜めて、溜めて、溜めて、最大潮吹きを撃ち放つために。全ては測定のためだ。この我慢も仕方がないものだと、全力で間抜けを晒し爆乳を踊らせマンコをディルドで強く穿つ。

 

「あ、あぁ♥♥ いく、イッてしまう!♥ イキますっ♥ オマンコいくっ♥♥♥ イクイクイクッ!♥♥♥ 出る、凄いの出るっ、たくさんでるっ♥♥ 私の絶頂潮吹きっ、とてつもないマンコ絶頂してしまう!♥♥♥」

 

 落とす、引き上げる。落とす、引き上げる。落とす、引き上げる。余計な動作は必要ない。これが一番気持ちがいいのだと。自らに課した寸止めの解禁が近づき、締めていた口が開いて舌根を曝け出し、目がひっくり返りそうになってより卑猥な面に成り果てつつある。

 

「イクっ、いくっ、逝くっ!♥♥♥ ふぬおおおおおお――――オマンコ潮吹き、イグゥゥゥゥゥゥゥゥッ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 ドチュンッ♥ ブシャァァァァアアアアアッ!!♥♥♥♥

 

 膣口まで引き上げられ、最大火力で子宮に振り落とされたディルド。シルヴァの胎内が押し上がる衝撃に耐えかね、一瞬で脳髄まで届く快楽絶頂がマンコの潮吹きを十分すぎるほど引き出した。

 溜めに溜めたシルヴァの大噴射が人体から飛び出しているとは思えない飛沫の音を鳴らし、放射状に撒き散らしながら部屋中に飛び散る。その中で、真ん中の太い一条の水流は凄まじい勢いで壁際から離れた地面に着弾した。

 

「潮吹き、記録7メートル。おめでとうございます。潮吹き記録はシルヴァさんが暫定トップ、新記録ですよ」

「うぉ゛♥♥ おへぇ……♥♥♥」

 

 非常に目出度い記録、なのだろう。少なくとも『測定』という結界空間内では、だが。どの道、舌を長く投げ出してディルドに身を委ねたアヘ顔の女ではろくな反応を返すことができなかった。

 

 

「あの……シルヴァさん。ログのことなんですけど……」

「ああ、すまない団長。あれは私の勘違いだったようだ」

「え?」

 

 ある日、グランサイファー内でジータから呼び止められたシルヴァは、まるで憑き物が落ちた顔で笑みを浮かべて言葉を返してきた。その変化にジータが目を丸くしていると、シルヴァが頬をかいて己を恥じるように続ける。

 

「狙撃手として、人を見誤ってしまったのは恥ずかしいものだが……直接話もせずに印象だけで判断してしまったことは謝罪させてもらったよ。私も彼に対する皆の誤解を解く協力をさせてほしい」

「シルヴァさん……ありがとうございます!」

「何、礼を言うのは私の方だ。彼の『測定』にはお世話になっているからな――――ん、そろそろ時間だな」

 

 言って、シルヴァは思考に刻まれた時間が迫っていることを確認し、ジータに軽く手を挙げながら別れた。

 

「では行ってくる」

「はい! ログの誤解が解けて、本当によかったです!」

「ああ、私も心からそう感じているよ」

 

 二人の笑みに曇りはなかった。別れたシルヴァが約束の測定室を目指し、壁に見向きもせず歩いていく。数日前にシルヴァが破り捨てた貼り紙は、真新しいものに差し替えられていた。

 

『今日はオマンコ測定日 対象者・メス犬シルヴァまんこ♥』

 

 

 






本編こんなオーソドックスなのにFANBOXのオマケはド下品なのほんまに。さすがにあんなものを付け足してお渡し出来ませんでしたわ。私が楽しいから書いたけど。

感想、評価、お気に入りなどなどお持ちしておりますー。ちょっと忙しいので省き気味ですが更新はできる時にやっていきます。ではまた次回〜


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モニカ・ヴァイスヴィント/ラブリー☆モニカ(催眠)

この時間眠いのとおじいちゃんすぎてどれ投稿してどれ投稿してないかわからなくなってきた。というわけで有償リクからモニカの催眠……有償リクの催眠率7割くらいある気がしてきた。まあ楽しいから引き受けまくるのは是非もなし!





「そこまでだ!」

「……!」

 

 鳴り響く紫電の煌めきが如き声。男の前に現れたのは、豊かな金髪と秩序の騎空団を現す正式な装束を着た可憐な少女。

 本人に言わせればそのような歳ではないと自嘲するのだろうが、140程度しかない身長と豊満なバストとの対比はまるでドラフか、一部分の成長が促進した少女のようにしか見えない。だが、侮るなかれ。彼女は秩序の騎空団・第四騎空挺団の船長代理、モニカ・ヴァイスヴィント。

 

「貴公には様々な容疑がかかっている。大人しくこちらに従うのであれば手荒な真似はしないことを約束しよう。しかし、あくまで抵抗をするのであれば――――容赦はしない」

 

 その剣に懸けるは信念。秩序の使徒として剣を振るう。男に向けた殺気は本物であり、一見して男は追い詰められているようにしか見えなかった。

 

「……ほう、私を前にして笑う余裕がある、か。聞いていた通り、奇妙な男だ。私が誰なのか、知らないわけではないだろう」

 

 秩序の騎空団は長らくこの男を追っていた。なかなか尻尾を掴ませない中、モニカはようやくアジトと思われる男の家に突入、確保に動いた。大人数だと悟られる可能性が高いため、モニカの実力を信頼した単独かつ迅速な捕縛任務だ。

 

(嫌な予感がする……あまり時間はかけられんな)

 

 既に剣の柄を手に取り、一瞬で男の意識を刈り取れる間合いにあるモニカ。しかし、男の怪しい笑みはそれでも揺るがない。幾度となく秩序の騎空団の追走を逃れ、犯罪行為を重ねてきた男。ここで逃がしてはならない。

 

「覚悟!」

 

 故に、モニカは動いた。鞘から抜き放たれた神速の一閃。男の技量では後に残る剣閃さえもその目に映すことは叶わない。

 だが、男がモニカの剣閃を見ることがなかったのは全く別の理由。モニカが最後の間合いを詰めた。

 

「な!?」

 

 瞬間、彼女を取り囲むように光の陣が起動した。

 

(しまった、この者――――)

 

 魔力が込められた魔法陣がモニカの動きを封じる。そう、彼は魔術師。それも歴戦の戦士であるモニカに仕掛け(トラップ)を全く悟られることなく仕込むことができるほど、彼女の知識にない高度な魔術を使うことができる者だったのだ。

 自身の失策に気づいたところでもう遅い。引くにはあまりに遅すぎた。退くには技量が離れすぎていた。誘い込まれたのはモニカの方であると、彼女が気づいた瞬間に魔法陣は眩い光を放って彼女を包み込んでいた。

 

「う、うわぁぁぁぁぁ――――んぎょほおおおおおおおおおおおお☆☆☆☆☆☆☆☆☆」

 

 本能的な悲鳴を上げようとした。が、それを上回る間抜けな声が自身の喉から迸ったことをモニカは自覚し、光の中で白目を剥いて身体を痙攣させる。

 

「ほぎょっ!?☆☆ おんぎょえぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜ッ!?!?!?☆☆☆☆☆」

 

 悲鳴を我慢する、などというレベルの話ではなかった。思考レベル、考え方やモニカの在り方そのもの。そういうものを無理やり作り替えられるような異様な光。逃げ出そうとした脚がガクガクと情けなく内股と外股を繰り返し、痙攣のしすぎで彼女の爆乳が激しく震え上がる。

 

「おぴょっ☆」

 

 そうして奇声を上げて、モニカの意識は闇の中に葬られた。

 

 

「……む?」

 

 ふと目が覚めたような感覚に、モニカは小首を傾げた。妙に思考が冴えず、一瞬自分のことが理解できなかった。そんな不可思議な感覚も、直に止んでくれた。

 

「そうだ、私は……」

 

 潜入が暴かれないように、あくまで小声で己の使命と目的を再認識。敵組織のアジトで気を抜くなど言語道断。

 既に敵のボスは目と鼻の先。モニカは己の武器である『ラブリーエース』を握り締め、ほんの数刻前に自身が開け放った扉を再度押し開いた。

 

 もっとも、彼女に二度目という自覚はない。今の彼女はモニカ・ヴァイスヴィントなどという人間ではないからだ。

 

「そこまでだ!」

「……!?」

 

 まるで舞台上演の焼き増しだ。異なるのはモニカの姿と、男がわざとらしいくらい……というより確実にわざとやっていると分かる仰々しい驚き方でモニカを出迎えたことか。

 

「よく聞くがいい悪の化身。私は――――」

 

 そんな怯んだ男に対して、モニカもまた妙に芝居かかった言い回しをする。否、彼女にとってこれは芝居ではなく本気も本気。その下着にすら思えない〝変態衣装〟と紐で支えられた爆乳をどたぷん♥ と揺らし、左足を高く掲げげてマンコを見せびらかすI字バランスのような姿勢で名乗りを上げたのだから。

 

「ラブリー!♥ オナニー!♥ バイブリー!♥ スケベレベル・インフィニット!♥ 変態提督ラブリー☆モニカ!♥ 空に代わって指揮を執る!♥」

 

 ラブリー☆モニカ。それは、彼女がとある劇のために着替えた物語の中にある姿だ。秩序の騎空団だと関係がない。が、今の彼女はそもそも秩序の騎空団のことなど〝忘れている〟。

 

「このラブリーエースに誓って、悪の化身である貴公を倒してみせる! 覚悟しろ!」

 

 そう卑猥な前口上を終えた彼女が己の武器『ラブリーエース』を構えた……刀身がウィンウィンと唸ってしなるラブリーエースを模した〝バイブ〟という淫具を。

 そもそも、彼女の格好も完全な魔法提督ラブリー☆モニカではない。ピンク、白、青を基調に構成された魔法少女の衣装。だが青の煌びやかなスカート丈は大きく切り抜かれ股間を丸出しに。胸も丸出し同然の切れ込みを入れられている。何よりマンコと爆乳。股間からV字に伸びた紐は、辛うじてマンコと乳首をハート型の生地で守っている。しかし、乳首と割れ目は完全に浮かんで透けて見え、お尻など極短スカートも相まって恥ずかしいくらいに丸見え。

 総じて名乗りの通りの『変態』。言うなれば変態ラブリー☆モニカの衣装。子供たちに夢と希望を与える魔法提督ではなく、男に欲情と興奮を与える変態提督。それが今のラブリー☆モニカであり、彼女は自分自身を本当にラブリー☆モニカだと思い込んでいた。

 

「行くぞ、まずは小手調べだ!」

 

 自分はラブリー☆モニカ。ラブリー☆モニカは悪を倒す魔法少女。強大な悪である男を遂に追い詰めた彼女は、今自慢の必殺技で彼を倒そうと画策している――――モニカ・ヴァイスヴィントに仕込まれた思考改変の筋書きは、こんなものだろう。

 男の魔術式に取り込まれたモニカは、その思考ごと全てを改変された。変態的なラブリー☆モニカの衣装も、先ほどの変態的な前口上も、そのバイブを模したラブリーエースも彼女にとっては本物。誇るべき己の信念。

 故にモニカの行動に躊躇いという言葉はない。彼女は自分が正義の執行者『ラブリー☆モニカ』だと思い込み、悪の化身である男に攻撃を行うのだ。

 

「ガニ股オープン! オマヘコダンスを喰らうがいい!♥ ふっ、ふっ! はぁ!」

 

 カクッ♥ カクッ♥ ヘコッ♥ ヘコッ♥

 

 両手を頭の後ろに。脚は大股を広げ、ただでさえ卑猥に見える格好を淫猥なものへ。下品なスリングショットのハートがマンコに食い込むほど腰を落とし、前後に激しく動かす卑猥な動き。

 

「はっ! はっ! はっ! どうだ、降参するなら今のうちだ!」

 

 ヘコッ♥ ヘコヘコ、ヘコォ♥

 

 全力腰振りダンス。細身ながらしっかりと肉を付けた太股が風に靡く。前後の腰振りを繰り返すだけの卑猥なダンス。だがモニカは酷く得意げだ。何せこれは、自身の下半身を使った神速の連続攻撃――――と思い込んでいる彼女にとって、小手調べとはいえオマンコ腰ヘコダンスは磨き上げられた自慢の技の一つなのだから。

 

「ふふ、どうやら効いているようだな。続けていかせてもらう!」

 

 モニカの腰振りに怯んだ男。実際にはおかしくて笑ってしまっているのだが、モニカは自身の攻撃が効いていると思い込まされたまま攻撃を続ける。

 ガニ股腋見せポーズを引き継ぎ、モニカはより腰を入れてグッと股を開く。M字気味になってまで突き出したのは、たゆんたゆんとダンス中も豊満に揺れていた爆乳、否、ラブリー☆モニカのデカ乳だ。

 

「我がデカチチの一閃を喰らえ! ふんっ、ふんっ、ふんっ!♥♥」

 

 ブルンッ♥ バインッ♥ ボインバインブルルンッ♥

 

 小柄な見た目からは考えられないデカ乳。抑え付けられていた戒めを失い、卑猥なスリングショットのみに支えられたモニカの爆乳が揺れ、暴れ、上下左右にその存在を主張する。

 

「デカチチブルンッブルンッ☆ デカパイ振って敵を討つ☆ これが正義の魔法、デカチチブルンダンスだ!♥ デカチチブルンッ☆ デカチチブルンッ☆ おっ、ラブリー☆オマンコ濡れてきたっ♥ ぱいぱいぱいぱい☆」

 

 上下にどたぷんどたぷん。左右にブルンッブルンッ。モニカが上半身を大きく揺らす動きに釣られ、デカ乳もまたダンスを踊る。その重量感と速度のデカ乳ダンスは、モニカの言動を含めて下品極まるとしか言い表せない。デカ乳の揺れにマンコが力を溜めるように濡れ始める。

 

「……な!? デカチチブルンブルン☆が効いていないのか!?」

 

 しかし、モニカの力を溜めることには成功したものの、デカ乳のダンスは男に対してあまり効果を発揮できなかったようだ。己の技が通用しなかったことに動揺を見せたモニカだが、すぐに表情をキリッとした凛々しいものに変える。ただし、デカ乳をガニ股で振り乱す下劣な変態提督として。

 

「ならばこれだ。ラブリー☆バストプレス!♥」

 

 どぶにゅん♥

 

 ダンスに対しての耐性ができていると判断したモニカは、即座に戦術を変更し直接的な攻撃に映った。そう、己のデカ乳を相手の顔面に押し付け、酸素不足による気絶を狙うつもりなのだ。

 

「ふっ、これで力が入るまい!♥ ラブリー☆モニカのデカチチで悪しき心を包み込み浄化する!♥ ふんんんっ♥♥」

 

 ぎゅにゅううぅぅぅぅ♥♥♥

 

 とはいえ、大きいとはいえ所詮は胸の挟み込みで空気の全てを塞ぐことなど出来はしない。モニカは両乳を押し付けるというより、両乳で頭を挟んで包み込んでいるだけ。両手の力も適度に加減をされており、せいぜい男を極上の乳圧で幸福感に溢れさせることしかできていなかった。

 

「ふ、んんっ♥ はぁ、はぁ♥ ど、どうやら効いているようだな……なに? 疲弊しているのはおまえの方だ、だと? く、確かにデカチチブルンブルンで体力を使わされ、バストプレスは私にもダメージが、あぁん♥♥」

 

 全力の腰振りダンスからデカ乳を振って痛めつけ、さらにバストプレスも自分でその胸を揉む諸刃の剣。男が指摘した通り、ラブリー☆モニカにも少なくないリスクがある。

 しかし、魔法少女は屈しない。怯むことなく距離を取り、己の武器であるラブリーエースを彼女は構えた。

 

「だが、ラブリー☆モニカはこの程度の苦難を恐れはしない! ラブリーオーダー、オマンコ使用モード承認!♥♥♥」

 

 そうして彼女は男にお尻を向けた。ただでさえ少ないスカートが翻り、モニカの肉尻にスリングショットの紐で隠し切れない肛門。そして大声で叫び上げた秘部を後背位の体勢で突き出す。

 

「魔法による姿勢制御完了! オマンコを開く♥ 覚悟しろ――――オナニーインパルス!♥」

 

 ハートの前貼りもどきが退かされ、ラブリーエースが穴に向けて構え直され、突撃する。

 有り体に言えば、ラブリー☆モニカのマンコに振動するバイブが彼女自身の手によって挿入されたのだ。

 

「おほぉぅ!♥♥♥」

 

 ずぷずぷずぷぅ♥♥

 

 魔法少女に有るまじき嬌声。深々と突き刺さったラブリーエース。柄がマンコから飛び出し、膣内では淫具としての役割を果たす竿部分が壁を擦り愛液を絡ませながら快楽という刺激を与えていく。

 

「あっ、んほぉ!♥♥ よ、よく見ていろ!♥ これが、ラブリー☆モニカの戦い方だ!♥♥ ああぁぁぁぁ、あっ、あひぃ!♥♥♥」

 

 ズプッ♥ ズプッ♥ ズプッ♥

 

 突き刺したバイブを出し入れし、肉棒をピストンするように扱う。バイブが引き抜かれたマンコから愛液の飛沫が飛び散り、お尻を向けたラブリー☆モニカの喘ぎ声が淫らに響き渡る。

 

「あっあっあっ♥♥♥ こ、これでもぉ♥ 降参しないのかぁ!?♥♥ は、早く諦めろ!♥ ん、おおおおぉぉぉぉ〜〜〜〜っ♥♥♥」

 

 降参も何も、今の状況を客観視すればすぐにわかることだ。歳も弁えず変態的な魔法少女の衣装に身を包んだ女が、男の目の前でケツを振りながらバイブを出し入れして激しいオナニーに興じている。

 この状況、もし捕まるとすればラブリー☆モニカであろう。公正わいせつ罪。人前でデカ乳を振って押し付け、マンコを使ってオナニーをする狂人。

 

「こ、こうなればぁ……まんこパワー、ラブリーアップ! お、おっおっ、ほおぉぉぉぉぉーーーーッ!♥♥♥♥」

 

 しかしラブリー☆モニカにとって、これは歴とした攻撃。弱きを助け強きを挫く。正義のために悪を打ち倒す。ラブリー☆モニカ渾身のオナニー攻撃である。

 諦めた様子を見せない男を自身の肩口から確認したモニカが、下半身に伸ばした手の動きをより一層激しくした。同時に愛液の飛沫、嬌声が卑猥で下品なものへと突き上げられる。

 舌根を出し快感のあまり寄り目になり、一心不乱に己のマンコに武器と思い込まされたバイブを出し入れ。これが数刻前、気高き新年で勇ましく男を追い詰めた秩序の騎空団船長代理の姿であるとは到底信じられたものではなかった。今の彼女は、全ての行動を変態的で下品なものに書き換えられた魔法少女ラブリー☆モニカ。

 

「おっ、イクッ♥♥ 喰らえ……アクメ、こうげきぃ!♥♥♥ インパルス☆まんまん☆シュゥゥゥゥゥット!!♥♥♥ おっ、イクイクッ、おぉ、おおぉーーッ!♥♥♥ いくイクイク、イクゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァァッ!♥♥♥

 

 晒した背中を反らし、バイブを深く食い込ませたマンコから潮吹きをぶちまけ絶頂。己の絶頂快楽と引き換えに、相手に大きなダメージを与えるオナニーインパルス……と思い込んだモニカの全力オマンコアクメが炸裂した。

 当然、男は倒れない。それどころか、ダメージらしいダメージを受けた様子もなく立っていた。まあ、モニカがオナニーをしてイクところを眺めていただけなのだから、至極真っ当な結果であろう。これでは男にニヤニヤとした笑いを浮かべさせるだけの、ラブリー☆モニカの変態ショーでしかない。

 

「く、まだ投降する意志はないようだな……ならば、私が必ずその心を正してみせる!」

 

 そのことを知らず、認識できない。洗脳前に叫び上げた奇声より遥かに恥ずかしい行いをモニカは行う。それが自分の使命、変態提督ラブリー☆モニカの役目なのだと思い込み、全て自らの意思であるの錯覚し、男の前で変態行為に及び続けた。

 ケツ振りダンス、ヒップアタック。デカ乳による攻撃を諦めずに振り回すパイパイタイフーン。オナニーもマンコだけでなくアナルをも幾度となく使い、様々な姿勢で様々な攻撃を繰り出し続けた。

 

「はぁ、はぁ……き、貴公が強いことを、認めなければならないようだ……まさか、私の攻撃をここまで耐え切る相手がいようとは……」

 

 着崩れを起こして乳首やマンコが完全露出。手にした武器には己の愛液と腸液がたっぷりと染み込み、独特の淫臭を発している。元々から卑猥だったラブリー☆モニカの衣装は、着崩れに加えて本人の玉の汗と太股に滴る愛液で淫猥さを増し増しに。その姿で相手に敬意を持つ言葉を口にするのだから、滑稽この上ないとはこのことだ。

 

「しかし! 正義は負けん! ラブリー☆モニカが必ず貴公を倒してみせる! ここからは全力でイク!」

 

 ひとしきりの変態行為が通用しないことを悟ったラブリー☆モニカは、自身が持ち得る最大最強の必殺技の構えを取った。

 小柄な身体を仰向けにし、顔まで手で脚を持ち上げて爆乳をしっかりと挟む。卑猥な魔法提督衣装のため、散々と繰り返したオナニーによってずぶ濡れのマンコとアナルがこれでもかと掲げて強調されたまんぐり返しのポーズが出来上がった。

 

「スケベパワー・フルドライブ!♥♥♥ オマンコフルオープン!♥♥♥」

 

 全てはこの技への布石。変態行為でマンコを濡らした今だからこそ行えるラブリー☆モニカ最大の必殺技。

 

「必殺、スカイラブリーハリケーン!!♥♥♥♥」

 

 

 

 

 

「お゛ぉぉぉ゛♥♥♥ チンポきたぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥」

 

 つまり、単なるセックスである。まんぐり返しで敵を誘ったモニカが、そのマンコにチンポを挿入してもらいセックスによる最終勝負を仕掛ける。理屈を並べてこそいるが、ラブリー☆モニカが変態の衣装に似合う変態ポーズで男にチンポを挿入れてもらうだけの技である。

 

「おほっ、んほぉ♥♥ ち、ちんぽが、大きいっ♥♥♥ ラブリー☆モニカの子宮が、貫かれるぅ!?♥♥♥♥」

 

 ずちゅんッ♥ ずちゅんッ♥ ずちゅんッ♥

 

 おあつらえ向きにまんぐり返しになった小柄なモニカをプレスし、チンポでマンコ奥の子宮まで押し潰す。子宮部は魔法少女にとっても決定的な弱点の一つ。局部への激しい突き落としにモニカは視界が明滅するほどの快感をもたらされていた。

 小さな身体はこういう時に弱々しい。男に身体がチンポと繋がったマンコしか見えなくなるまで押し倒され、犯されるだけの玩具。小さな膣奥、子宮まで強く強く、ゴンゴンと圧迫されてモニカは一気に窮地へと追いやられた。

 

「おっ、おぉぉぉっ♥♥♥ だ、だが♥ 魔法少女は簡単にチンポには屈しない!♥♥ 私のマンコも負けてはいられん!♥♥♥ はぁっ!♥♥」

 

 ラブリー☆モニカもそんなチンポの強撃に負けじとマンコを締め付け、チンポにダメージ(快感)を与えて責め立てる。力強い締め付けと膣壁の蠢きに、男のチンポが叫びを上げるように脈動した。もちろん、名器が自ら奉仕することへの幸福感で。

 

「おっほ♥♥ ど、どうやらおちんぽに効いているようだな♥ このまま……ひゃあっ!?♥」

 

 それがチンポへのダメージだと認識したモニカが、蕩けた顔で得意げな笑みを見せた。そのことが要因になったのかはわからないが、男がモニカを持ち上げセックスの体勢を変えた。

 男はモニカの小さな身体を抱き抱える。膝から肩口まで羽交い締めにして、チンポをマンコに狙いを定めて添える。背面駅弁、恥ずかし固め、フルネルソン体位。モニカの身体が男の上半身に収められたように固められ、彼女は逃げ場を無くした。しかし、自身を抱き上げた男に対して余裕の笑みをラブリー☆モニカは返した。

 

「なるほど、体位を変えるか……だが残念だったな。貴公の考えは全くの的外れだぞ」

 

 チンポをマンコに構えられ、絶体絶命のラブリー☆モニカ。だが彼女はあくまで技を出しているのは自分だという立場を疑わない。

 

「私のスカイラブリーハリケーンはあらゆる体位を想定した必殺技だ。そして、私のマンコはどんなチンポでも受け止めるビッチ名器! 諦めろ、貴公に勝ち目はないぞ!」

 

 どこまでも恥を晒す卑猥な言葉を並べ立て、己のマンコを誇りデカ乳を張る変態提督ラブリー☆モニカ。そんな思い上がった彼女に対し、男はチンポを膣口に接着させた。

 

「んひっ♥ そ、そうか。それが貴公の答えか……ならば思い知れ! 魔法少女は決して、おちんぽ何かに負けたりしない!」

 

 絶対的な勝ちを宣言したラブリー☆モニカのマジカルオマンコに、魔法少女を分からせる極太チンポが突き刺さった。

 

「ん゛ッほお゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ーーーーッ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 喉を壊さんばかりに濁った唸り声がモニカの逸らされたアヘ顔から響き渡る。ビクビクと痙攣した舌根に合わせてマンコから無様な潮吹きが上がり、子宮を穿つチンポの一撃がラブリー☆モニカに決定的な絶頂を与えた。

 

「ば、馬鹿な……♥♥♥ 私のオマンコが、あ゛お゛ぉ゛!?♥♥♥」

 

 無論、マンコをイカせたからといってチンポが射精をするわけではない。熱く滾った肉棒が、たった一度子宮を突き穿った程度で収まるはずがない。激しく、重く。絶大な巨根が膣内を行き来してモニカを果てのない果てへと誘う。

 モニカの誤算は一つ。この体勢はまんぐり返しとは違う。上から一方的に押し潰すのではなく、上から彼女を振り下ろし下からチンポで突き上げる。言わば挟撃の体位。さしものラブリー☆モニカが持つマジカルオマンコと言えど耐えられる理屈はない……という適当な能書きをモニカに与えた男は、上機嫌に肉棒を楽しませる動きで彼女の膣内を味わっていった。

 

「よ、よせっ、やめおほぉ!?♥♥♥ こ、こんなおちんぽ予想がんほぉぉぉっ!?♥♥♥♥ ま、マジカルオマンコバリアーがっ♥♥♥ やぶれぇ!?♥♥♥ おちんぽに、負けるぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥」

 

 洗脳され、自分を魔法少女だと思い込んだ変態提督ラブリー☆モニカを上下にピストン。彼女のマジカルオマンコの意味を塗り替え、チンポを気持ちよくするためのケースに変える。

 

「お゛ッ♥ お゛ッ♥ まけるっ、チンポにまけるっ♥♥♥ 変態提督からおちんぽケースに格下げされてしまうっ♥♥ ぬ゛ぐぉ♥♥♥ オナホ提督になる♥♥♥ お゛ぐイ゛グ♥♥♥♥ おちんぽケース♥ラブリー☆モニカに改名させられりゅうぅぅぅぅ♥♥♥♥」

 

 等身大のオナホールとしてチンポケースにされたラブリー☆モニカ。当然、悪には屈しないと言いながらもその頭には敗北時の台詞まで、ポーズまでびっしりと刻み込まれていた。

 

「イグッ、イグイグイグーッ!♥♥♥♥ ラブリー☆モニカ大敗北!♥♥♥♥ おちんぽに負けたマジカルザコマンコ、敗北アクメでイ゛グゥゥウ゛ゥゥゥウ゛ッ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥♥」

 

 ドプッブビュルブビュブビュドブピュルルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥」

 

 子宮にザーメンを注がれ、カメラ目線でアヘ顔ダブルピース。己がチンポに敗北した恥ずかしい姿をしっかりと演じて、ラブリー☆モニカは舌から涎をマンコから潮吹きを、金色の目はアヘ顔ように歪ませて、恥ずかし固めの両手ピースサインを出し切って――――言葉通りの大敗北を喫したのだった。

 

 

「そこまでだ!」

 

 とある街に勇ましい声が響いた。悪の支配を受けた街を守る美しき少女。悪逆非道の悪役を前にして、魔法少女が立ち上がる。

 

「オマンコ!♥ デカチチ!♥ ブルンッブルンッ!♥ ドスケベレベル・エクスタシー!♥ おちんぽケース♥ラブリー☆モニカ! オナホに代わっておちんぽ挿入する!♥」

 

 街中で晒すスケベな身体。スリングショットで隠し切れない肌成分には【即堕ちマンコ♥】【イキリおっぱい提督♥】【洗脳魔法少女☆ラブモニ♥】など好き放題書かれ、決めポーズは寝そべりV大開脚。口上はより無様に下品に卑猥なものへと。

 ラブリー☆モニカは街を守る魔法少女として、これからも戦い続ける。

 

「以前は遅れを取ったが、今日はそうはいかないぞ! 喰らうがいい必殺、スカイラブリーハリケーン・オマンコスペシャル!♥♥♥♥ ――――おほおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 淫靡な嬌声とアヘ顔を浮かべて、今日も彼女は街の中でチンポを嵌められ続けるのだ。

 

 

 






最近でっけぇおっぱいで遊ぶのが好きになっているのかもしれない。あと催眠した子にアホなこと言わせるのにも手慣れてきた気がする。慣れたらいかんのでは、と思いながらもついやっちゃう。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。最近有償書いてFANBOX書いての生活を繰り返してるから書くことが少ない。ひとつ言えることは指と腕が最近痛い。ていうか今年だけで余裕で書いたもの300万字突破してんだな、ウケる。ではまた次回〜


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ヴィーラ・リーリエ、シャトラ、ナルメア、ゾーイ、エウロペ、アニラ、オーキス(エロトラップダンジョン)

今年最後にご挨拶のために更新をズラしてみた。低評価貰ってメンヘラして不貞寝してたとかそういうのじゃないよ、本当だよ。ごめん嘘メンタルクソザコだから高評価待ってます。

というわけで今年最後の依頼にして更新品となったグラブルエロトラップダンジョンin準レギュラーの淫魔王アクラさんになります。錚々たる顔ぶれですねぇ〜……なので中身も闇鍋です。ふたなり、肉体改造、洗脳戦闘員、屈服全裸土下座。全部持ってけ〜。





 

 数多の島が空に浮かぶ世界。様々な空域で仕切られたこの世界を騎空艇が駆け抜ける――――そんな中、ある島に〝城〟が現れた。

 その名は【淫獄魔城AKURA】。一見して何を馬鹿なと思うものだが、城は突如として幻のように現れた。巨大で広大、中が知れぬ凄まじい威圧感。

 もちろん、島の住民は初めから城を警戒し近寄ろうとはしなかった。が、何故か年若い女性が誘われるように城へと誘われ姿を消していってしまった。その後、続くように旅の人間や中堅の騎空団が調査へと赴いたが同じように姿を消した。正確には、本当に女だけがいなくなってしまったのだ。男は周囲に張られた結界のようなもので城に近づくことすら叶わなかった。

 

 そして、事態を重く見たある騎空団が大部隊を編成して魔城攻略に挑んだ。それこそ、この城の主の目的に繋がるとも露知らず。

 王座に辿り着けるのは、果たして誰か。ともすれば誰も辿り着くことができないかもしれない。けれど、魔城の淫魔はそれはそれで構わないと言うだろう。力が増幅され、発散だけを考える気まぐれな淫魔――――絡め取られた美しく憐れな女たちの末路をここに書き記そう。

 

 

【狂恋の華鎧】ヴィーラ・リーリエ。

 

 

 カツカツカツ。ヒールが荒々しく床を叩いて音が響く。妙に古めかしく作られているようで、その実力では傷つけられない土色の床と壁。そこを足音だけで苛立っているとわかる少女が通り抜ける。

 

「殺す、殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す――――必ず、殺してやる」

 

 普段の言葉遣いも捨て、殺意を剥き出しにした少女。結い上げられながら腰まで烟る金髪の髪。殺意を滲ませた紅い瞳を伴う端正な顔立ち。スラリと伸びた手足や大きな胸とお尻を含め、まさに完璧な美女と言っていい。

 

 その股間にぶら下がり、歩く度に跳ねる【メスちんぽ】の存在がなければ、だが。

 

「よくも私にこのような醜いものを……お姉様に、団長さんに顔向けができない以上、私一人でこの城の最低最悪な男を始末してみせます!」

 

 それがどれだけ無茶なことかをヴィーラは理解していた。理解はしているが、こんなものを股間から垂れ下げてはぐれた仲間とも、ましてや愛するお姉様や信頼する団長に顔向けなどできないと決意を言葉にしたのだ。

 魔城の調査、救出突入を集団で実行したヴィーラたちだったが、度重なる罠や転位装置によって離れ離れにされてしまい、彼女自身もその罠の一つを受けてしまった。

 デバフ【ふたなり化】。聞いたことも見たこともない状態異常だが、その罠を迂闊にも踏んだヴィーラは、素っ頓狂な声を上げながら秘部の陰核を強制的に肥大化改造させられ、亀頭やカリ首まで再現した屈辱の【メスちんぽ】を付けられたのだ。ヴィーラに回復系の心得はほとんどなく、しかも厄介なことに【メスちんぽ】は股間部への装備を禁じる特性を持つのか、履いていたドロワーズはデバフと同時に破れてしまい、今は星晶獣『シュヴァリエ』との融合鎧のため股間から逸物をさらけ出して鎧のスカートを横に靡かせているだけの、言ってしまえば酷く間抜けで変態的な姿をヴィーラは取らされていた。

 

「く、鬱陶しい……んぅ♥」

 

 ピクッ♥

 

 だが、ヴィーラの様子から【ふたなり化】が単純な両性具有の効力だけでないことが伺える。剥き出しのふたなりを勃ち上げ、艶めかしい声を手で抑えたヴィーラから、理解ができないはずがない。

 魔城の内部には所々に強力な媚薬の霧が散布されている。それ自体はこの騎空団に所属し、選ばれた精鋭たちなら精神力で抑え込める。が、ヴィーラのようにデバフを受けてしまうと相乗効果で激しい欲情を抱いてしまう。

 ヴィーラであればメスちんぽから溢れるもどかしさの解消。媚薬で常にフル勃起、今か今かと吐き出したいと脈動している肉棒を扱きたくて仕方なくなる。慣れない未知の快感ともなればさらに、というものだろう。従わないのはヴィーラの凄まじい精神力と、強烈な悪寒によるものだ。吐き出して……射精をしてしまえば、自分の中にある何かが一緒に吹き出してしまうような嫌な感覚。

 

「殺す、殺す、殺す、殺す、殺す……」

 

 そのためヴィーラはひたすら呪詛を吐き出し、城の王座を目指す。彼女が城の主を男と断言できたのは、突入時に文字が書き記された看板を目にしたからだ。

 『王座に辿り着けば、王から最上級の快楽を味わえる』と。王というのだから男、こんなふざけた仕掛けを扱うのだから男。そうヴィーラの中で決定付け、殺意だけを抱いてふたなり美女は魔城の中を突き進んでいた。

 

「っ!?」

 

 ヴィーラが新たな仕掛けを目にし、剣を構えたのはその瞬間のことであった。

 殺意に染められた瞳であっても濁りはない。彼女の目は、自身に向かって動くその機械を見逃さなかった。

 

「……穴?」

 

 しかし、その形が奇っ怪でヴィーラは小首を傾げてしまう。

 移動用のキャスター。そこから伸びた二本の棒に支えられた筒状の〝穴〟。穴から中身までは見えないが、外側は透明なガラスで覆われているため、横からなら中が見えるかもしれない。

 

「まあいいでしょう。このようなもので私を止められると思っているのなら、その考えごと壊して差し上げましょう!」

 

 だが先を急いでいるヴィーラは、その機械の正体を悠長に確かめるつもりは毛頭ない。剣を構え、移動する機械を斬り刻もうとヒールで地面を蹴る――――と同時に、機械の動きが一気に加速した。

 

「な!?」

 

 それが何になるというのだ、とヴィーラは思考したことだろう。けれど、殺意で塗り固めたあまり、彼女は失念していた。手にした剣以外で、己の身体に構えられたもう一本の惨めな剣を。

 ちょうど、ずっぽりと穴に入り込めそうな棒が股間で今か今かと聳え立っていること。

 

「ンッおほぉぉぉぉぉぉぉんっ!?!?♥♥♥♥♥♥」

 

 ヴィーラは今まさに、股間の逸物を穴にぶち込んだところで、過去最高に素っ頓狂で間抜けで無様な悲鳴を上げて思い出したのだった。

 

【オナホ型エネルギー吸収タンクだ! 急いで抜け出さないとふたなりから力を吸い取られてしまうぞ!】

 

 ドピュッ♥ ドピュッドピュッドピュッ、びゅくびゅくびゅくっ♥♥

 

 ヴィーラの脳裏に何かが走ったような気がした。その気がしたという感覚すら、メスちんぽから迸る圧倒的な快感に押し流されてしまう。騎士ともあろうものが、一時的とはいえ白目を剥いて自分を捉えた筒状の機械を両手で掴み、腰を突き出して射精の快感だけを求めてしまっていた。

 

「ふ、ふ、ふーッ♥♥ い、今のは……殿方の……いえ、これは……っ!」

 

 真紅の瞳が正気を取り戻し、我に返ったのはたっぷりと十数秒の射精をしてからのこと。何とか息を整えたヴィーラは、忌々しいメスちんぽが穴の奥まで挿入され、心地のよい肉粒の壁に包まれていることを知る。

 同時に聡明なヴィーラはメスちんぽから吹き出したモノの正体を悟った――――ヴィーラの力を塊にした精液の射精だと。

 

「なんて醜い。このようなもの、直ぐに引き抜いて――――」

 

 身体の内側に広がる虚脱感。あれほど潤沢だった己と星晶獣『シュヴァリエ』の力が弱まっている。これがオナホ型エネルギー吸収タンクだと聴き逃したとは思えない理解力で、ヴィーラは即座に腰を引いてオナホからメスちんぽを取り出そうとした。

 

 ずりゅっ♥

 

「おほぉん♥☆」

 

 びゅくびゅくびゅくっ♥♥

 

 だが、ヴィーラは知らない。肉棒を慰めるオナホールというものが、どれほど気持ちいいものであるかを。女性器を知り尽くし、味わい尽くした淫魔の力を固めた魔城のトラップ。そんな魔城内に仕掛けられたオナホールの快感が、ふたなり初級者のヴィーラに耐えられるレベルのものであるはずがなかった。

 僅かに引き抜いただけで肉棒に粒が絡み付くような刺激。一擦り未満で射精をしてしまい、ヴィーラの顔はあらぬ方向に反って声を上げてしまった。

 

「はっ、はっ、は……なる、ほど♥ これは、大した〝チンポ〟への快感……です、がっ♥」

 

 視界を明滅の火花だけが染め上げるような激しい快感。確かに大したものだが、それだけで自分を止められると思ったら大間違いだ、とヴィーラはオナホを掴んで腰にグッと力を込めた。

 

「このヴィーラ・リーリエ、おちんぽオナホールなどに負けるはずがありません!♥ ふんぬぅぅぅぅぅ――――んひょ〜〜〜〜〜っ♥☆♥☆♥☆♥」

 

 ずりゅ、ずりゅずりゅずりゅ♥ びゅくびゅくびゅくびゅくびゅくびゅるるる〜〜♥♥

 

 腰が力で引きずり出され、その時間分の射精がオナホ内に溢れる。側面のガラスからは、ヴィーラの巨根がビクビクと脈動し続け、白濁液を残しながら引き抜かれる卑猥な光景が見て取れた。それと同じくらい、いいやそれ以上に射精快感を我慢して歯を食いしばるヴィーラの不細工我慢顔が卑猥な光景ではあったが。

 

「はー♥ はー♥ あと少し……大したこひょ♥ あひまへん、ね♥」

 

 腰が引けたヴィーラのメスちんぽの全容が露になり、残るは亀頭部分のみ。大きなカリ首が壁に引っかかり、そこだけは一度気合いを込めて引き抜かなければならなかったようだ。言葉で余裕だと言いたかったのかもしれないが、口からは夥しい唾液が零れ、可憐な面はふたなり快感の舌足らずで見る影もない。

 しかし、だとしてもオナホに慣れないチンポを突き入れ、ここまで引き抜くことができたのは大したものだろう。あとはその先端を引き抜けば、オナホトラップは事を終えてヴィーラから離れる。

 

「…………っっ♥」

 

 引き抜けば終わる。

 

「……何を考えて。私は、全ては、お姉様のために……」

 

 引き抜けば、終わってしまう。

 

「………………少し、ほんの少し、だけなら♥」

 

 ヴィーラは、腰を突き出した。

 

「――――ほぉぉぉんッ♥☆♥☆♥☆♥☆♥」

 

 ずりゅずりゅ、ドピュッドピュッドピュッ♥♥ ずりゅりゅ――――ズプッ、ズプッ、ズプッ、ズプッ♥

 

 惜しかった、というべきか。あと僅かにでもヴィーラの〝理性〟が排出されていなければ。その搾精に一射精耐えられていれば。まあ、どちらであろうと〝もしも〟の話だ。

 エネルギー吸収タンクとは言ったが、メスちんぽ側のデバフには別の効果もある。

 

「あっあっ♥ ほぉぉお゛ッ゛♥♥♥ 腰が、止まらな……んほっ♥♥♥ ちんぽ、すごいっ♥ ちんぽイクッ♥♥♥♥ ヤベッ☆ このちんぽ凄いッ、イグッ!!♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆」

 

 理性。わかりやすくいえば知性を漂白してしまうのだ。ちなみに【メスちんぽ】を放置して耐えていれば、自ずとこのデバフは消失する。しかし、ヴィーラのように知性を射精し腰を振るだけのふたなり女になってしまった場合は。

 

「んっほぉ♥☆ ほっ、おっ、おぅ♥♥♥ おぉ、ほぉぉぉぉおぉおおぉ〜〜♥♥♥♥ でるっ、でる、でるぅ〜〜〜〜♥♥♥♥ んほっ♥ びゅくびゅくでるっ♥ ちんぽこ女の理性ザーメン全部でるっ♥♥ ん゛ぬ゛お゛ッほぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜んッ♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆」

 

 その優れた理性が、オナホに消えていった精液が戻ることは、もう二度とない。

 

【ヴィーラ・リーリエ/ふたなり化で知性排泄。射精の快感でオナホ型エネルギータンクから抜け出せなくなってしまった……】

 

 

 

 

【北北東の守護神】シャトラ。

 

 

 

「ヒロインを王子様から引き離す、こんな悪いお城は……許せない」

 

 十二神将が一人。その臀部付近には普通のドラフにはない牛の尻尾が見えている。今は特に見えやすくなっている、と言うべきかもしれない。

 ドラフらしい低身長に豊満な身体。彼女もまた、この魔城攻略のため突入した騎空団団員の一人であった。絵物語のように運命の王子様に憧れたシャトラは、騎空団団長をその相手と見定めて仲間に入った。

 当然、そんなロマンチストで純粋なシャトラが女だけを引き離す魔城を許せるはずもない。その瞳は義憤に駆られ、普段ののんびりとしたシャトラからは信じられない力強さを見せて――――四つん這いで魔城をさ迷っていた。

 

「玉座を見つけて、悪い人を懲らしめる。わたしが……ヒロイン……なの♪」

【催眠トラップだ! 歩行手段を四つん這いに限定されてしまった!】

 

 その爆乳が揺れるいやらしい四つん這い。彼女が牛柄中心のコスチュームであることもあってか、とてもよく似合っていると言うべきかもしれない。

 煩悩を収める役割を担う十二神将は、その力もあって媚薬霧の効果をあまり受け付けていない。が、十二神将と言えど魔城の淫魔トラップを全て打ち消すことは不可能だった。自慢のケッタギアで魔城を探索する最中、呆気なく四つん這い催眠トラップに引っかかってしまい、彼女は無自覚に野生動物の歩行を余儀なくされたのだ。

 丑神宮の丑神であるとはいえ、戦闘能力の大半をケッタギアに委ねているシャトラだ。この催眠トラップ中に魔物に襲われては一溜りもないだろう。

 

「うしし……扉を……見つけたの♪」

 

 そうなる前にシャトラは幸運にも〝扉〟を見つけることが出来た。この魔城は特殊な仕掛け、ダンジョンのような構造と力を持っている。魔物が屯しトラップが多数仕掛けられているが、中には探索者のステータスを底上げ、つまりバフによる能力強化を得られるものもあるのだ。シャトラは進んできた経験からそれを認知しており、四つん這いのまま何度目かの扉を潜り抜けた。

 

「……ふぇ?」

 

 しかし、それは幸運の扉とは言えなかったかもしれない。

 

「牧……場?」

 

 四つん這いで部屋に入り込んだシャトラが、中を見て呆然と呟いた。牧場、そんなものが城の中にあるはずがない。正確には、牛を飼う小屋が広がっているなど荒唐無稽な証言だろう。

 

「ぶもぉぉぉぉぉッ♥♥♥♥」

「ぶも、もぉ、もォォォーーーーッ♥♥♥♥」

 

 特に、その小屋で飼われた牛たちが〝人〟であるなど有り得ていいはずがなかった。

 一人、否、一匹が仕切られた牛小屋からその顔と胸を出して吸引器で母乳を搾られている。大きなピアスを取り付けられた鼻を鳴らし、目を上擦らせ快感に喘ぐ。胸は誰も彼もが地面にずっしりと置かれた超乳。およそ人の身体でも扱いでもなかった。

 よくよく見れば行方不明だった女たちの顔もある。格闘家のドラフ、アリーザ。炎の舞姫、アンスリア。銃設計士、ククル。十天衆、ソーン。偶然迷い込んでしまった者から、様々な実力者たちに至るまでが数多く囚われてしまっていた。

 

「今……助ける……の!」

 

 美しいヒロインたちが鼻ピアスにドラフ以上の超乳で母乳を搾り取られる異様かつ異質な空間。王座を目指さねばならないとはいえ、野放しにして逃げようと考えるほどシャトラは非情にはなり切れない。

 

「うひゃ……は、離してぇ〜……」

 

 ただし、四つん這いトラップの催眠が解けていないシャトラに何かができるのであれば、だが。

 手足を動かして牛少女たちを助けようとしたシャトラだったが、呆気なくその身体を巨大なアームのようなもので捕獲されてしまった。胴体を掴まれてしまっては、その手足ともうすぐ生まれ変わる爆乳を揺らすことしか彼女にはできない。

 

『牝牛適正SSR。牝牛牧場のメインタンクに認定。加工作業開始』

「へ……おびょべべべべべべべぇ〜〜〜〜〜!?☆☆☆☆」

 

 その評価は妥当でありながら最悪の評価。部屋の設備がシャトラの身体に伸び、その中でもシャトラの鼻から上を覆う前面メットから出力された【洗脳】デバフは相当な威力で彼女を空中で悶絶させた。

 

「おびょ、おびょびょ☆☆☆☆ ぶべっ、おぴょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆」

 

 ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♥♥

 

 全身が痙攣弛緩し、鼻水を吹かしたシャトラはそのボトムスから黄金色の聖水を放射状に放つ。洗脳の衝撃でお漏らしをしてしまったのだ。

 その汚れたボトムスと下着が抜き取られ、シースルーの上着は千切られとシャトラの豊満な女体が次々に晒されていく。本人はその自覚を得られず、ただメット裏で目の焦点をぐちゃぐちゃに動かしながら叫びを上げて続ける。

 

「んぴょっ☆ おぴょっ、びょぴっ☆☆ んぎょおおおおおおお――――ぶもぉぉぉぉッ♥♥♥」

 

【牛化洗脳だ! 自分を搾乳されるだけの牛だと思い込んでしまうぞ!】

 

 やがて、牛柄のニーソックスを残し、牛耳に牛の尻尾を露出した本物の【牝牛】と思い込んだシャトラが完成する。デバフ【洗脳】は外部からの解除がなければ永続効果。シャトラは助けの手がない限り、永久に自分を牛と思い込んだ少女へと成り果ててしまった。

 さらに改造は続く。SSRの牝牛に相応しい物がシャトラに添えられていく。大きな鼻の金リング。この部屋で最高級品の証である管理番号が刻まれた耳飾り。首輪代わりの金カウベル。

 

「ぶもぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥」

 

 そして、鳴き声を上げるシャトラがマンコから潮吹き絶頂を行いながら、急速に膨張していったのは胸。

 爆乳から超乳……否、その表現すら生温い。サイズにして200は下らない牝牛特性のサイズ。乳首は手で掴める横極太、乳輪も鮮やかなピンク色であまりに巨大。もはやその乳房がシャトラの本体ではないかと見紛うほどのものである。

 丑神として見事な牝ウシに生まれ変わったシャトラ。メットが取り外され、ピンクハートが浮かぶ瞳にだらけた表情の彼女が部屋の中心奥に運ばれ、他の牝牛たちとは一線を画す乳房と飾られた顔を小屋から出して置き去られる。

 

「ぶもっ♪」

 

 そのデカ乳首に巨大な吸引器が取り付けられた。シャトラは人の言葉を話さず、ただ上機嫌に鳴くだけ。

 当然だろう。洗脳を受けたシャトラは自分が本物の牛だと思い込んでいる。その上で、極上の幸せを捧げる生き甲斐が彼女を待つのだから、淫猥な微笑みを浮かべて然るべきだ。

 

「――――ぶもっ、ぶもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥」

 

 ビュルビュルビュルッ、プピュルルルルルルルルルルルルルッ♥♥♥♥

 

 吸引器の筒ガラスを白濁液が染め上げた。最高級の牝牛なだけはあって、鳴き声と搾乳量が他の牛たちとは比べ物にならない。際限なく迸る母乳と牛の鳴き声。それに連鎖するように部屋中から牛の――――洗脳された女たちの声が、響き渡った。

 

【シャトラ/牝牛の部屋に迷い込み、洗脳デバフによって牝牛部屋のメインタンクにされてしまった……】

 

 

【揺らぎの斬姫】ナルメア。

【覚醒の調停者】ゾーイ。

 

 

 洗脳トラップと一口に言っても、装置の形や実際の洗脳内容というものは全く違っている。

 

「斬るッ!」

「落ちろ」

 

 ナルメア、ゾーイが飛び交う機械を切り刻み、撃ち落としている洗脳装置も一種という形で該当するだろう。

 

【洗脳トラップだ! 自立型洗脳ユニットに取り付かれると強制洗脳されてしまうぞ!】

 

 二人を取り囲む浮遊型の洗脳装置。中心に目玉のような球体があり、頭部を覆える機械ユニットが次から次へと飛びかかって来ている。

 

「ゾーイちゃん、気を付けて!」

「問題ない。ナルメアこそ気を付けるんだ。この城は……私でさえも特別だと認めざるを得ないようだ」

 

 突入から離れ離れになった団員たちだが、飛び抜けた実力者は何人か合流を果たしていた。合流できたうちの一組となったナルメアとゾーイは、探索を重ねる中でとある扉から未知の部屋に飛び込むことになった。

 分厚いコードが壁や天井を履う真新しい機械の部屋、とでも呼称しよう。まるで研究施設のようになったその場所は、大掛かりなトラップ部屋であった。扉は閉じられ、代わりに開いた壁から自立型洗脳ユニットが飛び出し二人に取り付かんと迫る。

 無論、二人は団員の中でもかなりの腕利き。刀を使わせれば右に出る女はいないドラフのナルメア。大いなる調停者、星晶獣の中でも特別な力を持つゾーイ。ナルメアの刀が煌めき、ゾーイの銃・フェイトルーラーから光線が迸り洗脳ユニットを薙ぎ払う。

 

「キリがないな。大元を止めなければならないか」

「なら私が道を。ゾーイちゃんはトドメをお願い」

「了解した」

 

 数は多いが雑魚の群れ。しかし、長引けば吸い込んだ媚薬の霧で動きが鈍っているナルメアとゾーイに取り付いてくる瞬間があるかもしれない。

 強者である二人に多くの会話は必要ない。自分たちが出来ることを知り尽くし、戦いの場において強者の連携は同レベルまで自然と引き上げられる。

 

 ナルメアの刀が納められ、蝶が舞う。

 

「舞い咲き狂うは現世の摂理――――胡蝶刃改・神楽舞」

 

 その刃は夢幻。夢幻の如く消え、舞い踊る胡蝶の刃。二人の周囲の洗脳ユニットどころか、反応速度を超えた剣閃が壁から飛び出しかけていたユニットまで斬り捨てた。

 

「滅せよ――――ガンマ・レイ」

 

 そして、部屋一帯を光で包み込む巨大な光線が壁を穿つ。輝きに呑まれた洗脳ユニット排出光が調停の光に貫かれ、煙が晴れる頃には機能を完全に停止した様子が伺いしれた。

 

「やったね、ゾーイちゃん!」

「ああ。ナルメアのおかげだ、ありがとう」

 

 自立型洗脳ユニットの出現が止まり、笑顔を見せたナルメアにゾーイは感謝を述べて僅かな安堵を返した。

 見事としか言いようがない。この城をここまで攻略して見せたのは彼女たちが初めてと言ってもいい。

 

『んー、俺のところに来てもらっても良さそうだけど……今は気分じゃないかなぁ』

「!? 誰!」

「何者だ」

 

 だから、全てを見ていた淫魔の言葉は予想外のものだろう。その気まぐれを幸運か不幸かで当て嵌めるのなら、間違いなく不幸だ。

 突然の声に周囲を見渡すナルメアとゾーイ。その瞬間、声の主に気を取られた隙に一瞬にして二人の頭に小型のユニットが取り付いた。

 

「きゃっ!?」

「っ、しまっ――――」

『快楽型洗脳ユニットだ〜。早く取り外さないと大変なことになるよー! ……なーんてね』

 

 頭部を覆い、頬から顎を補強する平たいアームのようなものが伸びる。ガッチリと小型の洗脳ユニットは固定され、ナルメアとゾーイはその場から動くことができなくなった。

 ふざけた声に剥き出しの顔を顰めながらも、頭部を固定するユニットを破壊すればいいだけだと二人は腕を振るう。

 

『……な!?』

 

 振るおうと、動かそうとした。が、もう遅い。淫魔手ずから用意した洗脳ユニットは既に二人の身体の自由を奪い、直立不動の無様な体勢を取らせていた。

 武器を手放し、両手を身体の横に付けてじっと洗脳を待つだけの状態。ナルメアのトランジスタグラマーな女体と褐色美少女でしっかりと女の身体付きを持つゾーイの肢体が直立体勢によってハッキリと衣服と鎧に浮かぶ。

 

『はーい、洗脳開始まで3、2、いーち』

「こんなもので、私の均衡を崩すことはできない」

「明鏡止水、邪な想いは泡沫なり……」

『ぜーろ♪』

 

 調停者の使命。高みへ至る明鏡止水の心。それらを以て、終わりのカウントと共に脳髄を焼くであろう衝撃に備えるゾーイとナルメア。

 

「あへっ♥♥♥♥」

「ひぃん♥♥♥♥」

 

 ブシッ♥ プシャッ♥♥

 

 だが、二人が想像した【洗脳】とは違うそれを、受け止めることなどできはしなかった。

 洗脳ユニットに覆われなかった顔面が歪む。ゾーイは知らない感覚、媚薬でさえ目覚めさせられなかった快感を得て舌を出したアヘ顔に。ナルメアは下手に耐えてしまったからか、白い歯を食いしばり目を剥いた下品な顔に。

 それぞれのスカートから透明な液体が地面にぶちまけられた。今の一瞬で、二人の膣内は完全な雌へと目覚めて絶頂液を吹き出した。

 

『お、いいイキッぷり♪ じゃあ次からは、定番だけど【絶頂報告】を加えてみようか』

 

 快楽型洗脳ユニット。この洗脳は特別性だ。シャトラのように脳を掻き回して干渉するのではなく、今頃王座で退屈そうに座っている淫魔の王アクラ、彼の力を直に注ぐもの。

 

「お゛♥♥ な、なんだこれ、は……い、イグッ!♥♥♥ イグぅぅぅ゛♥♥♥♥」

「イクッ♥♥♥ いく逝くイクッ♥♥♥ イキますっ、イグゥッ!!♥♥♥♥」

 

 快楽物質。極限の性的快感を注いで対象を洗脳する、ある意味で最も抵抗しようのない洗脳装置なのである。

 直立した身体を張ってイキ報告をする二人。そのスカートからは雨漏りの如く愛液が流れ落ちて、ゾーイとナルメアの脳髄にどれほどの快感がぶつけられているかが想像できる光景であった。両者の顔も唾液が糸を引くほど淫靡に開かれた口、虚空を見上げた瞳が言葉に足されるように二人の絶頂を物語っている。

 

『うーん。まだまだ遊びたいけど、あんまり時間をかけると他の子が来た時に申し訳ないし……よし【淫語教育】し終わったら戦闘員として女の子を捕まえてきてもらおうかな。発散するまでまだまだ掛かりそうだからねー』

 

 そして淫魔の言い分、この魔城の本質が二人に語られる。もっとも、絶頂顔で叫びを上げ始めた二人には無用の長物と言える情報ではあったが。

 

「発散、だと……お、オマンコォ!♥♥♥♥ んひっ、何が……お、おおおちんぽ!♥♥♥ ちんぽ、デカマラ、おちんちん!♥♥♥♥ イグッ!♥♥♥♥ メス、雌豚、牝犬、ちんぽ奴隷!♥♥♥♥ イグゥッ!!♥♥♥♥♥」

「ゾーイちゃん!? な、なにか、頭に……おっぱい!♥♥♥♥ マンコ、ケツ穴、ケツマンコ!♥♥♥♥ イグッ!♥♥♥♥ ドスケベドラフのデカチチマンコォ!♥♥♥♥ イグゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 変態淫語を叫び上げる褐色の美少女と紫髪の美女。彼女たちに関係のある情報と言えば、その口から飛び出す語録に関するもの。

 

 この魔城にて誰かの助けを期待するなど無意味である。なぜなら、他の雌も彼女たちと似た、否、それ以上の罠に囚われているのだから。身体の基礎を残せていれば、境遇としては運が良い方だ――――それが慰めにならないことは、誰もが知ることであろうけれど。

 

【ゾーイ、ナルメア/快楽型洗脳ユニットによって『上級戦闘員』として改造中……】

 

 

 

【麗しき水星の美姫】エウロペ。

【南南西の守護神】アニラ。

 

 

 

 広大な魔城が見た目通りの空間でないことは、これまでに数々の雌たちを捕らえたトラップ部屋を見れば理解できるであろう。それでも無限ではない。罠を受けながらも、その実力と運で何とか気に抜け最深部まで近づいている団員たちもいた。

 

「邪な気が近づいています。アニラ様」

「うむ。我も感じておる……間違いなく、この異変の首謀者であろうな」

 

 ブルンッ♥ どたぷんっ♥

 

 女体が二つ、魔城最深部へと迫っている。その身に宿る〝肉の身体〟を見せつけながら。

 星晶獣エウロペ、十二神将アニラ。彼女たちも合流を果たした団員の一組であったが、この最深部付近まで接近して無事でいられたはずがなかった。

 

「しかし、我らを斯様な身体にして何が目的なのじゃ」

「動きを阻害するというのなら、もう少し肥やすべきではないでしょうか?」

「エウロペ殿……そういう問題では、ないと思うがのう」

 

 当然、トラップは二人の身体を蝕んでいる。エウロペのドレスとアニラのモフモフとした和装の装束は、共通して胸元を大胆に露出している。その胸元――――一回りは肥大化した爆乳の中心には、淡い光を放つ淫紋が施されていた。

 

【ムチムチ化の紋様! 雌の身体をいやらしく弱体化させる淫紋だ!】

 

 輝かしいほど美しいエウロペの身体と、元々からムッチリと肉付きがありながら戦う者の肉体であったアニラの身体。そのどちらもが淫紋によって性質を変化させてしまっていた。

 歩くだけで揺れる爆乳は言わずもがな、エウロペの際どいスカートから半分以上は生肌がはみ出したムチムチのデカケツ。アニラのニーソックスにギチギチにくい込んだ太股。だが、あえて言うなればそれだけだった。弱体化とは言うが、動けないほどの肥満化というほどではない。見栄えとしても、彼女たちは特別太ったという印象を抱かせなかった――――本人たちが気づかない、雌肉の魅力という点を除けば、何ら支障は見られない。

 

「む!」

「!!」

 

 そしてアニラが薙刀を構え、エウロペが凛とした振る舞いで水の力を身体に纏わせる。それだけで二人のムチケツがぷりっ、むにっ♥ と音を立てるように圧を伴うが、そんないやらしさも集中した二人が気づくはずもない。

 

「ゴブリンじゃと?」

「…………」

 

 警戒した二人が襲撃を察知し、その対象を視覚で認識して訝しげに目を細めた。

 ゴブリン。集団で行動する矮小な魔物……というのが通説だ。それが間違った評価だとはアニラもエウロペも思っていない。緑の小人に棍棒やその他の武器を持ち、妙にテントを張った股間の布やアニラたちを見る目付きなどは気にかかるが、それでもこれまで打ち倒してきた魔物に比べれば取るに足らない相手。なぜ最深部付近にこのような魔物が配置されているのか――――――

 

「な!?」

「……っ!?」

 

 だが次の瞬間、二人の疑問は全く別の驚愕へと移り変わる。ゴブリンの集団に混ざるように、とある人型の女たちが姿を現した。アニラとエウロペも面識があるその二人に声を上げる。

 

「ゾーイ!? お主、一体どうしたというのじゃ!?」

「ナルメア様、そのお姿は……!?」

 

 ゾーイ、ナルメア。同じ騎空団に所属する者であり、アニラなどはかつてゾーイとは煩悩を打ち払うべく言葉と絆を深く交した相手でもある。

 その二人がゴブリンと共に現れた。それだけなら二人もこれほど驚きはしなかっただろう。問題は、彼女たちの格好と言動であった。

 

「未洗脳、及び捕獲対象者を発見。ゴブリン様との共同作戦を実行します」

「捕獲対象、個体名アニラ、エウロペ。玉座に迫る優秀な雌と断定。アクラ様の元へとお連れいたします」

『全てはアクラ様のために』

 

 真っ白なハイレグボディスーツ。透明度が高すぎるあまり、ゾーイの褐色肌やナルメアの巨乳に備わる乳首のピンク色までハッキリとわかるほど薄いスーツ。秘部の陰毛や割れ目が完全に見えてしまっており、もはや着ている意味がわからないものを彼女たちは着させられている。

 そして言動。アニラとエウロペを見ても光が失われた虚ろな目に感情はない。あるとすれば、アクラという淫魔王への絶対的な忠誠心のみ。それが【上級戦闘員】となった雌に許された行為である。

 

「洗脳……でしょうか。邪悪な気が渦巻いております……」

「何と奸悪な! エウロペ殿、二人を必ず正気に戻すのじゃ」

「はい。参りましょう、アニラ様」

 

 悪辣極まる淫獄魔城の王を倒すため。何より彼女たちを含めた全ての女性を救うため。アニラとエウロペは上級戦闘員とゴブリンの集団に戦いを挑んだ。

 しかし、彼女たちは問題を直視できていなかった。この魔城に入ってしまった瞬間から、彼女たちの性別は女という括りから王に捧げる雌であるということを。上級戦闘員というだけあり、力の大部分が失われず二人を責め立てられるということを。

 戦力として最も厄介なのは、警戒対象ではなかったゴブリンであるということを。

 

「むぐぁ!?♥」

「アニラ様! ――――いぎゅっ!?♥」

 

 パァンッ♥ パァンッ♥

 

 雌の肉が無機質な鞭に打たれて鮮烈な赤みを散らす。

 デカケツを鞭で打たれたアニラ、そして彼女を気遣ったエウロペが悲鳴を上げてお尻を庇うように手を付けて背筋を反らす。だが、大きすぎるデカケツは手で覆い隠せず、嘲笑うゴブリンが鞭を無防備なケツ肉に打ち付けた。

 

 バチィンッ!♥♥

 

『ひぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!?!?♥♥♥♥』

 

 今度は先ほどより苛烈な一撃に絶叫と背骨が折れんばかりの反りを見せる二人。けれど、その声に混じる官能と翻ったスカートから見える丸出しのパンツに、深々と愛液の染みが浮かんでしまっていることは明らかだった。

 これが多少力の強い魔物、彼女たちが道中倒してきた敵であればこうはならなかった。しかし、ゴブリンとは矮小ながら狡猾。しっかりと二人の弱点を見抜き、自分たちより強い上級戦闘員を囮にしながら攻撃を加えてくる。

 対してアニラとエウロペは衣服から雌肉が零れている。淫紋の効果でムチムチになり、痛みさえも快楽に変わる特別性の雌肉が、だ。普段はない弱小となってはみ出した肉は、ゴブリンが振るう家畜調教用の鞭を避けることさえ難しくした。

 

「ひぐっ、んぎっ♥♥ やめ、やめるのじゃぁ♥♥ あぎぃぃぃッ♥♥♥」

「ひんっ、あひんっ、くひぃ!?♥♥♥ こ、声が……このような場所を、嬲られ、てぇ!?♥♥♥」

 

 そして、ゴブリンの特性は集団行動。一度鞭の快楽で足を止めてしまえば、二発、三発とそのデカケツに新たな赤みを増やされ、二人の足がガクガクと震え始めてしまう。

 弱った雌を放置する意味はない。ゴブリンが二匹、ムチムチの雑魚雌の背に飛び掛って無理やり押し倒す。

 

「し、しまった! く、離れ、んぶーッ!?♥」

「ああ、醜い魔物が……ぶごぉ!?♥」

 

 そして取り出した拘束具を二人の顔面に嵌め込む。口には無理やり噛ませる棒状の口枷。鼻には醜く歪ませる鼻フック。馬の轡に似せられた口枷は後頭部を周り、紐を持ち手のように伸ばしている。鼻フックは語るまでもなく二人の小さな鼻孔を真上に広げ、鼻水が無造作に垂れる下品な光景を生み出させていた。

 ゴブリンに跨られ、唾液と鼻水を垂れ流して這い蹲る。言うなれば今の二人は馬、ムチムチの肉で色香を振り撒く雌馬だろう。

 

「ふんーッ♥♥ はひゃへっ♥」

「ん、んん……ぶッ♥ 〜〜〜〜〜っ♥♥」

 

 もがけばもがくほど拘束具が顔にくい込み、デカケツと爆乳がいやらしく揺れる。エウロペなど鼻水が吹き出す未知の羞恥に身悶えすることしかできていない。

 これで輸送の準備は整った。小顔より大きなデカケツを持った柔らかい羊と麗しき星晶獣のポニーガールに向かって、搬送係のゴブリンが鞭を振るう。

 

『ぶごぉ!?♥♥♥』

 

 彼女たちはこれから運ばれる……というより、歩かされる。淫魔の王が待つ城の中枢へと。彼女たちが望んだ場所へと家畜のように連れていかれるのだ。

 

「ご協力ありがとうございました!」

「全てはゴブリン様のお力添えがあればこそです!」

 

 残ったのは雌の女体を戦闘スーツから惜しげもなく晒す上級戦闘員とゴブリンたち。戦闘の結果は、明らかに上級戦闘員の力があればこそだ。弱体化していたとはいえ、ゴブリンたちだけでは勝負にすらならなかった。しかし、戦闘員の二人は残ったゴブリンたちに忠誠の敬礼を披露している。

 上級戦闘員の地位は戦闘員の中では最上位である。そう、戦闘員の中では、だ。

 

 ――――この魔城において、戦闘員自体の地位は最下層。王に捧げられる最高級の雌を前にして興奮した下等ゴブリンに対しても、彼女たちは媚びへつらう以外の思考を持ち合わせていない。

 

「はっ! 雌豚ドラフのドスケベな身体でよろしければ、ゴブリン様の滾ったおちんぽを鎮めるためにお使いくださ――――んぼごぉ!♥♥♥」

「敗北戦闘員ゾーイがおちんぽ様の均衡を保つべく、オマンコを開帳しますっ! どうかお使いくだんほぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥」

 

 教え込まれたのは雄に媚びる雌の淫語。まあ、それがゴブリン如き下等生物に通じているかは定かではない。

 ナルメアがドラフの角を掴まれ、顔面を醜いゴブリンでいっぱいにされて喉奥に生臭い異種チンポをぶち込まれ、ゾーイは習ったばかりのまんぐり返しでゴブリンを誘い犯される。

 上級戦闘員の身体がゴブリンの集団に引きずり込まれ、消えていく。しかしその声は悲鳴ではなく、紛れもない嬌声という官能であった。

 

【アニラ、エウロペ/ゴブリンと上級戦闘員によって敗北! 玉座――――快楽の中心点に招待された】

 

 

【オナホ人形】オーキス。

【ムチムチ羊神】アニラ。

【駄肉の牝姫】エウロペ。

 

 

 

「ふぁぁぁ。そろそろ待ちくたびれちゃったなぁ」

 

 黒衣に身を包んだ黒髪の少年。退屈げに欠伸をして、玉座に胡座をかいて座る彼こそこの魔城の主、淫魔王アクラ。

 彼が淫魔王だから、力の象徴も魔城である……かは定かではなかった。アクラが淫魔の王たる所以は在り方というより力、女を雌にして確実に味わう淫魔らしい淫魔を途方のない時間繰り返した結果でしかないからだ。少なくとも、王城という形は単にイメージが成されやすいからであろう。

 女を雌に変えるというイメージ。雌を支配し仕えさせるという一方的な理屈。身勝手であるからこそ欲に忠実。その欲の塊こそ淫獄魔城。魔城のあらゆる力はアクラから発せられる魔力の〝暴走〟が引き起こした事象の一部でしかない。

 

「ね、そう思わない? オーキス♪」

「――――ふっ、ふっ、ふっ♥」

 

 であれば、力の中心である淫魔の玉座がどのようなものか、そう難しい答えではないのではないだろうか。

 少なくとも、人形の身体を持つオーキスが変わり果てた姿でガニ股腋見せ腰振りダンスを玉座の眼下で披露していることだけは、確かだ。

 

「惜しかったねー。君が一番可能性ありそうだったし、実際ここに辿り着いて『みんなを元に戻してもらう』なんて言う気力もあった。けど、人形でも女の子であることには変わりないからなぁ」

「はっ♥ はっ♥ はっ♥ ……イクッ!♥♥♥♥」

 

 ヘコッ♥ ブルンッ♥ ヘコッ♥ プシャッ♥

 

 腰振り、衣服から零れた爆乳とデカケツが震え、あるはずのないマンコから潮吹きが飛び散る。

 人形の身体であるオーキスに魔城の仕掛けは通用しなかった。だからこうして一番にアクラへと辿り着くことができた――――だが、魔城に侵入できたということは、オーキスが間違いなく雌であることの証。

 そして魔城の中心は淫気が渦巻く場。魔城各地に配置されたアクラの力は、暴走を緩やかに制御するために設えられた発散の力場。つまり、意図的に逃がされた力の一部分。

 

 何が言いたいかと言えば、魔城全てを束ねても及びがつかない暴走の中心に雌がいて無事で済むがない、ということだ。

 人形の身体を持つオーキスですら、アクラに近づいただけで豊満な雌肉の女体に変えられ、彼の前で腰振りダンスをするだけでアヘ顔でイキ報告するまでにされてしまった。つまり『王座に辿り着けば、王から最上級の快楽を味わえる』の意味そのもの――――雌である限り、快楽の寵愛を拒むことなど不可能なのだ。

 たとえ人形であろうと、四大天司の加護を受けし使徒であろうと、煩悩を打ち払う十二神将が一人であろうと、雌であることに変わりはないのだから。

 

『ぶぶぉオッ♥♥♥♥』

「お、やっと来てくれたんだ。一人だと直ぐに休ませないといけなくなりそうだから、待ってたんだよね。退屈すぎてちょっと余計なこともしちゃったけど、まあそれはそれ、これはこれってね」

 

 調子のいい独り言を語らうアクラの眼下に増える女体。オーキスに負けじと無様な女体にされたアニラ、エウロペが鞭を打たれながら連れられたのだ。結果的にアクラの気まぐれによって敗北した二人だったが、どちらにせよ同じことだ。

 

「ぷはっ! く、お主が……この城……のほぉ♥♥♥♥」

「けほっ、けほっ! アニラ様、この方、を……おほっ♥♥♥♥」

 

 プシュッ、プシュッ、プシャァァァァァァ♥♥

 

 拘束具を取り外され、取り戻された可憐な面が情けないオホ口を晒し、下着で止められないほどの飛沫が玉座の間に滴り新たに二匹の雌臭を加えた。

 力の暴走は発散によって抑えられる。魔城の中に様々な仕掛けがあったのもそれだ。人間的な言い方をすれば、淫魔は雌を弄ぶことこそ餌とする。彼から言わせれば気持ちよくなれているのだから、相手も喜んでいるだろうと言うものなのだが、今はそれも暴走によって枷が緩んでいる。

 今のアクラを見た雌は、問答無用で彼に屈服して抱くに値する女体へと変化する。例外となるほど力を持つ雌は、そもそもこの城に入り込まない。つまり誘い込まれた雌の運命は二つに一つ。彼に辿り着くことなく、力の発散に呑み込まれるか。彼に辿り着いて極上の快楽を得ることになるか。

 

「さて、三人とも俺を倒しに来たみたいだけど、俺と戦ってみる? 俺、実際に戦うってなるとあんまり強くないから、君たちくらい強ければあっさり勝てちゃうと思うよ」

 

 その言葉に偽りはなく、アクラは彼らを見下してはいない。戦闘能力という点では、オーキス、アニラ、エウロペの三人はアクラより秀でている。三人どころか、アクラを純粋な力で倒すだけならば一人でいい。

 ただし、純粋な力を振るうことができればの話ではあるが。

 

『申し訳ございませんでした!♥』

 

 三人は服を脱いだ。身体を折り曲げ、自分たちの愛液で雌臭くなった地面に手と顔を擦り付けた。アンバランス、否、この場においては極上のムチムチ肉のデカケツをフリフリと振り、仰々しいまでの謝罪を口にしていく。

 

「ドスケベマリオネットの分際で、アクラ様に逆らったことを謝罪、する♥ 私の身体はアクラ様のものだったことを思い出した♥ 私を変態オナホ人形してくれてありがとう♥」

「我の女体は生まれた時からアクラ様のモノ♥ 御役目などセックスに比べれば取るに足らないものじゃ♥ なのに何と思い上がったことを考えておったのか♥」

「このエウロペ、アクラ様とそのおちんぽ様に美しさを見出しました♥ わたくしの無駄肉雌マンコ、全面降伏土下座で捧げさせていただきます♥」

 

 肉々しいしいケツが揺れ、爆乳が乳首を差し出すように押し潰される。マンコからは足元に水溜まりを作るほど愛液が零れ、ケツ穴すらヒクヒクと堪らず蠢いている。

 全裸土下座の全身と雌奴隷の言葉でアクラの雌でいることを証明する。魔城を攻略し、囚われた者を救うという目的を忘れた三匹の雌が完全に屈服した惨めな姿にアクラは微笑を浮かべた。

 

「いいけど……今の俺、ちょっと加減できなさそうだけど、本当にいいの?」

 

 彼女たちの状態を誰よりわかっていながら、アクラは楽しげに問いかける。彼はその問いかけに彼女たちがどんな答えを返すか、それを先に理解しているのに……理解しているからこそ、楽しめる。

 

「いい♥ 人形奴隷オーキス、アクラ様のおちんぽケースになる♥」

「雌羊ドラフのアニラ、同じくおちんぽケースに志願するのじゃ♥」

「おちんぽ様のことしか脳にない変態星晶獣エウロペ、あなた様の使徒、いえ雌奴隷のチンポ掃除係になります♥ ならせてください♥」

 

 三者三様に同じようなものだ。ようやく掲げられた顔の瞳には魅了のハートマークが赤く煌々と輝き、三人の理性が生まれ変わったことを示している。

 

 その瞬間から、王座は真の役割を果たす場所となる。退屈な顔をした王を座らせる場から――――辿り着いた雌に異常なる快楽を与える褒美の場へと、変わった。

 

 

 

 ばちゅっ♥ ばちゅっ♥ どたぷんっ、ブルンッブルンッ♥ どちゅんッッ♥ どちゅんッッ♥ どちゅんッッ♥

 

「ん゛お゛ぉぉぉぉぉオオオオオッ♥♥♥♥ お゛ぐッ♥♥♥ ん゛ぬ゛お゛ッ゛♥♥♥♥ 孕むっ、チンポで突かれるだけで子宮セックスで孕むのじゃ♥♥♥ あお゛おおぉんほおおぉおぉオオオオオオオ〜〜〜〜♥♥♥♥ 十二神将マンコがアクラ様のおちんぽに屈服してイグイグイッグイグゥゥゥゥゥゥゥゥッ♥♥♥♥♥」

 

 暴れ狂うは爆乳。叫び上げるはケダモノの嬌声。肉の重みなど感じさせず、玉座に座ったアクラがアニラを背面駅弁でピストンセックスする。何度も何度も子宮口を開かせ、淫紋爆乳を上下に揺らし、犯され記念のアヘ顔ダブルピースで精液を子宮に受け止める。

 

「んー、やっぱり元々からふわふわしてて抱き心地がいいなぁ。次は正面で抱きながらヤろうね、アニラ♪」

「もちろん、なのじゃ……我の、主様ぁ♥」

 

 ずりゅと引き抜かれ、ゴボォ♥ と膨大な量のザーメンがマンコから溢れる。もう何度抱かれたかわからない。数える必要もない。

 

「アクラ様、チンポ様をお掃除させていただきます♥」

 

 続いてはデカケツを揺らしてエウロペが深々と礼をする。そのデカケツからはたっぷりとザーメンが滴り、圧倒的な雄の種付けを彼女も味わっている。

 

「じる゛る゛る゛る゛ぶぢゅう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛♥♥♥ ぐぽっ、ぐっぽッ♥♥ ぢゅぞ、ぢゅぞぞぞぞぞぞぞ♥♥♥ ぶちゅっ、ぶちゅっ、ぶちゅるるるるる゛♥♥♥」

 

 その上でエウロペが選んだのはお掃除フェラ。次の雌が使うチンポを新鮮なものにするという意図はもちろんあるが、それ以上に残ったザーメンをその口で味わいたいのだ。

 激しすぎるディープスロートにかつて見せた美姫の微笑みはない。アヘ顔ひょっとこフェラ。鼻水を垂れ流し、それ以上に粘着質な水を得ようと頬を窄め不細工で浅ましいド変態のフェライキ顔を見せつける。

 

「ん……凄いバキューム。最高だよ、エウロペ♪」

「ぶぼぉぉぉぉぉぉぉ♥♥♥ ずぼぼぼぼぼぼぼぼっ♥♥♥ ずぼぉぉぉずびぃぃぃぃぃっ♥♥♥ ぢゅぼぼぢゅぼぢゅるぢゅぱれろぉずぢゅるるるるるる゛♥♥♥」

 

 褒められて、恐らく吸引器や掃除機の方がまだ品のある音を出す、行儀という言葉を失ったバキュームひょっとこアヘ顔フェラでマンコから潮を吹き続けるエウロペ。ハートを浮かべて寄り目になった瞳。押っ開いた鼻穴。薄紅に白濁液を塗りたくってチンポを吸う唇。麗しき美姫から遠く離れたフェラチオ姫。否、このような下品極まる雌に姫という文字を使うことは失礼に当たる。

 全身のムチ肉をエロ蹲踞で支え、チンポにアヘ顔でしゃぶりつく口マンコ奴隷がエウロペという雌であろう。

 

「アクラ様♥ 私の……マリオネットマンコにおちんぽ挿入れて♥ ドロドロせーしで人形子宮孕ませてっ♥♥」

 

 ヘコッ♥ヘコッ♥ ブルンッ♥ブルンッ♥

 

 そして変態人形オーキス。無表情はアヘ顔に。人形の身体とわかる関節を曲げながら、およそ人と同じ肉の柔らかさを前後左右に振り乱して求愛行動。

 

「元の身体じゃ味わえなかった快楽の気分はどう、オーキス?」

「すごい♥ マンコと子宮、ケツ穴までおちんぽ求めて疼いてる♥ デカチチ揺らすのイキそうなくらい気持ちいい♥ おちんぽ♥ 種付けセックス♥ セックス、セックス、セックス♥ ドスケベマリオネットマンコにおちんぽハメハメしてっ♥♥」

 

 ガニ股腋見せ屈服で全面降伏。己がなぜこの身体を得たのか、何のため、誰のために生きることができたのか。それさえ忘れて浅ましく媚びる雌人形のオーキス。

 多幸感溢れる感情を露にしたおちんぽケースのオナホ人形を、アクラという淫魔は愛する。たとえどんな形であれ、そこに快楽があるのなら雌は雌でしかないのだから。

 

 どちゅんッッッッッッ!!♥♥♥

 

「ほぉぉおおぉおおぉンッ♥♥♥♥」

 

 ガニ股オーキスの腰を持ち上げ、マンコをチンポが打ち付ける。子宮と亀頭がぶつかり合い、濃厚な接触でディープキスを行う。オーキスのアヘ顔がさらに淫靡なものとなり、数倍は膨れた爆乳がピストンと共に揺れて暴れて波を打つ。

 

「ん゛おぉぉおおおおオオオオオッ゛♥♥♥ んほぉっ♥♥♥ ほお゛ぉオンッ♥♥♥ イグ、イッグッ♥♥♥♥ お゛オぉん゛ん゛♥♥♥ 新品マリオネットマンコッ♥♥ 淫魔チンポの形になるっ♥♥♥ 膣壁削られて子宮にチンポ挿入れられてっ♥♥♥ ドスケベ人形が淫魔専用オナホ変えられてる♥♥♥ またイクッ♥♥♥ すごいのイクッ♥♥♥ 変態セックスで人形子宮イグ、イグーーーーーーッ゛♥♥♥♥♥」

 

 饒舌という言葉は今のオーキスにこそ似合う。人形とは思えない、寡黙から掛け離れた雌オナホが叫びを上げる。注ぎ込まれるザーメンが子宮を支配し、膣内に逆流し、溢れた傍から新たな精液が腰突きと共にオーキスの感情を染め上げる。

 

「イグッ、イグッ、イグイグイグイグ、い゛ぃ゛イ゛グぅうぅぅうう゛ぅうううぅう゛♥♥♥♥♥ ザーメンあづいッ♥♥♥ 淫魔ザーメン新品子宮に吸着しでる゛♥♥♥♥ おほっ、おほぉ、お゛ほぉ゛ぉぉおおおおオオオ゛オオオオ゛ッッ゛♥♥♥♥ アヘ顔オナホ人形のスケベマンコに全部ぎでるのほぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥ おっぱい揺れてイグッ♥♥♥♥ オナホ人形マンコいくっ♥♥♥♥ 子宮イグッ♥♥♥♥ 人形チンポで淫魔様のおちんぽ奉仕♥♥♥ おちんぽザーメン孕みアクメで絶頂奉仕でイクイクイグん゛お゛ほおおおおおおおおおおおオオオオオオオオオオオオオオ――――――ッ゛ッ゛ッ゛♥♥♥♥♥♥♥」

 

 快楽という絶大なる津波が、育て上げられた人形の感情などという小さなモノを押し流す。快楽崩壊した口から舌と言葉を吐き散らし、子宮をブクブクと精液で膨らませ、雄のためだけに存在する柔らかい雌の肉を淫魔の王に押し付ける。

 

「ふふ。次の子は、君たちが知っている子かそうじゃないのか――――それがわかるくらいまでは、みんな頑張って欲しいな♪」

 

 そんな雌肉羊、姫失格の変態口マンコ、極上のオナホ人形でさえ淫魔の王は〝全く〟満足をしていなかった。

 女を雌にする淫魔。彼がわざわざこのような城を作り出した。力を逃がすだけで雌を離さず、本体に触れようものなら必ず狂う城――――そんな彼がたったの三人と十数匹の快楽で満足をするはずがない。

 

 メスちんぽの快楽を求め続ける雌。牝牛となり搾乳をされるだけの雌。ゴブリンに今なお抱かれ続ける戦闘員の雌。そして魔城において最高の肉を身体に付けた極上の奴隷ハーレムたち。次は果たしてどの勇者が魔城に迫るのか――――誘われているとも知らずに、淫魔の情欲が尽きるその時まで、新たな雌の嬌声は鳴り止むことなく続くのだった。

 






というわけで今年一年本当に色々ありました。全部ひっくるめたら300万字とか余裕で突破してるわワロスな感じ。というか気まぐれに始めたこの短編がなかったら今の形になってないって思うと不思議なもんですねぇ。皆様に感謝を申し上げると共に、来年もまたよろしくお願いします。来年は隙を見てデアラを書きたいところですが、正直エロより健全な方が書けそうなのが困ったところ。というか向こう更新してないのにデアラは普通に書いてるから頭がバグるんだよ!

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。FANBOXにかかりきりでお休みというお休み取らずにいたら指と腕の疲労マッハでワロタな感じなので二日から動くかどうかすら迷ってる。ご依頼の方はゆっくりお待ちいただければと思います。書きたいけどお休みも大事だとは思ってるけど動いちゃう。まあそんな一年でしたからね。ではまた次回〜そして良いお年を〜


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スツルム(催眠、常識改変)

測定師再びという感じ。





 

 測定師。ある騎空団団長に気に入られ、スカウトという形で入団した男のことを言う。以降、騎空艇グランサイファーを根城とし名前通りあらゆる【測定】を行っているらしい。

 

「入るぞ」

「ようこそ、スツルムさん」

 

 それが歴戦の傭兵、スツルムが得た彼の少ない情報であった。無遠慮で大胆、失礼に当たるような振る舞いで【測定室】に入室したスツルムだったが、測定師・ログは椅子に座ったまま素面で彼女を歓迎をしてみせた。

 スツルムが来ることを知っていた、というのもあるのだろうが、呼び出された彼女は眉根を顰めてじろりと彼を睨みつけた。

 

(印象に残らんやつだが……こういう手合いが、一番面倒な時もある)

 

 これといった特徴や雰囲気はないし、害意も今は感じない。事前に調べ上げ、先んじて騎空団の者たちにそれとなく聞き込みもした。その時点では、彼から怪しい点が何一つ出てこなかった。一時期は怪しんでいたが、彼は誠実な人間だ。戦えないやつだけど、その分便利で気が利く……そうした肯定意見ばかりが聞き取れた。

 それでもスツルムは警戒を解かない。彼女の傭兵としての直感が、何故か測定師を危険だと感じ、嫌悪感を隠し切れずにいる。これも彼女が騎空団所属ではなく、あくまで協力者止まりだからなのだろう。

 

「スツルムさんが騎空団に所属したのは最近のことでしたね。本日が初めての【測定】となります」

「知っている。あたしもおまえと会うのは初めてだからな……それとあたしは傭兵だ。今は調べ物があるから留まっているにすぎない」

「それは失礼、謝罪します。しかし、郷に入っては郷に従えという言葉の通り、スツルムさんも【ルール】は守ってくれているようで安心しました」

「? 何を言っている」

 

 スツルムはログの言うことが欠片も理解できず首を傾げ、彼に対する警戒心を高めながら声を発した。

 

「この騎空艇に入った女は、日によって決められた衣類を着用する。今日は『Vストリングの水着』。あたしの武器や前の服は今頃空の下にある。あれ以上装備の持ち合わせはないし、規則に従うのは当然だ」

 

 騎空艇内に浸透した正常な【ルール】を覚えている、馬鹿にしているのかと言わんばかりにV字型の真っ赤な紐水着を着用したスツルムは鋭い声を返した。

 ドラフのスツルムは種族の特徴に漏れず低身長で豊満な肉体。それでいていつでも激しい戦闘を行えるよう鍛え上げられた女体美が、逆三角形の紐によって股と胸を締め付けられながら全てを暴かれていた。

 だが、そんな恥ずかしい格好を男の前で見せつけてもスツルムに羞恥はなく、相変わらず彼への警戒心を優先していた。この騎空艇の常識的な【ルール】を持ち出し、気を引こうとしてもそうはいかない。そう言いたげな紐水着の女ドラフに、ログは人当たりのいい笑みを浮かべていた。

 

「……やはりおかしな奴」

「いえいえ、自分はしがない測定屋。本日もスツルムさんの【測定】を担当させていただくまでですよ」

 

 それが怪しい、とスツルムは睨んでいる。高々【測定】というだけで騎空団の中枢に潜り込んだ手腕、そしてスツルムの直感が告げている彼の危険性。

 こいつの正体はあたしが必ず暴く、と恥部はほぼ丸見えなエロ水着を堂々と見せつける痴女ドラフは彼から視線を外さない。壁に張り付け、記された夥しい数の【測定数値】と変態的な写真たちには目もくれていない様子だった。

 

「では早速、身体の【測定】に入ります……身長は130cm。バスト102、ウェスト57、ヒップ90。ドラフの中でも非常に優秀な雌のラインが生成されていますね」

「っ……なるほど。測定とやらは本物か」

 

 女性であれば男に明言などされたくないスリーサイズを平然と言い当てられながらも、スツルムは羞恥より彼の能力が偽りなき物であったことに息を呑む。

 身体を【測定】されることはこの騎空団では絶対の行為。そこにスツルムの疑問が介在する余地はなかった。

 

「続いて唇の測定を始めます。スツルムさん、キスの経験は?」

「何でおまえにそんなことを――――」

「測定のためですよ」

「……ちっ。ない。そんなことに現を抜かす暇はないからな」

 

 一日を生き抜くことに必死になる時もある。それが傭兵という稼業なのだ。口付けなどという恋人を作る行為をしている暇はないし、スツルムには口に出さないが放ってはおけない異性の相棒もいる。

 何故こいつにこんなことを、と思うも〝測定なら仕方がない〟とスツルムは口を割る。

 

「なら今日がファーストキスですね。測定のため、僕の唇に自由なキスをしてください」

「……忘れるな。測定がなければ、おまえにキスなどしない」

 

 全ては測定があるから、こんなことをしているのだと。椅子に座ったログへ目線を合わせ、彼の唇へ勢いよく己の唇を合わせるスツルム。測定でなければこんな奴とキスなどと、という嫌悪の感情を目に浮かべながらスツルムは口と舌を動かし始めた。

 

「ちゅっ♥ んむっ、ちゅ……ちゅるっ♥ ちゅぱっちゅるちゅるれろぉ♥ んんっ、ちゅっ♥」

 

 慣れないなりに見よう見まね。唇を合わせ、啄み、舌根を積極的に絡ませる。無愛想なスツルムが不器用ながら行うキスは、彼女を得も言えぬキス顔へと導いた。

 

「んちゅ……ぷはっ。これで、十分か」

「はい、ありがとうございました。不器用ながら大胆、記録向上の余地はあり、と」

 

 余計なお世話だと言いたい測定結果に苛立ちながら、スツルムは唇を念入りに拭き取って彼から離れる。

 

「基礎測定はこれで終わりです。続く測定は……スツルムさん、理解していますか?」

「……馬鹿にしているのか、おまえ」

 

 そんな常識的なことを知らないはずないだろう、とスツルムは眉根を上げて〝構え〟を取った。

 

「オナニー測定、基本その一。記録に不正がないことを証明する【測定の姿勢】を維持。その二、どんなオナニーでも力を出し尽くし、全力の結果を見せつけろ……姿勢はガニ股、オナニーはおっぱい乳首、クリトリス、そしてオマンコ潮吹きの順。何か欠落はあるか?」

 

 スツルムはフン、と鼻を鳴らしてログを侮蔑する。基礎的な知識はとっくに頭の中へ叩き込んでいると、彼女にしては珍しいくらいの饒舌で【ルール】を解説してみせた。紐のような下着が喰い込み、筋どころかビラがはみ出したマンコを突き出すガニ股ポーズ。低身長グラマラスな女ドラフであれば、無様と下品さはヒューマン以上の惨め姿勢をスツルムは惜しげもなく晒した。

 

「流石ですね。では乳首の測定を始めましょう。こちらは……」

「あたしの爆乳デカ乳輪でチクニーする。時間の無駄だ、さっさと始めろ」

「……ふふ。失礼」

 

 爆乳を潰すように圧迫していた紐水着をズラし、スツルムは己の乳輪と乳首をブルンッと露出させる。色は鮮やかなピンクで乳輪も乳首も大きく、苛烈で寡黙な性格とは対象的で美しく淫猥な乳房だ。

 中腰ガニ股で乳首に指を添えた間抜けな女ドラフへ零れた嘲笑を見せながら、ログは静かに声を発した。

 

「測定開始」

「乳首勃起測定スタート。チクニー開始」

 

 静かだが卑猥な単語を平気な顔で口にして、スツルムは己の乳首を指で擦り始めた。

 指で触りながら痛まない程度に擦って弾く。捏ねくり回し、時には抓る。オーソドックスな乳首オナニー故に、絶頂までは時間を要するだろう。

 

「スツルムさんはどうしてこの騎空艇に?」

「その質問に、答える意味が、見いだせない」

「ふむ……円滑な測定のためのコミュニケーション、ですね」

 

 そう【測定】に絡めてしまえば、スツルムは疑問を感じる余地もなく答える他なくなる。とはいえログへの警戒心は消していないため、渋面のような仏頂面で乳首を弄りながらの返答ではあるが。

 

「……団長がおかしな男を引き入れた、と人伝に聞いた」

「それは僕のことですね」

「ああそうだ――――いいか、あたしはお前のことを信用しない。この騎空団の誰よりも、だ」

 

 面と向かって信用に値しないと言い切ったスツルムは続ける。

 

「この船でおかしなことをしたらあたしが斬る……いや、剣は捨てたな。殴って縛り付ける。覚悟しておくんだな」

「けれど僕は皆さんを【測定】したいだけなんです。スツルムさんがオナニーを見せてくれているみたいに」

「それは勝手にしろ。おまえが【測定】だけしていれば、あたしも余計なことはしない。精々あたしのオナニーを測って満足するんだな」

 

 全裸より卑猥な衣装で、太股と股が水平になるほど間抜けなガニ股でスツルムはログへ啖呵を切る。付け加えるなら、常識を持つなら人に見せない自慰行為の真っ最中に、だ。

 

「なるほど。スツルムさんが勤勉だと言うことはわかりました。ならオナニー測定も同じくらい真面目にしてくれますよね?」

「んっ♥ 当然、だっ♥」

 

 オナニーをしながら警戒対象に啖呵を切るという人生の恥、傭兵失格のみっともない行為をしでかしたスツルムの声に、僅かながら官能の色が生じた。

 

「実況も、オナニー測定の基本、かっ♥ はぁ、ん……あふっ♥ 指で乳輪をクルクル掻くと、背筋がゾクゾクしてくる♥ んんっ、あたしのデカ乳首は摘めるくらいあるから、チンポみたいにシコシコできて便利だ♥」

 

 数々の団員を【測定】してきたログをして大きいと言える乳輪を指で回すように掻いて刺激し、勃起し始めた乳首を親指と人差し指で摘んで上下に扱く。

 

「あ、んっ、あっん♥ マンコが少しずつ濡れてきたな。乳首をシコシコしてると身体が火照って、膣内から愛液が垂れてくる。普段ならこのままマンズリするが、オナニー測定だから乳首で果てないと、か……あっ、あ、あっ、あぁんっ♥♥」

 

 普段口数の少ないスツルムから紡がれる性事情と、紐水着に染み込む淫らな蜜壷の液まで語り尽くすオナニー実況。段々と甲高い声が増していき、警戒心を解かずにいた険しい表情に色っぽさが芽生える。

 

「ふぅ、うっ♥♥ 勃起乳首しこしこ良い……気持ちいい♥ あ、あれが来そうだ……ぜ、絶頂時は声を張り上げてどこで『イク』か宣言が常識っ♥ わかって、いるっ!♥♥」

 

 測定に必要な行為だと〝刷り込まれて〟いるのもあるが、純粋にログから何かを指摘されることが気に入らないのだろう。

 何もかもを口に出す。ともすれば傭兵として致命的な迂闊さもオナニー測定には大事なのだ。そう信じて止まないスツルムはせめて余計な顔は見せまいと歯を食いしばりながら腰を据え、乳首を高速で扱き上げた。

 

「んんんっ、あぁっ♥ んはっ、はうぅぅぅぅ……い、イクッ!♥ 乳首しこってイクッ、イク〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥」

 

 だが最後の一瞬は耐え切れず、よりおかしな表情で鼻の下を伸ばして叫び上げた。腰がビクンッと跳ね、爪先を張ったスツルムが愛液をピュッピュッと飛ばして絶頂する。

 全力のオナニーに我慢という余計な行為を挟んだことで、息を荒くしたスツルムは爆乳を大きく上下させる。だが、測定師の能力にその程度で誤差は生まれない。

 

「乳首測定。長さ2.7cm、太さ5.2cm。横太りのデカ乳首。補足、乳輪直径9.5cm。ドラフの乳に相応しい巨乳輪。記録完了です」

「ちぃ……測定感謝する」

 

 彼の口を縫い合わせたい気持ちがスツルムから溢れ出るが、測定の結果を口にすることも、測定された側が感謝をすることも最低限の常識とマナーだ。警戒心対象においそれと隙を見せることはしないスツルムは、あくまで測定という行為に対して感謝を示す。決して、ログという青年への敵意を解いたわけではない。

 

「次は陰核測定。皮を剥いたクリトリスの勃起サイズを測る」

「はい、ご理解いただけているのならこちらを使ってください」

「何だ?」

 

 半透明でブヨブヨとして、口にも似た小さな穴の中は無数の細やかな窪みようなものが着いている。非常に小さい器具をログから手渡されたスツルムは訝しむように首を傾げた。

 

「陰核専用のオナホール。素早く正確、さらに気持ちのいいオナニー測定が可能になります」

「……まあ、いい。測定に必要なものなら使ってやるさ」

 

 あくまでも測定に必要なものなら受け取る。スタンスは崩さず、一線を引いているつもりのスツルムは陰核オナホを指で摘んで水着を横にズラし、愛液で艶やかに光る陰部に隠れた豆粒に装着した。すると。

 

「……ん゛お゛ッ!?♥♥♥ く、かひゅっ♥ あ、あぁぁぁぁっ♥♥」

 

 スツルムが野太い嬌声を上げ、測定の姿勢を内股になって初めて崩しながら股間を両手で抑え込んだ。

 

「な、何だっ♥ 陰核に、吸い付いて……ッ!?♥♥」

「天才錬金術師に依頼し、作成していただいた全自動のクリオナホ。効果のほどは本人のお墨付きです」

「先に、言えっ♥ くふっ♥♥ うおっ♥ おっおっおっ♥♥♥ 自動なら、あたしは何をしてれば……!」

 

 膣の如き柔らかな壁が陰核を包み込み、極小ながら最も鋭い性感帯であるクリトリスを強く刺激する。

 人の手では得られない圧倒的な刺激に涎と下品な声で悶絶するスツルムだが、これでは肝心のオナニー測定で彼女自身が手持ち無沙汰だ。

 

「そうですね……オナホの動きに合わせて腰を振りながら、角を扱くのはどうでしょう?」

「く……クリオナホ装着♥ クリオナニー開始っ♥」

 

 このままでは測定開始の宣言前に絶頂してしまう。そんな厚顔無恥は御免だ、とスツルムは腰砕けの下半身を優れた体幹で強引に持ち直し、ガニ股で己の角をギュッと握り締めた。

 女ドラフ特有の低身長と豊満な身体に、もちろん紆曲した屈強な角をスツルムは持ち合わせている。自身をドラフたらしめる両角を握り、彼女は勢いよく擦りながら腰を振り乱し始めた。

 

「ふっ、ふっ、ふっ♥♥ ほっほっほっ♥ んんっ、おっ♥♥♥ ぐ、ぅ……はぁ、はぁ……んひぃっ!♥♥♥ くそ……ま、まだ……ッ!♥」

 

 ヘコヘコと腰を前後に振り、シコシコと角を上下に扱く。手足を忙しなく、否、みっともなく動かしながら陰核から伝わる激しい快感にスツルムは伸ばした鼻の下を必死に引き戻そうとしていた。

 

「ふぐっ、う゛おっ……い、陰核っ♥ クリが、うねうねした膣内に包まれて、解れて……こ、こんなっ♥♥ 耐えられ……い、イクッ!♥ クリオナホでイクッ!!♥♥♥♥」

 

 プシャッ、と先の乳首オナニーとは比べ物にならない時間で絶頂汁を解き放ったスツルム。蠢いて皮を剥き、締め付けながら陰核を扱く。天才が創り出した卑猥なオナホの威力は、言うなれば童貞チンポが名器のマンコで即射精してしまうようなものだ。

 

「お゛ぉっ♥♥♥ っ……イッ、てる……!!♥ ま、また……クリ、がっ♥ うねうねシコシコ……ッ、ッ〜〜〜〜〜♥♥♥ イクイクッ、イクッ!!♥♥♥♥」

 

 一度絶頂すれば陰核の勃起は事足りるのだが、オナホは彼女のクリトリスを離すことなく吸い付き刺激し、スツルムは腰を振ることも角を扱くことも忘れて腰を浮かせてイキ声を上げる。最低限、卑猥な実況だけは欠かすまいと気を張って言葉を吐き出すスツルムだったが。

 

「おっおっおっ♥♥♥ イクッ、クリイクッ!!♥♥♥♥ はぁ、ひぃ、ひぃぃぃ〜〜〜〜♥♥ イクッ、イクッ、イクゥ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 やがて狂ったように『イク』ことしかできなくなり、マンコから潮を吹き上げながらアヘ顔になって甲高いアクメ声を部屋に響かせるのであった。

 

 

「――――記録完了です。7回の絶頂があれば陰核サイズに誤りはありえません。お疲れ様です、スツルムさん」

「はぁ、は……そ、測定、感謝、するっ」

 

 取り外されたクリオナホに勃起させられた陰核は、真っ赤になって膨張して激しい絶頂の余韻を感じさせる。それが足の裏が床に着いて離れてを繰り返す疲労の振動で揺れているため、彼女の股座は非常に卑猥な光景になってしまっている。

 それでもなお強気な態度で感謝を口にしたスツルムに対し、ログはクスリと笑って言葉を返した。

 

「お疲れでしょう。次の測定姿勢は疲労用のもので構いませんよ」

「おまえからの施しは、必要ない……くっ!」

 

 強がりを言うスツルムだが、膝は連続絶頂にガクガクと笑うように痙攣し、普通に立っていることさえ辛そうだ。如何にスツルムが鍛えた傭兵と言えど、絶頂による体力の消耗は万人と変わらない。

 

「しかし、測定に支障をきたす可能性がありますので……」

「…………ちっ」

 

 何度目かの舌打ちをして、スツルムは気に入らない彼からの同情ではなく【測定】のために姿勢を変える。

 もっとも、仰向けになって足を頭まで持ち上げ、性器とデカケツを強引に露出させる姿勢がとても〝疲労用〟には見えないが。

 

「続いては絶頂時の潮吹き測定。まんぐり返しでの記録となりますので、こちらをお使いください」

 

 卑猥な水着を着崩して身体や顔を火照らせながらまんぐり返しをする爆乳ドラフ、今すぐ肉棒を叩き込んで欲しいと言わんばかりの姿だ。だが、ログも彼女の意識に植え付けられた【測定】という体を崩さず、その腹にピンク色の棒を置いて渡した。

 

「またおかしなものを……このバイブをマンコにハメろってことか」

 

 太ましいピンクのイボ付き棒と持ち手の底にスイッチが付いた淫具。ずっしりと重みを感じさせるバイブを手に持ちながら呆れるまんぐり返しのスツルムに、ログは素直な言葉を返す。

 

「はい。潮吹き絶頂と膣サイズを同時に測れる優れもの。皆さんからも好評をいただいている逸品です」

「どうだかな。おまえの言葉は信用できない。まあ、自分で使って確かめるだけだ」

 

 これ以上無用な問答は不要。早く測定を終わらせて、この男の目的を暴くために準備をしなければならない。スツルムは会話を断ち切るようにバイブを自らの膣口へ構えた。

 

「催眠お間抜け傭兵スツルム。潮吹きバイブオナニー開始」

 

 必要最低限の言葉を淡々と口にしたスツルムは、8回の絶頂を見せつけたマンコに天才錬金術師謹製のバイブを挿入した。

 

「ん゛おほっ♥♥♥ おほぉぉおぉおぉおぉッ♥♥♥♥」

 

 瞬間、スツルムは口を縦に大きく開いて9回目の絶頂を雄叫びのように叫んだ。

 

「イグッ!♥♥ おまんこイグッ、イグーーッ!?♥♥♥♥」

 

 声だけではない。デカケツが天井に向くほど掲げられた下半身から、ブシュゥと凄まじい潮吹きが飛び出した。スツルムの首の根が限界まで反れた先、頭上側の壁に向かってイキ潮が噴射する。本来とは真逆の歪な方向へ飛んだ潮吹きであろうと、ログはあっさりと計測して見せた。

 

「記録6.3m……一度目にしてはかなりのものですね。ちなみにそのバイブは」

「んお゛ぉ゛ぉ゛ッ゛♥♥♥ 壁っ、イボがゾリゾリ削って♥ 先端っ、子宮を突き上げてっ♥ 単純、なのにっ、出し入れっ、止まらな……イィ!♥♥♥♥」

 

 マン汁をたっぷり絡めたバイブの棒部分が抜き上がり、再び膣奥に突っ込まれる。スツルムが自らの手で行うバイブピストン。ログが語るまでもなくバイブの素晴らしさはその口から次々と飛び出した。

 

「僕が立案したバイブをそこまで理解してくれるなんて……スツルムさんとは話が合いそうです。測定が終わったら、一緒にお茶でもどうです?」

「ふ、ぅ゛っ♥♥ おことっ、わりだっ♥♥ あたしは、おまえを信用、しないっ♥ 何度も、言わせる、なぁっ♥♥ おまえは精々ッ、あたしのバイブオナニー♥ 潮吹き絶頂の測定だけっ、眺めていろォ♥♥ おっほ♥ マンコイクッ、イグゥ!♥♥♥♥」

「そうですか。残念ですね……潮吹き記録、6.5m」

 

 とても残念に思っている人間の声色ではなく、ログは信用しない相手にまんぐり返しの潮吹き絶頂を見せつける淫乱ドラフを眺めて楽しんでいた。

 

「ああそれと、底のスイッチを押せばもっと良い記録が出せると思いますよ」

「ぐっ、お゛ッ♥♥ おまえの、指図……でぇ!?♥♥ ほっ、ほぉおぉおおぉおぉんッ♥♥♥♥ イグッ!♥♥ バイブっ、動いてっ、ん゛ぐお゛ッ゛♥♥♥ つ、突いてッ!?♥ んほぉおぉおぉおおぉおぉおぉ〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 その記録に嘘偽りはない。彼は『測定師』の名に恥じぬ【測定】をする。たとえば目の前のまんぐり返しお間抜けドラフのように、膣内で動き回って子宮を連続突きされてイキ果て、何度目か吹き上がる潮を正確に推し量る。

 

「おまんこイグッ♥ 子宮イグッ♥ マンコいぐっ、いぐぅ!♥ イグゥゥゥウゥウ゛ウゥウ゛ゥウゥウ゛ゥ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛!!♥♥♥♥♥」

「記録、7.4m――――おめでとうございます。新記録ですよ、スツルムさん」

 

 それだけは偽りない真実だ。もしくは、それ以外の全てが偽りなのかもしれないけれど。

 

 

「……測定は感謝する。だが、やはりおまえは怪しすぎる。この騎空団で何をするつもりだ」

 

 スツルムが威圧感のある鋭い視線で男を睨んでいる。鍛えられた傭兵の眼力に射抜かれ、萎縮しない者はそういないだろう。乳輪がたっぷりはみ出したVストリングの水着を着て、たった今測定されたばかりの記録を部屋の壁に張り出されていなければ、もう少し威圧感があったかもしれない。

 

「僕は単に【測定】をしたいだけ……話の続きは次の測定日にしましょう。これから団長さんとルリアさんの測定の予定がありますので」

「アイツらに手を出したら容赦しない。覚えておけ」

 

 起伏こそ薄いが、敵意を剥き出しにした警告を発したスツルムが踵を返す。丸見えのエロケツを振って立ち去ろうとする傭兵女ドラフにログは声をかけた。

 

「そうだ。スツルムさんは明日からの予定を把握していますか?」

「一々当たり前のことを聞くのが趣味なのか? ――――起床後は指定の衣服に着替えて甲板でオナニー体操。朝はおっぱいマッサージオナニー。昼は膣拡張オナニー。夜は就寝まで自由時間だが、常にマンズリをして股を濡らしておくこと。この騎空艇では常識だ」

「ええ。ですが、たまに忘れてしまう方がいらっしゃいまして……」

「あたしはそんな間抜けじゃない。ここに滞在するなら、常識くらいは守る」

 

 騎空艇グランサイファーでは【測定】のための常識となっている【ルール】を語るスツルムは、当たり前のことを問いかけすぎるログを訝しむように顔を歪めた。

 やはりこいつは信用ならない。必ず正体を暴いてみせる、と。

 

「ああそれと、測定のために許可のない退船は禁止しましたので、スツルムさんはしばらく僕を警戒しながらオナニーでもしていてください」

「ふん、勝手なやつだ。あたしは好きにオナニーさせてもらう」

 

 自らが騎空艇という巨大な箱の中に囚われているなど知る由もない。箱から出ない限り催眠に囚われ続け、抜け出すという考えさえ禁じられる。

 傭兵女ドラフは卑猥な衣装を着込み、オナニーを測定されながら警戒を怠らない――――書き換えられた常識の範疇で、間抜けな警戒を怠ることはない。

 



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キャラ複数・前書きに表記(集団催眠、無様エロ)

好みすぎるネタに知識の深い原作。気合いが入らないはずものなく……ザ・無様催眠を詰め込むだけ詰め込んでみました。オムニバス形式かつ複数キャラなのでこっちに目次もどきを書いておきます。


◆ジータ、ルリア、カタリナ、エウロペ、アニラ。
◆エウロペ、アテナ、アルメイダ。
◆アン、グレア、渡辺曜(コラボ枠)、エウロペ、アテナ。
◆ナルメア、アズサ。
◆ジータ、ルリア、アニラ。






 

「はわわぁ……すっごく大きい島……」

「バルツ、ううん……今まで見たどの島よりずっと大きいわぁ……」

 

 騎空艇『グランサイファー』の甲板から身を乗り出したルリアとイオが、それぞれ新たな島に感嘆の言葉を吐き出す。

 騎空艇から見る島の大きさは一目で理解ができるが、全貌は読み取りきれない。そんな巨大な島に少女たちは期待を隠せなかった。

 

「確かに大きいな……私もこれほど立派な島は見たことがない。だが、発展を遂げたのは最近のことだとシェロカルテ殿は仰っていたな」

「はい。島の中にある街を視察して欲しい、って」

 

 カタリナ・アリゼ、そして騎空団団長のジータも島の大きさに驚愕を顕にしながら依頼内容の確認を行った。

 普段から贔屓にしているよろず屋のシェロカルテからの視察依頼。この島は最近になって急速に発展した街区で構成されており、シェロ自身が是非確かめたいと思っているのだが彼女も多忙。そのため、懇意にしているジータたちに島がどのようなものかを代わりに視察して欲しいと依頼したのだ。

 もっとも、街の視察とは言うが島は軍事的なものではないという。異なる国家の息もかかっていないことから、専ら娯楽街な一面が多いとジータたちは聞いていた。代わりに視察することが本質ではない、ということだ。

 

「シェロさんらしいですよね。私たちに気を使ってくれたみたいです」

「ああ。半分観光のようなものだからな……とはいえ、依頼はしっかりこなさなければ騎空団の信頼に関わる」

「もちろんです。依頼も遊びも全力で、がモットーなので!」

 

 ジータの冗談めかした言葉と共に騎空艇が港に到着し、一行は広々として活気溢れる島へと上陸した。

 港ですら広く人も多く、ここだけで島の規模が伺える。大御所の騎空団となったジータたちがグランサイファーから島へ降り立つ。

 

「あ……」

「ルリア? どうかしたの? ……まさか」

 

 と、突如としてルリアが立ち止まって意識を集中させるように目を瞑った。彼女と命を繋げて長いジータは、その理由が何なのかを察した。そしてルリアはこくりと頷き、言葉を返す。

 

「はい……この島から、星晶獣の気配がします」

 

 星晶獣。文字通り星の獣と呼ばれる者たちであり、その意志とコアに刻まれた使命を以て活動する。見た目はジータたちと変わらない者から、あるいは異形の形をした者まで存在し、ルリアは星晶獣の力を吸収できる他、騎空団自体にも少なくない人数の星晶獣が滞在している。

 ルリアは降り立った瞬間、この巨大な島を根城にする星晶獣の力を感知したのだ。同じく彼女の力をよく知るカタリナが、今までの経験を思い返すように言葉を返す。

 

「これほど大きな島だからな……力ある星晶獣がいてもおかしくはないか」

「うん……けど、敵意は感じない……この島を守ってくれてるんだと思う……きっと、大丈夫だと思います!」

「そっか。ルリアがそう言うなら、心配なさそうだね」

 

 これまでも島の守護神、祀られる存在としての星晶獣たちと数多く出会ってきた経験、何より星晶獣と対話ができるルリアが不穏な気配を感じないということで、安心し切ったジータたちは〝島に足を踏み入れた〟。

 

「えっと……この島の代表は……」

「町長か。この広場から中央区画に出てすぐのようだ。区画は大きく五つ、本当に広い島だな……」

 

 港から広場に出たジータたちは案内を見て、改めてその広さに目を見張る。

 

「うーん……やっぱり凄いなぁ」

 

 中央区画・労働区画・商店街・歓楽街・住宅街。細かなものを除けば、この島の主軸と呼べる区画はこの五つ。それぞれがかなり広大で、地図がなければ容易に迷ってしまいそうだった。

 街の広大さを見て顎に手を当てて思案をするジータだったが、元より考えはあったのだろう。さして時間を使わずに顔を上げて周りの団員たちに指示を出した。

 

「……ん。じゃあ私たちが代表さんに挨拶しに行くから、皆は先に自由行動。視察ってことを忘れなければ好きにしてもらって大丈夫だから」

「団長様。私(わたくし)も団長様のお傍に」

「では、我も共に行こう」

 

 流麗な声に白と蒼の美しいドレスはまるで一刻の姫の如き美しすぎる星晶獣。彼女に加え、古風な喋り方とドラフの中でも特徴的な巻き角を持つ少女が名乗りを上げた。

 

「エウロペ、それにアニラも?」

「はい。これほどの街でありながら、平穏で活気溢れる街……こちらを取り仕切る方に興味があります」

「我もじゃ。十二神将としてかの者の手腕には興味がある。我が代表というわけではないがの」

「あまり大人数で押しかけても迷惑だろう。ジータとルリア、そして私とエウロペ、アニラ。代表殿への挨拶はこの五人で行こう」

 

 所属団員の人数を考えれば少ないくらいだが、カタリナの言う通り多すぎれば迷惑になってしまうだろう。納得をした騎空団員たちは五人に町長への挨拶を任せ各々の分担視察に赴き、ジータたちは中央区画の町長宅へと向かった。

 程なくして五人は町長宅へ辿り着き、その意外な外装に首を傾げた。

 

「……ふむん? 存外に小ぶりな自宅のようじゃの」

「もっと大きなお家をイメージしてました……」

「存外謙虚な方なのかもしれないな。だからこそ、こちらも失礼がないようにしなければ」

 

 権力者というものは大なり小なり大きな拠点を持つ。それは他者から舐められないよう権威を示すためでもあり、人によっては増長を招いた結果によるもの、ということだってある。

 だが、ジータたちの前に聳える町長宅は普通の家に比べて少し大きな印象を抱かせる程度で、この巨大な島を取り仕切る代表の家というにはアニラの言う通り小ぶりだ。

 しかし、それは逆に彼の器を伺わせるものでもある。権威を見せつけずとも島の代表であると人々に認めさせ、急速な発展へと導いた手腕。カタリナの言葉に気を引き締め直したジータたちは、町長宅の扉を叩く。すると、待ち構えていたように玄関の扉が開き、一人の使用人がジータ一行を招き入れた。

 

「騎空団の皆様、お待ちしておりました」

「え……!?」

 

 ジータが彼女の姿に驚愕の声を上げたのは待ち構えられていたからではない。

 使用人が〝素っ裸で〟頭を下げたから……でもない。ジータは彼女の容姿に目を向けて驚いたのだ。

 

「ジュリエット、さん……?」

 

 淡い栗色の髪に薄い青色の瞳。ジータの目には聖王キャピュレットの一人娘にして国の王女、ジュリエットにしか見えなかった。しかし、全裸の使用人はジータから名を呼ばれ小首を傾げて疑問の声を返した。

 

「確かに私の名はジュリエットですが……なぜご存知なのでしょう? 私と団長様は〝初対面〟のはずですが……」

「あ、いえ。知り合いにそっくりだったから、つい……」

「名前までジュリエットさんと同じ……凄い偶然です」

 

 王女と瓜二つで名前まで同じ人間を〝人違い〟で片付けるには無理がある。そんな人間が全裸で働いているという事実に全く驚かず、呑気にジュリエットとそっくりなジュリエットに驚くルリアたちは何かが〝ズレて〟いた。

 

「あら……」

「エウロペ?」

「いえ……ガブリエル様にそっくりな方がお見えになったような……気のせいでしょうか」

「む、あの者はアンチラとよく似ておるが……粋な偶然があるものじゃのう」

 

 ジュリエット以外の使用人もチラホラと彼女たちの視界に映り込むが、エウロペやアニラは彼女たちを〝別人〟と認識する。無論、知人と瓜二つな使用人たちが裸で働いていることを気にも留めない。

 エウロペなどは星晶獣以外の知識が偏ってはいるが、それでも人間が羞恥と倫理観から装束を身に纏うことは知っている。傍から見れば明らかな異常だというのに、誰も気が付くことをしない。

 

「……あっ! そうだ……ここの【ルール】を忘れてた」

 

 それどころか、あちゃあと頭を抱えたジータはおもむろに〝衣服に手をかけて裸になり始めた〟。

 

「ジータ? ……あ、代表さんのお家だと、女の人は裸にならないといけない【ルール】ですか?」

「うん。すっかり忘れてた。けどこの【ルール】は誰に教わったんだっけ……まあいいや。皆も失礼がないように早く服を脱がないとだよ」

「それが代表様のご自宅で定められた【ルール】。承りました」

 

 続けてエウロペが衣服を粒子に返してあっさりと裸身を晒し、ルリア、カタリナ、アニラも自身の素肌を何の躊躇いもなく暴いていく。

 ルリアの幼く犯罪的な裸。ジータやカタリナの鍛えられ引き締まった裸身。エウロペの完成された美の女体にアニラのムチムチとした魅惑的な肉……全てが彼女たちの手で露になる。

 

「じゃあ行こっか。ジュリエットさん、案内をお願いします」

「はい、お任せ下さい」

 

 従者の礼で頭を下げた全裸王女に連れられ、全裸の女たちがその案内を受けて通路を歩いていく。

 

「代表さん、どんな人だろうね?」

「きっと良い人だと思います。じゃないと、こんな素敵な島にできませんから」

「ふふ、ルリアは気が早いな。まだ島を見て回っていないというのに」

 

 団欒の会話が一糸纏わぬ姿で行われる異常な風景。胸が揺れ、秘所を剥き出しにして歩く痴女たちの集団はジュリエットによって執務室前の扉をくぐり抜けた。

 

「旦那様、騎空団の皆様がお見えになりました」

「っ! そ、そうか……ふむ」

 

 質素とは言わないまでもシンプルな執務室と、その中心となる机の椅子に腰掛けた若い男。ジュリエットの声に何故か恐る恐るという様子で顔を上げた彼だったが、男の前には全裸の美女たちが優しい笑顔を向けているだけだった。

 

「初めまして町長さん。私が連絡をさせてもらった団長のジータです。こっちはルリア、それからカタリナ、エウロペ、アニラです」

「おぉ……おぉぉ! そうですかそうですか! ようこそお出でくださいました、騎空団の皆様方!」

 

 ニコニコと、否、ニヤニヤとだろうか。町長は先ほどまでの怯えのような不安を消して椅子から立ち上がると、全裸のジータたちを値踏みするようにジロジロといやらしい顔で観察をし、出迎えの言葉を発した。

 

「歓迎いたします――――私と星晶獣ブレトロールが支配するこの島へ」

「星晶獣……」

「ブレトロール。それが、この島を〝護る〟星晶獣の名前なんですね」

 

 堂々と〝支配〟という言葉を使ったというのに、ジータどころか星晶獣に近しいルリアすら名前に興味を持つ始末。全裸の彼女たちを見て安堵し、言葉から反応を知って確信した男はより深い事情を勝手に語り始めた。

 

「ええ。きっかけは島の代表が亡くなった時のこと。私は偶然、この島に封じられていた星晶獣ブレトロールと契約を結ぶことができました。彼は島と一つになった星晶獣……彼の恩恵で、私は全てを掌握した」

「全てを、とは?」

「言葉通りですよ。この島に入った全ての生命が私の手のひらにある。貴方たちのことも洗脳済みですよ。この島に降り立ったその瞬間から、ね」

 

 彼が星晶獣と契約したのは本当に偶然だった。たまたま島の星晶獣と契約し、たまたまその力を自由に使えるようになっただけのヒューマン。しかし力を得たことは本当であり、数多くの旅をしてきたジータたちさえ違和感を覚える暇すらなく島の力に取り込まれてしまった。

 

「へぇ、そうなんですね。私たちが洗脳されてるなんて、全然知りませんでした」

「そうでしょう。証拠をお見せしましょうか? そこの美しいご婦人」

「私のことでしょうか?」

 

 町長が声をかけたのはエウロペだ。一糸纏わぬ姿だというのに、卑猥や淫猥の感情よりも神々しいまでの美しさが目を引く。そんな麗しの美姫へ彼は【ルール】を追加した。

 

「ええ。貴女は今から絶頂するまでいやらしい言葉しか発することができません。はしたなく股を開いて胸を揉みマンコを擦るのです」

「……っ!?」

 

 すると、エウロペが驚いた様子で足を開いて美乳と股間に手を添え、擦るように動かし始めた。

 

「あっ♥ んん……はい♥ おっぱいを揉みます♥ オマンコを擦ります♥ マンコがくちゅくちゅと水……マン汁を垂らし始めました♥ 乳首がムクムクと勃起して♥ オマンコがもっとマン汁をダラダラと流して……アッアッ♥♥」

 

 【ルール】が定められる前まで卑猥な単語を一つ足りとも知らなかった無垢な美姫は、胸を揉みマンコを擦って淫語を垂れ流しながら締りのない顔になる。エウロペほどの美女にいやらしい顔で卑猥なことをさせるなど、得も言えぬ全能感を味わえるに違いない。

 

「絶頂は大声でハッキリと宣言するように」

「は……いィッ!♥♥♥」

 

 そして更なる条件が追加されたエウロペは、人生初のオナニーに腰を突き出し声を張り上げた。

 

「い、イキますっ!♥ おまんこイクッ!!♥♥♥♥」

 

 水を司る星晶獣が股から愛液を吹いて絶頂を宣言する。突如としてオナニーショーを披露したエウロペはふぅ、と息を整えると……愛液で濡れた手をそのままにジータへ声をかけた。

 

「団長様、この方のお力は本物のようです」

「うん。凄い力……島と一つになって人を操る星晶獣、か。ずっと旅をしてきたけど、新しい星晶獣にはいつも驚かされるなぁ」

 

 支配を受けて晒した痴態をさも当然のように語るエウロペに、団員が目の前で操られたにも関わらず星晶獣の能力に驚くだけのジータ。他の者たちも反応は二人と変わらないおかしなものだった。

 

「けど、町長さんはこの子の力を良いことに使っているんですよね?」

「もちろんですともルリアさん。私は島の人間で好きに遊び、あなた方のような旅人を支配しているだけ。流石にこれほど大規模な騎空団の来訪に驚きはしましたが、全員が洗脳に気づかない間抜けで助かりましたよ。他の皆様も、既に町を楽しんでいる姿が私の目には映っています」

「千里眼……町長殿と星晶獣は、そのようなことまで可能にするのじゃな」

 

 ジータたちに正常な洗脳が施されたことを確認し、安堵から能力を行使して町の様子を覗き見る男にも彼女たちは驚き以上の感情は持たない。

 間抜けと馬鹿にされ、実際に操られた場面を目撃しても悠長な感想しか抱けない。何故なら、この島の星晶獣ブレトロールは島上の生物全てを操る。それは人の子であろうと同じ星晶獣であろうと区分はなく、島に入った時点で誰もが〝町長の言葉に違和感を持たない〟という【ルール】に縛られている。

 

「さて、このように島の星晶獣は無害。視察と仰られていましたが、是非観光気分で楽しんで行ってください」

 

 洗脳された全裸の女たちに町長が形ばかりの礼を取る。彼にとっては見た目麗しい玩具を数え切れないほど運び込んできた上客。無下にするどころか、心から歓迎をするだろう。

 

「そうですね。星晶獣が安全なら、いつもみたいに戦うこともないし……折角なら観光を楽しんじゃおっか! 行こ、ルリア!」

「わっ! ジータ、待ってください!」

「むふふ、団長殿の活力は相変わらずじゃのう」

「私たちも見習わなければならないかもな。エウロペはどうする?」

「私は少し拝見しておきたい場所が――――――」

 

 一人の男と星晶獣に支配された島を舞台に、ジータたち騎空団員は自覚なき恥辱の観光を始めるのだった。

 

 

◆[守護と防衛の女神]アテナ/[麗しき水星の美姫]エウロペ◆

 

「……アテナ様?」

「エウロペ、ですか。何故このような場所へ?」

 

 団長たちと分かれてエウロペが訪れたのは労働区画。鍛冶場、工業施設、炭鉱などがあちらこちらに存在する島の肉体労働を担う場所だ。町長宅の【ルール】から離れ、再び衣服を身につけたエウロペが労働区画の建物内で出会ったのは金髪碧眼の凛々しい槍使い。赤熱の鎧に身を包む星晶獣・アテナの姿だった。

 

「私は、この島の人々に興味があるのです。この町は広々としていながら、水に全く穢れを感じない……」

「私も似たようなものです。これほどの島を開拓するとなれば、相当な労働力が必要だったはず。その実態はどのようなものなのか、と」

 

 急速な発展を遂げた。裏を返せば、以前は広い島々を持て余していたということになる。転機は間違いなく町長がその地位に就いた時からであろうが、エウロペとアテナは感じるものは違えど島の活気に興味を抱いたようだ。ガラスを隔てて広がる労働場に似た興味の目を向けている。

 

「説明しましょうか?」

「代表様? どうしてこちらへ」

「この方が?」

 

 そんな二人の前に男が現れた。労働区画に似合わないキッチリとした身なりは彼が町の代表であることを示し、そうでなくともエウロペは先ほど出会ったばかりだ。

 今追いついた、という雰囲気でもない町長にエウロペは目を丸くしてアテナは初知り顔に目を細める。

 

「なに、星晶獣の力を借りて空間を転移しただけですよ。それより御二方は我が島の労働環境に興味があるのでしょう?」

「それは、そうですが……町長ともあろう方が、私たちに構っていて良いのですか?」

 

 皆が労働しているというのに、取り仕切る町長がこのような場所にいるべきではないだろう。生真面目なアテナらしい至極真っ当な指摘だが、町長は動じる様子を見せず声を返した。

 

「客人の持て成しも仕事のうち。それに仕事は基本的に部下が済ませてくれています。顔が利くから町長を名乗っている、というだけなのですよ、私は」

「なるほど、効率的な御仁ですね」

「はい。この島の発展は代表様の尽力によって成されたのでしょう」

 

 仕事を部下に押し付けて遊び倒す無能な代表、と自己紹介をした彼をアテナは好意的に受け止め、エウロペはその手腕を絶賛する。それがこの島の【ルール】によるものなのは言うまでもない。

 

「いえいえ、自分は支配体制というものに興味がないだけです。島の人間は自由に暮らしていればいい。だからこそ〝国〟ではなく〝町〟である……まあ、大体の男はこの労働区画に押し込んでいますが、不満の声はありません。私個人の徴収は全く必要ありませんからね」

 

 町長の言葉一つでならず者であろうが怠け者であろうが従い、不満のない強制労働へと駆り立てられる。それによって町は発展し、経済は回り、町長は金を必要とせず支配や成り上がりにも興味がない。

 労働こそ無自覚な強制ではあるが、成果は幾らでも与えられる。そこに町長の関与がないからだ。

 

「それ故に治安と景気が良い……それが島発展の真実ですか」

「そういうことです。……御二方もこの島の労働を体験していかれますかな?」

「私たちが? ですが、殿方のお邪魔をしてしまうのでは」

 

 唐突な提案にエウロペが不安を感じるのも無理はない。今眼下に広がる光景には、大半が男の姿しか見当たらない。ある程度力を持つ島中の男が集まっているのだから、星晶獣とはいえ女であり素人の自分たちが行って邪魔にならないか、というのは当然の疑問だった。しかし、町長は首を振って指である場所を指し示す。

 

「あちらをご覧下さい。中には女技師も労働区画で働いていますよ」

「えぃや! 鉱山の女、舐めんじゃない、よ! ここら一帯は、あたいが掘り尽くしてやる!」

 

 そこには女ドラフ、アルメイダが〝白い腰布だけを身につけて〟大きな槌を振り下ろし、褐色巨乳をブルンブルンッと暴れさせながら労働をする姿があった。

 男に紛れた女ドラフ。しかも危険な炭鉱にも関わらず上半身裸のトップレスで、下半身にもろくな装備を着けていない正気とは思えない格好の労働者だが、アテナは納得がいったように首を縦に振る。

 

「確かに、彼女のような方がいるなら問題ないかもしれませんね」

「適性の有無はありますが、我が島に差別はありません。意志さえあればどのような方でも労働を歓迎いたします。まだ御遠慮なさるようなら、私の方で〝労働区画を見学する女は労働体験をしなければならない〟という取り決めをしましょう」

 

 ――――新たな【ルール】の追加にエウロペまでもが微笑を零し首肯した。

 

「素晴らしいお考えです。ではこのエウロペ、誠心誠意の労働をさせていただきます」

「我が槍と盾に誓い、必ずや貴方の労働力となることを誓います」

 

 たおやかな笑みと凛々しい笑み。【ルール】に納得したエウロペとアテナは、それではこちらですと案内する町長に連れられて労働区画への本地と降りていく。

 確かに町長は支配体制などに興味はない。そんな大それたものがなくとも、美しい玩具で好きに遊んで振る舞うには十分だから、という醜悪な理由でだが。

 

「これが女性労働者の〝正装〟……ふんどし、というものなのですね」

「鎧と違って動きやすさを重視している。悪くありませんね」

 

 着替え終わったエウロペとアテナは、アルメイダと同じ半裸に靴というあられもない格好で炭鉱場に連れられていた。

 靴はともかく、腰の細長い布は衣服と呼ぶにはあまりに心もとない。布の喰い込みで性器こそ隠れているが、プリッとした白磁の尻は言うまでもなく丸見え。もちろん胸を隠すものなどなく、ドラフほどではないが十分に豊満な乳房は堂々と張られている。

 エウロペやアテナのような美女が褌一枚のトップレスという姿は、似合わないという間抜けさと半裸というエロスが入り交じった不思議な感情を抱かせた。しかも半裸姿で恥ずかしがることもなく、半強制的に労働に駆り出されることへ期待を膨らませている始末だ。

 彼女たちのように確かな使命を宿す星晶獣すら、この島に降り立てば立場は変わらない。ある程度の自由は約束される中で、町長の振る舞いを受け入れる。

 

「ふっ! はっ! せいっ!」

 

 男手に混じってツルハシを持ち、掘削作業を行うアテナ。普段は鋭い槍と堅牢な盾を手にする守護の女神が、みっともない褌姿で尻と乳を揺らしてツルハシを振るう炭鉱女へと落ちぶれる。

 

「やっ! はっ! んんっ!」

「いいですね。素人とは思えない腰の入った鉄打ちですよ」

 

 エウロペはエウロペで鍛冶場に入り、腰を据えてしっかりと足を広げたガニ股で金槌を振り下ろし鉄を打つ。無論、ふざけた姿の素人がガニ股で打つ鉄などろくなものにはならないが、彼女の中腰美尻を眺める町長の声は上機嫌なものであった。

 そして汗水垂らして働いた二人は揃って工業施設内に連れてこられた。たっぷり汗を吸って張り付いた褌一枚で、エウロペとアテナはある器具の前に立つ。

 

「こちらは……ケッタギア、ですね」

「団長様のお知り合いがお乗りになられている……形状はこちらの方が細いようですが」

「ええ。それに自走用ではないと見受けられます」

 

 室内に設えられた二台の『ケッタギア』。足でペダルを漕ぎ、二つの車輪を駆動させる特殊ガジェット。

 エウロペたちが知る物は大きな改造を成されていたが、目の前にあるものはその逆。スリムなボディに加えて後輪部分の魔力リアクターもオミットされ、サドル部分にこけしのような道具が添えられている。アテナの言うように車輪部分も床から浮くように設営され、総じて外で乗り回すものではないとわかる改造ケッタギアだ。

 

「そちらは女性労働者専用のケッタギアになります。ペダルを漕ぐことにより『自家発電』を可能としました。こちらの指示に従い、搭乗してください」

 

 スラスラと理由を並べ立てる町長に唆された褌美女たちがケッタギアに跨る。

 

「サドル、股を置く部分の突起に女性器を押し付けるようにしてください。そしてペダルに足を掛けて漕ぐ、これだけです」

「おまんこにこの道具を押し当てる。そしてペダルに足を掛ける」

「こう、でしょうか」

 

 エウロペとアテナの臀部がペタリとサドルの上に置かれ、恥部には丸みを帯びた機械がしっかりと押し付けられた。

 半裸の美女たちは怪しげな機械を股間に押し当て、ケッタギアに腰を据えてハンドルを握る。全くもって正常ではない光景だが、各地の【ルール】は守るべきものだと認識する二人に疑問はない。

 

「それでは、作業開始」

 

 そして町長の合図で二人がペダルを漕ぎ出した。車輪は固定されているため、どんな素人でもペダルを漕ぐだけなら容易い。軽い踏み込みでギュンッと車輪が回転し。

 

「んひぁぁぁぁっ♥」

「あっ、んんんんっ!?♥」

 

 エウロペとアテナの股間に押し付けられていた機械が急速に振動し、その喉を甲高い嬌声を震わせた。

 

「どうでしょうか。自家発電(オナニー)型ケッタギアは。ペダルを漕げば漕ぐだけ、その電マが局部を刺激し心地よい官能が得られる優れものなのですよ」

「そ、そうなのですかっ♥ は、く……これは、激しい……んんっ♥♥」

「あっあっあっ♥ 足が、開いて……けれど、おまんこに押し当てなければ……くひぃんっ♥♥♥」

 

 漕げば漕ぐほどアテナとエウロペの喘ぎ声が鋭くなる。股間に電マを押し当てるという説明を信じきっているからか、振動が過剰になり褌に深い染みが出来上がりつつあり、その光景が快楽で崩れて外股漕ぎになる二人の股座からハッキリと見えている。

 

「作業時間は一時間。それまで休まずケッタギアを漕ぎ続けてください。その後は……商店街で着替えて、劇場で〝ショー〟を体験するのはいかがでしょう」

 

 金髪美女たちの褌ガニ股ケッタギアをニヤニヤと楽しむ町長。

 

「はぁ、あっ♥ 重労働の後には、身体を休めることも大切、ということですね……くっ♥♥ ま、まだこの程度で、我がおまんこの盾が…………ッ、イクッ!!♥♥♥♥」

「この島の賑わいはっ♥ 私の心をっ♥ 癒してくださいます♥ ぜひ、そちらも……い、イクッ♥ イキますっ!!♥♥♥♥」

 

 生真面目な労働という名の自家発電でアヘ顔潮吹きをしながら町長とも会話をする。どれだけおかしな顔でペダルを漕いでオナニーをしていようと、彼女たちは定められた決まり事を守っているに過ぎない。裸美女のイキ顔は町長に多大な幸福を与える。彼にとっては支配体制などより、そちらの方が余程欲するものだ。

 役割に誇りを持つ星晶獣が支配の星晶獣に支配される――――――誰一人逃れられはしない。

 

 

◆[醒竜姫]グレア/[プリンセスマナリア]アン◆

 

「グレア、早く行こう! 次はあっち、その次はあっち〜」

「ま、待ってアン。もっとゆっくり見て回らない?」

 

 所用から騎空艇に偶然乗り合わせていたマナリアの姫、竜族の姫。異国の姫君たちであり、魔法学院マナリアの生徒であるアンとグレア。二人は騎空艇から降りた後、様々な遊技場がひしめく歓楽街区画に辿り着いたようだ。

 

「えー! だってこんなに広いんだから、たくさん見て回らないと損じゃない?」

「確かに広いけど、どんなに急いでも一日で全部は回れないんじゃないかな……だから団長さんも多めの予定を組んでるんだと思うし」

「うーん、言われてみればそうだねぇ。仕方ないなぁ、グレアとののんびりデートで許してあげますかぁ」

「で、デートって……もう、冗談ばっかり言って」

 

 グレアと楽しむため、そう急いで回るつもりなど最初からなかったのだろう。アンがえへへと笑い、グレアは困ったような笑みを返す。一見して、広い町に一喜一憂する若く仲の良い学生の友人同士にしか見えない――――下半身だけを露出した痴女の如き姿でなければ。

 

「楽しんでおられますかな?」

「あ、町長さん。こんにちは」

「こんにちは。私はグレア、彼女はアンです」

 

 それは労働区画から歓楽街へと転移し、アンとグレアの可憐な容姿に内心ほくそ笑み声をかけた町長が現れても変わらない。町長を見て佇まいを正し、頭を下げた二人の尻は突き出されシャツから零れて肛門まで丸見えになり、上半身の制服に下半身の露出とアンバランスな格好に普通ならば赤面するはずだった。

 だが【ルール】に従っているだけのアンとグレアにそのような羞恥はない。一部の街区において、女が下半身を剥き出しにするのは当然である。いつの間にか植え付けられたその知識に頼ったアンとグレアは、何の疑問もなくスカートと下着を脱ぎ去り、長時間ボトムレスで歩き回っても平気な顔をしているのだ。

 

「ええ、存じています。先ほどから見ていましたから。それにしても、仲の良いお姫様たちだ」

「お姫様なんて……けど、王女としてこの町には学ぶことが多いと思ってます。それに、仲が良いっていうのは本当ですし!」

「あ、アン! すみません、町長さん……」

 

 堂々と胸を張って仲良し宣言をするアンとは対照的に、グレアは初対面の町長を相手に恥ずかしかったのか赤面して萎縮する。臀部上の尻尾もゆらゆらと揺れ動き、愛らしい感情の動きを表現していた。

 無論、胸を張ったアンのマン筋に身を縮めたグレアのデカケツは町長の目に焼き付けられている。若い二人を好まない理由がない彼は、ニヤリと笑って声を発した。

 

「構いませんよ。しかし、それだけ仲がよろしいのであれば、私が挟まって会話をしても問題はありませんね?」

「もちろんです。どうぞ!」

「はい。町長さんの提案を断る理由がないです」

 

 ボトムレスな学生痴女のアンとグレアの間に平然と挟まった町長。この島全体には町長の言葉を拒絶しないという【ルール】が敷かれ、たとえ初対面であろうと提案を拒絶、否定はできない。エウロペのオナニーのように命令的に操ることや、こうして頼む形で自然と紛れることは造作もない。

 アンとグレア。美しきマナリアプリンセスにピタリと挟まれた町長は歩き出し、何の不都合もなく会話を再開した。

 

「けど本当に凄い島ですね。私たちだけじゃなくて、団長さんたちも楽しんでました! さっきもお洋服屋さんで仲良く買い物をしてましたし」

「ほう、ジータさんとルリアさんかな? さぞ素敵なお召し物を見つけられたに違いない」

 

 商店街区画はここ同様にボトムレスの【ルール】が敷かれている場所だ。少し冒険をした格好で恥ずかしがるルリアを連れたジータ、しかし二人ともマンコを曝け出しているはしたない姿が目に浮かぶ。それを知っていながら町長は平然と言葉を返した。

 

「秩序の騎空団の人たちは念の為見回りをしているみたいでしたけど、二人とも安心できる町だって言ってました。調達した武器も良いものだ、って」

「それはそれは。何という武器をお持ちでした?」

「えっと……ディルド剣にデカケツシールド、それにバイブホルスター、だったと思います」

 

 町長以上に平気な顔で卑猥な単語を並べるグレアに、彼はそうですか、と当たり障りのない返事をする。噂に名高い秩序の騎空団が、今頃下半身を露出させ武器に見立てた淫具を装備して間抜けな見回りをしている。そう考えた時、彼の気分は不思議と高揚した。

 支配や成り上がりに興味はないが、女には人並みの嗜好を持っている男。そんな町長は歩いているだけでフリフリと色っぽく振り乱される二人の尻に目を向けると、左右に手を伸ばし思いっきり鷲掴みにした。

 

「ひゃんっ♥ そういえば、これからどこに行こっか、んあっ♥」

「んっ、ふっ♥ ここ、色んなお店があるから……町長、さんは♥ 何かオススメなお店、ありませんかっ♥」

 

 先の【ルール】を少し訂正しなければならない。町長の〝言行〟はすべからく疑問を持つことなかれ。突如としてアンの小ぶりな尻、グレアの胸に負けない巨尻が揉みしだかれようと、通りすがる人たちは気にしないし、二人も一々咎めたりせず言葉の端々に官能の色を見せるだけだ。

 

「ええ、もちろんありますよ。私に着いて来てください」

「さっすが、町長さ、んんっ♥ この町のことなら、何でも知ってるんです、ねっ♥ 行こ、グレア♥」

「う、うん♥ あ、んあっ♥♥ 町長さん、案内、ありがとうごさいますっ♥」

 

 町長に身体を押し付け、ヌードの尻を揉みしだかれながら礼を言うアンとグレア。町長は若い少女の尻という張りがあり胸にも負けず艶めかしい果実、その手触りに酔いしれ回り道をしながら味わうのだった。

 

 町長が二人を案内したのは劇場、演劇に用いられる舞台。

 

「わぁ、立派な舞台だねぇ」

「ん、ステージだけじゃなくて席も立派……一体どんな劇が見られるんだろう」

 

 回り続ける経済の影響で舞台上も常に新たなものを取り入れ、他の島にある本格的な劇場に負けない豪華な外観。こんな場所で観劇できるなど思ってもみなかった、と空の世界では主流である観劇だが、マナリアから遠く離れることが多くはない二人のプリンセスは目を輝かせて席に着いた。

 

「開演まではまだ時間がありますので……私の奉仕をお願いしてもよろしいですかな?」

「喜んで!」

「町長さんの御奉仕は、私たちの義務だから」

 

 しかし、二人は直ぐに立ち上がって町長の股座に跪く。最前列の席で堂々と男の股に挟まったアンとグレアは、テントを張ったズボンを下ろして町長の肉棒を取り出す。公共の場で、というのは相変わらず下半身をモロ出しにした姫君二人に問うても無駄なことだ。

 

「わっ♥ 町長さんのおちんちん、すっごく大きい……ぺろっ♥ ん、ちゅう……♥」

「これが男の人のおちんぽ……は、初めて見た。サオがビクビクして、玉袋もずっしりてて……ちゅっ♥」

 

 アンが感嘆の息を吹きかけながら舌で竿を舐め、グレアが驚きながら睾丸を手で揉み、その玉に顔を埋めながら口付けをする。

 

「グレアは下をお願い……あむっ♥ じゅる、じゅるるっ♥ じゅぽっじゅぽじゅっぽ♥」

「わかった、アン……んむっ♥ すぅーっ、はぁぁぁ……ぢゅぷ、れろっ、ぢゅるっぢゅっ♥」

 

 アンは肉棒の先端を口に含んで頬を窄めながら出し入れし、唾液とカウパーの入り交じった汁が流れてくる睾丸部分をグレアが濃厚な息継ぎを行いながら口をつけて舐め上げる。

 二人のプリンセスに〝お願い〟するだけで、このような下品な竿奉仕をしてもらえる。見下ろせばアンのひょっとこ顔とグレアの玉埋め顔、二人揃えた女の子座りで生尻が床に張り付く極上の絵に血が脈動して止まない。

 そこに舞台の上で準備が整った合図――――全裸の少女たちが並び立った。

 

「全速前進オナニー、ヨーソロー!♥」

 

 騎空艇に乗り合わせていたアイドルたち。ショチトル島の巫女に、合図を出した渡辺曜という少女とその仲間は『スクールアイドル』という者たちらしいが、町長はさして興味を抱くことはなかった。

 

『まーんこまんこ、てまんてまーん!♥ まーんこまんこ、イクーイクー!♥』

 

 踊りと歌を代名詞とする者たちが一列に並んで股を開き、手でマンコを勢いよく擦り付けて奇っ怪な言葉でオナニーを披露する演劇。町長が滞在中のみ行われる無様なショー。その〝付加価値〟となるだけで彼にとっては喜ばしいものなのだ。

 

 公演は続く。町長用の劇は基本的に新たな島民が現れた場合……彼女たちのように訪れた場合に披露される。が、今回は町長が心の中では恐ろしさを抱くほどの規模を持つ騎空団。たった一種の観劇で町長は満足などしないし、持て余すほどの人数は劇場の役者という形で続々と披露されていく。

 

『このような辱めで、私たちの心を折ることは敵いません。消えよ、悪しき者よ』

『我こそは守護の女神……たとえ鎧砕けようと、何人足りとも私を傷つけることなどできない!』

 

 中には労働区画から〝転移〟させたエウロペとアテナと思われる姿もあった。

 思われる、という曖昧な表現である意味は二人の姿が真の意味では目視できないことだ。何せ二人は木箱のようなものに身体を押し込められ、尻と足裏だけが飛び出した間抜けな格好で舞台の上に立って、否、運ばれてきたのだから。

 その題材は『姫と女神の無様な最期』。両者の尻に『♥負け姫♥』と『♥負け女神♥』の文字を大胆に落書きされていることから、敗戦した美女の顛末を描く物語だと想像に易い。ガッチリと箱に収められながら足裏からケツ穴まで丸裸にされたエウロペとアテナ。

 

『うひっ、うひひひひひひうひゃひゃひゃひゃっ!? ひゃめっ、そこっ、うひーッ! イヒッ、あぎゃはははははは! こんひゃっ、美しくない声ほひょひょひょ、ぶっひょっ、ぎゃはははははははははははははははッ!!』

『んほぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥ ひぎょっ♥ んひょっ、お゛ッ♥ ば、馬鹿なっ♥ 私が肛門で、ケツアナでっ、うっほ♥ うっほほ♥♥ お゛ほッ♥♥♥ ん゛お゛ッお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぅ゛♥♥♥♥』

 

 処刑実行は速やかで厳かで下品に。綿棒や筆が足指の隙間までエウロペをくすぐり、トイレ掃除用のブラシがアテナの肛門を広げ捲りながら出し入れされる。

 美しい姫と女神は顔を隠され、庶民の日用品如きで無様な声を上げながら処刑される姿は題名通りの〝無様な最期〟に相応しい。

 

「じゅるっ……ふほい……んっ♥♥」

「うん……ぢゅぷっ♥ ふたり、ひょも♥ あんひゃに……♥」

 

 肉棒をしゃぶりながら横目で劇を見守るグレアとアンも、彼女たちの真に迫った演技にマンコを濡らして魅入られているようだ。もっとも、島の力で身体の感度を底上げされた彼女たちは真に迫る演劇ではなく、実際にそう感じているから喘いでいるだけなのだが。

 

「気になるのでしたら――――実際に参加してみてはいかがでしょう?」

 

 そして雄の匂いで雌の如く発情した二人のプリンセスに、町長はさも当然のようにありえない提案をした。

 だが、彼ならば叶えられる。自身も含めた劇場への〝飛び入り参加〟という【ルール】をたった今作り出すことで。

 

「はぁ、はぁ……こ、こないで! それ以上近づいたら……!」

「ほう? どうするというのでしょう。我が城から逃げ延びたことは褒めて差し上げますが……敗戦国の王女如きが、逃げ切れるとは思わないことだ」

 

 劇場舞台で相対する下半身を曝け出した姫たちと男。横に長いステージの端まで尻を振って逃げた二人は、後ろ手の拘束具を取り付けられて上手く身動きが取れない。そこに追っ手が近づき、国の姫である彼女たちは――――という三文芝居の筋書きを生み出した町長は、追い詰められた姫君たちの怯えた姿にチンポを滾らせて演劇(レイプショー)へと臨んだ。

 

「いやっ、だめぇ!♥ おちんぽ、近づけないで!♥ やだ、まんこに擦りつけないで……っ!♥」

 

 まずはグレアを味見する。舞台の中心で二人揃えて中腰ガニ股で立たせ、背後からマンコにチンポを擦り付けて互いの汁を交換する。レイプされる怯えの演技をしなければと思っていても、マンコの濡れと淫らな蕩け顔は誤魔化せていない。

 

「ちんぽは駄目なんです♥ すぐに、イっちゃ……や、やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!♥♥♥♥」

 

 マナリア学園の祭演で舞台に立った経験から、それなりに自信があると語っていたグレアだったが、チンポに対する弱さは彼女の演技の上を行っていた。

 

「ひぃやぁぁぁ!!♥ あひっ、あひぃぃぃ!!♥♥ ちんぽりゃめ、らめぇぇぇ!♥ 気持ち良くなっちゃうぅぅぅ!♥♥」

 

 尻尾を追っ手役の町長に絡みつけ、デカケツに打ち付けられた腰と膣内を解すチンポに鼻の下を伸ばしてグレアは淫らな声を上げる。怯えの演技はそれなりだが、チンポに屈する淫乱姫の演技はかなりのものだろう。

 

「グレア、負けちゃダメ! チンポになんて負けないでぇ! くぅっ……私は、絶対に屈しない! チンポなんかこわくない! チンポなんかに絶対に負けないんだから!」

 

 対するアンは演技が多少大仰でさながらグレアの騎士のような勇ましさを見せながら、チンポチンポと性器の名前を叫んで抵抗する姿を晒している。

 もっとも格好はグレアと同じで中腰ガニ股。マンコからは愛液が糸を引き、顔面には先のフェラで付いたであろう縮れ毛が凛々しさを台無しにしていた。

 

「うぅ……ま、待っ――――ひぐぅぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥」

 

 そして彼女も例に漏れず、グレアのマン汁で煌めく巨根に唇を歪ませたかと思えば、舌出し仰け反りアクメを即堕ちマンコで披露した。

 

「おほぉぉぉぉぉいぐぅぅぅぅ!♥♥ イった、イきまじたぁぁぁぁぁ!!♥♥ イグイグ、イくの止まんないぃぃ!!♥ おっおっおっ、おほぉ!♥♥ ごめんなさい! チンポに負けてごめんなさい!♥」

「謝罪は私ではなく国民にすべきでしょう。さあ、敗北の宣言を!」

 

 肉と肉が打ち合う音色を豪奢な劇場に響かせ、淫語と野太い喘ぎ声でプリンセス失格の醜態を晒すアンとグレアに愉悦の増長を得た町長が声を張り上げて観客へ語りかける。

 役者と観客の関係は心を揺らす者と揺らされる者。プリンセスたちのアヘ顔レイプショーは、少なからず観客の雄たちにチンポのテントを作っていた。島の正体を知らず過ごす彼らにも性欲はある。日々労働に勤しみ性欲発散の機会が薄れた彼らを労うように、手枷を外された二人の姫が舞台の上で両手のピースサインを可憐な面に添えた。

 

「あひぃぃぃぃぃぃ!!♥ イクッ、マンコイクッ!♥♥ クソ雑魚マンコ敗北しましたぁ!♥ 負け犬アクメぇぇ、イキますぅぅぅっ!!♥♥♥♥」

「いぐぅぅぅぅぅ!!♥ チン負け王女でごめんなさい!♥ おごっ、イグ!♥ イグッ、イグゥゥゥ!♥ 王女失格屈服雑魚マンコでイクゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥」

 

 清らかな笑みを浮かべればピースサインに相応しい可憐な面であるはずだ。しかし二人の鼻下は伸びて口は縦に大きく開き、目は剥き上がった品のないアヘ顔――――マナリアプリンセスたちのアヘ顔ダブルピースが劇場をエロティックに彩った。

 

 

◆[揺らぎの想姫]ナルメア/[鬼解呪の剣鬼]アズサ◆

 

 

「んんーっ! ここのお湯、凄く気持ちいい……身体の疲れが洗われていくみたい。何か特別なものを使ったりしてるのかな? アズサはどう思う?」

「さて。此方は刀しか知らぬ故……しかし、斯様な効能があるのなら、技の磨きに使えぬものか」

「もう。こういう時は素直にリラックスしていいのに」

 

 住宅街区画に建てられた施設の一つ。彼女たちが身を浸からせる温泉を含め、他の区画同様最先端の技術が取り入れられたリゾートをナルメアとアズサは訪れた。

 優れた剣士として振る舞う女傑も、今は温かな湯に身体を浸して恍惚と息を吐く。ドラフ特有の巨乳――――否、異様な大きさの〝爆乳〟をプカプカと浮かせ、蒸気に包まれた二人は心の底から湯船を楽しんでいた。

 

「楽しんでいただけていますかな、美しい客人」

 

 そこへ現れた町長――――女二人が浸かる温泉に男が腰にタオルを着けて姿を見せ、ナルメアとアズサは目を見開いた。

 当然の反応だ。町長は辛うじて局部を隠しているが、二人は完全に全裸。しかも入浴という場に異性が入り込むなど言語道断。彼女たちの技量であれば刀を手にするまでもなく、この不埒者を容易に成敗してしまえることだろう。

 

「あ、町長さん……!?」

「っ! このような姿で申し訳ない」

 

 謝罪の言葉を口にしながら立ち上がったナルメアとアズサにその気があるのなら、だが。

 ザパァと湯を割いて立ち上がった女ドラフたちは、雫が滴る〝むっちりと肉をつけた〟裸身と推定百センチを優に上回るデカ乳、そして股間から聳え立つ細長く伸びた陰核を見せつけながら、石材の床に膝と頭を擦り付けて町長を歓迎した。

 

「この度は私たちのようなデカケツ雌ドラフを歓迎していただき、感謝の言葉もございません♥」

「返礼はドスケベに育った此方たちのデカ乳とクリ刀を以てさせていただく♥」

 

 ムチムチなドラフ美女二人の全裸土下座。角が平伏し、湯に浸かる前から一回りほど大きさを増したデカケツが掲げられ、チンポの勃起を煽情的に促すだけになった身体を堂々とひけらかす。

 町長を〝歓迎〟することは住宅街区画の常識だ。普通の家ならば家主が〝こう〟するだけで済むが、なまじ温泉が作られていることで客人が町長を持て成す、という本末転倒な事態を引き起こす【ルール】として成立している。

 

「いえ。この湯……『雌の豊満湯』は素晴らしいものでしょう? それを気に入っていただけたのであれば、礼など必要ありませんよ」

「はい♥ 私たちのくだらない無駄肉をちゃんと雌豚らしくしてもらえて、本当に嬉しいです♥」

 

 無論、彼は狙ってやっていることだが。【ルール】に縛られて平然と痴態を晒す女は楽しいが、こうして平伏し媚びへつらう女もまた良いものだ、と彼は土下座で町長を崇める女ドラフを見下ろしながらほくそ笑んだ。

 加えて町長はこの島に於いてのみは〝万能〟。これまでのような【ルール】に乗っ取った催眠洗脳、千里眼、転移能力、さらにある程度であれば自身や他者の肉体変化も自在に行える。ナルメア、アズサに対して行使した力がそれだ。

 ナルメアが無駄肉と語った長年の鍛錬で引き締まっていた身体は、湯に浸かった瞬間から急速に衰えを見せた。単なる衰えではなく、身体が雄に媚びる雌豚のものへと生まれ変わった。

 鍛えた肉はムチムチの二の腕や太股へ。ドラフの巨乳は張りと大きさを兼ね備え歩くだけでたわわに揺れる爆乳へ。陰核はミリ単位からセンチ単位へと肥大化し、十分に指で掴める長さへ。

 それは刀を振るって戦う女剣士の身体ではなく、雄のチンポを奉仕することに特化した猥りがましいスケベな女体であった。

 

「では良い機会です。私の〝指導〟を受けてはみませんか? きっとあなた方の身体を改めて鍛えることができるはずです」

「何と……町長殿の寛容な御心♥ 感謝いたす♥」

 

 ズブの素人に鍛えてもらえることを喜び、刀一筋で生きるアズサすら下品極まる己の肉体を気にも留めず感謝の念をひたすら示す。

 長年身体と心を鍛え、これからも高みへ登ることを選ぶはずだったナルメアとアズサ。自分たちの夢が知らぬ間に潰え、剣士としての尊厳を陵辱されているなど露ほども考えない雌の蕩け顔で二人は町長に付き従ってしまうのであった。

 

 二人が連れられたのはリゾート施設内に用意されたサウナだ。裸で館内を歩き、高温の部屋に入ったナルメアとアズサは早速町長の指示で研鑽を積み始めた。

 

「おまんこヘコッ♥ おまんこヘコヘコッ♥ 腰ヘコッ♥ ふっ♥ はっ♥ やぁっ!♥♥」

「おっぱいブルンッ♥ デカチチボインッ♥ 爆乳ケツデカドラフ、おっぱいブルンッブルンッ♥♥」

 

 ガニ股腋見せ屈服ポーズでムチ肉を見せつけ、ナルメアが腰を前後に高速で踊らせ、アズサはデカチチを身体の揺れのみで音が鳴るほど振り乱す。

 どちらもみっともない掛け声を小さなサウナ室に反響させながら、真面目な顔から汗を垂らして性器を勢いよく振り回す。高温のサウナで激しい運動を行い流れる煽情的な汗、そこにねっとりと粘りのある雌汁が混ざっているのは言うまでもない。

 傍から見れば多少のだらしなさは見えるものの、太り過ぎというわけではない至極の女体が揺れに揺られて眼福の光景を生み出す。体質の変化で自分はサウナの意味を為さない身体を手にしながら、町長は次から次へと指示を下した。

 

「ナルメアさん、次はタオルで股間を全力で叩いてください」

「はぁ、ふぅ……タオルで、こう!!」

 

 ヒュンッ♥

 

「ん゛お゛ぉ゛ぅ゛ッ♥♥♥♥」

 

 おっぴろげられた股間にタオルの鋭い剣閃が走る。贅肉が増したとはいえ、ナルメアは十天衆と呼ばれる最強の武器使いに勝るとも劣らない剣士。勢いのあるタオルが振りかぶられ、股間を叩けば相応の威力がある。何せそこには肥大化した陰核が聳え立っているのだから。

 

「お゛う゛♥♥♥ ん゛お゛ッ♥♥ ほぉっ!♥ ん゛ぎぃッ♥♥♥ タオルが、クリトリスをぉ゛♥ ふーっ、ふぅぅぅぅ……ん゛ぉ゛ぉ゛!♥♥♥♥」

 

 心頭滅却すれば火もまた涼しとは言うが、肥大化した陰核全体を殴打して涼しげにしていられる女などいまい。被虐で絶頂し、我慢をするも堪えきれないおかしな表情になるナルメア。濡れタオルで自ら長刀陰核を叩き、汚声を上げる無様な女剣士の姿がそこにはある。

 

「アズサさんは乾布摩擦です」

「承知した。此方の変態クリペニスをタオルで擦り上げれば良いのだな……んひょっ♥♥ ふぉぉぉぉぉぉ♥♥♥」

 

 アズサは大股開きの股間、マンコからデカケツの間に濡れタオルを通し、それに陰核を擦り付け摩擦による刺激で鍛錬を試みる。

 

「おひょっ、おひょおおぉおぉぉっ♥♥♥ く、クリペニッ、♀ちんぽが摩擦で擦れて……は、果ててしまうっ♥♥ こ、此方はこの程度でぇ……くひっ、イィ♥♥ ちんぽ摩擦でイクッ、イクゥウゥウゥウゥ♥♥♥♥」

 

 生真面目で勇猛な面が敏感な状態で肥大化した陰核への摩擦で一気に崩れ、ガニ股をガクガクと震わせたアズサがまるで射精の如き潮を吹き上げた。高温のサウナストーンにアズサのイキ潮が叩きつけられ、音を立てて蒸気と熱を加速させる。

 

「はう゛ッ♥♥ お゛ぉ゛ッ♥♥ ふお゛ッほ♥♥♥ この修行に耐えて……もっと、高みへぬ゛ほぉ♥♥♥♥」

「其方はまだ強くなるつもりなのか……しかし、此方も♥ 精神一到……うひょおおぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 鍛錬と聞いて折れるようでは剣士の名が廃ると、既に剣士のものではない女体を晒しながら長陰核を激しく叩き、擦り上げる女剣士たち。

 絶頂を重ねながら上り詰められるものは剣士の高みなどではなく、町長という男の玩具でしかないというのに。

 

「お二人ともなかなか筋が良い。ですが少々とイキ過ぎている……折檻の時間です。頭を下げながら尻を向けなさい」

「はいっ♥」

「至らぬ此方らのデカケツへ、罰を願う♥」

 

 デカケツを並べて這い蹲る女ドラフ。サウナの外に響き渡る嬌声は、まだまだ終わる気配を見せない。

 

◆[空駆ける新鋭]ジータ/[蒼の少女]ルリア/[南南西の守護神]アニラ◆

 

 

「……っはぁ〜。楽しかったぁ!」

 

 ジータがベッドに背中を預け、柔らかい毛布に身体を弾ませながら心地の良い疲労を吐息にして発した。同室のアニラやルリアは年相応の子供らしくはしゃぎ回ったジータの姿にクスリと笑みを零している。

 

「むふふ、ジータはご満悦のようじゃのう。まあ、我も人のことは言えぬがな」

「えへへ、実は私も……宿屋も私たち全員が泊まれるくらいに大きくて、島の皆さんが頑張ってるんだって感じられます」

「うん、本当に良い町だよね。……皆はまだ結構帰ってきてないのかな? 明日もあるから休まないといけない、って注意しに行かないかも!」

 

 中央区画の宿泊施設を宿にしたジータたちは、騎空艇での宿泊とは雲泥の差である豪華な部屋でリラックスムードだ。

 宿泊施設は他の施設のように特別な【ルール】が常時存在するわけではない。一日中、自身の身体を赤裸々にしながらそれを知らないジータたちは、この島を絶賛する思い出話に花を咲かせていた。

 自分たちがどういう立場にあって、どれだけ惨めな思いをしているのか。それを知らず美少女たちは疲れを忘れて会話に耽った。そして時計の針が9の数字を指して鐘が鳴る。

 

「……あ! もうこんな時間!」

「少しのんびりし過ぎたかのう。急ぎ着替え、向かうとしよう」

 

 彼女たちを常時縛り付ける特別な【ルール】はない。が、たった一つだけこの宿屋で重要な【ルール】がある。

 時間が来た途端三人は示し合わせて着替えを済ませると、自分たちが寝泊まりする部屋から全く別の部屋へ移動した。膨大な騎空団員全員が泊まることができる町一番の宿泊所の中で、一際大部屋で特大サイズのベッドが設えられた奥の間――――町長専用のヤリ部屋へ三人は足を踏み入れた。

 

「町長さん、お待たせしました♥」

「セフレマンコの分際で待たせて済まぬのじゃ♥」

「けど、催眠お間抜け奴隷として頑張ります!♥」

 

 この宿泊施設の【ルール】。それは宿泊中に見定められた女は町長に都合のいいセフレ、娼婦、タダマンコ……彼の望むセックス奴隷として振る舞うことだ。

 部屋を訪れた三人はレースに彩られ、局部がハート型にくり抜かれたエロ下着と呼ばれるブラとショーツを身につけている。いつでも町長と交尾する準備はできていた。

 

「ふふ、待っていましたよ」

『ッ!?』

 

 だが、常識の改変で町長の裸を見ても驚く理由がないはずの三人は、ベッドに座った男の姿に息を呑んだ。

 男ドラフを超える屈強な肉体。並の男の何倍あろうかという男根がエロ下着を纏ったジータたちを犯さんとえげつない反り返りを見せている。総じて述べることは、顔つき以外は昼間に見た町長と似ても似つかない屈強な身体ということだ。

 

「町長さん……そ、その身体は……」

「ああ、これですか。本気でヤる時は身体を変化させた方が色々と都合がいいんですよ。私が楽しむためには、ね」

 

 支配体制には興味がない男だが、女を玩具にするという一点に懸けては万能の力に呑まれている。その極めつけがセックスに特化した屈強な肉体とペニスだ。

 

(……でっか♥ あ、あんなチンポでおまんこされちゃったら……わ、私、死んじゃうかも♥)

(大きい、です♥ 大きいだけじゃなくて、美味しそう……ま、マンコが濡れてきちゃってますぅ♥)

 

 見た目のえげつなさだけではない。特殊な魅了効果を帯びた雄の猛々しいチンポは、ジータとルリアに淫らなセックスを想像させ、太股に艶やかな蜜液を滴らせるほどの発情を促した。

 

「ふむ……確かに立派な魔羅じゃのう。しかし、それだけでは我を萎縮などさせられぬぞ、町長殿」

 

 しかし、煩悩に対して常人より耐性のあるアニラだけはチンポの大きさに惑わされず、逆にメスドラフ特有の豊満な肉体をエロ下着で彩って姿を見せつけ、誘惑し返してみせる。

 

「アニラ……」

「二人とも、よく見ておるのじゃ。我が夜伽の手本を見せてやろう――――さあ町長殿、我と楽しもうではないか♥」

 

 共に旅をしていて、これほどアニラが頼りになる瞬間はなかっただろう。見ただけでチンポに屈しかけた二人を鼓舞したアニラが、包み込むような微笑みで町長とのセックスに及んだ。

 

 その数分後。

 

「お゛っ、ほォ゛♥♥♥ ほ、お゛っお゛っお゛っ♥♥ オ゛ッオ゛ッオ゛ッ、オ゛ホ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 アニラは自慢の巻き角をガッチリとハンドル掴みで持たれ、そこから身体ごと振り下ろされるようにマンコをデカマラでハメ倒されていた。

 何度も、何度も、何度も。豊満な身体が小さく見えるほど巨大な胴体を行き来し、ケダモノの嬌声をひり出して仰け反り舌出しアクメで潮を吹くアニラという名のオナホドラフ。

 

「どうしました? もう降参ですか……十二神将が口ほどにもありませんね」

「ん゛お゛、お゛ォ゛ォ゛ッ♥♥♥ なん、じゃっ♥ この、ぢん゛ぽォ゛♥♥ 我のマンコッ、お゛ぐッ♥ までッ♥ がんじるぅ゛♥♥♥ だ、だえぎれぬ゛ぅ゛♥♥ ちんぽイグッ、ちんぽでいぐのじゃぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 あへぇ、と言葉にしたげな表情で天を仰ぎ見たアニラは、未の十二神将として威厳の欠片もないチン負けドラフとしての姿をジータたちへ見せつける。

 

「ふぉ゛ッ♥♥ し、子宮に流れ、でぇ♥♥♥ ちんぽザーメンきてイグゥゥウゥウゥゥゥウゥッ!♥♥♥♥」

 

 ドピュッドビュッドビュルルルルルルルッ、ブビュウウウウウウウウウウッ♥

 

 チンポで子宮を打ち上げられ、肉の棒に串刺しにされ床につかない足先をピンッと張ったアニラは、当然の流れで膣内射精を受けて白目絶頂して気を失った。だが心配はない。身体を変化させ、自動で避妊をする子宮に作り変えればいいだけだ。

 白目を剥いてビクビクと跳ねるだけになったアニラからチンポを引き抜き、地面に打ち捨てる。アニラは潰れたカエルのようにガニ股で這い蹲り、たった一度の射精でマンコからザーメンを雪崩のように逆流させた。

 

「さあ、次はルリアさんです」

「ま、待ってください!♥ こ、心の準備がまだ――――――」

 

 メスドラフが一瞬足りとて抗えなかった強靭な手がルリアの身体を容易く持ち上げると、その華奢な腰をガッチリと掴んで柔らかそうなプニマンに最強の剛直をぶち込まれた。

 

「オ゛ッ゛ッ゛!♥♥♥♥♥♥」

 

 透き通るような空色の瞳が一瞬にして白目を剥き、なだらかな腹丘にボコォとペニスの型がハメ込まれる。思わず飛び出した舌根の奥からアニラ以上の濁声を叫び上げたルリアは、足が地面につかないまま力なくハードなピストンを受け止めた。

 

「お゛ォぅ゛♥♥ はオ゛ッ゛♥♥♥ う゛ッぼォ゛♥♥♥ オ゛ギョッ゛♥♥♥ ぅ゛お゛ほぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 可憐な面を崩壊させ、汚らしい嬌声を上げながらルリア〝が〟振り乱される。サイズ比であまりに小さいルリアの身体は時折痙攣で弾みながら、両手と両足を垂らして蒼の長髪を靡かせ喘ぐだけのセックス奴隷となる。その姿はまるで――――――

 

「あなたのサイズはオナホールに相応しいですね。これからは私のオナホとして扱ってあげましょう」

「お゛ッ♥♥♥ ぞん゛な゛♥♥ わだじ、道具なんかじゃ――――ん゛お゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜ッ゛♥♥♥♥ はいィィ゛♥♥ るりあっ♥ おなほになりまずぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 残った理性で口答えをしようと、チンポで突かれて黙らされる。そうでなくとも町長の言葉に従わない【ルール】が存在しない以上、ルリアという少女がオナホになるのは決定事項だ。

 空中後背位で激しいピストンに襲われ続けたルリア。僅か数分が何時間分もの交尾に思える雄と雌の濃厚な匂いを撒き散らし、ルリアもまたアニラのように投げ捨てられた。

 

「あ……あ……あっ♥」

 

 そして最後はジータだ。どんな敵であろうと立ち向かう勇気を持つ騎空団団長にして世界の特異点は、ザーメンとマン汁とカウパーでドロドロになった自分の顔より遥かに大きい肉棒を突きつけられ、ヘナヘナと座り込んでしまった。

 

「……ゆ、ゆるして♥」

「おや、許すとは?」

「そ、そんなチンポ♥ マンコに挿入れられたら……私、死んじゃうよぉ……♥」

 

 華奢なルリアはまだしも、十二神将であり男ドラフとの交尾に耐えられる女ドラフの強い身体を持つアニラすら、この巨チンを前に数分持たずして白目を剥いた。

 本当に死んでしまうかもしれない。ジータは空の果てを目指している。チンポに串刺しにされて死ぬなど、絶対にあってはならない。

 しかし、チンポへ命乞いをする憐れな少女を見下ろした町長はくつくつと笑みを零した。

 

「ふふふ、おかしなことを仰る……あなたの手はどこへ向かっています? 剣を握り、この島と私に立ち向かおうとしていますか? いいえ――――マンコを弄り情欲に耽っているではありませんか」

「っっ♥♥ そ、そんなこと、ないっ♥ こ、これは……ちがうのぉ♥」

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅ、と蜜壷を指で刺激していなければ聞こえるはずのない音が広い部屋に響いている。へたり込んだジータがマンコをくちゅくちゅと弄り回し、上も下も揃って涎を垂らしてチンポを欲している音だ――――もっともそれすら【ルール】に乗っ取った欲求なのかもしれないが、その真実をジータが知る機会は絶対に訪れない。

 

「あなたが望むのであれば、騎空団ごと町への〝移住〟を認めますよ。あなたが望むのであれば、ね」

「ちがう♥ 私は、空の果て……イスタルシア、に……ルリアたちと一緒に……父さんに、会いにぃ……♥」

 

 己の願いを思い返し、町長のありえない提案に抗う姿をみせるジータ。彼女は知りたい。空の果てに何があるのか。大切な手紙を頼りに、ここまで旅をしてきた。数々の出会いの中でジータは成長し――――今、雄の象徴であるチンポに尻を向けた。

 

「ど、どうでもいい♥ そんなことより、チンポくださぁい♥♥ 鍛えた騎空士マンコに星晶獣に特大レイジされたデカチンポ、奥の奥までハメ殺してぇ♥♥」

 

 四つん這いになり、キュッと締まったアナルとダラダラ汁を垂らして卑猥にひくつくマンコを振って媚を売る。

 

「おや、父親の後を追うのではなかったのでは? 私のような人間のペニスに屈していては、夢は叶いませんよ」

 

 そんなジータのマンコに亀頭の我慢汁を塗りつけ、男が意地の悪い問いかけをする。答えなどもう決まっているというのに。

 

「私を捨てた親のことなんて、もうどうでもいいっ♥ それよりマンコ♥ この町に永久移住しますっ♥ 団員もちゃんと私が説得して♥ みんな町長さん、いえ、ご主人様のオナペットにさせます♥ 私は肉便器で構いません♥ どうか淫乱騎空士の私を孕ませて、二度と空の世界を飛べないオマンコ肉便器にしてください!♥♥ マンコパコっておちんぽハメるドスケベセックスさせてぇぇぇぇ!♥♥♥」

 

 徹底交尾宣言を行ったジータは、この瞬間から騎空団団長ではなく島に移住した肉便器志望の淫乱少女となった。

 その証として彼女は処女を捧げる。彼女が剣を振るうことさえできれば歯牙にもかけない小物のチンポに、ジータはその肉壺と一生を差し出した。

 

「――――おほぉおおぉぉおおぉおおぉおぉおおぉおぉおぉオオォオオォォォォォオォオオォオオオォオオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛ッ゛、ッ゛ォ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 一生分の人生を対価として得たチンハメセックスにジータが雄叫びを上げる。文字通り全てを捧げた処女喪失は、腰を上げて顔を地面に擦り付けるような敗者を極めたポーズで行われた。

 敗北は決まっていたのだ。彼女がこの島に降り立った瞬間から、星晶獣ブレトロールとその力を偶然手にしただけの男にジータという少女と騎空団が敗北し、それを悟ることすらできないことは。

 

「あ゛っ、あ゛ぁ゛ッ♥♥ んぃ゛っ、いぃいぃい……ひぅ゛ッ♥♥♥ お゛っお゛っお゛っ、ほお♥♥ ほぉ゛お゛ぉっ、おおぉおぉおぉぉお♥♥ デカッ♥ チンポデカいッ♥♥ オォオオオオオ〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥ ぎぼぢイィ〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥」

 

 アニラやルリアと違い、ジータという幼くして団長の器を持つ少女を味わい尽くすように、町長は巨大なチンポをゆっくりと抜き差しして彼女から卑猥な声を引っ張り出す。

 勇ましく号令を発する声音は太く下品に。様々な島を踏みしめてきたその足は段々と開き、四つん這いのガニ股腰上げというみっともないチンハメポーズに。両手はその支えとして床を這い、顔は言うまでもない。

 下品で無様でみっともない。卑猥で淫猥で情けない。それら全てを合わせ、頬と目尻と舌根をだらんと下げ、涙と鼻水と涎を混ぜ合わせたアヘ顔で快楽に堕ちる。

 

「さすがはあれだけの騎空団を統べる団長さんですね。このうねりと確かな締め付け……あなたこそ肉便器騎空士に相応しい」

 

 巨大すぎるチンポに壊れるどころか膣壁を蠢かせ、肉ヒダで奉仕を行いながら子宮を開けて精液を待つ。まだ幼い見た目に反して一端の雌だった、ということかもしれない。

 そんな肉の名器で便器を志願した淫乱騎空士に対し、町長はピストンを強めていく。初めは厄介者が来たと戦々恐々していたというのに、今では彼女たちがこの島を訪れたことに感謝をしながら、歓迎をしながら、二度とこの島を離れさせる気などなかった。

 

 この島でなら彼は万能なのだ。誰であれ敵わない。この島の【町長】という役割に収まった彼を止める手段は、正気を取り戻してからこの島を出ることだけ。

 

「ありがとうございます♥ あ゛ぁ゛っ♥♥ あづいっ♥ おくっ、しきゅうっ、おちんぽきてりゅっ♥♥♥ はぁぁぁぁ♥ チンポびくっびくってしてぇ♥ 先走り汁どぴゅどぴゅしてるのぉ♥♥ もういくっ♥ イクッ♥ イクイク――――――」

 

 ドピュッ♥ ブピュルルルルルル、ドピュドピュドブリュリュッブビュルゥゥゥゥゥゥゥ!♥♥

 

「イッ♥♥♥ グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!♥♥♥♥♥」

 

 それが不可能である時点で、ジータはもう二度と広い空へ飛び立つことが出来ない。この広く狭い島が彼女の空の果て――――遊びでしかない故に破滅が訪れない男の楽園に取り込まれた少女の未来だ。

 

 その後もセックスは続いた。男ドラフの屈強さを遥かに超える男の身体は、夜通し精をぶちまけても衰えることのない肉棒を硬くしている。チンポに負けた小娘を三人味わった程度で満足などするはずもない。

 

 起き上がったアニラとルリアをジータと合わせてベッドの上に四つん這いにさせ、尻並べで順々に味わう。ジータを犯す間、アニラとルリアのマンコに指を差し込み業腹な4Pに及んだ。次はアニラ、次はルリアと場所を変えながらマンコをチンポケースにし、永遠と精を吐き出し享楽を得る。

 三人も絶頂する度に可愛らしく尻穴を締め、女を捨てた雌の嬌声を上げ、子宮の奥に精液を収められて恍惚としただらしない顔を揃えた。

 そして時間が経つにつれて【ルール】が適応された団員たちが続々と部屋を訪れ、エロ下着を纏いながら地べたに四つん這いになって尻を並べ始めた。

 

 尻に永劫消えぬ落書きを施されたエウロペ、アテナ。

 プリンセスのマンコを揃え大小仲睦まじい尻を突き出したアンとグレア。

 メスドラフらしいデカケツがムチィと音を立て、無様なクリペニスが床に向かい爆乳が垂れたナルメアとアズサ。

 さらにはイオ、カタリナ、ヴィーラ、リーシャ、モニカ、ブローディア、シルヴァ、ソーン、ミレイユ、リゼット――――人であろうとなかろうと、等しく彼の玩具となった女が並べた尻を振って媚びる。

 

 そして、そこに子宮からザーメンを逆流させてドロドロと垂れ流しにしたジータたち肉便器とオナホの尻が揃えば、雌尻穴による極上の桃源郷が完成をみた。

 

 星晶獣ブレトロールの加護を受けた規律と繁栄の島に雌たちが訪れた。明日にはまた、平然と恥を晒して観光をするのだろう。明後日も明明後日も永遠に――――彼女たちがこの町の住民として振る舞う時は、そう遠くない。

 



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スツルム(催眠、常識改変)

この前のスツルム殿の続編です。スツルム殿はエッチだなぁ。





 

 スツルムは騎空艇グランサイファーと専属雇用契約を結んだ一流の傭兵である。馴れ合いは好まず、騎空艇に定められた【ルール】を守り日々を過ごしていた。

 しかし、同時に彼女の頭を悩ませる存在がある。日常を平和に過ごしていると見せかけ、何かを企んでいると思われる『測定師』のログだ。

 

(あいつ、何のつもりだ)

 

 故に彼からの呼び出しを受け、スツルムは一人訝しむように腕を組んだ。剥き出しの胸がむにゅりと歪む。

 

(日々の【ルール】から逸脱した記憶はない。あいつも、もちろんあたしもだ。測定はこの前終えたばかり…………ちっ。考えても仕方がないか)

 

 頭と胸を振って迷いを追い出し、スツルムは騎空艇内の『団長室』へと向かった。今回は測定室ではなくわざわざジータの団長室を使うことに、スツルムはまあそういうこともあるだろうとさして疑問は持たない。あるのはログに対する猜疑心だけだった。

 

「入るぞ」

 

 ノック一つあれば十分だ、とスツルムは目的地の扉を乱雑に開けてくぐる――――そこには全裸の男が立ち竦み、スツルムを迎え入れた。

 

「お待ちしていました、スツルムさん」

「おまえ」

 

 片手を上げて平然と歓迎するログにスツルムは眉根をピクリと跳ねさせた。

 身体付きは鍛えている男団員と比べるまでもないが、萎えた逸物の大きさはそれなりにあると認めざるを得ない。それにしても、とスツルムは声を発した。

 

「そんなモノを見せるためにあたしを呼んだのか? だとしたら時間の無駄だったな」

 

 スツルムは男の逸物を見た程度で動揺はしない。罵倒に侮蔑を乗せ、自身の『局部丸見えエロ下着』を見せつけながら逃げることなく裸身の変態と相対する。

 剣を捨てていなければ逸物を切ってやったのに、と乳首とマンコをハート型の切り抜きで見せびらかし、巨乳輪が逞しい爆乳を張った全裸の方がマシなスツルムは仏頂面で思案をしていた。

 そんなお間抜け痴女の睨め付ける視線を意に介さず、ログは淡々と言葉を続けた。

 

「早合点ですよ。この格好は【測定】に必要なものなんです。今回スツルムさんをお呼びしたのは、自分の測定に協力して欲しいからですよ」

「おまえの測定?」

 

 スツルムは角を斜めに構えるが、それは【測定】に対する疑問ではない。この騎空艇を歩く以上、人の形をした者が【測定】を受けることは模範と常識の範囲にある。それは測定師本人であっても例外ではないのだ。

 

「何であたしを選んだ」

「知っての通り、男の測定には女性の手が必要不可欠なんです。そのために相手を探していたのですが、前回の測定記録が〝満足いく〟内容だったスツルムさんを採用を決定しました」

 

 残された疑問にログは当たり前のことを語り、何も他意はないのだと言う。満足いく、という言い回しは妙だったが、男の測定に必要な女は測定記録の優秀者であることが望ましいという意見には同意する。

 

「…………」

 

 だが、スツルムはすぐに頷くことはしなかった。油断ならない相手からの提案を鵜呑みにするのは、情報が命の傭兵として好ましいものとは言えないからだ。

 考え込む仕草はせず、単に返答の時間を不自然でない程度に置く。ログは怪しい男だ。出来れば一定の距離を置き、その真意を測りたい。しかし虎穴に入らずんば虎子を得ず、という言葉もある。

 

「いいだろう。おまえの測定、あたしがやり遂げてやる」

 

 これは逆にログの正体を掴むチャンスだ。前回の【測定】では得られなかったものが得られるかもしれない、とスツルムは首を縦に振って協力要請を承諾した。

 

「ありがとうございます。契約成立、ですね。ではこちらで測定方法と手順を……」

「いらない。それくらい雌ドラフの常識だ」

 

 そう言ってログの説明を遮ったスツルムは、雌ドラフとしての常識である『ガニ股チン媚ポーズ』を取った。測定時でも世話になるオマンコ突き出しおっぴろげポーズに、指で輪っかを作って口の前で前後させチンポの勃起を促す。測定側に回る女に欠かせないチン媚スタイルになってスツルムは言葉を重ねた。

 

「いいか? あたしが測定するからには不正は許さない――――おまえのチンポをシコシコして、パコらせて、ザーメンをどぴゅらせてキンタマが空っぽになるまで測定してやる♥ だから余計な動きはするな♥ 102cm爆乳と90cmのデカケツ♥ 潮吹き測定記録ホルダーのあたしが、おまえのチンポを搾り取る♥」

 

 いいな、と念入りに釘を刺す。ここまで言えばログも迂闊な行動はできないだろう。あとは測定でボロが出るまで射精を促してやればいい……と、ガニ股チン媚ポーズで真剣な表情をしているスツルム。彼女に向かってログは失笑を交えた声を返した。

 

「くっ、くく……ええ、お任せしますよ。間抜けな催眠傭兵さん」

 

 当たり前のことをしているに過ぎないスツルムを、ログはなぜ笑うのか。彼女自身は失笑の意味に気づくことなく、威圧的に測定を仕切り始める――――だから笑わざるを得ないのだ。

 

 団長の部屋のベッドを借り、スツルムは早速ログのチンポに射精を促そうとし、座って股を開いた彼の姿に眉根を寄せた。

 

「おい、何でチンポが萎えてる。準備が足りてない」

 

 具体的には足を開いたログの姿勢が悪いというわけでなく、開いた足の間に張り付いた肉棒を彼女は問題に挙げた。

 射精には勃起状態が最低限必要になる。が、ログのチンポは大きいがへにゃりとし、まるで勃起ができていない。普通なら爆乳デカケツチン媚ポーズで勃起を促すには十分なはずなのだが、睨みを効かせるスツルムにログは苦笑しつつ言葉を返す。

 

「すみません。さっきまで団長さんとルリアの女性器で射精をしていたもので……」

「あの二人のマンコで? ふん、お気楽なやつだな。測定のためにザーメンを回す発想くらいしておけ――――ならチンポがバキバキに勃起するまで手で撫で回して、ついでにディープキスで奉仕してやる♥」

 

 二人に手を出したら容赦をしないと語った口で、ジータとルリアがログと性行為をしていたという事実をスツルムは受け流す。彼女は測定前に精液を無駄打ちしたログに容赦のない侮蔑を浴びせると、これからすることをしっかり説明しながら身体を寄せて唇を合わせた。

 

「ちゅっ♥ ちゅぅ……ちゅるっ、れろっ、んちゅう♥」

 

 唇と唇をべっとりと合わせ、舌で口を割って絡め取るディープキス。以前の測定でファーストキスを捧げたばかりとは思えない、舌と唇を存分に使った深い口付けから行為をスタートさせる。

 そしてスツルムは爆乳をログの素肌に押し付けながら、右手で彼の股間をまさぐり逸物を手に取った。

 

(熱くて大きい……やはりチンポはそれなりにシコシコし甲斐があるらしいな♥)

 

 しこしこ♥ さわさわ♥ ぐちゅぐちゅ♥

 

 生の男性器をまさぐるという行為も、測定のためならば何ら恥ずかしいことではない。萎えたチンポの竿を素手で丁寧に扱き、勃ち上がる気配を感じたところで玉を強弱をつけて揉みしだき、溢れ出したカウパーを手のひらに塗りつけ亀頭を撫でる。

 

「ちゅぱっ、ちゅる……んっ♥ ちんぽっ♥ しゅこしゅこされへ♥ 硬く……なっへ、きたな♥ んちゅっ、ちゅぷっ♥」

 

 恋人相手でもここまで懇切丁寧、大胆不敵なディープキスはしないだろう。それでいて竿全体を温める手コキ付きだというのだから、ログとしてはされるがままで文句は出ない。口付けをしながら得意げな様子で舌足らずな言葉を発するスツルムには、大変頭が下がる思いだ。

 

「ちゅぱっ♥ ……ふん、バキバキの勃起チンポになったか。ようやくまともな測定ができそうだな」

 

 甲斐甲斐しいスツルムの奉仕がチンポの勃起という成果として現れる。血を巡らせて脈動した肉棒は萎えたサイズを影も形も残さず、スツルムの爆乳顔負けの長さと厚みを主張している。

 しかしスツルムが臆することはない。えげつないカリ首に浅黒い強烈な竿、どっぷりと精液を溜め込む精巣。どれもこれも男の測定に必要なものだった。彼女は唾液に塗れた唇や我慢汁でびちゃびちゃになった手を拭うことなく、意気揚々とログの股間に身体を入れて這い蹲る。

 

「いいか、動くなよ。あたしのフェラチオがズレて、マンコ以外に射精するのは興醒めだからな。あたしの全力じゅぽじゅぽバキューム、顔が不細工になるまでチンポを吸い込むフェラをしてやる♥」

「スツルムさん、もしかして普段からこんなことしてるんですか?」

 

 チンポを顔面に寄せて顔色一つ変えないスツルム。そんな彼女の表情は、ログのその一言で変わった。

 

「やってるわけないだろ。おまえ、あたしのことを何だと思ってる。あたしが普段からチンポに媚びるクソビッチドラフだと勘違いしてないか?」

 

 心外だとチンポを目の前にして憤るスツルム。あくまでディープキスと手コキでチンポを勃起させた自分は、決して尻軽な女ではないのだと当の亀頭に頬を当てて主張する。

 

「けど今はいいんですか? はたから見たらスツルムさんは男のモノが大好きな変態雌ドラフですが」

「今は測定中だ。雌ドラフがフェラチオ前に頬ズリでチンポに挨拶するのは当然だろ。あたしは催眠おマヌケ雌ドラフであって、クソビッチドラフじゃないんだ」

 

 ずりっ♥ ずりゅずりゅ、ずりゅりゅ♥

 

 チンポを奉仕するのはあくまで測定の範囲内。測定外で男の巨根を求めるなど死んでもやらないが、逆に測定の範囲内であれば先の手コキディープキスや今のチンポ頬擦りのような卑猥なものでも当然のようにやり遂げる。

 測定は契約と似ている。結んだ契約を裏切るということは、傭兵としての信頼を損なうということだ。測定もまた、やるからには定められた【ルール】に沿って逸脱しないやり方を貫くだけだ――――と催眠をかけられていると微塵も気づいていない警戒心の強い傭兵は認識している。

 

「わかったらもう余計な口出しをするな。おまえは今からあたしの口マンコにチンポをじゅっぽじゅっぽされて、ザーメンをぶぴゅぶびゅぶっぱなす一歩手前まで追い詰められて、企んでいることごと全部吐き出すんだからな――――あむっ♥」

 

 大胆なフェラチオ宣言と考えていることを洗いざらい告白し、言い残しがないことを確認したスツルムがチンポを口に頬張った。

 

「ぢゅるるるる、ぢゅぷっ、ちゅぽぉ♥♥」

 

 何ら遠慮のない下品な大口を開け、濃厚な性臭漂う肉棒を喉奥まで一気に咥え込む。そうしてチンポを呑み込んでから、彼女は勢いよく顔を上下させ始めた。

 

「じゅっぽ♥ じゅっぽ♥ じゅっぽ♥ じゅっぽ♥ ぢゅぼっぢゅぼっ♥ ずちゅるちゅっ♥ ずちゅうぅぅぅぅぅ……♥」

 

 むしゃぶりつくような口淫にスツルムの顔色は変わらずとも、その表情が変化していく。舌根で尿道を刺激し、もう一度喉奥へ。そこから段々と肉棒を引きずり出していくと、濡れた竿に吸着した唇が相反するように伸びていった。

 

「ぶちゅっ♥♥ ぶちゅるるっ♥ ずぼぼぼっ、ずぼびーッ♥ んちゅれろぉ、ぶちゅっ♥ ぶっぽ♥ むぢゅっ♥ ずぢゅずぢゅうぅぅ♥」

 

 吸い付いた唇と引っ張られる口元。窄めた頬が歪な窪みを作り、伸びた鼻下がみっともないくらいに伸び切る。傭兵スツルムは真面目な仏頂面から一転し、間抜けなひょっとこ顔でチンポにしゃぶりついていた。

 普段のスツルムは美人と言い切れる容姿をしている。が、唇をひっくり返して隙間から舌根を竿に這わせる口窄めの顔は、間違っても綺麗とは言えない。空気を吸い込み開いた鼻の穴からは水が垂れ、長くなった鼻下を汚す。

 

「ぶっぽ♥ ぶもっ♥ んぼぬぼぉ……んぶぉ゛っ!?♥」

 

 ドピュッ♥ ドピュドピュドピュルルルルルルッ♥

 

 その不細工ひょっとこ顔があまりに惨めで無様すぎたためか、あるいはスツルムのバキューム口淫が心地の良いものだったためか。どちらにせよ、ログは彼女の口に精液をぶちまけてしまう。さり気なくドラフの角ハンドルを持ち、呑み込ませるのを忘れずに。

 

「ん゛ぶおっ♥ んぶ、んん……ごきゅっ♥ ごきゅごきゅ♥ ふぶお゛っ♥♥」

 

 逃げ道を無くしたスツルムがひょっとこ顔で精液を飲み下し、逆流した分がブピュッブッピィッ♥ と甲高い音を響かせて鼻の穴から飛び出していく。

 ザーメンを鼻の穴から吹き出したスツルムは、それでも丁寧なチンポ掃除を舌で丹念に行ってからちゅぷぽ……♥ と淫靡なリップ音を鳴らしてチンポを吐き出してログを睨みつけた。

 

「おい」

 

 さしもの彼女も身勝手な口内射精に怒りを顕にして――――――

 

「余計な動きはするなと言っただろ。角を掴んで押さえつけなくても、フェラチオ中にザーメンをごっくんするのは測定の義務だ。濃厚なおちんぽ汁をマンコで受け止められなかったのは不本意だが、おまえの射精タイミングを掴めなかったあたしの過失だ」

 

 などいない。角をハンドル代わりにしたことは行き過ぎた行為だと感じたようだが、それ以外の行為は義務でありスツルムが負うべきものであると語る。

 

「けどマンコじゃなくても射精は射精だ。もう一度あたしの手でシコシコして萎えチンポの勃起を……」

「いえ、大丈夫そうです」

 

 ビキッ、ビキキキッ♥

 

 ログが見せつけた肉棒の様子にスツルムは少なからず表情を変えて反応し、眉根を顰めた。フェラチオ射精を終え、我慢汁と彼女の唾液でベトベトになった肉棒。しかし、スツルムの鼻からどろりと精液が垂れるほど大量の射精をしたにも関わらず、彼の棒は萎えるどころか硬さを増しているように見て取れた。

 

「……ならいい。横になれ」

 

 多少驚きこそしたが、測定の本番はこれからというのに萎えて手間をかけさせられてもスツルムが面倒なだけだ。そう割り切った彼女はログをベッドに寝かせると、彼の腰部に跨って反り勃つチンポを股座に添えた。低身長の代償にグラマラスな身体を持つだけのことはあり、彼女を見上げるログの視界にはとてつもない爆乳が鎮座をして実に眼福だ。

 

「これからおまえの測定を始める。やり方は、あたしのマンコでチンポを咥えてセックスだ♥」

 

 クパァ♥

 

 二本の指で陰裂を割り、膣内から滴り落ちるマン汁をチンポに塗りつけながらスツルムは言葉を続ける。

 

「おまえのデカチンポに発情したあたしのドスケベマンコをぶつけて、ケツ肉をばちゅっばちゅっ叩きつけて膣内射精させる♥ 射精された精液は雌ドラフの淫乱子宮に遠慮なくぶつけて、妊娠前提の身勝手孕みセックス測定♥ これであっているな?」

「ええ。さすがはスツルムさん。貴方を採用したのは間違いじゃありませんでした」

「勘違いするな。あたしじゃなくて、あたしのドスケベマンコだ♥ デカチンポを前にしてマン汁垂れ流す変態スケベマンコを選んだ♥ それを間違えるな♥」

 

 やるべきこと、自分の立場を一語一句認識と違わずに説明をしたスツルムは、ゆっくりと腰を落としてチンポをマンコに沈めた。

 

「んおっ♥ お、おぉぉぉぉ……おほぉぉっ♥♥♥」

 

 ズプンッ♥ 巨大な肉棒を挿入れ切ったスツルムは、小柄な肉体の子宮を亀頭で叩いて嬌声を上げた。以前の測定ではバイブで慣らし、潮吹き最高記録を打ち出したマンコはチンポをすんなりと受け入れたが、同時に愛液を吹き出し軽イキをするほど感度が高い。

 

「イきましたか?」

「っ、ぐ……イッて、ないっ♥ あたしのオマンコは毎日オナニー漬けで感度がバカになってるっ♥ チンポを挿入れた程度でイくはずがないだろっ♥」

 

 それと毎日オナニーをするから感度が高くなっている、というのもスツルムが軽イキした原因の一つらしい。もっとも彼女にその自覚はなく、オナニーは騎空艇(結界の支配下)にいる限り息をするのと同じく常識の行為という刷り込みがある。スツルムの思考の中では感度とイコールで繋がらず当然だ。

 矛盾した答えを返したスツルムは、ログの手は借りないとばかりに頭の後ろで手を組んで腋見せポーズになり、騎乗位で腰を勢いよく打ち付けセックスを開始した。

 

「おっ♥ おっ♥ おっ♥ そのまま動くな、よっ♥ あたしがケツをパンパンぶつけて♥ 生ハメ騎乗位セックスでキンタマの中身をドラフ子宮に注がせてやる♥ んおぉぉぉ〜〜〜〜♥♥」

 

 パンッ♥ パンッ♥ パチュンッッ♥ パチンッパチュンッ♥

 

 チンポをマンコの奥に叩きつけ、我慢と官能が綯い交ぜになったおかしな顔でスツルムは一心不乱にセックスをする。全ては射精を促し精液を搾り取り、測定を進めてログの化けの皮が剥がれる瞬間を見てやる。

 そう考えながらスツルムはエロ下着を纏った爆乳をブルンッダプンッ♥ といやらしく揺らし、叩きつける尻をぱちゅんぱちゅん♥ と艶やかに波打たせる。それは寡黙な傭兵という化けの皮が剥がれ、チンポを喰らってよがり狂う雌ドラフという本性が暴かれた女の姿にしか見えなかった。

 

「ふっ♥ おっ♥ ふっ、ふっ、ほぉぉぉぉ……おほぉ!♥♥ ふぅぅぅぅ〜〜〜♥ おっおっおっ、おほぉおぉぉぉ〜〜♥♥♥」

 

 鍛えた腰をチンポの射精を促すためだけに振り、雌ドラフ丸出しの爆乳巨乳輪で欲情を煽って野太く品のない喘ぎ声を響かせるスツルム。ここが団長の部屋だと理解しているとは到底思えないケダモノの様相を呈し、スツルムはひたすら騎乗位で腰を落として上げてチンポの射精を導いた。

 

「ふぅ、ふおっ♥ んお゛ぉッ♥♥ はやぐっ、射精せっ♥♥ マンコに、びゅるっびゅるっ♥ でないと……ぐ、ィ゛ィィ〜〜〜〜〜〜♥♥♥」

 

 見るからに限界という様子から、スツルムが意地になって絶頂を我慢していることが如実に伝わってくる。伸ばした鼻の下を必死に戻そうとし、歯を食いしばって腰を振る姿など彼女のプライドが顕著に出ている。あくまで敵として見ているログの施しは受けず、冷静に測定を続けようということだろう。

 男の上で腰を振って爆乳を揺らし、デカケツを叩きつける行為に冷静さも何もないだろうが。

 

「そろそろ射精しますよ」

「っ〜〜〜〜♥♥ こ、いっ!♥ チンポ、ザーメン射精せ!♥ あたしのドスケベマンコに……お゛、お゛ぉ゛っほぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ビュクッ♥ ドピュッブピュッブピュルルルルルルル♥ キュゥゥゥゥゥゥゥッ♥

 

 スツルムの必死な形相と手厚い腋見せ騎乗位にログの肉棒は快感の頂点に達し、ようやく彼女の子宮に望みの精液を流し込む。避妊のことなど露ほども考えず、膣がこれでもかと収縮して締め付けて白濁液を搾り取り胎内へ流し込む。

 

「イグッ♥ チンポでイクッ♥♥ チンポパコってマンコでイクゥゥゥウゥゥゥッ!!♥♥♥♥」

 

 無論、測定に深い理解を示すスツルムは絶頂に際して正確な宣言を行うことも忘れず、背と首を反らして弾む爆乳をログに見せつけながら大きく達した。

 ドプッドプッとスツルムのマンコから逆流する精液――――しかし、萎える気配はまるでない。ビクビクと脈動を続け、スツルムのドスケベマンコの締め付けに熱く硬い反応を返していた。

 

「こちらはまだ出せそうですが――――」

「はぁ、はっ……何度も、言わせるな♥ あたしが動く……んお゛ッ♥♥ お゛っお゛っお゛ぉ゛ッ!♥♥♥」

 

 ログの声を遮る汚声を上げ、スツルムが腰の動きを再開する。男に対する測定はとにかく射精をさせること。そのマンコでチンポを受け入れ、ひたすら射精を行わせる〝だけ〟の行為だ。

 その程度のことができなければ、ログの企みを打ち破ることなどできはしない。寡黙な傭兵の顔が歪み始める中、デカ乳デカケツを叩きつける騎乗位セックスは続き――――――

 

「ん゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 何度目かの射精、その倍は絶頂したスツルムの嬌声が突き出した舌根と共に発せられた。

 パンパンになった子宮で下腹部はぷくりと膨らみ、スツルムは見せつけた腋や乳房に多量の汗を張り付けながら尚も腰の上下を止めずにいる。

 

「ぜぇ、はぁ……ふぅ、ふぅ……♥」

 

 しかし、如何にスツルムが傭兵として類稀な体力の持ち主であろうと、手は借りないと意地を張ったガニ股スクワットで腋まで晒すセックスの姿勢はかなり無理がある。鼻の下はすっかり伸び切り、アヘ顔を爆乳の上で何度行ったかもわからないほどだ。

 ガニ股を描く両足もガクガクと震え、彼女の爆乳がログの胸板にいつ落ちてくるかという様子に彼は声を発した。

 

「姿勢を変えても構いませんよ? 何ならこちらから動いても……」

「釘打ちピストンはっ♥ 測定に欠かせないマンコの義務だ♥♥ ん゛お゛ぉ……おまえは、催眠傭兵のアヘ顔でチンポをおっ勃てて、ザーメンをひり出してればいい――――ん゛ほおぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 と、一際大きな嬌声を上げたスツルムが仰け反り舌出しアクメを見せつける。

 

「イグゥッ♥♥ おちんぽ汁でスツルムマンコいくっ、イグッ、イグイグイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 痩せ我慢が限界を迎え、激しいアクメがスツルムの脳髄に行き渡った。頭の中に火花が散るような快楽絶頂の中であっても、スツルムは律儀に【ルール】を守って絶頂宣言のために声を張り上げた。

 

「おっ……おぉぉぉ……お゛♥♥♥」

 

 しかし、絶頂感が限界を超えたのだろう。健気なプライドがせめて、とスツルムを前のめりではなく後ろに倒れこませた。

 

「ッ……っっ♥♥」

「ふふ、良い測定記録が得られました。ありがとうございます、スツルムさん」

 

 もう聞こえていないだろうが、とガニ股倒れてでザーメンをマンコからひり出し、シーツにどろりと池を作った下品な雌ドラフにログは感謝の言葉をかける。

 呼び出した当初はあれほど厳しい顔をしていたと言うのに、ログから情報を引き出そうと卑猥に腰を振ったことで今は白目を剥いて舌出しアヘ顔を決めてしまった無様な催眠ドラフ。

 ――――だがまあ、これでもログなりに丁重な扱いをしている方なのだ。

 敵意を向ける女がその相手に無自覚に股を開く。良い塩梅に仕立て上げることができたスツルムで、彼はこれからも楽しませてもらう予定だ。

 

 この騎空艇に女は溢れんばかりにいる。だからこそ、一人一人の個性と調和できる【設定】が大切なのだ。

 

「失礼する――――ああ、済まない。彼女との測定中だったか」

 

 たとえば呼び出しに応じて現れた、とても狙撃手とは思えない豊満な雌の肉付きをした美女などまさしくではないだろうか。

 生真面目な顔でエロ下着に身を包み、ヒューマンにも関わらずスツルムに劣らぬデカ乳を備えた美女。そろそろ彼女の【測定】も再度行うべきか、とムチムチな肉付きに変わりつつある女に彼は声を向けた。

 

「いえ、たった今〝三人目〟が終わったところです。このまま四人目で測定したいと思っているのですが……どうでしょう?」

 

 どうでしょう、などと言って選択権を与える振りをする。そして与えられた側は、さも自分がそれを選んだと言う真面目な顔で間抜けな姿を晒す。

 

「測定了解しました――――測定師ログ様♥ メス犬シルヴァの年増オマンコをパコり倒して射精回数の測定をお願いします!♥」

 

 ビシッ♥

 

 ガニ股でハート切り抜きの下着マンコを見せつけ、敬礼で淫語を発する生真面目顔を惨めに彩る。

 あと何人か遊ぶとしよう――――ログの測定は、まだしばらく終わりそうにはなかった。

 



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ユエル(常識改変、無様エロ)

昔に比べると汚喘ぎ随分手癖になってんなこいつ……






 

 失われた王家の歴史を取り戻すため、先祖がえりによって得た焔と伝えられし舞を伴い旅をする少女、ユエル。

 しかし彼女本来の好奇心が災いし、いつも何処ともしれぬ場所で方向と目的地を見失ってしまう、いわゆる迷子癖がユエルにはあった。今回もその例に漏れず、ユエルはふらりと一人で行動して陰鬱とした森林の真っ只中、半ば遭難に近い状況に陥ってしまっていた。

 

「アカン、もう日が沈んでしもうたわ……ま、いざって時は狐火で暖を取って魔物を追い払えばえぇもんな!」

 

 日が沈んでから数時間が経ち、そろそろ真夜中と呼ばれる時間に突入しようと言う時でもユエルは快活に笑っていた。放浪癖で何度も自身を行方知れずにしているユエルからすれば、陰鬱とした森林だろうと好奇心をくすぐる道の世界だ。

 ジメジメして叶わんわぁ、と言いながらも笑みを浮かべて野宿の準備をする。朝になればまた放浪を再開し、いずれは別の場所へと辿り着く――――だが、今日ばかりはそうならずに済んだようだ。

 

「……ん? こないな場所に明かり……?」

 

 森林の奥にユエルの狐火とは異なる光が差し込み、彼女は小首を傾げて疑念を抱いた。まさか、自分と同じような旅人が二人といるとは思えない。

 賊か、あるいは本当にユエルと同じ旅人か。そもそも狐火と異なる光といっても、色合いがどこか怪しげで、それでいてなぜか心が惹かれそうになる。

 

「何やろう。とりあえず、行ってみよか!」

 

 そんな不可思議な光を好奇心旺盛なユエルが見逃すはずもなく、野宿を放り出して足が引き寄せられたように向かっていってしまう。エルーンの中でも特に大きいユエルの耳と尻尾は、興奮と期待で激しく揺れ動いていた。

 加速度的に膨らむユエルの期待は、思いの外すぐに、そして裏切られることなく弾けることになった。

 

「わぁ……立派な御屋敷やなぁ。けどホント、なんでこないな場所に建ってるんや?」

 

 巨大な外観はユエルの知る中でどんな建物よりも大きい。彼女の言う御屋敷もあながち間違いではない、大層な館がそこに立っていた。

 思わずユエルが見蕩れてしまうほどの外観美を擁した立派な館だが、いくつかの疑問がユエルの中に浮かび上がった。どうしてこのような場所にこんな立派な屋敷を建てたのか。魔物が彷徨いている割に、外観に汚れらしいものが見受けられないのもユエルの疑念に拍車をかけた。

 しかしながら、ユエルはそういった疑問をさして重要なものと考えていなかった。それほどまでに館の外観に心を惹かれ、中も是非に拝見したいとさえ考えていた。森をさ迷ってこれだけのものを見つけられなかったことを、彼女は何らおかしいと考えていない。

 

 既にその術中であることをユエルは察することもできず、やがて見惚れる彼女の目の前に男が立っていた。

 

「……あれ? お兄さん、それともおっちゃん? まあえぇわ、アンタ誰なん?」

 

 青年のようでもある。中年にも見える。もしくはユエルの知る騎空団団長ほどの若さかもしれない。そしてなぜか心を許して気楽に接してしまう温厚な雰囲気を纏う――――狐に化かされているようだ。男への印象にそういった抽象的で漠然としたものを感じたユエルの前で、彼はニコリと笑って声を発した。

 

「ようこそ、お若いエルーンの娘さん。お困りのようですね」

「へ? そら、道がわからんくて困ってるけど……」

 

 何か調子狂うわぁ、と指で頬を掻くユエル。彼女の心のどこかで、何かが警鐘を鳴らしている気がした。心臓が嫌な心音を立てていると言い換えても良い。

 だが、男の顔と立派な館を見ていると、そんな嫌な予感がどうでも良くなっていくようだとユエルは実感した。

 

「ええ、この場所に来たということは、そういうことなのでしょう。これも何かの縁です。こちらで宿泊していかれては?」

「えぇの!? ありがとうな、気前のえぇ……あれ、アンタ名前はなんて言うん?」

「支配人、とでもお呼びください」

 

 あえて名前は名乗らず、宿泊施設の長という意味合いだろう『支配人』と名乗った男にユエルはふぅんと相槌を返し、ニコリと笑って言葉を発した。

 

「ウチはユエル。よろしゅうな、親切な支配人さん♪」

 

 こんな立派な館を見れただけでなく、好意で野宿まで避けることができた幸運にユエルは感謝をしながら一歩踏み出した。

 従業員がいるならば、恭しく礼をして客を迎え入れるのであろう立派なフロントが見える。宿泊という言葉に偽りはなく〝旅館〟と呼称しても差し支えないだろう。

 そこに上機嫌で足を一歩踏み入れたユエルは、ふとある【ルール】を思い出して足を止めた。

 

「せやった! ここに入るんなら、余計なもんは捨てへんとやんな」

 

 ――――そしてユエルは衣服を脱ぎ捨てた。

 元々から露出が激しく、ストリップ紛いの脱衣が挟まることで痴女のような印象を抱かせる好かのユエルが男の前で裸になる。

 

「はい。エルーンは何も持たずに入るのが当たり前です」

「ウチとしたことが忘れとったわ。さすがに常識くらいは守らんとな」

 

 いくら男が親しみやすく、長年の付き合いがあるとさえ思えると言っても、一宿一飯の恩をその場で忘れるほどユエルは恥知らずではない。定められた【ルール】を守らねばと慌てて全裸に身体を剥き上げる。

 

「これでよし、と」

 

 大きな耳に結ばれた鈴だけを残し、立派な尻尾をフリフリと振りながら館の入口に衣服と武器を投げ捨てる。自身の身を守るものを館に入るためとはいえ捨て去る。

 並大抵の常識では図ることができない所業だ。それを図面でやってのけたユエルに、男は満足気に頷いてあるものを彼女の首に取り付けた。

 

 カチャン♥

 

「ん? これ何なん?」

「館では暴力的な行為は御法度です。この首輪はユエルさんの力を抑えてくれるマジックアイテムになります」

「んん〜……ほんまや。狐火が出ぇへんわ」

 

 ほえー、と自分の首に取り付けられた黒い首輪を眼下に収めるユエル。その首輪はどこからどう見ても動物を躾けるための道具であり、ユエルの力を封じられる高尚なマジックアイテムには見えない。

 それもそのはず。その首輪は本当に単なる首輪でしかなく、狐火が出ないのは彼女の無意識下に【暴力的な行為を避ける】という考えが組み込まれているからだ。

 

「ではご案内させていただきます」

「はーい。よろしゅうな、支配人!」

 

 案内とは名ばかりに、じゃらりと伸びた鎖のリードを引かれて歩かされるユエル。しかし彼女は首の根を掴まれたような状態を疑問に思うことなく、裸首輪の姿で羞恥心すら感じずに歩いていくのであった。

 

「うふふ。そないにジロジロ見てどないしたん? ウチに惚れてもうた?」

「ええ。とても素敵なお身体をしていますね。その格好、よくお似合いですよ」

「うっ、そう来たかぁ。普通に返されると、ちょっと照れてまうなぁ」

 

 首輪を引かれて裸で歩くユエルの姿は辱められる囚人か、エルーンという種族を鑑みれば〝ペット〟と呼ぶに相応しいだろう。

 しかしユエル自身は辱められたなど思いもせず、その減り張りがしっかりとした細身の裸体を自慢げに見せつける。確かな膨らみのある美乳。黒毛が程々に生い茂り、尻尾と合わせて獣の体表にも思える秘部。全てをさらけ出したユエルだが、彼女が恥ずかしがったのはあくまで格好を素直に褒められたから――――裸に首輪という奴隷ペットの姿を、だ。

 

「なぁなぁ。なしてこないな場所に住んどるん?」

「いつもここにいるというわけではありません。ユエルさんのようなマヌケなエルーンを呼び込むため、この館は様々な場所に転移するのです」

「ふーん。けったいな御屋敷さん何やなぁ」

 

 館、屋敷が転移するという常識外れな回答。その館に取り込まれた形になるマヌケな自分。そういったことに何ら疑問を挟まず、ユエルは己の中で正しいものだと認識して受け入れる。

 彼女がおかしいと思わなければ、誰もおかしいと指摘をすることが叶わない。ここはユエルと、誰ともしれぬ男だけしかいないのだから。

 

「本日はお疲れでしょう。こちらエルーン用の宿泊部屋になりますので、遠慮なくお休みください」

 

 旅疲れも考慮に入れて、早めの就寝をユエルに促した。

 そのペット小屋を思わせる狭苦しい部屋に彼女を案内したのでなければ、そういった配慮を行ったと考えられたかもしれない。

 

「ほんまおおきに。それじゃ、お言葉に甘えて休ませてもらうわ。ふぁぁ……」

 

 言って、ユエルを部屋に押し込んだ男がリードの先を壁に結びつけ、彼女をその場から動けなくする。言葉の上だけは歓迎をするような形だが、行動は完全にペットを小屋に繋げるそれだ。

 対してユエルは狭苦しく、匂いが酷く篭もりそうな閉鎖的な空間に繋がれたというのに呑気に欠伸をし、粗末なベッドで眠りこけてしまう。

 

「ごゆっくりお寛ぎください。今朝、お迎えにあがりますので」

「はいは〜い」

 

 寛ぐと言っても、行動範囲は狭い部屋の中。もしエルーンが複数人泊まったとすれば、一つのベッドを数人で共有する必要さえあった。広々とした館の中だと言うのに、一人部屋より狭いエルーンの宿泊部屋(小屋)だ。

 そんな家畜部屋に裸で首輪を繋がれながら呑気に手をヒラヒラとさせたユエルの視界は、男が入口の扉を閉めたことで自然と真夜中の暗闇に消える。狐火もない暗がり、野宿の方が余程快適な部屋でユエルは瞼を閉じて旅の疲れを癒そうとする。

 

 明日になればここを立ち、新しいものを見つけに行こう。今はまだそれを考えられるユエルの頭は、ゆっくりと睡魔の闇に落ちていった。

 

 

「……ふぁぁぁぁ。んん、もう朝ぁ?」

 

 周りは草木に囲まれていたというのに、小さな窓から差し込む陽の光で目を覚ましたユエルは、大きな欠伸をして身体を軽く伸ばす。手狭な二段はそれだけの行動も満足にできず、やはり苦しげな印象を抱かせた。

 

「うー、身体が汗でベトベトや。昨日は水浴びもてまきんかったからなぁ……」

 

 裸で寝れた分だけマシではあったが、旅疲れでそのまま寝入ったユエルの身体はしっとりと汗ばみ、不快感を催す。狭く熱が籠る部屋で眠ったこともあって、ユエルは非常に〝メス臭い〟。エルーンが持つ発情期のような匂いを発していた。

 それも早く洗い流したいものだが……と思案しながらベッドに座ったユエルはぶるっと裸身を震わせる。

 

「……あかん。しっこ行きたなってもうた」

 

 思えば即座に寝てしまったことで、水浴び以前にトイレにも行けていない。自由奔放なユエルであろうと、肉体に訪れる生理現象は定期的に発散する必要がある。

 一度意識すると今すぐ出してしまいたくなる。早う来てくれへんかなぁ、と首輪に繋がれたユエルが赤面顔で身体をモジモジとさせていると、彼女の起床を察したように部屋の扉が開いた。

 

「おはようございます」

「おはようさん。いきなりで悪いんやけど、御手洗の場所教えてくれへん?」

 

 催してしまったものは仕方がないと、ユエルは部屋を訪れた支配人にトイレの場所を尋ねる。すると、リードを壁から取り外した支配人は彼女を連れて館の廊下に出た。

 

「構いませんよ。こちらでどうぞ?」

「? こちらって……砂しかないやんか」

 

 彼が手で指し示したのは、壁際に置かれた砂の入った容器だった。俗に言う猫砂と呼ばれるそれは、室内で飼う猫の排泄を受け止めるための砂だ。

 とても人の子が使うためのものには思えず、ユエルはそれを使うという発想に至らない。そのため、男は首を傾げるユエルに向けてさらに言葉を重ねた。

 

「はい、そこでしてください。この館に入ったエルーンは【私の前で放尿を宣言し、砂におしっこをする】ことが当たり前ですから」

「……へぇ、そうやったんやな。ならここでおしっこさせてもらうわ」

 

 一瞬、ユエルの目から光が失われて虚ろになる。その瞬間に彼女の常識は全く別のものに変換されたのだ。人の子らしく排泄はトイレでするという考えが、この館にいる間は必ず猫砂で、尚且つ男の前でしなければならないというものに変わる。そうなれば、ユエルは思考に疑問を挟む余地などありはしない。

 壁に沿うように両足を開いてしゃがみ、小ぶりな猫砂の容器に秘部を向ける。容器が小さいため、零さないよう足をM字にしっかりと開いて片手で割れ目を広げ、尿道の位置を固定する。催した時点で限界が近づきつつあったのか、固定した途端にユエルが赤面した表情で声を発した。

 

「あー、もう限界や! 昨日から溜め込んだ濃厚おしっこ、ユエルちゃんがお漏らしすんで♥ よー見といてや♥」

 

 ちょろっ、ちょろ……ぷしゃっ、ぷしゃぷしゃじょろろろろろろろろろろろろろろ♥

 

 余程溜め込んでいたのだろう。我慢から解き放たれ、初動の波を超えたユエルの小便は大きな音と飛沫を上げてぶちまけられていった。

 真っ黄色の流水が砂に深い染みを作りながら滴り落ちる。強烈なアンモニア臭が広がり、ユエルが身体中から発するメスの匂いと混じり合う。

 

「はぁぁぁ♥ 誰かにおしっこ見られるなんて、初めてや……ウチ、ちょっとおかしな気分になってまうわ♥」

 

 勢いのある小便を見せつけながら、モフモフと柔らかく大きな尻尾を上機嫌に揺らして悦に浸るユエル。人に排泄を見られることに羞恥や不快感を覚えるどころか、とても気持ちがいいことだと自覚を促される。

 

「この後はお食事にしましょう。すぐにご案内します……絶品を堪能できますよ」

「そうなん? あはは、楽しみやなぁ♥ んん……けどしっこ止まらへんから、もうちょっと待っとってな♥」

 

 じょぼじょぼと垂れ流しにされる小便を見届けながら、食事の話を行う狂気的な光景。しかし、この館においては何ら不思議のない【ルール】通りの絵だ。

 朝の排泄をたっぷりと終えてスッキリしたユエルが案内されたのは、小屋のようだった寝室とは打って変わって広い客間。テーブルや椅子なども用意されており、ここに布団を敷いて寝れば高級な宿泊旅館を名乗ることも難しくないだろう。

 だがそこは宿泊場所ではない。エルーンが食事を摂るために使う場所の一つだ。ユエルはそこで正座をし、あるものの匂いを嗅ぎ出した。

 

「すん、すんすん……♥ はぁ、くっさ♥ くさいわぁ……アンタのこれ、すごい臭くて堪らんわ♥」

 

 ――――男の股間に鼻先を近づけ、恍惚とした顔で匂いを嗅いでいる。

 首輪も相まって、構図は好物にかぶりつく動物のそれだ。ユエルの吐息でビクンと跳ね、男の肉棒は透明な汁をたらぁと滴らせる。それがまた堪らなく雄臭く、みっともなく拡がったユエルの鼻穴がピクリと蠢いた。

 赤黒く脈動する肉の塊。それは紛うことなき男のペニス。男性器と呼ばれる生殖器。間違っても食事に用いるべきものではない。

 

 だがこの館では常識的な食事の方法だ。何故なら【エルーンの餌は精液】であり、ユエルはペニスを拒絶するどころか、それ無しでは生きていけない下級の生物なのだから。

 

「はぁ、はぁ♥ くさい♥ くさくて、えっぐい形しとるわ♥ ほな、いただきますや♥ んむ……れろ、れろぉぉぉぉ♥♥」

 

 ならば礼儀は必要だ。ユエルのメス臭い匂いに負けない濃厚なオス臭を間近で嗅いでトリップした様子のユエルが、舌を伸ばして肉棒をぺろりぺろりと舐め上げる。

 【上の口】で行う食事の作法は先ほどのチン嗅ぎから始まり、次は勃起の促しだ。ユエルは陰嚢に顔を埋めながら、長い舌で竿の下面をゆっくりと舐め上げる。陰嚢から先端を行き来して、緩やかな勃起を導いた。

 顔はユエルの裸身を平然と見下ろしているが、首輪を着けた雌ペットがチンポに奉仕する光景は実にエロティックだ。男の竿は正直な反応を返し、ユエルが竿に頬擦りする頃には硬く大きく反り返っていた。

 

「あむっ♥ じゅる、れろっ♥ じゅぽじゅぽっ♥ ずぢゅっ、ぢゅるるるる♥」

 

 大きくなった肉棒を口でしゃぶる。竿を口内に入れて出し入れし、舌根で絡め取りながら時折精液を強請るように尿道を突く。

 

「ぢゅぽっ♥ ぢゅっぽぢゅっぽ♥♥ んちゅ、ぢゅずぶちゅる♥ んふっ♥ こふぁいなもん、はじめへや♥ くさくて、エグくて、ほんま、たまらへんわ♥」

 

 口をモゴモゴとさせながら、ペニスの味にうっとりと酔いしれる。やがて鼻の下は伸びていき、頬は窄まり、メスエルーンの本能を丸出しにした食事顔(ひょっとこフェラ顔)を披露しながらユエルは浅ましく肉棒にしゃぶりついた。

 精液を自分の大好物だと思い込まされたユエルは、ペニスの匂いや味そのものさえ好みだと感じてしまっていた。彼女はそのまま口で肉棒を奉仕し続け、やがて膨張した竿の先端から放たれる熱くドロドロとしたものを喉に流し込む。

 

 ドプッ♥ ドプドプドブドプブビュルルルルルルルル♥

 

「んっ♥ んんん……ごちゅ♥ ごちゅごちゅごちゅ♥ ぶちゅるるるるるる♥」

 

 およそ食事に相応しくない一気飲みの喉鳴りに、精液を吸い出すようなバキュームの音色。溢れる白濁液を頬を緩ませ嚥下していったユエルは、その雄臭くなった口を開いて肉棒を解放し、顔面で精液を浴び始めた。

 

 ドップ♥ ドプドプドプドプドプ……♥

 

「あぁ♥ なんやこれぇ……♥ こんなん食べさせてもろたら、他のもん食べられんくなってまうわぁ……♥」

 

 口の中で勢いよく噴き出した後は、顔面に濁流の如くドロドロと流れていく。精液の糸が引かれた唇を開いて歪め、顔全体にザーメンパックをされるユエルはその美味によがり狂ってしまいそうだった。

 身体は火照って汗ばみ、秘部が愛液を分泌して『むわぁ♥』とメスの匂いでペニスに対抗しようとする。この絶品を何度でも味わいたい。この味でなければ満足などできるものではないと、全身の毛穴がユエルに訴えていた。彼女はその訴えを無意識に口にしたようだが、支配人はその程度の願いならとニコリと笑って言葉を発する。

 

「それほど気に入っていただけたなら、明日以降も好きなだけ宿泊していかれたらいかがでしょう? もちろんお代は必要ありません」

 

 巨大な館は維持費を必要とし、人を泊めるにも食事を出すというのなら慈善事業というわけにはいかないだろう。けれど男は何の代償もなしにユエルを館に宿泊させると言い出した。

 

「ここは色々なものが揃っていますから、知れば知るほど楽しんでいただけますよ。媚薬温泉に精液シャワー、性感マッサージ……この館は、ユエルさんのようなエルーンに宿泊してもらうために造られた場所です。存分に――――自由(支配)を満喫してください」

 

 否。対価はある。ユエルというエルーンの少女が本物の雌へと生まれ変わることだ。

 

「ほんま? もう、アンタとんでもなく太っ腹なんやなぁ――――なら、たーっぷり味わわせてもらおかな♥」

 

 もっとも、彼女にそれを自覚できるだけの常識は既に備わっていないのだろうけれど。

 

 

 使命を帯びて旅をするエルーンの少女ユエル。だが、館に何日も泊まり込んだ彼女が帯びているのは使命などではなく【ルール】に添った本能と呼ぶべきものとなっていた。

 エルーンを泊める部屋は匂いが充満しやすい。ユエルが来てから新しい泊まりの客は増えていないが、その匂いは加速度的に増していた。もし仮に普通の感性を持つ人の子が部屋の扉を開ければ、その強烈な匂いに噎せ返ってしまうかもしれない。ありえない前提であるため、無駄な想定ではあるが。

 

「……んあっ♥ あっあっあ♥ ふぅ……もう朝かぁ♥」

 

 くちゅくちゅくちゅ♥

 

 加えて現在の部屋の主と言えば、身体が起きて瞼を開くより早くそのマンコに指を擦り付けて、メスの匂いを一気に攪拌させるようなスケベエルーンだ。

 彼女が毎日眠るベッドのシーツは匂いと愛液を吸い込んで変色し、全体のメス臭い匂いの大元となっている。ユエルはそれをさして気にすることもなく、今朝の日課となったオナニーに興じていた。

 

「んっ、あぁぁぁ♥♥ マンコ気持ちえぇなぁ♥ うんしょ……ケツ穴も穿って、はよイッてまわんと♥」

 

 裸に首輪というスタイルにも慣れ、制限された範囲で不自由なく動けるようになったユエルは、股間を大きく開いてマンコに指を入れ、下からは尻穴を広げてそこにも指を差し込む。愛液でぐちょぐちょに濡れた両穴には、彼女の濃厚な黒毛がびっしりと生い茂って不潔極まりない。

 

「おっ♥ マンコとケツ穴すっご♥ ずぼずぼたまらんわ♥ おっ、イク♥ イクッ♥♥♥♥」

 

 ブシャッ♥

 

 不潔な女性器から愛液が飛沫を上げ、低いベッドの天井を叩いて匂いをこびりつかせる。不浄の縮れ毛に負けじと、ユエルのイキ顔も鼻の下をめいっぱいに伸ばした酷く下品なものだった。

 彼女の常識となった【淫語は隠さず積極的に使う】というルールに基づいたオナニーを終えたユエルは、首輪のリードを引きずって館の廊下に躍り出た。

 

「ユエルさん、おはようございます」

「んっ♥ おはよ、さんっ♥ あんっ♥ 相変わらず、呑気な顔しとる、なぁっ♥」

「性分ですので。ユエルさんも朝から盛っていますね」

 

 男、支配人の表情は変わりない。相も変わらず、年齢を掴ませない不思議な雰囲気を纏って、股間を手で弄ってオナニーに耽るメスエルーンに言葉を返す。

 ユエルは【朝起きたら必ずオナニーをする。オナニーの回数は一日に多ければ多いほど良く、場所を問わずにしたくなったらする】というルールを律儀に守っているだけであり、男はそもそもその常識を彼女に植え付けた張本人。オナニーをする首輪全裸の変態エルーンと、彼女の飼い主とも言える支配人の会話に疑問を挟む余地など一つもない。

 

「あ、なあなあ♥ 摘み食いしてもかまへんやろ?♥ 今ならお礼にウチの舞いを見したるで♥」

 

 直前までオナニーをしていたユエルは、そう言って返事も聞かずに突如として〝舞い〟始めた。

 ユエルの舞いと言えばそれは美しく、情熱的で素晴らしいものだ。家系に伝わる伝統の舞い。戦いにすら影響を及ぼす狐火を纏う踊りだ。

 が、ユエルはその場で立ち止まったかと思えば、腰を落としながら両足を左右に限界まで開き、愛液と腸液がべっとりついた両手を揃って頭の後ろで組む。ガッツリ下品にガニ股腋見せポージングをしたユエルは、泊まり込む以前とは比べ物にならないほど獣じみていた。

 

「ほっほっほっ♥ ちんぽ♥ ちんぽ♥ ちんぽをマンコにぶちこんで〜♥ ウチの子宮に絶品ザーメン食べさせて〜♥ はっ♥ ほっ♥ おほぉ〜♥」

 

 それは聞くに堪えない下劣な言葉を使って腰を振り、マン汁を撒き散らしながらドスケベエルーンの舞を踊るユエルの表情とポーズ……というだけではなかった。

 陰毛とケツ毛に飽き足らず、腋の下で蒸れて『むわむわぁ♥』と上気した腋毛。体毛が自然と伸びやすいエルーンの体質と【獣であるエルーンに毛の処理とケアは必要ない】というルールが合わさり、彼女の恥毛は伸び放題になっている。

 陰毛は鼠径部まで縮れ毛を伸ばし、捨てた下着の代わりを果たすように広がっている。尻毛は皺の周りを囲むようにびっしりもじゃもじゃ。腋毛は腕を閉じても飛び出す毛量であり、どれもメス臭を全く抑えられないほどに醸し出していた。

 一見して喪女じみた不潔な身体だが、ユエルのくびれた裸身は未だ健在だ。そして毛を伸ばすことが獣であるエルーンの正しい姿であると定義した支配人からすれば、美しいユエルが剛毛を靡かせて腰振りダンスを踊る様は望んだ姿に他ならない。

 

「それほど求めていただけて嬉しい限りです。では朝食前に済ませてしまいましょう」

「うふふ、ほんま甘いなぁ♥ ウチだからえぇけど、怪しい人に騙されたらアカンで?♥」

 

 騙されているのは誰なのか。真実を知らずにみっともない舞で食事を強請ったユエルは、ガニ股で振っていた腰を正面に突き出しながら唇を淫靡に歪めて言葉を重ねた。

 

「ほな、ウチのマンコにおちんぽぶち込んでや♥ 避妊無視のエルーンマンコに、絶品ザーメンボテ腹になるまで食べさせて欲しくて我慢できひん♥」

 

 ユエルは【精液を食べるなら下の口が一番絶品】のルールに従って、秘所を見せつけるように差し出した。これは摘み食いを強請る行為であり、ユエルからすれば調子のいい頼み事だ。ただ主食である精液を強請るなら、チンポを色気でイライラさせて勃起を促す必然性があるというだけのこと。

 畏まる必要性などない。これを得るためにユエルは館に留まっている。そして男もユエルの誘いに乗り、剛毛が前から見える尻穴までびっしりと生い茂ったケダモノエルーンのマンコにチンポを挿入した。

 

「ん゛♥ あ゛♥ お゛ぉっ♥ ッヘェ♥」

 

 正面から膣に侵入し、壁を抉るように広げていくカリ首。奥まで到達して子宮口を力強く穿つ亀頭。グリグリと子宮を刺激する先頭にユエルが野太い嬌声を上げ、舌を突き出せば空かずに支配人が自身の舌でそれを絡め取る。

 

「んれろぉ♥ ん゛お゛♥♥ あ゛っあ゛っ♥♥ お゛ぉぉぉぉっ♥♥♥」

 

 獣に遠慮は必要ないとばかりのピストンがユエルのマンコを襲う。見た目だけで見惚れてしまうカリ高チンポに一撃、また一撃と快感を見舞われてユエルの喉声が零れる。瞳を上擦らせてディープキスをするアヘ顔からその嬌声は溢れて止まらない。

 

「おっおっ、おぉっ♥♥ んほっ♥ すっごいのきてる♥ こないな姿勢なのに、ちゃんとちんぽ奥まで届いて♥ ほんまえっぐいちんぽやわ♥ ……ん゛ッお゛♥♥ ま、まだくるんか♥♥ や、やばい、って…………ぅお゛ォ゛♥♥♥」

 

 ピストンが加速し、迎え腰で肉棒を味わっていたユエルの喉から本気のオホ声が飛び出してその目が完全に翻った。

 と同時に、膣壁の収縮に締め付けられた肉棒から勢いのあるザーメンが解き放たれた。

 

「ん゛ッほォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 完全に白目を剥いたユエルはアクメ声を上げ、舌を突き出したまま顔を反らして館の中に汚い嬌声を響き渡らせた。最高の味を一番美味しい部位で味わって、ユエルは声の抑制など一切できずに弾け飛ぶ。

 絶頂で真っ白になった頭の中に電流が走り抜ける。ドプンドプンと子宮に注ぎ込まれる白濁液の味は鮮烈で強烈で、朝一番で夜中まで活動するに足りるエネルギーをユエルに与えた。

 

 無論、たった一度で行為が終わるようなことはありえないのだが。

 

「ん゛ぁぁぁぁぁぁぁ♥♥ また、おまんこの奥まできてるわ♥ ぶっといチンポに子宮叩かれて、またお腹空いてまうわ♥ はぁ゛っ、あ゛ぁ゛っ♥ ちんぽ♥ ちんぽ♥ 美味しくて、気持ちよすぎて、すっごい♥ あんあんっ、あ゛ぁぁぁぁんっ♥♥」

 

 パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

 

 食事用の部屋――――ヤリ部屋に響く肉と肉が打ち合う音。ユエルは四つん這いになって声を響かせ、後背位で打ち付けられる肉棒の衝撃で美乳を弾ませ恥毛からは汗を飛ばす。メスの香りを全開で解き放つスケベエルーンに、男の肉棒は常に硬化し萎えることがない。彼女の毛穴から吹き出す汗の匂い。蒸れた下品な恥毛から滴るメスの汁。どれもが極上の味わいだ。

 よりピストンが激しくなる。あえて首輪ではなくユエルの大きな狐耳を掴むと、彼女はくすぐったそうに身を捩らせた。

 

「あぁんっ♥ あかんて♥ 耳は敏感なんやからぁ♥ ハンドルみたいにしたら、ゾクゾクして……ふぉぉぉっ♥♥♥」

 

 ドチュッ♥ ドチュッ♥ ドチュンッ♥

 

 耳をギュッと握り締められ身悶えしながら、ユエルは尻尾を男の腰に巻き付けるようにする。モフモフの尻尾が行う求愛行動は、セックスを食事に見立てればさして不思議ではない。

 最も不可思議なユエルへの暗示に比べれば、全ての要素に疑問を感じる必要もなくなってしまう。

 

「んぉ゛っ♥♥♥ お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥ イグッ♥ ちんぽザーメン美味しすぎて、またイク、イク♥♥ こんなんどこにもいけんくなる♥♥ おっほ♥♥ おほぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 開いた口と鼻、伸ばした鼻下と口。涎を飛ばして鼻水の提灯を作り、下品無様な発情顔で叫びを上げるユエル。身も心も館の【ルール】に馴染み切って、ここから出る理由をわざわざ探さなければ見失ってしまいそうだった。

 

「どこにも行く必要はありません。もっと宿泊していってください。ここはユエルさんのようなエルーンを歓迎する場所……そう言ったはずですよ」

 

 ユエルのような美貌と情熱に溢れ、エルーンの下品でみっともない体毛が似合うドスケベなメスに泊まってもらう場所。

 探さなければならないのではない――――ユエルは探す理由を既に忘れている。

 

「せ、せやな♥ も、もうちょっと、泊まらせてもらうことにしようかな♥ 美味しゅうて敵わんわ〜♥ お゛っ♥ やばッ♥ もッ♥ ぐる゛♥♥ ィイ゛♥♥♥」

 

 ここはエルーンのための館。アヘ顔を浮かべて剛毛マンコでチンポを迎えるドスケベエルーンのために扉を開く、彼女たちに別の意味を持たせる淫猥な館。

 

 ドピュッ♥ ドピュドピュドピュドピュルルルルルルルルルルルルルッ!♥♥

 

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♥♥♥♥ んッッほォ、お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛ぉ゛ん゛♥♥♥ イグッ、イグゥ♥♥♥ ほお゛ぉぉお゛ぉぉオ゛ォ゛オ゛ォ゛ォ゛~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!♥♥♥♥♥」

 

 ――――エルーンを支配する人から堕落を受け入れさせられる、エルーンのためだけにある館だ。

 



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ユエル、ソシエ、ユイシス、アンスリア、ヘルエス、フォリア(常識改変、無様エロ)

前回の続き物です。エルーンのお毛毛が等しく下品になってます。






 空に浮かぶ島々の間にある噂が流れ始めた。その流れは数ヶ月前、あるいはそれより以前からのこと。

 始まりは一人の少女が姿を消したことから。しかしそれを理解する人間はいなかった。なぜなら、少女を筆頭に各地で失踪する者たちが頻繁に現れたからだ。

 忽然と姿を消すのは必ずエルーンだった。それも、容姿端麗の女だった。

 そして、姿を消したエルーンの少女たちは決まってある施設に宿泊する、という噂が立ち始めていた。

 その館はありえない場所に立つという。その館を見たエルーンは一目で見惚れてしまうという。その館に足を踏み入れたエルーンは二度と帰って来ないという。

 

 全てが眉唾物の噂話でしかない。けれど、空の世界からエルーンの美しい女たちが姿を消したことに間違いはない。

 彼女たちが姿を消したその場所には、建物があったと思しき広い土地と、本人のものと思われる武器と衣服だけが残されている――――――

 

 

 

 

 その館は広大だった。仮に全空に存在するエルーンの女をここに集めたとしても、容易に収めてしまうことだろう。

 時間と空間を超越した館。それはエルーンを支配するためだけの場所。一人の『支配人』と【ルール】のみが絶対であり、泊まり込んだエルーンたちはそこに一切の疑問を挟まない。

 そうして日常は繰り返される。今日もまたどこからか朝日が差し込み、その何日目かの宿泊が目覚めを迎えた。

 

「ふぁぁぁぁ……ソシエー、もう朝やで。はよ起きい〜」

「ん……ふふ、ユエルちゃんこそ、目が寝坊助さんや」

 

 二人のエルーンは大きく特徴的な狐の尾を揺らし、狭苦しいベッドの上で軽く伸びをして瞼を開けた。ユエルとソシエ、ある使命を帯びて旅を続けていた親友同士のエルーンだ。

 が、それも今や昔のこと。二人は宿泊しているエルーンの中でも古参であり、この小屋にも似た相部屋で裸で抱き合って寝ることに何ら違和感を覚えていない。

 ベッドの上で背を伸ばすことさえ狭苦しさを感じる。裸の身体は匂いの籠る窮屈な部屋に新鮮な雌エルーン臭を行き渡らせていた。ユエルの黒毛、ソシエの白毛、それぞれの腋や股間にもっさりびっしりと生えた下品で不衛生な剛毛から『むわぁ♥』といやらしい匂いを解き放っているのだ。

 【獣であるエルーンに毛の処理とケアは必要ない】。ここに住まうエルーンは、マンコからケツ穴まで獣の淫毛を見せつけるように生え散らかしていた。全てはルールに乗っ取り、腋の下まで余すことなく剛毛を生い茂らせることを〝当然〟としている。

 

「ふぁ……んー、まだ眠いわぁ。目覚ましついでに始めよか、ソシエ」

「うん。ユエルちゃんからでかまへんよ」

「りょーかいや♥ ほないくでー――――あんっ♥♥」

 

 クチュッ♥

 

 心地が良いとは言えない雌臭が混じる目覚めの中、伴うようにユエルの甲高い声が響いた。官能の声はマンコに差し込んだ指先から鋭く伝わる快感によるもので、ユエルはマンコでオナニーをしながらソシエの胸に顔を埋めた。

 

「おっ♥ ソシエのおっぱい♥♥ 蒸れ蒸れでたまらんわぁ……おまんこすぐ濡れてまう♥♥ あっあっ、おっほ♥♥」

「はしたない声たくさん出とるよ♥ うちのおっぱい、そないにえぇの?♥ ユエルちゃんの顔、お鼻の下が伸びてみっともないわぁ♥」

 

 エルーンとしては十分に大ぶりなソシエの胸に顔面を埋めたユエルの表情は恍惚としており、涎を垂らしながら鼻の穴を広げて雌の匂いに酔いしれている様が伺えた。汗で蒸れた乳圧に挟まれながら、ユエルは股に両手を擦り当てて快楽を貪る。

 

「はぁ、はぁ……あかん、もうイク、ソシエのおっぱいでおまんこイクッ!!♥♥♥♥」

 

 絶頂までのスパンは極度に短く、まるで常に発情期のユエルは軽いオナニーで『ブシュッ♥』と愛液を噴射してアクメする。よくよく見れば、二人のベッドのシーツは体液が染み込み深く変色している。消えない匂いが染み込むことは日常茶飯事のようだ。

 【朝起きたら必ずオナニーをする。オナニーの回数は一日に多ければ多いほど良く、場所を問わずにしたくなったらする】。このルールに沿って早朝の館からはオナニー絶頂の喘ぎ声が絶えず、各々の部屋から外に変態エルーン臭が漏れ出ている。そしてユエルやソシエのように相部屋になった者たちは、互いの雌臭い体臭を嗅ぎ合いながら激しくオナニーをするのだ。

 

「はぁぁぁ……次はソシエの番やな♥ ほぉら、うちのここ、好きなんやろ?♥ ソシエも大概好き物やなぁ♥」

「んん、ゆ、ユエルちゃんのいけず……♥」

 

 今度はユエルが体臭を分け与える番だ。彼女はソシエに向かって片腕を上げると、上半身の中で最も匂いが濃厚な部分を指で掻き分けて相方を誘う。

 ユエルの腋下から『むわむわむわぁ♥』と噎せ返るような雌臭が漂った。青みがかった黒色の毛がボーボーと生い茂り、ユエルが指で掻き分けた中心には汗ばんだ窪みがマンコのように穴を広げている。ソシエは恥ずかしがりながらも、ユエルの腋毛マンコに鼻先から突っ込んだ。

 

「むぶぉ゛♥♥♥ く、くっさ♥ ユエルちゃんの腋まんこ♥ ありえへんくらい雌臭い♥ すぅぅぅぅぅ……ぅ゛お゛♥♥♥ ヤバッ、まんこ濡れてまうっ♥♥♥」

「あはは、こないに可愛い乙女を捕まえて臭いとかひっどいなぁ♥ まあ雌臭いのは事実なんやけど♥」

 

 ユエルはソシエの腋毛に顔面をチクチクと刺されながら、匂いの中心である窪みに鼻を立てて全力で吸い上げる。それだけでマンコからドバドバと淫汁が垂れ流され、雌の香りが一段と強くなった。

 この館に招かれたエルーンは【ルール】を遵守し、その身にいやらしい匂いを纏う。彼女たちの体臭は日を追う事に雌臭さを増し、今では互いを発情させる濃厚な体臭を当たり前のように全身から発していた。マンコの茂みからケツ穴の奥、腋の窪みまで全てが発情エルーンのそれだ。

 もし仮に男のエルーンがこの館に踏み込んだのならば、彼女たちが発する匂いだけで性器を勃起させ、あちこちに染み付いた匂いで性器を絶頂させることだろう。

 

「すぅ、はぁ、すぅぅぅぅ♥ はぁぁぁぁぁ……う゛お゛ッ♥♥♥ ユエルちゃんの腋マンコ嗅いで♥ イクッ、うちのおまんこ、イグッ!!♥♥♥♥」

 

 雌同士であっても例外ではない。内気なソシエさえ【淫語は隠さず積極的に使う】というルールを常識だと認識し、ユエルの腋の中で下品なアクメ顔と言葉を使ってマンコオナニーでイキ狂う。

 その後も二人は互いを求め合うように身体を交合らせた。

 

「あっあっ♥ そ、ソシエぇ……んちゅ、れろっ♥♥ あひっ♥♥♥ んひぃぃぃぃぃぃ♥♥♥♥」

「んふ♥ ユエルちゃん、ぎょうさんイッてかわえぇなぁ……うちのおまんこも、もっと舐め舐めしてな?♥」

 

 シックスナインの体位でマンコに顔を埋め合い、陰毛を口で掻き分け中身を探り愛撫をする。自分たちの陰毛からケツ毛まで見せつけ合いながら、二人は獣のような絶頂を味わって雌エルーンの匂いを漂わせていった。

 

 

「あ、支配人さんやん。おはようさん♥」

「おはようございます、支配人はん♥」

 

 たっぷり何十回もイキあった二人は、部屋から打って変わって広々とした館の通路でニコリと笑って朝の挨拶をした。

 廊下には雌エルーンの重厚な香りが充満し、それぞれの恥毛を汗ばんだ女体に貼り付けたユエルとソシエからもそれは感じられる。近づくだけで猛烈な性臭が迸るような二人に対し、男の『支配人』は平然と挨拶を返した。

 

「おはようございます。ユエルさん、ソシエさん。本日も雌エルーンの匂いが素晴らしい朝ですね」

 

 男は旅館の『支配人』だ。彼は青年のようでもあり中年のようでもあり、あるいは初老の男にも若々しい未成年のようにも見える。人によって見方が変わり、けれど確かにそこにいる。それがエルーンから彼に感じる共通的な認識だった。

 一見して理解のし難い人間のように思えるが、エルーンたちは彼に悪感情を一切抱くことはなかった。

 

「せやなぁ。これも支配人さんのおかげやわ、いつもありがとうな♥」

「こんなにもお世話になって、毎日素敵な場所に寝泊まりさせてもらえて……支配人はん、本当にありがとう♥」

 

 むしろ、深々と感謝の念を抱きさえする。何せエルーンたちからすれば彼はこれほどの旅館を彼女たちに貸し与え、いつまでも宿泊して構わないと無償で権利を明け渡しているようなものなのだ。

 たとえその実態が支配人と彼のもたらす【ルール】によって縛られていたとしても、それがエルーンたちの常識であるならばそこに介在する感情は感謝以外の何物でもない。

 

「いえいえ、感謝をするのはこちらの方です。皆様のおかげで、エルーンのためにあるこの館に素晴らしい匂いが染み付きました。ユエルさんとソシエさんを始め、マヌケなエルーンが無駄毛を生やして裸で練り歩く姿など……あなた方淫乱なペットの姿に、思わず滾ってしまいますよ」

 

 ――――たとえ支配人が操られた馬鹿なエルーンを蔑み、嘲笑し、その快楽の糧にしていようとも、二人は感謝を返され照れくさそうに笑うだけなのだ。

 ユエルを初めとしたエルーンは数多く、彼がその目で見定めた者たちはこの館に必ず〝泊まり〟、定められた【ルール】に従い続けてくれる。ユエルたちと朝の挨拶をして別れた支配人は、また別のエルーンから挨拶を受けた――――全裸土下座で。

 

「おはよう、頭……いえ、支配人♥」

「おや。おはようございます、ユイシスさん」

 

 ユエルやソシエのように平然とした態度で痴態を晒す者を〝基本〟とするなら、ユイシスのような人間は想定以上の感謝を抱いて彼に敬服するタイプだ。

 今日も美しい土下座だと支配人はユイシスを見下ろした。彼女は出自柄もあって上下関係を重んじる。その刃物の如き目は敵には容赦をしないが、身内と定めた者には敬服と信頼を大きく向ける。裸一貫で出来る最大限にして最底辺の敬意と懇願、全裸土下座はユイシスの得意技だった。

 

「行き場のなかった私をこの館に匿ってくれた恩……あなたの人情に雌エルーンのだらしない身体で応え、粉骨砕身の雌穴で尽くすわ♥」

 

 義を重んじるユイシスが支配人を裏切ることはない。彼女も皆と同じように全身から雌の匂いを発し、その手に刃ではなくチンポを握る剛毛痴女として生活をしていた。それ自体がユイシスにとってかけがえのない〝対価〟なのだ。

 

「その心意気に感服しました。私めからささやかですが、お酌をさせていただきましょう」

 

 裸で頭を垂れるユイシスを見下した彼は、支配人としてもっともらしい、言ってしまえば大根役者の演技を行いながら肉棒を取り出した。

 美しいエルーンの無様下品な様に勃起は十分。エルーンの餌である精液は湯水の如く溢れることだろう。支配人はユイシスの背後に回ると、彼女の身体で一番高く掲げられた尻を掴んでその肉を横に広げた。

 細身に乗った肉を掻き分けると、ジャングルじみた雌臭い毛が目に映る。支配人はその下の口……ではなく、ぷっくら膨れた肉が縦に割れたもう一つの性器に肉棒を突き立てた。

 

 ズブズプッ、ヌプププププッ♥♥

 

「おっ、おっ♥♥ おぉ、おほぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 アナルに挿入された途端、床に額を擦り付けていたユイシスが野太い嬌声を響かせて顔を反り返した。土下座の姿勢を維持しながら顔を上げ、ケツを掲げる。マヌケな全裸土下座エルーンのケツマンコに、支配人は勢いよくピストンを繰り出した。

 

「お゛っ♥♥ おっおっおぉぉ♥♥♥ あっ、んっ、ン゛ッ!♥♥♥ ふぉっ♥♥ け、ケツ穴、イクッ、ケツマンコ、ちんぽでイグゥ!!♥♥♥♥」

 

 尻穴で感じることは当たり前。そもそも尻穴を差し出すことも当たり前。この館においてエルーンはペットであり【エルーンの餌は精液】のルールに従い、ユイシスは餌を与えてくれる支配人に敬愛を抱いて穴を差し出す。重ねてルールに従い、どれだけ卑猥な単語でも積極的に口に出し続ける。淫らなオホ顔に染まった面から品性下劣な淫語を口走る。

 ただの排泄穴だった場所は、肉棒を出し入れされて『ぶぼっ♥』と淫猥な音を立てる性器と化していた。ケツ毛を絡ませ肉棒に穴を委ね、腹の底から汚らしく下品な雌声を発して彼女は餌を待つ。

 【精液を食べるなら下の口が一番絶品】。今や館中で誰もが知るルールに喜びを感じたユイシスは、肉棒の脈動を直腸で味わい声高々に嬌声を上げた。

 

 ドビュルッ♥ ブビュブビュブビュルルルルルルルルルルルッ!!♥

 

「んッほお゛おぉぉぉぉぉぉぉぉ……ッ!♥♥♥♥ ザーメンッ♥♥ ケツ穴でいただいてるっ♥♥ 主食のおちんぽ汁っ、エルーンのドスケベケツ毛マンコでイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥」

 

 雄の精液を主食とし、白目を剥きながら尻穴で味わうのは広い空の世界と言えどこの館に宿泊する変態エルーンペットたちのみだろう。

 ドプドプドプとユイシスの尻穴に餌を注ぎ込み、ゆっくりと肉棒を引きずり出す。肛門の皺が竿に吸い付く快感に残った精液を吐き出しながら引き抜くと、ユイシスの尻穴は喜びに打ち震えたようにザー屁を噴射した。

 

「う゛っほぉ゛♥♥♥」

 

 それは最早清純なエルーンではありえない酷く濁り切った獣の遠吠えだ。ケツ穴からザーメンを噴射する助平なエルーンを見下して笑いながら、それでいて労わるように支配人は声をかけた。

 

「ユイシスさん、この後一緒にお風呂はどうです? 背中を流し合いましょう」

「は、はひっ♥ イクッ♥ 家族である頭の、支配人の背中、私に流させて欲しいわ♥」

 

 時間と設備は支配人が望むだけある。エルーンも望めば望むだけ美しい者たちが増える――――それを無様なペットにする快感は筆舌に尽くし難いものであろう。彼の醜悪な笑みにはそれが如実に現れていた。

 

 

 

 場所は望めばある。正確には望めば〝増える〟。ドスケベエルーンを支配するためだけにある旅館とその支配者に不可能などない。それがエルーンのためであれば、そんな理由一つで全てが叶えられてしまう。

 凄まじい人数のエルーンがズラリと並ぶ。誰もが一糸纏わぬ裸体で、多少の差はあれど等しく深い毛を蓄えたエルーンたちが宴会場のような場所にスペースを開けて立ち竦む。一人一人が十分な間を取るだけの広大な会場、そのステージに一匹の雌エルーンが立った。

 

「ん、ふふ……凄い熱気♥ これならとっても素敵な舞踏を踊れそう……♥」

 

 炎のような赤毛を靡かせたそのエルーンの名はアンスリア。各地で情熱的な舞を披露し、熱狂へと導いてきた炎の踊り子だ。が、今やその踊り子も宿泊に心酔する一匹の雌エルーンでしかなかった。

 くびれた身体は雌の匂いを発し、情熱的な赤毛は前は下腹に迫り、後ろは尻肉の外まで見えるほどビッシリと生い茂り、彼女は腋毛を見せつけるように扇情的な舞を披露する。

 

「さあ、私と一緒に踊りましょう? 愛しい支配人に捧げる――――無様で下品なドスケベダンスを♥」

 

 無論、彼女がもたらす情熱の舞さえ【ルール】を元に改変が為されている。アンスリアが踊る理由は、自らが世話になった支配人のため、未熟な雌エルーンたちに下品で無様なエロダンスを教授することにあった。

 太股がムチムチと激しく揺れるティコも、幼い身体を柔軟に動かして独自の魅力を醸し出すアンチラも、熟れた裸身に扇情的な無駄毛を生い茂らせたエイレアも、皆が支配人に捧げる舞を会得するため心を一つにしてアンスリアの指導に耳を傾けた。

 

「まずは両手を頭の後ろに、両脚は限界まで外に開いて……もっと……そう、もっと限界までよ♥ 腰はしっかりと下に落として、あの方に後ろ側まで見せつけるっ♥♥」

 

 両手を頭の後ろで組んで雌臭い腋の毛を余すことなくさらけ出す。腰を低くして両脚を開くことで、尻臀まで前方へと見せつける下品なガニ股を描かせる。

 全裸土下座が人の子に出来る最大限最底辺の誠意ならば、それは全身の性器を雄に見せつけ捧げる屈服羞恥のポージング。

 

「これが……おまんこの舞い!♥」

『おまんこの舞い!♥』

 

 ガニ股腋見せ屈服ポーズを〝おまんこの舞い〟などと称して披露し、並んだエルーンたちもアンスリアのガニ股ポージングに追随して自らの全てを暴いた。

 

「そしておまんこの舞いはここから腰を……こうっ♥♥」

 

 ヘコッ♥

 

「ほっほっほっ♥ はっはっはっ♥」

 

 ヘコヘコヘコッ♥ カクカクカクッ♥

 

 ガニ股に開いた脚を震わせ、中腰を一気呵成に踊らせる。アンスリアが腰を強く前後に振る度、彼女の剛毛が風に靡いて膣液があちこちに飛び散る。

 ガニ股ポーズの腰振り前後ダンスを意気揚々とお手本にしてみせたアンスリアは、至って真面目な表情で声を発した。

 

「腰は強く、鋭く、激しくっ♥ 支配人への感謝と愛を込めて、ドスケベ腰振り舞踏を踊りましょう♥ さあ私に合わせて――――おまんこっ♥」

『おまんこっ♥』

 

 腰を前後に『カクッ♥』『ヘコッ♥』と踊らせながら、エルーンたちがアンスリアの掛け声に続いて叫びを上げる。

 

「おまんこっ、まんこっ、ケツ穴っ、ケツマンコ♥ ほっほっ、おまんこおまんこ〜♥♥ おまんこフリフリふ〜りふり〜♥」

『おまんこっ、まんこっ、ケツ穴っ、ケツマンコ♥ ほっほっ、おまんこおまんこ〜♥♥ おまんこフリフリふ〜りふり〜♥』

 

 その舞いに美しさは存在しなかった。毛が生い茂った下品な身体でガニ股腰振りダンスとみっともない掛け声を伴えば、それはまさしく品性下劣。鼻の下を伸ばしたアヘ顔手前の顔を揃え、腰を全力で振り乱してエルーンたちが変態ダンスを踊る。

 全く無駄にしか見えない踊りの熱気は加速度的に増していく。その一体感は支配人への感謝がそれだけ強いことへの証であり、美少女と美女揃いの素っ裸の下品腰振りダンスも彼からすれば壮観極まりない光景なのだろう。

 

「おまんこ、ケツ穴、おまんこケツ穴おまんこケツ穴っ♥♥ た、高ぶってきた♥ すごい熱で、おまんことケツ穴から雌汁飛び出してるっ♥♥ はぁ、はぁっ♥♥ そ、想像して♥ 腰振りで迎え入れるおちんぽを♥♥ あぁ、イクイクイクぅ……♥♥♥」

 

 ヘコヘコヘコヘコ――――ヘコォ♥

 

「おまんこケツ穴、イクッ!!♥♥♥♥」

『おまんこケツ穴、イクッ!!♥♥♥♥』

 

 プシャァァァァァァァァァァッ!♥

 

 アンスリアが腰を鋭く突き出した瞬間、エルーンたちは示し合わせたように愛液を打ち上げた。毛に囲まれた肛門の皺も窪んで、その絶頂を露にしている。彼女たちは腰振りで雌臭を撒き散らすだけでイッてみせたのだ。

 腰振りで靡いていたマン毛が愛液でいやらしく張り付く。全身から汗が滴り落ち、並んだエルーンたちは前列の尻に淫汁をぶちまける。ステージに立つアンスリアは、彼女たちが放つ淫汁を浴びずともその匂いを感じて唇を歪ませていた。

 

「さあ次は……ケツマンコの舞い♥」

『ケツマンコの舞い♥』

 

 淫乱な熱量に当てられたアンスリアがさらに舞い踊る。それは淫靡というより、やはり下品で無様だった。

 ガニ股ポージングを反転させ、ケツ穴を見せつけるように中腰を突き出す。並び立つエルーンたちと尻を付き合わせたアンスリアは、そのまま尻を小刻みに揺らし始めた。

 

「ふっ♥ ほっ♥ ひっ♥ ふっ♥」

 

 ケツ毛が靡いて尻肉が揺れる。大胆で勢いのある腰振りダンスから一転し、ケツ肉を小刻みに揺らす卑猥な踊りを指導する。

 もちろん〝ケツマンコの舞い〟はその程度で終わるものではない。アンスリアはマヌケな剛毛エルーンたちが尻を必死に揺らす姿を肩口から見守り、クスリと微笑むと左手をその揺れる尻の上に掲げ――――――一気に振り下ろした。

 

「はいっ!♥♥」

 

 パチィィィィィンッ♥

 

 手の平が尻肉に打ち付けられて気持ちの良い音が響く。エルーンたちもアンスリアのケツ叩きに続くように音を掻き鳴らした。

 

「はいっ♥ はいっ♥ はいっ、はいっ、はいっ♥」

 

 パンッ♥ パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ!♥ パチィンパチィンパチィンパチィンパチィン!♥

 

 尻をリズミカルに揺らしながらの連続スパンキング。尻肉に赤みが残る自傷行為――――マゾダンス。

 それにエルーンたちもついて行く。バラバラだった音が次第に重なる。

 

『はいっ♥ はいっ♥ はいっ、はいっ、はいっ♥』

 

 叩いて叩いて叩き続け、尻が真っ赤になるまでエルーンダンサーは踊り狂う。

 ガニ股を左右に踊らせながらフェラのジェスチャー。ケツ穴の奥まで見えるようなブリッジの姿勢でマンコオナニー。マヌケで下品で無様な踊り子たちへの教義は引き続き行われる。

 

 もちろん、それぞれの舞いは合わせるためにある。全てをマスターし、一つのダンスとして成立させる。それがダンスレッスンの目的だ。その完成まで身を粉にしてアンスリアは踊り狂ってくれるだろう――――支配人は彼女のおまんこブリッジの舞いをニヤニヤと嘲笑う。この館の中で唯一彼女たちのマヌケさを知っているからこそ、彼はその笑いを止めることはない。

 

 

 

 男の役割は『支配人』。あくまでエルーンが宿泊する旅館を管理、ルールを取り決める人間でしかない。少なくとも彼はそう考えていた。

 言うなれば一種のロールプレイだ。ルールに従うエルーンたちと同様に、定められた役割に沿って行動を決める。その方が味が出て楽しい。

 とはいえ、客たちの自主的な行動ばかりに合わせていては自由に発散というわけにはいかない。もっとも、取り決められた【ルール】の数々を見て彼が自由に振る舞っていないと宣言するには無理があるのだけれど。

 そんな『支配人』だから、稀に他の〝支配〟が欲しくなるのだ。ユエルやソシエ、ユイシスのように支配人に感謝をしながら様々なルールに支配され、平然とした態度で痴態を晒す。それは悪いものではないが、もう少し苛烈なものが欲しいと思う時は当然ながらある。

 

「さあ、散歩の時間ですよ」

 

 旅館の庭は和風で統一された内部に比べ、森林などの自然が豊かなものだ。まあ庭と言っても旅館の〝中〟であるため、内部に取り込んだエルーンが飛び出したところで何の支障もない。彼の言う〝散歩〟にはうってつけの自然コースだ。

 支配人は庭の一角に向かって声をかけた。すると、上質とはとても言えない木の小屋から、四つん這いの手足を野ざらしの地面にヒタヒタと付けて歩く雌エルーンが二匹、その裸身を露にした。

 

「良い子にしていましたか、フォリア、ヘルエス」

 

 彼はその雌エルーンを見下し、呼びかけた。それは全裸土下座のユイシスを見下した時以上に敬意を捨てたもので、二人への呼び方にそれが現れていた。

 しかし、支配人の態度に元王女と元国王は怒りを滲ませるどころか、ヘラヘラと媚びへつらういやらしい笑みと豚のように平たく不細工な歪みを伴った鼻を鳴らして応えた。

 

「当然じゃ♥ 妾たちは、ふごっ♥ 支配人様の可愛い家畜だからのう♥」

「感謝いたします♥ ふぅ、ふぶっ♥ 家畜如きに散歩の時間を割いていただいたこと、その慈悲深さ♥ 私たちの下品でみっともない身体を以てお返しさせてくださいませ♥」

 

 鼻は内側に鈎が食い込み、それらが三方向に向かって引っ張ることで二人の小さな鼻孔は最大まで大きく、平たく、酷く惨めで不細工な豚鼻に成り果てていた。二人とも元が美貌に優れているため、その豚鼻はより醜く映えている。

 アナルには豚の尻尾を模したビーズの着用を義務付け、首からは『豚奴隷♥』と書かれた木の板を下げ、無駄毛はペットたち以上に無造作に伸び、毛の線が一本になってピアスが付いた臍まで伸び切っている。

 その姿はもはや喪女と称することさえ烏滸がましい。女ではない獣の雌。人間以下のペット、ペット以下の家畜。家畜となった二人は支配人に飼われ、飼育され、庭にあるボロボロの小屋で住まうことを良しとする――――それが家畜に架せられた【ルール】だからだ。

 

「よろしい。おまえたちはエルーンでありながら王女と国王などという地位にあった。この旅館にそのような卑しい者は相応しくない……家畜として生き、罪を注ぐがいい」

「はい♥ 卑しい身分のわたくしたちを家畜に召し上げていただき、ありがとうございますっ♥」

「妾たちは豚のように鳴き、家畜として生を終える♥ 支配人様からのお恵みで生きていられる無様な雌豚エルーン♥ ぶひっ、ぶごっ、ぶひぶひぃ〜♥」

 

 ヘルエスとフォリアはいやらしく歪んだ微笑みで支配人を見上げた。四つん這いの姿勢は土下座のように低く、チラチラと顔を見上げる仕草は許しを乞うため男に媚びているようで、支配人の脳は得も言えぬ多幸感を感じていた。

 彼女たちは客人(ペット)ではない。エルーンでありながら高貴な身分にあった卑しい女に相応しい無様を用意されたことで、旅館の家畜奴隷に堕ちた哀れな雌豚だ。

 家畜は【鼻フックを必ず着用し、アナルビーズで豚の尻尾を生やし、乳首と臍にピアスを付け、板を首から下げて常に無様な自分を紹介する】というルールが設けられており、客人でない雌エルーンに支配人が遠慮をする理由などなかった。むしろ不細工な鼻の雌豚奴隷を飼育してやっている、という大義名分を鑑みれば先の尊大な態度は不遜とは言えない。

 

 ――――無様なエルーンペットたちの中でも、自由な振る舞いで扱える便利で下品なオナペット。

 様々な理由があると思われるが、結局は性処理に都合がいいというのが筆頭の思惑だ。それ以外でならば、ヘルエスとフォリアが高貴な身分に着いていたことが彼の支配欲を唆ったのだろう。

 

「一日中慰めることしか脳のない豚に恵みを与えてやろう」

 

 罵倒のような言葉を投げかけたというのに、二匹の雌エルーンは〝恵み〟を想像し恍惚とした笑みと鼻水を垂らす息を漏らした。ヘルエスなど滲み出ていた高貴さが全て消え失せ、フォリアは尊大な口調だけが残り哀れに思えるほどだ。

 支配人は服の下から男性器を露出させた。何十匹のエルーンを相手にしていながら、相変わらず衰え知らずの巨根だ。宿泊しているペットが相手ならこのまま行為に及ぶのだが、家畜への恵みとあれば一味違う楽しみ方がある。

 

「味わえ。ただししゃぶるな」

 

 精液はエルーンの主食。それはペットであろうと家畜であろうと変わらない【ルール】である。当然だが、曲がりなりにも宿泊する雌エルーンと外に放り出されて飼われている雌豚エルーンとでは配給量が全く違う。

 朝昼晩の主食と気まぐれな摘み食い。十分な量が割り振られるペットと違い、家畜の配給は本当に〝気まぐれ〟。ヘルエスとフォリアからすれば、ほぼ一日ぶりの精液だ。

 それを〝しゃぶらずに味わえ〟という命令は、仮にユエルやソシエならば支配人に〝いけず〟と不満を顕にするだろう。

 

「ありがとうございます……ぶぐごぉっ♥♥」

「むふふ、久方ぶりのおちんぽ様……はぁぁぁ♥♥ 顔が洗われるのじゃあ♥」

 

 けれど家畜は違う。家畜であり雌豚奴隷であるヘルエスとフォリアは、その配給量に僅かであっても不満を漏らさない。それどころか、深い感謝の念を抱いて肉棒を敬い、命令の中で出来る最大限の行動を取った。

 ヘルエスはフックで開き切った鼻に亀頭を無理やり詰め、捩じ込むようにセルフ鼻ファック。フォリアは至福の表情で竿に頬擦りをし、持ち前の魔力で潤いを失わない肌で肉棒を楽しませる。

 

「ぶごっ、ぶごごっ♥♥ 鼻ちんぽ、うまっ、うまいのじゃ♥♥ ぶひ、ぶごびぃ♥♥♥」

「ふぅ、ふぅ♥ ちんぽ、ちんぽちんぽちんぽ♥ 家畜にザーメン♥ 支配人様、どうかお慈悲をぉ♥」

 

 元は高貴な身分のエルーン美少女と美女が、今や無駄毛を生やし鼻の穴にチンポを捩じ込む年増の家畜エルーン。それだけで肉棒が滾るというのに、先ほど見学したエルーンのドスケベダンスと不細工顔面奉仕も合わさって、彼は今すぐにでも射精してしまいそうだった。

 

「待て」

『っ♥』

 

 しかし、家畜にただぶちまけるというのは面白くない。一言でピタリと動きを止めた家畜たちを尻目に、支配人は何故か全く別の場所へ精液を解き放った。

 ドピュドピュとヘドロのような白濁液がヌキ放たれた先は――――ペット用の丸い小皿だ。

 

「……はっ、はっ、へっ♥」

「ふごっ♥ ぶごごっ、んごっ♥」

 

 餌箱に白濁液が注がれる。エルーンの大好物に家畜たちが舌を出し、鼻を鳴らし、今度は彼女たちがイキそうな目になる。

 半開きの口から輝く涎。全開きの鼻から淫らな水が。剛毛マンコから堪えきれないと言わんばかりの愛液が。言葉もなく精液を欲しがる物乞いの家畜を支配人は嘲笑って声を発した。

 

「よし」

 

 瞬間、四つん這いのヘルエスとフォリアは顔面を餌箱に突っ込んだ。

 

「あむっ、じゅるるるる、ぶちゅるっ♥♥ ずびっ、ずぼぼぼ、じゅぶ、んぐっ、ごきゅっ♥♥♥」

「ふーっ、ふーっ、ふーっ♥♥ はぐ、ぶごっ、ぢゅるるるるるるる♥♥」

 

 口で咀嚼し鼻で吸い込み、味わい深いザーメンを胃の中にたっぷりと収めていく。臭くてエグくて絶品のチンポザーメンに、二人のマンコは淫汁を吹き出してイキ狂っているようだ。

 

「やれやれ、はしたない家畜たちだ。もう少し恵みが必要ですか」

 

 ヘルエスとフォリアをそう扱い、育て上げた張本人が呆れたように肩を竦ませ、一つの餌箱にがっつく二人の背後に回った。

 地面に置かれた餌に顔面を突っ込んだことで、二人の下半身は必然的に掲げられている。これでは豚というより犬だ。エルーンの耳も相まって種族がめちゃくちゃな二匹のうちのグラマラスなエルーンのマンコを狙いすまし、支配人は肉棒を挿入した。

 

「んィ゛う゛ぅ゛う゛ぅ゛う゛う゛ッ!?♥♥♥♥」

 

 まるで獣の唸り声。ヘルエスは美しさの残る数少ない背中を全力で反らし、ずぶ濡れのマンコで仰け反りアクメを享受した。支配人はヘルエスが顔面を反らした拍子に跳ねた三つ編みの銀髪を手に取ると、手網を握るようにピストンをする。

 

「ん゛お゛お゛お゛お゛っ♥♥♥♥ ちんぽっ、支配人様の、おちんぽぉ゛っ゛♥♥♥ 私の家畜マンコに来てっ、突いて、イグッ!♥♥♥♥♥ よわすぎて、アクメ、イグッ!♥♥♥♥ 馬鹿マンコじぬ゛ぅ゛ぅぅぅぅぅぅ!!?♥♥♥♥♥」

 

 スレンダーな身体のデカ乳が揺れ、デカケツが音を立てる。パンパンと肉付きの良い音が鳴り響く度に、熟れたマンコが肉棒を解し、ド下劣な嬌声が雄の猛りを遺憾無く助長させた。

 白目を剥いてよがり狂う巨乳の家畜エルーン。元ロイヤルマンコを奥の奥まで突いて楽しんだ支配人は、何の躊躇いもなくその子宮へと新鮮な白濁液を流し込んだ。

 

「ん゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……ッ♥♥♥♥」

 

 ビクッ、ビクッ、ビクッと断続的に裸身を震わせ、喉奥から濁った声をひり出すヘルエス。雌汁が滴り、顔面の精液が垂れ、獣の嬌声が猥りがましい音を奏でた。

 いつまでも絶頂しているのではないかと思える長い嬌声。それに付き合うことなく肉棒を引きずり出した支配人は、精液と鼻水と愛液と我慢汁、ありとあらゆる汁で濡れた肉棒をそのままフォリアの蜜壷にぶち込んだ。

 

「ほッお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥♥」

 

 ヘルエスが遠吠えのような嬌声だったならば、フォリアは唸り声のような嬌声だ。餌が吸い尽くされた箱に顔を突っ伏し、膣壁を擦るカリ首に唸り、汚らしい喉声を以て子宮に到達した肉棒を歓迎する。

 

「ほぉ゛っ♥♥ ん゛ッほぉ♥♥♥♥ 一日ぶりの、おちんぽ様っ♥♥ すごっ、はげし……ん゛ごっ、げぇっ♥♥♥ お゛お゛っ、お゛ッほ♥♥♥♥ 妾の行き遅れマンコにっ、とてつもない魔羅がきて、ハメられてっ、い、イォ゛ォ゛ッ!♥♥♥♥」

 

 ヘルエスよりは理性が残っているのか、多少は饒舌に肉棒の味を語るフォリアだが、結局は無様なことに変わりはない。鼻穴にこびりついたザーメンを吹き出し、王失格のケダモノアクメで言葉にならない声を上げていた。

 成長が著しく遅い幼女の如き身体のマンコはキツめで堪らない。ヘルエス同様、またも脈絡なく白濁液を子宮に注ぎ込んだ。

 

「おッほお゛ぉお゛ぉぉオ゛ォ゛オ゛ォ゛ォ゛~~~~~~~~~~~~~~~~♥♥♥♥ ざーめん♥ ありがとう、なのじゃっ♥♥ ロリババアマンコ♥ イグ、イグ、イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥」

 

 家畜の媚び売りアクメ声は脳髄によく響く。これなら午後からの業務もしっかりと身に入りそうだ――――――

 

「おっと、散歩を忘れるところでした。行きますよ、家畜」

『ぶひぃんっ♥♥』

 

 ぺちぃん、と忘れかけていたことを棚に上げた尻への仕置きが飛ぶ。酷いことに見えるかもしれないが、みっともない悲鳴を上げる家畜に気遣いなど不要だろう――――これだけ好き勝手に扱っておきながら、それこそ今さらなのだろうけれど。

 

 

 来客はいつでも歓迎する。それは悪意を以て訪れる者であっても、だ。

 

「……ようやく見つけたな。ここが例の〝館〟というやつだろう。うむむ、ガルとははぐれてしまったか。そっちはどうだ、フェリ」

「ああ。私の方も同じだ……エルーンしか見つけられないという噂は本当だったみたいだな。ヴァジラ、とにかく安全な場所から様子を見よう。この館がどんな仕組みなのか、それだけでも知って帰らないと――――――」

 

 それがエルーンにとっての善意であれ、館にとっての悪意であれ意味は等しい。

 どんな思惑を持つ者でも、どれほどの力を持つ者でも、エルーンでなければ辿り着けず、エルーンであれば歓迎をする。

 

「おやおや、可愛らしいエルーン様でございますね――――歓迎しますよ。どんな種族よりも丁重に、あなた方エルーンをね」

 

 逃れられるエルーンはいない。逃れる必要もない。エルーンのためだけにある支配の館。

 

 今日も新たな来客が館の扉を開く。彼女たちが、雌エルーンが空の世界に戻る時は、二度と来ない。それに後悔も疑念も必要ない。獣は獣らしく、何も知らず何も得ず、ただ惨めに無様に喘げばいいのだから。

 



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アイドルマスター
白瀬咲耶(脅迫、調教)


評価沢山もらえれば更新は続く。いや本当にありがとうございます。お気に入りや感想共々まだまだお待ちしています!あればあるほど嬉しく、更新も続くってもんですよ。

リクエスト、アイドルマスターシャイニーカラーズより白瀬咲耶さん。王子様系で実は寂しがり屋な女の子。まあ見てわかる通り巨乳のアイドル少女が脅されるだけなんですけどね。エロいね(はぁと)





 

「あの……これからも、頑張ってください……!」

「ああ、ありがとう。君の期待に応えられるようなアイドルであることを誓おう」

 

 言って、間近にしかファンに迷いのない真摯な受け答えをし、周りのファンをも湧かせる少女。

 白瀬咲耶というアイドルを一言で言うのなら『王子様系』だろう。整った面の甘いマスクに、他人を楽しませることを心情として努力をする。その努力に見合うだけの学力、身体能力もあり、オマケに高身長。非の打ち所がないとはこのことだ。

 しかし、もちろん完璧超人というだけではない。ユニットメンバーやプロデューサーには弱味を見せることがあるし、王子様系と言ってもその胸は目を引く。90を超える推定Fカップの乳房は、アイドルとして踊って歌えばどうしても目を引く。彼女の堂々とした立ち振る舞い、自己管理や事務所にそういう悪趣味なファンは多くない――――だが、咲耶の弱点はこれに連なって増えていた。

 否、乳房だけではない。咲耶という少女の魅力がそうした。アイドルという職業がそうした。彼女は何も悪くない。けれどそうなってしまった。

 ファンサービスを終え、控え室に戻った咲耶はスマホを見て――――息を呑んだ。

 

『今日、家に来い』

「っ……」

 

 短くも、決して逆らえない断定系の命令。咲耶の手は震え、顔は恐怖に歪む。それでも彼女は普段通りに振る舞うのだ――――その身体が、どれだけ穢され変えられている最中だとしても。

 

 呼び出しを受けた咲耶は寮に外泊届けを出し、呼び出した男のマンションへと向かう。学校の制服に着替え、逃げようとはしない。男は咲耶のスケジュールをわかって呼び出しているので、仕事を言い訳に逃げるわけにはいかなかった。

 最大限周りの視線や記者がいないか気を張りながら、マンションに入って男の自宅へと足を踏み入れる。

 

「お、やっと来たか、咲耶(・・)

「…………」

 

 部屋を訪ねれば、いやらしい笑みで軽々しく咲耶の名を呼ぶ若い男。見た目だけはしっかりとしているように見えるが、それは男の職業が咲耶の所属する事務所の事務員だから、表面上はそう見られるように気を遣い、振舞っているに過ぎない。

 今日もまた、始まる(・・・)。咲耶は束ねた長い黒髪を揺らし、思わず顔を背けて震えた声を発した。

 

「……もう、やめてくれ……」

「あぁん?」

 

 すると、事務員の男はスマホを取り出し、ある映像(・・・・)を再生した。

 

『……や、やめてっ♡ いやぁ!?♡♡ あっ、あぁぁっ!♡♡』

「っ!! と、止めてくれ! それは……!!」

「あーあーわかってるわかってる。誰にも言わねぇよ。いやぁ、可愛いよなぁ。俺に犯された(・・・・・・)くらいで、こんな女の子になってさぁ」

「……ッ!!」

 

 犯された。そう言われ、咲耶は恐怖で身体が震えた。あの日のことを思い返し、映像まで再生されて恐怖が蘇ってしまったのだ。

 男はそんな咲耶を見てより楽しげに、醜悪に笑った。これ一つで咲耶ほどの美少女が言いなりになるのが楽しくて堪らないのだろう。

 アイドル事務所の事務員。その肩書きは間違っていない。ただし、所属するアイドルたちを盗撮(・・)していなければ、だが。

 咲耶と男がこの関係(・・・・)になったのは、両者にとっての不幸が始まりだった。

 

『おや、あなたは確か――――そのカメラは、なんだい?』

 

 男が仕掛けた盗撮用カメラを回収している真っ最中に、咲耶と鉢合わせてしまった。それだけなら、男の身が破滅するだけだった。

 

『ち……っ』

『っ、何を――――んむっ!? んんーっ!?』

 

 彼女にとって不幸だったのは、男が想像以上に気が強く大胆であったこと、一人であったこと、その行為中に誰の助けもなかったこと。

 勢いのまま咲耶は男に組み敷かれ――――徹底的に凌辱された。男の嗜虐心が強かったこと。咲耶は己が気づかないその()の性質を持っていたこと。何もかもが噛み合ってしまった不幸であり、それは男にとっての幸運に変わった。

 そこから先は咲耶にとって地獄であり、男にとって天国。盗撮カメラが全てを捉えていたことで、凌辱映像を餌に男は咲耶と関係を結んだ。こうして呼び出し、彼女を従わせるのも二度や三度ではない。

 怯える咲耶に、男は笑いながらスマホを見せびらかした。

 

「これが流出して困るのは俺だけじゃなくて咲耶ちゃんもだよなぁ。アイドルもやれなくなるし、モデルにだって戻れない。――――わかったら、さっさとそのデカパイを出して俺のチンポしゃぶれよ」

「っ……」

 

 もしレイプされた映像が世に出れば、困るのは咲耶だけではない。所属する事務所、ユニットの仲間、プロデューサー。全員に迷惑がかかる。アイドルとしてもやっていけなくなる。咲耶の目立つ容姿は、隠れることも出来はしない。

 その両肩に責任や情という重みがある限り、男の破滅と咲耶の救いが天秤の傾きを変えることはないのだ。

 

「……はい」

 

 故に、咲耶は従ってしまう。さっさと服を脱いだ男に釣られるように、白いシャツを脱ぎ、黒いブラジャーを外して上半身を生肌だけの姿に変える。その目には悔しげな涙が浮かぶも、年相応に恐怖してしまう少女の顔があった。

 Fカップの巨乳がぷるんと揺れ、先端の桜色が色鮮やか。見えないところまで美しい咲耶に、男は上機嫌でベッドの端に座り、脚を開いて咲耶を誘い込んだ。女性にしては長身の咲耶が、上半身裸で自身のペニスより下になって座る。そんな咲耶を見るだけで、優越感と支配感が男に得難い快楽をもたらす。

 

「……ん、あー」

 

 反り返った肉棒を前に、自身の豊満な胸を持ち、その隙間に舌を出して唾液を流し込む。男が幾度となく教えたことを、もう言わずとも実行できるまで咲耶は調教されていた。

 アイドルが自身の胸に涎を流す。そのとてつもなく背徳感のある光景は、もちろん男の撮影コレクションに何度も(・・・)加えられている。

 たっぷりと生暖かい涎を流し込み、たぷん、たぷんと両手で胸を弾ませ乳穴に馴染ませてから、濡れた双丘で男のペニスを挟み込んだ。

 

「……あー、これだよこれ。やっぱ咲耶のデカパイズリは最高だなぁ」

「…………」

 

 褒められたところで、咲耶が嬉しいわけがない。だが、男の揶揄に負けず咲耶は豊満な胸でパイズリ奉仕を続けた。

 男のモノを包み上下に弾ませ、ギュッと挟み、唾液と我慢汁を竿に塗って滑りを良くしていく。咲耶の豊満で張りのある生乳と調教を重ねて得た技術は、初めの拙さが感じられない努力家の咲耶らしい最高の奉仕と言えた――――自身の努力を褒められて、咲耶が嬉しくないと思うのはこの卑猥な奉仕くらいだろう。

 

「……あむっ♡ ちゅ、ちゅるっ♡♡ じゅぽ♡ じゅぽっ♡」

「うぉぉぉ……」

 

 そして、パイズリ奉仕でガチガチに勃起したペニスを、先端からその口で呑み込む。肉棒を包む心地良さが口で二倍以上に跳ね上がり、男の腰が堪らず浮き上がった。

 

「パイズリフェラ、最高に似合ってるぜ、咲耶」

「ぢゅっ♡ ぢゅるるるっ♡♡」

 

 男の嘲弄を無視して奉仕を続ける。胸の動きに合わせ、口に含んだ肉棒を上下に出し入れ。口の中で液体が絡み、生々しい肉が脈動する不快感。

 そして、それを撮影(・・)されている屈辱感。自身のたわわな胸が肉棒を包み、ファンに見せる貌が男のモノを呑み込んで卑猥に歪んでいる様をカメラに撮られる。

 凌辱映像を公開させないために、新しい奉仕映像を撮られる。悪循環もいいところだが、何度言っても聞き入れてくれない男に咲耶は諦めと諦観を覚えてしまっていた。

 日々覚えさせられる奉仕の手段。否が応でも成長していく様を撮られ、コレクションにされる惨めさ――――咲耶の股座に、じわりと水が染み込んだ。

 

「う……射精()すぞ!」

「んんっ!♡ ん、ん……♡」

 

 頭を押さえ付けられ、激しく脈動した肉棒の先端から白濁液が飛び出した。どぷっ、どぷっと流れる精液は当然咥え込んだ咲耶の咥内に溢れる。

 独特な舌触りと吐き気のする苦々しさ。だが、男に頭を抑えられている以上、飲み干すしかない。初めは耐えきれず戻してしまったそれも、今はゆっくりではあるが飲み込めてしまえる。

 じっくり喉奥に精液を通しながら、胸で肉棒を圧迫して残りを促すことも忘れない。

 

「ん、く……ちゅぽっ♡」

 

 飲み干し、肉棒に絡んだ分も舌で舐め取りながら口から抜く。液体を含んで引き抜く音が淫靡に響き、咲耶は口元に手を当て苦々しさを堪えて男を見上げた。

 

「……終わったよ」

「ああ。エロかったぜ……次は立ってスカートの中を見せろ」

「く……」

 

 一度果てたからといって、男の要求が止まることなどない。

 口の中の不快感を洗う時間さえ与えられず、咲耶は立たされて男の顔の前でスカートを摘んでたくし上げる。

 スカートの中には、黒いショーツが禁忌のデルタゾーンを守っている。最低限の制服しか着ていなかったのだから、当然生の下着が眼窩に晒され、カメラにしっかりと抑えられる。

 

「……もういいかい?」

「ダメだ」

「っ♡」

 

 咲耶が零した懇願も、威圧と高圧的な男の一言で捩じ伏せられる。モデルやアイドルの経験を積んでいたとしても、19歳の少女はサディストな男の前であまりに無力だった。

 長く、じっくりを超えてねっとりと視線とカメラが咲耶の下半身を見続ける。仕事の撮影ではありえない場所を撮られ、スカートを摘んだ咲耶の指先が震え始めると同時期――――じわっとクロッチ部分に濃い染みが出来た。

 

「ぷっ、あはは……なんだ、感じてんのか咲耶」

「ちが……っ♡」

「おいおい。パンツ撮影されて愛液垂らすとか、淫乱アイドルに改名した方がいいんじゃないか?」

「〜〜〜〜〜っ!!♡」

 

 屈辱と惨めさを感じながら、股から膣分泌液を流す。言い訳のしようがなく、誇りとする職業すら馬鹿にされて顔が真っ赤に染め上げられる。けれど、腹の奥の熱が収まらない。咲耶は、自分では止められない秘めたる気質に翻弄される。

 

「ほら、撮影撮影。パンツ脱いで、顔の前で持って。しっかり濡れた部分を広げろよ」

「う、ぅぅ……♡」

 

 どうして感じてしまう、従ってしまう。黒でも言い訳ができないほどに染みが出来たショーツの両端に手をかけて下ろす。その際に、スカートから出たショーツに繋がり垂れた愛液の糸まで見られ、咲耶は心が折れてしまいそうになっていた。

 そして、そのショーツの足を入れる両の隙間に手を通し、顔の下で控えめに広げる。ショーツで顔を隠すか、ショーツを押し出すか。短くも様々な葛藤の末、中途半端になってしまった咲耶の心が垣間見えるポーズ。

 

「『白瀬咲耶は、撮影してもらっておパンツをマン汁で濡らす変態アイドルです』。復唱しろ」

「……白瀬咲耶は、撮影してもらって……おパンツを、ま、マン汁で濡らす……変態、アイドル……です♡」

 

 カメラの前で目を閉じて顔を逸らすという、アイドルとしてなっていない行動を取らねばならないほどの羞恥。

 まだ〝言わされている〟という感覚があるだけマシなのかもしれない。だが、愛液が残る下着を見せびらかし、太ももに艶めかしく流れる粘液は――――白瀬咲耶のマゾとしての才能を、存分に覗かせている。

 

 

「壁に手を突いて、そのデカケツこっちに向けろや」

「は、はい……♡」

 

 命令のまま、咲耶は壁に両手を突いて見事なヒップラインがスカートに滲む尻を男に向けた。

 残された衣服はスカートと黒のニーソックスのみ。立ちバックの体勢で巨乳は縦長に垂れてその大きさを主張し、スカートはノーパンの秘部を隠すにはあまりに心もとない。その上、太ももには真新しい液体が垂れ、咲耶の秘部が感じていることを証明してしまっている。

 男は容赦なく咲耶のスカートを捲り、美しい白磁の生尻と濡れた秘部を開帳し、嗜虐心たっぷりの声を発した。

 

「おーおー、マンコこんなに濡らして誘ってんなぁ。仕方ねぇ、淫乱な雌犬を犯してやるから、ケツ振ってお願いしろよ」

 

 ペち、ペちと濡れながら硬いモノが咲耶の美尻を叩く。男の陰茎は萎えるどころか力を増し、もちろん避妊具など気の利いたものは用意されていなかった。

 

「……犯して、ください♡」

 

 桃尻が揺れ、震えた声が男を誘う。精一杯、涙ながらに命令を聞く咲耶は、昼間に見せる凛々しいアイドルとは大違いの雄に従うか弱い雌だった。

 

「おう、犯してやる――――よっ!!」

「――――あぁぁぁぁぁぁぁっ!♡」

 

 ずちゅ! 男の陰茎が咲耶の膣穴を穿ち、二つの性器が結合する。男の腰と咲耶の生尻がパンッと音を立てれば、立ちバックで垂れる長乳が激しく揺れ動く。

 レイプされたあの日から調教され、週に何度も生ハメセックスを経験した咲耶の膣内は、トロトロに蕩けながら締め付けが激しい名器となった。こんなところでも素晴らしい才能を発揮する雌犬の揺れる巨乳を、男は荒々しく揉みしだく。

 

「あんっ♡ は、ひぃ……あっ、あっ、あぁっ!♡♡」

「マンコは名器、巨乳は敏感とか、モデルやアイドルじゃなく性奴隷として生きるために生まれたような身体だなぁ!」

「あ、あっ♡ ふぁ♡ んあぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 荒いピストンに、揉みしだいて乳首を抓りあげられる胸の責め。だが、激しく荒々しくなりながらも、咲耶の嬌声は苦しさを感じない官能的で淫猥なものだった。ボイストレーニングで存分に鍛えられた雌の声を、防音性が完璧なマンションの一室で披露する。

 荒い責めが増えれば増えるほど、膣壁から粘性の愛液が吐き出されていく。言い訳が通用しない卑猥な女体が、何より咲耶の心を責め立てる。

 

「おら、おら! 虐められるのが大好きな雌犬アイドルさんよ! 自分がドMの変態って早く認めちまえ!」

「ちがうっ!♡ ちがうぅぅううぅううっ!♡」

「何が違ぇんだよ!」

 

 バチィン! 肌と肌が激しくぶつかって凄惨な音が鳴る。

 

「ひぃんっ!?♡♡」

 

 それは、咲耶の美尻に真っ赤な腫れを作るサディスティックな音色だった。男の大きな手が咲耶の大きなお尻を往復し、叩く、叩く、叩く。腰の動きも止めず、痛みと快楽の二重責めに咲耶の生尻が縦横無尽に揺れ動く。

 

「んひぃ!♡ ひぎっ、いぎっ!♡♡ やめっ♡ やめてくれぇ!♡」

「感じてる癖に、何言ってやがる! ドマゾの雌豚が! いっちょまえに被害者面して口利くんじゃねぇ!」

「いぎゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!?♡♡」

 

 一層強い平手打ちが腫れ上がった尻の表面に炸裂し、咲耶から悲鳴が上がる。しかし、それはどこか色を帯び、肉棒を締め付ける膣壁も一層激しくなり――――咲耶の中で何かが折れた。

 

「わ、私はいじめられるのが好きなマゾだ!♡ だから、もう、もう……っ!♡ ゆるして、ください!♡」

 

 それは痛みから逃れるためだったのかもしれないし――――自分の中の本質を受け入れてしまったからかもしれない。

 咲耶の懇願と屈服は、ひとまず男の欲を満たしたのか。男は肉棒の突き上げのみを激しくし、スカートが残る咲耶の腰を掴んで叫びを上げた。

 

「ぐ……射精()るぞ、咲耶ぁ!」

 

 ――――ドビュルルルルルッ!

 

「あ――――あぁぁぁぁ……っ!♡♡♡♡」

 

 咲耶の膣内で痙攣する男のモノから、温かい奔流が迸り、奥底に流れ着く。遠慮のない膣内射精は、亀頭が子宮口にグリグリと押し付けられながら続けられ、堪らず咲耶が顔を壁に押し付けて涙を流す。

 しかし、その顔は絶頂と膣内射精の快楽に歪み――――ファンには見せられない、ドマゾの雌豚奴隷の白瀬咲耶の姿があった。

 

 

 

「じゃあな。今日も楽しかったぜ」

「……ああ」

 

 あの後も抱かれ続け、たっぷりと膣内に射精された。疲れ切って泥のように眠り、朝早くにシャワーを浴びて最低限の汚れを落とし、咲耶は変え(・・)の制服を着て男に見送られる。

 いつものルーティン。咲耶の私服や下着まで男の部屋には常備され、もはや男の家が咲耶にとってもう一つの家のようになっていた。頻繁な寮への外泊届けも、アイドルとしての仕事や真面目な態度から咎められることなく、咲耶はまた何事も無かったかのように学業や仕事を行い――――また、男に抱かれる。

 

「おい、咲耶」

「なに――――んんっ!?」

 

 玄関の前で呼び止められ、腰を抱かれて引き寄せられ、男に唇を奪われる。

 かさんだ男の唇が、艶のある咲耶の薄紅の唇を重ねられる。キスをされ、抵抗するように男の胸板に咲耶が両手を付けるもビクともしない。

 口を割られ、舌を絡め取られ、最低な男に熱いキスをされた咲耶は目が潤み、腰砕けになり――――変えたばかりのショーツが濡れる感覚を覚えた。

 

「ぷ、は……♡」

 

 ようやく離された唇から、男の唇に繋がる唾液の軌跡。アイドルとして許されないそれをシャツに染み込ませた咲耶の耳元に、男がそっと囁いた。

 

「今日も来いよ、咲耶」

「〜〜〜〜っ♡ は、い♡♡」

 

 男の声が鼓膜から脳髄に染み込み、背筋がゾクゾクして堪らない(・・・・)

 ショーツの中が濡れることが不快ではなくなり、ドロっとした昨夜の激しさを物語る液体が膣内から零れた。

 白瀬咲耶が清純なアイドルであるか、変態マゾ豚奴隷であるか――――それは、屈服しているか否かを唯一判断できる白瀬咲耶本人だけが、知っていることだった。

 






パンツ撮影やら見せつけは原案にはない私の主犯です。言わされるのはもう興が乗った。正直すまんかった。エロいから後悔はしてない。

いやー、ファンタジーにはあまりない脅迫系のじわじわ羞恥もいいねぇ。お胸の描写はそこそここだわった。唾液流してたぷんたぷん。エロいな(最高に頭が悪い顔)あと立ちバックで縦長になる巨乳。実際になるかはともかくエロ小説だからね。それっぽくエロく出来たら勝ちよ。エロエロうるせぇなこいつ。
マゾ屈服はしたかな?みたいな感じなのは続きを作れるようにかなーと。これの続きにしろそうじゃないにしろ咲耶さんは書きたい。エロ目線だとシャニマスで一番好き。次にめぐるで果穂ちゃゲフンゲフン。ちなみに元はガチガチに堕ちてもらって腋毛マン毛ボーボーにさせられるラストだった。いやこの人似合うんだよね腋毛。腋毛が似合うって何。

今回と前回はとても興が乗ったのでこういう感じの背徳羞恥リクエスト大歓迎です。一気に突き進む無様下品淫語も好きだけど、こういうのもいい。エステエロやら催眠カウンセラーとかも細かい案があればやってみたいね。
感想、評価、お気に入りめっちゃ待ってます。来れば来るほど更新のゴリ押しよ。

次回は再び原作追加して英雄伝説よりエリィ・マクダエルさん。リクだけと複数だったけどとりあえず一人。理由はエリィが好きだから。あとアルティナと緋のローゼリアさん(大人もロリも)好き。
ショタおね的なのは初めてだったので試験的、お試しという感じで。あと原作そこまで詳しいわけじゃないから世界観とか設定活用は期待しないでね。元々からエロ特化だしな!!得意分野だけ原作設定活用するのほんまこいつ。


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八宮めぐる(催眠、常識改変、下品調教)

今日も今日とてお下品なエロが中心ですね。

というわけでリクエスト、八宮めぐるちゃんの学園催眠物です。割とキャラクター的な推しと性的な目で見る推しって違いますよね。ちなみに咲耶さんとめぐるちゃんは私のシャニマス推しの中では圧倒的強者のツートップです(クズ)






 

「先生、今の本当!?」

「ああ。嘘を吐いてどうするんだ?」

 

 とある学校、とある教室。日本の学校ながら、金髪碧眼という日本人離れした少女が教師からあることを告げられて椅子を倒さんばかりに喜び勇む。

 十六歳という年齢から離れたバストがブルンッと激しく揺れたことからも、彼女の喜びようが伝わるというものだ。

 

「よかったね、めぐる!」

「うん! やっと選ばれたんだぁ……」

「『特別指導』は今日一日だ。しっかりやれよ、八宮」

「はい!」

 

 同級生からも祝福され、教師は彼女を激励して去っていった。

 見てわかる通り、教師が『特別指導』と表現したものは八宮めぐるに、否、この学校の生徒たちにとって喜ばしいものという〝認識〟が成されている。

 

「じゃあ行ってくるね!」

「頑張ってね!」

 

 天真爛漫な笑みを浮かべ、めぐるが肩口で左右二つに結んだ金髪を揺らして走る。もちろん、注意されないくらいに気を遣いながらだ。彼女は今、最も大切な(・・・・・)役割を受けたのだから、教師に叱られて足を止めてしまうような愚策はしない。

 もっとも、誰からも好かれる八宮めぐるを注意する教師などいない。それが〝彼〟に選ばれているのなら尚更だ。

 

「着いたー! 失礼します!」

 

性活(・・)指導室に辿り着いためぐるが、いつもより幾分か元気がよい声で挨拶をして部屋の扉を開けた。

 

「来たか。待ってたぞ八宮」

 

 そこには変哲、特徴といったものが見られない男性教師がさながら校長室のような机と椅子でめぐるを待っていた。

 容姿は優れたものではなく、まだ年若くその机と椅子に似合う雰囲気も持ち合わせていない男。しかし、めぐるは彼に見惚れたように目を輝かせた。

 

「お待たせ、先生! 待たせちゃった?」

「いや、構わん。……今日までに比べれば、な」

 

 先生に対してフレンドリーすぎる対応のめぐるだが、彼に対してはこれで間違っていない。

 彼の『特別指導』に選ばれた生徒は肩を張らずに素の状態で指導を受けることが望ましい、と彼が〝改変〟した――――そう、これは男が超能力のような力で仕込んだこと。

 

めぐる(・・・)。最初は自己紹介だ」

 

 ニヤニヤと歪めた顔を隠さない男性教諭が告げれば、めぐるは姿勢を正して何の疑いも持たない笑顔で声を発する。

 

「八宮めぐる。アイドルもしてて、年齢は16! 身長は157で体重は46。スリーサイズは……上から90、59、89だよ♡」

 

 自身の体躯を惜しげもなくさらけ出す。さすがにスリーサイズだけは、頬に熱を溜めて恥ずかしそうに身体を縮こまらせているが、それが教師の興奮を誘う。

 手を前で組んで縮こまることで強調される巨乳。90もあれば当然かといやらしく笑った男は、めぐるの前に立って制服の上から遠慮なくその実った果実を揉んだ。

 

「ひゃっ♡」

「ほぉ、大したもんだ。確かめぐるは母親がアメリカ人のハーフだったか?」

「う、うん」

「それならこんなエロい身体になるのも仕方ないな」

「えへへ♡」

 

 セクハラの行動と発言を受けながら、めぐるは恥ずかしげに可愛らしく頬をかいた。

 ただ、八宮めぐるの魅力は欲情を唆る身体だけではない。容姿が極端に優れ、あらゆる運動部の助っ人をこなし、さらにはアイドルという他の生徒では得られない付加価値まであるのだ。

 この学校に狙いを定め、じっくり〝改変〟を行ったのも、めぐるを指導する(玩具にする)ため。

 金髪碧眼の巨乳ハーフ。夢のような言葉の羅列が目の前に並び、男の興奮はまさに最高潮。ズボンの下から陰茎が突き破らんばかりに滾り、変態的なテントを生成していた。

 

「今日することはわかるな? もう一度、正確に名前を名乗れ」

「先生の性処理担当、性奴隷の八宮めぐるだよ♡」

 

 完璧。いつも以上に念入りな改変作業は手間だったが、彼の努力の甲斐あってめぐるはあられもない言葉を平気で発するほどになっている。

 彼が仕込んだ改変は単純明快。『特別指導』に選ばれた生徒は授業などを免除され、一日中先生の性欲処理を担当する。成績にも影響し、この指導を受けられるのは生徒の中で最も栄誉ある(・・・・・・)こと、という認識を付与した。

 そうした刷り込みが成功した結果が、この教師の前で笑顔で奴隷宣言をする八宮めぐるだ。

 

「今日一日、精一杯ご奉仕します♡ ご指導よろしくお願いします♡」

 

 指導開始の宣言も定められ、男の前で身体を畳み土下座で平服。男の指導を受けるからか、スカートが捲れた下半身からは生の下着が現れ、扇情的な紫色に包まれた極上のヒップがフリフリと振られる。

 そして今日、アイドル八宮めぐるの――――否。

 男性教諭の性的指導を受け、性処理を担当する雌奴隷の八宮めぐる。彼女の一日が始まった。

 

 

 

 

 

「じゅぽっ♡ じゅっぽ♡ じゅる、じゅるっ!♡♡」

 

 差し出された男の陰茎に、大口を開いて対応するめぐる。

 

「よし、いいぞ。小便器(・・・)としてよくできてる……くっ!」

「んっ、んんっ!♡ ぢゅー、ぢゅうっ!♡♡」

 

 先生に褒められることは何よりの栄誉。そう認識するめぐるは、笑顔でチンポを咥えてこく、こくと頷くとノーハンドのフェラチオを続ける。

 小便器と表現されためぐるの状態は、傍から見れば常識を逸していた。

 男子トイレの立ち用便器、制服を着た両手両足を左右にある小便器に縛り付けられ、自然と中央になる小便器に座らされている(・・・・・・・)。その上で指導役の教師が突き出した熱く滾るものを咥え込む様は、人間便器と表現するのが正しいのだろう。

 

「んちゅ……れろ♡ ちゅぷっ♡♡」

「いいぞ。裏側も丁寧に舐めているな。……そろそろ奥までイくぞ!」

「んぼっ!?♡ じゅぶぶぶぶぶ……っ!♡♡」

 

 ノーハンドのフェラから、突如としてイラマチオへ移行。目を見開くめぐるに構いもせず、美声を奏でる彼女の喉奥まで肉棒を押し進める。

 

「お、お……♡ んごっ!?♡ んお゛っ♡♡ も゛っ♡ ぼっ♡♡」

 

 言葉にならない悲鳴をあげるめぐるだが、男は彼女の括られた二本の髪をまるでハンドルのように掴みながら乱暴に喉奥を鈴口で突く。

 両手両足を開いて小便器に拘束されためぐるに逃げ道はない。いいや、逃げようなどとは考えていなかった。

 

(これが先生の指導♡ ちゃんと着いていかないと!♡)

 

 自分は指導される立場。光栄に思える教育。めぐるは下で、先生は遥かに上――――そんな異常な思考が正常であると脳が認識するほど、男の改変能力は深層心理の奥深くまで根付いていた。

 そして、八宮めぐるという雄であればあらゆる人間が情欲を掻き立てられる雌。そんな彼女を小便器扱いしてしまえる男も、その全能感とイラマチオの刺激で顔を歪めて言葉を放つ。

 

「ぐぉ、射精()る!」

 

 ドビュルッ! ブビュルルルルルルッ!!

 

「ごぇっ♡ んぶっ!♡ ん、ぶ……んぶぉ……♡♡」

 

 今日この日のためたっぷり溜め込んだザーメン。それがめぐるの喉奥に叩き込まれ、彼女は碧眼を半ば白目を剥く衝撃と共に喉を鳴らした。

 飲み込みきれないものが逆流し口の端から、鼻からブビュッと下品に吹き出す。端正な面に備えられた小さな鼻孔から男の精液が溢れるありえない光景。

 思いっきり射精した肉棒を引き抜けば、鼻と口から白濁液を垂れ流して放心するめぐるが男の眼下に見て取れた。だが、男はそれで満足などしない。

 

「めぐる、小便器としてのテストだ」

「ふぁ、ふぁい……♡」

 

 ――――ジョロロロロロロロッ!

 白濁液が残る尿道から黄金が走る。それはめぐるの金髪の美しさとは程遠い濁り色。しかし、強烈な臭いを放つ水はその髪に滴り、顔面の白濁液を洗い流し、制服やスカートまで容赦なく打ち付けられていった。

 小便器としての役割。当然、男の小排泄を受け止めること。己に課せられた使命に、めぐるは目を閉じて甘んじて小便のシャワーを受け止めた。

 

「めぐる小便器を使ってくれてありがとう♡」

 

 小便器に拘束されながら、身体を小便に塗れさせためぐる。そのことに笑顔で礼を言う。

 

「ふむ……合格点だ。初めてとは思えんな。さすがはめぐるだ」

「やったー!♡」

 

 排泄器として褒められ、喜ぶ。これは『特別指導』であるのだから、真っ当な反応だ。たとえ小便器に括り付けられ、汚水を滴らせていたとしても、彼女にとっては嬉しいこと(・・・・・・・・・・・・)なのだから。

 

 

 

「あ、めぐる! 凄い気合い入ってるじゃん!」

「当然当然。だって、せっかくの特別指導なんだもん♡」

 

 指導は基本的に学校の施設内で行われる。つまり、移動や場所によっては他の生徒たちの目もある。

 今は前者、移動中だ。コミュニケーションが積極的な明るいめぐるは、歩いているだけで知り合いと出会うことが多い。指導中ではあるが、多少であれば私語には目を瞑られる。

 例えばこうして、全身におしっこを掛けられ、髪やスカートからおしっこ独特の臭いと共に濁り水を滴下させるめぐると会話をしていようと、男は気にする素振りを見せない。

 笑みを浮かべるめぐるからは、お世辞にも良い臭いとは言えないものが漂っている。如何にアイドルとして気を遣っているとはいえ、男の小便を受け止めたのだから当然だ。

 

「頑張れー!」

「うん、ありがと。またねー!」

 

 しかし、誰も気にする様子はない。むしろ特別指導を真面目に受けているめぐるを尊敬し、あるいは羨む女子生徒ばかりだ。

 男子生徒はといえば、似たようなものではあるが――――性衝動を消してはいないため、顔にこびり付いたザーメンと滴らせる小便にえも言えぬ興奮を覚えている者は多い。

 まあ、いきなりこれ(・・)では遠目からの光景としては物足りないだろうと、男はニヤリと笑ってサービス(・・・・)を施した。

 

「めぐる、次は水泳だ。制服はここで脱いでいい」

「了解です!♡」

 

 冗談めかした敬礼に含まれるのは、教師に対する全面的な信頼感。尊敬や絶対的な敬服と言い換えるべきかもしれない。だとしても、男が命じたことにめぐるの尊厳や人権は一切含まれていない(・・・・・・・・・)が。

 

「ん、しょ♡」

 

 水を吸って重くなった半袖の制服とスカートを脱ぎ、高校生とは思えない色香のある下着もあっさり手をかけ、最後はショーツを足から引き抜く。

 

「準備できたよ、先生♡」

 

 戒めを解かれ身動ぎするだけで揺れる巨乳は、形も大きさも申し分ない。なのに運動によってウェストは引き締まり、大きめの臀部は艶めかしくプリっとして美しい。なだらかな丘には金色の陰毛が生い茂り、よく手入れされてはいるがそこの成長も並の高校生にはない〝濃さ〟があった。

 

「っべぇ……八宮の身体が丸出しだ……」

「おい、撮ったやつ俺にも送ってくれ!」

 

 アイドル八宮めぐるの公開ストリップに全裸露出。男子生徒にとってはどんな動画より生々しく、そしてリアリティのある最高のオカズだろう。

 校外に漏らさないのなら、女子生徒への特別指導を撮影することを許可している。口約束ではなく、絶対的な縛りである〝改変〟を以てそうしているのだ。

 

「くく……まあ、このくらいはな」

「?」

 

 せっかく八宮めぐると同じ高校に通っている生徒たちだ。これくらいの役得はあって然るべきだと笑う男に、めぐるは首を傾げながら靴下や上履きまで脱ぎ捨てた全裸で校内を歩く。

 ――――違和感どころか、誇らしげに丸出しのおっぱいを張りながら。

 

 それから先も教師の〝指導〟は続いた。

 

「う……ふぅ。言われたことをできているな。そのいやらしいおっぱいで、しっかり奉仕するんだぞ」

「うん♡ パイズリ奉仕頑張るよ!♡♡」

 

 水泳の授業だとシャワーを浴びさせ、競泳水着に着替えさせた。わざとキツめのサイズで用意した水着が、めぐるの胸や美尻を締め付ける様をじっくりと堪能したあとは、こうして跪かせて巨乳のパイズリ奉仕。

 さらには、アイドルとしての(・・・・・・・・)八宮めぐるも楽しむ。

 

「着替え終わったよ♡」

 

 ステージというには狭いが、学校の体育館という場所ならば十分。体育の授業を受ける幸運な(・・・)生徒たちの前で、めぐるは堂々と衣装に着替えた。

 羽の髪飾り、白と青で構成された鮮やかなライブ衣装。男の〝改変〟を駆使し、めぐるのアイドル衣装を模して作ったものだが……やはりと言うべきか、弄ばれていた。

 

「似合ってるぞ、めぐる」

「本当!? 嬉しいなぁ♡」

 

 胸部は極薄、スカートは股下がギリギリ隠れ、風が吹けば容易く捲れるという卑猥なもの。そんなアイドルの衣装を欲望の対象にしかしていない最低なものを、めぐるは楽しげに纏う。

 零れそうなノーブラの乳。下から覗くまでもなくチラチラと見えるノーパンの股座。男子生徒たちは授業を受けている振りをしながら、興味津々でステージに目を向けている。

 そんな光景に優越感を覚えながら、男はめぐるに指導をしていく。

 

「めぐる、ダンスは得意だな? ハメ請い(・・・・)エロダンスを見せてみろ」

「任せて♡」

 

 運動神経抜群のめぐるは、アイドルとしての活動でダンスを特に褒められるほどだ。

 しかし今、めぐるに求められる踊りはそのように華のあるものではない。いや、ある意味で華はあると言えるかもしれない――――性処理アイドルとしての華だが。

 

「――――おちんぽハメ請い♡ 腰振りヘコヘコ♡ 変態アイドル、八宮めぐるのダンスをみんな見てね!♡♡」

 

 腰を落として前に突き出し、ガニ股腰振りダンス。躊躇いと羞恥を捨て、差し出すように突き出したノーパンのマンコをヘコヘコ、ヘコヘコと全力で振るめぐる。

 台詞とダンスは用意されたものだが、行動自体は彼女の意志だ。特別指導をしていただいているのだから、これは当然のことだと。

 

「私のおまんこに先生のおちんぽハメハメして♡ 変態アイドルのめぐるマンコに膣内射精(なかだし)して、子宮に種付けしてほしいな♡」

 

 中腰ガニ股の変態ダンスの激しさは、頭の後ろで手が組まれて晒された腋がしっとりと汗で濡れることで証明できるだろう。

 濃いめの陰毛が生い茂るマンコからは、汗にしては粘り気のある液体を糸のように繋がり地面に滴り落ちていた。

 下品な改造を施された衣装を着て、教師と生徒の前で全力の求愛ダンス。美しい面はアイドルらしい笑顔を保っているため、そのギャップが凄まじい。

 

 それを前にして、男も出したりないと言わんばかりに反り返った肉棒を持ち、ハメ請いダンスを続けるめぐるの背後に回り――――マンコに突き立てた。

 

「おほぉおぉおおおおおおっ!♡♡♡♡」

 

 ぬぶぶっ! 何の抵抗もなく教師のチンポを膣内に受け入れ、アイドルとは思えない快楽に浸り切った嬌声をめぐるは発する。大勢の男子生徒たちは、彼女の笑顔が舌を出して叫び通りの顔に変わる瞬間を目撃した。

 

「んはぁぁぁっ!♡ んあっ、あぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 激しい腰遣いのピストンに、結合部から飛沫を散らしてめぐるが鳴く。

 中腰とガニ股を維持するため、手袋をはめた両手を脚につけてよがり狂う。亀頭が子宮を穿てば俯いた顔が真正面に反り返り、ブルンッ、ブルンッと力強く揺れるノーブラの巨乳共々を男子生徒(観客)に披露した。

 下品な体勢、下品な顔、下品な声。だが、特別指導に選ばれた者としては100点満点と言えるチンハメライブだった。

 

「おぉっ♡ お゛んっ♡ みんなに見られてる♡ 先生のおちんぽでおまんこしてるところ見られちゃってるぅ♡ 腰が止まらないよぉ♡♡」

 

 腰を突き合わせてヘコむ巨尻をめぐるは嫌がることなく差し出し、むしろもっと欲しいと男に押し付けていく。

 

「うぉぉぉ、イケ! めぐる!!」

「イクっ♡ イクッ♡ イクッイクッ♡ イッグゥゥゥゥゥゥゥ――――ッ!♡♡♡♡」

 

 体育館中に響き渡るめぐるの絶頂宣言。中腰ガニ股の脚に力いっぱい手を突き、上半身を大きく逸らして果てる。衣装から零れる乳首が勃起した巨乳が生徒たちに差し出され、視線を釘付けにした。

 無論、子宮口に密着した鈴口からはどぷっ、どぷんと濃厚なザーメンが濁流の如く胎内を満たし――――渾身の膣内射精絶頂で、八宮めぐるは特別指導が始まって以来の優秀な成績を収めたのだった。

 

 

 

 

 下校時間を告げるチャイムは、めぐるの特別指導が終わる合図でもある。

 

「あ、ぁ……あ〜〜♡」

 

 しかし、めぐるは教室の地面に横たわり放心して意味のない声を発している。

 無理もない。あれから校内のあらゆる場所で犯し尽くされためぐるは、全身にザーメンに絡めて濃厚な性臭を放っているのだから。

 髪、鼻、口。肩から手の先、下胸と肌の隙間、臍。秘部と尻穴は当然として、内太股は足の指先一本に至るまで。もはや精液がかかっていないところを探す方が難しいくらいに、八宮めぐるは教師に〝指導〟された。

 

「ふぅ。想像以上だ……気に入った。明日も頼むぞ(・・・・・・)

 

 そう告げた教師は、自分の身なりだけを整えて教室に打ち捨てられた精液塗れのめぐるを置いて帰っていく。

 教師に気に入られれば、連日で特別指導の担当生徒になれる。これも改変で刷り込まれ、栄誉あることだと心の奥まで染み込んでいる。

 つまりは――――――

 

「……はひぃ♡ あしたも、よろしくおねがいしましゅう……♡」

 

 快楽に蕩けきっためぐるの笑顔は、明日も続くということだ。

 

 

 






学校のあらゆる場所で犯されるって書いてあったから中身は自由にやってみた。これは短編って言い聞かせなかったら競泳水着のところでアナル責めしたり背面駅弁のM字開脚で窓から放尿とかやらかしてたと思う。私の自重面は主に尺の長さです。

何だろうね。何も考えずに書ける+催眠大好きなので安易に手を伸ばして書いてしまうのですよね。いやめぐるちゃんは絶対書きたいと思ってたのもありますけれど。
男子トイレの小便器拘束は一度してみたかった。ガニ股腰振りから脚に手をついて中腰擬似立ちバックはまあいつもの趣味でしょうね。腰振りヘコヘコはダンスで一番わかりやすいし……お下品控えめならI字開脚ハメとかでしょうけれど。陰毛の濃さ?いや趣味ですけど。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしております。リクエストはメッセージ含め全て目を通してます。その上で書きたいのばっか書いてますけどね!というか力を抜いて書く短編集なので乗ったものしか書けないとも言う。自分がエロいと思えるもの書きたいからね、仕方ないね。ではまた次回〜


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鷺沢文香(常識改変、公開マッサージ)

マッサージ(意味深)

しばらくは貰ったリクエストじっくり練るかーと思っていたのですが、今朝何も考えず書けるリクが入っていたので書きました。多分今までで最速のリク消化。

というわけでアイドルマスター・シンデレラガールズから鷺沢文香ちゃん。デレマスやるなら絶対この子だなぁと出た当初くらいから一目惚れしてましたが、まさかエロで書く日が来るとはね……。





 

「今日のゲストはなんと! 人気沸騰中のアイドル、鷺沢文香さんにお越しいただきました! では、どうぞー!」

「……鷺沢文香です。よろしくお願い、します」

 

 複数台のカメラが向けられる中、紹介された文香がぺこりと頭を下げた。

 深く下げた頭を上げれば、その容姿がカメラにしっかりと映る。若干前髪に隠れた碧眼。露出度の控えめな衣服と物静かな佇まい、喋りも相まってまさに大和撫子の印象を抱かせる。

 まだデビューして間もないが、文香の魅力や事務所の押し出しを受け人気上昇。そんなアイドルとして軌道に乗る中でテレビ収録の仕事を受け、こうしてあらゆる角度から(・・・・・・・・)カメラを向けられながら文香は番組撮影に望んだ。

 その内容とは――――――

 

「では早速ですが公開マッサージ(・・・・・・・)に参りましょう! 文香さん、着替えを!」

「っ……こ、ここで、ですか?」

「はい。ささ、このカーテンの内側で」

「は、い……」

 

 妙に芝居がかった司会進行の男性に促され、困惑の表情に朱色を載せた文香が円状の薄いカーテンの中に入っていく。

 それは小さく短く。文香の胸上から膝下までをギリギリ隠せている程度の仕切り。相変わらず複数のカメラは向けられ続け、カーテン越しに文香のシルエットを映し、羞恥で火照る大人しくも可愛らしい彼女の貌まで撮影されている。

 

「…………」

 

 手渡された衣装への生着替え。あまりに頼りない仕切りに、文香の手は一度止まってしまう。

 しかし、そうなると今度は周りの目が別の意味で気にかかる。これは仕事(・・)だ。ここで失敗をしてしまえば、迷惑を被るのは自分だけでなくこの番組のスタッフ。何より自分を選んでくれたプロデューサーと事務所。

 

「文香さん? 何か手違いがありましたか?」

「っ……い、いえ。大丈夫です。今、着替え……ます」

 

 さらにダメ押しで、文香をこっそりと気遣う司会進行の声掛け。それを受ければ動かざるを得ない。

何かがおかしい(・・・・・・・)と思いながら、収録の経験がまだ薄い文香は焦燥に負けてカーテンの裏で生着替えを初めてしまった。

 ストールを取り上着を脱ぐ。その際、服に隠れた豊満なおっぱいが薄膜に揺れ、上下の短さで上肌も見え隠れする。当然ながらブラの紐まで丸見えだった。

 

(これは……仕事……せっかく貰えた……大事な、仕事)

 

 アイドルの仕事を始める前は、大学に通いながら書店の手伝いをする控えめな少女でしかなかった文香にとっては、こんな小さな仕切りでの着替えが恥ずかしくないわけがない。

 それでも心の中でそう言い聞かせながら、ゆっくり手を動かし続けた――――そんな羞恥心を隠しきれない文香の姿に、スタジオ中の男たちがニヤニヤと笑っていた。

 

「文香さん、脱いだ衣服はこちらでお預かりします」

「え……は、はい」

 

 言われるがまま、ちょうどブラを取った文香が片手で胸を押さえて隠しながら控えめにそれをスタッフに手渡す。シルエットのみだが、大きな乳房が手でふにゅっと潰れてかなりの撮れ高になっていることに文香は気づかない。

 スカートを下ろせば地面にその様が映り、さらにストッキング、下着と続けると下からスタッフが全て回収。

 

(や、やめて……ください……)

 

 実際に言うことはできず着直すこともできず、加えてパープルの下着をまるで見せびらかすように(・・・・・・・・・・・・)、カメラに向けながら持ち運ぶ光景に文香は赤面を抑えきれない様子だ。

 これでカーテンの下は全裸。薄らと浮かぶ文香のグラマラスなスタイル。完全には見えないからこそ、より卑猥な魅力を感じさせる。

 

「……っ!」

 

 そして、手渡された衣装を改めて見た文香が息を呑みながら、それでも隠すものはそれしかないと意を決して手を動かす。

 

「文香さん、お願いします!」

「や……っ!?」

 

 上を着て下を着て、やはり恥ずかしいと考える暇もなくカーテンが勝手に取り払われた。

 文香の衣装は上下白揃いの水着……なのだが、そのサイズが際どい。

 胸部は中心を隠せてこそいるが、文香に巨乳に合っているとは言えず、日に焼けることが少ない彼女らしくシミのない肌色を大きく晒してしまっていた。

 下も同じく何とか大事な割れ目を隠している――――が、向けられたカメラは確かに文香の一面を捉えていた。

 

「おやー、文香さん……随分毛深いですねぇ」

「あ……そ、それは……本に、集中しすぎて……」

「なるほど。陰毛の処理を疎かにしてしまうほど、文香さんは分勉なんですね〜」

 

 司会のセクハラに文香は顔を俯かせ、手で股間部を隠す。だが、そこには文香の黒いハミ毛(・・・)がチラチラと映されてしまっていた。

 下品というほどではない。普通の下着や水着なら隠せる程度の深さ。しかし水着の小ささでハミ毛し、男の言葉に『処理を怠った自分が悪い』と思わされた文香は、心を責め立てられたような感覚に陥ってしまう。

 

「それでは文香さんの着替えが終わったところで、マッサージに移りましょう! こちらへどうぞ!」

「わかり……ました」

 

 やはり大仰な仕草と声だが、控えめな性格の文香は見事それに引っ張られてしまっていた。生着替えと際どい水着による羞恥心で、思考能力が低下しているということもあり、促されるまま用意されたベッドの上に腰をかける。

 それを追いかけるカメラとマイクを持った司会。そして、待機していた男が文香の後ろに立った。

 

「今日はプロのマッサージ師の手で、鷺沢文香さんがどれだけ気持ちよく(・・・・・)なれるかを皆様に見てもらおうと思います。私も必要とあらば文香さんにインタビューを行うつもりですので、どうかご期待ください!」

「よ、よろしくお願いします……」

 

 無難な紹介に潜む怪しさに文香が違和感を覚える余裕はない。寡黙なマッサージ師が会釈をして手を伸ばし――――触れた。

 

「んっ♡」

 

 用意された機器が拾えるか拾えないか。そんな小さな吐息が文香から零れる。

 マッサージ師の手が無遠慮に触れたのは、文香の大きな胸周り(・・)。肌を直に触られる慣れない感覚に文香が戸惑い中、胸周りを中心に押して撫でてを繰り返す。文香の手をあげさせて腋をさり気なくカメラに向けながら、あくまで周りを押して揺らす(・・・)

 ぷる、ぷる、とカメラの前で震えるミニ水着のおっぱい。一つ間違えば乳首が見えてしまいそうなそれに文香が心臓を痛いくらいに脈動させていると、すかさず司会の男がマイクを向けた。

 

「それにしても大きいですねぇ。文香さん、バストはズバリ何センチです?」

「え、ぁ……84、です……♡」

「えー、本当ですかぁ? 逆サバじゃないです?」

「そんなことは、ありませ……んんっ♡」

 

 肌をまさぐる手の動きにビクッ、ビクッと身体を痙攣させながら、文香は問いかけられた質問に素直に答えてしまった。

 マッサージを受けながら、言葉を考える余裕はない。それにこれはマッサージを受ける仕事(・・)だから、質問には答えなければならない。

 そう、マッサージの仕事。たとえ、文香の両胸を下から掴み、揉みあげてもあくまでマッサージ(・・・・・)だ。

 

「あ、あっ♡ あっ♡」

 

 持ち上げて揉む。文香の巨乳が露骨に形を変え、彼女の声にもどこか色が乗り始める。

 恥ずかしい。声を出してはいけない。触れられたくないが、これは仕事だから拒否はいけない。何をされても耐える(・・・・・・・・・)ことが大切。

 

「とっても気持ちよさそうですねぇ。文香さん、どこをマッサージされるのが気持ちいいですか?」

「っ……む、胸を……」

「うーん、視聴者に伝わりやすくお願いします!」

「……ち、乳房♡ おっぱいをマッサージされて……とても、気持ちいい、です♡」

 

 どこに触れられて文香が気持ちよくなっているかなど、あらゆる角度のカメラが抑えているはずだ。しかし、あくまで視聴者に言葉で伝えなければいけない。求められたことに、顔を真っ赤にして文香は受け答えをする。

 胸の全体を丹念にマッサージされ、文香の肌に羞恥以外での赤みが浮かび始める。そして、くい込みが激しいミニの下着はその興奮を隠せない。

 

「おやぁ? 文香さん、水着の下から勃つこれはなんじょう?」

「ふぇ……っ!?♡」

 

 肩を揺らして動揺する文香。薄い水着に不自然な膨らみ。二つの果実のそれぞれに勃つモノ。

 羞恥心が最高潮を迎え、穏やかな文香がわなわなと目を見開いて震える。しかし、答える必要がある。胸を揉まれる刺激に耐えながら、ギュッと目を瞑って正直な(・・・)言葉を紡いだ。

 

「お、おっぱいを……揉まれて……乳首が生理現象で勃起した膨らみ、です♡」

「なんだ、文香さんの乳首でしたか〜。生理現象なら仕方ありませんねぇ」

「っっ♡」

 

 その通り。これはマッサージで、感じているのは文香の生理現象。だから仕事に対して正直に答えることは正しく、何より必要なこと。

 だが我慢をしているとはいえ、文香は人前で感じてしまっている事実に途方のない羞恥心を感じていることも明らかだった。それすら公開マッサージ収録に必要な()というもの。

 カメラの前で胸を揉みしだかれ、甘い吐息を零す文香。マッサージは勃起乳首……の周り、乳輪を水着の上から指で回すように触れる段階に変わる。

 

「……ん、ぁ……はぁ……♡」

 

 胸への激しい刺激から、緩慢に焦らすような指遣い。はしたなく勃起した乳首には決して触れず、掠めるようになぞる。

 

(はず、かしい……っ♡ はや、く……っ!♡♡)

 

 終わってほしいのか、それとも触れてほしい(・・・・・・)のか。文香自身、判断ができないほどのもどかしさ。

 カメラの前で俯く顔は歯を食いしばった堪えの表情を見せ、座るベッドのシーツを今まで入れたことの力で掴む。

 だが文香の思いとは裏腹に、10分、20分と乳輪責めは続けられた。

 

「……うぁ♡ あ、あー……♡」

 

 30分後。いつの間にか背中のマッサージ師に身体を預け、唇の端から涎を流しながら喘いでしまっている文香の姿がそこにはあった。

 快楽で意識が朦朧としている文香は気がついていないが、上の水着は外され綺麗な桜色をした乳輪と乳頭が露出し、ピタリと閉じていた脚が力を抜いてしまったことでおっぴろげになり、薄い水着に多量の染み込みを浮かばせている。

 誰がどう見ても普通の撮影ではない。しかし続行。鷺沢文香のハミ毛セミヌードを相手にカメラは回り続け、文香は文香で羞恥と耐え難いもどかしさに意識が飛びかかりながら失えない状態に陥る。

 一思いの刺激がほしい。ビンビンの乳首にドロドロの秘所。マッサージで奥底の性欲を引きずり出された文香だが、仕事という立場上求めることはできない。

 

「……んひっ!?♡」

 

 その上、焦らしは続く。ようやく乳首に触れてもらえたかと思えば、硬いしこりの先端を僅かばかりに掠める中途半端、生半可な刺激が文香を襲った。

 

「おっ、おっ、おおっ♡♡」

 

 それでも刺激は刺激。初めて触れてもらえた乳頭。頭が白く染まって、自分のものとは思えない嬌声が文香の喉を通り抜けて吐き出された。

 首が逸れてベロが飛び出して煌めく涎を垂らす様を、一秒足りとも逃すことなくカメラに撮られるも、もはや文香の頭には電流の如く走る光しか映らない。

 限界まで胸を突き出して指を求める。それを躱して乳首を行き来する指――――それが何の予告もなく、文香の乳首を全力で抓りあげた。

 

「んぎ――――いひゅうぅぅぅぅぅぅっ!♡♡♡♡」

 

 文香の巨乳が縦長に伸び、その先の乳首が千切れんばかりに引っ張り上げて捻られる。焦らしに焦らされ、ようやく得られた果てしなく強い刺激に、様々な感情が綯い交ぜになって叫びとなった。

 大きく逸れる身体に、広げていた両足が空中に伸びて先端までピンッと張って痙攣。頼りない薄布の阻みを放射状に破る水飛沫。はみ出した陰毛に艶やかな水が滴り、文香の乳首絶頂の絵を演出する。

 

「文香さん、今何をされましたか!?」

「はぁ……はぁ……ち、乳首を抓りあげてもらって……い、イキ、ました♡ おまんこから潮を吹いて、声をあげて……こんなの、初めて、です♡」

 

 汗で髪が張り付いて涎が口元を彩った文香の顔がカメラに映り込み、そこから自ら淫語を交えたインタビューを行う。AVでもそう見られず、文香ほどの穏やかで美しい少女が、蕩け顔で言うことなどさらにない。

 

「ふふ、どうやらマッサージを気に入っていただけている様子です! それでは、次は文香さんの剛毛マンコに気持ちよくなってもらいましょう!」

 

 収録のボルテージも上がり、快楽を受けた文香は司会がマッサージの進行をしていることに疑問を抱けない。たっぷり焦らされた後の全力絶頂は、文香を夢見心地な余韻に浸らせてしまう。

 

「文香さん、両脚を持ってベッドの上にお願いします」

「は、はい……? こう、ですか……?」

 

 それは、司会の言葉に違和感なく従ってしまうほど。

 ベッドの上にしっかりと臀部を置き、内股辺りを抱えて開く。水をたっぷりと吸って張り付いた水着をさらにいやらしく見せるM字開脚(・・・・)

 たっぷりとハミ毛した黒色に愛液を膣内から垂らす秘部。しまいには垂れた液に濡れてヒクヒクと蠢く尻穴まで。

 

(あ……みられ、て……し、仕事、なら……♡)

 

イキ恥じ(・・・・)を晒した文香にも、こんなことをしてしまう羞恥は残されている。ただ、そう思いながらも拒否をしてはならないという理由が働き、せめて見ないようにと目を瞑るくらいの抵抗しかない。

 

「はい、それではご開帳です!」

「あ――――♡」

 

 その間に、水着の紐が何の打ち合わせもなく解かれ、張り付いていても辛うじて隠してくれていた最後の布一枚が剥がれ落ちた。

 

「あ……、あ……あぁ♡」

 

 手入れを行って無造作に茂った陰毛。それに包まれ、触れていないのに開いた陰裂。肌色とは違うピンクの大陰唇は膣口を隠すことなく開き切り、迫るレンズにモザイクなしで映る。

 なぜか秘部ではなく顔を隠そうとして手を動かすも、それをすると指示されたM字開脚が解かれてしまうからと、断腸の思いで耐える――――しかし、カメラは見ていた。鷺沢文香の美しい貌が、淫らに歪む様を。

 何より、ずぶ濡れのマンコに指が挿入される瞬間を。

 

「おぉっほぉ!?♡♡」

 

 今まで何も入って来なかったマンコが、あっさりとその指を受け入れた挙句、下品な声で軽イキしてしまう文香。

「ふっ、ふっ……あっ♡」

「文香さん、オナニーは週何回?」

 

 舌を垂らしてだらしなく蕩けた顔で呼吸をする文香に、完全にラインを超えた質問が飛ぶ。

 

「……しゅ、週に1回するか、しないかで……軽いもの、を……♡」

「あー、それならこうなっちゃうのも当然ですねぇ。今日は今まで溜めたものをマッサージで吐き出しましょう!」

「は、はひぃっ!♡」

 

 だが文香は元来持つゆっくりとした語りで、抵抗らしい抵抗をせず答え、あまつさえ指が膣内で動いた刺激と共に首肯まで返す。

 

「んぉ♡ おっ、おひっ♡♡ ひぃ……♡」

 

 無骨な指が複数本、文香の真新しくキツい膣内を弄ぶ。膣内を行き来し、壁から分泌される膣液を潤滑油として絡ませて速度と刺激を加速させていった。

 

「文香さん、剛毛マンコをマッサージされる感想をお願いします!」

「はひぃ……♡ お、おまんこの中、マッサージ師さんの指が……ぐちゅぐちゅして、ます♡ 膣内で擦れて……あ、今、上の壁に――――――お゛っ!?♡♡」

 

 濁って重い文香の悲鳴。彼女が言ったように、マッサージ師の指は膣内の壁を突き上げるように刺激した――――文香が最も感じる絶頂スポットを、勢いよく突いたのだ。

 

「お゛、お゛ぉ゛っ!♡♡ イクっ♡ イグッ!♡ イギま゛ずう゛ぅぅぅぅぅぅっ!♡♡♡♡」

 

 ――――ブシュッ! ブシャッ! ブシャアァァァァァァッ!!

 彼女自身、初めて出すであろう全力の叫び声と初めてしてしまうはしたない貌。しかもそれをカメラに収められながら、噴水の如く吹き上がり防水された機材にぶちまける潮吹きを披露。

 文香の絶頂声とマンコから吹き出す音から滴る音まで、さらにガシガシと痛いくらいに手マン(・・・)され続ける音までしっかりと拾われる。

 

「ん゛お゛っ!?♡ イグっ♡ イ゛ッてまず!?♡ ん゛ぉ゛ほおおおおおおおおおおおおおっ!?♡♡♡♡」

 

 絶頂に次ぐ絶頂。止まることのない潮吹きは数分間、マッサージ師の指がふやけてマンコから引き抜かれるまで続いた。

 

「……ひゅー♡ ひゅー♡ お゛……お゛……♡♡」

 

 一瞬とも永遠とも思える連続絶頂。ベッドの上に倒れ、中途半端に開いた両手が横についた顔は清楚の欠片もなく蕩け、おっぴろげにされた下半身からは連続絶頂に引きずられて軽イキを繰り返すことでジョロ、ジョロロロロ……と失禁と見紛う愛液が流れ落ちている。

 

「いいアヘ顔ですねぇ。文香さん、気持ちよくなっていただけましたか?」

「……ん゛お゛っ♡ お゛ひ……っ♡ おまんこぉ……きもひ、いいれしゅう……♡」

 

 快楽に蕩けて舌足らず、愛液を失禁のように漏らしてインタビューに答える文香はアイドルとして確かな矜恃を持っていると言える。

 優れた美貌。これから巣立つであろう美麗で極上のアイドル――――だからこそ、こうして彼らに目をつけられてしまった。

 

「それは良かった! じゃあ次は、お尻の穴をマッサージしてもらいましょう!」

「は、へ……?♡ ま――――おっほぉぉぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

 

 愛液が溜まるベッドの上にうつ伏せで顔を押し込まれ、掲げたお尻の穴に指を差し込まれる。不要なものを出すことしかないと思っていた不浄の穴に、たった一本指を挿入れられただけで文香は全身を痙攣させて潮を吹いた。

マッサージ(・・・・・)は続く。彼女が耐えなければならないと、仕事だと思う限り――――それが仕込まれ、思い込まされたものだと夢にも思わず、鷺沢文香のアクメマッサージは続くのだ。文香の〝仕事〟は終わる気配もなく、しばらくは、その極小の穴が広がる様をカメラに収められるのだろう。

 

 

 






なんでこんな超能力あんだよって設定は何もないです。現場が何かすごい空間なんでしょ(棒)

初手の着替えは1回やってみたかった系のやつ。初めは見えないギリギリを責めるのが良い。今回はマッサージと言っても直球な感じで行きましたが、そのうち真面目なマッサージからいつの間にか……みたいなシチュも書いてみたいですね。王道って素敵。

胸イキのあと裏にブラシがあるマッサージ機(笑)取り付けて連続絶頂の助けにしようと思ってましたが、まあ素手貫くかとこんな感じに。次の機会があれば採用したい。
何となく処理が甘そうなイメージのある文香ちゃん。おまえちょっと陰毛にこだわり過ぎなのではという。
それこそ次があるなら常識改変で腋毛までボーボーにして新しいテレビ企画(笑)に望む文香ちゃんとか……咲耶さんかめぐる、もしくは他のアイマスキャラも同じようにして入れて、色んな企画にチャレンジとかも妄想捗りますね。まあ企画の中身とか何も考えてませんので、ネタ提供は任せた(投げやり)

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!次は前書きにも書いた通り考えてはいます。フォーミダブルの異世界転生敗北……中身の責めをどうするかですね。輪姦に精駅風呂、兵士たちに飽きられてモンスターに遊ばれるフォーミダブル。上半身を飲み込まれ快楽と恐怖で失禁、最後は奴隷オークションにて……とかかなぁ?
後は前に書いたイレイナのショタおねもどうするかですね。ショタが強めに行くか、それとも擬似的なおねショタに近い感じでイレイナが堕ちていくか。後者は性教育でイレイナが身体に触れさせている間、ショタちんが反応していてイレイナの手で精通……とか?
どちらもがっちりハマるかはわかりませんし、他のリクを見てそっち書いたりとかもありえますので話半分ですねぇ。ではまた次回〜


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桑山千雪(エロ企画、羞恥)

追記・アンケートもう少し具体例追加してやり直します。よろしければ2回目でもどうぞ。

テンションが安定しなくて何が書きたいかもわからなくて募ったけど結局なんか微妙じゃない?と自分の書いたものにうーんとなる作者の図。いや色々試行錯誤したのですが、千雪さんでやる必要あるのかなとか……う、うーん。最近何かを気にしすぎて形にできないことが多い気がする。

というわけで。いただいたネタから一つ。他のネタもこちらで保存させていただくので、そのうち書ける機会があれば使わさせていただきます!NTRとか若干描いてみたさはあるんだけど本当に最近は何が書きたいか安定しない。

あ、一応ちょっとしたアンケートを。もはや1500記念になりそうなやつの方針です






 

『さあこれより始まりますはプロレスリング、エキシビションマッチ! 本日の特別ゲストは彼女だぁ!』

 

 リング、それらを囲む観客席、実況。プロレスリングの名の通り、しっかりと用意されたセット(・・・)に招かれた1人の女性。

 落ち着いて大人びた印象、雰囲気とその女体共々包容力を感じさせるアイドル(・・・・)。顔を真っ赤にしてリングに上がる彼女へと、実況は容赦のない言葉を発した。

 

『赤コーナー、レオタードのエグイ切れ込みは技のキレか! 清楚な見た目から想像できないビッグヒップガール、桑山千雪ぃぃぃぃぃっ!!』

「〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

 

 目を閉じて身体を隠して蹲ってしまいそうな羞恥が千雪を襲うが、彼女はそれに耐え抜いてレオタード姿で観客に手を振って答えていく。

 栗色の髪を三つ編みに、紹介された巨尻以外にも90に迫ろうという巨乳を揺らし、それでいてほっそりとした腰周りはアイドルだけでなくグラビアモデルとしてもやっていける素晴らしいポテンシャルだ――――卑猥な感情を抱かせるピンク色のレオタードが、清楚な千雪の雌の部分を否が応でも強調する。

 

(プロデューサーさんが言っていた通り……だけど、乗り切れさえできれば)

 

 とてもアイドルとは思えない衣装で、アイドルとは思えないプロレスリング企画。何かの意図を感じざるを得ないことを千雪は知っていて望んでいた。

 無論、それは理由がある。というより、理由しかないのだ。

 

 

 

 

 

 

「そんな……! はい、はい……それは、重々承知していますが……」

「? プロデューサーさん……?」

 

 千雪がこの1件に関わったのは、事務所で電話対応していた自身のプロデューサーを見かけたことから始まっていたのだろう。

 普段の対応と明らかに様子が違う彼を見て、彼女は相談に乗るつもりで話を聞き出した。

 

「ぷ、プロレスリング企画? でも……」

「ああ、ウチが抱えるアイドルがするような企画じゃない。が、仕事を是非に(・・・)と持ちかけてきたのはかなりのお偉いさんでな。しかも悪い噂が絶えない相手だ」

「…………」

 

 アイドルの世界は綺麗なだけではない。むしろ、芸能界の裏側は金や権利などが渦巻く黒い場所でもある。逆にアイドルにも綺麗な部分がある、という言い方が適切になるのかもしれない。

 

「……とにかく、何とか掛け合ってみる。せめて企画を変えてもらうとか」

 

 髪を荒く掻き毟り、明らかに顔色が悪いプロデューサーの姿に千雪は眉根を顰めた。

 あまり多くは語らないプロデューサーだが、相手が大物で悪い噂、となれば様々な想像は易い。兼業を止めてアイドル1本になりユニットにも属する千雪。

 否、事務所に所属するアイドルは彼女だけではない。もしその大物を相手に機嫌を損ねてしまえば、大きな支障があるに違いない。無論、それだけで全てが終わるとは思えない。だが、嫌な予感が拭えない千雪は、立ち上がろうとするプロデューサーの袖を掴んで口を開いた。

 

「プロデューサーさん。その仕事、良かったら私が――――――」

 

 引き受けずには、見て見ぬふりをできないのは、桑山千雪という女性の長所であり――――他のアイドルに比べれば多少年齢を重ねたというだけで、想像できない世界があるという短所を表すものでもあった。

 

 

 

 

 

 

(ま、まさか……こんな恥ずかしい格好で……)

 

 ダンス用のレオタードと思えば。そう思いたい千雪だったが、彼女の豊満な肉付きを強調してくるぴっちりとしたハイレグの衣装と大観客の舞台は、想像以上に彼女の羞恥を加速させていた。

 エキシビションマッチ、あくまで演出。そう伝えられて1度は安堵の吐息を吐いた千雪だったが、衣装を渡された時には目を剥いたものだ。それでも、これに慄いての辞退がどんな結果を引き起こすか、それこそ想像に固くないこと。

 何とか恥ずかしさを押し殺して着替え、舞台に立った結果、やはり想像を超える羞恥だと言えた。

 

「っ♡」

 

 周りからの不快感と帯びる熱に千雪は息を詰まらせた。

 パシャリパシャリと観客席から不躾なシャッター音。リングを囲むようにカメラも動き回り、千雪の肢体をしっかりと会場の大画面に映し出していた。

 レオタードの切れ込みに収まり切らない、ムチッとした素晴らしい安産型の白尻。小さなニップレスの1枚に守られているため、胸揺れまではフォローし切れない巨乳。足回りもブーツ以外は太股もさらけ出され、間違いなく企画者の意向でそういうもの(・・・・・・)として見せつけられるような衣装、撮影だった。

 

(大丈夫……これを我慢したら、プロデューサーさんの助けになれる)

 

 毒を食らわば皿まで。次の仕事に繋がる汚い仕事、と言えばそこまでだろうと千雪にもわかっている。だからこそ、別の仕事も安心して受けられるように、いつも頑張っているプロデューサーの助けになれるようにと言い聞かせていた――――それも、これ以上(・・・・)はないだろうという思いからだ。

 

 そして千雪がリングに上がったのを見て、反対から屈強な相手選手も上がり、開幕のコングが鳴った。

 

「い、いきます!」

 

 試合の開始に合わせた掛け声と共に、それらしい仕草で相手に向かって走る。ぶるん♡ぶるん♡と揺れる乳房に加え、さらに激しく強調されて映し出される千雪の巨尻。

 だが、これはあくまでエキシビションマッチ。プロレスリング選手とアイドルの異種格闘技戦、という名の演出に過ぎない。千雪は台本通りに動き、短期間を試合らしく見せればいい――――はずだった。

 

「きゃあっ!?」

『おおっとここで逆襲だぁ! 台本破りのカウンターに千雪選手たまらずダウン!』

「え? え?」

 

 一瞬、千雪は何が起きたのか理解ができなかった。台本では千雪の攻撃に相手選手が怯む、はずだった(・・・・・)

 しかし、実況の通り選手の反撃、いなし(・・・)に千雪の視界は歪み、気づけばリングに手をついてしまっていた。

 突然のことに思考を停止した千雪だが、意図せず後背位(・・・)の体勢になった彼女の巨尻に、しゃがんだ男の手が沈められたことで叫びを上げてしまった。

 

「ひゃぁっ!?♡」

「おぉ、やべぇデカケツ。このサイズはさすがに初めて揉むな……へへっ」

「んっ♡やっ……やめて、くださいっ♡ んあっ♡」

 

 肉々しく、かといってだらしないというわけではない。たとえるなら熟れた雌の尻、とでも言うのだろうか。

 アイドルの中でも相当な大きさでありながら、品を損なわない安産型の巨尻に男の指が沈み込む。むにゅ、もみゅ♡と乳房も驚くような味わいの尻愛撫に千雪が喘ぎ(・・・・・)、観客が盛り上がり、実況の揶揄が飛ぶ。

 

『千雪選手、デカケツをめちゃくちゃにされて喘いでいるのかー!?』

「あっ、んんっ♡♡ ち、ちが……いいっ♡ ど、どうして……ぇ♡」

 

 生肌の部分が多いとはいえ、いきなり尻を揉みしだかれて感じるはずはない。それは千雪自身が知っていることのはずだった――――控え室に出された飲み物を、何の疑問も持たずに飲んだ純粋さが彼女にとって仇となっていた。

 

「やめて、ください! こんなの、仕事じゃ……っ♡」

 

 リングの上で四つん這いになり、離れようにも尻を揉まれて悶えて動けない。羞恥と快感で顔を赤くし、普段は甘い声を吐く喉から官能の色を醸し出す。

 それが、次の瞬間には別のものに変貌した。

 

「あぁ、ちゃんと試合()しないとな」

「へ――――あ゛ぁ゛っ!?♡♡」

 

 ――――バチィン!!♡

 

 鮮烈な痛みと、それにさえ感じてしまう異常な快感。

 千雪が痛みを感じ、一瞬後にどこから得たのかを悟る。レオタードからモロ出しにされ、揉みしだかれていた彼女のヒップに、屈強な男の力強いスパンキングが炸裂したのだ。

 そして張り手は1度のみならず、千雪に再び官能混じりでありながら本物の悲鳴を叫ばせる二刀目が弾けた。

 

「いぎぃぃぃぃぃぃっ!?♡♡」

『一発! そして二発ぅぅぅぅぅ! 会場に響くはケツドラムの乱舞! 千雪選手の凄惨な悲鳴だぁ!』

 

 初めて叫ぶであろうスパンキングの痛みによる悲鳴。ハリのあるデカケツが激しく震え、いつの間にかリング内でカメラを回していたスタッフの手で、千雪の巨尻が波打ち真っ赤な手垢が刻まれる様が大画面に映し出され、会場の観客(サクラ)を盛り上げていった。

 

「いぎっ!♡ ひぎぃ♡♡ いだいっ♡ やめてぇぇぇぇぇっ!!♡♡♡」

『千雪選手の白い尻に真っ赤な紅葉! 絶景の秋化粧はまるで猿の赤尻の如くだ! たった1度の攻勢で既にグロッキーかー!?』

 

 白い巨尻がヒリヒリと腫れ上がるのにそう時間はかからず、千雪が涙ながらに懇願を叫ぶのも同じだけの時間だった。

 当然だろう。もはやプロレスリングですらない痛みに慣れたアイドルなどいはしない。たとえ()を盛られているとしても、全く痛みを感じないというわけではないのだから。

 

「へへっ、まだ終わらねぇぜ!」

「ひっ、いやぁっ!?」

 

 だが、相手選手の攻めも、実況の揶揄も、会場の歓声も何一つ止むことなく千雪を辱める(・・・)ために動く。

 お尻が真っ赤になるまで引っぱたかれた状態で、ろくな抵抗ができないまま千雪は編み込んだ髪を引っ張られ、男に羽交い締めにされて立たされる。千雪がアイドルであろうと、リングに立つ以上は容赦などしないとばかりの扱いだった。

 羽交い締めにされ、恥ずかしいレオタードの前面が大画面にじっくりと映し出された。アイドル・桑山千雪の泣き顔。生に近い感触を抱かせる乳房――――濡れて変色したデルタゾーンの中心部さえも。

 

『おおっとぉ! これは衝撃ぃ! 千雪選手、喘ぐだけでなくオマンコを濡らしているぞぉ! 清純な見た目とは裏腹にぃ、実態はドマゾの変態アイドルだったのかぁ!?』

「う、うそ! うそです! そ、そんなこと……♡」

 

 あるはずがないと本人が言ったところで、大画面に映った秘所の水は本物。千雪がスパンキングの痛みに囚われている間に、彼女の敏感な部分はしっかりと感じて愛液を垂れ流していたのだ。

 秘部を守ってくれる前貼りは水を得たことにより崩れて(・・・)無くなり、薄いピンクのレオタードには陰毛と割れ目が浮かんでしまっている。しかも、千雪本人はその淫乱な様を自身の変態性(・・・・・・)だと錯覚させられていた。

 羞恥と絶望が綯い交ぜになりながら、何とか異常な危機を脱しようともがく千雪だったが、屈強な男に羽交い締めにされていながら冷静な対処は望めない。考えを纏める暇もなく、次のパフォーマンスが彼女を襲った。

 

『さあ、ここで短期乱入者の登場だ! 千雪選手、彼の()の猛攻に耐えられるのかー!?』

「え、なに!? 何なんですか!? ――――ひぐぅ!?♡♡」

 

 スパンキングに負けない鋭い悲鳴は、彼女の身体に打ち付けられた()によるものだった。

特別ルール(何でもあり)で乱入したもう1人の男の手で、SMプレイ用の鞭がしなり千雪の身体を襲う。が、それはスパンキングと違い痛みを中心とした責めではなかった。

 

『見えたぁぁぁ! 乳輪だ! 薄桃色で綺麗な、しかし想定外にデカい乳輪が白日の下に現れた!』

「ひ――――いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!♡♡」

 

 薄い生地はこのために、あるいは切れ目(・・・)でも仕組まれていたのか。鞭の一撃でレオタードが大きく裂け、戒めから放たれた下乳がむにゅう♡と主張をし、その上デカケツに負けないデカ乳輪が大観客の前に晒され、千雪は破裂してしまいそうな羞恥を真っ赤な涙目で表現して悲鳴を上げ続ける。

 続いて2つ、3つと丁寧に切れ目を入れていき、それは遂に秘部にすら及ぶ。

 

「やめて、やめてくださいっ!♡ やぁぁぁぁっ!♡」

 

 そこで顕になったのは、予想外に広がった栗色の茂み(・・)であった。

 

『ここで更なるアクシデント! 千雪の陰毛ははみ出してしまった! 清楚が売りのアイドル、その一面とはまたもや裏腹に思いのほか剛毛だ! これには会場のファンも幻滅かぁ!?』

「う、ぅ……ひっく……うぅ……♡」

 

 そう。裂け目から溢れてしまった千雪の陰毛は、たっぷりと生い茂った剛毛の恥部であったのだ。

 よくこの量でレオタードからハミ出さなかったというべき剛毛。これは処理が甘いのではなく、彼女の体質からくるもの。加えて、このエキシビションマッチが始まる前に仕事を積まされていたため、尚更アクシデント(・・・・・・)が生じてしまった。

 顕になった桑山千雪の剛毛。剛毛と呼びながら、下品やはしたないとは離された絶妙なバランス。観客たちは表面上は千雪を泣かせるためのブーイングをしながらも、清純なアイドルの思わぬ1面に下半身は興奮しっぱなしなのは言うまでもない。

 

「いいねぇ、剛毛ドマゾアイドルは盛りすぎて興奮しちまう。こっちもプロらしく対応してやらねぇと、な!」

「ひ、ひゃあっ!?♡」

 

 そして、千雪のあられもない姿に同じく、否、間近であるため観客以上に興奮して暑苦しい吐息を彼女に浴びせた相手選手が、さらなるパフォーマンスに彼女を付き合わせる。

 千雪の視界が〝反転〟する。男が自ら土台となり、千雪の身体を抑えながら逆さまに拘束し、両足を大開脚させて固定――――俗に恥ずかし固め(・・・・・・)と言われる技だ。

 

『出たぁぁぁぁ! 十八番の恥ずかし固め! 千雪選手完全にホールドされて動けなぁぁぁぁい!』

「もう……ゆるして……ゆるしてください……っ♡」

 

 この技は何種類か存在するが、今千雪がされている逆さの恥ずかし固めはどちらかと言えばパフォーマンス色が強い。実際、そういう目的で選んでいるのだろう。

 真っ赤に腫れ上がったデカケツ。剛毛から咲き誇る全く使われていない濡れた桜色の陰裂。千雪にはもはや抵抗する気力すらなく、逆さの視界に耐えられないと目を瞑って哀れに許しを請う他なかった。

 

『ご覧ください! リング上は花満開! 1輪の花がそのピンク色の花弁を咲き誇らせています! これがアイドル・桑山千雪の剛毛淫乱マンコです!』

「へっ、淫乱って言うならまだ足りねぇだろうがよ」

「や……これ以上、なに――――んおぉ!?♥♥♥」

 

 ズプッ♥ カメラだけでなくマイクも近づけられ、花弁をわざわざクパァ♥と開かせ膣内を見せびらかす音から、アイドルが発してはいけない雌の濁り声までハッキリとリングの内から外へと響かせる千雪。

 相手の両足で大開脚を固定されながら、あまりの力の差に手で秘部を弄ばれる余裕すら生まれてしまっている。千雪は未だ混乱の中でぶつけられる快感に身悶えする。生娘であり、オナニーなどでは比較できない快楽を思考に教えこまれてしまう。

 

「んぉぉぉぉっ!?♥♥♥ おっおっおっ♥♥ んい゛っ♥♥ んお〜〜〜っ!?♥♥♥」

『ここで高速手マン! 悲鳴を上げるしかない千雪選手。これはイクのか、イッてしまうのか!?』

 

 突き立てられた2本の指が自分の知らない快感を覚えさせる。自分の知らない声を上げさせる。自分の知らなかった性感帯を激しく貪る。

 今の彼女にできることは恥ずかし固めで手マンをされ愛液を撒き散らし、濡れた顔から品格を失った雌豚の嬌声を上げることだけだ。

 

「あ゛ぉ゛っ♥♥ ひ、ひぃ〜〜〜♥♥♥ い、いぃ♥♥♥ イクっ!?♥♥♥♥ イクゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥」

 

 プシッ♥プシッ♥ プシャァァァァァァァッ!!♥♥♥♥

 

『イッたぁぁぁぁぁぁぁっ! イキました千雪選手! 大開脚恥ずかし固めで天空に潮を吹いたぁぁぁぁ!! もはや絶頂しか頭にないであろう恥ずかしいイキ宣言! アイドルとは思えない下品な表情を大画面に収められてしまったぁ!』

「み、みらいれぇ♥ みないれくらひゃいぃ……おほぉ♥♥♥」

 

 たった1度の手マン絶頂で塩を吹き、これまで重ねた遊び(オナニー)を束ねたところで勝ち目のない本物の快楽を押し付けられ、逆さのアヘ顔を大画面に晒し、雌としての自分を観客に見せつけてしまう。

 

 しかし――――どれほど激しい絶頂であろうと、たったの1度では辱めは終わらない。

 

『まさしく王者の行進! 簒奪品を見せびらかすように会場を練り歩いております! 千雪選手、全く抵抗できていないぞー!』

「いや、いやぁ!♥ やだぁ!♥ やめてぇ!!♥」

 

 惨めに泣き叫ぶ様は皆に頼られる穏やかな千雪の雰囲気などどこにもなく、変態的なコスチュームを着て少女のように錯乱する敗北者でしかない。

 切れ目が走りデカ乳輪が見えている乳房を揺らし、M字開脚で膝を拘束されてリング外で観客に己の痴態を見せつけてしまう。中心部には、もちろん自身の恥である剛毛が愛液に塗れ、淫乱と呼ぶに相応しいパクパク♥と開かれたマンコがある。

 

『千雪選手、もはや為すすべありません。涙を流すその姿はまるで敗残兵か!?』

「おら、さっさとアヘ顔みせろよ!」

「いい゛っ!?♥♥♥ いくっ、イグゥ!?♥♥♥♥」

『いいえ! 見事なアヘ顔! これは変態ドマゾアイドルに相応しい姿なのでしょう!』

 

 快楽を引かせることを許されず、薬が完全に回ったことで手マンを挟まれるだけで蕩け顔で絶頂してしまう千雪。そのM字開脚引き回しの痴態を囲むカメラとマイク。様々な興奮の絶叫でさらに囲む観客。

 清純なアイドルなど求められていない。AV紛いの演出と興奮。ボロボロのレオタードを身に纏い、プロレスリングに紛れ込んだドマゾの雌豚――――大胆な最後(・・)は、男の肩に逆さで抱えられ、再度の大開脚からポールに登られることで始まりを示した。

 

「ひ、ひぃぃぃっ!♥♥ たす、たすけてっ!♥ 誰か助けてください!♥ 誰か、だれかぁ!♥ プロ、プロデューサーさんっ!♥♥」

『無様に助けを乞う千雪選手。しかし席を立つ者は誰もいない! 皆が君の決定的(・・・)な瞬間を待ち望んでいる!』

 

 逆さの大開脚でマンコを見せびらかされ、しっかりと抱えられて〝技〟を仕掛けられる千雪。

 わけのわからないことの連続。ただの仕事のはずが、不当に辱められ現実感のない責めを受けて感じてしまった。もう、千雪の体力と精神は限界を迎え――――その上で、激しい浮遊感に襲われる。

 

「おひっ♥♥♥♥」

 

 すると、どうなるか。浮遊感と、次に来るであろう衝撃の恐怖。それによって、情けのない悲鳴と共に千雪の意識は沈んでしまった。

 だから気が付かなかった。男が本気で技を仕掛けるつもりなどないことを。千雪に衝撃がいかないように調整された着地だということを――――結果、桑山千雪は恐怖のあまり失神と失禁(・・)を晒してしまったことを。

 

『決まったぁぁぁぁぁぁ! フィニッシュアーツを受けて千雪選手ダウンだぁ! 自身の身体を墓標にして、小便シャワーを吹き出しております! 見てください! これが清純派アイドルの成れの果てです! 変態ドマゾのプロレスアイドル、桑山千雪の誕生だぁぁぁぁぁっ!!』

 

 ぢょぼぼぼぼぼぼぼぼぼっ♥♥♥♥

 

 天然の黄金水が噴水如く噴き出し、敗北の証であり勝者に向けてのシャンパンのようにアーチを作る。

 大股開きの失禁を繰り出した本人はアヘ顔を晒して気絶している。だが、これから先、これ以上の辱めに失神を許されない時も来るのだろう――――これだけの規模の余興を作り出せる権力者に、アイドルが抗う術などありはしないのだから。

 






リョナ要素が出ないようにするのもなかなか大変なんですよという。コンパクトにしましたが何と言うか、好きな絵師さんの新作が出てお下品無様何か書きたいな?と途中でなってしまったのがダメだった気がする。気分屋の悪い所が出ましたね……。

しばらく短編書いてなくて、千雪さんで前貰ったリクエスト書きたくなったけど書けるテンションにならねぇ〜みたいな不思議な迷走をした結果こうなった。正直大人しくしとけば良かったかなと思ってる。せっかく手伝ってもらったものだったので何とか気合いで仕上げました。最近は相談して途中で止まるか手をつけられないの多すぎるんだよ君ね。

この短編は本当に素直に書ける時に好きなものを書く、という感じにしないとですね。更新の間が空いてもそれはそれという感じで。まあ気分はコントロールできないし……。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございますー。次回は……なんだろう。本当になんだろう。その日の私の気分にご期待ください?アンケート次第でもあるかも。ではまた次回〜


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小宮果穂(前編・乳首調教、羞恥露出、失禁、オナニー)

Twitterアンケートの結果、果穂をエッチな目で見てる人が多かったのでリクエストから果穂ちゃんになりました。そんなにロリが好きか!!!!

私そんなロリキャラ好まないんですけど果穂は何と言うか不思議ですねほんと……エロい目で見てしまう奇跡的な造形って感じ。ていうか12歳でおっぱい80あるのしゅごい。





 

 

「――――ありがとうございました!」

 

 元気ハツラツ、という表現が似合う声が現場に響き、スタッフたちにも自然と笑顔が零れた。少女が好きな特撮のCMの一つにあるフレーズだが、それが良く似合う少女だ。

 ハネっ毛気味の赤髪に高校生くらいの身長。声と同じく明るい顔で撮影を終えた番組スタッフたちに挨拶回りをする彼女は、とても小学生(・・・)とは思えないしっかりとした少女だ。それは大衆の感想でもあり、感心して温かい目で小宮果穂を見守る大人たちの言葉でもある。

 

「果穂ちゃん、すげぇよなぁ」

「お、なんだなんだ。ロリコンか?」

「……あの子を見てそんな考えになるって、おまえ何年この仕事やってんだよ」

「ばっ、冗談に決まってんだろ! ……あんな良い子、この業界にもそういねぇよなぁ」

 

 283プロダクション、所属ユニットは『放課後クライマックスガールズ』。

 12歳とは思えないしっかりとした考え方と163センチの身長。それでいて子供らしい元気の良さ、ヒーローが好きでみんなを笑顔に出来るヒーローアイドルを目指すという眩しい夢を持った子だ。

 元気が有り余りながら礼儀は欠かさない。番組を作る彼らにとっても、今時にしては珍しいほど純粋な子であり好かれるのも当然だと言える――――そんな果穂に、ある一人のスタッフが声をかけた。

 

果穂さん(・・・・)、お迎えに上がりました」

「……っ!」

 

 瞬間、果穂の活発な笑みが凍り付いた。僅か一瞬とはいえ、先ほどまでとは全く異なる質の表情。年相応と言えず、されど大人とも言えない、言うなれば本質的な〝恐怖〟が表に出ているようだ。

 

「……わかりました! みなさん、今日はありがとうございました! お先に失礼します!」

 

 しかし、それも一瞬のこと。誰にも見られることなく果穂は笑顔を取り戻し、番組スタッフたちが笑みを零すヒーローアイドルの姿を見せた――――もし果穂に詳しい者がいたのなら、その笑顔に潜む怯えを察することができたのかもしれない。

 だが、果穂の異変は誰にも悟られることなく、彼女自身も助けを求めることはない。スーツの男の迎え(・・)に付き添われ、撮影所の外に止めてあった高級車に乗って移動を始める。

 

「……あ、の……今日は……」

「はい。社長より果穂()をお呼びするようにと」

「……ありがとう、ございます」

 

 広い車内で何の不自由もない。手厚い保護を受けている、と言っても決して過言ではないだろう。高級な車とて、果穂が初めて乗ったならば好奇心でいつものように目を輝かせるに違いなかった。

 しかし果穂は身を縮こまらせ、信じられないほど小さな声で受け答えをし、予想した答えを望まない答え(・・・・・・)として受け取って、震えた声で礼を述べた。

 予想はしていた。けれど、望む答えではなかった。それが僅か12歳の小宮果穂を取り巻く異質な状況の全て、と言ってもいい。

 車は小一時間と使わず果穂を目的の場所へと届けた。そこは新たな仕事場でも、彼女の所属する事務所でもない。高級車に相応しいビルの地下駐車場だった。

 パパラッチの心配どころか、パパラッチを金で買収し尽くし、出来ないのなら潰す(・・)ことができるような会社の敷地内。そこに至っても、果穂は不安と恐怖と戦う表情を崩すことはなく、エレベーターで上層に向かうに連れて曇りは加速し、荘厳な扉の前に来た頃には真っ青とも言うべきものになっていた。

 

「どうぞ。社長がお待ちです」

「…………………………は、い」

 

 嫌だ。長い沈黙の末に引き出された首肯には、肯定とは真逆の意味合いが見て取れる。が、スーツの男は我関せずと立ち去り、果穂を救い出すものは誰もいない。

 

「失礼、します……社長、さん」

 

 怯え切った声。怯えに震えた手で果穂は扉をノックし、開いた。

 

「――――待っていたよ、果穂」

 

 広々とした社長室。他の目的(・・・・)を暗示させる別の部屋への入口を誂えたその部屋に、社長(・・)と呼ばれた青年が笑みを浮かべて豪奢な椅子と机を前に果穂を待ち構えていた。

 年齢は30、社長という肩書きがなければ20代前半にも見える。肩書きを考えれば、30と見られても若すぎる。そんな絶妙な容姿を持った彼の笑みは人当たりがよく――――果穂は全身をカタカタと震えさせていた。

 

「仕事、お疲れ様。現場の評判が良かったと聞いているよ」

「はい……みなさん、とてもいい人で……すごく、頑張れました」

 

 やはり、いつもの果穂ならもっと元気よく返すはずだ、という評価が付いて回る態度。社長は椅子に座り、机の前で顔を俯かせて怯える果穂の態度を楽しみ(・・・)、そしてもう(・・)彼の耳に入っていた現場の声もそこそこに、言葉を発した。

 

「果穂、服を脱ぐんだ」

「っっ!」

 

 果穂の年齢を考えれば、否、果穂が相手でなくとも問題となる高圧的な発言。セクハラなどと冗談を言うには度が過ぎているし、そもそもセクハラ自体が問題になる。果穂のように子供でありアイドルという潔さも売りにしている子を相手には、なおさら。

 

「ひ……ぁ……わかり、ました♡」

 

 ――――だが、小宮果穂は従った。

 羞恥を感じないわけではないのだろう。知識としてはまだ知るには早い年頃だが、家族でもない男性を相手に衣服を脱ぎ捨てる行為に問題を感じない年でもない。

 しかし、果穂は社長の言葉に逆らわず、シャツとズボンを細かく震える手で、幾度となく(・・・・・)脱ぎ捨ててきたその手で脱ぎ去った。小学生とは思えないふんわりとした女性の膨らみを抑えるブラジャーと、閉じた割れ目を守るパンツをも脱いで畳み、胸を手で隠して(・・・・・・・)社長の前に立つ。

 

「……でき、ました♡」

 

 胸を隠すというより、その先端の乳首を隠しているようにも見えた。だが、それ以外は小宮果穂の生まれたままの姿、小学生のヌードを晒す。

 普段は輝いた目と顔に涙と羞恥色が浮かび、健康的な腹に高校生にも見えるスタイルの良さ。何より未成熟でありながらしっかりと女を思わせる秘部まで。

 

「おや、どうして乳首を隠しているのかな?」

「そ、それは……恥ずかしいから、です♡」

「――――言葉にするなら、もっと具体的にと教えたよね?」

 

 唇を歪めた社長の笑みは、高圧的に責めるものとは程遠い爽やかなものだ。万人、少なくとも果穂以外であれば気遣いの範疇にあると思えるだろう。

 

「ひっ……ごめんなさい!♡♡ あ、あたしの乳首ははずかしい、から……おまんこ見られることより恥ずかしいから隠しちゃいました!♡」

 

 果穂以外には、だが。皮肉なことに、恐怖を押し出しながらも小宮果穂の声はこんな時でも大きく、元気よく響き渡るものだった。それがたとえ小学6年生が使うようなものではない淫語を混ぜ、全裸で秘部より乳首を晒す方が恥ずかしい、などという宣言だったとしても。

 

「そうか。じゃあその恥ずかしい乳首を僕に見せてくれないか?」

「……お、お願いします。もう、ゆるし――――――あ、ちがっ、み、見せます!♡ あたし、乳首みせますっ!♡」

 

 一瞬折れかけた心を立ち直らせ、素早く手を胸から下ろすのは果穂の年齢を感じさせない精神が故だ。

 ここで幼く、折れてしまう者なら〝約束〟を捨てて逃げ出している。そうしないからこそ、果穂は涙を流しながらも本物の全裸と、彼女が恥ずかしいと語る乳首を脅迫相手(・・・・)に晒したのだ。

 

「……う、ぅ……ひっく……」

 

 涙を流して嘔吐く姿は、ようやく果穂の年相応な面を覗かせている。しかし、放たれた乳首は決して年相応とは言えない大きさ(・・・)をしていた。

 既に一目でわかる丸みを帯びた乳房の乳輪は、鮮やかな色を保ちながら盛り上がって肥大化をしつつある。先端の乳首は小指ほどの大きさで飛び出し勃起(・・)し、その成長度合いを社長の目に確かな形で収めさせた。

 

「ふふ、良い形になってきたね。やはり、僕の目に狂いはなかった――――さあ果穂、今日もわかっているね?」

「……はい♡」

 

 もう何度、小宮果穂は彼に対して素直な返事を返しているのだろう。その一つ足りとも、果穂が心から望んだものはない。

 

「で、デカ乳首目指して頑張るエッチなあたしと……っ、せ、セックス、してください!♡♡」

 

 それでも、果穂は自らの身体を差し出す。羞恥と涙に塗れながら――――秘密と、大事な人たちを守るために。

 

 

 こうなったきっかけは、些細といえば些細なことだ。たまたま交流を得た会社の社長が、果穂に目を付けた。ただ彼の権力がその若さで信じられないほどのものであり、果穂が純粋で幼いことがいけなかったのかもしれない。

 無理やり犯された、レイプをされた。その時点で、果穂は誰かに助けを求めて然るべきだったはずだ。けれど、果穂は残酷なまでに聡明であった。それでいて、未だヒーローの助けがある、自分が誰かを救うヒーローになれると信じられる純粋さがあった。

 そんな彼女に、彼女の周りに手を出すことを社長が示唆すれば、抱き込むことは容易だった。そうなればもう、全ての人と秘密を守るために小宮果穂(ヒーローアイドル)は動けない。

 

「あっ♡♡ あんっ♡ あぁーっ!♡♡♡」

 

 12歳という幼さを抱かせる悲鳴。12歳という幼さを感じさせない女体。鏡に映った果穂の身体は優れたもので、社長の太く硬いペニスを半分以上も呑み込み、開発された乳首を弄ばれながらのセックスにも対応していた。この場合は、出来てしまっていた(・・・・・・・・・)が正しいか。

 

「ああ、本当に君は素晴らしい。初めから感度は良かったが……」

「あっ、あっ……だめですっ♡♡ お腹の下から熱いのきちゃいますっ!♡♡♡」

 

 背面駅弁で乳首をこねくり回されながら、秘部の奥を突かれて涙ながらに絶頂を叫ぶ。年離れしているのは態度だけではなく、何時間もの(・・・・・)セックスに耐える体力もであった。

 それとも、果穂に疲れを感じる余裕がないだけだろうか。溢れた様々な液体が絡み合い、熟れた結合部が乱れた音を鳴らし、開発途中の乳首を背中から回された指先に絶えず弄ばれ、喘ぐことしかできない自分を鏡でひたすらに見せつけられているのだ。余裕がないというのであれば頷ける。

 そしてその余裕のなさは、果穂に救いを与えない。

 

「あ゛ぁー♥♥ ちくびっ、つぶしちゃ、だめですーーーッ!♥♥♥♥」

 

 プシャッ、プシッ、プシャァ!♥♥

 

 成長真っ只中の美乳に備わるもう成長の必要を感じない乳首。それを両指で目一杯に押し潰され、秘部から愛液を激しく吹き出し絶頂を見せる果穂。

 どちらかと言えば、乳首で絶頂したのではなく絶頂に合わせて(・・・・・・・)乳首が刺激された、という認識であり、絶頂で頭が真っ白になった果穂はともかく攻め手の社長は間違いなく確信を持ってその絶頂合わせを行っていることは、彼のニヤついた笑みを見ればわかることだった。

 

「潰すのがダメなら、これはどうかな?」

 

 ギュゥゥゥゥッ!♥♥

 

 二度目、通算では何十回目かの抽挿による果穂の絶頂に合わせ、両の乳首を抓り引っ張り上げる。果穂の美乳の先端が歪み、肥大化した乳輪と乳首が細く真っ直ぐに伸び、果穂が喉を潰さんばかりの悲鳴を掻き鳴らす。

 

「ひぎぃぃぃぃっ!♥♥♥ だめ、だめですっ♥♥ 目の中がちかちかし゛でま゛ずッ゛!♥♥♥ イきまずぅぅぅ゛ぅぅ!♥♥♥♥」

 

 プシップシッ、プシャァァァァァァッ!♥♥

 

 挿入の刺激に合わせられ、さらに水力をまして吹き上がる果穂の生み出す体液。部屋のあちこちに四散し、彼女を抱くための部屋はとっくに性臭に塗れてしまっていた。

 乳首に絶頂を合わせる。露骨に果穂の胸、引いては乳首を意識した調教。断続的な絶頂と乳首への責めに彼の膝の上ででぜぇ、ぜぇと息を絶え絶えにする果穂に比べ、彼自身は全く疲れを見せていない。むしろ逆に、果穂の乳首が生まれ変わっていく様に力を増していっているとさえ思えた。

 

「可愛い胸だ。いや、君自身が一番可愛い――――もっと見せてもらうよ、果穂」

 

 

 

 

 

 

 

「……はっ♥」

 

 照りつける太陽に負けない果穂の熱い吐息。周りの熱気はプールの水と混ざり合う中、彼女はそれに浸かることさえ許されない。

 都内のウォーターパーク。人の目も多大にある中で、果穂に与えられた命令はたった一つ。広いプール場を一周すること。それだけだ。

 何もプールに入って何かをしろ、何かをされろとは言われていない。もっとも、上半身裸(・・・・)で大衆の目の中で練り歩け、などという命令ではそちらの方がマシだったと言えるかもしれないが。

 

「はー……う、ぅぅ……♥」

 

 帽子で申し訳程度に顔や髪を隠しているとはいえ、果穂は小学生離れしたスタイルの持ち主だ。特に慎ましやかながら膨らみを帯びた乳房と、社長に嬲られ続け肥大化しつつある乳輪と乳首は簡単には誤魔化せるものではない。

 しかし、人の意識というものは案外簡単なことで錯覚を促すことが可能だ。果穂の下半身に目立つ色の男子児童用水着が描かれて(・・・・)いることから、その効果を狙っているであろうと理解ができる。

 

(あたし、何にも着てない……変態、さん……に……♥)

 

 無論、果穂からすればそんなボディペイントなど慰めにもならない。薄皮一枚にすらならない塗り絵の下着など、彼女にとっては恥ずかしさを増させるものに過ぎないのだから。

 帽子以外に彼女を隠すものは何もない。内股で目立たないようにしているとはいえ、しっかりと見ればペイントに果穂の秘所、割れ目が浮かんでいることは一目瞭然。胸も言わずもがな、本来なら隠し切れる膨らみではなかった。

 

「あたし……、お外なのに、裸に……なっちゃって……♥」

 

 声にしてしまうと、より自身の境遇を自覚して果穂は全身から火を吹き出しそうなほどの熱を帯びた。

 ただでさえ熱い日差しが照りつけている。その上、足の進みも緩慢だ。汗は滂沱の如く滴り落ち、果穂の下半身を丸裸(・・)にしていった。

 

「……あっ!♥」

 

 そのことに果穂が気づき、大きな声を上げる。そんな当然のことにすらハッと顔を上げ、辺りを見回し、人の目があるのではないか、という疑心暗鬼の羞恥に襲われてしまう。

 当然、汗に濡れた程度で薄れていくペイントの塗料は意図的なものだろう。足が僅かに早くなった代わりに、混乱と無意識の興奮(・・)で汗は吹き出し心臓の音は激しさを増し、乳首がムクムク♥ムクムク♥と勃起を始めた。

 

「ひゃっ、だめ……乳首、大きくなっちゃだめぇ……♥」

 

 刺激もなしに膨らむ乳首。以前までのように、気軽なことをすれば擦れて痛いくらいに勃起をする果穂の乳首は、もはや自然と勃起していることが普通にまで成長した。

 しかし、この状況において果穂の乳首は問題そのものだ。ただでさえ乳房の膨らみで目立つというのに、人並み外れた大きさになりつつある勃起乳首が一目に触れれば、それこそ果穂の変装という名の全裸露出が白日のもとに晒されてしまうかもしれない。

 恐怖と混乱で果穂の足は竦み上がり、胸を隠して前屈みになり、濡れた(・・・)股をスリスリと擦って――――

 

「あの……」

「ひっ――――っ!?」

 

 そんな果穂の肩を、ポンと誰かが叩いた。飛び上がって逃げ出す、ということをしなかったのはあまりのことに身体が動かなかったから。

 

(ば、ばれちゃ……っ!)

 

 バレた。こんな格好をしていれば、当然のことだ。そう思い、どうしようと心臓を痛いほど鳴らしながら顔を手の方向に向けると、そこにはプールの監視員(・・・)が果穂を案じる表情を見せていた。

 

「大丈夫ですか? 体調が優れないようなら医務室に……」

「だ、だ、大丈夫ですっ♥ あた……んっ、心配、ないですから……!♥」

 

 幸いにも、単に果穂の様子がおかしいことに気がついた監視員が、気遣って声をかけたというだけ――――というだけで済まされないのは、果穂の身体の状態を鑑みれば当たり前のことだ。

 

(やだ、やだっ♥ みら、みられて……っ!♥)

 

 男の監視員。体調を気遣ってくれたいい人。けれど、今の果穂は崩れ掛けのボディペイントにフル勃起した淫乱乳首を晒した装束のない状態なのだ。

 果穂の身長故か、上手く誤解はしてくれているかもしれない。だがいつバレるともしれない距離だ。心臓の音が激しくなり過ぎて、彼女の鼓膜はその爆速を聞き取ることでいっぱいいっぱいで、視界も涙が滲んでボヤけ、小宮果穂の何もかもが崩壊してしまいそうになる。

 

「……あれ?」

「っっっ!♥」

 

 そして、心臓の音を貫いて聞こえた、訝しむような声。覗き込んだ小宮果穂の顔を知っていた。乳房の膨らみに気がついた。溶けかけたボディペイントに気がついた。

 

「ご、ごめんなさい!!」

 

 どれかはわからない。けれど果穂は、もう耐え切れないと一直線に駆け出した。後のことなど考えず、ただ反射的に逃げ出してしまった。

 脇目も振らず、皮肉にも諦めたことで早くなった足を必死に踏み込み、シャワー室に駆け込んだ果穂は無我夢中で扉を閉じた。

 

「あ……あ、ぁぁぁぁぁ……♥」

 

 それは、深い深い安堵の吐息でもあり、深い深い後悔の吐息でもあった。

 ズルズルとへたり込んで、混乱した表情を浮かべて全身から力を抜き去る。助かった。でも逃げてしまった。命令を破った。これじゃあ、約束を違えてしまう。

 それでも安堵の感情があったことも本当なのだろう。全裸で人目を闊歩し、興奮(・・)を覚えた。ライブですら比較にならない破滅的な緊張感からの解放に――――ぶるりと果穂の身体が震えた。

 

「あ……♥」

 

 ちょろっ♥ちょろろろ……しゃぁぁぁぁぁぁ♥♥

 

「あっ♥あっ♥あっ♥」

 

お漏らし(・・・・)。へたり込んだ下半身から個室内に広がる濁った水、強烈なアンモニア臭。思わず果穂が下半身に手を当てるも、拡散してボディペイントを溶かす要因にしかなり得ない。

 数年ぶりのお漏らし。大人びながら子供らしい一面があるとはいえ、失禁には羞恥と不快感、いけないことという感覚があるはずだが、

 

「――――ふぁぁぁ♥」

 

 その声は、確かな興奮を孕んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ほ、本当にここで、しなくちゃいけないんですか……?」

「ああ、もちろん。君のためにここ(・・)を貸し切ったんだ」

 

 ――――社長の笑みに果穂が感じたものは、理解が及ばないものへの恐怖だった。ある意味、未知の怪物と呼ぶべきものへの感情とも言えるかもしれない。

 

「嬉しいだろう? 君の好きなヒーローショー(・・・・・・・)の舞台だ」

「っ……!」

 

 普段着の果穂が連れてこられたのは、並んだ観客席にいくつかの装飾や段差などが設えられた野外ステージ。果穂が大好きな特撮ヒーローが、生の観客を前にショーをするための場所。

 果穂にとっては大事な場所だ。観客として見て、仕事として関わることもある。それを馬鹿にされたようで、彼女には怒りがあった――――同時に、大きすぎる力への恐怖もあった。

 

「いいかい? これは君への罰だ。僕に従うなら、君の周りには手を出さない……それを破ってしまった果穂を、これで全てを許そう」

 

 歯を食いしばる気力が果穂に残されているのかどうか。果たして、ステージどころか辺り一帯(・・・・)を平気で貸切、遊び道具にする彼を倒すことなどできるのか。

 

「……は、い。あたしの我が儘を聞いてくれて、ありがとう……ございます」

 

 否、だ。現実は非情だ。果穂一人の力では、解決の糸口など見つからない。果穂の世界で彼の力は変えられない。果穂の世界を広げようとすれば、より状況は酷くなる。そう考えてしまうほどの力の差が、二人の間にはあった。

 隔絶。正義というべきものは果穂にある。社長は間違いなく悪と呼べるものである。

 

「小宮果穂、です♥ アイドルをしてます……こ、これから大事なヒーローのステージで、おなにー?♥ショーを……する、エッチな12歳、ですっ♥」

 

 それでも、必ず正義が勝つとは限らない。創作の世界でも、果穂の世界でも、それは変わらない真実だった。

 ステージには幾つもの高級なカメラが設営され、果穂の姿を映し出している。社長は観客席でそれを見守り、あくまで果穂の自主性を尊重するつもりだ。それが約束を違えた果穂への罰になる。

 

「あ、あたしのおなにー、は……お股を大きく開いて、乳首でします♥ 乳二ー、って言うらしいです♥」

 

 憧れのヒーローのような格好良いポーズとはかけ離れ、膝を曲げて腰を落とし、娼婦のように股を開きながらシャツを捲りあげて胸を露出する。

 

「み、見てください♥ 社長さんにちょーきょーされて、シャツが擦れるだけでこんなに乳首が勃起しちゃってます♥ これから、このエッチな乳首だけで……イ、イッちゃう♥ 絶頂チャレンジをしたいと思いますっ!♥」

 

 果穂にはどれが恥ずかしい言葉なのかわからない。けれど、カメラの前で、ヒーローが戦うステージの上で、ガニ股でシャツを捲りあげて乳首を勃起させ、その乳首に両手で触れようとしている姿は、間違いなく恥ずかしいのだと赤面から理解ができていた。

 

「こ、こうして乳首をこすこすっ♥ってすると……あっ♥ あ、すごく、きもちがいいんですっ♥ あ、あ、あっ♥」

 

 青空の下で勃起した乳首の先端を指で擦り、オナニーショーを行う。外見こそ成長途中の少女だが、まだ小学生である果穂に対する過酷性的虐待。

 しかし、ピンク色の乳輪と勃起乳首の快感は、甲高い果穂の笑顔溢れる声を淫靡な官能の声に染め上げていた。

 

「ち、乳首を両方ギュッてすると、頭が真っ白になるんです♥ 気持ちよくて、馬鹿になっちゃいます♥ い、いきます……お゛ぉ゛ぅ♥♥♥」

 

 果穂が乳首を指で強く挟んで潰した。瞬間、低く野太い動物の鳴き声にも似た嬌声と、頬を窄めて舌を出した愛らしい果穂の間抜け、下品な顔がカメラにしっかりと収められる。

 

「おっ♥おっ♥ お、お゛っ♥♥ んお〜♥♥♥」

 

 頭が真っ白になる。その言葉通り、乳首潰しで果穂の目は焦点を失い、声は狂ったような品のない艶声のみが吐き出されるようになった。

 そしてガニ股の腰がヘコ♥ヘコヘコッ♥と無意識に動いて止まない。これまで秘部の絶頂に合わせて乳首調教が行われた結果、無意識に男のモノを求めたガニ股ダンスを披露してしまっているのだ。

 腰周りで結んだパーカーと活発さを感じさせるショートパンツが乳首の刺激に合わせて揺れ動き、オナニーショーの名の通り興奮の踊りを果穂は見せつけていく。

 

「はぁ、おぉっ♥ し、しこしこ♥しこしこ♥ と、止まんないよぉ……乳首、おかしく、なってぇ……んぉっ♥♥」

 

 太く硬く育った乳首を扱く。指でシュッ♥シュッ♥と肉棒を扱うように。そうすると気持ちいいと、果穂はこの数ヶ月で教えられた――――果穂の年頃で快楽に逆らえるはずがない。

 肉体の成長が早かった果穂は、快楽に対する適応の才覚も素晴らしい。それは笑みを浮かべて果穂のオナニーショーを視聴する社長が見抜き、確かめたことでもあった。

 そして如何に果穂が大人びていようと、所詮はまだ世界の小さい子供だ。果穂は耐えられている方ではある。が、耐え切れる(・・・・・)年齢ではない。

 

「あ、おっ♥ ほ、ほんとに乳首できちゃいますっ♥♥ おっ、おぉ♥♥ 乳首だけで、んお♥ ぎゅ、ギュッてします♥♥♥ 伸ばして、お、おぉ〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥」

 

 そもそも、オナニーを覚えたての子が快感を押し殺せるのか。これも否だ。快楽に対する欲求というものは、一度吐き出さなければ冷静な思考というものは得られない。

 結果、果穂は呆気なくその理性を散らし、乳首オナニーに夢中になっていた。羞恥を感じていた顔はより目で絶頂直前の我慢顔。ガニ股は引っ張り伸ばした乳首に釣られて前へ突き出されて、肝心の乳首はさらに長く、長く果穂の手で天を尽き。

 

「お゛ぉ゛♥♥♥♥ んほーーーーッ!♥♥♥♥♥」

 

 絶頂。一時的にオナ猿と化した果穂の劈く下品な悲鳴が彼女たち以外は無人の広場に響き渡り、突き出されたショートパンツの下から弾けるような水音が鳴った。

 

「…………あっ♥」

 

 果穂が正気を取り戻したのは、まさに絶頂の最中、これから余韻に浸り思考を取り戻すという人間的な本能からだ。

 一心不乱に乳首を弄り回し、イッた。しかもカメラに撮られ、社長にはしっかりと見られている。そうすることが約束。だけど、果穂は今間違いなく、全てを忘れて快感に身を浸してしまっていた。

 

「……あ、あっ♥ だ、だめ、あ、いやぁぁぁぁぁ……♥♥」

 

 ぶじゅぅぅ♥ ぷしっ、じょぼぼぼぼぼ♥♥

 

 そして正気に返り、羞恥を思い出した瞬間、絶頂の余韻で身体の力が抜けてあるものが溢れ出した。

 内股にする暇がなく、ガニ股で抑えた股間から大きな染みが急速に浮かび、ショートパンツのあちこちから吸い損ねた液体が果穂の太股を伝って靴下まで変色させる。

 大々的な失禁だ。解放感との連動で、小規模な癖のように果穂は小便を溢れさせてしまっていた。プールの一件で〝開花〟していたのかもしれない。

 

「なるほど――――君は本当に素晴らしいね、小宮果穂」

 

 無論、それを社長(悪魔)が見逃すはずもない。

 ヒーローが悪役に弄ばれる――――これは、そんな物語の一端なのだから。

 






こいつまたロリをオナ猿にして失禁させてますよ!何かプロット相談して練ってたら勝手にこうなったんですあの年頃がオナニー制御できるわけが無いしでも戻るとエロいよね俺は悪くねぇ!!

そんな感じの前編でした。いつもとテイストがちょっと違う、脅迫的な感じが出てたらいいなぁって……頑張ってる人を応援したい、けど自分で成し遂げなければ、意味ねーんじゃねぇか(光医者)なCMネタをまさかこんなところで使うとはね……いや別に毎年やってますけどねこのCM。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!評価が続くので更新も続く。どこまで続くかこのモチベ。やっぱり評価と感想次第!
次回は後編、の前に別のネタを書こうかなとか。リクエストの軌跡シリーズからエマのおっぱい魔改造調教を一本……ガニ股自重しようかなとか思ったけど拘束で使えるし相談持ち込んだら理由ももらっちゃったんですよね(露骨なフラグ)ではまた次回〜


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七草はづき(催眠)

原稿シリーズ物は極力投稿していこうと思ってます的なやつ。






 

 その男は他者との交流に秀でた能力を持つわけではなかった。いいや、むしろ他人より劣っているハッキリ言われたとしても、それがどうした、自分は悪くない、悪いのはおまえたちだ、と開き直れてしまうような人間だった。

 スクスクと育っていく中、そんな男の自分本位な考え方が矯正されなかったのは他人にとっては不幸であり、男にとっては幸運だったのかもしれない。

 彼はアイドルが好きだった。煌びやかで楽しい世界を見せてくれる偶像、だからなどではない。人に見せること、テレビに映ることを前提に選ばれた彼女たちの容姿はすべからく美しいからである。要するに、不純極まりない性的欲求を余すことなくぶつけられる相手として、有名なアイドルを選んだのだ。

 気に入ったアイドルを厳選していく彼が、その素直な性的欲求を支配欲に変え、彼女たちを手に入れたいと考え始めるのに時間は必要としなかった。

 偶像崇拝の逆を行く独占と支配欲。アイドルのファンとしてではなく、アイドルを支配し所有物にしたいというどこまでも自分本位な観望。

 

 普通なら並の人間の妄想か、その妄想を叶えようと自滅の道を歩むだけのことだった。が、男はそのどちらにも属さないある才能を持って生まれた人間だった。

 歪んだ願望を糧とし、時間をかけて〝開発〟した。独自の技術を結集して自作したスマートフォンに、とあるアプリを組み込んだのだ。

 

 その名は【催眠アプリ】。読んで字のごとく、スマホでアプリを起動して対象に映像を見せることで、相手に催眠をかけることができる素晴らしい力だ。

 無論、その力にも幾つか制約はあるが、普通は眉唾物として吐き捨てられる〝人を自在に操る力〟を具現化させただけでも、彼の才能は保証されるものだ。もし人格が矯正され、人と正しく付き合うことができていたのなら、彼は稀代の発明者として名を馳せたであろう。

 当然、人格を矯正されなかった彼はありえたかもしれない未来などに興味はない。彼が興味を惹かれるのはもちろん、煌びやかで美しいアイドルという名の若い牝どもなのだから。

 

 

「……さて、どう攻めるかだな」

 

 先日完成させた【催眠アプリ】入りのスマートフォンを片手で遊ばせ、男は車の中で独り言ちる。

 若い青年が車の中で休憩をしているだけ、という体を装った彼の視線はある一件の建物に集中していた。

 街角の3階建て家屋。幾つか他の店が軒を連ねているが、彼の本命はただ一択。『283プロ』と呼ばれる小規模な新興芸能事務所、つまりはアイドルたちが所属する会社なのだ。

 小規模とは言うものの、アイドル事務所としてはかなり名を馳せていると言っていい。小さいのはアットホームな事務所内くらいなもので、テレビや雑誌、ネットのニュースなどではかなりの頻度で『283プロ』所属のアイドルが押し出されている。

 だからこそ開発した【催眠アプリ】でアイドルを狙うにはうってつけだ。既に誰を狙うかの目星も付けている。あとは機を計り、催眠でアイドルを操るだけ。しかし、それは言うは易しというものだ。

 

「情報が足りん。関係外から集めるのは限界があるな」

 

 アイドルという職業柄、変装や送迎等の理由から彼女たちと直接接触する機会はそうそう得られない。

 仮に得られたとしても、その状況が彼にとって都合の良い状態であるとは言い切れないだろう。

 たとえばアイドルが複数人で移動している。これだけで、リスクが跳ね上がる。万能とはいえない【催眠アプリ】を一気に複数人に掛けられると驕るほど男も馬鹿ではない。

 ならアイドルが一人で移動するタイミングを狙えばいいのだが、それを偶然狙えるほど男の直感は優れていない。狙えたとしても、不確定な情報は男を迷わせる。このまま深い催眠を施すべきか。しかし周りに関係者がいないとは限らない。目的地へアイドルが遅れた場合、不自然な綻びが生じるかもしれない。

 【催眠アプリ】の能力を考えれば、些か慎重すぎると思える。が、男は初めの一歩だからこそ慎重を期している。アプリの全能感に酔い、偶然を残し続けるなど馬鹿のやることだ。アプリがあるからこそ、その力で偶然を消して確実にアイドルたちを支配したいと男は考えていた。

 

 まず何よりも〝情報〟が必要だ。アイドルの動向、行方、変装の手段や私生活を覗くことができる手段。それが情報に繋がり、アイドルたちに確実な催眠をかける隙を見いだせる。

 

「……ん? あの女は、事務員か」

 

 何か付け入る隙がないかと、不自然にならない場所に止めた車の中から事務所を観察していた男は、事務員と思われる女性が出てくるのを見かけて声を発した。

 少し遠目だが、大人びている女性だった。だがまだ若い。283プロ所属のアイドルでは桑山千雪と同世代くらいか、と想像ができる見た目だ。

 

 事務員なら悪くない。男は見つけ出した隙から【催眠アプリ】を使用する算段を立て始めていた。

 アイドル事務所で働く事務員なら、色々なことを知っているに違いない。どこまで知っているかは催眠かけてみてからになるが、足掛かりにはなるだろう。ガードの緩い事務員から支配し、情報を得てアイドルたちに催眠をかける。

 安定を取る選択肢としては、単純ながらかなり上策だ。催眠アプリの限界を細かく試すという意味でも、彼女はうってつけの人材と言えた。

 

「それに……あのくらいレベルの高い事務員なら、前座として十分に楽しめそうだからな」

 

 催眠をかけて情報源とするなら、ああいう美人が一番いい。

 醜悪な欲を覗かせながら行動方針を決めた男は、早速彼女に催眠をかける手筈を整え始めるのであった。

 

 

 男が事務員の――――七草はづきの動向を完全に把握できたのは、それから二日ほど経った頃のことだ。

 アイドル事務所を切り盛りする事務員の情報を引き出すだけなら、ネットを使えばすぐに済む。もっと細かく身近な情報を得るなら、それこそ【催眠アプリ】を用いれば容易い。近隣の人間に軽い催眠をかけ、それとなく世間話を装えば何一つ違和感を残さずにはづきのことを聞き出せた。

 意外なことに、はづきは正式な従業員ではなくアルバイトであること。夜、事務所を閉めて別のアルバイトへ赴くこと。その時、彼女は一人で行動すること。

 はづきの情報を知ってからの作戦決行は早かった。彼女に狙いを定めてから僅か三日後、男は帰宅途中のはづきへ声をかけた。

 

「あのぉ、すみません……」

「……あ、はい。何か、困りごとでしょうか〜」

 

 仕事の疲れからか、ぼんやりと帰路に着いていたはづきだったが、自分が声をかけられたことに気づくと足を止めて笑みを浮かべた。

 その顔は警戒が少しと親切心が大半。男は人付き合いに秀でていないと言っても、それはコミュニケーションが取れないということではない。性格の問題で、言葉を交わせば交わすほど彼の身勝手さに人が離れていく。つまり彼の横暴な態度に誰もが辟易するとにかく自分本位の人間なのだ。

 しかし、それ故に仮面を被ることは上手い。はづきを相手に〝非常に困っている〟という演技をし、身なりも整えて普通の人間に擬態することで、一瞬の信頼を得ていた。

 無論、表面だけを取り繕ったところで、それはハリボテだ。少し言葉を交わすだけで、はづきも彼の横暴さに気づくだろう。彼女は男がスマホを手にし、困ったという表情をしているのを見ただけで、ある程度の察しを付けられる理知的な女性なのだから。

 

「実は道に迷ってしまって……スマホで調べたのですが、細かい部分がわからず。申し訳ありませんが、これを見て分かりそうな部分を教えていただけませんか?」

「あー、私に分かる範囲でよければ…………………………」

 

 もっとも――――男と言葉を交わすだけの時間があれば、の話だが。

 考えておいた適当な理由を並べ、四の五の言わせずにスマホの画面をはづきに見せる。もちろんそこには地図アプリなどなく、催眠をかけるための映像が流れているだけ。

 

「…………………………」

 

 その映像、光を見た途端、はづきは言葉を止めた。否、身体の動きを止めたと言うべきか。手をだらんと下げた直立の姿勢で、虚ろな目をした人形のような姿を晒す。

 

 【催眠アプリ】の基本動作の一つ、スマホで映像を見せることで催眠にかける。催眠にかけられた人間は、事前の仕込みがない限りは表面意識が失われたトランス状態になり、操ることが出来る。はづきの反応は、アプリの力が正常に作用している何よりの証拠だ。

 

「俺の車に乗れ。その後は俺について来い」

「はい」

 

 はづきの情報集めと違い、彼女自身と自然な言葉を交わす必要はない。問答無用で催眠状態にしたはづきを眺め、成功を確信した男は彼女に命令を下した。

 はづきは淡々と答えると、先ほどまでのぼんやりとした雰囲気を潜ませて無機質な行動を取る。何の指示も出していない催眠状態、意識を奪われた人間が行う機械のように従順な動作。しっかりと催眠が機能しているその光景に、男は得も言えぬ官能を覚えた。この支配感をアイドルにかけることができた日には、絶頂してしまうかもしれない。

 

 己の理論が間違っていなかったこと。はづきを手に入れることができた確信。恍惚とする多幸感に身を震わせながら、男は車を走らせて人気のない場所へはづきを移動させた。

 

「そこで立て。俺から命じるまでじっとしてろ」

「はい、わかりました」

 

 人気のない場所にも目星は付けていた。明かりは薄いが、近くに寄れば十分に見えるだけの光源も確保してある。

 ならばあとは情報を引き出すだけ――――とはならない。一体何のために美人な事務員に目をつけたと思っているのか。

 初めの一人としては申し分ない。アイドルとは別の枠で精々楽しんでやるよ、と上から目線で男ははづきの衣服を剥ぎ取ろうとした。

 

「あ?」

 

 が、その手が止められる。誰の、とは言うまでもない。ここにいるのは男と催眠にかけられたはづきのみ。

 

「……な、なに、しようと……してるんです、か……!」

 

 男の目の前には、悪意に対して明確な敵意の視線を向けた七草はづきの姿があった。彼女の衣服に手をかけようとする男の手を、彼女自身の手で掴むことで防いでいる。

 その抵抗自体は弱々しいものだったが、男からすれば〝抵抗されたこと自体〟が甚だ納得のいかない反応だった。催眠状態で従順なはずの女が、催眠に逆らって抵抗しようとしているのだ。

 

「ちっ」

「あ……………………」

 

 男は舌打ち交じりにスマホを翳すと、再びはづきへ【催眠アプリ】の映像を見せ、トランス状態へと導く。

 それではづきは再度立ち竦む。先ほどの抵抗が嘘のように、彼女は命令なしでは喋らない人形のような立場へと逆戻りした。が、その人形に抵抗された男の機嫌は見るからに不機嫌なものだった。

 

「クソが。こいつも効き目が浅いタイプか……しかも他で試した時には見れなかったレベルだ」

 

 【催眠アプリ】は強力だ。それは開発者である男がよく知っている。同時に、そんな催眠能力にも瞬間的な限界があることをある程度は実験済みであった。

 催眠の効果には個人差がある。表面意識が強く拒絶をするような命令。極端な例で言えば、自殺をしろと命じることは不可能に近い。そういう常識を逸した命令や、身体的な接触を行った場合、極一部の人間に対しては催眠が一時的に解けてしまうケースが【催眠アプリ】の明確な欠点だった。

 その極一部、催眠に対しての抵抗力、心が強い人間とでも称する相手には、初めから強い命令を下すことは不可能。男が嬉々として催眠を振り撒くことをせず、念入りな作戦を立ててはづきから狙ったのは、そういう欠点を誰より知り尽くしていたからだ。

 

「ちっ。事務員の癖にお高く止まりやがって。この分じゃ、身体に触れたら完全に解けちまうな」

 

 しかし、欠点を知っていたからと言って苛立ちがないわけではない。目的とするアイドルではないとはいえ、その足掛かりとなる美人事務員を味わえると思った矢先の出来事だと考えれば、彼の苛立ちを推し量ることは容易だ。

 催眠への抵抗力は実際にかけてみるまで判明させられない。まさか七草はづきが抵抗力を持ち、衣服を脱がそうとした〝程度〟で催眠が解けかけるほどとは思いもしていなかった。

 男は馳走にありつく前の前菜を、目の前で取り上げられた形になる。だが、そういった催眠の欠点に対して、彼の手持ちに対策がないわけではなかった。

 

「おい。喋れる範囲でいい。おまえ自身のことを教えろ。出来るだけ細かくな」

「はい」

 

 催眠の効果が薄い人間はいる。けれど催眠に〝かからない〟人間はいない。全ての人間に試すことは不可能だが、男は自分の造った【催眠アプリ】がそれほど無能ではないと確信していた。

 身体に触れることができないなら、それ以外の情報を引き出す。彼女に軽い催眠をかけ、アイドルの情報だけを引き出していく、という方法も考えられたが、それでは男の気が済まない。アイドルを所有物にしようという男が、たかが事務員ごときを支配できないなどあってはならない。そんな自尊心が男の原動力となり、はづきを支配する手管を着実に整え始めていた。

 

 男は七草はづきの経歴を洗いざらい聞き出した。触れることは出来ずとも、彼女のことを知るだけならば造作もない。

 彼女の家族構成、懐事情、どうしてアルバイトを複数掛け持ちしているのか。特に複数のバイトを掛け持ちしている理由に関しては、男は確実に〝使える〟と満足気に頷いた。

 

「スマホを出せ。それから、俺が伝えることをしっかりと覚えろ。そのことは催眠を解いても〝絶対に覚えて実行すること〟だ、いいな?」

 

 ――――極上の馳走の仕込みをじっくりとするのも悪くはない。その先の楽しみを想像しながら、彼は美人事務員にとある命令を仕込むのだった。

 

 

 

 

 七草はづきへの催眠を行ってから数日後、彼は仮の自宅で優雅に寛いでいた。

 その自宅は〝友人が善意で貸してくれた〟一軒家だ。あくまで仮のもので、本命は別に用意するつもりだった。ここは283プロとそう離れていない物件のため、そういう意味で彼にとっては重宝する場所なのだ。

 と、彼がリビングのソファーで酒を煽りながら寛いでいると、スマホが震えて来客が近いことを知らせた。

 

「今日も来たか」

 

 夜も拭け始めた中での来客は、下準備ばかりで退屈な日々の癒しとも呼べる物。

 あるいは〝成果の進捗〟と言うべきだろうか。彼は玄関の扉を開けると、その隙間から差し出されたSDカードを受け取る。代わりに金が入った封筒を差し出して受け取らせた。

 来客との時間はたったそれだけで終わった。SDカードと金封のやり取り。幸い、男は金や住居に困ることが今後一生ないため、懐は痛くも痒くもない。

 男は鼻歌を歌いながらSDカードの中身をリビングのモニタに出力し、その成果をソファーに座って我が物顔で鑑賞し始めた。

 

『七草はづきです。これからー、いつものアルバイトを始めますよ〜』

 

 大きなモニタに事務員の服を着た女性が映し出された。七草はづき。先日、彼が身体を味わい損ねた女だ。間延びした声色とは裏腹に、身持ちが固く厄介な相手である。

 そんな彼女も金銭面では苦労をしているらしく、複数のバイトは家計を支える意味が大きい。彼はそんなはづきに大いに同情した。だから、彼女がその身体で出来る美味い稼ぎを提供してやったのだ。

 

『今日は、おまんこを中心にオナニーします〜♥』

 

 それが、七草はづきが誰もいなくなった事務所の中で堂々と裸になり、カメラの前でオナニー宣言をする〝アルバイト〟の風景に繋がるというのは、まさに〝催眠〟という要素が欠かせない証左である。

 普段のはづきなら、如何に大金を握らせたとしても事務所の中で裸になり、卑猥な淫語を交えながら堂々とオナニー宣言をしながら撮影するなど、ありえるはずがない。

 

「なかなかいい感じじゃねぇか。お、相変わらずムダ毛の処理が甘いねぇ、はづきちゃんは。忙しいからってサボりすぎだ。ま、俺からすれば見れてラッキーだけどな」

 

 それを易々と成し遂げた男は、まだ触れることの出来ない彼女の身体を映像越しに観察することで、絶対的な優越感に浸っていた。

 

 はづきの催眠抵抗力は高い。それを噛み砕いて細かく言葉にするなら、常識外な命令や行動を拒絶する精神の〝壁〟が大きく厚く、激しく違和感を持つことで表面意識が浮上しやすい体質なのだ。

 だが、催眠が通じないわけではなく、彼の造った【催眠アプリ】は人を人形のように操る以外のこともできる。それがはづきにさせている〝常識改変〟だ。

 アイドルを所有物にしても、受け答えがトランス状態の人形めいた物ではすぐに飽きてしまう。そのための常識改変。人格を残したまま、常識を書き換えることで男に従順で都合のいい奴隷とする力。

 無論、改変にも限界はある。男がはづきに〝身体を使わせることは当然〟と暗示を仕込んだところで、強い精神の壁に阻まれて同じように失敗するだけだろう。

 故にその壁を溶かし、トランス状態での命令や常識の改変が通じやすくする。

 

「経過観察から五日……代わりのバイトに違和感を持つ場面はなし。仕込みは上々ってか」

 

 するべきことは単純明快。強固な壁を溶かすのは彼女の常識。言わば刷り込みをしてやればいい。七草はづきの身体と心は、男に催眠をかけられて使われるべきものである、と。

 そのために彼ははづきのスマホに【催眠アプリ】の簡易的な機能を入れ、彼女にアルバイトの暗示をかけた。

 

【自分で自分に催眠をかけ、催眠に対する抵抗力をなくすアルバイトをしている。それは一人きりで行う撮影オナニーであり、その映像を雇い主に渡すことで報酬を受け取る】

 

 という催眠だ。彼女に金銭を与えることで、これは正しい労働なのだと思い込ませる。正しさが僅かでも含まれているならば、それを催眠で信じ込ませるのは容易いことだ。

 金銭を受け取るという義務感は、はづきから抵抗の選択肢を奪う。そしてアルバイトの内容が、はづきからさらに抵抗力を奪う。

 

 映像の中のはづきはバイト開始の宣言をした後、ソファーに座って大股を広げた。濃いめに生えた縮れ毛に隠れた陰裂が『くぱぁ♥』といやらしくその姿を見せる。はづきはカメラに裸身を映しながら、その秘所に指を擦り当てて自慰行為を始める。

 

『んっ♥ 私は、催眠に抗えない……私は、ご主人様の命令に、絶対服従……あんっ♥ 私は催眠に抗わない♥ ご主人様の命令は、絶対服従ぅ♥』

 

 恥部を擦るだけの簡単なオナニーだが、催眠による開発の促進で身体は極端に素直な反応を返している様子だ。

 身体は快感に逆らわない。気持ちいいという感覚に、決められた暗示を呟かせることで抵抗力を奪っていく。はづきの強固な常識を、自らの手で書き換えさせていく。

 男はただ事務所と自宅をはづきが行き来する中、通りかかるこの家でSDカードを受け取り、金銭を渡しているだけでいい。それで男ははづきに催眠の仕込みをさせられ、彼女は生活が豊かになる。家族に苦労をさせることも減って、楽ができる。

 何も問題はない。はづきに了承は得ている。彼女にとって有利な条件であれば、催眠を拒絶する理由は何もないのだから、問題など起こり得るはずがないだろう。

 

『んあっ、あっあ♥ 私はぁ、催眠に、服従……♥ 私はー、ご主人様の、牝ペットぉ……んんっ、イク♥♥』

 

 膣に指を食い込ませ、愛液を吹きながら果てる。はづきはこうして毎夜、一人きりのオナニー撮影をご主人様と呼ぶ誰かに送り届ける。

 その自慰ははづき自身が違和感を覚えぬまま、じわりじわりと彼女の心を溶かしていく。催眠に抗うための精神。アイドルたちを男の所有物などにさせないための防波堤――――それが着実に崩れていく光景を眺め、男は酒を煽って愉悦に浸る。

 

 

 

 

 男が再びはづきと接触したのは、彼女にアルバイトをさせてからたっぷり数週間後のことだった。

 必要そうな仕込みを粗方終えたのもあり、あとははづきを手に入れてしまうだけ。仕込みの収穫が出来ると確信していた彼は、気味が悪いほど上機嫌な笑みを浮かべ、大胆にも283プロの事務所へと足を運んだ。

 はづきがアイドルたちを見送り、事務所の鍵を閉めるタイミングを見計らい、彼は堂々と姿を現して彼女に声をかけた。

 

「すみません、七草はづきさんですよねぇ?」

「え……? あ、あの、あなたは……?」

 

 数週間前とは違う、困惑と警戒を強めた表情だ。

 いつでも逃げられる、反撃できるように男と正面から見合う。さっきまで〝アルバイト〟をしていたのだろう顔は、緊張の中に扇情的な赤みを灯していた。

 

「そう警戒しないでくださいよ。実は俺、こういう人間なんです」

 

 そんな警戒心に溢れた〝隙だらけ〟な七草はづきへ、男はスマホを翳して【催眠アプリ】を使用した。

 

「とりあえず中に入れて貰える? 外で話すと寒いっしょ、お互いにさ」

「はい。ご主人様の言う通りにします」

 

 すると何と不思議なことだろうか。はづきは警戒心のない無表情になると、施錠したばかりの事務所の中に男を招き入れたのだ。

 アイドルたちの明かされていないプライベートなものや、それこそ仕事の内容が詰まっているであろう資料。そういったものがあって然るべき事務所の中に、はづきは見ず知らずの怪しい男を〝ご主人様〟と呼んで招き入れた。

 

「へぇ、ここが283プロの事務所か。思った以上にこじんまりとしてやがるな……っと。ここがプロデューサーさんの席か」

 

 はづきの手で事務所へ招き入れられた男は、当然の権利とばかりに中を見渡し物色し、挙句の果てにはアイドルたちをプロデュースする男が事務をするための椅子に我が物顔で座るなど、自分の家のように好き勝手に振る舞った。

 

「しっかし、こんな距離でアイドルたちと触れ合えるなんて良いご身分なこった。ま、俺はもっと良いとこを用意して〝触れ合う〟つもりだがね」

 

 プロデューサーとしての触れ合いと、アイドルをモノ(所有物)にしようと画策する男の言う〝触れ合い〟は、その意味を大きく違えるものであろう。

 だが男からすればそんな差は関係ない。プロデューサーからしても関係があるとはいえない。何故なら彼は、男がアイドルを所有物とすることを何も知らぬままに役目を果たしてくれるのだから。

 

「はづき、こっちに来て立ってろ」

「わかりました」

 

 少し先の未来を夢想してニヤリと笑った男は、今度は目の前に広がる未来に手を伸ばして醜悪な笑みを浮かべた。

 男の目の前で無防備に立つはづきの姿は、初めて催眠をかけた時と変化がないように見える。が、過ぎた時間とシチュエーションが異なるのなら、同じとは言えない。

 大事なアイドルたちに繋がる事務所に部外者を招きながら、はづきは抵抗する素振りすら見せない。

 

「さぁて、ようやくご開帳だ」

 

 しゅる、と衣擦れ音が静かな事務所の中に大きく響いた。

 それははづきの事務服を男が手で掴み、無理やり脱がした音。しかしはづきは抵抗しない。立っていろ、と命じられたからには自ら動かないのが催眠中の常識だ。

 即ち、はづきの精神の壁が催眠のトランス状態に敗れ、表面意識の眠りが維持されているということに他ならない。男は笑みを深めると、はづきの衣服を一枚足りとも残さずその手で剥ぎ取ってしまった。

 

 露になる七草はづきの一糸纏わぬ身体。それは一介の事務員バイトの裸としては、些か優れすぎているものだった。

 

「へぇ。生で見るのはやっぱり違ぇな」

 

 映像越しの多少乱れた裸とは違う。触れられる距離で見るはづきの女体は、毎夜その自慰姿を観察していた男をして息を呑むものだ。なまじ知っているからこそ、彼は〝ようやく〟という感慨を覚えているのかもしれない。

 事務仕事でたるんでいるのかと思いきや、くびれは思いの外しっかりとしている。もちろん現役でレッスンをしているアイドルには及ばないだろうが、アルバイトの事務員と考えればはづきのスタイルの良さはお釣りが帰ってくるクラスだ。

 胸は膨らみ、腹に無駄な肉はほとんど見られない。摘めばさぞ柔らかい感触を返してくれることだろう。強いて言うなら、相変わらず下腹部はムダ毛の処理が甘いことか。

 

「ちゃんと今日のバイトもこなしたらしいな。勤勉なのは良いことだ」

 

 そのムダ毛が湿り気を帯びていることから、ついさっきまで〝バイト〟をしていたことはやはり確実だ。

 男ははづきの秘部に指を伸ばした。陰毛に隠れた淡い色の陰裂に、指をグッと擦り付ける。

 

 くちゅっ♥

 

「おぉ……」

 

 秘部に喰い込んだ指が水を絡めて音を鳴らす。思わずため息が零れた。自分が下した催眠命令の成果に、彼は本気の感動を覚えたのだ。

 オナニーをして間もないマンコを指で弄った男は、続けて催眠の具合をしっかりと確かめていった。

 衣服を脱がされることに抵抗はなく。日々弄り回している秘部にも反応はなかった。

 

 次は胸。正面から両方を鷲掴みにしてやると、手のひらを大きく開いてちょうどよく揉みしだける美乳の感触が、男の神経を伝って至極の感触が確かな快感として脳髄を興奮させる。

 その次は尻だ。表面をスリスリと撫で回し、力強く全体を鷲掴みにする。手の痕が残る白磁の尻は、日々の事務仕事で椅子に敷かれているとは思えないムチムチの柔らかさだ。

 頭の上から足の先まで、一糸纏わぬ美女の胸と尻を丹念に揉みしだいたところで、男は勝ち誇った笑い声を上げた。

 

「はははは!! 完璧だ……完璧に成功した! これで283プロのアイドルは俺のものになったも同然だ……く、くくく、くはははは!」

 

 笑いが止まろうはずもない。一度は出鼻をくじかれた形になったか、はづきほど強固な精神を持っていたところで、最後には催眠に抗うことができない確固たる実証を得られた彼が、その笑いを簡単に止めることなど出来はしなかった。

 裸に剥いて触れても、一切の抵抗をしなくなった。催眠を受け入れ、男に絶対服従という心への暗示は彼女の抵抗力を完璧に削ぎ落とした。

 これでアイドルたちに催眠をかけるための土台、〝情報〟は手に入れたも同然だ。しかしその前に、ここまで苦労させられた対価を男は手に入れなければ気が済まない。

 

「さあ、俺のために育てたその身体を差し出してもらうぞ…………いや、ここまで手間をかけたんだ。もっといい反応で楽しむとしようじゃないか」

 

 男は虚ろな目で直立するはづきの前で芝居がかった仰々しい態度を取ると、彼女に向かって言葉を続けた。

 

「いいか、はづき。おまえにかけた催眠を解く。ただし、それは意識だけで身体は俺の指示を一番に優先して、自由には動かせない。ついでに、俺の命令を受ける度におまえは気持ちよくなる。わかったか?」

「はい。私は意識を取り戻します。ですが、身体はご主人様の命令で動かします。ご主人様からの命令で、私の身体は気持ちよくなります」

 

 トランス状態と根本的な常識改変のみならず、催眠が深く浸透していれば意識を解放し身体だけを操る芸当さえ、この力があれば容易い。

 

「さあはづき、おまえの意識を解放してやろう」

 

 パチンッ、と男が合図の代わりに指を鳴らした。その姿はマジシャンか、はたまた神気取りの全能者か。

 

「ん……あ、んん……?」

 

 瞬間、はづきの目に光が戻り、彼女は知らぬ間に落ちた深い眠りから覚めたように視線を巡らせた。

 

「事務所……あれぇー? 私、確か施錠して、そのあとぉ…………お?」

 

 記憶を掘り起こして数秒、はづきは目の前で座った男を見て目を瞬かせた。

 それ以前に、素っ裸で彼の前に立っていることを知って、彼女は顔を真っ赤にして叫びを上げた。

 

「きゃぁぁぁぁぁ!? わ、わ、なんで裸……あ、あなた誰ですか! け、警察、警察に……」

 

 いやはや、人間はこれほど動揺することができるものなのかと男は感心した。

 素の七草はづきに近かったオナニー撮影で感じ取れた緩慢な喋りはなりを潜め、自分の裸と不審者に挙動不審で要領を得ない言葉を並べ立てる。その様はあまりに滑稽だった。催眠状態で人形のようだった彼女を見ていれば見ているほどにだ。

 今の彼女におまえの胸や尻、秘部を触ったこと、そもそも自慰行為を何週間もじっくり鑑賞していたことを告げたら、一体どんな反応を返すのかと男はくつくつと笑った。

 しかし、このまま騒いで暴れられて面倒になるのは面白くない。男は椅子の背もたれに体重を預けると、この場をより面白くする言葉を発した。

 

「はづき……気をつけ」

「ど、どうして私の名前――――え!?」

 

 ぴしっ♥

 

 気をつけ。小学生でも知っている単調な動きをはづきは取った。

 素足の踵を事務所の床につけ、真っ直ぐ伸ばした指の爪は身体の横にピタリと止め、その裸を背筋を伸ばし直立で維持をする。

 もちろん、その【気をつけ】という行動を取る身体に一番動揺をしたのははづき自身である。錯乱状態で暴れかけた身体が、男の一声で直立不動の姿勢を取った。手足どころか首を動かすことすら出来ず、彼女は恐怖に歪んだ表情で彼を見つめていた。身体を震わせることすらできないはづきは、表情でしか恐怖を表すことができないのだ。

 

「いいぞ。命令が聞ける良い身体を持ってるじゃないか」

「め、命令って……私の身体、なんで……」

「おまえも馬鹿じゃないなら気づいてるんだろ? はづき、おまえは俺の言いなりなんだよ」

 

 目が覚めたら全裸で男の前に立っていて、身体は自分の意思を無視して彼の言葉だけを聞いて勝手に動く。

 夢であって欲しいと切に願う恐怖体験だろう。現実から目を背け、発狂したくなるようなおぞましい現実。さしものはづきも耐えられなかったのか、息を荒く涙を流しながら口を開いた。

 

「だ、だれか――――」

「助けは呼ぶな。俺に不都合なことが起こることは一切禁ずる」

「……っ、っ……!!?」

 

 だが、彼女の口はパクパクとマヌケに開閉するばかりで、肝心の言葉は全く出てこない。

 言語を発するという行為は〝身体を動かす〟ことに該当する。その気になれば、はづきの意識だけを残して発言さえ自由自在に操ることができる。ただ、そこまですると今の面白みがなくなってしまうと思ったから、男は肉体的な縛りに限定した。

 正気を残しているなら〝正気の言動ごと〟楽しまなければ意味がない。どこまでも自分本位な彼は、目に見えるものが好きだった。意識を掌握して完璧な形で牝を従えるか、正気を残した牝が恐怖と快感で発狂する様を楽しみながら弄ぶか。

 今は手に入れたばかりの玩具で遊びたい。故に、彼は当然のように後者を選ぶ。

 

「安心しろ。おまえを殺したりはしないさ。せっかく手に入れたんだ、色んな姿を見ておきたくてな……そら、股を開いて見せろよ」

 

 がぱぁ♥

 

「ひぃ!?」

「もっとだ。腰を低くして手は頭の後ろ。ああ、もっと分かりやすく説明してやろう。腋とマンコをガニ股で見せつけろ」

「いやぁぁぁぁぁっ!」

 

 勢いよく開かれた両足に続いて、腰が深く落ちて腋の下が男の前で暴かれる。身体の裏切りに叫ぶはづきだが、彼女の素っ裸は全身をほとんど隈無く晒したマヌケで下品なポージングで固定されてしまった。

 ガニ股腋見せ屈服ポーズ。前から見える尻から腋の下まで、さらに一番隠すべき秘部を突き出すように見せつける。全身の恥部をありったけ晒すことで、相手に屈服したことを全力で認める無様な姿勢。

 男は大喜びだが、はづきは人生で初めて行うガニ股腋見せポージングに悲鳴を上げることしかできない。

 

「やめて! やめてください!! どうしてこんなこと……何なんですか、あなたは! こんなおかしなこと、う、うぅぅぅ……」

「よく喚く女だ。いつもの口調はどうした、んん? それに……おかしなことと言っているわりに、おまえの股は濡れてるじゃないか」

「へ? ……えっ♥」

 

 わけも分からず泣き喚くことしかできないはづきが、男の指摘で自分の身体の火照りに気づき、カァと耳まで真っ赤に染める。

 大きく下品に広げたはづきの股座から、染み出すように垂れた粘り気のある糸。それは細く長くいやらしく地面に向かって伸び、ピチャンと音を立てて床に滴り落ちた。

 何を隠そう、それははづきの膣口から溢れた愛液。牝が気持ちよくなった時に出す淫乱な汁だ。

 

「う、うそっ♥ やっ、なんで、身体……どうしてっ♥」

 

 辱められて感じている身体にはづきが困惑の声を漏らす。

 男が身体を操る手段を持っているということは嫌でも知らされたが、まさか命令で発情するようにされているなど夢にも思っていない様子だ。馬鹿げたことを現実にされている中で、くだらない妄想の具現化が自分の身体に引き起こされている、などと想像しろというのは酷な話だ。

 

「ガニ股でマンコを見せつけて濡らすとは、とんだ痴女がいたもんだな。好き好んでやっているんじゃないか?」

「そんなわけ、ない……のに、どうして……うぅ、どうしてぇ……おまんこ、濡れちゃってるのぉ……♥」

 

 どうして、どうしてとしきりに呟くはづき。その言葉の端々には、染み付き始めた卑猥な単語が無自覚に出てしまっていた。正常な彼女の反応に異常が混じっているのも、彼の征服感を充足させた。

 

 

「今言っただろう。それはおまえが淫乱だからだ……背中を向けてケツを突き出せ。それから、尻穴を広げて見せつけろ」

「あっ!?♥ やだ、許して!♥ 許してください、いやぁぁぁ!!♥♥」

 

 となれば尚更命令は止まらない。すればするほど身体を火照らせ股を濡らすはづきが、涙と鼻水を垂らして許しを乞う顔を背け、尻臀を鷲掴みにしてケツ穴を曝け出す。

 遂には排泄に使う不浄の穴を自ら暴いたはづき。白日の下に晒された彼女のアナルは、その皺の数まで鮮明に数えられそうだ。穴は恥ずかしさの限界に達し、必死に閉じようと窪んでいる。それを阻止せんとして、はづきの両手が全力で尻臀を左右に引っ張っている。

 そんな恥辱極まりないマヌケな動きをするはづきの秘部がさらに愛液を垂らし、男の鼻腔を牝の臭いがくすぐり始めた。

 

「壁に手を突け。足はそのままでいい」

 

 ――――もうそろそろ良いだろう。

 数週間、映像だけで我慢していた女がケツ穴まで開いて従っているのだ。その涙と香しい牝の香りに、男の逸物は我慢の限界だった。

 事務所の壁に手を突くはづきの顔が絶望に歪む。その格好で何をされるのかくらいは、彼女ならば理解ができるだろう。

 命令で勝手にほぐれた膣口に、熱く煮え滾り血を脈動させる肉棒の先端を接着した。軽く擦ってやると、はづきの身体はビクビクと分かりやすく快感を露にする。理解して拒絶する心とは真逆の反応を身体は返していた。

 

「や、やめてください……それだけは……お願いします……お願いします、お願いします!!」

 

 恥も外聞も捨てた哀願がはづきの口から滑り落ちる。助けを求める声を封じられた彼女には、それしか発せられる言葉がない。

 悲しいかな、男は彼女の懇願を聞いて興奮した。わざわざ顔だけはこちらに向けさせ、涙を溜めて鼻水を垂れ流した美女の悲痛な顔に、今感じられる最大の興奮を彼は肉棒に集中させた。そして、それ以上の快感を求めて、彼は腰を一気に振り抜いた。

 

 ずりゅずりゅ♥ ずりゅりゅりゅっ♥

 

「あ、ぁ……んおぉぉぉぉっ!♥♥」

 

 膣口が肉棒を歓迎した。挿入の瞬間、はづきの膣壁が柔らかく蠢いて男のペニスを包み込んだ。尻穴は窄み、爪先は立ち、無様なガニ股で挿入を受け止めたはづきは、身体が感じた快楽で腹の底から下品な声を上げた。

 恐怖に歪んでいた顔が、鼻の下を伸ばして目を上擦らせた顔へと変わる。イク一歩手前というはづきの淫らな表情に、彼は子宮への一撃を以てトドメをくれてやった。

 

 ドチュンッッッッ!♥

 

「あっ♥ おっ♥ ……ん゛お゛っ♥♥ あっおっ♥ ほぉぉっ♥♥♥ い、ぐぅぅぅうっ♥♥♥♥」

 

 その顔はみっともないほど下品に歪み切った。数週間オナニーで解きほぐされた身体は、催眠という絶対命令の感度上昇に耐え切れず、はづきに下品なアヘ顔アクメをキメさせたのだ。

 ガニ股がガクガクと痙攣して崩れかけながら愛液を吹き散らかし、はづきは唇を尖らせたマジイキ顔を逸らして野太い嬌声を発した。

 あれほど大らかな美人だった女が、これほど下品な牝に成り下がれるものなのか。それを可能にした【催眠アプリ】という自らの叡智の結晶、導き出した現実の光景に男の気はこれ以上なく昂っていた。

 

「は、はは、あははは! いいぞいいぞ、豚みたいに啼いて喘げ! 俺の力に屈服しろ!」

 

 パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

 

「お゛〜〜〜〜!?♥♥♥ あ゛ッ、お゛っ♥ ふぐッ、ん゛お゛ぉぉぅ♥♥ ッヘェ♥ う゛っ、あ゛っ、あ゛ァァーーッ!♥♥」

 

 初めて【催眠アプリ】で手に入れた牝のはしたない喘ぎ声。自分に支配され、屈服した身体でよがり狂うその姿。

 自分の力で手に入れ、成し遂げた成果に彼女の支配欲求が満たされる。膨れ上がった欲望をはづきへ叩きつけるように腰を振り、彼女の尻肉に卑猥な波を打たせる。

 こうなった彼は止まらない。一方的な欲望を開花させる手段を得てしまったこの男は、はづきという牝穴をとことん犯し、その優れた身体を味わい尽くすまでセックスを止めることはないだろう。

 

「く、くく。マンコだけじゃなくて胸も最高だ。あぁ、事務員でこれかよ! レベル高すぎてたまらねぇなぁおい!」

「やべっ、やめ、で……あひぃんっ!?♥♥ おっ、おっ、んほぉぉぉぉぉっ!♥♥♥」

 

 後背位で覆いかぶさり、腰を振りながら手伸ばして胸を揉みしだく。はづきの素晴らしい身体は、まだ事務員を抱いているだけだという期待感を煽ることにも一役買っていた。

 そうだ。彼の目的はやっと入口に立ったばかり。入口でこれだけ気持ちよく、たまらないと口走るほどなのだから――――真の目的を果たした時、彼は死んでしまいそうな多幸感に脳髄を焼き尽くされるに違いない。

 

「うぉぉぉぉ! 射精る、射精るぞぉぉぉ! しっかり奥で受け止めろおぉぉぉ……!!」

「あっ♥ あぁ♥ あぁぁぁぁぁっ♥♥ やめてやめてやべでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っ♥」

 

 その快感を想像して腰を振る。想像を絶するであろう快感を夢想しながら、今味わっている最大級の快楽に彼は身を浸した。

 もちろんはづきの嬌声混じりの悲鳴など聞いてはいない。彼は極限まで昂った支配欲求をそのまま発露したように、はづきの髪を掴んで乱暴に振り向かせ、その唇を奪いながら奥に射精をした。

 

 ドピュ♥ ドピュドピュドピュドピュドビュブビュブビュルルルルルルッ!♥

 

「ん゛ォ゛〜〜〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥♥」

 

 何もかもを奪いながら、何もかもを求める強欲な生ハメキス射精。

 締め付ける膣壁の肉に竿が唸り、陰嚢に溜め込んだ精液をはづきの子宮へありったけ注いでいく。

 中出しされる絶望が、開発された身体からもたらされる尋常でない快楽に押し流され、はづきが白目剥きかけの下品なアヘキス顔を男の目に焼き付けさせながら果てた。

 

 この女はこれから一生、俺のコレクションとして働くのだ。

 そんな醜く歪んだ独占欲を抱きながら、男ははづきの膣内に濃厚な精液を心地よく射精し続けたのだった――――――

 

 

 

 後日、男は新居に必要なものを移して寛いでいた。

 寛ぐソファーの質は言うに及ばず、彼が目にする天井とリビングは、何度見上げて見回しても飽きない広々としたもの。正しく豪邸と呼ぶに相応しい新居だった。

 

「これからアイドルを呼びつけるんだ。家はどれだけ広くても困らねぇ」

 

 これは仮拠点と同じく、彼の〝知人〟が〝善意で用意〟して〝譲って〟くれた豪邸だ。

 広さだけではなく、細かな設備や部屋なども彼好みに改築してもらい、その上で無償で譲り受けた。ここの維持費やその他諸々も彼の〝知人〟持ちだ。

 まったく、持つべきものは優しい友人だと彼はスマホを片手に独り言ちる。無論、はづきの抵抗力を削ぎ落とす時間で根回しをした成果であるのは、彼の止まらない笑い声から言うまでもないことだ。

 

「なぁ、そう思うだろ、はづき」

「はぁい♥ 流石はご主人様ですね〜♥」

 

 否、独り言ちるというのは間違っていた。この豪邸には彼以外にもう一人、自由に出入りが出来る人間の姿があった。

 はづきは手にした資料をテーブルに置くと、その姿を〝ご主人様〟へと見せつけた。

 

 下半身はオープンクロッチタイツに股上まで切られたミニスカで、はしたないマンコを丸見えに、ケツ肉がタイツに張り付いた扇情的な様を。

 上半身はハイレグカットされたシャツで横乳を丸出しに。いつでも揉みしだいて貰える奴隷のおっぱいを。

 事務員の服を改造した、全裸より滑稽で恥ずかしい服装をここでの正装としたはづきは、股間を晒しながら満面の笑みで言葉を重ねた。

 

「これがー、ご主人様がお求めになられていた283プロ所属のアイドルの個人情報です〜♥ それからぁ、こっちは当面のスケジュールになります〜♥」

 

 痴女の姿ではづきが嬉々として送り出したのは、男にとってはそれだけで彼女を有能だと理解するに足るアイドルたちの〝全て〟だった。

 

「口頭でもある程度はお伝えしましたけど、もっと細かい方がいいと思って資料にしてみました♥ あ、隠し撮りも何枚か挟んでありますよー♥ ふふ、千雪は酔ったら隙だらけだから、少し多めに挟んでます〜♥」

「この短期間でよくもまぁ……お、その千雪ちゃんのケツ、こんなにデカかったのか。うおっ、めぐるちゃんのおっぱい、この年で90はやべぇな……いや、果穂ちゃんも小学生とは思えねぇスタイルしてやがる……」

 

 全てとは、文字通りの全てだ。アイドルたちの個人情報を徹底的に書き記し、年齢血液型身長体重、果てはスリーサイズや着替えの隠し撮りまで。

 当面のスケジュールだけで十分なところを、七草はづきは事務員という立場を最大限に利用してご主人様が喜ぶものを全て取り揃えた。男はそれに驚きながら、念願叶ったアイドルたちの秘匿情報へ食い入るように目を向けた。それから、はづきにニヤリと笑いながら言葉をかけた。

 

「けど良いのかよ。事務所のバイトさんがアイドルの個人情報を横流ししちまったりしてさ。こいつは立派な犯罪だぜ?」

 

 実に白々しい指摘だ。はづきに催眠をかけ、アイドルたちのスケジュールを洗って来いと命じたのは他ならぬ彼なのだ。彼が命じなければ、そもそも催眠対象として目をつけなければ、はづきが情報の流出や盗撮のような犯罪に手を染めることなどなかった。

 

「えぇー、そんなの当たり前じゃないですか〜♥」

 

 だが、はづきは何ら罪悪感を感じていない笑顔を返すと、おもむろにカーペットの上で膝をついた。そこから頭を下げたはづきは、男に対して全てを捧げる土下座で言葉を続けた。

 

「私は♥ ご主人様の命令を叶えることがだ〜いすきな♥ 淫乱事務員の七草はづき♥ ご主人様に従うことは、息を吸うより当たり前のことですよ〜♥ もっともっと、私にたくさん命令してください、お願いしますー♥」

 

 土下座をして命令をして欲しいと頼むはづきからは、元々持っていた倫理観や抵抗力などは一切感じられない。

 それがないことも彼は知っていた。完全に心を催眠に明け渡したはづきは、自分が何であるのかを完璧に自覚した。『男は自分のご主人様であり、どのような命令でも喜んで従うことが当たり前で、むしろ命令してもらうことで七草はづきは幸せになれる』という改変された常識を、はづきは心の底から信じていた。

 だから滑稽で無様な格好をしてアイドルの情報を横流しし、土下座で次の命令を懇願するはしたない行為だって厭わない――――ご主人様に絶対服従の奴隷であることを七草はづきは誰よりも認めている。

 

「はっ。なら精々、俺に従ってもらおうか――――その恥ずかしい格好のまま俺に奉仕しろ」

「はい♥ ご主人様っ♥」

 

 新しい命令を受けたはづきは機敏に立ち上がると、ソファーで寛ぐ男の横に座り、片手で彼のズボンを下ろしてその逸物に手で奉仕しながら、口にキスをし出した。

 

「ちゅっ♥ んちゅ♥ ん、んん……ちゅっ♥ ちゅる、ちゅぱっ♥」

 

 肉棒ははづきの手で扱かれて大きくなり、胴体ははづきの豊満な乳房が押し付けられて熱くなり、唇ははづきの愛情たっぷりのキスで快楽物質を脳髄に届け、目の前にははづきの愛らしいキス顔が映り込む。

 身体中が七草はづきという最高の事務員で染め上げられ、男は昇天してしまいそうな幸福感を享受する。

 始まりの一歩としては出来すぎている。顔と身体が良いばかりか、仕事まで有能な事務員を催眠で引き抜いたことで、彼は最高の足掛かりを手に入れたのだ。

 

 男の頭は幸福感でいっぱいだ。けれどそれ以上に、誰から催眠で支配しようか、どんな方法で催眠にかけてやろうか、というこれから先の楽しみが溢れ出していた。

 さあ、誰から催眠に堕ちてもらおうか。彼の頭は多幸感に包まれながら、アイドルたちを催眠で支配する計画を組み立て悦に浸る。彼のアイドルコレクション化計画はここから始まり、これからが本番なのだ――――――

 



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八宮めぐる、風野灯織、櫻木真乃、七草はづき(催眠)

 

 アイドルコレクション計画。それはアイドルのグッズを集めるわけでも、ましてや彼女たちを追いかけるわけでもない。アイドルという偶像を自らのモノとせんと企む男の馬鹿げた計画だった。

 普通なら夢想と思うだろう。妄想でしかないと考えるだろう。何かよからぬ事を考え、違法を犯して終わりだと。しかし、男は才能があった。他者を顧みない彼から人は離れていった。が、孤独になっても歪んだ願望を叶えるだけの力が男には備わっていた。

 【催眠アプリ】。その力を用いてアイドルコレクション計画という壮大な欲望を叶えるべく、男は時間をかけてその長い道を整えた。催眠アプリを作り上げる時間をかけたというだけでなく、アプリの力を行使する段階においても彼は用意周到な計画を練り上げた。

 催眠アプリという己の才覚の結晶を信じながらひたすら石橋を叩いて渡り、リスクを減らした。その甲斐があって、彼の計画は彼一人のものではなくなった。

 

 正確には――――彼の所有物が計画の賛同者に加わった。

 

「んぷっ、じゅぽっ♥ どぉれすふぁ〜♥」

「ああ、気持ちいいぜはづき。おまえのフェラはマジで最高だ」

「うふふ、ふれひいれす〜……ん、ちゅっ♥ ぢゅぽぢゅぽっ♥」

 

 豪華絢爛な屋敷に二人の男女。今は広すぎると感じる豪邸で、男は女の奉仕を受ける。ソファーに座った男は、事務員の衣服を卑猥に改造した美女の口に己の逸物を頬張らせ、奉仕をさせる。

 はづきの口がチンポの形に膨らむ。右頬が飛び出し、左頬が膨らみ。鼻の下が伸びたかと思えば唇が翻る。亀頭に幾度となくバードキスを繰り返して、またしゃぶり出す。

 匂い立つチンポに何ら躊躇いなくフェラチオをするのは、余程の愛情がなければできることではない。その並外れた愛情を男に持たせたものが、催眠アプリ。

 七草はづき。彼女は男がコレクション計画を完遂するべく、その目で狙いを定めたアイドル事務所の事務員であり、今や忠実な下僕。男に支配され、命令されるのは当たり前。むしろ命令によって幸福感を覚える絶対服従の奴隷なのだ。

 

「さぁて、予定は大体決まったな」

 

 男の本命はもちろんアイドルたちだ。が、その足掛かりとなるはづきのことを男は愛していた。大変に重宝する奴隷として、という意味なのは言うまでもないが。

 催眠で手に入れた奴隷は自分のモノであり、自分の力。彼は傲慢だ。しかし、傲慢であるが故に自らの力を出し惜しむことはしない。はづきを余すことなく使うのは、何も奉仕させるだけではないということだ。

 はづきという様々な意味で優秀有能な事務員を手懐けたのは確かだが、まさかそれだけで考え無しにコレクション計画を進められるとは彼も考えていない。苦労して手に入れた事務員一人で調略可能なほど、あの事務所も小さくはない。

 そして一見無敵に見える催眠アプリだが、欠点はある。はづきがそうであったように、アイドルたちが催眠への精神耐性がないとは限らなかった。催眠の抵抗力がどれほどのものかはかけて見なければ分からない。

 もちろん、上記のデメリットを差し引いても他者から見れば楽な道のりに違いない。あらゆる人間が自分に従ってくれる環境は、実際に手に入れたい相手の抵抗を加味しても容易いと言える。

 

「んぢゅるるる、ぶちゅるるるる♥」

「おぉ……そろそろ射精そうだ」

 

 まして、エロい格好をした美人事務員が付きっきりで計画準備を進めてくれるのだから、今までなら長く思える待ち時間さえ彼には一瞬に感じられた。

 足がつかない金は湯水のように湧いて出てくる。この豪邸と同じだ。はづきが苦労せず怪しまれもしないだけの金を渡すことで事務員以外のアルバイトを辞めさせ、じっくりと楽しみながら計画を練ること数週間。

 下準備は済ませた。彼はテーブルに置いた三人のプロフィールに目を通す。彼女たちと決めてから、写真に穴が開くほど見たもの。そこに映る無垢な少女たちを見つめ、彼はほくそ笑む。

 

「真乃、めぐる、灯織……まとめていただくぜ」

 

 男が狙いを定めたアイドルグループは――――――『illumination STARS』。

 穏やかで天然気味な櫻木真乃。珍しいほど真面目な風野灯織。日本人とアメリカ人の母と父を持つハーフで明るい性格の八宮めぐる。非常にバランスの良い三人で構成されたイルミネーションスターズは年若く、初めて染め上げるにはもってこいだ。何よりアイドルらしく煌びやかな輝きを放っていると彼は高評価している。

 彼女たち三人を必ず手に入れて見せる。ただでさえ射精しそうだった興奮が彼女たちの顔を見ることで見て加速した彼は、はづきの口からチンポを引き抜き、思う存分ぶちまける。

 

 びゅくびゅくびゅくっ♥ どびゅるるるるるるるる♥

 

「んんっ♥ ご主人様のザーメン、気持ちいいです〜♥」

 

 肉の竿が脈動し、大きく上下する度に白濁液が飛び散る。放たれた濁り汁がはづきの口、鼻、目、髪を汚していく。己の所有物であることを主張するように、多量のザーメンがはづきの顔面を彩った。

 恍惚と微笑むはづきに欲望をぶちまけながら、あの三人も必ずこうしてやると彼は誓う。その手には願いを叶える力がある。催眠アプリを起動した男は、肥大化した欲望を遂に、穢れなきアイドルたちへと本格的に向け始める。

 矛先は三人の美少女アイドル。決して逃しはしない。

 

 

 

 

 その日、灯織たち三人はとあるテレビスタジオの空き部屋に呼び出されていた。はづきからここへ集まるようと連絡をもらった彼女たちは、わざわざロケの合間に呼び出す妙な連絡に首を傾げながらも、素直に従い三人だけで待つ。

 その話題は、自然とはづきのことに向いた。奇妙な連絡だけではなく、最近の彼女に対して思うことがあるのだ。

 

「はづきさん、やっぱり最近様子が変だよ」

「うん。あんまり気にしないように、ってプロデューサーさんには言われたけど……」

「気にならないわけない。みんな同じ気持ち、だよね」

 

 どうしてしまったのか。めぐる、真乃、灯織の考えは完全に共通していた。豹変とは言わないまでも、以前と変わりすぎているはづきに対して考えることが多くなっていた。

 初めの変化は少し衣服が緩み、スカートが短い。そんな程度だった。次にアイドルやプロデューサーたちへの応答。態度自体は以前と変わらないように見えるが、どこか冷たい雰囲気を醸し出し始めた。妙な感覚になるが、蛇に睨まれた蛙……獲物を定める獣のような視線をアイドルたちへ向けるようになった気がした。

 しかし、直接何かがあったわけでもなく、プロデューサーにも原因が分からない。下手に聞けばセクハラになると彼も対処しあぐねていた。当然、めぐるたちもはづきのことを心配していた。芸能界の経験がまだまだ浅い彼女たちは、事務員のはづきに何度助けられたか分からない。彼女が何か困っているなら、力になりたい。

 

「……やっぱり私たちが聞いてみた方がいいよね?」

「うん。ちょうどいい機会だし、はづきさんに直接――――――」

 

 と、方針を固めたその時、部屋の扉が開いた。

 

「皆さん、お待たせしました〜」

 

 はづきだ。何とも都合のいいタイミングで到着したらしい。が、相変わらずその衣服は乱れている。

 否、相変わらずどころの話ではなかった。はづきの事務服はシャツが大きくはだけ、スカートは中身が今にも見えてしまいそうなほど短くなったあられもない状態だった。事務所でも大問題。ましてやスタジオが近い場所で、痴女のような格好をされては事務所の品格が落ちるどころの騒ぎではない。

 

「あ、あの! はづきさん、その格好は……」

「今日はぁ、皆さんに会わせたい人がいるんですよ〜」

「あ、会わせたい人?」

 

 目に余るはづきの衣服に灯織が声を上げるが、彼女は構うことなく言葉を重ねた。それを聞いた真乃たちが困惑を面に浮かべたのを尻目に、はづきはニコリと笑って〝会わせたい人〟を招いた。

 

「お、生イルミネ! いやぁ、実物は写真と比べても可愛いねぇ。表情付きはやっぱ違うわ」

 

 現れたのは若い青年だった。特別大柄というわけでもないが、態度は間違いなく大きい。初見のアイドルたちをジロジロと眺め、実物を拝めたと喜びを露にしている。

 対して、真乃たちは怪訝な顔をしている。仕事で顔を見たこともない全く見ず知らずの男。もしかして自分たちが普段は会えないような偉い人なのだろうか、そんな考えが頭を過ぎる三人の不安を読んだように、はづきは再びニコリと笑って答えた。

 

「この人はですね〜……私たちのご主人様です♥」

『へ?』

 

 そう。はづきはなんてことない事実のように男を紹介した。自分たちの【ご主人様】と。

 あまりにも自然に発せられた言葉を理解するまでに、彼女たちは口をあんぐりと開けた可愛らしい表情で固まっていた。呆気に取られた三人に男が不用意に近づくまでその態度は続いた。

 

「っ……ち、近づかないでください!」

 

 動揺する三人に男は近づいていく。人より考え込むことが多く、その分思考が早い灯織が咄嗟に前に出た。さり気なく二人を庇い、まさかはづきはこの男に何か騙されているのではと良い線を行く予想を立てた。

 だが、悲しいかな。聡明な灯織は真っ先に毒牙にかかった。

 

「はいよ、まずは一人目だ」

「え………………」

 

 はづきは騙されているのではなく、捻じ曲げられた意思で従っている。そのことに気づく前に、灯織は虚ろな目で立ち竦んだ。

 

「灯織ちゃ………………」

「え? なに、どうしたの灯織、ま………………」

 

 残りの二人も全く同じ。最後まで他人を慮る気持ちは、三人でトップアイドルを目指すという高尚な理念と深い絆が偽りではないことを示していた。

 それほどまでに熱い思いを心に秘めた三人が、人形めいた表情で直立する。人形のような状態、つまりは催眠アプリの【トランス状態】になる。

 

「二人、三人。いっちょ上がりってな」

 

 得意げに笑った彼の片手にはスマートフォンのようなものがあった。それを彼女たちに翳し、催眠にかけた。下準備で何十回と繰り返した動作だ。彼がしくじるはずもない。

 男は、はづきから手に入れた情報を元に誰の邪魔も入らない時間と場所を用意し、その上で理由をつけて灯織たちをそこに呼び出すように命令していた。はづきを通して男が出していたものを奇妙な指示だと彼女たちが勘繰るのは、至極当然の感覚だったと言えよう。

 さらに、このスタジオ近辺にいる人間の大半に簡易的な催眠を施し、男が立ち去るまでこの部屋に近づかないよう厳命した。この会社の上役は既に催眠の術中であるため、下の人間を掌握すれば怪しむものは誰もいなくなる。それこそ、唯一催眠状態でない灯織たち以外は。

 

「よくやったぞ、はづき。やっぱりおまえは最高に使える女だ」

「そんな、私はご主人様の言う通りにしただけですから〜……んっ、ちゅっ♥」

 

 その灯織たちも誰にも邪魔されない場所で人形状態。見事三人に催眠をかけることに成功した男は、はづきに上機嫌なキスをして褒美をくれてやった。

 先ほどシて来たばかりだが、またはづきでヤりたくなってきた。彼女の艶やかな唇を啄み楽しむ男の思考は、その際限なき肉欲でいっぱいのようだ。

 

「へっ。アイドルがこうも並んでるとたまんねぇなぁ、おい」

 

 しかし、その欲がはづきに向けられ続けることはなかった。彼の目の前には、欲して止まないアイドルの無防備な姿があるからだ。

 横に並ばせ、その身体をじっくりと舐め回す。これほど間近で見れるなら、たとえ衣服の上からでも身体の起伏は見て取れた。

 スレンダーな灯織。控えめに見えてかなりのものを持つ真乃。しかしやはり、男が真っ先に飛びついたのはめぐるだった。

 金髪碧眼の容姿だけではない。高校生とは思えないグラマラスな身体は、男の目を惹き付けて止まない。一体何人の少年がめぐるの身体に欲情し、玉砕していったことか。めぐるは全身が性器のようにエロい。

 悩ましいまでの巨乳。幾人もの男がシコり散らしたであろうおっぱいに男は手を伸ばし――――――

 

「や、めて……ッ!!」

「ちっ」

 

 抵抗をされた。男が胸を掴むより、ダラリと下ろされていためぐるの手がその手を弾く方が早かった。

 まるで再現だ。はづきの時と同じ現象に男は舌を打つ。

 精神的な拒絶が激しい証拠を前に、しかし男は落ち着いて催眠アプリをかけ直した。想像通りの結果に苛立ちこそしたが、驚くことではない。

 男は残り二人も確かめたが、反応はほとんど似たり寄ったり。示し合わせたように反抗するアイドルに男は眉根を顰めた。

 

「クク、全部が全部上手くいくわけじゃねぇってか。面白いじゃねぇか」

 

 立場上精神が人より強いのか、それとも他に原因があるのか。自身が生み出した催眠アプリが正常に動作しないことは、男のプライドを少なからず刺激した。

 けれど、彼は己の自尊心を今は捨て置いた。何故なら、抵抗はあれど催眠にかかった時点で十分な成果、成功と呼べるからだ。

 はづきと同じなら、かかっている時点で既に術中。故に彼は醜悪に笑う。はづきで味わえたものをもう一度、しかも今度はアイドルたちで楽しめると思えば悪い話ではない。

 

「ご主人様、予定通りで構いませんか〜?♥」

「ああ。こいつらには自分たちの立場をしっかり学んでもらおうじゃねぇか――――大好きなレッスンでな」

 

 一番良いものを今選べないのなら、二番目に良いものを選べばいい。はづきのおかげで過程も楽しめるようになった男は、三人をじっくりと楽しむ意味も込めた【レッスン】を開始する。

 

 

 

 催眠アプリの真髄は認識の改変にある。精神の根源にある防波堤は肉体への直接的な干渉を防ぐことはできるが、認識改変を完全に拒絶することは不可能だ。

 たとえばはづきは男を【ご主人様】と認識した。その上で、彼に触れられることが駄目だと拒絶した。だから【ご主人様】に触れてもらえることは幸せなのだと思い込ませ、今の状態へと持ち込んだ。

 めぐるたちも同じだ。彼と顔を会わせて【ご主人様】と認識はしたが、身体を許すほどの認識がない。そう認識させるには、はづきと同じことをさせればいい。

 ――――一度はづきで出来たことを回りくどくしたのは、全く同じでは芸がないと男が考えたからだ。

 【ご主人様】の立場では、アイドルたちの調教完成まで触れることができない。あくまで、そちらの認識を〝育てる〟工程が必要となる。奴隷として主人に全てを捧げる催眠暗示を加える工程が。

 

 であるならば、男が求める違いとは何か。それは単純明快。男を【ご主人様】と思い込ませる認識をさせられるなら、男が〝それ以外〟の人間と思わせることもできるわけだ。

 

「今日から君たちの専属指導を行う。まあ、俺のことは【トレーナー】とでも呼んでくれ。はづきから君たちのことを頼まれた分、徹底的な指導を心がけるつもりだ……よろしく頼むよ」

『よろしくお願いします、トレーナー!!』

 

 彼が選んだ肩書きは〝指導の先生〟だ。野暮ったいジャージを着て眼鏡をかければ、彼は【ご主人様】と別の顔を手に入れることができる。催眠とはそういうものだ。同じ顔を見せても別人と思わせられる催眠能力に、適当だろうと変装を加える。効果の程は覿面で、レッスン着に着替えて集まっためぐるたちは何の疑問もなく彼を【トレーナー】と判別した。

 ご主人様などという突拍子のない絶対命令は通らずとも、レッスンの指導をする〝男のトレーナー〟という立場はそう不自然なものではない。はづきが見守っていると言い、実際彼女に様子を見に来させる。信頼関係は催眠を補強してくれるだろう。信じ込ませてしまえば、あとは彼女たちの常識が拒絶を上回る算段だ。

 実験は成功した。男が望む一番(ご主人様)ではないが、ある程度の自由が見込める二番(トレーナー)の立場を手に入れた。催眠アプリは信頼関係があればあるほど効果が高くなる。はづきを通して擬似的に得た信頼は、ご主人様は無理でもトレーナーを信用させることが出来たのだ。

 もちろん【トレーナー】では最終的な【ご主人様】とは違って、自由は〝ある程度〟に留まる。故にこの満足できない立場は、三人へのレッスンを通してしっかりと催眠暗示を浸透させていくことに使う。

 はづきで楽しんだ時間の改善に成功した男は、トレーナーとは思えない笑みを浮かべてレッスンという名の調教を始めた。

 

「櫻木。おまえはボーカルレッスンだ。腹から声を出せるようになるまで帰さんぞ」

「はい、頑張ります……!」

 

 最初は真乃をレッスン室に呼び出した。トレーナーを信じている彼女は、先日と打って変わって「むんっ」と気合いを込めた愛らしい顔を披露してくれていた。

 そんな真乃を見ているだけで股間のムラつきが止まらず、男は思わず舌なめずりをしてしまう。彼女たちは性的な接触を忌諱しているため、露骨な態度を出してはいけないと分かっていてもチンポが疼く。

 地味目のジャージでこれなのだ。我ながら先が思いやられると考えながら、彼はグッと欲を押えて真乃に指導用の紙を手渡した。

 

「ここに書かれている台詞を朗読しろ」

「はい……!!?」

 

 中身に目を通した途端、真乃はその目を見開いて頬の内側から熱を浮き上がらせる。

 

「こ、これを読まないと駄目、なんですか?」

「当然だ。まずはこの内容と一語一句間違えず、止まることなく通して言えるようになるまでだ……始めろ!!」

 

 真乃はビクリと肩を震わせる。未だ戸惑いは隠し切れていないが、恐る恐る紙に書かれた台詞を読み上げる。威圧的だが真面目なトレーナーという〝設定〟の演技は、確実に効果を発揮していた。

 

「私は……ご主人様に逆らえません」

 

 そう。内容がどれだけ歪で酷いものであろうが、これはレッスンであると思わせればいい。

 

「ご主人様の命令には、絶対服従します」

 

「私はご主人様専属の……催眠アイドルです」

 

「ご主人様は、素晴らしいお方です。言葉を聞くだけで幸せな気持ちになれます」

 

「全てをご主人様に捧げます。頭の上から足の先まで、私はご主人様の所有物です」

 

 まるで意味がわからない内容だろう。理解不能な言葉だろう。だがボーカルレッスンと言われれば、真摯に取り組む他ない。

 

「もう一度繰り返せ。今度は歌うように感情を込めてみろ」

 

 男に都合のいい暗示を延々と発声させられる。その言葉を彼女が理解できるようになるまで、じわりじわりと心に染み込んでいく。やがて、歌詞を理解し歌うように言葉の意味を理解できるまで、ボーカルレッスンは続く。

 

 

 次はビジュアルレッスンと称して灯織を呼び出した。普通のビジュアルレッスンは、衣装や化粧などの学びを得るためのものだ。

 

「と、トレーナー……この格好は、その……」

「ん? どうした風野。レッスン着に何か問題があるのか?」

 

 男の手にかかれば、その真面目なレッスンは卑猥なものに変貌する。

 灯織が着替えたレオタードは素晴らしい見栄えだった。色気のないジャージから一転、灯織のスレンダーな身体をぴっちりと締め付け、美しく彩り飾りつける。小ぶりな乳房が浮き、股間は恥毛どころか陰裂そのものが溢れそうな深い切れ込みのハイレグ衣装。

 男好みの淫猥さは、つまるところ灯織が恥ずかしくて堪らないということだ。特に切れ込みが激しい股間を両手で隠しながら、灯織はキッと視線を鋭くした。

 

「これはセクハラです! こんなおかしな衣装がレッスン着だなんて……!」

 

 いくら何でも酷すぎる。催眠で意識を逸らされているとはいえ、羞恥はある。男のトレーナーということで誤魔化すにも限界はあり、ここまで卑猥なレオタードであれば灯織が反抗するのも無理のない話だ。

 

「あぁ? おまえ今なんて言った」

「ひっ!」

 

 しかし、そのために威圧的な指導がある。少し脅しかければ灯織は身体を硬直させ、か細い悲鳴を上げる。男はその固まった身体に手を伸ばし、レオタードの生地を引き伸ばす。

 

「ひぎっ!?」

「レオタードはな、立派な衣装なんだよ。衣装に文句をつけるなんて、もう一端のトップアイドルきどりか、風野ぉ?」

「あッ、ぎっ、うぎぃぃぃぃッ♥」

 

 ギチギチと引っ張り上げる。身体には触れていないため、催眠が解けることはない。トレーナーの指導の一端と思い込ませれば、細いレオタードの生地を股や尻に喰い込ませるくらいは容易い。

 確かにセクハラだろう。が、あくまで指導される立場のアイドルが生意気なことを言うものではない。灯織の生尻が暴かれ、マンコに生地が深く喰い込む。息を荒くしながら、男は押し付ける理屈を捲し立てた。

 

「違うだろ? テメェはトップアイドルを〝目指して〟んだ。なら、衣装が卑猥だのなんだの因縁付けてる場合じゃねぇだろ! 分かったか!!」

 

 バチンッ!♥

 

「ふぎぃぃぃっ♥ わ、わかりました、すみませんでした!!」

 

 最後に引っ張ったレオタードの生地を手放し、下腹に勢いよくぶつけてやる。甲高い音を立てて強打した生地に、灯織は涙目で謝罪を口にする。考えすぎる灯織には、このくらい過激な体罰を加えた方がコントロールしやすいと彼は考えていた。

 この後も灯織にはガーターベルトの下着や乳輪が見え隠れするマイクロミニの水着など、とても衣装に見えない着替えを強いた。裸に出来ないなら、裸より恥ずかしい格好にさせるまでのこと。面倒な理由付けが必要なくなるまで、この卑猥なレッスンを繰り返させた。

 

 

 最後はダンスレッスン。ボーカルレッスンと並び、歌って踊るアイドルの要となる大切な練習だ。

 

「トレーナー、よろしくお願いします!」

「八宮は元気がいいな。そう畏まらないで、いつも通りで構わんぞ」

 

 どうせ【ご主人様】を崇めるようになれば否が応畏まるからな。内心でそうほくそ笑みながら男はめぐるとフレンドリーな関わりを構築した。

 もちろん、彼女が行うレッスンも二人と同じ卑猥な調教を練習という形に落とし込んだものになる。

 

「八宮、ジャージを脱げ」

「……え?」

 

 その内容は、彼が若々しくも肉が乗ったハーフ美少女に向ける欲望の分だけ露骨になる。

 

「聞こえなかったか? レッスン着を脱いで、下着姿になれと言ったんだ」

「ど、どうして? レッスンだけなら、別にこのままでも」

「はぁ、そんなことも言わなければ分からんのか? おまえの身体は人より育ってるんだ。服を着た動きでは分かりづらい。下着になればその心配はないだろう。分かったなら早く脱げ」

 

 こちとら見たくて見たくて堪らないんだ。もし彼の心の声が漏れていたなら、欲望塗れの本心が明け透けになっていたことだろう。

 【トレーナー】はそんな欲望をひけらかさず、至って真面目に理由を語る。こんな簡単な理屈も理解出来ていないのか、とめぐるが悪いように言いくるめる。

 

「……わ、わかった。すぐ着替えるから、少し待ってて」

「ああ。ゆっくりで構わんぞ」

 

 かかりが甘い程度で催眠の暗示は止まらない。まんまと【トレーナー】の言葉に負けためぐるは、男に背を向けながらジャージを脱ぎ始めた。アイドルの生着替え、ならぬ生ストリップを彼は生唾を呑んで見守る。

 染み一つない背中が露になる。下着から溢れんばかりのデカ尻が『ムチィ♥』と音を立てる。振り返れば、布の戒めをものともしない爆乳が『ぷるんっ♥』と卑猥な揺れを伴って現れた。

 

「これで、いい?」

「…………良し。これで指導を始められるな」

 

 はづきに命じて【いつもの下着でレッスンを受けろ】と彼女たちに伝えておいて正解だった。無骨なスポブラではなく、ライムグリーンを基調としお洒落にレースを飾った下着姿のめぐるは、ヤリ慣れている男が数秒の沈黙を必要とするほどの破壊力を秘めていた。

 さらにこれを眺めるだけでなく、動く姿を観察できる。流行る気持ちを必死に抑えながら、男はめぐるのダンスレッスンを指導した。

 

「もっとだ。もっと腰を落して脚を開け。両手は頭より上を常に維持しろ」

「んん、このくらい?」

「まだいける。柔らかさを存分に活かしていけ」

 

 両手は頭の後ろで組ませて腋を晒す。両脚は外側に向けて限界を詰める開脚、腰はひたすら低く低く。

 

「いいぞ。それは【腋見せガニ股屈服ポーズ】。将来、おまえたちに必ず必要となるポーズだ。しっかり身体と心に覚え込ませろ」

「えへへ、ちょっとだけ恥ずかしい格好だね♥」

 

 気恥ずかしげに頬を赤らめためぐるだが、実のところちょっとではなく、かなり恥ずかしい格好をしている。遠慮なく言えば下品だ。アイドルとして、そもそも人としてどうかと思ってしまう品性下劣な姿勢だった。

 尻が前から見えるほど股を広げ、マヌケなガニ股を描き、その上隠すものなどないとばかりに腋の下を晒す。全身で屈服を表現するポーズが卑しくないはずがないだろう。

 

「はっ、はっ、はっ♥」

「いいぞ、腰を激しく前後に! 八宮は胸が特に大きいからな。それも強みにして揺らせ!」

「ほっ、はっ、はいっ♥」

 

 ヘコヘコヘコッ♥ カクカクッ♥ ブルンブルンッ♥ ドッタプンッ♥

 

 そのポーズのまま踊らせる。マンコを振り乱す腰振り前後。ケツが地面に触れる卑猥なスクワット。あまつさえ、巨乳であることを活かしたおっぱいダンス。それらを都合のいい言葉に変えてめぐるに行わせる。

 

「もっと下だ。ガニ股ポーズを思い出せ……良し、いいぞ、そこで固定だ。クク、立派な【ハメ乞いポージング】ができたじゃないか」

「んっ♥ これも恥ずかしいけど……れ、レッスンなんだよね?♥」

 

 ダンス用のミラーに手をついて尻を差し出させ、最高のチンハメポジションを覚えさせる。下着越しとはいえ、肉厚な尻臀が揺れる光景に男は途方のない衝動に駆られた。今すぐにチンポをぶち込んでやりたい。

 

「ああ、大事なレッスンだ。これを見てみれば、分かるだろう?」

「あっ」

 

 それを抑え込み、催眠アプリを見せつけて【説得】する。

 

「……わたし、頑張る♥ トレーナーの言うことだから、信じるよ♥」

「それでいい。次はそのポーズでお尻を振るんだ。審査員に媚びるくらいの気持ちでな」

「うん♥」

 

 フリフリフリッ♥ フリフリフリ〜♥

 

 チンハメポーズでケツ振りダンス。審査員ではなく、男に媚びるように大きく淫らに振り乱す。下着姿のアイドルが下品なダンスを踊る様は滑稽極まる。同時に、品位を落とさせている全能感に快感が沸き立つのも純然たる事実。

 真乃、灯織、めぐる。入れ代わり立ち代わり、三人のレッスンを熱心に指導する。表に出る疑問は【説得】で丁寧に潰した。

 

「皆さん、お疲れ様です〜♥」

 

 アイドルたちと信頼関係を築いているはづきの存在も大きい。

 レッスンの終わりには彼女が企画したリラックスタイム。

 

「お、おまんこ!♥ マンコ!♥」

「ケツ穴!♥ おケツ!♥ ケツマンコ!♥」

「イクッ!♥ イクイク、イクーッ!♥」

 

 という体になっている催眠暗示。椅子に座って目隠しをした真乃、めぐる、灯織がヘッドホンから流れる催眠効能を持つ音楽を聴きながら朗読。完全な奴隷化の際に言葉遣いに支障が出ないよう今から淫語を教えていく。分かりやすく言えば、彼女たちの美声から淫猥な単語が聞きたいということだ。

 

 レッスンという名の調教催眠は、そうして毎日続けられた。

 

 

「……ふぅぅ。トレーナーって役の演技も楽じゃねぇな。傍から見りゃとんだ大根役者だ」

 

 男は風呂上がりにソファーへと身体を預けると、疲労感の正体である【トレーナー】の演技に愚痴を零した。

 まあもっとも、今身体にある疲労は浴槽ではづきに腰をぶつけ、一日で溜まった性欲を解放したことによるものも大きいのだろうが、演技の疲労も十分に含んでいた。

 

「さて。可愛いアイドルさんたちの様子はどんなかな、と」

 

 そうして己の演技力を自嘲しながら、男は馴染み始めた豪邸でくつろぎ始める。リモコンを手に取り、壁に誂えたモニタの電源を入れた。

 そこには少女たちの裸が映り込む――――イルミネーションスターズの三人が、仲睦まじく寮の中で過ごす光景だ。

 

「おっほ! いいねぇ〜」

 

 三人の顔色は変わらない。男の下卑た声も視線も届いていないのか、物を取ろうとすれば乳首がくっきりモニタに映り、しゃがむ度に尻の穴があられもなく至近距離で激写。撮られていること、見られていることを全く意識した様子のない【トランス状態】以上に無防備な姿だった。

 彼女たちは寮住まい……ということに今はなっている。彼女たちの両親や学校に催眠アプリで手を回し、男が用意した寮に毎夜泊まらせているのだ。

 寮の中は年頃の少女が三人で住んでも不自由のない広さに加え、何十個という監視カメラが設置されている。卑猥な衣装を着る時や服を脱ぐことに抵抗がなくなるよう、その家の中では常に裸でいることも【説得】した。

 

「眼福眼福。グループで仲が良くて助かったぜ」

 

 もうお分かりであろう。そこは男が退屈しないために用意した箱庭。一番が無理なら二番。その理屈に沿い、彼女たちの裸身を酒のツマミにするべく用意した全裸寮だ。

 恥じらう姿とは違ったオープンな裸身を優雅に眺めることができる。朗らかな真乃が惜しげもなく晒す裸も、アメリカ流のハグをめぐるにされる灯織、裸で抱き合うアイドル。そんな希少映像が紛れもなく映し出されている。

 直に触れられないことを残念に思う気持ちはあるが、こうした娯楽も良いものだ。催眠という驚異的な力で得られる味わいは、広ければ広いほどいい。

 

「お、来たか」

 

 裸のルームシェアが織り成すアイドル全裸ムービーを数時間ほど鑑賞していると、その時間は自ずとやってくる。

 寮のある個室にカメラの視点を集中させると、裸のめぐるが映り込んだ。見事な双丘。くびれた腰に濃い金の恥毛。昼間に振り乱していた巨尻。全て余さず高額の監視カメラが映し出していた。

 広い寮の中で唯一手狭に感じる。横幅は、軽く手を伸ばせば壁に届く程度。印象は一般的なトイレの個室に近い。棚の上に物が置かれただけのシンプルな小部屋といった場所にめぐるは入った。

 そして正面カメラに股間を見せつけるようにしゃがみ、棚に置いてある〝物〟を手に取った彼女は、棒状のモノをおもむろに押し付けた――――その尻穴が窪む。

 

『んおっ♥ おおぉぉぉ♥』

 

 モノ、逸物を模したディルドは先端から透明な液体を噴出し、尻穴に捻り込む動きをサポートする。

 めぐるの窪みにディルドがみるみるうちに突き刺さる。皺が伸び、メリメリと音を立てる肛門にめぐるは「ぬおぉぉぉっ♥」とアイドルらしからぬ力強い力み声を上げる。歯を食いしばり、排便でもするかのような品のない表情だ。

 無論、めぐるは肛門から出すのではなく肛門に挿入れているのだけれど。

 

 ぬぷぬぷずぷぷっ、ずちゅんっ♥

 

『んッほ♥ おぉっ!♥♥』

 

 数分間の押し引きの果てに、めぐるはアナルにディルドを押し込むことに成功した。大きく拡張されたアナルの肉がヒクヒクと身悶えし、黒光りしたディルドをギチギチと締め付ける卑猥な光景がカメラに広がる。

 

『フーッ、フーッ……お、うぉぉぉ♥♥ おぉんっ♥』

 

 しかし、アナルに挿入れて終わりではなかった。引きずり出し、挿入れ直す。めぐるはそれを繰り返し、潤滑油となるディルド内の液体と腸液を絡ませ、アナルオナニーのスピードを早めていった。

 何と見事なアナニーだろうか。このまま拡がっていくと、踊りの最中に大惨事が起こるかもしれないと無用な懸念を抱いてしまうほどだ。股座をおっぴろげ、マン毛を晒して肛門で自慰に耽る。寄り目でいきみ、唇を尖らせて野太い嬌声。

 

 特別おかしな光景でもない。【寝る前に必ず一度はオナニーでイクこと】。彼女たちが住まう寮における全裸以外の絶対命令をめぐるは必死に遂行しているだけだ。

 人間として最低限、誰にも見られず聞かれない場所でオナニーをするべき。当然の権利をさもありがたいことのように与え、その実オナニー強制の命令に違和感を持たせない。

 

『んほっ♥ おっほ♥ い、イキそ、おっ♥♥ イクッ、ケツ穴イクッ、おほぉぉぉぉぉッ!!♥♥♥♥』

 

 最初はアナルで絶頂するのにかなりの時間を要していためぐるだが、念入りな催眠とオナニーの甲斐があり、今では数分間でアナルに挿入を終え、同じく数分でケツイキできるまでになっていた。

 ケツ穴を窄めながら仰け反り、汚い声を上げて潮を吹くめぐる。

 

『お゛ッ♥ イグッ♥♥ う゛お゛ぉぉぉ……お゛ッ!!♥♥♥♥』

 

 汚い声と言えば真乃も同じだ。ほんわかした雰囲気はなりを潜め、クリトリスを吸引する玩具で腹の底から下品な声を出してイけるようになっていた。

 

『ん゛ん、あ゛ッ♥♥ ふ、ふぅ……ん゛ンッ、あ゛ぁ゛ッ!!♥♥♥♥』

 

 灯織は小ぶりサイズの胸でも乳首は大きくあるようにと、様々な器具で乳二ーをさせている。今日は痛々しいワニ口のクリップを付け外しして、痛みと快感に変えながらアクメをキメていた。

 三者三様の素晴らしいイキ顔を晒し、小部屋に自分たちのメス臭を染み込ませていくアイドルたち。

 

「心だけじゃなく、身体にもしっかり仕込んでおいてこそだよなぁ」

 

 心の壁を溶かす催眠調教。言葉を教え、実行させるオナニー命令。淫らに堕ちるアイドルたちに触れられずとも楽しめる時間、心ゆくまで堪能した。

 

 

 

 催眠調教開始から数週間後、男は天蓋ベッドに裸で腰掛けていた。特注品として見栄えなど気にせず、ただ豪華に巨大なセックス用ベッドに腰を据え、勃起したチンポに触れることなく耐える理由はただ一つ。

 待ちに待った時がやってきたのだ。その証拠に、はづきはニコニコと彼だけに見せる笑みを浮かべ、仰々しい態度を取っていた。その目は勃起チンポを愛おしげにチラ見してこそいるが、衣服は彼を刺激して台無しにしないよう久方ぶりの清潔な事務服。彼女は主人の欲するものを弁え、余計な口とマンコを出すようなことはしない女だ。

 

「大変長らくお待たせいたしました♥ ご注文の品が、完成しましたよ〜♥」

「御託はいいから早く持ってこい。でないと、ムラムラしすぎてテメェのマンコにぶち込んじまいそうだ」

 

 芝居がかってはいるが、主人に配慮をした態度のはづき。それでも男はウズウズしたチンポを隠さず言葉を返した。

 男はとある事情から、アイドルたちに必要な最後の一押しや調整は信頼するはづきに任せていた。そのとある事情が、今すぐはづきを引き寄せてマンコをぶち犯してやりたいという急務の欲求に繋がっていることは明白だった。

 

「んふふ♥ それはそれで嬉しいですけど〜♥ 今はご主人様が一番に楽しみにしていること、叶えることにします♥ さ、入ってきてください〜♥」

 

 はづきが手を叩き、セックス部屋に三人を招き入れる。

 三人は男の前に並んだ。一目見るだけで、彼女たちが堕ちたのだということがハッキリと理解できた。その理由は、彼女たちが着ている衣装が――――イルミネーションスターズ始まりの一着だったからだ。

 アイドルに邪な思いを抱き続け、支配欲を高めていた男が見間違えるはずがない。乳首、マンコ、アナル。そういった局部が丸出しになるよう改造された衣装は、白を基調としながらそれぞれのカラーを取り入れた輝かしいデザイン。彼女たちがステージに立ち、数多のファンに光を届けた大切な一着だ。

 それが露骨なまでのエロ衣装と化している。先述した通り、灯織の横太デカ乳首、真乃の大豆陰核、めぐるのデカケツアナル。全てが余すことなく暴き立てられた下品なアイドル衣装となり、穢されていた。

 だというのに少女たちは平然としているのだ。これで堕ちていないわけがない。否、平然としている、というのは少々的外れか。

 

 彼女たちは発情していた。愛すべきご主人様の前に立つことで、マンコからドロドロと淫汁の糸を垂らして目を蕩けさせていたのだ。

 

「八宮めぐる♥ ご主人様専属のドスケベ淫乱マンコアイドルに催眠転職完了しました♥ ご主人様、わたしの頭の先からおまんこの奥まで、チンポをハメてください♥」

 

 めぐるが催眠完了を宣言した。腋を晒し、マンコからアナルまで見せつけるガニ股腋見せ屈服ポーズを惜しげも恥ずかしげもなくお披露目した。

 

「櫻木真乃♥ ご主人様専属のドスケベ淫乱マンコアイドルに催眠転職完了しました♥ ご主人様に絶対服従♥ ご主人様のおちんぽ様に催眠屈服おまんこイクッ♥」

「風野灯織♥ ご主人様専属のドスケベ淫乱マンコアイドルに催眠転職完了しました♥ 毎日ご主人様を想ってオナりまくったアイドルの身体、全て捧げて所有物になることを誓います♥」

 

 真乃、灯織も一人ずつ腋見せガニ股屈服ポーズで催眠完了の宣言を行う。扇情的な腋の下からマン毛から張り付いて上気した汁を立ち登らせたエロすぎる無様な姿勢で、彼女たちは心からの忠誠を誓ったのだ。

 それは男を【トレーナー】としてではなく【ご主人様】と確実に認識し、尚且つ精神の壁が崩落していなければありえない光景だった。催眠は完全な形で定着し、彼女たちはどんな命令でも忠実に実行する奴隷となった。支配されることに至上の悦びを覚える彼女たちは、裸になって土下座しろと命じれば人前だろうが迷うことなく服を脱ぎ、ケツを掲げ、頭を地面に擦り付けるマヌケで無様な姿を見せつけるだろう。

 

「めぐる、来い。まずはおまえを抱かせろ。俺にいつも通り媚びながら、そのデカい胸とケツを揺らして楽しませろ」

「うん♥ たくさんおまんこ使ってね、ご主人様♥」

 

 だが、男が今見たいのはストリップでも土下座でもない。思い出を改造したエロ衣装を着た彼女たちを、枯れ果てるまで抱くことだ。

 男はついにアイドルを手に入れたことに歓喜し、三人を順に犯していく。本当に枯れ果てるまでセックスするつもりだ。初めからそう決めていた。何せ、アイドルたちを直に楽しめる環境があったにも関わらず、中途半端な形でしか触れられなかったのだ。エロレッスンと全裸ルームシェアの監視を楽しんでこそいたが、逸物の具合からすれば拷問のようなものだった。はづきと違い、自分の手で調教していく時間があったこともそれを助長した。

 衝動的に押し倒して犯して全てを台無しにしたい願望に駆られ、急いではづきを呼び出し欲を満たした日は数知れない。全てはづきに任せておくべきだったと後悔したこともあったほどだ。

 

 だが、その我慢が今日報われる。何十回と射精できそうなほど昂ったチンポ。たわわに実ったスケベなハーフアイドルをベッドに引きずり込んで押し倒し、チンポをマンコに擦り付けてやる。

 

「んんんんッ♥」

「擦られただけでエロい声出すじゃねぇか。そんなに俺のチンポが恋しかったのか? ガキの癖にエロい胸とケツしやがって……今日は全部使ってやっから覚悟しとけ。頭おかしくなって白目剥くまでハメ潰してやんよ」

 

 チンポを擦るだけで愛液がべっとりと絡みつき、深い毛並みと亀頭が糸で繋がり煌めく。男はいつになく饒舌だった。興奮で口もチンポも止まらない。

 

「チンポ♥ おちんぽ好き♥ ご主人様のおちんぽ好きすぎておまんこ濡れちゃったぁ♥ 今日は、わたしのおまんこ奥の奥までパコパコしてほしいな♥」

 

 めぐるは男のハメ潰し宣言を前に目を蕩けさせ、口をだらしなく開き、媚びる雌犬のように脚を彼の腰に回して抱きついた。

 ハメ潰される準備はできている。支配と命令が今の自分の悦び。そう言い切った少女は、偶像でありながらファンを裏切らせられたアイドルは、そのマンコに欲望を解放したチンポを容赦なく突き立てられた。

 

 ドチュンッッッ!♥

 

「おッほおおぉおぉぉおぉぉぉぉッ!♥♥♥」

 

 いきなり全力の子宮潰しを喰らっためぐるは、目を剥いて嬌声を上げた。愛らしさの欠片もない。人に見せられたものではない。表情が崩れ、碧眼があらぬ方向を向いたそれを人はアヘ顔と呼ぶ。

 人気アイドル八宮めぐる渾身のアヘ顔。チンポをハメられただけで酷く歪んだその顔は、ファンが見れば幻滅モノかもしれない。

 けれど、アイドルを支配した実感に満たされた男は笑う。処女を貫いた勃起チンポを上から下へと叩き込み、めぐるの豊満なケツ肉にダイブする種付けプレスで犯した。

 

「お゛ッ、ほッ♥♥ う゛お゛ッ♥♥ お゛っお゛っお゛っお゛っお゛お゛っ、ん゛お゛お゛お゛ん゛ほォ゛ッ゛!♥♥♥ ちんぽ、しゅごっ、いヒッ♥♥ ごしゅじんしゃまっ、ヤベッ♥♥ ちんぽヤベッ♥♥♥ ほ、ほほぉぉぉ〜〜♥♥ ん゛ッお゛♥ ん゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♥♥」

 

 男の腰に回した爪先が『ピピーッン♥』とみっともなく天を突き、高速でヒクヒクと蠢く開きかけの子宮を圧迫された影響で下品な音を立てる。それ以上に下品な嬌声がめぐるの腹から喉を駆け抜けた。

 アイドルとして美麗で繊細な歌声を奏でるための肺を、マンコがチンポに犯されて脳髄で感じるアクメの信号を声にするためだけに過労させる。

 男も加減が効かない。加減をする気がない。背筋を反らし、反動で腰を叩きつけ、チンポを子宮に捩じ込む。その動作を一心不乱に繰り返す。

 

「ン゛ッホ♥ お゛ッ♥ お゛ッ♥ お゛ほ♥♥♥ ん゛ぬぅ゛ぉ゛ぉぉぉぉっ……♥♥ お゛ほッ……んォお゛……ん゛ごお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ しぎゅー、イグッ!♥♥♥ ぢん゛ぼッ♥ ぢん゛ぼッ♥ ちんぽでイグッ!!♥♥♥♥ お゛、おっぉお〜〜〜〜、んホオォォンッ!♥♥♥♥」

 

 もう二度とめぐるの美声が帰ってこないのではないか。激しい交尾にそんな疑問が垣間見えた気がした。男は構わずチンポを振り抜き、めぐるは成人男性顔負けの野太いメス声を張り上げた。

 アイドルの初体験が雄と雌の本能がぶつかり合うケダモノ交尾になるなど、恐らくこの世の誰も考えない。

 ただ一人、彼女たちを自由に染め上げる権利を持つこの男以外は。何の許可もなく彼女の巨乳を揉みしだき、唇を重ね、ザーメンを胎内に注ぎ込むことが叶う彼以外では不可能なことだ。

 

 ボビュルッ♥ ボビュッ♥ ドボブビュルルルルルルルルルルルル〜〜〜〜〜〜♥

 

「ぅ゛ぉ゛ぉ゛、あ゛ぁ゛ぁ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 汚くも最高に気持ちのいいイキ声だった。白目を剥き、鼻水を噴き出して舌出し仰け反りアクメをキメるめぐるの声が高々に響いた。

 身体に宿す光を失ったアイドルが代わりに得たモノは、頭がおかしくなるくらいの絶頂だった。それが気持ちよくて気持ちよくて、めぐるは全身をビクッビクッと痙攣させながら遠吠えの如きアクメ声を張り上げ続けた。

 程なくして収まる。射精も、絶頂も――――また始まる。

 

「次はおまえだ、灯織!! 犬みたいにケツを出せ! マンコ使わせろ!!」

「あ゛ヒィー♥ あっあっあっあ♥♥ んあぁぁぁぁぁぁ♥♥ ご主人様っ、にっ♥ おまんこじゅぽじゅぽされへるぅぅぅ♥♥♥」

 

 脳の許容量をイキ超えたことでめぐるが「あへぇ……♥」とだらしなくヨダレを垂らすだけのメス便器になった代わりとばかりに、次は灯織をベッドに這いつくばらせて犯し抜く。

 

「おらっ、おらっ、そぉらぁ!!」

「あひっんっ♥♥ ぶひっ、ん゛ヒィーッ!♥♥ けちゅ、けちゅぶっ叩かれながらおかしゃれへる♥ おしりペンペンされながら、おかひへもらっへりゅうぅぅぅぅぅぅぅぅ♥♥」

 

 アイドルの初体験を奪う一瞬をあっさりと終わらせ、アイドルをよがり狂わせることに彼は注力した。

 今日は枯れ果てるまですると決めた。俺の楽しみ方は俺が決める。独善的な欲望は灯織の尻肉に平手を浴びせ、真っ赤に腫れ上がるまで悲鳴を上げさせてから中出しする乱暴なセックスを強行させた。

 

「真乃、舌出せ!」

「お゛ん゛ッ、お゛っ、はひっ♥ だしましゅ、ごしゅじんしゃまぁ……♥♥」

 

 真乃に抱きつき、抱え上げた。対面座位のセックスで舌を出すよう強要し、甘いピストンを続けながらキスをする。

 

「んちゅっ♥ ちゅっちゅっっ♥♥ んちゅるっ、ぶちゅるるるる♥♥ れろれろれろぉ♥ ちゅっ、あむっ、ちゅるるるる〜♥」

 

 舌根を尖らせるように出し、目を歪ませてディープキス。卑猥な表情の真乃が男と愛おしげにキスをし、目に見える形で舌を絡める。彼女に幻想を抱くファンが見れば卒倒してしまう光景だ。

 心配はない。ファンは彼女たちに幻想を抱いたままでいられる。ただかつては本物だったそれが、今し方幻想になったというだけのこと。

 キスハメで蕩けるような交尾を行うのは、さしもの彼も継続的なセックスで疲れてきたのかと思えた。

 

「めぐるぅ!!」

「お゛ッほ〜〜〜〜ッ゛!!♥♥♥♥」

 

 そんなことはない。白目を剥きながら腰をビクンビクンと跳ねさせていためぐるのケツを鷲掴みにし、ひっくり返しながらマンコを穿つ。尻を無理やり掲げさせた彼は、配慮も何も無い後背位でめぐるとセックスし始めた。

 

「いつまで寝てんだ! さっさとイケ! 俺の前でイキ続けろぉ!!」

「お゛ッ、ヒィ♥♥ お゛ぉぉぉぉぉ〜〜♥♥ おひっ、おひりっ、ごりゅごりゅ♥♥ ンヒヒッ♥♥ いぎゅっ、いぎゅうぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥」

 

 マンコを犯され、ケツ穴を指で穿り返されながらめぐるはイキ狂う。イッて気を失い、イッて目覚める。

 少女たちは抱かれ続けた。気力が尽き果てるまで。尽き果てても男に抱かれた。彼が満足するまで彼女たちに休息の二文字はなかった。

 彼女たちの中にあるものは歓喜だった。胸を揉みしだかれながら、ケツを叩かれながら、キスを味わいながら、子宮でイキながら。様々な方法で絶頂セックスを味わう彼女たちの中にあったのは――――心の裡から決して消えることの無い隷属の光。

 

「「「イグッ、も゛お゛イグッ、イグッイグッイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!♥♥♥♥♥」」」

 

 イルミネーションカラーズ。艶めかしい尻を並べてチンポに抱かれたアイドルの輝かしき名は、今日この日、全てが男のモノとなったのだ。

 

 

 

「手続きは終わったか?」

「ふぁい♥ ふぉわひましひゃ♥」

「そうか。ま、ほとんど形式だけだが、これでおまえらは名実ともに俺のものってわけだ」

 

 巨大な逸物を口へ健気に頬張り、舌足らずな返事を返す灯織の黒髪を男は撫でてやる。それだけで至福の笑みを浮かべる奴隷は愛らしく、そして無様だ。

 

「えへへ♥ 私たちは最初から、ご主人様に絶対服従のアイドルです♥」

「おっと、そうだったな。俺としたことが失念してたぜ」

 

 真乃の愛情深い態度におどけて見せた男は、彼女から与えられる口付けを甘く愛おしく享受する。

 催眠は数日経っても解けることはなかった。いいや、もはや永遠に解けないだろう。

 

「おまえも嬉しいだろう? 指にこんなケツ穴吸い付かせやがる淫乱アイドル、俺しか愛してやれねぇんだから、誠心誠意尽くせよ」

「お、おほ♥ うん、尽くす♥ ご主人様に尽くすのほぉ♥♥ おほ〜♥」

 

 四つん這いで椅子にされ、アナルを穿り回されて寄り目で頬を蕩けさせる女に催眠へ抗える精神力などあるはずがない。

 フェラをさせ、キスをさせ、椅子にして恥部を弄る。するもされるも自由自在。念願叶って手に入れたアイドルたちを男は手放すつもりなど永遠にない。

 

「次はこいつらだ。どんな方法で楽しんでやろうかね」

 

 そして、ここで終わるつもりもない。視線の先は、次に手に入れるアイドルたちを示している。その思考は冴え渡り、欲望の眼は新たなコレクションたちに狙いを定めているのだ。

 しかし、今は手に入れたアイドルを楽しむことを優先する。時間はある。欲望を吐き出す時間も、欲望を叶える手段を考える時間も、それを如何にしてあますことなく楽しむかを思案する時間さえも。

 

「っと、射精するぞ。全員チンポの前に並べ」

 

 男は立ち上がった。三人はあどけない顔をグロテスクな逸物の前に迷わず捧げた。

 

「「「はい、ご主人様♥ おいしいザーメン、淫乱アイドルの顔面にたくさんぶっかけてください♥」」」

 

 始まりのアイドルコレクション。素晴らしい偶像の雌を手に入れた悦び――――――彼は晴れやかな笑みで射精し、その顔面を白濁の汁で染め上げた。

 

 

 

 



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七草はづき、月岡恋鐘、白瀬咲耶、田中摩美々、三峰結華、幽谷霧子(催眠)

イラッとして投稿サボりまくったけどまあそろそろやっとくか。くらいの考え。


 この世で唯一無二の【催眠アプリ】を作り上げた男。誰の信用も得ず、ただ一方的な関係を生み出す力を手に入れた彼はアイドル事務所【283プロ】の少女たちに欲望の牙を向けた。

 美女事務員を催眠アプリで操り、都合のいい雌奴隷に。そして、うら若き輝きの乙女【illumination STARS】を見事射止めてみせた男は、ギラついたその目で次の獲物を見繕っていた。

 

「…………」

 

 否。彼の中で、その工程は既に終えたものだった。彼からすれば、誰を選ぶかの楽しみなど一瞬のこと。自ら作り上げた催眠の力さえあれば、思うがまま手にすることができる。その〝思うがまま〟の部分の方が、余程迷ってしまうかもしれないくらいだった。

 広大な屋敷の一室が手狭に思えるほど様々な機材が置かれている。男はその部屋の中で、一心不乱にぼんやりとした光を放つモニタと見合っていた。キーボードを叩き、機材と接続した催眠アプリ用の端末に何かを打ち込んでいるようだ。

 連日、男は念願の【アイドルコレクション計画】を進めず、こうして何かの作業に没頭していた。

 

「……ご主人様〜。いらっしゃいますかー?」

「はづきか。ああ、何か用か」

 

 アイドル以外で特別な愛着を持つ専属の世話人、もとい283プロ事務員の七草はづきが声をかけても、相槌で済ませる。

 いつもの彼なら、ドスケベなオープンクロッチタイツとハイレグシャツ姿の淫乱事務員に、肉棒を反り勃たせてしゃぶりつくはずだが、部屋を訪れた彼女のあられもない姿を横目で見やるだけに留める集中力。これにははづきも小首を傾げてしまったが、彼女は己の疑問より命じられた責務を優先した。

 

「はい、ご報告ですよ〜。周辺への根回し、全部完了しました。これで本当に、あの三人はご主人様と一緒の生活ができるようになりましたー♥」

「……ほう。それは実に良い報告だ。手が早いな、さすが俺の奴隷だ」

 

 その報告には作業に没頭していた男も、見るからに機嫌を良くしてはづきを褒めた。と言っても、彼が褒め称えるのは〝自分が操ったはづき〟であり、実質的には自画自賛のようなもの。完全に掌握した人間の力は、すべからく己の物であるという傲慢な考えから来る身勝手な賞賛だった。もちろん、愛おしい事務員が「褒めすぎですよ〜♥」と甘えたっぷりで照れることも分かっての言動だ。

 男がはづきに命じていたのは、形式だけで済ませていた周辺の整備や仕事の調整だった。彼女に催眠アプリ、一度でも催眠にかけた者を操作できる簡易仕様のものを預け、必要な仕込みをすべて機能させるよう動かした。

 事務所の重役は術中、手駒としている。支配したアイドルの家族には丁寧な〝説得〟を用いて、彼の屋敷で同棲する了承を得た。その上で、アイドルの仕事は続けさせている。舞台に上がり、人々に夢を見せるアイドルを己の場所でファンに知られることなく穢し、辱める背徳感と優越感に浸る意味でも彼女たちの仕事は欠かしてはいけない要素だ。

 しかし、仕事の忙しさで男とアイドルが〝遊ぶ〟時間が取れなくなっては本末転倒。そこも、はづきや事務所の重役に簡易催眠アプリを持たせしっかりと根回し。男にとって都合のいいスケジュールや契約が来るように仕向けた。

 

 という一連がはづきに命じて進行させていたことだ。スケジュールや契約は常に動かすものであり、厳密には完了というわけではない。が、めぐるたちイルミネの面々がこの屋敷に定住できるというのは、非常に喜ばしい報告だと言えた。作業にかかりきりで癒しがなかった男も少しは気分が晴れ、思考が冴えて手の動きがより活発になる。

 

「そういえばぁ、ご主人様は何をしてらっしゃるんですかー? この数日、ずーっと同じ作業に勤しんでるみたいですけど……」

「ん? これはアップデートだ。おまえたちを俺のコレクションに変えて、今も世話になってる【催眠アプリ】のな」

 

 はづきの問いかけに悠々と答える余裕まで生まれた彼は、作業の内容を彼女に語り始めた。

 催眠アプリのアップデート。個人開発した催眠アプリの権限は彼にあり、必然として機能の改良を加えられるのも彼のみ。そしてはづきに続き、イルミネの三人にもアプリの効きがあまり良くなかったことに男は懸念を抱いていた。

 効いてはいた。催眠を浸透させる調教もそれなりに気分を高揚させて楽しんでもいた。が、自慢の催眠アプリに不備があり不便を感じていたことは純然たる事実だ。

 己が意図して引き起こした物ならともかく、不備の表れをわざわざ残しておく理由はない。そういった部分以外にも改善の余地があると判断した彼は、計画を一度止めてアップデートを行うことにしたのだった。

 アプリの催眠深度、強度の大幅な向上。端末の画面サイズの都合上、同時催眠が良くて数人が限度であることを問題視し、催眠映像をモニタやスクリーン等の大きな画面に映して効果が発揮できる機能を追加。大人数を同時に催眠状態にできるように改良。

 重ねるようだが、この催眠アプリは実質彼専用のもの。一部分の権限を操った人間に分配することは可能だが、こうした改良は彼個人で行う他ない。だからはづきが問いかけてしまうほどの時間を費やすことになった。

 

「……とまぁ、今言った機能のすべてが〝こいつ〟に詰め込まれたってわけだ」

 

 しかし、それも今日で終わりだと男は唇に弧を描いた。はづきを見て思考が冴え渡り、佳境だった作業が一気に終わりを迎えた。

 

「完成したんですかー?」

 

 はづきの問いかけに男は首肯する。作業は終了し、彼の手には映像と音の組み合わせでより高度で強力な催眠を使用可能なアプリが収まった。

 

「ふふ、おめでとうございます〜♥ それで、次はどの子たちをご主人様のモノにしちゃうんですかー?」

「そっちはとっくに決まってる。次は――――ああいや、その前に」

「きゃっ♥」

 

 おもむろに立ち上がった男は、はづきの肩を押して機材から離れた壁に追いやる。乱暴な扱いに甲高い悲鳴を上げたはづきの唇を彼は唐突に奪った。

 

「んむっ♥ ん……ちゅ、ちゅ、んちゅっ……♥」

 

 乾いた唇が艶めかしく滑らかな唇を執拗に啄み、潤いを共有するように水音を鳴らす。ぴちゃぴちゃと唾液が絡まる淫らな音が響き始め、主人が強く自分を求めていることにはづきが悦びの笑みを零す。

 催眠状態の自覚がありながら、彼女はそれを遥かに上回る歓喜に満ち溢れていた。どんな内容であれ、主人からの命令であればはづきは喜びを覚える。そして、こんな風に使ってもらえるともなれば、奴隷として最上の悦びに満ち満ちる。

 股上ミニスカで丸見えの秘部から愛液が垂れ、アイドルとの差を作るためもっさりと生い茂った恥毛が卑猥に湿り出す。そんな己の秘部に導くべく、はづきは濃厚な口付けを受け入れながら男のズボンを下ろした。

 

「……わー♥」

 

 モノがズボンから零れると、はづきはその大きさに見惚れて絶句した。

 浮かんだ血管がビクビクと脈を打つ竿は、いつも以上に巨大だった。臭いも濃厚で鼻に突き、彼に心酔する女であれば欲情を耐えられそうにないくらい凄まじい勃起だ。

 

「しばらく作業ばっかで全然ヤれてねぇんだ。このまま次に向かうと、獲物を見ただけで出しちまいそうでな」

 

 催眠の前にバレちまうかもしれない。それはそれで、中々スリルがありそうだが、などと軽口を叩きながら男ははづきのムッチリとした左脚の太ももを持ち上げ、彼女の濡れた秘部に滾ったモノをぶち込む。

 

 ずりゅ♥ ずりゅずりゅずりゅっ♥

 

「あっ……んんッ、おっ♥♥」

「だから一回使わせろ」

 

 抱かせろと言う前に挿入を終えている。対面体位で膣内深くまで大きな逸物を挿入れられたはづきは、数日ぶりに感じる主人のモノということもあり、その表情を鼻の下を伸ばして口をだらしなく開いたトロ顔に変えた。

 開かれた口から雌声が溢れ、目の焦点が鮮烈な快感で狂う。男は構わず腰を振ってセックスに興じた。

 

 パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

 

「ん゛おっ♥♥ あっあっ、うぅ……お゛ぉ♥ ご主人様の、おちんぽ〜♥ い、いつも大きいですけど、今日はもっとおっきいィ〜〜♥ か、かんじる♥ 膣内で、子宮で大きさ感じちゃいま……お゛っっ♥♥♥ すっご♥ そこ深、ふかいっ♥♥ ん゛お゛ぉぉぉっ♥♥♥」

「数日ぶりに聞くおまえのマヌケな声の実況と顔、めちゃくちゃ効くぜ」

 

 じっくり楽しむのも良いが、一刻も早く新しいアイドルを味わいたい。矛盾した嗜好は後者が勝り、彼は飲食と風呂と睡眠以外すべての時間を作業に費やした。

 その結果、283プロのアイドル全員を喰い尽くすつもりでいる彼の絶倫は、たった数日の禁欲で限界を迎えつつあった。一度ここで抜いておかなければ、頭の中で何度犯したか分からない件のアイドルを見た途端に弾けてしまうかもしれないほどに。

 

「あ゛ッ♥♥ んんん……はいっ♥ たくさん使ってくださいー♥ 私のマンコでいっぱいコキ捨ててくださいー♥ ご主人様のためなら、いくらでも差し出します、よォ゛っ♥♥ う゛っ、お゛♥♥♥ お゛っほ♥♥ お゛っお゛っお゛っ♥」

 

 はづきの豊満な肉で気持ちよく発散して、気分よく新たなアイドルたちで遊ぶ。もしくはイルミネを呼びつけて一晩使い潰してから、冷静な頭で迎えに行くのも良いかもしれない。

 彼女の肌肉に腰を打ち付け、シャツからはみ出た乳房を揉みしだき、腹の底から溢れる濁声を浴びながら男は幾つもの道を模索する。すべてが彼の思い通り、彼の望む淫蕩に耽る未来。

 

「っと、次はどのアイドルを俺のコレクションにするかだったな」

 

 彼は至極の快楽を貪りながら今回の本命を口にした。

 

「今回は選り取りみどりだぜ。新型の性能テストに相応しい――――――狙いは、アンティーカだ」

 

 【L'Antica】。彼のコレクションとなる運命の扉を持つ彼女たちに、ケダモノの目は向けられていた。

 

 

 

 

 アンティーカのメンバーは月岡恋鐘、白瀬咲耶、田中摩美々、三峰結華、幽谷霧子の合計五人で構成されている。

 年齢は近いが個性はバラバラ。しかし、オフにはメンバー同士の交流は盛んで、さりとてファンに見せる顔はアンティーカとしてのクールな装い。果たしてどちらが素であるのかはファンの目線次第というところであろう。

 そんなアンティーカの面々は、次の仕事の打ち合わせということで会議室に集められていた。クライアントが来るまで、少女たちは思うがままに振る舞う。

 

「けどさー、一体どんな人なんだろうね、新しい仕事の依頼主って」

 

 結華が眼鏡の奥に潜ませた瞳を細める。興味津々という輝きが宿った彼女の目を見て、咲耶が顎に手を当てて思案する。

 

「どうだろうね。少なくとも、様々な人たちから信頼を得ている……ということは確かだろうけれど」

 

 確信には至らないが、恐らくはというニュアンスを強めた咲耶の言動には理由があった。

 新しい仕事の詳細はクライアントから説明を受けて欲しい。けど、絶対に気に入ると思う。と、プロデューサーや事務員のはづきから太鼓判を押される顧客と顔を合わせるともなれば、その未知に否が応にも惹かれるものだ。

 まして、彼女たちは感性に秀でた盛んな年頃。アイドルとして表と裏の経験を積んでいるとはいえ、これほど不鮮明な仕事の始まりは初めてのことだった。

 

「んふふ……案外、すごい詐欺師に騙されてたりしてぇ」

「こら、そげなこと冗談でも言ったらいけんよ!」

「プロデューサーさんが信用した人なら……きっと、大丈夫だと思うよ……」

 

 摩美々が冗談めかし、恋鐘が少しだけ語彙を強くして咎め、霧子が信用する人間を通じてのお墨付きを下す。

 顔も名前も知らないクライアントへの不安など瑣末なこと。五人で受ける仕事なら平気。仲睦まじいアンティーカのメンバーからは、そんな信頼が感じ取れた。

 微笑ましい光景を目にして満足がいった……のかは彼にしか分からないが、会議室の扉がノックされたのはまさにそのタイミングだった。

 各々が自由にしていた五人も、ノックがあれば椅子に座って佇まいを正して待つ。そこにも個性が出ていたが、少なくとも仕事に支障が出るほどではない。

 程なくして、クライアントが扉を開いて現れた。軽い挨拶と共に見えたのは、少女たちから見て比較的平凡な容姿の青年だった。

 

「……なーんか、普通ゥ」

「しー!」

 

 唇を尖らせた摩美々がポツリと落胆を零してしまうくらいに男は〝普通〟だった。顔は悪くないが、秀でているほどでもない。身体付きも悪くないが、スーツを纏っていればプロデューサーとさして変わりのない体躯だ。

 期待を煽られていなければ摩美々も言葉を零すことはなかっただろう。なまじ、プロデューサーたちから全幅の信頼を置かれるクライアントが、普通以外の何物でもない見た目をしていたからこそ少女たちは疑問を抱いた。

 もっとも、その疑問は一瞬だ。表面の信頼を得るだけなら容姿に秀でていればいいが、深い信頼を勝ち得る場合は違う。しっかりとした性根でなければ、全面的に信用されるなどありえない。腹に幾つもの思惑を抱えた者が多い複雑な業界を知るが故に、彼女たちは分かることもあるのだ。

 

「初めまして、アンティーカの皆さん。早速ですが、こちらの映像資料を見ていただきたい」

 

 だが、男は自己紹介の間もなく用意されていたスクリーンに映像を投影し、見て欲しいと言い出した。名前も名乗らず、参考資料を見せつける。信用以前に礼儀に欠けていた。

 プロデューサーたちが競合して仕掛けた何かしらのサプライズないしドッキリか、などと疑い始めた少女たちの目に――――何も映らない。

 

「? 何も映ってなか……?」

「音は聞こえてくるけど、これは」

 

 スクリーンには光だけが映り込み、特殊な光度なのか少女たちの困惑した顔を鏡のように鮮明な形で返していた。音はモスキート音のような、不協和音のような、判別が上手くできないような……移り変わる不可思議な曲調だった。

 そして、クライアントの男はニヤリと笑った。普遍的な表情から、獣じみた表情になる。ともすれば、顔が変わったとさえ思える豹変にアンティーカのメンバーは背筋を凍らせた。

 

「ええ、この映像は――――おまえら(アイドル)を人形にするためのもんだよ」

 

 彼女たちの思考は、そこまでだった。豹変したクライアントの言葉を聞き切るより早く、少女たちの脳は堕ちた。考えるという信号が断絶し、全く別のモノに置き換わる。

 手を下ろし、背もたれへ一身を捧げる。輝いていた目は光を失い、彼の言う人形としての意識だけを宿していた。

 

「立ち上がれ。スカートの中身を見せろ」

『はい。立って、おパンツを見せます』

 

 五人の意識がトランス状態に移行したことを確かめた男がそう命じると、少女たちは命令を復唱しながら椅子から立ち上がり、両手でスカートの裾を摘んでたくし上げた。単調な命令に単調な動き、それでいてどこか細やかで情欲を煽り立てる扇情的な仕草だ。

 

「細かいところまで反映されてるな。反抗もねぇ。クク、これで当面はすんなりヤれそうだな」

 

 大事な場所に最も近い下着を見せつける命令を従順にこなした少女たちの姿に、クライアントを装った男はクツクツと笑う。全員でスカートをたくし上げ、ショーツを見せつけたあられもないアイドルたちに催眠アプリのアップデートが完璧だったことを確信し、安堵の言葉を零していた。

 新しい仕事、プロデューサーの信頼を勝ち得たクライアント。そんなものは存在しない。あるとすれば、雌奴隷として男のアイドルコレクションになる仕事と、催眠で思考操作を受けたプロデューサーからの偽りの信頼だ。

 

「さあ、じっくり拝見させてもらおうか。今回は焦らし無しでな」

 

 以前までなら、ここで不躾なお預けがあった。アイドルたちの精神力に催眠の暗示が通り切らず、ボディタッチどころか肌を見せることさえ拒絶された。

 けれど、今は煩わしさを一切感じない。アイドルたちは従順で、抵抗の言葉もなく下着を晒して立っている。男は邪魔なテーブルを退けると、横並びの少女たちの股間前にしゃがんで、その生脚を撫でながら下着を吟味していった。

 

「ほお……これはこれは、はづきから聞いてたイメージ通りだな。ギャップがあっていい。特にみんなに好かれる王子様は、意外に子供っぽい趣味をしてるじゃないか」

 

 元々から283プロのアイドルたちを調べ尽くしていたのみならず、事務所のありとあらゆる情報に通ずるはづきを従えた男は、アンティーカの個人的な情報を隅々まで熟知していた。

 だが実際に見てみると、また違った感情が浮かぶ。摩美々は見た目通り少し派手目な紫ショーツ。霧子と結華は綺麗めで落ち着いた色合いのショーツ。恋鐘、そして王子様と呼ばれるイケメンタイプの咲耶は白色、言ってしまえば派手さのないシンプルなショーツ。

 見られること、ましてや自分から見せてしまうなど夢にも思っていない。彼女たちの恥部を守る儚い布切れ一枚に興奮を抱き、感想を述べる男。

 

「さてさて、ここからどうしてやろうか」

 

 前後左右からアイドルの生パンを満足いくまで拝見した男は、一度彼女たちを揃って眺められる位置まで下がって思案を始めた。

 このまま艶かしい肉を帯びた少女たちの肌を弄り、犯すことは簡単だ。今の催眠は人間の抵抗力を容易く屈服させられる。彼が命令すれば、彼女たちは今すぐ裸になって秘部を己の手で開くことも躊躇わないだろう。

 しかし、それでは面白くない。ただ単に犯して手に入れるだけで、アイドルに対する歪んだ情欲は解消されない。それは、完全に自分のコレクションとした後の楽しみ方だ。

 

「クククッ、実際に顔と身体を眺めて考えると、色々と浮かんできやがる。このエロい身体を遊び尽くすやり方は、どれがいいか」

 

 催眠の不具合で仕方なく選ぶのではなく、手に入れる過程を楽しむ目的で選ぶ。

 次々と浮かび上がってくる遊びの内容。男の意思によって現実になる無限の可能性――――――彼が選んだのは、仲睦まじいアンティーカの絆を利用した醜悪なゲームだった。

 

 

 

 

「う……頭、が……」

 

 ――――アンティーカの五人が意識を取り戻す。

 強制的に切り替えられた脳の信号が影響しているのか、ズキリと鋭い頭痛が咲耶たちの頭に走った。

 しかし、その痛みの甲斐もあり彼女たちの意識はハッキリと覚醒した。覚醒して、自分たちの身体に起こった異常に目を見開いた。

 

「ひゃ……ひゃぁぁぁぁぁ!? な、なして! こげんいやらしい格好しとると!?」

「恋鐘、どうし……ひゃっ!?」

 

 恋鐘の悲鳴に反応した咲耶が語彙を上擦らせる。二人は抜群すぎるプロポーションの女体を持っているため、自分たちの異質な装束に関して真っ先に異常を感じ、激しい羞恥に悲鳴を上げる。もし身体が自由に動けたのなら、飛び上がって尻もちをつき身を手で覆うくらいはしたはずだ。

 それほどまでに、アンティーカの面々の〝衣装〟は甚だしく卑猥だった。

 レース生地で縫われたボディースーツの下着とでも表現しよう。それが、彼女たちの身体を辛うじて守っている。際どさは水着以上で、一歩処理を誤れば恥毛が零れるだろう股部の切れ込みに、上が大胆に露出している上に際どい張り付きで、恋鐘や咲耶の爆乳が飛び出しかねない胸部。足に履いたニーハイも、彼女たちの極限的な羞恥を助長するだけに思える。

 そんな卑猥極まりない格好でいる事実に残ったメンバーもすぐ気づき、慌てて身体を手で隠そうとした。

 

「っ!? な、なんで……身体、動かない……」

「どうして……え、え!?」

 

 身体が動かない。冗談でも何でもなく、彼女たちは己の恥を隠すという行為ができなかった。恋鐘や咲耶は張り裂けんばかりの爆乳の乳首がくっきりと下着スーツに、結華たちも鼠径部を隠せない切れ込みのハイレグレース生地に浮かんだ割れ目を隠そうと思っても叶わない。

 見えない何か。まるで超能力に縛られたかのように卑猥な格好の身体を動かすことができず、少女たちは真っ青な顔になって動揺を露にした。

 

「おはよう、アンティーカの諸君……と、こんな演技はもういらないな」

『!?』

 

 そんな五人が立ち竦む部屋の正面。男は傲慢なまでの感情を彼女たちに見せた。

 演技は必要ない。そう語った人間は、五人の仕事相手を装った男その人に他ならない。意識を失う直前、あの寒気がする笑みを浮かべた青年だった。

 

「早速だが本題だ。おまえらは俺に催眠をかけられた。今後、一切自分で考えて行動することはできない」

「……冗談にしては、ちょっと低レベルすぎるんですけどぉ」

「冗談と思うなら動いてみたらどうだ? そんないやらしい下着姿を見せつける必要はないだろうに」

 

 いやらしいと分かっていて着せた。改めて男の口から指摘を受けると、気恥ずかしさがピークに達してしまう。だが、やはり身体の自由を取り戻すことはできなかった。

 催眠。そのような物が存在するはずがないと考えながらも、実際に自分たちが味わってしまえば信じざるを得ない。

 

「俺はおまえらみたいなアイドルを〝コレクション〟している。つまり、選ばれたおまえらアンティーカは、これから俺の所有物になってもらうことにした……が、そう簡単に事が運んでも面白みにかける」

 

 絶対的な強者であるが故の高慢な考えの元、男はニヤリと笑って言葉を重ねた。

 

「ゲームをしようぜ。それに勝てたら、おまえたち全員を解放する。内容は――――絶頂耐久ゲームだ」

「ぜ、絶頂……?」

 

 咲耶が頬を赤らめ、ゲームの内容を呑み込み切れない様子で呟きを返した。他の面々も、大体の意味は分かっているのだろう。

 催眠をかけられた事実。ゲームなどと遊び始める男への苛立ち。その上で、男が一方的に提案した【絶頂耐久】ゲームの破壊力は、それらの困惑を上回って理解が及ぶくらい〝分かりやすい〟ものだったのだ。

 

「そう。おまえらアイドルでもオナニーくらいは知ってるだろ? その絶頂だ。どんな方法でもいい。エロいことをして先にイッた方が負け。一人でも勝てたら、全員を解放してやる……ただし、1対5っていうのはフェアじゃないからな」

 

 ハンデは付けてやるが、人数は揃えた方がゲームらしい。男は指を少女たちに向かって二度突きつけた。黒髪長身の美少女と、栗髪爆乳の美少女。

 

「白瀬咲耶と月岡恋鐘、二人はこっちについてもらおう。スタイルで分けられてちょうどいいだろう?」

「ふざけないでもらいたい。誰が貴方のような男に協力するものか!」

「そげなこと、うちらがするわけなか!」

 

 当然、ふざけた理由で指名された咲耶と恋鐘は憤りと共に反発した。

 まずもって男の側につく理由がない。そもそも、身勝手極まりないゲームになぜ参加しなければならないのか。身体が催眠状態にあるという混乱の中であっても、二人は、否、五人は確固たる意思を示した。

 

「この状況でそこまで言えるとはな。流石はアイドル、肝が据わってるぜ――――けどな、やれって言ったらやるんだよ。コレクションにもなってないお遊び人形の分際で、俺に逆らうな」

「「あ……」」

 

 だが、男が強い命令口調で咲耶と恋鐘に語りかけると、二人は怒りの表情を一変させてしまった。

 背中で一纏めにしていた両手をだらりと下げ、意思の光が宿った瞳に歪みが溢れる。虚ろになりきったわけではない。意思そのものを奪われたような、怪しい色を灯した。

 

「……分かりました」

「うちらは、霧子たちをイカせる役を、する……」

「こ、こがたん、さくやん?」

「二人とも……しっかり……!!」

 

 その光は段々と強くなり、結華たちの強い呼びかけでは揺るがぬほどに硬くなった。二人は艶かしい上乳をタプタプと暴れさせながら、男の横に立ち位置を変える。彼の側に立つ、このゲームにおいて自分たちのチームはこちらだと言わんばかりに。

 

「ははは! これでフェアなゲームができるぜ。仲良くやっていこうな、咲耶、恋鐘」

「はい、よろしくお願いします」

「精一杯、頑張るけんね」

 

 男は両隣に立った美少女たちの肩を抱くどころか、二人の爆乳を両サイドから『むにゅうっ♥』とこれみよがしに揉みしだき、自分のモノにしたことを残った三人に見せつけた。

 突然の裏切り光景に結華たちは愕然とした表情を浮かべた。裏切り自体がショックというわけではない。その気になれば、自分たちの意思を思いのまま捻じ曲げることも容易い。暗にそう宣言され、絶望的な立場を自覚した。

 ゲームという遊びを提示されなければ、自分たちはこうして意思を取り戻すことさえなくコレクションにされていた。その絶対的な恐ろしさを味わっているのだ。

 

「さあ、いい加減始めようぜ。チンポが早くヤらせろってウズウズしてんだ」

 

 しかし、遊びを提示されたからこそ彼女たちにチャンスが巡ってきている。3対3のイカせ合いに誰か一人でも勝てば、催眠から解放される。それが本当かどうかは関係ない。その事実が希望になることが大切なのだ。

 

「……勝手なことばっか言ってくれちゃって。いいよ、三峰がおじさんの相手してあげる――――手加減なんてしてやらないからね!」

 

 少女は鼓舞をした。自分の頑張り次第で、五人全員が助かる。希望は霧子と摩美々にも伝わり、力になる。

 アンティーカは五人で一つのアイドルだ。希望が催眠などという悪辣なモノに負けるはずがない。

 

 

 

 そうして、ありえない状況であっても希望を持ってゲームに参加して、数十分後。

 

「おごっ、げっ……ごげっ、おぼぉぉ♥ ごっ、んげ、お゛ん゛ぼぉ……♥」

 

 結華は、男の巨根を喉で呑まされ白目を剥きかけながら汚らしく喘いでいた。

 

「あーあ、ダメダメだわ。あんな啖呵切ったからてっきり経験あるのかと思ったら、ズブの素人じゃねぇか。期待して損したわ」

「ん゛ごぉぉぉぉっ!?♥」

 

 ツインテールを手網のように持たれ、喉に無理やり詰め込まれた肉棒をさらに押し込まれる。喉笛がチンポの形になりそうだ。それ以前に、男の陰嚢に顔面を埋めさせられて頭がおかしくなりそうだ。

 イラマチオ。結華の小さな喉を強引に押し広げ、オナホ代わりに使う行為だ。イカせ合いという勝負からは、少し外れすぎているように見えた。

 

「おいおいおい。先手を二回もくれてやったんだ。もっと頑張ってくれよミツミネちゃん」

「う゛ぶぅ……お゛、ごげぇ……♥」

 

 それもそのはず。男は啖呵を切った結華を評し、二度も先手を譲って絶好の機会を与えたのだ。その機会を無下にしたのは、誰でもない結華だった。

 最初は男の竿の大きさを見た途端に震え上がり、拙い手で扱いて射精させようとした。男性経験の薄い彼女なりに、創作の知識で知っていることだったのかもしれない。が、もちろんチンポを見て慄く女の手コキなど、下手というレベルの話ではなかった。はづき、めぐるたちといった美女と美少女たちから絶え間なく奉仕を受けた経験を持つ男の竿は、全くと言っていいほど感じなかった。

 それならばと意を決し、二度目のチャンスを得てのフェラチオ。こちらは言うまでもなく惨敗。口の先でペロペロと舐める男からすればくすぐったいだけの奉仕が限界だった。

 精一杯、結華からすれば口内にチンポを招き入れるだけで勇気を振り絞ったと言える行為だ。もっとも、業を煮やした男の手でこうしてイラマチオをさせられ、すべてが台無しになってしまっているのだけれど。

 

「はぁ、とんだ期待外れだわ。見ろよ、あっちはおまえと違って頑張ってるぜ」

「おんぶぅ……っ!?♥」

 

 そうして結華が初の性行為に翻弄される間に、ゲームは着実に進行していた。イラマチオの圧迫感から僅かに解放され、眼球の運動で辺りを見回した結華は目を見開く。

 

「ちょ、っと……マジ、で……それ、やめ……ん゛んっっ♥♥♥」

「咲耶、さん……だ、だめ、正気に、戻って、えぇっ♥♥♥」

 

 既にグロッキー。そう思えてしまうほど追い詰められている摩美々と霧子の姿がそこにはあった。

 相手は当然、恋鐘と咲耶だ。二人とも、床に伏した摩美々と霧子の訴えに全く耳を貸さず、己の恥部を相手の恥部に擦り付けていた。片足を手で掴んで広げさせ、逃げられないよう身体で押さえつけながらの貝合わせ。

 

(あ、あれじゃあ、もう……)

 

 結華が目にした光景に、彼女たちの勝ち目などありはしなかった。至極真っ当な結論であろう。

 相手が操られていると知っていて、行動に少なくない罪悪感や躊躇いが付き纏ってしまう摩美々たちと、催眠状態の命令という優位性から積極的な攻めを行える恋鐘たち。

 どちらが先に絶頂へと至るかなど、クイズにもならない。最初から答えが出ているものに問いかける意味がなかった。

 だから結華がすべての元凶である男のチンポをイカせなければならない。取り繕う必要はなく、結華が男性器を絶頂させればいい。出来ることと言えば、イラマチオ中に舌で舐める程度しかないが。

 

「はっ、俺も本腰入れてやるとするか。ボーナスタイムは終わりだ」

「ん゛っぼぉっ! げほっ、ごほっ……お゛ぇぇぇ……!」

 

 咥えさせられていたモノを不意に引きずり出され、酷い嗚咽を上げながら結華が蹲った。青年はそんな彼女の唾液に塗れたグロテスクな逸物を、押し倒して顕になったボディースーツの割れ目に沿うように当てる。

 

「きゃっ……あ、あぁっ!! やめて、やめてぇ!!」

「はは、止めるわけねぇだろ。これはおまえにとってもチャンスなんだぜ? 二回もチャンスを譲りながらフェアプレーの精神を忘れない俺、優しいなぁ」

 

 何をされるか理解した結華が顔を真っ青にして制止するが、男が止まるわけがない。イカせ合いの勝負で、この行為を避けられるはずがない。彼の言うフェアプレーは、互いの性器を噛み合わせてこそ成り立つものだ。

 チャンスタイムは終わりという言葉を男は行動を重ねることで示す。際どい下着スーツを横にズラし、結華の秘所を露にした彼は、ギンギンに滾った肉棒を容赦なくその穴へと挿入した。

 

 ずぷ、ずりゅずりゅ、ずりゅうぅぅ♥

 

「ひぎっ!?♥ は、あ゛……ん゛んんんんんんんっ!!♥♥」

「おっ、良いマンコの締りだ。何気にこのレベルの催眠でヤるの初めてだから、新鮮で堪んねぇなぁおい」

 

 パンパンパンパンパンッ♥

 

 男は容赦のない挿入から遠慮のないピストンを始める。初挿入への配慮などなく、未完成の催眠状態の正常位という初めての体験で中枢神経に快感が満ちている。恐らくそんなところだろう。

 対して結華は必死も必死だった。無理やり股を開かされ、挿入だけでなくピストンセックスまでされている。感情の制御が効かず、手で口を抑えて我慢するだけでいっぱいっぱいだ。

 

(なんっ♥ でっ♥♥ 男の人の、って……こんなに、大きいの?♥ 気持ちいいの?♥ だ、だめ、こんなの直ぐに……っ♥)

 

 ――――嫌悪感が溢れるべきはずなのに、セックスの快感が溢れて止まらない。

 予想外に大きなモノを受け止めた痛みが、男の腰使いで気持ちよさに呑まれていく。単調なように見えて、結華の弱い部分をしっかりと見つけて〝突いて〟〝擦る〟のは、ついさっきまで処女だった結華には想像し難い技術だった。

 性に関しての経験や知識に乏しいアイドルと、性の経験値を積み重ねて技術を磨いた催眠使い。勝負に関わる要素のすべてが男に味方していることは明白だった。

 

「あっ、うあっ、うぅぅぅっ……♥♥」

(だ、めっ♥ 本気で、イ、くッ!!♥♥♥)

 

 頭の中が真っ白になって、果てる。自慰行為では決して得ることのできない絶大な熱の放出が始まる、瞬間。

 

「おぉっと、そろそろイキそうだわ。危ない危ない」

「へぇあっ!?♥♥」

 

 あれだけ激しかったピストンがピタリと止まり、膣穴から流れてきていた快感までもが停止した。

 開発されていない未熟な膣内は、男のセックステクニックで快楽を享受していた。それが唐突に失われれば、熱があっという間に引くのは当然のことだ。彼の技術がなければ、結華の膣内はギュウギュウと締め付けるだけの単調な子供マンコでしかないのだから。

 結華が素っ頓狂な声を上げたのも仕方のないことだった。トロ顔を真っ赤にして困惑した結華を見下ろした男は、笑みを露骨に隠した表情で言葉を続けた。

 

「いやぁ、ミツミネちゃんのマンコが気持ちよすぎてイッちまいそうだったわ。惜しかったねぇ。もうちょっとで俺の方が射精しちまいそうだったのになぁ」

「っ〜〜〜〜〜〜♥♥」

 

 清々しい棒読みの台詞に結華が耳まで真っ赤にし、言葉にならない声を上げる。明らかに弄ばれている。今イキそうになったのは男ではなく、結華の方なのに。

 いいように弄ばれた挙句、寸止めの余裕さえ見せつけられる。結華の膣内は絶頂を求めるようにヒクヒクと蠢き、彼女の意思で制御できないというのに。

 

「さぁて、再開だ。次は射精させられるといいねぇ、ミツミネチャン♪」

「ば、バカにして、ンンッ♥♥ あ、そこっ、だめ、だめ……だめだってば!♥ やめてっ!♥ し、知らない、気持ちいい場所♥♥ 擦るの、止めてぇぇぇぇぇぇっ!♥♥♥」

 

 痴態を餌に楽しまれている。舞台の上ではなく、無機質な床に押し倒され、アイドルが受け入れるべきでは無いモノを挿入れられ、あまつさえよがり狂って泣き叫ぶ。

 自分の知らない自分の弱点をひたすら責め立てられ、勝ち目など初めから存在しないと骨の髄まで教わる。結華は、いいや、結華たちは男の手管に為す術なく敗れた。

 

「いぅ゛、あ゛っ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥」

「うぅ゛〜〜〜〜♥♥♥♥」

「あっ、ん゛っ、お゛ぉぉぉっ♥♥♥♥」

 

 結華が一番大きく、摩美々が慎ましやかで、霧子は唸るような下品な声で。全員が一斉にアクメをキメた。

 背を反って愛液を膣穴からびちゃばちゃと激しく打ち上げる、これ以上ない絶頂の証を全員で立てる。数秒間痙攣しながらそうしていた三人だったが、またもや同時に振り抜いた腰をカクンッと床に落とした。

 初めての深い絶頂と、この状況下で快楽を貪ってしまったことへの複雑な感情。心のキャパシティを超えて気絶してしまったらしい。

 

「こいつらはここまでか……ま、十分だな」

 

 催眠で起こすこともできた。結華に関しては、そのまま肉棒を弱点に擦り付けていればすぐに目覚めただろう。

 そうしなかったのは、一度絶頂を迎えたら敗北という彼自身が定めたゲームのルールに則った……のが建前だ。

 

「選手交代の時間だ。後半戦を始めようぜ」

 

 本音は、わざわざ残した爆乳美少女を味わうため以外の何物でもなかった。霧子と摩美々をイカせ、自分たちもスーツから愛液が滲み出て細い粘液の糸が伝っているいやらしい姿に加えて淫猥な股を広げた咲耶と恋鐘の命令を解く。

 催眠命令は男側につき、霧子たちを絶頂させること。選手交代はもちろんその逆で、咲耶たちは彼の言葉にハッと目を開いて正気に戻る。

 

「あ……う、うち、なんでこげんなことしようと……あ、あぁ、ぅああぁぁぁ!」

「っ……どこまでも下衆なことを!!」

 

 仲間に酷い仕打ちをした、させられた。正気に戻れば、そういった正しい認識を当たり前に感じられるようになる。

 二人は自分たちが仲間をイカせた罪悪感と、強要した男に対しての怒りに震えた。

 

「うるせぇなぁ。おい咲耶、チンハメ姿勢だ。まんぐり返しでマンコ差し出せ」

「なっ!?♥」

 

 だが、そんな罪悪感や怒気をお構い無しに男は勝負を続行した。まだ楽しみは続いている。二人と余計な問答をして、アイドルの処女マンコで温めるという贅沢な下準備をした肉棒を萎えさせてはそれこそ興冷めだ。

 男に命じられた咲耶の身体は、当人の意思を無視して床に転がり股を開いた。スラリと伸びたモデル体型の美脚を腕で抑え、固める。両脚を揃って頭の方まで持っていき、愛液を吸ったスーツが細さを増したことで『クパァ♥』と露になったマンコと紐の下から見え隠れするアナルを見せつけ、命令通り見事なまんぐり返しの体勢になる。

 己を優雅で凛々しく見せる振る舞いではなく、自分の身体がとてつもなく下品でスケベなモノだとひけらかすまんぐり返しのポーズに咲耶は口をパクパクと開き絶句をしてしまう。

 

「こげんなこともう止めるばい! 女の子を何と考え……」

「いいから。恋鐘ちゃんは大事な仲間が犯されてるところをオカズにしてオナってな。しっかり深くイケるまで、そのムッチムチで卑しい身体で楽しむんだ」

「え……あっ、あ♥♥ うぅ、また身体が勝手にぃ♥」

 

 恋鐘は咲耶に迫る男を止める、あるいは自らを盾にしようとした。が、今日の彼はメインディッシュに長身爆乳美少女を求めた。ムチムチの爆乳美少女は少し嗜好から外れていたため、残酷な自慰命令が下される。

 催眠の支配からは逃れられない。恋鐘も男の指示通り、まんぐり返しでセックスアピールをする咲耶を視界に入れて自慢の胸を揉みながら秘部を擦り出す。

 

「うぅぅぅ♥ なして、こげん、こと……あっ、あぁぁ♥♥ せ、せんといけんこと……咲耶、見んで、見たらだめっ♥♥」

「恋鐘……」

 

 見られたくないのは互いに同じだろう。絶望的なゲームの中、残されたのは咲耶と恋鐘のみ。そして、恋鐘はオナニーで絶頂する。確定的、逃れられない結末だった。

 

「さぁて、モデルもしてる白瀬咲耶ちゃんのおまんこの具合、しっかりと改めさせてもらおうか」

「くっ……!」

 

 となれば、もはや咲耶一人しか残されていない。男はまんぐり返しの咲耶の眼前でしゃがむと、結華のマンコで育てた巨根をこれみよがしに『ペチペチッ♥』と咲耶の豊満な臀部、開かれた恥部に当て擦る。

 逃れようがないのは咲耶も同じだった。見ているだけで総毛立つようなグロテスクな逸物が、あと一歩踏み出せば膣穴を突き穿つ位置にある。恐ろしい、おぞましい、逃げ出したいのに逃げ出せない。

 

(私しかいない……みんなを助けられるのは、私しかいないんだ!)

 

 咲耶は己を奮い立たせた。結華と同じで、仲間のために最大限自分に出来ることをする。想像した己を形作るのは、咲耶の得意分野だった――――――

 

「オラァ!!」

 

 ごりゅごりゅごりゅっ、どちゅんっっっ!♥♥

 

「ん゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉッ!!?♥♥♥」

 

 咲耶の技術が発揮されることは終ぞなく、彼女はプレスされるような力強い挿入に首を反らして舌を突き出した。大型犬を彷彿とさせるだらりと差し出されたベロは、咲耶が一瞬でイキかけたことの証左だった。

 

「ふぅ、一気に子宮まで到着っと……ほら、ここを穿られると堪らねぇだろ? そんな顔してるなぁ」

「ん゛お゛ッ♥♥ ちがっ゛、そんな、こと、ない゛ぃ゛♥」

 

 そのイケメンオーラが剥がれ落ちた情けない顔の口を締め直した頃、今度は子宮口を『グリグリッ♥』と亀頭で圧迫されて、彼女の知らない濁声が溢れた。意識して出す雄を真似た声とは違う。雄に負けじと野太い下品な嬌声だった。

 それは子宮口を押し込まれる度に強くなった。最初のようにグリグリと、次はトントンと小突くように、その次は近辺を詰って詰め寄るかの如く念入りに。

 

「女はみんなそう言うんだよ。何が王子様だ、子宮でチンポしゃぶれ! 雌は雌らしくイキやがれ!!」

「うぐぉ♥♥ お゛♥ くぅぅ、ふっぅうっっ♥ ふ、かいぃぃぃ……お゛ぉぉぉっほ♥♥♥」

「ほらほら、良い声出してるじゃねぇか。一皮剥けたドスケベアイドルの喘ぎ声をよ」

 

 思わず迸る汚らしい声。抑えきれない情欲が子宮から快楽の熱になって中枢神経を刺激し、咲耶の心から言葉が離れていく。彼の言う雌になる。女は子宮でチンポを受け止めるのが役目だと、知ってしまう。

 

(そんなことないっ♥ こんな男に私は負けない……これは、催眠で感じているだけだ♥ 耐えろ、耐えるんだ……耐えて、私がみんなを助けるぅぅぅぅぅ!!♥♥)

 

 万能感さえ覚えてしまうチンポの快楽は、貝合わせで濡れた咲耶のマンコには力強すぎるものだった。

 

「う゛ぐおぉぉぉ、うぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜ッ♥♥」

 

 何とか耐えようと歯を食いしばる。鼻の下を伸ばした淫らな顔で、歯茎を剥き出しにしながら目を上擦らせる。絶頂に近づいた顔が絶頂を我慢した時、こうもおかしく卑猥になるのだと大衆を魅了する美貌の面で男に向けて証明してしまう。

 

「ぶはははは! すっげぇ情けないツラしやがって、それで我慢してるつもりか? なら、もっと気持ちよくしてやるよ」

 

 咲耶の下品な絶頂我慢顔を笑いながら興奮を強めた男が、メインディッシュに相応しい場所へと手を伸ばした。

 まんぐり返しで平面になった咲耶の身体から飛び出した、そのたわわな果実。ピッチリスーツからとっくに零れ出した凄まじい重量感の爆乳を鷲掴みにして捉えた男は、先端の充血した二つの乳首に狙いを定め、大きめの乳輪ごと指で引き絞るように抓りあげた。

 

「くふぅぅぅぅぅぅぅんッ♥♥♥」

 

 声を我慢し損ね、弾けた。もちろん子宮をねちっこく責め立てることも忘れていない男の手で、咲耶はめいっぱいイカされかけた。絶頂していないのが不思議なくらい頭が真っ白になり、目の奥から火花が散る。

 これでイッていないなんて嘘だ。けれど、身体はまだ上があると叫んでいた。自分が負けたら仲間を救えなくなる。その一心だけで耐えていた。結果として、途方のない快感が蓄積していると分かっていても、だ。

 

「『くふぅん』だってよ。犬みたいに啼きやがるなぁ……デカパイ乳首摘まれてエロい気分になったか、んん? もっともっと欲しいってか?」

「あ゛♥♥ いぎっ♥ んお゛っ♥ お゛ぉぉぉぉおっ♥♥」

 

 咲耶は、もう啼くことしかできなくなる。子宮を小突かれてポルチオを開発されながら、雌の身体を大きさで値踏みする男の指で乳首を嬲られながら、何もできない。

 イクことさえ自由にできない。反抗もできない。できない尽くしの彼女に、催眠への抵抗力などあってないようなものだった。

 

「そろっとマジで射精そうなんでな……楽しいゲームのフィナーレといこうや」

 

 ずりゅりゅりゅりゅ……♥

 

「ひうぅぅぅぅ♥♥」

 

 腰を引き上げてカリ首を膣穴入口に引っ掛けた男は、目をチカチカさせて悲鳴を上げた咲耶の乳房を揉みしだいて最後の瞬間を味わった。

 子宮に叩きつけて、乳首を抓ってイカせる気だ。これだけネチネチと絶頂を〝焦らされた〟咲耶は、男の手段が手に取るように分かった。理解できたからと言って、咲耶に手段はない。

 

(イカないイカないイカないイカないイカないイカないイカないイカないイカない!!♥ 絶対に、こんなモノで私はイカない!!♥ イッたりしない!!♥)

 

 王子様と呼ばれた少女は祈ることしかできない。不可能なことばかりの状況で、仲間のためにも絶対に絶頂などしないという誓いを心の中で立て続けて、

 

 ――――どっっっっちゅんっっっっ!!♥♥♥♥

 

「お゛ッほ♥♥♥♥ う゛ぎゅお゛ぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!♥♥♥♥ イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 実に三回。子宮突きで一回。乳首抓りで二回。両方で三回の絶頂を易々と宣言した。一瞬とはいえ白目を剥くほどのアクメをキメて、先にイキ果てていた同胞の仲間入りをした。

 彼女はアヘ顔で絶頂する雌でしかないことまで証明した。なんてことはない。アイドルなど、彼に支配されるだけの奴隷だと。

 

(こ、がね、は……あっ♥)

 

 上向き目だが、辛うじて戻った視界で咲耶は最後の仲間を探した。藁にも縋る思いで恋鐘を見た。

 

「お゛♥♥ お゛ぉ……ッ♥♥♥♥」

 

 咲耶自身が考えたことを忘れていた。恋鐘は、とっくの昔にイッている。股座を派手に開いて倒れ、ニーソックスを愛液でぐちゃぐちゃにして、イキ潮のアーチを描きながら失神していた。その姿で律儀にオナニー命令を守っているものだから、より悲惨な光景になっていた。

 分かっていながら見てしまった。咲耶の希望はどこにもない。彼女自身が本当に最後の希望だった。それをくじかれて、踏み躙られてイッた。

 

(みん、な……すまない……ごめん……なさい……♥)

 

 仲間たちを助けられなかったことへの謝罪――――それが現実の声になることは、二度となかった。

 溜まりに溜まった快楽同士が結合する。男の射精が咲耶の胎内に注ぎ込まれた瞬間、彼女は意識を手放しながら今一度果てた。

 

 ドビュルルルルルルルルルルッ!♥ ブビュブビュブビュブビュッ、ボビュルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥

 

「ん゛ぎゅっ♥♥ あ゛お゛っ♥ い゛お゛♥♥♥ お゛ほ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ゛っ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 

 

 

「奴隷アイドルの皆さん、ご入場です〜♥」

 

 以前よりも芝居がかったはづきの声に招かれて、新しいコレクションたちが部屋の中に入ってくる。

 前回までと違うのははづきだけではない。焦らしに焦らされた時と異なり、存分に発散してから手に入れたアイドルたちの姿を男は落ち着いた様子でベッドに座り、眺めて楽しむ胆力を得ていた。もっとも、ペニスの方は裸入場してきたアイドルたちに分かりやすい反応を示してはいたが。

 部屋の外からゾロゾロと現れた五人のアイドルは、胸の先端から尻の穴まですべてを晒している。ヌードモデルのような姿で五人は〝衣装〟の前に立ち並ぶ。

 アイドルとしてステージに立つための衣装ではなく、奴隷(アイドル)としてのステージに立つため綺麗に折り畳まれた衣装の前に歩いてきた少女たち――――――アンティーカは、男に向かって土下座した。

 

『お待たせしました、ご主人様♥ アイドルグループ改め、ドスケベおまんこアイドルグループ・アンティーカです♥』

 

 ムッチリとしたものから引き締まったものまで取り揃えられた尻を掲げ、胸を潰し、手と額を床に擦り付けた土下座並べの自己紹介。

 アイドルグループ・アンティーカが勢揃いした全裸土下座の味わいは、男の性器と表情から窺い知れた。

 

「良し……衣装を着て、一人一人宣言しろ。敗北と、コレクションになることをな」

 

 向上した催眠アプリの権能で得た妖しくも甘美でイッてしまいそうな光景に、機嫌が良くないわけがない。男はそこから、彼だけに許されたさらに深く背徳の味わいを望んだ。

 ゴシックドレスを恥部丸出しのスケベセックス衣装に作り替えたモノを着せ、一人一人じっくり丁寧な【敗北宣言】の幕を開く。

 

「マンコアイドルに転身した……幽谷霧子……です♥ この度は、ご主人様に対して無意味なことをして、本当に申し訳ありませんでした……これからは、心を入れ替えて……無駄にした時間を取り返すくらい、おちんぽ様をシコシコ奉仕します♥ 重ね重ね、マンコアイドルの分際で頭を下げるまで時間を使って、申し訳ありませんでした……♥」

 

「マンコアイドル転職、田中摩美々ですよー……メスマンコ持ちドスケベ変態奴隷の分際でぇ、ご主人様に生意気な態度を取ったことを謝罪しますぅ♥ 本気でそう思ってます……だから、ガニ股おまんこ開きしますー♥ 人間卒業して、ご主人様のコレクションにならないと恥ずかしすぎてできないガニ股腋見せ屈服ポーズ、しちゃいましたぁ♥」

 

「改めましてマンコアイドルになった、三峰結華でーす♥ 三峰はぁ、ヘッタクソな手コキとフェラチオでお時間を取らせた挙句、チンポハメられて即イキ散らかしたクソ雑魚マンコを振って謝罪しま〜す♥ へっこへっこ♥ おっほ♥ ご主人様のチンポ欲しいです〜♥ 敗北宣言しますから、雑魚マンコにチンポハメて潰してください〜♥」

 

 一人、また一人と必死に抗った自身を貶めながら見せつけ姿勢を取る。煌びやかな踊りは舞台の上に置き去りにし、コレクションとなるマンコアイドルと名乗るに相応しいガニ股腋見せ屈服ポーズ。

 

「マンコアイドル、月岡恋鐘ばい♥ うちは、仲間がチンハメされる姿で、ド派手スケベにオナってイッた変態アイドルたい♥ 人として終わったデカチチだけが取り柄のマンコアイドルとして、ご主人様に敗北♥ 屈服♥ 所有物になることを誓うばい〜♥」

 

「マンコアイドル・白瀬咲耶♥ 生意気にもご主人様に最後まで逆らった雌犬風情に、コレクションになるチャンスをくださったことに感謝します……これからはぁ♥ こんなふうにカッコつけず初めからおまんこおっぱいダンスで媚びっ媚びのチン請いダンスします♥ 咲耶の淫乱おっぱい♥ 屈服子宮マンコ♥ ご主人様の立派なおちんぽで、ハ・メ・て♥ ハ・メ・た・お・し・て♥ 大口白目でアヘ顔アクメをキメるまで愛してください〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 偶像足らんと鍛えて柔らかい四肢を存分に活用し、エロい腋を見せつけ下品にガニ股をおっぴろげ、恋鐘や咲耶は爆乳おっぱいと共にマンコを突き出し全力媚び売り敗北宣言を行った。

 屈服完了した精神を身体で表すガニ股腋見せポージングは、男が望めばより激しくなる。多種多様な胸が踊り、チンポに欲情したマンコが垂れた糸を飛ばしながら振り、あまつさえ尻の穴を突き出し開いて見せつけることさえ厭わない。

 

『スケベおまんこアイドルアンティーカ♥ ご主人様の催眠コレクションにエントリーします♥ おまんこ〜〜〜〜♥ イク〜〜〜〜♥♥♥♥』

 

 どんなにエロい格好も、どんなにマヌケな言動も、男の意思で自由自在。

 

 

 こうして、彼の望むアイドルコレクションに一つのグループが加わった。

 動かし使えるこの世で唯一の美術品。幾つ手に入れても飽きがこないコレクション。アンティーカを嬲る視線の一部は既に、次なる輝きに向けられているのかもしれない――――――――次の嗜好は、どのアイドルを選ぶのか。

 

 

 



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英雄伝説・軌跡シリーズ
エリィ・マクダエル(常識改変、ショタおね)


ショタおねです。ショタが上です。おねショタじゃないよ。本当に気をつけてね。ちなみに作者はどっちも喰えますがクソガキに脅されるとか従わされるとか悪戯されるとかの方が好きです。知ってる?ウッス。

英雄伝説よりエリィ・マクダエルさん。美人のネクパイねーちゃんです。軌跡ってシリーズ多いから齧った程度じゃ補い切れんのよねぇ……多少は知ってるしキャラがエロいゲフンゲフンだから書きますが。一度書いてしまえばノリで何とかなっちゃうんだよね、ストーリーとか構築するわけでもないし。





 

 

「えぇ……ではそのように――――はい、ありがとうございます」

 

 一人の女性が複数人の男、雰囲気から上流階級の者だとわかる人間たちと言葉を交わし、生真面目な仕事場の雰囲気を漂わせている。

 女性はエリィ・マクダエル。この世界でクロスベルと呼ばれる街の議長ヘンリー・マクダエルの孫娘であり、政治・経済の観点で重要な役割を担う少女である。

 ハーフアップで括った銀色の髪に黒タイツとブーツ、ミニスカート。何より目を引くのは豊満な胸。緑のネクタイを大きく持ち上げるほど膨らむ柔らかい巨乳。

 まあもちろん、それを大っぴらに揶揄する者などおらず、彼女とそういう関係になる者も一人いればというところだろう。本来なら(・・・・)

 ――――硬い空気で話し込むエリィと男たち。そこに少年(・・)が近づいていく。特にエリィの方に大胆に近づき、股座(・・)に入ってその指を合わせて構えると。

 

「エリィさん!」

「え――――んひぃっ!?♡」

 

 そのタイツと下着に突き刺すカンチョー(・・・・・)を行った。

 子供らしい遊び(・・)ではあるが、立場ある大人の女性、しかも特級の美人にしでかすことではない。さらに少年の指は子供の遊びとは思えないほどエリィのお尻、その割れ目の深くまで差し込まれた。布が尻穴の()にくい込んで、エリィの美しい貌が快楽で歪んで(・・・・・・)しまっていた。

 

「お、ほ……っ♡ こ、こら、お仕事の邪魔したら、駄目よ♡」

 

 だが、エリィはあくまで優しく少年の手を制してカンチョーを抜き、悪戯小僧へ微笑みを向けた。 エリィに軽く叱られた少年は、わざとらしいくらいに肩を落として反省した様子を見せた。

 

「エリィさん、ごめんなさい……」

「あ……う、ううん。大丈夫よ。少し驚いちゃったの。――――申し訳ございません、お騒がせしました」

「いえ、子供の悪戯ですから」

 

 普通、エリィにそんなことをすれば子供だろうと取り押さえるであろう男たちも、子供のしたこと(・・・・・・・)だと微笑ましげに笑っている。少年の頭を撫でて一緒に頭を下げるエリィにそう返す男たちは、先ほどの少年の度が過ぎた行動と彼女の痴態(・・)に不可解なほど普通(・・)の状態を貫いている。

 

「ありがとうございました。それでは――――さ、行きましょう」

「はーい」

 

 会談を終えて、エリィは少年の手を取って仲睦まじく場を後にする。エリィの仕事柄、重要なものや機密も多い。だと言うのに、見た目は子供そのもので行動が行き過ぎた(・・・・・)子供を連れ歩き、それを疑問に思うものはいない。エリィ本人でさえも、だ。

 それもそのはず――――少年が、そうするように常識を改変(・・・・・)したからだ。

 

(うわ、相変わらず乳でっけぇ……スカート短いから、下から見るとパンツ丸見え。さっきのでちょっとくい込んでてエロいな)

「? どうかしたの?」

「ううん、何でもない。エリィさんは美人さんだなーって」

「ふふ、おませさんなのね」

 

 内心で少年が何を考え、エリィのどこを見ているのかなど知る由もない。外面は無邪気に笑う少年を、口元に手を当て微笑ましげに見遣る。

 ――――根本的な話、少年はそもそもこの世界の人間ではない(・・・・・・・・・・・)

 正確に言えば、この世界に生まれた子供に意識が宿った〝転生者〟のようなもの。そして彼は世界や人の常識を改変する力を持って生まれ直した。

 なぜそうなったのか。それ自体は重要ではない。肝心なのは、彼が何をしたいのかだ――――子供の身体と力を利用して、美人な女を楽しむ。転生前ではできなかった下衆な欲望を、この世界で叶えようというわけだ。

 その対象の一人(・・)が彼女、エリィ・マクダエル。絶世の美貌とスタイル、立場があり人脈があり人望がある。そんなエリィに連れられ、先のような好き勝手(・・・・)をして愛される。無邪気な仮面の下には、美人の雌で楽しみたいというドロドロの欲望しか存在していない。

 

「エリィさん……おちんちん痛くなってきちゃった……」

「え……♡ え、ええ、わかったわ。こっちに来て♡」

 

 今日という日もまた(・・)、エリィや世界の常識を書き換えて極上の美女を弄ぶ。

 彼は何も全ての常識を書き換えたわけでない。基本的な常識、性知識、羞恥などは改変し(弄び)ながら残している。

 ここで彼が言うちんちんが痛い、とは一種の合図。カァと顔を赤くしたエリィが少年の手を引き、適当な建物と建物の間に隠れる。その程度の良識は持ち合わせながら、エリィは少年の前にしゃがみ、そのズボンを下ろして股間を露出させた(・・・・・・・・)

 

「っ……♡」

 

 ぷるん。まだ子供(ショタ)のちんぽを前にして、エリィが息を呑む。皮被りのショタちんぽ。同世代のものに比べれば大きいが、ちゃんとした子供ちんちんだ。

 

「エリィさん、お願い……いつもみたいにして?」

「ええ♡ 痛くなくなるまで、摩って(・・・)あげるわ♡」

 

 エリィはその柔らかいショタちんぽを手に乗せると、もう片方の手で優しく撫で、擦り始めた。しこしこ、しこしことペニスを擦りながら、声も優しく語りかける。

 

「大丈夫、君のおちんちんはおかしくなんかないわ♡ こうしていれば、すぐに辛くなくなるからね♡」

「うん、ありがとう、エリィさん!」

(でも、こんなに早く精通(・・)するなんて……ああ、何考えてるの私♡)

 

 邪な考えを頭を振って払い、真摯にショタちん擦りに集中するエリィ。ショタちんはムクムクと勃起を始め、小さいながらも刺激を感じた硬さになる。

 当然、エリィはこの現象が何なのかを知っている。初めに相談された時は驚いたが、痛いから擦ってほしいと言われ頼みを断り切れず、結果それで少年が精通を経験してしまった。そのことが原因で、こうして定期的に射精へ導く保護者としての役目(・・・・・・・・・)を果たしているのだ。

 相手はまだ幼い子供。それが自分を見て(・・・・・)ペニスを勃起させ、あまつさえ射精させてしまった。責任を感じたエリィは、彼が相応の年になるまでは誤魔化しながら……というわけだ。

 まあ――――肝心の彼は、ショタちんを真剣に扱くエリィの姿を見て、ニヤニヤと笑っているのだけれど。

 

「エリィさん、そろそろ真っ白いおしっこ出そう……!」

「平気よ。私の手の上に、真っ白なおしっこピューって射精()して♡」

 

 ――――ピュッ、ピューッ、ブビュルッ!

 

 エリィの手がギュッとショタちんを押し、包茎の先端から若々しい精子が飛び出し彼女の手のひらに溜まる。

 巨乳の美少女に扱いてもらい、あまつさえ手のひらで精液を受け止めさせる。転生した彼もこのショタちんには慣れたもので、子供だからこそ味わえる関係と快楽を楽しんでいた。

 射精はこれで終わり。が、子供の遊びや我が儘はまだまだ続く。

 

「エリィさん、おしっこ出ちゃいそう……」

「えっ!? うーん、トイレまで我慢できそう?」

「む、無理。もう出る……!」

 

 これもわざとらしく股間を押さえて股をモジモジとさせる。エリィを焦らせ、次のやり口を引き出す遊び。

 トイレを使うという常識は削らず、第二の選択肢を作る。トイレはなく、少年自身の立ちションなどつまらないことは除外、となれば、

 

「――――わかったわ。私の口(・・・)でおしっこしましょう♡」

「わぁ、ありがとうエリィさん!」

 

美少女便器(・・・・・)という、狂ったものしかありえない。

 射精したばかりのショタちんを前に、エリィが股を開いてしゃがみこんで無理やり顔を近づける。ガバッと開かれたスカートには黒タイツのショーツが見えるだろうが、少年の視点からはネクタイを乗せた巨乳に阻まれて少し残念に思えるかもしれない。どちらにしろ眼福、とも。

 

「あむっ♡ ……ぢゅううううっ♡」

 

 エリィが口を開いたパクリとショタちんを咥え込む。のみならず、頬を窄めて鼻の下を伸ばす。美人が台無しのひょっとこフェラ顔で小便を出迎えられる状態になる――――無論、彼が仕込んだ常識(・・)だ。

 

「ひーふぁよ♡」

「うん……おしっこ出すね」

 

 少年の身体がぶるりと震え、ひょっとこフェラされたショタちんから水音がなり始めた。本当に、エリィの口の中に濃い黄金水を垂れ流し始めたのだ。小便器に流すべき排泄物を、エリィという美少女に飲んで処理してもらう。ついでに、皮の裏側にこびり付いた精液も流し込める最高の快感が少年を襲う。

 

「んく、んく……ごくっ♡」

 しかも大真面目に不細工なひょっとこ顔をしたエリィは、その放尿を美味しそうに飲んでいるのだから、常識を書き換えた彼からすれば堪らない快感だろう。力でも知略でも叶わない少女を、好き勝手にして征服している。

 

「……ちゅぽっ♡ ぷはぁ……♡」

 

 彼が溜め込んでいたおしっこを全て出し切ったことを確認したエリィが、卑猥な音を立ててショタちんを口から引き抜くと、深く息を吐き出した。

 喉奥に濃厚な小便を流し込んだ彼女の腔内から、独特のアンモニア臭が空気に漂う。口臭すら香しいエリィだからこそ、それがまた堪らなそうに少年は笑っていた。

 

「ありがと、エリィさん」

「いいのよ。ちゃんと行きたいって言えて偉いわね♡」

 

 何をしても褒めてもらえる。エリィの咥内を小便器代わりにしても、寧ろ漏らさなかったことを偉いと言って頭を撫でてくれる。とてつもない解放感、充実感、多幸感が彼の脳に染み渡っていた。

 それでも欲望は終わらない。自分が終われば、彼にとって次はエリィの番だった。

 

「エリィさんも我慢してるでしょ? ここでおしっこしちゃおうよ」

「……ええ、そうね♡」

 

 野外でも少年の前なら小便をしても構わない――――まあ、仕込んだ常識としてはそんなところだろう。

 彼の提案に笑顔で答えたエリィは、短めのスカートをグッと腰まで上げ、丸出しになったタイツとショーツを膝まで下げる。それは生理現象、常識であるとして躊躇いや羞恥は発生しない。当然のこと(・・・・・)だという認識の元、エリィは下半身を野外で丸出しにした。

 

「ん……♡」

 

 そうして腰を下げてしゃがみ、股間を地面に向ける。彼の元の世界で言うところの和式トイレで足す体勢だ。

 これも当然だが、少年は遠慮なくエリィの股間を覗き込む。銀色の陰毛が眩しく、使われず綺麗な色をしたエリィのマンコ。彼女がグッと力を込めれば、その尿道から黄金水が姿を表した。

 

「ん、あぁ……♡ ああぁぁぁぁ……♡♡」

 

 ――――ぷしゃあああああああ。

 

 そこそこ長めの我慢。さらに少年の前で声を我慢する必要はないという常識。野外での解放感に、エリィが恍惚とした息を吐く。その域の中には、この排泄物と同じ臭いがまだ混ざっていた。

 エリィの股間から放物線を描き、ぴちゃぴちゃと硬い地面に弾ける小便。エリィの聖水と呼んでも過言ではないそれは、少し長めの時間を取って流れ、段々と勢いを弱めて止まる。

 

「拭くものは……」

「ボクが拭いてあげる!」

 

 ぽたぽたと秘部から垂れる濁り水を拭くものを探すエリィに、少年がその股間部に潜り込んで(・・・・・)大胆に口に含みぺろぺろと舐め取り始めた。

 

「あんっ♡ ん、ん……ありがとう♡」

 

 ――――当然のように、常識。

 排泄の後始末を少年の口でしてもらい、舌の感覚に色っぽい声を零しながら礼を言うエリィ。

 あとは少年の唾液でベタついた秘部にショーツを戻して黒タイツを履き直しスカートを下ろせば、元のエリィ・マクダエルが帰ってきた。

 この美しい少女が、少年のショタちんを手で射精させ、ひょっとこフェラで飲尿し、あまつさえ野外で放尿しそのマンコを彼に舐めてもらったなど、誰も信じないし――――信じたところで、この世界の人間は常識(・・)だと思うだけだが。

 

「エリィさん、抱っこして!」

「うーん、おませさんかと思ったら、まだまだ甘えん坊さんね♡ はい――――んんっ、あっ♡ あっ♡♡」

 

 歩みを再開し、正面から抱っこをしてもらい、悠々とその巨乳を両手で揉みしだく。子供の小さな手にはさらに大きい巨乳が波を打ち、エリィが愛撫で感じて喘いで、羞恥を感じて赤面する。

 何もかもが常識(・・)。何もかもが常識改変された世界で、あらゆる美少女が少年(おとこ)の玩具。エリィだけでなく、あらゆる優秀な雌が――――彼の前では、常識として尽くしてしまうのだった。

 

 

 






(こんなんでえぇんかなぁと思いながらもお試しで書いた)

続くなら宿に止まってお風呂だったり添い寝だったりあるかもね。もちろん胸やら二穴やら散々遊ばれますよ(確定)
原作あんまり知らないとキャラの口調死ぬほど不安なんですけど!!まあ子供相手で砕けさせたところもあるから多少おかしくても許して(震え声)

感想とか評価とかいつも待ってます。私はエロを提供するので高評価で気持ちよくしてください。ちなみにリクエストは一日で飛ぶこともあれば忘れた頃に出現したり叶えられなかったりするので出来たら、程度で考えてください、はい。繰り返しになりますが、俗物名乗るだけあって自分の欲求と楽しく書けるものに忠実なんです。ピンと来たら本当に次の日に投稿されてたりしますからね。気分屋すぎる。

次回は引き続き軌跡シリーズからリクエスト、リーシャ・マオさん。劇団の踊り子なのでそういう感じです。ダンスの描写とか慣れてないので手探りですが許してね。ちなみに私はストリップとかエロダンスが大好きだ。知ってる?ウッス。


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リーシャ・マオ(羞恥、公開露出、エロダンス)

いつまでこのスパンのノリで投稿しようか迷いますけど、とりあえずランキング上位から消えたらまあ適当感覚更新にでもしようかなと……つまり評価が途切れたら終わりですね。いや言うてもそんな伸びんと思うし。

英雄伝説からそのおっぱいと際どいお尻、リーシャ・マオさん。リクエストとはいえいいのかな、これと思いながら書きました。






 

 

 踊り子が舞う。煌びやかで露出度の高い衣装だが、その動きの美しさは誰しもを魅了した。最後は激しくなる音楽に合わせて踊り切り――――拍手喝采。

 

「いやー、素晴らしい! さすがは『アルカンシェル』のアーティストだ!」

「こんなに早く踊りの振り付けも完璧に……『月の舞姫』……凄いわね」

「い、いえ。私はそんな……」

 

 ベタ褒めをされるだけの実力があるにも関わらず、少女の反応は謙虚で健気。困り顔で謙遜する姿も周りの評価を高めていった。

 リーシャ・マオ。紫の髪を後ろの根元で結び、美しい顔立ちで暴力的、犯罪的な〝バスト〟を持ちながら全てのスタイルが整った彼女は、クロスベル自治州クロスベル市を主な拠点とする有名な劇団『アルカンシェル』に所属するアーティストだ。スカウトとその天賦の才で鮮烈なデビューを飾った彼女は、その努力家な一面も相まって劇団の顔の一人とも呼べる人間だ。

 しかし、リーシャが踊りを披露したのはアルカンシェル内でも観客の前でもなく、ある種の同業者(・・・)と言える者たちの前であった。

 

「助かりました。これでイベントを開催……いえ、成功させられます!」

「私がお力になれることなら、そうできるよう努力させていただきます」

 

 というのも、リーシャが踊ったのは先ほど覚えたばかりの舞だ。少々と過激(・・)な部分がある気もしたが、祭りの高揚感を考えれば許容の範囲内だろうとリーシャは受け止めている。

 彼女は代役として呼ばれたのだ。クロスベルの祭りで行われるイベントで、欠かすことの出来ない踊り子が怪我で足らなくなり、舞台も舞台なため中止ではあわや……というところに、奇跡的に通りかかったリーシャが急遽代役を頼まれ、アーティストととして助け合いだと快諾したのだ。

 成功させられるという確信に間違いはない。むしろ想定していた踊り子の誰より、リーシャは人目を引いて優れている。踊りの流れや振り付けも瞬時に覚えてしまい、あとは本番を待つばかり――――そう、後には引けない(・・・・・・・)状況を作り出した。

 これがもし、リーシャだけでなく劇団『アルカンシェル』の人間たちもいたのなら対応できたかもしれないが、折悪くリーシャは一人。そして彼らはあくまで一般人で、リーシャの持つ、使う能力はあくまでアーティストのみに限定される。

 

「……?」

 

 彼女、リーシャがその異変に気づいて首を傾げたのは、踊りを披露する本番の間際になったことでだった。

 既に野外のステージには異様なほどの客たちが詰め掛け、満員。だが、リーシャにはあるものが渡されていなかった。踊りのために必要な〝衣装〟だ。

 

「あの」

「はい?」

 

 スタッフの一人を呼び止めて、リーシャはそのことを問いかけた。

 すると、彼は急に態度を変えてオドオドと言葉を言い淀んだ。しかし、本番が近いこともあり本当のこと(・・・・・)をリーシャに打ち明けた。

 

「え――――えぇっ!?」

 

 それを聞いた彼女の反応は、驚愕で上がる声と赤面(・・)だった。

 リーシャが聞いたイベントの内容とは、普段の舞いからすれば常識を逸しているとしか思えないものなのだから、当然といえば当然の反応だろう。

 まず、衣装はない(・・・・・)。否、正確に言うなら、あるものを塗った(・・・)リーシャの身体こそが衣装なのだ。

 

「き、金粉を塗って……裸、ですか……?」

 

 リーシャが代役を引き受けたイベントの内容とは、東方に伝わる『金粉ショー』。そのショーは顔から下、顔以外の裸体(・・)に金粉を塗り踊る人として原初の美しさを語る芸術の舞い。……と言えば聞こえはいいが、聞くだけの実態は売春婦紛いの卑猥な踊り。初めから本当のことを言ったらリーシャに引き受けてもらえないと思い、直前まで伝えられずにいたのだ。

 

「さ、さすがにそれは、その――――っ!?」

 

 乗りかかった船の助け合いとはいえ、リーシャとて年頃の娘。実質的な裸踊りは現実味のない驚きと忌諱感を強め、断ろうと考えた。が、その目に飛び込んできたのは、リーシャと同じ舞台に立つ女性たちが裸になり、金粉を生肌に塗りたくる姿だった。

 自分だけでは当然NO。だが、自分以外でも裸で踊る女性がいるとなれば、この踊りは神聖なもの。恥ずかしいものではないとハードルが下がる。

 加えて、リーシャはアーティストとして誇りがある。一度引き受けてしまったものであり、直前になって『やっぱり辞めます』などアーティストとしてのプライドが許さない。

 

「わ、わかりました……」

「っ! ありがとうございます!!」

 

 それに、深々と頭を下げ、イベントの成功のために尽くす人の前で、リーシャは己の羞恥より助けになりたいという想いを優先してしまった――――頭を下げた男の顔が、どんなものかをリーシャは知らない。

 そして準備。着ていたものを脱いで、芸術的とまで思えるリーシャの裸体に女性スタッフたちが黙々と金粉を塗布していく。

 

「っ♡」

 

 刷毛のようなものに付けられた金粉が、リーシャの生肌に黙々と塗られていく。誰が揶揄するわけでもないその状況が〝真面目〟なのだと思わせ、べっとりと金粉が塗られる感覚に声を上げそうになるリーシャに自制を促してしまった。

 首、肩、背中、胸とその先端。腋やお腹に足裏。髪と同じ紫の陰毛にも染め毛のように塗られ、リーシャが顔に熱を溜めてしまう箇所、尻穴や秘部まで念入りに塗りこまれる。無事な箇所はそれこそ二穴の内部と首より上の顔のみ。

 

「ほ、本当に、これで……っ」

 

 全裸に金粉。何の装飾もない裸。この世に生まれて、様々な事情から強い精神力を持つリーシャがかつてないほどの緊張感に、心臓が破裂しそうなほど鼓動を鳴らしていた。

 しかし、時は待ってはくれない。観客は詰め掛け今か今かと舞台の開始を待ちわびているし、他の踊り子たちもスタンバイを終えている。リーシャだけが遅れるわけにはいかない状況――――覚悟を決めて、飛び出した。

 

『おおおおおおぉぉぉぉっ!!』

「――――――――――」

 

 白昼の町中、大勢の人の前。全裸に金粉というリーシャの裸体の美しさをほぼ隠せない状況。数多の女性がいると言うのに、一人だけ突出した美貌と身体つきを持つリーシャに老若男女の視線が集中する。

 

「エロいよリーシャちゃーん!」

「最高ー!!」

 

 大人から子供まで。果ては、リーシャの胸をよくいやらしい目で見ていた知り合いの不良まで。

 白昼堂々と全裸を晒しながら喜ばれる。叫びをあげられる。生まれて初めての経験に、リーシャの思考は完全に停止し、羞恥心で頭の中が真っ白になった。

 しかし、リーシャ・マオは生粋のアーティスト。

 

「っ!!」

 

 音楽が鳴りだす。初めは緩く、穏やかなものがリーシャの耳に届き――――彼女は踊り出した。

 他の全裸の娘たちに合わせ華麗な舞いを披露する。無論、観客はその視線を美しいリーシャの一点に注いだ。

 無論、普段の舞いとは何もかもが違う。纏うべき衣装は金粉のみで、リーシャの身体を戒めるものは存在しない。90を超える巨乳はブルンブルン! と力強く揺れ、もう一つの立場としての衣装で際どいと言われた美尻も金箔で染められいやらしく震えていた。

 そしてこの舞いの問題点であった攻めている(・・・・・)部分も、容赦なく牙を剥く。

 

「ふっ!♡」

 

 もう半ば無意識、覚えた踊りを羞恥心で痺れる思考ではなく身体でやっているのだろう。

 この中で誰より身体の柔らかい彼女による大開脚(・・・)。片足を上げて金箔が貼られた脚を掴み、Y字に広げる。

 本来であれば紫色の陰毛も金粉が塗りこまれ金に輝き、その金色に輝く陰毛に彩られたマンコは、Y字からさらに限界まで上げられたI字の開脚に切り替われば、クパァと中がモロみえになりピンク色の媚肉がハッキリと見える。否、見えまくりになる。

 

「リーシャちゃーん!」

「はぁ……♡ はっ♡♡」

 

 普段であれば上がらない息が荒く、しかし疲労ではないからこそ身体は動く。脇腹の辺りに両手を当て、上半身を強く揺らす。それは即ち、おっぱいを強調する舞いに繋がる。

 服があればまだいい。しかしリーシャは金粉に塗られた生乳を晒しているのだ。普通の舞い以上に大きすぎる胸が上下に暴れ動き――――見られすぎて、金粉の上からビンビンに勃つ乳首さえも見せつける。

 

「もっとエロいところ見せてくれー!」

「オマンコの奥まで撮ってあげるよ!」

「ふーッ♡ ふーッ!♡」

 

 知り合いの不良たちが、リーシャが何かをする度に観客席から品のない歓声を上げる。彼らだけではなく、皆がリーシャに声や視線を集中させていた。

 青空の下で、豊満な胸を揺らして恥部を晒す。それを見世物にして、観客の歓声と視線を得る。

 いつ倒れてもおかしくない羞恥がリーシャを襲っている。だが、同時にリーシャは身体の変化に気づき心で独白した。

 

(私……感じて……っ!?♡)

 

 そう。金粉を塗られた内股に滴る液体――――リーシャは大衆の視線を浴び、マンコは無意識に快楽を感じてグチョグチョに濡れ、小粒で隠れていたクリトリスも興奮で包皮からひょっこりと顔を出していた。

 感じている。踊りで、舞いで、視線でリーシャは感じていた。公開露出踊りを〝合法〟にし、今まで以上に観客に喜びを届けられる。異常な状況による理性の沈黙と彼女自身の〝才覚〟が重なり合い――――――

 

「っっっ!!♡」

 

 感じる。リーシャは金粉を塗っていない顔を真っ赤にしたままハイ、つまり極限の状態になってしまった。

 より強く、より大胆に。乳首と陰核はコリコリに勃起し、マンコからは愛液が垂れ流され、歓びの涙は激しさを増す踊りで観客に振りかかる(・・・・・)ほどだった。

 

「ママー、あのお姉ちゃん、おしっこもらしてるー」

「〜〜〜〜〜〜っ!?♡♡」

 

 最前列でかぶりついて見ていた小さな子供に、彼からすればおしっこに見えてしまうマン汁を流していることを指摘され、正気を失ったリーシャに途方のない羞恥心がぶり返す。

 だが、踊り続ける。子供に見られ、言葉にされさらに赤面して金と同じくらいに目立つほど真っ赤な顔をしながら、リーシャはひたすら舞い踊り続けた。

 今度は観客に向けて後ろ向きになり、彼らにお尻を突き出すように向けてプルプルと震わせ、尻穴まで見せる。無論、そこにもたっぷりと金粉が塗られ、黄金の肛門が大衆の目に晒された。

 

「金のお尻の穴見えたー」

「すげぇー」

「はっ♡ はっ♡ は、ひ……♡♡」

 

 子供に肛門を見せつけ、甘く荒い吐息を吐き出して感じている。瞳は現実感の無さに蕩けて歪み、喜ぶ子供たちを肩口から観察していた。

 いいや、子供たちだけではない。

 

(あの人も……あの人も♡ 私のアナルを撮って……きっと、服の下のおちんちんは……っ♡♡)

 

 観客の中にはリーシャを見てるだけで飽き足らず、用意したカメラでガッツリ撮ってる不埒で助平な男たちもいた。超望遠レンズでリーシャの肛門を皺の数が数えれるほどドアップで写し、そのアナルがヒクヒク妖しく蠢く様子をよだれを垂らしながら詳細に写している。

 それを見て、リーシャの唇に隠し切れない笑み(・・)が浮かぶ。全裸で舞い踊るリーシャを求め、きっと衣服に隠した股間をイキり勃たせているに違いないと。喜び、興奮し、我慢汁を下着に擦り付けるそれを想像し、リーシャは股間部を濡らし、肛門を激しく収縮させていた。

 痴女。見られて感じる変態。そうとしか言えないのに、この舞台は正しいものだと認識すること、そして極限の羞恥心でリーシャは完全に正気の自分に戻れなくなった。

 舞いもいよいよラストスパート――――が、そこで思いもよらないトラブルが起こった。

 

「うわ、雨かよ!」

「くそ……これからって時によぉ!」

 

 晴天だった空に曇りが差し込み、大雨と呼べるものに変わる。野外ステージということもあり、遮るものは何もない。幸い風は弱いが、汗程度では落ちない金粉も大雨に晒されては全て流されてしまう。

 当然舞いは中止だと思った観客たちは白け、他の娘たちは急いで舞台裏に引っ込んでしまう。他の娘(・・・)――――リーシャ・マオ以外は、だ。

 

「まだ、舞いは終わっていません♡」

『おおおおおおおおおっ!!』

 

 リーシャの宣言と踊りに、観客たちが起こす割れんばかりの歓声。

 アーティストとしての矜持か、あるいは目覚め(・・・)か。大雨に晒されてなお、リーシャは舞いを止めずに踊り続けた。

 雨はあっという間に金粉を一つ残らず跳ね飛ばし、リーシャの身体を水が滴る美しいモノとして丸裸にしてしまう。それでも、リーシャは動きを止めない。

 生の乳房が水を弾いて幾度となく跳ね、腋を見せつけるセクシーなポーズまで披露し、挙句の果てには濡れた舞台に後ろ手を突き、両脚を広げてマンコとアナルを観客に向けて突き出す。

 紫の陰毛が水に濡れて張り付き、クパクパと興奮しすぎて開閉を繰り返す割れ目と膣内も、極部の穴の皺に至るまでの全てをリーシャは開帳してしまう。

 

「はっ♡ あぁ……♡♡」

 

 その上、逆四つん這いで突き出した腰をヘコヘコと振り、卑猥で下品な動きまで取り入れる。明らかに異常だとわかっていながら、呑み込まれる。下品でありながら、雨で髪が張り付いたリーシャの美しい貌に高尚なものさえ感じてしまう。

 

『リーシャ! リーシャ! リーシャ!』

 

 合いの手のように名が叫ばれ、腰振りがリズム良く促される。大雨の中退席する者は誰一人としておらず、老若男女の観客はリーシャという魔性の踊り子に酔いしれている。

 

「――――――あっ♡」

 

 ――――プシャッ!

 

 一瞬蕩けたイキ顔に、マンコから吹き出す飛沫。雨に流されたそれに気づいたものは、不幸か幸いか誰もいない。

 リーシャ・マオの絶頂の舞いは――――ほぼ彼女の独り舞台として、この劇団史上最高の盛り上がりで成功を収めた。

 

 

「リーシャさん、ありがとうございます! 本当にありがとうございます!!」

「い、いえ、そんな。私も無我夢中だったので、何が何だか……」

 

 劇団の上役の男に両手を取られ、感謝で頭を下げられながらリーシャは赤面をして困り果てていた。

 ――――何故あんなことをしたのか、それはあの瞬間のリーシャにしかわからない。思い出すだけで恥ずかしく、何をしているのかと自分自身を叱りつける。

 観客の前で全裸を晒し、卑猥な踊りを披露し、挙句の果てには――――リーシャの赤面がさらに爆発を起こし、もう立っていたくない羞恥が襲う。

 そして男が困り顔……というより、いやらしい顔(・・・・・・)をギリギリ隠せていない様子で、リーシャに言葉を発した。

 

「それで、その……もし宜しければなのですが……次の『金粉ショー』にもご出演していただくことは……?」

「っ♡」

 

 正気じゃない。二度とやりたくない――――そのはずなのに、

 

「……き、機会があって、欠員が出たら(・・・・・・)……考えて、みます♡」

 

 リーシャの貌は、ショーの前とは比べ物にならないほど――――目覚めた快楽の味に、蕩けていた。

 

 

 

 そして――――リーシャは、まんまと嵌ってしまった。

 実はリーシャに『金粉ショー』をさせるまでの手順は全て仕込まれたもの。彼女の性格に賭けた流れであり、とある筋からの〝露出調教〟の依頼だったということを――――まさに露出に嵌ってしまったリーシャは知る由もない。

 

 

 






(エロ二次創作とはいえいいのかな、これという思いが消えないけどエロいしいっかという顔)

小説でダンスってなかなか難しいですけど、リクエスト元が詳しかったのでそれっぽく出来たかなぁ?と思います。ぶっ飛び理性と羞恥が上手いこと出来てたら嬉しい。まあ露出属性付けられたリーシャさんからしたらたまったもんじゃねぇだろうけれど。これエスカレートしてったら初手から完全全裸とかオナニーショーとか普通に始まりそうですね。誰か考えて(丸投げ)

前書きにも書きましたが評価が途切れたら適当な更新に切り替えます。まあハッキリとした俗物の人間なので、伸びるうちはガンガン進みますけど止まったらそこまでですからねぇ。評価貰えるくらい良質なもの届けられてるといいなぁ。

次回はリクエスト、アズレンからベルファストとシリアスの数日ぶりのお下品調教。リクと言ってもシリアスは私がねじ込ませてもらいましたが。短編だからこその短距離全力疾走の即堕ち二コマお下品エロ。着いてこれるかな。


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シャロン・クルーガー、アリサ・ラインフォルト(服ビリ、肉体改造、爆乳化・前編)

言われて気づいた最近は即堕ちや催眠ばかりでじっくりな敗北書いてなかったと。書きたいな、書くしかねぇ!

したら前編になりました。リクエストより閃の軌跡、シャロン・クルーガー&アリサ・ラインフォルト。メインはシャロンさんになります。時系列イメージはIV終了とかそのくらいですが異世界転移な感じなので具体的には特に縛りなしで。

裏の組織に所属している強キャラでお茶目でいい声とスタイルしてるメイドさん。そりゃあもう戦って色々してもらうしかないでしょう(ゲス顔)とか話してたらこうなった。特に反省はしてないし、何ならここ最近でかなりまともな仕上がりになったと思う。

私は何を言われても私の性癖しか書けないので。まあその中でも久しぶりってこともあり気合いが入りました。最近お下品に振り切った反動とも……言うか?






 

 

「アリサお嬢様、お下がりください」

 

 神速の手刀、と見紛う短剣の一振り。目にも止まらぬ速さの一閃を繰り出したのは、何と見た目麗しい翠の瞳を持つメイドだった。

 淡いウェーブがかかったショートカットにヘッドドレス。白いエプロンやロングスカート、ブーツと使用人を思わせる要素を身に纏った二十代ほどに見える可憐な女性。

 彼女の名はシャロン・クルーガー。ガラスで仕切られた部屋に閉じ込められた仕えるべき雇用主の令嬢、アリサ・ラインフォルトと共に転移させられた(・・・・・・・)者だ。

 

「っ……」

 

 神速の一閃から、シャロンがどれほどの実力者かはその筋の人間なら誰しもが理解できよう。が、想定と異なる(・・・・・・)力加減の一刀は、壁を隔てた先にいるアリサへの道を切り開くことは叶わなかった。

 

「シャロン、あなただけでも逃げて! ここ、何かすごく嫌な感じがするわ……」

「そうはまいりません。この有事、お嬢様をお守りすることこそわたくしの役目――――――」

 

 シャロンとアリサを仕切る壁はたった一枚の硝子。確かにシャロンだけならば、彼女側だけ広く取られた謎の部屋から逃れられる可能性はある。しかし、シャロンにとってアリサは雇用主以上の感情を持つ相手――――大切な家族と互いを認める彼女を見捨てることを、シャロンという女性は絶対にできない。

 眉を顰めた視線を鋭く直し、再び愛用の短剣を彼女が振るおうとした瞬間、殺風景で広いだけの部屋に何者かの声が響いた。

 

『あーあー、聞こえてる?』

「え?」

「子供の声……?」

 

 それは、聞き間違えようもない少年の声(・・・・)。アリサだけでなくシャロンさえ目を見開いて耳を疑った。

 しかし、声の主は二人を面白がるように笑いながら続ける。

 

『驚いた? こんにちは、アリサ・ラインフォルト――――執行者No.IX・死線のクルーガー。シャロンさん?』

「な……っ!?」

「…………」

 

 アリサが思わず絶句し、シャロンがぴくりと眉根を上げて彼女を背に警戒を顕にする。

 シャロンの裏の名を、忌み名を知っている。それだけで相手が単なる子供ではないと理解し、思考と身体の警戒を深める。ただでさえ知らぬ間に連れられた場所で、誰ともしれぬ子供が自らを知っている。目的は、正体は――――――

 

『そんなに警戒しなくてもいいよ。シャロンさんが思うような人間じゃ、僕はないからね』

「では、わたくしとお嬢様を監禁した目的をお聞かせくださいませ。わたくしが返却(・・)をした名を知る理由もですわ」

『ふふ、思ったより直球だなぁ。そんなにお嬢様が大切? まあいいや――――僕の名前はライ。いきなりだけど、僕は今使用人(メイド)さんが欲しいんだ。だから僕に仕えてよ、シャロンさん』

「……は?」

 

 あまりにも突拍子のないお願い。監禁の状況を考えれば要求だろうか。シャロンが相手を蕩かす色気の声を、完全に唖然とした様子で零れ落とし、翡翠の目を丸々と見開いた。

 

「何を仰るかと思えば……(わたくし)はラインフォルト家に仕える女。謹んでお断りいたしますわ」

『そう言うと思った。じゃあゲームをしよう』

「ゲーム?」

 

 また脈絡のない提案に訝しむシャロンだったが、次の瞬間、表情を読み取らせないポーカーフェイスが崩れ去った。

 

「――――きゃあぁぁぁっ!?」

「っ!! アリサお嬢様!?」

 

 自身ではなく、アリサに引き起こされた異常と彼女の悲鳴によって。

 シャロンと違い、わざわざ四方を硝子で囲まれて監禁されていたアリサの足元から無数のアームが出現し、彼女の身動きを封じたのだ。

 

「な、何よこの格好!?」

「お嬢様……くっ!」

 

 しかも、空中に吊られたアリサの姿はM字開脚(・・・・)。白いミニスカから下着が丸見えになり、シャロンしかいないとはいえ声が聞こえてくる状況で下着を晒すことに、アリサはは反射的に赤面をしてしまう。

 その赤面や下着を隠そうにも足と共に手までアームに封じられており、シャロンが三度刃で硝子に斬り付けるも、やはり傷一つ付けることができず歯噛みした。

 

『あはは! 赤パンティーだ。お嬢様は意外と過激――――――』

「……それ以上お嬢様への侮辱を続けるというのなら、その命が惜しくないと受け取らせていただきます」

 

殺気(・・)。結社『身喰らう蛇』の執行者とは、彼女たちの世界(・・・・・・・)において名の知れた実力者。そのシャロンが放つ殺気は、たとえ相手の姿が見えなかったとしても貫き通す。

 

『おっと、ごめんね。シャロンさんを怒らせたいわけじゃないんだ』

「それ以外の意図があるとは思えませんけれど」

『さっきも言ったけど、僕はシャロンさんが欲しい。だからゲームだ――――聡明なシャロンさんは、どう答えるかな?』

 

 事実上、選択肢などない。

 

「子供にしてはよく回る舌をお持ちのご様子――――そのゲーム、私が受けて立たせていただきます」

「シャロン、駄目!」

 

 自分たちに悟られず二人揃って監禁する力、或いは何かを持っている者たち。実質人質に取られた大切なお嬢様(家族)

 下着丸出しで拘束されたあられもない姿のアリサが、自分のために得体のしれない〝ゲーム〟を受けるシャロンを制止する。だがシャロンは、恥ずかしい姿のアリサに最高の礼を尽くす。

 

「ご心配には及びません。必ず――――お迎えにあがります」

「シャロン……」

 

 スカート摘み、片足を引いて頭を下げる、メイドとしての嗜みを見せることでアリサへ案ずることはないと言ってのけた。

 

 それが強がりでない実力を持つシャロン・クルーガー。否、たとえ強がりであっても彼女の態度に変わりはない。

 しかし、シャロンはまだ気がついていない。ライと名乗った少年が――――彼女の想像を絶するほど、子供離れした歪んだ欲求の持ち主だと。

 

『それじゃ、ステージセレクト!』

「っ!」

 

 急に子供らしい無邪気な声と共に、シャロンが監禁されている殺風景な部屋の光景が移り変わった(・・・・・・・)

 様変わりした光景の主なものは、リング(・・・)だろう。部屋の広さをふんだんに活用し、長く広く張り巡らされたロープと中のリング。

 そして、シャロンが見上げるリングの内側には、下にウェアを一枚着た屈強な肉体を持つ大柄な男性。

 

『ルールは簡単。僕の兄さんを倒したら二人とも解放してあげる。何ラウンドかけてもいいよ! シャロンさんが負けを認めるまで、ゲームは続くってことさ』

「…………」

 

 大まかなルールを頭に叩き込みながら、シャロンはトン、と軽やかに地面を蹴り上がってリングに降り立ち――――その動きの、彼女だけにわかる違和感に眉を僅かに下げた。

 

『あ、さすがにシャロンさんがそのままだと勝負にならないから、ちょっと身体能力を制限させてもらったんだ。それと武器も使用禁止。ちょっとした格闘技って思ってもらえればいいかな』

「なるほど……女一人に随分な念の入れようですわ」

『そう言わないでよ。けど安心して――――すぐ負けちゃうようなゲームは、つまらないからね』

 

 それだけで、少年の異質さと性悪な本性が垣間見えたのか、シャロンは不快感を隠さず短剣や暗器の類をリングの外へ投げ捨てる。

 今は従う。そして、何があろうと勝つ。

 

「へへ、よろしくな」

「ええ。どうか、お手柔らかに」

 

 指を鳴らしてシャロンに挨拶をするライの兄に対し、彼女はあくまでも物腰が柔らかなメイドとして礼を取る。

 強者故に焦りはない。どんな状況であろうと、淑女として振る舞う彼女はまさに使用人(メイド)として完璧だ。

 

『第一ラウンド――――スタートだ』

 

 それが、どこまで崩れてしまうか(・・・・・・・・・・・)、開幕の合図を鳴らしたライは楽しみで仕方がないと微笑みを零した。

 

「おらっ!」

「……」

 

 先制は男からのストレート。重心の勢いを乗せた容赦のない拳に、シャロンは焦りどころか眉一つ動かすことなく軽やかに飛んだ。

 そして、反撃の足蹴を見舞いながら距離を取る。

 

「おっと!」

 

 だが、シャロンから見れば隙だらけの男に攻撃を防がれ、彼女は完璧な着地を見せながら自身の肉体変化に眉を下げた。

 

(今の一撃を防がれてしまった……考えを改める必要がある、と見るべき)

 

 腕が、足が重い(・・)。傍から見れば軽やかに見えるシャロンの動きも、当人からすれば情けないほど怠けたものに感じられた。

 彼女からすれば至極真っ当な感覚だ。シャロン本来の実力は、屈強な男程度一秒かからず制圧できる。それが今は攻撃を避けて僅かな反撃を試みる、という動きがやっとの貧弱さに能力を落とされてしまっていた。

 武具以外にも護身の心得はある。しかし彼女が解せないのは、シャロンの能力を意図的に落とすだけの何かを持つ者たちが、わざわざこんな〝ゲーム〟をさせている理由だった。

 

「考え事してるなんて余裕だなぁ!」

「――――――」

 

 だが今優先すべきことは、アリサを必ず救出すること。試合に勝つことでどうなるか、その先を想定ながら、勝つ(・・)

 距離を詰めながら拳を振り被る男を冷ややかに見つめ、細い息を吐いて身をかがめて――――走る。

 

「なぁ!?」

「遅すぎます。少しはリィン様を見習うべきですわ」

 

 すり抜け、背を取り、組み伏せる(・・・・・)

 屈強な男の足を容易く崩したシャロンが取った攻撃の手段は、絞め技(・・・)。今の力では急所を人体の衝くことは安定しないと判断し、彼女は確実に絞め落とす手段を取った。

 

「ぐおぉ、ぉぉ……!!」

「ご安心を。命までは奪いません」

 

 早急に意識を刈り取らせてはもらうが、とばかりに男の首を腕で絞め上げるシャロン。このまま勝負を一気に決める――――はずだった。

 

「ひゃぁぁぁっ♡♡」

「っ――――アリサお嬢様!?」

 

 アリサの艶声(・・)が、リングまで響き渡ってくることがなければ、そうなっていたことだろう。

 シャロンの邪魔をすまいとM字開脚拘束を甘んじて受け入れていたアリサ。その彼女が声高に喘いだ理由に、シャロンは目を見開いた。

 

「ひ、ひゃぁ!♡♡ な、なっ♡あぁ♡♡」

 

 無数のアームがその手に持ったこけし状の道具――――色を武器とするシャロンは当然、それに見覚えがあった。

 アリサの服の上から、パンツの上から局部を激しく振動で責める淫具(バイブ)。それこそが彼女に官能の叫びを上げさせる物の正体。

 

「隙ありだぜ!」

「っ!」

 

 そして、アリサに気を取られた代償は大きかった。組み伏せていた拘束を解かれ、逆にシャロンが()られる……よりも早く彼女は飛び退いた。

 

「っらぁ!」

「く……」

 

 しかし、男の手はシャロンの衣服の一部を握り、強引に引き裂く。

 引き裂いたのはスカートの一部だった。左側のブーツとその美脚に、大胆なスリットと見えなくもない切れ込みからは黒地の布。無論、その正体は言うまでもない。

 

「へへ、色っぽいの履いてんじゃねぇか」

「品格が感じられない残念なお方ですわ」

 

 引きちぎれたスカートの生地とシャロンの艶姿を見比べ、いやらしい笑みを見せる男にシャロンは無表情の嫌悪を抱きながらスカートを払うように整え、己の下着を隠す。

 このような男に見られたところで動揺はない。が、舐るような視線は不愉快に変わりはないようだ。その視線を無視して、シャロンは声を発した。

 

「何をお考えなのでしょう」

『言ったでしょ、ゲームだって。僕はあのお嬢様には興味はないけど、シャロンさんのことは欲しい――――あんまり長く兄さんと接触すると、お嬢様にイタズラちゃうかもね』

 

 シャロンが穏やかな口調の中で憤りを顕にしていると察しながら、顔を見せない会話を行い彼女の神経を逆撫でする。

 経験豊富なシャロンはライのような手合いには慣れている。慣れてはいるが、状況が悪すぎた(・・・・・・・)

 

「そのご様子では、(わたくし)の行動如何では、まだ子供じみたくだらない遊びをご用意している……ということですわね?」

『酷いなぁ。でも否定はしないよ――――頑張ってね、シャロンさん』

 

 答えるつもりはない。が、シャロンやアリサに隠されたゲームルールが存在していることは確か。

 

「しゃ、シャロンっ♡♡ 私のことは、いいからぁぁぁぁぁっ!?♡♡♡」

「っ……」

 

 そして、シャロンの視界端で淫具に弄ばれるアリサの姿は、否が応にも彼女の集中力を削いだ。一部が引きちぎれたスカートを握り、奥歯をギリッと噛む。人を手玉に取れる冷静さを抱えた彼女、その余裕のなさ(・・・・・)が見て取れた。

 シャロン本来の実力であればそのようなことはなかったはずだ。しかし今の彼女は、たかが屈強な男如きに戦術を構築し、立ち回らなければならないほど身体能力を削られ武器を封じられで弱体化させられている。

 あまりにも頼りない薄氷の上で、シャロンという人間の経験と集中によって互角に見せていた(・・・・・・・・)勝負は、アリサの嬌声を以てその均衡を破られた。

 

 

「ぐ……そらぁ!」

「きゃ……っ」

 

 男の僅かな呻き声と、シャロンの滑らかで可憐な声が連続して発生したリング内に、衣服の生地が破れる音が響いた。

 事実上絞め技を封じられ、攻撃の隙間を縫った打撃戦を余儀なくされたシャロンと、彼女から反撃を見舞われながら異様なタフネスで執拗に彼女の衣服を狙うライの兄。

 如何に上質なメイド服であろうと、そう力任せに掴まれては破れた部位から崩壊していく。初めはスリット程度だったスカートの破れ目は広がりを見せ、シャロンの上品な黒下着を常にチラ見せする頼りない衣服と成り果てていた。

 

「へっ、可愛い声も出せるじゃねぇか。似合ってるぜ、その格好」

「お褒めに預かり光栄にございますわ。まったく、嬉しくはございませんけれど」

 

 試合中に意図的な(・・・・)衣服の破壊。鎧などでは珍しくもないことだが、この場合は別の趣味、という視線の類を見抜くことはシャロンにとって難しくはない。

 ニコリとした皮肉の冷笑にも、初めに比べて余裕は薄くなっている。何せ、シャロンが男如きに手こずっている間にも、今は彼女の背後から聞こえてくる嬌声の勢いが増しているのだから。

 

(反撃は覚悟の上。ですが、アリサお嬢様にこれ以上……!)

 

 自分だけではなく手の届かない相手のことを思う。敵はリングの中にあるが、気遣うべきはリングの外。

 いっそ、シャロンだけが傷つくのなら彼女にとって話は早い。しかし、シャロンが下手を打てば辱められるのはアリサ。その相手を想うが故の悪循環と高度な集中力を求められる弱体化した身体能力は、悪い意味で合わさってシャロンのミスを引き起こす。

 

「ぐぉ――――捕まえたぜ」

「……!!」

 

 弱所に刺突。だが、焦りから加減を誤ったシャロンは、その僅かな隙を突かれて腕を捻り上げられた。

 やられる。そう考えて瞬時に策を練り上げるシャロンだったが、その必要はなかったと言える。

 

「おぉ……メイド服の上からでもデカくて良い柔らかさだ。こりゃあライも気に入るわけだ」

「…………」

 

 何せ、シャロンを抱き込んだ男は何を思ったのか、メイド服の上から膨らんだシャロンの乳房を両手で揉みしだいたのだから。

 お硬いメイド服ながら、シャロンの優雅な立ち振る舞い、時に色気すら武器とする魅惑の女性。下劣な視線から想像は易かったシャロンだが、いざ勝負の場で決着をつけず女体に目が眩んだ男には冷たい侮蔑の視線を向ける。

 

「ふっ」

「っと!」

 

 足を厚いブーツで踏みつけ、肘の反撃。やはり今の彼女では大したダメージにはならないが、逃れるには十分と宙を舞う。

 もっとも、今のシャロンがそんな大胆なことをすれば、ビリビリに破けたスカートが翻りショーツが丸見えとなる。だがその恥辱を、アリサと比べればなんということはないと彼女は一切の羞恥を見せずにリングで踊って見せた。

 

「ひゅー、胸を触られて、パンツ丸見えでもクールだねぇ」

「女の扱いがなっていない殿方……いえ、暴漢に何をされても、感じることなどありませんわ」

 

 事実、シャロンは何の性的興奮も覚えることはない。下着を見られたところで、胸を触られたところで、倒すべき障害にして不埒な視線を投げかける下賎な男の手でシャロンが感じるものなどありはしない。

 

「ひぃ!?♡ や、やめ、そんなの入らなぁぁぁぁ――――おぉっ!?♡♡♡」

「お嬢様!?」

 

 ただし、シャロンと男の接触でペナルティ(・・・・・)をもらったアリサは別だ。

 M字開脚吊りでおっぴろげられ、振動によって赤い下着には露骨な染みが溢れている。濡れた下着の一部を退けた淫具付きの(・・・・・)アームが、アリサの秘部を容赦なく尽き穿った。

 経験のない衝撃に顔を逸らして嬌声を鳴らすアリサに、咄嗟に振り向いてしまうシャロン。いけないと理解していても、本能的にそうしてしまった。

 

「もらいぃ!」

「あ――――ぐっ!?」

 

 そうなれば、シャロンの素早い動きは失われる。今のシャロンにとってもっとも避けなければならないのは、力が集中するような拘束だ。

 膂力を抑えられたシャロンを襲う頭上の負荷(・・・・・)。彼女の美しい髪ごと鷲掴みにしたライの兄が、その華奢な身体を強引に跪かせギチギチのウェア(・・・・・・・・)に可憐な顔を擦り付ける。

 

「おら、おら!」

「く……汚らしい臭い、を……」

 

 シャロンの魅力に膨れ上がり、激しい動きで汗ばんだ股間部(・・・)。男が初めから真っ当な意味で戦っているわけではないと理解でき、さらに鼻が曲がりそうな性臭に抵抗するシャロンが顔を顰めてしまうほどの責め手。

 鼻腔を突き上げる雄の香りは、これまで彼女が嗅いだどの臭いより濃く不快。汗を滲ませたウェア越しとはいえ、顔に逸物を擦り付けられその不快はさらに味を増し――――男は、そんなシャロンを前にウェアを下ろした。

 

「な――――」

 

 それは露出を選んだことへの動揺もあった。経験豊富はシャロンといえど、戦いの場でここまで淫猥な行動をする相手などいなかったからだ。

 だが、それ以上にシャロンを絶句させたのはモノの大きさ(・・・・・・)。その影、その巨頭は、シャロンが小顔ということを差し引いてもあまりに壮大。彼女ですら見たことのない巨大な逸物が、

 

「――――おごぉ!?」

 

 その小口の内側へと放り込まされた(・・・・・・・)

 

「あ〜、いい具合だ。あんたの驚いた顔もたまんねぇ、よ!」

「んごぉ!?」

 

 ぐぼっ♡ ぐぼっ♡

 

 とてもシャロンの声とは思えない潰れた悲鳴は、無理やりディープ・スロートをさせられたことを考えれば当然の反応だろう。

 顎が外れても何ら不思議はないペニスがシャロンの喉奥を突き、戻り、また突く。しっかりと頭の前と後ろを手で絡め取られ、大きすぎるモノに噛み切ろうという考えすら浮かばない。

 

「んぐっ、おぐっ! んん、んーッ!!」

 

 ズチュ、ヂュブッ!♡

 

 陰毛が生い茂った股間部に顔面を何度も押し付けさせられ、喉を苦しげに鳴らすシャロン。手は足を叩き、掴んで押し返しとか弱な抵抗を見せ、イラマチオの中で男を睨み付けることさえしている――――無論、それで状況が改善されるわけではないが。

 身勝手なイラマチオでも、興奮し切った男の巨根は一度目の吐き出しを求める。膨らみ脈動した肉棒がシャロンの喉奥を通り、強引な咀嚼を求めて絶頂する。

 

射精()るぜ!」

「んぶっ!? ふっ、んふぅ!? お、ごぉ……」

 

 ドビュッドビュッ♡♡ ブビュッ、ブビュルルルルルッ!♡♡♡♡

 喉を制圧しながら胃に流し込まれる濃厚な精子。優美なシャロンが白目を剥きかけ、息を求めて鼻孔を広げなければならない強引な射精が突き抜けた。

 

「ふ、ごぉ……お゛っ!!」

 

 だが、射精の一瞬はその快感に男の力も弱まる。シャロンはイラマチオをされながら一瞬の隙を見逃さず、剥いた目をキッと鋭い睨みにしながら全力で肉棒を口から引き剥がした。

 

「ぶはっ! ……げほっ、げほっ!!」

「お、やるぅ。どうだい、俺のザーメンの味は」

 

 リングに転がり、喉奥をヒリつかせる白濁溜りを口から吐き出す。そ咄嗟に手で口元を塞ぎ見苦しさを軽減する立ち振る舞いは、普段がものを言う仕草であり、男をさらに上機嫌にした。

 しかし――――シャロンは挫けず、白濁を手で拭い超然とした微笑みを作り出す。

 

「ふふ……その大きさ、見かけだけとお見受けいたしましたわ」

「てめぇ……」

 

 口元に滲む白濁すら色香の一種。目に浮かんだ水分さえ、シャロンの笑みを美しくしている。

 その追い詰められたとは思えない振る舞いは、追い詰める側の男の神経を苛立たせ――――天からの声は爛漫に笑った。

 

『あっはははは! さすがはシャロンさんだ。僕の見込み通りだよ』

「……お褒めの返礼に進言差し上げます。あなたの兄の粗末なモノをしまわせて差し上げては如何でしょう? そう見苦しいモノを下げられていては、わたくしも敵いませんわ」

 

 膨大な射精をしてもシャロンの姿に興奮冷めらぬ様子の肉棒。イキリ勃ち、イラマチオで吐き出した白濁液の残滓を尿道から滴らせる様は、彼に何ら魅力を感じないシャロンからすれば見苦しいという他ない。

 シャロンにも余裕はないのだろう。言葉の端々に嫌悪と憎悪が綯い交ぜになった刃のような鋭さが感じられる。それに青筋を立てるのが彼女の目の前にいる男であり、言葉から笑みを外さないのが彼の弟であるライという少年だった。

 

『えー? その必要はないんじゃないかなぁ。そろそろ、始まりそうだからね』

「?」

 

 ライの言葉の意味が読み取れず、訝しむ素振りを見せるシャロン――――その鼓膜をある少女の絶叫(・・)が震わせた。

 

「あっ♡あぁっ♡ だ、だめぇぇぇぇぇっ!!♡♡♡♡」

 

 じゅぽっじゅぽっ♡♡ しゃぁぁぁぁぁ……♡♡♡♡

 アリサ・ラインフォルトの初絶頂(・・・)。バイブで散々と局部を刺激され、膣内刺し用のバイブの刺激に愛液を漏らして頭を真っ白にしてしまうアリサ。

 

「お嬢さ――――お゛っ!?♡♡♡♡」

 

 刹那、アリサを呼ぶ何度目かの声が遮られた。他ならない、シャロン自身の濁り声によって。

 

「ひ、ぃ……♡ な、何が……っ!?♡♡」

 

 突如として様子が変わり、身体の一部分に信じられないほどの()を感じるシャロン。艶やかな声音で身悶えをしながら、胸元をサッと手で抑える――――直後、ミチミチッ♡プチッ♡と内側から何か(・・)が敗れる音がした。

 それは段々と大きくなり、シャロン自身にも重さ(・・)が感じられて翠色の目を見開く。だが、異常を叫び問いかけるよりも早く、彼女から言語を発する余裕は奪い去られた。

 

「あ、あつ……おっ♡♡♡ お、お、おぉ!?♡♡♡♡ お――――ひぃぃぃぃぃっ!!♥♥♥♥」

 

 ミチ、プチッ♡ ブチブチブチ――――ブチン、ブルンッ!!♥♥♥♥

 音を表現すると、あまりにシャロンが惨めに思えた。胸を必死に押さえつける無意味な抵抗も虚しく、膨れ上がった(・・・・・・)シャロンの乳房はその勢いを急速に増し、弾けた。

 ガクンッ♡と膝を曲げ仰け反ったシャロンの細身から胸が飛び出した(・・・・・・・)。黒いインナーと白いエプロンを弾き飛ばし、美乳を締め付けていた黒いブラまで引きちぎって飛び出したのは、シャロンの身体に見合わない爆乳(・・)だった。

 

「おぉー! 良いデカ乳じゃねぇか!! 何センチあんだ?」

『さぁ? 正確なサイズは後で計るけど、100は下らないんじゃない?』

「そりゃそうだろ。明らかに100じゃ済まない爆乳だぜ?」

「な、な……♡ これ、これは……っ!?♡♡♡」

 

 ブルン、ブルン、プルンッ!♡♡♡

 恐らく、兄弟の呑気な会話などシャロンの耳には入っていない。それより、己の身体に引き起こされた異常な変化に動揺を隠し切れない。

 衣服を引きちぎり現れた生乳。それも、スタイルに優れたシャロンの美乳から優に20センチは膨乳が成されたまさに〝爆乳〟と呼ぶに相応しいもの。

 細身をアンバランスに、だが淫らに彩る爆乳。元のメイド服には一切収まらず、下乳まで剥き出しになり、ビンビンに勃った桜色の乳頭をも外気に触れさせてしまう。

 その結果、ようやく激しい動揺を見せた赤面顔のシャロンは危機的状況を察知した。

 

(この、胸は……いけませんっ♡ こ、これは……♡)

 

 爆乳化の瞬間に晒した醜態とその表情を必死に押さえ付けるシャロンは、己の胸が全く別のものに成り果てていることに気づく。

 それは爆乳ながら張りのある素晴らしい形だけではない。胸の熱さ――――感度(・・)がシャロンの意味を成していないスカートの下、黒い下着にぐちゅ♡ぐちゅ♡といやらしい音を立てさせていた。

 

「そんじゃ、その爆乳もたらふく見せてもらったし、そろそろ試合(ゲーム)再開だ。そら――――ッ!!」

「っ!!♡」

 

 急激な爆乳化でバランス感覚が崩れたシャロン。履き慣れたブーツですら足首を挫いてしまいかねず、質量を一気に増した乳房はその重さすら敵だ。

 そんなシャロンへの攻撃は、今までのような拳を握ったストレートではなく、手のひらを開いてかぶりを振った空気を割くような一撃――――ビンタ(・・・)だ。

 

「っっ♡」

 

絶対に(・・・)当たってはならない。戦士として、何より女としての勘がシャロンにそう告げていた。

 そのため、足は動いた。地面を蹴った。しかし、軽やかにとは到底言えるものではない。

 胸だけを増やした重量増加。そのあまりの重さはシャロンから神速を奪い、さらに目視すら見誤らせ――――バチィン!♥♥♥♥と、ビンタがシャロンの爆乳に炸裂した。

 

「ひぎぃ!?♥♥♥♥」

 

 足が止まり、咄嗟に歯を食いしばった我慢顔(間抜けな表情)と悲鳴が走る。

 さらに男は反対の手で――――逆側の爆乳にビンタを直撃させた。

 

「あひぃんっ!!♥♥♥♥」

 

 バルンッ♥バルンッ!♥♥ とシャロンの顔以上の爆乳がビンタによって飛び跳ね、シャロンが品を失った舌出し仰け反り顔を披露する。

 踏ん張ろうとして、重さもあって踏ん張りきれない足腰がガクガクと砕けて震え、迫り来る波に精神力で対抗した――――――

 

「――――あ♥」

 

 のは一瞬だけ。

 

「あ、あっ♥♥♥ あっあっあっ♥♥ あひっ、ひぃ!♥♥♥ ――――おほっ♥♥ ほお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥」

 

 プシュップシュッ!♥♥♥♥ ブシャァァァァァァァァァッ!♥♥♥♥♥

 

 官能の声を途切れ途切れにし、達した絶頂に酷い悲鳴を上げて完全に身体を仰け反らせるシャロン。爆乳メイドの千切れスカートまで激しく濡らす潮を吹き散らかし、仰け反った姿勢のまま仰向けにダウンしてしまう。

 

「おひっ!?♥♥♥♥ いひっ、ひぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥」

 

 だが、シャロンの絶頂はそれでも止まらない。下半身をブリッジさせるようにピンッ♥と突き出し、意味のないスカートから透明な汁を激しく噴射。

 下半身と爆乳に隠れたその可憐な面は、愛と献身の対象へ捧げる逆さアクメ顔といったところだろう。

 

『かんかーん。第一ラウンドしゅーりょー。あ、ちなみにラウンド変更はイッたら(・・・・)って決まってるからね。シャロンさんが「イッてません」って宣言したら、楽しみ(・・・)は違うんだけど……』

「ひっ、ほひっ♥♥♥ お、ぉ……♥♥」

『その様子じゃ――――聞くまでもないか』

 

 楽しげに、爆乳を投げ出して絶頂余韻に痙攣した下半身から愛液をリングに流すシャロンをライとその兄が見届ける。

 千切れたスカートの隙間から、高級な黒ショーツを突き抜けちょろろろろ♥と流れる愛液は、敗北して漏らしてしまったようにすら見える。

 

「ていうか、ラウンド変える意味あんのか? 死線さん……爆乳のクルーガーさんにはあるだろうがな」

『決まってるじゃん。その方がもっと楽しいものを見れるから、だよ』

「おうおう、怖ぇ弟だ」

 

 仲良く言葉を交わす兄弟の会話は、やはりシャロンの耳には入っていない。異常な爆乳と絶頂を与えられ、無様に倒れたメイドが聞けるものなど、主が己を呼ぶ悲鳴(・・・・・・・・)しかないのだから。

 

「お……♥ ふ、く……っ!♥」

「ん? もう立てんのかよ」

「とう、ぜん……です、わっ♥」

 

 故に、シャロンは立ち上がる。愛液の線が滴る足を無様に震わせて、重すぎる爆乳を垂れ下げながら、快楽に蕩けた顔を出来もしない引き締めで直し。

 

「かな、らず!♥ お嬢様を……おむかえに、あがりますっ♥♥」

 

 快楽に屈した爆乳を抱えたメイドは、その愛と献身を主のためだけに捧げ――――淫欲のゲームにその見定められた美しい身体を浸すのだった。

 

 

 

 






世界観設定は前の鬼ごっこ世界という凄くどうでもいい話。天の声ショタの名前は2秒で考えたので意味はないです。

……シャロンさんの性格と口調こんなんで大丈夫だっけ?過去が過去だし自分のことは平然と受け流しそうだけどアリサのことになると感情は見せそうなので……じっくり優雅してから次回に続くお無様絶頂してもらいました。溜めたのでちょっと派手目でしたね。
戦闘も極力最低限わかる程度にして、アリサ側も控えめにしたのにこれである。だって服ビリさせたいじゃん!!戦闘中セクハラされてもクールに決めてほしいじゃん!!黒下着は完全なイメージです!!!!

元の軌跡世界でシャロンさん書くなら……やっぱりじっくり調教ですかねぇ。メイドの仕事中セクハラ。最初は何も感じないお胸調教など……問題はシャロンさんの立場上そこまで持っていく理由ですが。ラインフォルト家がヤバくなって何とかならんか。気軽に家を傾かせるんじゃないよ。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます。どしどしお待ちしておりますー。お次は後編。さてつよつよ美女メイドさんの運命は如何に。ところでスカートだけ器用にビリビリするお兄さん凄い力加減ですね(今更)


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シャロン・クルーガー、アリサ・ラインフォルト(肉体改造、快楽堕ち・後編)

お ま た せ(一日ぶり後編のお届け)

さぁさぁ、どんなのが必ず欲しいですかと聞きまくり手に入れた性癖リクエスト後編。シャロンさんとアリサの運命は!

大変に楽しかった。前半溜め込んだだけあってめちゃくちゃ気持ちよく無様に喘がせることが出来た。特に反省はしていないしいつもに比べりゃ下品控えめよ、といかは評価しており。





 

『うんうん、そう来なくっちゃねー』

 

 第二ラウンド。爆乳ビンタの絶頂に引きずられ、立っているだけで体勢維持すらがままならないシャロン。

 爆乳化で上半身の胸部は完全に弾け、下半身も愛液でずぶ濡れになった頼りないボロボロのスカートしかない。第一ラウンド開始時の完璧な淑女はどこへやら、だ。

 無論、高みの見物を決めるライにとっては最高のショーだ。やはり彼女はそう簡単には堕ちてくれない。それが楽しく、もうすぐメイドを奪われる(・・・・)というのに快楽に身悶えするだけのお嬢様へ彼は声をかけた。

 

『君はいいの? シャロンさんが頑張ってるのに、いいご身分だねぇ』

「う、うるさいひっ!♡♡♡ シャロン♡ シャロンンンンンンッ!?♡♡♡」

『あーあ、何言ってるかわかんないや』

 

 シャロンのように外部的な改造は施されていないアリサだったが、ゲーム内でのペナルティが追加され唯一自由な顔を逸らして嬌声を狭い硝子室に響かせていた。

 空中M字開脚の股間部には、金属で作られた下着のような形の機器に同じ素材のチューブが接続されており、アリサの身体に強烈な媚薬が流し込まれている。その間、他のアームは服の隙間から全身を愛撫し、彼女を甘い快楽の渦に招待。

 ただ、ライも理由なくそうしているわけではない。アリサはシャロンをやる気にさせる餌にして、シャロンを手に入れるための遊び道具(・・・・)。せっかくまたとない機会のゲームを楽しみたいライは、当然その仕込みも欠かさない。

 

『でもいいのかなぁ。シャロンさん、このままじゃお嬢様のせいで酷いことになっちゃうと思うけど』

「ど、どういう意味!? ひぅ!♡♡」

『まだ判ってなかったんだ。実はね、君が一定回数イク度にシャロンさんの身体が変えられていく仕組みになってるんだ』

「な……っ!?」

『初回はルール説明の1回でおっぱいが大きくなったけど……次はどうなっちゃうかなぁ』

 

君のせいで(・・・・・)、と。

 あまりに卑猥で悪辣なゲームのルールに、アリサは虚空を持ち得る限りの怒気を載せて睨み付けた。

 シャロンが捕まればアリサが、アリサが絶頂すればシャロンが。お互いを思い合えばこそ、このゲームは本質的に互いを追い詰める――――そんなものに、アリサたちは負けるわけにはいかなかった。

 

「どこまでも卑怯なことを……っ! いいわ。私は絶対、こんな卑怯なやり方で感じたりなんかしないんだから!!」

 

 

 

 

 

「イグゥッ!!♥♥♥♥ イクっ♥イクっ♥イクっ♥ イックゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥」

『一ラウンドも持たないなんて、口ほどにもないなぁ』

 

 数分後、マンコとアナルにマシンガンバイブを打ち込まれ、仰け反り絶頂にひたすら『イク』と叫ぶアリサの姿があった。

 

『君には後でちゃんと役割があるから、しばらくそうしてるといいよ。飽きないようにはなってるからさ』

「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥」

 

 発狂して頭を振るアリサを尻目に、ライは視線をシャロン(本命)に戻す。もっとも、遊び道具の彼女に有無を言わさず感じさせたのはライの意志によるものだ。口にしたように、アリサには異なる役割がある。

 その先が来るまで、アリサの役目はひたすら絶頂すること。彼女のためにリングへ上がることを続け、胸を揉みしだかれて(・・・・・・・・・)いるシャロンのためにも。

 

「んあっ♥♥ あ、あっ、あっ♥♥ んっ、んん――――ふほぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 プシャッ♥プシャッ♥プシャッ♥プシャッ!♥♥♥♥

 

 僅かばかりに快楽を我慢しようと踏ん張る声と、堪えきれずに仰け反り絶頂してしまう無様な声。現状、シャロンに許されたのはこの二つの声音と腰砕けの股からマン汁を吐き出すことのみ。

 身体は皮肉なことだが、ライの兄に爆乳を揉みあげられることで何とか倒れることを防げている形だ。しかし、爆乳に振り回される身体で戦うことなどできるはずもなく、第二ラウンド開幕から散々弄ばれ、さらに第一ラウンドの再現とばかりに背後から胸を丹念に撫で回されてしまっていた。

 無論、感度は無反応だった時の比ではなく、シャロンは舌を出して快感の声を吐き出し続けている。

 

「どうしたどうしたぁ! 最初に胸を揉んだ時のあんたの目は、思わず寒気がするくらいだったぜぇ?」

「お、おだまりなさっ♥ いひっ♥♥ む、むねっ♥ はげしっ♥ だめですわっ♥♥♥ い゛や゛ぁ゛!♥♥♥♥」

 

 元のシャロンが持っていた美乳であれば鷲掴みにできていた大きな手も、今のシャロンの爆乳が相手では小さく見えてしまうほど。

 そんな感度抜群の爆乳を男は心ゆくまで堪能していた。張りと艶に優れながら凄まじい弾力まで会得した生乳を揉み、撫で、押し潰し。シャロンが幾ら絶叫しようとお構い無しに弄ぶ。

 

「へへっ、この雑魚爆乳がよ! イケ、イケッ!」

「い゛っ♥♥ でな゛どぉ!♥♥♥ お゛っ♥♥♥ お゛ぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 ギュウゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥ と爆乳の先端、巨大すぎる膨らみに比べれば控えめな乳首を抓りあげられ、快感に弱すぎる爆乳の敏感さが集中した部分から脳髄を破壊するような快楽物質がシャロンを襲った。

 背後の男へ完全に寄りかかれば楽だろうが、それは敗北を認めるようなもの。だが必死に立つ両足は内股と外股を高速痙攣で繰り返すことしか適わず――――耐え切れない絶頂の中で、湧き上がるもの(・・・・・・・)にシャロンは喉と身体を震わせた。

 

「あ゛っ♥♥♥♥ やっ、めっ♥♥♥ なに、か――――んんあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!?♥♥♥♥♥」

 

 ぷしゃっ♥♥ ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥

 

 シャワーのように乳首から噴き出したのは白濁液。シャロンの爆乳内で張り詰め、乳首から大量に噴き上がる母乳(・・)は、彼女に混乱と快感をもたらした。

 

「ぼ、ぼにゅうっ!?♥♥♥ わたくしの、おっぱ、いぃっ!?♥♥♥♥」

「良かったじゃねぇか。俺が搾ってやるよ」

「や――――ひゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!♥♥♥♥♥」

 

 ブビュッ、ブビュゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥

 

 母乳噴出で一度は解放された乳首が再度男の手によって抓りあげられると、シャロンの噴乳はより激しさを増した。まるでシャワーヘッドを取り外したような濁流となり、リングへと打ち水のように弾け飛ぶ。

 そして母乳はただ噴出するわけではない。搾られ噴き出している間、シャロンは絶えず噴乳絶頂へと導かれている。搾っている間(・・・・・・)ずっと(・・・)

 

「ひ、いひっ♥♥♥♥ う゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ――――イ゛グッ!!♥♥♥♥♥」

 

 ――――シャロンはラウンド変更(・・・・・・)の叫びを上げた。

 それは実質的に、今の自分では『勝てない』と告げているようなもの。意味のないラウンドとはいえ、感じさせられて屈したということに他ならない。

 だがシャロンには己のプライドなどより、守るべきものがある。それと同時に、これ以上の絶頂を続ければ壊れる(・・・)という本能から来るものだったのだろう。

 

「イ゛グッ♥♥♥♥ イ゛ギま゛じだっ!♥♥♥♥ い、いっ♥♥♥ イッてますわぁ!!♥♥♥♥」

『はい、第二ラウンド終了。くすくす……そんなに叫ばなくても聞こえてるよ』

 

 嘲笑というよりは、シャロンの無様な懇願を本気で楽しんでいる――――真っ白な視界が火花を散らす中で、シャロンはそのことに気づいてゾッと背筋を凍らせた。

 

 

 

『もうすぐ第三ラウンド。次はもっと頑張らないと、お嬢様を助けられないよ?』

「はぁー♥ ひゅー……♥♥ ご、ご忠告、感謝いたします、わ♥」

 

 ラウンドの切り替えごとにシャロンに与えられた休憩。しかし、爆乳は手で隠すことすら感度の関係でままならず、リングのロープに手をついて無様に爆乳を垂れ下げ息を整えることで何とか首の皮一枚を繋いでいるらしい。

 背後から舐め回すような視線がシャロンを襲う。ロープを支えに爆乳を垂れ下げる、ということは必然的に無防備な下半身は突き出していることになる。要するに、下着が愛液をどっぷりと吸いシャロンにとって不快な感覚、雌臭漂う下半身をバックで犯してください、と言わんばかりにしている……それを気にしていられないほど、シャロンは追い詰められていた。

 

『もう諦めたら? あんな淫乱なお嬢様、見捨ててもシャロンさんを責める人はいないよ』

「……お嬢様への侮辱は、許しませんわ」

 

 虚空を睨み殺気立つシャロンだが、その姿は先の通り滑稽。しかしライにとって、そんなシャロンが一途に主を助けようとする姿、心――――そういうお互い思いやる主従愛を楽しんでこそだと、彼は心の底から笑っていた。

 

 

『第三ラウンド、スタート!』

「へへ……」

「はぁ♥ は、……――――っ!?♥」

 

 そして、異変は第三ラウンド開始直後からシャロンを襲った。

 涎の滴りすら乳房に弾ければ致命傷。細心の注意を払って限界まで息を整えていたシャロンが、何かを察して手で口を覆った(・・・・・・・)

 

「ふ、ふっ!?♥♥ ん、んんーっ!?♥♥♥♥」

「おん? 何だ、またアリサお嬢様からの援護(・・)か」

 

 口を手で覆い隠し、何の責めも受けていないにも関わらず目を上擦らせ声にならない声を漏らす。そんなシャロンの異常にライの兄は肉棒を滾らせながら、いつの間にか硝子の明度が下げられ姿が見えない(・・・・・・)アリサが規定回数の絶頂を超えたのだと悟った――――そ口を手で押さえて悶えるシャロンに、何の肉体改造が付与されたのかも。

 

「へっ、さすがはライだ。俺のストレス解消も考えてくれるなんてな」

「っ!!♥」

 

 不味い。動き出したライの兄を目にし、シャロンは爆乳を振ってでも逃げようとした――――が、自分が噴き出した愛液や母乳に足を挫き、転倒してしまった。

 

「あ、きゃ……ん゛ん゛っ!♥♥♥♥」

「ははは、自分の母乳とマン汁で足滑らせやがった。爆乳がクッションになってよかったなぁ?」

 

 ブビュルッ♥♥♥♥

 

 見下され、侮辱の揶揄を投げかけられたシャロンに答えられる優雅な淑女など残っていない。身体とリングに挟まれその二つの風船が潰れ、先端から蛇口を全力で捻ったような母乳が噴き出し、絶頂してしまったのだから。

 しかもシャロンを襲った快感は爆乳潰しと母乳噴出だけではない――――必死に悲鳴を耐え抜いた中で、空気を吸うことすら辛い口内の震え(・・・・・)だ。

 

「そぉら、今回はどうなるかな?」

「……あ♥」

 

 二度目。シャロンは男の巨根と対面させられた。

 

「どうした? おまえが見掛けだけって馬鹿にした大きいだけのチンポだ。逃げねぇのか?」

「あ、あ♥ あ゛ぁ♥♥」

 

 喉が震えるだけで感じる快感。だと言うのに、目の前に聳え立つ巨頭に彼女はゴクリとはしたなく生唾を飲み干す。

 

(に、にげ……はやく、にげ、て……)

 

 意識はそう叫んでいる。だが、身体は違った(・・・・・・)

 シャロンの身体は重い爆乳を負けじと身体を起こすと、股を開いた(・・・・・)。蹲踞と呼ぶには大胆すぎる股開きで、ブーツに入った脚とダメージが激しいスカート、その下で愛液の糸が光る黒ショーツを男の眼下に晒す。

 もっとも、彼はシャロンの下着を既に何度も見ている。そのため彼女の女体は新たなる穴を見せつけ、男のモノを誘い入れようとした。

 

「んあー――――っ!?」

 

 小口を大きく広げ、トロトロに蕩けた立派な穴と化した口マンコ(・・・・)を差し出したのだ。シャロンの女体はそれを選びながら、シャロン自身の意志を尊重し驚愕の表情を作り出した。

 

「お、何だ使わせてくれんのか。ちょうど淫乱メイドにムラムラさせられてたところだからな、助かるぜ」

「っ、っ!! ――――んごぉ!!♥♥♥♥」

 

 ずりゅ、ずりゅりゅりゅ!!♥♥♥♥

 

 必死に首を振って最後の拒絶を見せたシャロンの奮闘虚しく、彼女は男のモノを口で受け止めてしまう。

 だが、一度目は顎が外れんばかりだった肉棒の挿入は、まるでトロトロの名器に誘われるが如く淫猥な音と共に呑み込まれ、シャロンの口奥まで到達した。

 

「お゛っ♥お゛っ♥お゛ぉ゛〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ブシュッブシュッ、ブシュゥッ!!♥♥♥♥

 

 自らが誘ったイラマチオ。嫌悪しかなかったはずの男のチンポ。けれど口内で受け入れ、舌や肉が絡め取るチンポの味と臭いにシャロンのオマンコは絶頂し、下着に穴を開けんばかりの愛液を吹き散らしている。肉棒を喉奥まで詰め込んでイキ顔を見せるシャロンは、淫乱メイドを蔑まれても反論できない。

 爆乳化の次は口マンコ化。シャロンの口内はチンポを熱く滾らせる性器。息を吸うだけで激しい快楽を覚え、肉棒が差し出されれば本能的に口を開いてしまう。一度肉棒を挿入れられれば、相手が満足するまで奉仕の限りを尽くす名器。

 

「お゛ごっ!♥♥♥♥ ごっ、ごぼぼっ!♥♥♥♥ ん゛お゛ぉ゛っ!?♥♥♥♥」

 

 ブシュッ♥ブシュッ♥ブシュッ♥ブシュッ♥ブシュッ♥

 

 恐らくは、否、確実にシャロンすら知らない肉体改造。口の中が性感帯と化し、憎たらしいペニスが喉奥を突き、口の中を行き来するだけで股開きのマンコから愛液を連続噴出するなど、一体誰が想像できるというのか。

 少なくとも、白目を剥きかけラウンド変更の叫びすらままならない、言葉を封じられたシャロンが想像するのは不可能なことだった。

 

「くはぁ! こいつは最高の名器だ……下のマンコが使えない分、口マンコで楽しませてもらうぜ」

「ふぶ、ふぶーっ!♥♥♥ ん、んんんんーッ!!♥♥」

 

 そこらの女性器とは比べ物にならない感度、締め付け、絡み付きに感銘さえ覚えたライの兄に対し、シャロンは冗談ではないとアリサを思って気力を取り戻した。両手で男の足を掴み、肉棒を引き抜こうとしているのがその証拠だ。

 が、顔より下が理性を取り戻したところで、それより上の口マンコがシャロンの理性に御されることは決してない。

 

「ぢゅっ!?♥♥♥ ぢゅうぅぅぅぅぅぅっ!?♥♥♥♥」

「おぉっ! す、吸い付きがすげぇ……そんな顔になってまでチンポが欲しいのか?」

「ずぞっ!♥♥♥ ずじゅるるるるるっ!?♥♥♥♥」

 

 違う、違うと言いながら、顔は間抜け面から変えられない。

 腕の抵抗を感じ取った口マンコは、チンポを離すまいと頑なな態度を取る。口を窄め、長く太ましい肉棒に縋り付く浅ましさすら覚えるひょっとこフェラ(・・・・・・・・)

 鼻と口を引き伸ばし、薄紅の唇すらグロテスクな物に吸いつかせるその様は、美貌と知性を兼ね備え沈着であったシャロンでさえ無様、不細工と言わざるを得ない。肉体が自身の意志を無視して行う変態不細工フェラに、シャロンは慌てて口を戻そうと根元まで顔を落とす。

 ――――が、それもまた口マンコの意味をわかっていない。本人の意思に関わらずされ続けた口奉仕の果てに、わざわざ喉奥まで肉棒を掻っ込み、根元まで顔を埋めるなど自殺行為(・・・・)に違いない。

 

「ぐぉぉぉ! 射精()る!!」

「う゛ぶッ――――う゛む゛ぅ゛ぅぅぅぅッ!!♥♥♥♥♥」

 

 ドクッ♥ドクッ♥ドクッ♥ドクッ♥ ドッブビュルルルルルルッ!♥♥♥ ――――ビュッ、ブビュッ♥♥

 

 口の中で溢れ返る精液。喉奥に差し込まれているというのに、口の端から濃厚な白濁の液をゴプゴプ♥と零し、その逆流はシャロンの鼻穴(・・)にまで及んだ。

 

(はなっ♥♥ いきが、でき、な……じ、ぬ゛……お゛っ♥♥♥♥)

 

 ちょろっ♥ ちょろろろろろろろ……♥♥

 

 リングに新たに加えられた液体は、頭を押さえつけられて白目を剥き、鼻ザーメンをビュルビュル♥と吹かす変態口マンコメイド、シャロンの惨めな失禁だった。

 色香を感じさせるショーツが温かく卑猥な濁り色に侵食されていくのを感じながら、シャロンの意識は途絶えた。

 

 

 

 

 それから数時間後(・・・・)。シャロンはより悲惨な姿でリングに立っていた。

 

『ねぇ、もう諦めたら? 僕はどんな(・・・)シャロンさんでも、大歓迎するんだけど』

「……お、お嬢様を……たす、け……♥」

「もう諦めろって」

「むほぉッ!?♥♥♥♥ ほ、ほっ、ほひぃぃぃぃっ!♥♥♥♥♥」

 

 いや、立っていると言えるのか、シャロンがそう返せるのかと問われたとき、そうではないと返すことになる惨状だった。

 両腕を掴まれ、バックで『ケツマンコ』と化した尻穴を穿たれる美麗だったメイド。括約筋が切れても不思議ではないデカチンポを難なく受け入れ、バルンバルン♥と暴れながらブシュッブシュッ♥と母乳を拭く爆乳。

 時に淑やかに、時に冷徹に、主たちには微笑みを見せていたシャロンの美貌は、取り返しのつかないアヘ顔になって下品な嬌声を上げていた。

 

「おほっ♥♥♥ ほっほぉ!!♥♥♥♥ んっほぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥」

「ははは! そんな下品な喘ぎ声して、爆乳で踊るような変態メイドにご主人様を助けられるわけねぇだろ!」

「ほっ♥ほっ♥ ちがっ♥ わたくしは、ぜっひゃいに――――おほぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥」

 

 いっそ理性を残さぬ方が、下品な嬌声と無様な顔で、ブーツの足先をピンッ♥と立たせて背筋を逸らしてケツアクメする淫乱な自分を見ることをせず幸せだったことだろう。

 なまじ使用人(メイド)の衣服を残していることがシャロンの惨めさを誘う。爆乳が零れた胸と、さらに引きちぎられたスカート、それにシャロンが脱ぎ捨てた(・・・・・・・・・・)下着以外は原型を保っている。無論、シャロン本人に淑女の原型は残っていないが。

 

「たくっ、頑固な姉ちゃんだぜ。ついでにここも弄ってやるから、もう堕ちちまえよ」

「ひぃっ!♥♥♥ ひゃめ、ひゃめてくだひゃい!♥♥♥ そこいひぃぃぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥♥」

 

 グリ♥グリ♥グリ♥グリ♥

 

デカクリ(・・・・)、らめぇぇぇぇぇぇぇっ!!♥♥♥♥♥」

 

 口調の原型すら手放した悲痛な叫び。男のゴツゴツした指に挟まれたデカクリ(・・・・)を刺激され、もはや吐き出せる体液があるのかさえ怪しい絶頂を強いられてしまうシャロン。

 通常のクリトリスが小豆程度であるならば、シャロンのマンコから飛び出したクリトリスは大豆、特大豆と評しても過言ではない巨大陰核。

 

 アリサの絶頂ペナルティで陰核を改造された際のシャロンは、あまりの快感に大慌てで下着を脱ぎ捨てる、それはそれは情けない見世物だった。それもあってか、シャロンにとってデカクリは何よりトラウマ――――否、改造された全ての部位が彼女にとって理性を破壊する恐怖の快楽部位なのだろう。

 

「ひぎぃ!♥♥♥ で、デカクリいくっ♥♥♥♥ イクイクイクイクッ♥♥♥♥ イグイグイグゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 脳内へ勝手に流れ込む淫語強制の呪い、など必要がないと思えるほど従順と化した肉体の雄叫び。

 爆乳化の時点で二度と戦えないメスになり、口マンコは淫乱なメイドへと生まれ変わった証。それ以外にもあらゆる肉体改造を付与され、デカクリを扱かれて舌出しアクメする。その声でさえ快感に変わるシャロン・クルーガーという変態淫乱メイド――――そこに〝敗北〟の二文字は、未だ付け足されていなかった。

 

「ひゅー♥ ふひゅー……お、おじょう、ひゃま……♥」

「……おいおい、こりゃあ筋金入りだな」

 

 ぽっかりと開いたケツ穴を見せつけるようにうつ伏せで掲げ、爆乳を潰して射乳しながらまだ堕ちない。巨根絶倫であるライの兄も、粘り続けるシャロンに呆れて髪をかきあげて見下ろす。

 アリサのために負けられないという気持ちと、それを裏切る肉体。ある意味、姿の見えない主人を心の支えにしていると言える。

 

『うーん、無理矢理は堕とせないかぁ』

 

 すると、一ラウンド一分と持たなくなったシャロンを見て、ライが妙に芝居がかった(・・・・・・・・)仕方なさげな口調で言葉を通す。

 もちろん、快楽に浸ったシャロンにライの三文芝居は見抜けない。しかし、次の一言は絶対に聞き逃せない。

 

『じゃあ、そんなに頑張ったシャロンさんのために、僕は譲歩しよう――――君が犠牲になれば、あのお嬢様は元の世界に返してあげるよ』

「……え?」

 

 〝シャロン〟と名乗る以上は聞き逃さないものだった。

 自らの不甲斐なさで救うことができないアリサを、救えるかもしれない一手。それはシャロンの表情に数時間ぶりとも言える正気の色、と見せかけた己の願望(・・・・)の表れであった。

 

「さあ、選んでよシャロンさん」

 

 そして、刹那の間にシャロンの目の前から消えていた男に変わり、一人の少年が彼女を見下ろしていた。

 齢は十に届くかどうか、だろうか。しかしその肉声と、今のシャロンを身震いさせる魔性とも言える碧眼が、彼こそライと名乗る少年であると告げていた。

 

「このまま頑張るか。あのお嬢様まで犠牲にするか。自分の意思で、自分の言葉で僕に仕えるか。好きに選んでいいよ」

「あ……ぅ……」

 

 答えなど、一つしか有り得ない。だが、それでいいのか。シャロンという名を、ラインフォルト家に仕える証を捨てないまま裏切る。そんなことが許されるのか――――許されていいのか。

 

「シャロン、駄目よ!」

「っ!!」

 

 シャロン・クルーガーの引き金(・・・)を引いたのは、まさにそのラインフォルト家の愛娘であり、姉妹のような家族であり、愛と献身を向けると誓ったアリサ・ラインフォルトがただ拘束された姿(・・・・・・・・)だった。

 

「シャロンを犠牲になんてさせない! なら私が――――――」

「あ♥」

 

 その引き金は大義名分。シャロンの零した声は、本人も無意識であろう歓喜の声(・・・・)

 それを言い切らせてはいけない。主と従者。犠牲になるならどちらか。シャロンがその身を差し出せば、アリサは助かる。

 あらゆる大義名分と快楽に呑み込まれ、肉欲を知った身体は理性を砕く(・・・・・)

 

(これはっ♥ お嬢様の、ため……♥)

 

 そう、あくまで主のために――――シャロン・クルーガーは、自らの意思で圧倒的に幼い小さな子供を前にして、頭を下げた。

 

「あなた様に、従いますわ♥」

 

 心を折った。

 

「いいえ――――ライ様に、仕えさてくださいませ♥」

 

 徹底的に、己のプライドや尊厳、誇りを打ち捨て踏み躙る。愛液、潮吹き、母乳、失禁小便が混ざり合ったリングの地面に顔と手と爆乳とを擦り付け、身体を折り畳んで自分はあなたより下の存在です、と言葉より雄弁な態度で示す。偶然か必然か、黒いショーツがシャロンの隣で荒く打ち捨てられ、激しい責めを物語る汚れで鎮座していた。

 シャロンは己が知る中でもっとも誠意が伝わる方法、土下座を以てライへの敗北を認めたのだ。

 

「ラインフォルト家のメイドとしての名、執行者としての名、どちらもライ様に捧げますわ♥ 家事、掃除、洗濯♥ オマンコ、口マンコ、ケツマンコ♥ この爆乳を以てライ様へのご奉仕をさせてくださいませ♥」

 

 ボロ布と化したスカートから見える美尻をフリフリ♥フリフリ♥と振って媚を売る。甘えた声で媚を売る。頭を擦り付けて平伏を以て媚を売り――――そんな言葉を吐き出す自分に、彼女は知らず知らず絶頂していた。

 

「シャロン・クルーガーの名を捧げ、わたくしの全てを捧げます♥ ですからどうか――――負けを認めた淫乱メイドのシャロンを、ぜひ雇用してくださいませっ♥ ライお坊ちゃま♥♥♥♥」

 

 これがあのシャロン・クルーガーの土下座だと誰も信じられない。だがそのメイド服が、声が、頭を下げた容姿がシャロンだと如実に告げていた。

 肉体を改造されリングで無様にイキ続け、今も土下座の下で多幸感を覚えさせる貌(・・・・・・・・・・)をしたシャロンは、敗北淫乱メイドとして完全屈服を謳ったのだ。

 

「うん、歓迎するよ。じゃあ、お尻を上げて」

「はい♥」

 

 ニコリと無邪気に土下座屈服宣言を受け入れる子供は、いっそ不気味さすら感じられた。だが、快楽に屈した(・・・・・・)シャロンには関係ないことだ。

 これから敬愛すべき、全てを捧げる主へこれは仕方のないこと(・・・・・・・)と言い訳をしながらケツを踵から離し大きく掲げた。

 ライはそんな垂れ流しのマン汁が多量に滴るシャロンの下半身に移動すると、その中でも目立つ巨大陰核に躊躇わず()を嵌めた。

 

「ぎっ♥♥♥♥ い゛っぎひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥♥」

 

 横幅に優れたデカクリに、まるでエンゲージリングのように嵌められた金属の輪。尻を掲げながらアクメ顔を逸らす器用な土下座を維持するシャロンへ、ライは心底楽しげに言葉を向けた。

 

「これは服従の証。僕への忠誠、君の誇りだ。このデカクリはゆっくり、クリチンポになるまで育ててあげる。嬉しいでしょ、シャロン(・・・・)

「はひぃ!♥♥♥♥ わたくしの身に余る光景でしゅ!♥♥♥♥ 立派なクリチンポになれるよう頑張りますわ♥♥♥♥ お゛っ♥♥♥ イクゥッ!♥♥♥♥♥」

 

 クリトリスへの絶え間ない締め付けか、それともこれからの未来を想像しての絶頂か。

 服従の証を嵌められた爆乳敗北メイドに、ライはさらなる装飾を加える――――銀色の首枷と鎖を繋ぎ、四つん這いにさせリングから連れ帰る。

 

「行くよ、シャロン」

「かしこまりました、ライお坊ちゃま♥」

 

 これから専用(・・)の修繕を施される荒れたメイド服を着て、マンコから愛液に四つん這いで引きずる爆乳からは母乳の二線を引いて連れられるその顔は、無事に屈することができた悦びに満ちていた。

 なんてことはない。シャロンの女体は、とっくに戻れない肉欲の海に身を浸していた――――だから、耐える理由(・・)を取り上げてしまえば心に建前を残して堕ちるのみ。

 

「ごめんなさい……ごめんなさい……――――ありがとう、シャロン」

「……お元気で、アリサ、お嬢様……♥」

 

 故に、主だけは救うことができた救いをシャロンは最後に得ることができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イグ♥イグ♥イグ♥イグ♥イグゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥ しゃ、しゃ、しゃろんっ♥♥♥♥ いやっ、たすけて、たすけ――――イッグゥッ!?♥♥♥♥♥」

 

本物(・・)が終わらないイキ地獄に囚われたままとも、知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「おはようございます、ライお坊ちゃま♥」

「うん。おはよう、シャロン」

 

 シャロンとアリサが元の世界から連れ去られてから、そう長くはない時が経った。無論、シャロン側の生活は順風満帆(・・・・)だった。

 ライがシャロンを迎えるためだけに用意した屋敷で、朝の目覚めは規則正しく始まり、彼女の礼によって成り立つ。

 だが、その礼は優雅ではなく淫靡。妖艶な笑みで頭を下げたシャロンの姿は、元のい服から大きく変わってはいない。

 変わっていることは二つ。その爆乳を支える生地が新しくなり、インナー無しの直で白い生地が生乳受け止めている。インナーがないため上乳は莫大なサイズの肌を露出し、ブラどころかニップレスさえ存在しない乳房の先端はビンビンに勃った乳首の形が浮き彫りになっていた。

 もう一つはその礼だ。スカートを摘むのではなく持ち上げる(・・・・・)というやり方をし、完全にたくし上げたシャロンは局部をライに差し出すように晒す。

 股間部を彩るのは黒い扇情的なガーターと、無毛(・・)のマンコに銀色の証が嵌められ、常にデカクリ勃起をした陰核――――その陰核をライが指で弾き、起床の鐘を鳴らす。

 

「ひぐぅ!♥♥♥♥♥」

「ふふ、立派なクリチンポに近づいてるね」

 

 ピンッ♥ピンッ♥ピンッ♥ピンッ♥

 

 デカクリを指で何度も何度も弾くライ。シャロンはそのクリピンに、挫けそうになる足を高速でガニ股と内股を繰り返すことでただ耐えることを強いられる。

 

「イクっイクっイクっイクっ♥♥♥♥ シャロンのデカクリ♥ クリチンポ目指してイキますっ!♥♥♥♥♥」

 

 当然、シャロンに強いられている、などという感情はなく、与えてもらえる快感に情けのないイキ顔で答え続けていた。

 ノーブラノーパンの特殊(へんたい)メイド服を着こなすシャロンは、その敏感な身体を巧みに操り、持ち前の能力を活かして完璧に家事をこなす。その中でも大切な日課が、厨房で行う二種(・・)のティーカップへ液体を注ぐことである。

 

「……ふっ♥ おっ♥おっ♥おぉっ!♥♥♥♥」

 

 厨房には、片乳をエプロンの支えから取り出し、搾る(・・)こと。小さなカップに乳首からの母乳が注がれ、乳搾りの快感に耐えながらもうっとりとした顔を隠し切れないシャロンの姿があった。

 これが一つ目、ライへと献上する特性のミルク。そしてもう一つ――――シャロンはスカートを捲り上げ、纏めた状態で厨房の台に上がる。

 

「ふぅ……♥」

 

 まるでトイレに間に合った瞬間のような吐息と、そのもの(・・・・)な姿。

 厨房の台にブーツを載せる問答無用、礼節を弁えたシャロンとは思えない格好。スカートを捲り、その状態でしゃがんで股を開けば、見事なおしっこポーズ(・・・・・・・)の完成。その下にはもちろん、もう一種のティーカップ。それが誰に出されているのか、シャロンには教えられていないそれに――――尿道を開いて、解き放つ。

 

 ちょろっ、ちょろろ、ぷしゃぁぁぁぁぁっ♥♥♥♥

 

「ふぉっ♥♥ ひ、ぃ♥♥ お小便で、イクっ♥♥♥♥」

 

 尿道も性感帯となったシャロンは、一人しかいない厨房でも律儀に絶頂を宣言し、カップに注がれる濃厚な濁り水が小さな穴を擦り出ていく快楽に身を浸す。

 はしたない格好とマナーで、はしたなく小便絶頂をする――――シャロン特性の紅茶(おしっこ)を誰が飲んでいるかなど、彼女は考えもしなかった。

 

 

そんなことより(・・・・・・・)、もっと大切なことがあるからだ。

 

「あんっ♥♥♥ あ、あぁ!♥♥♥♥ わ、わたくしのオマンコはいかがでしょう、ライお坊ちゃま♥」

 

 パン♥パン♥パン♥パン♥ 

 

 屋敷の夜、寝室に響き渡る肉と肉のぶつかり合いと、ドロドロに甘え切ったシャロンの声音。

 豪奢なベッドの上で新たな主人に跨り、騎乗位で奉仕するシャロン。爆乳を上下に暴れさせ、グリグリ♥と結合部を捻って擦る。相手が小さな子供ということもあり、その光景は背徳であった。

 

「気持ちいいよ、シャロン。でも……もっと下品に喘いでほしい、な!」

 

 ドチュンッ!!♥♥♥♥

 

 だが体躯の差をものともせず、しっかりとシャロンの騎乗位を受け止めながらライはお返しの剛槍(・・)を彼女の子宮に撃ち込んだ。何度も、何度も、その小柄な身体に見合わない大人びたペニスをシャロンの膣内に浸していく。

 

「お゛ぉ゛っ!?♥♥♥♥ も、申し訳ありませんっ♥♥ おほぉ♥♥♥ ほっ♥ほっ♥ほひっ♥♥ んひぃ!♥♥♥ シャロンのおまんこをじゅぽじゅぽするおちんぽ様♥ 大変気持ちいいれしゅうぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥」

 

 この歳でこの大きさ。成長すればどれほどのモノになるのか。兄譲りか、それ以上か。顔と身体を逸らして騎乗位でイキ果てたシャロンの中には、愛しい主への忠誠と期待感しか存在しなかった。

 

「シャロン」

「らいひゃま♥ ……んっ♥ちゅるっぢゅる♥♥ んちゅぱ♥♥」

 

 両手を繋ぎ、性器を繋ぎ、幼き主人を押し倒すようにキスを貪る。襲っているようにしか見えないが、その実態は真逆だ。

 

 素晴らしい肉欲に堕ちたシャロン・クルーガーは、偉大な少年主人に愛と献身を尽くす。

 

 

 

「あ、お待ちください、ライお坊ちゃま♥」

「うん?」

 

 とある日。椅子に座ろうとしたライを呼び止める聞き慣れた声。

 次の瞬間、ライの身体は地面から浮き上がっていた。しかし、椅子から遠ざかったわけではない。そして恐れがあるわけでもない。彼お気に入りのメイドが、自身に害を成すなど有り得ないことだからだ。

 

「失礼します♥」

 

 予感は的中。シャロンは主が座ろうとした椅子に腰掛け、彼女自身はライのための椅子になった(・・・・・・・・・・・・)

 むにゅん♥むにゅ♥ 少年の身体を抱える優しい手に、そのたわわすぎる爆乳。

 

「僭越ながら、わたくしが椅子の代わりを努めさせていただきました♥ 座り心地はいかがでございましょう♥」

「ああ……最高。これ以上の椅子はこの世にないね」

「ありがとうございます♥ はぁ……このシャロン、至上の喜びですわ♥」

 

 胸で身体全体を奉仕され、耳には自身を愛する(・・・・・・)甘く蕩ける可憐な声。奉仕する側だというのに、色気を感じさせる感銘の吐息は、ライの心をこれ以上なく満たしていた。

 

 望んだものを遊び尽くし、屈服させて手に入れたライ。これから彼は、手にした最高のメイドに歪んだ愛を注ぎ――――変わり果てた身体で彼を包み込むシャロンも、同じだけの愛を返し続けるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 新装された屋敷には、全く異なる地下の空間がある。

 

「お゛ぅ゛♥♥♥♥ お゛っ♥♥♥♥ イグイグイグイグイグイグイグイグイグゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 そこで連続絶頂に喉を潰さんばかりの叫びを上げている、金髪の美少女……と、誂られた鼻フックがなければ言えたことだろう。

 牢屋に閉じ込められた彼女は、天井から伸びた枷に両手を広げて繋げられ、バックの体勢で壁から生えた二穴を穿つ高速マシンガンバイブに突かれ続ける快楽地獄に囚われている。

 少女の名はアリサ・ラインフォルト――――そのアヘ顔豚鼻に、注がれた紅茶(おしっこ)が流し込まれた。

 

「おら、水分補給だ。大事な()従者様がくれた小便だぞ。ありがたく飲むんだな」

「がぼっ♥♥♥ ぶぼぼっ♥♥♥♥ おぼぼぼごぉ♥♥♥♥」

 

 小便塗れの顔面が、いつも通り(・・・・・)の光景――――たとえ理由であっても救いたい心があったシャロンの約束は、当然のように裏切られた。

 そもそも、この兄弟は初めからその腹積もりだったのだ。ライがシャロンを、兄がアリサを。そのため、ライは初めからアリサに目もくれておらず、兄はシャロンの肝心は部位には手を出さなかった。

 シャロンにとって幸運だったのは、堕ちるまでの過程を楽しんだ後は真っ当に愛でるライであったこと。

 アリサにとって不幸だったのは、堕ちる過程など弟に任せて自分はあらゆる玩具で責められる女を楽しむ、そんな兄が相手であったこと。

 

 

「ライ様……愛していますわ♥」

「イグ♥イグ♥イグゥ♥♥♥♥ もういやあ゛ぁ゛ぁ゛゛っ!♥♥♥♥ じゃろ゛ん゛♥だずげでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っ゛!!♥♥♥♥ ま゛だイ゛グの゛い゛や゛ぁ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 

 移り変わったシャロンの愛。その裏で叫ばれる彼女を求める救いの声は――――二度と、底から這い上がることはなかった。

 






個人的にかなりの傑作になったと思う。無理をせず勢いで突き抜け、シャロンさんを中心にした1作、如何でしたでしょうか。土下座?私の提案に決まってるだろ!!!!!!

口マンコ化って最初話すだけでイクような感じをイメージしてましたが、書く前にいやそれ違くない?と気づいてちゃんとそれっぽくなったんじゃないかなと思った。ひょっとこは口マンコの抗いで添える程度に。
やっぱり何度書いても絶頂宣言を入れるのを止められない。性癖は王道ということで一つ……シャロンはともかくアリサの台詞の八割くらい絶頂宣言で埋まってない????

メイド服はあえて最後まで脱がせませんでした。メイドを推してるので大事かなと。改造メイド服も原型を留めながらお無様にですわ。従者の礼をしながら股間丸出しにさせるのさせたかった(性癖)
最後は私の性癖を詰め込みながらオーダーのメイド爆乳椅子でイチャラブ風味に。やっぱり快楽堕ちは幸せにしてあげないとね(裏から目を逸らす)腋毛と陰毛とケツ毛は我慢したんだからいいだろ!!なお鼻フックは漏れ出た。私は悪くない。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。次回は話し合い中のシャドウバース、エロカードバトルしようと思っています。竿役や効果をとある方からお借りし、絶賛効果考え中です。初のカードバトルなので挫折しても許してね。ではまた次回ー


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レン・ブライト(前編・ショタおね、催眠、失禁、羞恥露出)

リクエストのフェルトを書いていたんだけど話し合いが盛り上がって熱がある間にケリをつける!って感じで書きました。前の後書きで言ってたレンのショタおねものです。

とりあえず導入の前編から。レンの性格トレースできてるかは怪しいし、口調もあの子何気にバリエーションあって不安ですが、どうぞ。





 

「ごきげんよう。貴方がレンの依頼主さんかしら」

 

 ――――その少女は見惚れるほど可憐であった。それこそ、少年が思わず言葉を失ってしまうほどに。

 背の上に烟るスミレ色の髪。金色の瞳は緩やかに歪められ、背に組んだ両手は優雅を思わせるさり気ない仕草。表情がなければ美しすぎる人形を見ているようであり、だがレンと自身を呼称した少女の表情、声が生身の人であると示していた。

 

「……は、はい。ボクはエルマー。エルマー・フィッシャーです。よろしくお願いします!」

「ふふ、元気がよろしいこと――――なんて、ね。レン・ブライトよ。短い間だけど、どうぞご贔屓に」

 

 片足を引き、スカートを摘んで礼を見せる。本当に、どこかのお嬢様のようで――――今まで味わったことのない(・・・・・・・・・・・・)女の姿に、エルマーは酷く心を惹かれていた。

 

 

 

「貴方も大変ね。父親の代理に商品を届けに行くんでしょう? ……まだ子供なのに」

 

依頼主(・・・)と街中を移動中、レンはどこか同情気味にエルマーに言葉をかけた。歩幅を合わせて、少女故に身長が高いとは言えないレンですら見下ろせてしまう少年だ。

 

(ほんと――――ちょうど、あの子(・・・)と同じくらい)

 

 レンですら年が離れていると判断できる年齢。自分と縁のあるとある子を思い浮かべ、不思議と重ねてしまうほどだ。

 

「……正直、不安はあります。でも、お父さんが大変な時に力になれないのは嫌なんです」

 

 そう言って、自分で持つと言って聞かない商品の一部をしっかりと背負い、エルマーは年に似合わない決意の顔でレンへと言葉を返した。

 彼の家は街の中でも有名な商店であり、エルマーは店の店長の一人息子なのだ。そして店長自らが挨拶に行くほどのお得意様に商品を届ける予定だったのだが、急病で行けなくなり、エルマーが代理を名乗り出た。

 しかし、まだ幼い息子を距離が離れた街に一人行かせるわけにもいかない。だが急な話で正式な護衛を雇う時間はなく――――商人ということで多大なツテ(・・)を使い、過去に表に出せない経歴を持つレンにお鉢が回ってきたということだ。

 

(……やれやれね。レンも誰かさんたちに似てしまったのかしら)

 

 別に、レンからすれば受ける理由はなかった。大っぴらには出来ない自身の経歴を知っている怪しさ、たかが商人一人の護衛任務など、レンという少女の実力を確実に持て余す(・・・・)に違いないものだ。

 だが――――護衛対象を見て、断り切れなかったからこそレンはエルマーの横に立っていた。

 

「――――心配することはないわ」

 

 そうして、決意を浮かべながらどこか不安を表にしたエルマーに、レンは言葉をかけながら彼の頭を手で撫でた。

 

「レンは大人のレディだからとても強いの。だから肩に力を入れないで、レンの前では子供らしくいなさい――――数日間だけど、お姉さんがお世話してあげるわ、エルマー(・・・・)

 

 唇に立てた人差し指を当てながら微笑み、エルマーの頭を撫でてやるレン。そのお姉さん(・・・・)な仕草に、エルマーはポっと頬を赤らめて俯きがちに返事を返した。

 

「は、はい。よろしくお願いします……レン、お姉さん」

「あら、少しからかいすぎたかしら」

 

 くすくす、と赤面したエルマーを微笑ましげに笑って見下ろすレン。過去、語り尽くせない色々なことがあり、年に似合わない経験の豊富さはレンの方が優れている。年下の少年一人を手玉に取る程度、彼女にとってわけはない――――無論、引き受けた護衛任務をやり遂げる、世話を焼くという気持ちは本当だったが。

 

 商品を届ける街は幾つかあり、数日かけて巡っていく予定。レンの役目は移動の最中で生じる不都合の排除、そしてエルマーの相手役――――あからさまに不自然な箇所があると言うのに、天才的な頭脳を持つレンは何故か(・・・)気がつけない。

 その日は商品を届け終えて、予め予約していた宿屋に宿泊。寝るまでの間、エルマーはレンが口にする旅の話に素直に聞き入っていた。

 

「レンお姉さんって……すごく物知りですよね」

「うふふ、レンは単なる学生よ――――レディは、秘密を着飾って美しくなるものなんだから」

 

 指を口に立て、パチンと片目でウィンクをしながら茶化す。レンの過去は人に話すものではなく、少々と刺激が強い。もっとも、見惚れたように頬を朱色にしたエルマーにとっては、レンのその仕草こそ刺激が強いものだったようだが。

 

「……ん、ちょっと席を外すわね」

「あ、はい」

 

 と、素直なエルマーを相手に話し込んでいたレンが、ふと椅子を引いて席を立った。その何気ない姿すらレンであれば様になり――――エルマーは、意識をレンに集中させた。

 

(ふぅん……トイレか)

 

読心(・・)。エルマーは大した予備動作もなく、さらには気配に敏いレンに一切気付かれることなく彼女の思考と目的地を読み取った。

 女の子に対しての控えめな表現ならばお花摘み。大雑把な表現をするなら、レンほど優雅な少女でも人間であれば存在する生理現象のおしっこ(・・・・)だ。

 

(千里眼、っと)

 

 部屋で素直に待ちながら、エルマーは離れ始めたレンを視界で追跡(・・・・・)する。彼が視界を飛ばすと、レンはちょうど宿のトイレに入り、個室のトイレで用を済ませるところだった。

 

「……ふぅ」

 

 誰にも見られないはずの空間。如何にレンと言えども、排泄時には気を抜いて無防備な吐息を零していた。

 スカートを軽く持ち上げ、シンプルな黒のパンツを細い足に下ろし、小便器に向かってしゃがむ。

 

「ん……」

 

凄惨な過去(・・・・・)がありながらも幼すぎたが故に鮮やかなピンクを保った陰裂が開き、小さな尿道が顕になる。

 エルマーに付きっきりだったために溜め込んだ排泄物。それをひり出す瞬間、身体をぶるりと震わせ僅かに恍惚とした吐息を零したレン――――その膀胱を、エルマーは遠隔で閉じた(・・・)

 

「……んっ、ん……? ん、ふ……っ!」

 

 長い排泄が始まるはずだった。しかし、根元を意図的に閉じられた膀胱は尿道の入口に水を流すことをせず、レンがいくら力んだとしても、どこか色っぽい吐息の悩ましさは解消されることはない。

 

(ふふ、焦ってる焦ってる)

 

 小便器に向かってしゃがみ、尿道に力を入れるレンの姿をじっくりと千里眼で観察しながら、エルマーは一人唇を歪めた人に見せない笑みを浮かべる。

 ――――エルマー・フィッシャーは生まれながらの超能力者(エスパー)だ。その名称が正しいのかはわからないが、少なくとも彼は自身の能力に対する正式な名称に興味などなかった。

 彼は持ち得た様々な能力、そして女への早すぎる興味が先行し、これまで何人もの女を喰って(・・・)きた。レン以上の年齢を重ねた女を何人も――――だが。

 

(レンお姉さん(・・・・)は……今までのどの女の人とも、違う)

 

 これまで同様、父親に軽い催眠を施して環境を整え、軽く遊ぶ程度のつもりだった。エルマーは何も大層な願いを持っているわけではなく、子供ながら漠然とした興味で動いているのだ。

 だから今回もただ一回の興味、そのはずだった。

 

『レン・ブライトよ。短い間だけど、どうぞご贔屓に』

『数日間だけど、お姉さんがお世話をしてあげるわ、エルマー』

 

 レン・ブライトという少女は、エルマーの好奇心を刺激した。

 これまでにない可憐な容姿。まだ幼さが抜け切らない中で見せる子供の顔と大人びた女の顔。短い付き合いの中、エルマーを気にかけてくれる本気の言葉と――――頭を撫でられた感触。

 エルマーはまだ気がついていないかもしれないが、それは有り体に言えば一目惚れ(・・・・)というものだ。

 

 ただし、異常な力を持つエルマーの一目惚れは叶わぬ恋ではなく、歪んでいる恋(・・・・・・)と言えるかもしれないけれど。

 

「――――お待たせしちゃったわね。明日も早いから、今日はもうお休みしちゃいましょ」

「はい!」

 

 帰ってきたレンが、あくまで年下の少年をあやすようなおどけた口調で就寝を提案。彼女の前では年相応な振る舞いも一部は心がけているエルマーは、素直に従って寝床に着く。

 

「……んっ」

 

 無論、レンの尿意は消えたわけではなく、出ないだけ(・・・・・)――――悩ましげな吐息が、同室の寝床に時折零れ落ちることに、エルマーは目を閉じながらニヤリと笑っていた。

 

 

 二日目の護衛依頼も滞りなく順調だった。

 

「…………」

 

 ただ、澄まし顔のレンが移動中、特に歩く際には昨日に比べて内股になり、エルマーが目を離した隙に足を擦り合わせている。当然、エルマーは気付かぬ振りをしながらレンの痩せ我慢を千里眼で観察していた。

 

「レンお姉さん、どうぞ」

「……ええ、ありがとう」

 

 そして休憩中、さり気なく飲み物を差し出す。雇い主からの善意を無下にできない――と少量の催眠を掛けていることも含めて――レンは飲み物に口を付けざるを得ない。

 そうして膀胱には尿が溜まり、しかし吐き出すことは叶わない。

 

「……ん、ふっ♡」

 

 あまりに溜め込みすぎた膀胱はレンの下腹部に張りを作り、堪え切れない色艶のある零れの息を移動中頻繁に引き出させる。

 出したい。出せない。何かの病気かもしれない。だが依頼中、しかも年下の少年におしっこが出ない、などという悩みを打ち明けたところでどうにもならない。

 強者であれ淑女であれ、人間的な機能があるならば逃れられない尿意。それが限界以上に溜め込まれた地獄――――そんな地獄をアシスト(・・・・)してくれる来客が訪れた。

 

「……っ!?」

「や、っぱり……出てきたわね」

 

 集団の魔物を前に、内股を擦ってどこか顔も赤いレンが大鎌を取り出して驚くエルマーを後ろに下がらせる。

 これが護衛を必要とする理由。目的の街に向かうためには、どうしても魔物が出る危険な森を通らなければならないということになっている(・・・・・・・・・・・・)ため、戦闘は決して避けられないのだ。

 

「下がってなさい。絶対にレンの前に出ないこと。あの程度、すぐに殲滅して――――」

 

 数はいるがレンにとっては雑魚の群れ。後方の安全を確認し、手短に行動基準を伝えながらレンは魔物を睨み付けた。

 言葉の端に余裕のなさが見て取れ、暴発しそうだと感じながら絶対に出ない尿道が原因であからさまな内股のレン――――戦闘直前、意識を魔物たちに向けた瞬間、エルマーは彼女の膀胱から()を取り外した。

 

 ぢょろっ♡

 

「え――――」

 

 レンの下半身から飛び出した野太い排尿の音。当然の解放に思考が追い付かず、肉体が少しでも排尿しなければと尿道から水を吹き出した音だ。

 

「やっ♡」

 

 思わず、我を忘れて年相応の声音でスカートの股間部を抑え、膀胱を締めるレン。が、一度排泄を認識した膀胱は、限界値を遥かに超えたそれ(・・)を彼女の意思を無視して入口を押し広げた。

 

「だ、だめ――――だめぇぇぇぇぇぇっ!♡♡♡」

 

 ぢょろっ、ぢょろっ♡ ぷしっ、ぷしっぷしっ♡ ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡

 

 咄嗟に出てしまったのは涙と叫び声。最悪に備えてパンツを下ろす、という行動すら取れずにレンの膀胱は崩壊し、パンツどころかスカートを貫通する小便の大洪水を魔物の、何よりエルマーの目の前で晒してしまった。

 

「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁ……♡♡」

「レンお姉さん……っ!!」

 

 絶望の声に圧倒的な解放感が混ざり合い、下半身をたっぷり溜め込まれて濃く濁った黄金水が濡らしていく。

 エルマーがレンを思い背を向け、耳を塞いだとしても臭いは消せない――――そもそも、千里眼で涙目になって蕩けたレンの表情、内股でぷしゃあ♡と小便をぶちまける下半身までエルマーには見えているのだが。

 そうとも知らず、咄嗟の気遣いに僅かな感謝さえレンは持ちながら小便を垂れ流し、細くしやかな脚や靴の中にまで大洪水を流し続け、たっぷり十数秒を用いて人生最大の排尿、及び恥晒しの失禁を出し終えた。

 

「……はぁ、はぁ……は、ぁ♡」

 

 押さえつけたスカート、中身のパンツはぐちゃぐちゃに濡れてポタポタと吸った小便の雫を流し、レンの脚にも黄金色の水滴が流れて濃厚な臭いを放っている。

 究極の解放感。得も言えぬ感情。濡れた衣服の不快感を一瞬とはいえ忘れて、レンは恍惚とした吐息を吐いて、我に返った。

 

「あ……」

 

 漏らした、と。しかもそれを魔物に見られ、彼らは嘲笑うようにレンを観察している。エルマーは、レンから背を向けて彼女の恥を見てしまわないように――レンから見れば――心に寄り添った対応をしてくれていた。

 

「……もう、いいわ。危ないから、ちゃんと前を向いて(・・・・・・・・・)なさい」

「っ……」

 

 耳をどんなに塞いでも聞こえるものは聞こえてしまう。レンの言葉を聞き、前を向いて痛ましい表情を作った(・・・)エルマーに、彼女はフッと微笑んで声を発した。

 

「なんて言ったらいいのか、わからないけど……こんなところを見せて、ごめんなさい――――すぐ、終わらせるから」

 

 己の排泄物で濡らしてしまった愛用の鎌を再び構え、身嗜みを整える暇すらなく、つまり小便塗れの格好で魔物と向き合うレン。

 レン一人ならばともかく、守るべき対象が今の彼女にはある。恥を晒したからと言って、その恥を見ないよう気遣ってくれた彼に報いらないほどレンはひとでなしではなく、何より、

 

「――――よくもレンに、恥を晒させてくれたわね」

 

 失禁を見た魔物たちを生かしてはおけない――――失禁という行き場のない怒りを合法的にぶつける、所謂八つ当たり(・・・・・)の戦いが幕を開けた。

 

「数だけしかいないの? もっとレンを楽しませてほしい、わ!」

 

 始まった瞬間、それは一方的な殲滅(・・)の光景だった。

 尿意から解放されたことで、ある意味では自由になったレン。元執行者として、魔物如きに遅れはとはないと大鎌を手足のように操って魔物を薙ぎ払う。

 いつものレンに比べれば落ち着かない怒りから、動きが多少荒っぽく見えるがそれでも冷静に戦局を見てはいる。一匹足りとて背後には通さず、このままいけば数分と待たずしてレンは魔物を殲滅しきる。

 

(もう少し、必要かな)

 

 介入や妨害といったものがなければ、だが。

 失禁だけではレンの態度を崩し切ることはできない。レンの聡明かつ自己を見失わない精神が為せる技だろう。

 だからこそ、守るべき対象がまさか自身の恥の原因を作っているなどとは夢にも思わない。レンが魔物から距離を取り、再び疾走する――――瞬間、エルマーが念力でレンのパンツを引き下ろした(・・・・・・)

 

「な、な――――ッ!?♡」

 

 ずりずりずり♡と膨大な尿を吸って重くなったレンの黒パンツが両足に落ち、走りかけた足を文字通り引っ張る。パンツを下ろしかけた間抜けな姿と突如として下着を曝け出しにされた羞恥心。

 何度も言うが、この場にはレンだけでなくエルマーもいる。前を見ていろ、と言った手前から確実に下着は見られてしまった。しかも失禁をしたせいで汚れたパンツを、中途半端に脱がされたあまりに情けなく恥ずかしい格好をだ。

 

 結果として隙を晒したレンは、不自然なほどに(・・・・・・・)曲がりくねった魔物の爪を避け切ることができなかった。

 

「きゃぁっ!♡」

「あ……!」

「っ……平気よ!」

 

 魔物の鋭い爪はレンの衣服を、胸のブラを的確に(・・・)に引き裂き、その生肌や乳輪が見える扇情的な衣装へと作り替えた。

 

「やってくれるわ、本当に」

 

 雑魚だからと油断していたかもしれない。レンを案じて一歩踏み出したエルマーを諌め、爪の軌跡で彩られたお気に入りの衣服を見やる。

 幸いにも傷になるような深さではなく、肌成分は増したがまだ衣服として成り立つ。濡れたパンツをそれでも脱ぐよりマシだと引き上げ、レンは口を開けて大技(・・)を構えた魔物を相手にスっと目を細めた。

 

「見え見えね。そんなものが当たるとでも――――」

 

 不意をつかれたとはいえ所詮は下級の魔物。相手を嘲笑し、エルマーとの位置関係も正確に把握しながら大技の回避に姿勢を落としたレン。

 

「……おほ!?♥♥♥」

 

 が、尻穴(アナル)に生じた異物感に目を剥いて出すつもりもなかった叫び声を上げて足を止めた。

 

「ん、ほっ♥♥ おほ、おほっ!?♥♥♥ んほぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 カチカチカチカチッ♥とレンの結腸で激しく震えてかち合う音が鳴り、あまりのことに鎌を取り落としてお尻を両手で抑え、下半身から逸らして快感(・・)に品を損なう喜悦の声をレンが上げた。

 尻穴の中で暴れ、かち合う音は転送した(・・・・)複数のローター。それがいきなりトップスピードで振動し、触れた衝撃で不規則に暴れながらレンの結腸を責め立てている。失禁同様、レンの意思ではなくましてや備えもない状態での快感は、如何な彼女と言えども対処不能。

 再び隙を見せたレン。お尻を抑え、オホ顔を晒して両足を痙攣させながら――――魔物の大技、特大の水流に呑み込まれた。

 

「きゃぁぁぁっ!?」

「レンお姉さん!」

 

 水が勢いよくレンの身体を打ち付けた――――が、大技というには少々威力が抑えられた(・・・・・・・・)ように足りず、精々と大型のホースでの放水レベル。

 レンなら直撃してもダメージにはなり得ず、尻穴を襲った異物感も消失し、レンは先の痴態に赤面しながら声を発した。

 

「……あら、ちょうど水浴びがしたかったところなの。感謝するわ、魔物さん」

 

 不快だった失禁の後も水の勢いに押し流されて消えて、水で張り付いた前髪を手で掻き上げて獰猛に笑う(・・・・・)

 この程度の攻撃に当たってしまった屈辱。先の尻穴への刺激といい、妙な攻撃をしてくる魔物たちへの苛立ち。何より、堂々とエルマーの前で宣言をしたにも関わらず魔物如きに手こずっている現状に、レンは淑女の振る舞いを取り外しかけていた。

 あと一歩あれば、レンは激情に駆られるかもしれない。ある種、怖いほどに計算し尽くされた恥辱の責め――――その最後の布石は、既に仕込みを終えていた。

 

「さて――――え?」

 

 変化は突然にレンを襲った。否、またレンの身体に何かが起こったというわけではない。異常が発生したのは、レンが着ている衣服(・・)だ。

 水を正面から浴びて、その水が染み込み滴るレンの衣服が猛烈な勢いで溶け始めた(・・・・・)

 

「は……な、何が――――!!」

 

 そこで答えに行き着いたレンが、何故か(・・・)動かない魔物を見やった。魔物の水攻撃はレンを狙ったものではなく、馬鹿馬鹿しいがレンの衣服を狙ったものだ、と。

 

(上手くいったな)

 

 ――――当然、魔物の水流にそのような都合のいい能力は備わっていない。

 レンと出会ってから、エルマーが己の能力を活用して作り出した水に溶け(・・・・)、レンのものと瓜二つ(・・・)の特殊な素材の衣服。それをアナルローターの衝撃で動けず水に当たる瞬間、エルマーが瞬間移動の物質交換を用いてレンに着せたのだ。

 そして上手く水が行き渡った衣類は、素材の持ち味を活かしてレンの裸身を暴いていく。ボロボロと崩れ落ちる衣服、下着を慌てて掴むも止められず、レンは本気で赤面をして声を荒らげた。

 

「だめっ、待って、もう、なんで……!♡ え、エルマー! 見ないで、見ちゃダメ!!♡」

「は、はい!」

 

 そこで咄嗟に叫んだことがエルマーに見られたくない、というのは少女としての羞恥心か、どこからか芽生えたエルマーへの意識なのか。

 それはレンにさえわからないことだったが、どうであれエルマーに視線を外すように叫び、拾い上げる抵抗も虚しく森の道中で素っ裸(・・・)になってしまったことに変わりはなかった。

 

(――――――)

 

 千里眼。後ろを向いたエルマーが見たのは、レンの美しすぎる肢体と、突如として訪れた強制ストリップに混乱真っ只中の羞恥的な貌だった。それなりの人数、女の裸を見てきたエルマーが掛け値なし見惚れてしまうほどの光景。

 早くも女体の膨らみを帯びた胸と桜色の蕾、恥丘にある生えかけのスミレ色。過去に何かあったのか、薄らと身体に残る傷痕もレンという美貌の儚さを演出しているようにさえ思えた。

 足先から首まで。残ったのは髪の上に結ばれたリボンだけで、レンは全身に水を滴らせた全裸で魔物たちの前に立たされ――――――

 

「よくも……」

 

 震える。それは恐怖からではなく、根源的な怒りの感情。

 堪忍袋の緒が切れた、というものをレンは久方ぶりに現実で覚えた。

 

「この、変態」

 

 威圧し、向けられていないはずのエルマーすら恐怖に震え上がってしまう本気の殺意。淑女としての声ではなく、少女としての声でもなく、純然たる敵に向けた底冷えする低い声。

 そこから先は、殲滅ではなく蹂躙(・・)。何も失うものがなくなったレンが姿が消えたとしか思えない速度で地を蹴り、鎌を拾い上げて魔物を処理(・・)していく。

 

「あぁ!」

 

 荒々しく鎌を振るい、大振りになってしまうために腋の窪みやぷるん♡と揺れる美乳の動きまで、誰にも見られていないとレンは思っているが、エルマーはしっかりと千里眼で見届けている。

 

「はぁ!!」

 

 武器での発散だけでは収まり切らないのか、経験値を感じさせる徒手空拳まで披露し魔物を打ちのめす。

 ただ、完全に生足の状態でハイキック、かかと落としとしたい放題しているため、その都度陰裂がくぱぁ♡くぱぁ♡と開き、刺激を受けたばかりの尻穴もヒクヒク♡とした蠢きをモロ出ししてしまっていた。

 

「――――終わりよ」

 

 トドメの、全力で脚を掲げ、魔物の脳天目掛けて振り下ろしたかかと落とし。魔物に、そしてエルマーに絶景の秘部を開帳したレンは、その最後の一匹を始末して……ふ、と心底疲れた息を吐き、局部を手で隠しながらエルマーの元へと戻ってきた。

 

「エルマー」

「……見てません。大丈夫です――――守ってくれてありがとう、レンお姉さん」

「ん……」

 

 傍から見れば、レンは情けない姿を晒している。失禁して、魔物に翻弄され、衣服を溶かされ怒りのままに魔物を薙ぎ払った。

 だがエルマーは一度としてレンの恥姿を見てやろう、などとはせずに魔物に襲われる恐怖の中でレンを信じ切っていた。今も、レンの裸を見ないように後ろ姿を見せつけている。その上で感謝を示している――――フッと、レンが笑った。

 

「情けないところ見せちゃったわ――――ありがとう、エル(・・)

 

 レンの心が開かれる。彼女の知る縁のある者と歳が近いからか、これまでの態度がそうさせるのか。年相応の笑みをレン・ブライトはエルマーの前で垣間見せた。

 

見せてしまった(・・・・・・・)。心を開いて、隙を見せる――――エルマーの顔が笑みに歪んでいることに、レンが気付くことはなかった。

 

 

 






どっかの悪夢なお嬢様に引っ張られてる感が否めない。この手の淑女への賛美歌は得意だから是非任せて欲しいとはなりましたがね!

というわけでちょっと回りくどいプレイが目立った前半戦。何気に盗撮的なシチュエーション書いたのは初かな?大好きなんだけどメインにするのは難しいですからねぇ。
本番は次回からということで、兎にも角にもレンを辱めることを考えました。プロット作成は実に盛り上がりましたねぇ。レンちゃんの竿役にこの年頃のショタ当てるってなかなか罪深いですけどね(過去がエグいからどこまで身体的な面を描写するべきか迷った)
というかレンも閃の軌跡、創の軌跡系列だと学園に通ってるんですよね…………何かねぇかな(よからぬ考え)

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!とりあえずレン前後編、フェルト前後編、シャナと書いていって休憩しようかなとか。書きたい読みたいでノンストップしてますが、また電池切れても困りますからね。それはそれとしてレンの学園生活を弄びたくはあるゲフンゲフン。
ではまた次回〜……軌跡シリーズがショタおね置き場になってる気がする。


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レン・ブライト(後編・ショタおね、催眠、羞恥、快楽堕ち)

さあ後半戦です。この物語の結末は如何なものとなるのか。案外、皆さんが予想しない結末かもしれませんねぇ。





 

 

「さて、どうしたものかしら……」

 

 思わず、という様子で独り言ちたのはタオルでずぶ濡れだった裸体(・・)を拭いて一先ずは落ち着きを取り戻したカスミ色の髪の少女、レン。

 魔物を討伐したまでは、まあいい。忘れてしまいたい恥を晒したことも、まあいい。レンの中での問題は、ここから先の話だ。

 

(戦ってる途中の違和感……あれは、本当に魔物の仕業だった?)

 

 特に、衣服を溶かされる直前に感じた尻穴への刺激。レンですら耐えられない衝撃度が謎の刺激は、本当に魔物が引き起こしたものだったのか。その原因を探る――――

 

(――――今はとにかく、エル(・・)を守ることが優先ね)

 

 にはならず、レンは何より依頼者、エルマー・フィッシャーの安全を確保しなければと考えた。

 ――――普段のレンであれば、あのような異常に対しては早急に周りを疑うはずだ。レンは武具や徒手空拳のみならず魔法(アーツ)の扱いにも慣れている。依頼者の安全というのであれば、自身に降り掛かる異常を特定するのがレンという少女の実力を考え自然な思考となる。

 即ち、これもエルマーの催眠(・・)だった。とはいえ、レンにかけたのは思考の方向性、違和感の操作などであり、レンのエルマーに対する態度は本物だった――――まあ、だからこそエルマーはレンに惹かれたのだろうけれど。

 

「あの、レンお姉さん……」

「あら、何かあった、エル?」

 

 なればこそ、レンに仕掛けられるものはあの程度(・・・・)では終わらない。

 レンの裸を見ないため、だがエルマーの安全に気を使って木を一本挟んでの会話。チラリとエルマーの方向に視線を向けたレンが、彼の差し出したものに目を丸くした。

 それは、商品の衣服(・・・・・)だった。

 

「これ……」

「届ける品から、これだけレンお姉さんのサイズに合いそうだったので……きっと、事情を説明すればお客様もわかってくれると思います」

「ふふ、事情を説明するとレンは恥ずかしいのだけれど?」

「あ、ご、ごめんなさい!」

 

 大切な、届けるべき商品から品を差し出す。都合よく(・・・・)変えの衣服を持ち込んでいないレンからすれば渡り船。が、父親のためにお得意様に商品を届けるというエルマーの目的からすれば、これはいささかレンを贔屓していると言わざるを得ない。

 まあ、女の子を全裸で放置してまで仕事を優先できる少年ならば、レンも初めから入れ込んではいない。

 

「冗談よ。代金はレンが立て替えるわ……ありがたく着させてもらうわね」

 

 だからレンはエルマーからの善意を何の疑いもなく受け取り、着て――――再び頬を羞恥色にしてエルマーの前に立つことになった。

 

「え、エル? この服って……」

「……すみません。多分、お客様の趣味で……」

「……レンの服にそっくり(・・・・)なのに、いい趣味してるわね」

 

 無論、悪い意味での皮肉で、レンはいよいよ隠すことのないため息を吐いた。

 衣服自体は元のレンの服と瓜二つ(・・・)。しかし、レンはどこか似通っているという認識で済ませていた。理由は言うまでもないだろう。

 肝心の、全裸だったレンが恥ずかしがるような衣服の仕様は至ってシンプル。上半身は同じ、と見せかけて乳房の部分が前掛け(・・・)となって、よく見ると胸の膨らみにかけて露骨な隙間があり、捲れれば最後、ブラジャーの代わりがないレンの乳首は空気に触れることになる。

 下半身はそれ以上にシンプル。下が見えかねないミニスカと、エロ下着(・・・・)だ。レンの秘部の割れ目に沿うように縦の切れ目が存在し、履いているのに履いている気がしないエロショーツ――――依頼者の趣味を疑う一品だが、当然ながらエルマーがレンのためだけに用意した変えの衣服というだけであった。

 

「まあ、あのままでいるわけにもいかなかったし、着るものがあるだけありがたいことよ」

 

 実際には、隠し切れない赤面からむしろ〝着ている方が恥ずかしい〟という気持ちが抑えられないレン。だがやはりというべきか、エルマーからの善意を無下に出来ず恥ずかしさを必死に抑え付けながら表面上はエロ衣装を完璧に着こなしていた。

 

(とっても似合ってるよ、レンお姉さん)

 

 そんなレンに対して見せる申し訳なさそうな表情の裏側で、エルマーは彼女の思考を読み取って満足気な思いを見せる。

 可憐で強くて上品で、エルマーを気にかけてくれるお姉さん。エルマーはエルマーなりにレンを気にかけ、本気で気を遣って、その上でもっと恥ずかしがらせて、最後の〝詰め〟へと持ち込みたいと考えていた。

 

「とりあえず動くには問題なくなったから、休憩はおしまいね。エルを連れて野営をするわけにもいかないし、日が落ちるまでに森を抜けるわ」

「は、はい!」

「安心なさいな。いざとなったら、エルと荷物を抱えて走るくらいはできるから♪」

「荷物扱いしないでくださいよぉ……」

「ふふ、男の子が簡単に拗ねちゃダメよ。よしよし」

 

 なでりなでりと、レンの手のひらがエルマーの頭を撫でる。前屈みになって――――ひらりと前掛けが外れて、乳首が見えていることにレンは気がついていない。

 たった一度で、終わらせない。頭を撫でてもらえる感触と、眼前に広がる魅惑の桃源。どちらもエルマーにとっては絶対に逃さない(・・・・・・・)という意思を強めるもの。意思が強まれば強まるほど、レンを襲う恥辱も増す――――静かにレンを狙う少年の好意の歪さを前に、彼女はただ彼を愛おしげに世話するのみだった。

 

「うんしょ……レンお姉さん、はい」

 

 森の中というものは入り組み、そして整備されていないからこそ不必要な構造も多々ある。

 たとえば、エルマーがレンの手を借りてかなり高めの段差を登り、今度は逆にレンへと手を差し伸べたこと移動作業も該当するだろう。

 

「ありがとう。けど、レンは大丈夫よ――――っと 」

 

 ふわり。まるで勢いをつけて飛んだようには見えないが、飛び越えるには高く見える段差をレンは一足飛びで乗り越えた。

 が、彼女は忘れていた。慣れた動きで、着慣れた衣服だと思わされて(・・・・・)いたために、自分が着ている衣服がどんなものかを一瞬とはいえ失念してしまったのだ。

 飛び越え、着地をする。ということは衣服は空気の動きをモロに受けて、着地の際に浮き上がる(・・・・・)。それが普通の衣服ならば問題ないが、レンの場合は前掛けとミニスカート。

 

「あ……」

「え、あ……ひゃっ♡」

 

 着地の瞬間、見上げたエルマーの声でレンが気がついてしまった。前掛けが翻り、レンの小ぶりな膨らみを帯びた乳房と裏地に擦れて僅かに勃起した乳首が丸見えになっていることに。

 

「や、きゃぁ!?♡」

「レンお姉さん!?」

 

 と同時、動揺のあまり着地に失敗して(念力による妨害で)転んでしまうレン。だが二度目の着地は成立した――――咄嗟に両手を地面につけて、四つん這い(・・・・・)という形で。

 

「ぁ……」

「っっっ!!♡♡」

 

 ちなみに、四つん這いなどしようものならレンのミニスカは完全に下着を晒す。その下着の性質上、秘部丸出しの(・・・・・・)恥ずかしい下着を、エルマーに向かって突き出す形で、だ。

 まるで人間の手に驚いた猫のように体勢を変えたレンが、尻もちをついてスカートを抑え付けながら後退り、半目でエルマーと対峙した。

 

「…………見た?」

「……ごめんなさい」

 

 彼の目にはバッチリと、レンの肌とは明確に色が違う鮮やかなピンクの穴が見えていた。さしものレンも自身の恥部を見られて意識をし(・・・・)、赤面で睨み付けていたものの、仕方なさげに表情を崩して吐息を返した。

 

「いいわ……エルなら、特別に許してあげる」

 

 あくまで事故、ハプニング。レンは恥ずかしさを割り切り、申し訳なさげなエルマーに近づき、ポンポンと手で頭を優しく撫でてやる――――もちろん、エルマーの内心がどう昂っていたのかは語るまでもない。千里眼での観察と直の観察、自分を意識したレンの羞恥とパーソナルスペースの増大。

 着々と堕とす(・・・)準備が進められる中、エルマーの考えなど露ほども知らないレンは彼と共に森の中を突き進んでいく。

 

「っ!」

「わ……」

 

 すると、レンが立ち止まり、エルマーを背後に引き寄せて守る体勢になる。その距離感、腰にエルマーを寄せて臀部に触れられているというのに、レンは気にも止めずに察知した危機に金色の目を細めた。

 

「あの魔物……」

 

 ここに来るまで飛び出してきた魔物を、今度こそ片っ端から問題なく殲滅をしてきた――その間に翻る衣服をエルマーが千里眼で見ていたのは言うまでもない――レンだったが、さすがにその魔物たちの再登場(・・・)には内心で舌打ちを禁じ得ない。

 強さ自体は取るに足らない。が、その姿はレンの衣服を溶かしたということになっている(・・・・・・・・・・・)魔物の同一種の集団であったのだ。

 

(殲滅するだけなら問題ない。気づかれる前に魔法(アーツ)を使う手もある。けど……)

 

 一瞬あれば片付けられる。けれど万が一、あの水による攻撃が衣服を掠めでもすれば。もしまた、レンの身体に異常が引き起こされれば――――今度こそレンの衣服は消失する。その懸念がレンの判断を一瞬とはいえ鈍らせた。

 それ以前に、エルマーの店の商品である衣服を失うわけにはいかない。あとはレン自身の羞恥心、エルマーの安全考慮、相手がどこかへの移動のためにさまよっている。それらの戦局を一瞬で読み取り、思考し、答えを出したレンは、エルマーが素で驚く判断の速さで彼の手を取った。

 

「舞台から降りたのなら、素直に退場していてほしいものだわ。エル、こっちよ」

「え、あ、はい!」

 

 レンの取った選択肢は、水の魔物が離れるまで茂みに隠れてやり過ごすこと。エルマーを抱き寄せ、身を縮めて魔物を観察しながら機を待つ。

 

「窮屈させてごめんなさい。優雅じゃないのは、少し見逃してほしいわ」

「はい……でもやっぱり、レンお姉さんは凄いですね。ボクなんて守ってもらってばかりなのに、何をしたらいいかわからなくて……」

「あら。レンの方がお姉さん何だから、そんなこと当たり前じゃない。ふふ、けどありがとう……それと、もう少し子供らしくした方が可愛い、わっ」

 

 ペちっ、とエルマーの額をレンが指で小突く。逃げるのも立派な戦術とはいえ、護衛対象を連れ回したレンに逆に気を遣うエルマーへ、実にフレンドリーな対応だった。

 

「いたっ……うぅ、はい。あ……う、うん」

「ええ、それでいいの――――子供のうちは、子供らしくいるものよ」

 

 正しく生きて、育ってくれればいい。縁のある子とは似ても似つかない、年齢が近いというだけで重ねてしまう。それでも、放って置けないのだから仕方がないとレンは自身の甘さを笑う。

 ――――だが、エルマーに正しさという倫理観は既になく、レンが彼を弟のように感じていようと、彼はその感情からズレたものを彼女へ求める。

 だから、慈愛の微笑みを見せエルマーを守るレンに対して彼は別のやり方で答えた。

 

「ひぅ!?♥♥」

 

 ビクンッ♥

 

 それは露骨なまでの官能声と、快感を与えられたことによる痙攣。どちらもレンが引き起こしたものであり、原因は突如として現れた膣内(・・)のローターによる激しい振動だった。

 

「?」

「な、何でもないわ♥ ん、く……っ♥」

(また、あの時の……♥)

 

 ブブブブッ、と膣内で暴れる丸い物体。尻穴に転送されたものと同質のローターが一つ、レンの膣を蹂躙する。

 尻穴と違い一つだったため、辛うじてエルマーの目を少なくともレンの視点からは誤魔化せている、と安堵した。が、まさかエルマーの真横で膣内に指を入れて掻き出すわけにもいかず、いつでも走り出せるようしゃがんだ状態でいるため、ローターの振動を膣内でモロに暴れさせてしまっていた。

 

「ん、んっ♥ ふ、んんっ♥♥」

 

 片手でさり気なくエルマーの視線を逸らし、もう片方の手で己の口元を塞いで喘ぎ声を抑える。

 しかし膣内の奥底で暴れ回る小さな猛獣を押さえ付ける手段がレンにはなく、悲痛な表情でぐちゅぐちゅ♥と濡れ始めて滴る愛液に悶えてしまう。

 

(だめ♥ この子の前で……止まって、お願いだから♥)

 

 誰に届くわけでもない、否、エルマーの読心にだけは届いているのだが、彼がレンへの恥辱を止める理由などない。むしろ、レンがエルマーを意識して絶頂を我慢していることに彼は興奮状態にまであった。

 

(だめ♥だめ♥だめ♥ これ、以上は……♥)

 

 膣内で弾け、思考に上り詰める快楽物質。レンの聡明な頭脳が真っ白に染まり、手の内で熱い吐息が激しくなり、止めようのない快楽の波がレンの網膜に閃光を見せた。

 

「ん、ん〜〜〜〜〜ッ!!♥♥♥♥」

(イクっ、イクっ、イッちゃうぅ♥♥♥♥)

 

 つまりは、絶頂。レンほどの少女であろうと、絶頂の瞬間は本当にそのことしか考えられず、ビクンッ♥ビクンッ♥と全身を痙攣させ、秘部からトロトロの愛液を地面に滴らせる。

 

「レンお姉さん、どうかしたの?」

 

 無論、エルマーは全て気づいている。抱き寄せられ、レンの柔らかい小柄の女体が波打っていることも。レンの下半身から濃厚な雌の香りが漂っていることも。

 

「なんっ♥でも……ない、わ♥ ん、ふっ♥♥」

 

 知っている。エルマーは仕掛け人だ。

 レンが快楽を与えられながらあまりの状況に涙を流しかけていること。しかし、エルマーの前で決して涙を流しはしないこと。気丈で超然とした微笑みを蓄えながら、それが快楽で歪んで独特の色香を纏っていること。全てを知っていた。

 そしてレンもまた、ローター1個での絶頂などたかが知れていることを知っていた。だから、甘い快感が続くことがレンにとってどんな結果をもたらすのかも。

 

(また、くる♥ けど、よわ、い……っづ!♥♥♥)

 

軽イキ(・・・)の連続。絶頂の瞬間にローターの振動を弱め、頂点を掠めるような鈍い快楽の味。

 レンは快感を知っている(・・・・・)。知っているからこそ、焦らされる恐ろしさも理解していた。

 

(はやく、終わっ、て……っ!♥♥)

 

 緩慢な魔物の行軍に、膣でいつまでも甘い痺れをもたらす淫具の振動。それによって仕込み(・・・)時間は終わった。

帰り(・・)はまた別の楽しみが欲しいエルマーの欲求が、レンの肉体を喰らう(・・・)準備のために牙を研いでいる。レンはそれに気付かぬまま、気付いた時にはもう手遅れ――――悪戯好きの仔猫(キティ)が、悪戯好きの猛獣(ビースト)に捕食される瞬間に相応しい舞台は整えられたのだ。

 

 

 

「ん、はぁ……♡」

「……レンお姉さん、もしかして、疲れてますか?」

「っ……まさか。そんなことないわ」

 

 案じてレンを見上げるエルマーへ彼女は指を唇に当て、感情を隠した笑みを返す。ただその顔は赤く染っていて、レンにしては隠し方が下手、としか言いようがない状態であった。

 

(どこの、誰だか知らないけど……やって、くれる、わ……っ♡)

 

 体力はある。だが、レンの身体は普段とは違う動きを求めていた。いつまでも引かない熱。汗が蒸れて煩わしく、髪が張り付いて不快感が蝕む。風通しが悪い森の中ということも相まって、レンの思考能力を鈍らせて止まない。

 それもこれも、レンの膣内を襲ったローターの焦らし(・・・)が原因だった。ノロマな魔物たちのせいで、たっぷりと軽イキ地獄を味わわされたレンは、太股を伝う愛液を広い、今すぐにでも膣内を掻き回して激しくオナニーがしたい――――そんなはしたない考えを振り切るため、頭を振らなければならないほどだった。

 

(……せめて、頭を冷やしたいわね)

 

 如何にレンの思考速度が優れていようと、優れた答えが全て欲求不満に変換されては全く意味がない。

 熱を冷やす〝水〟が欲しい。そう願って森の中をエルマーと歩くレンの鼓膜が、まるで望みを掬い取ったかのように水流(・・)の音色で強く震えた。

 

「っ!」

「あ……」

 

 近く、森の景色がようやく開けて――――水辺。軽くではあるが滝が流れながら緩やかな勢いで澄んだ川。水浴び(・・・)には打って付けの場所に二人は辿り着くことができた。

 

「レンお姉さん、ここで休憩しましょう!」

「ええ。レンもちょうど同じことを考えていたわ」

 

 行幸、正しく渡り船。異常な環境下で強引に思考を削がれたレンはともかく、体力的に不自然な面をまだ(・・)見せたくないエルマーも川のせせらぎに休息を提案する。

 

「ねぇ、エル――――水着、持ってたりしないかしら?」

 

 そしてレンは、早速と言わんばかりに行動に移した。存在しない余裕をあるように見せかけ、あくまでいつも通り両手を腰の後ろで組んで何気なく問いかけた。

 水で強制的に流されたとはいえ、一度大規模な失禁をしてしまった下半身。さらに軽イキで弄ばれ、全身に嫌な汗が流れている。正直、彼女自身が己の体臭の不快感をこれ以上様々な意味で(・・・・・・)許容できそうにない、ということだ。

 

「え? えっと……ごめんなさい、子供用のものしか……」

「そ。なら充分よ。一緒に水浴びしましょ」

「……えぇ!?」

 

 レンの提案に一拍を挟み驚愕したエルマーを見て、レンは性的興奮だけではならないだろう頬の朱色を見せながら言葉を返した。

 

「ないなら仕方がないもの。レンは水浴びで休憩をしていたから、依頼主を守れませんでした、なんて間抜けな報告をするのはゴメンだわ。レンがこっぴどく叱られちゃう」

「で、でも……その……」

「……少し恥ずかしいけど、エルくらいの年齢なら普通よ」

 

 恐らくは。付け加えるなら、レンが驚くほどに年齢から離れた落ち着きを見せるエルマーだからこそ、恐らくという考えを付け加えなければいけないのだろう。

 もう水浴びは前提で話が進んでいる。こんな汗だくな状態で人の多い街には入りたくない、というのもあるのだろう……レンの服装自体も問題ではあるのだけれど。

 

「……う、うん。わかった」

「いい子ね。さ、着替えましょ」

 

 着替えと言っても、レンは衣服を脱いでしまうだけなのだが――――ここが、レンにとって最後の分岐点だった。

 

「はぁー……」

 

 上からの水流に全身を浸し、熱が引いて生まれ変わったような腕に手を滑らせて新鮮な水を染み込ませる。大鎌を軽々と振るっているとは思えない華奢な手が、水浴びという光景で魅力的に映る。

 脱がされたのではなく、脱いだ裸体を晒して水をたっぷりと浴びる。髪を結ぶリボンも外し、本当の意味で一糸纏わぬ美しすぎる裸身を見せつける。

 自然をバックにした光景を含めて、あまりに芸術的な裸体と言わざるを得ない。まだ成長の途中で、スラリとしたスタイルに女体の丸みが重なった少女特有の肉体。そのラインに沿って滴ることでより鮮明にする水の流れ。

 

「エル、貴方もこっちに――――――」

 

 故に、エルマーは反応(・・)した。水に足をつけながら、レンを熱っぽい視線で見遣りながら、水着の股部を手で抑えながら。

 

(……少し、誘惑(・・)し過ぎたってこと、かしらね)

 

 レンはその生理現象を見て、深刻な表情で目を細めた。

 これがもし、レンと歳が近い男なら。

 これがもし、道中でレンが様々な艶姿を晒して偶発的に誘惑していなければ。

 これがもし――――この年齢で性的な反応を見せる〝違和感〟を消失させられていなければ。

 

「れ、レンお姉さん……ボク……」

「……大丈夫よ、エル。それは、何もおかしなことじゃないわ」

 

 所詮、全てはIF。有り得なかったこと。全てはこの瞬間のための布石なのだから。

 裸身を晒したレンが動揺を見せるエルマーに近寄り、しゃがみ、水着の胴囲に手をかけた。

 

「レンに任せて。お姉さんだから、こういうことにも慣れてるのよ」

 

 本当なら、そんな一言で済ませていいものではない。

 だが、レンに不思議と嫌悪感は存在しなかった。相手から求められたことに初めてレンは己の意思で応えた。それだけは嘘偽りなく確かであったのだ。

 そして、テントを張ったズボンを下ろして。

 

 ボロンッ!♥♥

 

「………………へ?♥」

 

絶句した(・・・・)。レンが、レン・ブライトが、《執行者》としての肩書きさえ手にしたことのある彼女が、そのあまりの大きさに(・・・・・・・・・・・)言葉を失った。

 水着の外に漏れ出していた猛烈な臭いが急速に弾け、レンの鼻腔を鈍らせる。レンの小顔を優に超える、歳を重ねた大人の逸物でさえ遠く及ばず、巨頭の影を作り出す圧倒的なモノの大きさ。水着から取り出されたことで戒めが解かれ、レンさえ圧倒する獣の巨根から透明な汁が仔猫の貌に滴った。

 

「ひっ♥」

 

 それはレンが感じた恐怖(・・)。これまで感じたことのない恐怖感。純然たる痛みによるものではなく、これによってもたらされるモノを予期したレンの生娘のような悲鳴。

 

「れ、レンお姉さん……ボクのおちんちん、変、なの……?」

「っ……へ、変じゃないわ。大丈夫、大丈夫よ。レンに、全部、任せて……」

 

 そう、何もおかしくはない。エルマーの逸物がレンの予想外に大きかっただけだ。やるべきことは変わらない。手や口で処理してやるなりすれば、ちゃんと収まるはずだ。

 

「レンは、大人のレディなんだから……!」

 

 冗談めかしたものではなく、まるで己を鼓舞するようにレンは言葉を吐いてエルマーの巨根に手を触れさせた――――彼女を見下ろすエルマーの笑みがどのようなものだったのか、レンは終ぞ見ることが叶わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「――――お゛っ♥♥♥ あっ♥あっ♥あっ♥ あ〜〜〜ッ!♥♥♥」

 

 森の水辺。せせらぎを掻き消すようなケダモノ(・・・・)の嬌声。優雅の二文字をかなぐり捨て、快楽だけを思考から発して喉を通す本能の絶唱。

 

「レンお姉さん、レンお姉さん!」

「あ、あっ♥♥あっ♥あぁ!♥♥ ま、っ……♥ エル、え、……ん゛あぁ!?♥♥♥」

 

 パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥

 

 小柄な少女が岩場に両手を突き、その少女より遥かに幼い少年が彼女の腰を掴んでバックで犯す(・・)

 とても入り切るとは思えない肉棒を少女の膣内に、その子宮を突き上げて押し上げてしまうのではないかと思えるほどに。肉と肉がぶつかり合い音が奏でられ、それに負けないレンという少女の嬌声とスミレ髪の乱れが行為の激しさを物語っていた。

 

「レンお姉さん、また射精()るっ!」

「や、ちゃんと外に――――んあぁぁぁぁぁぁぁッ!!♥♥♥♥」

 

 ドップン♥ドップン♥ドビュルルルルッ!♥♥ゴプッ!♥♥♥

 

 制止の声を掻き消す圧倒的な官能の声。豪流の白濁液がレンの胎内に流れて暴れ、俯かせて耐えていた顔を全力で逸らして悲鳴を上げさせた。

 ふとましい肉棒でギチギチに蓋をされた膣口の端から、ゴプッ♥ゴプッ♥と濃密な精液が溢れる。もう何度膣内射精されているのかわからない。

 

「んお゛っ!?♥♥♥」

 

 ドチュンッ!♥♥

 

 だが、レンが息を吐き出し切る暇を与えず子宮が鈴口に叩かれ、バックで犯される少女の裸身が大きく仰け反った。濁った声を吐き出す舌が飛び出し、夕焼け(・・・)の色がレンの唾液の輝きを反射させた。

 

「あ、あ゛っ♥♥ も、なんかい、め……あっ♥あっあーーーっ!?♥♥♥」

「まだ、まだ足りない! 全然、収まらない!」

 

 終わらない、終わらない、終わらない。レン・ブライトという雌の全てを屈服させろと、エルマーの肉棒は一度であっても少女の膣内から引き抜かれることはなかった。

 レンもまた、初めは痛いくらいだったはずの膣内を解し切られ、今やエルマーを諌める言葉より雌としてよがり狂う嬌声が数を占めていた。

 汗を流せば水を浴びながら。

 

「いい、加減に、しなさ――――あひぃ!?♥♥♥♥」

 

 レンが果てのない行為に苦言を呈せば、子宮の入口をこじ開けるピストンで舌出しのアクメを与え。

 

「らめっ♥ も、らめぇ!♥♥♥ イクっ♥♥ イクっ♥♥♥♥」

「何でイクの、レンお姉さん?」

「――――エルのおちんちん!♥♥ 子供なのに大人よりおっきなおちんちんで、イきゅう!?♥♥♥♥」

 

 レンの体力が一度底を尽きれば、呼び出した(・・・・・)柔らかい簡易シートに転がして正常位で犯し、優雅な言の葉を紡ぐ口からはしたない言葉を引き出させる。

 その顔は、快楽という猛毒に染め上げられ、だらしなく蕩けた雌猫だった。

 

「らめっ♥無理、むりっ♥♥ そんなところに、エルのおっきなおちんちん入らない!♥」

「大丈夫。ちゃんと挿入れられるようにしたから(・・・・)。安心して」

「らめ、らめ……も、ゆるひ――――ん゛お゛ほおおおおおおおおおおおおっ!?♥♥♥♥」

 

 前の穴が白濁液で塞がれば、今度は後ろ(・・)の番。

 四つん這いになったレンが涙ながらに首を振るも、エルマーの肉棒は容赦なくそのアナルを穿ち、本物のケモノと聞き紛う喉が潰れそうな咆哮が辺りに鳴り響く。暗がりに僅かに浮かぶ少女のシルエットが反り返り、四つん這い故にケモノの交尾と見紛う。声も姿も、本物と間違えてしまいかねないものだった。

 

「お゛っ♥おほ、おほっ!♥♥♥ んほ♥♥ や゛め゛っ♥♥ お尻、めくれてっ♥♥おかしく、な゛るぅ!?♥♥♥」

「もっとおかしくなって! もっと声を出してっ!!」

「んっほぉ!!♥♥♥♥ お゛っ♥お゛っ♥お゛っ♥ おっほぉ!♥♥♥ おほ、ほひ、ん、ほぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 ドビュル♥ドビュル♥ドビュルル♥ ブビュブビュッ!♥♥ ブビュルルルルッ!♥♥ ブボッ♥ボビュゥッ!♥♥♥

 

 結腸を抉り捲り上げるようなピストンと白濁液の傍流。レンの尻穴から恥ずかしいガスの音が逆流した精液と共に溢れる。淑女としての羞恥を感じなければいけないはずが、立派なオホ顔でケツアクメを叫ぶことしかレンには出来なかった。

 

「イグッ!♥イグッ!♥ んほ、イグッ!!♥♥♥ おんっ♥おんっ♥おひっ!♥♥♥ おちんちん♥♥ やだ、らめ、きもひいい♥♥♥ もうむり、またイクっ♥♥ ――――イクゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥」

 

 レン・ブライトの天才性を捨てさせ、一極端な雌の本能のみを叫ばせる。そんな冒涜を、エルマー・フィッシャーは行う。

 そこにはレンを手に入れた喜びがあった――――力があるが故の孤独を打ち消すように、悦楽に身を浸す破滅的な笑みがあった。

 

「……おっ♥ ぉ……あ、へ……♥♥」

 

 夜が明けて、裸身のレンが気を失いかけたアヘ顔で身を投げ出している。秘部からはゴプゥ♥と精液が緩やかにこぼれ落ち、尻穴からは直腸のガスが気泡となって精液を逆流させブリュル♥とみっともない精液放屁を吹きさらしていた。

 

「レンお姉さん、もっと……もっと、ヤらせて……!」

「……あ、あ♥ も、むり……、え、る……♥」

 

 それでも、獣の交尾は終わることなく続く。三日三晩(・・・・)、続いた。

 

 

「……じゅる♥ ぢゅ……ぢゅる♥♥」

 

 ――――エルマーに跪き、その口に収まり切らない巨根をしゃぶるレンの姿がある。

 全身には白濁液がこびりつき、鼻腔をくすぐる少女の臭いを雄のマーキングで全て打ち消し、金色の瞳は完全に蕩けてエルマーの肉棒を愛おしげに頬張っていた。

 

「これでレンお姉さんは――――ボクのものだよね?」

 

 そうして、レン・ブライトという至極の美と知性を持つ少女を肉欲で屈服させたエルマーは、その艶の残るカスミ色の髪に手を置いて、撫でた。

 それは立場の逆転。支配者の証。これまでのお返しであり、レンという少女を屈服させた証左。

 

「……ふぁい♥」

 

 大事な髪を撫でられ、肉棒をしゃぶりながら――――レン・ブライトは、彼のために頷いたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「…………」

 

 新たに取った宿で、エルマーは一人外を眺めていた。

 後処理を済ませて、何の違和感(・・・)も残らないようレンや周りに力を使った。

 彼は手に入れたのだ。恋焦がれたものを。これから自由にレンを従え、弄ぶことができる。

 

 けれどきっと、望んだレンを手に入れることは叶わない。あの手のひらをエルマーの意思ではなく、レンの意思でしてもらうことは――――――

 

 

「ねぇ。どうしてレンは、こんな大きな鎌を使っていると思う?」

 

 

 刹那。エルマー・フィッシャーは詰んだ(・・・)

 

「正解は――――首を刈り取りやすい形をしているから、よ」

 

 薄皮一枚。その差で止まる研ぎ澄まされた刃。

 身が竦む。《執行者(レン)》の殺気がエルマーの内側すら掌握した。殺意ではなく、殺気。全てではないのに、敵わないと思わされる。

 恐らく、エルマーが何かの力でレンを止める前に、エルマーの首は胴体と離れ、離れたことにすら気がつけない。これまで見たレンの戦いは遊びだったと思える本気が、確かにそう思わせた。

 

「……いつ、気づいたの?」

 

 何もわからなかった。レンが部屋に現れたことも。鎌が首にかけられたことも。エルマーはレンに話しかけられることでようやく気がつくことができた。

 隔絶した力の差。能力の話ではない。レンとエルマーでは生きてきた世界が違う。レンを本気にさせれば、エルマーは絶対に勝てない。ここまで上手くいっていたのは、レンがエルマーのことを無害な子供(・・・・・)と思ってくれていたからだ。

 

「あら、駄目ね。それは駄目。貴方の正解は『どうしたの。怖いよ、レンお姉さん』よ。それじゃあ、貴方が全てを仕組んだと自白しているのと同じよ――――エル」

「っ……!」

 

 一抹の寂しさを乗せた言の葉に、エルマーは息を詰まらせた。文字通り、レンはカマ(・・)をかけていたのだ。

 

「いつ……いつ、ね。不思議だわ。感情は今でも、貴方に何の違和感も感じていない。貴方を信じようとさえしている。けど、違和感が無さすぎるのも考えものよね? 感情より、思考がおかしい(・・・・)って語りかけてくるの――――そしたら、こうしていたわ」

 

 ――――違和感を持たないことへの、違和感。

 レン・ブライトの全てが堕ちたと油断していた。読心を使ったところで、恐らくレンの感情より優先される肉体的な思考は読めなかったであろう。

 レンに仕掛けられた暗示は解かれていない。つまり彼女は、その天才的な才能を以て答えに辿り着き、超能力を凌駕した。

 

「――――っ」

 

 死ぬ、殺される。一秒後に死が見える。発狂しそうで、出来ない。生々しい死の感触。逃れられない天使(しにがみ)の鎌が――――引いた。

 

「え……?」

 

 フッと殺気が消えた。エルマーが振り返れば、微笑みを浮かべたレンが見慣れた(・・・・)淑女の立ち振る舞いを見せていて、彼は呆然と言葉を発した。

 

「どうして……?」

「だって貴方――――レンのことを壊そうと思えば、壊せていたでしょう?」

 

 確信を持ったレンの声音が、少年の顔色をある意味で(・・・・)変えた。指を唇に当て、大人のお姉さんとしてのレンが感情を解き明かしていく。

 

「それをしないで、こんな回りくどいやり方を選んだ。そんな貴方がレンにどんな感情を抱いているか、なんてことは推理にもなってない論理よ。生憎、そこまで鈍くはいられないもの」

 

 即ち、好意(・・)を完璧に見抜かれたが故の恥ずかしさ。ようやくエルマーが年相応な姿で顔を真っ赤にした俯いたのを見たレンが、満足気に唇を歪めた。

 

「この程度の仕返しは許してくれるわよね? その様子じゃ、他の人で遊んでも満足できなかったんでしょう?」

「……うん」

「そう、そうよね。レンがその人たちと同じだったなら、ここにはいない。けど、同じじゃないなら貴方を信じるレンは――――ううん、レンってば、案外年下趣味だったのかしら」

「……え」

 

 一瞬、信じられない言葉を聞いたエルマーは顔を上げて、間近に迫っていた可憐な顔にギョッと目を見開いた。

 

「あら、レディの顔を見てそんな反応、失礼しちゃうわ――――ねぇ、エル(・・)。世界は、どう回っていると思う?」

「……?」

 

 哲学的な問いかけ。力を持ち、早すぎた成熟を得たエルマーでも理解がしきれない。だが、レンは真っ直ぐに金色の瞳にエルマーの存在を置いて、語りかける。

 

「世界は、貴方を中心で回っていないの(・・・・・・・)。もちろん、レンもよ」

「っ!」

「――――力の使い方を学びなさい」

 

 それは経験者(・・・)の言葉。かつて世界の全てを己という歯車で回していた少女が、力に振り回される少年へ向けた先駆者の学び。

 

「この世には、レンや貴方でも遠い存在がいる。無軌道な力の使い方は、いつか自分を殺すわ」

「レンお姉さん、でも……?」

「当然よ。少なくとも、隠れんぼでレンが勝てないお兄さんはいるわね」

 

 冗談めかして微笑んだレンは――――唇を、ふわりと唇に押し当てた。

 

「!?!?!?」

「ん……あら、レンをあんなに荒々しく抱いたのにウブな子。けど、男の子なら責任(・・)は取らないといけないわ」

 

 順序が逆転した初めてのキス(・・)。レンは、エルマーの心に寄り添って、彼の身体を抱き締めた。

 

「怖かったわね、エル」

「あ……」

「ずっと、わからなかったんでしょう? 教えてくれる人も、いなかった。でもどこかで、これは違うって気づいていた。それはとても偉いことよ」

 

 力は無垢を殺す毒だ。孤独とは子供の成長を促しながら、しかし大人にはなれない歪な枷だ。

 その枷を施されていたエルマーは、正しく導かれ正道に戻された少女と出会った。

 

「だからこれも何かの縁と思って、レンがエルを見ていてあげる。教えてあげる。お節介なお兄さんとお姉さんが連れ戻しにきちゃうから、貴方が望んだ形ではないかもしれないけど――――エルのものになるって、約束したものね?」

 

 それは力に任せた約束だった。建前だった。そしてこんな時でも、エルマーの力はレンの心を読み取ってしまった――――この人は、こんな自分に嘘をつかない人だということを。

 

「レン、姉さん(・・・)!」

「っと……よしよし。まったく、楽な依頼のはずが、おかしな縁を拾い上げたものね」

 抱き寄せていたエルマーに抱きつかれ、彼を受け止めたレンが仕方ないとばかりに言葉を吐いた――――見捨てることができないのは、レンが培った優しさか、それとも彼に抱かれた心地良さか。

 ただ、これだけはハッキリしていた。人を操る力を持った少年は、それ故に誰も信じられなかった。無垢を殺されて虚無になった。それでも、その孤独を癒す者を求めて、歪な形ではあれ出会えたのだ――――レン・ブライトという優雅な少女に。

 

「た・だ・し♡」

「ひっ」

 

 が、そんな嬉し涙を流したエルマーが、一瞬にして底冷えする声色と、局部を握り締める華奢ながら力強い手のひらに震え上がった。

 

「もしレンから浮気したら、ネメシス・パーティしちゃうから♡」

「……は、はい」

 

 言葉の意味はわからなかったが、(モノ)を握られ脅されたエルマーは、生まれて初めて演技ではない敬語を使って心の底から頷いてしまった。

 それは多分、少年が若すぎる歳で感じる尻に敷かれる(・・・・・・)という感覚であり――――如何に実技でレンを上回れたところで、他では適わないという話でもあった、のかもしれない。

 

 

 






エルマーのキャラとか名前は考えてもらって、後は物語の中で構築していたんですよ。で、私の書き方を知る人なら存じていると思うのですが、キャラが勝手に動くんです。なのでレンの心には催眠引っ掛けてないな?と考えた時、これレンなら気づくよな?となって……つまり、物語の結末は、俺が決める!(烈火、抜刀!)したらこうなりました。

単純な快楽堕ちで繋いでも良かったんですけどね。ただレンというキャラクターを活かすなら相手を手玉に取る優雅さというものが欲しくなって……これどっかのお嬢様でもやったわ。私この手のキャラが好きなんだろうか。でも一応快楽堕ちもしてるんですよレンちゃん。した上でこのムーヴしてますけど。もしレンが以前のレンだったら一瞬で首チョンパでしょうけどね、HAHAHA。
あくまで短編なこともあってあまり掘り下げは長くとはいきませんでしたが、この手の書き方はこちらでやるのは初めてかもしれませんね。一応私の十八番……なのかな?上手く表現できてたらの話ですけどねー。ショタおねしながらおねショタしたよこの子たち。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!ちなみにこれ完全に偶然で作れたものなので普段は多分無理です。レンのキャラと偶然エルマーというキャラが出来上がったが故の奇跡。レンとエルマーが事実上のシリーズ、になるかはわかりませんがそれも私のモチベが噛み合ったから。初めから前編後編やシリーズ化前提なんて仲良い人の頼みでもなければ絶対にしません。それだけは言っておきます。
長いリクエストもらってああこれは前後編になるかな〜とかは平気でしますけどね。私の性癖に噛み合ってればですが。
モチベの電池切れが何かチラついて来てる感じがして若干怖い今日この頃。まだまだ評価とか置いていってもらえると稼働してられると思います。ではまた次回〜


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エマ・ミルスティン、緋のローゼリア(豊乳、感度上昇、母乳、二プルファック、アナルゼリー排泄、洗脳)

もう一人の方は手が滑った。マジで手が滑ったせいでアナルゼリー足さないといけなくなった。

というわけでリクエストから閃の軌跡Ⅲよりエマ・ミルスティン、私の趣味ゲスト枠で緋のローゼリアことローゼリア・ミルスティンになります。久しぶりにダイナミック気味なやつというか、ヒロインがお下品なことになっちゃってるので気をつけてね(はぁと)清楚なヒロインほど下品させたくなっちゃうの。





 

「魔女! 魔女! ようやく手に入った! 素晴らしい! 素晴らしいですよ!」

「……ぅ、ん……?」

 

 エマがその意識を覚醒させたのは、やけに頭に響く声色の叫びが彼女の鼓膜を震わせたことによるものだった。

 覚醒は急速に進み、一本の三つ編みに束ねた薄紅の髪を引きながら顔を上げる。しかし、両手が頭上で纏められて動けないことに気づき、エマはハッと目を見開いた。

 

(そう、だ……確か、見たことのない人たちに……襲われて……術が、使えなくて……)

 

 エマはエレボニアに伝わる魔女の一族・《魔女の眷属(ヘクセンブリード)》と呼ばれ、魔女の長から秘術、知恵を学び巡回魔女というあるを使命を持つ者、そしてエマ自身の目的と共に魔女として世界の平和を願い、旅をしていた。

 その旅の際、どこからともなく〝敵〟に襲われたことを思い出したのだ。敵、という抽象的な表現になったのは、エマが知る組織に属するような人間たちには見えなかったこと。何より、術を無力化された(・・・・・・・・)記憶は、エマに大きな驚愕をもたらし、同時に為す術なく拘束されてしまったことを鮮明に思い起こさせた。

 

「ふふ、ふふふふ! 魔女の中でも相当な当たりのようですね……!」

(この、人は……一体……)

 

 そして記憶の整理が終わり、鈍痛で働かない思考を振り絞ってエマは眼前で狂喜乱舞する男に焦点を合わせた。

 白衣に眼鏡。見るからに研究者という出で立ちの男。歳は40、あるいは50。そう若くもないが枯れてもいない。そんな印象を漠然と他者に抱かせる男だった。

 

「あ、あの……」

「ふふ、これは行幸! まさに恵み! ああ、感謝しましょう! そしてこの機会を有効に……!」

「あの!」

「……はい?」

 

 ギョロリ。彼の目の動きを音にするなら、そういう気味の悪いものだった。事実、身体が動かず頭もまだハッキリとしないエマは、呼びかけたのは自分であるにも関わらずビクリと肩を震わせてしまっていた。

 

「……ああ、目覚めていましたね。おはようございます、エマ・ミルスティン。あなたは記念すべき魔女の被検体一号です」

「え……え? あ、あなたは……」

 

 ここでエマの思考が正常だったのなら、聡明な彼女は男を糾弾し、自分自身がどんな格好で拘束されているのかも素早く確認をできたはずだ。しかし、薬物の投与によって思考が鈍ったエマには、男が何者であるかを問いかけることが精一杯であった。

 そして男は差が激しすぎる小さな声量で、エマにとってありえない(・・・・・)所属を口にした。

 

「私はゴード・アッヘンバッハ。まあ、帝国解放戦線(・・・・・・)に所属する科学者です」

「な……!?」

 

 その名をエマが聞き逃すはずがない。たとえ霧がかかったように開けない思考でさえ、彼女は衝動的に声を発した。

 

「そんな、ありえない、ありえません! だって、()は――――っ!」

 

 そう、ありえない。ありえないからこそ、言葉の中に記された意味をエマは即座に思い浮かべた。鈍った思考の中でも、彼女の記憶には決して消えないものがある。

 

「ええ。君の想像通りです。残党は文字通りの意味でしょう。思想は……私は興味がありません。私の研究対象は魔女、つまりあなたたちの神秘(・・)です」

「そんなことのために……!?」

「はい。そんなことのために、です――――素晴らしい! 私があなた方の力の全てを解き明かし、効率よく扱えるモノを生み出す! あなた魔女の力は本当に素晴らしいのですよ!! 是非あなたにも協力をしていただきたいのです!」

 

 研究という興味か、そうでないかでゴードの態度は一変する。だが、どちらであろうとエマは透き通る水の如き瞳を見開き、魔力が怒りを帯びていると思える憤怒を以て言葉を返した。

 

「お断りします! ――――私がここで、あなた方を止めてみせます!」

 

 魔女として、旧Ⅶ組のエマ・ミルスティンとして。彼らの目的が暴挙であることに間違いはない。だから止める、と。

 

「……はい。まあ、別にいいでしょう。そのような格好で理想を掲げたところで、彼らの慰み物になるだけでしょうが」

「え――――きゃぁぁぁぁぁっ!?」

 

 エマは下着しか履いていない(・・・・・・・・・・)下半身をガニ股に拘束されながら、先の返答を返していたのだ。

 膝や足首を魔術を機械で再現した装置で発現した陣によって固められ、エマのスタイルが台無しのガニ股大開脚、しかもハイレグ型のレースショーツは扇情的で彼女の清楚な雰囲気からは離れたセクシーなもの。

 その下着に合わせて、たった今ゴードの無造作な手で脱がされた上半身のブラジャーも顕になった。レース入りの紫のブラは、エマの驚くほど大きい巨乳を戒めるようにたぷん♥と鎮座させていた。エマの帽子と眼鏡は戦闘中に喪失したものだが、さすがに下半身は上半身と同じように意図しなければ外れない。しかも、ゴードはエマの艶姿にさして興奮した様子を見せず声を発した。

 

「ふむ。客観的に見れば男を誘っているような下着ですね。君の趣味でしょうか」

「か、関係ないでしょう!」

「ええ、関係ありませんね。君の格好も彼らの希望でそうなっていますので悪しからず」

 

 彼ら、と示唆されてエマは顔だけを部屋の周りに向けて、カァと頬を赤らめることになった。

 実験室と思われる機材が散乱した部屋の大きなガラス。そこにたむろしていたのは、エマと戦った男たちだ。彼らが帝国解放戦線を名乗る残党であり、悪趣味にもエマのガニ股セミヌードを興奮の笑みを浮かべて観察しているらしい。

 

(こんな人たちに!)

 

 羞恥に怒り。元の帝国解放戦線のやり方をエマは認めていない。が、それ以下の想いしかないだろう彼らに屈するつもりは毛頭ない。魔女としてではなく、人として当然の想いだ。

 

「く、んっ……!」

 

 しかし、暴れようにも魔法は何故か一切発動せず、身体は魔法陣に阻まれ全く動けずにいた。手首は光の輪に挟まれてピクリとも動かず、ガニ股の両足も膝を止められ完全に固定。精々、腰を前後に動かして足掻くことしかできないが、それをしたところで扇情的な下着を見せびらかして踊っているようにしか見えない。

 加えて、そこまで拘束したエマを研究対象として見るゴードが何の手も加えないはずがなかった。エマのブラを露出さえたことも、別に観客に対するサービスというわけではなく――――単にその方が薬品の投与がしやすかったからだ。

 

「ひぐっ!?」

「少し痛みますよ」

 

 打ってからでは遅い。そんな文句を聞いていようとゴードは目もくれないとわかる性格をしている。故にエマの悲鳴にも表情を変えず、彼女の柔らかい乳房の表面に薬品入りの注射器を差し込み、中身を注入したのだ。

 

「な、何をしたんです!?」

「見てわかるでしょう。あなたの身体で実験をさせていただきます。あなたは(・・・・)魔女の力を解析するための被検体一号なのですから」

「……っ!」

 

 彼は、人を物として扱うことに全く抵抗がない。瞬時に話が通じない(・・・・・・)相手であることをエマは悟り、早く脱出の糸口を掴まねばと必死に視線を巡らせた。

 

(この人は危険すぎる。何か、何か手は……セリーヌは、祖母ちゃん――――リィンさんに……!)

 

 どういう原理なのかはわからないが、魔術を封じられて身体の自由を奪われてはエマ一人ではどうにもならない。しかし同じ魔女ではエマと同じ道を辿る懸念もある。ならばエマ以上の術者、それこそ魔女の長、緋のローゼリアか、純粋な力の持ち主――――リィン・シュバルツァー。

 が、連絡手段がなければ危機を知らせることもできない。今のエマには講じる手段が見つからず、やがて自身の肉体変化(・・・・)に意識を奪われ始めてしまう。

 

「な……んっ♡」

 

 両手を頭上で固められたガニ股姿勢で大した身動ぎはできない。それでも僅かに動いたエマの女体は、ミチ、ブチ、と張り詰めた(・・・・・)音を鳴らすブラを揺らし、ホックを弾けさせて破裂した(・・・・)

 

 ブルンッ!♥

 

「ひゃあ♡」

 

 可愛らしいエマの悲鳴に連動し、凶暴に暴れ回る〝爆乳〟。

 ブラを半ば引き千切るように吹き飛ばしたエマの胸は、加速度的に大きさを変えた。元の目を見張る巨乳から男なら必ず目を向けてしまう爆乳。見ているだけで肩がこってしまうようなサイズ感は、100、110、120と変化し続け、130は優にあろうかという超爆乳はズシッとエマの胸部として重さを主張し、彼女を困惑と羞恥の頂点に到達させた。

 

「な、な……む、胸が……私の胸に何をしたんですか!?」

「一々説明するのも面倒ですね。あなたの大きさでも効率よく力を抜き取る方法に不十分でしたので、増量処置を施させていただきました」

「力を、抜き取る……」

「ええ、このように」

 

 言って、超爆乳に相応しく派手な乳輪の先端に指より太く見えるデカ乳首の左側、それをゴードは実験をしてみせるように手で握り潰した。

 

「うひぃ♥」

 

 困惑の中にも凛々しさを残していたエマの表情が雌の悲鳴で無様に歪み、左のデカ乳首からブビュッ!♥と白濁の液を噴射したのはその直後。

 ゴードは吹き出した乳首の白濁液を透明な容器で受け止めると、視界が内側からの閃光で眩んだエマに容器の中身を掲げて見せた。

 

「どうぞ。ああ、もちろん母乳ではありませんよ。あなたの力、ひいては魔女の力を扱うモノを物質にしたものです――――これで研究が遥かに進むでしょう! ふふふふ! 感謝しますよ!」

「ど、どうしてこんなやり方……っ!?」

 

 左胸から白濁液を滴らせながら、衝撃から復帰したエマはまた問いかける。聡明な彼女でさえ、まだ経験の薄い少女であるためゴードのやり方は理解できなかった。もっとも、彼の思考を理解するなど、できる者を探す方が難しいが。

 

「はぁ、効率が良いからです。快楽は痛みより対象を崩す可能性に秀でている。実に効率的です。力の排出も様々な方法がありますが、もっとも対象の意思が介入しづらく、精神衰弱で効率の加速を促すやり方が乳首からという計算結果でした。ああ、アナルからひり出す方が好みでしたら申し訳ありません。私はあなたの趣味には興味がありませんので」

「……っ……、っ……!」

 

 どこの言語なのか。エマは一瞬、その流れるような言葉の束を認識することを止め、己の言葉さえ吐き出すことが叶わなかった。

 ゴードという男が帝国解放戦線の残党に所属しているのは、研究がしやすいからである。

 ゴードという男が帝国解放戦線の残党の中で、上から数えられる地位にいるのは、魔女の力すら無力化する技術力と頭脳を持っているからである。

 ――――ゴードという男が最悪なのは、研究のためであればどれほど優れた人間が相手であろうと、その価値を容姿や人間性ではなく研究価値とその成果(・・・・・・・・・)があるかどうかで判断すること、だ。

 

「ふむ、しかし」

「く……ふぐぅ!♥」

「さすがは魔女。いえ、《旧Ⅶ組》のメンバーでしょうか。これを耐えるとは」

 

 ぴゅるっ、ぴゅるっ♥♥

 

 不躾な搾乳にエマは悶えながらも歯を食いしばって力の排泄を押し留める。そう、あくまで母乳ではなくエマの魔女の力そのものであるならば、ある程度の意思があれば排泄を防ぐことは難しくはない。

 ゴードが乳首を選んだのも、その効率の良さを求めてのこと。快楽を強く受ける箇所であり、二つ(・・)あるからという簡潔な理由。

 

(来るのが……わかって、いるなら!)

 

 初めの1回は驚きで恥を晒したが、二回目以降はそうはいかないとエマは気を保つため表情を締め直す。自分で何も出来ないのなら、救援を信じて耐え抜く。お互いを助け合う彼女たちの仲間ならば、きっと――――――

 

「それでは、こちらを」

「ひぎっ!♥」

 

 そんなエマの心を見抜いた、というわけではないだろうが、ゴードが新たな薬品を彼女の下腹部に打ち込んだ。

 

「また……んあっ♥️ ――――え?」

 

 エマは今、何もされていない(・・・・・・・・)。だが、確実に快感を覚え、首を軽く逸らして口を開いてしまった。そのことにエマ自身が驚愕に目を見開く。

 そしてエマの疑問はすぐさま氷解することになる。焦らして楽しむ趣味はなく、そもそもエマの性的反応に興味を示さないゴードは、指を彼女の超爆乳表面に突き立て、凄まじい重量に対して極上の柔らかさを持つ乳肌にその指を沈めると、撫でるように線を描いた。

 

「お――――ひぃぃぃいいぃぃいいい〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ブビュッ!♥♥ ブビュルルルルルッ!♥♥

 

 エマの片乳に指が差し込まれ、いやらしく沈んだその瞬間、彼女は激しい嬌声と共に両方のデカ乳首から力の白濁液を噴射した。その勢いは、エマのしっかりとシコった乳首を合わせて強靭な男の射精を連想させるほどだ。

 

(……わ、わたし、イッ……!?♥)

 

 明滅する視界。拘束されたガニ股の太股がプルプルと淫靡に痙攣し、射乳の残滓が巨大な乳輪に跳ね返って飛ぶ。

 エマ・ミルスティンは性的な絶頂を得た。先ほどのように乳首を掴まれたのではなく、爆乳に触れられただけで、イッてしまった。

 

「感度の上昇。言わずもがな効率上昇のためですが、魔女用に原液を投与したため約数百倍(・・・)の感度が全身(・・)に行き渡りました。まあ、気にしないでください。いえ――――慣れてください、と言うべきかもしれませんね」

 

 そう言ってゴードは大きな容器をエマの正面に配置していく。ちょうど胸を下げる(・・・)と射乳がダイレクトに流れる場所と、絶頂の愛液で目立つ染みを得たエマの扇情的な下着の真下、つまりガニ股の隙間に容器を配置する。

 数百倍に上昇したという感度に、巨大な容器の配置。鮮やかな朱色に染まった爆乳に対し、エマは想像だけで顔色を真っ青に変えた――――それも数秒後に、爆乳と同じ色を帯びることになるだろうが。

 

「や――――――」

「では、一度全て(・・)吐き出してください――――魔女の体液、実に調べ甲斐があるというものです!」

 

 二面性の叫びが開始の合図。エマの太い乳首の両方(・・)に、クリップのような搾乳用の道具が挟まれた。

 

「お゛♥♥♥♥ うお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ーーーーーーーッッ゛!♥♥♥♥」

 

 ドビュドビュドビュドビュドビュッ!♥♥♥ ブビュッブビュッブビュッブビュッ!♥♥♥ プシッ♥じょぼぼぼぼぼぼぼっ♥♥♥♥

 

 女の快感に目覚めたことで、女の恥じらいを捨て去ったようなエマの絶叫。数百倍の感度は彼女に理性という防御手段を喪失させた。

 クリップが捻じ切らんばかりにデカ乳首を刺激し、その鋭い痛みと絶大な快感に魔女の力があっという間に吐き出されていく。股間からは長い時間溜め込まれた大量の放尿が始まり、それらも全てゴードの研究に活かされることになる。

 

「お゛ッ♥♥ お゛ぉ゛ッ!♥♥♥♥ ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 エマの叫びから知性は失われ、水晶の如き瞳の輝きは半分以上が白目に取って代わられ――――牛のような乳を垂れ下げたガニ股変態ポーズのアヘ顔で、雌の本能を剥き出しにした女がそこにはあった。

 

 

 

 

 

 エマの肉体改造から、数ヶ月後(・・・・)

 

「いやはや、少々予定外のことが重なってしまいました。私としたことが、希少な被検体をここまで放置してしまうとは、いけません、いけませんねぇ!」

 

 ゴードは変わらない。休まる日がなかったというのに、研究だけを求める彼が変わることはない。

 ただし、エマは変わり果てた姿だった。全く同じ場所、全く同じ拘束状態で――――エマ・ミルスティンと呼ばれる少女は、目の光を失ってしまっていた。

 

「ご気分は如何でしょう? ふむ、精神衰弱が進んでいるようで結構結構」

「……ぅ、ぁ……♥」

 

 可憐な容姿は時に同情を誘い、時に情欲を誘う。ゴードの所属する組織の人間は後者がほとんど、否、後者の人間しか(・・)存在しなかった。

 それほどエマは酷い有様だった。衣服の大半はボロ布に成り果て原型を留めずエマの裸体を暴いている。扇情的な下着は汚れと染みで彩られ、内側からは薄紅の陰毛がこれでもかと溢れて(・・・)いる。頭上に手を結ばれていることでさらけ出しになった腋にも、陰毛と同じムダ毛がジャングルのように生い茂った様相だ。

 艶やかな毛並みだった三つ編みは、ザーメンが固まって解けないだけだ。体臭はそのザーメンの臭いがこびりついて取れなくなっている。洗浄自体は毎日あったものの、その時間すら輪姦(・・)に当てられたと見ていい。

 そして爆乳は白濁液を垂れ流し(・・・・)にしており、エマの精神衰弱を明実に表すものだ。数百倍の感度が健在のままエマが虚ろな目は、この数ヶ月でどれだけ苛烈な歓迎を受けていたのか言葉より雄弁に語ってくれていた。

 

「その状態であればエネルギー効率(・・・・・・・)は申し分なし! ですが、垂れ流しというのは些か不便だ」

 

 ムダ毛の処理すらさせてもらえず、女として優れた美貌を意図的に損なう下品な姿に変えられたエマ。身に纏うものは薄汚れた下着であり、剛の脇毛と恥毛をガニ股拘束で晒されるまでもなく彼女は力を垂れ流す精神状態にある。

 だが、それでは些か不便(・・)と物を扱うそれの判断を下したゴードは、数ヶ月ぶりにエマの爆乳を手を加えた。

 

「……ん゛ぉ゛♥」

 

 両方の乳首に薬品が投与され、数ヶ月ぶりに感じた異なる感覚にエマが濁った声をあげる。ブシュッ♥と剛毛の股間から弾けた愛液から、絶頂を覚えることはもう大したことではないのかもしれない。相対的に、と表現する必要はあるが。

 そして薬品の効果がすぐにエマの身体に現れた。手袋を嵌めたゴードが彼女の爆乳の左乳首の先端に、指を突っ込む(・・・・・・)

 

「んほぉ!♥♥♥♥」

 

 この数ヶ月感、男たちを楽しませてきた口を窄めた無様なオホ顔も、やはりゴードの興味を引くものではない。

 代わりにというわけではないだろうが、膣内や結腸といった穴にモノをいられた反応を乳首の穴(・・・・)で示したエマに、ゴードは満足気な反応を返した。

 

「ふむ、乳腺の膣化は問題なし。この速度は、魔女の身体を徹底的に解析した成果です。実に喜ばしい」

「お、おほっ♥♥ おっ、おぉほぉ♥♥♥♥」

 

 本来指を呑み込むなど不可能な乳首の穴をほじくられ、エマは蕩けた顔で舌出しアクメをし続ける。

 エマの乳腺に干渉し、効率よく魔女の力を吐き出させるための穴とする特別性の改造薬品。エマの爆乳は、今や肉棒を挿入れることさえ容易は乳マンコ(・・・・)というわけだ。

 もっとも、エマが肉棒を胸で受け止めるのはかなり先の話になるだろう。ペニスの代わりに、巨大な乳に相応しいプラグ(・・・)が挿入された。

 

「おほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 下半身で言えば二穴同時に極太なモノを挿入されたようなもの。だが、エマの絶頂に反してそのプラグに塞がれ母乳もどきが溢れることはない。引き抜き用の輪がまるで乳首に見えるピンク色のプラグは、丸々とエマの乳マンコの穴を塞ぎ切った。

 乳腺が膣化でガバガバになり力が垂れ流しになった爆乳にも()が用意され、エマに求められる役割に申し分ない形となる。ケダモノのように舌をだらしなく垂らしたエマに、実験動物用の(・・・・・・)首輪が誂られた。

 

「さて、このまま向かいましょうか。歩けるのなら歩いてください。あなたの邪魔な胸を運べる機材を作るのは手間ですからね」

「……お、ふおっ♥」

 

 作ろうと思えば一瞬で作り出せる。が、エマの滑稽な歩行(・・・・・)を楽しむ男たちがいるために作らない。ゴードの言う手間(・・)とはそういう意味だった。

 

「ふっ♥ ん……ふ、んっ♥」

 

 奴隷以下の道具、胸同様家畜のような首輪を付けられリードを引かれ、ガニ股のヨタヨタ歩きでエマは自ら運ばれていく。

 エマのガニ股歩行には理由が様々ある。超爆乳の重みでまともに歩けばバランスを損なうこと。監禁中、様々な〝芸〟をさせられて染み付いてしまったこと。何より、移動という命令にすら逆らう思考を失い、エマは半ば無意識にそうしているというだけのことなのだ。

 そうしてムダ毛が溢れる股を横に広げ、腰が入った下品歩行を見せつけ基地内の男たちに嘲笑を受けながらエマはゴードに連れられ、とある一室に用意された機械の椅子に座らされた。

 

「お、ぉ……♥」

「さてさてさて! 同時に片付けてしまいましょう!」

 

 四肢、腰周りに鉄の錠より硬い固定具を嵌められ、エマの頭部にゴーグル状の器具が取り付けられた。それを下ろせば、エマの視線は遮られる形となる――――ゴードから言わせれば、仮面など下品な顔(・・・・)が隠れるものを設計した方が建設的なのだが、彼の周りはそうではないためにこのような設計とされていた。

 椅子にエマを拘束したゴードが手持ちの機会を操作すると、どこからともなく作業用のアームが飛び出しエマの胸穴プラグの輪を掴み、引き抜く。

 

「むおっほぉ!?♥♥♥♥」

 

 散々弄ばれた尻穴以上の感度をした二穴からずりゅりゅ♥とプラグが引きずり出され、エマの胴体が大きく仰け反って特大の乳揺れが起こる――――ガラスの向こう側でエマを見ている男たちは、エマの爆乳ダンスを飽きもせずに興奮を顕にしていた。

 そんな下衆な男たちが見守る中、エマの乳マンコに内側が空洞となった極太のチューブが挿入された。爆乳から伸びるチューブはこれから実験を始めることを感じさせるか、あるいは動物の搾乳(・・)を思わせた。

 

「ふむ、君とはここでお別れ(・・・・・・)です。名残惜しさはありませんが、弔いにあなたの力が何に使われるかを教えて差し上げましょう」

 

 本当に最後まで(・・・・)エマ自身には興味がなく、あくまで被験者への礼儀のようなものでアクメの衝撃で虚空を見つめる魔女へゴードは声を発した。

 

「魔女の力の解説は終えましたので、今度はそのエネルギー効率よく扱える兵器の開発を依頼されましてね。まあ、私としては研究成果を形に出来れば何でもよかったのですが、彼らには騎神もどき(・・・・・)手土産に帝国へと鞍替えする目的があるようです。私は興味の対象を研究し、解明できれば構いませんが……少々と節操がないとは思いませんか?」

(帝、国……騎神……?)

 

 ――――ピクリとエマの指が椅子の肘掛を突いた。

 騎神とその起動者を正しく導く使命。正気を失い快楽に呑まれてなお、エマはその使命感を忘れずにはいられなかった。たとえ別のものであろうと――――自分の力が利用され、平和が乱されることを許容できない。

 

「……そん、な……ことは……させま、せん……!」

「おやおや……まだ意識があったとは、驚きです」

 

 エマの目に正しい色が灯った。その行動はゴードをして驚くべき精神力と言わざるを得ず、魔女の力を利用される前に自ら――――そんな雰囲気さえ感じ取れた。

 ただ、そんなエマの決意はある声によって止められることになる。

 

「――――おお、エマではないか」

「っ!!」

 

 その声は、エ数ヶ月ぶりに喜びという感情をエマの全神経にかけ巡らせた。

 彼女の育ての親、魔女の眷属の長。緋のローゼリア――――ローゼリア・ミルスティンその人。

 

「お祖母ちゃ――――え……」

 

 その希望は一転、絶望に変わった。ああ、そもそも今のエマの姿を見ていながら明るい声(・・・・)が鼓膜を震わせた意味を、彼女は悟るべきだったのだ。

 

「久方振りながら息災で何よりじゃ、エマ♥」

 

 金色の長髪を靡かせた美女が、一糸纏わぬ裸体を晒し、四足歩行(・・・・)でエマの前に現れた。

 一糸纏わぬとはその名の通り、頭から首まで全てを暴かれ、リードが取り付け可能な首輪だけが唯一の装飾。それ以外には、本来のエマすら上回る抜群のスタイルを存分に活かし、成人女性が雌猫の真似事をする惨めな格好で笑みを浮かべていた。

 それは狂いながらもエマを絶望のドン底に突き落とす光景。エマの師にして祖母であるローゼリア・ミルスティンの変わり果てた姿だった。

 

「……ああ、紹介していませんでしたね。彼女はあなたを捕らえた後、逃げた使い魔を追跡して新たに捕縛した被検体二号です。実は私、聖獣(・・)にも興味がありましてね。君と彼女以外には大した価値を持つ魔女もおらず消えてもらいましたが、彼女は大変貴重な存在。こうして丁重に扱わせていただいていますよ」

「うむ♥ ゴード博士には世話になっておるのじゃ♥ エマ、ヌシも礼を尽くすが良い♥」

「え、ぁ……おばあ、ちゃん……」

 

 その丁重、世話になっている内容は、ローゼリアの脳を徹底的に洗浄(・・)し、こうして全裸で四つん這いの姿を晒すことを疑問に思わず恩義すら感じていることなのだが、当然ローゼリアは一切の疑問を抱かずに笑みを見せていた。絶句するエマに気がついていないのか、それとも違和感を覚えないように変えられてしまったのか。

 

「……ふむ。あなたにはローゼリア・ミルスティンの姿を見せた方が、より精神の衰弱が狙えそうですね。ロゼ、見せて差し上げなさい」

「無論じゃ♥」

 

 ローゼリアが姿勢を変える。と言っても、人間のように立ち上がったわけではない。股を開いたつま先立ちで両手を手前に突き、お尻と地面に空間を作った――――それこそ、人に飼われた猫が排泄場所(・・・・)に向けて構えを取るように。

 

「ふっ♥ ぬふっ♥ お、んぉぉぉぉぉ♥」

 

 その体勢でローゼリアがいきみ顔を作り、下半身に力を注ぐ――――ぶりゅっ♥と、聞くものが聞けば顔を顰めるような音がローゼリアの下半身から轟いた。

 

「むお、んほぉ♥♥ ケツマンコから、妾のケツ穴から、魔女ゼリーでりゅぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥」

 

 ぶりりっ♥♥ むりむりむりゅ、ぶぼぶりゅ!♥♥♥

 

 ローゼリアの尻穴から這いずり出た金色の流動体。叫びをそのまま受け取るのならゼリーが、つま先立ちになった彼女の下半身に入口からひり出される音を響かせ、高く積み重ねられていった。

 

「おほおおおぉぉぉぉぉ……♥♥♥♥」

 

 先までのいきみ顔から、モノをひり出す感覚と解放感に蕩け顔で吐息を吐き出すローゼリア。大人びた身体付きとは裏腹に、野グソ紛いの排泄行為に果てしない多幸感を覚えているようだった。

 

「ケツ穴から、全部抜けていくのじゃ♥ 妾の力、全てぶりぶりひり出していく、逝く、イクゥ!♥♥♥♥」

「……………………ぁ」

 

 故郷の顛末を耳にしても、エマの中から怒りの感情が上り詰めることはなかった。追い詰められ、自身より強いローゼリアの醜態を見て、一瞬とはいえ立ち上がった心が死んだ(・・・)

 目の前で喜悦の声を上げるローゼリアは、彼女が魔女として十全の力を振るう姿をしている――――一欠片の希望さえありはしない。

 

「彼女の洗脳には時間を取られてしまいましてね。実験はこれからじっくりと行う予定です。ですので力の排泄方法も即席で、彼らの希望を叶えた形になりますが、あなたと同様にしても構いませんし、あなたの趣味に合わせて彼女と仲良く揃えても彼らは喜ぶでしょうね――――ああ、もう聞こえていませんか」

 

 そうして、ローゼリアの凄惨な排泄に目もくれず、ゴードはエマの頭部に誂えた装置を目元に下ろした。

 

「ではさようなら。次に会う時は、より優秀な被験者の人格(・・)でお会いしましょう、エマ・ミルスティン」

 

 別れを告げて、エマを縛る装置は起動した。

 

「……ぬほ!?♥♥♥ あ゛べ、あがががががっ♥♥♥ ぬおっ、ほひっ、おひょっ♥♥♥ ぬほぉ♥♥♥♥」

 

 およそエマとは、否、人間とは思えない間抜けで下品な声を上げ、彼女は舌を出した蕩け顔で洗脳処理(・・・・)に脳を犯され始めた。

 脳の記憶、人格を洗浄。知恵、知識を応用する頭脳はそのまま、エマ・ミルスティンの人格は生まれ変わる。その洗脳処理は快楽を合わせて与えられ、連動して吹き出す魔女の力はチューブを伝い新兵器のエネルギーとして運ばれていく。

 エマは座っているだけで母乳もどきを吸い出され、新たな自分に生まれ変わるのだ。

 

「ぬっおほぉぉおおおおぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!♥♥♥♥♥」

「おほひぃぃぃぃいいいぃいぃぃいいいいいぃぃぃぃいぃぃいいいいッ!!♥♥♥♥♥」

 

 一人は搾乳で、もう一人は排泄で。哀れな魔女たちの二重奏は、途切れることなく木霊する。

 世界の均衡を守る力ではなく、世界を均衡を崩す力として従わされる――――恥辱を恥辱とも思えなくなった二人の魔女の悲鳴だけが、響き渡ったのだった。

 

 

 






ちなみにエマの下着がエロいのは原作再現です!私の責任じゃないです!

リクエストをもらってこれ竿役にマッドな人ほしいなぁと思って相談持ち込んで考えてもらって、ついでに胸責めの種類を聞いてヨシ!したらこうなった。乳マンコプラグとかはその場のノリ。ガニ股はやれたからやった。ノルマ達成!!!!ちなみにエマの数ヶ月間は私は特に何も考えてない。多分酷い目にあってたんじゃないかな!陰毛と腋毛に説得力持たせたいためだよおう悪いか。中身は想像か誰か考えてください。

ロゼおばあちゃんはチョイ役の予定だったのですが、書いたなら何かさせたくなっちゃって気軽にアナルゼリーしてもらいました。気軽にキャラに排泄をさせるんじゃないよ。
というかローゼリアは個人的に書きたいんですよね、基本的にリクエストしか書かないので機会がないのですが。魔女の街を占拠されたり集団洗脳されたりしてエマと一緒にとか楽しそうですが、誰かローゼリアのリクエスト考えてください(本日二回目)いつもの投げやりだよそうだよ!

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございますー!評価途切れたら一回止まろうと思ってるので評価ありきの連続ムーヴ。またこのパターンですがまあ評価は限りあるし……評価もらえると嬉しくて動くのは本当だし……。
次回は……リクエストからふじのん&鮮花の本邦初の固めジャンルか、ダ・カーポの杏ちゃんか、フェルトの後編書いて前編から投げに行くか、果穂の後編か、いやだから1話先に限定しても書きたい候補多すぎるんですけれど!嬉しい悲鳴が止まらない。ま、まあこれから私の気分で。とりあえず1話で終れるのを中心にやっていきたいと思ってます。ではまた次回〜


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サラ・バレスタイン(ストリップ、羞恥、全裸土下座)

最近はお下品に特化してたからお口直しにどうよって感じの古き良き敗北脅し系羞恥ストリップ。

というのはまあ後付けで有償リクから引っ張ってきました。閃の軌跡からサラ・バレスタイン教官(になる前な想定)の羞恥特化になります。書いてて物理的に静まれ俺の右手!!をしてました。油断すると依頼文からズレかねないから仕方ないね。
軌跡と言えばダントツで書きたいのはシズナですね。我ああいう途方のない強キャラが謎敗北したりお下品したり催眠されたりするの大好き。ありえないからこそ背徳感が最高。まあそんな私の性癖はさておき、本編どうぞ〜





 

 

「ぐおぁ……っ!?」

 

 巨漢の男が悲鳴を上げて吹き飛び、死屍累々の仲間たちへと別の意味での仲間入りを果たした。

 

「ああ、加減はしたつもりなんだけど……少しやりすぎちゃったわね」

「て、てめぇ……!」

 

 数の差はあった。しかしそ、敵わない。

 死屍累々とは言うが、全員が呻き声を上げていることから命までは取られていない。それだけの力の差が、銃と剣を構えた女性と彼らにはあるという慰めにもならない理由でしかないのが救えないと彼らの視点では感じられるものだろう。

 

「な、なんで《紫電》がこんなところにいるんだよ!?」

「知るかよぉ! ち、畜生! こんなチンケな村襲っただけで……!」

「そういうことを繰り返してた自分たちの頭が足りないってこと――――でしょ!」

 

 また一人、二人。峰打ちで払われ《紫電》の名に恥じない動きで、結い上げた紅の髪が鮮烈に揺れ踊る。

 ――――サラ・バレスタイン。

 史上最年少、A級遊撃士。盛んなとは言えない村を襲うことを生業とする〝猟兵崩れ〟の山賊たちにとっては寝耳に水、阿鼻叫喚の相手が討伐に来た。格が離れ隔絶そのもののサラが出張るには、些か矮小な連中としか思えず、山賊たちとてそう考えているのは当然だった。

 

「悪いわね。あたしもあんたたちみたいな小物に構ってるほど暇じゃないんだけど――――欺瞞にもならない猟兵崩れっていうのは、ちょっと頭に来ちゃったのよ」

 

 だから、サラがこの場にいるのは彼女の個人的な感情。聞かせるのではなく、独り言ちるサラの中にある過去に関わるもの。

 それがエゴだということは理解している。血と硝煙の匂いに塗れたとしても貫かれる欺瞞。その足元にも及ばない、快楽のためだけに何の罪もない人間を手にかける猟兵崩れたち。それを捨て置けなかったのはサラの判断だ。

 

「これで、終わりよ」

 

 故に雌雄は決した。サラが山賊たちの残党に向けてトドメの一撃を放つ。

 

「動くなぁ!」

「っ!?」

 

 瞬間、その雷が如き力の片鱗で片がつくはずだった状況は、男の怒声によって遮られ一変した。

 

「な……」

「た、助けてください!」

「お願いします! ど、どうか……!」

 

 サラが声の方向に目を向け、目を見開いて彼らを見た。

 助けを乞う集団の姿。怯え、ボロボロの衣服で焦燥した人間たち。

 

(民間人が逃げ遅れていた……!?)

 

 まさか、とサラは目を疑う。初めに襲われた村の状況を把握していたはずだった。サラが数分で山賊を制圧すれば終わるはずだった。

 そう、はずだった。だが現実に、サラの眼前には怯えた〝民間人〟がいる。それも数人ではなく何人も、猟兵崩れというだけはあり武器は取り揃えているのか、油断なく人質に向けて構えられていた。

 

「動くな……武器を捨てろ」

「…………」

 

 人質が一人や二人ならば、サラの手で助け出せる。隔絶した実力の差というものは、たとえ距離が離れていようと一瞬にして彼らの武器を切り払い、撃ち抜き、鎮圧できることを言う。

 しかし、それは数人で固まっていればの話だ。サラの実力をその目で目撃したことでか、距離を離して配置された民間人。

 人質を解放するまでサラなら五秒と使わない〝かもしれない〟。そう、かもしれないがサラの動きを止めた。もしも動いたサラに反応し、狂乱した山賊たちが引き金を引き、罪のない民間人を殺すことになれば、

 

「……わかった。こっちの武器を捨てる」

「へへ……」

 

 サラはサラを許せない。山賊たちを前に初めて流れる汗が頬を伝う間に、彼女は両手から導力銃と強化ブレードを捨て置く。

 殊勝な態度に変えて武器を地面に放ったサラに、山賊たちの顔色が焦りから変わる――――そのまま油断していればいいと、サラは内心で諦めていないというのに。

 

(……まだ行けるわね)

 

 武器を拾い上げ、制圧するのに苦労はない。一瞬隙が出来さえすれば、どこかで油断を誘うことができたなら、サラは一瞬で事を逆転させてみせる自信があった。

 彼女の思案は一瞬。山賊たちはまだサラを警戒して近づこうとはしていなかった。サラはその隙に両手を上げ、無防備であることを示す。

 

「……武器は捨てたわ。人質を解放して……それか、あたしが人質になってもいいわ」

「ほー、人質交換ってやつか。悪くはねぇが……頼み方ってもんがあるだろ?」

 

 ピクッとサラの眉根が跳ねた。程度が知れる下衆な言い分。猟兵崩れの山賊として扱われる底を見せた彼ら、そして彼らに一手先を行かれた自身の自惚れを自戒しながら、サラは声を発する。

 

「人質をあたしの身体で交換してください、お願いします。……これで満足かしら?」

 

 半ば挑発のように決まっていた文字を読み上げるサラ。場合によっては相手を逆撫でする行為ではあったが、人質はサラの動きを戒めている唯一の手段だ。それを減らしてしまうようなことはしないだろうと彼女は考えていた。

 その意地汚さは火を見るより明らかだ――――サラの誤算は、彼女が小物と侮った山賊たちの小賢しさというものが想像以上であった、ということだったのかもしれない。

 

「身体、身体ねぇ……そうだな。そうさせてもらおう――――おい、服を脱げ」

「は?」

 

 ――――ニヤニヤと笑う山賊たちを前に、サラは素っ頓狂な声を返してしまった。

 

「……なんですって?」

「だから服を脱げって言ってんだよ。ここで、人質の前でなぁ。女ってのはどこに何を隠してるかわからねぇだろ?」

「ああ。てめぇみたいな化け物なら尚更な」

「呆れた……」

 

 風の噂で聞く《死線》でもあるまいし、とサラは軽蔑の目を向けるが、彼らの言い分が最もなことは理解できた。

 身体のどこかに暗器を隠されていては、本当に人質交換をした際に逆転をされてしまう。仮に約束を反故した場合も同様だ。

 

「へへ、まずは胸からだな」

「デケェ胸だ。あんな谷間出して誘ってんのかビッチが」

「…………」

 

 もっとも、山賊たちがその意図を深く思案したとはとても思えない下劣な視線は、サラの思考を冷徹なほど冷え切らせる。

 

「ふん……」

 

 ぶるんっ♥

 

 確かに山賊たちの言葉通り胸の谷間が大胆に開いたその隙間に手を入れ、本来あるべき羞恥を見せることなく引き下ろした。

 サラの巨乳が下着の戒めのみを残して外気に晒され、山賊たちがあからさまに興奮し、民間人たちが罪悪感を込めた視線をサラに向けてくる。

 

(反応は無意味……感情を殺しなさい)

 

 サラが反応をすれば山賊たちを付け上がらせ、同時に民間人には罪悪感と無用な不安感を覚えさせてしまう。羞恥を押し殺し、サラは無表情のストリップを披露した。

 

「黒か、身体と顔に似合ってるぜ」

「あらそ」

「サイズは幾つだ?」

「91。あんたたちに見せるには少し勿体なかったわね」

 

 ひゅー、と下卑た口笛がサラの神経を逆撫でしようとする。それでも、大人の美女であるサラに相応しい黒色のブラを隠すことはしない。

 

「よし、次は生で見せろ」

「……はいはい」

 

 本番、即ち神経を使い耐え忍ばねばならない行為はこれからだからだ。

 下着の表面に手を当てる瞬間、人質に武器を突きつける男たちを眼球の運動のみで視界に収める。そうして、自らの手で下着を押し上げて豊満な乳房を下衆な男たちの欲情の視線に晒した。

 

『おぉ!』

「……っ」

 

 隙を見つけるつもりが、息を詰まらせる隙を晒したのはサラであった。

 それほど女にとっての屈辱。格下の男たちの前で自慢の身体を晒し上げるという行為は、幼い頃から厳しい環境を選んだサラでさえ経験がないことなのだ。

 頬に僅かな朱色を差し込ませながら視線の集中する巨乳を揺らす。

 

「デケェのに垂れてねぇ……こんな上質な女久しぶりだぜ!」

「慌てんな。次は下だ」

「そもそもあの服繋がってんだから全部脱がせちまえよ。おまえこそ慌ててるんじゃねぇの?」

 

 数多の仲間が倒れている中、脇目も振らずサラのストリップに取り憑かれた山賊たち。それで幾らかは怒りが和らぎ呆れに変わったサラだったが、胸を晒した程度で恥辱は終わることなく彼女を襲う。

 たぷん♥ぷるん♥と揺れる瑞々しさ。張りがあり垂れが見当たらない美しさ。乳輪に咲く乳首は小ぶりながらサラの巨乳を生々しいほど白日のもとにしている。

 

「ふぅ……」

 

 息を整え、外装を固定しているベルトを取り外し、衣服を脱ぎ捨て肌色を大きく増やす。

 武器を振るうため無駄肉のない腕。巨乳を置く引き締まった腹周り。ウエストの細さは言わずもがな、黒いショーツで守られた鼠径部に対しては特に視線が集中した。

 そして、怒りや憤りと羞恥を今まで以上に押し殺したサラは、一息にショーツを脱ぎ去って局部を男たちの前に公開して見せた。

 

「うおぉ……やっぱ女のストリップはたまんねぇなぁ!」

「生マンコだぜ。あの見た目で使い込まれてないんじゃねぇか!?」

「いや、マン毛が邪魔でまだわからねぇな……あれで本当にビッチってのも楽しめるだろうが」

「〜〜〜〜〜〜っ!!」

 

 胸の露出以上に男たちの会話が止まることを知らない。その癖、人質を狙う照準は未だブレないのだから大したものだ。人質たちの視線も向いて離れない、というのもサラの羞恥をより引き出している。

 女として思わず局部を隠したくなる手を握り、奥歯を噛み締め表に現れた恥辱の羞恥を殺す。紅の明るい色合いの陰毛が茂ったマンコを晒した後は、もう流れ作業でブーツまで脱ぎ捨て、サラ・バレスタインは圧倒的な格下を相手にその裸を見せつけた。

 

(っ……頭が、おかしく……なりそう……!)

 

 まず彼女が感じたのはとてつもない屈辱感。そしてどうしようもなく鼓動する心臓に揺れる乳房。

 青空の元で一糸纏わぬ姿になるという現実味のない感覚は、サラの身体に得も言えぬ熱をもたらす。男たちを前にしているから尚更、否、だからこそ精神が無自覚に逃避を選んでいる影響なのかもしれなかった。

 

「これで満足でしょ。あたしが武器を隠してないって理解できたなら、早く人質を交換するのが道理だと思うけれど?」

 

 でないと、怒りの感情でどうにかなってしまいそうだ、とサラは視線で殺気を飛ばして山賊たちの隙を疑う。

 しかし、如何にサラが実力者といえど全裸の女。ハイになった山賊たちにその殺気はほとんど意味をなさない。それどころか、

 

「いいや、まだだ。女には隠せる〝穴〟があるだろ?」

「な!?」

 

 要求のエスカレートが始まった。生娘という年頃でもないサラには、その言葉の意味がよく理解できた。それも先までと違い、理解できたことを悔やむような赤面が彼女から引き出される。

 

「そっからじゃ遠い。もっと近くに寄って見せに来い」

「俺たちゃあんたの言う猟兵崩れで頭が悪いからよぉ。どこをどう見せるかは言ってもらわねぇと……ぎゃはははは!」

「このクズ共……っ!」

 

 底辺も底辺。猟兵崩れどころの話ではない。彼らは人間として救いようがない相手だった。生きるために村を襲う、などという大義名分すらかなぐり捨てている。

 彼らは襲いたいから襲い、略奪を楽しむ嗜好の人間たち。でなければ女にこれほどの辱めを受けさせたりはしないだろう。

 サラは手のひらに爪を食い込ませて、今すぐ武器を拾い上げ彼らを殲滅するか……そう、一瞬とはいえ思案するほど頭に血を上らせた。

 

「すまねぇ、すまねぇ……!」

「っ」

 

 だが、それも本当に一瞬のこと。自分たちのために犠牲になっていることに罪悪感で謝罪を行う人質たちに、サラは頭の熱が一気に冷える感覚を覚えた。

 民間人はサラの過失、慢心で人質にされてしまったようなもの。それを見捨てるということは、己の未熟さの証明――――欺瞞を捨てて遊撃士になり、血の付いていないものを故郷に送る志さえ嘘になる。

 

「………………いいわ、やればいいんでしょ」

 

 長い逡巡は弱みを敵に見せつけることになる。そう理解はしていても、女であることを捨てていないサラに躊躇いを捨てろというのは惨たらしいまでに残酷。

 ニヤニヤと笑う山賊の集団と人質たちへと素の足が汚れることも厭わず距離を詰め、裸身故に艶めかしく揺れ動く巨乳を見せつけ、しっかりと彼らの視野に入ることを確認したサラは――――

 

「……女性器に、武器なんて入らないわよ」

 

 くぱぁ♥ 脚を開き、両手で陰毛と陰裂を掻き分け、鮮やかなピンク色の女性器を劣情の視線へと暴いた。

 表情には苦渋ととてつもない羞恥の色が見て取れる。サラほどの実力者が格下を相手に秘部を自らの手で開いて晒す。それは、どれほどの覚悟を以てのことか。

 

「おいおい、俺たちゃ頭が悪いって言ったよなぁ!? もっとわかりやすく、言葉には気を付けてくれよ?」

「くっ!」

 

 それを容易に踏み躙る山賊たちにサラは射殺さんばかりの視線を向け、しかし逆らえぬ環境を強いられた彼女は耳まで赤く染った顔でせめてと気丈にも睨みを効かせ、その開いた秘部を突き出しながら声を発した。

 

「あたしの……お、オマンコに……武器がないことを……確認して、ください……っ!」

 

 大陰唇に小陰唇。小さな豆の陰核や排泄に使う穴、ましてや膣口の奥にある蠢きの様まで。全てを見られながらサラは低級な言葉で山賊に謙る。たとえ意思や表情は抵抗したままであろうと、彼らを調子づかせると知っていようと、自身のプライドに賭けて人質を意地でも解放するという思い。

 

「へっ、次は後ろの穴だよなぁ?」

「うおっ、ケツもでっけぇ……! こんなデカケツでよくあんな動いてたもんだぜ!」

「ふ、ふぅぅぅ……!」

 

 そのサラの高潔な思いを利用し、踏み躙り、山賊たちは凌辱していく。

 

「こ、肛門……あ、なる……にも、武器はありません……っ!!」

 

 辿々しい、気丈な女のプライドが崩れかけた震え声。お尻を向け、美尻の谷間を両手で掴み上げて、見せてはならない不浄の穴まで武器がないことの確認、という建前を彼女はクリアしていった。

 秘部の鮮やかなピンク色とは違う、少し色が濁った肛門。キュッ♥と閉まって皺の一本一本が陽光に晒される屈辱羞恥にサラは耐える。

 

「あーん? ケツの穴が閉まり過ぎてて中身が見えねぇぞ!」

「く……ふ、んんんんんんっ!」

「お、見えた見えた。ケツの中がヒクヒクしてやがるぜ!」

 

 しかも緊張で固くなったアナルに文句を付けられ、力を込めて中の赤肉を僅かとはいえ外気に触れさせる。

 マンコとアナルまで剥き晒して武器がないこと、無力な女であることをサラは証明して見せた。目には涙が、頬には恥辱の赤みが、唇には怒りの歪みが見て取れる。それでもやって見せた。

 

「よーし、それじゃあ人質交換といこうか――――ちゃーんと、自分の立場と誠意ってやつの意味を見せたらやってやるよ」

「――――――っ」

 

 だが、強者を弄ぶ弱者の要求はそれ以上。徹底的に屈服させ、辱め、心を折る。その愚直なまでに醜い欲求に塗れたものなのだ。

 

 正座で地面に座らせ、胸を張らせて恥辱に歪み切った顔を見下ろす山賊たち。巨乳の谷間が開き、剥き出しのマンコを陰毛が健気に守っている。一糸纏わぬサラにとってはある種、唯一の防具のようなものかもしれない。

 

「……皆様に逆らったことを、ここにお詫びします……!」

 

 その上で、サラは無防備な背中を晒した。頭を汚れた地面につけ、美しい臀部が身体の中で一番上になるように誠心誠意の謝罪をして見せた。

 全裸土下座。女どころか戦士として失格の助命を人質のためにサラは捧げたのだ。

 

「あたし、サラ・バレスタインは……愚鈍にも、皆様の策略に気づくことができず……ま、間抜けに人質を取られた……雑魚遊撃士、ですっ。どうか、無能なあたしの身を差し出すことを……お許し、ください。素っ裸で頭を下げる惨めな遊撃士と、人質を交換してください、お願い、しま……すっ!」

 

 頭を地面に擦り付け、囲まれて丸見えになった臀部からマンコとケツ穴を晒し。青空の下で裸身を見せつける痴女を演じながら、敗北者としても全裸土下座で人質の交換を懇願。

 これが《紫電のバレスタイン》と異名を授かった一流遊撃士の姿だと誰が信じようか――――サラ自身が信じられず、屈辱に涙を浮かべているのだから、目を疑うのは当然のことだろう。

 

「――――へ、これでちっとは大人しくなるだろ」

「……約束よ。人質を解放しなさい」

 

 過剰なストリップで暗器がないことを確認し、全裸土下座で気力を削ぎ落とし、さらには後ろ手に手錠、どこから持ってきたのか首輪まで架せられたサラは人質解放を強気に告げた。

 ここまでさせたのだ。これで嘘があればサラは即座に動く。手が封じられたなら足がある。紫電の足を封じないなど余程こいつらは慢心している、とサラは内心で嘲笑を浮かべていた……もっとも、そうしなければ自身の惨めな姿に心が折れかねない、という思いもあったのだろうが。

 

「へぇ、この期に及んで人質の心配か。あんた、いい女だな……俺たちのモノになるってんなら、ちょっとは扱いを考えてもいいぜ?」

「お生憎ね。あたしにも好みを選ぶ権利くらいはあるのよ」

「そりゃあ残念だ。それじゃあ人質の交換といこうか――――おまえら、もういいぞ」

「っ!」

 

 ――――最大のチャンスにサラは全神経を集中させる。

 人質を囲む男たちを蹴散らし、殲滅するイメージ。サラ・バレスタインの実力ならやれる。この状況からでも即座に完璧な動きで、彼女は人質を解放できる。

 

「っあ〜〜〜〜。やっと終わったか」

「たくっ、面倒な役柄だったぜぇ」

 

 本当に、人質という存在があったというのなら、だが。

 

「……は? ――――きゃあっ!?」

 

 人質が何事もなく立ち上がり、身体を伸ばす。そんな予想外の光景にサラの思考が停止した。

 それは致命的な隙だった。如何な実力差があろうと、身体の動きを制限されて思考まで止めた女を抱き上げるのに時間は使わない。

 男に背後から足を抱え上げられたサラは、全裸の恥ずかし固めで山賊と人質の――――否、山賊たちの前で完全に無力化されてしまった。

 

「は、離せっ、離しなさい! い、一体何が……!」

「は? まだ気づかねぇの? 人質なんてな――――初めからいなかったんだよ」

「――――――――え」

 

 聡明なサラであれば、初めに気づいても何ら不思議なことではなかった。

 

「こっちもいきなりだったから、こんなもんしか思いつかなくてなぁ。そこらの人間の身ぐるみ剥いで、咄嗟に着替えて人質作戦! いやぁ、迫真の演技だったろ?」

「《紫電》を騙し通せるとか、俺たち役者の才能あるぜ!」

「ばーか。この女が戦いにしか脳がなかったってだけだろうが。ま、そのおかげで……」

 

 身体が最高の女が、手に入った。

 その下劣な視線に晒されながら、サラは思考の全てが凍りついていた。

 それは慢心だったのかもしれなかった。それは偶然だったのかもしれなかった。ただ彼らの生存欲求がサラを騙し通せる演技力を生んだ過ぎなかったのかもしれなかった。

 そんなかもしれなかったの繰り返しで、サラはまんまと騙され、恥を晒し――――彼らの手に捕まってしまった。

 

「あ――――あ、ああ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 男たちの不躾な手が迫る。その涙の悲鳴が女の声に変わるまで、果たしてどれだけの時間を必要とするのか――――心が折れた女というものの弱さを、サラはその身をもって知ることになった。

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 サラ・バレスタインが消息を絶って早数ヶ月。

 たかが猟兵崩れの山賊退治に向かった彼女が消息を絶ち、遊撃士協会は騒然となった。あのバレスタインが、まさか、いや別の目的を秘密裏に――――そうして優秀なA級遊撃士が行方不明になって騒がしい中で、彼女の行方は――――その〝末路〟は遊撃士協会に直接送り届けられてきた。

 

「な、なんだこれは……?」

「女の下着か……なんと下衆な」

 

 送られてきたものの中身の一つは、誰もが怒りや困惑を顕にした女の下着。

 薄汚れ、色が目立ちにくい黒色でさえ何かの液体がへばりつき変色した女性のショーツ。

 そうしてもう一つ――――正確には、複数枚の写真を見たことで、彼らはようやくそのショーツが何で誰のものかを察した。

 

『……っ!?』

 

 写真に映る女の裸身。それが単なる悪戯の類であれば、彼らは動揺こそすれど驚くことはなかった――――その写真に映っていた女が、サラ・バレスタインの変わり果てた姿でなければ。

 頭を踏みつけられて土下座させられ、写真に向けた臀部にはマンコとケツ穴からザーメンをひり出し、全身にも白濁液をまぶされたような哀れな姿。

 腕と足に棒を括り付けられ、強制ガニ股で磔にされ、虚ろな目をした目を背けたくなる凌辱された姿。

 開口器を取り付けられた口にチンポを向けられ、幾度となく打ち込まれた精液を垂れ流し、アヘ顔で両手のピースサインを向けたサラ・バレスタインの性奴隷としての姿。

 

 彼女の身に何があったのか、それだけで明白。なぜそうなったのかはわからずとも、サラが山賊たちにどういった扱いを受け、同梱されていた下着には何がぶちまけられていたのかは理解が及ぶことだろう――――たとえ信じられなくても、サラは彼らに敗北し、身も心も犯されたのだ。

 これが結末。本来あるべき出会いの前に、あったかもしれない敗北の歴史――――サラ・バレスタインの価値が尽きるまで性奴隷として扱われる、凄惨な未来を得た世界の現実だった。

 

 

 






依頼文に忠実にをモットーにやりました。何でもしていいとか言われたら間違いなく尿道に何か隠してるだろぐへへ、とか言っておしっこさせてた。NGの指定や好きにしたり改変していい、というものがない限り基本的に依頼や読みたいシチュは守って入れるのが私のモットーです。

これで満足してもらえたかは私にはわかりませんが、まあやれるだけはやった!というやつです。一作一作力を込めて書いていきたいと考えています。それはそれとして久しぶりにこの手の特化したけど上手く出来たかは不安。今これ系のユイシスをリメイクしたらさぞお下品になるんだろうなぁとか書いてる時に考えてました。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!有償リクを片っ端から消化していますので、私のまだ〜?というのは出来ればお待ちを……基本的にキャンセルしていないものは準備出来次第承認して書き始めますので。
それ以外の個人的な欲求は前書きのシズナだったり……いや冷静に考えてあの格好はエロい。無自覚な催眠や屈辱的な敗北が最高に似合う。剣聖以上の騎士姫とかやってくれと言わんばかりにゲフンゲフン。まあ難しいキャラですし、有償依頼で来たりしなければ自分からは書かない言うだけタダな妄想ですが。
あとは一応色んなエロジャンルに手を出してますが、固め(石化とか黄金化とか)に手を出せたら幅が広がるのかなぁとか。これも依頼が来た時に経験値があれば違うのかなというやはり言うだけタダな妄想だったり。まあそんなこんなでいつも通り、今後ともよろしくお願いしますでまた次回〜。


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【黎の軌跡】レン・ブライト(催眠・常識改変、おしっこ我慢、無様エロ)

物語の取るに足らない小物や雑魚に圧勝するヒロインが理不尽に敗北したり催眠されたりするのみんな好きですよね。はい私は大好きです。

というわけでpixiv依頼から。今朝受けて昼に仕上げました。久しぶりに速度で驚かれた気がしますが好きなキャラに好きなシチュだと順番前後してでも書きたい欲が抑えられんくなった。まあ早く仕上がるから良いモチベではあるんですがいつもこうというわけにはいかないのが困りもの。
あ、内容は多分タイトルと上の嗜好が全てです。題して『レン・ブライト(17歳)の催眠I字バランスおしっこ我慢耐久』。pixivでタイトルはインパクトある方がいいかなってIQ3くらいにして考えました。わざわざタイトルにある通り創のおまけエピソードと黎の軌跡に出てくる17歳グラマラスなレンちゃんが催眠無様するぞ(はぁと)





「ええ。それは〝私〟に回してちょうだい。その資料は――――」

 

 共和国の名門『アラミス高等学校』。今日もまた忙しなく生徒会の仕事が回っているが、それらを全て、迅速かつ鮮やか、軽やかに捌く可憐な少女の声が響く。

 スミレ色の髪。制服に包まれた僅か数年の歳月で女性の魅力を身に付けし豊満な女体。頭脳、態度、スタイル。言うまでもなく才色兼備。留学生でありながら、とある一件で学園の生徒会長として祭り上げられた少女・レン・ブライトは、その忙しなさをまるで楽しむかのようにくすりと微笑みを零した。

 

(予定とは違うけど、こういう気持ちを悪くない……というのでしょうね)

 

 当初、レンは学業以外の目的を優先するため、学園では目立たないよう心掛けていた。それが成功したのかは、この状況を鑑みれば言うまでもないだろう。

 才色兼備の美少女。加え、元結社の〈殲滅天使〉。如何に優れた才があれど、否、才があるからこそ隠し切れるものではない。自らを慕う後輩に放置は出来なかったある事件。明るみになったレンの気高き行動……全てが彼女の立場を後押しした。

 そして、レンはレンでこの状況を好ましく感じてもいる。充実感と呼ぶべきもの。大人のレディとして振る舞い、かつての一人称は今や懐かしきものとなった。そうして彼女は一時とはいえ忙しくも平和な時間を楽しむ。

 

「やあ、ブライトくん」

「――――あら」

 

 そんな平和な花園に不躾なノイズが走り、レンは僅かに眉根を顰めた。

 ある種レンの城とも言える生徒会室。そこに生徒会役員や教師、ましてや〝生徒ですらなくなった〟男が現れたのだ。機嫌を損なうのも仕方がないと言えるだろう。

 だが、優雅に立ち上がり自らを警戒し出迎えたレンを前にしながら、男は余裕の態度で彼女に向かって声を発した。

 

「ちょうどこちらを通りかかってね。少し挨拶をと考えたんだ」

「レ、レン先輩」

 

 金髪の少女、レンを最も慕う後輩が不安げに声を震わせている。

 それはそうだろう。彼はここにいるはずのない。いてはならない人間なのだから。だというのに彼は平然と生徒会室にまで顔を見せ、そしてレンたちも彼を警戒こそすれど〝どうしているのか〟という点を思考することがなかった。

 

「大丈夫よ。下がっていなさい、アニエス。――――何かここにご用かしら。大人しく舞台から降りたのなら、私から言うことはないのだけれど……ロナールくん?」

 

 大事な後輩を下がらせながら、暗に〝お前に用はない、早く失せろ〟と口にするレン。

 異なる場所で出会ったのなら、彼女は呆れながらも適当に彼を、ロナール・グリフィスをあしらったであろう。

 彼こそレンが生徒会長を担うことになった原因。汚職議員――レンがツテを使って暴いたのだが――の息子であり、事件の終わり際、レンの実力の〝片鱗〟を見ただけで鼻水と涙が止まらなくなっていた井の中の蛙。それがレンの知るロナールという少年の全貌だった。

 

(まだ懲りていないのかしらね……)

 

 あれだけの醜態を晒し、よくレンの前に姿を見せられたものだと彼女は薄い吐息を吐いた。まざまざと呆れを含んだそれは、レンの立場からすると当然であり……レンを知る者たちからすれば、違和感を覚えるほど気楽が過ぎるものであった。

 彼女の頭脳があれば、ロナールがこの学園に顔を出す異常性、無謀さに一瞬で気がつく、あるいは接近より早く対処をしてしまえるはずだった。

 

「用も何も……さっきも言ったけど挨拶だよ、挨拶。僕を蹴落とした新人生徒会長様にご挨拶をしないと失礼だろう? ……くくっ」

 

 ぺちっ、ペちっ。

 

 ロナールの手のひらが何かハリの良い肌を叩く。

 それはレンの頬を彼の手が叩いた音だった。超然としながら、レンにしては〝不自然なほど〟警戒を顕にした表情。そんな彼女に無警戒な態度、どころか彼女を舐め切ったような様子で近づき、その頬を何度も、味わうように。

 隔絶した実力の差を知りながら、あの時のような半グレすら伴わない愚行。当然レンの友人たちは目をギョッとさせ――――ることはなかった。

 

『…………』

 

 全員が、もちろん頬をペちっ、ペちっと音を立て叩かれるレン自身も、ロナールの意図がわからないと訝しげな沈黙を保っている。不自然なほどに、ロナールがレンに触れることを〝当然〟だと彼らは認識し、故にロナールが何をしに来たのかを判断し損ねていた。

 

「ふふふ……」

 

 その反応にロナールが気を良くして笑う。それは彼が学園を牛耳っていた際の余裕のある笑みというよりは、欲望を剥き出しにした下劣な笑み。レンに指摘された敵意を彼女に対しての下卑た欲求に変えて、隠す努力すらしなくなったものだ。

 そんなロナールの劣情に対して、取り巻きどころかレン本人すら指摘をしない。異常なはずの行動、感情を異常と感じない――――そうしているうちに、レンの胸をむにゅ♥と不躾な手が鷲掴みにした。

 形を変える巨乳。この一年で成長を遂げた肉体の中で、最も目立つもの。とはいえブレザーやシャツの上から、しかもロナールのような相手に触れられた程度でレンが彼の狙い通りの反応を示すはずがない。

 

「あんっ♡」

 

 明確な官能の声が鳴る。

 それはレンが男を揶揄う際のものでも、ましてや演技でもない。衣服の上から、心底どうでもいい興味の対象にならない屑な男に巨乳を揉まれ、レンは頬に朱色を差し込ませながら喘いだ。

 

「あ、あっ……ひあっ♡♡」

 

 それにまたもや気を良くしたロナールは、レンが羽織っていたブレザーを軽くはだけさせ、感触をより得られるシャツの上から彼女の胸を揉みしだき出す。

 丹念に、反発する下着の感触すら楽しむように。自分に屈辱を与えた彼女が自らの手で身悶えする淫乱な姿に、飽き果てない快感を感じながら。

 

「は……んんっ♡ あ、ふぁっ♡」

 

 レンは胸を揉まれることへの不満、怒りなどを見せることはなく、受け入れながらも声を我慢しながら警戒の視線を解くこともしなかった。

 実施に食いしばる歯の隙間から漏れ出る喘ぎ声。それでいて警戒を怠らない滑稽な姿。シャツにレンの下着が浮かぶ卑猥な演出を挟みながら、ロナールはレンの背後に回って声を発した。

 

「それより〝レン〟くん。このスカート丈は、生徒会長としていただけないとは思わないのかね?」

「……そうかしら? 模範的な長さを選んでいるつもりなのだけど」

「いやいや、ほら」

 

 ぴらっ♥

 

 レンの鍛えられながら、女体のムチッとした肉感を得た太股を撫で回しながら、ロナールは揶揄と共に彼女のスカートを捲り上げた。

 実に模範的、レンの容姿がなければ目立つことがなかったであろう長さのスカートが持ち上がり、彼女のデルタゾーン、魅惑的な鼠径部が顕になる。

 

「こんな簡単に捲れてしまうのは問題だろう。気をつけたまえよ、生徒会長」

 

 黒色のタイツに包まれた股部の布。スカート捲りという低俗なセクハラに対して――――やはり、彼女たちは大きな反応を示さない。

 男女関係なく魅了するレンの禁忌的なゾーン。それをニヤニヤと見せびらかすように開帳したロナールは、そのままスリスリ♥スリスリ♥とレンの臀部を撫で回す。

 

「……んっ、ふ……ひゃっ♡」

 

 生暖かいタイツという薄皮一枚をいやらしい手つきで撫で、下着からはみ出した白磁の桃尻をギュッ♥と鷲掴みにして胸同様にレンの肩を跳ねさせて楽しむ。

 それでもなお、全くと言っていいほどレンは疑問を抱かない。いや、疑問自体はあるのだろう――――

 

「どうしたレンくん、あの時のように抵抗しないのかい?」

「あら、おかしなことを問うのね――――あなたは人が呼吸をする〝権利〟に不服を申し立てようと思うのかしら?」

 

 その上でレンは、おかしなことを問うものだ、とたわわに実ったお尻を質問者に撫でられながら答えた。

 警戒の視線は続いている。しかし、レンはロナールのセクハラを眺めるだけで何もしない。はだけたブレザー、下着を透けさせるシャツ、捲れ上がったスカート。撫でられ続け、タイツ越しでもわかるほど火照り出した桃尻。

 それら全てを認識、総括しながらレンは疑問を抱いた――――どうして〝何もしないのか〟、と。

 レンにとってロナールが自らにするおかしな言動、行動、結果は人間の呼吸と同じ。つまりはわざわざ確認や興味を示す必要のないことである。

 

「くく、あはは……ははははは! いやぁ、君がこんな馬鹿みたいな〝催眠〟に引っかかるなんて傑作だなぁ」

 

 レンの常識ではそうなっている。そしてレン自身だけではなく、彼女を見る人間たちの認識も同じだ。ロナールが何をしようと、彼らがその非常識な行動を咎めることはない。レン同様、どうして何もしないのか。何をしに来たのかと疑問を抱くことしかできないのだ。

 なぜならロナールがレンに手を出す、喋りかけることは呼吸と同レベルの権利。最低限の人権なのだから。善良な彼らは、ロナールの非道を知っていようと呼吸を咎めるまでをするはずがなかった。ロナールの嘲り笑う言動も、催眠という確信に至る発言さえ、特別なことは何もないとレンたちの脳は認識している。

 

「ああ、それとこれは頼みなんだけど――――」

 

 だからレンは、ロナールが笑いながら出したいくつかの〝指示〟を素直に聞き、大人しく去っていく姿を目を細めて見送った。

 

(結局、何をするわけでもなく……一応、警戒はしておきましょうか)

 

 自分だけならともかく、周りの学友や後輩に手を出されてはレンも今度は抑えが効かなくなるかもしれないと、彼女は優雅な仕草で髪を掻き上げながら、淫らに崩れた制服をそのままに首を傾げている金髪の後輩に声をかけた。

 

「アニエス。私は〝頼み〟を叶えてあげないといけないから、先に帰らせてもらっていいかしら。後のことは任せるわ」

「あ、はい! 任せてください、レン先輩!」

 

 ――――生徒会長の早退も、それを笑顔で見送る後輩も、ロナールの〝頼み〟であれば従って当然のものである。

 事実上、身体を縛る命令であることに終ぞ疑問らしい疑問を抱かぬまま、彼女はあっさりと帰路に着いてしまった。

 

 

 

 

 真夜中。一般的には深夜に該当する午前1時を針が刻む時刻。

 

「〜〜〜〜♪」

 

 そんな時間に名門の制服を着て、上機嫌にブーツの靴音に合わせて鼻歌を奏でる少女は一般的には不良、というものに該当してしまうのだろう。

 しかし、彼女は気にした様子はない。執行者の時代、こうした時間での活動は珍しいものではなかった。彼女の経歴を鑑みた際、これほど女体美に満ちた身体に成長したのは何かの奇跡か、これも彼女の才能と言い切ってしまえるものなのかもしれない。

 そして、確かに人がいれば咎められることもあろうが、レンは人に見つかるような気配を漏らすことはなく、何より彼女が姿を見せたのは人里離れた廃工場。見つかるかもしれない、などという心配は無用の長物であった。

 

「さて……始めましょうか」

 

 人気のない廃れた工場内にスミレ髪の可憐な美少女。ちょうど美少女から美女に羽化をする境目の少女は、とてもその場に似つかわしいとは言えない。

 だが、彼女はニコリと微笑むと持ち込んだ大きな鞄から様々な道具を取り出した――――それこそ少女が持つに相応しいとは言えない道具だらけの中、唯一それらしい撮影機器を彼女は自身の前に設置し始める。

 高性能かつ最先端。長時間の録画も優にこなせるカメラを設置し、そこに向かってレンは爽やかな笑顔を向けて声を発した。

 

「ごきげんよう。しっかり見えてる? 私はレン・ブライト」

 

 高画質な映像に録画されるレンの微笑。スカートを摘み、片足を引き礼をしてみせる凛とした態度。その艶めきのある髪、若々しい薄紅の唇が触れ合い、言葉を紡ぐ様まで。

 

「――――ご主人様の変態ドM雌豚奴隷のレンよ♡」

 

 ――――彼女の美しい唇から、淫らな言葉が紡がれるその瞬間まで、カメラは全てを記録する。

 

「まずはレンの身体を自己紹介していくわ。最初はレンのおっぱい♡ あんっ♡」

 

 妖艶という言葉がよく似合う微笑で卑猥な部位の表現。ブレザーとシャツを脱ぎ捨て、昼間以上に甘い吐息を零しながら扇情的なブラジャーを外し、巨乳をたゆん♥と揺らす。

 そんなレンの声、生の巨乳を両手で下から持ち上げ、たぷっ♥たぷっ♥と大きさと感触を映像に収めてしまわないと、という健気な従順さ。全てがカメラにしっかりと収められる。

 正気のレンであっても羞恥で顔を真っ赤にするはずだ。が、彼女は頬を興奮の朱色に染めこそするが動揺した様子は全く見られず、超然とした態度と相反する淫らな言葉を放つ。

 

「レンの雑魚おっぱい♡ ちょっと触られただけで感じる87センチのおっぱい♡ こうして乳首を抓ると……んひぃ!♡♡ お、おまんこまで濡れるド変態マゾ乳首もあるわ♡」

 

 輝くようなハリの乳房と既に硬く勃起した乳首。揉みしだき、両方の乳首をレンが自ら抓りあげた途端、言動と相反していた顔が歪んだ。目が上擦り、レンらしくないおかしな表情とガクッ♥と衝撃を感じたように腰が落ちる。

 上半身を余すことなく曝け出したレンが、続けてスカートのホックを外して足元に落とし、黒タイツに下着姿の自己紹介通りである変態へ。さらにはブーツを脱ぎ、タイツを艶めかしくストリップ。最後は下着を外してカメラに見せるように摘んで、はらりと落とせば――――全裸の美少女が、その艶かしい女体を完全な形でカメラに収めてしまう。

 

「次はおまんこ♡ 乳首を弄るだけで濡れる淫乱マンコを紹介♡ ふあぁ♡」

 

 くぱぁ♡

 

 成長した美脚をガニ股で広げ、両手で陰裂をカメラに向かって突き出し開くレン。たっぷりと年相応にスミレ色の陰毛が生い茂ったマンコは、言葉通りヌラヌラと濡れぼそり、指に開かれた影響であまり多くない光源と月明かりに照らされて愛液の糸が滴る様子まで見せてしまっていた。

 

「ご主人様専用♡ 生出しオンリー変態おまんこ♡ 風が通り抜けるだけで感じて……ぐちょぐちょになっちゃうの♡」

 

 一糸纏わぬその裸身、なだらかな腹には彼女がご主人様と呼ぶ性悪な人間が書き込んだであろう『ご主人様のおちんぽケース♡』『変態ザコマンコ♡』『催眠レイプの間抜け女♡』の落書きが、これ見よがしに存在している。

 マンコの自己紹介をしっかりと終えたレンは、ガニ股のまま後ろを向く間抜けな動きを見せつけながら残った部位、お尻の紹介を肩口から淫靡な微笑を蓄えて行う。

 

「最後はレンのデカケツ♡ 緩々の貧弱敏感アナル♡ レンの生意気な態度とは真逆のケツマンコ♡ 空気を吸うだけヒクヒクってして、ドMのレンにピッタリかしら♡」

 

 フリ♥ フリ♥ フリ♥ フリ♥

 

 左右上下に揺れる尻肉。さらに、黒タイツと下着で上手く隠されていた『デカケツ♡』『ガバ穴♡』『ちんぽの入口♡』といった品のない落書きを施された肉尻の表面をレンの両手が掴み、肛門まで見つけつけていく。

 緩々といった言葉に嘘はなく、出っ張るように広がったぽっかりアナルはレンの調教具合を妙実に指し示していた。

 それを誇るように楽しむようにカメラに向き直るレン。平時と変わらない微笑みを浮かべながら、彼女は狂った言葉を紡いだ。

 

「レンの……あ、私の自己紹介は終わり。こんなことで昔を思い出しちゃうなんて、まだまだ一人前のレディには程遠いわね」

 

 少し恥ずかしげに頬を染め、誤魔化すように自嘲を見せる。それが裸体の、しかも乳首を勃起させ股を濡らし、落書きを施された身体でなければさぞ様になったことだろう。

 一人称の違いどころではなく、全裸で卑猥な身体を淫猥な言葉で紹介する行動こそレディに相応しくない。娼婦の方が幾らか高尚であるかもしれない。

 そうした当然の指摘を思考に浮かべることなく、レンは痴態の撮影を続ける。

 

「今日は私の特別なオナニーを見てもらうために撮影しているの♡ ご主人様に逆らった低脳ドマゾ女に相応しいオナニーを教えてもらったから、しっかり見ていてちょうだい♡」

 

 自分を貶め命令者を立てる言葉も忘れず、レンは鞄から取り出した道具たちをよく見えるように身体に付けていった。

 初めに手にしたのは小さなピンク色の振動機器。ローターと呼ばれる淫具を左右の乳首を二つずつ挟み、剥かれたクリトリスにも強い粘着力のテープで張り付ける。

 ローターを取り付けたレンが次に手にしたのは、革紐の先端に鉤が二つ垂れ下げられた淫具。それを、

 

「……ふぐっ♡ ん、ふごっ♡」

 

 鼻に引っ掛け、吊り上げる。レンほどの美少女でさえ、大きく鼻を引っ張り上げられた豚鼻は惨めに見えると言わざるを得なかった。

 鼻息を鳴らしてフックを調整し終えたレンは、真上に引っ張り上げられた豚鼻のまま次の淫具、ペニス型のバイブを手にして――――

 

「あむっ♡」

 

 口に含む。そうしてちゅぱちゅぱと舐めまわした後、顔と手の動きを合わせて口の中でバイブを出し入れし出した。

 

「じゅるっ、じゅるる♡ じゅぽっじゅぽっ♡ じゅるるるるっ♡」

 

 それはバイブを濡らすというよりは本物のフェラチオのようだった。フックで縦に広がった鼻を浅ましく広げ、口を窄めて艶やかな唇を翻しバイブを口内で抽挿。

 わざとらしいくらいに乱れ飛ぶ唾液。優雅とかけ離れたフェラチオでバイブを十分なほど濡らし、これから秘部に入れる儀式を執り行う。

 

「ちゅるちゅる……ぷはっ♡ ん……♡」

 

 そして息をたっぷり吸いながら吐き出したバイブを、ガニ股になり片手で陰裂をくぱぁ♥と開いたマンコに添えて――――挿入。

 

「あ、んぁぁぁぁぁぁ……♥」

 

 ずぷん♥ 待ち望んでいたとばかりにずぶ濡れドスケベマンコが擬似ペニスを受け入れた。

 レンはひとまずそれを膣内の締め付けだけで維持し、秘部の充実感に恍惚と吐息を零しながら次の――――極太のディルドを地面に添え、ありったけのローションを流していく。

 

「んく……っ♥」

 

 見ているだけで官能の吐息が一段跳ね上がり、レンの身体が火照っていくような太ましいディルド。

 『指示』の一つとはいえこれを挿入するのはレンだ。指示に違和感を持たないレンでも、簡単に言ってくれると〝淫らに〟笑みを浮かべ、彼女は地面に膝をついて先端を肛門入口に添えた。

 

「ん、んっ……んん……ふぅ……」

 

 ぐちゅ、ぐちゅとローションの滑りを肛門に塗りたくり、深呼吸を挟む。柔らかくなった入口をさらに入念な腰遣いで解し────腰を落とす。

 

「おぉっ♥♥ ん……お、おっ、おっ、おぉ……♥」

 

 ずりゅ、ずぶぶ、ぶぶぶぶっ♥

 

 肛門とディルドの隙間に出来た僅かな隙間から空気が漏れるような音と、腸液とローションが絡み合う粘液接触の音が廃工場に反響する。

 

「お、おぉ……おほっ♥♥」

 

 レンの解れたケツマンコを持ってして巨大なディルド。しかし、レンは痛み以上に快感を覚えていた。野太い声をひり出す口を窄め、金色の瞳を震えさせながら腰をゆっくりと沈めて尻穴に淫具を収めているのがその証拠。

 

「おっ、お……んほぉ!♥♥♥♥」

 

 やがて、バイブを咥えた下の口から潮吹き、上の口から下品な悲鳴を上げてレンが極太のディルドをケツ穴に全て沈めて見せた。

 膣内同様にギュッと結腸を締め付け、レンの落書きデカケツの中心にはディルドの根元がまるで蓋をするかのように存在した。

 

「はぁ……はぁ……♥」

 

 ローター、鼻フック、バイブ、ディルド。様々な淫具を身体に取り付けたレンは、既に体力を使った息遣い……に見える興奮極まるドMの吐息を吐きながら、一度脱いだ黒タイツを再び脚に通した。

 彼女がこれから行うオナニーは力を使うため、膣内と結腸の締め付けだけではバイブとディルドを落としてしまうかもしれない。そのため、ノーパン黒タイツという痴女スタイルを彼女は選んだ。

 そうしてようやく準備が整った――――――

 

「あひぃぃぃぃぃ♥♥♥♥」

 

 わけではなく、レンは突如として嬌声を上げ、いつもは優雅に組まれた美脚をガクガクッ♥と痙攣。内股と外股を繰り返し、倒れないことがやっとな無様な姿をカメラに晒す。

 その理由は単純明快。乳首と陰核のローターとマンコのバイブが振動で、ディルドは先端が伸縮して腸壁の曲がり角を突き上げてレンを責め立て始めたからだろう。

 

「あっあっ♥♥ おっ、ふぉっ♥ い、いひっ、ひぃ!♥♥ んひぃぃぃぃんっ♥♥♥♥」

 

 煩わしい音球。膣内を掻き回す振動。結腸を突き上げるピストン。

 レンの人形のように乱れのない貌が一定の表情を保てず歪み続ける。アヘ顔とオホ顔。舌を垂らし、口を窄め。鼻フックで引っ張り上げられ、飾らずに言えば不細工顔まで披露した。

 

「お、イクっ♥ 雑魚おっぱいイクっ♥ 変態おまんこイクっ♥ 貧弱ケツマンコでイクイクゥ!♥♥♥♥」

 

 ノーパンタイツでガニ股ダンスを踊り、乱れた声音で下品な絶頂宣言。震える巨乳に黒タイツから飛び出すように暴れるバイブ。激しくピストンするケツ穴を抑えたその姿こそ特別なオナニー……というわけではなかった。

 これらは今のレンにとって、ドM調教を施されて違和感なく付け込まれた変態雌豚奴隷のレンにとっては〝普通〟のオナニーなのだ。

 そのため、ここまで準備を重ねてもレンは動き止めなかった。淫具を統括して動かす専用のスイッチをランダムに設定し放置。空いた手に持ち込んだ飲み物と〝利尿剤〟を取って口に含む。

 

「は、ん……っ♥ んくっ、んくっ……あひっ♥♥」

 

 全身の性感帯を刺激する不規則なリズムに〝慣れ〟ながら、一口と言わず、腹の中がたぷたぷになるまで利尿剤と共に大量の水分を摂取。

 

「ほっ♥」

 

 そうして快楽混じりの間抜けな声を合図に、レンは自身の右足を手で持ち上げ固定。両足が一直線に上下を向いたI字バランスの姿勢でレンはニコリと――――本人は笑えたと思っているが、快感を我慢したおかしな豚面にしか見えない表情でカメラに視線を向け直した。

 

「お待たせしちゃったかしら。これから――――んおっ!♥♥ へ、変態ドM雌豚奴隷のレン……がぁ♥ おしっこ限界耐久オナニーをはじめ、んひぃ!♥♥♥」

 

 始める前から悲惨な姿。上半身は全裸、下半身はタイツのみで淫具を装着。I字で掲げた脚は既にガクガクと震え始め、開始の宣言でさえあちこちから不規則に刺激が与えられ、首を反らして絶頂しかけている。

 だが、レンは天才だ。幼くして執行者としての実力を持ち、それに留まらずマルチな才能を持ち合わせている────悲劇的だったのは、催眠者のお遊びに耐えてしまえる才能すら持っていたことだろうか。

 

「ドマゾ雌豚のレンが……おほっ♥ いつ耐えられなくなって惨めにおしっこ漏らすか……しっかり、見ていてほしいのぉ♥」

 

 だらしなく蕩けた豚鼻アヘ顔と同時に、失禁耐久オナニーが始まった。

 時間制限はない。レンが漏らすかI字バランスを崩すか───恥を晒し続けて終えるまで、彼女は耐久し続けるのだ。

 

 失禁耐久開始から一時間。

 

「……ふー……ふー……うぎっ!?♥♥」

 

 無理な姿勢を維持し続けたことで身体の節々が痛み始める。加えて不規則な淫具の責めがレンの精神を削り、鼻フックの影響もあって歯茎が見えるほど間抜けな我慢顔を晒す。

 以前はレンが鼻水と涙をロナール流させる側だったが、今や完全に立場は逆転。表情は幾度となく歪み、涙が目に浮かんで鼻水は鼻孔から吹き出し、涎を含めて顔面を濡らす。

 

 失禁耐久開始から二時間

 

「……く、ふぅ……ふ、ふぅぅぅ……は、ひぃ……♥」

 

 身体中から汗が吹き出し、それが愛液の溜まりと混ざりレンの片足を沈めていく。その水溜りで下手をすれば足を滑らせそうになるがグッと我慢。

 利尿剤と大量の飲料摂取で尿意が膨れ上がり、レンは声にならない悲鳴を上げ、意識を失いかけながら失えない虚ろな目で姿勢を維持し続ける。その間にもバイブは膣内を掻き回し、早く小便を漏らしてしまえと絶頂の愛液がタイツから染み出していた。

 

 失禁耐久開始から三時間。

 

「あ゛♥あ゛♥ だめ……おっしこ出ない。おしっこ出しちゃ駄目。まだ駄目。おしっこなんか出な……い゛ぅ゛♥♥♥♥」

 

 遂には言霊に頼り始め、膨れ上がった膀胱が破裂してしまいそうな感覚に時折顔を仰け反らせて悶えている。

 三時間を超えると、全身から吹き出した汗にローターを固定していた強力な粘着テープが半分以上剥がれ落ち、膣内と結腸の締め付けも膀胱を閉じる力に吸われて軟化。あまりの水分量に破れたタイツの股部から、バイブとディルドが引っかかるようになって、ほとんどオナニー耐久ではなく失禁耐久と化していた。

 それでも三時間以上同じ体勢を続け、痛みなど忘れたように尿意を耐えるのは凄まじいの一言。一重にレンの天才的な才能と精神力がなせる技だ。

 

 だが、四時間。朝日が昇り始め、穴だらけの廃工場に明るい陽の光が差し込み出した頃。

 

「あ゛ぁ゛ぁ゛……♥ だしたいっ♥ おじっごだざぜでぇ♥♥ レンの限界膀胱から真っ黄色の小便だしたいのおぉぉぉおおぉおお゛♥♥」

 

 止まらない汗と愛液で足元をぐちゃぐちゃにしながら、枯れたように濁った声を綯い交ぜにしてレンは涙ながらに無様な懇願を口にしてしまう。

 今すぐにこの限界のおしっこを解き放ちたい。膀胱が痛くて苦しい。彼女はそれ以外のことを考えられない。だが、限界まで我慢しろというロナールの言葉には背けず、身体は本当に限界まで尿意を耐えてしまっていた。

 

「おしっこ出させでぇ♥ レンにおしっこ垂らさせてくださいぃいぃいいぃい゛♥♥♥♥」

 

 結果、小便を出したい余りレンは幼児退行したかのように発狂。身体の限界より心の限界が先に訪れた。

 その懇願は誰の耳にも届くことはない。レン自身の鼓膜を震わせるが、脳の命令を裏切ることはないのだ。今のレンは自分の言葉や思考より、絶対的にロナールという〝ご主人様〟の命令を優先する。それこそ息を吸うのが当然であるように、第一に絶対の優先順位なのだ。

 しかし、精神が限界を超えたのなら、肉体も自ずと同様の結果を得る――――ぷしゃっ♥ と溜め込んだ水が濃厚な臭いで一度弾けた途端、レンは体液塗れの豚鼻顔面を歓喜の表情に塗り替えた。

 

「あっ♥ おしっこ、きたっ♥ 膀胱から、レンのおしっこ袋から……はう、はぁぁぁぁぁぁ……♥」

 

 ぷしゃっ♥ ぷしゃっ♥ ぢょろっ、ちょろろろろろろ……♥

 

 初めは口を押し広げるように。ついで穴を確保するように。長時間の限界耐久に膀胱が短いリハビリを行い、レンのタイツに聖水をまずは少量流していった。

 そして精神が排尿我慢の限界を迎えて無様に叫び上げてから遅れて十数分後――――――

 

「でる、おしっこ出て――――くりゅう♥ ん、ひょおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥」

 

 じょぼおおおおおおおおおおお♥♥ じょばばばばばばっ、ぶしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥

 

 本格的な放尿が始まり、それは滝のような重さでレンの足元にぶちまけられた。次いで放射状に散り、破れかけのタイツを真っ黄色な小便で染め上げながら勢いでバイブをも排除してしまう。

 

「おひっ、ほひっ、ふひぃぃ!♥♥ あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……♥♥♥♥」

 

 ぢょろろろろ、ジョボ♥ ジョボボボボボボッ!♥♥

 

 溜め込んだ小便と共に解放感をひり出すような嬌声。幾度となく角度と勢いを変えたレンのおしっこは、陽の光を浴びてより黄金色に輝きながら撮影機器のカメラにまで直撃。崩れ掛けのI字バランスで首を反らし、恍惚の失禁声とその排尿音声まで完璧に録画。

 惜しむべきは失禁の臭いがこの場にしか残らないことだろう。強烈なアンモニア臭が惜しみなく染み込み、愛液や汗と混ざって一面にバケツの水を何度もぶちまけたように広がりを見せ、レンの制服を沈め靴に入り込み……残尿が濡れたタイツに染み込み出したところで、彼女は力尽きて倒れ込んだ。

 

「ぶべっ♥」

 

 これだけの恥を晒した後なら問題ない、あるいは恥ずかしいと思うことさえないのか、それとも恥ずかしいこともドMのレンにとっては快感なのか。

 素っ頓狂な悲鳴を上げてレンが自分のあらゆる体液をブレンドした水溜まりに倒れ、足や股間だけでなく身体中を愛液や尿で汚してしまう。

 

「あへ……へっ♥ お、おほっ♥♥」

 

 数時間、快感と尿意に耐えながら無茶な体勢を続けた身体は休息を欲し、尿の溜まりに身体を突っ伏しても気にするものはない。

 潰れたカエルのように足を広げ、飛び出したディルドがぶりゅりゅ♥と排泄される間抜けな光景にレンが豚鼻を小便液に浸けながら喘ぎ――――ふと、残っていた『指示』を思い出して痙攣する身体を小便愛液から引きずり出し、カメラの位置を調整してレンズに自らを収めた。

 

「レンの……おしっこお漏らし耐久……楽しんで、もらえたかしら♥ レンは凄くキツくて、泣きそうで……耐久を思い出しただけで、またイッちゃいそうよ♥」

 

 タイツが破れて丸出しの股おっぴろげて蹲踞し、雑魚おっぱいを含めた身体中を小便と愛液で汚しながら、鼻フックの豚鼻に添えるように両手でピース。

 小便塗れの豚面エロ蹲踞姿を自分が汚水で汚れたレンズに入れながら、被虐の感想を楽しげに語っていくレン。

 そこには執行者としての姿。かつて主人にみせた死神と見紛う美しさ。頼れる生徒会長の凛々しさ。そのどれもを失ったド変態マゾ女が映り込み――――最後に全てを捧げ、小便溜りの中でレンは土下座をした。

 

「レンの無様失禁をご堪能してくれたかしら♥ 生意気なレンがご主人様にご迷惑をおかけした分は、変態ドM雌豚奴隷のレンがお返しするわ♥ 次の映像も期待していてね――――ロナール様♥」

 

 ご主人様――――奇跡のような力を得て、レンをこのような恥辱に押し込めた男に映像越しの小便液土下座で平伏しながら、レンは夜通し行われた撮影を終えて、ぱしゃっ、と小便愛液に横たわった。

 

(疲れたわね……少し寝たら、映像をオナニーしながら編集して……どうやって、渡そう、かしら……ね……)

 

 いくつか残った指示を頭に浮かべながら、巨乳を眠り掛けの吐息で膨らませながら瞼を閉じる。

 レンは望むままに生き、大切なものを守るために行動を起こす――――その裏側で、自らが恥辱に塗れている自覚さえないまま、レンは疲れた身体を己の聖水に浸して眠りにつくのだった。

 






正直耐久前の淫具装着は描写省略した方が良かったのかなぁと書いてから思った。まあ書いちゃったもんは仕方ない。その辺りのテンポがどうなのかは気になるところ。あの辺は台詞も喘ぎ声が限度だから難しいねんな。あとエロ蹲踞と土下座で若干台詞被っててぐぬ、と反省。まあ耐久と失禁自体に分けたって感じで。

ここまでの限界失禁無様は初な気もする。序盤のセクハラは多少なら盛っていいかなと思った。落書きは迷ったけど四苦八苦しながら書いてもうちょっと幅が欲しいなと思った。鼻フックはドMって自己紹介あったしえぇやろ!した。朝見てそのまま書いたからマジでIQ溶けてその場のノリが激しい!
成長したレンに催眠無様させられるとか書いていいんですか!とか私が言っちゃうやつでしたわ。個人的に一番好きなのは閃の軌跡でのレンですが、美少女から美女に羽化する感じの17歳グラマラスなレンは別の意味でエロい。タイツとか巨乳とかタイツとか巨乳とか。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。やっぱ半雑魚モブみたいなやつがヒロインの全てを台無しにするのたまらん。噛ませの権力者に負けるのとか本来勝つべき場面で負けるのとかもエロスにおいて夢がある。お下品排泄と同じくらい催眠と常識改変は清々しいほど楽しく書けるのでそれに合わせる形で久しぶりにこういうのを語ってしまった。おじいちゃん似たような話前にもしたでしょ。
というわけで一日で書き上げたけど気合い入れたレン(17歳)の催眠無様でした。他の依頼も順次バリバリ受けていくつもりなのでよろしくお願いします。今回みたいにキャラとシチュがぶっ刺さってノリで衝動する時は私でも予想できないので許して、許して。ではまた次回〜


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アルティナ・オライオン(敗北、凌辱、輪姦)

今回快楽責め一切ないです(直球)

有償リクより推しキャラだけどさり気なく初書きの黒兎ことアルティナちゃんになります。この子と教官なら何か一本書けそうなもんだけど、それはそれとしてそこそこハード系の凌辱も普通に書けちゃうやつ。シチュは軌跡IVの絆イベント2のifのイメージです。
ぶっちゃけ書ける書けないで言えば余裕で手をつけられるけど、問題は私が上手く書けるか、文章力が追いつくかって話でしたねぇ。いつものやつが使えず、マジで地の文勝負なので。私なりに気合を入れたつもりです、どうぞ。






 

「く……こんな小娘に我らの計画を邪魔立てされるとは」

「っ……はぁ、はぁ……」

 

 温泉郷ユミル近辺。帝国すら手出し無用の地において、知られざるある戦いに決着がついた。

 《灰色の騎士》リィン・シュバルツァーの育て親、温泉郷ユミルに住む男爵夫婦をその彼を誘き出す餌にしようと目論んだ衛士隊。それをどこからか聞きつけ、阻止しようと単独先行したアルティナ・オライオン。

 立っているのは衛士たちであり、戦術殻《クラウ=ソラス》すら使用不能になるほど疲弊し、地面に両手をついて倒れることを防ぐのがやっとなアルティナを見れば、どちらの勝利かは火を見るより明らかだった。

 

(こんな、ことでは……リィン教官の……)

 

 衛士たちを起伏の薄い表情で睨みつけ、身体に力を入れようと気を巡らせる。だが、如何に人造人間(ホムンクルス)という生まれとはいえ、アルティナのベースは名称通りの人間。疲弊、戦闘ダメージの蓄積は明らかだ。ボロボロに汚れた衣服と息をするだけで大きく上下する胸。彼女が多勢に無勢の中、どれだけの無理をしたのかを如実に表している。

 

「先程の黒い傀儡。情報局の《黒兎》だな?」

「どこから情報が漏れた? 本隊はどうだ」

「無事だ。どうやらこの娘にしか漏れていないようだな。まだ作戦続行は可能だ」

 

 アルティナを無力化したと判断し、余力を残した衛士たちが言葉を交わす。何人かは彼女に打ち破られたが、殲滅には至らなかった。十分に戦闘行動、しかもユミルを制圧する程度なら可能、という内容の会話にアルティナが奥歯を噛み締め呻く。

 

「ならばちょうどいい。貴様も男爵夫婦もろとも《灰色の騎士》を釣る餌に――――」

「……?」

 

 言って、衛士の一人が倒れかけたアルティナを見て言葉を止めた。

 小首を傾げ、アルティナが視線の意味を即座に思考分析する。否、してしまった。まだ隠している力があると警戒させられるのなら、限界まで時間を稼ぐことができると。

 だが、彼がアルティナの視線を見る目はどこかおかしい。アルティナの裡ではなく外を舐め回すように見ている。

 たとえば彼女の美しい白銀の髪。

 たとえば戦闘で汚れ、破れてしまった衣服から垣間見える白磁の肌。

 たとえば――――十四という肉体年齢にギラついた雄の視線を向ける、不埒な欲求。

 

「っ!」

 

 その瞬間、アルティナを襲ったのは悪寒だった。リィンに視線を向けられるものとは全く真逆。彼女が自覚していない想いと相反するもの。

 咄嗟に両手で身体を隠してしまう。以前の彼女では、リィンや仲間たちとの交流、アルティナを庇った〝彼女〟の意志を継いだ今の彼女でなくてはなかったかもしれない行動だ。

 

「おいどうし……なるほど」

「ああ。最近はちょっとなぁ」

 

 しかし、それは人間的に正しくもあるが、戦士として戦いの場に立つ上でやってはいけない行動でもあった。

 あのままならば最低限捕虜でいられた。情報局の《黒兎》にして《灰色の騎士》の仲間。アルティナ・オライオンという少女は捕えられるだけで済んだかもしれない。けれどそれは、男たちが正常であれば、の話。

 間が悪かった。帝国への忠誠を尽くしているという高揚感。悪く言えば自尊心の肥大化、己の正義の暴走。自分たちは正しいことをしている。だから許される。

 そして何より――――しばらく女日照りで、都合よく使える雌が欲しかった。

 

「いやっ! 離して、くださいっ!」

「暴れるな!」

「はっ、そんな力も残ってないらしいな」

 

 雌というには幼くも、魅力的という他ないアルティナの容姿はそんな彼らにとって最高の餌だ。

 適当な岩場の影に連れ込まれるアルティナ。暴れて力を込めるも、残った力は複数人の男から逃れられるものではない。怒声による脅しなど修羅場を潜り抜けてきたアルティナには通じないが、身体が動かないのであれば屈しているのと同じだろう。

 それにたとえ暴れ、抵抗できたとしても彼らの興奮はそう変わらない。小柄な少女を力で捩じ伏せ、思い通りにする。千切れ、局所の一部分……未成熟な乳房が見えてしまっているようなか弱き少女を凌辱する。

 

「こんな、ことをして……あなたたちに、誇りはないんですか!」

「ふん。帝国に逆らう者に問われる誇りは持ち合わせていない。多少の犠牲は止むを得ない」

 

 開戦のため、リィンたちは始末しておかねばならない。大義名分があるならば、少女一人を凌辱したところで問題はない。その凌辱された姿でリィンをおびき出せるなら一石二鳥。

 女日照りと肥大化した自意識が、その行為に興奮をしてしまっていた。もはや衛士たちとアルティナは帝国軍人とその敵対者ではなく、高尚な理由を付けて低俗なレイプを行う加害者と被害者だ。

 

「先に貰うぜ」

「っ!?」

 

 そして、彼らの蛮行を止める者はいない。都合よくアルティナを救う者など現れず、衛士は平然とそのズボンを脱ぎ下ろし、興奮した肉の塊をさらけ出した。

 

「っ、ぁ……」

 

 少女の身が竦む。以前までなら。今の自分になったことをアルティナは後悔していない。だがそれでも、この瞬間だけは以前の人形のような自分でいたかった。

 目の前に現れた肉棒。彼女の疲弊した艶姿に欲情し興奮し、犯そうとする雄のペニス。声にならない嫌悪と恐怖に身を引こうとするが、肩や身体を押さえつけられ、しかも手を無理やり引かれて真っ先に肉棒を出した男に導かれてしまう。

 

「いやっ、やめてください! そんな汚いものを近づけないでっ!」

「汚いとは心外だ。しかし……《黒兎》が生娘のように狂乱する姿はたまらんな」

 

 いい気味だ。自分たちの邪魔をするからこうなる。思い知るがいい。そういった身勝手極まる感情と欲求の発露。その象徴とも言える熱く煮えたぎった肉の棒に、アルティナの指が触れた。

 

「ひ……っ」

 

 よりにもよってグローブの先が破け、生の肉と肉が接触してしまう。男の手を重ねられただけでも嫌悪が激しいというのに、よりにもよって男の局部の感覚を与えられた少女の短い悲鳴が上がった。

 生々しい肉が手のひらで脈動する感覚。アルティナの冷たい手のひら、指先に煮え滾る熱が鼓動している。ブヨブヨとした竿の皮。ビクビクと汁を垂らす醜い亀頭。

 

「〜〜〜〜っ!」

「おぉ……」

 

 それを扱く。というより、アルティナの手を握って自慰行為もどきをしている、という表現があっている。隠し切れない嫌悪と叫び散らしたい悲鳴を歯を食いしばり耐えるアルティナと、美少女の手のひらにペニスを握らせる感触と実感に堪らずといった息を零す衛士。

 竿を上下する手のひら。我慢汁が絡み、粘ついた液体が潤滑油になり手淫をサポートする。それら全てが不快でアルティナは思わず目を閉じてしまい、

 

「おぉ!」

「っ、きゃっ!?」

 

 ビュルビュル、ビュルルルッ!

 

 途端、そんな彼女の顔面に白濁の液が解き放たれた。唾棄すべき肉棒を反射的に握ったことで、その射精はさらにビクッ、ビクビクッと竿が上下する勢いを強め、遠慮なしにアルティナの顔面や衣服、髪にぶちまけられていった。

 

(……この、臭い……不快感が……)

 

 顔面に滴り、腕を取られてそれを拭うこともできずにアルティナは顔を顰めた。苦々しい雄の香り。口を閉じて侵入を防ぐも、鼻に降り掛かる精液はどうしようもなかった。

 生臭い。雄臭い、とでも言うのだろうか。女に対しての欲求を固めたもの。それをぶちまけられたという嫌悪感と恐怖。

 

(教官……リィン教官……っ!)

 

 彼の助けになるためにここに来た。だが、今は彼に助けて欲しいと無自覚に名を呼び、顔を思い浮かべた。そうしなければ、この凌辱に心が折られてしまいそうだった。

 せめて、自分が慰みものになることで時間を稼げるのなら――――そう無意識に〝彼女〟のように身を捧げる悲しき意志を示すアルティナに、欲望は容赦なく降り掛かる。

 

「次は……へっ、その口割らせてもっと良い表情させてやるか」

「っっ!」

 

 精液でべっとりと飾られた手と顔。副産物として精液がこびり付いた顔面に、今度はそれを主目的として先とは異なる衛士の肉棒が突きつけられた。

 顔となれば、経験のないアルティナでも何を目的としているかを予測できる。目や鼻は現実的ではなく、その肉の塊が気持ちよくなる上でもっとも適した人間の部位――――口。

 

「ほら、口を開けろ。しゃぶれ」

「っ、っっ! ん、んーっ!」

 

 手で触れることさえ気色が悪いものを、食べ物を味わう口で、大切な人と――たとえば少女の脳裏に浮かぶ青年と――唇を交わすための場所で受け入れるなどできない。

 両腕と足を手で抑えるように取られ、顔面に肉棒を押し込まれる。背に衛士の身体があり、身体を正面に向けさせられているアルティナは逃げることが出来ず、何とか顔を逸らしながら唇を引き結ぶ。

 亀頭の柔らかい肉と少女の艶めかしい唇が何度も、何度も接触する。全身が総毛立つ、という感覚をアルティナは生まれて初めて実感したと気付かされた。顔面にこびり付いた白濁液を亀頭が絡ませ、口紅のようにアルティナの唇が白濁液に濡れる。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

 

 それで口を開くと思ったら大間違いだと頑なアルティナに、今度は衛士たちが鼻を摘み、抓りと衛士たちが責め立てる。

 息苦しく、さらにくすぐりというまさに小賢しいやり方まで選びアルティナを追い込む。息を、笑い声を求める口。精液と我慢汁で彩られ、生理的な嫌悪感が滲む唇。

 

「〜〜〜〜……っは、おごっ!!」

 

 全てがアルティナの敵。戦闘同様、多勢に無勢のアルティナは遂に口を開いて、その瞬間を待っていたと肉棒が口内に割って入った。

 噛み切ってやろうという考えはなかった。出来なかった。少女らしく慎ましやかな食事を摂るアルティナにとって、太ましい肉の塊を喉奥まで侵入させるという経験自体がありえない。

 

「んぐっ、おご、んごぉ!」

 

 顎が外れてしまいそうな大きさ。目を剥き、喉からひり出る悲鳴が止まらない。口から鼻へ生臭さが駆け抜け、少女の五感が蹂躙される。

 

「お゛、ご……おごっ、おごぉ!」

「へっ、いい顔になってきたなぁ!」

 

 何度も、何度も、何度も何度も何度も。喉奥まで制圧した肉棒が出し入れされ、アルティナの唇と舌、口内の暖かさと狭さを楽しむように行き来する。

 生臭さ。男のモノを咥えていることへ重ねられる嫌悪。喉奥を突かれる苦しさ。下手な拷問以上の体験に自然と涙が零れ、それが情けなくてまた涙が溢れていく。仕方がないとわかっていても、耐えようと思っていても、己の浅はかな判断で穢される悔しさが目尻の涙に変わっていった。

 

「そうそう。それくらい泣いてれば年相応に可愛げがある……おっ、そろそろ、射精そう……だっ!」

「ん゛お゛ーっ!?」

 

 ごりゅっ、と喉奥に押し込まれた肉棒。帽子が外れた髪を掴まれ、竿の根元が顔面に押し付けられた。陰毛のチリチリとしたこそばゆさ。股間部の玉を含めたものが間近に迫る強烈な不快感。

 作戦で入念に洗うとはいかないペニスは、それだけで猛烈な臭いを放っている。それを本当に喉奥まで押し込まれたアルティナの心情は、想像を絶するものだろう。

 加えて、限界を迎えた肉棒が口内で一瞬膨張したかと思えば、手淫同様瞬時に弾けて射精した。

 

「おぼ……お゛ぉ゛! ん゛ぐお゛ぉ……っ!?」

 

 アルティナの口の中で、だ。臭いだけでアルティナを責め立てた白濁液が口と喉に濁流のように押し寄せ、少女が苦しげに呻き声を上げる。が、身体どころか抵抗しなければならない顔まで両手で抑えられ、半ば白目を剥いて少女はこの世の終わりのような苦痛を押し付けられた。

 男が恍惚とした声を上げ、溜まりに溜まった精液を絞り出す十数秒。アルティナは涙と鼻水を溢れさせ、男の股間部に顔面を押し付けられる屈辱に意識を飛ばしかけ、その永遠とも思える苦しみからようやく解放された。

 

「お゛ぇ゛……げほっ、お゛げ……うぇ……」

 

 引き抜かれた肉棒が糸を引き、そのアルティナの口から自身のものとは思えない嘔吐の声が溢れ出した。胃に流し切れなかった分が唾液を交えて地面に流し込まれ――――その汚らしい唾液と精液の海に、アルティナの顔面が沈められた。

 

「あぎっ!?」

「次は俺が貰うぜ。このために我慢してたんだからなぁ!」

 

 股間から剥がれた陰毛と先出しでこびり付いた白濁液、そこに加えて真新しい嘔吐したばかりの精液まで顔面に加えられ、それだけでアルティナは胃液が喉奥から溢れ出しそうになっていた。

 実際に溢れなかったのは、それどころではなかったから。長い二人の性処理を終え、我慢の限界を迎えた衛士の一人がアルティナの押し倒し〝何か〟をしようとしている。

 

「……ぁ」

 

 その〝何か〟を察して、アルティナの血の気が引く。切れ目が入ったショートパンツが半ば千切れ飛ぶように脱がされ、ショーツは忙しなく半端な位置に下ろされる。掲げるように抑えられたアルティナの下半身――――添えられる、新しい肉の棒。

 

「ひ――――いや、いやですっ! いやぁぁぁぁ!!」

「この、暴れるな!」

「やだ、いやぁ! 教官! リィン教官! リィンさん!」

 

 アルティナ・オライオンという少女は冷静沈着だ。そんな少女が泣き喚くように暴れ、男の名を呼び、必死に足で相手を蹴りつけ逃げようとする。

 本人も、そのようなことをするつもりはなかった。ただ時間が稼げれば、最悪の場合においても最善の判断が行えれば。だから少女は、この危機的な状況で本能的な発狂を見せた。

 培い育てられた人間性を発露させる異常であり正常な行動。思考ではなく本能で、あるいは秘めたる特別な好意によっての拒絶で。どちらにしろ、アルティナ自身も想定していない行動だった。

 

「おらぁ!」

「あ」

 

 ある意味それは、一番時間を稼げたのかもしれない。力を振り絞り、暴れ回ったアルティナ。複数人の拘束を解きかけ、いつの間にか正常位のような体勢で――――秘部が貫かれた。

 

「あ、が……あ゛、あ゛ぁぁぁぁぁぁ!」

 

 美しいまでに閉じられた少女の秘所。指で強引に開かれ、肉棒を前準備もなしに突き入れられる。一瞬遅れて脳が痛みを判断し、身体の裡を貫かれたような痛みにアルティナが叫びを上げた。

 時間を稼げたのは確かだが、侵入を防げるわけではない。痛々しいまでに股から溢れる血は、アルティナが強姦という惨たらしい行為によって純潔を失った証。

 

「ふぅ、手こずらせやがって。しかし、いいことものが聞けたな」

「《灰色の騎士》をこの娘が……都合がいい。徹底的にやってしまえ」

「言われなくても、そのつもりだっ!」

 

 必死の抵抗虚しく、秘部に挿入されてしまったアルティナ。少女の抵抗すら楽しみの一部とばかりに衛士たちが笑い、肉棒を挿入した男が腰を動かし始めた。

 

「お゛っ、ぎぃ、あぎぃ!」

 

 痛い、苦しい。男と女の行為ではなく、男が欲望を満たすために女を使う行為。馴らす行為すらないそれはアルティナに痛みと屈辱しかもたらさない。血を流す秘部が生理的に、そしてアルティナを守るために必死に膣分泌液を生成する。それで滑りをよくしていったところで、アルティナの痛みが和らぐことはなかった。

 

「く、いい締め付けだ……っ!」

「あ゛っあ゛っ! あぐっ、ぎっ、あ゛ぁ゛! や゛、あ、ぁぁぁ……っ!」

 

 そもそもアルティナは幼すぎた。むしろこの程度で済んでいるのは、アルティナの人造人間(ホムンクルス)としての完成度の証明だろう。

 男には激しい膣内の締め付けを。女にはそれを受け止める痛みを。快感などどこにもなく、アルティナは濁った悲鳴を喚き散らすことしかできない。耐え難い肉体の痛みに、なまじ心が成長したばかりに引き起こされた精神の痛み。耐えられている方が不思議だ。

 

「くぉ……やべ、射精そうだ!」

「っあ゛!? やめ、て……退いて、ください! いや、せめて、外で……っ!」

 

 息を絶え絶えに、涙と喉奥から絞る凄惨な悲鳴の中で聞こえてきた絶望的な宣言にアルティナは最後の抵抗を試みた。

 言葉だけではない。はしたなく品がなかろうと構わないと、両足を振り上げて男を足蹴にする。

 

「もう、間に合う、かよ!」

「あ、いや、リィンさ――――――」

 

 だが、あまりにも遅く、弱々しい。靴を脱がされ力の入らない足ではビクともしない衛士の身体。締め付けが激しい上、血と愛液と我慢汁が複雑に絡み合って引き抜くことも容易ではない肉棒。

 三度の膨張を、手と口以上にアルティナは感じた。女であることを示す奥に、恐怖から憎悪に変わるような熱の奔流をも、感じた。

 

「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

 

 ドクッ、ドプッ、ドプンッ。

 

 言葉にならない絶望の悲鳴。アルティナは、自身の秘部で生々しい肉の鼓動を発するそれを感じることしか出来ない。目をそらすことなく、見守ることしかできない。

 子宮に注がれるモノの意味をアルティナは知っていた。無論、知識として。だが、それを任務でもない、まして頭に浮かべる青年のものでさえない男を受け止めさせられる。

 絶望。その二文字が頭に過ぎり、痛みすら忘れてアルティナは引き抜かれる肉棒、股穴から溢れて地面に滴る白濁液を呆然と涙を流し見送り――――二度目の挿入が始まる。

 

「あ゛ぁっ!?」

「くぅ、ロリマンコきっちぃ……!」

 

 二度目とも、処女を喪わせたとなれば体裁は打ち捨てられ、低俗な物言いに感嘆の吐息が溢れた。当然、アルティナは二度目だからと快感を覚えるわけではないが。

 仮にあったとしても、それは生理現象でしかない。アルティナが果てたところで、彼女に充実感や達成感はない。快感に対する屈辱と、行為に対する恥辱と、こうなってしまったことへの絶望しか存在しないのだ。

 

「あ゛っ、あっあっ! あ゛ぐ、ぎ……あぁ!」

 

 故に、次へ次へと挿入され、注ぎ込まれる精液に絶望と疲弊を起こす。抵抗しようと身体に力を込めても、挿入前の抵抗で全てを出し切ってしまった少女に力など残っていない。そうでなくとも、無理やり使われることで体力は否が応にも消費される。

 少女は一人、男は複数人。超え難い格差はここにも生じ、だからこそ男たちにも不満が生じる。

 

「おい、いつまでやってんだ!」

「うるせぇ、まだ挿入れたばっかだろうが!」

「ぅ、あ、あ゛ぁ……」

 

 動きが鈍くなったアルティナを抱き抱えるように寝そべり、汚れることも厭わず犯す衛士。その彼に対し、早く使わせろとせがむ別の衛士。帝国衛士としての体裁など、アルティナに欲情し滾らせた肉棒で忘れてしまっている醜い罵り合いだ。

 しかし、男としては理解があるのだろう。アルティナを抱く衛士がニヤリと笑い、腰を打ち付けながら少女の小ぶりな尻の谷間を押し広げた。

 

「そんなに待てなくて他でも我慢できねぇなら、こっちはどうだ?」

「……はっ、悪くないな、それ」

 

 衛士が示したそれは、精液でぐちゃぐちゃに汚れた秘部ではなく、辛うじて秘部から溢れたもので汚されるだけで済ませれているもう一つの穴。犯され、疲弊したアルティナは苦しげに喘ぐばかりで衛士たちの意図に気づけない。

 皺に囲まれた極小の穴。秘部と同じく肌と異なる色合いで、こうして見ると不浄とは思えないほど小綺麗だ。女性器を使えない鬱憤を溜め込んだ衛士がアルティナの尻を鷲掴みにし、指で穴を拡げながら滾る硬い肉棒を押し込み始める。

 

「お゛ぉ゛!? な゛、あ゛……そこ、は……ぢ、が……あ゛、お゛、ぎ、あ゛、お゛ぉ゛ぉ゛ぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?!?」

 

 肉を拡げ、裂くような痛々しい音と、それをかき消すほど大きく濁った悲鳴が跳ね上がった。

 性器ですらない尻穴に肉棒を挿入、抽挿される。極小の穴は締め付けが激しく、それでいた膣内とは違う味わいがあり、衛士が満足を得るには十分すぎるものだった。

 

「おっ、悪くねぇ……!」

「お゛ぎッ、オ、オォっ!? い゛ぎ、あ、あ゛、あ゛ぁ゛……おぶっ!?」

「空いてるならしゃぶれよ!」

 

 尻穴まで犯され、下から突き上げられる衝撃と後ろから穿たれる痛み。耐え難い凌辱に声にならない悲鳴を上げる口が、肉棒によって塞がれた。

 

「どっか空いてねぇか……あぁ、この髪はいいな。絡み付いて気持ちいい」

「髪コキかよ。それじゃあ……俺は腋かな。意外に締まって悪くねぇ」

「お゛ぉ゛ッ! や゛、べ……で……お゛ごッ! オ゛ォ……ごぼっ!」

 

 前から後ろから。さらにアルティナの手入れが行き届いた髪が肉棒に絡まり汚され、腋の窪みまで使われ射精され、尻穴から始まった順序を無視した凌辱が際限なく広がっていった。

 やがては両手の手淫も加わり、代わる代わる口内が犯されて逆流した白濁液が鼻から吹き出す。

 尻穴から精液が吹き出し、その度に新しいものが胃の中まで逆流をする。口と肛門から流し込まれた濃厚な液体が腹に溜まる。子宮に注ぎ込まれる精液が異様なまでに膨らんでいく。

 手が空く、握らされる。髪が汚され、ザーメンが層を作って髪に絡み付く。残った衣服が剥ぎ取られ、薄く膨らみになった胸に精液が。へその穴に精液が。ニーソを脱ぎ捨てた生の足に精液が。

 髪、顔、腹、首、両手両足に秘部尻穴――――彼らが最後の精液をアルティナの全身にぶちまけたのは、輪姦が始まって数時間後の出来事だった。

 

「……………………ぁ゛、ぉ゛……」

 

 喉に溜まった精液が呼吸を阻害し、上手く声にならない。まつ毛から垂れた精液が上手く目が開かず、痛い。鼻から吹き垂れた白濁液で嗅覚が封じられた。

 一糸纏わぬ少女が仰向けにか細い呼吸を放つ。その小さな吐息すら雄臭い。全身に雄の臭いを絡ませ、二度と剥がれ落ちないのではないかと思わせている。投げ出された両手と両足には腋から足指の隙間まで汚れた精液がへばりつき、あれほど流麗だった白銀の髪には濁った白濁が散りばめられ、酷く傷んでしまっている。

 そして何より、その膨らんだ腹。ごぽっ、ごぼっ、と白濁液を溢れさせる秘部と尻穴の奥まで注がれた精液で膨らんだアルティナの腹。凌辱の限りを尽くされた少女が、ボテ腹を上下させ生きている証を立てる――――死んでいた方が、救われたかもしれない。

 

「よし、そろそろ運ぶぞ」

「本隊に連絡し――――ユミルを制圧する」

 

 汚れた両腕を持たれ、物のように運ばれるアルティナ。彼のため、贖罪のため、守りたかった街が彼らの魔の手に堕ちる声を、少女は虚ろな目と意識で聞いていることしかできなかった。

 

 街の制圧は早急に行われた。アルティナ以外の妨害工作はなく、彼らの独断専行はあまりにも鮮やかに成功を収めた。

 

「良いか! 逆らえばこの娘のようになることを忘れるな!」

「…………………………」

 

 ごぽ、と。木材で組み立てられた台座に精液が滴り落ちる。アルティナは固まった精液で開きづらい瞼を開け、見た。彼の故郷の住民たちを。その恐怖と同情に包まれた、己へ注がれる視線を。

 

(…………ああ)

 

 両手首を縄で吊り上げられ、両足は膝に縄を結ばれて広げるように吊るされている。見せしめの意味を込めて、膨らんだ腹と精液を注がれ、溢れる秘部と尻穴を見せつけるように。

 そうでなくとも鼻の穴から髪の先まで精液塗れの少女だ。そんなアルティナは見せしめという意味でうってつけであり、帝国の権威を示すことにも繋がる。

 

「これで《灰色の騎士》はやってくるか?」

「ふん、こなければ夫人もここに加えてやればいい。いや、先に実行しておくのも悪くはないな」

 

 しかし、それは帝国の威光を穢す行いであると彼らは気づいているのだろうか。

 気づくわけがない。自分たちが凌辱し尽くしたアルティナを、裸体を精液で染め上げた凄惨な少女を街のど真ん中に吊るし上げる。即席で組んだ晒し台に結び、見せしめにする低俗な男たちにそのようなことが理解出来るはずがない。

 

「……ごめ、ん……な、さい……」

 

 へばりつく汚らしい雄汁で、上手く言葉にできたかわからない。それでもアルティナは口にせずにはいられなかった。

 衛士たちへの許しを請う謝罪、ではない。守れなかったこの地の人たちへ。彼の故郷を救うどころか、夫婦共々彼を誘き出す餌として扱われてしまったことへ。

 

(おなじ、です……これ、じゃ、あ……ごめんなさい、リィンさん……ごめん、なさい)

 

 そして姉と同じ、自らを犠牲にした行動。同じ痛みをリィン・シュバルツァーに味わわせてしまうことに。

 浅はかな自分への後悔。リィンに与える痛みへの絶望。凌辱され、晒されたアルティナはまるで断罪を待つ罪人のように、彼が絶望と化した故郷の地にやってくる時を待つことしかできなかった。

 

 滴る白濁の液に混ざり、少女の涙が落ちていく。絶望を洗い流すには程遠く、救いというにはあまりにも儚い。過ちを悟るには遅すぎた涙は、アルティナの失意と共に流れ続けた。

 

 






凄くお褒めしてもらえたし依頼理由の一つも私が拘ってる、というか手癖な部分なので嬉しかった一作でした。なお内容に慈悲はない。この後ガチギレ教官が出てくるか、エロパワーでヒロインみんなこんなになっちゃうか……どうでしょうねぇ。
手コキからイラマ、処女喪失からアナルに全身と丁寧にやったつもりです。アルティナの反応だけは若干迷いましたが、軌跡IVまで成長してるならこれくらいはやってもいいかな、と。Ⅱまでだと全然違いそうだしⅢでも時期によって違いそう。成長系キャラのアルティナちゃんを推すのだ。襲われながら心の中で想ってる人を発狂しながら叫んじゃうのたまらな……ゲフンゲフン。可哀想だなぁ(棒)

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ちなみに今回みたいな感じで書いて欲しい、ハートなしでお願いしますとかはしっかり書いてもらえれば対応できます。その際は事故がないように念押ししてどうぞ。ではまた次回〜


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レン、ティータ(催眠、羞恥、放尿)

FANBOX始めました。理由は活動報告のやつが全部です。ちなみに開幕一発目は私が書いた中でダントツというか、こっちだと絶対やらんタイプの洗脳崩壊系。読めるもんなら(色んな意味で)読んでみぃやと言わせてもらう。まあ普通の続編とかも書いて置ければいい、なぁ?

というわけで有償リクから創の軌跡よりレン&ティータ。羞恥残しの暗示は催眠において王道……覚えておけ。まあ大体の催眠好きですよ私は。知ってる?ウッス。
一応女の子同士が乳吸ったり舐め合ったりするところはあります。そこはご注意を。百合未満のはず。






 

 

「起きて。起きなさい、ティータ」

「んん……レン、ちゃん……?」

 

 優しく頬を叩かれながら親友の声に瞼をゆっくりと開いた金髪の少女、ティータ・ラッセルがぼやけた視界にハッキリと物事を映し出した。

 初めは白磁の生足。次にスカートから膨らみ始めた胸部。最後に見慣れた可憐な面が呆れと安堵を抱いていること。そうしてからティータは起き上がり、スミレ髪の少女、レン・ブライト同様にカーペットに座り込んで声を発した。

 

「おはよぉ、レンちゃん……」

「ええ、おはよう、寝坊助さん」

「…………えぇ!? ここどこなの!?」

「あら、ワンテンポ遅いリアクションありがとう」

 

 見渡せば見知らぬ、どこともしれぬ作りの部屋。全体的な構造、客間にも似た場所は洋館を思わせる。

 もちろん、ティータはこのような洋館の存在を知らず、わざわざこのような寝苦しい場所で眠っていた理由もわからない。それはレンも同じであるのだが、先に目覚めていたからか彼女は比較的落ち着いた様子で言葉を続けた。

 

「武器やARCUSは没収。前後の記憶も曖昧……これは俗に言う、拉致監禁ということね♪」

「何で楽しそうなの!?」

「別に楽しくはないわ。レンだって驚いてるんだから」

 

 ティータ、それにレン。二人とも、生身の戦闘能力という点ではレンが突出しているが、頭脳やその他の経験も含めて彼女たちを捕らえることはそう易々と行えるものではない。16という大人に近づいた年齢も相まって、二人は人間的な繋がりにも長けている――――そんな中で二人を洋館に拉致した人間は何者なのか。

 起きがけのティータをからかって遊んでいるように見えるレンだが、その実彼女が緊張してしまわないよう明るく振る舞っているのだ。彼女の思考は自分たちを拉致した目的、その正体、そしてティータを巻き込んだ制裁をどうしてやろうか、ということでいっぱいになっている。

 

「……ありがとう」

「お礼はここから出たら受け取ってあげてもいいわよ」

「うん、そうだね!」

 

 そんなレンの気遣いを察し、ティータも混乱から即座に事態の打開へと意識を向けることができた。冗談めかして笑うレンに、彼女の手を握ったティータが立ち上がって朗らかな笑みを浮かべた。

 ティータの前後の記憶は、レンが言うように曖昧。自分がどうしてこうなったのか、ここがどこなのかという疑問を自身の記憶で晴らすことは難しそうだ、と思案する。

 

「これからどうしよう? ここがどこなのか調べないといけないよね」

「そうね……本当に拉致〝監禁〟なのか。人の気配は感じられないけど、慎重に調べましょう」

 

 状況の打開はできることから。この洋館が何なのか、どこに位置するのか。自分たちを拉致した者たちがいるとして、姿を見せず拘束も施していないのは何故か。

 逆に落ち着いていられるのは、わからないことが多すぎるからかもしれない。とにかく謎を解き明かしていこうと二人は真剣な表情で解決に動こうとして。

 

「あ……そ、そういえば、この格好じゃ駄目だよね」

「……ええ、そうだったわね。ここで裸にならないと、いけないわね」

 

 ――――突如として、スカートを脱ぎ落とすストリップを始めた。

 顕になる白と黒のパンツ。無垢な白のパンツを丸出しにしたティータが靴やニーソを、妖艶な黒のパンツを丸出しにしたレンが上着を、それを交互に繰り返し、次々にその健康的な生肌を晒す。

 それまでの仲睦まじくも冷静な行動はどこへやら、脈絡なく着ている物を脱ぎ捨てていくティータとレン。人が変わったような行動に、しかし二人の顔には赤みが差していた。それは明確な羞恥の感情であり、いきなりストリップを始めることが恥ずかしいことだという認識は二人に残されているようだ。

 

「恥ずかしいけど、服はちゃんと脱がないと……」

「嫌、嫌……けど、レンが服を着ていたらおかしいこと」

 

 ただ、自分たちが服を着ているのはおかしい。あるいは、服を脱がなければという強迫観念。それが何よりやらなければならないことだと、二人は認識している。否、認識〝させられて〟いた。

 既に術中に嵌められているとは露ほども考えず、レンとティータは肌色を晒していく。苛烈な戦いを乗り越えたとはいえ、まだまだ幼い身体だ。しかし、精神と共に成熟を始める頃合の女体がそれはそれは美しい。

 背に烟るスミレと金の髪、それより下に位置する小さくもあり丸みを帯びた臀部のライン。表のV字ラインには、髪色と同じ毛が揃いかけて卑猥だ。

 

「レンちゃん、その……」

「ティータだって似たようなものじゃない。レンたちしかいないんだから、隠すようなものじゃないわ」

 

 そして乳房。大きくなりつつあるそれは、この数年で慎ましやかを超えて美乳と呼べる線を描くようになった。二人とも、下着の戒めから解き放たれた互いの胸を見比べて、身体を揺らしながらその大きさに赤面を見せている。

 数分かけて一糸纏わぬ裸体へと生まれ変わったレンとティータ。子供から大人へと変容する境目、今この時のみしか得られない艶めかしい裸を晒した二人は、脱ぎ捨てた衣服を両手で徐に持ち上げた。

 

「えいっ」

「やっ」

 

 それを躊躇いなく暖炉に投げ入れ、煌々と燃え盛る炎に焼べてしまった。

 ティータのお気に入りのゴーグルも、レンが愛用する靴やアクセも。彼女たちは髪を縛るリボンを残して、暖炉の炎で焼却していく。肩口から足の先まで、二人は本当の意味で一糸纏わぬ裸体になった。

 この館には着替えなどという気の利いたものはない。せいぜいカーテンやシーツなどをマント代わりにするくらいだろうが、当然ながらレンたちがその発想を選ぶことはなく、全裸での探索を望んだ。たとえ恥ずべきことでも、嫌と感じていても、それは二人に課せられた責務(暗示)だ。

 

「さ、行くわよティータ。こんな場所、早く出ていきましょう」

「うん。……堂々としてて、レンちゃんは凄いね」

「当然よ。レンは大人のレディだもの」

 

 裸をさり気なく手で守るティータとは対照的に、レンは指を立てて堂々と裸体を見せつける。それは一見して、羞恥を感じていないように見えた。

 

「……っ」

 

 が、館の廊下で妙に映りの良い鏡のような窓ガラスに映った自分の姿に、レンの顔に歪みと朱色が生じる。

 歩く度に揺れるヒップライン。優雅な歩行に対して、裸の胸が卑猥に波を打つ――――ここでは、羞恥を感じていないと嘯くことはできない。

 そして、探索を始めた二人は何かに導かれるように動かす。館の謎を探すというより、館を知っているような足取りだ。

 

「これかしら」

「多分そう……かな? これを飲めばいいんだよね」

 

 次の部屋に入って、迷うことなくテーブルの上に置かれたコップを手にしたのが何よりの証拠。

 自分たちを拉致した人間の所有地で見つけた飲料。それが水であっても簡単に口をつけるほど、レンとティータは考えなしの人間ではない。

 

『んくっ』

 

 だというのに、無造作にコップを手にしたどころかそれを口に流し込む。ありえないこと、危険だとわかっていること。けれど、そうしなければならないと頭の中に浮かぶ物事に二人は従う。

 それなりの量が継がれていた水をごくり、ごくり、ごくり。裸のまま、喉を鳴らして飲み下す。胃にたっぷりと流し込んで、一滴残らず身体の内側に怪しい水を取り込んでしまった。

 

『ぷはぁ……ひぅ!?♥』

 

 プシャッ♥

 

 一気飲みを終えて息を吐いてから数秒後、目を剥いたレンとティータが揃って股間を抑えておかしな声を上げた。股を抑えた両手の隙間からは粘り気のある液体が滴り落ち、その秘部から何を吹き出したのかをハッキリと明かす。

 

「か、身体が……♥」

「あつ、い……♥」

 

 白磁の肌が急速に熱を帯び、内股を淫靡な仕草で擦り始める。水に含まれていた二つの成分、その片方である即効性の媚薬が名に恥じぬ猛烈な勢いで二人の神経を乱れさせる。

 愛液を吹き出した秘部は言わずもがな、瞳はトロンと潤み口は締りをなくして唾液を唇の端から煌めかせる。美乳の先端で恥ずかしげに縮んでいた乳首も、ムクムクと勃ち上がり始めて――――突然レンがティータの胸に唇を付けた。

 

「んちゅ、ちゅううぅぅぅぅ♥」

「ひゅいっ!?♥♥ ひ、ひゃあぁぁぁぁぁっ!♥♥♥」

 

 そして、吸い上げる。赤ん坊がおっぱいを求めるように、レンがティータの胸に手を置き口で目一杯に乳首を吸い上げ始めた。乳吸いによる確かな快感で明滅する視界で、堪らずティータは声を上げた。

 

「ひゃ、ひゃぁ♥ レンちゃん、ひゃにぃ!?♥」

「ん、ちゅるちゅる、ちゅー♥ なに、っへ……こう、しなきゃ、ちゅる……♥」

 

 水を飲んだら『相手のおっぱいを吸う』。レンは頭に浮かんだ〝やるべきこと〟に疑問を持たずに従っただけだ。親友の胸を吸うくらいなら、ストリップをして裸で歩き回るより心理的なハードルが低い。

 もっとも、媚薬で火照った頭では物事の判断基準にも緩みが生じる。同性の美少女の胸に顔を埋め、一心不乱に乳を吸う美少女という背徳的な絵の異常さを悟ることなく、レンは刻まれた暗示に従って行動していく。

 

「ん、れろぉ♥」

「ひゃん、あっ♥」

 

 立ち竦んで動けないティータの胸から下乳、お腹、へそに艶かしい舌根をなぞる。いやらしく唾液の痕を光らせながら、レンが辿り着いたのはティータの秘部。媚薬で濡れた陰毛が張り付いたそこに、レンは美しい顔面を埋めた。

 

「ひゃ、ひゃめぇ!♥」

 

 局部に友人の顔面を埋められる。あまりの恥ずかしさに甲高い声を上げるティータだが、快感に加えて彼女もまた暗示によってこれが〝しなければならないこと〟と思い込み、引き剥がすような動きは見られない。

 濃密な蜜液がレンの顔に塗りたくられる。長い付き合いの友人が発する嗅いだことのない雌の体臭を前に、レンは媚薬で蕩ける脳髄が命ずるまま舌根を這わせた。

 

「んん、あぁっ♥♥」

 

 ぴちゃぴちゃ、ぴちゃぴちゃ。唾液だけでは得られない水気の音色がティータの秘部とレンの舌によって奏でられる。

 大陰唇を舐め、陰核の皮を剥いて潰し、時に愛液をじゅるじゅると吸い出して、さしものレンと言えども経験のないクンニでティータを責め立てていく。

 

「あっあっ♥♥ らめ、らめ、レンちゃん……あ、あ〜〜〜〜♥♥♥」

 

 初めは強かった語尾が崩れ、形だけの抵抗を見せるようにレンの頭に添えられたティータの手が、離すどころか押し付けるように、あるいは砕けかけた腰を支えるために添えられる。

 愛液だけでなく唾液がべっとりとついた秘部。陰毛ごととって食うような舌遣いが激しさを増し、ティータの表情に隠し切れない崩壊の意図が見え始めた。

 

「ひゃめ、ひゃめへぇ……――――ひぐっ、ひぐうぅぅぅっ!♥♥♥♥」

「んぶっ♥」

 

 プシャァァァァッ!♥♥♥♥

 

 舌足らずの声が最大の官能を乗せ、息を詰まらせたレンに潮吹きがぶちまけられる。ティータの秘部に負けじと愛液がべっとりこびり付いた顔面に、スミレ色の髪に飛沫が飛び散った。

 

「ん゛あ゛!?♥♥♥♥ あ、あひっ、あぁぁぁぁぁぁーーーーッ!?♥♥♥♥♥」

 

 ビュルビュル、ブビューッ!♥

 

 と、絶頂を迎えたティータが濁った嬌声を上げて、レンの唾液で光を照り返す乳首から白濁の液を噴射した――――妊娠もなしの母乳。それは媚薬の二次効果、副作用。即効性で強力な媚薬でホルモンバランスが崩れ、快感を伴う母乳が乳首から吹き出るようになってしまうのだ。

 

「ん……ふふ、イッちゃっいながら母乳まで出すなんてね♪」

 

 上から降り注いだ白濁液と潮吹きに顔面を彩られたレンが、ティータの淫らな姿を揶揄するように微笑みを浮かべた。相変わらずの余裕を見せる微笑みだが、当然ながら顔には痴態の羞恥色がこれ以上なく広がりを見せていた。それは愛液や母乳では隠しきれない色だ。

 

「うぅ……レンちゃん!」

「きゃっ! ちょっとティータ……あんっ♥」

 

 しかし、責められたティータの恥ずかしさはレン以上。乳首を吸われて秘部を舐められイカされたのだ、やり返す、というわけではないだろうが今度はティータが動いた。押し倒し、レンの胸に吸い付く――――自分が母乳を吹き出しながらイッた異常性など頭にはなく、ただ頭に浮かぶやらなければならないことに身体と口を動かしていく。

 

「ちゅー、ちゅっ、ちゅるるる♥♥」

「……んっ、ふ……ぁ♥」

 

 胸に口を添えて吸い上げる。裸体の美少女が絡み合い、お互いの乳を吸い合う猥りがましい光景。胸を優しく揉みしだき、乳首を激しく吸引、ティータの口からその音が、レンの口から快感を堪えるような声が。

 

「〜〜〜〜っ!♥」

 

 恥ずかしくても嫌でも、そうしなければならない。が、声を我慢してはならないとは暗示されていないのか、レンは媚薬で敏感な肌の性感帯を吸われながら、腕に口を押し付けて身悶えの声を押さえ付けた。それはそれで、レンが嬌声を我慢しているいやらしい光景にはなっているが、ここまでレンに羞恥と恥辱を覚えさせる暗示を与えた主が、それを許すはずもなかった。

 乳首を吸っていたティータが自分にされたことをなぞるように舌根を生肌に這わせていく。違いと言えば、ティータがレンの上になってカーペットに押し倒していること。その結果、ティータはレンの足を開かせて股間を掲げさせたこと。赤面を深めたレンは、くるはずの快感に覚悟を決めて目を閉じる。

 

「……おっほ♥」

 

 ――――それが良い選択でなかったのは言うまでもない。ティータの舌根はレンの秘部ではなく、その真下を穿つように舐め取った。

 

「おっお♥ おっおっおぉ……おほっ♥♥」

 

 素っ頓狂、言ってしまえば間抜けな嬌声。優雅な淑女のレンがひり出したとは思えない下品な声が、ティータの舌根と共に発せられる。

 彼女が舐め始めたのは、秘部の真下にある窪み。皺の線に囲まれた肌色と違うピンク色の穴。排泄に使う肛門、アナルを舐められてレンははしたなく感じてしまっていた。

 即効性の媚薬は身体中に周り、性感帯でないアナルすら快感を覚えるように変える。

 

「ティータっ、やめっ、そこぉ♥ きた、な……」

「れろ、んちゅ……らいじょぶ……レンちゃんのお尻、汚くないもん♥」

「おほぉ♥♥♥」

 

 それは天才少女のレンでさえ例外ではない。グリッ、と舌をケツ穴にねじ込まれ、余裕の笑みを忘れた顔が舌を投げ出して品のない喘ぎ声を高めていく。

 可憐少女の舌が優美な少女のケツ穴をほじくる。それだけでもかなりの光景だが、余裕をなくしたレンの足が無造作に広げられ先端をビクッ♥ビクッ♥ と鋭く痙攣させ始める。両手も降参したように投げ出され、オホ声を上げる顔が人には見せられない無様なものへといよいよ変容しようとしていた。

 

「おっ♥ んおっ♥ んほっほ♥♥ ほへっ、おぉ〜♥♥♥♥」

 

 そしてティータ同様一段高い、しかし品性は彼女以上に欠けた官能の声がひり出され、アナルを強く舐め取られたレンが堪らず潮を吹き上げた。

 

「イクッ、イクイク、イクーーーーッ!♥♥♥♥♥」

 

 絶頂の主張事態もティータより明確で激しい。ここまで恥ずかしがることを抑えていた分の制裁とばかりに、レンは惨めな絶頂声を身体を反り返しながら叫び上げ、その胸を震わせて母乳を一気に撒き散らしたのだった。

 

 

「あ、あ、あぁっ♥♥ は……んあぁ♥♥♥」

「おほ、んおっほ♥♥♥ おぉぉぉ♥♥♥♥」

 

 官能の喘ぎと野太く下品な嬌声。互いを見合うように並んだ少女たちが、惨めな全裸で腰を振っている。

 その姿はあまりに酷い。股を晒すようにガニ股に。腰をカクカクと振りながら、相手に舐めてもらった場所に指を這わせて快感を貪る。ティータは秘部を擦って顔を蕩けさせ、レンは肛門に二本の指を入れて口を窄めるように無様な面を作る。

 ガニ股オナニーショーで絶頂をすることが次にやるべきこと……というわけではなかった。二人は今、待っているのだ。その待ち時間に〝我慢の限界〟を近づけるため、羞恥で狂いそうになるお互いの恥姿を晒しあっていた。

 

『ひっ、ぐうぅぅぅぅぅッ!♥♥♥♥』

 

 ガニ股で秘部に指を擦り付け、肛門に指を出し入れする変態全裸の美少女たちが、揃って歯を食いしばった絶頂を迎えた。目を上擦らせたレンとティータだが、その表情は解放感からかけ離れた、言うなれば我慢でおかしくなった表情だ。

 おっぴろげた両脚に踏ん張りの力を入れ、快感の余韻でガクガクと震えるそれに言うことを聞かせる。下品なガニ股から、不格好な内股へと変えて二人は歩き始めた。

 

「ふー♥ ふぅー♥」

「はぁ、あぅぅ……♥」

 

 我慢顔で荒く、艶めかしい吐息を吐き出す。股足を擦り合わせて膝をくの字に曲げて歩く……そこまでしていれば、二人が何を待ち、何に耐えているかがわかるだろう。

 全裸の美少女が濡れた美脚を無様に折り曲げ、内股を手で押えて目的地を目指す。その動作にも、そしてこれから迎える自分たちの行為にも二人は目を充血させて涙を零しかけている。もしこの暗示をかけた者がどこかでレンとティータを見ているのなら、垂涎物の絶景かもしれない。

 程なくして二人は洋館の出入口を見つけ、庭先に辿り着いた。顔を羞恥と我慢で真っ赤にしたスミレ色と金髪の美少女が、前屈みで所定の位置にしゃがみこむ。

 

「う、うぅっ、ううーっ♥」

「く、う……うっ♥ ティータと、レンが……こんな、ところ、でぇ……♥」

 

 そこは草木が生い茂る、快晴の空が程よく照らして何も隠す場所がない庭の真ん中。そこにしゃがんだレンとティータは、頭に浮かぶポーズを身体に指示していく。

 しゃがんだ股を尿意を崩落させないように開き、卑猥な蹲踞。腕は身体を隠してしまわないように頭の後ろに回され、しっとりと汗が滲んだ腋の下を見せつける。

 股も腋も、汗でムワッといやらしい気を纏う裸体を人として恥ずかしい姿勢で晒して、引き攣った顔で涙を流すティータと、虚空を睨みながらも同じく目尻に雫を浮かべたレンが〝待機〟する。その尿意で痴態を晒すまで、ずっと。

 

『ふっ、ふっ、ふーっ♥』

 

 もう片方の成分である利尿剤を飲み干し、元々から我慢を繰り返した二人だ。限界まで我慢していいとは言っても、それを選んで耐えられるわけではない。恥辱の失禁を迎える時間を伸ばして、代わりに惨めな我慢顔と短くなる息遣いを見せてしまうだけのこと。

 

『ふーっ、ふーっ、ふぅぅぅぅぅ――――――あっ♥』

 

 力を込めすぎたのは、本当に限界を迎えたのか。息遣いさえ揃えた二人は、奇しくも失禁まで同じ瞬間だった。

 放尿。限界我慢で真っ黄色の水が少量づつ飛ぶ。咄嗟に息を詰まらせて真っ赤な顔がさらに赤くなる食いしばり我慢をしたレンとティータだったが、惨めを加速させてまでした努力は虚しく、一度飛び出した小便は加速度的に勢いを増し、美しい庭の草の葉にアーチを描くように飛んだ。

 

「あっ、やっ、やぁぁぁぁぁっ!♥」

「く、止まりなさいっ! 止まっ、てぇ!♥」

 

 じょろろろろろっ、じょろろっ、じょぼぼぼぼぼぼっ!♥♥♥♥

 

 止まるどころか、やはり噴射の勢いは増していく。利尿剤を用いてここまでの限界我慢は初体験ということもあり、濃厚で太い小便がエロ蹲踞の中心から高く高く弧を描いて射出されていった。恥辱ポーズで動けない二人が目を逸らさぬよう、しっかりと大きな音を立てて飛ぶ。

 

「あ、あぁ……あっ!?♥♥♥ あ゛ひっ♥♥ ひぃぃぃぃぃっ♥♥♥♥」

「なぁ!?♥♥ あっあっあーっ♥♥♥♥ らめっ、レンがこんな……おひっこ、なんひゃれ……イクゥッ!♥♥♥♥♥」

 

 が、二人の顔は別の意味で逸らされることになった。媚薬が行き渡った尿道に、激しすぎる放尿の感覚が擦れる勢いで、絶頂してしまったことで。

 

「あぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥ あっあっ、でりゅ、でりゅうぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥」

「おっぱいっ、いやぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥」

 

 ピュルピュルッ、ブッピュルルルルルルッ!!♥♥♥♥♥

 

 放尿で絶頂。今の二人の身体は連鎖的に反応を示し、母乳を噴射する。腋見せエロ蹲踞の美少女たちから、真っ黄色の小便と白濁の母乳が吹き上がった。

 野外で変態的な格好と姿勢で放尿し、イキ果てて母乳を噴射しそれにも感じてしまう。ティータ、そしてさしものレンも情緒の臨界点を超えて泣き喚くように叫びを上げる。

 

「イクッ♥♥ やらっ、レンちゃん、私イッちゃう、イクゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥」

「やだっ、レンもやだっ♥♥ 恥ずかしい、おしっこ恥ずかしいのにイク、イクーーーーッ!♥♥♥♥♥」

 

 羞恥に泣き喚く子供の顔が大人を思わせる卑猥なアヘ顔を伴う。吹き上がる恥晒しの液体。叫びを上げる淫猥なエロ姿勢を保った美少女たちのアヘ顔。

 放尿も母乳も快楽も止められない。痴態を終えるまで、羞恥のポーズも終わらない――――永遠にさえ思える羞恥の地獄に、ティータとレンはアヘ顔アクメで泣き叫び続けることしかできなかった。

 

 

 






レンも大概出番多くなってきたなと思うけど好きだから優先して拾うのは許して欲しい。レンはともかくティータは割と想像というか資料や会話を見ながらこういう感じかな?感が強いですが。

一応下品にならんよう加減はしながら書いてます。レンのおほ声は許せサスケ。やりたかったんや……レンは似合っちゃうと思わん?

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!お下品はFANBOXでありったけ吐き出してきたのでしばらくは普通に活動できるはず。殺人衝動か何かでらっしゃる?明日からまた頑張りますと言ったところで、ではまた次回〜


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フィー・クラウゼル(催眠、ふたなり、アナルゼリー、人格射精排泄)

そろそろ表でも性癖特盛増し増しプランが恋しくなってきた頃かなぁって。そうでもない?そっかぁ……。

というわけでフィーちゃん(黎の軌跡ver.)の有償リク作品になります。並んでいる通り私の好きな要素しかない。つまり全力でヒャッハーしたってことです、はい。







 

 帝国遊撃士協会所属B級遊撃士、フィー・クラウゼル。20という若さに反して破格の位にある彼女は、数多くの修羅場を乗り越え《妖精》の異名を持つ若手筆頭の遊撃士だ。

 彼女は助っ人として帝国から来訪し、マフィア組織《アルマータ》との繋がりが疑われるレストランを睥睨していた。

 

「…………」

 

 報告によれば明確な繋がりが疑われる、とだけあった。しかし、フィーの目から見て外観は何の変哲もない普通のレストランにしか見えない。もっとも、そのような場所は腐るほどに見てきた彼女だ。それだけで油断してはいけないことは百も承知。

 武器をいつでも取り出せるように隠し、まずは客としてレストランの扉に手をかけ、開く。

 

 ――――カラン、カラン。ドアベルが鳴る。

 

「?」

 

 そしてレストランに足を踏み入れたフィーは、その奇妙な作りに眉根を僅かに上げた。

 レストランと名乗る割に、扉を抜けて飛び込んできたのはさらなる部屋への扉。飲食店らしいテーブルや座席は何もなく、警戒心を露わにしながら素早く扉の前に身体を張り付けた。

 フィーが調査を買ってでたのはその身のこなしの軽さ、潜入向きのスキルにある。フィーならば、何か異常があった際の生還、生存率はずば抜けて高い。危機察知や管理能力。そういったスキルを少なからず彼女は持ち合わせていた。

 

「……!」

 

 明らかに普通のレストランではない。人の気配がないことを読んだフィーは、先に進む唯一の扉をゆっくりと開いた。

 部屋は相変わらず空虚。先へ進む扉と、何故か大きな焼却炉のようなものがあるだけだ。脈絡なく不自然すぎる配置にフィーが首を傾げる。

 

【服を全て脱ぎ、スリーサイズを宣言せよ】

「っ!? 誰!」

 

 すると、部屋に声が響いた。即座に武器を取り出し周囲を警戒するフィー。

 

【服を全て脱ぎ、スリーサイズを宣言せよ】

 

 しかし、それが単に繰り返される『アナウンス』だと気づき、吐息を吐いて武器をしまう。

 

「服を脱げ、か」

 

 それにスリーサイズの申告。思わぬところでセクハラ紛いの命令を受けたフィーが眉をひそめた。当然、フィーが従う義務などないはずだった。このレストランに潜入調査に来た。そして、あからさまに何かがある一本道。彼女がやるべきことは、この先に何があるのかを確かめること。アナウンスに従う必要などない。

 

「仕方ないか」

 

 ――――そのはずが、フィーは頬に朱色を帯びた羞恥の面で、自身の衣服に手をかけて脱ぎ始めてしまった。

 ノースリーブの上着とスカートを脱ぎ、極力扇情的に身体をくねらせながら。《妖精》に相応しい白磁の肌。数年で可愛らしい少女から美女に変化した裸身を次々と晒す。十分な膨らみを帯びた乳房。白銀の陰毛をたっぷり生い茂らせた大人のマンコ。

 

「ん」

 

 全てを脱ぎ捨てたフィーは、自身の武器や通信機器ごと焼却炉に衣服を投げ入れてしまった。彼女は、敵地に潜入しながら武器と防具を手放すどころか処分してしまった。

 

「……さすがに、恥ずかしい」

 

 だといういのに、呑気に口元を隠して全裸の羞恥を感じるだけ。フィーの目的を考えれば悠長がすぎる行動と思考だ。

 しかも、もう一つの指示を思い出したフィーはハッと顔を上げ、羞恥心を抑えて軍隊のように気を付けを行い、声を大にして張り上げた。

 

「フィー・クラウゼル! 年齢20歳、身長162、体重48、スリーサイズは上から81、55、79です!」

 

 個人情報を曝け出す。これ以上の成長は見込めないと自分自身がわかっているものの、女性的な魅力としては十分すぎる果実を実らせた。フィーは軍規を読み上げるような常識で、その魅力のプライバシーを自ら明かしたのだ。

 これで衣服を脱ぎスリーサイズを明かす、というアナウンスはクリアされた。だが、フィーの公表が終わると同時に地面から一つの設置カメラがせり上がってきた。

 

【身体検査を行います。マンコとアナルを開いてください】

「ここまでさせてまだ疑う気? ……確かに、マンコとアナルに武器を隠すのは女の常套手段だけど」

 

 心外だ、と言いたげにフィーはカメラに近づき、陰毛の茂みを帯びた秘部を両手の指で開き、ガニ股開脚でレンズにしっかりと収めさせる。潜入だから、武器がないことを証明する……という理屈は少々と苦しい。

 

「オマンコには何もない」

 

 クパァ♥

 

 表層の蠢きは言わずもがな、膣内、新品で膜の存在すら見て取れるそれをカメラに接近してまで見せつける。

 続けて小ぶりな美尻に切り替え、尻肉を左右から割って掴んで開き、肛門を広げるフィー。明らかに肌と色合いが異なる極小の菊穴。人体でも相当恥ずかしい部類に入るアナルを彼女は開帳した。

 

「どう? 怪しいものは入ってないよね? もっとよく見て」

 

 当然、不浄の穴をカメラに見せつけるなど恥ずかしいことこの上ない。が、彼女は表情の変化を赤面だけに抑え込み、なんとカメラのレンズに座るように菊門を押し付けた。

 

「ん、くぁ……」

 

 僅かな色を帯びた吐息。ぐりぐりと菊門をレンズにくっ付け押し付け、むず痒い感覚に僅かだが息が荒くなったのだろう。今、カメラの向こう側にはフィーの肛門映像がこれでもかと映し出され、短い毛の一本すら逃さぬよう撮影がされているはずだ。

 

【マンコ、アナル共に安全性を確認しました。フィー・クラウゼル様、お進み下さい】

 

 鍵が回る甲高い音。どうやら、部屋の指示を守れば先へ進むことができる仕組みのようだ。くだらない、とフィーは全裸の身体をさり気なく手で守りながら足早に次の部屋へと向かっていった。

 

 己が素っ裸であることも、武器を捨ててまで潜入を継続したことも、羞恥を覚えながらケツ穴までカメラに向けたことも、彼女は疑問にすら感じていない。

 いつからそうなったのか、と問えば――――フィー・クラウゼルがレストランの扉を開き、歓迎の鐘を耳にした時から、であろう。

 

【利尿剤入りの水を飲み、ゼリー浣腸を】

 

 ――――決して、許可が出るまで漏らしてはならない。

 またレストランとは思えない殺風景な部屋に出て、素朴な机の上に液体の入った大ジョッキとゼリーが詰まった巨大浣腸器を見つけたフィーは、感情を押し殺した息を吐いて気だるげなジト目で声を発した。

 

「面倒くさい。早く先へ進まないと」

 

 大股で机に駆け寄り、大ジョッキを苦労もなく持ち上げたフィーは、勢いよく呷るようにコップに入った利尿剤入り水を飲み下し始めた。

 

「んくっ、んくっ」

 

 ちょうど喉を潤したかったところだと己を誤魔化し、喉を鳴らす。裸一貫の女が大ジョッキを呷り飲む姿は些かおかしなものだが、肌には隠し切れない朱色と水を飲み込む生々しい波打ちがこれ以上なく表に出されていた。

 

「っ〜〜〜〜ぷはぁ!」

 

 冷たい液体が喉を通り、胃に溜まる感覚に背筋を震わせながらも、フィーは水を一滴残らず飲み干して息を大きく吐き出した。

 

「っ! 早くしないと、おしっこが出ちゃうかも……」

 

 瞬間、ぶるりと裸身が震える。きっと肌寒いからだと思いながらも、あの量の利尿剤がこの場で効果を発揮してはたまらないとフィーは慌てて浣腸器を手に取った。

 浣腸器の注入口にはチューブと繋がっており、それを先っぽに付いたローションを滑らせてアナルに入れる仕組みになっている。一人で行うため、多少時間はかかったがフィーは蹲踞でチューブをアナルに繋ぐことに成功し、大容量のゼリーが仕込まれた太い浣腸器を手にゴクリと息を呑んだ。強がっていても、浣腸など初めての経験なのだ。

 

「ふぅ……よしっ。せーのっ!」

 

 意を決し、シリンダーを押し込んだ。すると、内部のゼリーが圧力と共に押し出され、太いとはいえないチューブ内を通って直腸に注入されていった。

 

「んんぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

 表現し難い肛門内への刺激。目を見開いてシリンダーの圧を緩めてしまう。

 

「あふっ、暖かいのが、お腹の中に……っ! っ、うぅ……ふぁああ♥」

 

 緩んだのは圧だけではなく、フィーの仏頂面とも言える表情もだ。人肌を程よく刺激する暖かみのあるゼリー。それがフィーの赤面に頬のだらしない緩みを加え、浣腸で恍惚とする変態全裸女を作り出す。

 

「……!!」

 

 これではいけないとハッと正気に戻ったフィーが、シリンダーの圧を強める。モタモタしていては、腹を火照らせる得も言えぬ刺激に膀胱が押されて刺激されて、下手をすればということも有り得た。

 押し込む度に異物がフィーの腹を押し上げ、心地の良い熱だけでなく腹が張る便意の感覚が増していく。何より、見ず知らずの誰かに監視されながら全裸でアナルに浣腸する姿を見せている自覚を持ったフィーの全身は、羞恥の加速で赤く染まる。それでも与えられた指示に従う意志を貫き通し、フィーは唇を固く結びながらシリンダーを押し込み続けた。

 

「っ〜〜〜〜あぁ!!」

 

 ぷっぽん♥

 

 利尿剤一気飲みの際より息が荒い。アナルからチューブが引き抜かれ、空になった浣腸器を床に転がしたフィーが立ち上がる。

 ぽっこりと膨らんだ腹。堂々と立っていた両足は折り曲げ、内股気味に。小便と大便の両方を全裸で耐える惨めな女に、扉の鍵が回る音が届いた。

 

「ミッションクリア……つ、次の部屋に……」

 

 腹をぎゅるるると鳴らし、全身から嫌な汗が出始める排泄欲の予兆に焦りながらフィーは部屋を後にする。

 排泄我慢は数分保てるかわからない。膀胱と胃から襲い来る圧力はフィーの想定を遥かに超えたものであった。次の部屋が排泄可能であることを願いながら、排泄を願うはしたなさに恥ずかしさを覚える矛盾を抱えてフィーが歩く。

 

 幸いにも、フィーが願った通りの部屋が待ち構えていた。

 

【部屋中央のおまるで排泄を行い、量を測定せよ】

 

 ただし便器は、真っ白なアヒルのおまるという人を小馬鹿にし切ったものであったが。

 

「~~~~っ!!」

 

 いよいよフィーの顔が真紅に染まり、両手で顔を隠してしまった。20歳にもなって、仕切りもなしのアヒルのおまるに跨がって〝しろ〟というのか。しかも、設置型おまるを囲うように設営された撮影カメラのオマケ付きだ。如何にフィーの意識に語りかけてくるような絶対命令とはいえ、彼女自身の羞恥は確実に足を縫い止めにかかっていた。

 

 ごぎゅぐるるるるる!

 

「んぎゅっ!? ふ、んん……だ、駄目♥」

 

 しかし、便意は待ってくれない。生理現象というものは、最終的には当人の意志など無視して限界を伝えるのだ。膨らんだ腹を抑え、前屈みで開きかけた肛門を締め直すフィー。

 尿意と腹痛、便意が我慢の限界を超えつつある。このままではアヒルのおまるに辿り着けず、全て漏らしてしまうかもしれない。そうなれば指示に従ったことにならず、潜入は失敗に終わる。まだ何も掴んでいない。ここまで来て諦めてたまるかと、フィーは焦燥しながら小走りでオマルに向かった。己の考えが正しいかどうかなど、尿意と便意の緊急事態に比べれば些細なことだ。

 

 今にも決壊しそうなアナルに力を込めて、オマルの上に跨る。アヒルの顔にはしっかりとハンドルが取り付けられており、フィーはそれを握って排泄可能な状態で跨って羞恥色に脂汗を浮かべた顔で声を発する。

 

「オマル排泄準備、整いました! 脱糞許可をお願いします!」

 

 妙齢の美女が全裸でアヒルのオマルに跨り、堂々と排便を宣言する。ハンドルを握り、尿意と便意のダブルパンチで歪んだ可憐な面。サイズは調整されているとはいえ、子供用のオマルに跨るフィーの姿は滑稽で嘲笑されるものだ。その自覚があるからこそ、フィーは顔を真っ赤に上気させているのだろうけれど。

 

【排泄要求を確認。対象者フィー・クラウゼル…………排泄を許可します】

「排泄許可ありがとうございます! 催眠ゼリー排便、小便放出開始!」

 

 限界間際で躊躇いがない宣誓に菊門が意気揚々と緩み、フィーが全力でいきむ。だが、その両方を備えたのはよい選択ではなかった。

 

 ぶぼぉぉぉぉっ!♥ ぼぶっ、ぶぼぼ、ぶぼぼぼぼぼぶぅ!♥♥

 

「ひゃあっ!?♥」

 

 菊門を緩めただけではなく全力でいきんだため、爆音で放屁が一番槍で飛び出してしまう。妖精の名に、それ以前に乙女として最悪の音色をケツ穴から爆音で轟かせ、決して人には聞かせられないオナラに一瞬羞恥でいきみが緩むも――――時すでに遅し。問題の塊は彼女の出入り口を広げてずるりと新品オマルの中に滑り落ち始めた。

 

「おひょおおおおおぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥」

 

 ぶりぶりっ、ぶりりりりっ、ぶちゅぶりゅりゅりゅりゅりゅ〜〜〜〜♥♥

 

 胃の中で固まった白銀ゼリーが腸の形になってひり出され、フィーの肛門から雪崩落ちる。もはや彼女の意志では止められない、驚異的な大便が彼女に間抜けな奇声と表情を引き出させ、オマルに跨った下半身が崩れ落ちかけた。

 

「ふぎっ、ふんぎいいいいぃぃぃぃぃぃぃっ!!♥♥」

 

 だが、フィーも意地を見せる。戦士として排泄の解放感などに負けていられない。いつ敵が現れてもいいように、迅速且つ的確に、警戒を怠ることなく脱糞を終える。オマルにアヒルハンドルがあってよかったと、便器に下半身を突っ込みかけたフィーが本気でそう考えていた。

 しかし油断はできない。フィーを襲う解放感は一つではないからだ。

 

 じょぼぼぼぼっ♥ じょばあぁぁぁぁぁぁっ!♥♥

 

「あっあっ♥ ふぁぁぁぁ……♥♥」

 

 膀胱限界を超えた圧倒的な放尿。線にならず放射状にオマルを叩く真っ黄色の大放尿がフィーから踏ん張る力を抜き取っていた。

 

「ふんぬぅぅぅ……っ、はぁぁぁ♥♥♥」

 

 必死にこらえて、緩んだ顔といきみ顔を交互に浮かばせる。

 小便が反射してオマルから零れないように、腰を動かして常に角度を調節。肛門を捲り上げながらゼリーは適度な弾力でアナルの締め付けを跳ね返し、括約筋を刺激する。小便大便の羞恥に堪えながら、フィーは排泄測定のためあらゆる手を尽くして望まなければならない。

 排泄しなければならない使命感。人前で排泄をするとという恥辱。

 

「お、おほっ♥ うんちっ、まだ出るっ!♥ わたしのケツからゼリーうんち出て……ひぅっ!?♥♥ おしっこの勢いが、増してるぅ!!♥♥♥」

 

 感情が混ざり合って頭が茹り思考力が落ちる。すると、フィーの口からあられもない下品な実況が滑り落ちていった。緩くなったのは何も下の穴だけではないようだ。

 

「ふっ、ふっ、ふぅぅぅぅぅーーーーッ!♥♥♥」

 

 プシャッ、ブシャッブシャッ♥ じょぼおおおおおおっ!♥♥ ぶりぶりっ、むりむりっぶりゅりゅっ♥♥ ぶりっ♥♥♥ ぶりっ♥♥♥ ぶりっ♥♥♥ ぶりっ――――ぶぽっ!♥♥ ぷぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥

 

「あ……はぁ♥ う、うぅぅぅ……」

 

 道中はまだ耐えられた。けれど最後、尻尾を切り離す間抜けな大便音と吹き抜け肛門から発射された甲高いオナラには耐えることができなかったのか、耳まで赤みがこびり付いたフィーから羞恥の大粒涙が零れ落ちた。

 というより、ここまで羞恥に耐えられた方が異常だ。小便大便放屁と、どれも人に見せるものではない。大便がゼリーをひり出すものだとしても、だからこそ本物より凄惨な音を立てたというのもある。その痴態を周りのカメラと、彼女は気づいていないがオマルに仕込まれた超小型カメラで撮影されたのだ――――その悪を許さぬ気高い精神に経緯を評するように、声がフィーに降り掛かってきた。

 

【ゼリー大便の測定……全長3m、最大直径5cm、重量2.7kg。尿の測定……総量790ml、濃度が高レベルを記録】

「な、あ……い、言うなぁぁぁぁぁっ!!」

 

 これは自身の汚物を測定するものだ。それは知っていたが、わざわざ聞かせろとは言っていない。オマルに跨って耳を塞ぎイヤイヤと首を振るフィーだが、声は彼女の心に響くように否応なしに聞こえてきた。

 大便のサイズ、アナルの直径、尿の量と濃さに、しまいには放屁に対するアナウンス――――顔を真っ赤にして涙を流しながら、己の股を濡らす別のものに彼女は気が付かない。

 

「うわぁぁぁぁぁっ!」

 

 結局、ひとしきり感情を吐き出してから自身の汚物と向き合いたくないフィーは部屋を小走りで駆け抜けた。けれど確実に、彼女の痴態は全て記録を成されたのだった。

 

【3分間、風呂に浸かり身を清めよ】

 

 部屋の扉を開き、アナウンスを聞いたフィーはその内容に対して目を丸くした。今までのように羞恥を煽るものではなく、至って真っ当な命令に対してだ。

 

「……そんなことでいいの?」

 

 フィーが三人か四人は入っていられそうな異様に大きいバスタブに、並々と張られた湯船。熱は視覚で伝わるほどであり、その魅力はフィーが一人で体験するのは勿体ないと思えるほどだった。

 先ほどまでの命令……特に排泄に比べれば拍子抜けだ。まあ、排泄で少なからず汚れた身体を清めていいというのなら、彼女自身歓迎をするものである。

 

「……ふぅ」

 

 一糸纏わぬ姿で十数分。冷えた足先から湯に入れ、肩まで浸かったフィーの身体が心まで温まる心地よい湯浴みに思わず色っぽい息が零れた。

 身体の内側から熱が発せられるようでポカポカして――――頭が、ボーっとする。

 

「……あ、れ?」

 

 裸身が火照る。身体の汚れが異常な汗と共に流れて、彼女の内側に真新しい細胞が構成される。神経が異様に鋭くなっているのに、視界がボヤけて四肢に力が入らない。

 さすがにこれはおかしいと、カウントが終わる前にフィーは湯船から上がろうとした。

 

「な!?」

 

 途端、バスタブの底からフィーを何かが縛り付ける。手足を雁字搦めにし、肩まで浸かるように絡め取ったベルトのような拘束具。身体に巻き付いたそれのせいで、フィーは湯船からの離脱を封じられてしまった。

 

 ――――風呂の湯の正体は高純度の媚薬。正確な命令の内容は【媚薬風呂に3分浸かり身を清めよ】だ。

 

「あひっ、ひぃぃ♥ やら、やめて、やへてぇぇ♥ だひへぇ♥♥」

 

 身体がとき解され、お湯にフィーの身体から漏れ出た淫液が混ざり始める。全身の熱と痺れは呂律の動きすら苛むほど。そしてベルトがフィーの身体に巻かれ終わった瞬間、トドメとばかりにその身体を浴槽に引きずり込んだ。

 

「がぼっ♥ がぼがぼぼぼっ!?♥♥♥」

 

 フィーの姿が消える。頭まで引きずり込まれ、波を打つ湯船の表面に辛うじて彼女の髪と溢れさせた空気が浮かんでいる。

 耳から、鼻から、口から。女を一瞬で淫乱に変えるほどの媚薬が取り込まれていく。平時ならばまだしも、そのような状態で息が続くはずもない。途切れる――――そうフィーが思った直後、人知れず栓が引き抜かれバスタブから媚薬液が排出されていた。

 

「おぼぼぼぼ…………あ、へぇ♥♥」

 

 役目を終え、空になった浴槽内部。ベルトの拘束を解かれ、ずぶ濡れの裸身が大の字で取り残されていた。その顔の緩みは極限まで……フィー・クラウゼルという戦士に対しての侮蔑を使わねばならぬほど、緩み切ったものだった。

 

【お疲れ様でした。次が最後の部屋です。お進みください】

 

 ――――下拵えを終えた雌を招くように、最後の扉の鍵が開いた。

 

【薬を飲み、拘束台に合わせて仰向けになれ】

 

 最後の命令も変わらず無機質で詳しい要領を得ないものだった。

 X字の磔台が平面で設置されて、離れた机にはまた大ジョッキに注がれた液体が置かれている。

 

「はぁ♥ あぁ……♥」

 

 しかし、フィーは自身の思考で疑問を覚えることはなかった。純粋に、考える余裕がないのだ。媚薬で今すぐ全身を掻き毟るように貪りたい欲求を抑え、足を引き摺ってここまで来た。最後の部屋、ここさえ終えれば――――それが何に繋がるのかさえ忘れて、彼女は命令に従う人形のように液体を飲み干し、磔台に背中を預けた。

 

「っ…………はぁ」

 

 磔台の手足に当たる部分から拘束具が飛び出し、フィーを縫い付ける。そこで迂闊なことをした、とは考えない。背中を磔台に預けることができ、僅かだが精神の落ち着きを取り戻すことができたからだ。

 だが、こういった磔台は普通対象を立たせるものではないのか、という考え方はあるだろう。これではまるで――――フィー自身が、レストランの料理として盛り付けられているようで。

 

「……う゛ぎぁ!?♥♥♥」

 

 瞬間、下腹部の焼けるような熱にフィーが叫び声を上げた。瞠目した瞳を閃光が包むように走って、視界が何も見えなくなる。それだけの衝撃と熱があるというのに、不思議と痛みはなかった。

 

「あ、あ、あ、あああああああああああっ!♥♥♥♥♥」

 

 彼女を襲ったのは一際激しい、否、そんな言葉では足りない気が狂うような絶対的快感だった。絶叫と共に身体を動かそうとした。できないのだと拘束具から音が鳴ってから気づく。全ての思考が快楽に遅れを取り、股間から何かを引きずり出されるのうな感覚が先行していく。

 

「あっ♥ ふぁっ♥ はぁぁぁぁ………………なぁ!?!?」

 

 やがて熱の波が穏やかになり、フィーが深々と息を吐いて整え、沈黙を挟んでその整えた息を台無しにする叫びを上げた。

 首を上げて、磔にされた身体の下部を見やった。それだけなのに、フィーはここ一番の驚きを顔と声で表現した。

 

「な、な、なななっ、なんで……っ!?」

 

 それは何故かと問われれば、

 

「――――なんでわたしに、お、おお、おちんちんが生えてるの!?」

 

 フィー・クラウゼルという美女の股間から、男のペニスというありえないものが生えていたからであろう。

 仰向け平面で凹凸を作る美乳を越え、聳え立つ肉の塊。ビキビキと触れずして血を滾らせ、先頭の口からは雄臭い我慢汁を垂れ流し、愛液でべっとりと濡れた陰毛に乾きを許さない。

 睾丸がないことが救い、にはならないだろう。その巨頭はフィー・クラウゼルという美女に、ふたなりという状態異常を付与したようなものなのだから。しかも、フィーに与えられた異常はふたなりだけではない。大便と小便の二重解放と同じように、相互作用を引き起こす。

 

「あ、はぁ……あっ、あっ、あっ♥♥」

 

 激しい熱は収まったが、今度は穏やかでむず痒い、耐えきれない熱がふたなりから生み出されている。触れなければ萎えるはずのペニスが一向に力を失わない。立派すぎる巨頭はフィーの身体から一番飛び出し、触れて欲しいとチンポ汁をダラダラと滴らせて止まらない。

 

「はっ♥ はっ♥ はっ♥」

 

 だが触れられない。フィーの両手は磔台に差し出して、全力を出しても引き千切ることができないのだ。せいぜいと腰をカクッ♥カクッ♥カクッ♥ と突き出してエアオナニーをするしかないが、余計に虚しさともどかしさが募るだけだ。

 媚薬のおかげで甘イキはできる。それでもマンコから愛液が飛び出すくらいで、ふたなりちんぽは全く気持ちよくなれなかった。触れたい、擦りたい、扱きたい。扱かせて扱かせて、扱いて扱いて扱いて、シコシコシコシコシコシコシコシコ――――イキたい。

 

「イキたいイキたい! 触らせて! わたしのふたなりチンポ触らせて、扱かせてぇぇぇぇぇぇっ!♥♥♥」

 

 限界は、そう遠いものでもなかった。当然のことだ。【ふたなり化の薬を飲み、X字に磔られろ】という命令はとうに終えている。次の命令が来るまで待つなど、フィーに耐えられるはずもない拷問だった。

 

「ちんぽっ♥ ちんぽちんぽちんぽぉ♥ 扱きたい! 気持ちよくシコシコしたい! もう我慢できない。おちんぽシコッてイカせてくださいお願いしますぅぅぅぅぅっ!♥♥♥」

 

 ぶりんっ♥ ぶるんっ♥ ぶりんっ♥ ぶるんっ♥

 

 ふたなりちんぽが上下に揺れる。左右に揺れる。虚空を突いて虚しいだけの透明ちんぽ汁を飛ばす。女として受け止める未知数の雄チンポの快感に頭の悪い雄叫びを上げる。

 妖精と呼ばれた愛らしい少女から羽化した美女。そんなフィー・クラウゼルがふたなりちんぽに屈した恥辱塗れの瞬間を。

 

【認識に関する催眠を解除、ここまでの己の痴態動画を確認せよ】

 

 フィー・クラウゼルという〝個〟に、全て認識させる。

 

「扱かせて! シコシコシコシコ扱か――――――――あ?」

 

 催眠の解除。フィーの脳髄を支配していた暗示が解け、鐘の音から失われていた彼女の正常な思考が回帰する。

 顔を青くした。歯がカチカチと噛み合わずに鳴った。顔を真っ赤にした。奥歯が砕けんばかりに歯ぎしりを起こした。

 全てが正常に戻る。だが、身体は正常でないまま、フィーが見上げる視界に映像と音声が映り込み鼓膜を震わせた。

 

『フィー・クラウゼル! 年齢20歳、身長162、体重48、スリーサイズは上から81、55、79です!』

『ここまでさせてまだ疑う気? ……確かに、マンコとアナルに武器を隠すのは女の常套手段だけど』

『っ! 早くしないと、おしっこが出ちゃうかも……』

『あふっ、暖かいのが、お腹の中に……っ! っ、うぅ……ふぁああ♥』

 

 これまでの過程全て。敵地の中に潜入できたと思い込み、裸になった自分自身。おしっこを我慢して、ケツ穴にゼリーを流し込む自分の恍惚とした顔表情。

 フィー・クラウゼルの間抜けな洗脳潜入記録が、余すことなく彼女の目の前に流れたのだ。

 

「やめろ、止めろおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 怒り狂ったフィーが身体を捩らせる。しかし、動くのはその乳房やメスちんぽだけだ。ならばと目を逸らした。映像が着いてくる。それならと目を閉じた。音は消えず、どういう理屈か瞼の内側に映像が投影された。

 

「やだ……やだぁ……もう、やめて……ころして……ころしてください……」

『オマル排泄準備、整いました! 脱糞許可をお願いします!』

『お、おほっ♥ うんちっ、まだ出るっ!♥ わたしのケツからゼリーうんち出て……ひぅっ!?♥♥ おしっこの勢いが、増してるぅ!!♥♥♥』

『ちんぽっ♥ ちんぽちんぽちんぽぉ♥ 扱きたい! 気持ちよくシコシコしたい! もう我慢できない。おちんぽシコッてイカせてくださいお願いしますぅぅぅぅぅっ!♥♥♥』

 

 正気を無くした自分の記録が正気に戻ったフィーを襲う。

 オマルに跨りアヒルハンドルを握る全裸女。

 ゼリー大便をひり出す肛門を映し出されながら下品な言葉を並べ立てる脱糞女。

 磔にされながらふたなりちんぽを振って媚を売る変態女。

 

「あ、あぁぁぁ……♥」

 

 フィーのプライドごと精神をへし折るには、十分すぎるものだ。今の自分、リアルタイムすら映し出されては、もうどうにもならなかった。

 マンコは濡れ、乳首は固く勃起し、アナルは半開き。何よりふたなりは天を衝いていた。自分自身の恥辱映像に興奮しっぱなしで、我慢汁をドクドクと湯水のように溢れさせている。

 

 もう、一秒だって我慢したくない。

 

「――――おねがい、お願いします! 射精させてください!♥ 出したいのに、出そうなのに出ないんです! お射精許可をお願いしますっ!!♥♥♥」

 

 積み重なった射精欲求が、フィー・クラウゼルという女の心を打ち砕いた。

 

「全部、ぜんぶ話します! わたしは《アルマータ》との繋がりを調べるためにここに来ました! けどもうどうでもいい! 遊撃士もみんなのこともこの国がどうなってもいい! だからちんぽ! ちんぽを射精させてください!♥♥ フィーのふたなり勃起おちんぽびゅるびゅる〜って気持ちよくザーメンぶちまけさせてください!♥♥♥ 遊撃士からおちんぽブッコキ女にしてくださいぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥」

 

 ここにいるのは潜入に失敗し、媚薬とふたなりで気が狂ったド淫乱な雌だ。そうでなければ、フィー・クラウゼルという少女が救われない。メスちんぽを振り乱して人生を投げ出すような存在をフィーだと認めてしまっては、あまりに哀れであろう。

 

 そんな彼女に慈悲が下る。

 

【敗北を宣言し、射精と共にその人格を排泄せよ】

 

 催眠解除後の命令に、拘束力は存在しない。やろうと思えば、初めからそうできたことをこの命令を下す存在はしなかった。その理由はわからない。わからないが、この命令がフィーを縛るものではないことは確かなのだ。

 

「わたし、フィー・クラウゼルはこれから敗北の射精をさせていただきます!♥ 女の子なのにチンポコ生えてる変態負け犬フィーが情けなくお射精懇願するところ見てください♥♥♥」

 

 ――――そんなことはもうどうでもいいのだ。

 足りないのならもっと差し出す。射精のためなら、これまで積み重ねてきたものを吐き出しても恐ろしくはない。絆も力も必要ない。

 

「馬鹿みたいに自信満々で突撃した癖に、催眠即堕ちで醜態晒した間抜けがこのわたしです♥ 低能女フィー・クラウゼル、催眠とチンポに完全敗北♥ 催眠とチンポに脳みそ犯されて降参しました♥」

 

 欲しい。その渇望だけが彼女の中で渦巻いている。視線は寄り目でチンポだけを追っている。舌は垂れて垂涎を滴らせている。

 

「我慢できなくて今にも暴発しそうな負け犬ザーメン♥ 扱きたいのに騙されて拘束された所為で触れもしない惨めなマゾ女♥ Mにピッタリのマゾチンポが苦しくて苦しくて気持ち良くなってます♥ もう一秒だって待ってられません♥♥♥」

 

 あまりの惨めさにチンポが震える。脳に積み込んだ人生の全てが股間に流れていく。惨めすぎて気持ちがいい。哀れすぎて気持ちがいい。屈服する自分が、最高に輝いている。

 

「だからお願いします!♥ チンポ射精させてください♥ ビュービューせーし出したいです♥♥ しゃせいしゃせい!♥♥ しゃっせい♥しゃっせい♥ 射精絶頂させてください!♥♥ おちんぽお射精ミッションをチンポ屈服変態フィーに命じてくださいお願いします!♥♥♥」

 

 ビクン♥ マゾチンポの脈動が遂に膨張という形を選んだ。

 

【射精許可。敗北人格を射精し、我らに忠誠を誓う奴隷となれ】

 

 瞬間、フィー・クラウゼルの脳が絶頂を思い出した。脳とメスちんぽが直結する。エラを張ったチンポが初射精を解禁してもらえたことを鼓膜を音が通り抜けるより早く察知した。

 

「催眠敗北負け犬ちんぽ、射精解禁!♥♥♥ いくいくいく――――雑魚メスちんぽイクうううううううううううぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥」

 

 びゅくびゅくびゅく――――ドボビュルルルルルルルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 準備射精が溢れる。ついで、噴射。火山の噴火を思わせたそれが、白濁液を吹き上げでフィーの全てを吐き出させる射精を開始した。

 巨頭から噴射された白濁液が一定の距離まで打ち上がり、広がる。それらがフィーの裸体に降り注いだ。

 

「いひぃぃぃぃ!♥♥♥ せーしでる!♥♥♥ 射精止まんない!♥♥♥ えひっ!♥♥♥♥ 出る、精子と一緒に、大事なもの出てる!♥♥♥ わたしの中で無くしちゃいけないもの全部くっさい精液にしちゃってる!♥♥♥♥ でも止まんない!♥♥♥ 止められない!♥♥♥ もういい!♥♥♥ 出させて、全部まとめて射精させてええええぇぇぇ!!♥♥♥♥♥♥ ちんぽイク、イク、イク、イクーーーーッ!!♥♥♥♥♥」

 

 白濁液が磔ふたなり女を卑猥に飾り付ける。自らの知性を、大事なものを余すことなく裸体の盛り付けに使われ、消費し、消し去る。

 

「あひょおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!♥☆♥☆♥☆♥☆♥ 射精好きぃぃぃぃ!♥♥♥ お射精ばんざーい!♥♥♥♥ あへええええぇぇぇぇ!!♥♥♥♥」

 

 ドッピュドッピュブピュルブヒュル♥ ドプドプドプドプドプ……ぴゅっ♥♥♥♥

 

 白濁液に塗れたアヘ顔に、最後の一滴がべちゃ♥ と叩きつけられた。

 萎えチンポが精液塗れの太股を叩く。全身にイカ臭い人格精子を纏わり付かせたふたなり女が、拘束を解かれ立ち上がった。

 ゆっくりと用意された巨大カメラの前に立つ。大きなレンズに自分の姿が反射し、その目に映っているはずだ。

 

 なのに彼女は淫靡に微笑み、敬礼をした。

 

「負け犬チンポ奴隷フィー・クラウゼル、ただ今参上しました♥ 精一杯負け犬ちんぽシコッて組織のために頑張ります♥」

 

 ビクンッ♥

 

 惨めなほどに気持ちがいい。絡み付いた人格精子を振り払い敬礼勃起するフィーの……いいや、フィー・クラウゼルだった身体のメスちんぽ。

 

 

 この日、B級遊撃士の《妖精》フィー・クラウゼルが任務中に姿を消した。懸命な捜索も虚しく、将来を期待された聡明で優秀な遊撃士の行方が見つかることはなかった。

 

 そして時を同じくして、各地で凄惨なレイプ事件が勃発した。神出鬼没な犯人は、被害者を犯して最後には必ずその精液を相手の全身にぶちまけるという。被害者の女性は決まって美しく、それでいてレイプ後はその美貌がわからぬほど顔が歪んでいるという――――それも、自らの意志で淫猥な微笑みを浮かべているという意味で。

 その事件にはある噂があった。眉唾物で、噂にしても低俗の度が過ぎていると言われている。

 

「おほっ♥ 今日の雌穴は当たり!♥♥ このマンコちんぽ止まんねっ♥♥♥ うっほおお〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 犯人の声が、犯人の姿が、行方をくらませた《妖精》にそっくりなふたなり全裸女であるという噂はまことしやかに囁かれ、その下品な嬌声と共に消えていった。

 

 







何だかんだ軌跡シリーズ書くこと増えてきたなぁと思う今日この頃。やはりキャラがエロいし設定もすこ。キャラがエロい。大切なことだから2回言いました。
尊厳を踏みにじりまくった後にふたなり人格射精させて無様な洗脳少女にするのは……最高やな!!これの続きを書くならエピローグのレイプ現場とかになりそう。アニエスが犠牲になりかっこよく登場したレンちゃんがド下品レイプされる(予定)なおいつ書くのかも未定な模様。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。依頼の残りも減ってきたので何かあればお気軽にどうぞ。年末年始だろうとまあ特にという物書きが趣味な人間なので。暇人だねって言うのはそうね。ではまた次回〜


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アルフィン・ライゼ・アルノール、シャロン・クルーガー、その他キャラ多数(催眠、常識改変、アナルゼリー排泄)

とってもお下品なやつです。

というのもFANBOXで書いた『トールズ催眠学院・特務雌奴隷科』という作品の続編を書いて欲しいと依頼を受け、まあノリノリで制作しちゃったのでこっちにもお試しで置かせていただきます。FANBOXの割合は何だかんだこういうの4割、よく分からんが真っ当な凌辱4割、突き抜けたヤバいやつ2割くらいになってる……はず?
とりあえず催眠された軌跡キャラたちがド下品身体測定されるお話です。お毛毛ボーボーだったりするからまあ下品です、はい。







 

 トールズ士官学院・第Ⅱ分校――――改め、トールズ催眠学院。それは、花園の楽園にして脳まで催眠に漬けられた美しき雌奴隷たちの家畜場。彼女たちに人権はなく、あるのは男に媚びる態度と身体のみ。雌は雄に無礼があってはならない。雌は雄に対して魅力溢れる態度を取らねばならない。雌は雄がいなければ生きていけないのだから、最大限の忠誠を尽くすべきだ。

 そんな狂った思想を時代のヒロインたちに与えたのは、一説では学院を取り仕切る新たな理事長という噂もあったが、真相のほどは定かではなかった。何故ならば、既にトールズ催眠学院に真相を暴こうと考える雄など存在しないからである。

 

【本日はようこそお越しくださいました。当学院株主の皆様方。此度は当学院の雌奴隷による優待をご期待くだされば幸いです】

 

 士官学校にあるまじきパーティーのためだけに用意された煌びやかな会場とステージ。煌びやか、と断言するには雰囲気がハッキリ言って卑猥なものによっていて、何台もの妙に大きな丸テーブルを囲む椅子に座った〝株主〟たちの笑みも、単に資産家というだけでは説明がつかない醜悪なものであった。

 だが、そんな彼らより目と耳を引くのは広い会場に響くアナウンス。そして、何本もの銀ポールが立った特大のステージに並ぶ卑猥な格好をした雌奴隷たち。

 

【これより催眠雌奴隷の変態身体測定会を開催いたします。当学院の行事を、雌奴隷の痴態と共にお楽しみください】

「雌奴隷一同、株主様に敬礼!」

『はっ』

 

 並んだ雌奴隷の一人、この下劣な学院に似合わぬ長い金髪の美少女が声高々に命令を下し、やはり似合わぬ敬礼を他の奴隷たちと共に行う。声を上げた彼女を見て、とある株主たちのテーブルから声が上がった。

 

「おぉ、まさかあの方まで」

「素晴らしい……帝国の至宝、アルフィン・ライゼ・アルノール皇女であらせられますな。いやはや……くく、お美しい限りです」

 

 それもそのはず。極細の赤いスリングショットに恥ずかしい体毛を乗せた少女は、帝国の宝とも言える皇女アルフィン。軍人紛いの敬礼で下卑た視線を向ける男たちに肌を晒していい人間ではないのだから。

 しかし、そんなアルフィンですらこの催眠学院での地位は等しく生徒。同じように敬礼したミリアム・オライオン。先の『身体測定』で惜しげもなく野太い排便声を晒したアルティナ・オライオンの姉。

 さらには名だたる幾人もの〝教師〟たちの姿もあった。サラ・バレスタイン。シャロン・クルーガー。《神速》のデュバリィ。教官の経験があるサラはともかく、とある組織に属していた人間の姿も見て取れ、この催眠学院の絶対的な力を象徴しているようだった。

 この『身体測定』は普通のものとは勝手が異なる。学院に多額の出資を行う株主たちに向けた特別な行事だ。だからこそ特に優れた容姿、立場の雌奴隷たちが厳選され、紐と見紛うようなスリングショットを着て生真面目な顔で下品な身体を晒している。皆、株主に失礼がないようにと気を張っているのだ。

 

「ふむ? あちらの二人は見慣れない顔ですな」

「ええ。どうやらこの地の人間ではないようで……しかし、美しい。この学院の特別用務員に選ばれただけはあるようだ」

 

 そして生徒、教師以外にも特別な枠組みが用意され、彼女たち二人も株主たちの視線に晒された。

 この帝国より離れた地から特別用務員――――慰安娼婦という最低最悪の立場に召し上げられた二人。

 サァラはまだ少女と呼べる歳であり、褐色の肌に緑の瞳が美しい踊り子。とある事情から夜の仕事を選ぶしかなくなっていた頃、この催眠学院に連れられてきた。どちらが〝マシ〟であったかは、あえて語る必要もないだろう。

 ポーレットはとある老舗の一人娘であり、他の者たちに比べれば目立った経歴ではない。だがその美しさ、二十代も後半に差し掛かろうかという時期には思えぬ美貌と〝子持ち〟から選ばれた。聖母のように暖かな雰囲気より、ここではそういった副産物を下劣な意味で好む。

 

 生徒二名。教師三名。特別用務員二名。各々学院の人間に触れられ、様々な指示を受けて育てた肉体をスリングショットで晒し上げ、欲望の視線を向ける株主に敬意を持って敬礼を行っている。

 そういった資金は力で集めてしまえばいいはずだが、効率かあるいは遊びか、こういった外部の人間を呼び寄せる場をトールズ催眠学院は頻繁に開催していた。皇女であるアルフィン、結社において《死線》の名で知られたシャロン。彼女たちでさえ、完全な催眠の前では等しく無力。己の素晴らしい身体を穢す調教を受け、それを悦んで晒す雌奴隷に堕ちてしまっていた。

 

【雌奴隷、構え】

 

 アナウンスが別の指示を下す。次の瞬間、奴隷たちの瞳が淡いピンクの光を帯び、敬礼から全く別のポーズへと映る。

 

「雌奴隷、ガニ股屈服!」

『了解! 雌奴隷、ガニ股屈服!』

 

 惜しげもなく、ましてや恥ずかしげもない下品な宣誓。誰一人惜しみを感じられないガニ股腋見せポーズを行う。

 スリングショットはただでさえ肌成分しかないような水着もどき。股をおっぴろげ、腋を見せるように頭の後ろで腕を組んだともなれば、身体の全てを暴かれたようなものだ。

 

【第一演目、体毛測定。どうか淫らな雌奴隷の体毛を隅々までご覧ください】

 

 そして、暴き立てられた身体の中でも特に不衛生で恥ずべきものに『測定』の魔の手が伸びていく。

 屈服のガニ股ポーズを取った雌奴隷たちに浮遊カメラが迫り、パシャリとアップの撮影が為される。すると、ステージ背部の巨大スクリーンに一人の少女の体毛が表示された――――金色の体毛から、アルフィン・ライゼ・アルノール皇女殿下のものだとわかる。

 

「ほお……マンコもケツもなかなかですが、やはり腋ですな」

「あのように閉じても飛び出すような腋毛で皇女の公務が務まりますかな、くくく」

 

 マン毛、ケツ毛、当然のように秘部と肛門そのものまで晒される。だが、アルフィンの中で目を引いたのはそういった恥部ではなく腋。普段は公務用のドレスに隠されていた腕の肉に挟まれる窪み。

 

「うふふ、少しお恥ずかしいです♡」

 

 人によってはそこに興奮する者もいるであろうが、アルフィンのそれはまた違う。腋の毛が尋常ではないのだ。

 美しい黄金の毛であっても下品さが隠し切れない。腋から飛び出しに飛び出した剛毛。しかも、アルフィンはその腋毛を見られることに多少の羞恥から愛らしく可憐な微笑みを返してまで見せた。

 彼女たちにとって、その体毛は自分たちを管理する主人の大切な命令。命令次第で無毛にも剛毛にもする。今日は『身体測定』のため、大半のものが遊び気分で毛の大胆な未処理を指示したのだろう。

 

「あの女はメイドか? それにしては不衛生なケツ毛をしているな」

「ポーレット殿は全体的に濃い。ふふ、妊娠出産後はああなるものなのでしょうか」

「あの娘……素晴らしいパイパンだ。私はああいう娘の方が好みです」

 

 ケツの毛がびっしり生え揃い、ムッチリとした尻から飛び出しかけた体毛のシャロン。測定される三箇所全体的に濃く生え揃えたポーレット。そんな中で唯一毛の一本さえ見られない清廉潔白なミリアム。各自、毛の一本に至るまでスクリーンにドアップで表示、評価されて赤面の表情でガニ股屈服ポーズを続けていた。

 

【撮影完了。測定結果まで、雌奴隷たちのポールダンスをお楽しみください】

 

 全員分を撮り終えたところで、余興が挟まる。毛の測定は大体の量を測る程度であるため、恐らく初めから予定されていた演目の一つなのだろう。単純な測定だけで観客を飽きさせないための工夫。無論、その飽きさせないための〝工夫〟を凝らすのは雌奴隷たちの苦労ではあるのだが。

 

「よーし、頑張るよー!」

「どうか、この剛毛皇女の腋毛ポールダンスをご覧ください♡」

「わたくしのハミ毛ケツコキも良しなに♡」

 

 人数分のポーズは用意され、各々工夫を凝らした踊りを披露。ミリアムなどは卑猥な衣装に似合わぬ元気なポーズダンス、だが秘部やお尻を時折見せつける淫靡なものも忘れずに。

 アルフィン、シャロンは腋と尻コキ。それぞれ特濃の毛を擦り付け、まるで男性器にいやらしい奉仕をしているような光景に株主たちか食い入るように目を向ける。アルフィンの唾液を絡めた腋が擦れ、シャロンのデカケツに挟まれたポーズにケツ毛が絡まる。

 

「あ、んんっ♥ はぁ、はぁ……私の剛毛コキの舞い……あっ♥ ご覧、あれ♥」

 

 ジョリ♥ ジョリ♥

 

 となれば、陰毛が特別濃い踊り子も黙ってはいない。アルフィンの腋毛、シャロンのケツ毛に負けない剛毛がもう一人いた。それは若き踊り子のサァラだ。彼女は際どい踊り子の衣装を着ていたとは思えない超剛毛、まるでジャングルの茂みの如きマン毛をポーズに擦り付けて踊っている。股間でポールを挟んで屈伸し、愛液を塗りたくり甘い嬌声で観客たちの目を引く見事な舞を披露してみせていた。

 

「はっ♥ はっ♥ わたくしの腰遣いをご覧あれ♥ ヘコヘコ・キャリバー!♥」

「《紫電》として負けてられないわね♥ ふっ、ふっ、ほっ、ほっ♥」

「はっ♥ んっ♥ 少し、体力が、落ちてる、みたい♥」

 

 ヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコッ♥ ヘコ、ヘコ、ヘコ、ヘコ♥

 

 中にはあえてガニ股ポーズに留まり、腰ヘコダンスを披露する雌奴隷もいた。デュバリィ、サラなどは持ち前の体力を活かして高速の腰ヘコダンス。毛が神速で靡き真面目な顔でガニ股腰を振る滑稽さから嘲笑が。しかし、ポーレットは彼女たちのように鍛えていない分、だからこそ生の疲労感が伝わり艶めかしい汗や身体の動きが観客に生唾を呑ませるまでに至っていた。

 

【測定完了――――雌奴隷、絶頂】

『イグッ!?♥♥♥♥♥』

 

 だが、最後は後ろ手を高くしてポールを掴み、腰を開いて突き出すポーズで全員揃って脳イキする。あれほど元気で明るいミリアムも、公務同様に花咲くような笑みだったアルフィン、優雅な微笑みを携えていたシャロンでさえ口から舌と唾液と吐き出し、マンコから潮を吹き上げる強制絶頂を揃えて第一演目を終えたのだった。

 

 

『ミリアム・オライオン』

【体毛レベル/腋毛=無/陰毛=無/ケツ毛=無】

 

『アルフィン・ライゼ・アルノール』

【体毛レベル/腋毛=特盛/陰毛=中/ケツ毛=中】

 

『サラ・バレスタイン』

【体毛レベル/腋毛=小/陰毛=小/ケツ毛=大】

 

『シャロン・クルーガー』

【体毛レベル/腋毛=中/陰毛=大/ケツ毛=特盛】

 

『《神速》のデュバリィ』

【体毛レベル/腋毛=大/陰毛=小/ケツ毛=大】

 

『ポーレット』

【体毛レベル/腋毛=大/陰毛=大/ケツ毛=大】

 

『サァラ』

【体毛レベル/腋毛=小/陰毛=特盛/ケツ毛=小】

 

 

 そして、アクメ顔で揃った雌奴隷たちの恥を特大のスクリーンに一枚、また一枚と映し出しながら測定結果が読み上げられる。

 ちなみにだが、この『身体測定』は中継と音声が繋がっており、雌奴隷たちの測定結果は通常の測定同様に学院に伝わるようになっている。そのため、長い測定が終われば彼女たちを待つのは学院内での欲望の嵐であるのだが――――今は、この長きに渡る下品な測定がどれほど続くのか、だけが問題であろう。

 

【第二演目。続きまして、放尿測定となります。こちらは特別に、株主様の目の前で披露させていただきます】

 

 毛の測定が終わり、恐らくは雌奴隷たちの支配者が当然の権利とばかりに続けていく。アナウンスの主がするわけでもあるまいに、披露させていただきます、などと傲慢な言葉だ。

 けれど雌奴隷は一切の疑問を持たない。小首を傾げる株主たちのテーブルの前で、手にあるものを持って立つ。

 

「雌奴隷、シャロン・クルーガー。わたくしの見苦しい姿をお見せしてしまうことをお許しください♥」

 

 深々とお辞儀を行い、シャロンが〝テーブルの上に上がった〟。彼女だけではなく、次々と雌奴隷たちが配置のテーブルの上に登る。皇女であるアルフィンすら、マナーなどないように振る舞い丸テーブルに堂々と足を置いていた。

 妙に大きな丸テーブル。それは、女性とはいえ多岐に渡る特徴を持つ彼女たちを乗せるためのもの。そして、テーブルにしゃがんだ雌奴隷たちが手にしていた透明な巨大ビーカー、目盛りが付いた容器を置く。

 まさしく株主の〝目の前〟。スリングショットで隠されて〝いない〟極上の女体が眼前に来たことで、株主たちは目の色を変えて手と言葉を伸ばしていった。

 

「ポーレット殿は子持ちでいらっしゃられるのでしょう? このような体毛、お恥ずかしくないので?」

「……こ、これも娘のため、雌奴隷としての務めですから……ひゃんっ♥」

「くく、このだらしない肉ケツもたまりませんな。アナルは……おっと、こちらは後ほどでしたな。ポーレット殿の素晴らしい身体に、気持ちが流行って仕方がない。御無礼を謝罪しましょう」

「い、いえ……と、年増女の身体を求めていただいて、光栄です♥」

 

 ポーレットは『大』と称された全体的な体毛の濃さを揶揄され、さらに子持ちのデカケツを叩かれ形ばかりの謝罪に対して、顔を赤くしてわざわざ自身を卑下に礼を述べていた。雌奴隷にとって株主は学院関係者、つまりは尊敬し媚びを売るべき対象。もっとも、その尊敬はテーブルの上でしゃがみ、ケツ穴まで見せつける卑猥なものではあるけれど。

 

「シャロン殿はメイドですが、このケツ毛は不衛生ではないかな?」

「この爆乳も掃除には煩わしいのでは? ああいや、主人への〝掃除〟には便利ですかな、ははは」

「んっ、んっ♥ あんっ♥ はい、全てはご主人様、株主様のためですわ♥」

 

 シャロンはケツ毛を引っ張られ、スリングショットの紐をくい込ませたその爆乳にも手を伸ばされて下劣な揶揄を受ける。しかし、女すら武器にする完璧な従者として間違いのない男に媚びる声を返していた。本来であれば肌を見せることのないメイドが教師となり、全裸より恥ずかしい格好をしている。そのような矛盾でさえ、全く違和感を覚えさせない。

 

【放尿体勢】

『了解。放尿体勢……おしっこポーズOKです!』

 

 歴戦の猛者が持つ鉄の意志さえ無意味。催眠の圧倒的な力によって、合図と共に雌奴隷たちが排泄のポーズを取る。株主たちもここで必要以上の摘み食いは控え、いやらしい目付きで彼女たちのポーズを見守っていた。

 サラは蹲踞。アルフィンはしゃがみポーズから股を開きM字気味に大胆開脚。ミリアムはまるで犬のように片足を上げて。各々、広いテーブルを存分に活かした自由な体勢で放尿の合図を待っていた。

 

【放尿開始】

『排泄許可感謝します! 洗脳無様奴隷、おしっこ排泄、発射!』

 

 ちょろっ、ちょろろろろ♥ ぷしゃぷしゃ、ぢょろろろろ♥♥ じょぼぼぼぼ♥ ぱしゃぱしゃ、ぷしゃぁぁぁぁぁ♥♥

 

 様々な長さ、色、匂い。だが等しく雌奴隷たちの淫靡な股間部からアーチになって小便が迸る。この一斉放尿を見れるのであれば、確かにいくら金を積んでも安いものだろう。本来なら、金を積む程度ではとても触れられない美少女と美女たちなのだ。

 

「あ、ふぁ♥ あぁ……♥ 皇女失格のはしたないおしっこ、見られてしまっています♥♥」

「んふっ♥ わたくしの小便、株主様を多少であっても喜ばせることができたのなら、雌奴隷として光栄の極みですわ♥ ふぁぁ……♥♥」

「うぅ、ボクのおしっこ、ちょっと長くて恥ずかしい、なぁ……んっ♥」

 

 勢いの優れた放尿と、排泄ですら雄を誘える素晴らしい雌たちの熱い吐息。その熱は放尿にも負けじと広い会場に響き渡る。

 透き通る特別なビーカーに尿が注ぎ込まれる。波を打ち、濃厚な色を見せつける小便の一滴まで切って注ぎ、雌奴隷たちが声を上げた。

 

『おしっこ排泄完了! 測定お願いします!』

 

 

『ミリアム・オライオン』

【小便/放尿時間=74秒/放尿量=600cc/尿幅=2mm(細)/尿色=黄色/尿臭=平均】

 

『アルフィン・ライゼ・アルノール』

【小便/放尿時間=61秒/放尿量=760cc/尿幅=5mm(太)/尿色=レモン色/尿臭=平均】

 

『サラ・バレスタイン』

【小便/放尿時間=31秒/放尿量=400cc/尿幅=3mm(中)/尿色=サンフラワー色/尿臭=濃厚】

 

『シャロン・クルーガー』

【小便/放尿時間=18秒/放尿量=200cc/尿幅=2mm(細)/尿色=マリーゴールド色/尿臭=平均】

 

『《神速》のデュバリィ』

【小便/放尿時間=7秒/放尿量=450cc/尿幅=3mm(中)/尿色=人参色/尿臭=希薄】

 

『ポーレット』

【小便/放尿時間=37秒/放尿量=1000cc/尿幅=7mm(極太)/尿色=レモン色/尿臭=希薄】

 

『サァラ』

【小便/放尿時間=28秒/放尿量=200cc/尿幅=1mm(細)/尿色=黄色/尿臭=濃厚】

 

 

 アルフィンの太く、時間も長い放尿記録。デュバリィの《神速》に名高い放尿記録。ポーレットの極太で量が圧倒的な放尿記録。スクリーンには排尿時の恍惚とした雌奴隷たちの表情、毛深いマンコからビーカーに向かってアーチを作り、音を立てて弾ける映像が全員分の記録読み上げと共に公開される。

 体毛データ。放尿データ。ここまで雌奴隷たちの禁忌に触れたとなれば。

 

【第三演目、公開排便測定。雌奴隷、排便ポーズ】

『了解! 雌奴隷、排便ウンチングスタイル、構え!』

 

 もはや残されているのは、そのステージ状に並んだケツ穴からのデータしかありえまい。

 ステージ最前列でケツを並べた雌奴隷たち。しゃがみ、膝は掲げるようにM字で開かれ尻を突き出し、その尻に指をくい込ませて鷲掴みにし肛門を広げている。宣言共々恥ずかしいにも程があるが、本人たちは至って真面目なのだ。

 

「やはりサラ教諭のアナルが一番なのでは? あの物欲しそうに開いた穴、たまりませんなぁ」

「いえ、シャロン先生の美しい縦割れアナルも負けていません。ケツ毛は一番です」

「見ろ。デュバリィ講師のアナルの色。あんな濃いなんて、一体どうすればあんな色になるんだ?」

「ミリアムちゃんはすごくきれいで鮮やかなピンク色だ。サァラも花の色みたいできれいだ」

「それに対してポートレット殿は……あんなアナルで子供に顔向けできるのかね?」

 

 たとえ、年齢を問わず株主たちにケツ穴を不躾に批評されようと、大スクリーンに肛門、赤面顔を映し出され自分たちに見せつける形にされていようと、彼女たちは〝モノ〟が運ばれてくるまで恥晒しのウンチングスタイルを維持していなければならないのだ。

 

『大便ゼリー、輸送開始します!』

 

 そう、まさか〝この後〟が控える会場で本物をひり出して計測するわけにはいかない。各自の正確なデータを測るためにも、敬礼で現れたハイレグボディスーツの生徒たちが持つ浣腸器と色とりどりの〝ゼリー〟は欠かせないものなのだ。

 ゼリー同様に色違いのスーツに身を包み、裸身より恥ずかしい姿の雌奴隷たちがケツ穴見せつけ雌奴隷たちの前に並ぶ。彼女たちは先んじて『身体測定』を終えた生徒たちであり、この場ではアシスタントとしての役目を与えられていた。ゼリー浣腸の間、多種多様で卑猥なケツを振って株主たちを楽しませろ、ということだろう。

 

『おっほ♥』

 

 とはいえ、彼女たちの存在がなくとも株主たちはそう退屈することはない。何せ、浣腸器の先端がケツ穴に深くくい込んだ瞬間、揃いも揃って羞恥の赤面が淫らな口窄めのオホ顔に変わったのだから。

 

「ポーレットさん、大丈夫ですか?」

「ん……はぅ♥ だ、大丈夫よ、アニエスちゃん。あの子を産んだ時に、比べれ、ばぁ……んおっ♥」

「ちょ、ちょっとアーちゃん……もう少し、手加減、してぇ♥」

「我慢してください、おね……ミリアムさん。わたしも我慢できた素晴らしいゼリーですよ」

「姫様、アナルからゆっくり力を抜いて」

「は、おぉっ♥ へ、平気よ、エリゼ……このくらい、皇女として……♥」

「お、お嬢様っ♥ お慈悲を……んほぉぉぉぉっ♥♥♥」

「ふふ、相変わらずお尻だけは弱いみたいね、シャロン♥」

 

 次々に浣腸の反応が繰り出されていく。直腸から運び込まれる特殊ゼリーで膨らんでいく腹。ポーレットは経産婦であるためかよく似合っている。ミリアムは普段の態度が明るく、アルフィンはそもそも皇女という立場を考えれば考えるほど、そのボテ腹の背徳感は凄まじい。シャロンに至っては、その縦割れアナルに相応しい感度であるのか、極上のオホ声を上げて今にもイッてしまいそうだった。

 

【注入完了。雌奴隷、排便構え】

「それではこれより、催眠無様奴隷、公開ゼリー排泄をさせていただきます♥ 頭の中を弄られて、ケツ穴開いて脱糞する間抜けに疑問を抱かない変態雌奴隷の痴態と下品な大便、どうか目に焼き付けてくださいませ♥」

 

 ボテ腹雌奴隷たちがケツを掲げて締め上げた肛門を晒す。中にはアルフィンのようにケツ毛でびっしりと生え揃い、凄まじい光景になっている者もいるが、代表としての堂々とした宣言を含め、それさえも興奮の材料となっているようだ。

 

【測定開始】

『変態測定♥ ゼリー大便、脱糞開始!♥』

 

 恥ずかしい格好。恥ずかしいポーズ。恥ずかしい宣言。それらに躊躇いというものがない催眠変態雌奴隷たちが、一斉に肛門へと力を込めて――――モコッ♥

 

『んほっ、おほっ、んおッほぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥』

 

 モコモコッ、ずりゅずりゅずりゅ、ぶりゅりゅぶりぶりぶり♥♥ もりもりもりっ、ぼりゅぶぶぶむりむりずるずりゅりゅりゅ♥♥♥

 

 色艶鮮やかな直腸型ゼリーが勢いよく、又はゆっくりと、あるいは遅れ出て、しかし全員の肛門を押し広げながらひり出されていった。

 柔らかいゼリーが肛門入口を滑り落ち、擦れる大便音。総勢七人もの多種多様な排泄の光景、音はここでしか味わえない恐ろしいまでの背徳感であった。

 

「んっ、ふっ、あぁん♥♥ お尻の……け、ケツ穴から、大きな音が……あひぃん♥♥♥ ぶりゅぶりゅ、ぶりゅぶりゅ……ああ、なんてはしたない♥」

「ん、んんんんんっ♥♥ まだ、出てきて……あの子を産んだ時より、は……楽、で……おっほ♥♥♥ あ、気持ち……いいっ♥♥」

「ん゛お゛ッッッ゛♥♥♥ おぉおぉおぉオオーーーーッ゛♥♥♥♥ わ、わたくしのケツマンコ、もっと捲れて、ほぉ゛お゛ぉンッ゛♥♥♥♥♥ イグッ、脱糞メイド、ゼリーでイグゥ゛ッ゛!♥♥♥♥♥」

 

 ぶりっ、ぶりぶり、ぶりっ♥♥ ぶりゅぶりゅぶりゅりゅりゅ♥♥ めりめりぃ、ぶりぶりぶりっ、むりむりむり、ぶりぶりぶりぃっ!♥♥♥

 

 各々バリエーション、反応も豊かだ。

 アルフィンのように腰をくねらせ、皇女に有るまじき公開排泄に卑猥な嬌声を上げる変態。

 ポーレットのように排泄の多幸感を噛み締めながら、デカケツを縦に振って橙色のゼリーを波打たせる雌犬。

 シャロンのように野太い声で喘ぎ、全力のオホ顔をスクリーンに映し出しながらケツ毛を絡めた極太ゼリーをひり出す者まで。

 他にもサァラのように艶やかな腰遣いから美しさすら見える者。デュバリィのように飛び出すまでが長いが、飛び出してからは一瞬の排便だった者。

 

『おほっ、おほっ、おっおっおっ♥♥♥ イクッ、イクーーーーーッ♥♥♥♥♥』

 

 だが、結局のところ全員かゼリー大便でイッてしまっていることに変わりはなかった。アルフィン、ミリアム、シャロン、サラ、デュバリィ、ポーレット、サァラ。

 

『脱糞完了!♥♥♥ ケツアクメ顔記録、あへぇ♥♥♥♥』

 

 誰もがどこに出しても恥ずかしい、下品で卑猥で変態な催眠洗脳雌奴隷である事実だけは不変であった。

 様々な形で高く積まれ、火照ったケツ穴と同様に熱を帯び上気したアナルゼリー。そんなアナルゼリーの上でケツを広げ、アヘ顔を記録する女たち。

 天使とまで評されたアルフィンの顔。淑女として相応しい微笑を持つシャロンの顔。聖母の如き温厚な笑みを持つポーレットの顔。それらがチンポを勃起させる下品なアヘ顔に変わる。それぞれ立場ある者とは思えない下品な面に両手のピースが添えられ、瞳は浮き上がり舌はおかしな方向に口から飛び出し――――その淫猥なアヘ顔がゆっくりと振り向いた。

 

『株主の皆様、私たち催眠無様雌奴隷の〝おまんこ〟測定、お願いしまぁす♥』

 

 自分たちがひり出したアナルゼリーの上に跨り、ダブルピースをマンコに添えて膣口を開く。涎と愛液で誘う身体測定の第四演目。

 

 

『ミリアム・オライオン』

【アナル/直径=3cm/最大口径=5cm/皺=16本/色=ピンク色/括約筋硬度=キツキツ】

【ゼリー大便/排泄時間=87秒/全長=1100cm/重量=4.7kg/横幅=4cm/カテゴリ:一本糞】

 

『アルフィン・ライゼ・アルノール』

【アナル/直径=4cm/最大口径=6cm/皺=5本/色=茶色/括約筋硬度=カチカチ】

【ゼリー大便/排泄時間=135秒/全長=580cm/重量=3.9kg/横幅=1cm/カテゴリ:巻糞】

 

『サラ・バレスタイン』

【アナル/直径=5cm/最大口径=6cm/皺=29本/色=ピンク色/括約筋硬度=キツキツ】

【ゼリー大便/排泄時間=169秒/全長=890cm/重量=7.5kg/横幅=1cm/カテゴリ:一本糞】

 

『シャロン・クルーガー』

【アナル/直径=6cm/最大口径=9cm/皺=37本/色=バラ色/括約筋硬度=ゆるゆる】

【ゼリー大便/排泄時間=89秒/全長=100cm/重量=4kg/横幅=8cm/カテゴリ:極太】

 

『《神速》のデュバリィ』

【アナル/直径=5cm/最大口径=5cm/皺=58本/色=銅色/括約筋硬度=ガチガチ】

【ゼリー大便/排泄時間=6秒/全長=50cm/重量=5kg/横幅=5cm/カテゴリ:筒】

 

『ポーレット』

【アナル/直径=1cm/最大口径=2cm/皺=8本/色=黒茶色/括約筋硬度=ゆるゆる】

【ゼリー大便/排泄時間=135秒/全長=100cm/重量=3kg/横幅=1cm/カテゴリ:一本糞】

 

『サァラ』

【アナル/直径=3cm/最大口径=6cm/皺=13本/色=薄紅色/括約筋硬度=ふわふわ】

【ゼリー大便/排泄時間=57秒/全長=500cm/重量=3.6kg/横幅=6cm/カテゴリ:巻き糞】

 

 

 果たして彼らにその記録が届いているのかは定かではなかった。雌奴隷たちに群がり、彼女たちの嬌声を餌とする下卑た彼らには。

 最後の測定。もはや測定に関係ないアシスタントたちすら巻き込み、狂乱の宴が幕を開ける。女たちの声に悲観はなく、あるのはただ――――自分たちの憐れな末路さえ自覚できない催眠無様奴隷の官能だけである。

 






実はミリアムだけは補正で綺麗めになってたりするってのはここだけの話。ユーシスとアルティナと一生幸せになってて欲しい。

全体的に満遍なくはしましたが、意識的にアルフィン、シャロン、ポーレット辺りは多くなったかもしれない。シャロンは言わずもがなアルフィンは最近来てる。ロイヤルな皇女様ド下品にしたり凌辱したりするの楽しい。ポーレットは純粋にエロい。あまりに失礼だなこれ?

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。まあFANBOXではこういうの普通に書いたり趣味なの雑書きしてます。人目につかんし何書いても許されるやろ、してたら思った以上に人の目に入っててビビる。つか最近軌跡シリーズが本当に多い、楽しい。ではまた次回〜


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エリィ・マクダエル、リーシャ・マオ、ティオ・プラトー(洗脳、NTR)

趣味に走ると軌跡シリーズが多くなるやつ。ちなみに割とNTR感は強めというか私にしては珍しく男側がハッキリ取られちゃってます。デアラ以外に配慮というものがないのか貴様は。

あと今回もFANBOXにオマケ置いてあるのでよろしければどうぞ。


 

 クロスベルに怪しげな新興宗教の教団が蔓延っている。クロスベルにそうした噂が流れ始めたのは、長い時間を掛けて独立を果たして間もない頃のことであった。

 それが代わり映えのない宗教団体であれば御目溢し御目溢しもあったかもしれない。が、強引なやり方で連れ去った女を卑猥な衣装で飾り酒池肉林の限りを尽くす、宗教が聞いて呆れる淫猥な集団となれば話は別だ。それはもはや誘拐、強姦に他ならない。

 独立後、不安の垣根を摘み取らねばならない中でそのような卑猥な宗教団体を許しておくわけにはいかなかった。

 

 クロスベル警察・特務支援課は多数から寄せられた要請を受領。協力者の力を借り、教団の【教祖】と相対する。

 

「ふむ。我らの崇高な理念を理解しないとは。何とも愚かしい方々だ」

「その崇高な理念とやら……罪のない人を攫ってまですることとは思えないな」

 

 ローブに大仰な杖を持つ【教祖】と名乗る男は、特務支援課を前にして尚も余裕の態度を取っている。ロイド・バニングスは辺りを眼球の運動で見回しながら、明らかに軽蔑の視線と声音で応答した。

 【教祖】の周りには多数の信徒の姿がある。それは彼の考えに同調した男たちと、行方不明になっていた女性たちの一部だ。

 

「教祖様に全てを捧げます! オー・マンコ!」

「教祖様に全てを捧げます! オー・マンコ!」

「な、何ですか、あれは?」

「酷い……こんなことを強要するだなんて!」

「お嬢たちは見ない方がいい。こいつは、なかなかの外道だ……!」

 

 女性たちは等しく卑猥な〝紐〟を身に付け、ガニ股腋見せポーズで【教祖】に忠誠を誓っている。何かしらの精神制御をされている可能性が高く、その卑猥さは以前のクロスベル事変とは比べ物にならない。あまりの光景に女性陣は絶句と憤りを覚え、男性陣は彼女たちを庇うように前に出る。

 

「外道? 彼女たちは心から我ら教団に従ってくれているのですよ。あなた方も美しい……我々の信仰、芸術を理解してくださることでしょう」

「この行為を芸術とは思えませんし、思わせたくありません。覚悟していただきます」

 

 だが、呆れたことに【教祖】はこの期に及んで自分たちが追い詰められたと考えてはいない。むしろ、特務支援課の可憐な少女たちを見て嬲るような視線を向けて品定めをしている。自分たちの教団に相応しい少女たちがやってきたとさえ考えていた。

 これを芸術などと、真に舞い踊る舞台というものを侮辱された踊り子が《銀》としての際どい衣装で武器を構えて【教祖】を威圧する。協力者の彼女に合わせて、特務支援課のメンバーも各々の武器を構えた。

 

「教団【教祖】、並びにその信徒! クロスベル住民の誘拐、強姦の容疑で拘束させてもらう!!」

 

 そうして始まったクロスベルを犯す者たちとの戦い。正しい軌跡(物語)において、彼らが敗北する理由はなかった。歴戦の猛者にして様々な試練を乗り越えた彼らが、卑猥で下劣な新興宗教団体に後れを取るはずもない。

 だが【教祖】が抱えていた力と人間たちは想像を絶するものだった。彼らは信徒の集団によって徐々に追い詰められた。操られた女たちを盾にする彼らに、思うような攻撃ができず――――一向は戦いに敗北してしまった。

 

「信徒の皆さん、武具をお収めなさい。どうやら、この美しい方々も我らの理念に耳を傾けてくれるようです」

 

 新興宗教の膝元である教会内での戦闘は、気取った【教祖】の一言で終結を見せる。信徒――――【教祖】に同調した半グレたちは名ばかりの態度で矛を収め、操られた女たちはガニ股腋見せポーズで信仰を捧げる。

 

『………………』

 

 そして、敗北者たちは【教祖】の前で武器も構えず呆然と立ち尽くす。戦う前の憤りや勇ましさはなく、焦点の合わない瞳で横に直立不動で並ぶ。その変わりようは事情を知らぬものが見れば不気味なものと考えても不思議はなかった。

 男性陣は上手く分断され、今頃は別途で拘束されていることだろう。従わない男に興味はない。この新興宗教に必要なのは美しい女たちだけだった。

 

「これより入信に相応しい者たちの選別を始めます。美しき女たちよ、名乗りなさい」

 

 言って、教祖が杖を掲げる。普通ならば彼女たちが答える義務などない。しかし、杖の先端に輝く妖しい色と淫靡なマークを浮かべた宝珠、彼が持つ古代遺物の力によって敗北したヒロインたちは虚ろな目で声を発した。

 

「エリィ・マクダエル、です」

「リーシャ・マオ……」

「ティオ・プラトー……です」

 

 彼女たちの名乗りに信徒たちがざわりと声を上げ、教祖も少なからず目を見開いた。特務支援課の名はクロスベルの地に構えた新興宗教にも届いている。無論、劇団アルカンシェルの勇名も同じくだ。

 しかし、ノコノコとこの地へ乗り込んで醜態を晒した彼女たちが、全員かの有名人などと思いもよらない。よくて一人と考えていたところに、まさかこれほどの人間が釣れるとは、という驚きだった。

 

「ほう、月の舞姫にクロスベルの英雄・本物の特務支援課……マクダエル議員の……くく、ツキが回ってきたな――――コホン。選別を続けます。信徒となる清らかな乙女にそのようなお召し物は不要……生誕の姿を晒してこそ、信徒となる資格を得られるのです」

 

 要するに服を脱げ、と面倒な言い回しをしているのだ。人を操り惑わす教祖として、このくらいの言葉遣いは心掛けねばならない。宗教を正しいものとして、相手の思考に刷り込んでいくのだ。

 

『はい』

 

 そして教祖の言葉にエリィたちは二つ返事で答えた。今のエリィたちは、宝珠の力と教祖の言葉によって教団は素晴らしいものだという刷り込みをされている。内心では抗いながらも、着実にその【洗脳】は進行してしまっているのだ。

 男信徒たちの歓喜の声が仄かに聞こえてくる中で、彼女たちは公開ストリップを開始する。エリィがネクタイを乗せるほどに大きな胸を暴き、リーシャが際どいヒップラインを完全に露出、ティオがスカートとショーツを脱ぎ捨てパイパンマンコを露わにする。

 時折、抗うように手の動きを鈍らせることもあったが、教祖が振りかざした宝珠と言葉の力によって無力化されてしまう。

 

『脱衣……完了、しました』

 

 直立のまま全裸を晒し上げられるエリィたち。羞恥の感情はまだ残っているのか、その頬には熱が溜まって淫靡な雰囲気を整った面から醸し出していた。

 

「……素晴らしい身体です。エリィ・マクダエル、胸囲のサイズ、オナニーの経験を答えなさい」

「…………い、や……」

「答えなさい。このいやらしいおっぱいとオマンコでどれだけの経験があるかを」

 

 教祖の標的は銀髪豊満美女・クロスベル議員の娘、エリィ。僅かながら残る抵抗の意思に瞳の焦点が揺らぎ、拒絶の言葉を発する。だが教祖はわざと卑猥な語彙を使いながら、杖の底でエリィの爆乳や秘部を弄ぶ。爆乳が卑猥に歪み、銀の陰毛が生い茂った秘部に力が加わる。

 

「……胸のサイズは……105センチ……オナニーの経験は、ここ最近はほとんど……け、れど……する時は、ロイドのことを考えて……女性器を擦って、します」

「ほほぅ……コホン。よろしい、なかなかの心掛けです」

 

 想像以上の答えに下卑た歓声を上げた教祖が取り繕うように咳払いをし、続いてリーシャとティオへの問答を行う。と言っても、エリィにしたものと同じく彼らの信仰内でしか意味を持たない低俗な内容の問い掛けであったが。

 

「なるほど、よくわかりました……あなた方は我ら教団の理念を学ぶに値するようです。これより彼女たちへの洗礼を始めます!」

 

 教祖の答えは……恐らく彼女たちの容姿を見た瞬間から決まっていたのだろう。彼女たちはその立場以上に美しい。その立場まで加えてしまえば、教団の信徒として従わせる【洗脳】を行わない理由が見当たらないほどだった。

 教祖の言葉に沸き立つ男信徒たち。エリィたちが教団に加われば、その身体にありつける。彼らからすれば願ってもないことだ。

 

「エリィ・マクダエル、リーシャ・マオ、ティオ・プラトー。我らの元へ」

『……はい、教祖様』

 

 洗礼は至ってシンプルだ。教祖と力を分け与えた教団幹部が洗礼の儀を執り行う。神に祈りを捧げる場、この教団においては【教祖】という偉大なる肉欲の神に信仰を捧げる場である。

 

「この儀式は神聖なものであり、あなた方を信徒に相応しき女として目覚めさせるもの。良いですか、我々の言葉は【絶対】であり全てが【幸福】なのです。さあ……跪き、頭を垂れて信仰を捧げるのです」

『はい、教祖様』

 

 教祖の言葉に従う。始まってしまった【洗礼】によって力を増した暗示をエリィたちは脳髄に刻み込まれ、迷いが消えた従順な思考となる。教祖たちの言葉は絶対のものであり、それは言霊であり従うだけで幸福になれると。彼女たちの身体は、今から教祖たちに従うだけで凄まじい幸福感に包まれていた。

 たとえば、彼らの前で頭を垂れる行為もそうだ。足を跪かせ、教会の地面に三つ指をついて頭を擦り付ける。そんな憐れで惨めな全裸土下座の姿勢であっても、彼女たちの脳には凄まじい快楽物質が送り込まれているのだ。

 

「懺悔なさい。さすれば、教祖たる私が汝らを許します」

「……私たちは教祖様の理念を理解せず、横暴な態度を取りました。クロスベルの英雄と呼ばれ、思い上がっていたのは私たちでした。教祖様の教えこそ、クロスベル救済に繋がるものです」

「教祖様の描く教団の未来こそ芸術……夜に受け継がれるべき大いなる舞台です」

「わたしたちもその礎となるために……どうか、罪を贖わせてください。教団の教えをご教授ください」

 

 裸身を晒して生まれ変わる洗礼を前に、罪を洗い流すエリィ、リーシャ、ティオ。文字通りの全てを捧げる全裸土下座での謝罪と懇願に、彼女たちは不思議な多幸感に包まれた。

 今までの行い全てが恥ずかしい。なぜ教祖に逆らってしまったのか。過去の思い上がった自分たちを猛省する脳内には教祖の言う【幸福】が訪れる――――その秘部から足裏にトロリトロリと淫らな液体が滴り落ち始めた。

 

「素直な心を吐露してご覧なさい。今、何を考えていますか?」

「……気持ちが、いいです♥」

「アソコが濡れて、身体が熱い……♥」

「悔しいと思っているはずなのに、女性器が濡れて止まりません♥」

「よろしい。それこそ我が教えの片鱗。真髄を知れば、矮小な想いは消え失せ、我らの同志として生まれ変わることができるでしょう。さあ、頭を上げてこちらへ来なさい」

『はい、教祖様♥』

 

 躊躇いから従順、従順から色が乗った声色へ。エリィが教祖、リーシャとティオが左右の幹部の元に向かっていった。三人とも男の前にしゃがみこみ、股を大胆に開き卑猥な蹲踞で彼らに服従する。そして、ちょうど男の腰部に上半身を持ち上げる形になった彼女たちは、その形ばかりの法衣から取り出された〝モノ〟を眼窩に収めた。

 

「ご覧なさい。これはなんと言うモノですか?」

「男性、器?」

 

 答えとしては正しい。肉々しい脈動、雄臭い汁、女を孕ませる精子を蓄えた睾丸。男性器、ペニスと呼ばれるものだ。家族以外の実物をそうそうお目にかかることのない立場の彼女たちは、口々にそう答えていった。

 

「いいえ、信徒である以上その名称は間違いです。これの名はオチンポ。我らが理念の真髄、快楽を齎す神の御使い。さあ、噛み締めて復唱なさい」

 

 その正しい名称を教祖はこの教団において正しいものへと教育し直す。神の御使いと言うだけはあり、教祖が立つ教会の背には巨大な男性器、オチンポを模した信仰像が置かれている。

 

「お、ちんぽ……おちんぽ、オチンポ、オチンポ♥」

「ちんぽ、ちんぽ……オチンポ様♥」

「男性器はオチンポ、オチンポ、オチンポ♥」

 

 ペニスを前にして卑猥な呼び名を口ずさむエリィたち。美女たちの淫語を受けて血を巡らせムクムクと勃つ肉棒に、教祖は巧みな言葉を重ねた。

 

「素晴らしい。信徒候補でこの力……さあ、もっとオチンポに祈りを捧げるのです。さすれば、神の御使いは汝らに【快楽】を与えることでしょう」

『おちんぽ、オチンポ、おちんぽ、オチンポ、おちんぽオチンポおちんぽオチンポォ♥♥』

 

 プシッ♥

 

 エロ蹲踞でおっぴろげられた股間部から何かが散る音が響く。それは、卑猥な単語を連呼したエリィたちが秘部から愛液を吹き出した音であり、その瞳は言葉と呼応し蕩けて上擦り、妖しい光を宿し始めた。

 

「【快楽】が集まっています。感じていますね? さあ、そのまま絶頂を叫びなさい。真言、オ・マンコと」

『オチンポ♥ オチンポ♥ おちんぽぉぉぉぉ――――イクッ、イクッ♥♥♥♥ オー・マンコォォォォォォォッ!!♥♥♥♥♥』

 

 プシャァァァァァァァァ♥♥♥

 

 瞬間、彼女たちの瞳に淡い光が収束し定着、涎の柱をほの字に開いた唇に輝かせながらアヘ顔で教団信仰をエリィたちは叫び上げた。

 下品な卑猥な言葉を叫びながら、それだけで強力な【快楽】を齎されたエリィたち。それは古代遺物による【洗脳】の効果で引き起こされた脳の錯覚に近いものだが、知覚ができない彼女たちは教祖の宗教を信じさせられてしまう。

 

「感じましたね。これが我が教えの真髄【性教】。全てのモノは快楽に身を委ね、信仰を捧げる。それによって世界は一つに纏まっていく……洗礼を続けましょう。オチンポにその手で触れてご覧なさい」

『はい、教祖様っ♥』

 

 以前までの彼女たちならくだらないと一蹴するか、耳を傾けることもしなかった【性教】の信念に聞き入るエリィたち。その目には信徒の証、その一つである瞳の淫紋がハート型となって浮かんでいた。

 

「あぁ、オチンポ様……私の手の中でビクビクして、立派に……ごくっ♥」

「そう、あなた方が祈りを捧げれば捧げるほど、神の御使いは力を増す。その力によって現れる快楽を注ぐ場所こそあなた方優秀な信徒のオマンコ。故にオー・マンコと信仰を捧げるのです」

『はい、オー・マンコ!』

 

 信徒になりかけたエリィたちに自分と幹部のペニスを手で触れさせる、愛おしげに扱かせることで快楽を得ながら高説を垂れる教祖の男。宝珠による絶大な力はやはり絶対のものだと確信しながら、彼はエリィたちを信徒へと変える最後の洗礼を始めた。

 

「さあ、その名と誓いを口にし、神の御使いに己のマンコを捧げなさい!」

 

 ペニスを勃起させ寝そべった教祖が格好とは似つかない堂々とした言葉、そして宝珠に力を込めて洗礼を行う。

 エリィが教祖、リーシャとティオがM字開脚で男たちのオチンポにオマンコを添え、全てを捧げる準備を整えてしまった。

 

「エリィ・マクダエル、教祖様に信仰を捧げます! オー・マンコ!」

「リーシャ・マオ、オチンポ様にマンコを捧げます! オー・マンコ!」

「ティオ・プラトー、偉大なる教えに人生を捧げます! オー・マンコ!」

 

 表情は至って真面目だ。何せ彼女たちはこれから生まれ変わるのだ。その思考を卑猥なもので染め上げられ、生真面目な顔でM字開脚をして肉棒の真上に立って『オー・マンコ』などと馬鹿馬鹿しい信仰を捧げているともなれば、真面目な顔でなければならないだろう。敗北し、惨めで無様な洗脳を受けた姿にならなければいけないだろう。

 

「汝の信念はなんだ?」

「快楽です♥ 教祖様に女としての全てを捧げる素晴らしい快楽です!♥」

「汝の願いを答えよ」

「オチンポ♥ オチンポ様を私のオマンコに挿入れてもらい、信徒としてこの身を捧げることです!♥」

「汝は教団を真に理解したか?」

「はい♥ 女は教祖様と男信徒の皆様に身体を捧げ、快楽を求め祈りを捧げることこそが使命♥ わたしたちの悦びです♥」

 

 快楽こそ全て。オチンポこそ快楽の根幹。故にその二つを合わせることが至上の悦び。

 支離滅裂な新興宗教団体。その信徒として目覚めたエリィたちは、勝ち誇った笑みを唇を歪めることで浮かべた教祖の言葉に声を返した。

 

「汝らは【性教】に相応しいと神は告げられた。その洗礼を受け取るがいい」

『ありがとうございます!♥ 教祖様に永遠の信仰を捧げます! オー・マンコ――――んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥♥』

 

 腰が沈み行く。愛しい人に捧げるはずのものが、クロスベルを蝕む小悪党たちの肉棒に貫かれ、悦びで剥き上がった目に浮かぶ淫紋光が激しさを増し、エリィたちは呼応するように動き出した。

 

「おぉんっ♥♥♥ ちんぽ、オチンポッ♥♥ しゅごい、しゅごいのぉ♥♥ 頭真っ白になっへ♥♥ 信仰捧げちゃうぅぅぅ♥♥♥♥」

「おっほぉぉぉぉぉぉーッ♥♥♥♥ オチンポダンス気持ちいいです♥♥ オマンコが悦んでオチンポヌルヌルにしながら締め付けりゅうぅぅぅう♥♥♥♥」

「あひっ、ひぃぃぃ♥♥♥ 頭バカになっへる♥♥ オチンポのことひかかんがえられにゃい♥♥ きもひいひことひか頭に浮かばにゃれしゅうぅぅぅぅ♥♥♥♥」

 

 エリィとリーシャの爆乳が彼女自身の腰使いに悲鳴を上げて暴れて唸る。知性を信仰に捧げる舌根を突き出した品のないアヘ顔が理知的だったティオを染め上げる。M字開脚で肉棒を膣内に呑み込んだ変態信徒たちが、教祖たちの洗礼(膣内射精アクメ)を求めて文字通り舌足らずな叫びを上げる。

 

「ん゛お゛ぉ゛♥♥♥ 信仰♥ しんこうを、ささげまひゅ♥♥ エリィのオマンコに教祖様の洗礼オホォォォォォォォッ♥♥♥♥」

「いいでしょう。さあ、生まれ変わりなさい――――憐れな雌豚たちよ」

 

 ドップブビュルルルルッ!♥♥♥ ビュクビュクブビュルルルルブビューーーーーーッ!!♥♥♥♥

 

『イクッ、イクイクイクゥゥッ!!♥♥♥♥♥』

 

 教祖の射精がエリィに、幹部たちもそれに合わせてリーシャとティオの膣内に熱い洗礼(精液)を打ち付ける。どんな劣勢に立たされようとここまでは崩れないだろうというアヘ顔を携え、エリィたちが膣内射精アクメに涎を垂らして至福の絶頂に浸った。

 

 そして多幸感に包まれたエリィたちの下腹部に宝珠から放たれた淡い光が集い――――真に卑猥な形を伴った【淫紋】が刻まれた。

 

「おめでとう。これで君たちは我が教団の同志。そして、君たちの素晴らしきオマンコを称え、洗礼名を授けよう。紋様に刻まれし信仰の姿勢を取るのです」

『はい!♥ オー・マンコ!♥』

 

 瞳のハートと複雑な下腹部の淫紋。淫紋は特別深い洗脳が必要な対象に与えられる。それは力を持ち、尚且つ信徒として目を見張るほど美しいものたちの証だ。

 自分たちがその証を得たことに感極まった表情のエリィたち宗教信徒は、肉棒を引き抜いて精液を垂らしたマンコをおっぴろげたままポーズを取る。男性器の信仰像の前で腋を見せつけガニ股を開く。そう、信徒たちが行っていたガニ股腋見せポーズは、彼女たちが信仰を捧げ教祖の言葉を受け取るためのものだったのだ。つまり、このポーズを自然と会得した彼女たちは、心の底から信徒へ堕ちたということに他ならない。

 

「リーシャ・マオ。汝、洗礼の名を〈デカケツ〉。信徒として認める」

「はい、信徒〈デカケツ〉。オチンポと教祖様に永遠の信仰を誓います。オー・マンコ!♥」

「ティオ・プラトー。汝、洗礼の名を〈パイパーン〉。信徒として認める」

「はい、信徒〈パイパーン〉。オチンポと教祖様に永遠の信仰を誓います。オー・マンコ!♥」

 

 性器を露出させた教祖が杖を向け、全裸ガニ股美女たちが変態的な洗礼名を受け取る。その表情は真剣そのもの。彼女たちにとって、教祖の言葉は本当の意味で崇拝するものとなった。

 

「エリィ・マクダエル。汝、洗礼の名を〈ブッコキ〉。信徒として認める」

「はい、信徒〈ブッコキ〉。オチンポと教祖様に永遠の信仰を誓います。オー・マンコ!♥」

 

 彼女たちが本来の使命を取り戻すことは、もうない。

 

「汝らはこれより我がティン・ポーコ教の聡明なる信徒として生きよ。それがそなたらの生きる真の道、信仰である」

『はい、信仰を捧げます!♥ オー・マンコ!♥ オー・マンコ!♥ オー・マンコ!♥』

 

 卑猥な信仰を捧げガニ股を前後に振り出す新たな名を授かった信徒たち。それが、クロスベルという動乱の地を生き抜いたヒロインたちの軌跡が辿り着くべき場所となった。

 

 

 

「く……こんなところに押し込められている場合じゃ、ないって、のに……っ!」

 

 教会地下。ろくな整備や掃除が行き届いていないその場所は地下墓地という表現が正しいかもしれなかった。そんなおどろおどろしい地下の牢屋に囚われたロイドは、拘束を解こうともがき苦しんでいた。

 ボロボロの身体にはあちこち痛めつけられた傷があり、後ろ手に縛られて足まで縄で結ばれた彼は立ち上がることすら困難、息をするのも辛いだろう。それでも不屈の捜査官は諦めるという言葉とは無縁だった。

 

「ロイド♥」

 

 彼女の声が聞こえてくるまでは。

 

「エリィ!? 無事だった……――――え?」

 

 ロイドが信頼する仲間たちが無事でいた。助けに来てくれたと彼は考え、寝転がった状態で必死に顔を上げた。だが、そんな不完全な視界であっても彼女の〝おかしさ〟は目に映ってしまっていた。

 

「久しぶりね、ロイド♥」

 

 久しくはない、数時間ぶりだ。同時に、彼の知るエリィはそんな甘ったるく脳に響き渡る声をしていないはずだと思った。甘くて煩わしくて、けれど雄が刺激される。

 おかしいのはそれだけではなかった。エリィ・マクダエルの魅力的な肢体を飾り付ける〝紐〟。それは、信徒となった女たちが身に付けていたものだ。V字を描く白いスリングショットは、局部をハート型で切り抜き衣服として成り立たせることを放棄していた。そう、たとえばエリィの爆乳の乳首や……ゴポリと生々しい白濁液が零れた秘部を露出させていたり、とか。

 

「エ、リィ……?」

「ええ、私よ。けれどごめんなさい。私、特務支援課を止めることにしたの♥」

 

 牢屋の鉄格子で遮られた美女は誰なのか。己の知るエリィ・マクダエルではないとロイドの思考が叫んでいた。しかし、娼婦以上に卑猥な衣装を身に纏う銀髪爆乳の美女が、エリィ・マクダエルその人であるとロイドの下半身が叫び返してしまっていた。

 

「私だけじゃないわ。ティオちゃん……リーシャさんも入信させていただいたの♥」

「な、に……を……」

 

 それほどまでに、あの信念を貫く凛々しい微笑みを見せてくれていたエリィが、雄の神経を逆撫でする妖艶で淫靡な顔を浮かべている様を目にしてしまった。

 そして、ロイドでさえ目にすることはないエリィの艶めかしい下腹部。そこに刻まれた淫紋を撫でるいやらしい男の指も。

 

「あぁん、教祖様♥」

「そういうわけです、ロイド・バニングスくん。エリィさんは素晴らしい信徒として〝自ら〟名乗り出てくださいましたよ」

 

 その淫靡な笑みがロイドから心酔する教祖へと移り変わる。

 教祖にしなだれかかるように……ロイドに見せつけるようにエリィに立ち振る舞わせる。エリィを縛る瞳に浮かぶ下品な魅了と下腹部の卑猥な淫紋。考えられることは、そう多くはなかった。

 

「貴、様ァァァァァァァァァァッ!!」

 

 そもそも、考えられるような思考状態ではいられなかった。頭が真っ赤に染まるほどの怒りをロイドは初めて経験した。だが、身を焦がし消費する憤激を以てしても、古びた鉄格子に喰らわせた肩の一撃は虚しく音を立て、崩れ落ちた。たったの一撃、それも崩れ掛けの鉄格子を超えることもできず、彼の身体はズルズルと崩れていってしまった。

 

「あんっ♥♥♥ あぁぁぁぁ……し、心配しないで、ロイド♥」

 

 繰り返すように、それほどまでにエリィ・マクダエルという〝女〟は淫靡だった。彼の目の前で肉棒を秘部で咥え、揺れる爆乳を見せつけながら喘ぐ彼女は誰よりも美しく淫猥だった。

 

「あ、あひぃ♥ 教祖様のオチンポに信仰を捧げると、すごくきもちいひぃのぉ♥♥♥ 今まで守ってたものなんて、全部どうでも良くなってオマンコ捧げちゃうの♥♥」

「ぅ……ぁ……?」

 

 エリィの声が聞こえてしまうからこそ、ロイドの声は掻き消されてしまうほど小さい。パン、パンと彼女の肉尻に打ち付けられる男の身体の音に掻き消されてしまうくらいには、燃え盛った炎は矮小なものに変わってしまった。

 

「それが我が教団の素晴らしさ。彼の議員の孫娘にご理解いただけて、私も悦ばしい限りですよ」

「はひぃ♥ 教祖しゃまの宗教を、クロスベル公認のものとなるように手配いたひましゅ♥♥」

「感謝します。これでクロスベルに我らの崇高な理念を広げることができるでしょう」

 

 もはやロイドの目に炎はない。不屈の捜査官を誰より挫いたのは、エリィ・マクダエルの艶やかな交合い、遠すぎる鉄格子に阻まれて奪われた愛しいヒロインの奪われてしまった愛欲の姿。

 

「献身には神の御使いより洗礼の快楽を返しましょう。さあエリィ、その子宮を捧げて祝福を授かるのです」

「はい、はいひぃ♥♥♥ オー・マンコー!♥♥ 教祖様に、信仰を捧げます♥♥ おっ、おっほ、イクッ♥♥ おまんこ、イクッイクッイッくぅぅぅぅぅぅぅ♥♥♥♥♥」

 

 ――――ビュクッ、ブビュル♥♥♥

 

 暗い地下に女のイキ声と雄の射精音。後者が果たして鉄格子のどちらから響いたのか。奪われた女が信徒の服を纏い絶頂する姿に、どちらからも響いたのか。

 

「え、り……」

「違うわ。私は信徒〈ブッコキ〉♥ その名は、教祖様だけに捧げたものよ♥」

 

 魂が抜けた物言わぬ雄となった囚われの者は、妖艶な微笑みを浮かべたエリィの意識の外へと追いやられ、消えていった。

 

 

 長い冬の時代を終えたクロスベルは、独立国公認宗教を掲げてクロスベル・宗教国家として圧倒的な力で盲信と敬畏の信徒を増やしていき、世界を震撼させることとなる。それはまた別の軌跡(物語)である。

 






真面目な顔して間抜けな真言を口にさせるの敗北感あるよね。なお好きな絵師様の影響を多大に受けてる宗教洗脳です。オマケの方は信徒になったエリィや他のクロスベルヒロインたちが読めるぞ!
帝国編があるかは……まあ感触や反応次第ですかね。ネタも考えないとでしょうし。エセ教祖が世界を征する日は反応次第だ!!

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。依頼も待ってます!ではまた次回〜


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トワ・ハーシェル、クレア・リーヴェルト(洗脳、無様エロ)

また催眠洗脳かって言ったらそうなんですけど一番書きやすくて楽しくて反応が良いから、やっぱいいところを伸ばすべきかなっていう言い訳。

というわけで軌跡シリーズで最近割と書いてるトールズ催眠学院からお出しします。こちらのシリーズや今回のオマケがFANBOXにあったりするのでそちらもよろしくです。






 

 トールズ分校には様々な施設や学院というものに相応しい場が用意されている。それは生徒の学びだけでなく、帝国という軍事的な理由から軍略会議室も用意されていた。かつては分校長や教官各位、その他関係者が言葉を交わしていたその会議室。当然、トールズ分校が新たな道を歩みだした今となっても変わることはない――――会議室〝は〟という点であったが。

 

「そろそろ【クラス替え】もいいんじゃないか?」

「はは、またか? 次は何だ、爆乳だけを固めた『おっぱい科』でも作るか?」

「そりゃあいいな。ここは将来有望な生徒が沢山いるからな。何だったら何人か見繕って【改造】の申請もしちまうかね!」

 

 会議室に屯する男たちは、かつての教官らと比べ誇りや誉など無縁。衣服はだらしのない私服を気崩し、テーブルに足を乗せて軍略会議室でふざけているとしか思えない議題を出す。そのありえない議題がおおよそ叶ってしまうのが、今のトールズ分校の現状を物語っているだろう。

 

「この前の身体検査、結果の貼り出しをしておかないとか。どうせ校内放送で流れてるし、導力ネットを使えば一発で共有だってのによ」

「ばーか。ああいうのは生で貼り出すからいいんだろうが。それより、ここの名前も堅苦しいから変えたらどうかって意見も来てるぜ」

「はっ、トールズ奴隷学院でいいんじゃないか?」

「まんますぎるだろ。奴隷の育成ってのは間違ってないがな」

 

 男たちの会話は流暢で笑いが絶えず、ストレスなどとは無縁であろう。まあ、今のトールズに勤める男が息を詰まらせ精神的な不安を抱えるなど、この学院だからこそ心配するだけ無駄なことだ。

 

 〝ここ〟は男が女に持つあらゆる欲を叶える場。彼らはその栄誉ある教官として選ばれた。当初は疑念を抱いていた彼らも、あっという間に学院の理念に染まってしまった。初めは志を持っていたかもしれない。かつての憧れを救い出そうとしたのかもしれない。けれど、全てが無駄なのだ。高尚な心などここには必要ない。

剥き出しの欲、それを隠さず発することが学院に入った雄に求められる全て。彼らの下賎な思いつきがこの学院では現実となる。彼らのくだらない妄想がこの学院では糧となる。

 

 では、女はどうなのか。この学院に【入学】した女は言うまでもない。この学院に勤める雌は如何ほどか。

 

『失礼します!』

 

 都合よく現れてくれた雌。会議室の扉を開き、二人の美女が姿を現した。

 

「トワ・ハーシェル、ブリーフィングに参加します!」

「クレア・リーヴェルト、ブリーフィングに参加させていただきます!」

 

 名は音にすればさぞ気持ちが良いだろう敬礼と共に。

 栗色の髪をリボンで束ねた見た目だけなら美少女で通した方がいいだろう、トワ。流れるように美しい水色の髪をサイドに括った氷の如く流麗な面の美女、クレア。

 二人はトールズ本校の卒業生であり、トワは元々から分校の教官、クレアは鉄道憲兵隊に所属していた将校とそれぞれ能力に相応しい肩書きを持っていた……のは今や昔。

 

「いらっしゃいトワちゃん。今日もよろしくぅ〜。相変わらず胸まで小さくて可愛いねぇ」

「ちゃんは止めて欲しいんだけど……はい、今日もよろしくお願いします♥」

「クレアさんも。出るとこは出てるのに、エロいクビレがたまらねぇぜ」

「ん……お褒めに預かり、光栄です♥」

 

 今のトワとクレアはトールズ分校の対等な教官。そして、雄に媚びへつらうことを最大の義務とした雌奴隷。

 トワの小さな身体、クレアの豊満な女体を包むは女教官用の制服。公使を使い分けながら、ハイレグスーツに張り付いた胸を揉まれるトワ。腰周りから尻を撫で回されようと、平然と男に微笑みを向けるクレア。何とも異様な光景であろうが、同時に学院を知る者ならさして違和感はないかもしれない。

 着ている方が恥ずかしい透明なボディスーツは正装故に羞恥心を覚えることはない。身体を男に撫で回され、下品な言葉を掛けられることは女として最上級の褒め言葉。深く根付いた雌奴隷としての【常識】は、もはや無意識で彼女たちを雌であらんと行動させる。

 

「それでは、ブリーフィングを始めましょう」

「本日の会議は戦略指南。要塞攻略戦になります」

 

 軍略会議室を用いての議題としては違和感のない。ただ、それを真面目な顔で口にするトワとクレアが陰毛まで透けたスーツを着ていること。会議用のテーブルに座る男たちは、軍略など欠片も興味を示さず視姦をしていることから、会議など形ばかりのものだと伝わってくる。

 この教官の集まりにおいて本気で取り組んでいるのはトワとクレアのみだった。もっとも、その〝本気〟の取り組みとて変態スーツに身を包んだ彼女たちにとってのものだ。

 

「要塞の全体図をスライドに出して行きます。トワさん、よろしくお願いします」

「はい、クレア少……クレア教官」

 

 要塞攻略の前提条件は内部地形の把握にある。要塞は難攻不落だからこそ要塞足り得る。城の形を知らず攻略しようなど愚の骨頂か、背水の陣を敷く今際の際だろう。

 故に軍略会議でシミュレーションとなれば見取り図は必要不可欠。その見取り図はなんであるかと言えば――――――

 

「まずは城門です。ご覧下さい、ハーシェル要塞の正門(マンコ)の入口から膣内はキツく、かなりの火力を持つ破城槌(チンポ)でなければ奥には辿り着けません」

「んっ♥」

 

 文字通りに女の身体だ。この学院の信念に、代用できるものであれば女を使えというありがたい言葉がある。導力器を用いたカメラをクレアが構え、直立不動のトワを撮影。映像は背景に投影され、今はクレアが指で開いたトワのマンコを解説する真っ最中だ。

 開かれた膣穴。少し触れただけで熱のある吐息を零し、じわりと濡れ始めたトワの秘部が鮮明に映し出される。秘部を普通に扱うならいざ知らず、見取り図の代用……というより要塞そのものとして扱われる羞恥。これを遊びと捉えるのなら恥辱と言い換えてもいい。けれどトワは、男たちの視線を感じながら見取り図の代わりとして身動きを取らないよう吐息だけに留めてみせる。男たちの下卑た視線、トワの反応を楽しむ下衆の視姦を雌奴隷の信念――――歪められた低俗な心を以て耐え抜いているのだ。

 

「そこで裏門(アナル)に回ります。こちらは城壁(ケツ毛)も少なく、門の硬度も正門(マンコ)ほどではありません。このように……」

 

 今度はトワの尻を舐めるように撮影しながら、栗毛が薄め、色素が濃いめの肛門をスライドの投影に映し出したクレア。小型の導力カメラを片手に、もう片方の指を二本をその色濃い菊穴に挿入した。

 

「おっ♥」

「兵の配置(括約筋)が緩く、こちらは極少数の兵で開城を狙うことができます」

「おっお……おほぉぉ〜〜♥♥」

 

 ググッ、グパァ♥

 

 スライドには指の横開きに穴を解放されたトワの卑猥なケツ穴。調教によって腸液の橋を容易に生み出せるようになった感度抜群のアナル。そして男たちの視界にはそのエロ穴の投影と、指でアナルを開かれてオホ声を上げる童顔のトワが重なって映るという寸法だ。

 

「加えて裏門への潜入〝腸査〟を行った結果、同時期に正門(まんこ)の脆弱性を発見することができました。こちら……見張り塔(クリ)を集中的に攻め落とせば門が弱体化。破城鎚を用いて一気に開門することが可能です」

「いひぃん♥♥♥ そ、そこっ、よわ……いぃ、ですぅ!♥」

 

 アナルをほじり広げ、そのまま股の隙間からトワの濡れた秘部をまさぐりクリトリスをこねくり回す。ハイレグスーツの上からでもわかる勃起クリは、正門の致命的な弱点であるようだ。

 

「そうして弱体化した正門と警戒の緩い裏門を同時に攻めることができれば……」

「あぁぁぁんっ!♥♥♥ 本部(子宮付近)に、敵勢力侵入!♥ 表門と裏門から挟撃され防衛線壊滅! し、白旗を掲げます! 本部、陥落ですぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァァァ♥♥♥

 

 導力カメラを足の隙間に立て、自然とO字に開かれたトワの股座を同時攻略。難攻な要塞はこうして陥落(アヘ顔絶頂)し、降伏の白旗(潮吹き)を上げた。

 

「これがハーシェル要塞攻略の基本戦術です。他の戦術もシミュレーションしていきましょう」

「くく……おっと。なるほど。理にかなっているな。さすがはハーシェル教官とリーヴェルト教官だ」

「どんな強固な要塞(女)も必ずどちらかに欠点を抱えている。確かリーヴェルト要塞はあの剛毛を超えた先が欠点だったな」

 

 真面目な軍略会議などお断りな教官一同も、こうした女を使った会議ならお手の物。下劣な笑みを崩すことなく、程よいタイミングで会議に参加していく。ハイレグスーツ美女たちを使った要塞攻略シミュレーション、好みでないはずがないだろう。

 そこから先もスライド投影は続き、トワのささやかな胸を城内や頂上に見立て辱めていく。その時、男の一人が手を挙げて声を発した。

 

「要塞戦ということは、陥落の際に捕虜となるリスクを背負っていますね。トワ教官とクレア教官は捕虜尋問の際はどういった対応を?」

 

 少なくとも要塞戦で気にすることではない。が、この会議における絶対的な発言権は男教官にある。これは会議に限った話ではないのだが、どんな脈絡のない議題であろうと男から女に向けた問いかけであれば、女教官は答えなければならない。

 

「もちろん、条約に基づき然るべき対応を取ります」

「ええ。捕虜への扱いは後の兵たちに帰ってくる危険性がありますから」

「いえ、そちらではなく――――女捕虜となった際の対応ですよ」

 

 男の彼が聞くには少々下衆がすぎる議題だ。敗戦の将校がどのような扱いを受けるかは敵の倫理と道徳に委ねられる。たとえば真っ先に答えたトワやクレアが相手ならば、捕縛された兵は順当な待遇を受けることになるだろう。

 ならばそうでない場合。面白いことを思いついたもんだな、と彼に同調したトールズ分校教官たちはどうか。

 

「確かに。トールズ分校での作戦行動の際、捕虜となってしまった女が取るべき手段……お二人に是非ご教授願いたいものですね」

「我々が敵将を演じますから、今ここで【実習型訓練】といきましょう」

 

 女捕虜がどう振る舞うかの教授。男たちには関係なく、まして性別の異なる彼らに見せるものではない。

 

「はい。わたしたちが捕虜を演じれば良いんですね? 任せてください!」

「これでもトールズ分校教官として、どのような振る舞いが正しいのかは熟知しています。その指令(オーダー)、私たちが受けしましょう」

 

 が、トワとクレアに男たちへの〝NO〟という言葉と考えはない。彼女たちの思考は雄への〝YES〟のみで埋まっている。得意げな顔で捕虜尋問訓練という一言でろくでもないとわかる辱めの指令(オーダー)を受領した。

 訓練は実践を模して行われた。敗北寸前の戦線、逃げ遅れた兵士を追い詰める帝国軍。

 

「そこの女二人、動くな!」

「その格好……貴様ら、トールズの雌奴隷兵士だな?」

 

 兵になりきるにしては煩悩に塗れた笑みが抜けていないが、これから女兵士を嬲る男としては上等だろう。ペンなどを武器に見立て、ハイレグボディスーツの女兵士に突き付け追い込む。

 敗北寸前、下手をすれば死を目の前にしたトールズ分校の女たちがするべきこと。

 

「攻撃しないでください! 我々は降伏、投降します! 敗北ポーズ構え!」

「こちらトールズ分校教官、クレア・リーヴェルト、トワ・ハーシェル! 両名共に降伏いたします!」

 

 絶対的、全面的な〝命乞い〟である。トールズ所属の雌奴隷は雄の許可なく死ぬことは許されない。そのため、相手に対して隙を見せつけ一切の害がないこと、女として有益なことを示すことで生き残る確率を上げるのだ。

 故にトワとクレアは演技とはいえ怯えた表情を作り、両手を降参の姿勢で高く掲げ、両足を自ら身動きが取り辛いガニ股にする。ハイレグスーツに張り付いたトワの濡れマンコや、鼠径部丸出しの股間部から大きくはみ出した乙女失格の剛毛クレアマンコが敵役の教官たちに見せつけられる。

 

「どうかな。トールズ分校の女は意地汚い。油断は出来ん」

「見ての通り武装解除しています! どうか、どうか命ばかりはお助け下さい!」

「敗北女将校のケツ穴をご確認ください! 武器を入れる隙間もありません」

 

 罵倒混じりの追求に二人の命乞いは必死さを増す。ガニ股で尻を向けたかと思えば、スーツをズラして尻肉を両手で鷲掴みにして自ら広げる。先ほどスライドに映されたトワのみならず、クレアのムチ尻に守られていたアナルまでも降伏のために捧げられた。

 

「青髪の女、なんだこの陰毛は? そっちの女はアナルもこんなに開いて、暗器を隠し持っているんじゃないか?」

「ひぃっ! 違います! こ、これは私が手入れを疎かにしていただけです!♥ マンコに仕込みはありません! 女神に誓います!」

「わたしのアナルは元からユルユルでした!♥ し、信じてください!♥」

 

 クレアは剛毛を摘まれ引き抜かれ、トワは武器に見立てたペンでゆるふわなアナルをほじくり返される。けれど、二人は反抗心どころか生き残りをかけた無力アピールをひたすら続ける。

 柔らかい物腰ながら理知的で素晴らしい女性であるトワ。

 《氷の乙女》と呼ばれ、ここにいるどの男より実績と経験、能力があるクレア。

 どちらもこのような形で男に媚を売り、生き残る道を取る人間ではない。トワは他の道を探るだろう。クレアは命を絶つ覚悟を持つ才女であり、下劣な男に屈することのない将校だった。

 

「申し訳ございません!♥ 我々は愚かにも戦力差も分からずあなた方に楯突き敗北した負け犬です!♥ もう二度と歯向かったりしません、完全降伏します!♥ 財産も人権も、まんこもケツ穴も全て差し出します!♥ だから捕虜にしてください!♥」

「捕虜レイプされても抵抗しません!♥ どうかお好きに凌辱なさってください!♥ だ、だからどうか、殺さないで!♥ 命だけは助けてください!♥ お願いします!♥ ヘルプ、ヘルプミーまんこ!♥ 」

 

 だが彼女たちの信念など、プライドなど雄の奴隷である以上は石片の価値すらない。雌である以上、雄より先に死んではならない。せめて彼らに使われ、彼らの盾となり生きろ。そのためならばどんな恥も自分たちには許される。

 降参のポーズで肛門の中まで晒した彼女たちに残されたのは、人の身で最後に許された全面降伏の姿勢・土下座。地面に手と顔を擦り付け、お尻を身体で一番高い位置にして怯えと屈伏の震えを全身で表現する。その結果、自分たちの頭が男に足蹴にされようと生き残れば役目は果たせるのだから問題にはならない。

 

「うぎっ! ごめんなさい、許して、許してくださいぃ!」

「許す許さないはこれからてめぇらのマンコに聞いてやる。そら起きろ! てめぇも何が《氷の乙女》だ! 胸とケツがデカいだけの負け犬が!」

「はひ、ひぃぃっ! 許してぇ!」

 

 泣き叫び許しを乞う。演技にしては行き過ぎているが、頭の隅々まで【調整】されたトワたちはどんな戦場でも絶対に生き延びる。どんな想いの力よりそれを仕込まれているため、たとえ訓練であろうと気を抜くことをしないのだ。

 髪の毛を引っ張り上げられテーブルに押し倒されたトワとクレア。迫真の演技に熱が乗ったのか、男たちも真に迫る嗜虐心のこもった表情を見せながら、凌辱行為への興奮を露にしたチンポを勃たせて彼女たちのマンコにぶち込んだ。

 

「おひぃぃいっ!♥♥♥ ちんぽ、ちんぽ来ちゃった!♥♥ 敗北レイプされちゃってるぅ!♥♥ クソ雑魚メス穴犯されます!♥ あ、あぁっ♥♥♥」

「あっあ、敗軍まんこ完全屈服♥♥ 貴軍の指揮下に入ります♥ 存分にお使いください!♥ あんっ♥♥ あぁんっ♥♥♥」

 

 雌奴隷である彼女たちは犯されてからが本番だ。どれだけ相手のチンポに気に入ってもらえるか、どれだけ相手に取り入って女としての魅力を理解させられるか。かつては有能な戦術を生み出した女も、特別な力を持った女も、今は等しく美しい容姿と優れた穴を武器としている低俗底辺の雌。

 トワは締め付け激しい生娘のようなマンコを。クレアは熱したチンポを解して蕩けさせる氷結マンコを駆使し、さらに庇護欲を誘う女の嬌声を喉奥から必死になって引き絞った。

 

「馬鹿者、敗軍の将などいらぬわ! 軍人扱いされると思いあがるな! 貴様らは捕虜として慰安任務を遂行せよ!」

「いひぃん!♥♥♥ すみませんでした!♥ 捕虜の分際でまだ思い上がってました!♥ わたしたちは人権喪失のメス犬マンコ、セックスフリーの捕虜オナホです!♥」

「負け犬軍人に反論ありません!♥ お好きなだけ凌辱、蹂躙なさって下さい!♥ おほ、レイプされてイク♥ 言い訳できない敗北淫乱マンコ、イクぅ!♥♥♥♥」

 

 無論、これを【訓練】だと知っている男たちは最後まで訓練を続行する。どれだけ素晴らしい媚び売り命乞いであっても、トワとクレアが許されることはない。ただ男たちが満足するまで凌辱を受ける。まあ、生き延びるための訓練としては、苛烈なやり方を続けるのは正しいのかもしれないけれど。

 

「しゃぶれ! 歯を立てたらどうなるか……わかっているな?」

「はいっ♥ メス犬らしくおちんぽぺろぺろしますっ♥ あむっ、ちゅる、ちゅぽぉ♥♥」

「あぁ……ん、コホン。氷の乙女も喉奥は熱々で悪くない。しっかりしゃぶれば許してやらんこともない、励めよ」

「おごっ、うぶっ、ごぉ゛♥♥」

 

 本物の拷問と違い、快楽を伴うことは救いであるのか。それとも、チンポを喉の奥まで挿入されてなお媚びを売り、生存欲求に突き動かされる浅ましい雌になったことは悲劇であるのか。

 トワ・ハーシェル。クレア・リーヴェルト。真実がどうであれ、この二人が腐敗の温床となったトールズ分校の優秀な洗脳雌奴隷であることは、不変の事実であろう。

 

 

 新生されたトールズ分校はその信念に基づき規則に縛られている。もっとも、その大半は女たちを縛る遊びの規則である。男生徒は【行事】や【部活】など以外で女を抱くことを禁じられている代わりに、それ以外の形でなら女生徒をいつでも自由にできる。

 そして男教諭はもう少し縛りが緩くなる。正確には、女教諭を自由にすることが許されている。自由の範囲は個人の匙加減だが、この学院は都合が良すぎる備えと屁理屈に守られているため、本当に自由であると言ってもいい。

 

「これより教官二名の協力による【実習型訓練】を開始する! 今回の訓練テーマは捕虜の対応。男子生徒は見学自由。女子生徒は自身が捕虜となった際の参考とするように!」

 

 たとえばこうして、会議室で行われていたお遊びを全生徒の目に晒す形で暴き、彼女たちを弄んでも責める者はいない。

 

「センコー、今日は何して……お、トワちゃんとクレア少佐!」

「マジか! あの二人、いつもエロ教官共が独占して全然使えないからな。早く見に行こうぜ!」

 

 腐り切っているのは男教官のみならず、好奇心と興奮を抑えられない盛った生徒たちもだ。すっかり元の目的で使われなくなった訓練用の校庭――――そこで〝磔〟にされた美女たちに飛びつかんばかりの勢いで彼らは集まり始めた。

 

「――――これより捕虜二名の公開尋問を執り行う!」

「ト、トワ・ハーシェル敗北雌奴隷!」

「クレア・リーヴェルト……は、敗北雌奴隷!」

 

 磔られた二人は一転して羞恥色の顔で声を上げている。何せ全裸で十字架を模した木に縛り付けられているのだ。普通の感性では全裸の方が恥ずかしい制服も、彼女たちにとっては確かな衣服。無くなれば羞恥を覚えて当然。しかし、捕虜の尋問であれば辱めは必要だと甘んじて受け入れる。

 そして磔と言っても処刑のようにT字ではなく、両手は頭の上で縛られ、足は空中に座らせられるように拘束開きで犯された痕がこびりつく二穴を晒し、全身荒縄で縛られた姿。

 

「わ、わたしたちは愚かにも反乱をたくらみ、敗北した賊軍の将です! この度は無様を晒し、勝利の栄光を知らしめるために醜態を晒させていただいております♥」

「くそ弱いくせに調子乗ってすみませんでした! 反省の形として、強制絶頂顔晒しの刑に処されます♥ 皆様、私たちの間抜け面を存分に目に焼き付けてください!♥」

 

 正しく敗戦の将。トワの緩アナル、クレアの巨乳輪という雌のアピールポイントを何から何まで欠かさず暴かれた美しい晒し者。捕虜の尋問と言いながら、その実辱めることが目的。このようなことをする国に未来などありはしないが、どうやらこの世界はそれが許される未来へと進んでいるようだ。正しい者が狂わせられ、愚かな者が勝利する最低の世界の未来へと。

 

「わたしの雑魚マンコも見ていってね♥ チンポ突っ込まれたら即堕ちアヘ顔晒して瞬殺されちゃいました♥ キツキツなくせに裏切って敵を引き入れてしまう外患まんこです!♥ わたしは自分のマンコに裏切られましたぁ♥」

「でも仕方がないと思いませんか? おちんぽに誘惑されちゃったら、誰だって裏切ります♥ 雌はちんぽ嵌めて欲しくて堪んないんですから、味方を売って裏切りセックスが当然です♥ 売国NTR気持ちいいぃぃ!!♥」

 

 あくまで実践を想定した訓練。が、このようにして雌を晒し者にするような国は今の〝ここ〟を置いて他にない。ある意味でトワたちを洗脳した敵、と考えれば彼女たちの本気の媚び売りも少しは正当性があるだろう……とはいえ、その本気が酷く歪んでいては敵と定めたところで無意味なことだが。

 誰が相手であろうと、従うべき雄であれば彼女たちは雌。敵国の兵に媚を売って生きる卑しい女。そんな二人の二穴、尋問レイプで精液をたっぷり蓄えたマンコとアナルに道具が挿入された。

 

「んッほぉーーっ!♥♥♥♥」

「あへぇぇぇぇっ!♥♥♥♥」

 

 女捕虜尋問を想定して作られた極太バイブ。捕虜のアナルに慈悲は無用と、二穴ともに容赦のない尺度とイボのバイブが挿入された。トワが野太い嬌声で首を反り、クレアが蕩けきった面で間抜けな悲鳴を上げる。

 

「裏切り者は我が国に必要なし! これより捕虜二名は雌豚奴隷として永久尋問に処す!」

「しょ、しょんなぁ♥♥ おほっ、おほぉ〜〜♥♥♥ ゆるひてっ、ゆるひてぇ♥ イキますっ、ちゃんとイキますから♥♥ おまんこイクッ、ケツ穴イクッ、イクイクゥー♥♥♥♥」

「イグッ♥ イグの、止まらな……イグッ!♥♥♥♥ 売女まんこイクッ♥ イキすぎておひっこ、もれりゅ♥♥ 助命嘆願、おしっこ出ますぅぅぅぅ♥♥」

 

 見るに堪えない、聞くに堪えない。回らない呂律で絶頂させられ続け、しまいには失禁をしてしまいより無様を晒す。女生徒は彼女たちの捕虜尋問を固唾を呑んで手本とし、男生徒たちは早く雌穴で蠢くバイブで遊びたいとチンポを扱いている。

 これはあくまで【訓練】だ。しかし、本当に敗北し捕まることがあるのなら、トールズ分校の女たちは残らず同じことをするだろう。雄に尽くすべく生き残るために。

 

 男にとっての楽園。女にとっては自覚のない失楽園。トールズの催眠学院には、今日も雄の悦びと雌の嬌声が鳴り響いていた。変わることなく、永遠に。

 






単純に多少知っててキャラエロいから手をつけた作品だったけど最近は知識も広がってキャラも幅が増え始めたのを感じる。ちなみにFANBOXだとアルティナ、ユウナ、ミュゼの三人娘ブームが凄かった。一時期というか最近も隙あらば三人書いてる。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。次回もお楽しみに!


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エリゼ・シュバルツァー、アルフィン・ライゼ・アルノール(催眠、アナル調教)

夜は眠くて気づいたら更新空いてるし色んなものが前倒しになるからそんなつもりはないのに同じ原作ループしてるやつ。ちゃんと他の原作も書いてるので元気な時に投げます……。

というわけで本日はエリゼ会長とアルフィン皇女殿下の催眠無様エロです。なんか知らんが2万字近くになった。あとFANBOXにオマケ置いてあります。よろしければどうぞ。






 

『エリゼ、いるかしら?』

「っ! はい……どうぞ」

 

 聖アストライア女学院。彼の《灰色の騎士》の妹でありこの学院の学生会長を務めるエリゼ・シュバルツァーはノックと柔らかい聞き心地の声を耳にし、頭を抱えかけていた手を退けてスッと姿勢を正して来客を出迎えた。

 

「失礼――――あら。その顔は、何か悩み事ね」

「……はぁ。姫様には隠し事ができませんね」

 

 だが、扉を開くなり早々、来客者はエリゼの演技を頬に手を添えた様になる笑みで一瞬にして見抜いてみせた。

 ウェーブのかかった金色の髪。エリゼの容姿も目を見張るほど美しいが、対面した姫様と呼ばれた少女も負けていない。アストライアの制服を見事着こなし、挙動の一欠片に気品というものが備わっている。

 アルフィン・ライゼ・アルノール。エレボニア帝国の皇女殿下その人だ。家柄と立場から空けることも多いが、聖アストライア学院に所属する一生徒としてエリゼに力添えをしている少女である。

 

「ええ。これでも付き合いの長い親友ですもの。……それで、何があったの?」

「実は……」

 

 アルフィンの問いかけにエリゼがポツポツと彼女を悩ませる事柄を語り始めた。初めは相槌を打って冷静な反応を返していたアルフィンだったが、次第に帝国の至宝とも持て囃される微笑みが曇り始める。

 エリゼが語ったその内容は――――とある女子生徒が他生徒へ脅迫を行い、強引な手段で取り巻きを作っているという噂だった。

 

「そう……わたくしが公務で空けている間に、そのようなことが」

 

 聖アストライア女学院は貴族女子を主流とする学院である。が、昨今は平民の出であろうとその志があれば受け入れる。あまり大きく語ることではないが、編入や卒業までの資金も正当な手段で手助けをする方針を取っていた。

 故に、この聖アストライアの門を叩く生徒は貴族であれ平民であれ、皆清く正しい――女学院故の特殊な雰囲気はあれど――者たちばかりだった。

 

「はい。突然のことで、被害者の方々も届け出はないようですが……」

「本当に突然ね。噂になっている主犯の生徒も、そのような子ではなかったはずなのに」

 

 しかし、突如としてその風紀が乱れつつある。確かに派閥というものは存在するが、それは強引に作られるものではない。少なくとも、聖アストライア学院でそういった手段を取るようなら、逆に孤立を深めてしまうことだろう。権力を振りかざそうとしても、エリゼだけでなく皇女のアルフィンがいる限り、カーストで〝上〟の立場は得られない。

 もっとも、エリゼとアルフィンが権力をひけらかす性格でないことは、真摯に問題へと向き合う彼女たちの姿勢からわかることだ。だからこそ、今までにない問題に直面している。

 

「届け出がない以上、あまり大きなことはできないけど……これから、噂になっている場所の見回りをしようと思っています」

「わたくしもお付き合いいたしますわ、エリゼ」

「姫様、ですが……」

「――――大丈夫よ。わたくしもこの学院の一生徒。学生会長の力になりたいと思うのは当然でしょう?」

 

 エリゼの親友として、アルフィンが茶目っ気で冗談めかして微笑みながら随伴を願い出る。エリゼとアルフィン、二人ならば問題の解決にそう時間はかからないだろう。何せ相手は、同じ学院の女子生徒なのだから。

 

 その考えが最も甘いと。予想だにしない落とし穴であったと――――彼女たちが察することができなくなったのは、実に残念だと言える。

 

「あとはこの教室……」

「確か、ここは空き教室よね? ……考えたくはないけど」

「……連れ込んで脅すには、またとない場所ですか」

 

 噂となっている学院内のエリアを見て回っていたエリゼとアルフィン。彼女たちが最後に辿り着いたのは、学院内でも一際寂しさが漂う空き教室だ。

 こういった場所は良くも悪くも噂になる。怪異、心霊現象。人の言霊というのは不思議なもので、根も葉もない噂であっても雰囲気が伴えば信じてしまう。いずれ何かにと思いながら、先を越されて利用されているのであれば正すのは自分たちの役目だ。

 

「! 話声が聞こえます……」

「え? …………あ、本当」

 

 そして、新たな噂は真実であったようだ。空き教室から聞こえてきた声をエリゼが聞き分け、アルフィンも耳を澄ませて彼女と同じものを聞く。まだ空き教室の前というわけでもないのに、よく耳を澄ませばかなりの声で話をしている。

 二人は小さく頷き合うと、空き教室からは見えないよう身を屈めながら扉を僅かに開き、中を覗き込んだ。

 

『な……!?』

 

 だが、努力も虚しく二人は驚愕から声を上げてしまった。いいや、それは全くもって正しい反応だ。彼女たちでなくとも、正常な倫理観を持つ人間ならエリゼとアルフィンの不用意な反応を責めることなどできない。

 

「やめて、ください……やめてぇ!」

「もう、許して……お願い、します……っ!」

 

 学院という正式な場で許されていいものではない、女子生徒たちの〝一糸纏わぬ〟姿。恥辱の涙を流しながら、全裸になった数名の少女たちがある女子生徒の前に立たされていたのだから、驚きの一つはあって然るべきだろう。

 

「いーや♪ まだ今日の分は楽しませてもらってないもの。ほら、目をそらさないで、写真映えを気にしなさいよ」

『ひぃ……!』

 

 直立で立たされた裸の少女たちと、彼女たちに命令をする女子生徒。間違いなく聖アストライア学院の制服。部外者ではなく、この学院の生徒が虐め――――否、犯罪行為をしている。

 

「あなた、何をしているんですか!」

「シウムさん、でしたね。まさかこのようなことをしてらっしゃるなんて……」

「!! エリゼ会長に……アルフィン殿下!?」

 

 脅されているのか、裸の少女たちは抵抗できない様子だ。決定的な証拠であり最低の現場を抑えたエリゼたちは、教室の扉を開けて飛び出した。

 エリゼ、さらにはアルフィンの登場。少女を裸にして好き勝手にしていた女子生徒、シウムと呼ばれた少女も彼女たちが現れたことには目を見開くが――――同時に、背筋がゾクリとするほどおぞましい微笑みを蓄えた。

 

『!?』

「なーんだ、帰ってきてたんですか。それなら早く言ってくださいよ。お二人が揃ってるなら、こんな連中で遊ぶ必要なかったのに」

 

 女子生徒が制服のポケットを探り、何かを取り出した。

 

「あ……会長、殿下、逃げてください!」

 

 それを見た裸生徒の一人が二人に警鐘を鳴らす。具体的な言葉ではなく、逃げろと咄嗟に警告した彼女は実に優秀な生徒だ。

 だが、エリゼとアルフィンも負けじと優秀なのだ。裸で晒し者にされた同胞を置いて、自分たちだけ逃げるということを選ばない。アルフィンは導力杖が主な武器だが、エリゼは剣に通ずる武術を嗜んでいる。女子生徒一人を拘束する程度は造作もない。

 

「はい、お二人とも。これを見てください♪」

「へ?」

「え……」

 

 だから、女子生徒を取り押さえようと近づいた時、二人は彼女が構えた小さな道具の画面を見てしまった。

 形は《ARCUSⅡ》に似ている。だが折り畳み式ではなく、金属の板にモニタが組み込まれたような作りの見慣れないものだ。迂闊にも無防備に画面を覗いてしまったエリゼとアルフィンは、淡くどこか卑猥に灯る光を目にして呆気に取られ、しまったと表情を歪めた。

 

「……あら?」

「……何のつもりか知りませんが、あなたの犯罪行為は見過ごせません。一度、拘束させてもらいます」

 

 が、一見して何の効果もないためアルフィンは小首を傾げ、剣士として足でまといにならない心構えと実力を持つエリゼが鋭く目を細め、機械を掲げた生徒を堂々として振る舞いで取り押さえる――――――

 

「あれぇ? いいんですかぁ。これから私は、お二人の【調教師】なんですよ?」

 

 はずだった。

 

「――――!! しまっ……」

「あ……そう、でしたわ」

 

 しかし、余裕に満ち溢れた女子生徒が調教師と名乗った瞬間、エリゼとアルフィンは目を見開き『思い出した』自分たちの境遇に愕然とした様子を見せた。

 現場は抑えた。学友とはいえ犯罪行為をした生徒を見過ごすことをしないだろう二人の釈然としない反応に、おかしな役目を自称した少女はニコニコと笑って声を発した。

 

「はい、そうですよねぇ? いくら私が間違ったことをしていると言っても、奴隷に選ばれたお二人は調教中は決して逆らってはいけない」

「く……その決まりは、絶対」

「アストライアに通う以上、王族であれ従うべき……でした、かし、ら?」

 

 釈然としない。二人もどこかでそう感じている。なのに、あの機械の画面を見てしまってから彼女の言うことが間違っていないと認識〝させられて〟いる。

 

「その通り。さすがはエリゼ会長とアルフィン皇女殿下……さあ、パンツチェックの時間ですよ」

「っ、はい」

「う、承りましたわ」

 

 ピラッ♥

 

 エリゼは屈辱の、アルフィンは羞恥を感じた表情を見せながら、けれどおかしな命令をする少女に逆らうことなく清楚な黒スカートを摘み上げた。

 

「どうぞ……」

「わたくしたちの下着を……チェックして、くださいまし」

 

 高貴な身分の二人が、聖アストライアに相応しくない生徒の前で恥を忍んでスカートをたくし上げる。何とも背徳的な光景を少女はその不思議な機械で撮影しながら、エリゼとアルフィンのタイツを膝まで下ろして遂に生の下着を露出させた。

 

「エリゼ会長は白パンツ。アルフィン殿下はピンク。やっぱり子孫を残さないといけない皇女なだけあって、殿下の方が淫乱な色を好むんですね。ふふ、アソコの筋もしっかり……」

「んっ」

「あ、あっ」

 

 小さなリボンが付いた清楚なショーツと、色鮮やかで意匠が飾られていながら下品なイメージを抱かせないロイヤルショーツ。二人の下着を好き勝手に評論しながら、規則以上に伸びた爪でエリゼとアルフィンのマン筋をなぞり上げる。

 

「次は内側もチェックします。顔の前で開いてください」

 

 まさに不埒と言わざるを得ない命令。同性だからなのか、少女はエリゼとアルフィンを裸の少女たちと同じく容赦のない扱いをする。

 しかしエリゼとアルフィンは、そんな少女の命令に屈辱を覚えながら――――スカートの中からタイツとショーツを脱ぎ、その可憐な顔の前で広げた。

 

「これで、いいでしょう?」

「わたくしたちの、下着になります……」

 

 両手でしっかりとクロッチ部分を見えるように広げ、赤面した顔でショーツを見せびらかす二人。先の身分を感じさせる下品にならない扇情的なパンツストリップといい、写真だけで大層スクープになるだろうと少女はくつくつと笑っていた。

 

「そんな、会長まで……」

「アルフィン殿下……あぁ……」

「そーよ。あんたたちを助けようとして、お二方は私の玩具になったの。よくやったわ、私の奴隷(おともだち)♪」

 

 エリゼとアルフィン、少女の術中に嵌った二人を見て悲観にくれる奴隷(おともだち)に、彼女は自らの〝武器〟を見せびらかしながら嘲笑と共に感謝を述べた。

 ――――少女がその力を手にしたのは、本当に偶然が巡り会った結果に過ぎなかった。だが、その古代遺物(アーティファクト)は結果が全てと言える力を持っていた。不思議な機械の画面を見てしまった者は、所有者が望む【催眠】を施されてしまう。

 たとえば裸の少女たちに施された肉体への絶対服従。エリゼとアルフィンであれば、思考や言動を変えることなくある一つの常識を植え付けられている。二人は機械の画面を見て『調教師に選ばれた自分たちは彼女に調教されることが使命』だと、しっかり思い出した《改変された》のだ。

 

「大丈夫です。皆さん、私たちがしっかり調教された後で、必ず助けます」

「催眠にかかったわたくしたちに任せてくださいませ。このような非道な行為、皇女ではなくわたくし個人が許せることではありませんもの」

 

 故に、エリゼとアルフィンは裸で立つ少女たちの悲観を『彼女に脅され、無理やり従わされている』感情だと認識し、パンツを赤面で見せつけながら彼女たちに微笑みかける。自分たちが催眠にかかり、常識を改変されてしまったことへの絶望などとは夢にも考えていない。

 

「ご自身の立場を弁えているようで何よりです。では、お二人のいやらしいパンツは没収させていただきます。休憩時間まで、ノーパン変態授業をお楽しみください。私の立場はあなた方より上だということを、努々お忘れなく」

『了解しました、調教師様《イエス・ユア・ハイネス》』

「んふっ。ふふふふふ……!」

 

 なるほど。貴族の上に立つ優越感はこれほどかと、自らに王族への返答を使うエリゼとアルフィン皇女に少女は愉悦極まる笑みを溢れさせた。下着を失ったスカートを摘み上げ、淑女の礼を取るエリゼとアルフィンはシウムの目に滑稽なものとして刻まれる。

 絶対の力を手に入れたなら、届かぬ花を摘んでみたい――――学院の門を叩いた日の志がなんだったのか。憧れの存在を隷属させ、不敵な笑みに浸る少女の中から、それはとうに消えてしまっていた。

 

 

 お昼休み、外れにある空き教室近辺のトイレは掃除中の立て札が置かれ、塞がれていた。と言っても、わざわざ空き教室付近のトイレを使用する生徒は稀だろう。故に、その立て札が常に立っていようと〝鍵が掛けられていようと〟誰も気にかけず、何に使われているかを知る由もない。

 清楚な学院に似つかわしくないほど薄汚れ、仄かに尿臭が立ち上る便所の中で――――裸の少女たちが並べられ学生会長と皇女が恥辱の表情でスカートをたくし上げているなどと、誰が想像をするだろうか。

 

「お疲れ様です。私たちの調教を担当して頂き、感謝申し上げます」

「どうか、わたくしたちを最低の変態に育ててくださいませ」

 

 調教師には敬意を持ち、自らより立場が上ということを心に秘めて接する。調教される側の常識に従いながら、学院の悪である少女に屈してなるものかとエリゼとアルフィンは睨みを効かせる。だが、スカートをたくし上げでノーパンパンストを便所で見せつける格好をしていては、説得力や迫力に欠ける。むしろ、滑稽さで催眠を操る少女の心は益々満たされていった。

 

「さすがは学生会長と皇女殿下。調教前からしっかりアソコを濡らしていらっしゃられるとは。ノーパン授業に興奮する、調教用奴隷として素晴らしい才能です」

「ちが……こ、これは、違います!」

 

 パンストとはいえ色は目立つ。下着を失って日中を変態的な姿で過ごしたからか、エリゼとアルフィンの股間部はじわりと濡れてしまっていた。エリゼは恥ずかしがって否定をするが、アルフィンは事実を直視し隠すこともできず赤面した顔をそっと反らす。

 さすがは帝国の至宝と称されるだけはあり、そうした表情が絵になる。変態そのものな下半身を見せつけていると、その破壊力はさらに増すと考えながら少女は撮影を楽しんでいた。誰がこの光景を想像するのかと表現したが、少なくとも一人妄想を現実にできる少女がいたらしい。

 

「恥ずかしがらなくてもいいんですよ――――これから、もっと恥ずかしいことをするんですから♥」

 

 調教師は満面の笑みでそう言いながら、不満を隠せない二人をそれぞれトイレの個室に押し込み、便器に手をついて下半身を突き出す指示を出した。

 するとどうなるか。黒い高級なスカートに浮かび上がった二人の艶やかな臀部が、個室トイレから飛び出して尻並べを行う形を生み出す。少女は上機嫌にエリゼとアルフィンのスカートを捲り上げ、パンストを下ろしてその生尻を撫で上げ始めた。

 

「んー、素敵。エリゼ会長は引き締まってて、アルフィン殿下は……ふふ、公務のせいかしら。少しお肉がついてますね♥ けど、座ることが多いのに固くならないで素敵ですよ♥」

『〜〜〜〜〜〜ッ!』

 

 お尻を撫で回される経験など二人にはない。特に、花よ蝶よと愛でられながらも凛々しく育ったアルフィンにあってはならない経験だ。しかも、汚れたトイレの便器に手をつき、生尻を突き出しながら。

 

「さ、そろそろ二人の調教を始めましょう。――――おいおまえ、ちゃんと買ってきたわね?」

「ひ……は、はいぃ」

 

 上機嫌にお尻を撫でていた顔から一転し、恐らくは本性であろう高圧的な物言いで奴隷の一人に声をかける。指示を受けていた少女は裸並べから一歩踏み出し、手に持っていたバックを彼女に差し出す。

 

「ありがと♪ ふふ、持つべきものは使える奴隷(ともだち)よね」

「……う、うぅ。会長、殿下ぁ……」

 

 涙を流す奴隷(ともだち)に目もくれず、バックを手に取って中身を確認する少女。

 

「オッケー。今ある道具じゃ、この二人にしたいことはできなかったのよねぇ……」

 

 中身は夥しい数の道具、何一つ健全なものなどない性感を補助する淫具だった。彼女は前もって、奴隷の一人にこの道具を買ってこいと夜の街に出向かせた。もちろん金は自前で、制服を着ていかがわしい場に出向かせるリスクも知っていながらそうさせた。聖アストライア学院に、奴隷一匹に不利益が働こうと彼女は知ったことではないのだ。

 

「それにしても、二人ともお綺麗だわ……」

 

 道具を並べながらうっとりと少女は賞賛を口にする。無論、褒めたたえたのはエリゼとアルフィンの容姿……ではなく、剥き出しになった恥部。

 使われた形跡のない秘部は、これまで操ったどの少女より美しい。白磁の肌からくっきりと分かれたピンクの陰裂。黒と金の陰毛は整えられ、人に見せない場所まで美しい。どちらも立場と名に恥じぬ様だ。

 当然、少女が調教するのはその穢れなき秘所――――でもない。両手に市販のローションを垂らし、慣れた様子で絡ませた少女がどろりとヌメる指で触れたのは。

 

「……ひぃっ!?」

「あ、やぁ……そこ、は……お尻、の……!?」

 

 肛門。鮮やかな色の肌とも、まして秘部とも違う尻の穴。ハリのある臀部の中心に隠れた色深い排泄器官、アナル。如何な高貴な少女であろうと、その不浄さは共通であるケツ穴に少女は潤滑液を塗りつけていった。

 

「ええ、そうです。エリゼ会長とアルフィン殿下の排泄口。その綺麗な顔で汚いウンチをぶりぶりひり出すこの場所を、私が気持ちいいケツ穴に調教してあげます」

「!! そ、そのような穴で、わたくしたちは感じたりしま……んっ、ひゃぁ」

 

 半ば罵るような調教師の言葉に反論しながら、アルフィンとエリゼは肛門に塗りたくられる粘着質な水に身震いし、若々しい尻をプルプルと震わせる。

 彼女たちがどれだけ言葉で取り繕おうと、尻を女子便所の個室から突き出し、肛門を指で愛撫される惨めな姿に変わりはない。奴隷の内二人にしっかり調教風景を撮影させながら、少女は二人のアナルを指で優しく撫で回す。

 彼女たちに他の奴隷と同じ普通の調教を施しても、本人たちの特別感に比べて面白くない。だから、もっと面白くしたい少女はここを選んだ。本人たちでさえ排泄にしか使わない、触れることのない穴を調教し――――最低の変態に堕とす。

 

「あ、あっ……く、あ、あぁぁぁ……」

「は、んくぅ……本当に、お尻の中、に。ゆび、がっ」

 

 穴を包む皺の隙間が淫靡に濡れ始めた頃合を見計らい、少女は中指を緩やかに蠢動するエリゼとアルフィンのアナルに挿入し始めた。

 ゆっくりと沈める。ローションで滑る指を小さな菊門が僅かに穴を開き、締め付けながら受け止める。エリゼとアルフィンの直腸の熱、などというありえない感触を指で感じた少女は恍惚とした快感にゾクゾクと唇を震わせ、人差し指を追加で侵入させる。

 

「あ、いや……もう、入らな……っ」

「あ、あっ、あぁ……ん、おっ」

 

 さすがに異物である人の指を二本はまだキツいと見える。拒絶をするように肛門が指を締め上げ、二人が苦しげに悶え始めた。アルフィンなど、小さな声ではあるが皇女にあるまじき悲鳴を呻き上げたほどだ。

 

「ふふ♥」

「あ゛ぁっ!」

「お゛っ!?」

 

 構わず指でアナルを開く。ムワァ♥ と鼻につく肛門の匂いが広がり、痛みに呻くように入口が蠢き内側の赤い肉を晒す。尻穴を強引に開かれた二人は、濁った声でさらなる悲鳴を零し、便器を掴んで必死に姿勢を維持しようとしている。

 尻穴をほじられて喘ぐ、自らより高貴な少女たち。尻穴から指を引き抜き、二人の悲鳴で鼓膜を震わせることで快感を加速させた少女は、続けて異なる淫具を僅かに緩んだ二人の肛門にくい込ませた。

 

「お尻の穴から力を抜かないと、少し痛いかもですよ♥」

「へ、ひゃ、あぁぁぁ!?」

「んっ、おぉ!?」

 

 つぷんと一粒。つぷんと二粒。つぷんと三粒。小さなピンク色の球体が列を作るように繋がった淫具、アナルビーズがエリゼとアルフィンの直腸に侵入する。

 肛門を広げて一粒が沈み、肛門を開いて二粒目が呑み込まれ、緩やかに全てが穴に収まったところで、またゆっくりとそれを引き抜く。

 

「あ、ぁぁぁ……あっ♥」

「ん……んん……おんっ♥」

 

 ぷりゅ♥ ぷりゅりゅ♥ ぷぴゅっ♥

 

 小さなアナルが広がり、小さなビーズを吐き出す。トイレというシチュエーションも相まって、二人は感じている――――まるで、排泄の解放感をコントロールされているようだと。

 ゆっくり入れて、ゆっくり抜いていく。休み時間という限られた時を最大限に活かすように、少女は貴族と王族のロイヤルアナルにビーズを自由奔放に何度も何度も出し入れさせ、言い逃れできない〝濡れ〟が滴る瞬間にようやく声を発した。

 

「オマンコの汁をこんなにダラダラ流して……お尻で気持ちよくなる気分はどうですか? ケツ穴会長♥ アナル殿下♥」

『ッ!?♥』

「うふ、お尻を揃ってビクッ♥ なんて仲が良いこと。ああ、否定なされずとも良いですよ。お尻だけじゃなく、あんなに綺麗に揃っていた脚も下品になって素敵ですから♥」

 

 指摘を受けて尻を跳ねさせるエリゼとアルフィン。アナルをほじられ、ビーズを出し入れされていた〝だけ〟。だというのに、二人の秘部からは言い逃れできない匂いを発する汁が糸を作り、羞恥を覚えながらも正しいと叫ぶ常識のため堂々と尻を突き出していた脚は、幾度となく脳髄に響く擬似排泄の快感にガクガクと震えて曲がり、愛液が滴り落ちる股座に品のない空間を生み出していた。

 

「そん――――あ、あぁぁぁぁんっ♥♥♥♥」

「おほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?!?♥♥♥♥」

 

 ずぷぷぷぷっ、ぷぽぉ♥ プシップシャップシャァ♥♥

 

 アナルから力強く、問答無用でビーズが引きずり出される。尻穴の快感を自覚させられ、思わず反論をしようとしたエリゼは便器の蓋に顔を埋めて足先を激しく伸ばし、アルフィンは快感自体がほとんど未知であるために背筋を反らして大きく野太い声を上げた。

 腸液ごとモノを引きずり出される解放感。肛門を勢いよく擦られ、二人は為す術なく尻をビクッ♥ ビクッ♥ ビクゥッ♥ と淫猥に痙攣させマンコから飛沫を散らして絶頂した。反応の差はあれど、最後には力尽きたように汚れた地面に膝を突く。

 

「良いイキッぷりです。採点結果は……100点満点♥ これから躾がいのある最高最低のケツ穴でしたよ」

 

 ビクン、ビクンッと痙攣する濡れた桃尻。便器を支えに倒れ、個室から尻を掲げるように倒れた二人が聖アストライアが誇る学生会長、帝国の宝である皇女殿下などと一目で信じられはしない。が、背中にかかった艶やかな黒髪と金髪は薄汚れたトイレには輝かしすぎる。その輝きと、全てを見せられていた裸の奴隷たちが涙ながらに証言をしてくれるだろう――――エリゼ・シュバルツァーとアルフィン・ライゼ・アルノールは、初経験の穴でケツアクメした変態女です、と。

 

「さて、念の為にこれを着けておきましょう。あなたたち、やりなさい」

「……ごめんなさい、エリゼ会長!」

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……!」

 

 命令には逆らえない。エリゼたちと異なり、常識を奪われていない奴隷少女たちは、下品に掲げられたエリゼとアルフィンの下半身にとある道具を取り付けていった。

 

「はぁ、はぁ……ひゃんっ!?」

「冷た……っ!? な、なに?」

 

 それなりの時間、尻を突き出した状態で絶頂まで味わい体力を奪われていた二人は、取り付けられてからその冷たい感触に気が付き、慌てて起き上がって手で確かめる。

 

「な、な……なんですかこれはっ!?」

「わたくしたちの下半身に、このようなものが……」

 

 エリゼは強引にそれを外そうとするが、女性の膂力でどうにかなる代物ではなく、ハート型の鍵穴が本体と接触し虚しい金属音を鳴らす。エリゼは現実感のないものを股間に取り付けられ、もはや卒倒しかねない様子である。

 

「よく似合ってますよ。その……貞・操・帯♥」

 

 卑猥なピンクの縁で彩られた銀色のベルト。ちょうどエリゼとアルフィンの股間と腰周りに絡み付き、ハート型の鍵穴で装着状態となった淫具の名は、今し方少女が嬲るように語った通りだ。

 対象の性交渉を封じる拘束具。名のある貴族と王族である二人には、ある意味で取り付けられて正しいものだ。もちろん、調教師たる少女はそんな理由で与えたのではないだろうが。

 

「女性専用のものを買ってこさせておいて正解でした。サイズもピッタリ……まさかないとは思いますが、オマンコでオナニーされたら調教に差し支えてしまいますから。あ、お尻の穴は好きに使えます。むしろ、毎日使ってくださって構いませんよ♥」

 

 予想通り、少女の語る理由はろくでもないものだった。エリゼたちの貞操帯は秘部側を硬く閉ざしているが、尻穴周りだけはピンクの縁と同様に皮素材で覆われ、ある程度の伸縮性が持たせられている。どうぞ存分に弄ってくださいと言わんばかりの作りに、二人は頬をカァッと朱色で染め上げてお尻を両手で庇いながら声を返した。

 

「そ、そのような不埒なことはしません!」

「ええ。この調教が終わった時は、あなたの罪を然るべき場所に公表させていただきますわ!」

 

 間違ったことをして、人を傷つける者を許さない高潔な少女たち。着衣をはだけさせ、股間に情けない貞操帯を取り付けられながら、二人は変わらず少女を断罪する気でいる。

 

「ご自由にどうぞ……できるものなら、ですが♥」

 

 それが出来ないと知っているから、少女は絶対催眠の力を手で握りしめて妖艶に笑った。

 

「さあ、もう授業が始まります。アナルを丸出しにしながら、午後の授業も頑張ってください。うふ、うふふ、ふふふふふふっ♥」

 

 

 密やかにしめやかに。表面上の学院は平穏そのものであった。ただ――――一箇所を除いては。

 その、誰かが毎日のように漏らしているであろう小便の匂いが染み付いた場所。個室の中と飛び出した肉尻を除けば。

 

「あ……あぁぁっ!♥♥」

「お、おっおっ♥ おぉんっ♥♥」

 

 ぶぽっ、ぶぽぽっ♥♥

 

 そのアナルから引きずり出されるピンクの球体は、各個の大きさが以前とダンチなものとなっていた。一番小さい先端ですらビーズの数倍、そこから段々と大きさが増すアナル〝パール〟。それを難なく出し入れされ、あまつさえ官能の声を溢れさせるケツ狂いの淫乱奴隷。

 

「んふふ。ねぇ、今日でエリゼ会長とアルフィン殿下を調教して何日目だっけ?」

「あ、あっ♥ あんっ♥ ほ、本日で、十五日目、ですぅ♥」

「あぁ、もうそんなか。なら、下の毛がこんな不細工なってても仕方ないわよねぇ」

 

 妙に艶のある声の報告を背にしたシウムは、アナルパールを便所の個室から突き出されたアナルに出し入れさせながら、うっとりとした視線でエリゼとアルフィンの下品な股座を眺める。

 

「頑張ってはみ出した分を処理しようとしたのかしら? けど、そのせいで余計に惨めでみっともないマン毛になってますね♥ 色自体はお二人の綺麗な髪と一緒なのに、こんな汚く見えるなんて、たまらないですよぉ♥」

「う、うぅ……」

「おっ、おほっ♥ くぅぅ……っ!」

 

 貞操帯は相変わらずエリゼとアルフィンの股間部を縛めている。アナルは触れるも開くも自由自在であり、鼠径部までは洗い流せよう。が、秘部本体は難しい。シウムが持つ鍵がない以上、彼女たちは自分の意思で貞操帯を外すことができない。加えて、人に助けを求めることは催眠で禁じられている。

 まあもっとも、根本を処理できずボーボーにはみ出した陰毛を人に見せて助けを乞うなど、力で禁じていなくともできはしない。特に王族であるアルフィンは公務、湯浴みなどで貞操帯がバレないか気が気でないだろう。

 

「そろそろ本日の報告といたしましょう。さあ、調教師にお二人のケツ穴経過を教えてください」

 

 みっともない陰毛を詰って、まだシウムは満足しない。美しい身体を最低なものに育てながら、彼女たちの高貴な精神をも同時に侵略したい。少し力を加えてパールを引き抜き、調教師に絶対服従の二人に逃れられない羞恥の告白を促した。

 

「あぁっ!♥ きょ、今日は、授業中にいきなり私のケツ穴のアナルプラグが振動しました!♥ 思わず声が出そうになって……咳だと誤魔化しました♥ そのまま振動し続けて、授業中ずっとケツアクメを我慢してましたぁ♥」

「わたくしは……が、我慢できなくなって、別のトイレでおしっこしてしまいましたわ♥ 貞操帯の穴からおしっこが散って、モジャモジャのマン毛に滴って……あちこちをびちゃびちゃにしてしまいました♥ お間抜け皇女の失禁粗相で、学院を汚して申し訳ありませんでした♥」

 

 ――――なかなか良い仕上がりだ。

 シウムは二人の調教具合に愉悦の笑みを隠さない。否、わざと隠すことをしなかった。自分が彼女たちを調教している。あの流麗な言葉遣いに、汚らわしいだろう単語を躊躇いなく組み込ませるまでに至った。

 初日とは比べ物にならない腸液をパールに絡みつかせ、貞操帯の隙間からドロドロとマン汁を垂れ流しながら、必死に調教を耐え抜いているということもあるのだろう。しかし、それこそエリゼとアルフィンが〝尻穴の刺激で〟精神的な余裕を無くし始めた証拠であった。

 

「いやだよ、こんな……止まってよ、私の手ぇ……♥」

「会長……私達のせいで……ごめんなさいぃ♥」

 

 アナルを開いて頭のおかしい調教報告をするエリゼとアルフィン。彼女たちの艶姿に、自分の奴隷たちもさぞご満悦でオナニーに興じているに違いない。顔を見ずとも、自分の奴隷の感情くらいは彼女も熟知している。

 これから、このアナルパールを連続で弄ばれるエリゼとアルフィンのように。

 

「あぁっ♥ け、ケツアクメ五回目、イキますっ!♥♥♥♥」

「んほぉ♥ ケツアクメ八回目、イグッ!♥♥♥♥」

 

 同じ絶頂宣言でも違いは出る。エリゼはまだ辛うじて余裕があるようだが、アルフィンは淑女的な対面など完全に剥ぎ取られ、野太い絶頂宣言が痙攣する尻から飛び出しているようで酷く浅ましい。

 

「あっあっあ♥♥ お尻に、大きいのが……入って、出てっ♥ く、あ♥ 兄様♥ ごめんなさい兄様♥ エリゼは、お尻の……あ、アナルでイキますっ!♥ 尻穴で感じるはしたない妹を許して!♥ おっほっ!♥ ケツアクメ、十回目、イクッ!!♥♥♥♥」

「お゛ぉぉぉぉぉぉッ!?♥♥♥ で、でりゅ、こ、コホンッ。お尻の穴から大きなものが――――んおぉぉぉぉっ♥♥♥ むりっ、頭がおかしく、なるっ♥ ケツ穴、もうお許しんほぉ!?♥♥♥ ん゛ぉ゛♥♥♥ お゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥ ケツアクメ十七回目、イ゛グッ゛!!♥♥♥♥」

 

 出して、挿入れて。出して、挿入れて。出して挿入れて出して挿入れて出して挿入れて――――。

 数えることが馬鹿らしくなるほどエリゼとアルフィンに擬似排便の快感を味わわせる。本物より硬く、二人の卑猥に茹でった蠢き激しい肛門口を擦るアナルパール。突き出したケツはガニ股で描かれた空白の空間にマン汁を雨のように降らせ、便所の中からは信じられないほど下品な声が鳴り響いている。

 果たして便器に向けられた二人の顔はどのようなものか。今はまだ見なくていい。それを見るなら、もう一手間をシウムは加えようと考えていた。これほど無意味に灰の騎士の妹と帝国の至宝を弄んでおきながら、まだシウムという悪辣な支配欲を持つ少女は納得をしていなかった。

 

「明日からは来なくていいですよ」

『……へぇ?』

 

 故に、その言葉をエリゼとアルフィンに投げつけた際の表情と素っ頓狂な声は、思わず吹き出して笑わなかったのが彼女自身不思議なほどであった。

 今日も乱れさせた衣服を正す前に『あなたには絶対に負けない』と言いたげな顔をしていただけに、その呆気に取られた表情とのギャップが清々しいのだ。力を行使せず意表を突いたシウムは、良好な気分を乗せて白々しい言葉を並べ立てた。

 

「だーかーらー。調教は終わりって言ったんですよ。ほら、これで私のやったことを断罪できますね? お尻をほじられて『おっほ♥ おっほぉ♥』なんて品のない声を出さなくて済むんですよ? もっと喜んだらどうです?」

「……い、言われなくたって……」

「え、ぁ……え?」

 

 困惑が心地いい。突然〝取り上げられた〟エリゼとアルフィンは、感情の行き場を失い戸惑うのみ。そんな彼女たちを見下しながら、シウムは奴隷の中で指示されたものを用意していた二人に目配せで命令をくだした。

 

「それと、その貞操帯はプレゼントします♥ 追加オプションも、ね♥」

「え……い゛ッ!?♥」

「ん゛ッぎぃ!?♥」

 

 貞操帯を外して貰えないという事実を認識する暇もなく、二人は悲鳴を上げながら無様に飛び上がる。尻穴に〝鉤〟を喰い込まされたというのに、涎を飛ばして半ば喘ぎ声を零した二人を鼻で笑ったシウムはその追加オプション装備――――アナルフックをエリゼとアルフィンへの〝最後の〟プレゼントとしたのだ。

 

「もう【何もいれなくていい】ですから。少し不便かもしれませんけど、お尻の調教が終わったんですからいいですよね? 望まない快感からさようなら♥ いつも通り、不正を許さないお美しい会長と皇女殿下が元通り、です♥」

「え……ま、待って、ください……っ!」

「まだお話は終わって――――」

「いいえ、終わりです♥ 私とお二方はこれで互いに対等な生徒の関係に戻りました――――それでは御機嫌よう、エリゼ・シュバルツァー会長。アルフィン・ライゼ・アルノール皇女殿下。もうこのような汚らわしい場で会うことはないでしょうね♥」

 

 にべもなくエリゼとアルフィンを解放したシウムは、彼女たちに興味を無くしたかのように奴隷を連れてトイレを去っていった。何かに打ち震える、ケツ穴の中を丸出しにした元調教奴隷を肩口から醜悪を極めた微笑みで見守りながら。

 

 

 解放された元奴隷、現会長と皇女殿下との再会は早いものだった。解放から数日後、いつも通り空き教室近くの汚れたトイレで奴隷を従え、愉悦に浸っていたシウムの前にエリゼとアルフィンは現れた。

 

「あれ、エリゼ会長にアルフィン殿下。何か御用ですか? 私に罪を償わせる証拠を持ってきた、とかですかぁ?」

 

 何故か今日に限って施錠がされていなかった。今二人に追求をされれば、シウムは言い逃れができない。何しろ、奴隷の一人を四つん這いの椅子にしながら、必死に許しを乞う他の奴隷たちを買いに行かせて有り余った淫具で弄んでいる真っ最中なのだから。

 

「何か用、じゃないわ……言いたい事は、一つです!」

 

 だが、エリゼとアルフィンは随分と余裕がないと見える。エリゼの乱れて強めた語彙と共に、揃ってシウムに向かって背を向けた。あえて鋭い視線の面ではなく、そのべっとりと濡れたスカートの後部を見せつけながら――――捲り上げた。

 

「お尻の穴、お尻の穴よ!♥ 早く弄ってもいいように許可を出してください!♥」

「早く、早くお尻に指を入れさせて!♥ じゃなかったら、そのバイブでズボズボ穿って下さいませ!♥」

 

 ダラダラと腸液を垂れ流し、貞操帯から溢れる愛液の倍はあろう淫らな液体。それをエリゼとアルフィン、美しい黒と金の髪をシウムに向けた二人が見せびらかす。タイツさえ履いておらず、スカートの下は貞操帯一つの変態露出スタイルだったようだ。

 フックを上部に引っ掛けられ、閉じることなく広がったアナル。あれほど慎ましやかだった菊門は、肉が捲れ上がり視覚に映り込む湯気を立てて疼いている。

 

「あの日からアナルに何も入ってなくて、アナルフックで開きっぱなしで……そわそわ落ち着かなくて夜も眠れない!♥ けれど、あなたのせいで【触れてはいけない】から……責任を取って、もう一度私たちを調教しなさい!♥」

「入ってくるのは空気ばっかりで、逆に焦らされてしまって!♥ 気が、狂いそうなんです!♥ 後生ですから!♥ わたくしたちのお尻に、絶頂許可してください!♥」

 

 一度は解放された高貴な少女たちが、開かれたケツ穴を見せつけながら懇願を口にする。シウムが残した催眠は尻穴に触れてはいけない。貞操帯はプレゼントされたものだから、取り外してはならない。

 だからこれは他ならないエリゼとアルフィンの意思だ。一人では慰められない尻穴の快感を、開きっぱなしのアナルの味を忘れられない。

 

「お尻、じゃなくてぇ……もっと他に言い方があるでしょ? お願い、なら聞いてあげない事もないかもね~――――エリゼ、アルフィン♥」

 

 ならばシウムとエリゼたちは全く対等ではない。調教師でなくなったシウムは、彼女たちの頼みを聞く義理がないのだから。奴隷なら、ケツ穴を見せつけるエリゼたちに絶望の表情を見せる可愛げのある女の子で間に合っているのだ。

 だから呼びかけてやる。聡明な彼女たちにわかりやすく、敬称を捨てて。不敬なる女へのエリゼとアルフィンの反応は。

 

「ケツ穴!♥ ケツ穴です!♥ 私たちのケツ穴にオナニー許可を下さい!♥ もう頭の中がアナニ―のことで一杯なの!♥ ケツ穴ほじらせてぇぇぇ!♥♥♥」

「お願いします!♥ 許してくださいませ!♥ 皇女のぽっかりケツ穴に指入れさせてぇ!♥ ほら、ケツ穴もパクパクおねだりしてます!♥ ケツ穴ケツ穴アナル~!♥♥♥」

 

 フリ♥ フリ♥ フリ♥ フリ♥

 

 浅ましく艶やかで、下品で快楽的。左右に振り乱され、可憐に舞う艶のある髪と淫靡に弾ける臀部の体液。

 高貴な身分という自覚とプライドを捨てた雌の尻穴ダンス。まだ先がある。グッと椅子(ともだち)の背中に力を込め、その悲鳴を享受しながらシウムはエリゼたちに語りかけた。

 

「お尻だけじゃ誠意が足りないのよ。ほら、地面に頭を擦り付けてご覧なさい。まあ、今日は〝みんなの水〟で濡れて少し汚いかも――――」

 

 何故か都合よく排水口が詰まり、入口付近には露骨な水たまりがあった。粘着質な水はトイレの汚れやどこからか抜け落ちた縮れ毛が浮かんでいる。ちょうどエリゼとアルフィンが足場にしていたそこに、二人はシウムの言葉が終わるより早く顔を付けた。

 

「お願いしますシウム様!♥ どうか、どうかこのケツ穴奴隷の開発アナルにお恵み下さい!♥ ケツ穴中毒の変態学生会長にケツアクメさせてください!♥ プリーズ! カモン! ギブミーアナルファックプリーズ!♥」

「わたくしからも懇願いたしますわ♥ 変態皇女のケツ穴に調教お願いします!♥ 弄って突っ込んで、めちゃくちゃにしてください!♥ アナル!♥ ケツ穴!♥ ケツマンコ!♥ わたくしのクソ穴に激しい躾をよろしくお願いします!♥」

 

 それは土下座という。高貴な身分であれば、決して自分でしてはいけない行為。大事な制服と髪を水に付け、それでいてスカートが捲れて丸見えになった臀部はみっともなく掲げた貴族の学生会長と帝国皇女の土下座。言葉と態度で織り成す渾身の屈服宣言。

 

「あぁ……会長が……そんなぁ♥」

「アルフィン様、私達のせいで……」

「こんな、ひどい……う、あっ♥」

 

 〝悲喜交々〟の奴隷たち。この学院で誰がなんと言おうと、もっとも発言権のあるエリゼとアルフィンの屈服だ。誰もが悲しまなければならない場面で、その声色は一色にならない。

 当然だろう。エリゼとアルフィンが堕ちる調教を正気の彼女たちは見て、感じて、体感していた。彼女たちの絶望が、快感が、さぞかし心地良いのだろう。汚いトイレの水溜まりに土下座したエリゼとアルフィンに歩み寄ったシウムが、その靴の裏を二人の眼前に差し出した。

 

「舐めろ」

 

 たった一言、高圧的な命令。トイレの水が垂れ、陰毛が張り付いて汚れた靴裏。人の口で舐めるものではないし、まして相手がエリゼとアルフィンであるなどあってはならない。

 

「んじゅっ、れろぉ♥ ぺろぺろ♥ シウム様の靴裏、美味しいです♥」

「べろぉ♥ んくっ、陰毛が舌に絡まって、臭いもひどぉい♥ んれろぉぉ♥」

 

 だが二人は、舐めた。水と陰毛で汚れた顔面を上げて、屈辱感など欠片も見受けられない蕩けた瞳で靴裏を見つめ、嬉々としてその舌根を這わせていく。入念に丹念に、しゃぶりつくように味わい尽くす。早く尻穴をいじめて欲しい、ほじくり返して欲しいと願って舌を止めない。

 その顔だ。その顔が見たかった。快楽に蕩け、格下に屈して、無様で淫らな雌の表情を見せるその顔をシウムは何より望んだのだ。

 

「うふ、んふふふふ♥ 立派りっぱぁ♥ あんたらが私に屈するなんて、ほんっっっと、たまんないわぁ。ほら、ずっとお世話になった自分たちの便器を、協力して綺麗にしてきなさいよ」

「はい、わかりました♥ ――――んちゅっ、れろぉ♥」

「いままで、わたくしたちをケツ穴奴隷に育てるまで、お世話になりましたわ――――ちゅっ、ちゅるっ、れろれろっ♥」

 

 もはや命令を疑うこともしないのだろう。ある一つの便器……エリゼが尻を突き出していたトイレの個室に四つん這いで向かっていった二人が、協力してその汚れた便器に舌を這わせて掃除をする。汚い、舌が痺れる、汚らわしい――――けれど、尻穴の気持ちよさのためなら、全て捨てられる。

 

「ごーかく♥」

『おほぉぉぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥』

 

 ここまで最底辺に堕ちれば、もう戻ってくることはない。確信に満ちた勝利宣言の下、シウムは淫具――――ではなくトイレ備え付けの掃除ブラシをエリゼとアルフィンの尻穴に挿入した。

 一つの個室に四つん這いで這入ったせいでぎゅうぎゅうの肉尻に、大きな清掃用ブラシが呑み込まれる。二人の尻穴より余程汚れ、黄ばみのあるブラシ。信じられないほど大きく開いたアナルは、フックごと直腸を擦り上げられながらブラシを余すことなく呑んでしまう。

 

「ケツあにゃ来た!♥ ケツ穴入って来たぁ!♥♥ 汚いブラシで掃除されてるぅ、ケツ穴ゴシゴシされてりゅ!♥♥♥」

「良いの、ケツ穴いいのぉぉ!♥♥ こんなの勝てない!♥♥ ケツ穴人質にされたら降参しちゃうぅぅ!♥♥♥」

 

 下品な肉尻が媚を売るように嬌声を上げる。ブラシを腸内で回され、そのまま出し入れされ、硬い毛先で繊細な腸肉を削るように刺激される。

 

「イケ、変態ケツ穴奴隷♥」

 

 最悪の調教で、最低へと堕ちる。

 

「あ、あぁーッ!♥♥♥♥ ケツマンコ奴隷、イクッ!♥♥♥♥ ケツ穴会長イクイクイクゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥」

「ん゛お゛ぉ゛ぅ゛!♥♥♥♥ ケツマンコ皇女ぉ、ロイヤルアナルでイグ、イッグ、イ゛グォォォ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 ビクッビクッビクッ♥ ブルンッブルンッ♥ プシャップシップシプシブジャァァァァァァァッ!!♥♥♥♥

 

 尻が痙攣して貞操帯からまろび出た生尻が激しく跳ねる。愛液から小便まで無惨にぶちまけ、最低限の手入れすら諦めた不衛生な剛毛がそれらを吸い取り吐き出すように汁を流す。

 

「これであんたらも私の奴隷(おともだち)♥ これからよろしくね、エリゼ、アルフィン♪」

 

 大事な大事な奴隷(しんゆう)に語りかけ尻をペチン♥ と叩くシウム。ブラシが飛び出したその生尻を掲げながら、少女たちは便所の中から応えた。

 

「ひゃいっ♥ エリゼ・シュバルツァー。ご主人様の調教のお陰で、立派なケツ穴奴隷になりました♥ こんな変態マゾアナルにしていただきありがとうございます♥」

「アルフィン・ライゼ・アルノールも同じく♥ 感謝のケツアクメであなた様に尽くします♥ どうかこれからも、変態メス豚のケツ穴管理をお願いいたしますわ♥」

 

 

 学院の中がざわめいている。最近は、空き教室側で『獣の声が聞こえる』という怪談話以外、平穏そのものだった日々の中、その珍しい騒ぎの中にエリゼとアルフィンは足を踏み入れた。

 

「皆さん、何かありましたか?」

「あぁ、エリゼ会長、アルフィン殿下も……その、廊下の壁に、こんなものが……」

 

 女子生徒たちがチラチラと覗き見ていたものにエリゼたちも視線を合わせる。

 

「まあ……♥」

「これは……♥」

 

 それは、夥しい数の写真。それも女学院では見慣れない男が映り込んでいる、いかがわしいもの。問題なのは、その写真に映っているのが男だけでなく少女――――聖アストライア女学院の制服を着た少女との〝ハメ撮り〟写真であることだ。

 目に黒い加工線が施されているため顔はわからないが、制服を着ていては隠したところでというものだろう。

 

「誰の仕業かはわかりませんが、悪質な加工品ですね……これは私の方で対処をさせていただきます」

「わたくしも手伝うわ、エリゼ――――皆さんは、落ち着いて教室に戻ってください」

 

 実に白々しい反応を見せ、口に手を当てたエリゼとアルフィンが集まった女子生徒たちに指示を出した。二人が言うのなら、と写真が張り付けられた壁の前から退いていく少女たち。

 しかし、好奇心旺盛な年頃だけあって、不埒なものとわかっていても去り際に写真をチラチラと視線を向け続けていた。それが何人もいるものだから、エリゼとアルフィンは可愛らしさにクスリと場違いな笑い声を零してしまう。

 

「『皆さん、何かありましたか?』……ふふ、白々しいわね」

 

 そうしてしばらく経ち、壁写真の前に残った生徒はエリゼとアルフィン、そして二枚の写真を壁から剥がしてヒラヒラと二人に見せるシウムのみとなった。

 

「で、自分たちの【ハメ撮り】を見られてどうだった?」

 

 ニヤニヤと問いかけるシウムの手には、黒髪と金髪の少女のハメ撮り写真。が、それは他のハメ撮りとは意味が違っていた。

 汚れた壁と便器が映る写真。その上に、まんぐり返しで拘束された二人の少女。しかも逆さまで髪がトイレの水に浸かっている。その尻穴に【ハメ】られた花。まるで生け花のようにガバガバのケツ穴に大量の花を生けられ、対照的に新品ピンクなマンコは一切手入れが為されていない剛毛が広がる。汚い穴に美しい花、美しい穴に汚い花が咲き誇る素晴らしいハメ撮り写真となっている。

 無論、被写体は言うまでもなく、今まさにスカートをたくし上げて貞操帯からはみ出た剛毛を見せびらかすエリゼとアルフィンだった。

 

「はい♥ とっても興奮しました♥ 私たちのケツ穴花瓶を見て、皆が色んなことを言って……ばれるかと思って興奮しました♥ すごくドキドキして、ケツ穴も疼いて仕方がなかったんですから♥」

「いっそ自分達から名乗り上げようとも思いましたわ♥ あの写真の変態は私たちですって♥ あぁん、シウムさまぁ♥ 言うとおりにハメ撮り公開しましたから、どうか、ご褒美を下さいまし♥」

 

 毛が蒸れて雌臭を中から匂わせる股間から、芳醇な匂いを醸し出す尻穴へと突き出す方向を変えた学生会長と皇女殿下――――シウムの忠実なケツ穴奴隷。

 尻の中心はもはやフックなしで開き、指で広げればさらに驚愕の伸縮を見せてくれることだろう。だが、ここはあえてご褒美ということもあって、シウムは鞄から取り出した極太の棒、特注の尻穴専用バイブを下品アナルにぶち込んだ。

 

「あぁぁぁんっ♥♥♥」

「ん゛ぬ゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥」

 

 官能の喘ぎ声が廊下に響き渡る。それがエリゼとアルフィンがケツ穴にご褒美を与えられた声だと、今はシウムと奴隷たちしか知り得ない。

 

「ご褒美♥ 授業が終わるまで我慢できたら、もっといいご褒美あげるから……いいわね、エリゼ♥ アルフィン♥ 私の可愛い愛玩奴隷ちゃん♥」

 

 ――――今は、まだ。狭い箱庭の中で、催眠女王の領域が拡がりつつあることを、誰も知らなくていいのだ。

 






催眠+アナル調教+エロい皇女様=長くなる。眠いので結構支離滅裂なこと言ってる。ちなみに最近催眠ばっかりですねと言われたので催眠ばっかり書きます。まあ依頼含めて催眠以外も普通に書いてるんですけどねというマジレス。天城チン負けも投稿しないと……ていうかそれなら私に何書いて欲しいねん。こちとら純愛をデアラ以外ほとんど担当できん男やぞ。凌辱!催眠!無様エロ!!って感じでよろしくです。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ではまた次回〜


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ティオ・プラトー(快楽拷問、寸止め)

FANBOXから全体公開したやつです……や、これくらい短く言う感じにしないと延々と更新サボりそうだったので。






 

「いで、いでででッ!? な、何なんだこのクソガキ!」

「失礼な人ですね。わたしはこれでも16……通りすがりの主任です。覚えてもらわずとも結構ですが」

 

 くるりと魔導杖を振るい、あっさりと半グレを鎮圧した青髪白衣の少女が振り向き、怯えていた少女に優しく声をかけた。

 

「怪我はありませんか」

「は、はい、ありがとうございます。この人が、突然……」

 

 エプスタイン財団本部、クロスベル支部主任ティオ・プラトー。少女への暴漢を行っていた半グレをあっさりと制圧してのけた少女の名であり、クロスベルの英雄とも呼ばれるうちの一人でもあった。

 身体は少女らしく凹凸は薄いが、健康的な肌とその小柄が逆に愛らしさを感じさせる。猫耳型のデバイスもその愛らしさの手助けをし、よく似合っていると言っても過言ではないだろう――――そんな彼女だから、相応の地位にいながら可憐な少女だからこそ、狙われたのかもしれない。

 

「わかりました。とにかくこの人を警察に引き渡し――――へぇ?」

 

 振り返り、制圧した男を見下ろしてティオは僅かに訝しんだ顔をして、そこで終わった。

 訝しんで、また振り向けば未来は違ったかもしれない。嘲笑とも優越感とも表現しようか、そんな笑みを拘束されながら浮かべていた彼と、怯えた振りをしてティオに近づいて、肌に注射器を刺した少女の関係に気づけたかもしれない。

 ティオの聡明さならば。ティオの慎重さならば。それらを上回る彼女の優しき心と慢心が生んだ一瞬で、ティオ・プラトーの人生は全て覆されたのだから。

 

 

「ん……っ」

 

 少女の思考が速度を増した、起床の証だ。まあ、身体を起こすことが起床という意味ならば、ティオは常にそれを叶えていたとも言えるだろうが。

 

「……な!?」

 

 瞼を開き、自分の姿を視認した少女は絶句した。驚き以上にはしたなさ、ありえなさ、ティオの格好を選んだ人間たちのゲスさに言葉を失ったのだ。

 まず、当然のように身体は裸に剥かれていた。最低限なのか猫耳はそのままだが、機能は遮断されている。だが、ティオが赤面して声を詰まらせたのは全裸の自分だけではない。そのポーズにもだ。

 

「っ……最低、すぎます!」

 

 両手は天井から伸びた鎖と錠に結ばれ、揺らすことしかできない。そこまでは拘束という名目があるが、下半身の状態は拘束というには犯人の嗜好が見え透いて、思わず毒を吐き出すもの。

 開脚バーや壁から伸ばしたロープで膝を硬く固定し、足首には距離の余裕を作らない鎖と錠で両手以上に完全拘束。それによって何が起こるかと言えば、ティオ・プラトーのガニ股ポーズ。どんな美少女でも股をおっぴろげでガニ股になれば無様で下品になる。事実、ティオは上半身の貧乳を揺らすか、辛うじて動きになる腰を揺することしかできないのだから。

 ティオが辺りを見回してみたものの、状況は変わらない。殺風景な部屋と、使い道がまるでわからない〝道具〟の数々。一体ここはどこなのだろうか、と少なくない疑問を抱いたティオの前で扉が開いた。

 

「おはよー、ティオちゃーん。元気してた?」

「っ!?」

 

 ぞろぞろと見知らぬ男たちが現れ、下卑た視線と声をティオに投げかけてくる。予想外の拘束に予想外の来客。思考が定まらないまま身体を隠そうと腕が動き、物理的に阻まれて鎖が激しく音を立てた。

 

「お、年に似合わない主任様も俺たちに裸を見られるのは恥ずかしいってか?」

「……すぅー、はぁー…………別に。あなた方は最低です。そう確信することはできましたが、それだけですね」

 

 弱みを見せず、動揺を出さない。弱冠16にして主任の地位を得ているのは、ティオが本当に優秀であるためだ。声の上擦りを抑え、素面で皮肉を返す。しかし、うら若き乙女が下卑た男たちに素肌とガニ股を晒している状況というのは、どうしてもその肌に羞恥という赤みを差し込ませる隙を与えてしまっていた。

 そんなことはティオもわかっている。わかっているが止められず、男たちのニヤニヤとした笑みに奥歯を噛み締め……ハッと目を見開いた。

 

「あなたは……!」

「よう、お嬢ちゃん。なかなかの演技だったろ?」

 

 睨み返していた男たちの中に、ティオは自身が制圧したはずの男の姿を見た。そして、混乱していた頭がここに来る前の記憶を整理し終えたことで、ティオは即座に何をされ、何が起こったのかを理解したのだ。

 

「まさかあの子が……」

「そういうこと。アレは俺たちの女でねぇ。君なら必ず助けに入ると思ってたぜ、クロスベルの英雄さんよ」

 

 要するにティオは初めから罠に嵌められていた。そもそもアレは少女を狙ったものではなく、少女を利用してティオを狙った作戦であった。

 

「結構苦労したんだぜ。ティオちゃんが通りそうな場所で、いい感じに声を出して君だけに気づかせるのは。迫真の演技だったろ、俺も……あいつもなぁ?」

「本気で軽蔑します。……目的は、わたしの身柄交換ですか。それとも……」

 

 その先は口にしたくはない。ティオは修羅場に慣れているが、だからといって羞恥と同様に押し殺せないものはある。

 下品に股を開かされた拘束と一糸纏わぬ自身の身体。金目的なら、もう少し丁重な扱いを受けてもいいだろう。そうでないのであれば、ティオの顔色が赤から青に変わるかもしれなかった。

 

「お、察しがいいねぇ〜。どっちも当たりでどっちも外れだ」

「? どういう……」

「身柄交換なんてしたら簡単に足がつく。それに、ティオちゃんの身体は手放し難いし、なら俺たちの言う通りに動けるようしちまえばいいと思わないか?」

「は?」

 

 この瞬間、ティオは目の前の男たちを警戒すべき対象から侮蔑を向け、取り合う必要のない程度の人間なのではないか、と本気で思って冷たい声を発した。けれど男たちはティオが見せた冷笑を通り越した無の表情に対して、その態度こそ楽しいのだと言わんばかりに笑い声を上げた。

 

「あはは! もしかしてティオちゃん信じてない? 大丈夫、君の了承なしに俺たちは君を使ったりしないからさ。ただちょーっと、気持ちいいことしてあげるだけなんだ。君を嵌めたあの子は見たでしょ? 本人の意志で従ってもらえると本当に便利なんだ。だからさぁ……」

「ありえません」

 

 長々と講釈を垂れる男を一瞥し、ティオは言葉で断ち切った。裸でガニ股拘束をされていようと、ティオの心はティオのものだ。

 何が気持ちいいことをしてあげる、だ。そんなくだらないことのためにティオを捕まえたというのなら、もはや好都合とも彼女は考えていた。《D∴G教団》での記憶、苦しさ、絶望に比べれば何と安い連中だろうと。

 

「生憎、最低な方々に屈する考えは思っていないものでして。いえ、逆に決心がつきました――――どうぞご自由に。警察が……いいえ、ロイドさんたちが必ずあなたたち犯罪者を捕まえてくれますから」

 

 ティオは仲間を信じて耐え、助けを待つ。何もできないのなら、それだけを信じていればいい。

 

 

 

「あひぃぃぃぃぃぃぃッ!?♥♥♥」

 

 そう啖呵を切ったティオが〝気持ちいい〟という感覚に声を上げるのは、彼らの『拷問』が始まってほんの数時間のことであった。

 殺風景な部屋に設えられていた〝道具〟の数々。初見では使い道が見いだせなかったそれらは、余すことなくティオに襲いかかった。

 

「『あひぃ』だってよ。可愛いねぇティオちゃんは」

「ひ、ひぃ♥♥ こ、こんにゃの、こんにゃあぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」

 

 ビクビクビクッ、と身体が痙攣する。しかし、ガニ股拘束が継続している脚は惨めに太股や足先を僅かに跳ねさせる程度しかできない。つまり、彼女の秘部に挿入された自動化ディルドバイブが膣内を貪り、吸引器がティオの小さな陰核を激しく吸い上げることを避けることができない。

 

「あ゛ぁッ♥♥ あ゛ぅ♥ あ、あーッ♥♥♥」

「胸は残念なくらい小さけど、乳首はなかなか大きいねぇ。ま、見えないけど」

 

 ついでに言えば、乳首に装着されたブラシ内蔵型の淫具もティオの嬌声を加速させていた。ガラスの内側に内蔵されたブラシが、彼女の乳首を容赦なく擦り削ってある意味ではピカピカに磨き上げている。

 

「はっ……あぎぃ!♥♥ あッひィ、いあぁぁアアッ♥♥♥」

 

 もちろん、磨かれる側のティオは敏感な乳首をブラシ回転で延々と刺激され、歯をカチカチと鳴らしながら吐息以上の官能を溢れさせてしまっているのだから、たまったものではないだろう。

 だが、口を滑らせたのはティオだ。故に男たちは容赦しない。拘束して吊り上げた腕に複合タイプの即効性媚薬を絶えず注入しているのも、彼らの考え方がよく現れている。

 

「ご自由に、って言ったのはティオちゃんだからなぁ。安心しな、俺たち〝は〟君を使わないぜ」

 

 仮にご自由に、という売り言葉に買い言葉がなかったとしても、男たちは同じことをした。だから、ティオの発言は男たちの言葉を一つ増やした程度に過ぎない。遅かれ早かれ、ティオは彼らの『拷問』に晒されていた。一秒一分、その差を彼女が埋めただけ。

 

「ふ、んんん……おぉ!?♥」

 

 それ故、と言っていいのか、彼らの言葉に嘘はない。彼らは愛撫や楽しむという目的でティオの身体に触れることをしない。ペニスを見せびらかすことも、ティオの胸や女性器を楽しむこともしていなかった。その代わり――――不浄の穴に淫具を挿入することにさえ、一切の躊躇いというものがなかったのだが。

 

「おっ、そこ、ちがっ……おッ♥」

「はい、ひと〜つ」

 

 咄嗟に尻穴を締めたティオだったが、内側の括約筋より外側の圧力の方が強く、彼女の常識では性交に使わないアナルに大きな球体をキュポン♥ と呑み込ませてしまった。

 

「ふた〜つ、み〜っつ」

「ふおぉッ、オオッ!?♥♥」

 

 ティオにとってはいっそ性交渉の方がマシだったかもしれない。そうであれば、腹を圧迫する黒い玉をアナルで呑み込み、尻穴の不可思議な快感に口を窄めて無様な声を上げることもなかったかもしれないのだから。

 ティオの知識はあくまで性交止まり。淫具での責めなど知るはずもなかった。肛門は肛門でしかない――――連なるパール型の淫具を直腸に入れられるなど、ティオがどれだけ優れていようと予測の範囲外だ。

 

「よ〜っつ――――五つ!」

「ん゛お゛ぉ゛♥♥♥♥」

「おー、このサイズが全部挿入れられるんだ。ティオちゃんのアナルはガバガバだなぁ」

「ぢがッ、お゛ぉ……っ♥♥」

 

 反論しようにもアナルパールが腹を圧迫し、苦しさと快感から身悶えしてしまう。そもそも、アナルから飛び出した取っ手用のリングが垂れ、全てを呑み込んだ証拠を立てている時点でティオのアナルがガバガバという評価は覆しようがなかった。

 

「じゃあ引き抜くよー。ひと〜つ」

「な゛ッ、ま、っで……ぬ゛ほぉ゛!?♥♥♥」

 

 ぬぽっ♥

 

 玉自体の数は五つ。だがサイズは巨大と言い切れるもので、小柄なティオが挿入れられるものだとはとても思えない。しかし、引き抜かれた玉の一つにはべっとりと腸液が纏わり付いている上、引っ張り出す方が酷い声を上げてしまっている。

 

「お゛ぐぅぅぅ!?♥♥♥」

 

 ぶぽっ♥

 

 ケツ穴が捲れる。一つ抜かれる事にお尻がありえないほど広がり、球体が擦れながら出る感覚に虚脱と解放感が襲う。ティオを苛むアナルの快感は、彼女に鼻水をぶちまけさせ快楽に舌を出して喘がせるまでに至っていた。

 

「気持ちいいでしょ? 排泄もさ、出す瞬間は気持ちいい……それと一緒なんだよ、これは」

「は、ふ……っ、一緒に、しないで……っ」

 

 まるで違う。自らの意志で排泄をするのと、無理やり異物を押し込められてそれを引き抜かれること、全く違うとティオは首を振った。

 けれど、男の言葉に間違いはない。排泄の解放感は原初の快楽。誰もが持ち得る最高の瞬間なのだ。少女はまだそれを知らなかっただけ。一生知る必要がなかったものを、今ここで教えられる。

 もちろん、〝今の〟ティオは、そのことに感謝などしないのだろうが。

 

「一緒だよ、一緒。ほら、残りを一気に引っこ抜いたらそれもわかるかな」

「は? やめ――――んぼぉ!?♥♥♥♥ おごっ、ひぐっ、ん゛おひぃぃぃぃ!!♥♥♥♥♥」

 

 ぶぽぶぽっ、ぶぼぼぉ!♥♥♥

 

 ティオのケツ穴から腸液を弾きながら勢いよく黒玉が引き摺り出される。アナルから酷い音を立て、首を反らした舌出し醜い舌出しアクメを見せつけ、ティオ・プラトーは生まれて初めてケツアクメを味わったのだ。

 尻穴が丸く拡張され、玉が擦れ、広がったまま連続で引きずり出される擬似的な排泄感覚。解放感と安心感、虚脱感。それらに絶頂が合わさる甘美の味わい。尻穴から脳髄を焼かれるような感覚は、まさに屈辱としか言いようがなく、同時に自分が尻穴で感じる変態だと思わされた。

 

「うわ〜、ティオちゃんのアナルすごい拡がってるねぇ」

「これ見てよ。こんなのがティオちゃんのお尻に入ってたんだぜ。匂い、確かめてみる」

「っ……く、うぅぅ……♥」

 

 眼前に垂れ下がり、見せつけられる巨大なアナルパール。こんなものを直腸で咥え込んだ挙句、引き抜かれただけで未だバイブディルドが甘く蠢く秘部から潮を吹いてイキ晒した。仮に乳首や秘部でイッたのだと宣言したところで、それは恥の上塗りでしかない。どの道、イッたという事実には変わらないのだから。

 そうだ、ティオは男たちの前で性的絶頂を幾度となく見せつけている。乳首をブラシで擦られ、陰核を吸われ、マンコを振動ピストンで、アナルをパールによる挿入排泄で――――けれど、それだけだ。

 

「ごんな、ごどじで……なにが、だのじいん、でず、がっ!」

 

 快楽で責め立てられ、涙と鼻水で顔面は見るに堪えないし、問いかけも始まる前に比べてキレなどありはしなかった。だが、ティオにはこの拷問の意味が理解できない。こんなことをしても、気持ちいいというだけで――――いつまで経っても、終わらない。

 

「楽しいよ? 俺たちはティオちゃんが言ってくれるのを待つだけでいいしね」

「こういう頭のいいガキをわからせるの、楽しいんだよなぁ」

「…………りがい、ふのう、でず」

 

 だから、快楽拷問なのだ。言葉をティオに言わせるための快楽の拷問。ティオが救われる道は、拷問の果てに求められる答えだけ。それを言わない限り、ティオは延々と快楽だけに浸される。そして人の脳は、快楽に転がり落ちるように出来ている。そうでなければ、快楽を与えられすぎて狂ってしまうだけだ。

 

(わたし、耐えられます……だから、ロイドさん……!)

 

 それをまだ知らない小娘は、この程度なら耐えられると確信を捨てなかった。

 では――――どこまでか〝この程度〟なのか。

 

「お゛っお゛っ♥♥♥ お゛ぉ゛〜〜〜〜♥♥♥♥ とめ゛、どめ゛でっ、あ゛ッ♥♥♥ お゛〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥」

 

 ハケ水車。読んで字のごとく水車に大量の刷毛が取り付けられた水車のことだ。下部に設置された媚薬液をたっぷりと絡め、ぞりぞりぞり♥ とティオの秘部とクリトリスを擦り続けながら媚薬を塗りたくる。

 ちなみに、ティオの拘束は脚を完全に固定しているが、腰は前後になら多少は動かせる。前面から来る連続絶頂の波に抗うのなら、腰を後ろに引けばいいだけの話だ。

 

「ンオ゛オ゛オ゛オオッ♥♥♥♥ お゛じり゛、どめ゛でぇぇぇぇぇ゛♥♥♥♥♥」

 

 まあ、そうなればアナル側のハケ水車が穴にくい込みながら擦り上げるだけなのだが。

 中間で逃れられる塩梅など当然作られてはいない。ティオは自らの腰ヘコでどちらかを選ぶ他ないのだ。秘部とクリトリスか、尻穴か、あるいはどちらも敏感な連続絶頂に晒すか。

 

「あひっ♥♥♥ ひっ……イ゛♥♥♥♥ オ゛ーーーーーーッ゛♥♥♥♥♥」

 

 野太い悲鳴だけが響く。連続絶頂に思考は必要ない。どちらかを選ぶことしかティオには許されていなかった。

 ただ『止めて』と『イク』だけを繰り返し、自分の想定がどれだけ甘かったかを悔やみながら、ティオは一人で一日中、快楽の絶頂拷問に晒され続けた。

 

「おはよー、ティオちゃん。よく眠れた?」

「……ひゅー、ひゅー♥」

 

 どこかで聞いたような、そうでないような言葉。彼女はそれを聞いてようやく夜が明けたのだと理解したし、眠れたわけがないとも思っていた。仮に意識が飛んでいたとしたら、それは絶え間ない絶頂による一時的な断絶だ。

 久方ぶりに人間らしい呼吸をした。鼻につく匂いは自分の失禁と愛液が混ざった匂いであることを悟った――――そうして思考ができるくらいには、ティオ・プラトーという少女は理性を保っていた。

 

「……ま゛ん゛ぞぐ……は、ぁ。しました、か?」

 

 無事ではない。媚薬を擦り付けられた陰裂は膣内まで疼き、陰核は空気に触れるだけで勃起する。尻穴は尻穴で、空気を吸い込む量が明らかに安定していない上、直腸の肉壁が膣内以上に疼いている。

 だが、ティオは正気を保ち、叫びすぎて痛む喉を酷使して男たちに笑みを見せた。半ばヤケクソ気味とはいえ、諦めではない笑みに彼らは少なからず驚きの表情を浮かべているようだった。

 

「へー、一日で堕ちなかったのはティオちゃんが初めてだ。さすがはクロスベルの英雄様。ちょっとやそっとの快楽じゃ屈しない、ってわけか」

「……何度、されても……同じ、こと……です。ロイドさんたち、なら……けほっ、あと一日も、使い、ません……」

 

 ティオにとって幸運だったのは、ロイドたちが近くに来ているという連絡を直前に受けていたことだった。到着まで遅れるならまだしも、近辺であれば急報を聞き付け動き出すまで時間は使わない。ティオの予想では、あと一日足らずで彼らの足掛かりからここへ辿り着く。そうすればティオの勝ちだ。あまりに長く感じられるが、快楽の拷問ならば耐えられる。発狂して懇願しようと、時間が来ればティオの勝ちだ。

 快楽に対しての欲求など一時的なものに過ぎない。本心からティオが彼らのような人間に従うなど、どんな甘美な快楽であろうとありえない話だ。

 

「なるほどねぇ。なら、そんなティオちゃんにボーナスタイムだ」

「……いっ!?」

 

 ここで快楽に屈するような少女であれば、この先の地獄を味わうこともなかったであろうに。

 敏感になった肌にチクリとした痛みが走る。一日中投与されていた液体が、新しいものに取り替えらたのだ。まだ無駄なことを続ける気なのだと辟易したティオの前に、男の一人があるものを取り出して彼女に見せつける。

 

「そしてこれはプレゼント」

「ひっ……な、なんですか、それは……!?」

 

 下着にも見える形状だが、まさか鉄でできた下着はないだろう。しかもクロッチ部にはバイブ、パール、吸引器のおまけ付き。それらをどこに仕込むのかは、言うまでもないし聞くまでもなかったのだが、おぞましさのあまりにティオは声を上げてしまったのだ。

 

「何って、そのまんまだよ」

「やめ――――んぎぃぃぃっ!♥♥♥」

 

 バイブが秘部に。パールがアナルに。吸引器は示し合わせたように陰核に吸い付き、鉄の下着……貞操帯にも似たそれの鍵が左右で閉じられたことで、ティオは全裸に鉄のパンツ一枚の恥ずかしい姿となった。そうでなくても、一日強制ガニ股をさせられた脚は限界を超え、小刻みに震えて無様ではあるのだが。

 

「こんなの、今さらああああああああああッ♥♥♥」

「はい、スイッチオン」

 

 宣告より起動が早かったのはティオの反応から目に見えている。何度目か首を反らし、ティオは快感に喘いだ。バイブが膣内で蠢きながらピストンし、パールが微弱な振動で直腸を出入り、吸引器は肥大化し始めた陰核をチュウチュウと容赦なく吸い出す。

 

「は、あ、あっあっ♥♥」

 

 だが、昨夜のハケ水車に比べれば耐えられる。悔しいが、味わった極楽の快感、つまりティオにとっての地獄に比べれば耐性が出来上がり、イクことを阻止できていた。

 

「おまけでこれも乳首に付けて、と」

「っっ!♥」

 

 しかし、汗を垂らして濡れ勃起した乳首までは許容できそうにない。既にブラシを回転させている淫具を目にし、ティオは瞼を閉じて絶頂の衝撃に備える。そして、ブラシが乳首に触れた瞬間、口を開いた。

 

「イッ――――――くぅぅぅ…………へ?」

 

 だが、来なかった。覚悟を決め、叫びを上げようとした。けれど昨晩延々と味わった極限の快感、脳髄を焼き尽くし頭を真っ白に染め上げるあの感覚が止まる。

 

「ひッ、いぃ!♥♥♥ おっンお゛ぉ゛♥♥♥ イッ、ぐ…………っ〜〜〜〜〜〜!?!?♥♥」

 

 そう、絶頂の波が引くのではなく、止まっていた。子宮に快楽の熱が溜まり、直腸がジクジクと疼き、陰核と乳首が激しく責め立てられる。イキそうなのに、イケない。

 ――――ボーナスタイム。顔色を変えたティオがぐちゃぐちゃの面を上げると、昨日よりどこか上機嫌な男たちの笑みがそこにあった。

 

 まるで、ここまで耐えてくれてありがとう。そう言っているかのようだった。

 

「一日中イキっぱなしで疲れただろ? その液体がティオちゃんの絶頂をいい感じに止めてくれるから、しばらく楽にしてるといいぜ、ひひっ」

「そ、ん……な……あ゛ぁ♥♥♥」

 

 笑みが零れている。この薬を使いたくて使いたくて仕方なかった、という笑みが。

 それはそうだろう。まず、ここまで耐えられる女がいない。気が狂うほどの快楽を与えられながら、彼らに正気を保って反抗していられる女が稀だ。その稀な女に彼らはようやく出会えた。

 そして喜んだ。この脳への信号に干渉し肉体の絶頂だけを止める劇薬と、快楽絶頂を覚えたての愛くるしい少女が噛み合ったことを――――聡明な頭脳で自分が何をされるかを理解し、絶望に叫びを上げかけたティオ・プラトーに感謝の念すら感じていた。

 

「いやっ――――ん゛ごぉ!?」

「そろそろ喉が叫びすぎて痛いでしょ? これ付けておきな」

 

 喉奥まで押し込まれたペニス型のボールギャグ。口が閉じられず涎が穴から垂れ流しになるギャグボールと、喉奥を突く擬似ペニス。これで、ティオは絶頂への懇願を封じられた。

 

「おいおい、それだと息が苦しいだろ? ほら、ティオちゃん」

「ぶごッ♥」

 

 妙に芝居かかった別の男からは、鉤が鼻孔を引き上げる鼻フックを。どんな美少女でもガニ股で無様になるが、これで可憐な面まで鼻穴を引っ張り上げられ、鼻水垂れ流しで中までしっかりと見える形になった。

 口枷に鼻フック。涎も鼻水も垂れ流しで、ティオは乙女としてとてつもない恥と屈辱を抱いていることだろう。これでもし、男たちに屈するような言葉を吐いた時は、間違いなくその屈服は〝本物〟だ。

 

「じゃーねー、ティオちゃん。頼みのお仲間さんが来るまで、ゆっくり休憩してるんだよ」

「う゛ごッ♥♥♥ お゛ンンッ゛♥♥♥ お゛、ごぉ゛ぉ゛♥♥♥ お゛ッ、お゛ぉ゛ーッ゛♥♥♥」

 

 人間が豚の真似をするより品のない声を荒らげ、ティオが立ち去る男たちに何かを訴えている。腰をヘコヘコと前後に動かし、首を横に振り涙と鼻水と涎を飛ばしながら無様に懇願している。

 だが男たちは振り返らない。まだ早い。摘み取るには、もう少し間を置くべきだと知っている。心の底から、あの少女が浅ましく醜い誓いを立てるまで。

 

「ん゛ぶお゛――――――」

 

 くぐもった悲鳴が防音の扉に阻まれて、消えた。

 

 

 

 それから男たちがまともにティオと取り合ったのは〝六時間後〟であり、実に三回目の訪問のことだ。

 

「やぁ、ティオちゃん。ゆっくり休めたかな?」

「ぶ……ぉ゛♥ う゛ぉ゛ぉ゛!!♥♥」

 

 二時間経過の一度目は冷やかしだった。四時間経過の二度目は口枷を取るフリをして彼女の目に絶望というものを教えた。

 そして三度目。鉄のパンツから失禁と寸止めによる愛液を垂れ流し、広げられた鼻で息を荒くし、腰を残った体力全てを使い果たすようにヘコッ♥ヘコッ♥ と振り乱し、ダミ声になることも厭わず口枷から涎を飛ばして必死に訴えかけるティオを前に、彼らは笑った。悪魔のように笑っていた。

 全身から汗が吹き出し異様な痙攣が見て取れる。綺麗な薄青の髪が張り付き、目の焦点だけで発狂の具合が見て取れる。

 

「ん゛ぉ゛ぉ゛……っ♥♥」

 

 そんなティオからペニギャグボールを取り出せば、凄まじい量の唾液が絡み付いたそれが糸を立てて引きずり、否、吐き出されていった。六時間ぶりに喉が自由な言葉を取り戻した。

 

「イ゛がぜでッ゛、ぐだざい゛ぃ゛♥♥♥」

 

 その第一声が、あまりにも無様極まる絶頂懇願であったのは、ティオが心底屈服したことを如実に露にしていた。

 

「イ゛げな゛い゛ぃ゛♥♥♥ だずげでぐだざい゛ぃ゛♥♥♥ ごん゛な゛、ひどい゛ぃ゛ぃ゛♥♥♥ も゛う゛やべで、ゆる゛じで、だずげでぇ゛♥♥♥」

 

 知性というものをかなぐり捨て、体液の痕が酷く残った顔面に滂沱のような涙を流して助けを乞う。今も彼女の身体は最高に気持ちがよく、最ももどかしい一瞬の感覚が常に渦巻いている。でなければ、あのティオがこんな浅ましい懇願をするはずがないだろう。

 

「えぇー、せっかくのボーナスタイムで諦めちゃうの?」

「もうあと半日とちょっとで、ティオちゃんの大切なお仲間が来てくれるんじゃないのかな? そうすればティオちゃんはもうイかずに済むし、俺たちは全員逮捕! そっちの方がいいんじゃないの?」

 

 しかし、男たちはまだティオの反応を見ていたいらしい。絶頂を懇願し、心が快楽を求める方向に折れてしまった少女の姿を、その嗜虐心が求むるままに。

 

「ぢがう゛♥♥♥ ぢがいまずッ゛♥♥ む゛りぃ゛♥♥♥ もう゛、どう゛でも゛い゛い゛がらぁ゛♥♥♥ イ゛がぜでぐだざい゛ーーーーーッ゛♥♥♥」

 

 ティオもきっと心のどこかで彼らの嗜好を理解はしていた。理解をしていながら、彼らが望むような懇願を叫び上げることしかできない。どんなに手を尽くしてもイけなかった。絶大な快楽絶頂を教えられ、気が狂う直前までイかされ続けた少女が、今度はその味を知った状態で寸止めを続けられる。

 我慢ができない、我慢をしたくない。心の底からそう願ってしまう寸止めの地獄はティオを容易に狂わせた。

 

「本当に俺たちに従ってくれるの? ほら、ティオちゃんの可愛いお鼻をこんな豚みたいにした奴らなんだぜ?」

「した……がい゛、ま゛ず♥♥ 言うこど、ぎぎまずッ♥♥ ぶひっ、ぶひぶひっ、ふごっ、ぶひぃ♥♥♥」

 

 言葉を尽くすだけでは不十分と思ったのか、豚という単語からティオが媚を売るように豚の鳴き声を真似始めた。ここで絶頂を許してもらえなければ、また寸止め地獄に逆戻りさせられる。それだけは、と笑顔を作って鼻フックをかけられた豚鼻を鳴らして屈服をアピールする。

 

「くくく……いいねぇ。頭の良い子は好きだぜ、ティオちゃん」

 

 どうすれば男に媚を売れるか。どうすれば男たちを喜ばせ、自分の絶頂を許してもらえるか。快楽拷問は、有能な女の思考を保たせたままでその使い方を男に媚びるだけのものへと変えられる。

 ティオの屈服度合いが本物だと判断したのか、淫具を含めた道具が鼻フック以外全て取り外され、一日以上同じ体勢を強制維持させられていたティオが腰砕けに倒れ込んだ。

 

「あぶっ♥」

 

 ベチャリと顔面を、広がった鼻孔に自身が吹き散らかした雌汁を打ち付ける。脚がガニ股から戻らず、潰れたカエルのようにティオは男たちに頭を垂れた。

 

「よーし、それじゃあティオちゃんに最後のチャンスをあげよう。君のものを返してあげるから、好きに使ってここから逃げるか」

 

 ぴちゃっ、ぱちゃっ。ティオの所持品が液体塗れの地面に無造作に放られる。持ち慣れた魔導杖、何かの体液がぶちまけられ、それが乾いてカピカピになった衣服や下着の数々。

 

「それか、この解毒薬ですぐイるようにしてください、って俺たちに頼むか。まあ、俺たちみたいな最低な男に屈する考えを持ってないティオちゃんなら、どっちを選ぶかなんて――――」

 

 当然ティオは――――身体を丸めて、土下座した。

 

「イかせてください!♥♥♥」

 

 プライドもへったくれもなく、寸止め快楽からの解放を求めて、小さな身体をより小さく畳み、顔面を愛液と小便混じりの汚水に擦り付けて土下座をした。

 

「あなたたちの……皆様の肉奴隷になります!♥ いえ、一生肉便器で構いません!♥ 雌豚ティオを今すぐイかせてくださいお願いします!♥ もう無理なんですっ、アソコもケツ穴も陰核も乳首も、耐えられないんです!!♥♥ 生意気なことをいってごめんなさい! 逆らってすみませんでした! だから、わたしをイかせてください!!」

 

 クロスベルの英雄。開発主任。あと半日耐えればその立場にティオ・プラトーは戻れる。それを捨て、刹那的な快楽を求めて男に薄青の髪で頭を垂れてケツを振って服従する。肉便器ティオ・プラトーとしての人生を、たった今少女は選んでしまった。

 

「イかせてください、イかせてください、イかせてください、イかせてください♥ イかせてイかせてイかせてイかせてイかせてイかせてイかせて――――何でもします、わたしをイかせてください、お願いします♥♥」

 

 頭を擦り付けて絶頂だけを懇願する。そんなティオの裸体に、ちくりと針で刺された痛みが走った。

 

「あへっ♥」

「歓迎するよ、ティオちゃん。ああ、でも気をつけた方がいいかもね――――この薬、絶頂の信号を止めてるだけで、消してるわけじゃないからさ」

「へぁ?♥」

 

 聡明なティオなら、たったそれだけの説明で自分の身体に何が起こるかを理解し、素っ頓狂な声を上げた。

 

「お゛ン゛ぉ゛ぉ゛――――あ゛あ゛あ゛あ゛あぁあああああああああああああああああッ♥♥♥♥♥♥♥」

 

 そう。実に六時間分の絶頂が、ティオの身体と脳に叩きつけられる、ということだ。這いつくばっていた下半身を掲げ、秘部と〝アナルから〟飛沫が吹き出した。潮吹き、そしてキュッと締まった肛門から我慢に我慢を重ねた絶頂の叫びが腸液の溜りとなって吹き上がる。二穴から二本の絶頂液でアーチを描くティオの顔は、脳が刺激で回路を破壊され、表情を引き締めるという動作を無くしたかのようにだらしなく、下品に、淫らなものであった。

 

「イグイグイグ、イ゛ッでるぅぅぅぅウゥゥゥウゥウゥゥゥゥッ゛♥♥♥♥♥♥ あは、あはは、あへ、あ゛ぁ゛♥♥♥♥ あ、ああああああああああああああああ――――――――ッ゛ッ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 

 

「ティオ先輩、本当にもう大丈夫なんですか?」

「ええ。というより、わたしは何もされていませんから」

「それでも心配なものは心配なんです! もう少し休んでいてもいいのに……」

 

 不安げな顔をする年上の〝後輩〟にティオは柔らかい笑みと言葉を返す。

 

「心配には及びません。なので、ユウナさんにはこの研究の手伝いに集中してもらいます。頼りにしていますから」

 

 ティオ・プラトー主任の誘拐事件。大事件に繋がるかと思われたこの一件だったが、事態は急転直下で解決した。ティオが命からがら敵のアジトから脱出し、その間に犯人たちは行方を眩ませたのだ。こうして情報を並べると、解決というには少々語弊があるかもしれない。が、ティオが持ち帰った情報から犯人逮捕もそう遠くはないだろうというのが、ティオの証言を鵜呑みにした警察の見解だった。

 結果、大した外傷も見られず、本人も健康そのものだと告げ、数日間滞っていた開発主任の仕事を再開。彼女を先輩と慕うユウナ・クロフォードを連れて、数日間のフィールドワークに向かったのだ。少し休んだ方がいいんじゃないか、護衛も付けた方が、という意見はユウナを伴うことで納得させた。無論、尾行や隠れた護衛などは情報を担当するティオには通じない。

 

 人里離れた場所で、何の警戒心も抱いていないユウナと、ティオは二人きりになることができた。

 

「はい、任せてくださいティオ先輩! ……けど、さっきから変な音してませんか?」

「そう、で……すか?♥ わたしは何も……聞こえません、がっ♥ ――――ふふっ♥」

 

 新たに捧げられる贄の前で、ティオはスカートの下に僅かな金属音と振動を頬の熱で隠しながら、淫靡な微笑みを浮かべていた――――肉便器ティオ・プラトーの雌汁を、その太股に煌めかせながら。

 

 

 

 

 

「……う、え!?」

 

 目を覚ましたユウナが驚いたのは自身の状況と目の前の光景に対してだった。

 壁に嵌め込まれた自分の身体。着込まれた上半身と、やけにスースーと風が当たっている壁の向こう側の下半身。所謂〝壁尻〟というものだが、そんな余計な知識をユウナが持っているはずがない。

 

「あっ♥ おはようございます、ユウナさんんんッ♥♥♥ よく、眠れた、みたいっ♥ で、よかった、ですっ、あぁん♥♥♥」

「……ティオ、せん、ぱい?」

 

 パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

 

 そんなことより、ユウナの眼前には信じられないものがあったのだ。

 

 ティオ・プラトーが対面駅弁で性行為をして、さも当たり前のように喘ぎながらユウナに語りかけている。壁に向かって咄嗟に込めていた腕の力が全て抜け落ち、呆然としてしまうほどの衝撃だった。

 

「ごめん、なさいっ♥ 新しい〝雌〟を連れてきたら、おちんちん挿入れてくれるって約束だったんです♥ ユウナさんなら、わたしをきっと信じてくれる、からぁ♥♥」

「へへ、後輩を誑かして薬を盛るなんて、ひっでぇ先輩もいたもんだよなぁ」

「あ……」

 

 思い出した。ユウナがティオから提供された食事を摂った直後、強烈な眠気が彼女を襲って――――ティオは確かに、今男に向けている笑みをユウナに見せていた。

 

「だって、おちんぽ欲しい、からっ♥♥♥ これ、すき、だいすき、イク、イッ……っっ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 待望の肉棒をその身で受け止め、足と手を男の腕に回して多幸感に満ちた雌の笑みと同じ意味の、微笑を。

 

「――――あん、たが……おまえたちが、ティオ先輩を! 絶対、絶対に許さないから!!」

「おいおい、勘違いするなよ。これが欲しいって選んだのはティオちゃんだぜ? 俺たちは変なことはしてねぇって」

「嘘だ! 卑怯な手を使ってティオ先輩を……待っててください、ティオ先輩! 必ずあたしが正気に戻してあげますから!」

 

 そうして啖呵を切った、かつてのティオと同じ正しい志を抱く少女――――その怒りの表情とは裏腹に、間抜けなほど剥き出して晒された下半身に男たちが集っている。

 

「あたしは絶対、負けな――――」

 

 その言葉が途切れるまで、あと数瞬。その決意が挫けるまで、今度は何日、あるいは何時間だろうか。それを想像して幕を引くのも、悪くない結末であろう。

 



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ユウナ、ティオ(壁尻、快楽堕ち)

前回のティオから続き物です。気づいたら軌跡シリーズが最近で一番書いているものになっている。楽しいし需要があるしで書かない理由がない。というかマジで詳しくなってきた自覚がある。






 

「――――あん、たが……おまえたちが、ティオ先輩を! 絶対、絶対に許さないから!!」

 

 男に向かって啖呵を切るピンク髪の少女。勝気でグラマラスな身体の持ち主は、怒りを灯した表情とは裏腹に男の――――ティオ・プラトーとのセックスに興じながらいやらしい視線を向けてくる男に対し、余すことなく身体を晒してしまっていた。

 否。余すことなくというのは少々と語弊がある。何せ彼女の身体はその半分が全く見えない状態でたるのだから。

 旅装を着込んだ上半身が壁に〝嵌って〟いる。それが壁尻と呼ばれる物であり、今まさに向こう側の下半身に危機が迫っているなど少女、犯罪者集団の共犯者となったティオの後輩、ユウナ・クロフォードは考えもしていない。

 

「おいおい、勘違いするなよ。これが欲しいって選んだのはティオちゃんだぜ? 俺たちは変なことはしてねぇって」

「嘘だ! 卑怯な手を使ってティオ先輩を……待っててください、ティオ先輩! 必ずあたしが正気に戻してあげますから!」

 

 考え無しというわけではない。彼女は壁の中から脱出し、男たちを制圧し、ティオを救い出す算段を頭の中で立てている。

 ユウナも伊達に修羅場はくぐっていない。この状況であっても諦めを知らず、罠に嵌ったと言うのにティオを恨むことすらしない。善良な少女、正義感の強い少女――――だからこそ堕ちる間際の味は一入であろう。

 そう。今彼女が案じるべきはセックスに夢中なティオのことではなく、壁に嵌められた自分自身のこと。今のユウナがどれほど無力で無防備であるのか。

 

「あたしは絶対、負けな――――――う゛ぎぃぃぃぃ!?」

 

 ユウナはそれを自分自身の野太い悲鳴で自覚することとなった。

 下半身のある部位に生じた猛烈な痛みに危うく白目を剥きかけた。仮に特大の硬い汚物をひり出す際でも、このような痛みは感じない。冷たい異物で穴をこじ開けられたような感覚に、ユウナは涙目になりながら呆然と声を吐き出した。

 

「お、お……なに、何が……あ、あたしのお尻、スースーして……ま、まさか!?」

『へへ。やっと気づいたみたいだな。ティオちゃんと違って鈍いなぁ、後輩ちゃん♪』

 

 壁を通して聞こえてくる男の声。つまりは壁の向こう側、ユウナの下半身――――ムッチリとした尻肌から足の裏まで、それこそ余すことなく曝け出した壁尻側から発せられたものだ。

 壁の向こうに誰かがいる。足首まで壁に埋まり、一切合切動かすことができない状態で、男に何かをされている。危機的状況を理解し、顔を青くしたユウナが声を返した。

 

「っ、あ、あたしのお尻に、な、何して……!?」

『安心しな。ちょっと拡げてやっただけさ。楽しいのはこれからだぜ』

「ひっ……い、いや! さ、触るなぁ!!」

 

 また別の男の声に加え、拡がった肛門周りを指で撫でられる感覚がユウナを襲い、おぞましさに彼女は悲鳴をあげる。だが、ガッチリと壁に嵌った尻は身体の震えで尻臀を僅かに揺らす程度で拘束はビクともしない。

 上半身はある程度の自由を許されながら、肝心の下半身は一切の身動きが取れない。壁に阻まれて手は出せず、どうなっているかさえわからない。

 未知の恐怖がユウナを蝕む。彼女からは見えていないアナルを四方に拡張したフックの影響で直腸に風が入り込み、得も言えぬ解放感が背筋をゾクリと撫であげる。やがて、そんなアナルにぬるりと何かが塗りたくられた。

 

「ひゃあんっ♥」

「お、いい声出すねぇ。ティオちゃんに負けず劣らずだ」

「うふふ。わたしの後輩ですから……あっ、あぁんっ♥ エッチが大好きな子に、決まっています♥」

「な、が……う、うるさい! ティオ先輩から離れ、んひゃあ!?♥ あ、あたしのお尻……な、なにしてんのよぉ!」

 

 ぬるり、ぬるり、ぬるり。ティオと対面座位で熱いセックスに興じる男の前で、ユウナは次から次へと声色を変える。アナルの刺激で飛び出す甲高く甘い声。ティオを好き勝手に味わう男に対しての鋭い声。再び尻穴を撫でられる官能の声から、壁裏で彼女を弄ぶ男たちへの怒りの声。

 二色の声音が代わる代わるに上がる中、ユウナの直腸をくすぐる感触は縦横無尽に動き回っていた。生暖かいものが腸壁に塗られる不快感にユウナは総毛立つ。

 

「あ……な、に……これ。身体が、あつい……♥」

 

 全身が熱い。肛門内と下腹部が特に熱を帯びている。ユウナが知る感覚で言えば、切ないと言い換えてもいい。

 ここでようやく彼女は筆のようなものでアナル内に塗られたものを知った――――媚薬だ、とユウナは切なさともどかしさを振り切って声を荒らげた。

 

「っ! こんなもので、ティオ先輩を……許さない! 絶対に、絶対に許さないんだから! 絶対に、ティオ先輩を助けて、あんたたちなんか!」

『おい、うっせぇぞ! そっちで何とかしとけや!』

「はぁ? たくっ、仕方ねぇなぁ」

 

 ティオを抱く男しかいない上半身側に比べ、壁尻部屋の集合は群を抜いている。皆、新しい玩具に夢中だ。

 しかし、ユウナの喧しさに怒鳴り散らすものもいる。確かにティオに比べれば怒声は多い。顔を見れば緩和されるだろうが、彼らが見ているのは尻だ。

 その尻から怒りの声が出ているという間抜けさがいいと男は考えているのだが、そうでない仲間のために彼はセックスを中断し、小部屋にあるテーブルの上からあるものを拾い上げた。

 

「ごめんねユウナちゃん。我儘な奴もいるから、ちょっと静かにしようか」

「な、なに? そ、それって……あがっ!? あが、あぁぁぁっ!! は、はじゅれにゃ……っ!?」

 

 ユウナの口に嵌め込まれる透明なパーツ。それはガチリと唇の裏に喰い込むと、特殊なジェルを噴射し口内に定着する。

 医療用の開口器を改造したそれは、ユウナに口を閉じるという行為を封じる。開閉を封じられて言葉が上手く発せなくなった……どころか、可憐だったユウナの顔が一際醜く見える歯茎丸出しの下品な面に変わり、彼女は両手で必死に取り外そうとして唾液を飛ばすみっともない顔を見せつけてしまった。

 

「これでどうだ?」

「あ゛ぁ゛ぁ! やへ、やえなはい! やめへっへばぁ!」

『まだうるせぇなぁ……そうだ。逆にこうしちまうか』

 

 それでもまだユウナは喚き散らす。みっともない顔を晒す羞恥より、肛門に媚薬を塗りたくられる嫌悪感の方が勝っているようだ。

 ティオ以上に気が強く、我慢より声を荒らげることを優先する。ティオのため、というのもあるのだろう。そんな気丈な少女に壁側の男たちがとっておきの責め苦を用意した。

 

「――――ぶっひゃっひゃっひゃっひゃっ!?」

 

 突如として笑い声が上がる。頬が引き攣り、歯茎を剥き出しにした不細工な顔のユウナが品性のない大笑いをする。

 鼻水を吹き出しながら唾を飛ばす様は、如何に美少女といえど見るに堪えない。無論、原因はユウナから見えない壁の向こう側にあった。

 

『そら、こいつは効くだろ。足裏まで気持ちよくしてやるぜ』

「あひゅっ、ひゃら、ひゃめへへへへ! あふぁふぁははははは! ひゃめへええええ!」

「おいおい、結局もっとうるさくしてるじゃねぇか」

 

 さっきまで腸壁をくすぐっていた筆たちがユウナの足裏を襲う。腸汁を吸って濡れた筆は、程よい柔らかさでユウナの足裏を刺激し、そこから足の隙間に至るまで念入りにくすぐりの責め苦を与えていった。

 

「ひゃははははははは! あひゃああぁぁぁぁ! あひゃはははは! あひゃひゃひゃひゃひゃ! ひゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁ!! はぁ゛ーっ! あ゛ひゃあはっはっは! はめっ、ひゃめ、ひゃめへへへへへへへっ! やひゃいっ、ひゃらぁぁぁぁぁっ!」

『お、くるぞくるぞ!』

 

 煩わしかったはずのユウナの笑い声を堪能しながら、壁裏の男たちはある反応を待ち構えていた。ユウナの言葉の端、つまりは言葉にならない声に入り交じる制止の懇願。これまでのように怒りではなく、切羽詰まった無意識的な哀願とも言えるもの。

 それが何であるのか、ユウナと違い彼女の下半身が見えている彼らはよくわかっている。意識が覚醒する数時間前から拘束された身体。バンバンと何かを訴えるように両手で壁を叩く彼女の反応。何よりヒクつく陰部が媚薬の影響ではない痙攣を起こしている。

 つまるところユウナは限界だった――――その尿意を我慢することができない。

 

「あひひひひっ、あひひひひあははははははははっ! あ゛っ、あ゛っ、あ゛ァ゛ーーッ!!」

 

 ユウナが濁声で泣き笑いの叫びを上げた瞬間、じょぼぼぼぼぼぼ、と壁の向こう側から水飛沫の音が響き渡る。

 水が壁と床に向かって叩きつけられる激しい音。一体何が起こったのかは、歯茎を剥き出しにしながら呆然とするユウナから如実に感じ取れる。彼女は遂に我慢の限界を超えたのだ。

 

「あ、あひゃし……こんひゃ、ひゃつりゃのまへへ……もらひへ……」

 

 如何に気が強いとはいえ年頃の少女がくすぐられ、失禁をしてしまうという行為のダメージは相当なものだろう。

 垂れ続ける涎を拭うこともせず愕然とするユウナ。だが、くすぐりが止んだ現実から目を背けている暇はない。

 

「……うぎっ、いぎぃぃぃぃッ!?」

 

 愕然とした表情が一気に切り替わる。痛みに呻き、悲鳴を上げる苦しげな表情へ。

 

「あ゛う……あっ♥ あっあっあっ、あぁぁぁぁぁッ♥♥♥ ひゃに、これぇ♥ あおっ♥ んぃ♥ ふ、ぐっ、おぉっ♥」

 

 そこからさらに蕩けた表情へ。ユウナが感じた〝破瓜〟の痛みは一瞬のことであり、媚薬の効果が身体に行き渡っていたことでレイプされているにも関わらず快感を覚えてしまう。

 

『ぶはは! 処女の癖に感じてやがるぜ。あー、失禁マンコの締め付けは最高だなぁ!』

「はっ、ぐ……う、うぅぅ……っ! あっ、んんっ♥♥ ぜっひゃい、ゆるさな、い゛ぃ♥」

 

 処女喪失という最悪の痛みを快楽で上書きされる。それが感じなければいけないはずの屈辱感を無理やり消し去られたようで、ユウナは憎しみ篭った思いを呻き声に乗せた。

 大切な処女を散らされただけでなく、無様に喘がされるなど屈辱極まりない。膣壁の締め付けで肉棒を引き千切ることができたならとさえ考えるが、ユウナの膣圧ではチンポを喜ばせることしかできない。

 

「ぜったい、ゆる、しゃない……あんひゃたひ、ぜっひゃいんぶぉ゛ぉ!?」

「いい加減馬鹿の一つ覚えも飽きたなぁ」

 

 喉奥に肉棒が突き刺さる。ティオとセックスをしていた男が味変とばかりに、或いはユウナが自分を奮い立たせるための言葉に煩わしさを覚えたのか、彼は開口器で歯茎が剥き出しになった口内をイラマチオという形で活用した。

 

「ティオちゃんとはもう少し楽しくお喋りできたけど、ユウナちゃんはそういうタイプじゃないもんなぁ。単に喘いでる方がいい味しそうだね」

「ん゛ごっ、お゛ッごぉ♥ おぶ、ごっ、ぐぉぉぉ……ん゛ッぼぉ♥♥」

 

 ピンク髪のポニーテールを掴まれ、鼻の穴に男の陰毛が入り込むほど巨根を捩じ込まれる。ほんの十数秒前までティオのマンコに挿入されていたものが、今は自分の喉奥に入り込んでいるという表現し難い嫌悪感にユウナが喘ぐ。

 噛み付こうとしても開口器が邪魔になって上手くいかず、口の端から涎を垂らすことしかできない。せっかく自由でいる両手で男の腕や腰を掴み返すも、媚薬を塗られながら犯された身体は力が抜けて弛緩し、力のほとんどを引き出せない。

 

『うおっ、出る!』

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥」

 

 ドプッ、ドプドプドプッ、ブビュルルルルルルッ!♥

 

 やがて壁の向こう側から酷く心地よげな声が響き、ユウナの膣内と子宮に勢いのある粘着質な液体が流れ込む。処女喪失だけでなく膣内射精までされたユウナは、イラマチオでの嘔吐感が入り交じる涙を人知れず流した。

 肉棒が秘部から引きずり出され、ずりゅりと液体ごと零れ落ちるような感覚――――そして、二度目となる肉厚な棒を挿入される感覚。

 

「んぼごぉぉぉッ!♥♥♥」

『二発目いただきまーす。ま、これから先何発でもいただくけどね〜』

 

 強烈な感覚を間違えるはずもないユウナが、肉棒でくぐもった官能の声を上げる。乙女の秘所を犯しているとは思えない軽薄な声に合わせて、ユウナの尻がパンパンとピストンの音を奏でていた。

 

「あ、こっちも出そう」

「むぶっ!? ごぼっ、ごぼぼっ、んくっんぐっんぐ……♥ お゛っぷっ♥♥」

 

 ブピュッ♥ 白目を剥きかけたユウナの顔面、その鼻穴から白濁液が鼻水のように溢れ出す。逆流した精液が口の端と鼻穴から暴発し、ただでさえ開口器で醜くなっていたユウナの顔面をより卑猥な形で不細工に飾り付ける。

 

「ふぅ。ティオちゃんほどじゃないけど、もうなかなか使えるねぇ……じゃ、頑張ってねユウナちゃん♪」

「げほっ、ごほっ、んほっ♥♥ おッほ♥♥ ん゛ほぉぉぉぉッ!♥♥♥♥」

 

 壁の向こう側で何が起こっているのか。肉棒を引きずり出され、精液に塗れた顔面で色とりどりの顔色と表情を見せるユウナからそれを想像するのもまた一興。

 

「絶対負けないなんて言ったんだから、ティオちゃんのためにも負けたら駄目だぜ」

「お゛ッほ♥♥ あ゛、あんひゃに、ひわれ、なぐで、もォ゛♥♥♥ お゛っ、お゛っ、お゛ほぉぉ〜〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥」

 

 そう笑う男に向かって舌足らずな汚い声で啖呵を切り、それが自身のオホ顔を晒した喘ぎ声に呑まれていくユウナ。

 果たして彼女は何日持つか。ティオの尻を揉みしだきながら、男はそれが楽しみで仕方がなかった。

 

 

 結論から言って、ユウナは三日は優に耐え抜いて見せた。

 

「いやぁ、凄いねぇユウナちゃん。ここまでされてまだ諦めないとか、ティオちゃんより立派だぜ」

「……ひほ、せんはいを……ばかに、ひゅる、なぁ……」

 

 いつの間にか衣服は剥ぎ取られ、顔面から胸下に至るまで白濁液に塗れている。ユウナの抵抗が激しかった証として、自由だった両手は背中に回され枷を嵌められていた。恐らく、下半身はこれの比ではないのだろうが。

 透明な開口器が変色して濁るほどぶっかけられ、瞼にまでこびりついた精液。ぐったりとした様子のユウナからは覇気というものが感じられない。が、同時に諦めという文字もその瞳からは伝わっては来ない。

 ティオの場合は寸止め調教。ユウナの場合は三日三晩続く輪姦調教。その違いはあれど、彼女の精神力は異常の一言であった。全身から白濁液の鼻につく匂いを醸し出しながら、散々と乙女としての姿を凌辱されて揶揄されながら、ユウナは抵抗という行動を止めるつもりがない。

 

「当然です。ユウナさんは、わたしが驚くくらい成長していましたから」

「っ……」

 

 その理由はもちろん、彼女の心の拠り所であるティオ・プラトーの存在だろう。

 ティオが大切だから。自分が諦め屈すればティオを助けられないから。そういったユウナの考え方は信念になり、媚薬を盛られた快楽調教では揺らぐことを選ばない。

 実際のところ、ユウナが堕ちなければという考え方は間違ってはいない。如何にティオが信頼されているといっても、数日間のフィールドワークからの帰還を先延ばしにし続けるのは難しい。ティオの様子がおかしいとなれば、先の事件が明るみに出ることは想像に難くなかった。

 

「じゃあティオちゃん、こっち側は任せていい?」

「はい。わたしに全て任せてください」

 

 故に、様々な意味で重要なティオ自らが手を降すことが切り札。白衣を羽織ったティオが男の合図に頷き、精液塗れのユウナに駆け寄って――――開口器を取り外した。

 

「へ……げほっ、ごほっ。ティオ、先輩……?」

「ユウナさん、大丈夫ですか。相変わらず、ここの方々は女性に容赦がありませんね。かく言うわたしも、その容赦のなさを受けた口ではありますが」

 

 ユウナの開口器を外し精液塗れの顔面も優しく拭ってやったティオは、まるで世間話のような明るさで彼女に語りかける。

 

「ティオ先輩、もしかして……!」

 

 その様子からユウナは僅かな希望に顔を綻ばせた。自分が耐え抜いたことでティオが正気に戻り、助けに来てくれたのではないかと。

 

「……ぶぎっ!? うんぎぁぁぁっ!!」

「はい♥ わたしは、諦めの悪いユウナさんを調教するために来ました♥」

「そ、そんな……ふごっ、あたしの鼻に、変なのが……」

 

 無論、そのような都合のいい美談は存在せず、ユウナは開口器を取り外された代わりとして、鼻の穴を大きく開く鼻フックを顔に取り付けられた。

 他ならないティオの、戻るも何も初めから正気だという彼女の手で。上からのみならず左右からも穴を拡げることで、赤みの肉や光る糸すら丸見えになる三点鼻フックをユウナに与えた。

 その表情は笑っている。後輩に希望を与えながら、一気に絶望の淵に叩き落とす。男たちの仲間として迎え入れられたティオは、もはや大切な後輩であろうと容赦という感情を持たない。

 

「さあユウナさん、鏡を見てください」

 

 鼻フックを取り付けたユウナの眼前に鏡を置くティオ。当然、その中にはユウナと同じ顔が映り込んでいる。連日の輪姦で休む間もなく犯され、疲れ果てた顔の鼻に鈎を着けた不細工な顔を。

 あまりに醜い豚鼻の女が自分であることを自覚し、カァっと頬を赤らめるユウナ。そんな彼女を可愛らしいものでも見るかのような微笑みで見るティオが、その耳にそっと語りかけた。

 

「ユウナさん。目の前の豚鼻女を見て、あなたの正直な感想を言ってみてください」

「へ……?」

「言わないと……また、ユウナさんにとって苦しいことの繰り返しですよ」

 

 まるでティオにとっては苦しくないとでも言うかのような物言い。変わり果てたティオにユウナが渋面を作るも、鏡に映るその表情すらも醜い。

 そう。三つもの方向から開かれた両穴は、ユウナの可憐な美貌を以てして擁護のしようがない。少なからず弱った精神。他ならないティオの言葉。彼女の持つ機械の猫耳が見せる光が〝促す〟ままにユウナはボソリと呟きを零した。

 

「すごく、不細工、です。豚みたいに鼻が潰れて……みっともない、です。うぅ……」

 

 それは単に事実を口にしたに過ぎない。鏡に映るユウナ・クロフォードへ現実のユウナ・クロフォードが正当な評価をした、それだけだ。

 

「じゃあ次はこう言ってください――――――」

 

 何も恥ずべきことはない。事実は事実として受け止めればいい。快楽を前に無様な敗北を喫したティオが〝これから〟敗北するユウナにある言葉を植え付けた。

 ユウナの歯が震えてカチカチと鳴り、悔しさと屈辱を込めた表情で唇を動かした。

 

「……あなたは、マゾで淫乱な……変態女、です」

 

 ユウナがユウナに語りかける言葉は、虐められて悦ぶド変態なマゾであると言い聞かせるような内容で、彼女には意図が読み取れないものであった。

 こんなことを言わせて何の意味があるのか。だが時間を浪費させられるのならユウナにとっては意味があるかもしれない――――そう思った矢先、甲高い音が壁越しに響き渡った。

 

「ひっぐぅ!?」

 

 パァンッ! と小気味の良い肉の音色は、ユウナの胸に負けじと大きな桃尻から響いた。精液が張り付いていてもなお、その音は濁りがなく澄んでいる。もっとも、スパンキングの音が澄んでいるというのもおかしな話ではあるが。

 全力のスパンキングは、恐らく先ほど退室した男がやっているのだろう。本当に何のつもりだろうかと涙目で訝しむユウナに、ティオは妖しく微笑んで促し続けた。

 

「もう一度です」

「…………あなたはマゾで淫乱な、変態女です。ひぐっ!」

 

 屈辱の表情で豚鼻女に語りかけ、痛みに呻く自分自身を見守る。

 

「続けて。何度も、何度でもです」

「あなたはマゾで淫乱な、変態女、ですっ。ひぎぃっ!」

 

 言っても言わなくても尻は叩かれるだろう。それどころか、もっと精神的に苦痛な陵辱が行われるかもしれない。ならば、相手の違和感にならない程度でペースを決められる方がマシだとユウナは素直に言葉を吐き出すことを、己に語りかけることを選んだ。

 

「あなたはマゾで淫乱な変態女……ひぎっ! あなたはマゾで、淫乱な……変態、女……んぎぃ! はぁ、はぁ……あ、あなたは、マゾで淫乱な変態女――――ふぉうっ♥」

 

 パァンッ♥

 

 それが十数分繰り返され、臀部の痛みがおかしな感覚を持ち始めた頃、鏡の中の豚鼻女までおかしな表情になり始めた。

 

「あなたはマゾで淫乱な変態女♥ ん゛お゛ッ♥ あなたはマゾで淫乱な変態女……ほォッ♥ あなたは、マゾで、淫乱な、変態、女ぁ! ぷぎーッ!♥♥」

 

 ジンジンと痛む尻が不思議な熱を帯びている。痛くないわけではないのに、気持ちがいい。媚薬のせいか、或いは自分自身を罵倒しながら笑みを浮かべ始めた心境の変化が故か。

 

「あなたはマゾで淫乱な変態女――――あひんっ♥」

 

 鏡に映る少女の顔は心地良さげだ。頬を蕩けさせ、かっぴろげて奥まで見える鼻孔から鼻水を垂らし、目は酷くだらしのない形を描いている。

 不細工でみっともなくて惨めな少女は、自分に罵倒されながら尻を叩かれて感じている。尻の痛みで興奮し、罵倒と結び付けられたマゾヒスティックな感情が精神の均衡を崩す。

 

「ユウナさん――――今の気持ちを、教えてください♥」

 

 そこにひとしずく。機械と人を繋げる装置を煌々と輝かせた快楽を知る少女が、植え付けられた本性をひけらかす少女にほんの少しの誘導をしてやる。

 

「あなた――――あたしは、マゾで淫乱な変態女ですぅ♥」

 

 バチィンッッ!!♥

 

「ぶひょぉぉぉっ!?♥♥♥」

 

 するとどうだろう。自分の〝本性〟を認めた少女は、豚鼻から垂らした水を勢いのある飛沫に変えて本物の豚より品性のない嬌声を上げた。その顔は尻を打たれて気持ちがいい――――尻を叩いて欲しいがために己を罵倒する変態のものに成り下がっている。

 

「……あ、あぁ。違う、違います! あたしは、変態女じゃ……」

「ユウナさん。正直になったご褒美を差し上げます」

「ふぎぃんっ♥♥」

 

 壁から飛び出したユウナの身体には豚鼻より目立つものがある。グラマラスな巨乳とその乳首。色褪せない女体の素晴らしい部位に、ティオは牙のような窪みを見せる痛々しいクリップを誂えた。

 

「はぁ、ユウナさんが羨ましいです。これだけの胸があったら……もっと気持ちよくなれるのに♥」

「ふぅ、ひぃ……あ゛ッ♥ あ゛ッ♥ ふぶう゛♥♥」

 

 本来なら痛みで言葉を失うはずのそれを、ユウナは先端に取り付けてある鈴を鳴らして喘ぐ。たわわな胸を揺らされてチリンチリンと鳴り響く鈴の音。

 先輩であるはずの少女に胸を羨ましがられながら弄ばれる。尻だけではなく、そんな被虐が気持ちいい。痛みで興奮する。それが段々と絶頂感に変わっていく。

 

「……あ、あたしはマゾで淫乱な変態女です! ん゛ッギィ♥ あたしはマゾで淫乱な変態女です!! う゛ッお゛♥♥ あたしはマゾで淫乱な変態女ですぅ!! お゛ォ゛ォ゛ッ♥♥♥」

 

 段々と、段々と段々と段々と。素直になればなるだけ高みへと近づいていく。罵倒と痛みでどうにかなってしまいそうな感覚に脳髄が焼かれ、鏡に映るユウナがせっかく押さえつけていた雌豚の汚声を露にし始めた。

 

「ん゛ッお゛ほぉぉぉぉッ♥♥ あたしは、んっほ♥ マゾで淫乱な、ほぉっ♥ 変態女です! お゛ぎぃ♥♥♥」

 

 それは媚薬が染み込んだ尻の穴を肉棒で掘られても変わらない。否が応でも感じさせられたアナルセックスがスパイスにしかならないほど、被虐の官能がたまらなくユウナを追いやっていた。

 

「もう一息です。ユウナさん、今の気持ちを正直に。達する言葉は大きく速やかに――――イケ、豚鼻変態マゾ女♥」

 

 ティオが紐を引き、少女の顔面に彩りを加えるかのように引っ張り上げる。限界まで肉を引っ張られた鼻穴が醜く歪み、絶大な痛みを少女に与えた。

 しかし、少女の顔に浮かんだのは被虐に対する苦しみなどではなく――――恍惚とした笑みであった。

 

「ぶひぃぃぃっ♥ あたし、ユウナ・クロフォードは!♥ ケツ叩かれて悦ぶマゾで淫乱で!♥ 先輩に罵倒されて下品に盛る!♥ 超ど変態の豚鼻女です!♥」

 

 バチィィィィィィンッ!♥

 

「イグゥゥゥゥゥゥゥッ♥♥♥♥」

 

 時間の感覚が薄れるほど散々と嬲られたペニスと、最上級の罵倒と尻の痛みでユウナが果てた。

 鏡に映るその表情は――――アヘ顔から戻らない、惨めで無様で満ち足りたものであった。

 

 

「本当に大丈夫なんだよな、ティオちゃんの後輩」

 

 葉巻を吸いながら待ち合わせ場所の店裏で待つ男が、青髪の少女に向かって声をかける。異色の組み合わせ、将来を約束された技術主任であるティオが共にいるべきではない相手に見える彼に対し、けれど少女は何の抵抗もなく得意げに返答した。

 

「ご不安ということでしたから、あの後も存分に〝輪姦して〟悦んでいたでしょう? それとも……わたしはそんなに信用されていませんか?」

「まさか。ティオちゃんも言うようになったねぇ」

 

 小悪魔のような微笑みで男を挑発したティオが言葉を続ける。

 

「エイオンシステムの応用でしたが、最終的には誘導でしかありません。催眠、洗脳の類より軽い〝暗示〟に近いものです」

「それも触りだけの、って感じ?」

 

 それ以降は暗示を使用していない。あの輪姦の中で虚ろな目になりながら、それでも表情を蕩けたものから変えなかった少女が証明だとティオは首肯を返した。

 

「ええ。人間というのは脆い生き物です。あなた方から与えられたものに屈したわたしも――――被虐という興奮を知ってしまったユウナさんも、ほら♥」

 

 裏手の扉が開く。彼らが管理する店の隠された裏の道に――――どさりと二つの〝モノ〟が置き捨てられた。

 

「はぁ、あ……あ、あは、あはははは♥」

 

 少女は笑っている。従ってしまったという屈辱の表情。やってしまったという後悔の表情。これで与えてもらえるという悦びの表情。

 様々な表情を綯い交ぜにしている少女は、壊れた笑みで袋を見下ろしていた。頭陀袋を被せられた二つのモノは蠢き、くぐもった声を上げている。どう取り繕っても中身が〝人〟であることは明白だ。

 

「お疲れ様――――ユウナちゃん」

 

 それを成した人間がユウナ・クロフォードという正義感の強かった少女であるなど、誰が信じるであろうか。 

 

「怪しまれなかった? この二人、かなり警戒心が強いってユウナちゃんが言ってたことだけど」

「……信用、されてるから。ただ、ここに誘う時にお尻が痛くて座れないって言ったから……」

 

 少し危なかった、とユウナはスカートの下で〝腫れ上がった〟尻を片手で摩って恨ましげな視線を男に向ける。

 ――――親友を二人〝誘拐〟したとは思えないユウナの愛らしい態度に、男は勝利を確信した笑みを返す。

 

「はは、ごめんごめん。でもユウナちゃんがして欲しいって言うからさぁ……じゃあご褒美の時間だ。その二人の上に並びな、二人ともだ」

「……ん♥」

「ふふ。わたしまでご相伴に預かれるなんて♥」

 

 ユウナがスカートを脱いで小柄な頭陀袋に跨り尻を向け、ティオが同じくスカートを下ろしてもう一つの袋の上にガニ股で股間を押し付ける。

 どちらも下半身露出の恥ずかしい姿だが、抵抗や羞恥の感情はない。ティオはさも当然のように解放感に酔いしれ、ユウナは尻肌に描かれた『マゾ』の二文字をブルリと震えさせた。

 

「それじゃ、いっせーので!」

 

 男が袋の頭部分を引き抜く。ティオに股間、ユウナに尻を突きつけられたモノの顔は、彼女たちに負けない美貌に満ちていた。

 

「ぷはっ!? っ、一体、何が……え?」

「んぶっ! ん、んっ、んんっ!?」

 

 銀髪の少女は眼前に迫る尻とピンクの割れ目に目を見開き、ミント髪の少女は解放された途端にティオの陰部を鼻っ柱に押し付けられて呻き声を上げた。

 

「肉便器ティオ♥」

「……マゾ便器、ユウナ♥」

『新しい肉便器に、おしっこマーキングします♥ ご覧になってください、ご主人様♥』

 

 ――――歓迎された肉便器が悲鳴を上げている。その悲鳴が嬌声に変わる日は、喜悦の表情を見せる美貌の少女たちと同じく、そう遠くないのだろう。

 



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エマ・ミルスティン(連続絶頂、即堕ち)

多分言うほど即堕ちじゃないかもしれない。あとロゼおばあちゃんとレンちゃんの出番がちょっとあったり。





 

 時は七耀歴1207年某日。数多の勢力が交錯し大規模な内戦となった帝国の動乱が過ぎ去り、世界大戦へと発展しかけた災厄を乗り越え、技術的特異点の発生が観測された後、新たな軌跡(ものがたり)が紡がれる刹那の間。

 エレボニアに伝わる魔女の一族・《魔女の眷属》。その一人である若き魔女、エマ・ミルスティンは閉じていた瞼をゆっくりと開いた。

 

「おや、お目覚めかな?」

「……ひゃっ!?」

 

 その眼前に見知らぬ男の顔が大きく映り込んだことで、エマの寝ぼけ眼は強制的な覚醒を果たし、彼女は驚いた声を上げた。

 その時、反射的な動作でエマは身体を起こそうとした。

 

「え!?」

 

 が、まず両手が上がらない。硬い台座の上に枷のような固定具を嵌められ、腋を晒した状態で動けなかった。

 次に腰が一定以上に上がらない。エマの細い腹回りに腕と同質の機械拘束が施されていた。足には腕と同一。その拘束によってこれまた両手と同じく股を大きく広げ、合わせるとエマの身体でX字を描くように固定化されてしまっていた――――一糸纏わぬ姿を晒した状態で。

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

 20歳を超えるとはいえ、エマはまだうら若き乙女だ。ましてや見ず知らず、性格どころか名前も顔も知らない男に裸で拘束された状態で目を覚まし、正気でいられようはずもなかった。

 顔を真っ赤にして叫びを上げるエマ。それに対し、彼女を拘束した白衣の男は悠長に椅子へ腰掛けると、彼女の悲鳴に満足気な笑みを浮かべた。

 

「ああ、そういう初々しい反応を返してくれる女の検体は久しく、こちらとしては嬉しい限りだ。最近取り扱ったモノは、風情がなくて嘆かわしい女ばかりだったからな」

「っ……あ、あなたは、誰なんですか!? ここは一体……!」

「ほう。混乱からすぐに脱した、いいや、混乱しながらも問いかけるか。さすがはかの高名なトールズ《Ⅶ組》の先人。場馴れしていますね」

 

 並の者なら狂乱し、慣れすぎている者なら悲鳴を抑えていの一番に様子を伺うことをした。そのどちらでもなく、若い反応を返しながら男に喰ってかかるエマの対応は、彼としては実に好ましいものであったようだ。

 白衣の男の返答を聞き、自らの立場が割れていることにエマは警戒を顕にした。彼はエマがトールズ《Ⅶ組》、幾度の動乱で名が知れた立場であることを知っている。エマとしては立場を鼻にかける気などサラサラないが、その立場を知っていながら〝このような〟犯罪を犯す相手に気を許すつもりはない。

 

「こんなことをして、タダで済むと……」

「君の質問に答えよう、エマ・ミルスティン 。私はしがない科学者でね。自慢ではないが、それなりのパトロンに恵まれるだけの才能は持っている」

 

 問い詰めようとしたエマの言葉を遮るように、白衣の男が言葉を紡ぐ。先ほどエマが咄嗟に発した問いかけの答え、ということだろう。

 気勢を削がれたエマだが、科学者を名乗る男の方から何かを語ってくれるなら、それは貴重な情報源だ。無論、自分を捕らえた人間の言葉を鵜呑みにするつもりはなく、しっかりと吟味するために彼女は聞き耳を立てた。

 

「そういうわけで、私も支援者の機嫌を取らなければならない。そんな折、ある依頼を持ちかけられた――――帝国、そしてこれから筆頭するだろう共和国が太刀打ちできない兵器。それを創り上げて欲しいとね。まあ、所謂〝世界征服〟のための機動兵器の開発さ」

「……は?」

 

 思わず素っ頓狂な声がエマの口から零れた。真面目な顔で目的を語っていた矢先、世界征服という突拍子のない要約を耳にして、現実感のなさに気が抜けてしまった。

 

「おや、その顔は信じていないようだね」

「そ、そんなことが出来るはずが……」

 

 いや、万が一そんな機動兵器の開発が出来るとして、それとエマをこうして誘拐することに何の意味があるというのか。

 

「《エリュシオン》」

「っ!?」

 

 だが、そんなエマの考えを読み切ったように男はその単語を告げた。

 

「先の動乱の折、存在が観測されたことは私も知っている。既にその技術が失われたこともね。しかし、あの技術的特異点の一欠片は手にすることができた」

「《エリュシオン》を……彼女の祈りを、そんなことのために使わないでください!」

 

 技術的特異点・《エリュシオン》。その超越的な技術にはエマたちも苦しめられた。だが、あの力の本質は人類がやがて到達し得る地平、そして早すぎた技術でもあり、管理者であるかの少女がそう答えを出して闇に葬り去ったものなのだ。

 《エリュシオン》の欠片を手に入れ、あまつさえ私利私欲の世界征服などという戯言のために利用する。許されざる暴挙にエマは怒りの感情を科学者に向けるが、彼は美女の怒気を孕んだ横顔に肩を竦めて言葉を返す。

 

「それは私ではなくパトロン殿に口添えしてくれるとありがたい。彼は君のような美人の話は好んで聞くタイプだ。世界征服などという私欲を求める人間なのだから、当たり前の話だがね」

「び、美人……んん。あなたは、その方の目的に興味がないと?」

 

 ――――ならば交渉の余地があるかもしれない。

 僅かながらの期待を含んだエマの声は、しかし研究員にとっては失笑を禁じ得ない。あの動乱を生き抜いたという割には、人の善性を信じすぎている彼女の考えに、だ。

 

「いや? それはそれで悪くないと考えている。可能か不可能かの是非はともかく、私の技術があれば〝楽しいもの〟にはなるだろうからな」

「な……」

 

 科学者として可能と不可能を計算するのではなく、彼は〝楽しい〟という快楽主義を打ち立てることでエマの期待を打ち砕いた。

 そして、おもむろに椅子から立ち上がると、彼はエマの身体に指を立てて撫で上げていく。それはエマの豊満な乳房の肉を押し、腹を擽り、薄く生えた赤紫色の陰毛を摘んで遊ぶ。

 話に集中していたエマも、そこで自らの身体が裸であることを思い出したのだろう。カァッと激しく赤面をし、その朱色の顔で科学者を睨みつけた。

 

「やっぱり、不埒な目的のために……!」

「不思議かね? 雄という種であれば、誰しも持ち得る欲求だ。君のように素晴らしい身体に、美しい容姿。それを機動兵器作成の最中に都合よく扱えるというのなら、私はその欲を否定しない。いいや、むしろ肯定しよう」

 

 何故ならば――――楽しいからだ。

 

「さて、君には機動兵器の動力源になって貰う。希少な魔女の因子はコアのパーツとして最適でね」

「あなたのような人に協力はしません……!」

「結構。私はこちらで勝手をさせてもらう。安心したまえ。君の意思は私個人の嗜好で確認こそすれど、何ら影響はしない」

 

 どこまでも勝手な科学者の男にエマは歯噛みをする。

 現状、エマに打てる手は無いに等しい。ここに拘束されるまでの記憶は喪失し、自らの失踪の痕跡を仲間に示唆することが出来たかさえ怪しい。

 だがそれでも出来ることはある。家族を、友を、仲間を信じること。その力で困難を乗り越えてきたエマだからこそ、身体を弄ばれようとする絶体絶命の状況でも、諦めずにいることが出来るのだ。

 裸身に剥かれたエマを下劣な男の魔の手から守るものは何もない。しかしその心は受け継がれた魔女の意思と《Ⅶ組》の絆で守られている。気丈を保つ美しく気高い面が声を発した。

 

「……私の仲間が、必ず助けに来ます! それまで何をされようと――――あなた方のような下劣な者に、私は屈しない!」

 

 

 エマの仲間を信じる尊き心の宣言から数刻後、彼女を磔にした台座の上から劈くような悲鳴が轟いていた。

 

「ん゛ッあ゛がア゛ア゛あ゛ぁ゛ァ゛〜〜〜〜っ……!!?♥♥♥♥」

 

 悲鳴の意味を区分するのであれば、それは間違いなく嬌声であろう。エマの広げられた股座で回転するシリコン製の丸鋸。それが小指の先サイズまで膨張した陰核に押し当てられ、超高速の刺激で快楽物質を生成している。

 その快楽はエマの中枢神経に到達すると、彼女の表情を一変させた。伸びた鼻の下にトロトロの鼻水を流し、舌を突き出しよがり狂ったアヘ顔。そこから吐き出される悲鳴が嬌声でない、というのはあまりに苦しすぎる言い訳ではないだろうか。

 

「だめっ、だべえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛え゛え゛♥♥♥ めぐれる゛♥♥ くりっ、捲れてりゅ♥♥ 捲れへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?♥♥♥」

 

 ヂヂヂヂヂヂヂヂッ♥♥

 

 クリトリスを削り取る勢いで刃が乱回転する。鋭敏な陰核を傷つけずに刺激だけを促すシリコン素材も、エマからすれば鋭い刃に切り裂かれるような苦痛だった。

 苦痛が苦痛らしくなく、絶頂感として脳髄を焼いて弾ける。瞼の裏から閃光が明滅し、いつ起きているのか、いつ気を失っているのか、その二つさえ定かでなくなる。まして、思考をするなど以ての外。

 

「い゛びィィィィ゛♥♥♥ はひっ、あひょっ、ん゛い゛ィィィィいぃあぁぁぁぁぁぁ……っ、おひぃぃぃぃぃぃぃぃんっ♥♥♥♥」

 

 プシュゥゥゥゥゥゥゥッ♥

 

 エマは感じたことを思考を挟むことなく口から走らせる。枷に囚われ、ガクガクと小刻みな痙攣を繰り返すだけの腰下から噴水のようなアクメ汁を吹き上げながら、言葉にならない感情を喜悦の声にして発していた。

 

「活きがいい……いや、いいイキっぷりだ。投与から2時間15分42秒後の成果としては、かなりのものだ。やはり魔女の末裔という材質が良いのかな?」

 

 科学者は淡々と、しかしどこか楽しげな声色でイキ狂うエマを見下ろしていた。時折、痙攣して揺れる彼女の爆乳を揉みしだいて楽しむなどして、実に悠々自適な様子だ。

 気が狂うような快感を与えられるエマへの気遣いや遠慮などは感じられない。自らの胸が手で揉まれている事実が、クリトリスの刺激で押し流されていく。電流の如き閃光と、流れる涙で歪む視界。彼の顔が見えなくなるほどの苦痛絶頂の中、エマが言葉を振り絞った。

 

「な、なにっ、どうして、ひぃんっ♥♥♥ こんにゃ、ことひっ、なんの、ひみが、うひぃぃぃぃぃぃぃっ!!?♥♥♥♥」

「んん? 大方察していると思っていたが……君をコアにするための改造実験だ。まあお察しの通り、私の嗜好が盛り込まれているがね」

 

 でなければ、陰核に怪しげな薬品を投与してサイズと感度を増加させ、集中的な刺激でイキ狂わせる官能的な光景を選ぶ意味はない。

 エマを性的な意味で弄びながら、実験の成果を引き出す。嗜好と目的を無理やり一致させたもの。被験者が騒がしいことこの上ない実験など、そういう嗜好の人間でなければ全く意味がない行為だ。彼の場合、よくある苦痛の悲鳴を快楽の嬌声に変えた方が〝楽しい〟からそうしている、というわけだ。

 

「コアに必要なものは長時間の運用に必要な耐久力と、何より特別な魔力。あらゆる薬物を投与し、君の絶頂による魔力の生成及びブーストを行う。コア化のための実験を兼ねていると思えばいい。そら、早く絶頂に慣れないと壊れてしまうぞ」

「そ、ぞんな゛♥♥ むりっ、む゛り゛ィ゛♥ イグっ、イグぅぅうぅぅぅぅうぅぅうぅ!!♥♥♥♥」

 

 無茶苦茶なことを言う彼の言葉の半分も、恐らくはエマの頭に入ってきていない。彼女の思考能力はほぼ全てが絶頂へと持っていかれている。頭が真っ白になるエクスタシー、頂点にエマの思考は引きずり出されて居座ることを強要されているようなものなのだ。

 イクことに慣れろ、などと意味がわからない。理解ができない。こんな快感、人間が耐えていられるはずがない。人間の脳は、絶頂に耐え続けられるように出来ていない。絶対的なアクメに頭が壊れる方が遥かに早い。だからエマは『イク』しか返すことができなかった。

 

「やれやれ、クリトリスで泣き言とは先が思いやられるな。さて、次は〝彼ら〟の道を整備しておくとしよう」

 

 狂ったように繰り返される地獄のアクメが不意に止む。エマの耳には聞こえていなかったようだが、科学者の男が彼女の陰核を擦り続けていた装置を停止させたのだ。

 

「……はぁぁぁー♥♥ はっ、はへっ、ッヘぇ♥」

 

 舌を突き出したまま、いつぶりかの長い呼吸をする。落ち着いてとも言えず、綺麗とも言えない。仰け反り顔で大口を開け、鼻の穴を開いて無様な呼吸をするエマの顔は総じてみっともない。悪く言えば品性がなく、よく言えば雄の劣情を誘う快楽の余韻に浸った顔だ。涙淵に沈む顔は鼻水さえも淫らに見え、エマ・ミルスティンという美女の顔立ちが途方もなく美しいものだと証明している。

 

「実に良い。こちらとしても、生の感触を楽しむに越したことはないからね」

「へ…………ひぃ!?」

 

 エマが悲鳴を上げる。彼女の両足は知らぬ間に拘束を解かれ、引き締まった太股を科学者の手で握られる形で押し広げられていた。

 両手を開き、股をガニ股にした望まぬ下品なポーズ。そして、強制絶頂で失禁のように愛液が垂れて上気を発する己の秘部に、男の性器が突き立てられようとしていた。

 異様なほど大きいそれは、常人のサイズを遥かに上回っている。混浴が常識的な文化ということもあり、未通のエマも垣間見たことは何度かある。が、それらが興奮状態になかったものだとしても、その差は比べるだけ無駄に思える。何かの薬物を投与し、膨らませたとしか思えない凶悪な剛直だった。

 〝それ〟が己の膣内に挿入れられる。想像してしまった生娘であれば、頬を引き攣らせて喉から悲痛な声を上げるのも必然だった。

 

「や、やめ――――ん゛お゛っ♥♥」

 

 そして科学者がエマに遠慮せず、その意思を確認こそすれど、配慮はしないというのは存じているだろう。

 在り来りな制止の声が途切れ、腹の底から出た野太い雌声がハッキリと響く。ありえないほど大きい肉棒が、エマの女性器の奥へと突き立てられた。

 

「ん゛ほお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♥♥♥♥」

 

 およそ未通とは思えない魔女の汚声が溢れ出す。膣壁を擦るカリ高チンポの亀頭が子宮口へと到達し、エマは震える喉笛を翻して白目を剥いてアクメをキメた。

 

「未通か、これは失礼した。これほど優秀な膣内が使われていないとは、君の周りの男は見る目がないか、勃起不全を疑ってしまうがね」

「ん゛ッほ♥♥ おおっ、おっおっお♥♥ おぉ゛お……いぐっ、い゛ぐぅお゛ぉ゛♥♥♥♥」

 

 仲間を、大切な人を嘲り笑う言葉がエマの鼓膜を震わせた。はずなのだが、彼女は断続的なピストンによって膣内から発せられる快楽に、白目を剥きかけた蕩け顔で濁声を上げることに夢中なようだ。

 したくてしているわけではないのだろうが、連続的な絶頂から断続的な絶頂へと切り替わったことで、僅かながらに生まれた隙間の思考でより深い絶頂感を味わっている。そんな彼女に侮辱で芽生えた反抗の意思を果たせる力が残されているはずもなかった。

 

「お゛っお゛っお゛ぉっ♥♥ ぅぐぉ゛おっ……♥♥ ぬぐっ、あ゛っあ゛♥♥♥ お゛ぉぉぉぉぉ!!?♥♥♥♥」

 

 ペニスを突き立てられてよがり狂う。生殖行動という原初の快感をその素晴らしい女体で味わうエマの心は、たった数時間で打ち砕かれる寸前まで追い込まれていた。

 初めてを奪われた喪失感。大切な人を侮辱された怒り。そんな善性の思考は暴力的な快感の前では無意味とばかりに押し流され、エマ・ミルスティンは淫乱な雌の姿を晒す。

 

「……ああ、そうだ。確かあなたの仲間が助けに来るのだったか」

 

 不意に、本当に唐突にエマとの性行為で快感を得ていた科学者の男が声を発した。

 それは数時間前、何も知らないエマが気高い顔で吠えた言葉への返答だった。彼の癖のようなものなのか、相手の言葉に時間差で応える。あるいは彼の嗜好がそうさせているのかもしれない。

 モニタが点灯する。ちょうどエマの横にいつの間にか設えられていたそれは、彼女の目にある光景を映し出した。

 

『お゛ぉぉおぉおぉ〜〜〜っ……♥♥♥ や、やべよ゛♥♥ やべッ、のお゛♥♥ イグのどめ゛っ、イぎだぐな゛♥ ん゛お゛お゛お゛ッ♥♥♥♥』

 

 金髪の美女が、後部の壁に手足を無理やり入れられ拘束された状態で、身体を反らして絶頂に喘いでいる。

 女性器には太いディルドが固定具のように壁から伸びて突き刺さり、下腹部には電動マッサージ器、乳首にはローター。それらが絶え間なく振動を与え、エマをも超える爆乳の美女にアクメの地獄を与えていた。

 エマはその光景に絶句した。女がイキ狂っているから、というだけではない――――信頼する家族であり魔女の長たるローゼリア・ミルスティンが、力を振るうための姿を晒して囚われているという現実にも、エマは言葉を失ったのだ。

 

「彼女は君の祖母に当たる魔女で相違ない。さすがは《魔女の眷属》の長だ。丸四日の絶頂で限界を迎える様子すらない……こちらは君の仲間だな」

 

 映像が切り替わる。君の仲間、と呼ばれた二つ並びの〝尻〟が映る。ロゼが壁に手足を入れられていたなら、その尻は壁から飛び出した〝壁尻〟だ。

 片方は引き締まった無毛の小尻。もう片方は青みがかった硬そうな尻毛を晒したムチムチの巨尻。だがどちらも女のものだとわかる性器が丸見えで、秘部は細い糸を絶え間なく垂らし、酷くもどかしげに見えた。

 

「便利に扱える手駒が欲しいのだが、洗脳技術は専門外で興味がないものでな。故に、君たち旧《Ⅶ組》なら申し分ないだろうと様々なアプローチで〝交渉〟をしてみたところ、媚薬を塗って放置するのが一番わかりやすく効果的だった」

 

 それから、それから、それから。と、彼はエマが知り、考え得る限りの友人や仲間たちをモニタに映し出していく。それは全てエマと同じ雌であり、ロゼのように全体を映してイキ顔を晒した姿や、フィーやラウラのように極一部分を惨めに映し出した姿など、彼の嗜好の一部が垣間見えるものばかりだった。

 

「さて――――仲間が助けに来る、だったか。その確率は、君の中でどれほど高くなった?」

「………………………………………………………………………………ぁ」

 

 ハッキリと、何かが折れたような音が零れた。エマの瞳が死んだように光を失った。これから先、彼女を襲う快楽に耐えるだけのものをあっさりとへし折られた。

 

「……ゆる、し、て――――い゛お゛ぉ゛っ!?♥♥♥」

 

 ドプッ♥ ドプドプドプ♥ ドブプビュルルルルルルルルッ♥♥

 

「お゛っ♥ イグっ、イグゥッ♥♥♥♥ ぅ゛お゛♥♥ お゛ッほお゛ぉ゛お゛ぉ゛お゛お゛お゛〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 その絶望に快楽の汁はよく染み渡る。胎内をなみなみと満たしていく快楽主義者のザーメンで、エマが果てる。

 心がへし折られた魔女の蕩けたアクメ顔は、彼の刹那的な情欲を満足いくまで楽しませるものだったのは、言うまでもないことだろう。

 

 

「では、エマくん。準備はよろしいかな?」

 

 帝国にも未来の共和国にも存在しない新型の自律型人形兵器。完成を直前に控え、その兵器の眼前でコンソールを叩く科学者の男は、その制御盤に映ったコックピットの中にいる美女に問いかけた。

 コックピットと言っても、ほとんど名ばかりだ。機体の心臓部に〝取り付けられた〟彼女は、両の手足を埋め込まれる形で〝組み込まれて〟いる。取り付けられ、組み込まれる。それは正しく生体パーツ。生きたコアユニット。紛うことなき動力源であった。

 艶やかな赤紫色の髪が汗で張り付いている扇情的な顔を上げたコアの女は、怯え切った顔で僅かな言葉を発した。

 

『ごめ、……ん、なさい……』

 

 それは誰に向けての言葉であろうか。大切な人への謝罪か、それとも科学者に向けた『助けて』が続く懇願か。

 

「ふむ……なら起動を開始するとしよう。安心したまえ、君のコアとしての適性は完璧だ。命の保証は確実なものだよ」

 

 科学者は、起動のキーを押した。それはエマの返答を聞いたが故の行動ではない。エマの返答は彼の嗜好を刺激することはあれど、彼の目的を改変する力は持たない。

 エマが泣き叫んで懇願していようと、次の瞬間の結果が覆ることはない。人形兵器のシステムが駆動を始めた瞬間、エマの身体をとてつもない電流が駆け巡る。

 

『ぎょっ、ほぎょっ、んぎょぼっ!?♥♥♥♥ ほぎょべべべべべべあ゛ぅ゛べべべべべべべべべっ!♥♥♥♥』

 

 白目を剥き、鼻水を噴いてエマが奇声を響かせた。

 電流はエマの中の快楽物質生成を補助する『快楽電流』だ。もっとも、身体を傷つけないこと以外は本物の高圧電流と威力に差はない。

 囚われたまま快楽電流に身を焦がし、怪しい痙攣を起こしてアクメするエマの裸身。実にエロティックなコックピットブロックに新たな変化が起こる。エマの手足を埋め込んだ機械の隙間から、薄青い流動体が染み出し、その豊満な裸身を包み込んでいく。

 

『あべべべべべ、あ゛がごっ、あべっ♥♥♥♥ な゛、な゛に゛っ、い゛い゛ぃ゛い゛ぃ゛い゛!!?♥♥♥♥♥』

「通電性と吸着性を持った魔獣のスライムだ。そのまま電流の通りを良くする……ああ、特に子宮へ吸着した際の通電性は、君でも目を見張るものがあるだろうな」

『がう゛ぐィ゛ィ゛!?♥♥♥ や゛べッ、ホびょ♥♥♥ へべぇえぇえぇえぇ!!?♥♥♥♥ ヘッぶぅぁぅあぅうぅぐうぅぅぅぅーーーーーッ゛!?!?!?♥♥♥♥♥』

 

 子宮内に到達したスライムが胎内に走る快楽電流を加速させる。爆乳と呼ぶに相応しい乳房、ムチムチの尻肉に纏わりつき、揉みしだく。魔力の供給を高めるという名目にかこつけて、スライムはエマの身体を楽しんでいるかのようだ。

 揉みほぐされていくエマの身体から異常な魔力が迸る。そのついでに、スライムの色を変える彼女の恥ずかしい小便液まで溢れているようだが、まあ些細なことだろうと男は映像を切り替えた。

 

「頭部の思考、事象予測ユニットの方はどうだろうか、レンくん」

『ごべん゛な゛ざい゛!♥♥ ごべん゛な゛ざい゛ごべん゛な゛ざい゛ごべん゛な゛ざい゛ごべん゛な゛ざい゛!!♥♥♥ も゛う゛がんにん゛じでぇ゛♥♥♥ ゆ゛る゛じでぐだざい゛ごべん゛な゛ざい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ーーーーーーッ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥』

「ふむ、上々だな。これから想定された以上性能を確実に引き出してくれることだろう。これは素晴らしい……」

 

 とユニット内には、スミレ髪の少女が頭部の上半分にメットのようなものを被せられ、脳イキし続ける姿があった。脳の機能を絶頂信号で支配して操作し、彼女の天才性を余すことなく機体の性能に変換する。

 優秀なパーツを埋め込んだこの人形兵器は、自律型の名に恥じぬ超常的な性能を保有した。かの《至宝》がもたらした騎神をも上回る性能と、小型の《エリュシオン》とも言える高次元予測を単騎で持つ最強の大型機動兵器。

 

「――――さて、次の開発に移るとするか」

 

 予測を超えた性能を持った兵器の前で悦に浸る。その表情は偽りなく恍惚としたものながら、彼は次を見据えていた。

 たった一機の最強で世界征服という大それたことを成し得るのであれば、先の事変の結末は変わっていた。故に一機では足りない。足りないならば増やせばいい。

 彼は世界を牛耳るパトロンの手足となって、その目的のために働き続けるだけだ。その先に待つのが支配であれ破滅であれ、美しい女を楽しみながら満たされるのであれば――――世界の行く末への憂いなど、彼には不要なものである。

 

 

 



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シズナ・レム・ミスルギ(洗脳、無様敗北)

気づいたら更新サボってる。そんな年末。





 

「うぐぉ……いでぇ……」

「ぐぞぉ゛……何なんだよでめぇぇ」

「それはこちらの台詞なんだけどね」

 

 共和国、とある街の路地裏に半グレの集団がボロボロの姿で倒れ伏していた。死んではいない、重症というほどでもない、けれど動くことはできない。そんな奇跡的な負傷を彼らに与えた女は困り顔で刀を鞘に納めた。

 彼女の実力を鑑みれば、恐らくは剣を抜く必要すらなかった。そうしたのは自分に声をかけてきた半グレたちへの敬意と、剣士としての一つの形であろう。

 

「いきなり声を掛けてきたかと思ったら、人をこんな場所に連れ込んで来たんだ。仕方がないというものさ。……これが〝なんぱ〟かい? ならもう少しやり方を考えた方がいいと思うよ」

「そ、そんな格好しといてビッチじゃねぇとかふざけんな……」

「ん? これ、そんなに変かな。ヴァンたちは似合ってるって言ってくれたんだけど」

 

 艶やかな銀髪を靡かせた童顔の美女。どうあっても目立つ彼女が、腰や臍が露出した派手な私服姿で街中を彷徨いているとなればさらに目立つ。ましてその場所が、グループでありながら名前もない三流の半グレたちが屯する地区であれば目をつけられて然るべき。

 だが悲しいかな。三流は相手の力量さえ測ることができない。ただ彼女が美しい容姿できめ細やかな肌が目に毒な装いをしていたというだけで、この半グレたちは無謀にも声をかけて絡み、我が物にしようと目論んだ。

 

「まあ、今回のことに懲りたら相手を選ぶことだ。じゃないと、この先長くは生きられない。身の程を弁えることだ」

 

 ――――その相手が《白銀の剣聖》と呼ばれるシズナ・レム・ミスルギであるとも知らずに。

 名は知らず、力量も見抜けなかった半グレたちはシズナに一瞬で打ちのめされた。たった一人の女に返り討ちにあった彼らは、たとえシズナの助言を受けたとしても長くは持たないだろう。

 軌跡の裏側で人知れず別れ、滅び、消え行くだけの三流グループ。有象無象の半グレ集団。詰る言葉は幾らでもあり、褒める言葉はろくに出ない。

 

 であるならば終わりは当然のこと。最低限の忠告を残し、踵を返して立ち去ろうとするシズナ。きっと数分後には彼らの顔など忘れ、休暇を楽しむことだろう。

 

「くそがァ……!」

「?」

 

 しかし、強運とでも言うのか。あるいは悪運なのだろう。

 半グレの一人が痛みに耐えながら地べたを転がると、その拍子で服から零れた何かがシズナの足元にコロコロと転がってきた。

 球体が飾りに囲まれた手のひらサイズの物体。宝石にも見えるそれに気づいたシズナは、手で持ち上げてジロジロと眺める。

 

「これは……古代遺物(アーティファクト)か。どうして君らがこんなものを持っているのかな?」

 

 シズナはそれ自体より、半グレたちが持っていることに疑問を抱いたらしい。

 アーティファクトは並大抵の人間が持てる代物ではない。単なる大ぶりな宝石に見えるこれも、何かしらの事象を引き起こすだけの力を持っているはずだ。星杯騎士団が回収する危険物、それが古代遺物(アーティファクト)というものだ。

 至極真っ当な疑問だ。彼女の《観の眼》も万能ではなく、傷だらけでろくな思考ができない半グレたちから入手経路を探ることは困難だった。

 

「ううん。困ったものを見つけてしまったな……」

 

 この古代遺物の持ち主が半グレたちでなければ、シズナは頭を悩ませることをしなかった。持ち主によっては返却していただろう。かくいうシズナも、古代遺物のことを強く言えない〝妖刀〟を持っているからだ。

 だが、こんな小物たちに持たせておくには危険すぎるものだ。かといって星杯騎士団と仲が良いというわけではないシズナが持っていくのも面倒が多い。

 いっそ切ってしまおうか、などと物騒なことを考えたシズナだったが。

 

「か、返しやがれ……おれ、の……そこで、止まれ……っ!!」

 

 古代遺物を持っていた半グレが、シズナに奪われたことに気づいてその手を必死に伸ばした。

 それが事象を引き起こしたのかは定かではない。確かなのは、シズナの手にあった古代遺物の宝石部分から眩い光が溢れたこと。

 

「ッ、しま――――――」

 

 剣聖の視界が光に包まれた。たとえ目を奪われても気配を感じられるはずのシズナが焦ったのは、その古代遺物が効果を発揮した際に何が起こるか分からないからだ。

 

「………………」

 

 半グレたちの悪運とシズナの僅かな慢心。意図せずして奇跡的な噛み合いを見せたこの事象は、シズナが〝昏睡したように沈黙した〟するという光景に繋がった。

 立って眠りについているとでも言うべきか。目を閉じて言葉を発することなく、さらに両手をダラリと無防備に下げたシズナの手のひらから古代遺物がこぼれ落ちる。

 

「へ、へへ。コイツはツイてるぜ……」

 

 それを拾い上げた半グレは、立ち上がることがやっとな身体でありながら勝ち誇った笑みを浮かべた。シズナの無力化に成功した。その確信に満ちた笑みに、他の半グレたちも応じるように起き上がり始める。

 

「なんだ、こいつ。いきなり動かなくなりやがって」

「その胡散臭い玉っころが光ったからか? おい、そんなもんあるなら初めっから使えよ」

「うるせぇな。俺だってこんなもん買ってたの忘れてたぜ……」

 

 持ち主である男は仲間に揶揄されながら、驚いた目で古代遺物を眺める。

 悪運は、彼が黒芒街を訪れた時にその古代遺物を購入した時から始まっていた。

 三流の半グレたちは裏社会にある掟、タブーといったものを軽んじる。故に三流であり、裏の人間が屯する黒芒街でさえ居場所を作れなかった。だが訪れた時、商売上手の男に物を売りつけられるだけの時間はあった。

 そのうちの一つが彼の持つ古代遺物。もっとも、売った本人や持ち主の半グレでさえそうとは知らなかった。何せ、効力はハッキリしているというのに〝使い方が分からない〟という代物なのだ。古代遺物というより、ガラクタと言った方が余程信じられるに違いない。

 そして効果だけが伝わり、しかし使い方が分からない不良品を上手く買わされた半グレは、古代遺物を持っているという自覚を持たずにシズナへ目をつけて絡みに行き、喧嘩となり――――相手の意思で持たせて命じる、という古代遺物の起動条件を偶然で満たしたのだ。

 

「おい! こいつ全然動かねぇぞ! 今ならヤッちまえるんじゃねぇか……!?」

 

 手加減していたとはいえ叩きのめされた事実に変わりない。にも関わらず、しつこさだけは一人前の半グレたちはシズナが無力化されたと見るや彼女の周りにこぞって集い、今なら〝何でもできる〟のではないかと沸き立った。

 元々彼女の絶美に目をつけていた連中だ。何をしたいのかは言うまでもないだろう。

 

「……いや待て。ここでヤッて終わりってのはねぇだろ」

 

 だが、シズナに一度完膚なきまでに打ちのめされた彼らは、無力化してこの場で楽しみを享受するだけで終わらせたくないと考えた。

 この女にはもっと相応しいことをしてやりたい。あるいは〝させてやりたい〟。女に喧嘩を吹っ掛けて、手も足も出ずに敗北したことへの逆恨みは深い。

 

 その恨みから一人の提案に乗った半グレたちは、ボロボロの身体を引きずって物言わぬ人形のようになったシズナを自分たちのアジトに運び込んだ。

 

「そんでどうするよ。使い方わかんのか、その玉っころ」

 

 アジトと言っても、共和国の発展に置き去られた旧市街の外れに捨てられた家を再利用した古びた拠点だ。

 掃除や手入れをサボっていることで老朽化や汚れも激しく見て取れる。そんな場所に数人の半グレと一人の美女というのは、些か場違いにも思えてくる。

 アジトの惨状を気にすることなく、物言わぬ人形のように立ち竦むシズナの身体を視線で舐め回す半グレたち。事実上、彼らの中心人物となった古代遺物を持つ男は、ニヤリと笑って言葉を返した。

 

「慌てんなよ。この玉、意外とお利口さんだぜ。使い方が頭に浮かんできやがる……」

「なら最初からそうして欲しかったぜ……いでで! この女、思いっきり叩きやがってよぉ……」

 

 シズナからすれば峰打ちも峰打ちだったのだが、半グレたちからすれば大怪我に等しい痛みが身体中に走っている。

 喧嘩を吹っ掛けた側の逆恨み。加えて、仮に初めから古代遺物が使えた場合、逆にシズナは《観の眼》を働かせ捻じ伏せていた。怪我の功名とはまさにこのことなのだが、彼らが気づくはずもない。

 

「そうだな……ならまずは、オトシマエって奴をつけさせてもらおうか。この玉ならそれが出来そうだぜ」

 

 一方的な恨みからシズナにやり返すことを望んだ半グレは、古代遺物を使って彼女の〝調整〟を始める。

 彼の持つ古代遺物の特徴は【催眠洗脳】。文字通り、効果範囲に入った人間の思考や心を歪めて思い通りに操ることができる禁忌の力だ。

 

「……よし。これでコイツは俺らの言うことを何でも受け入れる」

 

 催眠の内容は【半グレたちの発言はどんな内容でも受け入れる】。催眠洗脳待機モード、つまりは今の人形状態に暗示をかけることで、正気に戻した際に命じた事象が効果を発揮する。

 

「ま、マジで大丈夫だよな? もう一回ぶっ叩かれたら今度こそ死んじまうぜ……」

「はっ。実際大人しくなってんだから効かないわけねぇ……多分な」

 

 しかし、古代遺物の所持者以外は半信半疑でいる。シズナの圧倒的な力は、彼らにとって一時的なトラウマに等しい衝撃を与えている。身体の傷が癒えていない以上、仕方のないことだった。

 

「安心しろ、こいつぁ本物だ。今から証拠を見せてやるぜ」

 

 周りの心配を他所に、古代遺物を持った半グレは全能感に酔いしれた顔でシズナの意識を元に戻す。程なくして、閉じられていた彼女の瞼がゆっくりと開かれた。

 

「んん……あれ? 君たち、もう立てるんだ。思ったより丈夫だなぁ」

 

 目を覚ましたシズナは〝あの瞬間〟から意識が繋がっているのか、半グレたちが自分の周りで立っていることに驚き、目を細める。

 先ほどまで意識を喪失していたとは思えない、相変わらずの上から目線に何人かは傷が疼いて慄くが、古代遺物を持った半グレはヘラヘラと笑いながら言葉をかけた。

 

「アンタの強さはよーく分かった。けど、まだ決着はついてねぇ。今度は俺らのルールで続きをヤろうぜ」

「へぇ……」

 

 半グレは続ける。目を細めたまま興味深いと視線を向けるシズナへ、自分たちの〝ルール〟を提示した。

 

「やることは簡単だ。棒立ちのアンタの胸を揉んでケツをぶっ叩く。それに最後まで体勢を崩さずにいられたらアンタの勝ちだ。土下座でも何でもして、負けを認めてやるよ」

 

 ――――あまりに無茶苦茶な〝ルール〟だった。

 第一に、シズナ側に何のメリットもない。彼らに敗北を認めさせることにシズナはこだわっていない。羽虫を振り払うかの如く、彼女は半グレたちに対して根本的な興味が欠けている。

 第二に、その条件はシズナに反撃の手段がなく、なおかつ終わりがない。最後までとは言っているが、その最後を決めるのは半グレだ。数時間、下手をすれば一日中棒立ちを維持していろと言い出しかねない。

 第三に、セクハラが前提の攻撃手段というのがまずもって論外だ。如何に手段を問わない喧嘩とはいえ、人には矜恃や倫理観、貞操観念といったものがある。人権や尊厳の一切を無視した彼らの〝ルール〟は外法以下の行いと言える。

 

 総じてシズナが受ける意味のない、上がる価値のない土俵だ。そんなことをせずとも、彼女が抜刀し一陣の風を切れば、半グレたちは溜まった埃が払われるように消え失せることだろう。

 

「――――うん、いいよ。そっちの方が面白そうだ。どこからでもかかってくるといい」

 

 だが、シズナはその無茶苦茶な勝負に〝乗った〟。刀を放り投げ、無防備な直立姿勢を取っていつでもかかって来いと言ってのけた。

 全ては彼女の中に根付いた【半グレたちの言うことは何であれ受け入れる】という常識に従ったまでのこと。シズナの態度に変化はない。飄々とした上から目線に、事実上の〝絶対服従〟が組み込まれただけに過ぎない。

 

「……ま、マジかよ。マジかよこの女! マジィ!?」

「は、早くヤッちまおうぜ! 待ちきれねぇよ!!」

 

 シズナから見ればそうなるのだろう。が、半グレたちからすれば〝だけに過ぎない〟など口が裂けても言えない。

 自分たちより遥かに格上の美女が、自分たちのおかしな命令やルールにきっちりと従う。何の違和感も持たずに頷き返す。それだけで、彼らは傷の痛みを忘れるほどの興奮を覚えた。

 

「お、おい待てよ! だったらこれ使おうぜ!」

 

 今にもシズナたちへ飛びかかりそうな仲間たちを止め、一人の半グレが家具の引き戸から何やら奇妙な注射器を取り出した。

 

「ちょ……おまえ、それはヤベェだろ。せっかくこんな上玉手に入れたのにぶっ壊す気か?」

 

 彼が持ち出してきたものを見て、仲間たちが眉をひそめた。大概のことは笑って行える彼らをもってして、その注射器の中身は常識的とは言えない。

 中身は単純な媚薬だった。体内に注入すれば、たちどころに全身が過敏になる強力な違法薬物。問題があるとすれば、強力すぎるあまり常人に投与すれば発狂し、過剰摂取で容易く死に至る劇毒じみた代物だった。

 当然、彼らも殺人行為は避けて通りたい道だ。どんなに良い女も死んでからではろくに楽しめない。媚薬を手に入れたはいいものの、使いどころが見い出せずに廃棄寸前だった。彼がシズナに使いたいと言い出したことで、ようやく存在を思い出したくらいなのだ。

 

「この女だったら耐えられるんじゃね? それに使った方が面白い反応してくれそうだしよぉ……」

「それは、そうかもしれねぇけどな」

 

 相手が死に至る可能性が高い媚薬。その使用を咎められないのは、彼らも気になるからだ――――飄々とした美女のシズナが媚薬でイキ狂う姿が。

 それに、シズナなら耐えられるかもしれない。そんな淡い期待は、使うべきではという彼らの決断を鈍らせ、使ったところを見てみたいという喜悦への期待感を煽り立てる。

 

「まだ始めないのかい? 私はいつでもいいんだけど」

 

 シズナからすれば〝一風変わった戦い方〟なのだろう。直立を維持したまま、剣士の血が疼くとばかりに半グレたちを挑発する。

 実力者として遙か高みに立つが故の絶対的な自信。それは催眠状態を見抜けないことのマヌケさに繋がるだけでなく、危険な媚薬の使用に踏み切らせる艶やかな色を帯びたものだった。

 

「……やっちまうか」

「ああ。……おい剣士さんよ。ハンデ代わりに、こいつを打ってくれねぇか?」

「構わないよ。君たちの好きにするといいさ」

 

 ハンデという体を装い、シズナに媚薬の注入を決断する。もちろん常識を書き換えられたシズナは二つ返事で了承し、右手を差し出して注射器の針を受け入れた。

 何でも受け入れるという暗示に偽りはなく、媚薬だと理解していながら体内に劇毒を受け入れていく。

 

「…………ん゛ッ♥♥」

 

 変化は不意に訪れた。平然としていたシズナが、その飄々とした顔を初めて歪ませ吐息を零した。

 我慢しようとして出来なかった。そんな声を漏らしたシズナの顔は、目が焦点を狂わせ鼻の下を伸ばし、唇を無様に尖らせたおかしな表情だった。

 

「ん、ンン゛ッ♥ オ゛ッ♥♥ お゛ォッ♥」

 

 その様子は媚薬の注入と共におかしさを加速させる。吐息の我慢が破れ、野太い喉声が溢れ、鼻水が垂れて全身が震え始める。

 常人なら過剰摂取で複数回は死んでいる。常軌を逸した量の違法薬物を投与されたシズナの身体は、一瞬で何百倍という性感を手に入れる。その代償に、彼女はおかしな我慢顔で勝負に挑まなければならない。半グレたちからすれば、むしろ歓迎すべきことではあったが。

 

「ぜ、全部ぶち込んじまった……」

 

 結局、手に入れた媚薬の全てをシズナに注ぎ込んだ半グレは、様子がおかしいとはいえ生きているシズナに興奮と恐怖が綯い交ぜになった呟きを漏らす。

 

「始めようぜ。……イク時は、しっかり〝イク〟って言ってくれよ?」

 

 他の面々も似たようなものだ。それ故、恐怖を興奮が上回ることにそれほど時間は使わない。彼がシズナに下した追加の命令は、官能の吐息を発する彼女への情欲という期待と興奮の現れだ。

 

「ふ、ふふっ♥ ど、どこからでもいいよ♥ さあ、存分に――――――」

 

 ギュッ♥

 

 半グレはシズナの言葉を断ち切るように、彼女の乳房を衣服の上から握った。服の上からでも分かるくらいに勃起した乳首を指で挟み、抓るように引っ張り上げた。

 

「イグゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥」

 

 瞬間、それはそれは見事なまでの絶頂をシズナは見せつけた。

 姿形より早くシズナの絶頂宣言が鼓膜を震わせる。直後、背を反らし天井に向けて翻った顔が舌根を突き出した。両脚はガクガクと震えて開き、ズボンに一気に広がるほどの愛液が染み出し始める。

 

「あ゛ッ♥♥ う゛ぅッン゛♥ ヘッオ゛ぉ゛♥♥♥ イ、イかなっ♥ ひぐっ♥ んんヒィッ♥ イひぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 あっさり絶頂してしまったシズナは、敗北の条件である姿勢を崩すという行為を止められない。半グレたちと勝負をしていることさえ忘れているかもしれない。

 数百倍の感度を持った乳首を抓られ、果てるという行為は剣聖のシズナですら無様な動きを止められない衝撃を伴った。口はヨダレを吹き出し、背中は反り返り、両脚はみっともなく開いてイキ潮を吹き上げる。

 雌雄は決した。この時点で半グレたちの勝利は決まった。だが、勝負のことを忘れているのはシズナだけではなかった。仰け反り絶頂で恥を晒した彼女の身体に飛びかかり、一斉に弄び始めた半グレたちもだ。

 

「へへ、へへへ! よくもあんな物騒な剣でぶっ叩いてくれたなぁ! 喰らえやぁ!!」

 

 バチィンッ!♥

 

「ふん゛ッぎィィィィッ!!?♥♥ びゃぴっ、いぐっ、ヒィィぐぅぅぅぅぅゥゥッ!♥♥♥♥」

 

 尻を引っぱたかれたシズナが飛び跳ねながらイキ狂う。彼女の身体は全身が性感帯であり、もはや痛みすら快楽に成り果てている。

 

「うおっ、パンツの中ヤバすぎ! どこ触ってもぐちょぐちょじゃねぇか!」

「あっあっあ゛っ♥♥ あひぃんっ♥ こんにゃ、ところッヘェ♥♥ いぐっ♥ ゃべッ♥♥」

 

 ズボンの中に手を差し込めば、役に立たなくなったずぶ濡れの布下に彼女の秘部がある。その秘部も媚薬の効果で完全に花を開き、陰裂の奥から弄りやすい汁を大量に滴らせ飛び散らせ、男の手をこれ以上なく受け入れた。

 シズナのマンコをぐちゅぐちゅと弄び、指を入れて掻き毟る。

 

「おっ、剣士ちゃんのGスポットはっけ〜ん! 弱いのはここだろ!!」

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅっ♥ じゅぽじゅぽっ♥ ぶちゅくちゅくちゅっ♥

 

「アァァァァァッ♥♥♥ んあ゛へェ♥♥ よ、よわくなっ、よわ、よわく……よわヒィィィィィッ♥♥ イグッ、イグッ、んおおほぉぉぉぉぉぉぉッ!!♥♥♥♥」

 

 全身弱点の中でも特に弱い膣壁の浅い部分を擦られ、倒れた姿でブリッジをして全力でアクメをキメる。ズボンの隙間から失禁のような淫汁が吹き散らされ、汚れた床に髪を擦り付けるように反れた顔は鼻の下が伸び切っただらしのないアヘ顔を見せつけている。

 

「ん゛ッひィィッ!♥♥♥ ひぐっ、イグッ、まだイぐッう゛お゛ぉ゛ッ♥♥♥♥ お゛ッほォォォォォォォォッ!!♥♥♥♥」

 

 プシャプシャプシャッ♥ プシャァァァァァァッ♥ プシャプシャプシャァァァァァァァッ♥♥

 

 イッてイッてイキまくるシズナの嬌声は止まらない。どこを弄られても絶頂を繰り返すだけになった剣聖の潮吹きが辺り一面にぶちまけられる。

 催眠と媚薬に犯されたシズナは、その自覚すらないまま半グレたちの玩具に生まれ変わったのだった――――――

 

 

 

 それから数ヶ月後。シズナは未だ半グレたちとの喧嘩を続けていた。

 

「今日はなんだい? ガニ股で腋を見せた格好を維持? ふふ、面白いじゃないか。崩せるものなら崩して――――うひっ♥ あひゃひゃひゃひゃひゃッ♥♥ ぶひっ、ふひひひひひひひひひ〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 もっとも、それを喧嘩と考えているのはシズナだけであり、半グレたちは今日も今日とて彼女の痴態を楽しむためにあらゆる【命令】を下していた。

 

「ふひっ、いひひひひひひっ♥♥ しょこっ、しょここしょばゆひっ♥♥ ぶひゃひゃひゃひゃひゃッ♥」

 

 シズナがガニ股腋見せポーズを維持するだけの勝負。そんな彼女の腋の下を指や玩具でくすぐり、顔面が崩壊した無様なゲラ笑い顔に陥れる。しかも媚薬の効能で否が応でも刺激が性感に変換されてしまうシズナは、笑いながら愛液を溢れさせてイク。

 素っ裸でガニ股下品な腋見せをしながら、半グレたちに囲まれてくすぐりで絶頂させられる。これ以上の無様はないというシズナの醜態に、半グレたちは古代遺物を所有する男にニヤニヤと笑いながら声をかけた。

 

「いやぁ、今日もシズナちゃんは最高だな。いくらやっても飽きないぜ……んん? どうしたんだよ」

「飽きないってのは同意見なんだがよ、おかしいと思わねぇか?」

 

 何がだよ、と訝しむ仲間の半グレに彼は続けた。

 

「あいつの〝態度〟が変わらねぇことだ。いくらヤッても、結局最後はケロッとした顔してやがる。アレは俺らが見たい服従じゃねぇ」

 

 そう、気に入らないのはシズナの態度。彼は苛立たしげに古代遺物を握り、催眠の効果を彼女にぶつけようとする。だが、いつもそこまでだ。シズナは【半グレの言動に違和感を持たず、受け入れる】という催眠に引っかかりはすれど、それ以上の催眠を受け付けなかった。たとえば無様に服従しろと言っても、それは喧嘩と同じ一時的な頼みに過ぎず、事が終わればあの飄々と人を見下す態度に逆戻りしてしまう。

 無様な玩具にして痴態を楽しめてはいるが、性格までは思い通りにならない。いくら催眠を掛けても、あの超然とした顔で半グレたちを見下す目の光が消えないのだ。それでは彼の望む完全な洗脳とは言えない。人格まで捻じ曲げることで、玩具としてのシズナは完成し、復讐が完了する。

 

「さて、どうしてやろうか」

 

 とはいえ、飄々とした態度が気がかりで苛立たしいと言っても、半グレ側に余裕がないわけではなかった。いいや、むしろありすぎるというものだ。

 心が折れずにいたところで、シズナが抵抗をしてくるわけではない。先のように、毎日無様に弄ばれるだけの肉便器。裸身を見た時は感動すら覚えた剣士の女体美は、今や陰毛がもっさりと生えてムチムチの肉が広がるいやらしい身体になっていた。

 

「……いや、待てよ。そのやり方があったか」

 

 その時ふと、彼は思いついた。無論、シズナの心を折る方法だ。

 要するに今のシズナは心だけが反発しているのだ。本来あるべき自分と異なる自らの痴態を心の底では受け入れられないために、剣聖としてのシズナであろうとする。

 それを叩き折る方法は単純明快だった。あのような遊びではなく、彼女好みのやり方で教えてやればいいのだ。

 

「あ、兄貴。言われたもん買って来たっス」

 

 と、頭の中である計画を練っていた最中、買い出しに行かせていた半グレが彼に声をかけてきた。

 見るからに下手に出ているこの半グレは、グループの中でも下っ端。腕っ節も一番弱く、強いと感じた相手にはゴマをする。特に古代遺物を唯一扱える半グレの男はその立場が必然的に強いため、兄貴と呼んで慕っている風に見せているのだろう。

 もちろん彼もその辺は理解していて、この下っ端半グレをこき使い、時にはこうしてパシリにしていた。

 

「へへ、これで俺もあっちに参加していいッスよねぇ……?」

「ああ……いや、待てよ」

 

 そこで言葉を止めた彼はニヤリと笑った。

 

「喜べ。あんなのより余っ程、おまえに楽しいことをさせてやるよ」

 

 頭の中にあった計画がパシリの男を見たことで確かな形となったことで、彼は久方ぶりに心からの愉悦を笑みにしたのだ。

 

 半グレは早速行動をした。シズナに声をかけ、彼はこう告げた。おまえの本気が見たいから、こいつとサシでヤり合え。どっちかが力尽きるまで全力で戦え、と。

 

「へぇ。久しぶりに刀を振るう仕合いをさせてもらえるのかい? それは楽しみだ」

 

 当然、シズナは一対一という闘争心が刺激される舞台に乗り気のようだ。たとえ相手が弱々しい雑魚半グレだとしても、彼女は命令通り本気で戦うに違いない。

 アジトの外を使っての模擬戦。自覚はないとはいえ、まともな戦いを数ヶ月も封じられたシズナからすれば十分に上質なステージだろう。

 

「ふふ、全力をというからにはこれを持ち出した方がいいよね?」

 

 しかも、これまでの私服と違い戦闘用の強化スーツまで着込み、準備を万全のものとする。渾名の通り白銀のコートに、その身体へ張り付き露出も相応に激しい黒のピッチリスーツ。紛うことなき彼女の全力が見て取れる姿を前に、相対する下っ端半グレは震え上がった。

 

「あ、兄貴ぃ、本当に大丈夫なんすよねぇ?」

「情けねぇ声出してんじゃねぇよ。心配すんな……おまえは日頃の鬱憤をあの女で好き放題晴らしちまえよ。何してもいいんだぜ、あの剣士にはな」

 

 数ヶ月が経ったとはいえ、シズナの圧倒的な実力に打ちのめされたあの日の記憶は消えていない。だが同時に、数ヶ月間痴態を晒した女の記憶は新しいものだ。

 その女を一人で、しかも好き放題に出来るという誘惑。いつもはパシリにされ、その内輪に入れずシズナで遊べる時間は長くない下っ端半グレにとっては彼女との模擬戦はあまりに魅力的な提案だった。

 ゴクリと息を呑むパシリを男は送り出す。事と次第によっては捨て駒のように扱うことに一切の抵抗はないが、今回ばかりは違う。彼は本気で一番弱い半グレをシズナと戦わせるつもりなのだ。

 

「へ、へへへ……か、かかってこいや!」

「相手としては物足りないけど、まあやれと言われたらやるだけだ――――さあ、存分に死合おうか?」

 

 勝負の内容はごく普通の一対一。模擬戦の形式で、どちらかが気絶するまで戦い続ける。半グレ側が試合中助けに入る、などということもしない。本当の意味で最後までサシの勝負を続けてもらう。

 片や《白銀の剣聖》と呼ばれる女と、片や名も無き半グレグループのパシリとして使われる貧弱な男。本気で戦えという命令と、そのネームドだけに注視するなら、シズナの勝利は何よりも約束されている。

 

 数ヶ月前、半グレを打ちのめしたシズナ・レム・ミスルギと今のシズナが同じであれば、の話ではあるが。

 

「ん゛ッお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!?♥♥♥♥」

 

 ――――模擬戦開始から数分後、野太い悲鳴が定められたフィールドに響き渡った。

 もちろん半グレがシズナに叩きのめされる悲鳴……などではなく、シズナ〝が〟半グレに捻じ伏せられた嬌声である。

 

 ズドドドドドドドドドッッ♥

 

「う゛ッほォ゛ォ゛♥♥♥ ふぎっ、んごぉぉぉぉぉぉッ♥♥ あしっ、あひっ、どけへっ♥♥ やべぇぇぇぇぇぇぇ〜〜♥♥♥♥」

 

 地面に倒れたシズナの両脚が半グレの腕に固められ、マン筋がくっきりと浮かぶノーパンスーツに足裏を叩きつけられる。所謂〝電気あんま〟という遊びの一種なのだが、シズナは足裏に股間を擦り揺らされる刺激で白目を剥きかけながらイキまくっていた。

 そんな光景に笑いが止まらないのは戦いを見守る半グレたちと、何より腕っ節が〝一番弱い〟男自身だ。

 

「ぶははは! よえー、マジでよえー! この女弱すぎだろ、あひゃひゃひゃひゃ!!」

「はっはっは! だから心配すんなって言っただろうが」

 

 嘲笑う半グレに電気あんまでイカされる。開いた股間から愛液を吹き、仰け反り舌出しアクメをキメた顔は数分前までの自信に満ち溢れていた剣聖のモノではなかった。

 それもそのはずだ。過剰な薬物投与を数ヶ月間〝毎日のように続けられた〟ことで、シズナの身体は本人が思う以上にボロボロだった。

 鍛えることを止め、淫獄に堕ちたシズナの身体はか弱くなり、卑猥になり、イクことが当たり前になった。胸は乳首を常に勃たせ、尻や太股は触り心地の良いムチムチの肉を保ち、一刀振るう度に荒い官能の息が上がるほど疲労する。

 半グレどころか子供にすら劣る程度の強さにまで落ちていたシズナは、どう悪あがきしたところで圧倒的に格下の男に手も足も出ない、否、彼女こそが男の格下に成り下がっていた。

 

「はぁ、はぁ……ま、まだまだ……う゛おぅ゛ッ!?♥♥」

「おらっ、弱点の太股ぶっ叩いてやるぜ!」

 

 シズナは本気で戦い、半グレは何一つ卑怯なことをしていない。正々堂々一対一でシズナは男の動きに翻弄され、太股を引っぱたかれて腰砕けで嬌声を上げる。

 隙だらけに揺れる胸を叩かれ、足払いでこかされて掲げてしまったケツを蹴られる。薬の影響で、そういったふざけた攻撃に対してシズナは何度も絶頂してしまう。

 挙句、シズナはあっさりと背後を取られて羽交い締めのように抱き込まれた。

 

「くぅ!? や、やるじゃないか。けど、動きを止めたくらいで……ん゛ほっ?♥♥」

 

 ズプッ♥ ズリュズリュズリュッ♥

 

「ん゛お゛ッ♥♥ それ゛っ、イグッ♥♥♥ い、挿入れられて……イグゥッ!!♥♥♥♥」

 

 そこから情け無用の挿入。シズナはバックで突き上げられながら戦いの場でチンポをマンコにぶち込まれ、相変わらずの仰け反りアヘ顔で果てた。

 優れた強化スーツも今のシズナには宝の持ち腐れだ。伸縮性があるためかゴムの代わりになり、扇情的な女体をピッチリ浮かべて彩るという意味では、シズナに相応しいのかもしれないが。

 

 パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

 

「お゛っお゛っお゛っ♥♥ ン゛ンッ〜〜♥♥ ッヘァ♥♥♥ こ、このへいろぉ♥♥ お゛っ、イグッ♥ ヒィグぅぅぅぅぅぅぅ♥♥♥♥」

 

 一対一の模擬戦とは名ばかりのレイプショー。挿入だけでイキ果て、抽挿でイキ続け、しまいにはケツを腰で打ち上げられる動きだけでイク。

 

「ぶっははは! やべぇよあの女、戦いながらイッてるぜ!!」

「美人剣士ちゃんのレイプショーの幕開けだぁ! いいぞいいぞ、やっちまえー!」

「雄の剣で突かれる気分はどうだ? ギャハハハ、聞くまでもないって顔だなぁ!」

「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 しかも、絶頂の度に罵倒と嘲笑を周りから浴びて彼女は益々気持ちよくなってしまっていた。見下される悦び、嘲笑われる快感、弄ばれる恥辱。言葉は違えど、全てシズナの快楽になることに変わりはない。

 圧倒的な実力の代わりに得た卑猥な身体とマゾヒズムな心。それを否定するシズナの心はまだ残っていたのか、挿入とピストンから解放されたシズナは目を細めて半グレを睨みつけた。

 

「ハァ♥ ハァ♥ まったく、手こずらせくれるね……こうなったら、奥の手を、出す他ないか」

 

 荒い息を整えるシズナは、刀を鞘に収めて腰を低くした。快楽を吹き飛ばし、半グレを打ち倒す必殺の一撃を放とうとする。それは、彼女に残された力を振り絞った渾身の一撃だ。

 

「遠からんものは音に訊け。月詠に舞う、我が太刀は虚にして実ッ!! 皇技、零月いっ――――――」

「喰らえ、俺のアーツ攻撃ィ!」

「へ?」

 

 神速を超える抜刀術。しかし、そう考えていたのはもはやシズナだけだった。

 彼女が刀を構え、引き抜くまでの時間。それは神速どころか鈍足。余りにも隙が大きすぎたために、半グレがアーツの準備を始めて唱えるだけの時間があった。

 まさか剣聖と呼ばれた自らの奥の手が、半グレ如きアーツの詠唱時間にさえ劣るとは露ほども考えていなかった。呆気に取られたマヌケな声にはそんな感情が乗せられている。

 半グレのアーツ《プラズマスフィア》はシズナを三つの電磁球で囲むと、頭上で一つの塊となって雷のように電流を叩き落とした。

 

「あ゛がががががばばばばばばばばッ♥♥♥ ん゛ッぎきぎぎぎぎィィィィーーーーッ!!?♥♥♥」

 

 普段なら顔を顰める程度で済んだはずの矮小なアーツ攻撃。しかし、今のシズナにはあまりに致命傷だった。

 全身を駆け巡る電流に動きを止められるどころか、その刺激で身体が直立で硬直し、感電快楽という未知の感覚に叫びを上げる。

 

「ほギョッ♥♥ ほぎょぎょぎょぎょおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜ッッ!♥♥♥♥ お゛ぎゅいぐぅぅぅぅぅぅぅ!?♥♥♥♥♥」

 

 プシャプシャプシャッ♥ じょぼっ、じょぼぼぼ♥ ぢょろろろろろろろろろ〜〜♥♥

 

 遂には湯水のように流れる愛液の中に失禁を交え、感電と絶頂の中でお漏らしを繰り返すという恥死ものの無様を晒してしまった。

 

「あ゛っ……がっ……う゛ぎォッ♥」

 

 アーツの攻撃が終了してもなお、シズナは肉と衣服が焼けた匂いをプスプスと立たせる中、白目を剥きかけながら暖かい失禁汁を股間から垂れ流しにしていた。コートはところどころ黒焦げになり電流の衝撃を外部に伝え、快楽が凄まじいものであったと当人の反応が告げる。

 

「へ、へへ! こいつでトドメだ!」

 

 悠々とシズナに近づいていった半グレは、彼女を完全に気絶させる一撃を見舞うために背後へと回った。

 またもや挿入かと思いきや、男は腰を低くしてシズナの尻を見上げた。両手を合わせて指を立て、喰い込みの激しさで穴が見えるムチムチのケツに狙いを定める。

 それは正しく子供の悪戯――――カンチョーの構えだ。

 

 ブッスゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥

 

「げづあ゛な゛イ゛ぐぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っっ!!♥♥♥♥♥」

 

 その一撃はシズナの皇技などと比べ物にならない破壊力を秘めていた。剣聖のケツ穴を見事に穿った男の指は、シズナに恥ずかしすぎる絶頂宣言と腰砕けのケツアクメをもたらす。

 

「う゛っほお゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ♥♥♥ けつ、ケツ穴ぁ゛♥♥ そごっ、よわしゅぎてっ♥♥ うほっ、うほほほ、ンホォーーーーッ!!?♥♥♥♥」

 

 入口に突き刺さった指先はシズナをケツアクメに導いた後も押し込まれ、ぐりぐりと奥を穿り、スーツを巻き込んで窪んだ穴の皺までくっきりと浮かび上がらせた。

 伸ばした鼻の下に水を滴らせ、唇をほの字に開いて不細工顔になり、刀を手放した両手でケツを抑えてへっぴり腰をキメる。

 

「んひィィィィィッン゛♥♥ かんちょーいくっ、カンチョーキクゥゥウゥゥウゥウウウッ!♥♥♥♥ ぢぬ゛っ、ケツ穴イグッ、ぢぬ゛ぅ゛♥♥ ぶっほぉぉぉっ♥♥ まけりゅ、まけまひたぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥」

 

 そんな状態のシズナに対してもカンチョーで超敏感な尻穴を穿ることを止めなかったことで、彼女は奇声とイキ潮を上げながら惨め無様な敗北宣言を行い、目をグルンと反転させて完全に白目を剥いて気絶する。

 今までとは異なる完全敗北。白目を剥くことはあれど気絶まではしなかったシズナが、カンチョーを受けて無様に敗北宣言を発して倒れ伏せる。

 焦げたコートが千切れ、ピッチリスーツがアナルに喰い込んだ卑猥なケツを晒して潰れたカエルのような姿を晒す。剣聖が一番弱い半グレに逆襲を受けた光景は、彼ら全員の目に映り込んだ。

 

「よっしゃぁぁぁぁ! ざまあみろぉ!!」

「よくやったぞパシリぃ! オラオラッ、記念撮影の時間だ! きっちり証拠残してやらねぇとなぁ!!」

 

 あのシズナを倒せた。それも本気を出したはずの彼女を、こんな無様な形で敗北させることが出来た。

 その事実にはしゃぎ、下っ端半グレを褒めちぎりながらシズナを足蹴にする半グレたち。中には四肢をみっともなく投げ出しうつ伏せで倒れるシズナと記念撮影までする者まで現れ、如何に彼女が恨みを買っていたのかが伺い知れる。

 

「おい、起きろ雑魚剣士!」

「お゛げェッ!?♥♥」

 

 もっとも、今さら言うまでもなく全てが逆恨みだ。その最たる例である古代遺物の持ち主が、しばらく様子を見た後にシズナの股間を蹴り上げた。彼にはシズナを無理やり叩き起して、確かめたいことがあった。

 

「……あ、うあっ♥♥」

 

 すると、目を覚ましたシズナはキョロキョロと周囲を見渡し、怯えた表情で後退った。そして――――――

 

「ご、ごめんなさいっ♥」

 

 土下座をした。へっぴり腰を通り越し、膝と額を自らの放尿で汚れた床に擦り付けて半グレたちに何故か謝罪する。震えた声のそれは、格上だった彼女が半グレたちに情けなく怯えている何よりの証拠であり、ガタガタと震える土下座を見せつけながらシズナは言葉を続けざまに連ねていく。

 

「クソザコマンコの分際で逆らってすみませんでした♥ アナル穿くられてイク変態女がイキッてごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃぃぃッ♥ ゆるしへっ、ゆるひへくりゃひゃいっ♥」

「おぉん? さっきまでと随分態度が違ぇな」

「催眠がやっと効果を発揮したってこったろ」

 

 一人の疑問に古代遺物を掲げた半グレが応えた。本気で戦って無様すぎる敗北をしたシズナの心は、催眠の前に屈服した。そのため表面上は保たれていたシズナの人格は崩壊し、催眠の人格が取って代わって彼女を支配したのだ。

 土下座もその一環ということだ。勝利を確信した半グレは、シズナの銀髪を靴裏で容赦なく踏み躙った。

 

「へぶっ♥」

「よしよし……これでアンタは俺らの下僕ってことでいいんだよな?」

 

 犬を撫でるように靴を頭に押し付けていく半グレ。顔面に自分の小便を浴びながら、シズナは応えた。内容は決まり切っている。

 

「はひっ♥ 私は皆さんのおもちゃです♥ 奴隷です♥ 下僕ですぅ♥♥ 私の頭の先からケツ穴の中まで、皆さんのお好きなように使ってくださいっ♥♥」

 

 ――――媚びた負け犬の言葉など誰もが予想できるものだ。

 だからこそ征服者たちは悦び、歓喜し、興奮し、新たな事を為す。圧倒的な強者を貶め辱め屈服させた彼らが目指すものは、更なる堕落と悦楽なのだから。

 

 

 

 その後、裏ルートでとある映像が流出した。恐らく意図的だろうとされるそれは、一人の女が裸より恥ずかしい格好で自らの立場を晒すあられもないものだった。

 

 行方の知れない《白銀の剣聖》とよく似ていると言われる映像の女は、剣聖であるかの真偽のほどはともかく半グレたちに心から従っていることだけは確かだと言われている。

 

『こんにちは♥ 私は……ご主人様に無様な敗北をして、たくさん調教されちゃった雌豚一号です♥ おまんこもケツ穴も、いっぱいいっぱい躾てもらいましたぁ♥ 今からそれをお見せしまぁす――――変態シズナのおまんこ無様、たっぷり見ていってください♥』

 

 恥部が丸出しになった下品なピッチリスーツでガニ股を開き、両手のピースを添えたその顔は、見ているものに興奮を与える無様極まるアヘ顔だったこと以外に、証明の理由は必要ないだろう。

 そして彼女はその一生を終えた。半グレたちの下僕としてこれから先を使い潰す人生は、全てが終わっているも同然であるのだから――――――

 

 

 

 



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マナリアフレンズ
アン、グレア(学園、催眠、常識改変)


学園と言えば催眠。催眠といえば学園。正気なのにおかしな行動を取る女の子、いい……。

リクエストじゃないの久しぶりですね。マナリアフレンズからアン、グレアのご登場です。可愛い学園の姫も容赦なく常識改変エロの餌食にGO!






 

 

 マナリア魔法学院。ミスタルシア最大の大陸『エウロパ』に存在する、その名の通り魔法を学ぶ者たちが集う名門学院だ。

 それは何も人間ばかりではない。人、神、魔族……この世界に住む様々な種族の者たちが集まり、日々切磋琢磨している。魔法を学ぶ者であれば、どのような種族であろうと門を叩く権利がある。数多の種族がお互いに助け合い、学問に励む素晴らしい学院だった(・・・)

 

 ある教員が赴任してくるまでは。

 

「おはよう、グレア!」

「アン! おはよう」

 

 二人の少女が笑みを向けあって挨拶をする。

 様々な人種が通えるマナリア学院だが、同時にあらゆる地位ある者、身分が高い者たちが何人もいる。この二人の少女は、特にそれに該当するだろう。

 背に烟る栗色の髪に緑色の瞳。明るい笑顔を見せる少女の名はアン。『エウロパ』を治める大国、マナリア王国の王女であり魔術の才能に秀でた学園開校時以来の天才。

 赤がかったショートの髪に真紅の瞳。大きな角、翼、尻尾のある少女の名はグレア。竜種族と人間の間に生まれた竜族の姫は、アンの姿を見て微笑を浮かべた。憂いを帯びることが多い彼女も、大親友と呼べるアンの前では優しい笑みを零すことが多い。

 そんな仲睦まじげに学園へ登校する姫たち。二人を見る男がいた。マナリア学院の教員である男にアンとグレアが気づき、挨拶をする。

 

「あ、先生。おはようございます!」

「おはようございます」

「おう、おはよう、アン、グレア」

 

 笑顔で挨拶と会釈をし、教員の男も親しげに二人の名前を呼んで挨拶をする。一見して普通の光景であり、アンとグレアで違いのある制服も普通。

ここまでは(・・・・・)、男がやってくる以前と大差がない。しかし、二人が教員の隣を通り校舎内に足を踏み込んだそのとき、男が呆れた演技(・・・・・)で声をかけた。

 

「おい二人とも――――校舎の中でスカートを履いてたら駄目だろ」

「あ! いけない!」

「ごめんなさい、先生」

 

 ――――スっと、二人の腰部からスカートが落ちる。

 それは彼女たちが当然のように(・・・・・・)行い、疑問に思わない。美しいマナリアの姫と竜姫の簡易ストリップ。それに反応を示しているのは高揚を感じる教員の男と、遠巻きから見る男子生徒(・・・・)たち。それ以外は、当然のことだとして、女子生徒は校舎に入る際残らずスカートを脱ぎ捨てていた。

 明らかな異常。だが、何事もないように日常は進む。

 

「頼むぞ、二人とも。成績優秀なおまえたちがこんな基本的なことで躓いてたら、教師がみんな心配しちまうからな」

「あはは、ごめんなさい……」

「気をつけます……」

 

 成績優秀と褒められたのと初歩的なことを指摘されたこと。両方で赤面し、肩を竦めるアンとグレア。

 無論、その下半身にスカートはなく、太股の肉を程よく締めるニーソックスと、赤と青の下着が眩しく輝いていた。隙間から鼠径部が見え、一枚下にはアンとグレアの性器があるのだ。それで興奮しない男などいはしない。

 下半身を露出したまま、二人は何の疑問も抱かず校舎内を闊歩していく。周りの女子生徒たちも皆、誰一人例外なく上半身はきっちりとした制服、下半身はパンツ丸出しという正常な者からすれば歪であり背徳である格好をしていた。

 

「いいねぇ……」

 

 学園の姫たちの痴態を朝から確認した男は、ニヤリと笑みを浮かべてフリフリと振られるバンツ一枚で隠された二人の臀部を眺める。これが彼の毎日の日課だった。

 ――――催眠。男はどうしてかその力を持ち、それは世界の全てに効く恐ろしい常識外れの能力。だが男は敢えてこの学園を選び、学び舎から遊び場に変えた。彼が飽きるまでこの淫靡な光景は続く。それどころか、エスカレートする。

 

「あ、グレア先輩」

「アン先輩も、見抜き(・・・)させてもらっていいですか?」

 

 異常は至るところに転がっていた。教室まで歩いていた二人を呼び止めた男子生徒が、自分たちは悠々と履いているズボンを下ろしボロンとペニスを取り出した。もちろん二人の目の前でだが、美しい姫たちは悲鳴をあげるどころかニコリと笑い言葉を返す。

 

「いいよ。はい♡」

「ん、どうぞ♡」

 

 男たちが出したペニスに合わせ、アンとグレアが下着の前部に指を入れ、グッと引っ張った。

 するとどうなるか。下着に辛うじて守られていた二人のマンコがひけらかさられる。栗色と赤色の陰毛が並び、閉じた割れ目までしっかりと外気に触れる。

 アンとグレアのマンコを目撃した生徒二人のペニスが硬く勃起し、それを握って一心不乱に扱き出した。

 

「あー、王女様のマンコ見ながらヌけるとか最高すぎだろ……」

「グレアちゃんの陰毛、ちょっと毛深くて堪らねぇな」

 

 先ほどまでの丁寧な口調や態度はどこへやら。性欲剥き出しで目とペニスをギンギンにし、アンとグレアのマンコをオカズに自慰行為に耽る。

 女子生徒や女教員には様々な催眠が施され、男子生徒や男の教員は性欲増強と男に従うように催眠がかけられてしまっている。もっとも、男子生徒の大半は言われずとも従うだろう――――性への欲求とは、年頃の少年には大きすぎるものだ。

 

「うっ、射精()る!」

「こっちもだ!」

『ん、あっ♡』

 

 彼らがいい例だろう。アンとグレアという絶世の姫の魅力に取り付かれ、何の罪悪感もない顔で二人の下着の中に射精してしまうのだから。

 なだらかな斜面の丘と陰毛にべっとりと精液がこびりつき、それを戻した下着でサンドして内側にべチャリと白濁液は張り付く。下着の中で生じる不快感などないと言わんばかりに、二人の姫は微笑んで声を発した。

 

「スッキリした? ならよかった」

「じゃあ、また」

 

 見抜きに使われた下着の中には濃厚な精液がぐちゅぐちゅと音を立てている。二人は構わず歩き、すぐに呼び止められた。そしてまた下着の中を見せて見抜きを手伝い、再開し、声をかけられる。

 

「それでね、グレア……んっ♡」

「うん、私も……あっ♡」

 

 それが二人の朝の日常。見抜きの競争率が高く、まとめてぶちまけられることも珍しくはない。飛び散った白濁液が足やニーソ、靴に降りかかり、どぷ、どぷっと量を増やす直に入るザーメンがクロッチ部から溢れ、二人の股座から滴り精液の痕を校舎の地面につけてしまっていた。

 しかし二人は気にとめず、教室を目指した。なぜなら見抜きでマンコを見せることは常識(・・)であり、パンツの中にザーメンを溜め込むことも常識(・・)だ。

 ――――これが、男の遊び方。自分だけでなく周りも巻き込み、性欲を弄ぶ。少年たちが喜び勇み美しい姫たちを穢す。彼にとっては、楽しいことなのだろう。

 

「着いたー! みんな、おはよー!」

「おはようございます、アン様」

「グレア様、おはようございます」

「おはよう。……そんなに畏まらなくてもいいのに」

 

 ようやく教室の扉を開け、元気よく挨拶をするアンに、やたら畏まるクラスメートに苦笑しながら挨拶していくグレア。

 美少女二人が挨拶をするのは全て男子生徒(・・・・・・)。アンとグレアを除き、全員が男で構成された特別クラス(・・・・・)だった。仕組みとしては、成績上位者から選出され、希望する者がこのクラスに編入される――――何を目的とし、何が特典になるのかは言うまでもない。

 

「んー、やっと座れるぅ……下着が重いから疲れたー。うんしょ♡」

「ふふ、アンったら……んんっ♡」

 

 二人が男子生徒の前で下着を脱ぎ下ろす。精液が固まって重くなり、高級な下着だと言うのに変色している。それをザーメンが滴る生肌とニーソを通してストリップ。男子たちがギラついた目でアンとグレアを舐めるように見る中で、二人はザーメンがたっぷり染み付いた下半身を教室で顕にした。

 栗色と赤色の陰毛にザーメンが固まり、或いはつっーと流れ落ちる。淫靡な姫たちはセミヌードを披露し、重りから解放されたとほっと一息。そしてアンは腰に手を当て、自らの椅子に目を向けて息を吐いた。

 

「あとはこれかぁ……挿入れるの、大変なんだよねぇ」

「仕方ないよ、規則(・・)なんだから」

「そうだけどさぁ……椅子に座る度に、バイブとアナルパール(・・・・・・・・・・)挿入れなきゃいけない身にもなって欲しいよねー」

 

 ――――二人が座る椅子に固定された、真っ直ぐに立つバイブとアナルパール。

 魔法学院に相応しいとは言えない機械の振動棒と、黒光りが眩しい玉が連なる淫具。このクラスでは当然のように、アンとグレアの席にしか用意されていなかった。

 文句を垂れながらも、アンはグレアと共に常備されたローションを二つの淫具に垂らし、滑りを滑らかなものにしていく。そうしてから、濡れて妖しく輝く先端を下半身の二穴に合うよう調整していく。

 

「あ、もうっ♡」

「んっ♡ お尻の穴から、ズレちゃう♡」

 

 ローションでヌメる淫具を空気椅子状態で調整するには、相応の苦労がある。もちろん、そのお尻の動きも全て男子に見られているが、椅子に座るための作業を見られたところで二人に疑問は芽生えない。

 ようやく膣口と尻穴に先端がぐちゅ、と引っかかったところで、二人は腰に力を入れて頷きあい、声を揃えてその腰を下ろした。

 

『せーのほぉっ!♡♡♡♡』

 

 ぶちゅっ! ずりゅりゅりゅ!

 アンの明るい笑顔とグレアのクールな表情、どちらも椅子に座った瞬間に目を剥いて舌を突き出したアヘ顔に変わった。

 

「お、おお……おほぉ……♡」

「あっ♡ んあぁぁぁぁぁっ!♡」

 

 黒玉が連続して尻穴を潜り抜け腸の壁を刺激し、太いバイブが膣口を割ってやはり壁を刺激する。高い能力を持つアンとグレアと言えど、内側に直に届く快楽には無力。開いた舌から多量の涎を垂らし、アヘりながらも美尻がローション滴る椅子の表面にベタりとつくまで座り込む様をじっくりと男子生徒たちに視姦される。

 

「お前らー、席につけー」

『はーい』

「ん……先生、来たね♡」

「う、うん♡」

 

 と、座ったタイミングを見計らったかのように特別クラスの担任、今朝アンとグレアを注意した教員(・・・・・・・・・・・・・・・)が現れ、生徒たちを一声で席につかせる。

 姿勢を正して席につく男子生徒たちに合わせ、二穴を占拠するバイブとパールに負けじと背筋を伸ばすアンとグレア。が、身体は痙攣している上、赤面した貌も油断をすれば蕩けてしまうと簡単に理解ができた。

 

「号令」

「きりーつ」

『んぎぃぃぃぃぃっ!♡♡♡♡』

 

 朝礼により、やはりそうなる。せっかく深くまで挿入れたバイブとパールを立ち上がることで一気に引き抜く。マンコとアナルの中がめくれるような快感に、二人は嬌声をあげて直立して絶頂。ガクガクと震えながらザーメンが絡まった股から愛液を吹き、足にドロドロの水を洪水の如く流す。

 

「礼! 着席!」

『おほぉぉぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡』

 

 ぶちゅん!!

 震える身体でお辞儀をして、狙いを済まして勢いよく座り二穴に淫具を挿入れ直す。アンの股座からはブシュッ、ブシュッと絶頂の愛液が吹き出し、グレアの大きな尻尾はピンと立ち上がってイッていることを嘘なく証明する。当然、どちらも艶やかなアヘ顔であることは前提だ。

 

「授業を始めるぞ」

 

 二人がバイブパール椅子にアヘイキしている間に必要な話は終わり、つつがなく授業の時間に移る――――と、二人がマンコに咥え込んだバイブに魔力が流し込まれ、不定期な振動を開始する。

 

「あっ♡ あっ♡ いぃ、イクっ♡♡」

「あ、あぁぁ……んひっ!♡♡」

 

 授業開始の合図と共にスイッチが起動。強弱をつけられ、アンとグレアが堪らず絶頂と嬌声を繰り返してしまう。

 授業中、アンとグレアのマンコをランダムで刺激する仕掛け――――もちろん、男が用意したものはこの程度ではない。

 ふざけた校則や淫靡な授業、行事。全てが男の気分や楽しむ男子生徒たちの願いで変わり女子生徒、そして彼と男子生徒のお気に入り(おもちゃ)であるアンとグレアという絶美の姫たちを弄ぶ。

 

 ――――二人が気がつくことはない。男が飽きない限り、解放されることもありえない。

 気付かぬうちに全てを変えられてしまった二人の姫と学園は、今日もまた淫らで艶やかな一日の始まりを迎えるのだった。

 






こういう授業バイブ椅子ってエロいんですけどなかなか見ないんですよね。だから書きました(性癖)

最初なのでジャブ程度ですね。スカート没収の見抜き、そしてご紹介のバイブパール椅子……これがエスカレートしていったら、さぞ楽しいでしょうねぇ。
改造制服あるいは全裸。エロ校則だとかオナニー指導などのエロ授業。魔法学園なので捏造エロ魔法。トイレの排泄すら何か変化してたり、トイレ当番と称して壁尻にされたり……新要素に現在からの進化まで、ネタがあればお待ちしております。一応学園催眠のシリーズなのかな、これ。みんなでエッチなアンとグレアの催眠シチュを考えようね!狂ってるね!

感想、評価などなどお待ちしておりますー。評価が途切れて日間上位から消えたら一日2更新終了マラソン継続中です。どこまで維持できるかは評価次第。評価があれば継続とか俗物マラソンすぎるでしょ。

次回はネネカママ行きます。私のお家芸、敗北からの土下座を見せてやんよぉ!!!!え、ネネカママ二回も土下座してるでしょ?だって催眠従順、洗脳従順ときたらやっぱり正気土下座しないとでしょ(うっとり)ちなみにそれに拘ってたら想定の場所まで届かなかったのでシリーズ化の可能性がある、ウケる。
ネネカママはふたなり人格排泄戦闘員化にスライム敗北排泄にエロトラップダンジョンに催眠恋人ごっこに精神雌犬お散歩催眠とまだまだすることが沢山あるんです!!この短編集実質ネネカ様メインヒロインでしょ。


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アン、グレア、ミランダ(常識改変、壁尻、公開オナニー)

個人メッセージに来たリクエストは全て残らず受け取っているので、返事がなくても御安心ください。必要そうだったり、聞かれたことがあれば極力迅速に返信しようと思います。もちろん、リクボ含めて形にできるとは言えませんのであくまでお気軽に、形になったら嬉しい程度でよろしくお願いします。全部読んでますので(念押し)

設定を前回から引き継いだシリーズ学園催眠のマナリアフレンズです。学園催眠、最高(恍惚)





 

「先生、おはよう!」

「あ、アン。ダメだよそんな……先生、おはようございます」

 

 艶やかな髪を揺らして仕草に育ちの良さは見せながらも、口調は砕けたものを選んだアンと、大きな尻尾でその慌てぶりを表現しながら丁寧な挨拶をするグレア。

 二人の美しい姫君を相手に、教師である男は笑みを浮かべて声を発した。

 

「おはよう、アン、グレア。それと、気にしなくていい。生徒と打ち解けるのも教師の仕事だからな。……ミランダ先生のようにはいかないがな」

「あはは……ミラ先生は近いというか、近すぎるというか……」

 

 先のようなフレンドリーなアンでさえ、ミランダと呼ばれた教師の独特、特徴的な距離感には苦笑をしてしまう。もっとも、それが人を寄せる魅力でもあるのだが。男に本来そんな魅力はないが、不思議と(・・・・)アンは距離を近くして接してしまう。かく言うグレアも、内心ではアンと同じようなものであった。

 朝起きて寮から短い登校。その中で、男が赴任してきてから必ず欠かさず行われる挨拶を済ませ、校舎内に入る。

 

「うんしょっと」

「ん……」

 

 ――――その前に、制服のスカートを脱ぎ捨てるアンとグレア。

 

「おおー、今日は黒かぁ。グレアってば大人っぽいねぇ」

「や、やめてよアン。先生の前だよ」

 

 少し大人びた色香のある黒のショーツをニマニマと笑い揶揄するアンに、グレアは申し訳なさそうに男を見ながら肩身を狭くした。

 

「冗談冗談。さ、行こ。先生は授業でね!」

「ああ」

 

 物腰を丁寧に頭を下げるグレアと共に、彼女をからかって満足したアンは校舎の中へ。そういうアンは白の下着で、美しいヒップラインが両足を動かすごとに形を変えて雄の興奮を誘っていた。

 まるで日常のように行われる〝異常〟は、アンとグレアが先のような下着の色を冗談で会話に組み込むほど違和感なく溶け込んでいる。それがおかしいことだと知るのは、常識を改変した男と彼が完全に掌握した男子生徒たちのみ。無論、女子生徒、女教師(・・・)であろうと例外はない。

 

「ねぇグレア、あれってミラ先生じゃない?」

「あ……本当だ。挨拶しに行こっか」

 

 丸出しの下着にいつもより少ない――それでも過剰な――ザーメンを滴らせたアンとグレアが、親交のある教師だろう(・・・)相手を見つけて駆け寄り、声をかけた。

 

「ミラ先生、おはようございます」

「おはようございます」

『――――あっ♡ あらー、その声はアンちゃんとグレアちゃ――――んひぃっ!♡ お、おはようございますー♡』

 

 アンとグレア側からくぐもった声で返される喘ぎ混じりの挨拶。それはそうだろう。二人が挨拶をしたのは壁に嵌められた尻(・・・・・・・・)なのだから。

 

射精()る。ミラ先生!」

『いいですよ♡ ミラちゃん先生の膣内に射精()して♡ 先生とってもうれし――――いぃぃいぃいぃぃっ♡♡♡♡』

 

 ドビュッ、ドプブッ、ビュルルルルルッ!!

 その壁から出た下半身、黒のストッキングとスリットの入った青いスカートに幾つものザーメンがぶちまけられて、今この瞬間にもミランダの膣内に射精が行われていた。

 壁尻の上には使われている(・・・・・・)ミランダ先生の写真が大きく飾られており、壁の向こう側にあるだろう栗色の髪を三つ編みにして眼鏡を掛けた妙齢の女性であることがわかる。その写真は眩いばかりの笑顔だが、今壁の向こう側にいるミランダの顔は、膣内射精の絶頂で歪んでいることだろう。

 

「ふぅ……待たせて悪いな」

「気にすんなって。はは、もうドロドロマンコだけど……たまにはいい、な!」

『んっひぃぃぃぃぃっ!?♡♡』

 

 破かれた黒ストから覗くミランダの秘部は、男子生徒の言うように夥しい白濁液が零れ、生地が引き締めるムチッとした太股へ多量に滴っていた。そんな中、予告もなしにペニスの入れ替えを行ったことで壁の向こう側から雌の嬌声があがる。

 

「……あ、アンさん、グレアさん。膣内射精で汚れたんで、ちんぽ掃除してもらってもいいですか?」

「うん、いいよ♡」

「任せて♡」

 

 だが、そんなミランダの壁尻を〝普通〟だと感じているアンとグレアは、男子生徒の前に跪いてつい数秒前までミランダを犯していた少年のペニスを舐め始めた。

 

「ん、今綺麗にしてあげるからね……ちゅっ♡」

「ちゅる、ちゅるっ♡ れろ……ちゅぱっ♡」

 

 萎えて愛液と絡み合う精液を垂れ流すちんぽを、美しき姫たちが愛おしげにキスをし、舌を這わせて汚れを舐め落とす。睾丸から竿、亀頭まで丁寧に。

 

「あー、ミラ先生……ミラちゃん先生の膣内、めっちゃ気持ちいい」

『うふふ、ありがと〜♡』

「お、こんなところにミラちゃん先生の杖が……よっと」

『おほぉっ!?♡ も、もう、イタズラはメッ♡ だぞ――――んぼっ!♡♡』

 

 マンコを犯しながら尻穴に魔法に使う自身の細い杖を差し込まれ、喘ぎながら注意をしたミランダの口に壁の向こう側に回っていた男子生徒の肉棒がぶち込まれた。

「ん、ちゅぷ……♡ ミラ先生、忙しそうだね♡」

「ちゅ、れろ♡ そうだね、行こっか、アン♡」

 

 その輪姦紛いの行為ですら、アンとグレアは忙しい(・・・)という解釈をして、男子生徒のペニスをしっかり口で掃除して何事もなく教室に向かおうとする。

 

「あ、ついでに顔射していいですよね?」

『うん、もちろん♡』

 

 ドピュッ! 深くはないとはいえアンとグレアの口淫に力を取り戻した肉棒から、その顔や髪にザーメンが飛び散る。二人は拒絶どころか、目を閉じて声をハモらせて平然と顔面で受け止めた。

 それが〝普通〟だ。ミランダが壁尻で一日中性処理奴隷(・・・・・・・・)なのも、二人の姫を校則が定める範囲で絶対服従にできることも全てが常識(・・)

 

『んぼっ♡ ぶほっ……い、イクっ♡ ミラおまんこ、おちんぽ射精でイクゥゥゥゥゥッ!♡♡♡♡』

 

 壁尻拘束された女教師のマンコ、アナルを学園に在住する者が自由に犯すことは校則によって制限されず、その日壁尻に選ばれた女教師は全力で公務に当たらなければならない。それがマナリア学園の決まりなのだから。

 日が落ちる頃には、ミランダの衣服をを剥ぎ取られあらゆる部位から性臭を放ち失神することになるかもしれない。だが、誰も気にしない――――マナリア学園では、新たに定められた校則は絶対だと所属する者たちの脳に定着させられていた。

 

「行こう、グレア♡」

「うん、アン♡」

 

 それはマナリアの姫と竜姫であろうと同じこと。髪とまつ毛に垂れる濃厚な白濁液を拭き取ることもせず、嫋やかな笑みを見せて教室へと向かうアンとグレアの姿は――――滑稽であり、背徳の淫靡。

 彼女たちこそが学園の象徴。故に、その姿こそ支配の象徴(・・・・・)だった。

 

 

 

「礼、着席!」

『んっほぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡』

 

 授業開始の合図と共に、バイブとアナルパール椅子に勢いよくケツを沈めた美姫たちのアヘ顔絶頂が響く。

 校則がこのクラスの教師である男によって定められた日から、それは必ずと言っていいほど披露される行事。それを見て男子生徒たちが、教師の男がズボンに巨大なテントを作ることもだ。後者は、二人を見ていれば常にであろうけれど。

 表面上行われる普通の授業であれば、魔力の通う淫具椅子に翻弄されるアンとグレアを見られるのだが、今日の一限目は生徒たちがさらに興奮するものだった。

 

「さて、今日は……ああ、自慰行為(・・・・)の訓練か。アン、グレア、教壇に」

「はい♡ ん……んほぉ!♡」

「は、はい……ん、ぎぃっ!♡」

 

 ぶぶっ、ブポッ! バイブとアナルパール、特に連弾になっている極太の玉を抜き取る音が激しく二人の尻穴から飛び出す。

 そして呼び出された広い教壇へあがる――――前に、白濁液が飛び散った上半身の制服を脱ぎ出した(・・・・・)

 

「急がなくていいからな」

「はーい♡」

「ありがとうございます、先生♡」

 

 生徒を気遣えるとても優しい先生。クラスメートたちも穏やかに見守ってくれている。少なくとも、微笑を浮かべるアンとグレアにはそうとしか見えていない。

 しかし現実は、残された制服すら脱がすストリップを楽しむ下劣な笑みの教師と生徒たち、だ。

 ブレザーとシャツを脱ぎ、豊満な乳房をブラから解き放った。それらを丁寧に机の上に畳んで置き、頷きあって教壇の上へとあがる。

 姫たちの全裸は歩く度に豊満な生乳が揺れ、男たちにとっては眼福などという言葉では表しきれない。それが教壇にあがり、教卓の前で直立して並び立てば尚更だった。

 出るところは出てスレンダーなアン。同じことが言えるが、見比べると巨乳であるアン以上のバストサイズを持つグレア。程よい肉付きの太股も、散々ぶっかけられてから自らも濡らして汁が垂れる陰毛まで。大人数のクラスメートの前で気持ちのいい直立不動の姿勢を維持する二人。

 

『っ……♡』

 

 視線の暴力を受け、揃って頬の朱色が増す。これは校則。だから従う。それ故に羞恥心は残されていた。

 それでも普通に裸を晒すよりは薄いものだが、それは常識を書き換えた男も考えている。常識を書き換えることができるのなら、羞恥を感じる部分の優先度を変えることもまた容易い。

 

「腰を少し落とせ、脚を開け。マンコに手を添えろ」

『はいっ!♡』

 

 これも気持ちのいい返事。教卓で腕を組む男からの指示に、アンとグレアは膝を少し曲げて脚を、股を開く。

 それによって股座に大きな隙間が生じ、割れ目がクパァと開帳される。既に愛液が滴るアンとグレアのマンコ。栗色の陰毛と少し量が濃い赤色の陰毛が眩しく輝いている。そこにアンは左手、グレアは右手が添えられた。

 

「今日はマンコだけだ。始めろ」

「はい、アンおまんこ、オナニー開始!♡」

「はい、グレアおまんこ、オナニー開始♡」

 

 あまりにも恥ずかしくはしたない宣言をして、アンとグレアが自分自身の指で秘部を弄り始めた。

 全裸で、ガニ股に開かれた股に指を添えて動かして自慰行為。この一連の行為も、定められた校則の下で行われる授業の一環。アンとグレアに拒否権はなく、拒絶をしようとも考えない(・・・・)

 

「はぁ、はぁ……あっ、あ♡」

「ん、ん……んっ♡ んぁ♡」

 

 バイブの激しさの半分にも満たないであろう緩慢な指の動き。そのたどたどしさは、耳まで真っ赤にした羞恥心によるものに他ならない。

 

「あ、あっ♡ は、恥ずかしいね、グレア♡」

「う、うん♡ でも、これは授業だから……ふぁっ♡♡」

 

 アンとグレアにとっては、奉仕よりオナニーを見られることが恥ずかしい。普段は一人で慰めるものを親友同士で並び、クラスメートに見せなければならない。

 それは常識なのだと言い聞かせ、押し殺し切れない羞恥心に苛まれながら教壇で全裸オナニーを続ける。淫らな粘液の音とお淑やかながらいやらしい喘ぎに、男たちの興奮はさらに昂っている。二人は気にしないように常識を書き換えられているものの、男子生徒たちは息を荒く、一部には合わせて竿を扱いているものまで現れていた。

 

「そうだ、これはおまえたちだけじゃなくクラス全員の助けになる。わかってるな、二人とも」

『はい、先生♡ おまんこオナニー頑張ります♡』

 

 それほどまでに、アンとグレアという二人の姫の公開全裸オナニーの興奮は尋常ではないのだ。

 

「はっ、はっ♡ あ、あ、あ♡」

「ふぅ……ふぅ……ふっ♡」

 オナニーの快感と見られている心地よさから、アンとグレアの指から躊躇いが消え始めた。おまんこのみの刺激に留めるという指示もあって、封じられた片手はもどかしげに空を切る。触れていないビンビンに勃った勃起乳首を弄ることができない切なさを、トロトロのマンコに全てぶつけていった。

 

「あっ、あっ♡ あーッ!♡」

「ふぁっ♡ ふぁぁぁっ!♡」

 

 やがてグチュグチュと水飛沫を散らす音が激しさを深め、息遣いが荒く言葉にならない甘美な叫びが喉を震わせる。

 絶頂が近づく。ガニ股の脚が微かに震え始め、たわわに実った果実までも痙攣するほどの激しさの中、クパクパと開いた割れ目を擦り上げていたアンとグレアは、その瞬間に叫びをあげた。

 

「あ、もうくるっ♡ イクっ♡ アン、イキますっ!♡ おまんこイクゥッ!♡♡♡♡」

「あ……い、く♡ グレア……イキ、ます……っ!♡ おまんこ……イクっ!♡♡♡♡」

 

 オナニー絶頂は、必ず声をあげて皆に聞こえるように報告すること。その絶対の校則に従い、電流のようなものが脳髄を焼く快楽に耐えて二人は宣言し切った。

 股を突き出し、吹き出す水飛沫を見せつけ身体でも言葉でも、そして口を開いて歪んだ貌でも絶頂したことをアピール。

 

「は、はひ……はひんっ♡」

「んぁ……あ……ふぁっ♡」

 

 イキ果てた余韻で緩んだ脚がガクガクと内股と外股を行き来し、荒い息を吐く中で無意識にマンコを甘弄りするアンとグレア。

 そんな淫乱姫たちの痴態は全て教師とクラスメートが目に収めている。魔法によって映像にもされ、各自で持ち帰りオナネタに使うことも許されているほどだ。

 当然、性欲盛んな男子生徒たちが公開全裸オナニーを見てイキり勃つものを抑えられるはずがない。つまり、この授業の後は――――――

 

「いいオナニーだった。次は手淫の訓練だ。クラスの男子全員をイカせてみせろよ」

 

手コキ(・・・)。それもアンとグレアの二人だけで、一度では収まるはずのない雄のケモノを相手しなければならない。

 だが、

 

『はい、おちんぽしこしこ頑張ります!♡』

 

 アンとグレアは〝常識〟だと言わんばかりに、否、常識だと胸を張って授業を受け続けた。

 

「えへへ、みんな元気だと嬉しくなっちゃう♡ 私に任せて♡」

「アンみたいに上手くないかもしれないけど……おちんぽ、精一杯しこしこするから♡」

 

 股をおっぴろげにした蹲踞で男子たちにちんぽを握るアンとグレア。

 長蛇の手コキ列を作った男子たちが、二巡目には二人をそれぞれ左右で挟んで両手に一本ずつの手コキで順番を早める、など日常茶飯事。校則が定めた常識の範囲内、手コキの授業であれば許される。

 もし教師が一声を発すれば、口であろうが外気に触れる胸であろうが、手コキをしながら興奮して愛液を流すマンコ、ケツ穴であろうといつでも使える。

 それがマナリア学園の常識。アンとグレア、二人の淫乱――――雄の奴隷姫たちの常識なのだから。

 

 

 






ミラちゃん先生出して無様して欲しいって言われたから出してみた。色々悩んだけどとりあえず肉便器壁尻かなって……ていうかまたシャドバでマナリア使われてるのか(困惑)

書きたくなったから勢いで書いた。全裸公開オナニーは恥ずかしいけど常識の校則に従ってるから仕方ないね!最高!!
このシリーズは何したら楽しいかとエロいかとかお気軽に聞きたい。前に言ったものを含めて体育実技ディルドスクワットとか、魔法召喚でモンスター姦とか、出し物でエロダンスとか……うーん夢が膨らむね!

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!好きなものを書いて評価をもらえると最高に嬉しいです。どんどん欲しい。
次回もまた未定。もしかしたら迷ってTwitterでアンケートとか取るかもしれないネ。まあリクエスト来て衝動的に書く可能性も全然アリアリのありですが。ではまた次回〜


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アン、グレア(エロトラップダンジョン)

あ、この二人書きたい(唐突)→でも催眠学園はなかなか次が思い浮かばんしなぁ→そうだ、都合よく入れそうなエロトラップダンジョンの練習しよう!

という唐突すぎる昨日の思いついでした。いかが一日で(ネタの提供もしてもらいながら)作成しました。二人のお姫様のエロトラップダンジョンです。
いやぁ書いてて思いましたが無限大の可能性がありますねこれ……リクエストで以前いただいて、それにチャレンジする時があればと言う思いもありましたが人の数だけトラップがあり素晴らしいです。
さあ何が飛び出すエロトラップダンジョン。あ、結構特殊なプレイあるので気をつけてください。私が書いていることを頭に入れてお進み下さい。可愛い二人のお姫様だろうが容赦しないゾ(はぁと)







 

「いたた……」

「アン、大丈夫!?」

「う、うん。私は平気。グレアも……無事でよかった」

 

 マナリア魔法学院所属、マナリアの姫・アン。竜族の姫・グレア。

 ぶつけてしまった頭を摩りながら、グレアの手を借りて立ち上がったアンは、自分たちが飛ばされた(・・・・・)場所を見渡して首を傾げた。

 

「……ここ、どこだろう?」

「わからない。あの魔導書に、転移させられたことまでは覚えてるけど……」

 

 グレアとアンはマナリア学院の図書館で必要な本を探していた。そんな中、二人はあるはずのない(・・・・・・・)初めて見る魔導書を発見。中身を確認、或いは教師に知らせようとしたその瞬間、魔導書が勝手に光を放ち――――気づけば見知らぬ場所に二人で飛ばされてしまっていた。

 壁が連なった一本道。二人が手で触って確かめたり、軽く魔法で傷を入れようとしてみるが、反応は芳しくない。

 

「駄目。ビクともしない」

「もう少し強く叩けば……けど、不用意なことをしたら」

「うん、危ないね。ここが魔導書に転移させられた場所なのか、それとも魔導書の〝中〟なのか……」

 

 構造自体はシンプルだが、少しの衝撃では傷一つ付けられない材質。アンとグレアが転移してきた背中側は壁に塞がれ、先の見えない一本道と幾つかの部屋が見える程度――――例えるなら、物語の中に登場するダンジョンのようだ。

 ううん、と腕を組んでグレアと悩んでいたアンだったが、キッと目を開くと深く頷いて行動を決めた。

 

「グレア、先に進んでみようよ!」

「え!? ……うん、でも、それしかなさそう」

「うん! いつ助けが来るかもわからないし、私たちでやれるだけやってみよう!」

 

 そうして、アンとグレアは魔導書がもたらした未知のダンジョンへと足を踏み出した。

 

『二人の姫がダンジョン攻略に乗り出した!』

 

【アン/HP500/1階 デバフ『なし』 装備『マナリア魔法学院制服』】

【グレア/HP500/1階 デバフ『なし』 装備『マナリア魔法学院制服』】

 

 

 

 

「グレアー、何か見つかったー?」

「ううん。この部屋にも、目新しいものはないみたい」

 

 探索開始から三十分。幸いにも明かりは転々と灯されているため、特別なやり方は必要ない。二人はただ部屋を一つ一つ虱潰しに当たり、先へ進んでいた。

 しかし、これといって事態を好転させるような発見はなく、途中から手分けしてはぐれない距離を維持しつつ部屋を総当りしていたアンとグレアは頭を悩ませていた。

 

「うーん……せめて何か見つからないと、ここがどんな場所なのかもわからないし、困ったねぇ」

「そうだね――――あ」

「ん? グレア、何か見つけ――――あー!」

 

 と、道すがらダンジョンの謎を話し合っていたグレアが足を止め何かを見つけ、アンが釣られて前を見やる。

 そこには――――上へ続くであろう階段があった。

 

「グレア、階段! 階段があるよ! 行ってみよう!」

「あ、待ってアン! 何かあるかも――――――」

 

 カチ! カチ!

 

『え?』

 

 二人分、靴底で何かを踏みつけたような感触と、無機質で古びた作りの地面から甲高い音が響いた。それはまるで、スイッチを押した音(・・・・・・・・・)に思えた。

 呆気に取られたアンとグレアに、ダンジョン内のトラップ(・・・・)が発動した。どこからともなくピンク色のガスが噴射され、辺り一帯を包み込んだ。

 

『媚薬ガス! たっぷり吸い込んでしまったアンとグレアは『発情』デバフを付与されてしまった』

 

「けほっ、けほっ! な、なに……っ!?」

「アン、吸ったら駄目! 息を止めて! く……っ!」

 

 人間のアンより、竜族のグレアが媚薬ガスの特異な効能を素早く察知。右手に竜の鱗が輝く力の象徴を現出させ、薙ぎ払いの風圧でガスを吹き飛ばそうと試みる。しかし――――今度はビー! ビー! と耳障りな警告音が鳴り響いた。

 

「な――――おほぉっ!?♡♡♡♡」

「グレ――――あひっ!?♡♡♡♡」

 

 瞬間、二人の股間部に光線のようなものが直撃し、勇ましく腕を構えていたグレアも、手で口と鼻を塞いで居たアンも、揃って内股になって股間を抑える少々と無様なポーズを取らされる。

 それは股間部への衝撃自体というよりは、そのスカートと下着の裏側にある性感帯の異常からだろう。

 

「や……やだっ♡ な、なにか、き――――んほぉぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

「アン、アンっ! わ、わたし、も――――ひぃぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡」

 

 内股のままブルブルと激しく痙攣し始めたアンとグレアが、何かを堪えるように手で股間を抑えつけていたが、やがて耐え切れず下品な悲鳴をあげて大きく身体を仰け反らせた。

 

 ビリビリッ♡ ブルンッ!♡♡

 

『いやぁぁぁぁぁっ!?♡♡♡』

 

 重なる悲鳴。二人の下着を突き破るように引き裂き、現れたのは巨頭(・・)

 

『反撃ペナルティ! グレアとアンは永続デバフ『ふたなり化』を付与されてしまった!』

 

 制服のスカートを捲り上げる男性器(・・・)は、紛れもなく二人の股間部から現れ聳え立ったモノだ。

 皮が剥かれた亀頭。えげつない張りを持つカリ首。血管が浮き出した竿にずっしりと二人の膨大な魔力(ザーメン)を保有した精巣。その下には本来の女性器も存在しており、二人は見事な両性具有の姫君となることができた。

 

「な、な、なななななに!?♡ これなに!?♡ お、男の子の……おち、おちんち……っ!?♡♡」

「ア、アンっ!♡ 落ち着いて! こ、こういうときは……えっと、その……っ♡」

 

 あまりの出来事に冷静さを失い目を回すアンに、必死にフォローしようとするも自らに生えた巨根でいっぱいいっぱいなグレアには、両性具有なることできた……などたまったものではない。

 アンとグレアの立派な美巨乳に負けないふたなりちんぽ。戸惑う二人だが、彼女たちにはもう一つのデバフ――――発情状態が存在する。

 

「ぐ、グレア?♡ な、何して、るの?♡ そんなの、近づけて……♡」

「……アン、こそ♡ おちんちん、そんなに近づけたら……♡」

 

 情欲を収めるには一人でするか、二人でするか。どうやら『ふたなり化』の影響で互いをそういった対象に見ているらしいアンとグレアは、口では疑問を発しながらも張った腰をゆっくりと近づけ合ってしまっていた。

 フル勃起し、鈴口からダラダラと我慢汁の涎を垂らすダブルふたなりちんぽ。ビクン、ビクン♡と相手の竿に反応し跳ねる二つの巨根が――――ずりゅ♡と口付けし滑り合う。

 

『ん゛お゛っ!?♥♥♥♥』

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅ♥ ヌリュ♥ズリュ♥ヌリュ♥ズリュ♥

 

『おっおっおっ?♥♥♥ おぉ〜〜〜〜〜?♥♥♥♥』

 

 お互い腰が止まらず腰が引けず、友人としての付き合いの中で一度足りとも見たことがない間抜け面でちんぽキス(兜合わせ)するアンとグレア。

 デバフ『発情』と『ふたなり化』の相互作用によって、初めて体感する全てを投げ捨てる快楽。亀頭と亀頭の先をぐちゅぐにゅ♥と押し合い、背面を擦りあってビュルビュル♥とカウパーを射出。

 

『い、い、イクゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥』

 

 ドビュドビュドビュドビュドビュドビュッ!♥ ブッビュルルルルルルルルッ!♥♥♥ ブビュビュビューッ!♥♥♥♥

 

 やがて二人で仲良く精通射精。自分たちの魔力がたっぷり練り込まれたザーメンは噴水のように解き放たれ、互いの制服、顔、何よりふたなりちんぽに降り掛かって硬さを増す(・・・・・)

 

「グレア、らめっ♥♥ おちんぽらめぇ!♥♥♥」

「こ、こすれっ!?♥♥ アンのおちんちんこすれ……おっほっほおぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 ドッビュルルルルルルルルブビュビュビュー!!♥♥♥♥

 

『ふたなり兜合わせでアヘ顔絶頂! 発情デバフが消えるまで、アンとグレアは十五回も射精をしてしまった!』

 

【アン/HP500→450/1階→2階 デバフ『ふたなり』 装備『マナリア魔法学院制服(ノーパン)』】

【グレア/HP500→450/1階→2階 デバフ『ふたなり』 装備『マナリア魔法学院制服(ノーパン)』】

 

 

 

 

 

 

「はぁ♡ はぁ……♡ 大丈夫、アン?」

「う、うん♡ な、何とか……」

 

 どうにか2階へ足を踏み入れることができたグレアとアンだったが、足腰が震えてへたり込むことがやっとなほど疲弊してしまっていた。

 それもそのはず。制服や顔に撒き散らされた卑猥な液体を何とか拭き取ったものの、ブレザーやシャツは見事に変色。内股で座り込む二人の股間部には、生やされたふたなりちんぽが萎えてへたり込んでいるのだから。

 

「う、うぅ……ごめんねグレア。私のせいで……」

「ううん、アンのせいじゃない。私だって……それに、こんな卑猥な罠があるなんて誰にも想像できないよ」

 

 まさか発情させた上に、乙女な少女たちに男根を生やす暴挙を行う魔法トラップがあるなど、才女のアンでさえ考えつくはずもない。否、こんな卑猥なやり方は魔法かどうかすら怪しいと思えるものだ。

 落ち込むアンを励ましながら、グレアは手を差し伸べた。

 

「行こう、アン。こんなことで、私たちは負けられない」

「グレア……うん、うん! そうだよね。絶対、こんな卑猥な罠に負けちゃ駄目!」

 

 励まされ、笑顔を見せるアンはグレアの手を取り立ち上がる。が、

 

「うっ♡ けど、やっぱりスカートが……♡」

「……スースー、するね♡」

 

 すぐ揃って内股になり、衣服の問題点が気になってしまう様子だった。

 ふたなり化を受けた際、二人の下着やスパッツは引き千切られて使い物にならなくなった。つまり、二人はここからスカートの下に何も履かず歩いていかなければならない。

 萎えても目立つ巨根と金玉。新品の秘部に尻の穴まで。心なしか短く感じてしまうスカートの内側で、若さを感じさせる臀部を振って顔を真っ赤にしながらアンとグレアは2階の探索を始めるのだった。

 

 幸いというべきか、2階に同じようなトラップの類は見当たらず、ザーメンの残滓がこびりついた制服を着たノーパンふたなり少女たちは、そのまま行き止まりの部屋に辿り着いた。

 露骨に設置された、大きな宝箱のある部屋に。

 

『…………』

 

 あからさまに怪しい宝箱。しかし、アンとグレアは隅々まで探索し、壁や地面にも仕掛けがないかを調べてから再びこの部屋を訪れていた。先へ進むには、もうこの部屋しか残っていないのだ。

 

「あ、開けるよ……」

「……うん」

 

 宝箱に手をかけるグレアと、いつでも魔法を使って対処できるように構えるアン。ふたなり化の経験とトラウマから、何かが出てくる前提で事に当たるのは当然のことだろう。

 そして、カチャリと大きな宝箱が開かれ――――二人の制服が消えた。

 

「……は?♡」

「……へ?♡」

 

 アンとグレアの裸体は美しい。形の整った巨乳に、腰の細いくびれ。グレアは翼や尻尾の根元まで。さらには美の女体に相反するオスの巨根まで篭ったダンジョンの空気に晒された。

 呆然とする二人に、宝箱から装備(・・)が与えられる。

 

「な、なに!? 何なの!?」

「足から、這い上がって……ひぅっ!?♡」

 

 ビキッ、ビキッビキッビキッ♡ 張り詰めた音を立て、肌艶を感じさせるアンとグレアの足先から黒塗りのスーツが這い上がる。

 それは足先に留まらず、膝、太股――――遂にはふたなりにまでラバー装着(・・・・・)が侵食した。

 

「あ、やっ――――おひょぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 ドビュドビュドビュ――――ドプッ!♥♥

 

「あ、アン、しっかり――――おほぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 ドプッ、ドプッ、ドップン♥♥♥♥

 

 睾丸から竿にビキッ、ビキッと激しく絡み付き、刺激が強すぎて射精をしてしまう先端にまで到達したラバー。ギチギチ、ピチピチに張り付いた光沢のあるラバーによって、射精を受け止められるアンとグレア。

 

『おっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥』

 

 やがて、仰向けに倒れ腰だけを浮かせた卑猥なポーズと下品な悲鳴をあげた二人の姫は、ラバーが首に至るまで徹底的にふたなりを締め上げられ、無様な射精を強いられるのだった。

 

『呪いの装備だ! ラバーを装着しながら、アンとグレアは九回射精をしてしまった!』

 

【アン/HP450→420/2階→3階 デバフ『ふたなり』 装備『マナリア魔法学院制服(ノーパン)』→『ラバースーツ(解除不可)』】

【グレア/HP450→420/2階→3階 デバフ『ふたなり』 装備『マナリア魔法学院制服(ノーパン)』→『ラバースーツ(解除不可)』】

 

 

 

 

 

 

「こ、これ、外れない……っ♡」

「ま、魔法も通さないみたい……♡」

 

 宝箱から呪いの装備、ラバースーツをドロップした二人は、宝箱の開錠が条件となっていた3階への階段を発見し、進むことに成功した。

 しかしその代償は激しく、グレアとアンは卑猥すぎる黒塗りラバースーツの着用を強制されてしまったのだ。何とか解除を試みようとしたが、グレアの剛腕やアンの魔法でも全く肌から外れる気配がない。

 

「う、うぅぅぅぅ……こ、こんな格好で進まないといけないのぉ♡ おちんちん、重い……♡」

「んぎっ♡ ……ふぅ♡ 歩くのも、大変……っ♡」

 

 足取りが重いアンも、比較的冷静に見えるグレアも内心は同じだけ恥ずかしい。

 顔から下を占拠したぴっちりラバースーツ。たわわなおっぱいがたゆんたゆん♡と揺れながら先端を強調し、濡れたマンコの筋までハッキリと見えてしまっている。

 だが何より二人を悩ませるのは、締め付けられたふたなりちんぽ……の先に溜まった(・・・・・・)ザーメンだろう。

 伸縮性にも優れたラバーは、途中から二人の射精を溜まり(・・・)にして受け止めていた。魔力を固めた白濁液が溜まる中身が見えた精液袋は、しっかりと二人の竿先にぶら下がり、歩くだけで振り子のように揺れている。

 

「ん、ひぅ♡♡♡」

「……おっ♡♡♡」

 

 しかも、締め付けで強制勃起させられているふたなりちんぽは、その精液袋の影響でしなり上げ、油断すればまた射精しかねない快感をアンとグレアに与えていた。

 内股でプリプリのラバー桃尻を突き出し、惨めな歩行でさえ時折おかしな顔を余儀なくされる。不思議なことに愛液は突き抜けるのか、二人が歩いた地面には淫猥な染みが点々と道を作ってしまっていた。

 射精し切った後に感じる自分たちの力が抜ける感覚。それを既に自覚していた二人は、絶対に射精しないよう慎重に歩みを進め、唯一扉がある一室に到達した。

 

「ん……んー……! ――――はぁ! 開かないねぇ……」

「そう、だね。多分、今までと同じで力じゃ開けられないと思う」

 

 辿り着いたまではよかったものの、開かずの扉に手を焼くことになったアンとグレア。力を合わせて前後に引っ張り、横も試して見たがビクともしない。変哲の感じられない扉であるにも関わらず、だ。

 ここまでの経験から、力ずくでは開かず、下手をすればトラップを踏み付けかねないと二人は理解していた。そして何より、あまりにもわかりやすく()はあったのだ。

 

「やっぱり……ここに入るしかないのかな」

「……うん。したくは、ないけど」

 

 小部屋の端と端、向かい合うように開いた人型の穴(・・・・)。露骨な設置の仕方で、しかも二人が来ることをわかっていたかのようなサイズ感、フィット感。グレアの角、ラバーに包まれてしまった翼や尻尾を収納する場所まで存在しているのだから確信的と言わざるを得ない。

 やりたくはない。なぜなら、穴に入るためにはポーズを完璧に合わせなければならないからだ。ここまでのトラップや変態ラバーの例に漏れず、指定ポーズは卑猥そのもの。

 それでも、先へ進むためには実行する他ない。ここまで進み、ふたなりラバーにされた二人は止まるに止まれなくなってしまっていた。

 

『いっせーのーで!♡』

 

 お互いの合図共に、正面を向いて穴に身体を設置したアンとグレア。

 ラバースーツまで想定に入れた極上のフィット感。手を頭の後ろに、腰を落として大股開き――――ガニ股屈服ポーズをした互いの姿が目に映る。

 

(ぐ、グレアが……あんな、変態みたいなポーズして……♥♥)

(見ないで、アン!♥ でも、アンもあんなにおちんちん張って……あ、大きくなった♥♥)

 

 ラバーに包まれて勃起したちんぽが、お互いのガニ股屈服ポーズに欲情する。

 

(グレア♥ グレア♥ グレア♥)

(アン♥ アン♥ アン♥)

 

 大きな精液溜まりに負けじと激しいしなりを見せ、二人の体内から魔力を吸い上げ張り詰めるちんぽ。ぴっちりとしたスーツの竿部分の恰幅が良くなり、射精を我慢する二人の顔が歪む。

 姫とは思えない、歯を食いしばって目を上擦らせたはしたない表情。お互いのふたなりを突き出したガニ股屈服に最大欲求まで加速し――――解き放つ。

 

『――――イグゥ!!♥♥♥♥♥』

 

 ――――ドボォ!!♥♥♥♥

 

 その射精は一撃。しかし、今までの射精を束ねても叶わぬ量のザーメン排出だった。

 

『お互いのガニ股屈服ポーズにアヘ顔射精! アンとグレアは魔力の半分以上を消費してしまった……』

 

【アン/HP420→200/3階→絵画の間 デバフ『ふたなり』 装備『ラバースーツ・精液袋(特大)』】

【グレア/HP420→200/3階→絵画の間 デバフ『ふたなり』 装備『ラバースーツ・精液袋(特大)』】

 

 

 

 

 

「はぁ……♡ ふぅ……♡」

「ん、んっ♡」

 

 ズリ、ズリ♡ アンとグレアは互いの無様さに言及することを止めていた。互いに発情し、射精をしてしまった快感は本物だったからだ。

 

『んほぉ!♥♥♥♥』

 

 ズリ♡ズリ♡ズリ♡ ――――ブリュリュ!♥♥♥♥

 二人が引きずっているのは、倍以上に膨れ上がった精液袋だ。あまりの自重に耐えかねた勃起ちんぽがその負荷で断続的な射精を行っている。当然、重すぎる精液袋を持ち上げられるはずもなく、アンとグレアは膝を曲げた惨めなガニ股歩行をせざるを得ない状態にあった。

 煌々と光るラバーの袋が透け、着々と量を増すザーメン。魔力が回復力を上回るスピードで発射されているも当然な状況は、装備が解除できない以上〝詰み〟に等しい。

 それでも一抹の希望を抱いて精液袋を擦って歩く二人が辿り着いたのは――――無数の絵画が飾られた大部屋だった。

 

「……美術館? にしては……」

「ん……ちょっと、ね」

 

 アンもグレアも、深く言葉にはせず濁し気味だ。あちこちに飾られた絵の中身の卑猥さ(・・・)は、ふたなりへの興奮より呆れが勝るものだった。

 

「早く行こう」

「うん。こんな趣味の悪い場所、通り過ぎちゃおう」

 

 ズリ、ズリ♡ 卑猥な絵画に負けず劣らず、身体のラインがハッキリとした変態ラバーを纏うふたなり少女であるグレアとアンは、精液袋を引きずりながら大部屋を通過しようとした。

 

「っ!?」

「えぇっ!?」

 

 だが、不意に二つの額縁が怪しい光を放ち、二人の前に飛翔して来たことで、グレアとアンは鈍いガニ股足を止めざるを得なかった。

 

『ボス部屋だ! 無名絵画を倒さないと先に進むことができない!』

 

 二人の前に浮遊したのは、中に必要な絵画が真っ黒に染められた不思議な額縁だった。

 それもそのはず――――その絵画は、これから完成するのだから(・・・・・・・・・・・・)

 

「アン、逃げて……!」

「駄目! 私だけ助かっても、グレアが無事じゃなきゃ意味なんてない! 英霊よ――――」

 

 明らかな敵。が、当然彼女たちはとてもまともに戦闘ができる状態ではない。継続的に射精をしてしまうふたなりを抱え、移動すらやっとなのだ。

 アンを庇おうとラバー翼を広げて右手に炎を宿したグレアに、彼女もまたグレアを守ろうと本を開いて反撃を試みた――――それより早く、額縁たちが黒い手を中から伸ばして、アンとグレアのふたなりを掴んだ(・・・)

 

『おひょぉ!?♥♥♥♥』

 

 珍妙な声を上げ、グレアが炎を消失させアンが本を取り落とす。

 ぐに♥ぐに♥ぐに♥ぐに♥ 溜りに向かって線を引いたラバー亀頭を、無数の黒い手が押し、さらに尿道に指を立てる。

 

『んっほっほほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥』

 

 たったそれだけのことで、一度は凛々しさを取り戻したアンとグレアは、惨めで無様で情けない下品な悲鳴を上げてガニ股仰け反りアクメをしてしまう。

 慣れないふたなりの快感。避けてきた手で触れられる感覚は、想像以上に二人の理性を奪い去った。亀頭、睾丸を揉みしだかれ、立派な竿をラバー越しに扱かれながら他の手に掴まれて空中に連れ出される。

 

「お゛ぉ゛♥♥♥ お゛ほっ♥♥♥♥ 射精()るっ!♥♥♥♥ 射精()ちゃうぅぅぅぅっ!?♥♥♥♥♥」

「まりょく、抜け……ちんぽ汁、ぷくって――――お゛お゛お゛お゛お゛お゛♥♥♥♥♥」

 

 ドップン♥ドップン♥ドップン♥ドップン♥ 

 ラバーふたなり少女たちの舌出し無様アクメは、その精巣に充填される膨大な魔力を吐き出し切るまで続く。

 アンは魔法に必要な精神力でまだ正常な言葉を発しているが、グレアは完全に正気を失い無意識に下品な言葉を吐き出し、そして言語すら失ったメス竜姫の濁った嬌声が野太い射精の音色と二重奏する。

 だが、時期に二人で同じ叫びしかできなくなる。空中M字開脚で揃えられたアンとグレアに、更なる黒手が殺到した。

 それはラバーがぴっちりと張り付いた秘部、尻穴、乳房を一斉に穿ち、抓りで二人を絶頂に誘った。

 

「あ゛ぁ゛♥♥♥♥ だ、だめぇ!♥♥♥ は、はなし、おろし、て……イグゥッ!!♥♥♥♥」

「お゛ぉ゛んっ!♥♥♥♥ お゛っお゛っお゛っ♥♥♥♥ ほぎゅうぅぅぅぅぅぅぅっ!!♥♥♥♥♥」

 

 グチュグチュッ♥♥ ギュッ、ギュウゥゥゥゥゥゥッ♥♥♥ グリッグリッ♥♥♥ ドビュドビュドビュルルルルッ!♥♥♥♥

 女性器に指を出し入れし、巨乳が乳首で引っ張りあげられ、出すことしか知らない尻穴にラバーを押し込まれ、ラバーちんぽを扱かれ魔力精液を発射。

 優美の欠片も残さない。無様アクメ顔の二人が、額縁の中にゆっくりと引きずり込まれていく。

 

「グレア、グレア――――グレアぁぁぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥」

「アン、アンンンン――――――ッ!!♥♥♥♥」

 

 もはや懇願の余裕すらなく、身体の半分が塗料を思わせる黒の空間に浸かった二人が、互いに向かって手を伸ばし――――握り合った。

 

『イ゛グゥゥゥゥゥゥゥゥ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥』

 

 瞬間、最大絶頂にちんぽが跳ね上がった。手を握り合ったアヘ顔アクメが二つの額縁の内側に引きずり込まれ、光を放って融合した(・・・・)

 

【…………】

【…………】

 

 先ほどまでの雌の嬌声が信じられない静寂が、大部屋に訪れて――――一つの淫らな絵画が、部屋の中心に鎮座していた。

 

『アンとグレアは無名絵画に敗北し、マナリアと竜のふたなりラバー姫として絵画にされてしまった……』

 

【アン/HP200→絵画化・敗北】

【グレア/HP200→絵画化・敗北】

 

 

 GAME OVER

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「……ぅ――――ここ、は」

 

 パチリと目を開けたグレアが、うつ伏せの身体を引き起こす。

 

「ゆ、夢……ひぅ!?♡♡」

 

 ビクッ♡ビクッ♡ 一瞬、先ほどまでの記憶を夢かと考えた彼女だが、下着の中(・・・・)で主張する竿と睾丸にそうではないことを教えられ、尻尾をピンと立てて座り込んだ股を顔を真っ赤にして手で抑える。

 

「アン、アン。起きて、アン」

「……ぅ、ん……――――グレア!? だ、大丈夫!? どこもおかしくない!? 無事!?」

「ひゃっ……だ、大丈夫だから。その、アンは……」

「へ……あっ♡」

 

 起こされ、自分よりグレアの安否を案じて彼女の肩を揺らすアン。だがアンもまた、股座の違和感に顔を赤らめ動揺した。

 

「い、一体、何がどうなったの?」

「わからない。気がついたらここで目が覚めて――――戻ってきた?」

 

 ふと、グレアは落ち着いて自分たちの状態と周りを見渡した。

 ラバーではなく、全て元通りになった制服。下着の状態まで戻っているものの、ふたなりは継続。場所は初期位置に戻され――――――

 

「……ひっ!」

「こ、これって……!?」

 

 そして二人は、通路の壁に掛けられたものを見てしまった。

 全身ラバーでふたなりちんぽを勃起射精させ、手を結んでM字開脚アヘ顔アクメをしたアンとグレアの絵画(・・・・・・・・・)を。

 二人で一枚の絵画。そのタイトルは『淫乱姫アン&ドM姫グレア。ふたなり変態ラバー・アヘ顔射精絵画』――――初期位置に刻み込まれた、二人の姫の無様敗北の記録だった。

 

『敗北したアンとグレアは初期位置にリスポーンした! ダンジョンクリアまで、二人の戦いは終わらない!』

 

【アン/HP500/1階 デバフ『ふたなり』『射精癖』 装備『マナリア魔法学院制服』】

【グレア/HP500/1階 デバフ『ふたなり』『射精癖』 装備『マナリア魔法学院制服』】

 

 






to be continued

本当は花型モンスター(中心に女の子がいるやつ)に触手プレイされて仲良くモンスター化する予定だったのですが、今朝方素晴らしい作品のラバーを見てしまってつい引っ張られてしまいました。ラバー射精させたかったとのこと。ボスも合うものに即席で変更したとの供述です。

ふたなり?いやこの二人はさせたことなかったなと。私のお家芸の一つだしな!軽率に可愛らしい女の子をふたなりにして射精狂いにしていけ。
天の声やステータスは試行錯誤でやってみました。デバフとか装備もです。装備はエロビキニアーマーやハイレグスーツとかの予定だったけど上記の通りだぜ!

人の数だけトラップやボスがありそうなエロトラ。何かネタがあればガンガン教えて欲しいです。ふたなりを鍵穴入れて鍵代わりにしたり、肥大化トラップと搾乳トラップ掛け合わせたり、ハイグレビームでハイグレダンスしちゃったり……次がこの二人の続きか、新たな犠牲者が出るのか。トラップも装備もデバフもエネミーも自由自在ですねぇ。

ちなみにゲームオーバー判定は今のところ戦闘不能、行動不能ですね。今回はどちらもでした(絵画化&魔力切れ)。石化とかもさせちゃったりしていいんやろか。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。エロトラネタ沢山必要だし探したりしないとなぁ。次は未定な感じで、ではまた次回〜


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魔女の旅々
イレイナ(ショタおね、催眠)


リクエスト、魔女の旅々より灰の魔女イレイナ様になります。ちなみに見た目と性格めっちゃ好きです。けどエロは書く。

ショタおね催眠ですが、この前のよりずっとねちっこいというか、じっくりという感じですね。クソガキも構いませんが、こういうのも悪くないかもしれませんよ?





 

 

 路銀が尽きてしまい、仕方がなく家庭教師をすることになった可愛く可憐で美しい魔女は誰でしょう?

 

(そう、私です)

 

 家庭教師としての教え子がテストを受けているため、内心だけで己の状況を反復する『魔女』イレイナ。

 魔女と言っても御伽噺に出てくるような老婆ではなく、まだ年若い美少女。当時15歳という異例の若さで魔法使いの最高位『魔女』の称号を勝ち取り、その鮮やかな灰色の髪に因んで『灰の魔女』の名を冠した天才少女、それがイレイナである。

 そんな彼女が何をしているのかといえば――――貴族の息子の家庭教師(・・・・)、であった。

 天才魔女と言えど、旅をしていればお金に困るのは並の人間と変わらない。自他ともに認める彼女の才覚があれば――色々と悪いことを含めて――お金を稼ぐこともできるが、折が悪くこういった依頼しか回ってこなかったのだ。曰く、『かの魔女様に息子の教育を是非に』とのことだった。

 

(……まあ、思ったより手がかからずに安心しましたが)

 

 そして内心、イレイナは引き受けて悪い仕事ではないと判断していた。

 貴族の子供と聞いてワガママな息子を想像したものだが、机に向かってイレイナの用意したテストに黙々と向かう10にも満たない少年は、教育が行き届いているのかそんな想像をすぐに少女の中から消し去った。

 

「……イレイナ先生(・・)、できました!」

「はい。採点します」

 

 『灰の魔女』に憧れている。そう初対面で言われ、テストを満面の笑みで渡す子供にイレイナも悪い気はしない。含みのあるモノであればともかく、純粋な子供の好意というものは能力の強さに自負があるイレイナによく刺さる(・・・)。先生と呼ばれるのも悪くない、と。

 加えて、テストの成績は……多少の荒はあるが、高得点と言えるものだった。

 

「どうですか、イレイナ先生」

「よく出来ています。私の教えたことを、ちゃんと覚えていますね」

「本当ですか! じゃあ……」

「……あー、そうでしたね」

 

 憧れの魔女から高評価を受け、少年から期待に満ちた目を向けられ困り顔でイレイナは頬をかく。

 実はテストを始める前に、彼から『高得点を取ったらご褒美として言うことを聞いてほしい』と言われ、イレイナは軽く約束を交わしてしまったのだ。

 子供のすることだし、それなりの問題を出していたから心配はないと思っていた。ただ、彼はあっさり高得点を取ってしまったため、イレイナの脳裏に一抹の不安が過ぎった――――天才魔女としての直感が、何か(・・)を警告している。

 

「はい、約束ですから」

「やった……!」

 

 しかし、子供の言うこと(・・・・・・・)ならと快諾。高い実力と自尊心を持ち、おだてられると少々弱い彼女らしい振る舞いだった。それに、そう無邪気に喜んでもらえ、成績を増やして報酬もアップ。イレイナには得しかない。

 

「じゃあ……だ、抱き締めてもらっていいですか?」

「へ……? は、はい。そのくらいなら、よければ……」

 

 そして、やはり子供の提案など可愛らしいもので、イレイナに抱き締めてほしいという少年らしいご褒美だった。

 魔女の帽子とローブを脱いでいてシャツとスカートのラフな格好のイレイナに、少年が大胆に抱きついた。

 

(大人びているかと思えば、まだ子供ですね……)

 

 ギュッとイレイナの細い腰周りに抱きつく少年に、彼女は母性のようなものを感じてしまい、優しくその髪を撫でた。

 そのとき――――イレイナの小ぶりなお尻が、強く掴まれた。

 

(っ……気のせい、ですよね?)

 

 恐らく偶然、意図はない。彼はまだ未成熟な子供であり、イレイナに憧れはあれど反応(・・)はしないはず。そう考え、彼女は頭の中の違和感(・・・)を消してしまった。

 

 まさか、少年がイレイナの腹に顔を埋めてニヤニヤと笑い、自然を装いお尻に触れているなどと夢にも思わずに。

 

「イレイナ先生ー」

「はい、どうぞ」

 

 それからというもの、テストで高得点を取る度に言うことを聞く(・・・・・・・)という約束は頻繁に行われた。今日もまた、イレイナの出す課題を高評価でクリアした少年が、ラフな格好で両手を開いて彼を招き入れるイレイナに抱きつき、そのお尻を揉みしだく(・・・・・)

 

「……んっ♡ は……♡」

 

 柔らかいお尻をパンツ越しに揉みしだかれ、少年の頭を撫でるイレイナが喉から甘い吐息、喘ぎ(・・)を発する。

 この尻揉みは回数を重ねる毎に激しさを増していた。初めはスカート越しに撫でる程度だった手つきが、今では質感のいいショーツを鷲掴みにして楽しむほどに。

 

(子供のすること……子供のすることですから……)

 

 しかし、イレイナは拒まない。拒む、という選択肢が消えている。

 正しいやり方でイレイナに頼んでいる。何よりイレイナに憧れる子供がすること。そういう意識がイレイナから拒否、拒絶という選択肢を奪っていた。子供にお尻を揉みしだかれ感じている(・・・・・)。そんなはしたない自分を赤面して戒める。

 言うことを聞く。その絶対(・・)は、あらゆるものをイレイナから引き出した。

 

「イレイナ先生、胸の下着を見せてください」

「……は、はい。その程度(・・・・)、なら」

 

 ボタンを外し、着けたブラがしっかりと見えるようにシャツを開く。自身が美しいことを知っているイレイナらしく、こだわりのある青いブラジャーが少年の眼窩に晒される。

 

「わぁ……イレイナ先生の下着、可愛いですね。下着だけじゃなくて、おっぱい(・・・・)も綺麗です」

「そ、それほどでも……ありますが」

 

 自画自賛しながら、ちょっとしたコンプレックスでもある小ぶりな胸を褒められ、羞恥以上の朱色がイレイナの顔に浮かぶ。

 子供を前に、胸部をさらけ出し下着を見せびらかす。そんな痴女の振る舞いをしながら、イレイナは多少の羞恥と純粋な少年(・・・・・)からの賛美に酔う。

 イレイナの思考を蝕んでいた違和感は、いつの間にか無くなっていた(・・・・・・・)

 

「パンツ、見せてください」

「……は、い♡」

 

 次のテストが終われば、また約束を果たす。

 少年の眼前でぴらりとスカートの端を摘み上げ、今日は白色のショーツを解放する。

 白磁の細い足の上、女として禁忌の領域を子供に見せつけた。目を輝かせる少年だが、今日はさらに踏み込んでいく。

 

「先生……今日はとても頑張ったので、パンツに顔を埋めてもいいですか(・・・・・・・・・・・・・・・)?」

「っ――――と、特別ですよ♡」

 

 イレイナを知る人間ならギョッと目を剥くだけでは済まない。嫌なことは嫌という彼女が拒絶をしない――――捲り上げられたスカートの中に、少年が顔を埋めた。

 

「ん、はぁ……♡」

 

 下着を直に埋め、空気を吸われている。布越しの割れ目を鼻先で突かれ、すぅぅぅぅ、と息が吸われる。さしものイレイナも、下半身の匂いを嗅がれることはなく一瞬不安になってしまったが、

 

「……いい匂い」

「っ!♡ ふふ、ご褒美ですから、もう少しそうしていても構いませんよ♡」

 

 ショーツの、女性器の匂いすら褒められ、彼女は上機嫌に声を発する。それどころか、たくし上げていたスカートを下ろし、彼の頭をそれで包んで隠すという全幅の信頼がなければできない行動までしてしまう。

 優秀で聞き分けのいい少年。家庭教師として約束を守る。成績が安定すれば報酬も多く望める――――何も悪いことはないと、少年をスカートの中にしまい込みながらイレイナは微笑を零した。

 

「えっと……先生の裸、見せてください」

「は……? い、いえ、それはちょっと――――――」

 

 また別の日。成績優秀で課題を終えた少年からの頼みに、ここまで距離を許したイレイナも両の手のひらを見せて困り顔で断ろうとした。

 

「でも、言うことを聞くっていう約束(・・)です、よね?」

「――――そう、ですね」

 

 約束は約束――――瑠璃色の瞳の輝きが一瞬鈍り、虚ろになる。

 だが、それもすぐさま正気(・・)に切り替わったかと思うと、イレイナは服に手をかけて脱ぎ始めた。

 シャツを脱いで杖を握る指先から滑らかな曲線を描く肩まで。ブラを脱いで桜色の先端を持つ二つの双丘を。スカートを脱いで腰から太股、足先まで生肌を。

 ショーツを肌に滑らせ、灰色の陰毛が薄らと見えるピタリと閉じた割れ目を。

 

「ど、どうぞ……♡」

 

 『灰の魔女』の美貌、余すことなくその全てを晒した。

 少年はただじっと見ているだけだ。だから、何も気にすることはない。恥ずかしがって恥をかくのは私だと、イレイナは震える両手を横につけて全裸直立を維持する。

 しかし、全裸まで晒したことで一定の段階(・・)を攻略したと踏んだ少年は、あくまで無邪気を装い言葉を発する。

 

「先生……イレイナ先生のオナニー(・・・・)、見せてください」

「……はぁ!? ど、どこでそんなことを知ったんですか!?」

「い、家の本を読んでいて……」

「あぁ、もう。この家の管理は一体どうなって……」

 

 こんな無邪気な少年(・・・・・・)で、好奇心も強い。書物の管理くらいは常識だろうとイレイナは頭を抱え、期待を膨らませる少年に帽子で顔を隠そうとした。もちろん、今は外しているので手が空を切るだけだったが。

 

「わ、私の自慰行為を、ですか……」

「はい。その……女の子が、気持ちよくなるところを、教えてほしいです……」

「…………はぁ。仕方ありませんね。立場を考えれば、悪い女に引っかかる前に教育は済ませておくべきでしょう」

 

 ――――仕方がない。貴族の一人息子ともなれば、色々と考えなければならない将来というものがある。それをイレイナが助けられるというのなら、恩を売るという意味でも悪くはないだろうと彼女は息を吐いた。

 初めのイレイナであれば、その理論の破綻に楽々と気がついていただろう。しかし、今は少年への信頼と暗示(・・)が作用し、気が付かない。

 まだ明るい中、貴族の屋敷らしく大仰な天蓋がついたベッド上に移動し、裸身がよく見えるように少年を真正面に置きながらイレイナはゆっくり手と口を動かし始める。

 

「まず、胸を――――」

「あの、わかりやすく言ってください」

「……お、おっぱいを、揉みます♡」

 

 強要を恥を忍んで受け入れ、イレイナは少し控えめな膨らみを揉みあげる。たまに隠れてマッサージをするなどしているが、旅の都合上こういった自慰行為の機会は多くはなく、少年の性教育が目的とはいえイレイナに絶大な羞恥の色が浮かんだ。

 

「は……はぁ♡」

 

 だがある種、そういう視線があるからか。優しい手つきで両胸を揉むイレイナから甘い吐息が零れ落ちたことに、美少女のオナニーという未知を目を開いて見る少年は当然気づく。

 

「先生、気持ちいいですか……?」

「……は、はい♡ 次は、乳首を……♡」

 

 素直に答え、膨らみの先にある桜色の蕾を指で摘む。それも胸同様優しく弄ったり、回して捏ねるを続けていると、イレイナの乳首はぷくりと大きさを変えて膨らみ始めた。

 

「おっきくなってる……」

「き、気持ちいいと、乳首は大きく……ぼ、勃起します♡ ん、あぁ♡」

 

 硬くしこりのように勃つ乳頭を、今度は強く指で挟んでコリコリと弄ぶ。性感帯の刺激に、イレイナが一際官能的な嬌声をあげた。

 じっくり乳首オナニーをして、少年にこれは女性にとって気持ちいいものだと理解してもらったところで、イレイナは両手を下半身に向け、そのピタリと閉じた割れ目を軽く開いた(・・・)

 

「こ、こちらが……お、おまんこ♡ 将来は……あ、あなたのおちんちんが成長すれば、ここに挿入れて射精をし、子供を作ることも……あるでしょう」

「イレイナ先生とは、ダメなんですか……?」

「はぇ!? わ、私は、ほら……旅人なので、そういうのは――――つ、続けますよ♡」

 

 一度もそういう意味では使われていないピンク色の大陰唇。指で左右から開かれた膣口は僅かに妖しい光を帯びて、少年の視線を釘漬けにした。

 陰部の紹介もそこそこに。イレイナは再び割れ目を閉じ、そこに指を這わせて擦り始めた。

 

「お、おまんこは、こうして……♡ あっ♡ あぁ……んはぁ♡」

 

 ビクッ、ビクッと腰が跳ねて、指と柔らかい肉が擦れる音に、ぐちゅ、ぐちゅと水音が混ざり始めた。

 

「はっ♡ はぅ……き、気持ちよくなってくると、膣分泌液……愛液が、おまんこから出てきます……♡ そ、それから、ここにある豆のような部位……クリトリスを剥いて――――あひっ!♡♡」

 

 濡れ始めた割れ目の上部に隠れていた小豆。その陰核をイレイナが指で剥いて取り出した途端、これまでにない甘美な快感が彼女を襲い、少年が興奮する喘ぎが飛び出す。

 指で触れられる程度の極小の陰核。クリトリスを指で捏ねくり回すごとに、裸身の痙攣と喘ぎは激しくなる。

 

「あっ、あっ♡ こ、こうして、いるとっ♡ 気持ちよさが増して、身体の奥から快感がせり上がって……あぁっ!♡♡」

「ど、どうなるんですか?」

「……ぜ、絶頂します♡ お、おまんこでイク……♡ あ、イクっ♡♡ もう、イッちゃいます――――ッ!♡♡♡♡」

 

 ――――プシュッ!

 

「あ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 イレイナの秘部から少量の飛沫が飛び散り、腰を跳ねさせて艶やかな嬌声を部屋に響かせた。

 いつもは事務的に済ませるそれが、いつになく深い絶頂感を覚えたことに、真っ白になった思考から回帰したイレイナは驚きながらも顔を真っ赤にした少年と目を合わせて声を発する。

 

「い……今のが、オーガズム。女性が、気持ちよさの頂点に到達する瞬間……女性のオナニーは、理解できましたか?♡」

「は、はい。ありがとうございます、イレイナ先生」

「理解できたのなら何よりです――――私は、もうすぐこの街を去ります。私に教えられることは、教えてあげたいですから」

 

 路銀は十分。一つの場所に留まって、ここまで居心地が良いことも珍しかったが、イレイナは旅人。この教え子が可愛く、別れに名残惜しさがあろうと去らねばならない。

 また巡り会うこともあるだろうと、イレイナが微笑を零し近い別れを告げる――――少年が、イレイナの瞳を真っ直ぐに見つめて口から言葉を紡いだ。

 

「あ、あの……もう少し、先生に教えてほしいです」

「え……? で、ですが……」

「先生に教わりたいこと沢山あるんです。父上に頼めば、旅に必要なお金も増やすことができます。ダメ、ですか?」

「…………」

 

 逡巡。憎まれ口や丁寧な口調からの尊大な態度に惑わされるが、イレイナは本質的に情が深い。一つの場所に留まれば、それだけ別れが辛くなる。長居をすれば愛着が湧いてしまう。

 けれど、もう少しだけなら(・・・・・・・・)。温かい寝床に美味しい料理。何より教えがいのある純粋な少年――――――

 

「……で、では、もう少しだけ、契約延長を……」

 

 イレイナが頷き――――少年が、笑った。

 

 魔女であるイレイナが気がつけない催眠(・・)。それは少年が偶然手にした力で、すぐに相手を操れるような決して強力なものではない。だが、どれだけ強い魔法を使える者であろうと作用する力だった。

 微弱に、緩慢に、緩やかに、イレイナに刷り込まれた暗示――――優秀な成績を収めた少年には、約束通り言うことを聞く(・・・・・・・)ご褒美が必要だ。

 

 旅人のイレイナが同じ仕事を受け続け、異様なまでに一箇所に留まる――――それはやがて、取り返しのつかないほどイレイナを絡め取ってしまうことだろう。

 






抱きしめ尻揉み、下着公開パンツくんかくんか、全裸鑑賞女体お勉強オナニー実況!!!!
一気に行くのも悪くないですが、やはり気に入ったキャラじわじわがしゅき。ショタも悪意だけじゃなくてイレイナ限定で狙ってる形にしました。もっと調教チックなのもいいけど、それは続きがあれば?
続いたら全裸授業とかお風呂一緒にとかイレイナへのオナニー指示とか逆に精通お手伝いとか、最終的に身体の関係許しちゃって結婚ルートとかあるかもですね。これはある意味おねショタ。なお催眠。
まあイレイナは割と書いてみたいの多いです。今回みたいに催眠特化なのもあれば、凌辱やら晒し者も悪くない。指一本一本を広げて開かせる拘束具とか杖を使う魔女でしか映えそうにもないですからねぇ。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしております。俗物レースは継続中なので評価あれば続きます。……ネタ尽きたらどうすっかな(目逸らし)いや、有言実行はしますよ、日間ランキング上位にいる限りは。

次回はネネカママの続きです。屋敷に連れ帰られて美味しくいただかれちゃいます。3話、あっても4話で堕ちて終わらせたいですね。はーネネカ様最高。


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イレイナ(スライム排泄、出産)

メインの方集中しててしばらく書いてないけどペースいいし1回なんか短編書くかー。でもリクエストどれ書こうかなぁ色んなのあるなぁ迷うなぁ……あ、新しいリクエスト来たこれにしよう!!

つまり何も考えてません。候補がかなりの数あったので、迷うならとりあえず新しく目に入ったの書いちゃえ精神。そんなわけで灰の魔女さんの敗北出産RTAです。いつも通りノリノリですねこいつ……。






 

 

 魔女のローブをたなびかせ、魔女の杖を可憐に振るい、じめじめとした洞窟に輝く灰の女神は誰でしょう――――そう、私です。

 

「聞いていたより数が多いですね」

 

 ぼやきながらスライム(・・・・)を排除し、印を施しながら複雑怪奇な洞窟内を探索するイレイナ。

 路銀稼ぎのスライム討伐。小さいものか大きいものまで。澄んだ青色の流動体がひしめく洞窟を訪れた少女は、依頼の通りスライムを片っ端から駆除しているのだが、その想定外の数に難色を示した。

 簡単な数と内容の割に金払いがいい国からの仕事。1も2もなく飛びつき、上機嫌で目的の洞窟に侵入したイレイナは、もう既に後悔を覚え始めていた。

 

(……終わったら報酬を割増しにしてもらいましょう)

 

 多い。力は大したことはなく、イレイナに触れる前に消滅させることができるのだが、兎にも角にも聞いていた数と一致しない。

 この程度のスライムにこの金払いで何かあると決めるには早計。しかし、想像以上の数まで重なれば早計とは言えない。

 それに――――霧が濃い。

 

「…………」

 

 魔法で霧払いを行っても、どこからか発生する霧。極力吸わないように心掛けているものの、イレイナは不気味なそれに目を細めて警戒を強めた。

 

 ここでイレイナは選択を誤った。スライムという警戒するに値しない魔物の討伐。複雑な道だがしっかりと標識を残したこと。どちらも間違いではない。

 だが、その霧が肌にも(・・・)吸収される媚薬(・・)であることに気がつけなかった。

 

「っ!♡」

 

 イレイナが異常を悟ったのは、また奥へと一歩踏み出した足が痙攣し、自身の股座に不愉快な湿り気を感じたそのとき。

 

(身体が……熱い……っ♡)

 

 媚薬の効果が回り始めた。徐々に濃くなり始めた媚薬の霧に当てられ、しかしそれだけならばイレイナを罠に嵌めるまでには届かない。

 

(一度退いて、解毒。この洞窟、やっぱり何かおかしいですね)

 

 早急に撤退。来た道を引き返す。灰の魔女と呼ばれるイレイナの知識があれば、身体を犯す媚薬の毒を解毒し、免疫効果を身につけることも容易い。

 少女は道標を残していた。スライムも道行は駆除済み。撤退はそう難しいことではない。

 

「え……壁? こんなもの、いつの間に?」

 

 だが――――帰り道がない(・・・・・・)

 道標が消え、まるで道が変わってしまったかのように巨大な〝壁〟が出来上がって、イレイナが歩いてきたはずの道を塞いでしまっていた。いいや、道標が消えていることから本来あるべき正しい道なのかすら怪しい。

 

(幻覚? まさかこの霧が……とにかく、道を探さないと……っ♡)

 

 媚薬が回って蒸れるように熱い汗を拭ったイレイナが、壁を探る。幻覚ならば他の対処を、実物ならば穴を開けるなりで脱出ができるはずだ、と。

 そうして〝壁〟に近づき、杖を翳して魔法を――――その瞬間。

 

「や――――っ!!」

 

壁が飛び出す(・・・・・・)。その不意打ちと、一瞬前に異常を察したイレイナが地面を蹴って飛び退くのはほぼ同時だった。

 

「きゃあっ!」

 

 しかし、媚薬毒に犯されたイレイナの動きは鈍く、青く変色した流動体に片手を絡め取られ、次いでもう片方の手も取られて〝壁〟に取り込まれてしまった。

 まるで壁に手をついてお尻を突き出すように。だが、肝心の両手は部分的に青く色を変えて蠢くスライム(・・・・)の中に絡め取られていた。肘より先でスライムが這いずる感覚に、少女は身の毛がよだつほどの恐怖を覚え悲鳴をあげる。

 

「いやっ! いやぁぁぁぁっ! はずれ、ないっ! 壁に擬態するスライムなんて、聞いたことも……っ!?」

 

 通常、スライムにそのような知性や力はない。イレイナが間近で魔法を行使して、ようやく違和感に気がつける完璧な擬態への戦慄――――どこからともなく現れ、近づいてくるスライムたちへの恐怖。

 

「こ、こないで……こないでください……や――――いやああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 両手を塞がれ、魔法が使えなければただの可愛らしい少女(・・・・・・・)

 灰の魔女イレイナの悲鳴の元へ、スライムたちが殺到した。

 

「ぬ、ヌルヌルして気持ちが……ひぅっ♡」

 

 まずスライムが取り付いたのは、腕をスライム壁に引きずり込まれて自然と突き出しになったお尻。

 ローブに隠れたお尻へ辿り着くべく、その黒布を溶かし始める(・・・・・・)

 

「ひ、服が溶け……だ、だめですっ♡ それ以上は……あ、あぁっ!?♡」

 

 スライムに言葉が通ずるはずもない。けれど錯乱したイレイナにその判断を求めるのは酷であり、スライムもイレイナの言葉を理解していないわけではない(・・・・・・・・・・・・・)。ただ、理解したところで止めるつもりがないというだけのこと。

 ローブの下部が溶け、スカートが崩れ落ち、下着だった生地がスライムの中から流れ落ちる。イレイナは突き出した下半身だけ、器用に生で晒し上げにされてしまった。

 半透明なスライムに包まれた小さな桃尻。恐怖と緊張で収縮した尻穴。媚薬で濡れてピンクの割れ目を開いた秘部まで。

 恥ずかしい部分を露出させられ、あまつさえスライムに纏わりつかれる。その冷たさと奇妙な感触、羞恥に顔を真っ赤にするイレイナだが、その反応はあまりに遅すぎるものだった。

 

「い、一体、私に何をおおっほぉ!?♡♡」

 

 ――――灰の魔女とは思えない悲鳴、と彼女を知る者ならば言うだろう。

 イレイナの聡明な頭脳を以てして、何をされたのか理解に苦しみ、時間を要した。

 

「お、おぉ?♡ ――――おしりの、あなぁ!?♡♡」

 

 その尻穴に、スライムが侵入しようとしている。

 下半身を包んだ青い流動体が、ある一箇所で窪みを作り力ずくで侵入。言うまでもなく、イレイナのケツ穴へと、だ。

 

「ん、んぎっ♡ そ、そんなとこ、ろぉ!?♡ ふ、ふぎぃ♡♡ ふぎぃぃぃぃっ!♡」

 

 半固体が腸内へ侵入する。出すならばともかく、何かを入れるなど魔女になる前も後も体験したことがないイレイナは、混乱のさ中で必死に尻穴を力ませた。

 無様でも何でも、吐き出さなければ。本能的な防衛本能がイレイナを動かし、壁に向かって今までしたこともないいきみ顔でスライムをひねり出そうと踏ん張る。

 

「ん、んんんんん……んほっ!?♡ お、おぉっ♡ あひっ♡ おひぃ!?♡♡」

 

 しかし、侵入を許してしまったスライムが動いたことで、イレイナの抵抗が緩まる。イレイナの直腸で自在に蠢き、まるで掃除(・・)でもするかのように流れ、戻りを繰り返す。

 入っては出て、入っては出て。腸壁を擦られ、永遠と排泄が行われるような、出口の前で寸止めされ続けるような。媚薬の効果もあるのだろうか、イレイナはその感覚に負け、尻穴を締めることを止めてしまった。

 

「んおっ♡ おほぉぉぉぉぉっ!♡♡ お腹だめぇぇぇぇぇぇっ!!♡♡♡♡」

 

 そうなればスライムを押し留める力は失われ、勢いよく尻穴に侵入し直腸を占領される未知の感覚によって、イレイナの可憐な貌は舌を突き出した卑猥な面に変貌してしまう。その声も、可愛らしい面に似合うものではなく、淫猥な表情に似合う官能的な悲鳴に早変わりした。

 尻穴を蹂躙されるイレイナの受難は終わらない。ビクビクと震える身体。膝が曲がり、無様に押し出された桃尻。最も守るべき場所だけが晒される屈辱的な姿。

 

「く、くるし、ぃ……もう、はいりゃない……――――おほぉ!?♡ やめでぇぇぇっ!♡ お腹こわれるぅぅぅっ!?♡♡♡♡」

 

 尻穴を押し開き、直腸の肉をこそぎ落とすかのように走り、膨らんだ腹の中で暴れ回られる。激痛と快感の中で、イレイナには涙と鼻水とでぐちゃぐちゃに泣き叫ぶことしかできなかった。

 そんな彼女には迫るもう一つの危機を察することなどできはしなかった。絶え間なく張り付くスライムが、秘部だけ膜を取り除いた。そこに迫る螺旋状に形を変えた新たなスライム――――秘部が貫かれた。

 

「お――――おおっ!?♡♡ いあぁぁぁぁぁぁっ!?♡♡♡♡」

 

 スライム挿入(・・)。ケツ穴を辱められた挙句、大事な秘所の守りさえ喪失し犯される。その事実に首を逸らして目を剥くイレイナだが、そんなことで腕の拘束は解かれず、ましてや腹部を襲う激痛は解消されない。

 

「あっ♡あっ♡あっ♡ おほっ、おぉっ♡♡ あんっ♡ あっ♡♡あっ♡ やめ゛ん゛お゛ほぉ!♡♡♡♡」

 

 処女だったマンコを我が物顔で行き来し、ペニスのピストンのような快楽をイレイナに与えるスライム。その間にも尻穴はスライムの侵入を許し、暴れ回られ、もはやイレイナは自分がどちらの快感で声を出しているのかわからなくなっていた。

 

「あ、あっ、あーッ!?♡♡ あひぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡」

 

 スライムが膣内の奥深くに何かを出して、植え付けている(・・・・・・・)。イレイナは辛うじてそれだけは感じることができた。

 だがそれだけ。既に少女はそれどころではない。腹にはパンパンにスライムが詰め込まれ、入り切らないスライムたちがその青く澄んだ半固体をびゅるっ、びゅるっとイレイナの肛門からはみ出てしまっていた。

 もう入らない。ならば、出すしかない。

 

「お、おひっ♡ も、もれ……だ、だめ……ん゛お゛お゛お゛お゛っ!♡♡」

 

 最後の力を振り絞り、スライムによる便意を抑え込むイレイナ。だが、その無駄な努力は可憐な顔を無様に引き攣らせる結果にしかならない。

 どうしてスライムがこんなことをするのか。その疑問を氷解どころか覚えることすら叶わない。溜めて溜めて、我慢して我慢して、さらに我慢を重ねた疑似便意。人が人である限り、絶対に抗い切ることなど不可能。

 それは、絶美にして可憐な灰の魔女でも例外ではなかった。

 

「で、で――――ん、ほっ♡ おほおおぉぉぉぉおぉぉおぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 ぶびゅ! ぶりゅりゅりゅりゅりゅ! ぶびゅうぅぅぅぅぅっ!!

 溜め込んだスライムを尻穴からひねり出し、絶頂。イレイナの人生で一番激しい排泄感に太く重い悲鳴と、それに負けない下品な排出音が洞窟に反響する。

 ボタボタとイレイナの腸内から地面に落ちるスライム。さらに、彼女のマンコを犯すスライムが澄んだ青色から濁った黄金色(・・・)に変色を始めた。

 

「あ、あー♡ はふ……ぅ♡」

 

 放心したイレイナの吐息と共に、その色は濃くなっていく。スライム排泄によって感覚を狂わされ、出していいのだと判断した身体が排尿。つまりは失禁を選んだ。

 スライム排便に失禁。負けるはずのないスライムに凌辱され、散々イカされたイレイナの哀れな姿は――――壁の擬態を解いた大型スライムに呑み込まれた。

 

「んぼ――――お♡」

 

 一つの丸々としたスライムに収縮。腕から頭、胴体、残された剥き出しの下半身までするりと中に取り込まれ――――半透明なスライムの中で、イレイナは意識を暗い闇に落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん、ぁ……――――ッ!!」

 

 次にイレイナが目覚めた時、それはあらゆる意味で手遅れとなってしまっていた。

 

「こ、ここは……それに、このお腹は……♡」

 

 洞窟の中なのはわかる。だが、全裸でスライムに拘束されたイレイナにわかるのはそれだけ。スライムベッド、あるいはスライムソファーだろうか。兎にも角にも、イレイナは下半身は分娩台に乗せられたようにおっぴろげにされ、手は入念に後ろでスライムの中に取り込まれて指を動かしてもブヨブヨとした流動体の感触しか得られない。

 己を守る服もなくし、イレイナを証明するものは灰の髪と美しい裸身のみ。その裸身さえ、お腹がボテっと大きく膨らみを帯びていた。下半身を強調するポーズを取らされていることも、先の痴態を思い出すことでさえイレイナは羞恥で死んでしまいそうになる。

 

(しかも、これは……っ♡)

 

 少なくとも、尻穴からひねり入れられたものではない。暴れ回る気配はないが、何かが蠢くような感覚が下腹部から広がりを見せる。それが何かを察せないほど、イレイナの頭の回転は鈍くない。

 

(は、早く脱出しないと……っ!)

 

 脱出さえできれば、魔法さえ使えればイレイナは再起できる。このボテ腹を治すこともそう難しくはない。

 その認識は間違いではない――――脱出が不可能という点を除けば。

 

「目が覚めたか?」

「っ、誰かそこに――――す、スライム!?」

 

 唐突にイレイナの視界に現れた。否、もしかしたら初めからいたのかもしれない。

人型(・・)のスライムは、口に当たる部分を動かし、イレイナが目を見開いて驚くほど流暢に言葉を紡いでいた。

 

「な、何なんですかあなた!? 私を捕まえて何を……」

「そうだな――――復讐のために、君にスライムを産んでもらうためだ」

「は……い?」

 

 そうして、スライム人間はぽつぽつとその時を待つ(・・・・・・)間、イレイナに経緯を語り始めた。

 元々この国、つまりはイレイナに依頼をしてきた国の研究者だったこと。ある実験に失敗し、スライム人間になったことで処分(・・)をされかけたこと。難を逃れ、この洞窟に潜んで仲間を増やし――――そこにイレイナ(良質な母体)が現れたこと。

 

「こうして一人で分裂するにも限界がある。力も落ちる……だから、おまえのような女を待っていた」

「…………」

 

 事情を概ね把握したイレイナは、キッと人型スライムを睨み付けた。

 国の依頼は彼という存在を消し去るため。揉み消すために多額の金を投資していた。それにイレイナは巻き込まれてしまった、ということだ。

 彼の境遇にイレイナは一定の同情はした。が、だからと言って辱められただけでなくスライムを孕め(・・)などと言われて了承するはずがない。

 

「あなたに同情はします。でも、私があなたに協力する義理はありません。早くここから――――」

「おまえの意思は関係ない。もう手遅れだ(・・・・・・)

「な――――んぎっ!?♡♡」

 

 産気づく――――出産の体勢(・・・・・)に入った身体に、イレイナは目を剥いて痛みに悶えた。

 

「な、なん、でぇ……っ♡」

「スライムはおまえの魔力を吸って成長する。……本当に、僥倖としか言えない。これほどの母体はそう手に入るものじゃないからな」

 

 子宮にスライムが押し込まれて膨らんだわけではない。スライムが植え付けた〝種〟がイレイナの膨大な魔力を吸い、彼女が気絶していた僅かな時間で成長。そして今、母の子として飛び出そうとしているのだ。

 

「ふーっ♡ ふ、ふーっ、ふーっ!♡♡」

 

 気がついたところで遅い。スライム人間の言う通り、イレイナの意思など無視して彼女の女体は出産の覚悟を決めてしまった。苦痛で荒い息を吐くイレイナの眼下で、スライムがその頭を出した。

 

「いやっ!♡ スライムの母親なんていやです!♡ ゆるしてください、たすけてくださいっ!♡ ひぎゃぁぁぁぁぁぁっ!?♡♡♡♡」

 

 むりゅ、むりゅりゅとマンコからひり出る大きな青い半固体。やがて痛みは快感に。苦痛は子を産む幸福に。

 己の身体がスライムの母体として適応する恐怖、興奮、絶頂。イレイナがイレイナでなくなる感覚。

 

「でるっ♡ スライムの赤ちゃんでる、でりゅ、でちゃいますっ!♡♡ イクっ、イク――――ッ!!♡♡♡♡」

 

 そして、出産。特大のスライムがイレイナの秘所からぶちまけられ、その衝撃で思わず絶頂の宣言をしてしまうほどの快楽を得るイレイナ。

 

「んおっ、おっおっ、おぉっ!♡♡ おっ♡ほぉぉぉぉぉっ!!♡♡♡♡」

 

 出産祝いの潮吹きとアヘ顔を晒し、そんな彼女の身体から産まれ落ちたスライムは分裂から融合し、スライム人間が歓喜するほどの力と質を宿していた。

 

「ふ、ふふふ。最高だ……っ!」

「お、お……おほぉ……♡」

「おまえは完璧だ――――これからは、スライムを孕む苗床になってもらうぞ」

 

 スライムの苗床。言って、イレイナに覆いかぶさったスライム人間。だがイレイナは、出産の快感で放心し何も考えられない。逃げることも、耐えることも――――直、洞窟内に少女の艶やかな嬌声が響き渡ることになる。

 

 旅人は様々な幸せを、不幸を目にしてきました。そして旅人イレイナに降り掛かったこの出来事は――――果たして、どちらなのでしょう?

 

 

 

 






ぶっちゃけメインの方と書いてるの被ってるけどスライムという違いと練習になるしいいかと思いました。だってプレイ書いてなかったから……スライムと言えば一般的に全身を絡めてのはずなのにどうして私は真っ先にスライム尻穴侵入排泄になるのか。誰が一般的なスライムのプレイを教えてくれ。

一応自分で考えてたのもないわけじゃなかったんですけどね。昔なのは書いてた時期も……まあ若気の至り全開なやつがありまして。思い出したのでなのは書いてもいいかなぁと思いました。謎の生物に顔だけ飲み込まれて吊り下げられ、助けに来た仲間も同じようにされ、四人くらい並べられて顔が浮き出る状態で下半身おっぴろげ。魔力を固めて排泄〜バリアジャケットor騎士甲冑消失。全裸無様顔吊り下げ魔導師完成!みたいなやつ。え、ていうか最近排泄トレンドなの?実物NGなのに……。
書かなかった理由はキャラが決まらなかったから。何だったらライザのアトリエでライザとリラであのムチムチな下半身強調する丸呑み失禁ネタからの派生。自由だね本当にね。なお今日のリクエストがなかったら書いてたの甘雨マッサージフェラチオ編だったりする。自由すぎるだろ。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!まだしばらくはメインでやってる方に集中するのでスローペースにはなります。なので沢山評価と感想くださるとペースが上がると思います。俗物には報酬が効くのだ。
まあこうして書きたいもの書いてはいますけど、一応リクエスト形にしたらお礼くらいは欲しかったり。何度と言いますが、私も人間なので。礼を尽くしてもらえれば私もより一層の礼を尽くし返す所存です。
ではまた次回〜


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イレイナ(異種姦、触手、口拘束、苗床)

祝・お気に入り1000件突破。何だかんだ全作品で突破させていただいておりますが、お気に入りの速さは原作複数の短編がダントツでしたね。記念に評価置いていって貰えるとモチベになります!!!!どこまでも強欲かよ。

記念みたいなのは……え、まあクロスオーバー割とやってますし、大規模洗脳みたいな……?けど私もっぱらリクエストそのまま出してるだけなので考えるの面倒くさゲフンゲフン。

というわけでリクエストより何かネネカ様の次くらいに出番があるような気がしてる灰の魔女イレイナ様。初回以外問答無用でどえらい目にばっか合ってますね。あ、今回もハートに関しては試行錯誤中です。見づらかったらごめんなさい。





 

 じめりじめりと薄暗い森の中。艶やかな灰の髪を靡かせ、美貌が輝く美少女は誰でしょう。

 

 そう、私です。

 

「素直に飛んで移動するべきでした……」

 

 と、衣服に引っかかりかねない枝を杖を振るまでもなく退かし、独りごちるイレイナは後悔の息を吐いた。

 手入れなど施されておらず、新たに芽生える木の命を古木が殺すような陰々滅々は雰囲気の森。イレイナはこの森に用事がある……というわけではなく、国から国への通り道として足を踏み入れたに過ぎない。

 ただ、灰の魔女と名高いイレイナであれば森を飛んで抜ける程度は造作もない。ならばどうしてわざわざ薄暗い森の中を歩いているのかと言えば、一際怪しい雰囲気を纏うこの森を前にして興味が湧いた――――つまるところ、イレイナの悪癖である興味本位(・・・・)がこうして地に足つけて彼女が歩く理由なのだ。

 

「うーん、雰囲気だけじゃなく何かおかしな音もする気が……は、早く抜けましょう、そうしましょう」

 

 誰に言い聞かせるわけでも、強いていえばブルっと寒気を感じたイレイナが自分に言い聞かせるように声を発し、薄暗い森を早足で通り抜けていく。

 期待するようなものはなく、薄暗く何かが擦れるような音(・・・・・・・・・・)が断片的に聞こえてくる。その薄気味の悪さは、旅慣れしているとはいえ若い乙女のイレイナが辟易してしまうのも無理のないものだった。

 

 瞬間――――靴より上の生脚に、何かが絡み付いた。

 

「ひっ――きゃぁっ!?」

 

 細く白磁の生肌を絡める生暖かい液体を纏った何か。背筋が凍るような感覚に短い悲鳴を上げたイレイナは、次の瞬間その何かに足を取られて転倒した。

 

「っ!」

 

 だが、イレイナは単なる少女ではない。受け身で衝撃を和らげ、汚れることを厭わずすぐさま身体を捻って杖を足を取られた方向に構える。

 早く的確な反撃。実際、あらゆる外敵を駆逐するという点でイレイナに勝る相手はそういない。決まりさえすれば、灰の魔女は危機から脱することができたはずだった(・・・)

 

 目の前に、鮮やかな朝紅色をした触手(・・)がいなければ、叶ったはずであったのだ。

 

「な……」

 

 一瞬まで気配を悟らせなかった存在と、粘液を垂らした触手という異形が眼窩にあること。その二つがイレイナの動きを一瞬だけ鈍らせ――――開いた口や鼻目掛けて、触手の頭からガス(・・)が噴出した。

 

「っ!? ん……ふっ!」

 

 咄嗟に息を止めて口と鼻を塞いだイレイナだったが、既に濃厚なピンク色のガスは彼女の中へと侵入し、さらに顔全体に浴びせられ肌や目からも容赦なく入り込む。

 

(まず――――)

 

 思考が止まる。侵入した媚薬ガス(・・・・)にイレイナの正常な思考が奪われる。魔法を放とうとしていた手が痙攣を起こし、受け身をとって立ち上がろうとしていた彼女の身体が意思に反してぐらりと傾いた。

 その隙を見て、薄暗い先から無数の触手がイレイナを絡め取る。腕と足、胴体といったイレイナの美しさが垣間見える華奢な女体を触手が次々に拘束。その腕力だけで幼き身体を宙に浮き上がらせた。

 そのまま奥に引っ張られ、イレイナの手から杖が頭の帽子と共に落ちる。全身が弛緩が解消された頃には、引き千切ることができない触手が代わりにイレイナを拘束し切っていた。

 

「な、何が……うむぅっ!? ん、んんんんーッ!?」

 

 困惑の声が塞がれた。先端が大きく広がった特殊なタイプの触手が、イレイナの口と鼻を覆う。見た目は筒が付いたマスクのようだが、顔の下をすっぽり覆いぴっちりと密閉し、見た目以上の息苦しさがイレイナを襲っていた。

 

「ん、んんっ! う、ぅ……ふ、ふーっ……」

 

 初めは拘束を解こうと暴れていたイレイナも、口と鼻を密閉されギリギリ窒息しない量の酸素しか与えられない状況に、生命維持の本能から薄い呼吸に集中せざるを得なくなる。

 

「ふごーっ……ふ、しゅー♡ ふしゅーっ……♡♡」

 

 しかも、それによって吸ってしまうのは空気だけではない。口と鼻という呼吸の穴に流し込まれ、絶えず吸わされる先ほどと同じ濃厚な媚薬ガスも一緒なのだ。

 

「こ、ほ……♡ ふ……しゅー……♡♡」

(ほんとに、まず……いしき、が……)

 

 供給される純粋な空気は最低限のため、同時に吐き出される媚薬ガスに混ぜられた空気に頼らざるを得ない。だが、吸えば吸うほどイレイナの意識は朦朧として状況打開のための聡明な思考が薄れていく。

 何とか最低限の呼吸で媚薬ガスを吸わないように――――そんなイレイナの努力を嘲笑うように、触手の本体が姿を見せた。

 

 触手と同じ朝薄紅の肉塊(・・)。そこから数え切れないほどの触手が粘液が滴り絡み合う音を響かせている。

 

「……ふしゅー……♡ こ、ほぉ……♡♡」

 

 媚薬で蕩けたイレイナの目に、絶望の色が灯った。

 それはそうだろう。呼吸を最低限にして耐え忍ぶ。そんな儚く惨めな抵抗をするイレイナを、触手は容赦なく弄び始めたのだ。

 両手を束ねてイレイナを吊し上げ、だらんと下がった両足を掴んでおっぴろげに。正面に尻穴まで見えるよう上げた状態で、イレイナのスカートと愛液で濡れた白いパンツを破り捨てる。

 空中で平面にM字開脚で晒されたイレイナの股間部は、濃厚な媚薬ガスで触手の粘液に負けず劣らず愛液を垂れ流し、菊穴やその周りの皺を濡らした上、臀部を伝い地面に落ちていた。そこに触手は情け無用と喰らいついた。

 

「むぉっ!♡♡ んぉぉぉぉっ♡♡♡♡」

 

まだ叫ぶ気力がある(・・・・・・・・・)イレイナは、触手の責めに触手マスクの内側からくぐもった嬌声を発した。

 触手の口で剥き出しにされたクリトリス。最も敏感なそこに媚薬粘液を大量に垂らされ続けながら、思いっ切り吸い上げられる。人の口でするような軽いものではなく、バキューム紛いの吸い込みがイレイナの媚薬漬けクリトリスを責め立て、肥大化させると共に絶頂の潮を森の中で吹きあがらせた。

 

「ひぶっ♡♡♡♡ ひぶっ♡♡♡♡ ん゛ぶっ♡♡♡♡ ふしゅーっ!♡ ふしゅーっ!!♡♡ ――――ひゅぶぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥」

 

 その潮を吹き散らす膣内すら触手の餌食。イレイナのGスポット、絶頂点をゴリゴリと抉る細い触手。処女膜を貫通し子宮口まで辿り着き、トントンとその入口を突き上げ解す太い触手。その二種類がイレイナを断続的に絶頂させる。

 媚薬ガスごと大きく息を吸い込んでも、全て喘ぎ声に変換され吐き出される始末。喘ぐために媚薬ガスを吸い込んで呼吸を確保し、その呼吸を敏感になる身体の喘ぎ声に使う。よがり狂うイレイナの顔は、下部は滑らかな断面の触手マスク。上部は瑠璃色の瞳が蕩けてイッた、美貌が淫猥に歪んだ無様なものだった。

 

「ん゛ぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥」

 

 イレイナの首が逸らされ、触手マスクの管が曲がる。ちょうど、イレイナのアナルに別の触手が挿入された瞬間のことだった。

 硬く閉ざされていた肛門は、イレイナ自身の愛液と触手の媚薬粘液であっさりとその入口を開き、受け渡したのだ。

 

「お゛っ♥♥ ん゛ぉ゛♥♥ こほっ♥こほぉ!♥♥ お゛♥お゛ーッ♥♥♥」

 

 ふとましい触手の側面にはえげつないほど大きいイボが備わり、イレイナの腸壁を隙間なく擦り上げる。それによって腸壁には媚薬粘液が塗りたくられ、イレイナの健康的な赤身の肉は全て性感帯へと変貌。イレイナの直腸は、何かモノが通り抜けるだけでイキ続ける変態的なケツ穴と化した。

 触れた場所全てを性感帯へと変貌させながら、イボ触手は上へ上へ、曲がって先へと這い上がる。やがて辿り着いたのは、更なる曲がり角、結腸の末端であるS状結腸。その位置に留まったイボ触手は腸壁に密着し――――抉る。

 

「お゛っ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 突く、抉る。突く、抉る。直腸をごりごり、ぐにゅぐにゅと刺激し魔女に白目を剥かせ特別な絶頂へと導く。

 

「お゛っ゛♥♥♥お゛っ゛♥♥♥ お゛ぉ゛っ゛♥♥♥♥お゛っ゛♥♥♥♥♥お゛っ゛♥♥♥♥♥お゛っ゛♥♥♥♥♥」

 

 クリトリス、Gスポット、子宮口。加えてS状結腸まで挿入されたイボ触手の尻穴蹂躙。

 イッてイッてイキ続けるイレイナは、それによって過剰な媚薬ガスを体内に吸い込む。でなければ死んでしまうと必死に触手マスクで呼吸を挟む。

 

「ん゛ぼっ゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛!?♥♥♥♥♥♥」

 

 そしてガスと粘液の効果によって括約筋が収縮し、中の触手を激しく締め付け始めた。尻穴の入口から触手の先端まで続く腸壁。全てが超敏感状態の性感帯である腸壁が、イボ触手を締め上げ、その締め上げる感覚すらイレイナの快感となり――――遂に彼女は、絶頂から降りてこられなくなった(・・・・・・・・・・・)

 

(イグイグイグイグイグイグイグイグっ♥♥♥♥ イグっ♥♥♥イグっ♥♥♥イグっ♥♥♥イグゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥ きもちいいきもちいいきもちいいきもちいいきもちいいっ!♥♥♥♥♥ イグっ♥♥♥♥♥ 陰核も膣内もお尻の穴もむりっ!♥♥♥♥ やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだっ♥♥♥♥♥ イ゛グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥♥)

 

 イレイナに残され、許された思考は気持ちいい、無理、止めてという懇願が二割。残り全ては〝イク〟という事後報告のみ。

 全身がバイブのように痙攣し、体液の全てを吐き出すのかと思えるほど潮を吹き魔女のローブをびしょ濡れにする。もはや断続的ではなく継続的にイレイナの股座から潮は噴き出しており、無色の放尿は首を逸らした彼女の顔まで降り注いで灰の髪さえ淫靡な犠牲となった。

 全身を絶頂の放射で濡らしたイレイナ。白いシャツからは下着が濡れ透け、やがて触手の餌食になるであろう乳首は下着を浮き上げ期待に満ちた勃起を見せている。

 近い未来が確定したイレイナ。常時絶頂状態なったその頃、彼女を責める触手のうち二本が動きを変えた。子宮口を突く太触手と尻穴に締め付けられたイボ触手。その二種類は何かの前触れのように脈動し――――それは先端から弾けた。

 

「お゛ぉ゛ぉ゛っ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 どぷっどぷっどぷっ! ブビュルルルルルルルルルルルッ!!

 人で言う精液に酷使した液体が大量に噴出し、思考能力を無くして為す術のないイレイナの胎内と腹に勢いよく流れ込む。その勢いは洪水を彷彿とさせ、イレイナの気力では押し出すことなど不可能だった。

 

 それは、触手の卵(・・・・)。かの触手には母体となった女性を絶頂させることで体温を上げ、卵の孵化と産まれてくる幼体の成長を促進させる習性がある。

 そう、母体だ。触手同士の交配ではなく、人間の雌との交配。若々しく、みずみずしく、母体として優秀すぎる魔力を帯びた少女――――触手の苗床として、灰の魔女イレイナは選ばれた。

 

(イグゥッ♥♥♥♥イグゥッ♥♥♥♥♥ イグっ♥イグっ♥イグっ♥イグっ♥イグイグイグイグイグイグイグイグイグイグイグッ♥♥♥♥♥♥ イ゛グゥゥゥゥゥゥ――――――ッ゛!!♥♥♥♥♥♥)

 

 だがもう、イレイナに己の運命を察するだけの知力は残されていなかった。幼くして魔女の知識を収めた思考は、ただイキ果てることだけを認識する苗床としての機能しか使えなくされているからだ。

 そんなイレイナをさらに触手は責め立てる。より苗床として相応しいように、膨大な数の触手がイレイナへ殺到した。

 衣服を全て破り捨てられ、モロ出しの腋へ、勃起乳首へ、臍へ、太腿へ、足裏へ……イレイナの持てる感覚全てを性感帯へと変えるために――――そしてイレイナは、絶頂したまま触手に身体を呑み込まれた。

 

 

 

 くぐもった悲鳴が止んだのは、いつ頃だったろうか。

 

「しゅー……♥ しゅー……♥♥ ん……ぉ……しゅー……♥♥」

 

 絶頂しているのに、嬌声をあげるだけの力がない。ただひたすら媚薬ガスを吸わされるイレイナの呼吸音。

 そのイレイナの姿は、もう彼女とわかるものが少なすぎた。顔面は額までぴっちりと滑らかな表面に覆われ、小さな鼻と瞼の凹みが辛うじて判別できる顔面マスク状態。

 行く先で揶揄されていた乳房は、やがて膨らむであろう腹に相応しい大きさ。100に迫る美しさより卑猥さが勝る豊満な胸と化し、桜色の乳輪と乳首までも肥大化。母乳を与えやすい、という印象を抱かせる形に変化した。

 そして、下半身は相変わらずにちゃちゃと触手が擦れる音が聞こえている。

 

(イグ……♥♥♥♥ イグゥ……♥♥♥♥ ……イグッ♥♥♥♥♥)

 

 声はない。苗床の呼吸音と触手の擦れる音が辺に虚しく響く。

 魔女イレイナを判別できるものは、液体に絡め取られた灰の髪のみ――――苗床の魔女は快楽の多幸感と触手の温かさに包まれながら、その旅を終えた。

 

 

 






目立つハートに関してはやってみなければ加減がわからんみたいな……うーん要調整ですねぇ。
文法的な話になると喘ぎが連続しているところはハートの間に敢えて空白開けずに連続させたりしてます。せっかくのエロだし雰囲気的なこだわりを。まあ私文法で気をつけてるのなんて地の文の頭に空白置くとか基礎的な面でしかないですが。ダッシュも個人の雰囲気で長くしたりしてますし。

というわけで久しぶりに短編っぽい長さのノーマルリクエスト。触手マスクは趣味で表面綺麗なのを選びました。あのぴっちりしてるやつです。伝わんのかこれ?雰囲気はラバーに近い。なので最後は好き勝手に顔面全部覆った。いやエピローグに関しては好きにしていいかなと。胸とか。よかったねイレイナ様、最高の美貌のコンプレックスが解消されたよ!(ゲス顔)
顔面マスクで肉体改造され、唯一の判別手段が灰の髪なのは雰囲気エロスかなと思った(自画自賛)

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!記念は相変わらず反応と私のモチベ次第ですねぇ。複数人が無様機械洗脳とかはやってみたい。余裕ぶっこいてたら頭に装置取り付けられてみんなで下品な声あげちゃうとか。もうこれ記念関係ないよね。
お次は短縮リクからプリコネのツムギです。昨日サラッと仕上げちゃいましたのでこちらは確定枠。ふふ、一回やってみたかったんですよねぇ奴隷売買展開……ちなみに私はツムギちゃんの負けヒロインムーヴがとてもすきゲフンゲフンハロウィンツムギちゃん可愛いと思います。
ではまた次回〜


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イレイナ(淫紋、強制絶頂)+没ネタ供養

久しぶりに短縮リクエストから。そのついでに最近そこそこ長いの書き続けてたし短いのついでに没った(と思う)ネタを二つほど入れておきます。そのうち片方が原因で若干書きたいものがあったりするのですがそれは後書きで。ではどうぞ。





 

 

 宿の個室。ベッドの上。甘い甘い、娼婦のような声。途切れない官能の喘ぎを溢れさせている淫乱な魔女は誰でしょう?

 

「あ、あ、あー!♡」

 

 他でもなく誰でもなく、それは灰の魔女・イレイナの姿。

 偉大なる魔女。美しい魔女。誰もが認める美少女。美辞麗句を並べるに値する少女が、ベッドの上で腰を浮かせてだらしなく舌を垂らしている。

 イレイナが何をしているのか。的確に表現をするのであれば、何もしていない(・・・・・・・)。少女はベッドの上で腰を浮き上がらせ、両手でシーツを掴んで耐え忍んでいるだけなのだ。何に耐えているのか――――その下腹部に刻まれた淫紋だ。

 

(う、迂闊……なのは、私ですが……だ、誰がこんなものを……!)

 

 絶頂にくぱくぱぁ♥と貝のような口を開け閉めするマンコがプピュッ♥プピュッ♥と愛液を撒き散らし、シーツに染みて沈み込むほどの水に真新しいものが含まれた。

 下半身の衣服を脱ぎ捨てたイレイナ。気慣れたシャツとべっとり濡れた灰色の陰毛の間には、どこか淫猥な形と淡い光を灯す〝淫紋〟が刻まれている。

 きっかけはひょんなことから。だが、イレイナにとっては致命的な過失として淫紋は彼女に襲いかかった。

 未知の遺跡を探索中、彼女はあるトラップに引っ掛かってしまった。油断か、はたまた心もとない路銀の足しになる物を探すためか。どちらにしろ、その魔女用の罠(・・・・・)は発動し、イレイナの身体にこの卑猥極まる淫紋を刻んだのだ。

 

(はやく、この紋様の解除を……かい、じょ……おっ♡♡♡)

 

 ビクンッ♥ビクンッ♥

 

 絶頂の余韻に甘く疼いていた下腹部に再熱が灯り、何とか落ち着きを取り戻そうとしていた思考が飛び、イレイナの目が一瞬剥き上がってまた腰だけが反り返った。

 淫紋は一定間隔でイレイナにある感覚をもたらす。それは膣内であり、子宮であり、子宮に付属するポルチオ器官と呼ぶようなものに対してでもある。

 

「イくっ!♡♡♡♡」

 

 プピュゥ!♥♥

 

 有り体に言えば、性的な感覚の頂点。イレイナの聡明な知能が子供以下に成り下がり、イレイナの美貌が快楽に耐え切れず形容し難く歪む。雌の局部から濃厚な臭いの汁が飛び散り、雄を誘う淫乱な一瞬の切り取り。

 淫紋はイレイナを強制絶頂させている。理由などイレイナが知ったことではない。彼女が理解したのは、自身に刻まれた呪いがそういった悪趣味なものだということだ。

 淫紋を刻まれた瞬間、イレイナは今し方叫んだように絶頂した。両足をガクガクと情けなく震わせ、久方ぶりの絶頂(イく)という感覚にお漏らしのようにパンツをびしょ濡れにしながら愛液を垂れ流した姿は、幸いにも目撃者はいなかった。

 そこで羞恥が終わっていたなら、イレイナは恥を記憶の底に落として封じ込めていたことだろう。そうでないからこそ、イレイナは何とか宿に戻ってこうして分析(・・)をしているのだ。

 

(絶頂の感覚……短く、なって……けど、構造は把握――――おぉっ!♡♡♡)

「イグッ!♡♡♡♡」

 

 プシッ!♥

 

 絶頂からの甘い余韻、からの絶頂。思考でさえ蕩け真っ白になるその瞬間は、イレイナを断続的に襲い、開かれた股から愛液を散らして止まない。

 しかし、イレイナは灰の魔女と呼ばれる者。天賦の才と裏付けされた努力は絶頂で頭が蕩けようと消え去ることはなかった。

 

「……っ!」

 

 絶頂と甘い余韻。しばらくすればまた絶頂。だがその決められたルーチンの隙間をイレイナは突いた。魔女の杖を手にし、構造を把握した淫紋を除去すべく裡に秘められし膨大な魔力を練り上げ――――淫紋が淡い輝きを眩いほど激しくした。

 

「へ?♥」

 

 ――――魔女用の罠とは、その名の通りである。

 淫紋は魔女の魔力を吸い出し、一定の間隔で脳と性感を覚える、又は性感帯になれるであろう場所に干渉し対象を絶頂させる。その一定の間隔とは、吸い出した魔力が回復をする時間。つまりイレイナが感じた絶頂の感覚が短くなっているという体感は、宿で休む環境で無意識のうちに吸われた分の回復が早くなっていたという理屈だった。

 そして、この罠にはもう一つ重要な仕掛けが存在している。初期段階であれば魔女の力を性的絶頂で抑制する程度の効果でしかない。が、罠の仕掛け主――もはやこの世に存在しているのかさえ怪しいが――の許可なく、魔力を吸い出されている魔女が自らの手で解呪を試みた場合の罠。

 罠は二段構え、二重のトラップ(反抗に対するカウンター)

 

「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 プシャップシャップシャッ!♥ ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥

 

 対象の魔法で干渉された淫紋は、実に十数倍(・・・)の速度で宿主の魔力を吸い上げ、絶頂を叩きつける。

 イレイナが首を逸らして白目を剥き、獣のような野太いメスの嬌声を叫び上げ、ブリッジ状態で高く掲げた股間からお漏らしどころではない愛液と潮吹きのアーチを噴射したのは、間違いなく淫紋に宿ったもう一つの仕掛けが原因だった。

 

「お゛♥お゛♥お゛♥お゛♥ う゛お゛!♥ お゛ぎッ!♥♥ ん゛お゛ーッ!♥♥♥ お゛ぉ゛ーッ!?♥♥♥♥」

 

 きゅううううう♥

 

 傍から見ればイレイナが勝手にイキ狂っているようにしか見えない。だが、彼女は自らの膣内や子宮が激しく収縮している感覚を確かに感じ取っていた。感じ取らされていた、という方が正しいか。

 第一段階の淫紋が〝軽イキ〟とでも――少なくとも開発者にとっては――言うものなら、今イレイナを襲っているのは底がしれない途方のない絶頂の〝深イキ〟だった。斜めに突き上げた腰は戻るどころか高く高く。吹き出したイレイナの体液はベッドで収まらず宿の地面や果ては天井にぶちまけられる。

 

「ふおッ!♥♥ お、おぉぉぉぉぉぉーーーッ!♥♥♥ おっ♥おうっ♥おっ♥おぉっ!♥」

 

 ガクッ♥ガクッ♥ガクッ♥ガクッ♥とイレイナの腰が波打ち、脳髄が焼き尽くされて果てている凄まじい深イキに打ちのめされ続ける。

 通常、魔力を吸い上げられた魔女はそれだけで鎮圧される。普通の魔女(・・・・・)を想定とすれば、だが。

 イレイナは優秀だ。優秀すぎる魔女だ。膨大な魔力と類まれなる才覚は、淫紋に想定を超える出力とそれでさえ吐き出し切れない継続的な機能行使を与えた。

 

「お゛ぉ゛ッ!?♥♥♥♥ イ゛グゥ゛♥♥ ま゛だイ゛ッでる゛ぅ゛!♥♥♥♥ あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ!♥♥」

 

 また、ではなく〝まだ〟イッている。イレイナは一度目の深イキから脳が逃れ切る前に、淫紋に子宮や膣内を蹂躙されて新たな絶頂を得た。一度を終える前に、二度目の果てを得てしまった。

 

「イグッ♥イグッ♥イグッ♥イグッ♥イグゥ!♥♥♥♥」

 

 ビクッ♥ビクッ♥ビクッ♥ビクッ♥ビクンッ♥♥

 

 二重から三重、さらに重なり、イレイナのアクメ声と戻らない顔がマンコのうねりと液体の噴射と共に晒される。

 

「だ、だずげっ♥♥ だずげでぇ!♥ しきゅう、きゅんきゅんしでどま゛ら゛な゛い゛ぃ゛♥♥♥ イグの止められないんでずぅ!♥♥♥ だれ゛がぁ゛!♥♥♥ お゛♥お゛ぉ゛♥ ぬ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛!♥♥♥♥」

 

 魔女の涙と鼻水をアヘ顔で流し、喉が潰れそうな悲痛な懇願は誰の耳にも届くことはなかった。彼女の魔力が底を尽きた、自ら仕掛けた防音(・・)の魔法が途切れるまで、彼女に救いの手が差し伸べられることはないのだから。

 身体中の体液が吐き出されるような汗、愛液、潮吹きはイレイナに残された衣服を濡らし透けさせ、魔女の帽子を汚し、それでも止まる気配を悟らせることはない。

 

「――――お゛ひっ♥♥」

 

 それが止まったのは、およそ数時間後。イレイナの魔力を吸い出し切った淫紋が光を失い、掲げられ続けていた腰が力なくベッドに沈み、股から残尿の如くちょろろろろ♥と透明な液体が滴り――――彼女に休息(気絶)という救いが与えられた瞬間のことであった。

 

 

 

 

 

「――――イグッ!♥♥♥♥」

 

 ビクッ!♥プシャッ!♥

 

 イレイナの起床と、鋭く跳ねた細い腰と、股から飛び出した愛液は全てが同時だった。

 

「あ、あっ♥ あひっ♥ な、なんで……お、おぉ!?♥♥ ふおおおおぉーーーーッ!?♥♥♥♥」

 

 ブシャッ♥ブシュッ♥プシャァァァァァァッ!♥♥

 

 一体どれだけの時間を眠っていたのか。部屋中にまとわりついたメスの臭いからそう長くはなく、しかし魔力の回復中もイかせ続けられた(・・・・・・・・)イレイナの周辺は愛液に塗れ、時間経過で乾いているような光景は存在しない。つまるところ、下腹部の収縮で無理やり深イキで叩き起されたイレイナに、そのような物事の分析をしている余力はないということだ。

 

「い、い、イグッ!♥♥♥♥ イグッ!♥♥♥♥ しきゅう、ギュッてされて、イグゥ!?♥♥♥♥」

 

 魔法は使えない。眠イキ(・・・)をしながらも回復した魔力は、たった今深イキに入った淫紋に吸い出され続けている。足腰は前夜の酷使に笑って動かず、せいぜい痙攣でしなる女体が絶頂を表現できる程度だ。

 

(だ、だれか♥ サヤさ――――イクっ!♥♥♥♥ 魔女に、解呪おイクっ!♥♥♥♥ イクっ♥イクっ♥ しきゅうイクっ♥おまんこイクっ!♥♥ は、はやく――――イグッ!♥♥♥♥)

 

 八方塞がりな状況に思考での打開を狙うイレイナに、淫紋は機械的な動作で絶頂を与える。魔法でありながら、プログラムされた機械(システム)は無慈悲に魔力を吸い出し、イレイナの下腹部にあるあらゆる快楽器官をきゅううううう♥と収縮させ、イキ果てさせた。

 ――――淫紋を刻まれた魔女がどうなるかは、誰にもわからない。

 彼女の願いが通じて救い出されるか。誰にも知られずイキ死んでしまうのか。この雌臭い部屋に入ってきた誰かが、彼女の淫気に当てられてしまうのか。

 

「イ゛ぐぅぅぅぅぅぅぅぅッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 淫紋を刻まれた灰髪の少女は、いずれ来る未来をアヘ顔舌出しアクメで待ち続けることしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

没ネタその一・シャドウバース

 

『スペル・鼻フック/コスト2/クラス・ニュートラル

相手のフォロワー1体とリーダーを対象に鼻フック(Lv.1)を装着させる。ターン経過するごとに鼻フックのレベルが上昇する(最大Lv.5まで)。レベルによって【豚鼻】【鼻息】【嗅覚異常】【鼻マンコ】を順に付与する』

 

『スペル・降伏(鼻マンコ)/コスト1/クラス・ニュートラル

相手のリーダーとフォロワーにデバフが四つ以上付与されていた場合、このスペルはデバフに応じて変身し、相手の手札に加わり強制発動する。

【降伏】

リーダーとフォロワーがデバフ効果によって形が異なる永遠の忠誠を誓い、【洗脳】付与されゲームに敗北する』

 

 

 

 

 

 

 

 

「汝に……滅びを」

「喜びも悲しみも、私の世界」

 

 緩やかな『安寧』へと向かう世界で抗う者たち――――とは別口で、その『安寧』と戦う者がいた。

 男は曲がりなりにも整った容姿とは言えない者であり、彼女しか持ちえない冷たく無機質な美しさのネクサスと対峙すればそれはさらに増した。ネクサスにそういった感情はないが、そうでなくとも世界に安寧を齎す道を阻む障害であるならば容赦をする理由などない。

 視線が不快であろうとネクサスの行動に変わりはなく、切札の(カード)であるオーキスを使い男を追い詰めていた。

 

「弱く、脆い……消えるがいい」

 

 近く消える者。救いに抗う者にネクサスは滅びを以て答える。人外と人目でわかる焔を揺らし、依代としたエルフの美しさを引き出す無機質な雰囲気と白いドレス。

 

「ぐふ、ふふふふ――――スペル、鼻フック」

 

 それを汚してみたい(・・・・・・)という男の欲望が、ネクサスとオーキスへ牙を剥いた。

 

「何……?」

「ん……っ」

 

 ネクサスすら知りえない謎のスペルが発動した瞬間、2人の美麗な面に変化が生じた。ネクサスの神秘と無機質な面と、オーキスの人形故に小さく、だが心を持つが故に変化する面。それぞれの()にフックが引っ掛けられたのだ。

 2人の頭から紐が固定され、先端の鉤が鼻孔の上部に引っ掛けられた。言ってしまえばただそれだけなのだが、作動(・・)していないとはいえ羨むような美貌を持つネクサスとオーキスの顔面に異質な装飾であると言えた。

 

「取れない……」

「くだらぬ足掻きだ。齎される滅びを受け入れよ」

 

 だが、鼻に鉤を引っ掛けられた不快感を覚えるどころか、行動を一蹴したネクサスは男に苛烈な攻めを続ける。それが数ターン続けられれば、ネクサスが醜い男に勝利するのは想像に固くない。

 しかし、ネクサスはもっと警戒すべきであった。神如き力を得ていようと、汚らしいとはいえ人間の欲望を知らないが故のミス。

 鼻フックが装着されて1つ数を重ねた時間に、鼻孔にくい込んだ鉤が動き始めたのだ。

 

「んっ♡ っ……っ……ん、が♡」

「鼻……痛い♡」

 

 無機質な表情を貫き通そうとしたネクサスが、引き上げられ続ける鉤が齎す鼻孔の変化に耐えられず豚のような声を零してしまった。それだけでも愉悦だと言うのに、美しい面が引き上げられる鉤によって広がり張り付いていってしまっている。それが男にとっては大層愉快な光景に感じられたのか、顔を歪ませ醜悪な笑みを浮かべていた。

 

「無意味な、ことを♡」

「こんなの、少し痛いだけ♡」

 

 やがて、強引に引き上げられた鉤は2人の鼻孔を広げに広げてようやく停止した。引っ張りあげられたことで、鼻の穴がハッキリと中まで見え、美しかったネクサスとオーキスの面に立派な【豚鼻】が君臨した。

 

「消えよ、人間」

 

 行動や道具の意味がわからないとはいえ、ネクサスなりに男から何かを感じ取ったのか勝負を急ぐ素振りを見せる。とはいえ、無機質な雰囲気は鼻フックの醜い【豚鼻】によって取り払われ、どこか怒りの表情にさえ感じられた。

 しかし決着までには至らない。それによって時間は進み、次なる仕掛けが作用し、ネクサスとオーキスの顔を制御(・・)した。

 

「汝に……ふごっ!♡♡ ……?」

「ふがっ♡ んご……?♡」

 

 それは突然のことで、2人を以てして自身の変化が理解し切れずにいる。

 鼻が開かれたからといって、主な呼吸が口からである以上、変化はありえないはずだった。しかし何故か2人は、その豚鼻をピクピク♡ヒクヒク♡と広げて鼻呼吸(・・・)をし始めたのだ。

 

「すぅぅぅ、ふしゅーッ♡♡ なん、だ♡ 鼻孔がふごっ♡ 不可解、な……ふごごっ♡♡」

「ふがっ、ふがっ♡♡ ふしゅっ、ふごぉぉぉ♡」

 

 【鼻息】を強制された2人が、鼻フックの影響で通常の鼻鳴りをさせることが出来ず、豚鼻に相応しい豚の鳴き声のような息を掻き鳴らしてしまう。ネクサスは超越的な権限を持つ管理者としてまだ言葉を発していられるようだが、オーキスは慣れない鼻呼吸に翻弄されて必死に豚声の練習をしているとしか思えない醜態を晒している。

 

「ずびっ♡ずびびっ♡ このような、くだらぬ……汝に、滅びをぷぴゅっ!?♡♡♡」

 

 先ほどと同じような言葉を繰り返しながら、実態は引っ張り上げられた鼻孔から鼻水を啜り、啜り切れずに噴き出してしまう豚鼻の神。

 彼女は『安寧』へと世界を導く使命を得た管理者。それがこのような無様を晒し、知識が薄いため対処も叶わない。

 見事に男の醜悪な術中に嵌められたネクサス、オーキスに、彼はニヤニヤと笑いながら――――下半身の逸物を取り出した。

 

『ぷごぉ!?♥♥♥』

 

 瞬間、ネクサスとオーキスは生涯見せたことのない、見せることがなかったはずの目を剥いた恥ずかしい表情で首を逸らした。男が見せびらかす、しばらくの間洗っていない(・・・・・・・・・・・・)、恥垢に塗れた凄まじい臭いのチンポから逃れるように。

 

「ふ、ふごっ♥んごっ♥ その不愉快な汚物にっ♥ ふしゅー♥ ほろびをっ♥♥」

「ふしゅぅぅぅ♥ふしゅっ、ぶぼっ♥♥」

 

 【嗅覚異常】によって、開かれた鼻孔に突き刺さる肉棒の悪臭。それが今、彼女たちの脳髄を焼き、思考に異常なものを齎していた。

 

(馬鹿な♥ あのような♥ 男性器に♥ なぜ我の感情が、新たに……齎さ、れるっ♥♥)

 

香しい(・・・)。1つ前の段階で踏み止まることができなかったオーキスは、目を蕩けさせて遠いチンポと恥垢の臭いに豚鼻を鳴らし続けてしまっている。

 それだけならばネクサスは耐えることができたかもしれない。〝器〟ではなく〝依代〟によって顕現しているとはいえ、ネクサスの力は絶大だ。しかし、彼女は女を依代にしてしまった。あまつさえ、その神秘的かつ妖艶な姿が男の欲望を刺激する。

 

 男が気味の悪さしか感じられないニヤついた笑みで、戦いの場に相応しくない逸物を握り、チンカス塗れの(・・・・・・・)亀頭を剥き出しにした。

 

『んっごぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥』

 

 プシッ♥プシッ♥プシュッ!!♥♥

 

 それによって再び、ネクサスとオーキスが大きな変化を見せた。2人とも腰砕けでぺたんと地面に座ると、股開きのスカートからモロ出しにした下着を粘液が突き破って噴き出す絶頂(・・)を感じたのだ。

 本来なら有り得ならざる刺激のない絶頂。否、刺激なら存在する。鼻フックによる痛みと、異常な嗅覚が吸い込む雄の臭いだ。

 もはや2人に抵抗などできはしない。男がチンポを出し、独りでに扱くだけで身体を痙攣させ豚鼻を掻き鳴らすことしか叶わないのだ。

 

「我に、不要なものが……♥ く、ぶごぉぉぉ……ぶふぅぅぅぅ、フンッ、フンッ、ずびぃぃぃ♥♥♥」

「んが、んごぉ!♥ ほごっ!♥ ぶふぅ!♥ ふしゅぅぅぅ♥ ふすぅ、ふすぅぅ……♥♥♥」

 

 ビュルッ♥♥ ドビュルルルルルッ!!♥♥

 

『ぷぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥』

 

 豚声を響かせて仰け反りアクメ。なんてことはない。男がオナニーで射精をし、それを嗅いだ豚鼻の雌たちが勝手にビックンビックン♥と腰を浮かせて痙攣し、イキ果ててしまっただけだ。

 

 

 

 

 

没理由・勢いで書き損じた。あと鼻オンリーはさすがにニッチ過ぎたかなとか。ジャンルもエロだとマイナー気味ではありますからね(以前の記念アンケート結果から参照にしてる顔)

 

 

没ネタその二・インフィニット・ストラトス。壁尻感覚遮断リクエスト。

 

 

 

 既存兵器の性能を遥かに上回る兵装『IS(インフィニット・ストラトス)』。その圧倒的な戦力は、使用可能な女とある例外を除き使用不可能な男とで決定的な隔たりを作った。

 戦闘能力において男に勝ち目はなく、手の出しようがない。それは共通的な認識だろう。しかし、例えばISを装着できないタイミングで、あるいはさせない(・・・・)状態でならばどうなるか――――その答えは、無力化された四人の少女たちから見て取れることだろう。

 

「くっ、ここから出せ! こんな形で辱めたところで、私たちは屈しはせんぞ!」

「箒さんの言う通りですわ! 無駄な抵抗はお止めなさい!」

 

 必死に叫びあげる少女たち。国籍を問わず代表が揃うIS学園の生徒、その中でも選りすぐりの四人だ。

 全員が制服を着ていることから、余程の不意打ちだったことがわかる。中には軍人として席を置く少女の姿もあり、誘拐犯たちの手際の良さが伺えた。

 だが彼女たちにとって不可解なのは、放置された拘束の仕方(・・・・・)だ。殺風景な大部屋に座った男が一人と、壁に埋め込まれた(・・・・・・・・)少女たち。

 壁から頭と手首といった上半身だけを出させ、それより下は壁の向こう側に置き去られている。つまり、彼女たちの目にはニヤニヤとそれを眺める趣味の悪い男しか映らず、文字通り手も足も出ない状況にあった。

 

「すぐに地獄へ送ってやる……覚悟しておけ!」

「一夏……ボクたち、何をされても絶対耐えて見せるから!」

 

 初めに吠えた二人が黒髪、大和撫子を体現した容姿を持つ篠ノ乃箒。金髪碧眼、素晴らしいスタイルの美女、名門貴族のセシリア・オルコット。

 さらに軍人としての地位を持ち銀髪と幼い容姿、眼帯の隻眼が特徴のラウラ・ボーデヴィッヒ。フランス代表候補生、鮮やかな黄色の髪と中性的な面をしたシャルロット・デュノア。

 全員、若々しく美しいながら度胸と実力があるIS学園の生徒たち。警備が強固なIS学園から一体どうやって誘拐を果たしたのか、それは定かではなく、意味のあることでもない。

 

「貴様ら……こんなことをして、ただでは済まんぞ!」

「ええ、絶対に許しませんわ!」

 

 肝心なのは、手も足も出ない絶体絶命の状態にありながら、頭に血が上って目の前の男しか見えていないこと。壁の向こう側にある彼女たちの下半身が、気付かぬうちに感覚を打ち消されていること。

 

『〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥』

 

 反抗的に吠え立てる上半身とは違い、下半身は足先をピンッ♥と立ち上がらせ壁尻セックス(・・・・・・)で感じさせられていることだ。

 

「あー、箒ちゃんのマンコ、鍛えられて良い締め付けしてやがる!」

「ラウラちゃんもなかなか鍛えられてる上に、小さくてギチギチだ。たまんねぇな……」

「おいおい、ロリコンかよ! 俺は断然セシリアお嬢様のムチムチなケツが一番だ」

「シャルロットちゃんもなかなか悪くないぜ。何にも知らないで、男の名前を表で呼んでる中犯すの、頭おかしくなりそうだわ」

 

 ズチュズチュッ!♥ ジュプジュプジュプ!♥ ブビュルルルルルッ!♥♥

 パンッパンッパンッ♥とリズミカルに打ち合わされる肉の音に、性の粘液が絡まる生々しい性交渉の奏。高尚な言葉を取り除くなら、正しくレイプ(・・・)される四人の桃尻があった。

 下衆な会話や笑顔は当然。何も知らず吠える少女たちの膣穴は、彼女たちが壁に嵌められた際に呆気なく処女を失い、膣内射精され放題なのだ。

 

『っ♥ っっ!♥♥♥ っーーーーーっ!♥♥♥♥』

 

 まるで下半身だけが意識を分離させたようにのたうち回る。足をばたつかせては、やがて奥底を突き立てられ無様にイキ果て潮を吹き散らす。美しかった箒たちの下半身の衣服や生肌は、男たちが発射するザーメンやカウパーでドロドロにされてしまっている。

 クリトリス、マンコや無断洗浄したアナルには大量の媚薬が投与されて鋭敏化。その上で薬品によって極太絶倫となった男たちのペニスで責め立てられれば、知らずのうちに雌にされた少女たちの下半身は無様絶頂を繰り返すのみだった。

 

「今すぐ解放するなら、その根性を叩き直すだけで済ませてやる!」

 

 たとえ表側で、IS学園に在籍しISを起動できる実力者、剣の道を知る凛々しい少女が叫びあげていたとしても。

 

「おっ、箒ちゃんのGスポット発見! おら、イケイケ!」

 

 ドチュッ♥ドチュッ♥ ――――ブシャッ!!♥♥♥♥

 

「お、おーイッたイッた。マジ楽勝〜」

「こんなメスガキがISだけでイキってる世の中だ。俺たちが教育してやらねぇとなぁ」

 

 裏側では高速ピストンで膣穴を打ち抜かれ、マン汁を吹き散らしながら足ピン絶頂をしてしまう淫乱な下半身を持っているのだ。

 もはや彼女たちにとって逆恨みに等しい虐げられた男たちの欲望は、留まることを知らない。彼らにとって重要なことは箒たちがISの装着者であることと、壁尻の上部に設えられたモニタ、そこに映る怒りを顕にした彼女たちの表情が数時間後どうなるか、だ。

 

「もうすぐIS学園から救助隊が送り込まれる――――おまえたちは終わりだ!」

 

 先ほどの出来もしない負け犬の遠吠えとは打って変わり、現実的な問題を叫ぶラウラ。

 

「あ゛ー、これで10発目……ラウラちゃんの軍人マンコ最高だわ~。孕んじゃったらゴメンね~」

 

 が、ラウラのマンコが叫ぶのは膣内射精のザーメンと雌汁のみ。足元までどっぷり落ち、ブーツの中から溢れ返る時もそう遠くはない。

 

「一夏が……一夏が絶対助けに来てくれる!」

「ええ、一夏さんなら……必ず来てくださいますわ!」

 

 無様に並べられながら、愛しの王子様の救いを夢見るシャルロットとセシリア。まさかその王子に捧げたい処女をとっくに喪失しているなど、まだ子供の彼女なちは夢にも思っていないだろう。

 

「はは、まだ言ってるまだ言ってる〜。」

 

 

 

没理由・今日二ヶ月ぶりに続き書こうと思ったらそもそもリクエストが消えてたわ、HAHAHA。書こうとしても書けないというオチ。確かこのままいじいじして最後にみんなに壁尻見せて、感覚戻してアヘ顔絶頂……だったかなぁ?






というわけで短縮リクエストとオマケの没ネタ集でした。集ってほどでもねぇな。私基本的には即書き上げるか完成間近で放置したりなスタイルなので。ちなみに鈴がいないのは元のリクエストには入ってなかったからなので私の考えではないです。むしろ私はロリ方面に反応薄いから私が必ず一人抜かせって言われたらラウラがという話をすると戦争ですね、止めましょう!

前書きで言ったのはISの方で、箒ちゃんエロいから書きたくなった。具体的にはISスーツがそもそもとしてエロいのであそこからハミ毛したりマナリアフレンズよろしく学園催眠されてたり、その中で箒が何かされちゃったり。ぶっちゃけ催眠じゃなくても構わないんですけれど。黒髪巨乳ポニテはNTRが似合うって相場が決まってるってもんよ!多分!
まあ箒ちゃんはネタを貰えたら書きたいなとか考えました。ISは昔の知識なので自信ないけどたまに書きたくなる。キャラがエロいのは共通認識でしょうし。何だろう、とりあえずNTRが似合うハーレム物なのはどうなんだろうかと。主人公に感情移入できたら抑えられるんですけどうん止めようかこの話も!!

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。今回は珍しいスタイルでした。しかし灰の魔女様いつもイキ狂ってる気がする。何気に出演率が高いイレイナ。導入からその他色々やりやすいというか、快楽堕ちが似合うというか……記念でもネネカ様とご一緒してましたからね。
次回も未定。箒のネタがあれば書きたいけどなけりゃTwitterでアンケートしてリクエストから?とりあえず気分な短編を続けます。できれば1話完結でね!ではまた次回〜


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イレイナ(催眠、巨乳化)

本日は有償リクからお久しぶりの灰の魔女イレイナ様。可愛くて美しい魔女様は催眠のしがいがありますねぇ……いや本当に久しぶりに書いても可愛くて凄く書きがいがある。





 

 灰色の髪に瑠璃色の瞳。髪を靡かせ、瞳を怒りで染め上げて魔法を使って店を荒らす魔女様は何者でしょうか。

 

「な、何すんだこのガキ!! ぐおぉ!?」

「うるさいです。何をする、は私の台詞ですよ」

 

 そう、その名は灰の魔女・イレイナ。古めかしい店で自慢の魔法で風を起こし、彼女からすれば侮蔑の対象である店主ごと乱雑に扱っている少女の名である。

 物が散乱し、声を荒らげながら風に押されて尻もちを突いた店主に対して、イレイナは悠然とその前に立って声を発した。

 

「高名な店ということで寄ってみましたが、先代からとんだ節穴店主になっていたようで残念です。ああ、本当に――――誰が貧乳守銭奴と?」

「ひぃ!?」

 

 そうなった理由は、まあなんてことはない口論だった。路銀節約のために物を極力値切ろうとするイレイナと、古き歴史を守っていた先代と違って、現代的な方法で店をより繁盛させようとしていた店主。

 結果、頭に血が上った店主が迂闊にも口を滑らせた。自他共に認める美少女であるイレイナ。そんな彼女が密かに――とはいえバレバレではあるが――気にしている体躯に関する罵倒。万死に値する、というのはこういうことを言うのだろう。

 

(誰が、誰が貧乳ですか。守銭奴なのは……百歩譲って認めるところではありますが)

 

 満面の笑みだというのに恐ろしさを感じさせるイレイナは、血の上り具合はある意味で店主以上。店を全壊させないように抑えてこそいるが、あまりにも冷静な判断ができていないと自覚するには遅すぎる。

 

「……はぁ。もういいです。じゃあこれ、失礼のお題代わりにもらっていきますから」

「はぁ!? ふざけんな! 全部弁償して、ぐぇ!」

「さようなら。もう会うこともないでしょう……クソ店主」

 

 とりあえず、頭を冷やすことから始めようとイレイナは踵を返す。目に付いた流麗な指輪を強奪し、追い縋る店主を適当に転ばせるオマケを付けながら。品のない罵倒は、自分にだけ聞こえるように呟いて。

 

「――――ちょっと、やりすぎました」

 

 〝ちょっと〟で済むかは人によって定義が異なる、というよりイレイナ以外は十中八九ちょっとではないことをしでかしているが、イレイナにとっては正当な代償だ。偉大なる灰の魔女にあのような根も葉もない罵詈雑言を放ち、あの程度で済んだことに感謝すらして欲しいと少女は考えている。

 

「まあでも……ちょっと、ほんの少し、やりすぎました。反省です」

 

 ただ彼女は彼女なりに、僅かばかりやりすぎたと宿のベッドにポスンと横たわりながら反省を口にする。今頃はイレイナが荒らした店内を何とか整えようとしているのかもしれない。その姿を想像すると――――やはり、イレイナの中に抑えきれない怒りが湧いて出てしまうのは、それほど貧乳守銭奴という事実無根な嘲罵が心底頭に来ているということだろう。

 はぁ、とため息を吐いてイレイナが起き上がる。明日にでもこの国から出立し、嫌なことは忘れようと頭を振る。

 

「……ん? ああ、そういえば」

 

 と、備え付けの小さな机に置かれた光り物をイレイナは手に取った。あの店の品で特に目立ち、怒り心頭の中で何となしに強奪、否、事実無根の罵倒代金にイレイナがいただいた指輪だった。

 目を奪われるような美しい黒い宝石が嵌め込まれた指輪。何かのマジックアイテムなのだろうか。

 

「売ったら、それなりの値段になりそうですね」

 

 とはいえ、イレイナの感覚からすれば興味は他の部分にあるようだ。それでも自分が美しいと知っている彼女は、手にした指輪を物は試しと自らの指に嵌め込んだ。

 瞬間――――黒い宝石が僅かに輝き、イレイナの瞳が呼応するようにぼんやりと虚ろなものになる。

 

「……?」

 

 しかし、それをイレイナ自身が知ることはなかった。何かの違和感を〝身体のどこか〟に覚えたようだが、それも少女の認知の外だ。

 

「今日は早く休んで、早朝に国を出てしまいましょう」

 

 良いものが手に入った。そう思うことにしようと、イレイナは指輪を着けたまま明日の準備を早々に終えて就寝する。その間にも着け続けられた指輪は、彼女の美しく細い指で妖しく輝いていた。

 

 

「おはようございます、セクハラ店主さん」

「な、てめ、灰の魔女……っ!」

 

 翌朝、イレイナは件の店に笑顔で顔を出した。纏めた荷物や魔女としての姿は、既に旅立つ直前だ。なのに、何故か自分が荒らした店をわざわざ訪ねてしまった。何故か、本当に何故かなのだが、イレイナは首を傾げるどころか何ら違和感を持たず店内を我が物顔で散策し出した。

 

「わー、凄いことになっていますねー」

「誰のせいだと思ってんだ! その身体で俺の店で働いて賠償しろ!」

「はぁ? 誰のせいでこうなったと――――――」

 

 自らの発言を棚に上げて、賠償しろなどと言語道断。至極真っ当な、というより混乱からか純粋な賠償ではなく彼女を働かせようとする店主に、イレイナは呆れた吐息を返して要求を拒絶する言葉を吐いた。

 

「――――まあ、たまには悪くないですね」

 

 いいや、言葉を発しようとして、それとは全く別の意図を持った言の葉を彼女は紡いだ。この店を再度訪ねた時のように違和感なく、妖しく光る自身の指に着けた指輪の存在自体を喪失しているかのように、気づかない。

 言葉を返してニコリと笑ったイレイナに、店主はまた暴れられるのではないかと身構えた。昨日のイレイナの様子から、彼女の素直な言葉など信じられないのだろう。

 

「あ、荷物は置かせてもらいますから。それと寝床も用意してくださいね。バイトでも相応の待遇を要求します。魔女を働かせると高いですよ」

「……は? あ、あぁ?」

 

 しかし、冗談めかした口調で矢継ぎ早に要求を突きつけるイレイナに、店主は困惑を表にしてしまう。口調こそイレイナの猫を被らない傲慢で守銭奴もので、とても賠償を払うためにバイトを引き受けたとは思えない。そもそも、イレイナがこんなことを引き受けるはずがないのだが、付き合いが昨日からの店主は彼女の殊勝な態度に困惑をしながらも、とりあえずは受け入れてしまった。

 

(にしてもこのガキ……)

 

 ――――こんなに胸、大きかったか?

 昨日までイレイナが着る白いシャツの胸元は、綺麗にペタンと凹んでいたはずだ。が、今目を凝らして見ると膨らみが大きさを増しているように、店主の目から見えていた。

 

「……ま、気のせいか」

 

 イレイナの大人しい態度に惑わされて、昨日と違った目の錯覚というものだろうと男は頭を振り、新しく入った魔女の店員という珍しい少女と言葉を交わす。魔女の気まぐれを、精々怒りを買わぬよう引き伸ばすとしよう。

 貧乳守銭奴と言い切ったように、彼は美しくも貧相な体躯のイレイナに性的な興味などなかった。それ故に――――その指輪は、主のために魔法の行使を続けるのだった。

 

 店の業務は品の整頓、接客etcetc。最年少で『魔女』の称号を得た聡明な頭脳。旅の中で培った効率の良い働き方。数日もあればイレイナは古店に引き継がれていた基本技術を全て体得。

 

「その品はそちらに。ああ、それは貴重なものですので丁重に扱ってください。あなたは色々と雑なようですので」

「…………」

 

 それどころか、あらゆる意味で店主の技術など超えていってしまった。ローブを脱いだ軽装で男に指示を出すイレイナの姿は、どちらが店主かわからなくなるほどだ。

 世の中には本物の天才という人間がいる。そのうちの一人がこの『灰の魔女』イレイナなのだと、店主は今さらながらに思い知る――――そんな魔女が自分の店でアルバイトとして大人しく雇われている違和感は、未だ全くもって取り払えないものだった。

 

(こいつ、まさかな……)

 

 まさか、そんなはずはない。しかし、この連日で店主はイレイナに対してある疑念を抱いていた。それは悪い方向のものではなく、むしろ良い方向に解釈をしている、し過ぎているものだ。

 

「店主さん、その品を運んでください」

「お、おう」

 

 だが店主は頭を振ってその考えを追い出すことができないでいた。イレイナはバイトを早々に止めるどころか、素直にバイトへ精を出しすぎている。そして、イレイナの身体にはっきりと現れた変化を無視することも彼にはできそうになかった。

 半ば肉体労働担当になった店主は荷物を持つと、業務を続けるイレイナの後ろをさり気なく通り過ぎ――――スカートに張り付いた肉尻を手のひらで掴んだ。

 

「ひゃんっ♥」

「うおっ」

 

 イレイナは色っぽい声を上げて肩を跳ねさせ、店主は店主でその感触に驚嘆の声を漏らした。

 触れた男がなぜ驚いたかと言えば、その尻肉が想像以上だったからだ。衣服越しであっても手のひらに伝わる重圧は、むっちりとした雌の肉を掴む悦びを彼に味わわせる。ほんの少し前、その貧相な身体を笑われたイレイナには決してないものだった。

 明らかにおかしいこと、そして尻肉の魅力に取り憑かれて何度も手のひらで揉みしだいた店主は、それから自分がしたことにハッとなって慌てて声を発した。

 

「い、いや、わざとじゃねぇんだ。悪かったな、魔女の嬢ちゃん」

 

 繰り返し尻を揉んだ言い訳としては不適切、不出来としか言いようがない。イレイナのように悪知恵を働かせる頭脳を持ち合わせていないばかりに、彼はこの程度の言い訳しかできない。加えて言えば、イレイナのように優れた容姿を持ち合わせているわけでもない。言ってしまえば、冴えない男が美少女に性的な狼藉を働いたと言っても過言ではない状況だ。

 

「このセクハラ店主――――――」

 

 無様な言い訳をする店主にイレイナはゆらりと立ち上がって振り返り、言葉を返した。

 

「ついに私の美しさに気づきましたか? 愚鈍なあなたにしては、良い心がけですね♥」

 

 たぷんっ♥

 

 振り返った際に、その〝豊満な胸〟が大きく揺れた。想定されていない大きさに加え、急激な変化にシャツ側が耐え切れずボタンが外れかけ、魅惑的な生の谷間が内側から溢れている。そんなはしたない姿にも関わらず、イレイナは店主を嘲笑するだけだ。

 尻を揉まれたこと。男の視線が彼女の胸に注がれていること。そういったセクハラの度を超えた行為に、イレイナは怒るどころか寛容な態度を、己の美を見せつけるような態度を貫いた。

 

 その指輪の光は、未だ輝き続けている。

 

「く、くくく……そうだな。ああ、嬢ちゃんはたまんねぇよ」

「? まあ、私が如何に美しいか、それが理解できれば結構です」

 

 見れば胸や尻は肥大化と言えるほど肉を増し、スカートから零れた脚は少女のそれではなく、むっちりと肉を付けた扇情的な太股になりつつあった。

 急速に大きくなった胸や尻に、目に見えて増すイレイナの艶やかさ。元の容姿が優れているからこそ、彼女が【店主の好みに合わせて】成長する様は店主の欲望を開花させるには十分すぎる光景だった。

 

 古い雑貨店に似つかわしくないほど輝いていた指輪。それは――――所有者以外が着用した時、その精神と肉体を所有者にとって都合よく変えてしまう禁忌のマジックアイテム。

 イレイナはそれに気づかず指輪を嵌め、店主も指輪の力に気づくことはなかった。だが、原因を知らずしてイレイナが〝逆らわない〟ことを確信した男がすることなど想像に固くない。相手は――――美しき灰の魔女・イレイナなのだから。

 

 

「イレイナちゃん、今日も綺麗だねぇ〜」

「ありがとうございます。当然のことですが、お礼は言わせていただきます」

「お、言うねぇ。じゃあまた来させてもらうよ」

「はい。またの来店、お待ちしています」

 

 商売繁盛。この老店には関係がない熟語も、今やそう言い切って良いほどの盛況ぶりであった。

 可愛く美しく愛想がいい看板アルバイターに魅了される者、その手腕に惚れ込んだ者たちの客足は絶えず、今日もイレイナは閉店間際まで休みなく働き、最後の客を見送って店の扉を閉めた。

 

「はぁ。看板娘というのも楽ではないですね」

 

 朝から晩まで働いていた疲れに加え、店主からの〝言いつけ〟が疲労感を助長し、イレイナは柄にもなく肩を揉んでため息を吐く。チヤホヤされるのは悪い気はしないし、仕事で評価を受け、綺麗や美しいと褒められるのも心地よい。それはそれとして、日に日に増す口説きが煩わしくはあるが、それも美貌溢れる灰の魔女であるため、仕方のない有名税だろう。

 それが煩わしいと思うのであれば、今までのように旅に出てしまえばいい。この国に来てかなりの日数が経過しているが、イレイナは全く旅の選択をしていなかった。あの日、貧乳守銭奴と謂れのない言葉を投げかけられ、すぐにでもこの国を出ようと決めてから、彼女は休むことなく老店の看板アルバイターとして働き詰めだった。

 すると、疲労を顕にしたイレイナの耳に店の扉が開かれた音が届いた。

 

「あ、すみません。今日はもう閉店で……って、店主さんじゃないですか」

 

 一瞬、閉店の印を見損ねた来客かと思い接客用の笑みを見せたイレイナだったが、その顔を見た途端に呆れ気味な表情になる。

 

「ようイレイナ。今日の具合はどうだった?」

 

 その相手――――営業時間中、一度たりとも顔を出さなかった店の主に対して、イレイナは嘲笑混じりの声音で対応した。

 

「どうもこうも、忙しすぎて言葉もありません。店主さんも、遊び歩いてないで少しは手伝ったらどうです? 無能は無能なりにできることがあるんですから」

 

 店主がアルバイトに全てを任せ、あちこち遊び歩く。そんな店は聞いたことも見たこともなく、無能だと罵られて然るべき事柄であろう。実際、店主も無能と言われて怒るどころか認めるように笑い声を上げた。

 

「ははは! いや悪い悪い、つい楽しくなってな。それより、俺は今日の具合はどうだった、って聞いたんだが……しっかり〝確認〟させてくれよ」

「む、仕方ないですね――――今日一日の報告をします♥」

 

 途端、イレイナは店主の前で衣服を脱ぎ出した。あまりに唐突に接客用のエプロンを外し、シャツやスカートを脱いで美しく、そして店主好みのムチムチな雌肉が実った裸身を晒した。

 

「では、業務の確認から始めましょう」

 

 それだけではない。彼女は一糸纏わぬ姿でありながらさらに恥ずかしい姿勢を見せつける。脚を四股踏みのように大胆な形に開き惜しげもなくガニ股を見せ、両手は頭の後ろで組んで服従のポーズを選ぶ。その上で、全身の〝惨状〟を当然のように受け入れながら言葉を続けた。

 

「今日の業務(めいれい)は『業務中の排尿禁止』と『様々な淫具の着用』でしたね。はい、おしっこの方は、このようにしたくてもできません。尿道……おしっこの通り道が、この通り塞がれていますので♥」

 

 イレイナの丸出しになって蜜液を垂らし、濃厚な匂いを発する秘部の尿道。そこから飛び出したプラグが、彼女から排泄という人間的な尊厳を奪っている。

 

「一日中でしたし、バイブのせいで脚を擦ることもできず大変でした……こほん。淫具はご覧の通りです。マンコにはバイブ♥ ケツマンコにはディルド♥ どちらも力を込めていないと落ちてきて、なかなか苦労させられました♥」

 

 イレイナの秘部、マンコと呼ばれた雌穴に突き刺さり、音を立てて蠢くバイブ。前から見える尻から突き出し、べっとりと腸液を絡ませたディルド。

 

「それと乳首の洗濯バサミ……もう淫具ですらないです♥ 乳首がじんじんして、痛気持ちよくて大変でした♥」

 

 そして豊満な乳房の先端に、ギザギザの噛み口を持つ洗濯バサミ。ギッチリとその口で噛みつかれ、大きさ故に今にも弾けてしまいそうなデカ乳首。

 一日中の排尿我慢に尿道プラグ。マンコのバイブにアナルのディルド、さらには乳首バサミ。ガニ股の服従ポーズで淡々と恥を言葉にしていくイレイナに、店主は純然たる事実の感想を口にした。

 

「そんな状態で、よくもまあ平気な顔をしてられるもんだ。さすがは灰の魔女様ってか?」

「当然です。無能店主さんと違って、私は優秀ですから。この程度は簡単すぎるくらいです」

 

 どったぷん♥

 

 それが強がりであることは、先の言葉や表情とは裏腹にビクッビクッと快感を覚えて跳ね上がる腰が証明している。そんな姿が楽しくて仕方がないのか、店主はガニ股ポージングで大きな大きな胸を堂々と張ったイレイナに近づくと、乳首に噛み付いた洗濯バサミをおもむろに弾き飛ばした。

 

「みぎゃっ!?♥♥♥」

 

 ぶるんぶるんっ♥

 

 洗濯バサミが強く外れた痛みで目を剥き、その快感でマンコから愛液を吹き出す。特に貧乳から100センチにも届く爆乳へと成長した胸は揺れに揺れた。

 それが本当に愉快で堪らない。平気な顔で裸を晒し、オマケに店の切り盛りを全て担当してくれる爆乳魔女。男の欲望を突き詰めたような素晴らしい存在だ。

 

「い、痛いじゃないですか♥ このセクハラ店主♥」

「まあいいじゃねぇか。それより、ほら」

 

 男が店内の端に寄せられていたものをイレイナの前に放り出す。それを見た彼女は、見覚えしかない道具の一式に小首を傾げた。

 

「私のローブと帽子、杖と箒、それにブローチですね」

 

 これが何か? と自身の大事な道具を雑に扱われながら、なぜ今目の前に放ったのかを優先してイレイナは問いかけた。

 灰の魔女の旅道具、特にブローチは魔女の証とも言える一種の証明書だ。それらを他人に渡すなど以ての外であり、店の脇に置かれていること自体がおかしいと思わなければならない。

 

「いやなに、イレイナも店(うち)で働いてそれなりだろ? ――――こいつはもういらないよな? 二束三文で売る前に、魔女様の小便で箔をつけて欲しいんだよ」

 

 あまつさえそれを要らないだの売り払うだの、挙句の果てに魔女本人の小便で汚して欲しいだの。普通なら怒り狂うどころか、半殺しにしてゴミとして捨ててようやく怒りの半分が収まるだろう愚行だ。

 もちろん、持ち主であるイレイナは――――仕方がないと、ため息を吐いていた。

 

「はぁ……要はここで排尿をしろ、ということでしょう? 相変わらず自分の変態性を回りくどい言葉で隠すんですね……っ、んあっ♥♥」

 

 ずりゅりと尿道プラグとバイブを引き抜き、恥ずかしげもないガニ股でしゃがんだ姿勢に映る。その広げられた股座の先には、もちろんイレイナを魔女たらしめる所有物。

 

「ふぅ、ふぅー……は、んんんんん♥♥ っ……はぁぁぁぁぁ♥♥♥♥」

 

 そして、イレイナは一日中働き詰めのまま一度も用を足していない――――イレイナの歓喜の声が店の中に響き渡り、じょぼぼぼぼ♥ と小便が帽子とローブに、その下の箒と杖に、魔女ブローチにぶちまけられた。

 一日我慢し切った排尿の感覚は得も言えぬものに違いない。匂いと色は濃厚。勢いは留まることを知らない上に長く太い。尿道を水が擦る快感にイレイナの脳髄が焼かれ、可憐な顔の唇から涎が零れて形容し難い歓喜の表情を生み出していた。

 

「おらよ」

「ひゃっ♥」

 

 そんなおしっこ魔女に対し、店主は嫌悪を抱くどころか激しく勃起したグロテスクなモノを顔面に突き付けた。

 自らの所有物に小便を撒き散らす変態魔女。だが男はチンポを萎えさせて引くどころか、痛々しいほど膨張させて興奮を何よりも明確に表す。指輪は嘘偽りなくイレイナの精神と肉体を主の望むままに変えた――――今のイレイナは、間違いなく彼が望んだ性的な魅力に溢れた雌なのだ。

 

「な、なんですか急に」

「使わせろよ。変態魔女……いや、もう魔女じゃねぇか。ちゃんとそのローブでマンコ拭いとけよ、変態」

「ああもう、誰が変態ですか。粗末な男性器を丸出しにして歩かないでください」

 

 それを言えば全裸で衣服に小便をかけるイレイナは最も変態的であり、汚れた秘部をたった今変色させたローブで拭いているともなれば、もはや言い訳の余地がない。

 淫具を取り外し自由の身になったイレイナは、店主の命令に口では嫌味を吐きながらも身体は一切の抵抗を見せることなく、言われるがまま望むがままに店内の窓壁に両手をついて下半身を向ける。魔女の証だったものに、一瞥をくれることさえしない。

 

「どうぞ、無能店主さん。私のオマンコとケツマンコ、お好きなように使ってください」

 

 接客をしながら一日中濡らした秘所と肛門。マンコはピンクの花を咲かせ、ケツ穴は縦にいやらしく割れた見事な性器。汗をかいた肉尻は眩しく、小刻みに揺れて巨根を誘っている。

 

「まったく。毎日あなたの猿のような性欲処理に付き合わされる身にもなってください。ため息を吐くほどの美貌を持つ私を使えることに、精々感謝をしてくだ――――おぉぅっ!♥♥♥♥」

 

 ドッチュンッッ♥

 

 力強い腰突きに押し出され、巨尻が変形し爆乳が窓に張り付いて潰れる。その一見アンバランスに思えるグラマラスな身体を美しく纏めあげる美貌は、子宮を突かれて野太いイキ声を上げながら鼻の下を伸ばした無様な表情に歪んでいる。

 

「感謝? ああ、もちろんしてるさ。こんな都合のいい玩具が転がり込んで来てくれた幸運に、ありがとうってな。それより、随分不細工に喘いだもんだな!」

「あおっ♥♥ せ、生理現象、です♥ あなたのような人間に、私がそんな……お゛ッ♥♥♥」

 

 後ろからチンポで穿ちながらイレイナの爆乳を揉み、デカ乳首を指で握る。まだ赤く腫れて、男の望み通り感度も抜群な乳首だ。両方からの刺激にイレイナの喉が震え、下品な嬌声が上がった。

 

「おっ、おぉっ♥♥♥ あっあっ、あおっ!♥♥ いひっ、んぎぃ♥♥」

「どうした、俺みたいな人間になんだって? 粗末なチンポに小突かれて腰が下がっていってるぜ!」

「くぅ、こんな性処理程度で調子に……おっほ♥♥♥」

 

 今度は指が尻穴に回り、性器らしく柔らかくなった肛門が男の指を出迎えるように開く。ムワァ♥ と性臭香しいアナルを皺ごと押し広げられ、イレイナの口が窄み、窓に映る顔が歪んで戻らなくなる。

 

「おっ、おぐっ♥♥ んほっ、おっお、おぉんっ♥♥♥」

「そら、そら、そら! 気持ちいいなら素直になれよ!」

「だ、だれがぁ♥♥ こんな、ケツ穴ほじられておまんこの穴をチンポにずぼずぼされたって、私は……お゛ぉぉぉッ!!♥♥♥♥」

 

 リズミカルに肉の尻が音を鳴らし、イレイナが吠える。いつまでも本来の性質を保とうとする姿は、店主の性処理道具に堕ちた今となっては哀れなだけだ。もっとも、それが彼の望みなのだろうが。

 変えようと思えば、もっと素直に従順な形にできるはずだ。指輪は望めば望むだけ、店主の欲望でイレイナを染め上げる。そうならない理由は、店主の好みが今のイレイナ――――自分がどんな立場かを理解できていないのに偉ぶる、惨めで無様な雌奴隷であることを望んでいるのだ。

 

「あっあっあ♥♥♥ お、くぅ!♥♥♥ いぃ……い、ぐっ!♥♥♥♥」

「おう、イけ! 俺も、くおぉぉぉっ!」

 

 ドピュッ、ビュクビュクビュクッ、ブビュルルルルル♥

 

 すっかり慣れたガニ股後背位で果てたイレイナは、その膣内に精液を流し込まれる。

 

「あ、あっ、あぁぁぁぁっ!♥♥♥♥」

 

 配慮など一切感じられない生の射精、その熱にイレイナが甲高い嬌声を上げた。そこには幼くも自由な旅人であり、才覚に溢れた魔女の姿はない。欲望の限りを固めた雌の身体を差し出し、男に使われることに疑問を持たない無知な雌奴隷がそこにはあった。

 

「んあぁ……あつ……もう、本当に勝手なんですから。後で大変なんですからね♥」

 

 子宮から膣口に逆流し溢れ出したザーメンを手ですくい上げ、はぁと息を吐くイレイナ。

 

「じゃあ、私は休みますから。明日こそはちゃんと店を手伝ってくれると嬉しいです……まあ、期待はしていませんが」

 

 朝から晩までの店番から店主の性処理。疲労が取れるはずもない。どうせ明日も一人で店を切り盛りするのだから、勝手にバイトを雇ってしまおうかとイレイナは思案をしている。けれど、それらは店に関する思案であり、旅を再開することなど微塵も考えてはいなかった。

 

「待てよ、もう少し付き合ってくれ――――夜の散歩といこうぜ」

 

 そして店主も当たり前のように一度で満足などしない。口では嫌味を言いながら絶対服従の魔女に、犬の首輪とリードを見せつけて外への道を首の動きで促す。

 その要求が何を指しているのか。聡明なイレイナであればわからないはずもなかった。わからないはずはないし、理解したくなくてもしてしまう。どれだけ人間的にズレていて、畜生のような扱いを受けるだろうことも想像に易い。

 だから、イレイナは彼を睨みつけてこう言ってやったのだ。

 

「馬鹿な発想だけは一流ですね、この変態店主――――まあ、たまにはいいですけど♥」

 

 灰の魔女・イレイナ。とある国のしがない老店を訪ねた少女――――以降、魔女が世界を旅する姿を見た者はいない。ただその老店に灰の魔女と似ていながらも、誰もが目を奪われる豊満な美貌を持った看板娘が居着いたという噂だけは、まことしやかに流れている。

 



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かぐや様は告らせたい
藤原千花(催眠)


かぐや様は告らせたいより藤原千花ちゃん。この子のキャラ思い出すとちょっと何考えてんだろうって書き上がった後に賢者タイムした。身体はエロいのに……その……ねぇ?






 

「は? ……催眠、アプリ?」

 

 私立秀知院学園高等部、二年の男子生徒。経歴はその程度で、学園の比較的中間層に位置する彼は、スマートフォンに入れられた謎のアプリに首を傾げた。

 

「なんじゃそら……エロ漫画の読みすぎだろ」

 

 催眠アプリ。使い方は簡単、好きな相手に見せるだけで何でも言うことを聞いてくれる(・・・・・・・・・・・・・・)、という謳い文句。彼はそれを見て呆れ、気づかない間にスパムでも踏んでしまったのだろうかと息を吐く。

 中間層とはいえ名門に入る秀知院の学徒である彼は、鼻で笑いながらアプリをアンインストールしようとして、

 

「…………」

 

 魔が差した。眉唾物のアプリだが、スパムを踏んだ程度で勝手にインストールされるものだろうか。その考えと彼自身の願望が指を止めさせる。

 半信半疑ではなく疑惑が9割期待が1割。それでも、彼はほんの僅かな期待と気まぐれでスマホを手にして彼女(・・)を呼び出した。

 

 

 

「えーと……私に何かご用ですかぁ?」

 

 ウェーブのかかったストロベリーブロンドの長髪に特徴的な黒リボン。黒い制服の上から主張する爆乳。

 空きの教室に彼が呼び出したのは私立秀知院学園高等部二年、生徒会書記、藤原千花。そして彼が片思いする相手だった。

 

「突然呼び出してごめんなさい。これ、見てくれない?」

「はぁ……?」

 

 千花はその容姿から告白されることが多いが、全て意味不明な回答やお題で粉砕している。その突破率は0。呼び出しには応えてくれるものの、彼も普通にいけば同じ運命を辿ることは目に見えていた。

 アプリが表示されたスマホを見て、藤原千花の目が一瞬虚ろになる瞬間を目撃しなければ、そうなっていたかもしれないというだけの話だ。

 

「……見ましたよ?」

「…………握手してくれない?」

 

 小手調べ。眉唾物のアプリ。先のものも見間違えかもしれない。だからこそ、当たり障りのない頼みで試す。小心者というべきか、慎重というべきか。

 

「いいですよー!」

「っ……」

 

 快諾。しかし、まだ油断はできない。彼女は政治家の娘であり、こういった愛想を振る舞う行為には慣れている。藤原が握る手の柔らかさを堪能しながら、次の指示。

 

「写真撮っていい?」

「どうぞー。可愛く撮ってくださいね!」

 

 これも快諾。ポーズまで決めてスマホのカメラに撮られることを喜んですらいた。緊張で乾いた喉に唾を与えてやりながら、遂に冗談では済まされない提案を彼は口にした。

 

「……パンツ見せて?」

「はーい♡」

 

 ――――長いスカートがたくし上げにされ、ピンク色のショーツが顕になる。

 本物だ。彼は笑顔でスカートをたくし上げる藤原を見て、そう確信した。生のショーツをカメラに収められながらも、彼のいやらしい笑みに藤原はおかしな子だなぁとしか思わない。自身の行動に一切の疑問を抱かなかった。

 

「パンツ脱いで、俺に渡して」

「はいはい、どうぞどうぞー♡」

 

 今度はスカートの中に手を入れ、左右順々に足から引き抜き、ピンク色のショーツを彼に手渡す。先ほどまで藤原の極部に触れ、温かみのあるショーツを渡され、彼は我慢の限界を迎えて勃起した陰茎に藤原のショーツを絡めて自慰行為に及び始めた。

 

「藤原のパンツで、オナニーしていい?」

「もうしてるじゃないですかー。元気がいいですねぇ♡」

 

 自身の下着を竿に絡ませ、ひたすら扱く同級生。その異常極まる光景に際し、藤原は両手を合わせて彼を揶揄した。とはいえ、その頬には赤面の色が浮かび、羞恥が完全に取り払われたわけではないらしい。

 

「ブラジャーを取って、軽くジャンプ」

「うんしょ……こうですか♡」

 

 ぴょんぴょん、ぴょんぴょん。陰茎に絡まるショーツと同色のブラを迷うことなく机に置き、彼の指示通りに身体を跳ねさせる。

 戒めを失い、さらに大きさを増したように見える藤原の爆乳が制服越しに暴れ狂い、視覚の暴力と彼女の下着を使っている背徳感に少年はあっという間に射精した。

 

「はぁ、はぁ……」

 

 普段の想像では得られない肉の脈動。男の汁が絡まった高価な下着が、白濁液でさらに汚れる。

 己が片思いをしていた少女の下着を使い、目の前で跳ねる爆乳をオカズに達する。常識外れの状況でなお、藤原は疑問を抱いていない。否、こんなことをして楽しいのか、と小首を傾げてこそいるが、彼に命令されること自体には何ら疑問も覚えていない。

 これが催眠アプリの力。相手を自由に弄ぶことができる力。完全に増長した少年は、ドロドロの精液に塗れた下着を適当に置いて、藤原の背後に回る。

 

「ジャンプ止め。胸、触るぞ」

「は――――んんっ♡」

 

 返事より先に、制服の下に手を差し込み無遠慮に藤原の爆乳を鷲掴みにする。

 

「んっ、あっ♡♡ あ、あぁ……♡」

 

 爆乳とはその名の通りであり、手で掴み切れない大玉だ。その上、感度も高いのか藤原はさっそく喘ぎ声を零し始めていた。

 

「あはは、男の子って……ん♡ 本当に、おっぱい大好きです……ね、ぇっ♡♡」

「はっ、はっ……」

 

 日常会話のように続けられる言葉に応えるより、彼は夢中で胸を揉みしだき腰を振った。藤原の大きなヒップラインが浮かぶスカートに射精で萎えた肉棒を当て、扱き上げる。

 一擦りするごとに柔らかい臀部に包まれる極上の感覚が彼を襲い、一度萎えたモノが硬くなり力を取り戻していく。

 

「あっ、あ……んひっ!♡♡」

 

 生乳の全体を揉みあげていた手の動きを変え、先端の乳首を指で掴む。既に硬く凝り固まったそれを、思いっきり抓りあげた。

 

「くひぃぃぃぃっ!♡♡」

 

 強く、強く。胸が伸びて、制服が伸びてしまうくらいに強く抓りあげれば、藤原が堪らず首を逸らして気持ちのいい嬌声を響かせる。空きの教室とはいえ、誰かがやってくることを考えない。そうなったとしても、催眠アプリで何とかなってしまう――――途方のない全能感に彼はとっくに酔いしれていた。

 

「机に手をついて、お尻向けて」

「ん……あ、私初めてなので、優しくしてくださいね?」

 

 突き出されたお尻のスカートを捲りあげて、ガチガチに勃起した陰茎の亀頭を膣口に当てて液を塗る。そんなことをしていれば、次に何をするかなど簡単にわかる。

 だが、藤原はそれを前提として肩口から顔を向け指を一本立てて、頬を膨らませて警告する。あくまで、痛くはしないで欲しいと。

 

「挿入れるぞ……」

「はぅ♡ ん、ん……んぎ、ぃ……っ♡」

 

 それを聞いたのか、それとも彼自身経験がないからか。割れ目を掻き分け、膣内に肉棒を沈める少年の動きは緩慢で、痛みと快楽が綯い交ぜになった藤原の悲鳴を聞きながら、その処女をゆっくりと奪った。

 そして、奥まで差し込んだ竿を馴染ませるように動かす。血が流れた結合部が水音を立てて出し入れされ、二人の身体も相応に揺れ動いた。

 

「ん、あっ♡ えへへ、上手上手♡ その調子です♡」

「っ! っ!」

 

 あくまで藤原の認識は処女を捧げ、見知らぬ男子生徒に挿入させている、程度のもの。与えられる甘い快楽に気を良くして、盛り立てるように、教えるように笑みを向ける。

 しかし、膣壁から分泌液が溢れ出し、念入りに膣内をほぐしてピストンが速度を上げ始めたことで、そのような余裕もなくなっていった。

 

「あんっ♡ あ、あ、あっ♡ あっ♡ んぁっ!♡♡」

 

 腰部を鷲掴みにされ、勢いよく打ち付けられる。肉棒が膣壁を擦り、カリ首の引き戻しが捲りあげる。

 バックで突き上げられ、藤原が手で掴む机がガタガタと音を立ててズレる。ノーブラの爆乳が制服の中で大胆に波を打ち、交尾の激しさを伝えていた。

 そして藤原への興奮と初めてのセックスから、少年の我慢も限界だった。

 

「く、あっ!」

「や――――あぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

 

 膨張し、痙攣する肉棒を辛うじて引きずり出す。その膣内を捲り上げられる衝撃で、藤原は背中を大きく逸らして鋭く艶のある悲鳴をあげた。

 果てた藤原に合わせ、引き抜かれた肉棒が幾度となく跳ね、びゅるっ、びゅるっとスカートが捲り上げられた藤原の生尻、果てはその背中の制服にまで白濁液をぶちまけられる。

 

「はー♡ イッちゃいました……♡」

千花(・・)、口で掃除しろ」

「もー、人遣いが荒いんですから……あむっ♡」

 

 絶頂の余韻に浸る藤原に、彼は馴れ馴れしく指示を出す。その指示を聞いて、彼女は呆れながらも彼の前にしゃがみ込むと、萎えて様々な汁を垂れ流しにする肉棒を手で掴み、掬い上げるように口に含んだ。

 

「ぢゅう……♡ じゅぽ、じゅるっ♡♡」

 

 口で掃除という命令に違わず、萎えて汚れた肉棒を口に含み、吸って舐めてを繰り返す。見ず知らずの同級生のグロテスクなものを、さも当然のように咥え込む。頬を膨らませて、その可愛らしい貌に陰茎と陰毛を添える。

 当然、藤原の口の中で肉棒はムクムクと膨れ上がり、彼女の口から引き抜かれる頃には先ほどと同じ硬さが取り戻されていた。

 

「ちゅぽっ♡ ……わー、元気ですねぇー♡」

「椅子に座って、足を持って開け」

「はーい♡ ――――んあぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 椅子に座らせ、足をM字開脚になるよう持たせて遠慮なくその膣内を貪る。多少命令を乱雑にしようと、彼のすることには絶対服従。

 それから何度も彼女の膣内を味わい、爆乳を、口を楽しみながら催眠アプリの絶対的な力に彼は満足感を深めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

 家に帰って、ベッドに寝転びながら彼は今日の出来事を思い返していた。

 意味のわからない催眠アプリから始まり、片思いをしていた藤原千花とセックスした。昨日の彼が知れば、鼻で笑って相手にしないような内容だ。

 だが今の彼は知っている。彼女の下着の色や感触、爆乳の揉み心地や膣内の心地よさ。そして、催眠アプリを眺めていた彼のそのスマホに、メッセージの表記。

 タップし、表示する。それは画像付きのメッセージであり、今日交換したばかりの藤原からのものだった。

 

『恥ずかしいから、ここだけの秘密ですよ♡』

「くく……」

 

 少年が笑う。そこには、藤原千花の全裸(・・)が映し出されていた。

 少し恥ずかしげな貌から始まり、形の良い爆乳の蕾、摘めそうな腹の肉、ピンク色の陰毛に割れ目、肉付きのいい太股に至るまで全裸の自撮り。

 彼の命令であれば、何だって従う。体のいい恋人(肉人形)を手に入れた彼の心は、人生で最大の幸福感に包まれていた。

 

 

 






シンプルイズベストな制服セックス。あの胸揺らしたらエロいなとかしか考えてない。あと催眠書きすぎてプレイの差別化なかなか苦労するんすよね……。

感想、評価、お気に入りありがとうございます!連続更新に私のモチベが死ぬか評価が途切れるかのレース継続してますね……。書きたいの残ったり増えたりするうちが勝負みたいなところある。まあ途切れたら書きたい時にのんびり書くスタイルになりますけど。

次回は…………その、作品複合でふたなりお遊び(人格排泄含む)を書いたのですが、これ世に出してえぇんか????となってるので急に予定は変更するかもです。いや、デアラではやったけど夢オチだし……多方面の作品で出してえぇんか?ちなみに犠牲者はシャドバのネクサス、グラブルのエウロペ、アズレンのイラストリアス、魔女の旅々のイレイナ、プリコネのネネカです。シャドバ枠が趣味すぎるでしょ。


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伊井野ミコ、藤原千花(催眠、臭い責め、フェラチオ、処女喪失、快楽堕ち)

というわけでリクエストから伊井野ミコちゃん。ゲストというかオマケ程度ですが藤原さんにお越しいただきました。今回はいつものフェラチオとは違ったチャレンジにしてみましたのでどうぞ。前回があの長さだったから久しぶりに短編らしい長さのものを書いた。いやさすがに感想が減ってたし私も自重というものはしますよ……したかな、これ?






 

 

麻狩(まがり)先生、失礼します」

「おう、入れ」

 

 見た目から予算がかけられている事務室。秀知院学園高等部の生徒が、扉を丁寧な足取りで潜り抜けた。

 

「……何かご用でしょうか?」

 

 秀知院学園高等部一年、伊井野ミコ。規律を極端に厳しく取り締まる風紀委員にして、それらの言葉を吐き出すだけはある学年一位の学力。不正を許さない潔癖症じみた考え方。

 それは訝しむように、あるいは咎めるように麻狩を見やる目に現れていた。

 

(麻狩先生……教師とは思えない素行に態度。どうしてこんな人が教師を……)

 

 麻狩はミコがある意味で目の敵にする教師の一人。というより、名門校である秀知院からすれば唯一、あまりに異常であるが故にそうなってしまうのだ。

 彼女が内心で訝しんだように、ミコと麻狩の相性は極端に悪い。相手が教師であろうと間違っていることは間違っている、そう口に出して言えるミコとあらゆる態度が横暴な麻狩は水と油。顔を合わせれば口論が飛び交う――もっとも全てミコが正論なのだが――犬猿の仲なのだ。

 そんな麻狩が何故か彼女を呼び出した。しかもニヤついた笑みでミコの身体に鳥肌が立って止まらないほどの気味の悪さ。こうなると早く話を終わらせるか、麻狩が余計なことを言ってミコを怒らせるかの二択であろう。そう、少なくともミコは考えていた。

 

「ああ、ちょっと伊井野に仕事を任せたいんだが……」

「何でしょう。風紀委員として必要なことならお引き受けします」

 

 彼女が呼び出された理由は風紀委員として。だから、引き受けるのならそれだけだ。いつも以上に態度の硬さを感じさせるミコにも、麻狩は動じることなく言葉を返した。

 

「それだ、それ。風紀委員として、服を脱げ(・・・・)

「は? ――――っっ!?」

 

 ふざけないでください。そうして頭に血を上らせて激昂するはずだったミコは、唐突な頭痛に頭を抱えた。

 正確には、この事務室(・・・・・)に入ってからというもの、彼女の頭には断続的な痛みが走っていた。まるで、ここにいてはいけない。そう言うかのように。

 

「ふ、ざけ……ないでください! 今の発言、然るべき場所に報告させて――――」

「あーもううるせぇ! 風紀委員としての活動だって言ってんだろ! とっとと服を脱ぎやがれこのノロマが!」

「――――っぁ」

 

 頭の痛みがより一層に増して、ミコの目から鋭さが消えた。それこそ伊井野ミコの脳が部屋に仕掛けられた〝催眠〟を受け入れてしまった証だった。

 

「わ、かり……ました。服を……脱ぎます」

 

 事実、先ほどまでの小型犬が必死に吠えたようなミコの態度はあっさりと消えて、麻狩に従って目の前で制服を脱ぎ捨て始めてしまう。

 本来の彼女であればありえてはいけない光景。しかし、ミコの中で麻狩の命令は風紀委員として大事な仕事になっているのだ。

 

「たくっ。藤原くらいチョロけりゃ話が早いんだがな……ああ、全部脱いだらタイツだけ着直せ」

「分かりました。全裸になって、タイツを履きます……」

 

 段々と虚ろになる目に連れて、手の動きが緩慢なものから活発になる。制服は言わずもがな、ブラやショーツまで脱ぎ捨てたミコは、命じられるがままに黒タイツを履き直し、全裸から申し訳程度のタイツ一枚の姿になった。

 ノーパンで履いているため、几帳面に手入れされた栗色の恥毛がうっすらと浮かび上がっている。全裸より卑猥か、いっそミコが変質者になったようで、彼女の頬には正しいはずであれば現れない朱色の羞恥が浮かび上がっていた。

 

「よしよし、それでいいんだよ。へっ、藤原よりは小さいがそこそこ良いの持ってんじゃねぇか」

「ん……んっ」

 

 ぷるん♥ぽよん♥

 

 麻狩の不躾な手がミコの美乳に触れて、可愛らしい桜色の乳頭ごと揺らしながら見事な形を保つ。そんなことをされても、ミコは風紀委員としての仕事、ということで直立不動で不快感に耐え抜く他ないのだ。

 

「今の状況を説明してみな。風紀委員として、な」

「は、い……私は、麻狩先生に催眠をかけられて、全裸タイツの変質者としてお仕事をさせていただいています。催眠をかけられたことにも気がつかない、間抜けな風紀委員の伊井野ミコです」

 

 思考に一定の縛りは設けられているが、発言には違和感を持たないようにされている。自身が何を喋ってしまっているのか、それすらミコにはわからず、まして麻狩がそれを撮影していることにさえ違和感を持てない。

 

「よーし、本格的な仕事の時間だ。俺のチンポを奉しろ」

「はい。麻狩先生のち、チンポ……ご奉仕、します♡」

 

 椅子に座った麻狩の股に跪き、慣れない卑猥な単語を口にしながら彼のズボンと下着を引き下ろすミコ。

 

「……うっ」

 

 そして、顔を顰めた。催眠で『風紀委員として大切な仕事』という常識を埋め込まれているにも関わらず、ミコは逃れようのない不快感を目と鼻で感じた。

 

「お、悪いなぁ。そこはしばらく洗ってねぇんだ。隅々まで綺麗にしてくれよ?」

 

 ニヤニヤと笑ってミコを見下ろす麻狩のペニス。漂う強烈な異臭の正体は、わざと不衛生に保たれた彼のペニスが原因だ。

 元々鼻の良いミコは、皮が被り気味な包茎の内側にこびり付いたモノの匂いを過敏に感じ、不快感を顕にしたのだ。

 

「はい。大丈夫です。すぐに……ち、チンポを綺麗に、します♡」

 

 だが、不快感と仕事は別。真面目な風紀委員は、汚臭チンポを前にしても逃げ出すことはない。

 ぐちゅ、ぬちゃあ♥と総毛立つような音と粘りの感触にミコが頬を引き攣らせながら、その手で皮を剥いて汚れた亀頭を空気に触れさせた。

 

(っ……汚れが、こんなに……匂いも酷くて……)

 

 亀頭とカリ首下の竿にべっとりとこびり付いた白いカス溜り。ミコが指で掬ってしまったそれがねっとりと糸を引き、潰して混ぜればより臭いが広がる恥垢(チンカス)

 

「頼むぜぇ。チンカスチンポの掃除も、風紀委員の大切な仕事だからなぁ」

 

 麻狩はいやらしくそう言って、ミコの顔にチンカス塗れの肉棒を近づけて亀頭を鼻に押し付けた。もちろん、多量にチンカスがくっ付いた亀頭を、だ。

 

「ふごっ♡ あ、お……う、ぶぉ……♡」

 

 グリ、ぐちゅ♥とミコの鼻孔にべったり、べっちょりと白いチンカスが纏わり付いた。あまりの不快感にミコは必死に鼻を鳴らし、鼻水を吹き出してでも取り除こうとしたものの、あまりの付着性に無駄な抵抗となる。

 

「は、はい♡ チンカスチンポ、お掃除します……♡ お、ぶぉ♡」

 

 鼻を塞ぐ汚臭に白目を剥きかけながら、恥垢がこびり付いたチンポに向かって口を開いて食いつく。当然、口内に流れる臭いはミコの内側に浸透し、口でぱくりと呑み込んだ日には。

 

(くさい♡ くさいくさいくさい♡ チンカスチンポ臭いぃぃぃぃぃ!♥♥)

 

 思わず、ミコは全てを吐き出して発狂してしまいそうになるほどだった。催眠下でこれほどの反応を示すのだから、ミコの精神的苦痛は想像を絶するものだろう。

 引き攣った顔と白目を剥きかけた目で、鼻にチンカスを纏わせてチンポをしゃぶるミコの姿。それを麻狩はただ愉快そうに――――生意気な風紀委員への仕置きに充実感を得ていた。

 

「じゅ、ぽぉ♡♡ じゅぽ、じゅるじゅる♡ じゅぽっ♡ じゅぽっ♡♡」

「お、元気がいいねぇ……う、ふぅ……」

 

 勢いのある上下運動。だが、ミコは相手を気持ちよくする考えより臭いを解消するため、必死になっているに過ぎない。

 

(く、口の中に……ひろが、るっ♥ よ、涎を足して、舐めて……色んなところにこびりついて、くさいよぉ♥)

 

 口内に張り付く濃厚な恥垢。ミコのよく食べよく磨かれた白い歯に、舌に。それを解消しようと涎を足して舐め取り、その結果ミコの口淫は激しいフェラチオという形に消化されているのだ。

 

「ごくっ……お゛、ごぉ……♥」

 

 しかし、唾液で何とか呑み込んだところで、ミコは臭いと不快感から逃れられない。むしろ、喉奥に張り付いてしまったことでその不快感はさらに増してしまったというべきだろう。

 

「ん、何だ? 苦しいのか伊井野。仕方ねぇ、教師の俺が助けてやるよ……ふぅ」

 

 奉仕をされる側だというのに態度が横暴なことは変わらず、ミコにチンポをしゃぶらせたまま麻狩は背もたれに深々と身体を預けて酷くリラックスした状態で身体を震わせた(・・・・・・・)

 

「んぶっ!?♡ ん、んんーっ!!♡」

 

 その生理現象の正体を察して、ミコが目を見開いて首を出来うる限り振って拒絶を示した。が、催眠で仕事を命じられた彼女の身体はチンカスチンポを掃除し切るまで口から離すことをしない。

 

「あぁ、出るぞ。全部飲み干して掃除の足しにしろよー」

 

 じょぼっ、じょぼじょぼじょぼじょぼ♥

 

「ぶっ、ん〜〜〜〜〜〜〜っ♥♥」

 

 故に、尿道から溢れた小便(・・)を口内に溢れさせ、舌と鼻で濃いアンモニア臭を感じ取ることをミコは避けられなかった。

 

「ごきゅ、ごくっ、ごきゅぅ……お゛ぶ♥♥」

 

 臭いチンカスを酷い香りの小便で飲み込む。拷問は痛みによる精神的な苦痛が伴うが、ミコは今それ以上に残酷な責めを受けていると言っても過言ではなかった。

 ごくりごくりと小便を飲み下し、断腸の思いでチンカスを喉から洗い流して落とす。汚臭の原因を汚臭で洗い流す、単なる便器でももう少しマシな扱いを受けるだろう。

 

「はぁ……はー……お、げぇ……♥」

「汚ねぇチンポの掃除ご苦労さん。逆に伊井野が汚くなって悪いなぁ」

 

 悪びれもなく、という言葉は今の麻狩のためにあるのだろう。チンカスとおしっこの二重苦で疲弊し、耐えきれず喉を鳴らして逆に雄臭くなった息を吐く。それによって苦しむことの繰り返し。

 ミコがそうなった原因は全て麻狩にある。だが、やはりミコは風紀委員の仕事という暗示の元にあった。

 

「思ったよりチョロいな。やるか」

 

 そんな同情されて然るべき少女であるミコを、催眠をかけた当事者である麻狩がいたわる筈もなかった。

 

「おい、こっちにケツ向けて土下座しろ。今までの俺に対する態度を謝罪しててめぇのマンコ使わせろ。風紀委員として、当然な」

「うぎっ!?♥ ……は、はい、わかりました♥」

 

 かなり強引な催眠内容に、一瞬ミコが顔を顰めて鈍痛に頭を抱えた。けれど、それも本当に一瞬のこと。

 戸惑いながらもミコに刻まれた正常な思考、風紀委員として、という催眠の基礎によって彼女は本能的に従ってしまう。顔を洗う暇もなく、タイツだけ履いたお尻を麻狩に向けると、膝を曲げて身体を折り畳んで地面に頭をつけて、誰もいない虚空へと謝罪を開始した。

 

「い、今まで麻狩先生に生意気な態度を取ってごめんなさい♥ 全裸変態タイツ女なのに逆らってごめんなさい♥ チンカス掃除便女の土下座と処女マンコ捧げるから許してください、お願いします♥」

 

 土下座する対象にはケツを掲げて横振りし、心にもない謝罪を口に出してしまうミコ。チンカスとおしっこで酷くなった口臭に自らチンカス塗れの鼻を曲げながら、伊井野ミコは自らを貶める言葉を吐き出して麻狩に屈服したのだ。

 それがたとえ意思と思考を捻じ曲げられたものだったとしても、ミコの命運はそれにより決まってしまった。

 

「そこまで言われちゃ仕方がねぇな」

 

 立ち上がった麻狩が土下座したミコの尻へと竿を向けた。ミコの掃除フェラで汚れが落ち、代わりに膨張して熱く滾ったペニス。秘部の入口だけをビリビリと雑に破り、それを彼女の膣口を押し広げるように付けた。

 

(……あ、れ?)

 

 ――――その瞬間の伊井野ミコの不幸(・・)は、無理な催眠と膣口で感じた異様な感触に僅かながら正気を取り戻してしまったこと。

 

(処、女? 私、何を言って……そもそも、これは、何をして――――――)

 

 なぜならそれは、麻狩が土下座したミコのケツを持ち上げ、力ずくで膣内をペニスの大きさで押し広げたからだ。

 

「あ゛!?♥♥ あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!?♥」

 

 ブチブチ、ずりゅっ!♥

 

 催眠で多少の快感に導かれながらも、それを上回る強引な挿入の痛みにミコの悲鳴が部屋中に響き渡った。

 破瓜の血がタイツに流れ落ち、その強引なやり方をまさに証明している。

 

「くぉぉぉ、相変わらず初モノは良い締め付けだなぁ。生意気な伊井野ってのがまた最高だ」

 

 だが、麻狩はミコが痛みを感じようがお構い無し。自分の快感だけを追求し、まだ挿入れられて間もなく異物を拒絶する締め付けを堪能しながら彼は抽挿を開始した。

 

「あ゛っ、あ゛ぎぃ!♥♥ い、いだいっ、やだ、やめでっ♥♥ どうして、私、あっ、あぁ!♥♥♥」

 

 パンッ!♥パンッ!♥パンッ!♥パンッ!♥

 

 しかし、ミコが考えていたよりその痛みが長く続くことはなかった。勢いのある腰突きが彼女を襲い、途端に官能の声が混ざり始める。

 

「どうしても何もねぇよ! てめぇはこれから卒業まで俺のセックス奴隷だ! さっさと文句を言わない便利な道具になりやがれ!」

「な、あっ♥ そ、そんなものに、なるわけ……が、あっ♥♥ あっ、あっ♥ あ、あ、あ、あっ、あんっ♥♥♥」

 

 ずちゅ♥ずちゅ♥ずちゅ♥ずちゅ♥

 

 処女喪失の痛みに耐えかねていた身体が痙攣し、あっという間に愛液を膣壁から滴らせてペニスを受け入れる体制を整えた。痛みで締め付けていた膣壁は、その理由を痛みからペニスを気持ちよくするため、というものに変えたのだ。

 

(だ、だめ……これ、レイプ♥ 絶対、間違っている♥ 犯罪♥ 逃げて、誰かに助けを……お゛♥♥♥♥)

 

 それも当然。ミコは思考が催眠から僅かに逃れることができたに過ぎない。身体は事務室に入ってから常に催眠の影響を受け、脳が彼女の身体を都合が良くなるよう具合(・・)を整えていた。

 その正気は儚いものだ。子宮を小突かれただけで、反抗を続けていた思考が快楽物質に制圧されるほどに。

 

「おら、おら! 射精()すぞ! 子宮開いてザーメン待ってろ!」

「いやっ♥♥ やだ、やだやだぁ♥ た、たすけ――――――」

 

 ドビュルッ!♥♥ ブビュル、ブビュルルルルルルッ!♥

 

「あ、あっ♥♥ あぁ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 子宮に子種となる白濁液が殺到し、洪水の如く荒れ狂い胎内を蹂躙する。ミコの悲鳴は絶望ではなく喜悦。彼女が生まれて初めて発したであろう官能の声。

 視界が真っ白に染まり、閃光が散り、今まで感じたことのない快感は愛液となってミコの秘部から多量に散った。

 

「ふぅ……どうだ伊井野。少しは自分の立場を理解したか?」

「……は、はひっ♥ 風紀委員、伊井野ミコ♥ 麻狩先生のセックス奴隷として、おまんこ沢山捧げます♥ 子宮に無責任ザーメン膣内射精(なかだし)してください♥」

 

 そして、ミコは堕ちた(・・・)。元より、この部屋の催眠から逃れられる女などいない。強引な麻狩ですら簡単にミコを催眠に漬け込むことができたのだ、当然といえば当然の結果。

 さして驚くことではない。これで伊井野ミコ()麻狩という男の性奴隷になった。これはそれだけの話なのだ。

 

「よくできました、と。そら、満点のご褒美くれてやる! もっと下品に声捻り出しやがれ!」

「あひっ♥♥ わ、わかりました!♥♥ あ、あっあっあっ♥ お、おぉ♥♥ んおっ♥ おぉおおお〜〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……お、おぅ♥ お、ひ……♥」

「ちっ、もうバテたのか。やっぱり育ててねぇとダメだな」

 

 べちゃ♥

 

 ザーメンの溜りにうつ伏せでミコを放る麻狩。ミコが痙攣していようが、膣口から白濁液をぶりゅ♥とひり出していようが関係がない。体力が尽きた全身タイツの変態女など、回復すればまた使えばいい。彼はその程度の認識しかしていないのだ。

 麻狩にはいくらでも代わり(・・・)がいる。この学院でこの力を振るえる限り、彼の遊び道具は尽きることはない。今もスマホを操作し、彼のお気に入りを呼び出しているところだった。

 

「――――先生〜♥」

「お、来たか藤原」

 

 現れたのは藤原千花。お気楽そうな笑みに媚びた声(・・・・)で麻狩を呼び、ぽよん♥ぽよん♥と制服の下で跳ねる巨乳をアピールしながら事務室に入ってきた。

 彼女はミコの先輩であり同じ生徒会所属でもあるが、彼女の悲惨な姿を目にしても悲鳴すら上げない。それどころか犯し尽くされたミコを見て、藤原は楽しげな声すらあげた。

 

「わー、ミコちゃんも奴隷にしちゃったんですねぇ♥」

「ああ。けどなったばかりで体力がなくてなぁ。まだヤりたりねぇから藤原を呼んだんだ」

 

 ニヤニヤと身の毛がよだつ笑みを見せる麻狩に、藤原はむしろ嬉しげに笑った。否、信じられないほど淫靡で()の顔を返したのだ。

 

「わかりましたぁ♥」

 

 ミコ以上に堕ちた藤原は一瞬のうちに制服を脱ぎ捨て、そのだらしのない乱れた(・・・・・・・・・)女体を晒す。

 

「私の全身は先生専用ですから、いつでも使ってくださいね〜♥」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

 毛深い腋を見せ、毛深い股を開いて挨拶代わりにガニ股気味の下半身を前後に踊らせる。

 あらゆる場所が麻狩の手にかかっていた。巨乳は『IQ3のおっぱいです♥』と自己紹介の落書きがされながら乳首にピアスが。締りが落ちて肉付きが魅力の腹、へそにもピアス。『先生専用のおまんこ♥』と矢印で記された腋の毛同様に生い茂ったピンクの剛毛マンコ。

 腰振りでプルプルといやらしく肉の踊りを見せるムチムチ♥とした太股や尻にも複数の落書きが施されており、藤原の制服の下は本当にいつでも使えるセックス奴隷と化している。もはや、藤原の思考は催眠から逃れることは不可能なほど侵食され、二度と麻狩なしでは生きていけない身体となっていた。

 

「今日もおまんことケツマンコ沢山使って、知能の栄養が全部詰まったデカパイでご奉仕しまぁす♥」

「へっ、相変わらず最高の女だ――――さて、伊井野はどんな風に変えてやろうかね」

 

 藤原千花の姿がミコの将来となるのか。それとも、全く別のものを与えられるのか――――どちらであろうと、伊井野ミコの未来が閉ざされたことには変わりないことだった。

 

 

 






普通のフェラも何かなーって感じだったので相談してそれっぽくチンカス系でやってみた。おかげでパイズリ入れ損ねたというか、男側の反応をあんまり書くたくないパイズリは苦手というかどう書けばいいか書く前から避けるというか。騎乗位もバックに変更した挙句その場のノリで逆土下座をさせるし自由がすぎるでしょ。
藤原さんは出せそうだから出した。何気にこの短編集の中で1番アクセス多いの彼女の催眠短編なのですが、どうしてなのか未だにわかってない。いや本当に。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!沢山もらえて嬉しい……しばらくはこうしてリクエストを消化していこうと(多分)思っているので感想も待ってます。デアラ辺りから数が露骨に凹んでちょっと涙出た。マニアックなのばっか書いてるからだろってのはまあそうね。しばらくは一般受け目指すよ!(前回の発端になったネネカ様のド下品エロ進捗八割)(アニューの洗脳ド下品エロ前半進捗八割)(妖精騎士ランスロットのふたなり無様エロ完成済み)(根本的に無様下品は一般受けではない)
こんなんだからストック1個も出せないんだよね。一応これでも感想の反応は気にしてますよ俗物なので。デアラは書きたくなったら書いちゃうと思うけど。それで感想少なくなったら上みたいに弱メンヘラしてもらえた感想と評価見てニヤニヤして回復する。なかなかエンジョイしてますよ私。なので感想と評価をお願いします。お礼は更新で返します!それだけはそこそこ自信を持って言える。
次回は……またTwitterでこのあとアンケートでも取ろうかな。ではまた次回〜


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原作混合
ネクサス、エウロペ、イラストリアス、イレイナ、ネネカ(ふたなり、人格排泄、戦闘員化)


なんというか脳みそが停止しかけている出来だと思う。さすがにしばらくお休みするべきだとは考えている。けれど自分が言い出したことだし……と更新を続ける図。意外と評価って途切れないね(戦慄)

はい、多分私のお家芸の一つ無様ふたなり。今回は原作混合。何も考えなくて済むからな!いつも以上にお下品だよ!





 

 

 とある場所、とある組織。彼らは世界を渡る技術を研究していた。そして、その研究に成功した結果、様々な世界の力を取り込み、さらに遊んだ(・・・)

 彼らにとって異世界とは力を得るための手段であり、自由な奴隷を生むための手段――――これは、そのほんの一部分である。

 

「…………」

「お、今日もいい表情してるねぇ」

 

 神秘的。ゾッとするほどの美しさ。そういった総称が似合う女性が研究施設の通路で直立不動で立っていた。

 表情などそこにはない。通りすがりの男が話しかけてもそれは変わらない。美しい銀色の髪と露出度の激しいドレスのような白い衣装、エルフの耳。

 彼女は『ネクサス』。とある世界で強大な力を持ち特殊な境遇にあった女性だ。しかし、今は彼女も組織の玩具でしかない。

 

「今日もその無表情、喘がせてやる、よっと」

 

 ネクサスの後ろに回った男が、そのパンツの一枚すらない彼女の美尻に指を差し込み、その尻穴に挿入れた。

 

「……んぉ♡」

 

 ムクッ。表情こそ超然とした無表情なものの、その股間(・・)の逸物は尻穴の刺激によりスカートを捲るように勃起する。

 全貌が顕になると、その陰茎が女性器の上部、ちょうどクリトリスから現れているのが見て取れた。その正体は肉体改造によるふたなり。要するに男性器としての機能を備えたメスちんぽだ。

 

「お、おほっ♡ おぉ♡」

「ほれほれ、いつもみたいに無様な貌になれって」

 

 尻穴を無遠慮に嬲られ、メスちんぽを大きく勃起させる。品のない雌の声を吐き出しながらもネクサスは無表情を貫き通す。

 

「我、は♡ ネクサス♡ 世界に、汝らに調和を……♡」

「あ? まだおかしなこと言ってんのか。おまえは俺たちの玩具なんだよ」

 

 ネクサスのアナルが男の指にググッと押し込まれ、クリペニスが猛々しく勃ち上がり震える。

 

「んほぉぉぉぉぉぉっ!!♡♡♡♡」

 

 瞬間、超然としていたネクサスの表情が崩れ、舌を突き出した無様な貌で絶頂。尻穴の刺激で達するところてん射精で道のど真ん中に大量のザーメン汁を吐き出し、直立した腰を震えさせてメスちんぽをガクガクと痙攣させた。

 

「おひぃ……も、申し訳、ございません……♡ 我はネクサス♡ このふたなりを我が主人に……んほぉ♡」

「それでいいんだよ。イクときはなんて言うんだっけ」

「お、おちんぽ……ネクサスのメスちんぽイクっ♡♡♡♡」

 

 ――――このように、どれだけ強大な力を持ち合わせていようと、捕まってしまえば研究員たちの完全な玩具となる。

 

 この施設には多数の雌たちが捉えられ、皆自由気ままな研究(調教)を受けている。

 たとえば、金髪碧眼の美女に白髪に見事な爆乳を持つ美女は、今まさに人格を作り替えられている真っ最中。

 

「あぁぁぁぁぁっ!?♡ が、ガブリエル様……このエウロペは……もう、んひぃっ!♡」

「あ、悪しき光が、私の中に……あぁ、指揮官様、どうかイラストリアスに力を――――あっ♡♡」

 

 細緻な装飾が施された白ワンピに花飾りとヴェールのティアラを着けた金髪碧眼の美女はエウロペ。

 爆乳の上乳がモロみえの白ドレスに身を包んだ白髪の貴婦人はイラストリアス。

 それぞれ異なる世界で彼らが捕獲した雌だが、どちらも特別な力を持っている。それを効率よく取り出して活用するため、今彼女たちの頭にはメットや様々な装置が取り付けられ、剥き出しにされた股間部には肉を包み込むような筒が取り付けられて稼働していた。

 

『ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ!?♡♡♡♡』

 

 やがて、二人は貌に似合わない濁った悲鳴をあげて沈黙。

 装置が取り外されたエウロペとイラストリアスは、その萎えた状態の改造メスちんぽを揺らしながら男たちの前に歩いていくと、片手を額の辺りに持っていき見事な敬礼をして見せた。

 

「星晶獣エウロペ、洗脳奴隷としてご主人様に忠誠を捧げます♡」

「空母イラストリアス、洗脳奴隷としてご主人様に忠誠を捧げます♡」

 

 美姫の如き美しい二人が、改造されたクリちんぽを垂らして敬礼する。その目は洗脳により忠誠心に溢れ、自分たちが敬愛していた相手のことなど眼中にすらない様子だった。

 

「よし、試運転を行う。おまえたちの憐れで無様なモノを勃起させろ」

『はいっ!』

 

 命令を受け、エウロペとイラストリアスは迷うことなく自身のメスちんぽを握り宣言する。

 

「エウロペちんぽ、しこしこ開始♡」

「イラストリアスちんぽ、しこしこ開始♡」

 

 男たちの下衆、というより低俗な趣味が取り込まれた洗脳効果で、美女たちは無様宣言と共に全力でメスちんぽを扱き上げ勃起させた。

 

『勃起完了しました!』

「嘘をつけ」

『ん゛ぎぃ゛!?♡♡』

 

 巨大化クリトリスとも言えるメスちんぽに鞭が振り下ろされ、エウロペとイラストリアスの貌が歪む。射精許可を得ていないため、一気に迫り来る射精感に耐えるためどれだけ下品な表情をしてでも歯を食いしばる他ないのだ。

 

「まだ大きくなるだろう、続けろ」

「は、はひっ♡ エウロペちんぽシコシコします♡ んっひぃぃぃっ!♡♡」

「イラストリアスちんぽシコシコ再開します♡ おっほぉぉぉっ!♡♡」

 

 両者共に改造が施され、射精を耐え抜くにも全力で気を張らなければならない。そのため、もうとっくに最大勃起したメスちんぽを全力で扱き上げるということは――――――

 

「も、申し訳ございませんっ!♡ エウロペちんぽイクっ♡♡♡♡」

「い、イラストリアスちんぽイキます♡ おちんぽイクゥ♡♡♡♡」

 

 そういうことである。限界を超えたザーメンが打ち上がり、エウロペとイラストリアスの身体に降りかかる。

 

「許可なく射精した罰として、その無様なモノを鞭打ち千回だ。敬礼を崩すなよ」

「りょ、了解しまし――――たぁ!?♡」

「ひぎっ!?♡ イグゥ!♡♡♡♡」

 

 敬礼維持で鞭打ち。無論、全ては男たちの遊びでしかない。美を詰めたようなエウロペとイラストリアスにふたなりを着け、勃起したそれを鞭で打たれながらアヘ顔敬礼する様を楽しんでいるのだ。

 この後、二人は専用のオナホールにメスちんぽを挿入れて永遠とエネルギーを供給する機関の役割を担う。美しい星晶獣も美しいKAN-SENも、ここに来れば道具のように消耗させられてしまうのだった。

 

 そして、また新しい犠牲者が二人。

 

「ちょっと、離してください! 何がどうなってるんですか……!」

「ここは……アストルム以外に転移したと? まさか、そんなことが……」

 

 状況を理解しきれていない灰色の髪の少女、イレイナ。冷静に状況を見るも、男たちに連れられて為す術もないピンク髪の少女、ネネカ。

 二人とも、研究所の装置の前に並んで立たされると、下半身を覆う衣服を剥ぎ取られて股間に注射器を打ち込まれた。

 

「ひゃあっ!? 何をして――――ひぃっ!♡」

「無礼な……っ! ――――あひっ!♡」

 

 クリトリスを狙い済まして注入される液体に、イレイナとネネカが目を剥いて嬌声をあげた。

 

「あ、ああぁぁぁ……あひんっ!?♡」

「お、おおぉぉぉ……おほぉっ!?♡」

 

 そして二人とも無様な悲鳴をあげながら薬品が身体を巡り、腰を跳ねさせて陰核を巨大化。男のモノにそっくりなメスちんぽを生やした。しかも、二人の力の巨大さ故か、萎えた状態でもかなりの大きさを誇っている。

 

「な、なんですかこれぇ……♡」

「男の、陰茎が……こんな、汚らしいものが……私にぃ♡」

 

 急速に膨れ上がる未知なる感覚。敏感なメスちんぽの快楽とそんなものを与えられた衝撃に、二人が混乱と恥辱に震えて声をあげる。

 しかし、イレイナとネネカにとっての本当の悪夢はこれからだった。

 

「その中にはおまえたちの『記憶』、『能力』、『人格』が詰め込まれている。今からそれを吐き出し、組織に忠誠を誓ってもらう」

「はい……?」

「何をふざけたことを――――」

「勃起しろ」

 

 瞬間、萎えていたメスちんぽが音を立てて血流を流し勃起。二人の腹に亀頭を跳ねさせる最大硬化まで持ち込まれる。

 

『おひっ!?♡♡』

「そのまま射精準備。おまえたちに人格など必要ない」

 

 わけもわからず目を剥くイレイナとネネカに無情な命令が下された。

 メスちんぽが痙攣を始め、亀頭に全てが溜め込まれていく。残酷なのは、その動きの流れ、脈動をイレイナとネネカが感じてしまっていることだろう。

 

「ひぃっ!?♡ わ、私が、おちんちんの中に……っ!?♡ いやっ、ひやぁっ!♡ 射精しちゃダメですっ!♡♡ んぎぃぃぃ……っ!♡♡」

「ち、力が抜けて……まさか、本当に……そ、そんなことはありえませんっ♡ ふぅぅうぅうぅ……っ♡♡」

 

 記憶が、人格が、力が全てメスちんぽの中に流れる。自らの全てが生成される精液になる恐怖に、二人は必死の形相で射精を堪えようとする。しかし、その顔は恐怖で歯を食いしばって歪んだ惨めなものにしかならない。

 大きすぎるモノを抱え、膨張し震え上がる二人のメスちんぽ。恐怖と涙に歪んだイレイナとネネカに、男から合図が下された。

 

「出せ」

『お゛お゛お゛っほお゛お゛お゛っ!?♡♡♡♡』

 

 ビュルッ、ビュルルルッ、ブピュルルルルルルルッ!!

 射精。膨大な量のザーメンが一気に噴出し、皮肉にもそれが人生最大最後の快楽でイレイナとネネカの貌が揃ってアヘ顔になった。

 

「いやぁぁぁぁっ!?♡ で、出ていって……っ♡ 私が、いなくなってるぅ!?♡ 先生、たすけ……て……♡♡」

「と、とめっ♡ とめる方法は……っ!?♡ この私が、こんなところで、こんな惨め……に……♡♡」

 

 射精の快感に喚きながら何とか自我を保とうとしたイレイナとネネカだったが、数分に及ぶ射精の間にアヘ顔から落ち着いていき、最終的には完全な無表情になってしまった。

 辺りには彼女たちの人格や力などが収められたザーメンが散乱し、こちらは別途で保管され貴重な研究サンプルに変わる。そして、人格を吐き出し抜け殻になったイレイナのネネカの身体は、仲の見えない筒状のカプセルに呑み込まれた。

 

『――――――――』

 

 数分間その状態が続き、彼女たちの最終調整が終わったところで、カプセルから蒸気が放たれイレイナとネネカが解放された。

 イレイナは灰色の、ネネカはピンク色の。それぞれシースルーの卑猥なハイレグスーツを着た状態で。

 

「ふたなり戦闘員イレイナ、絶対の忠誠を誓います♡」

「ふたなり戦闘員ネネカ、絶対の忠誠を誓います♡」

 

 身体のラインどころか乳首やピタリと張り付いたメスちんぽまで。足にはニーソ状に、敬礼した手にも同じ素材と透明度のモノが与えられ、イレイナとネネカは美しく忠実な戦闘員として生まれ変わった。

 

「おまえたちにはそのふたなりで捕獲した雌を拷問してもらう。期待しているぞ」

『はいっ♡ ふたなりメスちんぽに誓い、ご主人様へ全てを捧げます♡』

 

 その瞳に光はなく、彼女たちは男たちの命令を実行するだけのふたなり戦闘員、イレイナとネネカだった。

 これはほんの一部にしか過ぎない。彼らの遊びは続く。世界が広がり続けるまで――――もしくは、彼らを上回る力を持った存在に滅ぼされるまで。

 

 

 






なーにやってんだこいつ(冷静)

ネクサスの部分もう一人入れたかったけど気力が足りんかった。止まって好きな時に書くべきかと迷うというかこの短編集本来そういうものなんだけどね!いや、言い出したの私だからね……。このシリーズ?なんかネタとか案があれば続くんじゃない?キャラ再現少なめで済むし……。オナホに永遠と腰振らされるふたなり美女とか好きです(エウロペとイラストリアスにその残骸が見られる)

さてどこまで続くか連続更新。次回はネネカママの続き、そのラストの予定。完璧に堕ちて無様敗北宣言で〆てあげたい。


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イシュタル、スカサハ、ノースカロライナ、伊吹、ナルメア、ヴィーラ、ミサト、ネネカ(オーク姦、快楽堕ち)

えー、FGO、アズレン、グラブル、プリコネ……いやキャラ長ぇ!!

というわけで凌辱と言えば王道のオークによる集団敗北凌辱。リクエスト回ですが、FGO組と伊吹、ナルメアは私の選出になりました。FGO組は原作フリーでしたが、無様敗北似合うのはスカサハと……イシュタルやな!という酷い人選。上手く書けてると嬉しいですね。いやまぁ短編の敗北だと上手くも何も……ねぇ?





 

 ――――召喚の光が収まった時、そこには傾国傾城の美女たちの姿があった。

 

「ここは……洞窟?」

「伊吹は、主殿といたはず……」

 

 金色の髪に眩しい黒のストッキング、ノースカロライナ。

 青色の髪に赤と青の閃光が走るオッドアイ、伊吹。

 二人とも豊満な胸がこれでもかと主張する女体の『KAN-SEN』。広々とした見慣れぬ洞窟に、その艤装を展開し即座に警戒を顕にしていた。

 

「……転移させられたようですね」

「うん。団長ちゃんは巻き込まれてないみたいだけど……」

 

 紅い瞳に腰まで流れる美しい金髪をリボンで結ぶ、ドレス軸の騎士服に身を包んだ女性、ヴィーラ。

 ドラフ族特有の角に低めの身長。しかし身体付きは肉があり豊満。その大きな刀が特徴的なナルメア。

 それぞれの武器である剣と刀を構え、場数を踏んでいるであろう剣呑な雰囲気を醸し出していた。

 

「はっ、女神の私をこんな場所に呼び出そうだなんて……宝石の一つでも落ちてないかしら」

「ふむ。サーヴァントとして召喚されたというのに、妙な話があったものだ。……そこな強者と死合えるというのなら歓迎するがな」

 

 弓のような飛行船に乗った黒髪赤眼の美少女。その賊的な発言とは裏腹に、女神が依代を得て召喚されたイシュタル。

 全身をぴっちりと包むタイツの戦闘着に頭を覆うケープのような意匠。二双の槍を持ち、状況より同じく転移させられた歴戦の猛者たちに興味を示すスカサハ。

 どちらもサーヴァントと呼ばれる特殊な霊基を持つ美女。

 

「あらあら……? どうしてこんな場所に……?」

「どなたかは存じませんが、油断しないよう――――来ますよ」

 

 修道女の如き装いながら巨乳の生肌を見せる衣服に、赤毛を編み込み穏やかな声音のミサト。

 ピンク色の衣装に大きな宝石が飾られた帽子、杖を手にし、ミサトにネネカが警戒を促した瞬間――――オーク(・・・)たちが召喚された雌たちに襲いかかった。

 

『っ!!』

 

 全員がその場を退く。巨大な洞窟に、複数現れた巨大な魔物。

 

「なんて、大きな異形の者……っ!」

「オークか。珍しくもないが、ちと大きいな」

 

 大きい。彼女たちの背丈の優に倍はある緑の肌をした異形の魔物に、知らない者は目を見開き、異なる世界で見たものは冷静ながら、やはりその大きさに驚いていた。

 四匹のオーク。彼らこそ、彼女たちを召喚した張本人であり、類まれなる容姿と女体を持つ異世界の雌に我先にと襲いかかったというわけだ。

 ノースカロライナと伊吹。ヴィーラとナルメア。イシュタルとスカサハ。ミサトとネネカ。奇しくも、それぞれの世界からの転移者が分断される形でオークと対峙する形になる。

 

「やるしかないみたいね」

「振り払う火の粉は払うまで――――伊吹、参ります!」

 

 海を主戦場とする艦船の二人だが、その力を撃つに相応しい大きさの標的とあらば遠慮はない。

 

「わたくしの邪魔をするというのなら、容赦はしません。――――シュヴァリエ」

「舞えよ胡蝶。刃は踊り――――神楽の如く」

 

 ヴィーラは星晶獣『シュヴァリエ』と融合。光虫の如く漂う力の象徴と、フレアスカートに美しい下着すら見える赤と黒の鎧へと衣装を変え、油断なくかの力を扱う。

 ナルメアはその天武である技量を以て蝶の舞う刃の踊りをオークの前で披露する。

 

「ああ、もう。一銭にもならないってのに……こうなったら憂さ晴らしよ。あんたたち、一欠片も残さないわ!」

「せいぜい力を示せ、このスカサハにな!」

 

 金星の女神イシュタル、影の国の女王スカサハ。宝石の光弾と神速の槍を以てオークと対峙。

 

「……仕方がありませんね。巻き込まれた形ですが、早急に片付けてしまいましょう」

「うーん、魔物ちゃんにも事情がありそうだけど……とにかく、大人しくしてもらわないと」

 

 不本意ながらオークと相対するネネカに、こちらもネネカとは別の意味で不本意だが戦闘準備を行うミサト。ミサトに至っては、獰猛なオークにすら慈悲をかける聖母を思わせる優しさがあった。

 

 こうして、絶世とも言える八人の美女()がオークと戦うことになった。

 彼女たちはそれぞれの世界でもかなりの能力を持つ実力者たち。スカサハなどが知るオークを考えれば、本来相手にすらならない。

 ――――涎を滴らせ、待ちわびた雌に襲いかかるオークたちの戦闘能力が通常ならば(・・・・・)、であるが。

 

 

 

 

「――――おひぃぃぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡」

 

 女神とは思えない下品極まる嬌声を上げたのは、その格から意気揚々とオークに挑みかかったイシュタル。

 ただでさえ薄布な肌着を乱暴に剥ぎ取られ、巨大なオークの歪なまでに大きく、幾つものイボが見られるチンポを尻穴にぶち込まれていた。

 

「おほっ♡ わ、私が♡ オーク如きにぃ♡ んほおおおおおおおっ!♡♡♡♡」

 

 細く美しい身体をオークの両手で掴まれ、乱暴な尻穴ピストンにまた悲鳴が上がり、丸出しになったマンコから快楽の粘液が飛散した。アナルを強引に犯され、喘がされ、無様に敗北したイシュタルはもう彼らを楽しませる雌穴としてしか機能していない。

 

「……お゛っ♡ お゛……お〜〜?♡♡」

 

 そして、勇猛で凛々しかったスカサハはとっくに敗北していた。

 ぴっちりスーツが破かれた下半身は情けないくらい掲げられ、幾度もオークちんぽをぶち込まれぽっかり開いたアナルからはブビュッ、ブボッとザーメンを吐き出し続けている。地面についた貌は、目を剥いたアヘ顔を晒して言葉にならない声を零していた。

 二人とも弓と槍はへし折られ、武具であり神具でもあるそれらは辺りへ適当に投げ捨てられている――――オークは、強かった。

 

 彼らが彼女たちを召喚した目的は、当然繁殖(・・)。この世界の戦士たちに根絶やしにされかけた彼らは、もはや種の繁栄が風前の灯火だった。

 しかし、世界中から狙われる死の世界を潜り抜け、唯一生き残った四匹のオークは、手が付けられないほどの力を持ってしまったのだ。

 たかがオークという心のどこかでの侮り。そして強制召喚によってろくな準備もない戦闘――――異界の美女たちは、悉くオークの前に敗れていった。

 

「お゛っ!?♡ イグっ♡ イグゥゥゥゥゥゥッ!?♡♡♡♡」

 

 ブビュルッ! ブリッ! ブッルルッ!! ブブブブッ!!

 イシュタルのアナルに大量のオークザーメンがぶち込まれ、はしたない悲鳴とケツ穴から放屁のような逆流音を響かせ、白目を剥いて果てる。その様は神代の女神などではなく、オークに実力差を思い知らされケツ穴を広げられる淫乱な女神でしかない。

 

「お゛ぉ……お〜♡」

「う、ぅ、ぁ……ひぃっ!?♡ も、もう止せ、はいら――――んっほおぉぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 ケツ穴からザーメンをぶちまけるイシュタルと、意識を飛ばしていたスカサハが〝交換〟される。

 まるで人間のオナホのように引き抜いたイシュタルを打ち捨て、スカサハを鷲掴みにしてぽっかりと開き切ったアナルに極太オークちんぽを挿入。道具でも扱うかのように目を剥いたスカサハにピストンを繰り返す。

 オークは彼女たちが強い雌であることを理解し、そう扱う。つまりは、このようにオークが満足するまで扱った後、意識を取り戻したもう片方の雌と交換する、というわけだ。

 イシュタル、スカサハという雌たちにとって不幸なのは、その強さ故にこれほどの扱いをされても都合よく意識を取り戻せることだろう。

 

 オークたちは今、雌たちに効率よく子を産ませるために追い詰めている。あらゆる身体の穴を犯し尽くし、自分が雌を従える雄であるということを教えているのだ――――無論、無様な敗北者はイシュタルとスカサハだけではない。

 

「あ、あ、あっ♡ いや、いやあぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 ノースカロライナは服を剥かれ、ストッキングの股部を破かれて股にしゃぶりつかれている(・・・・・・・・・・・・)。体格差から、もはやそれは捕食に等しいかもしれない。上半身を鷲掴みにし、無理やり開かせた足に大きく長い舌を這わせる。ノースカロライナの美しく艶かしい黒ストの足はオークの唾液でぐちゃぐちゃだった。

 

「こんな、誇りを汚すような……う、臭いも……大きさ、も……♡♡」

 

 その真下。幾つものイボが脈動する巨根を、伊吹がそのズリ穴(・・・)でパイズリしている。

 とはいえ、彼女の巨乳でさえ比較にならないオークの肉棒。服は膨張し千切れ、胸いっぱいにオークの巨根を挟んだ伊吹は、その赤と青の瞳が段々と蕩け始めていた。

 

「はっ、はひぃぃぃいっ♡ からだが、おかひくぅぅぅうっ!?♡♡」

「伊吹の鼻から、この巨人の臭いが……アソコが、濡れ……っ!?♡ はぁぁぁぁ……♡♡」

 

 臭いを嗅ぐだけで危険なオークの体液を塗られ、或いは肉棒を奉仕させられれば、当然タダでは済まされない。しかし、二人の艤装は当の昔に粉々に砕かれ、彼らに従い生き残ることが精一杯だった。ノースカロライナはオークの大胆なクンニに潮を吹き、伊吹は直に嗅ぐことになった臭いでスカートの下から小便のように愛液を垂れ流している。

 雌を従える発情作用を持ったオークの体液――――それを更に直に与えられれば、より進行は早くなる。

 

「んぶっ!♡ お゛ごっ♡ あ゛あ゛……お゛お゛お゛お゛っ!?♡♡」

 

 ナルメアのドラフ角が小さく見えるオークの手。まるで角をハンドルのように握り締め、強制イラマチオをさせる彼女を下したオーク。

 斬鬼として変幻自在の妙技を扱うナルメアですら、オークを倒すことはできず刃を折られ雌に堕ちた。全身から力は抜け落ち、顎が外れんばかりに咥えさせられた生々しいオークの肉棒を出し入れされて意識を途絶えさせないことこそ、優秀な雌である証だった。

 無論、当人は本能的に耐えているに過ぎず、褒められたところで、という話であろうが。

 

「んぶぉおっ!?♡♡♡♡ お゛っ、ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛……♡♡」

 

 しかし、その意識も長くは続かなかった。容赦なくナルメアの喉を塞ぐはオークのザーメン。射精した途端、口の隙間と鼻の穴から恐ろしい勢いで飛び出した白濁液は、一瞬にしてナルメアが残していた意識を刈り取り、抜き出された肉棒から止まらない射精により、顔面中をザーメン塗れにされてしまう。

 

「う、うぅ……がっ!? く、ぁ……や、やめ、お姉様、助け――――ふごぉぉぉぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

 

 意識を失って顔から倒れたナルメア。皮肉にもザーメンがクッションになったそれを捨て置き、今度は露出度の多い鎧がボロボロになり、卑猥な全裸当然になったヴィーラに強制イラマチオをさせるオーク。

 

「ん゛お゛っ!♡♡ ぶごお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛っ!?♡♡♡♡」

 

 助けを求めようと容赦はしない。顔を掴み、顎が外れんばかりに開く口の中に肉棒をねじ込む。どれだけ美麗であろうと、オークのちんぽを捩じ込まれれば、等しく目を剥いて無様を晒すのは同じである。

 ヴィーラの美しい金髪が揺れる度、奥底まで肉棒は捩じ込まれ、彼女の硬い理性を破壊していく。

 ケツ穴、鼻孔、口に与えられ雌たちを変えるオークの精液。そして秘部からの唾液で喘ぐノースカロライナを見れば、それが雌の生殖器に与えられればどうなることか――――――

 

「っ……あ、あなたたちにも事情があるのよね? 大丈夫よ。ちゃんと言葉を交わせば――――あ゛ぎぃぃぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡」

「ひぃ……は、離しなさい! こ、こんなところで、私は……っ!」

 

 なおも説得を続けようとしていたミサトの慈悲も虚しく、オークの生存本能は容易く聖母のマンコを貫いた。

 そうなれば、どれほど慈悲深い女であろうと単なる雌。原形だけは保った修道女のようなミサトの服、その腹がオークのペニスを浮き上がらせる。あまりに強引な挿入にミサトが悲鳴を上げ、もう片方の手に握られたネネカが顔を真っ青にして暴れるが効果はない。

 

「あ゛ぁ゛♡ イグッ!?♡ イギますぅぅぅぅぅっ!♡♡♡♡」

 

 ――――どぼびゅっ! どぼぼっ、ぼびゅっ!!

 ネネカにとっては一瞬の出来事だった。オークの肉棒に貫かれ、理性を粉々にされたミサトの絶頂宣言。濃厚な種付けに、子宮がザーメンで満たされミサトの腹が物理的に膨張する。

 ボテ腹のミサトが地面に置かれ、崩れ落ちる。そして、ドロドロの液体たちが巻かれたオークのイボちんぽ。ネネカの小柄な身体に、その巨大な影が迫る――――次はおまえだと。

 

「ひ、ひぁ……」

 

 ネネカの悲鳴と、オークの腕の中から生じる水音。

 大きな指先から小水程度に零れる濁ったモノ。恐怖のあまり失禁したネネカだが、オークは一切の容赦がない。

 

「ゆ、ゆるし――――お゛っ♡♡♡♡」

 

 ボコン。小便を垂れ流すネネカの雌マンコにオークの雄チンポが挿入。その体躯から、完全にオナホのようにペニスを挿入れ込まれ――――最後の一人であったネネカも、陥落した。

 

 敗れた雌たちの結末など、あっけないものだ。

 

「い、伊吹のおまんこ、もうはいりま――――ふぎぃぃぃぃっ!♡♡♡♡」

「お、ぶ……げぇ……♡ ――――んぼぉっ!?♡♡」

 

 まんぐり返しの状態で壁の鎖に繋がれ、四六時中犯される雌たち。

 伊吹のように執拗に種付けを受けるものや、ネネカのように小手先の口を犯されるもの。休憩は、他の雌たちが犯されている間のみ。それも、無尽蔵の精力を持つオークたちの前では薄すぎる時間だった。

 

 数日だったかもしれないし、数週間、数ヶ月だったかもしれない。

 どれであれ――――雌たちがオークに心から従うのに、そう時間は必要なかった。

 

「私の女神マンコ……ううん、オーク様に捧げる雌犬マンコ、沢山使いなさいよね♡」

「オーク様に無様敗北したスカサハのおまんこ、存分に使うが良い♡ ふっ、ふっ♡」

「他の子に比べて個性はないけど、おまんこの味は負けないですよ♡」

「伊吹の嶺にかけて、オーク様のおちんぽ様を受け入れさせてください♡」

 

 イシュタル、スカサハ。ノースカロライナ、伊吹。オーク一体に二匹(・・)の分配で、手首の装飾から伸びた鎖を首輪に繋がれ飼われている。

 

「オーク様の強さで、もっと高みへ……雌としての高みを♡」

「おちんぽ♡ オーク様♡ オークさまぁ♡♡ わたくしにおちんぽザーメンぶちまけてください♡」

「先生、オークちゃんのために子宮開いていっぱい赤ちゃん産みますからぁ……♡」

「頭脳明晰な私と、力強いオークのおちんぽ……番として、私のおまんこに射精しなさい♡」

 

 ナルメア、ヴィーラ。ミサト、ネネカ。ザーメン塗れの全裸美女たちが、それぞれ当てがわれたオークに自らケツを向け、立ちバックの態勢で主人を誘う。

 口調だけは正気のように見えるが、皆発情し切った蕩け顔で艶のある生尻をフリフリと振って全力で交尾を誘っていた――――誰一人として、オークを恐れるものはいない。

 

 元の世界に戻ることなどより、オークに人生を捧げることを選んだ極上の雌たち。

 これから先、オークは多くの子孫を残すことになる。それを成すのがこの雌たちだけなのか、それとも新しいものたちが呼び出されてしまうのか――――ここから先は、未だ未来が見えない物語。一つ確かなことは、追い込まれたこの世界のオークたちを止められる者など誰もいないということだけだった。

 






オークと言えば前面に張り付け拘束だと思うのですが、二人一組とオーク1だとできないのでラストは手首からの鎖首輪で。オークキングとかが、王座にふんぞり返りながら巨大な四肢と雌を鎖で繋げてオークちんぽ挿入状態とかエロいと思うの(直球性癖)

一人一匹じゃないと入れ替えとか考えなきゃで止まったりはした。ノースカロライナと伊吹ほんとは両方パイズリ組だったけど出来ひんやん、とかやってましたからね。ウケる。
ネネカママの恐怖失禁?その場のノリで無様だな、ネネカママがやったらエッチだなくらいのノリです。そういややってなかったからね、仕方なくはないけどエロスのための犠牲でした。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございますー。何時でもどこでもお待ちしております。嬉しいので、本当に。
次回以降の予定は未定です。書きたい時に書くので間が空いたりするかもですが、気長にお待ちくださいませ。ではでは〜


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ヴィットリオ・ヴェネト、イレイナ、シズル、ソーン、セイバーオルタ(敗北、輪姦、壁尻、飲尿、ザーメン排泄、快楽堕ち)

よく考えたら拷問ちっくなやつってリョナに入るんか……?血が出ない鞭とか魔力による焼印とか。私のリョナってボコボコにされる系の判定なんですが。

書いててそんなことを思いましたリクエスト、原作混合です。アズレン、魔女の旅々、プリコネ、グラブル、Fateですね。細かい設定とかこれはこうだから存在するとか考えたけど結局エロだし好きなの書く短編だし勢いに任せた。いや、短編エロの異世界に和式トイレある理由真面目に考える必要ないでしょ!?






 

 

「イレイナちゃん、お願い!」

「任せてください、シズルさん!」

 

 戦場。あらゆる武具、魔法が飛び交い凄惨な悲鳴をあげる。

 数千は下らない兵士たちをドレスと見紛う鎧を着た青髪の少女、シズルが剣と魔法の防壁で捌き、イレイナと呼ばれた銀髪の少女が杖を振るってローブをたなびかせ、地面をせり上げ〝壁〟を作り出して敵の動きを遮る。

 

「お二人とも、お下がりください!」

 

 そこに追い討ちをかける特大の砲弾。ウェーブのかかった銀髪がふわりと浮き上がり、勢いよく靡くほどの衝撃を以て艤装から放たれた火力が兵士たちを吹き飛ばした。

 

「わっ!」

「ひゃあ……あ、相変わらず凄いですね、ヴィットリオさん」

「うふふ、お褒めに預かり光栄です。これでも、サディア帝国の総旗艦(アンミラーリオ)ですから」

 

 狙いを済まし、シズルとイレイナを傷つけることなく援護してみせた女性、ヴィットリオ・ヴェネト。

 会話を挟みながらも数千を超える兵士たちを打ち払い続けるシズル、イレイナ、ヴィットリオ。やがて追い込まれた兵士たちの前に――――――極光。

 

約束された(エクス)――――――」

「アストラル――――――」

 

 黒衣の鎧を纏い、青白いまでの肌に魔力を通わせ、漆黒の聖剣を掲げる黒き王。

 兵士たちの魔法を一切寄せ付けず滞空し、膨大な数の魔力矢を巨大な弓に束ねる狩人。

 

勝利の剣(カリバー)――――――ッ!!」

「ハウザー――――――ッ!!」

 

 ――――全てを呑み込む星の息吹。捉えたものを逃さず射貫く天性の眼。

 黒き極光が、数百にも及ぶ弓が、兵士たちを呑み込んで送還(・・)させた。

 残されたのは、たった五人の女神たち。力を持つ敵軍の兵士たちを寄せ付けることなく、戦闘は幕を閉じた。

 

「私などより、アルトリアさんとソーンさん方が……」

「いやいや、私から見ればヴィットリオさんも同じですよ?」

「そういうイレイナちゃんも、凄い魔法使ってると思うけど……」

「ふふ、みんな仲良く一緒ね」

「くだらん、行くぞ」

 

 三人に合流した明るい栗色の髪のソーンが嬉しげに微笑み、アルトリアと呼ばれた金髪金眼の黒の剣士が息をつく間もなく足を前へと向ける。

 

「あ、待ってくださいアルトリアさん。少しは休憩しないと」

「そうですね。敵の攻勢も激しさを増しています。休めるときに休まなければ、身体が持ちません」

「……ふん」

 

 イレイナ、ヴィットリオの意見にアルトリアは足を止めた。暴君と称される彼女ではあるが、戦力の分析などはお手の物。二人の意見に利があると思えば、こうして同意をする。

 

「じゃあご飯にしよっか。私、何か取ってくるね! お姉ちゃんに任せて!」

「なら私も。この眼が役に立つと思うから」

 

 戦闘の疲れなど見せずに取れるものを探しにいくシズルに、眼と飛翔を活かして獲物を狩るソーン。

 シズル、イレイナ、ヴィットリオ、アルトリア、ソーン。騎士や魔女、艦隊総旗艦に王、狩人。全く纏まりがない少女たちだが、それも当然。

 

「……私たち、元の世界に戻れるでしょうか」

「当然だよ! でないと弟くんにも会えないもん! あ、弟くんって言うのは」

「くどい。もう100回は耳にした」

「ま、まあまあアルトリアさん」

「私は、もう少しこのままでも楽しい気がするけど……十天衆のみんなは、心配してくれてるかな」

 

 皆、異なる世界から召喚された者。この世界の民曰く『異世界の女神』がこの五人だ。

 五人のどの世界とも異なるこの世界は、魔王と呼ばれる強大な存在に侵略されつつある。

 魔王が現れた理由は定かではない。元の世界に飽きて現れた。元の世界の資源が枯渇し滅んだ……どうであれ異界からの侵略者というのが定説。だからこそ、抵抗を続ける民たちが希望として魔法の力で召喚されたのが五人。

 紆余曲折あり、五人とも共通する〝元の世界への帰還〟を目指し、その目的と一致する魔王軍との争いを終わらせることとなったのだ。

 元の世界への帰還が第一とはいえ、誰もがこの世界の危機を見過ごせない本音はある。旅を続ける中で、自然と五人の結束力も高まっていた。

 

 強く気高い五人の女神。兵士たちを寄せ付けぬ強さを持ち、破竹の勢いで魔王軍を追い詰める。

 これが正しい物語ならば、五人は魔王を打ち倒し元の世界に帰還する。シズルは自称姉として弟と再会し、イレイナは旅を続け、ヴィットリオは総旗艦としての責務へと戻り、アルトリアは泥に塗れてでも願いを叶える戦いへ、ソーンは同じ怪物の力を持つ仲間の元へ――――そう、討ち果たせたならば、だ。

 

 

「ふん。大した力だ。我に勝てぬと踏んで呼び出した者たちと考えれば、それも道理か」

『…………』

 

 魔王が構える大広間。帳に遮られた王座の正面には、跪かされた五人の女神の姿があった。

 全員、後ろ手に拘束され、跪かされた挙句一瞬で打ち倒せるはずの兵士たちに頭を掴まれ、無理やり頭を下げさせられる屈辱を味わっている。

 敗北。シズルやアルトリアのように鎧となる部分を脱がされ、インナーやドレスのみにされた者。イレイナ、ソーン、ヴィットリオのように外装を取り上げられた者。皆共通しているのは、武器を取り上げられ軽装で魔王の前に跪かされていることだろう。

 

 彼女たちは確かに強かった。一騎当千の力を持ち、魔王すら討ち果たせるはずだった。

 誤算は数。魔王軍は魔法を使い瀕死の兵士たちを回収し、すぐさま前線に戻せるような〝システム〟を組んでいた。

 五人が仕掛けられたのは消耗戦。魔王の居城に近づくほど、苛烈になっていった兵士たちの攻勢。この世界の魔法に頼り補給はできていたとはいえ、数で押されれば消耗はする。そこを魔王に突かれ、あと一歩のところで彼女たちは敗北した。

 彼女たちに落ち度はない。あるとすれば、彼女たちの強さに頼り切ったこの世界そのものだろう。だが、負けてしまったのは彼女たち――――対価は当然のように五人へと降り掛かる。

 

「おまえたちの力は称賛に値する。とはいえ、素直に従う者どもではあるまいな。まずおまえたちには、兵たちの相手をしてもらおう」

「――――なるほど。慰み者か」

『っ!!』

 

 頭を下げさせられながらも、鋭く牙を研ぐアルトリアの言葉に他の四人が肩を跳ねさせた。

 敗戦の将がどんな扱いを受けるのか。王であるアルトリアが察せないはずもない。

 魔王軍の視点になれば、突如現れた少女たちを相手に休む間もなく兵士たちは戦っていた。当然、溜まるものは溜まる。戦闘時の極限状態では感じるはずもないが、帰還して気が抜ければ彼女たちの美貌、装備の隙間から見える美しい肌、胸――――五人の頭を押さえつけている兵士たちも、魔王の御前だというのに跪かされた無様な姿に夢中になっていた。

 

「最低ですね……」

「弟くん、お姉ちゃん負けないから……!」

「このヴィットリオ・ヴェネト。あなた方に何をされようと、心までは屈しません」

「私は天性の狩人……隙は見逃さないわ」

「せいぜい我らを使うがいい――――生かしたことを、後悔させてやろう」

 

 しかし、イレイナ、シズル、ヴィットリオ、ソーン、アルトリア……異世界の豪傑たちは誰一人として屈しないと啖呵を切った。

 負けたとはいえ、全てが終わったわけではない。この程度の苦境は何度も経験している。知らぬ兵士たちに使われたところで心が折られることはない。

 後ろ手に錠をされ、跪いて頭を下げさせられる見た目は完全な敗者。だが心はまるで折れていない。だからこそ彼女たちは異世界の女神として召喚されたのだ。

 そして、彼女たちに過ちがあったとするならば――――限界まで溜め込まれた性欲の獣たちを侮ったことだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――もう、やめっ♡ ゆるし、て……っ♡♡ あ、あ、あっ♡」

 

 魔王が用意した特殊空間。牢獄であり、兵士たちの発散(・・)の場でもあるそこで凌辱される少女が涙を浮かべて懇願していた。

 手と足を箱のような拘束具に入れられ、強制四つん這いで犯される。美しい銀の髪は男たちの汁で汚れ、滾った男たちに四六時中輪姦されたイレイナはいち早く心を折られることになった。

 だが、何も彼女は強姦のみで折られたわけではない。反抗の意志を見せたイレイナに、兵士の一人が魔法で作られた鞭のようなものを見せる。

 

「ひ……っ♡ ご、ごめんなさい、ごめんなさい!♡ 逆らいません!♡ 私の穴を使ってください♡ もう逆らいませんからぁ……痛いのは、もう嫌です……♡」

 

 箱に手足を入れられ身動きが取れないために、恐怖に引き攣りながら兵士たちの慰み者になることを自ら望むイレイナ。鞭を見せられただけで、あっさり従順になった少女――――その剥き出しの裸身には、ザーメンだけでなく鞭や縄の凄惨な傷痕が残されていた。

 魔法による治療で美しい肌は戻る。しかし、イレイナの心には拷問による恐怖が刻まれ、兵士たちに逆らってはいけないという屈服が根付いてしまった。

 

「へっ、生意気だったけど堕ちたらいいもんだな!」

「よくも散々俺たちを馬鹿にしてくれたな。おら、ケツ穴締め付けて楽しませろよ!」

 

 真っ先に帰服したイレイナは、従いさえすれば犯されるだけで済むと知った。故に兵士たちも拘束して恐怖で支配しながらも、イレイナの容姿を褒めながら可愛がっている。

 

「おほっ♡ おほぉぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 尻穴に挿入れられ、あられもない顔と声で達するイレイナ。排泄穴まで調教されて声をあげるなど、魔女と言えど性欲を持て余した男たちには敵わないと宣言しているようなものだ。

 とはいえ、早々に堕ちたイレイナはまだ幸運。欲求を持て余した男たちに抵抗を続ける残りの者は、凄惨という他ない。

 

『――――ッ!♡♡ ――、――、――――――ッ♡♡♡♡』

「おい、このねーちゃん何か叫んでるぜ」

「はは、もっとしてほしいってことじゃないか?」

 

 壁の穴から何も着ていない下半身が突き出され、しなる鞭によってその尻肉に赤色を刻み付けられている。

 魔法で作られたそれは、裂傷を決して残さない拷問用の鞭。鞭打ちによって残るのは表面上に刻まれた鞭の形と、思わず叫びを上げたくなる痛みのみ。

 しかし、痛みもやがて快楽に変わる。事実、壁尻の主――――喚き散らして反抗するため口を封じられたシズルの声は、壁の向こうから嬌声になり始めた。

 

『うんぎぃぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡』

 

 ぷしゃっ、ぶしゃあぁぁぁぁぁぁっ!!

 壁を突き抜けるほど太い悲鳴に、ザーメンがたっぷり詰め込まれた秘部から吹き出す粘液。幾百の鞭打ちにより、シズルは絶頂へと導かれた。

 

「ぉご♡ んお゛っ♡♡ お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!♡♡」

 

 ペニスを喉奥まで押し込まれ、乱暴に突かれるアルトリア。彼女もまたシズルと同じく壁に拘束されているが、その種類が異なる。

 彼女が出しているのは顔、胸、下半身の一部。手や腹、膝より先の身体は壁の中に埋め込まれ、性処理道具当然の扱いを受けていた。

 

「あー、小便出そうだわ。飲め」

「んぶっ!?♡ おごぉぉぉぉぉ……お、ぶ……♡♡」

 

 否、イラマチオのままおしっこを流し込まれていることを考えれば、性処理〝便所〟というのが正しい。

 魔王に啖呵を切った異世界の王は、兵士の汚物を飲まされて目を剥いて凌辱され続けた。

 

 

「ふごっ!♡ んぉっ!♡♡ ぶお゛ぉ゛ぉ゛!♡♡」

 

 まるで豚のように喚き散らすソーンは、身体中を縄で縛られ天井から吊るされる屈辱浮遊状態で犯され続けている。

 

「うるせぇぞ雌豚!」

「散々飛び回ってたんだ。このくらい耐えて楽しませろよ!」

「ぶぎぃぃぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡」

 

 荒々しく縛られ強調された巨乳の乳首に重しが括り付けられ、下方への重力によって刺激を受けて達する。

 その美しい顔面も虐め抜かれていた。自慢の眼を隠されて三方向に引っ掛けられた鼻フックで鼻孔を広げられ、ボールギャグの穴から涎を滴らせ飛ばして不細工顔を強要。狩人ではなく捕らえられた雌豚として拷問と称したマゾ調教を施される。

 

 

「う、ぎ……♡ お腹、が……♡♡」

 

 ヴィットリオは拘束を解かれながら、動けなかった。抜群のプロポーションを誇る裸身を折り曲げ、膨らんだお腹を押さえて蹲る。

 裸身とは言ったが、装備がないわけではない。アナルを塞ぐプラグと、それを押える幾つもの鍵が施された紐を大切な部分が丸出しにされた下着のように誂えられていた。

 

「どうしたヴィットリオちゃん? 早く言わないとお腹は楽にならないぜ?」

「はぁ、はぁ……はうぅぅぅぅぅっ!?♡♡♡♡」

 

 グギュルルルル、ブチブチブチッ!!

 痛々しい腹鳴りと放屁音。それが端正な顔立ちと凄まじいスタイルのヴィットリオという貴婦人から発せられているというのだから、彼女と戦いその肌色が多い衣服に悩まされた兵士たちの溜め息も下がる。

 ヴィットリオのアナルに挿入され、射精されたザーメン。それは兵士たちの魔法により腹の中で膨張し半固体化。便意という激痛が襲うも、兵士たちへ懇願しなければ排泄できないようプラグによって穴を塞がれてしまっていた。

 

「お゛♡ お゛♡ ん゛ぉ゛ぉ゛……♡♡」

 

 戦場での痛みならば耐えられる。彼女はサディア帝国総旗艦、ヴィットリオ・ヴェネト。その気高さと実力は本物であり、カリスマと指導力に優れた『KAN-SEN』だ。

 けれどそれは戦場の話。今は腹部からの激痛に喉を下品に鳴らし、放屁を繰り返して力み顔で便意に苦しむ雌でしかない。

 痛い、苦しい。一秒でも早くこの腹痛から解放されたい。彼女もまた、長期間の休みのない輪姦と拷問に限界へと達しようとしていた。

 折れてはならない。自分はヴィットリオ・ヴェネトだと鼓舞をする。しかし、次の瞬間の催しに、男たちの前で腹部を押さえていたヴィットリオは、屈した(・・・)

 

「だ……出させて、ください……♡」

「んー、もっとちゃんと言えって」

「ヴィットリオちゃんの何をどうひり出すのかな?」

 

 自分たちが打ち込んだザーメンを腹に溜め込み苦しむ美女を前に、兵士たちはひたすら小馬鹿にして楽しむ。

 魔王の厳命で将として彼女たちを迎え入れる。ただし、それさえ守れば何をしても構わない――――事実上、この美しすぎる雌たちを玩具に出来る褒美を与えられ、彼らは限界まで女神を追い詰めることに悦びすら感じていた。

 耐えられはしない。彼女たちが雌である限り。

 

「み、皆さんのザーメンを私のアナルから出させてください♡」

 

 堕ちる。荒々しく猛る兵士たちの性欲は、彼女たちが持ち得るどんな武器より強靭だった。

 

「うーん、まあ自分からなら合格か。じゃあ、ひり出す時にはこう言ってもらおうかな――――」

「そ、そんな言葉を……――――す、素直に申します♡」

 

 やはり、逆らえない。兵士たちが一瞬白けたような空気を出せば、ヴィットリオが慌てて声を発して答える。僅かに抵抗するプライドなど、圧倒的な排泄欲に負けるだけのゴミのようなもの。

 排泄用のトイレ。彼女たちが恥辱を感じるよう広い部屋に複数設置され、ヴィットリオが股を開いてしゃがみ込んだのは設置型、和式トイレと呼ばれるものだった。

 豊満な胸から銀色の陰毛まで、思わず崇めたくなる全裸を晒し、アナルプラグを入れられたケツ穴をその便器に向けるヴィットリオ。顔を絶望的な羞恥に歪ませながら――――叫ぶ。

 

「ヴェ、ヴェネトのケツマンコから……ザーメン、ぶ、ぶりぶり排泄許可をお願いします♡ ヴェネトに排便アクメをさせてくださいませ!♡♡」

 

 ヴィットリオであれば、否、女であれば誰でも憤死したくなるような排泄宣言。実際、羞恥に歪みすぎた彼女の顔は壊れた笑みと涙を浮かべ、嘲笑と興奮を兵士たちにもたらした。

 死んでしまった方が楽。だが、死ねない。死なせてはもらえないからだ。異世界の女神たちは敗北した瞬間から、生涯に渡り魔王軍に忠誠を尽くすことを義務付けられていた。

 これはある意味、その一歩。屈してしまったヴィットリオのアナルを塞ぐプラグが粒子に還る。それは排泄許可とも言えるものだった。

 

「ん゛――――ほおおおおおおおおおおおおおおっ!!♡♡♡♡」

 

 ブビッ――――ブビュウゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!

 押し固められたザーメンが腸壁をこそぎ落とすかのように突き抜け、ヴィットリオに原初の快楽をもたらしてしまう。

 痛みからの解放。天国に昇るような快感。聞くだけで蕩けるような美声だったものは下品な嬌声へと。凛々しく美しく、時に穏やかだった顔は――――排泄絶頂のアヘ顔へと変わり、堕ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…………』

 

 異世界の女神が捕らえられてから幾月か。特殊空間は時間の流れが異なるため、そう長くはなかったかもしれない。

 無論、女神たちにとってはそうではなかった――――後ろ手に縛られたことだけは同じでありながら、全裸で跪き、自らの意思で頭を擦り付けた彼女たちの変化を見れば一目瞭然だ。

 

「申し訳ございませんでした」

「『異世界の女神』などと呼ばれ、私たちは調子に乗っていました」

「偉大な魔王様の兵士様に教育していただき、それを心から反省しましたことを宣言させてくださいませ」

「もう二度と逆らいません。どうか愚かな雌だった私たちをお許しください」

「そしてどうか、魔王様に忠誠を尽くすことをお許しください!」

 

 イレイナ、シズル、ヴィットリオ、ソーン、アルトリア。

 言葉遣いはまるで別人だが、容姿と声は彼女たちのもの。魔王の前に跪き、城の地面に頭を擦り付ける無様な姿も、心を入れ替えたことを信じてもらうためなら躊躇いはない。

 兵士たちの徹底的な調教に、女神たちの反抗心は潰えた。最年少で魔女と認められた少女であろうと、狂人のような精神を持つ少女であろうと、空の脅威として数えられる十人のうちの一人であろうと、闇に堕ちたブリテンの王であろうと、栄光あるサディア帝国の長であろうと――――等しく、堕ちる。

 と、女神たちの屈服を聞き届けた魔王が、帳に遮られた王座から命令を下した。

 

 兵士たちが用意したのは焼き鏝(・・・)。跪く五人の背後にたった彼は、その焼き鏝を散々調教されて縦割れになったアナル、正確にはその左右の果実に向けて構え、押し当てた。

 

「あぎっ!?♡ ぎゃあああああああああっ!♡♡」

「うぎいいいいぃぃぃぃっ!?♡」

「あづいぃぃっ!♡ あづいですぅぅぅぅぅっ!♡♡」

 

 拷問時と同じで、本来の焼き鏝のように実際に焼いているわけではない。いや、むしろだからこそタチが悪い。

 彼女たちに刻まれているのは存在そのものに干渉する力。何をしようと二度と消えない刻印。熱だけでなく、存在そのものを犯される苦痛が彼女たちを襲っていた。

 だが、それが終われば永遠の刻印が――――魔王軍に敗北した証の『雌豚』の文字が五人の尻に大きく刻まれ、それを以て五人の女神の運命は定まった。

 

「それはおまえたちが我の配下である証……忠節を尽くし、励むがよい」

『ありがとうございます! 魔王様と兵士様に絶対の忠誠を誓います♡』

 

 ――――ちょろろろ、しゃあぁぁぁぁぁ。

 敗北と忠誠の証、雌豚として認められた女神たちは悦び、並んだ兵士たちの靴を舐めながら盛大な失禁を披露した。

 

 この日を境に、戦場は一変した。異世界の女神たちが兵士に加わり、対抗勢力を蹂躙していったのだ。

 倒れた男たちは、それでも救いがあったかもしれない。女神と見紛う美しい雌たちは、一騎当千の力を持ちながら下着を着けず痴女としか思えない衣装を纏っていたからだ。

 股下を隠せていないスカート、又はお尻を丸出しにした衣装から――――雌豚と刻まれた尻を振って戦場を蹂躙した。

 

 そして戦いが終われば猛将たちのもう一つの姿が、兵士たちを労う。

 

「あっ♡ あんっ♡ はーい、みんなのシズルお姉ちゃんだよ♡ みんな順番に……んっ、ほぉ♡♡♡♡」

「じゅっぽ♡ ぢゅうううううっ!♡♡ じゅぼぼぼっ♡♡ ちゅぱ……ふふ、私のひょっとこフェラで、何度でもイカせてあげますよ♡」

 

 戦場では前線で味方を鼓舞し、乱交パーティーでは皆の姉として上の口からケツの穴までモノを咥え込むシズル。鼻下を伸ばしてちんぽをフェラしながら笑顔を浮かべるイレイナ。

 

「嬉しい……みんな、私を恐れないでいてくれる……みんなの友達として、私も頑張らないと♡」

「ふん、軟弱な♡ もっと強いちんぽを挿入れろ♡ 私のマンコを貴様らのおちんぽ様で屈服させてみせろ!♡」

「遠慮しないでください♡ 私たちは共に戦う仲間です♡ お風呂のお供に、このヴェネトをお使いくださいませ♡」

 

 力を恐れられるトラウマを兵士たちの態度で克服し、恐らくは一番馴染みながら奉仕するソーン。兵士たちに活という労いを込め、穴を差し出すアルトリア。男たちの風呂に混ざり、身体を使って疲れを癒す役を引き受けるヴィットリオ。

 

 戦場では将であり兵士たちの友。それが終われば彼女たちは――――絶対の忠誠を誓う性奴隷。

 兵士たちに笑顔で奉仕する女神たちの尻には永遠に刻まれた『雌豚』の刻印が輝き、魔王軍に栄光をもたらしたとされている。

 曖昧である理由は単純。語り継ぐ者が必要ないからだ。――――女神を率いた魔王軍の栄光は、この先滅びることなく永遠に続いていくのだから。

 






黒セイバーの約束された勝利の剣にモルガーンついてないのは私の個人的なこだわりってだけです。いや何となく、別に譲ってもいいけど譲る理由もないし……。

基礎的な設定はリクエストからで、中身のプレイは私が考えました。ちなみに屈服宣言焼印は私の発案です。え、知ってる?はい……。即堕ち二コマって書いてあったからそこそこ早くはしてみた。私なりにですが。マジな即堕ち二コマって即喘ぎ犯され屈服なのだろうか。
前書きにも書きましたけど途中までは考えてたけどまあいいやと道具はマジカル、和式トイレは異世界から流れてきたんだよ!(裏設定)で通しました。おう異世界転移魔法あるんだ上等だろ。短編だし楽できるところは楽したいの目に見えてる。最近基本的に手に取るのが敗北無様屈服=小難しい理由が必要ないってのあると思う。

新しめのキャラだしせっかくなのでとヴィットリオだけ妙に気合が入ってる気がする。ケッコン艦ですけど容赦しません、エロいからね!!知ってるキャラ五人で挑みましたが、コンパクトに纏まりながら大小どうであれ全員出番取れたしちょうどいいのかな。個人枠でシャドバから書いても良かったと途中で思いはした(しただけ)。あとアヘ顔とおほ顔って違うと思うんだけどさすがに後者はかき分けというか表現がわからん。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。書きたいものを書きたい時に書いてる人間です。たまには別の作品開拓してもいいかなぁと思ってはいる。SAOとか……結局全部凌辱無様エロなのはまあそうね!
次回も未定なので私の気分が乗った時にお会いしましょう。ではまた次回〜


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アン、サレン、レイチェル=アルカード、BB(ギロチン拘束、マゾ化洗脳、下品洗脳、感度上昇)

とりあえず貰ったもんでホットなやつもう一本書こうかなと思って書きました。拙者、ギロチン拘束大好き侍、義によって助太刀致す。

というわけで既存作品からアン、サレン、BB。新規にBLAZBLUEから吸血鬼の姫、レイチェル様にお越しいただきました。よく来たな、下品になれ(直球)
サレンは推しキャラの一人。レイチェル様は好きな絵師の人が大量に無様エロを供給してくださっているのでいつか書きたいと思っていました。ていうかもっと書きたい。何なら初登場なのにヤバいド下品させました。そんなクロスオーバーエロ、どうぞ。







 

 

 金持ちの道楽というものは、いつの世も度し難いものだ。故に正常な者には軽蔑されながら、逆にそうでないものからは支持を得る。

 そしてこれは、金と力を備えた者たちの道楽――――この世界では、異世界からヒロイン(・・・・)を召喚し催し物にする(弄ぶ)習慣がある。

 ヒロインと呼ばれる者たちはその名の通り。その世界で重大な役割を持つ者。強大な力を持つ者。未来を約束された者。か弱いながらも強い意思を持つ者。その他、様々な絶美の雌(・・・・)が呼び出される。

 今宵の生贄は、四人。特殊な街のど真ん中に立てられた十字架。そこに手足を括り付けられ、生贄として捧げられた少女たちの耳に、どこからか声が響いた。

 

【さぁさぁ、本日のヒロインたちのご紹介! マナリアの姫、天才魔法使いのアン! サレンディア救護院のマスター、ママと名高いサレン! 永遠を生きる吸血鬼(ヴァンパイア)、世界の傍観者レイチェル=アルカード! AIにして月の裏側の管理者、BB!】

『んんっ、んんーっ!!』

 

 栗色髪の少女アン。金色のウェーブが眩しいサレン。ゴスロリに金のツインテール、吸血鬼レイチェル=アルカード。黒いコートにパンツが丸見えのミニスカ、BB。

 ヒロインたちは皆、困惑や殺意といった視線と声にならない声をあげている。というのも、拘束は十字架だけでなく大きなボールギャグも噛まれており、その涎が止まらない様で屈辱感と支配感を高め、準備期間さえ顧客を楽しませる作りとなっている。当然、ヒロインたちが吠えるほうが好みという顧客もいるため、それは日によって変わる(・・・・・・・・)仕組みになっていた。

 

 ヒロインたちの紹介に関してもそうだ。彼女たちそれぞれの世界でしか知りえない情報を紹介したが、それらも複数の巨大モニタ越しにショーを見守る金持ちたちに資料として行き渡っている。

 たとえばヒロインたちの人間関係、人物像や性格。本人たちが知りえない秘密。身体のスリーサイズや乳首、クリトリス、アナル、マンコが何センチか。陰毛はどれだけ長く濃いか。性感帯はどこか。尻穴の皺は何本備わっているのか……彼女たちが知れば愧死してしまう事細かなデータまで。ヒロインたちはその強制召喚と同時に、全ての権利がこの世界で管理されてしまい、顧客に行き渡るのだ。

 

【さあ! 今日のヒロインイベントは――――鬼ごっこ! ルールは簡単です!】

 

 そしてヒロインたちを使った催し物も、日によって内容を変える。今日は鬼ごっこであり、拘束されたヒロインたちにもそのルールが明かされた。

 

・制限時間は一時間。

・ヒロインは鬼に捕まれば犯され、その鬼の所有物になる。

・ただし、一人でも逃げ切れたら捕まったヒロインたちを含め元の世界に送還され、この世界の記憶も抹消される。

 

 あまりにも理不尽で馬鹿げたゲーム。少女たちの目に更なる怒りが灯るが、召喚時点で全ての人権を剥奪されたヒロインたちは、見世物としてしか活動を許されない。その人権が返還される条件は、ゲームに勝利することのみ。

 

【では早速、ゲームスタート!!】

『ふぶっ!?』

 

 覚悟や問いかけなどの時間は与えられない。ヒロインたちが目を見開いたその瞬間、光に包まれた彼女たちは街の各地に転移させられた。

 

「ぷはっ……もう、何がどうなってるの!?」

 

 ヒロインのうちの一人、アン。ボールギャグを解除され、滴った涎をハンカチで拭いて一息を吐く。

 わけがわからない。だが、止まっている暇はないと走り出す。

 

「とにかく逃げなきゃ! 捕まったら……っ!」

 

 捕まれば犯され、所有物にされる。冗談じゃないと思っているのはヒロイン全員の思いだろう。

 アンは魔法を使えるが、所持品は剥奪され学校の制服を身に纏うのみ。鬼がどういう者たちなのか未知数であり、自身の自由を簡単に奪える相手ともなれば逃げの一択だ。

 慌てず落ち着いて――――そんなアンが先ず初めにトラップ(・・・・)の犠牲になった。

 

「へ――――な、なにこれ!?」

 

 走りながら道路上の何かを踏み抜いた。アンに理解できたのはそこまでであり、次の一瞬にトラップは起動し完成してしまった。

 道の真ん中に設営された舞台に、アンが拘束される。それも先のような十字架ではなく、顔と両手を通すギロチン台(・・・・・)を模した拘束具。首枷は舞台の地面から支柱で支えられ、アンはさながら処刑を待つお姫様となった。

 だがアンを待ち受けるのは処刑ではない。その格好から、容易に想像はできることだろう。

 

「や、やだ……服が、消えちゃった……ん、く……っ!」

 

 ブラとショーツを一枚ずつ。学校の制服は拘束と同時に理不尽にも消失し、今やアンを守るものは頼りない上下二枚の下着のみ。何とか拘束を解こうと藻掻くも、手と頭はガッチリとギロチン拘束台に嵌め込まれ、両足も開かれ足首に掛けられた錠に地面から短い鎖が括り付けられビクともしない。

 

「ど、どうしよう。このままじゃ……」

 

 前屈みに拘束され、後ろも見れない不安感。見慣れない、誰もいない道の真ん中で下着姿で拘束される異常事態。自分は悪くないはずなのに、露出魔紛いの姿をしていることへの羞恥。

 可憐で凛々しい顔は朱色に染まり、魔法を使おうにも精神が乱れて集中ができない。それでもあと少し――――というところで、アンは見つかってしまった。

 

「おいおい。もう捕まった間抜けな女がいるじゃねぇか」

「ひ……っ! だ、だれ?」

 

 聞くまでもない。鬼ごっこの()だ。

 アンが必死に顔を後ろに向けたところで、自身を拘束する板しか目に映らない。しかし、お姫様を拘束した舞台の上に男が登ってきていた。

 プレイヤーの一人。ゲームを盛り上げるための鬼は、早速アンの格好を見て揶揄を飛ばす。

 

「しかし黒いブラにパンツかぁ。お姫様って聞いてたけど、なかなか色気付いてるじゃねぇか」

「な……だ、だめっ! 見ないで、見ないで!!」

 

 アンのブラとショーツは大人びた黒色。歳の割にかなり整ったスタイルを持つアンだが、大人びた下着を視姦と品定めでからかわれる羞恥の責めには思わず涙が浮かんでしまっている。

 お姫様とはいえ精神はまだ少女。顔も見えない男に下着姿を見られて冷静ではいられない。何とか逃れようと身を捩るも、男の視点から見るとふりっ、ふりっとお尻を振って雄を誘っているようにしか見えなかった。

 

「へ、そんなケツ振って誘わなくてもすぐにぶち込んで女にしてやるよ」

「そんなつもりじゃ――――っやぁ♡」

 

 ショーツが膝辺りまでずり下ろされ、アンの局部を守るものがなくなった。目に見えなくともその喪失、何より秘部を空気に触れさせ男の息がかかっていることくらいはアンにも理解ができた。

 

「あ……ぁ……あ、ぁ……」

「マンコは綺麗な初物。ケツ穴はひくついてやがる。そんなに怖がらなくてもいいぜ。さっきも言ったが――――すぐにぶち込んで気持ちよくしてやるからな」

「ひぃ!?」

 

 恐怖で言葉が出ないアンが悲鳴を零した。ぴたりと閉じていた膣口が指で開かれ、何か大きく柔らかい棒の先端が添えられた。

 ゲームのトラップに引っかかったヒロインが鬼に捕まった。となれば、引き起こる事象は決定付られる――――もっとも、初めから決まっているのがこのゲームなのだけれど。

 

「だれか、たすけてっ! グレア、ぐれ――――あ゛っ♡」

 

 肉が割られ割かれ、生娘だった姫君の悲鳴が響き渡る。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 一人目。股座に滴る純潔の証と共に、アンは最初の脱落者として観客を楽しませることになった。

 

 

 

 

 二人目の犠牲者(ヒロイン)も、そう長くは持たなかった。

 

「よく逃げ回ったが、ここまでだ!」

「く、捕まるもんですか……っ!」

 

 スカートと外装を翻し鬼から逃げ回るサレン。彼女は優れた実力を持つ剣士でもあるが、アンと同じく武器となるようなものは全て取り上げられ、屈強な男を相手に逃げ惑うしかない。さらに地形がわからない街中と鬼が持つ予想以上の身体能力を前に、捕まってしまう寸前の危機に晒されていた。

 

(こんなところで……あの子たちが待ってるのに……っ!)

 

 こんなわけのわからないゲームに巻き込まれ、捕まれば二度と帰れない。そうなったら残してきた救護院の子供たちや自分を慕う者はどうなるのか。家族を置き去りになどさせない。たとえ捕まって犯されたとしても必ず帰って見せる。

 だが強い意志も不条理を覆すには至らない。鬼に手を掴まれた瞬間、サレンに複数のトラップ(・・・・・・・)が発動した。

 

「く――――っ!?」

 

 必ず家族の待つ場所へ帰る――――そんな想いが簡単に捨てさせられるものが。

 

「え?」

 

 サレンは目を疑った。男に捕まった、そう思った時に目に映る光景全てが変わっていたのだ。

 照り付ける太陽。砂浜。漣の音。海。そう、ビーチだ。

 あまりに場違いな場所に転移(・・)したのが一つ目のトラップ。二つ目は衣装チェンジ(・・・・・・)

 

「あ、私……いつの間に、水着になって……?」

 

 彼女のスタイルに似合う翠のビキニと白い薄布。金色のポニーテールが眩しく、白磁の肌を陽光の下に見せつける。

 その水着は、以前サレンがビーチで着ていたものと同じ。お気に入りの一品だった。しかし、そんなことを気にしている余裕は彼女にはない、はずなのだが。

 

「あ……あ?♡ え……♡」

 

 視界が明滅する。思考が歪んでいく。呑気に自分の水着を認識してしまうほど、サレンから危機感というものが消え失せる。

 自分が今、何をするべきなのか。何をしたいのか――――サレンの碧眼に淫猥なハートが浮かび上がり、清廉潔白な少女は消失した。

 

「はぁ、はっ♡ わ、私は……っっ♡♡」

 

 三つ目のトラップが起動した瞬間、サレンは思考から危機感や躊躇い、恐怖が消える。あんなにも恐ろしかった男は、今や自分に幸福を与えてくれるであろう相手に見える。

 広々としたビーチ。近場の木に手を付いたサレンは、お尻を突き出して肩口から男を雌の貌と声で誘う(・・)

 

「お願い♡ 雌豚サレンをいじめてくださいっ!♡ おまんこ疼いて仕方ないわ!♡ 変態ドマゾの豚サレンを可愛がってほしいの♡」

 

 水着の股部をズラし、既に濡れたマンコを男に差し出す。清楚な救護院のマザーは、そうして立ちバックで男にレイプされることを選んだのだ。

 改造トラップ。このトラップを受けてしまったヒロインは、どれだけ強靭な意志を持っていても強制的に優先順位を変更させられ、抗えない欲求を植え付けられる。

 サレンが施されたのはいじめられるのが大好きなドMの雌豚(・・・・・)。この瞬間から、サレンは家族のことなど忘れ主人となる雄に躾られる雌豚となった。

 

「おっほぉぉーっ!♡♡♡♡」

「おら、鳴けよ豚っ!」

「ひぎっ!♡ ふぎぃ!♡」

 

 立ちバックのまま男の肉棒に激しく突かれ、白磁の美尻に赤い痕が刻まれるスパンキングを施される。

 

「ぶひっ♡ ぶひぃ!♡♡ んほぉぉぉーっ!♡♡♡♡」

 

 しかしサレンにとってはご褒美だ。膣内を弄ばれることは当然、生尻を襲う激痛。尊厳を捨てて豚の鳴き声を真似する無様さ。子宮を突き上げられて鳴らす下品な嬌声。

 全てドマゾの雌豚サレンにとっては悦び。凌辱こそ人生で最も幸福なこと。他の幸せなど、それに比べれば取るに足らない。

 

 二人目。価値観を塗り替えられた少女は、美しい水着姿と雌豚としての惨めさで残りの時間、顧客を盛り上げることだろう。

 

 

 

 

 

「くだらないわね」

 

 三人目のヒロイン、レイチェルは建物の上から街並みを睥睨し、ある一点に狙いを定めていた。

 

「私を侮辱した罪。死すら生ぬるい苦しみを受けさせ、贖ってもらうわ」

 

 高貴で不遜なる吸血鬼の姫。レイチェルに武器など必要ない。レイチェル=アルカードという存在そのものが力の象徴。彼女の力なら、このゲームの仕掛け人や顧客たちを逆探知し、転移で皆殺しにすることが可能だ。

 ゲームに勝ったところで約束が守られるとは思えない。なら、自身に屈辱を味わわせた者たちをこの世から葬り去る。それこそレイチェルの目的。

 位置を特定し、転移の力が作動。

 

「覚悟なさおぴょおぉぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

 

 刹那、レイチェルが素っ頓狂で間抜けな悲鳴をあげ、全身を痙攣させて悶え始めた。美しい容姿を永遠に保つ吸血姫も、無様な表情と声を発すれば下品になるということが見世物としてひけらかされる。

 レイチェルが引っかかったのは転移トラップ。そういった力を行使しようとした際、強制起動しヒロインに影響を与える罠だ。つまり、プライドの高いレイチェルが必ず陥る罠だった。幼い容姿から考えられないほどの実力と経験がある彼女も、この世界に召喚された瞬間から全てを掌握されていることには変わらなかった。

 

「おっと、無様な吸血鬼ちゃんを見つけちまったなぁ」

 

 と、レイチェルにとっては折り悪く、だがゲーム進行側においては予定調和の鬼役が姿を見せた。

 

「く、ひ、ぎっ♡ こ、の……消え、なさいっ!」

 

 こんな恥辱の姿を見せたからには生かしておけない。元々から彼女はそのつもりだったが、さらに意思を固めて手のひらを男に向けて翳した。

 はずだったが、レイチェルは気づけば全く異なるポーズを取っていた。上品な黒ドレスが台無しになるガニ股屈服ポーズ(・・・・・・・・)を。

 

「チンハメ媚び売りダンス♡ レイチェルのおまんこに立派なおちんぽハメハメしてください♡♡ ――――は?」

 

 我に返ったレイチェルは絶句した。否、レイチェルは正気のままだ。

 たとえ手を頭の後ろで組み、ドレスの構造の問題から美しい腋を見せびらかして降伏し、腰をヘコヘコと振ってスカートを翻していたとしても、これは間違いなく吸血鬼レイチェルの正気だった。

 

「おまんこ♡ おまんこ♡ おまんこお願いしま……く、やめな、さ――――ロリマンコにおちんぽください♡ 子宮がキュンキュンして、や、

やめなさいっ! ふぎ――――おまんこヘコヘコ♡ おまヘコダンス♡ はいっ、はいっ♡♡」

 

 正気と正気がぶつかり合い、レイチェルの奮闘虚しく身体は下品すぎる腰振り無様ダンスを踊り、言語までも呑み込まれていく。

 淫語強制、男を見れば必ずハメてもらうために誘惑しなければならない。雄には絶対服従。力が強大なレイチェルは、それが仇となりとびっきり下品な洗脳トラップを受けてしまったのだ。

 永遠に幼き吸血鬼の淫語ハメ請いダンス。だが、運が悪いことに男はそれに満足せずニヤニヤと笑いながら先を要求した。

 

「足りねぇな。もっと下品なことしてくれよ」

「ふ、ふざ――かしこまりました♡」

 

 レイチェルがその衣服を変質させる。袖が広い腕、足のブーツ、胸上の大きなリボンを除いて衣服を消失(・・・・・)

 その素材を使い、マンコにくい込むえげつないV字の黒いハイレグ水着を生成。くい込みが激しいマンコはもちろんのこと、小さな膨らみのある胸の乳首が完全に見えてしまう変態水着だ。

 そしてガニ股は変えず、今度は両手をその美しいV字ラインに添え、上下に激しく動かし始めた。

 

「ハイグレ♡ ハイグレ♡ ハイグやめハイグレ!♡♡ ハイグレ♡ハイグレ♡ハイグレ♡ やめハイグレッ!♡♡ ハイグレェェェェッ!?♡♡♡♡」

 

 滑稽な仕草を繰り返し、ハイレグ水着をマンコとケツにくい込ませた吸血鬼の姫は、今すぐに憤死しそうな怒りを洗脳によって抑え込まれ男を誘惑する。

 

「ははは! とんだ変態ヴァンパイアだなぁ! 客を楽しませたいからな。しばらくそうやってろ」

「はひぃ♡ ハイグレ♡ ハイグレ♡ ハイグレ♡ ハイグレ♡ ハイグレ♡ ハイグレ♡ ハイグレッ!♡ ハイグレッ!♡ ハイグ――――やめてぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

 

 悲痛な渾身の懇願。それを最後に、レイチェルの正気は呑み込まれた。

 三人目。そうカウントされるまで、レイチェルは死すら生ぬるい無様を晒し続けた。

 

 

 

 

 

 

「ふふーん、BBちゃんは賢いんです。皆さん、情けないですねー」

 

 四人目。最後の一人となったBBは、一時間という制限の間際まで鬼の追跡、トラップを躱し続けていた。

 これも一重に自分の実力、とスキップを踏むBB。

 

「まあでも、勝っても素直に出してもらえるとは思えませんし、今のうちに策をかんがあべべべべべべべべっ!?♡♡♡」

 

 ――――というのは、もちろんBBの思い込み。

 最後の最後でトラップを踏み抜いたBBに四方八方から光線が突き刺さり、彼女はレイチェル以上に無様なアヘ顔を晒してしまう。

 トラップを掻い潜るも何も、彼女に対しては程度の低いトラップしか仕掛けられなかった。これは時間まで余裕で逃げ切れると調子に乗るBBを見せ、その滑稽さを顧客に楽しんでもらうための演出に過ぎない。

 

「ひ、ひぃぃぃっ!?♡ イクっ♡ イクイクイクっ!♡♡♡♡ イグッ!?♡ イグゥゥゥゥゥッ!♡♡♡♡」

 

 そんな滑稽無様なBBには、即堕ちトラップが用意されていた。強制発情に感度上昇。肝心の感度上昇率は数千倍(・・・)。如何に常人離れした能力を持つBBであれ、汗が流れる感覚、衣服と肌が擦れる刹那に満たない刺激でイクようになってはどうしようもなかった。

 何とか衣服を解除して全裸になるも、今度は僅かな風が乳首を撫でるだけで絶頂。座り込めば尻が地面に触れる感覚で絶頂。

 当然、そんな全身性感帯のイキ地獄で鬼に見つかれば――――――

 

「お゛ぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ゛!?♡♡♡♡ イ゛グゥ゛――――ッ!!♡♡♡♡」

 

 チンポを数千倍感度のマンコにぶち込まれ、重く野太い下品な悲鳴をあげるに決まっている。

 

「イグッ!♡ お゛ぉ゛イグゥッ!?♡♡♡♡ イグイグイグイグ、イグゥゥゥゥゥゥゥッ!!♡♡♡♡」

 

 ただ地面に押し倒され、正常位で犯されているだけ。しかし、膣内を擦る感覚、ピストンで男の肌とBBの肌が音を立てる感覚、自慢の爆乳がブルンブルンと踊る感覚、果ては思考を停止した絶頂宣言の声でさえ、彼女にとってはイキ地獄。一秒で数十、数百の絶頂を経験し、AIのプログラムは焼き尽くされかけていた。

 

「イグっ♡ イギじん゛じゃい゛ま゛ず゛っ゛♡♡ だず、だずげでく゛だざい゛!♡♡ な゛ん゛でも゛じま゛ずぅ゛ぅ゛ぅ゛っ゛――――――イ゛グゥ゛ゥゥゥゥゥッ゛!?♡♡♡♡」

 

 遂に鬼に媚を売り、救いを求めるBB。だが、その救いが聞き届けられることはもちろんない。無視をされ、ひたすら犯される。犯され続ける。超高度な知能の全てを、雌の絶頂を受け止めるために捧げる。

 四人目。相手を手玉に取るはずの少女は、力の差から逆に手玉に取られ、二度と快楽に逆らえない肉体にされた。

 

 これで全員。今日のイベントも大盛況であり、最後は全員が犯される様子をモニタに映し出されながら敗北を刻まれることになる。

 

「あっ♡ うっ♡ あ、あ、あっ♡ あぁぁぁっ!♡♡♡♡」

「ぶひぃぃぃぃっ!♡♡ んおっほぉ!♡♡♡♡ もっと、もっと痛くぅ♡ あ、雌豚の分際で人間様の言葉を使って申し訳ありません!♡ ぶひ、ぶひぶひぃ!♡」

「おほっ♡ おほっ♡おほっ♡おほっ♡♡ し、子宮おほっ♡ 突かれるおほっ♡ 度におほっ♡ 叫びますおほぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

「イグイグイグイグイグゥ!♡♡♡♡」

 

 アンはギロチン拘束のままマンコをすっかりちんぽに解され、快楽堕ちし幸せそうな顔を。

 サレンは水着姿の立ちバックで犯されながら尻が真っ赤に腫れ上がるほどご褒美を与えられ、せっかくの絶美が台無しになる豚鼻を自らの手で作り、雌豚になりきっていた。

 レイチェルは四つん這いで待望のちんぽを挿入。子宮を突く度に下品に鳴けと命じられ、言葉を途切れさせながら泣き腫らした顔で叫びあげる。

 BBはもはや言語にすらならない。彼女に言葉が許されるのは、主人の鬼が命じた時のみだ。

 

 そして、モニタに全員の貌がドアップで映し出された瞬間、示し合わせた鬼たちが一斉に膣内射精を行った。

 

『おまんこイクゥゥゥゥゥゥッ!!♡♡♡♡』

 

 ドビュッ、ドビュルルルルルッ!!

 子宮に妊娠確定のザーメンが注ぎ込まれ、四人のヒロインは快楽に染まった無様なアヘ顔を大画面にさらけ出す。

 アン、サレン、レイチェル、BB。誰もが美しい面を、誰もが認める下品なアヘ顔に変えた。

 そしてイベント最後の締めは、アヘ顔ダブルピース(・・・・・・・・・)の性奴隷宣言と決められている。

 

「あへっ♡ ま、マナリアのお姫様なんてやめて……ご主人様の性奴隷になりますぅ♡」

「ドマゾ変態、アヘ顔雌豚サレンを一生いじめてください♡ ぶひん♡」

「頭の先からケツ穴の中、子宮の奥まで捧げ、レイチェルはあなたの変態吸血鬼になります♡ いえ、ならせてください♡」

「絶頂奴隷のBBちゃんを、よろしくお願イグゥ!♡♡♡♡」

 

 ヒロインたちの人格の原型など求められない。彼女たちがどんな存在だったのかは、この世界のデータに刻まれるのみ。現実の彼女たちは、異世界で変態ヒロインとして永遠の性奴隷として扱われる。

 次に召喚されるヒロインは誰になるのか。どんな無様を晒すのか――――彼らの楽しみは、召喚されるヒロインの数だけ永遠に続いていく。

 

 

 






(やりすぎたかなと思いながらもまあいいかと速攻で書き上げた顔)

水着サレン復刻中。みんな引こうな!強いから!水着にしたいと思っていたらナイス追加発注をいただき採用しました。ママサレンの水着はエロい。ちなみにサレンのママはマザー的な意味なのですが。ていうかママキャラ多いけど別にママ要素を好みとはしてないんですよね私。単純にプリコネにママ呼称該当が多すぎる。
ハイグレは初採用。レイチェル様にめちゃくちゃ無様させてぇ!せややってみよ!でやりました。あのさぁ……まあエロ短編集だしこっちくらいは採用していいかなって。普段はちょっと複雑な感情が絡みまして……。

鬼ごっこだし何かトラップ的なもの候補ありますかと聞いたら素敵な答えが返ってきたのでこうなった。レイチェル部分以外は完全にネタをそのまま採用してド下品ドエロに。チンハメ請い言い出したのは私なので主犯は私になりますね()

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。不定期更新頑張っていきます。感想いっぱい貰えて嬉しい……もらえると毎回嬉しい……ではまた次回〜


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シャナ、甘雨、レン・ブライト、フォーミダブル、イレイナ、ネネカ(洗脳、ふたなり、丸呑み、人格排泄、常識改変)

はい、大変長らくお待たせ致しました。お気に入り1000突破記念兼もうすぐ1500突破記念です(ヤケクソ)

私の小説でメインな要素であるものを全面に押し出して詰め込みました。なかなかの1作になりましたが、これ中身の要素全部喰える人そういるのかな……とは思いますね。けどかなり満足な1作になりましたので、よろしければ見ていってくださいませ。





 

 とある世界。様々な世界への〝道〟が作られたその場所。

 彼らの目的は一つ。実験と、母体の構築。強大な力を持つ各所の少女(ヒロイン)を連れ込み、捕え、心を奪い、従える。当然、目的が崇高から程遠いというのであれば、道中に様々な遊び(・・)が加えられて然るべきだ。

 何せ――――美しい少女たちを弄ぶ者の欲望が汚らしくないわけがないのだから。

 

「あ、あ、あぁぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥」

「ふおっ♥ふぉぉ!♥♥♥ んぎぃぃぃっ!!♥♥♥♥」

 

 ちょうど、広い研究室に二人の少女が局部を抑えて並び立っている。二人とも可憐な少女であり、既に捕らえられた少女(ヒロイン)だった。

 一人は闇色のコート、ピッチリとして黒いバトルスーツを着て一目でただの髪色ではないとわかる火の粉を振り撒く炎髪灼眼の少女、シャナ。

 二人目は足先から首下までボディタイツを着て、水色の髪と仙人の証である角を備えた少女、甘雨。

 

 二人は今、とある実験の真っ最中であり、ニヤニヤと笑う形ばかりの白衣を着た男に見守られながら股間部を押さえ込み、開いた口から涎を垂らして叫びを上げていた。

 

『んっお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛♥♥♥♥♥』

 

 そしてその叫びが、より一層品のないメスであることに特化した濁りのものへと切り替わった瞬間、両手を股間部から離して大きく身体を逸らす。

 

 ブチッ、ビリビリッ、ぶるんっ!♥♥♥♥

 

『おほぉ!!♥♥♥♥』

 

 そして両者とも、スーツとタイツの股間部を引き千切り(・・・・・)、あまりに大きなふたなりちんぽ(・・・・・・・)を堂々と露出させた。

 可憐な少女の股間から生える超巨根の迫力は絶大であり、竿と同様に立派な睾丸が残った黒スーツとタイツにずっしりとした重さ、大きさを表しながら包まれていた。

 

「よーし、ふたなり化は成功したな。おい、おまえらの目的を言ってみな」

 

 本来想定される男のモノより遥かに立派なシャナと甘雨のふたなり。今か今かと射精の時を待ちわび、剥き出しの亀頭から濃厚な臭いのチンポ汁をアメーバのように滴らせている。

 そんな少女として有り得ならざるモノを股間に反り返らせながら、シャナと甘雨はなんてことない表情で男に向かって言葉を返した。

 

「今さら何言ってるの? このふたなりちんぽをシコシコ♥シコシコ♥って惨めに扱いて、私たちの力を無様射精で全部吐き出すのがフレイムヘイズの使命よ♥」

「おちんぽからザーメン(力の塊)びゅーびゅーって無様射精して、クソザコになった私たちを実験動物が犯して、その状態で産まれてくる子供の力を計る……でしたよね♥」

 

 ――――正気の顔で正気ではない言葉を口にする二人。

 シャナと甘雨が死んでも口にしないような言葉が、二人の声と二人の意思で空気に乗って言の葉となる。

 巨大なふたなりを携え、平然としている時点で察することができるだろう。シャナと甘雨は、既に完全な洗脳、人格の入れ替え(・・・・・・・)が終了した少女(ヒロイン)だ。一見正気に見え、彼女たち自身も一切の違和感を持たないが、元の使命や目的を重視する思考は全くないと断言していい。

 故に力が強大であろうと、シャナと甘雨は男の言葉に従って実験に付き合う。実験に付き合うことこそ本心からの願いであり、使命であるから。今は自分たちの能力をザーメンに乗せてぶちまけることが一番大事なこと。そう、この二人でさえも思わされてしまっていた(・・・・・・・・・・・)

 

「おーおー、わかってりゃあいいんだ。じゃ、しっかり頼むわ」

「おまえに言われるまでもない。ちゃんとふたなりおちんぽシコシコして、大事な力を全部ザーメンにしてぶちまける♥」

「任せてください。チンしこをすることが私の仕事♥ 喜んで残業させてもらいます♥」

 

 そうして、二度と戻してもらえないかもしれない力を吐き出すため、極太極長ふたなりちんぽを両手で掴むシャナと甘雨。

 二人の代わりとなる少女(ヒロイン)は、それこそいくらでも連れてくることができる。だからこそ、炎髪灼眼と半仙という希少な存在に無様を晒させて希望を無自覚に断たせるという外道な遊びができるのだ。

 

「能力射精排泄、シコシコ実験開始。ふんっ!♥♥」

「能力射精排泄、シコシコ実験開始します。んおっ!♥♥」

 

 ギュッ、シコシコシコシコシコシコシコシコッ!♥♥♥♥

 

 あまりにも卑猥で侮辱の実験名を口に出しながら、ふたなりちんぽを握った瞬間に見せる快感を覚えた表情、必死の扱き顔。そういったものを包み隠さず表現しながら、シャナと甘雨は極太極長ふたなりちんぽをシコシコ♥シコシコ♥と全力オナニーする。

 

「ふっ♥ふっ♥ふっ♥ふっ♥」

 

 シャナは快楽を我慢して無表情を貫く……と思わせて耐え切れず、口の端から涎を垂らした無様な射精我慢顔でちんぽを扱いている。

 

「おっ♥おっ♥おっ♥おっ♥」

 

 逆に甘雨は快楽に素直になり、声に合わせた下品な表情でオナニーに興じている。この差異は本人の性格が再現されていること、もしくは実験観察者の趣味によって決まっている。今回はどちらにしても、シャナは快楽を耐えようとして無様な顔になり、甘雨は快楽を受け入れて下品な顔になる。

 結局のところは両者ともに品格が失われたものであり、下から上、上から下に手を高速で動かし、スーツとタイツの中でドクッ♥ドクッ♥と力の塊を溜め込んだ睾丸からザーメンを登らせ、手が届き切らない亀頭を震わせることに変わりはない。

 

「シャナ、おちんぽイクッ!♥♥♥♥ 無様顔アクメ開始するッ!♥♥♥♥」

「甘雨、おちんぽイキますっ!♥♥♥♥ 一番搾りザーメン、アヘ顔アクメで射精します!♥♥♥♥」

 

 ドプッ、ドブブッ!♥♥♥ ブビュウゥ!♥♥♥

 

 一発目の射精。重く膨大なザーメンが吐き出され、二人が揃ってアクメ顔になって射精に至る。

 だが、二人の力の質が巨大であるためか、本来ならば絶頂直後の扱き、締め付けでさらに加速するはずのザーメン射精が水道管を詰まらせたように勢いを失ってしまった。

 

「ちっ、こんな量じゃいつまでかかるかわかったもんじゃねぇな」

 

 可憐な少女たちの無様な扱きを見て楽しいことには楽しいが、彼も他に弄びたい、抱きたい少女(ヒロイン)たちがいる。だが、一度始めた実験を投げ出しては小言をもらってしまうかもしれない――――ならば、と男はニィと唇の端を吊り上げた。

 

「おい、愚鈍なてめぇらのために装置起動してやっから、さっさと姿勢を正しな」

「うるさい。言われなくても、無様屈服のポーズはする♥」

「自分たちがどれだけ惨めなことをしてるかも理解できない、ガニ股屈服ポーズですね♥」

 

 何を口走っているかは理解している。ただ、その内容を正しく認識することが二人にはできない。だから平然と脚を広げ、腰を深く落とし、両手を上げてガニ股腋見せポーズをしてしまえる。

 

【射精補助器具、装着開始】

 

 シャナと甘雨が僅かに小さくなった(・・・・・・・・・)ふたなりちんぽをガニ股で構えると、部屋から無機質な機械音と金属音が響いた。

 突如として現れたのは銀色のパーツ。金属で出来たそれは、シャナと甘雨の股間部、そしてふたなりの竿に装着される。

 

『んんっ!♥♥♥』

 

金属のパンツ(・・・・・・)。股部で合体し、睾丸の形までくっきりと浮かび上がらせた金属で編まれた下着は、スーツとタイツの上にあるだけではなくチンポを出す穴まで考えて設計され、ガニ股と共に非常に滑稽な姿を生み出した。

 無論、単なる金属の下着というわけではない。より滑稽で、より無様になるのはここからなのだ。

 

【射精強化システム、起動】

 

 温かみを感じないアナウンス。それと同時に、金属パンツ内部に曲がりのある()が出現し、二人のアナルを突き上げる(・・・・・)

 

「ん゛っお゛お゛お゛お゛お゛お゛!♥♥♥♥」

「ほぎぃぃいぃぃいぃいいぃいんっ!♥♥♥♥」

 

 ブビュゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥

 

 文字通り、穴を突き上げられた衝撃は特量のザーメンへと生まれ変わった。

 シャナと甘雨に備わったふたなりちんぽには、しっかりと前立腺が存在している。機械のパンツに誂えられた専用ディルドは、その前立腺を的確に押し込み、射精力を高めるシステムというわけだ。

 しかし、前立腺での強制射精はあくまで量を重視したモノ。そこで、アヘ顔ケツアクメ射精をした二人に向かって、実験観察者の男はあるワードを口にした。

 

「さっさと射精しやがれ、この雌犬(・・)ども」

『イグッ!!♥♥♥♥』

 

 ビクンっ♥ドビュルッ!♥♥♥♥

 

 ガニ股屈服ポーズの雌犬たちのちんぽが跳ね、たっぷり力が練り込まれた熱いザーメンを噴射させた。

 

「雌犬! 雌豚!」

『イグッ、イグッ!♥♥♥♥』

 

 ビクンっ♥ビクンっ♥ブビュブビュ!♥♥♥♥

 

 今度は二回。大きく上下に二度跳ねた巨頭から、二度の絶頂宣言を以て二度の特濃射精――――男があるワードを口にしただけで、だ。

 

射精誘発ワード(・・・・・・・)を管理番号47、122に譲渡。さあ、あとは好きなだけ射精しな」

 

 そう、彼女たちの脳には単純な価値観、倫理観、思考の置き換え以外にも様々な仕掛けが施されている。

 今示したように特定のワードを耳にするだけで絶頂をしてしまう――――特定のワードを口にする(・・・・)だけで、脳が勝手に快楽信号を限界突破させる、などだ。

 

「おちんぽ!♥♥」

 

 ドビュルッ!♥♥♥

 

 シャナが恥ずかしげもなく男性器の名を叫び、睾丸に集めた力を尿道からザーメンにして噴射する。

 

「おまんこ、ケツ穴!♥♥」

 

 ブビュッブビュッ!♥♥♥

 

 甘雨もまた真面目な顔ではしたない淫語を口走り、変態的な表情で無様な射精を試みていた。

 彼女たちは今、自分たちの力を射精して吐き出すことが何よりの使命だと信じ切っている。つまり、そんな彼女たちに射精力増加の前立腺刺激と即射精ワードを託せばどうなるか――――火を見るより明らかに、ふたなりちんぽから猛烈な勢いでザーメンが噴火した。

 

『ちんぽ!♥ ちんぽまんこ!♥♥ ケツ穴ケツ穴!♥♥♥ ちんぽケツ穴ケツ穴まんこ!♥♥ おまんこおまんこおちんぽぉ!♥♥♥♥』

 

 ドビュルッ、ブビュッブビュッ!♥ブビュゥブビュゥ!♥♥ドプッドプッドプッドプッ!♥♥ドッピュドッピュドビュルゥ!♥♥♥

 

 生きていることが恥辱とばかりに低俗な単語を連発し、全力でザーメンをアヘ顔射精し続けるシャナと甘雨。連続射精にちんぽの角度が上昇し、自分たちにザーメン(力だったもの)が振りかかろうがお構い無しに射精、射精、また射精。

 絶頂するごとにより深まり、勢いを増す射精。反比例し、小さくなっていく(・・・・・・・・)ふたなりちんぽ。

 そもそも、ありえないほど巨根だった理由はそれほどシャナと甘雨の能力が優秀であった証明であり、その能力が排泄されていけば小さくなるのも自明の理。

 

『おちんぽ!♥♥おまんこ!♥♥♥ケツマンコォ!♥♥♥』

 

 たとえ、世界を変えるほどの器の持ち主であろうと、千年という時を生きた半仙であろうと、今は下品な言葉と下品な表情と下品なペニスを操る集められた母体のうちの一匹。

 実験室に撒き散らされる二人の膨大な力。吐いて捨てるほどあるとばかりに、無駄に消費されていく圧倒的な力の束。

 そしてついに、巨根が通常サイズのペニスへと退化した。最後のひと踏ん張りにシャナと甘雨が歯を食いしばり、ガニ股を大きく突き出し、息を大きく吸い込み全力全開で声を張り上げる。

 

『おちんぽお゛お゛お゛ぉ゛ぉぉぉぉぉぉぉッ!!♥♥♥♥♥』

 

 ドビュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥

 

 最大級の絶頂。最大級の射精。ガニ股がガクガクと痙攣し、言葉を叫んだ舌先が天を突き、立派だったちんぽが指先サイズに縮むまでザーメンは吐き出された。

 自動で収縮した機械パンツの穴からちょこんと飛び出す、否、穴の上に乗ったシャナと甘雨のふたなりちんぽ。持てる力の大半を吐き出し、力の象徴を持つシャナなどは火を失った赤髪となり、かつての鮮烈な真紅がどこか霞んでさえ見えた。

 

『……お、おちんぽぉ……♥』

 

 ピュッ♥

 

 それでも最後の一滴まで。ふたなりちんぽが小指以下のサイズ、短小ゴミちんぽに成り果てながら残りカスをぴゅるぴゅる♥と漏らすまで――――シャナと甘雨は、心に刻まれた使命を果たし続けていた。

 

 

 

 

 

 

少女(ヒロイン)たちを捕まえ、人格を書き換える。ということは、それ相応の工程がなくてはならない。

 ここではその一つが行われている。狭い空間で死角から飛び出す無数の触手。触れれば一瞬で女を縛り、メスへと堕とす力を持ったそれを――――大鎌を操るスミレ髪の少女が一蹴に伏した。

 

「この程度? それとも、まだレンと遊んでくれるのかしら」

 

 元執行者〈殲滅天使〉、レン・ブライト。身の丈を超えようかという大鎌を手足のように操り、触手を寄せ付けない。年齢に見合わない戦闘能力の持ち主だ。

 

「幕引きよ」

 

 そして、再びレンを襲う触手の動きを止め、放った小型の攻撃機で薙ぎ払う少女。上品な淑女のドレスを身に纏いながら、肌成分多めの爆乳にネクタイを挟んだ艶やかな令嬢のような彼女はフォーミダブル。

 

「あら、ありがとう。助かったわ」

「いいえ、お互い様ですもの」

 

 両者ともに優雅な佇まいが感じられ、このような状況でなければスカートを摘んで本物の令嬢のように挨拶を交わしていたことだろう。

 

「これが終わったら、レンの淹れた紅茶でも如何かしら? 素のフォーミにも興味があるわ♪」

「な、何のことですかしら。とにかく――――全ては、この場を切り開いてからですわ」

 

 謎の場所に連れ出されたレンとフォーミダブルは、お互いの立場を詮索するより先に共闘を選んだ。実に素早い判断は功を奏し、触手の餌食になることは免れたのだ。

 そうして強い力を持つ可憐な少女たちは、鳥肌が立つほどおぞましく夥しい触手たちを前にしても優雅な振る舞いを崩すことなく、構えを取って戦技を見せつけた。

 

「そうね。この子たちの相手はあんまり楽しくないから――――すぐに〝殲滅〟してあげる」

「わたくしたちへの狼藉、後悔させて差し上げますわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「むー!♡♡ ぅむーッ!♡♡♡」

「んん、むーっ!♡♡ むおぉぉぉっ!♡♡♡」

 

 数分後、レンとフォーミダブルはその頭を呑まれて(・・・・)いた。

 ワーム、という魔物を想像してもらえば連想は容易いか。それに似た薄ピンクの肉塊がどこからともなく現れ、二人を頭から呑み込んで空中に吊るし上げたのだ。

 

(こんな、もので……レンがっ♡)

(気持ち、悪いですわっ♡ 早く引き剥がして、レンさんと……っ♡)

 

 頭を無理に持っていかれた状態で、顔面が内側の肉に当てられて気色の悪い体液を浴びせられている。それでも正気を保つ二人は全身で抵抗をするも、首元で窄まった肉の力で頭の拘束は固く、肉塊の表面にレンとフォーミダブルの可憐な顔を浮かび上がらせることしか叶わない。

 

「ん゛ん゛っ♡ む、おッ!♡」

「ん゛む゛ーっ!♡ もぉぉ゛おッ!♡」

 

 あとは、抵抗のダンスでレンのスカートがピラっピラっ♥と翻り妖艶な紫の下着が見えることや、フォーミダブルの爆乳が暴れた結果、ドレスが崩れて生乳が露出をしているなど、本人たちの視界が肉壁一色になっているからこその光景が、恐らく観客(・・)たちには好評となるくらいであろうか。

 

 ズリュゥ♥♥

 

『お゛ぉ゛ッ!?♥♥♥♥』

 

 そして、ワームの本格的な捕食(・・)が始まった。抵抗を続けるレンとフォーミダブルに対して、内側の肉から潤滑油となる媚薬粘液を増量排出。

 優雅さを失った二人の悲鳴が響くと同時、肉塊が蠢き二人の身体をさらに呑み込む。上半身、フォーミダブルの爆乳が外面に浮き上がるまで。

 

「んごぅ゛♥ ぶむ゛ぅぅぅぅぅッ!♥♥」

「お゛ぐーーーッ!♥♥ む゛ぶぅぅぅッ!♥♥」

 

 それでもレンとフォーミダブル(喰われた哀れなメスたち)は肉体的な抵抗を捨てず、何とか吐き出させようと必至にもがいた。

 優雅とはかけ離れた声、スカートが翻る品のない足使い。呑み込まれてはいけない、という本能的な抵抗感。

 だが、二人の激しい抵抗を察知したワームが一度呑み込む動きを止め、下半身を残したまま彼女たちの上半身を味わうように揉み込み始めた。女を壊す特濃媚薬が溢れる肉壁で、だ。

 

『んん゛お゛う゛ぅぅうう゛――――ッ゛♥♥♥♥』

 

 ぷしゃ♥じょぼぼぼぼぼぼぼっ♥♥

 

 顔のシルエットが僅かに反り返り、荒ぶっていた二人の両足が規則正しく足の先までピンッ♥と立ち、中心から黄金色の水が地面に向かってシャワーのように弾けた。

 弛緩作用を含む媚薬を上半身で取り込んだが故の失禁。お漏らしがレンの紫の下着を汚し、フォーミダブルのロングスカートの先からまるで屋根に溜まって落ちる雨粒のように濁り水が落ちていった。

 

 足が揃えば終幕。ビン立ち状態の下半身がずりゅん♥と呑み込まれて、二人の身体のシルエットが薄ピンクの表面に浮かび上がった。個性ある可憐で優美な立ち姿だったレンとフォーミダブルは、直立で寝そべったように共に揃えられ――――肉壁の奥まで丸呑みされていく。

 

「ふむ゛ーッ!?♥♥♥ む゛ぶぅぅぅぅ!♥♥」

「む゛ぼぉ゛♥♥ ん゛っお゛ぉ゛ぉ゛!♥♥♥」

 

 内側での叫びは抵抗、というよりは媚薬効果と肉壁の擦れで喉が勝手に震えてしまうのだ。この責めによって弄ばれる少女(ヒロイン)たちは、誰であれ例外なくこうなる。

 しかし、丸呑みをされてそれで終わり、では当然ない。まず二人が差し掛かったのは肉壁がブラシ(・・・)のようになっている部位。そこで全身を愛撫される。

 

(ひぐっ!♥♥♥ 服、溶けて……身体中、擦られて……乳首、勃つぅ!?♥♥♥♥)

(ゴシゴシされてっ♥ 敏感なところ全部擦られてますわぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥)

 

 衣服が溶けていく。これは服や装飾品を溶かし、自分が何も身に着けてはいけない身分だということをはっきりと教えてもの。

 場合によっては人格を変更せずに屈服をさせる責めもあり得るため、このワームもこの後の(・・・・)あらゆるパターンに繋げられるようになっているのだ。

 身に付けていたもの全て。小便に濡れたスカートや下着すら分解されて、二人は生まれたままの姿で肉壁の深くまで運び込まれる。呑み込まれなかった二人の武装も、手放してしまったが故に自分たちの小便で濡れて穢れていた――――抵抗の時間は終わり、あとは処理(・・)が待つのみ。

 

(小さな触手で、レンの身体が……どんどん、奥に……あひぃ!?♥♥♥♥ か、顔が気持ちいい♥♥ 擦られて、全身擦られて、全身オナニーしてるぅぅっ!?♥♥♥♥)

(息が、苦し……ちが、息が、気持ちいいっ♥♥ わたくしのからだがぁ……おへぇ!?♥♥♥♥ 股間、しゃぶりつかれて、またイクゥ!♥♥♥♥)

 

 思考すら愛撫の感覚に呑まれ、取り捨てされた断片的なものにしかならない。肉壁自体、肉壁から伸びた細い触手、濃厚な体液。それらが同時にレンとフォーミダブルの裸体を襲い、作り替えているのだ。如何に彼女たちが聡明と言えど、結果は等しくなる。

 顔、胸、腹、秘部、陰核、尻穴、太股、足先。全てが敏感な性感帯と成り果て、二人の意識が快楽に呑み込まれた時――――部屋の内部に姿を見せたワームの上部、反対側で()から、レンとフォーミダブルが排泄された。

 

 ブリュ、ブリュリュッ!♥♥♥

 

『ん゛ぉ゛♥♥♥♥』

 

 本当に排泄をするようにひり出されていく少女たち。衣服を溶かされ、外気に触れる生肌の感覚で絶頂してしまう。十数分前まで強者として立ち振る舞っていたレンとフォーミダブルは、たった一度ワームに呑まれ吐き出されただけで淫乱なメス奴隷へと成り下がった。

 残った足先がずるずるとひり出され、最後にぷっ♥と地面に向けて吐き出された。

 

『ほひんっ♥♥♥』

 

 あまりに惨めで無様に排泄され、情けない声で地面に叩きつけられたレンとフォーミダブルは、アヘ顔で身を投げ出すことしかできなかった。

 全身をワームの体液でベトベトにし、四肢をだらしなく投げ出す。フォーミダブルの爆乳がビクンビクン♥と痙攣し、レンの成長途中である乳房の先端が大きく勃起。整えられた陰毛、まだ生え始めな恥毛。どちらもたっぷりと媚薬体液と愛液に濡れている。

 そうして膝曲げ大股の下品な仰向けで、二人は完全敗北した姿を晒していた。

 

 

 

 無論、これで終わりなどではない。むしろ、ここからが本格的な洗脳(・・)の始まりだった。

 散々切り捨てられた触手たちが集い、二人の身体を空中に吊し上げ、M字開脚で拘束――――意識が朦朧とした二人にどこからか薬品が仕込まれた瞬間、彼女たちの腹から強烈な音が鳴り響いた。

 

『おほぉ!?♥♥♥♥』

 

 身体を逸らすこともできず、ぐぎゅるるるる♥と痛々しい腹痛に叫びを上げる。二人の思考はその腹痛に集中、否、移動(・・)した。

 

 モコ♥

 

「ふぐ、ぐぅ……♥♥」

「お、お、おぉ……♥♥」

 

 そして肛門からモコモコ♥と先走ったスライム(・・・・)。スミレと銀色。まだ(・・)二人と接触していることで保たれているレン・ブライトとフォーミダブルという人の格――――即ちこれは、人格排泄(・・・・)だ。

 抵抗力を削がれ、もはや戻すことは叶わない。それでも肛門から飛び出したモノの危険性は本能で察しているのか、必至に穴を締め上げて排泄を阻止しようとしていた。

 それが儚く、無意味な抵抗であることは、次の瞬間に解き放たれた二本の鮮やかなスライムによって証明された。

 

『う゛お゛お゛お゛お゛お゛っ♥♥♥♥ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ゛!?♥♥♥♥♥』

 

 ブリュリュリュッ、ドゥリュリュブリュゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥

 

 長い長い、彼女たちの経験や記憶、思考や嗜好。そういったものを全て固めたスライムが尻穴からひり出されていく。それこそ不要なもの(・・・・・)排泄(・・)するかのように。

 

「あ゛お゛お゛ぉぉぉ゛ぉぉ!?♥♥♥ 出てる!? レンが、レンがでてる!♥♥♥ 肛門からずり落ちてるぅ!?♥♥♥ とま、止まって、誰か止めてぇ!♥♥♥♥」

「わたくしがぁぁぁ、わたくしが排泄されてぇ!♥♥♥ お尻の穴からズルズル漏れ出て、排泄……いや、やめて、やめてくださいましぃ!♥♥♥♥」

 

 ずるっ、ずるずるっ♥♥ ブボブリュリュリュッ!♥♥♥

 

 人格という記憶、知性。ひり出ていくのは自身の思考。消えていく自分という〝死〟の感覚。どれだけ覚悟を決めていたとしても、その恐怖からは逃れられない。ましてや、知性を削られて尻穴から噴出していく〝死〟など耐えられるはずがない。

 

『ふんぎィィィッ!♥♥♥』

 

 ギチギチッ♥ミチィ♥

 

 残った人格の抵抗か、迫真の形相でケツ穴を締めてスライムの排泄を塞き止める。もう半分以上の人格が排泄され、無駄なことだというのに。

 だが、やり方としては悪くはない。人格は太く固く、肛門の締め付け程度では絶対に千切れることはない。

 あとは人格スライムを掴んで戻してくれるものさえいれば、レンとフォーミダブルは助かるかもしれない――――さて、鮮やかなスミレ色と優雅な銀色のスライムを掴んだ触手は、どちらでしょうか?

 

『お゛ぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛!!♥♥♥♥♥』

 

 答えの変わりは、酷い顔と酷い声でスライムを引きずり出され、捲れた尻穴で絶頂したことで十分だろう。

 

「あ、あっ……わた、わたくしが消え……わたくしが排泄物に……あは、あはは……ぶりぶり、ぶりぶりって……♥」

「ヨシュア……エステル……――――だ、れ?♥ レン……レンは、だれ?♥ レンって、だれ……どこに、漏らして……あ、れ……♥」

 

 残りカスが、吹き出す。

 

『お゛ひッ♥♥♥♥』

 

 ブポッ♥プピュッ♥

 

 最後の一捻りは呆気なく、少し可愛らしい放屁を鳴らして、人格スライムは野太い排泄物のように二人の真下にぶちまけられたのだった。

 

「……♥」

「……♥」

 

 残ったのは、触手にM字開脚で吊られ、肉体的な反応だけを見せるレン・ブライトとフォーミダブルという少女たちの残骸。中身のない、ともすれば女体の反応を返すだけの肉便器。

 当然これでは楽しめるものも――場合によっては楽しむ者がいるのだが――楽しめないため、レンとフォーミダブルのスライム(人格)は回収され、調整(せんのう)される。

 

「あ、うっ♥」

「んおっ、お……♥」

 

 その間、抜け殻は身体を洗ってもらい、全裸直立で立たされて待機。時折、外気に触れて感じるような素振りを見せるが、僅かな喘ぎが零れる程度であり、締りのない表情で瞳から光を消してただただ立っている。何かを感じるための人格は、今まさに弄ばれている最中。たとえ人格たちが何かを叫んでいようと、離れた二人の身体が動くことはない。

 やがて、どれほど時間が経った頃だろうか。レンとフォーミダブルの身悶え声と愛液が地面に滴る音だけが響いていた部屋に、二人の研究員がやってきた。

 

「たくっ、人格の調整でどんだけ時間かかってんだか」

「うるせぇ。おまえが自分の趣味ばっか押し通そうとするからだろうが」

 

 軽い喧嘩をしながら、彼らは手に持っていたスミレと銀色の(・・・・・・・)ディルドを直立不動の女体、その尻穴に向けて構えた――――そのディルドの元が何であったのかは、言うまでもない。

 そして慣れた手つきで、躊躇うことなくディルドをレンとフォーミダブルの肉体に挿入した。

 

『ん゛っほおおおおおおおおおおおおおおおっ!!♥♥♥♥』

 

 何時間ぶりの変化だろうか。接触した新たな人格と尻穴が広がり結腸が擦れる快感。プシッ♥プシッ♥と愛液が吹き出し、目を剥いたオホ顔で久方ぶりの嬌声を上げるレンとフォーミダブル。

 フォーミダブルの爆乳が大暴れし、レンがつま先立ちになって潮を吹き出す。それも数秒で終わり、尻穴に挿入されたディルドは二人の裡に溶け込み、ぽっかりと開いたケツ穴の中は蠢く赤肉しか見えなくなる。

 

「ん……レン、は……」

「あ、ら……わたくしは、何を……」

 

 そうして、目を覚ました人格(・・)が瞳に光を灯し、自分たちの状況を確認するように辺りを見回す。

 二人とも、全裸であることには何の疑問も抱いていない。そして二人に人格を装填した男たちを目にした瞬間、レンとフォーミダブルはハッと目を見開きひれ伏した(・・・・・)

 

『申し訳ございません!♥』

 

 全裸でひれ伏す美少女。身体を曲げ、フォーミダブルなどは爆乳が地面にふにゅん♥とくい込むほど。ぽっかりアナルを高々と掲げ、頭を地面に擦り付けて土下座。

 人格は挿入されるディルドの種類によって細かく変えることができる。シャナや甘雨の場合は、原型を留めながらあらゆるものを捻じ曲げられた人格の侮辱――――レンとフォーミダブルは、自分たちは男に従うメス奴隷だという価値観の屈辱。

 

「管理番号150、レン・ブライト♥♥ 〈淫乱天使〉として頭の先からケツ穴までご主人様に忠誠を尽くします♥」

「無礼にもご主人様と対等な目線であったことを謝罪させてくださいませ♥ 管理番号151、フォーミダブル♥ 爆乳おっぱい奴隷として忠誠を誓いますわ♥」

 

 長い時間を紡いで成長した大切な人格。ロイヤルレディとしての作法。かなぐり捨てたケツ振り土下座の味は、大層愉快で無様で心地が良いものだ。

 

『どうかお慈悲を、ご主人様!♥ 人格ぶりぶりケツ穴奴隷の全裸土下座、お納めください!♥♥』

 

 ぷしゃぁ♥♥♥♥

 

 振り乱したヒップのマンコから忠誠の証とばかりに吹き出す愛液――――このまま奴隷人格として過ごすのか、それとも元の人格を侮辱される形となるのか。それは、レンとフォーミダブルを弄ぶ者たちの機嫌次第だ。

 

 

 

 

 

 

 囚われた少女(ヒロイン)たちをもう少し覗くとしよう。これは少々と色が異なる二人だ。

 

「イレイナ、こちらです」

「はい!」

 

 研究施設の内部を進む二人の少女。小柄で可憐なピンクと赤の衣装を身に纏い、先がカールになったピンク髪の少女、ネネカ。

 そんな自身より体躯が幼いが、年上として敬意を持ちながら着いていく灰色の髪と魔女のローブと帽子が特徴的な少女、イレイナ。

 

「上手く行きましたね」

「ええ、計画の立案は入念に……あとは脱出し、この施設を完膚なきまでに、塵も残さず灰に帰す計画を立てるだけです」

「あはは……ぶ、物騒ですね。まあ、私も同じ気持ちですけれど……」

 

 素面ながら相当はらわたを煮え繰り返した呪詛を吐き出すネネカに、苦笑を返しながらも気持ちは同じと言うイレイナ。

 二人はこの施設に収容された少女たちの中でも、同室で扱われていた。そのため脱出の計画を練ることができ、今日この日に実行に移したというわけだ。

 計画は順調で、脱出経路にも問題は見られない。二人は捕らえられた時と全く同じ衣服を着て、何の疑問も持たずに自分たちの計画の成功を確信していた。

 

「お、いたいた」

「可愛い子猫が二匹揃ってるぜ」

『な……!』

 

 が、その完璧な脱出経路の道中、二人は待ち構えていた研究員に出会い、足を止めて――――脚を開いた(・・・・・)

 

 ガバッ♥

 

「へ……な、なんですかこれ!?」

「私たちの身体が、勝手に……!」

 

 男たちが見えた瞬間、イレイナとネネカは腰を浅く落とし膝を曲げて股間をおっぴろげたガニ股の姿勢になる。

 当人たちの困惑を他所に、二人の身体はガニ股を維持したままヘコ♥ヘコ♥と男たちに無様な腰振り披露をしてしまう。

 

「く、止まりなさい!♥」

「だ、ダメですネネカさん! 私も、腰が……いやぁ♥」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

 ネネカの澄まし顔とイレイナの可憐な顔が真っ赤に染まるおまんこヘコヘコダンス。衣服こそ着ているが、ネネカの衣装の股部はマン汁がたっぷり染み込み、スカートが翻ったイレイナの純白のショーツも愛液が吹き出して変色してしまっていた。

 

「ははは! おまえらに何も仕込んでないわけないだろ!」

「頭悪ぃなぁ。そのマンコからいやらしい匂いが漂って、どこにいたって丸わかりだっての!」

 

 惨めな腰振りを見せるネネカとイレイナを予定調和(・・・・)で嘲笑する男たち。

 ネネカとイレイナは計画が見破られたことにギリッと奥歯を噛み締めながら、自分たちの下半身の衣服に両手を突っ込んだ(・・・・・・・・)

 

「その言葉っ♥ あ、あっ♥ いますぐ、んふっ♥ 後悔、させて、あげます♥」

「あっ♥あっ♥♥ そうです♥ 私たちが何の策もなく、んんっ♥ ここに立っていると思いましたか?♥」

 

 グチュグチュ、グチャァ♥♥

 

 ガニ股で下着に手を突っ込み、常に濡らせと言いつけられた(・・・・・・・)秘部をまさぐりながら、見事な啖呵を切るネネカとイレイナ。

 男と話をする時はガニ股でおまんこヘコヘコダンスを踊らなければならない……そんなふざけた身体への暗示に屈することなく、ネネカとイレイナはマンコを充分に濡らして戦闘準備(・・・・)を完了させた。

 

「ふぅ、ふぅ……いきます♥ 変貌大妃(メタモルレグナント)の力、思い知りなさい♥」

「はー♥はー♥ 旅人が、一箇所に留められるなんて、おかしいですから……そこを退いてもらいます!♥」

 

 そうして始まるネネカとイレイナの命運を賭けた戦い。

 イレイナが杖を持ち出し、二人のうち一人の男の四肢を魔法で拘束し、地面に磔にした。

 

「おぉっと! やるねぇ……」

「これであなたは動けません。では、倒させてもらいます♥」

 

 男を磔にしたイレイナは魔法を放ち、男を倒す――――のではなく、男のペニスを露出させた。

 ブルンっ♥と顕になった男の肉棒は、狭苦しいズボンに押し止められながら二人のガニ股オナニーを観察していたお陰か、とっくに臨戦態勢。思わずイレイナが息を呑むほど濃厚な雄の臭いを発していた。

 

「っ……♥」

「お、どうしたイレイナちゃん? 灰の魔女がチンポに慄いたのかなぁ?」

「そ、そんなはずないでしょう!♥ セックスでおちんぽを屈服させ、私のおまんこで必ずあなたに勝ちます!♥」

 

 男を磔にした。あとは魔法を放てば彼を戦闘不能にすることは容易いはずだ。しかし、イレイナは己の価値観に従い声を発し、大事な杖を投げ捨てて男に跨る。

 そうして濡れて役に立たない下着を横にズラし、ヒクヒク♥ヒクヒク♥とチンポを待ちわびるマンコを開帳すると、迷いなく腰を突き落とした。

 

「あ゛お゛ぉ゛ッ!♥♥♥」

 

 ずっぷん♥とイレイナの膣内が男のチンポを受け入れ、膣壁でぎゅうぎゅうと締め付け歓迎する。イレイナは軽イキで何とか留まりながら、腰を上下させて騎乗位で彼のチンポを責め立てる(気持ちよくする)

 

「あ、ああぁっ!♥♥ あんっ、あんっ、あんっ!♥ ど、どうですか、私の攻撃(セックス)は♥ これで私の勝ちですっ♥♥」

 

 パンッ♥パンッ♥パンッ♥

 

 騎乗位で腰を打ち付け、ドヤ顔で男に勝ち誇るイレイナ。傍から見れば男の上で喜んで腰を振る淫乱な女にしか見えない光景でも、イレイナにとっては戦いに攻撃(セックス)を用いて有利になった状態なのだ。

 

「あぁ〜……なかなか効いてる、ぜ!」

 

 ドチュンッ!♥♥♥♥

 

「あへぇっ!?♥♥♥♥」

 

 が、男が腰を浮かせ、いつの間にか拘束が解けていた両手でイレイナの腰を掴み、二重の負荷を彼女の子宮に与えたことで形成は逆転。

 一転攻勢の責めにアヘ顔を晒した灰の魔女は、そのまま激しい突き上げに仰け反り舌出しアヘ顔アクメ状態に陥った。

 

「おらどうしたぁ! アヘ顔魔女の力はこんなもんかぁ!?」

「んひぃ!?♥♥♥ ま、負け、負けませんっ♥ 私は負けてません♥負け、んほ♥♥ んほぉぉおおおおッ!♥♥♥♥」

 

 イレイナがアヘ顔で敗北寸前になっている頃、ネネカも同様にもう一人の男と対峙していた。

 

「もう一人の私。二人がかりでいきます――――ミラーミラー」

 

 変貌大妃としての能力。あらゆるものに化ける力と、自分とそっくりの分身を作り出す力。ネネカは後者を選び、瓜二つの分身を以て男と対峙した。

 

『さあ、覚悟なさい』

 

 本体と分身が同時に動く。確固たる意思を持つ分身は、ネネカが本当にもう一人いるのと変わらない。

 ネネカほどの実力者ならば、分身など使わずとも男を倒すことなど容易い。分身を並べた理由は当然、攻撃(セックス)の効果をより有効にするためである。

 

「どちらが本物か♥」

「あなたにわかりますか♥」

 

 フリ♥フリ♥フリ♥フリ♥

 

 ケツを振る。四つん這いになり、局部のみを分解した下半身を男に向かって突き出し、全く同じメスの臭いと量の愛液を漂わせたマンコを誘うように振る。

 これがネネカの戦術。分身で惑わせ、射精の無駄打ちを狙う得意技だ。

 

「ふふ、どちらの(おまんこ)が本物か……あなた如きにはわからないでしょ――――おひぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥」

 

 が、ドヤ顔を見せていたネネカ(オリジナル)のマンコが男のチンポに串刺しにされ、彼女はあっさりと即堕ち絶頂してしまう。

 

「おんっ♥おんっ♥おほ、おほぉぅ!♥♥ ど、どうして、私が本物だと……ほひぃ!♥♥♥♥」

「こんだけマン汁垂れ流せば誰でもわかるだろうがよ! そもそもどっちでも変わんねぇよ! おら!」

「ひぃ!?♥♥♥ ひゃぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥」

 

 パチュンパチュンパチュンパチュンッ!♥♥♥グチュグチュグチュグチュッ!!♥♥♥ プシャッ!♥プシャァァァァァァッ!♥♥♥♥

 

 本体はマンコを高速突き、本体の横に並んだ分身は高速手マンで即堕ち。結果、どちらを選ぼうと変わらないアヘ顔連続絶頂をそっくりな声と顔で見せびらかす。

 

「おらイケッ! どっちもイキ死ね! マンコぐちゃぐちゃにされてアクメしろ!」

「イグッ!♥♥ おちんぽイグゥ!♥♥♥♥ オリジナルまんこでイキますぅ!♥♥♥♥」

「イグッ!♥♥ おちんぽイグゥ!♥♥♥♥ 分身まんこでイキ恥晒しますぅ!♥♥♥♥」

 

 ――――もうとっくに理解はできているかもしれないが、ネネカとイレイナの脱出計画など初めから存在しない。

 彼女たちはとうの昔に人格排泄を終え、自由自在な実験の対象となっている。今回はその実験の一環であり、自力で脱出を目指せていると思い込んだ哀れなメス奴隷たちの姿を楽しむ男たちの醜悪な計画だったのだ。

 全ては予定調和。仕組まれた遊び。それに本気で取り組むネネカとイレイナを楽しむため――――幾度となく繰り返さされる淫猥な玩具たちとの戯れなのだ。

 

「負け、負けましたぁ!♥♥♥ アヘ顔の魔女!♥♥ おちんぽに負けました!♥♥ 弱いのにイキがってごめんなさい!♥♥♥ おまんこ屈服謝罪しますっ!♥♥♥」

「おほ、おほぉ、おっほぉ!!♥♥♥ わ、私の負けですっ♥♥ 分身の感覚共有♥♥♥ 雑魚大妃(クソザコレグナント)の力でおまんこW絶頂謝罪をさせてくださいっ!♥♥♥」

 

 二人の無様な屈服宣言も、当然の結実なのだ。何度も、何度も、何度も。飽きたとしても、飽きられようと、全く同じことを、全く別のことを。

 

『敗北おまんこ、イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――ッッッ!!♥♥♥♥♥♥』

 

少女(ヒロイン)の数だけ繰り返す。彼女たちの中から、彼らを打ち倒す者が現れるまで――――終わらない淫靡な宴は続くのだろう。

 

 

 






ふたなり要素は外せなかった。この二人の作品に入れた人は正直すまんと思っている。今回は正気に見える言動の洗脳を意識してみました。ぶっちゃけ甘雨のタイツからふたなりが飛び出すところ書きたかっただけってのはまあそうね!!

ワーム&人格排泄。ここが1番気合が入っていて、個人的なお気に入りです。新規のキャラ二人というのもありまして尺は1番取りました。本当はシャニマスがアズレンより上だったのですが、レンの勝利ポーズでお嬢様お辞儀があって紅茶ネタもあってとこれフォーミ出すしかねぇ!となった次第。戦闘即堕ち二コマもやりたかったしね。
レンは単独で機会があればとは思ってます。ショタおね催眠とか?戦闘中に邪魔してくるショタのせいで服がボロボロになったり、ショタと全裸水遊びしながら余裕な態度をしてるもセックスになったらんほ声しちゃうとか。お前はレンを何だと思っているんだ……。

そして最後は栄えある1位おめでとうな灰の魔女様と入れないわけないだろ、といううちの看板ヒロイン(風評被害と宗教多数)なネネカ様になりました。
初めはガニ股で会話をしなければならない、くらいだったのですが、イレイナは案をいただきあの形に。ネネカ様は全部私の独断です(直球)これだけ書いて分身ネタやってなかったなぁって。
本当はシャナたちとの差別化でセックスまで正気の面を押し出そうとしたんですが、ガニ股オナニーさせたくて失敗しました。性欲に負けた。本当に申し訳ない。まあどう足掻いても仕込まれてるだろってのはバレてるでしょうし(震え声)

と、言うわけで記念作品でした。リクエストを採用できたのはシャナと甘雨の機械パンツ、絶頂ワード、リクを複合させたレンとフォーミくらいなので、色々申し訳なくは思ってます。方針が決まるまでめちゃくちゃかかったのでね。色々お手伝いしてもらいましたし……決まったらこれ一日で完成しましたけど。ノリノリだと書くのだけは早いんだ私。

次の記念があれば今回採用の作品を除いてアンケートして、これと同じかはたまた違う世界観かでやったり?まあ今回の評判しだいですけどね!評判薄かったら記念なんて二度とやらん。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ちなみにこの記念世界を止める打ち倒す者ってのは私の独断と偏見です。つまり作者権限。デアラのキャラ出したら絶対に大逆転して止まるよ♡(実質永続世界観宣言)
ではまた次回〜。あとこの前のリストで思い出したけど一応とある科学の超電磁砲も書けます。禁書目録は序盤キャラなら?何の時期にハマったか丸わかりじゃん……


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エリィ・マクダエル(ショタおね、催眠)/松浦果南(ショタおね、快楽堕ち)

いきなりですが有償リクエスト始めました。詳しくはTwitterに貼っつけたのでそちらからどうぞ。基本的に依頼品を受理したらそっちを優先すると思います。何せ俗物なのでね。自分でも現在進行形でそれは感じてます。完成品をこっちに投稿するかは依頼主に出していいっすよ、的なこと言われたらそうすると思います。いや勝手にやって良かった気はするんだけど、如何せん勝手がまだわからん。

まそういう話はTwitterでするとして、新規リクエストボックスで募集した後日談集の二作、エリィのショタおね催眠の続きと果南のショタおね調教の続きになります。もう一個入れようと思ったけど両方都合よくショタおねかつそこそこの量になったのでお出しします。それとこれ書きやすくて楽しいのでリクボはデフォルトで置くことにしました。続きでこういうのが見たい、とかあれば書きやすくなるかなと。まあ後日談の長さで出来るわけねぇだろ、って意見はバッサリ切り捨てますが。そんな私の後日談でよろしければどうぞ〜。





 

 

「こちらで予約を……はい、マクダエルと……」

「ふんふふーん」

 

 上流階級の、というわけでもない一般向けのホテル。受付でチェックインを行うエリィの後ろで彼は極上のヒップラインを浮かび上がらせるミニスカの手触りを楽しんでいた。

 エリィが受付でどのような会話をしているかに彼は興味などない。ただ完璧に誑かすこと(催眠をかけること)ができた美しい女性を弄ぶことしか考えていなかった。

 もっとも、彼がその気になればこの世界の全てを改変することさえできる。それを考えれば、現状はエリィ一人で事が済んでいるのは幸運か、それほどエリィが少年の好みに合っているのか、だ。

 

「エリィさん、ちょっと触り辛いから、そのままお股開いてくれない?」

「……え、ええ。わかったわ」

 

 ガバッ♥

 

 多少の羞恥を混ぜながら、エリィが黒タイツが眩しい美脚を開く。ただ開いたのではなく、受付を進めながら少年の指示を受け入れるため、腰を下げて大股を開くガニ股で。

 ミニスカがギチギチと悲鳴を上げ、スタイルが抜群の女体で行われるガニ股は少々と品性に欠けている。それがわかっているからエリィは恥ずかしがったのだが、少年の頼みを拒否するという思考は奪われていた。

 

「これでやりやすくなったねー。エリィさん、パンツまで脱がすから」

「へ? や、ちょっと……だ、ダメよ、こんなところで……♡」

「いいからいいから。エリィさんは受付しないとでしょ?」

 

 そう返されてはエリィも妖艶に腰をくねらせることしかできない。少年を見下ろしていた真っ赤な顔を受付の男性へと戻した途端、彼は容赦なくエリィの下半身を剥き晒した。

 悲鳴をあげるスカートを腰まで引き上げ、パンストをずり下ろし、その勢いでショーツまでもガニ股の合間に落下させる。ショーツは粘液を引き、舐めた程度では取り切れなかったのか小便の汚れもついてしまっていた。

 さらけ出されたのは上の巨乳からは考えられないほど引き締まった美尻に、顕になった極小のケツ穴。今朝カンチョーによって無様に喘いだばかりの不浄の穴が、ヒクヒクと少年の眼前で蠢いている。

 適当に唾液で指を濡らし――――突く。

 

「はい、そのほぉ!♥♥」

 

 唐突なアナルへの侵入者に、エリィは己の喘ぎ声に言葉を遮られた。少年からは見えないが、どれほど間抜けな面をしてしまっているかは目に浮かぶというものだろう。

 

「そ、のぉ♥ お、おっ♥ おうっ、おっ♥♥ は、おっ♥ おぉぅ!♥♥♥」

 

 ずぼっ♥ずぼっ♥ずぼっ♥ずぼっ♥

 

貧弱な(・・・)アナルに子供の指が出し入れされ、エリィはガニ股を突き上げられる形で身悶えする。会話を続けるように、という無意識下にある命令への忠実な奴隷は、下半身を維持しようと受付に手をついて必死になっている。それがまた滑稽で、認識できないとはいえ美人のエリィの変顔を拝めて受付役も幸せだろうと少年はほくそ笑んだ。

 ザコアナルを指でそれなりに慣らした彼は、どこからともなく玩具(・・)を取り出す。彼はその玩具の柄にある電源のスイッチを押し上げ、子供の指とは比べ物にならないピンク色の棒部分をエリィのアナルに突き立て(挿入れ)た。

 

「おほぉ!♥♥♥♥」

 

 どれだけ美しい女であっても、アナルを遊ばれた瞬間の喘ぎは間抜けではしたなく、それでいて情欲を誘う。

 アナルにバイブを挿入され、その衝撃でイッてしまったエリィの下半身にショーツ、パンストを戻してやり、最後にスカートを正常な位置に。が、臀部からハッキリとでっぱりを見せるバイブが蠢く様は、とても元通りとは言い難いものがあった。

 

「お、おぉ……♥ あ、ありがとぉ!♥ございました……い、イきましょ、おぉ!♥♥♥」

「うん!」

 

 ヴヴヴヴッ♥とスカートに押さえられながら暴れるケツ穴のバイブにエリィの顔が歪み、歩き出した身体が時折尻から跳ね上がる――――当然そうした犯人は、異常性を認識しながらも楽しげにエリィの手を取るのだった。

 

「エリィさん、お風呂入ろう! 一日中歩いて疲れちゃった!」

「そ、そうね……んぉ♥ 汗を流して、すっきりしましょう♥」

 

 ホテルの部屋に着いた途端の提案。もちろん、子供と一緒に湯浴みをすることは常識的(・・・)な行為であるため、エリィが拒絶をすることはなかった。

 タオルや替えの衣服など必要なものを取り揃え、二人で脱衣所へ。エリィの脱衣も遠慮なく少年が見上げる中で行われ、中でも巨乳の揺れは最高の視点だったと彼は容姿に似合わぬ笑みを見せた。

 どっぷり、という表現が似合うエリィの巨乳。衣服の下からでもわかるとてつもない大きさは、下着から開放された瞬間にたぷん♥たぷん♥と揺れて瑞々しいことこの上ない。しかも乳首は隠れた陥没乳頭。それだけでこれから何をするかを決めてしまった彼は、ふとエリィの尻穴から飛び出したものに目を向けた。

 

「これ、もういらないから抜いてあげるよ」

「あ、ありがとおほぅっ!?♥♥ イグッ!♥♥♥♥」

 

 ずっぽぉ♥♥

 

 空気と共に引き抜かれるアナルバイブ。潜り込んでいたモノを雑に引き抜かれ、エリィは堪らず耐えていた絶頂までも吐き出してしまう。

 少年の楽しみにエリィの感情など知ったことではない。所詮は彼女も少年の動く肉便器でしかない、腸液が塗れて淫靡なアナルバイブが放り出されたことがその証明。興味は万華鏡のように移り変わり、彼女の身体を変え尽くす。

 

「僕が洗ってあげるよ。さ、座って座って」

「そう? それじゃあお言葉に甘えちゃおうかしら」

 

 どれだけ性的な責めを受けようと、エリィの中では可愛い子供。精通が少し早い男の子――――視点を切り替えれば、どこからともなく取り出したスケベ椅子(・・・・・)にエリィを座らせる、悪い笑みを顔に張り付ける雄でしかなかった。

 だが、その視点の切り替えを封じられたエリィは、自分の股間部が丸見えの隙間になった椅子に座り、子供の好意に甘えることに疑問を抱けない。

 故に少年は、湯を浴びて水滴を張りのある肌に滴らせるエリィ――――その大きな二つの果実へソープを泡立てた両手を添えた。

 

「ひゃあんっ♥」

 

 ぐにゅ、ふにゅん♥

 

 添えたと言うより、背後から抱きついて持ち上げたが正しいか。子供の手に下乳から持ち上げられ、汚れを落とすはずがなぜかいやらしく見えてしまう泡を塗りたくられる。

 

「も、もう♥ ダメよ、女の子のお……おっぱいに、いきなりなんて♥」

「えー、でもエリィさんのおっぱいは大きいから、蒸れて汗が酷いって言ってた(・・・・)から……」

「そ、そう――――だった、わね♥」

 

 言った記憶はないが、彼が言うのなら本当のこと――――ちなみに、蒸れて汗をかいたという事実だけは嘘ではない。何せ、今日一服の上から散々揉みしだかれた巨乳だ。中で汗ばんで当然であり、衣服から開放された際のむわっ♥と広がる香りは他の部位とは明らかに違う興奮があった。

 

「あ、ん……あ、あぅ♥♥ んふ……ぅ♥」

 

 エリィから合法的に許可を得た少年が、存分に彼女の敏感な果実を揉みしだく。鼻腔をくすぐる銀髪にも酔いしれながら、ハリと大きさが申し分なしの巨乳を絶え間なく揺らして踊らせる。

 全体に満遍なく泡を行き渡らせ、重量のある下乳に手のひらを添えてわざと弾ませと、明らかに洗ってはいない動作にもエリィは反抗をしない。彼女からすれば、これは胸を洗っているという内に入っている。否、入れられているのだろう。

 

「あれぇ? エリィさんおっぱい、乳首が見えないや。恥ずかしいのかなぁ?」

「え、や♥ そ、それは……」

 

 そうして胸を標的としていれば、自ずと陥没乳首へとたどり着く。ピンク色の大きな乳輪に反して、引っ込んで先端すら見せないエリィの乳首。元々からそうだったのか、それとも少年がそう命じたのかは今更問題にはならないが、どの理由であれエリィが朱色に染めた顔をさり気なく手で隠す恥ずかしいコンプレックスであることに変わりはないらしい。

 

「それなら僕が引っ張り出してあげるよ! えい!」

「へ――――くひぃ!?♥♥♥」

 

 ずぽっ♥

 

 アナルに指を突き立てる際と変わらず、小さいながら不躾な指先がエリィの陥没した乳輪の中心へ差し込まれた。

 

「あ、中にコリコリしたのがある。これがエリィさんの乳首だね」

「ま、まっへ♥ お、おぉぉぉぉぉぉ♥♥♥」

 

 隠れているだけあって、敏感極まる乳頭が内側で指にほじくられているだけでエリィに嬌声を引き出させる。風呂内に反響する淫らな声と、鏡に映る舌をべろん♥と見せつけるような品のない顔。

 

「んー、なかなか出てこないなぁ……これならどうだぁ!」

「んおっおおおおおおおおおおおッ!♥♥♥♥」

 

 にゅぽ、ちゅぽんっ!♥

 

 胸の中間部を思いっきり握られ、捻り出されるエリィの乳首。ここまで愛撫(洗い)で感度を底上げされていた乳房への刺激に耐えかね、エリィが首を逸らして絶頂。無意識に開かれていた股からも愛液の飛沫が飛び散り、乳首解放はその絶頂と共に歓迎された。

 奥底から解放された乳首はコリコリと固くしこり、長さは普通ながら太さはかなりのもので、巨乳に相応しい太乳首。

 

「やっと出てきたね♪ きっと中でムズムズしてたと思うし、乳首さんも洗ってあげなきゃ!」

「お、ぉぉ、まっへぇ……んひっ!♥♥ お、おっおっおっ、ひ♥ くひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!♥♥♥♥♥」

 

 今度は頭を出した敏感部位への善意、乳首洗い。とはいえ、ギュッ♥ギュッ♥と太乳首を握る子供の指に、その意思があるのかは怪しいものだが。

 まだ楽しい洗いあいっこは始まったばかり――――無垢な子供を装う支配者の遊びは、エリィに飽きるまで続けられることだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「や、やめて……こんなところで、嫌だよ……」

 

 細々とした怯え切った声色。大人びた体躯とは裏腹に、否、本来の果南とはかけ離れた恐怖に負けた言葉は、彼女に残った精一杯の反抗とも懇願とも言えた。

 

「大丈夫大丈夫。ここ、もう誰も来ないし」

 

 内股気味になって身体を隠す果南とは異なり、あくまで堂々と彼女の前を歩く健太郎は彼女の恐怖など何処吹く風。人気のない廃れた公園を見回し、笑顔で果南を励ました。

 

「け、けど……」

 

 もっとも、その励ましに果南が奮い立つはずがない。彼女にとって健太郎という存在は、どんな愛らしい笑顔を見せても恐怖の対象。

 

「――――逆らうの?」

「ひぃ……さ、逆らわない、から……!」

 

 メスとして、強大なオスに従うのは当たり前のことだと、身体の隅々まで教育をされてしまった対象なのだ。

 

「うんうん、素直なお姉さんは素敵だね。じゃ、ここで経過報告しようか」

「……っ」

 

 健太郎が携帯端末を取り出し、夏用の制服を着た果南に向かって構えた。果南にとって最悪なことに、最新のスマホというものは下手な機器より鮮明に動画を撮影することができる。

 例えばそう……極短のスカートから溢れた()の一本一本も鮮明に映るだろうと、気力を感じられない手でスカートをたくし上げた果南は涙を浮かべた。

 

「……ご、ご主人様の変態奴隷になって四十日目、松浦果南です。この通り、ま、マンコはムダ毛処理を無くしてぼーぼー、不潔なものになりました♥」

 

 びっしりと生えた陰毛。大陰唇と小陰唇どころか、恐らくはケツ穴まで生い茂り、ジャングルと呼ぶ他ない凄まじいムダ毛マンコを惜しげもなく彼女はレンズに晒す。

 それは全体に満遍なく広がり、下腹部にまで蔓延る不潔の極み。下手をすれば腹毛を見違えてしまうかもしれないものが、美少女と呼べる果南から生えている不徳。短いスカートからいつ見えてもおかしくないそれを、わざわざ野外に連れ出してたくし上げさせ経過報告。

 恐れを知らない少年の調教。果南にできるのは、誰も来ない過疎化の幸運をこれ以上なく感じながら、羞恥を絶望で押し殺して迅速に事を終わらせることだけだった。

 

「マン毛だけじゃなくて……わ、腋マンコも酷いです♥」

 

 むわっ♥ くぱぁ♥

 

 短い袖を肩まで引き上げ、左手を掲げて腋を見せる。無論、陰毛同様に処理はいけないと命じられた腋は、夏服から飛び出して溢れるほどの不潔な毛を蓄えていた。

 夏場で蒸れた腋毛が解放され、腋マンコを自称した窪みを彼女自身が指でかき分ければ、美しさの片鱗を残す淫らな口もどきが姿を見せた。しかしその淫靡な腋でさえ、桔梗色の縮れ毛が全てを台無しにしてしまっている。

 

「ムダ毛がびっしり生えて、汗で臭いがすごいです。けどご主人様は、嗅ぐだけでおちんちんが勃起するって褒めてくれました♥」

 

 嗅ぐまでもなく臭ってくる果南の濃密な腋毛。日差しが照りつける夏場、ノーパンノーブラで歩かされる緊張感は過剰なほどに果南の身体を汗で濡らして止まない。

 

「うーん、あんなに綺麗だった果南お姉さんもこうなったら不潔なムダ毛女だね。さ、次は服を脱いで」

「え……こ、こんなところ――――」

「脱いで」

「っ……!」

 

 果南に許されるのは絶対服従を守ることだけ。反抗が許されるのは一度までだと知っている(・・・・・)彼女は、怒りを感じる力すら残っていない恐怖と諦めの暗い瞳で制服ストリップをする。

 野外の公園に捨て去られる夏服。汗ばんだ裸体は相も変わらず高校生離れしたグラマラスながら、下腹部まで及ぶ剛毛と閉じた腋からはみ出したムダ毛が果南の惨めさを助長する。移ろじみた目であっても、やはり野外露出で己の恥ずべき身体を晒すのは堪えるのか、果南は堪えられない涙を奥歯を噛み締め流す。

 

「おっけー。次は果南お姉さんの汚いケツ穴を紹介してほしいな」

「…………」

 

 ストリップから切り替わり、撮影は再び果南の端部へ。彼女は野ざらしの地面に躊躇いなく背をつけると、仰向けで寝転がり柔軟のように足を頭部へとひっくり返す。

 ムダ毛びっしりの下半身を掲げるまんぐり返し。くぱぁ♥と剛毛から口を開く陰裂と、卑猥な形に成長したケツ毛が蔓延る肛門を果南はひけらかす。

 

「皺まで生えたケツ毛に、調教してもらった縦割れアナル♥ 変態果南の……け、ケツマンコは、今日も元気に、ほ、ほじくり返してほしいってヒクヒクしてます♥」

 

まだ(・・)羞恥が失われていないのは、果南が本心から彼らに従ってはいない証明だった。それが如何に残酷(・・)であり、悲しいことであるのか。

 

「ならここでオナニーしようか。果南お姉さんなら指で自分のケツ穴ほじほじできるでしょ?」

「……はい。果南のケツ毛肛門でアナニーします♥」

 

 それはふざけた命令に従う果南の姿から感じられる。心から命令を喜べる本物の変態になれたのなら、そう彼女は思わざるを得ない。それほど追い詰められてなお、松浦果南は正気というものを保ってしまっていた。

 アナルオナニー開始の宣言と共に、果南はまんぐり返しのまま右手の指で散々開発されて縦に割れた性器と見紛う肛門を開き、まずは二本突き入れた。

 

「ぬっ、んほぉ♥♥♥」

 

 今さら、指の二本程度は容易いもの。ずぷぅ♥と中に指という異物を受け入れた肛門は、その入口を膨らませて腸液を多量排出し始める。穴に心境があるのなら、それは今日も遊び始めたのだろうという呆れかもしれなかった。

 

「んほっ、んほっんほっ♥♥♥ ケツ穴、二本でずぼずぼんほぉ!♥♥♥ 三本、よ、よんほんんんんんッ!♥♥♥♥」

 

 指なら四本はいける。ただし、肛門は耐え切れるがオホ顔で喘ぐ果南の脳髄は別だ。焼け付くような快楽が思考を染め上げ、彼女を調教され続けたメスとして叫ばせる。

 

「イグッイグッイグッ!♥♥♥♥ けつまんこぉ、イグゥ!!♥♥♥♥♥」

 

 ずぼぉ!♥♥

 

 絶頂の瞬間に指を根元まで捩じ込み、まんぐり返しの両足も根元を開いてバンザイするようにピン立ちになる。剛毛の中で蠢いていた秘部から潮が吹き上がったことがアナルイキの合図だった。

 

「ん゛ほお゛おおおおおおおおおおおおおおおおおッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 同時、果南が雄叫びを上げた。野太く鈍く、人気が感じられないとはいえ野外で出せばケダモノの遠吠えと間違われるだろう下品なメスの絶頂声。

 ケツ穴に指を根元まで捩じ込ませ、あられもない格好でレンズに向かって下半身を掲げる果南――――これで正気を失えないのだから、悲しいという以外に何があるのか。

 

「じゃあ次はそうだなぁ……そこの柵でオナニーしてよ。あ、日陰でも暑いだろうから、自分で冷ましてね(・・・・・・・・)

「う、く……っ」

 

 一月を遡れば今の命令に果南は睨みを利かせるか、そもそも意味合いを取り違えていたかもしれない。

 だが、果南に刻まれた調教という恐怖と快感の経験がそれを許さない。遊具を囲う柵に股をくぐらせ――――尿道から放尿が始まった。

 

「ん、んん……っ!♥♥」

 

 色のついた柵に生暖かい果南の濁り水が弾け飛ぶ。己が擦り付ける(・・・・・)柵であるため、腰を前後させながら念入りに。野外で立ちションをするはしたなさに感じるものなど、彼女に残っていないとでもいうかのように。

 

「はぁ……ん、あっ!♥♥♥」

 

 ぐちゅ♥ ぐちゅ、ぐちょぉ♥

 

 放尿を潤滑油に、柵へと股をつける。まだ夏の気温で熱してはいるが、日陰と生暖かい果南のおしっこで気にならない程度にはなっていた。

 

「あ、あぁ♥♥ あっ、あっ、ひぅ!♥♥♥」

 

 擦り付けてオナニー。言葉にすれば簡単だが、やっていることは公園の設備を小便で汚しながらマンコを擦ってオナニーしている。紛うことなき変態行為。

 

「ほら、果南お姉さん。いつもの実況も忘れないでよ」

「は、ひっ!♥♥ おまんこ気持ちいい!♥ マン毛がおしっこ柵に擦れて絡んで、全裸変態女の剛毛マンコがイきそう!♥♥♥ あ、イクッ!♥♥♥♥」

 

 カクッ♥カクッ♥と淫らに腰を振り、桜色の女陰に深く柵を押し付けて快楽に耽る。あっさりと絶頂し、柵を両手で握りながら腰を落として背を反らす。

 アナルだけではない。果南のムダ毛極まる女体はあらゆる箇所が開発の道中。その腋でさえ、立派な性感帯へと変貌し始めているのだ。

 

「イク、イクイク♥♥ イクっ、おまんこイクっ!♥♥♥♥」

 

 ――――ある意味では、そうして正気を失う瞬間が果南にとっての幸福なのだ。

 

「ただいまー……あれ? 隆はまだ帰って来てないんだ?」

「ふぅ……ふぅ……♥」

 

 彼らの秘密基地、と呼ぶには些か豪華な隠れ家。複数人であっても狭苦しさを感じさせず、まるで彼らのために作られたような広々とした部屋に健太郎は果南を馬のように扱って帰宅する。

 ポニーテールを引かれ、四つん這いで歩行することに精神が慣れようと身体はそうはいかない。それでも、日に日に全身の汗とマンコから滴る愛液の量が逆転(・・)し始めていることを、果南は考えたくもなかった。

 

「う、うん。もうすぐ帰ってくると思うけど」

「いひっ、いひひひひひひひっ!♥♥ ふひーーーー!♥♥♥」

 

 声量に乏しい進の声が、少女の笑い声に掻き消される。果南は彼女の姿を直視することができなかった。

 壁からの鎖が両手を掲げるように拘束し、両足はM字開脚で開かれたまま固定されたブラシ(・・・)が足を擽っている。よくよく見れば足だけでなく、全身到る場所にくすぐり機が存在していることが見て取れた。

 

「だははははははははっ♥♥ はひっ、は、はひゅ♥♥ ふ、ふひっ♥ や、やめてっ、ダメですわぁ!♥ せ、せめてあなたの指はだめっへへあははははははは♥♥ ふおっほひ〜〜〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥」

 

 背に烟る黒髪。見惚れるほどの痩躯の麗人。果南のムダ毛同様、それらが霧散するほど品のない笑い声。全身を絶え間なく機械にくすぐられ、それ以上の驚異である進にまでくすぐりをされていては、鼻水を吹き出しておかしな顔で笑い転けるのも無理はないのだろうけれど。

 

「ん、ダイヤお姉さんはもう少しかな? あとは――――――」

「帰ったぜ!」

 

 四つん這い果南と彼女に跨った健太郎に遅れること数分、三人の中で特にガタイの良い隆が()を引いて帰ってきた。

 

「んごっ!♥♥ ふごぉふごぉ!♥♥♥」

 

 紐の先には恐らく(・・・)果南やダイヤと競える美少女だと予想される金髪の少女の姿。恐らく、とされたのは彼女――――小原鞠莉があまりにも道具で飾られ過ぎていたからだった。

 両手は後ろに枷を。両足はろくに股を開けない枷と鎖。身体を伝えば果南に負けじの巨乳とバイブが皮で固定された股間部を強調して飾るSMボンテージ。

 そんな鞠莉が恐らく美少女である、と言わざるを得ない顔面は、SM用の皮とボールギャグ、ハッキリとした目鼻立ちには目隠しと上部に引っ張りあげる鼻フック。つまるところ、生来の鞠莉を知るものでなければわからないほど、彼女はSM道具で拘束されてしるのだ。

 

「おかえり。鞠莉お姉さんはどう?」

「悪くないぜ。あんなに果南はどうしたの〜とかうるさかったのに、これを付けて外に連れ出したことを教えたら鼻息と涎を垂らして大人しくなっちまってさぁ。けどこうすると……」

 

 言って、隆が手にした紐を激しく動かし、皮のベルトのようなものに支えられた鞠莉の秘部に刺さったバイブに刺激を与える。元々から振動していたそれが、さらに連動の刺激を加えて鞠莉に襲いかかった。

 

「ふごぉ!♥ お゛っ♥ ふごおーーーーーッ!♥♥♥♥」

 

 ビクッ♥ビクッ♥ビクンッ!♥♥

 

 鞠莉の腰が何度も何度も跳ね上がり、胸をたゆんたゆん♥と揺らしながら鼻を広げてボールギャグに封じられた官能の悶えを必死になってアピールする。外聞でしか己を把握できない鞠莉からすれば、生理的な反応なのだが彼らにとって結果は同じだ。

 

「どうだ? 結構面白いだろ」

「うん、悪くないね。鞠莉お姉さんはこのままやっちゃおうか」

「鞠莉……ダイヤ……」

 

 絶望。果南の弱さが招いた(・・・)結果をまざまざと見せつけられる。

 

「ふごっふごっ!♥♥ ぶごぉぉぉ!♥♥♥」

「いひゃはははははははははははははははっ♥♥♥♥」

 

 両手と両足、口と鼻と目を不自由に拘束され、首を振ることでしかその恐怖と懇願を示すことしかできない鞠莉。吐き出せる言葉を制限され、あまりのくすぐりに小便を撒き散らして泣き叫ぶダイヤ――――どちらも、健太郎に従った果南が陥れてしまった大切な友人。

 

「ごめん……ごめんね……ごめんなさい……!」

 

 果南にできることは涙を流して謝罪をすることだけ。彼女たちが堕ちるまで楽にはなれないと贖罪をすることだけ。

 前者の涙は腋毛と陰毛の汗や愛液の滴りにすら劣り、後者は追い詰められた彼女の自己満足でしかない。

 だが誰が彼女を責めよう、責められようか――――果南を知る少女たちならばそう言う。これから共に堕ちる(・・・・・)少女たちならば、そう言ってくれるはずだ。

 

「健太郎、次は誰にするんだよ?」

「ん……家柄の良い二人も引き入れたから、次は果南お姉さんの幼馴染なんてどう?」

「い、いいと思う……僕、あの水着のお姉ちゃんで遊びたい」

「じゃあ決定――――いいよね、果南お姉さん♪」

 

 返答は必要なかった。尻穴を指でほじくられて、果南の悲観は一瞬にして消え去った。

 

「おほぉ♥♥♥♥」

 

 その惨めな顔と声が、幼き雄という強者に屈服した雌の証――――始まりより短いからこそ確かな声は、松浦果南というメスの悦びそのものだった。

 堕ちていないと自分を騙すメスは、これからも大切だった友人を売り続ける。快楽を与えてくれる幼き主人へと、頭を垂れて屈伏し続けるのだろう。

 

 

 






添い寝までいかなかったのは間違いなく受付から遊んだから。けどエリィのアナル弄りたかったし唐突に陥没乳首にしてあげたかった。そのうちエリィが不当逮捕される羞恥ネタを書きたいんだけど、需要の程は不明だな!

果南は何か最近の増毛ブームが押せ押せした。あとアナルネタが被ったのは両方とも初手尻穴突きをしていたからという共通点。ダイヤと鞠莉は綺麗に巻き込まれてましたとさ。鞠莉は喋らせると口調がいきなり面倒くさそうという裏事情は許してな!あの拘束をさせたかったのも本当だから!ヨーソローさんはエロの塊だからそのうち書きたくはある。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。有償リクエストを進行中なのでこっちは納品の中身を投稿することにならなければ遅れると思いますがご了承ください。後日談リクボをちょっと編集して常時実装にします。楽しようとしたのに楽する気がなかった短縮リクエストよりはこれから使うやろ!
てなわけで次は未定ちゃん。ではまた次回〜


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りゅうおうのおしごと!
空銀子(拘束、牛乳浣腸、輪姦)


リクエストより『りゅうおうのおしごと!』から空銀子ちゃん、姉弟子です。かなり好きなキャラです。相変わらず原作詳しくないけどな!ヒロインレースいけねぇかなぁとかネタバレ見てたらファッ!?となった去年くらいの思い出。

それはそれとしてリクエストは凌辱なんですけれども。いやーノリノリで書きましたねぇ。銀髪美少女には勝てんわHAHAHA。





 

「……負け、ました」

 

 詰み。そして、決して弱みを見せないからこその躊躇いがちな敗北の宣言。

 

「さすがは永世女王。強かったぜ――――中学生にしては」

「っ……」

 

 膝上で彼女――――空銀子が拳を握り締めたのは、何も若いことを揶揄され小馬鹿にされたことばかりではない。

 真剣師と呼ばれる将棋士がいる。言い方だけは聞こえがいいが、今の時代では廃れたもので、生計を立てるというよりは隠れて一つの生業としている者がいるという程度だ。

 慢心が銀子にあったわけではない。ただ大きなタイトルを取り、気が昂っていた。どこまでやれるのか、試してみたくなった――――そんな思いに目をつけられたのか、それとも銀子が目当て(・・・・・・)であったのか、彼女には知る由もない。

 

「さぁて、約束の金はあるかい?」

「っ!」

 

 どうであれ銀子は負けた。公式戦で女流棋士に負けなし、『浪速の白雪姫』を持つ彼女は見知らぬ男に負けた。これが真実だ。

 刺し中と違い、一気に高圧的な態度に変貌した対局の男に銀子が肩を揺らす。銀髪ショートの髪に中学の制服が似合う少女。その畳まれた白磁の肌を包む黒タイツ――――男たち(・・)の目には、銀子という女の身体しか既に映っていない。

 

「それは……」

 

 あるはずがない。名高い女流棋士とはいえ、彼女はまだ中学生。それを知っていて、賭け将棋の金額を設定していた。負けるなど思ってもいなかった銀子は、鋭く尖らせた眼光を僅かに下げる。

 対局中は一歩も引くことがなかった銀子の視線が、何よりの答えだった。銀子を制した男がニヤリと笑い、視線で控えている他の男たちに動く〝許可〟を下した。

 

「ないんだったら、その身体(・・・・)で払ってもらおうか」

「は? ――――なっ!? は、離して、離しなさ――――んぐーっ!?」

 

 手に足に身体に、複数人の男たちに囲まれ、押さえつけられた銀子は心から恐怖の感情を抱いた。力の限り暴れるが、力のない銀子が大の男たちに囲まれて抵抗できるはずがない。

 

「ん、んーっ! ひゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 肩口で切り揃えられた銀の髪が揺れ、言葉にならない悲鳴が上がる。好いた相手に助けでも求めているのだろうか――――叶わない願いを抱いて、銀子の身体は男の集団に呑み込まれていった。

 

「さて……良いのが撮れそうだなぁ」

 

 これは準備、或いは前戯だと目の前の凄惨な光景を対局の男は笑って見ているだけだった。

 

 

 

「こんなことして……どうなるかわかってるんでしょうね?」

 

 銀子の睨む視線が狭苦しい個室(・・)から放たれ、それだけなら年に似合わない迫力があるだろう。銀髪美少女の睨みは、それだけで〝絵〟になると男は笑みを深めるだけだが。

 それに、銀子の格好はその迫力が負けてしまうほど無様なものだった。

 

「何をするって? 賭け将棋に負けて、これからAV撮影することになった女流棋士、永世女王の空銀子ちゃんよ」

「ふざけるんじゃ……っ!」

 

 回された複数のカメラに撮られ、銀子が赤面の表情で言葉を止める。実際、言葉巧みに誘われたとはいえ、表に出ることが多い銀子には倫理的にご法度な賭け将棋を受けてしまったのは事実。彼女にはどうすることもできはしない。天才棋士と言われ持て囃されていようと、追い詰めてしまえば単なる顔と身体に優れた中学生の少女だった。

 否、銀子が赤面しているのは怒りだけが理由ではない。圧倒的な羞恥――――制服は剥ぎ取られ、残されたのは腰部まで包む黒のストッキングとその下の青いショーツのみ(・・)

 

「はぁ……は、ぁ♡」

 

 公衆トイレの便座(・・)まんぐり返し(・・・・・・)。足首を肘を曲げ頭の上に上げられた手首のそれぞれに縄で固定され、まるで銀子自身が便座になったように黒ストに包まれた艶めかしく情欲を誘う尻まで掲げて突き出している。

 相応の準備(・・)を済ませられ、弄ばれたあとだというのに銀子の目は男たちを睨みつけている。それが虚勢、現実感のなさからくる逃避だと男たちには気づかれている。

 マニアには堪らない黒ストッキングと下着のみの艶姿。さらけ出された白磁の肌は紅潮し、荒い息は中学生とは思えない色気を見せている。これだけで男たちが銀子に何を盛った(・・・)のか、誰の目から見ても明らか。

 

「じゃ、撮影開始。ヤバい発言が出ても編集で誤魔化せるから安心していいぜ。空銀子〝似〟の現役中学生ちゃん」

「いやっ! やめ……頓死しろぉ!! ――――だれか、八、一……っ!!」

 

 限界手前で踏みとどまっていた銀子の目から涙が、口からは咄嗟の懇願にも似た頼りが零れ落ちた。

 しかし、町外れの公衆トイレに虚しく響いたそれは、男たち以外に聞かれることはなく――――栄誉ある女流棋士のAV撮影は、その悲鳴と共に幕を開けた。

 

「何、それ……く、くるな! くるなぁ!!」

「おいおい、永世女王様は電マも知らないのか?」

「それじゃあ、俺たちが教えてやらないとなぁ」

 

 何度も重ねるが、空銀子は大人びている。だが、まだ中学生だ。将棋一筋で人生をかけてきた彼女に訪れた急変。振動する道具を持って近寄ってくる不埒な男たちなど恐怖でしかなく、同時にまんぐり返しでトイレの便座に拘束された銀子には憐れに叫ぶ権利しかない。初めの気力は削がれ、単調な悲鳴しか上げられないのだ。

 そんな彼女に近づく男たちの手には、こけしのような形をした振動する機械、電マが握られている。それが初めに触れようとしたのは、中学生らしくほんのりと掴める確かな膨らみがあり、先端の突起まで丸裸にされた銀子の胸だった。

 

「や――――ふぁぁぁぁぁっ!♡♡」

 

 それは、あまりにもわかりやすく甲高い、銀子のものとは思えない感じている(・・・・・)嬌声。

 薬を盛られたというのもある。だが、二つの電マが膨らみの先端に触れた途端、銀子は初めて経験する快感に抑えきれない声をあげてしまった。当然、男たちは銀子の敏感さに揶揄を繰り出す。

 

「おー、いいねぇ。天才女流棋士ちゃんも電マは好みらしいな」

「中学生のくせに淫乱なこって」

「こ、こんなの、気持ち悪いだけ――――あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

 ツン、ツン、ツンと敢えて付けて離してを連続させ、乳首に一瞬の振動を与える。すると、未だ喚いていた銀子が一回一回の振動に甘い声を零した。

 

「く……♡」

 

 そのことに男たちが笑い、銀子が悔しげに彼らを睨みつける。無論、黒スト下着のセミヌードで便座に縛られた銀子の迫力など、下衆な視点での悦びでしかない。

 攻め手は続く。銀子の番など周りはしない一方的な対局が繰り広げられる。

 

「あっ、あっ……ん、ん……あぁっ!♡ んあぁぁぁぁぁっ♡♡」

「くく、乳首も勃ってきたなぁ?」

 

 過剰な媚薬が身体中に回り、経験のない銀子にとって耐え難い責め苦が襲い来る。両乳首に対する激しい振動が脳髄を焼き、柔らかかった先端が電マの丸みを押し返すほど硬く勃起してしまう。その勃起乳首にさらに電マが押し付けられ、銀子の嬌声が加速する。

 

「あーッ♡ あーッ♡♡ ――――ひぃぃぃっ!?♡♡」

 

 乳首を執拗に責め立てられていた銀子の悲鳴、その質が変化した。より鋭く甘美に。

 刺激が加えられたのはまんぐり返しで強調された秘部。ピタリと閉じた筋が浮かび上がるほどぴっちりと生地が張り付いた女性器に、遠慮のない電マの刺激が与えられる。女流棋士として一流であろうと、性的な刺激には生娘そのものな銀子は歯を食いしばることすら叶わない喜悦の声を公衆トイレに轟かせた。

 

「マンコもいい感度してるぜ」

「こりゃあたまらんな……」

 

 男たちが生唾を飲んで色艶な女体に劣情を催す。

 

「ひっ、ひっ、いひぃぃぃぃっ!?♡♡」

 

 だが、胸と秘部を同時に電マ責めされた銀子がそこに反応を示すことはなかった。我慢などの次元ではなく、彼女自身どれだけ情けない悲鳴をあげているかわかっていないほどだ。未知の快感を逃がすため、声をあげることに必死になりすぎている。

 まだ責められ初めて数分も経過していない。しかし、銀子の思考は真っ白に染まり、電マの刺激以外を考えられない。大きな何かがせり上がり、頭がさらに真っ白に、否、全力の明滅を叫びあげた。

 

「――――うあぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

 

 プシャッ!

 銀子自身が初めて経験する絶叫と、二枚の布に包まれた下半身から生じる水音。男たちが電マを離しても続く、ビクンビクンと波打つ女体の痙攣。

 

「お、もうイッたみたいだな」

「『浪速の白雪姫』はこっち(絶頂)も手が早いらしいぜ」

「はっ、はっ……イ……?♡」

 

 異名を相変わらず下賎な揶揄で貶されながら、銀子は全く別の思考、恐怖と言えるものに震えていた。

 絶頂、イク。知識としては、未熟ながら知っていた。が、銀子が知る絶頂とはこんな深い(・・)ものではない。一手先すら読めなくなってしまう思考を犯す電流と、今なお続く余韻。崩れた口元から流れる涎も拭けない状態で、同じことをされたらどうなってしまうのか――――――

 

「……ひっ!?♡ くひぃぃぃぃぃっ!♡♡♡♡」

 

こうなる(・・・・)。唯一と言っていい完全な自由を許された首を大きく逸らし、再開された秘部と胸への電マによる振動快楽に歯を食いしばり損ねた嬌声をあげる銀子。

 

「おいおい、将棋のことしか頭にないのか?」

「はは、物を知らない永世女王様にたっぷり〝イク〟ってこと、教えてやるか」

「ひゃめ、いらないっ♡ やめてぇぇぇぇぇっ!♡♡♡♡」

 

 強気な態度はなりを潜め、気丈な仮面が剥がれ落ちたか弱い懇願で喉を震わせる銀子。だが、電マの刺激は無情にも止まることなく続き、彼女を絶頂へと導いてしまう。

 悶え、耐えられず、絶頂。クールな顔は見る影もなく蕩け、下着とストッキングに阻まれた秘部は水を帯びてくっきりとその割れ目の形を浮かばせ始める。それら全てが複数のカメラに撮影される――――天才だけでなく美少女であった不幸が故に、空銀子の恥辱の撮影は止まることはない。

 

 

 

「お゛……もう、やめ、ろぉ……やめて、くだひゃい……♡ ああぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

 

誰もいない(・・・・・)公衆トイレの便座にまんぐり返しで固定された銀子が、うわ言のように言葉を口にし、絶頂に喘いだ。強気な口調と懇願が混ざり、精神状態はまさに極限。

 将棋士としての強さだけで耐えている。だが、太刀打ちができるわけではない。かれこれ数時間、銀子は懇願と絶頂を繰り返すことを強要されていた。

 

「い゛っ♡♡ あ゛ぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

 

 喉が枯れてしまいそうな濁り声と、否が応にも腰が浮いてカメラに見せつけてしまう。銀子の意志に関係なく行われる腰浮きアクメは、この数時間で収まるどころか段々と強くなっていた。

 その浮き上がったお尻の秘部には、膣内に挿入れられ下着とストッキングで固定されたバイブがある。無論、電マと同じく振動するそれが銀子の敏感な膣内を貪り弄ぶ。バイブの持ち手で伸びた下着とストッキングの荒ぶりが、その刺激の大きさをカメラにこれでもかと伝えている。

 

「ん゛お゛お゛ぉ゛っ!?♡♡♡♡」

 

 ――――ブシャッ! ブシャアァァァッ!

 より激しい濁りの悲鳴と大仰なまでの潮吹き音。その愛液と水飛沫は下着だけでなく、ぴっちり張り付いた黒ストを初めとは異なる意味で艶めかしく彩っていた。

 

「よ、元気にしてたかー、銀子ちゃん」

「……おっ♡ おっ♡ んひっ!♡♡♡♡」

 

 数時間越しに現れた男たちに、銀子が返したのは反抗的な返答ではなく従順なアクメ声。しっかりとカメラに収められた便座の中が見える腰浮き絶頂とそのイキ顔。

 数々の栄光にこれから先の未来があった女流棋士は、ほんの僅かな気の迷いと大人たちの狡猾な手口に見事な雌として才能を開花させられた。

 だが、凌辱はまだ終わらない。銀子は一時の絶頂に流されているだけで、完璧な従順とは言えない。

 

「……ひっ!?」

 

 その証拠に、男たちが持ち込んだモノ(・・)を見て目の光を取り戻した銀子は、絶句して頭を振って拒否の意志を示している。

 

「さあ銀子ちゃん、おケツにお注射のお時間でちゅよー」

「ひぃ……んぎぃっ!♡♡」

 

 まあ、それで止まる男たちではないことは、これまでの責めから見て取れることだろう。

 銀子を完全に小馬鹿にする口調だが、彼女は悲鳴をあげることしか叶わない。掲げられた臀部の黒ストを部分的に破られ、露出した下着を退けてヒクヒクと蠢く尻穴(・・)に、荒々しく浣腸(・・)注射器の先端が差し込まれたとしても、だ。

 

「い、や……いやぁ……ん、ふ……お゛ぎぃ……♡」

 

 腹の中は事前に(・・・)空にさせられ、尻穴から押し込まれているのは牛乳。生暖かい白濁液が銀子の直腸を駆け抜け、壁を擦る滑らかな液体の感触に銀子の顔が異なる歪みを見せる。それは快楽でもあり、我慢(・・)の顔でもあった。

 

「はい二本目ー」

「ひっぎぃ!?♡ んほぉぉっ!?♡♡」

 

 一本目が空になったかと思えば、間髪を入れず二本目の挿入。

 アナルから吐き出すならいざ知らず、液体を注ぎ込まれる経験などあるはずもない銀子から、知的な要素をかなぐり捨てた下品な悲鳴があがった。一度目(・・・)のトラウマも声の助長を促し、この声さえも空銀子主演のAVには収録されてしまうことだろう。

 

「は、ひゅ……♡ お、お……ん゛お゛♡♡」

 

 三本、四本、五本――――どれだけ牛乳浣腸を施されれば、その引き締まった細い白腹がぽっこりと膨らむのか。

 秘部には動きを止めたバイブが刺さり、破いた黒ストから現れた下の穴は、力の限り締められるも抑えきれない白濁液が溢れる緩い菊門と化していた。

 

「あ゛、んん……♡ くる、し……あ♡」

 

 ――――ぷぷっ、ぷぴゅっ、ぷびゅっ!

 銀子の尻穴から音が鳴る。それは浣腸によって溜まった液体とガスが絡まり、早く出せと要求する音色。

 

「ひゅー、クールな女流棋士のオナラ。これは売れるぜ」

「あ……あ……んほぉ!?♡♡」

 

 牛乳液という実物を交えた放屁に、銀子は一瞬全てを忘れて羞恥の絶句をしてしまった。それはある種の気の緩みだ。

 ギュル、グギュルルルルルと壮絶な音が膨らんだ腹から響く。空っぽの直腸に押し込まれた白濁液に、銀子は猛烈な便意の感覚に襲われた。

 

「あ、あ……お腹、痛い……もれ、るぅ……♡」

「漏らせ漏らせ。美人女流棋士の浣腸排泄ショーだ」

「ふんぎぃぃぃぃっ!♡♡」

 

 最後のプライドと意地で限界まで力む。だが、その行為自体がプライドを捨ててしまっていることに、彼女は気がついていない。

 まんぐり返しで便座の上に固定され、正しい用途すら許されない。無様ないきみの顔に、溜め込んだ液とガスが鳴る液体放屁の音。銀髪美少女棋士のあられもない姿に興奮し切った男たちは、止められていたバイブのスイッチを――――入れた。

 

「ッ!?♡ んぎぃぃぃっ!?♡♡ だめ、漏れ、漏れるっ♡ でるぅぅぅぅぅぅぅっ!!♡♡♡♡」

 

 ぶびゅっ、ぶびぃっ、ブビュウゥゥウゥウゥゥウウウッ!! ボビュウウウウウウウウウウウッ!!

 

「んっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♡♡♡♡」

 

 放物線を描き公衆トイレのタイルに叩きつけられ、隙間に浸透していく銀子のアナルから吹き出す白濁液。溜め込まれ過ぎたそれは、濁りながら極太の美しい放射として映像に収まっていく。

 腸壁を勢いよく通過する液体。我慢を重ねて捻り出される排泄という原初の快楽に、激しいバイブの刺激。

 

「ひぃ、ひっ、い……はぁぁぁぁぁ♡♡」

 

 ちょろ、ちょろ――――ぷしゃあぁぁぁぁ。

 舌を出し、半分目を剥いた見事な排泄アクメ顔を披露しながら、黄色い水を尿道から漏らす――――空銀子の失禁排泄アクメは、溜め込まれた液体を全て吐き出すまで撮られ続けた。

 

 

 

「おら、もっと奥まで咥えろ!」

「マンコの締め付け足りてねぇぞ!!」

「んぼっ♡ んごぉ♡ お゛ぉおおぉぉぉっ!♡♡」

 

 ようやく固められた姿勢から開放された銀子を待ち受けていたのは、男たちの荒々しい歓迎(・・)だった。

 よりにもよって、将棋の対局に使う部屋を模された場所に運ばれ、輪姦。排泄で汚れた黒ストは夥しい量の精液でさらに変色し、マンコとアナルの処女などとっくに奪われ二穴で蹂躙。口も半ばイラマチオ当然の奉仕を強要されている。

 

「アナルに射精()すぞ! とっとと締め付けろ雌ガキ!」

「何が浪速の白雪姫だ! ザーメンぶっかけてもっと白くしてやるよ!」

「んぶっ!?♡ ん゛い゛っ♡ お゛ぼぉぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 ドビュッ、ドビュルッ! ドブビュルルルルッ!! ブビュルルルルルッ!!

 銀子の穴という穴を埋め尽くす亀頭から迸る濃厚なザーメン汁は、穴だけでなく文字通り全身を濁りの白で染め上げる。

 二穴は言うまでもなく、庇護欲を掻き立てる女体。腰から足先の黒スト、腋、腕。庇護欲を打ち消す勝気だったはずの顔は鼻から吹き出したザーメンとぶちまけられた分を含めドロドロに彩られ、その銀髪とカチューシャ――――雪結晶を模した髪飾りまでザーメンが穢す。

 

「あ、へ……おっ、おぉ……♡」

 

 二穴から精液をごぷッと吐き出し、座敷に打ち捨てられて失神した銀子。その顔は、ザーメンに彩ろられ――――惨めなアヘ顔で歪み切っていた。

 

 

 

 

 美人女流棋士似の現役中学生、浣腸排泄アクメに生ハメ輪姦レイプ――――雑な謳い文句のパッケージには、黒ストと下着姿のまんぐり返しで拘束された銀子が映っている。黒線が目元に申し訳程度に引かれているが、そっくりなどという次元ではない彼女のAVは広く知れ渡ることになる。

 

「……浪速の白雪姫などと調子に乗ってしまい、申し訳ありませんでした♡ 私は……雌猫の、ザーメン姫で、す……!♡♡ 皆様のザーメン便器として、これからは肉便器のプロを目指します……っ!♡♡ 応援、よろしくお願いいたします♡」

 

 収録の最後は、銀髪美人棋士が身体を折り畳み、その改名屈服土下座にさえ精液をぶっかけられる銀子で締め括られていた。

 

 

 

「――――ん? なんだ、今日はリベンジか?」

「…………」

 

 高校に進学した銀子は、白の制服と紺色のプリーツスカートで再び男たちの前に現れた。

 調子はさらに上がり、プロ入り目前と注目を集める白雪姫は、ニヤニヤと笑う男たちの前で――――スカートを摘みあげ、黒ストに包まれた下半身を見せびらかす。

 

「はっ♡ はぁ♡」

 

 開帳されたのは黒ストに包まれた生の割れ目。毛の一つないパイパンマンコ。そこは上の口端から流れる垂涎と同じように、黒ストが変色する濃厚な雌の涎を流し、妖しい光を灯していた。

 

「はは――――それじゃあ今日は、二本目の撮影といこうか。主演女優の空銀子ちゃん?」

「っ……は、い♡」

 

 嗤う男たちに、銀子は頷いた。薄紅の唇を歪め、水色の澄んでいた瞳を蕩けさせ、スカートをたくし上げた股座は期待からガニ股気味にマンコを差し出して――――彼女が本当に大切なものを失ってしまう日は、そう遠くないのかもしれない。

 

 

 

 

 





あの時点の姉弟子が払えない金額is幾らって話ですが、まあエロだしな……そもそも初期でも構わなかったんだけど揶揄の呼ばせ方増やしたかっただけで、中学制服が良いと思ったけど最後に高校制服も出せたから一石二鳥でした。うーんその場のノリ。

ちなみに土下座とガニ股気味(ここ大切)の懇願はリクエスト外の私の趣味です。知ってる?ウッス。
別に描写しなけりゃいい話なのに実物無くすためにいちいち理由を仄めかすスタイル。いやその、一応?自分のためでもありますし……それはそれとして大量擬音の排泄にはチャレンジしてみたよ(はぁと)なんでこれで実物はいけないのか不思議だネ。
あと黒ストは最後まで脱がさないスタイル。大切かなーって。というか便座にまんぐり返しで固定される姉弟子の絵この前見たんだよね、エロい。なのでノーパン黒ストも制覇しようと思った(唐突)

感想、評価、お気に入りなどなど是非にお待ちしておりますー。いい加減原作色々とかに纏めた方がいい気がせんでもないけどうーん。だって今回にしたって性的目線なの姉弟子が特化だし……ロリは見れなくはないけど守備範囲から割と外れてるんですよね。ていうか姉弟子が強い。凌辱エッチ似合う。原作詳しかったらイチャラブも書きたいですがうーむ。
次回も未定。リクエストかもしれないし思いついたのかもしれない。気晴らしの気分になるのをお待ちくださいませ。


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Fateシリーズ
BB、カーマ(機械姦、肉体改造)


好きな子選んで良いというかあの中からなら誰でも書けたし書きたかったのでこの二人を選んだ。やーBBちゃんは元から好きでカーマも書いて見たかったんですよねぇ。

ということでリクエストよりFateシリーズからBBちゃん、カーマの無様機械姦になります。早起きしてさっき書き上げました。とっても無様に出来たと思います(満面の笑み)ちなみにカーマは第三再臨想定です。ほぼ全裸やん……。









 

「やーん、BBちゃんが捕まるなんて一生の不覚でーす。こんな可愛いBBちゃんは、これからどうなってしまうんでしょ・う・か」

 

 明るい口調に芝居がかった喋りをする紫紺の髪を背に烟らせた少女。

 黒に裏地が紫のコートと豊満なが零れそうな白いシャツ。胸シャツと髪を結ぶ赤いリボン。そして先の相手を挑発する喋りが特徴の『サーヴァント』BB。

 

「もう、こういう拘束は身体の負担が大きいんですから、女の子にはNGなんですからねー! ――――よく覚えておくことです」

 

 殺気が漏れ出た言葉から、BBの内心から誤魔化せない怒りが発せられていることが理解できるだろう。

 本人の言葉通り、彼女は〝拘束〟されてしまっている。真横、T字に開かれた両手両足を壁のような特殊な機械に埋め込まれ、文字通り手も足も出ない状態だ。

 通常、サーヴァント体の中でも特殊なBBに対しこのようなやり方は通用しない。だが、この特異点(・・・)はBBすら上回る特殊性を持っていた。

 

(ハッキングによるプログラム書き換え……あー、ダメですねーこれ。センパイとも一切連絡取れませんし、もしかしてBBちゃん大ピーンチって感じです?)

 

 手足を横に広げて壁に拘束される。たったそれだけのことに追い詰められている現実に、BBはらしくもなく額に汗が流れていた。

 

「――――こ、の!」

「?」

 

 と、BBの丁度眼前に一人の女性が現れた。現れたと言っても、BBの時と同じように狂人な機械手に絡め取られて、抵抗虚しく両手両足を壁にがっちり嵌められているのだが。

 その拘束姿はBBそっくりであり、奇しくも容姿さえ彼女と似たサーヴァントがそこにはいた。BBは目を丸くして彼女の名を口にする。

 

「あれ、カーマさんじゃないですか。もしかして、あれだけ大口叩いて捕まっちゃったんですか? だっさーい」

「はぁ? あなたも同じでしょう」

「カーマさんと一緒にしないでくださーい。これからBBちゃんは華麗な大逆転大脱出を計画しているだけですからぁ」

「じゃあ早くしてみてください。できるものなら」

『…………』

 

 仲が悪い、というわけではないのだが。性質(・・)が少々と似ている二人だからか、こんな状況ですら冷笑の睨み合い煽り合いになってしまっていた。

 カーマと呼ばれたBBと似た容姿を持つサーヴァント。違いは白銀の髪とBBより少し大人びて成長した姿に、金色の装飾を肩、胸、股に設えているだけで扇情的な格好をしていること。手足には青い霊基を纏わせているのだが、そちらは横壁に呑み込まれて見えていない。

 BBとカーマの容姿が似ているのは前者は再現、後者は依代の関係。カーマは通常サーヴァントとして召喚できない神格、愛の神と呼ばれる存在だが、人の依代を使うことで疑似サーヴァントとしての召喚を可能とした――――そんな二人でさえ為す術もなく捕らえられた異常な特異点が、睨み合う彼女たちに牙を剥く。

 

「は?」

「なんですか、これ――――絶頂回数?」

 

 拘束されたBBとカーマの中間、見上げれば視界に入る程度の位置に両面のモニタが降りる。

 

『BB・絶頂回数0』

『カーマ・絶頂回数0』

 

 そこには、自分たちの名前の横に見るも不快な回数が表記されて、二人は一気に口を開こうとした。

 

「……私を愛の神と知ってのことですか? だとしたら愚かしいにもほど――――がぁっ!?♡」

「あはは、BBちゃんをイカせようなんて光年はや――――いひっ!?♡」

 

 無機質な機械のアームが飛来し、二人の豊満な胸に針のようなものを突き刺した。BBはシャツ越し、カーマは生肌を直にだが、両者ともに首をはね上げ情けのない悲鳴をあげる。

 

「こ、これ♡ 霊基を、いじられ……んひぃっ♡♡ ひぎぃっ♡」

「あっ♡ あっ♡ 強制的に、再臨が……いえ、そんな次元では……ふぎっ、んぎぃ♡」

 

 アームから謎の液体が身体に注がれ、その影響を分析しながらも快楽に耐えかねたBBとカーマから嬌声が発せられる。無意識に手足に力を込めるがもちろん拘束は固く、そのうちアームが次から次へと飛来して二人の巨乳に針という名の牙を立てる。

 

『んっひぃぃぃぃぃぃっ!♡♡♡♡』

 

 それが敏感な乳首を貫き、液体を容赦なく流し込むともなれば、二人はそっくりの顔をアクメ表情に変えて、ミニスカパンツと隠しきれていない装飾から飛沫を散らす他ない。

 モニタの絶頂回数には『1』とカウントされ、BBとカーマの無様絶頂を確実に計測している。その上、液体を注がれ続けた二人の胸はみるみる大きくなり――――バツンッ、バキンッと砕けるはずのない衣服が弾け、双丘が外気に露出した。

 

「なぁ!?♡」

「ちょ、可愛いBBちゃんの黄金ボディになんてこと、おひょぉ!?♡」

 

 巨乳から爆乳へ。見ているだけで肩が凝りそうな下品な生乳、その先端に改めて針が差し込まれて二人は目を剥いた。

 作為的な霊基改造。二人は経験がないわけではない。むしろ、その身を強靭にしたことはある。特にBBは月のムーンセルで経験が豊富だ。

 しかし、こんな卑猥な改造は未知。全くの未知だ。BBも愛の女神であるカーマも、機械の無慈悲な肉体改造に為す術なく翻弄される。

 

「んぎ、ふぎぃぃ……ひぃぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡」

「ひゃあぁぁぁぁっ!?♡♡♡♡ ぼ、母乳!?♡ わ、私の身体が……やめ、なさい!」

 

 ビンビンに勃起、否、成長(・・)した長乳首から濃厚な白濁液が飛び散った。さしものBBも叫びをあげるしかなく、女神としての格を持つカーマは顔を真っ赤にして激昂する。もっとも、爆乳長乳首から母乳を垂らしていては迫力などないが。

 責め苦、責めの快楽(・・)は続く。優に摘めるほどに成長した二人の乳首に機械の触手が絡まり、扱き(・・)始めたのだ。

 

「んっ、んっ♡ 何のつもりですか?♡」

「やだー、おちんちんみたいに乳首扱かれて、私がどうにかなるとでも思ってるんですかー?♡」

 

 しこしこ、しこしこ。震えて真っ赤な身体で強がりを口にする二人の長乳首を、機械は正確無比に扱きあげる。一定の感覚で、休む間もなく、徹底的に。

 

「……ひっ♡ ひぃ……あひぃっ!♡ く、ぎぃ……んひぃぃぃぃっ!♡♡」

「あっあっ♡ わ、わかりましたから♡ 私たちを気持ちよくさせたいのは理解しましたぁ♡ だ、だめ、だめだめだめ――――だめぇ!♡♡」

 

 止まらない。強がりは喘ぎと懇願になり、やがて宣言とも聞き紛う絶叫へと変わった。

 

「でる……でるぅ♡ 母乳出ちゃいますぅぅぅぅっ!♡♡♡♡」

「BBちゃんが、こんな無様イキするはずないですぅぅぅぅっ!♡♡♡♡」

 

 ――――ブシュウゥゥゥゥゥッ!!

 扱きあげる機械手も相まって、射精にすら見える、射精さえも上回る勢いの母乳が飛び出し、二人は舌を出して絶頂に喘ぐ。

 母乳が滴るモニタの絶頂回数が一つ増えて『15』と表示。胸改造の合間に散々絶頂した回数まで正確に表記され、BBとカーマの顔にもはや隠さない殺意と羞恥が浮かんだ。

 だが、絶頂の余韻など待たない機械は常に休息なく二人を責めた。

 

「くひぃぃぃぃっ!♡ ブルブル震えて、母乳が出ちゃいますっ♡ いやあぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

「ひぃ、いひひひひひっ♡ く、くすぐっ、た……ちょ、くすぐられて、私、イッ――――あはははははははっ!♡♡♡♡」

 

 細かく振動する複数のローターを当てられイキ続けるカーマ。

 奇しくも手袋を着けた彼女の手を模したような機械たちに、爆乳を隅から隅までくすぐられて涙ながらの爆笑をさせられイッてしまうBB。

 どちらも屈辱であることに変わりはなく、カーマとBBからは余裕という思考は消え失せた。何せ、まだ(・・)胸だけ。なのに絶頂カウントは『104』と表記され、目に映ったそれに二人は絶望的な声をあげた。

 

「ひ、ぃ……ま、マスターさん……どこ――――んっおぉぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

「せ、センパーイ♡ 早く助けに来てくれないと、BBちゃんが大変なことに――――んっひょおぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

 

 本来助けなければならないマスターに届かない救援を乞う。追い詰められ、プライドを捨てた無様サーヴァント二体の長乳首に、ガラスの筒のようなものが取り付けられ、それが凄まじい勢いで中身を吸引し始めた。

 たまらず下品な声をあげる二人に機械は一切手心を加えない。文字通りの搾乳に絶頂カウントが秒間で加速する中、機械の魔の手がついに()へと伸びた。

 

「そ、そこはぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

「び、BBちゃんの大事なばしょおぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 あまりに激しすぎる搾乳の勢いに言葉になっていないが、要するに下半身への侵略を止めたいのだろう。カーマとBBが幾ら叫んだところで止まるはずがないのだが、二人にはそうするしか手がないのだ。

 二人の体液が下方の排水口に流れ落ち続けていることから、その場所がどうなっているのかなど見るまでもない。アームがカーマの装飾、BBのずぶ濡れ透けパンツを破壊して開帳――――脚が左右全開に開かれていることで、おっぴろげにされた雌臭が濃いマンコがひけらかされた。

 

『い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛っ!!♡♡♡♡』

 

 無論、カーマとBBに自慢や得意げな気持ちはない。ただ、それを伝えられる言葉は搾乳絶頂により完全に封じられて、声は濁り勢いだけを外に吐き出す。

 幾度となく意味を重ねることになるが、それでも機械は容赦しない。無慈悲にカーマとBBを調教する。

 どこからか出現した円形の機械が美女たちの股間に当てられる。横に細いタイヤのようなそれは――――やはりというべきか、高速で回転し丸出しの秘部を激しく擦りあげた。

 

『あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!?♡♡♡♡』

 

 ――――この時点で、カーマとBBの理性面は弾け飛んだと言える。

 超敏感な爆乳長乳首の搾乳に、回転機械による秘部の調教。それに、快楽を受け止めることに必死になりすぎて二人は気がついていないが、その頭には知らず知らずに針が差し込まれ、脳改造の薬品を流し込まれてしまっている。

 もう二人は強力なサーヴァントなどではなく、機械に身体を改造される二匹の雌でしかない。

 

「イク、イクっ、イグゥ!?♡ カーマのおっぱい母乳イクゥッ!♡♡♡♡」

「ひ、ひぃぃぃぃっ!?♡ BBちゃんのおまんこ連続イキっ♡ おまんこイクっ!♡♡♡♡」

 

 自分自身が口走ることを管理できない。彼女たちにできることは、母乳搾乳とマンコを擦り上げる刺激にアヘ顔を見せて絶頂実況をすることだけだ。

 

『んほっ!?♡』

 

 と、絶頂カウントが『500』を数えた頃、とある刺激にカーマとBBが舌を出して寄り目で喉を鳴らす。

 

『おひぃ!?♡♡』

 

 二人の下半身のもう一つの穴、アナル。極小の穴に左右で一つの丸い扉になった機械がヌプッ、と差し込まれたのだ。

 たまらず品を感じない悲鳴があがるカーマとBB。だが、その丸い扉は極小の穴に埋め込まれた。まるで補助機械のように穴を塞ぐこじんまりとした扉。無論、扉と言うからには開く(・・)ことが常識である。

 

『おっほぉぉぉぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡』

 

 めりめりめりめりっ! 円形の扉が強制的にアナルを開き始め、カーマとBBはより惨めで無様な顔を見せ、悲鳴をあげて拡張を受け入れてしまう。抵抗、耐える……そんなものは既に失われていた。

 

「さけ、さけりゅうぅぅぅぅっ!?♡♡」

「BBちゃんのお尻の穴、さけちゃいましゅうううっ!♡♡」

 

 サーヴァントの肉体に機械による改造。それをもってして、二人からは凄惨な悲鳴があがる。その間にも乳房からは母乳が吹き出し、マンコは常に機械の回転に潮を絡ませていた。

 

「ひ、冷た……あがががががっ!?♡♡♡♡」

「あべっ、あびべっ!?♡ け、ケツ穴でんりゅううううううっ!?♡♡♡♡」

 

 拡張されぽっかりと開いたアナルに、アームがさらに細くなった複数の棒が入り込み、腸壁に電流を流してカーマとBBに白目を剥き出させる。

 媚薬も流し込まれ、より強く伝わる電流。母乳搾乳、マンコへの回転責め――――――

 

『イッグゥ!♡ 全部イグゥゥゥゥゥゥゥッ!♡♡♡♡』

 

 美しく強い二人のサーヴァントは、もはや絶頂を叫ぶだけの行動を繰り返すことしかできなかった。

 絶頂カウントは『1000』――――それでも終わりは訪れない。

 

 

 

 

 

「ひぎっ!?♡ ふぎぃっ!!♡♡♡♡」

「お゛っ!?♡♡♡♡ ケツ穴の毛、抜かない、でぇっ!?♡♡♡♡」

 

 手足拘束されたカーマとBB。調教開始から数えるのも馬鹿らしくなる日数が経った。

 剥き出しの爆乳長乳首。紫紺と白銀の剛毛にぴょこっと飛び出したクリトリス。腋とケツ毛を下品なまでに増毛処理され、それが無駄にならないよう一本引き抜く度に絶頂する肉体へ。

 改造により気絶は許されていない。精神の崩壊も同じだ。カーマとBBはあくまで正気のまま、無様に変わり果てる身体と機械からの無慈悲な快楽に犯され続ける。

 

「マスター、さん……たひゅけ……イクっ!?♡♡♡♡」

「せん、ぱい……先輩、どこにいるんですか……BBちゃん、大ピンチです、よぉ……お、おぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

 

 カーマはマスターを、BBは『先輩』を。どちらも違う人物だが、どちらも決して助けに来ることはない。

 絶頂カウントは――――映される凄惨な数、というところか。

 機械の目的が何なのかはわからない。カーマとBBを列兵にするつもりなのか、この場所が存在する限り永遠と弄ぶつもりなのか。

 この特異点はそういう〝性質〟でしかない。とどのつまり――――カーマとBBは、これからも機械に凌辱され無様なイキ顔を見せるだけの雌になったということだ。

 

 

 






BBちゃんのセンパイと『先輩』には天と地の差があるので覚えておきましょう(過激派)
BBちゃんはそこそこ詳しいけどカーマのにわか感がすごい。少なくともこんなの愛じゃないとは思ってそうですが。

ていうかあの拘束なんて言うんですかね。絶対股関節痛める広げ方して足と手を横に揃えて壁に嵌められてるやつ。機械姦なので使いましたけど名称出なくて困った困った。
多分本気出したらふたなりまで持ち出してオチの改造部分まで徹底的にやってたと思う。短編なので……思い入れある方なのに下品無様エロ見たさが圧倒的に勝るので書くことに躊躇いがないのもどうなのよ。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!力となり更新が加速しました。単純に書きたいの多くなったので休みなくやってるのもありますが、やはり目に見えるものがあると違いますねぇ。気楽にお待ちしております!
次回は相変わらず未定。不定期更新だからね、仕方ないね。ではまた次回〜


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妖精騎士ランスロット(ふたなり、洗脳、人形化)

アルクェイド書いたから月姫リメイク衝動買いして寝る間も惜しんでやってました。感想をどう言えばいいかわからなくなったしここから遠野家ルート待たされるの地獄か??????

はい。なので短編は何も進んでいません。ついでに言えばモチベーションも迷子になったので何書きたいか自分でもわかりません。書きたいキャラ絞って1話限定のリク募集でもしようかマジで。誰を書きたいかは……誰やろな?

あ、示唆というか読んでたら読み取れるくらいのFGO最新章のネタあるのでご注意を。ついでにふたなりだからね。3週間寝かせたゲテモノだよ。百合……とは言わんレベルの絡みだしぐんずほぐれつもしてないけど責め役が女の子なので気になる方はここで回れ右だ。






 

 

「……ここは」

 

 幼き身体に鎧。煌めく刃。妖精國において『もっとも強く美しい妖精騎士』と名高き者。妖精国を統べる女王陛下から授かりし名は妖精騎士ランスロット――――汎人類史において円卓最強と名高いかの湖の騎士と同じ栄誉ある名だ。

 そんな妖精騎士ランスロット、またの名をメリュジーヌ。彼女はこの妖精國で誰より速く飛翔する最強の生物。だが今、メリュジーヌは天から流星の如く飛び込んだ……わけではなく、屋敷の扉をゆっくりとその手で開いたのだ。

 

「僕は、女王陛下の命を受けて……それで……?」

 

 陛下の勅命を受けて、メリュジーヌは飛び立った。しかし、気づけば方向を変えてこの屋敷を訪れていた。

 解せない。そんな思考で己の行動を訝しんだ言葉を吐いたメリュジーヌは、暗がりから響く足音にハッとバイザーの下で目を見開いた。

 

「――――ごきげんよう、ランスロット」

「……モーリー?」

 

 現れたのは、メリュジーヌより少し大きな体躯をした妖精。とはいえ、メリュジーヌがそもそも妖精騎士の中でもかなり小柄といえるため、彼女と比べればという幼さ。だが同時に、位の高さを感じさせる物腰をした妖精だ。メリュジーヌで例えるのなら、彼女が従う『オーロラ』という妖精に近しい。

 しかし、そう例えられてはモーリーは不快感を顕にするに違いないことをメリュジーヌは悟っていた。己以外の氏族は汚らしいと思い込む『幻の氏族』の妖精が一人。明確にオーロラと敵対関係にありながら、その他者を忌み嫌う氏族の立ち位置故にある意味で生きていることが出来ている者――――それがモーリーという幼き姿をした妖精だった。

 

「モーリー、どうして君がこんな場所に。いや、どうして僕は――――」

そんなことより(・・・・・・・)、ここに来たら相応しい格好をしろと教えたでしょう?」

 

 瞬間、メリュジーヌはビクリと声と身体の動きを止めた。

 

「了解した。着装解除。僕に相応しい姿――――全裸になる」

 

 そしてあまりに無機質(・・・)な声色と共に、ランスロットが信じられない言葉を吐き出しながら鎧を解除していく。

 バイザーを下げ鎧と一体化させ、その鎧を脱ぎ捨てドレスを思わせる衣装をも脱ぎ去れば、体重に換算し20キロという華奢すぎる美しい裸身が生まれたままの姿で存在した。

 ただし、メリュジーヌがこの姿で世に生まれた際には存在しなかったものが、彼女の美しい下半身の股間部(・・・)に垂れ下がっていた。

 

「ああ、この世でもっとも強く美しい妖精騎士、ランスロット。あなたに生えたその貧弱で惨めなモノは何かしら?」

 

 侮蔑と嘲笑。メリュジーヌを見ながら異なる何者か(・・・・・・)への憎悪が垣間見えるモーリーの問いかけに、彼女は虚ろな目と無感情な面で股間の逸物(・・)を見せつけながら声を発した。

 

「はい。これは雄に備えられる生殖器。妖精騎士ランスロット専用の細長く惨めなふたなりちんぽ(・・・・・・・)です」

 

 モーリーの優美な笑みに対し、全くの無感情でかつ完全に人格が書き換えられたような口調のメリュジーヌが股間のふたなりちんぽを自らの言葉で示してみせる。

 本来ならメリュジーヌのピタリと閉じた秘所しか存在しないはずのなだらかな丘。そこには萎えた状態でさえ〝長い〟ことが見て取れる華奢なメリュジーヌに相応しくもあり、強く美しいメリュジーヌに無様な意味を持たせるもの。

 萎えながら先端は剥けた大人チンポ。睾丸は並の雄と異なり、下に大きく垂れ下がりそれも無様だと思わせられる。勃起すれば雄などより鋭く、だが華奢なメリュジーヌに似合う細さのペニス。

 呼び方は様々だが、メリュジーヌが人形のように個性をなくしてふたなりちんぽを恥ずかしげもなく股間からぶら下げている、という結果があればいい。それがあれば、リード(・・・)を手にしたモーリーには十分すぎるのだろうから。

 

「よくできたわ。偉いわ。さあ、あなたの細く惨めなモノにリードを括り付けて、哀れな人形の芸をみんなに見せてちょうだい」

「了解しました。ふたなりおちんぽ騎士ランスロット、参ります」

 

 そうしてリードをチンポに(・・・・)誂られたメリュジーヌが、自身より少し大きい程度の、彼女からすれば矮小な力しか持たないはずの妖精に連れ歩かれる。

 全裸で萎えたちんぽの先にリードを巻かれ、後ろ手に組んでモーリーに連れられるメリュジーヌ。その幼き姿に立派な萎えチンポは、令嬢に連れられる少年奴隷をも彷彿とさせる。しかし、メリュジーヌの幼くも美しく、そして小柄ながら少女特有の丸みを帯びた身体を持つ。それがメリュジーヌを少女ながらペニスを持つ両性具有の妖精騎士として成り立たせていた。

 もっとも、成り立ったところであの妖精騎士ランスロットがふたなりちんぽを生やし、リードを巻かれて連れられている、という無様で滑稽な光景にしかなり得ないのだけれど。

 

「あ、来たよ。来たよ」

「来た。妖精國でもっとも強くて美しい妖精騎士が」

「この妖精國でもっとも惨めで無様なふたなり騎士が」

 

 屋敷の庭園に連れていかれたメリュジーヌは、表向きは(・・・・)力が弱い者としてこの遊戯会に集った妖精たちに迎えられた。

 無論、裸身を晒してふたなりちんぽにリードを括られて囲まれていることに変わりはない。彼女を取り囲むのは栄誉ある妖精騎士ランスロットへの尊敬ではなく、モーリーに操られた哀れで惨めな妖精騎士ランスロットなのだ。

 

「はやく、はやく」

「いつもみたいに、みんなを笑わせてみせて」

「ふふ、慌てないの。さあ、ランスロット――――始めてちょうだい」

 

 メリュジーヌのふたなりちんぽから戒めのリードが外され、唯一彼女に命令できるモーリーが優雅に語りかけた。

 他の妖精たちに何を言われても一切の反応を示さなかったメリュジーヌが、彼女の声には身体を動かした。両手で萎えた細チンポをしっかりと持ち上げ、まるで剣を構えるかのように。

 

「了解。おちんぽ勃起準備。名称、自慰行為、オナニー。妖精ちんぽシコシコ開始」

 

 ――――妖精たちの侮蔑と嘲笑は加速した。

 あのランスロットが自分たちの前だけで、あの全てを薙ぎ払う竜の化身がふたなりちんぽを扱いて勃起させようというのだ。中身はどうあれ、妖精たちは楽しくて楽しくて仕方がないのだろう。

 

「シコ、シコ、シコ、シコ。勃起率上昇。手コキスピードアップ。シコシコシコシコシコシコ、ちんぽシコシコシコシコシコシコ」

 

 単調で馬鹿らしくなる言葉を繰り返し、細いチンポをひたすら扱く。さらに扱く。まだ扱く。細く立派なチンポは、その細さ故にメリュジーヌの手でも掴み切れるほどだ。しかし勃起するに連れて、扱く手が全く先端に届かなくなるほど立派な竿でもある。

 反り返った竿先から我慢汁が滲み、長い肉とメリュジーヌの手のひらを濡らし滑りをよくする。ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ♥と卑猥な音色が無感情なメリュジーヌから発せられ始めた。

 

我慢汁(カウパー)生成確認。手コキ効率上昇……っ♥ おちんぽ、フル勃起。脈動確認。精巣から精液(ザーメン)上昇中。発射まで三秒、二秒、一秒」

 

 まるで戦況報告。チンポに生じる感覚を逐一報告し、ドクン♥ドクン♥と鼓動を刻む細ふたなりちんぽを高速で扱き上げ、

 

「――――おちんぽイクッ!♥♥♥♥」

 

 ドビュッ!♥ブビュルッ!♥ブビュブビュルル!♥

 

 細長いチンポから濃厚な白濁液が飛び散り、無表情の仮面から恥ずかしい淫語が共に飛び出しメリュジーヌは果てた。少女の身体で、ふたなりちんぽを扱いて雄の快感の中の頂点に到達した。

 

「イクッ♥イクッ♥ ザーメン、射精()る!♥」

 

 ドピュッ!♥ドピュッ!♥ドビュゥ!♥

 

 一瞬では終わらない。手を登る限界まで竿の上部に運び、勢いよく根元まで滑らせ精液を搾り取るように扱く。

 

「くすくす」

「くすくす、くすくす」

「可哀想、可哀想。すごく強いのに、弱々しくて可哀想」

 

 ふたなりちんぽを扱くメリュジーヌは嘲り笑われる。けれど、ザーメンを無表情で絞り出す手は止まらない。

 

「ランスロット、もっとよ(・・・・)。哀れな姿を見せなさい。私の(・・)メリュ――――妖精騎士、ランスロット」

 

 ただ一人。その名を優雅に、けれど憎々しく呼ぶモーリーの言葉に従って、メリュジーヌはふたなりちんぽを扱きあげた。

 

「は、い。ふたなりちんぽオナニー、再開。おっ、おっ、おぉっ♥♥」

 

 メリュジーヌは決して快感を覚えていないわけではない。ただ本人の精神力、そしてモーリーからの命令によって無感情の仮面を被っているだけだ。事実、可憐な顔に似つかわしくない畜生動物のような喘ぎ声にも、メリュジーヌは表情一つ変えることなくペニスを扱いて見せていた。

 

「次はそうね――――自分の鎧に射精()しなさい」

「了解。対象を確認。射精準備開始」

 

 顔色一つ、変わらない。たとえ己の身体の一部である強固な鎧をガラクタのように地面に並べられて、そこに精液をぶちまけろと命令されても、メリュジーヌは意に介さず命令を受理した。

 

「射角固定。照準、ふたなりちんぽ騎士ランスロットの鎧。精液充填完了――――おちんぽイクッ!♥♥♥♥」

 

 どびゅどぷっドビュルルルルルッ!♥♥♥

 

 数多の敵を斬り捨てて来た刃に。数多の敵の刃を通すことのなかった鎧に。メリュジーヌはふたなりちんぽからザーメンを放ち、白濁液のシャワーを見舞う。

 

「おちんぽイクッ!♥ ザーメン発射!♥ おちんぽザーメン射精()る!♥」

 

 何度も何度も。ありったけの無様な絶頂宣言と共に、メリュジーヌは誇りともいうべき鎧を白濁液の海に沈めていった。メリュジーヌは無表情で、妖精は嘲り笑い彼女を見下し――――モーリーは眉根を僅かに顰めながら、彼女の無様な曲芸が笑いものにされる様を見守っていた。

 

「シコシコ、シコシコ……妖精ちんぽ弱体化確認」

 

 如何に最強種の竜であれ、射精を続ければ枯れ果てる。メリュジーヌの鎧がザーメンで見えなくなるほど浸かった頃、彼女の細ちんぽは萎える予兆を見せ始めていた。

 

「あら、出が悪くなったようね。補充なさい」

「了解……精液充填。精巣への刺激を開始。にぎにぎ、にぎにぎ……ん、んっ、んおっ♥ 勃起再生中♥」

 

 ギュムッ♥ギュムッ♥ギュムッ♥ ムクムクムクッ!♥

 

 萎えかけた細ちんぽが、本体と同じく細長い玉袋を揉みしだかれることで再生する。幾度となく繰り返される射精し、金玉を揉みしだく快感。徹底した無表情の中に、舌を出した無様な喘ぎ声が混ざり始める。

 

「ふふ、もう少し無様になってもらおうかしら」

 

 すると、必死に金玉を揉んで精力を取り戻すふたなりちんぽ騎士に対し、モーリーはさらなる〝無様〟を求めて指を振るった――――もっと辱めれば、この胸の引っかかりもなくなるだろうと。

 

「はぎゅっ♥♥」

 

 ちりんっ♥

 

 敏感なチンポを鷲掴みにされたような悲鳴と、甲高い鈴の音色。モーリーの魔法によって、亀頭下のカリ首に鈴とフリルが施された可愛らしいリボンが縛り付け(・・・・)られた。

 

「尿道開閉……射精不能。射精不能。射精、不能♥」

 

 くぱっ♥くぱっ♥くぱっ♥くぱぁ♥

 

 細く尖ったメリュジーヌのちんぽ亀頭の出入口が幾度となく開閉を繰り返し、ザーメンの排泄を求める。しかし、そんな懇願をしたところで道中を塞き止められたチンポは射精をすることなどできはしない。

 

「躾よ。射精させてほしければ、誠意を見せなさい」

「了解。おちんぽ妖精騎士ランスロット、ガニ股懇願体勢……おちんぽ開脚完了。射精お願いダンスを開始」

 

 一体、今のメリュジーヌにどれだけの〝芸〟が仕込まれているというのだろうか。

 腰を据えたガニ股開きの足に穢れのない腋を見せつける腕組みポーズ。敵に対しての降伏を示す際でも、このような無様なポーズをする騎士はいまい。それほど、ガニ股腋見せメリュジーヌは無様なポーズをして無表情で踊り(・・)始めた。

 

「射精懇願、射精懇願♥ 腰ヘコエアオナニー♥ チンチン上下運動♥ おちんぽザーメン排泄許可を求む♥ ふたなりちんぽクソ雑魚早漏騎士に射精の慈悲を♥ ふっ♥ ふっ♥ ほっ♥ ほっ♥」

 

 ちりんっ♥ちりんっ♥ちりんっ♥ちりんっ♥ちりんっ♥

 

 無表情で行われるガニ股前後腰振りダンス。射精を封じられたチンポが虚空を突き上げ、虚しく空気オナニーをする滑稽なメリュジーヌを笑い声を包み込んだ。

 無表情で行われるガニ股チンポ上下運動。ぶるん♥ぶるん♥としなりを見せる射精懇願チンポが鈴の音を鳴らし、ビタン!♥ビタン!♥となだらかな腹どころか小さな膨らみの胸に、地面を打ち、そんな哀れなメリュジーヌを妖精たちの嘲笑が包み込んだ。

 

「いいわ――――無様に射精なさい」

 

 ただ一人、モーリーを除いては。

 

「射精許可受領♥ ザーメン上昇中♥ 射精()る♥ 射精()る♥ 射精()る♥ イグッ!♥♥♥♥♥」

 

 ブブブリュッ!♥♥ ブピュブビュルルルルルルルルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 妖精騎士ランスロットのガニ股無表情舌出し射精アクメ。ただ惨めで無様なメリュジーヌを見たいがために作り出した舞台で――――ただ一人、モーリーだけが心に虚無感を覚えていた。

 

 

 

 

「モーリー。世話になった、礼を言うよ」

「……ええ」

 

 相も変わらず凛々しい雰囲気を纏うメリュジーヌ。微笑を浮かべた彼女の認識は、モーリーの屋敷で羽根を休めていた、という点だ――――その身が全裸で、ふたなりちんぽを勃起させたままだということに気づきもしていない。否、気にしないように〝認識〟が歪められていた。

 

そんなことより(・・・・・・・)。あなた、その粗末なものをぶら下げたまま鎧を着るつもり?」

「ああ。このふたなりちんぽ(・・・・・・・)の戻し方がわからないんだ……不格好だけど、仕方がない」

 

 困り顔で勃起して反り返ったふたなりちんぽに触れ、ビクビク♥と反応を返すそれに苦い顔を見せるメリュジーヌ。

 名称は理解できているのに処理の仕方がわからない。あの(・・)メリュジーヌの記憶は固く閉ざされているため、この(・・)メリュジーヌは雄の自慰行為など知りもしない。だから、このままモーリーが放っておけば鎧から長いふたなりちんぽをさらけ出しながら、高速飛行の快感でザーメンを撒き散らす無様な妖精騎士ランスロットが完成する。

 

「……私がしてあげるから。大人しくしていなさい」

 

 ――――このまま、メリュジーヌにふたなりを与えたモーリーが何もしなければ、だが。

 

 

「あっ♥あっ♥あっ♥」

「ふふ、気持ちいいの? おちんぽシコシコされて、気持ちいいの、ランスロット?」

 

 直立するメリュジーヌの腰部にしゃがみ、ふたなりちんぽを自らの手で扱きあげるモーリー。素手で、かの妖精騎士ランスロットの逸物を扱き、美しく可憐なメリュジーヌの身悶えする様を生み出す。

 

「き、気持ちいい♥ おちんちんを扱くと、こんなに気持ちいいの♥ 初めて、知ったよ♥」

「ダメよ。これは私でなければダメ。あなたは惨めに私に懇願しなければおちんちんを扱くこともできないのよ。さあ、なんて言えば良いのかしら?」

「っ……お、おちんぽシコシコありがとうございます!♥ ありがとうございます!♥ ふたなりちんぽ、イクッ!♥♥♥♥」

 

 ブビュルッ!♥♥

 

 顔を真っ赤にしたメリュジーヌの射精宣言。震える小さな身体に、痙攣して精を放つ長細いチンポ――――それなりの味がしたが、モーリーの欲は満たされない。

 

「は、あっ♥ あっ♥ あぁっ♥♥ う、うぅ……射精()る♥♥ ザーメン、きてるっ♥♥」

「あら、もう射精()しちゃうの? ねぇ、自分より弱い相手に操られて、おちんぽシコシコされて屈服射精する気分はどう?」

「き、きもちいい♥ 僕のふたなりおちんちんがシコシコされて、恥ずかしい金玉からザーメン生成して……うっ、イクッ!♥♥♥♥」

「――――だーめ」

 

 ずぷっ♥

 

「ほひっ!?♥♥♥♥」

 

 メリュジーヌに負けないほど華奢で可憐なモーリーの指。それがメリュジーヌのふたなりちんぽの尿道(・・)に突き刺さり、ザーメンが唯一の出口とするそれを塞いでしまう。

 

「おっ、おぉ!?♥♥ 射精、できないぃ!♥♥ お願いだ、モーリー♥ 僕におちんぽ射精させてくれ♥♥」

「ふふ、そうねぇ……その哀れで惨めな懇願を、あと〝100回〟してくれたら――――とっても気持ちいい射精をさせてあげるわ」

 

 普段のメリュジーヌであれば、絶対に首を縦には振らない要求。だが、今のふたなりちんぽ騎士、メリュジーヌは生殺与奪(射精権利)をモーリーに握られている。

 その口はすんなりと、開かれた。

 

「お、おちんぽ射精させてください!♥ おちんぽ射精させてください!♥ 僕のふたなりちんぽ射精したいです!♥♥ おちんぽ、おちんぽ、おちんぽ射精させてぇぇぇぇぇっ!♥♥♥♥」

 

 ふたなりちんぽを突き出して、首を逸らして恥ずかしすぎる射精懇願を声を大にして、涎を口の端から垂れ流して、涙を浮かべて惨めで哀れな懇願をするメリュジーヌ。

 惨めだった。あの強く美しい妖精騎士が、ふたなりちんぽの快感に屈する姿はそれはもう、これ以上なく惨めだった。

 

「ふふ、無様ねぇ。惨めねぇ。あは、あははははははは――――はっ」

 

 彼女を妬む者ならば、無様すぎて胸がすく思いだろう――――メリュジーヌを恨む者ならば(・・・・・・)

 

 

 

 

 

「――――ありがとう、モーリー。本当に世話になった」

「礼なんて……いらないわ。あの綺麗な(汚らしい)妖精に私のことを告げなければね」

「ふふ、わかった。それじゃあ――――僕は行くよ」

 

 そう言って、妖精騎士ランスロットはザーメン塗れ(・・・・・・)の鎧を着て、大空へと飛び去った。

 本当に一瞬で、メリュジーヌの姿は遠く、遠く、一筋の流星となる。

 

「は、ざまあみろ――――なんて、あの女は気づきもしないでしょうね」

 

 メリュジーヌを見出したあの女は、彼女がどれだけ汚されていようと気がつくことはない。メリュジーヌはそれを知っていながら、あの女に尽くす。なんて憎たらしい。

 ああ、そもそも、メリュジーヌはきっとあのような汚れを飛び立つだけで振り払って飛んでいってしまうのだ。

 

 それは、なんて、

 

「――――美しいわ。本当に、憎たらしい(・・・・・)

 

 眩しい空に消えていく流星を、モーリーは手で顔を隠して見届けた。あの日(・・・)と同じように、美しいと感じた。

 ああ、そのせいで、そう感じたせいでモーリーはメリュジーヌを奪った。たった一度の力、彼女の妖精としての『目的』を彼女で消費してしまった。あまりに美しいと感じた屈辱に、メリュジーヌを奪い取ったのだ。

 人形と化したメリュジーヌを弄び、鬱憤を晴らす。力を失ったモーリーにできることなど、その程度。それで心が満たされるはずがない(・・・・・)のに。

 

「――――綺麗ね」

 

 だってそれは――――メリュジーヌという美しさを妬んでいなければ、成り立たないことなのだから。

 そのことに気が付かない。気が付けない。だから彼女は妖精なのだ。モーリーという妖精なのだ――――哀れで滅ぶべき妖精の一人でしかないのだ。

 

 

 

「――――モーリー」

「……え?」

 

 だからそれは――――メリュジーヌという最強種を求めたモーリーの結末だ。

 

「ランスロット? あなた、どうしてここに? そんな命令はしていないのだけれど」

「命令……? わ、わからない。僕は、女王陛下の勅命を終えて……オーロラに……でも、どうして、君の……?」

 

 なぜ戻ってきたのか。モーリーにもわからない。メリュジーヌにもわからない。

 それはメリュジーヌに与えられた雄の本能(ふたなりの快感)によるものだったのか。それとも、別のものだったのか。オーロラに今の自分を――――鎧が浮き上がるほどにふたなりちんぽを勃起させた惨めな様を見せたくなかったのか。

 

「ふ、あは……あはははははは! 私は、アレに勝った! 勝ったわ!」

「も、モーリー? 君は、僕に何を……」

 

 ただ一つ確かなことは、妖精モーリーがたった一つのことでオーロラに勝利したということだ。

 たとえ自己満足であろうと。命令の延長がもたらした結果であろうと。あのメリュジーヌがオーロラよりモーリーを優先した――――

 

「ご褒美よランスロット――――いいえ、私のメリュジーヌ」

 

 その優越感の正体をオーロラへの対抗心と錯覚したままに、彼女はメリュジーヌを手に入れた(・・・・・)

 

 

 

「お、おぉっ!♥♥♥ んおっ、んほぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 ドピュッドピュッドピュッ!♥♥ ドビュルルルルル、ブビューッ!♥♥

 

 鎧を内側から跳ね飛ばしたふたなりちんぽが腰上げで高く反り返り、モーリーの竿を行き来する手のひらによって射精が生まれる。

 流麗な鎧を装着したメリュジーヌが、ガニ股腋見せ屈服姿勢でチンポを扱かれザーメンを吹き出す。バイザーでその蕩けた顔を隠そうとも、情けなく歪んだ唇と脳髄を焼き尽くす快楽によって突き出された舌は隠しようがなく、彼女のガニ股チンポを扱きあげるモーリーの笑みも深みを増していく。

 

「なぁに、今の情けない悲鳴は。それでも最強種の竜なのかしら? 射精する時は、なんて言うのが約束だった? 言いなさい、メリュジーヌ」

 

 高速手コキに翻弄されていたメリュジーヌの竿、その根元を力強く、元来の嗜虐心が目に見えたモーリーの素手が握り潰した。

 

「お゛ぎぃぃぃぃっ!?♥♥♥ い、い、いひっ♥♥ お、おちんぽ変態騎士、イクッ!♥♥♥♥ 最強種のふたなりちんぽザーメン、ぶりゅぶりゅ射精()るっ!♥♥♥♥」

「はい、よくできました――――イきなさい、チンポに負けた変態メリュジーヌ♥」

「はひぃぃ!♥♥♥♥ おちんぽザーメンイグゥ!♥♥♥♥」

 

 ドピュッ♥ブビュルルルルルルッ!♥♥

 

 彼女が妖精騎士ランスロットであると判断する要素から、少なくともその声と部屋中を汚し尽くすザーメンは外れるだろう。

 

「も、モーリー♥ もう、やめてっ♥ 私のおちんちん、もう空っぽ♥ もう射精()ない!♥ もう射精()ないのぉ!♥♥」

「ふふ、嘘つき♥ ここ(・・)を弄ったらまた恥ずかしいくらいのザーメンが溜まる癖に♥」

 

 どれほど敵に打ち据えられても屈しないメリュジーヌの足腰が、ガニ股状態で砕けて崩れそうになっている。馬鹿になった尿道が常にザーメンの汁を吹き曝し、バイザーの下から滂沱のような涙が零れる。だが、モーリーは容赦なく彼女の無様な金玉を握り潰した(・・・・・)

 

「ほんぎぃぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥ き、金玉ザーメン、イクッイクッ、おぉイグゥ!♥♥♥♥♥」

 

 生成どころの話ではない。握られ地面を突くほどに伸びた睾丸の刺激に耐えかね、メリュジーヌがガニ股を上段に浮かせながら高々とザーメンを噴射する。

 幾度となく浴び、妖精として美しいモーリーはメリュジーヌのザーメンを全身で浴びている――――それでも彼女は、幸福感さえ覚えていた。

 

「ほら、沢山出たわ。あんなに射精したがってた変態メリュジーヌ♥ 嘘つきには、お仕置きが必要ね♥」

「ひぃ♥ あ、あれはやだっ♥ やめてモーリー♥ あれは、おかしくなるから♥ やめ――――」

 

 メリュジーヌへ見せつけるように立てた人差し指に対し、彼女は喜悦(・・)で歪んだ笑みを見せながら首とふたなりちんぽを横に振った。

 しかし、モーリーは構うことなくその指をガニ股で下げられた小さな桃尻の()に突き立てた。

 

「おほ♥♥♥♥」

 

 ブリュリュリュ♥とザーメンが束になって吐き出される。そして、グリィ♥とモーリーの指がメリュジーヌの極小の尻穴のある部位を押し潰した瞬間――――メリュジーヌのバイザーが剥がれて、彼女のアヘ顔(・・・)が晒された。

 

「ぬほおおおおおおっ!♥♥♥♥ ケツアクメ♥おちんぽイクッ♥♥♥♥ 私のケツ穴前立腺♥ ふたなりおちんぽフル勃起!♥♥♥♥ ザーメン噴射して、イグッ!♥♥♥♥♥」

 

 舌を出し、目を上擦らせ、自らのザーメンを被り――――快楽に堕ちたもっとも強く美しい妖精騎士。

 

「さあ、もっとよ。オーロラなんてどうでもよくなるぐらい――――イきなさい、メリュジーヌ」

 

 酷い顔だ。そんなメリュジーヌを見ることができるのは、彼女のふたなりちんぽを扱き続けるモーリーだけ。

 

「おっ、お゛ぉ゛!?♥ も、もう射精()な――――射精()る!♥♥♥♥ 射精()射精()射精()る!♥♥♥♥ 変態妖精ふたなりちんぽ、ご褒美ザーメン射精()るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!♥♥♥♥♥」

 

 それが幸せなことなのかどうかは、アヘ顔を浮かべたメリュジーヌと笑みを浮かべたモーリーだけが知っている――――その感情の名を伏せたまま、妖精國に狂ったよがり声は止めどなく響き続けた。

 

 

 






なんでだっけ。ちょうどアニュー書いてて人形化ブームでメリュジーヌちゃん細ふたなりしたいよね、で何か話してたら出来てしまったやつ。やっぱ妖精はクソだよクソ!彼女もそんな一人でしかない。何かを取り違えて自分の気持ちにすら正直では無いのは、ある意味妖精らしくはない気がしますがね。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!前書きの通り月姫リメイクプレイしたら感情迷子で何書きたいかアッパラパーの真っ白になりました。何だろうね。何を書きたいんだろうね。劇ナデのルリちゃんとかシュタゲキャラで誰か……真帆先輩とか好きだけどこの二人の需要のほどは不明。軌跡のエリィで何か1本書きたい気もする。俗物だからできるだけ需要と自分の書きたいものはどっちも考えてます。需要が欠落する時はまあ割とありますが仕方ないね。
何か困ったら適当に何か書きながら期間限定リクボでもまたやろうかなとか思わんでもないです。モチベ不安定な時に何か書いても上手くいくとは思えませんからね。ではまた次回〜


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【ロードエルメロイ二世の事件簿】グレイ(ふたなり(竿役)、調教)

一応Fateシリーズではあるんだけどタイトルには入ってない。けれど分けるほどじゃないだろという措置。

はいというわけで、有償リクエストからまたまた投稿。かなり珍しいふたなりが竿役の表記があるやつです。短編だとあれかな〜と思ってやってなかったというか、そもそも私がふたなり書くと女の子がふたなりになった反応を書きたいからこういう使い方はデアラ以外でしてなかったというか。
あとグレイ単独の表記ではありますが、一応あるキャラが竿役で登場してます……極力気をつけるようにはしましたけど大丈夫かなぁ?閲覧注意とは促しておきます。タイトル見てダメだと思ったらブラウザバックです。せっかく書いたから投稿、ってことですね。






 

 

 甲高い官能の声。少女が溶けていく音。甘美なる誘惑の音色が響き渡る。

 

「あっ♥ あぁ……あぁーっ♥♥♥」

 

 柔らかい肉と肉がぶつかり合う音。夢の中で響き渡る好色の奏で。銀髪の、流麗な顔付きをした少女が美しい〝女性〟に抱かれている。

 

「ふむ、なかなかどうして悪くない。これは主目的ではないのだが、私も楽しんでしまいそうだ」

「は、ぁ……だめ、です……ぬい、てぇ!?♥♥」

 

 グリッ♥ と女性の剛直、ふたなりの肉棒が秘部の結合箇所をさらに奥深くまで推し進め、銀髪の少女の子宮を押し潰すように穿つ――――仰向けに寝かされた少女の下腹部が僅かに淡い輝きを放つと、銀髪の少女、グレイから一際大きな嬌声が溢れた。

 

「おや、まだそんなことを口走る余裕があるとはね。自分が何をして、何をされているかすら君には理解ができていないんだろう?」

「あっあっ、あぁっ!♥♥」

 

 その通りだった。グレイは目の前の女性、夢魔を名乗る女に何をされているのかを理解はしていない。

 されている動作自体はわかっていた。女性にはない男性器を、グレイの女性器に繋げられてはしたない声をあげている。はしたない声とわかるのは、自分の身体が自分のものでないように気持ちがいいから。

 押し倒され、自分のものではない顔を暴かれ、羞恥色に染まった顔のままグレイは女性にされるがまま犯されていた。

 

「――――いいや、君の顔は美しい。それは、受け入れるべきものだよ」

「……っ!」

 

 それは受け入れ難いものだった。押し流されるには、まだ理性が溶けていない。グレイは、墓守のグレイとして生きている。

 だが、グレイの膣内に熱いものが流し込まれた。熱い熱い、心地よくて気持ちよくてダメにされるものが溢れ出した。

 

「あ、あ、あ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 それだけで彼女は押し流されてしまいそうになった。子宮を満たす強烈な熱。思考を犯す情欲の熱。

 どれもこれも知らないもの。器として育てられた時期にも、師と友人を得て幸福を知った今でさえ知らない刹那的な欲求。

 

「ああ、ああ。教えてあげよう。君が君でいられるよう、私が快楽というものを」

「……かい、らく♥」

 

 その言葉は知っている。けれど、その言葉の本当の意味をグレイは初めて知ることになった。

 

「そうとも。私はお節介なお姉さんだから、君の正しい生き方を、私が教えてあげようと思ってね――――これからよろしくね、グレイ」

 

 そう言って、女性は笑った。まるで花のように――――この世で最も信用してはならない、毒花のような笑みで、グレイを夢に絡め取った。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「…………」

 

 イギリス、ロンドン。銀髪どころか顔をフードで隠す内気、という表現が似合うグレイが、なぜか昼間から寝床に潜り込んでしまっていた。

 田舎の片隅とも言うべき場所からの都会暮らしが嫌になった、というわけではない。初めは戸惑っていた彼女も、師や新たな友人には恵まれ幸福感を覚える日々を過ごし、グレイ自身が師匠の望みを叶えたいと願うようにさえ思い始めているほどだった。

 

(……追い返されてしまった)

 

 ではなぜグレイが昼間から寝床に入り、病人のように過ごす必要があるかと言えば、文字通り彼女が追い出されてしまったからである。どことは言うまでもなく、学び舎であり師の護衛を兼任する教室のような場所から、だ。

 

『……なんだその体調は。帰れ、今すぐに帰れ。気が滅入って仕方がない』

 

 要するに『心配だから帰れ』という気遣いなのだが、顰めっ面かつ昨夜ゲームのやり過ぎて寝不足になった目付きでは少々と説得力に欠けていたのは言うまでもないことである。

 

(身体の調子を崩してしまうとは……面目、ないです)

 

 それでもグレイが素直に従ったのは、本当に体調が優れなかったからだった。ただでさえ要領が悪く、頭の出来はよくないと自覚があるグレイにとって申し訳なさが先行する体調不良。

 今朝から身に覚えのない身体の火照り。だが、こうしてなってしまったものは仕方がないと身体を休ませる。普段は口うるさい彼女の友人(?)の一人であるアッドも、今は気を遣って言葉数が少なく、グレイの瞼がゆっくりと落ちていき――――意識は、深い闇の底に〝堕ちて〟いった。

 

 

「やあグレイ。また会ったね」

「………………?」

 

 そうしてグレイは、彼女と出逢った。

 否、出逢ったというのは正しくない。首を捻るグレイだが、彼女とは一度顔を合わせた仲であり、それだけでは留まらない関係なのだから。

 花。立っているだけで足元に花が溢れる。そんな不思議なイメージをグレイに抱かせた女性は、細身でコツ、コツとあやふやな世界に足音を立てて彼女へと近づいた。

 

「おや、覚えていないかい? それは残念。あれほど熱い夜を過ごしたというのに、夢魔のお姉さんとしては悲しい思いだ」

 

 ああ、残念。と、本当にそう思っているのか、感情があるのかさえ疑問に感じられる芝居がかった笑みで語る夢魔を名乗る女性。

 

「夢、魔――――――ッッ!」

 

 夢魔、熱い夜。そこまでワードを切られることで、グレイは脳裏に過ぎる記憶を呼び起こされた。

 熱いモノで貫かれ、口元が緩まり意識が浮き上がるような感覚。あの瞬間が再熱するようにグレイの頬に朱色が集い、彼女は思わずその意味だけで顔を隠そうとして――――ふと、いつものフードがないことに気がついた。

 

「え……きゃあっ!?」

 

 そうして視線を上に、下にと彷徨わせた後、グレイの反応は実に少女的で夢魔に笑みをもたらすものだった。

 誘われるままに言葉を交わしていたグレイは、自分が着衣をしていない生まれたままの姿であることに気がつけていなかった。自身が全裸であることを知り、顔ではなく膨らんだ胸や秘部を手で守ってしゃがみ込んだのは、グレイが少女として正しい感性を持っている証だ。

 

「ふふ、何を恥ずかしがっているんだい? 私たちは生物学で共通の女、まあメスでも構わない。とにかく同じ生き物じゃないか。いや、恥ずかしいと思うのは構わないが〝隠す必要はない〟んじゃあないのかな?」

「あ……は、はい」

 

 夢魔の女性が言葉を巧みに操ると、グレイは本当にそんな気がしてならないと感じた。

 顔は熱く火照っている。けれど、彼女の言う通り身体を隠す必要はない。おかしな理屈とわかってはいても、思考が誘導されたように言うことを効かなかった。

 結果、グレイは安直に立ち上がった。どこかぼんやりとした目で、少女らしいフォルムの乳房と桜色の蕾、下半身の丘に仄かな光を放つ〝淫紋〟、恥ずかしさに火照る彼の王と瓜二つな顔をも女性の眼前に晒してしまう。

 

「……ふむ、定着はそれなり。事は早急に、とはいえ強引なやり方ではある。柄にもなく安心してしまったよ」

「?」

「ああ、こちらの話さ。君は気にしないでくれたまえ。君が気にかけるのは――――自分が気持ちよくなることだけでいいんだからね」

 

 ニコリと夢魔が笑った――――ゾクリと、グレイの背筋が凍る。

 その悪寒に従えたのならグレイは彼女を避けて通ることができたかもしれない。しかし、ここはグレイは夢の主ではあっても支配者ではなかった。

 だから、そんな悪い感情は一瞬にして消えてしまった。消されてしまった。誘導された、と言い換えようか。

 

「前回は少々と強引だったからね。ああ、私も悪いとは思っているんだ。しかし君が〝その顔〟であまりにも可愛らしい反応を示すものだから、私も気が昂ってしまってね、許してほしい」

「あ、あの……」

「ああ済まない済まない。またこちらの話さ。さて、それじゃあこの夢を始めよう。今日はじっくりと……初歩的な君に快楽を教授しよう」

 

 裸身の少女を夢魔は舐め回すように見やる。初めに目を付けたのは、この夢で喩えるなら先日、彼女が自ら強引な手段で繋いだ局部だった。

 

「グレイ、君のここは何と呼ぶものかな?」

「……生殖器?」

「それは正しいけど正しくない。ここは……うん、おまんこ。これから君は生殖器を〝おまんこ〟と呼ぶといい」

 

 夢魔が指した恥の局部。知識に疎いグレイでも、それが恥ずかしい場所というものはわかる。

 生殖器、女性器ではなくおまんこ。マンコ、など性知識に疎い彼女が耳にしたことなどあるはずもなく、口が悪い師匠もさすがにそういった淫語を口にするような男性ではなかった。つまりグレイにとって未知の言語は、するりと彼女の知識に組み込まれてしまったのだ。

 

「お、おまんこ……拙のおまんこ……っ♡」

 

 キュン♥

 

「っあ♡」

 

 言葉にしただけで恥ずべきものだとグレイは理解した。それ以上に、下腹部の裡が収縮したような感覚と甘い熱にか細い官能の吐息をグレイは零す。夢魔はそれを見て首肯をしながら声を発した。

 

「恥ずかしい、けれど気持ちが良いだろう? 淫紋が上手く作用している。さ、忘れないように何度も言葉にしてみなさい」

「わかり、ました……」

 

 おかしい。夢魔と名乗る見ず知らずの女性を相手に従う義理はない。けれど、グレイの思考と肉体はどうしてか彼女に従ってしまった。

 

「お……まんこ。おまんこ、おまんこ、おまんこ……おまんこっ♡」

 

 従うことが正しいと、それであの気持ちよさがまた得られるならと。卑猥な単語を口に出す度、グレイのマンコがじわじわと濡れ、愛液を滴り落とす。

 

「その覚えたことをより深く覚えるため、オナニーの時間にしようか。おまんこに手を当てて、上下に擦るんだ」

「ん……あ、あ、あんっ♡♡」

 

 夢の授業主はグレイの動きを我が物顔で操る。淫語で反応をした秘部に右手を当てさせ、簡単な擦りで自慰に至らせる。

 

「どうだい?」

「はっ、あっ♡♡ お、おまんこ……オナニー? 気持ちいいです♡ 膣内から、粘液が……出て、滑りもよくなって……あんっ♡♡♡」

 

 クチュ♥クチュ♥クチュ♥クチュ♥

 

 手の動きは大胆に。当然ながらオナニーの経験などないグレイは、限界や加減というものを知らない。溢れ出す愛液を潤滑油に股を擦ることに必死になって、際立っていく自分の甘い声と恥ずかしい行為を人前でしている、ということも忘れ、次第に身体の痙攣が始まった。

 

「あっあっ……声が、我慢、できな……っ♡♡ おまんこの奥から、何か、上ってきて……っ!?♡♡♡」

「うん、良い表現だ。君は実に優秀なメスだね。では、存分にイキたまえ」

「い、いく?♡ イク、イク、イク……っっ!♡♡♡」

 

 迫り来る波。恥ずかしさが段々と呑み込まれていって、グレイが思考に割かなければならない労力の全てが一点に注がれ、表情はどうしようもなく蕩けて淫靡なものへと成り果てる。

 

「イクイクイク――――おまんこ、イキますっ!♥♥♥♥」

 

 パチュンッ!♥♥

 

 グチュリ♥と最後に指が押し込まれ、グレイの手の隙間から愛液の飛沫が弾け飛ぶ。

 律儀な絶頂の宣言。先日深く刻まれた快楽のほんの一部分を引き出したようなオナニーの一時的な到達点に、グレイは熱い吐息を余韻と共に吐き出した。

 

「はー♡はー♡ ……はぁ♡」

「どうかな、初めて自分のおまんこを弄び、絶頂を体感した感想は」

「……とても、気持ちがいいものだと、思いました……け、れど」

 

 ――――モノで突き上げられるあの感覚には、及ばない。

 そうグレイの表情が物足りなさを告げ、銀色の髪が切なげに揺れ動く。知識の薄さは経験の薄さに繋がり、快楽という理性をこじ開け無防備にする甘さに人は耐えられない。

 痛みならば理性は戻ろう。しかし、甘く蕩けさせる快楽の前でそうはいかない。否、そうはさせないと微笑みを蓄えた夢魔の女が自称通りに魔の手を伸ばしているのだ。

 

「うふふ、君には軽すぎるものだったかな。私も少し意地悪がすぎたようだ――――次の夜は脚を開いて待っているといい」

「あ……♡」

 

 そう言い残して、夢魔はグレイを夢から覚ます。

 だがそれは、逃れられない夢。逃げ出せない快楽。

 覚めれば記憶にない夢幻となり、眠れば淫らな現実となる。反転した虚構に、グレイは既に囚われているのだ。

 

「はぁ……はぁ……♥」

 

 覚めて眠り、夢魔が現れたその時。グレイは言いつけ通り股を開いて待っていた。

 今日は衣服を普通のものにしてあるというのに、下着を脱ぎ捨てスカートをたくし上げ、浅ましくも両脚を下品に開いて濡れたマンコを見せつけている。誰でもない、夢の支配者でありクスリと笑みを見せた夢魔に対して。

 

「その様子では、随分と焦らしてしまったようだ。大変だったんじゃあないかな?」

「……夢? のことを、拙は覚えていません……だから、その……お、おまんこが勝手に濡れて、大変、でした♥」

 

 トロトロ、トロトロと愛液が溢れている秘部。記憶を持つ夢の中にいるグレイが大変だったと言うのだから、現実のグレイは身に覚えのない欲求不満に大層苦労したことだろう。何せ、それを解消する手段さえ覚えていないのだから、灰色のフードはいつも以上に深く顔を覆っていたに違いない。

 もっとも、大変だっただろうと他人事のように語る夢魔は同情などしていない。仕込みの結果にニコリと情を感じさせない笑みを浮かべ、スカートをたくし上げてガニ股気味に脚を開いて待つグレイのマンコに、細身に合う長細い指先を突き立てた。

 

「んひぃ!?♥♥♥」

 

 軽い一度のオナニーで絶頂を思い返し、だというのにそれ以上のものを与えられなかったグレイのマンコは、細指を挿入されただけで痛いほど締め付けてくる。本人の反応も、快楽の衝撃で我慢顔が歪んで彼女の……というよりはその顔の持ち主の可憐さに似合う淫猥なものとなっていた。

 

「あ、ひぃ……あっあっあっ!♥♥♥ あひ、あひぃ〜〜♥♥♥」

 

 そして夢魔は容赦というものを知らなかった。拙い少女の指先でさえあれほど快感を覚えていたマンコを、その指先で無慈悲に調教していく。

 膣内で暴れ、壁を突き、上下に出し入れ。だが決してイカせることなく快楽をコントロールし、よがり狂うメスの喘ぎ声を存分に引き出して淫紋の輝きを定着させる。

 

「さあ、そろそろイこうか。立っていられないなら私の肩を掴むといい」

 

 グチュッ♥ グチュッグチュッグチュッ!♥♥

 

「い、ひぃぃぃぃぃぃッ!♥♥♥♥」

 

 本当に容赦という感情が存在しないのか、存在を知っているが無視しているのか。夢魔の指先が散々と焦らしたグレイの膣内を貪り食うように動き回り、ガニ股がガクガクと笑って快感で本人の言うことを聞かず激しい痙攣をしてみせた。

 

「お゛……おまんこ、イクッ!♥♥♥♥♥」

 

 プシャァ♥

 

 愛液以上のものが吹き出し、一瞬零れ落ちた濁った嬌声を誤魔化すようにグレイが絶頂を宣言し――――夢魔の指先がより激しさを増した。

 

「お゛ぉっ!?♥♥♥ ら、らめれすっ、今イッ……イッて……ん、んんんんッ、あっ、あ゛ぁ〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥」

 

 プシャップシャップシャッ♥♥♥

 

 イキながらイク。首が大きく翻り舌が飛び上がり、グレイから得も言えぬ感情を精一杯表現した嬌声が飛び出した。

 それでも指は止まらない。イキながらイクという人間だけではなかなか味わえない二重の快楽。フードから零れたグレイの顔は歪み、蕩けたアヘ顔をまざまざと公開していた。

 

「お゛♥♥ おまんこグチュグチュ、イグッ!♥♥♥♥ イグッ、だ、め……イグゥ!♥♥♥♥♥」

「何もダメなことはない。この先、君はこんな程度では満足できなくなる快楽を覚えるんだ。例えば他、これを挿入れられたら、と思うことがあるだろう?」

「ひっ……♥」

 

 プシュッ♥

 

 悲鳴とは裏腹に、愛液に塗れた指先が引き抜かれた切なさと、夢魔の〝それ〟を目にしたことによる興奮の息は隠せそうにもなかった。

 夢魔がさらけ出したもの。それは女性には存在しない男性器、俗に言うふたなりと呼ぶ物。グレイをレイプして快楽に引きずり込んだ夢魔のモノが、今一度彼女の眼下で主張をしている。

 

「んく……っ♥」

 

 長く太い。とても自分の膣内に入ったとは思えないふたなり。けれどグレイはどうしても喉鳴りを、その渇望を止めることができなかった。連続絶頂の中であれほど嫌だ、イキたくない、頭がおかしくなりそうだと考えていたというのに、恥ずかしいのに、逃げ出したいのに――――相反して、求めてしまう。

 

「これはおちんぽと呼びたまえ。少々と品がないが、君の口にはよく似合う。懇願は――――もう少し後に取っておいて、君の羞恥を楽しむとしようか」

 

 そして、この夢魔という女性はほとほとグレイの意見など求めていないということが理解できる。

 ずぷん♥ 夢魔の卑猥な肉棒が、たっぷりとイカせられてぎゅうぎゅうと愛らしく締め付けるマンコへの挿入を成したのだ。

 

「ん゛ッ!?♥♥♥ あ、あ、あ゛お゛ッ!♥♥♥♥」

 

 ずちゅん♥ ずちゅん♥

 

 挿入の許可や優しい逢い引きなど必要ない。傍から見れば、美しい女性が可憐な少女を強姦しているような光景だ。

 実際、大して間違ってはいない。夢魔はグレイの脚を軽々と持ち上げ、対面駅弁の体位で肉棒を激しく突き立てる。元々、彼女の自我――――理性を快楽で溶かすことができるのなら、手解きだろうと強引だろうと構わないのだ。そこに彼女の趣味や気まぐれが挟み込まれていることは前提として、だったが。

 

「あ゛っ♥♥♥ お゛っ♥♥♥ おちんぽ、熱い♥ だしいれ、さりぇ♥♥ お、おぉ……お゛ぉッ!♥♥♥♥」

 

 グレイは夢魔の気まぐれに翻弄されながら、その身で快楽を享受する他なかった。強制的に持ち上げられた浮遊感に脚を絡み付かせ、子宮を突き上げる逸物の熱さと硬さに舌出しアクメを植え付けられる。

 その美しい面をアヘ顔に変え、自分が自分で無くなることなど忘れてしまいそうになる。嫌悪が少しずつ、けれど確実に消えていた。絶頂の度、下腹部の輝きが熱を帯びる度、グレイがグレイでなくなりながら、確かに彼女の意思で快楽を覚えるような。

 ――――器として順調な調教を施されながら蕩けるグレイに、夢魔は微笑みと共に精を放つ。

 

「うん、上出来だ――――せめて、快楽の中で幸福を得るといい」

 

 ドピュッ!♥♥ ドプッドプッドビュルルルルルッ!♥♥♥♥

 

「あ、あっ♥♥ あ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥」

 

 夢の中で堕ちる、不可思議な感覚。知らないことが身体を侵食するような――――心地いい。子宮に注がれる夢魔の精液にだらしなく蕩けたグレイの顔は、自らのものではない面への嫌悪など見受けられはしなかった。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「……っ!」

 

 飛び起きるように目覚めて……グレイはふと小首を傾げた。

 

「拙、は……何を……」

 

 何かをしていたような、何もしていなかったような、何か大事なことを教わったような。

 違和感を覚えて、思考が浮遊するような異物感。現実が夢に思えるような曖昧な思考を頭を振って追い出し、グレイは自己を確立するように声を発した。

 

「……今日は、ライネスさんと」

 

 誘われて、出掛ける予定がある。そうすれば、グレイの意識は覚醒し――――

 

「んっ♥」

 

 ぐちゅ♥ と、身に覚えのない股濡れに吐息を零した。

 それがどれほど淫靡なものかを自覚しないままに――――蝕まれるような不安と興奮を隠すように、グレイは今日も灰色のフードを〝浅く〟羽織った。

 

 

 

 

 

 

 

「――――さて、出だしは上々かな?」

 

 コツリ、とろくでなしの夢魔――――マーリンは満足気に頷いた。まるでもって己の所業に罪悪感など持っていない。持っているのなら、初めからグレイを〝器〟になど選びはしないだろう。

 

「しかし、私のようにやり方を選べば良いものを。生贄の意思を無視するのではなく、生贄にそう選ばせるように仕向ける。常套手段だと思うのだけれどね」

 

 クスクスと、どこか芝居がかった軽薄な笑い声はグレイの故郷に対してのもの――――あれほどの器を手にしながら自分たちの失策で手放した彼らへの手向けであり、今回の計画で役に立った彼らの原案へのマーリンなりの感謝というものだった。

 グレイという器。彼の王――――アルトリアを〝降ろす〟のに二人といない存在。マーリンの目的は彼女を利用し、そう遠くない未来に顕現する王を受肉させる器として改造を施すことにあった。

 何もそう難しいことではない。グレイの故郷は惜しいところまで手をかけていた。彼女が望めば王足る器にグレイはなれる。足りなかったのは、自分のものでなくなる嫌悪、恐怖を捨てさせられなかったこと。

 

 ならば――――その理性を溶かし尽くし、王の器となることをグレイに選ばせてしまえば良い。

 

「さて、今の彼女は……」

 

 そうと決まれば話は簡単だった。マーリンは動けぬ身だが、こと人の夢に潜り込むという行為は楽々と行える。〝今〟を見通す千里眼が、夢より覚めたグレイの行方を追う――――そうして、彼女はちょうど面白いものを見てしまった。

 

『っ、ぐ……!?』

『ライネスさん! ど、どこか、身体の具合が……?』

『っ……私じゃ、ない。グレイ、君は――――』

 

 その魔眼。優雅にティータイムと相成っていればよかったものを、グレイの友人の目はどうやら僅かばかりに〝悪いもの〟の流れを見てしまったらしい。

 人の不幸を噛み締め楽しむ彼女も、友人の異常を楽しむ癖はないのだろう。しかし、僅かとはいえ悟れたことをマーリンは驚き、そして顎を指で撫でて楽しげに笑った。

 

「ふぅん――――さてさて、どうしたものかな?」

 

 夢魔は笑う。どうしたものか、などと道化を演じる。彼女に心というものがあるのなら、とうの昔に定まっていた目的のために。

 夢魔の手管は尽きることなく少女を絡め取る。じっくりと、淫らな夢に絡め取る。その身体を彼の王に捧げるその日まで――――止まることなく、夢魔は微笑むのだ。

 

 

 






受けるか迷ってた部分の九割がプーリンというか原作キャラをこういう使い方でやっていいのかなぁ、という私個人の考え方からでした。結果平行世界のなんかそれっぽい存在でグランドろくでなしな畜生度を高めて何とか実現はしてみました。気になる方がいたら申し訳ありません。

原作キャラを竿役に使うのはどうにも抵抗があってというか今までやったのがデアラくらいというのはあったのですが。つかこれGL判定になんのかな?ぶっちゃけそれがあるから避けてたってのはあるんですよねふたなりと女の子おせっせさせるの。個人的感性の遠慮?そんなものはない(これまで何本書いたか覚えてないくらいにはやってる)

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ちなみに私はライネス派です。いや最高に凌辱しがいしかないじゃないですかSでMで良いところのお嬢様で美人。こいつ判定がエロいかそうじゃないかで判断してるな?
何か全体的にテンション低かったですがそういうモチベーションなだけです。意味もなく低くなってて困ってるやつ。いつも前みたいなモチベが続いてればいいんですが、そうもいかないのでのんびり書かせていただきます。それでも二日くらいで1本は仕上げる拘りを見せたいところ。とりあえず目下は凌辱作品の依頼ですぐへへ。ではまた次回〜


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【ロードエルメロイ二世の事件簿】グレイ(暗示、女性上位、おねショタ)

おねショタ要素は後半からです(せんせいのツメ)

てなわけで有償リク、こちらは前作の続編になります。正確には前作の時系列であったであろうお話です。
今回は前回より質が上がっていると自負しています。暗示とか催眠を自在にやってキャラを動かしていいのは得意技です。それ含めても女性上位をここまでノリノリに書くのは珍しいので、自分でも気が付かない書きやすい要素が含まれてたのかな?まあともかくどうぞ〜





 

 ロンドン市内で、まことしやかに囁かれる噂があった。

 これはほんの少し時間を巻き戻した、その取るに足らなかった噂の真相の物語だ。

 

「うー、さみぃな……」

 

 男はその日、真夜中の街中を不用意に出歩いていた。さして特別なことではなく、慣れた街を歩くのみ。時間帯を鑑みれば治安が良いとは言えないが、最近は他の〝噂〟でそれも異なる意味になっていた。

 曰く、深夜――――異なる国の有名な丑三つ時という時間に、女が現れると。

 曰く、その女は見れば顔を忘れられないほど美しく、それでいて男を誘う娼婦の類。

 曰く、あまりの美しさと妖艶さに、見れば応じる他なくその女の手管に誘われ堕落する。

 

「……馬鹿馬鹿しい」

 

 と、そんなくだらない噂話、それも街の一部分でしか流れない下世話な噂を思い返してしまい青年は頭を振りながら、僅かばかり足の動きを早めた。

 彼は行動同様に特別な人生ではない。しかし、特別でないからこそ価値ある人生を送る者〝だった〟。

 仕事は安定し、将来を誓った恋人もいる。下卑た人間たちの噂話に流されるようなことはない――――やはり、そのはず〝だった〟ということになるのだろう。

 

「あれ? おかしいな……いつこんな道に」

 

 気づけば道が逸れていた。見知らぬ路地裏に誘われ、引きずり込まれていた。

 コツリ、コツリと青年の鼓膜を震わせる足音が響く。

 

「っ!?」

 

 第一に、このような薄暗い路地裏を歩くような不審者。

 第二に、青年の脳裏を過ったのは――――噂話の娼婦。

 男であればそう不思議はない。誓い合った者がいたとしても、他の女を思い浮かべない瞬間がない男などそうはいない。

 

「ふふ♥」

 

 だが、彼女はそんな彼の思考を読み取ったように笑った。妖艶に微笑む。彼女であって彼女ではない何かが、好き勝手に思考を撒き散らす。

 娼婦というのは随分と尾ひれがついた噂話になっているな、と。そちらの方が探しやすく、都合が良いのは確かだが、少々と名を違えている。

 娼婦は性的な行為で金銭を得る仕事のことを言う。しかし少女は金銭の類など一切受け取ってはいない。というより〝本人に〟気づかれてしまうような物的証拠を残すはずがないのだ。

 

「もし、そちらの殿方」

 

 故に、少女を形作る正しい名称は――――淫魔や魔性、そういったものが唯一であろう。

 

「拙と、交合ってはいただけませんか?♥」

 

 少女は――――グレイはそう言って、その忌み嫌う彼の王と同じ美麗な貌と艶やかなる微笑みを夜闇の中で仄かに見せたのだった。

 

「な……っ、あ……」

 

 まず、逃げなければ、と感じた。言葉で毅然と拒絶をする、などという世迷言は青年の頭から消え失せていたのだ。

 少女の〝誘い〟はそれほど蠱毒のようだった。男を絡め取り、堕落させる魔性の笑みだった。

 美しい貌。灰銀の髪。翠玉色の瞳。どれを見ても美しいとしか言えない。心に、魂に刻み付けられる恐ろしいまでの魅力(カリスマ)。

 それだけならばよかった。それは少女の美しさではあれど、それが先行し男が劣情に耐えられない性的嗜好のものではない。世の中にはそういった者もいるのかもしれないが、少なくとも普通の青年は美しいと感じるのみであろう。

 

「――――うふふ♥」

 

 だからか、グレイが笑ったのは。くすくす、と彼女らしくない笑みで唇を歪めたのは。

 少女は身体を隠す外装を一枚身に付けている。彼女はそれを、繊細で見逃せない指で開け放った。

 

「!?!?」

 

 驚く。驚くだろう。何せ少女は〝何も着ていない〟のだから。

 少女らしさのある華奢で細身の女体。一糸纏わぬ身体のフォルムに確かな膨らみの乳房。なだらかな下腹部に仄かに輝く淡いピンク色の紋様。その下には銀色の恥毛に護りを任せた秘所が――――濡れて、夜空に照り返す愛液を垂らしている。

 

「あんっ♥」

 

 くちゅ♥

 

 なんと、裸体を見せつけたグレイは、その秘部に指を這わせて甲高い声を上げた。その官能の悲鳴すら、男の正気というものを容易く奪い去った。

 くちゅ♥ くちゅ、くちゅくちゅ♥ 青年が目を疑う、美しい少女の艶かしい手付き。慣れた指遣いが愛液を溢れさせる秘所を擦り、徐々に美の細足を開き始める。

 

「はぁ、はぁ……あっあっ♥♥ 拙のおまんこ♥ 恋しくて、焦がれています♥ おちんぽ欲しいとマン汁垂れ流しっ♥♥ おっ、おっ、おっおぉ〜〜♥♥♥」

 

 ガニ股に手を滑らせ、美しい貌を快楽で歪ませたグレイ。淫語を交え、全裸露出のガニ股変態オナニーで下品な嬌声を上げる。

 苛烈で品のない露出オナニー。普通ならば如何に容姿の整った美少女と言えど興奮より困惑が勝るはずが――――青年はその視線を片時もグレイから外すことなく、ズボンに醜い興奮のテントを張ってしまっていた。

 

「お、おぉっ♥♥ イクっ♥ 変態露出オナニー、おまんこイキますっ、オマンコでイクイクゥ!♥♥♥♥」

 

 パチュンッ♥♥

 

 指の隙間から、今のグレイが教えられた通りのオナニー絶頂による愛液が飛び散り、目を上擦らせてイキ顔を記憶に刻み付ける。青年に忘れられられないグレイの痴女そのものな姿を見せつけ――――とてつもない興奮を与えたのだ。

 

「はぁ、はぁ……!」

「――――大丈夫ですか♥」

「うわっ!?」

 

 美少女の露出オナニーを眼前で見てしまった混乱と困惑、そして興奮が綯い交ぜになった青年の眼下に、その美少女が顔を覗き込むように現れた。

 思わず仰け反ってしまう青年だったが、後ろは壁だ。気付かぬ間に逃げ道を塞がれた青年は、あっさりとグレイに身体を取られた。

 

「安心してください。あなたは何もしなくていい……全て拙にお任せを♥」

 

 少女は青年に微笑みかける。それが裸体を晒し、蜜壷から液を垂らして身体を押し付ける仕草でなければ、純粋に見惚れるものだ。

 

「拙の顔を見て、拙の熱を感じて……あぁ、立派なおちんぽです♥」

「くぁ……!」

 

 しかし、見惚れる前に欲情してしまう。性の味を知っている少女の微笑みに囚われ、青年は好き放題にされてしまっていた。

 ズボンに出来た隙間からするりと入り込んだグレイの手。その隙間が出来てしまった原因とも言える、彼の人生で恋人との交合いでさえこれほど硬く大きくなった時はないと断言できる肉棒。

 

「熱い……硬い……やっぱり、よく〝馴染み〟そう♥ すぐ、拙の手でシコシコしてあげますから♥」

「ま……あぁ!?」

 

 ズボンの中で肉棒に手を滑らされるだけでも相当な快感があった。それをスボンから引きずり出され、冷たい外気ですら全く冷めやらない肉棒を直の指先が握れば、得も言えぬ衝撃が青年の脳髄に到達した。

 

「しこしこ、しこしこ……熱いおちんぽを拙の手でしこしこ♥♥」

「く、うぅぅ……」

 

 貌や仕草が魔性なれば、その声や手淫すらその領域だというのか。

 溢れ出した我慢汁と自らの愛液が絡み付いた右手でペニスを優しく上下させる。ぐちゅ♥ぐちゅ♥といういやらしい音に合わせて、グレイの声が青年の鼓膜から脳に響き、真横に付けられた貌から彼は目が離せなくなりつつあった。

 青年は射精を我慢しているのではない。射精しそうな上り詰める感覚をコントロールされ、呻いている。一体グレイの若さのどこにこのような優れた手淫の技術を仕込む時間があったのか、これは恋人と交合うよりも――――

 

「シコシコシコシコシコ〜♥」

「あ、あぁぁぁぁぁぁっ!」

「今は拙とオマンコのことだけ考えてください♥ 拙のオマンコにたっぷり膣・内・射・精、しちゃいましょう♥」

 

 余計なことを思案しようものなら、文字通りペニスに青年は縛られた。急速に早まった手コキと、想像を膨らませるグレイの性欲剥き出しの囁き。

 

「拙とおまんこセックスしたいですか?♥ したくなければ射精を我慢してください♥ もししたいのなら、このまま一度、拙の手の中で……♥」

「ぐっ、あぁ!」

 

 ドピュッ♥ ドピュッドピュッ、ドピュルッ!♥

 

 耐えられるはずがない。グレイの魅力を見せつけられ、セックスより気持ちいい手コキを受け、その上この手コキより素晴らしい快感であろう交尾の誘い。

 瞬間的に射精した青年のペニスから濃厚な精液が飛び出し、即座にグレイは手のひらを亀頭に当てがい受け止める。宣言した通り、グレイの手の中に半固体の精液がこびり付いた。

 

「はぁー……♥」

 

 グレイは手のひらに精液を乗せ、うっとりとした表情で口元に近づけ息を吸って吐く。そんなはしたないものでさえ、彼女の美貌は良くも悪くも様になる。

 青年の人生で間違いなく一番濃いものが出た。それは彼自身が断言できる。淫乱な少女に欲情して濁ったザーメン。

 

「じゅるっ、ぢゅずっぢゅずっ♥♥」

「……!!」

 

 それをグレイは唇で吸った。音を鳴らし、好物を喰らう動物のように恥ずかしげもなくザーメンを吸い出す。

 じゅる、ぢゅず、ごくっ♥ 少女が喉を鳴らし、青年の物を呑み込んでいく――――それだけで、彼のペニスはビクッ♥ と触れるまでもなく力を取り戻した。

 

「……ふふっ♥ 拙のオマンコ、欲しいですか?♥」

 

 涎混じりの精液を唇の端から零し、グレイは問いかけるように股を開いた。

 淫紋の輝きが増し、男を誘う道標のようだった。今度はグレイが離れて壁際に、青年は息だけを荒くして彼女の身体を押さえつける。

 

「いいです、よ♥ 拙とオマンコしましょう♥ 拙のオマンコとあなたのオチンポを繋げて、セックス――――お゛ぉ゛ッ゛!♥♥♥♥」

 

 ドチュンッ!♥

 

 野太い喘ぎ声と何かが押し潰されたと聞き紛う音。そして男の目の前でグレイがアヘ顔を披露した。

 ただ、もはや青年にとってはどれも欲情の対象でしかないのだろう。触れるだけで肉の感触に興奮しそうなグレイの太股を抱え、いきなり奥まで挿入したペニスで彼は荒々しく抽挿を始めた。

 

「あおっ♥♥ おっおっおぉ〜〜〜〜っ♥♥♥♥ ちんぽっ、ちんぽ奥に来てますっ♥♥ しきゅう、突かれて、あっ、あひっ!♥♥♥♥」

 

 わざとやっているのか、それともそれほどに仕込まれていたのか。淫語が乱舞する喘ぎをグレイはペニスで突かれる度に吐き出す。美乳が揺れ、舌を垂らしてアヘ顔を見せつけながら生のセックスに彼女は本気で感じてよがり狂っている。

 しかし、それは青年とて似たようなもの。しっかりとした締め付けでペニスを悦ばせて止まらない膣内。子宮を突く事に感じている求められる悦び。

 まさに極楽浄土。これほどの快感を得られるならば滅びようと、彼女に利用されようと構わない――――本気でそう思わされる男と女の結合。

 それでも一瞬、迫り来る絶頂の感覚に一欠片の正気を青年は覚えた。このままでいいのか。生のチンポをマンコに挿入し、射精する意味を彼はよく知っている。

 些か低俗に堕ちた思考ではあったものの、青年の中にもそうした葛藤はあったのだ。

 

「あぁ……おちんぽ熱くなっています♥ 拙のおまんこの膣内で……はやく、くださいっ♥ ザーメン膣内射精♥♥ あなたの濃厚せーしを拙の子宮に注いでください♥♥♥♥」

 

 ――――そんなくだらない理性は、欲望が剥き出しの微笑みと膣内の蠢きで流れて消えた。

 迫り上がる多幸感をもたらすモノに従って腰を振る。結合部から二人分の粘液が乱れ飛ぶ音が激しく響く。

 

 ビュルッ、ビュルルルルル、ドピュルルルッ!♥♥

 

「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥♥♥」

 

 そして子宮口を割らんばかりに穿ち、躊躇いが消えた絶頂射精。

 青年は気がついていないが、グレイの下腹部の淫紋が射精と同時に光を増し、精液が子宮に注ぎ込まれる度にそれは加速度的に〝定着〟の様相を見せていた。

 けれど、青年にとっては本当にどうでもいいことなのだろう。圧倒的な多幸感と官能に比べれば、全てが取るに足らない。グレイが自身の射精で裸体を震わせ何度も絶頂している。その全能感にも届く感情は、確実に青年の倫理や道徳を壊し尽くす。

 

「は、ぁ……沢山、射精ましたね♥」

 

 ずりゅ……こぽっ♥

 

 肉棒が引き抜かれ、グレイが青年に見せつけるようにマンコを指で開いて見せる。精液が溜りになって膣口に溢れ、それを逃したくないと膣内が蠢いているのが、青年にはどうしてかわかってしまった。

 惜しい。もっと彼女を抱いていたいというのに。息は荒く、ペニスは勃起と萎えの狭間を行き来して二度の全力射精に力を出し尽くしながら抗っている。惜しい惜しい、もっとこの美しい貌の少女が欲しいと。

 

「大丈夫……また、溜まったら来てください♥」

 

 それを少女は嘲笑しない。それどころか、歓迎するように男を絡め取る。

 

「拙はいつでも待っています……拙と性交いたしましょう。夜は長いですから――――いつでも、また♥」

 

 ――――堕ちる。

 何の罪もなかった。順風満帆の人生だった。だが、彼はこの瞬間に破滅した。

 快楽に依存した人間などあまりに脆いものだ。しかしそれを知りながらも逃れられないのが依存というものなのだ――――一人、一人、また一人、一人ずつ。執拗に、丁寧に。

 グレイという美しい少女は美しい夜の時間に、己の信者を増やし続けた。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「どうだいグレイ?」

「……はい。拙の口にとても合って、嬉しいです。ありがとうございます、ライネスさん」

「礼など必要ないさ。私と君の……な、仲じゃないか」

 

 ――――そこで無自覚の戸惑いを混ぜ、認めようとしないのがライネスという少女の複雑さなのだろう。

 そんな彼女に小首を傾げて、グレイは深くフードを被り込み茶会の潤いを喉に流す。

 なんてことのない日常。傍から見るのなら、見るからに良家の少女と顔を隠した恥ずかしがり屋の少女、であろうか。

 

 まさか、その恥ずかしがり屋の少女が夜な夜な男の精液を求め、男を誘う格好で徘徊する痴女であるとは誰も思うまい。ライネスと、もちろん〝グレイ自身も〟だ。

 

「……っ」

 

 グレイは何も覚えていない。自分がどれほど淫靡に振る舞い、罪のない人間たちの取るに足らない、しかしそれが尊いとされる人生を壊してしまっているのかを。

 知らずに崇められ、知らずに身体を差し出し――――けれど視線は〝獲物〟を追った。

 

(あの子……♥)

 

 窓の外からよく見える。まだ幼い、母親が着いていなければ少し不安に思える年頃と、外出ならば自立が近づくような狭間の少年。

 無垢で純粋、何者にも染るだろう。普段なら少年の笑みを微笑ましいとグレイは思う。だが少年を見つけた瞬間、グレイはフードの下で唇を蠱毒の笑み……見るだけで男を虜にする〝夢魔のような〟微笑みを浮かべてしまっていた。

 

(ショタちんぽ♥ すごく……美味しそう♥)

 

 重ねるが、グレイは何も覚えていない。しかし、人間という器は肉体、精神、魂によって構成され、経験は必ず蓄積がされる。

 それがどのようなものであれ継続しているのなら、グレイの中に刻まれていく。

 

「グレイ?」

「……っ!? な、何でもありません……」

 

 たとえば、今度はライネスが小首を傾げることになった、フードを深く被って反省したグレイの様子から理解ができるように――――故郷の言葉のように馴染む、その低俗な淫語と知識がそうであるように、だ。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 獲物が決まれば、あとはグレイが動くか彼女に暗示を掛ける者が小細工を仕掛けるかになる。

 性根が腐り落ちていようと〝彼女〟は冠位の魔術師。子供に暗示をかけ、親に気づかれぬよう独りでに外出をさせることなど赤子の手をひねるより容易い。

 

「あ……お姉ちゃんは、誰?」

 

 そうして少年が虚ろな目から解放されれば、見知らぬ部屋にグレイと二人きりの状態で当然の疑問を発する環境が作り出された。

 

「ここ、どこ……ど、どうして僕は裸なの……お姉さんも、恥ずかしいよ……」

 

 少年は混乱し、何故か寝巻きがなくなり裸の身体で股間を隠して顔を赤くする。グレイのように彼から見れば年上の綺麗な女性に見られることは、少年の年頃からすれば恥ずかしいのだろう。

 加えればグレイの格好も直視ができず、されど少年らしくチラチラと視線を向けてしまうもの。美乳の乳輪と乳首、秘部の割れ目や陰毛を薄く透けさせるランジェリー。彼の知識にない未知の誘いに、いたいけな少年が翻弄される。

 

「いいえ、ここなら恥ずかしくありません♥ 拙と気持ちよくなりましょう……♥」

「気持ちよく……あ、おちんちん、痛い……っ!」

 

 ピクッ♥ ピクッ♥

 

 少年が押さえつける手の中で、ショタチンが徐々に硬度を増す。その年頃であれば精通とは縁がなく、ただペニスが痛いという感想しかないのも無理はなかった。

 どうしてそんな反応をしてしまうのか。綺麗な女の人の裸を見ただけで、母親には感じない何かを覚えてしまうのか。

 そのままで手で圧を掛ければ精通の射精をしてしまう。その前に、興奮の原因であるグレイが少年の前に跪き、手を取って小さくも興奮の勃起を行うペニスを眼前に収めた。

 

「あ、だめっ。お姉ちゃんを見てると、おちんちん痛くなっちゃう!」

「すぐに気持ちよくなります♥ ううん、お姉ちゃんが、気持ちよくしてあげるからね♥」

 

 二言目は子供に優しく語りかけるような口調で。が、その仕草は子供に対してのものではなかった。

 子供なら特に惹かれるだろう胸の谷間を見せつけるように、それでいて見下ろした貌から目が離せずにいる少年の前でちろっ♥とグレイはペニスを舐めた。

 

「あっ!」

「ん……れろっ、ぺろっ♥」

 

 被った皮をちろっ♥ちろっ♥ と舐める。性感に目覚めて間もない少年からすれば、擽ったさと甘い鋭さが交わる不思議な感覚。

 飴かアイスを舐めるように舌を這わせた後に、グレイは舌を包茎の中に捻り込み、ゆっくりと外側に剥いてやる。

 

「あ、あぁぁぁ〜〜〜〜っ!」

「ん……可愛いショタちんぽ♥ やっと顔が見れました♥」

 

 すると、ショタチンの大きさを保ちながらしっかりと亀頭からカリ首を顕にしたオスのペニスが少年の甲高い悲鳴と、グレイの恍惚とした吐息と共に鎮座した。

 そうなればもうグレイを止めるものはない。少年は小さなオス。小さいがグレイととても相性が良い特別なオスなのだ。ならば遠慮はなく、配慮すらない。

 

「――――じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽぉ♥♥」

「あっ、あっ、お、お姉ちゃんが、僕のおちんちん食べてるぅ!」

 

 少年を部屋のベッドに寝かせ、勃起したショタチンに食らい付く痴女。少年が快感で動けないのをいいことに、思いっきり頬を窄めてペニスにフェラチオを行う。

 小さいショタチンにひょっとこ口で喰らい付く。如何に幼かろうと、否、幼いからこそグレイの美麗な貌が下品に窄められる様は少年の視界を通して記憶領域に鮮明と言えるほど焼き付くものだ。

 

「くぽっ、くぽっ♥♥」

「あ、あ、何か、でるっ! おしっこ、みたいなの……で、でちゃうぅ!」

 

 ピュルッ、プピュルルルッ♥♥

 

 最後は亀頭を口元に据え、集中的に刺激をすれば少年の睾丸から急速に生まれた精液がグレイの口内に放り込まれるように放たれた。

 

「は、はへ? 僕のちんちんから……お姉ちゃん、おしっこ飲んじゃった……?」

「んくっ♥ ん……これはおしっこじゃなくて、おちんちんの射精です♥ おちんちんが気持ちよくなって、頭が真っ白になった時に出るザーメン♥ これは凄くいいことです――――だから、もっとお姉ちゃんといいことしましょう♥」

 

 量はまだ幼さを感じさせる。しかしながら質は申し分ない。

 粘り気のあるショタチン精液の喉越しは、グレイに大きな喜悦と渇望を与えてくれた。こうしている以上、グレイに忠実なオスに年齢は問わない。オスのチンポがあって、それがグレイと相性がいいかで判断される。

 当然――――最高の相性であるこの少年を前に、グレイはペロリと淫らな舌なめずりで狙いを定めた。

 

「あ、うぁ! ち、ちんちん溶けちゃうぅ……お姉ちゃんのおっぱいで溶けるぅ!」

「ショタチンのザーメン、もっと、ください♥」

 

 乳圧がまだ女を知らない幼いペニスを包んで押し潰す。特別大きいとは言えないが、平均値以上は確実にあるグレイの胸は、小さな肉棒を完全に包みパイズリで責め立てる。

 

「うぁ、あぁぁぁぁ〜!」

「イけ♥イけ♥ ショタチンおっぱいに包まれて、拙の乳穴でイけ♥ ショタザーメン射精しろ♥」

 

 むにゅ、ぐにゅ、むにゅう♥♥ ピュル、ブピュルッ!♥

 

 グレイが両手で乳房を捻じる。少年が腰を浮かせて膣穴に精液を吐き出し、谷間から粘着質なショタザーメンが泡立っていた。

 それらもグレイの肌に染み渡り、変質の一片を担う。恐らく〝彼女〟が教えたグレイの搾り取りかかる口調は相手に合わせて変わるもの。グレイが自覚しない馴染みになる言葉と共に、必要なものとして教え込んだのだろう。

 口で精通、胸で搾る。それでも子供らしく、そしてグレイの淫紋との共振によって少年の肉棒はビクビク♥と勃起し続けていた。

 

「うぁぁぁぁぁぁぁ……っ!」

「あっ♥ ショタちんぽ、きたぁ♥ 拙のおまんこに未成熟チンポ挿入ってきましたぁ♥♥」

 

 であれば、などと前置きは無用。グレイが少年をマウントし、膣内に小さな勃起チンポを大胆に収めた。

 グレイが本来持つ気遣いなどない。体重を掛け、膣内を締め上げて腰を上下に釘打ち機のようにピストン。射精を求めるだけの淫乱なメスの姿とその顔を少年の目に刻み付ける。

 

「あっ、あっ! お姉ちゃんのアソコ、熱い! 熱い、溶けちゃうぅぅ! 僕のちんちんなくなっちゃうよぉ!」

「アソコじゃなくてオマンコ♥ オスのおちんぽを挿入れるメスのおまんこです♥♥ おまんこセックス気持ちいいでしょう♥♥ 何もかも忘れて――――イけ♥♥♥♥」

「き、気持ちいいの、でるぅ!?」

 

 ドピュルッ♥ ブピュルルルルッ!♥

 

 腰が接着するほど、愛液に濡れた銀の恥毛が少年の肌を擽るほどにショタチンと深く結合したグレイのマンコ。

 その膣内にドプッ♥ドプッ♥とたっぷりのショタザーメンが注がれていく。

 

「あぁ、こんなものを隠しているなんて、勿体ないです……♥♥ ショタザーメン、子宮にびゅるびゅるされて……イグぅぅぅ……♥♥♥♥♥」

 

 これまで何人ものザーメンを受け止め、その自覚を今のグレイしか持てない子宮が絶頂、子宮アクメで彼女の恍惚とした顔をアヘ顔に染め上げた。

 望まないはずだった顔。自分のものではないそれを記憶に、脳に焼き付けながら極上の快楽を与える。

 

「お姉ちゃんの……おまんこ、ちんちん……気持ちいいよぉ……」

「もっと、できます♥ ――――拙ともっと、気持ちいいことしましょう♥」

 

 それはまさに信徒と呼ぶに相応しい。

 グレイも、彼女を器にして現れるであろう王すら望むことのないおぞましいまでの堕落の女神の忠実な信徒は――――深い夜の中で、じわりじわりと増え続けていた。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「いやなに、私も自分が悪辣で醜悪なものであると自覚はしているんだ。獣よりはマシ、という程度でね」

 

 そう言って、誰に届く訳でもない一人語りを夢魔・マーリンは行う。

 当然、グレイが現実で行っている精液の搾取はマーリンの暗示、認識の阻害によるものだった。

 

「けれど仕方がなくてね。私一人では限界があるし、アトラスの秘蔵もなしにとなれば私なりのやり方を貫くしかない」

 

 グレイの身体に淫紋を定着させ、アーサー王の器に相応しき身体へと――――その相応しきという名目さえ、あくまでマーリンの中で相応しいというだけのこと。

 信徒になった者たちは残念だがもう戻れない。ああ、彼女にはそれを残念だが、と表現できる感情はある。愛はある。

 

「あれほど健気に役を演じていたグレイの母親には申し訳ないが、これも仕方がない。幾分か、というより大分は私の好みを入れさせてもらう。私のアーサーは男性だったからね。盛り込んで損はないと思うんだ」

 

 仕方がない。そう語るマーリンは罪悪感とはかけ離れた、けれど愉快犯とも異なる醜悪な笑みを浮かべる。いいや、愉快犯にしか見えないだろう。しかし、彼女は彼女なりに自身の愛を持っている。王は当然、人類全体にもだ。

 

「仕方ないとは思うよ――――だが、止められないんだ。笑って許してほしい」

 

 ――――それがどこかで途方もなく歪み切り、夢魔の怪物は生まれてしまった。

 

「さあ、グレイはどこまで変わるかな? 私としては、こちらの『私』が顔を歪めるほどの色狂いの器になり、アルトリアを染め上げてほしいのだけれど。ふふ、ふふふふふふふふ」

 

 嗤う。楽しくて仕方がない。面白くて仕方がない。人間とはこれほど愛おしく、愚かで、可愛らしい生き物だったかと夢魔の魔術師は笑みと歪みが止まらなかった。

 

 今はまだ暗示によってグレイは淫乱な言葉を吐き出し、倫理を崩して行為に及んでいる。しかし、少年に向けた視線のように好色は彼女の中に同化する。

 さあ、どこまで狂うかな、とマーリンは笑いながら時を過ごす。グレイの身体が器として相応しいものになるその日まで――――これは誰にも止められなかった過去の物語。

 罪なき人々を堕落させ、快楽を貪る淫魔と変貌した少女の物語、そのたった一幕の日々だ。

 

 

 






どこぞの姫アルク「自分でも止められなかった。笑って許してほしい」

まあそういうノリです。タチが悪いのは変化に気づいても本人が一切止められないのと、ある意味自分が止めてくれる姫アルクと違ってマーリンは止めに来れないことをいいことに……というやつ。原作キャラをゲスにするのは躊躇うのですが、1回キャラ変えるとこうなったらもう遠慮なしに貫かせてもらおうという気になる。

割と真面目に自分で女性上位書けるのが意外でした。まあ純粋にモブが相手+暗示でビッチ化を合法的にさせられるのがデカい。口調の変化や積極性を全て暗示が解決してくれる。こういう暗示や催眠も好きだし、かかっていませんよ(ドヤァ)してかかってるのも好き。無自覚に変化させられるのも好き。催眠や暗示は大体好きだなこいつ!

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。最近マジでアナル排泄ネタを書きすぎてるので上手いことネタをこちらで更新順を調整しながらお出ししてます。描く度にリミッター外れて酷いことになってるんだからもー。排泄の擬音書き足すの楽しくなるの本当にアカン。ではまた次回〜


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美遊・エーデルフェルト(輪姦、絶頂地獄、全裸土下座)

可愛い子ほど無様させろって言うよね。後は強キャラほど無様が似合うとも言う。私の辞書にはあるんだよ!!!!






 

 微小特異点。それは捨て置けば消えるかもしれない。けれど敢えて放置するようなものでもない微細な世界だ。

 数多の特異点を修復してきたカルデアは、その立場上常に不利な側に立たされていると言っていい。そのため、こうした微小特異点と言えども油断せず石橋を叩いて渡ることを選択。マスターとその契約サーヴァントたちは、観測された微小特異点にレイシフトを敢行。

 そこは何ら変哲のない日本の街並み。特異点にあるような特別な差異、特徴的な施設はなく特異点は速やかに修復されるはず〝だった〟。

 

『美遊様、来ます!』

「そこのガキども、待ちやがれぇ!」

「っ! マスター、私から離れないでください!」

 

 そうであったはずのカルデアは、今まさに窮地と呼べる状態にあった。

 マスターを守るべきサーヴァントは早くもただ一人。魔法少女の衣装を纏った特殊な英霊、しかもキャスタークラスという後方タイプのサーヴァントである美遊・エーデルフェルト。取り囲んでくるガラの悪い男たちを相手に、美遊は単独でマスターを守る戦いを余儀なくされていたのだ。

 

「ぐぇ!?」

「ちっ、このクソガキィ!」

「っ……マスター、私の後ろから出ないで!」

 

 ステッキによる魔法の砲撃、斬撃を扱える美遊はキャスターの中では幸運だった。しかし、街中という広々とした条件下で押し寄せてくるチンピラたちに苦戦を強いられる。魔法で薙ぎ払った傍から新たな勢力、そこに魔法で倒し切れずに立ち上がってきた男たちも加わり、美遊は逃げ回りながら何とか迎撃をすることで精一杯。

 とても状況を打開することなどできない。期待していた増援も一向に現れず、マスターを守るだけで神経はすり減っていく。美遊の迎撃でなぎ払える程度の敵に苦戦している。一見矛盾がある戦況には当然理由があった。

 

(この人たち……怖い。力じゃなくて、やり方が。誰も……自分のことしか見ていない)

 

 美遊はその理由に辿り着いている。変哲のない微小特異点だったはずの小さな世界は、欲望が渦を巻いて目に見えているような空恐ろしいものであった。

 彼らの行動に欲望が表れている。そんな醜さが感じられる場所。街並みは美遊も見慣れた日本のものだというのに、そこに住まう人間たちにどうしようもない嫌悪を抱いてしまう。

 誰も彼もが自らのため。それが悪いとは言わないし、誰であってもその視点を持つのが人間だろう。しかし、彼らには〝それしか〟ないのだ。誰もかれもが相手の足を引っ張り蹴落とす為に生きている――――そんな極限状態の人間たちが集まれば、何も知らないカルデアを陥れることも難しくはなかった。

 

「……一掃します。サファイア、限定召喚――――」

 

 狡猾な罠で孤立させられた美遊。マスターが傍にいるとはいえ、魔力が無尽蔵に湧いて出るわけではないのだ。ここから先を切り抜けるために、もはや一刻の猶予もないと判断した美遊は魔力を底上げし、道を切り開かんとした。

 

「動くな!」

「っ!?」

 

 瞬間、美遊は声の方向に目を向けて驚愕する。

 

(しまった、どうやって……!?)

 

 後方の警戒は怠っていなかった。不意打ちの可能性も警戒していた。だというのに――――マスターが男の一人に凶器を向けられてしまっていた。

 マスターとの距離はそう離れていなかった。美遊はマスターを守る唯一のサーヴァントなのだから、あくまで守り切れる範囲に彼女を置いていた。しかし、美遊やサファイアの感知を抜けて男は人質にして見せた。

 

「動くなよ。こいつを殺されたくなかったら、そのおかしなステッキを捨てて大人しくしな」

「……わかった。その人には、手を出さないで」

 

 理由はわからない。だが、美遊はあくまでも冷静だった。下手な動きをすれば彼らは間違いなくマスターを痛めつけ、最悪の場合死に至らしめる。

 それに彼女の持つカレイドステッキ『サファイア』は自立的な行動が可能だ。彼らが油断したところを不意打ちし返す、という手段を即座に講じた美遊はサファイアを手放した。

 

『!! いけません、美遊様!』

「え……ッ!?」

 

 そこで手放してしまったことが、この特異点において一番してはならないことだとも知らずに。

 サファイアを手放したその瞬間、美遊の霊基に強烈な過負荷が生じ、彼女は思わず膝を突きかけてしまう。

 

「な、に……!?」

 

 それは単なる過負荷ではない。霊基そのものが変化するような【デバフ】。不意打ちには不意打ちを返す、という点で戦うことを諦めてはいなかったというのに、美遊の行動はこの特異点の判断で〝弱み〟と受け取られてしまった。

 

「そらぁぁぁぁ!」

 

 刹那、動きが鈍った美遊に男の拳が迫る。サーヴァントである美遊なら、難なく避けることができるはずの人間の拳だ。

 

(駄目、避けられな――――)

 

 しかし、美遊は緩慢な動きで頬を引き攣らせながらその拳に腹部への直撃を許した。

 

「おッぎゅげぇ!!?」

 

 紫紺の衣装に深い皺が生まれ、華奢な身体の柔らかい腹に拳が喰い込む。その可憐な顔から信じられないほど汚らしい声が発せられ、歪んだ口から唾液が飛び散り、くの字に曲がった美遊の身体が宙を舞い……たった一撃で、彼女は地に伏した。

 

「お゛……げ、ごぇ゛」

 

 ぢょろろろろろろ……♥

 

 情けなく四肢を投げ打ち、白目を剥いて紫紺色の股生地から黄金色の水が漏れ落ちる。魔法の力で男たちを寄せ付けなかった少女が、一転攻勢の一撃で無様な姿を晒して敗北した。

 

「よーし、運ぶぜ。やり方はもちろん」

「早い者勝ちに決まってんだろぉ!?」

 

 いたいけな少女を殴り倒し、彼女に殺到する男たち。失神した美遊がどこかへ連れ去られていく。この世界ではさして珍しい光景ではないのだろう、誰も彼女のことを気に留めない。気にしているのは、これから彼女を存分に〝味わう〟男たちのみだ。

 

 この特異点で見せていけないもの。それは敵対者に対しての〝弱み〟――――それを見せてしまった美遊に許された道は、転がり落ちることだけである。

 

 

(……こ、こ……は……)

 

 目を覚ました美遊はぼんやりとした意識の中で肌寒い空気と腹部の鈍痛を感じ、起きがけに顔を顰める。

 

(そ、う……急に身体が、上手く動かなくなって……マスター、は……)

 

 男の拳を腹に受けて意識を喪失させる。美遊の元いた世界では常識的ではあるが、サーヴァントの霊基である限りそうはならない。魔法の障壁を容易く突破され、拳を受けるなど普通はありえなかった。

 だが現実にそのありえないことは起こり、しかも直前にマスターをみすみす人質に取られた。彼女の無事を確かめなければ、と美遊は細めた目で状況を確認しようとした。

 

「お゛ぶぇぇ゛!?」

 

 が、美遊の意思に反して目は見開かれ、口からは嗚咽が飛び出し凄まじい匂いが彼女の鼻を突き上げる。

 美遊には何が起こっているのかわからなかった。ぼやけた視界に映るのは大きな玉のような物体と縮れた黒毛。喉の奥に挿入された異物は無遠慮に出し入れされ、美遊の口から言葉にならない悲鳴を上げさせた。

 

「お゛ぶっ! ン゛ごっ、じゅ、ぶッ! お゛う゛ぶぅう゛うぅぅ!?」

「寝たフリしてんじゃねぇぞロリガキが!」

 

 飛び抜けた知識を持つ美遊とはいえ、まさか顔面に跨られて男性器を口の中に放り込まれるなど考えたこともなかった。美遊が目を覚ましたことを察知した男の一人が、彼女の小顔を我先にと掴み艶やかな薄紅に赤黒い肉棒を割り込ませ、そのまま喉奥を蹂躙する。

 起きた途端、腹部の痛みを忘れるほどの嘔吐感を伴うイラマチオ。もちろん吐き出すという行為は美遊の自由ではなく、腰を動かして彼女の舌根や口内の感覚を楽しむ男の自由。美遊の顔面があっという間に吹き出した鼻水と涙で濡れる。

 

「い゛ごお゛ぉ゛お゛オ゛!?」

 

 だが腹の痛みを超える別種の鈍痛が美遊の声をさらに引き攣らせ、彼女の目がグルンと白目を剥きかけたものへと変わる。

 

「つはぁー、ちっせぇマンコたまんねぇ〜。すぐ射精ちまいそうだぁ!」

「おうおう、すぐに出してさっさと変われ、この早漏やろうが!」

 

 美遊の股座。衣装の生地が引き裂かれ、まだ幼く男を知らない秘部が露出して肉棒を咥え込み、否、咥え込まされている。

 

「ん゛げッ、ごお゛ぼッ、お゛お゛お゛お゛ッ!?」

(いだい! いだいいだいいだいいぃいいぃいぃ!?)

 

 結合部の肉はろくに解されておらず、男性器のカウパーが僅かな潤滑油として機能しているかどうかという程度。そんな状態でピストンをされた美遊が感じるものは強烈な痛みと消えない嘔吐感のみ。

 訳も分からず好き勝手に身体を使われ、四肢の先が痙攣してのたうち回る。状況を理解しきれないまま喉に空気が通らず、美遊の意識が再び暗い底に沈みかけた。

 

「おぉ、射精るぅ!」

「おっらよぉ!!」

「おぼぉ!? ぐげぇえぇ!!?」

 

 次の瞬間、意識を強制的に覚醒させる熱の奔流が上下の口を襲う。下の口は奥にドロドロと気色の悪い粘液が注ぎ込まれ、上の口にも同じものが迫るが嫌悪感は比べ物にならない。

 ドプドプと溢れる男の精液を嚥下させられ、飲み干し切れない分が美遊の鼻からぶびゅりと噴き出す。それでも足りない分は、引きずり出される肉棒と共に激しい嘔吐感を美遊に与えながら口の中から弾けて飛んだ。

 

「げぶ、ぶげぇぇっ、お゛っげ! う゛お゛え゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……ッ、ッ!」

 

 言葉にならない悲鳴の中でも、特に醜態と言えるものが美遊の喉奥からひり出される。蹲り、両手を当てた口から夥しい量の白濁液が地面を叩く。美遊はここでようやく、自分がいる場所が薄汚れたコンクリートが広がる見知らぬ監禁場所であることを知った。

 だが知ったからと言って何か変化があることではない。やっと口からおぞましいものが引きずり出され、異物を自由に吐き出す権利を得たのだ。顔面がザーメン塗れの悲惨な姿になっていようと、美遊は本能的に吐瀉物をありったけ吐き出して。

 

「お゛ぎゃあぁあぁぁあぁあぁあぁっ!!?」

 

 穴に走った激痛に白濁液を吹き出しながら絶叫の悲鳴を反響させた。

 穴は穴でも秘部ではない。たっぷり出された精液が流れ落ち、ヒクヒクと蠢いていた〝尻穴〟を肉棒でこじ開けられ、美遊は身体が引き裂かれるような痛みを肛門から感じたのだ。

 

「い゛だい゛! ぞごッ、ぢがう゛!! はいらな゛い゛ぃ゛い゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ァ゛ァ゛!!」

 

 一度秘部での交尾を経験したことで、無意識的に入れる穴とは違うという認識をした美遊が拒絶の叫びを濁り声で上げる。無理やり広げられた肛門はサーヴァントの身体でなければ肉が切れてしまうほど広がり、皺の一本に至るまでハッキリと見えている。

 

「くおぉぉ〜、ロリっ子の狭気持ちいいケツマンコ処女、いただきぃ!」

「ん゛ぎぃいぃいぃいぃ!」

 

 そんなアナルを広げる肉棒の持ち主は、美遊の凄惨な悲鳴に耳を傾けることはない。正確には、それを音楽のように聞き流して肉棒の快楽に変えているのだ。

 ギチギチと締め付け、異物を排泄しようと躍起になるアナルに猛烈な勢いでピストンを重ねる。見た目で年端もいかないとわかる美遊に対し、男は一切の容赦をしない。

 

「お゛ごォ!!?」

 

 これも正確な表現をするなら、男たちはというべきことか。

 尻穴に肉棒を食い込ませ、固定機にした男が美遊を持ち上げる。その隙に別の男が彼女の口内に肉棒を放り込んだ。

 

「おぶっ、じゅぷ、じゅぽぉっ! んぶうぅぅ、んごおぉおおぉぉぉおおぉ!?」

 

 二度も喉奥を蹂躙されて吐瀉物を吐き出すのは御免だ、と何とか舌根と口の動きで肉棒を吐き出そうとした美遊に対し、別の男が彼女の股部に入り込んで秘部を肉棒で貫く。

 

「お゛ッごげっ、ぐげっ、う゛ごげぇ゛ぇ゛!!」

 

 身体を内側から蹂躙される痛みと、美遊からすれば頭がおかしくなりそうな汚臭が入り交じる。口、膣内、直腸を肉棒で荒らされて美遊は思考すらままならない。

 

「おら、おらっ、出すぞ出すぞぉ!」

「もっと膣内締め付けろぉぉ!」

「うおぉおぉ、クソ穴使うの最高ぉぉぉ!」

 

 男たちは、目を剥きかけて顔面を透明と白濁の液で汚した美遊をそれでも構わず使い続ける。彼らも自分たちの汚らしいモノを間近で見せあっているようなものであるのに、まるでそれが見えていないように美遊の身体を使い倒す。

 

「手だ、手を使わせろ!」

「俺は髪だ!!」

「退けよ! 腋くらい空いてんだろ!」

「足ぃ! さっさと靴脱がせてシコらせろよぉ!」

 

 そう。彼らは自分のことしか考えていない。自分勝手な行動しかしないから、相手を〝蹴落とす相手〟としか見ていない。言ってしまえば、目的が同じだけの邪魔者同士。殴り合おうが蹴り合おうが、彼らは足を引っ張りあって自らの望みを叶えようとする。

 何と醜いのだろう。けれど、ある意味では団結していると言える光景がそこにはあった。

 

「ぶべ、ごぎゅっ! ぐ、あ゛、やめ、やべで……ぐだざ……い゛ぃ!? ぞご、もう゛はいらな……お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛お゛オ゛オ゛ォ゛!!」

 

 三つの穴で足りないというのなら、一つに二つ入るようにこじ開ける。それでも足りないというのなら両手でペニスを握らせる。まだ足りないと足を使い、けれど足りないから腋と鼻に亀頭を擦り当てて精液を塗りつけていく。まだ、だとしてもまだ足りないと膨らみが薄い胸の横部に肉棒を差し込み――――全身、全身だ。

 美遊という可憐な少女の全身を余すことなく彼らは使う。鼻につく精子の匂いが気にならなくなる、むしろ彼女の身体から発せられるようにぶちまける。衣装や肌に染みる精液が乾く前に新しい精液が振りかけられ、何層にもなる白濁の濁りが美遊の身体を、髪を、心を汚していく。

 

 全身を扱う輪姦陵辱。休む暇などあたえない。休息など不要。話をどこからか聞きつけた街の人間たちが、甘い汁を吸おうと監禁部屋に押しかけ、その度に囲まれて姿の見えない美遊のくぐもって濁った声が響く。

 女体の陵辱。文字通りの肉便器となった美遊は――――数日間、寝る間も与えられず扱われ続けた。

 

 

「おい、もっと締め付けろ!」

「ッ……っ、あ……っ!」

「……ちっ。ろくに反応しやがらねぇ。もう壊れかけかよ」

 

 数日後。掃除がなされず輪姦の跡が視覚と聴覚を刺激する汚れた監禁部屋で、虚ろな目の美遊が股を開かされ犯されていた。

 身体はボロボロになった魔法少女の衣装、髪、手足に至るまで乾いた精液で酷く固まり、ほんのりと膨らむ乳房を包む生地は破り去られ、乳首には幾つもの噛み跡。犯されている秘部、精液を垂れ流す尻穴は共に数日前のピタリと閉じていた穴と比べる必要もないほど広げられてしまっていた。

 鼻は精液が詰め込まれ、口はか細い息を吐くだけで精一杯。犯され続け、反応を示さなくなった肉便器の顔を叩く男も、段々と彼女に飽きが来ているようだった。

 

(……これで、いい。これで……飽きて、くれたら……)

 

 ――――驚くべきことに、休む間もなく蹂躙された美遊はその意識を保ち続けていた。

 霊基に干渉を受けたとはいえ、サーヴァントであることに変わりはない。嫌悪感に塗れた精液の供給も魔力に一役買い、美遊は何とか心だけは折られずに済んでいた。

 奇跡的としか言いようがない。どこまでも冷静でいられた美遊は、陵辱に悲鳴を上げながらも男たちの〝飽き〟を待っていた。男たちがどれだけ好き物であろうと、壊れかけの女に付き合い続ける嗜好はそういない。この特異点の性質を考えれば美遊の〝代わり〟がいるのだろうから。

 

(耐える、耐える……我慢なら、慣れてる……絶対に、マスター、を……イリヤ、お兄ちゃん……!)

 

 そのことへの憤り。こんな醜悪な特異点を放置はできない。何より、守れなかったマスターを助けにいかなければ。美遊は恐るべき強靭な精神力で耐え忍んだ。

 実際、美遊の作戦は成功していた。代わりを作れる、あるいは作るために行動することを止めないこの特異点の男たちは、反応が薄れて時間が経った美遊から興味を失いつつある。仮に反応が消失した美遊を扱う稀有な男がいたとしても、一人なら不意打ちで沈められるだろう――――――

 

「ふっぎゅくぎいぃいぃィい゛い゛ィ゛ッ♥♥♥」

 

 もし、美遊が想像した稀有な男以外の存在がいなければの〝妄想〟でしかないが。

 

「おぉ? 最後に一発とか思ってたが……面白いことしてんじゃねぇか」

「ぐひっ、ぐひひ……壊れかけの女にはよく効くぜ。もっとぶち込んでやるよ」

「や゛べッ、ぬ゛お゛オ゛オーーーッ!?♥♥♥」

 

 ガリガリの男に注射器で刺された美遊が叫びを上げてのたうち回る。その叫び、動きは輪姦当初のものとは比べ物にならないほどはっきりと〝官能〟の色を乗せ、こびり付いた白濁液を流す勢いで陰唇から愛液を吹き出し、身体の動きで上下左右めちゃくちゃにぶちまける。

 美遊は確かにのたうち回っていた。けれど、再三重ねるようにそれは苦しみからではない。

 

「ごれ゛ッ、ぎぼぢい゛い゛ーッ!?♥♥ んぎゅううぅうぅうぅうぅ゛♥♥♥」

 

 絶叫の言葉通り、気持ちいいのだ。身体中の神経が快感を叫び、口が開いたまま舌根を無自覚に突き出して嬌声を発する。気持ちよすぎて狂いそうになる。美遊の辺りに散らばった注射器の中身――――人間を軽々と廃人にする媚薬を大量に投与された美遊は、あと一歩のところで肉便器に逆戻りしてしまった。

 

「へへ、気持ちいいならいいじゃねぇか。どれどれ」

 

 それはある意味、単に嫌悪と苦痛に耐えることより美遊を蝕む責め苦だ。快感は文字通り彼女を気持ちよくする。それだけは変わることはない。

 ビクビクと上下に踊る美遊の股間部に、男の無骨な指が差し込まれた。

 

「ん゛ぎゅっ♥♥」

 

 ブシュッ♥

 

 瞬間、美遊の蕩けた顔がおかしな形で引き締まる。淫唇からは鈍く弾ける音を伴い愛液が吹き出し、仰向けで下品に開かれていた足が爪先を伸ばして身体を仰け反らせる。

 M字気味に足を開き、エビ反りで股間を浮かせて突き出した間抜けな姿の美遊に気を良くした男は、ニヤリと笑って指を出し入れし出した。

 

「お゛っ、お゛っ、お゛っ♥♥♥ ん゛お゛お゛お゛〜〜〜〜〜ッ♥♥♥」

 

 すると、美遊は野太い嬌声を上げながら腰を振って踊り始める。指の抜き差しに合わせて浮かせた腰をガックガックと無様に上下させ、歪なリズムで股座から愛液を打ち上げる。

 

「ん゛お゛っ、ん゛お゛っ、ン゛オ゛ッ♥♥♥ お゛っお゛っお゛〜〜〜〜♥♥♥」

 

 それは男の手マンが激しくなるにつれて勢いを上げ、美遊の身体はブリッジをしながら腰を振り乱す。やがて愛液の噴射は断続的なものから継続的なものへと変化して。

 

「――――イクッ♥ イグッ、イクッ、イグゥウゥウゥウウ゛ゥウ゛ゥゥッ♥♥♥♥」

 

 ブシャァァァァァァ♥♥

 

 強く強く腰を天に向かって突き上げ、美遊は絶頂を叫びながらイキ潮を吹き散らした。

 これまでも絶頂を経験していなかった、というわけではない。いくら輪姦、同意のない陵辱と言えど生理現象には逆らえない。とはいえ、そんなもので得た絶頂に心地良さなどなく、余韻もあったものではない。

 

「あ゛う゛……お゛っ♥♥♥」

 

 だが、美遊がこの手マンが感じた官能は正しく〝絶頂〟。秘部が潮を吹き上げた瞬間、身体は仰け反るという動作以外を求めず、思考は真っ白になって快感だけを求めた。余韻はあまりに激しく、ビクビクと残潮を吹きながら美遊は白目を剥く。

 腰が浮き上がったまま戻らず、舌出し仰け反りアクメに美遊の意識は断絶、失神している。これまでどれだけ激しくされようと気絶を選ばなかったサーヴァントの肉体が、たかが手マンによる絶頂で気を失うことを選んだ。

 

「おい、寝てんじゃねぇ」

「んぎゅいぃいぃいぃいぃッ♥♥♥♥」

 

 そして、僅かな休息を生み出したのが絶頂なら、美遊の意識を覚醒させたのも同じ絶頂。白目を剥いた美遊の乳首を抓り上げ、潮を吹き上げさせながら手荒い目覚ましを轟かせた。

 

「いぎゅっ、ぷぎゅいっっ♥♥ ふぐ、ひぐぅっ♥♥♥」

「せっかく良い声で‪啼き始めたんだ。頭イッてんじゃねぇよエロガキが」

 

 抓り上げられた乳首がジクジクといつまでも官能を残し、美遊の思考を弛緩させながら喜悦の声を強制的に引き出させる。腰を突き上げてはしたなくイッているのは美遊の意思ではなく――――

 

「うっほぉ♥♥♥」

 

 まして、尻穴に肉棒を捩じ込まれかけて下品極まる声の上擦りを響かせたのも彼女の身体がもたらした官能の結果に過ぎない。

 アナル処女喪失ではあれだけの悲鳴を上げたにも関わらず、今は浮き上がらせた尻にヒクヒクと蠢くアナルで亀頭を包み込む感覚を〝気持ちいい〟と認識。開き切ってぼっこりと捲れ上がった肉厚なアナルがペニスの先頭をちゅうちゅうと吸う感覚に危機感を覚えた美遊が、白濁液を絡まったみっともない鼻水を垂らした顔面をいやいやと横に振った。

 

「や、やめっ、そこ、挿入れる場所じゃな――――――」

 

 ずぶぶぶっ♥♥

 

「んッほーーッ♥♥♥♥」

「こんな捲れたケツ穴で今さら何言ってんだ。しかもやべぇ声出してるしよ」

 

 捲れたアナルがカリ首に巻き込まれて奥へと沈む。舌根をべろりと垂らし、精液でベタついた顔面を快楽に蕩け切ったこれ以上なく〝愛らしい〟ものへと変えた美遊。尻穴を無理やり犯され、オホ顔オホ声で大絶叫。

 

「お゛ッほ♥♥ ん゛お゛、お゛お゛ォッ♥♥♥ む゛り゛ッ♥♥♥ いぐ、おじり゛、イグッッ♥♥♥♥ イグ、イグーッ♥♥♥♥ ん゛お゛お゛お゛お゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ホォォォ゛ォ゛ォ゛ォッ!♥♥♥♥♥」

 

 プジャァァァァァァァァァァッ♥♥♥♥

 

 しかもより深く尻穴を犯され、極小から巨穴へと変貌したケツ穴でアクメする。猿の方がまだ品性を残すような汚声で、美遊の顔が美遊とわからなくなるほど、愛らしいを通り越して惨め無様なオホ顔で潮を盛大に吹き上げる。

 

「ははは、こっちが射精すまでに何回イクつもりだぁ? まだまだ終わんねぇぞぉ!」

「ン゛ホオ゛ォォ゛ッ♥♥♥♥ お゛ォ゛、ん゛ッほ♥♥♥♥ イグ、イグイグイグ、イグーッイグーッ♥♥♥♥」

 

 恥も外聞もありはしないケツアクメを披露し、快楽で完全に崩壊した顔面で野太く下品な官能の叫びを上げる美遊――――当然、これほど〝面白い〟玩具になった肉便器を目敏い男たちが見逃すはずもなかった。

 

「ん゛ぐオォォォォォォッ!♥♥♥♥ イグ、いぐっ、もう゛イグぅうぅううぅぅう゛ぅッ!♥♥♥♥ イ゛ッでる゛♥♥♥♥ イグーッ!♥♥♥♥」

「馬鹿の一つ覚えみてぇにそれしか言えねぇのかよ!」

「ぎゅぴっ♥♥♥♥ いぎゅうぅうぅううぅうぅうう゛ッ♥♥♥♥」

 

 汚声を張り上げる美遊の秘部に肉棒が抜き差しされ、陰核を指で押し潰されて言葉にならない絶叫声を継続。喉が潰れそうな野太い豚のような悲鳴は、数日かけて美遊に飽き始めていた男たちの興味を取り戻させるには十分すぎた。

 ようやく乾きかけていた身体中の精液が真新しいものに変わり、その一滴が身体に滴る度に美遊の身体がビクッビクッと跳ねて飛ぶ。その細かな反応、嫌悪ではなく快感で見せる戸惑いと逃れようのないアクメによる崩壊。

 

「イクときはどこでそうなったか言いながらイケよ、ぎゃははは!」

「ふぎ、ィ……イグッ♥♥ ま、マンコ、イグッ♥♥♥ げ、げづ、おっほ♥♥ ケツ、穴……ふぎゅィ、グリ゛、イグ……お゛ごッ♥♥♥♥」

「あ、悪ぃ悪ぃ。口塞いだら言えねぇ、な!」

「お゛げぐォオオォォォォォ゛ッ♥♥♥♥♥」

 

 秘部、尻穴、陰核。あろうことか口、腋、手、足。陵辱を受けた美遊の身体、あらゆる部位が性感帯になって彼女の精神を掻き回す。何度白目を剥いたことか。その口からあられもない淫語を吐き出して絶頂したことか。アヘ顔オホ顔、その顔が歪んで戻らない淫らなものを披露したことか。

 

「じぬ゛♥♥ ぢぬ゛♥♥♥ 死んじゃうっ♥♥ とめ゛、どめ゛でっ♥♥♥ あ゛、イグッ♥♥ どめ゛でぇ゛、イギだぐないっ、イガぜない゛でぇ゛え゛ぇ゛ッ♥♥♥♥♥」

 

 数日の陵辱地獄とは正反対の絶頂地獄。ある意味で強姦以上に美遊を蝕む責め苦とは、決して絶頂から戻らない身体。

 どこに触れられてもイキ狂う身体。それでいて霊基が魔力を帯びる限り、絶頂死などというものは起こらない。快楽が痛い。身体を引き裂かれるより苦しい。絶頂で解消されない更なる絶頂。

 滂沱のように溢れた涙と滝のように噴き出す鼻水で、美遊の顔はどこに出しても恥ずかしくないアクメ狂いのエロガキ状態だった。

 

「ぢぬ〜、だってよぉ! 楽しいねぇ! おいエロガキ、もうイキたくないってか?」

「ッ! ッ!」

 

 つまり、男の誰かが口を出して遊びを提案するのはおかしくない。ここは出し抜いた方が得をする空間であり、隙を見せれば転落する地獄。

 ――――必死になって頷いて〝隙〟を見せた美遊がどちらに該当したかは言うまでもない。

 

「ほら脱げよ。俺や他の連中の気が変わる前にな」

「っ、っ……わかり、ました。わかって、ますからぁん♥」

 

 精液が張り付いた魔法少女の汚服を男たちの前で脱いでいく。ストリップというには無理が生じる速度で、肌から布が剥がれるごとに美遊が官能の声を上げる。

 

(イクのは嫌。イクのは嫌。イクのは嫌……!)

 

 彼らに心から屈したわけではない。けれど、あれ以上イカされたら本当に壊れてしまいそうだった美遊は男たちの〝遊び〟に乗る他なかった。

 

「〜〜〜〜〜ッ♥」

 

 晒された美遊の裸身はとても美しいとは言えない。乳首は小さな胸の先端でビンビンに勃起し、揉まれ抓られて根本から伸びつつある。数日間着続けて変色した魔法少女の衣装から精液が染み、身体中に精液の層ができている。秘部と尻穴はパックリと開いて卑猥。

 とても元が小学生の全裸とは思えない卑猥でみっともない姿。そこに精液でボサボサの髪と涙と鼻水を加えてぐちゃぐちゃ顔が揃えば、尚のこと落ちぶれたという言葉がよく似合う。

 そんないたいけで哀れな少女に、男が何を要求したかと言えば――――――

 

「おねがい、します……もう、イカせるのは、止めてください……っ!」

 

 痙攣した身体を折り畳み、頭を汚れた地面に擦り付け、尻を身体で最も高い位置に掲げて懇願する。全裸土下座という哀願の中でも特に惨めで、特に哀れで、特に救いようがない降伏のポーズだった。

 

「イキたくない……イギだぐない゛でずっ! おちんぽしないでくだざい゛ぃ……おねがいでずがら、私を、美遊をイカせないでぐだぢゃい!」

 

 自身の体液と精液で濡れた地面に擦り付けた顔は、屈辱と恐怖の涙で酷いことになっている。掲げた小尻はぽっかりと開いたアナルが恥ずかしげもなくヒクつき、言葉とは裏腹に絶頂を今か今かと待ち望んでいる。

 魔法少女が衣装を脱ぎ、涙を流して頭を垂れ、もうイキたくないと叫ぶこれ以上ない醜態。

 

「おーおー、えっぐいオホ声でノリノリだった癖にイキたくないって……じゃ、その格好で小便して代わりに楽しませてくれたら、考えてやらないこともないなぁ」

「……ふ、く……うぅうううぅううぅ♥♥」

 

 ちょろっ、ぢょぼぼぼぼぼぼ♥♥

 

「うっは、マジで土下座しながら小便してる。こんなの人間の恥だろ」

「ゆるじで……も゛う、イカせないでぇ……」

 

 汚れを擦り付けるものに股間からぶちまけた小便を混ぜ合わせ、美遊はどこまでも見苦しい姿を明かして絶頂だけはと懇願した。

 どこまでもどこまでも堕ちる。それがこの特異点。付け込まれればどこまでも堕ちていく。故に、この特異点に必要なものは優しさではなく相手を蹴落す醜悪な欲望。

 

「おほぉおぉおぉぉ〜〜♥♥♥♥」

「あ、テメェ!」

「はっ、いつまでもガキの人の遊びに付き合うつもりはねぇんだよ! おら、もっとイってチンポ締め付けやがれ!!」

 

 土下座で掲げられた美遊の尻が掴まれ、ガバガバになったマンコにチンポがハメられる。イキたくないと言いながら、首を反り返らせて晒した顔面は淫らに歪んでいた。

 一人の遊びを崩した男に続いて、他の男たちも美遊に手を伸ばす。再び荒々しく憎々しい男たちに囲まれ、美遊の姿が消える。

 

「やべッ、イギだぐ、な゛――――イ゛ッグゥ!♥♥♥♥ イグ、ん゛お゛ぉ゛ォ゛ッ、イグイグ、イグイグイグイグ、イグウゥウ゛ゥウ゛ウ゛ゥウ゛ゥウッ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 しかし、その中から聞こえる声は野太く下品で――――苦痛からは程遠い、官能の絶叫であった。

 

 

「うげっ♥」

 

 汚臭がするゴミ捨て場にどさりと投げ捨てられ、汚らしい声を上げて呻く。声だけならば、それが年端もいかない少女だとはとても思えない。

 

「じゃあね、美遊ちゃーん。ここでいい子にして、新しい奴に拾ってもらいなよ」

 

 ゴミ捨て場に人を投げ捨て、笑顔で男は去っていく。最後まで使っていた彼に飽きられ、少女はこの地に捨てられた。

 このゴミ捨て場にはゴミと一緒に人が捨てられる。

 たとえば漆黒の聖剣の柄を尻穴に差し込まれ、ポリバケツの中に頭から入ってガニ股で痙攣する王。

 たとえばゴミの中に頭を埋め、使い込まれてビラの具がはみ出した年増マンコを晒した全身タイツの淫女。

‌ たとえばガビガビになった青い髪を顔に張り付け、白目を剥いて生ごみに塗れたインド神話の女神。

 たとえばその年若さとかけ離れる程に使い込まれた肉穴に空き瓶を突っ込まれ天を仰ぐ女学生。

 そういった救いようのない連中に比べて、美遊はまだ原型を保っている方だろう。捨てられたという点で、さしたる差がなかったとしても。

 

「……お゛ッ、お゛っへ♥♥ お゛ぉ゛……ぃぐ♥♥」

 

 美しく育ったであろう乳房は伸び切り、乳首に付けられたピアスで『ひろってください♥』と書かれた木板を腹に置いている。

 身体中は精液で汚れ、大ガニ股で開いた足の太腿からだらしなく緩んでアヘった顔面の頬まで、びっしりと落書きが施されている。一人一人の書き癖が違うことを見れば、身体中が落書きで埋まるほどの人間に使われたということが読み取れる。

 

 最も、ゴムのように緩くなった二穴にありったけの淫具を呑み込んでいれば、そうでなくとも彼女の境遇は知れるというものだ。

 

 これから彼女が看板通り誰かに拾われるのか、それとも緩々になった穴に咥えた淫具でようやく得られた緩慢で余韻のある絶頂に浸り続けるのか――――ここは、無残転落階級・《カーストルーザー》。

 諦めを知らぬ愚者には褒美を。美しき賢者には転落を。一度弱みを見せれば転がり落ちるだけの世界で、次なる犠牲者は――――――

 

 

 



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モルガン、スカサハ、ゼノビア(恐怖デバフ、敗北、無様エロ)

思い出したようにこっちでも投稿するスタイル。





 

 新たな特異点の観測。ノウム・カルデアは迅速にその異常を収束、修正するべく行動を起こした。まずは特異点の特性、原因を究明する必要がある。つまりは、マスターとサーヴァントによるレイシフトだ。

 人類史に残された唯一にして小さな希望であるマスターを失う事態は避けなければならない。そのため、マスターの護衛となるサーヴァントもよりすぐりの者たちが選ばれた。

 

「ふむ、私に同行を? いいでしょう。我が夫、そしてマスターを守るのがサーヴァントとしての務め。我が力、存分に扱って見せなさい」

「私を連れ往くか、まあいいだろう。私を殺すことができる強者に期待しようではないか」

「請け負った。私は何者にも屈しない……私の勝利を信じてくれるな、マスター」

 

 妖精國の女王・モルガン。

 影の国の女王・スカサハ。

 パルミラ国の戦士女王・ゼノビア。

 

 奇しくも女王として国に座した者たちが選ばれたが、彼女たちは英霊。単に玉座にふんぞり返る女ではなく、類稀な才覚を持つ女傑である。

 狂戦士、槍兵、弓兵から選ばれた彼女たちの顔は自信に満ち溢れている。マスターの信頼を勝ち取ったカルデアの中でも屈指の実力者たち。彼女たちならばどんな特異点であってもマスターを守り通し、気高い立ち振る舞いを崩すことはないだろう。

 

 モルガン、スカサハ、ゼノビアと共にレイシフトによる特異点修正に向かったマスター。レイシフト後、カルデアとの通信が絶たれるというトラブルに見舞われたものの、誰一人欠けることなく無事に特異点へと到着した。

 特異点自体はこれまでに比べ、そう代わり映えするものではなかった。中世に近しい街並みの郊外に現出したマスターとその一行は、それだけでは情報不足だと感じて一番近い街を目指すことにした。

 

「おい、誰の許可でここを歩いてんだ、あぁ!? ここは俺たちの縄張りだぜ!」

「随分不用心じゃねぇか。この辺じゃ見かけねぇ格好だな」

 

 すると、この特異点で初の接触者となる者たちが彼女たちを取り囲んだ。気配を察知していたサーヴァントたちは油断なくマスターを守る陣形を取るが、彼らに対して鼻で笑うような失笑を見せる。

 

「賊ですか……随分と、とはこちらの言葉ですね」

「ああ。この程度の雑兵が相手では、肩慣らしにすらならん」

「今すぐ去るなら止めはしない。そうでないのなら、貴様らが敗者となるがいい」

 

 多少の武装はしているようだが、見るからに雑兵、ならず者、チンピラという様相の男たちを嘲笑う女王サーヴァントたち。彼女たちからすれば取るに足らない、奴隷の方が労働力として優れているだろう雑魚エネミーだ。

 

「あぁ? 何言ってんだこの女、状況わかってねぇのかよ?」

「へへ、仕方ないかもな。あんな痴女みたいな格好してやがるんだからな。見ろよ、あの銀髪のへそ丸出し」

「おっぱいタイツ……初めて見るぜ、たまんねぇなぁ」

「あの褐色女、どっかの奴隷かよ。くい込みやべぇ〜」

 

 そして、そんな力量差を弁えていない彼らは矮小故に傍若無人な態度で女王たちを視姦する。女王たち、特にゼノビアはその出自と全盛期があられもない姿で固定されているため注目の的だ。

 モルガンのへそを丸見えにした衣装。スカサハのグラマラスな体型を浮かび上がらせるピッチリタイツ。黄金の鎖で縛られ、足回りが最も隠れているノーマルな下着以上に扇情的な奴隷姿のゼノビア。

 

「……下がっていなさい、我が夫。今すぐこの者共を塵芥に帰します。先に進むのはその後です」

「身の程を知らない愚者には、相応の仕置をせねばなるまい」

「痴れ者が――――一片の慈悲もない。女王の前にひれ伏すがいい」

 

 自らの格好を侮辱され、性的な意味で貶められる。信頼するマスターを前にして、矮小な者たちに僅かでも神経を逆撫でされた女王サーヴァントたちが静かに殺気と怒りを表にする。

 カルデア最強のサーヴァントと小さな特異点の雑魚エネミー。結果など目に見えている。マスターはこれ以上ない安心感を胸に、彼女たちに戦いの全てを任せるのだった。

 

 そうして彼女たちは弱く、小さく、愚かしい者たちを打ち倒し、無事に特異点修復の旅を再開する。

 

「そこに立て! 俺たちの許可なく動いたらタダじゃおかねぇぞ!」

「「「っ、っっ!?」」」

 

 はずだった。なぜか、取るに足らない雑魚の恐喝に対して反撃できず、武器を手放して立ち竦むことをしなければ、それはあまりに簡単な戦いであるというのに。

 

(な、なぜ彼らの言葉を……魔術? いえ、私がそのようなものにかかるはずが……)

(儂の身体が動かぬ!? いや、震えている……!)

(私はもう誰にも、何者にも屈しない……その誓いが、この程度の男どもに!?)

 

 モルガン、スカサハ、ゼノビア。最強の女王サーヴァントたちは、チンピラ紛いの男たちの言葉に従い、マスターを守ることすらできずに困惑していた。マスターを守るという使命、命令が男たちの『動くな』という粗末な恐喝に屈している。

 

【デバフ︰恐怖状態/対象の攻撃、恐喝によって霊基が恐怖に染まり切っている状態。精神力、対魔力による対抗を無効化し、進行によってサーヴァントの行動が変化する】

 

 彼女たちは知る由もない。この特異点に住まう人々の言葉はサーヴァントの霊基に干渉し、特殊な状態異常を及ぼすことを。

 だが、あらゆる特異点を乗り越えてきたマスターは彼女たちが異常な状態にあることを察知し、その右手を掲げた。

 

 ――――モルガン、スカサハ、ゼノビア! 架せられた戒めを解き放て!

 

『ッ!!』

 

 令呪による魔力のブースト。マスターは矮小な敵を侮らず、サーヴァントのために令呪の三角を消費した。それの命令により、モルガンたちの霊基に魔力が満ち溢れ、恐怖は打ち払われ――――――

 

「動くなって言ってんだろうがビッチども!」

「「「ひぃ!?」」」

「返事!!」

「「「はいっ!!」」」

 

 ――――ることはなかった。令呪による潤沢な魔力があろうと、それを行使する霊基が恐怖で竦んでいては全く意味がない。反撃のため僅かに身体を動かした途端、ギロリと男に睨みつけられ怒鳴られ、さらには恐喝に対して姿勢を正しながら情けない返事までしてしまう。

 威厳と自信に満ち溢れた女王たちの貌はそこになく、あるのは恐怖で竦み上がった身体で胸を揺らし、両手をピタリと腋に付けて正面のモルガン、斜め右左にスカサハとゼノビアがチンピラの前に並ぶ……恐怖でカチカチと歯を鳴らし、目尻に涙を浮かべた女王サーヴァントにあるまじき醜態であった。

 

「おいおい、こいつら泣いてやがるぜ。ちょっと脅しすぎたかね、くははは!」

「生意気な女は脅して分からせるに限るな……おい、そのおまえ!」

「はひっ……は、はい。私、で……しょうか」

 

 目下の者に向ける慣れない敬語がたどたどしい。指で刺され、女王の威厳を損なう上擦った声での返事をしたのは妖精國の女王、モルガン。

 

「そうだ。おまえ、俺たちに命乞いしてみろ」

「い、命乞い……だと。私がなぜそのようなことを」

 

 命乞い。それは、勝つことを諦めた者がすることだ。彼の妖精國で女王として君臨し、その崩壊を防ぎ続けたモルガンが軽々しくしていいことではない。鉄の女王がプライドを取り戻し、威圧的な声で睨みを効かせて返した。

 

「早くしろ! ぶっ殺されてぇのか!!」

「ひぃぃぃぃっ!?」

 

 だが次の瞬間に響くのはチンピラの怒声とそれに屈したモルガンの嘆かわしい悲鳴。霊基がチンピラへの【恐怖】に染まり切った彼女は、殺されるという低俗な脅し文句に鼻水を垂らしながらしゃがみ込む。

 

「ゆ、ゆるしてください! 何でもじまず! 降参! 降伏! モルガンはあなた方に敗北しましたぁ!! 許してぇぇぇぇっ!」

 

 そして叫ぶ。太ももとふくらはぎを密着ながら尻を地面ギリギリまで下げ、スリットが入ったスカートの中身がモロ出しになる股広げの姿勢。両手は肘を胸の横に添えて軽い握り拳を作る――――まるで犬が飼い主に服従をする『チンチン』ポーズで屈服を宣言した。

 

「っ、くふぅ……う、うぅ……」

 

 その時、マスターはモルガンがチラチラと彼に視線を送っていることに気づいていた。こんな姿を見ないで、或いは助けてくれと乞うように。普段は女王として高圧的ながら美麗なモルガンが、情けないポーズで涙を浮かべてマスターに助けを乞う。

 しかし既に傍観者となったマスターにできることなどない。彼はサーヴァントがいなければならず者にすら及ばないのだ。

 

「何でもするってんなら犬の真似でもしてみやがれよ。できるんだろ?」

「く……くぅん、きゅんきゅ~ん♥ きゃんっ、くう~ん♥」

 

 蹲踞で露になった尻をフリッ♥ フリッ♥ と振って媚びた鳴き声を上げようと拳を握り悔しげに傍観するしかない。

 ――――女王モルガンが股をおっぴろげた犬蹲踞で人体の急所を晒し尽くし、信じられないほど情けない声で尻を振って泣き喚く。ありえない光景にマスターは絶句し、男たちは嘲笑の声を上げた。

 

「ぎゃはは! いいぞいいぞ! 次はおまえだ、変態タイツ女ぁ!」

「ひっ……」

 

 モルガンのチンチン降伏を満喫した彼らの次なる獲物はスカサハ。恐怖で身を竦ませ、短い悲鳴を上げるという勇ましい彼女らしさのない様相のスカサハを信じられない目で見るマスターだが、サーヴァントの霊基に【恐怖】を刻まれた以上はどれほどの英傑であろうと逆らうことはできない。言うなれば理屈ではなく本能で彼女たちは男に屈しているのだ。

 

「てめぇは……よし、そのまま漏らせ。姿勢を変えずにな」

「な、何だと!? この儂にそのような粗相を――――」

「やれぇ!! 雑魚がいちいち口答えすんじゃねぇ!!」

「ひ、ひーッ!?」

 

 ちょろっ♥

 

「あ……」

 

 スカサハも一瞬、戦士として恐怖に打ち勝とうと声を上げた。しかし無駄だ。逆らえば逆らうほど、彼女たちは惨めに堕ちて往くだけ。

 年の功を感じさせるスカサハの硬い声色は雑魚と侮った者への引き攣った悲鳴に変わり、股間部から発した水音と間抜けな吐息が野道に響く。

 

 ちょろっ、ぢょろろろっ♥ ぷしゃあぁぁぁぁぁぁ♥♥

 

「いひぃぃいぃぃ!? わ、儂が失禁など……こ、このような連中に……!? み、みるなっ、みるなマスター! 見ないでくれぇ!」

 

 緩み、恐怖のあまり崩落した膀胱から股当てとタイツを突き抜ける小便アーチ。姿勢が固まり、直立した美脚に夥しい量の黄金水が滴り落ちる。言われて目を逸らそうにも戦闘中であるためそれはできない。加えてあのスカサハの惨め無様な恐怖失禁――――下卑た笑いで正気を保たなければ、マスターさえ恐怖に呑み込まれてしまいそうだった。

 

「あはははは! ひー、ひーっだってよ! あーあ、ババアみたいな喋り方しておしっこ漏らすとか股が緩すぎんだろ」

「しかもくっせぇ。どんだけ溜めてたんだか……最後はてめぇだ、褐色女」

「は、はい……♥」

「ん?」

 

 最後は戦士女王ゼノビア。全盛期の姿、奴隷に堕ちた身分を乗り越え真なる女傑となった生き様を呼び起こすため、黄金の鎖とくい込みビキニという破廉恥な格好をしたゼノビア。

 敗戦の屈辱を乗り越え、何者にも屈しない誓い。自らの恥辱を受け入れた彼女の黄金の精神は、この中で最も【恐怖】に勝ち得るものであろう。しかし、ゼノビアの身体は恐怖で震えるどころではなかった――――そのくい込み激しい薄布が変色するほど、びっしょりマンコを濡らしていたのだ。

 

「こいつマジか、この状況でマンコ濡らしてやがる! 殺されるかもしれねぇってのによぉ!」

「ぎゃはっ、ぎゃはははは! こいつは傑作だ、どこの国の女王様だって? 怯えてマンコを濡らすマゾ女王様のお国はさぞ楽しいだろうなぁ〜」

「っ〜〜〜〜〜♥ こ、このような愚者どもに……っ♥」

 

 言い返せない罵倒の数々に頬を真っ赤に染め上げ、全身を震えさせながらビシュッ、ブシュッ♥ と割れ目を開いた膣口から愛液を吹き出す恥知らずの女王。

 奴隷に成り下がった命乞いの醜態は彼女の記憶に残っていない。だが、霊基に刻まれた記録は定かではないからこそ【恐怖】と干渉し合い作用する。ゼノビアの身体は、命を脅かされるという錯覚から快楽物質を凄まじい勢いで生み出し、マン汁を垂れ流すという結果になったという訳だ。モルガン、スカサハ同様に見せる反抗の意思も、彼女たちに比べれば取るに足らない小さな声だ。

 

「あぁ……? 俺たちがなんだって?」

 

 無論、耳聡いチンピラたちがゼノビアの声を聞き逃すはずもない。聞き返された途端、反抗の意思を引っ込めざるを得ない本能的な動きで姿勢を正し、引き攣った顔になるゼノビア。

 

「っ、っっ……そ、そうだ! 貴様らのような愚者に、私は決して屈しはしない!! 我が誇りが、この程度の恐怖で砕けるものか!」

 

 だが、その反抗の意思はゼノビアの後悔によって勇ましい女王の声を引き出すこととなった。生前、戦に敗北して命惜しさに頭を下げた持ち得ない記憶。それを真実にしないため、今度こそ屈服はしない――――

 

「な、何でもありませんでしたぁ!!♥ 今のは私自身への罵倒です!♥ 私は馬鹿で間抜けなクソザコ女王、ゼノビアですぅ!!♥ 二度と逆らいませんっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……っ!♥」

 

 その十数秒後、剥き出しの尻に真っ赤な手形を付けたゼノビアが涙と鼻水を流したぐしゃぐしゃの顔で、震えながら謝罪をした。宝石で彩られ引き回されるほど美しい面が、恐怖と体液でその過去以上の惨めさで彩られる。

 

「私は夫がいた身でありながら、このような売女まがいの、いいえ、痴女そのものの格好をして男を誘っていますっ♥ 未亡人の痴女女王はケツをぶっ叩かれて、たった今完全に屈服しました!!♥」

 

 恐怖に支配された者の態度はあまりに惨めで無様極まりない醜態だ。それを理解していても逆らえないのが恐怖であることは、モルガンの犬乞いとスカサハの失禁を鑑みて明らか。故に、命乞いの真実を否定するゼノビアもまた末路は同じだ。

 尻を打たれ、恐怖を加速させる攻撃を受けたと判断した霊基がゼノビアの精神を汚染し、生前の身分を尽く陵辱への餌として扱った。

 

「そら、腋を見せて股開け! 一回でも躊躇ったらすぐに殺してやる!」

「は、はひっ、許してください! 私もおまえたち……い、いえっ! あなた方に降伏します!」

 

 ガニ股腋見せ屈服の姿勢。極度の緊張でムワァと濃厚な汗を発する腋を頭の後ろで手を組む降伏の両手で見せつけ、足を高潔な戦士にあるまじき下品な水平開きにし、マン汁に塗れたムチムチの太股と股間をアピールする。

 

「次はおっぱいダンスだ!」

「お、おっぱ……? は、いえ! やります! ――――おっぱいぶるんっぶるんっ♥ デカ乳ブルンブルンッ♥ 褐色デカパイぼいんぼい〜ん☆」

 

 考えるより先に絶対的な心のプライドを身体が踏み躙る。黒いビキニに包まれた巨乳を左右にぶるんっぶるんっと言葉通り力強く振り乱し、布から乳首や乳輪が零れようと鼻の下を伸ばし寄り目になって媚びに媚びた間抜け面で構わず『おっぱいダンス』を踊る。

 

「いいぞ、次はパンツをマンコにくい込ませろ!」

「はいっ♥ くひぃぃぃぃぃッ♥♥♥♥」

 

 元々からデカケツ丸出しで股間に変態的なV字ラインを描く黒ビキニパンツ。その細い腰に回された小さな紐を両手で掴み、強く引き上げる。

 ゼノビアの細指は信じられないほどの力でゴムを伸ばし、マンコの割れ目と陰核に布地がくい込んで彼女は首の根を反らして絶頂した。その腕力があれば彼らなど取るに足らないというのに、彼女は【恐怖】に苛まれて女王失格の媚び売りを行う。

 その後は再び胸を揺らし、ケツを掲げて上下に小刻みな尻ダンス。二度と屈しない戦士女王が、誰よりも汗を流しながら奴隷として命令に忠実な姿――――ゼノビアの情けないダンスを見る前にマスターが殴られ、気絶させられたことはある意味で幸運であり、サーヴァントとして不幸なことであろう。

 

「ひゃひゃっ、口だけの連中で助かったぜ。その癖顔は身体は見たことねぇくらい一級品と来たもんだ」

「ああ――――こいつは高く売れる。街での成り上がりも夢じゃねぇな」

 

 もう一つの不幸は、彼らの所属にあった。もしこの特異点で最初に出会った下級身分に属し、犯罪行為で成り上がりを目指す彼らでなければ、サーヴァントたちが異常に気づいて身を潜め、解決策を引き出すことができたかもしれない。

 しかしそうはならなかった。彼女たちの前に立ち塞がったのは、国の中心地で成り上がりを目指すチンピラたち。彼らはモルガンたちの容姿に目を付け、人身売買という手法を取らんとした――――それによってサーヴァントたちの状態異常は極限まで膨れ上がった。

 人身売買などされようものならどういう扱いを受けるか。サーヴァントとしての知性と、何より女王としての知識が恐怖を叫ぶ。想像だけで絶対的な恐れを抱いた彼女たちのデバフは遂に【恐慌】状態へと陥った。

 

「「「お願いします、それだけはご勘弁ください!!」」」

 

 つまりは、揃いも揃って恥知らずで情けない助命嘆願の時間である。恐怖はまだ辛うじて人格を保った状態だが、恐慌は違う。霊基が人格を無視し、ただ楽な方に逃れようと必死になる。

 

「なんでもします! 私はあなた方の役に立ちますから、傍においてください!」

 

 チンチン降伏から尻もちを突いたモルガンは下着を脱ぎ捨て、M字にした足をパタパタと開閉して汚れていないマンコを見せつけ別の価値をアピール。

 

「わ、儂も……な、何でもしよう! 殺してこいと言われたら、誰でも殺す! だから、だから売り払わないでくれ! 売れ残りババアのマンコを使ってくれぇ! こ、この通りだ……っ!」

 

 スカサハは自慢の戦闘スーツをその手で引き裂き、生尻まで晒した挙句に生き恥の土下座。自らの恥辱である小便溜まりに顔を突っ込み、掲げた尻を全力で左右に振り回す。

 

「わ、私は……奴隷に、なります!♥ 性奴隷、いえ、小便器で構わない!♥ こうして身体も縛って、このケツ穴をおしっこをする穴にして欲しい♥ 命乞いにオマンコ濡らしたド変態マゾ女王を、奴隷便器として召し上げてくださいませ♥」

 

 ゼノビアは唾棄すべき奴隷の身分、それ以下になることを甘んじて受け入れた。数少ない奴隷の衣服さえ脱ぎ捨て、黄金の鎖を全身に巻きつけて尻を向ける扇情的なポーズを取りながら、尻臀に指を食い込ませてケツ肉を開きアナルを小便ケースにして欲しいと宣う。

 全員が生き残りをかけて必死だった。女王という身分など頭にない。なぜサーヴァントであるかなど興味はない。マスターという存在を忘れ去り、下等な人間に恐れ慄き従う道を選ぶ。

 

「ぶははは! こんな馬鹿な連中みたことねぇ! おい、どうする?」

「いいんじゃねぇか? 飽きるまで使ってやろうぜ!」

「よし、俺たちに頭を垂れな! 逆らわない道具としてならこき使ってやるぜ!」

 

 凛々しく気高く美しく。国の上に立ち、導く者たちが女王であるならば。

 

「「「ありがとうございます! ありがとうございます! ありがとうございます!」」」

 

 身体を丸めて地面に頭を擦り付けて、命乞いの成功に感謝の意を露にした三人はそうではない――――無様な慰み者が精々であろう。

 

 

 マスターである少年が目を覚ました時、その視界に映る光景は絶望でありながら――――代え難い淫靡なものであった。

 太い木に荒縄で身体を括られ、口さえ猿轡で縛られたマスターの眼前には男と女の祭典が広がっている。それも卑しい身分のチンピラたちと、女王と呼ばれた極上の美女たちの交合いが。

 

「いいぞぉ、もっと腰入れて動け! ケツ叩かれねぇとわかんねぇのかぁ!?」

「はひぃぃ! 分かりました! こう、こうですか!? 気持ちいいですか!?♥ えへ、えへへ♥」

 

 妖精國の女王モルガンは、神域の天才魔術師たる女体の全てをさらけ出し、中腰ガニ股でチンポを挿入し腋見せポーズで一心不乱に腰を振る。その色白の肌に浮かべた玉の汗を震わせ、自信に満ちていた貌は男の怒りを買わないようにニヘッとモルガンらしさのない歪んだ笑みに染まっていた。

 

「じゅぽっ、じゅるじゅぷっ♥ ぢゅぞ、ぢゅぽぉ♥♥」

「れろっ、んちゅっ、れろれろぉ……んげぇ♥」

「おぉう、どっちも良い口と舌をしてやがる!」

 

 スカサハは自ら切り裂いたスーツの残骸、ゼノビアは鎖を身に纏い男をサンドイッチ。身体を押し付ける、などと生易しいものではない。ゼノビアが肉厚な唇を横に広げ、頬を窄める美貌台無し不細工貌でチンポをしゃぶり、スカサハが男の汚らしい尻に顔を埋めて嗚咽混じりに尻穴を舌で奉仕。その上、這いつくばった二人を他の男がチンポで犯す。

 三人に拒否権はない。その精神は【恐慌】に支配され、全く正しい判断ができなくなっている。人気のない森の中で猥りがましい背徳の乱交。上位者の女王から敗北者の慰み者になったモルガンたちの姿を見せつけられたマスター。そして、彼の呆然とした目覚めに気づいた男たちがこぞって声を上げた。

 

「お、ガキが目ェ覚ましたみたいだなぁ!」

「せっかくだし見せつけてやっか! おら、ケツ並べの時間だ!」

 

 ケツ並べ。そんな下品な命令に女王サーヴァントたちが従うはずがない。

 

「「「はい……っ」」」

 

 しかし、モルガンたちは声を揃えて尻を並べた。声は震えながら尻はハッキリと。雁首を揃えてならぬ生尻を揃えて。モルガンの色白からゼノビアの褐色まで。右から左へ色が濃くなる尻。スッキリと剥かれたモルガン、半端に剥かれたスカサハ、鎖がくい込んだゼノビア。兎にも角にも形容し難い、言葉にし難い雌のフェロモンを醸し出す尻の並びに、ブピュッブピュッ♥ とザーメンをひり出すマン屁が備わる。

 それをわざわざマスターに、中腰ガニ股で頭の後ろで武器を取る手のひらを重ね、完全敗北を晒しながら彼女たちは尻を並べた。その一瞬の絶望がどれほどのものか。魅惑的な女体に魅了されながら、鉄の意志で耐え抜いてきたマスターが絶望したその数秒後、永遠に届かない彼の渇望を嘲笑うように男たちがモルガン、スカサハ、ゼノビアの尻を両手で掴み、マンコにチンポを繋げた。

 

「「「あひぃぃぃぃんっ♥♥♥」」」

 

 チンピラたちの汚いケツの向こう側でモルガンたちのマンコがチンポと結合し、甲高い嬌声が上がった。恐怖に負け、恐慌のあまり快感の声を耐えられない女王失格のビッチたち、その官能の声だ。

 

「あっあっ♥ 最高です♥ 女王まんこの奥まで届くおちんぽ♥ 我が夫たちよりも長くて太い、雄々しオスの象徴♥ だめ、不貞セックスでイッてしまいますぅ♥♥」

「荒々しい腰使い……っ♥ 肉の槍が儂の中古まんこを蹂躙している♥ 今までのどんな勇士たちよりも逞しくて……師匠まんこは屈服した♥ おまえたち、否、あなた様方のおちんぽに比べるものはありませんっ♥」

「夫とは全然違うぅーっ!♥ こんな激しいの初めてだ♥ 未亡人まんこが新しいチンポで上書きされて忘れてしまう♥ 奴隷穴がっ、再婚したいって叫んでるのぉ♥」

 

 彼女たちにも多くの経験や出会いがある。女王として多くの逞しい男たちと夜を共にすることもあった。しかし今、彼女たちはそれらの記憶を媚を売る餌にし、雌声で喘ぐ。どんな英傑たちより、恐怖の対象である彼らのチンポが恋しいと。

 

「へへ、調子のいい奴らだぜ。あのガキと比べたらどうだ! それともこんな女を侍らせて手を出せないインポ野郎だったのか?」

「いや、自分の女を犯されてチンポ勃起させてるかもしれねぇなぁ! ほら、あそこで縛られてるやつに今の気持ちを聞かせてやれよ!」

「ちゃんと〝正直に〟な!」

 

 パンッ、パンッ、パンッ♥

 

 激しい肉と肉のぶつかり合い、己の肉棒ではなく見ず知らずのチンピラに誉れ高き英霊女王たちが犯されている。かつての英傑たちとの交合いのみならず、一度も身体を重ねたことがないマスターとの差を語れと強要された彼女たちに、彼はビクリとチンポを震えさせた。

 期待がなかったわけではない。彼女たちの強さをマスターである彼は知っている。誰より近くでその力を見て、彼女たちの想いを知り、期待に応えんとした彼だからこそ。

 

「――――我が夫、申し訳ありません♥ あなたの為の貞操は、このように、ならず者によって奪われてしまいました♥ あなたにはもう手が届かない、私のまんこに精液が熱く注がれて……あひっ♥ でも、マスターのチンポではこんな奥まで届かないに決まってます♥」

「マスターが悪いのだぞ♥ あれほど熱く誘ってやったというのに結局手を出さず……今更、その粗末な魔羅を勃起させたところでもう遅い♥ 例えマスターとセックスすることになろうと、もう満足など絶対にできない身体になってしまった♥」

「マスター♥ あまり、そんな目で熱く見ないでくれ♥ ああ、見えていないのに感じるっ、マスターの視線を、感じ過ぎて、おかしく……イクゥぅうぅ!♥♥♥♥ はぁ、あっあっ♥ 人妻まんこで筆おろしさせれなくて済まない♥ この私たちの艶姿で精々興奮してくれ♥ こんな女を信頼した自分の粗チンを、恨んでぇ♥♥」

 

 だから、完全に屈した彼女たちに失望すら抱いた。たとえ脅され、本心でなかったとしてもそれは誇り高き英霊の口から出る言葉ではない。低俗な情婦から吐き出される言葉だ。

 しかし、彼女たちが屈する場を見届けることもできなかったマスターに何かを言う資格はない。ゼノビアが言うように精々チンポを惨めに勃起させ、哀れに歪んでいるであろう女王たちの貌を目にせずに済んだ幸運――――

 

「おらぁ! マスターとやらに今のおまえらを見してやれやぁ!」

 

 それすら許されない。人類史最後のマスターが最大の信頼を置くサーヴァントたちは、両足を持ち上げられて背面駅弁で開いた股にチンポをぶち込まれ子宮にピストンされる哀れ惨めな姿を晒す。

 チンピラに戦慄し、頭を下げて助命を請い、マンコにチンポを嵌めてまで生き延びる道を選んでしまった英霊失格の女王たち。そのヘラヘラと笑ったアヘ顔に、彼女たちへの信頼とかつて見た美しい面の記憶がひび割れる音がした。

 

「はいぃ!♥ 氷の魔女モルガン♥ 荒くれペニスに蹂躙されて無様に屈服します!♥ マスター、クソザコ無能バーサーカーの膣内射精アクメ、見て聞いて射精してください♥」

「スカサハが……影の国の女王が惨めに犯されて絶頂するところを目に刻むのだぁ!♥」

「女王ゼノビア、いや雌奴隷ゼノビアが不貞まんこでイき狂う!♥ マゾアクメします!♥」

 

 どちゅっどちゅっどちゅんっっ♥♥ ビュルビュルッ、ビュクルルルルルッ!♥♥♥♥

 

「「「イグゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥」」」

 

 鼻の下と舌根を伸ばし、媚びた貌で射精を受けてアクメする女王、否、巨乳敗北雌奴隷たち。モルガン、スカサハ、ゼノビア。哀れで惨めでけれど美しい彼女たちを見てマスターはズボンの下に熱を溜め込みながら、目の前が暗くなっていく感覚を覚えた。

 

 敗者たちの歴史は戦い抜くからこそ美しい。けれどそこにある感情が加わることで、惨めで無様で淫猥な歴史となる――――強き者が恐怖し命を乞う。それは何物にも代えがたい、この特異点のみに許された背徳の果実なのだ。

 



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ソードアート・オンライン
アスナ(羞恥、敗北レイプ、快楽堕ち)


あといつもの無様です。次の日になったら書くものというか書けるもの変わってるので予定なんて言うもんじゃねぇな。

というわけでリクエストからソードアート・オンラインよりアスナ(ALOウンディーネ)です。初っ端から無様敗北メインヒロインにさせるこの所業。何かNTR似合いすぎるよねアスナさん。







 

「あの」

「はいはい、何をお求めですか?」

 

 優れたスタイルに整った顔立ち。明るい水色の長髪。その容貌を見れば振り返らないものはいないと思える少女を前に、アイテム屋の店主は変わらぬ対応で笑みを向けた。

 それは、ある意味この仮想空間(・・・・)では当然だ。水妖精族『ウンディーネ』特有のアバターはALO(アルヴヘイム・オンライン)において様々な意味で需要が高く、いちいち驚いていてはキリがない。

 しかし少女――――アスナが次の言葉を口にした途端、表情は一変した。

 

地下格闘技場(・・・・・・)について、聞かせて」

 

 アスナは客ではなく、彼を咎める(・・・)ものとしてキッと視線を鋭くする。

 ――――アルンのとあるアイテム屋の地下で、違法格闘技が行われている。

 ALOに一人でログインしていたアスナは、中都アルン向かい通りでそんな話を耳にした。色々と問題は起きたが、今は正常なALOにそんなものがあるとは思えない。しかし、時間を余していたのと妙に気にかかったアスナは、噂話をしていたプレイヤーたちにアイテム屋の場所を教えてもらい、まさにやってきたばかりということだ。

 もし本当にそんなものが存在しているのなら、放ってはおけない。人格者であり、それ相応の実力を兼ね備えたアスナらしい選択だと言える。

 が、アスナがどういう考えなのかを勘違いした店主は、ニヤニヤと笑って声を返した。

 

「へぇ……あんたもそういう口かい。いいぜ、着いてきな」

「え。ちょ、ちょっと、待ちなさい!」

 

 そう。店主はアスナを()だと勘違いしたのだ。態度を変えて店の奥に歩いていく店主に戸惑いながらも、アスナは逆に好都合だと気を引き締め直し彼に着いていく。

 違法な格闘技場。様々な縛りがあるVRの世界において、そのようなものが本当にあるのなら、やはり放ってはおけない。

 いつ何をされてもいいように警戒だけは怠らず、奥に隠された入口を通り――――――

 

「な……っ!」

 

 その光景にアスナは目を見開いた。

 

「――――んほぉ♡ おひぃぃぃぃぃぃっ!♡♡」

「いいぞー! ヤれぇぇぇぇっ!」

「もっと激しくヤっちまえっ!」

 

下劣(・・)。そう言う他ない。アスナが大切な人と交合うものとは何もかも異なる光景に、思考が停止した。

 四方八方に様々な種族の観客が歓声を上げ、その中央に典型的なリングがある。特殊なロープで仕切られ足場を底上げされた、まさに戦うためのリング。

 

「おら、どうした。もう終わりかよ!」

「んぉ……っ♡ うひぃ……♡」

 

 しかし、そこで行われているのは決して戦いなどではない。土妖精族の『ノーム』らしく筋骨隆々の男がアスナと同じウンディーネの女性プレイヤーを犯して――――レイプ(・・・)していた。

 勝ち誇るように背面で持ち上げ、女性の秘部に観客席の遠くまで聞こえるほどの射精音を響かせ種を注ぐ。犯された女性プレイヤーは白目を剥き、されるがままだ。

 

「っ――――やめなさい!!」

 

 考えるより先にアスナは駆け出し、リングに上がっていた。

 女性が襲われ、犯されている。事情や経緯はどうであれ、アスナが放っておけるはずがない――――それが致命的な過ち。

 ここで冷静になり、仲間に知らせるなり万全を期していれば少なくともアスナは無事だった。

 

「大丈夫!?」

「……ぅ、ぁ……あはぁ♡」

 

 だがアスナは、リングに上がり(・・・・・・・)打ち捨てられた女性プレイヤーに駆け寄るという行為をしてしまったのだ。

 

『おおっと!? これはまさかの乱入者だあぁぁぁぁっ!』

「えっ!?」

 

 どこからか実況の声が鳴り響き、驚くアスナを置いて観客のボルテージが一気に上昇。さらにはアスナに注目するように、会場のモニタが彼女の容姿をあらゆる角度で映し出す。

 整った顔立ちに背に烟る水髪。水色と白を基調としたドレス。その美乳に加えてスカートとニーソの間で輝く太股。ゲーム内アバターとはいえ、ある意味で現実以上の魅力を持つアスナが乱入者として観客たちを盛り上げる――――ノームの男性プレイヤーの攻撃を、華麗に飛び退いて避けたことで、その盛り上がりは加速した。

 

「待って、私は――――――」

「おらぁ! 喋ってる暇あんのかぁ!?」

「っ……」

 

 問答無用とはこのこと。喰らったらダメージ必須の拳を何とか躱したアスナは、話し合いの余地はないと覚悟を決めた。

 

「仕方ないわね……っ!」

 

 思わぬ展開への戸惑いを感情から一時的に切り離し、アスナは手に染み付いた動作で剣を呼び出そうとして、弾かれた(・・・・)

 

「っ!?」

「なんだぁ? ここのことを何も知らねぇ素人か? ここでは武器の使用は禁止だ、ぜ!」

「く、そんなの……っ!」

 

 聞いてないわよ、と口にするより早くアスナは大振りな攻撃を地面を蹴って軽やかに翻り、リング内に着地する。

 アスナの種族特性は治癒師(ヒーラー)。それでも武器の剣を含め、種族特性と反する近接戦闘を行えるハイブリッド型。なのだが、武器どころか魔法を禁じられて屈強なノームのプレイヤーと殴り合うことなど想定してはいない。

 

(隙を見つけて、ヒットアンドアウェイで攻めるしかないわ!)

 

 しかし、彼女は別種のゲームにおいてトッププレイヤーだった猛者。即座に使えないものを戦略から捨て、リング内を走り攻撃を躱し続ける。

 相手は屈強で大振りなノーム。だが、アスナが油断できないほどの技量を持っているらしく、なかなか隙を見つけられない。

 

「ちっ、チョロチョロしやがって……っ!」

(今ッ!!)

 

 それでも攻撃が当たらなければ焦りは生まれ、それは隙になる。

 大振りの拳を飛び退いて躱し、リングを仕切るロープを足場に勢いをつけて――――――

 

「水色パンツだ!」

「いいもん履いてんねぇ!」

「へ――――ひゃっ!?」

 

 下賎な男たちの揶揄に、思わず捲れたスカート(・・・・・・)を手で押さえてしまう。

 普段は気にする余裕はない。しかし、男たちしかいない観客に見られ、複数のモニタにまで堂々と映されては話が違う。

 思わず女性らしい反応でスカートを押さえたアスナだが、それによってせっかく乗せた勢いも殺してしまう。

 

「隙だらけだぜ!」

「しま――――あぅっ!」

 

 しかも、隙を見つけたと思っていた男に逆に羞恥の隙をつかれ、腕に囚われる失態まで晒す。

 背面に変えられ腕ごと拘束。締め上げられる――――そう考え、ダメージを想像して耐えるために目を瞑ったアスナは、思わぬ感覚を得ることになった。

 

「ひゃあっ!?♡」

 

 下部に大きな何かが触れ、鋭さとは遠い甘い悲鳴がアスナから発せられた。

 

『おぉっ! 乱入者が悲鳴をあげた。いや、喘ぎ声でしょうか!?』

(そんな、どうして!?)

 

 倫理コード、ハラスメント防止コード。そういうものがこのALOには備えられ、そのプレイヤーの性的な場所に他人が触れることは本人が許可しなければできない。

 

「ん、くぅ……はな、して……っ♡」

 

 だが今、確かにアスナは触れられていた。少女の手の大きさを遥かに上回る巨大な手は、アスナのスカートの中に潜り込み秘部をまさぐっている。

 思えば、先の女性プレイヤーにしてもそうだったとアスナが気がつくが、もう遅い。拘束されたアスナは、その秘所をたっぷりと手で弄ばれてしまう。

 

「お、さっそく濡れてきたぜ!」

「っ!♡」

 

 しかも、上手い(・・・)。大振りな攻撃とは裏腹に、その手つきは繊細でアスナの性感帯を早く、しかし痛くない程度の速度で擦り、本人の意志を無視して感じさせてしまう。

 このままではまずい。そう考えて必死に身体を捩るアスナだが、男の強靭な手は片方ですら外れる気配がない。

 

「いきなり濡れるなんて、乱入するだけあって淫乱女だ!」

「ヤれ! 今すぐヤっちまえ!」

「馬鹿! もっと楽しませろよぉ!」

 

 男がする観客に向けて聞かせるような実況で、客席から様々な野次が飛び交っていることもアスナの精神を削っていた。

 

「ん、ぁ♡ ぁ、ぅ♡♡」

「どうした、降参するか?」

「くぅ……っ♡」

 

 誰がするもんですか――――それは言葉にこそならないが、声を我慢してアスナが男を睨みつけることで伝わる。

 

「――――っ!」

 

 すると、ニィっと笑った男が手の拘束を緩め、わざと(・・・)アスナを逃がした。

 

「……なんのつもり?」

「すぐに終わったら楽しめねぇだろ?」

「最っ低!」

 

 吐き捨て、気持ちの悪い笑いを浮かべる男と対峙するアスナ。

 

「足が震えてんぞぉ!」

「しっかり立って逃げろよ! はははは!!」

(好き勝手に言ってっ!!)

 

 しかし、その口調の強さと構えと相反し、モニタにしっかり映りこんだ足は震え、先の素早さは鳴りを潜める。

 気を張っているアスナだが、股座に感じる湿った感覚にどうしても気を取られ集中できない。派手に動けばまたパンツを見られてしまう。しかも今度は――――そんな思考を戦闘時に行えば、隙だらけになるのは当然だった。

 

「うぎ……あっ♡ んあっ♡♡」

「いいのかい、客に丸見えだぜ?」

「そんな、こと、わかって……ひぃっ!♡」

 

 サイドポジションを取られ、リングの地面に押さえつけられたアスナはひたすら悶える(・・・)

 抑えられたと言っても痛みはない。上に乗る男を退かさないことに変わりはないが、痛み以上に秘部をまさぐられる感覚に力が抜け落ちていく。

 男の指が下着を擦るごとに閉じなければいけない脚が弱々しく開き、強気だったアスナの目が快楽で引き攣ったものへと変わる。

 真っ当な戦いならアスナに負けはない。だが特殊リング内で力比べから、性技を仕掛けられては単なる雌。

 

(なんで、こんなに……感じちゃうの♡ 見られて、嫌なのに♡)

 

 まだ前戯の段階で身体は火照り、力が抜ける代わりに下腹部がえも言えぬ感覚を発する。それはアスナが今までしてきた情事が遊びに覚えるほどの熱。

 数百に上る観客の視線。男の絶技。アスナは言いできないほど秘部を濡らしてしまい――――グチュ。そんな水音と共にさらに激しく首を逸らした。

 

「はぁぁぁぁっ!?♡」

『よがる! 乱入者、指を挿入れられてマン汁の音を響かせてよがっているぞ!』

「ちがっ、ちが……ひぃぃぃっ!♡♡」

 

 下着の中に手を入れ、濡れて開いた秘部に男の指が侵入する。いくら言い訳しようと、アスナはその手マンに嬌声をあげることだけで精一杯。

 モニタに映し出されたアスナのスカート内は、男の手で膨らんだ水色パンツとスカートの臀部まで滴る愛液をこれ以上なく見せつけ、グチュグチュといやらしい音まで立てている。

 もう抵抗する力を入れられず、倒すべき男の背中を掴んで必死に耐え忍ぶアスナ。このまま恥をかかせることも男にとっては容易いようだが、彼はもっとアスナを辱めに固めた。

 

「おらぁ!」

「ひ――――いやあぁぁぁぁぁっ!?」

 

浮き上がった(・・・・・・)アスナが悲鳴をあげ、残された力で抗うも脚が無様にバタバタと動くのみで、むしろ彼女の恥ずかしいスカートを完全に観客の目にさらけ出してしまう。

 男の肩に仰向けで乗せられ、弓なりに拘束。バックブリーカーと呼ばれる背骨折りと似ているが、明確に違うのは男が大して折り曲げる力を込めていないこと、そして丸出しになったアスナの局部に再び指を挿入れたことだろう。

 

「んぁっ♡ あぁぁぁぁっ!?♡♡」

 

 男の上で反転した視界で、アスナは見た。

 自分の醜態と恥辱に大歓声をあげる観客たち。

 巨大なモニタに映ったビショビショの下着と、男の指に弄ばれるマンコ。

 

「ひっ、ひぃ――――いやぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

 

 もっとも大きく映された――――アスナのイキ顔を。

 拘束技をかけられたとき以上に激しく、甲高い声。しなったアスナの身体がビクッビクッと痙攣し、隙間が生まれた下着から多量の粘液が滴り落ちる。

 アバターとはいえ、再現性は現実に匹敵する。アスナは今、間違いなく男の手で絶頂させられたのだ。下卑な実況と歓声の中、女をレイプするような男の手でイカされた。

 

「ひ……っ!?」

 

 その事実はアスナの心を激しく揺さぶり、絶頂の余韻が引かない間にリングのロープに身体を押し付けられ、か弱い悲鳴をあげてしまうほどだった。

 ロープにしがみつくも、震える下半身は男の手に掴まれ、異様な気配を感じたアスナが声をあげた。

 

「いやぁ、待って! おねが――――んおほっ!?♡ ぉぉおおおおおっ!?♡♡♡♡」

 

 凛々しさどころか下品さすらある悲鳴は、男のモノを考えれば仕方のないことだった。

 アスナは初めレイプされる女性に目がいって見逃していたが、男のそれはノームのアバターとはいえあまりに巨大。アスナが知る男の陰茎とはレベルが違う。

 巨根の侵入を許したアスナは、太く重い凄惨な悲鳴をあげて顔を歪ませる。それは渾身の雌顔。凛々しく美しい彼女を知る者であれば覚える感情は異なるかもしれないが、少なくとも観客にとっては最高のアクメ顔だと言えた。

 

『うおおおおおおおおっ!!』

「あ、あぁぁぁっ♡ あぅっ!♡ んんっ!♡♡」

 

 観客たちが身を乗り出して怒声をあげ、バックで突かれるアスナに最高の興奮を得る。

 

(大きいっ♡ 大きいのに、感じるのぉ♡♡)

 

 アスナはアスナで、男のチンポの大きさと力強さに思考までも蕩け始めていた。ロープの反動を含めた激しいピストンに、アスナはしがみつくばかりで反撃をしようとも思えない。

 

『威勢よく乱入してきた女選手、チンポをぶち込まれて喘ぐ喘ぐぅ! もはやこれまでかぁ!?』

「あちゅ、あちゅいぃ!♡ しきゅう、むりぃ!♡ こんなおっきなチンポ知らないぃっ!?♡♡」

「はは、彼氏は粗チンだったのかぁ? もったいねぇ話だなぁ!」

「んおおぉぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 膣内の奥深くまで突き上げられる快感。穏やかな交合いとは明確に感じるものが違う、雄が雌を屈服させる交尾。男が上でアスナが下という優劣を刻み込む、彼女は正しくレイプされている。

 違法行為を咎めるため、被害者だと勘違いした(・・・・・・・・・・)女性プレイヤーを助けるためにリングに上がったアスナは、そのリングに仕込まれた〝仕掛け〟に気がつくことなくまんまと囚われたのだ。

 

「おら、おらっ! 膣内に射精()すぞ!!」

「んおっ♡ おっ、おっ!?♡ おおおおっほぉ!!♡♡♡♡」

 

 ドブビュッ! ドビュッ、ビュクルルルルルルルルッ!!

 現実ではありえない量の射精がアスナの膣内で弾け、ウンディーネの美しい水髪を乱しながらアクメする。男が射精するまで、十回は達したアスナもその衝撃でさらに深い絶頂へと登った。

 下品なアクメ顔を撮られ見られ、アスナはこの世界に繋がった脳がイキ死ぬのではないかと思える快楽を得る。感じたことのない快感――――夥しい量のデバフ(・・・)を付与された女性プレイヤーは、誰でもそうなるのだ。

 

「あ――――あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!?♡♡♡♡」

 

 そして、子宮への射精を許したことで新たなデバフ、アスナが初めて目に見えて感じられる〝淫紋〟を下腹部に施され、あまりの衝撃に白目を剥いて絶頂した。

 

「……おっ♡ おほぉ……ほひっ♡」

 

 初めの凛々しさなど見る影もない。閃光の如き疾走でリングに上がったアスナは、アヘ顔でロープにしがみついて下半身から膣内射精されたザーメンをぶちまけるレイプ被害者となった。

 だが、アスナはあくまで乱入者の選手。この格闘技場はそんな雌を楽しむためのもの。

 

「おいおい、一発でダウンか? 忠告しておくと、ここはあんたみたいな女は勝たないと(・・・・・)出られない仕組みだぜ?」

「っ!?」

 

 男からかけられた言葉に、そんな馬鹿なとアスナは僅かな正気を取り戻した。

 ありえないと否定することは簡単だ。だが、武器や魔法を禁じるリングの仕掛けに、アスナの身体を蝕む異常が断言を許さない。

 それに、敗北を認めればどうなるか――――勝ちさえすれば、たった一度犯されるだけで終わる。

 

「く、あぁぁぁぁぁ……っ!!」

『立った! 乱入プレイヤー、立ち上がったぁ!』

 

 震える身体に喝を入れて、アスナが男に向けて立ち上がった。

 その精神力は大したものだと男は笑う。しかし、美しいバトルドレスの下から白濁液を垂れ流すアスナは、もはや戦士ではなく強姦されて敗北しかけの雌。

 

「大したもんだなぁ」

「と、当然よ。絶対、あなたを倒して――――――」

 

 そして重ねるが、ここはそんな雌を楽しむための遊び場(・・・)

 啖呵を切るアスナに、本格的なレイプショーの魔の手が襲いかかった。

 

『おおっとぉ! ここで時間内に選手を倒せなかった乱入者にペナルティ(・・・・・)だぁ!』

「はぁ!? そ、そんな――――あぁっ!?」

『ペナルティは拘束具! そして選手の追加入場だぁぁぁぁぁぁっ!!』

 

 手が何かに引かれかと思った途端、後ろ手に組まされたアスナの両手に枷が嵌められる。手首を交差させるように拘束されたアスナが目を剥く間に、対戦相手と同じノームアバターの男が二人目として入場した。

 

「こ、こんなの反則よ!」

「はぁ? わかってねぇなぁ」

「このリングじゃ、これが絶対のルールなんだよ! そら、逃げてみろよ!」

「っ!!」

 

 こんなものは試合ではない。アスナが声高に叫ぼうと、乱入者である彼女に耳を貸すものなどいない。否、初めからそんな人間がこの格闘技場にいるはずがない。

 激しい絶頂の余韻に後ろ手の拘束を施され、しかも対戦相手は二人。常識的に考えて、勝ち目などあるはずがなかった。

 

「しっかり逃げろ! ケツ振って誘ってんのかぁ!?」

「いやぁっ!♡」

『あぁっと! 彼女の装備が奪われていくぞぉ! まずはおっぱいが丸出しだぁ!!』

 

 リング内を逃げ回るアスナだが、その動きは緩慢を通り越した鈍さ。男が二人がかりで迫れば容易く捕まえられる。その上で、あえて彼らはアスナを弄んだ。

 優美なバトルドレスを剥ぎ、引きちぎり、生乳を揺らして恐怖に引き攣った顔で逃げ回るアスナを思う存分楽しみ、観客を湧かせる。

 胸部だけでなく外装、スカート……一枚取られるごとに必死さが増し、客のボルテージも上がる。美しい乱入者は完全な見世物となり、ニーソを残して遂にパンツに手をかけられてしまう。

 

「離してっ、やめてぇぇぇぇっ!!」

「往生際が悪いんだよ!」

 

 リングに倒れ、下半身を持ち上げられてパンツを剥ぎ取られる。それに涙ながらに抵抗して両手でパンツを持つが、もはや風前の灯火。むしろ見えてしまっている秘部を隠そうとする姿が滑稽で、嘲笑が会場を包み込んだ。

 下着を剥ぎ取られれば、アスナに残されたものはニーソと下腹部に輝く淫紋のみ。

 

「あ……あ……ぁ……」

 

 武器も防具も失って膝を突いた美しいウンディーネを待つのは、己の顔を超える巨大な二本の槍。

 見せ槍で完全に戦意を喪失したアスナを、絶対的な快楽の嵐が呑み込んだ。

 

『あーっ! 空中で串刺しにされてしまったぁ! これには乱入者も白目を剥いて喘ぐしかないかー!?』

「んぼっ!♡ おごっ、おごぉっ!♡♡ うんぶぅぅぅぅっ!?♡♡♡♡」

 

 口と女性器、上下の穴に巨根をぶち込まれて空中でピストンを受ける。アスナは足と手で必死に男の腰へしがみつく無様極まる姿のまま、両方の穴に射精されやはり上も下もザーメン塗れでイキ果てた。

 アスナの惨めなアヘ顔を見れば勝負が決しているかどうかなど、もはや誰の目にも明らか。が、観客が求めるのであればアスナの凌辱は続く。

 

「ケツ穴開けやぁ!」

「おほぉぉおおおぉぉおおおぉっ!?♡♡♡♡」

「喜べ、マンコにもぶち込んでやるぜ!」

「いぎぃぃいいぃぃいっ!♡ 二穴むりぃぃぃぃいっ!?♡♡♡♡」

 

 ゲームのアバター出なければなし得ない巨根を、同じくアバターだからこそ開くアナルに背面駅弁で串刺しのように挿入。その正面からもう一つの巨根がアスナの前穴を蹂躙する。

 一本でも屈してしまった巨根。アスナが経験してきたものとは比べ物にならない快楽をもたらすそれが、前と後ろで二本揃い。

 

「いやぁっ!♡ わかりました!♡ 負けました!♡ ごめんなさい!♡♡ アスナはおちんぽに負けましたぁ!!♡ だから許してぇ♡ もう許してくださいぃ!♡♡」

 

 それはあまりに惨めな敗北宣言。惨めを通り越して笑いものにされても構わない。アスナが限界までへりくだった降伏の叫びだった。

 しかし、両穴ピストンは止まらない。

 

「どうじでぇぇぇぇっ!♡ 降参しますぅ!♡ だからレイプやめてぐだざいっ!♡ ――――イグッ!?♡ オマンコもケツ穴もイグゥッ!♡♡♡♡」

 

 レイプショーは終わらない。アスナの尊厳とプライドが砕け散り、口から涎を散らしながら淫語で媚びて許しを請おうとも。

 あらゆる体位で犯され、弄ばれ、果ては観客席に投げ込まれ凌辱の限りを尽くされ――――アスナは、完全に敗北した。

 

 

 

 

 

 

 

 その後のアスナを、ほんの少しだけ記そう。

 

『さあ、今宵も現れた! この地下格闘技場が誇る専属(・・)変態プレイヤー、アスナァァァァァァ――――ッ!!』

『うおおおおおおおおっ!!』

 

 入口から煙が上がって、紹介と共に大歓声が巻き起こる。

 そんな中、登場したのは顔を真っ赤にしたアスナ――――その姿は、かつて閃光と呼ばれた彼女とは思えないものだった。

 ニーソ以外の着用はなくほぼ全裸。デビュー戦で刻まれた淫紋は巨大化し下腹を制圧。さらにアバターは改造され、バストサイズは100に迫り美乳から爆乳に変化。ヒップは90ほどで歩く度にその桃尻に刻まれた『敗者』の文字がプルプルと揺れる。

 どう考えても戦える身体ではない。それでもアスナはリングに立ち、ニヤニヤと笑う男をキッと睨みつけた。

 

「お、今日も犯されに来たのか、アスナちゃんよ」

「違うわ。今日こそ勝って、ここから出るために来たのよ――――覚悟しなさい!!」

 

 爆乳と巨尻を揺らし、惨めな身体とは思えない身のこなしで男に向かって走るアスナ。

 

 

「イグゥゥゥゥゥゥッ!?♡♡♡♡」

 

 そして、犯される。あっという間に組み伏せられたアスナは、その始まる前から期待(・・)で濡れたマンコをチンポを挿入れられてアヘ顔絶頂。

 彼女は威勢よく立ち向かった試合開始後、必ずこうなる。

 

『ここでアスナ選手にペナルティ! 鼻フックの追加だぁ!』

「ふごぉっ!?♡ ふぎっ、ふぎぃ!♡ ひゃめてぇ♡♡♡♡」

 

 ペナルティも多種多様で、今日はアスナの鼻孔を広げる鼻フック。水髪に誂えられた紐からフックが伸び、アスナの鼻穴を引っ張り上げる。

 見事な豚面がモニタに広がり、鼻水が飛ぶ中の穴まで開帳されて悲鳴をあげるアスナだが、その顔はどう見ても被虐の悦びで染まり、男のモノを納めた膣内もより強く締め付けていた。

 

「はっ、悦んでんじゃねぇぞこの雌豚!」

「ちひゃうぅ♡ 悦んでなんかないわよぉ!♡ んっほぉぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 ――――勝つ気があると謳うのは口だけ。

 

 毎日のように挑み、様々な選手に敗北するアスナ。複数の試合でレイプ、輪姦。

 試合が終わればそれこそ様々。

 リングの中心に穴を作られ、そこに逆さに入れられてマヌケに飛び出た下半身から失禁を披露。

 出口に観客用の壁尻として設置され、無様な『敗者』の印が真っ赤に腫れ上がるまで叩かれながら犯される。

 そんな扱いを受けながら、次もまたリングに上がる。絶対に勝つという仮面を被り――――次はどんな風に犯してもらえるのかと、股を期待で濡らしながら、アスナは永遠と勝ち目のない試合に望むのだろう。

 

 

 






名前も出さず粗チン扱いされるキリトくん可哀想すぎるでしょ。改造アバターに勝てるわけないだろ!!

私はwiki調べで細かい設定に詳しくないので捏造だらけです。アスナの口調(無様敗北宣言以外)は気をつけましたが、致命的にズレてるとかあったらこっそり教えてね(小声)
実はこのリング入った瞬間女性プレイヤーは強制デバフ喰らうんですよ。感度上昇とか主にね。という即堕ちの言い訳をしておく。

リョナにしないよう気を使って書いたので敗北からのレイプというよりレイプで敗北みたいになった。ちなみにラストのアバター改造は私の趣味だ。無様させてみたかったし地面に逆さまに埋まったポーズ地の文とはいえさせてみたかった。何気に短編最長というね。
ていうかアスナ凄くNTR似合うよね。気のせいじゃないよね。正妻力が高いからかな。今回は仄めかす程度でしかけれど。キリトくん別に嫌いじゃないし苦労人だなぁとは思うけど何か似合ってしまう。うーんこの。
ちなみにSAOの見た目で一番好きなのはGGOのシノン。でも口調は完全に知らん性格もほぼ知らんので書けません。リーファも好きだけどNTRが似合う。どうしてこの作品の子はこんなにNTRが似合ってしまうん?

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ではまた次回〜


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原神
甘雨(マッサージ)


要素これくらいしかないのに一万字超えたんですけど。短編は短くって言ってたでしょおじいちゃん。

というわけで原神より甘雨ちゃん。見た目最高にストライクで中身も良い。これは機会があれば書きたいというところにリクエスト。書くしかねぇ!したら伸びた。
前回お気に入りの上下が激しいダイナミックお下品エロ書いた直後にこの丁寧目な話を書ける自分でも才能なんじゃないかと思いました。それではどうぞ。






 

「……っ!?」

 

 今朝。今日もまた多くの仕事をこなすことになる璃月七星の秘書を勤める見た目麗しい少女、甘雨。

 見た目に反して長い時を生きる仙人、それでいて人間の血を引く彼女。しかし、今はそんなことは重要ではなかった。

 鬼気迫る様子の甘雨は、自室の鏡に慌てて己の身を映した。黒のボディタイツに白と青を基調とし鼠径部が見え隠れする深いスリットが入った衣装。彼女が愛用している衣服に相違ない。

 だが、甘雨は震えた手を頬に当て、慄いたように震えた声で呟いた。

 

「ふと、太っ……て……っ!?」

 

 そう、服がキツい。仕事の忙しさから気にしていなかったが、甘雨はふとそのことに気がついてしまったのだ。

 今でこそ整ったプロポーションを持つ甘雨だが、昔はそうではなかった。そのことを恥じている甘雨は、璃月に数多ある美食の誘惑に負けじと己を律してきた。だが今、確かにいつもの服がキツく感じてしまう。つまり、太ったと思ってしまった。

 

(い、一体いつからでしょう? しっかり気を配っていたというのに……)

 

 愕然とする甘雨。好物の植物、清心の花びらも食べてしまうことを恐れて近場では栽培していない。

 しかも彼女は趣味が仕事と言えるほどのワーカーホリック。痩せる理由はあれど、太るような理由はない。故に、聡明な甘雨にも服がキツくなってしまった理由がわからないのだ。

 それもそのはず。何せ、甘雨は太ってなどいない。美しいウエストライン、お腹周り、黒のタイツに包まれた眩しい太股。皆健在なのだ――――ボディタイツにぴったりと張り付いた胸が大きくなっている以外は。

 

 人より長く生きる甘雨は、だからこそその変化に気が付かない。それゆえ痩せなければ、と仕事の傍らほんの僅かな時間にダイエットを試みる。

 

(うぅ……一体、どうすれば……)

 

 しかし、成功するはずがない。何せ甘雨の大きくなった場所は胸部、その形がよく張りもいい乳房。どう頑張ったところで縮むはずがなく、甘雨は隠れて頭を抱える。

 相談などできないし、かと言って宛があるというわけでも――――――

 

「――――あ」

 

 そのとき、甘雨の脳裏に光明のような記憶が過ぎる。

 ダイエットにはマッサージがいい。街の人間たちがそう言っていたのを思い出したのだ。

 当然確証らしい確証はない。が、運動や食事制限を試した甘雨は他に方法が思いつかない。まさか体調不良になるほど過剰なダイエットをし、仕事に穴を開けるなどという考えもありはしない。

 

(……探してみましょう)

 

 逡巡は一拍。甘雨は藁にもすがる思いでマッサージ店を探し、訪ねた。

 

「いらっしゃいま――――え、えぇっ!?」

「あ、ごめんなさい……もしかして、予約が必要でしたか?」

 

 彼女がその扉を開いたのは、街の中でも目立たたない裏路地にあるマッサージ店だ。甘雨を知る大勢に太ったと思われたくない彼女らしい選択だと言えるだろう。

 だが店に入った途端、一人で店を切り盛りしている店主の男が甘雨を見て腰を抜かした。彼女は素っ頓狂な問いかけをしたが、もちろん予約の有り無しで腰を抜かすわけがない。

 

「い、いえ、そういうわけでは! あ、あの……失礼を承知でお尋ねするのですが……か、甘雨様、でいらっしゃいます、か?」

「はい。――――あ、私がここを使わせていただくことは、内密でお願いできますでしょうか」

「は、はい! もちろんでございます!」

 

 テイワット大陸、璃月の会議場『月海亭』で秘書官を勤める甘雨。この地域にいる者で、その名と見た目を知らない者などいない。彼女は秘書という立場ではあるが、その働きから璃月七星すら尊敬の念を抱く、すなわち肩を並べる存在でもあるのだ。

 そんな女性が、細々と経営しているマッサージ店を訪ねるなど前代未聞。店主が驚くのも無理はない。

 だが、それこそ甘雨が望んだことだった。この店が小さな場所であればあるほど、甘雨が気にすることがバレる可能性が低くなる。立場上、色々と気を遣う必要がある彼女は他のことにも気を配った結果、あまり知られていない、秘密が漏れにくい店を選んだのだ。

 もっとも、店主には大仰に驚かれてしまったことで、頬をかいて苦笑してしまう若干の申し訳なさはあるようだが。

 

「こ、こちらへどうぞ」

「はい」

 

 一通りのコースを見て選び、準備が整ったところで個室に案内される甘雨。

 今日は最初ということもあり、マッサージがどういうものかを知れる軽いものを選んだ。着替えなどもなく、着の身着のままで甘雨は真ん中に毛布が被せられたマッサージに座った。

 個人経営ということもあり、個室自体に広さはない。ただ、狭苦しいというほどではなく十分に落ち着ける。部屋の中を漂う香が炊かれ、用意された飲み物を飲めば不思議と甘雨の心は穏やかになっていった。

 

「で、では……うつ伏せになっていただき、まずは背中からほぐしていきます」

「わかりました。よろしくお願いします」

 

 甘雨がマッサージ台にうつ伏せになると、ボディタイツの構造上で大きく開かれた背中、そのタイツと衣服の上からでもわかる形のいい臀部が顕になる。

 ただ、残念と言うべきか店主に甘雨の肢体を味わう余裕などない。何せ相手は街を治める七星の秘書官。何か粗相があろうものなら、彼はこの街に住まうどころかその首が本当に飛んでしまうかもしれない。

 

「ん……あぁ……」

 

 そんな店主の葛藤を露知らず……というほどではないだが、心からの悩みを持つ甘雨はマッサージを心穏やかに気持ちよさげな吐息を零した。

 背中を強く揉んで、仕事で凝り固まってしまった肩などを重点的にマッサージしていく。

 

(……こ、れ……気持ちいい、です……ね)

 

 ダイエットになると思って訪ねたが、店主の手捌きが想像以上によく、長年固まった疲れが時解されていくような感覚に甘雨は瞼が落ちていき――――自然と微睡みに誘われた。

 

「――――雨様。甘雨様」

「……は、い? ――――あ」

 

 肩を恐る恐るといった様子で揺する店主に起こされた甘雨は、いつの間にか自分が寝入っていたことに気がついてゆっくり身体を起こした。

 そして、しっかり時間通りであること、疲労などが抜けていることを自覚し、自然と笑みを浮かべて店主に声をかけた。

 

「ごめんなさい、眠ってしまっていたようですね。……ああ、疲れが取れて、とても良い気分です」

「あ、ありがとうございます! お気に召していただけて、何とお礼を申し上げればよいか……!」

「お礼を言うのは私なのですが……そんなに畏まらないでください。また来ます。――――これで沢山仕事ができますから」

「……は、はぁ……?」

 

 ――――当初の目的を失念しながら、その日彼女は上機嫌でマッサージ店から帰路についた。

 

(本格的なマッサージは初めて経験しましたが、あんなにも良いものだとは思いませんでした)

 

 ダイエットが主目的ではあるが、副産物が得られるのは甘雨としても予想外の成果だと言えた。

 ふとした時にほぅ、と満足気な吐息が自然と零れる。隠れ蓑というほどではないが、隠密重視で選んだ店としては間違いなく当たり。

 

「今日もよろしくお願いします」

「は、はい。では……」

 

 一度目の来店からそう時を開けず、甘雨は二度目の来店。

 それから時間を見つけては足繁く通い、五度、六度を越えれば店主も甘雨の人となりを知り、気後れしていた部分が消え、軽い世間話まで行えるようになった。

 甘雨も人間との交流を嬉しく感じ、段々と会話が弾むようになっていったのだ。そしてそれは、何度目かの交流の中で飛び出した。

 

「……そういえば、甘雨様はどうして自分の店に?」

「あ……そ、その、笑いませんか?」

「甘雨様を笑える立場の人間ではありませんよ」

 

 タイツ越しとはいえ内太股の肉をマッサージしながら、店主は初めの緊張が嘘のように笑って言葉を返した。そんな彼に甘雨も安心したのか、恍惚とする心地いい時間の中でその秘密をポロッと零した。

 

「ま、マッサージが……ダイエットに良いと聞いたもので……」

「え……え?」

「うぅ……恥ずかしいです……」

「え、いや……甘雨様が、ダイエット……?」

 

 うつ伏せのまま顔を赤らめる甘雨だが、店主は店主で様々な動揺が隠せそうにない。

 これ以上ない黄金比のスタイル。マッサージで甘雨の身体に何度も触れた店主は、嘘偽りなくそう思っていた。腕、背中、腰、脚……もちろんそれ以上深くは知り得ないが、これほどダイエットに無縁な女性もそういない。

 甘雨の過去を知らない店主だからこその疑問。そして彼は声を発した。

 

「ちなみに……どの辺が、気になるのですか?」

「っ!」

 

 店主の問いかけに甘雨は息を呑んだ。マッサージで身体に触れる彼がわからないような場所が膨らんでいる。自分にしかわからない太ってしまった場所を――――普段の彼女なら絶対に口を滑らせないことでも、部屋を包む心地よい香りとマッサージの快感から違和感なく飛び出してしまった。

 

「……む、胸の周りが、キツくなっているような気がして……」

 

 その告白に、今度は店主が生唾を呑む番になった。思わず手が止まり、思考する。魔が差す、というのが正しいか。

 誰の邪魔も入ることがない個室に、判断力が削がれた甘雨。そしてマッサージという『契約』の下で打ち解けた――――道が逸れたのは、そんな偶然だったのだろう。

 

「確かに、マッサージにはダイエット効果が期待できます。……その、気になるところを重点的に施術した方が、効果は表れるのですが……如何なさいますか?」

「え……で、は……それを、お願いできますか……?」

 

 ぼんやりとした思考に、意味があると言われれば甘雨は無意識のうちに答えていた。

 

「それでは、仰向けに」

「はい……」

 

 二桁に及ぶマッサージ回数で、初めて甘雨はうつ伏せから仰向けになる。

 ベッドに押し潰されていた甘雨の美乳。それがボディタイツ越しとはいえ店主の眼下に表れ揺れる。

 がっつきたくなる気持ちをすり潰し、店主はあくまでマッサージの範囲に留まる手つきで甘雨の胸部を揉みしだく。

 

「……あ、んっ……」

 

 胸の周りを丁寧に。時にボディタイツから零れる生の肌に指が押し込まれれば、甘雨からいつになく艶やかな吐息が零れた。狭い個室で音らしい音がないことから、それは嫌に反響する。

 胸ばかりではなく二の腕や肩、そこで戻って胸周り。不自然にならない範囲でマッサージを繰り返し――――最後に胸を下から押し上げるように揉む。

 

「んあっ♡」

 

 ビクッ。夢見心地で受け入れていた甘雨の身体が跳ね、ぴっちり張り付いた黒布にプクッとその膨らみ(・・・・・)がほんの僅かに生じたところで、その日のマッサージは終わった。

 頬の紅潮。単なる心地良さだけでは零れない甘い声。

 

「ありがとう、ございました――――また、来ます♡」

 

 そのマッサージ(・・・・・)の快感に、甘雨は病みつきになり始めていたのかもしれない。

 その日を境に、マッサージの段階はエスカレートしていった。それは何も店主ばかりが踏み入るものだけではなかった。

 

「か、甘雨様、その格好は……」

「こ、これは……こちらの方が、マッサージがしやすいかと思いまして……」

「それは……甘雨様のお心遣い、痛み入ります」

 

 頭を下げる店主の前で恥ずかしげに手で口元を隠す甘雨だが、本来隠さなければならないものはもっと他にあった。

 衣服を脱いだ。正確には、ボディタイツの上を脱いだのだ。結果として残るのは足から首までぴっちり張り付いた黒いボディタイツ。ハイレグの上部は脱いでいるため、乳首や下半身に浮かぶ生の下着までハッキリと透けてしまっていた。

 確かに衣服が少ない方がマッサージはやりやすい。が、それは水着などを使ってであり――――けれど、それを両者とも指摘することなくマッサージは続く。

 

「ん、あっ♡ あっ、あっ♡♡」

「やはり直に触れる方が効果がありますね。どうですか、甘雨様」

「は、はい♡ とても、気持ちいい……です♡」

 

 胸を揉みしだく手に、初めの遠慮は見られない。仰向けになった甘雨の両胸を真上から揉み込み、直に着込んだタイツと肌に指を食い込ませる。

 そのマッサージを受けて、甘雨は喘いでいる(・・・・・)。明らかにマッサージの領域を超えていたとしても、彼女は当然のように受け止めて言葉まで返す。今まで感じたことのない快感。しかもそれでダイエット、体型が維持できるのなら――――千年近い時を生きながら、世俗から離れることも多かった甘雨は未知の感覚の虜になった。

 

「ふぁっ!♡ んん、んぁ♡♡」

「ご安心を。乳腺への刺激でしっかり胸部ダイエットの効果を得られますよ」

「そ、そうなんです、ねっ♡ 店主さんは、物知りで……すごい、です……んひっ!?♡」

 

 チッチッと先端を掠めるように、時には大胆に摘み上げ。ボディタイツの下からせり上がり、もはや隠すことのできない乳首の勃起。

 それを堂々と弄ばれながら、甘雨は店主を褒めることさえしている。身体が火照り、頬は真っ赤で目は潤み。それに気を良くした店主がお腹を撫で、脚と尻、鼠径部の境目を際どく責める。

 じわ、じわ。タイツと下着のその下が、粘りのある水で濡れ始めていた。

 

(あ……も、もう少し……お、く……っ♡)

 

 それがもどかしい(・・・・・)

 だがまさか自分から触れてほしいとは言えない。荒くなる吐息を必死に我慢しながら、胸を揉む一番の刺激に、けれど頂点に達することがない快感に悶える日々が続いた。

 果てることができない。だけど自分一人でしてしまうより数倍気持ちがいい。そんな不思議なマッサージは、甘雨に本来の目的を忘れさせる。

 ボディタイツのみのマッサージが普通になってからしばらく、いつものように店に訪れた甘雨は店主からある提案を受けた。

 

「オイルマッサージ……ですか?」

「ええ。より効果が期待できると思うのですが……受けてもらうには、お召し物を脱いでいただく必要がございまして」

「えっ!?」

 

 その内容に、ここまでマッサージを受け入れていた甘雨も驚きを隠せない。乳首が浮き出、下着が見えるボディタイツとはいえその一線は引いてくれている。しかし、オイルを使ったマッサージは肌に与えなければ意味がない――――受けるなら、全裸。

 暗にそう言われ、さしもの甘雨にも迷いが生じる。だが……その先を知りたい。そして、自分からではなく他ならぬ店主の提案。

 

「で、は――――今日はオイルマッサージを、お願いします♡」

 

 甘雨は、その未知なる味に手を引かれて堕ちる。身体の維持しながら気持ちよくなれる。何一つ、悪いことはない、と。

 

「お、おま……たせ、しました♡」

「はい。甘雨様、こちらへどうぞ」

 

全裸(・・)。その破壊力と羞恥は甘雨の想像を遥かに超えるものだった。

 気を許しているとはいえ人間の男の前に裸身でいる。選択をしたのは甘雨であるため、さながら痴女になった気分だった。

 いつもの個室に入り、胸と股間部を手で隠してそそくさとベッドの上へ。店主はそんな甘雨へいつも通りの対応を見せ……ているはずもなく、その視線は露骨なまでに甘雨の裸体に注がれている。

 

「それでは、マッサージを始めます」

「……は、はひっ♡」

 

 緊張と羞恥のあまり、らしくもなく声が上擦って甘雨の赤面が深まる。麒麟の血を継いだその角まで赤く染まっているようにさえ彼女には思えた。

 仰向けに寝転んだ甘雨が、施術の始まりを告げられ、胸と股間を隠していた手を震えさせながら退けた。

 

「〜〜〜〜〜っ♡」

 

 ぶわっと鳥肌が立ち、甘雨が限界の羞恥に思考を止めた。

 ぽつんと乳房の上に立つ桜色の乳首。なだらかな腹丘の斜面にある明るい水色の髪と同じ色の毛。生肌とは異なる色合いの割れ目。甘雨は己の裸身の全てを彼に差し出すように開帳したのだ。

 男は男で、恥ずかしがる甘雨の表情、身体の熱に興奮しながらどこか冷静でいた。職業柄というのもあるのかもしれないが、甘雨の美しさが現実感を損ねた結果かもしれない。

 

「少しひんやりとしますよ」

「はい……ふぁ、あぁぁぁぁ♡」

 

 容器から出されたオイルを手のひらに広げた男が、上腹部にグッと力を入れてそれを塗り込んでいく。

 忠告を受けても声をあげてしまう。冷たさと熱が入り交じるえも言えぬ感触。

 

「んおっ♡ おっ♡ おっ♡」

「全体に馴染ませていきますので、ご辛抱ください」

「だ、大丈夫、ですっ♡ き、きもち、いっ♡」

 

 上乳を押し潰すように、下乳から掬い上げるように。薄布がなくなり、オイルが追加されるだけで甘雨にもたらされる快感は全く異なるものだった。

 男の指が、手が押し込まれる度に見開いた目に火花のようなものが散り、オイルが輝く裸体が波打つように痙攣する。甘雨が知る一人の慰めなど子供の遊びに思えるほどだ。

 艶めかしく光を反射させるほど上半身にオイルが塗りたくられたところで、下腹部より下段へ。

 

「ん、ふっ♡ ふぅ……ふぅ……♡」

 

 陰毛に塗られ肌に張り付き、足の裏や太股裏と臀部の境目、そのギリギリを執拗なまでに。

 だが、大事な箇所には決して触れない。オイルが滴った結果、割れ目や尻穴が濡れるのみ。甘雨が全裸を見せたのに(・・・・・・・・・・・)、マッサージから決定的に外れてしまう行為は遂に行われなかった。

 

(どう、して♡ けど……あぁ♡)

 

 ――――気持ちいい。

 もうそれしか考えられない。なのに決定的な踏み込み(・・・・)が足りない矛盾。オイルを全身に馴染ませれば、あとは念入りに手や脚、腹や腋をマッサージ。それで終わりだ。

 

「あ、……こんなものでは……気持ちよくなんて……」

 

 家で慰めもする。が、絶頂の快感がマッサージの一撫でに劣る。そんなものは快楽ではない。仕事を今まで以上に集中して終わらせ、足繁くマッサージ店に通う。行けない日の夜はもどかしさでいっぱいになった。

 ただ、行けたとしてもイケはしない。極限まで身体の熱を高められ、解放されずにマッサージは終了する。

 

(こんなの……まるで……っ♡)

 

寸止め(・・・)。最高に気持ちいい快楽を続けられながら、決定的なものが得られない。それでも自らの手ではどうにもならず甘雨は店に通ってしまう。まるで中毒者だった。

 

「……こ、ここで、着替えます♡」

「っ!? は、はい……」

 

 しまいには、着替え用の個室ではなく彼の目の前で着替え始める。男も動揺こそするが、ゴクリと生唾を呑んで目を逸らせない様子。

 はしたない。そう思っていても、言葉ではなく行動で見せられる最大限の誘い(・・)。七星秘書のストリップという最高のショーでありながら、甘雨の立場が最後の一線を邪魔してしまっていた。

 服の紐を解き、ボディタイツを脱ぎ捨て、下着を生足から引き抜く――――見逃せない糸が下着と股座の間で線を引いていた。その意味を誰より理解している甘雨本人が動揺を示し、サッと下着をカゴにしまいながら朱色の顔に手を当てた。

 

(や……わ、私……♡)

 

 始まる前から濡れている。いいや、常に濡れている。幾度となく行われた焦れったくも最高の快感をもたらすマッサージに、甘雨の身体は無自覚に調教されてしまっていた。

 その成果は、実のところ甘雨が気づかない間に出ていたのだ。

 

「肩こりや首の痛みにも腋のマッサージは欠かせません。しっかり行わせていただきますね」

「はひっ♡ はぁ、はぁ……んおっ♡♡」

 

 うつ伏せになって楽な姿勢を取るため、剥き出しになった甘雨の腋。男がその窪みにしっかりとオイルを塗り込み、強い手捌きで揉みほぐす。

 

(わ、腋の下で、なぜこんなに感じてしまうのでしょう……♡)

 

 一見して普通のマッサージ。だが、甘雨の顔は腋への刺激だけで蕩け切ってしまっていた。閉じているはずの口の端には、淫らな雰囲気をか持ち出す光が線を引いている。

 甘雨の知らぬ間に施される性感マッサージ(・・・・・・・)。連日のオイルマッサージにより、甘雨の身体のあちこちは性感帯と似た感度に目覚めている。肝心のところを触れられていないもどかしさに気を取られ、彼女自身より男の方が甘雨の身体に詳しくなっていることに気がつけない。

 

「お尻のマッサージを始めます」

「ど、どうぞ♡」

 

 そうとは知らない甘雨は、全身弱点だらけの身体を自由に触らせてしまっている。初めの頃なら躊躇ったであろう臀部も、この人ならば大丈夫と差し出してしまう。

 オイルで輝くプリっとした尻肉。ググッと下から上へ押し込まれ波打ち、鷲掴みにすれば形を変える。声を我慢しながら我慢できない甘雨の嬌声が響く中――――男の指が尻の間を開いた。

 

「ひっ!?♡」

 

 オイルで冷たさを感じる中身が、外気に大きく触れてえも言えぬ感覚が甘雨の下半身から突き抜ける。

 濡れて輝き、ヒク、ヒクッと蠢く極小の穴。誰にも見せたことがない甘雨の肛門さえ光の元へ引きずり出された。

 

「あの……♡」

「肛門の周りをマッサージすると、便秘によく効くんですよ」

「そ、そうなんですか……――――では、お願い……します♡」

 

 それが本当であろうと建前であろうと、甘雨にはどうでもよかったのかもしれない。

 

「ん、おっ♡ ふぉ……むぐっ♡」

 

 尻穴の周りを男の指が這って、撫で、押し込む。今までとはまた異なる感覚。排泄に使う穴に触れられる圧倒的な羞恥。

 当然尻穴を見えるように開いているのなら、その穴が恥ずかしげもなく収縮する様も見られているということになる。快楽と羞恥のダブルパンチに、甘雨は正面にある壁だけを見つめながら手でおかしな声を出す口を塞いで耐えた。

 丸い尻穴、その皺の一本一本を事細かに入念に。押し上げ、下げ、押し込み――――ふと、その尻穴に指が僅かではあるが挿入された。

 

「――――お゛っ!?♡♡」

 

 甘雨はそれが自分の声であることに、数秒は気がつくことができなかった。

 頭が一瞬真っ白になり、何も考えられなくなった。不浄の穴に指を挿入れられ、望んでいた果てを一瞬見た。その入口、と言ってもいいかもしれない。

 だがそれは一瞬。出口には程遠く、むしろ僅かであろうと()を知ってしまった甘雨は、ゴクリと大きな唾を呑み込んだ。

 

(あれがもし……もしも、深くまで……私の、アソコ(・・・)で……♡)

 

 ――――そんなもの、我慢できるはずがない。

 一度開かれた扉は止められない。一度得た快楽は忘れられない。だから甘雨は好物を近くには置かない。

 しかし、これを我慢する必要はない。知らぬ間に好物になっていた。彼は甘雨を仰向けにさせ、またいつものマッサージに戻ってしまった。これでは先日と同じ結果になる。

 ある意味で、甘雨が知った果ての入口は大義名分(・・・・)とも言えるものだったのかもしれない。

 

「あ、の……♡」

 

 裸身がヌルヌルとした液体で煌めく中、気恥しげに身を捩りながら声を発する。その仕草だけで希少性などというレベルではない。だが敢えて男は「なんでしょう」と平気な顔で答えた。

 

「も、もう少し……激しい(・・・)コースはありませんか?♡」

「そうですねぇ。では甘雨様は、具体的に身体のどこが気になりますか?」

「っっっ!♡」

 

 ――――きた。

 甘雨の心に、その確信が降りる。

 店主が大仰に触れられるはずがない。彼はあくまで一般的な商人であり、甘雨は街を取り仕切る七星の秘書官。もし甘雨が何かの間違いで声をあげれば、彼の積み上げてきたものは全て失われてしまうのだ。

 だからこれは渡り船(・・・)。あくまで、甘雨が求めた(・・・)という言質が必要であるという。

 そして甘雨自身、ここまでされて堪えられるはずがないと決意していた。決して愚かな選択はしなかった店の主への信頼と、得難い快楽への欲求――――ぴたりと閉じ切っていた脚を、開く。

 

「――――女陰の膣内が、気になります♡」

 

 綺麗に、美しく一律で開かれた脚。その間に存在する可憐な甘雨の性器。尻穴は言わずもがな、店に足繁く通った数ヶ月もの間、火に油を注ぐような程度の低い自慰行為しか行わなかったその秘部は、オイルでは言い訳できないほど濡れていた。

 

「では、マンコ(・・・)にマッサージを施していきますね」

「……は、い♡ 私のおまんこ(・・・・)に、マッサージ……よろしく、お願いします♡」

 

 わざわざ恥知らずな言い換えをすることも、甘雨が〝許可〟を下したのだという確実性のある証拠。

 誰にも知られない秘密の店。甘雨の知られてはいけない秘密の部位――――遂に、指が触れた。

 

「うひぃっ!?♡♡」

 

 ビックンッ! 二段跳ね上がったのではないかと思える派手な反応。素っ頓狂な声をあげ、陰部の表面に触れられただけで飛び跳ねてしまったことに、甘雨は赤面しかない顔がさらに赤みを増しているように感じた。

 

「ご、ごめんなさい……♡」

「いえいえ。ここは刺激に弱い箇所ですから、甘雨様も我慢しないで結構ですよ。じっくり、老廃物を出してしまいましょう」

 

 あくまでマッサージの体は崩さない。それが甘雨にとって、何よりありがたいことだった。

 ヌルッとした割れ目の外側から指が慣らすように押し込まれ、最後のもどかしさに期待と不安を甘雨が覚えたところで、身体中を気持ちよくしてくれた指が陰部を擦り始めた。

 

「あっあっあっ♡ あはぁ♡」

 

 声を我慢など、できるはずがない。

 

(これ♡ これを待っていました♡ ああ、ああ♡)

 

 甘雨の外も中も、焦がされ続けた果てに感極まった想いを吐き出す。

 グチュグチュと音を鳴らして擦られる感覚。ビリビリとした変え難い快感が脳に伝わり、唇の結びが緩み他人に見せられない蕩けた貌が浮かび上がる。

 自分で触れるものとは数十、数百倍、とにかく比べ物にならない。色鮮やかなビラが男の指によって蠢動すればするほど、甘雨の艶めかしく光る裸身が痙攣し、腰が跳ねる。

 だが、渾身の果てが見えない。入口の中間で止まっている。それでさえ思考が焼き尽くされるような閃光が甘雨の脳髄に走る中、陰裂を開いた男が彼女に声をかけた。

 

「それでは、おまんこの膣内への施術を開始します」

「はひぃ♡ 奥にくだひゃい……♡」

 

 甘雨自身、何を口走っているかを考えられない。考えるための思考は快楽によって焼き尽くされ、聡明なはずの頭は性感マッサージで得る快楽でいっぱいになっていた。

 

「ん、んんんんんっ……あぁっ!♡♡」

 

 ズプ、ズプと人差し指と中指の二本が甘雨の秘部を割って――――否、歓迎された膣内へと挿入された。

 奥まで異物が入る経験など、純粋な人間と異なる時間を生きる甘雨にはない。大きな二本の指を膣壁が痛いくらいに締め上げ、それによって甘雨が快楽を得る。

 

「あ、あぁっ♡ んあっ♡ ふぁっ♡♡ ――――んおぉぉぉぉっ!♡♡」

 

 様々な喘ぎの声。果ては獣の唸りのような喜悦の声。穏やかながら理知的な甘雨にもある快楽を恥じ入ることなく得る行為。人の持つ原初の悦び、欲求を彼女は感じ、吐き出す。

 絶えず蠢く膣内を指が刺激しながら、吸い付きが激しいその壁内を探る。

 

(だ、だめです♡ 脚が、変に開いてっ!♡)

 

 男のマッサージが続く間、甘雨は頭が本当に真っ白になる快感を得続ける。だが、その中でも自分の身体がどう動いているかは把握してしまえる。

 規則正しく均一に開かれていた脚。その膝部分が、膣内を擦られる度に曲がる(・・・)。勝手に内側目掛けて曲げられてしまう。

 両脚ともに平たく、だがおかしな方向に甘雨の意志を無視して変形する。まるで快楽に屈したような平たいガニ股。恥ずかしすぎるにも程があるが、甘雨自身どうしようもなかった。

 

「あっ、あっ♡ いいっ♡ いひぃぃぃっ!♡♡」

 

 美しい面。たおやかな笑みを浮かべるはずの貌が、口をだらしなく開いて舌先から涎を垂らしているのだから。

 上は蕩け顔。下は平たいガニ股。男のマッサージで秘部から愛液を垂れ流しにする。男の指、そのたった二本で身体の感覚を支配される甘雨だったが、快楽を得る心に一切の後悔はない。後悔を感じる暇がない、というべきか。

 

 そして、男の指が子宮付近――――甘雨も知らぬ、絶対的な弱点を突き上げた。

 

「あ゛――――ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?♡♡♡♡」

 

 ブシュッ! ブシャッ! ブシャアアアァァァァァァァッ!!

 腰が大きく跳ね上がり、秘部からずっと溜め込まれた尋常ではない量の体液が吹き上がる。自分自身ではどうしようもない、一瞬にして出口へ放り出されたその感覚。

 絶頂。長い時を生きた甘雨が、これまでの全ての快感を束ねても勝ち目がないと思える絶大なもの。考えやあらゆる知識が押し流され、脳は歓喜の叫びを吐き出すための器官として成立してしまう。

 

「甘雨様。もっとも気持ちのいい時は、わかりやすく〝イク〟と仰ってください」

「お゛、お゛ぉ゛?♡ イクっ♡ イキます!♡ イッていますっ!?♡♡ イクゥゥゥゥゥゥゥ――――ッ!!♡♡♡♡」

 

 真っ白に染まる脳に指示を出すのは甘雨ではなく男。

 男の指に、男の言葉に従って体液と言葉を吐き出し続ける。ガニ股で腰を浮かせ、可憐さが崩れるほどの蕩け顔をしながら――――甘雨は、ようやく得ることが出来た絶頂の悦びに浸っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい! ごめんなさい! お店を汚してしまって……何とお詫び申し上げれば良いか……」

「お、お顔を上げてください。むしろ、当店のマッサージをお気に召していただけ、光栄に思います」

「うぅ、ですが……」

 

 店の入口で、着替え終えた甘雨が店主に平謝りしていた。

甘雨が求めた(・・・・・・)激しいマッサージが終わり、彼女が正気に返ると、そこには水浸しになった個室――――当然、掃除は店主の手で行われるため、しでかした甘雨は頭を下げる他ない。

 しかし、店主は店主で萎縮する。あの〝役得〟に比べれば掃除の手間など些細なこと。しかもそれがこの美しい甘雨が吐き出した(・・・・・)ものとなれば――――そんな平行線の謝罪もそこそこ、美しい肌がより輝いて見える甘雨が、仕事に戻るため店から出る。

 

「あの」

「っ! なんでございましょう?」

 

 店の扉からひょっこりと顔を出した甘雨が、気恥しげに頬を染めている。

 踏み込みすぎたか――――そんな店主の懸念は、すぐに失われる。

 

「あ、明日の分も……予約をお願い、できますでしょうか♡」

 

 契約の上で行われるマッサージ――――そこに、不純なものなどあるはずがないだろう。

 

 

 






マッサージ系はあまり書いたことないし詳しいとは言えないので出来てるのかなぁ、というそこはかとない不安。

単純に罠仕掛けられるのも考えましたが、ここはあえて甘雨ちゃんから病みつきになってもらおうかなと。眠ってしまったのに仕事が丁寧だった店主を仕事仙人の甘雨ちゃんが信用しないわけないんですよ、たぶん(実際あそこで手を出すようなら店変えてるという話)
何かこういう丁寧目な話を書きたかった。甘雨ちゃんそれだけ好みストレートなキャラなんですよねぇ。

それはそれとして無様敗北も書きたい。ヒルチャールに負けてレイプされたりヒルチャールの仮面で洗脳されたり、ふたなりでその長年の知識を人格ごと吐き出して肉便器にされたり、丸呑み苗床エンドとかもいいですよねぇ(恍惚)
今回の話の続きがあるとしたら、マッサージ器(意味深)使ったり反応を見たいんですよ(棒)してフェラしながらマッサージ受けたり、果てはセッッッッッまで……大体でいいから読みた人いるなら中身誰か考えてください(いつもの投げやり)

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。何か飛びつくリクエストがなければしばらくはのんびり考えたい気もする。評価も気軽にあるとやる気が高まる気もする。全ては感想の反応や評価貰えるかで決まるこの投稿間隔である。
ではまた次回〜


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甘雨(マッサージ、フェラチオ、失禁)

期間限定記念リクエスト、本日が締め切りとなっております。何か書いて欲しいシチュやキャラがいたらお忘れなくどうぞ。まあ採用は私個人の判断なのですがね!

というわけで甘雨ちゃんマッサージ続編です。リクエストからネタを拝借してのものとなりました。すっかり俗世に染っちゃった甘雨ちゃん。こういう関係もありなのかなという感じでどうぞ。





 

 

「おはようございます、店主さん」

「これはこれは。甘雨様、おはようございます。そして、いらっしゃいませ」

 

 美しき半仙が黒インナーでぴっちりと張り付いた胸を揺らし、徹夜明けとは思えない穏やかな表情で挨拶をする。そんな甘雨の姿に人当たりの良さそうな店主が丁寧な挨拶を返し、相変わらずの彼に甘雨が店に入りながら苦笑を見せた。

 

「そのように畏まらずとも、私は気にしませんよ?」

「いえ、甘雨様は我が店の大事な賓客。礼を逸するわけには参りません!」

「そ、そうでしょうか……?」

 

 甘雨とてプライベートと立場を完全に切り替える人物ではあるが、常連となるほど通った今となっても店主の彼女への態度の変わらなさには驚きを隠せない様子のようだ。

 だが、ある意味でそんな仕事熱心――――口と態度が堅い(・・・・・・・)店主が相手だからこそ、足繁くこのマッサージ店に通うことを甘雨は止めないのかもしれない。

 

「こんな早朝からごめんなさい。この時間しか、仕事を開けることがどうしてもできなくて……」

「構いませんよ。甘雨様がお忙しい身であるのは承知しておりますので、私のような一介の凡人がお力添えを出来て光栄の極みです」

「ふふ、店主さんも冗談を言うことがあるんですね」

 

 月海亭の秘書。数多の仕事を幾つも担当する人であり仙人であり、そのどちらでもない者。

 街の人々は甘雨がどのように仕事をしているのかを知らない。夜明けに朝食を楽しみ、朝日が昇りきるより早く〝契約〟を果たすため日夜の仕事に帰る。その中身を知る者はそう多くはない。

 けれど、さらに知る者が少ない甘雨の秘密がここにはあった。街の人間、同僚、友人、七星――――誰一人として、甘雨の新しい貌を知りえない。

 

「本日は疲労回復のマッサージが中心のコースなど……いかがでございますか?」

「では、そちらをお願い――――いえ、お任せします♡」

 

 秘書ではなく、使者でもなく、ただの甘雨が魅せる女の顔(・・・)。それは秘密の契約で結ばれた一軒のとある店でのみ明かされるものだった。

 

 

 

 

 

「ん゛お゛ぉ゛〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥♥」

 

 プシュッ♥♥ プシュッ♥♥ プシャァァァァッ!♥♥♥♥

 

 甘い匂いが炊かれた個室の中に噴き出し混ざる雌臭。ピンと張られた両足の狭間で店主の指を咥え込み浮き上がった股から、その臭いの原因である雌の体液が吹き上がっていた。

 そうしているのが、その品性のないケモノのような声をあげているのが、店に入ったときにたおやかな笑みと優しい声色を披露した甘雨などと誰が思うであろうか。

 

「あっ♥うっ♥うほぉ……っ♥♥ っ、っ!♥♥」

「恥ずかしがる必要はありませんよ、甘雨様」

 

 秘部にマッサージ(・・・・・)を施され、恐ろしくはしたない舌出し嬌声をしてしまい、甘雨が思わず手で口を覆って声を我慢する。

 しかし、店主はゆっくりと語りかけ、甘雨の手を握って幾度か揉むようにマッサージ。たったそれだけで甘雨の腕から力が抜け落ちた。

 

「ふぁっ♥ ふぁぁぁぁ……♥♥」

「このマッサージで心地よくなっていただけるのであれば、私といたしましても喜ばしいことなのです。どうか素直になられてください。ここでの甘雨様は、誰も知らぬことなのですから」

「は、はひっ!♥ かんしゃ、しましゅ♥♥」

 

 恥ずかしがることはない。存分に蕩けて気持ちよくなっていい。それがマッサージの本領の一つだ。

 そう説得されて返せるだけの理性は甘雨になく、性感オイルマッサージで照り付ける美しい裸身を痙攣させ、この瞬間だけは全てを忘れ店主の手と言葉だけにその意識を傾け続ける。

 

「愛液とマンコの汁を吹き出すことは、疲労回復とダイエットにも繋がります。遠慮なく達してください」

「はひゅっ!♥♥ んおっおっおっおっ♥♥♥ イクっ♥♥♥♥ おまんこ汁でちゃいますっ!♥♥♥♥」

 

 ブシュッ、ブシュッ!♥♥ 力が抜けていつものように(・・・・・・・)はしたなく開かれた平たいM字開脚から、快楽の絶頂である潮が激しく吹き出してマッサージベッドを深く大きく湿らせた。

 

(イクっ♥♥ イクっ♥♥♥♥ 疲れが、飛んでイキますっ♥♥ はしたないのに、品がないとわかっているのに……ああ、またイクゥッ!♥♥♥♥♥)

 

 疲れが飛ぶ。疲れを感じる暇すらなく甘雨は絶頂を繰り返す。膣内で的確な動きを行う指先は、久しく行っていない自身での慰めなどより数百倍の快感を彼女に与えてくれる。その指が膣壁を擦り、出入りし、突き上げればたちまち甘雨は幸せの頂点に辿り着く。

 そうなればマッサージ開始で必ず感じてしまう甘雨の羞恥など、奥底へと墜ちて首を逸らして目を剥く雌の甘雨が姿を見せるのだ。

 

「では、胸部ダイエットを並行いたします」

「はへ?♥ いいんれしゅか……?♥♥」

 

 こんな時でも真面目な仕事思考は残っているのか、本来のマッサージに含まれていなかった胸部の集中施術。舌足らずのまま、その疑問を口走った甘雨に対して店主が快く応じる。

 

「はい。日々この店のマッサージを選んでくださる、甘雨様へのささやかなサービスでございます」

「ありがとうございますぅ……♥ 是非、おねがいします――――あんっ♥♥♥」

 

 ふにゅ、ふにゅっ♥♥ 店主も初めのように外側からなど遠慮はなく、下乳を押し上げるように揉んで甘雨のたわわな巨乳が官能的に変貌する様を作り出す。

 ――――男の店主を相手に全裸を晒し、やけに肌に馴染んで敏感になる(・・・・・)オイルを塗られてよがり狂っている。

 

(……私にだって、わかっています♥)

 

 そう、甘雨は理解していた。彼が施しているマッサージが普通ではない。受け入れている自分が痴女同然の女であることを。手を軽く揉まれただけでも感じてしまうほど、甘雨の女体を店主に知り尽くされていることを。

 けれど、選んだのは甘雨だ。甘雨が拒絶さえすれば、この店主はきっと普通のマッサージを続けていたはず。己の立場もしっかりと頭に入れ、それでもなお覚えてしまった快感を彼女は止めることができなかった。

 それは千年以上を生きる半仙が知ってしまったモノ。知ってしまったからには、今それを手放すことはできない。

 何より――――――

 

「……身体の調子は良くなるというのが、いつも不思議です」

 

 帰り道。清々しいほどイキ果てたというのに、むしろ身体が軽い甘雨は本当に不思議だと首を傾げるのだった。

 そう、何より、身体にいい(・・・・・)。これで仕事に、契約に支障が出るのなら甘雨も抗う。が、なまじ体調が良くなってしまうのだから止められない。

 

「う……♥」

 

 ――――ただし、ある意味で代償があるとすれば、普通に歩いただけで身動ぎをして胸元を手で覆った甘雨を見れば、中身はわかってしまうものかもしれない。

 そうして、甘雨がマッサージに病みつきになってから凡そ数ヶ月。その日、店主は甘雨の体調が珍しく良くないことを見抜いた。

 

「っ……」

 

 店に入り、どのマッサージを受けるか、という時に甘雨が顔を顰めてお腹を擦る。

 おかしなことと言えばそれだけであり、女性は色々と男にはないものを抱えているのだ。普通なら当たり障りのない気を遣う場面だが、ある種甘雨以上に甘雨の身体を知り尽くしている店主は、もしやと当たりを付けて声を発した。

 

「甘雨様、お身体の調子が優れないようですが」

「え……? は、はい……その、恥ずかしながら……誤って、刺激が強いものを口にしてしまって……」

 

 ともすれば裸体を晒す時と同じだけの赤面をし、だがマッサージをしてくれる店主に隠し事はいけないと正直な事情を甘雨は口にした。

 甘雨の日々は仕事、仕事、仕事。趣味、仕事、という徹底した仕事人間そのものだ。隙を見つけて通うマッサージ店にも、早朝特別に予約を入れさせてもらうことが日常茶飯事だ。そんな夜更かし上等徹夜常識常時残業な七星秘書様は、とてもとても胃腸が弱っており、辛いものなど刺激物を食べると腹痛に襲われてしまうのだ。

 今日は誤って刺激物を口にしたことで、その恐れていたことが起こった。

 

「ふむ、なるほど。では胃腸のマッサージを受けてみてはどうでしょう。それと健康にも効く()もお飲みいただければ、お悩みの解決の助けになることができるかと」

「わざわざそこまで……いつもありがとうございます」

 

 甘雨の失態を笑うことなく真面目に解決策を提示してくれた店主に、彼女は手を合わせて信頼の笑みを見せた。

 実際、店主のマッサージの腕は本物であり、甘雨はそのことに強い信頼を置いている。なので笑顔で善意を受け取ることは当然だ――――甘雨と店主の信頼がそれだけではないことは、既に明白だったが。

 

「甘雨様、こちらを」

「これは、目隠しですか?」

「ええ。薬を排出するモノ(・・)は、甘雨様のお目に晒すには少々お見苦しいでして……ご了承ください」

「っ……♥ はい♥」

 

 いつもと違い衣服を脱がずに施術台に案内され、僅かながら落胆の二文字を感じていた甘雨は、手渡された黒い布――――ちょうど甘雨の目を覆える目隠しに声が上擦っていないか不安に思ってしまった。

 

(こんなことしなくても……もう……♥)

 

 何の〝薬〟を飲まされるのか、大体予想がついていた。いつものことだ。店主が提案し、あくまで甘雨が求めて乗る。今回は半ば偶然ではあるが、その新しい渡り船ということだ。

 そのための目隠し。まだ(・・)建前は必要なのだろう。お互いの立場もあり、甘雨は素直に目隠しを受け取り、ゴクリと生唾を飲み下しながら布を縛って目隠しにした。

 

「っ♥ っっ♥♥」

 

 両目を黒布で塞がれ、神経の興奮が余計に高まる気分さえしてくる。目が見えない甘雨をそっと仰向けに寝かせる店主の指、肩の生肌に触れるその感覚に僅かではあるが彼女は快感を覚えた。

 仰向けになった甘雨の胸内でうるさい心臓の音と、そんな彼女の耳に入ってくる衣擦れ――――やがて、何か(・・)が甘雨の顔の真横に突きつけられた。

 

「あっ♥」

 

 一体それは、甘雨を相手にしながらどれだけ溜め込まれた(・・・・・・)モノなのだろうか。

 感覚が鋭い甘雨には、その形と大きさが、何より臭いがわかる。ともすれば目を閉じたことで、より鮮明に本質が見えていると思えるほどに。

 

「すんっ♥すんっ♥♥ すぅー、はぁー♥♥」

 

 顔を横に向け、鼻腔を開いてその臭いをたっぷりと嗅ぐ。むわぁ♥ と濃厚な香りを発していたモノは、甘雨の仕草に堪らずビキッビキッ♥ 音を立てて刺激もなしに硬化をしているらしい。

 あくまで薬を甘雨に届けるため。それは甘雨側も承知している大前提だ。だが、この一瞬、臭いで子宮が疼く一瞬、甘雨はその前提をなしにして思った。

 

(いい、ですよね……少しは、お返しして差し上げないといけませんから♥)

 

 いつもあんなに気持ちよくしてもらっているのに、店主には何もないなど不公平だと。たまには返してやりたいと。一体何度甘雨の裸体を使って(・・・)くれたのかと、想像するだけで恥ずかしげもなく股を濡らす女は無意識の笑みを唇に浮かべていた。

 

「甘雨様、口の中に入れます。開いてくださいますか?」

「あー……ん、じゅ、じゅぷ♥♥」

 

 少し大きめに開いたつもりだった甘雨だが、急速に膨張したモノは彼女の感覚を狂わせていたようだ。薄紅の口を狭苦しく押し開ける音を鳴らして、それは甘雨の咥内に入り込んでいく。

 

「む、じゅる、じゅる♥♥ ぢゅる……♥♥」

「っ……甘雨様は動かれず、楽になさってください」

 

 口に入り込む肉の塊を吸い、店主がその感覚をまるで直接味わっているような反応を示す。店主側に与えた影響に甘雨は笑みを浮かべ、モノを咥えた状態では言葉は使えないと首肯を返した。

 

「じゅ……ぽ♥ じゅ、ぽ♥ じゅぽ♥♥」

 

竿()に当たる部分が甘雨の咥内と唇を擦るようにスライドする。舌と絡まって弾ける粘液に、甘雨の鼻腔まで突き抜けるこれまでに嗅いだことのない芳醇な香り。

 きっと彼以外では生々しくて嗅いでいられないそれも、今はとても愛おしく甘雨の中で受け入れられていった。

 

「ん、ちゅ♥ ちゅぅ、ちゅっ♥♥」

「っ!!」

 

 ビクンビクンッ♥♥ 甘雨が出入りする竿のようなモノに舌を絡ませ吸い付けば、モノ本体が脈動し甘雨の喉奥に先走った塩味を感じさせる液体が流し込まれた。

 

「じゅっぽ♥ じゅぽっじゅぽっ♥♥ ぢゅぅっ♥♥♥」

 

 先走る汁の勢いと連動し、甘雨の口を行き来するモノの速度も激しさを増す。初めは柔らかく甘噛みしている程度だった甘雨の唇は、いつの間にか強く竿に吸い付いてより快楽を得られるような形に変わって淫靡な音色を奏でる。

 頬も僅かだが窄められ、衣服を着て目隠しをした半仙のいやらしい表情を気付かぬうちに晒してしまっていた。

 

「甘雨様、そろそろ薬が出ます……っ!」

「んん……はふ♥♥」

 

 舌に絡まるモノの脈動が激しく、より激しく。抜かれることなく口の中で膨らんだモノが一段と強く、甘雨の咥内で暴れると同時に先端から液体を噴射した。

 

 ドクッ♥ドクッ♥ ドプッドプッドプッ♥♥

 

「ん……んく♥ んっく……♥♥」

 

 重く量も多い。絡まってしまいそうな喉越しに加えた量の多さは、甘雨が急いで飲み込んでいかなければ彼女の口から溢れ返ってしまいそうだった。

 

(苦くて……熱くて……でも、おまんこ、もっと濡れてしまいそう……♥♥)

 

 女陰など畏まった名称は、既に甘雨の知識から排斥されてしまっていた。モノを咥えたまま喉を大きく鳴らし、()を飲み込む。

 気をつけていなければ手が股に向かってしまいそうなほど下着が濡れ、顔に熱がせり上がる感覚を甘雨は覚えた。

 そして不意に、店主の手が甘雨のお腹に触れた。

 

「んんむっ!?♥♥♥」

「そちらの薬は美容効果もあります。胃腸のマッサージも行いますので、どうかごゆるりとお楽しみください」

「……ふぁい♥」

 

 じゅぽっ♥じゅぽっ♥ じゅっぽ♥じゅっぽ♥

 

 甘雨のフェラチオ(・・・・・)に興奮冷めやらぬ肉棒が、射精を行っても収まり切らず再び硬さを取り戻して動き出した。恐らく、甘雨の悩みを真面目に解決するためなのだろう胃腸のマッサージだが、それさえ甘雨の身体は衣服の上から敏感に感じてしまっている。

 

(……ふふ♥)

 

 濃い味わいと硬さ。甘雨が舌を絡ませれば、相応に感じてしまう敏感なモノ。求めたのは決して甘雨だけではないことに、彼女は自覚を持った微笑を零した。

 

 一度受け入れることができれば、それは繋がりだ。繋がりを太く(・・)していけるのは店主だけではなくなる。

 

「店主さん、健康にいい姿勢(・・)はあったりするのでしょうか?」

「姿勢、ですか?」

「はい。私、身体は柔らかい方です。だから、少しくらいは大丈夫(・・・・・・・・・)ですよ♥」

 

 施術台に座った甘雨がニコリと笑う。それは人当たりの良い笑みながら、どこか以前の甘雨にはない俗世の妖艶さを感じさせ、店主が思わず息を呑むほどであった。

 店主が仕掛けた渡り船に、甘雨はまだしていい(・・・・・・)と暗に伝える。長く時間をかけて進む甘雨のマッサージ――――もはやこれは調教と呼ぶべきものかもしれない。それが段々と進んでいく、甘雨が自ら飛び込んでいる奇跡に彼は興奮を禁じ得ない。

 

「……わかりました。ではこちらが指定した姿勢で、マッサージを行うということでお願いします」

「ええ、こちらこそ――――身体が熱くなりますから、こちらは必要ないですね。んっ♥」

 

 しゅるりと甘雨の上着が滑り落ちた。彼女が自分の意志で結びの紐を解き、衣服の白を脱ぎ捨て黒一色の扇情的な装いを店主に見せつけた。

 しかもボディタイツのぴっちり感が以前より艶かしい。ポツっと浮いた乳首に下着の生地が見えない下半身(・・・・・・・・・・・・・)。元々、鼠径部が見えるほど際どいボディタイツだ。それはわかりやすく雄を誘う雌の装い。

 ――――多少で済むのかは、確実に怪しいマッサージが始まる。

 

「手は頭の後ろへ」

「はい♥」

 

 胴体と下半身を覆い隠しながらも、それ以外は全く無防備なボディタイツ。甘雨が両腕を上げて手を指示通り深く頭の後ろに回し、腋と胸を差し出す。

 快楽を感じながら払拭し切れない羞恥心が甘雨に降りかかるも、店主の指示は甘雨の想像を容易に超えていく。

 

「脚を開いて腰を落としていってください。深く、深くです」

「は……はい♥」

 

 常に姿勢の良い甘雨が、快楽を与えられたベッドの上の平たいものではなく、正面を向いてハッキリとその姿勢へと腰を落とす。

 深く、深く。広く、広く。ぴっちりタイツに割れ目が浮かび、くぱぁ♥ と花弁が開いてしまうほど。女として見せてはいけない下品なポーズは、彼女の顔がちょうど店主の腰に辿り着くまで沈み行き――――腋見せガニ股の姿勢を完成させた。

 

(こんな、品のない……♥ あ、私屈服しています♥♥ 殿方に、いいえ、オスに屈服して楽しんでいる♥♥♥)

 

 ヘコヘコ♥♥ヘコヘコ♥♥

 

 腋見せガニ股屈服までは自覚している甘雨も、まさか深く落とした自分の腰が無自覚に振られていることには気がつけない。

 眼前に迫った店主のズボンに張られたテントの臨戦態勢は、甘雨が自らの魅力で作り出したもの。それによって彼女は、雌として雄を誘惑した興奮を本能的に行動で表してしまったのだ。

 

「それではマッサージを……折を見てさせていただきますので、どうぞご自由になさってくださいませ」

 

 ブルンッ!!♥♥♥♥

 

「あっ♥♥♥」

 

 甘雨の発情具合は想像を超えていた。もはや店主の自制はなく、目隠しなしに股間の暴れ馬を甘雨の顔面に解き放つ。

 ズボンと下着に押さえつけられて溜まっていた我慢汁がぴちゃぴちゃ♥♥ と甘雨の顔面に滴り、彼女の中にある雌は淫靡な微笑みを浮かべることを強制した。

 

「すぅー……はぁー……♥♥ あむ――――じゅぷぷぷぷぷぷっ♥♥♥」

 

 甘雨の角より立派な巨槍(ちんぽ)を、彼女は躊躇いなく口の中へと放り込む。途端、噎せ返るような雄臭が甘雨の舌に鼻腔にと染み込み、感覚を通して脳髄を焼く。

 

「んんんーっ!♥♥♥♥ じゅぼぉ♥ ぢゅぼぉぉぉっ!♥♥♥」

 

 ちょろ、ちょろろろ♥♥♥ 雄の証を咥えただけで、甘雨のおっぴろげた股座から愛液の汁がタイツを貫通して個室の地面を水浸しにする。

 臭いも液も吸い込みたいと、膨らませた口で喉奥まで肉棒を呑み込み、唇を捲って頬を窄めた。

 

「じゅっぽ♥♥じゅっぽ♥♥ じゅる、ちゅぽ♥ じゅぷぷぷ♥♥♥」

 

 手を使わない分、口だけに集中した甘雨のフェラは経験値が少ないとは思えない苛烈なものだった。

 窄めた長い口先から舌が出入りし、竿の表面を這いずり回る。ただでさえ甘雨らしくない貌の状態で舌が口から飛び出し、言葉では言い表し切れないあられもない姿になる。

 腋見せガニ股でノーハンドフェラ。大切な立場のある甘雨が、ここだけで見せる雌全開の貌は肉棒が大きく脈動する結果に導かれる。即ち射精が近いということ。

 だが、マッサージという名目がある以上、甘雨にだけさせるわけにはいかない。故に店主が手を伸ばしたのは丸出しの腋――――開発された性感帯を知り尽くした手が、その腋を撫で押す。

 

「んぢゅるっ!?♥♥♥ じゅぼぼぼっ、ちゅぽっ♥♥♥ ――――い、イキますっ♥♥♥ あ、だめ♥ ちがうのがまんできませんっ♥♥ お、おっ、んおっ♥♥ おお〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 プシュッ、プシュッ!♥♥♥♥ パシャァァァァァァ……♥♥♥♥

 

 ガニ股で広げられたタイツの股間部が、ぶるるっと震えた甘雨の身体の異変に連動して膨れ、網目から滝のように流れ落ちる。その色は絶頂で吹き出すものと違い透明ではなく、激しい臭いを伴う黄金水。

 ただでさえ下品なポーズの下品なフェラで興奮し切っていた甘雨は、性感帯を慣れた手付きで刺激され腋イキした挙句嬉ション(・・・・)してしまったのだ。

 

「甘雨様……っ!」

 

 ドビュドビュドビュッ!♥♥ ビュッビュッブビュルッ!♥♥♥♥

 

 成熟した人生で初めてするお漏らし(・・・・)に頭が真っ白になり呆けた甘雨の顔面に、真っ白な液体が降りかかった。

 衝撃で甘雨が口から引っこ抜いた肉棒は臨界を迎えており、連続した脈動で彼女に顔射を決めた。だらしなく開いた口、鼻。目を白濁が覆い尽くし、髪に絡まり角に滴る。

 半仙としての長い時の知性を欠片すら感じさせない甘雨の顔面は白濁液に覆われ、その上で股から臭いの激しい小便を漏らしてイク。彼の前でなければ恥死してしまうであろう――――腋見せガニ股変態タイツ女としての姿を晒し尽くしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「……やっぱり、体調はよくなっているんですよね」

 

 お互いに平謝りと後始末をして帰路に着きながら、ちゃんと良くなったお腹を擦りながら苦笑した。

 

 自分で触れても大きく感じることが出来ないのが不思議で、もどかしい。

 

「っっ♥♥♥」

 

 腹下の疼きが止まらない――――赤面した貌に艶やかな色香を纏った半仙は、その疼きを楽しみすらしながら使命へと舞い戻った。

 







腕は確かなので悩みはしっかり解決するという。尚胸の大きさは……。
これ絶対段々とエスカレートするよねって言うのはでしょうねと返さざるを得ない。しかしここからどうしようか……まだ2穴は残ってますがどう調理するかまるで決まっていないんですよねぇ。リクで何かあれば?(それも私の趣味と展開が合えばですが)

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!次の予定は未定、なので不定期更新です。気分が乗ったらリクを拾うか、グラブルのアニラを書いて見たいのですが手をつけるまでが長いというかネタが定まらないというか……触手によるふたなり化無様エロ。催眠常識改変エロ……とか?アニラで何か1本ないですかねぇ。
ではまた次回〜


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凝光、甘雨、蛍(時間停止、無様下品)

短縮リクエストだったけど字数は綺麗にオーバーした。後者二人はオマケ程度でも書きたくなった。お久しぶり(?)の投稿となります。まあ相変わらずとびっきり下品ですのでお気をつけください。






 

 

「凝光様」

「――――わかったわ」

 

 従者の呼び掛けに応じ、女性は舞台の上に立つ。

 舞台の上とは言っても、大きな宴会の中での話だ。しかし、彼女が璃月の統治者『璃月七星』の一人となれば話は異なる。煌びやかな宴会の中で否が応でも目を引く存在。

 七星の『天権』を冠する者。特異な立場柄、人目を避ける傾向にある七星の中で多くの表舞台に立つ例外的な事例の彼女、凝光。

 街のどこにいようと凝光からは逃れられない。それほどの部下、莫大な資産を持つ大富豪。さらには、誰もが羨むその美貌。

 用意された舞台の中心へ進む度、ドレスの大胆なスリットから覗く、左に刺青の入ったすらりとした美脚。身体の線に沿ったドレスを膨らませる豊満な胸。靡いて輝く白金の頭髪に、考えを読ませない微笑みに妖しく光る真紅の瞳。

 何を取っても非の打ち所がない。様々な立場からの顔を持ち、誰もが認める七星の一人が凝光。そんな彼女が宴会の客人たちの前に立ち、広い会場に向けて口を開いた。

 

「――――――――」

 

 瞬間、時が止まった(・・・・・・)かのような静寂が訪れた。

 あれほど騒がしかった宴会の席が、動きが止まる。凝光さえ、その美しさを変えずに瞬きすら起こせずに。

 

「…………」

 

 一枚の絵画。その表現ができてしまえる不可思議な光景。凝光だけでなく、誰も彼もが時が止まったような静寂を作り出す中で、一人だけ地面を強く踏み締めるように足音を立てた男がいた。

 

「よし……よし! やっぱり上手くいったっ!」

 

 人の音が消えた世界でその青年の声はよく響いた。そう、彼だけはこの時間停止の中で動きを止めず、自由な活動を行えている。

 時間停止。とても宴会の席に相応しいとは呼べない身なりの青年は、その恐ろしい超常現象を引き起こす力を持っていた。

 

「へ、へへ……ついに凝光様で試せるなんてなぁ……」

 

 目覚めたのか、それとも偶然何かを求めて手にしたのか。どちらにせよ青年は時間停止という能力を〝実験〟する真っ最中であり、その美貌を停止した時間の中で輝かせる凝光へと下衆な笑いを浮かべて近づいていった。

 彼は今、ある種の高揚感と緊張感が内心で綯い交ぜになっていた。突如目覚めた時間停止の力で実験を重ね続け、街で出会える中で一番有名と言っても過言ではない凝光を実験の集大成に使う(・・)

 幾度となく試した。それでも万が一があれば身の破滅。問題ない。大丈夫だ。そう何度言い聞かせようと、破滅の可能性は頭から消えない。

 

「おぉ……」

「…………」

 

 その緊張感が消え去ったのは、青年が凝光の眼前に立った瞬間だ。凝光という高嶺の花の整った面が、青年の前にある。細い鼻が、ほんのり色を帯びた頬が、薄紅の唇が彼の目の前で無防備に差し出されている。

 決して青年のためではない。だが、時間停止を使ったのは青年だ。

 

「凝光様……」

 

 故に、青年は凝光の顔面に迷うことなくむしゃぶりついた(・・・・・・・・)

 ぴちゃぴちゃ♥♥ ぺろ、ぺろぺろ♥♥ ちゅぱちゅるっ♥♥♥ じゅるじゅる♥♥

 遠慮というものがない。凝光の顔面のあちこちを舌で舐めずり、唾液の下劣な音色と共に彼女の美しい表情を濡らした。果ては一方的なキスで口の中に舌を侵入させ荒らし食うように味わう。

 

「ふぅ、ふぅ……これが凝光様の味……」

「…………」

 

 凝光の顔面が唾液でびちゃびちゃになる。しかし、彼女自身は表情を全く動かさない。だが、男の唾液は激しく滴る。こうしたおかしい時間のズレも、既に男が実験を重ねて理解してあることだった。

 続いて、青年は凝光のドレスに手をかけた。凝光の身体を動かし(・・・)、ドレスを紐解いて彼女の無駄のない肢体を露わとし、白いブラやショーツまで抜き取って衆人環視の中、素っ裸に剥き晒してしまった。

 

「ふぉぉぉ……」

 

 青年が感無量という様子で素っ頓狂な声をあげる。それほど、凝光の裸体が美しかったのであろう。

 手袋や靴まで脱がされ正真正銘の裸になった凝光は、顔面が唾液で汚れてさえいなければ唯一無二の裸身像と称賛できる美の塊。形が確かで崩れがなく、止まった時の中で白磁を眩しくする乳房。その先端には使われた形跡がない桜色の蕾があり、彼女の潔白を証明している。

 スラッとした腰周りとなだらかなお腹の下部には、几帳面に手入れされた白の陰毛。無論、そこには青年が味わうであろう女の穴が存在し、彼は窮屈なズボンを脱ぎ捨て勃起した逸物を凝光の前で取り出した。

 

「おっと……」

 

 と、さっそく凝光を使うつもりだった青年が、おもむろに彼女の身体を動かし始めた――――そう、時間停止しているのは青年以外の存在。彼はその中で、停止した相手の所有物を取り払い、自由に動かすことができるのだ。

 それが青年の権限であるのか、この時間停止内のルールであるのかはわからない。何せ時間を止めてしまえば彼以外は動けないのだから、確かめようとしても確かめられるものではなかった。

 それに青年にとってこの時間停止とは、自身にとって最高に都合がいい力。それだけで十分だったのだ。

 

「へへ、似合ってますよ凝光様」

「…………」

 

 動かせるということは、全裸に剥いた凝光をどんなポーズで固定したとしても自由だと言うことになる。

 たとえば、限界まで股を開かせM字のエロ蹲踞をさせ、両手を腋見せの状態で固定しても凝光本人すら咎めることができないということになる。

 普通なら絶対にしない、できないようなポージングがこうも簡単にできる。唾液塗れの真面目な顔で、凝光が男の逸物がある位置で全裸腋見せエロ蹲踞をするという、現実感のない下品なやり方さえ可能。

 

 そして逸物が顔の位置にあるのなら、青年の狙いは一つだ。

 

「おぉぉぉ……たまらねぇ……」

 

 ジュプププッ♥♥ ジュプッ、ジュプッ♥♥

 

 凝光の頭を掴み、軽く開かれていた口を亀頭で押し広げて挿入。真顔で肉棒を呑み込む凝光を時間停止の中で作り出した。

 ここでもう一つ。時間停止とは言うが、厳密に言えば完全に対象を停止させているわけではない。停止していると見紛い、時間を操作した対象を相手が絶対に感知することが出来ない特殊な時の流れを作り出しているのだ。

 だから停止中、相手に与えられた感覚が消えるわけではなく、対象の生理的な現象も青年の意志一つで事実上の完全停止や通常時間の流れを操作できる。青年が唾液が絡まる凝光の咥内を肉棒で堪能しているように、だ。

 それなのに、その間される対象は動くことも感知することも叶わない。どこまでも欲望に都合がいい時間停止。イラマチオ、或いは凝光の口という高級オナホを使うが如き動きで、青年は肉の先端から熱いザーメンをぶちまけた。

 

 ドビュドビュドビュッ!♥♥ ビュクルルルルルルルッ!♥♥

 

「お〜……今まで使った女の中で、一番気持ちよかった……」

 

 最高と言いながらの最低極まりない下衆な称賛。縮れ毛の中に凝光の顔を接着させ、怒涛の勢いで噴射したザーメンを彼女に捩じ込んでいく。

 ブッ、ブビュッ!♥♥ その勢いはとどまることを知らず、細く立つ凝光の鼻孔からザーメンを噴き出させ、たらーっと鼻水ように垂らす美しさと相反する光景を生み出す。表情が変わらないからこそ、肉棒を口で咥えながら瞳は正常という異常性がある。

 

「…………」

「さて、これをこうして……」

 

 バチンッ!♥ バチンッ!♥♥

 

 凝光の両乳首を胸の一部ごと挟むワニ口のクリップ。それは形の良い胸肌ごとギュウゥゥゥッ♥ と押し潰し、ギザギザの歯で乳首を継続的に刺激する。

 少し小さめだが同じものを皮を剥いたクリトリスにも取り付け、ギチッと小豆を挟んだ状態で青年は凝光を押し倒し――――初めに抱いていた緊張感など皆無の笑みで、凝光のマンコに未だ熱い肉棒を挿入した。

 

「つうぉぉぉぉっ!!」

「…………」

 

 ズッチュズッチュ♥♥ ジュプッ♥ジュプッ♥♥ ジュプジュプジュプジュプッ!♥♥♥♥

 

 凝光からの反応がないことなど気にもとめず、液体と締め付けの時間を解放した彼女の膣内を青年は無遠慮に掻き回していく。貫いた際に零れた赤い色の液体さえ知らないと、反応が返ってこない凝光の形をした人形を犯し続けた。

 ピストン、射精。ピストン、射精。ピストン、射精。繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返す。疲れれば自由に休憩し、また凝光のマンコと自身のペニスを結合、膣内射精。

 たまに噛ませたクリップを外し乳首をこねくり回したり、豊満な胸で肉棒を挟んで身勝手に射精。

 細いプラグを尿道の奥まで挿入れ、長い時間をかけてじっくりと出し入れ。その間に後ろの穴へと肉棒をぶち込み、秘部と同じように射精ループ。生肌やマンコと色が違うアナルが内側から入口にかけて下品に捲れるまでペニスを抽挿し、ザーメンを腹の中に押し込み続ける。

 

 秘部、尻穴、口、胸、しまいには鼻の中に向けて無理やりザーメンを流し込むまで。

 青年は自身の体感時間で数日かけて(・・・・・)動かない凝光でひたすら飽きることなく遊び続けた。足裏から腋まで舐め尽くし肉棒を擦り付け、あらゆる体位で犯す中、美しい丘を築いていた凝光の腹はいつの間にかたぽっ♥ たぽっ♥ と内側から膨らみを孕んでいた。

 

「っはぁ……ヤったヤった」

 

 動かない相手を自由に扱えることがそれほど楽しかったのか、数日間身体を動かし休ませを繰り返した青年がようやく満足したように身支度を整え始めた。

 外見は汚れを拭いて元に戻し、転がっていたドレスを元通りに着せて立たせる。身体の内側に溜まったものは、青年が弄らなければ時間が固定される。つまりは、停止を解くまで溢れることはない。

 

 ぽこっとドレスの腹を少し膨らませていること以外、時間停止直前の凝光へと戻す。彼女を見つめる大量の視線も変わらず、しかし青年は堂々と宴会の会場に居座った。

 ――――厳密に言えば時間が完全に停止しているわけではない。

 この表現にはもう一つ大切な理由がある。青年は対象の生理現象という機能の時間さえ操れる。では、その厳密には停止していない時間に与えられた刺激(・・)はどこにあるのか。

 

 答えは、青年が指を鳴らして時を動かした(・・・・・・)瞬間に大衆の目の前で合わせられた。

 

「――――ぶぼう゛げぇ゛ぇ゛っ!?♥♥♥♥」

 

 その一瞬、凝光の思考は不快感と混乱でいっぱいになり、口と鼻から白濁色の液体が吹き出すことを止められなかった。

 そして美しく気高い七星は、身体に蓄積された数日分の責め(・・・・・・)を、全てこの瞬間に解き放たれ、晒した。

 

「ぬ゛ほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛!?♥♥♥♥♥♥ ほびぃっ!?♥♥♥♥♥ ん゛ぉ゛い゛〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥♥♥ ふほっ!?♥♥♥♥♥ どひぃぃぃぃぃぃっ!!♥♥♥♥♥」

 

 ボンッッッッッッ!♥♥♥♥♥ ブビッブバッブビィッ!♥♥♥♥♥ プシュップシュップッシュゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥ ブチュブリブリリリリ、ブーッ、ブビィッ!♥♥♥♥♥

 

 凄惨。喉奥に流し込まれ鼻を蹂躙され、胸は何百時間と鋭い玩具に挟まれ、マンコとアナルには刺激と精液を与えられ続けた。

 その結果、凝光は真紅の瞳を裏返しながら喉から人のものとは思えない絶叫、咆哮を放った。秘部と尻穴から吹き出した濁流ザーメンは高級ショーツを引き裂き押し流し、噴水以上の勢いで噴く潮はドレスを翻す。

 細く長い美脚はあまりの絶頂継続にガニ股と内股を繰り返した後、陥落。凝光の下に溢れ返った液体の溜りに身体を打ち付けさせると、それでも足りぬとのたうち回り、大股開きでザーメンを噴射するマンコとアナルを高々に吹き上げた。

 

「ほんぎぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 ――――ジョボボボボボッ!!♥♥♥♥♥♥

 

 そして、掲げた股から新たな黄金色の液体を噴射。それは凝光自身へ放物線を描き、のたうち回ってあちこちに引っ掛け、白く美しいドレスや自身の髪、アヘ顔、それら全てを汚し尽くすまで止まることはなかった。

 凝光のアヘ顔絶頂失禁。この数十秒の間に数千回の絶頂を叩き付けられ、凝光は終わらない淫舞を踊り続ける。

 

 ようやく我に返った凝光以外の人間が、悲鳴と怒声を上げて騒ぎ立て始めた。青年はその中で唯一、凝光の悲惨な姿を写真に収めたのち、悠々とした足取りでその場を後にした。

 

 

 

「――――旅人、彼です!」

「うん!」

「……?」

 

 青年が爽やかな顔で宴会場から立ち去って、十数分後。明らかに青年へ向かって放たれた声に彼が視線を向けると、二人の少女が凄まじい勢いで青年目掛けて走り込んでいるのを目にした。

 両者とも武器や能力を解放し、明らかに尋常ではない様子だ。白と青の空を思わせる衣装に金色の髪の少女は青年の知るところではないが、もう一人の胸タイツを揺らした少女は青年も顔を知っていた。

 七星の秘書官、甘雨。あの様子では、どうやらあの場に居合わせて青年のおかしな様子を見逃さなかったようだ。主君があの無様を晒してなお見せる、その思慮深さと冷静さには青年も驚愕を禁じ得ない。

 

「絶対に逃がさないでください! きっと彼が凝光様を……っ!」

「わかってる! 油断しないでいくよ!!」

 

 否、冷静と言うには程遠い。青年の所在すら問わず、問答無用で身柄を押さえにかかっている。あの場にあって怪しいと言うだけで、だ――――青年が主犯ということを当てている時点で、その対応に問題はないのだけれど。

 だが仮に間違いというものがあるとすれば――――青年が指を二度(・・)鳴らした時点で、全てが片付いてしまったことだろうか。

 

『え?』

 

二人の体感で(・・・・・・)次の瞬間、少女たちの体勢は変わり果てていた。

 どこから持ち出したのか、人を容易に縛り付けられる十字架が道のど真ん中に設えられ、そこに甘雨と旅人と呼ばれた少女、蛍があられもないポーズで括り付けられていた。

 十字の腕に手と、開いて上げた足を共に結び拘束。甘雨の衣服の下にあったハイレグインナーと黒タイツ、蛍のスカートの下に隠されていたドロワーズ。どちらもが衆人環視の中でさらけ出され、二人の時間が動き出した(・・・・・・・・・・・)

 

『ほぎょぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥♥』

 

 ブボッッッッッッ!♥♥♥♥ ブボボボボボボッ!♥♥♥♥

 

 甘雨のタイツ、蛍のドロワーズが内側から噴出した半固体で押し上げられ、まるでオムツのように膨れ上がった。タイツはビリビリと破け、ドロワーズは隙間から溢れ、それぞれザーメンを地面にぶちまける。

 

「ほひぃっ!?♥♥♥♥ な、なぁ!?♥♥♥♥ は?♥♥♥ひっ!?♥♥♥♥」

「ほぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥ んおっほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥」

 

 凝光と似たことを甘雨と蛍に施し、宴会場と同じような騒ぎが街のど真ん中で引き起こされた。十字架に股を掲げて拘束された二人の美少女が、ザーメンを溢れ返らせながらアヘ顔アクメする怪事件。

 愛液とザーメンと小便と。様々な臭いが入り交じり、清らかな二人の身体と衣服が汚れ散らし街が狂乱する中、青年は大層スッキリした顔で遊んだ少女たちの痴態を眺めていた。

 

「うーん、見られたのは面倒だし……持って帰って遊ぼうかな?」

 

 時間を止めれば、どれだけの相手であろうと平等に扱われる。それが青年のお眼鏡に叶う美貌であるのなら――――その下品で無様な姿は、この街の女という女が晒すことになるのだろう。

 

 

 






時間停止ってこんな感じでいいのかなぁ……?とか一応犯せる理由入れたりしながら書いた。台詞なしになるから難しくない?みたいなのを開始前に思ったりしていた。
一応長くなるとあれだから本番からはちゃんと省こうとしたんですよ。本気になったらあの辺一つ一つ分解して書いてましたし。でも時間停止解除失禁をこんな無様にしてリクエスト通りだったのかなと不安になりました。でも大勢の人の前でアヘ顔失禁って書いてあったし……数日間の快感ならこれくらい無様な悲鳴でいいかなって……。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。リクエストは色々と考えておりますが、やはり高評価を入れてくださる方を優先してしまう俗物的心理。入れて頂いて叶えられていない方は本当にすいません。気長に待つか、別のシチュを思いついたら送っていただければ瞬間刺さったりする人間ですのでよろしくお願いします……あ、人間なので最低限の礼儀とかマナーは欲しいです、はい。天邪鬼なので嫌と思ったらシチュ良くても書きたくなくなります。
次は恐らく甘雨ちゃんマッサージに嵌るの続編です。沼ってる淫仙書くの楽しい……楽しい……ではまた次回〜


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甘雨(催眠、常識改変)

気づいたら更新めちゃくちゃサボってる系男子。そしてこれこっちに投稿してなかったっけと気づいた系男子。





 

 璃月『月海亭』で秘書を務める甘雨の朝は早い。というより、彼女は仕事柄夜を明かすことが珍しくないためこうして一日の始まりから行うことは稀であった。

 だが、今日は逆にその珍しい日。海灯祭も迫る中、より一層仕事に着手をするという、ある意味で周囲が悲鳴を上げかねない気合いを入れて準備を終える甘雨。個室の姿見鏡で確認する彼女自身の服装は、乱れなく美しい完璧な姿だった。

 

「おう、甘雨。来てやったぜ」

「あ……」

 

 その男が、ノックもせずに部屋に入ってくるまでは。

 月海亭に相応しい身だしなみを整えた甘雨とは対照的に、男は実に乱雑な姿だった。ボサボサの髪にだらけた衣服。こんな服を着て甘雨に会うなど、下手をしなくてもつまみ出されるだけでは済まない。しかも、七星秘書の地位にある甘雨に対して気安い声掛けという狼藉。如何に普段の甘雨が穏やかな物腰であろうと限度はある。

 

「あぁ? おまえ、何て格好してんだ」

「ひゃっ」

 

 あまつさえ、完璧な形で整えられた甘雨の衣服に男はニタニタと笑いながらケチを付け始めた。姿見鏡の前に立つ彼女の後ろに絡み付き、まず身体のあちこちをまさぐる。

 

「相変わらず柔けぇいい身体だ。仙人の血が流れてるにしてはだらしねぇがな」

「あ、んん……っ」

 

 触れるというより握る。甘雨も擽ったさに我慢をするというより、触れられる恥ずかしさに熱を帯びた吐息を吐いてしまうものだ。

 だが何故か彼女は抵抗をしなかった。ボディタイツを膨らませる美巨乳を揉まれ、股を擦られ尻を撫で回され。けれど甘雨は男を振り払うことを選ばない。

 

「横乳全部隠しやがって。少しは露出しておくのが周りへの礼儀だろ」

 

 さらに男はそのまま甘雨の衣服を〝直して〟いく。胸の形がハッキリとわかる黒のボディタイツを弄り、少しどころか大胆に横胸を暴き、動けば乳輪が見えかねない雄を誘うような格好へ。

 

「タイツは股間を強く圧迫して着ることが礼儀! ケツは丸見えが常識!」

「いぎっ!?」

 

 手は下半身にまで及び、甘雨のハイレグを無理やり引き上げ割れ目が浮かんで見えてしまうほど食い込ませ、ヒラヒラと扇情的な衣服を下品なほど底上げし、前も後ろも丸見えにする。もちろん、秘部の形がわかるほど食い込んだハイレグスーツも余すことなく目に見えている。

 上半身は溢れんばかりに横胸を露出。下半身は割れ目を浮かばせ黒タイツの尻がどっぷりと浮かぶ。夜の街へ誘う女だとしても、この甘雨よりはマシな格好をして男の手を取るであろう。

 股に痛みが走る強引な衣装直し。そうでなくても身勝手極まる発言と数々のセクハラ。さしもの甘雨といえど既に堪忍袋の緒は切れている。

 

「――――ごめんなさい。私、とても恥ずかしい格好をしていたんですね」

 

 切れていなければならない、はずだった。しかし、彼女は頬に片手を当てて先ほどまでの正しい自分を叱咤した。正しいはずの格好を変えられて、間違っていたと自分自身の過ちを恥じ入る。この格好は恥ずかしいが、彼が言うことに間違いがあるはずがない。彼女が敬意を払うどんな存在より、彼の言葉は甘雨の中で正しいのだ。

 

「ありがとうございます。危うく失礼な格好で今日を過ごすことになっていました。あなたの――――〝私の秘書官〟のおかげです」

 

 甘雨を管理する『秘書官』の言葉のまま、彼女は全てを受け入れる。月海亭の秘書である甘雨を〝管理〟する〝秘書〟。彼女がどれほどの仕事中毒者であろうと、このような粗悪な人間に己の管理を任せるなど有り得てはならないこと。

 けれど甘雨は見るも恥ずかしい格好で秘書に笑いかける。その微笑みには全幅の信頼がある。彼の、甘雨秘書官たる男の言行は正しいものだという認識がある。その内容が倫理に外れ恥ずかしいものだとしても、甘雨が一番恥ずべきは彼の言葉を疑うこと。

 

「ああ、俺様に感謝しろよ?」

「はい。ありがとうございます!」

 

 傲慢な態度で感謝を受け入れる秘書官に、甘雨は土下座をしかねない勢いで頭を下げて深い感謝を示す。角が頭を垂れ、丸出しになった黒タイツの尻が眩しく鏡に映り込んでいる。

 明らかな異常性。誰とも知れぬ甘雨の秘書官。瑠月に蔓延る淫猥な影は、今日も美しい女を穢していた。

 

 

 仕事が始まれば甘雨は凄まじい集中力で業務をこなす。それは他の人間が三人で束になり休み無しで追い縋ったとしても、まるで歯が立たず進行が引き離されるほどだ。

 

「……っ」

 

 しかし、彼女の集中力を以てしてもその視線は無視できるものではなかった。

 

(この格好……やっぱり〝少し〟だけ恥ずかしい……)

 

 何せ秘書官が手ずから整えた礼儀の衣服だ。座って腕を動かすだけで揺れる胸が零れかけ、立ち上がれば艶めかしい尻にハイレグが食い込んだ秘部が丸見え。同性だとしても目を引き、甘雨が管理されるようになってから〝増えた〟男の目はあからさま、露骨という二文字が似合う。

 そうして頬の内側から浮かぶ熱が広がり、耳にまで達し始めたところで彼女はようやく一人になれる環境を得ることができた。

 

「ふぅ……」

 

 熱くなった身体を冷ます吐息には、他にも喜びの意味合いが読み取れた。人の目が少ない個室での『食事』である。

 過去の苦い経験から食事には気を使う甘雨ではあったが、だからこそ食の楽しみを知っている。好物を気軽に食べられないのは残念だが、限られた中で良いものを食べる。その考えで甘雨が喜びを露にするのは何ら不思議なことではなかった。

 

「――――あの人が教えてくれた〝正しい〟やり方は、これを使うんでしたね」

 

 もっとも、そんな食事すら甘雨は秘書官に『管理』をされているのだけれど。

 一人取り出したのは本日の食事。複数のボトル容器をテーブルに並べ、そのうちの一つに当たる輝く黄褐色を甘雨は手に取った。

 

「んっ、と」

 

 たぷん♥

 

 そして、あれほど恥ずかしがっていた横胸露出のボディタイツを胸の谷間に挟み、そのたわわな果実を戒めから解き放った。

 人の目がないとはいえ惜しげもなく乳房を晒す羞恥。だが、これは秘書から教えられた〝正しい〟食事法なのだと甘雨は躊躇わず、当然疑うこともしなかった。ボトルのキャップを外し、容器の中身を己の美巨乳に垂らす。強い粘りと甘みを感じる匂い。高い栄養価のある蜂蜜を胸に塗りたくった甘雨は。

 

「あむっ、ちゅる……ぷちゅるるっ。ちゅぱ、れろぉ♥」

 

 そのまま口で舐め始めた。己の胸を持ち上げ、己の口に運ぶ。好物を舐める妖艶な舌使いで蜂蜜濡れの巨乳を舐め上げ、固まり始めた乳首をコロコロと転がす。蜂蜜が足りなくなれば継ぎ足し、また口を付けて一生懸命舐め上げる。

 常識を逸した『食事』も秘書からの助言によって、甘雨の中では常識となる。しかし、他者から見ればどうであろうか。

 

「甘雨、ここにいるの? あなたの担当で少し話が……きゃっ!?」

 

 たとえば、扉を開けた途端に甘雨の『食事』風景を見て悲鳴を上げた可憐な少女。七星が一人・刻晴などは違和感を持って当然ではないだろうか。

 

「ん、ちゅぱ……刻晴さん?」

「か、甘雨? あなた、それは食事……なの?」

 

 訪れた顔見知りに甘雨は蜂蜜乳房から口を離し、愛らしく小首を傾げる。刻晴はそんな彼女を見て顔を赤らめ、もっともな疑問を口にした。

 刻晴の疑問は当然のものだ。いっそ自慰行為をしていた、と連想した方が無理はないように思えるが、あくまで食事だと感じたのは甘雨を知る刻晴だったが故か――――――

 

「はい。〝私の〟秘書から助言をいただいてしまいまして……」

「ああ、あの男。それなら〝当たり前〟のことよね」

 

 刻晴もまた、甘雨の秘書と名乗る男を認知しているか、であろう。

 この場合は後者であった。微かな違和感や疑念も甘雨の秘書が命じた、否、言葉にした『助言』ならば再考に値しない。刻晴の顔色から赤みと疑問の念は消え、胸を丸出しにしてしゃぶりつく甘雨の恥ずかしい食事風景にも完全な納得を得てしまっていた。

 璃月七星でさえ例外なく甘雨の秘書を認知し、影響(支配)を受けている。

 

「あ……刻晴さんを見かけたら、秘書から与えられた〝命令〟を実行しろ、と言われていました。お時間はよろしいでしょうか?」

「あの男の〝命令〟なんでしょう? なら断る理由はないわね」

 

 璃月七星とその秘書に〝命令〟を下す秘書官。何から何まで歪な支配権に彼女たちは抗うことができない。違和感を感じることもない。まして高圧的で異常性のある命令は、どんな予定より優先して事に当たる。

 甘雨が取り出したのは事前に与えられていた液体状の薬だ。それを煽るように口に含むと、乱れた衣服のまま刻晴と抱き合い、唇を交わした。

 

「ちゅ、る……」

「んっ」

 

 得体の知れない液体を口に含むどころか、自らの上司にキスで分け与える。優れた面の少女たちが織り成す口付けは艶めかしい音を立て、互いの唾液を混ぜ合わせてゆっくりと液体を嚥下させていく。

 

「ん……ふぅ。変な味がするわね」

「媚薬と利尿作用が複合された薬だそうです。この薬を飲んでからは、あの人の許可があるまで絶頂と排尿を禁止するとも言っていました」

「ふぅん。わかった、気を付けるわ。じゃあまた後で」

 

 キスを終え、互いの唇を伝い橋を作る唾液の糸を指で掬い、刻晴は平然とした表情で追加の命令を受け取って甘雨の元を去っていった。本来あった彼女への時間は、全て件の秘書からの命令に使ってしまった形になったというのに、刻晴は何の後悔も憤りも感じさせなかった。

 事実、感じていないのだろう。媚薬と利尿剤という彼女に縁遠いものを投与されようと、食事を再開した甘雨と同じくあの秘書の言葉は絶対なのである。

 

「……ん、ちゅぱっ♥ はぁ……あ、つ……ぷちゅ、れろっ♥」

 

 今度は生クリームを乳房に塗りたくり、薬の効果で声に艶やかさと乳首に硬さを増した甘雨のように。

 

 甘雨が『食事』に集中するように刻晴も『仕事』に集中するのだろう。媚薬による欲求不満と排尿を禁じられた苦しみを感じながら。誰もその違和感に気づけない。あの秘書の助言。そのたった一言で、彼の僅かな行動で、彼女たちは『管理』されてしまうのだ。

 

 

 一日の業務を手早く終え、帰宅を始める甘雨。いつもより遥かに早い帰りだが、これも秘書の助言であるなら疑問に思う理由は彼女になかった。食事を終えてからというもの、ハイレグの食い込みに淫らな濡れ透けが生じる股間部を擦り合わせて甘雨は街中を歩く。

 

「〜〜〜〜〜〜っ!」

 

 業務中の視線や〝行動〟ならいざ知らず、街の人間に胸の半分や股間の割れ目を晒しながら、しかも尿意を我慢して内股で歩く姿を見せるなど恥ずかしいにも程があった。顔が熱で焼け焦げてしまいそうなくらいに甘雨は真っ赤になる。無論、媚薬による興奮作用があったことも否定はしないだろうが。

 帰宅のルートに関しては指示を受けていないため、甘雨は胸タイツにくっきりと浮かんだ乳首と尿意が限界に達しつつある股間を手で隠し、何とか人目に付かない裏道を使って帰路に着く。

 

「……!!」

 

 町外れに到達し、人の目も消え始めたその時だ。甘雨を悪寒が襲い、咄嗟に構えを取れたのは。

 

「ヒルチャール!」

 

 黒い皮膚に甘雨とは異なる角を持ち、独自の仮面を被った魔物。大陸の各地に住み着いたヒルチャールという種族。手足などは人と似ているが、知能は圧倒的に劣り操る言語も彼ら独自のものだ。

 

「ですが……」

 

 町外れとはいえヒルチャールがここまで侵入した理由。それを甘雨は素早く見抜き眉をひそめた。甘雨の前に現れて叫びを上げたヒルチャールだが、どこか声は心許ないように思えた。しかも、個体の脆弱さ故に徒党を組むはずのヒルチャールが1体。

 間違いなく〝はぐれ〟ヒルチャールだ。何らかの理由で集団から外れ、不自由な生き方を強いられた悲しい個体。だから不用意に街の近くに現れ、孤立した人間と思わしき甘雨に襲いかかろうとしたのであろう。

 

「仕方ありません。私が相手をします」

 

 追い返すか、それともここで命を絶つことが慈悲か。甘雨を見て単独で襲いかかるような個体では、どの道先は長くないだろう。矮小とはいえ放置はできないのがヒルチャールの厄介な生体だ。

 甘雨の判断は実に早かった。圧倒的に格下であるヒルチャール一匹に対しても油断はしない。足元を掬われないため、彼女はある行動を起こした。

 

「はっ!♥」

 

 食い込み激しいハイレグを見せびらかすガニ股開脚。両手を頭の後ろで組み、千年は健康的な腋を見せつける。

 ガニ股腋見せポーズ。戦いの際には無防備な姿を取って抵抗をするな、という〝秘書のアドバイス〟を甘雨は忠実に実行した。

 そんな甘雨にヒルチャールは不可思議なものを見た反応を示す。可憐な少女が目の前でガニ股になって股を開けば、ヒルチャールでなくとも困惑をする。そして事態を把握すれば得体がしれず逃げ出すか、或いは甘雨の容姿に興奮して襲うかの二択だ。

 ヒルチャールの場合は――――当然後者だ。

 

「ひゃあ!?」

 

 甘雨の背に回って飛び掛り、小柄な彼女に組み付いて身動きを封じる。そのまま攻撃を、となるところだが甘雨に限ればそうはならなかった。

 人間の知性があれば甘雨のおかしな行動に常識的な解答を導いたかもしれない。だが、甘雨の相手はヒルチャールだ。矮小な知性は相手が何であるかを半ば本能に任せて嗅ぎ取る。

 濡れた股を見せつけ、両手を上げて停止する――――この雌は自身に屈して情けない命乞いをしている。人の言葉に変換すれば、はぐれヒルチャールの考えはこの形に収束する。甘雨は元素を操るでも武器を振るうでもなく、格下の雑魚ヒルチャールにガニ股腋見せ屈服ポーズで命乞いをしてしまったのだ。

 

「あ、んんっ♥ だめ……そんなもの、擦り付けられたら……あぁんっ♥」

 

 そうとも知らずガニ股を続ける甘雨は、けれど秘書の助言に従って無抵抗を貫くしかない。甘雨の屈服に興奮し、背中に組み付いて腰布から飛び出したチンポを股に擦られながらも、彼女は官能の声を上げることしかできなかった。

 ヒルチャールの性的興奮は一般的な人間のそれとは少々異なる。彼らは生殖行為より蹂躙を好む。特に弱者を虐げることを何よりも好んでいる。ヒルチャールの美的感覚は彼らにしかわからないが、少なくとも甘雨の容姿は合格なのだろう。

 美しい少女が自らに無様な命乞いをしている。ヒルチャールが己の肉棒を滾らせるには十分すぎる興奮だった。

 

「あ、角は触らないで……あぅ!?」

 

 命乞いをした相手の言葉などヒルチャールには届かない。彼に祈るものがあったのなら、こんな獲物を独り占めできる幸運に感謝をしていることだろう。群れからはぐれ、秘書の助言に囚われた甘雨と出会えたその絶大な幸運に。

 もっともヒルチャールにそのような理性があるとは到底思えない。甘雨の両角をハンドルのように握り、彼女を地面に押し倒した荒々しい動作からそれは感じられた。

 

「動いては駄目……抵抗しては駄目……う、うぅぅぅぅ……あ♥」

 

 対して甘雨は秘書の助言を信じて無抵抗を貫き通す。装飾の音色が鳴ってヒルチャール如きに押し倒され、触れられたくない角を持ち手に乗り物のように扱われる。屈辱、恥辱の感情以外に甘雨の中に何かがあるとすれば、肉棒を擦り付けられて濡れた秘部と下腹部の猛烈な疼きであろう。

 ヒルチャールに犯される趣味はないにしろ、媚薬で火照った身体に膨張した雄の肉棒は毒々しい。雄の体液は雌の体液と絡まり合って身体に染み込み、有り体に言えば甘雨をどうしようもなく発情させる代物だった。

 

「んっ、くあぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」

 

 それは、強引に秘部を割って入った肉棒の圧に、痛みではなく官能の声を上げたことで言い訳のしようがなくなる。

 最低限のタイツを引き千切り、凌辱に血を滾らせたヒルチャールチンポを仙獣マンコにぶち込む。高尚な血筋である甘雨に低俗な血を注がんと腰を振る。それによって最高の快感を得るために、甘雨の角を掴んで肉棒をマンコの奥に突き入れていった。

 

「あっあっ♥ あぁっ、ひぎっ♥♥♥ っ〜〜〜〜〜〜♥♥ は、ぐ、いぐっ♥♥♥ ヒルチャールの、モノッ、奥に、きてぇ!♥♥」

 

 四つん這いでヒルチャールという異種と繋がる仙女。無様な交尾に甘雨は喘ぐ。角を掴まれ、顔を俯かせることも許されない。解れたマンコの奥底をずちゅぐちゅドチュッ♥ と突き穿たれる。掲げられた顔はヒルチャールに組み敷かれレイプされる女の顔というには蕩けている。瞳は潤み声は喜悦に満ちている。ただ、絶頂の我慢という点を守ろうとして、媚薬とチンポが混ざり合う快感に必死に抗うことはしていた。

 

「ッッッ!♥ あ゛♥♥ あ゛ぁぁぁぁぁぁぁーーッ!!♥♥♥♥」

 

 ドプッ♥ ブリュドブビュルルルルビュクビュクッ!♥

 

 しかしヒルチャールは甘雨の心情など知ったことではないと子宮口を押し込んだ亀頭でこじ開け、弱者を征服する絶頂のザーメンを胎内に流し込む。

 レイプからの膣内射精。拒絶をするべき行為に対し、甘雨が叫びを上げたのはやはり涙ではなく官能の声。首を反らして舌根を突き出し、膣壁の締め付けから感じるヒルチャールのチンポに、子宮で覚えたザーメンの熱に脳髄を焼き尽くされる。

 

「あ、あ、あっ、あぁぁぁぁ、ふぁぁぁぁぁ♥♥」

 

 ちょろっ、ちょろちょろっ、プシャァァァァァァァァ♥♥♥

 

 次いでゴポリと濁った白濁液が溢れる甘雨の秘部から黄金水。放射状に弾け、甘雨に残ったタイツや前掛けに滴り変色を促し、地面に溜りを作る膨大な水。利尿剤で何時間と我慢を重ねた小便が、同じく戒めていた絶頂と共に膀胱から溢れてしまう。

 

「あ、だめ……あの人の、命令、破って……ん、んんんん……ひぎぃっ!?」

 

 バチィン!♥

 

 命令は絶対。守らなければと手遅れになった尿道を惨めに締めようとした甘雨は、襲いかかったヒルチャールの平手で尻を打たれて悲鳴を上げ、何とか弱めていた放尿をさらに加速させられてしまう。ヒルチャールの鋭い爪が引っかかり裂けた腫れた甘雨の尻から、びちゃびちゃぷしゃぷしゃと溜め込んだ色濃い尿が無常にも溢れていく。

 ヒルチャールからすれば甘雨の失禁我慢など知ったことではないし、彼女が尿を抑えようとした行為に反応を示したわけでもない。ただ、自分に犯され怯えた雌の失禁姿が楽しくて喜ばしくて仕方がないと、ヒルチャールなりに解釈をしたに過ぎなかった。

 

「はぎっ、ひぎゃぁ! お尻、叩かない……叩かれ、てぇ!?♥♥」

 

 何度も何度も。艶めかしいタイツが裂けていやらしいケツが腫れる様が見えるほど。その熱を伴う痛みに嬌声が入り交じるほど。ヒルチャールの手で仙獣のケツドラムを奏でられながら、甘雨は精液の匂いをかき消すほどの尿を排泄し続けた。

 

「はぁ、はぁ……っっ!? そ、そこは違います! お尻のあ――――なあ゛ぁぁぁぁぁあ゛ぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥」

 

 仮に放尿が終わったとして、子宮に精液を注がれたとしてもヒルチャールの欲求は沈まない。町外れで矮小な魔物に犯される仙獣の悲鳴、嬌声。誰も近寄らせない獣とケダモノの交尾の声は、それから何時間と続くのだった。

 

 

「……で、今日の報告は?」

「っ……は、はい……」

 

 特別な機関とも言える月海亭に負けないしっかりとした作り。一個人が、それも上級の立場に着けるとは思えない男が住むには些か行き過ぎた豪奢な家の中で、見窄らしい少女が『報告』を行っている。

 いいや、見窄らしいというより凄惨な格好の少女という表現が適している。質感の良い衣服は自身の体液と魔物の精液が何層にも渡ってこびりつき、もはや使い物にならない。タイツが引きちぎられた乳房には歯の痕。剥き出しの股からは白濁液が溢れている。衣服と同じく精液を塗りたくられた顔面は乾いた精液という見るに堪えない汚れを付着させ、疲労からか息も荒い。

 それはそうだろう。ヒルチャールに散々犯された後、彼女は秘書を待たせまいとレイプされた身体を引きずってここを訪れたのだから。さすがに汚れた身体で追い返す、などということはしない秘書だったが、あくまで甘雨を休ませるなどの考えはない。労い一つない横暴な態度で椅子に座り、甘雨の報告を待つ。

 

「業務の途中は……色々な人に、見られました。偶然を装って、胸やお、お尻を嬲られたりもしました。刻晴さんには薬を分けて、あなたの命令を届けてあります」

 

 女はともかく、住み着かせた男が甘雨に触れない理由はない。横乳丸出しハイレグ姿のエロ仙女など、男を誘っているようなものだ。むしろ、あの場で甘雨を犯さなかった彼らの臆病さを秘書は嘲笑う。

 

「帰り道は……ヒルチャールに、犯されました。助言通り無防備な姿で……角を握られて、お、オマンコを肉棒……お、おちんぽ、で……それから命令を破って絶頂、失禁をしてしまい……お尻、アナルを犯されて、角を握られたままおちんぽを喉の奥まで入れられて……けぷっ♥ ご、ごめんなさい。精液を、ザーメンを胃の中に流し込まれてしまいました。沢山、たくさん身体にマーキングされて……何とか、解放してもらいました」

 

 その点はぐれヒルチャールは大したものだ。見るからに激しく扱われながら、未だ人間の低俗な淫語に吃る愛らしい女を徹底的に凌辱した。憐れなレイプ被害者になった甘雨は、瑠月七星の秘書官とは思えない無様な姿だ。あまりに愉快で、最高の快感に脳が痺れるままに今すぐ大声で笑いたいところではあったが、彼はあくまで『甘雨の秘書』に徹して言葉を発した。

 

「ああわかった。てめぇがヒルチャール如きに犯される無能ってことがな。さっさと刻晴を呼んでこい。あいつも漏らしてたら、お前と同じように駄目なところを指摘してやるからな」

「はい。私たちのためにありがとうございます!」

 

 指示をされたことで害を受けた。だというのに、その矛盾を理解できずに土下座で頭を垂れる。不合理な指摘、助言も彼からの言葉であれば全て正しい。何もかもが、どんなものでも、人として扱われないことであろうとも。

 月海亭秘書の甘雨の男秘書。明日もまた甘雨は恥辱を受ける。それを当たり前のこととして『管理』される。杜撰な命令に屈伏して三つ指を衝く甘雨の姿は淫らで無様という意味では――――最高に美しいものであった。

 



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刻晴(催眠、常識改変)

1個前の甘雨と同じ世界観だけど単独でも大丈夫なやつ。刻晴ちゃんが催眠で無様するわけないだろー(棒)







 

 璃月の管理を司る大商人『璃月七星』が一人の刻晴。建設と管理を担う『玉衛』の渾名を持つ彼女のモットーは勤勉である。

 美貌と才知に恵まれながら胡座をかくことをせず、彼女は努力を惜しむことはない。怠惰と非効率という文字は刻晴の中で唾棄すべきものとして常に刻みつけられている。

 そのため、彼女の部下もその速度にはついていけずとも優秀な者たちが揃っている。

 

「それでさあ――――」

「へぇ。んなことがあったのか――――」

 

 はずだったのだが、どうしてか業務と対面する刻晴の周りには彼女のように仕事を行うものはいない。ある者は物を摘みながら言葉を交わし、またある者は遊びにかまけ、またある者は仕事に向かう刻晴の姿をニヤケ面で眺めている始末だ。

 正直、雑音が酷くて仕事の効率が落ちる。いない方がマシだと刻晴は顔を顰めた。

 

(あの男に言われて雇った連中だけど、今すぐお払い箱にしてやりたい)

 

 仕事のために握ったものを強く握るなど時間の無駄もいいところではあるのだが、刻晴はそうせざるを得ないほど参っていた。

 刻晴の同僚である七星秘書の『秘書』からの言葉で雇ったはいいものの、彼らは常に遊び呆けて役に立った試しが試しがない。そう思っていた矢先、現在進行形でその光景を見せつけられていてはもう我慢ならないというものだろう。

 勤勉を好む刻晴の前で怠惰を貪るなど言語道断だ。なぜこのような連中を疑問も持たず招き入れたのか――――そのことには〝何故か〟疑問を感じることなく刻晴は席を立ち、声を発した。

 

「貴方たち。私の邪魔をするつもりなら出ていきなさい」

 

 暗に邪魔だから視界から消えろ、と底冷えするような声色で牽制し、彼らを睥睨する刻晴。他ならぬ璃月七星が一人であり、彼らを歯牙にもかけない地位に座る少女の一喝だ。この職場に勤めているなら、聞かない人間はまずいないだろう。

 

「えー、だってさぁ……」

 

 が、それは璃月の常識であり『秘書』に遣わされた彼らの常識には当てはまらない。怒りを顕にした刻晴に軽口を返しながら、男の一人が命知らずにも彼女に近づいていく。そして立ち上がった刻晴の背後に回った彼は、彼女の腋に手を入れて。

 

「ひゃあっ!?」

 

 たわわな胸をワシっと掴み、むにゅむにゅと揉みしだいた。さしもの刻晴も紫水晶の瞳を揺らし、頬を赤らめて悲鳴を上げた。

 その気になれば男たちの首を胴体から切り離すことも容易い最高権力者に対し、彼は傍若無人なセクハラをしてみせる。

 

「刻晴様のちっせぇ胸じゃやる気が上がらねぇってもんすよ」

 

 その後も彼は可愛らしい悲鳴を漏らした刻晴の胸を鷲掴みにし、愛撫をしながら文句を垂れるという愚行を続けた。

 小さいという文句は難癖に近い。刻晴は『秘書』のお気に入りである甘雨に負けない十分な乳房の持ち主だ。大きすぎず小さすぎず、美しい巨乳はまさに天は二物を与えたと言えるもの。それを侮辱された怒りがあるのかはともかくとして、前提であるセクハラに対しての怒りは間違いなく存在しなければおかしい。

 背後から胸を揉む男をキッと睨みつけた刻晴が言葉を返した。

 

「貴方――――――確かに、それは正論ね」

 

 間違いなく刻晴の声で、おかしいと思わなければならない言葉を彼女は返した。嘲笑を浮かべる男たちに対しても生真面目な表情を変えず、刻晴は男の指摘に首肯を返した。

 

「納得のできる意見よ。貴方の言う通り、業務効率を上げられる胸の大きさではないから……」

「そうでしょ。こんな貧乳を触ってあげてるんですから、むしろ感謝して欲しいっすよ」

「ええ。私の貧相なおっぱいに触ってくれたこと、感謝するわ」

 

 働きすらしない無能から胸を揉まれ、感謝をする刻晴の顔に疑問の色は感じられない。胸を揉まれることをさも当然のように受け入れ、感謝して欲しいと言われれば素直に深い感謝を示す。

 何かがおかしいと思うべき刻晴はおかしさに気づけず、異常を知る男たちは逆にこぞって彼女の〝改竄〟を弄び始めた。

 

「それにぃ、仕事の量で言ったら俺たちの方が多いっての。璃月七星だからって調子に乗りすぎだろ」

「……その通りよ。私が傲慢になってしまっていたようね……謝罪するわ」

 

 無論、仕事量は刻晴が彼らの業務を束ねた何十倍もの量を担当している。全く逆の事実を突きつけられていると言うのに、刻晴は『納得のできる意見』として受け入れ、胸を揉まれながら頭を下げた。

 

「それだけかよ。七星様はお高く止まってんなぁ」

「謝るなら相応のやり方があるってもんでしょ。たとえばさあ――――――」

 

 男たちはさらに捲し立てる。表面上は『部下』である彼らの意見を無下にせず真摯に聞き入った刻晴は、その内容にカァっと頬を赤らめながらも言葉を返す。

 

「わ、わかったわよ。そう謝ればいいのね……」

 

 言いながら、指示された謝罪の方法を行うために――――服を脱ぐ。

 見るからに高級な衣服を畳んで床に置き、タイツや下着をその上に。スレンダーながら出るところは出ている刻晴の裸身が下卑た視線を浴び、白磁の肌に自然と紅葉が浮かぶ。

 

「こ、これでいいのよね?」

「ああ。謝る時は素っ裸。刻晴様ならご存知のはずでしょう?」

「あ、当たり前よ。この程度、常識ね」

 

 当然だがそのような常識は璃月どころか、世界中のどこを渡ったとしても存在していない。この空間で『部下』から『納得のできる意見』を耳にした刻晴のみに適応される常識である。

 そんな事は露知らず男の前で裸になった刻晴は、羞恥で顔を赤らめながら平静を装いある姿勢を取っていく。

 両手を彼らに降参するように頭の後ろで組み、胸を張って腋まで見せつける。腰を深く落とし、優れた体幹を用いて脚を全開で開いて紫色のアンダーヘアまで視線の前に晒す。

 ガニ股腋見せ。屈服のポーズを取った刻晴は、意を決してニコリと笑顔を浮かべながら声を張り上げた。

 

「謝罪のおっぱいダンス! 璃月七星の癖に貧乳で大変申し訳ありませんでした! おっぱいブルンブルンッ♥ ちっぱいぼいんぼい〜ん♥」

 

 ブルンッ♥ ブルンッ♥ ブルンッ♥ ブルンッ♥

 

 左右に大きく揺れる刻晴の美巨乳。上擦った声から発せられる知性も品格も感じられないダンスの掛け声。

 

「おっぱいぶる〜ん♥ ちっぱいぼい〜ん♥ デカチチ目指してブルンブルンッ♥ 貧乳謝罪のおっぱいダンス〜♥」

「ぶははは! 刻晴様ほんとにやったぜ!」

「この女馬鹿すぎるだろ。マジおもしれえ〜」

 

 全裸で恥ずかしい姿勢を取るだけならいざ知らず、身体を横に激しく振って乳房を千切らんばかりに踊らせ、間抜けな掛け声で謝罪する刻晴。

 死すべき恥辱に刻晴の笑顔が茹で蛸のように赤く染まる。たとえ彼らから教わった『貧乳であることへの謝罪』であろうと、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。

 貧乳であることを謝りながら美巨乳を振って踊る。矛盾極まる行動にも刻晴は疑問を抱かない。真っ赤な顔で笑顔を作り、あくまでも余裕がある体を見せつけ彼らに対応する。

 

「さあ刻晴様。おっぱい謝罪ダンスの次は……」

「わかってるわよ。私の無能を貴方たちに押し付けた謝罪――――全裸土下座ね」

 

 仕方がないと刻晴はため息を吐き、恥ずかしいポーズから彼女がしてはいけない姿勢に映る。

 手のひらをと左右に結い上げた紫紺の髪を地面につけ、頭と尻を規則正しく水平に。艶めかしいうなじや背中を男たちに見下ろされ、この場で最も優れ最も偉い少女が無能な男たちに言葉を向けた。

 

「璃月七星『玉衛』の名において謝罪する。自らの無能を棚に上げ、貴方方に謂れのない侮辱を与えたこと……大変申し訳ございませんでした」

 

 刻晴という絶対的な地位にある少女が見せる屈伏の姿勢。決して頭を上げず、しかも部下である男たちへ完全に謙る。あまりに屈辱的な行為であるはずが、刻晴は躊躇いなくやり遂げて見せた。

 それは刻晴という少女の矜恃なのだろう。部下の前で『正論』を突きつけられた彼女は、精一杯己が正しいと思った行為を貫き通す。それがたとえ屈辱的で侮辱的だったとしても。

 

「はー、おもしれぇ……よし、わかればいいんですよ、刻晴様」

「じゃあ仕事に戻ってくださいね。あ、もちろん服はそのままで。効率がよくなるっすよ」

「そうなのね。わかったわ……恥ずかしいけど、仕方ないか」

 

 と、刻晴が異常な思考で考えていることを見通している男たちは、肝心な部分で違和感を持てない哀れな彼女を嘲笑いながら『効率』の良い命令を重ねていった。

 衣服を放置して椅子に座り直した刻晴が仕事を再開する。もちろん、彼らの何倍もの量をこなすことに変わりはなく、裸で作業を進める背徳的な光景を自らの意思で生み出してしまう。

 全ては作業の効率化を図るため。彼女の嫌う怠惰を避けるため。部下たちの言行を余すことなく『納得のできる意見』として採用する刻晴の正しい姿だ。

 

「……ふぅ」

「あれ、どこに行くんです?」

 

 部下たちの『意見』はいつ如何なる時も刻晴に向かって与えられる。数時間も裸で作業を進めていた刻晴が唐突に立ち上がり、どこかへ向かおうとした際に男が止めに入る。

 煩わしい男にため息を吐いて見せた刻晴は、部下の問いかけに『正直』な返答をした。

 

「おしっこよ。生理現象を処理しに行くの」

 

 言葉を濁すこともせず〝おしっこ〟などと口にする刻晴にプッと部下が吹き出す。部下の言葉に偽りのない言葉を返すことが常識と教えられた刻晴は、それが何の嘲笑か理解ができずに小首を傾げた。

 

「おしっこですか……くく。刻晴様、その生理現象を我慢すると『効率』がよくなることをご存知でいらっしゃらないのですか?」

「え?」

「刻晴様の焦る姿が楽しいんですよ。だから尿を我慢することで効率が上がる。納得していただけますよねぇ?」

「……え、ええ。もちろんよ。私がおしっこを我慢すれば、それだけ効率が上がる……そう、なのよ、ね?」

 

 おしっこと作業効率。どう屁理屈を捏ねて考え抜いたところで、意識をしてしまう生理現象を解放した方が効率が上がるに決まっている。が、部下がそう言うのなら間違いない。なぜなら彼らの意見は全て納得ができるものだから。

 理屈ではなく本能的に納得をした刻晴は、どこか釈然としない表情ながら再度椅子に座り直した。当然だが、離席を行えなかった彼女の尿意はこれから益々膨れ上がっていく。

 

「ん……ふぅ……っ」

 

 素面で作業を続ける刻晴だったが、その溜まり続ける尿意に頬の内側から羞恥以外の熱が浮き上がり、机に隠れた下半身が時折モジモジと脚を擦り合わせる様子が伺えた。

 如何に仕事人間の刻晴と言えど、一度意識をしてしまった尿意は誤魔化しようがない。仕事に打ち込んで必死に誤魔化そうとする姿は滑稽極まりないものだ。

 

「へへっ、失礼しますよっと」

「好きにしなさい」

 

 そこへ部下の一人が椅子を動かして刻晴の隣に座る。仕事を手伝う、などというつもりはその笑みから一切感じられない。股を擦りながら全裸で作業を進める変態少女を前にして、そういった嗜好を持たない方がおかしいだろう。それが自由に触れられて何ら疑問を抱かない都合のいい女なら尚更だ。

 腕の動きで僅かに揺れるたわわな乳房。ピンッと張ったその先端の蕾を刻晴の左脇から男が指で抓った。

 

「あんっ♥」

 

 瞬間、刻晴から官能の声が上がった。普段の厳しい声色から一転し、女の喜悦に溢れた刻晴の喘ぎ声を乳首を弄り続けながら男が揶揄する。

 

「あれぇ。刻晴様、おっぱいは小さいのに乳首は馬鹿でっかいですねぇ。もしかして自分で弄って開発してます?」

「んっ♥ あっあっ♥ あ、あの男に言われてから、毎日、ね♥ だ、だから、敏感に、なってて……んはぁっ♥♥」

 

 硬く凝り固まった乳首をギュッと抓り上げれば、痛みなど微塵も感じられない嬌声を刻晴が零す。

 

「へぇ〜。じゃあ俺が弄ってても問題ないっすよねぇ」

「も、もちろん、よっ♥ ふぅ、はぅっ♥ あっ、んっ、あぁっ♥」

 

 声が上擦って作業の手が止まる。彼女の態度を見ていれば問題しかないと思えるが、知ったことではないとばかりに男が刻晴の背中に回って乳首に指を添えて、爪で引っ掻くように弾いた。

 

「おっ♥」

 

 ピンッ、ピンッ、ピンッ♥ 連続で両の乳首を擦って刺激する。

 

「おっ、んおっ、お゛っ♥」

 

 素面を装っていた刻晴の鼻の下が伸び、喉声の嬌声が溢れ出した。乳首を指で抓るより、爪で弾いて嬲る方が刻晴の性感を引き出せる。刻晴の細やかな嗜好を知った部下は容赦なく、そして楽しげに乳首を爪で弾いていった。

 

「あ゛っあ゛っ♥ ん゛お゛っ、お゛っお゛っ♥ お゛う゛♥ お゛っ♥ お゛っ♥ お゛ッほ♥ お゛ぉ〜〜♥♥」

「うわ、刻晴様声きったねぇ。男でもこんなひっでぇ声出せないっすよ」

 

 リズミカルに。継続的に。乳首が上下に跳ねるごとに刻晴の喉声が醜さを増し、舌が引きずり出されるように飛び出す。反った首の根から迸る汚声を揶揄されても、刻晴自身ではその性感を制御できそうにない。

 ビクンッビクンッと絶え間なく、激しく痙攣する裸体。作業の手はとっくに止まり、開いた股座からは愛液が湯水の如く垂れ流しになっている。長時間に及ぶ尿意を漏らさぬよう我慢をしている分、声を抑える余裕もなくなっているのかもしれない。

 

「ん゛っ、お゛ッ、いくっ、イグッッ!♥♥♥♥」

 

 どの道それは無駄な努力だった。喉奥から目一杯のイキ声を吐き出した刻晴は、首の根を全力で反ってプシュゥッ♥ と股座から解き放った愛液を机の裏にぶちまけ、さらには絶頂の衝撃で口を開いた尿道からちょろちょろちょろ♥ と失禁を溢れさせた。

 

「おーおー、女が『イグ』とか今どき娼婦の演技でも言わねぇって。しかもお漏らしまでしちゃってさぁ。効率人間の癖に自分から効率落とすとか、どうしてくれるんすか刻晴様」

「は、ひぃ♥ ご、ごめんなさい……少し、気を抜きすぎた、みひゃい♥」

 

 絶頂の余韻に尿意からの解放で、四肢を投げ出して惚けた顔で舌足らずな謝罪をする刻晴。部下の手前、未だしっかりしなければという意識は残っているのだろうが、イカされた身体が意思について行かず腰を痙攣させながら尿混じりのイキ潮で椅子を汚してしまう。陰部から断続的に水を吹き上げるその様は彼女の優れた女体と相まって煽情的で背徳的であった。

 

「おい、そろそろ俺にも遊ばせろよ。おまえ一人で時間使いすぎだっつーの」

「ちっ、わーったよ。人気っすねぇ、刻晴様」

 

 そう、実に背徳感がある。この璃月で自分たちより圧倒的に上の立場であり、超越的な力を持ち、何より美しい少女を正面から好きにできるなど――――下劣な彼らが愉悦に浸らないはずもない。

 美しく気高い璃月七星『玉衛』が嬲られる。才覚に恵まれず努力も怠った矮小な男たちに、屈辱の真なる自覚すら許されずに。

 

「あっあっあっ♥ そこ、だめ、よわ……んひぃぃぃっ♥♥」

「『そこ』とか『だめ』とかじゃわかんないですよ。ほら、手を止めないでもっと正確な報告をしてください。腰が落ちすぎてケツ穴まで見えてみっともない刻晴様」

 

 椅子が失禁で汚れたからと退かされ、立ち作業を余儀なくされた刻晴が喘ぐ。膣内に入り込んだ男の指を求めるように腰が落ち、脚をガクガクと揺らしながら段々と中腰で机に持たれてしまう。

 刻晴の膣口からぐちゅぐちゅと淫らな水音が響き、彼女は作業どころではなくなっていた。トロトロの膣内を股裏にしゃがんだ男の指でまさぐられ、弱所を削られるように責め立てられた刻晴が、堪らず喜悦の声を上げる。

 

「おまんこっ、指でぐちゅぐちゅされて、んひっ♥ か、感じてるっ、おまんこ感じてイク♥ イクッ、イクッ、イッく♥♥」

 

 爪先を立たせながら脚を開いた歪な姿勢の刻晴からプシャッと勢いのある飛沫が吹き出し、無様な空間を作るガニ股に滝のような絵を生み出す。

 

「ま゛っ♥ イクッ♥ イッてるっ、もうイクッ、イクーーッ!!♥♥♥♥」

 

 彼女が絶頂したかしていないかなど、さほど重要なことではない。立ち作業で手マンされる方が効率がいい、という彼らの意見を受け入れた刻晴は膣内を掻き回し壁を擦る男の指をひたすら耐えて、しっかりと絶頂の宣言を行うだけなのだ。

 敏感な身体をまさぐられながら作業など進むはずもなく、刻晴の並外れた効率は凡人以下に落ちぶれる。それも全ては部下たちの進言を受け入れた結果ではあるのだが、彼女はそれを悪とすることができない。故に己の過失であると定めた刻晴は休憩時間を設けた。

 

「おほっ、おぉぉぉぉぉ〜〜♥♥ おっおっ、おぉぉっ!?♥♥♥」

 

 そんな休憩時間にも『効率』が求められる刻晴によるY字バランス。全裸で股間を強調するように片足を上げた彼女の尻穴に、太いバイブが差し込まれている。

 括約筋の力だけで動くバイブを維持し、それによる作業の効率化を図る。副産物として部下たちも楽しむことができる……後者が本命の名目なのは言うに及ばずであろう。

 

「頑張れ〜。刻晴様のアナルは緩々じゃないって証明してくれ〜」

「クソでっけぇバイブをあんな顔で必死に咥えてる時点でガバガバだろ。あー、油断してると抜けそうっすねぇ。もっとケツ穴締めて気張らねぇっとすよー?」

 

 部下たちの声音は優越感と悦びに満ち満ちていた。応援は建前だけの嘲笑であり、刻晴への心無い罵倒が絶えず飛び交っている。

 遊び、笑い、騒ぐ。刻晴が忌み嫌う怠慢の化身である部下たち。

 

「ふ、おおっ♥♥ んおぉ゛♥ ふんぐぉぉぉぉぉ〜〜♥」

 

 彼らのような人間を前にして、刻晴は脇目も振らず尻穴を締め上げて腸壁への苛烈な刺激に耐えていた。アナルの刺激でマン汁を垂れ流し、歯茎の全容が明らかになるほど気張った不細工顔で鼻水を吹き出してバイブを渾身の力で咥え込む。

 あまりにみっともなく、あまりに酷く、あまりに凄惨な姿を璃月きっての権力者と見ている者はここにいない。そういう立場の人間であると知りながら、玩具のように扱う悦びに浸っているのだ。

 それを酷いと思う者はいない。酷いのは刻晴の顔だ。

 それをみっともないと感じる者はいない。みっともないのは平静を装う刻晴だ。

 同情などそこにはない――――外道の意見を鵜呑みにしてしまう間抜けな女へ向けるものは、ひけらかされる矮小な欲望のみだ。

 

「待って、待ちなさい! この姿勢でしたら、書類が汚れ……あぁぁぁぁっ♥♥」

 

 いよいよ遠慮など無くした。いいや、そのような配慮は初めから持ち合わせていない部下たちの滾った肉棒を刻晴はその身で受け入れる。

 必要な情報を書き記し整理した書類が置かれた机。今日、彼女が知覚できない妨害を受けながらも認めた仕事の成果が肉棒を挿入されて喘いだ刻晴の手で散らばった。

 裸になってから散々弄ばれた膣は硬く大きい肉棒を難なく包み込み、汁を絡ませ合いながら交尾のピストンを続ける。刻晴の身体を机の上に乗せて後背位で交合う……わざわざそんなことをするのは、それほど刻晴の邪魔をするのが心地よいからであろう。

 

「あはは! 汚したくなかったら我慢してくださいよー。刻晴様がチンポパコられて涎飛ばさなきゃ済む話じゃないですか」

「わ、わかって、るわ、よっ♥ あぐっ、んぐ、ぎっ♥♥ んあっあっ、あぁっ♥♥♥ く…………お゛ほッ♥♥♥」

 

 土台無理な話だ。無自覚に快楽を享受してしまう開発をされた身体は、どうあっても刻晴に淫らな声を上げさせる。尻に男の腰を打ち付けられ、子宮の巨根を叩きつけられる。野太い嬌声を溢れさせた口から飛び出した唾液が、璃月の未来を保つための成果を汚していく。

 さらにはセックスする刻晴で肉棒を扱く男の真正面にある資料を見た彼女が、ギョッと目を見開いて慌てた声を発した。

 

「待ち、なさい! それを汚したら……」

「あーもう出そうっすわ。刻晴様エロすぎ〜」

「っ、あっあ♥ く、口でするから、はやくそのチンポお゛ごッ♥♥」

 

 初めからそのつもりだった男が刻晴のツインテールを掴み、喉奥に射精間際の肉棒をぶち込む。肉厚で匂い立つ亀頭が喉奥を突き、カリ首が口内を抉るように侵入し、竿が舌根をずりずりと擦り上げる。

 口の中に入り込んで来た巨根に嘔吐感を覚える。視界が縮れ毛と男の股間肌で染まり嫌悪感を覚える。圧迫感という苦しさに白目を剥いた刻晴だったが、背後からのハードピストンが気絶という逃げ道を許さない。

 

「おっ、こっちも出そう。あー出る出る、くぁぁぁ〜」

「おごっ、おぶっ♥ ぶぎゅっ、ごォ゛♥♥ お゛ぐ、ん゛ッお゛♥♥ おおっ、おぶご……ん゛お゛ごおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉッ♥♥♥♥」

 

 ドビュルルルルルル♥ ボビュッボビュッボビュルルルルッ♥

 

 前後からの射精に見舞われた刻晴が言葉にならない声を上げる。机に預けてしまった身体の下半身は膣内から逆流して溢れた精液、吹き出した愛液を書類にまぶして台無しに。

 口で咥えて射精から大事な成果を守らんとした上半身はと言えば、半ば気を失ったことで精液を飲み込みきれず口内を逆流し、鼻穴から白濁液がブクブクと泡を作って下に、つまりは刻晴が手ずから崩した書類の山に落としてしまっていた。

 

「オ゛エ……ごぶっ、う゛……ッ♥」

「はーい、残念でしたー。見事に汚れちゃいましたねぇ」

「けど刻晴様がいけないですよね? ちゃんと口とマンコで抱え切れてたら書類は無事だったわけですし」

 

 責任転嫁も甚だしい男たちの言葉だが、鼻から精液を垂らして白目を剥いた刻晴には聞こえていないらしい。仮に聞こえていたところで、刻晴は自分の過失であると認めることしかできないのではあるが。

 資料を身体の下に敷いて気絶した刻晴。そんな彼女の汚れた裸身を抱き上げる男がいた。

 

「駄目じゃないっすか刻晴様。仕事中にサボリ寝するとか、それでも璃月七星なんですぅ?」

 

 馴れ馴れしく語りかける男は善意で刻晴の起床を促す……はずもなく、彼女の膝裏に腕を差し込んで恥ずかし固めで持ち上げる。

 チャラチャラとして不真面目な分、外見に反して刻晴を抱き抱えるだけの力があるらしい彼は、白目を剥いて痙攣したままの刻晴に硬く勃起した肉棒を添えた。添えた場所は精液がドプッと逆流したマンコではなく――――プックラと膨れたピンクの尻穴だ。

 

「さーん、にー、いーち……よいしょぉ!」

「ん゛ホオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォォォッ!?♥♥♥♥」

 

 ブボッ♥ プシャァァァ♥ ぶぴぃ♥

 

 穿たれたアナルから汚らしい挿入の音が、マンコから潮が吹き出し、その勢いで甲高いマン屁がひり出される。リズムよく奏でられた三重の恥音に合わせて、ケツアクメした刻晴が仰け反った顔から鼻ザーメンを吹き出して起床する。

 

「『んほー』、『んほー』って。刻晴様、みっともない声も大概にしてくださいよぉ」

「お゛ッほ♥ ほぉ゛ぉ゛お゛お゛ォ゛♥♥ ん゛ィイ゛ッ゛♥♥♥ おっ、ほぉ゛っ、おほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 チンポをアナルに挿入されて目を覚ました刻晴の間抜けな悲鳴に嘲笑が飛び交う。が、刻晴にそれらを意識する余裕は一切ない。

 

「ん゛ぃぐっ♥♥ の゛ほぉ♥ ん゛お゛ッほぉ゛、尻っ♥ じり゛♥ ちんぽ、めぐれ゛♥♥ ほぉ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛♥♥♥ イグッ゛♥♥ イグッ♥♥ イッグゥゥ゛ゥゥゥウ゛ウゥウゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ぶっぽぶっぽと下品なアナルレイプ音を響かせる。恥ずかし固めでチンポを差し込まれたアナルで達しながら、マンコから吹き上げたイキ潮と逆流ザーメンで机の上のものをびちゃびちゃドロドロに汚していく。

 喉から汚声が止められない。自らの成果を自らの怠惰で汚し、全てをひっくり返してしまった絶望感と尻穴が捲れ返ってチンポが擦れる官能に頭が真っ白になる。

 

「や゛め゛ッ♥ ちんぽむ゛り゛♥ む゛り゛む゛り゛っで♥♥ おぢり、ごわれ゛♥ ぜんぶ、汚れでッ♥♥ ぬ゛お゛ッほォ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥ イグッ、だいなしにしておしりで、イグッ♥♥ イグッ、イグッ、イッッッ♥♥♥♥ グゥゥウゥゥウゥゥ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

「イッちまえ! ドスケベ淫乱の玉衛様!!」

 

 ドピュドピュドピュドピュドピュ――――ブボリュリュリュリュッ♥♥

 

「ホオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛♥♥♥♥ ぜんぶ、よごれりゅうぅぅうううぅぅぅ!♥♥♥ ん゛ッほォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛オ゛ォ゛ォ゛!!♥♥♥♥」

 

 ケダモノの声を上げる刻晴から何度目かのイキ潮が吹き散らされ、チンポの栓を引き抜かれたケツ穴からザーメンがドロリと机に落ちる。粘着質な白濁液をびちゃびちゃと愛液だ叩き、もはや使い物にならない資料の束――――その上に刻晴の背中がどしゃりと落ちたと同時に、大きな鐘の音が鳴り響いた。

 

「お、もう終わりかぁ。今日も働いたわ〜」

「刻晴様はまだ終わってませんよねぇ? じゃあ残業よろしくお願いしまーす♪」

 

 退勤時間を告げる鐘に部下たちが上司を置いて仕事場から立ち去っていく。退勤の権利は当然の如く彼らにある。まだ仕事が残っている――――自らが汚して台無しにした仕事のやり直しを抱えた刻晴に止める権利はない。

 

「……んぉ♥ お゛へ……ッ♥」

 

 もっとも権利があったとしても、仰向けで白い鼻提灯を作ってアヘ顔で仰け反った哀れな刻晴が言葉にできるとは、到底考えられたものではなかった。

 明日も明後日も明明後日も。璃月七星の仕事は続く。部下たちの言葉に『納得』だけを返す刻晴は、明日もまたその身体で存分に働くことだろう。

 



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BLAZBLUE
レイチェル=アルカード(露出、拘束、無様敗北、屈服)


リクエストを投げたら自分で書きたくなった。そしたら別の形で書いてもいいかと聞かれ、めちゃくちゃエロい、よろしくお願いします(平服)した。そして余ったこれを書き上げました。

そんなあらすじ、そして遂に単独登場BLAZBLUEよりレイチェル=アルカード様。前にも言いましたが大好きな絵師様がとっても無様なレイチェル様を大量に描いてくださっているので、このエロ短編の中ではネネカ様と並ぶほどお気に入りのキャラです。つまり興が乗りました。めちゃくちゃ楽しかった。
久しぶりに男側の台詞がない特殊仕様。格ゲーという要素で没入感が出る感じに書けているといいなぁと。

あ、リクエストボックス増やしました。試験的に導入です。お気軽に覗いて置いていってください。







 

(わたくし)を楽しませてごらんなさい、道化」

 

 物語の本筋から外れた戦い。レイチェル=アルカードは真紅の瞳を妖艶な笑みの形に変え、男と対峙する。

 名前どころか顔すら知らない男。だが、流れ(・・)を変える可能性があるのなら――――しかし、レイチェルの期待は外れ、男は一定の力以上のものは持ち合わせていなかった。

 所詮は表舞台ではない出会い。軽やかに男を追い詰める力を振るい、冷ややかな視線で男を見下ろすレイチェル。

 

「あなた、もういいわ。せめて散り際で、わたくしを楽しませなさい」

 

 興醒めだ、と言わんばかりにレイチェルが構えを取る。両手を上に掲げ、美しい腋を見せつける大技の構えだ。

 男にとっては冥土の土産、などではない。ニヤリと笑った(プレイヤー)が、その指をパチンと軽快に鳴らした。

 

 その瞬間、レイチェルが纏う黒いドレスの胴体部が消失した。

 

「え……?」

 

 レイチェルは目を疑い、視線を男ではなく自身の身体に向けた。

 残されているのは手の袖と足のブーツ、首元のリボン。それが残っていることが逆に卑猥と思える。下着すら消失した美しい裸身。幼さに相応しいほんのりとした膨らみ、美しい桜色の乳頭。なだらかなお腹のへその窪みに、毛の一つすらない中心の割れ目がピタリと閉じたV字ライン。

 腋が出るどころではない。レイチェルは吸血鬼の姫として見られてはいけない生肌、その局所まで野外で開帳してしまっていた。

 

「なぁ……っ!?♡」

 

 さしものレイチェルと言えど、その異常事態に大技を取り止め、咄嗟に胸や股を手で覆い隠す。手にしていたはずの武器(使い魔)も剥奪され、頬に人らしい羞恥の朱色がほんのりと点灯した。

 まるでコマンド(・・・・)を使い、レイチェルの衣服に干渉をしたかのような(チート)

 

「この変態が、消えなさい……っ!」

 

 だが、そんな事情は知らずともレイチェルは動く。一瞬動揺した彼女だったが、この場にいるのは男とレイチェルのみ。この名も知らぬ男さえ排除できれば、己の受けた恥辱を知る者はいなくなる。

 さすがは誇り高き吸血鬼、レイチェルと呼べる判断力の高さで手のひらで空気を撫で風を使役――――

 

「っ!?」

 

 というところで、男が再びコマンドを使用。レイチェルに装備(・・)を転送した。

 レイチェルの手が強制移動し、首の近くに無理やり寄せられてしまう。そして首に囚人の如き鉄の首輪が施され、手首には錠が枷られ首輪と短い鎖で繋げられる。

 顔の近くからほとんど手が離れない。晒した裸体と合わせ、さながら降参のポーズをした囚人のようだった。

 

「下衆が。私にこんな恥辱を……舐められたものね。こんなものすぐに――――ッ!」

 

 レイチェルの周りを力が渦巻いた。大気が震え、彼女の艶やかな金色の髪がたなびく。その羞恥と憤怒は、どれだけレイチェルの怒りを男が買っているか伺い知れるものだ。

 だが男の狼藉は止まらない。レイチェルが力を行使して拘束具を破壊するより先に、新たな道具が彼女を縛り付ける。

 

「ひゃっ!?♡」

 

 ガクン、とレイチェルの腰が落ちる。淑女である彼女がするはずもない股を開いた姿勢。下品に曲げて開かれた大股の両膝に枷が施され、間に一本の棒が誂られた。それは連結バーとなり、レイチェルをガニ股開脚の姿勢で固定する固くちょうどいい長さの拘束棒となる。

 

「な、な……♡」

 

 途方もなく長い時を繰り返すレイチェルですら、こんな品の感じられないポーズはたとえ一度であっても行ったことはない。

 しかも胴体全裸のレイチェルが大股など開けばどうなるか。美しすぎる無毛の陰部を差し出すようにし、閉じていた割れ目が脚の力でクパァと開かれ汚れ一つ見られないピンクの膣口を自ら暴き立てているようなものだ。

 はしたないポーズで拘束され、レイチェルの赤面は僅かばかりでは済まされない色を帯びる。同時に、彼女の頭にはある疑問が浮かび上がった。

 

(この男、一体何者? まさか初めからこの力を隠して……それにこの拘束具、私の力を!?)

 

 レイチェルの衣服を消失させた変態男。それだけなら良いと言えるほど、レイチェルに屈辱的な拘束と卑猥なポーズを取らせる謎の力。

 しかも驚くべきことに、拘束具を着けられてからレイチェルの能力は加速度的にその力を失われつつあった。力が封じられているのか、それとも吸い取られているのか。

 だが、レイチェルのプライドに屈服の二文字は存在しない。こんな見ず知らずの無名の男に負けるなど、屈するなどあってはならないと睨み付ける。

 

「拘束を解きなさい。今なら、死に方だけは選ばせて差し上げるわ」

 

 幼い容姿から繰り出される冷徹な殺意。吸血鬼の姫として威厳に満ちた声音と表情。

 それがドレスを纏ったレイチェルであれば、大抵の人間を失神させることができたであろう。しかし、囚人のような首枷もどきを誂られ、突っ張り棒のような形でガニ股固定され股間を見せつける姫など嘲笑と侮蔑、さらに性の対象でしかない。

 レイチェルの力が失われつつあること、彼女の態度が強がりでましてや拘束を解きなさい(・・・・・・・・)などと他者に依存した命令など、男を悦ばせるものでしかなかった。

 事実、男はレイチェルの惨めな姿に低俗な笑みを浮かべると、動けない彼女の後ろに回り込み、そのプリっとして小さな桃尻をいやらしい目で観察し始めた。

 

「く……調子に乗って……っ♡」

 

 男から逃れるため、レイチェルが足を動かす。もはや浮遊すらままならない彼女には、それしか逃れる方法がないのだ。

 が、連結バーで強制ガニ股歩行をさせられるレイチェルの動きは、今にも倒れてしまいそうな不安定なもの。よたよた歩き(・・・・・・)がせいぜいであり、自ら屈辱感を高める自傷行為でしかない。しかも無様歩行で生尻は揺れ、キュッと締まった肛門まで男の目に晒していることにレイチェルは気がついていなかった。

 

「私がこんな無様を――――ひゃんっ♡♡」

 

 見た目相応の可愛らしい悲鳴。みずみずしい桃尻をペチっと叩かれ、レイチェルは男に立場を逆転され完全に弄ばれてしまっている。

 

「この、へんたふぎぃっ!?♡♡」

 

 男が次なるコマンドを入力し、レイチェルの罵倒が豚のような鳴き声に変わる。

 今度の装備は鼻フック(・・・・)。レイチェルの華麗で高貴な面を豚面に変えてしまう淫具。もちろんそれだけではない。

 

「ふ、ぎ……お、ぉっ♡」

 

 レイチェルの尻穴(・・)に走る激痛。彼女の鼻穴を上に引っ張り上げる鼻フックは頭から背中を通り、極小の尻穴にくい込んだフックと連結されていた。長さはろくな調整が施されておらず、レイチェルが身動ぎをしているからか、それともそういう効果があるのか、彼女の鼻穴と尻穴を無理やり引っ張り拡張する。

 

「や、やめ……ふごっ♡ ふごぉ♡♡」

 

 言葉にならない肉体と精神的な苦痛。目尻に浮かんだ涙は、本来のレイチェルの容姿であれば儚げで美しいものだろう。しかし、広がった鼻孔から滴る鼻水がそれを台無しにしている。尻穴も見えるはずのない腸壁の赤肉を風に吹きさらしにされ、レイチェルが感じたことのない圧迫と解放感をもたらす。

 

「ふぎっ!?♡」

 

 凌辱装備はさらに付与された。屈辱露出拘束による感情の昂りで芽を大きくした乳首、開いた秘部の陰核。それぞれにピアス(・・・)装備され、鋭い痛みにレイチェルが悶える。

 だがそれで終わりではない。両乳首と陰核のピアスを三角形で結ぶピアノ線。ピンと余白なく張られた糸の中間を男が指で掬い、引く。

 

「ひぎぃぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡」

 

 するとどうなるか。レイチェルが広がった鼻孔をより大きく広げ、凄惨な悲鳴が喉を震わせたのだ。

 敏感な乳頭とクリトリスが伸び、千切れそうな痛み。数多の装備で身動きが取れないレイチェルが、ガニ股の足をガクガクと痙攣させ絶叫。男は楽しげにピアノ線を指で引き、リズミカルに弾いてその悲鳴を引き出した。

 

「ひぎっ!♡ ふぎっ!♡ いぎっ!♡ ち、千切れる!♡ ちぎれりゅうぅぅぅぅっ!♡♡」

 

 高貴な淑女の面影などない悲鳴。鼻フックに着飾られ、涙と鼻水と涎を飛ばす雌豚。それこそ今のレイチェル=アルカードに相応しい名だ。

 

「おごっ!?♡ ふご、ふごぉぉぉぉ……っ!?♡♡」

 

 新たな装備の転送。口を開かせ無数の穴が空いた口枷、ボールギャグ。さらにその口枷にはペニスを模した淫具が備わり、レイチェルの喉奥まで占領するペニスギャグ(・・・・・・)となっている。

 

「ふー、ふーっ♡ ふご、ふごっ♡♡」

 

 イラマチオのように口を塞がれ、息を求めて広げられた鼻孔から荒い鼻呼吸。見事な豚鼻を鳴らす。

 それだけでもかなり滑稽なのだが、男の主目的は少々異なる。その口から、許しを乞うことをまだ(・・)許さないためだ。

 レイチェルを襲う屈辱は仕上げ(・・・)に近づいていた。両手、首、足、鼻、尻穴、乳首、陰核、口――――遂には、尿道(・・)

 

「んごぉぉぉぉぉぉっ!?♡♡♡♡」

 

 激しく首を振る。そんなことをすれば鼻穴と尻穴のくい込みが激しくなるとわかっていながら、レイチェルは耐えられなかった。

 排泄のためにある極小さな通り道。陰部の中にある、吸血鬼の姫にすら備わっている尿道。その小さな道に太いプラグ(・・・・・)が転送され、強制的に拡張させられる。

 

 そして男は、尿道拡張に身悶えするレイチェルにフィニッシュ(・・・・・・)を繰り出した。

 

「ふごお゛ぉぉっ!?♡♡♡♡」

 

 全力で首が後ろに逸らされるほどの衝撃。レイチェルの股下に現れた魔法陣のようなものから、極太ディルドバイブ(・・・・・・・・・)が飛び出しレイチェルの秘部に突き刺さったのだ。

 まるでレイチェルを貫く処刑の槍。膣内で激しく蠢き、レイチェルの視界を真っ白に染め、閃光で明滅させる絶頂ための道具。

 そして男はトドメとして飛び出した尿道プラグに指をかけ――――勢いよく引き抜いた。

 

「お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ゛!?♡♡♡♡」

 

 レイチェルに残された余力を全て吐き出すような悲鳴。口枷に阻まれたなお、辺り一体に響き渡る重く鈍い嬌声。

 

 ぢょろっ――――ジョボボボボボッ!!

 

「お゛……お、ふごぉ……♡♡」

 

 小便。極太ディルドに貫かれたマンコから凄まじい音を立てて、レイチェルの金髪より濁った金の水が吐き出されていく。しかも尿道拡張の影響で極太、とにかく太い小便が卑猥な音を立て続ける。

 そして、終わることがない(・・・・・・・・)。それは吸収したレイチェルの〝力〟を尿として排泄しているもの。彼女の膨大な力は尽きることなく、その大きさに相応しい太さの小便として放尿され続けるのだ。

 これでレイチェルは完全に戦闘不能。男の勝利だ。そうして男は、レイチェルに背を向けて立ち去る(・・・・・・・・・)

 

「……ふ、ごぉ!?♡ お、おーっ!♡ ぶごぉぉぉぉっ!♡♡」

 

 永遠に終わらない解放感に放心していたレイチェルが、我に返って男を呼び止めようと声にならない声をあげる。が、当然喉を塞がれ豚鼻のみの叫びなど無様にしかならない。そうまでして、レイチェルは男を呼び止めなければならなかった。

 手、首、足、口の枷。鼻と尻穴のフック。乳首とクリピアス。美貌を何もかも台無しにする豚面にガニ股。さらにディルドバイブで膣内を貫かれ一歩も動けず、頼みの綱の能力は極太小便として流れ続ける。

詰み(・・)、だ。手の袖や足のブーツ、胸元の可憐なリボンなどが残されているからこそ、誰かに敗北したことを思わせる惨めさすらある。

 

「ぶごぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 敗北した吸血鬼の姫は、これからステージのオブジェクトになる。卑猥な格好に淫猥なポーズでひたすら小便を垂れ流すおしっこ吸血鬼の像となるのだ。

 第二ラウンドなど存在しない。(ステージ)のど真ん中で意識の自由のみを許されたレイチェルは、ステージオブジェクトとして絶望の時を過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

「……んぉっ♡ ふ、ご……ぉ♡」

 

 男がレイチェルの元へと戻った時、彼女はさらに悲惨な姿に成り果てていた。

 オブジェクトとしてレイチェルに直に触れることはできないため、物好きたちの見抜き(・・・)対象としてザーメンをぶちまけられ、固まった精液が身体中にこびりついてしまっている。艶やかだった髪でさえ、ザーメンの痕を先から滴らせていた。

 輝きを宿した真紅の瞳は見る影もなく虚ろ。だが与えられる快楽で許されるのは気絶のみ。吐き出しては回復してを繰り返す力が仇となり、極太小便は水溜まりを作ってじょぼじょぼと音を響かせ続けている。

 

「……!!」

 

 そんなレイチェルも、男の登場には目にほんの僅かな光を灯した。と言っても、それは殺意の類ではなく希望に縋り付くようなものだったが。

 レイチェルの態度の豹変に愉悦を覚えながら、男は問うた――――助けてほしいか、と。

 

「ふごっ!♡ ふごぉっ!!♡」

 

 こく、こくと。鼻フックに引かれる顔を必死に縦に振り、怯えきった表情で助けを求めるレイチェル。ここで逆らえば次はないかもしれないという恐怖が、レイチェルを突き動かしていた。

 男が満足気な笑みを浮かべ、指を鳴らす。すると、レイチェルに誂られていた装備が首輪とピアスを残して解除され、小便として形にさせられていた彼女の能力排出も停止。

 

「あぅ……っ!」

 

 あまりに長い時間の拘束に、解放された途端にレイチェルは倒れてしまう。男の前に、跪くように。

 

「……あ、あぁ……っ!」

 

 見下していた男に見下され、レイチェルは身体の震えが止まらない。能力が戻ったのなら、今すぐ逃げられるはずだ。けれど、この男は逃げるレイチェルを容易に捕まえる術がある。そんな予感がレイチェルを縛り付ける。

 高貴な吸血鬼などではなく、首輪を枷られ怯える奴隷少女のようなレイチェルに、男は言った。

 

 許してほしければ、無様に服従しろ。ただし二度目はない、と。

 

「あ、あ、ぁ……ひぃっ♡」

 

 服従に失敗すれば二度目はない。今度こそ永遠に、銅像のように飾られてしまうかもしれない。それだけは嫌だ、とレイチェルは全身を震え上がらせ――――屈服した。

 

「わ、私の負けよ♡ いいえ、私の負けです♡ 完全敗北しました♡ 私は驕った負け犬♡ 無駄に長く生きた畜生以下の下等生物♡ 身の程知らずのド低脳なレイチェルをお許しください♡ そして、ご主人様の豚奴隷として服従させてください♡ お願いします!♡」

 

 小柄な身体を折り畳み、自らの力を固めた小便溜まりに顔を突っ込んで土下座するレイチェル。

 恐怖で震え上がった美尻を高く掲げて振って、決して男より上にならないよう全身全霊を込めた平伏を見せ、ひたすらに自身を低く見積る。

 

(勝てないの♡ この男、いいえ♡ この方には絶対に勝てない♡ 私は負け犬♡♡ この方の奴隷よ♡)

 

 それが永遠を生きる吸血鬼の末路。そしてレイチェルは、目の前に差し出された男の足に口をつけ、舌で舐め始めた。

 

「れろっ♡ れろっ、ちゅっ♡ ちゅぱ、れろっ♡♡」

 

 自身を征服する絶対者に忠誠を誓う。レイチェルは一心不乱に、屈辱どころか歓喜の表情で男の足を舐める。これから永遠に付き従う(プレイヤー)への服従を約束する。

 

 これからレイチェルがどう扱われるのかは(プレイヤー)次第。彼女以外、この世界の雌がどのような凌辱を受けるかも、世界がどう支配され、どんな淫靡な世界に成り果てるかすら――――全て、プレイヤーの選択次第だ。

 

 

 






ASTRAL・FINISH!

ってレイチェル様ステージオブジェクト化の時に入れようと思ったけどさすがにアレかなと思って止めました。
格ゲーに入ったり改造したりでキャラにエロいことをする。色んな人が考え、ロマンを求めるやつです。なのでちょっと格ゲー戦闘時風味を演出してみた。次々と装着される淫具、美貌が台無しの無様になる女キャラ。最後には第二ラウンドを許されず一方的にステージど真ん中に飾られる。へっへっへ、最高だぁ……。

本当はオブジェクト化で〆だったのですが、せっかくなので土下座してもらった。めちゃくちゃ惨めにしてもらった。いやぁ、ネネカ様といいレイチェル様といい高貴な方の土下座は似合うなぁ。おまえ大体のヒロインに土下座させるだろってのはまあそうね。

これからこの世界がどうなるかはプレイヤーの皆さん次第、なんてエンディングもいいかなと。レイチェルを奴隷にしたり結婚したり、はたまた他のヒロインと戦って屈服させるもよし。超越的な存在も女であれば自在に屈服。あなたは世界の支配者……みたいな設定なんじゃないかなぁ。せっかくの格ゲーだしたまにゃこんなのもね。
レイチェル様は色んなの書きたい。世界観的に機械姦やら洗脳やらが似合いそうですねぇ。まあ好きな絵師様の影響多大に受けてますがね!台詞とかがパクリにならないよう工夫はしている。エロシチュが被るのはそこ気にしたら何も書くものがなくなる、許して。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ではまた次回〜


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レイチェル=アルカード(敗北、増毛、快楽堕ち)

リクエストより『異世界の王の妻・レイチェル』

メインの要素ではないですがボテ腹もあります。敗北もいつもとちょっと違う感じだったり?たとえば短縮版リクエストだったらこれくらいの長さが平均、普通になるのかなぁ?とか書いてて思いました。それではどうぞ。







 

 

「――――――」

 

 吸血鬼の姫、アルカード家当主レイチェル=アルカード。

 彼女は立場上、そう簡単に相手の目の前で呆けることはない。許されない、と言い換えても構わないだろう。しかし、レイチェルが対峙する男の雰囲気が絶句をさせてしまったのだ。

 初老の男は、レイチェルを見つけてこう名乗った――――異界の王、と。

 

「……あまり無理をなさると倒れてしまいますわよ、ご老人」

 

 そんなものは眉唾物、戯言と唾棄すべきものだ。

 けれど、長い時間の輪廻に囚われたレイチェルの記憶にない存在。王を名乗る男の雰囲気。理を外れた者と同質を思わせる力の奔流。それらがレイチェルの全神経を刺激する。

 

「問題はない――――ようやく、我に相応しい相手を見つけたやもしれぬ」

「っ!?」

 

 力が膨れ上がった。レイチェルの感じていた能力の質でさえ、彼の全てではなかったこと。驚きながら、戦慄を覚えながら、レイチェルの心には確かな期待が存在していた。

 

「……構わないわ。あなたが何者なのか、これ以上は問わない――――こちらで、語り合いましょう」

「感謝する」

 

 真紅の瞳は油断なく王を捉え、従者のナゴ、ギィを武器に変えて戦いに応じる。様々な事情が絡み合い、傍観者としておいそれと引き出せない全力を男にはぶつけなければならない。彼女はそう感じていた。

 

 膨れ上がった力がぶつかり合った。人の形をした者たちの戦い。風、雷、炎。地面は砕かれ、雲は割かれ、まるで天変地異の如き激しき戦い。

 

「っ……ぁ……」

 

 そして、倒れたのは異界の王……ではなく、吸血鬼の姫であるレイチェルだった。

 彼女の象徴とも言えるゴスロリのドレスをボロボロにし、膝をつく。高貴な血族の当主としてあってはならない振る舞い。

 だが、彼女の心はどこか満足を覚えていた。全力だった、決して一方的な戦いではなかった。しかし男はレイチェルの全力を上回った。叶わない、と思わせるほどだった。

 

(この王なら……流れを(・・・)……)

 

 果てないループの中に現れた異質な存在。なぜレイチェルを狙うのかはわからずじまいだったが、仄かな期待が彼女の胸を打った。

 異界の王を自称する謎の男。互いの力をぶつけ合ったことで理解できるものもある。レイチェルは深い充足感とも呼べるものを感じながら男の前に倒れ伏せる。

 

 しかし――――異界の王がレイチェルに求めたものは、彼女が思うようなことではなかった。

 

「ようやく巡り会えた――――我が()

「え――――?」

 

 倒れたレイチェルを見つめ、初老の王はその一言を述べた。そうして、幼いレイチェルの身体を優しく抱き上げる。

 

(……だめ)

 

 何か、取り返しのつかないことになる。それがわかっていながら、全力を出し尽くした疲労で転移の一つすら叶わない。やがてレイチェルは瞼を落とし、意識を深い闇の底へと落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 王が支配する世界。その中枢である壮麗な王宮のさらに奥、贅の限りを尽くされた玉座の間。

 豪奢な王座に座る初老の男と、広大な王座の間を埋め尽くす家臣たち。それだけで男の力がどれほどのものか、伺い知れるというものだろう。

 そして王を慕い絶対の忠誠を誓う家臣たちへ、男は深々と頷いて威厳を伴う声音を響かせた。

 

「今日は皆に、我が王妃(・・・・)の披露目――――我が妻を紹介したく思う」

 

 一斉の歓声。これほど喜ばしいことはない、と言わんばかりに割れる叫びが王座の間に響く。

 それほどまでに、王妃が決まることは重要なのだ。本来必要な座が空席でありながら、埋まることはなかった。異界の王、不老不死の王(・・・・・・)に相応しい王妃などいるはずもない。

 だが、遂にその空席が埋まる。家臣たちにとってこれほど喜ばしいことはないだろう。

 

「来い、レイチェル(・・・・・)

「――はい♡」

 

 その空白の席の主は、男の呼び声に答え一瞬にして彼の前に現れた――――全裸(・・)で。

 

「皆様、ごきげんよう♡」

 

 まずは一つ優雅な挨拶を。虚空を摘む仕草。本来ならそこにあるはずのスカートはなく、それでも優雅に見えてしまう礼を家臣たちへ見せる。それだけレイチェルの仕草は完璧で、容姿も美しい。

 しかし、その裸体はこの世界に来る前と全く異なるものになっていた。

 

あなた(・・・)♡」

「うむ」

 

 けれどレイチェルは己の身体を晒すことを厭わず、王に対して愛情で蕩けた瞳を向ける。プライドの高いレイチェルを知っていれば、信じられないほど態度だ。

 だがそれも構わない。口を開いてベロを差し出す姫として有るまじき品のない顔を王に近づける。何せ彼女は、それが正しいと心の底まで調教(・・)されているのだ。

 

「ん、ちゅっ♡ ちゅるっ♡ ちゅぅ……♡」

 

キス(・・)。広大な玉座の間を埋め尽くす家臣達の前で、老王と深いキスを交わす全裸のレイチェル。その姿は、やはり調教によって染み付いたいつものポーズ(・・・・・・・)を披露していた。

 頭の後ろで手を組み、腋を晒す。ゴスロリドレスで見せた汚れとは無縁の腋は、生い茂っている(・・・・・・・)

 レイチェルの髪色と同じ腋毛。腋を晒すだけで空気にムワッと広がるような濃厚なメス臭のする腋毛を、レイチェルは誇らしげに晒している。

 

「ん、む♡ ぢゅる、ぢゅうぅぅっ!♡♡」

 

 王とのキスがさらに激しさを増す。レイチェルのマンコからは愛液が流れ、大きくガニ股(・・・)に開いた脚の間にどっぷりその粘液を積み上げていた。

 そんなキスだけで濡れる秘所も変わってしまった。かつては毛の一本すらなかったはずのレイチェルの秘部は、臍下まで伸びた轟々のマン毛で覆い尽くされている。秘所を隠し、絡まる愛液を氷柱の如く滴らせる剛毛。

 その臍下の剛毛も以前にはなかった丘で放物線を描いている――――大きく膨らんだレイチェルの腹は、王の子を孕んで(・・・)いると大々的に公表していた。

 

「はぁ♡ んちゅっ!♡ じゅるっ♡ じゅるるるっ♡♡ あなた……ぢゅるっ!♡♡」

 

 家臣達に濃厚過ぎる唇同士の交尾を披露するレイチェル。老王に屈服したと示すガニ股無様ポーズを維持し、快楽に惚けた表情で一心不乱にディープキスを繰り返す。

 王から与えられる唾液を残らず飲み干し、自らは唾液を垂れ流す。はしたなく品がないが、そんなものは王と交わす愛の前では意味のないもの、とレイチェルは心から理解を示す。彼女の心には、一欠片さえ王以外のことは残されていなかった。

 そして彼女は、その丸められた牙(・・・・・・)をキスの中で王に舐められる。

 

「ん゛ん゛っ!♡♡♡♡ ん、んほっ、んほぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 ブシュッ、プシャッ! プシャァァァァァッ!!

 

 それだけで、レイチェルは絶頂した。剛毛マンコから洪水のような潮を吹きながら、ガニ股と内股を繰り返し幼き面に刻まれたイキ顔を見せつけ、獣のような嬌声をあげる。

 吸血、と言えばアイデンティティである牙。しかしレイチェルは吸血鬼の姫でありながら血を吸わず、これからも必要としない。そして何よりキスの邪魔になると、王自らの手で丸められ最大の弱点(・・・・・)に躾られていた。

 今やその情けない牙を舐められた途端、瞬時に絶頂するほどだ。しかもレイチェルはその無様さを、むしろ老王に愛を捧げることができているのだとさえ感じていた。

 鮮烈な出会い。自身を打ち負かした輝く姿。そして数々の調教。レイチェルは本当に、心の底から王に心酔し、王妃になれるのだと涙ながらに悦んだものだ。

 

「お、おぉ……♡ おほぉ♡」

「レイチェル、皆に挨拶を」

「は、はひぃ……♡」

 

 長い長いキスのセックスを終え、レイチェルが家臣たちの前に立つ。もちろん〝いつものポーズ〟でその調教され尽くした肢体を見せつけながらだ。

 

「皆様、改めまして♡ 私はレイチェル=アルカード♡」

 

 全身は汗だくで、金色の腋毛からその汗とメス臭を流す。剛毛マンコは汗だけではない液体でぐしょ濡れ。アヘ顔からはかつて牙だったもの。ボテ腹の上には常時勃起状態の淫乱乳首。

 レイチェルはそんな無様な自分を多くの家臣たちに見せつけ、そのことに多幸感と快感を覚え震えた。震えて、アヘ顔で彼らにハッキリと宣言したのだ。

 

「私は王妃としてここに誓います♡ この世界の繁栄の礎となること♡ 永遠にこのお方を愛し、このお方に愛されるに相応しいメスであること♡ ――――我が王の妻であることを♡」

 

 大歓声。ガニ股で無様屈服し、何もかも曝け出した淫乱な王妃を彼らは崇める。王が選んだ絶対にして永遠の妃として。

 

「ああ♡ 嬉しい……あ、おしっこ出る♡ 嬉しすぎておもらししちゃうのぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 ちょろ――――しょわあぁぁぁぁぁぁ。

 

 老王の妻になれることを悦び、感極まったレイチェルはガニ股失禁。調教の成果とも言える無様実況と共に、たっぷり溜まった黄金水を多くの家臣たちが詰めかける王座の間に放尿する。

 家臣たちまでも、レイチェルの放尿に歓喜した。王妃による祝福と恵み。栄光の日を祝う小便シャワーに、むしろ浴びることが光栄だと思ってすらいるようだった。

 

「おしっこ♡ とまらない♡ おひっこイクっ♡♡♡♡ イクイクイク♡♡ イクゥゥゥゥゥ――――ッ!♡♡♡♡」

 

 そして聖水に混ざる特大量の愛の液体。レイチェルはもはや、放尿の勢いと解放感で絶頂できる身体に調教されてしまっていた。

 深い絶頂の衝撃で首を逸らし、ガニ股足と内股足を交互に行う。だがメス臭汗だくの腋毛はしっかりと見せつけ、自分も浴びると詰めかける家臣たちへ前後左右に腰を振り乱しながら己の身体から吐き出される、途切れることのない熱い波を振り撒くレイチェル。

 

「おほっ♡ おひっこ愛液とまらにゃい♡ お、おっ、おほぉぉぉっ!♡♡♡♡ おまんこイキます♡ レイチェルイクっ♡♡♡♡」

 

 レイチェルにとってそれは醜態ではなく、絶頂に至る悦び。これから永遠に続く快楽と愛に、同じく永遠の美貌をアヘ顔で歪めながら、レイチェル=アルカードはその生涯を王の妻として過ごすことになる。

 

 不老不死の王は、長年求めていた自身に相応しい妃を得た。

 多くの優秀な子供達に恵まれ――――王の世界は、繁栄を続けている。

 

 

 






レイチェル様はパイパンかなというイメージですが、それはそれとして増毛させたい。ちょうどリクエスト来た。メインの方何か気分が乗らないし気晴らしに書こう。出来た。以上朝起きた私の思考でした。

私基本的に陰毛描写少しでも入れちゃうタイプなのですが、レイチェル様くらいですね完全にパイパンかなぁってイメージしたの。そんなこの方が剛毛マン毛腋毛しちゃうの大変お無様にございますわ。ていうかレイチェル様って牙あるんすかね、血を吸わない吸血鬼ですけど。リクエストにあったからそれっぽくしてみた。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。私の承認欲求を満たしてもらえれば、それだけ作品供給も捗る捗る。どんどん無様ヒロイン書いちゃうぞぉ。……何かいつの間にか無様エロが代名詞になってない?あれ?
ではまた次回〜


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月姫/MELTY BLOOD
白レン(異種姦)


要素多すぎて結局シンプル統一してしまった顔。

というわけでリクエスト、MELTY BLOODから白レンです。Twitterで会話してたらノリで作ってしまった。その瞬間の最大風速を書き上げるのがこの短編なのでいつもこんなです。乗り気じゃない時に息抜きの短編書ける気がしないという、うーんこの。
快楽堕ちより感じながら蹂躙無様というオーダーだったので重視してみました。ロリ娘がモンスターに弄ばれるのは……最高やな!!






 

 

「――――何かしら、この醜悪な夢は」

 

 悪夢を見せ、悪夢を操り、夢の中へと入る。

 白レン。白いリボンに白い髪、白い衣服。何もかもが純白でありながら真紅の瞳は鮮烈であり矛盾である。

 夢魔の力を持つ少女は夢の中へと入った。理由は、単なる暇潰しか、あるいはそれほど興味深い夢だったのか。どちらにせよ、夢に入ってしまったことには変わりない。

 だからこそレンは訝しむ。幼くも妖艶な少女は空間にひしめく異形の者(・・・・)を見て、白い髪を払い吐き捨てたのだ。醜悪な夢だ、と。

 

「誰の夢か、何の夢かは存じ上げませんけれど、ごゆっくり……とは参りませんわ。――――とんだ期待外れね」

 

 芝居がかった優雅な口調から、また吐き捨てる。夢魔のレンをもってしてそう口にしてしまうほど、異形の怪物たち、正しくモンスターは醜いものだったのだ。

 この夢に白レンのお眼鏡にかなう者はない。ましてや夢の主に興味すらない。そう思い、レンは踵を返すまでもなく夢から覚めようとした。

 

 それが既に叶わないこと(・・・・・・)だとも知らずに。

 

「……う゛ん゛っ!?」

 

 突如として白レンが鈍い声をあげた。可憐で儚さと妖艶さを感じさせたレンの顔に、異形の怪物が張り付いていた(・・・・・・・)

 

「ん゛ーっ! ん゛ん゛ーッ!?」

 

 白レンが咄嗟に両手で顔に張り付いたモンスターを掴むが、複数の手足で少女の顔をガッチリ拘束し簡単な力ではビクともしない。あまりに突然の襲来と、眼前に広がる気味の悪い肉塊。さらには口内にぶち込まれたモンスターの尻尾がレンの喉奥まで制圧。フェイスハガーと呼ばれる架空の怪物が呼称に近しいだろう。

 呼吸が滞り、足がふらつく。そんな白レンの足元に新たなモンスターが現れ――――組み付いた。

 

「ん゛お゛ぉ゛ぉ゛っ゛!?」

 

 叫んだ。息苦しい中で、白レンは叫ばずにはいられなかった。何せ、自身の二穴(・・)へ何の準備のなしに侵入されればそうもなろう。

 顔面をモンスターに制圧された白レンからは見えない、少女のスカートの下に組み付いたモンスター。それはモンスターと呼ぶには機械的で、破られた純白のパンツの代わりを成すような銀色の生物だった。

 その機械の下着とも言えるモンスターが、内側から白レンの秘部と尻穴に棒にも似たものを挿入。レンは両手を勝手に履かされたその下着につけるも、フェイスハガーと同じく外すことは愚か、下げることもできなかった。

 しかも機械に見えるとはいえ、モンスターである限り動くことができる。レンの二穴に挿入れられた棒が、バイブのような振動を始めた。

 

「ん゛っ!?♡ お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ!♡♡」

 

 膣壁と腸壁への不規則な刺激。波を打つように、穿つように、壁を擦り上げるように。様々な快感が一瞬にしてレンに与えられ、フェイスハガー越しにくぐもった悲鳴をあげる。

 

「んぼっ♡ ん、んんっ!♡ ふ、ごぉ!♡♡」

 

 さらにフェイスハガーの肉塊がレンを責め立てる。ディープスロートの要領で白レンの喉を突き、粘膜が混ざり合い擦れる音が響いた。

 三つの穴を蹂躙され、白レンが倒れる。下半身を刺激されているからか、自然と小さなお尻をあげた無様な姿――――刹那、フェイスハガーと機械モンスターが力技の衝撃波で消し飛んだ。

 

「はぁ、はぁ……けほっ、けほっ! な、何よこれ……き、気持ち悪い。一体何の夢なのよ!」

 

 もちろん、それを成したのは白レン自身だ。動揺して侵入を許してしまったが、夢の中は本来彼女の独壇場。一瞬でも冷静になれれば難しいことではない。

 えずき口内の不快な液体を吐き出し、混乱しながらレンは激昂を吐き捨てた。

 

「アソコとお尻がヒリヒリするし……こんな夢、さっさと抜け出して――――――」

 

 白レンの性格ならやってくれたじゃない、と売り言葉に買い言葉をしてもおかしくなかったが、相手は所詮モンスター。夢の中の出来事だと犬にでも噛まれたと思い、空間を睨み付けながら脱出を選択した。

 

「え?」

 

 だが、一向に夢から覚める感覚は訪れない。レンは口から液体を滴らせ、下着も履かずスカートから少女の禁忌を覗かせる妖艶より淫猥を思わせる姿のまま空間に残された。

 

「なん、で……」

 

 夢魔である白レンは、夢の中では名の示す通り自在に動ける。否、動けなければならないはずだ。

 この夢の主が、白レンより上位の存在でなければ(・・・・・・・・・・・・・・・)

 

淫魔(・・)。こちらも文字通り淫猥な夢を餌とする異種。白レンが偶然入り込んだのは、封印されている(・・・・・・・)淫魔の夢、あるいは意識の中だったのだ。

 淫魔自体に意識はない。だが、淫魔とはそういうものだ。仮に白レンが不幸だったとするならば、想像が人ではなく多種多様な怪物であったこと。

 淫魔と夢魔。同じ条件ならいざ知らず、夢の主と侵入者。なれば、答えは明白――――上位の権限を持つ淫魔の夢で、夢魔の白レンが勝手を出来る理由はない。

 

「っ……!」

 

 言うなれば、悪夢を見せる者が見る悪夢。

 夢から抜け出すことができないと知った白レンは、痛む下半身に鞭を打ち立ち上がって空間内を走った。

 しかし、少女を蹂躙することを目的とした夢に逃げ場などない。ましてや、空間にひしめくモンスターたちから逃げられるはずもない。

 

「きゃあっ!?」

 

 外見相応の悲鳴をあげ、白レンの身体が宙を舞う。見えない何かに引き上げられた少女は、ネットのようなものに仰向けで受け止められた。

 

「も、もう。何なのよ! く、このっ!」

 

 磔られたような格好でもがくレンだったが、空中に張り巡らされた白い糸はレンの衣服や身体に張り付き、引きちぎろうにも硬く粘り身動ぎする度さらに張り付いていくようだった。

 網目状の白い糸。ネットと呼称したが、レンは異なると気が付いた。まるで、巨大な蜘蛛の糸(・・・・)だと。

 さながらレンは蜘蛛糸に絡められた白い蝶。羽ばたくことが許されない哀れな餌。そしてその餌を喰らうのはもちろん――――――

 

「ひ……っ!」

 

蜘蛛(・・)、というわけだ。

 複数の足で自在に糸の上を動き回る巨大なモンスター。食われる、そう一瞬錯覚を覚えてしまう恐ろしい迫力がレンに迫る。

 無論、淫魔の夢に捕食が主目的になるようなモンスターはいない。捕食行動が淫猥に少女を濡らす、というモンスターは存在しているが、蜘蛛の場合は糸の時点で捕獲、捕食の行動を達成している。

 つまりは、蜘蛛は白レンを捕食する気など全くない――――その股間にイキリ勃つ細長い生殖器で、幼き少女を犯すつもりはあるのだろうけれど。

 

「や、やめて! 来ないで!」

 

 言ったところで聞きはしないと理解していても、叫ばずにはいられない少女的な防御行動。白レンはさっきのように蜘蛛を拘束ごと消し飛ばそうと力を込めるが、何故か上手く力が発現しない。

 レンの力の元が弱まっている、封じられている。しかし、彼女がその予測を立てる間にも蜘蛛は少女の幼い身体に覆いかぶさり、機械モンスターの責めで解された膣内へ一気に生殖器を挿入した。

 

「うあぁぁぁぁぁっ!♡」

 

 解されているとはいえ、膣内を襲う衝撃がないはずがない。細長くレンの奥では収まり切らないモノを、無理やり押し込まれる。目を剥いて悲鳴をあげるレンになど構いもせず、蜘蛛は生殖器の抽挿を開始した。

 

「あっ、あぁっ!♡ わ、私が、人の夢で……こんな、ことぉ!?」

 

 自らの主戦場で蹂躙されるという屈辱。汚らしく部位を蠢かせる蜘蛛と顔を突き合わせ、交尾させられている嫌悪感。そういう意味では、うつ伏せで見えない方がマシだったことだろう。

 

「あっ♡あっ♡あっ♡ ん……あっ!♡♡」

 

 しかも淫魔の夢に現れるモンスターだけあり、レンに苦痛以外の感情も植え付けている。屈辱の中に感じる快感。膣壁を擦り上げられ、子宮を突かれ愛液を流す。身体を糸に捕らえられたレンにできることは、堪え切れず喘ぎながらも蜘蛛を気丈に睨み付けることだけだ。

 

(こうなったら……最悪の方法、だけど……!)

 

 だが白レンとて無策で自らを犯すモンスターを睨みつけているわけではなかった。

 力がないなら奪えばいい。夢の中で、白レンならそれが出来る。力を奪ってこの夢から逃げる。

 そして奪う力は、白レンからすれば屈辱以外の何物でもないが、彼女の中に挿入されているモノが限界を迎えた瞬間に放たれる体液。

 

「あ、あっ、あっ♡ ふ、ん……っ、あんっ♡」

 

 口を抑えられず、声を我慢しようとしてもできない。身体の奥から何かがせり上がってくる感覚と、膣内で忙しなく動く肉棒が脈動する感覚。どちらも白レンの知覚は感知した。

 蜘蛛の抽挿が激しさを増し、その先端が奥底に到達した瞬間――――どちらもが弾けた。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

 

 白レンの思考が真っ白に染め上がり、スパークが散る。少女の全てが無防備になる絶頂。愛液が生理現象で吹き出し、奥に不快な白濁液の流れが出来上がる。

 

「く、ぁ……こんな夢、さよならよ!」

 

 だが、それこそレンの狙い。少しづつ奪っていた力を、射精の隙を狙って一気に取り込む。そして放出し夢から脱出――――するための力が、吸い取られた(・・・・・・)

 

「……あ」

 

 抜け落ちる感覚に、レンの喉が無意識で震えた。

 ここは淫魔の夢。夢魔の白レンが力を吸い取れるように、淫魔も同じことができる。

 それは自明の理だ。もう一度言う、ここは淫魔の夢(・・・・)。そんな夢の中で、少女が喘ぎよがり狂えばどうなるか。

 

 捕らえられた白き蝶は、正しく(エネルギー)なのだ。

 

「きゃ――――っ!」

 

 蜘蛛の糸が消え失せ、重力に引かれた白レンが地面に落ちる。ただし、夢の中の空間に地面と呼べるものがあるとは言えない。

 

「んひゃっ!?♡」

 

 故に、白レンの落下を止めたのは地面ではなく、新たなモンスター。

 青く大きく柔らかい。流動体の塊が自在に蠢くという不条理現象。巨大スライム(・・・・・・)の頭部に当たる部分に、白レンは下半身を呑み込まれていた。

 

「なに、何なのよぉ……降ろしなさい! ヌルヌルして、上手く掴め……んあっ!♡♡」

 

 腰より上はまだ自由が効くが、スライムの表面を掴んで身体を引き上げようとしても、滑り、呑み込まれかけと全く上手くいかない。

 加えてスライムの体内と呼べる半透明の中に下半身が呑み込まれ、白レンをえも言えぬ感触が襲った。重い液体が常に身体に絡みつき、まさぐるような感覚。蠢く水、というそのままな表現がよく似合ってる。

 

「ひゃぁ♡ あ、ふぁっ♡ あんっ♡♡ あ……お、おほっ♡♡ い、いや、こんな声んほぉっ!♡♡」

 

 靴の中まで滑り込まれ足裏を擽られ、太股を撫で回すように揉みしだかれ、秘部の膣内で暴れられ、尻穴を貪られ意味もわからず声をあげる白レン。

 さらには腰部から巨大スライムにゆっくりと呑み込まれていき、首から上を残して完全にスライムの体内へと身体を差し出してしまう。

 

「あぁ♡ そこ、だめ♡ やめな……いひっ♡ 胸の先っぽ、包まれ……ひぇっ♡♡ おっ、おっおっ♡ んほぉ!♡♡♡♡」

 

 手の先から性感帯まで。容易く服の下に潜り込んだスライムが蠢き、子供そのものな白レンの乳房を弄ぶ。勃ち上がった乳首を包み込み刺激し、秘部と尻穴を含めて激しく波打たせ、絶頂へと誘った。

 舌を突き出し、スライムが入り込んだ白い靴の先をピンッと跳ねさせ達した少女は――――遂に頭を含めた全身をスライムに呑み込まれてしまう。

 

「っ!♡ っ、っっ!♡♡ 〜〜〜〜〜〜っっっ!♡♡♡♡」

 

 夢の中だからか、息は続く。しかし、開いた口の中を、鼻の穴まで意志のある液体が入り込み暴れられた挙句、耳から入り込んだスライムが鼓膜から脳髄に響くような独特の粘液音でレンの思考を掻き乱す。

 文字通りの全身、可憐な面の鼻穴すら大きく開かれ遊ばれ、脳すら直に触れられるような不快感と拒絶感をもたらされながら、それでも白レンは絶頂を繰り返す。

 

「……おっ♡ おぉ……っ♡♡」

 

 長い時間をかけて全身への快楽責めを受け、スライムの青い液体混じりに吐き出された白レンは、ビクビクと身体を痙攣させうつ伏せで動けなくなっていた。

 

「はぁ……はー……ひゃあっ!?♡」

 

 息を絶え絶えに、夢の中だとわかっていてもようやく得られる新鮮な空気を求める白レン。だが、モンスターたちは次から次へと白レンを責め立てる。

 今度は蜘蛛糸のような見えない何かではなく、明確に形を持ったモノに白レンは足を掴まれ、逆さ吊りで持ち上げられた。

 

「は、離しなさ――――ひぃっ!」

 

 逆さ吊りで下着がなく、秘部が丸見えの下半身を隠すため必死にスカートを抑える白レンだったが、目の前に飛び込んできたモンスターに恐怖の悲鳴をあげてしまう。

 縦長の胴体から飛び出し蠢く無数の触手。ローパーと呼ばれるモンスターが、白レンを品定めするかのように逆さ吊りにしていた。粘液がたっぷり染み込んだ触手で頬を撫でられ、白レンは気味の悪さとねっとりとした感触に恐怖を抱き、顔を真っ青にして口を開いた。

 

「き、きもちわるんぼぉっ!?」

 

 その気持ち悪い触手が口内を完全に塞いだ異物感と嫌悪感は、フェイスハガーを超える衝撃であったことだろう。

 さらにローパーの触手は数を増やしエスカレート。片足だけでなく両足を絡め取り、逆さにしたまま足を無理やり開かせる。力を使えなければ普通の少女の筋力しかない白レンが抗えるはずもなく、下半身丸出しで足をおっぴろげた純白の少女ができあがる。

 まだ終わらない。スカートを抑えていた両手を絡め取り、男根を扱かせるように触手を手に握らせ動かす。衣服の胸の部分だけを剥ぎ取り乳房を開帳。これまでの責めでビンビンに勃った乳首を、触手の先端を開き無数のイボがひしめく触手口で喰らいつき先端に集中攻撃。

 

「んぶっ♡ んぼ♡ おっ♡おっ♡ おごぉ!♡ ――――お゛ぉ゛ぉ゛っ!♡♡♡♡」

 

 トドメに秘部と尻穴に無数の(・・・)触手が侵入した。敏感な部分を責められてから、二穴への激しすぎる侵入は、ぷしゃあ、と少女の外見に相応しくない立派な潮を逆さ吊りの下半身から吹き上げさせるに至る。

 

「……ぉ゛♡ ぉ゛お゛♡♡ う゛ぶっ♡」

 

 逆さ吊りで半分白目を剥いて濁った悲鳴を触手の隙間から零す。強制手コキをさせられた触手の先からは白濁液がぶちまけられ、美しい純白だった白レンの衣服を濁った白色で染め上げていく。

 喉が塞がれ乳首は無数のイボの中で神経を尖らせ、なだらかな腹は触手の侵食で中からボコボコと蠢き、尻穴は触手が強引に道を開ける度に拡張される。

 それほど快楽にどっぷりと浸かろうと、ここは夢の中。白レンの身体は死に至ることはない。凌辱によって蹂躙される彼女の精神は、保証しかねることだが。

 

「ひゅー……♡ ひゅー……♡」

 

 ローパーから解放された頃には、倒れ伏せて言葉もなく呼吸だけを求めるまでに追い詰められていた。

 衣服は白濁液が染み込み濁った白色へ。髪にまでべったり張り付き、曲げられた足の間にはぽっかり開いてしまった尻穴が空気に当てられ腸肉を蠢動させている。触手口のイボに散々嬲られた乳首は痛いくらい大きく勃起し、呼吸する口からは涎が滴る無様な姿。

 

「っ!?」

 

 だがそれでも、うつ伏せで次に迫り来るモンスターを見た白レンは、恐怖で顔を引き攣らせて立ち上がった。

 巨大な触手、言うなればワームと呼べるものが、液体を滴らせる肉壁を見せつけ彼女を呑み込もうとしているのだから、恐怖を感じることができる白レンの思考能力はまだ正常と言えるものだろう。

 

「は、はっ……いや、い――――ん゛ぶぅお!?♡♡」

 

 しかし、満身創痍で鈍足の白レンがモンスターから逃げられるはずもなく、背を向けて逃走した状態で呆気なく頭を呑まれてしまった。

 

「んーっ! ん、んんんんんっ!!」

 

 生々しい肉塊が全方向を密閉して取り囲み、身体が浮き上がった恐ろしさで白レンは力を振り絞って抗う。

 その暴れ方は始めの比ではなく、全身で暴れ両手で外側を渾身の力で攻撃。が、やはり少女の素の力など通用せず、肩口を呑み込まれ腕も強制的に畳まれ、上半身は完全に肉塊が締め上げ舐め上げのワームの中に包まれてしまった。

 ぴっちりと密着して浮かび上がったレンの上半身。残すはスカートより下の下半身のみ。

 

「んむーっ!♡ んむむむぅっ!♡」

 

 それは根源的な恐怖による衝動。思考ではなく本能がもたらす最後の足掻き。

 なりふり構わず足をばたつかせ、スカートが翻りノーパンの下半身が丸見えになろうと気にも止めない。そもそも、それを観測するだけのレンの視界はゼロ距離の肉壁で塞がれ正気を無くしている。

 ばたつかせてダメなら、無様でもなんでもいいと足を大胆に開いて抵抗。少しでも呑み込まれまいという抗いの心はガニ股という形で現れ、ワームの口からノーパンガニ股の下半身だけが飛び出す無様な光景となった。

 

「ん゛む゛ぉぉぉぉぉっ!♡」

 

 だが止まらない。生肉の感触を感じる肌の部位が増え、粘液のぶっかけと言わずに肉から直に粘液が絡み付く。

 恐怖が行き過ぎて失禁。しかし放尿すらワームは喰らい尽くして――――等身大の白レンが薄いピンクの表面に浮かび上がり、ずりゅずりゅと奥に飲み干していった。

 丸呑みにされた白レンがその狭苦しい肉壁から解放されるまで、そう長い時間は必要としなかった。

 

「あ、ぅ……♡」

 

 口から腹の中へ。ワームの胴体に当たる肉塊の中へと排出された白レンは、体液の池とも呼べる場所に打ち捨てられる。

 白レンがどうにか辺りを見渡せば、口の中と同じ肉壁がドクンドクンと脈打つ気色の悪い空間だけが目に映った。立ち上がって脱出を――――などと思う間に、体内の触手に絡め取られてしまう。

 

「離しなさい、よ♡ もうめちゃくちゃじゃない……いや、気持ち、悪いぃぃぃっ!♡」

 

 体内を自在に操る何でもありの怪生物(モンスター)。失禁を晒しても口を開けるのは、白レンが元来持ち得る饒舌故だろう。

 しかし、自身の両手両足が肉壁に呑まれる(・・・・)感覚に悲鳴をあげてしまうことから、決して幸運とは言えない。両手両足がまるで肉壁と一体化したような感覚と、胴体だけが突き出しにされる恐怖感。

 乳首は勃起して吹き曝し、スカートの下は愛液を垂れ流す卑猥な秘部が丸出し。そんな肉壁に囚われた見るからに凌辱対象である少女の股座に、壁から生えた触手が添えられた。

 白レンの小さな股の全体を捕捉できてしまう、表面に大量のイボが誂られた触手を。

 

「ま、待って……まちなさあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♡♡♡♡」

 

 ぞりゅりゅりゅ! 乳首を責めたイボの比ではないものに秘部を一気に擦られ、白レンは首と身体を全力で逸らして絶頂。

 弱い部分を擦られて強制絶頂。その連続(・・・・)。そう、一度と言わず二度三度、ごし、ごし、ごしと入念に白レンの秘部をイボ触手はブラシを当てがうようにスライドさせる。

 

「あひぃぃぃぃっ!♡♡♡♡ あへっ♡ へっ♡ へっへっへっ♡♡♡♡ おっおっおっ♡♡♡♡ らめぇぇぇぇぇぇっ!♡♡♡♡」

 

 白レンの弱い部分など知り尽くしているという動き。触手の動き一つで喘ぎ声を変えさせられ、ひたすら舌を突き出して仰け反り絶頂。

 責められ続ける。やがて乳首にはイボが回転する触手口が噛み付き、尻穴にはイボが両面になった太い触手がぶち込まれ、こちらも高速で回転し腸肉を激しすぎるブラッシングに処す。

 

「んっほおぉぉぉおぉぉおおぉっ!?♡♡♡♡ あへっ、はへ、ひゃめむほぉ!♡♡♡♡ う゛お゛っ♡ お゛ッ♡う゛♡ ごしごしむりう゛お゛――――ッ!♡♡♡♡」

 

 秘部、乳首、尻穴を全て性感帯として弄ばれ、喉を痛めてしまうような重く濁った嬌声を発する白レン。

 だが夢の中でならば喉を痛める心配などない。正気を保ったまま、モンスターに蹂躙される自身を永遠に(・・・)語ることができるだろう。

 

 力を奪い、吸収される。白レンがイキ続ける限り循環する永久機関。淫魔の夢の中で、白レンは永遠に犯され続ける。

 身体の心配はない。夢の中はあまりにも自由だ。衣服も自在に変えることができる。白レンの正気が失われれば巻き戻すことだってできる。永遠に、淫らな夢を続けられる。

 

「イグッ!♡♡♡♡ イグッ♡イグッ♡イグッ♡♡ いぐイグいぐぅ!♡♡♡♡ イグゥゥゥゥゥゥ――――ッ!!♡♡♡♡」

 

 だってここは――――時間の兎に追われることのない、夢幻の世界なのだから。

 幼く淫ら。純白にして淫乱。夢魔の嬌声は、途切れることなく夢幻の世界に溶けていった。

 

 

 






私白レンで一番好きなのは七夜と何か色々逆転してるけどまあいいか!でイチャつくところです。私は元々純愛系専門です!信じてくれよぉ!
実際書いてる量は純愛系の方が圧倒的なんですけどね。まあこの二人よろしくどっかひねくれてたり簡単にはならない系が最大の好みなのですが。それはそれとして陰茎が苛立つ……するのは無様下品系が圧倒的ではある。

フェイスハガーはやったことなかったなぁと。機械系下着はやってみたかったなぁと。後者が進化したら足を繋げて拘束されたりパイプ気味に二穴に挿入されてたりとしそう。
蜘蛛は解説するまでもなく、スライムは普通にやろうと思ったんだけど、そういえば改造系の格ゲーで巨大スライムに身体呑み込まれてるのあった気がするなぁと沈んでいく感じに。ローパーも王道。ワームは今まで使わなかったのをせっかくなので解禁。肉壁は迷ったけどゴシゴシでフィニッシュ。
なかなか多量な責めになったのではないでしょうか。独壇場の夢の中で永遠に犯される……ふふ、良い(恍惚)

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ではまた次回〜。


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アルクェイド・ブリュンスタッド(アナルゼリー、特殊放屁、馬姦、快楽堕ち)

あの接戦を勝ち抜いたのと素晴らしいプロットがもらえたのとお下品モチベが噛み合って生まれた怪作。渾身の一発になりました。反応薄かったら承認欲求モンスターとしては悲しいけど大体言った時は狙ってるって感じで上手いこといかないわね。作品で判断してもらうしかねぇ!

まあ私の承認欲求はともかく、アンケートを勝ち抜いたアーパー吸血鬼にして自然のとんでも精霊、そして月姫のメインヒロイン、アルクェイド・ブリュンスタッドのお下品調教快楽堕ちになります。不敬にも程があるな????でもアンケートで票取ってたんだからお下品が読みたいんじゃろ?じゃろぉ?
あ、基準はリメイク前というか主に漫画版イメージです。さすがにリメイクはまだ取り込めねぇ!そんなわけでどうぞ。スパン一日にしてはたっぷりだよ(はぁと)一応1シーンだけザーゲロっぽいのあるのでご注意を。喘ぎ声にはそんな反映されてないし、今回はマジでお尻オンリーです。察して(はぁと)







 

 

「随分と大きく出たものね。一介の死徒風情が」

「ふん。そのように歯牙にもかけん俺如きに捕らえられるほど、貴様は落ちぶれたということだな――――朱の月、アルクェイド・ブリュンスタッドよ」

 

 薄暗い地下の空間に二人。男女が対峙をしていた。

 しかし傍目から見れば対峙、というにはおかしな部分はあるか。アルクェイドと呼ばれた金色の髪に真紅の瞳を持つ女性は、両手を横に広げるように鎖で繋がれ、膝立ちで拘束を受けているのだから。

 息は荒く、とても体調が良いとは思えない。だがそれも、死徒と呼んだ男に何かをされたわけではなかった。それほど、彼女が勝手に弱っている(・・・・・・・・)のだ。それを男は嘲笑う。

 

「くくっ。哀れなものだな。その衝動に身を浸してしまえば楽だというのに」

「――――貴様のように堕ちた人間と同一視される謂れはない」

 

 ――――濃密な殺意。拘束を意に介さないアルクェイドが、その真紅の瞳に金色の色を宿した。

 

「……確かにな。俺のように力を求めねば朽ちてしまう矮小な存在と、貴様という星の権能とでは程度が違う。だからこそ、この機会を逃すわけにはいくまい?」

 

 真祖の姫君。最後の真祖。そう呼ばれる存在こそ、今人から吸血鬼に堕ちた死徒の存在である男の前にあるアルクェイド・ブリュンスタッドその人だ。

 堕ちた同胞を狩り尽くす処刑人。対象を狩り、眠りに就き、再び目覚めて死徒を狩る。時には星の代弁者、星の精霊としてその唇を開くこともあろう。

 故に、一介の死徒が近寄れる相手ではない。少なくとも――結果として彼女自身でなくとも――男以上に凄まじい死徒二十七祖を直近で滅ぼしている。そんなアルクェイドが男と対峙するどころか、捕らえられたことには理由がある。

弱体化(・・・)。彼女は何かしらの事情で行使できる力が限られており、その身を蝕む吸血衝動を抑え込むこと。裡の再生に力を割かねばならず、行動中に迂闊な意識の喪失をしてしまうほどか弱い存在となっていた。

 

「わたしも舐められたものね。この程度の拘束したつもりなわけ?」

 

 が、だからといってアルクェイドが死徒に劣るほどになってしまったのか。当然、そのようなことはない。たとえ魔術が関わる厳重な拘束具であろうと、アルクェイドを縛る鎖にはなり得ない。

 こうして隙を突いた手腕は賞賛に値するものの、拘束としては粗末なものだとアルクェイドは見下した口調でいた。

 

「試してみるか? 貴様は恥辱を晒すことになろうがな」

 

 しかし、死徒の男はあくまでアルクェイドを挑発するように言葉を返す。不自然な余裕に彼女は僅かに眉根を動かすが、選択した行動を揺るがすには至らない。それほどの力を、弱り切っているにも関わらず彼女は持ち合わせているのだから。

 

「あっそ。じゃあお言葉に甘えて――――楽に殺してあげる」

 

 魔眼の金色に底上げされた力が、鎖を軋ませる音を立てて膝をついていたアルクェイドを立ち上がらせようとして――――――ブビッ!♥♥ とおかしな音を下半身から鳴らした。

 

「……は? なに、これっ、何が――――――」

 

 ぶぅっ♥ぶびっぶびっ♥♥ ぷ、ぷぅぅぅぅ♥

 

 一度途切れた時、我慢を試みた。しかしその甲斐はなく、虚しいほどに間の抜けた音がアルクェイドの尻穴(・・)から飛び出す。その勢いは、彼女の紫紺のロングスカートをふわりと屁圧(・・)で翻させてしまうほどだった。

 

「くはは! どうした、随分と大きく出た放屁のようだが……新手の誘いか? 真祖という存在は聞いていたより低俗で下品だと解釈するが?」

「く、この……こんな、もの……っ!」

 

 ぷぽっ、ぷすっ♥ ブッ♥ブッ♥ ブーッ!♥♥

 

 死徒の挑発に怒りと羞恥の色を顔に浮かばせたアルクェイドが、力の行使を望むように不自由な身体を捻る。だがその分だけ、スカートの後部に大きな空気が現出された。抜けるような音から力の入った品のない音。およそ美女と呼ぶに相応しいアルクェイドに似合わない、断続的なオナラ(・・・)

 

「貴様、まだ気付かぬのか? それほど弱り切った貴様のために、見せてやろう」

 

 力を行使しようとする度に放屁をするアルクェイドの痴態を嘲笑いながら、男はそんな彼女とは裏腹に自由な力の行使をしてみせる。

 指を軽く振り、アルクェイドのスカート、パンスト、下着に至るまで切り刻む。上半身の白いハイネックだけを残したセミヌードに剥く。無論、死徒に局部を見られて動揺するほど生易しい存在ではないアルクェイドだったが、直後に現れた魔術の鏡に映った己の臀部に目を見開くことになる。

 

「な……!」

 

 映し出されたアルクェイドの美しいヒップ。放屁を放つ菊門を中心として淡く光る円状の淫紋(・・)

 卑猥で淫猥。人間で言う恥の部位に当たる肛門を中心とした魔術的な要素を持つ紋様。そこでようやく、アルクェイドは自身の身体にくい込んだ異常を察したのだった。

 

「魔術……固有結界!? けど……っ、あなた、わたしの身体を……!」

 

 固有結界。それはアルクェイドが持つ、世界と繋がり自然を変貌させる『空想具現化(マーブル・ファンタズム)』の亜流に当たる魔術の禁呪。一部の死徒は能力として行使が可能なため、それ自体は驚くに値しないことだ。

 アルクェイドが驚愕したのは、この固有結界に仕組まれた効果と、それがどういった方法で維持をされているか、だ。人造の真祖であり星と繋がる唯一無二の精霊として知識を持つアルクェイドは、淫紋発覚から間を置かずに全容を理解し、男は今からながら察した彼女をより深く嘲笑う。

 

「ようやく気がついたか? そうだ、貴様の身体を利用させてもらった」

 

 死徒の男は元魔術師(・・・・)。根源を求め、堕ちた吸血種へと変貌した存在。故に、固有結界を扱えること自体には驚きはあれど、受け入れる者が多いだろう。

 だがそのやり方は異質だ。通常、固有結界という異界を世界は許さない。長時間の行使が許されるのは自然の延長である精霊、つまりはアルクェイドのような存在のみ。そして、この固有結界は極一部(・・・)の空間法則を捻じ曲げる。

 もう理解ができることだろう――――アルクェイドという精霊の腸内(・・)と融合した固有結界は、世界を騙して半永続的な能力を行使できる形をしているのだ。

 

「そして、今回は貴様の力を吐き出させることに集中し、定めた。このようにな」

 

 自体を理解し渋面を作ったアルクェイドの腹に、男は複数本の指を押し当てる。

 

「やめっ、く、ぅ!」

 

 ぶっ!♥ ぶぼ、ぶぼぼっ!♥♥

 

 法則を書き換えたこと以外は人のガス排出と変わらない。アルクェイドの身に宿る莫大な力、神秘のマナ、エーテル……そういった実態のないものを無色透明な気体()に変換、排泄させる。

 つまり、今アルクェイドの結腸はこの世でもっとも優れたエーテル変換器。あまりに醜悪で下品な融合炉というわけだ。

 固有結界の宿主ではあれど、能力を操るのは死徒の力。アルクェイドが如何に尻穴に力を入れようと、神秘を下品なガスとして排泄することを止めることは叶わない。

 

「これで貴様を蝕む吸血衝動を擬似的に解決できる。喜ばしいだろう?」

「だれ、が……こんな、ものぉ……!」

「ふん。締りのないケツ穴に気体だけでは寂しかろう」

 

 気丈に振る舞うアルクェイドに対し、男は尚も辱めを続けようとしていた。それは、数多の者が生み出した極上の真祖を不純な()の欲望で穢し尽くす欲望。

 

「ふ、ぐぅぅぅぅぅ!?」

 

 グギュルルルルルルルッ!♥

 

 唐突に訪れる猛烈な腹鳴り。さしものアルクェイドも首を逸らし、鎖を引き裂こうとしていた爪を引き戻して激しく痙攣する。

 淫紋の尻穴が開き、盛り上がる。むり、むりゅ♥と顔を見せたのは、人の汚らしい汚物とは似ても似つかず結びつかない白く輝く流動体。

 

「あ、あ、あ、あぁぁぁぁ♡」

 

 ぶりっ、ぶりぶりっ、ぶりゅ、ぶりぃ!♥♥

 

 だが、行為で言えば人間の排泄に近しい。アルクェイドが知識では知りながら感じたことのない排泄。

 ケツの穴が捲れ、大きなゼリーやスライムと呼べる純白の固体が排便という行為で姿を顕にした。が、その輝きに反してボタ、ボタッ♥とアルクェイドのエーテルゼリーはキレが悪く千切れながら彼女の足元に落ちていった。

 

「む……こちらはまだ効率が悪いようだな。まあいい。ならば貴様の身体を弄び効率を上げるまで――――冷徹な処刑人と聞き及んでいたが、可愛らしく鳴けるようで安心したぞ。アルクェイド・ブリュンスタッド」

「っ……は、く……ぅ♡」

 

 再び呼ばれた名に相応しい真紅の双眸。だがその下半身からは己の力をひり出す滑稽さ。

 彼女の恥辱は始まったばかりだ。これからアルクェイドは冷徹な真祖の姫ではなく――――アナルで感じる変態排便姫へと生まれ変わるのだ。

 

 

 

「あ、くっ……ふ、うぅっ♡」

 

 官能の声と拮抗する低く耐え忍ぶ吐息。相反する声色が聴き心地の良い嬌声となる。

 裸身に剥かれ、鎖で両手を束ねられたアルクェイドが立たせられ尻を突き出した形で拘束し直されている。

 女性としては長身の身体で尻を突き出し、白磁の肌には玉のような汗が、豊満な乳房はプルプルと震え、さらに金の陰毛を蓄えた秘部からは生理的な膣分泌液が滴り落ち酷く卑猥な女体を輝かせていた。 だがアルクェイドを責め立てるのは胸でも秘部でもない。その淫紋が刻まれた尻穴を何度も、何度も穿ち、結腸を削るように乱回転する機械のバイブだった。

 

「うっ……はぁっ♡♡ く、う、うっ♡ いい加減に、しなさいっ♡ こんな、阿呆なことやってないで……あ、くはぁっ!?♡♡♡」

「ふむ。まだ効きが悪いか。ならば……」

 

 魔術師という人種は研究者でもある。その性質が多分に残った死徒の男は、アルクェイドの神秘的な肉体に興味を惹かれていた。手中に収めたとはいえ、探りたい部分はいくらでもある。

 故に彼女の言葉に耳を貸さず、特殊なアナルバイブを強引に引き抜き、次いで天井から垂れ下げられた()を尻穴に引っ掛けた。

 

「ひぃぃぃぃぃぃっ!?♡♡♡」

 

 瞬間、アルクェイドが悲鳴を上げながら素足をピンッ♥とつま先立ちにする。それは尻穴を文字通りのフックで吊り上げた衝撃から逃れるためでもあり、背中にカーブをつけた間抜けな尻上げのポーズを無自覚に余儀なくされる。

 普通の人間なら肛門が破壊される。しかしアルクェイドは普通の人間ではない。ならばこの程度は問題がないと、男は彼女の尻穴、腸壁の奥までくっきりと見えるほど無理やり穴を引き上げられた中身を覗き込んだ。

 

「構造は人間のそれと変わらんか。だが、強度は比ではない。快楽を覚える身体の作りもある。ならば」

 

 固有結界の淫紋、さらにアナルバイブの刺激に光る腸液を滴らせ、生暖かい蒸れた空気を発しながら蠢く結腸。

 エーテル変換器へと生まれ変わった尻穴だが、逆に言えばそれだけだ。効率的とは言えない。アルクェイドの抵抗がある限り、ならば抵抗が出来なくなるような中身に変えてしまえばいい。

 論理的に見えながら、人間的な感情、即ち相手を辱めて楽しむ醜悪な欲求が混ざり合った男。彼は吸血種としての力の一端、その爪を長く伸ばし、アルクェイドの腸壁に侵入させた。

 

「何を――――あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!♥♥♥」

 

 ブス♥と腸壁の一箇所に刺さった爪に、アルクェイドは目を剥いて淫靡な官能の声を上げた。

 無論、刺されたからというだけではない。死徒の爪が結界と呼応し、彼女の結腸にプクッ♥と豆粒ほどのイボ(・・)を生み出したことで、その反応を引き出すに至ったのだ。

 

「あっ♥ あっ♥ あっ♥」

 

 プスッ♥プスッ♥プスッ♥ プクッ♥プクッ♥プクッ♥

 

 先ほどまでと明らかに異なる官能を全面に押し出した声色。彼女の美しい声をBGMにし、男はアルクェイドのアナルの中に歪なイボを幾つも膨らませていく。

 

「ふぁっ♥ ふぁっ♥ ふぁぁぁぁぁ……♥」

 

 そしてトドメにアナル出入口、菊門を円を描くように何度も何度も爪でなぞり、彼女の鋭い真紅の瞳が蕩ける甘い快感を刻みつけながら能力行使を終了させた。

 

「はぁ、はぁ……ふざけた、真似を……! もう絶対に許さない。全部後悔させてから殺して――――――」

 

 縛られた裸身で尚震え上がるような怒気を放つアルクェイドだったが、男は彼女の怒りを完全に無視してアナルフックを取り外し、再度極太のバイブを淫紋輝く肛門に挿入した。

 

「――――おほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 あまりに扇情的な甘美なる声と絶頂(・・)。美しい口を窄め、怒りで煌めいていた金色の目を寄り目にし、無様なオホ顔でアナルの性的絶頂を彼女は覚えてしまった。

 

「お、おおおおおおおおっ!♥♥♥♥ おぉう、おほっ♥♥♥ ほ、ほぉ!♥♥ ぬほ、むほ、んほーーーーーーーッ!♥♥♥♥♥」

 

 しかも一度や二度ではない。アナルの刺激で秘部から潮を吹き出しながら、それがオマケとしか思えない惨めなケツアクメを真祖の姫は味わう。

 バイブのピストンでイボが押し引きされ、強烈な回転がイボを荒く削る。腸壁に仕込まれたイボは一つ一つが陰核以上(・・・・)の感度を持つ。

 本来の彼女ならいざ知らず、弱体化して尻穴への固有結界という間抜けな術を架せられたアルクェイドが耐え切れる快楽量ではない。ピストンの度に下半身から上半身にかけて身体が反り返り、連続どころか一瞬のうちに複数の絶頂を味わうような感覚を与えられてしまう。

 

「ぬほぉ!?♥♥♥ ――――いひぃぃぃぃぃっ!!♥♥♥♥♥」

 

 その上、アナルバイブを乱雑に引き抜かれ、菊門に息を吹きかけられただけで絶頂。イボ同様、嬲られた菊門そのものに効果は及び、彼女のアナルは卑猥な紋を刻まれるに相応しい性感帯の穴へと進化(・・)を果たした。

 

「良い調子だ。このまま拡張も合わせて進める」

「やめ、ろほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥」

 

 バイブを挿入、瞬間連続絶頂。アルクェイドの顔が無様に歪むオホ顔と声――――真祖の姫が堕ちる。堕ちていく。

 

 

 

「むーッ♥♥ む、むぶっ♥♥♥ んぶ〜〜〜〜♥」

 

 くぐもった声。その声をアルクェイドだと判別できる要因は、辛うじて残された彼女の金色の髪だけだ。

 それ以外は、全て赤い布に縛り付けられた。汗ばんだ裸体のまま、彼女は特殊な礼装の布で分厚く包まれている。

 両足はぴっちりと閉じられ、秘部の丘の窪み、腹の前で組まされた腕、豊満な乳房の美しいライン、整った顔立ちを唯一証明する鼻の形。それら全てが真紅の布に包み込まれ、棒のようなもので彼女は固定されている。

 

「ふぶっ♥ふぶっ♥♥ んぶーーーーーッ!♥♥♥♥」

 

 事実上の封印処理をされた彼女の出っ張りはその鼻、乳房、尻穴(・・)。正確には布を突き抜ける光を放つ尻穴に挿入れられたままの回転ピストンバイブだ。

 アルクェイドはそのバイブにアナルとアナルのイボをひたすら刺激され、回転と共に肥大化する術式が組み込まれた淫具によって拡張処理まで受ける。

 休みはない。彼女にできることは喉を鳴らすこと、それだけだ。まるでミイラ女のような姿で、既に彼女は三日三晩放置されている。誰も来ない屋敷の地下で、誰にも知られずアナルをエーテル変換器に相応しいモノへと作り替えられている。

 

「んぼぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥♥」

 

 それは救いを求める叫びか。それとも愛しい男のことを考えているのか。それすらアナルの絶頂感に押し流されてしまっているのか。

 その存在故に、彼女の身体はこの程度(・・・・)で死に至ることはない。だが、彼女がこの世界で目覚めた短い時間の中で爛漫さを得た人格は、確実に摩耗していく――――四六時中穿ち削りを繰り返すバイブに一ヶ月(・・・)以上耐え抜いたアルクェイドの精神は、間違いなく賞賛に値するものであろう。

 

 

 

 

「……っ、っっ……♥」

 

 彼女が外気、それも暗い地下ではなく確かな〝外〟の空気に身体を触れさせたのは、一月と二十五を数えたその日であった。

 開放されたばかりで裸体は汗に塗れ、冷たい風に冷やされ濃厚なメスの臭いと上気を発している。両手は手前で揃えて鎖で結ばれ、足には厚底のサイハイブーツ。疲弊した彼女にはさぞ動きづらい装備だ。

 

「どうした。外に出ることは望んでいたのだろう? 逃げてみせぬのか?」

「く……!」

 

 それでも、アルクェイドが力を発揮できれば逃げられないことはない。拘束具は手首を縛る鎖と、歩きづらさを感じさせるだけのサイハイブーツ。およそ二月を数える時を得て再会した死徒の男に煽られ、アルクェイドは瞳を金色に輝かせる。

 

 ぶびっ♥♥

 

「あぁん♥♥♥♥」

 

 だが途端、内股になって後ろに突き出した淫紋尻から濃厚な気体エーテルを噴射し、甘い声で身悶えしてしまう。

 どう力を練り上げようと、固有結界が維持されてアルクェイドのケツ穴がエーテル変換器となっている限り、その濃密なエーテルは放屁という形になる。二月に等しい拡張調教を受けたアルクェイドのケツ穴は、ガスが通り抜ける衝撃にすら快感を覚え、股から潮を吹き出してしまう。

 確かに、彼女の精神を蝕んでいた吸血衝動からは一時的に解き放たれた。が、今の身体はそれ以上に問題がある。今のアルクェイドは、この男のためにエーテルをひり出すだけの肉体しか持たない。屈辱に顔を歪ませながらも、敵わない。

 

「そこの柵に手をついて、ケツ穴を開け」

「……絶対に殺してやる」

 

 だからあれほどの責めを受けながら口では反抗するものの、行動は逆らうことを選ばない、選べない。

 調教の疲れで逆らう気力が湧いてこない上に、下手をすればまた礼装に包まれて地獄のアナル調教に逆戻り。否、それ以上のことすらされてしまう。本来の力ならば、そう考えながらも今の自分の境遇を理解して逆らわない聡明さを、残念ながら(・・・・・)アルクェイドは持ち合わせていた。

 

「ふ、んんんんんんっ!♥♥♥」

 

 広大な敷地の庭、設えられた柵に手をついたアルクェイドが、突き出した尻の括約筋のみを酷使して肛門を無理やり開く。

 両手は鎖で手首を纏められている上、柵に手をつけと指示された。そのためアルクェイドが肛門を開くには、自身の尻に込める力のみで行う必要があった。

 

「は、はっ♥ これで、満足かしら?」

 

 ぐぱぁ♥

 

 もっとも、二月を費やしたアナル調教は伊達ではない。卑猥な音を粘液の糸を繋ぎながら立て、アルクェイドはもはや腕を入れることも容易くなった特大のケツ穴を括約筋のみで開いてみせた。

 強がるように笑みを浮かべ、肩越しに男を見やるアルクェイド。しかし、彼女は気づいているだろうか。もしかすれば、滴る汗と合わさり気がついていないかもしれない――――二月ぶりにモノを失い、腸液を期待するように垂れ流す自身の淫らな尻穴に。

 

「これを噛め」

「むごっ……なに、これ?」

 

 否、彼女は知識としては知っている。口外の奥にくい込み、アルクェイドの可憐な顔を紐のようなもので彩る。人が着ければSM用の淫具に見えるが、それは〝ハミ〟と呼ばれる馬具(・・)だ。

 だから彼女の問いかけはこうだ。どうして、こんなものを自分の顔に与えるのか、その意図が読めない。

 

「出ろ」

 

 しかし男はアルクェイドの問いかけには答えず、魔術の陣を敷きある眷属を呼び出した。アルクェイドの現代では存在し得ない濃厚なエーテルを活用したのか、労力や時間というものをかけずに彼はその動物(・・・・)を彼女の真後ろに出現させたのだ。

 

 それは()。幻想種ではなく、ましてや竜の類いでもない。単に巨大化し、獰猛になっていることが見て取れるだけの馬種。意外なものが呼び出されたことにアルクェイドは目を細め、ケツ穴に入り込む風の刺激に痩せ我慢をしながら声を発した。

 

「なに、その馬は? 王族らしく私に乗れっていうの?」

 

 ――――ここで彼女がその意図を察せなかった原因を読み解く。

 一つは経験不足。知識はあれど、現代のあらゆるものに触れたことのないアルクェイドには経験が不足している。故に結論を否定(・・)した。

 二つ目は認識不足と疲労。そんなことはありえない。そんなことはしない。二月にも及ぶ拘束調教はアルクェイドの思考を大きく鈍らせていた。

 

「いや――――乗られる(・・・・)のは、貴様の方だ」

 

 そんな鈍ったアルクェイドが事態を察したのは、巨大な馬が覆いかぶさり、腕どころではない丸太のようなペニス(・・・・・・・・・)を彼女の尻穴目掛けて大きく振り被った瞬間のこと。

 

「なっ、ちょ、待って! 待って待ちなさい! やめて――――――」

「歓喜しろ。貴様の広がったケツ穴に相応しいモノだ」

 

 そうして、何もない寂しさを感じていたイボ腸壁を見せつけていたアナルに、凄まじい重量と太ましさのペニスが突き刺さった。

 

「おごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 ボコン♥とケツ穴に挿入された馬チンポがアルクェイドの腹に浮かび上がる。足や尻を上げることなく受け入れられたのは、厚底のサイハイブーツが意味を為しているためだ。

 人間ならばショック死する衝撃も、夜のアルクェイドは死という概念と無縁。月明かりに照らされたハミを噛み締める二匹の馬(・・・・)は、あまりに熱烈な交尾を開始した。

 

「イグイグゥ!♥♥♥♥ おほっ、ぶおっ、お゛っ!♥♥♥ お゛ごっ!♥♥ ペニス、馬チンポ、だめっ、ケツ穴、気持ち、よすぎぃ!♥♥♥♥♥」

 

 淫紋から知識を流し込むものでもあったのか、それとも彼女が持ち合わせる知識にそういった卑猥な単語を組み合わせたのか。絶頂宣言と馬の性器を叫びながら、可憐さが台無しなほど崩れ去った顔で彼女はよがり狂う。

 全力でアルクェイドの肛門を突き上げる馬の丸太ペニス。腸壁のイボが全て押し潰され、菊門は引き伸び擦り上げられ、腹にグロテスクなペニスの形が浮き上がり、秘部は潮をシャワーのように吹き出し止まる気配を見せない。

 それが十数分と続けば、アルクェイドの嬌声に悲鳴と懇願が入り交じるのも仕方がないだろう。

 

「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!♥♥♥♥ イグッ!♥♥♥♥ イグの、尻、ケツ穴アクメ止まんない!♥♥♥ やめて、とめてぇ!♥♥ い゛ぎぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ッ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 アルクェイドのケツ穴を捲り上げては穿つ馬チンポ。悲鳴だけを聞き届ければ、ハミを着けられて馬に見立てられた美しい女性が本物の馬に犯されている凄惨な場に思える。

 

「何を言っている――――動いているのは貴様だ」

「お゛?♥」

 

 だが、間抜けなオホ面でアルクェイドは動きを止めた。止めようとした、の間違いか――――動きを止めた馬に対し、一心不乱に腰を振るケツ穴狂いの姫君がそこにあったのだから。

 

「う、そ……お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 馬が動きを再開する。迎え腰でペニスを受け止め、白目を剥いて絶頂をするアルクェイド。

 

 ドブ♥ブリュ♥ ドビュルルルブビュルーーーーッ!♥♥♥

 

「ぬ゛ほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 馬のチンポの射精で絶頂し、腹がはち切れんばかりに膨張する。だが、アルクェイドが渾身の叫びを繰り出す間にも、馬は射精を続けながら彼女のケツ穴を犯し続けた。

 

「お゛ぬ゛ぼぉ゛♥♥♥♥ お゛う゛♥♥お゛♥お゛う゛♥♥ ほ、ほんぎっ!♥♥ お、おぼ、ごぼぉ♥♥ ぶ、ぼ……ぶお゛お゛お゛お゛♥♥♥♥♥」

 

 腹に溜まり、それでも止まらない。真祖の許容量すら超えた馬ザーメンはその口、鼻から溢れ出す。なお止まらない。アルクェイドの絶頂も止まらない。足腰が馬鹿になろうと、膝が品のない曲がり方をしようと、あまりに大きなペニスが支えになってアルクェイドを絶頂から逃れさせることは一瞬たりともない。

 数十分、数時間、夜が明けるまで――――陽の光が差し込み始め、仄かに明かりを灯し始めるその瞬間まで、アルクェイドのケツアクメは止まることを許されなかった。

交尾相手(巨大な馬)が元いた空間へと回帰し、ようやくアルクェイドに休息の時間が訪れた。拘束時間から換算すれば、それこそ二月に及ぶ時間を超えた安らぎだ。

 

「……ぉ、ぉ……ぉ♥」

 

 とはいえ、これまで起きていたどの時間より濃密な時を過ごしたアルクェイドに、それが休息と思えるものであるかは怪しいものだろう。

 ザーメンを溢れ返す特大ケツ穴を大きく掲げ、ハミが押し流されて外れた素顔を馬の精液塗れの地面に突っ伏し、彼女が持ち得る神秘性など皆無な間抜けポーズでは、休まるものも休まらない。

 

「穢らわしいな。その身体、自らで洗い流すがいい」

「おひょおおおおおおおおおおおおおおッ!?♥♥♥♥」

 

 ぶびぶりぶびゅぶぼ!♥♥ ぶぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥

 

 その上、淫紋を操作され、エーテル放屁を利用したケツ穴ザーメン噴射をさせられ、アルクェイドは惨めに掲げたケツから雨のように降り注ぐ馬のザーメンに埋もれるようにその意識を断絶させた。

 

 ――――そんな彼女が意識を取り戻したのは、おおよそ数時間後のこと。

 

「……も、う、いいでしょう……こんな、こと……もう……」

 

 数時間もと言うべきか、二月に及ぶ責め苦を僅か数時間でというべきか。どれほどの無様――――ザーメン放屁をぶちまけた格好のまま痙攣し、何とか死徒の男を見上げるしかなく、戦うことすらできなかろうと、アルクェイドは真祖の姫。

 動くことだけならできよう。そして、惨めで無様になったアルクェイド・ブリュンスタッドへ、

 

「よかろう――――俺の目的は、達した(・・・)

 

 死徒はあっさりと、その貴重な真祖の解放(・・)を宣言したのだった。

 

 

「悠久を生きる貴様からすれば短くあったが、世話になったな。案ずるな、俺から会いに行くことはもうない」

「あ、そ……な、ら……もう、二度と……会うこともないわ……」

 

 立ち上がり、サイハイブーツを脱ぎ捨て、惨めな身体になりながらフラフラと森の中へと消えていくアルクェイド。

 本当に解放された安堵感から、必ず殺すという復讐心さえ忘れている。いいや、力を取り戻した時に必ず。それとも、言葉通り二度と会わないことを願っているのか。

 男に立ち去っていく裸身の美女の心はわからない。だが――――――

 

「俺からは、な」

 

 醜悪に笑い、閉じ始めた(・・・・・)淫紋尻を見送る男は、あの感覚を覚えた姫の心が手に取るように理解できていたのかもしれない。

 

 

 

 

 二人が再会したのはそう長くない時、数字に換算すれば168時間、日数では7日。魔術の工房も兼ねている屋敷の扉をアルクェイドが強引に押し開いた日のことだった。

 

「奇妙な来客だ。何用か、真祖の姫」

「……っ!♥」

 

 強引に、と言ってもアルクェイドは力を使っていない。この屋敷に至るまで、アルクェイドを邪魔するような罠はなく、主の男もまるで彼女が来ることを読んでいたかのように出迎えた。

 それでいながら白々しく言葉を吐く男に、見たこともない限界の形相で開いた扉に寄りかかったアルクェイドが声を発する。

 

「何用? わかってるでしょ――――」

 

 そう言って彼女は、スカートとパンスト、パンツを全て脱ぎ捨て(・・・・)、男に向かって恥ずかしげもなくその美尻を向けながら両手で開いて見せつけた。

 

「早くわたしのアナルを解放しなさい!♥」

 

 力強く宣言しながら、その中身と格好は醜態極まる滑稽な姿。とても真祖、唯一にして純粋な吸血種の姫とは思えない恥じらいを投げ捨てた光景。

 広げたケツに輝く淫紋に、硬く閉ざされた菊穴。ぎゅうぎゅうに収縮し、指を入れようと試みても、渾身の踏ん張りと力を込めようと空かしの放屁ですらひり出せない閉ざされたケツ穴。

 あの日、アルクェイドが男に見逃され、惨めな敗走を余儀なくされて以来、彼女はその尻穴に何かを挿入れることは愚か、出すことさえできていなかった。

 彼女であれば困ることはない。永遠の吸血種、人間的な排泄などとは無縁のアルクェイド・ブリュンスタッドであれば――――しかし、惨めなエーテル変換器の結腸を抱えたアルクェイドは違う。

 

「もうだめ♥ お腹がすごく痛いの♥ お尻にどんな力を込めても開かないから、オナラもあの気持ちいいゼリーも出せない!♥」

 

 ゼリーどころか放屁すら出来ない。それなのに自らの膨大な力の一部分はエーテル変換が進み、溜まったものをひり出せない腹は膨らみ、激痛が襲う。

 だが、そんな理由は建前だ(・・・・・・・・・)

 

「今なら全部許すわ♥ 命だけなら助けてあげる♥ だから早く、はやく、はやくぅ♥ わたしのケツ穴からエーテル大便させてぇ!♥」

 

 フリ♥フリ♥フリ♥フリ♥

 

 ケツを両手で開き、封印肛門を開いてもらうために下品なケツ振り。言葉だけはまだ上位者でいるが、身体はとっくに堕ちて(・・・)いた。心は、それ以上に堕ちていた。

 身体だけならまだ再起のしようがあろう。だが、排泄できないことが苦しい。なにより、排泄できないことでケツアクメが味わえない事が辛くてしょうがない――――そんな考えを持ったアルクェイドは、もう二度と無慈悲な処刑人には戻れない。

 倒すべき堕ちた同胞にケツを振り、懇願する。あまりに哀れな末路を辿った真祖の姫――――目的を達成した(ケツアクメにアルクェイドを狂わせた)彼は、そんな彼女に上位者(・・・)として言葉を投げかけた。

 

「許す? 許すのは俺の立場だ。願うのなら相応の態度というものがあろう? まあ――――条件を付けて、許してやらんこともないがな」

 

 そう言って、アルクェイドに勝ち誇った笑みを見せつける死徒。真祖の姫を、死徒が脅迫する。ありえないことをしながら、アルクェイドは恐怖と期待に顔を引き攣らせ、それでもこくりと頷いてしまった。

 

「――――お願いします♥」

 

 しばらくの後、何もかもが変わってしまっていた。

 アルクェイドの衣服は白のドレスに青のスカート。彼女が持つ真祖として本来の姿、即ち正装のようなものだ。

 その大事なドレス、姫として真の姿を晒しながら、彼女は頭を下げている(・・・・・・・)。這い蹲れ、頭を垂れて許しを乞え。そう跪かせる立場のアルクェイドが――――一介の死徒如きに王族のドレスで土下座をしていた。

 

「糞詰まりの肥溜め真祖に排泄の許しをお与えください♥ クソザコアナルで偉そうな口を聞いたケツ穴エーテル脱糞女に慈悲をください♥ どうか、排便姫(・・・)であることを認めたわたしに、排泄許可をお願いします!!♥♥♥♥」

 

 金髪を念入りに擦り付け、荘厳で美しいドレスを着こなしながら土下座で誠意を見せつける。もう彼女の頭の中には自らの為すべきこと、此度の目覚めで得た喜び、関係、そんなものは何一つ残されていなかった。

 ただ排泄を求めて頭を下げ続ける無様で惨めな思考と衝動だけが、アルクェイド・ブリュンスタッドという永劫であるが故に憐れなエーテル変換器を突き動かしていた。

 

「面を上げろ」

「はい♥ あ♥」

 

 土下座したまま顔を上げたアルクェイドの眼前に、彼女の尻を映した鏡が対峙した。スカートの中を透過して映し出された本物の尻であるということは、今も戒めを受けながら必死に菊門を開こうともがくその動きの連動から証明が為され――――そんなケツ穴の戒めが、不意に解かれた。

 

「お――――」

 

 一週間ぶりに肛門の自由が許された。その感覚を即座に感じ取り、アルクェイドは歓喜の表情を浮かべて尻穴に力を込める。一週間ぶりにたっぷりと吸い込むスカート内の空気に、ようやく解放される放屁と便意。

 

「出すな」

「ぎぃ!?♥♥」

 

 それがまた不意に止められた。ただし、今度は魔術的な拘束力を持たない主人(・・)の言葉で、だ。

 

「許可なく出せばまた封印してやろう。今度は一月程度なら躾になるか? それが嫌なら我慢をしてみることだ。なに、先までの時間に比べればぬるかろう」

「ひ、ひぃ!♥ ふぎぃぃぃぃぃ!♥♥」

 

 先程まで全力で開こうと力を込めていたケツ穴に、今度は閉めろと全力で命じる。放屁の一発さえ許されないだろうことを理解し、弄ばれていることも感じている。けれど、アルクェイドには従う道しか残されていなかった。

 

「ふ、ふ、ふー!♥♥ ふひ、い、いいっ!♥♥」

 

 排泄のために排泄を耐える。排泄を許してもらうために、許可が下りるまでガバ穴から極小までコントロールできるようになってしまった尻穴を締め続ける。

 顔は歯を食いしばり我慢を重ね、重ねすぎておかしな顔になっている挙句、涙と鼻水は垂れ流しで可憐な顔が台無しの不細工面を晒す。それでもアルクェイドは耐える。肛門に全神経を集中させ、己に与えられた絶大な権能を排泄我慢という一点のみに――――これが死徒二十七祖にすら恐れられた真祖の姫の堕ちた姿。

 

「許可したら感謝の言葉と宣言をして、エーテルをひり出せ。3、2、1――――――良し」

 

 待ちに待った歓喜の瞬間。取り上げられた排泄の快感を取り戻す刹那を、アルクェイドは屈辱ではなく心からの感謝の念を抱きながら大声を発した。

 

「ありがとうございます!♥ 変態真祖アルクェイド・ブリュンスタッド、エーテル排泄します!♥♥」

 

 ぶぼぼぼぼぼぼぼっぶぼびぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥♥

 

 宣言の直後、地を揺るがすような轟く放屁がアルクェイドの肛門から発せられた。スカート内部を映す鏡には、我慢を解いた淫紋を輝かせたケツ穴が無色透明の気泡を全力で吹き、大きなドレススカートをずり下げんばかりに膨らませる光景が映し出されていた。

 放屁に次いで出てくるモノは、当然この一週間たっぷりと練り込まれた白く輝く彼女の力そのもの、エーテルゼリーだ。

 

「あへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!♥♥♥♥♥」

 

 ぶりゅりゅぶりぶりぶりもりもりもりぼりゅぶぶぶむりむりずるずるずるぅ!♥♥♥ むりむりむりゅ、ぶぼぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥

 

 解放感のあまり、凄まじいアヘ顔を土下座したまま行ってしまうアルクェイド。それ以上に、ケツ穴から現れた極太の純白ゼリーが問題だった。

 凄まじい勢い、凄まじい量で尻穴から滑り出ていく。それはスカート内に溜まり、その大きな膨らみですら収まりきらず、もりもりぃ♥と後部がゼリーの束で盛り上がり続け、しまいには地面にその頭角を溢れ返すまで至った。

 それでも、一週間分のエーテルゼリーは終わらない。星のバックアップを受ける無尽蔵の力を象徴するように、ケツ穴からズルズルと火照った純白ゼリーが溢れ出す。それを一つ切り取ったものでさえ、天才的な魔術師の魔力総量を上回るのだから、まさに暴力的であり冒涜的な光景であった。

 

「その締りのない肛門を締め上げてみろ。そうすればもう少しマシな快感が得られる」

「お、ほっ♥♥ ほっ、ほんぎっ、ふんんんんんんんんーーーーッ!♥♥♥♥♥」

 

 めりめりっ、ぶりゅ、むりゅ、ずるずるずるっ♥♥ ぷしゃっ♥ぷしゃっ♥ぷしゃぁぁぁぁぁッ!♥♥

 

 今度は言われた通りに全力でいきんだ惨めな顔。ただそれによって中のイボと同じだけの感度をした肛門入口をゼリーが激しく擦り上げ、スカート内から外側の地面に流れ始めるほどの連続潮吹きまで行うアルクェイド。

 尻穴に限れば禁忌はない。尻穴以外は美しいままでありながら、彼女はそれ一つで堕ちる。人の身体では得られない、だが人の肉体構造を利用した排泄行為でアルクェイド・ブリュンスタッドという真祖の姫は今ここに死んだ(・・・・・・・)

 

「お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん゛ッ゛!♥♥♥♥♥」

 

 ぶりっ、ぶりゅ、ぶりぶりぶりゅーッ!♥♥♥♥

 

 今ここにいるのは、野太い声を上げて最後の一捻りまで純白の極太エーテルゼリーを大排便したケツ穴狂いの変態姫、アルクェイド・ブリュンスタッドだ。

 一週間分のエーテル排泄を終えた現場は、言葉にすることも躊躇われた。土下座した下半身のスカートはもう使い物にならない、ということだけはわかる。

 

「これから貴様を俺が管理してやる――――そのだらしないケツ穴に命令を下してやることに、感謝するんだな」

「ありがとうございます♥ 真祖アナルの排泄管理、よろしくお願いします♥」

 

 今ここに、一つの主従が完成した。美しいドレスを排便で汚した姫君と、一介の死徒でしかなかった男の――――世界にとってどうしようもなく絶望的な関係が、作り上げられてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 千年城ブリュンスタッド。

 

 アルクェイドが空想具現化で作り上げた、彼女だけの城。力を縛るアルクェイドが純粋な力を行使できる唯一無二の空間。

 そんな何者にも犯されない無二の城を穢すというのなら、当代の主でなければならない。

 

「ふ、ふーッ!♥♥♥」

 

 即ち、自らを鎖で縛り上げるアルクェイド・ブリュンスタッドその人であるということだ。

 数多の鎖は死徒のものとは違う。全て彼女が操るものだ。だからその玉座の真上に自らをM字開脚で縛り上げ、ドレススカートの中身がモロ出しにしていることはアルクェイド本人の意志。

 口には自ら鎖を噛み締め口枷。腕も足も縛り上げ、気が狂った被虐者としてアルクェイドは城に君臨している。そんな彼女がはしたなく開脚で見せつける局部は、どちらも両極端であった。

 秘部、マンコは術式が印された札を何枚も張り付けられ、液体を吸収するその力によって煩わしい(・・・・)行為を省いている。実質、本来の女性器は封印されていた。美しいまま、その処女を捧げることもなく、悠久の時の中で二度と奪われない神々しい局部として。

 尻穴は女性器の美しさとは対極。墳火山、或いはひょっとこやタコの口をイメージさせる5センチほど飛び出したでっぱりアナルで、大きさも色も女性器より大きく黒くと、あれからひたすら酷使されたことが伺えた。もしくは、アルクェイドの意志で変えてしまったのかもしれない。

 

「ふぎ、んぎっ♥♥♥」

 

 そんな醜いアナルをアルクェイドは手足を使うことなく弄んでいる。疼くケツ穴を戒める、慰めるように真っ直ぐな鎖で前後に擦り付ける。

 相変わらず淫紋を輝かせるケツ穴は、硬い鎖が擦れるだけで相当な快感を得られるのだろう。

 

 ぶっ!♥♥♥

 

「ふぶっ!?♥♥ んんーーーッ!!♥♥♥♥ ……ん、ふぅ♥」

 

 しかし、そのせいで耐えていた(・・・・・)エーテル放屁がでっぱりアナルから吹き出してしまう。彼女は目を見開いて鎖を集めると、その脱肛気味のアナルを鎖で締め上げ、エーテルの流出を防ぐ。そのせいで釈然としない形で絶頂をしてしまったようだが、彼女からすれば変換されたエーテルを漏らす方が重大な問題なのだろう。

 その時、肛門を中心とした淫紋が光り、アルクェイドの主人が帰って(・・・)来たことを彼女に告げる。

 

「――――きた♥」

 

 戒めが、我慢(・・)が解かれる。

 

「お帰りなさーい♥ 待っていたわご主人様♥」

 

 鎖から降りたアルクェイドは、主をケツ(・・)で出迎えた。王座に座るのではなく立ち、その背もたれに手をついて肘掛に足をつき、ハート型に大きく切り抜かれた淫紋ケツ穴をガニ股で見せつけ、行儀が悪いを通り越して最高に下品なポーズで彼を自分の城に迎え入れたのだ。

 彼女にとって、ここは己の城でありながら彼の城でもある。なぜなら、ケツ穴を管理してくれる彼は自分の主だから――――故に、こうして王座を立ち排泄用の道具(・・・・・・・・)として扱っても、何ら疑問には思わないということだ。

 

「ああ、なかなか面白いものが手に入った」

「んぐっ、んぐー!」

「むぐ、むごぉ……」

 

 言って、玉座に立ってバックケツでダンスを踊るアルクェイドの前に、死徒の男は真紅の布を手に、その先に繋がれた二人の少女(・・・・・)を引きずり出した。

 一人は青髪ショート。もう一人は布より鮮烈な赤髪のロング。それ以外は、その目しか自由がない。つまるところ、かつてアルクェイドを拘束調教した布と同じものを巻き付けられ無力化され、彼女たちは連れて来られたことが理解できる。

 

「殺しても死なん女と、面白い『略奪』の力を持つ女。貴様ほどではないが、楽しめそうな素材(・・)だ。これからじっくり――――――」

「そんなことよりぃ♥」

 

 ぷっ、ぷぷっ、ぷぴーっ♥♥

 

「早く早くぅ♥ 変態肥溜めの糞垂らし真祖に脱糞許可をお願いします♥ もう我慢できなくて、オナラでオネダリする節操無しのケツ穴が、たっくさんぶりぶりエーテル漏らすところご覧になってくださーい♥」

 

 露出したでっぱりアナルから小刻みに放屁をし、上下左右にケツを振って排泄許可を求める。

 そう、アルクェイドの尻穴は封じられていない。が、だからこそ彼女は我慢を重ねていた。己の主が帰るまで、忠実にその命令を守っていたのだ。

 

「く、くく……変われば変わる。いいや、それが貴様本来の人格か? まあいい、こいつらにも見せつけてやれ。今の貴様の姿をな」

 

 赤髪の少女は美しい容姿でドレスを身に纏ったアルクェイドの穢れた尻穴と行為に驚愕と嫌悪を抱き、青髪の少女はアルクェイドの存在そのものに驚愕をしているようだ。

 しかし、どの道彼女たちは動けない。分厚い布でミイラのように身体を包まれ、身体の凹凸が薄い赤髪とそれなりのものを持つ青髪、どちらも女性のラインを見せつけながら雁字搦めにされているのだから。

 

「はーい♥ 糞の真祖がエーテルうんちを排泄しまーす♥ 菊門開放、脱糞開始!♥」

 

 むりゅ、むりゅぅ――――ぶりゅりゅりゅりゅー!♥♥♥♥

 

 そして二人は目撃した。永遠の美しさを保つアルクェイドの身体で唯一、絶対的に穢された尻穴の先から、太ましい純白の流動体が吹き出し、長く長く飛び出して玉座の間の床にべちゃっ♥と着弾する様を。

 排便姫がひり出す、その美しさと対極に位置しながら彼女が至上の悦びとした、圧倒的な排泄の瞬間を。

 

「ケツ穴をー、締めて開いて締めて開いて♥ 気持ちいいっ♥♥♥♥ 極太のエーテル糞踏ん張るの大好きぃ♥ んほぉぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥♥」

 

 ぶりっ、ぶちゅ、ぶぼぼっ、ぶびっ、ぼびぃっ!♥♥♥

 

 千切れたエーテルゼリーを飛ばすも、腰をくねらせ長く長くどぐろを巻く排便を行うこともアルクェイドの自由。無限に等しい体内のエーテルは、主の命が下らない限りは無制限に排泄を続けられる。

 玉座の背を掴み、恍惚としたオホ顔を反り返らせ、ガニ股で突き出した下品なアナルから排便音を全力で掻き鳴らす。この瞬間こそ、この極限の解放感こそ、アルクェイドがもっとも楽しみとする時間だった。

 

「そのくらいにしておけ」

 

 こうして、瞳を様々な感情で歪ませる新たに捕らえた少女たちの反応を楽しみながらも、そこそこの段階で切り上げさせる主がいなければ、アルクェイドは本当に延々と排便アクメを楽しみ続けてしまう。

 

「あっ、あっ、今日はもうおしまい?♥ やだぁ、もう後100年くらいはエーテルうんちもりもりひり出したい♥ まだ脱糞し足りないのぉ♥」

「他のものも用意してやる。貴様が気に入るようなものを、全てな」

「あはぁ♥ えぇ、それなら我慢するわ♥ じゃあ、ラストスパァァァァァト!♥♥♥ ふぎぃぃぃぃぃ!!♥♥♥♥」

 

 びっぶぅぅぅぅぅう!♥ めりめりぃ、ぶりぶりぶり!♥♥ むりむりむり、ぶりぶりぶりぃ!♥ ぶちぶちぶりゅーーーーーーッ!!♥♥♥♥

 

「変態排便気持ちいい!♥♥ んひっ、大便真祖が糞垂らしてイク!♥♥♥♥ 脱糞アクメイくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥♥」

 

 ラストスパートと称した排便が勢いよくひり出され、全力で締め上げた肛門をエーテルゼリーの表皮がひたすらに擦り上げながら彼女はケツアクメの果てを得て――――ぶぼぉ!♥と最後の一捻りを転がされた二人の少女の眼前にまで飛ばした。

 

『……!』

 

 赤髪の少女は純粋な恐怖を。青髪の少女は、かつての経験からそれでも憤りが勝る強い目で死徒を睨みつける。

 

「ふん。貴様らはあの姫君のように遠慮(・・)はいらんか――――全てを弄んでやろう」

 

 だが、真祖の姫すら堕ちた責め苦に、彼女たちは耐えていられるのだろうか。

 

「排便姫、糞の真祖アルクェイド・ブリュンスタッドの無様エーテル排便を管理いただきありがとうございます♥ これからも私のお下劣アナルを飼い殺してください♥ あへぇ♥」

 

 ぶぼぼぼっ、ぶぼーッ!♥♥♥♥

 

 無様で惨めで下品な汚らしい放屁をするほどにまで堕ちた美しき姫君が、その答えなのかもしれなかった。

 

 

 






段々とお尻の下品な擬音が上手くなってきた気がする今日この頃。これを洗礼してどうすんのって話だがな!

断っておくとエーテル関係はほぼ捏造。姫アルクのエーテルが安定している〜的な台詞からそういうのじゃないとはわかってるんですけど、1番わかりやすいのよ。Fateも令呪超絶過大解釈した同人やエロあるし許して型月警察さん。他にいい表現がマナくらいしかないの。結果生まれたのがお尻オンリー。突き抜けさせてもらったぜ!
シエル先輩はアドリブ。ああここ連れ出せそう→秋葉様も添えようぜ!というその場のノリ。シエル先輩はともかく秋葉様ピンポイントで捕獲してくるのおかしい気もするけど好きだから仕方ないね。シレッと赤髪モードなのも好きだから仕方ないね。全身ぐるぐる巻き拘束とかいう趣味でぶち込んだのがオチでも活かされるとはね。

ちなみに時系列想像は漫画版で教授倒した直後くらい。志貴と別れてる時ですね。ここくらいしかないし、本編じゃないと全力アルクェイドとか無理言うなって課題になってくる。やじゃ、所生全力アルクが負けるのはいやじゃいやじゃ。ていうか竿役が想像できねぇよ。星の声を代弁するようなとんでも吸血鬼どうしろってんだよ。今回はあのイケメンモードは一瞬だけです。書きたいけど所詮は死徒だからね……。
姫アルクも好きなんですがアルクェイド以上にいやどうすんの?感が凄い。作品全体にチートかけるかお祭り作品にしないとどうにもならん。ネクサスはあんなチョロい感じにできたのにうぉっほん!アルクェイドも含めて、ネタがあれば書きたいのぅ。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。渾身の一作!ちなみに命だけなら助けてあげる、とかクッソ情けない無様な台詞は全部あそこにぶち込んでやろうと画策していました。いただいたプロットを完璧に表現出来たと自画自賛します。そもそもこのネタ自体ちょっとした事故で完成したみたいなもんなんだけどな!捨てるには勿体なかったの。
アンケートで接戦してたフェイトもまたそのうち……今は気分じゃなくなってしまった困ったモチベだくそぅ。なのはは割と刺さるキャラ、うーん書かんな!ってキャラがハッキリしてる中でフェイトはもう凌辱するでしょ!みたいなキャラなのでいつか絶対書きたい。あとナンバーズのあの変態スーツ着てるギンガはエロいと思う。お前戦闘員化ほんとに好きね……。
次回は……テイルズリクを形にしたいとは思っているけど、明日に間に合わんかったら書いたまま放置してる妖精騎士ランスロットのふたなり無様人形化をお送りします。アニューで書いた人形化がぶっ刺さったノリでやったけど、ゲテモノすぎて出しどころ見失ってた。このレベル叩きつけたならいけるだろと思わんでもない。どっちが来るかはわかりませんがまた次回〜


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【月姫リメイク】遠野秋葉、翡翠、琥珀(催眠、洗脳、調教、人格排泄)

有償リクから【遠野家当主とその使用人たちが催眠調教で孕み袋にされて人格ゼリー排泄で人生終了するお話】という感じです。

尊厳を冒涜しまくる狂喜乱舞の一作となりました。これでもかなりカットを入れて調節したという恐怖。三人とも無様エロさせがいがありすぎて怖かった。一応リメイク版設定だけどそんなに関係はないと思う。遠野家ルートはせめて数年で出してください(懇願)






 

 

 豪奢と細緻を併せ持つ、赤いカーテンとカーペットで彩られた執務室。

 その真ん中、机に向かい筆を走らせる黒髪の少女。水晶を思わせる明るい水瞳。スレンダーなスタイルに、美麗という他ない顔立ち。その雰囲気からは、高尚な立ち振る舞いが身に染み付いていることを感じさせた。

 

「…………」

 

 ひたすら〝当主〟としての仕事に専念する姿は、当然……というわけではなく、彼女はやけに熱が入っていた。外面からはわからないことであるはずだが、この屋敷で今や唯一の使用人とも言える姉妹ならこの当主、遠野秋葉の変化に気がつけるだろう。

 片や黙して語らず、片やクスクスと笑ってさり気なく秋葉の上機嫌を上手く揶揄するかもしれない。そう、遠野秋葉はこの上なく上機嫌なのだ。

 

「……兄さん」

 

 ぽつりと呟いた相手は〝秋葉にとって〟今やたった一人の兄。七年も会っていない。それでも繋がっている。それを〝呼び戻す〟ために秋葉は全ての仕事を片付けているのだ。

 前当主が理不尽に追い出した人間を、現当主が理不尽に呼び戻す――――どちらにも理不尽には違いない。

 

「やっと、」

 

 ああ、それでもやっとだ。秋葉は当主の座に座ったばかり。その中でできることをした。父の膝元で生き長らえる恥知らずたちを屋敷から叩き出し、為すべきことを為して秋葉はようやく、彼を呼び戻す。

 そのやっとには万感の想いが込められていた。兄に対する愛情。兄に対する後ろめたさ。この期に及んで手元に置いておかねば、せめてその程度はと。

 

「ん」

 

 知らず知らずに熱くなったと秋葉は美しい黒髪を耳に掻き上げ、せっかくの紅茶も残り少なく冷めてしまったと従者に、

 

「…………はぁ」

 

 おかわりを、というところで〝不躾な侵入者〟にため息を吐き、立ち上がった。

 その立ち上がる仕草にさえ染み付かせた優雅が滲んでいる。その歩行に焦りはなく、一種の芸術品を見ているようにさえ思えた。

 

「琥珀と翡翠は後でお説教ね」

 

 侵入者。そのこと自体に秋葉は大した動揺は見せていない。むしろ、使用人たちの不手際を流し目で指摘する余裕すらあった。

 当主の交代に加えて、遠野の家はただの上流階級というわけではない。混血――――業の深さを歴史で積み重ねた家系だ。

 そして秋葉はその中でも『万年に一人の異端』。そうした立ち位置から、狼藉者は掃いて捨てるほど存在している。

 所詮、今回もまたその一端。歓迎し、遠野に手を出すということがどうなるのかをその身体と心に教えてやればいい。

 

 そう遠野秋葉は考えていた。目を付けられた時点で破滅をもたらす領域外の存在だと気付かぬまま――――彼女は永遠に兄と再会することが叶わなくなるのだと、その絶望を知らぬままに。

 

「お邪魔しまーす」

「……!」

 

 2階から長い階段を降りる秋葉の存在を見通し、見計らったように狼藉者は当然のように中央の扉を開け放った。

 堂々と正面から向かってくる大胆とも浅はかとも言える態度に秋葉は驚いた、わけではない。そちらを気にするのなら、彼女が感じるべきは敵の慢心に対する呆れであろう。

 秋葉が目を見開いたのは〝彼〟の容姿だった。黒髪の少年、否、子供。身長は120あるかないか。黒衣のような衣服に身を包んだ、まだ幼き子供の姿。

 秋葉が感情を表にしたのは、如何に優秀といえど彼女もまた幼き身であるからだ。そんな秋葉と比べても圧倒的に小さき容姿。だが、遠野の屋敷内に平然と現れ、秋葉が気づくまで屋敷の厳重なセキュリティに一切の感知を許さなかった。

 

「あら、今日は来客のご予定はなかったはずですけれど」

 

 そういった動揺を一瞬で抑え、秋葉は超然とした足取りで階段を降りながら敵を迎え撃つ。そう、秋葉にとって屋敷に許可なく足を踏み入れる敵だ。

 子供の容姿であろうと関係はない。それで遠野秋葉が油断をするというのなら舐められたものだと、彼女は堂々とした態度で語っていた。

 美脚が一歩、一歩と少年に対して視点の高さと距離を詰める。その仕草すら威圧。いつ如何なる時、距離からも彼女は少年から熱を奪えるだけの力を蓄え歩み寄る。

 

「今すぐ引き返すというなら結構です。ですが、そうでないというのなら相応のもてなしを――――――」

「牝肉の孕み袋風情がよく吠える。その口を縫い合わせて待つがいい、小さき者」

 

 だが、目と目、声と声で交わしてしまった時点で、遠野秋葉の命運は潰えていた。

 先の無邪気な来訪から、威厳、世界を押し潰すような威圧を覚えさせる少年の視線と声。しかし、たとえそのようなものを向けられたとしても、容易に屈する秋葉ではない。

 

「はい」

 

 はずだった。

 だが彼女はピタリと止まった。階段を終えて、その足を寸分の狂いなく揃えて静止。両手を身体の横に付け、命令通り口を縫い合わせて顔と背筋をピンと正面に。

 それこそ、遠野秋葉という少女の美しさを思えば人形のようだ。光を失った虚ろな水瞳でそう感じざるを得ない。

 

「この孕み袋の従者もおるな。来い」

「はい」

「かしこまりました」

 

 二人、呼び掛けに答えた赤髪の少女たち。

 一人は和服にエプロン姿、もう一人は古めかしさすらある俗世に塗れたものとは違う大人しいメイド服の姿で。

 前者が姉の琥珀。後者が妹の翡翠。表面上、琥珀が明るく翡翠が人形のように従順で大人しいが、今はどちらも虚ろな目で少年に従い秋葉の両隣に隙間を開けて並び立った。

 美しい少女たちの人形。そう表現して何ら違和感はないほど、人としての行動を止めた秋葉、琥珀、翡翠。遠野邸の中にいる者のうち、自身の興味の範囲だけを集えた少年は物の価値を確かめるように三人へ視線を伸ばした。

 

「ふむ、当主は少々肉付きとしては弱いが、それもまた一興。此度の孕み袋として悪くない――――さあさあ、お姉さんたち、目を覚まして」

 

 パンッ!

 

 手を叩き、甲高い音色が屋敷の中に響いた。それは三人の鼓膜、脳髄、果ては精神や心といった人としての概念にまで届く彼の音色。

 ビクッと僅かに顔を上げた三人が、フッと瞳に光を取り戻す。

 

「……琥珀、翡翠?」

「あらら、秋葉さまに翡翠ちゃん」

「秋葉さま、姉さん……?」

 

 それによって、三者三様に似たリアクションを取った。自分の真横に見知った顔。意識が唐突に呼び戻され、わけがわからないとお互いを呼び合う。

 その思考、認識は変わらず、だが少年がニコリと笑って少女たちを見上げながら声を発したことで、彼女たちの認識が表に現れた。

 

「ねぇ、お姉さんたち――――お客様が来たのに、そんな格好をしてていいの?」

 

 そんな格好。秋葉は清楚な黒のスカートにシャツといった少女当主に相応しいもの。琥珀、翡翠も使用人として言うに及ばず。

 そんな言動をしてしまえば、常識を疑われるのは少年のはずであった。少なくとも、彼が屋敷に現れるまでは、そうだった。

 

「っ、申し訳ございません、お客様」

「ご無礼をお詫び申し上げます」

「どうか今暫く、私たちのお見苦しい装いをお許しください」

 

 だが、三人はハッとして『やってしまった』と表情を変え、深々と少年へ頭を下げた。侵入者の少年へ、両手を身体の前で組み深々と謝罪をする。

 それは敵ではなく客、それも身分が上の者へと行う謝罪。そうして三人はいそいそと〝衣服を脱ぎ出し〟それを丁寧に折り畳んで自らの横に置いていく。

 

「うんうん、良い子良い子」

 

 ――――あの一瞬で、三人は彼に常識の全てを改めさせられた。

 深い、絶対に解けない催眠だ。一見すれば普通だが、秋葉たちは今彼というお客様の前で許可のない着衣は失礼に値する。遠野家の人間の衣服は、全て彼が管理し要求されたものを着させてもらえる、という非常識な認識が常識となった。

 何もおかしくはない。彼女たちの中で、お客様に失礼なく対応する常識。こうしなければいけない常識というものが根付いている。

 しかし羞恥心を捩じ伏せた、と言えるのかと言えばそうではなかった。常識ではあるが、心のどこかに恥ずかしさを残す三人の様子は様々だ。

 薄いながらも頬に朱色を滲ませる琥珀。男性に触れられることを恐れる翡翠は、その白磁の肌に濃く羞恥が現れている。そして秋葉は、どうしてか芽生える羞恥と不快感、屈辱感を抑えようと必死になっている様子だ。

 口には出さないが、ひしひしと感じられる三人の羞恥と屈辱。それを薄い愉悦の笑みで迎え入れる少年を前に、少女たちが口を揃えて声を発した。

 

『お待たせいたしました』

 

 今度はピタリと、しかして人形ではない生の肉が動くように少女たちは直立で裸体を晒す。その身体を隠していた衣服は下着共々丁寧に畳まれ、彼女たちの脇に添えられた。

 少年が少々肉付きが弱いと語った秋葉の胸。姉妹の毛が整えられた鼠径部の中心。そういった裸体の全てを晒し、羞恥の色を肌に浮かべた少女たちが、今度はゆっくりと膝を地面につけた。

 跪き、三つ指をも地面に――――もう一度深々と、今度は身体を使って頭を下げる。

 

『ようこそおいでくださいました。孕み袋一同、あなた様を歓迎いたし、全力をもっておもてなしをさせていただきたく――――先ほどのご無礼をお許しください、ロプト様♥』

 

 全裸の土下座。身体をしっかりと折り畳み、自身の矮小さ、格下であることを示す行為。声にも甘さが乗り、優秀な当主と使用人であることを過剰なほどに示している。

 もっとも、客を全裸土下座で迎え入れる常識はほんの数分前に植え付けられたものであり、少年の名前に関してもそうだ。ロプトと呼ばれた少年は、脱いだ衣服をも見せつける少女たちの歓迎の全裸土下座挨拶に頷くと、当主である秋葉の頭を強く踏み付けた。

 

「ぐ……」

「いいよ、許してあげる。まあ家畜の行為を許すも何もないんだけど」

「っ……」

 

 自らより小さい少年に頭を踏み付けられ、屋敷の赤いカーペットに顔を押し付ける秋葉。いつもは何気なく自身の足で踏みしめている屋敷の地面、自らの領域となった場に全裸土下座で頭を擦り付ける屈辱的な行為。

 

(どうして……来客への全裸土下座など、当然のものでしょう)

 

 だがそれらは常識だ。秋葉にとってロプトに対する全裸土下座は常識。頭を踏み付けられようと、来客者が秋葉たちを弄ぶのは当然の権利なのだ。

 そう内心で自らに言い聞かせた彼女だったが、頭を踏み付けられる羞恥と屈辱感が拭い切れずにいた。

 なぜ自分がこんなことを。その考えが心のどこかで屈辱の怒りに炎を灯している。そんな秋葉の感情を感じ取り、ロプトはニコリと笑いながら足に力を込めて〝踏み躙った〟。

 

「ひぐっ!?」

「どうしたの、秋葉お姉さん。何か言いたいことでもあるの?」

 

 文句があるなら言うといい。顔面を自らの屋敷に押し付けられた状態で、暗にそう問いかけてくるロプトに秋葉は自身を戒めるように唇を噛み締め、言葉と〝行動〟を起こす。

 

「いえ! 未熟な当主ではありますが、孕み袋としてロプト様に全てを差し出し、全力の奉仕をさせていただきます!」

「そうだよねぇ。何なら、自戒を込めて自分の立場を言葉にしてみたら?」

「はい! 私は催眠で常識を書き換えられたことに気が付かない間抜け女♥ 偉そうな態度で現れた癖に全裸土下座をしている雑魚当主♥ 家畜に相応しい遠野秋葉とその使用人たちです!♥」

 

 フリ♥ フリ♥ フリ♥ フリ♥

 

 崩れた認識に言葉が走り、土下座して踏み躙られた頭より遥か上に掲げられた美尻が左右に揺れて媚を売る。見れば、琥珀と翡翠も揃って桃尻を振る滑稽な姿がそこにはあった。

 

「ふふ、頭のいい孕み袋は好きだよ――――さて、楽しませてもらおうかの?」

 

 絶対的な催眠主が笑う。それは、大切な家族を受け入れるはずだった屋敷に現れた異物。幼き皮を被った怪物によって、全てが書き換わった瞬間だった。

 

 

「おはようございます、ロプト様」

「んー、おはよー」

 

 朝、彫像と見紛う不動の体勢で部屋の入口に立っていたメイド服の少女、翡翠がロプトの起床に合わせてペコリとおじぎをした。

 ロプトが泊まったのは、本来なら少し後、ほんの少し彼の来訪がなければこの家に戻されていたはずの少年の私室。手入れが一番行き届き、尚且つ都合の良い部屋がここだった。

 広大な屋敷の一室だけあって広々とし、ベッドも子供の体格ではかなり余る。もっとも、それは都合が良いことなのかもしれないが。

 

「よろしく、翡翠お姉さん」

「かしこまりました」

 

 起床して子供らしいあくびを放ち、ベッドの端で足を開いたロプト。翡翠は彼の足元に跪き、深々と頭を下げた。

 

「朝勃ちおちんぽの性処理、僭越ながら私の口マンコで始めさせていただきます」

 

 先ほどのようなおじぎではなく、昨日と同じ誠心誠意の土下座。

 一晩を置こうと催眠が解ける気配はなく、翡翠は冷静なまま淫語を口にし、頭を上げた彼女はロプトのズボンに手をかけて〝それ〟を解き放った。

 

「っっ♥」

 

 ぶるん♥ としなりを上げる男のペニス。サイズが子供どころか大人をも超える次元違いのチンポに、翡翠は目を見開く。

 

「ごくっ♥」

 

 デカい。イキり勃つ赤黒い巨根。口に引っ掛かるであろうカリ首。ずっしりと際限なく精を運ぶ睾丸。

 硬く、太く、長く。そして臭い。男性に触れることを極端に恐れる翡翠でさえ、鼻と喉を鳴らしてしまう強烈なオス臭さ、とでも言うのだろうか。一体この客の正体は何なのか、という疑問を極太チンポにかき消され、翡翠は大きく口を開いて朝から全力勃起した生肉を呑み込んだ。

 

「あむっ……ぶちゅっ!?♥♥ ぶちゅるるるるるる〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 瞬間、翡翠は〝飛んだ〟。口にチンポを含んだその時には鼻腔を上位者のフェロモンが駆け抜け、翡翠の脳髄を支配し着衣が許されたメイド服の内側を自らの牝臭いマン汁で濡らしてしまった。

 

「ぶちゅ、ぢゅぷぢゅぷっ♥♥ ぢゅぽっぢゅぽっぢゅッぽぉぉぉぉ!♥♥♥♥ じゅぞぞ、ずぞぞぞぞぞっ!♥♥♥♥」

 

 たまらず一気にしゃぶりついた翡翠は、従者として冷静だった目を上擦らせながらチンポを口で上下させ奉仕。射精準備すら規格外の量であるカウパーを飲み下し、唇を熱い竿に吸いつかせて全力のフェラチオ。

 

「ぢゅぞっ、ぢゅぞっ、ぢゅぞ、ぢゅぞ、ずぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥」

 

 伸ばして、縮めて、伸ばして、縮めて、伸ばす。

 唇が吸い付いているため伸ばした分の口が伸び、離れない吸引に頬が窄んで歪む。精巧な彫像のようだった面は、見事なひょっとこ不細工フェラ顔へと変貌した。

 催眠で奉仕を学んだとはいえ、翡翠の奉仕は激しすぎる。それほどロプトのチンポは香ばしく美味なる極上の味。本物のオスチンポだと彼女は知ってしまった。

 

「うん、初日にしてはなかなか良いね。射精すよ」

「んぼっ♥ ぶちゅっ、ぶちゅぶちゅじゅるじゅる――――お゛ッぼ♥♥♥♥」

 

 ドボブリュッ♥♥ ボブボブブリュリュリュ!♥ ドブブドビュルルルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥

 

 我を忘れて夢中になり、奉仕でさらに勃起したペニスに吸い付きながら舌でぺろぺろとフェラチオをしていた翡翠のひょっとこ顔が膨らんだ。

 凄まじい爆音。射精の爆発とも言えるそれを口内で受け止めた翡翠が、目を剥いて身体を痙攣させる。射精に紛れてスカート内から水が滴るような音が微かに聞こえることから、絶頂か失禁でもしているのかもしれない。

 

「ぶひゅー♥ ぶひゅー♥ ……ごきゅっ、ごきゅっごきゅっぶぶぉ゛♥♥♥♥」

 

 鼻を膨らませて空気を取り込み、雪崩込むザーメンを飲み干す。逆流したザーメンがその鼻を塞ぐように吹き出し、粘り気がありすぎるザーメン溜が翡翠の顔面を侵食する。

 精液をパンパンに詰め込んだ頬袋に白目を剥きかけたザーメンパックの顔面。

 

「お゛ぼぉ゛♥」

 

 呑み込み切るどころか受け止めることすら難しい特濃ザーメンに負けたちんぽ奉仕メイドが、未だ止まらぬ射精に押し返されるように仰向けに倒れ、翻ったスカートの中でおっぴろげた股間部に深い濁りの染みを作って失神。口と鼻から白濁液をぶちまけながらビクッ♥ビクッ♥と白目で痙攣した姿は、まさにロプトの洗礼を受けた雌一号だろう。

 

「あれ、まだ終わってないんだけど……仕方ないなぁ」

 

 だが、ロプトの朝勃ちは全く終わってなどいなかった。

 たった一度の射精など、楽しみを取っておくように上機嫌で寝床に入ったロプトにとって、身体を起こして伸びをしたのとそう変わらない。つまり、本格的な運動はここからだ。

 無論、ロプトのそんな準備運動の相手をするのは世話役である翡翠の役割。とはいえ、初奉仕で気絶してしまうのは仕方があるまいと、ロプトは自ら翡翠を〝使った〟。

 

「……うお゛ぉ゛ーーーーっ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 屋敷中に響き渡るような野太く汚い悲鳴に翡翠が意識を覚醒させる。自らの悲鳴で目覚め、膣内に潜り込んだチンポに目を見開きながら翡翠はそのまま〝使われ〟続ける。

 

「お゛ぅ゛♥お゛ぉ゛♥♥ お゛ぐっ♥♥♥ お゛ほぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥ お゛、おまぢっ、ぐだざっ♥♥ しぎゅっ、つぶれ゛♥♥ ぬ゛お゛おおぉぉぉおおぉおおおおおおおお゛ぉ゛ぉ゛ッ゛♥♥♥♥♥♥♥」

 

 締め付けるマンコがチンポケースに成り果て、翡翠の子宮が亀頭を受け止め、あるいは口を開けて受け入れるだけのザーメン袋と化す。

 パンパン、ドビュル。パンパンッ、ドピュドピュッ。そんな繰り返されるピストンと射精の音色に混じり「ぢぬっ♥」「お゛げっ♥」「ぶべぇ♥」など牝豚の声が聞こているようだが、ロプトはただその雌が使えてそれなりに気持ちがいいということを考えながら、とりあえずは朝の処理を終えた。

 

「ふぅ、まあまあ満足」

「……♥ ……♥」

 

 メイド服を使い物にならなくなるほど精液に塗れ、その精液に呼吸すら阻害されたように言葉もなく倒れた翡翠。

 うつ伏せの上半身と掲げられた下半身。ぽっこりと膨らんだ腹部に、マンコからはザーメンが塊になって溢れ返っていた。

 

「じゃ、後片付けはよろしくね」

「……が、じ……ご、ま゛……り゛……ま゛♥♥♥♥」

 

 ブビュッブボビュッ♥

 

 返事に変わって溢れたザーメンでマン屁をひり出した翡翠。彼女の無様な格好に楽しげな笑みだけを残し、ロプトは着替えを済ませて雄臭が漂う部屋から立ち去った。

 

 翡翠に処理をさせた後、ロプトが足を踏み入れたのは食堂だ。

 

「おはようございますロプト様。昨夜はゆっくりとお休みになられましたか?」

 

 そこには遠野秋葉の姿があった。今朝早いというのに、朝食を終えてティータイム中、現れたロプトに社交的な笑みを浮かべて挨拶をしている。

 それが普通ならば絵になる。否、遠野秋葉という少女が〝全裸〟だったとしても、それは一種の芸術、裸婦像のようなものであろう。

 そこまでは言い訳がつく。が、白いテーブルクロスに隠れているとはいえマンコを両足おっぴろげで見せつけ、その首に犬用の首輪を付けているとあっては、如何に秋葉が美しいと言えど変態の烙印を避けられぬ様相だった。

 

「うん、悪くなかったよ。ありがとう秋葉お姉さん」

「当然です。お客様に満足をしてもらってこそ、真に歓迎をしたと胸を張れるものでしょう」

 

 サラリと髪を靡かせる秋葉。それが全裸首輪に椅子に座した下半身を広げた下品な姿でなければ、相当な絵になったことだろうに。

 

「そっか、秋葉お姉さんは立派だね。じゃあ〝特別挨拶〟よろしく、ご当主様」

「はい、ロプト様♥」

 

 再び媚びへつらう張り付けた笑みで応じた秋葉は、椅子を引いて立ち上がるとロプトの視界の正面に立つ。

 スレンダーな裸身。秋葉はそれを翻し背中を向ける。そのまま足を開いて腰を落とし、生ケツを自ら鷲掴みにしてこじ開ける。ケツ穴の皺からくぱぁ♥開いたマンコまで見せつけて声を発した。

 

「遠野家当主、秋葉がご挨拶申し上げます♥ 本日もロプト様の孕み袋として精一杯ご奉仕させてくださいませ♥ 朝の挨拶、おまんこケツ穴お間抜けダンス♥」

 

 フリッ、フリッ♥ むにっ♥ くぱぁ♥ ひくっひくっ♥

 

 美尻が上下に揺れながら細い指を肉に食い込ませ、マンコは開いてまるで事前準備をしていたかのように愛液を垂れ流し、肛門は渾身の力で僅かに蠢き卑猥さをアピール。

 ガニ股でケツを突き出して性器をアピールするまさに間抜け、下品なダンス。肩口から微笑みかける秋葉ではあったが、その顔色は平気なものではなかった。

 

(っ、どうしてこんな余計な感情が……お客様におちんぽを恵んでいただき、子を孕むためならどんな手段でも用いるのが遠野家の使命だというのに!)

 

 羞恥と屈辱感。秋葉の本来正しい感性が、ガニ股性器ダンスを踊る恥知らずな自分への感情を発露する。が、今の秋葉はそれを自分が未熟なために感じていることだと誤認していた。

 未熟だから恥ずかしい。あれほど厳しい教育を受けたにも関わらず、こんなことで羞恥と憤りを感じるなど鈍っているにもほどがある、と。

 そうして、本来の秋葉を催眠で受け付けられた〝常識〟が押さえ付ける。正しさの叫びは常識によって沈められた。

 

(けれど、これでおちんぽが♥)

 

 当主として特別な挨拶。これで自分にも彼からの恵みがもらえるはずだ。

 

「ご苦労さま。終わったら椅子になってね」

(そ、そんな……っ!?)

「……はい、かしこまりました」

 

 だが、ロプトは秋葉の挨拶に含まれたマンコとアナルに興味や反応を示さず、平然と命令を行った。

 今朝の翡翠の嬌声は屋敷中に響き渡った。何を〝してもらえた〟のかを秋葉は理解していた。それが当主にとってどれほど大切なことか、内心でショックを受けた彼女の様子から見て取れた。

 暗に『使用人より興奮しない』と態度で示された秋葉が、意気消沈で不自然に隙間が作られているテーブルの前で四つん這いになり、命令通りロプトの〝椅子〟になった。

 ――――客の椅子になること自体に違和感を持たず、当主自らが家の家具になる。そんな中、もう一人の使用人もロプトに座られる秋葉椅子に疑問を持たず会話に入り込んだ。

 

「おはようございますロプト様。すぐに朝食をご用意しますね」

 

 着物とエプロンを身に付けた琥珀だ。秋葉と違い、使用人の二人は着衣をひとまずは許されたようだ。

 しかし、だからといって秋葉に比べれば、という単純な比較はできない。何度も気絶するまでザーメン塗れになった翡翠同様、琥珀にも無邪気な絶対者の気まぐれが降り掛かった。

 

「うーん、気に入らないなぁ」

「へ……あの、何か粗相を」

 

 いたしましたか、と琥珀が穏和な笑みで言葉を続けようとした瞬間、彼女の〝鼻〟が醜く歪んだ。

 

「ぶごっ!?」

 

 鼻フック。突如として食堂の天井から落ちてきた紐の先端が、琥珀の鼻を引っ張り上げて彼女の笑顔と声を歪ませたのだ。

 その実行犯はもちろん秋葉椅子に胡座をかいて座ったロプト。子供とはいえ、背中に少年の全体重を押し付けられる負荷は相当なもの。華奢な身体で四つん這いの手足を震えさせ、必死に彼を支えながら声すらも堪える秋葉に労いさえない。今は琥珀を理不尽な理由で責め立てることに夢中なのか、ロプトは外れない鼻フックにもがく琥珀を見て笑みを浮かべた。

 

「ふ、ごっ。ろ、ロプト、様……?」

「んー、マシになったかな。君の笑顔はどうにも気味が悪いからさ、先に矯正しておこうと思ってね。そのままスクワットしてみて」

「ぶごっ♥」

 

 ガクンと腰が落ち、和服を解きそうなほど足が水平に開かれて膝が曲がる。同時に、腰が下がって鉤がくい込んだ豚鼻の顔面の後ろで、両手を組んだ屈服ポーズが揃う。

 鼻フックスクワット。そんな狂気の無様遊びの準備が一瞬にして整えられた。上部が顔に張り付くほど鼻が潰れた琥珀が目を見開く。

 

「うん、もっと良い顔になった。あ、その格好だと熱いでしょ。こっちに着替えなよ」

「っ!?」

 

 もはや驚きに言葉すらなかった。和服にエプロン姿たった琥珀が、ロプトが指を翳しただけで極小の水着、白いマイクロビキニ姿に変貌したのだ。

 辛うじて乳首を包む乳輪丸出しの上と、命令通りスッキリと剃っていなければ今頃ハミ毛どころか陰毛丸出しだっただろう紐がくい込むだけの下。

 上下ともに着ていない方がマシな水着姿に変えられ、ガニ股スクワット。和服の美少女から無様な女(メス)へと生まれ変わった光景に、ロプトは満足気な頷きを見せながらそんな琥珀に命令を下した。

 

「じゃ、お仕置きね。僕が帰ってくるまでスクワットし続けて。休憩はしてもいいけど、あんまり長いとお仕置きの時間を追加するから。次に見る時はちょっとはマシになってるといいねぇ」

「ま、ぶごっ♥ ぶごっ♥ おまち、ぶごっ、くださぶごぉ!♥」

 

 身体が上に下に、上に下に。鼻が緩み、歪み、緩み、歪み。絶妙な高さで琥珀の鼻に引っかかった鉤は、彼女がスクワットすれば深くくい込み、戻れば少し緩まるを繰り返す。

 命令を受理した身体が思考より早く彼女を鼻フックスクワットに駆り立てた。

 

「いいペースだね。期待してるよ琥珀お姉さん。さ、秋葉お姉さんは僕を案内してよ。翡翠お姉さんが起きてくるまで暇だからさ」

「か、かしこまりました……」

 

 ぶごっ、ぶぼっ、と妹にそっくりな豚声を悲鳴にする琥珀に構うことはなく、ロプトは四つん這いの秋葉椅子を馬に見立てて食堂から立ち去った。

 笑顔を浮かべながら、全く微笑んでなどいない秋葉の飾った笑みより気に入らない。だからお仕置きをした。

 子供の理不尽で残酷な感情を現実で振り回し、全裸首輪の秋葉に跨りロプトは新たに手に入れた玩具箱を探索し始めた。

 態度が気に入ったからと翡翠を犯し、面白いからと秋葉を弄び、気に入らないからと琥珀に罰を与える。お姉さんなどと呼びながら、彼は秋葉たちを、人間を同一に見ることはない。

 

 それは――――女という愛玩動物を愛でる淫魔が如きおぞましき生物。この遊びに理由があるとすれば、彼の存在そのものなのだろう。

 

 

「おはようございます、ロプト様♥」

 

 琥珀にお仕置きを命じた翌日、彼は同じように翡翠の声に今朝の出迎えを受けた。

 ――――同じように、というのは少なくない語弊があるか。

 少なくとも、ロプトは同じでも翡翠は同じではない。彼女の格好、声の甘さ、さらには言動に至るまで彼女は変わり果てていたのだから。

 

「これより朝勃ちのサポートをさせていただきます。コキ捨てメイド、おちんぽ勃起サポート開始♥ ふっ、ほっ♥ふっ、ほっ♥」

 

 ヘコッ♥ カクッカクッ♥ ヘコッ、ヘコヘコッ♥

 

 真顔ながらどこか恥ずかしげな顔のままガニ股を前後に腰振りし、丸出しの股間、両腋を見せつける勃起サポート変態ダンス。

 つい一日前駄目になったメイド服は、琥珀ほどではないが変わり果てた。原形こそ留めているが、下半身のスカートはノーパンでパイパンの秘部と健康的な尻が丸出し。胸には大きなハートの切れ込みが入り、琥珀もそうだが――秋葉の貧乳で相対的になっているしても――顕になると豊満な胸を卑猥に出し、腋見せポーズが映えるように腋下にまで切れ込みが入っている……が、そちらは別の意味で目を引いた。なんと、僅かだが髪と同じ〝色〟が見えている。

 総じて白いカチューシャが一番原形を留めているのではないか、という疑問さえ生じる卑猥な衣服を身に付けた翡翠に、ロプトがくすくすと笑って声を発した。

 

「お、ちょっと生えてきたんじゃない?」

「はいっ♥ ご命令、通り、腋の処理を怠っていますっ♥ 先日に比べ、目に見えて、いますので、変態剛毛を目指し、ますっ♥ ほっ♥ ほっ♥ ほっ♥」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

 元気よく前後する腰から興奮のマン汁が飛び散り、真面目な表現から間抜けな声を出す翡翠の淫猥な魅力をより対比させる。

 股間、胸、生えかけの腋毛をさらけ出しておちんぽ応援ダンスを踊った翡翠。無論、ロプトの股間は用意された衣服に巨大なテントを張って引きちぎれる寸前だった。

 

「本日こそおちんぽ様をご奉仕させていただける名誉、フェラメイドの務めを果たします♥ ――――くぽっ♥」

 

 パイパンマンコをエロ蹲踞で見せびらかし、腋を見せつけながら翡翠は発情を冷静な顔つきで抑え込み、我慢し切れないおかしな顔で昨日の朝勃ちより激しい極太ショタちんぽを咥え込んだ。

 

「くぽっ、くぽ……ぢゅっぽ♥ぢゅっぽ♥ じゅず、じゅるる、ずじゅるるるっ♥♥♥ じゅぽじゅぽぶちゅじゅるるるるるーーーーっ!♥♥♥♥ じゅぼぼぼぼぼぼ、ぶぼぉぉぉぉぉっ!♥♥♥」

 

 チンポ同様、翡翠のフェラもドスケベ下品な完全バキュームフェラへと進化していた。それは人として退化し、この屋敷でロプトに奉仕する家畜として進化した、という意味だ。

 ドバッ♥ブシュッ♥と翡翠の下品フェラで呑み込んだチンポ汁に彼女のマンコから飛沫が散る。ドプッ、ドププッ♥と凄まじいフェラに鈴口から精液が溢れ出る。

 

「ごきゅっごきゅっごきゅっごきゅっ♥♥♥♥ っ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥ ずぼぼぼぼ、ずびずぼぉ!♥♥♥ ぶちゅる、ぶちゅっ!♥♥ ぶちゅうううう、ずびっ、ずず♥ ぢゅるるるる、ずぢゅーっ!♥♥」

 

 ドピュッ、ブビュルルル!♥ ドプドプドプッ、ドブブビュルルルルルルッ!♥ プビュブビュッ、ドップドップドップ♥♥♥♥

 

 精液を嚥下し奉仕再開。ザーメンを飲み下しフェラチオ再開。鼻から溢れた白濁液を鼻水ごと喉へと送り返し、ドスケベバキュームフェラを――――昨日に比べ、翡翠は全く止まることをしない。

 足を広げて丸見えのマンコからは嬉ション紛いの潮吹き。顔は限界ひょっとこで崩壊しながら、蕩けた双眸は愛おしいチンポに釘付けになっている。

 催眠による暗示と濃密なザーメンを直に浴びたことによる発情。彼に抱かれた雌は、例外なくそのペニスから逃れられなくなる。たとえどれほどの記憶があろうと、愛情があろうと、チンポに逆らえない淫乱な牝豚になる。

 

「いいよ、翡翠お姉さん」

「じゅる、ぶちゅ……ずぞぞぞぞっ、れろぉれろぉ♥♥ じゅる、じゅううぅぅぅぅぅっちゅぽっ!♥♥♥♥」

 

 もっとも、精液を浴びずとも催眠や類する能力で雌を淫乱にしてしまうのは楽なこと。今回彼がそうしなかったのは、翡翠のような美しい愛玩動物を長く楽しむため。だからこそ、彼女が耐えれる範囲で射精の勢いも抑えたのだ。

 ロプトに制され、翡翠が脈動するチンポに絡み付いた汚れ、ならぬ極上の体液を吸い取っていく翡翠。妖艶な舌遣いで舐め、接着した唇で全体を掃除しながら吸盤をひっぺがしたような素っ頓狂な音を立て、ようやく翡翠の口から極太ショタペニスが開放された。

 

「はぁー……けぷっ♥ あ、失礼、いたしました♥」

 

 雄臭い吐息を吐き出し、顔面ザーメンで今さら気恥しげに顔を逸らす翡翠の可愛らしいギャップ。それが未だ継続した腋見せエロ蹲踞で見せられているのだから、興奮は語るまでもない。

 

「……こ、これにて朝勃ちおちんぽ勃起の性処理を完、了……んくっ♥♥」

 

 立ち上がり、股を濡らした淫靡な姿が喉の動きで加速した。

 座ったままニコニコと笑って語らず、翡翠を見上げるロプトに唾を呑み込んだのではない。

 

(おちんぽ、さまっ♥ まだ、あんなにも♥)

 

 カクッ♥カクッ♥カクッ♥カクッ♥

 

 いいや、それで正しいのか。朝から幾度となく射精し、翡翠の唇に艶めかしい白と透明な彩りを加えたロプトのペニス。それは射精を迎えて萎えるという常識に反し、今なお翡翠の唾液でコーティングされて逞しく跳ね上がっていた。

 無意識に翡翠の腰が動く。きっちりと立たせた脚が自然と股座を開き、ガニ股気味の腰が卑猥に媚を売った。

 

「ふふ。いつもお世話してくれてる翡翠お姉さんには、何かご褒美が必要かな。君は何が欲しい?」

 

 翡翠に向けられた優しさ、と言っていいのだろうか。人間的な視点において、その解釈は一致する。

 

「……それ、では♥ ――――いやしいドスケベメイドにお慈悲を♥ 変態翡翠マンコの膣内に種付け確定ザーメンを迎えさせて、くださいっ♥」

 

 控えめな少女がだらしなく口を開き妖艶に、下品に微笑み、上の口同様に涎を滴らせたマンコを差し出す。

 人間とて同じ――――優秀な道具を大切にすることは、何も間違ったことではないのだから。

 

「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ♥♥♥♥♥♥ 膣内射精っ、おまんこっ、イグっ♥♥♥♥ おまんこぉ、イグゥゥゥゥゥゥゥ――――――ッ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 今朝早い屋敷で、獣と化したメイドの凄まじいイキ声が鳴り響いた。

 

 

「わー、凄い匂いだなぁ」

 

 そう無邪気に笑うロプトだが、匂いの程度で言えば今頃アヘ顔で幸せそうにマン屁をひり出す雌がいる部屋の方が激しいものだ。

 つまるところ、食堂の中の匂いはそれとは全く別種。文字通り食事を摂る場所に似つかわしくない、むせ返るような雌汗の匂いが充満していた。

 

「……ぜぇ、はぁ……はー、ぶ、ひ……ふ、んんっ!」

 

 匂いの中心。ムワッ♥と身体中から生々しい熱を発する少女。天井から垂れ下がった鉤を鼻に繋がれ、汗で完全に透けたマイクロビキニでガニ股スクワットを行う琥珀の姿。

 昨日の朝から、彼女は命令通り鼻フックで鼻孔が持ち上げられる中で無茶な体勢のスクワットを敢行。ロプトの〝力〟で多少はフォローされているが、その現場は悲惨なものだった。

 全身から滴り、少し長く目立ち始めた腋毛からもポタポタと落ちている琥珀の汗。それが地面に溜まり、常に上気した水溜まりのようになっている。鉤で緩まった鼻からは液体が吹き出し、髪が張り付いた目元は気に入らないと言われた瞳の焦点が揺れに揺れていた。

 

「あ……ロプト、さまぁ」

「おはよう、琥珀お姉さん」

「おはよう、ございまず……ど、うか……ぶごっ、ぶごっ♥ 至らない使用人を、ぶぶっ♥ おゆるし……くら、ぶひっ♥」

 

 一晩中動き続けたガニ股は前後不覚で激しく痙攣し、あのたおやかだった笑みは豚鼻と共に品のない豚喘ぎをするまでに至った。

 汗を撒き散らしながら許しを乞う琥珀。お仕置きを終え、ボロボロの彼女に向かってロプトはニッコリと満足そうな笑みを浮かべた。

 

「うん、いいよ。かなりマシになってるから、もう少し良い笑顔にしてあげるね」

「へ――――のひょおおおおおおおおおおおおっ!?♥♥♥♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァァッ♥♥♥♥ ジョババババババババババッ♥♥♥♥

 

 舌を突き出すように琥珀が叫びを上げ、下半身から液体を噴射した。最初は絶頂の、次に一晩我慢した真っ黄色の小便をマイクロビキニ越しに放射状にぶちまけ、食堂のテーブルにまでびちゃびちゃと飛ばすほどの勢いで失禁した。

 疲労困憊の両足がついに耐え切れず挫け、琥珀の身体は鼻フック一本に支えられる。その結果、鼻孔が拡がり張り付いた顔面崩壊豚面を晒し上げられてしまった。

 

「ひっ、ひぃ、ぶごっ、おおっ!?♥♥♥♥ か、身体が、勝手に、イクっ!?♥♥♥♥♥」

 

 硬く結ばれていた下半身のビキニが小便に押し流され、完全に顕となった琥珀のマンコから潮吹きが乱れ飛んだ。少女の強烈な汗の匂いと絡み合う雌の体液。尿までも混ぜ合わせたブレンドの臭いをこのまま放置すれば食堂に染み付き、常人がこの場で食事を摂ることを不可能とするだろう。

 もっとも、催眠を仕掛けられたこの家に住まう者が気にするはずもなく、支配者とて常人ではない。故に、発情し身体を造り替えられる衝撃で絶頂を繰り返す琥珀の姿にロプトは笑みを絶やさない。

 

「いいねいいね。ほら、笑顔の練習しようよ。両手でピースして、さんはい♪」

「あ、あへっ♥ あへっ、あへっ、あへっ、あへぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ♥♥♥♥」

 

 年端もいかない少年の前、アヘ顔ダブルピースする鼻フックの雌豚。寄り目、上擦る目。輝かしい色が低俗な掛け声と共に揺れ動き、潰れて開いた鼻と声に押し出された舌根の踊りに彩られる。無論、それは下品で卑猥という意味でだが。

 

「そうそう。あとは元に戻らないように……はいこれ」

「おッほぉ!?♥♥♥♥♥」

 

 まるで軽いものを手渡しするような態度で、琥珀のケツ穴に捩じ込まれる極太ディルド。鼻フック同様、どこからともなく現れた淫具が結腸の空気を押し出しながら挿入。全体の八割ほどを押し入れたところで、琥珀の生尻からえげつない太さの根元を見せつけ停止。

 連続絶頂からケツ穴をディルドにほじり返され、寄り目で固定し口を窄めたオホ顔を見せつける琥珀。そしてロプトはカメラ作るように指を合わせ、無邪気な笑みで被写体を覗き込んだ。

 

「ふふ、今の琥珀お姉さんなら僕も好きになれそう。さ、お尻をしっかり締めて残りを入れて、落とさないようにしてね?」

「おっ、あひっ!♥♥ ふ、ふんきゅうぅぅぅぅぅぅ……ぬ゛ほぉ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 ずぽっ、ブシュッ!♥♥♥♥

 

 括約筋の力で締め、呑み込んだケツ穴が軽い音を立て、真反対のマンコが鈍い飛沫を放ち尿と汗の溜りに愛液を追加した。

 アナルディルドは反る〝返し〟がある。結腸からディルドずり落ちるとそれが引っかかり刺激し絶頂させ、琥珀は必死にケツ穴を締め直して咥え込まなければならない仕組みになっている。これで作り物の笑みから、アヘ顔耐えない雌丸出しの顔になれるよう練習しろ、というロプトの〝遊び〟であった。

 

「そのまま頑張ったら、ちゃんとオマンコ使ってあげるから、頑張ってね」

「っっ!♥♥ は、はひっ、種付け目指してケツ穴引き締めて頑張りまひゅっ♥ あへぇ♥♥♥♥」

 

 汗と鼻水塗れの豚鼻アヘ顔ダブルピース。ロプトの不可思議な力があれば、このように遠回しなやり方は必要ない。命じて、終わりだ。

 だから遊びなのだ。一瞬で玩具を制覇して何が楽しいのか、と――――作り物の笑みが本物の笑み(アヘ顔)へと変わり、笑みのなかった瞳に淫靡な色のハートが浮かび上がった。

 

 

「お待ちしていました、ロプト様」

 

 プピッ♥

 

 玄関先で完璧なおじぎをした翡翠から鳴り響く下品な音色。おじぎで開いたマンコに空気が入り込み、今朝方仕込まれた濃厚すぎて固まらない精液によってマン屁を鳴らしてしまったのだろう。

 それ以外は完璧な翡翠だからこそはしたなさが滲む。とはいえ、マンコとケツとおっぱいを丸出しにしたメイドが完璧、というのもおかしな話ではあったが。

 

「お疲れ様。用意はできてる?」

「はい、こちらに」

 

 じゃらりと鎖が擦れる音。膣内から溢れたザーメンを垂らすマンコ、鎖を手にした翡翠の手よりさらに下。低身長の少年がしっかりと目線を下げなければいけない底辺の位置に、やたら声がうるさい牝犬がいた。

 

「おっ♥♥ おほぉ……おっほぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 美尻から生えた犬の尻尾がブンブンと揺れ、その動きに合わせて牝犬がオホ口寄り目で絶頂、潮吹きをカーペットにぶちまけた。

 ただそれも、一晩寝かせて弄んだ琥珀に比べれば味が薄い。彼は四つん這いで首輪リードに繋がれた現当主の姿に軽く頷くと、即変態メイドに興味を移したように視線を戻した。

 

「ありがとう。それじゃあ散歩に行ってくるね」

「お気を付けて、行ってらっしゃいま――――」

「あ、それとね」

 

 おもむろに、ロプトの指が翡翠のザーメンマンコに突っ込まれた。

 

「あ゛ひっ!?♥♥♥♥」

 

 平坦だった表情が一瞬にしてアヘ顔に変わり、ロプトの指をさらに深く入れ込むように自ら腰を落としてしまう翡翠。指はそのままザーメンが溜まったマンコを熟練の動きで掻き回した。

 

「あ、あっあっ♥♥ あ、あぁーーーーーっ♥♥♥♥♥」

「僕に気を遣って洗ってきたみたいだけど、これからはそんな必要ないから。精液臭いままでいた方が翡翠お姉さんも嬉しいでしょ?」

「あひっ、くひぃ♥♥ お、お気遣い、感謝イたしますっ♥♥♥ ざ、ザーメンマンコ掻き回されて、イクイク、イクっ!♥♥♥♥♥♥」

 

 手マンで愛液とザーメンの液を吹き出し絶頂する翡翠。屋敷に招かれた少年のため、忠誠を尽くし従順な変態メイドとしてしっかりと立ち振る舞う。ガニ股アヘ顔でイキ果てる翡翠のそういうところをロプトは気に入っていた……そうなるように催眠で仕向けた、という可能性も否定はできないが。

 

「さて、行こっか〝秋葉〟」

「おほっ♥ は、はい……っ!」

 

 真横で膣内射精の証を吹き出し、蕩けた顔でイカせてもらった使用人。だというのに当主は四つん這いでリードを引かれ、呼び捨てでペットのように扱われる。

 その耐え難い格差に涙目で返事をした秋葉。その目にはどうして使ってくれないのか、という催眠思考側の屈辱感が滲み出ていた。

 

「ん? どうしてペットが人間の言葉で喋ってるの?」

「っ……わんっ♥ わんわんっ♥ くぅーん♥」

 

 ニコリと笑みを向けられ、人であることを否定されながら秋葉は笑顔で吠える。使用人に主としての使命を先に越され、これ以上はと必死に媚を売り続ける。

 使用人は愛でられ、奉仕を許され、当主は暇潰しの散歩ペット。仮に秋葉が催眠前の人格だとしてもどちらがマシかは判断し難く、催眠後の人格ではあまりの屈辱に憤死してしまいそうだった。

 

 

 広々とした屋敷の中、ペットの手足がぐちゅ、ぐちょ、とへばりつく液体たちを付着させながら突き進む。その背に乗った主の〝暇潰し〟を叶えるために。

 

「ロプト様、おはようございまんほぉ!♥♥♥♥♥」

 

 ぶりゅ、ぶりゅりゅ♥

 

 ロプトを見かけた使用人の少女がおじぎをした瞬間、その勢いで彼女のケツ穴から極太ディルドの一部が飛び出し〝鼻輪〟が施された鼻孔から鼻水を吹き出してオホ顔で絶頂。

 

「おはよう琥珀お姉さん。朝から掃除?」

「は、はひっ♥ ん、んほっ♥ お屋敷の清潔さを保つのは、使用人の務め、ですので!♥」

 

 数日前の笑顔はどこかへ消え、半端にディルドをひり出した尻を身悶えさせる琥珀。その上、清潔さを保つといいながら衣服からメス液を絶えず屋敷に垂らしているのは彼女だ。

 否、琥珀が着ているものを衣服ということさえ間違っている。股間部から首までぴっちり張り付いた半透明なスーツ。鼠径部どころか、生ケツ丸出しの切れ込み具合に美乳が張り付き乳首が浮かぶ極薄素材。首元のメイドリボンが、辛うじて琥珀の立場を思い出させる唯一の装飾。

 裸と見紛う薄いハイレグスーツにディルドをケツ穴で咥え込み、発情したハート目で屋敷を徘徊する変態。これでも〝ペット〟よりはマシな扱いであり、ある意味ではロプトの寵愛を受ける立場でもあった。

 

「へぇ、頑張ってるね。ご褒美あげるよ」

 

 ずりゅりゅ!♥

 

「んっほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥ ガバ穴に再挿入♥ ケツ穴にご褒美イクっ!♥♥♥♥ ご褒美ケツアクメありがとうございますっ!♥♥♥♥♥」

 

 ケツ穴にディルドを押し戻され、オホ顔とアヘ顔を切り替えながら、それ以外の表情を忘れたかのように振る舞う。口にする言葉も以前の明るいものからかけ離れ、卑猥で低俗なものへと。

 変わり果てた屋敷にはもう一人、大事な使用人がいる。変わり果てた姉に比べると、幾分か使用人らしさを残した妹はロビー正面の階段を登った先で姿を見せた。

 

「はぁ、はへっ♥ ロプトしゃ、まぁ♥」

 

 だが、何人がそれを彫像の如き少女であった翡翠だと判別ができるだろう。

 裸に白濁液で汚れたエプロンを着て、髪絡んだザーメンが顔面に伸び、おじぎのために組んだ両手にもたっぷりとそれは絡みついている。汚れのない場所がないと思える全身精液の姿で、オス臭さすら身に纏う翡翠。その表情に締りはなく、姉と同じ淫猥なハートを瞳に浮かべてしまっていた。

 

「あ、翡翠お姉さん。ペットがこの階段を登りにくそうにしてたからさ、掃除を頼めるかな」

「ひゃい、かひこまりまひたぁ♥」

 

 呂律が回らない舌根から迸る性臭。口の中までザーメン塗れの翡翠が命ぜられるまま〝階段に背を向けた〟。

 裸エプロンの背中は丸出し。いつでも使える白濁液を垂らしたケツを翡翠は階段に向ける。その姿勢は、まるで和式トイレにしゃがんでお尻を突き出しているようだ。

 プリッとした美尻から卑猥なザーメンを垂らし、締りの良い健康的な尻穴を彼女は階段の上で〝開いた〟。

 

「お掃除ザーメン排泄、出しますっ♥♥ あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっ♥♥♥♥♥」

 

 ぶちゅっ、ぶびぶりブピィィィィィィィィッ!♥♥♥♥

 

 尻穴から甲高い音を立てザーメンが排泄された。液体が線となって翡翠のアナルを擦り上げながら、やがてそれは広がって放水のように階段全体に白濁の彩りを加えた。

 もはや翡翠の身体は胃の中までザーメンで出来ている。そして彼女や琥珀の掃除とは、自分たちの愛液、小便、恵んでもらった精液を屋敷の中に解き放つことに他ならない。

 つい数日前まで清潔で荘厳な色を保っていた遠野邸は、今や異臭がこびり付き下品な宴を催すだけの卑猥な色に変わり果ててしまった――――そして屋敷を管理すべき当主は、そんな汚物塗れの家を両の手足でロペトを運ぶ家具でありペットである。

 

「ぶぶっ、ふ、ふしゅー♥♥ ふ、ぶふぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥」

 

 手網代わりに指を穿たれた鼻。コンプレックスの貧乳にディスクサイズの目立つデカ乳輪を与えられたが、それだけ。

 あとは乱雑に乳首ローターとアナルディルドを取り付けられて終わりだった。翡翠のように積極的な奉仕、セックスはなく。琥珀のように見かければ遊んでもらえるということもない。淫具の刺激と鼻穴をぐちゅぐちゅと抜き差しする指に、もはや食事すら犬食いの制限を受けた秋葉は涙を流して呻く。

 

(こ、このままじゃ……)

 

 当主はお客様の子を孕んでこそ。種付けどころか奉仕すら許されないなど当主失格を超え、人間として生きていることさえ恥ずかしい。

 

「翡翠お姉さんはもう孕んでるだろうし、次は琥珀お姉さんも一緒にしてもらおうかな。ねぇ、どう思う秋葉?」

「っ……!」

 

 植え付けられた思考。あるはずのない常識。感じていた羞恥と屈辱は、いつの間にか全く別のものに成り果てていた。羞恥は未熟な自分へ、屈辱は使って貰えない自らの不甲斐なさへ。

 自らに与えられない地面に落ちたお零れの子種をグッと拳で握り、震えながら奥歯を噛み締める秋葉。

 

 遠野秋葉が兄に返すはずだった性臭に塗れたロプトの部屋で土下座をしたのは、その日の深夜に当たる時間の出来事だった。

 

「どうしたの秋葉。今いいところなんだけど」

「お、おぉ♥♥♥♥ おくっ、おおきっ♥ おちんぽ、しきゅうにっ、はいってきて……んッほおおおおおおおーーーーっ!♥♥♥♥♥」

「っ、っ!」

 

 部屋ではベッドの上で牝の声を上げる琥珀と、四つん這いの彼女を激しく突きながら土下座した秋葉に視線を向ける。

 琥珀がどんな顔をしているのか声を聞くだけでわかる。ケダモノのような喘ぎをここぞとばかりに叫び散らし、ようやくしてもらえた膣内射精に歓喜した表情に違いないのだ。

 家の当主として、これ以上使用人に劣るなどあってはならない。本来であれば当主から言葉で求めるなど〝はしたない〟低俗な行為だが、秋葉が身体の魅力で劣る以上は言葉で示す他ない。

 少し目立ってきた腋毛はあの二人と変わらず、身体的な特徴も気まぐれに飾って貰えたデカ乳輪のみ。雌としての魅力が全て二人に劣っているというのであれば、秋葉ができることは無様な懇願のみ。

 

「ロプト様……どうか私に、種付けをお願いします……っ!♥」

「えー、別に秋葉がいなくても僕は満足してるしなぁ。君の土下座はちょっと面白くないんだよね――――もう少し自分を変えてみたら?」

 

 そう言って、琥珀の生尻を小さな手で鷲掴みにして味わいながら、ロプトはニコリと笑って秋葉にだけ残されていた〝枷〟を取り外した。

 

「――――地べたに這いつくばって失礼いたします♥ 私は意気がった癖に無様醜態をさらした変態無能遠野家当主、遠野秋葉でございます♥」

 

 秋葉が〝豹変〟したのは、まさにその枷が消えた瞬間だった。

 

「これまでくだらないプライドから反抗心を抱き、ロプト様の不興を招くような真似をしていたことをここに謝罪させていただきます。自分に非がありながらロプト様の種付けを望む数々の不遜、誠に申し訳ありませんでした!」

 

 それは当主としての威厳に満ちた言葉遣いではなく、遥か目上のものへと向ける丁寧な口調。即ち、秋葉が当主や女としてのプライドをかなぐり捨てた懇願だ。

 

「ロプト様のありがたき躾をもって、この愚かな牝犬は心を入れ替えることができました♥ こんな醜態を晒してお目汚ししてすみません♥ けれどもう限界なんです♥」

 

 地面に手のひらと頭を擦り付け、気まぐれな支配者の恩情を得る。

 

 そろそろ、反抗心を隠したペットを愛でることにも飽きた彼の〝気まぐれ〟を。

 

「どうかこの惨めで無様、ド低能で無知無能、そして下劣変態の遠野秋葉に、ロプト様のお精子で種付けして頂けないでしょうか?♥ 秋葉のクソ雑魚子宮に強者ザーメンぴゅっぴゅして、妊娠確定の強引セックスのお情けをくださいませ♥」

 

 ぐちゅぐちゅ♥ ぐちゅぐちゅぐちゃあ♥

 

 やがて土下座に卑猥な音が鳴り響く。種付け懇願で濡れたマンコ。秋葉が片手を潜り込ませ、擦り付けてオナニー懇願に移行したのだ。

 

「お願いいたします、ロプトさまぁ♥ 欲求不満の秋葉おまんこにおちんぽジュポジュポしてくださいぃ♥ おちんぽっ、おちんぽっ、ちんぽちんぽチンポォ!♥♥♥♥」

 

 生まれて初めて彼女は低俗な淫語をこれほど口に出しただろう。遠野秋葉の凛々しい声から生まれるには下劣がすぎるもの。それを以て、彼女は使用人にも劣る雌を埋める完全屈服を証明した。

 

「はー、仕方ないなぁ」

「お゛ぅ゛♥♥♥♥」

 

 ずりゅぅ、と極太のペニスが琥珀の膣内から引き抜かれ、彼女がベッドの上に力なく倒れ込んだ。掲げた尻からはぶりゅ、ぶりゅりゅ♥とザーメンが溢れ出している。

 それを見て、聞いて、当然秋葉は歓喜した。自分も同じように扱ってもらえると。仕方なしに、お零れで――――遠野秋葉という少女の尊厳を踏み躙られたことに気づけない残酷さ。それをロプト以外は悟ることが出来ず、元凶たる彼は惨めな催眠当主を自分好みで弄ぶことしかしなかった。

 

「もっと腰を落として。秋葉は無駄に身長が高いから入れ辛いでしょ」

「申し訳ございませんっ。ふっ、ぬぅぅぅ」

 

 秋葉が高いのではなく、ロプトが低い、あるいは低くしているのだが、彼女にとってロプトの言葉は全て正しい。ショタチンポを得るため、優れたスレンダーな身体を四股踏み紛いに腰を落とし、ケツを向ける無様な遠野家当主。

 

「こ、これでよろし――――お゛ッ゛♥♥♥♥♥」

 

 秋葉の完全屈服が気まぐれならば、挿入まで気まぐれ。

 ガニ股の真後ろから突き上げるように打ち込まれたペニス。首が大きく反れ、長い黒髪が地面を突かんばかりに靡き、野太い悲鳴と共に秋葉が白目を剥く。

 

「お゛お゛ッ゛♥♥♥♥ う゛ぐお゛お゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛♥♥♥♥♥♥♥」

 

 しかし、直後秋葉は悲鳴を上げた。悲鳴、というより遠吠え。女として恥ずかしい、だが牝犬として使用人より優れているのだという野太く下品な嬌声、そしてイキ果てる膣内と子宮でチンポを歓迎するように締め付けた。

 

「お゛ぐぉ゛♥♥♥♥ お゛ぐッ゛♥♥ い゛ぐッ゛♥♥♥♥♥♥ お゛ッお゛ッお゛ッッッッッッ゛♥♥♥♥ お゛ぐぅ゛♥ い゛ぐぅ゛♥♥♥ ん゛お゛ッ゛♥♥♥ ん゛お゛ーーーーーーーーッ♥♥♥♥♥♥」

 

 女体的な魅力という点では琥珀や翡翠に劣る――と秋葉は認識を数日間で躾された――が、オスを楽しませる発情期の牝犬としての振る舞いは負けていない。

 巨根のピストンを受け止め、逆に奉仕をするように高速ピストン――――を打ち返すようにロプトが子宮にチンポを捩じ込む一撃を放った。

 

「おん゛ッへお゛♥♥♥♥♥♥♥」

 

 素っ頓狂な嬌声を上げてひっくり返る瞳と反り返る身体、潮を吹き上げるチンポを咥え込んだマンコ。そして秋葉の惨状をオナホが喚いている、コキ捨ての道具が何か楽しいことを叫んでいるくらいにしか感じていないロプトは、変わらず女を壊して雌に作り替える凶暴なピストンを続けた。

 

「うん、使ってみると悪くないかも。良かったね、秋葉〝お姉さん〟」

「お゛ッ゛♥♥ お゛ッおっお゛ぐっ♥♥♥ ぬ゛ふぐお゛お゛お゛お゛お゛お゛〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥ い゛ぐ♥♥♥ ひぐぅ♥♥♥♥ イぐぅぅぅううぅううぅぅうぅうう゛う゛♥♥♥♥♥♥」

 

 天を突いた舌から飛び出す声が壁を震えさせ、雄と雌の交尾で臭いがこびり付いた部屋に当主の臭いを加えて完成を見る。

 これによって遠野邸は血塗られた歴史を超え、精液と愛液に塗れた歴史を紡ぎ直すことになる。

 

 ドビュッ、ブボブリュ、ブビュルルルルルルルルルルッ♥♥♥♥

 

「ンっほお゛お゛お゛お゛おオオオオオ゛♥♥♥♥ きた、精子きたぁ、優良遺伝子奥までぎでりゅうぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥ イグッ、ザーメンびゅるびゅるされて子宮孕ませアクメい゛ぐーーーーーーーーーッ゛♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 頭に浮かぶものを思考より早く口にする。そんないっぱいいっぱいの……無様懇願の内容通り低脳低俗下品な当主の叫びは、夜通し屋敷に響き渡った。

 

 

 

「おはようございま――――ッ゛お゛♥♥♥♥♥」

 

 澄まし顔をした雌が扉を開けた途端、剥き出しのマンコから潮を吹いて絶頂。内股になってアヘ顔を晒す翡翠が嗅いだ暴力的な性臭。

 

『……っ、お゛ッほ♥♥♥♥』

 

 仰向けになって脚を下品に広げた主人と、うつ伏せになってガバガバのケツ穴を広げた姉。ザーメンベッドに沈み込んだ牝犬と雌豚の姿。

 どちらのマンコからも泡立ってザーメンがごぽっ、ゴボボッ♥ と溢れ出す凄惨な光景が翡翠の目に映り、彼女はゴクリと息を呑んで卑猥に目を輝かせた。無論、二人が羨ましいということもある。が、

 

「あ、おはよう翡翠お姉さん」

 

 そんな光景を産み落としたこの世の誰より優れたオスが、未だペニスを硬く尖らせながら翡翠を捉えているのだから、孕み袋たる翡翠が興奮して当然だろう。

 

「っ……ど、どうか、いやしいメイドに……翡翠のおまんこにっ、おちんぽしてくださいっ♥♥ おまんこっ、ほしいっ♥ チンポザーメンおまんこしてぇ♥♥♥♥」

 

 ヘコッヘコッヘコッヘコッヘコッヘコッ♥♥♥♥

 

 目立ち始めた赤の腋毛から雌臭い汗を滴らせ、おまんこ大開脚で腰振りダンス。

 

「あはは、翡翠お姉さん、普通の言葉忘れちゃってない? まあ、そっちの方が可愛いけど♪」

 

 秋葉も琥珀も、多少丁重に扱われたとはいえ翡翠も。向かうべき未来は同じ。

 滅びへ。快楽を貪る怪物が滅びへと。それが純粋な死という結果なら――――どれだけ救われたことかと、思わずにはいられない。

 

 

 その日、街は騒がしく、ある一点の場所に集結した話題で持ち切りだった。

 曰く、街のど真ん中に変態が現れた。それを聞けば、おかしな男が露出でもしているのだと思う。携帯に映した掲示板のスレを流し見しながら、暇潰しの興味本位で訪れた。

 

「……え」

 

 この学生もその一人だった。遠巻きでその〝三匹〟から視線と股間の滾りを切り離せない下卑た観客の一人に紛れ込む。

 

「へっ♥ へっ♥ へっ♥ 皆様こんにちは♥ 私たち、無様変態玩具トリオです♥ 今日はご主人様の命令で大興奮の野外公開露出♥ 皆様のオナネタ提供サービスに参りました♥」

 

 黒髪の美少女が喋る。視線は低い。全裸に犬の首輪を付けて、犬のように四つん這いになり、犬を思わせる舌をベロンと出した息遣いをしている。前からでも見える生ケツや、慎ましやかな膨らみに反して卑猥な大きさの乳輪はその体勢でもよく見て取れた。

 

「ぶひぶひぃ♥ 私たちのみっともない醜態、よぉく見てください♥ 目に焼き付けて、写真にとって、永久保存してください♥」

 

 赤髪の美少女が喋る。可憐な面を見事なアヘ顔ダブルピースで飾り、豚語が似合う鼻輪を通し、ガニ股気味に開いた股と合わせ、おっぱいとマンコに食い込む意味をなさないマイクロビキニで卑猥に着飾っていた。

 

「皆さんの蔑んだ視線、たまりません♥ もっと罵声を浴びせさせて、変態な私たちを盛らせてください♥」

 

 赤髪の、恐らく豚語の女の姉妹なのであろう美少女が喋る。屈服ポーズで生い茂る一歩手前の腋毛を見せつけ、彼女が気味と言わず深く腰と水平になるほど脚をガニ股で開いて美しいパイパンマンコを晒す。

 その身体は他の二人に比べれば衣服と呼べる半透明なハイレグスーツを着て、言葉通り変態的な衣装で己を着飾っていた。

 

 彼女たちは、学生が見惚れるほどの美少女だ。彼女たちは、学生が興奮し切るほどの変態だ。

 それは周りの人間たちも同じようで、意見こそ「なんだあいつら」「変態」「あの顔どこかで見た」などと言いながら、現代社会らしく好き勝手に写真や動画を撮り始めた。まあ、そう客観視した学生も同じ行動をしている同類できないのだが。

 

「あっ、ふはぁ〜〜〜〜♥♥♥♥ おしっこ、じょぼじょぼぉ♥ 牝犬小便気持ちいい〜♥♥」

 

 じょぼぼぼぼぼぼぼぼっ♥♥♥♥

 

 そうしているうちに、三人は〝パフォーマンス〟を始めた。黒髪の少女は四つん這いで片足を掲げ、近場の壁に放尿を始める。熱い温度を感じさせる湯気が壁の染みから立ち上がり、あの容姿の少女でさえ小便の臭いは変わらないのだ、というあまりにズレた感想さえ彼は抱いた。

 

「ご注目♥ 私のケツ穴をよくご覧下さい♥ ふっ、くっ、ふんにゅううぅぅぅぅぅぅぅ……っはぁ♥♥♥♥」

 

 妙に大仰な態度で視線を集める鼻輪の少女。お尻を突き出した彼女は、後ろを向いてしまったことを惜しむほど力強く間抜けにいきみ、口を大きく開けたピンク色の肛門に力を込める。

 何かを元々咥え込んでいたのか、何もかもが垂れ流しになりそうなガバガバの穴が中央から捲れ上がっていく。赤肉の腸壁が押し出され、開いたアナルに幾重も折り重なって円状に渦巻き、まるで真紅のバラが咲いたかのような立派なアナルローズを披露して見せた。

 

「はっ、ふっ、ほっ♥ ふっ、ふッ♥ ああ、あれほど蔑んでいたのに、皆様そんなに短小チンポを勃起させて可愛らしいです♥♥ せめてものお恵み、変態メイドのお下品ダンスをお楽しみください♥」

 

 ――――ドプッ、ドプドプドプゥ♥

 

 あちこちから〝ダマ〟を作ったような音がした。それが牝犬の小便、雌豚のアナルローズ、さらに自称変態メイドが行ったガニ股ダンスに興奮し、ズボンの中でイキ果てた音だと学生は自分自身も下半身に不快感を示したことで察していた。

 だが、腰を無意識に振って行った無様射精の快感は、その意識が飛びそうになるほど背徳的だ。一見大人しそうなメイド少女が、淫らに微笑み自分たちを蔑みながら、上半身を揺らし靡く腋毛から雌臭を漂わせ、下半身を前後に振り乱し愛液を飛ばすドスケベダンスを踊っている。

 そんな変態メイドだけでも大概な興奮だというのに、それに加えて美少女の失禁とチンポを誘っているようなケツ穴開き。

 

 どうして警察はやってこないのだろう。どうして自分たちはこれほど彼女たちに釘付けになってしまうのだろう。

 そういった疑問は挟まれない。少なくともこの学生は、毎夜矮小なペニスを記録した彼女たちの姿で扱く――――それは彼女たちがまた現れ、新しい姿を披露まで繰り返される決まり事だった。

 

 

 尊厳の死、という表現がある。それはプライド、アイデンティティ、生きてきた人生というものを犯し、凌辱することを言う。

 その点、彼女たちは尊厳を殺されたと言えるだろう。秋葉は言わずもがな、姉妹たちも人前で恥を晒して見せつけることまでした。もっとも、その尊厳の死は当人に屈辱と感じる心があれば、の話だ。

 

「あっあっあっ、あぁーッ♥♥♥♥」

「すごく濡れてる。沢山興奮したみたいだね〝琥珀〟♪」

「はひっ!♥ ケツ穴晒してっ、雄の視線に突かれて琥珀はおまんこずぶ濡れにしまひたっ♥♥ で、でも、ロプト様のおちんぽが一番ん゛ぶほお゛お゛お゛お゛お゛ぅ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 ドピュブリュドビュルルルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 街の矮小な雄たちとは濃さも臭いも比べるこそさえおこがましい。そんな射精を子宮で受け止め、琥珀は顔面と上半身を窓に押し付け絶頂した。

 窓に痕ができるほど不細工に歪んだ顔面を押し付けイキ果てる琥珀から、ロプトは同じ体勢でケツを振って誘ってくる翡翠に乗り換えた。挿入れやすいようガニ股でケツを突き出し、裸体と顔を惜しげもなく窓ガラスに押し付けた翡翠のマンコに強固なショタチンポを一突き。

 

「あっはぁぁぁぁああああぁ♥♥ すごひぃ、おちんぽきまひたぁ♥♥♥♥」

 

 刺激に打ち震える柔らかい肉がペニスを優しく、激しく締め付け膣内射精をおねだり。琥珀同様、翡翠もヘッドドレス以外は原型がないと言えるほど蕩けた貌を窓に押し付けていった。

 

「翡翠も随分楽しめたみたいで僕も嬉しいな。また行ってきてもいいよ。翡翠は良い子だもんね」

「ひゃい♥ 良い子にしまふっ♥ 変態メイド、おちんぽでイキますっ♥ ロプト様のおちんぽずっとご奉仕しましゅう♥♥♥♥」

 

 野外露出という変態的な行為に興奮する。その屈辱を感じる心は既に翡翠から失われた。その尊厳破壊を観測する者がロプトしかいない以上、彼女が悲しむことはもうない。

 従順なメイドという可愛らしい〝道具〟を甘やかし、ロプトは最後に残った〝元〟当主にペニスを向けた。

 

「あ、あんっ♥ ふぁっ、ふあぁっ♥♥」

 

 二人分待たされ、デカ乳輪をガラスに押し付けてマン汁を垂れ流す秋葉。

 

「よいしょっと」

「ん゛ッ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ♥♥♥♥♥♥」

「うわ、相変わらず凄い声。変な顔が窓に映ってるよ?」

 

 誰かに見られるかもしれない。本来の屋敷のセキュリティならいざ知らず、今はその危険性がある。

 物を手に取る気軽さで秋葉の肉壺をチンポケースにし、声をかけるロプト。しかし、秋葉は野太い声をアヘ顔で叫び上げることを止めなかった。

 

「も゛お゛♥♥♥ どう゛でも゛いい゛ーーーーッ゛♥♥♥♥ だ、だッ゛でぇ゛♥♥♥♥♥」

「ああ、そっか。〝これ〟で全部手放したもんね♪」

 

 言って、ロプトが秋葉を犯しながら手の内でヒラヒラと揺らしたのは四枚の紙。

 一枚は家督の相続権。残りの三枚は〝個人の〟所有権だ。それぞれには目立つ印鑑が押されている。家督の相続権には皺が囲む穴、秋葉のアナル印。個人の所有権には乳首と乳輪、鼻輪付きの豚鼻、花開いた女陰――――どれが誰のものかは語るまでもない。

 つまり彼女たちは個人としての人権を失い、秋葉はもはや当主ですらない。所詮は遊びの約束ではあったが、身体の一部分、それも恥として成り立つ局部を使ってのサインだ。

 

「おひぃっ♥♥♥♥♥ わ、私たちは人間以下になりましたぁ♥ マンコを差し出すことしか脳のない変態をいっぱい使ってくらひゃいっ♥♥♥ ぬ、お、おほぉおぉぉぉぉおおぉおおおおおッ!♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 その心に後悔はなく、後戻りすら考えられなかった。

 それから、彼女たちは抱かれた。抱かれて、抱かれて、抱かれ続けた。あらゆる場所で、あらゆる姿で、あらゆるポーズで。

 いつしか遠野邸は坂を越えた先にある豪邸ではなく、売女(ビッチ)が住まう淫魔の城だと街で囁かれるようなった頃、

 

「そろそろ、いらないもの抜いちゃおっか」

 

 なんてことのない日常の会話を求めるように、ロプトは執務室の椅子に座って秋葉たちにそう命令した。

 

「家督を捨てて、人権も捨てたならそっちの方が楽だろうし。次の玩具も探しにいきたいからね。君たちの〝人格〟、その瓶に入れて置いていこう」

 

 人格。恐らく、彼女たちに残された最後の砦。催眠で常識を書き換えられたとはいえ、人格の基盤は元のままだ。

 それを指してロプトは言った。捨てろと。いらないものだから、出していいと。

 ありえないとは言えない。遠野邸を乗っ取り、街にまで及ぶ催眠や不可思議な力で彼女たちを弄んだのはロプトだ。その彼が軽く口にするのだから、人間三人の人格を捨てさせるなど容易いのだろう。たとえどれほどの力を持っていようと、秋葉のような非凡な混血だろうと、領域の外にいる彼にとっては等しく孕み袋なのだから。

 

『はい、ロプト様♥』

 

 そして、自らを捨てる命令に〝ボテ腹〟の雌たちは頷き、構えを取った。ロプトが屋敷を訪れた懐かしき衣服を改良し、腕を閉じてもはみ出す濃い腋毛が見える切れ込みを加えた格好は、人格に別れを告げるにはちょうどいいだろうと。

 琥珀と翡翠は慣れた水平ガニ股でノーパンのケツ穴を足元の瓶に向ける。秋葉は、首輪に相応しい犬の排泄ポーズ、砂場にお尻を接着するように瓶にケツ穴を押し付けた。スカートの後部はハート型に切り抜かれ、完全に準備は整えられていた。

 

「無様ボテ腹牝犬、遠野秋葉♥ 人格排泄させていただきます♥ 完全屈服したクソ雑魚肛門から堅物人格をブリブリひり出すところをご覧になって下さい♥」

「無様ボテ腹雌豚、琥珀♥ 人格排泄させていただきます♥ 気持ち悪く笑う人格を大便にして、ロプト様に相応しい道具に生まれ変わります♥」

「無様ボテ腹メイド、翡翠♥ 人格排泄させていただきます♥ これから先も全てロプト様に捧げます♥ 孕み腹からいきんだ変態排便をお見せいたします♥」

 

 一人ずつ、躊躇いのない人格排泄宣言。自分たちの思考というものがケツ穴に溜まる高揚感さえ、ガニ股と犬排便の少女たちは感じていた。

 ――――ロプトが人格排泄に恐怖を与えなかったのは、彼なりの所有物に対する慈悲だ。もし気分が違えば、彼は容赦なく正気の彼女たちで人格排泄を行わせた。つまるところ、今回の道具はそれなりに楽しめた。だから、その滅びは幸せなものであれ。

 

 モコッ♥

 

『おほっ♥』

 

 そうして、何の感慨もなく身勝手に人格を捨てさせられる少女たちは、ケツ穴から頭を出した自分たちの美しい輝きを放つ流動体に下品な喘ぎを漏らした。

 

 ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ!♥♥♥♥

 

「おひょ♥ おひょぉ♥♥♥♥ ひょぉぉぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥♥ 人格出るっ、人格ウンコ排泄すりゅうぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥」

 

 琥珀はアナルをガバ穴にされていたからか、ゼリーがズルズルと結腸から滑り落ち、脳内が空っぽになる代わりに快楽が爆発的に広がる感覚に、鼻輪の鼻孔を大きく拡げて習得したアヘ顔を晒している。

 

 ぼひっ、ぶりり!♥ むりむり、ぬちゃっ、もりもり……もりもり……ぶりりりりぃ♥♥♥♥

 

「んっ、はぁっ♥ 出ます、排便します♥♥ 大切な記憶を全部汚いものに変わっていきます♥ あふっ♥ ケツ穴、翡翠の人格ゼリーが擦れて……あぁ、ぜんぶ、きえりゅうぅ……♥♥♥♥」

 

 一番可愛がられ、尻穴はそれなりの硬さを保っていた翡翠は、緩やかに滑り落ちる人格ゼリーに恍惚と笑みと感想を零す。虚脱と絶頂。思考と切り離されていく身体。否、思考が身体から抜け落ちていき、空っぽの器を作り出す。

 ガニ股の股座からそれぞれの名前と同じ色に輝くゼリーが流れ、瓶に収められていく。

 

 ぶぼぶびぃぃぃ!♥♥♥♥ もこもこっ、めりめりぃぶりぶりぶりぶりゅぼりぼりゅりゅぶびびむりむりむりもりもりもりもりぶぼおおおおっ!♥♥♥♥

 

「う゛ん゛ごぉぉお゛ぉお゛!♥♥♥♥ 人格大便ひり出してるのぉぉ!♥ 人間失格脱糞最高ぅ!♥ おほぉおぉおおおぉぉおおっ♥♥♥♥♥ お゛びょっ、お゛べべべべべべえええええ゛ッ゛♥♥♥☆♥☆♥☆♥☆」

 

 そして秋葉はその才能、優れた知性を象徴するように極太の人格ゼリーをひり出していた。大きさもさることながら、長さ故に勢いまでも凄まじい。どうやら二人より早く一歩先へと進んだようで、アヘ顔から眼球が凄まじい挙動を繰り返し、間抜けと言うべきおかしな表情、得も言えぬ形容し難き愉快なものへと変わっていった。

 

『ぽぴぃぃぃぃいぃいぃいいぃいぃ〜〜〜〜〜〜っ♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥』

 

 しかしやがて、琥珀と翡翠も秋葉と同じようにその状態に移行した。三人揃って間抜けな人格排泄アクメ顔を晒し、琥珀色、翡翠色、そして鮮烈なる真紅のゼリーを瓶の中でぷるっぷるっと暴れさせながら収め、

 

『ぽびょぉ☆☆☆☆☆☆☆』

 

 可憐な少女たちの声とは思えない嬌声と共に、最後の一滴が肛門から切り離された。

 たったそれだけ。何も特別なことはない。呆気なく、感慨を抱くこともなく。秋葉たちが紡いだ十数年の人生は、これからあるはずだった物語は、終わりを告げた。

 

「はーい、お疲れ様ー。さて、と――――次に向かうかの、我が孕み袋たちよ」

『…………』

 

 乱れていた卑猥な顔。窄めていた下品な顔。人格の排泄で見せた形容し難き顔。そのどれもが抜け落ち、物に合わせた演技を解いたロプトの名に抜け殻が従う。

 腹を膨らませ、腋から生い茂った毛が雌臭を彼女たちに纏わせる。それぞれの股座からは愛液と腸液が滴り落ちる――――しかし、その顔は空っぽな人形だった。

 

 ことり。汚れた執務室に、三つの瓶が人知れず並べられた。

 琥珀色、翡翠色、紅色。二つの色に挟まれた真紅のゼリーは一際太く、そして二つ同様に美しい。

 プルプルと時折震えたそれは、見るものを魅了する色褪せない芸術品のようだった。もがき、苦しみながら生きた少女たちの人格が美しくないわけがない。そう言っているようではないか。

 

 穢された屋敷に飾られた三種のゼリー。戻ることのない身体を待つだけの輝きは、何を思って揺れているのか――――知らぬ方が、幸福なのかもしれない。

 

 

 






喘ぎ声とか新しい感じに挑戦したり、人格排泄も今までやってなかった完全無様特化なやつにしてみました。翡翠ちゃんが当社比で一番普通の可愛がりだった恐怖。

いや依頼プロットと睨めっこしながら書いてたら秋葉様これ完堕ちまでほぼ触れない方が溜める感じになるよなぁって。ぶっちゃけ忠誠尽くす翡翠ちゃんが可愛すぎたってのはある。琥珀さんは催眠でも下手に深く触れるとやべーからとりあえず内容通りに押し込んだ系。
ちなみに竿役もうちの子使ってくれとのことでした。要するにショタのロールプレイしてるチート系ですね。こういう無様特化の時はな、とりあえずそんなノリでやらせてもらうんじゃ。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!最近お気に入りも上下が激しい中でまたやべぇの出しましたけど、下品無様以外もそれなりに書けるとは思うので依頼はいつでもお待ちしております。
……というかエロジャンルを最初に手をつけた時そこそこそれっぽいの書いてたはずだし!どちらが好きってそら全部好きだよ。まあさすがに無様下品抜きだと好みのキャラじゃなきゃ割とモチベが難しいですが。そういうのが読みたい方はやって見せろよいかティーのキャラ趣味に期待してください。何を話してるんだろうか私は。ではまた次回〜


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その他原作集
【戦場のヴァルキュリア】セルベリア・ブレス(即敗北、剛毛、輪姦)


そこまで書かないだろう原作を独断と偏見でぶち込むというか、短縮リクエスト用というか。まあ雑ですね。

というわけで短縮リクエストから戦場のヴァルキュリアよりセルベリア・ブレス大佐。作品は知らないけど人気キャラでエロいのは知ってた。そして強気な女兵士……あっ(察し)。久方ぶりに清々しいまでの即堕ち二コマしてます。マジで早いよ。これが短縮版の力だ。






 

 

「私はガリア方面、侵攻部隊所属――――セルベリア・ブレスだ」

 

 硝煙と血の匂いが蔓延る戦場。その凄惨さに似合わない美貌の持ち主が敵方に勧告を出す。

 銀色の長髪に赤眼。女として完璧すぎるプロポーションを持った軍属の女性。だが、勧告を受けた男たちはそれどころではない。本当に〝あの〟戦乙女が現れたのかと騒然となっていた。

 

 東ヨーロッパ帝国連合軍中部ガリア方面侵攻部隊。階級は大佐であり、その外見から物語られるヴァルキュリア人の血を引く者、セルベリア・ブレス。

 一度戦いになれば一騎当千。戦乙女の槍は敵を貫き、盾は何者も通さない。軍の女神にして女傑、高潔であり敵には氷のような冷たさを見せる。軍総司令の懐刀。最強の歩兵――――そんな女が、たかがゲリラ部隊の前に立つ絶望感は形容し難いものがあった。

 

「諦めて投降せよ。おまえたちが勝つ可能性は、万に一つもない」

 

 その槍が向けられ、セルベリアの瞳が血に輝けば全ては終わる。これは最後の慈悲なのだろう。

 しかし男たちも引けない。武器を構えた彼らに対し、セルベリアは冷たく目を細めて判断を下す。

 ブーツが地を踏みしめれば、黒いノースリーブのワンピースに押さえつけられた爆乳が揺れ、ミニスカートに呑み込まれた黒のパンティーストッキングが艶めかしく光る。ある種、男たちへの生々しい置き土産か。

 

「そうか。ならば蹂躙し、撃破するのみ。ヴァルキュリアの力――――思い知るがいいッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゲリラ部隊。無数のテントが置かれただけの乱雑な仮拠点。

 

「おほぉぉぉ――――っ!♡♡ おほっ♡ むほぉ!♡♡」

 

 野太い獣のような下品な悲鳴をあげる銀髪の女兵士。

 ほんの数刻前、士気を高める凛々しい声をあげていたセルベリア・ブレスその人が、男のペニスにケツ穴を犯され品のない嬌声をあげヨガリ狂っていた。

 

「お、おぉっ♡ きさまら♡ 私を――――おっほぉぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 何か強気な口を叩こうとしたのか。だが、直腸にザーメンを流し込まれる異色の感覚にまんぐり返しで荒縄に結ばれた足がピンッと跳ね、胸部だけ破かれた卑猥な姿の爆乳が衣服の下だった時とは比べ物にならない視覚効果をもたらし、男たちに途方のない愉悦をもたらした。

 

「はいはい、セルベリア・ブレス大佐だろ? 俺たちにケツ穴掘られて豚みたいな声をあげるよ」

「ヴァルキュリアってのも大したことなかったなぁ。俺たちみたいな余り者にやられちまうんだからさ」

「軍のプロパガンダじゃねぇの? う、くぅー……けど、弱っちいのにこのケツ穴の絞まりはたまんねぇなー」

「だ、だまれむほぉっ!?♡♡♡♡」

 

 下衆な男たちを言葉で制するどころか、再びアナルをペニスで穿たれあられもない顔と声を晒すセルベリア。腸壁の中をピストンされ、尻穴が捲られるような快感に一瞬で頭が真っ白にさせられる。

 一騎当千の力を持つヴァルキュリア。そのはずが、何故か男たちに手も足も出ず敗北。捕虜となり、拷問ですらないレイプ。しかも自ら差し出すような拘束で不浄の穴である尻穴を使われ、己も知り得なかった弱点を暴き立てられてしまっていた。

 

「ていうか見ろよ! マン毛だけじゃなくてケツ毛も生え放題、汚ねぇなぁ!」

「こんな場所の手入れも怠るとか、やっぱりお飾りでろくな待遇じゃなかったんじゃねぇの?」

「だ、まれぇ!♡ みるな、みるなぁ!♡ お、お、おぉぉぉぉっ!♡♡♡♡」

 

 まんぐり返しでミニスカートは翻し、ストッキングとパンツは股間部が破り捨てられている。問題は男たちの言うセルベリアの恥部だ。

 白濁液が絡まっているのは言わずもがな、銀色の恥毛がジャングルの如く轟々と生い茂っている。今まさにチンポに捲られている肛門、皺の周りにもびっしりと銀のケツ毛が茂みになっている。

 セルベリアはむしろ帝国内でかなりの待遇を得ている。単純に彼女が毛深いのもあるのだろうが、今回は折り悪く連続の行軍が重なり、股間部の手入れまで行き届かなかった。

 結果としてセルベリアのムチッとした下半身は銀の恥毛に包まれ、男たちの目に入れられる死より深い屈辱でアルビノの肌を真っ赤に染め上げた。

 

「ころ、せぇ! 私を殺せぇ!!」

「誰が殺すかよ。こんないい女を手に入れたんだから、最大限活用すんのがやり方ってもんだろ!」

「おら、俺のチンポをしゃぶれよ大佐殿」

「ひっ!」

 

 短い女の悲鳴があがる。身動ぎでやっとなセルベリアの顔横に突きつけられた男のチンポは、剥き出しの亀頭と皮周りにたっぷりと恥垢がこびりつき、鼻が曲がってしまいそうな激臭を漂わせていた。これで悲鳴をあげない女はそうそうおらず、セルベリアでも例外はなかった。

 

「悪いな。何日もシャワーすら浴びてねぇチンカス塗れのチンポだ。大佐殿に掃除してもらおう――――かっ!」

「やめ、ぶぼぉっ!♡♡」

 

 チンカス塗れの激臭チンポがセルベリアの咥内を蹂躙する。舌が痺れ、口の中から広がる特濃の雄臭に白目を剥くも、尻穴の激しい刺激で気絶すら許されない。

 

「おごっ、おぶっ♡♡ お゛っ♡お゛♡お゛っ♡」

 

 頭を掴まれ無理やり喉奥に鈴口を打ち込まれる。抵抗するための腕はまんぐり返しの足と結ばれているし、どの道セルベリアにはチンポを噛み切るだけの力も残されていない。

 

 捕虜セルベリアの扱いは、捕虜という名の奴隷娼婦。ゲリラたちの性欲発散として扱われた。

 セルベリアは美しい。爆乳を含めてスタイルも良い。扱わない手はない。

 

「く……私の胸に、このような汚らしいものを挟ませるなど……っ♡」

「いい加減諦めろ。ほら、そのデカパイは有効に使えよ?」

「くっ♡ ん、んっ♡」

 

 立った男たちの前に跪き、その豊満な胸でパイズリ奉仕を強要。たわわな胸が自在に変形し、乳穴にザーメンがこびりつき臭いが取れないほど乳マンコとして射精をぶち込まれる。

 

「あっ♡あっ♡あっ♡♡」

「おい、さっさと出しちまえよ」

「慌てんな。早漏のおまえとは違ぇんだ……うぉ!」

「あ、あっ、あーッ!♡♡♡♡」

 

 テント内の椅子にM字開脚で縛られ、長蛇の列を作るゲリラ兵士たちに永遠と剛毛マンコに中出しされる。チンポが引き抜かれる度にこぽっ、とザーメンがマンコから零れ銀毛を汚し、そこに新しいチンポがぶち込まれる。その繰り返しだ。

 手は頭の後で拘束され、ノースリーブのワンピースから腋が丸見え。捕虜となって日数がたち、ほんのりと銀色の腋毛が茂み始めるなど変化が訪れていた。

 

 さらにその変化が見られるのは排泄の時間(・・・・・)。ゲリラ兵士たちに、捕虜の人権を確保する理屈や理由はない。尊厳を徹底的に踏みにじる。

 

「下衆、ども……がぁ!♡」

 

 日が照り付ける荒地。複数のテントが張られたゲリラ基地のど真ん中で、セルベリアは屈辱のポーズを取らされている。

 彼女に許されたのは局部丸出しの軍服か全裸。今は後者で、ゲリラ兵たちがニヤニヤと見守る中野外露出を強いられている。

 それだけならまだしも、手を頭の後ろで組んで脚を開いて腰を突き出すガニ股敗北ポーズもさせられていた。突き出した下半身のマン毛ケツ毛の厚さは当然、一日や二日では決して伸びないであろう生い茂り始めた銀の腋毛もセルベリアの捕虜期間の長さを感じさせる。

 特大のおっぱい。ムチッとした太股をガニ股で差し出し、硬い地面に素足で立つ屈辱。憤死しかねない赤面に脂汗を浮かべたセルベリア。痩せ我慢で兵士たちを睨みつける彼女を彼らの一人が揶揄した。

 

「早く出さないと変態ポーズの意味がないぜ?」

「うるさい……っ♡ ――――あ♡ あ、あ、あぁぁぁぁ……♡♡」

 

 ちょろちょろ――――ジョロロロロロロロロッ!!

 

 ガニ股で差し出したマン毛ボーボーの股間から、放物線を描き放出される。放尿は明るい色の地面を湿らせびちゃびちゃと音を鳴らした。

 我慢に我慢を重ね、膀胱はとっくに限界を迎えていたのだろうか。放尿するセルベリアは我を忘れて熱い吐息と共にアンモニア臭を撒き散らす。

 漏らせば恥辱とお仕置きと称した凌辱。指定された排泄ならば一瞬の解放感。誇り高きヴァルキュリア人の精神と尊厳は、確実に削り取られていった。

 

 

「――――おごっ♡ おっ、んおっ♡♡ お、お、おーっ♡♡ んおおおぉおおおぉおおぉっ!♡♡♡♡」

「はは、何言ってるかわかんねぇな」

「もっと腰振れや雌豚が!」

 

 輪姦も何度目かとなれば、乱暴な扱いは激しさを増す。

 二穴を使われるのは当たり前。両手はチンポを握らされ、口は同じもので塞がれる。爆乳は揉みしだかれて遊ばれ、乳首が千切れんばかりに引っ張られ乳伸び。銀色の髪でチンポを扱かれ、剛毛の腋毛を擦られ使われる。

 全身、使われない穴などない。鼻腔に無理やり鈴口を押し付けられ、赤い目にザーメンをぶちまけられ――――セルベリア・ブレスは、ゲリラ兵たちの都合のいい肉奴隷となった。

 

 

「うわ、今日の掃除当番誰だよ。サボりやがったな」

「……おっ、おぉ♡♡」

 

 ブビュ、ブビビッ。ブボッ!

 

壁尻(・・)にされたケツ穴からザーメンや小便が吹き出し、放屁のような音が鳴る。それはテントの内側から聞こえてくるセルベリアの放心した声より遥かに大きい。

 スラリとしていた両足にはムチムチとした良い感触の肉が。尻にも肉が付き、広がったマンコとアナルには不健全ながら鮮やかな銀色である恥毛が相変わらず生い茂っていた。

 前と後ろで分かれた壁尻性処理便器(・・)。そこまで扱いが堕ちたセルベリアの身体には、ザーメンや小便がかけられ放題になり、男たちが思わず鼻を摘む臭いが漂っている。

 

「まあいいや。今日はいいものやるぜ、セルベリア」

「んぉ?♡」

 

 無意識の返事。そんなセルベリアからは見えない尻。すっかり開き切った尻穴に添えられる巨大な槍(・・・・)

 男が複数人で持つものを軽々と扱っていたセルベリア。そんな彼女の力の象徴とも言える槍。鋭かった先端は丸く削られているが、その大きさは人のペニスとは比べるまでもない。

 

「いっせーの――――で!」

 

 セルベリア・ブレスの誇り。その槍が、彼女の尻穴に返却(・・)された。

 

「ん゛――――おほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!♡♡♡♡」

 

 ――――そのあとのセルベリアの行方は、知られていない。

 救出されたという噂もあれば、捨てられるまでゲリラ兵に使われた。はたまた別の部隊に引き渡された。果ては裏オークションに売り払われたという噂さえあった。

 真相は闇の中。一つ確実なのは――――名を馳せた誇り高きヴァルキュリアが戦場に立つことは、もう二度とないということだった。

 

 

 






とりあえず短いならやりたい放題入れればいいやと思った。何か濃すぎるくらいに生えてるのが似合いそうだと思った。まあ最近剛毛差分入りの作品久しぶりに眺めたのもありますが。美女が剛毛でケツ穴弱いってのはエロでは相場が決まってんだよ!(暴論)

短縮版なのでこれくらいか、これより短いくらいがまあ普通なのかなと。私はリクエストの案が細かいほど書くのが楽になる人間なので。まああまり書く前に考えるより書きながら考えるタイプってのもありますが。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。最近はモチベの上がり下がりが激しいので更新が不安定化するかもしれませんが、気長にお待ちくださいませ。私の気分を含めて好きなのしか書かない作品です。ではまた次回〜


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【アンホリ☆プロダクション】【愛嬢機姦Ⅵ】マリアンネ、エリカ(敗北、機械姦)

今回はなかなか珍しい同人作品のクロスオーバーとなります。ちなみにマリアンネさんで好きなのは絵画に取り込まれて負けるやつと敵の体内で犯されるやつです。あと脱出諦めて爆乳にされて母乳搾られながら犯されるやつ。隙あらば性癖語りしてんな。





 

 

 機械文明が発達した時代。否、発達し過ぎた時代というべきだろう。

 人類繁栄の権利は気付かぬうちに人間たちから離れていた。そのことに彼らは気づくことができない――――僅かな人類を覗いて。

 

「……ここに、彼女が」

 

 背に烟るほど長いピンク色の髪。潜入用の黒いスーツの上からでもわかるほど豊満すぎる乳房、ミニスカに隠された魅惑的な美脚。〝彼ら〟が発見すればこぞって捕まえにかかるような人間の女が、自らの足で彼らの本拠地に足を踏み入れようとしていた。

 彼女の名はマリアンネ。異形の者と戦う聖職者であり、今はこうして世界を裏で操る〝アダルト企業〟に囚われた友を救わんとする者だった。

 人類に残された時は少ない。僅かな希望と装備を手に、マリアンネは本拠地に潜入を開始した。

 

「…………」

 

 外側と違い発展した機械文明によって開発された内部は、驚くほどに機械的な作りと発行をしている。その中で目を疑うほど〝卑猥〟な道具たちを目にしても、マリアンネは驚くことをしない。企業に支配された実態を知っている人間からすれば、そういったものは常識だからだ。

 潜入は順調に進んでいた。監視の目を掻い潜り、階層を変えて奥へ奥へと進んだ時――――唐突に、警報が鳴り響いた。

 

「っ、しまった……!?」

 

 気づかない間に、トラップの類を踏んでしまったかとマリアンネは声をあげた。

 実際には彼女が見つかったわけではなかったのだが、声をあげて身体を動かし、動揺というものを如実に表してしまえば同じこと。彼女の前に、無数の人型がゾロゾロと姿を見せた。

 

「量産主(ザコアヌス)!」

 

 白い肌と顔にガスマスクを被ったような見た目の人型〝ロボット〟たち。企業の主だった作業――――少女たちを捕え、快楽調教を施すロボットたちだ。

 彼らはマリアンネの容姿を確認し、独自の行動を開始した。即ち、彼女を捕らえて快楽調教を施すつもりなのだ。彼らは量産型のロボットだが、1体1体が成人男性とは比較にならないほどの運動能力を有している。普通の人間なら、複数に追われた時点で諦めるしかないが――――――

 

「ここで引くわけにはいかないわ!」

 

 生憎、マリアンネは普通の人間ではなかった。悪魔祓いの聖職者の身体能力は常人のそれではない。

 女神官として有する退魔の力は彼らに通じないが、その分彼らを打倒する装備を整えていた。潜入ということで多くは持ち込めていないが、特殊な警棒と拳銃さえあれば彼女にとっては十分すぎる。

 

「退きなさい!」

『――――――』

 

 もはや一人での退路は絶たれた。ならばマリアンネには捕らわれた人間を救い、脱出するしか道はない。

 警棒で量産主の身体を砕き、拳銃で彼らの脳に当たる頭蓋を撃ち抜く。地面だけでなく壁を蹴り、天井を使いと持ち前の身体能力を遺憾無く発揮し、黒シャツに包まれた巨乳をバルンッ♥ぶるんっ♥と振り乱し、量産主たちが集まりすぎないよう場所を変えながら突き進む。

 

『!』

「……っ!」

 

 と、マリアンネはとある一角である量産主と鉢合わせ、息を詰まらせた。ここまで量産主を紙のように刻み打ち倒してきた彼女の、初めてとも言える目に見えた動揺。

 これまでの量産主は本拠地での作業、あるいは少女たちを誘拐するために配置されていた個体だった。だから〝装備〟らしいものは持っていなかった。

 

『…………』

 

 だが、新たに現れた量産主は違うようだ。ガスマスクの下でニヤリと笑ったような雰囲気が感じられて、マリアンネは目を細めた。

 彼のロボットの手にはラケットが握られている。そう、あのラケットだ。卓球で使うものと外面の規格が同じであり、尽きることのない大量のボールまで用意されている。

 無論、アダルト企業の量産主が扱う道具が単なる卓球ラケットとボールであるはずがない。それを知っているマリアンネは――――高速で撃ち放たれたボールを飛んで避けた。

 

「く……っ!」

 

 ラケットに接触したボールが淡い光を放ち、回転をかけながら女体目掛けて一直線に迫る。何とか避けることに成功したマリアンネだったが、二発、三発と超高速のボールが迫り、焦りから額に一筋の汗が流れた。

 

「ふっ! はっ!」

 

 避けられないボールは警棒で弾き返し、反撃に銃弾を見舞う。が、これまでの量産主とは中身までも違うのか、人間なら撃たれた時点で避けるなどまず不可能な銃撃を身体を捻ってあっさりと避けてしまった。

 

(ここで時間をかけるわけにはいかないのに……!)

 

 遠距離攻撃が通じないまま、相手からは一方的に攻撃される状況。

 ボールが尽きるまで待つ、というのは現実的とは言えなかった。彼らの技術力を鑑みれば視覚での個数管理など無意味であり、対してマリアンネ側の弾丸は十分とはいえこの先も考えなければいけない。しかも、時間をかけていては他の量産主が駆け付け、一気に劣勢へと追い込まれるだろう。

 

「――――はぁ!」

 

 つまるところ、マリアンネには前進の二文字しかありえない。決して身体に触れさせてはいけないボールを警棒で弾きながら、量産主を破壊するべく凄まじい速度で進撃する。

 当然だが、量産主もマリアンネの動きに対抗して近づけさせまいとした。ボールを複数を掴み、何とも芸達者な打ち捌きで無数のボールをマリアンネに放つ。

 

「ふっ、はっ――――あぁんっ♡」

 

 二つ、三つは弾き返した。が、四つめがマリアンネの巨乳を打ち付け、凛々しい声だった彼女から甘い官能の悲鳴が零れ落ちた。

 左胸を打ち付けた妖しい光を宿したボール。その影響でシャツの下からプクッ♥と彼女の恥部が頭を出し、思わず足を止めた彼女に卓球ボールが再び襲いかかった。

 

「あっ♡あっ♡ んはっ、はぁ♡♡ だめっ、いやぁ!♡♡」

 

 ビクンッ♥ビクンッ♥と悩ましいほど美しいマリアンネの身体が跳ね、全身のあちこちを打ち据える痛みと快感が綯い交ぜになった不可思議な感覚に彼女は翻弄された。

 

(やっぱり、あれ、はぁ♡♡)

 

 単なる卓球ラケットとボールではない、という予感は的中していた。

 アダルト企業は人類の技術力を上回る発展をし、それを性的な技術へと変換した。これは笑い話ではない。マリアンネのような超人的な力を持つ戦士すら翻弄できる超絶兵器なのだ。

 たとえばこの卓球ラケットは打ったボールに性感パルスを伝達し、当てた女体に快感を走らせる。今のマリアンネのように衣服の上からであろうと、打ち据えられてしまえば逃れられない快楽の波が襲いかかる。

 性質上扱いは難しいが、この量産主のように道を極めていれば様々なやり方で快楽の質を変えられる。マリアンネの進行を封じていたボールの動きが早速切り替わり、地面を経由して下からスピンをかけたボールがマリアンネのスカートに接触した。

 

「んあぁぁぁ!♡♡♡」

 

 ギュルンッ、と回転を利用したボールがマリアンネの黒いミニスカをずり上げる。甲高い嬌声で彼女が身体を反らし、聖職者らしい清純な白い下着を顕にしてしまった。

 性感パルスを帯びたボールの影響だろう。清楚なパンツではあったが、ぐっしょりと濡れてマンコのいやらしい割れ目が張り付いて見えていた――――その下着目掛けて、今度は飛び上がった量産主がボールを打ち放つ。

 

「はぅぅぅぅっ!♡♡♡」

 

 次はスカートと逆。ずり上げるのではなくずり下げる。回転したボールが白い下着を巻き込み、一気に足元まで引きずり下ろすことでマリアンネの恥部を開帳した。

 

「そ、そんな……っ♡」

 

 くぱくぱぁ♥と大陰唇と小陰唇を開き、性感ボールの影響から太ももまで愛液を垂らすマリアンネの秘部。退魔の経験で様々な状況を乗り越えてきたマリアンネも、いきなり羞恥露出をさせられては顔を赤くして身悶えする他なかった。

 抜け切らない性感ボールの影響もあって、無防備にマンコをさらけ出したマリアンネ。それは悪魔祓いの身でありながら悪魔的な魅力を持ったメスの女体。量産主は何としても彼女を捕まえるべく、その濡れた秘部に容赦なく狙いを定め、ラケットを経由したボールを打ち付けた。

 

「あぅあっあっあっ!♡♡♡ あ、あぅ、あっ、やっ♡ ――――あ、あ、あ、あーーーっ♥♥♥♥」

 

 ぱちゅっ♥ぱちゅっ♥ぱちゅっ♥ ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁ♥♥

 

 一撃だけでも癖になってしまうような性感ボールが速度、角度、回転を自由自在に変化させてマリアンネの秘部を襲い、遂には滝のような愛液を吹き出して絶頂してしまった。

 

「くぁぁぁ……っ!♥」

 

 いけない、と絶頂の余韻が迫る中、マリアンネは咄嗟に内股になって丸出しのマンコを両手でガードする。絶頂したからと言って待ってくれる敵ではないことは承知の上で、彼女はこれ以上秘部を責められてはマズいと最低限の防御を行う。

 

『――――!』

 

 が、量産主は惨めに内股でマンコだけを隠すマリアンネを嘲笑い、ラケットをくるりと回して見せつけるようにボールを打った。

 打たれたボールは最高速で〝上〟に到達し跳弾、背後の壁を削るように経由し、大きく距離を稼いで地面に着弾、最後の的である――――無防備すぎるほど突き出されたマリアンネの美尻、その尻穴にずぼぉ♥とその身を捩じ込ませた。

 

「んっ――――ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥」

 

 バシャバシャッ♥ プシャァァァッ!♥♥♥

 

 予想だにしない方向からの強襲。さらには尻穴というひり出す場所への侵入。マリアンネは一瞬の間を置き、ボールを喰い込ませたアナルを両手で抑えるようにケツに手を当て飛び上がる。その際、突き出されたマンコから激しい潮を吹き出し、酷く間抜けで滑稽な絶頂姿を晒してしまった。

 

『……』

 

 アクメで歪むオホ顔。役割が役割だけあり、そういったことを〝楽しむ〟ということを嗜んでいるのか、無様を晒すマリアンネに量産主は楽しげにラケットを操る。

 次はまた無防備な秘部を、いいや今度は幾度となく揺れて止まない勃起乳首の巨乳を――――――

 

『!?』

 

 そうして、獲物の前で舌なめずりという愚行の代償は、量産主の命で支払われた。胸を特殊警棒が貫き、次の瞬間、その頭が根元から力技で断ち切られた。

 

「……はぁ、はぁ……はっ、ぁ……」

 

 ――――マリアンネは何も無力を享受していたわけではなかった。

 嬲ることに夢中になっていた量産主に対して、彼女は全身で快感を受けながらも僅かな前進を繰り返していた。そして今、狙いの距離に踏み込んだ刹那、全身の力を振り絞って彼女は敵を穿ち貫いたのだ。

 胴体を貫かれ、思考回路の頭部を切断された量産主が力なく崩れ落ちた。

 

「く、ふぅっ!♥」

 

 ぶぽっ♥

 

 対して、崩れかけた体勢を辛うじて維持したマリアンネが、尻穴の異物を無理やりひり出すと、素早く身嗜みを整え始めた。秘部が濡れて不快感がある、乳首がシャツの裏地に擦れて気になる、などと言ってる場合ではないと判断してのことだった。

 しかし、それでも遅い。

 

『――――――』

「く……っ!」

 

 量産主1体に時間をかけ過ぎたことで、他の量産主がマリアンネのいる部屋に集まってきている。万全の状態ならともかく、性感ボールに弄ばれた身体では振り切れない。

 絶体絶命の状況――――次の瞬間、量産主が打ち砕かれた。

 

「な」

「動かないでください」

 

 若くして冷静な声。両断され、塵になっていく量産主。少女の両手に構えられたビームトンファーが熱を帯び、量産主を容易く排除して退けたのだ。

 

「あなたは……?」

「私はエリカ――――レジスタンスで、この企業と戦う人間です」

 

 マリアンネの危機を救ったエリカと名乗る少女は、マリアンネに負けない豊満な胸をセーラー服が浮かぶほどにたわわと実らせ、悠然と彼女に手を差し伸べた。

 

「そう、あなたもこのアダルト企業を倒そうとしているのね」

「はい。でも、潜入中に人を助けようとして見つかってしまって……まさか他にも潜入できるような人がいるとは思ってなくて、ごめんなさい」

「ん……私も同じ立場なら同じことをしていたわ。助けてくれてありがとう、エリカさん」

 

 事情を聞けば、エリカもまたマリアンネと同じように企業に潜入、打倒するべく別口で活動をしていた。その際に敵に発見され警報が鳴り響き、マリアンネの存在も発覚した――――だが、おかげで目的を同じとした仲間と出会えたと、マリアンネは真紅の目を優しく笑みの形にし、協力を申し出る。

 

「ここから先、一人じゃ不安だったの。手を貸してもらえるかしら?」

「もちろんです。一緒に戦いましょう」

 

 目的が同じであり、誰かを助けようとする善意を持つ少女であれば共に戦える。頷き合い、二人は再びアダルト企業の深部を目指して行軍を開始した。

 スーツとセーラー服という対象的な衣服の美女、美少女たちが共通の巨乳をぶるんぶるん♥と視覚の暴力とも言える動きで揺らし、それに釘付けになる者、気づく前に解体される者問わず道すがらの量産主が排除される。

 驚異的な速度で進軍する二人。そのコンビネーションは即興とはいえ他を寄せ付けない。

 

「っ!」

「あれは……!」

 

 だが、そんな二人でも足を止めざるを得ない敵がいた。当然、ここは人類を裏側から操る最先端技術が行き過ぎた企業の内部。

 

『――――――』

「贈主(ギフトロヌス)!」

 

 門番。異常を探知して対象を捕獲、鎮圧、調教するハイクラスの警備ロボット。量産主と比べてマスクの形が変わり、浅黒い肌に刃がピンク色に輝く二刀のサーベルを手に持って二人を扉の前で待ち構えていた。

 卓球ラケットで打たれたボールの発光と同色。恐らくは効果も同じだと見切り、マリアンネとエリカは互いの武器を構えて並んだ。

 

「行きましょう」

「ええ。贈主を倒さないと、先に進めないなら……」

 

 部屋は通り道になって、出口は贈主の背中。ならば二人の行先も単純明快だ。道を阻むというのなら、相手になるまでだとこれまでと同じ戦意で贈主と相対した。

 ――――だが、二人はまだ企業を甘く見ていた。彼女たちのような美しい子ネズミが駆け回っている中で、わざわざ見逃してやる義理はない。まして、量産主を容易く打ちのめす強靭なメスは〝価値〟が非常に高い。

 

『――――!』

 

 至極真っ当な結論として、その贈主は特別だった。

 たとえば、そう。二人の反応が一瞬遅れるほどの速力で回り込み、二刀の刃を振るうほどのスペックが与えられている、などが挙げられる。

 

「な、くっ!?」

「きゃあっ!」

 

 辛うじて振り向き、武器でガードする。しかし、俊敏性だけでなく力にも優れた贈主の一撃は、ガードを大きく崩すどころかマリアンネとエリカの身体を弾き飛ばす。結果として、一瞬とはいえ追撃を免れることになったのは不幸中の幸いと言えるだろうか。

 

「ふっ、てやっ!」

「はぁぁ!」

 

 無論、二人もやられてばかりではなかった。即座に受身を取り、贈主の動きを追って特殊警棒とビームトンファーを振るう。しかし、贈主は全ての動きを見切って刃を返し、二人同時の鍔迫り合いにも難なく受け答えて見せた。

 

『っ!』

 

 強い。純粋な力の差に鍔迫り合いの中で歯を食いしばるマリアンネとエリカ。今この瞬間も、二人で全力を込めた力でようやく押し退かされずに済む、という絶対的な力の差。

 しかも贈主は量産主以上に高度なAIを積まれ、道具を扱える範囲や使い方も彼女たちの知る機械兵の非ではなかった。

 鍔迫り合いを行っていた光の刃が一瞬消失し、その柄の先がマリアンネとエリカの巨乳を狙った。

 

『っ――――くひぃ!♥♥♥』

 

 瞬時に身体を反らした二人。が、その大きすぎる胸が災いし、飛び出した光の刃が乳首を掠め、ビックン♥と腰が揃って跳ね上がる。

 快感セイバー。纏わせるだけでも強力な性感パルスをサーベルエネルギーとして扱う贈主にのみ許された性的武器だ。その威力は、快感に耐性を持つ二人ですら乳首を掠めただけで絶頂しかけて足が崩れるほど。

 それでも耐えられたのは奇跡と言っていい。何とか武器を振るい、距離を取る二人。だが、その胸元には隠し切れない乳首の勃起が浮かび、息は荒くもあり甘くもあるように零れ落ちていた。

 

「エリカさん……」

「はい。次は……ないです」

 

 たった一度掠めただけで息が上がる。その上、敵の実力は二体一など歯牙にもかけない高性能機。

 

「――――私が贈主の動きを止めます。その間に、後ろから」

「わかったわ」

 

 けれど、差があるからこそ彼女たちは最適解を選ぶことができる。追い詰められたからこそ、二言と了承のみで通じ合うことができた。

 エリカが正面から走る。贈主が正面から打ち合う。力の差はあるが、エリカは持てる力をこの一瞬に注ぎ込み、地面を踏み締め拮抗する。

 

「はっ、あぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 瞬間、マリアンネは天井を駆けた。天井から頭上を抜け、背後に回って警棒を振るう。如何に強化された個体とはいえ、彼女たちの武器を防ぐほどの装甲は持たされていない。

 勝った。その確信で警棒を突き出したマリアンネ――――の眼前で、機械の背に〝穴〟が開き、そこから二つの柄がマリアンネへ向けて射出された。

 

「な――――」

 

 反応は間に合わない。飛翔した柄に性感パルスが構成され、マリアンネの両胸を串刺しにする。

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――ッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 巨乳を貫く二刀。性感パルスの光は人体を傷つけることなく難なく穿ち、それでいて対象の肉体を性的な意味で破壊する。飛び出した勢いは留まることを知らず、マリアンネの身体は中に浮き上がり壁に磔にされてしまった。

 

「う、あっ♥♥♥ は、く……い、イクっ、イクっイクっ♥♥♥♥♥ あ、ふ、ああっ!♥♥♥♥」

 

 ぷしゃっ、びちゃびちゃびちゃびちゃ♥♥

 

 おっぱいを快感セイバーで縫い付けられ、引き抜くこともできず脂肪ないの細胞を性感パルスで刺激され続ける。

 一太刀で女を絶頂させられる快感セイバーを二本、その自慢の両胸に突き刺されたまま磔にされる衝撃は、マリアンネのアクメ顔とだらしなく開かれた股から洪水のように流れる愛液の川から察することができた。

 

「マリアンネさん! ――――あ」

 

 そして、マリアンネの決定的敗北に動揺をしてしまったエリカの運命もまた、彼女と同じ敗北の運命にある。

 武器を弾かれ、間の抜けた声を零したエリカの胴体を、二刀の快感セイバーが袈裟斬りにした。

 

「あひっ♥♥♥♥」

 

 さらに間抜けな嬌声。胸に沿うように振り切られた二刀が交差し、突き抜けた絶頂感がエリカに思考というものを許さない。ガクッ♥と膝が落ちて笑い、崩れ落ちる。

 

『――――――』

 

 その一瞬のうちに、贈主は神速の刃をエリカに刻んだ。切り下ろし、袈裟斬り、右薙、右斬上、逆風、左斬上、左薙、逆袈裟――――刺突。

 

「ふひっ、くひっ、いひぃ!♥♥♥♥ お、おっ♥ うお、イグッ!♥♥♥♥♥ おひっ、いぎっ、くひっ、はひぃ♥♥♥♥♥」

 

 叫ぶ余裕すら与えない。本物の剣であればエリカの身体はバラバラになっていただろう剣撃は、エリカの精神をバラバラに切り裂くように振るわれた。

 ビクッ♥ビクッ♥ビクッ♥ビクッ♥ビクッ♥ビクッ♥ビクッ♥ビクッ♥ビクッ♥ と、数瞬の間に九回にも及ぶ絶頂を味わった後、女体の激しい痙攣は胴体を貫かれたことで止まる。

 

「あ゛ぎぃ♥♥♥♥」

 

 はずもない。今度は地面に押し倒される。全身の隠しセイバーを取り出し、四肢を縫い付けるように貫く。

 大の字に拘束したエリカに向かって、一回が脳髄を焼く力を持った性感の刺突が降り注いだ。

 

「あ、らめっ♥♥♥♥ らめらめらめ、イグおおイグっ♥♥♥♥ イグのイッちゃうイッちゃうイッちゃうのおっおっおっ♥♥♥♥♥ あ゛うぬおっほひっおほっイグッイグッイグ……ッ♥♥♥♥♥♥」

 

 ずりゅプシャッブシュッ♥♥ ぐりっビクッビックンプシッぷしゃぁ♥♥♥ プシッ♥プシッビクッッ♥プシャァァァァァァァァっ!♥♥♥♥

 

 全身が地上に打ち捨てられた魚の足掻きのように大痙攣を起こし、白パンツから失禁の方がマシに思える水飛沫が溢れていく。抜くも地獄刺さるも地獄、両手両足から絶えず流れてくる快楽と全身を性感パルスで串刺しにされ続ける拷問。

 

「……っ♥♥♥♥ ッッ♥♥♥♥♥」

 

 数分後。エリカのクールな顔は見る影もなく白目を剥いた無様なアヘ顔を晒し、彼女の奥の手が日の目を見ることなく恥辱の敗北に沈む。

 

「お、あ……イクっ♥♥♥♥ お、イクっ♥♥♥♥♥ イク……あ、あ、あおっ♥♥♥♥」

 

 そしておっぱいを磔にされていたマリアンネのまた、胸に注がれる性感パルスに意識を焼かれてアヘ顔で股から愛液を垂れ流す雌畜生となっていた。

 こうなっては自慢の退魔も意味をなさず、彼女は優良なメスの身体を持つだけのものとなった。そんな彼女に近づいた贈主が、股間部に添えた快感セイバーの切っ先をゆっくりと引き上げていく。

 

「お゛♥♥♥♥ お、お、おぉぉぉぉぉぉぉ……?♥♥♥♥♥」

 

 マリアンネの肌が快感で焼かれながら、その黒シャツが捲り上げられて遂に彼女の巨乳がブルンっ♥と姿を表す。

 快感セイバーが突き刺さった巨乳。ぷっくら大きな乳輪に、硬く凝った乳首。何よりやはり全体のバランスが優れている。

 ――――絶頂の光が、その切っ先をマリアンネの乳房に突き付けた。

 

「お、ひっ……や、やめ、あ、いくぅ……♥♥♥♥ い、いやぁ……♥♥♥」

 

 ジリジリ、ジリジリと磔にされた生贄に迫る。逃げ道はどこにもない。ミイラ取りが極上のミイラになったマリアンネの巨乳に――――数百の刺突が襲いかかった。

 

「イグウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――――ッ!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 捕らわれた女たちの行先は様々だが、基本的には〝商品〟として販売される。特に、特別な力を持っていた女はよく売れるため、その分徹底した調教が施される。もし仮に様々な調教器具の権限を持つ贈主に捕縛される運のないメスがいたとしたなら――――二度と救われることはないだろう。

 

「お゛ぉイグッ♥♥♥♥♥ でるでるでるイクっ♥♥♥♥ あ゛お゛っ♥♥♥♥ ぬきっくひっ、うっひぃぃぃぃぃぃぃぃッ!♥♥♥♥♥」

 

 ドチュドチュ♥♥ ビュルブビュルッ!♥♥♥ ドチュッドチュッドチュッドチュッ!♥♥♥♥ ブビュッブビュッブビュルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 エリカは特殊な拘束台に取り付けられ、擬似射精機能付きクリチンポンプ……巨クリチンポと化した陰核から愛液を射精のように放ち、延々とバイブで突かれて裸体の上半身を上下させることしかできていない。これでは脱出を考えるどころではないだろう。

 

「やめて……お願い、ゆる、してぇ……♥」

 

 両手と両足を壁に誂えられた枷で封じられ、股間を〝ミニガン〟に差し出して絶望の表情で許しを請うていた。

 マリアンネが許しを請うなどまず有り得ない。ミニガン、というには大きな回転円筒が彼女の命を奪うものならマリアンネは決して口を割ることなどしていない。

 故に、そのミニガンが回転し、マリアンネが顔を引き攣らせた瞬間にその理由は明かされ、同時に事は済んでいた。

 

『――――――ッッッッ!♥♥♥♥♥♥♥♥♥』

 

 声はなかった。ただマリアンネの身体が限界以上に反り返り、ミニガンの回転が終わった数秒後に彼女は絶叫した。

 

「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!♥♥♥♥♥ あ゛う゛う゛はははははあっあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛――――ッッッ゛!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ガックン♥ガックン♥ガックン♥ガックン♥ とても拘束されている女体の動きとは思えない絶頂痙攣と、マリアンネのものとは思えない狂った嬌声。

 超速ピストンのマシンガンバイブ。調教道具の中でも特に凶悪で、毎秒100発のピストンの破壊力は快感を与えることを通り越し、感じる前にイクことから『無快感バイブ』の悪名を持ついわく付き。

 精神力に秀でたマリアンネのため、普通の人間は精神崩壊する代物として用意された。マリアンネの番が終われば、次はエリカがこのマシンの前に座ることになるかもしれない。

 

 それも、彼女たちの理性が残されていればの話だったが。マリアンネとエリカの残存理性は残り10%。それまでに二人が脱出できなければ、

 

『んっひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!♥♥♥♥♥♥』

 

 その魅惑の女体が支配者たちのものとなる。物語のバッドエンドまで、あと何絶頂か――――アヘ顔を晒す反逆者たちが堕ちるまで、無慈悲な機械はその淫辱を終わらせることはない。

 

 

 






とりあえずデフォルトでノーブラなのとか企業の中身ヤバくないってのはエリカちゃん側の設定なので華麗にスルーして適応しました。依頼内容を守ったのでマリアンネさんのいつもの服装が出せなかったのがちょっと心残り。あぁ法衣の方ですよ、あの囚人服(布)じゃないよ、アレもエロいけど!

珍しくノルマ控えめアナルも1回という感じでしたが、まあ中身的にこんな感じになるのかなって……この辺は依頼文見ながら逸脱しないようにやってますけどズレてたらごめんなさいって感じです。指定されなきゃえぐめのは避けてますがNGがあったらちゃんと書くんだぞ。お金は大切だからおじさんとの約束だ。書いて欲しい性癖をお金でぶつければえぇねん。余程おかしな解釈違いでもなきゃ断らんので私……だから依頼お気軽に待ってます。こいつさてはいつ依頼来なくなるかと不安になってるな?

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。有償が落ち着いたら前のノリのデアラ書きたいというか、いっそ有償にアビス側の依頼でも来ないかなというか。散々書いたしなかなか書きたくなるイチャラブものってのは難しいねんな。散々書いたなら読者も満足して別の依頼をするのでは?凌辱無様作家と間違いなく思われているいかは訝しんだ。ではまた次回〜


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【神撃のバハムート】エミリア(敗北、異種姦、孕ませ、快楽堕ち)

何だかんだとお気に入り2000突破していたの巻。記念は……とりあえず1話分にプロットを再編集して練り直すところからかな!!!!記念が絡むととことんグダる男が私だ。

まあそんなわけで平常運転です。有償リクから神撃のバハムート、エミリア。前にシャドバ回でモブカードとして出てた可愛い銀髪騎士さんですね。けどそのハイレグ服はちょっとエロ過ぎると思うの。
依頼内容がシンプルイズベストだったので、今回はマジで小細工というかいつものやつがない純粋にゴブリン敗北を詰めてみました。果たして上手くいったかは正直なところわかんねぇ。ではどうぞ〜






 

 

 あらゆる種族が入り混じる神秘の世界・ミスタルシア。

 人、神、魔族。様々な種族、様々な考え方、様々な思惑。闘争絶えないこの世界で、王都騎士団は自分たちに出来ることを全うすべく、多大な日々を送り続けていた。

 

「――――見つけた」

 

 そんな王都騎士団の若き騎士団長、エミリアは一人森の奥地で目的の魔物たちを発見し、視線を鋭くした。

 銀色の髪を三つ編みで結い上げ、胸元の鎧を除けば薄手のハイレグという際どい衣装を着込んだ少女。先代団長の娘であり、騎士団の者たちがその実力と信念を認めるに値する器を持つ少女は、その〝ゴブリン〟たちを前にレイピアを抜刀した。

 

「キッ!」

「キキッ、キヒッ!」

「そこまでよ」

 

 抜刀の際に放たれたエミリアの殺気に気づいたのか、荷車を漁っていたゴブリンたちが一斉にエミリアへと振り向いた。あえて不意打ちを行わなかったのは、襲われた商人たちが逃げる時間を稼ぐため、エミリアがゴブリンたちを引き付けようという算段だった。

 既に商人たちの荷車は襲われた後。だが、人命が救えるなら自分が動いた価値があったとほぅ、と息を吐いたエミリア――――次の瞬間、ゴブリンに向けて疾走を開始する。

 

「さあ、かかってきなさい。これ以上民を危険に晒すなら――――王都騎士団団長、エミリアが相手になるわ!」

 

 たった一人の騎士がゴブリンたちと相対する――――このゴブリンたちは、王都騎士団に舞い込んできた一件の依頼からエミリアと出会うことになった。

 

 商人たちの荷車を狙う魔物がいる。それを退治して欲しい。

 神秘の世界ミスタルシアと言っても、こういった矮小な魔物たちの問題は耐えない。否、こうした世界だからこそ、強大な力を持つ存在を隠れ蓑に活動する魔物たちも多い。ゴブリンはその筆頭、象徴とも言える存在だった。

 数が多く群れを成し、自分たちより弱い相手を蹂躙し凌辱する下劣な魔物。当然、騎士団も討伐に赴いてはいるが、如何せん数が尋常ではなく巣も領地によって数、種類が異なっている。騎士団に舞い込んできた今回の依頼は、そういった被害の中でも特に街への被害が激しい物流に関するものだった。まるで、ゴブリンたちが何かの準備でもしているかのようで不気味だ、と。

 ゴブリンたちにそのような知性があるとは思えない。だが、放置はできないことは確かだった。そこで立ち上がったのが騎士団団長のエミリア。ゴブリンは数こそ多いが雑魚の群れ。騎士団で人員を組むより、エミリアが一人で身軽に動き、即鎮圧へと運んでしまえばいい、という理屈からの作戦だ。

 

 実際にその作戦の立案、効果は正しいものではあった。新しい被害の現場に噛み合い、殺害や誘拐などの被害を防ぐことができた。

 

「……くぅ!」

 

 ――――問題があったとすれば、その騎士団長であるエミリアがゴブリンに〝苦戦〟してしまっていることであろう。

 エミリアの実力に問題はない。彼女が剣を一太刀振るう度、ゴブリンは傷つき逃げて、あるいは絶命する。

 

(なんて数のゴブリンなの。想定していたより数が多い……!)

 

 だが、兎にも角にも数が圧倒的だった。有象無象の数で攻めるゴブリン特有の戦術。いいや、戦術や戦略の話ではなく、彼らはそれが有効だということ〝しか〟理解ができないため、そうしているに過ぎない。ゴブリンの特性はひたすらに本能的な直感、醜悪なやり方に一切の躊躇いを持たないその情の無さだ。

 それはエミリアも熟知していた。騎士団でゴブリン掃討を実行し、数の把握は問題なく出来ていたはずだった。

 つまり根本的な問題は、今回の作戦での敵情把握。エミリアたちが想像していたゴブリンの集団と、実際のゴブリンの集団とでは想定が〝十倍〟は優に異なっていたのだ。

 

「キキッ!」

「キキッ、ギギーッ!」

「またなの……!?」

 

 想定の十倍の原因は絶え間ない増援にある。一体、ゴブリンのどこにそのような知性があったというのか、エミリアの疲労を見逃さず集団で彼女に襲いかかる。

 エミリアが強いと言っても、元は騎士団を率いる団長。その力の真髄は仲間たちとの協力にある。それが行えない以上、エミリアには人手が存在しなかった。

 それは立場の逆転。ゴブリン1体では一秒と持たないかもしれない。だが数十、数百、あるいは数千となれば――――――

 

「きゃあっ!?」

 

 人間として定められた限界値には抗えない。ゴブリンの棍棒が振るわれた衝撃で、受け止めた剣ごと彼女は背にしていた大岩に叩き付けられ、ズルズルと崩れ落ちた。

 周りにはゴブリンたちの亡骸がある。だが、未だ十数体の生きたゴブリンたちがエミリアを取り囲んでいた。

 

(こんなところで!)

 

 死ぬわけにはいかないという騎士団長の使命感。死にたくないという少女としての恐怖心。

 どちらもエミリアの精神を奮い立たせながらも、その肢体は疲労とダメージで地面と岩の壁に吸い寄せられているようだ。

 殺される――――そう覚悟を決めて身体を硬直させていたエミリアだったが、一向にその殺意はやって来なかった。

 

「……?」

「キ……」

「キキッ!」

 

 首を傾げるエミリアに対し、ゴブリンたちは独自の言語で何かの会話を行っていた。死した仲間たちの弔い、という雰囲気ではないことは彼らの言語を理解していないエミリアにも読み取れた。

 ――――ゴブリンたちに人間のような慈悲はない。同じ仲間であろうと弱ければ死に強ければ生きる。そして、より強い自分たちの長のために働き、生き延びる術を探す。

 ゴブリンという種に優れた知性は備わっていない。が、その分生きるための本能というものには秀でていた。

 自分たちより相手の方が強いという認識。これは個体の長にも左右されるが、少なくともエミリアの前にいるゴブリンたちの長は最低限は弁えているのだろう。でなければ、物資の略奪程度でエミリアを制圧できる数にはなるまい。

 彼らにとって大切なことはもう一つある。種族の安定と繁栄。それを可能にするのは、優れた者同士の〝交尾〟。

 

「……な、なに……?」

 

 ゴブリンたちがエミリアを視線で舐め回す。戦闘の影響で肌が露出し、あられもない姿を晒したエミリア。

 美しいラインの美脚。鎧が壊され、残されたハイレグに膨らむ発展途上の美乳。人間から見ても、ゴブリンから見ても申し分なしの美麗な少女――――異なる目的の途中で次なる目標を達成したゴブリンたちが、牙の涎を滴らせエミリアに殺到した。

 

「や、やだっ、いやぁ!」

 

 思わず少女の悲鳴が上がった。だからといって、エミリアに抵抗の力はまだ戻らない。

 

「は、離しなさい! 離してっ! あぐっ!?」

 

 生理的な嫌悪感。ゴブリン如きに組み伏せられてしまう絶望感。敗北者の女など、運命は二者択一が大半だ――――犯されて玩具にされるか、犯されて嬲られ殺されるか、だ。

 だが、捩じ伏せられたエミリアにとっても意外だったことは、彼女が知るようなそういった凄惨な女の運命にはならなかった。

 組み伏せられ、衣服を剥ぎ取られる。そこまではエミリアの想像と同じで、身の毛がよだつどころではなかった。しかし、ゴブリンたちはどこからともなく持ち込んだ長い棒にエミリアの手足を括り付け、彼らなりに女体を大事に、駕籠を運ぶように棒を二匹で持ってエミリアを〝輸送〟し始めたのだ。

 

「く……っ、外れ、ないの……!」

 

 ゴブリンはなまじ力だけはある。エミリアの手足を棒に縛り付ける縄は、剣を取り上げられ疲労困憊のエミリアにとって硬い枷のようなものだ。

 裸体に剥かれ、宙吊りで運ばれる様はまさに女体の〝戦利品〟。敗北した美しい少女を醜いゴブリンが見せびらかすように運ぶ。幸いなことにゴブリンの行動範囲に残っているような一般人はおらず、エミリアの屈辱と羞恥は頬を赤らめる程度で済んでいた。

 

(ゴブリンに見られただけ……この程度の苦境、どうってことないもの。それより、あの人たちが助けを呼びに行ってくれているはず!)

 

 このようなことになった以上、単独での脱出は絶望的だった。周りを取り囲むゴブリンは、このまま連れて行かれた先でさらに数を増やす。そんな中、拘束されたエミリアが単独で武器を取り返し、逃げ出せる可能性は皆無に近い。

 しかし、どこまで数を詰めようと所詮はゴブリン。エミリアだけでなく騎士団の仲間たちに事情がいち早く伝われば、あの襲われた商人たちの話を通じて騎士団が処理に何かしらの行動を起こす。帰還しないエミリアを不審に思う時間が、短縮されるかもしれない。

 不甲斐ない結果になってしまったエミリアだったが、少なくない民の命を救えたことを後悔はしていなかった。次に繋がってくれると、そう考えていた――――巣に運び込まれ、ある責め苦を受けるまでは。

 

(ゴブリンが、こんなにも……っ!)

 

 巣の中は想像以上のゴブリンたちが屯していた。休んでいるもの、働いているものと様々ではあったが、王都騎士団長のエミリアをしてこれほどの大軍が群れを成して行動しているのは初めてだと驚愕するほどに。

 彼女にとって予想外なことはそれだけではない。巣に連れ帰ったエミリアを再度彼らは拘束し直す。かなり頑丈でしっかりとした作りをした〝首枷〟で。

 

「く、こんなもの、どこから……!?」

 

 首と両手首を穴で挟んで板状にして縛める拘束具。単純だが効果は絶大であり、首と手を自由に動かせないだけで人間の行動力というものは著しく削がれてしまう。

 純粋な拘束用というよりは手枷と両立した首枷でわかりやすく降伏、敗北したと強調できる対象を晒し者にする意味合いが込められた拘束拷問用の器具――――問題は、その作りが明らかにゴブリンの手によるものではないことだった。

 

「きゃっ!?」

 

 エミリアの疑念が氷解するより先に、彼女は硬い地面にうつ伏せで倒されてしまう。首枷の大きさで身体が叩きつけられることはなかったが、幸運はそこまで。

 うつ伏せで立ち上がろうとするにはまず上半身に力を込める。が、その力を込めなければいけない両腕は首枷に嵌められ、地面に手を突くことさえ叶わない。ならば、とエミリアは下半身にグッと力を込めようとして――――そのいやらしく突き出したような美尻に、鋭い針が突き刺さる。

 

「いぎっ!?」

 

 思いがけない痛みに不意を突かれてエミリアが悲鳴をあげる。その間に、針から何かが注がれ始めた。

 

(なに!? 何なの……!?)

 

 何かを確かめる術はない。ゴブリンが特殊な薬品を生成するだけの技術力があるという話など、エミリアは聞いたことも見たこともない。実際に確かめようにも、ギロチン台のように彼女を縛める首枷が真後ろに首を回すという行為を阻害していた。

 

「……ぁ? あ、あ……あぁ……っ!?」

 

 まあ、視覚情報で確かめるまでもなかったようだが。

 エミリアが声を零し始めた。ドクッ、ドクッと心臓が嫌な音を立て、血流を回して白磁の肌に朱色を灯し、段々と、じっくり、彼女の中のある存在を目覚めさせる。

 

「あ、あ……や、ぁ……あっ♡ ひっ♡」

 

 ビクッ♥ビクッ♥と裸体が痙攣し、硬かった声に甘い官能の色が混じり始めた。次いで、股部からポタ、ポタと液体が滴り始めた。

 失禁ではない。粘り気のある液体が銀色の恥毛を伝い、糸を垂らしてぴちゃ♥と淫らな水音を鳴らす行為。エミリアの本質的な部分、膣分泌液――――愛液と呼ばれる物が溢れ始めた。

 

(こ、れ……びや、く……っ!?)

 

 媚薬や麻薬、王都で禁じられている違法薬物。禁止される効果のほどを、エミリアは自ら感じ取ってしまう立場となる。

 脳髄が焼け付く。視界が揺れて端が赤く染まり、秘部を今すぐに掻き毟りたくなるような猛烈な疼き。どんな精神力を以てしても、女という種族であれば決して抗えない驚異的な情欲。事実、エミリアは無意識のうちに媚薬を注がれた尻をフリフリ♥と誘うように振ってしまっていた。

 気が狂ってしまいそうだった。エミリアの視界に映り込むゴブリン全てが、彼女を満たしてくれる魅力的なオス種に感じてしまう。異常な思考を必死になって戒めるエミリア。

 

「ひぃ!?♡♡♡」

 

 そんな彼女に、絶望の二本目が投与される。今度は四つん這いで下を向く美乳に媚薬が打ち込まれ、それはエミリアからも僅かながら処置の光景が見える位置だった。

 

「……ぁ」

 

 それが幸運であったのか不幸であったのか。彼女は見てしまった。ゴブリンたちがこうするのだろう、と本能的な直感に従って扱う道具――――明らかに人の手で作られた、真新しい注射器を。

 ああ、まるでそれは〝たった今〟略奪してきた新品そのものの商品じゃないか、と。

 ならエミリアが助けた者たちは誰だったのか。そんな彼らが生き延びて騎士団に逃げ込む可能性は――――――

 

「――――ひぅぅぅぅぅぅっ!♥♥」

 

 三本目の投与が始まる。絶望で止まりかけた思考を麻薬が回し、疲労した身体を媚薬がメスに相応しいものへと生まれ変わらせる。

 今度こそ嬌声があがった。一度の投与でさえエミリアを狂わせる違法な媚薬を、ゴブリンたちは限度を知らずに注入し続ける。彼女が廃人になろうと構わないと言わんばかりに――――ゴブリンに見定められることが、生き延びることが幸福だとは限らないとばかりに。

 

「や、ゆるし……ひぃっ!?♥♥♥ からだ、あちゅい……さわら、ないでぇ!♥ いや、ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥」

 

 人間が訪れることのないゴブリンの巣穴に、少女の、否、淫猥なメスの悲鳴が鳴り響く。淫らに跳ねる女体の音色。絶頂の鳴き声。人間の業と魔物の手による騎士団長の調教は、昼夜問わず宴のように続いた。

 

 

「……あ、ぁ……はへっ♥」

 

 歩くというよりは歩かされている。首枷を施されたエミリアの顔は蕩け、締りのない口からは意味合いと性質を変えてしまった唾液が流れ、フラフラと怪しい足取りには膨大な量の愛液が滴り落ちている。

 そんな彼女の格好は全裸ではなく、ゴブリンたちの腰布と同じものを胸と秘部を隠すように与えられていた。それはまるで彼らなりの着飾り、エミリアを〝同族〟として迎え入れる歓迎の衣服だった。

 

「ケン、ジョウ」

(……献、上?)

 

 ゴブリンが人と共通の言語を放ったその珍しさに、エミリアの思考が僅かながら反応を示した。思考が反応を返したからと言って、薬漬けにされた身体が正常な反応を返すとは限らない。

 乳房は硬く勃起した乳首が布に擦れ肩が跳ね、股は歩く度に新しい膣分泌液を内壁から生み出し、彼女の身体は内股をもどかしく擦れさせている。それでもエミリアの身体は綺麗なまま、というのが彼女の苦しみであり〝献上〟の意味に通ずることでもあった。

 巣穴の奥底。足りない知能を外観でわかりやすくし上下関係を形成する。奉るような玉座に座る、ゴブリンのサイズを上回るゴブリン。

 

「メ、ス……コッチ、コイ……」

「ひ……ぁ……♥」

 

 ゴブリンキング。個体によって差異はあるが、エミリアの知識にあるゴブリンの長に相違ない。

 異なる点といえば、エミリアの心境だろうか。剣を持ち鎧を着ていれば恐るるに足らない敵。しかし今のエミリアはゴブリンの布装束を身に纏い、その醜い体躯が魅力的に見えてしまう情欲に支配されたメスだ。

 フラフラとゴブリンキングの元へと足を運び、跪く。無事に目的のメスが献上されたゴブリンキングは、待ちかねたとばかりに股間部から〝それ〟を突きつけた。

 

「っ……んくっ♥」

 

 ゴブリンキングのチンポ。大きい。エミリアが知識で知る人間のペニスに比べ、弱者故に生殖に特化したような大きさだった。

 長く、太ましい。膨張したモノはエミリアの小顔より遥かに大きく、その魔物臭くて醜い肉棒にエミリアの身体は思わず唾を呑み込んでいた。これから何をされるのかを想像して、秘部からプシッ♥と愛液を弾けさせている。

 だが――――ゴブリンキングのやり方は、幼いエミリアの想像では及びもつかないものだった。

 

「――――お゛ごぉ゛!?♥♥」

 

 蕩けていた真紅の瞳が驚愕と痛みに見開かれた。エミリアの頭を異形の両手で掴んだゴブリンキングが、その人外の巨根をエミリアの口に放ったのだ。顎が外れるかもしれない、入り切らない大きさだ、など考えもしていない。

 

「おごっ!♥♥ ご、ごっ!♥♥♥ お゛ぶっ♥♥ お゛ぐぉ、ぐぶぇ♥♥ ぼぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ゛♥♥♥」

 

 奉仕をさせるなど生半可なことはしない。引き抜き切れない肉棒がひたすらにエミリアの喉奥を突き上げ、ずりゅずりゅ♥と喉の穴に押し込んでいく。

 

(い、ぎっ♥ でぎな゛っ♥♥ ぐる、じ、ぃ……っ!♥)

 

 ――――皮肉なことに、この無理矢理なフェラチオ、イラマチオがエミリアの思考を正気に戻す。

 純粋な生存欲求だ。突き抜けるゴブリンペニスの腐臭を感じている暇さえなく、エミリアは強引なイラマチオを余儀なくされる。喉奥は塞がれ、頭を抑えられて息継ぎすらままならない。酸欠でエミリアの思考が遠のき、目の焦点がズレ始め、瞳が色を失い――――窒息寸前のエミリアを膨大な量の射精が襲った。

 

「ん゛ぶお゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 僅かに残されていた真紅の瞳が完全に反転し、白目を剥いた瞬間に白濁液がエミリアの可憐な面から溢れ出した。

 喉を塞ぐ肉棒の僅かな隙間から絶大なオスの象徴が逆流していく。

 

「お゛、げ……ぇ゛♥♥♥」

 

 ビュル、ボビュッ、ブブビュルッ♥

 

 窒息白目のエミリアの口を鼻をも塞ぐゴブリンザーメン。溢れ出す濃厚な精液を腹に降して呑ませるように、白目を剥いたエミリアの頭を押さえつけ続けるゴブリンキング。せっかくのメスを殺しかねないその所業だったが、本当にエミリアが逝きかねなかった寸前、剛直が彼女の口から引き抜かれた。

 

「お゛……♥」

 

 支えを失ったエミリアが地面を背に崩れ落ちた。また首枷によって激しく打ち据えられることだけは免れたが、今度は立ち上がろうという気力すら残っていない。

 顔面が精液に塗れ、白目を剥いてこひゅー、こひゅーとか細い息で呼吸をしている。生きているのはエミリア自身の鍛えられた身体と、皮肉にも薬漬けで乱暴な扱いを前提とした女体になることができていたからだった。

 しかし見るからに息絶え絶えのエミリアをゴブリンキングは休ませるつもりなど毛頭ないようで、彼女の細い腰を両手で掴み、少女の身体をあっさりと持ち上げた。

 

「あ……や、べ……で……♥」

 

 その際に、エミリアが意識を取り戻したのは、やはり媚薬によってそういった予感が研ぎ澄まされていたからだろうか。

 メスの欲求。子孫を残すという生殖本能の加速。ゴブリンキングが自らに何をしようというのか、どうしてエミリアを求めたのかがわかってしまう。

 

「オマエ、オレノ……モノ。コドモ、ハラ、メ……」

 

 つまるところ、エミリアは選定されたのだ。優秀なメスとして、子孫繁栄のため――――ゴブリンの妻として。

 

「や、だ……やめ、私、初めて……ゴブリンの赤ちゃん、やだぁ……♥」

 

 人間に辱められるのなら耐えられた。敗れ捕まり、死を待つのなら恐ろしいだけで済んだ。

 けれどエミリアは泣いて許しを請うことをした。ゴブリンの孕袋になることを想像し、乙女として夢見ていた相手ではなく醜いゴブリンに処女を捧げることに涙を流してしまった。

 だがどうしようもなくエミリアの秘所は濡れ、逞しい肉棒を受け入れるため鮮やかな膣を蠢かせてしまっている。そんな求愛行動を見せつけるメスのマンコに――――ゴブリンキングはそのペニスを突き出した。

 

 ドブチュンッ!♥♥♥♥

 

「お゛♥♥♥♥ お゛、お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ゛!♥♥♥♥♥」

 

 洞窟の端から端まで轟くような悲鳴。ケダモノの妻に相応しい牝豚のような嬌声と共に、エミリアの種付け交尾が始まった。

 

「あ゛♥ い゛や゛ぁ゛♥♥♥ あ゛っ♥♥ あ゛ぁ……あっ♥♥ あっあっ♥ あっあっあっ♥♥♥♥ あぁ〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥♥」

 

 初めは野太く下品だった声色が、段々と人間の女らしい甲高い喜悦の声に生まれ変わっていく。巨根を咥えたメスマンコがゴブリンキングの強さを認め、屈服するように彼専用の膣内へと変貌し、エミリアの脳に純粋な交尾の快楽を伝達し始めていた。

 

「あ、あっあっ、あぁ!♥♥♥ なんでっ♥♥ ゴブリンチンポ、きもちいいのっ♥♥♥」

 

 パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥

 

 腰が振り乱れ、打ち付け合う交尾の音色が響き渡る。ペニスを締め付ける膣内の感覚に、ゴブリンキングの腰突きもより一層力強さを増して、その時を否が応でもエミリアに感じさせていく。

 

「や、やだぁ♥♥ ゴブリンチンポいやぁ!♥♥♥ あ、赤ちゃんだめっ♥♥ やだやだやだやだやだぁぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥」

 

 パンッパンッパンッパンッパンッパンッ♥♥♥♥

 

 騎士団長としての誇りも威厳も忘れ、ゴブリンキングに犯される人間の少女として涙ながらに首を振るエミリア。銀色の三つ編みが解け、女性らしい長髪が振り乱れ、せめてもの情けない同情を誘う。

 しかしその懇願はあまりに虚しい。ゴブリンキングの腰突きは加速し、エミリアの身体に絶頂感を与えながらその子供を育てる袋を押し潰す。ゴブリンのペニスだけに適合するように作り直せとばかりに激しく突き上げ、子宮は堪らず入口を開きかけていた。

 

「だめっ!♥♥ ひらいちゃうの!♥♥♥ だめなのっ♥♥ たす、たすけっ、てっ♥ だれか、ゴブリンの赤ちゃん来てる!♥♥ 子宮がまけちゃう……あっ、あっ、あっ――――――」

 

 ゴリュッ!♥♥♥♥

 

「お゛ッ!♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 エミリアの顔が歪む。快楽の頂点に達しようというアヘ顔に、自身の子宮口が抵抗を止めてゴブリンペニスを受け入れたことを悟った。

 

「イッ、グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ドブビュルブビュブビュブビュルルルルルルッ、ボビュッボビュッボビュルブリュブビュルルルルルル――――――ッ!♥♥♥♥♥♥

 

 こじ開けられた子宮口にゴブリンペニスが鎮座し、子宮拡張のチンポ膨張から濃厚な子種を乗せた精子の濁流がエミリアの胎内を蹂躙した。

 

「きてるっ♥♥ ゴブリンせーしきてるぅぅぅぅっ!♥♥♥♥ らめ、らめぇ!♥♥ ゴブリンのせーしで赤ちゃん孕みたくないぃぃぃぃぃっ!♥♥♥ あ、だめ、きちゃだめっ、やっ、いやっ――――あっ♥」

 

 トプッ♥♥♥♥

 

 身体の感覚を薬漬けで鋭くされたエミリアは、その感覚に絶望と歓喜の声を零した。

 一度で孕ませるというゴブリンキングの意志を宿したザーメンが、エミリアの子宮にあまりにも早い着床した感覚。騎士団長として終わりを告げた絶望と、女として強いオスに屈服した絶対本能の多幸感。

 

「イクっ!♥♥♥♥ ゴブリン赤ちゃん孕んでイグゥゥゥゥゥ――――――ッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 どちらの感情が激しいかは、反り返った顔に浮かんだエミリアのだらしのない――――受精アクメ顔から充分に読み取れてしまうものだった。

 

 

 

 

 

 ――――巣穴が騒がしい。

 宴の時間だ。略奪したものをたらふく食らい、飲む。ゴブリンといえど、喜ばしいことがあれば祝杯を挙げる。それは人間と差がない喜びの宴である。

 

「――――あっ、あんっ!♥♥♥ あ、んはっ♥♥ んひぃぃぃぃ!♥♥」

 

 だからこそ、人間のメスを番として選ぶことにゴブリンキングは躊躇いがなかったのかもしれない。

 宴の場に響く人間の少女の声。玉座に居座るゴブリンキングと正面から抱き合い、母乳が吹き出す乳首を口に差し出し彼の〝夫〟を楽しませる銀髪の少女。

 その腹は鍛えられていた頃とは雲泥の差、ボテっと丸まった肉の塊。内側から育つ己の子供を抱えた妊婦のそれ。

 

「あぁ、あっ!♥♥♥ もっと、ゴブリンチンポもっとぉ!♥♥ トロトロの妊娠マンコにじゅぼじゅぼして、エミリアのおまんこ満たしてぇ!♥♥♥ 子宮、ゴブリンザーメンで孕ませてぇぇぇぇぇぇっ!♥♥♥♥」

 

 処女を奪われ、薬漬けの身体でゴブリンキングに抱かれ続けたエミリアはとっくの昔に堕ちていた。でなければ、ゴブリンの子供を孕んだお腹を抱えて生きてなどいられない。

 もう何もかも手遅れだった。何かの巡り合わせがわるかった。ただそれだけのこと。戦場を駆ける銀姫は、ゴブリンキングの妻として――――ゴブリンクイーンのエミリアとして、その生涯を彼らの繁栄と快楽のために捧げるのだろう。

 

 

 






久しぶりに服破壊とか拘束にフェチを振り切った気がする回。異種レイプ快楽堕ちって……難しいね、バナージ。

エミリアの受精アクメシーンはエロアニメかそういうエロゲのシーンを書いてるみたいになった。これが正解だったのかは正直前書きの通りわかんにゃい。ゴブリンレイプなら失神寸前の喘ぎ声だけ、ってのもそのうちやってみてもいいかなぁとか思った。私異種レイプというかシンプルイズベストな敗北も大好きですよ。何か書くと無様エロに振り切っちゃってヒロインが土下座したりガニ股したりケツアクメするだけで。
ゴブリンで思い出すプリコネのイオちゃん先生が魔物に技を打って魔道具で反射されて自分が魔物に魅了されちゃうとかいうネタを思いついたこと。誰かもうちょい中身詰めてくれねぇかな。ところで原神の甘雨でも何かを描きたいとか思ってるし思いつきが世話しねぇ。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。skebの有償リクはとりあえず全部納品したのである意味お手隙(pixivに1件残ってますが数日以内には納品予定)です。懐に余裕があって私に書いてほしいという慈悲深い方がいらっしゃればどうぞよろしくお願いします。いつもの速度とクオリティに課金ブーストで多少の無茶は押し通す!できるので。
冷静に考えて一週間とちょっとでpixiv依頼含めて9件片付けるの控えめに言って馬鹿がやることだったんじゃないかと思った。でも物を書く時って昔からこんなんだな私……ではまた次回〜。

あ、有償リクのうち1件は他の人に寄付してもうハーメルンに投稿されてると思うので気になった方は探してみてください。私と同じ短編集で投稿されていらっしゃるので直ぐに見つかるかと。
ここで取り扱えなかったものだから、私もやれるだけはやった激物だぞ(はぁと)さり気なく初のシンフォギア作品でした。


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【NARUTO】日向ヒナタ(拘束、丸呑み、異種姦・産卵)

ぶっちゃけた本音を語ると別に無償でも届けるもん変わらんしこれ何か違いあるか?と思った次第ではある。有償は優先してこれ読みてぇ!書いてくれ!のほほぺちだと考えてるのである限りは優先するとは言っておきます。
何度も言いますが私は俗物です。尊敬される価値はかなり怪しい評価大好き感想大好きな人間です。その代わりと言っては何ですがそれなりに自慢できるくらいには送筆なのです。そこは知っておいてもらえると助かります。私の人への好感度ってわかりやすいぞ〜

まあそんな話は忘れてもらって結構なのですが、久しぶりに無償リクからNARUTOの日向ヒナタ(疾風伝)になります。これを選んだ理由?電子フルカラー版をちょうど読み返していてヒナタエロいな……とか思ってたから。私はいつだって性癖に正直だよ!!!!むっちり巨乳女の子好きだろ普通!!!!






 

「これでゲームオーバーぜよ!」

「きゃぁぁぁぁ!?」

 

 四方八方から伸びる蜘蛛の糸。それが日向ヒナタの手足の肌に付着し、悲鳴と共に彼女を空中で大の字に拘束した。

 

「くく、雑魚の割には手こずらせてくれたな」

「っ、まだ……」

 

 やれます、とヒナタが己の目にチャクラを込めて瞳術を発動しようとする。日向一族に伝わる瞳術、白眼。そして柔拳。チャクラが練り込まれた蜘蛛の糸とはいえ、今のヒナタに振り解けないようなものではない。

 だが、

 

(もう、チャクラが)

 

 強がっていても、僅かに眉根を顰めることはしてしまう。忍のベストは切り崩され、ヒナタは見るからに満身創痍。

 対して、相対する無数の手を持ち、呪印という力で姿を変える男は無傷――――正確には、数多の〝塵〟が集って瞬く間に肉体が再生していた。

 

「強がっても無駄ぜよ。おまえにチャクラが残ってないのは〝ゲーム〟の中で把握済みだ」

 

 男は、穢土転生と呼ばれる死者を甦らせる禁呪によって黄泉から戻った鬼童丸は、ヒナタの残量チャクラを見抜き、得意気な笑みを返す。

 戦争、忍界大戦。八尾、九尾の人柱力たちを奪うため、仕掛けられた五大国と穢土転生体の全面戦争。日向ヒナタはその戦争の最中、鬼童丸と対峙し、敗れたことで拘束されてしまった。

 理由はいくつもある。まず、穢土転生が基本的に不死身であり、封印することでしか対処ができないこと。長時間に及ぶ戦いで、ヒナタがチャクラを著しく消耗していたこと。そして何より、ヒナタを一人で戦う位置に誘い込み、妄執とも言える闘志で鬼童丸が彼女を倒して見せたことだ。

 鬼童丸が〝彼〟と対峙してから、ヒナタも日向として成長を遂げた。だからこそ、鬼童丸は屈辱の記憶を想起し、一層の力を発揮できた。

 

「その白眼に柔拳……思い出すぜよ。あの日向ネジを」

「……!? ネジ、兄さん?」

 

 日向ネジ。分家、宗家という複雑な違いはあれど、今は和解しヒナタと共に戦う仲間であるネジの名にヒナタはポツリと言葉を零した。

 

「ふん、やっぱりやつの関係者だったか。なら、やることは一つぜよ」

「っ!」

 

 蜘蛛の糸を何重にも固めた刃が煌めき、拘束されたヒナタに迫る――――殺すつもりだ。

 

(絶対に諦めない!)

 

 最後まで自分の言葉は曲げない――――彼を守るための戦争でヒナタはその忍道を、彼と同じ忍道を胸に覚悟を決めていた。だから死を前にしても、諦めたりはしない。

 しかし、気丈な態度で立ち向かおうと、今のヒナタは両手と両足を開き、無力化された女だ。残り僅かな白眼で鬼童丸の武器を見抜いたところで、あれは十二分な殺傷能力を持つという絶望がわかるだけ。

 

「ナルトくん……っ!」

 

 一瞬後にくるであろう衝撃を予測し、動けない身体で急所を避けるため目を凝らす。それでも、直撃の瞬間に彼女は痛みに耐えるため彼の名を呼び、瞼を閉じた。

 

「……?」

 

 そして、その予測された痛みがいつまでもやってこないことに疑問を抱き、完全なチャクラ切れで瞳術が失われた目を開いて状況を確認した。

 自分の身体、ボロボロの忍ベストで守られていた上半身。それが致命的なまでに破られ、内側の強固な網の帷子すら切り裂かれ――――ヒナタの豊満な胸を露出させてしまっていたのだ。

 

「ひっ、きゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

「く、くく。陰気な女かと思えば、いい声で鳴くぜよ」

 

 言いながら、悲鳴を上げて身を捩るヒナタの衣服を切り裂いていく鬼童丸。あっという間に上半身の衣服は全て切り裂かれ、彼女は健康的〝すぎる〟乳房をあろうことか戦場の片隅で晒し上げられてしまった。

 

「とんでもない胸ぜよ。けど、そうでなくちゃ楽しめねェ」

「や、止めなさい!」

 

 今更強気な態度で取り繕ったところで、下卑た笑みの鬼童丸は止められない。元々、ヒナタは内気な一面がある少女だ。如何に成長したと言えど、戦場で辱めを受けるとなれば動揺せずにはいられない。

 しかも鬼童丸が示唆した通り、ヒナタの女としての魅力はそのボリュームを異様なほどに主張している。巨乳、いや爆乳。胸の大きさに反し、慎ましやかな蕾がまた美しい。そのいやらしいまでに凶暴な胸に鬼童丸の手が迫っていった。

 

(まさか私を……!)

 

 辱めて、ネジへの。ヒナタとて忍、そういった知識もある。そして鬼童丸の日向への、否、ネジへの異常な執着から自分を利用してようとしていることまで彼女は読み取った。

 けれどヒナタは甘かった。鬼童丸が考えていることは、ヒナタが思うような辱め以上のもの。彼女の甘さを読み切った鬼童丸が、遂にその胸を両手で鷲掴みにしながら声を発した。

 

「やっ」

「辱めるだけ足りねーぜよ。日向ネジへの〝ゲーム〟に役立ってもらうぜよ」

 

 鬼童丸は戦いを〝ゲーム〟と称して遊ぶ悪い癖がある。その癖はヒナタを相手にも遺憾無く発揮され、どういうものがネジへの復讐になるか。少なくとも彼は、ヒナタを殺して見せしめにする以外に効率の良い……いいや、効率をあえて悪くした〝ゲーム〟のため策謀を巡らせていた。

 胸を揉みしだく。男の手ですら掴みきれないヒナタの爆乳。それだけを見れば、ただ彼が男としてヒナタを楽しんでいるように見えるだろう。

 

「……んあっ♡ あっ、んん……っ♡」

 

 ヒナタが爆乳を揉まれ、複雑に変化する脂肪の塊に昂る吐息を零したりすることがなければ、だが。

 強く弱く、浅く深く、優しく激しく。変化する愛撫と波打つ胸に、ヒナタはいとも容易く官能の声を上げてしまっていた。

 

「ひぅ……っ♥」

「くく、今のは一段と高いぜよ。チャクラ切れの女ほどやりやすいものはないな」

「っ……こんな、さいてい、なはぁぅ♥♥」

 

 乳首をカリ、カリと引っかかれ、ヒナタが喜悦の声を引き攣らせて身悶えする。戦場で胸を責められ、感じている変態女。そうヒナタを揶揄するのは簡単だ。

 無論、カラクリはある。チャクラという身体の内側から練り上げる力。言うなれば精神エネルギーを失った者は、同じくチャクラを操る忍に取ってあまりに無防備だ。だからこそ、チャクラの点を突くことで練り上げることを封じられる日向の白眼、柔拳は恐ろしい。

 けれど、今のヒナタは逆にチャクラが枯渇した状態だ。これでは幻術を掛けられたとして、幻術を単独で解くことは叶わない。そして鬼童丸がしているようにチャクラを指先に集中させ、人体の敏感な神経に干渉する淫術にチャクラの膜を張って防御をすることさえできない。

 

「あっあっあっ♥」

「何もできねー敵を嬲るのはあまり楽しくないが、女の反応があれば別だな。それがテメーのような女なら……そそるぜよ」

 

 敵の前で爆乳を揉みしだかれ、硬く凝り固まった勃起乳首をリズム良く弾かれて官能の声を漏らしてしまうヒナタ。それらの反応も、チャクラが枯渇した彼女では制御ができないということだ。

 顔を真っ赤にして恥じ入るように顔を背けるヒナタ。女を辱めることで手玉に取っている下劣な高揚感に責めを激しくする鬼童丸。ヒナタを襲う悪循環は鋭さを増し、色責めは上半身だけでなく下半身にまで及んだ。

 

「やめ……あぁっ!♥♥」

 

 引きずり下ろされるズボンと下着。同時に抓り上げられるヒナタの乳首。

 そう、鬼童丸は蜘蛛のように無数の手を所有している。たとえヒナタの爆乳を弄んでいようと、それ以外を自由に弄ぶなど容易いにも程がある。ヒナタにとって、これほど最悪な相手はそういないだろうが。

 守りを失ったヒナタの秘部。露になった陰毛が生い茂る割れ目を掻き分け、鬼童丸の指が膣内に侵入した。

 

「あっ♥」

 

 性感帯を弄ばれ、感じさせられていたヒナタのマンコは愛液に塗れ、鬼童丸の指を濡らしながら挿入を許してしまう。

 ぐちゅ、ぐちゅとヒナタを辱める淫靡な粘液の音が辺りに響く中、鬼童丸が膣壁に指を立てた。

 

「あんっ♥」

 

 くい、くい。ニヤニヤと笑った鬼童丸が、膣壁を擦り上げるように指を曲げる。

 

「あんっ、んあっ、あっあっ♥♥ あふ……っ♥」

 

 膣内に侵入を許すということは、チャクラを帯びた指に好き勝手な手淫を許すことにも繋がる。淫らな喘ぎ声から、甘美な快感に熱の籠った吐息を溢れさせることも、鬼童丸の指先だけでコントロールしてしまえた。

 そして鬼童丸の残った手がヒナタの下半身を蹂躙していく。肉の付いた臀部の周りをさわりさわり、むにむにと巧みに揉みしだく。当然、それら全てに神経干渉のチャクラを纏わせながら。

 

「いいケツしてるぜよ。胸だけじゃなく、こっちも肉が乗った雌のケツだ」

「そんっ、な……はぁ♥♥」

 

 鍛えられながら、爆乳と同じくヒナタの臀部や太股は立派な肉がついていた。太っているというわけではなく、鬼童丸の言う雌として最適とも言えるムッチリとした質感。無論ヒナタや彼女の父は鬼童丸に触れさせるためその肉を育てたわけではないが、そのムチムチと指を押し返してくる卑猥な尻と太股を彼は遠慮なく愛撫し、蹂躙し、着実に〝その感覚〟へとヒナタを近寄らせていった。

 

「ふん、そろそろ遊びは終わりだ。イかせてやるぜよ」

「んっ♥ あ、あぁぁぁぁぁっ!♥♥♥」

 

 鬼童丸の宣言直後、ヒナタを弄ぶ指が一気に激しさを増した。爆乳は乳首を執拗に弄られながら揉みしだかれ、マンコは入念にほぐすように掻き回され、尻や太股が肉の波を打つほど愛撫される。

 女忍者は気を遣ってはならない。それは基礎中の基礎。チャクラコントロールを乱され、容易に淫術をかけられてしまう。ヒナタはただでさえチャクラが底をついている状態。つまり、精神の均衡をも今明け渡すということは、

 

「あ、あーっ♥♥♥ いやっ、あぁーーーーッ!♥♥♥♥♥」

 

 鬼童丸に敗北を認め、肉体の自由すら明け渡す意味に他ならない。

 自由を許された首が反らされ、拘束された足の爪先が地面を突き、イキ顔を晒す代わりに嬌声を響き渡らせる。股からはプシィィィィィッ!♥♥♥♥ と潮吹きが吹き上がり、日向ヒナタが敵の淫術でアクメしたことを示していた。

 

「あ゛ッ♥♥♥ あ、あっ、あぁぁ……ひ、いぃぃぃぃぃぃッ!♥♥♥♥」

 

 そして、精神の支配権すら手放したヒナタに鬼童丸の淫術が炸裂した。絶頂に次ぐ絶頂とでも言うのか、ヒナタの顔が舌を出した品のないものへと移り変わり、せめてと思っていた愛しい人の笑顔すら真っ白に染め上げるアヘ顔を見せながら叫びを上げる。

 変化が生じたのはヒナタの爆乳の乳首。小豆サイズだったそれがムクムクッ♥ といやらしく肥大化、膨張していき、それはやがて爆乳に相応しい大豆サイズのデカ乳首に変貌した。

 

「戦いの中でイクなんて、だらしないやつぜよ」

 

 実行したのは他でもない鬼童丸だ。が、彼はヒナタが淫乱だと揶揄するように言葉を吐き捨て、彼女の反論が飛ぶ前にそのデカ乳首を指でピンッと弾いた。

 

「いひぃーーーーッ!?♥♥♥♥♥」

 

 瞬間、ヒナタはイッた。デカ乳首は形だけでなく、無防備な彼女のアクメに合わせて性感帯の感動まで引き上げられた特注品。今やヒナタは、その爆乳を戒める衣服が擦れる感覚ですら、股から愛液を吹き出す淫忍となってしまった。

 

「下準備は終わり。そろそろ遊びは終わりぜよ――――口寄せの術!」

 

 もっとも、ヒナタが衣服を纏うことなどもうないのかもしれない。

 地面に刻んだ術式に手のひらを叩きつけ、鬼童丸が契約に従う口寄せ動物を呼び出す。

 

「……ひっ」

 

 口寄せの煙が晴れると、拘束されたヒナタが表情を恐怖で引き攣らせ悲鳴を漏らす。

 

「口寄せ、懐淫蜘蛛」

 

 それもそのはず。鬼童丸が呼び出した口寄せ動物は蜘蛛。おぞましい形をした巨大蜘蛛だったのだから。

 そして呼び出された巨大蜘蛛がいくつもの牙を退かして口を開くと、無数の糸がある形になってヒナタの頭上へと掲げられた。

 

「あ」

 

 蜘蛛の胎内への通り道。筒状の口を開いた〝丸呑み用の糸〟に、ヒナタは呆然と声を発して――――パクリと呑み込まれた。

 

「っ〜〜〜〜〜〜〜〜!?」

 

 ヒナタが事態を把握したのは、顔面が糸に覆われた後のこと。それも冷静ではなく、恐怖で混乱の中にありながらの話だった。

 何せ、糸に呑まれたのだ。咄嗟に叫びを上げようとしたヒナタだったが、上手く言葉にはならない。彼女からはわからないことだが、筒状の糸の表面にはヒナタの顔面が浮かび上がり、その驚いているであろう表情だけを伝えている。顔面に粘着する糸のせいで言葉を封じられながら、顔の輪郭が表面に浮かぶ……人をそれは滑稽な姿、と呼ぶ。糸に呑まれた顔面の下で、全裸同然の恥姿を晒していれば尚更だ。

 

「っ、んーーっ! ふぶ、んぐーっ!」

 

 糸に呑まれた代わりに、手足の拘束は解かれている。まるでヒナタが足掻くゲームを楽しむかのようだ。

 彼女は本能的に身体をもがかせて抵抗をして見せた。もっとも、鋼鉄の糸を解くチャクラを練り込めない爆乳女の空中踊りが、抵抗と呼べるのかは甚だ疑問だが。

 

「ぶむ゛ぅぅぅぅぅぅ゛ッ゛!?♥♥♥♥♥♥」

 

 ばるんっ、どたぷんっ♥ と暴れ回っていた爆乳が胸下まで糸に呑み込まれる。くぐもった声を上げながら、ヒナタが残された下半身から愛液のシャワーを吹き散らした。爆乳に糸が絡み付いた衝撃でイッてしまったのだろう。

 肩から腕までも呑まれ、艶めかしい裸体のシルエットが丸呑み糸の表面に浮かび上がる。目と鼻と、爆乳とそのデカ乳首。腕が呑まれたことで強制的に気を付けのような姿勢になりながら、下半身は未だ暴れ回っている。

 

「ん゛っ♥ ん゛んーーッ!♥♥♥」

 

 ジタバタと空中間抜けダンスを踊ることで、ヒナタのムチムチな下半身が程よく揺れて良い余興となっていた。もはや勝負は決しているとも言っていい。だが、巨大蜘蛛はヒナタの抵抗を最後まで引き出すように緩慢な食事を行う。

 じっくりと味わうように、あえてヒナタを抵抗させ、体力を消耗させる。そして弱々しい動きしかできなくなった下半身をしゅる、しゅるるとやはり緩慢に呑み込み始めた。これからおまえは喰われる。蜘蛛の養分になるのだと理解させる。抵抗のできない雌に死への恐怖を味わわせた。

 一瞬の恐怖ならば耐えられよう。ヒナタは耐え忍ぶ者、忍だ。しかし糸に締め上げられ、焦らすように嬲られる。拷問のような時間だ。

 

「……ふぶぅ♥」

 

 ちょろっ、じょぼぼぼぼぼぼぼぼッ♥♥

 

 恐怖から来る緊張のあまり、おかしな膝曲げ開きで硬直したヒナタの下半身から激しい飛沫が迸る。濁った黄金色の濃いアーチ。

 糸の内側で目を剥いたヒナタが気絶し、失禁姿を晒してしまう。長い戦いで溜め込んだ濃厚な匂いの小便をぶちまけ、生い茂る陰毛に引っかかった尿が惨めに滴り落ちる。

 

「これで本当に、ゲームオーバーぜよ」

 

 勝利宣言。決まりきっていたゲームに勝利した鬼童丸は、ヒナタを丸呑み糸に呑み込ませた。小便が滴る足先まで呑み込まれたヒナタが、豊満な肉のシルエットを真っ白な糸に浮かび上がらせながら、無様な敗者として飾られる。

 だが、まだ終わらない。彼のネジへの復讐はこれから始まる。ヒナタを使った懐淫蜘蛛のとある儀式――――鬼童丸は戦争というゲームをも進めるやり方で、ヒナタを弄ぶ。

 

 

「ぅ、ん……えっ!?」

 

 ヒナタが瞼を開き、意識を覚醒させた瞬間に目を見開く。

 

「なにこれ、いやぁ!?」

 

 ぷらり、ぷらり。ヒナタは驚き叫びを上げ、身体を揺らす。正確に言えば、自分を拘束する〝繭〟を大きく揺らしたのだ。

 真っ白な糸が張り巡らされた糸の体内とも呼ぶべき場所。その中で吊り下げられた糸の繭。その表面からヒナタは顔を出した状態で拘束されていた。

 これも正確に言えば正しくはない。ヒナタが繭の表に出した身体の部位は三箇所。顔面、爆乳、太股までの下半身だ。まるで壁に嵌め込まれたように驚愕した顔、爆乳デカ乳首、ムチムチのデカケツと太股を繭の外に晒していた。

 あまりにも間抜けな姿。女として人として、忍として恥ずかしい。羞恥に顔を赤く染めるヒナタだが、直ぐにキッと視線を鋭くした。

 

(脱出しないと!)

 

 幸い、眠っていたことでチャクラは少量だが戻っている。繭の中の手足は糸で雁字搦めに固められ、指の一本さえ動かすことが叶わない。それは表面に出た部位も同様のようで、下半身は言わずもがな、今度は顔も正面を向いたまま固定状態だ。

 しかし、ヒナタの術は日向の柔拳。チャクラを練り上げ、鋼鉄の糸すら切り裂くことができる。

 

「ん――――おっ♥♥」

 

 そうして精神エネルギーを練り上げるため目を閉じたヒナタが、途端に目を開いて太い官能の声を上げた。

 感じたのは、チャクラが胸の先端に集中する感覚。ムズムズなどという前戯はなしに、頭が真っ白になるあの快感。

 

「お、んおっ、おほぉぉぉぉぉぉぉッ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 ブビュルッ、ブブビュッ、プシップシッブピュルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 デカ乳首が震え、ヒナタが口を窄めて目を上擦らせながら母乳を吹き出した。それもただの母乳ではない。デカ乳首の表面から細かい、先端から射精のような太さの母乳が乱れ飛ぶ〝射乳〟とも言える特殊な絶頂だった。

 

「お……おぉ?♥」

 

 理解ができない、と射乳の余韻に目を丸くするヒナタ――――チャクラを練りこもうとした、次の瞬間にはそのチャクラが母乳となって吹き出した。

 言ってしまえばそれだけのこと。確かにヒナタが気絶している間、彼女のチャクラは回復した。が、口寄せ蜘蛛に取り込まれてそのままでいられるはずがなかったのだ。

 ヒナタは繭拘束の際、身体を〝最適〟なものへと改造された。チャクラを母乳という形に変換し、放出する肉体改造だ。これでヒナタは忍術のためチャクラを練り込む度に母乳を噴射し、先んじて淫術を施されたデカ乳首で瞬時にイキ果てる仕組みの女体にされてしまった。

 忍術が使えない以上、脱出は絶望的。仮に脱出できたとしても、チャクラを練り込んだ瞬間に爆乳から母乳を噴射する卑猥な女、忍者の生命を絶たれた雌として生きることしかできない。

 

「う、そ……いや、いやぁ……」

 

 絶対に諦めないと彼女は誓ったというのに、絶望に涙が溢れていく。これでは彼の隣を走るどころか、追いかけることすらできない。こんな卑猥な身体を彼に見せたくない。

 打ちひしがれるヒナタだが、彼女の絶望はこんなものでは済まされなかった。彼に会えず、卑猥な身体にされただけならばまだ生温い。これよりヒナタは、彼や鬼童丸が憎悪を抱くネジに害を成す雌として、その運命を果たすのだから。

 

「ひぃ!?」

 

 唐突にヒナタの視界を遮る蜘蛛の腹。ヒナタを呑み込んだ巨大蜘蛛が小型になり、糸から吊り下がり腹から伸びた〝それ〟をヒナタに見せつけていた。

 小型とはいえそれでも大きい蜘蛛の身体、その下半身より伸びる異種の肉。それだけが後に付け足されたような違和感を持つ、グロテスクな肉の棒。

 

「あ、あ……、」

 

 それが何なのかは考えるまでもない。わざわざヒナタの視界を開いている意味も、理解ができた。だが恐怖することしかできないヒナタから漏れ出るのは悲鳴と絶望のみ。

 

「――――ん゛おぉ!?♥♥♥♥」

 

 ずぷん、ドチュッ!♥

 

 一切の容赦もなく、楽しむという人間的な欲求も見られない。蜘蛛のペニスは一瞬のうちにヒナタの純潔を奪い去り、子宮を押し潰すような勢いで突き上げ、彼女をアヘ顔で惨めなアクメへと追いやった。

 

「おっ、おおっ♥♥♥ ぬほっ、おへ、んおっ♥♥♥♥ おっおっおぉーーーーッ♥♥♥♥♥」

 

 純潔を蜘蛛に捧げた悲しみなど感じている暇もなく、ヒナタは激しい抽挿に顔を歪めて下品な喘ぎ声を漏らす。糸を振り子のようにし、子宮口をこじ開けながら蜘蛛がペニスをヒナタの膣内でピストンする。

 ヒナタが内気な笑顔も凛々しさも失い、舌を垂らしただらしないアクメ顔を晒して何度目か、蜘蛛がペニスを子宮口に押し付け、その先端から潤滑油となる白濁液と〝卵〟をヒナタの胎内に突入させた。

 

「んほっ!?♥♥♥♥ お、おっおっおほ〜〜〜〜っ!♥♥♥♥♥」

 

 ドプッ、ドプッ、ドプッ♥

 

 胎内を卵が叩く感覚、種付けされながらヒナタはその衝撃でイキ果てる。繭側の腹を膨らませながら、ペニスを結合したマンコから潮を吹き出し、爆乳から湯水のように母乳チャクラを噴射する。

 手遅れなまでに改造されたヒナタの身体。雌を淫乱な母体に生まれ変わらせる最悪の口寄せ蜘蛛。囚われたヒナタは為す術なく子宮に卵を産み付けられ、彼女の回復したチャクラを吸って急速に成長し、蜘蛛の肉棒が引き抜かれた数分足らずで〝産卵〟の段階に達した。

 

「ふーっ、ふーっ!♥ んぎ、ふんぎぃぃぃぃぃぃっ♥」

 

 いきんでいるのか、それとも産まないために耐えているのか。どちらにせよ、繭から飛び出たヒナタの顔は歯茎が見てるほど奥歯を噛み締め、無意味な我慢顔を晒しているのは確かだろう。

 無意味というのは、ヒナタが耐えていようと白い卵は彼女の膣口から既に頭を出しているということ。母体の意志など問わず、強制産卵は行われるということ。

 

「ほっ、おっ♥ うまっ、うまれ、ちゃう……う、うまれりゅっ♥♥ ――――んッおほぉぉぉおぉおおぉおおぉおぉおぉぉおおおッ゛♥♥♥♥♥♥♥」

 

 日向ヒナタは出産アクメという惨めな雌の体験をしてしまう、ということだ。

 膣壁を擦り広げて滑り落ち、飛び出す蜘蛛の卵。追従するマンコの潮吹きと爆乳デカ乳首から吹き出すチャクラの射乳。ヒナタの顔は惨めな我慢顔から無様なアヘ顔に変貌し、首を逸らせないばかりに鼻下を下品に伸ばして舌を投げ出す顔面で正面を向く屈辱を味わわされていた。

 

「イクっ♥♥ うまれて、イクっ♥♥♥♥ おぉ、ほっ、ほぉ♥♥ ほひっ、んひっ、おほぉ、イグーーーーッ!♥♥♥♥♥」

 

 ただ、ヒナタがその屈辱を本当に覚えているかは甚だ疑問だ。少なくとも、快楽絶頂の瞬間は覚えていまい。繭に縛られ、間抜けな形で雌肉の一部を晒し、彼女に現実を教えるために出されていた顔面を舌出しアクメさせる。そんな無様な変態忍者が、屈辱など覚えていようものか。

 

「ほ、ほひぃ……んひっ、は……おひっこ、れひゃうぅ……♥♥」

 

 ぷぽっ、ぶぽぽっ♥ じょぼぼぼ、びちゃばちゃびちゃっ♥♥

 

 奥に残っていた数個の卵をひり出し切ったヒナタが、蕩けた顔で股から失禁して産み落とした卵に火照らせるように小便を打ち付けた。

 それによって、というわけでもないだろうが。卵は産卵から即座に孵化、十数匹の小さな蜘蛛たちが産声を上げるように散らばったヒナタの母乳を吸い始めた。

 

「――――――あ」

 

 それで、出産アクメの余韻にのうのうと浸って放尿していたヒナタも正気に返り、顔を急転直下で真っ青なものに変えた。

 気づいたのだろう、自身が産んだ蜘蛛の意味に。わざわざチャクラを封じるのではなく、母乳に変えるように女体を改造された意味に。

 淫乱な雌を懐妊させ、己の子を産ませる。だから懐淫蜘蛛。女を壊す醜悪な孕み蜘蛛。

 

「そん、な……私が、みんな、のぉ!?♥♥♥」

 

 殺されるどころか、仲間に害を成す蜘蛛の母体にされてしまった。そのことに絶望するヒナタの子宮を再び蜘蛛の肉棒が襲う。

 

「お゛♥ お゛♥ お゛ッお゛♥♥ だめ、そんなの、だめぇ!♥♥♥ いや、あ゛♥♥ あ、あぁ、あ゛ぁーーーーーーーッ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 雌の忍が優秀であればあるほど、蜘蛛の成長と繁殖は早い。やがて子蜘蛛は本体の大蜘蛛のように育ち、雌を探し出す。

 戦場にはこれ以上ない雌たちが蔓延っている。ヒナタという母体から生まれた蜘蛛たちは、こぞって彼女たちを狙う。そしてより強く、数を増やした蜘蛛たちは、穢土転生に苦戦する忍たちを襲う――――日向ヒナタから産まれた蜘蛛が、日向ネジを、忍たちを倒すのだ。

 

「おほぉ♥♥♥♥ イクっ、おっぱいイクっ♥♥♥♥♥ しきゅう、たまごっ、きて、イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ♥♥♥♥♥♥♥」

 

 そして母乳と孕みアクメの晒されたヒナタも、いつしか仲間たちのことを忘れて蜘蛛を産むだけの母体となる――――イキ果てアヘ顔を晒すヒナタの姿は、その日はそう遠くないものだと言っているようだった。

 

 

 






ちなみに有償リクを優先する理由の一つに並行作業が死ぬほど苦手なので、1個を確実に書き上げて次に行くスタイル故にそっちにまで手が伸びないって話ですね。片手間でとかこれもやるとかが苦手な人間。

これで有償よりクオリティ落ちてね?とか言われても知らんからな。私はどっちも気合い入れて書いてる。何か今日キレ気味に見えてない?大丈夫かな?ヒナタを爆乳と表現したのは私の趣味だ。だが私は謝らない。ヒナタが爆乳むっちりスタイルならドスケベだと信じているからな。
とまぁこれくらい性癖語れば大丈夫でしょう。ちなみに鬼童丸のシーンを盛ったのはリクにない私の独断です。NARUTOで好きな薄い本はサクラちゃんのクリ〇ゾン先生のやつ。時系列おかしくねとか気にしない、あれはエロい。二部サクラちゃんのスパッツスタイルエロい。
あと丸呑みは練習中だからやってみました。今回大人しいから失禁くらいはさせても許されるやろ精神。NARUTOのキャラはこういうネタ意外だと……何かNTR系になりそうですね。特にBORUTO世代になると。それはそれで楽しそうゲッフンゲッフン。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。無償のお話するなら、前書きの通りどうしても優先は有償になります。というかそうしないと払ってくれてる人に申し訳がない。色々おまたせしてる依頼ありますしね。
無償で手をつけるなら今回みたいに本気で好みのネタになりますね。その好みのネタがモチベによって変化してるのはまあそうね。今は明らかに催眠や普通におせっせ、今回みたいな異種姦に寄っててお下品控えめですし。プレイじゃなくてキャラでやるなら今の気分は……ペコリーヌかなぁ。ペコは抱き合わせ多くて意外と単独で上のネタはやったことほぼなかった気がする。ある意味真っ当なおせっせ書ける今がチャンス、なのか?ではまた次回〜


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【白夜極光】バイス(肉体改造、ザーゲロ、出産)

低評価貰った後に高評価貰った後に別の高評価が取り消されていてテンションがメンヘラしたいかです。何だかんだ1回貰ったものが消し飛んでるのが一番辛いかもしれない。高評価くださいという俗物精神は治ってない。

本日も有償からなかなか要素盛り盛りな一作になりました。依頼文にあった内容は全部ぶち込んだって感じの作品、どうぞ。
あと触手で脳くちゅ的な要素があるのでお気を付けを。そんなエグいもんでもない、と思う。






 

 

 割れんばかりの喝采。しかし、万雷の喝采というには些か嗜好の悪趣味がすぎるものだろう。

 ガラスで仕切られた観客席、女を並べる豪華絢爛なステージ。アイドルのライブ会場とも思えるそれが〝オークション〟の会場だというのだから、事情を知らぬ人間が見れば驚くのも無理はない。

 ――――アイドルという意味合いは間違ったものではないが。

 何せこのオークションは人身売買のためにあるもの――――呼び出した異界の〝ヒロイン〟たちを売り払う、その第一段階なのだから。

 

「本日最後の商品! ご紹介いたしますのは当店自慢の一品。バイス嬢です!」

 

 司会者の男が数々のヒロインたちの紹介を終えた後、今まで以上に仰々しく、それでいて相応の自信がある態度で片手をステージの奥へと示唆。盛り上がっていた観客たちの視線は、その期待と共に現れるヒロインのカーテンコールを歓迎して止むことはない。

 

「――――おはよう、でいいよね? 私はバイス! これから誰かに買われる私だけど、ちゃんと覚えて帰ってね♪」

 

 そうして現れたのは、息を呑むほど可憐な少女の明るい笑顔であった。

 ショートカットで肩口に揃えられたブロンドの髪。肌色が多めの水着を身に纏いながらも、それに負けない足の長いスタイル。黒のフリル付きビキニに透明度の高いパーカー。シンプルながら、龍の尾を思わせる大きな尻尾を持つ彼女のため、考えられて作られたものだと推察できる。

 ――――推察の意味は、そもそもバイスと呼ばれた少女がこの水着を召喚された時から着ていたからだ。

 

(なに!? 身体と口が勝手に……私はあの人と一緒にいたはずなのに……!?)

 

 つまり、バイスの精神は召喚時から変わらず、何の事情も理解させられぬまま大衆の前に引きずり出されている、ということだ。

 異界からこの〝工房〟に召喚されたヒロインたちは、その容姿や力によってランクや処遇を決められ、店の魔法使いにより身体の自由を奪われてオークションの場に立たされる。

 この店は元々見た目麗しいヒロインたちを取り扱う専門店。その手際は、ヒロインがどれほどの力を持っていようと……否、御し切れる力を持つ可憐なヒロインたちを召喚し、魅力を損なわせることなく買い手を選出する。

 そんなヒロインの誰もが平等に感じるであろう精神の困惑を余所に、バイスの身体は僅かに金の瞳を虚ろにしながら花咲くような笑みで観客たちに〝媚び〟を売り始めた。

 

「チャームポイントは、お尻♡ ほら、尻尾と違って小さいでしょ。私を買ってくれたら、好きなだけ見せてあげるから♡」

 

 くるりとステージの真ん中で回転し、自在に動き回る尻尾と小ぶりな臀部を突き出す。

 フリ♥フリ♥ と尻尾の動きに合わせて尻が揺れ、水着からはみ出した魅惑のケツが大衆の目に晒される。無論、魔法によってバイスのチャームポイントはあらゆる角度から撮影、投影されて否が応にも観客のボルテージを引き上げた。

 

(やめっ、やめて!!)

 

 ――――当然、内心では穏やかさの欠片すら残さない発狂状態が続いていた。

 しかし身体は残酷なまでに操られ、精神と矛盾した行動を選ぶ。

 

「スリーサイズは上から82、58、81。そこまでグラマラスって程じゃないけど、悪くないスタイルでしょ? そ、それから……」

 

 己のスリーサイズまでバイスの口は明かし、それから恥ずかしげに彼女の身体は下半身の水着に指をかけた。

 それはわざとらしいとも言える羞恥色。彼女の指はするり、するりと滑り落ちる。それに合わせて黒色の水着が美脚の太股まで落ちて――――鼠径部の中にある女体の淫靡な空間を面前に晒し上げた。

 

(いやぁぁぁぁぁ!!)

 

 バイスの内心は羞恥色どころではない。何せ、この場で頼りないとはいえ守ってくれていた水着が、自らの指でストリップするように脱がされて局部を開帳したのだ。これで叫ばないのなら、女を捨てているとしか言いようがない。

 バイスの美しい局部。金色の恥毛がほんのりと生え揃い、ピタリと閉じたピンク色の割れ目が眩しい。客の盛り上がりは想像以上であり、席から身を乗り出し我先にと金額を叫び上げている者まで現れ始めた。

 

「くく……」

 

 が、バイスという少女の価値はそのような早漏が出す金額では釣り合わない。司会の男がニヤリと笑い、裏方の魔法使いにバイスの身体を巧みなやり口で操らせて客の劣情を煽っていく。

 

「男性経験は……ないです♡ 私の、ペニスを挿入れたことがない未使用マンコ……その証、処女膜をご覧ください♡」

 

 ぐぱぁ♥

 

 途端にしおらしく、主人に買い取ってもらうための媚び売り口調でバイスが語り、股を開いて股間部を観客に見せつけた。

 それだけにとどまらず、ガニ股気味に開かれた股のマンコに両指をつけると、膣を限界まで広げ切り本当に処女膜を公開してしまった。

 魔法によって開かれた女陰の全てが顕になり、皮被りの陰核から膣内の疼き、薄い処女膜に至るまで。頬を羞恥色に染め、尻尾を恥ずかしげに振り、マンコを自らの指で開き切る――――この段階で、既にバイスの精神は追い詰められ始めていた。

 

(あ、あ……あぁ……)

 

 数百にも及ぶ下劣な男たちに処女であることをマンコ開きで明かし、入札価格を引き上げさせる。

 召喚される前、彼女には少なからず想う相手がいた。純潔のまま身を捧げることなく、このような場で処女を明かすなど乙女として屈辱的という他あるまい。

 

「こいつは俺のものだ」

 

 だが、バイスの絶望は始まったばかり……いいや、これから先を思えば始まってすらいない。

 入札価格か法外な値段に突入し、貴族たちでさえ争う者が消えていった中、バイスを勝ち取ったのはそんな貴族の中でもトップクラスの獣人だった。

 異界のヒロインを召喚できる世界ということもあって、獣人などそう珍しいものではない。バイスを買い取ったのは人型の馬というべき男――――幻想的な龍の少女は、馬の獣人の手に渡った。

 

「はい! バイス嬢はかのスタリウス様がご入札となりました! それでは〝加工〟のご相談を――――――」

 

 それは第一段階の終わり。そして第二段階の始まり。

 バイスが明るく素直な振る舞いをしているのは魔法による制御があればこそ。が、買い手が決まってからそのままというわけにはいかない。そこで虚ろな目ではなく、自身の目で主人となる者に従わせる〝加工〟が必要となるのだ。

 始まってすらいない、というのは第二段階の工程による事情が大きい。バイスの世界にも驚くべきものがあったであろうが、そのバイスでさえここから先は驚愕を忘れることはできないだろう。

 

 

「――――おごっ、ごっ♥♥ ん゛ぐお゛ぉ゛っ!?♥」

 

 もっとも、驚けるだけの思考能力が加工段階のバイスに残されていればの話だが。

 ヒロイン売買の店が抱える工房の一画。会場から運び込まれたバイスが拘束され、身体中に点滴針を差し込まれて喘いでいる。

 人身売買の後、ヒロインたちは買った者の好みに合わせて〝肉便器〟として加工される。バイスは今からその加工を受けるのだ。

 水着は一度取り払われ一糸纏わぬ裸身を晒す。バイスはそのまま高度に発達した機械に四肢を埋め込まれ、魅惑の裸体を余すことなく大の字で開き切られている。

 身体中の点滴針は尻尾にまで及び、そこから媚薬と麻薬を多量に流し込まれていた。この〝前段階〟でさえ、開口器で口を閉じられなくさせられ三点鼻フックで平たくされた豚鼻のバイスは体液を流しっぱなしの目も当てられない姿となっていた。

 この段階では加工中心、主人に見せる段階で美しくあればいいということだ。

 

「よし、準備ができたな? 確認だ。こいつに何の改造施すか言ってみろ」

 

 これよりバイスは馬の獣人、スタリウスの注文通り最高級肉便器として慎重に加工される。

 そのため、機械を操る人間も吟味された職人とまだ新人ながら期待の弟子が選ばれ、少し離れた周りには店長の指示によって新人弟子の同期たちが研修の一環で見学という形を取っていた。

 

「コレにする改造は乳腺開発、豊乳手術、母乳手術。それと栄養補給を主人の精液のみに変更。これで、依頼主の精液以外を口に含むと拒絶反応を起こして嘔吐します」

「ぶごっ!?♥ ぶごぉっ!!♥」

 

 ――――ヒロインを〝加工〟する非人道的な倫理観は、この店において常識的なスキルだ。そのため、この道で熟練の師である老人に問われた少年も、加工への緊張こそ汗に滲ませているものの、バイスが媚薬と麻薬注入で発狂していることには驚きも困惑も見られない。

 加工内容を耳に入れてしまい、やめて、助けてと僅かな自由を許された首を振るバイスを〝コレ〟呼ばわりしたまま、少年は言葉を続けた。

 

「脳は性知識の植え付け、及び絶頂による記憶改竄、あとは絶対服従の設定です」

「よしいいだろう。始めるぞ。何、高級肉便器だろうと落ち着いてやりゃあいいんだ」

「は、はい。わかりました」

 

 少年の初仕事にしてはかなりの大物だが、それだけ彼に期待を寄せているということだろう。最も熟練の老人による指導がついていることこそ、その確固たる証拠だ。

 同期たちと師に見守られ、少年が操作盤に指を走らせバイスに向かって細い機械の触手を向かわせ始めた。

 機械手の先端には針と見紛うさらに細やかな触手が数え切れないほど蠢き、それはバイスの耳と醜く開かれた鼻に添えられる。逃れようと首を振るバイスに首の枷が与えられ、形を固定。

 

「よし……触手挿入します! 挿入!」

 

 そして、バイスの小さな両の耳と鼻に機械の触手が〝滑り込んだ〟。

 

「んふぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおっ!?♥♥」

 

 ずりゅ、ずりゅずりゅずりゅぅ♥

 

 しなり、うねり。媚薬と麻薬に犯されてなお感じる耳と鼻の異物感にバイスが叫びを上げた。

 鼻の拡張はバイスの惨めな姿を見たかった、というわけではなくこのためにあった。一定の位置まで侵入した機械手は動きを止めると、先端に備えられた夥しい数の細い触手をバイスのある器官に伸ばしていった。

 

「挿入完了! 脳に到達――――改造開始」

 

 そこはもちろん、少年が念入りに復唱させられていた加工の主軸となる箇所だ。

 バイスの脳を〝物理的に〟改造するために伸ばした触手が、容赦なく突き刺さる。

 

「おぎょおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 無論、龍の少女であろうと中核にある脳に対しての物理的な干渉を受けるなど初めての経験だろう。

 バイスは素っ頓狂な声を上げ、強制開きの口から舌を出して涎を吐き出し、触手の隙間から鼻水が吹き出し、上擦った目からは滂沱のような涙が零れている。大の字に拘束された裸体は汗塗れで痙攣し続け、脳をぐちゃぐちゃに犯される異常性を何とか発露している形だ。

 

「お゛ぎょっ♥ おべっ、べべっ♥♥ お゛ばん゛ごっ♥ げづ、まん、ご……おべっ、おごぶべべっ♥♥♥」

 

 脳を触手で掻き回され続け、バイスの目に狂いが生じ始めた。今は繋がった触手から魔法による性教育の時間なのか、時折不自由な口から性知識の単語を口走り、行動なども強制付与されていることが伺えた。

 先ほどまでのバイスが酷いなどとは言えない有様に成り果てながら、彼女の目が縦横無尽に彷徨い出す。右へ左へ上下左右。決まった法則などなく、両目とも全く異なる動き。彼女自身の脳が混乱し切っている様子が伝わってくるようだ。

 

「おひょっ♥」

 

 ぢょろっ♥ じょぼぼぼぼぼぼぼぼっ♥

 

 ぐるん、と目が反転し、完全に白目を剥いたバイスが黄色い液体を股間から放物線を描き排出し始めた。

 だがそのような白目失禁は慣れたもの、むしろあって当然とばかりに下部の排水口にバイスの小便は流れ落ち、記憶改竄機能に触手が移行する。

 それは絶頂に応じた記憶の消去。彼女が恋をした相手との記憶が、性的絶頂によって消失していく機能。これを知ったバイスは絶望をするだろう――――その絶望さえも、どうしてそう感じたかを忘れてしまう悪辣な仕掛けだ。

 

「胸の方もいきます。乳腺に触手挿入……改造開始!」

「ひょほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥」

 

 その脳機能を早速活かす乳房の開発。耳と鼻に挿入されたものと似た触手が、彼女の美乳に〝挿入〟された。

 乳腺に侵入し、改造する触手。乳房内部に突き刺さる触手から魔法が発動し、直に彼女の胸は大きく、そして美味なる母乳を吹き出すようになるだろう。

 

「魔術塗料満タン……淫紋の刻印開始」

「ん゛お゛ぉ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 続いて淫紋。袋に塗料を蓄えた触手針が下腹部に文字を描き、その淡い色の紋様を形にしながら白目のまま鼻水と涎をダラダラ流し、排水口に小便と汗と愛液を絡ませた濃厚な雌汁を吐き出し続けるバイス。

 

「その商品、白目剥いてるけど、どこまでやっていいとかの線引きってどうやってわかるんですか?」

「そりゃ経験だ。まあ良く言われるのが声出している内は元気な証だな。声が出なくなって痙攣だけする様になったら危険信号だが、その場合でもまだ余裕があることもざらだ。こればっかりは数こなして見極めるしかねえ」

「淫紋って専門業者に頼まないで、ここでやっちゃうんですか?」

「淫紋自体に複雑な契約を刻むときゃそうだが、そういうときは依頼者がそっち持ってくからな。今回は脳の改造が主で、淫紋には単純な効果しかねぇから、自前でやっちまった方が早いんだよ」

 

 全身に媚薬と麻薬を流し込まれ、鼻と耳から脳を直に犯され、乳腺に加えて子宮上の淫紋。白目を剥いていても半ば意識を強制覚醒させられているバイスを前にして、新人研修の少年たちは作業を続ける老人に質問をし、生真面目にメモを取る。

 彼らに興奮がないというわけではない。バイスほどのヒロインを好き勝手に弄べる、夢のある話だろう。だが今は、そうして好き勝手に弄べるようにする〝前段階〟の時間なのだ。

 

「ふぅ……本番です。主従関係の設定を脳髄に刻みます。しっかりと……二度と変えられないように……」

「や゛べっ……で……ぐだ、ざい゛♥♥ ――――ん゛ぎょお゛っ゛!♥♥♥♥♥」

 

 性処理は仕事を終えた後、そういった扱いを受けているヒロインですればいい。だから、商品が僅かに残った意思で懇願していようと彼らの手捌きが揺らぐことない。

 

「…………♥」

 

 慎重に時間をかけ、バイスが物言わぬまで疲労を起こした頃、彼らの加工は終わりを告げた。

 白目を剥いてアヘ顔を晒した可憐だが間抜けな顔。美乳が巨乳になり、硬くなった乳首から白濁が滲む胸。まだ鈍い輝きで、完成は彼女の買い取り手のスタリウスに委ねられた淫紋。

 

「最後に……刻印を押します」

 

 そのまま気を失えていれば最低限の幸福はあったかもしれない。が、加工を終えても彼らの仕事は終わってなどいなかった。

 魔力付与が成された〝焼きゴテ〟。

 

「ぎょひぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいい!?♥」

 

 ジュウゥゥッ! と熱せられた焼きゴテの表面と、操られたバイスがチャームポイントと自ら紹介した小尻の表面が接着。

 痙攣するも逃れようとする力さえ残っていない。仮にあったところで、両の手足を捕らえた拘束具からは逃げられないだろう。

 両方の尻にそれぞれ別のマークが刻まれた。右にはヒロインを取り扱うこの店のサインと、左には保証書。

 まるで消えない烙印。バイスがどれだけ着飾り、その衣装で戦おうとも、ケツには堕落した証が消えることなく浮かんでいるという証明書。

 

「よし、よくやった……まあ上々だろう。残すは梱包だけだが、ここで雑になるなよ」

「はい!」

 

 もっとも、この世界に渡ったバイスが戦うことなどもうないかもしれない。

 高級肉便器として完成したバイスは、これから加工主である少年によって丁寧に梱包され、出荷された後にスタリウスの屋敷に〝納品〟される。

 それより先は、この店も預かり知らぬことだ。買い取ったヒロインにどのような加工を施し、どのような扱いをするかは自由。

 見た目の麗しさを優しく愛でるも良し。強く気高いヒロインを戦いの道具や見世物にするも良し。個性を消し、独自の〝モブヒロイン〟のようにしてしまうも良し。

 バイスはどれか、それとも全く違うものになるか――――それは、彼女の出荷先で決まることなのだ。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「来たか。予定通りだな」

 

 馬の獣人、スタリウス。彼は権力者に相応しい身なりで、梱包されたバイスを屋敷の地下にある一室に迎え入れた。

 

「ひゅー……ふしゅー……」

 

 それに応えたのは細々としたバイスの息……応えた、というのは少々と語弊があるかもしれない。

 バイスの視界は目隠しで封じられ、真空のパックに文字通り〝梱包〟されていた。サイズ調整された水着を再び着せられ、真空パックに張り付く女体。呼吸は口の呼吸チューブで最低限の確保。まさに商品が運ばれてきた、という形なのだ。

 乾いた黒い水着に隠し切れない勃起が浮かび、じわりと水気が滲んでいる。下半身にははみ出した鈍い色の淫紋。裏面を見れば、水着から零れた生尻がパック表面に張り付き、工房のマークと保証書の焼印が確認できた。

 総じて注文通りの出来にスタリウスは満足気に頷き、バイスに向けて声を発した。

 

「まずは下準備からだ。喜べ、貴様は俺の所有物の中でも特別。存分に愛でてやろう――――俺の許可なく絶頂することを禁じる」

「ふしゅっ!?」

 

 視界は封じられていようと耳は通じている。脳を直に犯した触手の力は確かであるのか、バイスはスタリウスを確かに服従すべき主人と認識し、絶頂禁止というありえない命令を身体が受諾してしまった。

 

「さあ楽しめ、我が妻よ」

 

 梱包が開封され、スタリウスにとっての悦び、今のバイスにとっての地獄が幕を開いた。

 

 

「ん、んん……ぷはっ――――ひぃ……っ♥」

 

 薄い照明が頼りない地下の一室、梱包から開封されたバイスはそこで〝吊し上げ〟にされ、息を吸い込む度につま先まで震える快感を得て、淡く大きく下品な淫紋をぼんやりと輝かせていた。

 バイスがそうしたいわけではない。が、両足をV字に開かれ空中でまんぐり返しをするように魔法陣に固定され、身動きが取れずにいればそうする他ないのだ。両手を足首と共に合わせられ、さらに龍の尻尾まで魔法陣で吊るされ、完全な晒し者だ。

 

(息……するだけ、で……身体が、溶け、ちゃいそう……♥ もっと、意識を……彼のこと、考えない、と……♥)

 

 晒し者と言っても、彼女を犯す者はこの場にいない。まあ、部屋に充満するお香の媚薬は、バイスを強制発情させ頭を犯していると言っても過言ではないかもしれなかったが。

 水着からは水を滴らせる代わりに愛液と母乳が。口を何度閉じようとも開いて涎を垂らし、鼻から垂れる光る液体を拭うことすら叶わない。

 媚薬と麻薬を注入され、加工された身体に今度は吸い込む息に混ぜられる媚薬。とっくに精神がおかしくなって然るべき頃合いだが、バイスの心は未だ元の世界での記憶によって保たれていた。絶頂を禁じられ焦らされることによって、不幸中の幸いとして想い人の記憶が守られていた。

 

「はぁ、はぁ……ごぼっ!?♥」

 

 だからといって、バイスに余裕があるわけではない。スタリウスがわざわざ彼女に余裕を作り、与えてやる理由がないからだ。

 拘束吊るしのバイスと同じ部屋に控えたマスクを着けた屋敷の召使いが、緩んだバイスの口に〝食事〟を流し込む。

 

(臭いっ♥ あづいっ♥ のどっ、焼けちゃうぅぅ……♥)

 

 それはジョッキに流し込まれた白濁の液体。粘り、しつこく、バイスの喉を焼くように熱く、凄まじい臭いを発する……簡潔に言ってしまえばスタリウスの精液だった。

 馬の獣人のザーメンは人間のそれより濃く、多く、ずっしりと粘着質だ。それを流し込まれながら、バイスは必死に飲み下すことしかできない。

 肉体が求める栄養源が主人の精液と脳が誤認した状態。即ち、今のバイスはスタリウスの精液なくして生きていけない身体にされたも同然なのだ。

 

「ごくっ、んく…………お゛ぇっぷ♥」

 

 胃に嚥下することで生きていく糧を取り込む。それがザーメンを口の周りに張り付かせ、汚い喉鳴りを強要されることにされたバイスの絶望は計り知れない。

 媚薬呼吸とザーメン摂取……だけでは終わらない。

 

「ひゃめ――――あひょおぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥」

 

 ビュルッ♥ ボビュルルルルルルルッ!♥

 

 水着をずらし上げられ、どたぷん♥と重さを増したバイスの乳房が〝吸い上げ〟られ、母乳を吹き散らす。

 横に大きい乳房が縦長に吸われ、吸引器に伸ばされるように母乳を搾乳される。伸びた胸から噴射する母乳は、彼女を待つ主人の元へと運ばれる。バイスはそのために母乳を吸い出され、したくもないアヘ顔で出したくもない無様な声を上げてしまう。

 

「お゛お゛ぉ゛っ、お゛っほぉぉっ!♥♥ マンコいぐっ♥♥♥ ゴシゴシされてイグッ!♥♥♥ い、イケないっ♥♥ おまんこらめっ、やめっ、ぬ゛ほぉ゛♥♥」

 

 横にズレた水着から顕になった愛液塗れの秘部。処女を傷つけぬようブラシで擦られ、張り付いた陰毛ごと激しく刺激されて、バイスは首が伸びたのではないかと錯覚するほど顔を反らして野太く下品な喘ぎ声を漏らし続ける。

 尻尾の先端とつま先が連動してピン立ちし、絶頂に何十と到達するはず刺激。だがバイスのマンコは愛液を辛うじて飛沫にするばかりで、本命の絶頂には到ることができない。なぜなら主がそう命じたからだ。

 

「や゛べっ゛、でぇ♥♥ だずっ、げ……ん゛お゛ぉ゛っ♥♥♥」

「…………」

 

 そして絶頂寸止めの調教に救いを求めるバイスに応える者もいない。

 ――――バイスはまだ知る由もないが、この屋敷の使用人たちはスタリウスが自ら孕ませた奴隷、あるいは経産婦なのだ。故にまだ主人の妻になり切れていないバイスに容赦はしない。彼女たちとてどこかの世界のヒロインであったろうに、もはやその心は一片の躊躇いすら残さずスタリウスに捧げている。

 

「おほっ♥♥ け、ケツ穴、おぉっ♥ ほじっちゃ、らめんほぉ♥ おっおっおっ、おほぉ!♥♥♥」

 

 ――――バイス自身が彼女たちと同類になるための調教であったと、気がつくのはいつになるのか。

 粒が両面に備わった指サックを着けた召使いの指を極小の〝ケツ穴〟にねじ込まれ、オホ声で喘ぎながらたっぷりと媚薬を吸い込み、快感で淫紋を成長させてしまうバイス。

 卑猥な単語は自然と口から零れ、代わる代わるに召使いたちがそんなバイスを開発する。朝、昼、夜を繰り返しながらバイスは眠ることすら許されず――――媚薬部屋から引きずり出されたのは、実に五日後のことであった。

 

「ひゅー……こひゅー……♥♥ おへっ♥ あへ、へ……へっ♥」

 

 息絶え絶えに引きずり出されたバイスは、元来彼女が持ち得た魅力からはかけ離れた姿となっていた。

 身なりを整える暇などなく、屋敷の高級な絨毯に這いつくばり、巨乳を押し潰し惨めな焼印のケツを上下させ、へたりこんだ尻尾と同じくらい品のない舌をだらんと垂らしている。

 ようやく得た普通の空気を口と鼻から取り込むだけで、バイスの身体は小刻みな痙攣を行っている。工房での加工から屋敷での媚薬部屋。

 

「お゛あ゛ぁぁ……♥♥」

 

 加え、引きずり出されたバイスが身体の汚れを落とすために浸かったのは〝媚薬風呂〟だ。じっくりと沈められ、髪の一本に至るまで媚薬が絡み、浴槽が溢れ出た母乳で染まるまで身体を清められたバイスが、今度は召使いたちの手で〝着替え〟させられ目的地まで無理やり連れて行かれた。

 休む暇などありはしない。バイスを媚薬部屋に押し込んだのは、高級な食材にこれ以上ない下拵えをするため――――それが終わったのなら。

 

「ふふふ、待っていたぞ」

「……っ!」

 

 あとは〝調理〟の時間となる。龍の少女を馬の獣人が味わい尽くす調理が始まるのみ。

 着替えさせられたバイスが連れられたのは豪奢な雰囲気の寝室。そこに立っていたのは裸になったスタリウス。

 暗に待ちかねたとペニスを勃起させて待っていた主人に対し、バイスは無意識のうちに息を詰まらせていた。

 

(おお、きい……っ! あんなのが私の身体に……は、入るわけない……!)

 

 それは精神的な恐怖と肉体的な渇望が綯い交ぜになり、肉体に現れてしまった形だった。

 馬の獣人なだけはあり、ペニスのサイズは人間と比べてはならない。まさに馬チンポ。それが勃起し、バイスを見てダラダラとカウパーを流して悟っているともなれば、バイスのマンコからプシッ♥と股布を濡らす愛液が飛び散るのも仕方はない。

 

「このっ……私をこんな目に合わせて、絶対に許さないから!」

 

 精神の抗いは言葉だけなら勇ましさが残る。とはいえ、両足を震えさせていてはどうにもならないと彼女自身が感じている何よりの証左だった。

 しかも、彼女の衣装はそれこそ男を誘い、楽しませる〝踊り子〟なのだ。

 細緻な金の飾りに白の布で胸を守り、半透明のスカートにスリットを加えて短い前垂れが秘部を守る。しかし、どちらも薄く胸布には乳首と母乳の侵食が、前垂れは陰毛の色までハッキリと見せつけるように透けさせ、身を隠すという意味では足の装飾や口元のフェイスベールの方が幾分かマシなほどだ。

 

「強がるな。命令に逆らえないのは、その身でよくわかっただろう」

「く……っ」

 

 そのため、否、そうでなくともスタリウスにはバイスの強がりなど手に取るように理解ができた。同時に、呻くバイスもスタリウスの命令が絶対であることをその身体で知っている――――五日間、一度足りともイクことが出来ずお零れすらなかった極限の焦らしによって。

 

「はぁ♥ あぅ……♥」

「絶頂を許可してやろう。さあ、好きなように振る舞うがいい」

「っ、ッッ!♥♥♥」

 

 ペニスを見ずとも足には愛液が伝い、母乳が滴り身体中がおかしくなりそうだった。絶頂を許可されたことでその感覚に拍車がかかり、バイスは震える足取りで裸でペニスを晒すスタリウスの目の前に向かってしまった。

 それは脳に刻まれた仕方のない動作。裸で自分を待つ主人に対してどう振る舞えばいいのか、それは加工の段階で性知識として深くバイスの中に根付いている。

 踊り子の衣装を身に纏い、主人の興奮を盛り立てる方法は、

 

「この……っ! ち、ちんぽ、おちんぽー♪ 腰をヘコヘコ、カクカクおねだり♪ おちんぽ欲しい欲しいの~♪ 前垂れぴらぴら♥ マン汁おまんこチンハメ請い♥」

 

 下品すぎるチン媚びダンスが選ばれたようだ。

 脳が主人と定めた相手の前で、バイスはガニ股を開き腰を前後にカクッ♥カクッ♥ ヘコッ♥ヘコッ♥と振り乱す。

 

「ご主人様のおちんぽ〜♥ 立派な馬チンポがバイスのおまんこにほしいの〜♥ ちんぽ♥まんこ♥おちんぽ♥おまんこ〜♥ 〜〜〜〜〜っ!」

 

 時には腰をくねらせ、腋を見せつけ、胸を揺らすように上下させ……視線だけはスタリウスを睨みつけているが、下品なチン媚びダンスの前では抵抗にすらならない可愛らしい小龍の殺意という程度だろうか。

 そのような視線に凄みなどなく、男性器と女性器を低俗な言い方で連呼し、番を狂わせる強烈な牝臭をチン媚び腰振り変態ダンスで撒き散らすバイス。

 

「おちんぽ♥おまんこ♥ おち――――んごぉぉぉぉぉぉぉお!?♥♥♥♥」

 

 チン媚びダンスのまま弱々しい睨みを効かせていたバイスが、その目を剥いてチンポを口に咥えこんでいた。

 正確には、スタリウスの大きな両手がバイスの柔らかな金髪が眩しい頭部を掴み、血流が浮かんで見えるほどの勃起馬チンポを無理やり咥えさせたのだ。

 

「くくくっ、相変わらず堪らんな。喉を超えて食道、胃にすら侵略し蹂躙すると言うのは。苦しいか? 喉が竿を締め付けているぞ」

「……ごっ、ぐ……、――――ォ♥」

 

 喉を突く、などと生易しいものではない。喉を強引に押し広げ、吐きそうな気持ちの悪さがバイスを襲い、それでいて主食を与えてもらえる多幸感をバイスが襲う。

 矛盾した複雑な感情と肉体的な快感。フェイスベールが馬チンポの根元に乗ってようやく身体に収めることができるサイズ。それを無理やり、しかも胃の中にまで挿入され、バイスは眼球が剥かれて気が狂ってしまいそうな苦痛に苛まれる。

 

「竿が焼けるようなこの熱が何とも言えぬ。内壁が蠢いて包み込み、息を吸おうと必死に押し出そうとする。逸物が女の生死を左右しているこの征服感。何度味わっても感慨深いものよ」

「お゛ぉ゛……ォ、ぉ……♥♥」

「ほら、激しく挿入してやろう。いくらか息ができるだろう? もっと喉を締めろ」

「お゛ぉ゛♥♥」

 

 バイスとて逃れようとはしている。が、彼女の身体は精神の命令よりスタリウスの命令を優先するように加工された状態。何とか逃れようと暴れても、頭を押さえる彼の手と命令の言葉に反応し、顔は不細工なひょっとこ口でチンポを迎え入れながら胃を突かれるようなイラマチオを受け入れてしまう。

 美しいバイスの顔が、馬のように伸びたひょっとこ顔。本物の馬と人の融合とも言えるスタリウスは、そんなバイスを見て恍惚とした笑みを浮かべた。

 

「良い顔だ。どれほど可憐な女も、その顔は無様で愛おしい。喉の締め付けもなかなかだ……どれ、貴様の餌を射精してやろう」

「お゛ご……っ゛!?♥♥♥♥」

 

 ドブビュルッ!♥♥ ドボッ、ドボブリュリュリュッ!♥♥♥

 

 喉の締め付けを押し返すように膨張した肉棒が、凄まじい音をバイスの裡から鳴らして精液を吐き出す。

 先端を胃に押し込んだまま行われる射精。彼女のたらふく注がれる重いザーメンは、圧倒的な勢いで胃を蹂躙し、馬チンポが制圧した通り道の僅かな隙間を埋めるように逆流を始め、

 

「ごっ、お゛ごっ!?♥♥ ごぶっ、ん゛ごっ!♥♥ ぶぶっ……ぶぅぅぅぅぅぅぅ!?♥♥♥♥」

 

 ブクブクッ、ブボビュゥッ!♥♥

 

 口と鼻から〝射精〟した。そう表現するに相応しいほど溢れるザーメン。

 バイスの窄められていた頬がリスのように膨張し、その口からザーメンを噴射。さらには空気を必死に吸い込んで広がっていた浅ましい鼻穴は、ホースから水を噴射するように鼻射精。フェイスベールと馬チンポに胃液が混じった精液をぶちまけ、未だガニ股でチンポしゃぶりをしている下品な足に内股と外股をガクガク♥ガクガク♥と繰り返させていた。

 

(い、ぎ……でぎ、な゛♥)

 

 口と喉、鼻穴を制圧する馬チンポとザーメン。それによって何が引き起こされるかと言えば、あらゆる気道を塞がれた至極真っ当な理屈による窒息。

 死んだ方がマシ。調教中にそう感じていたバイスだったが、人は死の間際に抗うことを易々と止められるものではない。まして、彼女は元の世界に〝辛うじて〟未練を残し、ザーメンとチンポによる恥を極めた死に方はしたくないと感じていた。

 

「ふむ? そのままでは息が出来んか」

 

 顔を真っ赤にして白目を剥いたバイス。遂に息が続かなくなるその間際に、気を利かせたスタリウスが彼女に救済をもたらした。

 

「んぼぉぉぉぉ!!♥♥ おぼっ、ぐぼぉぉ、おえぇぇ!♥ お゛え゛、えっ、げぇぇぇぇえええ゛!♥♥♥」

 

 もっともそれは、バイスの両足を掴み上げ、逆さ吊りでザーメンを吐き出させる惨たらしい仕打ちとも言えるものだったが。

 口から滝のように溢れるザーメン。汚らしい嘔吐きを鳴らし、自らの顔と髪をザーゲロで穢していく。

 

「これで楽になっただろう? しかし……貴様は足も美しい。もっと見せてみよ」

「いだっ、痛い! 痛いいだい゛ぃ! やめっ、脚、裂けちゃうぅぅぅぅぅっ!! ――――ぁ゛♥」

 

 ついで、とばかりにバイスの御御足を180度に開いたスタリウス。水平に開脚させられ、彼女がザーゲロで汚れた顔で泣き叫ぼうと、また白目を剥いて痛みで気絶しようと構いはしない。

 踊り子の装束で着飾った龍の少女。逆さで母乳を滲ませる巨乳は言わずもがな、淫紋の下で逆さにも関わらず前垂れを己の愛液で張り付かせる秘部がスタリウスの巨根をそそらせた。

 まだ射精を終えたばかりだというのに、前垂れにくっきりと開いた割れ目を浮かばせるバイスのマンコを見て、長すぎるペニスの亀頭を彼女の腹部に押し付けている。

 

「ふん、俺を滾らせ止まない女には、褒美をくれてやらねばな」

 

 ペロリと馬の舌が前垂れを捲り上げ、べっとりと愛液の橋を作ったそれを正しい重力に引かせる。

 そして、バイスを持ち直し部屋のベッドに寝かせる。愛する者を寝かせるというよりは、繁殖牝馬ならぬ牝龍を扱うような乱雑だ。

 未だバイスは気絶したまま、己の牝マンコがこれからどうされるかを予知できない。ピクッ♥ピクッ♥と卑猥な身体を龍の尾ごと痙攣させ、マンコを開いてペニスを受け入れる体勢になってしまっている。

 意識はなくとも身体は受け入れる。脳が働く限りバイスがスタリウスから逃れ得る術はない。

 

「――――――――……オ゛ッ♥♥♥♥♥」

 

 ブシュッ!♥

 

 野太く濁った悲鳴に、力強い絶頂の潮吹き。獣人の巨体、その全体重をかけるようなペニスの挿入にバイスは白目を剥き意識を失いながら達した。

 

「……っ!♥♥♥♥ ……、――――っ!♥♥♥♥♥」

 

 白目を剥くだけに飽き足らず、口からは残っていたザーメンごと泡を吹き出し、細い背骨が折れてしまうのではないかと思えるほど腹を突き出して海老反りに。その突き出した腹には、処女膜を破り捨て子宮口をこじ開け、子宮内をチンポケースに見立て収めた馬ペニスの形が盛り上がって浮かんでいた。

 股からはぢょろろろろ♥と黄金水が溢れ、上の口からは泡、下の口からは小便を流し満身創痍。

 

「ア゛ッ、オ゛ッ、お゛ごっ、ごっ、ぐぶっ、げえ!♥♥♥♥♥♥」

 

 プシュッ♥ プシュップシュップシャァァァァァァッ!♥♥♥♥

 

 だが、自分の所有物が満身創痍であろうと主である彼には関係のないこと。むしろここからが本番だと、スタリウスは容赦なくバイスを犯し尽くす。

 子宮がペニスで膨れるありえない嘔吐感に足をバタバタと暴れさせるも、身体は馬チンポに打ち震えるように潮を吹き散らして絶頂をアピール。

 

(……だめっ、なんでっ、こんなに……感じ、て……っ♥ やめっ、あの人が……きえ――――)

 

 その絶頂の度、バイスの記憶領域に消去魔法の干渉が行われ、急速に記憶が塗り替えられていく。

 記憶領域の書き換えはバイス自身も知るところだ。故に、あるのは恐怖。だがもう一つ、ここまで強引なセックスに感じてしまう身体だ。如何に開発されたとはいえ、馬サイズのペニスで子宮を蹂躙されてここまでイキ果てるものなのか――――そう、彼女は唯一、己の淫紋にどのような効能が含まれているかを知らない。

 快楽を得ることで成長作用を引き起こす品のない淫紋。その成長の果てに何が待っているのかをバイスは教えられていない。

 

「命令だ……卵巣から卵子を排卵しろ」

 

 それをじっくりと教える手段の一つをスタリウスは獰猛な笑みで言葉にした。

 子を孕め。物理的な言葉で『はい』と了承できるほど簡単ではない。だが、出来てしまう。脳を好き勝手に改造されたバイスは、その命令を受理してしまうのだ。

 

「いや……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!♥♥♥♥」

 

 いくらアクメ顔で必死になって抵抗しようとしても、脳が発する排卵しろという命令に身体が逆らえる道理はなかった。

 

「やめて、やめてよ、私の身体ぁ!♥♥ 勝手に卵出さないで、妊娠準備しないでぇぇぇええええ!♥♥♥♥♥」

 

 膣を締め上げて卵巣から卵子を排卵する。

 

「ひゃら、ひゃらぁ……子宮降りてきてるぅ……おちんぽ包むの止められないよぉ!♥♥♥♥」

 

 命を授かる女体の動きと絶頂感に絶望とアヘ顔が混ざり合い、得も言えぬ表情がバイスの顔面に浮かんだ。

 

「良い、貴様は今までで最高の女だ――――射精(でる)ぞ」

 

 再び射精の宣言をしたスタリウスにとって――――龍を屈服させる征服者にとって、それは美しいと呼称するに相応しい貌だった。

 

「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ドブリュ、ドビュルルルルルルルルルルッ!♥♥♥♥♥

 

 膣を締め上げると同時に発射された精液は子宮を膨らませ、バイスにスイカのような腹の膨らみと舌出し仰け反りアクメをもたらす。ブクブクと膨らむ腹と、再び折れんばかりに反らされるバイスの女体。

 受精に歓喜するように胸布から母乳が吹き出し、マンコからは管が壊れたように愛液が吹き上がる。それだけでバイスを絶望させるには十分すぎた。

 

「せっかくだ。共に子を孕む瞬間を見届けようではないか――――ほう、双子か。こちらも期待ができるというものだ」

 

 だというのに、物足りず飽き足らず、スタリウスはバイスに更なる絶望を叩き付けた。

 魔法による意識の拡張。自身の卵子が異種の精液で受精する瞬間、新たな二つの命が生まれるその時をバイスはその目で目撃させられてしまう。

 瞼を閉じていようとその裏側まで。龍の遺伝子と馬の遺伝子が絡み合い、人の子として生まれいずる刹那の光景。

 

「あぁ、うそ、嘘よ……こんな……こんな! いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 深い絶望を覚えながら、限りない絶頂を感じる。

 目を上擦らせ、口を下品に開き、涙を流す。アヘ顔と涙の絶叫が彼女の新たな居場所に鳴り響く。

 ――――だが、バイスはまだ知らない。膨らんだ腹に刻まれた淫紋が鈍く輝くその意味を。自身の絶望を塗り替える烙印の力を。

 それを知るのはバイスがもっとも絶望する瞬間であり――――全てを幸福に塗り替えられる瞬間でもあるのだ。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「――――げぇぇぷ♥♥♥♥」

 

 品のないゲップ。というより、ゲップ自体が品性のない恥ずかしい行為であろうか。

 それを四つん這いの少女が、顔面にべったりとザーメンを塗りたくりながら、濃厚な雄臭を口から吐き出すように行った。それだけで見る人間によっては愉しく、喜ばしく、たまらない。

 

「まだ足りぬだろう。飲め」

「やっ――――おぶっ♥」

 

 少なくとも、スタリウスはバイスの下品な〝ザーメン〟ゲップを喜ばしいと感じる嗜好の持ち主らしい。

 這い蹲る龍の少女に犬用の食器。そこに馬のザーメンを入れ、飲ませる。馬が龍を飼う倒錯的な環境にも見えるだろうか。

 

「ごきゅっ、ごきゅっ、ごきゅっ……ごくっ――――ぐぇぇぇぇぇっぷ!!♥♥♥♥ げっふぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥♥」

 

 だが、これは日常だ。双子を妊娠し、淫紋を宿した腹が日々膨らみ続けるバイスにスタリウスは変わらず容赦というものを用意しなかった。

 主食の馬精液を飲まされ、鼻提灯を作りながらアヘ顔でザーメンゲップ。龍の尾は戦意を失ったようにへたり込み身体と共に痙攣。胸は妊娠効果もあってかより膨らみ、美味なる母乳を搾乳され続ける。

 朝、昼、夜。どの時間であろうとバイスはスタリウスの所有物として扱われた。特に激しいのは〝夫婦の〟交尾が本番を迎える夜だった。

 

「バイス、貴様のマンコをよぉく見えるように拡げてみせろ」

「ぅ……はい、これで良いでしょうか?♥」

 

 ぐぱぁ♥

 

 寝室に男女が二人。まんぐり返しで抱き抱えられたバイスが、命令に従いマンコを指で開く。

 それはオークションで見せたマン開きと比べて言うに及ばず、限界まで開き切られた秘部は熟れ、トロトロに蕩けた妊娠マンコを見せつける。

 ――――無意識にへりくだった言葉遣いをしたことをバイスが思い返すより早く、待ち切れないフル勃起馬チンポが妊娠マンコを穿った。

 

「ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜ッッ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 両足と共に尻尾がピン立ち、アヘ顔首反りアクメと共に潮吹きと射乳が吹き出す。初めは気絶しながら成されていたそれらの動作は、セックスを重ねて腹が膨らみ始めるに連れてバイスの意識を保ったまま行われるようになった。

 それが彼女にとっての救いとなるかはわからない。腹の膨らみを気にする素振りを見せず妊娠マンコを楽しむスタリウスにとって、バイスの成長は喜ばしい変化の一つでしかないのかもしれなかった。

 

「くく、これが逸物を挿入れずとも膨らむ日が楽しみで仕方がない」

「ひゃぁぁぁぁん♥♥♥♥」

 

 否。腹の様子を気にしていないというわけではないのだろう。ペニスで膨らんだバイスの腹を、鈍い光から煌々とした光に移り変わりつつある淫紋を撫で、笑みを浮かべるスタリウスからは確かな愛情が感じられた。

 ――――当然、その愛情は己の精液で孕ませた女を性の対象とする歪んだものだ。

 

「おっ♥ お腹の外からおちんぽなでなでされて……い、イグゥ!!♥♥♥♥♥」

 

 だが、バイスがそれを追求できる立場にないことはこの屋敷内では周知の事実だ。現に、ペニスで膨らんだ腹を愛でるように撫でられ、バイスは脳髄が焼き尽くされるような快感を覚え、達したのだから。

 脳髄を焼き尽くされる――――それは決して、間違った表現ではない。

 

(こんな、乱暴されて……お腹の赤ちゃん……大丈夫、かな…………っ!?♥)

 

 その一瞬、バイスは戻らないアヘ顔で目を見開いた。反射的な思考の中で、自分自身の中にあるおかしな感情に戸惑ってしまう。

 

(なんで……なんで? 私、どうして……やだ、私が好きなのは――――好き、なの、は?)

 

 無理やり孕まされた双子でも、強引に自身を妻として娶り犯し続ける馬の獣人でもない。

 

 そのはず、だった。

 

(――――誰、なの?)

 

 ――――自分自身に問いかけてしまうほど摩耗した記憶に縋るバイスの前に、その絶望は大きさを増して現れる。

 異界に招かれた龍人の終わりは、もうすぐそこまで迫っていた。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「ふー……ふー……♥」

 

 ミニスカートのメイドを服を着た金髪の龍人少女が息を整え、焼印が刻まれたその尻を〝馬サイズの〟ディルドに向けている。

 尻尾の可動まで考えられた特注品のメイド服。彼女によく似合う装束はボテ腹用に生肌さらけ出すようにも解放されていた――――そう、出産寸前まで膨れ上がり、乗るようにボテった身体のために。

 

「……んっ、ほおおおおおおおおおおおッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 ずりゅ、ずりゅりゅりゅ♥♥

 

 見事なまでに縦に割れたアナル。もう一つの性器とも言えるケツマンコにガニ股挿入でディルドを挿入れ、口を窄めたオホイキ顔でケツ穴を締め上げるバイス。

 既に同じディルドを挿入れてあるマンコから飛沫を上げてミニスカを濡らし、これから外出ということもわかっていながらイクことを止められない。

 

「準備が出来たな。往くぞ」

「……は、はひぃ♥」

 

 なぜなら、それがバイスの〝主人〟が下した命令だからだ。

 メイド服を着て、馬のペニスを模したディルドを妊娠マンコと縦割れアナルに挿入れたまま買い物に付き合えというふざけた命令に、バイスは言われるがまま従ってしまう。

 何の買い物か、というのは彼女が出産の〝前日〟であることから理解ができよう――――スタリウスの権力と財力を使った、新たな妻の出産パーティーだ。

 その準備を妊娠しているバイスにさせようという狂った考え。しかし、彼女はその命令に逆らえない。もう逆らう力も残っていない。

 

「くくっ、皆が羨ましげに見ておるわ。気分はどうだ、我が妻よ」

「お゛……♥♥ ……く、イクゥ!♥♥♥♥♥」

 

 ミニスカートはディルドをはみ出させたマンコとアナルを見せびらかすように。周囲から放たれる好奇の目は、激しく開いて閉じてを繰り返し、イキ果ててしまう快感のスパイスに。

 ――――人前で絶頂することに対してさえ抵抗が叶わない。この異界の倫理と摂理に染まった妊娠龍人は、自らの出産を祝う買い物をそのまま続け、

 

「ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ーーーーーーッ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 人気のない公衆便所の個室に連れ込まれ、駅弁で向き合うように〝ケツ穴を〟犯された。

 そのアヘ顔はディルドとは比べ物にならない。個室故に尻尾はスタリウスの身体に絡まるように丸まり、言葉がなくとも彼女がどこまで彼に心を許してしまっているのかを証明していた。

 

「お、お゛ほぉ!♥♥♥♥ ケツ穴で、イグッ!♥♥♥♥♥ ケツマンコに〝ご主人様〟のおちんぽきてりゅのぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥」

「健気なものだな。双子が大切だからケツ穴を所望するか」

「んほぉ……だ、だって、赤ちゃん……もう、生まれ……るぅ!♥♥♥♥ おっほぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 深々と刺さり、胃に滑り込んだペニスが今度は結腸の奥深くに侵入し、ザーメンを注入。ぶりゅ、ぶりゅりゅ♥と品のないザーメン放屁がペニスを締め付けて止まないバイスのケツ穴から迸った。

 双子の重さ、尻尾の重量すら軽々と持ち上げて自身を抱く力強い雄馬。今のバイスは彼に愛おしさすら覚え、魔法で守られているとはいえ万が一にも流産を起こさないように振る舞いを媚びたものにまでした。

 ――――どうしてそうなってしまったのかをバイスは知らない。出産の前日にすら知らず、絶望を忘れかけ快楽に堕ちかけている。

 

「ふん――――淫紋がよく馴染んでいるようだな」

「……あへ?♥」

 

 だから、教えてやろう。快楽に堕ちたまま生まれ変わるのではなく、絶望を覚えながら生まれ変わる女が美しい。

 今はケツアクメにアヘ顔で蕩けた妊娠少女の表情が絶望に歪む様を想像しながら、悪辣な主人は真実を紡ぎ始めた。

 

「俺が注文した淫紋の効果は、貴様が俺と俺の子に愛情を感じる洗脳の力を宿したものだ」

「……あ、ぁ……」

 

 ――――自分の中にあった大切な〝何か〟が消え失せ、入れ替わるように心の中で育っていった夫と子供への愛情。

 

「それは快感を覚える度、そして子が育つ度に成長する。淫紋の完成は出産日に定められている――――さて、あと何時間だ?」

「ひ――――んほぉぉぉ!?♥♥♥♥♥」

 

 不自然なまでに、しかしいつの間にか流されて違和感なく従っていたものが、主の言葉によって再び恐怖という形で表面化した。

 けれど、それがどうなるというのだ。もうバイスに抵抗する力など残されていない。ケツ穴を穿たれ下品な嬌声をひり出し、恐怖と絶頂が入り交じった表情を浮かべて逃れることさえ叶わずにいる。

 

「そら、人が来たようだぞ。せいぜい我慢して見せろ」

「ひお゛ッ♥♥♥♥ っ、ふっ……ん゛お゛……っ、ッッ――――――ん゛お゛ほ♥♥♥♥ んほっ、おほっ、んっほぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 少ない人が用を足しに来れば辛うじて声を抑える。だが、終わって離れれば本性剥き出しの獣のように下品な声で喘ぎを再開する。

 精液臭くてたまらない個室の中で、バイスは恐怖に顔を歪ませながらその時を待つしかない。

 一秒、一分、一時間。その時が過ぎていくのを広がって輝く淫紋で感じてしまう。スタリウスはその時間を楽しみ、バイスはその時間に絶望を覚える。

 

「さあ、我がものになれ、愛おしき龍の妻よ」

「おっほっ!?♥♥♥♥♥」

 

 ずりゅりゅ、ぶりゅうっ!♥♥♥♥

 

 日時が変わる1分前。公衆便所の頼りない明かりと眩い淫紋が合わさり、ケツ穴からザーメンをひり出すバイスのアヘ顔が顕になる。

 アナルから引き抜き、スタリウスが狙いを定めたのは――――陥落数秒前の妊娠マンコ。

 

「いや……いやぁぁぁぁああああああ! やだ、やだやだぁ! そんな、私は、私のままで――――――」

 

 バイスは何を言い切りたかったのか。ある意味、思考という存在の死を前にして力を振り絞り狂乱する龍人の少女は、その可憐な面をぐちゃぐちゃにして泣き叫んでいる。

 

「――――美しい」

 

 ――――その刹那がたまらなく愛おしいと感じたスタリウスが、ここ一番の最大勃起ペニスを妊娠マンコに撃ち込んだ。

 

「ぬ゛ほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ドビュルッ、ドビュッドビュッドブリュリュ、ドブリュリュリュリュリュッ!♥♥♥♥♥♥

 

「イグッイグッイグッ――――イグゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 喉が裂けて飛び散ってしまいそうな悲鳴。馬チンポから飛び出して行きそうな量の射精。あちこちに四散する母乳と潮吹き。

 深夜0時。駅弁体位で身体を反り返しボテ腹をさらに膨らませ、白目アヘ顔で舌の根を震わせる絶叫と絶頂と共に淫紋はバイスの脳を犯して〝砕いた〟。

 

「あへっ♥♥ は、はへぇ……あへぇ……♥♥♥♥」

 

 ぶりゅ、ぶりゅりゅ、ぶぼぶりゅう♥♥

 

 マンコとアナルからザーメンが溢れ返り、公衆便所のど真ん中をヘドロじみた精液で汚しながら仰向けに倒れたバイス。

 涎をたらし続ける舌を垂らした口。焦点を合わせない金色の目。涙の跡こそ残しているものの、既に絶望は消え去っていた。

 その証に、

 

「――――失礼いたしました、旦那様♥」

 

 やがてバイスは、ボテ腹の身体を折り畳み、自分の膣内と結腸から溢れ返したザーメンの溜に迷うことなく顔面を埋め、スタリウスに平伏をしたのだから。

 

「今まで生意気な態度を取っていたこと、ここに謝罪いたします♥ 誠に申し訳ございませんでした♥」

 

 今までのように不服な奴隷としてではない。妻として、スタリウスの所有物として確かな自覚を持った謝罪と忠誠の土下座。

 汚れたミニスカートから零れた焼印のケツと尻尾をフリ♥フリ♥と愛情たっぷりに踊らせ、便所の廊下に溜まったザーメンを顔面に擦り付けながら彼女は土下座謝罪を続ける。

 

「もう二度と、ご主人様に口答えはいたしません。どうか存分に、孕み奴隷妻バイスの妊娠マンコをお楽しみください♥」

「歓迎しよう、我が妻よ」

「感謝いたします、ご主人様――――あっ♥」

 

 金色の髪にまで精液を絡ませた便所ザーメン女が顔を上げれば、あれほど射精したにも関わらずまだ硬く、大きく、バイスを惹きつけて止まない馬ペニスの姿がそこにはあった。

 

「愛しています♥ 私は妻として、スタリウス様にお仕えいたします――――んちゅっ♥」

 

 誓いのキスは自らを孕ませた愛おしいペニスの先に――――捧げるべき相手を違えた薄紅の唇が、淫猥な口付けの音色を奏でた。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 スタリウスが新たに娶った妻・バイスの出産パーティーは滞りなく行われた。

 異界のヒロインを召喚する世界において、自らの力を誇示するように彼女たちを見せつけることはそう珍しいことではない。スタリウスもその一人で、彼には十二分に広大な屋敷があり、何百人と招こうと問題にならないだけの資産と権力があった。

 豪華絢爛な飾り付け、客の出迎えを見た目麗しい使用人たちに行わせ、自らがどれほどの物を得たのかを披露。この世界の貴族には常識のような行いなのだ。

 

「本日は私、孕み奴隷妻バイスの出産披露会にお越しいただきありがとうございます♥」

 

 ――――パーティーの中心に、その主役が立つ。

 幾度となく行われてきたスタリウス主催のパーティーに招かれた者たちすら、これまでと力の入れようが異なると感じていた……その理由の正体が明かされ、彼らは興奮の顔色で息を呑んだ。

 美しいボテ腹の龍人。召喚された際に着ていたビキニタイプの水着は、いつかの煌びやかな雰囲気から淫靡なものへと姿を変えていた。水着ではなく、本人が変わったのだ。

 

「今宵新たに生まれる命に祝福があらんことを♥」

 

 元来あった明るさからスタリウスの妻らしくあらんとする丁寧な物腰へ。はち切れんばかりの爆乳に近い巨乳は妊娠で肥大化した乳輪とはみ出し勃起乳首を浮かび上がらせ、ボテ腹下のマンコはその線を愛液でくっきりと水着に浮かばせている。

 そうして生まれ変わった証であるボテ腹淫紋を観客に見せながら、出産を控えたバイス自らが彼らをもてなす催し物を始めた。

 

「ホッ♥ ホッ♥ ホッ♥ 皆さん、ご覧になって♥ 孕み奴隷妻バイスの腰ヘコエロダンス、たっぷり厭らしく見てください♥」

 

 カクッ♥カクッ♥カクッ♥ たぷんっ♥たぷんっ♥たぷんっ♥

 

 出産直前で激しい運動はできない。だがその分、どっしりと腰を据え、脚を水平に近づけるガニ股腋見せポーズで腰振りダンス。

 腰が前後に揺れる事にボテ腹がいやらしく弾み、客の視線がバイスに釘付けになる。

 

「くすくす……私の臨月腹が揺さぶられて……早く赤ちゃん産みたいってオネダリしてます♥ ねぇ、もっとよぉく見てぇ♥」

 

 そこにバイスが長い調教で得た妖艶な声色と流し目の挑発を加えれば、会場の雄たちは視線だけでなく自身の逸物をも恥ずかしげもなく滾らせ始める。

 

「んっちゅ、ちゅば、れろぉ♥ どうですか? ママになった私の奉仕、気持ちいいですか?♥」

 

 それより先は滾った雄を奉仕する余興。焦らすように〝クジ引き〟で当たりを引いた観客たちに、ボテ腹のバイスが丁寧な奉仕による持て成し。

 クジを引き当て恍惚と快感を得る者。クジに外れ悔しげに自身が買い取ったヒロインを慰めに使う者――――それを見て、いつでもバイスを抱くことが出来る唯一無二の優越感に浸る主人。

 

「あ♥ あの時の私を改造してくれた人ですね♥ その節はありがとうございました。おかげでこんなに淫乱なボテ腹奴隷になれました♥」

 

 そして、スタリウスが招いた客の中には、さらに特別なVIP待遇の人間たちがいた。

 

「ふむ、直接見させてもらったが、経過も問題ないようだな。今日は技術者ではなく客としてきている。くく、もてなしてもらおうか」

「僕の処女作……僕の作品。あぁ、こんな立派になって……」

 

 バイスに今の運命を辿らせる一端を担った工房の技術者、老人と少年の二人だ。

 彼らに恨みどころか感謝の意を示して深々と頭を下げるバイスに、老人は慣れた対応で、少年は感慨深い想いで言葉を返した――――どちらとも、年齢など関係なく肉棒を滾らせていることには変わりないが。

 工房の技術者がパーティーに招かれるのは珍しい話ではない。彼らの力添えがあればこそのヒロインたちであり、金だけでなく礼を尽くすのは買い手にも後々のメリットというものがある。何より、雄の年齢など度外視して報酬の一つとなるほど、様々な姿に生まれ変わったヒロインたちは美しい。

 

「じゅっぼじゅっぼ!♥ ぢゅるるるる!♥♥ ずぼぉぉ!♥♥♥ どうれふか?♥ 私のフェラ、私のケツマンコの使い心地は?♥」

 

 VIP待遇ということもあり、二人に対しては奉仕も格別なものが用意されている。

 四つん這いで老人のチンポをひょっとこフェラでしゃぶり尽くし、少年の若々しいチンポを締め付け激しい縦割れアナルで受け入れる。とびきりの特別奉仕だ。

 

「なかなかの舌捌きだ……思わずこの老骨の身が猛りよるわ」

「くっそ、ケツには何の処置もしてないのに、こんな気持ちいいなんて……」

「おほっ♥♥ ん……ご主人様に、沢山躾てもらったケツマンコです♥」

「まったく。こういう時は、仕事を忘れて楽しむことが何よりの修練だぞ? どれ、次はその立派な胸で奉仕してもらおうではないか。母乳を搾ってやろう」

「んひっ♥ よ、よろしくお願いします……くひぃ!♥♥♥♥」

 

 そうしてエロダンス、クジ引き奉仕、アナルセックスを含めたVIP対応でパーティーを盛り上げ続けて数時間――――会場に設置された豪奢なベッドの上で、バイスがマンコを見せつける体勢を取った。

 

「それでは、私がマンコから双子の赤ちゃんひり出す所をご覧になって下さい♥」

 

 無論、ブリッジで自らの妊娠マンコを見せつける理由などそれしかありえないだろう。

 全身でザーメンを受け止め、金色の目に浮かんだハート目を蕩けさせ、愛おしい主人の子種を授かりし淫紋腹を今こそ解放するべく、

 

「ふんぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいい!」

 

 バイスが渾身の力を入れ、出産の力みを始めた。

 それはアヘ顔混じりのいきみ顔。歯を食いしばり、自ら目を剥く我慢を綯い交ぜにしたようなおかしな表情。

 いきみによって勢いが余り鼻水が噴射。ブリッジした腰がガクガクッ♥と強く上下に痙攣。

 

「ふぎぃぃ、うっ、ぐ、ぎぃぃぃぃぃぃぃ! 出ないぃぃぃぃぃいいい!」

 

 しかし、如何に魔法の補助が入った出産といえど、母胎の吐き出す力のみで行う双子出産は容易ではない。

 

「早く出て! 産まれてぇぇぇぇぇええええええっ! はやぐっ、はやぐぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

 懇願するようにいきむ力を底上げするバイスだったが、おかしな表情の顔が歪み続けるだけ――――――

 

「それでは皆様、我が妻の出産をお手伝いいただけますかな?」

 

 というのは、バイスが一人で出産をしている場合だ。

 パーティーにはいくらでも人手がある。スタリウスが一言口添えをしてしまえば、その〝助力〟を得ることはあまりにも容易い。

 

「んい゛ぃ゛ぃ゛ぃぃぃぃぃ!?♥♥♥♥ まんこ広がるぅ、産道広がってる!♥♥♥ ひぎぃぃぃぃぃいいいいいいいっ!♥♥♥♥♥」

 

 ――――その助力というものが、母胎を省みることのないやり方だとしても。

 縄に誂えたフックを糊付けし、左右からマンコを客たちで引っ張り膣を限界まで拡げる。

 必要以上に秘部を拡げられ、出産の痛みに加えて何かを感じる嬌声が入り交じる。

 

「くくく、こんなに厭らしく迎えおって……そんなに腕を入れて欲しかったのか?」

 

 そこまで拡がってしまえば、あとはもう単純な工程が残るのみ。

 

「んぎぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいっ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 大きく拡がった膣口に〝腕〟が挿入――――つまりフィストファックによる出産強行が始められた。

 

「腕ばいっでる゛ぅ!?♥♥ 私のおまんこにご主人様の手が入ってるぅぅぅうううううう!!♥♥♥♥♥」

 

 膣壁を掻き分けて沈むスタリウスの腕。馬ペニスを受け入れる妊娠マンコとはいえ、あまりに強引なフィストファックは今のバイスでさえ白目を剥いて海老反り絶頂してしまうほどのものであった。

 

「ひっぐぅぅ、うぎっ!?♥ あ゛あ、掴んだ、赤ちゃん掴んじゃった♥♥ 私の孕み穴こじ開けて赤ちゃん掴んでるぅ!♥♥♥♥」

「さあ生まれよ。我が妻の双子よ」

 

 ――――引きずり出るは新たな生命。

 

「んぎぇぇぇぇぇぇえええええっ!!♥♥♥♥♥ イグッ♥イグッイグッイグッ!♥♥♥♥ 赤ちゃん引っ張り出されて――――イグゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 アヘ顔に添えられた両手のピースサインは、出産アクメという冒涜にして産まれた生命に対する隠すことのない欲求の証か。

 双子を引きずり出された衝撃で母乳が吹き上がり、彼女の鼓膜を震わせる双子の鳴き声に負けじと尿を撒き散らす――――産まれたばかりの双子に向かって、だ。

 

「あへぇ……♥ バイスの双子獣人出産アクメ、いかがでしたか……?♥ 〝次回〟の出産をお楽しみください♥ ――――えへぇ♥♥♥♥」

 

 自らの子に小便を打ち付けながら、主と観客に向かってアヘ顔ダブルピース。どこまでも堕ちてしまったヒロインの下腹に、淫靡な紋様はより強く輝きを放っていた。

 また一人、この異界に呼ばれたヒロインが陥落した。生命潰えるその時まで、その美しさを生涯のものとし――――バイスという少女は主のために尽くす妻となり、この世界で〝幸福に〟暮らしていくのだ。

 

 次なるヒロインは果たして誰のなるのか――――それは当然、彼女たちを呼び出す者の欲望次第、なのだろう。

 

 






出産の描写ってどれくらいやればいいんだろうねぇ感あるけど如何せん性癖外だから頑張った(と思う)かなぁみたいなノリ。
前回のアレで仮に減ったならとりあえず別の特盛性癖投稿してさらに突き放してみようかなって。いや私の言動に引いたわ……した可能性も全然あると思いますけど、結局評価系は想像するしかないですからねぇ。メンタルメンヘラなので高評価あると復活します、よろしくお願いします。

というわけで感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます、お待ちしておりますー。最近はテンションが上がらなくてのんびり書いてる感がある。まあこういう時は焦らずのんびりモチベが戻るまで待ちます。書けないわけじゃないからね。ではまた次回〜


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【アンホリ☆プロダクション】マリアンネ(ショタおね、爆乳化)

高評価嬉しい……嬉しい……平均評価上がってるところを見ると心がとても穏やかになるし評価をもらってニヤニヤしちゃう。ありがとうございますありがとうございます。

期待にお応えできるように更新をお届け。有償リクからシンプルイズベストな一作。ピンク髪その巨乳で聖職者は無理でしょなマリアンネさん再びです。どうぞ。






 

 王国教会総大司教直属組織『摂理の司』に所属し、人々を脅かす魔を祓う聖職者(プリースト)、カテリーナ・マリアンネ・エレールマイヤー。

 美しき聖職者マリアンネは、その肩書きの通り穢れた聖域を祓うため、そして幼馴染で後輩の少女を探すために危険な任務に赴いていた。

 

「……!」

 

 その道中、魔物が蔓延る森の中でマリアンネは僅かな声を耳にし、足を止めて感覚を研ぎ澄ました。敵を見つけた様子ではなく、むしろそれ以上に感覚を鋭くして鼓膜を震わせる泣き声を探し出す。

 草木を掻き分けて進む彼女の耳に、段々とハッキリとした子供の声が届く。魔物を呼び寄せぬよう警戒しながら、特定した声の位置へと足早に駆け付けるマリアンネ。

 

「……ぐす、ひっく」

「! 君、大丈夫?」

 

 そうして見つけたのは、気の根元に蹲って泣いている少年の姿だった。マリアンネはすぐさま保護すべく彼に駆け寄った。

 

「もう平気だからね。私が必ず――――ッ!」

 

 避難が行われていた近辺の村で、取り残されはぐれてしまった不幸な子供かもしれない。そう思って少年を安心させるように手を差し出したマリアンネは、咄嗟に地を蹴ってその場から飛び退いた。

 法衣が翻り、艶めかしいガーターベルトの美脚が露になる。Hカップの巨乳がぷるん♥ と揺れ、そのいやらしい揺れを掠めるように地面から鋭利な牙の如き棘が空を割く。

 

「あはは。もうバレちゃったか、残念」

「あなた……魔物ね」

 

 地面に触れた少年の手のひらから伝う異質な力。醜悪な笑みを浮かべ、村の少年に擬態していた姿から異形の肌を持つ真なる姿へと変わる。

 魔族、魔物の見た目は千差万別だ。ゾンビのような見た目から人の形を成していない者。しかし、これほど精巧に人間の少年として偽れる魔物は、聖職者の中でも選りすぐりのマリアンネをして知識にない。

 マリアンネがここまで近づいてようやく力の頭角を現し、正体を明かした魔物。油断は決して出来ないと戦いの構えを取るマリアンネに、魔物の少年はニヤリと笑みを深めた。

 

「お姉さんみたいな人、ずっと待ってたんだ」

「? 何を……っ!?」

 

 刹那、マリアンネが高く地を蹴り上げて跳び上がった。その直後、少年の周囲に異様な力が渦巻き、周囲を囲んでいた深い草木の森を瞬時に薙ぎ倒してしまう。

 

(なんて力!)

 

 身を隠す場所が失われ、事実上退路が絶たれた。もっとも、人に仇なす魔物を相手にマリアンネが逃げるわけにはいかないことに変わりはなく、少年の力を見てその決意はより一層に硬くなる。

 

「ふぅ、これで戦いやすくなった。さあ、ボクを楽しませてよ、聖職者のお姉さん」

「…………」

 

 足の踏み場として随分と平坦になった地面に着地し、彼女は武具である聖なる鎖を手にして少年を睨み付けた。

 向こうもマリアンネと戦うつもりでいる。見た目が子供のようだから、などという理由で油断はできなかった。少年から発せられる威圧感は、マリアンネをして額に汗を流させるほどのものなのだから。

 

「いくよ」

「っ!」

 

 マリアンネが横に飛ぶ。少年の声と共に、彼女のいた地面から禍々しい色の牙が出現した。

 

「はぁ!」

 

 だが、その技は先に見ている。一度避けた技を喰らうマリアンネではなく、隙だらけに立つ少年に向けて聖なる鎖を放つ。

 強い退魔の力と身体能力の強化が合わさり、その鎖は威力を保ちながら魔物を焼く強力な鞭にもなる。魔物である少年とて、例外ではなく肌を焼かれるはず、だった。

 

「よいしょっと」

「そんな!?」

 

 が、少年はマリアンネの聖なる鎖を易々と片手で掴んで受け止めて見せた。浄化の力で魔物の肌肉が焼かれる嫌な音が響くが、少年はさして気にした様子もなく平気な顔で鎖を掴んでいる。

 己の武器が通用しない衝撃。加えて、鎖で引っ張り上げようにも、身体強化を掛けたマリアンネの膂力でさえビクともしない。強化されたマリアンネの膂力は、鍛え上げられた戦士すら容易に上回る。そんな彼女が渾身の力を込めているというのに、魔物の少年は涼しい顔で逆にマリアンネを引きずって近づけようとしている。

 

「くっ!」

 

 危険な距離の一歩手前で、マリアンネは抵抗を諦めて聖なる鎖から手を離して飛び退いた。

 

「ふふ、曲芸はもうおしまい?」

「…………」

「あれ、魔物と無駄話はしないタイプなんだ。けど駄目だねお姉さん――――そんな隙だらけじゃ、このパンツ一枚だって守れないよ」

「え……きゃあっ!?」

 

 魔物の言動より動きに気を配っていたマリアンネが、法衣のスカート部を抑えて赤面を見せた。

 少年の片手に掲げられた純白のショーツ。スリットが入ったスカートの内側に、風が通り抜けていく妙な感覚。それは間違いなく、一瞬にして抜き取られたマリアンネの下着だった。

 

(いつの間に……いいえ、そんなことより)

 

 こうなると大胆な切れ目となったスカートが心もとない。だが、ノーパンの羞恥に僅かばかり内股になりながらも、マリアンネは少年の力と目的に疑問符を浮かべた。

 下着をマリアンネに気づかれないうちに奪えるほど、彼にとって彼女は隙だらけな存在。ならばなぜ、マリアンネに攻撃を仕掛けないのか。

 しかし、それはチャンスとも言い換えられた。聖なる鎖は奪われたが、マリアンネの武器は身体強化や鎖だけでなく魔法による攻撃がある。距離を取り、様子見無用の一撃をくれてやろうと考えたマリアンネが腰を落とし――――――

 

「ひぃん!?」

 

 パチィン!♥

 

 良い平手打ちの音が鳴り、マリアンネは思わずお尻を抑えて仰け反った。

 

「ごめんね。あんまりにもお尻が無防備だったから、叩いて欲しいのかなーって思ってさ」

「な……っ!?」

 

 少年は離れた位置で笑っている。両手にはマリアンネのショーツ、聖なる鎖が握られていて、彼女のお尻を叩いたとはとても思えない。

 ならばと振り向いたマリアンネが目を見開いた。そこには不自然な影から伸びた黒い手が、彼女を小馬鹿にして挑発するように手を振っていたのだ。

 

「っ……はぅぅ!?♥」

 

 即座に手から逃れるべく飛び退いたマリアンネだったが、なぜか喉から零れた吐息には劈くような官能の色が載せられていた。

 そして己の身体の異常を認識し、黒の手を目撃したとき以上に彼女は目を白黒とさせる。艶めかしい声色がお似合いな極上の肉付き。その下半身の臀部が、スカート後部から〝半ケツ〟状態で零れてしまっていたのだ。

 

「こ、これは……!?」

 

 横に振ればその肉々しい生尻が空を切る。ムチィ♥ムチィ♥ と凄まじい肉感を纏う巨尻と化した自身の臀部に驚愕を露にしたマリアンネに、少年は楽しげに微笑みを向けていた。

 

「どう、気に入ってくれた? その大きさなら、これからはデカケツ聖職者を名乗れるんじゃないかな」

「こんなことをして、何が目的なの!?」

 

 肉体改造、恐らくは一種の呪い。戦闘力に優れたマリアンネだが、その代償か治癒に関する魔法は完全に専門外。つまり今の彼女に、スカートからはみ出した卑猥なデカケツを対処する手段は存在しない。

 だが、その上で疑問が脳裏に浮かんで止まらなかった。マリアンネのお尻を肥大化させ、一体少年は何を企んでいるのか。マリアンネを貶め、辱めて楽しむことが目的なのか……あながち、彼女のその考えは間違っていないものだった。

 

「目的? 決まってるでしょ。ボクはね、お姉さんみたいな綺麗で強い人と戦うのが大好きなんだ。戦ってるお姉さんで〝遊ぶ〟のは、すごく興奮する……楽しい、ああ、楽しいよお姉さん」

「……っ!!」

 

 思わず息を呑み、彼女は言葉を失ってしまった。

 あまりに強く、あまりに醜悪な魔物の欲望。これほど高位な魔物と迂闊にも正面から退治してしまった不幸。しかし、今さら後には引けない――――奪った聖なる鎖を新しい玩具として構えた少年が、デカケツ聖職者を恍惚とした視線で嬲るように見やる。

 

「だから、頑張って戦って(逃げ回って)ね、お姉さん」

 

 そこから先は戦いの場などではなく、無邪気を装う悪魔が贄の聖職者を弄ぶ場であった。

 

「ふっ、は……あぁっ!」

 

 鎖がしなり、逃げ回るマリアンネを打ち付ける。使い手である彼女以上の速度で振るわれる聖なる鎖に、マリアンネは無情に体力と法衣を削り取られていった。

 鎖だけの問題ではなく、マリアンネ自身が急激に肥大化したデカケツにバランスと速度を奪われ、自由に動き回ることができなくなっている。全力で動いたところで、スカートを翻しノーパンのマンコを見せびらかすような卑猥な踊りを舞っているようにしか見えないのだ。

 

「ひぎぃ!?♥」

 

 加えて、狙い済まされた鎖が半ケツを叩けば、冷たく硬いチェーンにマリアンネが痛みと快感を綯い交ぜにした雌の悲鳴を上げてしまう。肥大化だけではなく、そういった楽しみのために感度まで引き上げられているようだ。

 

「そろそろ、おっぱいも変えてみよっか」

「しまっ――――ふぁ♥」

 

 そして、事実上の鞭打ちで隙だらけなマリアンネに新たな責めが加わった。彼女のデカケツを初めに叩き、肉体を変質させた黒い手が瞬時にその巨乳を鷲掴みにした。

 逃げなければ、と足に力を込めたマリアンネだが、胸に触れられた瞬間脳髄を蕩けさせる信号に腰砕けになってしまい、あっさりと魔族の呪いを手のひらから流し込まれてしまった。

 

「ん゛お゛♥♥♥ お、おぉぉぉぉぉぉぉーッ!?♥♥♥♥」

 

 デカケツとは異なり、マリアンネがハッキリと肉体変化を自覚し、獣のような叫びを上げた。ビリビリと服を裂き、膨れ上がっていくマリアンネの巨乳。

 93という恵まれた数字は100を優に上回り、そこから10、20、30と刻みを付け、100と40を数えたところでようやく膨張を止めた。

 

「ふ、く……おっ♥」

 

 どたぷんッ♥♥

 

 屈辱の涙と快感を耐える表情が、マリアンネに一見しておかしな面を作らせる。けれどその表情を気にかける余裕がないほど、マリアンネの身体は下品に変貌してしまっていた。

 ノーパンデカケツは言わずもがな、膨張変化したばかりの爆乳が凄まじい。重さで音が奏でられそうなスケールに、サイズに合わせて肥大化した乳輪と指で摘める、否、握ってしまえそうな横太な乳首。

 逃げ回る。逃れて魔法で反撃する。そんなことですら、爆乳で破れた法衣を着た聖職者失格の肉雌には不可能。

 

「んー、良い大きさ。さ、動いて戦ってよ」

 

 だが、少年はマリアンネを下品な女体に変化させるだけが望みではない。その状態で惨めに抗う姿が望みなのだ。

 聖なる鎖が不浄に犯された爆乳を激しく打ち付ける。

 

「ふぎぃっ♥♥♥♥」

 

 パァンッ!♥♥ だぷるるんっ♥♥♥

 

 牛以上の爆乳が波を打つ。目を剥いたマリアンネがまるで豚のような嬌声を上げ、ノーパンのマンコから愛液を吹き出した。

 感度抜群の爆乳が鎖に打たれて悲鳴を上げる。悲鳴とは言っても、マリアンネのそれは喜悦の声。爆乳が鎖に打ち付けられる痛みという快感の悲鳴で絶頂し、マン汁をぶちまけて雌豚の嬌声を上げているのだ。

 何とか快感から逃れようと足を動かすが、爆乳とデカケツを携えた彼女の身体はもはや意志の力で自由を生み出せるものではなくなっている。必死に動かした傍から鎖が彼女の爆乳を襲い、絶頂。足を僅かに動かしたところでデカケツをスパンキング紛いの打撃に晒され、仰け反って愛液を散らす。

 

「…………う、ぁぁ♥」

「もうおしまい? もうちょっと頑張ってほしいんだけどなぁ」

 

 やがてマリアンネは、半ば白目を剥きかけ涎を垂れ流し、満身創痍で宙吊りの晒し者に成り果てていた。

 黒い手がマリアンネの愛液が染みた足に絡む鎖を吊り上げ、地面に向かって垂れた爆乳で顔が隠れてしまう惨めなマリアンネを宙吊り拘束。そして、遂にノーパンのスカートが逆さで翻る――――寸前、彼女の両手がそれを防いだ。

 

「へー、まだ戦えるんだ」

 

 嬉しいなぁ、と少年はその儚い抵抗を笑って受け入れた。

 鮮やかな色をした髪が地面を突き、手で抑えて隠したとはいえ濡れた法衣にはくっきりと卑猥な割れ目が浮かんでいる。そんなマリアンネの姿が戦えると言えるかは甚だ疑問に思えた。

 ――――魔物の少年にとっては、弄ぶ楽しみが残っていれば戦いになるということだ。

 当然、聖なる鎖を奪われ下品な肉体変化で魔法による浄化すらままならぬ身では、聖職者と魔族の戦いにはならない。

 

「あ、あ、あっあっ、あぁぁぁぁぁーーーーッ!?♥♥♥♥」

 

 無力で下品な女体の雌を魔物が好き好んで弄ぶ戯れがせいぜい、というものだろう。

 もはや聖なる護りとしての意味を為さず、淫猥な女体を飾る法衣の上に少年が手のひらをつける。聖職者にとって、女にとって特別な意味を持つ子宮の表面。少年の手のひらから凄まじい魔力が生じて子宮を穿ち、その肌に刻印を刻み込む。

 

「完成っと。次はもっと頑張ってよね、爆乳お姉さん」

 

 ――――法衣に隠れて見えないそれは、女に強烈な快感をもたらす淫紋。

 聖職者として決して刻まれてはならない刻印を打ち込まれたマリアンネ。しかし、その淫紋は純粋な快楽のみに非ず。

 

「おっ、ふおぅ♥♥ あ゛っ♥ あ゛っ♥ ん゛ほぉ!♥♥♥ お゛ぉーッ♥♥♥♥」

 

 爆乳を揉みしだきながら、その乳首を扱く。トドメと言わんばかりに強くデカ太乳首を握り潰し、マリアンネは仰け反り舌出しアクメでガニ股でおっぴろげた股から、法衣のスカートを翻すほどの潮吹きを見せた。

 一連の動作と下品な嬌声。それらがマリアンネ自身の身体で行われている。彼女は今、敵の目の前でガニ股乳二ー絶頂を繰り返してしまっていた。少年はそれを楽しげに見守っている。

 

「もっと頑張らないと抵抗できないよー。ほら頑張れ頑張れー」

「お゛♥ お゛♥ イグッ♥♥ イグイグ、イグーッ゛♥♥♥♥♥」

 

 ヘコッヘコッヘコッ♥♥ たぷんどたぷんぶるんっ♥♥

 

 遂にはガニ股が前後ダンスで踊り出し、潮を吹き上げながらデカケツを揺らして絶頂し始めるマリアンネ。

 淫紋の効果は全身の感度上昇に加えて、淫紋を刻んだ者の身体を操る力がある。しかしその縛りは、マリアンネほどの魔力があれば抗うことは可能な拘束力だ。

 だからこそ惨めで無様。マリアンネは今、意志の力で抵抗できる淫紋に負け、ガニ股腰振りオナニーでイキ続けることしかできなくなっていると自覚させられているのだから。

 

「おっ♥ のほおぉぉっ♥♥♥ イグイグ、イクっイクっイクっ、イグゥゥゥゥゥーーーーッッ゛♥♥♥♥♥」

 

 野太いケダモノの喘ぎ声にイク、イクと絶頂の宣言を快楽の閃光が散る思考で口からひり出すことしかできないマリアンネ。

 抵抗の意志は快感で削り取られ、高貴なる聖職者は敗北した。さもなくば、敵の眼前で変態露出オナニーをする爆乳デカケツの淫乱聖職者だろう。

 

「うーん、もう駄目そう? なら別の遊びをしよっか」

 

 されど彼女は少年にとって魅力的な〝強敵〟であった。嬲りがいのある雌だった。故に彼女は更なる楽しみ、更なる淫猥な快楽獄に連れ出される。

 

「あっ、あっ、あぁぁぁ……んお゛ッ!♥♥♥ あひっ、ひぐっ♥♥ やめ、ぬほぉ!?♥♥♥♥」

 

 無数の黒い手がマリアンネを拘束し、爆乳デカケツの分が増した身体を容易に持ち上げ、空中M字開脚にして残った手が全身を愛撫していく。

 爆乳とデカケツ、ずぶ濡れの淫乱マンコに果ては不浄の穴とされるアナルにまで。感度を増した身体を内側まで愛撫され、マリアンネは空中M字開脚でよがり狂って嬌声を上げる。

 

「全身はちょっと不公平だったかな。ならマンコだけならどうかな」

「ひ、ひぃっ♥♥ あんっ、あっ♥♥♥ あっあっあっ、イクッ!♥♥♥♥♥」

「これも駄目かぁ。じゃあお尻ならどうなるかなー」

「んっほぉ!♥♥ ほっ、おほっ、おほぉぉぉぉぉ♥♥♥♥」

 

 マンコに指を突っ込まれ、掻き回されて一瞬にしてイカされアヘ顔を晒す。アナルをほじられ、口を窄めた低俗なオホ顔を晒してイキ果てる。

 感度以外は手を加えられていない、だがその感度が圧倒的すぎる穴二つを仕方がないと手加減されて弄ばれていながら、マリアンネは抵抗どころか我慢の顔すら作れず達し続けた。その思考に魔物を祓う意志を浮かべることもできず、快楽絶頂に蝕まれ淫紋を刻まれた卑猥な女体で潮を吹き上げ濁った悲鳴を上げる……敗北の聖職者に、少年はあくまで楽しげに語りかけながら戦いを挑む。

 

「声だけは元気なお姉さんだなぁ。それじゃあ次は……これに耐えられるかな?」

「ふへぇ……? ――――ひっ」

 

 明滅する視界を上げて、仰け反りから復帰したマリアンネが短く悲鳴を零した。それは彼女らしくもない紛うことなき恐怖の声だ。

 マリアンネの瞳に映る少年の下半身。さらけ出された異形の色合いをしたペニス。小柄な魔物の少年の肉棒は、えげつないほど反り返り、子宮をこじ開け擦るためにあるような巨大なカリ首と竿を持ち合わせた雄そのもの。

 

「や、やめ……♥」

 

 あんなものを挿入されてはどうにかなってしまう。しかし、首を振って拒絶を見せるマリアンネの声には仄かに色が乗っている。快楽漬けにされた雌が零す、いやらしくはしたない嬌声というものが。

 

「いくよー。せーっの!」

「お゛――――ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 未通の乙女がチンポを挿入れられ、処女を散らしながら下品な濁り声でアクメ顔を反り返した。

 膣内を抉るように突き進む少年の肉棒。異形のそれは大きく、だが膣壁は歓迎するように程よく締め付け、あっさりと子宮への入口を明け渡してしまう。

 

「ん゛ッほぉ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 ずりゅずりゅ、ごりゅっ♥♥♥♥

 

 亀頭に打たれた子宮が即堕ち敗北を宣言するように口を開き、ありえないほどの巨根が子宮内を制圧する。

 マリアンネのマンコから失禁のような愛液が溢れ、乱れ飛ぶ。まだ終わっていない。いつの間にかまんぐり返しの体勢で拘束し直されたマリアンネは、肉棒にプレスされながら少年の下半身をムチムチのデカケツ肉で包み込むようにして犯される。

 

「お゛♥ ぬ゛ほっ♥♥♥ お゛っお゛っお゛っ、おほぉーッ♥♥♥♥♥」

 

 子宮が奥の奥まで押し潰される。少年の下半身がデカケツに触れて包み込まれ、離れ、また包み込まれを繰り返す抽挿。さらにマリアンネの暴力的な雌肉に抱き着くように少年は犯し、彼の指に余り過ぎる爆乳までも弄び始めた。

 

「お゛んッ♥♥♥ ん゛お゛ぉ゛♥♥♥♥ おぐッ♥♥ ンオオ゛ッ゛♥♥♥♥ ぬ゛ほお゛ぉ゛ぉ゛ッ♥♥♥♥♥」

 

 爆乳、デカケツ、子宮。肥大化と淫紋が刻まれた特別な三部位が全身を使って責め立てられる。己の美脚に挟まれたマリアンネの顔は、もう取り返しがつかないほど口と鼻が開いて目を上擦らせたアヘ顔に変貌し切っていた。

 

「よーし、射精するよ。ちゃんと耐えてねー……それ!」

 

 ドプビュルッ♥♥ ビュルビュルブビュルル、ボビュルルルルルルルルルーーーーッ♥♥♥♥

 

 子宮の壁を突き上げた肉棒から、少年が気楽な合図を送って精を解き放つ。淫紋と呼応し、聖職者の子宮を穢して犯し尽くす魔族の精液を、音が響くほどに膨大かつ特大の勢いで射精した。

 

「お゛、お゛、お゛ぉ――――ん゛ッ゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛オ゛オ゛オ゛ーーーーーーッ゛ッ゛ッ゛♥♥♥♥♥♥♥」

 

 開けた森に轟く獣の雄叫び。存在そのものを犯されるような快楽に染め上げられ、マリアンネが喉を潰すような雌豚の嬌声を張り上げた。

 喉の表面が浮かぶほど首を反らし、舌根が波打つように痙攣し、飛沫が四散する潮吹きを盛大に吹き上げ、魔物の射精でマリアンネは白目アヘ顔絶頂をした。

 

 それは正しく、清き聖職者が無邪気な少年の魔物に弄ばれ、完全敗北した姿に他ならないものだった。

 

 

「ぶも゛ぉ゛♥♥♥♥」

 

 地下に響く、雌牛にしては淫らで卑猥な嬌声。

 それはそうだろう。悲鳴を上げたのは牛ではなく人間なのだから。

 

「ほらぁ、もっと早く走った走った! 他の子に負けちゃうよー!」

「ぶもぉ♥♥ もお゛ーッ゛♥♥♥♥」

 

 四つん這いで垂れた爆乳とデカケツに食い込む牛柄のビキニ。首輪として誂られた金のカウベル。その身体に跨られ、調教鞭代わりの聖なる鎖で身体を叩かれる女が、果たして人間と呼べれば、の話だが。

 汗と愛液を垂らしながら、似たような境遇の〝ペット〟たちとレース。背に乗られ鎖で打たれ、淫紋の縛りで牛のモノマネを行いカウベルを鳴らす。魔物とはいえ子供のペット扱いで屈辱極まる遊びに従わされる。マリアンネの命運は尽きた――――というわけでもない。

 

 地下に囚われた彼女の縛りは〝何故か〟脱走の機会を伺えるほどに緩んでいた。もしかすれば、何かの隙があれば、そんな考えで諦めずにいられる。悪魔には死んでも屈しないマリアンネは、まだ瞳の光を消し去ってはいなかった。

 たとえ性感帯だらけの下品な爆乳デカケツ淫紋女に成り果てようと、悪魔には決して屈しないと。

 

「頑張ってね、ボクのペットさん」

「ぶ、もぉーッ♥♥♥♥♥」

 

 ――――その希望が仕組まれたものだと気がつくまで。マリアンネが本当の意味で絶望し、諦めるまで。

 憐れを極めた主を楽しませる雌牛の嬌声は、延々と鳴り響き続けるのだった。

 

 

 






デカケツは私の趣味と独断というか、爆乳化くらいで指定も薄かったので盛ってみたやつ。ムッチムチになっちゃうの好きやねん。
本家が横スクロールなのでこういった形のものは二次小説ならではですね。マリアンネさんはいいぞぉ、エロい!!

ガニ股書いててお下品の地が騒ぎかけた。これはそろそろエネルギーが充填されて下品を求めるお時間なのかもしれない。ていうか最近マジで大人しいなって思う。お下品が大人しいうちに下品封印指定のリクを消化せねば。こいつ下品下品うるせぇな。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!!ものすごく、えげつないほど励みになりますので皆様良いと感じでくださった日には高評価のほどよろしくお願いします!私も更新を頑張っていきます!ではまた次回〜


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【スーパーロボット大戦30】アズ・セインクラウス(洗脳、無様下品、アナルゼリー)

下品溜め込んでたところに新作のエチエチ主人公有償でぶつけられてバグった。俺は悪くない。あ、凄くお下品無様です。





 

「本当に行くのね?」

「はい。危険だってことはわかってます。……けど、ああいう組織は嫌いで、私も許せないんです」

「……わかったわ。ならばドライストレーガーの艦長として命令します。必ず帰投すること。そしてこれは約束です――――必ず無事に帰ってきて、アズ」

「――――はい」

 

 そう決意に満ちたやり取りをした少女は、とある基地にて機械の扉を潜り抜けていた。

 

「……ふぅ」

 

 寡黙的にも思える彼女にも僅かな緊張が滲み見えている。何重もの扉を潜りながら、息を吐いて身体の硬さを解しているのが何よりの証拠。当然だろう。何せ彼女は、これからこの基地に〝潜入〟するのだから。

 地球連邦特務機関『ドライクロイツ』を率いる万能戦闘巨大母艦『ドライストレーガー』。そのドライクロイツに所属する一人であるアズ・セインクラウスは、とある特殊任務に志願した。それがこの基地への潜入任務だ。

 アズは元々軍人ではなく、特殊な実験施設の出である。だからこそ、この基地の本質を本能的に許すことができなかったのかもしれない――――人間を洗脳し、従えているという黒い噂。

 本当にそんなものがあるなら、連邦による捜査の手が伸びて然るべきだ。しかし、数々の戦役に『ラプラスの箱』によって連邦の権限は失落したと言っても過言ではない。加えて、この基地の司令官は連邦中枢の他に様々な機関へのパイプを持っているという話もあり、独立部隊であるドライクロイツもおいそれと手出しはできないでいた。

 

(必ず証拠を掴んでみせる)

 

 だから〝潜入〟なのだ。この基地は来るもの拒まずであり、十六歳とは思えぬほど小柄で可憐なアズでもすんなりと適正試験を受けることが叶った。

 噂通り、否、ドライクロイツが手にした情報や対策が確かならば、その適正試験に洗脳の秘密がある。左右二つに結ばれたエメラルドブルーの髪を靡かせ、意志の強さを感じさせる紅の瞳で未来を見据える。

 必ず基地の黒い部分を暴き、基地から戻らない人たちを救う。必ず生きて帰り、彼女自身の希望とも言える艦長の命令と約束を果たす。

 〝必ず〟という絶対不変の決意を胸に、アズは何枚目かの扉を潜り抜けて一つ目の目的地へと到達した。

 

「ここは……」

『こんにちは。キミがうちに転属するっていう子かな』

 

 格納庫ほど大きくはない、言うなれば実験室のような部屋。アズの中にある嫌な記憶を呼び起こされそうな電子機器とコードが散乱した椅子に、機械越しの音声。

 

「はい。アズ・セインクラウスです」

『アズ、ね。ああ、そう固くならなくていいよ。うちへの転属にはちょっとした決まり事があって、これはキミだけじゃなくてみんなが受けてることだからさ』

「はぁ……」

 

 ……何だかノリが軽いというか、気分が抜けてしまいそうな声音の青年だ。この適正試験の担当、或いは司令官という可能性があるかもしれない。後ろ盾があるドライクロイツでさえ正体がわからない基地の司令官だ、もしもということもあり、アズは削がれる気性を持ち直して神経を研ぎ澄ませる。

 

『早速だけど、裸になってそこの椅子に座ってくれる?』

「っ……裸に、ですか?」

『そ。検査みたいなものかな』

 

 ――――まだだ。本当にそういった意味では、証拠として弱すぎる。

 果たしてこの場で何人に見られているのか。アズとてうら若き乙女、人に裸を見られる趣味はない。が、これを乗り越えなければ適正試験を受けることもできないとなれば、衣服を脱ぐ以外に手段はないのだろう。

 白磁の肌に朱色を浮かべ、その肌成分を遺憾無く晒していく。大きなジャケットを取り除けば、元々から露出度の高いノースリーブのインナーにショートパンツ、折れてしまいそうなほど細い脚を飾るニーハイと一般の男兵士の毒にさえなり得る衣服を脱いだアズは、丁寧にそれらを畳んで水色の下着のみとなった。

 

「し、下着じゃ駄目、ですか?」

『駄目。一応決まりだからね――――キミが危ないものを持ってないとも、限らないでしょ?』

「っ!」

 

 持ち込まれて困るものがあるのか、と問いかけそうになった口を塞ぎ、アズは脱衣を続けた。こういったことはせめて更衣室や、明確に男の視線がない場所でやらせるべき常識がある。適正試験を受ける前に下劣な組織だと認定せざるを得ない。

 然るべき処分の前に、この件も報告しようと羞恥に染まった表情の奥で考えながら下着を地面に落とすアズ。

 衣服の上からでも健康的で艶めかしかった身体は、一糸纏わぬ姿でより犯罪的だった。中学生、下手をすれば小学生と見紛う身長。その身長に反して、巨乳とは言えないながら女の膨らみを帯びた乳房。下の割れ目はピタリと閉じ、穢れなき純潔と幼き無毛を証明していた。

 

「…………」

 

 胸のラインから小ぶりな桃尻の形まで。それらを生で見れば戦場のエースというより、これから女として芽吹く極上の美少女の印象が強くなる。

 顔を赤くし、もはや敵意を隠すことなくアズは機械の椅子にお尻を付けた。衣服なしの椅子にひんやりとして声が出そうになりながら、コックピット同様にアズの体型では少し余ってしまう座席――――まず手足が縛られた。

 

「な!?」

『平気だよ、すぐ済むから』

 

 続いて驚愕に目を剥くアズの視界が塞がれる。目元まですっぽりと覆うメットは、部屋の上部から太ましいあからさまな黒いコードが取り付けられていた。

 両脚を入れる椅子の部位が駆動し、まるで分娩台のように脚を開かせアズの股間を暴く。無垢な割れ目にピンクの小皺が幾つも脈動する菊穴まで明かしたところで、通信の男が声を発した。

 

『準備完了。適正試験スタート。さあ、キミは耐えられるかな――――望み通り、洗脳を体験させてあげるよ』

「!!」

 

 ――――かかった。

 アズは焦りを見せているようで、内心で微笑みを浮かべていた。情報で洗脳装置のことは当たりを付け、アズの脳波へ干渉する手段は備えによって既に無力化済み。

 ここで洗脳された〝フリ〟をすれば、より確実な情報を引き出せる。辱めは覚悟の上。正規の軍人ではないからこそ、アズはそういったことへの耐性は人並み以上にあった。

 アズを包む機械が駆動音を響かせ始める。バチバチとメット型の洗脳ユニットから電流が流し込まれ、アズへの洗脳は複数のプロテクトにより無力化――――――

 

「ほんっぎょへええええええぇぇぇぇぇぇっ♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆」

 

 された、のだろうか。それにしてはアズの反応が真に迫りすぎている。というより、範囲を超えているというべきか。

 

「あばっ、あばべべっ♥☆ ぶべっ、あがががががッ♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆」

 

 もし目が見れたのなら、先の意志の強い可憐な瞳はさぞ滑稽に動き回っていたことだろう。そのくらいアズの声は素っ頓狂に乱れ、口は半開きで唾液を垂れ流し鼻水が一気に吹き出してしまっていた。

 ――――アズは根本的に勘違いをしている。

 この洗脳装置は機械的なものではない。彼らの仲間にも何人か存在する異質な力、全く未知なる人外の力なのだ。連邦軍の常識的な対策が通用するはずがない。

 無論、そういった予想からいくつか他の力での対策もしていたのかもしれない。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛、あ、あぁ゛ーーーーッ゛♥♥♥♥」

『へぇ、今までの子よりはしっかりした対策してるんだねぇ。なかなか面白いこと考えるなぁ』

 

 それに対する回答は至極単純明快。洗脳者が対象を選び、その都度パターンを変えている。つまり、この洗脳に対する明確な答え、対策など存在しない、が正解なのだ。

 

「――――んべっ!?♥♥ あべ〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 今、薄紅色の舌に照射される光線のような物質も、彼が気まぐれに術式を組んだ代物。異質な力のきまぐれなど、対処ができるはずもなかった――――或いは、対策できているという考えすら思い込まされていた、とか。

 

「ほぎっ♥ ほぎょ☆ おべぇ〜〜〜〜♥☆♥☆♥☆♥☆♥」

 

 どの道アズは釣られた魚だ。マンコにアナルに、耳に胸に、陰核を吸い上げる機械に舌に刻む妖しい紋様に。

 心の底から目元を塞がれていて良かったと思える惨め極まる悲鳴。それが序の口であることをアズは思い知る。

 

(……上手く切り抜けられた)

 

 ――――やがて洗脳装置が駆動を終えた頃、思い知るはずの考えすらアズはなくしていたのだけれど。

 舌に刻まれた淡い輝きを宿す淫紋。裸体に大きな変化はあまり見られないからこそ、目立ってしまう股間部の大豆。剥き出しで肥大化し、イボの如きクリトリスを携えながら、洗脳ユニットを外されたアズは先程までの間抜けな悲鳴を全て忘れてしまったかのように立ち上がり、振る舞う。

 

「お疲れ様ー」

「っ!? アクラ司令官!」

 

 と、気軽に声をかけてきた黒衣の青年に対し、初めから彼を知っていたようにアズは格式ばった地球連邦軍の敬礼を行う。

 

「〜〜〜〜っ♥」

 

 そこには確かな羞恥があった。何せアズは素っ裸。その健康的な白磁の裸体を司令官に晒しているのだ。恥ずかしくないわけがないが、どんな状況であれ上官に対して礼を尽くすことは〝常識〟なのだ。

 対して司令官と呼ばれたアクラは、この世界に合わせた青年の身長でアズを見下ろして気軽な笑みで応えた。

 

「そんな硬くならないでいいよ。とりあえず、適正試験は合格だから。それで……キミは何をしにこの部隊に来たのかな?」

 

 アクラの問いかけにアズは詐称の経歴を口にするはずだった。もちろん、洗脳されたフリが暴かれないように自然な経歴を用意していた。

 

「はい。私は『潜入捜査のためにこの部隊へやってきました。洗脳装置を無効化したと思い込んでいる無能なメスガキ。潜入が上手くいったと自信満々に振る舞ってる間抜け女』です」

「ふーん、そっかそっか。偉いねーアズ」

「……?」

 

 特別アズはおかしな経歴を並べた自覚はない。だから、司令官手ずから頭を撫でられるような〝ご褒美〟は必要ないはずだ。そう違和感なく考え、彼女は小首を傾げていた。

 

「じゃ、アズはうちの部隊の〝候補兵〟ね。適正試験の後で悪いけど、何個かテストを受けてもらうよ」

「はい。そのくらいは知っていますから」

「よろしい。頑張ってね、アズ」

 

 ニコリと笑いかけたアクラに敬礼を返すアズ。この基地の雰囲気は軍属というには緩く、案外過ごしやすいものなのかもしれない。いいや、油断してはいけない……そう葛藤が滲むような全裸女の真面目な敬礼顔を見て、クスクスと笑ったアクラが早速〝テスト〟を開始した。

 

「まずはキミの身体がちゃんと改造されてるか、その成果から見てみよう。俺のモノをフェラチオしてもらうよ」

「っっ♥ は、はい……アクラ司令官のおちんぽ様を、私のお口マンコでご奉仕させていただきます♥」

 

 アクラはモノとしか言っていないが、アズは可憐な面を可愛らしく恥じらいで染め上げながら、変態的な淫語録を口走る。

 

(は、恥ずかしいけど、潜入を怪しまれるわけにはいかないっ)

 

 人のチンポを口でしゃぶることは恥ずかしい。だがこの部隊の女兵士にとって、それは常識的なこと。ここで躓いていては、正式な採用などされず、本格的な潜入捜査にならない。

 股を開いてしゃがんだアズは、アクラのズボンに手をかけて引き下ろし、その巨根を露出させる。

 

「ふぁ♥ ……あ、私のお口マンコ、ご紹介します♥」

 

 一瞬、ペニスの圧、大きく硬く濃密な雄臭を放つそれに圧倒されながら、アズは我に返って負けじと口を喉奥まで丸見えになるほど開いた。

 

「わらひのおくひまんひょ♥ んべー♥♥」

 

 それは酷く、アズのような美少女をして〝間抜け面〟というのだろう。唇の端に指を引っかけて開き、舌を限界まで伸ばして淫紋が刻まれていることを見せつける。ベロをだらしなく垂らした少女は間抜け面であり卑猥な面でもあった。

 舌の淫紋はアズの全神経に通じており、彼女を全身敏感体質へと変貌させている。無論、そんな舌で雄のチンポをペロリと舐めれば、

 

「んひぃ♥♥♥」

 

 プシップシッ♥

 

 それだけで感じてしまう。M字気味に広げたパイパンマンコから愛液を吹き出し、目を上擦らせるアズ。

 

「れろ、れろぉ……〜〜〜〜〜〜っっ♥♥♥」

 

 舌根で濃厚なチンポ汁を掬い上げる。それだけで目を剥いてイキかけている。フェラチオどころかその前段階の軽い前戯なのだが、淫紋が直に関わる舌根とあってはそうなっても仕方がない。

 

「ちゅぱちゅるっ、れろんべぇ♥♥ っ、っっ――――イクッ!♥♥♥♥♥」

 

 プシャッ!♥♥

 

 結局アズは喉奥までチンポを咥え込むどころか、その表面を舐め取っただけでマンコから潮吹きを放射して絶頂してしまった。大声の絶頂宣言も忘れずに。

 もっとも、喉奥に押し込んだところでイッてしまう結果には変わりなかっただろう。それを知るアクラだからこそ、拙いフェラチオを笑みと共に褒め称えた。

 

「うん、バッチリだね。次は――――基地のみんなに〝正装〟で、自己紹介しようか♪」

 

 

「はい皆さん、ちゅうもーく」

 

 基地の格納庫に集められた基地の人員たち。司令官とは思えない軽い挨拶が飛ぶが、彼らは気にした様子を見せていない。皆、似たようなものだからだ。

 起きたばかりでだらしない身なり、ラフな格好、ラフ過ぎる姿……誰も軍人としての格式など持ち合わせておらず、この基地の実態を如実に表していた。

 そんな軍人以下の男たちを前に、司令官〝ごっこ〟をするアクラが、堅苦しい格納庫に合わないパーティーや余興に用いるステージ上で声を発した。

 

「今日は新人ちゃんのテスト兼自己紹介! この子がどうなるかはキミたち次第だから、厳正な審査をよろしく!」

 

 クスクス、クスクスと男たちの嘲笑が飛び交っている。それはアクラに向けられたものではなく、これからステージの主役になる新たな女兵士に向けられたものだ。

 何故それがわかるのか。ステージ上部に瞭然たるものが下げられているからだ――――『新人洗脳美少女アズ・セインクラウス歓迎会♥』と。

 

「わ、私は……」

 

 そうして主役は登壇した――――素肌にシースルーのハイレグスーツを着た、死ぬほど恥ずかしい格好で。

 口篭り、目に目尻には涙まで浮かべている。強い逡巡の中、キッと視線を上げたアズが勢いよく右手を頭に掲げた。

 

「アズ・セインクラウス候補兵です!」

 

 エメラルドブルーのツインテールが震え、大きな声で敬礼した手まで痙攣と見紛う羞恥の震えを帯びる。まあ、身体のラインがモロ見えのボディスーツにデカクリが目立つマンコはこれ見よがしにハートの切れ込み。常人の精神なら、恥ずかしいというより死んでしまいたい姿だろう。

 しかしアズは逃げない。この挨拶は部隊の兵士として認めてもらうため必要なこと。この格好は部隊の女兵士の正装。恥ずかしくて嫌になるが、潜入のためなら〝仕方がない〟。

 

「先輩兵士の皆さんにご挨拶しますっ。おまんこ、おっぴろ敬礼!♥」

 

 ガバッ♥

 

 普段は寡黙なアズが声を大にしながら間抜けすぎる言葉を吐き、上半身の敬礼を維持して脚を開く。低身長ながらスラリとした美脚は素晴らしい。その素晴らしい美脚が下品な弧を描いてガニ股になるのは、卑猥と滑稽の複合で兵士たちに良い反応を返させることができた。

 

「私はっ、この基地の秘密を暴くためっ、潜入捜査にやってきましたっ♥」

 

 ヘコッ♥ カクカクッ♥ ヘッコヘッコヘコッ♥

 

 そしてアズはガニ股敬礼ポーズで激しい腰振りダンスを踊りながら、自らの経歴を文字通り赤裸々に語り始めた。

 

「今は洗脳を無効化したと思い込んでっ、ガニ股おまんこフリフリ♥ 変態ボディスーツで腰ヘコ痴女ダンスを踊っていますっ♥ 死ぬほど恥ずかしいけど、潜入がバレないように頑張りますっ♥」

「頑張れよーアズちゃーん」

「応援してるぜ」

 

 自分が言ったことを理解できない。下品な腰振りダンスに顔を真っ赤にして、美少女の変態芸に肉棒を取り出して扱き始める者まで現れた男たちの激励に精一杯の笑顔を返すアズ。

 上手くいっている。死ぬほど恥ずかしいけれど、きっと自分は馴染めている。実際には死ぬほど恥ずかしいではなく〝死んだ方がマシ〟な振る舞いをしていることに、アズが気がつくことはない。

 なまじ洗脳を無効化したと確信している彼女は、この基地内での立ち振る舞いに違和感を持てない。もはや、彼女が大切に想う者の言葉すら届かないだろう。

 

「候補兵から正式な部隊兵士になるため、これから『デカクリシコシコ♥腰振り扱きダンス♥』を始めます♥ ガニ股おっぴろ敬礼、デカクリ構えっ♥」

 

 ぴょこっ♥

 

 アズの細い指先以上に肥大化したクリトリス。下半身を重点的に突き出したドスケベポーズで、アズはそのデカクリに指を這わせて踊る。

 

「シコッ♥ しこっしこっしこぉ♥♥ シコシコダンス♥ ワンツーワンツー♪ しこしこしこしこしこ、しっこぉオオ゛♥♥♥♥」

 

 プシュプシュッ、プシャァァァァァッ♥♥

 

 腰をヘッコヘッコ♥と前後させながら、指をシッコシッコ♥と扱き上げる。過敏なクリトリスは肥大化した分刺激を受ける面積が増し、当然アヘ顔から飛び出した舌根の淫紋による感度上昇の影響もある。

 

「しこっ、しこしこっ、しごォ゛♥♥♥ お、おぉ゛♥♥♥♥ イグッ、デカクリ扱きでイグッ!♥♥♥♥♥ ド下品ダンスでイグーッ!♥♥♥♥♥」

 

 絶頂宣言も格納庫に反響するほど特大の声で。寡黙気味な少女とは思えない野太い嬌声と共に、ガニ股のデカクリが刺激の頂点に到達して潮を噴き上げる。

 デカクリ扱きダンスの仰け反り舌出し敬礼アクメ。女としても人としても、これ以上なく恥を晒してアズは達した。兵士たちは、下品なアヘ顔を浮かべているだろうアズの顔が見えなくて残念だ、と冗談を言いながら笑っている。

 

「ぬ゛ほぉオオオオ゛ッ゛♥♥♥♥ イク♥イク♥ イグッ♥ デカクリイグッ♥♥♥♥ 死ぬほど恥ずかしい腰振りダンスでシコシコしてイグゥッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 アズはその下卑た視線の中で、これが潜入捜査を進めることだと信じてデカクリを扱き続けるのだった。

 

 

「おめでとうアズ。みんなキミのことを認めていたよ。立派な変態ダンスだった、てね」

「あ、ありがとうございます……でも、出来れば忘れてほしい、です」

 

 司令官室で褒めの言葉をもらいながらも、両手を後ろに組んで恥じらい深く身体をモジモジと揺らすアズ。

 それが下品な踊りを披露したあとで、尚且つシースルーのボディスーツを着ていなければ幼く見える容姿も相まって、可愛らしいだけで済んだものだろう。

 

 洗脳を受けた自覚を失う。身体の変化に違和感を持たない。基地内の出来事は恥ずかしいが常識であり、するべきことは何事であろうと声をしっかりと張り上げる。

 

「あの、アクラ司令官……テストの結果は?」

「あー、そうだった。そうだなぁ……」

 

 アズに対しての大まかな洗脳効果はこんなところだ。今回の〝玩具〟は容姿にかなり優れていて、弄び甲斐がある。そう考えていたアクラは、適当にでっち上げたテスト内容の結果を問われ、大仰な椅子に背を乗せて思案するフリをする。

 ここで彼が考えていたのは――――さて、どうしようか、というあまりに雑なプランにも満たない思考だった。

 

「みんなに配った女の子は足りてるし……そろそろ俺専用に楽しめる子を作ろうかな」

「?」

 

 アクラが独りごちたことを耳にはしているし、鼓膜は震えて脳に伝わってもいる。ただ、アズの認識がアクラの言葉を元の意味で理解できていないだけだ。

 彼はたった今〝遊び〟を思い付いたとばかりに指を振り、部屋の中からあるものを浮遊させて取り出した。

 アクラは俗に淫魔と呼ばれる種族だ。そんな彼は気まぐれにこの世界に立ち寄り、気まぐれに女を楽しむ。人間の感情を理解しているようで、その実快楽主義者の淫魔王として倫理観などあってないようなもの。

 

「んほぉ!?♥」

 

 つまるところ、アズのケツ穴に浣腸器を無断で突き刺さし、内部で固まる流動体を流し込もうと、気持ちいいのだからキミも構わないでしょ、という程度にしか考えていない。

 

「ほ、ほぉ!?♥」

「じゃあ最後のテストだ。俺をセックスでイカせるまでに、そのゼリーをお尻から出さなかったら合格。入口は硬めに調整してあるし、キミの排泄物は同じものになるように変えてあるから我慢はできると思うよ。あ、負けたら俺専属の慰安兵ね♪」

「んおおっおっおっおっ♥♥♥」

 

 つま先立ちでお尻を抑え、口を窄めて腸内を逆流するゼリーに喘ぐアズ。彼女の返答や感情といったものは度外視し、アクラは一方的にゲームの内容を決めてしまった。

 ずりゅ♥ と浣腸器が引き抜かれ、アズへのゼリー浣腸が事を終える。重苦しい腹鳴りを響かせ、排泄と自身の行く末がかかった最終試験にアズは片手で敬礼、片手でお尻を抑える間抜けな格好で声を発する。

 

「りょ、了解!♥ ケツ穴排便我慢セックス♥ ゼリーうんちぶりぶり排泄しないように肛門をガチガチに閉めて、最終試験頑張りますっ♥」

「ふふ、頑張ってね。期待してるよ」

 

 その笑みは本心か否か。少なくとも、健気に潜入捜査を続行するアズという見ていて楽しい玩具に、相応の期待はあるのかもしれなかった。

 最終試験の縛りはゼリー排泄をしないこと。アクラとセックスしてチンポを先にイカせること。アズはまずセックスの基本、前戯を行うべく正面に立ったアクラに向かって背伸びをして唇を近づけていった。

 

「ん、ちゅっ♥」

 

 小柄な少女が長身の男に背伸びをしてキスをする。背徳かつ興奮のシチュエーションで、チンポの勃起をスムーズに行う。

 

「ちゅっ、ちゅる……ん、ちゅぅ……♥♥」

 

 知識にあるテンプレートな前準備だ。両脚を震えさせて必死に背伸びをして、アクラを逃さないように頬に手を添えて深い口付けを交わす。

 しかし知識は知識。実戦とは違う。戦場ではエースパイロットのアズも、乙女としてはファーストキス。深いと言っても、唇を啄むようなペーパーパイロットなやり方しか知らないためアクラを満足させるには至らなかった。

 

「んむっ!?♥」

 

 そしてアクラは反撃をしないとは一言も言っていなかった。

 アズの子供な唇に割って入ったアクラの舌根。並びのいい歯を舐め上げ、淫紋が刻まれたアズの舌を絡め取る。

 

「んおっ♥♥ おぉ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 身を引こうとしたアズだったが、さながら蛇のように滑るアクラの舌からは逃れることが叶わなかったようだ。淫紋舌を締め付けるように、搾るように絡め取られ、別の意味でつま先立ちをしてしまった。

 そのまま口内を蹂躙されるアズ。唾液と唾液を絡ませて、濃厚な液体キスを喉奥に嚥下させられる。息が苦しくなっても離して貰えず、美少女が台無しの荒い鼻息をお披露目。舌根を喰らうような絡まりに、たまらず寄り目のキスイキ。

 

「……ぷはぁ♥♥ あ……っ♥」

 

 本物のディープキスから解放される頃には、意識を朦朧とさせたアズが息を吸い込み、その拍子で背中から倒れかけて、

 

「おっと」

「ん゛ッぎぃ!♥♥♥♥」

 

 乳首を抓り上げられ、強制的に立ち上がらさせられる。

 

「お゛、おぉぉぉぉっ♥♥♥♥ イグッ、乳首イグ♥ あ゛♥あ゛♥ イグッ、イグゥ!♥♥♥♥♥」

「倒れたら俺に勝てないよ? ほら、もっと頑張って」

 

 支えるのなら他にやり方があったはずだが、アクラはわざわざアズの乳首を抓り捻る。伸縮性抜群のスーツごとアズの美乳が変形し、一部分だけが長く伸びて惨めに歪む。

 アズも乳首の痛みにイキながら踏ん張ろうとはしていたが、イキ続けて腰に力が入らず、開いた両脚をバタバタガクガクと高速で前後に踊らせることしかできなかった。

 

「おっおっおっお゛ーッ♥♥♥♥♥ ま、まげるっ♥ まげぢゃうっ♥ ケツ穴にゼリーぎでる゛ぅ゛♥♥♥ イグーーッ!♥♥♥♥」

 

 上下に波を打たされる乳首と自ら腰を振った下半身。アズとて必死なのだ。腹の中で唸りを上げ、膨張しながら肛門目掛けて逆走を始めたゼリー。このままでは、アクラに射精させるどころかチンポまで辿り着くことも叶わずに終わってしまう。

 

「うーん、仕方ないなぁ。特別だよ?」

 

 すると、このままでは勝負にならないと判断したアクラがアズの身体をヒョイっと持ち上げる。如何に小柄とはいえ、まるでアズの重量を感じてすらいないアクラは、彼女を勢いのまま腰部へと叩き落とした。

 

「――――お゛ッ゛♥♥♥♥♥」

 

 アズの処女マンコが撃ち抜かれ、彼女は初めての挿入を白目を剥いた野太い悲鳴で終える。

 対面座位の姿勢を保ち、アズの桃尻を両手で鷲掴みにしたアクラが言葉と共に腰を振り上げた。

 

「さぁ、ここからは俺が動いてあげるから、あとはキミ次第だ」

「お゛♥ おぐッ、お゛ぉん゛ッ゛♥♥♥♥」

 

 所詮、これから始まる長い潜入捜査の通過礼儀のようなものだ。お尻を持たれて子宮をチンポで押し上げられ、言葉にならない汚い嬌声を上げて仰け反るアズ。

 しかし、如何に声が汚くなろうと原型はアズのものだ。だから、世の中にはもっと惨めで人前で出して恥ずかしい〝音〟という下の声がある。

 どちゅ♥ どちゅ♥ どちゅ♥ 中の肉と肉がぶつかり合う音とパンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ とその側の肉がぶつかり合う甲高い音が二重奏で絡み、さらにアズの濁った嬌声が合わさって三重奏。

 

 ――――ぶすっ、ぷすぅ〜♥ そんな間抜けな音がどこからか加わり始めたのは、何度目かのピストンにアズが絶頂を迎えた頃だった。

 

「ひ、いや、いやぁぁぁぉぁ――――お゛ごッ゛♥♥♥♥」

 

 ぷすぷすっ♥ ぷ、ぷっ、ぷぴっ♥ ぷぴぴっ、ブー♥

 

 四つ目の音は高音に重音を混ぜながら、アズの閉められた肛門の隙間を縫って飛び出した。初めは空気の抜ける間抜けな音だったそれは、迫り来る巨大なモノに呼応するように重く太く下品な音色へと変わっていく。

 

「ひゃめっ、けつあなっ、とまらな、いぃ!?♥♥ ふ、ふぅぅっ、ふんんんん……お゛♥♥♥♥」

 

 ぶぼびっ、ぶぼぼぼっ、ブビーッ♥♥

 

 腸内のガスが締め上げた肛門からアズの意志を無視して悲鳴を上げる。それはつまり、彼女の結腸が限界を迎えて彼女に指令を送っている意味に他ならない。

 渾身のいきみ顔がチンポを出し入れされて蕩け顔へと変わる。アズは幾ら絶頂しても負けにならない代わりに、ゼリーを排泄してしまったらそこで終わり。排便限界までに必死にアクラをイカせようとするアズだったが、アクラは余裕の表情で彼女を励ましながらピストンを続けていた。

 

「あはは、もう少しでイクかも。アズも意外に頑張るね」

「ふ、むぅぅ゛♥ ふんぬ、うぅぅぅぅ……♥♥」

 

 ぶりっ、ぶりぶり、ぶびびぶりぃ!♥♥

 

 涎どころか鼻水まで垂らし、切羽詰まった形相と呼べるもので肛門を閉じようと踏ん張るアズだが、彼女のアナルはとっくに限界を迎え、汚らしい音を立ててゼリーがむりゅ、めこぉ♥ と頭を出し始めていた。

 

「はやく、はや゛ぐぅ゛♥ イッ、でぇ♥♥」

 

 ぶびっぶびっ、ぶぼっぶりっぶぴ〜♥♥

 

 排泄まで一刻の猶予もなく、腰を限界まで振ってチンポを射精させようとするも、出てくるのは自身のリズミカルな放屁のみ。絶望感と排泄感が膨らみ、アズの顔がより一層に人には見せられないものになっていった。

 

「う゛、お゛ぉ゛♥♥ で、でるっ♥ ゼリーうんち、出て、ま、まける……ケツ穴から……敗北屈服証明しちゃうぅ……♥ ――――あっ♥」

 

 ――――決着は、あまりに呆気ないものだった。

 アズのいきみ顔が、滑り落ちるようにトロ顔に変わる。頬はだらしなく垂れ、我慢の限界を超えて最高の一瞬を迎えるに相応しい笑顔を作った。

 

「ん゛お゛ッ゛ほぉぉぉぉぉぉっ♥♥♥♥♥」

 

 エメラルドブルーの特大極太ゼリーが肛門から流れ落ちる――――それは、アズ・セインクラウスという少女の大事なものを何もかも乗せて排泄してしまった瞬間なのかもしれない。

 

 

「ふぁぁぁ……」

 

 アズの起床は比較的遅い。具体的には、男兵士たちに設定された一般的な時刻より時計の針が一周するほどか。

 寝巻き代わりのインナーとショートパンツ……返却された私服を着たアズが寝ぼけ眼を擦り、自身の部屋で準備を始めた。

 

 全体がマジックミラーで覆われ、プライバシーが一切ない慰安兵・アズ専用の私室で、だが。

 着替え以外の一通りを終えたアズが、ミラーの前に置かれたトイレを跨いで座る。ショートパンツを下ろし、前時代的な和式トイレに排便ポーズを取るアズ。

 そして、アズは便器にしゃがみながら顔を真っ赤にして口を開いた。

 

「い、慰安兵アズ! 朝のゼリー大便を始めますっ!♥ お見苦しいオナラと脱糞をお聞かせすることを許してください!♥」

 

 はぁ、と朝礼を終えたアズが恥ずかしさを乗せた息を吐く。仕方がない。アズはアクラとの勝負に負け、彼専属の慰安兵士としてこの基地にいることを許されている。

 慰安兵は必ず朝に腸内ゼリーを排泄し、健康的なケツマンコを専属のオス様に提供しなければならない。つまり朝の排便は義務である。たとえ排泄を見せることが人にとっての恥だとしても、慰安兵のアズは羞恥に耐えて排泄しなければならないのだ。

 

「ふんっ、ん゛♥ んんんん゛ッ♥」

 

 基地内に響き渡る大便宣言を終えたアズが、徐にいきみ出して便器に向けたケツ穴に力を注ぐ。その可憐な表情がゼリーをひり出すために歪む様は、マジックミラーで自分自身に跳ね返り、外側ではアズの気張り顔をこぞって見に来る男たちがいる。

 ちなみに、便器内には無数のカメラが取り付けられ、アズの肛門の蠢きを余すことなく映像化していた。あえて硬いままの出入口がもこめこぉ♥と波を打ち、皺の一本が脈動する様や、新鮮なガスを吹き出して下品な音で主を赤面させる一瞬まで。

 

「ふ、んん゛♥ んはぁぁ゛♥♥ おほっ♥」

 

 エメラルドブルーの鮮やかなゼリーが顔を出し、アズの恍惚としたオホ声にケツ穴を捲れ上がらせる卑猥な瞬間までも。

 

「け、ケツ穴ゼリー、あ゛ッあっ♥♥ 排泄っ、しますっ♥♥ ん゛おおぉぉぉーーーーッ!♥♥♥♥」

 

 むりむりむり、ぶぼぉぉぉぉぉぉぉ!♥♥ ぼふっ、ぶぼぼぼぼぼぼ、ぶっびぃぃぃぃっ!♥♥

 

 一度出たと言っても、アズの硬い肛門はなかなかゼリーを逃さない。それを補助するように放屁がうねりを上げ、特大のガス噴射でアナルゼリーを便器の中へと沈めていった。

 

「おほっ、おっほ♥♥ んほーっ♥♥♥♥ ケツ穴大便で、イグッ、イギまずっ♥ ケツマンコイグ♥イグーッ゛!♥♥♥♥♥」

 

 めりめりっ、むりむりぶりゅぶりゅ、むりゅ、ずるずるずるっ♥♥ ぶりゅりゅぶりぶりぶりもりもりもりぼりゅぶぶぶむりむりずるずるずるぅ♥♥♥♥

 

 が、飛び出すと今度は逆に止まることを知らない。本物でない分マシと思うところだが、本物でない分排泄の音に一切の容赦がなかった。

 アズが美少女であれ、ケツ穴からひり出せば下品極まる時間であることに変わりはないと。拡がったケツ穴から髪色とお揃いのゼリーをうずたかく巻き出し、排便自体の快感と潮吹き絶頂で淫紋の舌を犬のように垂らす変態だと。

 

「排泄、停止ぃ!♥ ふっん゛ぎッ゛♥♥♥♥」

 

 そして、快便状態だったケツ穴を激しく締め付け、力強いいきみ顔で止まるはずのない排泄ゼリーを止めたアズ。

 ぷらん♥ ぷらん♥ と尻尾の如く間抜けに垂れた色艶が鮮やかなゼリー。とてもアズという美少女のケツ穴からひり出されている途中とは思えないほどだ。もちろん、一秒でも早くこんな恥ずかしい排便中のお尻から解放されたい。だが、ゼリーがぶら下がったケツ穴を撮影させながら、アズはしっかりと言葉を吐き出した。

 

「ぅ、ぁぁ……見て、見てください!♥ 私のスライム大便!♥ もりもりケツ穴からひり出されてとぐろ巻いてます!♥♥ あぁ、駄目、恥ずかしいぃぃぃ!!♥♥ でも、見てぇぇ!!♥ 私の恥ずかしいスライムうんち見てくださいっ♥♥」

 

 桃尻を振って尻尾ゼリーをアピールし、腰をくねらせて妖艶であり下品な雌としての姿を全てさらけ出す。

 排便姿さえ隠す権利はない。恥ずかしさで死んでしまいそうなアズが――――ケツ穴の締め付けを解き放つ。

 

「ほ、お゛っ♥♥ ケツ穴擦れて、イグッ♥♥♥♥ ゼリーうんちぶりゅぶりゅして、人権剥奪肉便器っ、脱糞絶頂すりゅうぅうぅぅうぅうぅぅ♥♥♥♥♥」

 

 ぶりゅぶりりり、ぶりゅりゅ、ぶびぶりゅりゅりゅりゅーーーーーーッ!♥♥♥♥♥

 

 最後のアナルゼリーに可憐な面は崩壊し、ケツ穴に全神経を集中させた排泄アクメに鼻下を伸ばすアズ。突き出した桃尻をプルプルと震えさせた彼女は、死にたくなるような羞恥と解放感の極地とも言える排泄余韻を綯い交ぜにした蕩け顔に両手ピースを添えて――――ぷしゃぁぁぁぁ♥ と前の穴から放尿を自身のアナルゼリーに撒き散らした。

 

「お間抜け洗脳兵士アズの朝排泄♥ ご清聴ありがとうございましたぁ……お、おひっこ、れりゅ♥ はじゅかちぃ……んひぃ♥」

 

 一晩置いた尿道から朝一番濃厚な小便水が発射。高く積まれたゼリーに当たって跳ね返り、半端な脱ぎ方の衣服をも汚していく。

 どの道、アズがこの時点で何かを汚したところで問題はない。朝の公開排泄を終えた彼女は仕切り一つ存在しない部屋のシャワールームで身を清め、着替えを済ませて業務へと赴く――――潜入捜査の情報集めが待っているのだから。

 

 

「この基地のこと?」

「はい。私はここに着任したばかりなので、何かご教授があれば、と」

 

 基地に着任し、同僚となった相手に助言を求める。さしておかしな光景はない。

 その問いかける側が、今朝排泄や着替え、シャワーや発言の全てを基地内の映像機器に流し、それを終えた途端に股間丸出し変態ハイレグスーツで歩き回るアズでなければ。そしてアズの羞恥を憚らずニヤニヤと視姦をする男でなければ、か。

 アクラからの呼び出しがない場合、アズは基本的に情報収集に勤しんでいる。寡黙に見えながら彼女はコミニュケーション能力が高い。潜入できたならば、人づてに情報を集めることはそう難しくない、と〝思い込む〟。

 当たり前なことではあるが、自己紹介の時点で『自分はスパイです』と間抜けな告白をしたアズのことを知らない兵はしない。格納庫付近で整備――と言っても形だけのものだが――に勤しんでいた男もその一人だ。

 彼はそうだな、と真面目に取り合っている振りをしながらアズの身体に視線を向ける。

 

「っ♥」

 

 幼いが貧相ということはない未熟と魅惑が融合した身体。ほぼ丸見えの身体に視線を向けられ、頬に熱を溜めて僅かに手で身を守る姿など、昨日激しく盛った男の性欲を加熱させて止まない。司令官に止められていなければ、今すぐにでも手を出しているところだ。

 

「構わんが……代わりに、ちょっとした手伝いをしてもらいたいんだ」

「わかりました。私にできることなら、お手伝いさせてください」

 

 一兵卒に紛れ込んだ以上、その手伝いをする程度なら不自然ではないだろうとアズは首肯を返した。

 

 

 これも当たり前の話ではあるが、一兵卒ではない〝慰安〟兵に当てがわれたアズに要求される手伝いが普通のはずがなかった。

 

「あぁ、そこそこ。良いよアズちゃん。もっと吸ってくれ。ちょうど使ってから洗ってなかったんだ」

「ぢゅっ、ぢゅずー♥♥ ぢゅぞちゅぞっ、じゅぽっじゅぽっじゅぽぉ、んぼぉ♥♥♥♥」

 

 男の腰部に顔を埋めたエメラルドブルーの髪を持つ少女。脚は下品な股開き、常識。フェラチオは口を窄めてひょっとこ口、常識。チンポはどんなに汚れていても敬意を持ってしゃぶり尽くし、口マンコを捧げて清潔さを保つ、常識。

 すべからく常識、何も問題はない。あるとすれば、チンポをひょっとこ不細工顔でフェラするアズが往来での口淫に涙を浮かべていること。淫紋舌で絶頂し、不細工面でイキ顔を晒してさらに恥ずかしい思いをしていることくらいだが、基地内での奉仕活動は〝常識〟なのでアズの行動自体は至って正常。

 

 アズは新たな洗脳兵の中でも特別であり、セックスなどの行為は禁じられている。が、逆に言えばそれ以外はお目こぼしが得られるというわけだ。

 となれば、情報を求めて迂闊に歩き回るアズを狙う者は多かった。

 

「慰安兵整列!」

『はっ!』

「あ……はっ!」

 

 たとえば訓練。司令官直属とはいえ、おまえも慰安兵であることに変わりはないと手を引かれたアズは、彼女以外の慰安兵たちに紛れて整列させられていた。

 戸惑うアズ以外に乱れはない。直立不動の整列で、アズと同じボディスーツに身を包んでいる。

 赤と緑に分かれた前髪と長い髪を編み込んだ、ボディスーツが妙に似合う美女。

 虚ろな目と、豊満な身体をこれでもかと押し出したポールダンスが似合う黒髪の妖艶な美女。

 歳はアズとそう変わらないが、彼女よりムッチリとしたスタイル、特に太股の肉が情欲をそそる美少女。

 銀髪のアンドロイドながら人間と見た目が変わらず、全身の大半が生体パーツで構成された美少女。

 彼の魔法騎士と瓜二つの容姿をしたピンク髪の美少女。

 

 美辞麗句を並べたりない美女たちばかりだが、所属などに統一性は見られなかった。誰もが部隊長を名乗る男の前で直立し、恥ずかしい格好に大なり小なり顔を赤らめている。

 

「訓練開始!」

『はい!♥ おまんこ、おっぴろ敬礼!♥』

「え!? あ、お、おまんこ、おっぴろ敬礼……!♥」

 

 訓練の内容を知らないアズは当然一歩出遅れる。一度したことがある上半身と下半身の同時敬礼。が、一度したことがあるからと言っても死ぬほど恥ずかしいことに変わりはない。

 敬礼をしながら、ガニ股を突き出して剥き出しのマンコを見せつける。真面目な敬礼と間抜けなガニ股を合わせた下品敬礼から始まり、美女たちは顔を真っ赤にしながら腰ヘコダンスと共に斉唱のように声を揃えて言葉を発した。

 

『私たちは馬鹿で間抜けな慰安兵です!♥ 洗脳されたことに気付かない低能なド変態です!♥』

「わ、私たちは馬鹿で間抜けな慰安兵です!♥ 洗脳されたことに気付かない低能な……ド変態ですっ!♥」

 

 アズが遅れ、吃りながらも他の慰安兵たちに倣ってガニ股敬礼ダンスを踊り、復唱するように声を張り上げる。

 

『私たち雌便器の仕事は雄の皆様の性欲処理、発散を行い、無様な醜態を晒して楽しませることです!♥』

「私たちめ、雌便器の仕事は雄の皆様の性欲処理、発散を行い、ぶ、無様な醜態を晒して……楽しませる、ことです……っ!♥」

 

 しかし、アズが段々と声は小さく腰振りのキレもなくなっていく。

 

『慰安兵のメスマンコはいつもマン汁万端、皆さんのチンポを受け入れる準備が整っています!♥ ケツマンコは清潔かつ、いつでもケツ穴ファックOKです!♥ プリーズ! プリーズ、ファックミー!♥』

「慰安兵のメスマンコはいつもま、マン汁万端、皆さんのち、チンポを受け入れる準備が整っています……♥ ケツマンコは清潔かつ、いつでもケツ穴、ふぁ、ファックおーけー……ぷりーず、ぷりーず……ふぁっくみー……〜〜〜〜〜〜っっ♥♥」

 

 ――――人間という生き物は、自分がしている物事を客観視できないことが多い。

 アズは自分が恥ずかしいことをしている自覚をしていた。が、あくまでアズは一人で、知識にあった常識を実行していたに過ぎない。言ってしまえば自分の姿を客観的に見る視点に欠けていた。

 けれど今、アズにはいくらでも客観視できる相手がいる。アズと同じく、誰一人洗脳された自覚はない。だから羞恥を感じている。アズとの差は純粋な経験値、この下品な訓練を幾度となく繰り返されたからに違いないだろう。

 つまりアズは、慣れた彼女たちですら死ぬほど恥ずかしい訓練に初見で参加させられ、自分がしていることを反面教師のように見せつけられている。ガニ股敬礼で目を潤ませて大粒の涙を浮かべたアズの羞恥心は、潜入という決意を盾にしても防ぎ切れないものだと容易に想像ができた。

 

『どうか存分に、私たち慰安兵をコキ捨ててください!♥』

「……どうか! 存分に私たち慰安兵をコキ捨ててください!♥」

 

 それでも、巻き込まれながら何とか復唱しきってやけくそ気味の叫びを上げるアズ。悔しいことに、これでマンコが濡れてしまうというのだから変態のレッテルを剥がすことが叶わない。

 ただ、恥辱の訓練はこれで終わり――――と、いうわけではないが。

 

『おケツ開門!♥ 間抜けアナルの洗浄チェックお願いします!♥ 奥の奥まで丸見えのオナホアナルです!♥  皺を伸ばし切った全開アナル、ご検証ください!♥ ドスケベケツ穴大公開ッ!♥』

「ど、どうか存分にご検証ください……うぅ♥」

 

 ガニ股を反転。ボディスーツをズラして生ケツを鷲掴み、ケツ穴をぐぱぁ♥ と括約筋に加えて腕の力でおっぴろげる。アズ以外は緩めの設定なのか結腸の赤肉が蠢く卑猥な穴を晒し、アズは恥ずかしさと硬めアナルのせいか辛うじて控えめなケツ穴開帳で済んだ。

 

『慰安兵、準備運動始め! ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ、ハイグレッ!!♥』

「ハイッ、グレ!♥ ハイグレ!♥ ぅぐ、ぁぁ……ハイグレ!♥」

 

 だが次は逃れようがない。ボディスーツが強調した鼠径部ギリギリのV字ライン。マンコ丸出しのデザインながら、そのV字はこだわって作り込まれている。

 ガニ股で表に向き直り、V字に沿って両手を動かす。上下にズバッ♥ズバッ♥ と勢いよく差し下ろし、腰を左右交互に前後させ、不格好な変態行為をひたすら繰り返す。ひたすら、ひたすら、股間のラインに両手を擦り付ける。

 

『もっと鋭く! もっとキレ良く! ハイグレハイグレ!♥ ハイグレェ!♥』

「ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ……っ♥ ハイグレ!♥ ハイグレ!♥ ハイグレ!♥ ハイグレハイグレハイグレハイグレハイグレェェェェェッ!♥♥♥♥」

 

 初めは嫌々釣られるようにハイグレしていたアズだったが、恥が振り切れたのか妙な癖になったのか、間抜けな行動に間抜けな表情を添えて躊躇いなくV字ラインで手を上下させ、マン汁を撒き散らすようになってしまっていた。

 今のアズがどんな表情かは、知らぬ方が幸せなのだろう。あえて周りを見ないよう、人によってはデカパイごと擦って揺らす変態ハイグレ運動を何も考えずに続けた。

 

『クリシコオナニー、開始します! んあぁぁぁぁぁ!♥♥♥』

「クリシコオナ……ん゛ぉぉ゛!♥♥♥♥」

 

 単純な連続運動で汗をかいた後は、雄を誘う自慰行為訓練。ただしその内容が問題であり、アズとそれ以外の慰安兵には大きな違いがあった。クリトリスのサイズが一回り以上違い、少し指で扱いた時点でアズだけがハッキリと野太く濁った嬌声を上げたことだ。

 

『シコシコ、シコシコ、ワンツーワンツー!♥ 扱いて扱いて、潰して掻いて!♥ チンイラ目指してクリシコシコ♥ チンポバキバキ♥ クリシコシコ〜♥』

「シコシコ、シコシコ……ッオ゛♥♥♥♥ 駄目、クリシゴッ゛♥♥♥ イクッイクッイクッイグッッ!!♥♥♥♥」

 

 幼稚で下品な歌を歌いながら腰振りクリ扱きを続ける慰安兵たちに合わせると、その差は浮き彫りになっていく。だが、幾ら潮を吹き上げても手は止まることを知らない。

 

『クリシコシコシコ、クリシコワンツー……イくぅぅぅぅぅっ!!♥♥♥♥』

 

 やがて、今度はそんなアズに釣られるようにしてクリ扱き慰安兵たちが潮を吹き上げながら手を止めず、身体中の水分をその絶頂液に変えているのではないかと思える勢いで、半永続的な潮吹きクリシコダンスを踊り出した。

 妖艶な色気を持つ美女も、ムチムチの太股肉に反してあどけなさを残した美少女も、未来の可能性を具現化した美少女も……元が敵であろうと味方であろうと、今は等しくクリ扱きアクメにアヘ顔を揃えた雌たちだ。

 

『イグッ♥ イグッ♥ イグッ♥ イグッ♥ イグッ♥ クリシコ、イ゛グゥゥウ゛ゥウゥウウゥッ゛!♥♥♥♥♥』

 

 仰け反り、舌を出し、腰を突き上げ潮を吹く。服も動きも嬌声も、果ては絶頂のリズムさえ揃えた雌たちが通じ合う日は、そう遠くないのかもしれない。

 

 

「アズ・セインクラウス慰安兵、入ります!」

 

 ビシッと決まった敬礼からは直前までの痴態など一切感じられず、己の恥ずかしい格好を自覚した羞恥と上官への忠誠心が垣間見えている。

 

「おはようアズー。今日もよろしくねー」

「はい、よろしくお願いします、アクラ司令官♥」

 

 おはようと言うには少し遅い時間だが、司令室で待っていたアクラの挨拶にアズはニコリと花咲くような笑みを返す。その声音と笑みには絶対的な信頼と甘えが隠し切れずに見えている。

 

「今日もアズのおまんこ、アクラ司令官のおちんぽ様のケースにして可愛がってください♥ 潜入失敗してることもわからない無能な雌に、もっと価値のあることを教えてください♥」

 

 洗脳か、それとも快楽か。どちらにしろ、アズが心の底からアクラに〝使われる〟ことを喜んでいることに相違ないだろう。

 デカクリが眩しい剥き出しマンコをガニ股と両手で開帳し、アクラを誘う腰ヘコダンスでアピールする。

 

「おいで、アズ」

「はい……あ、あぁぁぁぁぁ……んああ゛ッ♥♥♥♥」

 

 恍惚とした吐息から、舌根を晒すアヘ顔。椅子に座って対面で抱かれ、チンポを挿入しただけで達したアズに対し、アクラは彼女の頭を撫でながら腰を打ち付け抽挿を開始した。

 

「あっあっあっ、はぅっ♥♥ おちんぽ様、しゅきぃ……セックスがこんなに気持ち良かったなんて、潜入しなきゃ知らなかったぁ♥ おちんぽ様に雌ハメしてもらうのさいこうれすっ♥♥♥♥」

「ふふ、うちを気に入ってくれてよかった。どう? 証拠は沢山掴んだと思うけど、まだここにいる?」

 

 数々の物的証拠を掴んだアズを手放せば、この基地の秘密は明かされる。そうなれば独立部隊の『ドライクロイツ』が強硬策に出ることはそう難しくはないだろう。

 

「いますっ♥ おちんぽ様とセックスして、もっと情報あつめりゅ♥♥ だから私に♥ アズ・セインクラウスに♥ もっと恥ずかしくて気持ちいいことほひへへぇ……んほぉ!♥♥♥♥」

 

 もっともそれは証拠を掴んだアズが、マンコでチンポを掴み取ることを止められればの話だ。身体の幼さに恥じない締め付けのマンコは、言葉同様に肉棒を絡め取って離さない。この基地に潜入したアズにとって最も至福な時間は、排泄でもスパイ活動でもなく、アクラの巨根を挿入されている瞬間なのだ。

 

「それなら相応に働いてもらわないとね。アズ、君が魅力的に思う身近な女の子は、誰かな?」

「おほっ、おおぉぉ!♥♥♥♥ み、ミツバッ、ミツバ艦長れすぅ♥♥」

 

 ほら、だからあっさりと売ってしまう。こんな気持ちいいことを独占するのは間違っていると、矛盾を忘れてアズは堕ちる。

 子宮を押し上げられる度に、その精液を求める度に、アズは大切だった人間を雄か雌か、この快楽を共有してもいい相手で考えてしまうようになっていた。自ずと真っ先に浮かべた相手は、必ず帰ると約束した戦友であり友人であり、平和への希望であったミツバ・グレイヴァレーという美しき女性士官だ。

 

「ミツバ艦長はっ、優しくて凛々しくて、カッコよくて可愛くてぇ……♥ おっぱいもお尻も私より大きいから、あの洗脳装置を使ったら凄く……良い、反応っ♥♥ をぉオオオッ!♥♥♥♥」

「なるほどねー。アズもかなり良い反応だったけど、キミがそこまで言うなら次はミツバって子にしよっか♪」

 

 パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

 

 気まぐれな淫魔が次のターゲットを定めたところで、体勢を変えて手加減抜きのピストンに切り替えた。

 それまでは会話をしながらのスローセックス。上機嫌になった後は、膝を抱えた背面座位の本気セックス。

 

「おッ、おおオーッ゛♥♥♥♥ おぐっ、うぐぉッ゛♥♥♥ しぎゅぅ゛♥♥♥ へ、へお゛ぉ♥♥♥♥ おちんぽざま゛、おぐ、おグゥ♥♥♥ う゛ぉぉおぉおぉッ゛♥♥♥♥♥」

 

 そうなってくると、もうアズの中からは可憐な乙女の姿が消え失せ、獣じみた嬌声で喉をひたすら見せつける舌出し仰け反りアクメの時間が始まる。

 小柄な身体がアクラの手で上下し、ツインテールに負けじとボディスーツがぴっちりと張り付いた美乳がたぷんたぷんと暴れ舞い、両手で足りない数の潮吹きを上げたアズに対してアクラは笑みに言葉を添えて放った。

 

「良い子を教えてくれたご褒美が必要だね。何が欲しい、アズ?」

「ほお゛ッ゛♥♥♥♥ しぎゅう゛♥♥ せーし、ザーメンらひてくらひゃいぃぃ♥♥ アズをスパイ失格の孕み肉奴隷にしへぇ♥♥」

「なーんだ。そんなことでいいんだ、はい♪」

 

 ドピュルッ♥ ブピュルルルルルル、ブビュゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥

 

「イグッ、ザーメンイグッ!♥♥♥♥ 受精アクメすりゅうぅう゛ぅぅうぅぅ゛♥♥♥♥♥ アクラしれいかんしゃまのおちんぽで――――んっひょおおおぉぉおおぉおぉおおお♥♥♥♥♥♥」

 

 巨根と繋がった幼さの残るマンコが大人に生まれ変わるザーメンを溢れ返し、アズは人間として許された最低限の言語すら投げ捨てイキ果てる。

 そこには約束を果たすアズ・セインクラウスの姿はない。1パイロットとしてコックピットに座ることより、平和を求めることより大切な居場所を、座る場所を見つけたのだ。

 






私悪くないし!お下品させてたら段々とおかしなことになって、いやこれここで止まったら不完全燃焼だわ、とかしちゃっただけだし!!
コックピットブカブカのアズちゃん可愛いねぇという話です。まあエッジとミツバの糖度高いイチャラブを見れなかったのは割と失策だったなとか思いましたが、こうしてアズを書ける経験値になったからえぇんや……。

流れでやりましたが他のモブヒロイン立てて羞恥責め加速させる、恥ずかしい台詞をめちゃくちゃ恥ずかしがって言わせるの我ながら天才かぁ?と思いました。みんなモブヒロインは誰かわかったかな?こういうのはあえて名前を出しませんでした。いや、明言すると色々設定面倒くさそうだったんで……あ、もはや言うこともなかったけど淫魔王さんのエンジョイ日記でした。すっかりうちの準レギュラー。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。完全に自業自得なんだけど一日使い切ったの久しぶりで達成感と疲れが同時に来てる。感想とか評価とか待ってます!!ではまた次回〜


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【ゼノブレイド2】ホムラ、ヒカリ、プネウマ(特殊リングバトル*若干の固め表現あり)

これほどなんて書けばいいかわからんものもないな、とフィーリングで書きました。覚醒ホムヒカはこっちの表記でもいけるかなって。固め表現は本当にちょこっとです。

何だかんだで初書き有償リクのゼノブレ2からあの子たち!ぶっちゃけスマブラ設定とかの方が書きやすそうだなと思ったりした。けれど洗脳系なら圧倒的本家だよなと思ったりもした。思うだけではある。





 

「ハッハッハ! ようこそ、天の聖杯!」

「っ!?」

 

 天の聖杯・ホムラ。露出度の高い赤の衣服、翠玉色のコアクリスタルを胸元に身につけた『ブレイド』と呼ばれる特殊な生命体。

 人と変わらぬ、否、むしろ並の人間より美しく、ホットパンツに包まれた尻などムッチリといやらしく映っている。だからこそ、ホムラはこの〝ステージ〟に呼ばれたのだ。

 観客の姿こそないが、ホムラが召喚されたのは客席とロープに囲まれたプロレスのリングだった。因果関係や召喚以前の記憶があやふやなホムラと〝彼女〟の前に、巨体に相応しい振動と共にある男がリングに降り立った。

 

「自己紹介といこう! 俺の名はマスクドデッド! これからおまえと雌雄を決する者だ!」

「は、はぁ……? 私はホムラといいます……つかぬ事をお伺いしますが」

「なんだ?」

「……どうして、服を着ていないんですか?」

 

 身長200を上回る巨漢。ホムラの世界に概念が存在するかは怪しいが、プロレスラーのようなマスク。

 そこまではいい。ホムラが見上げるほどの巨漢ではあるが、彼女は温厚そうな雰囲気とは裏腹に肝が座っているようだ。故に冷静に、しかし恥ずかしげに赤面をしてマスクドデッドの格好――――全裸で惜しげも無く赤黒い肉棒をさらけ出した変態的な格好を指摘できた。

 

「ハッハッハ! 俺には必要ないからだ! だが、俺の姿を見て動揺をしないとは、なかなか度胸があるようだな!」

「えぇと、度胸というか……ちょっと、混乱しているというか」

『声がデカくてうるさい。何よこの変態』

 

 と、ホムラのもう一つの人格である〝彼女〟が容赦のない罵倒を繰り出したことに苦笑したホムラに対し、マスクドデッドは鍛え上げられた肉体を誇るように仁王立ちで声を大にした。

 

「よく聞けホムラ。ここは異界のリング。戦い、勝った者だけが元の世界に帰ることができる、と俺は先んじて聞かされた」

『何よそのめちゃくちゃなルールは』

「聞かされたって……それじゃあ、マスクドデッドさんも」

「うむ、気づけばこのリングに呼び出されていた!」

 

 召喚時、いきなり全裸の男が現れたことで一周回って冷静になっていたホムラ――そうでなくてももう一人の彼女は頭が回る――が、状況を把握したことでハッと目を見開いた。

 ホムラはレックスという少年のブレイドであり、共に『楽園』を目指す旅の途中、この場に無理やり召喚された。これが夢か現かは判断し兼ねることであり、原理も不明だがそういうことだ。

 

「マスクドデッドさん。あなたも私と同じなら、協力してここを――――」

 

 そしてマスクドデッドは先んじて聞かされた、と語った。なら状況自体はホムラと変わらず、戦う必要などないのではないか。協力して、この異質な場から元の世界に帰る方法があるのではないかと彼女は考えた。

 しかし、

 

「否! 断じて否だ! チャンピオンが戦いから逃げることは許されん! たとえ喝采がなく、仕組まれた戦いであろうと、受けて立つのが俺の務めだ!」

 

 堂々と確固たる意志を持ち、マスクドデッドはホムラと戦うことを誓いのように叫び上げた。

 

『誰に許されないのよ、それ。ていうか汗臭い……』

「えぇと……とにかく、戦うしかないみたい」

 

 マスクドデッドの暑苦しい、ホムラの中の彼女から言わせればいっそ汗臭いまでの圧に早々に説得という点は消えかけていた。だが、ホムラが覚悟を決めたのはマスクドデッドのチャンピオンとしての決意ではなく、その次にあった欲望に対して。

 

「俺は強き女を屈服させることが何よりの楽しみだ――――天の聖杯と呼ばれし女、俺を楽しませて見せろ!」

「…………」

 

 その屈服が何を意味するのかは定かではない。しかし、言葉を尽くしたところで意味がないということだけは、ホムラに強く伝わる言葉だった。

 たおやかな笑みから凛々しい戦士としての貌に。翠玉色のコアクリスタルが淡い光を放ち、彼女の身体にエーテルエネルギーが駆け巡る。

 

「ハッハァ! それでこそだ!」

【チャンピオン、マスクドデェェェェェッド!】

「事情はどうあれ、あなたに勝ちます。勝ってみんなの……レックスの元に帰ります!」

【天の聖杯、ホムラァァァァァァァァァァッ!】

 

 どこからともなくリングに轟く〝司会者〟の声。理由もわからない、戦う理由はただ呼び出されたから。何かの余興か、それとも――――見えぬ思惑が錯綜する中、

 

【試合開始!】

 

 巨漢のチャンピオンと、美しい焔を纏う少女の戦いが幕を開けた。

 

『……力が制限されてる。武器や僕(デバイス)には頼れない。それにこのリング、おかしな力の流れがある。注意して』

「うん!」

 

 手短で簡潔な助言を〝彼女〟から受け、ホムラがリングを駆ける。

 天の聖杯・マスターブレイドである彼女たちは、通常のブレイドと異なり同調するドライバーが傍にいなくとも十分な戦闘行為が可能なのだ。そして天の聖杯たる力の余剰エネルギーを炎に変えて戦う、つまり局地戦にホムラは優れたパフォーマンスを発揮出来る。

 

「さあ打ってこい! おまえの力を見せてみろ!」

 

 加えてあの巨漢の攻撃はホムラの美しく軽やかな身のこなしで避けられると踏んでいた……それどころか、マスクドデッドは仁王立ちしてホムラの先手を待っているようだ。

 

「いきます!」

 

 遠慮を捨て、真紅の細いマントを翻したホムラが疾走する。そして、速力とエーテルを載せた拳を人体の急所の一つである鳩尾に打ち込む。武器のない打撃だが、並の人間なら呼吸困難どころか一撃で気絶する代物。

 

「ハッハッ、どうしたぁ!」

「っ!?」

 

 が――――マスクドデッドは気絶どころか、呼吸を苦しくする様子すらなく、仁王立ちした身体はホムラの一撃を受けながら微動だにすらしていなかった。

 

「今度はこちらからいくぞぉ!」

「く……っ!」

 

 ふざけた格好をしているが手練だとわかる彼を一撃で倒せるとは踏んでいなかったホムラも、全くのノーダメージという破格の耐久に一瞬動きが遅れてしまう。

 素早い回避行動だったが、マスクドデッドの掌底は並大抵の速度ではなかった。ホムラは息を詰まらせ、迫る痛みに歯を食いしばる。

 痛みになら慣れている。今はダメージを共有してしまうレックスもいない。心細さと安心感の矛盾の中で、巨大な手のひらがホムラの胸、たわわに実った巨乳を衣服の上から叩いた。

 

「あぐ、うぅぅぅぅっ!?♥♥♥ ……っ、え?」

 

 けれど、ホムラを襲ったのは痛みではなく全く別のもの。官能の声を張り上げ、動揺して真紅の瞳で自らの身体を確かめてしまうものだった。

 そこにはマスクドデッドの掌底と、ぶるんぶるん♥と揺れる巨乳。衣服に戒められているにも関わらず、掌底で卑猥に揺れる桃源の果実。

 

「そらそらぁ!」

「あっ♥ ぐっ♥ ひっ、ひぅ、あひぃん♥♥」

 

 ばるん♥ ぶるん♥ たぷん♥

 

 続け様に放たれる連続の掌底に衝撃で押し返され、ホムラが目を蕩けさせて胸を揺らす。その声は胸部を叩かれた呼吸などではなく、明らかな快感の声だ。

 

『ホムラ!? どうしちゃったの!?』

『わ、わからない、の……これ、は、一体……!?』

 

 記憶を共有する〝彼女〟にすら伝わらない謎の衝撃。攻撃を受けているはずなのに、レックスにも聞かせたことのない淫らな声を上げる自分。

 混乱し、足を後ろに引くことしかできないホムラ。そんな隙だらけのホムラをチャンピオンは見逃さなかった。

 

「真下ががら空きだぜ!」

 

 慣れない感覚に痙攣し、スラッと立った美脚が崩れたかけたその隙間に、マスクドデッドの木のように太い脚が直撃した。

 

「が、あ……あ、あひぃぃぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥」

 

 股間部はホットパンツがあるとはいえ、装甲の薄いホムラにとってかなり無防備な場所。男よりマシかもしれないが、真下から振り切られた急所蹴りは彼女に相当なダメージを与え、それら全てが〝快感〟に変換される。ホムラは股間、マンコに生じた掌底とは比べ物にならない快感を受け、内股で股間を両手で押え、舌を出してアヘ顔一歩手前の間抜け面を晒してしまった。

 

 ――――これが開始前、ホムラの中の〝彼女〟が感知していた特殊な力場の正体。

 戦いの中で女が受けるダメージを全て快楽に変える……衝撃や痛みが大きければ大きいほど、女の脳髄に伝わる電気信号は全て快楽に変化され、結果この戦いの女は攻撃を受けながら性的快感を覚える辱めを受ける――――ここは女を恥辱に引きずり込む最悪のリングなのだ。

 

「う、ぎ……っ♥」

「ふん、やはりこういう仕掛けか。まだいくぞ!」

 

 急所蹴りの痛みが全て快楽に変わり、悶絶して動けないホムラに対し、マスクドデッドは慣れた様子でニヤリと笑いホムラの背後に回った。

 目の前には無防備な女が一人。彼が取るべき行動は一つ。彼から見れば小さなホムラの腰を抱きしめるように掴み――――持ち上げる。

 

「ひゃっ――――」

 

 浮遊感は一瞬、次に生じたのは強烈な振り下ろしの遠心力。内股が大きく開かれ、股間を守る両手は細くあまりにも無力で儚い。

 

「デッド、クラァッシャァァァッ!!」

 

 本来なら、人体の尾てい骨に膝で衝撃を伝える技。しかし、マスクドデッドの殺人技として昇華されたそれは違う。

 

「お゛♥♥ が、ごお゛ぉぉおぉぉおぉぉぉぉおおおぉぉーーーーッ!?♥♥♥♥♥」

 

 股間に激しく膝を食い込ませ、ホムラのマン筋がホットパンツにハッキリと浮かぶ卑猥な一撃だ。

 数瞬我慢顔を引き攣らせたホムラだったが、叩きつけの威力が加わったクラッシャーにはとても耐えられない。少女の喉から出たとは思えない野太く、しかして雌の嬌声。割れ目からじわりじわりと水が滲み、粘つくマン汁と共に一気に溢れて乱れ飛ぶ。

 

「……お゛♥ お゛ぉ♥」

 

 ホムラの顔は反り返り、突き出した舌をピクピクと痙攣させて正面からは見えない。ハッキリと見えるのは、ホムラを抱きしめるマスクドデッドのみ。そのマスク越しに笑った唇から、今ホムラがどのような表情でいるかは容易に想像がついた。

 この試合は失神した時点で敗北が決定する。あまりの衝撃に朦朧としたホムラも、それは理解しているのか意識はまだ辛うじてつなぎ止めていた。股間に衝撃を受けて潮吹き絶頂どころか失神、という恥の上塗りだけは免れた形だ。

 

「どうした? もう終わり――――」

「調子に乗ってられるのも、そこまでよ」

「む……ぬぅ!?」

 

 刹那。その切り替わりは、本当に刹那の一瞬だった。

 仰け反って絶頂痙攣に浸っていたホムラの身体を粒子が包み込み、彼女は全く違う〝彼女〟へと変わってマスクドデッドを蹴り飛ばして翻る。

 

「――――動きは〝予測〟の範囲内よ。ホムラにしたこと、百倍にして返してあげるわ」

 

 閃光の如く風に靡く金色の長髪。真紅と黒のコスチュームから、白を基調とした金の衣装へ。

 輪郭や口調、そういったものまで一瞬にして切り替わった。それはホムラのもう一つの人格にして、天の聖杯として力を振るう存在――――ヒカリがホムラのピンチに肉体の主導権を握り、反撃に転じた。

 

「なるほど、そう来たか! ならば!」

「私の出番でしょう!」

 

 ――――しかしホムラとヒカリが二人で一人というのなら、彼らもまた唯一無二のパートナーである。

 

【変幻自在のマジックスター、マスクドピエロォォォォォォォッ!】

 

 リングの外に隠れていたもう一人が、体勢を立て直して反撃に転じたヒカリに向かって疾走する。

 巨漢マスクドデッドに比べ細い身体に長い手足。彼と同じくマスクに全裸でチンポを揺らして飛ぶ変態仮面――――マスクドピエロだ。

 二対一。完全に不意を付いたピエロがヒカリへと迫る。

 

「――――〝視え〟てるわよ、この変態!」

 

 が、ヒカリの黄金色に輝く瞳は確かにマスクドピエロを捉え、赤面しながらもその唇から罵倒を放った。

 

「なんと、我が妙技を見切るとは!」

「何が妙技よ。今すぐその粗末なものをぶっ飛ばしてやるわ!」

 

 ヒカリの能力、高次元の未来、因果律予測だ。天の聖杯たる広域の破壊攻撃は封印状態にあるが、ヒカリに備わったその力は健在。ホムラが戦っている間に情報を集め、彼女はピエロの存在をも見抜いていた。この勝負が1対1であると、誰も宣言はしていない。故にその〝可能性〟をヒカリは読み切ることができた。

 

「はぁぁぁぁぁっ!」

 

 マスクドピエロの存在を予測し、彼の異様に長い手足をも計算に入れ、不意打ちに対してカウンターの一撃を見舞う。見た目からマスクドデッドほどの耐久力はないと判断したヒカリの一撃は、確実に彼を倒せる。

 

 

「あ゛♥ ががガガァ!?♥♥♥」

 

 

 はずだった。しかし次の瞬間、リングの中で〝電撃〟を受けたヒカリが金色の目をひっくり返しながら倒れ込む――――届かないはずだった、避けられるはずだったピエロの手には伸縮型のバトン、スタンロッドが握られている。

 

「ふふ、油断してしまったようですねぇ」

「そ、んな……ぶ、き……?」

 

 ヒカリの因果律予測は、制限を受けてなお素晴らしい未来視だ。だからこそマスクドデッドの動きを読み切り、マスクドピエロの登場も予測できた。

 そこに失策があったとすれば、彼女が自らの環境と相手の環境がリング内で〝同一〟であると想定してしまったことだ。自らに武器がないのなら、この戦いは格闘戦なのだと。

 召喚された者同士という前提の中に格差があることまでは思い至らなかったヒカリは、二段構えの不意打ちを正面から受けてしまった。

 

「さすがは我が相棒」

「ひゃあ!?」

 

 電撃という快感。全身を巡って筋肉を弛緩させる電流に復帰できないヒカリを、デッドが羽交い締めにして捕まえる。今度は脱出できない。離しなさい、ともがいても弱々しい力でできることはその巨乳を揺らし、美脚を身悶えするように暴れさせ、男たちのチンポを勃起させることくらいなものだ。

 

「ほう、白ですか。案外純情な色をしていますね」

「きゃあああああっ!? な、何してるのよ馬鹿! 変態!」

「そう仰られましても、動く度にヒラヒラとしていては見てくれと言わんばかりのものでしょう」

 

 と、羽交い締めにされたヒカリのスカートをたくし上げ、純白のショーツをしげしげと観察するピエロ。顔を真っ赤にして彼を罵るヒカリだったが、白のショーツには淫らな濁りが浮かんでいる。先の電撃で、ヒカリがしっかりと性的快感を覚えた証だ。

 

「ふ、こんなにも濡らしてどちらが変態でしょうか」

「おかしなマスクを着けてあ、アソコ丸出しの人間よりはマシよ!」

「ほうほう、ならば証明してみせましょう!」

 

 当然の指摘に開き直って大仰な語りを見せるピエロが、手に持ったスタンロッドをヒカリのショーツに当てがった。そこは割れ目の上段……極小の陰核がある。

 

「ひっ、やめ――――でぇ!?♥♥♥」

 

 バチッ、と火花が散るような音と共に、ヒカリもホムラのように首を反らして悲鳴を上げた。もっとも、それはホムラと違い一瞬のことではない。

 

「あ゛べっ♥♥ あがばべべべべっ♥♥ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♥♥♥」

 

 押し当てられたスタンロッドの先端に電流が集中し、陰核を中心にしてヒカリの神経に拡散。羽交い締めにされたヒカリの四肢がピエロに踊らされておかしな動きで波を打つ。

 当然ながら、その電流の痛みは全て快感に変換されている。身体の内側から焼き焦がされるような電撃。彼女を羽交い締めにしているデッドには一切通電せず、ヒカリだけを執拗に電流責めに処す。

 

「や゛べッ゛♥♥ べべっ、あべばばばばば……あ゛♥♥♥」

 

 ちょろちょろちょろ、ちょろろろろろろ♥♥

 

 舌根すら自由に動かせず、目の前すら白に染まって見えなくなったヒカリの股間から溢れ出す水。滲んでいた愛液とは違う、髪色を深く濁した水が純白のパンツを黄色に染め上げ、美脚に滴り落ちていく。

 

「電撃失禁した自分を見て、これでも私たちの方が変態だと? くくっ、小便塗れのパンツにマンコが透けて見えていますよ」

「うる、ひゃいぃ……♥」

 

 クリトリスを襲った電撃はようやく止まったものの、ヒカリの濃厚おしっこは股座からしっかりとリングの地面に湖を作り、黄金色の液体を滴らせた美脚は前後にガクガクと揺れ、デッドの羽交い締めを受けていなければとてもではないが立ってはいられない状態だった。

 

「に、ひにゃいいちひゃんて……ひひょう、よぉ♥」

「ハッハッハ! 初めに二人がかりになったのはおまえたちだろう!」

「卑怯? 我らは悪役ですよ。しかし、ご不満ならば私がお相手しましょう――――ピエロザアランド!」

 

 ヒカリを拘束していた太ましい腕が、瞬時に細い腕に入れ替わる。弛緩して項垂れたヒカリでは、素早い二人の入れ替わりに瞬時という感覚でしか表現できなかった。

 

「ぐぇ♥」

 

 潰れたカエル、ヒカリに似つかわしくないダミ声が彼女の喉から走る。ヒカリを縛る細く長い腕が彼女の首に絡まり、激しく締め上げる首絞めに入った。

 

「はな゛、じな、ざい……ふぎっ♥♥」

「おや、あなたの力なら抜け出せるはずですが……もう少し頑張ってごらんなさい」

 

 確かに抜け出せるだろう。電流で失禁させられ、身体が弛緩した状態でなければ、だが。

 首を圧迫されたヒカリが苦しげな表情で呻き、涙と鼻水を垂れ流す。長身のピエロに持ち上げられ、両脚がジタバタと情けなく空を切っていた。

 

「あ゛、ぎ……ぐぎゅ……ん゛お゛ーッ!?♥♥♥」

 

 が、その抗う脚の動きすらピタリと止まり、ピンッと足先が鋭く尖った。下品な嬌声をヒカリにもたらしたのは、片手で首絞めを行いながらヒカリの肛門、ケツ穴を長い指で穿ったピエロの追撃だった。

 ピエロザアランドは合わせ技。首絞めとアナル責めを同時に行う、普段彼らがどういった試合をしているのかよくわかる殺人技だと言える。

 

「お゛♥ げぇ……おほっ♥♥♥ ぬ、お゛ほ♥♥ お゛ぅ♥♥ ん゛お゛げぇ……♥」

 

 キツいアナルに細指が出入りし、首絞めがさらに力を増す。締め上げられながら残りの酸素をケツ穴を穿たれる喘ぎ声に使わせられ、ヒカリの意識が遠退いていく。しかも、アナルだけならいざ知らず、首絞めの苦痛すら快楽に変わる屈辱のオマケ付きだ。

 初めは首絞めを解こうと必死だった腕が下がった。ピクピク♥ピクピク♥ と痙攣する開かれた脚の間から残っていた黄金水が溢れ出した。二度目の失禁に舌を外に出して濁った喘ぎを続けていたヒカリ――――その尻穴を二本目の指が貫いた。

 

「おッほぉ♥♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァァァァァァッ♥♥♥♥

 

 意識が飛びそうになる苦しい締め上げ、結腸に異物を侵入させられる未知の感覚。どちらもがヒカリの中で変換され、絶頂感を解き放つ特大の潮吹きアーチをリング内に作り上げてしまった。

 

「良いイキっぷりですねぇ。歓声がないのが残念でなりませ……っ!」

「っ――――はあぁぁぁぁぁ!」

 

 ヒカリが絶頂と共に意識を暗闇に落とす、その刹那の再現を伴い炎が舞い散り、少女が飛んだ。金色の髪ではなく、短い真紅の髪とマントを靡かせて。

 

「はぁ、はぁ……」

「おっと、まだ楽しめるようだな」

 

 ヒカリが戦っている間、彼女の内側で休息を取っていたホムラが、今度は彼女の意識が朦朧としたその時に肉体の主導権を入れ替えた。

 お互いをかばい合う形で立ち回る。確かにこれならまだ敗北の判定にはならない。が、復帰したホムラも肩で息をして僅かに内股気味で、デッドクラッシャーの余韻が抜け切れていない様子が見て取れた。

 

 無論、入れ替わりながら互いの回復まで時間を稼ぐ、などという戦法が通用するほどマスクドデッドとピエロは甘い相手ではなかった。

 

「喰らえ、デッドショック!」

「むごぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?♥♥♥♥♥」

 

 復帰したホムラがあっさりデッドに絡め取られ、逆さまに持ち上げられながら彼の股間に頭を取られてマットに突き刺される。

 衝撃はもちろんある。が、それ以上にホムラを苦しめたのは、

 

「……っ、っ、っ、むぉ〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥♥」

「ハッハッハァ! 声も出ないようだなぁ!」

 

 その顔面に押し付けられたチンポだろう。そう、股間に頭を挟まれるということは、デッドの剥き出しになった肉棒を押し付けられるということだ。打ち付けられた快感だけでなく、たっぷりと汗を吸ったむさ苦しい雄の臭いがホムラをゼロ距離を襲う。

 逆さまの足をガニ股に広げ、相手の股間に顔を埋め股間から愛液を吹き出し悶絶している。傍から客観的に見れば、ホムラの方が変態女に見えてきそうだ。

 

「フールキャッチ!」

「あ、あぁぁぁぁっ♥♥♥ は、離しなさいぃ!♥♥」

 

 チン嗅ぎで失神しかけたホムラに変わってヒカリが表に出た。しかし、電撃失禁から回復しきっていない身体は蛇のようにしなるピエロの手と足に即座に絡め取られ、股間を大きく掲げる関節技、恥ずかし固めをキメられてしまった。

 ホムラとヒカリの状態は当然のように個々で管理されている。二度の失禁で真っ黄色に染まったヒカリの下着は、恥ずかし固めでハッキリとマンコとほじられたケツ穴を浮かばせ、さらにムチッ♥ムチッ♥とした桃尻を主張している。

 

「続けて、デッドスパンキング!」

「いぎっ、あぎっ、ぐぎっ、んいぎぃーーッ!?♥♥♥♥♥ がぼっ、ごぼぉ♥」

 

 パァンッ!♥ パァンッ!♥ パァンッ!♥ じょぼぼぼぼぼぼぼッ♥♥♥♥

 

 その臀部に炸裂する平手打ち。ただの平手ではなく、デッドの巨大な手のひらに渾身の力を乗せた平手打ちだ。威力は言わずもがなであり、ヒカリは白磁の尻に真っ赤な紅葉を咲かせ、絶頂の勢い余って自らの顔面を小便で汚してしまった。

 

『ヒカリちゃん、このまま、だとぉ♥』

『わ、わかってる、けどぉ♥』

 

 デッドとピエロ、ホムラとヒカリ。一応の二対一ではあるが、どう取り繕ったところでホムラはホムラ、ヒカリはヒカリで戦わなければならない。技の威力が快感に直結し、女としての部位を責め立ててくる戦いで、二人は勝ちの目らしいものを見つけられずにいた。

 ホムラに切り変わればデッドが耐久を盾にして彼女を捕らえる。

 ヒカリに切り変わればピエロが予測外の道具を扱い彼女を捕らえる。

 ホムラの局地戦に優れた火力。ヒカリの高次元な思考と予測。どちらも封じられ、まさに絶体絶命。

 

「ハッハッ! 気絶するにはまだ早いぞぉ!」

「もっと我らを楽しませてみなさい!」

 

 この敵は、強い。力を制限されているとはいえ、天の聖杯を以てして認めざるを得ない。元々、彼らはホムラとヒカリ以上にこういった戦いに慣れているのだろう。

 

「けど……!」

『でも……!』

 

 二人はまだ、負けていない。立ち上がれる。もう絶対に迷わないと決めたから。

 

「『こんなところで、終われない!』」

 

 たとえ快楽に蝕まれようとも、負けるわけにはいかない。

 瞬間、翠玉色のコアクリスタルを中心に旋風が巻き起こった。

 

「むぅ!?」

「なんです!?」

 

 ホムラとヒカリ。どちらに切り変わろうと、絶頂の連続で立ち上がることすらできなかった身体が宙に浮かび、彼女たちは〝全く別の姿〟に生まれ変わった。

 

「私〝たち〟は、レックスと一緒に――――楽園に行く!」

 

 瞳と同じ色をした翠玉色の髪が一本に結ばれ、背で靡く。コアクリスタルの輝きが走る機械的な衣服に豊満な胸を包むボディスーツ。

 これまでの汚れ、ダメージは全て取り払われ、新生した彼女はリングに気高き光を胸に降り立った。

 

【真なる天の聖杯――――プネウマ!】

 

 『トリニティプロセッサ』の一角を担う天の聖杯の真なる姿。

 覚醒したホムラとヒカリは、ここに来て融合を果たし最後の賭けに出た。全ての力を出し尽くし、敵を倒して元の世界に帰ると決意し、マスタードライバーを得て取り戻したプネウマとしての姿を晒したのだ。

 

「この力なら、もう負けない!」

「面白い! チャンピオンに向かう挑戦者なら、そうこなくてはなぁ!」

 

 プネウマが拳を構えた。その一撃はホムラが放つ物とは格が違う。それを受け止められるのは自分しかいないとデッドは応えるように立った。

 

 

 その時、プネウマの姿が消失した。

 

 

「っ――――はあああああああああああああッ!!」

「ぬ、おおおおぉぉぉぉぉぉっ!?」

「デッド!?」

 

 否。消失したと思えるほど早く、素粒子を操り人間では捉えられない光の速度でデッドに打撃を繰り出した。

 初めてピエロが焦りを見せ、デッドの身体に拳を捩じ込んだプネウマが勝利を確信した。

 

「まだ、まだぁ!!」

「うそ……まだやれるの!?」

 

 だが、デッドは耐えた。純粋にプネウマがフルスペックではないことを差し引いても、その打撃は人に耐えられるものではない。事実、デッドですらかなりのダメージを追っていた。

 それでも倒れないのはチャンピオンとしての矜恃。何より、人には最低だと思われたとしても、

 

「おまえのような女を……俺は待っていたぁ!」

「あぐっ♥」

 

 これほどの女を屈服させたいと、限界の身体を奮い立たせて動いていた。

 如何に素粒子の加速であろうと、ゼロ距離のカウンターで拘束されては避けられない。プネウマの装甲ごと身体を掴み、ベアバックで痛みを与える。

 

「く、この程度……っ」

 

 だが、ホムラとヒカリの状態ならいざ知らず、今は真の聖杯足り得る融合体の彼女にダメージから回復しきらない拘束技など通用しない。

 

「……はへぇ?♥♥」

 

 ――――確かに、拘束技なら通用しなかっただろう。

 しかし、何故かプネウマは顔を蕩けさせ、力抜いてもう少しで振り解けそうだった拘束に身を委ねてしまった。

 

「な、なに、この臭い……すぅー♥ すぅぅぅぅ……身体から、ちかりゃが、ぬけへぇ……♥」

 

 あれほど凛々しかったプネウマの貌がしまりをなくし、鼻で大きく息を吸って官能に声を浸らせてしまう。

 それは〝ホムラ側〟に残っていた性感がプネウマに適応されてしまったが故の隙――――デッドの匂いを嗅ぎ過ぎたホムラが、彼の体臭で欲情してしまう体質になっていたのだ。

 

「素晴らしい力ですが……どうやら、あなた方の弱点を引き継いでしまったようですねぇ!」

「ひゃあん♥♥」

 

 デッドの匂いで力が抜けたプネウマの胸が揉みしだかれる。好機と見たピエロが彼女の背後から手を伸ばし、ボディスーツに包まれた爆乳の領域にある乳房を弄びながら、スタンロッドをプネウマの秘部に添え、電撃のスイッチを最大出力を起動した。

 

「――――お゛べべべべえ゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ーーッ゛!?♥♥♥♥♥♥♥」

 

 バチバチバチッ♥♥ プシップシップシャァァァァァァァァァァ♥♥ じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ〜〜〜〜〜♥♥♥♥

 

 それだけで、ホムラとヒカリが覚醒したプネウマですら悲惨な様で無力化された。

 強烈な電撃の快感はスーツにまで伝わるのか、局部を覆う銀の装甲が弾け飛び、残ったボディタイツから夥しい愛液とヒカリ譲りの放尿が始まり、プネウマが白目を剥いた顔を反り返す。

 

「畳み掛けるぞ相棒、マスクドコンビネーションだ!」

「おう! 行くぜぇ!」

「ひぁ、ひゃめ――――んっあぁぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥♥」

 

 あれだけの攻めを乗り越え、デッドを敗北寸前まで追い込んだプネウマへの敬意とばかりに二人はコンビネーション技を発動した。

 飛び上がったデッドがプネウマをトップロープに投げ付け、濡れたタイツに浮かんだ割れ目に食い込ませる。そのままであればくい込みは一瞬の出来事で済むが、これはコンビ技だ。

 

「ここからですよ!」

「うっぎぃぃいぃいぃぃいいぃいっ!?♥♥♥♥♥」

 

 同時に空中へと飛んだピエロがロープを股にくい込ませたプネウマの肩に乗り、マンコにかかるくい込みの負荷を増強する。

 秘部が裂けてしまいそうな痛み、それが全て快楽に変わる地獄。真なる天の聖杯たるプネウマといえど、いいや、二人分の性感を引き継いでいつの間にか淫乱女になっていた彼女だからこそ耐え切れない。

 

「ひ、ひぃ♥ おりてっ、お股裂けるっ、裂けちゃうぅ♥♥」

「お股ではなくマンコでしょう。さあ、イキなさい! こちらもプレゼントです!」

「ぶごぉ!?♥♥ は、はながぁ……だめ、イク……オマンコと鼻がさけ、しゃけりゅ……イグーーーーッ♥♥♥♥♥♥」

 

 可憐な面にある小さな鼻孔に鉤が取り付けられ、股にロープを沈められながら顔を引っ張り上げられる苦痛(快感)でプネウマが責め立てられていった。

 押し込まれる秘部。引き上げられる鼻。凛々しい翠玉色の瞳が歪み、豚鼻を伴って絶頂を叫び上げる。たった数分前に掴んだ優勢を全て覆されてしまう無様な潮吹きアクメを晒すプネウマ。

 電撃快感で装甲が弾け、ボロボロの半ば変態的なボディスーツで爆乳を揺らしアクメを続ける。

 両足を持たれて足で電気アンマ。まんぐり返しで固められ徹底手マン。ケツ穴にスタンロッドを挿入され結腸を解きほぐす電流責め。

 融合状態のため互いの体力を温存することはもう出来ない。鼻フックで快楽に醜く歪む貌をさらに彩られ、潮吹きと失禁でリングをこれでもかと汚しながら責めて責めて責められ続ける。なまじ気絶しないだけの体力を得たために、もはやプネウマに許されるのはトドメの一撃を待つことだけだった。

 

「さあ、フィニッシュです!」

「んッほぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 そのトドメは今まさに、最高の形で行われようとしていた。

 指と電流でしっかりとほぐれ、緩んだケツ穴にピエロの長いチンポが挿入される。お互いに待ちかねたように快感を与え合い、結腸の曲がり角を突き上げられたプネウマが絶頂。

 

「来い!」

 

 そしてプネウマを抱えたままダッシュし、ロープの跳ね返りをも利用したピエロがデッド目掛けて突進した。

 凄まじい勢いの突進。無論、挟まれているのは尻穴をチンポで固定され、剥き出しの秘部を広げたプネウマ――――どこで受け止めるかなど、わかりきったことだろう。

 

『マスクドデッドリィィィィィ、クロォォォォォォォスッ!!』

「――――お゛ごッ♥☆♥☆」

 

 プネウマの淫らに開かれたマンコに、戦いで滾り限界を超えたデッドのチンポが突き立てられた。

 勢いに乗せた前後挿入。前から子宮を押し潰され、押し潰された子宮が結腸からも圧される。挿入で絶頂、子宮で絶頂。そして遅れて生じたプレスの痛みが快楽に切り替わり、絶頂。

 

 ドピュッドップブリュ!♥ ドブボビュボビュルルルルルルルルルルルルーーーーッ!♥♥♥♥

 

「お゛♥♥♥♥ おっおっおっお……あへぇぇぇーーッ♥♥♥♥♥ んおぉぉぉぉ♥♥ イグ、イグイグイグーーーーーーッ゛♥♥♥♥♥♥♥」

 

 並の男では何百回と射精しても追いつけない量のザーメンが同時に放たれ――――絶頂。

 遂に完全なアヘ顔を見せたプネウマが両穴からの刺激に首を仰け反らせ舌で天を突き、やがて翠玉色の瞳が完全に反転し、彼女は長い長い絶頂を終えてガクンと力尽きた。

 

【K.O.! 勝者、マスクドデッド、マスクドピエロ! アヘ顔敗北者、ホムラ、ヒカリ、プネウマァァァァァァァァァッ!】

 

 そして途端、外野から口を出していた〝司会者〟が勝者と敗者の名を叫び上げ、試合終了の合図を鳴らす。

 得意げに笑う勝者のデッドとピエロ。アヘ顔で首を反らして動けないプネウマ――――雌汁だらけのリングにアヘ顔ダブルピースで倒れ込んだホムラとヒカリ。

 

『あへぇ……♥♥』

「ほう、こいつはいい!」

「なかなか話のわかるお方のようですね」

 

 さしずめ勝者への褒美ということか。彼女たちの敗北が決定した瞬間、リングにはアヘ顔全裸の間抜け姿で寝転がったホムラとヒカリが並び、そこにたっぷりと射精されて気を失った鼻フックを受けたプネウマを転がして加えれば、色鮮やかなアヘ顔敗北者たちが壮観な〝絵〟を生み出す。

 正しく勝者と敗北の図式。そして、敗者は勝者に従うが定め――――プネウマから分離したホムラとヒカリが目覚めると、反応はそれぞれ異なるものだった。

 

「あ、へ……デッド、さん……?♥♥」

「なかなかの強敵だったぜ、ホムラ。今日からおまえは、俺のものだ」

「は、ひぃ……デッドさんの……お、おちんぽぉ♥♥」

 

 彼女たちは融合状態で敗北し、その記憶を引き継いで分離した。つまり、完膚無きまでに快楽に晒された状態で、負けた記憶をしっかりと刻みつけられたまま個別に意識を持ったと言える。

 性感を引き継ぐのは必然。まだ朦朧とている意識でホムラが向かっていったのは、デッドの〝匂い〟がもっともこびりついた肉の塊、チンポだ。

 

「あむぅ……ぶちゅ、ぶちゅるるる、じゅぞぞぞぞぞ、ずぞーッ♥♥♥ じゅぽじゅぼっ、じゅぼぼぼぼぼぼぼーッ♥♥」

「ハッハッハ、なんと愛いやつだ!」

 

 チンポをその口でしゃぶり、鼻と口の肌を引き伸ばして不細工ひょっとこ口を早速お披露目するホムラ。

 

「ご、ごめんなさい……い、いえ! 申し訳ございませんでした! も、もう逆らいません……ピエロ様に従います……だから、わ、わたしを……♥♥」

 

 ぶるる、ちょろろろろろろ♥♥♥

 

 対してヒカリは目を覚ましてピエロを見た瞬間、金色の髪を振りかぶって地面に頭を擦り付け土下座。ムチィ♥と尻を頭より掲げ、何に期待するように振られたそれから水の滴るお漏らしの音色が響いている。

 すっかりピエロに怯え切ったヒカリだが、その声色はどこか怯え以外のものを滲ませている。

 

「ふふ。そう素直な子は嫌いではありません。これから可愛がってあげましょう」

「ありがとうございます! ありがとうございます!」

 

 自らの小便が滴るリングの顔を擦り付け、プライドを捨てて媚びを売るヒカリ。

 

 二人とも性格が豹変したように思えるが、それがこのファイトの効果なのだ。というより、女が快感に完全屈服したからこそそうなる。つまるところ、負けてしまった時点で彼女たちは〝堕ちて〟いる。負けたから性格が変わったのではなく、敗北するほど堕ちてしまったからこうなった。

 ホムラはデッドの匂いに発情する雌に。ヒカリは責め立てられることに興奮を覚えるマゾに。そして二人の要素を融合させたプネウマは、二穴からザーメンをひり出し豚鼻アヘ顔を晒す敗北者に。

 

「さあさあさあ! 凱旋の時間だ!」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁッ♥♥♥♥♥」

「我らの新たな勝利をここに刻みましょう!」

「おっほぉぉぉぉぉぉッ♥♥♥♥♥」

 

 〝予定調和〟の勝者と敗者は決まり、四つん這いになったホムラがマンコに、ヒカリがアナルにそれぞれの主人であるデッドとピエロのチンポを挿入され、歩き出す。

 勝利の凱旋。プネウマはマスクドコンビに二人で抱えられ、マンコとアナルからザーメンをぶりゅ♥ぶりゅりゅ♥とアヘ顔でひり出す様を大画面に映し出されながらリングの外を凱旋させられる。

 四つん這いアヘ顔全裸のホムラ。四つん這いオホ顔の全裸ヒカリ。敗北者としてボロボロのスーツを残し、捧げ物の如く晒される豚鼻鼻フックのプネウマ。あらゆる外周モニタに三人は映され、最後にリングに戻れば――――中央に特大極太のディルドが設置されていた。

 

「フン。この勝利の味わいは他では感じられん!」

「ええ、甘美なものです」

 

 それはさしずめトロフィー。勝者のために飾られた杯だ。そのスタイル状、リングベルトを必要としない彼らに相応しいものだが、完成にはあるものが必要だと二人は笑みを浮かべて、持ち上げていたプネウマを〝突き刺した〟。

 

「お゛ごお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛――――――ッ゛ッ゛ッ゛!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 膣内を突き抜け子宮を穿ち、腹に残った装甲をチンポ型に膨らませ、これまで言葉なく連れられていたプネウマが断末魔のような悲鳴を上げてマンコから潮を吹き上げた。

 断末魔というのは間違っていないかもしれない。これから彼女はこの特設リングの記念すべき最初の敗者として、未来永劫飾られるのだから。

 

「あひぃ♥♥ あっあっ、あおっ♥♥♥♥ おんっ♥んおっ♥♥ あああぁぁぁあぁあぁああぁーーーーッ♥♥♥♥♥ おまんこ、イク、イクーッ!♥♥♥♥♥」

「んほぉ♥♥ おっおっお゛ぅ♥♥ ん゛おへぇ♥♥♥ おほっ、おほっおほぉ♥♥♥♥ けちゅあな♥♥ けちゅあなきもちいいぃぃぃいぃいぃいい♥♥♥ んッほおおおぉおぉぉおぉおぉぉ♥♥♥♥♥」

 

 そしてそのプネウマディルドにホムラとヒカリを抱きつかせ、全力のピストンで二人を犯し抜くデッドとピエロ。

 二人の顔に正気の色はない。痛みさえも快楽に変えられ、雌の悦びに目覚めたアヘ顔をトロフィー同様晒しながら、子宮と結腸を制圧する勝者のチンポに酔いしれる。

 突いて突いて突き上げて、二人のムチムチの桃尻に手の痕がくっきりと残るほど鷲掴みにし、敗者たちの姿に興奮した肉棒をありったけの力で炸裂させた。

 

『イグイグイグゥ!♥♥♥♥ ご主人様とおちんぽ様に負けて、イッくぅぅぅううぅううぅうぅうぅううぅうぅううううぅううううぅうう゛ッ゛♥♥♥♥♥♥♥♥♥』

 

 声を揃えてアヘ顔で叫びを上げ、同じくアヘ顔〝ダブルピース〟でディルドトロフィーと化したプネウマに抱きつきながら、ホムラとヒカリは完全敗北アクメで――――楽園を目指す約束さえ忘れた雌奴隷へと堕ちていった。

 

「ハハハッ! チャンピオンは逃げも隠れもせん!」

「この子たちを楽しみながら、次の挑戦者をお待ちしていますよ」

 

 そうして、裸身の敗北美女たちは肩に抱えられて膣内と結腸に射精された精液を見せつけ、ビクビクッ♥と絶頂余韻の痙攣を起こしながらチャンピオンたちに〝賞品〟として持ち帰られて行った。

 勝った者が元の世界に帰ることができる。ならば負けたものはどうなるのか。道は三つに一つだ。

 勝者の慈悲によって元の世界へと全てを忘れて帰還するか。

 ホムラとヒカリのように戦利品として持ち帰られ、二度と元の世界に戻れぬ敗者として遊ばれるか。

 

『――――――♥♥♥♥♥』

 

 物言わぬディルドトロフィーとして形を成すか。

 翠玉色のコアが光を失い、全身が石像のように固まったプネウマ。鼻フックをかけられたアヘ顔の顔面を両手のピースで飾り、ボロボロの女体をディルドで突き刺し固定された敗者の像――――二度と目覚めぬ彼女の〝勇姿〟は、未来永劫この場所で語り継がれることになる。

 いつか来る新たな挑戦者に待ち受ける未来の一つとして、永遠に。

 

 

 






覚醒ホムヒカ大好きなんだけどポジション的にエロが少ない。だから書けて嬉しい。
気難しいけど当たりが強すぎるわけでもないヒカリちゃんと表面上は温厚に見えてかなり頑固なホムラちゃん。そんな二人がマゾと匂いフェチになるの……とってもお下品ですわね。多分次に書くならFANBOXでガチガチド下品洗脳とかになる気がするけど。や、だってこっちに出したら逆に色々減る未来しか見えない。私も学習はしてる。下品とふたなりは特殊性癖だからね、特に私が書くようなのはなぁ!

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。有償書く、FANBOXであれ書きてぇー!を繰り返してるとスケジュールがとんでもないことになってたりする。最近は本当に忙しない。まあ書いてる方が落ち着くので依頼がなかったりすると露骨にメンヘラしそうだと思ってる作者です。我ながらほんまこいつは……残りの依頼もガンガンこなして頑張ります。ではまた次回〜


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【アンホリ☆プロダクション】マリアンネ(ショタおね、暗示)

どれ投稿してないっけなシリーズみたいになってきた。この寝る前の時間が脳みそ停止しかけてる。

というわけで有償リクからまたまたエロ聖職者もといマリアンネさんになります。中身は……おほぉ系のショタおね?






 

 とある名家が悪魔と繋がっている可能性がある。まことしやかに囁かれる噂の前に、教会はある聖職者(プリースト)をその調査に派遣した。

 

(潜入調査開始から数日……これといって尻尾出す様子はない)

 

 腰まで烟る鮮やかなピンクの髪。豊満な身体を普段の法衣ではなく使用人の仕事着に包んだ女性。

 屋敷の手入れを行う彼女は一見して普通の、強いていえば恐ろしく容姿に優れた使用人だ。だが、内心で油断なく視線を配る彼女こそ教会が派遣した聖職者、マリアンネに他ならない。

 マリアンネの目的は単純明快。貴族の屋敷に侵入し、悪魔との繋がりと目論見を暴くこと。セオリー通り隠れて侵入という手段もあったが、広大な貴族の屋敷内である程度自由に動き回れる地位があった方がいい、と上からの判断でマリアンネはこうして使用人という形で潜入調査を行っている。

 

(おかしなことと言えば、この服が妙に……)

 

 尻尾を出す様子はなく、表面上これといって異常や魔の雰囲気は感じられない。そんな中、マリアンネがほんのりと頬を朱色に染める理由は己の身体を包む仕事着、通称メイド服だ。

 さり気なくスカートに手をやり、身嗜みを整える。しかし、整えたところでその異様な短さに変わりはない。白と黒のオーソドックスな衣服とホワイトブリム。そこに一点、屈んだだけで下着がモロ見えになりそうなミニスカート。

 マリアンネの熟した太股の肉をしっかりと見せつけながら、見えるか見えないかのギリギリを責め立てるミニスカ。彼女が女神官として着ている法衣も、あれはあれでマリアンネの隠し切れない女体を浮かび上がらせる。が、これはそれ以前の問題だ。戦闘で支障をきたさないための法衣と違い、メイド服は使用人の仕事着。もう少し落ち着いたものにしてほしい、というのが彼女の本音だった。

 

(……あの公爵の趣味というだけなら、肩透かしで済むのだけれど)

 

 これで悪魔との繋がりがなく、このパンチラ寸前のミニスカだけが公爵の趣味だとしたら、とんだ骨折り損だろうと仕事をこなしながら内心でため息を吐くマリアンネ。

 優れた容姿に熟れた身体。とはいえ彼女は23という歳を数える妙齢の女性で、清き身体を保つ聖職者だ。このように男を誘うだけの衣装は、マリアンネにとって好ましいものとは言えなかった。

 ――――彼女が感じたおかしなものはもう一つある。

 

「それ!」

「っ……」

 

 短いスカートが捲り上げられ、簡素な白いショーツが露になる。だが、その悪戯が来ることを予想していたマリアンネは、スカートの崩れを直しながら外向きの笑みを〝視線を落としながら〟向けた。

 

「……いけませんよお坊ちゃま。あなたのような人は、こういった低俗な悪戯をしては」

「えー、もっと恥ずかしがってくれなきゃつまらないよー」

 

 マリアンネの諭すような言葉にも悪びれた様子はなく、しっかりとした身なりながら作法とは無縁の様子で小さな少年がニヤニヤと笑みを浮かべていた。

 彼はこの貴族家系の一人息子。でありながら、このように使用人を相手にしてくだらない悪戯を繰り返すヤンチャな一面が目立っていた。潜入当初、彼の悪戯を受けたマリアンネは一体どういう教育をしているのかと顔を顰めてしまったほどだ。

 

「そうだマリアンネ。今からボクの部屋で遊ぼうよ」

「いえ、それは……」

「お父様にはボクから言っておくからさ。ちょうど暇だったんだー」

「…………かしこまりました」

 

 そして我が儘も過ぎている。使用人という立場上、貴族の一人息子という立場にはあまり逆らえない。この屋敷の主である公爵も彼を甘やかしているらしく、このような横暴があることは何処吹く風だ。

 マリアンネには本命がある以上、おかしなことに関わり合いたいとは思えないが仕事をこなさねば怪しまれるのは事実。仕方なしに頭を下げて少年の後を追う――――如何なマリアンネといえど、幼さに隠した醜悪な笑みに気付くことはなかった。

 

「今日は何して遊ぼうかなぁ。あ、マリアンネはボクの部屋に来るのは初めてだったね」

「…………」

 

 子供には大きすぎる天蓋付きのベッド。高級なカーペットにカーテン、その他数多の装飾類。まだ小さな一人息子、それも未成熟な面が目立つ少年には些か似つかわしくない部屋だった。

 部屋に連れられたマリアンネの感情は、否が応にも俯瞰する風景に取られていた。実際、悪魔との繋がりが予想される貴族の屋敷といえど、少年が直に関わっている可能性は低い。そのため、敢えてこの部屋に何かを隠しているという可能性を考慮した方が有意義なのだ。

 無論、悪魔が少年の身体を依代にしている線は真っ先に調べた後。何をするかは知らないが、不自然にならないよう少年の遊びに付き合い、満足させて捜査を再開すればいい……そう、マリアンネは〝油断〟をしていた。

 

「ならおまえも、ボク専用のメイドになってもらおうかなぁ――――頭の後ろで手を組んで」

「え……っ!?」

 

 その油断があまりにも命取りで、マリアンネはいとも容易く身体の所有権という自由を奪われた。

 か細い戸惑いの声と共にマリアンネの両手が頭の後ろに回る。まるで降伏し、無力を証明する姿だ。

 

「足を開いて広げて〜、腰振りダーンス♪」

「な!?」

 

 ガバッ、と鍛え上げられた美脚が恥ずかしげもなく横におっぴろげられ、腰まで落としたガニ股の姿勢でマリアンネは勢いよく腰を前後に振り始めた。当然ながらミニスカでそんなことをすれば、短すぎるフリルが上下してピラッ♥ピラッ♥ とパンモロダンスを披露することになった。

 

「暗示!?」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ と情けない腰振りでガニ股パンモロダンスを披露しながら、マリアンネの表情は羞恥ではなく驚愕を露にしていた。

 思考は正常なのに身体が勝手に動く。身体強化などを駆使しているが、一切の反発を許されない。純粋な縛りではなく脳の電気信号に働きかける暗示の類――――間抜けなガニ股ダンスを強要されながらも、一瞬でそこまで思考し驚愕の声を上げたマリアンネに少年が言葉を返した。

 

「へぇー、マリアンネ凄いね。普通の〝メス〟はまだ何されてるのか理解できないよ? あとは怖がって泣いちゃうメスもいるんだけど、凄く笑えて楽しいんだ。マリアンネはどっちでもないんだー」

「……魔物や悪魔と契約したの?」

「え、何それ。ボクは生まれてからこうだよ。ボクが強く念じるとね、みーんなボクの思い通りになるんだ〜。催眠っていうのかな、これ」

 

 無邪気な笑みにゾクリと背筋が凍る。つまりこの少年は、魔物や悪魔の力をなしにマリアンネを縛るほどの力を所有していた。力の方向性を学ぶことなく無軌道に放置されていたのだ。

 それがどれだけ危険なことか、マリアンネにはよく理解ができた。生まれながらにして持ち得た異能で自分以外を従わせられる中、魔物や悪魔といった種族の目的意識はなかったはずだ。しかし、女をメスという奴隷でも扱うような表現をしたことから、その無軌道な欲望は最悪の方向に開花しようとしている。

 

「こんなっ、ことはっ、やめなさい! その力は危険よ、いつかキミに……」

「ボクお説教はきらーい。それに、そんなエッチなダンス踊ってるメスにお説教されてもせっとくりょく? なんてないよ」

「っ!」

 

 ヘコッ♥ ヘコッ♥ ヘコッ♥ ヘコッ♥ ヘコッ♥

 

 カクカクと前後する下半身の動きはより激しさを増し、驚愕が勝っていたマリアンネの感情に赤面という羞恥の色が混じり始める。

 子供の前とはいえ、いつまでも下品な腰振りダンスを踊らされている状況は正気を乱れさせていた。聖職者として力の使い方を誤った少年を正さなければならないのに、身体は腋を見せつけるような屈服と品性のないガニ股を踊らせている。それがどれほどの恥辱かは、様々な苦難を乗り越えてきたマリアンネの赤面から感じ取れることだった。

 

「へへっ、メスはここからが楽しんだよねぇ」

 

 卑猥な腰ヘコダンスを手持ちの手段で解除できないかと思案するマリアンネを尻目に、少年は慣れた足取りで彼女の背後に回った。

 マリアンネの身長は160を超えている。少年の身長とは雲泥の差があるが、ガニ股開きで腰を落としたマリアンネが相手ならば彼も手を伸ばして容易に届き得る。

 

「うぉー、おっぱいでっけぇ〜」

「だ、ダメよ、やめなさい!」

 

 無論、男なら誰もが惹かれてしまうマリアンネの豊満な乳房のこと。下半身の前後ダンスで緩やかに揺れていたたわわな果実を、少年が下から鷲掴みにするように揉み上げる。

 

「こんなにでっかいおっぱいは初めてだなぁ。全然手に収まらないやー。えへへ、髪も良い匂いがして……マリアンネは今までで一番良いメスだね!」

「っ、っっ!」

 

 メイド服のボタンを外し、純白のブラという戒めから解き放った巨乳を無遠慮に揉みしだく。Hサイズという暴力的な実りは、少年の小さな手に収まりきることなく逆に指を呑み込みかねない柔らかさだった。

 不躾に生乳を揉まれ、歓喜という感情と無縁の評価を不快に思わないわけではない。だが、乱雑なだけの手つきならそういった反応も返さなくて済む。とにかく彼が飽きるまで耐えながら、催眠の戒めを解く方法を――――

 

「せっかく大きいんだから、もっと魅力的にしてあげるね。このおっぱい全部クリトリスと同じくらい気持ちよく感じられるようにしよう!」

「……っっ!?♥」

 

 少年が言葉を口にした途端、胸を揉まれるマリアンネの反応が変わった。

 何も感じなかった乳房に異様な痺れが走り、少年の指がくい込む度に声が零れかける。その痺れの正体が痛みではなく快感だと気づくのに、そう時間は必要としなかった。

 

「もみもみ〜、もみもみ〜」

「ん、んん……ッ♥ ふぁ、あっ♥♥」

 

 催眠が対象の脳に働きかけるものならば錯覚紛いの現象も引き起こせる。たとえば今のマリアンネのように、胸の感度を陰核並に引き上げるという常識外れの指示であろうと、脳は催眠を受け入れて信号を発してしまう。事実、マリアンネは揉みしだくだけの小さな手に、引き結んだ口の隙間から官能の声を溢れさせかけている。

 豊満な胸の全てが剥かれたクリトリスと同じ感度。それは不快感を上回る快感をマリアンネに与え始めていた。時折掠めるように指が擦れる乳首がムクムク♥ と勃起を始める……そこに少年の催眠が突き刺さった。

 

「乳首も大きいなぁ……そうだ、乳首はクリトリスの三倍気持ちよくなれるってことにしようよ!」

「ひぃ!?♥♥ あ、あ、あぁっ♥♥♥」

 

 性感帯の中でも小さく、さりとて最も敏感である陰核の〝三倍〟。それはマリアンネの想像を絶する快感。限界以上に勃起し、卑猥な乳頭に生まれ変わっていく様が脳裏に浮かぶような過敏な感覚。

 喜悦の声が止まらない中、少年の指が朱色を宿した生肌を揉みながら硬く大きく腫れた乳首に到達し――――ギュッ♥ギュッ♥ と潰すように抓った。

 

「あっ、ひっ、ひぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 クリトリス並みの乳房の愛撫に、クリトリスの三倍感度の乳首に対する責めは精神力でどうにかなる快感ではなかった。

 乳首を抓り上げられた瞬間、身体の奥底からせり上がる感覚にマリアンネの声が上擦り、首を反らして叫びを上げた。腰ヘコダンスでパンモロしていたショーツに滲んでいた水が一気に範囲を増し、そのままぷしゃぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥ と潮を吹き上げる。

 仰け反り腰振り潮吹き絶頂。聖職者に有るまじき恥を晒しながら、マリアンネの頭は感度三倍乳首の快感で真っ白になっていた。

 

「はー、はー……♥♥ はひっ!?♥♥ あ、あ、あぁぁぁぁーッ♥♥♥」

「次はこれだ〜」

 

 唇の端に涎を煌めかせ絶頂の余韻に意識を取られたマリアンネだったが、少年の責め手は止まらない。

 どこからか取り出した電動マッサージ器。虫の羽音のような振動音を響かせ、ガニ股腰振りダンスを止めた彼女の股間部にそれが押し付けられる。

 

「はぁ♥ はぁ♥ あ、あぅぅ、んんん……く、ふぅ!♥♥」

 

 胸の刺激で濡れてこそいるが感度は弄られていない。しかし、無機質で容赦のない継続的な振動は、絶頂を迎えて感覚が過敏になっているマリアンネにとって酷なものだった。

 少年に語りかける余裕をなくし、可憐な顔を様々な意味で真っ赤にしたマリアンネ。純白のショーツはお漏らしでもしたかのような染みが大きく広がり、淫猥なマンコの割れ目をくっきりと浮かび上がらせている。

 

「クリトリスはぁ……ここだ!」

「やめっ、やぁあぁぁぁあぁあぁ♥♥♥♥」

 

 何人もこうして弄んだ経験からか、陰核の位置へ的確に電マを押し付けにかかる。強く押し付けられた振動が陰核の皮を剥くように刺激を与え、またもマリアンネは深い絶頂を潮吹きと嬌声で表にしてしまう。

 

「あー楽しい! メスはこうでなきゃねー」

「っ……もう、やめ……」

「よーし、次はイッたら言葉にしてみよっか! もっと面白くなるよ〜。それ、乳首でイッけー!」

「ひぃ――――んおぉぉぉ!?♥♥♥♥ イク、イクゥッ!♥♥♥♥♥」

 

 勃起乳首に迫る振動に漏らした悲鳴が、一瞬にして野太く下品なものへと変わり、強制された酷く惨めな絶頂宣言が吹き出す飛沫とは真反対に天井を打つように響いた。

 なまじ子供が力を持っていることで、容赦というものがない。壊れないよう休ませることをせず、自分の楽しみのためだけにメスを弄ぶ。自分が世界の中心だと信じている少年だからこそ、相手の気持ちなど考えずに惨たらしい責めを行えるのだ。

 

「……はひっ、はへぇ♥」

 

 その惨たらしい責め、メスを従わせる恥辱に捧げられた聖職者は凄惨たる姿になっていた。

 高説を垂らしていた口はだらしなく開かれ、アへった顔の一部を飾る。ガニ股屈服ポーズで脚をガクガクと震えさせ、ショーツだけでなく敷かれたカーペットまで変色させる愛液を垂れ流す。どこに出しても恥ずかしくない聖職者は、どこに出しても恥ずかしいガニ股屈服淫乱メイドへと変貌。

 

「ふふーん、メスは気持ちよくなるとこういう顔になるもんね。ボク詳しいから知ってるんだ〜」

「んべぇ♥」

 

 真っ赤に腫れてフル勃起しながら痙攣する乳首を見れば、どれだけの時間イカされ続けたかよくわかるだろう。それを成した張本人である少年は、悪びれもせずマリアンネの舌を手を伸ばして指で引っ張り、アヘ顔を晒す彼女をより惨めに貶めていた。

 魔族に対する耐性を持ち合わせるマリアンネも、女体を襲う快楽に対する感覚は全くの未知数。清き聖職者であることが災いし、もはや彼女の理性は風前の灯火だ。

 

「そろそろボクのメイドになってくれる?」

「ひ、やぁ……」

「えー、しつこいなぁ」

 

 しかし、人々を脅かす魔を祓う者としての矜恃が、僅かとはいえその理性を繋ぎ止め、少年の問いかけに首を縦へと振ることを拒む。

 少年の催眠が人の意思には働かないのか、それとも彼が遊んでいるのかは定かではない。どちらにせよ、これだけの快楽をぶつけられて堕ちないマリアンネを褒め称えるべきだろう――――たとえ無駄な足掻きであり、徹底した理性の崩壊に繋がることになるとしても、だ。

 

「メスがボクに逆らっちゃいけないんだよ! お仕置きするから、ベッドにオマンコ開いてエッチなポーズして!」

「ひゃい!?♥」

 

 消えかかった理性が必要のない返事を上げ、操り人形と化した脳が絶頂後引く身体を引き摺って豪奢なベッドへと作法知らずに足を乗せ、寝転がる。

 子供らしい大雑把な指示に子供がまだ覚えるべきではない卑猥な淫語。そんな指示をマリアンネの肢体は忠実に実行し、濡れたショーツを脱ぎ捨てて両脚を手で押え、ミニスカからモロ出しになった下半身をベッドの上で掲げるまんぐり返しのポーズを取った。

 

「へへ、特別にボクのおちんちんでお仕置きだ!」

「ひ――――ッ!?」

 

 ベッドの上でクパァ♥ と開いたマンコを見せつけたマリアンネが、同じくベッドに上がってきた貴族少年の股間を見て悲鳴を上げた。

 その悲鳴は様々な意味が込められていた。ショタチンポとは思えないカリ首を張った巨根に対して。これから聖職者の純潔を奪われるのだ、という自覚に関して。抵抗する術が一切見つからなかった絶望を感じて。

 どれであれ、卑猥なマンコの大陰唇にピタリと付けられたショタチンポを止めることは、もう誰にもできはしない。

 

「いくよー! 一気に奥までー……」

「やめて、やめ……」

「せーんっ!」

 

 ずりゅずりゅずりゅ、ずぷぅ!♥♥

 

「おほぉおぉぉおおぉ!♥♥♥♥♥ イグッ!♥♥♥♥♥」

 

 獣のような嬌声に律儀な絶頂宣言。肉々しい女体を押し潰すように少年が全体重をかけて、ショタチンポをマリアンネの膣内に沈める。膣壁の粒が蠢く中を掻き分け子宮口をどちゅ♥ と圧するプレス。少年の身体がまだ未熟とはいえ、巨根のショタチンポが合わさればマリアンネを下品に吠えさせるには十分すぎる衝撃が生まれる。

 

「まだまだー! オマンコの奥をちんちんで突かれる度にイッちゃえ! おちんちん連続突きだぁ!」

「ひゃ、ひゃめへ――――イ゛グッ!♥♥♥♥」

 

 結合部から根元を引き抜き、押す。まんぐり返しの脚が少年を挟んで足指で天を突き、濁った絶頂を叫び上げた顔は舌根をひり出しながら反り返る。

 少年はまんぐり返しのマリアンネにのしかかるように強く、激しくピストンをして言葉通りの連続ショタチン突きで彼女をプレスしていった。

 

「イグっイグっイグーッ!♥♥♥♥♥ も、イグッ、やめっ、イグッ♥♥♥♥ イクイクイグゥ!♥♥♥♥♥ おちんちんイグイグ、イグーーーーーッ!♥♥♥♥♥♥ イグッ♥ イグッ♥ イグッ♥ イグッ♥ も゛う゛や゛め゛イ゛グゥゥゥウ゛ゥウゥゥウゥッ゛!!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ショタチンポが膣内を擦りながらマンコの奥、子宮口を押し潰す度にイク。絶頂宣言が懇願を遮り、僅かな隙間しか許されずにマリアンネは少年に犯され続けて白目を剥きかけたアヘ顔でイク、イクと濁った嬌声を奏で続けた。

 

「どうだ、参ったか!」

「ま、まいり、まひたぁ♥♥ イグッ、イきまずっ!♥♥♥♥ もうゆるじでッ、イグイグイグゥッ!♥♥♥♥ オマンコイグーッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 聖職者に有るまじき淫語を叫び上げながら、目一杯に首を反らして敗北絶頂宣言。風前の灯火だった理性をやりすぎなほどに押し潰され、マリアンネは自分より一回り以上幼い少年に完全屈服させられたことを認めてしまう。

 

「ならマリアンネは今日からボクのセンゾクのメイドさんね! よーし、そうと決まったらたっぷり出してあげる……いくぞぉぉぉ!」

「へ、ま――――ぬ゛ほお゛ぉ゛お゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッ゛♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ビュルビュルビューッ♥♥ ドップドップドビュルルルルルルルルルルーッ!♥♥♥♥

 

 マリアンネの肉尻が潰れて歪む。ムチムチの身体を細身で圧しながらの射精。野太いケダモノと化した嬌声を喉奥から響かせながら、マンコの奥から逆流し精液がベッドに溢れ返す。渾身の種付けプレスでアヘ顔白目を晒したマリアンネ――――ショタチンポに敗北した淫乱な聖職者は、絶頂の余韻すら引かぬままにベッドから降りて〝頭を垂れて〟いた。

 

「わ、私、マリアンネはおぼ……ご、ご主人様にメイドとして仕えさせていただきます♥」

 

 グラマラスな肢体を縮こまらせ、ピンクの髪が美しい面をカーペットに擦り付ける。膣内射精の精液をコポッ、コポォ♥ と淫靡な音で零した臀部をその頭以上に上げる。

 感度上昇の巨乳を膝で潰す快感に身悶えしながら、マリアンネは土下座という彼女が関わりようのない技を見事にお披露目して見せていた。その上で、彼女は震えながら恥辱の屈服宣言を行う。

 

「ご主人様の栄えある種付けメス穴一号として……私の生涯を懸けてメイドとして身を捧げることを…………ち、誓い、ますっ♥」

 

 僅かな逡巡があったようにも思えた。が、それも絶頂地獄の恐怖に頭がより深く下がるまでの時間でしかなった。たとえ精神までが変えられないとしても、肉体が耐えられないのでは意味がない。

 加減というものを知らない少年に肉体の権利を握られたからには、本当の意味で壊れてしまうか、マリアンネのように快楽に心が折られてしまうかのどちらかしかないのだ。

 

「いいよ。ボクのお気に入りとして頑張って尽くすことを許そう……なーんちゃって。ふふ、今までで一番綺麗なメスが手に入ってラッキーだなぁ。そうだ、逃げないようにボクの匂いをつけてあげるね!」

 

 ちょろちょろっ、じょぼぼぼぼぼぼぼ♥♥♥♥

 

「ひ、ぐ……あ、ありがとう、ございます……」

 

 びちゃびちゃびちゃびちゃ♥ と土下座したマリアンネの髪や身体を打ち付ける水飛沫。鼻につく濃厚な匂いは、間違いなく少年の小便に他ならない。それでもマリアンネは顔を上げることを許されず、小便マーキングを受け入れるしかない――――相手を説き伏せる説法を吐き出す上の口は、下の口が力の差を分からされたこと閉ざされてしまったのだから。

 

 それから先のマリアンネは語るに及ばない。完全に堕ちたメスの行き先など、そう多いものではないからだ。

 あえて一部分を語るのであれば、それは死ねた方がマシな恥を晒している瞬間が良いだろう。

 

「ねぇ、のんびりしてたら日が暮れちゃうよー? 」

「おほっ、おっおっ♥♥ も、申し訳ありませ、んほぉ!♥♥♥♥」

 

 〝巷で噂の変態メイド〟が歩く姿に多くの視線が集中している。

 ノーパンノーブラで服に浮かぶ乳首とミニスカからモロ見えのマンコを弄る両手。その背中には主である少年が抱きつき、ショタチンポを広げた尻穴に収めて気まぐれに突き上げている。

 今マリアンネは買い物の途中だ。マンコは常に濡らしておかなければならないという命令を忠実に実行しながら、主を運ぶケツ穴便としての使命をも果たしていた――――そんな惨めで下品な美人メイドのガニ股行進を見守る街の人々とて、皆が少年の手のひらの上。

 

「仕方ないなー。じゃあ、おちんちんでお尻を突く度にスピードアップだ!」

「ほひぃ♥ わ、わかりま――――んほぉおぉおぉぉおぉおぉぉぉお〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥」

 

 今日もまた、晴天の下で美しい元聖職者のアヘ顔と嬌声が響き渡る。

 これから先マリアンネがどうなるのかはわからない。妊娠するかもしれない。飽きて気まぐれに使われるかもしれない。それ以外の道があるかもしれない。

 けれど確実なことは、確定した未来はある。力を持つ残酷な少年は、自ら手にした玩具を決して手放すことはない。人々を救うその両手は、主を楽しませるためだけに――――マリアンネが退魔の力を流麗に振るう時は、もう二度と訪れないのだ。

 

 

 






何だかんだと今年も終わりというか、エロジャンルに手を出した今年は色々と変わったなぁと感じた一年でした。というかこの短編集も暇潰しで〜とかやってたのに気づいたらメインみたいになり気づいたら有償リク置き場にうんこの話やめようか!

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。FANBOXで大体発散してるから話すことがない!強いて言えば最近軌跡シリーズ書くこと多いな!みたいに思ってる。キャラがエッチやねんな。ではまた次回〜


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【閃乱カグラ】斑鳩(催眠、常識改変)

黒タイツ爆乳忍者はエロスの天丼だと思うの。


 

 この学園は天国だ。しがない用務員の中年オヤジである男は二ヒヒ、と笑い掃除の傍らで生徒たちにいやらしい視線を向けていた。

 国立半蔵学院はおよそ1000人もの生徒を抱えるマンモス進学校である。それはあくまで〝表向き〟の顔ではあるが、彼にとって深く関係があることではない。

 肝心なのは学院の規模、それに比例して美しい少女が多く見られることだ。用務員として隠れて働く男からすれば、それが一番重要で外せないものである。

 

「うひひ……」

 

 作業をする振りをして影に身を潜めながら、男は女生徒たちを舐め回すように見る。若さ故に無防備、見せつけるようにたなびかせるスカート。張りと大きさに恵まれた胸の持ち主も数えるには片手で足りないほどで、この気味の悪い男はそういった生徒を朝から夕方まで欠かさず監視していた。

 眼福眼福、と彼が至福に感じる一時を過ごす――――その視界を黒髪が遮った。

 

「あぁ?」

「そこまでです。また貴方ですか、用務員さん」

 

 略称こそされず丁寧な言葉遣いではあるものの、視線を含めて声色は非常に厳しい。とても学院の用務員に向けるものではないが、彼女からすれば向けて当然のものだ。

 頭脳明晰冷静沈着。この学園の裏側、忍学生として通いながらクラス委員を務める勤勉な少女、斑鳩。彼女がこの用務員に声をかけるのは、言葉通り初めてのことではない。むしろ、珍しいことではないと言うべきか。

 

「……何のことだかさっぱりなんだが、俺が嬢ちゃんの気に触るようなことしたか?」

「私(わたくし)の、というわけではありません。が、仮にも大人なら生徒に不埒な視線を向けることは止めてください。それと、貴方に嬢ちゃんなどと呼ばれる筋合いもありません」

 

 にべもなく畳み掛ける斑鳩の視線はやはり厳しく、反論らしい反論を許さないものだった。

 斑鳩が彼に厳しい言葉を投げかけ始めたのも、つい最近というほどではない。小さくため息を吐き、黒髪を耳にかける仕草は実に美しく、目視で爆乳であることがわかる胸元の張りなどさらに堪らない。

 

「…………」

「おっと、こりゃ失敬失敬」

 

 ――――そういう男の視線に気づいているからこそ、斑鳩は彼を咎め続けている。

 住み込みで働く用務員が、生徒へのセクハラをしているという噂。あくまで噂でしかないものの、本当にしていると言われても文句は言えない態度と素行を目にした斑鳩が厳しい態度を取るのも無理はないだろう。

 実際、この用務員が爆乳JKの斑鳩に少なからず目をつけているのは確かだ。彼女からすれば不愉快で不本意甚だしい評価だが、男の目が自分に向くなら好都合。セクハラの現場を抑えられる可能性もあって、斑鳩はいつでも刃を解き放つ覚悟を持つ視線で彼を居抜き、追求と警告の言葉を向けた。

 

「これ以上、皆さんを失礼な目で見続けるというのなら、私にも考えがあります。そのことを心に留めて……」

「へぇ、斑鳩ちゃんが俺に個別で【指導】してくれるってこと?」

 

 ビキッ、と額に青筋が立った。用務員の反省のないヘラヘラとした態度に、せめて穏便な形で済ませようとしていた斑鳩が堪忍袋の緒を切ったのだ。

 視線だけではなかなか証拠にならない。それに、彼も学院のために働く者の一人。更生する余地はある。そう考えていた私が愚かでした、と斑鳩は抜き身のように鋭い視線を作り出した。

 

「……いいでしょう。貴方のことを先生方に報告させていただきます。その前に、私が貴方の性根を叩き直すことにしました。着いてきてください」

「へへ、それは楽しみだねぇ。若い子と話せる時間は貴重だからな」

 

 生徒が用務員を説き伏せる。一見しておかしな構図だが、斑鳩が持つ忍という裏の顔は単なる説得よりも恐ろしい。そうとも知らず呑気な男だ、と斑鳩は男の笑みを冷たい表情で見遣る。

 そうして斑鳩が男を連れていったのは、もうすぐ授業が始まることを考えれば邪魔が入りづらい都合のいい場所だった。仮に誰かが来たとしても個室に隠れることができ、二人きりにはうってつけの合理的な選択だ。

 

「【指導】はここで行います。では……」

「いいのかよ、斑鳩」

「?」

 

 ニヤニヤと笑った用務員の指摘に斑鳩は小首を傾げた。いいも何も、それはこちらの台詞だと言わんばかりの表情だ。

 忍の秘密を明かさない程度に、用務員の腐った性根を矯正する。まだ立場がわかっていないらしい用務員に対し、斑鳩は凛とした声音を響かせた。

 

「当然です――――貴方の指導を行うのに【男子トイレ】を使用する以外のやり方はありません」

 

 女子制服を着た爆乳JKが、セクハラ疑惑のある用務員を【男子トイレ】に連れ込み個別の指導を行う。

 言葉にすれば酷く矛盾し、斑鳩の立場が疑われて被害者と加害者が逆転しかねない構図。しかし、斑鳩はネクタイが浮く爆乳を張って堂々と宣言した。ここで間違いはない、と。

 

「ウヒヒ。自分の状態も把握できてないとか、忍者失格なんじゃねぇか?」

「? なぜ貴方が忍のことを知って……」

「おまえはそんなこと気にすんな。そこで馬鹿みたいに突っ立ってな」

「……わかりました」

 

 訝しむような視線を向ける斑鳩だったが、用務員の言葉には【逆らう必要がない】という心理が働き、彼の言う通り背筋を真っ直ぐ伸ばした直立不動の姿勢で待機をする。男子トイレの真ん中で爆乳JKが棒立ちする様は、エロスと間抜けさが綯い交ぜになって仕掛け人である男の嗜虐心を刺激した。

 

「ああ、マジで堪んねぇ。こいつがあれば、斑鳩レベルの爆乳美少女も思うがままってなぁ」

 

 冷たい表情で棒立ちする斑鳩を眺め、作業着のポケットをゴソゴソとまさぐって取り出した一台の携帯端末。そこには斑鳩の顔写真が映った『催眠忍術アプリ』の画面が表示されていた。

 傍から見れば異様な光景に斑鳩は違和感を持たず、用務員は違和感を知りながら当事者であるため受け入れている。

 

「おい斑鳩。スリーサイズを教えろ」

「上から93、59、90……それがどうかしましたか?」

「いやぁ? JKの癖に相変わらずドスケベな身体してんな、って思っただけさ」

「そういう女性を不快にさせる物言いも、ここで【指導】します」

 

 未だ斑鳩の思考は用務員の【指導】で止まっている。男子トイレの真ん中で棒立ちしていること、自らのスリーサイズを一切の躊躇いもなく明かしたことも、彼女の中では違和感足りえないのだ。

 

「ウヒヒヒヒ! 堪んねぇ堪んねぇ……」

 

 これが『催眠忍術アプリ』の力だと、用務員は斑鳩の前で勝ち誇るように笑った。

 ――――彼がこの力を手に入れる前は、斑鳩に逆らうことなどできはしなかった。

 用務員の不埒な視線はアプリを手に入れる前から変わらず、その視線でセクハラの噂が立ち、斑鳩に目をつけられた。クラス委員でもある彼女は、大人からそういった風紀の乱れを作り出すことを許容できなかった。

 それらの前提は変わりない。一つ前提の違いがあるとすれば、美しい爆乳JKである斑鳩に〝少なからず〟ではなく〝最も〟目をつけており、彼女の厳しい目を疎ましく思いながらその身体に欲望を溜め込んでいた。

 

 それらの欲望を丸ごと解決したのが、用務員が偶然手に入れてしまった催眠アプリ。初めは眉唾だと思っていた力を斑鳩で試したところ、想像以上の成果を得られたのだ。

 この学院が『忍』と呼ばれる者を育成するための場所であること。斑鳩が忍生徒の一人であること。この忍術アプリはそんな忍たちを含めて一瞬にして催眠状態にし、持ち主の意のままに操ることが出来ること。

 そして何より、この催眠状態は学院全体を包み込むことができること。

 

「ウヒヒ、動くなよ」

「……むぐっ」

 

 その事実を全て余すことなく認識した用務員は、溜め込みに溜め込んだ欲望を剥き出しにした。無論、たった今その頬を手で掴みあげた美しい爆乳JKにして、裏の世界の忍である斑鳩をだ。

 

「んむっ♥ んん……んちゅっ♥」

 

 ぷにぷにと柔らかく、中年オヤジにはない上に味わえない若い美貌の頬を手で揉むように掴み、その唇にガサツいた唇を重ねる。少女が夢見る甘い口付けではなく、渇いた分厚い唇が潤いと艶のある薄紅をぶちゅりと犯すようなやり口だ。

 

「ん、ちゅっ、ちゅぱ♥ ん……ちゅるっ♥ ちゅうぅぅぅ……ッ♥ ちゅ、ちゅっ、ちゅぷっ♥」

 

 口を割って入る舌根は、男の不埒な視線同様にいやらしく斑鳩の口内を舐め回した。反射的に逃れようとする彼女の舌を絡め取り、粘膜同士の濃厚な接触の背中に唾液を送り込んで飲み下させる。

 催眠状態と言っても、頬を掴まれて無理やりキスを迫られることに不快感を催さないわけではない。斑鳩の顔は歪み、目は不愉快だと訴え、しかし口は淫靡な音を立て続ける。唇と唾液と舌根を重ね合わせ交換し絡ませ、男が楽しむだけのねっとりとしたディープキスが男子トイレの中で行われる。

 

「ちゅるちゅぱ……うぇ……」

 

 じっくり、たっぷりという言葉が似合うディープキスが終えられ、斑鳩がべっとりと唾液で濡れた唇に不快そうな息を零した。忍として忍耐力を鍛えてある斑鳩ですら、中年オヤジの性欲丸出しベロチューは吐き気を催すものであった。

 だが、美麗な顔を歪ませた表情も彼の性欲を掻き立てる一つであるらしい。唇から垂れた太い涎で濡れた白いシャツに手をかけると、それをブチブチと強引に引きちぎる。瞬間、黒ブラに包まれた爆乳がブルンッと音を立てて暴れ、彼は垂涎ものの乳房を両手で鷲掴みにした。

 

「今日は黒色か。最近のJKはマセてやがんなぁ。誰かに見せる予定でもあんのか? 風紀を気にする割には自分から風紀を乱してるんじゃねぇか」

 

 ブルッ♥ たぷったぷっぶるんっ♥ ぽよっぽよっぽよっ♥

 

 両手で下乳を持ち上げ、風船でも叩くように揺らして遊び倒す。黒ブラに包まれた扇情的なGカップの爆乳を弄ばれながら、斑鳩はキッと鋭い目線で応じる。

 

「このくらいは普通です。それに下着は誰かに見せるためのもではなく、その予定もありません」

「俺はいいのかい?」

「貴方が立っていろと仰ったのでしょう」

 

 だから両手は腰の横に付けて唇の唾液を拭き取ることをせず、見せる予定がないという下着を強引に暴かれようと気に留めることはない。

 思考の矛盾を無視した暗示は完璧で、彼女はこの先【突っ立ていろ】という命令がある限り何をされようと動くことはない。

 

「そりゃそうだ。それじゃ、遠慮なく」

 

 たとえブラジャーを押し上げられ、生の乳房が男の視線に晒されようと態度を変えることはない。否、出来ない、しようとは思えないというのが正しいか。

 たぷんっどぷんっ♥ 下着の戒めを解かれた巨乳は、より一層大きさと張りを主張して劣情を暴力的に煽っている。全体的に視線を釘付けにする爆乳ではあったが、特に目を奪われるのは先端の窪みであろう。

 

「へへ、いつ見てもウシ見てぇな乳! ついでに立派な陥没乳首! ムッツリ忍者らしい淫乱な胸だなぁ?」

 

 張りのある巨乳に小皿ほどのサイズはあろうかという乳輪。しかし、その中心は窪みを作って本来いるべき蕾を隠してしまっていた。

 爆乳JKの乳首は陥没していた。それを知った時、用務員は斑鳩をせせら笑ったことは記憶に新しい。そして斑鳩は露出自体ではなく、陥没乳頭を小馬鹿にされたことに赤面を顕にした。

 

「これは……私のものは、生まれつきで……ひゃあんっ♥」

 

 ぬぷぷっ♥

 

 羞恥顔の斑鳩を尻目に、彼女の左陥没乳首へ人差し指が挿入される。陥没した肉々しい乳肌の圧、奥底に眠った乳首を指で穿るようにして弄ぶ。

 

「じゃあ生まれつきスケベってことでいいだろ」

「そんな、こと、あぁんっ♥」

 

 声が上擦って飛び、官能の声がトイレに響き渡った。今度は右の陥没乳首を口でしゃぶられ、舌根を挿入れられたことで独特の感覚が駆け抜けて斑鳩は身悶えをしてしまう。

 片方は指で、もう片方は舌で掘り起こされる。深く沈んだ乳首を嬲られ【スイッチ】を入れられた斑鳩は、あっという間に頬を蕩けさせてその口を開いた。

 

「あんっ、んあ……あ、やぁ♥ 乳首、ほじほじされたら……でちゃうっ♥ で、出てしまい、ますっ♥ うっ、く……ん゛おっ♥♥」

 

 にゅぽ、ちゅぽんっ!♥

 

 トロ顔になって舌根を突き出した濁り声と共に、乳首が陥没から引っ張りだされて顕になる。乳輪に負けじと太くシコッとした乳首は、荒い息で上下して片方は唾液に塗れ、非常にエロティックな光景と化していた。

 

「相変わらず乳首は弱いみてぇだな。こっちの準備も万端になりやがる」

「あぁっ♥ そこはぁ♥」

 

 もっとも、それを仕込んだのは用務員の【暗示】だ。陥没乳首に目をつけた彼は、そこを性感帯になるよう調教を施している最中であり、弄られることで官能の【スイッチ】にしているのもその一端。

 無論、性感帯を敏感にされた女が濡らす場所は一択。少し触れるだけでじわりと水の湿り気を返した下着の秘部を、斑鳩のトロ顔を見ながら擦り上げる。

 

「あっあっあ♥♥ あんっあんっ、ふぁぁぁぁ♥♥♥」

 

 催眠アプリの力があれば、どれだけ身持ちが硬い女でも娼婦の如く喘がせられる。マンコを指で擦るだけで両足をガクガクと痙攣させ、官能の声を上げる斑鳩は正しく彼が望んだ姿だ。

 

「……いや、もう少し凝らしてぇ。まだこんなもんじゃ……もっと、こいつの良いところで遊ばねぇとなぁ」

 

 そう、少し前の男であれば思っていただろう。

 相手にどんなことでもさせられる催眠の力。だというのに、単なる感度の向上や単調な命令だけではつまらない。

 自分の性欲はこんなものではない。催眠アプリを取り出した男は、そんな身勝手で理不尽な欲求の全てを斑鳩に注ぎ込み始めた――――――

 

 

 

 

「また貴方ですか、用務員さん」

 

 既視感を覚えるやり取りは、慣れたからこそ違和感になり得ない。

 学院の女生徒を不埒な視線で舐め回す用務員と、それを注意するクラス委員の斑鳩。繰り返される光景に苛立ちを隠せない様子の女は、正義は我にありと男を糾弾し始めた。

 

「何度咎めを受ければ気が済むのですか。不埒な視線を向けるのも大概に……」

「そりゃこっちの台詞だ。嬢ちゃんこそ【男を誘うような服】で彷徨くのは、風紀の乱れってやつじゃないのかい?」

 

 だが、おちゃらけた態度ながらも強気な物言いの用務員に対し、斑鳩はグッと顎を引いて己の衣装を見下ろした。

 確かに斑鳩の制服、常識的に当て嵌めれば風紀の乱れ……いいや、人として恥ずべき格好だった。何せシャツの裾は捲り上げられてノーブラの下乳を晒し、スカートは股下0cmで黒パンツをモロ見えにしている。この格好を【他人には見られなかった】からまだ良いものの、用務員の目は誤魔化すことはできない。

 

「胸はブラも付けずに下乳丸出しで揺らして、スカートは明らかに校則違反の長さ。用務員である俺の前でいい度胸だなぁ斑鳩」

「しかし、これは【教えられた】ことで……」

「言い訳無用だ。『忍転身』で着替えて、俺の部屋に来い。たっぷり指導してやる」

 

 セクハラオヤジを糾弾する側だったはずの斑鳩が一転し、ドスケベ制服を着ていた風紀の乱れを指導される側になった。悔しげに奥歯を噛む斑鳩だが、彼の正論に返す言葉もなくこくりと首肯を返した――――――と、茶番を仕込んだ用務員はまんまと斑鳩を住み込みの部屋に招き入れた。

 

「ヒヒ、ご立派な忍装束だ。よく似合ってるぜ……特にこのタイツが堪んねぇな」

「……ありがとう、ございます」

 

 畳の上がゴミや無駄なもので溢れ返った汚らしい部屋。住み込みとはいえ、学院の私室を我が物顔で使う用務員に眉を顰めた斑鳩だが、今の彼女は彼に叱られる立場だ。

 白を基調とした忍装束に着替え、生足を隠すための黒タイツすら悪趣味な目付きに下卑た手でペチペチと叩かれようと、斑鳩は用務員に従わざるを得ず礼を述べる立場にいる……と【暗示】を受けた彼女は思い込まされていた。不自然な流れで『忍転身』の使用を命じられようと、斑鳩からすれば自然な流れで必要だから忍装束に着替えた、という判断だということになっている。

 

「じゃあ【指導】の時間だ。頭も身体もムッツリスケベな斑鳩のために、俺が忍の極意ってやつを教えてやる」

 

 忍のことなど催眠にかけた斑鳩から、ほんの少し教わった程度の知識しかない。斑鳩の秘密の姿がエロくて堪らないから、いけしゃあしゃあと言葉を吐いて雰囲気作りに利用するだけのもの、それが彼の考える『忍者』だった。

 

「忍者足るもの、捕まった時の色責めに対する訓練は欠かせねぇよなぁ。あんな格好で彷徨いてるんなら、そこそこ耐性はあるんだろうが……それを確かめてやる。俺に向かって命乞いしてみろ。ほら、この前【色々】教えてやったろ?」

「……はい」

 

 影に隠れる忍であれば、捕まった際の対処は欠かせない。たとえ屈辱であろうと、敵に媚びねばならぬ時が来るだろう。あるいは自ら命を絶つ覚悟も必要だ。まあ、男の言う【色々】がそんな高尚な意味を持つはずもなく、斑鳩は非常にみっともないポーズを取って声を発した。

 

「い、淫乱爆乳JKの斑鳩は、武装を解除し投降します♥ 腰振りおまんこしかできない斑鳩を、ど、どうか見逃してください♥ クソザコ忍者は腰ヘコダンスで降伏しますっ♥」

 

 両手を頭の後ろで組み、腰を落として股を限界まで広げて不自由で無様な水平開脚。その【ガニ股腋見せ屈服ポーズ】で斑鳩は軽く腰を振り、真っ赤な顔で降伏宣言をした。

 当然ながら、実践でこのようなふざけた降伏が通るわけもない。まだ裸になって土下座をした方が効果が見込めるだろう。けれどキッチリと整った忍装束でみっともないガニ股を描く無様さは、用務員にはしっかりと効果がある。彼は鼻息を荒くしてガニ股姿勢を取った斑鳩の背後に回り込み、開いた腋の下に両手を差し込んだ。

 

「降伏を許可する。まずは身体検査から始める。おいおい、なんだこのウシ乳はよ。これで忍は無理があるだろ」

「あっ、んん♥」

 

 身体をキッチリと締め上げながら、爆乳がたわわに揺れるだけの薄さもある忍装束の上から揉みしだかれる。思わず漏れ出た官能の声を唇を噛んで押し殺す斑鳩に、尋問官気取りの用務員はここぞとばかりに胸を愛撫した。

 甘い香りが衣服に押し込められた爆乳を丹念に揉みあげる。下から上へ、上から下へ。指が喰い込むことで形が不規則に変わり、幾ら揉んでも飽きない乳房に両手の動きがより苛烈になる。

 

「はぁ、あ♥ んんん……ん゛ッ♥♥ はぁ、ひぃ……」

「おい、ここの怪しい窪みはなんだ」

「おっ♥」

 

 グッグッと指先で先端を押され、斑鳩は声を抑えながらも慌てて答えた。

 

「ち、乳首です♥ くひぃ!?♥」

「んん? 違うだろぉ……もっと正確に答えないと、相手は納得しないぞ斑鳩ぁ」

 

 ネチネチと粘着質な言葉は指先にも通じており、斑鳩の敏感な乳先に指を出し入れしながら責め立てる。衣服と下着が窪みの中に入り込み、ビリビリと脳髄を焼くような刺激に斑鳩は声を上げた。

 

「か、陥没、乳首です♥ 私の助平な隠れ乳頭がありますっ♥」

「クク、これで隠れているつもりならお笑い種だな。口よりよっぽど素直に情報を吐いてくれそうだぞ」

「おっ♥ おっおっおぉ♥♥ そこっ、ダメっ、ダメぇぇ♥♥ あおっ、おう゛♥♥ うぅぅぅぅぅ……いひィィ、んひぃ〜〜〜〜〜♥♥♥」

 

 彼女の意識が知らぬ間に奪われた時間で、男の調教はかなりの進捗を見せている。もはや服の上から愛撫するだけで【スイッチ】が入り、尋問の訓練ともあって忍の心得という精神に張り巡らされた防衛をいとも容易く快楽で塗り潰していく。

 胸の次はこっちだと、黒タイツに染みが喰い込んだマンコを指でねちっこく刺激する。

 

「んー? この濡れはなんだ? まさか、捕虜の癖に感じてるのか? とんだ淫乱忍者だなぁ」

「あんっ♥♥ あぁっ♥ ち、違います♥ 私は、敵の手で感じてなど……あぁぁ、ふぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」

 

 上の口が感じていないと言葉にしたところで、下の口は快楽を愛液に変えて雄弁に語っている。催眠調教されて感度を底上げしたマンコは、中年オヤジの指遣いにまんまと翻弄される形で膣穴を本気汁で溢れ返していた。

 

「これでも感じてないって言い張るのか!」

 

 表面だけでは飽き足らず、タイツを破って下着をズラした指を膣内にぶち込み掻き回す。斑鳩の弱い部分などお見通しだという手マンがガニ股に開かれた股座にマン汁のシャワーを作り出した。

 

「ひぃぃぃぃ♥♥ あぁぁんっ、あぁぁぁ♥ か、感じてますっ♥ 嘘を吐きました♥ 斑鳩は、クソザコ爆乳忍者のJKマンコ、掻き回されてっ♥ あ、うぅぅ、あぁぁぁぁ、アァーッ♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァ♥

 

 開いた口から喘ぎ声と涎を飛ばし、優れた体幹をこれ以上なく活かしたガニ股つま先立ちで股間からガチイキ汁を斑鳩が吹き上げた。

 ゴミだらけの住み込み部屋でガニ股屈服姿勢を取り、マンコを弄られて雌汁を撒き散らす。卑猥で侮蔑をするはずの行いを、斑鳩はトロ顔と凛々しさの欠片もない雌声でしてしまう。

 

「はぁ、ひ、ぁ……♥」

「堪え性のねぇ女だな。おい、敵の前でイッた無能な爆乳JKはどうするんだっけか?」

「……い、イキ顔を晒した忍者失格のはしたない女は、爆乳だけが取り柄の捕虜として媚を売ります♥ おちんぽ、ご奉仕……しますっ♥」

 

 無論、イキ恥を晒した忍に価値などない。快楽の前に無様な屈服をした女は、その爆乳を晒して肉棒に向かって跪く。

 有り体に言うのなら、汗ばんだ白磁の爆乳を露出させ、男のイキり勃つチンポに奉仕する暗示だ。

 爆乳に負けず劣らずブルンッと勢いよく弾むチンポに、斑鳩は絶頂の余韻で蕩けた顔を張り付けながら根元からしゃぶりついた。睾丸を爆乳で圧迫し、竿を下から上に舌で舐め上げ、その匂いに顔を顰めながら奉仕を敢行した。

 

「んちゅっ、れろぉれろぉ……♥ くさっ♥ くさぁ♥ くさくて、あつい♥ こんな禍々しいものが、わたくしの膣内に……♥」

「何度もやってんだろうが。今さら可愛い子ぶってんじゃねぇよ」

「きゃあっ♥」

 

 どっっぷんッッ♥

 

 むっちりと雌肉が反発する斑鳩を押し倒し、暴れ回る爆乳をがっちりと両手で鷲掴みホールドし、最後は催眠以外で唯一彼女に勝っていると言ってもいい体躯の差で、のしかかるようにチンポを挿入した。

 

「あ゛♥♥ お゛♥♥ お゛ほぉぉぉぉぉぉッ!!♥♥♥♥」

 

 ドチュンッッ!!♥

 

 勢い任せのプレスだが、陥没乳首に指を立てられ穿り返される上からの挿入に斑鳩が喉声で即イキする。鼻の下は伸び切り、頬は蕩けて目はあらぬ方向を剥いて焦点が快楽に翻弄され、総じて斑鳩はクラス委員としても忍としてもありえないアヘ顔でセックスに興じることとなった。

 

「お゛っ♥♥ ん゛おっ♥ あ゛ぅ♥♥ おっほ♥ しきゅう、潰れ……も、もっと優しく、してぇぇ……ん゛っい゛ィ♥♥♥」

「うるせぇ! 捕虜になった雌豚に遠慮すると思ってんのかぁ!?」

「んひぃぃいぃいいぃイイ゛♥♥♥ はほォ゛♥ 乳首っ、ちくび、チクビほじほじう゛お゛ッ♥♥ キクッ♥ イクッ♥ イッくぅぅぅぅ!♥♥♥♥」

 

 ドチュンッ♥ ドチュンッ♥ ドチュンッ♥

 

 強く激しく押し潰される子宮。深く激しく穿り返される乳首。二つの快感が同時に斑鳩を責め立て、語彙を曖昧で下品なものへと変えながら男を挟むような形で開かれた両足の先をピンッと立てて彼女はイキ痙攣する。

 

「あおぉぉぉぉぉぉぉ♥♥♥ はおっ、お゛お゛ぉ♥♥ ほぉぉおおぉおぉっ♥♥ ま、負けましたぁ♥ チンポに敗北っ♥ ん゛オォ゛♥ 勝て、ません゛ん゛ッ♥♥ もう、チンポ堪忍、斑鳩の助平な陥没乳首をほじほじやめてぇぇぇぇぇぇ♥♥♥ イク、イッちゃいますぅぅぅぅぅぅぅ♥♥♥」

 

 子宮を潰される度に黒タイツに包まれた巨尻を歪ませ、野太く下品に喘ぎながら男に媚びを売っていく。それが演技によるものか、はたまた調教の成果が如実に現れているのか。

 もっともなことを言うのなら、鼻の下を伸ばした斑鳩の情けない懇願を見れた男からすれば、どちらでもいいことなのだろう。欲望の赴くままに種付けプレスをする男は、いやらしい笑みをより下卑たものにして声を上げた。

 

「あー、うるせぇ爆乳女がよぉ。もう指導とかどうでもいいだろ。そら、膣内に射精すぞぉ! ふんっ、ふんっ、おらぁぁぁ!」

「あ、いやっ、そんな――――――」

 

 ドピュルッ♥ どぴゅどぴゅどぴゅっ、ブビュルルルルルルルルルル〜〜〜〜♥♥♥♥

 

「ほぉぉぉぉぉぉぉぉ♥♥♥♥ んおっ、おぉぉぉっ、イ゛ィィッ♥♥ イきゅっ、イいきゅぅぅぅぅぅぅぅぅう゛う゛ぅうぅ♥♥♥♥♥」

 

 どぷッどぷッと注ぎ込まれる熱が子宮を熱くし、斑鳩のアヘ顔に伴ってムチムチ爆乳JKの身体が痙攣を起こす。マンコから逆流し溢れ返った白濁液が、タイツに淫猥な彩りを加えて汚した。

 

「くはぁぁぁ! 爆乳JKに無責任中出し、堪んねぇ〜〜〜〜!!」

「んッお♥ オォッ♥♥ ぅお゛ォォ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 余韻に浸りながら最後の一滴まで精液を流し込む男と、鼻水と涎を垂らしながら舌出し仰け反りアクメをする淫乱爆乳美少女JK。

 

 その日の授業中、部屋の中からケダモノの声が止むことはなかった。どちらのものかとは、言うまでもないことだろう。

 

 

 

「そこまでです。また貴方ですか、用務員〝様〟」

 

 そうして繰り返される言葉は何度目か。爆乳の陥没乳首にハートのニップレスを張り付け、ミニスカを履いただけの変態痴女は男に凛々しい視線を投げかける。

 

「何のことだよ? おまえさんに目をつけられるようなことはしてないぜぇ?」

「いいえ、匂います。その匂いは風紀に関わります……私が断ち切りましょう」

 

 ゆっさゆっさ♥ ぼいんぼいん♥ 窪んだハートのニップレスを激しく揺らし、半裸の斑鳩が男の前に膝をつき、凛々しい顔で宣言する。

 

「おちんぽ性処理委員の斑鳩――――舐めてしゃぶってドピュらせて、いやらしいチンポをデカチチ成敗いたします♥」

 

 

 



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【閃乱カグラ】斑鳩(催眠、常識改変、ニプルファック)

手前のやつの続編です。





 

 この学園は天国だ。しがない用務員〝だった〟中年オヤジである男は二ヒヒ、と笑って腰を振っていた。

 以前に比べ清掃が行き届いた住み込みの部屋は表向きには小綺麗だと言える。しかし同時に、濃密な臭気が立ち込めるようになったことから健全だとは言えない。

 冴えない中年のオヤジが腰を振り、パンパンと肉とぶつかり合う音を立てている。汗ばんだ白磁の肌がそれによって汗を散らし、淫らに歪んだ顔から声を上げ、放り出された爆乳がとてつもない勢いで弾んだ。

 

「あんっ♥ あんっ♥ あぁぁぁーんっ♥♥」

 

 パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

 

 女の声は猥りがましい。男が寂しくなって高級なラブドールを購入した……というわけではない。どれだけ高級であろうと、腰突きに合わせて娼婦の如く官能の声を響かせるのは難しいだろう。

 だが、正常位で組み敷いた女に腰を振る男は彼女の喘ぎ声に不満を持った。

 

「何また可愛い子ぶってんだよ、おい」

「はへっ?♥ ち、ちがいます♥ わたくしは……おほっ♥」

 

 暴れ回る爆乳を男が両手で『むぎゅっ♥』と掴んでやると、全てを受け入れる聖母の如き乳肌の厚みを感じさせられる。それとは対照的に女は喉奥からみっともない吐息を発した。

 乱雑に胸を揉みしだいた男は乳輪の中心でぽっかりと窪んだ穴に人差し指を挿入する。

 

「お゛っ♥ うほぉぉぉぉぉ……っ!♥♥」

「へへ、下品な声を出しやがる。テメェはそうやって喘いでればいいんだ、よ!!」

 

 ドチュンッッ!♥

 

 快楽のスイッチである陥没乳首を刺激され、女は唇を窄めたドスケベな顔で獣のような嬌声をひり出した。穴の奥で眠りながら横太に勃起した乳首を沈めた指先で刺激してやりながら、男は今一度腰を激しく振り乱す。

 

「ん゛お゛ぉ♥♥ おっおっおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥ お、おやめになってぇ♥ そんな、私、イッてしまいますわぁ♥♥ おちんぽ性処理委員――――斑鳩、イキますぅ!♥♥ イク、イク、イ゛ッ♥♥ グゥッ゛!!♥♥♥♥」

 

 すると、本性を顕にした淫乱爆乳JKの斑鳩は野太く肥えた雌声を張り上げながら、首根を反らしてチンポでイク。マンコから子宮に伝わる快楽物質。陥没乳首が気が狂う熱を電流のように脳髄へ弾けさせる。

 国立半蔵学院クラス委員長にして忍学生、さらに兼任【おちんぽ性処理委員】の斑鳩。華麗なる忍である斑鳩は制服を打ち捨て、冴えない中年オヤジと汗塗れのケダモノセックスを享受している真っ最中であった。

 

「お゛ぉぅ゛♥♥♥ ま、まだくる、まだ、くるのですか……お゛っお゛っお゛っ♥♥」

「あったりまえよ。今日は放課後までヤり尽くしてやるからなぁ、斑鳩ぁ!」

「そん、な゛♥♥ きょ、今日もではありませ……ん゛ほぉ゛♥♥♥ おっおっおっおっ――――ン゛ッオ゛ッ゛!♥♥♥♥」

 

 絶頂直後からチンポを再度深く捩じ込み、乳首を内側でコリコリとくすぐってやりながら快楽を押し付けてやれば、斑鳩はあっさりと喉を明け渡して一層汚らしい濁声で果ててしまった。

 部屋が小綺麗になりながら性臭が消えない原因は、全て彼女にあると言っても過言ではない。もっとも、責任転嫁と言えばそうとも言えてしまうだろうが。

 学園の優等生である斑鳩がなぜ男と不純な関係になり、あまつさえ【おちんぽ性処理委員】などという卑猥な役目に甘んじているのか。それは斑鳩が中年オヤジに心を奪われたから……ではない。

 斑鳩の心を奪ったのは男が手に入れた【催眠忍術アプリ】の権能によるものだ。

 

「んちゅっ♥ れろれろぉ……ちゅっ♥ ちゅぷ、ちゅぱっ♥」

 

 その力があれば、斑鳩のどエロい爆乳を揉みしだいてマンコとセックスしながら、飛び出した彼女の舌と舌を絡め合う下品で濃厚なディープキスを交わすことさえ容易いのだ。

 催眠の力があれば生真面目で融通が効かない斑鳩を、高嶺の花で爆乳は触れるどころか想像でヌくことしか叶わなかった斑鳩を、裏世界に隠れた忍という何とも唆られる付加価値を持った斑鳩を文字通り好き放題できる。

 いつ呼び出そうと咎められることはない。むしろ【おちんぽ性処理委員】などふざけた役職を与えたことで、彼女の方から男の性処理を買って出てくれるくらいだ。

 無論、それ以外でも男は斑鳩に様々な催眠を試した。あのムチムチの身体に競泳水着など着せて、滾るチンポで味わったことも一度や二度では済まない。

 

「はぁぁぁぁ……やっぱおまえは堪んねぇなぁ、斑鳩ッ!」

「はぉぉっ♥♥♥ あ、あぁ♥ き、気安く、呼ばないでくださいっ♥ 用務員様と私は、馴れ合いではなく、セックスをする関係っ♥♥ 気安く名前を、呼ばれたくは、な、イ゛ぃ゛♥♥♥ い、い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 だと言うのにこの淫乱JKと来たら、全くもって的外れな反応を返してくるのだから〝堪らない〟という他ない。用務員は彼女のエロさと間抜けさに感銘の吐息と勢いのある腰突きが止まらなかった。

 セックスまでしていながら、名前を呼ぶだけのことを未だに馴れ馴れしいと語る純情っぷりには笑いがこみ上げてくる。散々と調教された身体は快楽のスイッチである陥没乳首を筆頭に、一度チンポを受け入れれば無様下品によがり狂うようになっているというのに。

 

「あーあー。おまえのせいで俺の計画が台無しだっての」

 

 そんな恐ろしいまでに助平な斑鳩に男は不満を口にした。否、それを不満と呼称するには語弊があることを男自身がよく知っている。

 夢にまで見てヌき散らした爆乳JKを自在に操る術を手に入れ、念願叶ってセックスの奴隷と呼べるまで調教した男。既に用務員という立場を超えている彼は、その欲求を他の生徒へとぶつけるつもりしかなかった。彼の趣味であった女子生徒への観察から、目星を付けるまでもなく標的などいくらでも頭に思い浮かんだ。

 しかし、彼はそれをしなかった。できなかったのではなく、しなかったのだ。

 

「おら、こっちにケツ向けろ。俺に詫びながらセックスしやがれ!」

「はぁ、ひぃ♥ ご、ごめんなさい、ごめ……お゛ッほぉぉぉぉぉぉぉ♥♥♥♥」

 

 四つん這いにさせれば乳頭が引っ込んだ爆乳が床スレスレで揺れ、ムチムチのケツ肉を鷲掴みにしながら精液が溢れる膣口を割って割けば、染み一つない汗ばんだ背中を大きく反らして下品声をアクメをする。

 飽きれば他の生徒たちを催眠してやろうと考えていた用務員だったが、あまりに助平な忍にもっと弄んでやろうという気持ちしか湧いてこない。いくらセックスしても、斑鳩の身体をもっともっと味わってやろうという欲求が膨れ上がる。満足感と充実感を合わせた全能感、事を終えた後には猛烈な性欲と執着。

 毎日のように続く催眠調教の中で斑鳩のいやらしく助平な身体を知れば知るほど、用務員は彼女に感じる欲望が萎むどころか増していく。淫乱爆乳JK斑鳩をより強く、より激しく自分のモノにしてやろうという気持ちが溢れ出していった。

 

「あ?」

 

 そんな彼の心象に応えるように催眠アプリが通知を発した。チカチカと画面が光って音を鳴らす端末を手に取り、反応の物珍しさから斑鳩をバックで犯しながら画面を操作する。

 片手には斑鳩のデカケツを握り込み、彼女の下品な喘ぎ声をBGMにアプリを操作する用務員だったが、通知された内容にニヤリと気味の悪い笑みを浮かべた。

 

 アプリ通知の内容は単純明快――――所有者の欲求を餌にして催眠能力が【レベルアップ】をしたという告知だった。

 

「ウヒヒヒ! これでもっと可愛がってやれるなぁ……楽しみにしてろよ、斑鳩」

「んあっ♥ そ、そこっ、はぁ……お゛、お゛ぉ゛♥♥ ふぉぉぉぉぉぉーーーーッ!!♥♥♥♥」

 

 強力になった催眠アプリ。その力を堪能する計画を立てながら、男は斑鳩の身体に覆い被さり爆乳を掬い上げるように揉みしだいて、熱烈な催眠セックスに興じるのだった。

 

 

 別の日、自室に斑鳩を呼び出した用務員はその目に見えた〝変化〟に笑いがニヤニヤと止まらなかった。

 

「ウヒヒ、ヒヒヒヒッ!」

「……その気味の悪い笑い方は止めた方がよろしいと思いますが」

 

 斑鳩が露骨に引いた表情で指摘をしようと、男は全く気味の悪い笑い声を止める気配が見られない。

 それはそうだろう。今まで内面と声にしか現れていなかった自身の成果が、これほどハッキリ目に見えて喜ばない者はいない。苦労どころか幸運を享受して行っていた努力が身を結んだ……彼はそんな満足感に浸りながら声を発する。

 

「そんなことを言っていいのか? 今日は久しぶりに俺がおまえを【指導】してやろうっていうのに」

「指導? 私が用務員様に指導されることなどありません」

 

 毅然とした態度で応える斑鳩だが、催眠アプリの管理下にあることは相変わらず言葉の端々で聞き取れる。頭は助平で身体はムッチリとしたどエロいJKに用務員は言葉を返した。

 

「そうかぁ? 俺の目から見れば、おまえはたるみきってるぞ。忍失格の助平な身体が大変なことになってるじゃないか」

「その言葉、私への侮辱と受け取らせていただきます……何度でも言わせてもらいますが、用務員様に指導を受けるようなことは――――」

「なら、そのパツパツの制服を脱いで見せな」

「っ!♥」

 

 男の言葉にギクリと身体を硬直させる斑鳩。その身動ぎで、谷間がシャツを閉めるボタンの隙間から露出した胸部が『どったぷんっ♥』と波を打つように揺れ動いた。

 

「わ、かりました♥ 私の裸で潔白を証明できるのなら、お易い御用ですわ♥」

 

 自らの身体がどれだけ〝たるんで〟いるかなど、本人が一番理解しているはずだ。凛々しく受け答えをした斑鳩だが、その声色には羞恥と恐れがありありと乗せられている。

 パツパツの制服を脱ぎ捨てた斑鳩の身体は、忍らしからぬだらしのないものへと成り果てていた。

 

「うぅ……♥」

 

 恥ずかしげに俯いた赤面の眼下には、どっぷりでっぷりという表現と擬音が似つかわしい爆乳が飛び出していた。

 ムッチリと肉感が増した全体像は言わずもがな、クビレなどは減り張りが効いているからこそ目立つ――――ロケット型の爆乳おっぱい。

 元々から93というJKとは思えぬサイズだった爆乳は、臀部を含めて一回りは豊満になって手のひらに余る特大の重量だ。

 

「ウヒッ、マジで牛みたいに育ちやがった。乳輪もしっかり揉んでやった甲斐があったってもんだ」

 

 他の部位の追随を許さないロケット爆乳の中でも、目を引くのは陥没乳首を有した乳輪周りであろう。

 肌色と異なる鮮やかな桜色の乳輪は、その性質を明確に変化させていた。窪んで沈んだ乳首とは対照的に、乳輪は出っ張って膨らんだ見事なパフィーニップルだ。出っ張った乳輪に奥底まで沈んだ乳首は凄まじい凹凸であり、爆乳の中心にまるで一種の性器があるように見えた。

 

 これこそが催眠アプリの【レベルアップ】による成果。男の欲望に応えるように成長した催眠アプリは、対象の精神のみならず肉体にまで影響を及ぼすことが可能となった。

 しかし、無条件ではない。アプリが行うのはあくまで補助と増強であり、データを打ち込んで相手の身体を伸縮自在に変化させる、などという芸当は不可能だった。

 斑鳩の肉体変化は用務員の努力が齎した〝成果〟なのだ。ムチムチの女体は忍らしからぬものではあるが、雌豚の肉便器としては大正解で素晴らしい。

 何度もチンポをぶち込んだマンコは艶やかでフサフサの陰毛を生い茂らせて、陰裂が中身の具を『クパァ♥』と見せつけ、今か今かとセックスアピールをしている。

 パフィーニップルを擁した陥没乳首のロケット爆乳は、男がそれだけ斑鳩のおっぱいを弄んだからこそだ。

 総じて淫乱爆乳JKの名に恥じぬ転身を遂げた斑鳩に、男は更なる欲求を抱いた。今までの調教でこれだけの変化を得られたのだから、これから先は目に見えて〝それ以上〟があるということになる。それが斑鳩に性欲と執着を抱く用務員のモチベーションに繋がらないわけがない。

 

「ヒヒ、試してやるぞ斑鳩。おまえがどれだけ堕落しているかをなぁ」

 

 ムチ肉が助平な忍へと転身させた張本人がいけしゃあしゃあと宣い、裸で直立した斑鳩に指を立てて見せる。とてつもない減り張りがあってどこに触れても柔らかい感触を返すだろう雌の肌に、欲望を纏った男の指先が迫った。

 

「……お゛♥♥♥ お゛、お゛ぉ、お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥」

 

 狙いはもちろん、身体から最も飛び出し揺れながら淫猥な凹凸を抱えた爆乳の先頭である。先頭でありながら窪みを作った乳頭に指を入れると、パフィーニップルが迎え腰のように乳輪で指を包み込んだ。

 陥没乳首の穴自体も広がりを見せ、指一本では優に空きが生まれている。その癖、感度は身体の中で人一倍あり、目を剥いた斑鳩がピシッと直立させていた脚を開き、マン汁を垂れ流してオホ声を上げるくらいだ。

 

 ずぽっ♥ ずぷっ♥ ずぽっ♥ ずぷっ♥

 

「お゛ぅっ♥♥ ふぉ゛っ♥ お゛っお゛っ♥♥ ん゛お゛ぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥ ち、ちくびっ、ちくびでそんなことをしては、してはぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜ッッ!♥♥♥♥ お、おやめになってぇぇぇぇぇ♥♥ み、認めますっ♥ 斑鳩の身体は助平にたるんでいますわぁぁぁぁぁ〜〜〜〜♥♥」

 

 挿入しただけでその喘ぎようなのだが、指をチンポに見立てて左の窪みに抽挿してやれば、斑鳩は堪らず声を上げてもう片方の爆乳を『だぷんっ♥』『ぶるんっ♥』と先日以上に暴れさせながら、本気汁をムチムチの太股に滴らせる。

 たった十数秒指で乳首をピストンしてやっただけで、斑鳩は鼻の下と語彙を伸びに伸ばしてよがり狂った。

 

「やっぱりたるんでやがったか。今日は俺が組んだ特別なカリキュラムで徹底的に【教育】して、おまえに忍らしさを取り戻させてやる」

「は、はい♥ よろしく、お願いします……♥」

 

 催眠によって自作自演の【教育】に持ち込んだ用務員に対し、再びしっかりとした直立の姿勢になって律儀な返答を行う斑鳩。だが、その顔は何もしていないのに蕩けてだらしがなく、まるで男の教育を待ち侘びていたかのような態度に見えた。

 

「なんだぁ? クラスの優等生様が用務員ごときに指導されて、随分余裕な態度じゃないか」

「っ! そ、そのようなことはありません。気を引き締め、たるんだ私自身を必ず矯正するつもりです」

 

 けれど、と斑鳩は己の胸に芽生えた高鳴りのような動悸に少なからず動揺していた。今までにない――少なくとも彼女の認識では――特別授業で用務員の指導を受ける。そのことに何故か胸がドキリとしたのは事実だ。

 

(まさかこれは……いいえ、そのようなことはありえません。彼のような下劣な方に、私がそんな……心の迷いは弱さの証。忍として、この特別授業を乗り越えるだけですわ)

 

 素行などで悪い噂が絶えず、破廉恥で見るに堪えない中年オヤジだと思っていた男を前にしながら、斑鳩の心は不思議と嫌悪感を覚えてはいなかった。侮蔑や軽蔑といった見下した感情はなりを潜め、彼に呼び出されることを悪い気はしないとまで感じていたのだ。

 恋愛経験がない斑鳩はまさか、と思いつつもありえないと頭を振った。無論、それはありえない。斑鳩の感情や好感度にはあえて触れずにいたことで――――快楽による上下関係が無意識に刻まれている。それは恋愛感情などという生易しいものではなく、用務員もそのような関係になるつもりは毛頭ない。

 言うなれば〝所有物〟。斑鳩への性欲や執着の正体は、独善的な欲求に過ぎない。知らぬ間に身も心も犯され続ける斑鳩は、そんな巨大で醜悪な欲望に染め上げられていくのであった。

 

 

 用務員から斑鳩への【特別授業】は、その名の元にあらゆる措置が許される。たとえば体育館を独占し、斑鳩のたるんだ身体を引き締め直すという要請に誰もが逡巡することなく頷いてくれた。当然ながら、能力強化で侵食力が増した催眠による影響ではあろう。

 

「授業を始めるぞ斑鳩……ヒヒ!」

「は、はい♥」

 

 爆乳JKとマンツーマンで授業をするまでに至った男は最高に機嫌が良い。まして授業となれば、彼女に与える衣服は以前に増して著しく趣味が入ったものになる。

 

「ですが用務い……せ、先生♥ この格好は、その……♥」

「あ? 【体育】で〝体操着〟は何もおかしくないだろ?」

 

 体育の授業で体操着に着替える。何らおかしなことは口にしていない。斑鳩が恥ずかしげに身を捩り、ムチ肉が音を立てる箇所を手で必死に隠す卑猥な体操着でなければ、だが。

 膨らんだ乳輪が浮かぶ白い体操着に、マン筋が食い込むように浮かんでケツ肉もはみ出したブルマ姿。二の腕や太股はおろか、ノーパンノーブラのマンコやおっぱいはピッチリと張り付いて肉の線画が引かれ、尻などは前述の通り半分以上がブルマからハミケツしている。

 一昔前の体操着であってもここまで張り付いて肌を晒したものはないだろう。如何にセックスを経験して常識を改竄されていようと、斑鳩の羞恥は極めて常識的なものだった。

 

「へっ、あんなエロい忍装束を着てる癖に今さらだな。元はあれも生脚だったんだろう? なら気にすることねぇよなぁ?」

「それとこれとは話が違います♥ こんな破廉恥な衣装で、激しい運動をしたら……♥」

 

 色々なものが見えてしまう。裸を晒し身体を交わした関係の男を相手にそれこそ〝今さら〟ではあるが、着ていた衣服から偶発的に溢れ落ちるのは、また少し違った恥ずかしさがあるのだろう。

 

「ごちゃごちゃうるせぇ。指導される生徒が正式な服に文句か、あぁ?」

 

 そう言われると立場が弱い斑鳩は、ムッとした表情ながら引き下がる他ない……当然のことではあるが、その肉が溢れて零れる想定や彼女の羞恥に染まった言い訳も男の手のひらの上だ。

 

「本格的な授業の前に準備運動だ。やり方はそうだな――――――」

 

 準備運動なら基本的に任せればいいものだが、これは【特別授業】だ。一から十まで男の指示によって成り立ったとしても何ら不思議ではない。

 少なくともそう思い込まされている斑鳩に疑問はない。教えられたポーズを反復し、耳まで赤く羞恥に塗れた顔色で彼女は声を発した。

 

「じゅ、準備ができました♥」

「おーおー、クソみっともないポーズご苦労さん」

 

 改めてみっともないと言われると、させたのは貴方でしょうと〝理不尽な〟憤りを感じるが、斑鳩は教えを乞う立場であると理性を働かせ顎を引いてグッと堪えた。

 両脚をおっぴろげたポーズは命乞いの指導で行った【ガニ股腋見せ屈服ポーズ】に似たO字を股座に描いたガニ股だが、両手の位置が頭の後ろではなくそれぞれ全く別の場所にあった。

 右手は射干玉の髪の手前にピンッと揃えて立てられ、左手はブルマが喰い込む股間に添えられている。

 ガニ股を開いて敬礼をしながらマンコに左手を添える。なるほど、男の言うことが尤もな〝みっともないポーズ〟であろう。そうして下品で無様な姿勢を取った斑鳩は、真っ赤な顔で瞼を閉じて高々と宣言した。

 

「お、おまんこスクワット開始!!♥」

 

 ブルンッブルンッダプッダプッドッタプンッッ!♥

 

 宣言と同時に腰を落として両脚を上げ下げし、全力のスクワットを始めた斑鳩。当たり前の話ではあるが、ノーブラの体操着でそのようなことをすれば爆乳が暴れ牛のように制御不能な状態で揺れ動く。背後から見れば、ピッチリブルマを挟んで谷間を作ったデカケツもたわわに弾んでいるに違いない。

 

「おまんこ一回♥ おまんこ二回♥ おまんこ三回ッ!♥ 贅肉でたるんだ爆乳JKへのご指導に感謝しますッ!♥ はっ、ふっ、はっ!♥」

 

 さらに左手はスクワットの動きに合わせて擦り上げられ、ブルマの生地が喰い込んでハミ毛するほどオナニーに興じる。

 右手の敬礼は忍落第生に付き合ってくれる先生(用務員)への深い感謝。左手のオナニーは特別授業で怪我をしないようマンコを濡らす大事な手段。そして爆乳を弾ませたスクワットはムチ肉を揺らして燃焼させ、身体を解す準備運動。

 

「あっあっあっ♥ ご、ご指導に、かんしゃしま、すっ♥ っ〜〜〜〜〜〜〜♥♥」

 

 おまんこスクワットの正体は事前の準備と感謝の念を同時に行う、見た目は非常に間抜けで卑猥な運動だった。

 生地が喰い込んだ秘部は愛液を溢れさせて『ぐちゅぐちゅ♥』と音を立てている。そこに上下運動が合わさって爆乳が痛いくらいに暴れるものだから、卑猥と無様が混ざり合っていると言ってもおかしくはない。

 恥ずかしいだけでなくしっかりとマンコも感じている。斑鳩は唇を噛んで必死に絶頂を我慢した。

 

「〜〜〜〜〜〜〜っ!♥♥♥ イク、イキますっ♥♥ おまんこイクゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥」

 

 しかし空気に打たれた爆乳も相まってか、快楽を我慢したおかしな表情はあっという間に崩壊し、体育館に反響する宣言と共にイキ潮を噴射した斑鳩が絶頂した。

 特別授業開始前から汗と愛液が溢れる激しい準備運動を終えたところで、本格的な体育の教育――――本番さながらのセックス運動の時間が始まった。

 

「そら! セックスで肥えた贅肉はセックスで叩き落とせ!」

「はひぃっ♥ うごっ、うごきますっ♥ お、おちんぽ動いて、私も動いてぇ♥♥ はぁ、はぁ……おっ、おほっ♥ おっおっおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥」

 

 セックスは元々激しい運動の一面を持ち合わせているが、特別授業でのセックスとあらばそれ以上は必要だ。

 用務員が斑鳩の両脚を掴んで身体で挟み、両手で這い蹲った彼女に体育館の外周を歩かせながらセックスをする押し車。

 セックスで肥えた肉はセックスで削ぎ落とす。一見して矛盾した行動だが、男からすれば何ら問題はない。斑鳩に付いたムチ肉は無駄なのではなく雌に必要不可欠なもの。この運動によって、彼女の身体は雌豚としてたるみのないいやらしいものになる。

 

「はぁぁぁぁぁーん♥♥♥ あ、おぉっ♥♥ い、いつもより奥、奥に来て、います♥ 子宮に、グリグリきてぇぇぇぇ♥♥ わたくしも、腰が動いて、イ、グォ゛♥♥♥♥」

 

 催眠アプリが肉体への影響を強めるのなら、使用者である男が欲望の限り斑鳩を弄べばより理想の肉体へと近づけることができるはず。

 斑鳩の片脚を持ち上げて交差するように挿入し、いつも以上に子宮深くまで感じさせて彼女に濁った獣声をひり出させ、そのアヘ顔を見下ろす立ち松葉で男はほくそ笑んだ。

 

「んふんんんっ!♥ ふわっ、あうっ!♥ くぅっ……あんっ!♥ も、もっとゆっくり……奥まで届いてぇ……ひぃ、ひぃっ、うひぃぃぃぃぃ!♥♥♥♥」

 

 騎乗した斑鳩がチンポを挿入して身体を振り回すように回転する御所車。ロケットおっぱいがその名の通り長く伸び、靡く様に男は精を解き放った。その満足感の中には、もっともっと大きく淫らにしてやるという感情が綯い交ぜになっていたのは言うまでもないことだった。

 

 

 激しい運動の次は【音楽】の授業だと言って音楽室の扉を開いた。無論、特別授業と言えば先生や生徒たちは快く音楽室を明け渡し、円滑に進む移動教室や自分たちを優遇する人間に用務員は自尊心を満たされた様子だ。

 もっとも、斑鳩に対しての特別授業を思えばそのような美酒は薄味にも程がある。汗をかいた体操着を袋に押し込んで着替えさせ、音楽の授業に相応しい格好でステージを模した音楽室の段差の上に登らせた。

 

「いいぞぉ斑鳩。音を肌で感じることは、音楽で一番大切なことだからなぁ。ヒヒ、ニヒヒヒヒヒ!」

「〜〜〜〜〜〜〜っ♥」

 

 肌の露出は激しいどころか、裸当然の格好に斑鳩は身悶えを我慢するだけでいっぱいっぱいのようだ。

 首を回ってクロスする形で通ったセクシーなマイクロテディ。黒い水着は、その生地があまりに小さく初見では紐のランジェリーに見えてしまいかねない。ビッチ紛いの水着は斑鳩のパフィーニップルと剛毛を隠し通すことができず、いっそ着ていない方がマシな恥辱の衣装と化していた。

 ずっしりとした乳房を乗せた水着は乳輪を惜しげもなく晒し、陥没した乳首も喰い込みによってハッキリと形を浮かばせてしまっている。音楽どころか水泳の授業でも用いらない水着は、着ただけで『私は変態の痴女です』と触れて回っているようなものだ。

 

「それじゃあ音楽の授業、スタートだ。この授業は忍復帰に必要な〝語録〟をしっかりと叩き込んでやるから、おまえの助平な頭と口に刻み込めよ、ヒヒヒヒ!」

「よ、よろしくお願いします、先生……!」

 

 丁寧に頭を下げるだけでロケットおっぱいが真下に飛び、並大抵の男ならば身動きが取れず視線を釘付けにしてしまう凄まじい絵だが……用務員の欲求はそれに見慣れはせずとも満足はしない。

 体育の授業は実践的教育から男側の動きを大きく取り入れていたが、今回は〝次〟に繋がる物として斑鳩の行動を重要視した授業だ。

 

「お゛に゛ょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 たとえばガニ股開きでおっぴろげた股間に両手で電マを押し当て、奇声を上げてイキ潮を噴き上げる……これは授業の本題ではない。

 斑鳩が目を剥き鼻の下を伸ばして電マの刺激に絶頂の本気汁をぶちまける光景は、大変に淫らで雄の根に響く充実した光景だ。が、音楽の授業というのならもう少し〝声〟に工夫が必要ではないだろうか。

 

「斑鳩、教えられた通りにやれって言ったろうが! 啼くことしか脳がない雌の癖に声まで出せなくなったか、あぁ?」

「おっ、ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ♥♥♥ も、申し訳、ございませんっ♥ い、斑鳩、い、イキ、ますっ!!♥♥♥♥」

 

 ブシュッ、ブシュッと振動する電マに愛液をぶちまけ、四散させる鈍い音を立てながら斑鳩が表情を引き締め直した。もっとも、散々調教された快楽に弱い秘所へ自ら極大振動する電動マッサージ器を押し付けている事実は一切変わらない。歯茎を見せつけ鼻の穴を広げたおかしな顔を真面目とは呼べず、卑猥で変態的な表情の斑鳩が大声を発した。

 

「……ふぁ……ファックミー・プリーズ!♥」

 

 それは大分意味がおかしく、斑鳩がまず口にしない言葉だった。

 

「ファックミー、オーケー!♥ イエスイエス、カモーン!♥ おまんこまんこ、マン汁オナニーでびっしょびしょ!♥」

 

 ガクガクヘコヘコと痙攣する腰や脚の動きに合わせるように、真っ赤な頬をさらに染め上げて斑鳩が叫ぶ。自身が口にした言葉の意味を理解していなければできない表情に、男は煩悩の発散を恍惚とした顔で顕にした。

 

「あっふっ♥ まんこクリクリ、クリトリス♥ マン汁垂れて陰毛ダダ濡れ♥ お゛ぉっ♥ ケツ穴ファックOKですわ♥ おまんこ♥ アナル♥ 陥没パフィーおっぱい♥ 私は忍失格肉便器♥ オールフリータイムでお゛っう゛ォ゛♥♥ お使いくださいっ♥♥♥」

 

 それほどまでに〝歌う〟斑鳩の姿はいやらしい。股間に電マを押し当て続けながら、一度で覚えた言葉を余すことなく使う彼女はやはり才覚に溢れた女だ。

 

「いいぞぉ。かなり良くなってきてやがる……けど、他にも教えてやったもんがあるだろ? それとも何か、お嬢様には忍の言葉はちょっと難しすぎたか?」

 

 いいや、まだ足りない。余すことなく、というと語弊が生じてしまうだろう。男の欲望はどれだけ詰め込もうと満たされず、膨れ上がった結果が今なのだ。

 

「そ、そんな……♥」

 

 ただでさえ気が狂いそうになる快感を与えられているのに、みっともない声で汚い言葉を吐き出しているのに、この授業を乗り越えるにはまだ先が必要なのかと斑鳩の頭に絶望が過ぎった。

 

「わ、わかりました♥ 私は必ず、忍として再起いたします♥ そのためにも……っ!」

 

 しかし、諦めることはできない。斑鳩は忍なのだから。このようにたるんだ自分を鍛え直すためにも、用務員の言うことには従う。それがどれだけ恥ずかしいことでも、屈辱的なことでも。なぜ彼に従えば忍の心得を取り戻せるのかと、そんな当然の疑問が浮かばない催眠お間抜け忍の斑鳩は決意表明を新たに【音楽】の授業を続けた。

 

「おほっ、や……その……や、やっべこれ!♥ これやべっ♥ 電マ効くわあぁぁぁぁぁぁ!♥ これすげっ、あひっ!♥ イク、またイグッ!♥♥ うひっ♥ うっほほ〜〜〜〜♥♥」

 

 それでも多少の躊躇いは見て取れたが、立派な忍に戻りたい彼女の理念は本物だ。用務員が教えた【忍に必要な言葉】を実践し、令嬢のように丁寧で流麗だった口調を下品で下劣で低俗な言葉に擬態させた。

 本能的に出てしまった野太い嬌声と違い、羞恥の色がくっきりと滲んだ下品語録は斑鳩だからこそ堪らないものがある。催眠の力があるとはいえ、斑鳩がここまで落ちぶれた姿に男も手を貸したくなる。

 

「ウヒヒ、段々と立派な忍になってるじゃねぇか。おらおら! もっと声出してイけや!!」

「う゛お゛ッほお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!?♥♥♥♥」

 

 自分の手で加減をしていた電マを奪い取られ、激しく押し付けられた斑鳩がゴリラもかくやという野太い嬌声を張り上げた。

 斑鳩の弱い部分を本人以上に知り尽くしている彼の電マ捌きによって、斑鳩の膣が絶頂へと引き上げられて止まらない。膣口、陰核、下腹部から子宮へのポルチオ絶頂。数々の刺激に斑鳩が目を反転させ、鼻から幾度となく水飛沫を噴射してイキ果てる。

 だが彼女は動いた。元来から鍛え上げた忍としての力か、あるいはその信念が折れることを選ばせなかったのか。斑鳩はマイクロミニの水着をズラして陥没乳首に指を出し入れしだした。

 

「いひぃ!!♥♥♥ 乳首やべえ、すぐイくぞこれぇ!♥♥ おひょ、指でほじんの止まんねぇわ!♥ お゛ぉ゛ぉ゛ぉお!♥♥ 指チンポピストン上がるわぁぁぁ!♥♥♥ ヤバッ、マジでイク♥♥ マンコの奥より敏感なのヤバい♥ な、なんでこんな……うひっ、うほっ♥♥ ん゛イ゛ィ゛ィ゛♥♥♥♥」

 

 立派な決意で卑猥な行動をしてしまう間抜けな忍は、教師と偽った男にせせら笑いで見守られながら授業を続行する。

 斑鳩の肉体と精神は、短い間で着実に男の欲望を具現化するように生まれ変わりつつあった。理解ができないまま淫乱な忍に成り果てる彼女の表情は、助平な本性を剥き出しにしたアヘ顔だった。

 

 

 

「いよいよ忍の本質に関わる訓練だ。ここまでよく着いてこれたな、褒めてやる」

「あ、ありがとう、ございます……っ♥」

 

 いけしゃあしゃあと上から目線で斑鳩を褒める男の魔の手は、遂に学園の裏側である忍教室にまで及んでいた。

 

「はぁ、はぅ……ううっ♥」

 

 施設を快く借りることが出来た男は、彼の言う〝忍の本質〟に迫る特別授業を始めるつもりなのだ。幾つもの授業で身体と心を辱められた斑鳩だが、この授業でも始まる前から身体を責め立てられている。

 斑鳩が身悶えしているのは恥ずかしいからという〝だけ〟ではない。無論、羞恥の感情もあるのだろう――――全裸網タイツなどという常軌を逸した格好を恥ずかしがらない女はそういない。

 

「その楔帷子は特別性でな。優れた忍しかちゃんと着ることができない仕組みになってる。未熟なやつは着ているだけで苦しいはずだが……おまえはどうかな」

 

 マス目状に肌へと喰い込んだ網タイツ。ムチムチの身体が加工されたようで、特に乳輪は食い込みが激しくそれだけでよがり狂う刺激が襲いかかる。パフィーニップルの乳輪や巨尻の肉が網目でギチギチと音を立てている。先ほどから斑鳩が身悶えしているのは、着ているだけで鋭い刺激を伴う全身の網タイツが原因だった。

 

「っ!?♥ え、ええ!♥ 忍の正当な装束というのなら、私が着こなせないはずがありません!♥」

 

 しかし、その網タイツを用務員が【鎖帷子】と言い張ってしまえば、それは斑鳩の脳内で正式な忍装束に変換され、これを着て苦しんで喘ぐのは未熟なものだと思い込む。

 高々と宣言しながらモジモジと身悶えする全身網タイツの変態女は滑稽だ。自分が育てたいやらしい裸身にタイツが喰い込み、女体のボンレスハムと化した彼女は舌なめずりをしてしまうほど魅力的だ。

 

「なら早速始めるぞ。前にも言ったが、忍者足るもの捕まった時の色責めに対する訓練は欠かせねぇ」

「はい。明確な意思を以て相手に命乞いをし、降伏を認めてもらうことが大切です♥」

 

 忍の常識とばかりに胸を張る斑鳩。敵を騙す以外の目的で、あのような卑猥でふざけた降伏を行う忍がこの世のどこにいるのかはわからない。その理解不能な変態忍者を生み出そうとしているのが、斑鳩を指導する男なのだからわかるはずもない。

 

「ああそうだ。だがな、今回のは前みたいなお遊びの【指導】じゃねぇ。本格的な【授業】だ。おまえの命乞いが失敗して、降伏が認められなかった時は全てが台無しになると思え」

 

 男の脅し文句に生真面目な斑鳩がゴクリと息を呑む。自分の言葉を信じ切る淫乱爆乳JKのボンレスハムを思う存分に視姦しながら、男は自らが有能な教育者だという振る舞いで言葉を重ねた。

 

「今までの授業で習ったことを反復して、自分で考えられるだけの降伏宣言をしろ。それで俺のモノを勃起させられたら、命乞いの部分は合格だ」

「私の降伏で先生のおちんぽをイライラバキバキ勃起させる……わかりました。忍の極意、こなしてみせましょう♥」

「ヒヒ、マジでわかってきたじゃねぇか」

 

 本格的な訓練を前に、本格的に染まってきた斑鳩に男の笑いは下卑たものになる。催眠アプリの力を手に入れる前から、彼女に向けていたものと何ら変わらない、醜悪な欲求だ。

 忍たるもの覚悟がなければ生きる価値がない。敵を前にして一時は屈することも、時には必要となる。斑鳩はその心得を胸に秘め、萎えたチンポを眼下に収めた鋭い視線が見えなくなるまで頭を下げた。

 

「大変申し訳ございませんでした♥」

 

 ムチムチの身体を畳み込み、射干玉の髪を床に擦り付けるように頭を下げる。指先は三つ指を描いて添えられ、相手を迎え入れる正当な形だ。

 日本古来から伝わる屈服服従の意味が込められた、相手に全ての権利を明け渡す絶対の姿勢、いわゆる土下座である。高々一介の用務員を相手にしながら、忍の斑鳩が何の躊躇いもなく全裸もどきの格好で土下座をした。

 

「私、ドスケベ淫乱ロケット爆乳JKの斑鳩は、全武装を解除して投降します♥ クソザコ忍術しか使えない私は、脳みそに行き渡る栄養を全ておっぱいに注ぎ込んでしまい、力量の差も理解できない無能忍者です♥ 一度逆らわないと理解ができない馬鹿マンコの私が見せる最大忍法、助平土下座でどうかこの場をお納めくださいっ♥」

 

 訓練とはいえこれほどの言葉が次々に出てくるのは〝本物〟だ。土下座で潰れた爆乳が横から飛び出し、それを受け止める網タイツがミチミチミチッと悲鳴を上げている。巨尻は頭を垂れる中で一番高く掲げられ『フリッフリッ♥』と媚を売って振り乱れている。

 チラリとチンポの具合を見上げる姿など、怯えて媚を売る敗北忍者に相応しい仕草だ。男も思わず勃起しそうになったが、そこは直の刺激がない分しっかりと耐える。なぜなら、耐えれば耐えるだけ斑鳩の命乞いは段違いなものになるのだから。

 

「服従忍法♥ おまんこ腰振りダンス♥ ほっほっほっ♥ 続けて、ケツ振りダンス♥ フリフリ〜、ふりふり〜♥ デカケツふりふり〜♥」

 

 不自由で無様な水平開脚【ガニ股腋見せ屈服ポーズ】になった斑鳩は、催眠当初と比べ物にならない気張った高速腰ヘコダンスで網目から飛び出した剛毛をたなびかせ、そこから身体を反転させて中腰で巨尻を突き出し左右に振って間抜けな掛け声を入れる。

 腰ヘコとケツ振りで行う服従忍法。独創性のある命乞い用の忍術は実に無様で、彼女の股間から本気の汁が滴っているのも素晴らしい。

 

「おまん降参!♥ 敗北まんこおっぴろげ!♥」

 

 クパァ♥

 

「ご覧下さい♥ 私の敗北まんこはいつでもおちんぽファックミー♥ フリーレイプのために鎖帷子も股間は大穴仕様♥ 敗北前提の忍装束♥ マンコとケツ穴は大勝利おペニス様をお待ちしていますわ♥」

 

 ガニ股でマンコを指でかっぴらき、本気汁が滴り落ちる卑猥な淫壺を見せつけて降参アピールを激しくする。

 

「へっへっへっ♥ くん、きゅ~ん♥ 変態忍者、メス犬斑鳩は降参だわん♥ 服従のメス犬ポーズでお許しマンコ〜♥」

 

 遂には人間の振る舞いを止め、仰向けで腹を見せつけ犬の『チンチン』ポーズを取ったメス犬敗北股開きでチン媚びを最大にする。あの斑鳩が犬の真似をして拳を握り、ロケットおっぱいのサイズと比較するように胸の横に添えた光景は彼女を調教してきた用務員をして垂涎物だ。

 

「ヒヒ、ヒヒヒヒ! どこでそんなもの習ってきたぁ?」

「わんわんっ♥ 全て用務員様のおかげですわんっ♥ ――――お゛ッほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♥♥♥♥」

 

 当然ながら我慢の限界だった。あまりにドスケベな催眠淫忍の斑鳩に向かって覆い被さった中年オヤジが、その肉棒を渾身の力で膣へと叩きつける。尻肉が重圧に負けて網目に何段もの肉の層を作り、淫靡な笑みで媚びていた斑鳩の顔は挿入絶頂のアヘ顔に変わる。

 

「ウヒヒ、そうだぞ斑鳩ぁ。立派な忍になりたかったら俺に従え! それと命乞いは合格だ! こんな変態忍を前にしたら、どんな兵士だろうとイチコロだ! こんな風に腰振ってレイプしちまうぜ! うひ、ウヒヒヒ!!」

「お゛っ♥ お゛ぉッ♥♥ ン゛ッオホォォォォォォォ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 嬉しいと言わんばかりに野太い声を張り上げる斑鳩。神聖な忍の学び舎でチンポと繋がるセックスに、斑鳩は顔を猿よりしまりのない蕩けたものにしてよがり狂う。

 

「いいぜぇ〜。おまえのエッロいこの乳首、もっともっと変態的にして、催眠なしでもよがり狂って俺無しじゃ生きられないようにしてやるぜ!」

「ン゛ホッ♥♥ ヤバッ♥ 乳首、じゅぼじゅぼよわ……お゛ッう゛♥♥ う゛ひぃ♥ くひっ、ん゛お゛ひょおぉぉぉっ♥♥♥♥ イグッ、イグッ、イグゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 じっくりねっとり、けれど大胆で変態的に。忍の特別授業はまだまだ続く。斑鳩の専属教師である彼は、彼女ムチムチドスケベ爆乳ボディを味わい尽くしてなどいない。どこまでだって、男は欲望に呑まれていくことを選んだのだから。

 

 

「皆様、この度は【全校集会】にお集まりいただき、誠にありがとうございます」

 

 斑鳩が威風堂々たる姿で広間のステージに立って告げる。学校の敷地をふんだんに使い、そこから誰しもが見える位置に斑鳩は立っていた。

 全校集会と言ったが、国立半蔵学院の生徒総数には到底満たない人数だ。それは教師陣を入れても変わりはないが、全校生徒の半分程度であろうと凄まじい人数であることに違いはない。

 ましてそれが、虚ろな目をした女生徒ばかりであれば尚更だ。上記の光景に訂正する部分があるとすれば、女子生徒ばかりではなく女子生徒と女教師〝しか〟いないのだ。

 

「今日この日を以て、この学園は生まれ変わります。あの方の手で、より素晴らしき未来に向かって進むことができるのです」

 

 そして登壇した斑鳩の様子も彼女たちに負けず劣らずおかしなものだった。誰かに心酔しきったうっとりとした顔は、見る者が見れば〝淫ら〟だと感じてしまう。風紀に厳しいあの斑鳩が、だ。

 

「私は既に生まれ変わりました。一時はあの方を見下し、蔑み、不当に排斥しようとした私を熱心な【指導】で矯正していただいたのです」

 

 演説が続く。あるいは一人芝居なのかもしれない。彼女を見上げる女たちの目はひたすら虚ろで、彼女の言葉を聞いているとは思えなかった。

 

「今、私の本当の姿をお見せします――――忍・転身♥」

 

 斑鳩が大仰に放り投げた巻物が乱回転しながら開き、中に書き記された忍転身の術式を展開して彼女の身体を包み込む。

 忍は裏の世界に存在する秘めたる者。このような場で披露するべき姿ではない。が、生まれ変わる学園の中でそのような古い体制は無意味なのだ。

 光に包まれた斑鳩の姿は、制服とは全く別の【忍装束】へと転身した。

 白を基調とした衣服……から丸出しで飛び出した超爆乳のロケットおっぱい。

 黒タイツを隠すスカート……を取り払った剛毛マンコ丸見えノーパンパンストの変質者スタイル。

 凛々しく美貌溢れる顔面……を不細工に歪ませる三方向からの鼻フック。

 

「転身、完了♥ おちんぽ大好きドスケベおっぱい忍者斑鳩、ここに参上♥」

 

 美しい忍装束を卑猥に改造したものを身につけた斑鳩は、鼻フックで歪んだ顔を誇るようにガニ股腋見せポージングを取った。淫猥な肩書きをさらりと言ってのけた彼女は、大事な宣言のために堂々と腰を振って言葉を続ける。

 

「これが学園の正当な衣装♥ 各々の魅力に合わせて、あの方がデザインしてくださる制服♥ 私はどんな時でも無様降伏♥ 鼻フックでこんなにもブッサイクでやっべぇ顔になっても、持ち前の助平な身体でカバーします♥ どれほどの難敵であろうと、私のドスケベおまんこ忍術で見事命乞いしてみせましょう♥ そして、私のおっぱいは――――」

 

 恥ずかしいという次元ではない言葉を吐き続け、いよいよその目立ちに目立った乳房に触れようとしたその時、ズシンズシンと響きだけで傲慢さを感じさせる足音が斑鳩の背後から訪れ、彼女の爆乳を鷲掴みにした。

 

「くひぃぃぃぃっ!?♥♥♥」

 

 それだけで大層な快感だったのだろう。むぎゅうと鷲掴みにあった爆乳は恐ろしいほど指を深く咥え込み、斑鳩はかっぴらいた鼻の穴とパンスト内でびっしり生い茂った剛毛から汁を噴き出し軽イキする。

 

「俺のおかげで立派に育ったんだよなぁ、斑鳩」

 

 遅れてやってきた男は、斑鳩が最高の淫乱体質になったことを喜んで憚らずニヤニヤと笑って乳房を揉む。

 さらに教師された催眠アプリの力で学園中の女生徒と教師を並べた圧巻、壮観な光景を目の前にしながら、斑鳩への執着は相変わらずのようだ。揉みしだいたおっぱいは特に、彼の欲望を本当の意味で表していた。

 

「はいぃ♥ 〝ご主人様〟のお力添えがあって、私は上から115!♥ 60!♥ 100!♥ の助平なことしか頭にない淫乱忍者に相応しいお身体になりましたわ♥」

 

 エロい身体をよりエロく。単純明快で汚れ切った欲望を一身に受け止めた斑鳩の身体は、ムチムチ超爆乳JKのものとなった。

 もはや忍とは呼べないそれを斑鳩は誇るようにして向ける。M字に股を開いたエロ蹲踞をマスターした彼女は、胸先端の大部分を占拠して膨らんだピンク色の巨大乳輪をご主人様と呼んだ用務員へと向けた。

 115のドスケベカップの全体図は見るだけで射精してしまう迫力を持つが、何よりも乳輪と乳首が凄まじい。凹凸が激しくなりすぎた巨大すぎるパフィーニップルと陥没乳首は、指では既に満足できなくなっている。

 

「さあご主人様♥ 私のドデカパイにヤッベェチンポをぶち込んでくださいませ♥ 私の乳マンコにザーメンたくさんぶちまけてぇ♥」

 

 つまり望むものはただ一つ――――重厚で肉厚な左の乳壺をチンポが突き穿つ。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 快楽スイッチである陥没乳首を亀頭が押し潰す。竿はいやらしく育ったパフィーニップルの乳輪が受け入れ、男のチンポは乳の窪みに完璧な挿入を果たしていた。

 どこより大きく敏感な陥没乳首をチンポで犯される。衝撃が強すぎて絶頂の声を上げる暇すらなく、斑鳩が白目のアヘ顔を仰け反らせてパンストを突き破る勢いでイキ潮をぶちまけた。

 

「〜〜〜ッべぇ〜〜〜〜♥♥♥♥ ちんぽ深ぁ♥ デカマラ深っけぇ♥♥ 乳首の穴にちんぽハマってイくぅぅぅぅぅぅ♥♥♥♥」

 

 実質的なニプルファックの快楽で涙と鼻水を垂れ流し、涎と愛液をぶちまけるアヘ顔忍者が自ら乳を動かしてチンポを奉仕する。

 

「だしてぇ♥♥ 乳穴チンポケースに濃厚ザーメンどぴゅどぴゅしへぇぇぇぇぇぇ♥♥♥♥ 淫乱忍者学園設立のお祝い、斑鳩のドスケベ凸凹おマンコに注いでくださいませぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 ドピュルッ♥ ドプッドプッドプッドプッ♥ ドビブビュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥

 

「ン゛ッオ゛ォ゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 ――――これより少し先の未来、この学園は斑鳩のような淫乱体質な生徒を全国へと排出するマンモス変態高校に変わることになる。

 その未来に辿り着いた時、乳首の穴に中出しされ、陥没乳首のパフィーニップルから精液を溢れさせる変態爆乳JK斑鳩は催眠を受けて事実を知り得ぬままなのか、それとも心の芯まで男に染め上げられてしまうのか。

 

 それは未だ先の物語。今は欲に染め上げられた爆乳美少女がよがり狂う、それだけの物語である。

 



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Shadowverse
アリサ、他キャラ多数(カードバトル、カード化、異種姦、洗脳、触手・前編)


丁寧に書くとナチュラルに分裂するようになっててこれ短編の誓い全く意味ないな?

ということで予告通り、シャドウバースでカードバトル!いやぁずっとやってみたかったんですよ。だってバトル中にエロいことされたり召喚して現れたカードに直接何かされたりって誰でも考えるでしょう。

そういう感じで今回は実質合作、ムマ・N氏の著作『快楽に堕ちるメス達』の『快楽を司るもの』から設定、キャラなどをお借りしています。一応こっちでも完結した作りにしていますがというかするのが当然の義務ですが、それはそれとして読んでほしい(直球)。私よりキャラや作品の取り扱い範囲広いです。おめぇが偏りすぎなんだよってのはまあそうね!!あと上記のは私がリクエストしたやつです!もう最高でした。だからこれ書いちゃったんですねぇ……。
プロット作成も手伝ってもらったこの1作。まだ前編ですがとても楽しいです。では、どうぞ!





 

 静寂。人の声が薄く、獣の声さえ響かない。

 それは平穏だからではなく、ましてや穏やかだから、ということでもない――――不穏、不気味。そういった表現が似合う世界で、エルフの少女は眉根を顰めて足を踏みしめた。

 

「ここ……一体、何の世界なんだろう」

 

 赤いリボンが特徴として結ばれた金色の髪。エルフ特有の長い耳に、十二分に目を引く可憐な容姿。衣服は軽装かつ薄目のものだが、それを卑しいと感じさせない純粋さが彼女にはあった。

 

「とにかく、みんなを探さなきゃ! 一緒にこの世界に来てるはずだもん!」

 

 言い聞かせるように、異様な静寂を振り払うように頷き声を発する少女。

 彼女の名はアリサ。かつて世界の管理者を名乗る『安寧』のネクサスの力により己の世界を静止させられ、ネクサスの素体に使われた自身の親友を救うため、各々の目的を持った仲間たちと世界を渡る勇敢な少女である。

 紆余曲折があったものの、仲間たちと共に様々な世界の危機、そして新たな管理者とも対峙してきたアリサ。そうして辿り着いたのが、この不穏なる静寂の世界。

 人が住んでいると思える、或いは思うことができる住居空間。それは統一性こそ感じられないものの、どこか〝普通〟を感じさせる不思議な街並み――――まるで、街を存在させること以外に興味(・・)というものを感じさせないかのような。

 

「うぅ……ちょ、ちょっと怖いかも」

 

 人っ子一人おらず、街を見つけて散策しても同じこと。さしものアリサも、あまりの光景に身震いを起こしてしまっていた。

 最低限のもの以外は必要ないと言わんばかりの空虚な世界――――だからこそアリサは気がつけない。

 

 この世界が『静寂』から解き放たれし自分たちの世界であることを。その『静寂』を引き起こした宿敵は、既にとある管理者(・・・)の手に堕ちてしまっているということ。

 

『きゃぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥』

「え……?」

 

 そして、新たな犠牲者(・・・)の声が遂にアリサへと届いた。不穏なる静寂の世界によく響き渡る嬌声(・・)

 

「ルナちゃん!?」

 

 アリサが聞き違えることはありえない。それは声色こそ普段のものではないが、子供らしい声高な質はアリサの仲間の一人、幼き少女、ルナの悲鳴だった。

 共に同じ世界に転移し、幼いながらもアリサが認める力の持ち主。そんな少女の悲鳴にアリサは血相を変えて走り出した。

 仲間の危機を、否、誰であってもアリサは助けの声を放っておけない。彼女はそういう資質の持ち主であり、突き抜けた優しさを持つ少女――――故に、アリサは最後(・・)に回されたのだ。わざわざ会いに行かずとも、勝手に現れてくれる(・・・・・・・・・)、と。

 

「ルナちゃん!!」

 

 事実、アリサは悲鳴の元へ一直線で辿り着いた――――とある姿勢(・・・・・)で男に敗北したルナが、光に吸い込まれるその瞬間に。

 

「ぁ……」

 

 か細い、絶望的な声。男の手に光が収束し、ルナだったもの(・・・・・・・)が1枚の(カード)となる光景。

また(・・)目の前で、自分の大事な友達が消えた。そのトラウマのような絶望に――――しかし今のアリサは止まらない。

 目の前で消えたルナ。その元凶が眼前にいるというのなら、今すぐ問い詰めるまでだとアリサは男に向けて弓を構えて声を発した。

 

「あなた、ルナちゃんを……どう、し……?」

 

 だが、勇ましい声が困惑に彩られるのにそう時間はかからなかった。怒りの表情を顕にしていたアリサが、男とその周り(・・・・)を冷静に俯瞰し、怒りさえ一度は困惑に変えざるを得なかった。

 

「来たな……アリサ」

「っ!?」

 

 次は――――恐怖(・・)。漠然とした恐怖だ。

 細身で全身を黒いジャケットで覆った青年。様々な人間を目にしてきたアリサからすれば、まだ目立たないと言える容姿の男。

 けれど、アリサは恐れてしまった。青年がアリサの名前を言い当てたこともある。それ以上に、彼女は青年の瞳に映る光を恐れた。それは、今まで相対した数ある者たちの中で、もっとも邪悪(・・)だとアリサの本能が告げていたからだ。

 ある意味では、アリサの性質、アリサという少女のあり方と対極で相反する青年だからこそ、彼女はそれを感じ取った。それでも恐れずに一歩前へと踏み出せることこそ、アリサの強さを示していると言えるだろう。

 

「あなたは誰!? それに、その人たちは……!」

「ん? ……ああ、これ(・・)のことか」

 

 弓を番えられ、突きつけられているというのに青年は全く動揺した様子を見せず、それどころか己が座る少女(・・)これ(・・)呼ばわりし、あまつさえ座り直すことで体重の負荷を加速させた。

 

「あぁん♡ わたくしの美はご主人様の椅子でこそ輝く♡」

 

 しかし、椅子になった少女『カシオペア』は怒り狂うどころか、青年をご主人様と呼び、彼の椅子になっていることが誇らしいと肌を大胆に露出させるだけある美の塊の女体を、四つん這いでしっかりと椅子にしながら淫靡にくねらせる。

 本来のカシオペアは気品に溢れながら高飛車。豪奢な椅子に自らが座ることを当然とする少女。今はその片鱗すら見られず、椅子以外(・・・・)の少女たちも、青年に心酔した様子で女体を彼の細身に絡ませている。

 

「我が刃は主人と踊るために♡」

「快楽をあげる……受け取って♡」

「ご主人様のモノなら、熱いのも好き♡」

「この心は、ご主人様のために♡」

「ヴァンピィちゃんはぁ、ご主人様のけんぞくぅ♡」

「私は、ご主人様に狂う……メス奴隷♡」

「天地は皆無、ご主人様とボクだけに♡」

 

 『メリッサ』『オズの大魔女』『フィルレイン』『エンネア』『ヴァンピィ』『ラミナ』『リーシェナ』――――それらの美女、美少女たちが全て求愛の如く目を潤ませ、青年への忠誠を誓っていた。

 それは正しくハーレム(・・・・)と言うべきもの。アリサが嫌悪より先に困惑が浮かぶほど清々しい光景。

 

「これは、俺の(カード)だ」

 

 しかし、青年はさして喜びを見出していない。当たり前(・・・・)飽きた(・・・)とばかりに右手を掲げ、少女たちをカードに変えた(・・・・・・・・・・・・)

 

『ああぁぁぁぁぁぁ……♡』

「っ!!」

 

 光に吸い込まれるように少女たちの姿が消え、代わりに青年の手に並んだ無数の絵札――――(カード)となった少女たちを前に、アリサは先ほどの光景が見間違いでないことを確信した。

 

「俺は直也。こいつらは……アリサが察してる通りだよ」

「ナオヤ……ルナちゃんを、他の子たちを元に戻して!」

 

 ルナが(カード)にされてしまっただけではない。女の子をモノのように従え、操っている。アリサはそのことに憤慨し、絶対に彼を倒すと決意をした。

 この時点でアリサの選択肢に逃げる(・・・)という三文字はない。人を(カード)に変える未知の力を行使する直也に対して、勇敢に立ち向かうアリサ。

 

「ああ……想像通り(・・・・)だ、アリサ」

 

 そんな彼女を見て、直也は笑う。くつくつと、楽しげに、玩具(・・)を見つけた子供のように。されど邪悪に、支配者のように。

 彼は思いの外あっさりとアリサの要求を受け入れた。

 

「ああ――――この(カード)たちを使って俺に勝てたら、全員を戻してあげるよ」

 

カードバトル(力と力のぶつかり合い)という形で勝利したならば、と。

 そうしてアリサに用意された(カード)を、得体の知れないものを投げ渡す直也。アリサも受け取りこそしたが訝しむのは当然の行動だった。

 

「安心していいよ。それは、アリサが使う(カード)より強力だ。むしろ、使わないと勝負にもならないと思うから……ちょっとした遊びだ」

(罠……でも!)

 

 だとしても、アリサは退くわけにはいかない。ここで自分の(カード)を使い戦いを挑み、勝ったとしても(カード)に変えられた子たちが戻る確証はない。

 無論、全てが嘘という可能性もある。勝ったら戻すなど虚言かもしれない。だが、純粋であり優しい彼女は、仲間を見捨てて逃げるなどできはしなかった。

 

「わかった……あなたを倒して、絶対にみんなを元に戻す!」

「賭け金は俺の(カード)とアリサ自身――――さあ、始めようか」

 

 カードバトル。力と力が拮抗し、専用のフィールドと絵札が彼らに配られた。

 

「私の矢があなたを貫く!」

「堕としてあげるよ」

 

 片や凛々しく。片や不敵に。二人の、否、変えられた全ての女たち(メス)の運命を決める戦いが幕を開けた。

 先行はアリサ。だが、彼女の手札に動けるカードはなく、効果を把握するなり、中身(・・)に憤りを顕にしてターンを終える。

 

「ストレイホール・イルガンノ」

「……あの、私は……何なのでしょう?」

 

 その返し、カードを二枚引いた直也が即座に動いた。盤面に一体、女性のフォロワーを召喚。

 覇気が感じられない、憂いと神秘的な雰囲気を帯びた女性。普通ならば力を持ったフォロワーという解釈のそれも、今のアリサはハッと察して声を荒らげた。

 

「その人も……!?」

「ああ、俺の(カード)だよ。もちろん、アリサが使ってるカードもだ」

「最っ低!」

 

 2ターン目。今度はアリサがゲームメイクをする番だ。

 アリサの手札には、目に見えて強力なカードがある。だがそれは直也の手で(カード)に変えられた者たち。

 

「お願い。今は……私に力を貸して!」

 

 祈るようにカードを胸元に押し当て、救うために力を借りる矛盾をアリサは受け入れた。

 

「オナホ人形・モノを召喚!」

「やれやれ、戦うのは大の苦手だ。エスコートを頼むよ」

 

 アリサの盤面に現れた無表情に近い呆れの微笑を浮かべた機械少女、モノ。

 

『フォロワー/オナホ人形・モノ/コスト2。攻撃5/体力4。【疾走】【オナホ化】』

 

 アリサの知識にない(・・・・・)名称のため、彼女はおかしな名前だと疑問に思いながらも名を呼び召喚。

 

「オナホ人形・モノで……っ! ナオヤを攻撃!」

 

 さらに【疾走】の効果で即座に行動が可能なモノを使い、直也を直接攻撃した。不穏な相手のフォロワーを処理しなかったのは、アリサらしい優しさと言えるだろう。

 

「ファースト・ワン、アンロック」

「く……っ。やるね」

 

 硬質ながら人を思わせるモノの手が真紅に輝き、直也にダメージを与える。初期の体力(20)からいきなり体力(15)に減らすことに成功したアリサは、確かにカードの強さに目を細めた。

 細かいフォロワーが多いアリサのカードたちでも、早い段階でこれほどまでの破壊力を持つカードは存在しない。疾走以外に効果不明の能力を持つとはいえ、その圧倒的な力はアリサに希望を持たせる。

 だが――――相手も同じ(カード)を使っていることをアリサは失念していた。

 

「俺のターン。イルガンノの能力を発動する」

「私は……ああ、思い出しました♡」

 

 ただぼんやりと盤面に立っていたイルガンノが、その表情を恍惚としたものへと変貌させ――――衣服を脱ぎ始める。

 

「えぇ!?」

「私は……ご主人様の(ホール)♡ 私の価値は、オマンコだけ♡」

 

 相手フォロワーの唐突な行動に目を疑い動揺するアリサだが、イルガンノは彼女のことなど見えていないのか次々に衣服を脱ぎ捨て全裸になる。

 その衣服に隠れていた影のある性格とは真逆の大人びた女体。大きな胸にムチムチと輝く太股。

 

『フォロワー/ストレイホール・イルガンノ/コスト1。攻撃0/体力5。

次のターン、プレイヤーに身を捧げ残り体力の分だけプレイヤーの体力を回復し、このフォロワーを墓地に送る。その際、【洗脳】の効果を持つフォロワーを二体手札に加える』

 

 だが、その美しい身体と面の中で必要なものは一つ。陰毛が生い茂ったマンコという穴のみ。

 全裸になったイルガンノは美尻を直也に向け、その甘く蕩けたマンコを両指で開いて差し出した。彼もまた、当然のように滾ったペニスをイルガンノのマンコに挿入した。

 

「んあぁぁぁぁぁぁ……♥♥♥♥」

「ひゃあっ!?」

 

 アリサには何が起きているか理解が及ばなかった。森の守護者として世界を知ったのは親友を助けるため。世間知らずのアリサがこういった行為に触れたことなど、まずもってありえない。

 アリサは顔を真っ赤にして両手でその顔を覆いながらも、憂いの表情が一瞬にして男を受け入れたメスへと変えられたイルガンノを視界から離すことができなかった。

 

「あんっ♥♥あんっ♥♥ あっ♥あっ♥あっ♥♥ ひぃ、おひぃ!♥♥♥♥ んっひぃぃぃぃぃぃっ!!♥♥♥♥♥」

 

 パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ――――ドビュルルルルルッ!!♥♥♥♥

 

 景気付けとばかりの激しいセックス。否、マンコだけに価値があるイルガンノであればオナホ(・・・)を使っているようなものか。

 イルガンノの両手を掴みバックで突き上げ、覇気のなかった彼女が腹の底から吐き出した絶頂の声と共に射精。胸を逸らしてアヘ顔で叫びながら、役割を終えたイルガンノは墓地へと消滅した。

 そして直也の体力は初期値まで回復。手札にも【洗脳】の効果を持つカードが二枚配られ、一気に潤ってターンを開始することになった。

 

「な、な、な、な……っ! なんで、そんなエッチなこと……!?」

「ん? エロいことってのはわかるんだ?」

「〜〜〜〜〜〜っ!」

 

 モノのカード名を声高々に叫んでしまうほど性知識が乏しいアリサでも、直也とイルガンノが行った行為を見てそれがどういうものかを感じ取れないわけではない。

 赤面して恥ずかしがる初心なアリサを見て、直也は楽しげにカードを一枚指で挟み、盤面にセットした。

 

「知らないなら、勉強させてあげるよ――――ゴブリンの群れ」

 

 直也が盤面に繰り出したのは小物たち。数は多けれど雑魚の群れ。緑の表皮に棍棒を携えた典型的なゴブリンたちだった。

 それがモノに向かって群がっていく。モノは攻撃、体力共に優秀であり、そんな雑魚の群れなど一蹴に伏すとこができるはずだったが。

 

「おやおや、ワタシはか弱いレディだぞ? できれば優しく――――ひぃん♡♡」

 

 ベチィン!♡

 

 余裕を見せながら抵抗できない(・・・・・・)モノの尻に棍棒が叩きつけられた。機械を叩いとは思えない小気味の良い音を立て、モノが目を剥いて淑女とは思えない悲鳴をあげて膝を突く。

 

「んあっ♡ わ、ワタシの背中はキミたちの椅子では――――おぼっ♡♡ おごっ♡おぶっ♡ぶぶっ♡♡」

 

 そこから先は呆気ない。抵抗できないモノの背中に矮小なゴブリンが跨り(マウント)。口答えをする口内に大きくもなく小さくもない、ゴブリンのペニスをぶち込んで乱暴すぎるイラマチオ。

 

「ど、どうして……ひゃあっ!?」

 

 さらにゴブリンの魔の手はモノだけでなくアリサにまで及ぶ。モノが凌辱される光景に唖然となって圧倒されていた彼女に、背後からゴブリンが組み付いた。

 エルフを襲うゴブリン。背に組み付かれ、腰を足でホールドされて脇から手を伸ばされる。すぐさま抵抗をしようとするアリサだったが――――できない(・・・・)

 

「か、身体が、うごかな、あんっ♡♡ え、なんでっ♡♡ あ、だめ♡ おっぱい、揉んだら、んあぁ……♡♡♡」

 

 ゴブリン如きに胸を揉みしだかれ、淫らによがるメスエルフ。と、揶揄されても仕方がない声の震えと女体の乱れを見せるアリサ。

 疑問だろう。如何にフォロワーとはいえ、矮小なゴブリンを振り払えないわけがない。モノにしてもそうだ。強力な力を持つモノが、ゴブリン如きに制圧されて犯される――――とある効果を持つが故に。

 

『フォロワー/ゴブリンの群れ/コスト1。攻撃1/体力1。

このフォロワーが場に出た時、【オナホ化】を持つフォロワーを捕まえ、凌辱する。そのフォロワーはターン終了時、このフォロワーと共に『ゴブリンの〇〇』へと変身する』

 

『【オナホ化】・性的な攻撃に一切抵抗できない。さらに性的な行動への反応が極端に増す。この効果を持つフォロワーが場にいる限り、持ち主のプレイヤーにも【オナホ化】が追加される』

 

 【オナホ化】は文字通りオナホール(・・・・・)。道具が性処理に使ってもらいながら、抵抗するなどおかしな話であり、それが女体の形をしたものならばよがり狂ってオスを楽しませるのが仕事だ。

 

「あっ♡ あんんっ♡♡ ……ひっ♡ そ、そんな、スカートの中に、入って、舐めな、い……ん゛ん゛ん゛っ♡♡♡♡」

「お゛っ♡♡ じゅぶっじゅぶっ♡♡♡ ぶっ――――おぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 アリサは胸を揉まれながら、もう一匹のゴブリンにスカートの中へと顔を埋められ、可愛らしい白のパンツと共に舌でマンコをクンニされる。

 モノはゴブリンに背中でマウントと取られながら、他のゴブリンたちに凌辱される。スカート部に当たる装甲を破壊され、人間の女体と変わらないマンコにゴブリンチンポを打ち込まれて、イラマチオ中の顔面をイキ顔に変えながら絶頂した。

 戦いの場とは思えない乱れた恥辱の盤面。それを眺めるだけの直也に、ゴブリンに組み付かれたアリサが叫ぶ。

 

「こ、こんなぁ♡ た、戦う気が、ないの!?♡」

「ん――――ないよ?」

 

 恥辱に晒される少女を前に、直也は当然とばかりに答えを返した。

 

「俺は楽しみたいだけだよ。アリサ、君が頑張る姿を見てね」

「っっ♡」

 

 底知れない瞳の輝き。その意味を、その片鱗をようやくアリサは知った。知れたからと言って、幕が開いた舞台の上から降りられるはずもないが。

 

「さて、何か壁が必要だからっと……敬礼戦闘員・ネネカ。敬礼戦闘員・エウロペ」

 

 ゴブリンの凌辱行為を前に、直也は冷徹なほど落ち着いて札を切る。先ほどイルガンノの効果で得た二枚のカードは、コストを支払うことなく召喚することができる。

 二枚のカードから盤面に並んだのは、またもや目を疑うような姿をした二人の美少女と美女だった。

 

「敬礼! 戦闘員一号・ネネカ、ご主人様に絶対の忠誠を誓います!!」

「敬礼! 戦闘員二号・エウロペ、ご主人様に絶対の忠誠を誓います!」

 

 幼い身体に妖艶なものを感じさせるネネカ。整ったスタイルと目を見張る美貌のエウロペ。

 どちらも凄まじい容姿の者たちだが、盤面に並ぶ姿は姿勢を直立にし、右手で敬礼をした個性を抜かした真面目な顔と動き。

 その敬礼は見事ながら、滑稽に見せるのは纏ったボディースーツ。ネネカがピンクとエウロペが青のハイレグスーツであり、着ている方が恥ずかしい形。シースルーの素材はエウロペの美乳に勃つ乳首をピンと包み込み、ネネカの年齢相応に揃った陰毛まで透けて見えさせている。

 

『フォロワー/敬礼戦闘員・ネネカ/コスト0。攻撃0/体力1。

【守護】【ハイレグスーツ】【洗脳】【能力剥奪】』

『フォロワー/敬礼戦闘員・エウロペ/コスト0。攻撃0/体力1。

【守護】【ハイレグスーツ】【洗脳】【能力剥奪】』

 

 相手のフォロワーの攻撃を防ぐ守護以外、何の役にも立たない本当の意味での壁。女体の壁は、ハイレグスーツと同じ素材を使ったニーソ、手袋を以て完璧な敬礼姿で盤面に君臨する。

 これほどまでに美しいネネカとエウロペ。七冠(セブンクラウンズ)と星晶獣という凄まじい実力をも兼ね備えながら、貧弱な能力を備えたカードに成り下がらせる。それだけで直也が女をどう見て、どう扱っているかがよく理解できることだろう。

 

「俺のターンは終了だ」

「あぅ……♡」

 

 もっとも洗脳兵たちは真顔で忠誠を尽くすのみ。無事に壁を立て終えた直也はアリサに行動の権利を譲り渡し、彼女もターンが切り替わったことでようやくゴブリンの責めから開放された。

 が、ゴブリンの群れの効果をその身に受けたフォロワーは違った。

 

「おほっ♥ わ、ワタシはゴブリンの――――ひぎぃ!?♥♥♥ も、申し訳ありませんっ♥♥ ワタシはゴブリン様のオナホ人形・モノですっ♥♥♥♥」

 

 ゴブリンに囲まれ、輪姦されるモノ。元の冷静沈着な態度は見る影もなく、穴という穴を蹂躙されゴブリン如きに媚びへつらう哀れなオナホ人形と成り果てた。

 

『フォロワー/ゴブリンのオナホ人形・モノ/コスト2。攻撃0/体力1。

【オナホ化】【行動不能】このフォロワーはゴブリンの性処理人形である』

 

 【行動不能】の効果を持つフォロワーは、相手の効果や攻撃で破壊されない限り退かすことはできない。つまり、アリサの五つある盤面の一つは、何の役にも立たないゴブリンに凌辱されるだけのメスが置かれたままということだ。

 

「こんなの……酷い……っ!!」

「俺の(カード)をどう使おうが、俺の自由だろう。さあ、アリサのターンだよ」

 

 どこまでも上から目線、支配者の眼光に怯まされながら、アリサも負けるわけにはいかないと己を奮い立たせる。

 ゴブリンに乱された衣服を整え、犯され続けるモノに内心で謝罪をしながら戦いを続けるためにカードを引いた。

 

「……っ!? そ、そんな……」

 

 しかし、新たに引いたカードにアリサは酷いショックを受け、愕然と手を震えさせた。

 まさか彼女(・・)まで(カード)に変えられているとは思ってもいなかった。ルナが敗れたということは、可能性自体はあったのだ。考えないようにしていた中、現実に直面したアリサ。

 

「……!!」

 

 けれど、彼女は(カード)行使(プレイ)する。せざるを得ない(・・・・・・・)

 目の前の犠牲者(少女たち)を無闇に倒したくはない。が、倒さなければ直也を攻撃できない上、あのような姿を晒させ続けるのはアリサの心を痛ませた。

 突破口を開けるのは、アリサの札の中で引いたカードのみ。

 

「ぼ――――母乳魔女(・・・・)・イザベルを召喚!」

 

 瞬間、ゴブリンのオナホ人形・モノの隣に現れた女性フォロワー。

 紫の髪に目を見開いてしまう抜群のスタイル。動くだけで揺れる巨乳は圧巻の一言――――アリサは自身の仲間の一人、イザベルが(カード)に成り果てたことに悲痛な表情を浮かべた。

 

「イザベルさん……」

「情けないところを見せたわ――――あの男を倒しましょう!」

「……はい!」

 

 恐らく、イザベルも直也に勝負を挑まれ、敗北してここに立っている。アリサが受けた恥辱、そして卑猥なカード名を鑑みれば、イザベルが受けた心の傷は容易く想像できようもの。

 だから言葉を交わすより、一刻も早くあの下劣な男を倒すことが先決。心を一つにした二人が、直也への反撃を開始する。

 

「お願いします、イザベルさん!」

「手加減なしよ……本気で行くわ!」

 

『フォロワー/母乳魔女・イザベル/コスト3。攻撃7/体力5。

【守護】【母乳体質】相手のフォロワーと相手プレイヤーにランダムで1ダメージ。それを10回繰り返す』

 

 あまりにも破格な能力を持ったイザベルの力が発動した。

 イザベルが相手へ向かって翳した手から魔法陣が出現し、無数の雷が直也のフォロワー、そして直也自身に降り注ぐ。

 

『あべっ!?♥♥♥ あばばばばばばっ!♥♥♥♥』

 

 まずはフォロワーのネネカとエウロペ(クソ雑魚戦闘員)に雷が直撃。能力を剥奪され、為す術なく二人は雷に撃たれると、素っ頓狂な声を上げて白目を剥いた。せっかく直立させていた脚をショックで無様なガニ股にし、股間部からじょばばばば♥と派手に失禁をして消滅する。

 そしてフォロワーの対象が消えたことにより、残った雷は全て直也を対象として降り注ぐ。

 

「ぐぁっ!」

「や、やった……!」

「ふぅ。これで少しは借りを返せたわね」

 

 二人のフォロワーには罪悪感でいっぱいになってしまうアリサだが、直也に8点ものダメージを与えることに成功したことは手放しで喜ぶべきだと笑顔を見せた。イザベルも、散々弄びれ(カード)に変えられた借りを返すことができ、微笑と共に一息を吐く。

 これで直也の体力は『12』となり、彼の盤面は更地。対してアリサはバトルという意味では(・・・・・・・・・)ダメージがなく、盤面のイザベルも効果を使った後でも攻撃力に優れている。彼女の盤面が一つ埋まっているとはいえ、優位性は揺るがない。

 

 しかし、直也のターン。

 

「さぁて、と――――それ(・・)は厄介だから、変えてしまおうか」

 

 淫獄が、幕を開けた。

 

「アミュレット・淫獄の処女(アイアンメイデン)

 

 アミュレット。それは、盤面に在る限り効果を発揮、或いは消滅の際に起動するカード。

 直也の盤面に堂々と現れた巨大な箱、棺にも似たそれは、次の瞬間イザベルの背後(・・・・・・・)に転移し、その扉を開いたこおから前者だと理解できるだろう。

 

「イザベルさん!」

「な……っ!?」

 

 アリサが叫び、イザベルが驚いて振り向くが、何をしても無意味。アミュレットは効果を発動し、フォロワーはそれを受ける。これは正当なルールだ――――ただし、その効果を決めるものがいないとは限らないが。

 

「いやっ、離しなさ――――」

 

 バタン!

 

 かの有名な鉄の処女を模したであろう箱に、イザベルが抵抗する間もなく呑み込まれた。大きく前に突き出した巨乳ごと難なく中にしまい込み、蓋を閉める。

 

『ーーーーーーっ!♥♥♥ 〜〜〜〜〜っ!!♥♥♥♥』

「ひ……っ」

 

 そして、残った直立の棺からくぐもったイザベルの声が上がり、ガタガタ、ガタガタッと中で暴れている衝撃がアイアンメイデンを揺らす。

 その余りの光景に悲鳴を上げたアリサ。しかし、すぐにその揺れは収まった。何かが張り付くような(・・・・・・・・・・)生々しい音と、ドプッ、ドプッと裏側のタンクに溜まる白濁の液がイザベルの悲鳴と抵抗の代わりに現れたからだ。

 

「い……イザベル、さん……?」

 

 着実に溜まる白濁液。(カード)と化したイザベルの『母乳魔女』という忌み名。

 アリサですら、棺の中からタンクへ流れる光景から、白濁液が何を意味するのか察するに余りある。だが敢えてアリサに見せつけるように淫獄の処女は向きを変え――――扉を開いた。

 

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

「むぐーっ♥♥♥ むーッ♥♥♥ ん゛ん゛ーッ!?♥♥♥♥」

 

 棺の中には搾乳ラバー(・・・・・)の肉奴隷。

 足の先から顔まで、ラテックスラバーが張り付き、まるで棺に眠るミイラのようなポーズで拘束されたイザベル。その巨乳の先端には棺の扉裏から伸びたチューブが誂られ、ドプッ♥ドプッ♥という音の正体をアリサに突き出す。

 

『アミュレット/淫獄の処女(アイアンメイデン)・搾乳&触手/コスト3。

このアミュレットが場に出た際、【母乳体質】のフォロワーを拘束、無効化し『母乳の棺・〇〇』へと変身させる』

 

『フォロワー/母乳の棺・イザベル/コスト3。攻撃0/体力1。

【行動不能】【母乳射乳】【ラバーミイラ】このフォロワーは搾乳されることのみ価値があり、母乳を飲んだ対象は体力を回復する』

 

 呼吸すら苦しいだろう全身ラバーミイラをイザベルだと判別できるのは、その熟した女体美を包んだラバーに線。そして延々と搾られ続ける母乳のみだった。

 

「イザベルさん! イザベルさん!」

「むぐぐっ♥♥♥ むん゛ーッ!!♥♥♥♥」

 

 アリサの呼びかけが聞こえているのかいないのか。母乳魔女イザベルだったものは、口のラバーのみに皺を作り、腕や足を動かすことも叶わず僅かな身動ぎで搾乳の絶頂を表現している。

 イザベルを助けようと盤面に身を乗り出したアリサだが、彼女が近づいたところで効果を打ち消すことなどできない。

 

 それに、直也のカードはまだ効果を終えていない(・・・・・・・・・・・)

 

「――――むぐぅ!?」

 

 唐突に、アリサの口元が塞がれた。直也ではない。彼はどこか楽しげにアリサを見守っている。

 では、何なのかと。アリサは粘ついた(・・・・)モノを口元に張り付けたまま顔だけを振り向かせ。

 

「――――――――――」

 

 彼女の思考が停止した。そこには、イザベルを拘束した淫獄の処女がもう1体。

 しかも、中にびっしりと蠢いているのは――――赤みの表皮に液体とたっぷりと滴らせた、見るも淫靡な触手たち。

 

「む――――おぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

 恐怖とおぞましさで何かを出してしまわない素晴らしい精神力。だが、それは逃げ出そうとしたアリサにとって何の慰めにもならない評価だろう。

 口元を覆い尽くしていた触手が力を増し、アリサを触手が蠢く棺の中に引きずり込む。

 

「ふおっ♡ ふおっ♡ ふぉぉぉぉぉぉっ!!♡♡♡」

 

 くぐもった悲鳴。次第にアリサの身体へ絡まっていく触手に、彼女は手足を暴れさせて抵抗をした。それが抵抗にならないことは【オナホ化】の影響で明らかだったが。

 やがて、アリサの身体がしっかりと型通りに棺の中に収められ、全身に触手が殺到した。

 

(いやっ♡ いやいやいやいやいやいやいやいやぁ!♡♡ きもちわるいきもちわるいきもちわるいぃぃぃぃっ!!♡♡♡)

 

 ズブズブ、ズブズブ♡

 

 身体が触手に呑み込まれる。アリサの身体の隅々まで触手が行き渡り、靴の中の蒸れた足指までびっしりと舐め回す。

 乳首、尻の穴、腹にヘソ、脇腹から腋の下。口の中から鼻の穴。中が無事なのは、触れることを禁じられた秘部だけであろうか。それも表面をなぞられ、酷いことになっているが。

 もっとも、既にそれらを確認することは叶わない。アリサの身体は深々と触手の海に呑み込まれ、残るは顔のほんの一部分、外で笑う直也を見る瞳だけだったからだ。

 

 だがそれも、閉じ始めた棺の扉によって封じられようとしていた。

 

「んぶっ♡ ふごっ♡♡ んぼぉぉぉぉぉっ!!♡♡♡」

 

 触手の束で口も鼻もくぐもったアリサの悲鳴は――――直也の笑顔に返された。

 

「ちなみに触手側の効果は俺のターンが終わるまで(・・・・・・・・・・・)続くから――――安心してお休みしていいよ」

「ぶごっ――――――」

 

 バタン♡

 

 最後の鼻鳴りと共に、アリサとイザベルの棺が閉じられた。

 アリサが淫獄から開放されるまで1ターン。長い、長い長考の1ターン――――棺から吐き出されるアリサの姿は、きっと直也を楽しませるにに違いなかった。

 

 

 






めちゃくちゃチートカード乱舞してますけどあれです。「何が十億だ。レベルなんててめぇの匙加減一つじゃねぇか!」ってやつです。一応それっぽく考えてたんですけど、効果高い方が無様感あるって教えてもらって確かに!?となって開き直りました。

カード名をドン!と出して1発で異常性がわかるようにするの、ずっとやってみたかったんだ……あとアリサちゃんみたいな純粋極まる優しい子をぐちょぐちょするの好き。それでも立ち向かうってわかってるのもたまらん。

え、さり気なく別のキャラいないかって?めちゃくちゃ無様な姿晒してないかって?コラボしてるし同じサイゲなんだからいいだろ!この二人は出張してないけどな!!
モノは大好きだけどあのストーリーだし迷うんですよねぇ→オナホ人形とかどうです?→何それめちゃくちゃエロい。の即堕ち二コマでした。イザベルの中身はちょっと迷ったけどラバーです。んー包帯と迷ったんですが、次回に出すのとちょっとかぶってゲフンゲフン。

ちなみにですがナチュラルに3話構成になると思います。いやカードバトル()だし1話の方がいいんでしょうが、知っての通りノリノリになると密度が増すタイプの人間でして……なので次回登場予定のモブフォロワーたちも厳密には決めていません。あとどんな姿で出てくるかも。シャドバのカード内で希望があれば言ってみるとしれっと肉壁として登場するかもね!
乳牛、三角木馬、公衆便器、オークの肉鎧……壁フォロワーは他にどんなのがあるかなぁ。モブだから今からでも変えたい放題という、ふふふ。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。正直私が楽しいだけ感あるカードバトルですが、まあ好きな物書くので仕方がないね。これとは別方式で、常識改変されたネクサスがエロカード使って試合中真面目な顔でエロい行動したりされたりするのも書きたい。ネクサスの供給が薄いんだよ!!リクエストするか私が書くしかないだろ!!
てなわけで次は多分中編。ではまた次回〜出して欲しいキャラ言うなら今でry


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アリサ、他キャラ多数(カードバトル、スライム、アナル責め・中編)

色々反省点も出たカードバトル中編、はっじまーるよー。今回アリサちゃんはどんな可哀想なことをされちゃうのか、みんなのお気に入りキャラは出るのか。まあそんな感じでどうぞ。急に冷静になるな。





 

「おひっ♥ ひぃぃっ!♥♥♥ ゴブリン様♥♥ ポンコツオナホ人形♥♥♥ おケツアクメッ♥♥♥♥ しまぶぼぉ!?♥♥♥♥♥」

『〜〜〜〜〜〜っっっ!!♥♥♥♥』

 

 直也のターン。相手の盤面には、装備を全て剥き取られ全裸になり、ゴブリンのマウントでケツ穴を掘られて惨めに絶頂宣言をし、再び口にゴブリンチンポを突っ込まれるオナホ人形・モノ。

 そして淫獄の処女が1体に、プレイヤーゾーンにもう1体。盤面はこのバトル中二度と開くことはない(・・・・・・・・・・)が、もう1体は違う。

 

「ん……そこそこだな」

 

 言いながら、飲んだイザベルの母乳で呑気に体力を回復する直也。存在する盤面はアリサ側とはいえ、行使したアミュレットは直也のもの。注がれたミルクで体力を満タン(・・・)まで回復することに、何ら不思議はない。

 のんびりと相手側の狂気の宴――直也にとってはアリサ以外は今のところ多少の楽しみだが――を観察し、ようやく攻撃権がアリサに移った(ターンスキップされた)

 

「これで俺のターンは終了だ」

 

 一応、形式上は正式な戦いということもある。それほど前提を確認しなければならないほど、このバトルは普通のものとはかけ離れているが。

 直也がそう宣言した瞬間、淫獄の処女が1体、ギギギギと鉄の音を立てながら扉を開き――――哀れなメスエルフを吐き出した。

 

 べちゃんっ♥

 

「……おっ♡ おっおっ♡♡ ……ぉ♡」

 

 ビクッ♥ビクッ♥ビクッ♥

 

 触手の棺から雑に吐き出され、うつ伏せで全身を痙攣させている少女。あられもない格好(・・・・・・・・)と触手液でベトベトになってこそいるが、金髪とエルフ耳からアリサであることに間違いはない。

 

「アリサのターンだ――――できるものなら、だけどな」

「………………っ♡」

 

 気を失っていようと時間は進み、時が来ればターンは返る。それは直也と言えど守らねばならないルールであるため、アリサにも当然適応される。

 触手に呑まれ、全身くまなく、鼻の中に至るまで愛撫されたアリサであっても、だ。

 

「さ、アリサは何ターンで起きてくれる?」

 

 それまで、容赦なくルールは発動(ターンスキップ)する。直也は引いた自身の(カード)で遊びながら、今はまだ(・・・・)自分に挑む勇者であるアリサを楽しげに眺めていた。

 

 ――――4ターン後(・・・・・)

 

「……ぅ、ぁ……!」

 

 うつ伏せで丸まっていたアリサの身体が、意識を得て立ち上がろうと試みていた。溜まった触手の体液で何度か滑りながらも、盤面を目にしたアリサは――――驚愕と絶望で目を見開いた。

 

「おはよう、アリサ」

「あ、ぁ……」

 

 自身の場には無力化されたフォロワーが二体。直也の場には、あらゆる姿の淫靡なフォロワーが4体(・・)

 

『フォロワー/快楽の信徒・ユカリ/コスト4。攻撃0/体力7。

【穴開きボディタイツ】【バイブ】【淫性なる守護】【ガニ股】

このフォロワーが場にいる限り、持ち主のプレイヤーがターンを終了する度、自身のフォロワーの体力を最大まで回復する』

 

『フォロワー/乳牛家畜・デウスエクスマキナ/コスト5。攻撃0/体力10。

【爆乳】【太股肉付き】【鼻輪】【カウベル】【牛ビキニ】【搾乳】【牛語】【四足歩行】

ムチ肉爆乳化の因果を得た家畜の乳牛』

 

『フォロワー/潮吹きの魔女・ドロシー/コスト2。攻撃0/体力1。

【オナ狂い】【箒オナニー】【知性剥奪】【連続絶頂耐久】

元次元の魔女。魔女としての知識を失い、永遠にオナニーし続ける』

 

『フォロワー/アナルの女主人・ネフティス/コスト4。攻撃0/体力1。

【アナル狂い】【ザコアナル】【ガバアナル】【縦割れアナル】【ケツマンコ】【ケツ穴奴隷】

元冥府の女主人。平気な顔をしているが、ケツ穴に触れると一瞬にして屈服する』

 

 それらはほんの一部意味のあるものから、コストだけを消費し、フォロワーとしての存在価値が疑われる雑魚カードたちまで。

 全て直也が召喚し、アリサの怒りを再熱させるためのカード(道具)に過ぎない哀れな敗北者たちだ。

 

「快楽神に♥ 信教を♥ 捧げますっ♥ い、淫性なるしゅごをっ♥♥ エクスタシーヘヴン!♥♥♥♥」

 

 聖騎士の法衣を脱ぎ捨て、信徒の証である黒いボディタイツに身を包んだユカリ。局部をハート型に切り抜かれ、それ以外は彼女の抜群なスタイルを程よく締める変態的な……否、優秀な信徒として素晴らしい衣服だ。

 じゅぽっじゅぽっ♥とマンコに挿入したバイブを出し入れ。信徒ということもあってか腰をあまり落とさず、軽く膝を曲げるガニ股スタイルでカクカク♥と前後腰振りダンスをし、己の神に信教を捧げる。ユカリの表情は時折無様なイキ顔になる以外は真面目であり、熱心な信徒であることを示していた。

 

「ぶもっ♥ぶもぉ♥♥ ぶもぉぉぉぉぉっ!♥♥♥」

 

 デウスエクスマキナ。かつてあった素晴らしいスタイルと無機質な神としての姿は、鼻輪と牛柄ビキニに首のカウベル、さらに牛語で四つん這いと神から搾乳用のメス牛に生まれ変わった。

 直也のフォロワーに変えられた爆乳はそのまま牛柄ビキニに支えられ、細かった太股とついでにお尻まで肥大化。程よくムチムチ♥とした下半身と飛び出した爆乳を以て、デウスエクスマキナは家畜カードとして生きている。

 

「おまんこイクっ♥おまんこイクっ♥おまんこイクっ♥おまんこイク♥ ――――おまんこ、イクゥッ!!♥♥♥♥」

 

 ブシャッ♥ブシャッ♥ブシャッ♥ブシャッ♥ブシャッ♥ ブシャァァァァァァァッ!!♥♥♥♥

 

 魔女の帽子とローブ、そして跨るための箒でオナニー(・・・・)。掴むため、座るための部位にイボ勃起を誂らえ、ひたすらマンコにそれを擦り付ける次元の魔女だった(・・・)ドロシー。

 今はその力を行使する知性を剥奪され、卑猥な言葉を叫び潮を吹き続けるだけのメスだった。

 

「又の名はネベトフゥト、高貴なる女しゅじ――――んほぉ!?♥♥♥♥ も、申し訳ございませんっ♥♥ 妾の名はケツマンコ最弱♥ アナル狂いのネフティス♥♥」

 

 冥府の審判者たる神の一柱。外見は変わらないが、居座る場所にはアナルディルドが隠され、ネフティスが調子に乗った立ち振る舞いをした瞬間、立場を分からせるアナル突きが炸裂し、アヘ顔変態アナル狂いであることを思い出させる。

 

 4体。しかも直也の体力は回復し切り、アリサの盤面には戦えるフォロワーが存在しない。殆どが意味のないフォロワーというのが救いだが――――彼がそんな甘い盤面を許すはずがなかった。

 

「聖水の祝福・アメス」

「はい、お疲れ様♥」

 

 アリサが意識を取り戻したのは、ちょうど直也がカードを行使できるターンだ。

 彼が召喚した五体目のフォロワーは、二色の鮮やかな髪色と大きな花を飾った可憐な妖精、アメス。

 

『フォロワー/聖水の祝福・アメス/コスト6。攻撃0/体力5。

【乳首ピアス】【露出狂】【聖水】

このフォロワーが場に出た時、自身のフォロワー全てに【聖水】をかける。【聖水】を得たフォロワーは全て【守護】を持つ。進化時、このフォロワーは『夢の肉便器・アメス』へと変身する』

 

 当然、直也が行使するカードが普通の効果と姿をしているはずがない。他のフォロワーと違いアメスは直也に気に入られているのか、かなり手の込んだ効果と姿をしている。

 胸部は露出し、控えめな大きさの胸に所有物の証である乳首ピアス。本来赤く古びたスカートがあるはずの下半身には何もない。聖水(・・)を振りまくため、ツルツルのマンコ丸出しの露出狂である。

 そんな姿で盤面の上空を飛ぶアメスは、マンコを指で開き、ニコリと笑って声を発した。

 

「あんたたち、もっと頑張りなさい♥」

『はひぃ!♥ ご主人様のためにっ♥』

 

 ちょろっ♥ ぷしゃぁぁぁぁぁぁ♥♥

 

 そして聖水の祝福――――アメスの小便雨がフォロワーたちに降り注いだ。

 

「あはぁ♥ 最高に気持ちいいぃ……♥♥」

 

 放物線を描いて真下のメスに直撃する黄金水。放尿をする本人は、大々的に小便を放出し、露出魔としての悦びを享受し切っている。

 飛び回りながら小便を振り撒き、フォロワーたちに【守護】の効果を与えるアメス。しかも彼女の役割はこれで終わりではない。

 

「聖水の祝福・アメス――――進化」

「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥」

 

 進化。フォロワーの力をさらに引き出すことができる力。後攻からスタートした直也には、その進化権が三回ある。そのうちの一つをアメスに使い、次なる能力を引き出した。

 直也の力が注がれた女性フォロワーは、その力の強さ故に強制絶頂させられる。だが、彼女たちはその絶頂を栄誉あることだと思い、アヘ顔アクメをしながら進化を果たすのだ。

 

「夢を見せてあげる♥」

 

『フォロワー/夢の肉便器(オート・オナホール)・アメス/コスト6。攻撃0/体力5。

【乳首ピアス】【全裸】【宙吊り】【M字開脚】【オナホ化】

このフォロワーが場にいる限り、ご主人様のチンポに宙吊り状態でアメスのマンコを使ってもらうことで、ご主人様の体力を毎ターン回復する』

 

 一糸纏わぬ淫乱妖精へと生まれ変わり、どこからともなく鎖がアメスの両手を一纏めで真っ直ぐに縛り上げ、両足もM字開脚にして吊り上げる。

 まるでクレーンの遊びで吊られる道具。その状態でアメスは動かされていき、やがて豪奢な椅子に座った直也(ハーレム王)の上に辿り着き――――その巨頭を小さな身体に挿入した。

 

「くひぃんっ♥♥♥♥」

 

 衝撃で仰け反り絶頂。だが肉便器に休みなどない。上昇、下降、上昇、下降。直也を気持ちよくするためだけの肉便器として、無限ピストン状態に移行した。

 

「くひっ♥ふひぃっ♥♥♥ わ、わたしもごしゅじんさまのやくに♥♥♥♥ おちんぽしゃまっ♥♥♥♥ ありがとうございましゅほぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥」

「ターン終了。アリサのターンだ」

 

 ドチュンッ♥ズリュッ♥ ドチュンッ♥ズリュッ♥

 

 お気に入りとはいえ夢の肉便器(オート・オナホール)にかける言葉はない。自身の(カード)がオマンコを差し出し、自動でピストンをしてくれる快感を楽しみながらアリサにターンを明け渡す直也。

 

「ゆる、せない……っ!!」

 

 あまりにも絶望的。これから自分がそうなってしまうかもしれない恐怖。

 だが、アリサに湧いたのは恐怖以上の怒り。女を道具のように扱い、辱め、苦しめる。そんな彼を、アリサは皆のためにも絶対に許せないと立ち上がった。

 

「絶対に、あなたを倒してみせる!」

「やってみるといいよ。でも、その格好で大丈夫?」

「へ? ――――きゃぁぁぁぁぁぁっ♡」

 

 が、勇ましく立ち上がった途端、アリサは両手で裸体(・・)を隠してしゃがみ込んだ。

 熟れた女が多いことから小さく見られるが、年以上に育った乳房。幼さを感じさせる腰周りと薄毛の丘。辛うじて残っているのは首周りとブーツという、アリサの幼く美しい裸身を殆ど隠せない余り物。

 触手の棺に押し込められたことで、アリサは所持していた衣服の殆どを溶かされてしまった。可愛らしい下着も失われ、体液でベトベトな身体を拭うことも許されない淫猥なエルフ。

 

「う、うぅ……わ、私のターンだよ!」

 

 しかし、恥ずかしがりながらもアリサはターンを宣言してカードを引く。モタモタしていては、また自身の順番が飛ばされてしまうかもしれない。そうなれば直也を倒せる可能性はさらに失われてしまう。

 

(……やっぱり、期待通りだ)

 

 あれほど触手に嬲られ、未だ闘志を燃やすアリサに直也はニヤリと笑みを浮かべた。アメスという上級のオナホールを楽しみながら、彼が今もっとも興味があるのはアリサがどう踊ってくれるか(・・・・・・・・・)。あらゆる女を(カード)に変えた彼だからこそ、アリサの善性の尊さ。それを堕とす楽しみを理解し尽くしていた。

 

「あの子たちを何とかしないと……」

 

 そんな直也の醜悪な笑みには気付かず、身体を隠しながらどうにかカードを選ぼうとするアリサ。赤面しながら、多少の恥ずかしさは自分より苦しんでいる子たち、犠牲にしてしまったフォロワーたちを思い乗り越える。

 状況は悪いが、直也は未だ遊んでいる。その慢心を突破するべく、アリサも全力を尽くして札を切る必要があった。

 体力が満タンになり、フォロワーたちにも【守護】が付与され高い壁として無様を晒しながら立ち塞がっている――――アリサが状況を打破するために選んだ札は、このカード。

 

「お願い……スレイヴプリンセス!」

「奴隷淫具よ、我が下に」

 

 美しき妖精の姫、フェアリープリンセス。しかし、その格好は奴隷(スレイヴ)の名乗りに相応しいものへと変質していた。

 エルフの羽根と相反する薄汚れた奴隷用の布で局部を辛うじて隠し、掲げた剣は敗北の代償に半分に折られてしまっていた。

 

『フォロワー/スレイヴプリンセス/コスト5。攻撃7/体力7。

【疾走】このフォロワーが場に出た時、手札のカードをスペル【淫具】に変身させ、上限に達するまで【淫具】を手札に加える』

 

 だが、その能力は本物。スレイヴプリンセスの効果によって、アリサの手札が【淫具】スペルに変身。

 様々な効果を持った無数のスペルは、唱えてフォロワーに装着することで効果を得る特殊カード。まずアリサが放ったのは――――

 

「スペル……ぜ、全身網タイツ!?」

「あぁん♡」

 

『スペル/全身網タイツ/コスト1。

このスペルは指定したフォロワー、及びプレイヤーに【全身網タイツ】を装備させる。装備している間、そのフォロワーの攻撃力を『3』上昇させる』

 

「わ、私も……♡」

 

 スペルカードの効果により、スレイヴプリンセスとアリサの衣服が瞬時に変わる。わざわざ……と言っても二人とも大した衣服は着ていなかったが、全裸に剥かれて全身網タイツを着せられてしまった。

 靴すら許されない網タイツ。一応アリサは露出を減らしたと言えるかもしれないが、胸や足に喰い込む網目は寧ろ、

 

「全裸より素敵だね、アリサ」

「〜〜〜〜〜〜っ♡」

 

 アリサの羞恥心をさらに煽る衣服もどき。倒した敬礼戦闘員と同じ、全裸より恥ずかしい姿だった。

 これによってスレイヴプリンセスの攻撃力は『10』となり、最大の壁である『乳牛家畜・デウスエクスマキナ』を突破できるようになった。が、ターンを複数無駄にしたアリサに1体1体処理をしていられる余裕はない。

 

「スペル――――す、スライム、ディルド、パンツ!」

 

『スペル/スライムディルドパンツ/コスト1。

このスペルは指定した自身のフォロワーに特殊な継続ダメージを与える。フォロワー、及びプレイヤーが【スライムディルドパンツ】を装着している間、攻撃時相手のフォロワー全てに攻撃力分のダメージを与える』

 

 もはや形振り構っていられないと、顔を真っ赤にしながらやけくそ気味にスペルを使用するアリサ。

 使用された淫具スペル・スライムディルドパンツ。その名の通りスライムが現れ、二人の網タイツ1枚の股間部に纏わりつく。

 

「ひゃん♡ ね、ネバネバして……な、なに!?♡ や、やめ、そこはちが――――んほぉぉぉぉぉぉ!!♥♥♥♥」

「羽の煌めきは運命のみちび――――おほぉぉぉぉぉぉ!!♥♥♥♥」

 

 ズブズブ、ズブリュリュリュッ!!♥♥♥♥

 

 股間を抑え、前屈みでおほ顔(・・・)アクメするアリサとスレイヴプリンセス。

 スライムが侵入したのは尻穴(・・)。件の『安寧』の器といいエルフはアナルが弱いのか、拡張しながら進むスライムディルドに為す術なく絶頂してしまう二人。

 どうにか装着を終えた頃には顔が淫靡に歪み、パンツと言ってもスライム型であるため透き通り何の意味もない下着に包まれた二人がいた。

 

「す、スレイヴおほぉ♥♥♥ ぷりんしぇしゅ♥ こ、こ、こうげきっほぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

「あらそいはっ♥ このみませんほぉ!♥♥♥♥」

 

 おほ、んほ、などと下品な嬌声を響かせながら、何とか攻撃宣言することができたアリサに応え、ケツ穴アクメを続けるスレイヴプリンセスの折れた剣から衝撃波が走り、直也のフォロワー、そして彼自身にダメージを通した。

 

「あぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥」

「ぶもーッ!?♥♥♥♥」

「っと……良い覚悟の攻撃だ」

 

 それによって直也のチンポにピストンをし続けていたアメス。大きな壁だったデウスエクスマキナを含めた全フォロワーが破壊され、直也自身にも深いダメージが入り、一気に体力が半分(10)まで削られてしまった。

 

「ふー♥ ふーっ♥ こ、これでぇ……♥」

「俺のターン、だね」

 

 当然――――同じ流れ(・・・・)が繰り返される。

 

「スペル、肉欲の操り糸・改」

「っ……私の首に、何か……」

 

 フォロワー、アミュレットときてスペル。効果発動に伴い、どこからともなく糸が現れ、アリサとスレイヴプリンセスの首筋に突き刺さった。

 痛みは伴わない。しかし、アリサとスレイヴプリンセスから身体の所有権(・・・・・・)を奪い取り、二人の身体が意思に反して動き出した。

 

「や、やぁ♡ なにこれっ♡」

「ふ、不埒です……♡」

 

 両手を頭の後ろで組み、膝を曲げて深くお尻を後方へと突き出す。それは屈服のポーズではなく、スクワット(・・・・・)の姿勢だ。

 全身網タイツのスライムパンツエルフがスクワットの体勢を取った――――

 

『ほっ!?♥♥♥ んほっほほぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥』

 

 ブビュッ!♥ ブビューッ!!♥♥

 

 と同時に、彼女たちと共に操られたスライムパンツが勝手に形を変え、固定の意味を込めていた尻穴から一気に排泄された。

 おほ顔エルフたちのスクワット待機した下半身に、排泄スライムパンツが再結集――――パンツの役割を捨て、固定式スライムディルドに生まれ変わる。

 

「な、なにおおおおおおおおっ!?♥♥♥♥♥」

「い、痛ましいかぜおほぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥」

 

 ズリュリュリュリュッ――――ズボォォォッ!!♥♥♥♥

 

『おっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥』

 

 沈めて、引き抜き。沈めて、引き抜き。ケツ穴にスライムディルドを挿入した全身網タイツエルフが、透明なスライムに直腸の透明汁をたっぷり塗りたくるディルドスクワット(・・・・・・・・・)を開始した。

 

「お、おほっ♥♥♥♥ や、めおほぉ!!♥♥♥♥ ふっ、ほっ♥ふっ、ほっ♥♥ ほ、ほひぃぃぃぃっ!♥♥♥♥」

「よ、妖精たひっ♥ 私ととも――――むほっほぉぉぉ!♥♥♥♥ 奴隷ケツ穴プリンセス、イグゥ!♥♥♥♥」

 

 糸に絡め取られたものはオナニーをさせられ、その方法は対象の装備に委ねられる。今回は二人の装備が『スライムディルドパンツ』だったため、自動的に『スライムディルドオナニー』へと変換されたのだ。

 

『スペル/肉欲の操り糸・改/コスト2。

相手のフォロワー、プレイヤーに操り糸を繋げる。この効果の発動中に破壊された相手フォロワーを『糸人形・〇〇』へと変身させる』

 

「この糸にダメージはない……が、スレイヴプリンセスの継続ダメージ(・・・・・・)によって効果は発動する」

 

 設置ディルドタイプになろうと継続ダメージは発生する。つまり、絶頂するだけ(・・・・・・)スレイヴプリンセスの体力は奪われ、破壊される――――そこに至るまでアリサが何度ケツ穴絶頂に付き合わされたかは、当事者たちにしかわかるまい。

 

「ほ、ほひぃぃぃ!♥♥♥♥ ――――むぐぅ♥ んぐんぐっ、もがっ♥」

 

 一つ確かなことは、少なくとも直也のターン内で、スレイヴプリンセスに終わりの時が訪れたということ。

 破壊を検知した糸がスレイヴプリンセスに絡み付く。それは彼女の身体を直立状態に持ち込み、スライムディルドもそのガバガバに広がったケツ穴に収納。ぐるぐる、ぐるぐると糸に巻かれていったスレイヴプリンセスは、

 

「もごっ♥ ふごっ、ふごふごっ♥♥ ――――むほぉ!♥♥♥♥」

 

 唯一飛び出した鼻だけを荒く鳴らし、その可憐でスラッとした身体のシルエットを糸によって全て彩られた糸人形(役立たず)として生まれ変わった。

 

『フォロワー/糸人形・アリア/コスト5。攻撃0/体力1。

【行動不能】このフォロワーは荒い鼻息とケツを跳ねさせるだけの糸人形。姫や奴隷すら剥奪された糸人形のアリア』

 

 三体目の犠牲者。これで残る盤面は――――二つ。

 

「メス犬エルフ・コッコロを召喚」

「わんわん♥ お任せ下さい、主様♥」

 

 さらに余裕を持ってアリサのフォロワーを処理した直也は、異なるフォロワーを盤面に召喚した。

 

『フォロワー/メス犬エルフ・コッコロ/コスト3。攻撃0/体力5。

このフォロワーが場に出た時、場に『メス犬エルフ・サレン』『メス犬エルフ・キョウカ』『メス犬エルフ・リザ』を召喚する。このフォロワーのうちどれかが場に残っている限り、ターンの終わりにプレイヤーの体力を3回復する』

 

 召喚されるメス犬のエルフ(・・・・・・・)たち。当然メス犬に衣服など必要ない。犬の証である犬耳に、尻穴に取り付けられた尻尾を振って主に駆け寄っていく。

 

『わふっ、わふぅ♥♥ ちろ、れろぉ♥』

 

 当然のような四足歩行で直也のチンポをチロチロと舐め、体力を『10』から『13』へ回復させる。

 

「俺のターン終了。アリサのターンだけど、まだやる?」

「……あたり、まえ……だよ」

 

 フォロワーたちへの数々の責めを共有し、スライムディルドオナニーで散々ケツアクメをさせられたアリサ。幸いというべきか、スレイヴプリンセスが糸人形・アリアに変わったことでスライムと網タイツの装備は解除された――――それによって哀れな全裸エルフに成り果てても、彼女は立ち上がる。

 

「こんな、ことをする……あなたみたいな人に、私は負けない! みんなを、助けるんだから!」

「……ふ、あははははは!! それでこそ、楽しい(・・・)。もっと戦おう、アリサ」

 

 これが戦いであるものか。アリサたちはただ弄ばれている。けれど、だからこそ尻尾を撒いて逃げ出すわけにはいかないのだ。

 

「私の、ターン……っ!?」

 

 驚愕するアリサの反応は、イザベルを引いた時と同じものだった。それでも、手札を【淫具】で染めたアリサには他の対抗手段はない。そして彼女自身の覚悟も、とっくに決まっている。

 

「お願い、します――――即堕ち淫乱騎士・エリカを召喚!」

「わ、私は、即堕ち淫乱騎士、エリカ!♡ 参ります!」

 

『フォロワー/即堕ち淫乱騎士エリカ/コスト8。攻撃9/体力12。

【突進】このフォロワーは召喚時、必ず名乗りを上げる。このフォロワーは破壊されない代わりに、特殊な宣言をすることで変身し、二回まで手札に戻る。このフォロワーは相手のフォロワーを攻撃する場合のみ、行動回数の制限がなくなる』

 

 あまりにも恥ずかしい名前を、堂々と名乗り上げた黒髪の少女。メイドを思わせる騎士服に、凛々しい面、刀。

 イザベルと同じアリサの仲間にして、アリサと何度も衝突しながら仲間としての絆を育てた騎士・エリカその人である。

 

「エリカさん……」

「あまり見ないでください……と言っても、今はアリサさんの方が……」

「い、言わないでください! 私だって恥ずかしいんですから!」

 

(カード)となって恥ずかしい名乗りを強要されているエリカだが、服装自体は変わらない。対してアリサはバトルの影響で全裸。何とか腕で胸と股間を隠しているあられもない姿なのだ。

 もっとも、恥辱を受けたのはエリカも同様のようで、さして驚きもせず、むしろ正気を保つアリサにくすりと笑みを返した。

 

「アリサさんは変わりませんね。……今はこの剣をあなたに預けます。必ずや、勝利を」

「はい! 即堕ち淫乱騎士・エリカで攻撃!」

 

 刹那、エリカが瞬く間に剣を振るい、直也のフォロワーを一閃。

 

「迷いは、既に断ち切りました!」

『わふぅ……♥』

 

 コッコロ、サレン、キョウカ、リザのフォロワーたちを一気に処理し、直也の盤面を更地に変えた。

 

「わぁ、凄いです!」

「油断はなさらないよう。あの男がこれで終わるとは思えません」

「はは、過大評価されたもんだな」

 

 フォロワーを全て薙ぎ払われ、なおも余裕を崩さない直也。これだけ繰り返して(・・・・・・・・・)アリサが立ち向かってくることが嬉しいのか、少しずつ感情を顕にしているようにも見えた。

 

「ナオヤ……あなたは、一体何なの(・・・)

「俺は俺だ。ただ、退屈が嫌いなんだ」

 

 それが、アリサには堪らなく不気味だった。何者なの、ではなく何なのか――――答えなど、知ったところでどうにもならないというのに。

 

「俺のターン。スペル、反逆者の捕縛」

「いたぞ、捕まえろ!」

 

 直也が新たなカードを切る。そのスペルが発動した瞬間、何人もの兵士たちが姿を現し、刺又を持ってエリカに攻撃を加え始めた。

 

「く、この! ……うぐ!?」

「エリカさん!? 大丈夫ですか!」

 

 初めは抵抗していたエリカも、多勢に無勢で兵士たちの刺又に身体を押さえ付けられ、捻じ伏せられてしまう。

 無数の刺又に押さえ付けられたエリカは、そのまま兵士たちに連れ去られてしまった。

 

「連れて行け。たっぷり尋問してやるんだ」

「くっ、殺せぇ!」

「ああ、また……!」

 

 イザベルの時と似た流れに、アリサは歯噛みをする。連れ去られるエリカを前に、アリサにできることはなかった。

 

『スペル/反逆者の捕縛/コスト1。

女騎士のフォロワーを捕縛し、たっぷりと尋問する。その様子はプレイヤーにはわからない』

 

「淫具の閃き・エミリア」

「煌めくバイブ♥ 集いし淫具♥」

「そんな……」

 

 さらに、またもや追加のフォロワー。諦めるわけにはいかないとはいえ、アリサの心にも暗雲が立ちこめる。

 

『フォロワー/淫具の閃き・エミリア/コスト7/タイプ・指揮官。攻撃7/体力7。

【守護】【バイブ剣】【ドレスアーマー(銀)】このフォロワーが場に出た時、場に『下級騎士・2B』と『下級騎士・セイバーオルタ』を召喚する』 

『フォロワー/下級騎士・2B/コスト2/タイプ・兵士。攻撃0/体力7。

【守護】【反撃1】【パチンコ】【ドレスアーマー(黒)】』

 

『フォロワー/下級騎士・セイバーオルタ/コスト2/タイプ・兵士。攻撃0/体力7。

【守護】【反撃1】【パチンコ】【ドレスアーマー(黒)】』

 

 今までのものに比べればマシに見える露出度のドレスアーマーを着込んだエミリアに、追従する玩具のような武器を持った2B、セイバーオルタ。

 とは言っても、銀色の美しい髪を持った騎士エミリアも【バイブ剣】などという見た目がふざけた剣を真面目な顔で掲げている。皆、直也の毒牙にかかったのだとアリサは無力感に打ちひしがれた。

 

「ふん、今回は見逃してやる。感謝するんだな……」

「くぅ……♥」

「エリカさん!」

 

 そして、盤面に現れた異質な空間の扉からエリカが〝解放〟され、悔しげに兵士たちを睨み付けながらアリサの手札に戻った(・・・・・・・・・・)

 エリカが手札に返り、堂々巡りをするアリサのターン。

 

「あ……」

 

 手札に来たのは、この勝負に勝てるかもしれない(・・・・・・・・・・・・・・)切り札となるカード。これまでの攻めで、直也の体力は何とか減らせてはいた。

 アリサの手札は引いたカードと淫具カード、エリカで埋まっている。それを差し引いても、アリサはこのカードの力ならば勝利を手にできるかもしれない、と感じていた。

 そのためには――――――

 

「もう一度、お願いします! え、あ……は、敗北を見逃してもらえた女騎士・エリカ!」

「こ、懲りずに、参ります!」

 

 守護を持つフォロワーを蹴散らす必要があり、手札に返ってきたエリカの力を借りる必要があった。

 

『フォロワー/敗北を見逃してもらえた女騎士・エリカ/コスト8。攻撃7/体力9。

【突進】【首輪】【鎧破損】このフォロワーは召喚時、必ず名乗りを上げる。このフォロワーは破壊されない代わりに、特殊な宣言をすることで変身する。このフォロワーは相手のフォロワーを攻撃する場合のみ、行動回数の制限がなくなる』

 

 そう、変身したエリカを、だ。敗北を見逃された代わりに、首輪を着けられ鎧部分が壊れて肌の露出が増えてしまったエリカ。アリサは名前に、エリカは己の恥姿に赤面しながらも、勝ちに向かうための道を切り開く。

 

「下級兵士・2B! 下級兵士・セイバーオルタを攻撃!」

 

 如何に体力があろうと、攻撃能力がなくエリカの能力があれば突破は容易。エリカが二体の兵士フォロワーに攻撃――――の瞬間に【反撃】の能力が発動し、鎧が砕かれ露出したエリカの乳房にビシッ♡ビシッ♡と弾が直撃した。

 

「はひぃん♡♡♡」

「っ!? な、なに、今の……」

「も、問題ありません♡ 必ず、アリサさんの勝利への道を!」

 

 ただパチンコの弾がエリカの乳房を揺らし、彼女が過剰に反応した(・・・・・・・)に過ぎない。

 無事、兵士たちの破壊に成功したアリサとエリカは、その勢いのまま『淫具の閃き・エミリア』へと攻撃を加えた。

 

「煌めく淫具が、みんなを導きます♥」

「そのようなふざけた武器で!!」

 

 一閃。如何な攻撃力を持つフォロワーと言えど、エリカの体力を上回ることがなければ彼女を止めることは叶わない。

 バイブの剣とエリカの剣。斬り合い(・・・・)は真っ当にエリカが勝利した。地に伏せるエミリアと、手応えを確信したエリカ。彼女の攻撃が終わったことで、ターンは終了(・・・・・・)

 

「やりましたね、アリサさん」

「はい――――エリカさん、後ろ!!」

「え?」

 

 故に、アリサを安心させるために振り返ったエリカは、それに気づくのが遅れた。

 

 まあ、仮に気がついたからと言って――――盤面のフォロワーが、確定した〝攻撃〟を避けられるはずがないのだが。

 

「諦めません♥」

「な――――んぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 エリカの股間部、兵士に下着を取り上げられた(・・・・・・・・)オマンコに、這い蹲ったエミリアの体力を削り切る(・・・・・・・)トドメの一撃、バイブ剣が突き刺さり、エリカを串刺しにした。

 

「エリカさぁぁぁぁんっ!!」

「おっ、おひっ♥♥ あひん♥♥」

 

 ――――ぢょろろろろっ♥♥♥♥

 

 バイブ剣を突き立てられ、白目を剥いたエリカ。仰向けに倒れながら無様な下半身を掲げて失禁した。

 【反撃】は相手のフォロワーを弱体化(・・・)させる。それも、酷く些細な体力を『1』減らすような形であり、そのフォロワーが攻撃を受けた際に弱体化が判明する。

 当たり前だが、一度把握してしまえばどうということはない初見殺しの効果。エリカに恥を晒させること〝だけ〟に特化したもの。二人には何が起こったのか、理解すらできないだろう。

 

「スペル、反逆者連行」

 

 だが、エリカは能力で場に踏み留まる。踏み留まってしまう。既にターンは、直也に移っているにも関わらず、バイブを突き刺され失禁した哀れなフォロワーが遊び道具(生贄)として差し出された。

 

『スペル/反逆者連行/コスト2。

『反逆者の捕縛』によって見逃されたフォロワーが相手の場にいる場合、このスペルは効果を発動し反逆者を連行。そのフォロワーを召喚したプレイヤーを【共犯者の疑い】で同時に連行し、尋問を受ける』

 

「はっ。せっかく見逃してやったのに、馬鹿なやつだ。おい! そこのエルフも裸で怪しい! 連れて行け!」

「え……や、やめて! いやぁ!?」

 

 エリカは足を引きずられ、アリサは騎士たちに取り囲まれて尋問室(・・・)に連れていかれてしまった。尋問にも関わらず(・・・・・・・・)発動した【オナホ化】の影響もあり、アリサはあっけなくエリカと共に尋問を受けることになった。

 

「わ、私たちは何もしてません!」

「貴様にはそこの騎士の共犯者である疑いがかかっている。これより尋問を執り行う!」

「その方に手を出すなら私から――――あひぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥」

「おいおい。この女マンコにバイブの剣を挿入れてやがる。こんなもん振り回すのは余程の変態騎士だけだろ」

 

 尋問室とは名ばかりにあらゆる器具が揃えられた趣味の悪い部屋。そこで二人は両手を天井からの鎖で縛られ、その鎖が揺れる中で拷問(じんもん)に晒された。

 

「貴様は共犯者とはいえ、上層部(・・・)からの言い付けがある。これを使った尋問をさせてもらおう」

「へ……きゃあ! な、なにこれ? 金属の……下着?」

 

 アリサの下半身に取り付けられた硬い金属の貞操帯(・・・)。まるでアリサの下着代わりとも言える貞操帯には、しっかりと排泄用の穴を二つ用意されている。

 一つは言うまでもなく尿道。もう一つは――――()で擽られた尻穴だ。

 

「ひっ!?♡ いひひひひひひっ♡ あはははははははっ!?♡♡ そ、そこっ、お尻のあなひゃぁぁぁぁぁっ!!♡♡」

「これよりケツ穴擽り尋問を開始する」

「そ、そんなのきいたことあひゃひゃひゃっ♡♡♡ ひ、ひぃぃぃぃぃっ!?♡♡♡」

 

 アリサの肛門の皺を丁寧に、だが小刻みに媚薬を塗った(・・・・・・)筆で擽る。たまらず逃れようとするアリサだったが、足が浮いた状態ではどこにも逃れることが叶わない。

 

「あぎゃっ!?♥♥♥ うんぎぃ!?♥♥♥ いぎゃぁぁぁっ!♥♥♥♥」

「ふん。鞭で感じているのか? 救いようのないドMの変態騎士が!」

「ふんぎゃぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥」

 

 そしてエリカには本格的な拷問。鎧、服、生肌に容赦のない鞭の洗礼が行われ、エリカの衣服をボロボロにしながら彼女の肌に赤い鞭傷を打ち付ける。

 ――――ただし、即堕ちの淫乱騎士(・・・・・・・・)はこの拷問に感じてしまっているのだけれど。

 

「え、えりかひゃははははははは!♡♡♡ ほ、むほっ♡♡♡ むほっほほほほほほほぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

「はぎっ♥いぎぃ!♥ や、やめっ♥やめてくださいっ!♥♥ ごめんなさい(・・・・・・)!♥♥♥ 私が反逆者でした♥♥♥ ひぃ!?♥♥ ば、バイブ二本も入らな――――んっひぃぃぃぃぃぃっ!!♥♥♥♥」

 

 貞操帯エルフは仲間への拷問を前に涙が出るほど笑いこけ、尻穴で感じる。ドマゾ騎士はマンコが壊れるのではないかと思える、バイブを無理やり数本突っ込まれる仕打ちを受けながら、鞭打ちの拷問を受け屈服した(・・・)

 

『フォロワー/刻印された女騎士・エリカ/コスト8。攻撃1/体力1。

【落書き】【首輪】【衣服破壊】【反逆罪】』

 

 遂に何の能力もない(バニラ)フォロワーへと変身したエリカは、盤面に戻ってきたときには丸出しにされたケツに『淫乱』の二文字。身体のあちこちには痛ましい鞭傷と『雑魚』『変態騎士』などの落書きが施され、あられもない姿で投げ出されていた。

 このままターンが貞操帯姿で崩れた笑い顔を堪えるアリサに帰れば、また別の道もあったのかもしれない。

 

「……そろそろこいつでの遊び(茶番)にも飽きたな」

 

 直也が、エリカという遊び道具に飽きることがなければ――――つまりは、そういうことだ。

 彼は手札の二枚のうちの1枚(・・・・・・・・)、そのスペルを唱えた。

 

「スペル、処刑台」

『ひぃ!?♥』

 

『スペル/処刑台/コスト3。

【反逆者】を持つフォロワーと【共犯者】を持つプレイヤーを拘束し、フォロワーには【ギロチン拘束】を施し処刑台に送る。処刑を実行されたフォロワーは『敗北処刑・〇〇』へと変身する』

 

「ふぉ、ふぉろふぇ!♥」

「黙って歩け! この反逆者が!」

 

 根元から叩き折られた己の剣の柄を咥えさせられ、手を強制バンザイで拘束する首枷【ギロチン拘束】によたよた歩きを強要する開脚バーを着けられたエリカが、盤面に召喚された『処刑台』へと運ばれていく。

 強がってこそいるものの、足腰はガタガタと震えて股からは愛液や小便を垂れ流した哀れな敗北騎士は、集められた民衆たちの前で『処刑』される。

 

「これより、反逆者・エリカの処刑を実行する! 極刑、市民の性処理肉便器!」

「ひっ――――ぷはっ♥ こ、降伏しますっ♥♥ それだけは、それだけは許してくださいっ♥♥ オマンコ♥ オマンコしますか――――んあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ♥♥♥♥」

 

 エリカの処刑が実行される中、アリサにも【共犯者】として別の刑が実行されていた。

 

「いやぁ♥ 動けないっ♥ 何も見えないっ♥ だしてっ、ここから出してぇ!♥」

「この者はまだ幼い。更生の余地があると見なし、共犯者・アリサを〝箱尻〟の刑に処す!」

 

 アリサが詰められたのは〝箱〟。箱尻とはその名の通り、箱から貞操帯が装着されたお尻と足裏のみが飛び出した間抜けな罰である。これはアリサの可憐な容姿に同情する者が出ないようにという措置であり、全ての穴が解禁され死ぬまで使われるエリカと違い、アリサへの刑罰は尻穴と足裏。

 

「あひゃ、あひんっ♥ あはははははほほほーっ♥♥♥ あ、あひうらぁ♥らめぇ♥♥ おひり、あなぁ♥ ほじほじ、ひひゃははははははははははんぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥」

 

 足裏に媚薬筆をたっぷり塗りたくられ、尻穴には複数本の筆がねじ込まれてほじくり回される。刑が終わる頃には、アリサの性感帯に元々敏感な尻穴と二度とまともに歩けない足裏が追加されることだろう。

 

「あ゛ぁ゛っ♥♥♥♥ こ、こうふくひましゅ♥♥♥ こうふくひゃへへぇぇぇぇぇ!♥♥♥♥♥」

 

『フォロワー/敗北処刑・淫乱騎士エリカ/コスト8。攻撃0/体力1。

【行動不能】【ギロチン拘束】【即堕ち】【落書き】このフォロワーは敗北処刑されている。市民の性処理肉便器となった』

 

 盤面に並ぶ、新しい(再調整された)カード。

 これでアリサの盤面は四枚。直也の残り手札は――――一枚。

 

「さて、アリサ――――君の優しさと、賭けをしよう」

 

 彼はそう言って、最高の玩具を前にして、笑っていた。

 

 

 






うーん……エリカ周りはちょっと上手く行きませんでした。エリカはあと1回ほど手札に返って名乗りを上げる予定だったのですが、私の作風とテンポが絶望的に相性悪かった。本当は淫具も活用する予定でしたし、スレイヴプリンセスまでが高テンポだった分かなり反省点となりました。うむむ、カードバトル難しい。

アメス様は趣味です。普段はあんま書けないキャラだからカードあるのをいいことに特別扱いしました。いや書きたいんだけど立場的に難しくて……あとコッコロたんにもお聖水かければよかったとあの場面終わったあとに気づきました。代わりに提案してもらってメス犬エルフとかいうとんでも概念でご登場。まあまあ後編を楽しみにゲフンゲフン。
デウスエクスマキナは爆乳化してた。ユカリさんは先の展開考えて似合いそうだった。ドロシーは出したかった。ネフティスはアナルクソ雑魚お姉さん誰かいないかな。君に決めた!でした。何だったらモブ決めるのが一番苦戦したかもしれない。
エミリアも趣味。台詞無しのモブ二人はスキン出てるからヨシ!のガバ判定の犠牲者。あんま露出派手じゃないし……バレへんやろ……。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。あと手札枚数とかPPとか割と適当だから真面目に数えないでね。エロ小説でそこまでやったら私の頭が死ぬ。勘弁してください。ゆるして。テンポとか考えるとやっぱり1話くらいで終わるのがちょうどいいんだろうな。でも初めだし色々キャラ出したかったねん。
さあ次はクライマックス。最後にアリサと運命を共にするフォロワーは如何に。ではまた次回〜


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アリサ、オーキス、ネクサス、他キャラ多数(カードバトル、カード化、洗脳、ふたなり、スライム排泄、快楽堕ち・後編)

とっても楽しかったです(満足気な顔)
細かいことはなしにどうぞ。私はなかなか良い出来かなぁと自画自賛しました。いや自己肯定は大事なのでね!それはそれとして褒めては欲しいですが!






 

「ひぃん♥♥♥ あひんっ♥♥♥ おしり、こわれ……ひっ♥ 申し訳ごさいません!♥♥ モノのケツドラムをお楽しみください、ゴブリン様ぁ♥♥♥♥」

 

 ゴブリンのオナホ人形・モノ。

 

『――――ッ!!♥♥♥♥ っ、っ、っーーーー〜〜〜〜♥♥♥♥』

 

 母乳の棺・イザベル。

 

「ふぶっ♥ふほっ♥♥♥♥ おっ♥♥♥♥ほぶっ♥♥♥♥」

 

 糸人形・アリア。

 

「ゆるひてっ♥ こうふくしましゅ♥♥ んぉんぎぃ!?♥♥♥♥ け、剣の柄を、オマンコにぃ!?♥♥♥♥ おひぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥」

 

 敗北処刑・淫乱騎士エリカ。

 

「は、はひっ♥ あひのうら、むずむず、ひてぇ……♥♥」

 

 裸の女エルフ・アリサ――――盤面に残された4体のフォロワー(役立たず)と、立っていることさえ辛いだろう満身創痍のプレイヤー。

 ゴブリンに脅され為す術なくケツドラムを受けるモノ。変わらず搾乳のためだけに存在する物言わぬイザベル。糸に包まれた美尻が跳ね上がり、唯一出ている鼻を品なく鳴らすアリア。敗北処刑を受け、己の剣の柄をマンコに捩じ込まれる屈辱に感じるエリカ。

 そして、それら全ての凌辱に至る一部を体感したアリサは、本番行為をしていないにも関わらず敏感な女体を手に入れ、もはやバトルどころではない状態だった。

 体力は圧倒的にアリサが上。しかし、態度の差は歴然。素足を晒して立つことが辛いアリサと、悠然と立ってバトルに望んでいる直也。

 

「もう諦めたら? ここで諦めたって、誰も君を責めたりしないよ」

「そういう、問題じゃない! 私は絶対に諦めない……やっと、あなたを追い詰めたんだから!」

「ん? ……ああ、そうか。俺の手札はこの1枚だけか」

 

 アリサの攻撃を退ける肉壁たち。アリサのフォロワーを固定する数々のフォロワー、スペル、アミュレット。

 それらの酷使によって直也の手札は遂に1枚。だが、アリサには必殺のカードが存在している。如何にこのゲームの支配者が直也と言えど、体力を完全に削られることはアリサと等しい意味を持つ――――敗北、という二文字だ。

 

「確かに、俺も慢心が過ぎたな。ここまで追い詰められるなんて夢にも思ってなかったよ」

 

 どこまでが本気なのか。それとも、全てが彼にとっては取るに足らない些事でしかないのか。

 追い詰められたはずの直也は、全く動揺らしい動揺を見せず手札のカードをヒラヒラと遊ばせる。己が手ずから手に入れた(カード)を、まるで興味を失ってしまったかのようだ。

 そして、まだ終わっていない彼のターン――――そのカードの正体は明かされた。

 

「俺の手札、最後のカード――――土下座少女・ルナ(・・)を召喚」

「な……」

 

 その最後のカードとは、直也が直前に(・・・)手にしていた(少女)その人。

 

「――――ルナの負けだよ♥」

 

 盤面に現れた全裸の少女(・・・・・)は、そう言って戦うべき相手のアリサにすら背を向け、直也に向かって美しい土下座を行った。幼き少女のオマンコとアナルが丸見えになり、小顔が余すことなく直也のために平伏する。

 

「ルナちゃん!? しっかりしてルナちゃん!」

「ルナ、ご主人様のためなら何でもする♥ 弱いのに逆らってごめんなさい♥ 友達もあげるから、ルナを許して♥ オマンコさせて♥」

 

 フリ♥フリ♥フリ♥フリ♥

 

 アリサ以上に小ぶりな桃尻をめいっぱいに揺らし、己が全てを投げ捨て差し出し土下座する屈服の少女。もはや直也以外の声は、ルナに届かない。

 

『フォロワー/土下座少女・ルナ/コスト1。攻撃0/体力10。

【全裸】このフォロワーに土下座以外の価値はなく、プレイヤーが次のターン、ルナに飽きたその時、このフォロワーが場に残っていた場合は『人格排泄・ルナ』へと変身する』

 

「あなた、どこまで酷い人なの!?」

「さあね。俺は俺のしたいようにしているだけだよ。この玩具は大して面白くなかった(・・・・・・・・・・)。だから、ここで捨てても構わない」

「っ!?」

 

 感情を読み取れない、否、アリサが理解できる感情の作りを持っていない。それでも直也の返答が〝本気〟だと思えるほど、アリサは彼の瞳の冷たさに身体を、心を震えさせた。

 

(この人は絶対に倒さないといけない……でも、ルナちゃん……)

 

 アリサのターン。彼女は1枚の札を握り締めていた。

 ここでのアリサの選択肢は二つ。一つは、手札のダメージスペルを合わせて使うため、このターンをパスすること。直也が新たなカードを引く可能性はあるが、それでもアリサのカードの力なら十分に突破は可能だ。この方法なら、アリサのフォロワーが無力化される前に直也を倒すことができる。

 だが――――このターンでルナを放っておいてしまっては、取り返しがつかなくなる。そんな予感がアリサにはあった。

 

「さあ、どうするアリサ。俺は、どちらでも構わないよ(・・・・・・・・・・)

「……っ」

 

 否、否、否。予感などではない。間違いなく、この青年はルナに取り返しのつかないことをしてしまう。それこそ、ゲームに勝利したとしても取り返せないことを。

 

「ご主人様ぁ♥ ルナと遊ぼう♥ オマンコしようよ♥」

「ルナちゃん……ごめんね!」

 

 そしてアリサは――――望まない姿を晒すルナを、見捨てることなどできなかった。

 

「召喚! オーダーマリオネット・オーキス!」

「行こう、ロイド」

 

『フォロワー/オーダーマリオネット・オーキス/コスト9。攻撃10/体力10→進化時・攻撃12/体力12。

【疾走】【守護】このフォロワーは登場時、相手のフォロワー全てに5ダメージを与える。進化時、同じ効果をもう一度行う』

 

 アリサのデッキ内で間違いなく最大、最強のカード。

 そのベールを脱いだ切り札は、起伏の薄い冷たい声音と赤い瞳。球体関節の腕を以て己以上に巨大な人形を行使する。

 

「届いて……私の風よ!」

「あなたは私に怒りを教えてくれた――――エンド・ブリンガー」

 

 そして、進化。オーキスの能力を強化し、攻撃。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥」

「うぁ……っ!!」

 

 ルナを盤面から排除(救い)ながら、オーキスの操る人形が直也を直接攻撃――――残り体力は『1』となった。

 

「これで!」

 

 あとは、次にアリサへとターンが回ればダメージスペルで勝利。仮にもし、オーキスが他のフォロワーたちのように盤面に固定されたとしても、アリサが耐え切れば勝利することで彼女たちを救える。

 

「あ、あはは……ははははははははははははははははっ!!」

 

 はず、だった。

 

「な、何がおかしいの!?」

「く、かか……いや、おかしいわけじゃない。ただ――――アリサならそうすると思ってたからね」

「え……?」

 

 そう、アリサならばルナを見捨てない。ここまで好き勝手に振る舞い、彼はお膳立て(・・・・)をしてやったのだ。彼女の怒りは頂点に達して、必ずルナを救おうとするだろうと。

 事実、アリサは勝利への札を切った。ルナのために、勝利のために。どちらも捨てられない彼女らしい優しさ――――

 

「惜しかったよ、アリサ」

 

 ああ、ああ。本当に惜しかったと、直也は笑っていた。

 賭けは――――彼の勝ちだ。

 

「ん、いいカードを引いた。スペル――――快楽神の教え」

『ん゛ん゛っ!?』

 

 1枚のスペル。それが発動した瞬間、アリサとオーキスに【仮面】が強制装着され、唐突に塞がった視界に二人が声を上げた。

 その仮面は顔の表を覆える丸みのあるもので、表面には【淫紋】に似た淫靡な紋様が淡く輝いている。

 

「っ、やだ、これ……!」

「……外れない」

 

『スペル/快楽神の教え/コスト0。

このカードは相手の場に行動可能なフォロワーがいる場合にのみ唱えることができる。相手のフォロワー1体とプレイヤーに【仮面】を与え、快楽神の【教育】を行う。この効果はターンが終わるまで続き、ターンの終了時、【仮面】を剥がし対象のフォロワーを『淫語洗脳・〇〇』へと変身させる。

【仮面】の装着に成功した際、このスペルを発動したプレイヤーの手札に『快楽の下僕・イリス』を加える』

 

 勝手に視界を遮る気味の悪い仮面を手で剥がそうとするアリサとオーキスだったが、全く外れる気配が感じられず困惑と焦りを感じていた。

 だが、その【仮面】が効果を発動した瞬間から、そんな感情は消え失せた。

 

『おひょぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥』

 

 バチバチバチッ♥ 仮面の淫紋が淫靡な色の火花を散らした瞬間、アリサとオーキスが二人のものとは思えない下品な悲鳴を上げた。

 しかし、そんなものは序の口だと言わんばかりの言葉が二人の口から飛び出し始める。

 

「うひっ♥おまんこ♥アナル♥肉便器♥メス豚奴隷♥おちんぽ様♥ おひょ♥貧乳おっぱい♥ケツ穴人形♥鼻マンコ♥ドスケベマリオネット♥」

「おほっ♥おまんこはおちんぽ様のための穴♥ケツマンコはおちんぽ様を出し入れする穴♥ ――――い、いやっ――――私はドスケベ淫乱エルフ♥コキ捨てオナホ女♥ご主人様にオマンコ捧げる――――いやぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥」

 

 絶対に抗えない〝教育〟に、無垢な少女たちが次々と卑猥な言葉を脳に植え付けられ、言語の根本を作り替えられてしまう。

 快楽神の信徒、或いは新たな快楽神(・・・・・・)を生むための儀式に囚われた二人を尻目に、直也は手札に加わった新たなカードを召喚した。

 

「快楽の下僕・イリス」

「この過酷溢れる世界に、快楽を♥」

 

 イリス。かつてネクサスを呼び込むための器ながら、平等な救いを間違っていると否定した祭司。しかし、彼女もまた生まれた快楽神の操り人形になってしまっていた。

 

『フォロワー/快楽の下僕・イリス/コスト9。攻撃10/体力10→進化時・攻撃11/体力11。

【守護】【淫紋】【剛毛】【腋毛】【爆乳】【クリチンポ】【穴開きボディタイツ】【ガニ股腋見せポーズ】【腰振り絶頂ダンス】【偽神】

このフォロワーが場に出た時、アミュレット『快楽の儀式』を場に置く。進化時、腰振り絶頂ダンスを加速させ、快楽の儀式のカウントダウンを早める。

 

偽神・快楽に仕える者。真なる快楽神を顕現させるためにその身を捧げる下品な下僕』

 

『アミュレット/快楽の儀式/カウントダウン10。

このアミュレットのカウントダウンは『快楽の下僕・イリス』の腰振り絶頂ダンスによって進む。カウントダウンが尽きた時、アミュレット『生贄の祈祷』を場に出す』

 

 清純な法衣に身を包んでいた女体は、ユカリと同じかそれ以上の全身タイツ。熟れたムチムチの身体を魅力的に飾りながら、長く細い男性器のようなクリチンポと爆乳、偽神の証である生い茂った金色の腋毛、陰毛を丸見えにし、何よりその卑猥なポーズが特徴的だ。

 

「オマンコ腰振り前後ダンス♥ 我が主とご主人様へ捧げます♥♥」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

「ふっ♥ふっ♥ふっ♥ふっ♥ ……んひっ、おまんこイクっ!♥♥♥♥」

 

 下品な腰振り前後ダンスによる絶頂。ユカリのようにガニ股気味にオマンコを差し出すのではなく、腋見せ完全屈服の姿勢で深く深く腰を落とし、脚をガニ股に大きくおっぴろげ、下腹部にタイツの下から輝く淫紋を見せながら腰を前後に動かす卑猥ダンス。

 そのダンスによって歯を食いしばったおかしな表情で絶頂し、祭司が召喚したとは思えない〝肉塊〟の成長を促していく。

 

「快楽の下僕・イリスを進化」

「イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 ヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコ♥♥♥♥♥

 

進化による強化(強制絶頂)を受け、その淫紋が光の残像を見せる高速腰振りガニ股ダンスをアヘ顔絶頂しながらイリスは行う。

 清廉なる祭司が剛毛変態のタイツ女に成り果てた姿を存分に示したところで――――アミュレットが、姿を変えた。

 

『アミュレット/生贄の祈祷。

このアミュレットを設置したプレイヤーの場と墓地にある全てのフォロワーを対象にし、毎ターンメスを生贄に捧げる。両プレイヤーの体力をX回復し、体力の上限をX増やす。Xの回数は生贄が絶頂した回数と同じ数』

 

 それは巨大な肉の塊(・・・)。上と下に二つの穴が広がった、見るも醜い蠢く肉塊。とても祈祷などと高尚な名が似合っているとは到底思えない外観に、しかしイリスはうっとりとした表情でその身を捧げた。

 

「これも我が主をこの地に招くために♥」

 

 巨大な肉塊から夥しい数の触手が伸び、ガニ股屈服ポーズで待つイリスの身体を捉え、肉塊の真上に持っていき――――その頭から呑み込んだ。

 

「むごぉ!!♥♥♥♥」

 

 パクンッ♥ ブシュウゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥

 

 上半身が呑み込まれ、立派な剛毛とクリチンポとガニ股タイツの下半身が肉塊上部に聳え立つ。あまりに間抜けな女体の下半身からしっかり潮吹きシャワーを地上に振り撒き、そして内部に呑み込む。

 

 ズリュズリュ♥ グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュ♥♥♥♥

 

「ほぎっ♥ ほぎぃ♥♥ おぼぼぼぼっ♥♥♥♥」

 

 上から下へと肉塊の中で輸送され、全身を肉塊の腹で〝捕食〟されていく。イリスの熟れた素晴らしい女体を堪能した肉塊は、下方の穴から彼女を乱雑に吐き出した。

 

 べちゃっ♥

 

「……あへぇ♥」

 

 ピクッ♥ピクッピクッ♥ 全身をくまなくその生贄とし、衣服を溶かされたイリスが全裸で足や股を開いただらしない格好で仰向けに寝転がり、見事なアヘ顔で生贄の意味を果たす。

 無事イリスに満足した生贄の祈祷は、盤面ではなく倒されたフォロワーたち、墓地に手を伸ばした。

 

「……あれ? ここは……ひゃんっ♥」

「アメス様? ふぁっ♥」

 

 聖水の祝福・アメス。メス犬エルフ・コッコロ。幼さを残す少女たちの片足首を触手で絡め取り、呑み込む(・・・・)

 

『むごぉ!?♥♥♥♥ ぶっ♥♥ んぼんぼぉ!♥♥♥♥』

 

 もちろん、肉塊上部から無様に脚をバタバタとさせる生贄のアメスとコッコロも美味しく力に変え(プレイヤーを回復させ)ていった。

 

『むぼぼっ♥♥♥ うほぉぉぉぉ……あへぇ♥♥♥♥』

 

 べちゃっ、べちゃっ、べちゃんッ♥♥♥♥

 

 たとえ立派な卑猥の鎧を持つフォロワーたちであろうと関係はない。エミリア、2B、セイバーオルタは纏めて呑み込まれ、仲良く捕食され、全裸で舌出しアクメをしながら雑に吐き出される。

 

「私は……操られて……オナニーをする変態イルガンノ♥ おまんこイグッ!!♥♥♥♥」

『お゛……お゛ぉ゛……♥♥♥♥』

 

 他にも触手に操られ、両手でマンコを貪るイルガンノや、待ちきれないとばかりに触手に頭を呑み込まれ次なる養分のように吊り下げられる敬礼戦闘員・ネネカ、エウロペ。

 狂気の宴。快楽神を降臨させるための生贄たち。プレイヤーの体力が溢れていき、もはや勝負どころではなくなった。

 

『おまんこは、おちんぽ様の性処理道具ですっ♥♥♥♥』

 

 もちろん、快楽神の教えを完全に受け入れ、仮面が外れたアリサとオーキスにも快楽の洗礼が与えられた。

 

「淫虫の寄生」

「いひぃぃぃ!?♥♥♥ ちんぽ、チンポ生えたぁ!♥♥♥♥ 我慢汁垂らしてるズル剥けチンポ!♥♥♥ 腰がヘコヘコ止まらないのぉ!♥♥♥♥」

「包茎♥ちんぽ♥♥♥ 短小チンカス♥ ドスケベマリオネットに相応しいふたなりちんぽ♥♥♥」

 

 全裸の美少女たちが並び、股間に虫が寄生する。それは二人に特色が異なる男性器(・・・)を生やさせた。

 アリサはお間抜け顔で腰をヘコヘコとし空気を切ってエアオナニー。オーキスは耐えてこそいるものの、我慢をしたおかしな顔でチンカスダラダラの包茎短小ちんぽを痙攣させている。

 

『スペル/淫虫の寄生/コスト5。

相手のプレイヤーとフォロワー1枚を3ターンの間【ふたなり】状態にする』

 

「ウツボの吸引」

「お゛お゛っ♥♥♥♥ ん゛お゛っ!?♥♥♥♥ お、おちんぽ吸引されてるっ!?♥♥♥♥ ちんぽぎゅうぎゅうされてザーメンびゅるびゅるしてりゅうぅぅぅぅぅっ!?♥♥♥♥♥」

「おひょっ♥♥♥♥ チンカス吸われて♥皮の裏までっ♥♥ ほひっ♥ふひっ♥くひぃぃぃぃっ♥♥♥♥」

 

 ウツボのような生物に擬似ちんぽを丸々呑まれ、凄まじい吸引にあられもない嬌声乱舞の即射精を強いられる。両足立ちの下半身はガニ股気味に高速で内股と外股を繰り返し、可憐なエルフと人形の少女がふたなりちんぽの快楽によがる倒錯的な光景を生み出していた。

 

『スペル/ウツボの吸引/コスト1。

【ふたなり】状態のプレイヤー、フォロワーに寄生しふたなりを吸引する。どんなに清楚なメスも、慣れないチンポの射精には耐えられない』

 

「肉欲の操り糸・改」

「や、やめっ――――おちんぽイクっ♥♥♥♥ 両手がシコシコ止まらないっ♥♥♥♥ ズル剥けアリサちんぽイキますっ♥♥♥♥♥」

「しこしこ♥♥しこっ♥しこっ♥ 短小チンカスのオーキスちんぽ、ドスケベマリオネットの冷たい指でしこしこ気持ちいい♥♥♥ 短小包茎クソザコ粗ちんぽイクっ♥♥♥♥♥」

 

 ドピュッ♥ドピュッドピュッ♥ プビュルッ♥♥ ビュルビュルッ♥♥♥ ブビュルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 アリサが巨根の竿を両手で、オーキスが短小の竿を指で掴みしこしこしこしこ♥と延々扱きを加え残りの1ターン、ありったけのザーメン(力の塊)をぶちまけていく。

 【ふたなり】が消失――――まだ終わらない。

 

「雌猫化の魔術」

『にゃん♥にゃん♥ ごろごろ♥』

 

 自身を猫を錯覚させる催眠魔術。全裸の少女二人が直也に四つん這いで駆け寄り、首下を差し出して愛おしげに喉を鳴らす。

 

『スペル/雌猫化の魔術/コスト1。

相手のプレイヤーとフォロワー1体は1ターン【雌猫】になり、ご主人様に懐く』

 

「敬礼戦闘員・絵画」

「敬礼! 戦闘員三号・アリサ、ご主人様に絶対の忠誠を誓います!」

「敬礼。戦闘員四号・オーキス、ご主人様に絶対の忠誠を誓います」

 

 ビシィッ♥ スペル発動と同時に光が二人の身体を包み込み、全裸だった少女たちが全裸よりも卑猥なスーツに着替えさせられ、生真面目な顔と無表情の顔で直也に敬礼を行う。

 ネネカ、エウロペが着ていたものと全く同じスーツをアリサは白、オーキスは黒と対象的な色合いで着込む。無論、敬礼と共に恥ずかしげもなく勃ち上がった乳首やここまでの責めでずぶ濡れのオマンコもスケスケ、卑猥な格好――――その状態で、二人は絵画に吸い込まれた。

 

『スペル/敬礼戦闘員・絵画/コスト10。

発動と同時に相手のプレイヤーとフォロワー1体に【洗脳】【ハイレグスーツ】【能力剥奪】を付与し、1ターンの間無様な絵画として飾る。この絵画は複製され、プレイヤーの所持品に加えられる』

 

 どこまでも辱められる二人。しかし、抵抗は叶わない。なぜならバトル中のスペル効果は絶対であり、アリサ側は盤面を埋めて(・・・・・・)何もすることができないのだから。

 故に直也は引く、スペルを撃つ。これを繰り返すのみ。アリサとオーキスという楽しみの玩具を調教し恥辱の海に沈めていった。

 

「さてと。名残惜しいが、そろそろ準備をさせてもらおうかな。アミュレット、肛門大決壊」

「んぎぃ♥ お、お腹に……♥」

「……なにか、入った♥」

 

 見るからに卑猥な名称のアミュレットが設置され、アリサとオーキスが腹部を抑えて蹲った。

 だが、彼女たちにできることはもう何もない。ただ運命を待つことしかできない――――自分たちが彩られる(カード)がどんなものかを祈るしかないのだ。

 

「さあ、さあ、さあ――――これが俺の切り札だよ! 来い、快楽を司る者・ネクサス!!」

 

 直也がカードを掲げ、初めて感情の昂りというものを見せ付ける。

 そして、数々の生贄(・・・・・)たちがアヘ顔で倒れている盤面に門が現れ――――快楽神が降臨した。

 

「我はネクサス。快楽を司る者――――――ご主人っ♥様に♥ ふっ♥おほっ♥ 快楽を齎す者なり♥ おっほほぉ!♥♥」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

 神秘的で、美しい。それこそ、総毛立つほどに彼女は人外の美貌を持ちながら、無様だった(・・・・・)

 

『フォロワー・快楽を司る者・ネクサス/コスト9。攻撃18/体力17→進化時・攻撃20/体力19。

【疾走】【守護】【淫紋】【パイパン】【超爆乳】【クリチンポ】【元管理者】【ガニ股腋見せポーズ】【快楽神】

このフォロワーは相手の体力が20未満の場合、召喚することができない。

このフォロワーが場に出た時、相手のプレイヤーとフォロワー1体に【淫紋】を与える。【淫紋】を与えられたメスは、必ず【ガニ股腋見せポーズ】で屈服する。

進化/このフォロワーの絶頂回数分、【淫紋】を持つフォロワー、プレイヤーに共鳴絶頂を与える。この効果は相手プレイヤーの体力が1になるまで続き、この効果で相手のフォロワーを破壊することはできない。

 

元管理者・感情に目覚めし快楽神。ご主人様に快楽を齎す優秀な性処理道具』

 

 『安寧』のネクサス改め――――『快楽』のネクサス。

 快楽を司る神は、毛の一つすらない局部を丸出しにしたボンテージ姿で、腋見せガニ股オマンコ、立派に細いクリチンポを差し出しながら前後腰振りダンスを盤面に現れた瞬間から見せつけていく。その顔は『安寧』の時代に見せた寒気立つ無機質さを捨て去り、ご主人様に捧げる雌顔全開で快楽を司る者として淫猥極まる顔付きになっていた。

 

「そ、そんな……ネクサス……ロザリアぁ……ひゃぁ!?♥」

「おまんこ♥ ガニ股腋見せポーズ……どうして♥」

 

 変わり果てた宿敵、そして親友の姿に絶望するアリサだったが、彼女とオーキスの下腹部に【淫紋】が刻まれ【ガニ股腋見せポーズ】をしてしまいそれどころではなくなった。

 ツルツルで健康的な腋。僅かに生えていた恥毛を処理され、オーキスは人形故に元々から存在しないパイパン処女マンコ。それを下品ではしたなく恥ずかしいガニ股で、直也に向かって腰を突き出し捧げる。

 快楽神の教えを受けて恥ずかしい単語を口にする身体にされてしまった二人だが、芽生えた羞恥は確実に彼女たちの頬に朱色を入れていた。

 

「ネクサス、その力を見せろ」

「はい、ご主人様♥ ――――んっひぃぃぃぃぃぃっ!!♥♥♥♥」

『イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!?♥♥♥♥』

 

 さらに、進化(・・)。直也の力が注がれる進化に強制絶頂は、ネクサスだけでなく【淫紋】の効果で彼女と共鳴したアリサとオーキスにも同じだけ与えられ、三人が揃ってガニ股で顔を逸らしアへ声で舌を出してアクメする。

 

「我が完堕ちメス奴隷の刻印を以て、汝らに我が主からの快楽を与えん♥ ――――――おちんぽ様♥ 我の淫乱オマンコをご使用ください♥」

「ああ、ネクサスのクソ雑魚マンコに、ご主人様の慈悲を与えてあげるよ」 

「ありがとうございます♥ありがとうございます♥ 我が主、ご主人様のお慈悲に感謝いたしまんほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 ヂュップンッ!♥♥♥♥

 

 道具の感謝など言い切らせる必要もない。そう言わんばかりに、ガニ股屈服したネクサスを背後からチンポで貫く直也。

 当然、その快楽絶頂はアリサとオーキスにも共有され――――アミュレットの効果が発動した。

 

「イグゥ!?♥♥♥♥ おぎぃ!?♥♥♥♥ お、お腹に何か入ったぁ!?♥♥♥♥」

「くる、しい♥♥ ケツマンコの奥……こんなの、知らない♥♥♥」

 

『アミュレット/肛門大決壊/コスト10/カウントダウン・X/Xは相手プレイヤーの山札の枚数。

このアミュレットが場にある間、相手プレイヤーがダメージを受けた際、相手の山札を1枚墓地に送り、相手プレイヤーとフォロワー1体の腹部に媚毒スライムを投与する。このアミュレットのカウントダウンが1まで減った時、このアミュレットは消滅し相手プレイヤーとフォロワーの肛門は破壊される』

 

 絶頂毎に残り山札の数だけ増える浣腸(・・)。アリサ、そして排泄の間隔など知るはずもないオーキス。どちらも等しく、ネクサスが直也にイカされればイカされるだけ、腹部に媚毒のスライムが蓄積し――――最後には、吹き出す。

 

「ケツマンコ膨れるぅぅぅ!?♥♥♥♥ カードにされたみんながいる大事な山札ゴミにして、ケツ穴一気飲みしてるぅ!♥♥♥♥ 山札浣腸や゛べでぇ゛ぇぇぇぇっ!♥♥♥♥♥」

「イッてる♥♥♥ イッている♥♥♥♥ 浣腸やめて♥♥♥ 浣腸でイッてるのか、淫紋でイッてるのか、わからないっ♥♥♥♥ こんな感覚知らないっ♥♥♥♥」

 

 ボコッ♥ボコッ♥ボコンッ♥

 

 絶頂、浣腸、絶頂、浣腸。その繰り返しから逃れることはできない。誰にも触れられていないガニ股屈服少女たちは、共鳴絶頂と膨れる腹に襲われひたすら覚えたての淫語を撒き散らして悶えた。

 

「ひっ♥ひっ♥くひんっ♥♥♥♥ おちんぽ様♥おちんぽ様♥おちんぽ様ぁ♥♥♥♥」

『おほっ♥おほっ♥おほっ♥おほっ♥おほっ♥ んおっほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥』

 

 愛しいご主人様のチンポをマンコで受け止め、管理者の面影すら見られない快楽神のアヘ顔で絶頂を繰り返すネクサス。そのネクサスに釣られて絶頂し、腹にスライムを溜め込み続ける。

 

『ほひぃ♥ほひぃ……♥♥ ふんぎぃぃぃぃっ♥♥♥♥』

 

 それが、通常の便意ではありえないほど腹を膨らませ、腹の痛みに耐えかねた二人がいきみ(・・・)顔で肛門を開くが、まだその時ではないと1滴足りとも彼女たちの入口はスライムを漏らさせない。

 

「なんでぇ♥♥ おほっ♥♥♥ ケツ穴開けないのぉ♥♥♥♥ ふぎぃ♥♥♥ も、もうケツタンクに入らないよぉ!♥♥♥♥」

「ふっ♥ほっ♥おっ♥ お腹、くるしい♥♥♥ むほぉ♥♥♥ ケツマンコ、開かせて、くださいっ♥♥♥♥」

 

 出そうとしても出せないスライム便意は、二人の可憐な面をいきみと脂汗で無様に彩る。人形の身体を持つオーキスでさえそれなのだが、エルフのアリサはなお酷いだろう。

 だが、山札の枚数にも制限がある。残り1枚、その瞬間――――アミュレットが消滅し、閉じられていたケツ穴が全力で広がった。

 

『あ――――ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ!!♥♥♥♥♥』

 

 ブリュッ!♥♥♥♥ むりゅむりゅむりゅぅ♥♥♥♥ ブボボボボボボッ!♥♥♥♥

 

 結腸を膨れ上がらせ、腹を制圧していたスライムが二人の破壊(拡張)された肛門はひり出されていく。しっかり結腸の形をした媚毒スライムが二人のケツマンコを土石流のような勢いで抉り、下品なケツ穴の音色を立てて排泄されていった。

 

「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁ……っ!!♥♥♥♥ スライム出る、スライムうんち出ちゃうぅぅぅゥゥッ!♥♥♥♥ ケツ穴捲りあがってケツマンコ逆流してる!♥♥♥♥ 排泄アクメ止まんないぃ!♥♥♥♥♥」

「排泄♥ 便所♥ 脱糞♥ スライム止まらない♥ ケツマンコからぶりぶりひり出すの駄目♥♥♥ ケツマンコぉ、イクゥ♥♥♥♥♥」

 

 とても可憐な少女がしているとは思えない表情、声、言語。ガニ股全裸で公開排泄させられ、括約筋が役に立たないほど広がった肛門から超極太スライムが一本になって積み重なった。

 

 だが、

 

「おまんこ♥ おほぉっ!?♥♥♥♥ ケツマンコぉ♥♥♥♥ われのケツマンコがっ♥♥♥♥ あひっ♥♥♥ またおまんこにきたぁ♥♥♥♥」

 

 当然、排泄したからといって終わるはずがない。ネクサスが至福のアヘ顔でマンコとケツマンコを直也に使われている限り、数百にもなる体力(・・・・・・・・)が極限まで減らされない限り――――――

 

『イクっ♥♥♥♥ イグっ♥♥♥♥ イ゛グゥ゛♥♥♥♥ イ゛ッグゥ゛ゥゥゥゥゥゥゥッ゛!!♥♥♥♥♥』

 

 アリサとオーキスの絶頂地獄は、終わりを迎えることはない。

 

 

 

 

 

 その永遠とも思える絶頂が、終わった。

 

「お゛……お゛、ぉ……♥」

 

 ブビュッ♥ブビュルッ♥♥♥

 

 ガニ股で失神したネクサスが、その淫紋ボテ腹からザーメンを逆流させてマンコとケツマンコから噴射。

 さしもの快楽神と言えど、絶対の主を相手にしては気を失って当然なのである。そんな美貌が台無しのアクメ失神したネクサスには目もくれず、膨大な射精をしてなお息を乱さない直也がアリサとオーキスに近づいていった。

 

『お……おぉ……♥』

 

 当然ながら、彼女たちも惨状はネクサスとさしたる差は見られない。ガニ股腋見せ屈服で固定され、潮を吹く状態が普通になったマンコ、中身が吹き曝しになったケツマンコ。それらを見せつけながら失神してしまっていた。

 

「スペル、服従の奴隷着」

 

『スペル/服従の奴隷着(ウェディング・ドレス)/コスト0。

【屈服】状態の相手プレイヤー、フォロワーに服従の衣服を着せる』

 

 しかし、直也の遊びはここからが本番。楽しめる対象を完璧に、美しく、自分だけの(カード)として飾るために力を振るう。

 スペルが効果を発揮し、全裸だったガニ股失神少女たちに新たな衣服が着せられた。

 

 アリサは白、オーキスは黒。花嫁(・・)を思わせる、まさにウェディングドレス。ただし、胸部は形も乳首も完璧に透けたシースルーであり、スカートも同じく淫紋と下着、パイパン処女マンコに切れ目が入った白と黒のエロ下着を透けさせる卑猥な作りだ。

 清廉な美しさ。卑猥な美しさ。どちらともを両立した強欲な衣装に飾られたアリサとオーキスが――――

 

「スペル、降伏」

 

 粛々と、淡々と、その人生に終わりを告げた。

 

『――――申し訳ございませんでした、ご主人様♥』

 

 瞬間、意識を取り戻した二人の花嫁は、平伏(・・)した。

 頭を下げるだけでは足りない。地面に擦り付け、主人の物となる女体を小さく折り畳み、絶美のドレスを服従の証として完璧な土下座で着こなしてみせる。

 

「私の負けです♥ 私如きがご主人様に生意気な口を利いて申し訳ありませんでした♥ 二度と逆らいません♥ 二度と敬語と淫語以外を使いません♥ 身の程を知らないクソザコ敗北エルフの土下座を受け取ってください♥」

「憐れで惨めで貧弱な人形如きがご主人様に逆らった罰を、オーキスの土下座で贖わせて♥ いいえ、贖わせてください♥ 足の爪先から頭の中まで、心もご主人様に捧げます♥」

 

 白と黒の花嫁、その土下座。可憐な少女たちの終焉は、完全敗北の平伏を以て飾られた。

 

 

『スペル・降伏(土下座)/コスト1。

淫紋が付与されたプレイヤーと自由なフォロワーを選び、土下座させる。対象の体力が1だった場合、相手は知る限り最大の平伏と屈服の言葉を口にし、服従の誓いを以てこのゲームに敗北する。

 

無様な敗北者の末路は、土下座が相応しい』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 新たに手にした2枚のカードを、直也は珍しく満足げに眺め、そしてその場に呼び寄せた。

 

「アリサ、オーキス」

『お呼びでしょうか、ご主人様♥』

 

 淡い光を放ち、土下座した(・・・・・)アリサとオーキス(直也の花嫁たち)がカードから現れた。

 

『フォロワー/土下座の花嫁・アリサ/コスト9。攻撃18/体力17。

服従の奴隷着(ウェディング・ドレス)(白)】【淫紋】【土下座】【パイパン】【アナル調教】【足裏性感帯】【処女】

このフォロワーがご主人様に処女を捧げし時『快楽を司りしエルフ・アリサ』へと変身する』

 

『フォロワー/土下座の花嫁・オーキス/コスト9。攻撃18/体力17。

服従の奴隷着(ウェディング・ドレス)(黒)】【淫紋】【土下座】【パイパン】【ケツマンコ】【スライム排泄癖】【処女】

このフォロワーがご主人様に処女を捧げし時『快楽を司りし人形・オーキス』へと変身する』

 

 美しき花嫁たちの土下座並び。一切の躊躇いはなく、あるのは愛しき主人への絶対的な愛情、忠誠、平伏の誓いのみ。

 無論、直也がわざわざ所有物(・・・)に返すような真っ当な愛情はない。ただ、お気に入りの彼女たちに少し歪んだ褒美をくれてやるくらいはするつもりなのだろう。

 

 肉棒を取り出し、二人を小便器(・・・)代わりにするくらいは、だが。

 

 ちょろっ、びちゃびちゃびちゃびちゃ♥

 

「あはぁ♥ ご主人様のおしっこ♥♥ ありがとうございます♥ ご主人様の祝福、嬉しいですっ!♥♥♥♥」

「土下座人形如きを小便器として扱っていただき、感謝いたします、ご主人様♥♥♥♥」

 

 許可を得ることもなく、無言で小便塗れにされながら土下座で感謝を口にするアリサとオーキス。恐らく、予め許可を取ったところで彼女たちが喜ぶ手間(・・)が増えるだけなのだろう。

 美しい純白。透き通るような漆黒。それらのドレスが濁り色で汚れようと構わない――――彼女たちは、永遠に彼の道具であり玩具であり、メスであるのだから。

 

「ネクサス」

「じゅぼっ♥ じゅるじゅるっ♥♥ ずぢゅーッ♥」

 

 小便で汚れた土下座の花嫁たちを尻目に、排泄物を出したばかりのペニスをエロ蹲踞でしゃがんで腋を見せびらかすネクサスに口で掃除させる。

 匂いが残る竿であろうと、ネクサスは喜んでしゃぶり尽くし、残尿を求めて尿道に舌まで入れてご奉仕。

 

「さて、次はどの世界が楽しませてくれるかな」

 

 それでも、直也が奴隷を省みることはなく、彼女たちもまた、彼に尽くすことだけで喜びの感情を見出していた。

 静寂。それは管理者が創り出した歪な世界。永遠の青年を楽しませられるものはそう多くはない――――だからこその静寂。

 快楽神が生み出す淫靡な水音。いずれ彼女と同じ存在になるであろう小便に塗れた土下座の花嫁たち。そして、己の楽しみに笑う管理者の声だけが、この虚しい世界に響き渡っていた。

 

 

 






スライム排泄最近してなかったからまたネタ出しを手伝ってもらってカードにした。私が主犯です。

実は結構その場のノリで変更したりはした。ルナは最初淫紋土下座少女、とかだったけど捨て駒扱いだし淫紋いらんなとなり、淫語教育も私の味を出したいのと次に繋ぐために仮面になりましたし。ヒルチャール仮面洗脳どっかでやりたいねという関係の無い話はともかく、敬礼絵画も敬礼洗脳部分はいやこの二人にやらせておきたいな?と組み合わせたので。あと何よりラストの二人のカード。

『フォロワー/淫紋土下座少女・アリサ/コスト3。攻撃0/体力5。
【ドレスコーデ】このフォロワーは攻撃されない。このフォロワーが場に出た次のターン、プレイヤーに身を捧げ残り体力の分だけプレイヤーの体力を回復させ、墓地に送る

無様な敗北者の末路は土下座が相応しい』

本当はこんな感じだったのですが、ドレスが中編で消費されたのでウェディング()になりじゃあこっちも変えるかと直前に変更しました。デザイン?いや趣味ですけど!ネクサス?エロい好みなキャラエロカードで盛って何が悪いんだよ!!!!
それ以外は予定通りエッチにやれました。でもカード表記がガバガバでファンファーレとか表記し損ねてたので次に反省は活かします。
またやるとしたらネクサスが戦闘中常識改変でエロバトルしたりとか以外には、バトル中に発動する場面を切り取ったり、そもそもそのシチュエーションや装置がカード化していて相手が引っかかっている場面を切り取ったりのシチュエーションカードですね。え、妄〇バース?そうだよ!!影響受けてないわけないだろ一番好きな絵師さんだよ!!
今回は逸れちゃうから我慢した鼻フックをシチュエーションにして、ネクサスとオーキスがバトル中二人揃って鼻フック着けられて鼻拡張に身悶えしたり、アリサちゃんが旅の途中とある町に入る時に冤罪ふっかけられて、取り調べて裸にされて恥ずかしいポーズしたりとか、そういうのカード化して切り取った設定で連続短編集してみたいですね。ちなみにアリサちゃんのはさっき思い浮かんだ。中編であんなの書いたからだね。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。めちゃくちゃ頑張ったので高評価ください(直球)いや本当に頑張りました。ちかれた。
次はそれこそ上のやつ書いてみたり、エウロペ書いたり、記念を上のやり方で何とか書いてみたり……まあどれかですね!いい加減メインやりたくもあるけどシャロンからこっちでキャラを丁寧に堕とし始めたら楽しくなっちゃった。ではまた次回〜


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アリサ(シチュエーションカード・脱衣、羞恥、強姦、奴隷堕ち)

Q.アリサちゃん虐めるのに嵌った?

A.多分凄く嵌った。

何かいつも可愛いヒロインに下品と無様と土下座しかさせてない鬼畜作者のイメージがついてそうなので、それなら下品じゃないエロも書けるって証明してやんよオラァ!!の勢いで書きました。いやデアラの方は割と下品以外も書いてますけどね!?







 

 シチュエーションカード・アリサ。

 

『スペル/関所の尋問/コスト2/クラス・ニュートラル

相手のプレイヤーを『任意同行・女エルフ』に変身させる

エンハンス4『身体検査・アリサ』に変身させる。

エンハンス6『強制拘束・アリサ』に変身させる。

エンハンス8『冤罪拷問・アリサ』に変身させる。

エンハンス10 相手のリーダーを【受刑者】として牢屋に入れ、このゲームに勝利する』

 

 

 

 

 

 

「え? 通行証、ですか?」

「ああ。それがないとこの街へは入れない」

「そう、ですか……困ったなぁ」

 

 可憐な容姿に尖った耳。エルフの少女、アリサはとある街へ入るための門、関所で足を止められていた。

 彼女がこの街へ来たのは、攫われた友人を探すために大きな街で情報収集を、と考えてのことだった。しかし、森の守護者になるため、そもそも森での生活が基本だったアリサは、この街で新たに設営された『関所』の存在を知らず、ましてや通行証など発券していない。

 

「ありがとうございました……」

 

 できるだけ大きな街で情報収集をと考えていたが、通れないのであれば仕方がないとアリサは肩を落として踵を返し、

 

「? あ、あの……?」

 

 何故か、門を守っていた兵士たちに囲まれ、止められてしまった。

 

「済まないが、通行証を持たない人は珍しい。それもエルフだ。悪いが、任意で(・・・)事情を聞かせてもらえないだろうか?」

「え、あ……その……」

 

 当然、アリサは困惑した。一部の一般的な常識が欠けているとはいえ、街を通ろうとしただけで任意で同行を求められるなどおかしいと彼女でもわかる。

 兵で囲ってなど任意とは名ばかり。彼らを倒し、力ずくで拒否できないわけではないが、ここで問題を起こせばアリサが汚名を被ってしまうは必定。それに、アリサの事情を話せば何か情報が得られるかもしれない。

 

「わ、わかりました」

 

 そうして、アリサは頷いてしまった――――彼女がその純粋さ故の認識の甘さを後悔するのは、まだ先のことだ。

 

 武器を取り上げられたアリサは別室に連れて行かれ、複数人の監視下で居心地の悪さを感じながら事情を話した。自身の名前や出自、親友を探していること、包み隠さず全てを。

 だが、

 

「君にはとある嫌疑が掛けられている。残念だが、このまま解放することはできない」

「えぇ!? わ、私、何もしてませんし、何かしようだなんて思ってません!」

 

 なんと、街で犯罪を犯そうとしている可能性がある、などあらぬ疑いを掛けられ、アリサは必死に弁明する。

 

「そうは言っても、君の言うことの裏付けが取れない以上は疑いが晴れることはない。よって、身体検査に協力してもらいたい」

「身体、検査? ――――わかりました! 私、何も悪いことしてませんから!」

 

 毅然とした態度で応答するアリサ。彼女は本当に何もしていないのだから、当然の態度だと言えよう。

 そしてアリサはまた別室に移送され、疑いを晴らすため身体検査を受けることになった――――簡易的な取り調べのはずが、施設の奥深くまで連れられていることにアリサは気が付かない。

 

「それで、身体検査って何をしたらいいんですか?」

「まずは服を脱いでもらう」

「へっ? ど、どうしてですか!?」

「服の中に武器などを隠し持っている可能性があるからだ。特に女は、な」

 

 真っ当な正論に聞こえるが、完全な人権侵害もいい話だ。が、四方八方を屈強な兵士囲まれたアリサは、武器を取り上げられたこともあり萎縮してどうすることも出来ない。

 

「うぅ……こ、ここで脱がなきゃ……」

「駄目だ。女であろうと犯罪の疑いがあるものを一人にはできない。生憎、ここには男手しかいなくてな……自分で脱げないというのなら――――」

「ぬ、脱ぎます! 自分で脱ぎますから!」

 

 未成熟ながら女の身体付きをしているアリサを嬲るような視線に、手で身体を守りながらそれだけはと死守する。

 しかし、男の集団の前で衣服を脱がなければならないことに変わりはなく、アリサは途方のない羞恥に頬を染めながら衣服を脱ぎ始めた。

 

 まずは手袋、ロングブーツ。細い腕とスラッとした素足が明らかになり、アリサに気づかれぬよう僅かな身動ぎでゴクリと唾を飲み込む衛兵たち。

 

「預かるぞ」

「あ……っ」

 

 しかも、アリサの脱いだ所持品はその場で回収されていく。手袋と洗っているとはいえ長旅でアリサの汗をたっぷりと吸ったブーツの中身に、衛兵たちが顔を近づけ確認する。

 

「異常なし」

「……うぅ♡」

 

 そのような意図はなくとも、自身の靴の匂いを嗅がれてしまった。そのことに赤面するアリサ――――もちろん、衛兵たちはわざとやっているのだが。

 その後も身体検査、という名のエルフの脱衣は続く。とはいえ、アリサが本来目指す役柄状、彼女の衣服はかなりの軽装だった。

 ここより下を脱げば、あとは――――それでも疑いを晴らすため、アリサは上着を一気に脱ぎ捨てた。

 

「えいっ♡」

『……!!』

 

 上着の下は白いブラ。それなりの大きさをした乳房がブラに収められた光景、何より可憐なエルフの脱衣に衛兵たちの無言のどよめきが部屋に広がる。

 

「うぅ、くぅ!♡」

 

 だがアリサがそれを気にかける余裕などない。上着を脱いだ勢いで、ほんの僅かな躊躇いを持ちながらスカートを地面に下ろし、外す。

 下は純白のショーツ。上下で丁寧に揃えられた可愛らしい下着だった。一気に広がったアリサの艶姿に衛兵たちの興奮が増す中、彼女は下着を手で隠して声を発した。

 

「も、もういいですよね!? は、はやく……」

「……駄目だ。それも脱げ。中に何か隠しているかもしれないからな」

「っっ……こんなの、おかしい……!」

 

 そう言いながらも、アリサは抵抗できない。武装した衛兵たちと、下着姿のアリサ。彼女の実力なら2、3人は倒せるかもしれないが、それ以上はアリサが鎮圧されてしまう可能性が非常に高い――――ここに来て、アリサは後戻りができない状況に追い込まれたことにハッと顔の青ざめさせた。

 

「早くしろ! まさかその中に……」

「あ、ありません! あるわけない、じゃないですか!」

 

 威圧され、思わず丁寧な口調が崩れかけるほどの怒りに襲われ、その後に自身の姿を再確認し果てない羞恥に苛まれる。

 集団の男に囲まれながらストリップ。男の友人どころか人間との関わり合いが薄かったアリサに、何も感じるなと言うのは酷な話であろう。

 

(何も考えない! 恥ずかしくなんてない! 何も考えないで……こんな街から離れて、ロザリアを助けに行くんだから!)

 

 大切な友人の顔を思い浮かべて、こんなところで止まるわけにはいかないとアリサは奮起し、決意を以て手を動かした。

 まずは純白のブラのホックを外し、取り落とす。零れる美乳とその乳首……を素早く片手で隠し、今度はショーツを脚から抜き取った。零れたブラと、アリサの美脚から抜き取られたショーツ――――それも衛兵に取り上げられられてしまった。

 

「〜〜〜〜〜っ♡」

 

 これまでの衣服も含め、全て衛兵が顔を近づけ念入りに調べている。あまりの恥ずかしさに衛兵たちを睨みつけながら、両手で胸と秘部を隠し前屈みになるアリサ。恐らく、必死になりすぎて後ろに突き出す形になった美尻とその穴を、後方の衛兵たちにニヤニヤと見られていることには気づいていない。

 

「もういいですよね!? 私――――」

「動くな!!」

「っ!?」

 

 アリサの怒りに任せた叫びより、武装した衛兵の威圧的な叫びが勝る。衣服を返してもらおうと動こうとしたアリサを、衛兵が武器を突きつけ制止させた。

 

「これから貴様の身体に怪しいものがないか、直接調べさせてもらう。手を頭の後ろにつけろ」

「ちょ、直接!? そんなの理不尽すぎ――――――っ」

 

 今度は、武器をもう少し伸ばせばアリサの身体を傷つけられる位置に。

 

「聞こえなかったのか? 手を頭の後ろに」

「…………」

 

 彼女もゴクリと息を飲み、衛兵の言葉に従った。

 

「っ♡ ……っっ♡」

 

 手を頭の後ろに。つまり、胸と秘部を隠す手を退けろ。そう言われて、はいそうですかと従える女はそうそういない。アリサもその一人だ。

 だが、状況がそれを許さなかった。アリサは震える手を上げ、ゆっくりと頭の後ろで組む。

 それによって解き放たれたのは、幼い女エルフの美しすぎる裸身だった。

 

 鍛えられて細く引き締まりながら、少女らしい柔らかさを感じさせる女体。緊張と視線で火照り汗ばみ、じんわりと濡れた裸体。

 その腋の窪み。美乳の先端。素晴らしいラインのくびれ。シミのない腹の下の丘には、エルフとして若すぎる15の少女が見せる薄い金の恥毛と一度も使われていない鮮やかな色の割れ目。

 

「おぉ……」

「おい」

「ああ、すまん」

「っっ!!♡」

 

 ここまで耐えていた衛兵たちだったが、アリサの裸体の美しさに吐息を零す者も多かった。アリサは負けじとキッと視線を鋭くするが、その目尻に溜まった涙は誤魔化しきれるものではない。

 

「これより、身体検査を始める。抵抗すれば……わかっているな?」

「…………」

 

 度重なる脅しに屈するまいと、遂に無言を貫き反抗するアリサ。しかし、全裸になり無力化されたアリサの態度を衛兵が恐れるわけがない。

 わかっているのだ。アリサが犯罪を犯そうなどと考えてはいないことを。わかっていながら、衛兵は抑えきれないいやらしい笑みを浮かべ、背後からアリサの身体に触れていった。

 

「ん……」

 

 擽ったい、煩わしいという風に身動ぎするアリサに構わず、彼女の肢体を念入りに手で触れていく。

 頭の後ろで組んだ手、その二の腕の柔らかさ。首元、腋の窪み。さわり、さわりと本当に仕事をするように――――だが、その美乳に差し掛かった瞬間、彼の手は大胆にアリサの胸を揉み上げた。

 

「ひゃあ♡」

「ん? どうかしたのか?」

「あ……な、何でも、ないです」

 

 まるで胸に触れることが普通のような態度と、思わず恥ずかしい声を上げてしまったアリサ。胸を下から揉み上げることが普通なはずがないというのに、アリサは声を上げた自分がおかしいかのように一瞬錯覚した(・・・・・・)

 

「ん……あ……ふぁ♡」

 

 一瞬あれば、生娘が抵抗を明け渡してしまうのは簡単なこと。

 羞恥心で麻痺した思考と一瞬の錯覚。胸を揉み上げる男の手が激しさを増し、アリサの熱っぽい吐息も段々と堪えを失っていった。

 

(この人……どうして、私のおっぱいを……こんなに♡)

 

 そして、性の知識に乏しい(・・・・・・・・)アリサは、どうして男が執拗に胸を揉みしだいてるのか理解ができなかった。

 人との関わりが薄く、自慰行為を知っているかさえ怪しい。そんなアリサが羞恥を昂らせ、手馴れた(・・・・)男に胸を自由にされる――――肌の朱色が、深みを増した。

 

「あ、あ……あっ♡♡」

「姿勢が崩れているぞ」

「んあっ♡ ごめん、なさい♡」

 

 謝罪の必要などないことを条件反射で謝罪してしまう。羞恥心で弱らせた心の隙間に未知なる快感で入り込み、アリサの意識を熱で犯していく。

 むにゅ、むにゅり♡と最高の張りを持った胸をたっぷりと弄んだ次は、その先端をコリコリ♡コリコリ♡と摘んで転がす。アリサの乳首は、指に確かな反応が返ってくるほど固く凝っていた。

 

「んんっ♡ は……んんんっ♡♡」

(おっぱいの先っぽ……じわじわ……ううん、ジンジン、してるぅ……なにこれぇ♡)

 

 初めて性的な快感というものを知り、初めてを男の指使いに預ける。これが自慰行為なりで経験をしていたのなら、アリサはいけないことだと理解して身構えることができた。

 だが、アリサは快感というものを知らなかった。身体に触れられる不快感はある。触れさせてはいけないという思いもある。それらが身体検査(・・・・)という建前で麻痺し、衛兵が自分の身体を不埒な目で見ていたことさえ脳髄を甘く焼く快感に消えていってしまっていた。

 

「おい」

「わかってる。絶対に逃がすなよ」

 

 胸と乳首を少し弄られただけで、吐息に幼い色香を載せ、女の顔(・・・)を見せたアリサに数人の衛兵たちが異なる動きを見せた。が、アリサがそれを察することは叶わない。

 男の手は硬くなった乳首を離れ、ほっそりとくびれる脇腹を何度か行き来をして腰部に到達。そこから――――お尻を揉み上げた。

 

「んんっ!♡」

(やだ……変な声、出ちゃうよぉ♡ こんな、見られてるのに……♡)

 

 引き締まった小ぶりな桃尻。椅子や木に座り、仮に自分で触れたとしても喉から声が零れるようなことはありえなかった。

 いよいよと自分の身体がおかしいことに気がつく。そういった声を男の目がある中、それも見ず知らずの者たちの前で発してしまう気恥しさ。それだけはアリサの感覚から理解はできた。

 耐えるように目を閉じたアリサは、また気がつけない。背にした男がアリサの桃尻の張りを確かめるように揉みしだきながら、いやらしい目付きで彼女の尻穴(・・)を観察していることを。

 そして彼は、アリサの収縮した菊門の周りを指で押し始めた。

 

「ひっ♡ そ、そんなところ……♡」

「穴に何か入れているかもしれん。入念に検査させてもらうぞ」

「お、お尻の穴になんて、何も入らないのに……♡」

 

 さすがのアリサも流されまいと反応をするが、明確な拒絶よりも早く男が尻穴の周りを弄り始めてしまう。

 緊張で収縮し、若々しく菊門とは思えないほど鮮やかな色をしたエルフのアナル。こうした(・・・・)経験豊富が豊富な衛兵も、エルフの尻穴を弄ぶのは初めてなのだろう。興奮と緊張で指先を操り、尻の皺を一本一本伸ばすような指使いで検査(・・)していく。

 早く終われ、早く終われとアリサがお尻に集中する異物感にギュッと目を瞑っていたその時――――不意に男の指が菊門の入口を掠めた。

 

「――――おっ♡♡」

 

 そして、アリサからこれまでにない声が零れた。

 

「……え、え?」

 

 自分で出した声が信じられない。そんな様子で困惑しているアリサに、今度は尻穴を掠めると言わず抉る(・・)ような指使いが襲いかかった。

 

「んおっ!?♡♡」

 

 今度こそ、偶然では済まされない。ビクンと下半身を跳ねさせ、アリサも自らが出したはしたない声に反応し、遠慮なくニヤニヤと笑う男たちの前で顔を猛烈な勢いで上気させる。

 

「んー? 何だ今の声は。やっぱりこの穴に何か隠してるんじゃないか? もっと詳しく調べないとだな」

「や、やめっ♡ あ、んっ♡ んおっ♡♡ お、ほっ♡」

 

 ぐり♡ぐり♡ぐりぃ♡

 

 清純なエルフの思わぬ性感帯(・・・)の発覚に、男が声音を一段と引き上げながらアリサの尻穴の入口を指で押し、僅かに挿入れてほじくり返す。

 いくら性感帯とはいえ、いきなり何の準備もなしに尻穴を広げることはできない。だからこれは慣らし(・・・)であり、アリサの反応を楽しむためのもの。これから長い付き合い(・・・・・・)になるアリサという色を知らない若い極上のエルフを、彼ら好みに変えてしまうために。

 

「ふむ。後ろでこの反応……前も怪しいな。こっちの穴も調べるぞ」

「やだっ♡ そ、そんなところ――――あっ♡」

 

 ぐちゅ♡

 

「んん、濡れているな。中に何か仕込んでいるんじゃないのか?」

「ち、ちが……あ♡あっ♡」

 

 ぐちゅ、ぐちゅぐちゅ♡

 

 未熟でピタリと閉じているアリサの秘所。男どころか自身の指すら知らず、今まで膣分泌液がこんなにも溢れたことはなかっただろう。

 男の指が秘部を擦る度にアリサの官能の声、粘液が絡まる卑猥な音が男たちで狭苦しく感じる個室に響く。

 

「あっ、あ♡ ふ、あ、あんっ♡」

 

 ぐちゅ、ぐちゅ♡ ぶちゅ、くぱぁ♡

 

「おい、何だこの汁は?」

「ふぇ……?♡」

 

 擦り続けたアリサの秘部の陰裂に指を置き、わざわざ大きく開いて問いかける衛兵。秘部から伝わってくる熱い感覚に浮かされていたアリサは、そこでようやく自分の恥部がどんな有様かを目で見た。

 

「へ……なに、これ♡」

 

 一部の穢れすらなかった割れ目の豹変に、アリサ自身が目を疑った。

 開かれ、膣口が蠢く女陰。蜜の光は多少どころではなく多量に溢れ、男の指を濡らし輝く糸は地面に滴っている。

 それはアリサ本人すら知らなかった感覚が、一斉に引き出されたことによる滂沱のような愛液。アリサは知らずとも、男たちは知っている。

 

「これは何だと聞いている!」

 

 しかし、男はさも初見だ、と言わんばかりにアリサの秘所をさらに一撫でして問い詰める。

 

「んぁっ♡♡ し、しらないっ♡ ほ、ホントに知らないの♡ こ、こんなの、教えてもらってない♡」

 

 自らの意思に関係なく股から溢れ出す汁。どうしてかフワフワと浮き上がる思考。どれも未体験であり、彼女の性的な感覚への適性を込めるとはいえ、これほど性知識に乏しくアリサを育てた者たちに衛兵は内心で感謝を示しているようだった。

 無論、外面はニヤニヤと真面目に(・・・・・・・・・)アリサを問い詰めるのみだが。

 

「怪しい奴め……この汁で何かを企んでいたのだろう!?」

「ち、ちがい、ますっ♡ わたしは、何もしてませんっ♡」

「強情だな。検査を続行する!」

「ま――――あっ♡あっ♡あーーーっ♡♡♡」

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっ!♡♡

 

 一層激しくなるアリサに対する検査(愛撫)。表面をなぞる程度の軽い、子供騙しのような秘部への刺激。しかし、本当に子供なアリサには十分すぎる刺激のようで、段々と立っているというより立たされている、という状態まで腰砕けになっていった。

 

「あ、ひっ♡ あっあっ♡♡ な、なにかっ♡ くるぅ♡♡ なにか、きちゃうぅ!♡♡♡」

 

 アリサの奥底から湧き上がり、彼女の思考を一点の感情のみで制圧しようと迫り来る感覚。

 アリサはその感覚の頂点を知らない。衛兵はその感覚に至るメスたちを知っている――――無論、指は止まることはなかった。

 

「くるっ♡♡くるぅ♡♡ きちゃだめぇ!♡♡♡」

「イケ! 怪しいものを吐き出せ!!」

「だめっ♡ だめっ♡ だめ――――だめぇぇぇぇぇっ!!♥♥♥♥」

 

 ブシュッ!!♥

 

「あ、あ、あぁっ♥ あ、あーッ♥♥ あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ♥♥」

 

 腰がガックン♥ガックン♥と跳ね上がり、愛液の飛沫が一気に飛び散る。立つ、姿勢を維持するという考えはなく、ただ初めて体感した絶頂(・・)の光にアリサの中は白く染め上げられた。

 明滅する視界。気持ちいいという感覚で染め上げられる思考。身体から力が抜け落ちていく心地の良い脱力感。自分が何をされているのかすら忘れてしまうほど、アリサは強烈な初イキを体験させられてしまった。

 

「……はー♡はー♡ は……はーっ♡」

「ふん。やはり怪しいものを隠し持っていたか。これだから女は油断ならんのだ」

 

 激しい絶頂の余韻に尻もちをついて荒く息を吐き出すアリサ。今までのどんな激しい鍛錬より息が整わず、それでいて身体から力が抜ける途方のない虚脱感。

 しかし、アリサがある種の心地良さ(・・・・)を感じられたのはそこまでだった。

 

「……たった今、貴様の所持品から不審物を見つけた。先の不審物を吐き出したことも含め、貴様を拘束、尋問する!」

「え……や、いやぁ! 離して! た、たすけて! だれかぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 絶頂の余韻に蕩けていたアリサは、強制拘束を執行した男たちの手で抵抗を許されず、別室にある尋問用の部屋に連れていかれてしまった。

 

「これより女エルフ、アリサの尋問を始める」

「う、うぅ……私、ホントに何もしてないんです!」

「黙れ。貴様に許されるのは真実を話すことだけだ」

 

 犯罪者、又は予備軍と思われるメスに人権はない……と、ここではそういう〝ルール〟になっている。

 故に、アリサはあられもない姿で拘束されてしまっていた。一糸纏わぬ美しいエルフの女体に食い込む縄は、身体を縛り後ろ手から天井に伸び、さらに片足の太股まで上から吊るして中途半端な片足立ちを強要。

 上半身は縄で痛いほど絡められ、下半身は歪な片足立ちで股座を開かされる。あまりな仕打ちに、羞恥と理不尽への憤りで顔を真っ赤にしてアリサは声を上げた。

 

「こ、こんな酷いことして、許されるはずない!」

「言ったはずだ。貴様に自由な発言の権利はないと」

「――――ひっ!?」

 

 そう啖呵を切ったアリサが悲鳴を上げたのは、何も陰湿な雰囲気の尋問室に似合う拷問器具を突きつけられた、というわけではない。

 彼女の股下に、男のモノ(・・)が突きつけられたからだ。

 今にもアリサの秘部に襲い掛かりそうな、森に生えたキノコのようなエラが張ったカリ首。この関所であっても滅多にお目にかかれない、若く純粋な女エルフに滾って血管を浮き上がらせるグロテスクな竿。

 男性器。アリサがお目にかかったことのない完全勃起状態の男根である。

 

「尋問開始」

「いや――――あ゛ぁ゛っ!?」

 

 ブチブチ、ヂュプンッ!♥

 

 何かが突き破られ、奥まで押し上げられた音がアリサの股から響いた。尋問といいながら彼女の主張など聞きもせず、秘部に肉棒を突き入れたのだ。

 

「い、いたい……アソコ、いたいぃ……」

 

 涙を流したアリサの股から、膝にかけて血が滴り落ちる。いつか出会う相手に捧げるべき処女が破瓜し、散らされた証だ。

 だが、女エルフの処女を破ったからといって尋問兵が手を休めることはなく、遠慮なしに腰を使いアリサを突き上げ始める。

 

「あぎっ!? やめてっ! やめてぇ!!」

 

 相当なキツさのある膣内を無理やり抽挿され、激しい痛みを覚えたアリサが泣き叫んで懇願。だが、人権を無視した尋問、否、拷問(・・)に彼女への気づかないなどない。

 しばらくはパン♥パン♥と若い肉と尋問兵の腰肉がぶつかり合う音と、アリサの痛々しい悲鳴だけが尋問室に響き渡っていた。

 

「……んあっ♡ あ……あんっ!♡♡」

 

 だが、そう長くはかからずアリサの悲鳴は嬌声に変わった。

 本人の資質か、それとも痛みから逃れるための無意識な肉体的反応か。どちらにせよ、肉棒が突き立てられたアリサの股座からは、ズチュ♥ズチュ♥と膣内から溢れ出す愛液とカウパーがミックスされた淫靡な音色が溢れ出していた。

 

「ふん、淫乱なエルフめ。すぐに股を濡らすとはな」

「あ、あっ♡ああぁっ♡♡ アッ♡アッ♡いあっ♡♡♡」

「そら、受け取れ!」

 

 ドプッ!♥ ブビュルルルルッ!!♥♥

 

「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ〜〜っ!?♥♥♥」

 

 配慮など一切感じられない膣内射精。アリサの子宮目掛けてたっぷりと流し込まれる男の熱い白濁液に、彼女は先ほど会得したばかりの官能の叫びを上げた。

 

「あ、あつい……♥ お股の奥、あついぃ……♥」

「ふぅ、なかなかの使い心地……おっと。尋問を続ける。楽になりたければ早く自白するんだな」

「だ、だからわたし――――あぁっ!♥」

 

 ズヂュンッ!!♥

 

 今度は精液も加えたミックスブレンドの汁を蓄えた膣内に尋問兵の肉棒が押し込まれ、アリサはたまらず顔を背け嬌声を奏でる。

 アリサが認めなければ尋問という名の強姦は続き、彼女がありもしない罪を認めれば檻に引きずり込まれる。

 

(私……どこで、間違えて……)

 

 もしあの時、そこで駄目でもあの瞬間。アリサが抵抗をしていれば異なる未来があったかもしれない。

 しかし、エルフの少女に時は戻せない。彼女はただ、拘束され犯され喘がされ、気絶を許されない快楽責めの中で曇った目で後悔を感じるのだった。

 

 

 

 

 

 

 数週間後。

 

「囚人番号12番、出ろ」

「……はい」

 

 深い地下に作られた暗い雰囲気の牢獄で、エルフの少女が牢屋から連れ出される。

 傷んでしまった金色の髪。決意を失い濁った翡翠の瞳。それは間違いなく、数週間前にこの牢獄に【受刑者】として収容されたアリサその人だった。

 だが、受刑者と呼ぶには前時代的。両手は木製の拘束具で前に手錠のように纏められ、衣服も薄汚れた布切れでありギリギリ局部が隠せるかどうかだ。

 首には囚人番号が記された木板が下げられ、名前ではなくその番号で管理される――――受刑者というよりは奴隷(・・)。彼女は奴隷のエルフとして不当な刑に処されていた。

 看守に連れ出されていくアリサ。他には高名な魔術師や美しい祭司などの姿が牢屋の中にあるが、やはり手に入れたばかりの若々しいエルフが衛兵たちの流行りということなのだろう。

 

 そう。アリサ、囚人番号12番の女エルフが連れていかれた先は、休憩中の衛兵たちの集団の中。

 

「おらっ! もっと腰を動かせ!!」

「あぁっ!♥♥ も、もうゆるして、ください♥ んぼっ♥♥ じゅっぽ♥じゅっぽ♥」

「口も使えよ。後がつっかえてるんだからな」

「手ぇ休めんな!! 気持ちよくなれないだろうが!」

「ん、んーっ♥♥」

 

 鎧を脱いだ衛兵たちの肉棒に囲まれ、犯されるアリサ。無理やり騎乗させられて腰を動かすように言われながら、口にも肉棒を突っ込まれて使われる。この時のみ外される手枷の影響で、手にも同じように持たされ扱くように告げられていた。

 アリサは目に涙を浮かべながら、生々しい臭いの男性器を必死に奉仕し続ける。それ以外に生きる道はなく、逆らえばより酷い扱いを受けてしまうことを知った(・・・)からだ。

 

 この関所は新たに建設されたもの。見た目麗しく、目を引く女性たちをあらゆる手を使い尋問し、牢獄に入れてしまう施設。

 運悪く目をつけられた者は徹底的に辱められ、不当な罪を被せられ牢獄へ。人間的な扱いは最低限の地獄へ押し込められ、尊厳や人権などない性処理道具として衛兵や上層部に使われる。

 この先、受刑者たちの未来は明るくはない。長く使われるか、飽きられて別の場所に売り払われるか――――そうしてアリサの旅は、ここで終わりを告げた。

 

 

『フォロワー/囚人番号12番・女エルフ/コスト5/クラス・エルフ/攻撃3/体力4

【受刑者】【番号管理】【処女喪失】

ラストワード『エルフの奴隷娼婦』を手札に加える』

 

 

 






関所の身体検査ネタはいつかやりたいなーと思っていたので、思い立ったら吉日と書き上げました。どうじゃ、下品成分控えめの羞恥エロやぞ(身体検査の開幕にすごくガニ股開きの体勢取らせたくなったのは……バレてへんやろ……)

本当は身体検査→解放くらいの短いやつにする予定だったんですけど、楽しくカードの能力盛ったら1話分だなこれとなった。ちなみに身体検査中心だったら服脱がす前からセクハラ、尿検査とか入れてたと思う。どちらにせよネチネチしてるな!
シャドバ世界のエルフはアナル激弱説に嵌ってるのかもしれない。あとアリサちゃん凄い箱入り娘に書いたけどさすがにここまでじゃないとは……思うよ?あと序盤のアリサちゃんって結構相手の心にグサグサ刺さる畜生発言してるから普通に怪しんで暴れそうではある(偏見)しかし衛兵達も迫真の演技してますねこれ……。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます。めちゃくちゃお待ちしておりますー。とまぁシチュエーションカードはこんな感じです。場面を切り取ったり、さらに短く一つの責めとして短編複数を組んだり。ぶっちゃけ問題は私がやらんでも大半が絵になってそうなことかな!意図せずして名前が被らないようにはめちゃくちゃ気をつけてる。だからみんな妄〇バース買って(はぁと)
次は前回の予告からかはたまた別のものか。さすがにちょっと休憩挟むかもしれなくもない。さり気なく毎日更新してるのも気分次第ですね。続くかはモチベ次第なので評価ください(クレクレ妖怪)ではまた次回〜


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アリサ(シチュエーションカード・コスプレ、セクハラ、エロダンス、ビッチ化)

リクエストから、なのですが今のテンションがアリサちゃんしか書けないと言っているので大分アレンジが加えられました。正直この前からのでテンション使い切ったので、新しい玩具のカードシチュエーションと可愛いアリサちゃんを何となく書いてる説はある。私が書きたいものしか書かないからね、仕方ないね。

というわけで前回の関所、アリサちゃんがイカされた辺りからの分岐です。どうぞ。

何かネネカ様レベルでアリサちゃんに風評被害してる気がする。







 

『アミュレット/酒場でのアルバイト/コスト5/クラス・ニュートラル

このアミュレットが場にある限り、相手のリーダーの倫理観を1ターンごとに下げていき、0になった場合、『淫乱(ビッチ)なバニー』としてプレイヤーの手札に加わる』

 

 

 

 

 

 

「……良し。怪しいものは見当たらないな」

「はぁ♡はぁ……♡ だから、最初からそう言ってるじゃないですか……♡」

 

 関所で足止めをされ、不当な身体検査を受けることになったアリサ。自らの意志で脱衣を行い、胸や尻穴、秘部を弄ばれて初の絶頂を経験してしまった。

 だが、その甲斐があったというべきか、アリサへの疑いは晴れ、無事に解放された彼女は任意聴取の礼として通行証を発行してもらえることになった。

 

「ただし、街へこの危険物の持ち込みは許可できない。処罰として、これらは押収させてもらう」

「えぇ!? そ、そんなの困ります!」

「なら、街で安全な武器を買うのだな」

 

 それでも全てが万事上手くいった、というわけではなかった。街へアリサの武器は持ち込めないとされ、関所で押収されてしまったのだ。

 街には入らないと言ったところで身体検査の例もあり、屁理屈を絡めて難癖を付けられる可能性は十分にある。初めての経験とはいえ辱めを受けた自覚程度はあるアリサは、一刻も早く関所から離れたいため仕方がなく武器を手放し街へと入ることになった。

 

「はぁ……酷い目にあったなぁ」

 

 街で情報収集を、と思いできるだけ大きな街を目指したことが間違いだった。返却された衣服を身につけ、思い出すだけで頬が熱を持つ行為の数々に歩きながらため息を吐くアリサ。

 街に入ることはできた。が、旅の要である武器を没収されてはどうしようもない。街を出るにも武器は必要。森に戻るにしても同じ。弓と短剣を失って、魔物や暴漢、不慮の事態に一人で対処できると考えるほどアリサは楽観的ではない。彼女は勇敢ではあれど、愚者ではないのだから。

 

「路銀は……うぅ、これだけしかない」

 

 ただ、愚者ではないだけで物事が解決するほど人生は楽ではない。持ち出した路銀はそう多くなく、武器の新調という不測の事態に対応できるものではなかった。

 ついでに、アリサには人探しのための情報収集という目的もあるのだ。片方だけならどうにかなるかもしれないが、両方というのはさしものアリサも無理がある。

 野営をしようにも、先の関所での――人の良いアリサ視点では――入念な検査を考えれば、問題になりかねない行為。

 前途多難だとは思っていた。それでも親友を助けるためにと飛び出したアリサは、まさかこのような現実的な問題で追い詰められるなんて、とため息を吐きながらとぼとぼと街を歩き――――

 

「……あぁ!」

 

 突然声を上げ、壁に貼り付けられた紙へ飛びつくように目を見やった。

 そこには一般的な募集のチラシが貼り付けられており、内容は『ウェイター募集』と詳細が記されている。文書を要約をすると、酒場での接客業で、しかも他の募集と見比べて彼女が声を上げるほど圧倒的に賃金が上なのだ。

 路銀に困っていたアリサにとって恵みのような求人情報。が、もちろん受かればの話だ。

 

「よし、そうと決まったら頑張らないと!」

 

 身元も怪しい女エルフという欠点を考えれば、少し無茶かもしれない。だが立ち止まっているのはアリサの性分ではないと、両手をグッと握って早速チラシに書いてあった酒場へと向かうアリサ――――アリサのような若さと無垢な純粋さは、この時ばかりは良い方向に向かうとは限らないのだろう。

 

 

 

「お願いします。ここで働かせてください!」

 

 と、酒場に入って店主を見つけるなり、アリサは頭を下げて単刀直入な頼みを口にした。目を丸くした店主だったが、すぐにあのチラシを見てきたのだと気づいたのだろう。彼女の容姿を見るなり(・・・・・・・・・・)、すぐに個室で面接に取り掛かった。

 

「アリサちゃん、歳は?」

「15です」

「うーん。うちの酒場で働くにはちょっと若すぎるかなぁ……」

「ちゃんと仕事を覚えます! 頼まれたこと、何でも頑張りますから! お願いします!」

 

 難色を顕にする店主にアリサは必死で頭を下げる。一刻も早く攫われた友人を探し出さなければならない彼女は、少しでも金入りの良い仕事を探さなければと必死だった。

 いくら友人を探すためとはいえ、犯罪行為などには手を染められない性格の彼女は、この機会を逃せば道が遠退くは必定。そうして店主へと頭を下げ続けるアリサ――――を眺める店主は、顎に手を当て難色を示しているように見えて、その実アリサを品定め(・・・)していた。

 

(容姿は完璧。今まで逃げられた(・・・・・)どんな女より上玉だ。それに、警戒心が薄い)

 

 店主は元々、アリサの容姿を見た瞬間から彼女の要望を蹴るつもりなど毛頭なかったのだ。

 元気がよく枯れていない。やたら軽装な衣服の下を見ても、素晴らしい張りと程よく膨らんだ胸位。巨乳サイズを求める客には物足りないかもしれないが、彼女の年頃を考えれば十分すぎる膨らみだった。

 そして何より警戒心のなさ、純粋さ――――ここでいう警戒心とは、アリサの命などに関わることではない。森の守護者として修練を積んだ彼女は、視線に関してはむしろ人一倍敏感な方だ。

 たとえば自身を狙う相手。自身に害を成そうという悪意のある者たち。アリサはそういった視線であれば、瞬時に察することができる。だが、関所での身体検査のように、アリサにはこうした旅をする上で欠けすぎていることがある。

 

「ちなみに、アリサちゃんはオナニー(・・・・)の経験はあるの?」

「おな……? 多分、ないと思います、けど……?」

 

 エルフという種。森の守護者という夢に突き進んでいたが故の性知識の欠如(・・・・・・)。彼女が持つ人を信じる純粋さを含め、そういった視線に無頓着。やりすぎれば不快にこそ思うだろうが、今のように採用のために必死になっている状態では、店主がアリサの何を(・・)品定めしているかさえ気がつけないのだ。

 そういった知識がある相手に同じことを問いかければ、間違いなく怒り帰ってしまうであろう言葉に、アリサは不思議そうに小首を傾げて返した。そこで、店主の考えは確信へと至る――――この少女は使える(・・・)と。

 

「わかった。ちょうどウェイターが止めて困っていたところだ。アリサちゃんに働いてもらおうかな」

「ホントですか!? ありがとうございます!」

 

 店主の性的な悪意に気がつく素振りすらない。余程人の悪意に触れなかったのか、アリサという少女が持ち得る善性なのか。どちらであろうと、店主からすれば素晴らしい容姿でありながら転がり込んできた逸材(・・)だ。

 

「早速だけど今日から入ってもらいたいから、ここで制服の採寸をさせてもらっても大丈夫かな? すぐに終わるから」

「はい、お願いします」

 

 このように、店主がさも善意のような態度を取ればあっさりと信じてしまう。

 メジャーを用いて制服用の採寸を行う時間も、さり気なく店主はアリサの肌に触れる。手、腰周り、太股……スカートの内側、臀部のギリギリ。

 

「ん……♡」

 

 ビクン♡ 関所で散々弄ばれ、気づかないうちに開花(・・)しかけていることもあり、アリサは肌を掠める店主の手に僅かな声を零し、その気恥しさに赤面してしまう。

 

(へ、変な声出ちゃった。もしかして、この街ではこのくらいの距離感が普通なのかな……?)

 

 そんなことをしても服のサイズを測るため、偶然当たった。この街では常識的なこと、などと間違った解釈まで。

 普通であれば問題にならない性的な支線へのガードの甘さ。明らかにナンパだとわかる簡単なものならともかく、見知らぬ街で誰の助けも借りられないアリサは、あっさりと術中に嵌ってしまったことさえわからなかった。

 

「ちゃんと雇ってもらったんだから、頑張らないと!」

 

 そして夜。裏の休憩所兼更衣室でアリサは早速、仕事に向け気合いを入れて望んでいた。

 こういったことには不慣れな彼女だが、マニュアルなども読み込んだ。とはいえ、客に失礼がないように(・・・・・・・・)ということを再三記した簡単なもの。

 あとは制服。網タイツを履いて本体となる白のボディスーツを整え、同じく白のつけ耳を装着。

 

「これでいいのかな? ……何だか変な服」

 

 そうしてアリサが鏡を見れば、彼女は森の守護者から立派な〝バニーガール〟に様変わりしていた。

 胸などの露出が激しい少し大胆なウェイター衣装だったが、アリサはすっかり制服はそういうものだと認識し、疑問に思わない。実際、露出が激しいとはいえ衣服は衣服だ。大きな街ならこういうものもあるのだろうと納得していた。

 

(……は、裸にされちゃうよりは、ずっといいよね♡)

 

 さらに彼女の内心では、関所で衣服を取り上げられたトラウマ(・・・・)が燃焼しており、衣服があるならばマシ(・・)という考えまで無意識に根付き始めていた。

 そんな気付かぬうちに溜め込んだ思いを自覚する前に、アリサの初出勤は始まった。

 

「頼むよ、アリサちゃん」

「はい、よろしくお願いします!」

 

 若者からそこそこの歳を取った者、初老の男まで様々な人間が入り始めた酒場。そこに現れた可憐な用紙を持つエルフのバニーガール。

 

「注文お願いします!」

「こっちも頼むわー!」

「は、はい。ただいま!」

 

 当然、女性のウェイターが逃げ出し店主が切り揉みしていたであろう枯れた酒場には、久方ぶりの盛況の声が響き始める。

 

「君、名前は? いつからここで?」

「アリサです。今日から働かせてもらってます!」

「新人ちゃんかぁ。可愛いねぇ」

「あ、ありがとうございます……」

「お、照れてる照れてる。可愛いねぇー」

 

 下心が透けて見えるとはいえ、酒場という浮かれた雰囲気のある場所でのこと。アリサとて年頃の少女ということもあってか、褒められて可憐な面を朱色に染める初心な反応を示す。

 慣れないうちでのウェイターの仕事は、単純な注文取りと運びくらいなもの。

 

「お待たせしました!」

 

 知らないことは多いとはいえ、明るく社交的なアリサが接客をこなすのはそう難しくはなく、トレイで運んだ酒をテーブルに置いて――――――

 

「お、いいケツだねぇ!」

「ひゃん♡」

 

 スリスリ♡

 

 ジョッキを置くために屈んだアリサ。必然的にその桃尻は真後ろの席に向けられ、そこで飲んでいた初老の男性がいやらしい手付きでアリサの尻を撫でた。

 服を来ているとはいえそう厚くはないバニーのボディスーツ。それに今朝衛兵の手で散々触れられ、妙な気分が抜けていなかったアリサは過剰に反応してしまい、身体を跳ね上がらせた男をキッと睨みつけた。

 

「な、何するんですか!」

「おぉ悪い悪い。そんなエロいケツがあったら触らない方が失礼だと思ってねぇ」

「さ、触る方が失礼ですよ!」

 

 叫びを上げるアリサだったが、男性客は全く悪びれる素振りや反省した様子もない。とはいえ、アリサもまさか初日から客と問題を起こすわけにはいかず、ここは引き下がるしかなかった。店主から客には丁寧に対応を(・・・・・・・・・)と厳命されたことも効いたのだろう。

 

「あー、悪いねアリサちゃん。うちの客はちょっと手が軽いから……」

「は、はぁ……」

「それに、ちゃんと良いこと(・・・・)もあるからさ」

「?」

 

 意味深な態度で返されたアリサは首を傾けるが、その良いこと(・・・・)を得る機会は彼女にとってそれなりに早く訪れた。

 

「お待たせしまし――――」

 

 ちょうど新しい客に注文を提供するため、テーブルに物を置いたその瞬間、バニーガール衣装の胸部をペロン♡と男性客が剥ぎ取った。

 

「あぁー、ニップレスかぁ。残念」

「へ――――きゃあぁぁぁぁ!!♡」

 

 乳房を支えていた少し頼りない生地が剥がれ、ニップレスで乳首を隠した片乳が完全に零れて重力に引かれる。それに気づいたアリサは、慌てて生地を掴んで両手で胸を守った。

 

「な、な、な、何を……!」

「あはは、ごめんごめん。はいこれ」

 

 ふにっ♡

 

 動揺で激しく吃るアリサに対し、男は軽い調子で彼女の美乳にある谷間に何かを差し込んだ。

 

「ひゃっ……え、これって、お金!? こ、こんなの受け取れません!」

 

 それは札束(チップ)。アリサは知らないことだが、良質なサービスをしてくれた相手に客が渡すものだ――――無論、この異様な雰囲気の酒場では異なる意味を持つが。

 あまりの出来事にお金を返そうとするアリサだったが、男性客は気のいい笑みを浮かべて言葉を返す。

 

「いいからいいから。良いもの見せてくれたお礼だって――――またよろしくね」

「っ♡」

 

 ――――親友を助けるためには、お金が必要。

 店じまいの後、チップを店主に相談したが「それはアリサちゃんが稼いだお金だから」と引き取ってもらうということも出来ず、アリサは宿屋で一人貰ったチップを眺めていた。

 

「私が、稼いだ……もの、でいいのかな……」

 

 不当なお金ではなく、自らの身体で稼いだもの。ならばそれは、正当な意味でアリサの所持金ということになる。簡単なロジックだ。少なくとも、この街では(・・・・・)常識として成り立つ。

 純粋なアリサが初めて経験した働いて稼ぐということ――――初めてだからこそ、彼女にとって新たな倫理(・・)になることに、そう時間は使わなかった。

 

 昼は街で情報収集。夜は酒場で路銀集め。1日や2日で回れるような街ではなく、酒場にも情報を持つ者はいる。

 アリサがバニーガールとして酒場で働き、その価値観を染め上げられて(・・・・・・)しまうのは、店主の狙い通りだった。

 

「あ、あの! こういうのは、困ります……」

「いいじゃねぇか、ほら」

「あっ♡」

 

 ぎゅむ♡

 

 男性客に壁際まで詰め寄られ、背面から執拗にお尻を撫でられていたアリサ。初めは不快感の多さから抵抗していた彼女だったが、バニースーツと網タイツの間に少なくない札束(チップ)を挟まれ、思わず声を上げてしまった。

 

「お金、必要なんだろ? お尻に触らせてくれるだけでいいからさ」

「……は、はい♡」

 

 お金を受け取ったのなら、その分の働きをしなければならない――――いつの間にか、チップの意味がアリサの中で逆転してしまっていたのだ。

 セクハラをされてチップを受け取るのではなく、チップを受け取ったからセクハラを受け入れる。

 

「……ん、あ♡ あっ♡」

「へへ、上からでもこの反応。下はどんなになってんだか」

 

 バニースーツの上から美尻を撫でられて色っぽく身悶えするアリサと、その尻の素晴らしい感触に興奮を隠さない男性客。

 本来なら正しく培われ、資質を押し出すはずのアリサの純真さが淫らに変えられていく(・・・・・・・・・・)

 それでも、まだ身持ちの固さが残っていたアリサの価値観を完全に塗り替えたのは、情報通だと自称する男との接客であった。

 

「あの、それで……」

「まあまあ、そう焦らないでさ。ゆっくりしようよ」

「んっ♡」

 

 スリスリ♡ 逸るアリサの太股を自称情報通の男がいやらしく撫でる。網タイツ越しで敏感な反応を示したアリサに、男は上機嫌そのものだ。

 

「ちっ。こっからだと見えやしねぇ」

「羨ましいぜ。あのアリサちゃんと……俺も金貯めるか」

 

 2人が座るのは、酒場の中でも金払いのいい上客のみが使える専用のボックス席。酒場の花であるアリサを独占され、普段彼女に対してセクハラが激しい客たちも、今日ばかりは羨ましげに仕切られた部屋を見ながら寂しく飲んでいるようだ。

 少ない金で飲んでいた客も、貯め込んでアリサを……そんな魅力が可憐な女エルフにはあった。それは情報通と自称した金払いの良い遊び人にとっても、そうなのだろう。

 

「リラックスリラックス。さあこれでも飲んで」

「は、はい。ありがとうございます」

 

 言葉巧みに流され、飲み物に口をつけるアリサ。そこだけは荒くれ者たちの酒場ではなく、彼女の華やかさから成り立つ別の店(・・・)のようにさえ感じられた。

 そして雰囲気に流されたアリサは、己が口をつけたものが何なのか失念していた。

 

「へぇ、アリサちゃん友達を探してるんだ。大変だねぇ」

「はへぇ♡ なにか、しりまへんかぁ♡」

 

 顔を真っ赤にして、トロトロに蕩けた声色で男にしなだれかかる少女。

 まだ飲むべきではないお酒が投入されてから十数分後、ハキハキとものを喋るアリサから一転し、酔っ払った(・・・・・・)バニーガールが完全に出来上がっていた。

 

「アリサちゃん、大丈夫? 酔ってるんじゃない?」

「大丈夫れすよぉ♡ ちょっとふらふらしてまふけどぉ……♡」

 

 頭の定点すらおぼつかなく、真っ赤な顔でにへらにへらと笑顔を浮かべるアリサ。本人に自覚はなくとも、それが酒に酔った症状であることは明らか。

 

「それよりぃ♡ ロザリアのことおひえてくらひゃい♡」

「わかってるって。ほら、ここ(・・)に座ってお話しよう」

 

 ポンポン、と男が叩いたのは自身の膝上。アリサに正常な思考能力があれば、ボディタッチ以外を許していない彼女が従うはずがない。

 

「――――はぁい♡」

 

 正常な思考能力が残っていれば、だが。

 わざと店主に頼んでアルコール度数の高い酒を選び、素直なアリサに飲ませたかいがあってか、彼女の行動は男に掌握されてしまっていた。

 

「んん、これ……なんだろ♡」

 

 男の膝に乗り、スカートではないからと力なく股を開いたアリサが、己の股に当たったモノを無意識に求め始める。

 

「ん、んっ♡ 擦れて、きもち、いいっ♡」

 

 言うまでもなく、それは男の股間部にある男性器。無自覚な素股(・・)を行うアリサに対し、男も彼女の理性が剥がれたことを確信し、彼女の胸を下から持ち上げるように手掴みした。

 

「あんっ♡♡」

 

 ぐにゅう♡と柔らかい乳房が形を変え、男の指がくい込んだ卑猥な形とアリサの嬌声が重なった。バニーの胸部も崩れ、外れかけたニップレスが垣間見えている。

 

「ら、らめれすよぉ♡」

「いいからいいから」

「あ、あっ♡♡ んふっ♡」

 

 何度も、何度も。口では止めるように言うアリサだったが、男に胸を揉みしだかれて満更でもない(・・・・・・)気分でいた。

 

(あたま、ふわふわして……これ、知ってるぅ♡ きもちいい、あのときのだぁ♡)

 

 酒で浮いた熱とたったの一度、だが忘れられないほど激しく絶頂した(・・・・)感覚。あの時から無意識のうちに燻っていたアリサの性的な欲求不満が、男の愛撫に解きほぐされていく。

 熟し切っていない零れた果実だけでなく、男の手がアリサの未熟な恥部に伸びた。バニースーツの股部を退かし、下着のクロッチ部に指を置き――――くにゅ♡と割れ目に埋もれる感触に笑みを深める。

 

「あ……っ♡ んあっ♡♡」

 

 くりゅ、くちゅ♡ぐちゅ♡ 押し込むだけで淫靡な音が響くアリサのもう一つの丘、その圧倒的な素質の前に男の指は止まらず進む。

 

「はッ♡はひッ♡♡ あんっ、あ♡」

「初心なのにもうこんなに濡れて……」

「あ、あっ♡ だめっ♡♡ なに、かぁ!♡♡」

 

 ぐちゅぐちゅ、ヌプッ♡♡

 

 遂に下着の上からではなく膣内にまで指が埋まり、アリサの腰が浮き上がり官能の声も激しくなる。

 

「イクのかい? イクときは、ちゃんと〝イク〟っていうのがマナーだよ」

「い、イク?♡ これ、イクの?♡ わたし、イッちゃう♡ イク、イク、イク――――いっ、イクッ!♥♥♥♥」

 

 ぐちゅん♥ 教えられた合図と共に深々と膣内に入り込んだ指先に、アリサは身体を大きく仰け反らせた。

 

「イッ……♥♥♥♥ あ゛ッ♥ っ♥っ♥ッ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ぷしっ♥ピュッ♥

 

 ガクガクッと腰を浮かせて痙攣させ、愛液を指が差し込まれた秘部から吹き出す。跳ね上がったバニーガールは、人生2度目にして自身の拙い指では決して味わえない絶頂の快感を叩きつけられ、教えられてしまった。

 

「はー♥はーッ♥ ……くひっ♥♥」

 

 じゅぽっ♥

 

 絶頂後の余韻で、指を引き抜くだけで熱い吐息の合間に舌を突き出し喘ぐアリサ。

 

「ふぅ……良かったよ、アリサちゃん」

 

 このまま2回戦、とはならずにチップをバニーの網タイツに挟み込む男性客。

 がっつきすぎると仕損じる。如何に上客とはいえ、他の客の機嫌を損ね過ぎてはいけない――――そして単純な絶頂姿ですら男が一度満足を得てしまうほど、アリサという少女が変わり果てていくのは禁忌の味を持っていたということだ。

 そして、焦る必要がないのは。

 

(……これ、とっても……きもちいい♥)

 

 もうアリサ(純粋な少女)は、手に入れてしまった感覚から逃れることができないからだ。

 酔っていたとはいえ、身体を許し快感を得た記憶は残る。そしていつも以上に(・・・・・・)チップを得られたという大義名分――――数週間、予定以上の滞在を得てアリサの接客態度は変わり果てたものになっていた。

 

「こっち、お願いします」

「はい、すぐにいきます!」

 

 酒場に毎日現れる可憐なエルフのバニーガール。その噂は広い街の中ですぐに広がり、アリサ目当ての固定客が日に日に増えていった。

 今日この日も昼間の情報収集を終え、夜の仕事に取り掛かったアリサは、テーブルに呼び出されメモ帳を手に注文を取った――――前屈みになって(・・・・・・・)

 

「ご注文はお決まりですか?♡」

「うーん、そうだなぁ……」

 

 客がメニューを見て悩む素振りをする……と見せかけ、差し出された形になったアリサの胸を揉みあげる。

 

「あっ♡」

「迷うなぁ」

 

 ふにゅ♡ふにゅっ♡♡

 

「ふぁっ♡あっあっ♡♡」

 

 悩んでいると見せかけて、前屈みの重力で谷間がモロ出しの乳房を丹念に揉みしだく男性客。アリサも注文を受けるポーズこそ取っているが、胸を揉まれる感触によがってしまっている。

 さらに前屈みになったことで後ろに突き出したお尻は、フリフリ♡と誘い(・・)の振る舞いを見せ、当てられた男性客が2つ分の果実を両手でむぎゅう♡と鷲掴みにした。

 

「ひゃあん♡」

「へへ、すっかりビッチになっちまったなぁ」

「ん、あ……っ♡♡ ご、ごめんなさい♡」

 

 アリサに男の言葉の意味は理解できなかったが、きっと今のアリサを揶揄するものだ、ということは彼女にも理解できた。

 ただ、それでもアリサは淫乱(ビッチ)な振る舞いを正すことができなかった。

 

「よし、これを頼むよ。それから、こっちも」

「こっちも頼むぜ、アリサちゃん!」

 

 ふにっ♡ ぎゅむ♡

 

「はい、ありがとうございます♥」

 

 こうして振る舞えば、沢山のチップ(お金)が貰えることに気がついてしまったから。少女は己の美貌が、立ち振る舞い次第でどう影響するのかを知ってしまったのだ。

 ――――いや、本当はお金などどうでもいいのかもしれない。

 お金は旅を再開するため。この街に長く滞在するのは情報が効率よく手に入るため。雇ってくれた店主に恩を返すため――――そのついで(・・・)にこんな気持ちよくなれるのなら、良いことなのだという倫理の崩壊(・・・・・)

 

 それは遂に衣装(・・)にまで現れ始めた。

 

「ま、マジかよ……」

「アリサちゃん、やっべぇ格好してるぜ……」

「たまらねぇなぁ……」

 

 その日もアリサはいつものように酒場に姿を見せた。

 店主が新たに用意した、逆バニー(・・・・)という制服で。

 

(みら、れてる♥ こんな恥ずかしい格好、すごくみられちゃってる……♥)

 

 正規のバニーガールが肩や背中を出すものならば、逆バニーは文字通り逆転。アリサは美乳、なだらかな丘の坂をハートのニップレスだけにし、足回りも靴すら履かない白磁の美脚を晒して、この数ヶ月で会得した色香のある歩行で酒場を歩き回る。

 

「はぁ……♥ ん、ぁ……♥」

 

 ムク、ムクムク♥

 

 熱気の視線が一点にアリサへと集まり、ハート型のニップレスに乳首の形がハッキリと浮き上がる。薄い恥毛を隠し切れていない割れ目のガードも甘い。

 さらにアリサがそんな淫らな状態で、今日は特別仕様――――酒場の中心に簡易的な舞台(ステージ)が設営され、アリサは踊りを披露することになった。

 

「自信はないけど、精一杯頑張ります♥」

 

 そう言って、舞台中央のポールを使い、踊り始めたアリサ。

 確かに、彼女が言うように本業にキレは劣る。正規のダンサーでないのだから当然だろう。しかし、アリサに求められているのはキレのある美麗なダンスなどではない。

 股をポールに擦り付け、尻を突き出し左右に振る。上半身を上下に踊らせ、常連に育てられつつある美乳を揺らす。そういった卑猥な(・・・)ダンスだ。

 

「いいぞー!」

「もっと見せてくれ、アリサちゃーん!」

「〜〜〜〜〜っ!♥♥」

 

 幸い、アリサの身体はかなり柔らかい方だ。そういった踊りを行うには何の不自由もない。

 盛り上がり、細かいチップを投げ入れる観客たち。酒場で働くようになり、確かに育て上げられたアリサの中の承認欲求。それは彼女の中で快楽の一つとなってせり上がり、アリサに歪で淫猥な微笑みを蓄えさせた。

 盛り上がりがかなりのものになり、恐らくは店の外にまで響き渡っているであろう声量を受け、アリサは用意していた取っておきのダンスを披露する覚悟を決めた。

 

「わ、私の腰振りダンス、みてくださいっ♥」

 

 背にしたポールを掴み、しゃがんで股を蹲踞で広げる。ニップレスの下で泡立ったように愛液で膨れた秘部と、興奮からか穴が閉じて開いて繰り返す尻穴。

 それらを見せびらかす大開脚、大股開きで客に向けて突き出し、上下に前後させる激しい腰振りダンス。

 

(だ、だめだよ♥ 全部みられてるっ♥ 私、何しちゃってるの♥)

 

 さすがのアリサも顔を真っ赤に染め上げ、熱で思考が定まっていない。だが、やると決めたからにはやる。真っ直ぐな性格は性的な意味においても発揮され、アリサの腰は浮いて沈んでを繰り返し始めた。

 

「ふっ♥ふっ♥♥ あっ、あっっ♥♥♥」

 

 あられもない姿で、変態的なダンスで股座を見せびらかす。股だけでなく上半身しっかりと胸を揺らして皆を楽しませていく。

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ ――――ぴらっ♥

 

「あ、だめぇ♥」

「うおおおおおお!!」

「アリサちゃんのオマンコ! くっそエロいぃ! たまんねぇ!!」

 

 あまりに激しいダンスに秘部のニップレスが外れ、アリサの鮮やかな女性器が全ての観客に開帳された。

 くぱぁくぱぁ♥と踊りに合わせて花開く陰裂。愛液が零れ飛び散り、穴を広げて踊る肛門にまで滴り落ちる。秘部すら見せつけ、汗ばんで輝いた女体を見せびらかす淫乱なバニーガールの貌は――――隠しきれない悦楽の笑みを抱えていた。

 

「あっ♥ くる、凄いのきちゃう♥ みんな、見ててぇ♥♥ください♥」

 

 観客の視線、興奮。それらはアリサの中から熱のうねりとして変えられ、表に現れようと疼いた子宮から声を上げていた。

 激しく、深く、重くなる腰振り。対して引き上げられる観客の声。アリサを求める性感の絶唱。

 

「あ――――イクっ♥♥♥♥ イックゥゥゥゥゥ――――ッ!!♥♥♥♥」

 

 ぷしっ、ぷしっ、プシャァァァァァァァァッ!♥♥♥♥

 

 絶頂の奏がアリサの秘部から発せられ、淫靡な音と匂いを固めた飛沫が舞い上がった。

 

「お、お゛っ♥♥♥ お〜〜〜〜っ♥♥♥♥」

 

 ビックン♥ビックン♥ ちょろっ、ちょろろろろろろ♥♥

 

 物理的な刺激のない深イキに、アリサの身体が反り返って痙攣し、愛液がアーチを作って舞台に滴り弾ける。

 

 その姿は淫乱なメスウサギ――――森の守護者のエルフなど、欠片足りとも残されてはいなかった。

 

 

 

 

 アリサがこの街に来て、半年は経過した頃――――彼女の姿は未だ、酒場の席にあった。

 

「今日は新しいことをするので、是非見ていってください♥」

 

 半年経っても飽きがこない。むしろアリサを求めて遠い地からやってくる者までいた。そういった者たちの前で、アリサは新たな踊り(プレイ)を披露しようとしている真っ最中だ。

 媚を売った表情と声、ニップレスさえ付けなくなってしまった逆バニー(アリサの制服)を身につけ、舞台の上で蹲踞し股を見せつけるアリサ。

 

「お、なんだ? それ尻尾か?」

「はい♥ ちゃんと見ててくださいね♥」

 

 元来の元気はそのまま、客に対しての絶対の敬意を以て接するアリサは、ウェイターというよりは高級な娼婦(・・)であろうか。

 アリサの尻穴(・・)から出張った白い毛玉の尻尾。常連も見慣れないアクセサリーをアリサが手にし――――引き抜いた。

 

「んっ♥おおっ♥♥ おほぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 ずぽっ♥♥ ぬぽぽぽぽぽっ!♥♥♥♥

 

 アリサの尻穴から引っこ抜かれたのは小さな粒が連なったアナルビーズ。

 小さいとはいえ、アリサの開拓されたばかりの性感帯を一気に刺激するには十分。音を立て、イキ声を上げ、アヘ顔を逸らしてアナル絶頂を観客に見せつけるアリサ。

 

「はぁ……はひぃ……♥ ど、どうですかぁ♥ お尻の穴、少しは使えるようになったんですよ♥」

 

 アリサの尻肉の匂いをたっぷり吸って輝くアナルビーズを見せ、まだ15であり、働き始めに初心な反応を見せた少女と同じものとは思えない蠱惑の笑みで誘うアリサに、酒場の客たちは一斉に喉を鳴らして我先にと声を上げる。

 

「アリサちゃん、今日は俺と一緒に過ごさないか?」

「ずるいぞ! 俺が先だ!」

「いや、俺だ!」

 

 それは疑いようもなく、アリサがそういった方法で稼いでいるという証左の光景。

 なぜなら、アリサにとっては都合がいいから。快楽を得られ、街の外からの客には情報も得られる。いつかのための(・・・・・・・)路銀も蓄えられ、良いことしかないのだ。

 

「えへへ、喧嘩したら駄目ですよ♥ ――――ここで皆さん全員としても、私は構いませんから♥」

 

 だからアリサは――――倫理を失いし淫乱なエルフは、今日も自らのやり方で快楽を貪っていた。

 

 

 

『フォロワー/淫乱(ビッチ)なバニー・アリサ/コスト6/攻撃7/体力8/クラス・エルフ

【突進】【ドレイン】【倫理崩壊】【ビッチ】

ターンの初めと終わりに自身のフォロワーを+1/+1し、プレイヤーの体力を最大まで回復させる

 

道を踏み外し、道徳を外れしエルフ。彼女が旅の目的を思い出すことは、もうない』

 






本当はダンスから乱交でザーメン塗れとかあったんですけどナチュラルに1万字超えてんだよな……ってことで主体を貫き終わり。また別の機会があればその時にって感じです。

序盤のアリサちゃんだからこれくらい無知なのかなってアバウトにやってます。多分この子ストーカーとか強引な誘いとかには強いと思う。ただちょっと絡められるとチョロいとも思う。
今お下品なの全く書けないテンションなのでこういう作りしてますが、読んでもらえてるんだろうこれ。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。一応街だけでも占い師()に催眠かけられてビッチ化して情報のために身体を売ったり青姦したりするアリサちゃんとか、親切()な人に宿を提供してもらって、お風呂を覗かれたり睡眠薬盛られてほにゃららされちゃうアリサちゃんとか、街中のIFだけでも結構ありますね。まあ書くかは私のテンション次第なのでいつも通り言うだけ言ってどこかへ消える可能性全然ありますけど。
シチュエーションカードに嵌ってるのでアリサちゃん以外でもシャドバキャラのシチュエーションがあれば形になるかもしれない。というか欲しいだけですねこれ。まあカードにするの私なので普通のリクエストと変わらなそうだけど。ではまた次回〜


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アリサ/イリス(シチュエーションカード・爆乳化、母乳、無様敗北/アナル調教、スライム排泄、媚薬浣腸、壁尻、快楽堕ち)

今回はいただいたシチュエーションカードから2種類を使わせていただき、短編2本立てになります。短縮枠1つ、ノーマル枠1つって感じです。金髪司祭さんを書きたい気分だった。そこに下品も着いてきましたね。まーたお気に入り減りそうなの書いちゃったよ……。





 

『スペル/豊胸の呪い/コスト7/クラス・ニュートラル

相手のリーダーは【豊胸の呪い】を得る。

【豊胸の呪い】

ターン開始時3回復。ライフが20を超えた場合、相手のリーダーは体力が0になるまで母乳を噴射し、ゲームに敗北する』

 

 

 

 

 

 

「私だって戦えるんだから!」

 

 森の守護者、アリサ。彼女は親友を救うため、森から飛び出し旅を始めた。

 当然、彼女の邪魔をする者は多い。彼女の物語に関わる者たち。関わらないような小者たち。だが、時にはその小者たちが予想外の力を持っている時もある。

 アリサと戦いになったのは彼女に襲いかかった名も知らぬ魔術師だった。戦いは佳境に入り、お互いの体力を削りながらアリサが僅かに優勢。このまま押し切れるはずだったアリサだが……。

 

「スペル、豊胸の呪い!」

「え、何!?」

 

 相手が聞いたこともない(カード)を使い、警戒を顕にするアリサ。だが、アリサの場のフォロワーたちには何の影響もない。

 このターンまで進んで謎のカードを行使した魔術師。もしかしたら別のターンに影響を及ぼすカードかもしれないと警戒を怠らず、弓を構えたアリサ――――

 

「な、なに……胸が……あつ、い♡ ん、んぁぁぁぁぁ!♡♡♡」

 

 ブルンッ!♡♡

 

「な、なにこれぇ!?♡」

 

 アリサの張りと美しさ、若さという力に支えられていた美乳。それがアリサの服の下から急に増量され、巨乳と呼ぶに相応しい大きさにまで急成長したのだ。

 その影響でブラは千切れ、アリサの衣服の胸部もビリビリと破れかけてしまっていた。それでも戦いにまだ影響はないと、おかしな干渉をした魔術師を睨みバトルを再開するアリサだったが、

 

「ん、んっ!?♡♡♡ や、やだ……また、大きく……ひぃぃぃぃぃぃっ!?♡♡♡♡」

 

 ビリビリビリッ♡♡ ブルンッ♡ブルンッ♡

 

 今度は100センチを上回る爆乳へと生まれ変わり、アリサの上半身の衣服を完全に突き破って生の姿を晒し、アリサが目を剥いて驚きを顕にした。

 

「わ、私のお、おっぱいに何したの!?♡」

 

 美乳だったアリサの乳房が爆乳になるなど、魔術師が放った(カード)の効果以外には考えられない。

 あまりの大きさに胸全体を隠すことはできず、何とか手で乳首だけを隠して赤面で睨み付けるという迫力に欠ける恥を晒すアリサ。細くしなやかな身体に爆乳を抱えたアンバランスなアリサをニヤニヤと観察する魔術師が、(カード)の効果を説明し出した。

 それはアリサの体力が回復するごとに大きくなって母乳を溜めていき、最後には噴き出してアリサがバトルに敗北する仕組みになっている、と。それを阻止するためには自分を倒すか、規定量を超えないよう母乳を搾って敗北を防ぐしかないという。

 

「そんなの……そうなる前に、あなたを倒してみせる!」

 

 そう言って胸を抱えながら矢を番えるアリサだったが、俊敏な彼女の動きを阻害するような爆乳を抱えてまともに戦えるはずもなく、魔術師を追い詰めていたキレは失われ時間だけが過ぎていった。

 

「んぎっ!?♥♥ おっお゛っ♥♥♥ ん゛お゛ぉ゛ぉ゛っ゛!!♥♥♥♥」

 

 バルンッ!!♥♥ たぷん♥たぷん♥

 

 そして遂に凄惨な悲鳴を上げ、アリサの爆乳は130センチを上回るほどに成長し、もはや支えていなければ歩くどころか立つことさえままならない超爆乳へと成長してしまった。

 

「こ、これじゃあ……♥」

 

 たぷん♥たぷん♥ たぷん♥たぷん♥

 

 乳首を隠しにいくことすら一苦労。戦いも魔術師を追い詰めるどころか、勝ちから遠ざかっている。体力だけ見れば回復をしていっているアリサが上なのだが、それが魔術師の言う規定量に近づいている証なのだとすれば――――アリサの顔色が露骨に恐れへと変わり、同時に覚悟を決める、決めなければならないまでに至る。

 

「う、うぅ……♥」

 

 戦いの最中、しかも敵が見ている前で乳首に触れるために手を伸ばすなど、恥辱どころの話ではなかった。辱めを受け、悪いのは魔術師であるにも関わらず、自分がいけないことをしている気分にさせられるアリサ。

 だが、そんな感情は乳首を試しに指で挟んで押した瞬間、飛び出した母乳と共に吹き飛んでしまった。

 

「……んんほぉっ!?♥♥♥♥」

 

 ビュルルル、ブビューッ!!♥

 

 片方の乳首から激しく飛び出す母乳。急成長した爆乳に負けじと四散し、アリサのスカートの下からぷしっ♥と淫靡な水音が滴った。

 

(こ、これが……負けちゃったら……ぜ、絶対だめっ!♥)

 

 たった一度の噴乳ではしたない悲鳴を上げ、あまつさえ絶頂を感じてしまった。アリサがもし母乳を最大までため、全てを噴き出して(ゲームに敗北)しまったら自分はどうなってしまうのか。

 恐怖感に駆られたアリサが、今度は両方の乳首をギュッ♥ギュッ♥と断腸の思いで絞り出す。

 

「ふぎぃ♥♥ んほぉ!!♥♥♥♥」

 

 ブビュルッ♥ブビュルッ♥ ぷしっ、プシャッ♥♥

 

「ふっ、ふーッ♥♥ んひっ、んほっ♥おひぃふひぃ!♥♥ ひぃ!!♥♥♥ おほぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 ブビュルッブビュルッブビュルッ♥♥ ブビュッブビュッブビューッブビュルルルルルッ!!♥♥

 

 連続して噴き出すアリサの母乳。絶頂に耐えるためだろうか、歯を食いしばって耐えようとして耐えられていない惨めな顔に、倒れまいと腰を入れるばかりで無様なガニ股開きになっていることに気がついていないアリサ。

 というより、超爆乳で視界が塞がり、あとは噴乳に意識を持っていかれすぎて気がつけるはずがないのかもしれない。

 

「ふーッ♥ふーッ♥ ふぎぃぃぃっ!♥♥♥♥ んっほぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥」

 

 そして、メス豚のような叫び声を上げて必死に乳搾りをしていたアリサだったが、1搾りに付き纏う絶頂。戦いにも気を向けなければいけない状況によって、遂に規定量(体力20)を上回ってしまった。

 

「ひぃ!?♥ い、いやぁ♥ だ、だめぇ出ないでんお゛♥♥ お゛お゛っ♥♥♥ お゛、お゛……♥」

 

 目を剥いてガクガクと震え始めたアリサ。今、彼女の身体に溜められた力が全て母乳となって集まり、痙攣する乳首の先端から解き放たれようとしている。彼女はその快感に抗うことができず、濁った声で喉を震わせた。

 そして、アリサの決定的な敗北の瞬間が訪れた。

 

「お、おぉ!♥♥♥ ――――おほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!♥♥♥♥♥」

 

 ブビュッブビュッブビュッブビュッブビュッブビュッブビュッブビュッブビュッ♥♥♥♥ ブビュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ!♥♥♥♥ ブビューーーーーーーーーーーーーーッ!!♥♥♥♥♥

 

「イグっ!?♥♥♥♥ イグイグイグイグイグイグイグーッ!♥♥♥♥ いぐぅぅぅぅぅぅぅ!?♥♥♥♥♥」

 

 凄まじい量、などと月並みな言葉でしか表現できない。アリサの超爆乳射は男の射精など比べ物にならない勢いで突き抜け、ぶちまけられていく。

 勢いと快楽でガニ股を維持できず後ろに倒れ、白目を剥いたアリサの上に噴射した母乳が降り注ぎ厚く溜りを作り、それが辺りに消えない乳の匂いがこびりつくまで続き、ようやく終わった。

 

「お゛…………ぉ゛……………………っ♥♥♥♥」

 

 余程の潜在能力を秘めていたのか、魔術師がこれまで出会ったどの女よりも凄まじい乳射を見せたアリサ。だがそれ故に末路は惨めなもので、自分が噴き出した母乳(力の塊)の海に沈み、その海を汚す黄金色の水を股間から漏らしてしまっていた。

 小便で折角の可愛らしい純白の下着も台無しだが、魔術師にとってはどうでもいいことだった。母乳を踏み締めアリサに近づいていくと、敗北者をどうしようと自由だと言わんばかりに彼女の超爆乳を踏み付けた。

 

「んほぉ!?♥♥♥♥」

 

 ブビュルッ!!♥♥♥♥

 

 アリサは爆乳を踏みつけられながらアヘ顔を晒し、己の力の最後の一欠片を母乳にして噴射する。

 それはアリサが完全敗北した証であり、彼女は親友を救うこともできないまま、魔術師に貴重な力の持ち主のサンプルとして飼われることになるのだが、それは別の物語だ。

 

 

 

『フォロワー/実験体・乳射の爆乳エルフ/コスト8/攻撃0/体力20/クラス・エルフ

【超爆乳】【搾乳】【乳射】

ファンファーレ・プレイヤーと自身の場のフォロワー全てに母乳を与え、体力を最大まで回復させる。ターンの始め、同じ行動を繰り返す。

 

魔術師に捕らえられ、搾乳装置に繋げられたエルフの少女。その力を魔術師の実験のために母乳へと変えられ、延々と乳射をし続ける』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

『アミュレット/尻穴教会/コスト5/クラス・ビショップ

ファンファーレ 相手のリーダーとフォロワーを教会の奥に幽閉する

カウントダウン5 相手リーダーとフォロワーが教会の中にいる場合カウントダウンを減らす。

ラストワード 相手リーダーを『ケツマンコ教の信徒・〇〇』に目覚めさせ、このゲームに勝利する』

 

 

 

「あなた方は、一体……!?」

「我らの神に、貴様を捧げる」

 

 過去の記憶を持たず、町外れの聖堂で祭司として祈りを捧げる女性、イリス。

 清純で美しい法衣で襲撃者たちと対峙し、金色の髪を靡かせ戦うイリスだったが、力及ばず襲撃者たちに破れ攫われてしまった。

 

「あなた方の目的は一体何なのです!?」

「言ったはずだ。我らの神に信仰を捧げてもらう。これより信徒・イリスへの洗礼を始める」

「な、何を、やめてください!」

 

 彼らの教会に連れられて、その奥地で囚われの身となったイリス。天井から手首を鎖で繋げられ、両足も開いた状態で地面の鎖に拘束されてしまっていた。

 必死に彼らの目的を聞き出そうとするイリスだったが、彼女の言葉に聞く耳など持たない教会信徒たちは、強制的に突き出される形となったイリスの大きなヒップに触れ、その部分の法衣を切り取り始める。

 

「きゃっ♡ お、お止めなさい。あなた方の信教を否定するつもりはありません。ですが、このようなやり方で信徒を増やそうというのは間違っています! 女性を辱め、恥ずかしくないのですか!?」

「肛門管を発見。これより触診を開始する」

「ひぃ♡」

 

 あくまで彼らに寄り添い、道徳を解くイリスだったが、法衣だけでなくストッキング、下着をも一直線にくり抜かれ、綺麗に尻穴のみを露出させられたことで身を竦ませる悲鳴をあげてしまった。

 さらに晒すだけでは済まさない。彼らはイリスの肛門に触れ、様々な器具で〝触診〟を行った。細い棒状のものでイリスの尻穴を開き、中を確かめる。尻穴の周りを徹底的に調べ、本体のサイズまで確かめていく。

 

「結腸状態、健康。皺、22本。尻毛、無し。肛門管、3.3センチ……規定範囲、大幅にクリア」

「う、うぅっ♡ なぜ、どうして……このようなことを……♡」

 

 女性の局部を暴くのならまだ理解ができる。しかし、イリスが暴かれているのは人間が排泄に使う穴、肛門だ。

 その穴で何を、どう使おうというのか。全くわけがわからず、理解が及ばないままイリス自身すら知らない尻穴の秘密を暴かれていく。あまりの辱めに涙を流すイリスを文字通り尻目に、教会信徒たちは無機質に作業を続けた。

 

「触診終了。信徒・イリスの適正は十分にあると判断。洗礼を続行。媚毒スライムによる洗浄を開始」

「へ……? スラ、イム? ――――ひぁ!?♡」

 

 聞き慣れない単語に素っ頓狂な声を零したイリスだったが、すぐ艶やかな悲鳴を響かせることになった。

 

「何をして……ひっ♡」

 

 両手首を鎖で縛り上げられたまま、何とか自身の肩口から背面に目を向け、恐怖で引き攣った表情を見せた。

 そこには透き通った青色の流動体、モンスターのスライムが尻穴だけを露出したイリスの臀部にへばりついていたのだ。

 

「ま、まさか……っ! お、お止めなさい! そこは不浄のあひぃ!?♡♡」

 

 ズリュゥ♡

 

 スライムはイリスの説得に耳を貸すことなく、その身体を細い線のように流動させると、そのまま肛門入口を突いて強引に開かせ、彼女が不浄の穴と呼ぶ物への侵入を試みる。

 

「や、やめ、てぇ♡ ふん、ふぅぅぅぅぅぅぅ!♡」

 

 普段は出さないか細い乙女の声から、尻穴を力いっぱい引き締めスライムの侵入を防ぐ声まで。たとえ顔が歪み無様を晒そうと、それだけはさせてはならないと。

 

「ふほぉ!?♡♡」

 

 だが、尻穴を閉じるという力を使う行為が拘束されたイリスに長時間できるはずもなく、彼女の肛門はスライムの侵入を許すことになった。

 

「ふぉっ♡ふほぉっ♡♡ ふ、ふっ♡ふーッ♡♡ ふおっひぃぃぃぃ!♡♡♡♡」

 

 ズリュズリュズリュッ♡♡

 

 肛門内へと着実に流れ込むスライム。媚薬毒の成分を含んだ特殊なスライムは、イリスの未経験な尻穴をこそぎ取る勢いで走る。

 媚薬毒とスライム自体の動き、さらに排泄感覚しか知らなかったイリスは、動き回る生物が侵入する(・・・・)という未知の感覚に襲われ、出したくて出しているわけではない恥ずかしい声を引き出されていった。

 

「お、おっ♡ お尻の中で、あばれ、ない……でぇ!♡♡♡」

 

 イリスの尻穴へすっぽりと身を収めたスライムは、己の使命を果たすために結腸で動き回った。ぐちゅぐちゅと動き回転しで信徒になるイリスに不必要なものを洗浄、除去し、相応しい結腸へと作り替えた。

 そして尻穴洗浄の第一段階を担ったスライムは、素早く次の段階へ至るため、形を凝固させ速やかにイリスの結腸からの脱出(・・)を選択する。

 

「うんぎぃ!?♡♡ ふ、ふ、ふーッ♡」

 

 ミチミチ、ムリュッ♡

 

「んおぉ!?♡♡ も、漏れ……で、出てしまい、ます……っ♡ いや、いやぁ♡」

 

 イリスの肛門を広げ、頭を出したスライムの塊。下手に排泄に対しての抵抗をしたため、肛門からスライムを垂れ下げキレの悪い排便のような格好になったイリスが、涙と鼻水を流して悲痛な表情で首を振って拒絶を訴えかけた。

 どのような気丈な女であっても、まるで排泄途中を見られているような感覚にこうなってしまう。教会信徒たちは幾度となくこの光景を目にしていたため、イリスがそうなることはわかり切っていたのとだ。故に、彼女が次に発する絶叫も目に見えていた。

 

「ふ、ふぅぅぅぅ♡ んおっ♡ んほおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 ずるっ♥ずりゅずりゅずりゅ♥ずりゅーッ!♥

 

 スライム排泄。誰もがその下品な悲鳴を上げ、尻穴から固まったスライムをひり出してしまう。自らの意思で排泄物をひり出すというのならまだしも、排泄物そのものが意思を持ち肛門から脱しようというのだ。本人には止めようがなく、媚薬毒が肛門管を擦る特殊な排泄感に女は叫びを上げるしかない。

 

「はぁ、ひぃ……♥」

 

 息が途切れ、足腰の震えも拘束によって強引な立ちを強制される。

 圧倒的な排泄感。役目を終え、綺麗な排泄物という矛盾の証とばかりにイリスの股下に積まれ熱を発するスライム。

 

「洗浄完了。これより媚薬浣腸による洗礼を開始」

「……え?」

 

 しかし、信徒に選ばれた栄誉ある乙女であるイリスに休む間などない。

 

「あひぃぃぃ!?♥ ん……んふぅ♥♥ つ、つめた……い♥ 何を入れ……あ゛あ゛ぁ゛!?♥♥」

 

 ブチュゥゥゥゥ……ボコッ♥

 

 スライムをひり出してまた小さく収縮し始めたイリスの尻穴に、教会信徒が大きな注射器の先端を差し込み、当然何の合図もなしに液体を注ぎ込む。

 腸内でごぽごぽ♥と音を鳴らして逆流し、イリスの腹をボコッ♥ボコッ♥と膨らませる媚薬浣腸(・・・・)

 

「はぁ、はぁ……んほぉ!?♥♥♥」

「2本目、投与開始」

 

 1本目が引き抜かれ腹に溜まった液体の重さに戸惑うイリスに、容赦のない2本目の媚薬浣腸が差し込まれ、注入。

 それを3度目、4度目と繰り返していった結果、イリスの腹は破裂しそうなほどに膨れ上がり、本人もあまりの排泄欲求に涎を垂らした口で歯を食いしばり、腹を部屋に響き渡るほど激しく鳴らして悶え苦しんでいた。

 

「はふぅ♥はほぉ♥ く、くるし……おほぉ!?♥♥♥♥」

 

 媚薬浣腸を早く出したいと尻穴を開きつつあったイリスに、教会信徒は黒プラグを挿入し無情にも蓋をしてしまった。

 さらに飛び出そうとするプラグを諌めるため、プラグ表面へとベルトを巻き付け腰部などに縛り固定。

 

「そ、そんな……おんぎぃっ♥♥」

 

 ぐるぐる、グギュルルルルル、ぶびっぶびっ♥

 

 これで幾ら力んでも膨大な媚薬浣腸を腹から排出することができなくなったイリスは、大きな腹の悲鳴と液体を僅かに漏らすことしかできない尻の悲鳴とに苛まれることになる。

 そして苦しむイリスに、教会信徒たちは無機質に次の作業を告げた。

 

「媚薬浣腸、投与終了。信徒・イリスの結腸へと媚薬を馴染ませるため、これより1日の経過観察を開始」

「………………え?」

 

 それは、記憶のないイリスにとって、否、たとえ記憶があったとしても彼女がもっとも地獄と呼ぶに相応しい宣告だった。

 それだけを告げ、イリスを残して部屋から退出を始める教会信徒たち。イリスは慌てて鎖を鳴らして彼らを呼び止めた。

 

「ま、待って、ください! ほ、ほぎっ♥♥ こ、こんな状態で、1日……ふ、ぎっ♥ いや、いや、いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!♥」

 

 だがそれらも腹痛のため言葉になり切らず、イリスは絶望からの悲鳴を上げた。しかし、教会信徒たちはイリスに目もくれない。

 こうしてイリスは拘束され、媚薬浣腸を施され、尻穴を塞がれた状態で1人部屋に残された。そうして1日、部屋にはイリスの絶望からくる悲鳴、腹の痛みの悲鳴、尻穴が排泄を求める悲鳴、この3種だけが鳴り響き続けた。

 

 

 再び教会信徒たちが放置したイリスと対面した時、彼女は変わり果てた姿となっていた。

 

「ださ、せてぇ♥ おなか、いたい……はやぐぅ、だざぜでぐだざい゛……♥」

 

 ぷぎゅる、グギュルルルルルッ♥ ギュルッギュルルルッ♥ パチパチ、ブチブチブチッ!♥

 

 獣の唸りのような腹鳴りに、破裂音のような尻穴の悲鳴。涙と涎と鼻水を垂れ流し、脂汗を全身から発して噎せ返るような匂いで火照り、蕩けた顔でうわ言を口にするイリス。彼女の熟れた美しい女体を守るはずの法衣は、今や排熱を邪魔するための衣服。下半身に残されたスカートやタイツは、尻穴が出せない分と言わんばかりの尿で汚れてしまっていた。

 媚薬浣腸を腹と結腸に馴染ませるため、本当に丸1日もの間プラグを入れられ放置され続けた肛門は、まだ破かれていないスカートやタイツが何とか溢れさせた分の媚薬に塗れた悲惨な環境となっていた。未だ何とか吐き出そうと動く尻穴がプラグを押し出そうとし、何重ものベルトがそれを押さえ付け中に戻す。

 

「1日経過確認。媚薬浣腸の排泄を開始」

 

 だが、美しく穏やかなイリスの変わり果てた姿であろうと、彼らのすべきことに変わりはない。事務的にベルトを取り外し、イリスの尻穴に入り込んだプラグの自由を解き放った。

 

「ふんぎぃぃぃぃぃっ!!♥♥♥♥」

 

 瞬間、イリスが自身の体液に塗れた顔面でいきむ。もはや恥を晒そうと構わないという限界の精神が見て取れる中、力を振り絞ったイリスに答えるようにプラグがむりゅむりゅむりゅ♥と括約筋、そして決壊を当に超えている媚薬浣腸によって押し出され――――吹き飛んだ。

 

「ふお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛!!♥♥♥♥」

 

 ブボッ♥♥ ぶぴぃぃぃーっ♥ブビューッ♥♥ぶっばっ!♥♥♥

 

 ほんの1日前、祈りを捧げる美しい祭司が、獣のような叫び声を上げて己の肛門から洪水のように媚薬浣腸を噴射するなど誰が想像したであろうか。少なくとも、教会信徒たち以外にそれを想像できた者はいないだろう。

 

「お゛ぉ゛っ♥♥♥ ふお゛ーッ♥♥♥♥ おほぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥」

 

 しかもイリスは、放物線を描く己の尻穴からの媚薬排泄で絶頂を覚えていた。丸1日結腸に染み込んだ媚薬は、彼女の尻肉を隅々まで開発し、腸壁に物が触れてしまうだけで絶頂する前の穴(マンコ)より敏感な後ろの穴(ケツマンコ)に仕上げてしまったのだ。

 

 

「く、これ以上我が身体をどう辱めようというのた!?」

「ああ、神よ……どうか救いの手を……」

「まさか、私だけではなく……!」

 

 そして、媚薬浣腸を吐き出しきったイリスは、恐らくは彼女と同じ目にあった形跡が美しい顔に残った女性、ブローディアやエイラと共に()に挟まれて身動きを取れなくされてしまう。

 やはり尻穴以外には興味がないのか、イリスの法衣と同じく彼女たちの鎧も無傷そのもの。しかし、内側から発せられる濃密な匂いは同じだけの調教を受けたのだとイリスに悟らせ、苦渋に満ちた表情をさせるには十分すぎるものだった。

 

「なぜこのような……こんなことは、間違って――――」

 

 そう、間違っているのかもしれない。だが、手首と上半身のみを壁から出したイリスにできることなどない。故に間違いは正されず、むしろ彼女たちの常識が新たな信教によって覆されようとしていた。

 

『んほぉ!?♥♥♥♥』

 

 怒りに、不安に、苦渋に染まっていた三人の顔が、一瞬にして無様なイキ顔に揃えられた。

 

 ドチュッ♥ドチュッ♥ドチュッ♥ドチュッ♥ドチュッン♥

 

『おほっ♥おほっ♥おほっ♥おほっ♥おほぉ!♥♥♥♥』

 

 リズミカルに、寸分の狂いなく同時に尻穴を突かれ、下品な声と品の感じられない顔でイキ続けるイリス、エイラ、ブローディア。

 壁の向こう側にある彼女たちの下半身には、尻穴用の張り型が設置され、一定のリズムで延々そのケツ穴を穿つ仕組みになっていた。媚薬に告げられた尻穴の直腸S状部を正確無慈悲に突き上げ、完璧なケツマンコへと仕上げる最終段階。

 そしてこの責めは、彼女たちが尻穴教会の信仰に目覚めるまで終わらない(・・・・・・・・・・・)

 

「んほっ♥ わ、我がこのような尻穴の責めにおほっ♥ く、屈するとでむおほぉ!!♥♥♥♥」

「ふっほぉ♥ あ、ああ神よ♥ おほぉ……ふ、不浄の穴で、このように果てることをお許し……くだ、んひぃぃぃっ!♥♥♥♥」

「くひぃ♥ どうして、このようなんほっ♥ か、過酷溢れる世界がむほぉ♥ あっては、ならなおほぉぉぉぉ!!♥♥♥♥」

 

 彼女たちが優れた尻穴の快楽を素晴らしいと、偽りなく、心の底から、己が信じるものをケツ穴以外には持たぬことを誓うまで、続く。

 

『おっほおおおおおおおっ!!♥♥♥♥♥』

 

 それまでは、可憐な顔がケツ穴を穿たれる無様なイキ顔に成り果て、叫びあげようと決して終わることはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『信仰を捧げます!』

 

 しばらくして、教会と呼ぶには些か豪奢で煌びやかな場所、大聖堂とも呼ぶべき一角に新たな信徒たちが姿勢を正して整列していた。

 美辞麗句を並べても並べたりない美女たちが、真剣な面持ちで神父のような男に向かって敬意を払っている。

 

「よろしい。では、我らが神に捧げる供物の証明を」

 

 神父が神妙に言葉を発した瞬間、美女たちは一斉に彼に背を向け、尻を突き出す前屈に近い姿勢を取った。

 

「イリス・アンテュール、ケツマンコを捧げます♥」

「ブローディア、ケツマンコを捧げます♥」

「エイラ、ケツマンコを捧げます♥」

 

 一見普通に見える彼女たちの衣服だが、異常な部分が1箇所あった。それはたった今突き出した臀部だ。

 衣服やストッキング、下着がハート型にくり抜かれ、彼女たちの調教され尽くした巨大な縦割れアナルがモロ出しになっている。

 彼女たちはその卑猥な格好とアナルを誇らしげに知らしめ、自らの神にケツ穴を捧げる喜びに目覚めた信徒となった。

 

「我らのケツマンコを我らが神に♥」

「ケツマンコとなった喜びを、信仰として捧げます♥」

「どうか、我が主への供物を以て世界の過酷を打ち払わんこと♥」

 

 彼女たちにとっては、己がケツ穴を神に捧げることこそが救いなのである。

 

 

 

 壮大にして荘厳なる大聖堂。大小様々な壁尻(・・)が並ぶ教会内部に、彼女たちが神と崇める御神体(触手)の姿があった。

 その蠢く触手にケツ穴を捧げし美女たちは、飾られ扱われることで信仰を満たし幸福を覚えているのだ。

 

「おほぉ!♥♥♥♥ 我が主の恵みが、ケツマンコを満たしています♥♥ 過酷を打ち払う力が♥」

「安寧の、世界……んほっ♥♥ ケツマンコによって……永遠、に……っおほぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

「んぼぉ♥ 奥まできてる♥♥♥ ケツマンコの奥、とってもしあわせぇ……♥」

 

 その中にイリスがいた。司祭の彼女であろうと、神であろうと、エルフであろうと関係はなかった。

 今や世界の全ては狂信者たちの支配に置かれ、彼女たちは御神体への供物と教会にとっての代表的な美しい飾りとして永遠に――――そのケツマンコを神に捧げる信徒となったのだ。

 

 

 

『フォロワー/ケツマンコ教の信徒・ネクサス/コスト2/攻撃1/体力4/クラス・ネメシス

【ケツマンコ】【信徒】

ファンファーレ 相手のリーダーとフォロワーにケツマンコを見せつける。相手のリーダーの性別が♀だった場合、相手のリーダーとフォロワーを『ケツマンコ教の信徒』として迎え入れる。

 

「我がケツマンコで、偉大なる神の信徒となれ♥」

如何に神の身であろうと、信徒となればケツ穴を捧げる存在でしかない』

『フォロワー/ケツマンコ教の信徒・アリサ/コスト2/攻撃1/体力4/クラス・エルフ

【ケツマンコ】【信徒】

ファンファーレ 相手のリーダーとフォロワーにケツマンコを見せつける。相手のリーダーの性別が♀だった場合、相手のリーダーとフォロワーを『ケツマンコ教の信徒』として迎え入れる。

 

「おケツマンコ、とっても気持ちいいんだよ♥ あなたもケツマンコ教にお尻を捧げよう?♥」

可憐なエルフであろうと、ケツ穴の価値は皆等しい』

 

『フォロワー/ケツマンコ教の信徒・イリス/コスト2/攻撃1/体力4/クラス・ビショップ

【ケツマンコ】【信徒】

ファンファーレ 相手のリーダーとフォロワーにケツマンコを見せつける。相手のリーダーの性別が♀だった場合、相手のリーダーとフォロワーを『ケツマンコ教の信徒』として迎え入れる。

 

「この過酷溢れる世界に、ケツマンコによる救いを♥」

丸出しの縦割れアナルを向け、信仰を捧げるため教会に佇む美女たち。その美女たちの間には真剣な面持ちをしたイリスの姿もあった』

 






イリスさん必死になぜなぜ問いかけて答えを求めてるけど、狂った信教に答えはないんじゃないかな……というか邪教に入るの似合うねこの司祭さん。

爆乳化はそれっぽく頑張ってみた。カードバドル1本にすると長いけど、こういう感じでもお届けできそうです。小慣れてきたらフォロワーも追加すると美味しいですね。それはそれとして爆乳噴乳を上手くかけたかはまあうん。
アナル祭司はいつも通り趣味だよ趣味!パールを他で使うから不採用にして、じゃあスライムと浣腸だオラァ!した。そういえば浣腸を入れる場面からは私が書くものの中では珍しい気がする。我慢はこうしたらエロいかなっていうノリ。服を着せたままなら汚した方がエロいってのもノリ。エロってのはノリがいい方が勝つんだよ!!至言を迷言以下にするんじゃない!!ネクサスとアリサ?いや神をも呑み込んで〜的な地の文にする予定だったけど何か知らん間に堕ちてたわ。ついでにカード化もしてもらった。ネネカ様みをこんなところでも感じる。いつの間にか堕ちてるヒロインエロ無様で絶望感もあってすき。
多分イラストはネクサスとアリサがケツマンコ見せつけ。イリスが他のフォロワーたちと一緒に直立でケツマンコをむけて信仰捧げてるものでしょうね。まあ私は絵を書けないんですけど。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ちょっとリアルでも色々ありそうなので連続更新はここまで……かなぁ?まあ書けるモチベになったらシャドバ以外も書きたいですね。さり気なくリクエストまでしてたりで謎にシャドバの供給を増やしている気がする。シチュエーションカードは楽しいからどしどしご応募ください。ではまた次回〜


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エリカ(羞恥脱衣、放尿、暗示、ザーメン排泄)

本日の有償リク、シャドバから凄くくっ殺騎士させやすそうなエリカさんになります。あとファンボに新しい作品置いてあります。軌跡のエマとロゼの幕間みたいなやつ。正直ロゼ叔母ちゃん書きたかっただけ。






 

「ぐぎゃ!?」

 

 男が吹き飛ぶ。否、男より小柄な女の手で吹き飛ばされた。

 

「なんだテメェ!?」

「邪魔すんな。ぶっ殺されてぇのか!?」

「どうやら、この国の治安は情報を精査するまでもないようですね」

 

 吹き飛ばされ、街中で転がった男同様に真っ当な身なりをしていない者たちが女に向かって唾を吐くが如く威嚇をする。しかし、女は気にした様子もなくただ治安の悪さを憂うようにため息を吐いた。

 それを見る民衆たちも〝またか〟といった諦めの視線を投げかけていることから、彼らの横暴は日頃から行われている……つまり、自浄作用などは期待できそうにもないらしい。

 恐らくこの国では常識的なのだろう。そして、女は男たちの行動を目にすることでそれを理解した。そのことから、彼女はこの国の出身ではないということも理解ができるだろう。

 

(この世界の管理者を見つけるまでは、あまり目立つ行動は避けねばなりませんが……仕方ありませんね)

 

 いいや、彼女は国どころかこの〝世界〟の出身ですらない。柔らかなイメージのフリルと硬いイメージの甲冑。言うなれば高貴な者に仕えながら、その者の警護も行うメイドであり騎士。

 彼女の名はエリカ。自身の世界を静止させた管理者『安寧』のネクサスを追い、仲間たちと世界を旅する者だ。

 新たな地へと赴いた彼女は、荒れた街中で露店に因縁をつけるチンピラたちの光景を発見し、見かねて止めに入った。もっとも、彼女の性格と話を聞く気が一切感じられない男たちの間に、説得などという生易しいやり取りはなく、問答無用で戦いとなった。が、歴戦の猛者であり闇の世界にいたエリカとチンピラでは勝負にならない。刀を抜くまでもなく、エリカはチンピラたちを制圧する――――――

 

「動くな!」

「っ!?」

 

 はず、だった。だが、エリカは劈くようなその声に動きを止めざるを得なかった。正確には、彼女を止めた男が抱えた少女を見て、迂闊なことをできなくなっていた。

 

「アリサさん!?」

「う……、ぁ」

 

 男に刃物を突きつけられ、その手に抱かれた少女。身につけた衣服は汚れ、傷つけられて本人も気を失って苦しげに呻いている。

 

「へへ、やっぱり知り合いだったか。この辺じゃ見ない格好してるからまさかとは思ったが……」

「っ」

 

 知り合い以上だ。人質に取られたエルフの少女・アリサはエリカの仲間であり友でもある。エリカが顔色を変えて、奥歯を悔しげに噛み締めた。

 出会った当初であれば、アリサは人質として成り立たなかったかもしれない。この程度の男たちに敗北するなど、未熟にも程があると。

 しかし、アリサを知り、彼女の強さを教えられ、恩義を感じて共に戦うことを選んだエリカだからこそわかる。きっと何かの事情が……それこそ、今のエリカのように人質を取られ、敗れてしまったのだと。

 ――――エリカがもう少し戦っていれば、この世界を取り巻く〝異常〟に辿り着けたかもしれない。だが不幸にも、エリカはそうなる前にアリサという人質に抵抗を止めざるを得なかった。今の彼女に、アリサという優しい友を見捨てることはできなかった。

 

「その方を離しなさい」

「離して欲しけりゃ、俺たちの言うことを素直に聞くんだな」

「ちっ……」

 

 やはりそうなるか、とニヤニヤと笑ってアリサを離さない男たちにエリカが舌打ちし、刀を地面に放る。

 

「…………降伏します」

 

 両手を上げて、渋面を作ったエリカが屈辱の言葉を吐き捨てた。本心で負けを認めたわけではない。あえて大仰に負けを認めることで、彼らの油断を誘ってアリサを奪還する。彼女の頭の中では、その算段が既にできあがっていた。

 そこに誤算があったとすれば、この世界の秩序は彼女が思う以上に意味を成していないものだった、ということ。アリサを見捨てる、一度撤退する。そのどちらかの選択肢がエリカにあれば、この先にある凄惨な責め苦を彼女だけは受けずに済んだかもしれない。

 

「降伏します? 降伏させてください、だろうが」

「女騎士ちゃんがその良い服をここで脱いで、全裸で頭下げたらこいつを離してやらないこともないぜぇ?」

「……!?」

 

 そう、男たちの無法はエリカの想像を超えていた。街の体を成している往来で、まさか人権を辱めることはできないだろう。

 しかし、頬を紅潮させたエリカが視線を巡らせ、彼らの言動が冗談でも何でもないことを彼女は悟る――――民の誰一人として、彼らの蛮行を見咎めることをしないのだ。

 

「さあさあ、その刀を拾って俺たちを斬るか……こいつを見捨てててめーの綺麗な素っ裸を晒すか、好きな方を選びな」

「……下衆が!」

 

 ここで自らの辱めを受け入れ、男たちの油断を誘うか。それとも情を捨てて自らのために刀を振るい、アリサを危険に晒すか。

 否、自らのためではなく、仕える姫を救うためにここでアリサを見捨てる――――そのような考えで仲間を見捨てるようでは、到底『管理者』に届くことはない。

 

「……わかりました」

 

 せめて時間を稼ぐことができれば、同じくこの世界に転移した仲間たちが駆けつけるかもしれない。一抹の望みに縋るように、エリカは己の衣服に手をかけ始めた。

 無論、視線は男たち、特にアリサを人質に取っている男からは外さない。だが外さないからこそ、エリカのストリップに興奮して下卑た息を吐く不快な姿が目に入ってしまう。

 柔らかい生地の衣擦れと硬い甲冑の音色。時間を稼ぐため、ゆっくりと落としていく様がより艶やかに脱衣を着飾る。逆に、エリカを守る衣類は着実に削り取られていった。

 

「……くっ」

 

 心を無にすることを心がけていた。が、元暗殺者として並々ならぬ経験を持ったエリカと言えど、公衆の面前で全裸になるなど今生の恥。扇情的な黒下着を晒したところで、思わず両手で身体を隠して男たちを睨みつけてしまった。それが彼らを調子づかせ揶揄を許す結果になると予測しながら。

 

「おいおい、ひよっちゃったのかぁ?」

「早くそのエロい下着脱いで、もっとエロい格好になってくれよ!」

「〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」

 

 これ以上奴らを付け上がらせるわけにはいかない。けれど、ここで手を止めてい続けることもできなかった。

 怒りと羞恥で叫びを上げそうな赤面で男たちを睨みつけながら、エリカは下着を取り外した。豊満な胸をぷるん♥ と光の元に曝け出し、ムチっとした太股からパンツを引き抜き鼠径部の内側までをも晒す。

 

「――――っ?」

 

 エリカが裸体を晒したその瞬間、彼女の頭に何か鈍痛のようなものが走ったが、彼女がそれを気にかけている暇はなかった。

 一刻も早くこの屈辱を終わらせなければ。その一心で彼女は身体を動かした。頭を下げろと言われた通り、エリカは全裸で〝跪いて〟黒色の髪ごと地面に頭を擦り付けるように下げ、声を発した。

 

「……あなた方に謝罪します。敗北を認めます。私を降伏、させてください」

 

 逆らったことへの謝罪。全面的な敗北を認めることへの許可。形の良い美尻を掲げ、気の強い可憐な面をそのケツ以下の高さに下げた全裸土下座。

 頭を下げろと言われて、このような屈辱の土下座を選んだことにエリカは〝疑問を感じない〟。その動作に恥辱と怒りと途方のない羞恥を覚えてるというのに、土下座を選んだ思考自体に彼女は違和感を覚えてはいなかった。

 まるで彼女の中の常識が頭を下げることと土下座で繋がり、訴えているようなやり方に、この世界のとある仕組みを知る男たちは醜悪な笑いを零した。

 

「女騎士の全裸土下座が、そそるねぇ」

「じゃあ〝次は〟本気で負けを認めたのかを証明してもらおうか、立て」

「…………」

 

 やはり、とエリカは二度目も想像はしていた。しかしながら、一度目と違い毅然とした態度を全て貫くことはできなかった。

 土下座からの直立。それは、身体を曲げることで隠されていたエリカの裸身を余すことなく見せることに他ならない。乳頭と乳輪まで晒した美乳。鍛えられた身体に備わった女体のムッチリとしたライン。秘部を包む薄毛の陰毛があまりにも頼りなく、エリカは言われるがまま男たちの〝検査〟に付き合わされた。

 

「両手を頭の後ろで組んで脚を開け」

 

 急に憲兵気取りの態度か、とエリカは軽蔑の視線を向けながら素直に手を頭の後ろで組み、脚を開く。

 

「まだだ。もっと開け……もっとだ」

「く、ぅ……っ」

 

 開いて開いて、開く。僅かに膝を曲げる程度だったエリカの下半身は、段々と目的を逸脱した下品な装いに変わっていった。足裏が離れるほど股座に空間を作ったガニ股。腰が落ち、エリカの両脚が小刻みに震えるほど無茶な姿勢となる。

 震えているのは無茶な姿勢だけか、といえばそうではないだろう。腋を晒すことさえ生ぬるい方だと思える恥知らずな体勢。股を開いてマンコどころかアナルまで見えそうな下品なガニ股屈服をされられているのだから。

 

「よしそのまま。身体検査の時間だぜ……触られた場所を正確に言えよ。まずはここだ」

「っ!」

 

 ぷるんっ♥ ぷるぷる、ぶるんっ♥

 

 徐ろに近寄った男が、下品ポーズで制止させられたエリカのある部位を手で持ち上げるように揺らす。そこは言うまでまもなくエリカの豊満な胸。メスにしかない魅惑の生肉。

 

「ほらほら、自分のおっぱいの大きさくらい覚えてるだろ? それとも、俺たちが測ってやろうかぁ?」

「……85。Eカップです」

 

 このくらいの恥、どうということはない。そんな態度を取りながらも、エリカの頬は否が応にも恥辱の色を深め、可憐な女騎士を弄ぶ〝珍しい〟機会に男たちのモチベーションというものも加速していった。

 

「ここは?」

「58……」

 

 バスト、ウェストとくれば残りはヒップ。不快な手が臀部を撫でる予想に覚悟を決め、精神を落ち着かせる。一時触れられる程度などわけはない。

 

 バチィン!♥

 

「いっ、ぎぃ!?」

 

 瞬間、エリカの大きめのケツを全力で平手打ちした炸裂音が響き、全く予想外の一撃に彼女は両脚を痙攣させながら間抜けな悲鳴を上げた。

 

「おら、ケツのサイズはどうした?」

「っ……きゅ、90」

「へっ、胸に比べて立派なデカケツ、だなぁ!」

「んぎぃ!?」

 

 ベチィンッ!♥

 

 二発目の殴打が街中に響き渡った。ムチッとした太股で支えられたエリカのデカケツに、紅葉のような赤い裂傷が刻まれる。左右でしっかり一撃ずつだ。

 

「まだ終わらねぇぞ。次は尿検査だ。マンコの奥まで暗器がないことを確かめないと〝営業〟ができないからな」

「な……そ、そんなことができるわけがありません!」

 

 尿検査。全裸を晒して土下座をし、下品なポーズでスリーサイズまで言葉にさせられた。その上、排泄を行うなど常識を逸している中で耐えたエリカの許容範囲を超えすぎている。

 

「できるできないじゃなくて、やるんだよ。それともさっきの言葉は嘘か? 今からあいつも巻き込むかぁ?」

「!!」

 

 言葉で促されたエリカが、羞恥責めでいつの間にか離してしまっていた視線を人質の少女へと戻した。

 気絶したアリサに突きつけられた刃物は、急所ではなく衣服を切り裂くことを示唆するような動きを取っている――――今なら最小限の動きで助けられる。

 

「……わ、わかりました。尿検査を、します♥」

 

 そう考えなければいけない立場のエリカは、何故か自然とそう言って排泄を受け入れてしまった。アリサをこのような辱めに巻き込むわけにはいかないと、正気のエリカであれば間違えない優先順位を違えてしまう。既にこの世界の術中に嵌った彼女たちに退路はないとばかりに、選択肢を誤る敗者に羞恥の責め苦が襲いかかる。

 

「こいつに出せ。よく狙えよ」

「……は、はい♥」

 

 何かがおかしい。身体が、言葉が、自分の意志を裏切り始めている。そう頭のどこかで理解はしていても、人質という絶対的な存在と全裸で恥を晒していることがエリカの思考から理性の防御を奪い去っていった。

 ビーカーのような目盛りが付いたガラス容器が、おっぴろげたエリカの股に構えられた。ここへ出せと告げられ、喉を鳴らす声が妙に熱いことに疑問を抱きながらエリカは尿道に力を込め始めた。

 

「ふ、んっ……んんっ」

 

 しかし、視線の意味が変化しつつある大衆の目に見守られての放尿は、そう簡単なものではない。とてつもない緊張感は彼女から尿意というものをなくさせ、ビーカー狙いで突き出した腰を色っぽい声でくねらせる敗北女騎士の滑稽な姿がしばらくの間続く。

 

「手伝ってやろうか」

 

 と、そこに救いの手が差し伸べられた。往来で全裸を晒し、ガニ股公開小便をしようとしている女騎士に対しての救いの手だ。

 男の手がエリカのマンコに迫る。不躾な男の手など、触れられても感じるものは不快感だけ。

 

「あん♥」

 

 そういった理屈は、エリカが生まれて初めて出す甲高い声色によって掻き消された。

 

「あっあ……あぁ♥ あんっやっ、あっ♥♥」

 

 陰裂に指を添えられ、擦られる簡易的な愛撫。マンコと尿道の緊張を解すような手付きに、エリカは無自覚なメス声で悶えてしまっていた。

 快楽物質が脳髄に行き渡り、膣壁から愛液が生成されて粘着質な音が鳴る。この状況で愛撫され、秘部を濡らしてしまうのは余程の淫乱か、何かしらの〝術〟を受けているかだ。

 男たちにそのように高度な技は扱えず、エリカが淫乱ということもありえないだろう。その原因を突き止められれば或いは――――――

 

「は、あっあっ♥ はぅぅ……♥♥」

 

 当然ながら、今のエリカにそのような余裕はなかった。羞恥露出と敗北宣言、身体検査を超えて女の弱い場所にまで触れられたエリカは、この世界を取り巻く力に呑み込まれかけている。

 

「マンコの準備は万端か?」

「は、はひっ♥ オマンコからおしっこ、出ますっ♥♥」

 

 絶対的な羞恥はある。事実、はしたないことを堂々と叫び上げたエリカの体温は、限界を突破しそうなほどに高ぶっていた。外に裸一枚とは思えない熱を帯びた女体でガニ股を突き出し、尿道を緊張から解き放った。

 

「……っ!? い、いやっ、いやぁぁぁぁぁ!」

 

 ――――運悪くというべきか、エリカの理性が取り戻されたのはまさにその刹那だった。

 時すでに遅しと、秘部から一本の線が空を切った。その線の色は黄色く濁り、狙い済ましたようにビーカーの底を叩きながら中で飛び散っていく。

 

「あ、あぁ、ぁぁぁぁぁぁ……」

 

 じょぼぉ、じょぼぼ、じょぼぼぼぼぼぼぼっ♥♥♥♥

 

 直前まで緊張を解されていたからか、エリカの放尿は本人に対して容赦のない勢いで迸った。たっぷり数十秒使い、エリカに恥辱の涙を流させるに十分な量を排尿させたところで、男が手に持ったビーカーをエリカの鼻下に突きつける。

 

「よーく出たなぁ。どのくらい出たか、おまえがどれだけ考えなしでもこれならわかるよな?」

「うっ……」

 

 出したばかりの小便液が揺れ、独特の強い匂いが鼻腔を突く。顔を顰めながらビーカーの目盛りを視界に収めた。

 

(いい加減、我慢の限界です……っ!)

 

 が、わざわざそれを口にしてやる義理はない。屈辱だがエリカの放尿は男たちに決定的な油断を引き起こさせた。

 堪忍袋の緒が切れたエリカが口を大きく開き、

 

「エリカのおしっこ500mL!♥ たくさん我慢した濃厚でくっさい小便たっぷり出しました!♥ ――――え?」

 

 そう、ビーカーに注ぎ込まれた小便の量を口に出した。街中に響くような大声で、小便を我慢していたことまで口に出して、死より恥ずべき放尿量を申告したのだ。

 そのことに気がついたエリカの顔は、男たちからすればこれまで以上に滑稽極まるものだっただろう。何せ自ら恥を晒したガニ股全裸の変態女が、今さら恥だと自覚したように顔を赤色で猛烈に染め上げ始めたのだから。

 

「あ、ぁ……ぁ……?」

 

 さらに言葉を失い、目を泳がせる。見学者たちも正常な視線はとっくの昔に消え、エリカという美女が繰り広げる公開羞恥に釘付けだ。

 そんな彼女を嘲笑いながら男たちは声を上げた。先の態度は油断や慢心ではなく、エリカが堕ちた確信だったのだ。

 

「ぶっはははは! エリカちゃんはどんな田舎から来たのかなぁ!?」

「ここの〝ルール〟を知らねぇなんてとんだモグリがいたもんだ。この女といい顔も身体も最高で、俺たちにとっては願ったり叶ったりだがな」

「ルール……!?」

 

 それがエリカの身体を縛る――――今にして思い返せば、数々の違和感を浮き彫りにするものだと言うのか。

 目を見開いたエリカに対して、男たちは尚も言葉を続けた。

 

「ああそうさ。知りたきゃ俺たちに着いてきな……四つん這いでな」

「く、何を馬鹿……なっ!?」

 

 ガクンと、エリカの身体が跪いた。土下座やガニ股屈服のようにエリカの意思が残った動きではなく、不自然に足をくじくような勢いで両手を突いたのだ。それは人ではなく負け犬の歩行。エリカは男が言うことに従い、全裸四つん這いで連れていかれてしまった。

 

(一体何が!? か、身体が言うことを効かない、なんて!)

 

 一糸纏わぬ美女の四つん這い。衆人環視の意味は様々だ。またか、という諦めの視線はむしろ少数であり、エリカとアリサを連れた男たちのように下卑た視線が大半だった。

 その中でエリカは必死に身体の自由を取り戻そうとするが、これといった成果はない。平手がくっきりと残る腫れたデカケツをフリ♥フリ♥ と無自覚に振りながら、残尿混じりの愛液を地面に垂らして負け犬の四つん這いを晒し続ける。もはやエリカの身体は彼女のものではなく、男の……〝オス〟に従う〝メス〟のものだった。

 やがてエリカの素手と素足が汚れ、彼女の武器と衣服が遠く離れた頃、男たちは地下に足を運んだ。そこにはいくつもの牢屋が連なっており、拷問部屋と見紛う器具まで置いてあった。

 エリカはアリサと別れた牢屋に入れられ、男たちに囲まれた。その目は未だ彼らを睨みつけてこそいるが、体勢はまたも下品な腋見せガニ股ポーズを命じられている。

 

「無知なエリカちゃんに教えてやるよ。この国はな、女が男に従う場所なんだよ」

「女が、男に……?」

「もっとわかりやすく言うとだ、おまえらメスが俺たちオスに絶対服従を誓う国なんだよ、ここは」

 

 メスがオスに従う国。女は男の資源であり奴隷であり搾取される対象……今にして考えれば、表通りにエリカやアリサ以外の女性がおらず、辱めの見学者も男のみだったのはそういった理由からだ。

 

「そんな理不尽があるはずがありません!」

「なら今の自分を見てみろって話だ」

 

 敗北を宣言し、ガニ股全裸で牢屋にぶち込まれている。まんまと男たちの言う〝ルール〟に組み込まれたエリカが、ギリッと唇を噛んだ。

 

「ま、たまに外から来て何も知らずにかかりにくいやつもいるがな。俺たちも理屈は知らねぇが、ちょうどエリカちゃんやさっきの変な耳した女とかな。けど時間が経てばこの通りってなぁ」

 

 ――――或いは、少しでも従ってしまえばこの国のルールが適応されるか、だろう。

 あまりに理不尽なルールに憤りを感じたエリカだったが、ハッと目を見開いてある仮説へと行き着いた。

 

(まさか、この世界の『管理者』が関わって……!?)

 

 『安寧』を司るネクサスのように、管理者はある一つの特徴を持つ。だがもしそうであれば、この世界の神を名乗る管理者は醜悪極まりない。男が女を支配し、管理する世界。それが徹底した統治ならまだ理解はできるが、この世界の荒れようを見れば結果は一目瞭然だ。

 男が女を支配するのではない。男が欲望の限りを尽くす世界。そのような世界を許容し、享受する男たちを許してはおけないとエリカは彼らに声を発した。

 

「くぅ、そのような縛めなど……」

「何しても遅せぇんだよ。テメェはとっくに俺たちの奴隷だ」

「黙りなさい! 全員ここで死んでもらいます!」

 

 啖呵を切るならば、せめて腋見せガニ股を止めてからの方がいいだろう。顔は修羅の如き怒りを見せていながら、それより下の身体は全裸で下品な姿勢。これでは迫力どころか、おかしな顔で男を誘っているようにしか見えない。

 

「ぐ、ぬぅぅぅ! 動き、なさい! 動けぇ!」

 

 カクカク♥ カクカク、カクッ♥

 

 いくら叫びながら身体に命令しても、エリカの意思は肉体に宿らない。それどころか踊るように腰を振り始めていた。

 

「無駄だって言ってんだろう、が!」

 

 そして、無意味な抵抗を続けるエリカの臀部にあるものが押し付けられた。

 

「みっ――――いぎゃああぁぁあぁぁあぁあぁっ!!」

 

 多少の痛みには悲鳴を上げることのないエリカが凄惨な悲鳴を上げ、デカケツの表面に押し付けられる人体を焼く熱に涙を流して凄惨な悲鳴を上げた。

 

『あづい、あ゛づいぃいぃいぃいいいいいいい゛ーーーーッ゛!!』

 

 隣の牢からの叫びが遅れて聞こえてくる。恐らくはアリサのものであり、愛らしくも凛々しい声色が濁った痛みの悲鳴になっていることから、エリカと同じものをお尻に入れられているのだろう。

 もっともエリカがアリサを案じる余裕はない。右尻の表面を焼かれ、刻印を刻みつけられる。その痛みが段々と快感に変わる――――それこそ、エリカがこの世界に順応し始めた証だった。

 

「出来たぜ。これからおまえは俺たちのために働くんだ」

「はぁ、あ゛ぁ……」

 

 エリカの尻に焼き付けられた刻印。文字の羅列にも見えるそれは、この世界でメスとしてオスに管理されていることを示す身分証のようなもの。つまるところ、エリカたちはこの男たちが持つ所有物になったわけだ。

 

「ぐ、あぁ……殺す、殺してやる……! 絶対に……っっ!!」

 

 視線と言動だけは威勢がよく射殺さんばかりだが、雌奴隷の証が刻まれた時点でエリカに未来などない。

 それを彼女が知ったのは、もう少し後のことだった。

 

 

 女が男の資源となる国において、金を稼ぐことは簡単でもあり難しくもある。女が男に楽々と従ってしまうことで、その価値は著しく下がるからだ。並の女では見向きもされず、精々と労働力にしかならない。

 ならばどうするか――――揃えればいいのだ。肥えたオスの目を引き、金を落とせるメスを。

 

「皆様、ようこそおいでくださいました♥」

 

 煌びやかで怪しい雰囲気を醸し出すステージ。荒れた街中とは一線を画す整えられた場に、数人の女がコートで身体を隠して現れた。

 そのうちの一人、店の新人であるエリカが代表して観客たちに丁寧な言葉をかけて、合図と共にコートを剥いだ。

 

「今宵は、どうぞごゆっくり私たちをお楽しみください!♥」

 

 一斉に脱いで大胆なストリップ。彼女たちは細い紐のようなVストリングだけを纏った身体を晒し、股と腋を開いて腰をヘコヘコ、ヘコッヘコッ♥ と前後させ、腰をくねらせ観客たちに雌アピールを行った。

 優れたスタイルはエリカやアリサだけでなく、美しいの祭司や爆乳の魔女、まだ幼い金髪の少女に、冷えた印象を抱かせる神秘的なオーラを纏った銀髪美女の姿もあった。とはいえ、祭司や魔女、銀髪の美女は皆が髪色と同じ腋毛、陰毛を生え散らかし不衛生な印象を抱かせるだらしのない身体をしている。

 

「あっあっ♥♥ 私のオマンコ、気持ちいいですか♥ もっと、もっと使ってくださいぃ……あひん♥♥♥♥」

「おぉ♥♥ 我がマンコ……汝に、捧げ……我も、イグッ!♥♥♥♥」

 

 しかし、そのだらしのない身体を好むものもいるのか、チンポを入れられよがるアリサと並び、壁に手をついてお尻を向けて銀髪剛毛エルフが犯される姿も見て取れた。

 美しい女たちの娼婦館。よりすぐりの美女を集め、金を取る。女が自由にできる世界においても法はある。自由にした雌を管理できるのは、所有権、即ち刻印を刻んだ当事者たちに限るのだ。故に彼女たちのような美女は貴重であり金になる。

 だからこそ、こうした娼婦館やそれに類するものは確かな金になる。店を開くということは、相応のメスを揃えていると言っているようなものだからだ。

 

「おほっ、おほぉ♥♥ い、いかがでんほぉ!♥♥♥ エリカのデカケツっ♥♥ 敗北騎士の雑魚アナル♥ どうかご満足くださ、おっほぉおおぉぉぉっ!♥♥♥♥♥」

 

 たとえば、寝そべった客にお尻を向け、騎乗位でチンポをマンコに咥えて打ち付けるエリカのように、だ。

 彼女たちにとって不幸だったのは、チンピラに見えた男たちがこの街で有数の娼婦館の関係者であり、この店が比較的〝アブノーマル〟な演し物を平気でお披露目するような過激な場所だったことだろう。

 

「便秘雌奴隷ケツ構え♥♥ 本日のフィナーレ、私たちのザーメン脱糞ショーをご覧ください♥」

 

 それは、今日の雌奴隷たちがステージでお尻を突き出すように並んだ姿からも伝わってくる。股から逆さに頭を出した美女たちが、ケツ穴をモコモコ♥モコモコ♥ と蠢かせてそれをアピールしている。

 店を過剰に汚さずに済むようお尻を洗浄し、出すのはあくまで射精分の精液だ。まあ、数時間では飽きたりない人数を考えれば、むしろ精液の方が悲惨かもしれないけれど。

 

「3、2……1!♥ ザーメンうんち、発射ぁ!♥ ぶりぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥」

 

 ぶぼぼぼっ、ぶりゅりゅりゅりゅっ♥♥♥♥

 

『んほぉぉぉぉーッ!♥♥♥♥♥』

 

 エリカの低俗な排便擬音と共に大小様々なケツ穴から吹き出した白濁液。半ば固まったそれらが勢いよく排泄され、ザーメンのアーチを挟んだ逆さの顔たちが一斉に下品な表情へと変わった。エリカは言わずもがな、アリサや最も小さい少女、神秘的なオーラを纏った人外じみた美女も、排便の快楽にアヘ顔を晒してケツ穴に力を込め続けた。

 

「ぶりぶりー、ぶりー♥♥ ザーメンうんこぶりぶりイッくぅ!♥♥♥♥♥ ぶりっ、ぶりぶりぶりゅう!♥♥♥♥」

 

 ぶぼっ、ぶびびッ♥♥ ぶりゅぶりりりり、ぶりゅーッ!♥♥♥♥

 

 そして上の口から汚らしい排便音を再現し、下の口から実際にひり出す音を限界まで踏ん張り、激しく鳴らすエリカ。

 

(やめ、やめて! やめてください! いやああああああああああああああ――――――ッ!!)

 

 自らの品格を貶めるどころか、人権そのものを打ち砕く排泄姿に彼女は叫びを上げていた。

 もちろんエリカはアヘ顔排便を続けている。だが、内心で叫びを上げているエリカもいるというだけのこと。それは、他も雌奴隷たちも変わらない。

 いつしか彼女たちの肉体の縛りは精神を隔離し、雌奴隷に相応しい動きを取る人格を生み出すに至った。

 

 もはや彼女たちは立派な雌奴隷になった身体を何も出来ない精神だけで見ていることしかできない。

 やがて叫ぶ気力すら奪われ、身体が壊れるまで酷使され、打ち捨てられるその日まで――――絶望すら許されず、負け犬たちは雌奴隷としてこの世界の雄に尽くし続けるのだ。

 

 

 






どこぞの管理者の威厳が消えかかってる気がするけどネネカ様ほどじゃないから……最近はなかなか書く機会がなくなってますが、どこかでサラッと書けたらいいねぇ。いや一時期の出演率が異常だっただけな気がするけど。
依頼文にあることをこなして、よし後は好きにするか!タイムが無法地帯過ぎる。確かこれアズを書く前なので下品が我慢できなくなってた直前くらいでしたね。焼印も大概趣味。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ファンボ思ったより支援してもらえたのでぼちぼち書いていきたいですね。多分こっちじゃムリヤナ、的な特殊性癖が基本だとは思いますが。色んなことを気にせず短く書ける分色々挑戦したいとこ ろ。性癖を自由に書くって難しいね、バナージ。ではまた次回〜


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灼眼のシャナ
シャナ(暗示、催眠、フェラチオ、NTR)


初回なのでNTR要素薄いけどさすがに相手明確にいるしNTRだろうなって。

というわけでネタを沢山貰った中で心機一転な感じに灼眼のシャナからシャナちゃんです。懐かしい。いや私シャナを見たの原作完結してから数年後でしたが。けいおんとかもそうでしたが、昔から逆張りで流行りを見ることが少ないねんな。まあアニメ自体そんなに見ないタイプなんですけど。ではどうぞ。





 

 

「――――悠二? アラストール?」

 

 少女は気づけば1人、曖昧な空間の中にいた。少女の鋭い意識が揺らぎ(・・・)、落ち行くような空間――――これは夢の中であり、現実ではない。だから少女が名を呼んだ少年も、契約した〝王〟の神器さえも顕にならない。

 

「ごきげんよう。炎髪灼眼の討ち手(・・・・・・・・)

「っ!」

 

 故に、少女は突然現れた存在を気取り飛び退き、黒髪を真紅に染めて(・・・・・・)戦うための姿を見せた。

 背に烟り腰まで届く鮮やかで艶やかな紅蓮の髪が火の粉を振り撒き、瞳に輝く真紅が消えぬ業火の炎を思わせる。

 炎髪灼眼の討ち手と呼ばれし少女。とある宝具を宿す〝ミステス〟から付けられた名はシャナ――――見た目と名が示す天壌の劫火のフレイムヘイズ・シャナ。

 

「おまえ……(ともがら)ね」

「如何にも。私はデドリー……しがない紅世の徒です。以後、お見知り置きを」

 

 シャナの目の前に現れたのは気の抜けるような優男。だが、彼女は礼を尽くして頭を下げてみせる男に、一切の油断なく真紅の瞳を細め睨み付ける。

 紅世の徒とは、存在の力と呼ばれるエネルギーを喰らう者たち。フレイムヘイズとは簡潔に言えばそれらを討滅する存在。たとえ相手の見た目が優男あろうと、シャナが見知らぬ徒に警戒を解くなどありえることではない。

 

「以後なんてない。そんな小さな力で、よく私の前に現れたわね。今ここで――――――」

 

 殺気立ち、己の武器と黒衣を呼び出そうとしたシャナに、

 

「それより――――ここでは衣服を脱いだ方が良いと思いますが」

 

 徒が一言。本当に、常識を問う(・・・・・)ための言の葉を告げた。

 

「? ……わか、った」

 

 一瞬、徒の言葉(・・・・)に灼眼を虚ろにして疑問を抱いたシャナだったが、その疑問がどういう意味をしていたのかさえ考えもせず〝従う〟。

 シャナがこの夢の中で着ているのは学校の制服。好いた少年の前では手にした感情から羞恥を感じるはずの行動を、徒の前では真剣な表情で実行し始めた。

 上と下とをあっさりと脱ぎ捨て、下着の類なども躊躇いなく投げ捨て――――一糸纏わぬ幼き少女と化す。

 

「くく……」

 

 シャナの身体は幼い。彼女の肉体を人間の年齢で例えれば精々と12。胸は小さく、秘部もピタリと閉じてまだ女を感じさせるものではない。

 だが、その凛々しい顔立ちと焔を烟る炎髪灼眼の煌めきが〝美しさ〟というものを感じさせる。そしてシャナという器から感じられる絶対的な力は、裸身という生まれたままの姿だからこそ徒にとっては強く感じることができた。

 これが仮に夢という淫魔(・・)の力を持つ徒の領域ではなく、現実であったならば。彼は武器などなくとも、シャナの手で一瞬にして塵一つ残さず焼き尽くされていたことだろう。

 しかし今、彼は夢の中での(自在法)と〝宝具〟によって、シャナの裸身を見て愉悦の笑みを浮かべていた。

 

「これで満足? なら今すぐ、おまえを討滅する」

 

 シャナは徒の笑みを一蹴し、姿勢を僅かに低くし戦いの構えを全裸(・・)で取る。如何にシャナがそういった知識に欠けているとはいえ、明らかに異常な事態に彼女は気づけておらず、見事にデドリーの術中に嵌められたということだ。

 とはいえ、シャナを絡め取った徒にも余裕があるわけではない。慎重と時間を重ねたとはいえ、シャナの周りには様々な要素がある。いつイレギュラーが起こるともわからない。

 ニヤリと笑みを深めた徒は声を発し、全裸のシャナを相手に事前の暗示(・・)を発動した。

 

「そう焦らないでください。私めは見ての通り弱々しい紅世の徒――――それに、フェラチオ(・・・・・)も知らぬ小娘とは戦う気が起きないのですよ」

「……?」

 

 フェラチオ。多少の性知識があれば知っていよう淫語も、人間の知識に欠けている上に現実の日常では良識者に恵まれたシャナが知るはずがなかった。

 そして、徒の耳飾りとして音色を鳴らす〝宝具〟の力で予め暗示をかけられていたシャナは、その知らない知識に引き寄せられてしまう。

 

(フェラ、チオ? 知らない、わからない――――知らないことは、教えてもらわないと)

 

 この夢の中でシャナが知らないことは、必ず彼に教えてもらう(・・・・・・・・・・)

 夢の中で徒と出会った瞬間、否、それより前からシャナはとっくに暗示を掛け終えられていた。だから当然のように裸を見せる上に、戦いの前に構えを解いて教えを乞う(・・・・・)

 

「お願い、フェラチオを教えて」

「おやおや。口の利き方がなっていませんね。自身の無知を反省し、私に教えを乞う時は、相応の態度であれと教え(暗示を施し)たはずですが……」

「……言われなくてもわかってる」

 

 シャナがムッとした表情になったのは、一瞬でもそのことを忘れていたことへの本能的な反抗であり、上から目線の徒への疑問や羞恥などではなかった。

 本来ならば激高するべき態度を前に、シャナは〝フェラチオ〟を〝教えて〟もらうために必要な行動を思い出し、実行に移した。

 ――――紅世の徒を討滅すべき偉大なるフレイムヘイズが、その徒を前に跪いた。

 

「お願いします。無知な小娘にフェラチオを教えてください」

 

 そして、シャナは使うべきではない相手に使ってはならないへりくだった懇願を口にし、土下座をして見せた。

 小ぶりな桃尻に火の美しさを振り撒く炎髪が乗り、荘厳が故の無様が絵になる。自身を討滅できるフレイムヘイズが土下座で頭を下げて、挙句かの有名な炎髪を地に落としている。

 

「くくく、あははは! ええ、いいでしょう。教えて差し上げますよ」

 

 高々と笑い狂うデドリーにとっては、これほど自尊心や支配欲を満たすことが出来るものはそうないだろう。

 しかし彼の目的、その本質はこれで満たされるわけではない。シャナの土下座は単に暗示の効き目を確かめる一環に過ぎず、それを確認できた彼はシャナを堕とす(・・・)1歩を踏み出した。

 

「フェラチオとは男性器を口で奉仕する技の1つです。あなたが覚えるべき男性器の通称は、ペニス、チンポ、オチンポ……そういったもので構いませんよ」

「ペニス……チンポ……おちんぽ……」

 

 跪いたまま顔を上げたシャナは、少女が口ずさむべきではない男性器の名称を真面目な顔で、しっかりと頭に覚え込ませるように声に出す。

 教わったことは忘れない。フレイムヘイズとして育てられたシャナからすれば、己が奉仕すべき(・・・・・・・)単語を覚えることなどさして難しいことではなかった。

 

「そしてこれが、その男性器です」

「っ!」

 

 そうして男がズボンの下から取り出した逸物に、シャナが軽く目を見開いて驚きを顕にした。

 徒と言えど淫魔という存在があるからか人間のそれと変わらない、或いは一定以上の大きさを持つペニス。しかしまだ萎えた状態で垂れ下がっており、シャナが驚くのは早すぎると言えた。

 

「これが、おちんぽ……変な、形」

「まだ準備の段階です。近くで嗅いで、しっかりと覚えてください」

「うん……」

 

 すっかり〝教わる〟という暗示が浸透したのか、シャナは膝立ちになって徒を相手に無防備に迫り、そのペニスへと鼻先を近づける。

 炎髪を耳に掻き上げる女性的な仕草と、ピクピクと鼻を鳴らす様は少女に雌としての姿を持たせる第1歩、というものであろうか。

 

「すん、すん♡ 形だけじゃなくて、匂いも変……濃くて、臭い……♡」

「すぐに慣れますよ。さあ、ペニスを口に含んでください。慣れないうちは、手を使っても構いません」

「ん……」

 

 さも妥協案を提示した、とシャナに思わせる話術。教えられたことを受け入れなければならないと、暗示が刻まれた思考に囚われたシャナは男の教えを素直に実行していく。

 まだぶよぶよとした竿の部分を持ち上げ、その感触に顔を顰めながら――――意を決して口に放り込む。

 

「あむっ♡ ちゅる、ちゅる……♡」

 

 シャナの鼻を突く猛烈な肉棒の臭い。萎えた状態でカウパーが薄いからこそ、彼女に生の臭いを感じさせ覚えさせてくる。

 矮小な紅世の徒が炎髪灼眼の討ち手にペニスをしゃぶらせている。淫魔として、力が劣るものとして格上の支配という全能感にいきなり肉棒に力を巡らせそうになった彼は、それをグッと堪えて教えの言葉を口にしていく。

 

「ペニスを出し入れし、舐め回して。歯を立てず、丁寧に。舌や口内で奉仕をするのです」

「んっ、ちゅぱ♡ちゅっ♡ れろ、れろっ♡ おおひふ、ふぁっへる♡ へんなあじも、ふえて……♡」

「そう、それがフェラチオが上手くいっている証です。もっと丁寧に、あなたの焦がれる者に触れているように大切に扱うのですよ」

 

 口の中で舐め、外に出て竿に舌を這わせる。口に含み直した肉棒が大きく硬く勃ち上がり始め、鈴口から溢れ始めたカウパーの味と共に興味と驚きを真紅の目に乗せるシャナ。

 

(焦がれる……胸が、熱くなる……悠、二♡)

 

 さらに術を重ねられ、口に含んだ肉棒に自身が培った想いを含め、愛おしげに口淫奉仕を続けてしまう。

 如何に自分がはしたないことを、心を許した相手にするべき行いをしているのか、暗示によって教えを乞うことを優先させられたシャナは気が付くとこができない。もし徒がこの時点でシャナを始末しようと動いたのなら可能だったのかもしれないが、その可能性を考えてしまうような知能の低い徒ではない不幸があった。

 天下無敵の幸運を持つシャナといえど、夢の中ではそれに頼れない。何故なら、シャナはこの行為を不幸などとは思っていないからだ――――本人が不幸だと考えていないのなら、幸運が発動するはずもない。

 

「唾液とカウパーが混じりましたね」

「かう、ぱー♡」

「そうです。ペニスの先端から溢れる無色の液体。我慢汁、カウパー、チンポ愛液(・・・・・)とでも覚えておきなさい。後で覚えることに応用できるでしょう」

「ふぁい……♡」

 

 段々と高圧に。段々と素直に。教える者と教えを乞う者に分かれ始め、暗示がシャナの心へと深度を増して刻まれていく。

 質量が増し、本性を見せた巨根を小さな口に含み頬を膨らませるシャナ。

 

「さあ、上下の動きを激しく。口にしっかりと含みながら、先端から根元まで出し入れしてペニスを気持ちよくする。これができればフェラチオの初歩を会得したも同然です」

 

 そして炎髪灼眼がチンポを咥え込む姿に得も言えぬ感情を抱いた徒が、彼女を見下ろし、或いは見下しながら声を発した。

 

「ん……ぢゅ、ぽ♡ ぢゅ……ぽ♡」

 

 そうして、シャナは口に含んだ竿を口内から口外へと行き来させ、粘液と粘液が絡まり引き起こす淫靡な音を立てフェラチオの本番を始めた。

 硬く大きな竿を精一杯口に含み、頬を膨らませて先端まで引き上げ、顔面を根元まで潜り込ませる。陰毛と睾丸が噎せ返るような臭いを発する、その間近に迫ろうとシャナが繰り返しの動きを止めることはない。

 

「ぢゅ、ぽ♡ぢゅ……ぽ――――ぢゅぽっ♡ぢゅぽっ♡」

 

 止まることがなければ、初めはどれだけ緩慢であろうと後は伸び代があるのみ。シャナの舌使いは素人だが、それでも小さな口内に含まれている快感と、淫魔として感じる多幸感は徒に充実感と力の増幅(・・・・)を感じさせた。

 

「ぢゅっぷ♡ぢゅっぽ♡♡ ぢゅる、ぢゅぱっ♡♡ じゅぽ♡じゅぽ♡じゅぽっ♡」

 

 ディープスロートとまではいかなくとも、シャナの炎髪が靡き揺れるほどの口淫ピストン。戦いではなく、淫靡な奉仕によって美しい炎髪が煌めく様を見るのは炎髪灼眼の討ち手が生まれてからこの徒が初めてであろう。

 素人ながら激しいフェラチオとその支配感に、肉棒が脈動しシャナが目を見開くほど膨らみ――――弾けた。

 

「んぶっ!?♡♡♡」

 

 ブボッ♡ブビュッ♡ ドビュルルルルルッ!♡

 

 射精。淫魔の力を持つ徒が果てたことで力を得た象徴。口に含んでいた巨根がいきなり破裂をしたかと見紛う勢いを以て射精し、白濁液がシャナの口内に溢れ彼女の頬がさらに大きく膨らみ、さらながら小動物(リス)のような可愛らしさを見せつける。

 

「飲みなさい。それは精液、ザーメンです。相手が指示を出さない限り、口に射精()されたザーメンは飲み干すことがフェラチオの基本、礼儀ですよ」

「ん、ん〜〜〜〜♡ ん、くっ♡ んぐ、んぐ♡」

 

 ありもしない基本を教えられ、嫌いな苦味が大半なザーメンを飲み干していくシャナ。彼女からすれば地獄のような責め苦であろうが、これも使命である徒の討滅を進めるために教えてもらって(・・・・・・・)いること。であれば、シャナが退く理由はなく、口に残ったザーメンを嚥下するのは当然のこと。

 ごくん♡ごくん♡と膨大なザーメンを飲み干すシャナは、灼眼に苦しげな涙を浮かべてチンポを口に含む素晴らしい絵であった。

 

「最後はペニスの汚れを舌で落としながら引き抜きなさい」

「ん、くっ♡ ちゅる、ちゅぱっ♡ ……ぢゅうぅぅぅ、ちゅぽっ♡」

 

 残りの一滴まで飲み下し、チンポ掃除まで苦虫を噛み潰したような表情でこなしながら、最後は目を瞑って肉棒を口から取り出す。

 

「ふぅ、はぁー♡ んっ♡」

 

 長く吸っていなかったように思える息を吸い込み、吐き出す。だが数分前と異なり、シャナ自身が顔を顰めてしまうような濃厚な肉の香りが口から発せられ、その周りも肉棒と繋がった透明な糸やシャナに絡まった縮れ毛が付着し、まさにフェラチオを行ったという状態を生み出してしまっている。

 凛々しい面に淫靡な薄化粧。が、淫魔の徒はそれでも満足しきっていなかった。

 

「ほら、掃除しきれていませんよ。唇で受け止めなさい」

「や……ん、んんっ♡」

 

 鈴口にしつこく残った白濁液。それを嫌がるシャナの唇に押し付け、左右にズラして塗りたくる。

 まだ早いであろう口紅の代わりとばかりに、どっぷりとザーメンが塗られたシャナの瑞々しい唇。

 炎髪灼眼の唇に煌々と輝く淫猥な白濁液。これを以て、ようやく徒の教えは一段落した。

 

「これがフェラチオです」

「こ、これで、私と……」

 

 淫靡な薄化粧とザーメンの口紅に裸体という恥の姿で立ち上がり、ようやく徒を討滅できるとキッと睨みを効かせるシャナだったが――――

 

「はぁ、わかっていませんね。今教えたのは初歩といったはずです。反復練習がなければすぐに忘れてしまいますよ」

「な……」

「それに、フェラチオだけでもまだ先があり、あなた自身に知らないことが多すぎる。生憎、無知な小娘と戦う趣味はありません」

 

 言って、デドリーは身勝手にシャナの前から姿を消し始めた。慌ててシャナが立ち上がるも、初めからいない夢幻の如く、徒は彼女の目の前から完全に姿を消してしまった。

 

「待て!」

『慌てずとも、また相見えることがありますよ――――何度も(・・・)、ね』

 

 そうして――――シャナの()は一時の終わりを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「…………」

【どうした、シャナ。気が揺れているぞ】

「っ、な、何でもない!」

 

 目覚め、ペンダント状の神器から声を発する彼女と契約した紅世の()、アラストールからの指摘に艶やかな黒髪を靡かせ、慌てて起床の準備を進めるシャナ。

 

【ふむ……まさか坂井悠二の夢を見たとでも――――――】

「何でもない!!」

【む、むぅ……】

 

 夢の内容は覚えていない(・・・・・・)。だからシャナは不可思議な感覚に戸惑うばかりで、周りもそれを察知することができない。

 まさか思うまい。シャナが現実と見紛う淫夢に囚われているなどと。

 

「ん♡」

 

 そして、シャナはふと唇を指で撫でた。そこには、何も付着していない。少女の瑞々しく輝く唇そのものだ。

 

「フェラ、チオ……♡」

 

 ――――その言葉と行為はシャナの記憶に刻み込まれ、紅蓮の時が突き進む。運命という名の器を染め上げる淫夢は、まだ始まったばかり(・・・・・・・・・)だ。

 

 

 






オナニー編とセックス編まで貰ってたけどとりあえず区切りがいいからフェラチオで止まった。何か真面目なエロ小説しててびっくりだよ。ちなみにデドリーくんの名前は何かないですかね?で完成後に貰ったのでガバってても許せサスケ。

シャナは炎髪の姿が性癖。秋葉様もそうだけど髪色真紅になるのすき。瞳、色彩が変わるのも性癖の一つなのでこの辺は昔からの癖かもしれない。シャナのエロを書くなら炎髪状態で弄ぶのがデフォかなって!
アニメ見たのが結構前なので再現率ガバってても許せry 一時期は二次創作書こうとかしてましたねぇシャナは。確かヘカテーメインヒロインというか仮装舞踏会の側に近いフレイムヘイズのオリキャラ作ったり。表のデアラ読んでる人は予想できそうだけどそれはもう性癖詰め込んでたし、あの頃からメインヒロインに据えたキャラを簡単にくっつかせる感じにはしてないんですよね……いやそらヘカテー書くならシュドナイもセットで描写するのが当たり前では?の思考でしたし。今も多分変わってない。

とまぁどうでもいい過去話はともかく、質問で書ける原作、書きたい原作とかキャラでシチュがあれば〜的なこと来てましたのでこちらでも軽く書くとリリカルなのは、ラブライブ(初期とサンシャイン)、ゆるキャン、ハヤテのごとく、ライザのアトリエ、BLEACH、NARUTO、テイルズやガンダムの一部シリーズ、五等分の花嫁、エロゲならダ・カーポ……とかですかね。ゼノブレ2は書いてみたいんだけどエアプしてるからゲームプレイするまでは自信がない。書いてみたいのと書けそうなの混ざってますけど、ぶっちゃけ上げきれてる気がしないので気になったら原作リストアップして聞いてください。失礼な態度の人が相手じゃなきゃ答えますんで。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!シャナの催眠シリーズも甘雨と同じく続きは気が向いた時になので、シャナで他のリクあっても書きたいのなら対応すると思います。アンケートも回答感謝です……思ったより肉体的な洗脳多いなぁと言うのは元の性格でエロいことさせられるからでしょうかねぇ。描写難しくてカロリー使うから書けるキャラ限られゲフンゲフン。……方針決まったら再度リク募集してみようかしら(どう考えてもふたなり系が使えなくなって困ってる顔)
ではまた次回〜


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シャナ(催眠、オナニー、NTR)

追記・私複数原作取り扱うの苦手なのでは?という話になったので、もうヤケクソ気味に人気の作品集計してそれ記念にしようかなと思います。本気でヤケクソしてます。もう記念か?これ記念なんか?って感じですが複数回書いた原作をアンケートに置いてあるので、好みの原作に投票してみてください。よろしくお願いします。

モチベを一気に消費しないように元の短編っぽくしたらやりたいこと入り切らない。つまるところオナニー編その一みたいになった。テヘペロ(死語)

まあ初のオナニーだしねっとり1回目を強調しても問題ないかなぁと。ではどうぞ。

あとアンケートの結果で再リクエスト取るかなーという感じです。まあ1話に収めたいから確定ではめ込めるネタを増やしたいって感じですがね!!








 討滅のための道具。そう揶揄されるフレイムヘイズの中でも特別な存在。目的のためにフレイムヘイズとなる者が多い中で、そもそもの目的がフレイムヘイズの〝使命〟である者。

 天壌の劫火のフレイムヘイズ、炎髪灼眼の討ち手シャナ。そんな少女は今、背に烟る炎髪から焔を発し、灼眼を真剣な面持ちと共に一点に定めて、

 

「じゅぽっ♡じゅぽ♡ ずじゅっ♡ じゅぽぉ♡」

 

 全裸でしゃがみ、口からチンポにしゃぶりつく吸い付きの音色を響かせ、討滅すべき徒を相手に(・・・・・・・・・・)フェラチオによる奉仕を行っていた。

 

「ん、さすがは炎髪灼眼の討ち手。覚えが早い。ですが、一辺倒になりきらず相手を気持ちよくさせるのがフェラチオ。ゆめゆめ、それを忘れないよう」

「ぢゅっ♡ ぢゅうぅぅぅ♡」

 

 わかっている。そう言わんばかりの鋭い眼光がデドリーを見上げるが、如何な灼眼と言えどその真下に口を窄めたチンポ吸引の頬が合わされば台無し、否、淫魔の徒であるデドリー好みの表情となってしまう。

 初めの邂逅以後、デドリーは度々シャナの夢の中に侵入し、こうしてフェラチオの復習(・・)をさせていた。一度学んだことであろうと、忘れないために復習は欠かせない――――もちろん、デドリーの暗示によるものだ。

 現実でならまだ(・・)届かない討ち手であろうと、夢という領域と暗示の宝具が備わればシャナを従えることができる。無論、彼も油断は許されない立場にあった。

 

(ふむ。私の領域にありながら、1つ仕込むだけでこの苦労……相手は天壌の劫火のフレイムヘイズ。変わらず、慢心は禁物ですね)

 

 シャナに肉棒を奉仕させる、一見して絶対的な立場の確立を感じるような光景。しかし、これはあくまで夢の中で、一つの暗示だからこそ。知らないことは教えてもらう、などと回りくどい暗示でシャナの抵抗力を削ぎながら淫魔として少しづつ力を付けていく――――やがて、矮小な紅世の徒から紅世の〝王〟に成り上がる。

 そのために彼は余裕ある立ち振る舞いを心がけていた。油断はなく、慢心には早すぎる。前戯を教えるだけで数度の訪問が必要。その一回一回に精密な存在の力のコントロールを求められるのだ。

 一手違えればシャナの暗示は解かれ、物理的な力をほとんど持たないデドリーは一瞬にして討滅されてしまう。そんな暗示を掛ける側でありながら神経をすり減らす立場にあるデドリーだが、焦りや消耗というものはなかった。

 

射精()します。今日は顔で受け止めなさい」

「じゅぽ♡ぢゅっぽ♡ ちゅぅぅぅ……ちゅぱっ♡」

 

 それは一重に、彼が淫魔という特殊な種族の力を持った紅世の徒であるからだ。

 力は少ないが精力は無尽蔵。そして相手に行為をさせればさせるほど、相手が強大であるほど力の循環を利用し能力を増幅することができる。何より、じっくりと楽しむ(・・・)ことができるのだ、彼ならば。

 この緩慢な調教も、彼にとってはもっと続いて欲しい(・・・・・・・・・)とさえ思える極上の美味。シャナが自らに従い、肉棒を口から離して射精を顔で受け止めることも、彼にとっては喜びであり力を付ける行為の一つ。

 

「あー♡」

 

 ビュルッ、ビュルルルッ♡ びちゃっびちゃっ♡♡

 

 自身を見下ろすはずの炎髪灼眼を見下ろし、教え(・・)に従い口を開いて射精を受け止める光景を目撃する。それだけでデドリーの力は日に日に増していくのだから、彼からすればたまらないというものだろう。

 開かれた口の舌で、頬や鼻、さらには通り名の象徴である炎髪灼眼にデドリーの白濁液が飛び散る。幼くも凛々しく美しい貌が、卑猥な精液の化粧で彩られた。

 

「ん……ごくっ♡ にが、い♡」

 

 相変わらず精液の苦さは慣れていないようだが、飲み干す声色に、性臭を吐き出す言葉に色が乗っているのは明らか。

 元来シャナが持ち得る感覚か、日を追って上達していく技術。顔面をザーメン化粧され炎髪に絡まっても当然(・・)と受け止める暗示の深度――――淫魔の何違わぬ醜悪な笑みを浮かべたデドリーが、シャナに次の教え(・・)を提示した。

 

「さて、フェラチオは覚えた(・・・)と言える段階まで来ました。無論、応用はまだまだありますが、そちらは定期的な復習で覚えさせてあげます(・・・・・・・)

「なら」

「そう慌てずに。多少相手を気持ちよくさせられるようになったところで、自分を気持ちよく(・・・・・・・・)できないような小娘と私は戦えません。戦う気にならないのですよ」

「自分を、気持ちよく……?」

 

 ザーメン化粧のシャナが首を傾げ、わからない(・・・・・)というポーズを取る。

 

「それは、私にもおちんぽの射精と同じようなことができるってこと?」

「違いはありますが、概ねその解釈で結構。女にとっての絶頂を味わうための第1段階、初歩中の初歩、自慰行為……オナニー(・・・・)です」

「おなにー……」

 

 フェラチオを知らないシャナが自慰行為の存在を知るはずがない。言葉を操り、シャナが知らないことだと自覚させ、知らないことなら教えてもらわねばならないと暗示を起動。

 そうなれば、暗示が深まったシャナが取る行動はたった一つ。教えられたことはそう忘れない少女は、全裸で跪いて身体を折り畳み、深々と自分より格下の徒に頭を下げた。

 

「お願いします。私にオナニーを教えてください、デドリー(・・・・)

 

 懇願の言葉はフェラチオ時より無様さが薄れている。が、徒の名を呼んでしまったことを考えれば帳消しどころではなかった。

 実際、デドリー側は隠し切れない優越感の笑みを全裸土下座するシャナを見下しながら浮かべてしまっていたのだから。

 

「くく、良いでしょう。物を知らない小娘に、私がオナニーのやり方を伝授して差し上げます。光栄に思うことです」

「……あり、がとう」

 

 倒すべき紅世の徒を相手に礼を述べる葛藤と、物を教えてもらうのだから礼は必要という日常を得て培われた人間的な常識。

 暗示から連鎖して伝わる葛藤がシャナに表れる様をニヤニヤと笑いながらも、デドリーは手取り足取りを教えてやる親切な徒を演じ続ける。

 

「ではしゃがみ、そして股を開きなさい。中心をあなたにも見えやすいように」

「ん……♡」

 

 土下座からお尻を地面、という感覚が感じられる暗闇に突いたシャナが、そのまま足をM字気味に開いてみせる。

 なんてことはないと考えているようだが、固まり始めたザーメンをこびりつかせたシャナの顔は僅かばかりに赤面している。性的な知識に触れ、デドリーが相手であろうと本能的に羞恥を覚え始めている証明だった。

 

「股の中心にある割れ目は何ですか?」

「人間の排泄器官」

「もっと噛み砕いて、正確に(・・・)

「……おしっこを出すための、穴」

 

正確(・・)な名称で言えば逆なのであろうが、この場ではその認識が正しくなる。そしてシャナとって、自身の割れ目は排泄のための器官でしかないという認識も正される(・・・・)

 

「その穴は女性器、交接器というペニスを挿入れるための穴です」

「おちんぽ……そんな大きなもの、ここには入らない」

 

 シャナの男性器に対する認識は、デドリーの巨根で固定されている。自身の幼い割れ目を鑑みれば、至極真っ当な返しと言えるだろう。しかし、正しくない(・・・・・)

 

「いいえ、入りますよ。オナニーはそのための手伝いもできる素晴らしい技なのです。あなたが覚えるべき女性器、秘部の名称はマンコ。オマンコとしっかり口にして覚えなさい」

「まんこ……おまんこ、おまんこ♡」

 

 卑猥な淫語を口ずさむシャナ。だが、本人がそれを卑猥だと認識しなければ大した問題にはなり得ない。

 

「覚えましたね。ではオナニーを始めなさい。まずは秘部の表面を指でなぞるように擦るのです」

「おまんこを、指で擦る……」

 

 惜しげも無く開いた股座に、片指を恐る恐ると伸ばして触れる。シャナにとっては単なる排泄器官でしかなく、まじまじと見て触れることなどありえなかったのだろう。

 

「気分はどうですか?」

「……何も感じない。これがオナニー?」

 

 しかし、肉体的な成長が止まったフレイムヘイズが、何の準備もなく秘部を擦ったところで変化は見られない。ただピンクの陰裂が僅かに反発を見せる程度で、シャナは不思議そうに小首を傾げていた。

 

「いえいえ。あくまで、それはやり方の初歩。自慰行為で快感を得るには、他にも必要なことがあります。たとえばオカズ(・・・)とでも言いましょうか。本能で考え、大切に想う相手……フェラチオの時、あなたが思い浮かべた相手ですよ」

「っ!!」

 

 瞬間、シャナの指の動きが乱れてブワッと鮮やかな朱色が表に出る。

 

(悠二、悠二……でも、なんだか……)

 

 悠二を思えばなんだって出来そうな気がしてくる。シャナはその想いを抱いて戦っていた。しかしどうしてか、このオナニーという行為に彼を想うことに不思議な、言いようのない罪悪感が芽生えてしまっていた。

 そしてデドリーも、少女の可愛らしいオナニーなどで済ませる気は毛頭ないようだ。

 

「そしてもう1つ。こちらを強めた方が面白いかもしれませんね……あなたの顔にこびりついているものは何ですか?」

「……ザーメン。おちんぽが射精した時に出る、変な臭いで、苦い……」

「ではそれに、あなたは発情(・・)と興奮をしてしまう」

「あっ♡」

 

 デドリーがシャナの灼眼を覗き込み、暗示(・・)をかける。徒を呑み込み焼き尽くす灼眼がトロンと蕩け、シャナの心と身体に宝具の暗示が刻み込まれた。

 

「臭いは覚えているでしょう? あなたはその臭いを嗅いで、興奮してしまう。今も、あなたの顔面にこびりついたザーメンの臭いを嗅いで……」

「ん……すー♡ すぅー♡」

 

 小さな鼻孔を広げ、シャナのハリと艶に長けた顔肌や髪に固まったザーメンの臭いを嗅ぎ、彼女は指示通り秘部を擦り始める。

 暗示とはいえ、たった一度で浸透するわけではない。暗示をシャナの中で育て、常識や理性と溶け込ませなければならない。それこそ、シャナがデドリーに知らないものを教わることは正しい、と彼女が認識し始めていることと同じように。

 

「すぅぅぅ♡ ん、ん……あっ♡♡」

 

 やがて、一段高めたシャナの嬌声と共に、彼女の秘部からくちゅ♡と明確な粘液の付着音が静寂の夢に鳴った。

 それに驚いたシャナが目を丸くし、割れ目を擦っていた指を顔の付近まで持ち上げる。

 

「なにこれ……ねばねばしてる」

「それが膣分泌液。メスが快感を得た証です。あなたは愛液(・・)、マン汁と覚えなさい」

「マン汁……おまんこの愛液♡」

 

 二本の指に付着した微量の愛液が指の間で糸を引き、シャナはそれをまじまじと観察し覚える。必要なこと、教えられたことだからと覚えてしまう(・・・・・・)

 

「さあ続けなさい。愛液は潤滑油です。先ほどより激しく擦ってみなさい」

「ん♡ ん、んっ♡」

 

 そして、先ほどまであった指と陰裂が擦れて掠れるだけの音とは違う合唱が始まった。

 大切な者を思い浮かべ、ザーメンの臭いを嗅いで発情していく。発情というものがどういうものかを知り、溢れ出した愛液を指に絡ませてシャナは割れ目を擦っていった。

 

「ん、んん……あ、あっ♡」

 

 声が変わる。無感情から戸惑いへ、戸惑いから確かな快感の声へ。

 一度枷が外れ、覚えてしまえば――――暗示に隠れたデドリーの淫魔としての力がシャナを堕落の高みへと導くのみ。

 

「気持ちいいでしょう?」

「気持ちいい……これが気持ちいいってこと?♡」

「そう。それが快感、気持ちいいということなのです。しっかりと覚えるために、気持ちいいことは声にしなさい。快感に生じる声を我慢してはいけません」

 

 快感という未知にして思考を持つ者を堕落させる感覚。しかも覚えたばかりのシャナは快楽の制御、抑え込むということができない。

 

「あっ、あっ、あっ♡ おまんこ気持ちいい♡♡ マンコ気持ちいい♡♡ おまんこ、気持ちいいっ!♡♡♡」

 

 隠れた反逆の意志を丸裸にされ、快楽の熱で無抵抗になった思考がデドリーの言葉に従ってしまうのだ。

 必死になって気持ちいい、気持ちがいいと叫び、がむしゃらに液体に濡れた秘部を擦って液体を弾けさせる音を響かせた。

 炎髪灼眼の討ち手に有るまじき恥を晒しながら、それを悟れずオナニーに耽る滑稽な姿。恍惚とした表情のデドリーの中で、力が着実に膨れ上がっている。

 徒を討滅すべきフレイムヘイズがオナニーによって徒の力を引き出し、過剰に摂取すれば容易に堕落する快楽を貪る――――淫魔の力を持つデドリーにとって、相手が無様に快楽を求めることも極上の餌なのだ。

 

「さあ、膣内(なか)に指を挿入れなさい!」

「ん――――あぁぁぁぁぁぁっ!♥♥」

 

 くちゅっ♥

 

 熱が入るデドリーの教育(調教)に従い、シャナが擦るだけだった陰裂に指を沈める。

 侵入の音は浅く可愛らしく、だがシャナの嬌声は初めての快感に飛ぶような声量。彼女からすれば、自身の性感帯に与える全ての快感が未知であり、衝撃的と言えるものなのだろう。

 

「膣内に挿入れたまま、自由に動かしなさい。自分が気持ちいい箇所を探すのです。ただし、決して手を休めずに」

 

 快感の目覚め(・・・)を得たシャナは、夢の中とはいえ思考と肉体を完全に無防備な状態にしてしまっていた。彼女はデドリーの言葉に何一つ疑問を抱くことなく、オナニーを覚えるために細い指を未成熟な膣内で動かし掻き回す。

 

「あ、あ、あっ♥♥ あ、あー♥ あーッ♥♥ うあぁぁぁぁぁっ!♥♥」

 

 声を我慢してはならないという暗示の作用。そもそも感じたことのない快感に翻弄され、もとより我慢などできはしない。

 目覚めを歓迎しながら、指を締め付ける未熟な膣で指を乱暴に暴れさせるシャナ。蜜壷からどろりどろりと滴る愛液を絡ませて指を動かし、あちこちを擦り、出し入れする。

 今思いつくことを全てこなし、教えられた通り絶対に指を止めることなくオナニーを続ける。その激しさのあまり愛液が飛沫となって吹き出し、シャナが感じる未知の感覚をさらに激しい波へと変換する。

 

「あぁっ、あぁーッ!♥♥ おまんこの膣内気持ちいい!♥♥ 身体が熱い!♥ ぽかぽかして、何かくる、きてる、きてるの!?♥♥」

 

 心なしか炎髪の火の粉もシャナの快感に呼応して激しさと彩りを増し、その時が近いのだとデドリーに教えているようだった。そんなものがなくとも、シャナの肉体に少なくない干渉を施せる淫魔の彼にとって、小娘如きの初絶頂の波を掴むことは容易いのだが。

 

「その感覚が頂点に達した時、メスは絶頂(・・)を得るのです。絶頂する際は、必ず(・・)〝イク〟と宣言なさい」

「ぜっちょう♥ イク♥ おまんこの膣内、オナニーきもちいい!♥♥♥」

 

 覚えたての言葉をとにかく忘れないため、シャナは子供のように声を張り上げる。未知の快感に翻弄されてオナニーに耽る姿は、年相応の子供なのかもしれない。

 敵に見せる鋭い眼光ではなく、灼眼とザーメン化粧の面を完全に蕩けさせたシャナが、一際大きい動きと叫びを上げた。

 

「イクっ♥♥ くる、きちゃうっ!♥♥ おまんこ、身体の中から気持ちいいのが♥ ぜっちょう――――おまんこ、イクッ!!♥♥♥♥」

 

 プシャッ!♥♥♥♥

 

「あっ♥♥ あ、あ、あーッ♥♥♥ あー、あぁーッ!?♥♥♥♥」

 

 首を逸らし、秘部から愛液を吹き出す初絶頂の快感に囚われるシャナ。

 深く指を挿入れ込んだ秘部をビクッ♥ビクッ♥と痙攣させ、腰を何度も空中に打ち上げ、突き上げて深い絶頂を表現するように吐き出す。

 

「あっ、あっ♥♥ んおぉっ!?♥♥♥♥」

 

 ガクッ♥ガクッ♥と海老反りで無防備に腰を浮き上がらせ、突き出す。男が射精で精液を出し切るような動きで、シャナもありったけの愛液を吹き出そうと締め付けで離れない指で刺激を与え続けた。

 凛々しく美しい炎髪灼眼の討ち手と言えど、絶頂すれば無防備に喘ぐメスとしての共通動作。それがあまりに滑稽、無様――――ある意味、淫魔という種族にとっては戦うシャナより美しく見えるのかもしれない。

 

「初めての絶頂はどうでしたか? 物を知らないフレイムヘイズには少々強すぎる刺激でしたか」

「……身体の中、から……熱いのが、炎より熱くて気持ちいいのが溢れて……頭が、真っ白になった♥ これが、気持ちいい……おまんこで、イク♥」

 

 未だ快感冷めやらぬ様子のシャナは、呆然としながら、否、呆然と秘部に指を挿入れたまま(・・・・・・・・・・・)感じたものを反復するように声を発した。

 

「やれやれ。たかが(・・・)オナニーでこのザマとは。炎髪灼眼の討ち手と言えど所詮は肉欲を知らぬ生娘……まだまだ私が戦うに値しない存在のようだ」

「っっ!♥」

 

 たかが。フレイムヘイズとして小馬鹿にされたシャナが反応したのは――――侮辱に対してではなく、その先がある(・・・・・・)という息を呑んでしまう期待感。

 無論、次には侮辱に反応を示す。フレイムヘイズとして討滅するべき相手を見上げ、睨み付ける。それは上位者ではなく、物を知らない挑戦者の姿だとシャナは理解しているのだろうか。

 

「わかってる! 必ず、んあっ♥ おまんこのオナニーを、覚えて……あっ、お、おまえと戦う!♥ あ、あ、あっ♥♥」

 

 理解などできるものではない――――見上げながら、オナニーの反復練習(・・・・)で膣内を貪り口をだらしなく開いて蕩けた炎髪灼眼の討ち手には、自らの無様を理解できるはずがなかった。

 

「ふふ、その意気です。期待(・・)していますよ、炎髪灼眼の討ち手」

 

 淫魔は嗤う。幼くも強大なフレイムヘイズを、ザーメンの臭いで発情しオナニーに興じる愉快なメスを見下ろし、力が充ちていく感覚に嗤う。

 楽しみながら、遊びながら、己の本懐と本能を両立する紅世の徒。矮小な存在に物を教わるフレイムヘイズ――――シャナの炎が快楽に堕ちていくことなど、本人さえ知る由もなかった。

 

今は(・・)まだ(・・)。デドリーだけが知ることだった。

 

 

 






(そのうち物を教えてもらうには腰振りをしなければいけないとか追加しそうだなこの淫魔)

キャラ紹介デドリーくん。夢に干渉して性的な行為を餌にする一般イメージな彼。それ以外はもう弱い。雑魚。初期のシャナでも武器無しで捻れる弱さしてる。なので捏造宝具の力でシャナにじっくり催眠をかけて、着実に力を付けていく。今に淫魔っぽい力とかできることが増えるかもしれないね。ちなみに名前の由来はデイドリームから。ご存知の通り考えてもらったけどね!!私ネーミングセンスないからね!!

本当ならクリトリスオナニー、乳首オナニーもあったはずの回。でも初めだし集中させた方がそれっぽいかなと。あの絶頂をひり出す腰浮きガクガク(ヘコヘコ)のエロスがわかるか!?わかんなかったら私の表現力不足ですごめんなさい。


感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございますー。次回はクリトリス、乳首オナニー回になったらいいね。シャナちゃんが段々といけない子になって、色んなことを覚えていきそう。考えるだけで楽しい。でも他の原作に手をつけながら飽きないようにするのも大切かなと思ってるので、リクエストも待ってます。ガンダム系とかも捕虜的なので楽しそうではある。エロ少ないしラクスとか王留美、フェルト……BLEACHだと夜一さんエロいし、テイルズもエロい子が多い。判断基準がとりあえず性癖に刺さるシチュとエロいかどうかだなこいつ!
ではまた次回〜


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シャナ(催眠、クリ改造、失禁、NTR)

レイドボス全部ニューイヤーバースト!(ベチィン!)で終わるのさすがにコンテンツとしてどうかと思うの。けどカザリくんクソガキ分からせ絵は素晴らしいものがある。マゾ向けおねショタ作品として書いてみたいくらい。絶対にネネカ様のパートこれでもかとノリノリだろうけど。

というわけで反応が多かったので続いています、シャナNTR物語。オナニー編その二。反応良くなかったら続かんのは確定なんですが、要望が多くてシャナ人気強いなぁと。まあ希望通りのものかはわかりませんがね!!





 

「あ、あ♥あ♥あ♥あっ♥♥」

 

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ♥

 

 空間だけが存在する世界で、少女の喘ぎ声が淫らに響き渡る。

 その少女は炎髪を何もない地面という空間に触れさせ、灼眼を閉じて左手と両足を突いて掲げた股の割れ目を右手で一心不乱に擦っていた。喘ぎと連動した淫猥な音の原因はそれだ。

 その顔面、口、鼻には濃厚な臭いの白濁液が滴っており、フェラチオの復習は終えたあとだとわかる。

 

「まだです。表面だけでもっと感じるようになりなさい。声をしっかりと出すのですよ」

「うる、さいっ♥ うるさい♥うるさい♥うるさい♥ あ、あ、あぁ!♥♥♥」

 

 そんな必死なオナニーをするシャナを見下ろすデドリー。相変わらず、シャナへの教えの復習を長々と行っていた。

 下準備は念入りに。足場を固めて置かなければ、勝てるものも勝てなくなる――――確実に、彼は勝算を見出していた。

 

「はぁ、あっ♥ い、いく♥ おまんこ、イクっ!!♥♥♥♥」

 

 ビクッ♥ビクッ♥プシャッ!♥

 

 腰を突き上げて、陰裂を擦るオナニーだけで絶頂するシャナ。快楽の味を覚えた彼女は、着々と淫乱なフレイムヘイズへの道を歩み始めていた。

 

「手を止めずに、早く、さらに早く」

「あっ、あっ♥ あっ♥あ♥あ♥ あ、あーーッ!!♥♥♥」

 

 ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!♥♥♥

 

 擦り付ける速度を早め、絶頂の余韻に浸らせる間もなく続けさせる。ふやけた指が陰裂を全力で擦り上げ、ブリッジした下半身がさらに突き上がり、シャナの声と共に激しく痙攣した。

 

「お、おっ♥ んおっ♥おおっ!♥♥ んおぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

「そう、恥ずかしがらず! より品をなくしなさい! あなたの本質は雌なのですから!」

 

 指導にも熱が入る。シャナが戦闘中の悲鳴ではなく、覚醒したメスの悲鳴をあげた。高尚な言い方を敢えて無くすのなら、酷く下品で獣じみた喜悦の声だ。

 

「んぉぉおおおおおっ!!♥♥♥♥ おまんこ、イグゥ!!♥♥♥♥」

 

 プシャッ!♥プシャッ!♥プシャァァァァァァァッ!!♥♥♥

 

「お、おぉっ!?♥♥♥ ふほぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 突き上げた雌マンコから特大の水飛沫が弾け飛ぶ。シャナ自身、その勢いを御することができずに舌を出してはしたない声まで打ち上げてしまった。

 

「それが潮吹き。あなたの自慰行為がより高い純度に達した証です」

「潮吹き♥ きもちいい♥ おまんこきもちいい!♥」

 

 教えれば教えるだけ性を学び、成長する。デドリーはシャナを育てた者たちに大いに感謝をした。

 戦うことだけを考えるフレイムヘイズ。しかし、ここまで偏った知識でいられたのはシャナを正しすぎるフレイムヘイズへと育てた彼らの手腕――――堅物で助けられたと、デドリーは股を突き出して会話をするシャナを見てニィと笑った。

 

「新しいことを学んだのです。何をすればいいか、教えましたね?」

「あ、ありがとうございます!♥ おまんこの気持ちいいこと、無知なフレイムヘイズからおまんこオナニーを知った変態フレイムヘイズになれて光栄ですっ♥♥」

 

 こうして、股を擦りながら力の弱い紅世の徒に媚びへつらうシャナを見られて、デドリーはその多幸感で武器(・・)を磨くことができるのだから。

 

 

 

「……今日はどうすればいい?」

 

 また異なる日、シャナはデドリーと邂逅した。しかし、その行動は初めて出会った頃とは比べ物にならないほど従順(・・)だった。

 炎髪灼眼は変わっていない。だが、瞳から敵意というものが薄れていることに、当然デドリーも気がついて笑みを零した。

 

「おや、随分と素直になりましたね」

「おまえから教わるのが一番〝効率〟がいい。それだけよ」

「効率、効率ですか……くくっ」

 

 効率よく気持ちよくなれる(・・・・・・・・)。効率よく淫乱な雌になれる(・・・・・・・・)

 事実上、シャナは自らそう宣言をしているも同義なのだが、本人は全く恥ずかしげもない。デドリーに教えを乞うことは正しく、快感を受け入れることも正しい。学べば学ぶほど、紅世の徒を討滅し世界の安定を図るフレイムヘイズの使命に近づく――――純粋すぎるフレイムヘイズのシャナだからこそ、暗示は深く、より深くへと浸透していた。

 

「ええ、素晴らしい志。さすがは炎髪灼眼の討ち手。私も感服いたしました」

「御託はいいから、早く次を教えて、デドリー」

「ふ……いいでしょう。立ったまま服を脱ぎなさい」

 

 他者の男、しかも敵の前で全裸になる。その行為すら手慣れたものだ。が、手慣れながら頬に朱色が差し込む成長(・・)が実に素晴らしいとデドリーが笑みを絶やさない理由の一つであった。

 素直に衣服を脱ぎ、激しいオナニーで育てられた陰裂まで隠すことなく直立で指示を待つシャナ――――その指先は早く快感が欲しいと無自覚に震えていた。

 

「よろしい。では本日は新たな部位(・・)の開発と参りましょう。そしてもう一つ、あなたにとっての〝ポジション〟を見つけるのです」

「ポジション……?」

「そう。自慰行為で精液に頼れない状況(・・)もあるでしょう。ですので、あなたにとって最も自慰行為で感じるポーズを〝ルーティーン〟として定めるのです」

 

 無論、自慰行為にそのような決まりはない。あったとしても人それぞれ、やりやすい、感じやすい形だということだ。

 デドリーは言うまでもなく、シャナの個性を見つけるのではなく植え付ける(・・・・・)というやり方を選んだ。

 

「そうですねぇ。まずその脚を開き、腰を落としなさい。そう、もっとです。自慰行為だけに集中できるポーズを」

「ん、ん……♥」

 

 ぐぐっ、と腰を落とし、脚を横に開く。必然的に膝は曲がり、鍛えられて乱れがなかった直立の足を意図的なガニ股へと変化させていくシャナ。無防備に、しかも品がないとわかるガニ股にさせられていく彼女の頬は、否が応でも赤みを増やしていった。

 

「気分はどうです? 事細かに伝えなさい」

「動きづらい。効率が悪い。……恥ずかしい♥」

 

 そう、ガニ股の全裸開きが恥ずかしい、という感情をシャナは会得していた。両手を動かしていないため、その間抜けな姿は失笑すら誘えるほどだ。

 もっとも、オナニーのためのポーズということもありガニ股自体はまだ浅い。膝も曲げ切っていないが、今はこの程度で充分だろうとデドリーは言葉を操った。

 

「当然です。女の自慰行為とは、恥ずかしければ恥ずかしいほど快感が増す。ですので、あなたは己が恥ずかしいと感じたガニ股での自慰行為が一番快感を得られる、と認識なさい」

「ガニ股オナニーが、一番♥」

 

 シャナの吐息が乱れ、早くその一番を味わいたいと指が蠢いていた。敵を前にして快感を優先する姿は、いくら催眠下とはいえあまりに無様で滑稽だ。

 その滑稽さ、無様、淫乱な様がデドリーの力となる。既に新たに芽生えた〝力〟を試したいと彼の気分は高揚していた。それを上手く制御しながら、デドリーは一つ、また一つ丁寧にシャナへ教育を施していく。

 

「恥丘の下、陰裂に隠れた小粒があるはずです。それを探し当てなさい」

「ん、ん……あっ♥ こ、れ……?♥」

 

 デドリーが指定したものを素早くシャナが見つけ出す。ともすれば、先日の陰裂擦りの際に無自覚に快感を得ていたのかもしれない。

 指で陰裂を掻き分け、開く。目に見えるのが不思議なほど小さい、皮に隠れた小豆が外気に触れた。

 

「それが陰核、あなたはクリトリスと呼びなさい。そして皮を被った包茎の陰核は雌として失格なのです。常に皮剥きの状態を維持できるようにならねば意味がありません。さあ、始めなさい」

「くりとりす♥クリトリス♥ クリトリスの皮を、剥く……ん、んあっ♥♥」

 

 小粒程度の陰核を探り当てたシャナの指が、ゆっくりとその表面をこねくり回し、刺激していく。陰裂の中でも特に敏感な部分の刺激は、オナニーでの絶頂を覚えてしまった彼女にとって興味を引かれて止まないものだろう。

 

「ん、んっ♥ あっあっあっ♥♥♥」

「その調子です。皮が剥ければ、あとは陰核が指で摘め、扱けるほど大きく(・・・)するのみ」

 

 無論――――如何にシャナの指が小さいとはいえ、陰核を指で摘めるほど大きくするなど荒唐無稽である。

 だからこそ、デドリーの力がシャナに行使される。淫魔として、淫らによがる雌の身体を開発(かいぞう)する能力だ。

 

「ふ、ふーッ!♥♥ あっ、あっ、あぁ……っ!♥♥♥」

「くくく……」

 

 皮が剥かれて生の姿を顕にした陰核に指を当てがい、ガニ股で股間をまさぐる情けない様で恍惚とした声を上げるシャナ。

 それを見てより力が内側から引き出されたデドリーは、シャナの陰核に対して力の干渉を行った。

 

「……んお゛っ!?♥♥♥ く、クリトリス、が……あぁ!♥♥♥」

 

 ビクビクッ♥とシャナの股間が跳ねて痙攣し、クリトリスの急激な変化に際し彼女の表情も歯を食いしばりながら歪んでしまう。我慢と快感が綯い交ぜになった愉快な(快感の)表情は、デドリーの存在を高度なものへと導く餌だ。

 

「良い調子です。大きく、卑猥な陰核へと生まれ変わっています」

 

 言葉で語りかけ、クリトリスの快感に合わせてシャナの意識を宙に浮かせる。シャナの警戒心を暗示と快感で削り取った今、デドリーが淫魔の能力を行使したところで彼女が察知できる可能性は皆無。

 まんまとシャナから掠め取ったと言える力をシャナに注ぎ込み、より高純度な悦楽を得ることでまた存在の力を溜め込み、進化する。

 

「クリトリス気持ちいい♥️ クリ気持ちいい♥ ガニ股オナニー最高(・・)!♥♥」

「ふふ、声に出すことで脳に快感を覚えさせる。基礎をしっかりと応用できていますねぇ」

 

 ガニ股クリオナニーが一人で行うもので一番わかりやすく気持ちがいい、と覚えさせておけば現実でも(・・・・)やりやすいだろう。

 

「はぁ……はぁ……大きく、なった♥」

 

 そんなデドリーの気遣いを受け取ったシャナは、固く腫れ上がったクリトリスをガニ股で曝け出した。既に小粒どころか大粒。陰裂からぴょこっ♥と飛び出たデカ陰核は、指で摘むには申し分ない。

 まだまだ育て(・・)られるが、今日はこれで充分と判断し、デドリーは涎を口の端から垂らして今にも〝絶頂したいです〟と表情で語るシャナへ声を返した。

 

「まあいいでしょう。では、陰核を指で摘みなさい――――そして、全力で扱くのです」

「わ、かった……ん♥」

 

 右の親指と人差し指でデカ陰核を摘んだシャナ。脚はしっかりとガニ股に広げ、最も気持ちいいオナニーを覚えることに全力を捧げている。

 

「始めなさい」

「ふ――――ぎぃぃぃぃぃぃぃっ!!♥♥♥♥」

 

 上下というほどの幅はなく、肉棒を扱く行為に比べれば遥かに動きは小さい。しかし、だからこそ指の擦れは陰核全体を刺激し、シャナの我慢顔が完全に崩れた圧倒的な快感をもたらすに至った。

 

「ふっ♥ふっ♥♥ふぅぅぅーーーっ!♥♥♥♥」

 

 プシッ♥プシッ♥プシャッ!!♥♥

 

 行き戻りが激しいクリシコの快楽は、枷が破壊されたシャナに継続的な絶頂をもたらす。ガニ股から飛沫が地面に噴き出し、蛇口を指で塞いだような拡散する勢いの潮がシャナに〝癖〟を付けるのだ。

 

「お、お゛ぉ゛っ!♥♥♥ んお゛♥んぉ゛♥♥ ガニ股オナニーしゅきっ♥ 恥ずかしくてきもちいい!♥♥ クリシコしゅき!♥ 勃起クリきもちいい!♥♥ おまんこイクっ♥♥♥♥ おまんこぉ!♥イグゥ!!♥♥♥♥」

 

 低俗な淫語を叫び散らし、誇り高い灼眼をイキ蕩けさせる。これがかの天壌の劫火のフレイムヘイズだと誰が信じるのか。

 なまじあらゆる才能に長け過ぎていることが仇になったと言えるだろう。暗示の効果で〝知らないことは教わる〟という信念を刻まれたシャナは、一度学んだことを忘れず、応用さえしてみせる。

 持ち得る全てを活用するシャナの力の使い方と、知らないことを教わる暗示の機能――――それを合わせれば、下品極まる炎髪灼眼の討ち手が完成するというわけだ。

 

「今の状態を事細かに、考えられるだけ品を無くして(・・・・・・)伝えなさい、シャナ(・・・)

「はひぃ!♥♥ 私はガニ股をおっぴろげてデカクリを扱く変態フレイムヘイズのシャナ!♥♥ クリシコで潮吹き絶頂する淫乱なめす♥♥ ふぉっ♥♥ クリトリス、イク♥ イクイクイク、イクッッ!♥♥♥♥」

 

 以前のシャナは紅世の徒に名を呼ばれて媚びた返事を返すことも、ましてや〝おっぴろげて〟など使わなかった。

 

 覚えた言葉を動員し、痙攣したガニ股をグッと維持し、クリトリスを扱き、絶頂する――――変態フレイムヘイズの名に違わぬ炎髪灼眼の姿だ。

 

「あ゛お゛っ♥♥♥ ひ、ひっ♥♥ おひっ♥♥♥ らめぇ……で、で、でるぅ!?♥♥♥♥」

 

 陰核を扱く指が止まらない。腰と上半身が前に反り返り、まるで射精を飛ばすような体勢でシャナは妖艶とも下品とも取れる表情で何かを宣言した。

 そしてそれは、尿道から排出される潮吹きの透明度とは異なる液体――――水が濁りを持ったものだ。

 

「うぁぁぁぁぁぁぁ……♥♥♥♥」

 

 じょわぁ♥ちょろろろろろろ♥♥

 

 ガニ股オナニーからの立ちション(・・・・・)。外見の年齢からは早すぎる性への目覚めに反して、外見の年齢からは恥ずかしすぎる小便のお漏らし(・・・・)

 だがシャナはたまらないといった様子で、陰核をひたすら扱きながら体内の水分を思うがまま放出する。輝かしい炎髪に対して濁りのある汚水。穢れなき少女だったシャナが穢れた証である恍惚とした貌。

 

「ふっ、小便を漏らすとは……ですがいいでしょう。自慰行為の最中に漏らす小便は人としての恥。最高に気持ちがいい(・・・・・・・・・)ことですからね。存分に失禁なさい」

 

 デドリーの失笑。それさえ、恥ずかしさが快感になる暗示を受けたシャナにとってはオナニーの助けに等しい。

 

「おしっこ♥ オナニーでするお漏らしは恥ずかしい♥ けど気持ちいい♥ お漏らしして、イクっ!♥♥♥♥」

 

 ビュッ!♥♥♥♥

 

 陰核を扱き失禁をし、オナニーだけで蕩けて灼眼を上擦らせ舌をだらしなく出した無様な絶頂顔。シャナはオナニーだけでアヘ顔を見せつけながら――――夢から目覚めるまでの間、ひたすらに〝ルーティーン〟を身体に染み込ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「……シャナ、今日は遅いな」

【ふむ。あの子にはあの子なりの……坂井悠二、よもや貴様】

「ご、誤解だって!」

 

 いつにも増してシャナが入浴(・・)に時間をかけている。身内の二人は僅かばかりに訝しむが、それもほんの僅かな疑問だった。

 あのシャナならば、問題ない――――無意識にそう考えてしまって、現実の(・・・)シャナに起こる異変に気づくことすらできない。

 

「――――あっ♥ ん、はぁ!♥♥♥ ふ、ふっ♥♥ んふっ♥♥」

 

 風呂場の床に流れるシャワーの激しい水流に、少女の艶やかな声。

 シャワーは声が響くことを少しでも抑えるため、床に転がせられて出しっぱなし。それをする必要がある少女は、鏡の前で己の恥ずべき姿(・・・・・)に赤面をしながら指を動かし続けた。

 

(恥ずかしい♥恥ずかしい♥ 真っ直ぐ立たなきゃいけないのに、脚をおっぴろげ(・・・・・)て……でも、なんで指が止まらない?♥ どうして、こんなの……知らない♥ けど知ってる♥ ガニ股オナニー、気持ちいいっ♥♥)

 

 鏡に映る黒髪の少女。濡れた黒髪が光沢を感じさせて美しい――――それ以外は酷く無様な姿だった。

 幼い美脚をみっともなく曲げて、股をしっかりと正面に見せつける。その上ビンビンに勃起(・・・・・・・)し、知らない間に指で摘めるほどになった陰核をシュッ♥シュッ♥と扱いて遊ばせる。それによって得られる快感は、鏡に映るシャナのトロ顔で純度を推し量ることが可能であろう。

 

「……たり、ない♥」

 

 だが、ルーティーンは不十分。シャナは理性の糸を手繰り寄せ、最低限の力を集めて決して誰にも悟られないよう力を引き出す――――己の炎髪灼眼を、ガニ股オナニーのオカズに堕とす。

 

「これっ♥ これがないと、ガニ股オナニーじゃない♥」

 

 誇りあるフレイムヘイズの象徴。炎髪灼眼の輝きを以てオナニーの純度を高める。より無様に、より恥ずべき行為だと。己を貶め辱め、誇りを踏み躙ることが気持ちいい(・・・・・)

 

「はぁ、はっ♥ ぜっちょう、するときは……イクっ♥ イクイク、おまんこイクっ♥♥♥♥」

 

 脳が知っていることを認識し、言葉を吐き出す。

 それがどんな意味を持つかをオナニーによって判別し、羞恥の快感を高ぶらせる。

 シュッ♥シュッ♥と扱いていたデカ陰核を、潰す(・・)

 

「んお〜〜〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥」

 

 瞬間、シャナは己の人生で最も情けのない声を喉から引き絞ったことを自覚した。

 上半身を全て逸らし、ガニ股を突き出してプシュッ♥と潮を吹き出す。これも教わったことであると、シャナは陰核をこれでもかと指で押し潰した。

 

「あ、おっ♥♥ んおぉ♥♥♥ お漏らし、イクっ♥♥♥♥」

 

 ちょろっ♥ じょぼぼぼぼぼぼぼっ!♥♥

 

 そして失禁。黄金水が放物線を描き、ガニ股失禁はシャワーの水と絡まって排水溝へと渦を巻いて消えていった。

 ガニ股で小便を漏らし、陰核を刺激するシャナ――――炎髪灼眼の顔は、己の恥と向き合って恍惚で美しく、惨めで無様な艶を抱いていた。

 

「イクっ♥イクっ♥ おまんこイク♥クリトリスでイク♥♥ お゛ぉ゛♥♥♥ イグゥ♥♥♥♥」

 

 ルーティーンオナニーは続く。お漏らしを含めて、シャナが私生活で存分にオナニーをすることができるのはこの時間しかない。だからこそ、がむしゃらに性欲を発散する。教えられたことを復習する――――教わったことは、全て気持ちいいがいいからと。

 

 

 

「そろそろ――――直接、いただいてしまいましょうか」

 

 色に染められた炎髪灼眼の討ち手、シャナ。無垢が色欲を覚えた――――淫魔の餌となるには十分すぎる()であろう。

 

 

 






本当は乳首オナニーまで入れる予定だったけど1個に集中しすぎたのとそこそこの回数やるシリーズで1話長くしてたまるか!!したらこうなった。結果的に現実シャナがオナニーしてくれてるしいいかなって……純粋だからこそ淫語を素直に連打しちゃうの最高に可愛い。お下品な嬌声も多めで楽しい。んおっ♥とかシャナが口にしてると考えると最高にエロい(当社比)

ガニ股ポーズをルーティーンにするってお前そういうところやぞと言われそう。良いじゃんシャナがガニ股オナニーで1番気持ちよくなってるのエッチでしょ!!絶頂したら腰ガクガクってして痙攣した脚を必死にガニ股固定してるんですよ。なんて無様なんでしょう(恍惚)
とまぁついでにちょっとしたデカクリ化も。改造範囲はやってもよくある先っちょが長くなって飛び出した感じかなぁって。あくまで将来的なのでしばらくこのまま、なのか?秘部突き出した時にぴょこっと出てるとか、パンツに浮かんでるとかエロいと思うの。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。一応フェルトの前半は書き終えてるんですけど、私復帰した時の自分のモチベを一切信用してないので、最悪の場合前半で終わらせられるように寝かせておく。時間置いたら別のモチベが出てくるとか平気でありますからね。実際話し合って現実のネネカ様書きたいな?とかしてますし。24歳の監禁調教は是非書いてみたい。絶対に無様させてみせる。
というわけでしばらくはのんびりします。結構連続行動しましたからね。評価が増えたらさらに嬉しくて復帰も早まります。ではまた次回〜


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シャナ(催眠、NTR、オナニー、セックス、快楽堕ち)

まさか私の小説でここまでの王道要素を表記することになるとは思わなんだ。

というわけでTwitterでアンケートしたら勝利したシャナの続編。シャナ人気がめちゃくちゃ高くて流石のポテンシャルにビビる。ここまでの積み重ねが実を結ぶセックス編です。というか快楽堕ち編?
比較的(ガニ股とかはともかく)一般性癖詰め込んだだけなのに妙なエロスがあった。シャナの力が凄い。シャナがしてるってだけでエロいというのは偉大だ……ではどうぞー。





 

 

 淫魔にとって夢の中というものは独壇場である以外に、もう一つ標識となる理屈がある。それは内部の〝規模〟だ。

 夢の中は何もないと思わせるような虚空と、目には見えないながら足場がある不可思議な空間で構成されている。しかし、決して果てがないわけではない。果てがないように見える夢の中は、それだけ対象の〝器〟が大きすぎる(・・・・・)という意味に繋がる。

 そしてその場合、炎髪灼眼の討ち手の〝器〟は特級。彼女だからこそ、自身でそれほどの力がないと自覚しているデドリーが急速に力を蓄えることができているのだ。

 

「――――ぢゅぽっ♥ ぢゅるっ♥♥」

 

 そんな強大な力を秘めたる炎髪灼眼の討ち手、シャナ。彼女はその〝器〟の資質を表す夢の中で、その力を食い散らかす淫魔・デドリーのペニスをしゃぶっていた。

 正確には、彼の前に跪くように蹲踞をし、全裸ではしたなく股を開いて左手でペニスを支えながらフェラチオ、右手でマンコをぐちゅ♥ぐちゅ♥と弄りオナニーに興じていた。

 

「ぢゅる、ちゅるるる……♥♥ ぶちゅっ♥♥ ぢゅーッ!♥♥♥」

「ふっ……あの物を知らない小娘が見違えましたよ」

 

 初めはフェラチオを一つ一つ教えなければならないほど性に無知な少女だったシャナが、今や炎髪の先を地面に垂らし、灼眼を蕩けさせながらフェラチオとオナニーを同時に行えるまでになった。

 デドリーは単に物を教えたに過ぎない。今のところ彼が直に手を下したのは、立派に皮が向けて指で摘んでしまえるシャナのデカクリのみ。デドリーが素の快感を覚えるほどのフェラチオ。漆黒の地面に滴る膨大な愛液。それはどちらも、シャナ自身の凄まじい才能によるものだった。

 

「じゅるるるる……ちゅぽぉ……♥♥ ちゅっ♥ちゅっ♥♥ ちゅぶ♥」

 

 拙かった口使いはもはや過去のこと。一度の夢で多くのことを学んだシャナのフェラチオは目覚しい開花を遂げた。

 小さな口で巨根を根元まで咥え込み、先端まで丁寧にしゃぶり尽くす。先端に戻れば、その舌で尿道を突き、早くザーメンが欲しいと恥ずかしげもなくアピールする。

 否、シャナにとっては恥ずかしさも快感なのだ。事実、シャナは性的興奮以外に恥ずかしい格好でフェラチオオナニーをしていることにも朱色を混ぜているのだから。

 

「そろそろ射精()ます」

「ん……ぢゅぅぅぅぅぅ!♥♥♥」

 

 デドリーが射精の合図をしてやるのはシャナを気遣ってのことではない。いいや、これもある意味では彼女を気遣っていると言えるだろうか。

 

「ふ、そんなに嬉しいですか。あなたの大好物(・・・)をいただけることが」

「くぽっ♥ ぐぽぉ♥」

 

 ザーメンは興奮要素。シャナは指定、暗示を受けたあらゆる要素を興奮のトリガーとしている。故に、デドリーの合図にシャナは悦びを顕にして動きを変えたのだ。

 通常のフェラチオ顔からさらに品を無くす、頬を窄めたひょっとこ(・・・・・)フェラで亀頭を全力でバキュームするシャナ。せっかくの可憐な小顔がフェラチオのためだけに歪められ、さらにバキュームフェラで空いた手でデカクリを扱く。

 

「ぢゅーッ♥ぢゅーッ♥♥ くぽっ♥くぽぉ♥♥ ん、んー♥♥」

 

 ひょっとこフェラ、股を広げ切った蹲踞、マンコとデカクリを同時に弄くり回す両手。これがフェラチオを合わせて彼女がもっとも快感を覚えるスタイル。

 変態淫乱女。そう罵倒されてもシャナは言い返すことができない。ともすれば、その罵倒に羞恥を感じて興奮するある種の〝マゾ〟としての才能すらあるかもしれない。

 シャナは才能のあるなしではなく、彼女が望めばそれだけの才能が開花するのだ。世界すら変えるかもしれないシャナの資質をこうして淫靡なことに使う――――その快楽の味は、デドリーの絶頂に現れていた。

 

射精()しますよ」

「んぶーッ♥♥♥」

 

 ドボッ!♥♥ ドプッ♥ドプッ♥ドプッ♥ドプッ♥ドビュルルルルルルルルッ!♥♥♥

 

 簡素な合図に反して一撃が重苦しい。鈴口から放たれた精液がシャナのひょっとこを歪に膨らませ、その後も前段階で特量の精液を放ち、そこから長い射精が始まる。

 夢であらゆる快楽を喰らう淫魔の射精量も、当然ながら相手がどれだけ性的な味わいがあるかに委ねられる。シャナはその点においても最高の資質を持つ。

 炎髪灼眼の討ち手。フレイムヘイズとして在るべくして在る者。デドリー程度の紅世の徒、その気になれば腕一本で一蹴してしまえるであろう圧倒的な実力者。

 

「んくっ♥んくっ♥ ごきゅ♥ごきゅっ♥ ふぶっ!♥♥♥ ぶぴゅっ♥♥♥♥」

 

 そんなシャナが、格下淫魔のチンポをしゃぶってザーメンを呑み込み、鼻からそれを逆流させて吹き出している。

 

「ん〜〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥」

 

 プシッ♥プシッ♥ プシャァァァァァァッ!♥♥♥

 

 あまつさえ鼻孔を満たすザーメンの臭いに興奮し、マンコを突く指とデカクリを扱く指を加速させ、絶頂にまで到達する。

 ひょっとこがイキ顔と合わさり、間抜けな炎髪灼眼の姿に興奮しない淫魔などいるのだろうか。いるはずがない。その性に乱れた堕落こそが、淫魔の主食とも言える――――こうしてまた快感と共に彼の力は満たされていくのだ。

 

「ごきゅ♥ごきゅ♥ ぢゅっ、ぢゅる♥♥ ……ちゅぽっ♥」

 

 最後の一滴までしっかりとザーメンを飲み下し、舌を使いながら竿や亀頭の掃除を行い、吸引していたペニスをわざとらしいくらいに音を立てて口から取り外す。

 すると、可憐な炎髪灼眼の面はひょっとこフェラによって鼻からザーメンを垂れ流し、陰毛を張り付かせた卑猥な顔面に成り果てていた。

 

「はー♥はー♥ はぁぁぁ♥♥」

 

 だが、シャナにとっては全てが得難い快楽だ。己の恥ずかしい格好。フェラチオオナニーによる絶頂。吐き出す息が雄臭く、それに反応し股開きの股間から愛液をダラダラと垂れ流しにしていた。

 まだ夢の中のこと。それでも、あの気高く美しさを纏い、紅世の徒ですらそれを認めざるを得なかったシャナの姿はどこにもない。炎髪灼眼を煌めかせ、ザーメンと雄臭さを身に纏い興奮する幼き淫乱な雌――――それが夢の中での炎髪灼眼の討ち手、シャナだ。

 

「礼はどうしました?」

「ぁ……ザーメンお射精、ありがとうございました♥ お陰で変態オナ猿のシャナは、オマンコ絶頂することができました♥」

 

 さらにニヤニヤとした笑みに苛立ちを覚えなければならないはずのシャナは、彼の言葉に従って媚を売るような礼をザーメン臭い口から紡ぐ。

 初めに比べ、まるで抵抗感のない丁寧な言葉遣い。指摘を受けてから口にしたのも、フェラチオオナニーの快感に脳髄が蕩けていたから。もはやフレイムヘイズの名乗りすら排斥しても、彼女にとっては違和感ではない。

 

「よくできました。あなたは実に教えがいがある……今日の残りは、ルーティーンの復習とします。存分に時間を使いなさい」

はい(・・)♥ ガニ股オナニーする♥ クリシコでイキたいっ♥♥」

 

 ――――フレイムヘイズの使命を彼女は覚えているのだろうか。

 恐らく、覚えてはいる。しかし、恐らくと前置きをしなければならないほど、少女は快楽に染まりつつあった。

 忘れたわけではない。物を教えてもらい、それによって戦いの条件を満たす。だから積極的に物を教わる必要がある。知らないことを取り入れる他ない。始まりはそんな単純な論理。淫魔のフィールドと彼が所有した宝具の暗示で絡め取られた偉大なる器。

 

「おっ♥♥ おおっ♥♥♥ クリシコきもちいいっ♥♥ クリオナでイク、イクイク、イクっ!♥♥♥♥」

 

 僅か一手、二手の差。シャナの常識的な知識が僅かでも豊富だったのなら。或いはシャナの倫理観がもう少し先に進むことができていたのなら。

 そうでなかったために、シャナは浅くありながら品のないガニ股でデカクリをシュッ♥シュッ♥と慣れた手つきで扱き、顔を歪めて絶頂を宣言して股から潮を噴出し果てる。そのことに、快感を覚えてしまっていた。

 幼さ故に。フレイムヘイズとしてあまりに純粋すぎる故に。知り得なかった快感が少女の脳髄を犯す。思考を犯す――――夢は現実を侵食する。

 

「……くくっ」

 

 淫魔が笑う。見た目だけで見れば人間種と大差がない彼も、その笑みに舌なめずりが合わされば淫魔らしさを感じさせた。彼はまだ、一介の淫魔でしかないと口にするのだろうが。

 そんな彼の笑みは、勝利へと近づいている確信に満ち満ちていた。夢が現実に侵食していく。しかし、シャナは夢の中での出来事を学び得たことしか覚えていない。だから無我夢中で快感を得ようとしてしまう――――だが、忘れているためにシャナは現実では(・・・・)気がつけない。

 

 シャナの現実には、まだ(・・)デドリーという存在がいないということ、その意味を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あれ? ねぇ、シャナがどこに行ったか知らない?」

「え、平井さん? さあ……? トイレにでも行ったんじゃない?」

「てか、坂井が知らないなら誰が知ってるんだっての。まあ、最近は平井さんも羞恥心(・・・)ってやつを覚えたんじゃねぇの?」

「?」

 

 常に堂々としているシャナが羞恥心――ないわけではないが、こうした日常生活ではあまり見せることがない――高校生特有の少しませた茶化しに、悠二は釈然とできず首を傾げた。

 

(僕に何も言わなかったけど……まあ、シャナなら大丈夫、だよな)

 

 シャナなら問題はない。何も言わなかったのも、大した用事ではないから――――彼もまた、もう少し時が進んでいれば別の答えに行き着くことができた可能性があるやもしれない。

 だが気がつけない。今の彼では察することができなかった。無論、シャナの夢の中で引き起こされる現象を察しろ、ということに無理があるのは前提としてだが。

 

 

「……ふーっ♥ふーっ♥♥ んむーっ♥」

 

 ぐちゅっ♥ぐちゅっ♥ ぐちゅぐちゅ♥

 

 今のシャナの姿、していることを表現するのであれば、痴女(・・)の二文字が正しい。

 トイレの便座に深く腰を落ち着け、スカートやパンツは乱雑に脱ぎ捨てられ、おっぴろげた股に指を添えてオナニーに耽るその様を、痴女と言わずになんと言うのか。

 

「ふ、ふーっ♥ んおっ!♥♥」

 

 制服のシャツを噛んで声を耐え忍びながら、時折品のない嬌声が漏れ出ている――――満足できない、そんな叫びが声に乗っているようだった。

 

(足りないっ♥ たりないたりないたりない♥ こんなオナニーじゃ、弱すぎるっ♥)

 

 必死に指をマンコに抜き差しして、デカクリを指でこねくり回す。だが全く満足できない。快感は覚えるが、軽すぎて話にならないと顔に苦痛すら浮かべていた。

 シャナの本音からすれば、洋式トイレではなく和式トイレに目掛けてガニ股を開き、絶叫紛いの実況と嬌声を混ぜ合わせてオナニーに興じたいであろう。

 ――――しかし、シャナには二つの暗示が仕掛けられていた。オナニーの際、現実の物はデドリーの許可なく無闇に汚してはいけない。そして他人に気づかれてはならない、だ。

 どちらもデドリーが仕掛けたことを現実のシャナは覚えていない。が、暗示はシャナの存在に深く根付いている。だからこそアラストールを理由をつけて離し、トイレに篭って声を抑えてオナニーをしているのだ。

 

「たりひゃい♥ ふ、ふぅっ!♥♥」

 

 けれど、快感が弱すぎる。夢で覚えた多くのことを本能で再現できるシャナにとって、ルーティーンや興奮の材料が何もかも欠けたオナニーの快感は脆弱そのものだった。

 恥ずかしさや侮辱すら快感のシャナは、黒髪を今すぐに炎髪に輝かせたいとさえ思っている。しかし、できない。風呂場とは話が違いすぎる。僅かであっても発覚のリスクは避けなければならない……その暗示には二つの意味がある。

 計画の崩壊を確実に防ぐこと。もう一つは――――シャナの中で欲求不満(・・・・)を蓄積させること。

 

「ん、んっ!♥♥ ひくっ♥♥♥ ん〜〜〜〜〜〜っ!♥♥♥」

 

 プシッ♥プシッ♥ じょぼぼぼぼぼぼ♥

 

 愛液を吹き出し絶頂。小便を便座の内に音を立てて流し込む。

 

「はぁ……はぁ……気持ちいいのに、気持ちよくない……」

 

 しかし、シャナが到底満足できるものではなかった。

 愛液が少量弾ける程度の絶頂に、正しい用途の排泄のため背徳と羞恥に欠けたお漏らし。シャナは甘くもどかしい快感しか覚えることができなかった。

 彼女の外見年齢からすれば異常極まる癖も、夢でたっぷりと時間を使い覚えてしまった深い自慰行為に比べれば子供騙し。いっそ、全て我慢をしてしまった方が欲求が溜まることがないのだろう。

 

「……あ、んっ♥♥」

 

 ぐちゅ、ぬちゃ、ぐちゅっ♥

 

だが(・・)、シャナの手は止まらない。右手が濡れた秘部の表面を撫で、甘い刺激で何とか誤魔化そうとしてしまう。

 シャナも思考では理解している。理解していながら、自慰行為を覚えた手が止まってくれない。焦れるとわかっていながら、シャナは猿のように同じことを求め続けた。

 剥き出しの下半身をおっぴろげ、学校のトイレでするオナニー。それですら満足できない。新たな学びを得る相手もいないため、覚えたことの一部を実行するしかなく、それすら欲求を溜め込むだけの行為――――このもどかしい快感の発散がどこへ向かうかは、明白だった。

 

 

 

「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛!♥♥♥♥」

 

 野太い声に酷い表情。心なしかいつも以上に深いガニ股に両手を当て、炎髪灼眼の討ち手(オナニー狂いの変態女)は昼間に発散できなかったものを全力で吐き出していた。

 

「ふふ……余程溜め込んでいたようですね。私が干渉しなければ、寝ることすらままならないほどとは」

 

 デドリーの声色は想像以上の成果への悦び、そして変わり果てた炎髪灼眼の討ち手への呆れが滲んでいた。

 欲求不満の解消は夢でしかできない。だが夢に入るには寝なければならず、寝るためには欲求不満が邪魔となる。寝床で暗示を無視して今にも股に手を突っ込みかねなかったシャナに干渉し、こちらへ連れてこなければ危うかった。ある意味、計画で気をつけるべきは増やすことが目的だったシャナの性欲なのかもしれない。

 何事も適切な量が大切だ。行き過ぎれば人で言う麻薬のように止められなくなり、破滅を呼ぶ。

 

「ふっ、手遅れでしょうがね」

「お゛っ♥♥♥ おまんこイクッ!♥♥♥♥ オマンコじゅぽじゅぽデカクリしこしこっ♥♥♥♥ ガニ股潮吹きぜっちょうするっ!♥♥♥♥♥」

 

 プシャッ♥プシャプシャッ♥プシャァァァァァァッ!♥♥♥

 

 もっとも、デドリーが手を組んで嘲笑を吐き捨てたように、シャナの麻薬使用(自慰行為)は止まらない。止められない。ある意味ではフレイムヘイズとしての破滅(・・)ですらあった。

 覚えた言葉をとにかく口にする。その行為に可愛らしさを感じるが、していることはガニ股を突き上げるように差し出し、高々と潮を吹き散らすオナ狂いの少女だ。潮吹きの水分量と炎髪の火の粉、果たしてどちらが多く散っているのだろうか。

 

「んお゛っ♥♥ お、おおっ♥♥♥ んおーっ♥♥ おおおお、おーーーっ!♥♥」

 

 初めは『あっ♥』や『んんっ♥』など少女然とした愛らしい喘ぎだったものが、今やガニ股デカクリオナニーの影響とそうした声の方が恥ずかしくて気持ちがいいとシャナが自覚し、濁り野太く重い雌豚の嬌声と化していた。

 凛々しかった表情は快楽で染まり情けなさ、そして可憐な少女であるが故の妖艶さを感じさせる。彼女だけの炎髪灼眼すらオナニーの道具として無為に消費される。シャナにとっては無為にではなく、代用ができない快感のためにであったが。

 

「お、おぅ♥おぉ♥♥ おっ♥おっ♥おっ♥」

 

 口を窄めて単調で下品な喘ぎを発し、マンコに指を突き立てデカクリを同時に扱き、ガニ股をヘコ♥ヘコッ♥と惨めに前後させて愛液を撒き散らす。

 

「んおぉっ!♥♥♥ おまんことクリシコきもちいいっ♥♥♥♥ ――――お漏らし、イクゥ!♥♥♥♥」

 

 ビクッ!♥♥ じょぼじょぼっ♥♥ じょぼぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥

 

 ガニ股で背筋を逸らし、黄金色の小便を凄まじい勢いで漏らし出す。十数回の絶頂を重ねながら、とことんまで自身の恥ずべき醜態を突き詰めたお漏らし絶頂だ。

 

「はー♥はー♥ ……はひ、はひぃ♥♥」

 

 全裸でお漏らしをし、刃のように鋭かった灼眼を蕩けさせ、だらしなく開いた口と股からはそれぞれ液体を滴らせ――――それでも、シャナは満足し切れない。

 

「も、っと♥♥ きもちいいこと、もっとさせて♥」

 

 ガニ股をガクッ♥ガクッ♥と突き出し、マンコをひたすら指で穿ちデカクリを押し潰し――――それでも、シャナの欲求不満は終わらなかった。

 

「教えて、デドリー♥ 次は、どうすれば気持ちよくなれるの♥ 私に教えて、ください(・・・・)っ♥」

 

 懇願する。性的な快感を知ってしまった少女は、無垢だったが故に色に染まる。

 こうなってはシャナの抵抗力は皆無。フレイムヘイズとして倒さねばならない紅世の徒に、気持ちよくなりたいという本音を差し出しながら教えを乞うことも厭わない。そういった暗示を受けていることは確かだが、そういった暗示が簡単に通ってしまう(・・・・・・・・・)ことが問題なのだ。

 

「――――ええ、いいでしょう」

 

 ただし、デドリー(シャナの敵)にとっては問題どころか都合の良いことでしかない。言葉を発するデドリーの表情は、否、声音そのものが興奮を帯びている。

 

「次はオナニーなどとは比べ物になりません――――セックス(・・・・)を学びましょう」

 

 何せ、あの炎髪灼眼の討ち手を直に(・・)味わう時が来たのだ。慎重な彼からすれば、その高揚感を二度味わうことは難しいであろう。

 

「せっくす♥ 何をするの♥」

「簡単に言えば、秘部に相手のペニスを挿入し、動かす。それを交尾、性交、セックスと人間は呼称しています。あなた風に言い換えてみなさい」

「私のおまんこにおちんぽをじゅぽじゅぽってするっ♥♥ おまんこにおちんぽを挿入れて、せっくすすること♥」

「く、ははは……素晴らしいですよ、シャナ」

 

 品格の損ないが素晴らしい。彼女にとって淫語は恥ずかしい言葉ではなく、一種の常識になった。そのことにデドリーは笑みを零したのだ。

 そして彼に褒められて、シャナはむしろ誇らしげだ。誇らしげにガニ股をヘコヘコッ♥と媚びを売って踊らせ、声を発した。

 

「せっくす♥ はやく、せっくす♥ きもちいい交尾したいっ♥」

 

 快楽に漬け込んだ結果、言語すら退行したのではないかと思えるシャナの言動。正確には、彼女が培った知性、言葉遣いの代わりに快楽を効率よく(・・・・)得るために新たなものを使っている、というのが正しい。

 つまるところ、早く、の言葉通り無駄を省いた結果、シャナは簡潔的な、或いは動物的な直線的言語をこの場では好む――――そして知性を伏せてしまったシャナなど、暗示の餌でしかない。

 

「待ちなさい。この性交渉には条件があります――――受け入れる側、あなたの了承です」

「了、承?」

 

 もはや巧みな言葉など必要ない。快楽を求めるシャナに暗示を仕込み、導くだけでいい。

 

「ええ、了承のない性交はレイプ(・・・)のようなもの。かの炎髪灼眼にそのようなことはできません。私も命は惜しい。ですので――――私とセックスをするなら、私の言葉には絶対服従(・・・・)を誓っていただきましょう」

「っ!?」

 

 了承という単純な単語から、意味をすげ替えて条件を足す。シャナが目を見開き息を詰まらせ驚愕する間に、デドリーは己の言葉を継いだ。

 

「あなたはセックス、いいえ、それ以外にも快感を得られる。私は身の安全が保証される。ただそれだけの関係。快楽のために必要不可欠な主従関係(・・・・)ですよ」

「絶対、服従……、主従関係……? 紅世の、徒に……わ、私は、フレイムヘイズ……わたし、は……」

 

 葛藤は当然だ。快楽に漬けたと言っても、そうなるべくして育てられたシャナは生粋のフレイムヘイズ。紅世の徒を相手にして、簡単に生殺与奪の権利を差し出せるわけがない。

 しかし、シャナが屈するのはデドリーにではない。

 

「おや、いいのですか? ここで拒絶をすれば、もう二度とあなたはこれ以上の快楽を味わえないのですよ?」

「あ♥」

 

 シャナが屈服するのは、己の裡に芽生えた底知れない快感に対してなのだ。

 

「いいえ。それどころか、先のオナニーすら味わえない。何度も言いますが、私は自分の命が惜しい小心者。二度とあなたの前に姿を現さないことも視野に入れて動いています――――全ては、あなたの選択次第なのです」

「あ、え……あっ♥」

 

 失われる快感。現実世界で味わったもどかしさ。夢の出来事をシャナは記憶できない。デドリーが現れないことを知覚できないシャナは、延々ともどかしいだけのオナニーしかできなくなる。

 それは恐怖だ。使命のために恐れをねじ伏せられるシャナが、快楽を失うことを恐怖した――――何よりも知らないことは教わるという大義名分(・・・・)は、シャナの心だけでなく肉体にすら作用した。

 

「――――誓います♥」

 

 土下座。教えを乞うなら常識とされる仕草にも、屈服の証が立てられていた。

 いつもであれば綺麗に折り畳まれたシャナの身体は、臀部が大きく掲げられ、平伏した炎髪より高い位置でフリフリ♥フリフリ♥と横振りしていた。交尾してください、と言わんばかりに。

 

「私は、フレイムヘイズ、炎髪灼眼の討ち手はデドリー()に絶対服従を誓いますっ♥ オナニーのしすぎて緩くなった私のおまんこと、どうかセックスしてください♥ シャナの変態おまんことデドリー様の立派なおちんちんをセックスさせてください、お願いしますっ!♥♥」

 

 その媚を売って蕩けた無様な声をシャナと信じるものは多くないかもしれない。だが、土下座平伏した炎髪が、頭を擦り付けながら笑みすら浮かべた灼眼が、彼女こそ天壌の劫火のフレイムヘイズ、炎髪灼眼の討ち手――――シャナであることを証明してしまっていた。

 

 

「さあ、どうぞご自由に。腰を下ろし、好きなだけ性交なさい」

「ありがとうございます、デドリー様♥」

 

 一度明確に屈してしまえば、あとは転がり落ちるのみ。

 デドリーに対する丁寧な言葉遣いと敬称に、シャナは何の違和感、嫌悪感を持たない。むしろ、快感を与えてくれる紅世の徒への感謝さえ含んでいる笑みがそこにはあった。

 寝転がったデドリーは、シャナの下品な振る舞いと艶姿によって勃起した肉棒を見せつけていた。彼は確信しているのだ。シャナは、この肉棒に腰を下ろすことしかできないと。

 

「はっ♥はっ♥ おちんぽ、せっくす♥」

 

 事実、シャナは荒く息を吐きながらデドリーに跨ってしまった。自身より遥かに大きい胸板に手を付き、股を開いてずぶ濡れのマンコを鈴口に付け、しっかりと狙いを定めて腰を落とし――――

 

『――――シャナ』

「あ……」

 

 シャナの思考に、ある声と顔が過ぎった。

 

「ゆう――――」

 

 だが、それだけ(・・・・)だった。

 肉欲に溺れた身体は制止することなく、硬い肉と柔らかい内肉が溢れた液体に擦れる音が響き――――ドチュッ!♥ と子宮を打ち上げる音を立てる。

 

「お゛――――お゛ぉ゛ーーーーーーーーっ♥♥♥♥♥」

 

 瞬間、シャナの思考は飛んだ(・・・)。子宮に鈴口が達し、ねじ込まれる。シャナはデドリーの胸板に手を置いたまま全力で仰け反り、地面に足をつけて彼に跨った脚をガクガク♥と笑わせて、舌を天に突き出したアクメに浸っていた。

 挿入れただけで、絶頂した。処女の狭さを全く感じさせず、破瓜の証は愛液の濁流にあっという間に流されて消えた。シャナの初体験は、本当に大事な人に捧げたはずの未来は消えて、あるのはセックスの快感で極上の絶頂感に浸るシャナと、勝利を得たデドリーの笑みだけだった。

 

「今ペニスがねじ込まれている場所が子宮。そこに精液を注ぎ、満たされることでさらに気持ちよくなれますよ」

「子宮♥ 亀頭が子宮をグリグリして、イクっ!♥♥♥♥」

 

 挿入れているだけで絶頂するシャナ。それだけでなく、とことん解された膣内は締め付けが強くそれでいながら挿入の抵抗感は薄い。快楽を得たいシャナは、肉体的な素質まで開花させたらしい。

 デドリーが純粋な充実感を得るほどの名器。そして挿入れただけでイッてしまうほどの感度。シャナが自らに課した絶対服従の誓い(暗示)で、より大胆な行為を解禁したデドリーが声を発する。

 

「性交は相手への好意(・・)を口にすれば、より快感を得られますよ」

「これ以上、気持ちよく、なれる?♥ ――――好きっ♥」

 

 パチュンッ!♥

 

「あ゛んお゛お゛ぉ゛ぉ゛お゛っ♥♥♥♥」

「おやおや……」

 

 長い肉棒を引き抜き、下ろす。好意を叫びながら一度のピストンを行っただけで、シャナはアヘ顔を晒してイキ果ててしまった。

 

(きもちいぃ……オナニーより、オナニーと比べられないくらい、せっくすはきもちいい♥♥)

 

 しかしシャナの胸にあるのは戸惑いではなく快感。脳髄が焼き焦げたと思えるほどの快感をしっかりと刻み込み、セックスという行為を覚える。

 

「好きっ♥ デドリー様、好きっ♥♥ せっくすきもちいい♥♥♥ おまんこセックス、すきぃ!♥♥♥♥ んほぉーーーーーーーーっ!!♥♥♥♥♥」

 

 パチュンッ♥パチュンッ♥パチュンッ♥

 

 シャナの愛らしいヒップがデドリーの身体と虚空を往復し、肉と肉が弾ける音を立てて子宮が何度もチンポに穿たれ、その度にシャナの灼眼に火花が散っていく。

 

「すきっ♥♥ せっくす好きっ♥ あ、あっ♥♥ おちんぽ好きっ♥♥ ご主人様♥ご主人様ぁ♥♥♥ お゛ほぉ♥♥ 子宮イきゅうぅぅぅぅ!♥♥♥♥」

 

 それは正しくセックス。本能の獣に支配された炎髪灼眼の少女が腰をピストンし展開する交尾。

 その愛は肉欲。純粋な三大欲求の性欲のみが構成する愛情。快楽を与えてくれる紅世の徒に、シャナは愛情を感じる――――本来のシャナが唾棄する愛を、彼女はその身に刻み込んでしまった。

 

 もう逃れられない。シャナの主は紅世の徒――――シャナの膨大な器の力で、いずれ紅世の王に成り上がるであろうデドリーなのだ。

 

「イクっ♥♥♥ おちんぽ♥ おちんぽ様で私のマンコぜっちょうしてるっ♥♥♥ 気持ちいいことしか考えられないっ!♥♥♥♥」

「ふっ、こちらもそろそろ射精()させていただきましょう」

 

 デドリーの肉棒が精巣に溜め込んだ子種で膨張し、シャナの膣内にあのとてつもない量のザーメンをぶちまけんと脈動し始めた。

 その予兆にシャナがさらにピストンを激しくしようと腰を引き上げ――――その腰を両手で掴んだデドリーが、渾身の力で引きずり下ろした。

 

「お゛♥♥♥♥」

 

 シャナは一声。その一声と白目を剥きかけた灼眼で、どれほどの衝撃かを自ら証明して見せた。

 子宮をこじ開けた亀頭から濃厚な種付けが始まった。小さな穴に流れ込む洪水のような精液は、街を容易に呑み込む津波。

 

「ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ゛♥♥♥♥ しぎゅうイグゥ!♥♥♥♥ ザーメンびゅーびゅー子宮イキして……っ!♥♥♥♥ お、おっ♥ むほ、んほっ、おっおほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥」

 

 ビュルビュルビュルッ!♥♥ ブビュル、ブビュゥ!♥♥♥ ドビュルルルルルルルルブビュゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥

 

 もはや言葉もない。一体何度シャナの膣内で膨れ上がり、どぷっ♥どぷっ♥とザーメンを流し込めば気が済むのか。

 

「ざーめんでイクっ!♥♥♥♥ ザーメンアクメでイキじぬぅ♥♥♥♥ おまんこ、しきゅう、おちんぽ様でイックゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥」

 

 ただ、子宮に流し込まれ、膣内からザーメンを溢れ返すシャナは、ひたすらに幸福感を得ていた。

 見違えるほどのアヘ顔。快楽に蕩けた灼眼。低俗な言語で発する絶頂宣言。男のペニスに支配された見た目が美しい下品で変態な雌。

 

「……あ、へ……ザーメン射精、ありがとう、ございましゅう……♥♥♥ せっくす、しゅきぃ♥」

 

 それがシャナ。炎髪灼眼の討ち手だった者(・・・・)

 

「ふふ、私に従っていれば、より気持ちのいいこと……将来的には、交尾による妊娠も教えて差し上げましょう」

 

 いずれ、時が来れば。ありえないほど膨らんだ子宮がシャナの腹を満たし、炎髪灼眼の少女はボテ腹アヘ顔でデドリーの言葉を受け止め――――歪んだ笑みを見せた。

 

「はひぃ♥ わたしはデドリーしゃまにぜったいふくじゅう♥ おまんこせっくすだいしゅきなへんたい――――炎髪灼眼のおちんぽ奴隷、シャナ♥」

 

 堕ちる。堕ちていった。可憐で苛烈な一人の討ち手が。世界を変えたであろう少女が肉欲の奴隷に堕ちた。

 夢の中のシャナは掌握され――――たった一人の紅世の徒に、彼女は支配されたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「悠二、早くして」

「ま、待ってよシャナ。訓練で、まだ身体が……」

「悠二がやるって言った」

「それはわかってるって。付き合ってくれてありがとう、シャナ」

「……ふん。わかってればいいのよ」

 

 今朝は何も変わらない。変わり得ない日常。

 

「――――シャナ?」

 

 だが、少年は僅かにそれ(・・)を感じた。少女が見せる横顔、靡く黒髪。美しさを変えず――――言いようのない不可思議な妖艶さを、彼は感じたのだ。

 

「何?」

「……あ、いや、何でもない。僕の勘違いだったみたい」

「? 変な悠二」

 

 それも一瞬のこと。何せ彼は女の味など知らない。好意を抱かれながらも、まだ先があるだけの少年なのだ。

 シャナに生まれた()の一面を察したところで、元来の彼女を知っていればありえないと切って捨てるが道理。彼だけでなく、シャナを知る誰もがそう思う。

 

「さあ――――ここからが楽しい時間ですよ、シャナ」

 

 ――――シャナを染め上げたただ一人を除いて。

 






フェラチオエロ蹲踞オナニーは絶対セックス編開幕に入れてやろうと思っていた。楽しかったです。

いいのかなぁと思いながらも、3話使って積み上げたんだし理由をちゃんと提示すればいけるか、とお下品な声を中心に崩壊したシャナをお届けしました。いや、ここまで堕ちてシャナの口調が残ってるのもおかしいので、彼女なりの堕ち方にさせてもらいました。まあ身も蓋もないこと言えばこの方が個人的にエロいからですがね!!

とりあえず夢の中のシャナは完堕ち。第一部完!って感じです。ちょっと先の未来で完全NTRデドリー勝利エンドオチにしても良かったんですけど、満足して二度と続き書かなそうだったから……。この先があるかは反応次第ですが、ここより先は基本的に現実がメインになるでしょうね。学校の子や千草お母さん巻き込んだら楽しそうですよね(ゲス顔)
シャナに才能があるというか才能が芽生えてくるというか。シャナって基本的にめちゃくちゃ優秀なので覚えたことは素直に言葉に出してくれると思うんですよ。その結果がこれだよ!!
もちっと先の時系列だとこうはならなかった感じでしょうけどね。怖いメイドさんも現れますし、何より悠二が完全に覚悟決めて有能ムーヴしてしまうし、シャナも経験積んで夢に対応してきそうですし……なので序盤で詰ませればいいね!という身も蓋もないやり方。ヴィルヘルミナさんは即堕ちしたらそれはそれでエロそうとか思ってますが(ボソッ)

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!モチベだったり色んな予定だったりでノンビリ目な更新にはなりますが、そうなりますので評価を気軽に置いていってもらえると嬉しいです。何度でも言います!
次は……またTwitterでアンケート取るかどうかですかね。ではまた次回〜


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シャナ(NTR、催眠、オナニー、露出、放尿)

シャナ強い、強くない?な圧倒的なアンケート人気によって帰ってきましたこのシリーズ。本日は快楽堕ちしちゃったシャナの徹底的なオナ猿っぷりをお届けします。い、いいのかな、これ。

それとあんまりしたくはないのですが色々重なったので注意を。リクボが複数あって紛らわしいのはわかりますが中身くらいは読んでもらえると嬉しいです。中身が細かくて間違うのは仕方ないとは思いますが、ならせめてタイトルは読んでください。違うところに入れられると性格上凄くもにょもにょします。
上のは私の性格の問題なので仕方ない、って程度で済ませられます。本題は、何回も、もう何回も言ってますけど私は書けるものと書きたいものしか書きません。あとニュータイプでも何でもないので言葉の意味はその通りに受け取ります。当然書いてくれるよね?みたいなものを付けられるとあ?しちゃいます。
ここであんまり強い言葉を吐き出したくないので、私も人間ということを覚えていて貰えると嬉しいです。私はせめて、その程度は、という態度を削られたものを受け取って喜んで書くマゾでも執筆マシーンでもありません。一般常識的なものなら喜んで受け取りますのでリクエストは変わらずお待ちしております。以上です。はい、私事は置いておいて本編どうぞ!

あと次に書くののアンケート取ってみます。何が勝つかな、何が勝つかな〜。






 

 

「――――ッ!!」

 

 寝床に入り、目を閉じていた黒髪の少女が覚醒を果たす。ある気配を察知し、瞼の下の網膜が暗闇の天井を目撃した。

 

(今の気配……一瞬だった。けど、間違いない)

 

 紅世の徒。それも、かなり強大な(・・・・・・)相手だ。その存在が、シャナに気取らせるように一瞬だけ力を放った――――挑発、と見るべきだろうと彼女は結論付ける。

 

「…………」

 

 純粋なフレイムヘイズであるシャナが思うことは、その挑発への憤りなどではなく行動理念への熱。敵が誰であれ、世界のバランスを崩すというのならシャナが討滅すべき対象なのだ。

 少女は静かに(・・・)寝床を抜け出し、学校の制服にわざわざ着替えて(・・・・・・・・)から、誰にも悟られることなく独りでに(・・・・)夜道へと抜け出した。街中に設えられた光だけが頼りなく灯った夜の世界へ、独りで。そうすることが、彼女の中で常識、当然、定められたことであるかのように。

 シャナほど小柄な少女が深夜に抜け出す異常性を部外者に見られれば面倒事だろうが、幸運にも(・・・・)彼女は誰の目にも見つかることなく目的の場所――――変哲のない商店街に立つ男の元へと辿り着いた。

 

「おまえ――――」

 

 刹那、シャナは熱を発した。比喩ではない。少女の髪が焔を纏い、見開かれた瞳が火熱を宿して灼眼となる。夜傘という黒衣を制服の上に纏い、大太刀の宝具を隙を見せずに構えた。それほど、シャナが目の前の男を油断ならない(・・・・・・)と判断したという構えだ。

 

 敵がそうなった原因が自分自身にあると、シャナはまだ夢にも思っていない(・・・・・・・・・)

 

「紅世の徒」

「如何にも。こちらで(・・・・)顔をお見せするのは初めてですね」

 

 男は悠長に、それこそシャナが斬りかかればあっさりとその身を両断してしまえる何の構えも取らない腕を組んだ姿でいた。その格好はスーツを纏った青年であり、シャナが感知しなければ一般的な青年男性と見違えてしまうかもしれない。

 

(こいつ、強い(・・)。こいつの力は普通じゃない)

 

 炎髪灼眼の討ち手をして、発する力の特殊性が理解できた。いよいよ討滅を急くシャナが刀に炎を纏わせる。自在法の干渉を受け付けない神通無比の大業物『贄殿遮那』の柄を握り、自然と姿勢を低くする。

 シャナがその気になれば、いつでも男へ一瞬で距離を詰められる体勢だ――――封絶も無しに(・・・)戦い始めようとするシャナに対し、男、夢魔の力を持つ紅世の徒・デドリーは唇を歪めて声を発した。

 

「ふっ、そう急くものではないでしょう。戦いを始める前に、名を名乗ることが礼節ではありませんか?」

「……私は炎髪灼眼の討ち手。天壌の劫火のフレイムヘイズ――――シャナ」

 

 デドリーの煙に巻くような言動を訝しみながらも、律儀に名乗ってしまうのはシャナの真っ直ぐな性格故か。それとも、暗示が効いて(・・・・・・)いるのだろうか。

 炎髪灼眼の討ち手・シャナの気高い名乗りを耳と目に収めたデドリーは、戯れ(・・)の時間はこの程度でいいだろうと肩を竦めて言葉を返した。

 

「いえ、そちらではなく――――あなたの本当の(・・・)名ですよ、シャナ」

「ほん、とう――――ッ!!」

 

 その瞬間、シャナは正気に返った(・・・・・・)。正確には、そう思えるほど肩をビクッと震わせ、慌てたように構えを解いた。

 贄殿遮那を夜傘へと戻し、その夜傘さえ解除。結果、学校の制服に炎髪灼眼という戦う姿でありながら日常の姿でもある矛盾を晒しながら、シャナは大急ぎでデドリーへと屈服(・・)した。

 

「申し訳ございません(・・・・・・)!♡」

 

 ヘコッ♥ヘコヘコ♥ヘコッ♥

 

 媚びへつらうシャナらしさを感じさせない口調に、間抜けな腰振り前後ダンス。手を炎髪の背で組ませ、スカートが翻り白いパンティーに浮かぶ大粒(・・)のクリトリスが見えてしまうほど、シャナは全力でガニ股を振り乱す。

 

「私はデドリー様に絶対服従を誓った性奴隷!♡ おまんこセックス大好きな変態ロリ!♡ 炎髪灼眼のおちんぽ奴隷、シャナ♡」

 

 夢の中より磨きがかかった言葉遣いで、下品なガニ股腋見せ屈服ポーズに名乗りを加えるシャナ。その表情から先程まで存在した凛々しいフレイムヘイズが全て消失し、名乗り通りの変態メスロリ奴隷の妖艶な顔が映し出されていた。

 明確な敵の前で染み付いた(・・・・・)ガニ股前後ダンスを披露するシャナ。翻るスカートの内側で、白い布がじわじわとシャナの水に侵食されている。そのあまりに屈服しすぎた彼女の姿を前にして、デドリーは口元に手を当て醜悪に歪んだ笑みを隠すようにして声をかけた。

 

「くく……上出来です。しかし、寂しいですねぇ。あれほど物を教えて差し上げたというのに、初めに向けられたものが物騒な刃というのは」

「っ! 申し訳ございません、申し訳ございません!♡」

 

 今度は頭が下がった。というより、シャナはデドリーに平伏(・・)した。薄暗い街中で、舗装された道に迷いなく頭を擦り付け、畳んだ少女の身体には誇り高き炎髪が積み立てられる。

 

「ご主人様のお姿を察せられないノロマなフレイムヘイズでごめんなさい!♡ 許可なくおちんぽより頭を上げてごめんなさい!♡ 物を教えてもらう奴隷の分際で生意気な口を効いて本当に申し訳ございませんでした!♡」

 

 それは紛うことなき謝罪の土下座。シャナが絶対服従を誓った主人へと捧げる曇りなき忠誠の証。

 じっくりと時間をかけてシャナに刻まれた暗示は、既に現実のシャナすら完璧に縛って見せていた。もはや少女に自由意志はない。否、デドリーに従うことこそシャナの自由意志なのだ。

 

「ふっ、良いでしょう。……しかし、かの炎髪灼眼の討ち手がここまで堕ちるとは。まあ、断罪神の眠りを妨げては、私ではひとたまりもない。相応の準備を重ねた結果、ということを喜ぶべきでしょうか」

 

 シャナが現実においても絶対服従を誓った喜びなのか、珍しく独り言ちるように言葉を口に出したデドリー。

 そう、シャナが堕ちたからと言って、彼に慢心が許されたわけではない。シャナの契約者は天壌の劫火――――万が一にも顕現すれば、力をつけたとはいえ一介の紅世の徒など塵一つ残さず一瞬で焼き尽くす審判と断罪の権能を司る本物の〝神〟であるアラストール。シャナに手を出すということは、彼の怒りを買う最悪のリスクをデドリーは常に背負わなければならなかった。

 だが、それもこうしてクリア(・・・)された。徹底した準備を重ねたことにより、夢の中で記憶していた暗示を現実に反映することが叶った。それによってシャナは完全に〝目覚めた〟。そしてデドリーの能力もシャナの底知れない存在の力によって強化され、街の者たちを容易く白昼夢(・・・)に陥れ、紅世に関係する者たちの認識さえ騙す(・・)ことができるようになった。

 

「さあ、現実では味わえず寂しかったでしょう? 顔を上げて、存分に楽しみなさい」

 

 故に、デドリーは現実に姿を現した。より力を得て、シャナを手中にするという目的と――――楽しい時間(・・・・・)を宣言通り増やすために。

 言葉通りに顔を上げたシャナは、その巨根(・・)の姿と匂いに灼眼を蕩けさせる。もはやその瞳に強い意志、戦士としての誇りはない。チンポにしゃぶりつく浅ましいメスの色のみが宿されていた。

 

「はむっ♥ じゅる、じゅる、ぢゅぽぉ♥♥」

 

 そんなシャナが目の前にチンポを差し出され、許可を受けて、我慢などできるはずもない。いいや、口を窄めて感極まった表情でチンポをむしゃぶるシャナに、我慢をしようという考えすらないのだろう。

 

「じゅっぽ♥じゅっぽ♥ ん、んんっ♥♥ んちゅ、ちゅる、ちゅぅぅぅぅぅ!♥♥♥」

 

 右手で肉棒を扱きながら慣れた口遣いでフェラをし、パンツ丸出しの蹲踞で開いた股座に手を恥ずかしげもなく突っ込み、ぐちゅぐちゅ♥とオナニーの音を垂れ流す。普段、何気なく歩いているであろう街中で、深夜とはいえ躊躇いなくフェラチオオナニーをするシャナ。

 その姿は正しく変態(・・)。幼き身体で制服に汚れが付着することも厭わず激しく口淫をし、浅ましく股を開いて自慰行為に耽る。夜闇に灯る気高く輝かしい炎髪を侮辱する行為をシャナは平然と、否、心の底から悦ばしいという顔で行う。

 

「くく、実に愛らしい姿。あなたはやはり、教えがいというものが尽きない素晴らしいメスです」

「ん、ちゅぱっ♥ んふ……♥」

 

 プシッ♥

 

デドリー(紅世の徒)に炎髪を撫でられ、チンポをしゃぶったその口を恍惚とした笑みに歪め、愛液を地面に弾けさせる。

 その様は妖艶であり、哀れであり、デドリーの力となる欲に溺れたメスそのものであった。

 

 

「準備はできましたか?」

「はい、ご主人様♥」

 

 相も変わらず、シャナとは思えない媚を売る言葉遣い。もし彼女に尻尾があったのなら、デドリーに話しかけられただけでその尾を振って悦びを顕にしていたことだろう。

 制服姿に炎髪灼眼。一見して先ほどと変わりないと、彼女の近辺に脱ぎ捨てられた(・・・・・・・)シャツや染みがたっぷり染み込んだ下着がなければ思うことだろう。

 

「よろしい。ああ、靴も散歩(・・)には行儀が良すぎる。脱いでおきなさい」

「わかりました♥」

 

 さらには靴まで脱ぎ、地面に置かれた衣類の上にわざわざ揃えて置かれる。こうしてシャナは、ノーパンノーブラにニーソのみのかなりマニアック(・・・・・)な格好で街中に立つこととなった。

 

「ふふ、首輪もよく似合っています。着け心地はどうです?」

「少し苦しくて……でも、気持ちいい♥ 何でかわからないけど、すき♥」

 

 そして首輪。囚人を縛る物、彼女の能力を縛める物ではない。市販の(・・・)首輪。それも()用の輪とリードだ。

 シャナは首に枷られた犬の首輪に息苦しさを覚えながら、底知れない興奮を覚えてしまっていた。その正体はまだシャナにすら理解しきれていない。しかしそれも、デドリーに教えてもらえばわかることだと主人を信頼して、あるいは思考を停止してしまっていた。なぜなら、彼に従うことは気持ちがいいから。

 

「では行きましょう。あなたはこれから雌犬です。着いてきなさい」

「んぐっ♥ は、はい、ご主人様♥」

 

 乱雑にリードを引かれる少女の姿。苦しげに息を詰まらせながら、興奮を顕にしてリードの示す道に従う炎髪の少女は背徳の光景であり、彼女自身も背徳の快感を覚えていた。

 

(……きもち、いい♥)

 

 夜道を歩く。たったそれだけのこと。しかしたったそれだけのことが、首輪のリードという道標に縛ってもらい(・・・・・・)、スカートの下を風が通り抜け、愛液塗れの秘部を得も言えぬ冷たさが撫でる。

 

「は、はっ♥ はへっ♥」

 

 ぴちゃ♥ぴちゃ♥ぴちゃ♥

 

 物音がしない夜中の道は、シャナの体液は卑猥な音をよく響かせた。股から滴る愛液の雨に、歩きながら知らず知らずと興奮とおねだり(・・・・)をして涎を散らすシャナの舌根。

 

「くっ、くく。雌犬らしさが出ています。よろしい、そこ(・・)で自慰行為をする許可を与えましょう」

「っっ!♥ ありがとう、ございましゅ♥」

 

 興奮が勝りすぎて、いつものように舌足らずとなったシャナが一目散に示された場所、光が目立つ街灯の真下に位置取った。もちろん、シャナ特有のルーティーンでありガニ股オナニースタイルでだ。

 清らかさを感じさせるはずの制服は、幼くも可憐な少女の脚が曲げられた淫猥がガニ股に釣られて背徳を感じさせる。そして開いた股でビンビンに勃って肥大化した陰核に、シャナが喜び勇んで指を触れさせた。いつものように、その両指で握り潰した、瞬間。

 

「お゛っっっっっ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 プシャッ!!♥♥♥♥

 

 飛沫が散り、股間に張り付いて濡れていたスカートの色がさらに深みを増し、シャナの顔が驚愕と絶頂を混ぜ合わせた形容し難い間の抜けたものとなった。

 

「お、おぉ……?♥」

 

 陰核を扱くために潰した。いつもなら、扱きながら膣内に指を絡ませて絶頂するはずが、強く触れただけでイッてしまった。

 その困惑は計り知れない。彼女の吐息の意味はどうして、何故、というものであることは想像に易い。

 

「おや、いつも以上に感じてしまうことが不思議ですか。仕方ありません、物を知らない小娘に理由を授けて差し上げましょう」

 

 ――――その答えを持つのは、当然シャナのオナニーを観察し力とする淫魔の彼だ。

 

「今のあなたは、この街中で自慰行為を試みる変態です。想像による興奮は以前教えましたね? 考えてもみなさい。普段何気なく歩いている場所で、股を広げて変態的な自慰行為に耽る。オナ猿のあなたが、新しい興奮を得ないわけがない」

「お、おっ!♥♥ ん゛ひっ!♥♥♥」

 

 シコシコ♥グチュグチュ♥

 

 脳に叩きつけられる真新しい興奮材料に、シャナの手と指が忙しなく動く。絶頂の余韻にガニ股脚が敬礼を起こし、クリトリスの扱きとマンコの弄りに街灯の光に照らされた地面に深い愛液の染み込みを作り出していく。

 

「想像してご覧なさい。隠れる場所のない外での自慰行為。もし、誰かに見られたその時の興奮。このような野外で快楽を貪る者の名を教えておきましょう――――露出狂と言うのですよ」

「ろしゅつ、きょう♥ 露出狂♥ 野外で興奮する変態♥ 恥ずかしいことが大好きなロリ!♥ それが、私♥♥」

 

 こうしてまた、シャナに新たな興奮の材料が刻まれた。さらに踏み込めば、羞恥露出のその先や彼女に芽生えつつある被虐の願望まで激しく目覚めさせることができるはずだ。

 しかし、それはまだ早い。未だデドリーが警戒を解かない理由の一つは、シャナの力を侮っていないことにある。彼女から漏れ出す力を取り込んだからこそ、デドリーはシャナの才覚を侮らない――――という建前を抜きにすれば、淫靡に成長していくシャナを彼も淫魔として味わっていたいのだ。それは本能とも言えるメスを弄ぶ彼の才覚だった。

 

「さあ、さあ。理解をしたのなら実践です。元のあなた(・・・・・)で、声を我慢することなく、露出の興奮に酔いしれなさい」

「わか――――った♥ 私は変態♥ オナ狂いの雌犬♥ ガニ股おまんこじゅぽじゅぽクリシコおなにー♥ ノーパンで露出しながらぜっちょうするっ♥♥ ん、んっ♥んほぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 プシュッ♥プシュップシュップシャァァァァァ!♥♥

 

 デドリーが街を掌握していなければ間違いなく人が飛んでくる絶叫。絶叫したシャナの表情は蕩けに蕩けたアヘ顔と言って差し支えない。

 

「ぬほっ♥ぬほぉ!♥♥ 露出おなにー、きもちいい!♥♥ 風に触れてデカクリがもっと大きくなるっ!♥♥♥ 外のおなにーさいこう!♥♥ 露出狂でいいから、もっと、もっとぉ!♥♥♥ あひぃぃぃぃぃっ!♥♥♥」

 

 激しく、激しく激しく激しく。もう初めのオナニーでは絶対に満足ができない。デドリーの精液の味。デドリーに教えてもらう悦び。ガニ股変態オナニーという背徳の興奮。何かが欲しい。そこに新たな快感、外気に触れる興奮が重なれば、彼女が得る快楽は天上知らず。

想像(・・)で狂ってしまっているのだ。もし、本当に人の目があった時には――――デドリーすら想像で興奮を隠せないそれは後の楽しみ。今彼の目は、制服首輪でガニ股オナニーに興じる炎髪灼眼少女で満たされているのだから。

 

「お゛っ♥ おっおっおっ♥♥ いくっ♥ 露出狂の変態♥ ご主人様の性奴隷♥ おちんぽ大好きフレイムヘイズ、イグッ!♥♥♥♥♥ ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ゛!♥♥♥♥♥」

 

 勇ましさを捨て、浅ましさに尖らせた野太い絶頂の嬌声。腰が突き出され、股間にピッタリとスカートが張り付き、その下から愛液が、潮吹きが――――真っ黄色の小便が弾け飛んだ。

 

「い、いい、イくっ!♥♥ おしっこでるっ!♥♥♥ おもらしぜっちょう!♥♥♥♥ するぅぅぅぅぅぅッ!♥♥♥♥♥」

 

 ぶしゃ♥ ぶしゃぁぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥

 

 絶頂後のお漏らし癖は現実でも健在。シャナのスカートが深々と汚れ、完全に使い物にならなくなる。脚を、ニーソックスを独特の臭いを染み付かせる濃厚な小便液が多量に伝い、流れ落ちる。シャナの足元に溜りを作って、ようやくそれは止まった。

 

「は、は、は……、お、おっ♥」

 

 ぴちゃ、ぴちゃぴちゃ♥と制服のスカートから液体が滴り、腰がビクッ♥ビクッ♥と余韻に浸って跳ね上がる。全力を吐き出した街灯下の野外オナニーの味は、その蕩けた灼眼と内側に戻らない舌根が言葉より雄弁にシャナの感想を語っていた。

 

「ふむ。基礎、学びを共に取り入れており素晴らしい。物は知らずとも、あなたの学習能力は目を見張るものがある。さて――――雌犬に汚れた着衣はもう必要ありませんね。捨てなさい」

「わかった♥ 私が汚した服は、ここに捨てる♥」

 

 べちゃっ♥

 

 褒められたことへの悦び。新しい命令への悦び。どちらも今のシャナにはたまらない快感であるのは、自身の小便溜りに制服をあっさりと打ち捨てたことから窺えた。

 

「〜〜〜〜〜〜〜ッッ!♥♥♥」

 

 野外の明るい街灯の下、シャナに残された衣服は小便を吸って変色したニーソの一枚のみ。よりマニアックな格好になりながら、シャナは足の先から炎髪までを興奮で震え上がらせた。

 外で裸を晒している。夢の中とは程度が違う。顔から乳首、卑猥に育ったデカクリにトロトロのマンコ、小便の濁り水が滴るその脚まで。全くもって惨め極まりない姿に、シャナは途方のない多幸感を覚えてしまっていた。そうなるように暗示を受けたシャナは、もう戻れない才能を開花させてしまっている。

 

「よろしい……いえ、雌犬ならば二足で歩いていることはおかしいですね」

「はい!♥ ご主人様♥」

 

 オナニーが終わったことで言葉遣いも謙ったものに戻され、同時にシャナがデドリーに跪いた。

 もっとも正確な言い方は四つん這い。首輪をされた犬が主人の前で頭を垂れる。己の排泄物に沈む制服を必要のないものと踏みつけ、灼眼の先が小便に垂れようと知ったことではない。

 首輪をつけられた雌犬は雌犬らしく四足歩行で。たった今教えられた常識を、シャナは大層満足気な笑みで実行した。そこにプライドはない。誇りはない。あるのは絶対服従を誓ってしまい、二度と後戻りできない性奴隷としてのシャナだけだ。

 どれだけ説得を受けようと、過去で論されようと、これが今のシャナ――――フレイムヘイズという名を穢す行為すら快楽に変えてしまえる、変態ロリを名乗る淫乱なメス。

 

「はっ♥ へっ♥ へっ♥」

 

 炎髪灼眼の討ち手だった少女は、討滅すべき紅世の徒にリードを引かれて四つん這いで夜道を散歩していく。

 興奮で愛液が垂れていく。メスの臭いが全身から汗になって滴る。小便臭いニーソを纏った脚は、戦場や敵を蹴りつけるためではなく手と共に雌犬として四つん這いで歩くために。

 そうして息も汗も愛液も荒い雌犬のシャナを連れてデドリーが訪れたのは、彼女が『平井ゆかり』という失われた存在を利用して通う学校だった。当然、まだ深夜ということもあり校門は閉ざされている。

 立ち止まったデドリーが用事として見たのは、校門近くの変哲のない塀だ。

 

「ふむ……ようやくこちら(・・・)で楽しむことができるのですから、もう少し遊ぶとしましょう――――シャナ、ここにマーキング(・・・・・)なさい」

「? まーきんぐ?」

「ええ。今は雌犬として、片足を上げて塀に向かって排泄して見せればいいだけです」

「ん♥」

 

 シャナは物を必要以上には知らない。が、物を覚えることは極端に早い。即ち、暗示によって絶対服従を仕込まれた時点で、デドリーを疑うということをまずしない(できない)

 それ故に、四つん這いで近づいた塀に片足を上げ、本物の犬が行う排泄姿勢で、ぶるるっ♥と息を吐きながら身体を痙攣させて開いた尿道から残っていた小便を躊躇うことなくマーキング(・・・・・)した。

 

「あ、あ〜〜〜♥♥」

 

 ちょろっ、じょろろろろろろろ……♥

 

 さすがに勢いは衰えていたが、それでも無意識に一日中溜め込んでいた小便は塀に深い色を刻む。その音以上に、犬の小便を再現したやり方に遠吠えにも似た恍惚の声を上げるシャナ。

 今度は残尿をせずしっかりと出し切り、幾度か股間を揺らしてツルマンから小便痕を弾けさせたシャナが、四つん這いに戻ってデドリーを見上げた。

 

「雌犬小便マーキングできました♥」

 

 実に可愛らしい雌犬。世の中のどこを探そうと、これほど美しく、可憐で、惨めな人の形をした犬は存在しない。

 

「ふっ、よく出来ました。では、このマーキングを――――――」

 

 だから、シャナは堕ちる。堕ちていく。せめて少女が醜ければ。少女に特別な力がなければ――――全ては詮無きこと。シャナが育てられた意味は全て、彼が力をつけるためにあった。

 

 少なくともこの世界では、それが真実なのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 早朝、と好意的に言えば呼べる時間帯。実態は、教師ですら門を開けるどころではない時間。寒空、霧がかった。そう表現してしまえそうな中、黒髪の少女がふらりと姿を見せた。

 

「……♥」

 

 その少女の笑みを言葉にするなら、妖艶。年に見合わない艶のある唇の動きであった。

 同時にその仕草もまた異質だと言えた。少女は僅かに水の染みが残った塀の前に立つと――――そのパンツをずり下ろし、脚を開きながらスカートをたくし上げて小便をぶちまけ始めたのだから。

 

「っ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 深夜に出したばかりとは思えない濃厚な小便がマーキング地点を打ち付け、黒髪のシャナが奥歯を噛み締めながらいっそおかしく見えるその我慢顔で一度放尿を打ち切る(・・・・・・・・・)

 

「ん、ふっ♥ おっおっ♥おぉ……お゛ッ!♥♥♥」

 

 続けて、シャナは目に見えて目立ってしまう炎髪を煌めかせ、デカクリを扱き尿道を(・・・)小指でほじくり返し始めた。今までとは異なる方法に、興奮の嬌声が静まり返った学校前に酷く響く。

 それでも止まらない。脚に引っ掛けた白いパンツがガニ股で広がり、そこに愛液が滴り落ちる。デカクリで快楽を感じながら、まだ未熟な尿道を小指で押し広げる変態少女は、やがて灼眼を一瞬白目を剥くほど上擦らせた。

 

「イクっ!♥♥ おしっこイクっ!!♥♥♥♥♥」

 

 プシャッ!♥ じょぼおおおおおおおおッ!!♥♥♥

 

 絶頂からの放尿アーチ。素早くスカートをたくし上げたシャナが、再び勢いよく濃厚な放尿をマーキング地点にぶちまけ始める。

 その勢いは衰えない。が、その太さ(・・)は先ほどより優れたもの。目に見えてというほどではないにしろ、確実に小指で広げた尿道の影響はあった。事実、シャナは涎を垂らして排泄の開放感に浸って声を震わせている。

 

「あ、あ、ふぁっ♥♥ あ〜〜〜〜♥」

 

 そう、優れている(・・・・・)。シャナはこれから、下されたルーティーンを毎日こなす。今朝に目覚め、マーキング地点に小便をし、オナニーで尿道を開き、太さをより素晴らしいものへと成長させる。そうして基本的には(・・・・・)日常を過ごさせ、また次の日にはこうして放尿で悦に浸り、日常へと戻る。

 じっくり、じっくりとシャナは侵食される。ともすれば噂になりかねない変態行為。構うまい(・・・・)。なぜなら、シャナに関わった人間は手中にある。

 

 まだこれは始まりに過ぎない。シャナは堕ちただけ(・・・・・)なのだ。彼女とその周り(・・)――――デドリーという淫魔に絡め取られ、支配される始まりの一日でしかないことを、これから存分に知るのだろう。

 

 

 






いいのかなぁと思いながらも4話かけて堕ちてもらったからいいか!という。口調に関しては完堕ちしてるし元のままだとおかしい。けどシャナらしさも欲しいしなぁと使い分けの欲張りセット。
すっかりオナ猿お漏らし女してますが、デドリーがキャラ特性上がっつくタイプじゃなさそうなイメージというものが出来てしまって、必然的にシャナが自主的な自分への調教をメインにしちゃってるという。好みは分かれるところでしょうが、デドリーがシャナにベタベタ触れて何かするようなところが上手く浮かばん。シャナ以外なら似合いそうなんだけど、これは何だこの淫魔は案件なのかシャナが自分でやってるの似合いすぎてるのか、どっちなんでしょうね?

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。前書きの注意で減らないか気にするくらいに性格最悪の作者ですが、珍しい連載形式のシャナが続くかは感想にかかってるので貰えると嬉しいです。敗北とかのシャナが読みたかったらリクエストしてください。ないとデドリー勝利ENDまでシャナがひたすら堕ちていくぞ(はぁと)
真面目な話、このシャナシリーズは調教自体はノーマルなものを目指してます。羞恥露出とか、一般的な性器の調教とかですね。そういうのやり尽くしたらアナルゼリーとかやるかもしれないですけど……シャナはアナルゼリーより普通にアナル調教した方が似合いそう。シャナをこんなにした癖に何かノーマルなプレイが似合うって思うんだよなぁこの子。土下座にガニ股がノーマルかはさておきな!!
次回はたまにはこっちでと考えたアンケート次第になると思われます。何かな何かな〜。期限は明日の朝、私が起床するまでです。よろしくお願いします。


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坂井千草、シャナ(NTR、催眠、パイズリフェラ)

だから強いって!!シャナが強いのもあるのでしょうが、少しづつ進んでいく連載スタイルなのもあるのかなぁ?

とまぁそれはともかく、そろそろ変わり映えも欲しいですよね。あらあらこんなところに美しい人妻がいるじゃあありませんかぁ。相変わらず趣味を詰め込んだ感じの回です、どうぞ。

あ、どうせならと今回もアンケートします。さすがにシャナ抜きで!





 

 

「……千草?」

 

 玄関で靴を脱ぎ、静まり返った坂井家にシャナは黒髪を僅かばかり揺らしながら小首を傾げた。

 今日の彼女はいつもとは異なるスケジュールだった。学校は午前で終わり、悠二とアラストールは学校で居残り(・・・・・・)をしている。シャナは今朝、悠二の母である坂井千草から用事があると言われていたため、こうして先に帰宅したというわけだ。

 アラストールは千草に対してはある種、悠二以上に信頼感を置いている。未知の成長を遂げるシャナに助言をする、アラストールにはない教育者、保護者としてしっかりとした彼女に対しては、こうして二人切りにすることも構わないと――――そこを衝き、新たな〝関係〟が幕を開けようとしていた。

 

「千草、いないの?」

 

 シャナが帰宅の一声をかければ、用事も兼ねて姿を見せると考えていた。朗らかな千草の笑みは、そう思わせる正しく聖母の如き印象さえ男に抱かせるものだ。

 反応が一向に返されないことから、シャナは買い物に出ているのだろうかとも考えたが、靴の並びと微かな気配からそういうわけでもないだろうと判断し、ゆっくりと居間に足を踏み入れた。

 

「ちぐ――――ッ!!」

 

 反応は一瞬。直後、シャナは黒髪を鮮烈な真紅に変えて、その灼眼を見開き彼女の姿に驚愕した。

 

「千草!」

「…………」

 

 人当たりがよく常に笑顔を絶やさない千草が、呆けた顔でただ居間に立っていた。穏和な容貌に宿る瞳に意志というものは欠け、開かれた瞼の下は光を失ってシャナの呼び掛けにも応じない。

 明らかな異常。シャナの知識であるならば、紅世の徒――――そうして一瞬で戦士の顔つきと殺気を飛ばしたシャナ。

 

「お邪魔していますよ、シャナ」

 

 しかし、ソファーに我が物顔で腰掛けた青年を見た。またもやその瞬間、シャナの態度は一変することになった。

 

「デドリー様♡」

 

 殺気が霧散し、先ほどまでのシャナが嘘と思えるような甘ったるい声で青年の名を、彼女が絶対服従の忠誠を誓ってしまった紅世の徒の名を呼ぶ。

 次にシャナは制服を脱ぎ捨てた。ブレザーにスカート、下着まであっさりと。自身の主人に許可もなく衣服を着た姿でいるなど恐れ多いと。千草を案じていたシャナは刻まれた催眠の前に風前の灯火にすらなれず、人権の全てを明け渡した少女の全裸を晒す。そうして全裸になった炎髪の少女は、流れるように居間の入口で身体を畳んで頭を下げた。

 

「せっかくお越しいただいたのに、お出迎えもせずに申し訳ございません♡」

「ああ、構いませんよ。頭を上げて、いつも通り(・・・・・)振る舞って結構。彼女(・・)の手前、そちらの方が自然でしょう」

 

 土下座をし、早急な奉仕をしようという勢いのあるシャナを言葉で制するデドリー。

 シャナは人が変わったような態度だが、完全屈服した彼女からすればこちらが自然なのである。シャナにとってデドリーは快楽を教えてくれる上位者(・・・)。自分より目上のものを計らうことを〝学び〟、それを実践するのは至極真っ当だと思い込んでいる。

 彼の前以外では普段通り振る舞っているのも、そういった暗示を受けているに過ぎない。主人に絶対の信頼を置き、物覚えが良すぎるためにスラスラと言葉になる丁寧な態度こそ今のシャナが真の姿とするもの。

 

「わかった。今日は何をするの?」

 

 しかし元の自分、いつも通りを演じろ(・・・)と他ならぬデドリーから指示を受けたのなら、シャナはそれを何の疑問も抱かずに実行に移す。

 土下座をした少女が一転して立ち上がり、デドリーに物怖じしない態度へと変わる。だが相変わらず炎髪を靡かせながらも全裸であるため、むしろ滑稽にさえ映るシャナの姿にデドリーは嘲笑するように唇を歪めた。

 

「ええ、今日は新しい勉強の時間を作りたいと考えていましてね」

「新しい勉強?」

 

 それはシャナに新たな知識(快感)を授ける彼なりの合図。そして、新たなという言葉とこの状況で、誰を使う(・・)のかは多く語る必要はない。

 自然とシャナの視線がある女性へと向かう。シャナの異常な態度にも、デドリーという異常者に対しても、反応することなく立ち尽くす女性。

 

「お察しの通り――――程よく熟れた大人の身体とその奉仕を、あなたの目に刻んでいきなさい」

 

 坂井千草。紅世と一切の関わりを持たない女性。けれど彼女は美しく、シャナにはない魅力を持つ熟れたメス。

 

「わかった。千草で、勉強させてもらう♡」

 

 それ故に彼女は巻き込まれた――――シャナは何の疑問も抱かず笑顔で千草を受け入れてしまえるほどに、堕ちてしまっていた。

 

 

 

「千草、衣服を脱ぎなさい。あなたの知識にある中で男を誘うように。シャナの手本となるように、ね」

「はい。わかりました、デドリーさん。シャナちゃん、よく見てちょうだいね」

「うん」

 

 それまで全く反応を示さず、美しい精巧な人形が立っていると思わされるほどに虚ろだった千草が、デドリーの声に肉体の運動を再開した。

 夢の中で宝具を駆使し、相手に暗示をかける。それがデドリーの本質的な能力。

 

(たかが人間相手とはいえ、便利になったものです)

 

 しかし、もはや彼の力は夢の中では収まらない。彼自身、こうして内心で笑ってしまうほど簡単に、現実で力を行使できるほどとなっていたのだ。

 シャナに予め暗示を仕込み、同時に千草に深い暗示を仕込むことさえ容易い。他の人間のように表面だけではなく、彼は千草にシャナと同質の暗示を施した――――シャナほどではないとはいえ、女で楽しむことはデドリーの存在の力を蓄える行動と直結している。

 今の彼の力をもってすれば、普通の人間の千草にもシャナ同様に干渉ができる。表面上の意味は先と同じだが、これは精神面だけでなく肉体面(・・・)に関してもだ。

 

(ふっ、しかし今はじっくりと楽しませていただきましょうか)

 

 だが、千草の身体をデドリーなりに弄ぶことは後で構わないと彼は考えていた。時間はある。力もある。ならば、初めはシャナに教えるべく自然な身体を見せてやるのも悪くはない、と。フレイムヘイズの不変さとは違う、生の女体というサンプルと言い換えるべきか。

 千草ほど整った大人のメスがシャナの身近にいた〝幸運〟に感謝の念すら抱くデドリーの前で、その千草はゆっくりと衣服を脱ぎ出した。

 初めは家事をするためのエプロンを取り、スカートを脱ぐ。美脚を見せつけるように通り抜けさせ、次に上着を脱ぎながら隠れていた胸をたゆん♥と弾ませる。

 下着自体は今は見せる相手が離れているからと油断し、ベージュで地味な印象を抱かせた。しかし、千草という女の魅力はその地味な下着さえどこか〝味〟があった。そして千草は、その豊満な胸を垂らすように前に屈み、ブラを取り外した。

 

「……っ♡」

 

 シャナが息を呑んだのは自身の事務的な脱衣とは雲泥の差である千草のストリップに対してか、それとも顕になった千草の巨乳に対してか。

 見た目は二十代に見えるという世辞ではない容貌の千草に隠れていた、想像以上に大きな胸。規格外というほどではないが、シャナの貧相と言ってしまえるものと比べれば規格外。垂らした乳房が戻ると、熟れて僅かに垂れ気味な人妻の巨乳が視線に晒される。

 

「ふふ、少し恥ずかしいわ……♡」

 

 命令を下した時点で、デドリーは千草の感情を解放している。指示されたことに違和感は持たないながら、ストリップに羞恥を感じて頬を染める愛らしさは彼女にもあるようだ。

 そうして最後はパンツ。脚を上げ、丁寧に抜き取ったパンツの下にはシャナにない茂み(・・)を蓄えた秘部がある。

 

「終わりました」

 

 脱いだ衣服を主婦の手馴れた動作で丁寧に畳み、千草はニコリと笑って全裸を晒して立った。シャナの幼くも神々しさのある不可思議な女体とはまた別のベクトル、魅力を持った人の女体。歳を重ね、程よく熟していると言える裸体を。

 

「よろしい。では、シャナが観察しやすい姿勢になりなさい」

「はい。こう、でしょうか?」

 

 その裸体に恥を晒させることをデドリーは喜びとする。

 低身長のシャナが全身を観察しやすいよう腰を落とし、一番重要な股を開く。腋まで見せることを義務とされて頭の後ろで手を組む――――有り体にいえば、シャナが得意技の一つとする腋見せガニ股ポーズ。

 脚を下品に開いているため、大人の身長を持つ千草ではさらに間抜けに見える。が、同時に千草の持つ女体が間抜けさをも魅力に変えてしまっているようにすら感じさせた。

 

「シャナ、千草の身体を観察なさい。自分との違いを学ぶ良い機会です」

「わかってる」

 

 こくりと頷き、シャナが千草の裸体をその灼眼で舐め回すように見定め始めた。

 

「胸、大きい。私は板みたいなのに、千草はボールみたいに丸くて、柔らかそう。乳輪もおっきい」

 

 やはりと言うべきか、シャナに無いものとして一番わかりやすいその胸がまず目に入ったようだ。

 熟し始めの巨乳。柔らかさとほんのりとアクセントになるだらしなさ。それを美しさに加え、乳首を囲う乳輪の大きさも少女と異なる魅力を含んだものだ。

 次にシャナは視線を下……ではなく上に登らせた。普段、自分が興奮と共に行っている腋見せに、また自分には無いものを彼女は見つけた。

 

「千草、腋に毛が生えてる」

「……え? あ、あらやだ、恥ずかしいわ♡」

 

 自分の目でも確認し、珍しく素の動揺を見せたことから彼女にとっても予想外だったのだろう。誤魔化すような口調だが、強い赤面が彼女の顔を燃え上がらせていた。

 処理が甘かったのか、それとも()と同じように油断をしてしまったのか、僅かだが栗色の毛が腋から生えてしまっていた。大人の女性、シャナの手本となる者としてこれほど恥ずかしいことはない。

 

「恥ずかしがることはありません。むしろ、シャナにはない千草の魅力です。これからは下の毛共々、積極的に処理を怠るようにしなさい」

「えっ……は、はい。わかりました。腋毛と陰毛の処理を……放置、します♡」

 

 動揺は疑問ではなく純粋な羞恥。誰だって、自分の身体の恥を放置しろ、と言われては戸惑いが先走る。だが千草の思考はデドリーの手で完璧に掌握されているため、抗うことはできない。今日この瞬間から、千草の身体にはだらしなさ(・・・・・)という楽しみが与えられ始めるのだ。

 

「私のマンコには毛が生えてないのに、千草はこんなに生えてる。マンコの周りを陰毛が囲ってる……すごく、下品♥」

「っ!♡」

 

 さらに処理が甘く、人並み以上に生え揃った栗色の陰毛をシャナに評価される気分は如何ほどであろう。自身の息子と同年代で、娘のように可愛がる子に不格好なポーズで生い茂った陰毛を下品と評価される。

 何事にも動じない千草をして、耳まで真っ赤になる羞恥。が、彼女の役割はこの程度では済まされない。

 

「膣内の様子も観察すると良いでしょう。千草、手で女陰を開帳なさい」

「……わかりました。私の恥ずかしい陰毛おまんこ、開きます♡ シャナちゃん、私のマンコをしっかり観察するのよ♡」

 

 くぱぁ♥

 

 暗示でシャナ同様の卑猥な実況を付け加えさせられながら、視姦まがいの羞恥に汗だけでなく分泌液が滲み、淫猥な音を立てながら千草の両指で左右に開かれる熟れたマンコ。胸、腋と共に自分と違う大人のモノに、シャナの目は食い入るように奪われた。

 

「マンコの中、自分のは見れないけど……千草のおまんこ、すごく淫らで……卑猥♥」

「っ♡っっ♡」

 

 一児の母にしては驚くほど綺麗なものだが、シャナのように鮮やかな桜色ではない陰裂。陰唇が崩れ、具が僅かにはみ出している部分は、千草の見た目からは覗けない年齢と経験を重ねた女の印象を否が応にも抱かせた。

 シャナが卑猥と称した女陰が、生い茂る陰毛に囲まれながらヒクヒクッ♥と疼きを見せる。娘のような存在にじっくりと見定められている羞恥か、夫が長期の不在でご無沙汰な身体が疼かせているのか。

 

「シャナはしばらくあなたの卑猥な女性器に夢中でしょう。折角です、あなたのことを事細かに(・・・・)教えてください」

 

 どちらにせよ、これほどの女体が手をつけられず、尚且つシャナの教育を兼ねながら楽しむことが出来るなど、淫魔という存在の冥利に尽きる。

 生き生きとしたその笑みに、千草は羞恥で染まった顔を横に振ることはできない。ガニ股でマンコを己の指で開き、シャナからの集中的な視線にトロトロと愛液を流し始めながら、彼女は緩慢に唇までも開いた。

 

「坂井千草です。既婚者で息子が一人。スリーサイズは――――」

 

 嘘偽りはない。というより、最も信頼する(・・・・・・)デドリーを相手に嘘を吐く理由がないのだろう。

 千草はスラスラと自身のことを語り始める。普段はどういう生活をしているのか。交友関係。時間の使い方。主婦として一人で家庭を切り盛りする多大な生活。しかし、そこにある息子への大きな愛情。成長を続けるシャナへの愛おしさ。

 

「性感帯は腋、ポルチオで、オナニーは週に一回。ムラムラした時に、軽く慰める程度に……け、経験人数……三人です。最近の身体の悩みは、その、お腹が少しだけ、弛んできてしまって……」

 

 もっとも、デドリーが知りたいのは母親の愛情などではない。一児の母が抱える、快感に繋がるような情報だ。

 夫とは学生婚だったのか、千草ほどの容姿と素晴らしい性格ながら少ない経験人数。欲求を溜め込むような自慰行為の間隔。そして、運動は得意と語りながらも迫る歳の波と多大な主婦の環境には抗えない、ほんのり肉のついた身体。

 ――――実に良いタイミングで刈り入れられると、デドリーは千草が悩みとする腹部を手で優しく触れた。

 

「あんっ♥」

 

 良い声で鳴く千草の腹を撫で、弛み始めたと言いながらも相応に締まり、尚且つ柔らかさを感じさせる女体を彼は楽しむ。想像以上に優れた千草の身体。シャナという少女の幸運に改めて感謝しながら、デドリーは声を発した。

 

「これもシャナとは違うあなたの素晴らしい身体の一部……さあ、シャナのお勉強を続けましょう」

 

 そして――――淫魔が楽しみながら力を得る最高の行為を。

 

 

 

「これから千草にはあなたができない胸での奉仕をしてもらいます。シャナ、あなたはそこでじっくりと見学なさい」

「……わかった」

 

 ソファーに座り足の間に千草を入れたデドリーからの指示に、シャナは少しだけ不満げな返答を返した。まあ、自分の貧相な胸と比べられ、千草の豊満な胸でしかできない奉仕を観察するだけというのは、これまでとは明確に違う劣等感を抱いて当然のことだろう。

 

「ふっ、そのように機嫌を損ねる必要はありません。あなたの小ささも悪くはない。千草の奉仕を見て、自らの良さを確かめろと私は言っているんです」

「そっ、そんなこと……知ってる♡」

 

 興奮以外の朱色がシャナの頬に浮かぶ。それは好意(・・)からきた照れるという人間的な感情。小さな胸も好ましいと言われ、満更でもないシャナ。

 そんなシャナの変化を小動物を愛でるように楽しむデドリーは、心底彼女を弄ぶことを生きがいとしているのかもしれない。それが彼自身、力を蓄えることにも繋がるのだから。

 

「千草」

「はい♡ ん、くちゅ……んあー♡」

 

 デドリーの股下で待っていましたと言わんばかりに笑みを返した千草が、口内で唾液を混ぜ返し、それを彼の人とは比べ物にならない立派なペニスにたっぷりと涎を垂らした。

 

「ちゅる……れろ……ちゅ、ちゅぷっ♡」

「……っ♥」

 

 シャナの才能に任せた荒削りなフェラとは違い、年齢を重ねた熟練を思わせる繊細な舌遣い。涎を口で満遍なく塗りたくり、よく馴染ませて潤滑油にして下準備を終えた千草が、次に乳輪が目立つ自身の乳房の谷間を開き、ペニスを間に仕込む。

 

「よく見ていて、シャナちゃん。これが……パイズリ♥」

 

 たっぱん♥

 

 唾液でコーティングされたペニスを巨乳が包み込んだ。挟んだ衝撃で淫猥に波打つ胸肌に加えて、巨大なペニスを包めるサイズを隠し持っていた千草への驚き。確かに自分にはできないことだと、シャナは一瞬にしてパイズリと呼ばれる奉仕に魅入られた。

 

「久しぶりだから、上手くできるかしら……♥」

 

 普段はご無沙汰な以上、機会があれば熱く交合っているのだろう。円満な夫婦の関係は、言葉とは裏腹に見事なパイズリを見せる。

 上下に動く乳穴ズリは左右で異なる動きを見せてペニスを刺激し、奥から呑み込むように波打たせればペニス全体に乳圧を与える。

 

「ちゅっ♥ ちゅる、んちゅっ♥」

 

 そして人並み外れたペニスのサイズ故、大きく飛び出した先端を舌で舐める。精液を吐き出す尿道まで奉仕の舌を伸ばし、いつでも受け入れるための手厚い刺激を与えていた。

 

(……千草、すごい♥)

 

 全てがシャナには無いもの。確かに彼女の才覚は天上を知らない。教えれば教えるほど性技は鍛えられていく。

 それでもまだ届かない領域を千草は見せつけた。さらには己にないパイズリという絶対的な奉仕に、シャナは自身の小さな胸を無意識のうちに揉みしだき始める。

 

(胸でなんて私はできない……けど、私だって……)

 

 小さな胸は相応の感度。触れていてもそう気持ちよくなれるものではない。激しすぎるオナニーで快感を覚えてしまった彼女なら、尚のこと胸を揉みしだく程度では何も感じないも同然だった。

 しかし、自らの良さを確かめろと命じられたシャナは、以前とは違い新たな自分を探すことを覚えた。その精神の成長が功を奏し、彼女は新たな扉を開く。

 

「……んおっ♥」

 

乳首(・・)から脳髄に電流が走り、シャナが快感を覚えた時に吐き出す野太く下品な嬌声が喉を通り抜けた。

 性感帯を見つけたのなら話は早い。初めて触れた乳首とはいえ、似たような大きさのデカクリを毎日弄り回していた経験はここでも活かされる。

 

「おっ♥ お、おぉ……んおっ♥んほっ♥♥」

 

 感覚としては、初めてクリトリスに触れたその瞬間に近かった。同じようにこねくり回し、固く勃起させ、育て上げる(・・・・・)。近いうち、陰核同様に扱く(・・)ことができるようにと、シャナはいつの間にかガニ股で立ちながら、乳首を丹念に丁寧に指で嬲り続けていた。

 

「おやおや。自主的な開発に着手するとは、さすがは炎髪灼眼の()フレイムヘイズ。素晴らしい……ですが、千草の観察も止めてはなりませんよ」

「お、ほ♥ 千、草……――――ッ!?♥」

 

 蕩けつつあった灼眼が見開かれる。

 

「ぢゅぼっ♥ ずぼ、ずぼぼぼぼぼぼっ!♥♥ ぶちゅっ♥ぶちゅるっ♥♥ ずぢゅぅぅぅぅぅぅぅッ!♥♥」

 

 繊細で美しい奉仕の後、あまりにも大胆で下劣な音を掻き鳴らす千草。その低俗な音色に相応しく、巨乳から突き抜けた竿を彼女は口を激しく窄め、濃厚なバキュームフェラを行う。

 しかし、シャナが驚いたのはその激しい奉仕に対して、というわけではなかった。

 

(千草の顔……綺麗だったのに、あんなに歪んで、口が窄んで……ぶ、不細工に♥ 私も普段は、デドリー様にあんなこと……♥)

 

 そう。パイズリと細緻なフェラチオとは違い、そのひょっとこフェラをシャナは知っていた。自分も同じ奉仕に辿り着いていた。

 だから彼女は驚いた。自分でしている時は見えない、その奉仕の不細工で下品な顔(・・・・・・・・)に対して。唇で吸い付き、引き伸ばすことで伸びた顔。人の顔が馬のように長くなると、あれほど下品になるのかと。そうまでして鼻孔まで開き、奉仕を行う姿は醜くもあり、喜ばしくもあった。

 

「お゛っ♥♥♥ お゛♥おひん♥♥ ひきっ♥♥♥」

 

 自分も普段、あれほど不細工顔をしながら悦んで奉仕をしているのだという自覚の高揚(・・)

 内側で芽生え始めた彼女のとある願望が、乳首を弄ぶ指に力を与える。嬌声が歪み、ガニ股から激しく愛液が滴る。

 

「い、イクっ!♥♥♥♥ 乳首でイクっ!♥ 乳二ーで初イキするっ!!♥♥♥♥♥」

「ぶぼっ!♥♥ ずぞぞぞっ♥♥ ごきゅ、ごきゅごぎゅっ!♥♥♥」

 

 潮が股から吹き出し、日常を侵食するように居間に濃厚なメスの臭いが撒き散らされる。と同時に、デドリーの射精が千草のひょっとこ口に吐き出され、彼女は驚くほどの肺活量で精液を飲み干す。

 

「ん、ちゅぽぉ♥♥ んんっ!♥」

 

 ばちゅん――――ブリュッ!♥ドビュルルル、ブビュルブリュッ!♥♥♥

 

 そして、飲み干しきれないと判断した分はその巨乳を使う。先端を谷間の奥まで侵入させると、見事な乳穴を完成させて人の数十倍は優にある濃い臭いと物量の白濁液を受け止めて見せた。

 

「あ、ん……ふぁ♥」

 

 それでも谷間から溢れ返るほどの白濁液に当てられ、千草から妖艶とも無垢とも取れる興奮の吐息が零れる。

 フレイムヘイズのシャナでさえその気にさせる淫魔のザーメンだ。如何に人格者として優れているとはいえ、単なる人間の千草が耐えられる量ではない。

 

「んくっ♥♥」

 

 開かれ、べっとりとザーメンの糸を引く己の谷間に、大きく息を呑む千草。その下半身は、目に見える熱をむわぁ♥と纏わせて陰毛の見栄えさえ変化させていた――――無論、ここで手をこまねくデドリーではない。

 

「シャナ、今日は乳首を開発しながら見学を続けなさい。私と千草の実技(セックス)を余さず観察するように」

「んおっ♥んおっ!♥♥」

 

 わかった、の意であろうか。ガニ股で乳首を弄ぶ炎髪少女の下品な返答に彼はニヤリと笑うと、千草にソファーの反対側へと手を突くように指示を出し、予想通り熟れて開いたマンコを差し出させた。

 

「シャナ、これが後背位と呼ばれる体位です。別名では立ちバックとも言います。さあ千草、宣言を」

 

 シャナがわかりやすいように、などと言うのは相も変わぬ建前。暗示に囚われながら羞恥し、その羞恥に股を濡らす淫乱なメスを彼なりに楽しみたいだけなのだろう。

 陰毛から愛液を滴らせ、折角掃除をした居間を自ら汚す千草。歳の割に張りのある尻をはしたなく夫以外の向けながら、彼女は震えた声で浮気(・・)の宣言を行った。

 

「は、はい♥ わ、私の人妻ドスケベまんこ、シャナちゃんの教材としてご使用ください♥ おちんぽ挿入れてください♥ ――――あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥♥」

 

 ずぷ、ずりゅう!♥♥

 

 遠慮などない。達成感などない。丁寧さなど捨て、人妻を喰らう背徳感などあまりに安い味だ。

 そう言わんばかりにデドリーは迷いなく千草の秘所にそのペニスを突き入れた。人とは比べ物にならない(・・・・・・・・・・・)、熱く大きく滾ったそれを、叩きつけてしまった。

 

「あ、あんっ♥♥♥ あぁ、あぁ!♥♥ あつい、あついわ♥♥ デドリーさんのペニス熱いの♥♥ だ、だめ、大きい……いつもは届かない場所に、届いてぇ……♥♥ う、うぅ……あっ!♥♥♥♥」

 

 淫魔のモノと人間のそれを比べるのはあまりに残酷だ。赤ん坊と大人。蟻と龍の力をわざわざ比べる物好きはいない。つまりは、そういうことだ。

 肉が打ち合う激しい音と共に巨乳が揺れ、千草があまりのことに顔を俯かせて隠す。それを許すことなく、デドリーが彼女の纏められた髪を引っ張り反り返らせた。引っ張るというよりは導く。快楽に屈した彼女は容易く顔を上げ、対面でガニ股乳二ーを続けるシャナに一瞬にして蕩けた顔を見せつけてしまった。

 

「お、おっ♥ 千草の顔、すごく下品♥ すごく気持ちよさそう♥ セックス羨ましいの!♥♥ 千草ばっかりずるい♥」

「い、言わないでシャナちゃん♥ 浮気セックスで、子宮に届いちゃう♥♥ あ、だめ、だめ……あっ♥あっ♥あっ――――ひゃあぁぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥♥」

 

 ドビュッ!♥ ドビュッ♥ドビュッ♥ドブビュルルルルルルッ!♥♥♥

 

 射精量すら桁違い。夫に見せたことがない下品と呼ばれるアクメ顔で、千草は淫魔のザーメンに子宮を穿たれ、果てた。

 

 宴は終わらない。淫魔の行為に禁忌など存在しない。醜悪で淫靡。苛烈で退廃的。背徳ですら及ばない――――彼女たちは、逃れられぬ快楽の糸に絡め取られていった。

 

 

 






陰毛と腋毛がどうなるのかもう決まったようなものですが、個人的に水着にどっぷりたっぷりな重量のあるタイプの豊乳したいですね。アズレンによくある乳の重さがわかるタイプのあれ。シャナがパイパン貧乳清潔スタイルを保つので、千草さんには違うことをしてもらいたいんですよ。

まさか私がこんなテンプレな浮気セックスの台詞を書くことになろうとは。基本的に人妻キャラって刺さらないというか、お年が上になると私のゾーンって唐突に外れるんですけど、千草さんは珍しくそこから外れててしかも人気シリーズのシャナ。やるしかないでしょお。おかげでストリップから腋見せガニ股観察の分量すごく使いましたけどね。連載だから他より字数の制限は設けているので危ない危ない。
シャナ、千草は定期的にやりたいというか、次回は大本命の時間です。シャナとの絡みから浮気3Pまでやりたい。もちろん土下座とガニ股常備で。ガニ股ノルマみたいになってるから逆に入れないと驚かれそう。飽きたって意見はありそうですが、何か知らないけどさせちゃってるんです……!たまにはまんぐり返しとか他のも増やしたいんだけど、立たせた状態だとガニ股の浅い深いの調節で何とかなるのが悪い。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。これ朝早起きして速攻書き上がってたので感想欲しいし評価も欲しい。いつもと変わらぬいかの俗物スタイル。返礼は更新速度で!
次もアンケート。さあ誰が勝つかな!ではまた次回〜


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ガンダムシリーズ
ルナマリア・ホーク、メイリン・ホーク(洗脳、肉体改造、無様下品)


リクエストからガンダムシリーズよりルナマリア、メイリンのホーク姉妹になります。ちなみに私はメイリン派。どうでもいいなこの情報……。

モチベが噛み合ったので久しぶりにちょっとお下品な内容です。そら洗脳なんだからお下品なこと言わせなくちゃねぇ。イメージは要望通り監獄〇艦です。詳しくないからあくまでイメージですけどね!!ちなみに2人だけじゃなくてモブ目な子もいたり。





 

CE(コズミック・イラ)73。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦という肥大化した憎しみによって生まれた悲惨な戦争を乗り越え、それでもまだナチュラルとコーディネイターの争いは終わることなく、血を流し続ける戦争を始めた。

 そしてコーディネイターという遺伝子操作を受けて生まれた種を憎みながら、自分たちも非人道的な行いを許容するナチュラルの姿もまた――――変わることはない。

 

「少将閣下。このような場所にご足労いただき、恐縮です」

「うむ。無理を言ってすまなかった。あの憎きミネルバからの捕虜ということでな。この目で見て(・・)おきたかったのだよ」

「はい。全ては少将閣下のご采配が……」

「よしてくれ。たまたま策が功を奏した迄の話だ。それに、捕虜と言っても2名であろう」

 

 とある研究所。生体CPU、この戦争では『エクステンデッド』と呼ばれる強化人間を生み出すラボに、研究員と連合の少将が仲睦まじげに言葉を交わしている。

 ミネルバと名が上がったのはザフト軍最新鋭艦であり、その中から2名の捕虜を手にしたのは他ならぬこの少将であった。

 彼の部隊を主導とした奇襲の電撃戦が上手く嵌り、艦内の白兵戦での破壊工作に成功したのだ。とはいえ、幾度となくエクステンデッドを用いる軍を退けたミネルバの兵が優秀なことは言うまでもなく、犠牲がなかったわけではない。

 結果、得られたのは艦内の損害とミネルバ兵から2名の捕虜。彼はその結果を不甲斐ないと自虐し首を振っているのだ。

 

「いえ、そのうち1人は赤服、ザフトレッドの兵士。それを考えれば、少将の活躍に物を言える相手などいはしませんよ」

「だと良いのだがな」

 

 苦笑気味な少将と彼の活躍に笑みを浮かべる研究員。立場上の距離を感じさせず、施設内を歩く2人。一見して規則正しい組織に見えるが――――このような施設に関わる人間が、真っ当な価値観を持ち合わせているわけがない。

 

「して、捕虜は?」

「既に処置の準備に取り掛からせていただいております。上は如何様に?」

「好きにしろとのことだ。戦況を有利に運んだ後、敵の気勢を削ぐためエースを見せしめにできれば良いということらしい――――ちょうど、私の部隊の連中が溜まって(・・・・)いる」

「――――承知しました」

 

 悪辣な笑みを浮かべた少将と研究員は、とある実験室の扉をくぐり抜ける。

 捕虜の扱いは丁重に、などという戦争の綺麗事はない。前大戦から変わらず、捕虜の扱いなど殺されればマシな方だ。

 そう、研究施設に運ばれた捕虜の姉妹(・・)は、これから死より惨たらしい恥辱を味わう。否、しなければならない(・・・・・・・・・)のだから。

 

「この、何よこの拘束具! 連合の捕虜の扱いはどうなってるのよ! メイリンに手を出したら承知しないんだから!」

「お、お姉ちゃん……」

「大丈夫よメイリン。すぐにミネルバが助けにくるわ」

 

 そう広くはない制御室からガラスを挟み、広い実験室の中心にある椅子型の装置に拘束された2人のザフト兵士。

 赤髪のショートカットで吠えているのは、ミニスカートの赤い改造制服に身を包んだルナマリア・ホーク。

 赤髪をツインテールに蓄えて怯えいるのは緑の制服で一般兵であることを示す少女、メイリン・ホーク。

 それぞれルナマリアがパイロット、メイリンが管制官という違いはあれど、明確な姉妹のザフト軍兵である。

 

「どうかね?」

「いつでも始められます」

 

 喚くルナマリアは聞こえているだろうに、まるで聞いていないかのように少将はコンソールパネルを叩く研究員に話しかける。

 ルナマリアとメイリンは両手を肘掛け、両足をスカートの中のパンツが丸見えになるほど開いて固く拘束されていた。椅子型の装置の周りには、見るだけでおぞましいと理解ができるチューブや薬品が垂れ下げられており、彼女たちの恐怖を煽っている。怯えるメイリンはもとより、気丈に振る舞うルナマリアさえ身体の震えを隠せていない。

 

「では始めてくれ。青き清浄なる世界のために」

「はい。青き清浄なる世界のために」

 

 そして、可憐な容姿で同情を誘えるはずのホーク姉妹でさえ、彼らにとっては憎むべきコーディネイター、つまりは人間的な扱いなど求めるつもりは誰にもなかった。

 少将が指示を出した瞬間、研究員は一切の躊躇いもなく装置を稼働させた。

 

「ちょっと! 少しは何か――――んおっ!?♡♡♡♡ お、おおおおおおおっ!?♡♡♡♡」

「え、おねえちゃ――――あ、あ、んあぁあぁあぁあぁぁぁっ!?♡♡♡♡」

 

 刹那、ルナマリアとメイリンの様子が一変した。繋げられた装置が稼働し、悲鳴を叫び激しく痙攣し始めた2人。

 拘束された身体を揺らし、豊満な胸が弛んだように上下に飛び跳ね、目を見開き口を開いて涎を流しと酷い有様だった。

 

「薬品をAからDまで投与。記憶処理、同時に進行」

「抵抗度は赤服の方が上のようですね」

「まあさすがはザフトレッド様ってところだろ」

「時間はかかりそうかね?」

「いえ、コーディネイターは頑丈ですから。一気に進めると壊れる危険性はありますので、合間に多少使ってもらい(・・・・・・)、偽の記憶に対する違和感を無くす必要はありますが……」

「構わん。むしろうちの荒っぽい部下どもには好都合だろうよ」

 

 脳と肉体の改造。ルナマリアとメイリンが座らされているのは、肉体の改造処理、記憶の改竄といった処理を一度に複数敢行可能な装置。メジャーな呼び方をすれば洗脳装置(・・・・)なのだ。

 だが、出力がありすぎるため強化を受けていないナチュラルの肉体では壊れてしまう可能性が高い。そのため、検査で頑丈と判断されたナチュラルか、元々から身体の作りが頑丈で尋問(・・)を兼ねても問題に――少なくとも研究施設の中では――ならないコーディネイターが装置の主な対象なのである。

 

「う、おっおっおっ♡♡♡ お、おぉーっ♡♡♡」

「あっあっあっあっあっあっ♡♡♡♡ あ、あ、あぁあぁぁあぁぁっ!!♡♡♡♡」

 

 プシャッ♡ プシャッ♡

 

 しかし、コーディネイターが丈夫だからと言って楽になれるかと言えば――――胴体を逸らし、俯きを繰り返し、激しくくい込んだショーツの内側から小便を放射して失禁する姉妹を見るだけでそうではないことが理解できる。

 肉体に様々な効果を及ぼす薬品を投与。強制的な記憶の消去、植え付け。たとえコーディネイターであろうと、そのような負荷を同時に掛けられて平気で済むはずがなかった。

 

「お、お、おぉーッ!?♥♥ あたまに、なにかぁ!?♥♥」

「お、おねえちゃ、たすけ……あっあっあっあっ♥♥ あががぐがぁ!?♥♥♥♥」

 

 ――――可憐な姉妹コーディネイターの改造は、そうして滞りなく進められた。その悍ましい悲鳴を何とも思わない、聞き慣れている(・・・・・・・)彼らの手によって。

 

 

 

 

 

 ホーク姉妹が装置に繋げられた翌日(・・)

 

「失礼します」

「……失礼、します」

 

 2人は研究施設内を闊歩し、とある一室に足を踏み入れた。メイリンは平然と、ルナマリアは疑問(・・)から躊躇いがちに。

 

「お、来たぜ」

「噂通り姉妹揃って美人だねぇ。さすがはコーディネイター様だ」

 

 そこには十数人の連合軍の兵士たちが屯しており、元々から所有していたザフト軍の制服をそのまま(・・・・)着て現れたホーク姉妹に遠慮のない視線を浴びせる。

 滾った雄の視線。作戦行動で女を抱くことも叶わなかった彼らは、少女たちの美貌に視線すら隠さないのだ。特にルナマリアは改造制服のミニスカートであり、スタイルの良さも相まって胸や生足に視線が集中し居心地を悪く身動ぎしている。そんなルナマリアの頼りない様子を見てか、メイリンが肘で彼女を突いて小声で囁いた。

 

「お姉ちゃん、しっかりしてよ。これからこの人たちのために、慰安任務(・・・・)なんだから」

「あ、あんたに言われなくたってわかってるわよ」

 

慰安兵士(・・・・)のホーク姉妹に与えられた任務は、その役割の通り連合兵士たちの慰め(・・)をしろ、ということになる。

 だが妹にそれを指摘されて理解していながら、頭を刺すような鈍い痛みは晴れず、ルナマリアは顔を顰めて頭を抑えてしまった。

 

(慰安、任務……あたしは、連合の慰安兵……けど、なんで、そんなこと……)

 

 記憶処理と言っても、そう簡単にいくはずがない。人間の脳はそこまで単純にできておらず、ルナマリアは洗脳への抵抗が激しいためか、本来の立場との差異に疑問を抱いているのだ。

 しかしルナマリアが如何に抵抗しようと洗脳を簡単に解くことは叶わないのだ。ここで拒絶しようとも、すぐさま洗脳装置に連れられるだけ。もっとも、メイリンの行動(・・・・・・・)によってその懸念はなくなったのだが。

 

「メイリン・ホーク、口マンコ(・・・・)二等兵!♥ これより慰安任務に当たらせていただきます!♥」

「め、メイリン!?」

 

 愛らしいツインテに片手を添え、軍人の模範として完璧な敬礼を添えて大声で任務開始を宣言したメイリンにルナマリアは目を剥いて驚愕した。

 あの妹が、敬礼をしながらおかしな言葉を並べている。ザフト軍の制服を着て、連合の制服を着た兵士たちに敬意を払って敬礼する。その矛盾に痛みが加速しながらも、ルナマリアは続く彼らの行動によって思考を定められずにいた。

 

「お、妹ちゃんは優秀だねぇ。これならすぐに階級も上がっていくだろうぜ」

「今はその証明書もサインが少ないけど、頑張って増やしていってくれよな」

「光栄です♥ 慰安兵として、頑張らせてください♥」

 

 言って、首から胸元に下げた証明書を見せるように胸を張るメイリン。彼女の身分を示す証明書には顔写真と、奉仕に使える部位にサインが施されている。慰安兵は、使用可能な部位によって階級が定められているのだ。

 今のメイリンとルナマリアの立場は口マンコ二等兵。手コキ、足コキ、フェラチオ、素股による奉仕のみが違和感なく(・・・・・)行える慰安兵としては最底辺であり、使命感溢れる(受け付けられた)記憶を持つメイリンは、より多くの奉仕をして昇格を目指したいと思っていた。

 だからこそ兵士たちの励ましに愛らしい、或いは誘うメスの微笑みを浮かべて任務に取り掛かる。

 

「口マンコで、おちんぽ様をご奉仕します♥ あむっ、ぢゅるっ、ぢゅぽぉ♥♥」

 

 早速とばかりに兵士に取り囲まれたメイリンが、靴を脱ぎ捨て生脚を見せつけながら、呆然とした姉を文字通り尻目にチンポにしゃぶりつく。

 

「ん、ぢゅぽ♥ぢゅぽっ♥ おひんぽ、おいひいれふ♥ きもひいいれふぅ♥♥」

「へへ、こりゃあ良い。オナホなんかよりよっぽど上質だ」

「しかも壊れにくいんだぜ。コーディネイター様々だな。口が開くまで手で頼むぜ、メイリンちゃん」

 

 記憶処理による擬似的な睡眠学習によって、一夜にして口の奉仕を学び、薬品投与で肉棒が美味であるという感覚(・・)まで得たメイリンは、溜め込まれ生々しい臭いを放つチンポを握って扱き、しゃぶって出し入れして笑顔で奉仕をしていった。

 

「……メイ、リン」

 

 自身の妹の変わり果てた姿――――いや、変わってなどいない。

 

「っ!!」

 

 口マンコ二等兵・メイリン・ホーク、ルナマリア・ホーク。それが自分たち姉妹の正しい階級なのではないか?

 

「なんだ? 妹が頑張ってるってのに姉貴はおサボりかい?」

「妹の方が優秀なんて、赤服が泣くねぇ。このまま万年二等兵に決定だな」

「あ……♥」

 

 そう疑問を疑問で塗り替えてしまえば、あとは流されるのみ。

 妹に対する愛情。妹に対する対抗心。正常な脳が生じさせていた頭痛が途切れ、ルナマリアは人が変わったように表情を引きしめ、足をピタリと揃えて見事な敬礼を見せつけた。

 

「ルナマリア・ホーク、口マンコ二等兵!♥ これより慰安任務に当たらせてもらう……いえ、当たらせていただきます!♥」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「奴らの反応はどうだったかね?」

「好評でしたよ。ただ、汚れが酷いと清掃役が嘆いていましたがね」

 

 そう言って冗談めかして肩を竦めた研究員に、少将は頭を抱えて唸る様子を見せる。

 まあ、手に口に足に素股を含め髪に至るまで、使い倒した挙句に気絶した姉妹を精液の溜りに放置されては、愚痴を言いたくなる雑用係の気持ちも理解はできるだろう。

 

「まったく……次からは奴らに後始末まで徹底させる」

「構いませんよ。この場所の防衛任務が建前であろうと、戦闘になれば私たちにできることはありません。雑務は任せてください」

 

 会話だけ掴み取れば、娯楽を享受する兵士たちの態度を嘆く軍人とそれを許容してしまう寛容な研究員だ。

 あえて彼らの会話だけを聞くというのではあれば、だが。

 

「あおっ♥おおっおおっおおぉぉぉぉぉ――――ッ!?♥♥♥♥」

「あんっ♥あんっ♥あんっ♥あんっ♥ あ、あぁぁぁぁぁ――――ッ!!♥♥♥♥」

 

 昼間は兵士たちの慰安任務。夜は正気に戻され肉体改造。再び洗脳装置という名の拷問椅子に縛り付けられ、脳と身体を弄り回される衝撃に鼻水と涎と小便を撒き散らすルナマリアとメイリン。

 両者ともに二度目の洗脳では制服の胸元をはだけさせられ、ルナマリアの巨乳とメイリンの美乳に集中的な薬品が投与されている。可憐な少女たちの素晴らしい生乳が大暴れし、先に改造された口同様の処理を施されていく。

 

「妹の方が抵抗力が低いため、彼女であれば肉体改造にも着手ができると思われますが……いかがいたしましょう?」

「君たちの好きにしてくれて構わんよ。もっとも、私の部下には下品なほど喜びそうな人間が山のようにいるだろうがね」

 

 そうして、助けを求める声さえ発することができず、捕虜という名の娼婦たちの肉体と精神は染め上げられていった。

 

 

「うーん……」

「? お姉ちゃん、どうかした?」

 

 翌日。何事もなく、ザフトの制服で連合側の基地内を歩く矛盾に気がつくこともなく、全く別のものに目を向けているルナマリアにメイリンがたぷんと胸を揺らしながら(・・・・・・・・・・・・)首を傾げた。

 

「メイリン、あんたさ……そんなに胸おっきかった(・・・・・・・)?」

「へ……?」

 

 言いながら、ルナマリアは赤いマイクロビキニ(・・・・・・・)に支えられた彼女より大きい(・・・・・・・)爆乳サイズと呼称して差し支えない、メイリンのおっぱいを指さして訝しげな顔を見せた。そう言う彼女も、はだけさせた制服のシャツからマイクロビキニに包まれた己の巨乳を揺らして歩いているのだが、それには全く違和感を持った様子が見られない。二人とも、身分証明書が谷間に呑まれて見えない状態だ。

 その上、爆乳に対して指摘を受けたメイリンは拗ねたようにプクッと頬を膨らませてさも当然のように言葉を返した。

 

「もう、当たり前でしょ! 前から(・・・)大きすぎるって相談してるのに……いいよねお姉ちゃんは。おっぱいもウェストも整っててさ」

「メイリンだって自虐するほど太くはないでしょ?」

「お姉ちゃんは細いからそう言えるの!」

 

 ブルン♥ブルン♥

 

 会話をしながら足を前に踏み出す度、乳首が浮き上がり乳輪をギリギリ隠せないような赤いマイクロビキニに支えられた爆乳と巨乳がたわわに波を打つ。

 

「それより、階級が上がって新しい制服を作ってもらえるなんて嬉しいわねー」

「お姉ちゃん、都合が悪いとすぐ話を逸らすんだから……でもほんと、これで少しは恥ずかしくない(・・・・・・・)格好ができて嬉しいよね♥」

 

昇格(・・)に伴い制服の胸元を改造してもらい、マイクロビキニによる露出を許された(・・・・)喜びを分かち合うホーク姉妹。

 姉よりも小さいと気にしていた胸を爆乳サイズに豊乳改造されて、今度は逆に大きすぎると悩みを抱えるメイリン。その光景に微かな違和感を持ちながら、昇格と露出度の増加への喜びが遥かに勝るルナマリア。

 胸への改造処理、及び記憶の改竄は見事に果たされ、二人は改造制服とマイクロビキニで爆乳と巨乳を恥ずかしげもなく揺らして基地内を闊歩する痴女となった。

 乳首はビキニの裏地に擦れ、歩く度に甘い吐息を吐いてビン勃ちを維持。歩きも胸をわざと揺らすことは当たり前――――それが慰安兵の模範なのだと、ルナマリアとメイリンは偽りの記憶に疑問を抱くことができない。

 

「やっと来たか、お二人さん」

「昇格おめでとう。今日の任務もしっかりと頼むぜ」

 

 当然、そんな慰安兵の二人が挑む任務は、昇格したからと言って変わらない。むしろ昇格を祝し、欲望を滾らせた兵士たちの相手はより苛烈になる。

 そうであるとわかっているルナマリアとメイリンは、期待と興奮(・・・・・)の使命感に心を躍らせる。巨乳と爆乳を揺らしながら、きっちりと揃えた敬礼で欲望の塊を迎え入れた。

 

「ルナマリア・ホーク、巨乳おっぱいマンコ一等兵!♥ 皆様へのご奉仕を始めさせていただきます!♥」

「メイリン・ホーク、爆乳おっぱいマンコ一等兵!♥ 皆様へのご奉仕を始めさせていただきます!♥」

 

 溢れ出る忠誠心。仲間の助けを待っていたルナマリアとメイリンは、既に手遅れ(・・・・・)なほど脳と身体を改造されてしまったのかもしれない。

 そしてそれは、慰安任務という欲望を受け止める乱交もどきを以て、ホーク姉妹の中に確実に定着し、嘘が真になっていくのだ。

 

「うおっ。メイリンちゃんの爆乳やべぇ! チンポが何本も入りやがる!」

「ちっ、てめぇらと穴兄弟かよ」

「それを言うなら乳穴兄弟だろうが!」

「んっ♥んんっ♥ 熱いおちんぽがたくさん……メイリンの爆乳マンコ、もっと使ってください♥」

 

 身の丈に合わない爆乳に何本も肉棒を差し込まれながら、膝立ちで笑みを浮かべてパイズリ奉仕を行うメイリン。爆乳に超が着くのではないかという大きさの乳房を小さな手で持ち、乳穴に差し込まれる肉棒に合わせて様々な角度から押して持ち上げ、上手く潰してを繰り返し見事な奉仕を見せつける。

 

「つっかえてるよ〜ルナマリアちゃーん。メイリンちゃんよりおっぱい小さいんだから、もっと頑張ってくれないと困るなぁ」

「おら、乳首抓ってやるから気合い入れろよ!」

「ふおぎぃっ!?♥♥♥♥」

 

 対してルナマリアは、決して小さくはない充分に大きな巨乳でパイズリをするも、メイリンほどの速度と許容量はどうしてもなく、超敏感に改造された勃起乳首を抓り上げられ男勝りな女としてではなく、メスの本性を剥き出しにした舌出しアクメ声を響かせてしまう。

 

「はは、ひでぇ声。家畜の豚かよ」

「間違ってねぇだろ。こんな大層な乳ぶら下げてるコーディネイターにはお似合いだ」

「はひっ♥ 豚乳一等兵♥ 精一杯ご奉仕をぷぎぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥ 乳首イグゥ!!♥♥♥♥」

 

 敵軍のエースであるからか、メイリン以上に弄ばれるルナマリア。乳首を抓られて白目を剥きかけた豚紛いの絶頂声を響かせながら、やがて男たちに押し倒されて使える部位をさらに酷使される。

 肉体的に辱められるメイリンと、奉仕によって辱められるルナマリア――――どちらもいずれ差はなくなり、幸福以外の感情を覚えることはなくなるのだろう。

 

 

 

 

 

 

「んほっ♥んほっ♥んほっ♥んほっ♥ んほぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥」

「おほっ♥おほっ♥おほっ♥おほっ♥ おほぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥」

 

 そして慰安任務を終えれば、洗脳装置へと固定され三度目の処置。今日は下着を剥ぎ取られ、予め洗浄されて薬によって緩まった尻穴(・・)に媚薬を注入可能な極太バイブを挿入され、ルナマリアもメイリンもあられもない嬌声を部屋中に響かせた。

 それを集音器越しに聞く少将と研究員だが、相変わらず二人の無様な姿には興味がない様子だった。尻穴を一晩で改造するために、バイブを延々とピストンされて爆乳と巨乳を暴れさせるメイリンとルナマリアを前にして、これからの予定に言葉を使っていた。

 

「メイリン・ホークはさらなる肉体改造を。ルナマリア・ホークは精神面での不安要素を消すため、記憶処理の強化を施します」

「明日の出発時刻には間に合うか?」

「無論です。あとは艦に積んだ同型の装置に、研究員を同行させます。多少の誤差はありますでしょうが、ここまで処理が済んでいれば問題にはなりません」

「うむ。作戦行動に移るタイミングと噛み合って助かったな。これで部下どもの不満も解消してやれそうだ」

 

 着実に事は進んでいる――――ルナマリアとメイリンの本来の運命が潰えたと言えるのは、今日この日だった。

 研究施設に囚われているのであれば、まだ救出の目がある。が、移動する艦隊の中に転属(・・)されてしまっては救出はほぼ不可能。その転属が本人たちにとって栄誉あること(・・・・・・)であるならば、尚更。

 

「新たに捕虜としたコーディネイター、それに厄介払いですげ替えられた国の重役……これから忙しくなるな」

 

 資料としてリスト化された実験対象(・・・・)の多さ、その人選の一部に少将は目を見張っている。しかし、実験そのものに疑問は抱いていない――――二度にわたる大戦でそういった感覚は着実に失われていた。

 

「それが私たちの仕事ですから。少将もお気を付けて」

「うむ。貴様らの武運を祈らせてもらおう」

「あはは、逆ですよ、少将」

 

 だからこそ、人間的な会話をする眼前で、

 

「んほぉ!?♥♥♥ あ、アナルッ♥♥ ケツ穴!♥♥ ケツアクメェ!?♥♥♥♥」

「おほぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥ ケツマンコ♥ デカケツ♥ 私はナチュラル様の爆乳デカケツ慰安へあばべ、おほぉ!?♥♥♥♥」

 

 少女たちの記憶と身体を作り替える凄惨な現場を生み出していようと、ある意味では正気でいられるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 慰安任務開始から三日目。異例のスピード出世により、艦隊へと転属された二名の慰安兵が与えられた個室で着替えを済ませていた。

 

「早くしなさいよ、メイリン」

「ちょ、ちょっと待って! スカートが、キツくて……」

「へー、相変わらず(・・・・・)デカケツ(・・・・)ねぇ♥」

「ひゃんっ♥」

 

 ペチン♥

 

 姉妹と言えど品がないと思えるルナマリアの軽いビンタは、メイリンの見事なデカケツに当たって肉々しい音と爆乳ほどではないとはいえ生々しいケツ揺れを引き起こした。

 そう、爆乳に釣り合わない正常なヒップラインを持っていたはずのメイリンは、一晩にして爆乳に釣り合う凄まじいデカケツへと変貌してしまっていた。

 たとえ股下との差がほとんどない(・・・・・・)スカートであろうと、ムチムチになった太股と臀部を抱えていては着衣も一苦労というものだろう。

 

「もう、お姉ちゃん!」

「ちょっとしたスキンシップじゃない。さあ、任務の時間よ」

 

 マイクロビキニの巨乳と爆乳。扇情的な下着がモロ見えの極短スカート。ルナマリアはニーソに包まれたスラッとした美脚を。メイリンは歩くだけでムチィ♥と肉の音が聞こえてきそうな、だが決して太っているわけではない絶妙なメスの股肉(・・・・・)を携えて部屋を出る。

 

「よう、ご両人」

「昇格祝いに来てやったぜ」

 

 部屋前の通路には、彼女たちが見慣れた部隊の兵たちが待ち構えていた。

 昨日までの彼女たちならば、足を揃えて敬礼していたであろう。だが今日の彼女たちは、階級が引き上げられた彼女たちは違った。

 兵士たちを目にした瞬間、表情を蕩けさせて脚を開く(・・・・)。腰を僅かに落とし、浅いガニ股に開いた脚で股を突き出し、そこに美しい敬礼を以て立場が遥かに上の兵士たちへ挨拶(・・)する。

 

「おはようございます!♥ ルナマリア・ホーク、メイリン・ホーク、両名ともに皆様のお力でケツマンコ上等兵へと昇格することができました!♥ ガニ股腰振りダンスでご挨拶をさせていただきます!♥」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

 上等兵以降の慰安兵は、兵士に会ったら必ずガニ股腰振りダンスを以て彼らを誘い(ハメ乞い)ための挨拶をするのが礼儀だと洗脳されている。

 ルナマリアもメイリンもその例に漏れず、無様に開いたガニ股で腰を前後に振って自分たちの穴を強くアピールしていた。

 

「腰ヘコ挨拶が止まりません♥ 皆様のおちんぽ♥ ようやく使っていただけるケツマンコに、今すぐにでも挿入れてもらいたくてへこへこが止まらないんです♥ どうか爆乳デカケツのメス奴隷におちんぽ様をお恵みください♥」

 

 前から見えるデカケツとムチムチの太股を全力で揺らし、下半身の腰振りが激しすぎて爆乳まで暴れ、乳首で辛うじて引っ掛けられたマイクロビキニが千切れてしまいそうになっているメイリン。

 裡に秘めていた行動力をこのような形で披露することになるなど、メイリンは夢にも思っていなかっただろう。もっとも――――その夢にも思わない人格と記憶は、残っていないのかもしれないが。

 

「……ここまで変わるとか、ちょっと怖ぇなぁ」

「はっ、いいじゃねぇか。無様なコーディネイター様を使えるなんて最高だぜ。早速ヤらせてもらおうじゃねぇか!」

『ありがとうございます!♥』

 

 心の底から喜びを叫びながら、ルナマリアとメイリンは背を向けて壁に手を突き、自分たちのケツ穴を兵たちに差し出した。

 股下を隠さないスカートは当然として、下着すら着用の意味があるとは思えない形をしている。尻穴を中心にして生地をハート型にくり抜き、雄の情欲をそそらせるためだけにある形だった。

 さらに中心の尻穴も、先日までの閉じたものではなく〝穴〟として明確な役割が持たせられたアナルへと変化している。見るからに柔らかい入口に、収縮して蠢く赤い腸壁。

 ケツマンコがヒクヒク♥ヒクヒク♥とチンポを誘い、二人のケツがフリフリ♥フリフリ♥と欲を誘う。

 

『おっほぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥』

 

 滾ったチンポはあっという間に淫乱慰安姉妹のケツマンコに吸い寄せられ、女を捨てたメスの嬌声が館内に響き渡った。

 

「うぉぉぉ! すげぇ、マジのケツマンコ……! ルナちゃんの巨乳揉みながらたまんねぇ!」

「めちゃくちゃチンポ吸われて……くぅ、メイリンちゃんのデカケツの肉も最高だ!」

 

 嬌声と共に響く肉と肉がぶつかり合う音。しっかりと実った肉を揉みしだく音。そして兵士たちの感激の声。

 

「んほっ♥おっ、おっ♥ ケツマンコご使用、ありがとうございまんほぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

「お、お、おっ♥♥ デカケツだけじゃなく、爆乳オマンコも楽しんでください♥ お、おぉ〜〜〜♥♥♥ おほぉっ!!♥♥♥♥」

 

 パン♥パン♥パン♥パチュッ♥パチュッ♥バチュンッ!♥

 

 美少女と言って過言にならない姉妹が、卑猥な単語を口走りながらケツ穴を差し出し、巨乳と爆乳を揺らして喘いでいる。

 それだけでも充分。さらにはバック以外の体勢でも好き放題できる。今までは穴を使えなかったが、ようやくその機会が巡ってきた。

 

「……おい! 俺にも譲れよ!」

「メイリンちゃんのケツ穴独占してんじゃねぇぞ!」

 

 それだけで、二人の急激な変化に一歩引いていた兵士たちすら虜になったのは言うまでもない。二人のケツマンコ上等兵の姿は吐いても吐き出しきれない欲求を抱えた兵士たちに取り囲まれ、下品な嬌声を内側から響かせ続けるのだった。

 

「はぁ、はひぃ……んほぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥ け、ケツマンコご使用、ありがとう、ごひゃいましゅうっ!!♥♥♥」

「おほぉ、ほほぉ!♥♥♥♥ 爆乳マンコ、まだ空いてますからぁ♥♥ ちゃんと、使ってくださぁい♥♥」

 

 それから次の日、また次の日と二人の改造と慰安任務は続いていった。狭い艦内で極上の肉便器を扱える兵士たちの士気は跳ね上がり、それは他の部隊にも伝達し、慰安兵たちは加速度的に数を増やす(・・・・・)

 物量に優れた連合軍に過剰な士気が加われば戦局がどうなるか、言うまでもない――――たった二人の捕虜が戦局を変えたなどザフト軍は想像もできず、確実に追い詰められていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「ルナマリアとメイリンはまだ見つからないんですか!?」

「……残念ながら、その報告は上がってきていないわね」

「そんな……!」

 

 ザフト軍、ミネルバ艦内。艦長であり、状況の悪さから苦渋で顔を顰めたタリア・グラディスに言葉で詰め寄っていたのは、ミネルバのエースの一人であるシン・アスカだった。

 ミネルバが奇襲を受け、小さくない損害を被ってからしばらくの時が経ち、彼もまた捕虜にされた二人を案じていても立ってもいられずにいるのだ。

 

「落ち着け、シン。艦長に当たっても仕方がないだろう」

 

 そんな彼の肩を掴み、諌めたのは直属の上司に当たるアスラン・ザラ。彼の指摘にシンは苛立ちを隠さず睨みを返す。

 

「そんなこと、あんたに言われなくたって――――いえ、すいません。今のは、俺が……」

 

 八つ当たりだということは、シンにもわかっている。普段ならばアスランへの反発を見せるシンだが、自身の醜態を自覚してか素直に頭を下げて謝罪を口にする。

 シンの謝罪が珍しいのか、アスランは久方ぶりに笑みを浮かべて声を発した。

 

「いや……憤りは俺も同じだ。みんな手を尽くしている。きっと二人も――――」

「艦長!」

 

 と、否が応にも高まる不安という気を落ち着かせていた彼らの鼓膜に、管制官からの慌てふためいた声が届いた。

 

「どうした?」

「そ、それが……たった今、連合軍の放送が」

「……またこちらの基地を制圧したあの放送でしょう?」

 

 戦局が傾いてからというもの、ザフトの勢力下にあった基地が制圧される度に悪質なプロパガンダが地球のあちこちに映像で飛び交っている。タリアは今回もそれだろうと、代理に寄越された管制官に言葉を返した。

 

「違うんです! と、とにかく、映します!」

 

 ――――メイリンほどの経験がない管制官だからこそ、それ(・・)を映してしまった。

 

『……な!?』

 

 冷静に物事を考えれば、決して映してはならないものだと理解できたはずであろうに。艦内全体をそれを映し、彼らを驚愕と絶望の淵に突き落としてしまったのだ。

 

 

 

 

 

「また一つ、我らの地球から悪逆の徒であるコーディネイターを排除することができた! その勝利を祝うと共に、我らを支える勇敢な慰安兵(・・・)たちの姿を見ていただきたく思う!」

 

 大仰な言葉、態度で登壇した少将が無数のカメラに向かって演説を行う。彼の言葉に素早く反応し、カメラの映像が切り替わった。

 ――――それは、事実上の勝利宣言とも言える連合軍の放送演説だった。

 何せ、カメラと隊長役の兵士に向かって一斉にガニ股敬礼(・・・・・)をした慰安兵たちは、自分たちの恥を、あられもない姿を誇らしげに見せつけているのだから。

 

「シホ・ハーネンフース、ケツマンコ上等兵!♥ 連合に絶対の忠誠、極上の奉仕をお約束します!♥」

「カガリ・ユラ・アスハ、クリチンポ准尉!♥ 連合軍に絶対の忠誠を誓う!♥」

 

 ザフトの赤服もいる。驚くべきことに国の国家元首まで混じっていた。

 だが、彼女たちはどれほど高い元の身分があろうと例外なく、己の軍服や正装を改造された状態で腰を浅く落とし脚をガニ股に開いて忠誠心溢れる敬礼を――――植え付けられた洗脳の結果を世界中に晒していた。

 元オーブ代表、カガリ・ユラ・アスハなど制服こそオーブのものだが、階級の上昇に伴いその原型はまともに残っていない。局部を切り取られたショートパンツに肩がけのジャケット。乳房は丸出しであり証明書を谷間に挟み込み、たった今隊長役の兵士が馬用の鞭で引っぱたいたクリチンポも丸出しなのだ。

 

「ほひぃ!?♥♥♥♥」

「貴様、いつまで国家元首の気分でいるのだ。貴様の立場をもう一度よく確かめてみろ!」

 

 黄金の陰毛から勃ち上がる獅子……と呼ぶには細く可愛らしい改造陰核(クリチンポ)。一瞬扱くだけでもイキ果ててしまうそれを叩かれ、罰で絶頂をするわけにはいかないと歯を食いしばるカガリ。

 揺れる細長い陰核と共に脚が内股とガニ股を繰り返し、絶頂我慢で歯を食いしばった結果、アヘ顔以上に無様でおかしな表情を見せながらカガリは必死にその口を開いた。

 

「申し訳ありません!♥ 私は()オーブ連合首長国代表、現連合軍所属クリチンポ准尉、カガリ・ユラ・アスハですっ♥ 愚かにも連合軍に逆らい無様に敗北!♥ 慈悲深い皆様の姿に心を入れ替えて慰安兵に志願した雌豚奴隷のカガリです!♥」

 

 愛国心に溢れたオーブの獅子の娘は、その記憶を捻じ曲げられて屈辱と侮辱の慰安兵に堕ちた。無論、こうして無様を晒させているのも意図的だ。

 少なくない知名度を持つ者は積極的に利用される。それは、ザフト、引いてはコロニー・プラントの代表格(・・・)も例外にはなれなかったようだ。

 

「ここからは中将閣下(・・・・)のお言葉と〝歌〟を」

「――――はい♥ わたくしにお任せ下さいませ♥」

 

 言葉をつらつらと並べていた少将が礼節を以て身を引き、代わりに階段を優雅に上がる全裸と見紛う(・・・)絶世の少女。

 

「地球、プラント、両方にお住いの皆様。わたくしは地球連合軍所属、無様奴隷慰安中将(・・・・・・・・)――――ラクス・クラインと申します♥」

 

 ニコリと一国の姫に相応しい笑みを携え、彼女の立場を悟らせる名乗りを上げた少女。プラントの歌姫、本物の(・・・)ラクス・クライン。

 桃色の髪をゴム(・・)で一本に括り、女体の美を想像するなら完璧とも言える裸体に同じゴムを誂えているラクス。女体美に加えられた手は、せいぜい腋と秘部の〝毛〟であろうか。

 ゴムはしっかりと使われた(・・・・)形跡が入っており、両方の乳首に、細いくびれの腰蓑として、美脚の太股に、足首に……至るところに使用済みコンドーム(・・・・・・・・・)が装飾として施されていた。

 

「わたくしはナチュラルの皆様に、奉仕の素晴らしさを教えていただきました♥ わたくしのオマンコ、ケツマンコ、口マンコ、腋マンコは余すことなく開発を受け、こうして慰安兵としての使命に目覚め、誇りを持てる身体へと生まれ変わったのです♥」

 

 そんな変わり果てた姿で、しっかりと身体が見えるよう余計な物がない舞台に立ち、この後の(・・・・)催しに相応しいヘッドセットマイクを通してラクスは世界中に誰もが聞き惚れる声音を届ける。

 

「もう争いは止めてください♥ 既に慰安兵の皆さん、そしてこれから慰安兵として志願することになるコーディネイターの皆さん♥ 偉大なナチュラル様の前に、わたくしのように無様に屈服し、彼らの威光にひれ伏しましょう♥ そのために、わたくしも平和の歌を歌います♥」

 

 あまりにも狂った内容を人を惹きつける美しい微笑みと声で奏でるラクス・クライン。コンドームを身に付け、何をされたのか一目でわかる姿で堂々と宣言をする。全てのコーディネイターは、ナチュラルの前にひれ伏せ、と。

 そして彼女は歌を歌う。ガニ股屈服ポーズ(・・・・・・・・)で。下級兵のものとは段違と言えるほど腰を深く落とし、大股を開き切った最高級の無様ガニ股でピンクの剛毛を晒し、頭の後ろで手を組む降伏の姿勢で腋にたっぷりと生い茂らせた恥の腋毛を晒して、歌い、踊る(・・)

 

「ふっ♥ふっ♥ おまんこおっぱいダンス!♥ 偉大なるナチュラル様に絶対の忠誠をっ♥♥ おほっ、おほぉ!♥♥♥ わたくしのちんハメ媚び売りの歌を、どうか聴いてくださいませ♥ わたくしは無様奴隷慰安中将、マン毛と腋毛が剛毛♥ ナチュラル様に敗北屈服した変態歌姫、ラクス・クラインですわ♥♥♥♥」

 

 ヘコヘコヘコヘコヘコッ♥♥♥♥ ぶるんっぶるんっぶるんっぶるんっ♥♥♥♥

 

 ザーメンのダマを作ったコンドームが右へ左へ、上下左右へ揺れ動き、アヘ顔ダブルピースの顔写真と全ての部位への使用許可サインが施された証明書まで揺れ動かした。顔も打って変わって証明写真と同じアヘ顔を晒し、本性を見せたラクスの変態ダンスに全ては連動する。身体全体を使い、ザフトの歌姫は徹底的に辱められていた。

 品格を疑い、本物かどうかも疑わしい――――否、彼女が本物であるかなど関係はない。本物と同じ顔、同じ声があれば充分。今頃プラントで震えている影武者が同じことをしたのだから、この放送に効果がないはずがない。

 ラクス・クラインは堕ちた。奇跡的に失われないカリスマ性は最後まで利用される。連合の淫乱な歌姫であり踊り子は、慰安兵初の大将として栄誉ある永久全裸(・・・・)になる日も近い、とまことしやかに噂されているという。

 

 そして――――この狂った世界のきっかけを生み出した姉妹もまた、この放送に映し出された。

 

「元ザフト軍所属、現地球連合軍・変態慰安中尉♥ 爆乳デカケツ♥ 剛毛オマンコのメイリン・ホークです♥」

「元ザフト軍赤服、現連合軍所属・変態慰安少尉(・・)♥ 巨乳パイパンおまんこのルナマリア・ホークよ♥」

 

 一定の階級から許される(・・・・)深く腰を落としたガニ股腋見せ屈服ポーズをし、ノーパンノーブラのノースリーブに極短スカートの改造制服を身に付けたホーク姉妹がカメラの前に現れた。

 階級、というより立場はザフト所属時と逆転し、その積極性が認められ先んじて中尉に昇格したメイリンは爆乳の乳首にピアスを嵌めて、鮮烈に赤毛の剛毛を生い茂らせている。

 対して積極性が薄かった(洗脳に対する抵抗力が高い)ルナマリアは基礎を変えず、持ち前のスタイルの良さとパイパン処理で少尉の待遇を得た。

 もっとも、階級が上がったからといって彼女たちの待遇に変化があるわけではない――――どの慰安兵も等しく、連合軍に忠誠と奉仕を尽くすのみである。

 

「これから私たちは、昇格の記念におまんこの処女を捧げます♥ 処女貫通でコーディネイターの汚い部分をナチュラル様のおちんぽで浄化していただくんです♥」

「卑しいコーディネイターの分際で、ナチュラル様に処女を捧げさせていただける栄誉、心から感謝しています♥ おちんぽ様をおまんこで擦るだけでびちゃびちゃです♥」

 

 二人のガニ股マンコにはニヤニヤと笑う兵士二名のチンポが置かれ、メイリンとルナマリアはガニ股を前後に振って素股でマン汁を竿に塗りたくりちんハメ準備を万全にしていた。

 

『おちんぽ挿入開始!♥ ん、お゛お゛お゛ぉ゛――――ッ!!♥♥♥♥♥』

 

 ズチュッ♥ドチュンッ!!♥♥♥♥

 

 処女を奪ってもらうことに礼を述べながら、二人は腰を深く落とし呆気なくその処女を散らした。処女喪失が今更と思えるケダモノの嬌声を上げ、子宮に突き刺さったチンポの味にアヘ顔アクメを見せつける。

 

「お゛っ♥♥お゛ぉ゛っ!♥♥♥ おまんこイク、おまんこイクっ!♥♥♥♥」

「子宮ハメ最高っ♥♥♥ やっとおまんこ奉仕ができて……あお゛ぉ゛♥♥♥♥ んおぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 喘ぎだけで気持ちいいとわからせてくれる。処女調教をされていたトロトロのマンコは、二人のガニ股高速ピストンによってさらに快感を加速させる。

 素晴らしい洗脳慰安兵のメイリンとルナマリアは全力で釘打ちピストンを行う。連続絶頂をしていようと、剛毛マンコとパイパンまんこでの奉仕を止めず、爆乳ピアスを揺らし、爆乳と比べれば小さいものの充分な巨乳を揺らし――――チンポの脈動に合わせて、子宮深くにそれを沈めた。

 

『ん゛お゛お゛お゛ぉ゛♥♥♥♥ ほぎぃぃぃぃぃぃッ!!♥♥♥♥♥』

 

 ドピュゥゥゥゥッ!♥♥ブビュブビュブビュ♥♥♥ビュルッ♥♥ブビュルルルルルルルルッ!!♥♥♥♥

 

 とてつもない量の白濁液がメイリンとルナマリアの子宮奥深くに注ぎ込まれ、膣内だけでなく子宮までも開発(かいぞう)済みの二人は、あまりの膨大なザーメンの濁流にガニ股仰け反り舌出しアクメをカメラの前で披露してしまった。

 

「イグッ!♥♥♥♥ 子宮ザーメンでイグゥ!!♥♥♥♥ お射精ありがとうございますぅ!♥♥♥♥」

「種付けぇ♥♥♥ おまんこ種付け嬉しいですっ!♥♥♥♥ ナチュラル様の優良遺伝子で元気な赤ちゃん孕んじゃうぅ!♥♥♥♥」

 

 してしまった、と言うよりはしたい(・・・)のだろう。ザーメンをたっぷり子宮に注いでもらいながら、ガニ股アヘ顔アクメの横に両手でピースサインまでカメラに収めてもらっている――――その向こう側にあるのは仲間だったものたちの絶望か、理性を失う怒りか。どちらにせよ、彼らを破滅させるものであることは間違いない。

 ずりゅう♥と一撃で溢れるほどのザーメンが注がれたマンコからチンポを引き抜いたホーク姉妹は、再びガニ股屈服腋見せポーズでカメラの眼前に立ち、続けて淫靡な表情で無様なダンスを披露する。

 

「おまんこハメ乞いダンス!♥♥ ふっ、ふっ、おほぉ!♥♥♥♥ あたしたちのおまんこ、もっとハメハメしてくださいっ!♥♥」

「おほっ♥おほっ♥おほっ♥♥ 淫乱変態姉妹慰安兵の私たちに、優良遺伝子ザーメンどぴゅどぴゅ注いでくださいぃ♥♥♥♥」

 

 フリ♥フリ♥フリ♥フリ♥ブビュルッ!♥♥

 

 剛毛に絡ませたザーメンを垂らし、パイパンまんこからザーメンを吹き出し。兎にも角にも雄を下品に誘う無様な腰振りダンスを捧げるルナマリアとメイリン――――その姿はやがて、兵士たちの海に沈んで消えた。

 

 

『あ、あへぇ……はへぇ♥』 

 

 やがて、カメラすら消えて祭りが終わる。吹きさらした地面に揃って仰向けに倒れ、全身の至る箇所を精液塗れにしたルナマリアとメイリン。無論、周りには彼女たちだけでなく、残りの慰安兵たちも無造作に放置され、雄から与えられた臭いを全身から漂わせていた。

 

「あ、ぁ……♥ お姉ちゃんに、やっと勝てること見つかったよ♥ えへ、えへへへ♥」

「なによ、もう……すぐ、追いついて、やるんだからぁ♥」

 

 身体を、脳を作り替えられた悲劇の姉妹は、勝ち誇り、少し悔しげに、けれど手を繋いで笑っていた――――精液の海に沈みながら、真実となった記憶と共に笑っていた。

 

 

 






どうせどの国もヤバい終末戦争か?みたいな世界観なので地球連合が勝ってもいいでしょ(ハナホジ)こっからシンちゃんとアスランが運命と伝説を受領して怒り狂って無双!とかは知らんがな!

話し合いしながら久しぶりにやれるだけ無様下品させてみた。ついでにラクスの出番も増えた。最後即堕ち二コマ気味に出す予定だったのが既に無様下品に堕ちているとは、このリハクの目をry

ガニ股の深さでここまで違うんだよ!をする作者も私くらいじゃないかなぁ……完全屈服感が腰を落としたのも、浅いやつも大好きです。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。アンケートは……実質イレイナ単独なのに強いな!?前にいただいた熱いリクエストから魔女の旅々単独で記念です!しようかと迷ったけど書ける原作からのキャラならクロスオーバー作品でも問題ないので、そちらでやろうかなと思っています。
ちなみにふたなりも出すと思うので自分が投票した作品のキャラがそうなったら諦めてください(直球)いやだって……やりたいし……やりたくなっちゃったし……魔女の旅々やシャナは楽ですが、軌跡シリーズやアズレンが上位になったらさすがにキャラ迷いますね。1キャラ選ぶなら誰がいいかなぁ。あ、プリコネは私情枠で決まってます(はぁと)
ではまた次回〜


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フェルト・グレイス(前編・捕虜、肉体改造、調教)

リクエストからガンダム00セカンドシーズンよりフェルト・グレイス……まあこれ書き終わったの半月くらい前ですけどね!
前後編分けると割と間が空く時あるから時期を保証できないのが困るというか叱られないか怖いというか。というわけで前編です、どうぞ。





 

 連邦政府直轄、独立治安維持部隊『アロウズ』。

 かつて行われた私設武装組織『ソレスタルビーイング』との戦いの後、旧三大国家群が総合されて生まれた地球連邦平和維持軍の特殊部隊の通称である。

 が、その実態はあらゆる面で正規の連邦軍とは異なる超法的措置が許された異常な組織、そしてとある者たちの傀儡だ。

 中には恒久和平実現のために確固たる意思を持つ者もいる。だがそういった信念を持つ者たちがいるのなら、そう出ない者たちも存在する。それが人間という種だ。

 

 特に、女を実験用の椅子に縛り付けて凌辱する研究員たちなど、圧倒的に後者だと言えるだろう。

 

「あっ、あぅ♡ あっ、あっ、あーッ!♡♡♡ は、ひ……こ、こんなことをしても、私は何も話さない!♡♡」

 

 全裸で椅子に縛り付けられ、秘部と尻穴に絶えず卑猥な淫具を突き立てられたピンク髪の少女。淫具から伝わる快感に負けず、屈辱的な責めに気丈な態度で望んでいる彼女のコードネーム(・・・・・・)はフェルト・グレイス。

 四年前に壊滅し、そして復活した私設武装組織『ソレスタルビーイング』の戦況オペレーターだ。

 彼女はアロウズによるとある作戦の際、偶然連れ去られてこの施設に捕らわれ、弄ばれていた――――と言っても、アロウズと言えどソレスタルビーイングの構成員を単なる遊びで消費できるはずがない。

 

「……って言ってますけど、どうします、主任」

「どうするもこうするも、今は丁重に扱え(・・・・・)とのお達しだ。暇を潰すしかあるまい」

「へーい。たくっ、せっかくソレスタルビーイングの捕虜が手に入ったってのに、何考えてんだか……」

 

 実験室の外からフェルトを観察するアロウズ直属の研究員たちは、謎の通達に困惑してから早数週間が経っている状態だった。

 通常、捕虜は然るべき処置で収監、或いはアロウズの権限で処刑のどちらかとなる。しかし、フェルトはそのどちらでもなく元人革連(・・・・)の研究者たちが多数引き抜かれたこの研究施設に収容され、丁重に(・・・)扱うよう指示があったのだ。

 アロウズ研究施設内での丁重にというのは、即ち壊すな(・・・)ということ。そういう理由もあり、フェルトという可憐な女捕虜を前にして彼らはせいぜい毎日用に全裸で椅子に括り付け、せっかくの設備を殆ど使わず遊びのような尋問を繰り返しているのだ。

 意図の読めない命令に、研究員たちの中にも困惑と鬱憤が溜まり始めていた――――新しい通達があったのは、そんなある日のことだった。

 

「主任! 通達が来ました!」

「見せてみろ――――ッ!?」

 

 その通達とは、狂った研究者(マッドサイエンティスト)の彼らすら目を剥くような内容だった。

 

「これはこれは……やりがいがある仕事だ」

「資料や処置に必要なものは一通り届けてある、とのことです」

「……なるほど。休暇はこのためということか」

 

 だが、彼らはそれ(・・)が本業だ。単に壊すより、面白く、実用的に壊す方が長く楽しめる。目的と手段が混ざり合った彼らの笑みに――――フェルトはこれから呑み込まれることが決まった。

 

 

「あっ♡あっ♡ っ……は、ぁ……?♡」

 

 椅子に手足を拘束され、裸体で熱い吐息を零していたフェルトがふと喘ぎを止めた。施設の機能で稼働していた二穴のバイブが突如として停止したことに、疑問を抱いたのだ。

 首にすら椅子から枷を付けられて首を逸らすか俯かせるかが精一杯。時間の感覚が崩れたのかと精神面に不安を抱いていたフェルトが、研究員の一人、態度だけは取り繕った主任の登場にハッと目を見開いて睨みを効かせた。

 

「あなたたちと話すことはありません」

「ふむ、こちらもないよ。君から情報を引き出せ、など上からは言われていないのでね」

「え……?」

 

 思わぬ返しに目を丸くするフェルト。てっきり彼女は自分の持つ情報が狙われてここに連れてこられたと思っていたのだ。

 しかしそれは違うと言われ、ではこの処遇は何なのだと困惑をする。当てが外れて全裸で困惑する美少女。それはテロリストの一員とは思えない滑稽な姿であり、主任の嗜虐心を大いに唆らせる。

 

「喜びたまえ、フェルト・グレイスくん。君は初の生体ユニット(・・・・・・)の被験者に選ばれたのだから」

「……え?」

 

 一体、この人は何を言っているんだろう。そんな彼女の疑問を他所に、数週間待たされた研究所の機能が本格稼働(・・・・)を始めた。

 

「え、いやっ! なに、一体何を……いやぁ!?」

「生体パーツと言っても様々な条件が必要でね。実用的な完成品というものは難しいのだよ」

 

 電極がフェルトの染め毛に取り付けられていき、無事だった視界が分厚いゴーグルによって覆われる。

 これまでの遊びの責め(・・・・・)によって少なからず精神を消耗していたフェルトが、取り付けられていく機械に狂乱する中、主任は粛々と話を進めていく。

 

「粗悪品を作ったところで生身のパイロットには及ばない。特にアロウズは精鋭揃いだ。だから君には生体パーツとして優秀な身体への改造処理、そして機体とのシンクロに必要な精神を培ってもらう」

「や、やめ――――あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ!?♡♡♡♡」

「ああ、君の精神を作り替えるわけではない。そこは安心してくれて構わない。あくまで、君の精神は君のものだ。こちらの指示には従うよう処置を施させてもらうがね」

 

 電極、ゴーグルの光景で強制的に植え付けられる教育(・・)に、たまらず濁り散らした強烈な叫びをあげるフェルト。明らかなに異常な状態にも関わらず、主任は恍惚とした表情で言葉を紡ぐ。

 

「そして何より、君に施される素晴らしい処置は――――これはその時になってからのお楽しみとしておこう。是非成功例になってほしいものだ」

 

 恐らく、フェルトが聞いていなかろうと、聞く余裕がなかろうとどうでもいいのだろう。彼にとって目の前の実験材料(・・・・)は人ではなく、喘ぎ悶えて美しく生まれ変わる生物学上のメスでしかないのだから。

 

「ではね。今日から成果を期待しているよ」

「ま゛っでぇ゛!?♡♡♡ ん゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッ!♡♡♡♡」 

 

 既に脳への負担で身体中から体液が吹き出し、ずっと耐えていた尿意が垂れ流される。当然、最新鋭機の実験椅子は少女の小便程度で壊れたりはしないのだが。

 フェルトへの実験は主任が立ち去ってからが本番だ。今までの遊びではなく、本気(・・)の肉体改造、薬品投与が開始された。

 

「んんぎぃっ!?♡♡♡」

 

 今回の最たるものは胸となるだろう。吹き晒されたフェルトの女らしい乳房。平均的な大きさ、美乳とも表現できる胸に無数のアームが殺到し、あちこちに針を突き刺し薬品を注入していく。

 

「あ、あ、あっ♡♡ あぁ、あぁーーーーッ!?♥♥」

 

 これまで発していた官能の声が、精神的な面で辛うじて飾っているものだとしたなら、フェルトがたった今叫んだ嬌声は一段高いメスの本能が剥き出しになった声だ。

 これから彼女はその嬌声が基本となる。重くなっていく胸。ビンビンに勃ち上がり、固くなり、限界を超える(・・・・・・)乳首――――全身に殺到する夥しい数の機械たち。

 

「い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ!♥♥♥♥」

 

 ソレスタルビーイングとはいえ、捕まればただのテロリストであり小娘でしかないフェルトは、悪夢としか言えない剥き出しの悪意に滂沱の涙を流し続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ……」

 

 アロウズ艦隊将校、表向きと事実上は(・・・・・・・・)アロウズNo.2の男、アーサー・グッドマンは真面目ぶって顎に手を当てながら、目の前の少女を前にいやらしい視線を隠さずにいた。

 本人曰く鍛え上げられた筋肉。傍から見れば単なる贅肉の腹を椅子の背もたれを駆使して張り、震える少女に向けて声を発する。

 

「貴様がソレスタルビーイング……いいや、我がアロウズの新兵に間違いはないな?」

 

 わかりきったことを問い質すのは、彼も目の前のメス(・・)で遊びたいからであろう。

 そしてアーサーに問われた少女はビクリと身体と巨乳(・・)を揺らし、震える右手を掲げて敬礼を返した。

 

「は、はい。じ、実験兵器部隊所属ユニット、兼、特別慰安兵(・・・・・)のフェルト・グレイス、です♥」

 

 ――――変わり果て、顔を真っ赤にして怯え、しかし逆らえず正気のまま狂いそうな感情に襲われるフェルトの姿がそこにはあった。

 衣服は捕虜にされた際、彼女が着ていたCB(ソレスタルビーイング)の制服だったもの(・・・・・)

 フェルトの髪色と同じピンクのジャケット、その下の部位を含めて改造された(・・・・・)胸部は取り払われている。衣服が可愛く見える肉体改造の成果はフェルトの胸、Kカップ(・・・・)ほどにまで成長したフェルトの爆乳手前の巨乳だ。

 その巨乳を支えるのはマイクロミニサイズの水着型の下着だ。柔らかい乳房に喰い込み、見事なデカ乳首と化した乳頭を桃色の生地に浮き上がらせ、同じく肥大化した乳輪は完璧にはみ出ている。隠すための下着というよりは、巨乳を変形させて持ち上げる形で卑猥に見せるためのエロ下着だ。

 下はチャップスと呼ばれる股と太股だけがないズボンへと改造され、当然ながら下着や中の衣服など高尚なものは存在しない。

 辛うじて腰部から股の丘をベルトが一本隠しているが、それは常にフェルトの秘部を擦って濡らしておき、すぐに取り外せるためのものであり、むしろ丸出しの秘部に縦ベルト一本があまりに扇情的と言わざるを得ない。

 

 総じて、肉体改造と軽い洗脳処理を施されたフェルトを徹底的に辱める特別制服。元がCBの制服なこともあり、フェルトにとってはこれ以上ない屈辱であろう。前からはマイクロミニの巨乳と常に秘部を擦るベルト。後ろを振り向けば前段階(・・・)で歩けば露骨に揺れる程度の豊尻改造がされたヒップ。

 フェルトの可憐な容姿、敵対するテロ組織の女ということもあり、雄の欲を刺激するには充分――――俗物なアーサーならば言うまでもない。

 

「貴様、本当に我が軍の兵士か?」

「……ほ、本当、です♥ 私、フェルト・グレイス、は……独立治安維持部隊、アロウズの皆様のお力となるため……忠実な慰安兵として、改造を、施していただきましたっ!♥」

 

 問いかければたどたどしく、しかし嘘を吐くことができずにフェルトの口は動いてしまう。

 フェルトに課せられた洗脳効果は単純明快。アロウズ、及びその上位の存在に従うこと。それ以外はフェルトの正常な思考を残している。残ってしまっている(・・・・・・)からこそ、フェルトは常に精神的な拷問を受け続けているようなものだった。

 如何にCBとして覚悟が決まっているとはいえ、フェルトは年頃の少女なのだ。それが裸より恥ずかしい格好で、敵のいやらしい視線に晒されながら敬礼を維持せざるを得ない。変わり果てた自身の体躯。CBを侮辱した恥ずかしすぎる衣装。何より数々の暴虐を尽くしたアロウズに忠誠を誓う言葉――――全てがフェルトの精神を追い詰める。

 

「ふん……アロウズ内で裏切り者の話もあるからな。生憎、私は用心深いのだ。貴様がこの場に怪しいものを持ち込んでいないかと不安にさえなる」

「そ、そんなもの……っっ!♥♥」

 

 あるはずがない。そう、洗脳と肉体改造の第一段階(・・・・)を終えたばかりで、衣装だけを着せられアロウズに送られたフェルトに物を持ち込む隙などありはしない。そんなことはフェルト自身、そして嬲るような視線を向けるアーサーにもわかっている。

 直に告げないのは彼のプライド、そして趣味もであろうか。恥辱に震え、涙目になったフェルトをニヤリと笑ってただ見ている。

 絶対服従以外でフェルトに与えられた脳への干渉は、慰安兵として必要な知識(・・)だ。さらにフェルトが元来持つ聡明さ、僅かだが彼女がアーサーの思考を読み取らされた(・・・・・・・)ことで、奥歯を噛み締め覚悟を決めたフェルトが敬礼をした手を下ろし、股のベルトを取り払い――――アーサーに向かってお尻を突き出した。

 

「ど、どうぞっ♥ 女スパイの隠し場所、おまんことケツ穴をご確認くださいっ♥」

 

 ぐぱぁ♥

 

 突き出したケツを両手で掴み、秘部と尻穴を卑猥な名称で叫びながら思い切り開いて見せつけるフェルト。

 常にトロトロの秘部のみならず、固く閉ざされていなければいけない尻穴も肉の柔らかい蠢きが見え、その極上は男であれば見ただけでわかるというものだ。

 実際、アーサーもフェルトの恥辱に満ちた姿を見て、恰幅のいい無駄腹に負けじとズボンにテントを張っている。だが、立ち上がった彼はフェルトを他の方法で楽しむつもりらしい。

 

「何を言っている。怪しいものならここに付いているだろう!」

 

 尻を突き出して若干前屈みになったフェルトの正面に立ったアーサーが選んだのは、そのどっぷん♥と垂れ下がったKカップの巨乳。マイクロミニで下着の意味が全くないフル勃起状態の乳首を両方指で挟み、感触を楽しむべく思い切り引っ張った。

 

「ぶぎぃ!?♥♥♥ い、痛い! やめてぇ!♥」

「貴様、上司に向かって何という口の利き方をしているのだ!」

「〜〜〜〜〜〜っ!♥♥ 申し訳、ありませんっ!♥♥」

 

 難癖を付けてしばらくはフェルトの乳首、激しく波打ち変形する巨乳を楽しみたいのであろうことが透けて見えるやり取り。フェルトからすれば、胸から伝わってくる感覚から一秒でも早く逃れたいと必死に口を開いた。

 

「これはなんだ、フェルト・グレイス!」

「ち、乳首ですっ!♥ 怪しいものじゃ、ありませんっ♥♥」

「物事はもっと正確に伝えんか!」

 

 グリィィィィィッ!♥♥♥

 

「んおぉぉおぉおおっ!♥♥♥♥ おっぱい!♥おっぱい乳首!♥ デカ乳首れしゅ!♥♥♥」

 

 巨乳がハッキリと伸び、長乳となって凄まじい圧がアーサーを楽しませる。と同時、敏感なデカ乳首を弄ばれるフェルトは頭を真っ白にして問われるがまま乳首の名称を分けて答え、ようやく乳首を離してもらうことに成功した。

 

「ほひぃ!?♥♥♥」

 

 ばるんっ♥と元の形に戻るために跳ねるフェルトの巨乳。その感覚ですら彼女は快感を覚えてしまい、下着などまるで意味を持たず暴れるウシ乳にアーサーは良い物を得た、という俗人の表情で口を開いた。

 

「初めからそう答えんか。……さて、()ソレスタルビーイングの貴様に話があってな」

「は、はひ……?」

 

 急な話題の転換、加えて乳首で絶頂させられた余韻も充分に残っているが、それでもCBの名前を出されたことでフェルトは反応を返す。

 

「実は、ソレスタルビーイングの活動基地を一つ発見した、という話が上がっている。私の意思一つで、近々襲撃作戦が行われることになるだろう」

「っ!?」

 

 目を見開く。フェルトにわざわざそんな話を持ち掛けた、ということは発見した基地に戦術的な価値はあまりない――――あまりないからこそ、フェルトにはよく効く脅し(・・)だ。

 

「が、貴様の働き次第で白紙に戻してやらんこともない」

「あっ♥」

 

 むぎゅう♥と、今度はフェルトの背に回って背後からその巨乳を存分に掴み上げ、揉みしだく。男の手ですら掴み切れないそれは、さぞ心地の良いものであろう。

 

「最近のアロウズは新兵にも経験を積ませる方針を取っている。貴様ら……おっと、もう貴様には関係ないが、ソレスタルビーイングとの消耗戦が原因でな――――その新兵たちの相手(・・)をする前に、わかるな?」

「んっ♥あっ……は、い――――グッドマン、准将♥」

 

 否定はない。たとえ涙を流していようと、絶望に心が沈もうと、フェルトは胸を揉みしだかれて喘ぎ夜の誘いに頷く淫乱な慰安兵。

 フェルト・グレイス転属の初日。アーサー・グッドマンの私室から響いた官能の鳴き声は、深夜まで止むことがなかったという。

 

 

 

 

 

 

「――――これより貴様ら新兵に、特別な訓練を与える!」

 

 翌日。モビルスーツデッキに集められたアロウズの新兵たちは、艦隊指揮官であるアーサー・グッドマンを前に緊張の面持ちで整列を維持していた。

 新兵というのは文字通り、将来的にアロウズの戦力となるべくこれから激しくしごかれていくパイロットたちだ。基本、特別な例外を除いて精鋭の揃いのアロウズとしては異例の措置である。

 そして当然、それには訳があった。否、訳しかないのだ。集められた新兵たちは、若々しく滾った少年上がりの者たちばかり。さらにソレスタルビーイングというテロ組織を打倒するべく、信念を燃やす勇敢な若者だ。

 

「そう緊張せずとも良い。なぁに、簡単なことだ――――女の味を知ることなく戦場に出るのは、不安があろう?」

「……は?」

 

 一瞬、兵士たちはアーサーが何を言っているのか、理解をし損なった。たとえ見た目は単に恰幅の良い中年であろうと、自分たちが入ることが出来たエリート集団の指揮官。その男が、戦場に出るためのモビルスーツデッキで女の話を新兵に振る。信じられないのも無理はない。

 だが、アーサーは呆気に取られ、あまつさえ上司に間抜けな声を聞かせた新兵を咎めることもせず、彼らが目を剥く格好をした女を呼び出した。

 

「来い!」

「っ……はい!♥」

 

 命令とあらば、彼女は従わなければならない。爆乳をぶるん♥ぶるん♥と揺らし、深夜まで楽しまれ雌の臭いをプンプンさせた身体を新兵たちの正面に向け、ピンク髪がよく似合う淫乱な娼婦まがいの格好をした少女は、ビシッと姿勢の良い敬礼を以て口を開いた。

 

「元ソレスタルビーイング、現アロウズ所属、特別慰安兵のフェルト・グレイスです!♥ 階級は底辺!♥ み、皆様の玩具、性処理肉便器となるべく爆乳おまんこケツ穴♥ 全て使えるよう手配していただきましたっ!♥」

 

 決して喜んでいる顔ではない。だがその羞恥に塗れた顔で、フェルトは恥ずかしすぎる名乗りを兵たちに聞かせて自分は下、奴隷の身分ですと自己紹介を重ねた。

 

「どうか……お願いします♥ 私を……好きなように、犯してくださいっ!♥」

 

 慰安娼兵のフェルト・グレイス。堪えきれない涙を流し、新兵たちに見事であり変態的な敬礼をして見せた。

 屈辱だろう。だが、フェルトは躊躇わない。躊躇う思考が制御されているのもあるが、ここで仮にフェルトが逃げ出せば彼女は仲間を、家族を見殺しにするのと変わらないのだ。

 

「え、あ……」

「ぐ、グッドマン准将……」

 

 ――――しかし、あまりに必死の名乗り上げも、突然のことで新兵たちは戸惑いが先行してしまっているようだ。

 それでも、フェルトの下品ながら艶のある姿にズボンのテントは勃ち上がりつつある。そのため、アーサーはニィと笑みを浮かべてフェルトに発破をかけた。

 

「どうやら、誘い方が足りないようだな。貴様の変態性、もっと見せてやれ」

「っ、っっ……は、はい♥」

 

 丸出しの股からベルトを取り外したフェルトが、トロォ♥と滴り落ちる愛液を掬って陰裂に指を立て、爆乳をもう片方の手で揉みしだき始めた。

 

「ん、あ、あっ♥ ごらん、くださいっ♥♥ 爆乳乳首は常にビンビン♥ お、おまんこは……〜〜〜〜っ♥♥ 皆様に犯してもらうため、ケツ穴共々常時マン汁を垂れ流しにさせていただいております!♥ 掃除の手間を増やしてしまい、たいへん、申し訳、ありませ、んっ!♥♥」

 

 ガニ股気味に脚を開き、変態制服の股部をこれでもかと見せびらかす。新兵たちは言葉を失い、爆乳美少女のオナニーを食い入るように見る。

 

「ど、どうか、爆乳デカフル勃起乳首テロリストの反政府マンコを、屈強な兵士チンポでズボズボ躾けてください!♥♥♥ あぁ、おまんこイクゥ!!♥♥♥♥」

 

 ――――プシャッ!!♥♥♥

 

 ガニ股から制服と足場に向かって吹き出すフェルトの絶頂潮吹き。

 その金切り声を合図にして――――モビルスーツデッキという兵士たちのための場は、慰安のための広い輪姦部屋(・・・・)と化した。

 

 

「クソ、クソ! テロリストの癖に気持ちよすぎるだろ! 何だこのトロマン!」

「乳もデカくてやべえ! すげえ柔らかくて手に吸い付いてくる!」

「あっ♥あ、ひぐっ!♥♥ おねがい、しますっ♥ もっと、優しく……んごぉ!?♥♥♥」

 

 テロリストに人権など存在しない。押し倒され、囲まれたフェルトの待遇は悲惨極まるものだった。

 騎乗位で犯されながら爆乳を揉みしだかれ、あまりの乱暴さに悲鳴をあげればその口穴に生の棒が奥まで突っ込まれ、まだ空いていたケツ穴にも肉棒がぶち込まれた。

 

「ん゛ごお゛お゛お゛お゛お゛っ!!♥♥♥♥」

「ソレスタルビーイングの癖に、生意気なマンコしやがって!」

「俺達が修正してやる! おら、もっと奥まで咥えろ!」

「ケツ穴に出すぞ! ザーメンひり出すクソ穴になりやがれ!」

 

 ドビュッ!♥♥ブビュルッ!♥♥♥ ブビュルブビュル、ブビュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥

 

「ん゛じゅぼぉ!♥♥ おぐっ、ぶぶっ♥♥♥ んお゛っ♥♥♥ お゛ぉ゛っ!♥♥ んっおぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥」

 

 口、鼻穴、爆乳の谷間、秘部、尻穴、へその穴。穴であればどこでもいいとばかりに白濁液が打ち込まれ、顔面や目、髪や手や足、腋に至るまで使い倒されるフェルト。

 若者の性欲、いつ死ぬとも知れぬ戦争で溜まった欲求は凄まじい。それがフェルトのような若い少女、しかも肉欲を誘う改造を施された身体であればさらにだ。

 

「ふん、これで新兵には扱いを教えられたか。あとは……くく」

 

 熱があり、ソレスタルビーイングへの鬱憤もある。新兵たちの中でフェルトの序列は完全に受け入れられたと見ていい。戦争故に、多少狂っていようとどうとでもなってしまう。

 そして、新兵以外に披露(・・)するやり方も、アーサーの中では出来上がりつつあった。

 

 

「キリキリ歩け、このノロマめ!」

「は、はい……♥」

 

 早く歩けと言われようと、フェルトにはどうしようもない。そんな反論すら敵わない。夜間はアーサー、それ以外は若い兵士に半日以上ぶっつづけで犯され続け、ギロチン拘束に開脚バーを課せられてガニ股で歩かされるフェルトに、反論を口にする勇気も力も残されていなかった。

 金属の首枷で手の自由も同時に奪われ、開脚バーの力でザーメンをマンコとケツ穴からひり出しながらのガニ股歩行を余儀なくされる。その上で、アロウズ艦の内部を挨拶回り(・・・・)しなければならない。

 その姿は捕虜。ソレスタルビーイングからの捕虜というイメージを外聞とするため、わざわざ全裸に剥かれたフェルトは、未だ正気から逃れられない(・・・・・・)状態で声を発し続けた。

 

「……アロウズ慰安兵、フェルト・グレイス!♥ 本日付けで皆様の性処理肉便器として着任しました!♥ この、お見苦しい姿のように、私は……つ、使われて喜ぶ、へ、雌豚奴隷志望のおまんこ変態女です!♥♥ どうか――――ああ、いやぁぁぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥」

 

 全身には落書き。あちこちを示唆しながら『反政府マンコ』『裏切り者』『デカ乳マンコ』『淫乱クソ穴』『慰安バク乳』『タダ穴奉仕』。顔には性器を模した卑猥な絵――――それら全てを晒し、全裸で恥ずかしすぎる歩行と名乗りで、フェルトは兵士たちから向けられる言葉のない悪意(・・)を受け止めてしまい、涙の悲鳴を上げた。

 咎を背負う者と言えど、この仕打ちはあまりにも――――そう思う者はこのアロウズにいはしない。

 

 その色彩が淡く輝き始めたことを気にかける者もおらず、哀れな捕虜にして慰安兵のフェルトは全ての艦(・・・)を巡り終えるまで、公開着任祝い(・・)を続けたのだった。

 






俗っぽくても問題なくてそれっぽいムーヴをして地の文でさり気なく遊べるの……良男しかいねぇ!原作キャラ竿役にするとプリコネといい割腹良いやつばっかやな。

そんなわけで正気を残した楽しい楽しい慰安兵士兼未来の生体ユニットになったフェルトの運命は如何に。私フェルトは2期の姿が1番好きなので弄べて幸せです、うふふ。あと改造制服はエロのロマン。今回も色々と相談して手伝ってもらいました、ぶい。
一応ちょっとした考えがあってサラッと書き上げたので後編は明日にでもお届けしようかなぁと。評価も途切れた感ありますし、ここでキリよく休憩しても構わんか、とも思っていたり。何だかんだ1週間くらい連続で更新になりますし、多分。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー!本当にあればあるほど動くけどないと休憩はしようかなという気になる。なので評価くれると私、とても、嬉しい。俗物人間は目に見えるもので動かしやすいから単純ですね。自分で言うのも汚いやっちゃなぁと思いますが。
次回はというか後編の後は……候補めちゃくちゃ多いんですよね。またTwitterでアンケートでも出そうかしら。リクボに書ける作品書いたらリクエストも増えてありがたやありがたやです。やっぱりわかりやすいのは大切ですねぇ。ではまた次回〜


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フェルト・グレイス(後編・飲尿、肉体改造、壁尻、生体ユニット化)

私、改造されて拘束状態でコックピットに乗せられてる女の子、大好き(満面の笑み)

というわけでリクエストからフェルト編、後編です。テロリストに容赦なんていらねぇよなぁ!?(アロウズの蛮行を棚に上げながら)






 

 

 徹底的な歓迎会(・・・)から数週間後。フェルト・グレイスの姿はとある個室の()に誂られていた。

 

「…………」

 

 まるで物のように、上半身だけを古い壁掛け型の小便器を模した箱に入れられ、特殊な器具を口に嵌められて鎮座したフェルト。赤面は変わらず屈辱は変わらず、重く伸し掛る変えられてしまったKカップの巨乳も変わらない。ただ、用がない時は喋ることを禁じられる処理(・・)をされた彼女は、命令を受けた役割が果たされるまで黙っているのみなのだ。

 

(……だれか、たすけて……)

 

 たとえ、折れかけて壊れかけた心で涙を流そうとも、フェルトが壊れることは許されない。肉体は無様に、しかし強靭に生まれ変わり、フェルトという少女の人格が壊れることは決してない。

 正気を失えず、逆らうことも出来ない地獄の責め。そして今日も、アロウズ特別慰安兵士としての仕事が始まるのだ。

 

「っ!」

 

 部屋に灯りがともり、ひょっとこ顔(・・・・・・)フェルトが絶望と共に顔を上げた。

 

「お、お疲れ様ですっ♥ アロウズ兵士様の公衆便()、フェルト・グレイス……お、お口と下品巨乳をどうぞご使用ください♥」

 

 しかし、その絶望を他所に彼女は己の使命を名乗り上げた。黒色のひょっとこ型ラバーフェラマスクで無様に口を窄めさせられ、上半身と言っても自由なのは胴体のみ。腕までしっかり箱の中に収納され、巨乳を使ってくださいと言わんばかりに便器から露出している。

 

「へへ、こんにちはフェルトちゃん」

「今日も便器活動ご苦労さま〜」

「うわ、相変わらずひっでぇ臭いだなぁ」

「……は、はい。お気遣い、ありがとう……ございます♥」

 

 全く気遣ってなどいない。何せ、アロウズの兵士の彼らは壁に拘束されたフェルトを前にズボンを下ろし、逸物を彼女で使う(・・)体勢に入っているのだから――――それでもフェルトは、笑顔で媚を売って便女(・・)としての役割を果たさなければいけなかった。

 

「おぉ、相変わらずの肉厚……あぁ、この圧迫感と解放感がたまんねぇ〜」

「あ、ありがとうございます♥」

 

 じょぼ、ぶくぶくぶくぶく♥♥

 

 フェルトの身体はちょうど男たちの腰の高さを想定されて設置(・・)されている。そもそも、フェルトを拘束する便器が旧時代のものを模倣しているのだから、当然だと言えるだろう。

 そんな便女のフェルトが男たちの何を受け止めているのか――――今は(・・)その胸を持ち上げられ、逸物を挟み込んで中で排尿(・・・・)を受け止めていた。

 爆乳の谷間から溢れて泡立つ濁り水と、腹に滴る黄金水。どちらもフェルトが不快感を催す強烈な臭いを放っているが、胸で受け止めるなら彼女の中ではマシな部類に入る。

 

「ひひっ、ざまあねえな。俺たちに楯突くからこうなるんだ。おら、顔面で受けろ。鼻穴に流し込んでやる」

「は、はい……フェルトの顔面便器で用をお済ませください♥」

 

 じょろっ、ばちゃばちゃ、びちゃっびちゃっ♥♥

 

「ん、んっ♥ ふ、ん……んぶっ♥ ぶびっ♥ ……うぅ♥」

 

 フェルトの顔面目掛けて放物線を描く濃厚な汚水。それは顔面のあちこちに弾け、フェラマスクに空いた鼻穴に宣言通り流し込まれる。彼女のピンク色の髪や、せっかく穴だけで済んでいた乳房の表面にも容赦なく小便は降りかかり、火照った水はフェルトの身体に容赦なく小便臭を擦り付けた。

 

「あーあー汚く使いやがって……俺は口で飲んでもらおうか。その不細工な面に突っ込んでやるよ」

「あり、ありがとう、ございます♥ どうか、下級便女兵のフェルトを存分に使用してください……じゅぼっ!♥」

 

 乳穴、顔面にぶちまけられたところで、ようやくフェラマスクが本来の用途を発揮して彼女のひょっとこ口にペニスが刺し込まれた。無論、フェルトにとっては顔面小便器と同じだけの苦痛がこれには伴うのだが。

 

 じょぼ、じょぼぼぼぼぼぼっ♥

 

「あー、やっぱ最高……」

「んくっ、んくっ♥ ごく、ごくっ、ごく……ふー♥ふー♥ ごきゅ、ごきゅぅ♥♥」

 

飲尿(・・)。フェラチオ状態で咥えたペニスから、放たれる先はフェルトの口の中、その喉奥だ。必死に喉を鳴らして苦く苦しい放尿を飲み下していくフェルト。目には常に涙が流れ、溜め込まれた尿に鼻穴を恥も外聞もなく膨らませて臭いを鼻息にして逃し、喉をかき鳴らす。

 

「あ、ごめん。ついでに射精()すわ」

「んぐっ!?♥♥ ごきゅ、ごきゅ、ごきゅ……んぶぉぅぅぅぅぅっ!?♥♥♥」

 

 ドビュッ♥ドッブブリュルルルルルルルルルッ!♥ プピッ、ブビィ♥

 

 だが、彼女のひょっとこ頬と口内の快感に放尿から射精を繋いだ兵士によって、フェルトの努力は虚しく裏切られた。

 多量の苦々しい水から別種の苦さを持った精液が大量に喉を突き、しかも粘り気がありながら勢いよく迸り、フェルトの上手く飲み込むという動作を阻害する。

 結果、飲み込み切れず逆流したザーメンがアンモニア臭が立ち込める鼻孔内から吹き出し、汚い水で彩られていた黒色のフェラマスクに更なる色を付加しながら、フェルトに目を剥いた鼻ザーメン顔を与えることとなった。

 

「薄汚ねえテロリストが! 髪でチンポ拭ってやったんだ、今度はケツを舐めろ! さっさとしろ、人間トイレットペーパーがよぉ!」

「はひ!♥ すみません!♥ アナル舐め便女がただ今綺麗にします!♥」

 

 先ほどまでの兵士たちはまだ行儀が成っている方だ。中にはさらに〝敵〟を貶めようとする者もいた。

 フェルトの髪で小便を拭き取り、そのまま威圧的な態度を取った兵士。彼はケツ毛が肌に刺さってこそばゆくなる汚い尻を彼女に押し付けた。さすがに本気でモノを出した後に使う者はいないが、それでも彼のような男のケツ穴を舐める屈辱をフェルトは味わわなければいけない。

 命令には絶対服従。思考より脳が身体に指示を出し、フェラマスクから精一杯に舌を伸ばして兵士のアナルを舐める。

 

「……んぢゅ♥ ぢゅる、れろぉ♥♥」

(苦い……舌が、ピリピリする……いやぁ!♥)

 

 人の尻穴に舌を突き立て、生々しい臭いに泣きながら奉仕をする。けれどフェルトは巧みな舌遣いで男を満足させてしまう――――教えられたことを一流以上に会得している。フェルトの変化(・・)は、身体にも妙実に現れ始めていた。

 

 

 

 

 アロウズの慰安兵士としての立場を得たフェルトを一番に弄ぶ人間。それは、便女時の兵士たちでも平時――少なくともアロウズ兵にとっては――のフェルトを抱く兵でもない。

 

「失礼します、グッドマン准将閣下!♥」

 

 それと同時に、フェルトがもっとも気合いをいれなければいけない相手が、彼女を一番弄ぶ立場と人間性を持った人間だった。

 司令室の扉をくぐった瞬間、マイクロミニに支えられた巨乳を大きく揺らすほど大仰な敬礼を行うフェルト。無論、その顔には忠誠心ではなく羞恥の赤面が宿っていた。

 

「うむ。所属を言え」

「っ……フェルト・グレイス♥ 巨乳デカケツ下級慰安兵です♥ グッドマン准将閣下の招集に応じ、巨乳おまんこケツ穴、全てを差し出す所存でありますっ!♥」

 

 聞いていて恥ずかしくなるような口上。しかし、フェルトの敬礼を前にグッドマンは満足気に腕を組んで頷いた。

 ――――フェルト・グレイスは可憐であり、肉体改造を受けて妖艶な雌の肉体を手に入れた者だ。当然、本人は理由をつけて認めないであろうグッドマンもその魅力に取り憑かれた。特に彼はフェルトを自由にできる立場であり、自由にしていい(・・・・・・・)という辞令を得た将兵でもあった。

 

「よかろう。フェルト・グレイス、貴様に辞令だ――――その前に、わかっているな?」

(……あぁ、やっぱり(・・・・)

 

 グッドマンの考えを読み取って(・・・・・)いたフェルトは、彼が辞令を己の建前にして彼女を呼び出したのだということを知っていた。

 けれど知っていたところで、その()()()()で読み取ったところで、フェルトがすることに変わりはない。

 椅子に座るグッドマンの眼前に巨乳を揺らしながら立ち、その巨乳を差し出すように彼女は身体を折り曲げた。跪いて、頭を下げて、巨乳がはみ出してグッドマンの足下に垂れ出るのも厭わずに、土下座をした。

 

「フェルトの足掛け用おっぱいをどうかお使いください、グッドマン()♥」

 

 乳輪がはみ出て、マイクロビキニがズレてしまった平伏の乳房が死ぬほど恥ずかしい。股間部をさらけ出しにする改造制服であるため、土下座で掲げた肉の付いた桃尻が死ぬほど恥ずかしい。

 しかし、フェルトは逆らえない、抗えない、躊躇えない。それが何に繋がってしまうかを教えられている彼女は、もう反抗できる精神状態ですらなくなっていた。

 だからグッドマンが靴を脱ぎ捨て、その両足でフェルトの土下座平伏した巨乳を踏みつけても、彼女は文句の一つ言えないのだ。

 

「ひぐぅ♥」

「うむうむ。良い足掛けだ」

「ありがとう、ございます……ちゅっ♥ ちゅる……♥」

 

 踏みつけられ変形した己の巨乳に目もくれず、今度はグッドマンの素足を自ら舐める。初めの頃に感じた顔を顰めるような臭いは、いつの間にかフェルトの中で受け入れて当然というものになっていた。まあ、グッドマンの身体を清める行為すらフェルトの役割(・・・・・・・)であるため、そうなって当然なのかもしれない。

 

「おちんぽフェラ、させていただきます♥」

 

 土下座が終われば次はグッドマンの股座に挟まり、彼のズボンと下着をフェルトが手ずからはだけさせ、ボロン♥と現れた恰幅の良さに恥じないデカチンへの奉仕が始まる。

 嗅ぎ慣れた生臭い雄臭の中でも、特に濃く覚えさせられたモノ。その反り勃つ肉棒にフェルトは大口を開けて挑む。

 

「あむっ♥ じゅぷ、じゅぷぷぷ、ぢゅーっ!♥♥」

 

 竿の根元まで喉奥で咥え込むことに何の違和感も覚えなくなった。そんな自らへの自嘲を感じる暇もなく、グッドマンがフェルトの巨乳を持ち上げ、乱暴に揉みしだき始めた。

 

「くく、相変わらず牛のような胸をしおって。ああ、無論褒めているがな」

「ん、んぶっ♥ ふぁりひゃとう、ふぉふぁいまふ♥♥ ぢゅる、ぢゅる……ぢゅぅぅぅぅぅッ!♥♥♥」

 

 たとえ乱暴さから痛みを感じていても褒めの言葉には感謝を。そして根元に吸い付いたフェルトは、吸引を行いながら竿を引き抜くように引っ張りあげる。が、もちろん吸引を行う口が外れるわけもなく、頬を細く窄めて肉棒と一体化したような下品な顔が出来上がってしまった。

 

「ぢゅぼぼぼぼ♥♥ じゅぞ、じゅぞぞぞぞっ!♥♥♥」

 

 鼻下と離れた薄紅の唇が竿の周りで咲き誇り、小さな鼻穴で息を吸い込みひょっとこ無様な顔を彩る。

 このような無様も既に、フェルトの中では〝普通〟のこと。だが、その普通がフェルトの救いになるわけではない。

 

射精()すぞ。その下品な口で受け止めろ!」

「んぐっ♥ ごきゅ、ごきゅ、ぶちゅるる、ごきゅごきゅごきゅっ!♥♥♥」

 

 射精に喉をかき鳴らし、慰安兵として完璧な振る舞いをすればするほど――――フェルトの精神は弱り、蝕まれる。二度と戻れない身体にされた絶望は、折れることを許されない精神を着実に堕とし(・・・)にいっていた。

 

「……ふぅ。少し催してしまったな」

「ど、どうぞ♥ フェルトのおっぱい便器を、ご使用ください♥」

「ふむ、すまぬな」

 

 ――――じょぼぼぼぼ♥

 

 既定路線、茶番じみた会話。フェルトが巨乳を脇から持ち上げ、作った谷間にグッドマンが手で持ったペニスから迷わず放尿を始めた。

 巨乳の谷間に受け止められる淡黄色。その狙いがわざとらしく逸れて、フェルトの顔面に滴る。

 

「おっと、すまんな」

「い、いえ……私は、便女です♥ おしっこを受け止められて光栄に思い、ます♥」

 

 時折、何をしているのだろうという緩慢な諦めがフェルトの思考に過ぎり、言葉が詰まる。以前に比べて羞恥で言葉が詰まるということが薄れて(・・・)いるが故に、その精神的な変化は明らかだ。

 

「じゅる、じゅる♥ ぢゅぞぞぞ♥」

 

 おしっこ塗れの顔を胸の谷間に着け、溜まった小便を啜り取らせる。汚物を直にではなく胸を経由して吸い取らせる。このような薄汚れた下衆のやり方も、偶然とはいえフェルトの精神を目的通りに弱らせることに繋がっていた。

 

「見せてみろ」

「……あー♥」

 

 啜り取って終わり、ではない。人間の小便器であるフェルトが勝手におしっこを飲み込むことは許されておらず、わざわざ口に溜めさせて中身を開かせる。

 フェルトの口の中で溜まった淡黄色の水溜まり。波打ち、口内から独特な濃い臭いが発せられている。彼女にとっては、もう馴染み(・・・)があると言えるものだ。

 

「飲め」

「ガラガラガラ♥♥ ん、ごきゅっ♥」

 

 小便で口内を洗浄するようにうがいをさせて、否、してからフェルトはグッドマンの小便を一瞬で飲み下した。彼女が口にする飲料は小便が大半だ。

 

(……あぁ、私……♥)

 

 その違和感のなさに、多大な絶望感が入り交じる。そしてグッドマンがニヤリと笑い、彼女を褒め称えた。

 

「素晴らしい便女だ。これからも期待しているぞ」

「感謝します、グッドマン様♥」

 

 精神は弱り、けれど正気のまま。身体は成長し、より適合(・・)に相応しい肉体へと。

 

「さて貴様への辞令だ――――より優秀な肉体になってくるのだな」

 

 ――――フェルト・グレイスは目覚め(・・・)を始めつつあった。

 

 

 

 

 

 

「ふごっ!♥ふごぉ!♥ ぶぼぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 くぐもった悲鳴。両手両足をアームで掴まれ、身体を大の字に固定されたフェルト。彼女がフェルト・グレイスであることは、巨大なボールギャグで涎が止まらずさらにバイザーまでされている中では、その目立つピンク色の髪によって辛うじて見抜くことができるかもしれない。

 

「うごぉぉぉぉ!♥ むぐぅ!♥ おぉぉぉぉぉ!?♥」

 

 言語にならず、ボールギャグの穴から唾液を飛ばし続ける。その両胸、尻には巨大な吸引器が接着し、強烈な吸い付きと薬品投与によって彼女の身体を作り替えていた。あのだらしのない雌の身体から、まだ辱めようというのだ。

 理由はある。フェルトの精神を破壊することなく生体ユニットにするためには、洗脳なしで従うほどに弱らせる必要があるからだ。しかし、改造の第一段階で十分なのではないか、という疑問はその通り(・・・・)だ。

 改造の第一段階で二度とフェルトの身体は元に戻らず、投与された薬品は彼女に変革を齎した。その変革は――――この実験の真意をフェルトに教えてくれた。

 

『もっと試薬を注入して……この際だ、徹底的にデータを取ろう』

『アロウズに居ればどんな研究も正義の名のもとにできる。その矢面に立ってくれるソレスタルビーイングさまさまだな』

『くくくっ、ついでだし趣味も入れて、もっとみっともない身体に……』

『アロウズに入って良かったー。こんな好き勝手出来るもんなぁ』

『生体パーツで一生イキ地獄か。こわやこわや……正直者が馬鹿を見るって本当だな』

 

 悪意、性欲。

 

(聞こえる……全部、聴こえて……いやぁ、いやぁ……♥)

 

 耳ではない。遮られた視界でもない。フェルトはその隠れた色彩を輝かせ、脳量子波(・・・・)でフェルトを弄ぶ研究者たちの思考を読み取ってしまっていた(・・・・・・)

 フェルト・グレイスは人類初の人工イノベイター(イノベイド)への覚醒に成功した。GN粒子に多く触れる人間だったからか、それとも薬物への適性があったからか。どうであれ、フェルトは普通の人間ではなくイノベイターへと変革を遂げたのだ。

 無論、周囲の悪意と性欲を言葉ではなく思考で受け止めてしまうような脳量子波は、確実にフェルトの精神を蝕むものだ。そして、彼女がイノベイターであろうとなかろうとその身体は、もはや普通の人間ではなくなっている。

 

「ぶごごぉ!?♥♥♥」

(そこっ、尿道っ♥♥ じゅぼじゅぼされてぇ!?♥)

 

 尿道に太い(・・)棒が差し込まれ、フェルトの尿穴を幾度となく行き来する。ナノマシンによって強靭な肉体を得たフェルトは、あらゆる改造に耐えられるようになってしまった。どれもこれも、フェルトにとっては後悔しか感じない優れた進化だ。

 彼女の尿道を拡張する棒はさらに膀胱へ媚薬を注入――――棒が道を作るように抜き取られた。

 

「ぶごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァァァァァァッ!♥♥♥

 

 大の字に開かれた股間から吹き出す媚薬。媚薬の小便とも表現できるものが、フェルトを排泄絶頂へと導いた。

 この改造処理がどういった効果をもたらすのか。

 

『よしよし。小便するだけで性的な絶頂を得られる身体にしてやるからな』

『ケツ穴をもっと使えるようにか……まあ、適当にデカケツにすればいいだろ』

『胸をもっと大きくって、これ以上大きくしたら胸の化物ができそうじゃねぇか。物好きだなぁ』

 

 それも全て、フェルトの脳に流れ込んでくる。膨大な情報の波を処理できる脳に対し、邪な性欲とフェルト自身を蔑ろにする悪意を思考は受け止めることはできても、受け流すことができない。

 

(たす、けて……こんなの、知りたくない……みん、な……ロックオン……ニール……刹、那……スメラギさん……クリス……だれ、か……)

 

 優れた脳量子波の使い手が救いの意思を探る――――答えるものはいない。フェルトの肉体は、生体ユニットの適合に相応しいものへと変革を強制され続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「一人一発だろ。さっさと出せよ」

「急かすなよ。今出すから……よ!」

 

 ドビュッ!♥ ビクッビクッ♥ ドビュルルルルルッ!♥♥

 

 射精の瞬間、壁から生えた(・・・・・・)巨尻が痙攣し、迎えた絶頂と共に子宮で精液を出迎える。

 デカケツ。そうとしか表現できないものが、兵士たちが屯する部屋の壁から生えている。精液がこびり付いた足回りも、ムチッムチッ♥と肉を太股につけて、壁尻の少女に巨女のイメージを抱かせるほどだ。

 もっとも、そうでないことを兵士たちは知っている。知らない兵士たちも、名前が書かれた板を胸の前で手にした羞恥顔の全裸少女、フェルト・グレイスの写真(・・)を見れば理解ができよう。

 

「ほらよ」

「サンキュー。っと、俺で……もう五十人も使ってんのか。設置されたばっかなのに早いもんだ」

 

 デカ尻の上には写真の他に三種類の数字が自動で更新されるカウンターが用意されており、フェルトを犯そうとした兵士はそれを見て壁尻の人数をニヤニヤと笑い、揶揄をした。

 絶頂回数、犯した回数、放尿回数(・・・・)

 

「おい、そろそろ締まりが悪くなってんじゃねぇか?」

「あん? あー、そうかもしれないな。それじゃあ……」

 

 他には、壁尻の整備(・・)に使えるボタン。兵士たちが明らかに遊び目的で押したそれは、

 

「――――あべべべべべべっ!?♥♥♥」

 

 低周波の電流。壁尻の穴の締め付けが悪くなった際、電流マッサージで筋肉の締まりを取り戻させるためのもの――――正確には、壁の向こう側で無様に叫ぶフェルトに追加のナノマシンが投与され、電流をさも有効のように見立てている、というわけだ。

 そのようなことを兵士たちが知る由もない。そのため、低周波の電流は敏感なフェルトの身体をただただ刺激し、一部分を逆に緩めさせてしまう。

 

「おひょぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥」

 

 ぢょろっ、じょぼぼぼぼぼぼぼぼっ♥♥

 

放尿絶頂(・・・・)。放尿回数にカウントを刻みながら、指が差し込めるほど拡大した尿道から極太の小便を地面に叩きつけるフェルト。その太さは蛇口式の水道を捻った水以上のものだ。そんな真っ黄色な排尿を行いながら、尿道に小便が擦れる当然の感覚でフェルトは絶頂をしている。

 

「うわっ! 漏らしやがった」

「痙攣して……イッてやがるぜ。こいつ、マジで変態だな」

「こんなデカケツしてんだ、変態じゃないわけないだろ。顔が可愛い分、下品でも楽しめるけど……なっ!」

「んっおひぃ!♥♥♥♥」

 

 ブシュッ!♥♥

 

 肉棒が秘部に差し込まれた瞬間、フェルトの尿道から野太い潮吹きが始まった――――絶頂のカウントが刻まれる。

 

 

「おらおら! さっさとひり出しちまえよ!」

「おほぉ!♥♥ ほひっ、ほへっ、ほほぉ♥♥ んっほぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

「ちゃんと耐えろ! 俺の金が掛かってんだからな!」

 

 フェルトの壁尻は前だけでなく後ろ、ケツ穴も使用可能だ。今日は彼女のケツ穴を使い、何やら賭け事をしているらしい。

 下品な嬌声が壁の向こう側から兵士たちの側へ響き、太い肉棒を余すことなく咥えこんだ尻穴からは大量の精液が絡み合い、鈴口に突かれる音が聞こえてくる。それはやがて、挿入した肉棒が射精をすることで新たな精液を混ぜ込む形となった。

 

「おほおおおおおおおおおっ!♥♥♥♥」

「さて……どうだ?」

 

 ずりゅう♥とフェルトのケツ穴から肉棒が引き抜かれる。次の瞬間、彼女のケツ穴は先までのガバ穴と別物だと思えるほどにキュッ♥と小さく締まりを見せ、溜め込んだ精液を逃さない菊門と化す。

 

「……ふ、ぎっ……んおっ♥」

 

 しかし、モコモコォ♥と尻穴が蠢きを見せ始める。先ほどまでの精液量ならば、ここから耐えて見せていたフェルトだったが――――――

 

「お、おぉっ♥ で、でるっ♥♥ む、ほひぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥」

 

 ブボッ!♥♥ ブリュブリュッ!♥♥ ブビッボビュッ、ブブリュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥

 

 耐え切れず、弾けた。腹に溜まった白濁液が濃厚な原液のままフェルトの尻穴をこじ開け、噴水のようなザーメン排泄が行われる。痙攣するデカケツに、見事なザーメン噴射。それを見て、直前にフェルトの尻穴を穿っていた兵士が肉棒を揺らしながら間抜けな格好で大喜びを見せた。

 

「よっしゃ25発目ぇ! 一気に取り返したぜ!」

「畜生、俺の金がぁ!」

「はぁ!? ふざけんなよ豚ぁ! もっとケツ穴締めろや!」

 

 尻穴に射精をし、何発目で限界を迎えるか(・・・・・・・・・・・)の賭け事。当然ながら勝者は一人であり、それ以外は不甲斐ないとフェルトを罵倒し、本来称えられて然るべきな限界まで耐えた尻を足蹴にし、何度も何度も踏みつける。

 勝者の喜びも敗者の怒りも、全て壁尻のフェルトにぶつけられるのだ。

 

「おひっ♥ も、もうしわけ、ありま……せっんほぉ♥♥♥」

 

 ぶぶっ♥♥ ぶぼっ♥♥ ぶりっ、ぶびーっ!♥♥♥

 

 その度、フェルトは緩んだケツ穴から精液と空気を混ぜた人として恥ずかしい音を垂れ流し、必死に謝罪をする――――動けない彼女にできることは、もうそれだけなのだ。

 

『一人一発と言わずもっとやらせろよ。順番待ちだけが惜しいぜ。こんな肉便器あるならもっと早く異動しておけばよかったな』

『アロウズに入隊して正解だな。こんな顔だけは良い女をめちゃくちゃに犯せんだから。正義の組織さまさまだ』

『あーあーあんなに精液で汚れて……次にやる奴の事も考えろよ』

『ケツ穴で小便してやろう。馬鹿みたいにケツから吹き出すところ動画に取れば、ネットで売れるだろ』

『くそっ、早く済ませろよ、待ってんだよ!』

 

 誰もいたわらない。誰も慰めない。誰も助けてくれない。

 動けない壁の向こうで、フェルトは快楽に蕩けた顔の瞳を輝かせ、悪意と性欲を四六時中拾い上げる。休息は気絶であり、気絶も人工イノベイターへと変革したフェルトには多く必要なものではない。

 受け止めてしまう人間の悪意。フェルトの中に渦巻く絶望、達観、快感。フェルト・グレイスはその人格を保ちながら、正常な判断ができずにいた。

 

「良い顔になったな、フェルト・グレイス」

「……ぁ♥ グッドマン、様ぁ♥」

 

 ――――解けた洗脳の中で、数日ぶりに見た人間の名を救いのように口走ってしまうほどに。

 

 

 

 

 

『レグナント二号機と被検体の適合率、オールクリア。想定以上です』

『良し、始めろ。ふっ、これがあればソレスタルビーイングなど恐るるに足らずだ』

「それすたる、びーんぐ……♥」

 

かつて(・・・)フェルトが所属していた組織の名を〝コックピット〟の中で耳にし、フェルトは面を上げた。

 

(……身体が、動かない……けど、感じる(・・・)♥)

 

 両足はがっちりと穴に嵌め込まれ、両手は手首から先が足と似た装置の穴に呑み込まれている。斜めになった身体からOカップ(・・・・)の爆乳が垂れ下がり、新型兵器に全裸で乗り込んだ、否、組み込まれた(・・・・・・)異様な姿。

 しかし両手両足を拘束されながら、フェルトは何ら不自由を感じていなかった。組み込まれた機体そのものを彼女は文字通り(・・・・)感じていた。

 

「んあっ♥」

 

 その感覚は、特殊なコックピット内の装置がフェルトに装着される度に鋭くなっていった。

 呼吸器のような機械がフェルトの股間に嵌められ、内側のバイブが尿道と膣内に挿入される。

 

「おほぉ♥♥♥」

 

 今度は尻穴。太ましいチューブがコックピット内の背から彼女の結腸を占拠。

 

「ふごっ♥♥」

 

 鼻穴に天井から吊り下がった前時代的なコードが幾つも装着され、間抜けな絵面でフェルトのアヘ顔を飾り付ける。

 

「ぬひっ♥♥ ぬほぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 最後は自慢のOカップの先端二穴(・・)にペニスを模した機械が挿入され、全身の穴という穴にコードやチューブ、バイブを装着された生体ユニット(・・・・・・)が完成を見た。

 

『准将、準備が整いました』

『うむ。起動試験の開始を許可する』

 

 適合率は数値上万全だ。が、兵器というものは試運転が欠かせない。いざ使おうとして、何かの不具合があってはならない。それが彼らの世界でも類を見ない、四肢を使わない脳量子波と快感(・・)によって制御される前代未聞の機動兵器ともなれば、空ぶかしは必須だ。

 そして、フェルトが搭乗した(パーツとなった)機動兵器に外部から火が入れられた。

 

「――――イグぅぅぅぅぅぅゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!?♥♥♥♥♥」

 

 ブィィィィィィッ!♥♥♥ ジュポジュポジュポジュポジュポジュポォ!♥♥♥♥

 

 フェルトの装着されたあらゆる装置が作動し、彼女は輝いた色彩で白目を剥きながら激しい絶頂に襲われた。

 いいや、激しいなどという次元ではない。尿道と膣内のバイブは高速で振動。アナルのチューブは拡張と縮小を繰り返して彼女のデカケツを痙攣させ、鼻穴のコードは束になって鼻孔を吊り上げ豚鼻を生み出し、乳首の穴はペニス型のバイブに連続ピストンでニプルファックを受ける。

 

「いぎゅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥ いぐいぐいぐぅぅぅぅっ!♥♥♥♥ イぐの止まらないぃぃ!!♥♥♥♥ イぎ過ぎでじぬ゛ぅぅぅぅゥゥゥゥゥゥゥゥゥ゛ッ゛!♥♥♥♥♥♥」

 

 爆乳デカケツの豚鼻を晒して涙と鼻水と唾液を滴らせたコックピットの生体パーツが叫びを上げ、機動兵器がカメラアイに光を灯してGN粒子の産声を艦内に轟かせた。

 絶頂が脳量子波を活性化させ、それによって機体と生体ユニット起動用の装置が勢いを増す。それがまた絶頂を呼び、機動兵器とのシンクロを確かなものとする無限絶頂装置――――それに耐えられるのが、正気を失えない人工イノベイターとなった彼女、フェルト・グレイスだ。

 

『成功です!』

『……く、くはははは! これで私の地位も……く、くくくくっ! よくやったぞ、フェルト・グレイス』

 

使い捨ての駒(・・・・・・)が新兵器の完成に喜びを顕にし、内部の生体ユニットへと賞賛の言葉を送った。

 

「お、お゛ぉ゛♥♥♥♥ ありがとう、ございまずっ!♥♥♥♥ アロウズ慰安兵、生体ユニットのフェルトんほぉ!♥♥♥♥ ぐれいしゅ♥♥♥ アロウズの〝敵〟をせんめつ、しにイグゥ!♥♥♥♥♥」

 

 そんな男の言葉にも、変わり果てた彼女は律儀に言葉を紡ぐ。身体の内側に、彼女だった履歴がほとんど残されていなかろうと、フェルトがフェルトであった証は皮肉にもその染み付いた行動によって証明された。

 

(――――みんな、ごめ――――――んおっ♥イクっ♥♥♥♥)

 

 それでも狂い切れない悲しき生体兵器。あまりに残酷な存在。だが、誰の同情も得られない――――何故なら彼女は、その同情と悲しみを持ってくれるであろう相手を殲滅するため、その極彩を輝かせて絶頂と共に戦うのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――珍しいね、リボンズ。君がこんな趣味の悪い遊びをするなんて」

「ボクじゃないさ。ただ、少々進言があってね。ボク自身、趣味はなくとも理屈は共感するものがあった。それだけのことさ、リジェネ・レジェッタ」

「……それは、何だい?」

 

 見下されていることへの反発心。それを見抜かれているとも知らず、彼は神の座にある者へと言葉を発する。

 それを聞き届けた神は、気まぐれに、冷徹に、その言霊を形にした。

 

「なに――――限られた資源(・・)は、有効に活用すべきだろう?」

 

 

 







ちなみに00で好きなキャラはせっさんとリボンズです。まあ好きだから絶対竿役にはしないですけど。そもそもリボンズ中性だし。

前編から若干書いた間があったのでガバッてたら許してねな後編。生体ユニット、ちょっと前屈みになって両手両足が嵌め込まれてるのがこだわりの性癖。生体ユニットのコックピットも種類があって夢がありますよね。あ、擬似イノベ化は初めから考えてました。生体パーツには最適だとは思う。資源は有効活用しなおとね!
やっぱり詳しくて好きな原作は楽しい。何なら1期の王留美とか人革連に捕まってほにゃららされちゃうのとかリクエストあれば書きたい。王留美は1期が好きでフェルトは2期が好きというのが惜しいポイント。クリスも1期にしかいないからね……。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます。とりあえず暫くはお休みしながら書いていくので、復活のために評価を置いていってもらえると加速します。ヒーラーポットか何か?
次からは一応Twitterアンケート次第ですが、このフェルト編のオマケ、アニューNTR編を送ることになる、のかな?本当にオマケだったのですが、ある要素がぶっ刺さって普通に長くなりそうな気配しかないというかなる。まあ更新期間空くなら前編後編でも負担ないし!似々花様の続き?果穂の後編?大変申し訳ありません(土下座)
ではまた次回〜


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ラブライブ!シリーズ
松浦果南(ショタおね、イタズラ、調教、快楽堕ち)


私が書くのは珍しいショタが読んでみたいと言われ、私ショタおねならノリノリで書けますよとなり、サンシャインで1番エロいの果南だと思うという安直な理由から選ばれました今作。

ある意味、日常が基本の世界観だからこそ同人で見るような王道のショタおね作品が書けた気がします。ではどうぞ。





 

 

「果南お姉ちゃーん、ハグしてよー」

「もう、健太郎は甘えん坊だなぁ。はいぎゅー」

 

 高校生にしてはグラマラスなスタイルをした少女が小学生程度の少年に甘えられ、その豊満な身体でハグをする。

 と、その後ろからハグをしてもらった少年より少し大柄でガタイの良い別の少年が少女に迫ると、彼女のスカートを捲り上げた。

 

「隙ありぃ!」

「きゃあっ!? こ、こら、隆! このエロガキ!」

「へへーん、油断する方が悪いんだっての!」

「まったくもー……あ、進? あんたもこっちに来て一緒に遊ぼう? ハグしてあげる!」

「う、うん」

 

 そしてもう一人、進と呼ばれた気弱そうな少年が果南に誘われ、健太郎と一緒にハグをしてもらい、彼女の豊満な胸に包まれる。

 

(はぁ、ちかも曜も逃げ出して私一人で三人の面倒を見なきゃならないなんて……あとで何か奢ってもらおっと)

 

 と、明るいハグとは裏腹に内心では三人の小学生を相手に軽く愚痴を零すのは、浦の星女学院に通う桔梗色のポニーテールと他者が認める抜群のスタイルを持つ高校生、松浦果南。

 田舎というものは良くも悪くも(・・・・・・)身内意識が強い。物理的な意味での横の繋がりが固く、親戚なども横へ横へと繋がっているのだ。

 当然、果南が親戚の家に訪れて健太郎、隆、進の三人と遊んでいるのも親戚間の繋がりからである。

 

 連休中、彼らの面倒をこの家で見て欲しい。大型連休とはいえそう頼まれては無下にできないのが田舎の繋がり。果南の幼なじみは遊び盛りで逃げ出してしまい、果南とてそうしたいのは山々だったのだろうが、体力に自信がある上に世話焼きということもあって投げ出すわけにも行かず、こうして少し大人びた雰囲気ながら甘えん坊の健太郎、イタズラ好きの隆、名前に反して気弱で控えめな進の三人を一人で受け持つことになったのである。

 所詮は数日間ということだが、小学生というのは想像以上に遊び盛り。体力自慢の果南が手を焼かされるほどで、夏場で気温も上がり、自分も小学生の時はこんなやんちゃしてたなぁと汗を拭きながら頭を抱えた果南は――――ふと、家の中から漂う香り(・・)に気づいて鼻を鳴らした。

 

「ん……この家、何だか変な匂いしない?」

「――――お香を焚いてるんだ」

「お香?」

 

 それに応えたのは健太郎だ。三人の中では一番落ち着きがある彼が、匂いに訝しんだ果南を安心させるように無邪気な笑みを見せる。

 

「うん。とっても身体に良いお香なんだってさ。お父さんがそう言ってたよ」

「ふーん……そういうお香もあるんだ」

 

 多少の違和感はあったが、特別お香の種類に詳しいわけではなく、興味がそそられるわけでもなかった果南はそういうものだと納得し、家に漂うお香の匂いをたっぷりと吸い込んだ(・・・・・・・・・・)

 

「果南ねーちゃん、鬼ごっこしようぜ! ねーちゃんが鬼な!」

「お、この果南様に鬼ごっこで挑むなんて身の程知らず、百年早い! 健太郎と進も私から逃げれると思うなよー!」

 

 そしてお香の存在などすぐに忘れ、駆け回る子供に合わせて芝居がかった口調に笑みを蓄え、彼らを相手に子供らしい遊戯を始めた果南――――だったが。

 

「はぁ、はぁ……ま、待ちなさい……」

「へへっ、果南ねーちゃん遅すぎー」

「……果南お姉ちゃん、大丈夫?」

「へ、へーきへーき。このくらい、どうってことないから!」

 

 十数分後、膝に手をついてバテ気味になった果南とまだまだ余裕な子供たちという光景ができあがっていた。

 

「っかしいなぁ……いつもはこんなことじゃバテないんだけど」

 

 いくら体力が有り余っているとはいえ、たかが小学生との鬼ごっこ。実家がダイビングショップでその手伝いやダイビングで鍛えた身体は、女子高生の水準を遥かに超えた体力を果南に持たせている。人の家の中で気を遣わなければならないということ、そして小学生の健太郎たちを相手に果南は本気を出さず、程よく加減をして遊びに望んでいたつもりだった。

 だというのに、たった十数分で息が上がってしまったことに果南は疑問を脳裏に浮かべた。やたらと汗が流れ、身体の内側が妙に熱い(・・・・)

 

「わ!?」

「よーし、もらい!」

 

 そう思いながらも、広い家の中で半ば隠れんぼとなった鬼ごっこの中、果南はようやく進にタッチをしようとして、

 

「隙あり!」

「へ?」

 

 別の場所に隠れていた隆の接近を許し、スカートの中に潜り込まれた(・・・・・・・・・・・・・)

 

「ちょ、こらぁ! どこに入って――――」

 

 果南は慌てて振り向こうともがく素振りを見せるも、想像以上にお香の効果(・・・・・)が現れて上手く身体が動かない。

 そうしてそう長くはないスカートの中に潜り込んだ隆に、果南はそのままイタズラ(・・・・)を受けてしまった。

 

「くらえ、カンチョー!」

 

 両手を合わせて人差し指を立てた、子供ながらの〝カンチョー〟が果南の肛門にブスリと突き刺さる。

 

「んほぉ!?♡♡♡♡」

 

 瞬間、果南の表情は怒り狂うでも羞恥を感じるでもなく、不意打ちで差し込まれた子供の指にアナルで感じる、はしたなく恥ずかしく下品な声に似合う恥顔を作ってしまったのだ。

 

「果南ねーちゃんの肛門みっけ! もっと攻撃だー!」

「ん、おっ♡ だ、だめむほっほぉぉぉぉ!?♡♡♡♡」

 

 ズプズプ、グリィ♡

 

 よりにもよってスカートだったのが災いし、下着一枚からのカンチョーを許してしまった果南は、何故か(・・・)緩くなっているアナルに布ごと小さな指をずっぽりと捩じ込まれ、思わず喉が引き絞られる嬌声を上げた。

 その上、膝が笑って震えたことで、まるでお尻を隆に差し出すかの如くしゃがんでいってしまう。

 

「はは、変な声! それ、それ、それぇ!」

 

 ズボッ♡ズリュッ♡ズプゥッ♡

 

「んほっ!♡ おほっ!♡ ら、らめ、ほひぃ!?♡♡♡♡」

 

 ショーツに隠れてさらには尻に埋まって見えないはずの果南のアナルが、まるで何度もカンチョーをして慣れているとでも言うかのように隆の指に連続で突き上げられる。

 

(お、お尻の穴が、なんでこんなにぃ!?♡)

 

 いくらガタイが良いとは言っても小学生の指。しかも果南は一切経験がないアナルへの刺激。それが布と指を何度も、いとも容易く受け入れてしまい、あまつさえ快感を覚えている。

 乱れ出る品性のないオホ声。アナルに捩じ込まれる指の衝撃に口が閉じられず、涎を滴らせる恥ずかしすぎる状況だ。果南が戸惑うのは当然であり、冷静な判断が不可能なのも当たり前。

 

「ふ、ふほっ♡♡ おほっ、ふおぎぃ!!♡♡」

 

 何とかこれ以上、尻穴に指を捩じ込まれることを防がなければいけない。果南が考えられたのはその一点だけであり、小学生にカンチョーをされながら下品で惨めな声を張り上げ、身体を前に無理やり倒す。

 己の巨乳が都合よくクッションになりうつ伏せに、しかも尻を掲げて倒れてしまう果南――――の両手首を健太郎が掴んだ。

 

「ふぇ?」

「隆、やっていいよ」

「よーし、鬼退治だー!」

 

 普段の果南であればいざ知らず、小学生にカンチョーをされてアナルで感じる変態少女となった彼女に抵抗などできはしなかった。

 混乱の間に隆が果南のスカートを捲り上げ、尻穴の部分が露骨に沈められている飾り気が感じられない下着を剥ぎ、果南の引き締まった桃尻、呼吸をする尻穴を外気に晒す。

 

「おしりペンペンだー!」

「へぇ!? ま――――でぇ!?♡♡」

 

 ベチィンッ!!♡

 

 子供は良くも悪くも力の加減が全くできない。臀部という鍛えることが少ない箇所に、子供の容赦のない張り手が襲いかかった。

 

「やめでぇ!♡♡ いたいっ♡いだいからぁ!♡♡ ひぎぃ!?♡♡」

「よーし、効いてるぞぉ!」

 

 パァン!♡パァン!♡パァン!♡

 

 小気味よい肉の音色がよく響く。お尻が即腫れるほど連続で叩かれる側の果南からすれば、たまったものではないのだが、彼らは彼女の制止の声など気にも止めずに無邪気な――――否、悪意の責め(・・・・・)を続けた。

 

「進、やっちまえ!」

「う、うん……」

「え……?」

 

 尻叩きに意識を持っていかれていた果南が、ハッと顔を上げて驚愕した。まさか、あの弱気な進がと。

 

「ごめんね、果南お姉ちゃん」

「進!? なにおおおおおおおおっ!?♥♥」

 

 重く太い、濁り気味な叫び声。うつ伏せになった状態で顔を隠そうとして、勝手に引き上がり舌がだらしなく出てしまう。

 何をされたのかは明白。下着や遊びのカンチョーという名目がない進の小さな指が、果南の生の尻穴にズブズブズブッ♥と本来あるはずの抵抗感を一切感じさせず侵入したのだ。

 

「おほっ♥う、うほぉ!?♥♥ ひ、ひふっ、ふひぃ!?♥♥♥」

 

 喘ぐ。尻穴カンチョーとは比べ物にならない(・・・・・・・・)アナル責めに、果南は人生で初めて発する品格を損なう息遣いを余儀なくされた。

 

(な、なんで♥ こんなに、うま――――)

 

 思考ができたのはそこまで。縦横無尽とばかりに果南の直腸内を這いずり、擦り、感じさせる指捌きに対して、世話焼きな高校生から容姿に優れた一匹のメスに目覚めた果南の思考は真っ白に染め上げられた。

 

「イクっ!♥♥♥♥」

 

 プシャッ♥♥♥♥

 

 それはまさに本能的な叫び。果南は何かを考えて絶頂を叫んだのではなく、衝撃のあまり事実だけを叫ぶことしかできなかった。

 高校生の果南が行うオナニーでは感じえない尻穴の絶頂。愛液が多量に吹き出し、中途半端に脱がされたショーツに受け止められた。

 

「あははは! 〝イクっ〟だってー。果南ねーちゃんどこにイクんだよー」

「進、もっとやっていいよ」

「わ、わかった」

 

 しかし、一度の絶頂を得たからと言って邪気がない責めは終わらない――――邪気がないと信じているのは、果南だけではあったが。

 軽く秘部や胸をまさぐるような経験しかない果南に訪れた深い絶頂。その余韻に思考も身動きも封じられていた果南が再び叫び出す。尻穴を巧みにほじくられて、だ。

 

「んほぉ!♥♥♥ だ、だめっ、こんなことしちゃだんほぉっ!?♥♥ おほっ、おほ♥♥ ほっ、ほっ、ほぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥ ――――イクゥ!!♥♥♥♥♥」

 

 小学生にアナルを責め立てられ、絶頂を叫び上げる可憐な高校生。倒錯的で狂ったこの環境は、海に囲まれた閉鎖的とも言える空間で誰にも観測されることなく絶頂と時を重ねていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あぁ、やっと寝てくれたぁ」

 

 果南にしては物珍しい、心底疲れ切った声色。それでありながら細心の注意を払った小さな声音。

 寝転がる彼女の側には、三人の少年が穏やかな寝息を立てて昼寝をしている。やっとの思いでその状態に持っていけたのだから、果南の苦労が偲ばれるというものだろう。

 

「う……っ♡」

 

 とはいえ、果南に何事もなくというわけではなかったのは、彼女が違和感の残るお尻に手を当てたことから読み取れた。

あの後(・・・)、解放された果南は三人をこっぴどく叱り、あれはしてはいけないこと、二度としないこと、忘れるように言い聞かせた。幸いにも果南の家はそう遠くなく、恥ずかしい愛液に塗れた下着とスカートを着替えて、警戒からズボンに切り替えて再び世話を焼いた。

 普通、スパンキングされた挙句に尻穴を弄ばれて絶頂したなど、恥晒しだけではなく訴えてもいいくらいなのだが――――

 

(あれは子供がしたこと。あれは子供がしたことっ! 早く忘れる!)

 

 果南は赤面しながら目を瞑り、自身の恥を忘れることを選んだ――――子供がしたこと(・・・・・・・)だからと。

 彼女はまだ気がついていない。あれは偶然のことであり、小学生がまさか狙ってやってはいないだろうと。先入観と親戚の子供という近さから楽観をしてしまっていた。

 

「ん……」

 

 そして、目を瞑っていた果南は、相変わらず不思議な匂いがするお香を嗅いだことでか、高ぶった感情が自然と静まり、本当に瞼が落ちるような感覚に陥った。

 冷めやらない身体の熱。何故か絶頂を覚えた尻穴。楽観を止めれば、違和感を持てば、それを考える暇がないように彼女を翻弄し続けた少年たちの意図を察することが出来れば――――目覚めの悪夢は、避けられたかもしれないというのに。

 

 

 

 

「ふぅ、これで大丈夫だな!」

「ん、薬も飲ませたし、もう何も出来ないよ。進、道具は持ってきた?」

「うん……これだよね。あるだけ持ってきたよ」

(ぅ……ん……?)

 

 微かにだが、寝入っていた果南の耳に健太郎たちの会話が届いた。先に起きていたのか、と目を開けながら身体を動かそうとした果南。

 

「……え? な、なに、なんで!?」

 

 意識の急速覚醒と時を同じくして、身の異変に気づいて声を荒らげた。

 まず、視界に光がない。分厚いタオルか何かで目隠しをされている。それこそ果南が真っ先に戸惑ったことだった。

 その目隠しを外そうとして、今度は身体が全く動かず一定の形で固定されていることに気づく。家の柱に両手を上に掲げて一纏めにタオルで縛られ、両足はM字開脚で広げられて膝下と太股をやはりタオルでの拘束。子供ながらの発想だが、それ故に固く縛られて果南は一切の身動きを封じられていた。

しかも(・・・)、タオル以外が肌に触れる感触が感じられない――――衣服も下着も全て脱がされた状態で、果南は家の柱にM字開脚で縛り付けられていた。

 

「うわぁ、ケツ毛は一本もないのにマン毛はもっさり生えてる。果南ねーちゃんズボラってやつだー」

「隆! 健太郎! 進! あなたたちなの!? こんなことして何んぉ!?♥♥」

 

 グチュッ!♥

 

 視覚を遮られ、声でしか判断ができない果南は秘部に生じた異物の侵入に言葉を止めさせられてしまう。

 

「あっ、あっ♥♥ んあっ♥♥♥」

「果南ねーちゃん、マンコずぶ濡れで〝インラン〟だ!」

「ば、馬鹿なこと言ってないで、早くこれを解いて――――あ、あぁぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥」

 

 じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷっ♥♥ プシャッ!♥♥♥

 

 絶頂。覚えたての言葉と言い慣れた言葉を混ぜて揶揄されながら、小学生の拙い手マンで毛深い陰毛を艶やかに彩る愛液を吹き出す果南。

 

「はい1回めー」

「はー♥はー♥ んひっ!♥♥」

 

 休む暇もなく、指が膣内と入口を行き来する。

 

「まだまだー!」

「や、いやっ!♥ やめてぇぇぇぇぇっ!!♥♥♥」

 

 早くも説得の言葉を吐く余裕を失い、彼らが言うことを聞くはずもない制止を叫びながら手マンの刺激に翻弄されてしまう。

 視覚が不十分なために過敏になる触覚。お香と薬の重ねがけで感じる女体。所詮はただの高校生が快楽に耐性などあるわけがない。それを指摘するならば、小学生がこのような知識があるはずがない――――そうした先入観があるからこそ、例外に気がつけなかった果南はあっさりと彼らの手中に堕ちた。

 

「次は進。おっぱいを気持ちよくしてあげよう」

「う、うん!」

「ひっ、やぁんんっ♥♥」

 

 言葉の使い方は年相応に思えながら、指示は恐ろしいほど冷徹な健太郎の声と、先ほどより高揚した進の声。それに怯えながら、胸を突然触られたことで飛び跳ねた果南の声。

 

「あ……♥ は、ぅ……♥ んあっ!♥♥」

 

 手マンが拙い激しさだと言うのなら、果南の巨乳を弄ぶ指遣いは繊細(・・)。小さく、果南の豊満な胸を掴み切れない手のひらがその胸の形を自在に変え、先端の乳頭を掠め、擦り、こねくり回し、抓り上げる。

 

「あぁっ!!♥♥♥♥」

「うわー、おまえの指の使い方、相変わらずわけわかんねーな」

「そ、そうかな? 普通にやってるだけなんだけど」

 

 場違いなほどのんびりとした少年たちの会話。だが、何もできないで異常な感度の性感帯を責められる果南にはのんびりなど無縁に等しい。

 

(胸でこんなに感じるの初めて♥ 初めてなのに、気持ちいい♥ もどかしいのに、イクっ♥♥)

 

 断続的な思考が快楽の実況だけを推し進める。現実の果南は涎を流した口から常に喜悦の声を発し、身悶えできない女体を痙攣させ続けた。

 

「次はこれを使うよ」

 

 流れは止まらない。果南の鼓膜にヴィィィィッ、という激しい震えの音が届いた。胸の甘い快感に浸っていた果南も、その振動に悪寒を感じて必死に口を開いた。

 

「まっ――――あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♥♥♥♥」

 

 それが濁りの官能声に変わったのは一瞬のことだった。

 電動マッサージ器。電マの頂点を秘部に当てがわれた果南の嬌声。勢いで秘部から離れようと反発する先端を押し付けられ、不規則な高速振動に飛沫を散らして継続的な絶頂に果南は弄ばる。

 

「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛っ゛!?♥♥♥♥」

「これ、本当にすげぇよなぁ」

「だ、大丈夫かな。果南お姉ちゃん、すごい声……」

「平気だよ。この辺りには誰も通りかからないし。定期的に水は飲ませて、このまま続けよう」

 

 あまりにも手慣れている。手慣れすぎている。一体、果南で|何人目なのか――――その疑問を問う者はいない。問える者に許されたのは徹底的な喘ぎの声のみ。

 誰の助けも、助けを呼ぶ声すら自らで遮ってしまう果南の嬌声と、少年たちの楽しげな声。この家にあるのは、それだけだった。

 

 

 

 

翌朝(・・)

 

「……んぉっ!♥♥♥ お、おぉ〜〜〜〜♥♥」

 

 柱に放置された果南は、言葉にならない声を零して、惨状そのものな姿でそこにあった。

 電マを一晩中秘部に張り付けられ、件のお香も近場で炊かれた状態。それだけで容易に想像がつくだろう。

 それでも現状の解説が必要ならば、それは彼女の姿を楽しみたい嗜虐性に長けた人間だ。

 目隠しをされた顔は涙と鼻水と涎でぐちゃぐちゃになり、縛り付けられ固定された裸体は発汗によって濃厚な香りを漂わせている。電マで刺激され続けた股間部は愛液以外に物を流したのか、独特の臭いが漂って性臭と合わせて凄まじい、そうとしか言えない惨状を表していた。

 

「ふぁぁ……おはよう、果南お姉さん(・・・・)

 

 そこにふらりと現れたのは、ぐっすりと寝て他の二人より一足早く起床した健太郎。当然、彼が来るまで人の子一人として現れず、気絶と絶頂を繰り返していた果南は一晩ぶりに聞いた健太郎の声にビクリと肩を震わせた。

 こちらが素なのか、果南にハグを求めた無邪気さを消した少年は電マのスイッチを切って、ムワァ♥と上気した空気を発していそうな彼女に平気で笑いかけた。

 

「僕はよく眠れたけど、果南お姉さんの気分はどう?」

「……も、う」

「ん?」

「――――もう、ゆるして……っ!」

 

 一晩中に及ぶ、無機質な振動による快楽の責め。いつまで経っても引かない身体の熱に、激しい絶頂感。泣き叫び、ありったけの小便まで漏らしてなお止まらなかった責めに、果南の心はとっくに折れていた。

 

「なんでも……する♥ なんでも、します♥ もう、いや、ゆるしてぇ……♥」

 

 折れないはずがなかった。高校生とはいえ、少女の精神力と経験などたかが知れている。子供の無邪気さ故の容赦のない責めは、果南の心を完璧にへし折ってしまったのだ。

 ただし、何度も重ねる形になるが――――醜悪な笑みを見せ、果南を色好みで責め立てる子供が無邪気かは、甚だ疑問であった。

 

「本当に何でもする? 僕たちに逆らわない?」

「逆らわない……絶対、逆らわないからぁ……♥」

「ふーん、ならいいよ。けどもし逆らったら、これより酷いことするからね。わかった?」

「……は、い♥」

 

 地獄の責めから逃れるため、思考を停止して頷く果南。一瞬の逡巡は、辛うじて残された松浦果南という少女の理性だったのかもしれない。それでも、頷いた。この地獄から逃れられるなら、何でも構わないと。

 ――――地獄から逃れようと、それは新たな地獄(かいらく)の始まりでしかないと、彼女は知る由もなかった。

 

 

 

 

 

「こ、こんなの無理♥ 絶対バレるっ♥♥」

「大丈夫だよ。果南お姉さんが我慢すればいいだけでしょ。ほら、前を歩いて!」

 

 三人の小学生と、それを引き連れた面倒見の良い高校生……に見えなくもない(・・・・・・・)光景。

 燦々と降り注ぐ陽光の下で、果南は散歩(・・)に出かけさせられていた。自身の家から取ってきたウェットスーツ(・・・・・・・)を着て。

 ダイビング用の一着。群青色のウェットスーツ。それを着ての散歩など、否が応でも目立つ。しかも、ぴっちりと張り付いてグラマラスな身体のラインが現れた表面には、異様な出っ張り(・・・・)がある。

 

「そんな遅いと日が暮れちゃうよ? ほら早く早く」

「ひっ、うひぃっ!♥♥♥ あ、あ、あっ♥♥ 外でぇ、こんなのぉ♥♥」

 

 素晴らしい巨乳を手で抑え、明らかに熱気の赤面ではない快感の朱色を顔に浮かべた果南が当然身悶えする。

 原因は胸の先に浮かび上がったローター(・・・・)。下着や水着などはなく、完全にスーツ一枚でローターの形までハッキリと見えている。

 

「そーだぞー。早く歩けよー」

「早く、遊びたい……」

「んぉぉっ!?♥♥♥♥ おっ、おおっ、おぉ〜〜〜〜〜っ!?♥♥♥♥♥」

 

 ブブブブブッ!♥ヴィィィィッ!♥

 

 出っ張りは胸の二つ呑みならず、股間部で暴れる音を鳴らす残りの二つも存在し、隆、進の操作で果南を野外絶頂に至らせた。

 果南の秘部、尻穴に入り込む表面にイボが備わり歪に曲がったバイブ。短期間ながら遠隔で操作可能なそれは、ウェットスーツによって柄を固定されて自由自在に果南をよがらせる淫具。

 

「ん゛お゛っ゛♥♥♥♥ や゛べでッ♥♥♥ イグゥ!♥♥♥♥」

「あははー。声を出したら誰かにバレちゃうよ?」

 

 胸のローター。秘部と尻穴のバイブ。一日中媚薬効果のあるお香を嗅ぎ、薬まで飲まされていた果南がそれに耐えられるはずがなかった。田舎の路上で脚をガクガク♥と痙攣させ、内股を抑えて絶頂。ウェットスーツの中に愛液と潮を溜め込み、汗と交えて内側から濃厚な臭いを発している。

 愛用のウェットスーツが牢獄のようだ。快感を耐えようとして、少年たちを笑わせてしまう無様な我慢顔になる――――そんな状態で、街の人間に会えばどうなるか。

 

「あらー、果南ちゃんじゃない」

「っっ゛!?♥♥ ――――お、おばさん、お、おはよう」

 

 前から駆け寄ってきたのはご近所付き合いで面識のある歳を重ねた女性。少年たちも人が来るや否やローターとバイブを切り、果南もバレないようにさり気なく身体を隠しながら彼女に挨拶をした。

 

「どうしたのよぉ、そんな格好して。もしかして、その子たちのお世話?」

「う、うん。預かってほしい、って……どうしても、海に行きたいって言うから……」

 

 たどたどしく、最低限でもおかしくても構わないからと言い訳をつらつらと並べ立てる。会話というより、説明。早くこの場から離れなければ――――振動が果南の秘部を貪る。

 

「〜〜〜〜〜〜っっ♥♥♥」

「あら、どうしたの果南ちゃん。顔が赤いわよ」

「ちょ、ちょっと日に当たり♥過ぎたみたい♥ 心配、ないからっ♥」

 

 ヴヴヴヴッ♥と不規則に膣内で蠢き、果南に快感をもたらす。それは野外で、知り合いの前で、確かに感じる極限状態の羞恥。

 僅かに両足を擦り、何とか耐え抜く果南の手を健太郎が引いて声を発した。

 

「ねーねー、早く行こうよー」

「あらあら、引き止めてごめんなさいね。それじゃあね、果南ちゃん」

「っ♥ っっ!♥ う、ん、それじゃあ――――」

 

 瞬間、女性との別れ際、胸のローター、尻穴のバイブが唐突に振動を以て果南の感覚を鋭敏なものへと変質させた。

 

「ん゛ッ!?♥♥♥ んんんんんっ!!♥♥♥」

 

 咄嗟に口を抑え、何とかバレずには済んだ。しかし、まだ通り過ぎたばかりで振り返られる可能性がある。ウェットスーツ越しとはいえ、震動音と淫らな水音は野外に響いているのだから。

 

(おっ、おおっ♥♥ だめ、すごいのくるっ♥ 耐えたのきちゃう♥♥ まだダメ♥ でも限界!♥♥ イクっ♥イクっイクっイクっ♥♥♥)

 

 一歩を何とか踏みしめながら、既に絶頂のことしか考えられない果南に、少年は囁いた。

 

「もう大丈夫――――みっともなくイッちゃえ」

 

 ローターとバイブの最大出力。口元から手が離れ、膣内も結腸もぎゅうぅぅ♥と締め付けながら、

 

「ん゛ぐぅぅぅ〜〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥♥」

(イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!♥♥♥♥♥)

 

 松浦果南は、野外で変態的な格好で身体を逸らして全力アクメをしてしまった。ビクッ、ビックン♥♥♥と引き締まりながら女体の凹凸が素晴らしい肢体を痙攣させ、膝曲げガニ股のみっともない絶頂をしたのだった。

 

 

 

 

「はぁ……ふぅ……♥」

 

 額の汗が地面に滴り、蒸れたウェットスーツの感覚が果南に不快感を及ぼす。もっとも、背に乗られ(・・・・・)てポニーテールを手で引かれる不快感よりはマシなのだろうが。

 

「ひぐっ!♥♥」

「もっと早く。お馬さんごっこなんだから、馬が遅くてどうするのさ」

「わ、わかってる、ってば!♥」

 

 左右の手足で地面を突き、四足歩行でいつ人が来るかもわからぬ家の開けた場所でお馬さんごっこ(・・・・・・・)。無論、果南が馬で体躯の差を活かした健太郎が騎乗役。

 逆らうことは叶わない。逆らった瞬間、ウェットスーツの内側に未だ異物として存在するローターとバイブが牙を剥く。だから果南は、最後に残ったプライドから悔しさの涙を浮かべて四つん這いで歩いていた。

 

「健太郎、早く変われよー!」

「ケンくんばっかり、ずるい……」

「わかってるって。順番は守るからさ。まだ全然時間はあるでしょ?」

 

 年上の少女を馬代わりにして遊んでいるとは思えない無邪気な会話。恐怖すら感じて、果南は口を開いた。

 

「……なんで、こんなこと……するの?」

 

 当然の疑問だろう。小学生が、少年が、果南を玩具にして何が目的なのか――――目的など、ない。

 

「なんでって――――だって、楽しいでしょ?」

 

 楽しいから。楽しいから果南を陥れ、楽しいから果南を辱め、楽しいから果南を支配する。

 

「綺麗なお姉さんが僕たちに従うのが楽しいから。それだけだよ」

「あ……」

 

 その瞬間、果南が三人を見る目が変わる。年下の少年から、得体の知れない(・・・・・・・)怪物を見る目に変わった。

 

(……私、もう……だめ、かも♥)

 

 逆らえない。果南にとって三人は、親戚の子から自分を支配し調教する恐怖の対象、明確なオス(・・)として定められた。

 

「あー、また止まってる。お仕置きしないとダメかー」

 

 そして、叫び声が上がった。

 

「おっほおおおおおおおおおおおおおッッ!!♥♥♥♥♥」

 

 少年に従う一匹のメスへと変わった松浦果南の鳴き声が、屈服の証として小さな街の中に響き渡った。

 

 

 






ウェットスーツエロいから絶対に使うという意思。本当はラストに尻穴道具で弄りながら、他の子も気になるなぁというのを果南が抑えるためにさらに恥を晒す……みたいなオチの予定でしたが、さすがに長くなるのでキリよくこんな感じに。1箇所を深くしすぎないやり方に慣れてきた気がします。入れ込むとまあ……余裕で3分割とかしてますからね!

ラブライブは初代アニメ化時にどハマりして、それから毎日二次創作読み漁ってましたねぇ。全盛期だったので毎日のようにpixivの更新見てました。にわか気味なサンシャインと違ってμ'sは設定と睨めっこするまでもなく書ける自信がある。
百合が喰えたりふたなりが好みなの間違いなくラブライブの影響です。なので私の書くふたなりは絶対男がいじったりしないんですけどね。男には触らせないという何気ないこだわり。まあ鞭は使いますが。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!あればあるほど嬉しいです。アンケートはラストの枠を競い合ってて凄いことになってますね……めちゃくちゃ拮抗してる。今日のどこかを目処に締め切ろうかなと思います。あまりにも拮抗気味だったら私が書きやすいのを選びます。ぶっちゃけグラブルもアズレンもシャニマスもキャラ多くて困るけどな!ではまた時間〜


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園田海未(調教、アナル擬似産卵)

有償リクからラブライブ!より園田海未ちゃん……ラにどハマりしてた時はまさかこんな形で書くことになるのは思ってませんでした。まああの頃って創作のほとんど休止してたんですが。というか自分が書いたものがこんなに読まれるなんて夢にも思ってませんでしたが。世の中何が起こるかわからんものですね、という話。






 

「な、何なのですか……あなたたちは一体、誰なんですか!?」

「…………」

 

 少女の問いかけに男たちは答えない。ニヤニヤと笑い、身動きが取れない〝人形〟の少女を黙って見下ろしていた。

 十分な広さを持つ監禁部屋。少女の装いもよくよく見れば、露出度の高さから水着だと理解ができるマーメイドの衣装だ。だが背中の両手、尾びれスカートを装飾用のチェーンを何重にも巻き付けられ、陸に上がった人魚のように動きを封じられ、結果的に美しいマーメイドに見えているのだ。

 

(確か、わたしは……ライブの後、皆と離れて……)

 

 スクールアイドルグループ・μ's。そのメンバーの一人、園田海未は水族館に招かれて特別ゲストとしてライブを行った。

 スクールアイドルが公共の水族館に招かれ、ライブを披露する。普段とは違う発想、呼び掛けに皆がやる気になっていた。海未とて恥ずかしがってこそいたが、皆と協力し楽しく素晴らしいライブを見せようとやる気を見せ、曲を練り上げ衣装を作り、ライブは無事に成功した。

 

(その、帰り……に……っ!)

 

 思い出した。混乱しながら、落ち着いて前後の記憶を呼び起こした海未が背筋を凍らせた。

 ライブ直後、後ろから誰かに襲われた海未は何かを嗅がされて気を失い、気づけばライブで使ったマーメイド衣装に着替え、拘束されていた。そこに男たちが現れ、問答にもならないこの状況となったのだ。

 理由はわからない。しかし、スクールアイドルとはいえ一般人の海未を監禁したのだから、相応の理由があるはず。気が強く正義感もある海未は、男たちの薄気味悪さに負けじと視線を鋭くしながら声を発した。

 

「あなた方の目的は? 身代金ですか? まさか、穂乃果たちに手を出して……っ!?」

「いいや、君一人だよ。海未ちゃん」

 

 ――――ゾクリと、悪寒が走った。

 海未の身体がハッキリと総毛立つ。気軽に名前を呼ばれた、というのもあるだろう。だがそれ以上に、自分の身体を舐めるように見つめる視線に、海未は全身から嫌な汗を吹き出してしまうような悪寒に駆られたのだ。

 海未を縛るチェーンが身動ぎに甲高い音を鳴らした。何とか逃げようという意志を感じさせる音だ。が、海未のために作られた青いマーメイドの衣装が今は彼女の動きを限りなく制限し、逃げ出すことを許さない。。

 

(ことりの衣装をこのようなことに使うなど!)

 

 チェーンで縛られている以外に、足を包む生地に余裕が見られない。言ってしまえば上手く立てないようにされていた。このマーメイド衣装は海未の幼馴染がこの日のために作り上げたものであり、不埒な監禁拘束に使われるためのものではない。

 憤りを覚えた海未だったが、男たちは彼女の視線の強さなどまるで気にした様子もなく行動を起こした――――男の一人が、海未の胸を両手で掴み上げる。

 

「きゃあぁぁぁぁぁっ!?」

 

 男の大きな手に鷲掴みにされ、衣装の上からハッキリと形を主張する海未の美乳。もちろん、高校生が清らかな乙女として恥じらいを持つ海未だ。男の手が胸に触れるなど初めての経験であり、さらに事実上水着一枚の心もとない衣服。

 

「さぁて、海未ちゃんの乳首はどこかなー?」

「や、やめてください! 破廉恥です! さ、最低です……っ!」

 

 直に胸を揉みしだかれているような身の毛のよだつ感覚が海未を襲う。むにゅ、むにゅと海未の胸を揉みあげる手つきには遠慮というものがなく、抵抗しようにも両手と両足を封じられた海未では、せいぜい男にもたれかかって胸を揉まれることしか出来ない。

 叫びを上げ精一杯の罵倒をするが、真っ赤な顔で無抵抗というのは男たちを悦ばせる結果にしかならず、海未の胸は形を変えながらその先端の勃起を遂に指で捉えられてしまった。

 

「ひゃあっ!?」

「お、ここか。よしよし、可愛がってやるぜ」

「やめ……いやぁ……あっ、んん……っ」

 

 強姦そのもの。拘束され、胸を触られて乳首を指で嬲られる。感じるはずがないと思っていた海未だったが、ニップレスもなしに乳首をこねくり回されれば感じることはなくとも生理的な現象は行われる。

 ムクムクと勃起し、青い衣装にそのポツっと二つの膨らみが浮かぶ。小さいが形がハッキリとした海未の乳首。

 

「――――いぎっ!?」

 

 そこに、それまでの身悶えする甘い声ではなく、明確に痛みを伴う悲鳴が上がった。

 

「よく似合ってるぜ、海未ちゃん」

「な……」

 

 痺れるような乳首の痛み。咄嗟に閉じていた目を男の揶揄と共に開けると、海未はそれに驚愕を露にした。

 乳首と乳首を繋ぐように橋になったチェーン。マーメイド衣装のアクセサリーの一部であったはずのそれが、海未の乳首をピアスのように貫いて繋げていた。それは二つの乳首を卑猥に繋げるに留まらず、外さなければ衣装を外せないことを意味していた。

 

「い……一体、わたしをどうしたいんですか、あなた方は!?」

「お、海未ちゃん以外に鈍いんだねぇ」

「ここは水族館なんだから、その衣装でちょっとは頭を捻ってみたら?」

「は……?」

 

 水族館。マーメイドの衣装。ヒントは多分なほどに出されているが、海未の思考は常識の範囲内に留まって答えを導き出すことができない。

 否、出すことができないのが普通なのだ。普通は考えない。この一般的な現代社会の日本において、このような場所が存在するなど想像もしないのだから。

 

「はい時間切れー。罰ゲーム決定でーす」

「まあどうせ調教のために強制するんだけどな、ははは!」

「さ、先ほどから何の話をして……」

 

 話が読めない。結局彼らは海未をどうしたいのか。μ'sの皆はどうなったのか。こんなことをして警察が来れば、彼らも終わりのはず――――そうして思考を常識に当て嵌める彼女では辿り着けない答えを、海未を拐った男たちは嘲笑するように言ってのけた。

 

「何って、うちの看板になってもらうための話だよ」

「そ――――〝裏〟水族館の大人気〝人魚〟として、これから頑張ってね、海未ちゃん♪」

「っ――――――あ゛」

 

 最後まで理解が及ばない言葉の中、海未は背中に激しい電流のようなものが走り、意識が底に向かって落ちていく感覚を覚えた。

 裏水族館の人魚。全くもって意味がわからない――――言葉で説明するよりも、体験した方が理解ができるだろう。彼女はこれから、嫌になるほど自分の立場を身体に刻まれることになるのだから。

 

 

「っ、出して、ここから出してください! このようなことをして、何の意味があるというのですか!」

 

 海未が目覚めた時、彼女の視界から男たちの姿は消えていた。

 その代わりと言っていいのか、彼女は小さな〝箱〟のような場所に詰められていた。両足は相変わらず鎖で結ばれ、その鎖が箱の底に繋げられ、腕も同じように箱の壁に繋がって身動きが取れない。

 幸いにも空気の穴は存在しているようだが、窮屈極まりない場所に閉じ込められた海未の焦りは相当なものだろう。

 

「え……?」

 

 そして、そんな海未の焦りは解消されることなく〝調教〟が始まった。彼女の顔の真隣にある丸い水栓。そこから液体が箱を浸すように投入され始めた。

 

「ま、まさか……」

 

 溺死。嫌な想像が脳裏を過り、海未が顔を真っ青にして震えた。このまま箱の中を水で浸されてしまえば、身動きが取れない海未は自ずと――――そんな彼女の想像に反して、投入された水は彼女の首元でピタリと止まった。

 

「は、ぁ……」

 

 強がっていようと、海未はまだ高校生だ。拉致監禁されて命の危機に晒され、思わず安堵の息が零れ落ちるもの仕方がないことだ。

 故に、海未が落ち着いてその水の異常性を体感したのは、溺死の危機から免れた後、既に〝手遅れ〟の段階だった。

 

「ん……これは、本当に水、なのですか……?」

 

 肩までピッタリと漬けさせられた生暖かい水。海未を熱湯で責め立てるといった意図も感じられず、かと言って体温を奪い取るには弱い。精々、衣装の中に何も履いていないことを実感させられ、羞恥で顔色を赤くするくらいだ。

 

「……あ、んっ♥」

 

 その羞恥色に染まった表情も、海未が自らに生じた異常を察知することを遅らせた。もっとも、初心な海未がこの水、彼女の身体に染み込む〝媚薬〟に気がつくことができたかは怪しいものだが。

 

「は、んっ♥ 身体が……あつ、い……♥」

 

 じわりじわりと染み込んでいく。衣装の内側に溜まり、浸透していく。落ち着きを取り戻しかけていた息が荒くなり、それが鼻先までせり上がった媚薬を直に吸い込ませてしまう。

 

「はぁ……すぅ……吸っては、駄目……♥」

 

 息を止めるには遅すぎる。仮に止めていたところで、粘膜からたっぷりと吸収し海未の身体は強制的に発情させられるだけだろうが。

 身体中が熱を帯びているように熱い。針で刺され続け、それが快感に変わっているような鋭い感覚。股を擦り合わせていなければ、耐えられない。もがく両手が別の意味を持ち、衣装を固定して媚薬液を漂うチェーンを漂わせる両乳首が信じられないほど硬く大きく勃起している。

 半密閉空間での媚薬液漬け。遊びで使われるようなものではなく、裏の世界に流通する違法な媚薬が海未を蝕む。未成熟な彼女の歳でその媚薬に触れれば、これから先の人生で一生情欲に悩まされる生活を送ることになる劇薬。

 

「おはよう海未ちゃん、よく眠れたかなー?」

「はぁー♥ あ、はひ、はへぇ……♥」

 

 そんな媚薬に全身を漬けられた海未が箱の蓋を開けられ、解放されたのは約一日後のことだった。

 余すことなく全身媚薬漬けにされた海未の顔は、だらしないと言ってしまえるほど朱色に染まって蕩けていた。媚薬液を退かされ、肌へと急速に浸透する正常な空気にビクッ♥ビクッ♥と人魚が跳ねる。

 まともな返事すら危うい海未に対し、箱を開けた男がニヤリと笑い――――胸のアクセサリーを思いっきり引っ張り上げた。

 

「ひっ、いぃぃいいぃぃぃいぃぃいいーーーーっ!?♥♥♥♥♥」

 

 当然それは乳首に開けられた部位と連動し、海未の胸を細長く形作って引き上げる。その上で、伸びた胸を衣装ごと上下に揺らして弄ぶ。

 

「うぎっ、むぎぃいぃいいっ♥♥♥♥ ひぐっ、あぎぃ!?♥♥♥♥」

 

 それによって海未が感じなければならないのは痛みである。が、身悶えする海未の声に痛みはほとんど乗っていない。普段は凛々しい美声は、淫靡な官能の音色に。両の眼は半ば剥き上がって海未に覚えのない真っ白な閃光を瞼の奥から味わわせていた。

 

「お、いい感じだな。明日のイベントには間に合いそうだ」

「あ……あ、あ……♥」

 

 イベント、間に合う。よく聞く単語が耳を通り抜ける。男の楽しげな声に、乳首イキの余韻でトロ顔を晒した海未は疑問を抱く暇すらなかった。

 

 

「あ、あっあっあっ♥♥♥ ひゃあぁぁぁぁぁっ♥♥」

 

 そもそも、冷静に物事を考える余裕すらなく海未は次なる調教に晒された。

 地に打ち上げられた人魚がビタンッ♥ビタンッ♥ビクンッ♥ と淫らに舞い踊る。喘ぎ声を上げながら、海未は暴れ回る異物に膣内を襲われてどうすることも出来ずのたうち回っていた。

 

「あひぃ♥ や、やめてくださんひぃ!?♥♥♥」

「ほらどうした。止めてほしいなら、どこを止めてほしいかもっとハッキリ言わないとわからないぜ。ライブで歌うみたいにハキハキとな!」

「だ、だから……ひぅ♥ わたしの、アソコに……んっあぁぁぁぁぁ♥♥♥」

 

 海未の自由を奪う人魚の尾びれ。布生地にできた出っ張りが〝二つ〟。尾びれスカートがそのバイブを抜け落ちないように固定し、海未に逃れられない振動の快感を与え続ける。

 手足に自由はなく、振動を耐えようにも一晩中媚薬に漬けられた身体は、秘部を嫌になるほど蕩けさせている。海未にできることは打ち上げられた人魚の真似事でのたうち回り、男に懇願をすることだけだ。

 無論、男が止めるはずもない。これは〝明日〟のためにある調教だが、彼らが個人的に楽しむ撮影の目的も含まれている。

 

「おっと、海未ちゃんはまだアソコの名前を知らないか。ならこっちはどうだ?」

 

 彼が手にしたボタンのスイッチがカチリと切り替えられ、海未を襲う振動の位置が変化した。

 

「んッほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 途端、海未が身体を反り返して彼女らしくもない下品な嬌声を歌い上げた。ウィィン、ヴィィィィンッ♥ と海未の臀部で激しく暴れ回るもう一本のバイブ。前の穴でないのなら、自ずと答えは決まってくる。

 

「おし、おひりっ♥♥ ひゃめ、んほっ♥ こえ、がっ♥ おっおっおぉ♥♥ おほぉぉぉぉぉ♥♥♥♥」

 

 肛門。排泄用の性感帯未満の器官。海未はそこにバイブを捩じ込まれ、暴れ回られ結腸を掘られる感覚に口を窄めて淫らに踊る。尻を振ってアナルを襲う振動に秘部の濡らして大切な衣装を雌臭い液体で汚していった。

 

「こっちはわかってるみたいだな。もっと下品な言い方したら、止めてやってもいいぜ?」

「そ、そんにゃ、しょんなこと、言えま――――んっおほぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?♥♥♥♥♥」

 

 バイブの蠢きが加速する。腸壁を抉り、掻き回すような淫具の振動。媚薬漬けの肛門は海未に意志に関わらず彼女を喘がせ、そして正常な判断能力を奪っていった。

 

「け、ケツ穴っ♥ けちゅあな♥♥ おけつのあなブルブルさせるのやめ、ひゃめてくらひゃいぃぃっ♥♥♥♥」

 

 これが海未にできる精一杯の懇願。不浄の穴をケツの穴などというはしたない名称で叫び上げ、快楽で舌足らずの涙に濡れた顔面で制止を呼びかける。

 

「ひぐぅうぅぅうぅうぅうぅううう゛ッ!?♥♥♥♥♥」

 

 直後、海未にもたらされたのは、バイブの停止などではなくマンコとアナルの両方を最大出力で責め立てられる凌辱であった。

 

「いひっ、おほっ、おひぃぃぃ♥♥♥♥ い、言いましたっ♥♥ おひりっ、下品な言い方、しまひたぁ♥♥ やめ、てぇぇぇぇぇっ♥♥♥♥」

「いやぁ、あの程度じゃ足りないからお仕置きだ」

「しょんにゃ、あ、あ、あぁぁぁぁぁーっ♥♥♥♥♥」

 

 人魚の身体が二穴を責める振動に耐えかねたようにくの字に折れ曲がり、その後に大きく反り返る。

 

「イクっ♥♥ イクゥゥゥゥゥゥゥーーっ!♥♥♥♥♥」

 

 反り返り、明かされた海未の貌は、人魚姫というには淫猥に歪みすぎた雌のモノだった。

 

 

「どう、して……このような、酷いことができるのですか……っ!」

 

 数日ぶりに自由を許された手でガラスを叩き、涙目で訴えかける海未。そのガラスの向こう側にいる〝観客〟は、情に訴えかける彼女の叫びに救いの手を差し伸べる……などということはない。

 

「今回の〝人魚〟はかなりのものだな」

「ああ。こちらの希望通り、良い仕事をするものだ」

 

 全員が全員、透明な水槽に閉じ込められた海未を見て、まるで展示された動物を愛でるように、あるいは欲求を満たしてくれる雌を見るような態度を取っていた。

 視線で嬲られるというのはこういう状況を言うのだろう。男たち以外に誰かに助けを求めれば、もしかしたらと考えていた海未も、その光景には腹が冷え切るような絶望を覚えてしまう。

 

「……ん、ぎぃ♥」

 

 ――――腹が冷えている理由は、鍛え上げられた腹がぽっこりと膨らんでいることにはあるのだろうが。

 

『さあ本日のメインイベント! 人魚とのセックス体験になります。皆様、こぞってご参加くださいませ!』

「は?」

 

 海未が腹痛に腹を抑え、必死に肛門を締め上げている最中、司会――海未の記憶が正しければ、彼女を見下ろしていた男の一人――がマイクを片手に、海未の水槽に参加者たちをぞろぞろと並べていく。

 

「ひ……」

 

 素っ頓狂な声を上げ、何をする気なのかと彼らを視線で追った海未が、参加者の姿に悲鳴を上げた。

 服を着ていない。海未の知識にはない肥大化した肉棒をモロ出しにしながら、彼女を閉じ込めている透明な水槽の入口に集っている恐怖の光景がそこにはあった。

 

「っ! 〜〜〜〜〜っ!!」

 

 人魚とのセックス体験。そして、服を脱いで下半身を晒した男たち。性知識に乏しい、あるいは人魚を模してショーに駆り出されるという現実離れした体験に逃避をしていた海未も、下半身と欲望を剥き出しにした男たちに声にならない悲鳴を上げ涙ながらに水槽を叩く。

 だが、海未の背丈では飛び越えられない大きな水槽がその程度で壊れるはずもない。唯一の出口には参加者が集い、外から見つめる目もニヤニヤと笑う誘拐犯の男のみ。

 

「きゃあっ!?」

 

 そして水槽の中には、媚薬とバイブでたっぷりと躾られた人魚という名の雌。一人目の男が海未を押し倒し、チェーンが巻き付いた尾びれスカートの尻――――熟れたマンコと〝何か〟の準備がされたアナルが剥き出しになった臀部を掲げさせられてしまった。

 

「やっ――――」

 

 制止の言葉と手が形になることはなかった。

 

「あっ、あっ、あぁぁぁーーっ!♥♥」

 

 ずっぷん♥ あまりにもあっさりと、初めてとは思えない滑らかさで海未のマンコは男のペニスを受け入れ、甲高い淫乱な喘ぎ声を溢れさせた。

 涙に濡れた瞳は蕩け、開いた唇は唾液で蜜の線を作っている。挿入だけで明らかに感じている女を、一番乗りの参加者が力強く犯し始めた。

 

「あっあっ♥♥ あん、あ……やめ、て、抜いて、ください……そんなものを、わたしの膣内に、挿入れ、ないへぇ♥♥♥」

 

 どうにか理性を動員して吐き出した声は最後まで形を保つことが出来ず、舌を出して蕩けた表情に呑み込まれて消えた。

 膣内に挿入されたペニスを壁が蠢き包み込む。子宮を巨根が押し込む感覚に高く喘ぎ、液体がピストンと共に結合部で弾ける音色が彼女に快感というものを感じさせている証明を成す。

 

「は、あぐっ♥♥ おお、きい……男の、人……のぉ♥♥♥ モノが……あっ♥ おくまでぇ、イグゥ♥♥♥♥♥」

 

 ドピュッ♥ ドピュッドピュッ、ドピュルルルルルルルッ♥♥

 

「あついの、きへぇ……妊娠、して……しまい、ましゅうぅ……♥♥」

 

 人魚とは名ばかりのアヘ顔アクメを見せつけ、一人目の射精をしっかり生で受け止めた海未。

 意識したわけではないだろうが、膣内射精された精液がコポッ、コポォ♥ と溢れ出る局部を掲げながら荒い息を吐き出す海未の姿は淫らに情欲を誘うもの。

 煌びやかな衣装に零れる精液。蕩けた顔で絶頂の余韻に浸る海未に、

 

「あぁーッ♥♥♥♥」

 

 待たされ、誘いを受けて情欲が育ち切った二人目の参加者がペニスを挿入した。

 

「あっあっあっ♥♥♥ んあっ、く……あ゛ぁ♥♥ あぐっ、あ、あぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥」

 

 遠慮という配慮のないピストン。清楚だったスクールアイドルから淫らな人魚姫(マーメイド)へと生まれ変わった海未を、力の限り犯し尽くす太ましいペニス。

 

「あ、あっ、あ〜〜〜〜っ♥♥♥♥」

 

 二人目の種付けと共に人魚が鳴く。

 

「ィ、イ……く……ゥ!♥♥♥♥」

 

 三人目の挿入で人魚が果てる。

 

「お、おぉぉぉ……ん゛ほぉ゛♥♥♥」

 

 四人目のザーメンが子宮に溜まり、人魚が野太い嬌声を上げて達する。

 様々な声と表情で参加者を楽しませながら、園田海未という名の淫乱な人魚姫は膣穴いっぱいに精液を注ぎ込まれていった。勃起乳首の快感をアクセサリーの揺れで感じながら、ひたすらに雄の精を受け止める海未。

 

「……はー……はー……う゛あ゛♥」

 

 やがてそこには、手を水槽上部の鎖に繋がれ、尾びれのチェーンを引っ張り上げられ吊るされた海未が、喘ぎのあまりすっかり掠れてしまった声で悶える姿があった。

 膣穴から溢れ出す精液が、人魚とのセックス体験がつつがなく終わりを迎えたことを表している。生で射精された海未にとってはつつがなく、など口が裂けても言えないだろうが、そんな彼女も目先に優先すべき欲求があった。

 

「ん゛、ぎ……み、みない、で……ぐだ、さ゛、い゛……っ」

 

 正確に言えば、優先すべきではなく耐えるべき欲求というべきか。脂汗を滲ませた海未を見つめる水槽前の視線は、セックスという生々しい快感を得てなお衰えることはない。むしろ、最大の余興に興奮を綯い交ぜにしたおぞましい視線を吊るし上げられた人魚に向けていた。

 海未は何を我慢しているのか。答えは、垂れ流しになった精液を絡ませ、小皺の一本まで裏水族館内なモニタに映し出されたアナルにある。

 

「ふ、ぬ……おっ♥」

 

 ぷぴゅぽっ♥♥

 

 海未の小さく卑猥なアナルが盛り上がり、口から舌が飛び出すと同時に肛門から物体がが飛び出した。

 結腸の液を絡ませ、我慢の限界を超えてひり出され現れたのはキャッサバと呼ばれるイモの一種の根茎から製造した澱粉。よりわかりやすい言い方をすれば、小さな球体の〝タピオカ〟が海未のケツ穴からひり出されたのだ。

 無論、口から飲まされたものであれば形を保っていない。それはつまり、海未が水槽に入れられる前から尻穴に腹が膨れるほど詰め込まれていたモノに繋がる。

 セックスでイキ果て、体力まで使い果たした海未は、いよいよ排泄紛いの〝産卵〟でショーを締めくくるのだ。

 

「いやぁ……いやあ゛あ゛ぁ゛♥♥♥♥」

 

 ぷぽ、ぶぽぉ♥♥ ぶちゅる、ぷぷぷ、ぷりぷり♥♥

 

 タピオカを人魚の卵に見立てた産卵ショー。ねっとりとした海未の腸液がまとわりついたタピオカが、膣内射精で尻穴に滴るザーメンを纏いながらトロ、トロォと水槽内に落ちていく。

 

「おっ、お……おぉっ♥♥」

 

 ぷぽっ、ぶぽぷぽっ♥♥♥

 

「お゛お゛ぉ゛ーーッ♥♥♥♥♥」

 

 ぷぽぽぽぽぽぽぽーーーーッ!♥♥♥♥

 

 そして、尻穴の出口が慣らしを終えるのを待っていたかのように、タピオカが海未の肛門から一気に生まれ落ちていった。

 元々小さな玉たちを海未が何とか肛門を締め上げ、排泄を堪えていたに過ぎない。それが解き放たれた以上、もうどうすることもできなかった。客席の盛り上がりを余所に、海未は媚薬が染み込んだ肛門をタピオカが激しく擦り、飛び出していく感覚に首を反らしてアナル産卵アクメを彼らに公開してきまった。

 

「お、おっ♥ お゛へ、ぇ……♥」

 

 水槽内に取り付けられたカメラが、海未の痴態を巨大なモニタに映し出す。

 セックスと産卵でアヘ顔を晒した可憐な面。固まりかけた精液を垂らすマンコに、産卵で緩まって腸液を垂れ流すアナル。服の上からわかるほど乳首を勃起させた淫乱な人魚姫のショーは――――

 

『では休憩の後、第二部を始めさせていただきます。それまでどうか、人魚の産卵後をお楽しみください』

 

 まだ、終わらない。海未が正気に戻り、羞恥を覚え、終わらない演目に否が応にも人魚を演じるその時は、さほど遠いことではないのだろう。

 

 

 






媚薬箱風呂はエロいと思ってやった。媚薬漬けって文章に起こすとなかなか難しい気がするというか、フィーリングで何とかなるもんなのかなぁと思ったりする。結局経験あるのみなのよね。
この頃と言っても数週間前ですがハートの数を調整したりする前だから……まあ最近も気にしながら書いてます。大体その時のテンションだろって言うのもまあそうね!

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。有償を書く合間に短いのをFANBOXにぶち込んでいく生活。こっちでやろうとすると長さ気にし出すから、そういう意味で短くてもOKできるのは楽しい。好きなの練習して書ける。支援者の方向けに次に書くならこういうネタでどう?みたいな意見も試しに受け付けてはいる。そういうのでよろしければご支援お待ちしております。俗物は支援と依頼が大好きです。ではまた次回〜


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空の境界
浅上藤乃(前編・調教、肉体改造)


本当は1話だったんだけど好きなプレイ書いたら字数綺麗にオーバーしたからラストの展開を何とか盛ってみようと思っています。今からな!

というわけでリクエスト、空の境界から浅上藤乃ちゃんです。時系列的には式と戦った3章以降になります。あの境遇のふじのんがちゃんと快楽を感じてお下品に喘ぐお話を書いたつもりです。それはそれでどうなのと思いますが、エロですからね!ではどうぞ。





 

 

「あの、聞いても良いでしょうか?」

「何かな、お嬢さん」

「――――あなたは一体どなたで、ここは、どこなのでしょう?」

 

 ベッドに腰をかけ、穏やかな声色、或いは溶けていきそうな音色にも似た声でそう問いかけた少女。

 艶のある黒髪。スカートのない清楚ながら規律の厳しさを思い起こさせる修道女のような高校の制服。

 さらにその赤眼はどこか怪しい輝きさえ宿している。視力の大半を失い、不自由のはずが視えている(・・・・・)その目を前にして、男はニヤリと笑った。

 一言で纏めるなら軽薄、伊達男、そんなところだろう。はっきりと外人だとわかる顔立ちの男は、この状況に物怖じしない少女へ向けて声を発する。

 

「俺はチャールズ・フックス。ま、チャールズとでも呼んでくれ、浅上藤乃(・・・・)ちゃん。で、ここは俺の魔術工房ってところかな?」

「魔術……チャールズさんは、魔法使いさんなのですか?」

「いやいや、まさか。んな大それたものじゃない。単なる小物の魔術師だ」

 

 ここで言う魔術師と魔法使いには大きな差がある。魔術師として知識を持っていれば当然理解できるものも、藤乃と呼ばれた少女からすれば全くの未知――――未知ではあるが、異能を受け入れるだけの思考の持ち主ではあるらしい。

 

「その魔術師さんが、私をどうするつもりなのでしょう?」

 

 物怖じしない、肝が据わってる――――というだけでは説明が効かない藤乃の対応。以前の彼女、視力を失う前の彼女であれば困惑していたのかもしれないが、体験したことがしたことだったのだろう。

 それに彼女は殺人者(・・・)。どちらかと言えば、チャールズ側に近しい人間であろう。それを知っている(・・・・・)チャールズは、驚くどころか楽しそうに言葉を返した。

 

「俺はフリーの魔術師でね。色んな依頼を受けて回ってるんだが――――君を無力化(・・・)して欲しい、ととある人間から依頼を受けた」

「――――そう、ですか」

 

 その時、藤乃が何を思ったのか、それは彼女にしかわからない。依頼主である男の顔に思い当たりはあったのだろうか。

 けれど、藤乃はただ一度目を伏せて、色彩(・・)を煌めかせる――――緑と赤の螺旋が人知れず渦巻く。

 

「無力化というのは、私を殺す、ということですか?」

「ま、依頼主は任せるとは言ったが、そっちの方が嬉しそうな声色だったな」

「そうですか。けど、困りました。私、死にたくはありませんから――――――」

 

魔眼(・・)が、チャールズを捉えた。キャンバスに描いた絵のように、藤乃がそれに手を加えるように。

 

(まが)れ」

 

 歪曲――――それはチャールズの腕を捻じ、

 

「あたたっ! ちょっとちょっと、いきなり曲げられると痛いぜ、藤乃ちゃん」

「……?」

 

切れない(・・・・)。右目の回転も、左目の回転も、チャールズの手を捩じ切るどころか服に多少の皺を付ける程度のことしかできず、藤乃はここで初めて動揺と言える訝しんだ表情を浮かべた。

 

「話くらい聞いてほしいなぁ。俺はまだ殺すなんて言ってないし……あ、君の魔眼、ホント凄いね。魔術的でもありながら超能力にも近い。それに千里眼かぁ。正面からは、俺に勝ち目はないかな」

「…………」

 

正面からは(・・・・・)――――藤乃は彼の言い分を何となくでしか感じられない。しかし、その何となくで理解をしている。魔術師の工房(・・)に何の策もなく連れ込まれることの無謀さを。

 数ヶ月前、両儀式との戦いで浅上藤乃は素人だから(・・・・・)こそ生き延びることが出来た。だが、今回は魔術師という異常者を知らない素人だから策に嵌った。

 もっとも、気がついたら連れてこられていた(・・・・・・・・・・・・・・・)などと、誘拐そのものなやり方では、藤乃ではどうにもならないものであろうことは想像に固くないが。

 

「さすがにあの〝直死〟を相手にするのは死んでも御免こうむるが、君の魔眼の歪曲範囲は君の理解によるだろう? それさえ知っていれば、仕込みはそう難しいものではないのさ」

 

 歪曲の魔眼は、魔眼と言っても能力の識別や仕様には主に脳を扱う。チャールズが言及した〝直死〟同様、眼を潰しても能力は扱えてしまう。視力が低下しても藤乃の魔眼は変わるどころか精度が増しているのは、千里眼以外にもそういった理屈がある。

 だからこそ、脳が処理できないものは曲げられない――――魔術の基礎すら知らない藤乃が、複雑に組まれた防御障壁を曲げられる理屈は存在せず、工房に巡らされた魔眼殺し(・・・・)が本来なら人体すら捻り殺す威力を遮ってしまっている、というのがカラクリだ。

 己の魔眼を封じられて、藤乃は焦りを見せた……というわけではない。むしろ、より穏やかに声を返した。

 

「そうなんですね」

「いや、藤乃ちゃんってば他人事みたいに言うね」

「そういうわけではないのですが……チャールズさんは、日本語がお上手ですね」

「まあ、一応ね。……え、もしかして今、時間稼いで逃げようと頑張ってる?」

「はい。死にたくは、ありませんから」

 

 生き長らえた藤乃だからこそなのか。今一度、馬鹿正直に生存欲求を答えた藤乃にチャールズはプッと吹き出した。

 肝が据わってるというより、思い切りが良すぎる。先に魔眼の使用を躊躇わなかったことを鑑みても、彼女は殺し殺されの関係をある意味で受け止めて、或いは悟っている。それでいて、腕を狙ったことから殺意は感じない。

 不思議な異常者。それが浅上藤乃の印象――――とはいえ、チャールズ・フックスにとって彼女の内面などさして重要なものではない(・・・・・・・・・・・・)

 

「よっと」

「……あ」

 

 トン、と藤乃を押し倒したチャールズ。白いシーツに散らばる黒髪と、呆けたような彼女の声が印象的だった。

 

「殺してもいいとは言われたけど、君みたいな美女を殺すのは俺の主義に反してるんでね。別の方法で無力化させてもらおうかな」

「――――――」

 

 チャールズの言葉を聞いた藤乃は、これから自分が何をされるかを察し、同時に視線を冷たく、言ってしまえば過去にされたこと(・・・・・・・・)と同一視し、冷めた視線で彼を見上げた。

 

(この人も同じ……)

 

 彼らと同じ、藤乃を遊び道具としてしか見ていない――――そうであれば、藤乃の運命は違うものになっていただろう。

 

「おぉっと、俺をあんなクソガキ共と一緒にしてくれちゃあ困るぜ。快楽に暴力を混じらせるなんて頭がおかしいとしか言えないね」

「はぁ……?」

 

 藤乃にはチャールズが何を言っているのか、魔術師ということ以上に理解ができずに首を傾げた。

 出来なくて当然だ。無痛症の中で少年たちに性的暴行を加えられ、時折戻るようになった感覚の中で暴力を加速させられ、そして悲劇が起こった。そんな藤乃がこういった行為を好むなど、それこそ愛した者でもなければありえない。

 

「本物の快楽を知らないなんてとんでもない。女は快感を知っているべきなのさ」

 

 だがチャールズの考えは異なる。女は快楽を知らずにいるべきではない。ある種、類を見ない信仰心と表現すべき理念を彼は持っている。

 無論、見た目通りの伊達男な彼は誰彼構わず、というわけではない。チャールズという男は、浅上藤乃の美しさに一目惚れ(・・・・)した。そして、彼女が快感を誤解していることを許せずにいる。それだけ(・・・・)なのだ。

 

「俺が快楽ってやつを教えてあげるからさ。もちろん、気持ちよくなかったら声に出してくれよな。そしたら俺も素直に諦めらめて、別の方法で力を封じさせてもらうよ」

「……わかりました。言いたいことは、今は(・・)言います――――どうぞご自由に」

 

 世迷言、眉唾物、そんな退廃的な態度が藤乃から感じられた。

 

(……嫌なことは、言葉にしなきゃ)

 

 それがどこまで通じるかはわからないが、藤乃はもう黙っているつもりなどなかった。嫌なものは、不快なものは、痛いことは口にする。

 唇を優しく唇で塞がれながら、藤乃は以前のように全てを受け入れた。

 

 

 

 

 

 

 そんな藤乃の考えが覆されるのに、数時間と使うことはなかった。

 

「あっ♥♥ あっあっ♥」

「いいハーモニーだ。どうだい、藤乃ちゃん。快楽は最高だろう?」

 

 パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥

 

 ベッドの上で裸の男女が繋がりあっている。一人はチャールズ。もう一人は、清楚な制服を脱ぎ捨てて魅力的な肢体を晒し、バックで膣内を掻き回されて喘ぐ藤乃。

 そう。子供がした性的暴行など比にならない。犯され、膣内で男のペニスを受け入れ、浅上藤乃は蕩けた顔で喘いでいた。

 

「あひっ♥♥ ひ、あ、あ〜〜〜〜♥♥♥♥」

「お、イッたね。膣内と子宮の動きでよくわかる。隠したって無駄さ」

「んひぃ♥♥♥」

 

 グリ、グリィ♥

 

 膣壁を巨大なカリ首でこそぎ落とすように抉られ、子宮口に捩じ込まれた鈴口が強引なのに藤乃の〝雌〟の本能を引き立たせる。

 感情表現に乏しい、とまで言われていた藤乃が他人が聞いたことがない、ましてや自分で出したこともない喘ぎ声を上げた。痛みだけが先行していた子供のセックスとは違う、本物のセックス。

 

「あっ♥ 胸、やっ……♥ お、おっ、お〜♥♥♥」

「良い乳首の硬さだ。まったく、これだけの逸材に乱暴をするなんて、日本の少年の考えることはわからんね」

 

 秘部を突かれながら四つん這いで垂れ、揺れる美乳を揉みしだかれ、乳頭を指で擦り上げられて快楽で間延びした声を引き出させられる藤乃。

 完全に余裕を無くした藤乃に比べ、チャールズは全く疲労の気配はない。女は快楽を知らずにいるべきではない、という考えから魔術で避妊も完璧であり、藤乃の膣内で掻き回される液体には精液も含まれている。が、何度射精しても一切衰える気配がなく、余裕もまた崩れない。

 

 ――――経験値が違う(・・・・・・)

 魔術回路を持ち、魔術師として動くチャールズだが、その本質は女の快楽を引き出すこと、それのみだ。そのためならば魔術師にしては珍しい現代的な機器を積極的に取り入れることも厭わず、自分が快楽を与えられない、又は別の人間によって既に満たされた女性には手を出さない――――逆に言えばそれ以外には積極的に手を出す、自他ともに認める女にだらしない伊達男(・・・・・・・・・・)がチャールズ・フックスの正体だ。

 だから、言葉通り経験値の差だ。所詮は子供の感情が行き過ぎた性暴力しか知らない藤乃からすれば、百戦錬磨のチャールズがもたらす快感は未知。宣言通り乱暴はしない。だが、その熟練のテクニックは、

 

(――――きもち、いい♥)

 

 浅上藤乃の心に快楽と、生の実感(・・・・)を刻み込んだ。

 

 

 

 

 

 

「……けほっ。チャールズさん、煙草は、あまり……」

「っと。悪いな藤乃ちゃん。つい癖でつけちまった」

 

 修道女を思わせる学生服の少女が、一室で一服しようとした金髪の伊達男を咎める……一見すると意味不明な状況だが、藤乃は制服に付着した僅かな灰を払いながら冷静に言葉を紡いだ。

 

「制服に臭いがついたら困りますから」

「あ、そっちね。確かに藤乃ちゃんの学校厳しいもんなぁ」

 

 藤乃の通う礼園女学園はかなり厳しい学校であり、制服に煙草の臭いをつけようものならどうなることかわからない。

 もっとも、藤乃は成績優秀、品行方正、さらに身体的なハンデを含めて万が一にも不良の道へ、などとは見られない。それに、チャールズが前もって学園へ仕込み(・・・)を入れているため、どうであれ問題になることはない。

 

 たとえこうして、藤乃が学校からチャールズの家に帰ってきていたとしても、だ。

 

「…………」

「ん? どうしたの、藤乃ちゃん」

「……いえ」

 

 軽薄で流暢な日本語に、彼を見つめていた藤乃は首を振った。

 チャールズに誘拐され、快楽を教えられてからそう長い時は経過していない。が、藤乃は初めの警戒心などは薄れていた。

 それは一重に、藤乃の境遇にあった。工房と呼ばれた場所は目が不自由な藤乃のために整備されており、移動面に問題はない。食事や衣服などは藤乃が必要とあらば――彼女の性格上、求めることはないのだが――チャールズが即座に用意し、外出はおろか学校にまで通っていられている。

 浅上藤乃に課せられた暗示、契約は一つ。契約が有効の間、帰る場所は必ずチャールズの家であること。つまりどこに外出しようと、逃げることはできない。

 

(けれど、その気になれば……)

 

 藤乃が首を傾げ続ける部分はまさにその契約だ。それ以外は何の制約もない藤乃は、その気になれば誰かに助けを求める事が出来る。無論、魔術師を真っ向から相手にできるような伝手は――嫌な記憶を除いて、彼女の知る知識の範囲では――ないのだが、藤乃にもその気(・・・)はなかった。

 

「じゃあ藤乃ちゃん、今日も始めようか」

「っ……は、はい」

 

 それは、煙草の火を消して処理したチャールズがニヤッと楽しげに浮かべた笑みに答え、制服を脱いだ(・・・・・・)藤乃の態度に表れていることは明白であった。

 長いスカートに加え、地味とも言える制服から露骨に盛り上がった(・・・・・・・・・)胸部がたゆん♥と震えて藤乃の裸体が姿を見せる。

 

「ノーブラノーパンはどうだった?」

「……恥ずかし、かったです。誰かに気づかれたらと思うと、頭が痛くなって……い、陰核が、大きく、なってしまいました♥ 愛液も、沢山……」

 

 ノーパンノーブラ。つまり制服の下に何も着ず、藤乃は一日を外で過ごした。

 戒めを失った豊満な胸は動く度に揺れ、生い茂った陰毛から細長く勃つ(・・・・・)陰核はスカートに擦れ、靴の中に愛液が滴った。その興奮(・・)を全裸で立って、震えながら赤面まで見せて報告した藤乃に、チャールズは指を立てて揺らし、言葉を返した。

 

「違うだろ、藤乃ちゃん。教えた通りにしないと、気持ちよくなれない(・・・・・・・・・)ぜ」

「〜〜〜〜〜〜〜っ!♥」

 

 顔を真っ赤にして震え上がる藤乃――――彼女の殺人衝動は生の実感(・・・・)を違えたことによって起こった。

 それにより彼女は残虐性、殺しを楽しんでしまう被虐心を一度は得たわけだが、そうなると本来の彼女の性質はどうであったのか――――生の実感を得られる快楽に、どのような反応を示すのか。

 

「く、クリチンポ(・・・・・)、すごく勃起しました♥ デカクリがスカートに擦れて、おまんこからトロトロのマン汁流して、もしかしたら、顔がおかしくなったところ見られてしまったかも……しれません♥ ――――ひんっ♥」

 

 プシャッ♥

 

 浅上藤乃の本来の資質は嗜虐的なものなどではなく、被虐的(・・・)なものである、ということだ。

 早々にそれを見抜いたチャールズは、そんな彼女が快楽を感じられる調教(・・)を施した。

 

『ほら、立派に育っただろう? ここの名前はクリチンポだ。さあ、言ってごらん』

『そ、そんな恥ずかしい、言葉……く、クリチンポ♥♥ クリチンポ、クリチンポ――――クリ、ちんぽ♥』

 

 効果は、まさに覿面。チャールズが藤乃の中で嫌悪の対象だったセックスというものを快楽に変えたことも含め、さらに抵抗できない魔術工房の中という大義名分を与えであることも拍車をかけた。

 クリトリスに施された肥大化改造以外は、まだ藤乃の身体は元のままだ。だと言うのに、羞恥的な行動をして、教えられた(口に出すだけで顔が悦に歪む)淫語で下の口からマン汁を吹き出すのだ。あまりの素質に、チャールズは常に笑みを絶やさないほどだ。

 

「やっぱり藤乃ちゃんはそっち(・・・)だったか。大丈夫、身体を傷つけないやり方なんていくらでもあるからね――――もっと気持ちいいこと、教えてあげるよ」

「……は、い♥」

 

 トロ、トロ♥と秘部から愛液を滴らせ、艶やかな脚を淫靡な色で染め上げる藤乃。

 ほんの僅かな期間。魔術を使ったほんの少しの肉体改造。たったそれだけで、浅上藤乃は快楽を求め始めた。

 従わされているという逃げ道が。快楽という生そのもの(・・・・・)が――――何より、浅上藤乃はまだ何色にも染まる少女であった。

 如何な異常者と言えど、精神が成熟していない雌を手玉にとって絡め取っていくなど、女を相手にして百戦錬磨のチャールズには容易すぎる仕事だ。

 

(ま、殺してほしそうだったが、俺には関係ないね)

 

 無力化しろ、などと曖昧な提示をしたことが悪い。チャールズは裸身を晒した美しい少女を前に、依頼のことなど表面上こなせばいいと鼻歌交じりに考えていた。

 金と依頼主。育てがいがあり快楽を知らない美しい少女。チャールズがどちらかを取るかと言えば、迷うことなく後者を取る。彼はそういう人間だ。女が美しければ手にしようとし、不粋だと分かれば身を引く。が、藤乃のように快楽を勘違いした子を調教し尽くすことには躊躇いはない。彼女が殺したという者たちも、男なら特別どうとも思わない――――良くも悪くも、彼の行動方針は〝美少女〟と〝美女〟で定まっているのだ。

 

「さあ、この前教えたポーズをするんだ」

「はい……ま、まんぐり返し、ですね♥」

 

 全裸であること自体を藤乃は気にしない。元々から羞恥心が薄いのか、それともその羞恥心を出す感情が乏しいのか。

 しかし、快楽の味を知った藤乃の頬には確かな朱色が灯り、興奮を隠さず教わった恥ずかしいポーズをベッドの上で披露した。

 両足の先を頭の上まで持っていき、股間を差し出すような返し。少々と無理な姿勢に思えるが、存外に藤乃の身体は柔らかく、たぷんと十分な質量の美乳と魔術を施されて聳え勃つ細い肉棒となった陰核を十分に見せびらかすことができていた。何よりも、自分自身に(・・・・・)

 

「その体勢でオナニーしよう。君にしかできない(・・・・・・・・)やり方でね。わかるだろう?」

「っ……♥」

 

 まんぐり返しを支えることに手を使い、一見するとチャールズに触れてもらうことでしか藤乃は快楽を得られない。

 しかし、藤乃には触れる手段があった。全裸で局部を見せてしまっている恥ずかしい格好で、手を使わずにオナニーをする方法が。

 深紅の瞳が勃起した左の乳首と、見ているだけで無様な細チンポ、勃起クリトリスを捉える。そう、彼女にはある。

 

「……凶れ♥」

 

 瞬間、片乳首とクリトリスが全く同時に捻じ曲がった(・・・・・・)

 

「んっおぉぉぉ〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥」

 

 藤乃の野太い嬌声。それを吐き出す美少女の顔は表現し難いものだった。輝く瞳は魔術工房の効果で決して捻じ切らない、だが捻れを作っている力を行使するため乳首とクリトリスを捉えて離さない。しかし口はだらしなく開き、舌から涎を垂らして藤乃とは思えない品の薄れた表情を帯びてしまっていた。

 快楽に堕ち、快楽を受け入れて取り繕うことを止めた雌の表情(アヘ顔)、という表現が妥当かもしれない。

 

「ふふ、魔眼オナニーなんて君にしかできない取っておきの快楽だ。心ゆくまで楽しむといい」

「おっ、おぉぅ♥♥ 乳首とクリチンポ、捻れ、て……私、変な声、おおっ♥ お、イクっ♥♥♥ 乳首クリチンポ魔眼オナニー、イクゥ!♥♥♥♥」

 

 一体誰が、あの浅上藤乃が淫語を口走りまんぐり返しで潮を吹き上げる姿を想像したであろうか。人生で決してしたことがないアヘ顔を浮かべ、間違った快感を矯正される悦びを知る雌に堕ちるなど予想したであろうか。

 

「右、左、右、左。捻れの方向を変えるだけじゃなく、乳首も交互にするといい」

「はひぃ!♥ お、おんっ♥♥ 逆捻り、イクっ♥ イクイクゥ!♥♥♥♥」

 

 視点をズラして捻りの方向を変え、右に捻っていたクリチンポを左捻りに切り替え、一気に変わる快楽で絶頂。乳首も片方からもう片方、捻りの方向を真逆に変えて。

 希少な魔眼すら快楽に扱う。人を捻り殺せる力を持つ歪曲の魔眼は、チャールズにとって藤乃に素晴らしい捻りの快感を与える道具の一つでしかなかった。

 

 当然、浅上藤乃の調教はチャールズの手もふんだんに加えて進められる。

 

「あ、あ゛♥♥ あ゛ぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥」

 

 独特の振動が藤乃の濡れた秘部から愛液を弾けさせ、振動の頂点である大きな丸みがグリィ♥と奥底まで捩じ込まれると、椅子に座った藤乃が大きく身体を逸らした。

 

「ふお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

「こういうのは魔術より現代のものが馴染みやすい時があってね。よく頼らせてもらっている。このマッサージ器(・・・・・・)の威力はどうだい?」

 

 電動マッサージ器とは言うものの、威力は改造で正規品の比ではない。時に魔術などより効率の良い機器、便利な道具は作り出されている。彼は考え方が古臭い魔術師と違い、快楽を女に与えるためならば魔術師のプライドなどあってないようなものだ。それは善し悪しではあるが、少なくとも浅上藤乃に快楽を与えるという目的には〝善し〟の一面が強い。

 

「お゛ぉ゛♥♥♥ イクっ♥ おまんこブルブル震えて、イきますっ♥♥ おまんこイクっ♥♥♥♥」

 

 プシャッ!♥♥

 

 根本が優等生なだけはあり、物覚えに優れた藤乃の絶頂宣言と愛液噴射――――に合わせて、バイブの振動がより捩じ込まれていった。

 

「お゛ぉぅ゛!?♥♥ ど、どうじでぇ♥」

 

 一度イッたらおしまい。僅かでも休憩は必要。藤乃の中で絶頂はそういうものだと認識されているため、止まらないバイブの振動と快感に戸惑いの声を上げてチャールズを見やる。

 

「まだ藤乃ちゃんは演技(・・)の面があるみたいだからね。天に昇るような快楽の渦、知ってみようじゃないか」

 

 当の本人は藤乃の扉を開くことを楽しむ、悦びの笑みを唇に浮かべ――――バイブの出力を上げた(・・・・・・)

 

「お、おっ?♥♥ ふぉっ、お゛♥♥♥ んぉ〜〜〜〜っ!♥♥♥♥」

 

 プシッ♥プシッ♥ プシャァァァァァァァッ!♥♥♥

 

 学んだ言葉を必死に口に出すのではなく、本能的な喘ぎ声を喉から引き絞る。股から噴射した潮吹きは文字の意味そのものを表した勢いで高く上がり、椅子に局所的な水溜まりを作りながら藤乃はひたすら連続絶頂(・・・・)に白目を剥きかけた痙攣をしてしまう。

 

「お゛ぉ゛♥♥ イグッ!♥♥♥♥ イグッイグッイグッ♥♥♥♥」

「はは、そうだ! その調子だ――――快楽は、素晴らしいだろう?」

「――――おまんこぉ、イグゥ!!♥♥♥♥♥」

 

 問いかけの返答に、藤乃ははしたない絶頂の液体と宣言を叫びあげることだけで、何よりの答えとしていた。

 

 染め上げられていく。浅上藤乃という少女が、忌諱すべきものをそうではないのだと――――奇しくも彼女は、快楽によって正しく生きる意味を知り始めていたのだ。

 

 






シャナの淫語調教好きなのでふじのんでもやって欲しいとのことでした。シリーズなら教える場面からしっかり書いたというか前編後編にすると初めから決めていたなら教える場面濃くしてたと思う。完全に私のミスだなこれな。

チャールズくんはまた基礎設定と名前を考えてもらいました。いや似々花様の相手も考えてもらったんですがね!そこから私が肉付けをしてみた形です。清々しいですよ。クソ野郎はクソ野郎ですが一応弁えてはいるクソ野郎です。仮にふじのんが幹也と繋がっていたら別のことしてました。ちなみにふじのんが好みじゃなかったら割と容赦なし。そういうやつです。

直死に死んでもごめんとかいうブラックジョーク。魔術師が異能に対する絶対的な驚異に勝てるわけないだろ!!
ふじのんが純粋に戦闘だけは素人なのと、歪曲の魔眼の特性を理解して対策ガチガチにしてます。仮にふじのんが魔術を理解したら捻じきって工房脱出くらいはできるはずですが、式とやり合ったあとなので肝は据わってるけど……という感じですね。3章後のふじのんってこんな感じで大丈夫なのかは、まあ想像による。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!評価があるだけ更新を頑張らせていただきます。後ふじのんの後に書くキャラのアンケート昼頃までTwitterでやってますので、良かったらどうぞ。
空の境界そこそこ程度には詳しいですが、幹也との関係が好きなので式は書けそうにないとかいう不具合を見つけてしまった。いやじゃいやじゃ、人のは見れるけどツンギレ式が幹也以外に落ちるの書きとうない。ちなみに鮮花とふじのんは余裕で書けるというかむしろめちゃくちゃ書きたい。ほんまそういうところやぞって感じでまた次回〜


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浅上藤乃(後編・淫語調教、アナルゼリー排泄、快楽堕ち)

メッセージのリクエストもしっかりと読ませていただいております。そして書きたいものが増えて嬉しい。あれも書きたいこれも書きたいしすぎてる……評価があれば俺は止まんねぇからよぉ……!

というわけでそんな評価や感想をくれた読者の方を振るい落とすようなふじのん後編です。ふじのんにお下品なことさせてお下品がこと言って欲しいとかしてたらこうなった。自分の中の流行りをひたすらに擦るのでよく女の子がおほぉ♥してお尻やられてる。でも反省はしないしこれからもガッツリやると思います。





 

「……排泄、ですか?」

 

 浅上藤乃が本物の快楽を知って数週間(・・・)。藤乃への快楽調教は、未だ続いていた。

 傍から見れば、洒落た格好で遊ぶ男に引っかかってしまった由緒ある家の令嬢、というところか。

 

「そ。快楽ってのは基本的なことからも得られる」

「そう……でしょうか?」

 

 そんな藤乃でも、生理現象(・・・・)にまで快楽を得られる、というのは甚だ疑問に感じ首を傾げてしまっていた。

 だが、どれだけ疑問を感じていようと、快楽を知った少女は快楽を信じる者である青年には抗えない。疑問を覚えた藤乃の尻に手を回したチャールズは、その厚いスカートごと指で押し込んだ。

 

「おほっ♥」

 

 ズプッ♥と尻穴(・・)に捩じ込まれ、藤乃が口を窄めた少々と品を損なう顔で声を上げる。無論、快楽といえば後ろの穴も、ということだ。

 

「そうだよ。言ったろ、ここはケツマンコ(・・・・・)。れっきとした快感の穴なのさ。挿入れることが気持ちいいんだから、出すのも気持ちいいに決まってる。はい、復唱」

「……け、ケツマンコ♥ ケツマンコ♥ ケツマンコは気持ちいい穴♥♥ んほぉ♥」

 

 根付いた品格というものはなかなか失われるものではない。事情があったとはいえ、藤乃ほど態度に節度を持って生きてきた人間ならば尚のことだ。

 だからこそ、自分がはしたない言葉と教えられたものを口に出すことは、ある意味で禁忌(・・)の快感と言える。喉から引き絞られ、吐き出し、腹の底から熱が迫り上がるような恥ずかしさ。

 けれど、気持ちがいい。責められることが、はしたない言葉を吐き出す自分が――――未知に染められて生きていく自分を見ることが、浅上藤乃にとって初めて得る新たな実感(・・)だった。

 

「君の身体への仕込みは済ませてある。存分に、ひり出してくるといい」

「ほ、ほひっ♥」

 

 スカートの生地が指ごと捩じ込まれていた尻穴を解放され、おかしな返事になりながらも藤乃は素直に家のトイレへと足を踏み入れた。

 多少目が不自由な藤乃だが、こうして何日も滞在すればどこに何があるかは完璧に把握できてしまっていた。

 藤乃のために段差を無くしてある和式の大便器。彼女はスカートをたくし上げ、股を開いて便器に生尻を向けてしゃがみ込んだ。

 

(けど、排泄でなんて……)

 

 初めの少量からかなり豊満に蓄えられた陰毛に長いクリチンポ。しゃがみ排泄の体勢からは藤乃の快楽を得た下半身がよく見て取れるが、そんな藤乃でさえ排泄で快楽を得るということに懐疑的であった。

 しかし、彼女はわかっていない。排泄というものの開放感を。その機能を備えた者てあれば必ず持ち合わせる原初の快感を。

 浅上藤乃を知ったはずだった。彼にかかれば、生理的な現象でさえ激しい快楽を得られるものとなること――――それを今、心の底から知ることになる。

 

「……んんっ♥」

 

 ギュル、ギュルルルッ♥♥

 

 藤乃の腹に走る独自の腹痛が個室に鳴り響き、彼女は僅かに声を漏らして肛門に力を入れる。どれほどの美少女でも、排泄時に力んで唸ることに変わりはない。

 

「ふぅぅ……おっ?♥♥♥」

 

 ぷすっ♥♥ ぷぴっ、ぶびびっ♥

 

 が、まず藤乃の声となったのは驚きによる間の抜けた声と、可愛らしく下品でもある尻穴の放屁だった。

 

(……今♥)

 

放屁で感じた(・・・・・・)。しかも、単なる放屁ではない。排泄物やガスの影響で多少なりとも臭いがあって然るべきそれは、視覚が衰えて嗅覚が鋭くなった藤乃をして無臭(・・)のものであり、快楽と共に彼女を驚愕へと導く。

 

「ん、ふんんっ♥」

 

 藤乃のいきみが個室に響く。蕩けるような声を、歯を食いしばって力強い踏ん張りに変えて吐き出し――――モコッ♥と彼女の肛門からモノ(・・)が頭を出した。

 

「……んほぉ!?♥♥♥」

 

 それは藤乃の腹に溜まった排泄物、ではない(・・・・)

スライム(・・・・)。或いはゼリー(・・・)。一種の流動体、半固体に近しいもの。藤乃の尻穴から頭を出したのは、汚物とは似ても似つかない緑色のゼリーだった。そして排泄の感触も、藤乃の知るものとは何もかもが違っていた。

 

「お、おっ♥♥ ふぉぉぉぉっ!?♥♥♥」

 

 ずりゅ、ずるずるっ♥♥ ミチッ♥

 

 思わず、という肛門の収縮。太いゼリーをひり出すために開かれた藤乃の肛門入口が閉じられ、入口付近のゼリーが柔らかさを表すように細く縮まる。が、どれだけ藤乃が踏ん張ろうと決して千切れることのない不可思議な耐久性。

 

(わ、たし……排泄、で……♥)

 

 藤乃からスライム状のモノを垣間見ることは叶わない。だが、自身の身体から明らかに異なる排泄物がひり出されていることは理解できていた。それによって、小便ではなく愛液を便器に流してしまったことも、フサフサの陰毛がピチョン♥ピチョン♥と恥ずかしい雨漏りをしていることも、たった一人で個室に籠る藤乃は理解してしまっていた。

 排泄で感じる。家族でさえ踏み入られたくない生理現象の一端でさえ、快楽に変えられてしまった。

 

「お、おぉ……♥」

 

 しかも排泄は自分の意志では終われない。彼女の中の排泄物を分解し、代わりと言わんばかりに腹からひり出る役割を担ったアナルゼリーを排泄し切るまで藤乃はトイレから出ることができないのだ。

 彼女は気がついていないだろうが、中途半端なところで排泄を止めてしまっているため、藤乃の美尻からぷらん♥ぷらん♥と緑色の太長いモノが尻尾のようにぶら下がり、しゃがんだ彼女の姿を恥ずかしいなどという表現では足りないものにしている。幸いにもトイレは完全な個室であり、排泄という基礎を変えないやり方が彼女の恥姿を救うことになった。

 

「ふー♥ ふぅ……♥」

 

 だが、全てひり出さないことには決して終わらない。初めに出た分だけで、藤乃は感じたことのない解放感という名の快楽を覚えた。

 もしも尻穴に力を込め、全てを捻り出してしまったら、自分はどうなってしまうのか――――そんな期待(・・)の吐息を零した藤乃は、唇をある形に歪めながら、しゃがみの下半身に力を込めた。

 

「ふぉっ♥ おっ、んぎぃぃぃっ!♥♥」

 

 ぶりゅっ♥ぶりぃ♥♥ ぶびっ、ぶりゅりゅ♥♥

 

 排泄とはそういうもの、と言わんばかりに敢えて変えていないと見られる排便の音が響き、藤乃のスライム排泄が再開した。

 大きく口を開いた肛門から流れていく一本の太い流動体。大きく開いているのは下後ろの口だけではなく、上も同じであった。

 

「んお〜〜〜〜♥♥ おっ、おおーーーーっ!♥♥♥」

 

 排泄という原初の快感。そういう風に狙って作られたのだろう。ゼリーは藤乃の結腸を、肛門を程よく継続的に擦り付けながら便器の中に収まっていく。

 ひり出す力みと尻穴から喪失していく排泄独自の感覚。段々と藤乃の思考を白く染め上げ、視界に眩い光を与え、しゃがみ座りの脚を激しくけいれんさせるまでに至った。

 

「お、お゛♥♥♥ ケツマンコいくっ!♥♥♥♥」

 

 即ち、浅上藤乃の絶頂だ。ゼリーとはいえ、藤乃はモノを排泄する感覚で果てた。そしてそれは、排泄が続く限り(・・・・・・・)断続的に藤乃の中で弾ける。

 

「おほぉぉぉぉっ!♥♥♥♥ ケツマンコ、イグッ!♥♥♥♥ 排泄ケツ穴アクメ♥♥ ケツマンコからぶりぶりひり出して、恥ずかしいのにイクっ♥♥ んおっ、イクゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥」

 

 肛門から発せられる爆音は個室で済む。藤乃の尻穴からとぐろを巻いて積まれる湯気だったアナルゼリーも、その場だけのものだ。

 しかし、自分の意志では御しきれない快楽と共に反射的に吐き出すように染み込んだ浅上藤乃の嬌声は――――これから毎日(・・)、排泄の度に家中に響き渡るものだった。

 

「――――快楽を知った雌は幸せだろう、藤乃ちゃん」

 

 その快楽の独奏曲を、狂った信教者は心の底から祝福をしていた。

 

 

 

「チャールズさん……その、良いのでしょうか」

「ん? 何がだい?」

「いえ、私ばかりが気持ちよくなっている、と……思って」

 

 控えめながら、戸惑いながら、そんな様子で学校帰りの藤乃が問いかけたことにチャールズは目を丸くする。

 藤乃が学園とチャールズの家を行き来する生活を始めて、約1ヶ月という時間が経った。その間、藤乃に与えられた快感はチャールズに気を許す――――与えられるのではなく、与えてもらっている(・・・・・・・・・)という価値観の変化をもたらしていた。

 

(……こういう女の子は初めてだな)

 

 それはチャールズ・フリップという男をして、意外とも言うべき反応だ。大概、快楽を与えられた女は先を求める。自身の快楽を求める。それはチャールズが女はそうあるべきと望むからこそ、真に相手が望む快感を与えるのだ。

 当然、チャールズ自身の――一般的常識に当てはめる――性的欲求の解消には繋がらないことが多い。精々、セックスという方法が女の快感に噛み合い、チャールズ自身も肉体的な快楽を得るというだけの話だ。

 しかし、浅上藤乃という少女は快楽でよがり狂いながら、チャールズ自身のことを考えている。これは彼をして〝面白い〟と断ずるに値する――――そして、その奉仕の精神すら藤乃の快感(・・・・・)に変えてしまうというのは、チャールズにとって魅力的な考えであった。

 

「うーん、俺は女の子が気持ちよくなるならそれで構わないからなぁ。けれど、藤乃ちゃんが気にするっていうんなら、方法がないわけじゃないぜ」

 

 まあ、気にする方がおかしな話だけどな、と言いながらチャールズは己の魔術刻印を手に浮かべ、右の人差し指に魔力の光を帯びさせた。

 

「? それは何でしょう?」

「これはちょっとした魔術でね。君の神経の一部に刻印を与えて、俺の魔術刻印にだけ反応する感度に優れた部位を作ることが出来る。そうすれば、君が俺に奉仕をしながら君自身が気持ちよくなれるって寸法さ」

「なら……」

「ただし、俺といる限り鋭くなった神経は今までとは勝手が違う――――たとえば、これを君の舌に与えたとしたら、君は舌を舐めるだけで快感を覚えるようになる。今までとは比べ物にならないほど、ね」

 

 チャールズがニヤリと笑みを浮かべて、藤乃へと近づいた。彼女は肩を跳ねさせこそしたが、逃げなかった(・・・・・・)

 

「それは……困ってしまうかも、しれません♥」

「その割に――――君の顔は笑ってるぜ」

「っ!♥」

 

笑っている(・・・・・)。そう、日常生活に支障をきたすかもしれないと、それは困ると答えながら――――浅上藤乃の顔は、愉悦的な笑みを無自覚に浮かべてしまっていた。

 

「……以前にも、似たようなことを指摘されました♥」

 

 その時、己が殺人を楽しんでいたことに藤乃は心の底から驚いた。否、心の底の思いを知った。痛みを知らず、痛みを知ったが故に痛みによって生を実感した存在不適合者。傷が痛むと言いながら、相手に傷を与えることで生を実感していた殺人者、それが浅上藤乃の正体だと。

 だが、今は違う。彼女は生を実感し、新たな悦びと糧を見出そうとしている――――快楽という絶美の味は、浅上藤乃の存在を変質させた。それこそ、生まれ変わった、という言い方が正しくなるほどに。

 

「くだ、さい♥」

 

 ただ一言。それがどんなものかを知りながら、藤乃は口を開き、チャールズに舌を差し出した。唾液が滴り、犬がペロンと出すように大胆に舌の根まで捧げる。

 快楽を知りたい。快楽が欲しい。そして相手に尽くせるというのなら、より幸せだ。そんなとことんまで被虐の体質を持った藤乃の舌を左の指で掴み、その表面に何の躊躇いもなくチャールズは刻印を刻む右の指を立てた。

 

「――――ん゛お゛ッ!?♥♥♥♥」

 

 瞬間、藤乃の深紅の瞳が上擦り、強烈な快感(・・・・・)に喉奥から濁った声が炸裂した。

 

「ああ、それとね。この刻印は刻む時にもかなり気持ちよくなっちゃうから」

「お゛ッ♥♥ ふっ、おっ♥ お゛ッ♥お゛ッ♥ お゛〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 ぢょろっ♥♥ ブシャッ♥♥ じょろろろろろ……♥

 

 チャールズが伝えるべきことを意図的に遅らせたことで、構えていたとはいえ想定外の快感に藤乃は弄ばれた。

 両足が笑い、落ち着い色合いのスカートに深々と液体の染みが溢れ出す。失禁をして白目を剥きかけ、舌の根から伝わる快感は身体を弄ばれる以上のもの。膝を曲げて倒れかけ、しかし舌を指で摘まれて倒れられない無様な姿。

 

「はひッ♥んひぃ♥♥ ふ、ふっ、ふひぃぃぃぃぃッ!♥♥♥♥」

(イクっ♥ ずっとイッて、またイッて、イクゥ!♥♥♥♥)

 

 プシャッ♥プシャッ♥プシャッ♥プシャァァァァァァァッ!♥♥

 

 強烈なアンモニア臭を掻き消すような雌の臭い。舌の根に刻印を刻まれる快感で、二度と忘れられない連続絶頂が藤乃の思考を真っ白に染め上げ――――止まった頃には、彼女の足元に濁り水の溜りが作られていた。

 

「はい、終わり。舌を自由に遊ばせてごらん。君が思う以上に、気持ちいいと思うぜ」

「……は、はひ、はひぃ♥」

 

 目を大きく見開き、己の舌の表面に輝く魔術の精密な刻印を藤乃は見やった。とても指で描かれたとは思えない細やかな紋様、淫紋とも呼ぶべきものを刻まれた舌の根を、涙と汗と鼻水でぐちゃぐちゃな顔のまま数分ぶりに口に収めた。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 くちゅ♥くちゅくちゅ、ぐぢゅっ♥

 

 舌を口の中で暴れさせ、舐める藤乃の顔は形容し難いものだった。断言ができるのは、藤乃が舌舐めで快楽を覚えていること。

 

「あ゛♥♥ あ゛ぁ〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥」

 

 舌舐めで、説明の必要がないほどに顔を蕩けさせ、制服のスカートが駄目になるほどの大洪水を股から吹き出したことであろうか。

 

 

 口の中で動くだけで快楽を感じる舌の根。名実ともに性感帯の一つとなった()がするべきことは一つ。

 

「――――じゅぽ、じゅぼぉ♥♥」

 

 下品な音を立て、快楽を与えてくれる雄に跪き、ペニスをしゃぶる。それだけだ。

 

「あぁ、上手いよ藤乃ちゃん。君が気持ちよくなれるやり方で、自由に頑張ってくれれば俺も嬉しい」

「じゅぽっ、ずぼぼぉ♥♥ 〜〜〜〜ッ!♥♥♥」

 

 はしたない、品がない。けれど、無理やりしゃぶらされていた頃に比べて藤乃の心は恐ろしいまでに満たされていた。

 舌の根が肉棒を舐め取るだけで頭に火花が走り、興奮に股からマン汁が吹き出す。藤乃の中ではまだ大丈夫(・・・・・)だと思えるだけの音を立て、肉棒を吸ってフェラチオによる奉仕で自らも快楽を貪り、食い尽くしていく。

 

「ぢゅぽっぢゅぽぉ♥♥ ぢゅぷ、ちゅぷぅ♥ ずぴっ、じゅぞぞぞ、ぢゅ〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥」

 

 清楚な印象を抱かせる制服で、穏やかな印象を抱かせる可憐な顔で、恥ずかしいほど頬を窄めて舌で肉棒を舐め回し、寄り目で快感をアピールする藤乃。

 あまりにかけ離れた矛盾を感じる複合の要素。だがそれこそ、浅上藤乃という少女が快楽を受け入れて自分なりに昇華をした姿なのだろう。それはチャールズにとっても実に喜ばしい。それこそ、肉棒のフェラチオ奉仕で絶頂感を覚えるほどに。

 

「藤乃ちゃん、そろそろ射精()そうだ」

「ん、ぢゅるっ♥♥ ずぞ、ぢゅぞぞぞぞッ!♥♥♥」

 

 射精の合図に窄めた頬を激しく伸ばし、亀頭に舌の表面を添えて射精を待ち構える。チャールズからの視点では、藤乃ほどの美少女が頬を窄めて鼻舌と唇が大きく離れた面が見えている。雌の本能を剥き出しにし、隠すことのない快楽を得るためのひょっとこ顔。

 あの浅上藤乃がよくここまで。一目で気に入った少女の大成した様に、チャールズは己の分身とも言える肉を激しく脈動させた。

 

「ん゛っお゛ぉーーーーっ♥♥♥♥」

 

 魔術師の精液というものは、魔力の塊とも言い換えられる。魔術刻印に呼応する藤乃に刻まれた淫紋に、そのようなモノが与えられれば、彼女が目を剥いてイキ果てることも無理はない。

 どぷっ、ドビュルルル♥と濃い精液が舌の根に乗り、脳神経に多大な快楽物質が送り込まれ、

 

「……お゛ほっ♥♥♥♥」

 

 ぶりゅっ♥と、辛うじて元の色を保っていたスカートの臀部が、あからさまに膨れ上がった(・・・・・・)

 

「ほぉ……」

「ぢゅ、ぽ……ん、んんっ、んぎっ♥♥♥」

 

 チャールズは感嘆に、藤乃は肉棒をつぷっ♥とザーメンごと引きずり出しながら、歯を食いしばっていきみ顔を作り出す。

 ――――浅上藤乃の排泄時間は限られている。

 というのも、排泄すら快感になった彼女が学園の中で排便を行うわけにはいかない。声でバレてしまうからだ。小便もまた然りであり、先ほど漏らしたのも学校にいる間、我慢をし続けたからだろう。そして大きな方(スライム)はどうかと言えば、藤乃が帰宅(・・)してから、チャールズが彼女の悲鳴を聞いたのは舌の根に淫紋が刻まれ始めてからのこと。

 

「ほっ、ほほっ♥ ほ、ほひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥♥」

 

 ぶりっぶりっ♥♥ ぶぴぶぴぴっ、ぶぼぶりゅぶりゅぅぅぅぅぅッ!♥♥♥

 

 結論を述べるのであれば、浅上藤乃は一日溜め込んだ排泄のスライムを漏らした(・・・・)。スカートの臀部は歪な形で盛り上がっていき、極太のアナルゼリーがモコモコ♥と裏側から主張を激しくしていく。

 放屁とひり出す音を交え、フェラチオ絶頂での脱糞から排泄絶頂に繋いだ藤乃は精液を絡ませた口を窄め、ゼリーを捻り出す尻を突き出し、渾身の解放感を一滴足りとも逃すまいとスカートの中にぶちまけた。

 

「は、はー……んおっ、はぁ……♥」

 

 やがて、だらんと淫紋舌を出し、呆然と藤乃が息を吐き出す。膝立ちになったスカートの内側から猛烈な熱と歪な凹凸が出来上がっていた。

 

「おやおや、失禁だけじゃ物足りないなんて……いけない子だ」

「……はい。藤乃は、とてもいけない子です♥」

 

 無論、藤乃がアナルゼリーを直にひり出したのはわざと(・・・)だ。

 いくら一日腹に消失した排泄物の代わりである膨大なゼリーを溜め込んでいるとはいえ、尻穴を擦って快感を得るために藤乃が力んでひり出す必要があるゼリーを漏らすことはそうあるものではない。仮にあったとしても、スカートを捲るなり腹痛を訴えるなりのやり方がある。

 全てを見抜いて不敵な笑みを零すチャールズに対し、藤乃は妖艶に育った微笑みを浮かべて制服を脱ぎ去る。べちゃ♥と藤乃がケツ穴からひり出した極太ゼリーが地面に落ち、それを隠すように汚れた制服を置き去りにする。今の藤乃にとって己の身体を隠すより、自身のアナルゼリーを隠す方が制服の〝役割〟ということらしい。

 

「私……おいた(・・・)をしてしまいました。ガバガバケツマンコからぶりゅぶりゅ排泄♥ これが、お便器の中じゃないのにケツ穴ゼリーひり出したはしたないガバ穴です♥」

 

 むわぁ♥♥

 

 しっとりと汗ばんだ藤乃の裸体、その臀部を突き出した彼女から火照った穴が見て取れる。バックで地面に向けてピンッと勃ち上がったクリチンポ。蒸れた剛が付くほどの恥毛。

 そしてゼリーをひり出したばかりの肛門を両手でしっかりと広げ、ぽっかり穴のケツマンコを藤乃は恥ずかしげもなく見せつけた。

 

「どうか、いけない子の藤乃の……変態ケツマンコに、躾をしてください♥」

 

 フリ♥フリ♥フリ♥フリ♥

 

 太すぎず、しかし痩せすぎることもない。肉がついた桃尻を露骨なまでに振って男を自ら誘う。

 否。藤乃の物言いとやり方はただ男を誘う痴女(ビッチ)とは違った。その顔は快楽で蕩け、細かな息遣いを淫紋が光る舌をだらぁ、と垂らしてケツ穴へ(挿入)を求める――――どちらかと言えば、性にだらしないペット(・・・)と呼ぶべき雌が今の浅上藤乃だ。

 

「く、はは。もちろん、君が望むなら(・・・・・・)、俺は実に喜ばしい」

 

 浅上藤乃の自己主張。元来の彼女を知る者であれば、信じられない言葉であろう。だが今、藤乃は己の欲求を素直に求めていた。生きていることを、快楽によって実感していた。

 美しい藤乃の快楽に目覚めた雌の姿に、一度射精した程度では全く収まらない肉棒をチャールズはさらに滾らる。今か今かと尻穴の入口と中の肉をひくつかせた藤乃の生まれ変わった(性交と快楽排泄のための)ケツ穴に――――肉棒を深く捩じ込んだ。

 

「んっ――――おほおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!♥♥♥♥♥」

 

 歓喜の絶叫。その声量は音だけで藤乃の舌の根を絶頂へと導き、広がったケツ穴が悦び締め付け感じる絶頂と二重になって浅上藤乃という雌を快楽の極地へと誘う。

 アナルセックス。藤乃がまた新しい快感に浸る中、奥に挿入された巨根がずりゅずりゅ♥と引きずり出される。

 

「ほひっ!?♥♥♥ ほっ、ほほ、ほぉ……♥♥」

 

 エラを張ったカリ首が結腸を捲り上げて藤乃に本能だけの嬌声を与え――――奥底まで舞い戻る。

 

「ほひんっ♥♥♥♥」

 

 間抜けで下品な悲鳴。だが、ケツ穴を奥を突き上げられた藤乃は心底嬉しげな声色だった。

 突き上げられた衝撃で反り返る背中とアヘ顔。それに反し、腰を入れ膝を曲げながら踏ん張って(・・・・・)いなければ倒れてしまいそうな下半身。

 チャールズが命じたわけではない。彼はただ、藤乃が気持ちよくなる術を教えたまでに過ぎない。浅上藤乃の無様で品のないアナルセックスの姿勢は、全て本能の藤乃(ドマゾの変態)が望んでいるものなのだ。

 

「さあ、君のアルモニーを聴かせてくれ!」

「おほっ、ほひ、ほひぃ!♥♥♥」

 

 ずりゅずりゅ、パンッ!♥♥ ずりゅりゅりゅ、ごりゅぅ!♥♥

 

 腰を入れた全裸ガニ股アナルセックス。まるで四股踏みのように品のない股開きでケツ穴にペニスを受け入れた藤乃が、我慢していた(・・・・・・)己の裡を解放する――――驚くべきことに、浅上藤乃は先ほどまで、少なくともフェラチオまでは下品になっていないつもり(・・・)だった。

 

「ケツマンコじゅぽじゅぽおちんぽに突かれて気持ちいいです♥ 大きなおちんぽカリ首がケツ穴引っ掻いて、んほ♥ ケツマンコの奥に絶頂のスイッチがあるみたいに♥ そこをおちんぽされたら……おほぉぉぉぉっ!♥♥♥♥ おケツマンコアクメしゅごいのぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥」

 

 それを自らの意思で解禁したことによって、浅上藤乃から品格というものは完全に失われた。おちんぽ、ケツマンコなど藤乃が絶対に口から吐き出さないはずだった言葉は序の口となり、元々から薄い羞恥心や倫理観など捻じ曲げ吐き捨て快楽だけを貪る卑しい雌マゾペットに成り果てる。

 

「お゛ぉ゛イ゛グッ゛♥♥♥♥ ケツ穴イ゛グ♥♥ エグちんぽでケツ穴ほじほじされでぇ♥♥ 藤乃のケツマンコイ゛グゥ゛♥♥♥♥ んほぉ、ほぉ、おちんぽぉ、イッグゥゥゥゥゥゥ――――ッッ!♥♥♥♥♥」

 

 だが、構わないのかもしれない。それが彼女の選んだ生き方。彼女なりの生への執着――――快楽を選んだ浅上藤乃が見せたものは、マゾペットとしてかつての空虚(無痛)との別れなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 人通りと交差点が幾つも重なった道。スクランブル交差点と呼ばれる交差路に、人混みですら目立つ男女がいた。

 男は外人と一目で分かる高身長。女は制服から学生と理解でき――――スカートの中からポタ♥ポタ♥と愛液をアスファルトに染み込ませる変態だと言うことも理解できるだろう。周りの人間が正常な世界(・・・・・)を持っていれば、だが。

 

「さあ藤乃ちゃん。君のしたいように、快楽を求めるといい」

「はい、チャールズさん……♥」

 

 交差点の中心。愉悦の笑みを浮かべた浅上藤乃がゆっくりと衣服に、大事にしていた制服に手をかけ、脱ぎ捨てた(・・・・・)

 

「あ、あ、はぁぁぁ……♥♥♥」

 

 それは、ノーブラノーパンや家の中で脱ぎ捨てることとは意味が全く異なる、熱い吐息を伴う変態的な野外露出。しかし、藤乃の全裸以上に(・・・・・)変態的な格好、網目を付けるように上半身に絡み付いた荒縄の姿を見ているはずの人間たちは、何の反応も示さない。

 羞恥心が薄いとはいえ、大人数の前で肌の肉を滲ませる変態的な縄を身につけた裸身を晒すなど、藤乃にとっても凄まじい快感(・・)だ。乱雑に脱ぎ捨てられ、そこに無いものとして踏みつけられる制服に目もくれず身体の淫紋(・・・・・)を輝かせる藤乃に対し、チャールズは声をかけた。

 

「気分は良好かい?」

 

 当然、この一帯の暗示は彼の仕業だ。チャールズと言えど大規模な魔術をこのような場所で扱うことは、相応のリスクが伴う。しかし、藤乃のケジメ(・・・)であり彼女が望んだことならば彼は迷うことなく受け入れた。どの道、そう遠くない間にこの地を発つ(・・・・・・)ことは決まっているのだから、構うまいという考えもあった。

 

「すばら、しいです♥ もっと、していいですか?♥」

「ああ、もちろん。ここは君のための舞台だ」

 

 チャールズの答えに、頬が引き上がり垂涎を滴らせた淑女からかけ離れている笑みで、浅上藤乃は姿勢を変える。

 手を後ろに上げて腋を見せつけ、生涯整った足並みであるはずだった良質な直立を描いていた脚を折り曲げ、不衛生と言われても否定できない剛毛と淫紋(・・)が竿と呼べる長さになったモノに刻まれた、立派すぎるクリトリスを自慢するように股を開く。

 淫紋が全体に絡みつくように刻まれた細長い陰核は、衣服とは言わず風に撫でられるだけでビクン♥ビクン♥と肉棒の脈動と似た反応を示し、名実ともにクリチンポと化した。

 淫紋はクリチンポだけではない。剛毛の真上、縄の隙間に飾られた下腹部。強調するように縛られた藤乃の美巨乳の右側。肉付きが良くなりプリッ♥と震える桃尻の左側。

 一つ刻まれるだけで連続絶頂をしてしまう魔術の淫紋を複数。今や浅上藤乃の身体は、どこに触れられても一瞬で恥ずかしげもなくイキ果てる超敏感なものへと生まれ変わった――――そして心も、生まれ変わった証をここに証明しようと言うわけだ。

 

「口マンコ♥胸マンコ♥」

 

 れろぉ♥ぷるん♥ぷるんっ♥

 

 ガニ股腋見せ舌出しをし、上半身を左右に振り乱し淫紋を見せびらかしながら腰をより低く、無様に。

 

「オマンコ♥クリチンポ♥ケツマンコ♥」

 

 ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ ぶるんっ、プリップリッ♥

 

 次は腰を前後に連続で振り、クリチンポと肉尻を激しく揺らして絶頂(・・)

 

「浅上藤乃はっ♥ 敏感淫紋をガニ股お下品ペットダンスで見せびらかす、変態ですっ!♥♥」

 

 ガニ股を前後に振り、胸を左右に振り、腰を浅く深くと上下させて淫紋自己紹介ダンス。誰も気が付かない往来という矛盾した場所で、荒縄という新たな衣装に身を包んだ藤乃が変態を呼称し生まれ変わった自分を楽しむ。

 そんな藤乃の桃尻、淫紋が刻まれたケツ肉をチャールズは鷲掴みにした。

 

「むほぉ♥」

「これで藤乃は、俺の女ってことかな?」

「……は、はいっ♥ ガニ股お下品淫紋ペットの浅上藤乃を――――どうか、連れて行ってください♥」

 

 全く迷いのない答え。荒縄全裸の変態で、舌淫紋を常に出した下品で恥ずかしい様で――――けれど、浅上藤乃は生を実感していた。

 

「……凶れぇ♥」

 

 左右の凶星が輝き、藤乃の舌を捉えた。けれど魔眼はもう相手を殺さない。左右同時の捻れという彼女だけの快感(・・)を生み出し、彼女だけの舌アクメ顔を浮かべた。

 

「お゛ほぉ〜〜〜ッ!♥♥♥♥♥」

 

 淫紋の捻れ舌とアヘ顔。ガニ股から潮を吹き出して靴跡で汚れて転がってきた制服をぐちゃぐちゃにし、さらに舌アクメの衝撃でケツ穴からひり出したゼリーを叩きつける。

 ――――これが、この世界の浅上藤乃の姿だ。

 藤乃だけの特別なアヘ顔を浮かべ、これからも彼女は生きる意味を教えてくれる快楽を求め続けるのだろう。たとえそれが、自らをペットと呼んで男に付き従う姿であろうと――――快楽に浸った浅上藤乃は、幸せだと言い切るのだろう。

 

 

 






Q.ガニ股やりすぎですしまんぐり返しとかの方がいいですかねぇ?
A.是非ガニ股やりましょう(念押し)

誇張ありの大体の相談内容です。なのでふじのんにもガニ股屈服してもらいました。ちなみに排泄はやりたかっただけ。生理現象も快感に変えたら何か説得力ありそうだよね!的なのは相変わらずの現地判断だよ!

というわけでふじのんのお下品堕ちでした。本気出したふじのんがおちんぽ連呼してるの個人的に破壊力凄いと思ってる。あのふじのんがお下品で下劣で品のない言葉を使って喘いでるの最高にくる。ほんま堪らん。
ふじのんって五年後くらいに恋人できるって設定あるんですけどこれある意味NTRジャンル?まあ設定だけだからセーフだな!これからもふじのんは書きたいし鮮花も書いてみたい。お無様なのも似合いそうっすよねぇ。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!評価もらえて動ける動ける。お気軽によろしくお願いします!
次回以降はリクからシャニマスの果穂、テイルズのコレットを書く予定。書きたいだけの話なら軌跡のエマが捕まって魔力炉()にされちゃう話とか、なでリンがキャンピングカーで輪姦されちゃうのとか、それ以外にも書きたいのが続々装填されて早く次も書きてぇ〜状態ですね。これが続くのも評価と感想あればこそですが!(重要)何だったらシャナと似々花様の続きも書きたいし、ネネカ様が騎士くんに性教育して逆転オナホにされたり、似々花様が騎士くんと何か恋人になってセックスでは全負けするようなものも書きたい。
相変わらずお下品無様とヒロインのガニ股を書き続ける作者ですが、どうぞご贔屓にしていただければ幸いです。ではまた次回〜


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デート・ア・ライブ
五河琴里(媚薬、オナニー、純愛)


さあ、さあ。皆々様――――――新たな戦争(デート)を始めましょう。






 

「……精霊を堕とす媚薬?」

 

 ちゅぽっ、と少女の瑞々しい唇から弾けるように飛んだ飴玉が、少女自身の手で掲げられ、訝しんで歪んだ唇に再度含まれる。

 一連の動作に含まれた熟練の癖。赤髪をツインテールに括り、真紅の軍服を肩掛けにし、荘厳な司令席に腰をかけた司令官――――五河琴里は、聞き慣れない議題に耳を傾け、艦橋下の解析官兼、琴里の親友である村雨令音に向かって言葉を続けた。

 

「何かしら。令音、ゲームの作りすぎで媚薬まで作っちゃったわけ? まさかね、中津川じゃあるまいし」

「司令!?」

「……ああ、私ではないよ。どうやら、精霊の存在を利用しようとする者たちが、そういった薬を開発している、という情報が入っているんだ」

 

 言って、眠たげどころではない深い隈が刻まれた顔を上げて琴里に言葉を返した令音。

 精霊。隣界より空間を削り取る振動、空間震を伴い現出する未知なる生命。特殊災害指定を受けた少女たち。目的、存在理由、共に不明――――確かなことは、その精霊の霊力を封印し、保護することが組織〈ラタトスク〉の使命であり、実行部隊の司令官が琴里であり、精霊という存在の一人(・・・・・・・・・・)が五河琴里なのである。

 ついでとなるが、黒リボンを白リボンに切り替えた彼女は、精霊封印の切り札である兄に甘える妹モードにもなれる。いや、妹ちゃん属性盛りすぎじゃにゃーい……とは、後に霊力を封印されることになる二を冠した少女の感想である。

 

「ふーん……ちなみにその媚薬、本当に効くの?」

「……ふむ。効くようなら、シンの精霊攻略に少しは役に立つかもしれなかった、かな」

「つまり、話にならない、と」

 

 あっさりと首肯が返され、琴里は肩を竦めて息を吐いた。

 精霊という存在は一般的には秘匿。しかし、琴里たちのようにその存在を知る者は少なくない。その異次元とも言える奇跡の力を利用しようとする者も、だ。実際、精霊に比類し得る技術力を行使する組織は琴里たち以外にも一社が該当こそするが、その一社は媚薬など遠回しなやり方はしない――――つまるところ令音が語ったのは、精霊の存在を聞きかじって利用しようとする身の程知らずということになる。

 

「無謀ねぇ……ま、こっちで対処しておきましょう」

 

 チュッパチャプスの棒をくるりくるりと回し、身の程知らずな者たちに呆れた声色の琴里。彼女からすれば、媚薬を作る情熱を他に回せば目をつけられずに済んだのに、という思いしかないであろう。

 

「しかし、少し残念ではありますね」

「? 何よ神無月。あなた、いつの間に媚薬で誰かを狙うような変態になったのかしら」

 

 司令席の近場で控える空中艦〈フラクシナス〉副司令、神無月恭平。彼は整った顔立ちが様になる神妙な表情で呟き、琴里はそんな彼の言葉を広い辛辣に返した。

 一見して見ると、黒リボンの琴里が非常に苛烈というだけなのだが、

 

「いえ! 何かの拍子で媚薬が司令に降りかかり! 発情で身悶えする司令に士道くんがやさしくぶべらっ!!」

 

 立ち上がりの腰が入った右ストレートが土手っ腹に。

 

「死ね!!」

「ありがとうございます!!」

 

 飛び上がり右足のキックが顔面に。

 

 中学生にして凄まじい身体能力であり、兄が絡んでいるため罵倒もシンプルイズベスト。しかし、神無月恭平(ドMの変態)にはこれ以上ないご褒美であろう。

 というより、琴里からご褒美を受けるためにわざとおかしな言動をした彼は、彼女の制裁に笑顔で親指を立てながら艦橋上段から転がり落ちていった。

 

「まったく……わ、私と士道は兄妹よ! そ、そんなことになるわけないでしょ! ま、まあ? 将来的に考えてないわけじゃないけど……」

『…………』

「……うぉっほん!」

 

 愛すべき部下たちから温かい視線を琴里が咳払いで流し、腕を組んで小柄な身体を司令席に戻す。思わず溢れ出た本音は、口が滑ったというものだ。

 

「……しかし、副司令の言うことも一理ある」

「ちょっと、令音まで何言って……ああ、今の十香たちへの影響ってことね」

 

 何を言いたいのかを理解した琴里の返答に、令音は首肯と言葉を次ぐことで返した。

 

「……ああ。媚薬が通じないのはあくまで霊力を持つ精霊だ。とはいえ、こちらで保護している精霊たちの情報が伝わっていることはないだろう。……媚薬に可能性があるとすれば琴里、君だけだ」

「そうね。――――ま、そう心配することはないんじゃない? 危ない薬の管理を誤って誰かにかけるなんて展開、成人漫画の中だけよ」

 

 

 

 

 

 

 ぽたり、ぽたり。大事な黒のリボンから自慢のツインテールの先まで。天空から琴里の頭の上にダイレクトに飛んだ薬品が、彼女のブーツの中までびっしょりと。

 

「……大丈夫かい、琴里?」

「これが大丈夫に見えるかしら?」

「……見えないな」

 

 ちなみに、横を歩いていた親友は一滴たりともかかっていない。見事な防御だと言えよう。圧倒的なのは胸部装甲の差か、と琴里は八つ当たりのように考えた。

 

「し、司令!?」

「申し訳ありません!」

 

 まあ、彼女にも色々と言いたいことがある。あるだろうが、彼女は一言叫びを上げた。

 

「――――漫画か!」

「……事実は小説よりも奇なり、だね」

 

 

 

 

 

 

 

「……具合はどうかね?」

「特に変化はないわ。検査の結果は?」

 

 〈フラクシナス〉内部。顕現装置(リアライザ)と呼ばれる空想を具現化する特殊な技術の結晶を使い、精霊を検査することができる医務室に琴里は検査着を羽織り令音と言葉を交わしていた。

 

「……こちらも特に異常は見られない。が、あれが媚薬だったという可能性は否定できるものではない。医療用顕現装置(メディカル・リアライザ)と言えども万能ではないからね」

「押収した薬品の中で最後に見つかったもの、ねぇ。きな臭いことこの上ないし、せめて成分を調べて終わってから落としてほしかったわ」

 

 琴里が〈ラタトスク〉のとある基地内で、足を滑らせた機関員に頭からぶちまけられたのは、もちろん件の媚薬だ。

 しかも、裏から取り締まった研究所の中で隠されていたものだったらしく、偶然見つけた新人の機関員が慌てて回収した媚薬の解析に回そうとして――――運悪く基地に来てきた琴里に、頭からぶちまけてしまったというわけだ。

 

「……あまり叱らないでやってくれたまえ」

「わかってるわよ。新人なんてミスして当然なんだから。これで気合いの一つでも入れてくれたんなら言うことはないわ」

 

 押収した媚薬は逸品物。しかもあまりに複雑な成分から〈ラタトスク〉の技術でも解析に時間を要する――――案外、精霊を堕とす薬というのは眉唾物ではなかったのかもしれない、と顎に手を当てて思案する琴里。

 とはいえ、大元は潰し終えた。これで精霊たちに手出しをされることもなり、媚薬に関しても捕らえた者たちから直に情報が入ってくることだろうと、彼女は本来の雑務に戻るため乾いた制服に袖を通し始める。

 

「……私としては、経過観察を行いたいところだが」

「そうね――――ん、けど仕事も溜まってるし……」

 

 一通りの検査を終え、一旦は異常なしと判断された。しかし、彼女を案じる令音に琴里は司令官の多大な仕事を引き合いに出しながら、

 

「士道に、心配かけたくないわ」

 

 己の優しい兄の姿を思い、しっかりと乾かした髪を括る彼からの贈り物に指で触れ、ぽつりとそう呟いた。

 

「……そ、それだけ。士道が不安になるのが嫌とか、そういうんじゃないわ! あくまで、精霊攻略の足を私が引っ張るわけにはいかないっていうだけよ!」

「……まだ何も言っていないが。まあ、君がそう言うなら止めはしないさ――――ただし、何か身体に変調があればすぐに連絡を。……もしくは、シンに頼るといい」

「……!! そんなことしないわよ!」

 

 冗談か本気かイマイチわかりづらい令音の助言に顔を真っ赤にして返しながら雑務に戻った琴里は、その後〈フラクシナス〉の転送装置を使い地上へと降り立った。そうして、変わりない我が家の扉をくぐってリビングへの戸を開いた。

 

「まったく、令音ったら……ただいま!」

「おう、おかえり琴里」

「――――っ!」

 

 ドクンと心臓が高鳴り、下腹部が一瞬疼いた。だが、琴里の変化はほんの一瞬のことであり、その後はいつも通り彼女を出迎えた兄の顔が正常に映ってほっと一息を吐く。

 

「お疲れ様。今日は遅かったな」

「ええ。あいにく、司令官っていうのは暇じゃないのよ。士道みたいに呑気に構えてられないわ」

「呑気っておまえな……ま、強がるのもいいけど、何かあったら何でも言えよ。俺にできることは引き受けてやるからさ」

 

 変わらない優しい兄の手が、ふわりと琴里の髪を撫でた。エプロンをつけて、夕食の支度を終えた士道の日常の香りが琴里の鼻腔をくすぐり、ふと無意識に彼女は頬を緩ませた。

 

「……何よ。今日はやけに優しいじゃない。こういうのは十香たちにしなさい。それが――――」

「精霊の精神を安定させる、だろ? わかってるけど、琴里も精霊の力を持ってるんだ。大変な時は俺に頼っていいんだからな」

「む……ふん、口が上手くなったわね」

「誰かさんたちのせいでな。――――ちょっと待ってろ。すぐ夕飯にするから」

 

 日常の香り。士道の笑顔。それを守ることも琴里の役目だ。何も琴里は、彼を危険に晒したいわけではない。彼がそういう人間だから、精霊という悲しい者たちを放ってはおけないから――――そんな彼に心配をかけたくない気持ちは、掛け値なしに本当のことなのだ。

 

「私も手伝うわ」

「いいから。……お忙しい司令官様の手を煩わせるまでもないですよ」

「ぷっ、何よそれ――――これならいいでしょ! おにーちゃん!」

 

 冗談めかして笑う士道に合わせて白いリボンを結び直せば、司令官から人懐っこい妹へ。直に精霊たちも集まり、最近では珍しくもなくなった大所帯の夕食が始まる。そうして一日が終わる――――大切な兄の顔を見た琴里は、自身の身体に染み込んだ薬のことなど忘れてしまっていた。

 

 

 

「ぅ……ん……」

 

 ふと、目を覚ます。琴里が身体の熱に魘され、安らかな寝息を妨害されたのは深夜のこと。

 まだ十四歳。育ち盛りの琴里が浅い眠りのはずがない。それほどまでに火照った身体に、風邪を引いたなどと思えるほど琴里は鈍感ではなく――――素早く黒のリボンを手にして、吐息を吐き出しながらベッドの上で上半身を起こした。

 

「……きたわね」

 

 身体が熱い。じわじわ、ジリジリと情欲が身を焦がす。

 琴里も子供ではない。そして精霊をデレさせ(・・・・)、霊力を封印する兄を矢面に立ててせる以上、無知ではない。己の身体を火照らせるものの正体が何なのかは容易に想像がついていた。

 

(間の悪い時間に……とにかく、言ったからには自分で処理して……)

 

 時間は深夜も深夜。令音ならば起きている可能性があるが、意地を張った手前――――否、彼女は司令官とはいえ少女。純粋に、口ではどう言おうと恥ずかしい(・・・・・)のだ。如何に親友とはいえ、媚薬の効果でそういう気分になりました、とその状態で言えるわけがない。

 ならば、と琴里は処置(・・)を選んだ。ある程度自分でシて、解消してしまえばいいのだと。汚してはいけないとベッドを降り、常備してある吸水マットを敷き、寝巻きのズボンを脱いでそこに座る。

 

「ふぅ……仕方ないわね」

 

 琴里の眼下には、ツルツルの(・・・・)割れ目。同年代の子に比べて、胸同様に琴里のコンプレックスの一つである未成熟な秘部。それを見ることを嫌って、琴里は基本的に最低限な自慰行為しか好んで行わない。仕事と学業の両立が多大な琴里にとって、性欲処理より休息や勉学が優先するべき行為なのだ。

 ――――だからだろう。知識と経験はまるで違う。知っているようで、人間という生き物は経験しなければ理解しない。特に性的な快感を琴里が経験するにはまだ早すぎる。想い人も血が繋がらないとはいえ兄ともなれば、尚更だ。

 琴里は心底面倒だが、という表情を面に浮かべてそっと、その未成熟な割れ目に細い指を這わせた。

 

「――――んおっ♥」

 

 ぐちゅ♥

 

 喉が震えて声が響き、甘い蜜の音を立てた秘部に指が沈んだ。

 

「は、へ……?」

 

 ――――意味がわからない。

 誰にも見せたことがない少女の驚愕と、深夜の部屋に広がった自身のものとは思えない声。自分で発して耳にした声と、他人から聞いた自分の声は違うものに聞こえるが、今の声が琴里のものならどちらもさぞ〝下品〟だった。

 その驚き共に琴里は慌てて指を秘部から離す。

 

「あぅっ♥」

 

 ビクンッ♥

 

 肩が跳ね上がる。身体が飛びそうになる。視界が一瞬白く染る。秘部から離した指に粘り気のある液体がたっぷりと付着し、それが少量の蛍光灯に照らされて琴里の赤い瞳に反射して映った。

 

「うそ……なによ……こんな、気持ちいいこと……」

 

 琴里は知らない。知っているはずがなかった。同時に、彼女の指はひとりでに動いていた。上半身に残った寝巻きのボタンを緩慢な指遣いで外していく。

 

「っ」

 

 震えた指遣い、というのが正しいか。そんなはずはない。まさか。けどもしかして……そんな意識をしない琴里の驚愕と思考が重なって、ひらりと衣服の下の乳房が顕になった。

 下半身同様に未熟で、琴里も口にはしないものの気にしている小ぶりな乳房。その先端の、乳房同様小さな乳頭を、さすりと、指が掠めた。

 

「んおっ!?♥」

 

 首と足が逸れて、はしたない声が上がる。絶対に聞かせられない野太く汚い声――――今度こそ、琴里は閃光が散る己の世界で肉体の変質に目を見開いた。

 

(これ、は……はやく、令音、に……)

 

 急いで連絡を。彼女のそう思考は考えた――――彼女の指は秘部をまさぐった。

 

「あおぉっ!?♥♥」

 

 内側から膣分泌液を多量に吐き散らし、吸水シートに染み込ませた秘所に指が行き来する。上に下に、こねるように回し、ぐちゅ、ぐちゅぐちゅ♥と鼓膜を震わせるだけで恥ずかしさが募る粘液がかき混ざる音を鳴らしてオナニーしてしまう。

 

「あっ、あ、あ、あ、あっ♥♥ おっ、おぉ、あおっ♥♥♥ ふっ、ふっ、んおっ♥♥」

 

 止まらない。指に愛液が絡み付いたのをいいことに、琴里の指は無我夢中で秘部を撫で回した。擦り撫でる挙動の一つ一つが、以前の琴里が知っていた絶頂より気持ちいい(・・・・・・・・・)と彼女は感じている。

 

「あっ、こえ、……おっ♥♥ なん、でぇ!♥♥ あ、んあっ♥ あぁ〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥」

 

 以前までの自慰行為は、愛しい人を思い浮かべて、秘部を擦って声を抑えて絶頂する。事務的で、必要なことだとわかっていても、根本的に五河琴里という人間であるため黒いリボンの彼女であろうと終わった時には罪悪感が広がっていた。

 しかし、今の琴里は違う。気持ちいい、気持ちいい、気持ちいいということしか考えられない――――遅延性(・・・)の媚薬を全身で浴びた琴里は、昼間の司令官と同じ顔とは思えない蕩けた面から快感に染まった声を吐き出しながら、指を深々と膣内に突き立てた。

 

「お……おおっ、ふぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 プシッ、プシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥

 

 逸らした顔からは舌が唾液を飛ばし、突き出すように掲げられた股からは吸水シートを大きく飛び越える特大の潮吹きが――――五河琴里の初めてとも言える深イキの体験となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――とり、こと――り。琴里!」

「……!!」

「大丈夫か? 何かボーッとしてたぞ」

「ん、何でもないわ。ちょっと、昨日は眠れなかっただけ」

 

 家でソファーに座っていた琴里が、ふと意識が飛んでいたことに気づき眼前に迫っていた士道の顔と声にハッと目を見開く。

 意識を飛ばしていたというより、意識が熱で浮き始めている――――予兆に腰を浮かせた琴里を抑えるように、士道が彼女の額に手を当てた。

 

「な……!」

「……ちょっと熱っぽいんじゃないか?」

「そん、なこと、ないわ――――ん」

 

 琴里がすぐに席を立ち、慌てた様子を悟らせずリビングから離れるように動いた。

 

「どこ行くんだ?」

「前にも言ったけど、レディが席を立ったときに行き先を訊くような真似、私以外にしたら死刑よ」

「……肝に銘じてマス」

 

 士道の表現し難い表情の反省に満足を得た琴里は、そのままリビングを出てトイレへと向かい、しっかりと内側から鍵を閉めた。

 

「――――はっ♥」

 

 琴里の口から吐き出される信じられないほど熱い息遣い。彼女は脇目も振らずスカートと下着を引きずり下ろした。そこには恥も外聞もありはせず、顕になった下半身を便座に置き、引き上げたシャツを唇で噛み締めながら勃起した(・・・・)両乳首を指で引っ掻いた。

 

「ふぎっ♥♥」

 

 瞬間、黒リボン特有の鋭い目付きが歪んで剥けて、シャツを噛むことで必然的に食いしばった唇がどこか淫靡な色を見せた。さらに、乳首を上下に弾くように指を使ってオナニーを始める。

 

「ふ、ふっ♥♥ ふー、ふー……ふ、ふっ、ふぅっ!♥♥♥」

 

 赤眼が上擦り、声と共に仰け反り、乳首に集中しているにも関わらず秘部からは愛液が溢れて便座の内側に流れ落ちていく。

 ――――既に秘部への軽い(・・)刺激など飽きた。そう言わんばかりの激しいチクニー(・・・・)だった。

 

「う、ぅっ♥♥ ふぅぅぅぅぅぅッ!♥♥♥」

 

 五河琴里の身体を蝕むのは、遅延性ながら後続の影響力が凄まじい長期的な(・・・・)発情効果を持つ媚薬だ。どれだけの長期が想定されているのかはまだ判明していないが、想定は精霊だ。一日二日の話ではなく、まして精霊の霊力が封印された琴里の身体を深く蝕むには十分すぎるものだった。

 無論、〈ラタトスク〉は世界でトップクラスの、否、顕現装置(リアライザ)随意領域(テリトリー)といった世に出回らない技術を持つ組織。司令官である琴里の身体を治療する術を探した。

 しかし、さしもの〈ラタトスク〉と言えど精霊を想定して、馬鹿な話であるが本気で媚薬を使って彼女たちを利用しようとした者たちの隠し玉には手を焼かされていた。だからこそ、琴里の身体を治せる薬が開発されるまで、彼女を空中艦〈フラクシナス〉で集中治療する話にもなった。が、

 

(だめ、だめ……士道に、おにーちゃんに……こんな、こと♥)

 

 長期で家を空けるとなれば、士道に何も言わないわけにはいかない。こんなことを士道に知られたくない。琴里に媚薬をかけてしまった新人たちにも、これ以上の責任を追わせたくはない。

 そんな数ある言い訳(・・・)は、こうして琴里に日常の中でのオナニーをさせることになっていた。

 

(なら、どうして……こんな、場所で……っ!♥)

 

 それでも、わざわざトイレで乳首を嬲ってオナニーすることはないはずだ。股を開いて、背を反らして一心不乱に乳首を弄ぶ哀れな姿。食いしばり過ぎたシャツが伸び切り、声を抑える哀れな姿――――そんな惨めな境遇に、ゾクゾクとした快感が琴里の背筋を駆け抜ける。

 

 背徳という快感。新鮮味を噛み締めるような乳首の味わい。内側から突き上がってくる快楽の奔流――――コン、コンと、ノックの音が僅かな正気を琴里に取り戻させた。

 

「琴里?」

「ふぁっ!?♥♥ ……な、なに、何の、用?♥」

 

 士道の声。言うまでもなく、琴里を案じている声だと彼女にはわかった。わかっていながら、彼女の指遣いは激しさを増した(・・・・・・・)

 

「いや……なかなか戻ってこないから大丈夫かな、って」

「へ、平気♥ ちょっと、気分が悪くなっただけ♥ すぐにイくから、心配しないで、ちょうだい♥」

 

 止まらない。琴里を案じる士道の声に、彼女は兄の声に乳首を弄ぶ指が止まらなかった。収まるどころか乳首は固くしこりを作り、指が擦れる度に目が使い物にならなくなるような光が散る。

 

「そうか、わかった。けど、辛いなら言ってくれ。琴里にとっちゃお節介かもしれないけど……兄貴が妹を心配することくらいは、許してくれよ」

「だから、平気よ♥ でも――――ありがとう、おにーちゃん♥」

 

 優しい言葉。()としての言葉。心に染み渡りながら、兄と妹であることの唯一無二の幸福と、ズキリと痛む心――――琴里の指が乳首の両方を押し潰した。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥」

 

 何度も腰が跳ねてガタガタッ♥と音が鳴り、便座に座った意味がないほど股の放水は幾度となくトイレの扉にプシュッ♥プシュッ♥と弾け飛ぶ。

 声ではなく身体で絶頂を表した琴里のオナニーの頂点は、幸いにも彼女を気遣って離れた士道には届くことはなかった。

 

 

 

「は、はー♥ う、うぅ……♥」

 

 遅延性の媚薬は言い換えてしまえば浸透していく()だ。上へ上へと快楽を求め、大人しい自慰行為だけでは満足ができなくなる。なまじ琴里は想いの人がいるため、一番の望み(・・・・・)に至れないことで彼女のオナニーは苛烈なものとなっていた。

 今も彼女は、特殊な防音が施された自室で一糸纏わず、しゃがみの姿勢で地面に手を付き、掲げたお尻を恐る恐る下方に沈めようとしている。あられもない姿で、真っ赤な顔で琴里がお尻に挿入れようとしているのは――――地面に吸着し、男のペニスを思わせる歪曲を描いて立つ淫具、ディルドだ。

 

「すぅー、はぁー……大丈夫。準備は、したのよ♥」

 

 素っ裸で四つん這い紛いのポーズでディルドを尻穴に沈めようという琴里の姿は、誰もが認めるほどの可憐さを持つ美少女であることを思えば、当然ながらありえないほど卑猥に輝くものであった。

 しかし、もう普通では満足できない。秘部も乳首も、このディルドの前には尻穴を指で穿り返すことさえ彼女はした。けれど、琴里の身体を蝕む人並外れた者のための媚薬は、少女の細い指だけでは満足しきれなくなっていた。

 細さこそ初心者に向けたものだがイボ(・・)が目立つディルドに、琴里はゆっくりと腰を下ろしていく。しゃがみの姿勢で緊張の瞬間、ローションがたっぷりと塗られた硬い棒に琴里の解れた尻穴が、触れた。

 

「う、ぐぅ……ぅ、ぅぉぉ……♥ き、つ……いぃ♥」

 

 尻穴を圧迫する異物感。指を数本束ねるものとは程度が違う。琴里はか細い声を漏らし、苦悶と快感の顔でディルドを沈めていった。

 いいや、沈めるという表現は正しくない。捩じ込む(・・・・)。こちらの方が琴里のやり方には適している。

 

「ぅ、ぅぉぉぉ……♥ ぉぅ……♥♥ ほ、ぉぉ……♥♥」

 

 お尻をいやらしく右へ左へと振りながら、イボを結腸に引っ掛けて深く沈めていく。今琴里がどんな表情をしているのか、彼女自身は想像でしか知ることが出来ない。きっと、酷い顔をしているのだという想像で股を濡らし(・・・・・・・・)ながら、ディルドを深く深く、根元まで捩じ込んだ。

 

「おほぉ♥ は、はいっ、たぁ……♥」

 

 ごりゅ♥と最後に音を立てた際の表情は、琴里でさえも理解ができたほどだ――――恍惚として、唇の端から涎を垂らして、犬のような姿勢でケツ穴の異物感に酔いしれる司令官失格の雌顔をしているということを。

 挿入れることができた。が、それで満足するような身体ではもうない。イボを引っ掛けた結腸が疼くような感覚に、異物感はもどかしさに変わる。そして、琴里は地面に近づけた腰をおもむろに引き上げ始めた。

 

「ふ、ん……!♥♥ ふ、ぐ、う、おぉぉぉぉぉ……っ!♥♥ ふんぎぃぃぃぃ……!♥♥♥」

 

 ずりゅ、ずりゅりゅ、ずりゅぅ♥

 

 しかし、挿入れることに一苦労したディルドが奥まで沈んだ状態で、簡単に引き抜ける道理はない。そのため、琴里は尻穴に、はしたない例えにはなるが排便(・・)に使うようないきみを込める。キツキツに詰めたディルドに対し、僅かな隙間を作って引き抜いていく。

 徐々に姿を見せる腸液で光る淫靡な色のディルド。

 

「お、お、おぉぉぉぉぉ……♥♥♥」

 

 無論、引き抜く際には異物感の挿入とは異なる異物感の排泄(・・)が付きまとう。硬い異物に尻穴が巡れるような快感。力んだ分、引きずり出されていく尻穴の得難い解放感。恥ずかしいと何度理解を示していようと、口を窄めて声を引き絞ることを彼女は止められずにいた。

 だが、初めてのディルド挿入に力みすぎたのだろう。圧迫と解放感――――ぷぴっ、ぷびぃ!♥♥♥

 

「ひっ、きゃっ――――!」

 

 結腸のガスが、尻穴の隙間から恥ずべき音を立てる生理現象となる。意識外からの放屁に驚き、琴里は思わず手でお尻を隠そうとしてしまう。

 その仕草は非常に可愛らしい。だが、両手を突いて重心を上げている状態でそんなことをすれば――――足を滑らせて、尻もちをついてしまうのも仕方がないことだろう。

 

「ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!?♥♥♥♥」

 

 ずぼぉ!♥♥

 

 尻穴を奥まで突き上げる衝撃。強制的に転んだ勢いを付けられて押し戻されるディルド。捲れ上がった尻穴が引き戻され、琴里は衝撃の余り濁った声を上げて舌で天を突くような舌出しアクメを味わう。

 

「お、ぉ……おぉ?♥♥ ん、ほぉ……♥♥♥」

 

 プシャッ♥プシャッ♥ ――――ぢょろろろろろろろろ♥

 

 地面にお尻がつくほど捩じ込まれ、思考が定まらず絶頂で半分以上の意識を破壊された琴里。その開かれた股から愛液が吹き出し……熱い濁り色の水が失禁となって解放感されていった。

 

 

 

 ――――だが、そんな激しい快感もやがては琴里にとっての〝普通〟となっていた。

 

「おぉっ♥♥ おほ♥おほっ♥♥ ほ、ほぉ!♥♥♥」

 

 ずりゅ♥ずりゅ♥ずりゅ♥ずりゅ♥

 

 M字で広げた股の間にディルド。赤いツインテールの先と後ろ手は地面をつき、M字開脚の下半身が上へ下へと鏡に向かって(・・・・・・)淫猥な踊りを見せつける琴里。

 そう、他ならない五河琴里が、彼女自身にアナニーをする自分を見せている。開いたケツ穴から腸液をディルドに塗りたくり、寂しさを覚えたマンコからは尻穴を深く突く度に愛液が飛び散り、想像を超える酷い顔(・・・)をした自分自身をだ。

 

「お、ほっ♥♥ お゛♥お゛♥ こ、こんな、みっともない……のぉ♥♥♥ おしり、きもちいい、んほぉ♥♥」

 

 単なるオナニーの快感では足らなくなる。琴里を蝕む毒薬(びやく)は、遂に彼女自身を獲物とした。

 凛々しく部下を従え、精霊を救うため、士道の助けとなるための強い自分(黒の琴里)。そんな自分がアナニーに夢中になって下品な声を間抜けでみっともなくて恥ずかしい顔で吐き出している――――嗜虐の心が自分自身へと向かうことで、五河琴里は真性のマゾ(・・)を己の裡に芽生えさせた。

 

「んっほぉ!♥♥ おしり……け、ケツ穴!♥♥ ケツ穴気持ちいいのぉ!♥♥♥ だ、だめ、こんなのだめ♥ こんな下品なこと、私が言ったらだめなのに――――ケツ穴、イクっ!♥♥♥♥」

 

 マゾヒストか、或いはナルシストか。淫語紛いの言葉を口走りながら、琴里はずりゅう♥とディルドを中間まで引き抜いてブリッジで身体を逸らし絶頂を果たす。

 アナニーだというのに股からはシャワーのように潮吹きが放たれ、その直後に小便と見紛うような量の愛液が放物線を描く。

 

「ま、だ……足り、ないぃ!♥♥ アソコが……おまんこ♥寂しい♥ おまんこでイきたい!♥♥♥」

 

 それでも足りない。というより、たった今足りなくなった。秘部の名称をわざと恥ずかしい淫語に切り替えながら、琴里は左手で地面を探り当ててバイブ(・・・)を握り締める。

 鏡に映る琴里の行動は全く変わらない。彼女の正面、M字開脚で広げられた股に備わったもう一つの穴。鮮やかなピンク色の未熟だった陰裂。指を挿入れることで精一杯だったそれに、反り返ったバイブが突き刺さった。

 

「ぬほぉ!!♥♥♥♥ お、お、おおぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 膣内を振動が穿つ。左右に上下にバイブが暴れ狂い、アナニーによって尻穴を制圧するディルドを膣内から伝わる振動で共鳴させ、二穴のオナニーが融合する。

 

「イクっ!♥♥ おまんこイクっ!♥♥♥♥ いくいくいくっ、ケツ穴イクっ!♥♥♥♥ じゅぼじゅぼぐりゅぐりゅして、全部、ぜんぶでるっ!♥♥♥ お、おっ、んほおぉぉぉおおおお!!♥♥♥♥♥」

 

 淫語絶頂宣言と可憐な面が、愛らしい笑顔と冷徹な微笑みを使い分ける顔が崩れたアヘ顔。股からあらゆる体液が弾けて、性臭と小便の臭いで部屋が満たされていく。

 どうしようもなく惨めで、下品で――――けれど、満たされない。

 

「たり、ないっ♥ おまんこも、ケツ穴も、乳首も……たりない♥♥ やだ、やだ、やだ――――士道ぉ!♥♥♥♥」

 

愛しい人(・・・・)が、どうしても欠けていた。

 

 

 

 

「はぁ、は……ぁ♥」

 

 ひた、ひた、ひたり。琴里の素足が家の廊下に僅かな足音を立て、赤いジャケットを握り締めて飴の棒が口からの吐息と共にそれ以下の音を鳴らす。そしてそれら以上に、琴里の声は深夜の家に――――士道の部屋の前に(・・・・・・・・)響いていた。

 

「しどう、し、どぉ……おにー、ちゃん……♥」

 

 防音が確実な自室を飛び出し、こんなところまできた理由はただ一つ。そのただ一つの一歩前(・・・)まで琴里は追い詰められていた。

 もう何もかもが足りない。刺激だけでは気持ちよくない。いつもは肩掛けにした真紅のジャケットに袖を通し、前のボタンを留めた琴里。だが、その下半身にはいつものスカートは〝ない〟。それどころか――――留めたボタンを外したジャケットの下にも、何も着ていない。

 

「はー♥ あ……ぁ……士道に見つかったら、だめ、なのに……♥」

 

 ――――気持ちがいい。

 彼女を蝕む毒が引いていく。壁の一枚先に士道がいる。それを考えた琴里の脳髄を快楽物質が満たし、風通しの良い身体に冷たい風が吹き抜け、股からねっとりといやらしい粘液が滴る。

 引いていく。が、収まらない(・・・・・)。当然だ。彼女は単に士道がいることを意識しただけ。直に触れなければ、状況は決して改善されない。

 

(戻らなきゃ……戻りなさい。戻るのよ、五河琴里♥ はやく、士道の部屋から、離れ、て……)

 

 これで満足しなければならない。琴里は解毒薬が作られるまで耐え抜くと誓った。士道にこんな恥ずかしい姿を見せないと誓った。迷惑はかけられないと誓ったのだ。

 ならば――――恥ずかしげもなく股を開いた彼女は、どうして口に含んでいた飴を秘部に突き立てたのだろう。

 

「あんっ♥♥♥」

 

 甘い雌の声。バイブのような威力はないとはいえ、日常の好物、それも司令官としている際には常に舐めているものをマンコに捩じ込む快感は、ある意味で彼女だけのものだ。

 そして司令席に座り、彼に優雅な足組みを見せる美脚は膝を折り、股を広げた恥ずかしいガニ股。チュッパチャプスは下の口に含ませ、衣服は真紅の軍服だけを着て、下半身は恥辱という他ない股をおっぴろげたガニ股。

 どこに出しても恥ずかしくない痴女となり、幼い身で培った威厳を捨て去った琴里。愛液に塗れたチュッパチャプスを右手で抜き差ししながら、左手は陰裂から飛び出した小粒の陰核(・・)を摘み上げた。

 

「ん゛……♥♥ ふぅ、ふ……ん、んっ♥♥♥」

 

 ビクビク♥と細やかに痙攣している琴里のクリトリスは、恥毛の一本すら生えていない未熟な秘部の中で唯一人より大きい(・・・)と言えるものだ。とはいえ、人の手が加えられていない陰核にできることなどたかが知れている。

 人並みより少し大きな陰核に、少女の小さく細い指。それを合わせることで、ようやく陰核を扱く(・・)という行為に到れるのだ。

 

「あ、んっ♥♥ あっあっ、あぁ……♥♥♥ し、どぉ♥ しどう♥♥ しどう♥♥♥ しどうっ♥♥♥♥」

 

 ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥

 

 兄の名を呼び、彼女は無自覚に腰を前後に振って媚び(・・)を売る。今までしてきたどんなオナニーより、兄の部屋の前で行うオナニーが何倍も気持ちがいい。声を大きくできない一点だけが彼女の中での惜しい事柄だった。

 

「しどう♥しどぅ♥♥ しどぉ♥♥♥ あ、あっあっ♥♥ おにーちゃん、おにーちゃんっ♥♥♥♥」

 

 それ以外は完璧だ。兄の名を呼び、ガニ股をはしたなく振って、マンコに好物を突き立ててクリトリスを扱いて絶頂を繰り返す――――虚しいだけの自慰行為。

 

「おにー、ちゃん――――たす、けてぇ♥」

 

 だから、零してしまった。助けを求めてしまった。

 

「――――琴里? いるのか……?」

 

 ――――誰かが救いを求めたのなら、必ず手を伸ばしてしまう五河士道という少年を、琴里はこの世の誰より知っていたというのに。

 

 

 

 

 

 そこから先は、彼女にとってもうなし崩しだった。

 絶対に見られたくなかった恥知らずなオナニーを見られて、それでも疼きは止まらなくて。そんな恥ずかしい姿を前にしても、妹を信じて異常があったと信じる純粋な兄に飛びついて――――――

 

「おね、がいっ!♥♥ はやく、挿入れ、て……!♥♥♥ もう、我慢できないの!♥♥」

 

 兄のベッドの上で恥ずかしげもなく股を開いて、息を呑んだ彼を迎え入れようとしている。

 

「琴里……本当に……!」

 

 士道には、琴里がどういう身体になっているかを言葉にしていた。だが、錯乱した琴里の言葉がどこまで彼に通じたのか彼女にはわからない。

 それでも、士道は一刻を争うことだと、彼にしかできないのだとわかってくれた。わかってくれたからこそ、琴里が待ち焦がれたモノ(・・)を琴里の幼い秘部に向けて構えているのだ。

 あまりにも急性で、わけがわからない。それでも涙らに発狂した琴里を前にして、()を見せた妹を前にして、士道は見て見ぬふりをすることができなかった。

 

「いい、から♥ 士道じゃなきゃ、だめなの♥ 全部、試したのよ♥♥ 誰に相談したって、変わらない!♥ 頭がおかしくなりそうなの!♥♥ おにーちゃん大好き!♥♥ 愛してる!♥♥♥ だからお願い――――おにーちゃんじゃなきゃ、いやぁ♥♥」

 

 その理性を剥ぎ取る。媚薬の効果で雄を誘うフェロモンが発せられているのか。琴里の精霊の力にそういうものが備わっていたのか。それとも案外、士道は琴里を〝女〟として見ていたのか。

 

「こと、り――――!!」

「あ――――あぁあああああぁああああああああああああああああああッ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 どの道、士道の熱く煮え滾る肉の塊が琴里を貫き、彼女が十を束ねた絶頂より深い多幸感と果てを見た結果に変わりはない。

 待っていた。待ち焦がれていた。心を満たすものがようやく得られた琴里は、女としての悦びを声に変えてこれ以上ない絶頂を得ていた。

 

「琴里、っ……おぉ……!」

 

 そして士道も、肉棒を締め付ける膣内の蠢きに言葉を失っていた。歓喜の絶頂に肉棒を揉みしだくように蠢き、士道をも果てへと導かんとする。恐らく、一瞬動かせば果てる。妹の膣内で果ててしまう。

 射精が行われなかったことが奇跡だった。兄としての自制心か、絶美の精霊たちを幾人も目にしていたことで耐性というものがあったのか。その耐性をもってしても、別物の快感は士道の動きを止めさせた。腰を引くことも、押すこともできない――――お互いに()である少年と少女は、驚くべき快感の波をそれぞれ別種の感情で受け止めていたのだ。

 

「こ、とり……おまえ、なんで……こんなに、なるまで……!!」

 

 妹の豹変。この際、彼の中で兄妹での性交渉への忌諱など二の次で、これほど豹変するまで必死に耐え抜いていた琴里へ疑問を投げかけた。

 もう少し早ければ、別の形があったかもしれない。射精を耐え抜く限界の快楽の中で、彼に琴里の心情を読み取る余裕などない。

 

「――――言えるわけ、ないでしょ」

 

 だから、快楽の中で涙を流した女の姿(五河琴里)を見下ろして、五河士道は目を見開いた。

 

「言いたく、なかった……でも、好きなの。私は士道のことが好きなのよ。愛してるの。こんな形で、こんな私をみてほしくなかった。なかった……のに。ああ、気持ちいいの。満たされて、幸せよ――――さいあく」

 

 心のどこかで期待していた。同じくらい、心の底で拒絶していた。愛しているから飛び込んでしまいたい。愛しているから見て欲しくない。彼はきっと拒まない。悩みに悩んで、琴里を救おうとしてくれる。

 ――――初めの決断、自慰行為からの決断も。彼女がその気になれば誤魔化すことなど、兄に嘘をつくなど簡単なことだった。長期の検査は士道にバレてしまう、なんてことこそが彼女の嘘偽り。あわよくば、もしかしたら、そんな思いで琴里は士道の傍にいることを選んだ。

兄として(・・・・)、愛している。彼はきっとそう言う。わかっている。けどこうして、彼は反応を返している。妹の膣にその猛々しいモノを入れている。

 嬉しい。琴里に女を感じてくれている。それが嬉しくて、無自覚に望んでいたことが現実になって。

なんて、卑しい。それでも、嬉しい。好意を知って欲しい。恥知らずな姿を見ないで欲しい――――矛盾した心は、五河琴里に選択を迫り続け、今日この日に天秤が傾いてしまった。それだけのことなのだ。

 

「――――ごめん、琴里」

「……っっ!」

 

 次に溢れるのは、琴里の好意への返答だろうか。それを考えた時、途方のない充実感が彼女の中で反転してしまう気がして、心臓が激しく握り潰されるような痛みを感じた。

 

「ちゃんと、答えは出すから」

「……え?」

 

 だが、返されたのは琴里が恐れている言葉とは違うもの。握られた両手は、優しい兄ではなく一人の男のものだった。

 

「こんな形で責任を取るなんて言っても、琴里は納得できないと思う。だから、今はおまえの助けになることだけを考える。……こんなことして、無責任かもしれないけど……俺も、琴里のことが好きだから。答えは、出す」

「………………――――ああ、もう」

 

 そういう人だ。そういう、人だった。琴里の胸の内に去来した感情は、そんな呆れと幸福をもたらすものと、その言葉だった。

 彼はどこまでも性根が真面目なのだ。どうしようもなく相手を思っているのだ――――その大好きな一人(・・・・・・)に自分の名前が連なっているだけで、彼女の心は満たされた。彼の覚悟を決めた顔に、自然と笑みが零れ落ちた。

 

「馬鹿ね。ほんっと、馬鹿――――そういうところが、好きよ♥」

 

 言って、彼女は足を士道の腰に回して肉棒を深くまで押し込んだ(・・・・・・・・・・・・)

 

「な、ば……か……っっ!!」

「あ、は……――――ッ、はっ♥♥♥♥」

 

 どぷっ♥どぷっ、ドビュルルルル!♥♥

 

 すると、などと続ける言うまでもない。限界一歩手前で無理やり熱を引かせていた士道の肉棒は、琴里の膣内の熱い締め付けに歓迎され、子宮付近で精液を破裂させた。

 しかも、絶頂に包まれる琴里の足は固く士道の腰に巻き付き、逆に彼は目いっぱいに溜め込んだ絶頂感に耐え切れず肉棒を引きずり出す力が得られず、そのまま大量の精液を琴里の子宮に流し込んでしまった。当然、彼は余韻の中で声を荒らげて慌てる。

 

「おまえ! 避妊もしてないのに……!」

「ふふ、ばーか。これでも精霊よ? 霊力を封印されてたって、こういうことをしても平気なことを私が知らないわけないでしょ……大体、何だかんだ言って私に興奮してるんじゃない♥」

「当たり、前だろ……こんなことして、可愛い琴里を抱いて、興奮しないなんて男じゃないだろ……!」

 

 ――――理性が限界なのは何も琴里だけではない。

 理性の糸が切れて、艶やかな裸身を晒して雌の匂いを纏う琴里を前にして、繋がり合う士道の理性は薄氷の上に荷物を持ってその身で立っているようなもの。落ちて氷に浸かって、頭を冷やして死んだ方がマシなくらいの熱が彼の中で渦巻いている。

 

「悪いな、琴里……初めてだから、加減なんか知らねぇぞ……!」

「いいわ♥ きて♥ 私もハジメテだから――――今日は、加減なんか欲しくないわ♥」

 

 その先にあったのは初めての拙い交尾、などではない。

 

「あっ♥♥♥ んあっ!♥♥♥ は、あっ……や、あ、あーーーっ!♥♥♥♥」

「琴里! 琴里! っ、は……ぁ!」

 

 激しい、激しい、ただ激しい。媚薬という毒に犯される琴里を救うため、彼女の女の姿に当てられた士道がひたすらに腰を叩きつけ、子宮を打ち上げ、容赦なく膣内射精する。

 初めての二人にテクニックなどあるはずがない。あるのは超常的な感覚。背徳、幸福、後先を考えない若さ――――お互いの心の底にある好意が行動に移ったケダモノの交尾。

 

「ん、ふ……ぅ、っ、っ!♥♥♥♥」

「声、苦しいなら……我慢、するなよ! 辛いなら、言え……!」

 

 結合部はこれでもかと感じている。その熱と脈動が伝わってくる。絶頂が重なっている。だが、士道を見上げながら琴里は自身の手を噛んでその声を抑え込む。それが今だ彼に心を隠しているようで、どうしても気に入らない(・・・・・・)

 

「や、だっ♥♥ 出したら、抑えられない……今、聞かせたくない声、出ちゃうから♥♥ おかしいの、聞かれたくない!♥♥♥」

「こ、の……今さら、隠すことか! ああ、くそ――――っ」

「んんっ!♥♥♥♥」

 

 それが我慢できないから、士道を頼ってきたんだろう。男としての苛立ちと、琴里の羞恥を隠してやりたい一心で、士道は荒々しく唇を重ねた――――恐らく、これまでのキスとは何もかも意味合いが違うもの。

 

「ふ、ぁ♥♥ ん、にゃ……ん、おっ♥♥♥♥ ――――ん、んーっ!♥♥♥♥」

 

 琴里も、油断をすれば漏れ出る恥ずかしい声を必死に隠さんとキスに答える。気がつけば唇が深く押し込まれる。結合した肉体がより深く、何度も、何度も、何度も、

 

「士道、すき♥ すき♥ ――――愛してる!♥」

「俺も、好きだ! 好きだ……愛してる。世界で一番、大事な――――――」

 

 その先の答えは、どちら(・・・)の意味だったのか。

 夜が耽ける。夜が明ける。もつれ合う二つの影は一つに絡み合って、離れることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「……媚薬の目的は、そもそも精霊を従えることだ」

 

 〈ラタトスク〉解析官、村雨令音の媚薬講座は医務室で慎ましやかに開かれていた。

 

「……事の本質は精霊を支配すること。支配対象に好意を抱くように仕向けられていて当然なんだ。しかし、元々から好意を抱く相手がいるのなら、そちらに流れていくことも必然だ」

「………………つまり?」

 

 顔を俯かせて黙りこくった琴里の代わりに、気は全く進まないが士道は沈黙を破って声を発して、令音の返答を促した。

 彼女はうむ、と頷くと、彼の記憶に残るかつての言葉と殆ど同じものをそっくり返した。

 

「……言っていたじゃあないか。琴里は、おにーちゃんが大好きなのさ」

「う、う、うがあああああああああああああああああッ!」

 

 今度ばかりは買収で否定することも出来ず、琴里は凄惨な悲鳴を上げながら頭を抱え続け、かける言葉がない士道をあえてスルーして令音だけを視界に入れ、その怒り狂って震える指を突きつけ声を発した。

 

「それならそうと! 初めから! 言いなさいよ!」

「……解析が終わったのはつい先日なんだ。それに、君を迂闊に刺激すれば霊力の逆流の危険性、最悪の場合は反転(・・)の可能性も否定できなかった」

「ぐぬ……う、う、ぁぁぁぁぁぁぁ……」

 

 時に正論は感情を混乱させる。令音に酷くわかりやすい理論――特に琴里の天使は問題点が多いため――に、赤毛のツインテールは再び地をつくように力なく流れ落ちた。

 士道は士道で、昨日の今日ということもあり感情の整理ができていない赤面した頬を指で掻きながら声を発した。

 

「それで、これから琴里はどうなるんです? 大丈夫、なんですよね?」

「……ああ、それは心配ない。さっき説明した通り、媚薬の主目的は果たされている。少なくとも、薬が開発されるまで君がついていれば問題はないはずさ……場所は選ぶ必要はあるがね」

「は、はは、はは……」

 

 それはつまり、薬が完成するまでは琴里とセックスしていろ、という遠回しでも何でもない説明に他ならなかった――――それまでに〝答え〟を出せるかどうかは、五河士道と彼と共にある精霊たち次第、であろうけれど。

 

 

「……ああ、待ちたまえ琴里。これを渡しておこう」

「ん? ……何よこれ」

 

 粗方必要なやり取りを終えて、ようやく一息ついて家に帰る兄妹のうち妹だけを呼び止めた令音が、さり気なく彼女に錠剤が入った小瓶を渡した。

 

「……媚薬の効能を抑える薬だ」

「えっ」

 

 ピタッと固まり、案外とわかりやすい(・・・・・・)反応を返す司令官に、令音は頬を指で掻いて続けた。

 

「……それで回数は抑えられるだろう。……君にしかわからないことだから、シンを枯らさない(・・・・・)程度に抑えれば、飲まなくても構わないが――――――」

「の、の、のの、飲むに決まってるでしょうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 余談となる錠剤の中身の増減に関しては――――彼女の名誉のためにも、世に出すべきものではないと記しておくべきなのだろう。

 

 

 






私が士道くん以外の竿役を精霊を相手に立てると思ったかHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!

はい。というわけで半リクエスト、デート・ア・ライブより五河琴里もとい士道くんの愛する世界で一番可愛い妹。どこに出しても恥ずかしくない五河司令でした!肩書きちょっと盛りすぎじゃなーい?
半リクエストと言うのはその名の通りで、お話してたら何かデアラでもネタがあれば書けますよ。で最終的に琴里がお下品なオナニーしてるところ読みたい、とのことだったので書きました。……普通の短編なら最後のセックスでもお下品な声でてたんでしょうが、プロット段階からキスで塞ぐ流れになっててあぁ変わらんな私……となった。
琴里は絶対にメイン格にいながら単独の章ヒロインを一度もしていなかった思えば不思議な感じでしたが、ある意味ではこれで単独の章になった、のか?デアラの好きなキャラランキング出したら不動の2位が琴里なので、それっぽく書けてたら嬉しいですね。

これそこそこの長さ(1万8000)ですけど1日で書き上げたんですよね。これノリノリでやる辺りデアラのモチベが尽きたというより設定や関係に新鮮さが欲しかったんだなぁって。ちなみに短編仕様じゃなかったら間違いなく士道くん側盛ってる。琴里が士道くんに泣きつくところもうちょい掘り下げてセッッッッまで丁寧にしてる。けどそれ100話くらい書いてるんすよデアラで。こっちのお無様より遥かに書いてるのがデアラなので。濃度と質はさすがに比べ物にならない、はず。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。こっち仕様で書いてみたかった琴里のオナニー短編、いかがでしたでしょうか。一定の方向へのサプライズになったかなぁ。
こっちのデアラで書いてみたいのは四糸乃、アナル調教回。士道、あなたは催眠が使えるの。それで精霊をデレさせなさい。は?という会話をさせたい士道くん催眠物語。短編じゃないと絶対士道くん側の葛藤と罪悪感掘り下げてキリがないのでエロギャグ感で押し切りたいやつ。
あとはVR世界夢オチで敗北ハーレムしてる精霊is士織ちゃんとか。ちなみに練っていたら竿役ガン無視で士織ちゃん総受けになってた。私にやらせるとこうなる。他には士織ちゃんがふたなり精霊とセックスしてデレさせる馬鹿なの?というネタとか……まあ拘りは捨ててませんが、設定を外してエロを書きたいなぁとは思ってます。

そんなデート・ア・ライブ全22巻、デート・ア・ライブ・アンコール全10巻。天上天下唯我独尊、我らが女王、時崎狂三の外伝デート・ア・バレット全7巻、好評発売中!みんな買ってね(はぁと)あとデート・ア・ライブ・マテリアル2も近日発売です。買え(はぁと)
……一応休憩中なので大人しくはしときます、はい。ではまた次回〜


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五河士織、八舞耶倶矢、八舞夕弦(※女装あり閲覧注意)

断っておきますけどこれTwitterでアンケートとして圧勝したからこうなりました!文句言われても謝罪するようなことなどした覚えがないが……するからな!言ったからな!閲覧注意看板も立ててあるからな!私のジャンル『士織』は限定的に男の娘も扱える。ていうか聖別『士織』だよ……なんでこうなったんだろうね?






 

 

「……なぁ、今日もするのか?」

 

 青がかった髪の穏やかな、或いは中性的という雰囲気を思わせる少年、五河士道が二人の少女に挟まれながら気の重たさを感じさせる声色で言葉を発した。

 

「無論だ。呵呵、よもや我ら八舞から逃げられるなどとは思うまいな?」

 

 右手側。士道の手を抱き込んでスレンダーな胸を押し当てながら、特徴的な、どことなく芝居が買った口調で不敵に笑う燈色の髪の少女。彼女は八舞耶倶矢。

 

「忠告。もし本当に、夕弦たちから逃げようと考えているのであれば悲しいです。悲しさのあまり、士道の秘密を誰かに漏らしてしまうかもしれません」

 

 左手側。耶倶矢と同じく士道の手を抱き込みながら、彼女とは異なる豊満な乳房を遺憾無く魅力として発揮する少女。耶倶矢と同じ燈色の髪を三つ編みに括り、耶倶矢と瓜二つの顔をどこか気怠げな半目で彩った八舞夕弦は、脅すように士道の耳元でそう囁いた。

 彼女たちは本気で脅しているつもりはない。耶倶矢と夕弦は精霊と呼ばれる者たちであり、双子は彼に大恩がある。が、士道にとって夕弦から発せられた表面上の脅しは、顔を朱色に染めて肩を震わせるほどのものであったようだ。

 

「そ、それは言わない約束だろ!?」

「貴様が我らの言うことを聞けば、と言ったろう? くく、士道、貴様は既に我ら八舞の下僕なのだ!」

「指摘。ぷぷー。耶倶矢、台詞が実に小物です。小物オブザイヤー優勝を狙えてしまうほどです」

「う、うっさいし! 雰囲気はそれっぽいでしょうが! ていうか夕弦も似たようなことしてたし!」

 

 片手を口元に当て、わざとらしすぎる嘲笑を見せる夕弦に、素面の豊かな感情を見せながら叫びをあげる耶倶矢。

 ……彼女たちの本気度をどことなく感じさせる素のやり取りだが、実のところこれからする(・・)ことは冗談では済まされないもので、士道からすれば今からでも辞退をしたいと考えていた。

 

「共感。ですが、耶倶矢の言葉には一理あります。士道は夕弦たちの〝共有財産〟です」

「その通りだ。さあ、その偽りの装束を脱ぎ捨て、真なる姿を現すが良い!」

「こっちが真だよ! ああぁぁぁ……な、なんでこんなことに……」

 

 元来の性格なのか、それともその中性的な顔が原因なのか、彼の涙目は妙に似合って多少の美形では霞んで相手にもならない八舞姉妹の美しさにも負けず劣らずな愛らしさを感じさせた……というのか言い過ぎかもしれないが、少なくとも耶倶矢と夕弦の頬に朱色を浮かべるくらいの火力(惚れた弱み)はあるらしい。

 

「か、かか……さすがは士道」

「赤面。耶倶矢と同じ属性というだけはあります。虐めてほしいオーラが漂っていますね」

「どういう意味だ!?」

「どういう意味よ!?」

 

 そんな受け属性(・・・・)な一面を感じさせるやり取りの後、士道が気乗りをしない顔色と足で別室へと姿を隠した。五河家真隣、精霊マンション内にある八舞姉妹の部屋内で、唯一彼の人権が守られる場所と言える。

 ただし、人権が守られるのは僅かな時間。彼の着替え(へんしん)が済むまでの話だ。しばしの間、八舞姉妹が雑談で暇を潰し続けて、

 

「……で、できたぞ」

 

 その声は、士道が消えた部屋の扉から現れ、彼とは全く異なる色を帯びて八舞姉妹の鼓膜を震わせた。

 全く異なるというのは意味の通りで、声帯そのものが取り替えられたとしか思えない少女の声。声変わりを済ませる前の少年のような、長身の少女(・・)に怪しい色香を漂わせるものである。

 背に烟る青髪を四つ葉のクローバーを模した髪留めで留め、ナチュラルメイクで飾られた顔は紛うことなき少女のそれ。元の(・・)素材の良さを感じさせながら、顔を真っ赤にして立つ少女を前に耶倶矢と夕弦が笑みを見せた。

 

「ふっ、相変わらず見事な女装(メタモルフォーゼ)よな」

「同意。完璧な女の子にしか見えませんよ、士織(・・)

「……こんなに嬉しくない褒め言葉は初めてだ」

 

 士織。そう呼ばれた少女、五河士織は五河士道の従妹にあたる少女……というのはもちろん用意された設定であり、その中身は五河士道その人だ。

 たとえ見た目が完全に女の子であり、八舞姉妹と並んだとしても遜色ない美少女であり、カーディガンの袖から除く手でいつも以上に短くされた学校のスカートを必死に押さえつける様は、少し人見知りな可愛らしく可憐な女子高生なのである。

 

「くっ、本当にそう思っておるのか?」

「回想。琴里は以前、士道が女の子になりたがっていると言っていました」

「い、いつの話してんだよ! そもそも、そんなの琴里が勝手にした根回しで――――っ」

 

 士織が顔を上げた、次の瞬間に耶倶矢と夕弦はその左右に位置取り、逃げ道を塞いでいた。

 その腕を取り、ゴクリと息を呑んだ喉元に両端から囲むように顔を近づけ、最速の八舞に相応しい人間離れした身体能力を以て士織を追い詰めていく。

 

「本当か? 本当にそうか? ならば貴様は、どうしてその姿で果てていたのだ?」

「翻訳。どうして女装をしてオナニーをしていたのか、と耶倶矢は問いかけています」

「なんで卑猥に翻訳すんのよ!」

「反論。耶倶矢は遠回しが過ぎます。士織を辱め……弄ぶには、子供の耶倶矢にはない知識が必要なのです」

「夕弦が直球すぎるだけでしょ! このムッツリ夕弦!」

「反撃。夕弦がムッツリなら耶倶矢がマゾマゾです。士織は女装オナニーが癖になった変態さんです」

「……も、もう、殺して……殺してぇ……」

 

 姉妹喧嘩の流れ弾に着弾し、完璧な女装姿で涙を流す士織。これでいて、喧嘩が収まれば二人は姉妹と言えどかなり危ない百合の領域を作り出すのだから、挟まれる士織からすればたまったものではないであろう。

 が、そもそもこのような辱めを受ける原因を作ったのは()の過去にあった。

 

『……あっ♡ これ、すご……♡ 癖に、なりそ……!♡』

 

 過去などという高尚な物言いを無くせば、単純にその完璧な女装姿で自慰行為(・・・・)に及んでいた、というだけなのだが。

 士織の姿と声になり、誰もいない家の自室で寝そべりながら股を開いてチンポをセンズリする。間違いなく女装オナニー。

 彼の名誉のために断っておくが、五河士道に同性への恋愛感情はない。そして、彼の士織としての姿は誘宵美九という男嫌い(・・・)の精霊を攻略するために生まれたなのだ。それ以外では、致し方なく士織への変装をすることはあれど、自らの意思では絶対に女装などせずにいた。

 だから言うなれば、彼の中に魔が差した(・・・・・)のだろう。士道は大きくは精神面で妹の琴里が認めるチェリーボーイではあるが、男子高校生としての性欲がないわけではない。

 が、考えても見て欲しい。士道の周りにはこの世のものではない神々しさ、絶美、美しさの暴力……そんな言葉で飾られる精霊たちばかりが関わっているのだ。そんな彼女たちを知りながら、青少年が手にできる程度のオカズが成り立つのかと。答えはNOである。しかし、そこで精霊たちを想像に使うことができないのが彼が彼たる所以であり、気の迷いが生じてしまった理由でもあった。

 

 普通のオカズでは興奮し切れず、精霊たちは彼女たちの笑顔が脳裏を過り尚更使えない――――では不本意ながら完璧なほどに仕上げられた女装姿のオナニーであれば、どうか。

 

『あっ♡あっ♡ ふぁっ♡♡ あ、イクっ、イクイク――――』

 

 結果は良好。最高の背徳。もちろん、終わってしまえば気持ちよさを虚無感が上回る。そんな一度きりのオナニーであった。

 五河士道、改めて五河士織に誤算があったとすれば、

 

『士道! 我ら八舞の戦いの見届け人となるが良い!』

『解説。百回を超える八舞の決闘に終止符を打つ時が』

『イグゥ!♡♡♡♡』

 

 ドビュッ♡ドプッ♡ブビュルルルルッ!♡

 

『え』

『驚愕』

『……はへ?♡』

 

 背にしかれたシーツを掴み、渾身の突き上げと根元を握り込んだ手のひらの刺激で空中に四散させた精液ごと、女装でペニスを出した姿を最悪のタイミングで目撃されてしまったこと、だろう。

 そうして時間は現在に戻り、女装オナニーの現場で揺さぶられて姉妹の脅迫を受ける士織……という奇妙な構図にも説明ができることになっていた。

 

「そもそも! せめてノックしてくれればこんなことになってない! それくらい教わっただろ!?」

「あ、あの時はそれどころじゃなかったの! ていうかそれは散々謝ったじゃん!」

「過失。ノックをしなかったことは夕弦たちの反省すべき点です。ですが、士織の女装オナニーとは何も関係がありません」

「あ、あれは気の迷いだったんだよ! 普段は、あんなことしてなくて、偶然……」

 

 あくまで意図しないことだった。そう主張を始めた士織のスカートをぴらりと夕弦がたくし上げにした。

 

「観察。では、これはなんでしょう?」

「ぃ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 その悲鳴は三人の中で誰よりも女の子らしい悲鳴であった。が、捲り上げられたスカートの下に垂れ下がっているものは誰より男らしいモノである。

 幾ら可愛らしいと言えど、肉体的な特徴は残している。その局部を含めて一本残さず剃られた毛やパットが入った胸はともかく、同年代どころか大人と比べてもかなり立派なペニス(・・・)は誤魔化せるものではなかった。

 

「か、かか……こちらも変わらぬ巨頭。まだ真なる力を見せていないというのに、既にこれほど疼いておるとはな――――翻訳はしなくていいから!」

「後手。夕弦ともあろうものが、耶倶矢に先を越されてしまいました。失態――――ですが、立派なおちんちんですよ、士織♡」

「や、やめ……っ♡」

 

 ムク、ムクッ♡

 

二種(・・)の興奮にスカートの中で半立ちをしていた士織のチンポが、夕弦の微笑と囁きに反応を見せ僅かに角度を上げた。血を集中させ、手に触れる間もなく興奮(・・)したのだ。

 耶倶矢はまだ慣れずに恥ずかしがっているが、彼女に比べて肉食的な積極性がある夕弦は違う。赤面自体は見せているものの、息を荒らげてチンポを勃起させる士織に夢中になった様子を見せている。

 

「かか、どうした士織。おちんちんが、ぼっき♡ しておるようだが? 我ら八舞の加護がそれほど嬉しいのか?♡ 愛いやつめ♡」

「う、ぅ……♡」

 

 ビクン♡ビクンッ♡

 

 右側からは耶倶矢の攻勢。夕弦ほどではないがスイッチが入った耶倶矢の言葉責め(・・・・)が士織の鼓膜を通し右から左へ、脳髄へと伝え、半立ちペニスに興奮という血を通わせていく。

 

「嘲笑。おちんちんが跳ねています。興奮しているのですね、士織♡ 夕弦たちの誘惑にですか?♡ それとも……女の子の自分に、ですか?♡」

「っ♡ っっ!♡」

「問うまでもなかろうな――――私たちに抱きつかれて、女装しておちんちん出して興奮してるんでしょ、へんたい♡」

「〜〜〜〜〜〜っぁ♥」

 

 ビクビクビクッ、ピュッ♥

 

 夕弦の核心をつく問いかけに、耶倶矢の甘い罵倒。スカートからはみ出すほどに大きくなった士織のチンポが痙攣し、我慢汁をビュルッ♥と勢いよくチンポの口から吐き出す。それは士織の容姿と相まって、少女が快感に愛液を吹き出しているような光景だった。

 

「は、はっ♥」

「佳絶。おちんぽ愛液が飛び出してきました。どうやら、ようやく士織のスイッチが入ったようです。期待。今日は、どのように啼かせてあげましょう♡」

「偶然なんて嘘ばっかり♡ こんなにおちんちん興奮させてぇ、私たちに遊ばれて嬉しいんでしょ?♡」

 

 姉妹にサンドされた士織の荒々しい息遣い。かく言う夕弦も、完全にスイッチが入り表情がサディストのそれになっている。要するに、好きな人を虐めるのが、恥ずかしがる姿を見ることが楽しいというものだ。

 八舞姉妹は喜色満面。士織は、葛藤と興奮の狭間にある蕩けかけた思考を引き戻そうとする渋面を――――少なからず好意を抱く姉妹の匂いと感触、女装でペニスを勃起させている背徳の興奮の二重奏ならぬ三重奏の快感に蝕まれ、呑まれる(・・・・)

 

「さあ士織、始めようではないか♡」

「注視。夕弦たちの手を見てください♡」

 

 ぴたり。耶倶矢の右手と夕弦の左手が士織の眼前で重なり合い、士織ではどうしても得られない柔らかい少女の指からその目が離れない。

 既に士織は八舞姉妹の虜だ。耶倶矢の不敵な嘲笑。夕弦の薄めの嘲笑。どちらも士織を嗤うものでありながら、愛しい者を共有する悦びに溢れた瓜二つの顔から生み出されるそれぞれの微笑、吐息。

 

「我ら八舞の加護を受けたくば、正直に名乗り出るがよい♡ そうさな……『士織の勃起おちんぽ我慢できません。夕弦と耶倶矢のおててで触ってください』と言えば許してやろう♡」

「復唱。士織の勃起おちんぽ我慢できません。耶倶矢と夕弦のおててで触ってください、ですよ♡ 哀れで、惨めで、愛らしく、啼いてください♡」

 

 言ってしまえば男としての尊厳を自ら凌辱するような被虐快楽者(マゾヒスト)。まるで二人の精霊としての霊装が、士織に性質として乗り移るような宣言。

 士織の唇が虚空を薙ぐように揺れる。逡巡を思わせる動きに、耶倶矢と夕弦の手と声に奪われる視覚、聴覚、嗅覚。そして一度経験すれば己では得られない両者の手による触覚。

 

「……し、士織の勃起おちんぽ我慢できませんっ♥ ふ、二人の……姉妹のおててで、触って、ください……♥」

 

 ピュルッ♥

 

 まるで触れられる麻薬。快楽という名の中毒。好意という名の劇薬。

 哀れで惨めなチンポ愛液を滴らせた五河士織(マゾヒスト)の懇願に、耶倶矢と夕弦は満足げに首肯し、合わせた右手と左手を士織のチンポへと向かわせた。

 

「賞賛。よくできました♥」

「褒めて遣わす。出来た従僕には、褒美をくれてやらねばな♥」

 

 そっと、緩慢に、大事なものを包み込むように。姉妹の手を待ちかねて疼き脈動する肉と血の塊に、耶倶矢と夕弦は手を握り合うように重ねた。

 

「あひっ♥♥♥」

 

 ぴゅる、ぴゅるぴゅるっ♥

 

 ギュッと握りこまれる肉棒。身体を挟む柔らかさと心地良さが、局部の敏感な塊に集中したような感覚に士織のチンポが跳ね、射精を耐える代わりに無様な我慢汁を解き放つ。

 

「どお? 夕弦の手、すっごく柔らかいでしょ♡」

「質問。耶倶矢の手のひらは気持ちがいいでしょう♡ 極上の感触に違いありません♡」

 

 互いの手を褒め称えながら、快楽に敬礼した士織とその分身を抱きしめて耳元に囁く。

 

「や、柔らかくて、気持ちいい……おちんぽ、イッちゃいそう……♥」

 

 ――――触れられただけで、蕩けた顔で熱い吐息を吐く。

 どれだけ始まる前に理性が反抗をしていたとしても、知ってしまった快感には敵わない。姉妹に調教(・・)された士織が理性に負ける道理はないのだ。

 耶倶矢の右手と夕弦の左手に包まれ、完全に勃起した可愛らしい容姿に似合わない、だが長身の少女には似合う矛盾した巨根がようやくその快感を解放――――することはなく、姉妹の合わせた手は微動だにしなかった。

 

「っ……耶倶矢、夕弦?」

 

 恐る恐る、チンポの先端からもどかしい透明な汁を滴らせて、右へ左へと視線を巡らせる士織。

 

「ほう、何か勘違いをしている顔だな。なあ、夕弦よ」

「首肯。夕弦たちは触ってください、としかお願いされていません」

 

 だが、姉妹は意地の悪い笑みを目配せで送り合いながら、チンポを優しく握るだけ――――そこから先は、言葉(・・)が必要だと。

 

「そ、そんな……――――っ!♥」

 

 先ほどの懇願でさえ尊厳やプライドを投げ捨てたものだった。それ以上などできるはずがない、それならばと士織は構わず腰を動かそうとして、

 

「遅い」

「制止。ズルはいけませんよ」

「な……!」

 

 背中で交差した耶倶矢の左手、夕弦の右手が士織の腰を掴んで止められる。霊力を封印されているとはいえ、相手は精霊。チンポを握られて腑抜けた力しか出ない士織では、手で触れようと腰を暴れさせようとピクリとも動かすことができない。

 これでもう、士織に自由意志はない。快楽を得るため、答えは単純明快。

 

「ここまで来て我らの手で自慰行為など、つまらないことはするまいな? さあ、契約の言の葉をその口から紡ぐがよい♡ 下界に零れてしまうほどにな!」

「助言。わからないなら教えて差し上げます。『士織のおちんちんいっぱいしこしこしてください♡ お射精させてください♡』ですよ」

「や、やだ♥ むり、むりだぁ……♥」

 

 恥ずかしすぎる。言えるはずがない。しかし、涙で顔を濡らして頭を振る士織とは違い、チンポは早く激しい刺激で満たして欲しいと汁を湯水の如く垂れ流しにいている。そして姉妹も、士織の耳に触れんばかりに唇を近づけ、艶めかしい声を紡いだ。

 

「何を躊躇うことがある。女同士(・・・)、遠慮はいらぬ♡ それに士織のおちんちん、ちんぽ愛液でいっぱいになって、私たちの手をベトベトにしてるし♡」

「想像。士織、思い浮かべてください♡ 夕弦たちの手でおちんぽしこしこ♡しこしこ♡とされて、ちんぽ愛液で汚す時間を♡ 遠慮せず味わってください♡」

「あ、あぁ……味わい、たいよぉ♥」

 

 手が動いて、指が我慢汁と絡まってぬちゅぬちゅ♥と濡れた八舞姉妹の手が女装チンポをしこしこ♥とする光景。そんな光景を耳元で囁かれた相互する艶声によって幻視し、開かれた士織の口からは堪えられない涎が滴り落ちた。

 

「復唱。しこしこ♡してほしいなら言ってください。女装変態士織のおちんちんを、夕弦と耶倶矢の手でしこしこしてほしくなったと♡」

「もういいじゃん♡ 私たちは士道のかっこいいところも、士織の可愛いところも……両方、好きよ♡」

「共有。そんな士道を、士織を、夕弦たちは愛しています♡」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 左右から届けられた愛の言葉に、士織はそれだけでイッてしまいそうになっていた。挟まれて身悶えすら許されない身体は、絶頂することで悦びを示そうとしていた。

 だが、それでは極上の快楽とは言えない。士織にとってそれは極上を目の前にして、わざわざ諦めてしまうことと同義だった。故に――――再び懇願は紡ぎ選ばれた。

 

「もう、むりぃ♥ おちんぽしこしこしてぇ♥ 士織のおちんちんいっぱいシコシコしてください!♥ いっぱいっぱいしてください! お射精たくさんさせてくださいぃぃぃぃっ!!♥♥」

 

 ――――ぬちゅっ♥♥

 

「あ、ひっ♥ ふぁ、ふぁぁぁぁぁ、あーーー♥♥♥」

 

 一擦り。竿の上から根元まで二人の手のひらが滑り、その瞬間に士織は恥ずかしさが吹き飛んでしまうほどの快感を得た。

 

「拝聴。聴きましたか、耶倶矢。士織の情けない悲鳴を♡」

「応とも。我らを救った士道とは似ても似つかない、とても惨めな下僕の声よ♡ しかし、我らは寛容だ――――やっちゃおっか、夕弦♡」

「肯定。やっちゃいましょう、耶倶矢♡」

 

 チンポがビクビクと脈動し、身体が痙攣し、少女のそれである顔が雌の色を帯びる。五河士織の懇願を聞き届け、文字通り全てを握った八舞姉妹がその手を蠢動させ始めた。

 

「あ、あ、あぁ、あ〜〜〜〜♥♥」

 

 約束の手コキ(・・・)だ。異なる手に挟まれながら、八舞姉妹が特有とする完璧なシンクロを以て士織のチンポが扱かれる。巨根の太さを包み込む華奢な手のひらが、我慢汁を巻き込みながら上下した。

 

「しこしこ♡ 士織のおちんちん、しこしこ♡」

「反復。しこしこ、しこ、しこ、しこ♡」

「感じてるでしょ♡ 私たちの手が、士織の変態おちんちんを撫でてあげてること♡」

「按摩……手淫♡ 女装と夕弦たちでしか勃たない可哀想なおちんちん。夕弦たちがたくさん躾てあげます。夕弦たちなしでは、マスターベーションもできなくしてあげます♡」

『しこしこ、しっこしっこしっこ♡ しこしこしこしこしこ♡』

 

 ぬちゅぬちゅ♥ ぬっちゅぬっちゅぬっちゅ♥ ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ!♥

 

 情緒や羞恥が打ち砕かれて、後悔はその意味の通り後に回された。残るものは八舞姉妹の手コキと言葉と、手淫のリズムに合わせて相互に奏でられ、重なるいやらしい催淫紛いの言葉責め。

 

「あ、あーッ!♥♥ らめ、れるっ♥♥ でる、射精()ちゃう!♥♥ イク、イクイク、射精()るぅ!!♥♥♥♥」

 

 姉妹の手のひらに熱を返して脈動し続け、屈服の証とばかりに股間を開き(・・・・・)、耶倶矢と夕弦に支えられた恥辱の姿で絶頂を宣言する士織。

 当然、手コキを続けていた耶倶矢と夕弦は、示し合わせる必要すらなく士織の耳元に唇を当て、

 

「イけ♥」

「変態♥」

 

 絶頂へと、誘った。

 

「イクッ♥♥♥♥ おちんちんしゅごいのでるぅ!♥♥♥♥♥ おちんぽイク、イク、イグゥ!♥♥♥♥♥」

 

 ドプッドプッ、ブビュブビュブビュルルルルルルルルッ!♥♥♥

 

 股間の巨頭がスカートを跳ね飛ばすほどに反り返り、尿道から連なり、分かれた幾つもの白濁液が飛び散った。それは耶倶矢と夕弦、士織の衣服に飛び散り、部屋のあちこちに付着して雄臭さを充満させた。

 

「追撃。まだです♡ ちゅるっ♡♡」

「ひぃっ!?♥♥ そこ、きたな……っ!?♥」

 

 だが、夕弦は士織の射精を終わらせるつもりがなかった。囁いた唇をさらに近づけて、士織の耳に舌をねじ込んで唾液を塗りたくる音で染め上げる。

 

「ちゅぱっ、れろぉ♡♡ 士織、こっちも好きでしょ♡」

 

 耶倶矢も夕弦に倣うように耳舐めを行いながら、射精が止まりかかったチンポの根元をギュウゥゥゥゥゥ♥と押さえつけた。余すことなく、絞り出すように。

 

「おひぃ♥♥♥♥ お、おっおっおっ♥♥♥♥ お、へっ、お♥♥♥♥」

 

 ビュルッ♥ドビュッ♥ドビュッ♥ドビュッ♥

 

 止まりかけていたペニスの射精が、叱咤をされたように猛烈な勢いを取り戻して精を解き放つ。姉妹に両耳を舐められ、姉妹の両手でチンポを痛いくらいに握りこまれる。

 最初に言語が消失した。次に体勢が崩れた。股を開いていた足がガクガクと震え、それを器用に自分たちの足の間に挟んだ耶倶矢と夕弦が調整し、長身が引き下がって見栄えが悪くなるガニ股無様射精(・・・・・・・)の〝ご褒美〟を士織に与えた。

 

「無様♡ 夕弦たちが支えていなければ、もっと大変なことになっていましたね♡」

「腰をヘコヘコ振りながら私たちに支えられて恥ずかしくないわけ?♡ 恥ずかしいわけないわよね――――だって、士織は女の子、おちんちんがついた女の子だし♡」

 

 言われたい放題ながら、士織から反論の言葉が溢れることはない。

 

「あ、へっ、へっ♥♥♥ あ、お、あ゛、あ゛ーーーーーッ♥♥♥♥」

 

 出せるはずがない。太股に挟まれたガニ股。背中を支えられながら腰をヘコヘコ♥ヘコヘコ♥と振って耶倶矢と夕弦の手のひらを肉棒で感じ取り、大きく逸らした顔はへっ♥へっ♥と舌を出して連続射精に言語の要を砕かれてしまっていた。

 もう士織に引き出せるものなどありはしない。ガニ股腰振り無様射精を八舞姉妹に支えられ、被虐者として快楽を供述することしかできない。

 似合いすぎる女装をし、好意を抱く姉妹に虐め抜かれて射精をする惨めで哀れで無様な姿。それらが気持ちいい。気持ちよくて、そんな士織に耶倶矢と夕弦は愛おしさを覚えたように――――ガニ股で下がった身長差を利用し、舌出しアクメの唇にキスを落とした。

 

『ちゅっ♥』

「!?!?!?♥♥♥♥」

 

 ビュルッ♥ビュクビュルルルル――――プシャ♥ピシャッ♥ぷしゃぁぁぁぁぁぁ♥♥

 

 絶頂からの絶頂。巨根の先頭から白濁液とは異なる潮吹き(・・・)が放射拡散し、士織の意識はショートした。

 

 

「……あ、あっ♥♥ あ、あー……♥」

 

 ナチュラルメイクで完成された女顔でなければ、大惨事になっていたであろうアヘ顔(・・・)を浮かべ、八舞姉妹に支えられたガニ股の士織が意識を完全に飛ばして喘ぎ声を漏らしていた。

 

「……ど、どうしよう、やりすぎた? こっちも完全にくたびれてるし……」

 

 士織の射精と同時に、少しは正気(?)というものを取り戻した耶倶矢が、本来の慌てた赤面で士織の惨状に言及をした。

 ガニ股で開かれた股間部には、萎れたチンポが濃厚な精液の残り汁をたらぁ♥と滴らせて、士織同様に限界を超えた姿を見せている。彼女の焦りもわからなくはない。もっとも、弄んだのは彼女自身なのだが。

 

「……思案。何も問題はありません。夕弦に任せてください」

「いや思案って言ったわよね? 珍しく間があったし、本当に大丈夫なわけ!?」

「首肯。とうっ」

 

 頷いて、夕弦は堂々と上半身に着ていた緩めのセーターを器用に脱ぎ去った。ぶるんっ♥と夕弦の豊満な生乳が、士織の身体を挟みながら暴れる姿に耶倶矢が目を剥く。

 

「ちょ、ちょ、何してんの!? 何で脱いだの!? 相変わらずすごいおっぱいだけど自慢!?」

「制止。耶倶矢には後でしてあげます。まずは……士織♡」

「ふぁ……あ♥」

 

 呼び掛けに応じるだけの本能は残っていただろう。顔を夕弦へと向けた士織は、目の前(・・・)に広がる夕弦の巨乳とその愛らしいピンク色の蕾を見て、射精後で活性化した雄の本能(・・・・)に脳髄を犯される。

 ガニ股の姿勢に際し、身長差が改善されて視界に夕弦の乳房が映りこんだことも幸いした。士織は後頭部に当てられた夕弦の手のひらに導かれ、むにゅっ♥と手のひらより柔らかくて大きい生乳に顔を埋める。

 

「んぶ♥♥ ……ちゅっ、ちゅる、ちゅー♥♥♥」

「吸引♥ あ、んっ♥ 士織になると、へっぽこぴーではなくなるのですね♥ 乳首に吸い付いて、離れません♥ よしよし、です♥」

 

 原初の誘惑。美少女が美少女の乳房に顔を埋め、乳首に吸い付き艶声を鳴らす甘美な光景。実際には男と女なのだが、まあ半ば無意識で動いている士織とあやすように頭を撫でる夕弦には些細なことなのかもしれない。

 

「ず、ずるいし! それずるいし!」

 

持たざる者(・・・・・)の耶倶矢からすれば、士織を独占されてたまったものではないのだろうが。

 

「反論。何もずるくありません。士道、もとい士織が困っている時はこうすればいいと令音に教わりました。ほら、しっかりと士織を支えてください」

「ぐ、ぬぬぬ……」

 

 ないわけではない。決して、耶倶矢はないわけではないのだ。しかし、夕弦に比べればスレンダーで少々と慎ましい(・・・・)胸は、彼女から士織を同じ役割で奪い取るには不十分だと言えた。

 仲良し姉妹は負けず嫌いだ。片方が士織を迎え入れることに成功して、それをもう片方が指を加えて見ていられるほど大人しい性格ではない。

 耶倶矢が夕弦とは違う士織を元気づける(?)方法を探そうという思考は当然のものであり、ちょうど元気になりつつあるモノ(・・)に目をつけたことは必然だった。

 

「そうだ――――くく、喜べ士織。我が手ずから貴様を蘇らせてやろう♥」

「ちゅ、ちゅう……んぢゅっ!?♥♥♥」

「んぎっ♥♥ 痛、烈……今の刺激は、なかなかでした♥」

 

 ぐちゅ♥

 

 士織が思わず夕弦の乳首に歯を立ててしまうほどの刺激。その刺激は下半身、それも勃ち上がりかけていた脅威の性豪を誇るペニスの先端(・・)からのものだった。

 勃ちかけのペニスに目をつけた耶倶矢が、我慢汁とザーメンでたっぷりと濡れた手のひらで、亀頭を優しくなでり、なでりと撫でる。柔らかい亀頭を柔らかい手のひらで擦る感覚は、絶頂の余韻で敏感な士織のペニスには程よく馴染むもののようで、ビクン♥ビクン♥ビクン♥と断続的に耶倶矢の手のひらへ反応を返していた。

 

「よしよし♥ 元気になれ、元気になーれ、げ、元気に……な、れ……♥」

「解説。さすがは耶倶矢です。マゾヒスト同士何をすればいいかを察しながら、そのやり方と言動に恥ずかしくなる姿。実にあざといですね」

「解説すんなぁ!」

 

 恥ずかしがりながらも手のひらで亀頭を撫でることは止めず、士織は夕弦のおっぱいに包まれて乳首に吸い付きながら、耶倶矢に亀頭マッサージをされる士織だけしか味わえない責めから転じた手厚い快楽介護を味わう。

 その甲斐あって士織の肉棒は力を取り戻し、無意識に快感を求めて腰がヘコ♥ヘコ♥と軽く前後し淫靡な粘液の音を立てて耶倶矢の手のひらに亀頭を打ちつけ始めた。

 

「あ、もう元気になった♥ いいよ♥ 私の手にお射精しよっか♥」

「困惑。もはや何のプレイなのか思いますが、士織が愛らしいのであれば無問題です。ん、っ♥♥ 射精♥していいのですよ、士織♥」

 

 搾乳に亀頭マッサージ。一応赤ちゃんプレイのような形にはなっているものの、当の本人は似合いすぎる女装をして意識を失いかけながら八舞姉妹に抱かれてガニ股で腰を振って乳首を吸っている――――思わず夕弦まで正気に立ち返りかけたやりたい放題の体勢だが、半ば玩具にされた士織自身は快楽に逆らえない。

 

「ちゅっ、ちゅぅ、ちゅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥」

 

 ビュルッ♥ビュルッ♥ドピュルッ!♥♥

 

 夕弦の乳首を全力で吸い、チンポを耶倶矢の手のひらに押し付ける。あとで映像(・・)を見返した際に、本人が三日は部屋で寝込み続けるであろう恥晒しな絶頂を見せつけた。

 

「快、感っ♥♥ ふぁ、ふぁぁぁぁ……♥♥♥」

「きゃっ♥♥ あんなに射精()したのに……凄い、濃い♥」

 

 吸い付きの快感に甲高い嬌声をあげる夕弦。手のひらにべちゃあ♥と弾けた濃厚なザーメンの匂いを嗅ぎ(・・・・・)、感嘆の声をあげる耶倶矢。

 

「は、は……っ♥ は、へ……なん、れぇ……?♥」

 

 そして、連続絶頂からようやく意識を取り戻した士織が、新たな絶頂の感覚と滾ったチンポの興奮に脳髄が焼き焦げたような熱を感じて喉を震わせた。

 なんで、と。もう射精()したのに、と。なのに何故――――発情(・・)した微笑みを携えた耶倶矢と夕弦に、興奮冷めやらぬ感覚を覚えてしまっているのか。

 

始動(・・)♥ そろそろ、いただいてしまいましょう♥」

「抜け駆けは、なし♥」

「了承。さあ、士織♥」

「かか、我らを最後まで楽しませよ――――誰が最後まで立っていられるか、決闘だ♥」

 

 どちらにせよ、宴は始まったばかり(・・・・・・・)なのだろう。

 

(……なんで、こうなったんだっけ?)

 

 そういえば、わざわざ士道を二人が脅してまで関係を迫った理由――――今さら問うまでも考えるまでもない、答えが出てしまっていることに思考を割く余裕などあるはずもなく、

 

「……あ♥」

 

 ベッドに投げ出された士織は、耶倶矢と夕弦に覆い被さられて、その声だけを部屋に響かせ始めた。

 誰が力尽きるのか。それとも力尽きることなどないのか。背徳と倒錯の関係は、今しばらく三人で続くことだろう。

 

 

 






本当は八舞姉妹で書きたくて、おちんちん観察する耶倶矢とかイチャラブおせっせとかさせる予定だったのに目が覚めたらこれ士織ちゃんでいけんじゃね?とかなってた。士織ちゃんオナニー多少強引でもフォローすんのめちゃくちゃ大変だった。ていうかこの組み合わせ同人誌で見た。

数々の士織ちゃんを書いてきたけどそういえば真っ当(?)な士織ちゃんネタは初めてな気がする。真っ当の意味を見失いそう。何せ公式で女装、女体化、先天的女体化の全てに対応した五河士織だ。火力が違うね。ちなみにガチでジャンル『士織』で取り扱ってるので他キャラだと多分受け役書くの基本無理ですね。士織ちゃんが可愛いから書けてる。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!この回で減らないか死ぬほど不安だけどな!
なお続けるなら八舞姉妹とお買い物(今回入れられなかったネタ)編とか、十香にバキュームフェラされてもう出ないのぉ、しながらオリリンにお尻弄られて元気()を取り戻すとか、六喰の天使に射精を閉じられて擬似貞操帯したり、マリアと二亜に足コキとなんかされたりとか無駄にネタはある。いや、書くかはともかくね?ここまで来て閲覧注意付けたの初めてなんすよ。

と、とりあえず好き勝手書いたので今度こそお休みします!次回からはリクエスト書いていきたいと思います!気分次第だけどな!ではまた次回〜


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村雨令音、五河士織、夜刀神十香、鳶一折紙、五河琴里、四糸乃(女体化、ふたなり、無様下品、特殊放屁、アナルゼリー)

まずは告知から。

ムマ・N氏の『快楽に堕ちるメス達』 https://syosetu.org/novel/255229/
にて、本作と同時投稿されているであろうデアラの一作をお手伝いさせていただきました。よろしければどうぞ閲覧のほどよろしくお願いいたします。

今回の?全く関係ない趣味の作品です。久しぶりにドがつく下品下劣奴隷堕ち作品。みんなまとめて人権剥奪!総文字数2万7000字!正直私の創作で久しぶりに会心の出来でした。これで反応薄かったら泣いちゃう。それはそれとしてこの性癖を全部受け入れられる読者様何人いんのって話ではある。特殊性癖塗れのデアラの一作。割とデアラだとたまにやってるお下品無様、どうぞ!








 

「それそれ! もっと鳴きなさい、〈プリンセス〉!」

「んん゛ぎぃ!?」

 

 パァンッ!♥と肉を打ち付ける鞭の衝撃。人の肉皮を割くような加減抜きの鞭打ちは、亀甲縛りで天井から横這いになるように吊るされた少女の身体を傷つけ、既に刻まれている夥しい数の腫れ上がった傷跡の一つとなっていた。

 全く配慮というものがされていない拷問。少女の身体が特殊な――――精霊(・・)と呼ばれる存在でなければ、この程度では済んでいないかもしれない。

 

「はいもう一発!」

「ふぉぎぃ!?」

「あはは! 何今のなっさけない悲鳴。これが私たちを何度も潰した〈プリンセス〉だなんて信じられない……わねぇ!」

「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 一発、さらに同時に二発。少女を責め立てるのは一人ではない。彼女に、精霊に恨みを持つ女性で構成されたAST(アンチ・スピリット・チーム)のメンバーたちが、その感情を押し付けるかのように非人道的な拷問を繰り返し行っていた。

 今まで歯が立たなかった精霊が泣き叫んでいる。それだけではなく、彼女たちが足元にも及ばない精霊の美貌、夜刀神十香という少女の暴力的な美しさを前にした嫉妬の一面もあった。

 その面も亀甲縛りの無茶な体勢と数時間止まない鞭打ち、十香の美巨乳の乳首やクリトリスを抓るクリップに取り付けられた重りに、秘部で暴れ回るバイブで大変なことになっていた。

 

「……ぅ、あっ♡♡ あ、あぁ!♡」

 

 官能的なよがり声が時折混ざる。乳首とクリトリスを重力という重みの痛みで責められながら十香は秘部のバイブで喘がざるを得なくなっている。

 水晶の如き瞳は涙を流し、鼻水と涎で濡れた顔面はそれでも美しい。だからこそ、彼女たちは容赦をしない。人類に対しての驚異である精霊を捕らえた大義名分を盾に、ひたすら十香を嬲り痛めつけ、その反応の変化(・・)を楽しんでいた。

 

「うぁぁぁぁ!♡ もう、もう止めろ!♡ もうこれ以上叩くな!♡ 身体がおかしくなってしまう!♡」

 

 鞭の痛みの激しさの中で、十香の声に()のようなものが乗り始めた。数時間の拷問で根を上げ始めたのは痛みではなく、その手入れの必要がない夜色の陰毛からぴちょん♥ぴちょん♥と滴り落ちる愛液(・・)。人間の生理的な現象と同じ膣分泌液の生成、つまりは未知の快感によるものだった。

 

「へぇ、精霊もちゃんと感じたら愛液垂らすんだ」

「そりゃそうでしょ。あんなやり方(・・・・・・)でひっ捕らえたんだから。鞭打ちも飽きたし、そろそろ別のやり方にしよっか?」

「う、うぅ、うぁぁぁ……シドー、しどぉ……♡♡」

 

 圧倒的な力を持つ精霊も一皮剥けば少女。有無を言わさず捕らえられ、ひたすら続く責め苦に十香は自分を救ってくれた少年の名を呼んだ。その少年は、既にもう――――答えを知らない十香が、彼女を宙吊りにしているワイヤー操作によって下ろされていく。

 

「……な! なんだ、これは……う、ま?」

 

 否。下ろされたという表現は正確ではない。的確な表現をするならば、()を模した巨大な木箱のような道具の上に十香は運ばれていったのだ。

 

「な、何をする気だ! ん、あっ♡♡ や、やめろぉ!」

「まったく、あの子(・・・)に力を奪われたのに口は元気ね」

 

 女性隊員たちの手で十香のバイブが外され、足には縄の代わりに枷に鎖が付いた囚人用の鉄球が改めて足首に誂られた。

 上半身は亀甲縛りで後ろ手の縄にワイヤー。足首には重く今の彼女では足を持ち上げることが叶わない鉄球。乳首とクリトリスには相変わらずの重りが付いたままだが――――股に迫る三角木馬の突起(・・・・・・・)に比べれば大したことはないだろう。

 

「な、まさか……や、やめろ! やめ、ぐっ!? ぎぃぃぃぃぃぃぃっ!!」

 

 ワイヤーを操る女性隊員がニヤニヤと十香の狂乱を嘲笑う中で、彼女の身体は三角木馬に吸い込まれるように誘われ、その色鮮やかな秘部に鋭角な刃が喰い込んだ。

 喰い込んだだけで十香が悲鳴を上げるほどのものだ。常人ならば発狂するであろう現代の拷問器具は、神秘の精霊たる彼女を乗せてガックガックと激しく動きを見せ始めた。

 

「痛い、痛いのだ! 股が裂けるぅぅぅぅ!!」

 

 これにはたまらず、という様子で十香が悲鳴を上げる。足首の鉄球が文字通りの足枷となって股裂きの痛みを強め、身体を持ち上げようにも精霊の権能を取り上げられた彼女には、責め立てるASTの女たちの手にあるワイヤーの制御装置を動かして引き上げてもらうしか方法はなかった。もっとも、十香がどれだけ泣いて許しを請うことをしようと、十香の反応を見て休憩とばかりに楽しむ彼女たちが応じるとは思えなかったが。

 

「連れて来たわよー」

「あら、もうそんな時間?」

 

 と、暴れる三角木馬に凄惨な悲鳴を上げて苦しむ十香を気遣う素振りすら見せず、拷問部屋にある少女(・・・・)を連れて現れた隊員に全員が目を向けた。

 

「はー♥はー♥」

 

局部以外(・・・・)の全裸に制御用(・・・)の首輪。逃走防止の意味を兼ねた重苦しい足の鉄球を引きずりながら、少女の目に正気はない。

 スレンダーな身体に人形のような面。前者は今や彼女の性別を取り違える要素にしかならず、後者は犬のように舌を出して唾液を蕩けさせるはしたないものだった。

 少女の性別を取り違える要素。それは局部以外と称したことに関係していた。彼女の、鳶一折紙の局部には黒塗りの鉄が誂えられている。局部を隠すためではなく、局部のモノ(・・)を封じるための手段。

 

「はっ♥はっ♥」

「はいはい、そんな焦らなくてもチンポ(・・・)の鍵は外してあげるわよ。口もチンポも涎ダラダラで可愛いわねぇ」

「ふふ、精霊捕獲の功労者だもの。ちゃんと管理(・・)はしないとよね? 今仇敵を犯させてあげるわ」

 

 貞操帯の中心に垂れたペニス(・・・)。ガチャッ♥ガチャッ♥と戒めを解かんと勃起をしようとするも封じられ、排泄用の隙間から我慢汁を滴らせる折紙のふたなりちんぽ。

 隊員たちの言葉通り、精霊を捕獲することができたのは彼女のふたなりちんぽがあればこそだった。常識を逸したやり方だが、事実十香たち(・・)はその力で全てを奪われてしまった。

 精霊対策用の実験体。その唯一の成功例、それが鳶一折紙。精霊を憎む彼女は特別な実験の誘いに志願し、結果として精霊の霊力を奪う(・・・・・・・・)ふたなり化に成功した。

 

「精霊を♥倒す♥ 精霊のおまんこ、犯す♥」

 

 が、その代償として異常な性欲と精霊に対する憎しみがレイプ願望(・・・・・)に変化。ところ構わず射精を試みかねない折紙のため、制御用の首輪と拘束器具たる貞操帯が顕現装置(リアライザ)によって開発。

 結果、折紙は確かに精霊への復讐を果たすことが出来た。ただし、精霊の尊厳を殺し犯し尽くすという有り得ならざる方法と、彼女の聡明だった知性を代償として。

 そしてこれからも彼女は精霊を犯す。新たな精霊を、定期的な霊力の吸収処理のため捕獲した精霊を犯すことを使命とする()として、再編されたASTの特殊隊員として飼われて(・・・・)生きていく。

 

「ん゛……はぁ、はぁ……な、なんだ? ――――ひぃ!?♥」

 

 唐突に三角木馬から引き上げられ、痛みから開放された十香が力なく辺りを見回し、背中に迫るふたなりちんぽを開放された折紙の姿に本物の悲鳴を上げた。

 

「や、やめろ! 鳶一折紙! 来るな、来るなぁ……!♥」

 

 熱く滾ったチンポから十香が逃れようと身体を揺らすが、亀甲縛りで吊された女体は言うことを聞かず、むしろ十香の引き締まった美尻や程よい肉付きの太股をフリフリ♥と揺らして折紙を誘っているようにしか感じられない。

 しかも恐れながら、股から愛液が滴る――――十香は折紙が初めに捕獲した精霊だ。圧倒的な美しさと強さを誇っていた十香は、戦場で折紙に犯し尽くされメスの悲鳴を上げ、その鎧のドレスを剥がし尽くされ、一晩中鳴かされた後に捕獲された。

 その時のことがトラウマになりながらも、その時の快感が忘れられない。痛みに快感を覚え始めていたのも、折紙のチンポを味を覚えてしまったが故だ。

 

「〈プリンセス〉♥ 夜刀神十香♥ 私の手で、(おか)す♥」

「ひ、ひぃ♥ いやだ、いやだっ♥♥ あ――――あぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥」

「んひ♥♥♥♥」

 

 ズブズブ、ドチュッ――――ドブリュ!♥

 

 三角木馬の側面から飛び出した足場に乗った折紙が十香の秘部を肉棒で穿ち、果てた。竿のみが存在する折紙のメスチンポに、十香も合わせて絶頂を感じた。

 

「あっ♥あつい♥ あついのだぁ♥ 折紙の熱いものから、汁がびゅーびゅーして……また、あの時のように、力が、ぬけへ♥♥ んっ、あっ♥あっ♥あっ♥ うああああああーーーっ!♥♥♥♥」

「精霊おまんこ♥ おちんぽイクッ♥ おちんぽイクッ♥ イクイクイクッ!♥♥♥♥」

 

 パンッ♥ブリュッ♥パンッ♥ボビュッ♥パンッ♥ブビュルッ♥

 

 十香のケツと折紙の腰が打ち合うただの一度で射精が発生し、膨大な量のザーメンが十香の子宮に注がれ、彼女自身もせっかく回復の兆しにあった霊力を抜き取られながらメスの嬌声を奏でてしまう。

 正しく精霊特効。今の折紙であれば、どれほど強力な精霊であろうと捕獲してしまえる。その代償に折紙は射精を行うだけの犬となった――――十香を吊るすワイヤーと三角木馬の足場を操作した隊員たちには、どちらも遊び道具でしかないのだろうけれど。

 

「な――――」

「へ――――」

 

 浮遊感。十香を吊るし上げていたワイヤーと折紙の足場が消え、重力と両者の足首を戒める鉄球に引きずられるように二人は三角木馬に股間から(・・・・)着地した。

 

『ぉ゛♥♥♥♥』

 

 声にならない悲鳴というものを体現し、十香と折紙の秘部に猛烈な痛みの使徒が捩じ込まれた。それでも精霊の肉体、改造された肉体を持つ二人は耐えれてしまった。

 マンコとメスちんぽを連結して三角木馬に二人乗りをする美少女。倒錯的で哀れな少女たちは、再び暴れ始めた三角木馬によって卑猥なダンスを踊り始めた。

 

「いぎっ、からだ、こわれっ♥♥ の゛ほぉ゛!?♥♥ ん゛お゛ッ!?♥♥♥」

「おまんこ、裂けるっ♥♥ おちんぽ、イクッ!♥♥♥♥ あ゛♥お゛♥ひぃ♥♥」

 

 暴れ回る十香の雁字搦めの美巨乳と馬に乗せられた夜闇色のポニーテール。マンコから溢れるほどのザーメンをぶちまけながら、十香の腰を掴み二人乗りで暴れ馬を乗り回す折紙。

 足には鉄球。ワイヤーは外され、自力での脱出は不可能。隊員たちの笑い声を、十香と折紙の色を乗せ始めた悲鳴がかき消して――――二人は狂った交尾をし続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 十香たち、と言うからにはASTが捕獲した精霊は複数体存在することになる。

 そのうちの1体(・・)。識別名〈イフリート〉、五河琴里は後ろ手に硬い拘束具を嵌められ、隊員の前に立たされ敗北の屈辱を味わっていた。

 

「……十香たちを解放しなさい。こんな行為が許されると思ってるの?」

 

 赤髪を黒いリボンでツインテールに括り、変わらぬ真紅のジャケットと軍服を身に纏った〈ラタトスク〉の司令官。が、司令席なら威圧感を持つその赤の眼光さえ、腕を拘束され、幼い身体を見下ろされていては、少女を捕らえた女性隊員たちの嘲笑を誘う結果にしかならなかった。

 

「解放しなさい、だってさ。精霊がまだ司令官ごっこしてるわよ」

「笑えるわねぇ。自慢の司令席で、折紙にあんなこと(・・・・・)されて『助けておにーちゃん』って言ってた子とは思えないわ」

「っ!♥」

 

 奥歯を噛み締めながら、股が濡れて(・・・)琴里のブーツが擦れる音が嫌に響いた。散々と犯された(・・・・)記憶は、琴里の脳と肉体そのものに刻み込まれているようだ。

 五河琴里は精霊保護組織〈ラタトスク〉の司令官でありながら、焔を操る精霊〈イフリート〉であった。そんな彼女も折紙に犯された精霊の1体なのだ。

 乗り込んできたASTに部下を制圧され、危険性を承知の上で精霊の力を解放した琴里だったが、十香同様にふたなり改造を施された折紙には抵抗虚しく捕獲され、司令席で部下を目の前にして犯され喘いだ。琴里を女神のように崇拝していた部下たちも戦意を喪失し、〈ラタトスク〉の実働部隊は壊滅状態に陥ったのだ。

 

「精霊を保護して幸せな生活を、だっけ? 馬鹿馬鹿しい。あんたら精霊に人権なんてあると思ってるの?」

「少なくとも、あんな醜悪なやり方をするあなたたちよりはあると考えてるわ」

 

 犯されて霊力を吸収されたとはいえ、それはその時の話だ。琴里の霊力は既に回復しており、彼女がその気になればASTの一般隊員など一瞬で無力化できる。

 そうしないのは琴里の力には大きなデメリットが伴うのと、あらゆる方面から人質を取られた上に折紙が現れた際に勝てる保証がないからだ――――そんな絶望的な状況から逆転を虎視眈々と狙う琴里にも、他の精霊たちと同じ運命が訪れようとしていた。

 

「言うわね。それじゃあ、その人権を自分から捨ててもらおうかしら」

「な――――はがっ!?」

 

 琴里の背後に回っていた隊員が、口を閉じることを封じる枷を施した。端に引っ掛けて口を強制的に開く開口器――――に加えて、琴里の舌を無理やり引きずり出し、バチン!と痛々しい音が鳴るクリップで戻せないよう止めてしまう。

 

「はへっ!?」

「これで生意気な口が舌足らず(・・・・)になったわね。次は耳と目よ」

「ひゃ、ひゃめへ――――っ!?」

 

 口が閉じず舌も引っ張りだされ、さらには分厚い目隠しにインカムのようなものが琴里の耳に入り込み、音が遮断された(・・・・・・・)

 

(何も聞こえ――――顕現装置(リアライザ)随意領域(テリトリー)の応用か)

 

 あらゆる事象に奇跡のような現象を引き起こす顕現装置(リアライザ)随意領域(テリトリー)。ASTとは段違いの制度を誇るそれらを所有していた〈ラタトスク〉の指揮官は、即座に音が消えた原因を推察して見せた。

 

「ひゃめ、はなひへ!」

 

 だが推察ができたからと言って抵抗ができるわけではない。琴里は冷静な判断が下せる指揮官であるが故に、無謀な行動を起こすことができない。琴里の両肩には部下や保護していた精霊、そして大切な兄だった人(・・・・)の命が重くのしかかっていた。

 五河琴里は聡明であり、優しすぎた(・・・・・)。耳と目を封じられ、過敏になった肌が様々な感触を琴里へと伝えた。

 衣服が剥ぎ取られていく。脱がされ切り裂かれ、司令官の立場を馬鹿にするためだけに着せられた軍服が、意味を失った薄皮の鎧が剥がされた。残されたのは何の趣味か、琴里の黒に赤地のブーツのみ。

 次に中腰で拘束具を付けられて固定される。琴里は想像することしかできないが、さぞ無様な姿勢を取らされていることは彼女にも理解ができた。後ろ手の拘束に中腰。救いがあるとすれば舌を引っこ抜かんばかりに張っていたクリップが、地面と中腰の距離で緩和されたことだろうか。

 だがその救いも絶望に塗り潰された――――琴里の黒いリボンがするりと引き抜かれ、髪が落ちる感覚を察した琴里が悲鳴を上げた。

 

「ひゃめっ! かえひへ! かえひへぇ!! ひやっ、ひゃぁぁぁぁぁ!」

「お、本当にあの子(・・・)の言った通りになった。こうしてるとちょっとは可愛いわね♪」

 

 琴里はリボンを取り替えることでマインドセットを施す。白は妹、黒は強い自分。どちらも琴里ではあるが、この孤独な世界でマインドセットを奪われて気丈でいられるほど琴里は、否、誰であろうと同じであろう。

 目と耳、ココロとカラダの鎧を剥がされ、精霊少女という存在のみが残された琴里。そこに、責めが襲いかかった。

 

「はへぇぇぇぇぇぇっ!?♥♥♥♥」

 

 ずちゅんッ♥♥ ずちゅんッ!♥♥ ずちゅんッ!♥♥

 

 琴里からは何も聞こえない。が、琴里に残存した感覚はその存在を察知した。

 中腰の股間部を串刺しにしたバイブが、折紙のチンポを想像して濡れた淫乱な子供マンコを勢いよく連続ピストン。背筋を逸らして絶頂、しようとした琴里を舌根の拘束が諌め、彼女は逃れることのできないピストン拷問に囚われた。

 

「はへっ♥はへっ♥♥ ひゃめ、ひゃだっ♥♥♥ ――――はひょぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

 一層甲高く間抜けな嬌声。琴里の貧相と言わざるを得ない乳房が伸びる(・・・)。正確にはその小粒の乳頭に小さな吸引器が取り付けられ、サイズからは計り知れない威力で琴里の乳首を吸引し始めたのだ。その威力のほどは、琴里の引き絞った恥ずかしい絶頂声で察するに余りある。

 

「ひふびっ♥♥ ちふびらめっ!♥♥♥ ひゃれか!♥♥ はへぇー♥♥♥♥ ひゃ、ひゃれかぁ!?♥♥」

 

 耳と目が使えない琴里は串刺しピストンと乳首の吸引に堪らず誰もいない(・・・・・)部屋の中で助けを求めた。

 装置は自動化され、琴里を監視する者はいない。だが視覚と聴覚を封じられて舌根と腰と後ろ手の枷を地面と紐付けされた琴里には、それを察することなど不可能だった。

 情報を調べ尽くされた琴里に価値はない。価値があるのは、これから生まれ変わる精霊だ。彼女たちが姿を現すのは、気まぐれに琴里の様子を見に来た時のみ。それでさえ、琴里が屈服していようと気分次第で弄ぶ。

 

「ひゃしゅけへっ!♥♥ おにーひゃん!♥れーね!♥♥♥ ひゃ、ひゃめ、ひひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥」

 

 一糸纏わぬ可憐な精霊少女の悲鳴が、一人虚しく響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 捕らえられた精霊はもう1体。〈プリンセス〉、〈イフリート〉、そして〈ハーミット〉だ。

 数多くASTと交戦した〈プリンセス〉。事実上ASTの敵対組織、実働部隊の司令官であった〈イフリート〉。この二体とは違い〈ハーミット〉は比較的危険度が低い精霊であった。

 精霊の力を持ちながら逃げ回る不可思議な精霊。内実、誰かを傷つけることを嫌う温厚な少女であり、幼いながら確固たる意志を持つ精霊だった。

 

「さあ四糸乃ちゃん、お願いね」

「……は、はい……」

 

 だが、その優しさが報われるとは限らない。その幼き美しさが仇となることもある。

 AST基地の訓練場。何十人の目が簡易ステージの少女に注がれていた。

 ウェーブのかかった蒼輝の髪と涙を浮かべた瞳。年離れした振る舞いを学んでいた琴里と違い、幼さを感じさせるその姿は庇護欲を誘う。逆説的に、精霊を恨む彼女たちにとっては可愛がる(・・・・)対象でもあった。

()が喰い込んだ股を小さく細い足で擦り、まだ人目に慣れていない恥ずかしがり屋の四糸乃に対し、付き添いの隊員がそっと耳打ちをした。

 

「上手くみんなを楽しませたら、約束通り仲間を助けてあげる」

「っ……ほんとう、ですか? 士道さん、や……皆さん、を……」

「ええ、本当よ――――じゃ、頑張ってね」

 

 トン、と汚れのない背中を手で押され、ステージの中央につんのめった四糸乃。

 

「っっ♥」

 

 その際、押さえつけた股から何かが飛び出しかけた。それをグッと堪えた四糸乃が、フルフルと震えた顔を上げて彼女からすれば膨大な量の視線と向き合った。

 

「ひ……」

 

 小さくか細い悲鳴が上がる。それは、頼っていた友を手から取り上げられ、幼い四糸乃に向けられた悪意を感じ取ったが故のものだ。

 しかし、四糸乃は逃げ出さなかった。逃げ出せば、自分以外の誰かが犠牲になるだけ。彼女は持てる勇気を奮い立たせ、ハイレグ水着(・・・・・・)を着た幼き女体を見せつけるように直立して見せた。

 

「み、みな、さん……こんにち、は。私は……四糸乃、み、皆さんに捕まってしまった、惨めな精霊の1体、です♥」

 

 何とも健気なことに、教わった台詞を小さくも確実に紡いでいく。ハイレグ、俗にスリングショットの形をした布切れ一枚で、未成熟な女体をほぼ暴かれながら四糸乃は恥を忍んで声を発した。

 

「わ、私は折紙さんのおちんちんに負けました♥ おまんこして、泣いて、イッちゃいました。み、みて……くだ、さい♥ その時のことを思い出すと、おまんこが……こんなに、濡れちゃうんです♥」

 

 くぱぁ♥

 

 喰い込んだ水色の紐水着をズラし、膝を曲げた股を広げて指でマンコを開く。

 何かを耐えるようにくぱ、くぱっ♥と開閉する尿道。折紙に犯され、感受性が優れていたことで一瞬で開発されたいやらしい膣内。集まった同性の隊員たちをして、本気で息を呑んでしまうものさえいた。

 愛らしく幼い四糸乃がする淫靡な()は、肉体が女として完成された十香や、精神が成熟した琴里とは違う味わいなのだろう――――だからこそこの助命芸(・・・)は幕を開けてしまうのだ。

 

「エッチで、淫乱な……四糸乃の、へんたい芸を、どうか……楽しんで、ください♥」

 

 これだけでも恥ずかしい。耐えているものが全て漏れてしまいそうなほど、四糸乃は羞恥を赤面に変えて花咲かせていた。

 だが、本当の羞恥はここからだ。

 

『いーち、にー。いーち、にー!』

「ん、ふっ♥ ふ、ふっ♥」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

 幼き身体にあるまじき衣服に、下品な股開き。落とした腰に両手を当て、隊員たちのコールに合わせてリズム良く腰を前後に振る。

 

『いちに、いちに、いちに、いちに!』

「は、はっ♥ は、あっ♥♥ あっ、あっ♥」

 

 ヘコヘコヘコヘコヘコヘコッ♥♥ ――――ピュッ♥

 

 リズムが早くなればその分下品な踊りも合わせて激しく。その際、四糸乃の股間から黄金色の水が僅かに吹き出した。

 

「う……うき、うきぃぃ……うぅ、ひぐっ、うきうきー♥」

 

 二足をしゃがませ手を織りまぜながら猿の物真似でステージを歩き回る。限界を迎えつつある身体に鞭を打ち、必死に助命芸を四糸乃は続ける。

 

「……ぶ、ぶー、豚さんです♥ ぶぅぅ、ぶひー……♥」

 

 鼻を二本の指で押し上げ、わざわざ可憐な面を台無しにする豚の真似をステージのど真ん中で披露。四糸乃ほど可憐な容姿であろうと、豚鼻は惨めで下品だと理解した隊員たちが楽しげに拍手を送っていた。

 

「ぶひ、ぶー♥ ぶ――――」

 

 そして、その尊厳を自ら捨て去った芸の羞恥に打ち震え、耐えかねてしまったからなのだろうか。鼻を押し上げていた四糸乃の二指が痙攣し、汗と鼻水でズレて――――小さな二穴に突き刺さった。

 

「ぶぼぉ!?♥♥」

 

 小さな鼻に小さな指が突き刺さり、間抜けな顔と四糸乃ですら汚く発することが出来る驚愕の声が上がった。

 豚鼻を広げていたことで深く刺さってしまい、指が抜けずに焦る四糸乃。その焦りは我慢の均衡を崩し――――ぢょろっ♥と鋭い尿意(・・)が音となって弾けた。

 

「ひっ♥♥ ひ、ひぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥」

 

 ぢょろっ、ちょろろろろ、ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥

 

 白磁の脚を伝う黄金水と、直に地面を打ち付ける黄金水。尿道から放射された水はどの角度からも四糸乃の失禁という光景を楽しませた。

 鼻から抜けない指をそのままに、股間を必死に抑える四糸乃。しかし、どれだけのものを飲まされどれだけ我慢を重ねたのか、膀胱破裂寸前の小便は尿道を押し広げて四散してしまった。

 

「あー、四糸乃ちゃんざんねーん。お漏らしは約束に入ってないから――――もう一回おしっこ溜め込んで出直してきてね」

「ふ、ふごっ♥ そん、な……」

「大丈夫大丈夫。次はおしっこの穴に栓をしてあげるから。もっと私たちを、楽しませて♪」

 

 絶望の涙が流れる。その儚さを鼻穴指と滂沱の小便が打ち消した。

 

「ひっく、ひ……あ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……♥」

 

 その涙は悲劇への苦痛か。それとも解放感の充実か――――四糸乃が堕ちる日は、そう遠くないだろう。

 

 

 

 

 

「ひゃぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥ おねひゃい!♥♥ ゆるひてっ♥ ひゃふへへぇ!♥ られひゃぁぁぁぁ!♥♥♥」

 

 そしてここに、一人の屈服した精霊が誕生した。

 それはそうだろう。数日間(・・・)もの間、ひたすら同じ責めを続けられ、孤独に耐えかねた琴里を誰が責めることができよう。

 苛烈な責めに全く疲労の跡が見られないことが彼女を精霊たらしめ、それ故に様々な体液が彼女の足元に溜りを作り、吸いつかれすぎた乳首は元の愛らしさを欠片も残さないほど変わり果てていた。

 

「どう? 元上司の哀れな姿は。それとも、自分より年下の子が上にいることが気に入らなかったから、せいせいしたかしら?」

「………………」

 

 そんな文字通りの舌足らずで助けを求める琴里を解放するどころか、彼女の部下だった女性を連れて彼女に対する責めを見せつける数人の女性隊員たち。

 女性は深く刻まれた隈を僅かに歪ませると、いつになく奥歯を噛み締めて軍服のスカートの前に枷を嵌められて纏められた拳を固く握り締めた――――これまでの感情がないのではないか、と思えた女性の変化に、隊員たちが気分を良くして言葉を発した。

 

「あら、気に入ってくれたみたいねぇ? 〈ラタトスク〉解析官、村雨令音さん?」

「…………」

 

 黙して語らずは同じ。しかし、琴里への仕打ちに確かな憤りを令音は覚えているようだった。

 本来、精霊や精霊と密接に関わる者以外は適当な処置(・・)を施してここには連れてこない決まりがあった。が、令音だけはその様々な特別性(・・・)を見出された。

 それは彼女の優秀すぎるデータでもあり、何をされても(・・・・・・)無感情だったこと、何より十香と同じ、隊員たちが足元にも及ばない絶世の美貌(・・・・・)を持ち合わせていたからに他ならない。

 分厚い隈すら化粧と見紛う美しさ。憂いを帯びた崇高な瞳に、誰もが羨むスタイル。その神秘性は精霊にも負けない(・・・・・・・・)ものがあった。

 

「あの子を助けたい?」

「……私は何をすればいいんだい?」

 

 起伏は薄いが、だからこそ見てみたい(・・・・・)。この女が捕らえた精霊や折紙のように無様な恥辱を味わう瞬間を――――行き過ぎた精霊への憎しみは、もはや関係のない者すら巻き込もうとしていた。

 

「あの子の代わりに私たちを楽しませて(・・・・・)。ああ、もちろんあなたが頼む側だけど」

「……りょうか――――わかりました」

 

 間は逡巡ではなく、どこか眠たげな令音が特有とするレスポンスの差。しかし、順応はかなり早かった。

 枷を外され、自由になった手で軍服を剥ぎ取っていく令音。まるで羞恥など感じていないかのような手つきで、一刻も早く琴里を解放するべく女体を晒していく。羨むほど豊満なバスト。腰のくびれ、ストッキングを脱ぐだけで様になるスラッとした美脚。

 

『……っ!』

 

 女性隊員たちの顔に様々な感情が浮かぶ。容姿への嫉妬。動揺を見せない令音への怒り――――それらが吹き飛ぶほどの令音の裸身の神々しさ。

 無駄というものが一切感じられない。捕まった当初から変化がない(・・・・・)不可思議な裸身は、なだらかな丘のアッシュブロンドの恥毛や、乳首さえも神々しさの一部。

 

「……村雨令音です。私が惨めに屈服全裸土下座するところをご覧になって下さい」

 

 しかし、少しは彼女たちの気分が晴れることもあった。素晴らしい姿勢の良さを披露しながら、令音が腰と足を折り曲げて、右の一方で乱雑に結い上げられた美しい髪先が地面にしっかりと着くほど美しい土下座(・・・・・・)を令音が披露したことで、だ。

 

「……皆様の言うこと全てに従います。どんな惨めな命令にも従います。どんな無様な醜態も晒します」

 

 ツラツラと並べ立てられ、羞恥の感情が欠落しているとしか思えない無様な屈服宣言。どれだけの女であろうと、本心でなかろうと躊躇うはずのそれを、令音ほどの美女がプライドを投げ打って行う。

 全裸で折り畳まれた美しい身体。その一部、美尻がふと浮き上がり、彼女たちへの懇願としてフリ♥フリ♥と左右に媚び売りダンスをする。

 

「……この変態年増のスケベ女に、どうかアホで低能な私が思いつかないような素晴らしい調教開発を授けてください」

 

 優れた知能から繰り出されるは低脳な懇願。美しい裸身が披露するは無様な土下座ケツ振りダンス。

 自ら人権を捨て、人以下の底辺へと身を投じた令音を見下す隊員の一人が歩み寄り――――彼女の艶やかな髪を土足で踏み付けた。

 

「本当にそう思ってる? 思ってるなら、その格好で小便してみなさいよ」

 

 言わせておいて、と普通の人間ならば思う要求だ。だが令音はケツ振りダンスをピタリと止めると、踵に美尻の肉を食い込ませるほど付け直し、頭を踏みつけられたまま迷うことなく声を発した。

 

「……はい、わかりました。令音の無様な醜態、全裸土下座放尿芸をご覧になって下さい――――んっ」

 

 ぶるっ♥

 

 ここに来て初めて、と思ってしまうほどに人間らしさを欠かしていた令音の生理現象。そう、人が排泄の際に感じる解放的な感覚。

 

「……放尿開始」

 

 ぷしゅっ、ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ♥♥

 

 放尿。土下座の体勢で令音の股から身体を伝う小便液。まるで彼女たちが望んだから生成(・・)をしたかのように真っ黄色な濃い液体が令音の女体を汚し、土下座した地面にたっぷりと染み渡っていった。

 股、太股。腹や胸といった土下座で付けた箇所を次々と汚し、びっしょりと濡らしたところで十数秒かけた放尿が止まり、令音の足の間にぴちょ、ぴちょ♥と陰毛に絡んだ残尿が滴り落ちた。

 

「……放尿完了しました。いい年して小便漏らした村雨令音の無様芸、いかがでしたか? 悪臭漂う汚水で不快にさせてしまい申し訳ありませんでした」

 

 本当に羞恥心がないのかもしれない――――身体を自身の排泄物で汚しながら土下座で屈服する令音に対し、彼女を踏みつけたままの隊員が一粒汗を流した。

 

「面白いじゃない……絶対、精霊と同じくらいに堕ちてもらうわ」

「…………」

 

 

 そう啖呵を切って令音の調教を彼女たちが初めてから数週間後(・・・・)

 

「ねーたいちょー、そろそろ他の子虐めに行きませーん? この女、マグロ過ぎてつまんないですよぉ」

「……ちっ」

 

 悪戦苦闘とはこのことだろう。忌々しげに舌打ちをした隊員、彼女たちの部隊長の一人が部屋に監禁して数週間を得て全く表情を変えない(・・・・・・・・・)村雨令音を見遣り、声を発した。

 

「おい、今の状況を報告してみなさい」

「……はい。私はガニ股で拘束され、おまんこをバイブでピストンされています。胸は吸引器に吸われたことで巨乳に相応しいデカ乳首になりました。……絶頂の予兆を確認。絶頂360回目、イきます」

 

 プシャッ!♥

 

 マンコから愛液が吹き出し、抜群のスタイルが台無しのガニ股拘束の股間部に水のシャワーが降り注ぐ。

 そう、令音は人として正常な感覚を返しはする。が、眉一つ不気味なほどに動かさない。不眠不休で責め立てられようと、彼女は命令された言葉を正確に返す。彼女たちが求める卑猥な言葉を、冷たさすら感じるようになった美貌を一点足りとも歪めることなる発した。

 

「この女、本当に人間か……?」

 

 どこかおかしい。その感覚は間違っていない。だが、彼女のするべきことには邪魔な感覚だと言えた。

 十香のように拷問をしようと、折紙に犯されようと、琴里のように道具で調教しようと四糸乃のように辱めようと、村雨令音という女は眉一つ動かさない――――この瞬間までは。

 

「クソ……このマグロ女、が!」

 

 苛立たしげに用意されていたバイブを掴み、冷たい表情を浮かべた令音のガニ股の尻目掛けて彼女は振り抜く。

 バイブは令音の尻穴を穿ち、ねじ込まれ、そして、

 

「――――おほぉ!?♥♥♥♥」

 

 嬌声が、上がった。

 

『……は?』

「……ほ、ほひっ?♥♥」

 

 村雨令音の表情が数週間ぶりに変化し、全員が呆気に取られ動きを止める。もちろん、口を窄めて憂いを帯びて美しかった瞳を寄り目にした令音も、自身に驚き間の抜けた声を零す。

 思わず、という様子でバイブを掴んだ女隊長がバイブをより深くアナルにねじ込んだ。

 

「……お゛♥おおっ……さ、361回目、ケツマンコイクっ!♥♥♥♥」

 

 ぶびぃぃ♥♥♥

 

 結腸を打ち穿つバイブの先端に、令音は生成したガスを下品すぎる音に変換してひり出しながら絶頂をした。不思議なことに無味無臭(・・・・)ながら、その分汚らしい音色と勢いがある令音の下品なケツ音。彼女は361回目にして、初めてのアクメ顔を記録して放屁(ケツイキ)を決めてしまう。

 

「……はは、はははははは! 何よあんた、ちゃんと弱点があるじゃないの! もしかして、昔の男にお尻を入口にしてもらったのかしらぁ?」

「……!!」

 

 まるで弱点が今生えてきた(・・・・・・)ような不自然さを考えることもせず、令音を揶揄する女隊長に彼女はこれまでに見たこともない激情を込めた視線で睨みつけるが――――再び下部に捩じ込まれたバイブにあえなくおほ顔を晒してしまった。

 

「……おほぉ♥♥♥」

「『おほぉ』ですって。とんだ間抜け面ね。ざまあみなさい――――いいえ、ここからね」

「……んほひっ♥♥」

 

 ずりゅっ、ぶぼぉ♥♥

 

 ケツ穴からバイブが引き抜かれ、急速に生成された無味無臭のガスがまた汚い音を立てて発射される。

 

「あなたのケツ穴、しっかり調教して私たちの新部隊(・・・)設立の助けになってもらうわ。頼むわよ、れ・い・ね、ちゃん♪」

「……おっ♥ おひっ♥」

 

 何かに守られていたとしか思えない令音が、まるで別人のように喘ぎ声で返事をした――――物語は、その因果を意図的に歪めるかのように突き進む。十香、折紙、琴里、四糸乃、そして令音と彼女(・・)

 最後に残された二人の終焉(人権剥奪)は、すぐそこまで迫っていた。

 

「……おっ♥ おほっ♥ おほっ♥ おほっ♥ おほっ♥ んほぉ……♥」

「ほら、足止めるんじゃないわよ!」

「くひぃん♥♥ ……も、申し訳ございませんっ♥」

 

 固定ディルドにガニ股で跨り、強制的アナニースクワット。一瞬でもケツの動きを止めれば鞭が飛び、今まで反応を返さなかった令音も美尻を何度も叩かれ悲鳴を上げてスクワットを再開する。

 

「〜〜〜〜っ、っ!♥♥♥ っっっ!♥♥♥♥ ーーーーーーー!!♥♥♥♥♥」

「たいちょー、元マグロ女のケツが暴れてまーす♪」

「はっ、いい気味ねぇ。このまましばらく放置よ」

 

顕現装置(リアライザ)で生成された特殊な箱に閉じ込められ、足首から先と美しい美尻だけを外に出され、そのケツ穴に媚薬ローションが常に表皮に滴るマシンガンバイブ(・・・・・・・・)がピストン運動を繰り返す。

 一撃ごとに激しい絶頂を伴うピストンを毎秒に数回。しかし、箱に捩じ込まれた令音はケツの痙攣でしか懇願を表現することができない。

 

「……おぼほぉぉぉぉぉぉおぉぉぉおおおッ!!♥♥♥♥♥」

 

 令音が懇願を口にすることが出来たのはその三日後。ようやく箱尻から解放され、汗と鼻水で大変なことになっていた身体を今度は足を手首と合わせられてまんぐり返し。そして尻を穿つ極太のバイブがアナルにピストン、回転を繰り返す調教開発をされた時期となった。

 

「……あ、おぉぉぉぉぉ!♥♥♥ やめ、やめたまえ、これ以上、広がらなっ、おぼぉぉぉぉ!?♥♥♥♥♥」

 

 ミチミチミチッ!♥ メリメリィ!♥グリィ!♥♥

 

 アナルバイブは一定時間ごとに太さを増し、令音のアナルを二度と閉じる必要がないガバ穴へと拡張する。黄金比とも言えた令音のヒップラインに、性感帯と化したケツ穴を加えてしまおうという調教が、遂に令音の弱音を引き出した。

 おほ口寄り目で首を逸らし、ケツアクメで絶頂したマンコから放物線を描く愛液、小便を顔面にぶちまける。美しさも起伏の薄さも、聡明でクールな令音はもうどこにもいなかった。

 

「はは、その顔よね……気取った仮面が剥がれた表情、最っ高よ」

 

 そしてケツ穴を徹底的に調教された数日後――――一切表情を変えなかった期間の三分の一ほどの段階で、令音と〝彼女〟の調教は最終段階に移行した。

 

「……ふごっ♥♥♥」

 

 豚の息遣いが令音の鼻から奏でられた。目隠しと特殊インカムで視覚と聴覚を封じられ、令音の美貌の一端を担っていた鼻に鈎を引っ掛けられ、四糸乃が披露した以上の豚鼻と穴の液体を垂れ流す。

 医療用の分娩台に乗せられ、手足と身体を縛り付けられておっぴろげになった股にはケツ穴内の光景を拝聴可能なアナルフックが誂られ――――フックが取り外された瞬間、極太のチューブ(・・・・・・・)が令音の肛門に装着された。

 

「……ぶっほひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥」

 

 広がり切ったケツ穴入口の筋肉に溶剤で吸着し、令音の意志では外すことが出来ず向こう側(・・・・)と繋がる透明な管。

 そして管が吸着した途端、なだらかだった令音の腹が事前に投与されていた座薬の起動(・・)によって急速に膨らんだ(・・・・)

 

「……ぷぎぃ!?♥♥♥ ふ、ふ、ふーッ!♥♥ お、お腹、が……っ♥♥」

 

 ぶぅぅ♥ぶびぃぃぃ♥ぶぼぼ、ぶぼぉっ♥♥

 

 令音のケツ穴奥からからチューブ内に広がる重低音。膨らむ腹から生じた便意をとにかく逃がすため、恥を承知で令音が放った放屁は、しかし臨月のように腹が膨らみ切ってしまったことで徒労に終わった。

 

(……まずい、な……♥)

 

 放屁によって外の世界では令音への嘲笑が広がっているに違いない。だが、令音にとって重要なことは他にあった。

 アナルの調教。何故か感じてしまい、抵抗ができない。それに伴ってこの便意が解放されれば――――間違いなく村雨令音は堕ちる(・・・)

 

「……申し訳、ございませんでした♥」

 

 故に、令音は一人で恥を晒すことを選んだ。それほど余裕がない。ここで堕ちれば、誰も救うことができないからと。恥を晒すなら自分一人で十分だと。

 

「……私は、放屁で感じてしまう変態女です♥ さっきのオナラは思わずケツアクメしそうでした……そんな私が、排便をしたら大変なことになってしまいます♥ ……どうか、哀れなケツ穴お下劣女をお許しください♥」

 

 無様な懇願。令音は完全に堕ちてしまうことより、理性を残す可能性を選んだ。以前までの令音であれば、請願の内容通り屁でもない辱めだ――――耳と目を解放され、目の前に飛び込んできた少女(・・)さえいなければ。

 

「……………………シ、ン?」

 

 青の長髪に令音同様に鼻フックで引き上げられた面、令音同様に分娩台に乗せられて拡張肛門に吸引された極太チューブ。長身ながら全体的な女体のフォルム――――股間に聳え勃つ玉無しメスちんぽ(・・・・・)

 

「令音、さん……♥」

 

 少女の声は令音の知る少年の声ではなかった。それでも、令音が彼を見違えることはありえない。間違えることもまた、ありえない。

 五河士道が――――五河士織となり、令音とケツ穴同士で繋がっていた。

 

「……ぁ、あ、あっ♥」

 

 見られた、聞かれた。初めて令音は人間らしい反応、頬の朱色を灯した。

 驚愕で目を見開く士織は、きっと先に目を耳を解放されて甘い声で変態的な許しを乞う令音を見てしまったに違いない。そして、そんな令音の痴態に士織のメスちんぽはビキビキッ♥とこれ以上ない血管を浮き上げた勃起をしてしまっている。

 お互いに、手遅れ。心と身体で令音と士織が運命を察した瞬間、パイプが縮み始めた(・・・・・)

 

「……な♥」

「や……だ、め、だ……っ!♥」

 

 防音インカム同様、極太チューブもまた顕現装置(リアライザ)で開発された特注品。二台の分娩台が近づく距離感に合わせて、伸縮をするなど造作もないことだ。

 むしろ驚くべきは二人の反応だ。令音はマンコをクパァ♥と肉の動きのみで開き切り、士織はメスちんぽを操るかのように勃起したまま角度を変え、彼女のマンコへ完璧に狙いを定めた――――まるで、二人が絡み合う運命だとでも言うかのような肉体的反応。

 肉棒と女陰がお互いを愛し合うように汁を垂れ流して近づく。当人たちが首を振ろうがお構い無しに距離は縮まり――――ぶちゅっ♥と性器が結合した。

 

『んぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥』

 

 ドビュルドビュルドビュル!♥♥ブビュブビュブビュルルルルルルルルルッ!♥♥♥ ぷしっ、ぷしっぷしっぷしっぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥

 

 即時の射精は普通の人間ならば妊娠が確定するほどのもの。お互いの秘部からの潮吹きは、体液が枯れるのではないかという勢い。

 士織のメスちんぽはカリ首が肥大化して令音の膣壁に引っかかり、逆に令音の膣壁は痙攣し吸い付いて絶対に士織を離さないとばかりに――――十数年会えなかった愛おしい恋人との再会を喜んでいるかのような抱き合い(挿入)だった。

 これまでのどの絶頂より激しい挿入絶頂は、令音が鼻フックで開いた鼻孔から鼻水を噴射して突き出した舌で受け止め、上擦った目は白目寸前。士織は快感によって口を窄めて豚鼻と合わせて不細工顔へと変貌し、目は大きく寄り目になって衝撃を物語っていた。

 どちらも暴力的な美しさと可憐さがあればこその芸術的な表情。だが、彼女たちの本番はここからだった。

 

「……シ゛ン゛のぉ、シンの性器が私の膣内にぃぃぃ!♥♥♥♥ あぁぁぁぁ!♥♥ イクっ!♥♥♥♥♥ おごぉぉっ!?♥♥♥ 挿入されただけで絶頂する!♥♥♥ シンッ、シンンンッ!♥♥♥♥ シンのおちんぽでイグッ!♥♥♥♥♥ いひぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥♥」

 

 たまりかねて愛おしさを叫ぶように、令音が発狂する。これまで積み重ねてきた村雨令音の人格を破壊する絶頂の悲鳴。

 

 ぶぅぅぅぅぅっ!♥ むりっ!♥♥♥♥

 

「……あっ♥」

 

 それは令音のケツ穴に排便の合図(・・・・・)を送り出し、チューブの中に極太の銀色ゼリーが頭を出した。

 

「……なっ……出る、あっ――――あぁぁぁぁぁぁぁ!?♥♥♥♥♥」

 

 ぶりぶりむりゅむりゅりゅぶももぷぼぼぼもりもりもりもりっ!♥♥♥♥♥

 

 開き切ったケツ穴から響き渡る奇跡的としか言いようがない下品な音色。鼻フックが与えられているとはいえ、令音ほどの美貌が副産物としてその背徳を助長、興奮を誘う。

 

「……お、おへぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?♥♥♥♥♥」

 

 アナルをゼリーが擦り付ける刺激、何より排泄の感覚が村雨令音を絶頂へと導き、彼女を彼女たらしめていたものを破壊し、ケツ穴で繋がった士織のことしか考えられない頭になった。

 

「令音さ――――あぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥ お尻の中に何かっ、令音さんのゼリーが入って来てぇぇぇぇっ!?♥♥♥ ダメ、お尻刺激されて……イクぅ!♥♥♥♥♥」

 

 そして士織もまた、令音同様にその理性をケツ穴によって破壊し尽くされようとしていた。否、彼女が士織となった瞬間から、彼女の理性などあってないようなものだった。

 ゼリーは怒涛の勢いで士織のアナルへ突撃し腹はぶぼっ♥と限界以上に膨れ、瞬く間にケツアクメ。固く結合したチンポは膨張して令音の子宮をザーメンで満たし、

 

「お、ごぉ……ごめんなさい、令音さん、我慢、でき……もれ、漏れるぅぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥」

 

 ぷりぷりっ、ぴぴぷぷぷぷぷぅぅぅぅ!♥♥ ぷぷぅ!♥♥ ぶびぶびぶび!♥♥♥ ぶりぃぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥

 

 その衝撃で士織のアナルから、2人分(・・・)のゼリーが令音の元へと殺到する。銀色と絡み合った青色のゼリーが士織のケツ穴からひり出され、チューブを膨張させながら令音の腹の中へと侵入。沈みかかっていた彼女の腹を再び臨月以上の大きさに膨張させた。

 

「……んぎぃぃぃぃぃ!♥♥♥♥♥ シンの、シンの出したものが私の中に!♥♥♥ 奥の、結腸まで通り越して奥までぇぇ!♥♥ 熱い……シンの熱が伝わって、感じてっ、イク!♥♥♥♥ ……あぁ、また漏れる!♥♥♥ すまないシン♥出る♥ 出てしまうぅぅぅぅ!♥♥♥♥ シンのアナルに排泄する! 排泄しながらイグぅぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥」

「うあぁぁぁぁ!♥♥♥♥ また来たぁ!♥♥ きたっ、令音さんのぶりぶりゼリーウンチ来たぁ!♥♥♥♥♥ ゼリー詰められてイク!♥♥♥♥ ケツ穴閉まらない!♥♥ ゼリーウンチまた出してイクっ!♥♥♥♥♥」

 

 止まらない。令音が漏らせば士織の腹へ。士織が漏らせば令音の腹へ。お互いのアナルゼリーを相撲(・・)させ、段々と一つに混ぜ合いながら二人は愛し合った(・・・・・)

 マンコとチンポの結合部からは白濁液が溢れ返り、チューブでキスしたケツ穴はひたすら排便の快感が訪れる――――などと品性下劣な物言いが良く似合うほど、二人はケツアクメ奴隷へと変わってしまっていた。

 

「おいおい、まさかの年下趣味? あんなにマグロだったのに、こんなイき狂うなんて驚きね……どんだけ男日照りだったのかしら? あんな美人なのにもったいないわぁ」

「見て見て、あの女のまんこ。タコみたいにチンポに吸い付いて離れない。膣、痙攣してるじゃん。雌堕ちした奴も早漏だし、変態カップルでお似合いじゃなーい?」

「しかもこのデータ。セックスしてるのに絶頂の原因はケツアクメだぞ? セックスよりお互いのケツ穴に疑似便ひり出してるのが気持ちいいなんて、まじ人間終わってるな」

 

 侮蔑。嘲笑。蔑み。言い方はどれでも構わない。どの道、アナルゼリー相撲に夢中な令音と士織には届かないのだから。

 

「……シン、シンンンッ!♥♥♥♥ ケツ穴開きっぱなしで、排泄されてイク!♥♥♥♥ 排泄してイク!♥♥♥♥ 終わらない!♥♥♥♥ ゼリー大便排泄絶頂止まらない!♥♥♥♥ すまない、すまない!♥♥♥ んほぉ!♥♥♥♥」

「令音さん……イク!♥♥♥♥ ケツマンコに出して出されてイク!♥♥♥♥ ずっとイっちゃうぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥ ごめんなさい、ごめんなさい!♥♥♥ おほぉ!♥♥♥♥」

 

 もう防音インカムなどなくとも、令音と士織はケツ穴で繋がる二人だけの世界を手にしていた。延々と止まらない排便アクメの快感は、覚えてしまえば二度と離すことはできない。そういう意味で、二人は堕ちた。

 

「はいはいお二人さん。せっかくなら、その下品なケツ穴の音をちゃんと口にしてみたらいいんじゃない?」

 

 そんな二人に唯一届くものは、命令(・・)

 

『は、はい!♥ ……ぶりぶりー!♥♥ ウンコぶりぶり、ぶりぶりー!♥♥♥ むりむりぶりゅりゅ、むりむりむり、もりもりもりもり!♥♥』

 

 声を揃えて、鼻フック排便顔をお揃いにして、下品なケツ穴の音色を歌う。

 

『ぶりぶり、もりもりー!♥♥♥ い、イクっ……むりむりむり、ぶりぶり、ゼリーウンコぶりぶりしてイぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!♥♥♥♥♥』

 

 出してはイき。出してはイき。やがて排便絶頂の感覚までシンクロし――――最後の二人も、彼女たちの手に堕ちた。

 

 

 

 

 

 

 

「これより新部隊設立の挨拶を執り行う! 奴隷、整列!」

『はっ!♥』

 

 陸上自衛隊軍事基地、ASTの格納庫に女隊長の勇ましい大仰な声が響き、多くの兵士たちの前で直立全裸の少女、女性がステージの上で6人並列し敬礼した。

 全員が凄まじい美少女だ。だというのに、凄まじく穢されて(・・・・)しまっていた。腋と股間、二箇所の剛毛。美貌を損なう三方向からの鼻フック。腹の中にしこまた注がれたゼリーで膨らんだ腹にはマジックペンで大きく「ご」「め」「ん」「な」「さ」「い」――――右から揃えて、彼女たちの全裸謝罪文が形成されている。

 首には揃いの首輪が与えられて、それは絶対服従(・・・・)を誓わなければ効果を発揮しない制御用のものであり、全員が残らず堕ちて(・・・)いる証でもあった。

 

「全員、部隊設立の自己紹介と感謝(・・)を述べなさい。右の負け犬、おまえからだ」

 

 負け犬と称された暴力的な美しさの少女は、下品な装飾と身体で精一杯の忠誠心を溢れさせた敬礼を見せたまま声を大にした。

 

「ドマゾ負け犬奴隷の夜刀神十香です♥ 私を痛みで絶頂する身体にしてくれてありがとうございます♥」

「低能メス犬奴隷の鳶一折紙です♥ 早漏チンポを生やしてくれてありがとうございます♥」

「不細工乳首奴隷の五河琴里です♥ 私の貧乳を治してデカ乳首にしてくれてありがとうございます♥」

「淫乱尿漏れ奴隷の氷芽川四糸乃です♥ おしっこで感じるようにしてくれてありがとうございます♥」

 

 右から順に教育された言語、目上のものに欠かさない統一された言葉遣いで答えて見せた。精霊たちはその強さと美貌がありながら、完全な忠誠を誓ってしまう。

 十香は鞭で打たれることを悦びとし、琴里は貧乳の乳首が不格好に肥大化したことに感涙し、四糸乃は拡張尿道から少量の小便を常に垂れ流し、三人を堕とした折紙は最低限の知性で奴隷部隊の一員となった。

 

「……変態ケツアクメ奴隷、一号の村雨令音です♥ ケツ穴排便でイき狂う年増の変質者に調教いただきありがとうございます♥」

「変態ケツアクメ奴隷、二号の五河士織です♥ ガバガバなケツ穴でイけるように雌堕ちさせていただきありがとうございます♥」

 

 特に奴隷部隊の中でも特別な地位にある二人は、その繋がりが特殊だった。

 調教に使用された極太チューブが敬礼で並び立つ二人の背後、尻の後ろで曲がって肛門同士を繋ぎ合わせ、二人の脳に埋め込まれた顕現装置(リアライザ)と首輪の連動による命令がない限り、チューブと肛門が決して分離しない半永久接着結合がなされていた。

 二人一組、ケツ穴で全てを推し量る変態奴隷コンビ。それが今の村雨令音と五河士織。変態ケツアクメ奴隷の一号と二号であった。

 

「おまえたちは何だ?」

『人権無しの無様敗北精霊と馬鹿丸出しの裏切り者のケツ穴奴隷です!♥』

「おまえたちの主人は誰だ?」

『あなた方人間様です!♥ みっともない私たちを慈悲深く飼っていただいてくださる偉大な人間様です!♥』

「おまえたちは殺されてもおかしくないんだ! 生かして遊んでやるのを感謝しろ!」

『はい!♥ ありがとうございます!♥ ありがとうございます!♥ ピースピース!♥ あへぇ♥』

 

 凛々しい敬礼からアヘ顔ダブルピース。顔面崩壊を両手のピースで彩り、これから忠誠を誓う人間たちに誠意を尽くす。そう、彼女たちはもはや人間ではない。人間以下の畜生動物以下。世界の底辺に位置する奴隷部隊の6人なのだ。

 

「ふむ、負け犬、メス犬、不細工乳首、尿漏れは待機。一号、二号、パフォーマンスの準備をしろ」

『はっ!♥』

 

 十香、折紙、琴里、四糸乃は再び敬礼待機。

 

『了解しました。アナルゼリー撹拌作業を開始します』

 

 だが令音と士織の2人だけは特別なパフォーマンスの準備を命じられ、正確に実行した。

 

「……一号。腸内運動促進、便意100%。雌型固定具スタンバイ」

「二号。腸内運動促進、便意100%。雄型固定具スタンバイ」

 

 相も変わらず眠たげな表情は変わらない。だが変わり果てた身体で令音は片足を上げてマンコを開き、士織も片足を上げてメスちんぽを勃起させて狙いを定めた。

 ギュル、ギュルルルルッ♥と謝罪腹から唸るような腹を鳴らし、二人は互いにI字のポーズをした身体を、股間部を向け合う。

 

合体(コンバイン)…………うほっ!?♥♥♥♥ 菊門(ゲートオープン)!♥♥ 排泄準備完了!♥♥』

 

 士織のカリ高メスちんぽが令音の剛毛マンコを穿ち、膣内が急速に痙攣し結合が固定化される――――もはやセックスすら二人にとってケツアクメの補佐、ただの連結動作に成り下がった。

 今の令音と士織の愛情表現(しあわせ)は、何よりチューブで繋がったアナルゼリーを共有する瞬間なのだ。

 ケツ穴を更に広げ、固定されたチューブが肥大化したことを確認した令音が、先んじて掛け声を発した。

 

「……シン、いや二号♥ イくよ……変態ケツアクメ奴隷一号、便意解放♥ 排泄発射!♥♥ ――――おほぉぉぉぉぉ!♥♥♥ 脱糞アクメするぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥」

 

 ぶばぼぼぼぼ!!♥♥ ズルズルッ、むりむりむりむりむり!♥♥♥♥

 

 気持ちがいいほどの重低音。ケツ穴からひり出された銀色のアナルゼリーがチューブを駆け抜け、一足先に令音が見事な鼻フック排便顔を人間たちに披露。

 

「うひぃぃぃぃ!♥♥♥♥♥ 変態ケツアクメ奴隷二号、排泄受領しました!♥♥♥ 便意120%、れい……一号に!♥ 便意解放、排泄発射!♥♥♥♥」

 

 ぷぷぅぅぅ!!♥ ぼふぅ!♥ ぷりぷりぷりっ、ぶりゅりゅりゅりゅりゅ!♥♥♥♥

 

 令音の力いっぱい全力で気張る汚らしく下品な轟音に比べ、士織の排便音は笛の音を思わせる間抜けな高音。だが、深い青色のゼリーの勢いは令音と変わらず、それどころか銀色のゼリーと絡み合いながら二人だけの撹拌作業(アナルセックス)を堪能できるものだった。

 

「……んごぉぉぉぉ!♥♥♥♥♥ きたぁ♥♥ 私たちのケツ穴ゼリーきたぁ!♥♥♥ 変態ケツアクメ奴隷一号、排泄受領!♥♥♥ 便意150%、大便逆流イクイクイグゥゥ♥♥♥♥」

 

 ぶぼぉぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥ ぼふっ、ぶぼぼぼぼぼぼ!♥♥♥♥

 

 混ざり合った二色の大便ゼリー。匂いのない特殊な放屁が爆裂し、霊力ガスで押し込む二色アナルゼリーが何度も、何度も何度も二人のケツ穴を行き来し出した。

 

「……んっほおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥」

「おひょおおおおおおおおおおおおっ!♥♥♥♥♥」

 ぶりぶりぶり!♥ ぴぷぷぷぷぅ!♥♥ ぶばぼりぼりぼぼぉ!♥♥♥ ぷりぷりもりもりぃ!♥♥♥ ぶぼぉ!♥♥♥♥ ぺぷぅぅ!♥♥♥♥

 

 令音の美貌に似合わぬ、だが変態ケツアクメ奴隷一号としては完璧な爆音。士織の可憐さに似合わぬ、だが変態ケツアクメ奴隷二号としては完璧な高音。二つの下品な音色が交互に鳴り響き、混ざり合い、世界で二人だけのケツ演奏を奏でる。

 マンコから潮を拭き散らす二人。結合部からザーメンを溢れ返し、排便アクメで堂々と愛を確かめ合う令音と士織。

 だが、咎めるものはいない。その幸せそうな表情を、家畜以下の存在の求愛行動を、人間が気に留める必要などないからだ。

 

「服従しろ」

『はい!♥ ガニ股屈服、おまんこ腋マンコもっさり剛毛大公開!♥♥ 忠誠の誓い♥ 腰ヘコスタート!♥』 

 

 新設部隊の紹介は続く。夜色、白、赤、蒼、青、銀の色鮮やかな陰毛と腋毛。彼女たちがその神秘性を人間に明け渡し、忠誠を誓った証として生やしたフサフサの毛並みが腰振りダンスで風に靡く。

 

『はい!♥はい!♥はい!♥はい!♥はい!♥』

 

 ヘコッ!♥ヘコッ!♥ヘコッ!♥ヘコッ!♥ヘコッ!♥

 

 渾身のガニ股腰振りダンスで愛液、小便、メスちんぽが飛び交う。

 そしてガニ股屈服腋見せポーズのまま、6人の前に過去の自分たち――――人権を捨てる前の所有物が打ち捨てられた。

 

「次は謝罪の排泄だ。これまでの自分たちを存分に悔い、人間に逆らったことを詫びろ」

 

 令音と琴里は軍服。士織と十香は女子制服(・・・・)。折紙と四糸乃はAST時代のワイヤリングスーツにどこかで見たウサギのパペット。

 それぞれ、彼女たちの所属や日常を表していたものだ。

 

『了解!♥ 謝罪の放尿作業を行います!♥ 膀胱満タン!♥ 放尿準備!♥』

 

 しかし6人は躊躇わない。もはや過去の自分たちなど必要ないと、ガニ股の股間に尿意を高める宣言を行う。

 

「低能メス犬奴隷、ちんぽコントロール♥ 放物線誤差修正、勢い最大♥ 小便照準良し!♥」

「変態ケツアクメ奴隷二号、ちんぴくコントロール♥ よぉぉく狙って……小便照準オーケーです!♥」

 

 メスちんぽ組は特に芸として成り立つものだ。ガニ股腋見せポーズのまま、剛毛マンコから侵食した陰毛より飛び出したメスちんぽを感覚だけで操り、自分たちものだった衣服へ手を使わず完璧に狙いを定めて見せた。

 

『無様放尿スタンバイオーケー!♥ 奴隷部隊――――放尿開始!♥』

 

 じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼッ!♥♥♥♥

 

『ん、んはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……♥♥♥♥』

 

 尊厳を殺され、支配される悦びに満ちた小便排泄。滞在する霊力の力で常に最大の濃さを持つ真っ黄色の放尿が衣服に、道具に、友にぶちまけられる。正確に、無慈悲に、もはや価値がないものとして――――特に自らの友に小便をぶちまけた四糸乃は、清楚の欠片もない唯一無二の超極太の小便で排泄アクメ顔を浮かべていた。

 

「さあ、最後よ。おまえたちの腹を鳴らすモノをケツ穴からひり出して見せなさい!」

『はっ!♥』

 

 もう女隊長は全能感のあまり取り繕うことを止めていた。そんな彼女にも美しい敬礼を行い、絶対服従の奴隷部隊は即座に最後の謝罪へと向かう。

 

「……ケツ穴チューブ分離許可♥」

「接続解除……んほっ♥」

 

 ぶぽっ♥

 

 ケツを揃えて突き出した令音と士織が、一抹の寂しさを感じさせる表情でアナルチューブを分離。

 むわぁ♥と封じられていた芳醇なケツ穴の臭いが漏れ出した。

 

「……んっ、二号♥」

「一号……うんっ♥」

 

 そして豚鼻ですら美しさが残ってしまう二人は、絵になる笑みを浮かべて抱き合う、かと思いきや互いの尻を向けあって思い切りケツを開いた。ただし、肛門はスライムを絶対に漏らさぬように強固に閉じたまま、ケツの谷間を両手で開いたのだ。

 開いて丸見えになった菊門。閉じられていてもヒクヒク♥と妖しく蠢き、そして大きい。同じサイズのチューブでつかず離れずの二人のアナルはいやらしい成長を共に遂げていた。それを令音と士織はゆっくりと近づけ――――ぶちゅり♥とアナルキス(・・・・・)を交わした。

 

『――――あんっ♥』

 

 普段、プライバシーというものが無縁の奴隷たちの中でも常に共にある二人。ケツ穴連結を施されているからこそ、離れた時だけ叶う希少な愛情表現。唇でのキスよりずっと気持ちが良いケツ穴奴隷の二人らしい接吻。

 

『……ん゛ッ♥♥』

 

 菊門の皺に至るまで重ね合い、濃厚な接触を行う。表面の接触がフレンチなキスであるならば、軽く力んだ二人が尻穴から交換(・・)するものはディープなキス。

 

 ぶぼぉ♥

 ぷすぅ♥

 

「……ほほぉ♥ 放屁キスでイクっ♥♥♥♥」

「おひん♥ オナラ合わせでケツアクメ♥♥♥♥」

 

 プシャァ!♥

 ドピュッ!♥

 

 いつもはチューブで送り合う放屁を直の接触で感じ、ケツ穴に広がる幸福感で潮を吹き射精をする。

 セックスだろうとキスだろうと、もはや普通のものではケツ穴狂いの二人が感じることはない。愛を囁き合うことさえケツアクメとゼリー排便と霊力放屁があればいい――――徹底的なアナル狂いの変態女たちは、堕ちるところまで堕ちてしまおうと幸せだった。

 アナルキスを楽しんだ令音と士織を迎えたその時、全員が示し合わせたようにボテ腹から強烈な腹鳴りを引き起こした。

 

『ふんぎ♥♥ け、ケツ穴排泄準備ぃ♥ 排便ポーズ、構えっ!♥』

 

 プリッ♥ぶぼぼぼぼっ!♥

 

 振り向いてしゃがみ、お尻を突き出すように向けた6人。格納庫に響き渡る放屁の音色。霊力によって生み出され、無味無臭でありながら汚らしく特化した音色に揃えられた排便用のケツ穴。

 

「……ふ、ふぅ♥♥ し……に、二号♥我慢だよ♥」

「は、はひぃ……お腹、苦しい……も、もれそぉ♥」

 

 ただし、令音と士織は他の四人の数倍(・・)はケツ穴が開くため、謝罪を揃える名目で排便用スライムゼリーを二倍以上(・・・・)与えられている。それを攪拌させ、臨月以上に破裂した腹を抱えて排便のケツを突き出していた。

 

 ぶぅぅ、ぶびぃぃぃ、ぶぼぼ、ぶぼぉっ♥♥ ぶりぶり、ブリブリッ!♥ ぶりっ!♥ ぶりぃ♥♥

 

 もうひり出しているのではないかと勘違いする放屁の絶唱。人間たちに嘲笑されながら、剛毛マンコの主張に負けないガバ穴が今か今かとその時を待つ。

 

『これより、謝罪の排泄作業を行います!♥ 人間様、ご迷惑をお掛けしてまことに申し訳ございませんでした!♥』

 

 美少女たちがガバ穴の列を向け、謝罪の実況を始めた。

 

『便意限界、腸内汚物タンク満タン! 肛門括約筋出力オフ、菊門全開、腹部圧力最大値! ……人権排泄!♥ 脱糞開始!♥』

 

 むりゅっ!♥

 

 声を揃えた6人のケツ穴から、夜色、白色、赤色、蒼色、群青と銀の混合と色鮮やかなゼリーが揃って頭を出した。最後の二つが混ざり合い、他の4つに比べて倍以上の太さを持ったゼリーであること以外、揃いに揃った下品謝罪の象徴。

 

『ん゛――――ほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!♥♥♥♥♥』

 

 びぼぉぉぉ!!♥♥ ぶばばぶりぶりゅぶりゅりゅむりむりぶちゅちゅちゅぶぶぅ!♥♥♥♥

 

 間を置かず、凄まじい勢いでゼリーがケツ穴から飛び出し、絶叫に負けないケツ穴の大合唱が幕を開けた。スライムゼリーは固く途切れず長く、だが大便の時間は短い。その短い時間でスライムゼリーは彼女たちの結腸と緩まった尻穴を擦り続け、絶頂へと誘う。

 

『ほ、ほぉ♥♥ほひぃ♥ふひぃ♥♥んほぉ♥♥ んおっほおおおおおおおおおおおッ!♥♥♥♥』

 

 めりめりむりむりぃ!♥♥♥ ぶぶぶぶっ、ずももももりもりっ!♥♥ ぷぷぅ、ぴぶぅっ、ぶりぶりぶりぶりぶり!♥♥♥♥

 

 とぐろを巻くように腰をくねらせながら排泄。可憐な少女たちのケツがいやらしくクダを巻き、下品のはずが色鮮やかで美しいアナルゼリーが格納庫のステージ上で小山となって積み重なっていく。

 

『謝罪の排泄!♥ 脱糞ケツアクメ……イくぅ!♥♥♥♥』

 

 ぶりぶりぶりぶりぶり……ぶぼぉ!!♥♥♥♥

 

 根元を爆発のような音と共に捻り出し、絶頂。

 

『申し訳、ございませんでしたぁ♥』

 

 高く積まれた4色のゼリーの先から、煙経つようなケツ穴の空気の中から揃った謝罪が。

 

「……お、おぉぉ……二号、一緒に♥」

「うん♥ 一緒に、謝って……一号♥」

 

 そして、推定二倍以上の巨大な野グソ(スライムゼリー)をひり出した尻穴で空気を吸い込んだ令音と士織――――変態ケツアクメ奴隷の一号と二号は、ケツ穴で合図を取って最後の謝罪を行った。

 

『どうも……変態低俗ケツ穴奴隷の分際で、ご迷惑をお掛けしてすみませんでしたぁ♥ 人権排泄奴隷、底辺低脳クソザコケツ穴ド下劣女、お仕事頑張りますっ!♥ おほぉ♥ 放屁アクメ、イクゥ♥♥♥♥♥』

 

 ぷぷぴぃ!♥♥♥♥ ぶぼっ、ぶぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥

 

 放屁謝罪を以て、部隊新設の義を終えた6人――――これから彼女たちは人権のない奴隷部隊として、人類の敵と戦う。

 その功績は全てASTの人間のもの。当然、彼女たちに人権はない。やがては精霊という仲間を増やし、数を増やし――――この世で最も強く、最も下品な奴隷として、彼女たちは幸せを謳歌することになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――という、夢を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「――――っ、はっ!」

 

 飛び起きて跳ねた寝汗が凄まじい。彼女がこれほどの寝汗を経験したのは、久しく見なくなった両親の悪夢以来だ。

 それは鳶一折紙が見た夢の中でも悪夢の類。しかも妙に現実感の残る体感に近い物。何やら折紙が知ってはいけない〝何か〟があったように思えるが、今すぐ記憶から消し去りたい彼女は考えるより先に携帯端末に手を伸ばした。

 

 第一報、村雨令音と五河琴里。

 

『……もしもし。どうかしたかね、折紙。……君の言う健康かどうかでいえば、私は不健康な部類になってしまうかな? ……ふむ? 便秘薬? ……?』 

 

 令音は非常に困惑させてしまった。というか、夢ながら弱点が安直すぎるのではないと折紙は困惑した。彼女の困惑に、村雨令音の弱点らしい弱点が思い浮かばないのは正しいことだろうが、という考えがあるのは言うまでもない。

 

『……シンのことが好きか、かい? ああ……好きだよ』 

 

 ちなみに、もちろん皆のこともね、という令音の追記は届くことなく、彼女は折紙の要注意対象トップに躍り出た。母性というものは得てして恐ろしいものである、とは折紙の研究成果だ。

 

『ふぁぁ……もしもしぃ? 折紙、どうかしたぁ? …………は? 両性具有で精霊の霊力を無力化する技術があるかどうか? ――――折紙、そこで待ってなさい。今すぐ迎えを寄越すわ。脳の精密検査よ。大丈夫、最新の顕現装置(リアライザ)で脳の腫瘍も――――――』

「用事を思い出した」

 

 脳の異常を疑われた折紙が素早く電話を切る。琴里は実に正しい反応だ。正しい反応だが、今捕まると残りを確かめられない折紙は身支度を素早く整えて家を出た。向かうは、精霊マンション、405号室である。

 

「おはようございます、折紙さん」

『おっはー! こんな時間にどったの折紙ちゃーん?』

 

 そこには精霊の一人、四糸乃とウサギのパペット『よしのん』が住んでいる。

 

「おはよう。四糸乃……欲しいものはない? 困っていることがあれば教えて。何でも力になる」

「? そ、そういうことは……ない、です……折紙さん?」

『やーやー、急にどうしちゃったの折紙ちゃーん』

「よしのん。よく効く洗剤を選んでくる。大丈夫、汚れ以外は落ちない」

『え、折紙ちゃん、本当に変なものでも食べちゃった? いつもより変じゃなーい?』

 

 それはいつもの折紙も大概におかしいと言っているようなものなのだが、よしのんの軽口を気にすることも小首を傾げた二人(うち一人は人格持ちのパペット)にそうした要件だけを告げ、次へ。

 

「おお、折紙ではないか! おはようだ!」

「折紙? おはよう……そんなに慌てて、どうかしたのか?」

 

 十香と士道。折紙のとうちょ――――追跡によると、今日は朝からデートの約束をしていた二人は、似合う服装を整えて肩を並べて歩く途中だった。

 そこに表情の薄い折紙が慌てて、と士道が見抜けてしまうほどに焦った彼女が現れ、一度は元気よく挨拶をした十香も、次にハッと何かに思い至ったように士道の手をギュッと両手で握った。

 

「ま、まさか折紙もシドーとデェトか!? いかん、いかんぞ! 今日は私とデェトの約束をしているのだ!」

「と、十香……」

 

 せっかく取り付けたデートを奪われまいと手を引く十香と、誤解している十香に曖昧な表情を見せて頬をかく士道。

 以前の折紙ならともかく、今はそのような無粋なことはしない。二人ともそれを知っているはずだが――――まあ、鳶一折紙だから、という可能性を否定できないのもまた事実だ。

 

「…………」

 

 しかし、折紙は答えることなく二人へ無言で歩み寄る。不気味なほど静かな折紙に、いよいよ十香がグッと身体に警戒を顕にした。

 

「……なっ」 

 

 が、その警戒した身体を折紙が丁寧にまさぐって(・・・・・・・・)、十香という存在を確かめ始めたことに彼女は警戒を困惑に変えた。 

 

「な、なんだ? お、折紙……ひゃっ。こ、こら、くすぐったい……ぞぉ……」

「お、折紙サン?」

 

 その内訳は普通の身体検査なのだが、手つきが妙にテクニシャンで少々刺激が強すぎる反応だった。そして、十香を確認し終えた折紙は無言で首を縦に振ると、今度はその両手を士道の身体に向けて放った。

 

「ちょ!? お、折紙ぃ!? ど、どこ触って……うひゃぁ!?」

「し、シドー! な、何をしているのだ、折紙!?」 

 

 十香の困惑もいつものようにスキンシップが激しすぎる折紙を士道引き剥がすものではなく、本気の戸惑いを感じて目を白黒させているものだった。

 これが士道から身体検査を行ったのなら十香の行動も変化していたのだろうが、折紙は十香から身体検査を行った。それが鳶一折紙という少女を知る十香の中で多大な混乱を招いたのだ――――相応に折紙は十香へ隠し切れない友情を感じている、ということなのだが。

 たっぷりと隅々まで士道の身体を確かめた折紙が、二度深々と頷きながら声を発した。

 

「……大丈夫、大丈夫。――――ありがとう、二人とも。デート、楽しんで欲しい」

「お、おい、折紙!?」

「お、折紙? どうしてしまったのだ……し、シドー! 令音に、令音に折紙がおかしくなったと伝えねば!」

 

 結果、折紙の何もかもを省略した安否確認は、多大な混乱を招いたことは言うまでもない――――それが彼女たちの平和が保たれている証左であることは、確かなのだろう。 

 

 






初めは十香をふたなり隊員たちが犯してフェラ奴隷堕ち!それが2話になってふたなり率一般向けに抑えるか?になってとりあえず1話が今は限界!となり、何故かお下品モチベがトップレベルに達してしかもデアラだった結果相談相手の方と大盛り上がりしてとんでもお下劣作品になった。さては初期の方がまだ一般向けだったな?

いつものテンションなら年増、とかキャラが自分を馬鹿にしたり汚らしい、とか絶対使わないんですよ。今回マジで下劣であればあるほど興奮しちゃいました。人権剥奪されて人間様!とか言ってんの興奮値がえげつない。
それと令音さんの能面無様が個人的に性癖。素面であれ言ってるんすよ。この人だからできるエロです。令音さんがガチ凌辱されるの初だったから興奮しっぱなしだった。ちなみに夢オチ世界なのでアナル弱点はマジで唐突に生えてきたんだと思う。普通に考えてこの人弱点ないし……最後の方前後関係とか色々ぐちゃぐちゃなのも夢だからって理由です。基本的にデアラでお下品すり時はほぼ夢オチか妄想オチですねぇ。自分でSAN値回復しないと後がやばい。

なお私の作品の『令音アビス』はこれ系のBAD夢オチそこそこ書いてます。これは初代BAD完結編を個人的に超える完成度。短編で培われた無様下品エロが力をくれました。その後の精霊全奴隷堕ちは無理。越えれない。平均4万近くのを6話とか狂ったことは無理。あれは私の中のド下劣最高傑作です。機会があれば読んでくれると嬉しいな。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございますー。0点の評価を貰ってしまったの初めてなのですが、文か作品への取り扱いか、それとも作者の人格か、どれだったのかなぁと悩んでしまいました。うーんまあ私は私に書けるものしか書けないので……今回頑張ったから高評価もらえると嬉しいです。0点でマイナスされて日間上に乗れないのが1番ぬーんだった。どこまでも俗物ぅ。
次回はさすがにリクボを消化します!本当です!信じてください!これこんな長くなると思わなかったんです!ちなみにこれ一日で書き上げました。多分デアラじゃなかったらキレて三分割してる。でもデアラだから全く疲労しなかった。怖いね。ではまた次回〜。あ、ムマ・N氏の作品もよろしくお願いします〜。


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七罪、四糸乃(淫紋、アナルゼリー、快楽堕ち)

何だかんだとこの短編も100話ですね。気まぐれに続けるよ!とか言ってたのが気づけば有償リクを募集するきっかけになるとは……いつもありがとうございます。そしてこれからもご贔屓のほどよろしくお願いいたします。具体的には高評価とか有償依頼をという変わらぬ俗物でお送りします。

というわけで記念すべき100話目は結局デアラかーい、な七罪&四糸乃です。今回もよその子が出張した有償リク作品となります。あとすまん。やっぱこのペアでやったら耐えられんかったわ。キス止まりだけど若干百合っぽいのあるから気をつけてください。あくまでメインはなっつんの調教です!マジです!てか本気出したらガッツリレズセするかふたなりさせるかになるのでかなり手加減してゲッフン!!!!お気に入りが記念に近づく中でまた減りそうなものをお出しするこの精神よ。
ではどうぞ〜。






 

 

 風を切る。翠玉色の髪が靡き、少女が空を駆ける。

 

「四糸乃……っ!」

 

 跨るは長柄の箒を思わせる〝天使〟。翠玉の髪に被る魔女を思わせる帽子。

 精霊。その特殊な存在としての力の一部分、封じられていたはずの霊力を七罪は迷うことなく行使した。それほどまでに精神を乱す理由は、彼女が握り締めたウサギのパペット――――四糸乃が肌身離さず物事を共有する友人、よしのんがその一端を担っている。

 四糸乃の意識を介さない限り、よしのんは物言わぬパペットでしかない。だから七罪はよしのんに残された痕跡を頼りに四糸乃の行方を〝独り〟で探し求めていた。

 当然ながら、と言うべきなのか。七罪は自身の能力に驕ることはない。むしろ過剰に卑下にするほどであり、四糸乃が行方知れずになったとはいえこうしてたった一人で駆けずり回る効率の悪い手段は取らない。

 卑下にするということは自分の力を信用しないことだ。誰かを想いながら、自分ではない誰かならもっと上手くやる。そういう想像の遥か斜め下を行く、いっそ他者への僻みだけであればまだ楽な思考回路の持ち主が七罪という少女なのだ。

 

(私ならともかく、なんで四糸乃が……いや私ならマジでわかるっていうか明日に忘れられててもおかしくないっていうか、え、あいつ何仲間面してるの? あんな陰湿なことしてたくせにマジないわー、とか思われてても仕方ないけど! 四糸乃はないでしょ!)

 

 ――――と、七罪が一通りの思考を終えるまでそう長い時間は必要なく、これでも彼女のネガティブ思考を一部分しか取り出せていないというのだから、七罪という精霊の心を開いた者たちは相当に人が良いと言わざるを得なかった。

 そんな七罪がたった一人で、しかも封印された霊力の一部を取り戻してまで天宮市を飛び回っている理由は、よしのんの持ち主である四糸乃その人だ。

 ある日ある時間、なんてことのない、受け入れ始めることが出来た日常の中で――――七罪の友人である四糸乃の姿が消失した。

 姿だけならまだ良かった。それなら探しようがある。精霊を保護し膨大な財力と行動力を有する組織である〈ラタトスク〉の力、そして信頼できる友人たちの、ありのままの七罪を受け入れてくれた彼らがいれば。

 

(……やっぱり精霊? あの四糸乃が〝忘れられる〟なんてありえない。そもそも、いた痕跡のほとんどが残ってないなんて……)

 

 だからそうしなかったのは、七罪を除いた取り巻く世界の全てがおかしくなったから。

 抜け落ちていた、という表現は非常に近しい。四糸乃という少女の存在が何もかも抜け落ちて、覚えているのは七罪だけで、存在証明は『よしのん』というパペットのみ。

 そこで七罪が、元々自分がおかしかったのだと開き直ることをしなかった理由は勿論、跡地ですらなかった四糸乃の部屋の前に落ちていた『よしのん』があったことと、皮肉にも自分ならともかくあの四糸乃が忘れられるとかありえないわー、マジないわー、いや底辺存在の私ならともかくあの慈愛の女神がありえないでしょ世界がおかしいわ……などというネガティブが回りすぎて功を奏したことが原因だった。

 七罪らしいのかもしれない。みんなからは呆れられるかもしれない。けれど、それが四糸乃の手掛かりに繋がったのなら彼女は弄れた己に感謝さえ覚えていた。

 

「……ッ!」

 

 と、七罪が跨った箒に急ブレーキ、急速転換をかけて移動方向を変えた。

 見つけた、と彼女の唇が僅かに動いた――――本人は頑なに認めたがらない才能を持つ七罪ではあるが、唯一彼女自身が認めるに足る才覚があった。

 それは、病的なまでに鍛え上げられた観察眼。並大抵の実力ではない精霊たちの中で、模倣という力を司る七罪。彼女は純粋な力こそ他人に劣る。劣るが故に、他者や物事を見極める観察眼というものが群を抜いていた。

 それだけは誰にも負けない。模倣の天使を十全に扱うことが叶う唯一無二の精霊、それが七罪だということを彼女は四糸乃の手掛かりを見つけるという一点で証明して見せた。

 

「四糸乃! 四糸乃、いるんでしょ! ていうかいてくれないともう手掛かりがないから本当にお願い! どっかの誰かみたいに人海戦術とかできないから! ――――そもそもこういうのは士道がやるようなことで私とか不適任にも程があるっての! どこの誰だか知らないけど、四糸乃に変なことしてたらカエルに変えて踏み潰してやるからね!」

 

 ただし、七罪が四糸乃のことで目に見えた泣き言を発するということは、それだけ後がないという証明でもあった。普段の彼女であれば恐ろしいまでに慎重になるところを、わざわざ自分の姿を晒して声を出して探し回るというのだから、尚更そう感じてしまうところであろう。

 箒から降りて駆け出し、どこともしれない、いつできたかもわからない不可思議な建造物――――近づいてようやく異質さを察することができるような建物を駆け巡り、七罪は片っ端から扉を開いて、あるいは〈贋造魔女〉が持つ変質の光で無力化していく。恐らく、建物の異質さから隠れるより大胆に探し回る方が良い、という判断もあったことが伺えた。

 

「っ!」

 

 実際、七罪の考えは率直に正しいものだった。扉を開いた視界の端で、それを見つけて息を呑む。

 見違えるはずもない。海のさざ波を思わせる美しい蒼色のウェーブ――――四糸乃の頭髪だ。

 

「よし――――っ、は……?」

 

 ぐらり、ぐらり。七罪の世界が歪んだ。落ちていった。

 歪んでいるのが自分の視界で、落ちているのは自分の身体だと気がつくまで、一秒。

 

「――――あっぶないなぁ。予想より一日以上早いんだけど……こんな凄いのに、よくそこまで複雑な性格でいられるね?」

 

 瞼が落ちる。支えにするべき己の天使が消失した。

 罠。深く沈む意識の中で七罪の鼓膜を震わせた声にその一文字を頭に浮かべ――――七罪の思考はプツンと途切れた。

 

 

「っ……ぅ……」

 

 カラカラと喉が乾いて、ズキズキと頭が痛い。そんな鈍い目覚めの中で七罪はゆっくりと深く鮮やかな――彼女から言わせれば濁っている――エメラルドの瞳を覗かせた。

 

「――――四糸乃!」

「あ、目が覚めた?」

「っ!」

 

 直前の記憶の糸を手繰り寄せ、起きがけに友人の名を叫びながら起き上がった七罪は、見知らぬ広い部屋に響いた自分以外の声にハッと警戒の視線を向けた。

 

「誰……?」

 

 知らないが、声は知っている。七罪を気絶させた黒髪の少年。気取りながら妙に似合っているのが癪に障る、というか似合ってなければあんな仰々しい服着れないでしょ見窄らしい私みたいなミジンコに喧嘩売ってんのか、あぁ? ……と、こんな時でも通常運転で走る七罪の思考が、瞬時に少年が自分を気絶させた相手だと認識し、敵意を込めた視線を向けた。

 知人だと言うのなら自分が悪いという思考になる七罪だが、逆にこうなると馬鹿にしてるのか、という当たり散らすネガティブ少女になるのが特徴だ。が、少年は七罪の不機嫌そうな――そう見えるだけで元からだと言うが――視線を前にしても、超然とした笑みを崩さず言葉を返した。

 

「俺はアクラ……キミ〝たち〟精霊とは違う、淫魔って呼ばれてる人外さ」

「…………」

 

 え、胡散くさ。自分から淫魔はちょっと痛くない? そもそもそんな淫魔様が一体自分になんの用で――――などと、アクラすら超然とした笑みを崩し苦笑いをするような思考の最中、七罪は彼の言葉の一部を切り抜き、カッと目を向いて踊りかかる。

 

「あんたが四糸乃を……!」

「うん、そうなんだけど……身体、隠した方がいいんじゃない?」

「は…………」

 

 たっぷり二秒の時間を使い、存外に自分を客観視できない――出来ていたらそんな性格はしていないだろうが――七罪が、立ち上がった自分自身の格好を見下ろした。

 何もない。ぺったんこな胸板、未成熟であばら骨が浮き上がっている(七罪フィルター)腹部。女らしさの欠片もない(七罪の特別視点)秘部の割れ目。

 つまるところ、履いてない、どころの騒ぎではなかった。

 

「ギャーーーーーーーーーーッ!?」

 

 年頃の女の子としては若干色気というものがない悲鳴をあげ、七罪が両手で局部を隠して蹲る。見窄らしくて見るに堪えない貧相な裸体とはいえ、見ず知らずの男に見られる露出狂の趣味はない、と言いたげな動作にアクラが笑いを堪えられずに声をあげた。

 

「ははは! ごめんごめん。霊装だっけ? あれを強引に戻したら元の服まで消えちゃっててさ。何かを着せてあげてもよかったんだけど、キミの身体が魅力的でつい眼福と思っちゃってね」

「え゛」

 

 乙女に欠ける悲鳴は二度目。ただし今度は『正気かこいつ。異常性癖も大概にした方がいいと思うんだけどいくらロリコンって言っても私はないでしょ私は。どんだけ見る目ないの当てがないの目が腐ってるんじゃない? ていうか私の裸とか見てると本当に目が腐るわよ? 腐って落ちて発火するわよ?』……という意味合いがこもった悲鳴と固まった視線である。

 

「何だか調子狂うなぁ……ま、いいか。キミみたいな子は滅多にいないし。――――さて、キミが探している子は四糸乃だよね? 今の様子を見せてあげる」

「え……」

 

 が、さしもの七罪も崩された調子を取り戻すように髪を掻き上げ、空中に大きなモニタを広げたアクラには呆気に取られることになった――――どちらかと言えば、その電子的な映像の中に映り込んでいたモノに目と思考を奪い去られることになる。

 

『ひゃめ……て……あっ、あっ♥ ふぁっ、ふぁぁぁぁ〜〜〜〜♥♥』

 

 四糸乃と、アクラ〝たち〟。アクラに〝囲まれる〟四糸乃は、その未熟ながら女神的な輝きの裸身を晒し、まだ育ち切っていない妖しさすら感じられる蜜壷と乳首を指で優しく嬲られ、腰を跳ねさせている。

 

『ひゃ、め……やめて、ください……士道さ……たす、け……あ、あ♥♥ やだ、やだ、よしのん……あっ――――七罪、さん……♥』

「――――――っっ!!」

 

 電流は、他ならない四糸乃によって停止した思考に四糸乃の声で火花を散らし、七罪は今度こそアクラに掴みかかった。

 

「やめて! 今すぐ止めさせて! お願い!」

 

 彼女は自分の姿が恥ずかしい、などという思考を一瞬にして頭から消し去った。必死になって衣服を掴み、彼の身体を揺らして一刻も早い四糸乃の救出を願った。それでもアクラに命令的な暴言を吐かないのは、四糸乃の姿を見て力の関係を七罪が理解したから。

 その点、七罪は本当に聡明であった。上下がハッキリとしている相手に対し、下手に出ることを躊躇わない。嵐のやり過ごし方を弁えている。

 

「お願い、します……!」

 

 ――――それ故に、自分一人だけが助かるのならいくらでもやりようはあるはずなのに。

 だが、七罪は四糸乃の助命を願った。あんな酷いことを彼女にして欲しくないと。何も差し出せるものはないが、逃げ出すことをしない。私なんかに、という言い訳は四糸乃を見つけ出すまでに根こそぎ奪われていた。

 七罪しかいない。拐われ、犯され、助けを求める四糸乃を救えるのは七罪しかいなかった。

 

「いいよ――――その代わり、俺は七罪が欲しいな」

 

 その七罪の成長、培われた大事な大事な記憶。幾度輪廻転生を繰り返し、彼女自身が成功を収める人生を得ようと、今生に勝るものはないと心の底で感じていたもの。それをアクラは、何の躊躇いもなく利用した。

 

「……はへ!?」

「そんなに意外かな? ああ、もちろん七罪が考えているような扱いをしたいわけじゃない。俺が七罪を抱きたい、めちゃくちゃにしたいって言っているんだ。――――そうだ、ゲームをしよう」

 

 着実に逃げ道を塞ぎ、選択肢を奪う。七罪が思い描く労働的、虐待的な奴隷ではない。自分では無理だ、仕方がないという悲観的な考えも摘み取った。

 あとはその耳、その脳髄にアクラが言霊で語りかけるだけでいい。

 

「少しの間……うん、今から一時間くらいが公平かな。七罪が俺に従うなら四糸乃を解放してもいい。その一時間の間、四糸乃にも手を出さない。必ず返してあげるよ」

「……終わった時に、私が〝私〟でいられるなら、ってこと?」

「ふふ、聡明だ。大丈夫、七罪を壊し切るつもりなんてないよ。それじゃあ楽しめない――――でもキミは、友達のために〝自分〟を賭ける勇気があるかな?」

 

 淫魔というよりかは、悪魔に等しい囁き。友のために自分の身体を捧げる勇気はあるか、と。

 

「……す、好きに、すればいい、でしょ」

 

 それがないのなら、七罪はここにいなかった。部屋の隅で縮こまり、隠れ、天災が過ぎ去るのを待っていた。

 そうでないから、そうでなくなった考え方を得た七罪だからこそ、アクラに対して物怖じせずに立ち向かえたのだ。

 

「わ、私なんかで遊んで、あとで満足できなかったとかはなし、なしよ! クーリングオフとか、不良品を回収しろとか嘘ついたら〈贋造魔女〉で一生人形にしてやるから!」

「そんなつもりはないけど……不思議な予防線を張る子だなんだね、七罪は」

 

 この期に及んで心配しているのが〝自分自身の価値〟が四糸乃と釣り合っていないという逆の自信であることに、アクラは頬をかいて三度の苦笑を見せる。

 七罪にその価値がなければわざわざ連れて来たりはしていない。余裕を見せながらその実、誰より慎重な性格のアクラは七罪と不用意に接触をする慢心を自身に許可していない。

 ――――七罪がどこか、アクラに対して物怖じを忘れてしまった理由もそれだ。七罪は無意識に感じている。アクラが自分を下に見ていないこと。アクラが七罪に対して敵意を持ち込んでいないこと。

 

「それじゃあ、始めようか」

「ひゃ――――んっ!?」

 

 少女の華奢な、痩せすぎている腰を抱き、唇と唇を重ねるだけの〝好意〟に嘘偽りがないことを。

 

「ん、んんっ!? ん、ふぁ……ちゅ、ちゅる……っ! っ!?♡♡」

 

 キス。唇と唇の熱い接触。七罪とて知っている。知ってはいるが、意味が違った。

 七罪の知るキスは好意を感じられる、どこか多幸感溢れるものだった。だが、アクラのキスはそれとは違う。

 七罪がアクラに対しての好意を覚えているわけがない。だから感情的な熱意を焦がす情欲は、幸福感は吹き上がらない――――しかし、ただひたすらにアクラは〝上手い〟のだ。

 

「……っ、っ!♡♡ っ〜〜〜〜〜〜♡♡♡♡」

 

 唇を啄まれ、あっさりと口を割られ、逃げ出す舌根を一瞬で絡み、組み伏せ、引き上げられ、犯される。

 このキスは甘いものではない。ひたすら、ひたすら、ひたすら。七罪という存在の思考を侵略する淫魔の口付け。

 身体が弛緩し、抵抗の様相を呈していた手足がだらんと崩れる。外側の侵食は終わり、身体の裡に魔の手が伸びる。身体の中を愛撫される。逆流したまま残存していた七罪の霊力が引き上げられ、現実的な形となって光が走る。

 七罪の身体に純白のカーテン、ドレスが纏われた。その上から兎を模した外套が七罪の顔まで覆う。

 雨が舞い踊る中であれば、これほど少女に合う〝霊装〟は二つと存在しない。そう思わされる装束。

 

「……ぷはっ♡ ……れい、そう……これ、私のじゃ……にゃい……♡」

 

 息を吸う動作を思い出したような力強い呼吸の後、七罪が身に纏う精霊の霊装を認識し、蕩けた表情で自分のものではないと咄嗟に口走った。

 

「ああ。四糸乃の霊装も、七罪によく似合ってるね」

 

 そう。アクラが彼女の裡から引きずり出した霊力で編み込んだ精霊の城は、七罪に対応したものではなく四糸乃に対応した霊装だった。

 しかし、それが〝普通〟という言葉が着くかは甚だ疑問だ。何せ、シャツの下には下着などという気の利いたものはなく、見てくれと言わんばかりの透明度は七罪の肌をさらけ出し、彼女からすれば似合わないもの筆頭のハートマークの切れ込みが局部を晒している。

 ついでに臀部の風通しが妙に良い。恐らく、乳首は秘部と全く同じ切り抜きがなされ、七罪の尻を間抜けに暴いているのだと気づいた時、彼女は蕩けた顔を自然と険しく変えていた。

 

「……なに? 私を笑いものにしたいの? それで満足するならいくらでもすれば?」

 

 へそを曲げてそっぽを向く。大方、自分に四糸乃の可愛い霊装は似合わないと思っているのだろう。しかも彼女からすれば小馬鹿にするような改造が施されているのだから、尚更くだらないと感じているに違いない。

 

「別に笑いものにしたつもりはないんだけど……本当に似合ってるよ?」

「………………」

 

 バカにしやがって、という類の視線。先までの可愛い蕩けはどこへやら、すっかり元に戻った七罪だったが、アクラの余裕はそれでも崩れない――――その勘違いした自虐も、十数分あれば懐かしさすら感じるようになると知っているのだ。

 

「けどそうだね、もう少し恥ずかしがってもらった方が楽しめるかな……ねぇ七罪――――――」

「…………………………はぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 相変わらず乙女とか、色気とかそういったものを気にもしない――そういったことを気にする相手がそもそもアクラではないのだろうが――叫び。内訳は信じられない、ありえない、この変態、だろうか。

 

「出来ないならいいよ? 四糸乃はこのまま俺がもらっちゃうけどね?」

「ぐ……ぐぬぅぅぅぅぅ……」

 

 七罪が渋面を作り、公平のためにわざわざ呼び出したであろう壁の電工時計に目を向ける――――まだ開始から五分と経っていない。

 彼女に要求されたのはとある行動と懇願。それが単純に七罪を貶めるもの、自虐を絡める単語であれば彼女は四糸乃のために羞恥はすれど躊躇いは持たなかった。

 だから逆。アクラの要求は全くの逆だ。七罪を辱める行動をさせながら、より彼女に効果がある言葉をその口で自ら吐き出させる。これは強制的に操るより七罪にダメージを与えられるものだと、彼は確信をしていた。

 

「……う、がぁ……お、覚えてなさいよ……」

「うん、一生忘れない」

「〜〜〜〜〜〜〜っ!」

 

 墓穴を掘った七罪が屈辱に呻く声にならない声をあげ、フードを深く被って真っ赤になった顔を隠す。

 そうして一つ目、七罪を辱めるポーズ。両手を頭の後ろで組ませ、腰を〝限界まで〟下ろさせながら、ゆっくりと股を開かせる。必然、ハート型に切り抜かれた局部は全面的に押し出され、腰同様に限界まで開かれた股は、惜しむことのないガニ股で固定された。

 これならいい。これならまだ七罪は耐えられる。運動不足ながら、精霊の霊力が循環する身体は立派なガニ股屈服ポーズを維持できていた。が、問題はここから先だ。

 

「か……わ、私を……ぉ、ぉかして、く……ださい」

「ん?」

 

 聞こえていない〝フリ〟をしたアクラの笑みは、ある種の救いであり地獄である。一時間、アクラに従うという盟約を破棄しかけた七罪に対しての温情と、絶対に逃がさないという視線が蛇のように七罪を締め付けた。

 二度目はあるか、時間を稼げるのもここまで。七罪はすぅっと息を吸い込み、心を無にする努力をし、肺腑を満たす羞恥や屈辱ごと叫び声と聞き間違える懇願を口に出した。

 

「か、か、か……可愛い! 私を! 犯してください!♡ 可愛い私を調教してください!♡ めちゃくちゃにして、自分から可愛さを認められるようたっぷり愛してください!♡ お、おまんこ、私の可愛いおまんこをおちんぽケースにしてぇ!♡」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

 屈辱極まる腰振り前後ダンス。七罪の未成熟な身体で繰り返されるハメ請いダンスは、彼女のような体躯の子でしか得られない味がある。

 だが七罪にとってはそれ以上に、懇願そのものが屈辱だと涙を浮かべていた。卑猥な淫語や己の価値を貶めるようなものはいい――――可愛いという自身を褒める言葉を一番に躊躇ってしまっているのは、実に七罪らしいと言えた。

 多少は認められるようになったとはいえ、七罪の底に眠る根本的な原因が取り除かれない限りは……まあ、取り除かれたとしても付き合うことになるだろうネガティブ思考にとって、自分を可愛いなどと呼称しながら抱いてくれ、と浅ましく懇願する行為は屈辱以外の何物でもなかった。

 

「あぁ……本当に、七罪は可愛いよ」

 

 それが、愛らしい。それが、可愛らしい。

 淫魔の王として様々な女で弄んできた彼ではあるが、七罪のような思考回路の少女は二人といない。可愛いという何気ない〝事実〟一つで一憂する彼女は、アクラにとって――――最高に堕としがいのあるメスだった。

 

「それでは、お言葉に甘えて」

「っ!!」

 

 言わせておいて何を言う。心にもないことを。絶対喜ぶような反応なんかしてやんないから。

 手に取るように読み取れる思考。だがアクラが関わったどの人間、特殊な生命体とも違う思考。珍しく高揚した意識を諌め、アクラが睨みを効かせる七罪の身体に手を伸ばす。

 

(……何が私をめちゃくちゃにしたいよ。私の身体なんて……こんな身体くらい、好きにすればいいじゃない)

 

 対して、羞恥を叩き切る仏頂面で七罪はアクラを睨みつける。いいや、タカをくくっている、というのが正しい。

 観察眼に秀でた七罪だが、やはり事自身においては目が曇っている。七罪の友人ならともかく、淫魔を名乗る見ず知らずの不審者(顔の良さとかはまあ認める)を相手に信じるような彼女ではないのだから、当然といえば当然の話だった。

 しかし、七罪は淫魔という存在の意味をわかっていない。自分が魅力に溢れる幼いメスである価値を理解していない――――ハート型に切り抜かれた局部の真上、下腹部にトンっ♥とアクラの指が触れた。

 

「……へっ?♥」

 

 瞬時の熱。思考より速い熱伝導の快楽。

 

「イグッ!?♥♥♥♥」

 

 ブシャッッッ!♥♥♥♥

 

 可愛らしいメスとして、これまで勿体ないほど溜め込んでいたメス汁がマンコから弾け飛ぶ。未熟な陰裂が花を咲かせるように開き、蕩ける。

 不機嫌な目が見開かれ、翠色の瞳の五割がひっくり返り、唾液を引く唇がだらしなく開帳され、七罪が人生で初めて浮べる〝アヘ顔〟という未知の表情が顕になる。

 

「七罪の弱点は〝ここ〟だね」

 

 トン♥

 

 指で一突き。そこは七罪の子宮口の表面。ポルチオ器官を有するメスの欠点。七罪は特にそこが弱い。

 

「イグッ!♥♥♥♥♥」

 

 だから、指先を押し込まれただけで〝マジイキ〟というものをしてしまう。思考が追いつかない絶頂感覚をフォローするように、身体が勝手に絶頂したことを報告する。

 

 トン♥トン♥トン♥

 

「イグッ、イグッ、イグゥ!♥♥♥♥♥♥」

 

 表面を優しく叩かれるだけで、子宮を握られるような衝撃が七罪の身体を突き抜ける。全身から汗が吹き出し、アヘ顔は絶頂の度に深みを増し、限界まで開いたガニ股が内股と外股をガクガク♥ガクガク♥と繰り返して踊り狂う。

 

「イグッ!♥イグッ!♥イグッ!♥ やべ、イグッ!♥♥ やべでイグッ!♥♥ そごっ、イクイクイッグゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァァァァァッ!♥♥♥♥

 

 七罪という少女が快楽に塗り潰され、ポルチオ絶頂を繰り返すだけの淫乱なメスに成り下がった。流し込まれたアクラの力が具現化し、七罪の下腹部に卑猥な形と色をした淫紋が浮かび上がる。全神経が集中した腰部が跳ね上がり、メスの愛液シャワーを打ち上げた。

 観察や思案、そんなものは関係ない。精霊だから。それも関係はない。女だから、答えは〝それ〟だ。

 雄と雌。その関係性がある限り、七罪はアクラの指一本にすら敵わない。身体を好きにさせる、という淫魔に対して事実上の敗北宣言を行った時点で、七罪がアヘ顔を晒す未来は決まっていたのだ。

 

 この先は、正しく性の蹂躙。一方的すぎる調教の始まりだった。

 

「……んお゛っ♥」

 

 数十回のポルチオ責めから開放された七罪を、数秒後に得も言えぬ感覚が襲った。自分の醜い声がさらに野太く下品に飾られるような声を、尻の穴から捻り出される。

 

「んー、いい声。四糸乃と同じ反応だ。お尻の穴まで仲がいいんだね♪」

「よし、の゛ぉ゛!♥♥♥ う゛ぉ゛♥♥ お゛ぉ゛♥ お゛ぉーーーっ♥」

 

 アクラの指先と七罪の身体を潤滑する力が結合し、七罪の小ぶりな臀部の血色、肉付きがどこか輝きを増し、指を呑み込む極小の穴を中心にして淫紋が広げられていく。

 

「ふふ、少し休憩しようか――――可愛いよ、七罪」

「ひっ♥」

 

 それは、フードを退けられて音の通りがよくなった鼓膜に注がれる囁き。七罪は恐怖ではなく、根源的な快感に官能の悲鳴をあげた。

 子宮が疼く。尻穴がひりつく。耳朶から中の肌がアクラの声を受け、鼓膜を突き抜け脳髄を溶かす。

 

「可愛い、可愛い。七罪は自分の価値を理解しよう。七罪はとても可愛い。四糸乃にだって負けていない。本当は、気づいているんだろう?」

「ひゃ……ちが、私は、可愛くなんて……ないっ♥」

 

 プシッ♥プシッ♥

 

 嘘を言う口の代わりに、大陰唇が悦びの真実を顕にする。いくら否定したところで、囁かれる淫魔の言霊は彼女の真実を伝える。繋がれた淫紋を通して、正直な快感を身体が叫びあげていた。

 

 ぴちゃ♥ぺちゃ♥ ちゅぷっ、ちゅるっ♥♥

 

「ひゃぁぁぁぁ……♥ そこ、汚いぃ……♥ うひぃ!♥♥♥」

「汚くなんてないよ。可愛い七罪の耳は、とても可愛らしくて美味しい」

「ひゃ、あっ♥あっ♥ あぁ〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥」

 

 耳を丹念に、丁寧に、愛するように舐め上げる。七罪からすれば、膣内を犯されているようなものだった。

 股部からとめどない愛液が落ち行き、可愛らしい四糸乃の霊装の先に淫らな雨粒を生み出した。とっくにガニ股は崩れ、アクラに支えてもらわなければ立ってもいられない。

 あと――分。見えない、わからない。時間が、永遠のように感じられた。

 

「っ……、っ♥♥♥♥ っ、っ、っ!♥♥♥♥♥」

 

 パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥

 

 淫魔というだけあり、優しいだけの責めではない。仰向けに〝持ち上げられた〟七罪の身体が、地面に向かって反り返っている。目は白目を剥き、腰はアクラの手と締め付ける膣内を大胆に、それでいて的確に突き上げる肉棒によって支えられ、七罪の思考は絶頂という快楽の沼に沈められつづけていた。

 

「ほら、起きて。反応がないと勝負にならないでしょ?」

 

 グリッ♥ ごりゅっ、ごりゅぅ♥♥

 

「――――お゛ッ!♥♥♥♥ ぬほおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥」

 

 絶対的な力の差を感じさせる肉棒の硬さ、大きさ。卑猥な性感帯に変貌させられた子宮を穿たれ、無意識の呼吸だけを繰り返していた喉が強制的に開かれ、七罪の意識が激しく覚醒させられた。

 

「イグッ!♥♥ おちんぽイグゥ!♥♥♥♥ む゛り゛ぃ゛♥♥♥ しきゅう、しんじゃう♥♥ ちんぽで逝くっ!♥♥♥♥ お゛っほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!♥♥♥♥♥」

 

 ――――七罪はそれなりに死にかけた経験を持っている。

 それは精霊である〝前〟だっかもしれない。それは精霊である〝後〟だったかもしれない。

 だがどちらの死の感覚も、今のエクスタシーに比べれば安いものだと微かに残った意識の中で彼女は思った。それでいて――――死ぬほど気持ちいいという経験を、彼女は初めて得たのだ。

 

「お疲れ様、七罪」

「…………………………っ♥」

 

 言葉の意味を理解するのに、長い長い沈黙が七罪には必要だった。

 お疲れ様、とアクラは言った。全身がだるくて、けれど余韻が染み渡っていて、こぽぉ♥と股から流れているザーメンが熱くて、気持ちよくて――――そんな虚ろな精神の七罪が、唇を震わせた。

 

「よし、の……、四、糸乃……四糸乃を……」

「へぇ、凄いな、七罪は」

 

 ――――凄いものか、と七罪は吐き捨てた。

 なんてことはない。七罪はとっくに快楽に流されている。楽な方に流れるのは人間的に正しい思考回路だ。

 ただ、七罪はそういった甘い汁をとことんまで信じないタチだった。だから快楽に翻弄される身体と、ほんの一部分の思考を切り離して耐えた。今、七罪が七罪らしいと言える思考は四糸乃を助ける……たった一つ、彼女の中に残された確固たる意識だ。

 耐えた。耐え抜いてやった。ざまあみろ。子宮も尻穴も、耳も鼻も口も胸も、淫紋に至っていえば全身の至るところ、あれだけ小さかったというのに指で摘めるほど肥大化した陰核にも刻まれて、一秒だって正気でいたくない。けれど――――七罪は耐えた。誰より、自分を受け入れてくれた少女のために。そんな少女とみんなの元に帰るために。

 

「約束は約束だね。四糸乃を〝解放〟してあげるよ――――四糸乃がそれを望んでいるかはともかく、ね」

「………………ぇ」

 

 七罪はよく頑張った。これ以上なく努力した。彼女でなければこの極上の結末には到達し得なかった――――七罪以上に、この淫魔は狡猾で度し難い快楽の化身であった。

 

「――――七罪さん♥」

 

 確かに、四糸乃は七罪の前に現れてくれた。約束通りに――――ただし、一時間前とは全くの別人に見える妖艶な笑みを見せながら。

 四つん這いで歩行する幼子の首に巻き付く首輪から、もう一人のアクラがリードを引いている。衣服は、よりにもよって七罪の霊装。翠色の宝石が散りばめられた魔女帽子。ただ仮装を思わせる霊装部は、肥大化した勃起乳首と幼さと矛盾したメストロマンコの局部をハート型で飾り、紐で結んだような卑猥な水着もどきに変化させられていた。

 

「な、つみ、さん……よ、かった……ん、ぉ゛♥♥♥」

「……ょ……し……、の……」

 

 その〝よかった〟は、果たしてどのような意味なのだろうか。

 七罪が無事でよかった? それとも――――ビチビチと尻穴で踊り狂う触手の刺激にイキ顔を我慢する堕ちた彼女が、共にいられる大切な友人を見つけたことだろうか。

 堕ちている。四糸乃は、もう堕ちていた。それを瞬時に理解できたのは、七罪とて大して変わらない精神状態であるからだ。四糸乃の姿が、あまりにも彼女の知るものとかけ離れていたからだ。

 

 ――――淫魔が楽しげに、二人を見下ろしているからだ。

 

「だま……した……っ!」

「人聞きが悪いなぁ。七罪を相手にそんなことできると思う? ――――まあ、時間くらいは弄らせてもらったけどね」

 

 七罪の認識では、一時間前の四糸乃は真実だった。彼女はまだ耐えていた。ただ、そこから時間を巻き戻した。アクラ自身の数を増やした。そもそも時間を繰り返した――――いくらでもやり方はあった。

 如何に七罪の洞察力が人間どころか淫魔すら及ばないものであろうと、知覚外の事象を観測することができなければ意味はない。つまり、七罪の認識上では一時間前、確かに四糸乃は映像の姿だった。その前提さえ残っているのなら、約束は破られていない。本当に四糸乃は、七罪の体感一時間の間には何もされなかった。

 全くもって屁理屈、非常識、悪辣。最後の力を振り絞ってアクラを睨み付ける七罪。

 

「七罪、さん♥」

「あっ♥」

 

 その頭上、眼前。どちらでも構わない。仰向けに力なく倒れた七罪に覆い被さるように、堕ちた四糸乃が全てを塞いだ。

 この世の『可愛い』を全て凝縮し成形したのなら、四糸乃という存在が完成する。それほど可憐な面は変わらず、だがどうしようもないほどの淫靡、淫ら、そういうものが付与された四糸乃の顔が……ゆっくりと、七罪に近づいていく。

 

「四糸乃……らめ……あんな、やつ、に……」

「七罪さん、七罪さん……♥」

 

 ――――あ、これダメだ。

 

「んっ♥」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 察するは一瞬。堕ちるもまた、一瞬。

 合わせられた蒼の少女の唇が、翠の少女の唇を犯す。唇から鼻腔を駆け抜け、唇から肺腑を満たし、唇から脳髄を焼き尽くす。

 理性の一線は四糸乃のためだけにあった。その一線を四糸乃自身が犯すというのなら、七罪が抗える理屈はない。

 止めようと力なく肩を押していた七罪の手が四糸乃の背に伸びる。四糸乃の身体と七罪の身体が密着し、濃厚な口付けの味だけが世界を支配した。

 

「んぼぉっ!♥♥♥♥」

 

 直後、蕩けていた七罪の目が剥き出しになる――――四糸乃の尻穴から尻尾のように垂れていたアクラの一部である触手が、七罪側の尻穴に侵入したのだ。

 

「お゛っ♥ お゛っ♥ おぉ?♥♥♥」

「大丈夫、です……怖くないです♥ 七罪さんと一緒なら……アクラさんに、おねだりしましょう♥」

 

 何を、どうして、という問いかけは尻穴で結ばれた二人には不要のものだ。

 ずりゅ♥ずもっ♥ずりゅりゅ♥ 七罪の腸内を何か柔らかいものが押し広げ、また未知の感覚が七罪を身悶えさせた。

 

「ぬほっ♥♥♥ ぬおっほぉぉぉぉ……お、おっ♥♥ ケツ穴、らめっ♥♥ もれ、もれるっ♥♥ もれちゃうっ♥♥」

「お、おほっ♥♥♥ こ、これ、とっても気持ちよくて、とっても恥ずかしいんです♥ でも、アクラさんになら見られてもいいって……んほぉ♥♥」

 

 ぶりっ♥ ぼりゅっ♥ ぶぼぶびっ♥ ぷっ♥ぷっ♥ ぷぴ〜♥

 

 役割を終えた触手が抜け落ち、貝合わせした愛らしいマンコと肛門淫紋をヒクヒクと蠢かせ、抑えきれない放屁をひり出すロリケツマンコが上下に並んだ。

 確かに〝それ〟はおねだりだ。愛する者にすら見せられない人間の恥でありながら、どうしようもない原初の解放感。それを晒せる相手になら、全てを捧げられる。

 

「四糸乃♥ 四糸乃ぉ゛♥♥ で、でるっ♥♥♥ でちゃう!♥ おなかいたいっ♥♥♥ もうがま、んっ♥ むりっ♥♥ ごめん、ごめんよしのぉ゛♥」

「いい、ですっ♥ いっしょに、なつみさんん゛っ♥♥♥ いっしょに、ケツマンコ、イグッ!♥♥♥ アクラ、さん、にぃ゛♥♥」

 

 むりゅ♥

 

『あっ♥』

 

 下の穴から頭を出した、蒼と翠の流動体。解放感に、二人の中の何かが致命的な音を立てて欠落した。

 ハート型に切り抜かれた愛らしい淫紋尻から、猛烈な勢いのゼリー排便が行われたのは、その瞬間からだった。

 

『お゛、イ゛グッ!♥♥♥♥ 屈服ゼリーうんち排便、ロリケツマンコからぶりぶりでりゅうぅぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥♥』

 

 ぶりっぶりゅぶびぃ!♥♥♥ ぼびぃ!♥ ぶちゅちゅっぬちゃぁ……!♥♥ ぶりゅ、ぶぼぼ、ぶびっ!♥ ぶりゅぶりゅぶりゅりゅりゅりゅ!♥♥♥♥

 

 恥ずべきことは何もない。隠すことは何もない。弱者になった精霊(メス)が強者の淫魔(オス)に屈する簡単な図式だ。

 ひり出し千切れ落ち、飛び出し捲り上げ。二人のケツ穴から極太のゼリー排便、全てを見せる屈服宣言が下の口から存分に語られた。

 

「おほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!♥♥♥♥♥♥♥」

「お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ゛!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 生来の叫びは七罪が、尻穴の感度による下品で野太い声という点では四糸乃が優れている。

 どちらにせよ、尻穴からゼリー排泄で屈服を表現した幼き精霊たちの恥辱にさしたる差はない。

 

「ふふ、あはははは――――最高だよ七罪、四糸乃♪」

 

 ただその絶唱を。ケツ穴の叫びを。凄惨たる音色を、淫魔の王は極上のオーケストラを観賞しているかのような笑みで浸り切っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 荘厳な鐘の音の祝福。幼き姫たちが優美で純白のドレスを身に纏い、神父――に扮した何人目かのアクラ――の言葉をベールで顔を隠して聞き届ける。

 

「汝、ここに愛を誓いますか?」

「精霊・七罪♥ おまんこに誓います♥」

「精霊・四糸乃♥ ケツマンコに誓います♥」

 

 言葉ほどではないにしろ淫猥な白ドレス。胸の中心、淫紋がよく見える縦の切れ込みに、外に広がったスカートと純白のTバック。無論、霊装を変質させたウェディングドレスは局部をハート型で抜き取って隠そうともしていない。

 淫紋が刻まれた肥大化クリトリスには、銀色に輝くエンゲージピアス。誓いの唱和も十二分に果たされる中――――七罪と四糸乃のベールを上げた〝二人の〟アクラが、同時に誓いのキスを落とす。

 

『ちゅっ♥』

 

 今までに比べれば甘く、だが深く重なる口付け。幼い少女たちの妖艶な口付けは、ただの一度では終わらない。

 

「はむっ♥♥ ちゅ、ちゅるっ♥ ちゅ……♥」

「んっ、ちゅぱっ♥♥ ちゅるちゅる、ちゅっ♥」

 

 今度は〝一人の〟アクラが背伸びをした七罪と四糸乃と舌を絡ませ合い、濃厚なキスを交わし合った。四糸乃は少し控えめに、そんな四糸乃に対して、アクラに対しても素直になった七罪が積極的に。そして二人を繋ぎ、愛するようにアクラが熱く大人の口付けを。

 

「四糸乃♥」

「七罪さん♥」

 

 そして、結婚式の最後は盛大に祝われる。二人の花嫁が両手を繋いで向かい合い、スカートを翻した下半身を愛する者へと突き出す。

 誓いは済ませた。ならあとは、

 

「――――七罪のおまんこに熱いおちんぽぶっ刺して、婚姻ザーメンで幸せにしてください♥」

「――――四糸乃のケツマンコに硬いおちんぽ挿入れて、婚姻ザーメンで幸せにしてください♥」

 

 ブーケトス代わりに、幸せの塊(白濁の液)をそれぞれ一番大事な場所に注ぎ込むだけだろう。

 

 ずりゅっ!♥どちゅ!♥

 

「んっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!♥♥♥♥♥」

「んっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥」

 

 お互いに隠すものがなくなった、排泄顔さえ見せあった少女たちが、ちんぽケースと化した自らの穴の刺激に耐えかね婚姻の場でアクメ顔を披露する。

 

「あっ♥あっ♥あっ♥ すきっ♥ 四糸乃、アクラ、すきっ♥♥ しゅきぃ!♥♥♥♥」

「おっ♥おっ♥おっ♥ すきですっ♥ 七罪さん、アクラさん♥ す、きっ、んほぉ!♥♥♥♥」

 

 純白の花嫁たちが手を繋ぎ合って愛を叫ぶ美しい光景。

 淫魔に精霊が犯される淫らな宴の光景。

 

「俺も七罪のこと、愛してるよ」

「俺も四糸乃のこと、愛してるよ」

 

 囁き合い、与え合う――――鼓膜が震えて、その愛の囁きが脳髄に到達した瞬間、二人の淫紋が神々しいほどの輝きを放った。

 

 ドビュル!♥ ドビュブリュブリュブビュルルルルルル、ブビューーーーーーーッ!♥♥♥♥

 

『膣内射精アクメ、おまんこ(ケツマンコ)イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥』

 

 ただ幸福に浸る。ただ快楽に浸る。淫紋が形を変えて、二人の首に輪を作り、飼い主のための淫らな首輪となる。

 いつまでもいつまでも、二人は飼われる。淫魔という逃れられない絶対強者に七罪と四糸乃は絡め取られ、堕ちて――――その口付けは、一生離れることのない絆になるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――ッ!!」

 

 怨嗟が篭った右ストレート。〈ラタトスク〉謹製の丈夫な壁に突き刺さり、七罪の手のひらが真っ赤に腫れ上がった。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 四糸乃になんてことしてんのよあんたはぁぁぁぁぁぁっ! この頭かっ! この頭かぁぁぁぁぁっ! このどぐされ煩悩がっ! 不細工七罪風情が調子にのんなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 次いで、壁にヘッドバッド。あまりの狂乱に語彙力までもが低下し、七罪自身何をしているかわかっていない。とりあえずふざけた夢を見せてきた脳を露出させて破壊するつもりなのかもしれないが……途中で誰かが飛び込んできて制止をかけて無駄に痛い思いをしただけで終わると察し、ズルズルと頭を擦って滑り落ちて行った。

 

「………………謝ろ。土下座で。何か夢の中でしてなかった気がするし」

 

 特別、七罪という少女に土下座の義務はないのだが、地上と天上の女神四糸乃を穢した罪として最低限の償いはしなくてはならない。高々夢の出来事に七罪はフラフラと外へ足を向けた。

 手と頭から血を流して歩く少女の姿はなかなかのホラーであったが、アドレナリンが出過ぎて事を終えるまで痛みを感じることのない七罪と、今朝早くで〝少年の足音〟が前から響く以外に人気のない精霊マンション内では些細なことだった。

 

「……えっ?」

 

 それは、夢で見た少年とよく似ていた。

 

「――――キミは可愛いよ。そう言っただろ?」

 

 それは、夢の中で愛を囁いた少年の声そのものだった。

 

「ひぅっ♥♥♥♥」

 

 プシャッ♥

 

 ぺたんと座り込んだ七罪のスカートから、ちょろちょろと愛液が溢れた。脳髄を焼き尽くすような快感が突き抜け――――その代わりに、狂乱で自らに与えた手と額の傷がお詫びの印のように消え去っていた。

 

「え……へっ?♥」

 

 七罪がぐっしょりと濡れた秘部を手ですくい、戸惑い振り向いたところでそこには何もいない。ただ七罪が子宮で激しくイッた、という記録だけが残る。

 それは夢か現か幻か。その答えは、まだ誰にもわからない。

 

 真実は、七罪という可愛らしい少女を狙った悪い淫魔がいた。夢と現の境界線で――――交わるはずのない者たちの宴は、彼女たちの記憶のみに収められた。

 

 

 






んー七罪って難しいからどうだろうなぁ→どの原作よりも文字が早いし地の文を容易に侵食してきおるわこのネガティブ娘HAHAHA。

というのが執筆時の感想でした。正直個人解釈の違いは出ても精霊はどの子も余裕で書ける。つかエロを書いたことない本編出身の精霊って七罪変身バージョンと最終巻限定の例外的な子くらいだな私。デアラのエロ小説で後れを取るつもりは誰にもないぞふふふふ、とちょっと自惚れてみる。
アナルゼリーは土下座と差し替えで、好きな人相手にも見せたくない排泄を見せつければ実質屈服宣言になるだろと。ドルフロと若干ネタが被る偶然があったのでその辺との差別化も測ったというのも裏話にありはしますがね。なのでなっつんの台詞は若干のメタネタである。この子のネガティブ私なりにやってますが、原作のキレはこんなもんじゃない。とことんネガるけどそれはそれとして相手の顔が良いとか可愛いとかは認めるのが七罪。認めた上で馬鹿にしたがってぇぇぇぇぇ!こんちくしょぉぉぉぉぉ!とキレるのも七罪だ。そんな七罪が崇める大天使、この世に降り立った女神四糸乃をすこれ。


感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!これからものびのびとやらさせていただきます。本当にしばらくは有償リクが続きますが、私は懲りずに依頼をお待ちしております。俗物くんは依頼がある方が書き物が進むのだ。ではまた次回〜


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八舞耶倶矢、八舞夕弦(催眠、調教、肉体改造)

有償リクからこの姉妹、八舞耶倶矢と八舞夕弦になります。ちなみに半レギュラーになりそうなよその子アクラくんも添えてって感じです。

文字数に関しては依頼内容による。あとは値段のブーストでモチベが上がるかどうかっていう私が制御できるやつじゃないんですが、ないんですけど……それにしたってデアラだけ伸びるのはちょっとその、許して欲しい。さすがに素の知識量と資料が他の原作に比べて冗談抜きに10倍はあるし、精霊なら冗談抜きに何も読まずに書ける。
つまるところ、盛っちゃった(はぁと)






 

 

「む、我らの眼前を歩むは八舞の共有財産ではないか。我らに許可なく歩を進めるとは頭が高い……どれ、少しお灸を据え」

「制止。耶倶矢、こちらへ」

「ぐぇ」

 

 今日もまた一段と芝居がかった耶倶矢の前語りを無視し、彼女の夏制服の襟首を軽く掴んだ後、豊満な胸元で受け止めて電柱の影に隠れた夕弦。

 

「な、何すんのよ夕弦!」

「指摘。よく見てください。今日は士道一人ではないようです」

「へ?」

 

 と、隠れたことで自然と小声で向き合った姉妹が、夕弦の指差しで再び視点を共有した。

 

「………………だれ?」

 

 まあ、共有したところで士道の隣で彼と仲睦まじく話をする少年の正体がわかるものではなかったが。

 純粋に訝しむような視線を向ける耶倶矢。士道が男の学友と通学していることが相当と言えるほど珍しいのだろうが、彼女と一緒に隠れている夕弦も半目をより鋭くして声を発した。

 

「不明。士道に新たな交友関係の匂い……しかし、耶倶矢はニブチンです。まさか士道しか見えていなかったのですか? 肯定、耶倶矢は士道が大好きですから、仕方がありませんね」

「自己完結しないでくれる!?」

 

 フッ、と無気力そうな半目が常にも関わらず、そうした嘲笑が妙に上手い夕弦に耶倶矢が叫びをあげた……実際、耶倶矢が士道しか見えていなかったのは本当のことなので、その頬に朱色が差しているのは言うまでもない。

 

「じゃあね士道、俺は先に行くよ。また学校でな」

「ああ、またな悪乱(アクラ)」

 

 すると、姉妹がそうこうと仲睦まじく言葉を交わしている間に、見知らぬ少年が二人の視界の端で早足に通学路を駆けて行った――――僅かに目が合った気がした姉妹だが、特に印象に残るものはなく、今度はのんびりと通学を再会した士道の元へと足早に駆け寄った。

 

「くくく、士道よ、我らより夙くに登校するなど頭が高いのではないか?」

「うおっ。おお、おはよう耶倶矢……別に登校順は気にしなくてもいいと思うんだが。夕弦もおはよう」

「会釈。耶倶矢のオマケのように扱われてプクー、と膨れてしまいそうな夕弦です」

「挨拶にオマケも何もないだろ……」

「微笑。冗談です。……ところで士道、先ほどは誰と言葉を交わしていたのでしょう?」

「然り。……ていうか、士道が新しい男友達を作るとか珍しくない?」

「おまえらは俺を何だと思ってるんだ?」

 

 関係性の深さを感じさせる気持ちのいい会話から、彼がどう見られているのか理解ができる一幕。まあ士道自身の引き攣った苦笑から、学内でどういった立場にあるのかは誰であれ察することができるというものだが、彼はコホンと咳払いをして先の少年について軽く紹介を始めた。

 少年の名前は無月悪乱(むつきあくら)。転校生で、ここ最近はよく話しかけられて仲良くなった。今日は珍しく登校時間が一緒になったので、悪乱が用事で先に向かうまで歩みを共にしていた、という話を聞いて姉妹は揃って顎に手を当てて納得がいったと頷いた。

 

「なるほど。この時期に編入とは、何か裏があるとしか思えんな」

「首肯。事件の匂いです。転校生は変転の合図……そう昨日耶倶矢と観たテレビで言われていました」

「……耶倶矢、夕弦。おまえらも元はと言えば転校生だろ」

『あ』

 

 むしろ、一般的な転校生より遥かに謎めいた存在、精霊。しかも二人揃って絶世の美少女なのだから、顔立ちが整っているとはいえ立ち振る舞いは高校生らしい悪乱の方が余程事件性がない。

 馴染みすぎてすっかり忘れていたと笑い合う姉妹に、士道は呆れながらも嬉しい思いで息を吐いた――――そうしてすっかり新しい転校生から興味を失った姉妹は、せっかくなのでと士道を伴い通学を共にするのだった。何が〝せっかく〟なのかは、特別言うまでもないことだろう。

 

 クラスの違う転校生。社交性のある八舞姉妹とはいえ、クラスの異なる男子とはそう縁が結ばれるものではない。せいぜい、士道を通じて言葉を交わすことがあるかどうか――――そう、姉妹は思っていた。

 

 

 

『……?』

「こんにちは。いや、もうこんばんはになるかな?」

 

 夕暮れ時、居残り組さえ帰ってしまうような時間帯に、耶倶矢と夕弦は悪乱という少年の眼前に立っていた。

 二人ともわけがわからないと、編み込みと三つ編みで分けられたそれぞれの髪がこてんと角度を変える。そんな可愛らしい姉妹を見ながら、悪乱は悠然と言葉を発した。

 

「俺は悪乱って言っても士道から聞いてるかな?」

「私は……八舞耶倶矢、だけど」

「紹介。八舞夕弦、です」

 

 どうしてか、耶倶矢と夕弦は彼に応えなければいけないと思った。

 漠然と感じた疑問、疑念。そういった悉くの思考が薄れ、違和感が成り立たなくなる。激しい頭痛を覚えるような――――――

 

「俺は君たちの勝負の立会人。俺が審判役なら、実に公平に白黒を付けることができる、でしょ?」

 

 そういった不快感が消えていく、靄が晴れるとも思える悪乱の声に八舞姉妹の思考はスイッチがパチリと切り替わったように覚醒を果たした。

 

「む……そうであったな。今日こそ、我ら颶風の御子のどちらがより相手を〝愛しているか〟。雌雄を決しようぞ!」

「呼応。胸が高鳴ります。たとえ夕弦の勝利が決まっているものであったとしても、この戦いには大きな価値があるというものです」

 

 八舞姉妹が何百戦と重ねてきた勝負。その中で大切な一ページとなる〝お互いをどちらがより愛しているか〟を競い、その判定を悪乱に判断してもらう。

 どうして悪乱を呼び出したのかを思い返した二人が、腕や指を絡ませ合って闘志を燃やす。

 

「なにおう、夕弦の方が凄いんだから、私が夕弦を一番愛してるのは当然だし!」

「否定。パーフェクトなのは耶倶矢。耶倶矢こそ夕弦が一番に愛する存在であることは明白。即ち、勝負に負ける理由がありません」

「なによー、このこのー」

「応答。負けません。つんつん」

 

 ……闘志を燃やすというよりは、甘々のカップルが身体を密着させてお互いの二の腕をつつきあう光景を披露しているだけかもしれなかったが。

 士道であればどこかで見た光景だ、と彼女たちが精霊として活動していた際に何をしていたのかも思い出して曖昧な笑みを浮かべるところであろうが、悪乱はそんな愛し合う姉妹を愛でるが如く微笑みを蓄え声を発した。

 

「勝負は公平に、が君たちの決まりだ。なら、俺の言うことには〝絶対に従う〟……ってことで構わないよね?」

「受け入れよう」

「首肯。問題ありません」

 

 だから、そんな悪乱に違和感を持たず〝絶対服従〟の意味を持つルールにも、彼女たちはそれぞれ得意げな表情で頷いてしまった。何かがおかしいと、ほんの数分前まで考えていたはずの彼女たちが、だ。

 

「なら、まずは着替えから始めよう。制服を脱いでから、君たちの〝霊装〟に着替えてくれる?」

 

 霊装とは精霊を護る絶対の鎧。精霊が何者にも侵されない証明である唯一無二の城。

 なぜ悪乱が精霊の霊装を知っているのか。そもそも、霊力を封印された二人が霊装を展開できるのか。そうした当たり前の疑問が姉妹の思考に浮かんでは瞬時に消え、耶倶矢と夕弦が少し気だるげに言葉を返した。

 

「む、命令ならば……無用なことに思えるが、仕方あるまいな」

「了承。公平な勝負のためです」

 

 しゅるり、しゅるりと布切れ衣擦れの音。本当に出ているのか、それとも彼女たちの脱衣という背徳がそう思わせるのか。

 着替えが恥ずかしいというよりは、脱いでから霊装を着ろ、などという精霊足る彼女たちからすれば無意味に思える命令が故の気だるさ。

 これが悪乱ではなく五河士道の前であるなら相応の反応が見て取れたことは想像に固くない。たとえば耳まで真っ赤に染め上げる。身体を隠して尻隠さず、などもあろうか。

 ただ士道ではないからこそ、公平な立会人という〝皮〟を被った悪乱の前であればと姉妹は順当に脱衣を済ませていく。リボンを解いたブラウスをはだけさせ、スカートを落とす。上下揃いの下着は、双子姉妹における明確な差異である胸部までも晒し、

 

「ぶっ飛ばしていい?」

「……何も言ってないヨ」

 

 とこからかの意味深な視線に耶倶矢が怒りの籠った笑顔という器用な表情と、その殺意を隠し切れない拳を振り上げたなどありはしたが、姉妹の着替えという名のストリップはつづかなく終わった。

 瓜二つの顔を持つ精霊少女の裸身像、とでも表現しようか。世界を滅ぼす力を持つという精霊の謳い文句は、美しさでそれを成すと思ったところで誰もおかしいとは考えない。

 それほどの魅力が、八舞耶倶矢と八舞夕弦の裸身にはあった。それぞれの性格に飾られた同一でありながら対照的な面。耶倶矢の触れれば折れてしまいそうな華奢な肢体と、夕弦良い意味で女体という肉を感じさせる身体つき。

 二人がモデルのポーズを取れば、冗談ではなくその抜群のプロポーションで人間の十人や二十人は優に虜とできるだろう。

 

『〈神威霊装・八番(エロヒム・ツァバオト)〉』

 

 そんな極上のスレンダーとグラマラスな姉妹が光の粒子を身に纏う。神威霊装・八番(エロヒム・ツァバオト)。彼女たちのみが纏うことを許された精霊・八舞の城。

 二人の霊装は露出の激しい拘束衣を思わせるもので、左右対称の鎖が耶倶矢の右手右足、夕弦の左手左足を縛めているようなデザイン……だったのだが。

 

「……む。夕弦よ、我らの霊装はこのようなものだったか?」

「疑念。そう言われると、どこか動きが鈍く感じられます……神速の八舞らしくありませんね」

 

 二人が揃って小首を傾げて燈色の髪を揺らす。どこがおかしいかと言えば、〝全てがおかしい〟のだ。

 胸を隠す光の膜が消え、元々あった身体のベルトが過剰になりながら減っている。矛盾しているように思えるが、要するに肝心な部分を全く隠さないSM用のボンテージそのものになっているのだ。耶倶矢と夕弦の対照的な胸位もその影響を受け、何とか乳首だけは覆われているものの、ベルトの薄さでぷっくらと膨れ、はみ出した乳輪と合わせてむしろ卑猥に感じられた。

 下半身のミニスカとショートパンツはより単純。夕弦のミニスカは股下どころか股上にまで底上げされ、燈色の濃いめな陰毛に飾られたピンクの局部をさらけ出し、耶倶矢のショートパンツは二穴用に縦の切れ込みが施され、薄めの陰毛を零しているだけでなく少し動いただけでマンコをくぱぁ♥と広げてしまっていた。

 そして何より、二人が動き辛いと眉根を顰めた最大の要因。姉妹の片手を戒めていた錠が両手になり、引きちぎられていたはずの鎖が〝首〟に伸びて繋がっている。それなりに長めの鎖ではあるが、腕の自由を制限する首枷と手枷――――これでは被虐快楽者というより囚人に近い霊装だった。

 

「そうかな? 二人とも、すごく似合ってるよ」

 

 当然、そんな卑猥な霊装を姉妹が着せられた原因は淫魔の悪乱――――アクラの〝催眠〟が原因だ。

 淫魔の餌は言うまでもなく快楽である。と同時に、人種の愛情というものも極上の餌となる。特にその想いが強く、相手を慮るものであるほど――――たとえば八舞姉妹のように、自分を犠牲にしてでも相手に生きていて欲しいと思ってしまうような愛情。相手とずっと一緒にいたいと心の底から

願う欲望はアクラにとって超高級な一品なのだ。

 そういった意味では、精霊という存在は淫魔からすればハイリスクハイリターンな存在でもある。一歩間違えれば淫魔の身を破滅させる超越者であり、彼女たちの裡に秘めたるものは淫魔にとってのご馳走。

 

(ま、士道に感謝だな)

 

 だからこそ、そのハイリスクな部分を事実上消し去ってくれた少年には、嘘偽りない感謝をアクラは示していた。彼の霊力封印があればこそ、アクラはこうして精霊である耶倶矢と夕弦に容易く催眠を仕掛けることができる。

 無論、ハイリスクを取り除くということはリターンが薄まる点もある。心を開いて霊力を封印するということは、精霊の心には必ず五河士道への想いがある。アクラの能力は人の心に干渉をできるが、自由に認識を書き換えられるわけではなく、置き換える事象に見合う価値がなければいけない。

 単純な話、精霊たちの士道への想いに置き換えられるものを用意〝できない〟のだ。心の代用を用意するなら、有象無象の数千人から餌を貰う方が何百倍と労力がかからない――――恋心とは、何の冗談でもなく世界を殺すことのできる感情とは誰が言ったことか。

 

(まあ、俺にそういう趣味はないから構わないけど。むしろ〝お礼〟したいくらいだし)

 

 とはいえ、アクラは特別心の置き換えにこだわる淫魔ではない。効率的ではないし、そもそもそういった気持ちの面を餌とする淫魔からすれば、なぜわざわざ餌の質が落ちることを何千倍という労力を使ってしなければならないのか、と理解に苦しむというもの。

 淫魔王とまで呼ばれ、様々な快楽を知るアクラもその根本的な考えまで揺らぐことはなかった――――お礼をしたいくらいだ、と彼がニヤニヤと笑って思案した瞬間、どこかの少年の全身に悪寒が走ったのは全く関係のないことである。

 

「何を気味の悪い顔をしているのだ、悪乱よ」

「催促。勝負の内容を教えてください」

「ああごめん、何でもないよ。それじゃあ、着替えたところで始めよう」

 

 珍しく気の抜けた思案をしていたアクラを急かす、卑猥な霊装に身を包んだ八舞姉妹。戒めの両手がかなりの味を出し、今すぐにでも食べてしまいたい欲求にアクラは駆られそうになる。

 ――――確かに一番は不可能だ。彼女たちの互いを想う気持ち。命の恩人であり、男としても魅力を多大に感じる士道への感情。それを押しのけろというのは、淫魔王を以てしても一人を相手に命で足りるかどうかだろう。

 が、そこにこだわらなければそう難しい話ではないのだ。割り込むのではなく、付ければいい。どことは言うまでもなく、八舞姉妹の関係性で大切なものとしている感情の〝下〟を狙ってしまえばいいと言うだけなのだから。

 

「まず一回戦、媚び売り勝負。一番〝卑猥〟なおねだりをした方の勝ち。もちろん、言葉だけじゃなくて身体の動きも入れて構わないよ」

「お、おねだり!?」

「……思案。非常に面白い勝負です」

 

 催眠によって様々な認識や〝植え付け〟を行われた八舞姉妹だが、正常な一面も多分に残してある。

 卑猥な媚び売りという勝負内容に対し、勝気な性格とは裏腹に初心な耶倶矢は赤面。反面に夕弦はというと、頬こそ僅かな赤みを持ったが耳年増な肉食系に恥じない動きで即座に〝媚〟を売った。

 

「誘惑♡ 夕弦のおっぱいは如何でしょう♡ 感度も大きさも十分です♡ 触れて、確かめてみてください♡」

 

 ふにゅ、ふにゅん♡

 

 たまらない感触が触れずして感じられそうな夕弦の巨乳。それを上手く主張するため、夕弦は前屈みなって胸を強調する誘惑のポーズを取る。腕と首を繋ぐ鎖も良い味を出し、前屈みで垂れた巨乳を挟む両手と鎖がおっぱいに絡んで実にいやらしい。

 

「な、それずるい!」

「反論。夕弦は夕弦の武器を使っただけです。何もずるいことはしていません。そう思うなら、耶倶矢も真似て見れば……ふっ」

「わ、笑った! 今私の胸見て笑ったでしょ! それも結構ガチなやつで!」

 

 ……耶倶矢が同じことをするとなると、少々と寂しい胸部装甲の差が勝敗を分かつことは手に取るように理解ができよう。

 耶倶矢が小さいわけではなく、夕弦が大きすぎるのだ。十センチは差をつける圧倒的な胸位は、スレンダーな耶倶矢が正面から立ち向かうには圧倒的すぎる。耶倶矢のノーマルな美乳が好ましいという人種も多数いるであろうが、今回はどちらがより卑猥なおねだりをできるか。誘惑的な魅力で耶倶矢が同じことをしたとしても、格差は決定的だった。

 

「う、くぅぅ……な、ならば見るがいい!」

 

 と、胸部装甲という埋め難い格差に戦いを挑む耶倶矢が選んだのは、夕弦にはない下半身。

 

「み、見よ♡ 我のケツ穴と、お、お、おまんこ♡ 誰が見ても卑猥であろう♡」

 

 夕弦とは逆向きで前屈みになり、自身の下半身を突き出した耶倶矢。

 運動神経抜群で無駄な肉というものがない耶倶矢の下半身は、それはそれは美しい。パツパツに張った霊装のショートパンツは、耶倶矢のギュッと引き締まった小尻をより卑猥な魅力に引き上げている。しかも股間部の切れ込みは花開き、ヒクヒクと疼くアナルと神秘的な陰裂を見せつける誘惑的な光景つきだ。

 が、下半身ということもあり、首と繋がる手枷の影響で夕弦のようなアピールには欠ける。オマケに、引き締まったスレンダーボディは卑猥ではあるが同時に肉体美に等しい感動を覚えさせる。この場においては致命的な差であった。

 二つ目のオマケは、せっかく可愛らしく羞恥色に染った耶倶矢の顔がよく見えないこと。もっとも肩口から上手く見せるという技術を今の耶倶矢に求めるのは酷というものだろう。

 

「うーん……これは夕弦の勝ちかな」

「ば、馬鹿な!?」

「勝利。えっへん」

 

 こればかりは仕方がない差だ。乳輪まで見えてしまって、乳首を浮かび上がらせるベルトの締め付けが逆にいやらしい巨乳を、勝ち誇るように張って反らす夕弦。

 

「どっちも魅力的だったけど、卑猥なおねだりって言ったら夕弦の方が上だったね」

「優越。やはり耶倶矢を想う気持ちは夕弦の方が上のようです」

「っ……ま、まだ一回戦だし! 勝負はこれからだし! 悪乱、次の勝負はなに!?」

 

 果たしてアクラを誘惑することがお互いを想う気持ちに繋がるのか……という疑問は遂に浮かぶことなく消えるようになったようだ。元から二人はよく大なり小なりの勝負を繰り返しているため、熱くなると非常に乗せられやすい。ましてや、淫魔王とまで呼ばれるアクラの催眠誘導中に違和感を持つ方が難しいと言える。

 

「ん、それじゃあ二回戦はこいつだ」

 

 勝負を一つ落とし、若干焦り気味な耶倶矢から指で急かされたアクラが教室の地面に魔法陣を二つ――――そこから、にゅるりと得体の知れない生物が現れた。

 

「ひゃっ……な、何これ?」

「観察。……触手、でしょうか」

 

 うねうねと蠢き、先端がどこか卑猥な形を思わせる口、中間に当たる竿部には細かなイボのような突起物が幾つも生えている。

 

「正解。触手のディルド、みたいなものかな。それを君たちの穴に挿入れて、先にイッた方が勝ちだ」

「? ディルド……って、なに? え、ていうかこれ本当に私の中に入るの!?」

「応答。耶倶矢はまだ知らなくていい道具の名前です。では、先手必勝です」

「ちょ、ちょっと夕弦!?」

 

 催眠によって付与された知識には多少の偏りがある。具体的には、元々性知識が薄い耶倶矢は性器や性行為を基礎的な淫語に置き換えることが主となっているが、誰かの影響か妙に性知識が広い夕弦はディルドという単語も知っているようだ。

 

「挿入。夕弦のおまんこを……触手、ディルドに……」

 

 地面から生えてきた触手のディルドに対し、迷うことなく腰を据える。一回戦を勝ち、二回戦も手早く奪取し耶倶矢への愛を証明しようと言う考えが透けて見える動きだった。

 しゃがみ、M字に両足を開く。ノーパン極ミニスカの下半身はそれだけで無防備になった。耶倶矢より肉がありムチッ♥と魅惑的な味を醸し出す太股と、さらけ出された深めの毛並みに飾られたマンコ。

 首と両手の稼働領域はディルドまで届かないため、ディルド挿入の調整は下半身だけで行わなければならない。それがまた卑猥で、うねうねと動く触手ディルドを相手に腰をくねさせるM字開脚の夕弦という図は、アクラだけでなく耶倶矢を釘付けにするほど淫猥な光景だった。

 

「追走。逃がしません。大人しく夕弦のおまんこに……んっ、あぁっ!♥♥」

「ひゃっ!?」

 

 じゅぷっ♥

 

 二人のために調整されているとはいえ、太めの触手ディルドが夕弦のマンコに沈み込んだ。その衝撃と快感で夕弦は恍惚とした声と表情を見せ、耶倶矢は見たこともない夕弦の妖艶な姿に悲鳴をあげる。

 

「吐息♡ はぁ……んっ、あっ、あっ♡♡ あんっ♡♡♡」

 

 じゅぽ♥じゅぽ♥じゅぽ♥

 

 夕弦も耶倶矢同様、身体能力に秀でた精霊だ。両手を使わず腰を上下に振り、迎え入れた触手ディルドでオナニーを始めた。

 触手ディルドは膣内で蠢き、夕弦の性感を刺激しながら出し入れを受け入れている。触手ディルドの体液だけでなく、夕弦の愛液も溢れ出し、このままでは勝敗があっさりと決まってしまう――――そこで、夕弦が妖艶な笑みで耶倶矢を誘う。

 

「嘲笑。どうしました、耶倶矢。もう諦めてしまうのですか。ならば、耶倶矢への愛は夕弦のものですね♡」

「っ――――な、舐めんな! こ、これを挿入れればいいんでしょ! こ、こんなの余裕だし!」

 

 挑発としてはおかしなものではあるが、夕弦からの誘いを無視できない耶倶矢には効果はてきめん。

 しかし、そうは言っても声は震え、触手ディルドが本当に自身の穴に入るのかと疑念は拭えていない。耶倶矢は挿入れる経験どころか、夕弦のように動画などで〝見た〟という経験すらないのだから、当然と言えば当然の恐怖だろう。

 

「大丈夫だよ。夕弦を見ていたでしょ? ある程度は触手が勝手に入り込んでくれるからさ」

「そ、そうなんだ…………それ逆に怖くない!?」

「そうかな?」

 

 そうだろう。無機物であるはずのディルドが触手として意志を持ち、勝手に穴へと侵入するというのは身の毛がよだつ恐怖だろう。多少勢いで流せているのは催眠の力があるからで、アクラがイマイチ共感していないのは……そもそもこの触手は彼の一部なため、勝手にではなく彼が大部分を動かしているのだから、耶倶矢に共感できないのも当たり前だった。

 

「と、とにかく。これを……こうすれば、いいってこと……夕弦にできて、私にできないはずないし!」

 

 それはその通り――――なのだが、少々と体勢が危ういものだった。

 

「ん、ふ……あ、あれ? 上手く、入らな……っ」

 

 夕弦はM字開脚で股座を見えるように挿入していたが、耶倶矢はしゃがんで引き締まったお尻を斜め上から沈めるように挿入しようとしている。

 言ってしまえば四つん這い気味であり、可動域が少ない拘束された両手であっても辛うじて地面に手をついて安定を取れている。が、その分下に引っ張られる視界のせいで、ディルドが耶倶矢から上手く見えないというデメリットも抱えてしまう。

 

「……へぇ」

 

 それでもアクラが触手を動かせば容易に挿入は可能だった。けれど、それでは先に始めていた夕弦が勝ってしまう。上手く触手の刺激をコントロールし、絶頂を先延ばしにしているがそれもあと何秒持つことか。

 だからアクラの笑みは、面白いことを思いついた、という悪い悪い淫魔の微笑みであった。

 

「あ、入っ――――」

 

 ずりゅ、と耶倶矢の内側に触手のディルドが挿入される。ショートパンツの裂け目が大きく開かれズブズブズブ、と触手が捻り込まれた。

 

 極小の穴。可愛らしいアナルへと触手が潜り込む。

 

「うおっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 見事なまでのケツアクメは耶倶矢の首を繋がった両手ごと反らさせ、彼女特有の高慢で強気な表情は目が上擦り、鼻から舌が伸びた無様なオホ顔へと変貌していた。

 〝誤って〟耶倶矢の性感帯であるアナルに挿入された触手ディルドは、耶倶矢の絶頂と共に沈む臀部に深々と刺さり、パンツの切れ込みに同化したような形になる。

 

「驚、愕。耶倶矢のあんな顔、は……っ♥」

「ふふ、これは想像以上だね」

 

 耶倶矢のケツアクメ顔に呆然としながら、秘部から触手ディルドを抜いて立ち上がった夕弦。勝敗などどうでも良いと――――股はディルドを咥え込むよりも濡れて、起伏の薄い唇は表現し難い悦楽の歪みを顕にする。

 

「お、おぉっ♥♥♥ 触手がっ、動いてっ、ぬけ、ないぃ……んほぉ!?♥♥♥♥」

 

 が、耶倶矢に他人を気にしている余裕はなかった。深々と挿入された触手ディルドはイボを結腸に引っ掛け、さらに細い副触手とも呼べるもので耶倶矢のアナルを弄ぶと、勝手にピストン運動を始めた。

 

「ぬ、ほっ♥♥ お、おっおっおっ♥♥♥ おぉうっ♥♥」

 

 立ち上がれば抜けるという考えは甘い。内部で触手を定着させたディルドは、もはや人の手で引き抜く以外に方法はなかった。しかし、耶倶矢の両手は首と鎖を繋ぎ、とても自分の尻穴までは両手が届くものではなかった。

 ガチャガチャと両手の鎖を鳴らしてアナルピストンの刺激で中腰になりながら、彼女が寄りかかったのは、

 

「ゆ、夕弦、お、おほぉ……こ、これ、抜い、てぇ♥♥ お願い、夕弦ぅ♥」

「解答。もちろんです、耶倶矢♥」

 

 当然、愉悦の笑みを蓄えた夕弦であった。未知の快感に耐えることに必死になっていた耶倶矢には、寄りかかって見上げた夕弦の笑みは天使にさえ見えたことだろう。

 

「あれ、何か目覚めさせちゃったかな?」

 

 アクラからすれば、最高にサディスティックな笑みにしか見えないものであったのだが、不幸なことに快楽が蜜の味である彼が夕弦を止める理由は存在しなかった。

 かくして耶倶矢の恥ずかしい姿が三度の飯より大好きな夕弦が、催眠の効果で耶倶矢が責め立てられる姿が五度の飯より大好きになったサディスティックモードに覚醒したことで、マゾヒストの運命は決まってしまった。

 

「ゆ、夕弦っ。この格好、恥ずかしい……」

「誘導。耶倶矢の愛らしいお尻から捻り出すのですから、相応の姿でなくてはいけません♥」

 

 誘導と言葉にしている時点で確信犯だろう。だが、一刻も早くアナルの触手ディルドを引き抜かなければ大変なことになってしまう耶倶矢は彼女の指示に従い、お尻を地面に突き出して踏ん張りの体勢になる〝排便ポーズ〟を行わざるを得ない。

 

「ね、ねぇ、やっぱりこれおかしんほぉ!?♥♥♥」

 

 ずぶりゅっ♥

 

 そして疑念を抱いた耶倶矢が腰を浮かそうとすれば、触手ディルドがまるで意志を持ったように――実際持っているのだが――奥深くまで先端を伸ばし、結腸を凹ませるように突き上げる。

 こうなると耶倶矢に抵抗の余地はなかった。夕弦も、双子といえど簡単には見ることのできない誰もが恥じらう排泄姿に物珍しい興奮顔で耶倶矢の肩を抱いて語りかける。

 

「指示。深く入り込んで、このままでは引き抜けません。呼吸。息を深く吸って、お尻に力を入れてひり出してください♥」

「う……すぅぅぅぅぅ……ふ、んんんんんんんっ!♥♥」

 

 ずりゅっ、むりゅ、むりゅむりゅずりゅう♥

 

 一瞬躊躇った耶倶矢だが、従う他ないと息を吸い込み、尻穴に力を注いで全力で息む。それこそ、大きな排泄物を力いっぱいひり出すように。恥も外聞もなく、顔を真っ赤にしながら力んで尻穴を開け、ディルドを排泄する耶倶矢に夕弦は得も言えぬ笑みで囁いた。

 

「観察♥ 耶倶矢のお尻から、大きなモノが上手くひり出されています♥ とても気持ちよさそうです♥」

「ち、力が抜けるようなこと言うなし!♥ は、んんんん……ふぁぁぁ……♥♥」

 

 気持ちいいことに間違いはないのか、強烈な排泄の解放感とも言うべきものに耶倶矢が唇の端から涎を垂らし、恍惚とした吐息を零す。

 むりゅ、むりゅっ♥と数ミリ頭を出し、ディルドと尻穴に火照った空気を冷ます風が入り込む隙間が出来上がったところで、耶倶矢が息を絶え絶えにして声を発した。

 

「は、ぁ……もう、これ以上は、むり……♥」

「首肯。あとは夕弦にお任せを。耶倶矢、お尻から出来るだけ力を抜いていてください♥」

「わ、わかった……んっ♥」

 

 引き抜く際にも快楽は発生するだろうことを見越し、耶倶矢が何とか無用な力を抜いて排便ポーズで待機する――――中で、夕弦が唐突に数ミリ引きずり出されたディルドを〝押し戻し〟た。

 

「んほおぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥」

「謝罪。少し、手が滑りました♥」

 

 力を抜け、という言葉にさえ載せられていた甘く欲求に塗れた言の葉では、些かの説得力も感じられない謝罪。

 押し戻されたディルドはイボが擦れ暴れで耶倶矢のアナルに致命的な快感をもたらし、絶頂で吹き出した愛液に濁り色の水が混じり、ぷしゃぁぁぁぁぁぁ♥と排便ポーズに相応しい聖水が弾けた。霊装のショートパンツに広がり、地面に滴る耶倶矢の失禁。

 

「失禁。お尻で気持ちよくなって漏らしてしまいましたね。耶倶矢のアナルはもうおまんこのように解れて、立派なケツマンコになりました♥ 復唱。さあ、耶倶矢、言うのです。耶倶矢のアナルはケツマンコです♥ ディルドをぶりぶりしたいので助けてください、と♥」

「そ、そんなん……言える、わけ……お゛ぉ!?♥♥♥♥」

 

 耶倶矢の口から舌が飛び出し、下半身から上半身が跳ね上がるように痙攣する。ケツ穴付近に位置取った夕弦が、より深くディルドを手で押し込んだのだ。こうなっては単に息んだ程度では引き抜けず、もはや夕弦の独壇場。

 涙を浮かべるマゾヒストを従える囚人者。耶倶矢の猛禽のごとく鋭い目も、躾を行う夕弦の前には平伏すしかなくなる。

 

「か、耶倶矢のっ♥ 耶倶矢のアナルはケツマンコです♥♥ ディルドをぶりぶりしたいので助けて――――ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ!♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ずりゅりゅりゅりゅ、ぶりゅりゅっ、ぶぽぉ!♥♥♥♥

 

 白目を剥いて耶倶矢が唸る。無理やり引きずり出される触手ディルドが耶倶矢のケツ穴を捲り上げ、最後にしがみついたカリ首を模した部位に口が引っ張られ、きゅぽっ♥と間抜けな音を立てて耶倶矢のアナル……ケツマンコは解放された。

 

「賛美。よくできましたね、耶倶矢♥」

「お、おぉ……?♥」

「………はは、凄いな夕弦」

 

 触手ディルドを手に持って微笑を浮かべる夕弦と、うつ伏せに倒れてビクンビクンと痙攣する小尻に開いたケツ穴を収縮させて身悶えする耶倶矢。

 光景だけ見れば勝負の行方があべこべではあるが、二回戦の勝者は耶倶矢に相違ないとさしものアクラも、椅子に座ったまま苦笑を禁じ得ないようだった。

 

 

「三回戦は俺に触られて、先に五回イッた方が負けっていうのはどう?」

「二人同時に始められて、とても公平でしょ?」

 

 文字通りアクラが〝二人〟いるから公平、というのは説明するまでもない。言うなれば意識を共有した自分を二箇所に設置、意識を分裂させるのではなくアクラが見る光景、触れるものを増やすことができる共有個体。遠回しを抜きにして安直に言ってしまえば、分身とそう変わりはないアクラの特殊能力だ。

 

「受け入れよう……うー、まだちょっとお尻が変……」

「応答。夕弦は問題ありません」

 

 アクラが増えたこと、審判役のアクラが二人に介入すること。この二つの致命的な変更点に疑問を抱かない八舞姉妹。

 耶倶矢はお尻側の違和感に腰を振り、だが自由に伸ばせない手に赤面し、夕弦はその分余裕の微笑を浮かべている。お互いにお互いを意識し、あまつさえ先のようなことをしたのだから、既に勝負で何をされようと違和感がなくて当然だった。

 

「オッケー。じゃあ、二人とも俺が触りやすいポーズをしてくれる?」

「うむ、任せよ!」

「了承。こうですね」

 

 半ば命令のような形であろうと、催眠が進行した八舞姉妹に躊躇いはなかった――――あとは、どうアクラへの好意を植え付けていくか、だ。

 指示に従い、八舞姉妹は並び立って股部を触れてもらいやすいように軽く脚を開く。上部になら自由が効くことを活用に、手は邪魔にならないよう頭の後ろで組む。

 先の勝負で汗ばみ、窪みがじっとりと濡れた腋。二人で左右対称の足具が守る美脚は、グッと膝を曲げてちょうど股に手を差し込みやすい程度のガニ股になる。

 曲げさせられている、という感覚が強く感じられるガニ股屈服のポーズ。美しすぎる姉妹が行うと、より下品に魅力的という矛盾が発せられているようにさえ思えた。

 

「さて、始めようか。夕弦はいけるよね?」

「首肯。ケツマンコで絶頂するような耶倶矢に、夕弦が負けるはずがありません。より耶倶矢を愛しているのは夕弦です」

「ふふ、そっかそっか」

 

 知るはずのない淫語を口走り、普段以上に耶倶矢への愛を語る夕弦。ガニ股屈服で得意げな様は滑稽であり、背後に回ったアクラが意味深な笑みを浮かべていることに気が付けない。

 そう、このまま夕弦が勝ってしまってはアクラが楽しくないと感じている。耶倶矢側を責め立てることに肩入れをしたのなら、その帳尻を合わせるのはアクラでなくてはいけない。

 

「それじゃあ、ゲームスタートだ……壊れないでね、夕弦」

 

 囁く淫魔に夕弦はキョトンと小首を傾げた。

 

「――――っあ♥♥ は、はっ……っ♥」

 

 その言葉の意味を知ったのは、この空間での時間にして僅か数分後。胸への刺激に、乱れる夕弦の吐息が悩ましく霧散していく頃だった。

 感じすぎている、というのもあるだろう。が、それだけで夕弦にこれほどの戸惑いを与えることは不可能だ。

 

(困、窮♥ もどか、しい……っ♥)

 

 一重に、焦らされている。

 アクラは上手い。性知識だけが先行している夕弦では到達し得ない手淫の持ち主。彼の愛撫を受けて、夕弦は三秒と持たずイカされると確信を持って言える。冗談や強がりを抜きに、彼女の分析能力がそれを感じた。これは夕弦でなかろうと変わらないはずだ、と。

 そんなアクラが責め立てるのは夕弦の胸。豊満でありながら、耶倶矢の尻穴同様に性感帯である乳房……の、先端。

 

「く、ふ……ぅっ♥♥♥」

 

 カリ♥ カリ♥ カリ♥ カリ♥

 

 霊力で編まれた極薄の生地に勃つ乳首。浮き上がった性感帯の頂点を、アクラは緩慢に、それでいて休ませず指先で引っ掻くように刺激をする。その甲斐あってか、紐部で押し込まれていた乳首が逆に押し上げ、硬いしこりのような勃起を作り出している。

 だが、それは夕弦が感じていることの証明にはなれど、性的な満足に繋がるものにはならない。

 

「っ、っ……イ、くっ♥♥♥♥」

 

 ぷしゃあ……♥

 

 何度目かの指先が乳首を掻き、夕弦は高ぶった感覚を強引に研ぎ澄まし、抵抗をせずに絶頂する。ガクガクと震えるガニ股の隙間に少量の愛液が流れ落ち、夕弦の絶頂を証明した。

 

「は、ふー……♥」

 

 だが、そんなお零れの絶頂にどれだけの価値があるというのか。蕩けた半目に食いしばった歯は、甘く弱い絶頂などより気まぐれに訪れる乳輪を優しく撫でる刺激の方が余程ご褒美だ、と告げていた。

 

「どうかした、夕弦。お得意の二字熟語は忘れちゃった?」

「っ……吐、息。はぁ……ひぅ!♥♥♥」

 

 カリッ♥

 

 言葉のために息を整える余力も、もどかしさにねじ伏せられる。狙いすました乳首へのほんの少し強い刺激が、夕弦の削られる精神力に拍車をかける。

 今すぐにガニ股を閉じて股を擦り合わせて堪えたい。今すぐ両手の屈服を止めて勃起乳首を抓りたい。

 

「は、は……絶、頂♥ イ、く……っ♥♥♥♥」

 

 プシッ♥

 

 〝四回目〟は気持ち強めに。噛み締めるように夕弦はそれを受け入れる。だが、もどかしさが加速するだけの絶頂でしかない。

 湿り張り付いた陰毛からはもどかしさを象徴する愛液が滴り落ち、夕弦の腰がほんのりと動いているように見えた。もどかしい、乳首が痛くて熱い、もっとして欲しいと。

 

「これで四回目。あと一回、だね?」

「っ……」

 

 耳に口元が当てられて、脳髄を直に揺さぶるような蠱惑の声に夕弦は息を呑んだ。

 あと一回。通常の解釈ならば、あと一回で負けてしまうという忠告だ。

 しかし、夕弦は別の意味を聞き取った。あと一回しか、イけない。あと一回イッてしまえば、夕弦は極限の焦らしを解消しないまま勝負を終えてしまう。

 

「もっと強くイきたい?」

「……否、定。夕弦は、イきたくありません……♥」

「本当に?」

 

 カリッカリッ♥♥

 

「くひぃ!♥♥♥」

 

 乳首を強く引っ掻かれた巨乳が跳ね上がり、遂に霊装から零れ落ちる。極限まで快感を研ぎ澄まされた乳首は、巨乳の名に恥じないデカ乳首として腫れ上がっている。

 

「嘘を吐いたら、とっても気持ち〝よくない〟やり方で五回目をさせてあげるけど、どうする?」

「しゃ、謝罪。イきたいですっ♥ 夕弦は、おっぱいでイかせてほしいです♥♥」

 

 嘘がバレてしまう。ここでの支配者はアクラである、と夕弦は認めるしかない。勝ち負け以前の問題で、アクラに触れられた瞬間から夕弦は快楽によって自らのポーズと同じように屈服させられるような感覚に陥ってしまっていた。

 ビンビンに張り詰めた乳首を、焦らした分だけ激しくイかせてほしい。何十日と欲求不満を拗らせたような欲情の渦が夕弦の思考を絡め取り、彼女に精神の均衡を失わせる。

 

「それならもっと具体的に言わないと。夕弦はいじめられて悦ぶ女の子なんだから、しっかりマゾのメスだって自分を認めてあげないとでしょ?」

「反論。夕弦は、いじめられて悦んでなどいません……」

 

 その反論にはどこか力がこもっていなかった。彼女自身、とっくに気づいているのだろう。夕弦の抱いた感情は、彼女の癖と相反はしない。両立できるものだ、と。

 

「そう? 君とあの子は色々と共有するところが多いから、とても気に入ると思うけど。ほら♪」

「……あっ♥」

 

 髪を撫でるように手を当てられ、そっと向けられた視線の先で、夕弦は自分とそっくりで自分と違うものを見た。

 

「んほっ♥ んほっ、おほぉ!♥♥♥♥ わ、我のケツマンコをも゛っどぉ゛♥♥♥♥ お゛♥お゛♥お゛ぉぅ♥♥♥♥♥ わたひっ、ケツマンコで、イグゥ!♥♥♥♥♥♥」

 

 耶倶矢が、腰を振っている。突き出されたアクラの指に、さらに開いて腰を据えたガニ股を打ち付けるようにスクワットさせ、ショートパンツの後部に広がった〝淫紋〟を輝かせるケツ穴で絶頂を感じている。

 その表情は夕弦に〝も〟極上品。今すぐに夕弦の手で耶倶矢をあの表情にしたい。鼻下から桜色の唇を引き離し、舌をだらしなく突き出すようなアヘ顔。

 

「…………請願♥」

 

 けれど夕弦は、それと同じくらいに感じるものがあった。

 自分も、耶倶矢のようになりたい。あんな風に快楽を貪りたい。してほしい。

 

「夕弦を♥いじめてください♥ だらしないおっぱい乳首をフル勃起させた♥変態ドマゾ女を限界絶頂させてください♥ 共有♥ 夕弦を耶倶矢と同じように、お願いします♥」

 

 ぶるん♥ぶるん♥ぶるん♥ぶるん♥

 

 より深くガニ股を押し広げ、上半身を激しく揺らして媚び売りダンスでアピール。起伏は薄いが感情は案外と読み取りやすい夕弦の顔が淫らに蕩け、立会人でしかなかったアクラに自らの欲求と女体をひけらかす。

 

「ああ、いいとも。君たち姉妹はとても可愛くて――――いじめがいがあるからね」

 

 ――――むぎゅっ♥と夕弦の豊満な乳房が握り上げられた。

 

「んっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 平静な夕弦のものとは思えない嬌声は、乳房を握られたからだけではなかった。耶倶矢が臀部の全体に淫紋を灯したように、夕弦も胸の中心からハリのある巨乳全体を侵食するように淫紋が広げられ、脳髄が焼き尽くされるような鋭い絶頂感に襲われているのだ。

 同時、最大まで勃起していたはずの乳首がムクムクッ♥と横幅を取り、今度こそ正真正銘のデカ乳首と化した。夕弦のデカ乳首をアクラは指先で挟み込むと、先端から乳輪まで扱くように落とす。

 

 シコッ♥

 

「んひぃ!?♥♥♥♥」

 

 薄さが崩れ落ちた面が飛び跳ねるように反り、夕弦からこれ以上ない幸福感を伴った嬌声が上がった。先に比べれば天国のような、否、天国の中の極楽に浸かるような絶対的な快感だろう。

 

 シコッ♥シコッ♥シコッ♥シコッ♥

 

「ひ、いひっ!♥♥♥♥ 乳首♥ 扱かれ……イクッ!♥♥♥♥♥ ん、ほぉ♥♥」

 

 硬く大きな乳首を待ちに待ったアクラの手淫でイかせてもらえている。もはや勝負の絶頂回数などには興味を失い、耶倶矢と同じ多幸感の快楽に浸りたい気持ちでいっぱいになる。

 

「ん、はぁ……疑、念。胸が、張って……っ♥♥」

 

 と、乳首で絶頂し続ける夕弦が、僅かに胸の重量を増すような感覚に襲われる。

 乳房に何かが注ぎ込まれ、膨張するような。何か大きなものがせり上がり、刺激を受ける乳首から放たれるような。未知だが、夕弦はそれを知っている気がした。いいや、これから知るものだと感じた。

 

「絶頂♥ イク♥イクイクイク……夕弦のおっぱいが、大きく、なって――――――」

 

 ギュッ♥ と、張り詰めた乳房を解放するようにアクラが乳首を押し潰す。潰されてなお反発するデカ乳首に性感が極限まで上り詰め、夕弦は声高々と叫びを上げた。

 

「解放♥ 母乳♥ おっぱいザーメンで、イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――ッ!!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ボビュッ!♥ ブビュル、ブビュッブビュルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 淫紋が刻まれた乳房が飛び跳ねるように抓り上げられ、先端からザーメンと見紛う膨大な塊の母乳がぶちまけられた。

 乳首の小さな穴から吹き出したとは思えない濃さ、量が束になって淫魔の射精にすら負けない射乳を行う。

 

「イクっイクっイクっ♥♥♥♥ 乳首、千切れてしまいますっ♥♥ あ゛っ、あ゛っ、あ゛ぁーーーーッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 吹き出す母乳の重さ、乳首を容赦なく抓り上げられる痛み。だが、絶頂を感じる夕弦の表情に憂いはなかった――――ただひたすらに、与えられる被虐の快感に酔い知れているトロ顔だった。

 

 

 三回戦は引き分け。両者ともに規定を超えた絶頂によって、測定不能となり四回戦までもつれ込んだ。

 四回戦は〝セックス勝負〟。どれだけアクラを射精させ、対して自分たちは絶頂を抑えられるかの勝負となる。

 身体に触れられるならまだしも、身体を重ねて交合うなど少女であれば引き受けるはずがないものだ。が、八舞姉妹はもうただの少女ではなく〝ドマゾ〟の変態姉妹。

 

「セックス勝負など、我が負けるはずがなかろう♥ さあ、早く我のおまんことケツマンコに……おちんぽぶち込んで♥♥ セックスで私たちを気持ちよくしてぇ♥♥」

「挑発♥ この勝負、夕弦の勝利は決定しています♥ 夕弦の母乳ザーメンおっぱいで、悪乱のおちんぽが何本あろうとイかせて差し上げます♥ 懇願♥ だから夕弦たちを沢山イかせ返してください♥」

 

 耶倶矢は身体の柔らかさを見せつけるまんぐり返し。淫紋が臀部の全体に及んだいやらしい下半身を掲げ、ショートパンツの切れ込みからマンコと、その鮮やかな割れ目と同じほどに〝縦割れ〟したケツ穴を見せつけている。

 夕弦は一回戦同様の誘惑ポーズだが、淫紋を刻まれビュルッ♥ポタッ♥と白濁液を垂らす僅かな増量をされた巨乳は、かつての淫靡すら超越した淫猥な魅力を纏っている。

 

「うん、もちろん」

「俺も沢山、楽しませてもらうよ」

「耶倶矢と夕弦……どっちも、ね♪」

 

 至極当然、これほどまでに熟した暴力的な美貌と淫気を纏う最高のメスを前にして淫魔王とて加減はなしだ。

 複数の少年に取り囲まれた生贄の雌。だがその表情は手を伸ばされてなお崩れることなく、肉棒を突き立てられてなお不幸に歪むことはなく――――ひたすら快楽を追求する牝犬の双子としての顔だけが、そこにはあったのだ。

 

 

「あっ♥あっ♥♥ もう、がっつきすぎっ、だしっ♥♥♥」

 

 パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥

 

 軽やかな腰突きが肉の重なる音を絶やさない。アクラの一人に跨った耶倶矢が、腰を上下させながら差し出された左右の肉棒を両手で扱いていく。

 ビュルッ♥ドビュルッ♥ と次々に射精してぶちまけられるザーメンが燈色の髪に絡まり、顔に塗りたくられ、肌色に滴り落ちる。純然たる勝負の場で、身だしなみまで気にかけている余裕はないと見るべきか、この期に及んで勝負の体を保っている姉妹に驚くべきなのか。

 

「そうかな? 夕弦の方はもっと凄いけど」

「あっ♥んっ♥ 夕弦が、なに……てぇ!?♥」

「じゅぼっ、じゅるじゅるっ♥♥ んぼ、おぼっ!♥♥♥ あむっ、ぶちゅるるるっ♥♥」

 

 同じ騎乗位で競い合っているにも関わらず生じるありえない淫らな音色。耶倶矢が何かと目を向ければ、夕弦は肉棒を口に咥え込んでいた。それも二本、両頬が膨れ上がるダブルフェラという形で。

 

「ちゅっ、ぢゅう……ぷぴゅっ♥♥♥ ……んっ♥」

「っ!」

 

 しかも当てつけのように手コキまでこなし、鼻から吹き出すザーメンすら勝負師としての卑猥な化粧のようだ。その中で、まだイけると微笑の瞳を耶倶矢に向けているのだからタチが悪いことこの上ない。

 それで耶倶矢がどうするかなど、夕弦は手に取るようにわかっているのだから。

 

「あ、悪乱!♥ ふ、んんんんっ♥♥♥」

 

 両手はシコ♥シコ♥と巨根を扱くことで手一杯。秘部はとっくに塞がっている。口では夕弦に叶うまい。

 そうして耶倶矢が選んだのは、淫紋を刻まれたケツ穴だ。息むことで縦割れアナルを押し広げ、グリっ♥グリっ♥と膣内の肉棒を掻き回すように刺激しながら腰をくねらせ新たな肉棒を誘う。

 

「私のケツマンコに、悪乱のおちんちん突っ込んでっ♥♥ ケツ穴セックスで膣内射精たくさんして――――おほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥♥」

 

 返事は言葉より雄弁。アクラ自身、耶倶矢が最も感じるアナルを弄びたいと感じていたのだろう。淫紋の効果で元々素晴らしい感度だけでなく、性器としての優秀さも底上げされている。男であれば魅力を感じざるを得ない、耶倶矢のケツマンコの味は凄まじい。

 

「っ、これは凄いね……耶倶矢、射精すよ」

 

 極上に恥じない締め付けと蠢き。アクラの巨根を容易く咥え込みながら、その収縮で刺激を加えたケツ穴に精巣から引き抜かれるようにザーメンが放出された。

 

「んほぉ……あ、あついの、きたぁ♥♥ ケツマンコにザーメン……きもち、いいのぉ♥♥♥♥」

「……請願♥ 悪乱、夕弦の胸マンコを使ってください♥」

「ん、いいの?」

「許可♥ 耶倶矢に勝つには、夕弦の全てを差し出す必要があります♥」

 

 耶倶矢がケツ穴でよがり狂えば、夕弦が対抗するように胸を解禁してよがる。そうしてまた耶倶矢が強がりを口にすれば、夕弦が応答して激しすぎるセックスを繰り返す。

 ――――淫魔の精液というものは一言で語り尽くせない効果を持つ。

 人を狂わせる魔力。人を昂らせる淫力。人を作り替えるような精力。それをもし、元々から優れた肉体を持つ精霊のような存在が身体中にぶちまけられ、あまつさえ身体の中に取り込もうものなら。

 

「あ、あぁぁぁっ!♥♥♥♥ これ、すきっ♥♥ ザーメン、しゅきぃ!♥♥♥ イクゥ!♥♥♥♥」

「吸引♥ もっとください♥ 夕弦に、悪乱のおちんぽザーメンかけて、気持ちよくしてくださいっ♥♥♥」

 

 有り余る霊力が身体中に行き渡り、経験してしまった快感を忘れられない雌奴隷が完成する。

 これが複数人で彼女たちを囲い込んで乱交に及ぶことが出来るアクラで幸運だったろう。もしアクラではなく、強烈な恩義と好意を抱く少年が相手だったのなら……不幸なら押し倒して少年の精魂枯れ果てるまで、幸運なら流れ込む霊力で三人揃ってセックス狂いになっていたに違いない。

 

「悪乱、すきっ!♥♥ すきぃ♥♥」

「好意♥ 夕弦も、悪乱が好き、ですっ♥♥」

 

 腰を振り乱し、胸が弾む乱れに乱れたセックスの場で、八舞姉妹は即席の好意を叫び上げる。まあもちろん、それは催眠と快楽によって植え付けられた感情でしかなく、不純が少なからず含まれる好意の中でこれほど大部分を占めるものはそうないだろう。

 

「ああ、俺も好きだよ。耶倶矢、夕弦」

『〜〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥♥』

 

 ただ、淫魔王にとってそれはご馳走だ。快楽を貪り食う者にしてみれば、不純の塊であろうと好意は好意。実に喜ばしく、愛おしく、言葉で姉妹を絶頂させてしまうほどの言霊を紡ぐほどの情欲に偽りはない。

 

「ゆずるぅ……んっ、ちゅ♥」

「んんっ……呼、応♥ かぐ、や……ん、ちゅ……ぱ……っ♥♥」

 

 そして、何者も寄せ付けない、入り込むことを許さない姉妹の口付けが始まる。二穴を挿入されたままザーメンが絡み付く身体を重ね合い、精液の味をお互いに共有するような艶かしいキス。

 蕩けた双子の顔、双子の舌が絡まり合う。それは美しく、この世のものとは思えない倒錯的な光景。不自由な両手の行先はそれだけで十分だと重ね合うと、深く、深く唇を繋ぐ。

 

 ドピュッ!♥♥ ドビュルブビュッ、ブビュルブボビュルブビュルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

『んんんん〜〜〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥♥♥』

 

 その美しさに惹かれたのか、それともこの世のものとは思えない淫らな女体に解き放たれたのか。

 姉妹の穴からザーメンが溢れ、四方から同じ白濁液が埋もれんばかりにぶちまけられる。淫紋が輝く尻穴から夕弦の身体にザーメンが滴り、淫紋が輝く乳房から耶倶矢の身体に母乳が溢れ染み込む。

 ドロドロと、淫らに溶けていく。グツグツと煮込まれて、変え難い快感を身体が共有する。本当に、一つになってしまいそうな悦びに姉妹は淫靡の白濁を纏う顔を、双眸を見合わせた。

 

「きもち、いい……ね♥」

「応、答♥ はい……♥」

 

 ただそれだけで、本当に一つになれそうだった。本当の自分たちに戻ってしまいそうだった。

 

「――――っと。それは、俺の出る幕じゃないかな」

 

 存在そのものが蕩けそうな快楽の中、重なり合う姉妹の手にお互いを抱くアクラの手が――――ふわりと、重なった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「…………近いし」

「…………返答。こちらの台詞です」

 

 結論、いつの間にか共有していたベッドで寝そべりながら両手を合わせていれば、両者ともに近しいのは当たり前だろう。

 そそくさと離れ、二人は起き上がった。いつもなら起き上がりの距離に近すぎるという言葉がない二人も、どこか頬を羞恥色に染めながら視線を合わせては逸らしを繰り返してしまう。

 

(な、なんか……)

(回想。恐ろしい夢を、見てしまったような……)

 

 悪夢というより淫夢。これまたタチの悪いことに、まるで経験をしてきたかのような現実感のある感覚が二人を襲う。

 恥ずかしすぎる誘惑。したことのないオナニー。あの少年の手で抱かれ、最後には二人で快楽に興じるキス。

 

「う、うぅぅ…………ってやば! 夕弦、遅刻!」

 

 と、視線を巡らせていた耶倶矢が一足先に時計の針を視界に収め、慌てて声を上げた。いつもの起床よりかなり遅めの時間で、神速の八舞を以てして遅刻の二文字が過ぎるほどの時刻だった。

 

「焦燥。はわわ、です」

「言ってる場合じゃないでしょ! 早く着替えて学校に行くわよ!」

 

 夕弦は本当に焦っているのか怪しいが、神速を欲しいままにする風の精霊として間抜けな遅刻は免れたいという気持ちは耶倶矢と変わらないだろう。

 慌て気味に一通りの作業を洗面所で終えて、二人は学校の制服に袖を通す、

 

「……驚愕。下着が入りません。耶倶矢、手伝ってください」

「……ふんっ!」

「圧痛。いたたたたです。胸が潰れてしまいます」

「うっさい! 私への当て付けか! わ、私だってお尻に違和感があるし……って何言わせてんのよ!」

「困惑。耶倶矢、痛いです、理不尽です」

 

 間に一幕か二幕かのやり取りがあったが、兎にも角にも二人は遅刻の時間からは辛うじて脱し、足早に通学路を駆け抜ける。

 

「あ、士道……と転校生」

「目視。士道……と転校生です」

 

 ――――その眼前に、二人の少年。

 もちろん、真っ先に視線を取ったのは言わずもがな士道だった。ただ、昨日と異なるのは校門の手前まで二人を待っていたかのように士道と歩く悪乱と、八舞姉妹の視線の意味だ。

 

『ッッ!♥♥♥』

 

 あの二人を見ていると、言いようのない感覚が耶倶矢と夕弦の身体を駆け抜けた。

 何とか詰めた下着の下から何かが張るように膨らむ。今朝から違和感の抜けない後ろの穴からじわりと何かが滲む。

 

「おはよう、士道、悪乱! ……じゃなかった、くく、黎明の光を裂きて我参上! 我らより夙く登校するなど千年速いわ!」

「会釈。おはようございます、士道、悪乱。これで両手に花ですね」

「おはよう、耶倶矢、夕弦。だから登校順に興味はないし、夕弦は悪乱がいるんだからちょっと違くないか、それ」

 

 何となく、ただ何となく姉妹は二人に駆け寄り、二人に言葉をかける。

 

「ん、おはよう――――耶倶矢、夕弦」

 

 微笑みと共にほんのりと濡らした下着を擦りながら――――淫魔は悠然と、そんな二人にほほ笑みかけるだけだった。

 

 

 






ちなみに本気で盛ったらこの1.5倍は硬かったのでギリギリセーフだと思った。軽く具体例を挙げると夕弦が耶倶矢のディルドを排泄させるシーン、あそこ2、3シーン分くらいは削った。1回目押し戻させた辺りであ、これ止めないとヤベぇって慌てて〆に入りました。
あと精霊って凄いでしょ、可愛いでしょ、綺麗でしょー!を懲りずにやるの本当にどうかと思うんだけど止まらなかった。いやごめんて。実質短編の新規みたいなもんだし賛美歌しても許されるかなって思うじゃん。あと耶倶矢は普通にある方に見えるんだけどさすがに10センチ差はどうしようもないね!何とは言わないけど!スレンダーな君でいて。

若干原作やゲームのやり取りを思わせるものを入れてみたりなんだりな姉妹回でした。ちなみに普通に続く予定です。デアラとお金殴りの有償依頼は私を無敵にするぞ。いやマジで。デアラをお金で殴られて書けって言われたら兎にも角にも盛る自信しかない。ていうか盛った。

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございますー!デアラに気合い勝手に入ってるけど他の原作に気合い入れてないかって言ったらそんなことはないです。無償は今までの、有償は読みたいと書いてあるなら引き受けたものは私に出来うる限りの力を尽くしてぶち込んでいきます。純粋にデアラは書いてる数がダンチだから調べる手間もないって話ではある。調べる時間を加味しても速攻納品が私のモットーだがな!
今日は何だかテンションが高い日だった。ではまた次回〜……次はこっちに投げていいものか迷ってるのでどうなるかは未定です。いや、その……口から出産て、グロ判定かなぁ。


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星宮六喰(淫紋、調教、胸責め、ザーメン放屁・排泄)

休憩スパロボ分と考えてましたけどちょっとリアルの方で最優先のことが起こったので伸びるとは思います。依頼があったら適当にぶち込んで気長に待っててください。とはいえ一週間は使わんはず。

そんなこんなで有償リクから引っ張ってきました。来年の4期で攻略ヒロインののじゃロリ巨乳、星宮六喰ちゃんです。属性過多のクソ強精霊です、崇めろ。
割と書いてきた回数は多いけど実は諸事情で単独回を書いたことがなかった珍しい子なのですが、こうして書いたら単独回だとほぼ間違いなく最長になった不思議。ロリ巨乳を好き勝手調教しちゃうのは最高でした。また人を選ぶ要素が並んでますが私はスッキリした。ではどうぞ。
ちなみに今回もアクラのシリーズ。ていうか淫魔王アクラシリーズですねこれね。私は書いてて楽しい。






 

 

「悪乱(アクラ)よ。本当に、うぬが導く場所に答えがあるのじゃな?」

「当然。士道の親友である俺を信じて欲しいな〜」

「…………」

「うわ、凄い胡散臭い目で見られてる」

 

 ――――特別、星宮六喰という少女は悪乱という少年を信用していないわけではなかった。

 二人きりで付いていく程度には警戒を薄めている。ただ軽薄なアクラに、その信頼を帳消しにするだけの疑いを黄金色の双眸に浮かべているだけだ。それを信頼していないというのなら、その通りなのだろうけれど。

 

(本当に……この男を信じて良いものかの)

 

 一定の距離は保ちつつ、上機嫌に歩を進めるアクラに六喰は僅かに吐息を零しながらそう思案する六喰。

 彼との出会いはある日、士道が学校の友人だと五河家に招かれた際であった。

 六喰は士道と新たな家族として迎え入れられた。とはいえ、霊力を封印したのはそう以前の話ではなく、精霊の中では特に新参とも言うべき少女だった。

 そういう理由も含め、小柄な体躯から――その暴力的なバストは並の大人を優に上回るが――感じさせる幼き容貌とは裏腹に、一部に大人びた雰囲気を纏う六喰は士道の新たな友人に対して難しくは考えていなかった。ただ言葉を交わして、顔を見合わせることもあるだろう。六喰はそう考えていた。

 

『やあ六喰ー、士道はいるかい?』

『主様ならおらぬ。用事なら』

『じゃあ六喰、俺と暇潰しにお喋りでもどう?』

『……むん?』

 

 考えていたのだが、気づけば六喰はアクラと交友を深める仲となっていた。

 たまにこういった〝妙に距離感の詰め方が上手い〟手合いはいる。それは人当たりというより経験の技術。六喰の知人であれば本条二亜が近しく、大雑把で勢い任せに見えてあれでいてプライバシーや良識を持っている……もっとも、アクラの場合は少々勝手が違う。知っていて、彼は実践ができる。それでいて悪意がない。悪意がないから嘘もない。

 

「大丈夫。――――士道が君のことをもっと好きになる方法、俺が教えてあげるからさ」

 

 アクラという〝淫魔〟は、その欲求に嘘偽りを持たないだけだ。だから、六喰の慧眼をもってしても彼の言葉と笑みを見抜くことができず、連れ出されてしまった――――見抜くも何も、アクラの本質は隠れてなどいないのだから。

 

(主様を、もっと……そのような甘言に踊らされたるなど、情けないのじゃ)

 

 士道が六喰をもっと好きになる――――なるほど、甘い誘惑だ。同時に、的外れな言い分だ。

 確かに六喰は士道を好いている。だが、六喰は士道にこれ以上の関係を求めるつもりはなかった。彼女は士道と家族の契を交わした。それだけで、否、それこそ星宮六喰が求めるもの。十分すぎる言葉だった。

 故に、アクラの第一声には応じなかった。

 

『そっかぁ……けど士道は、好きなる以上に〝悦んで〟くれると思うけどなぁ』

 

 ただ、二言目にピクリと眉を動かしてしまったのは六喰の失策だった。アクラの教えがあれば、士道に喜んでもらえるかもしれない。なるほど、士道に喜んでもらえるなら嬉しい――――上機嫌で六喰を連れ歩くアクラの軽薄な態度に、その安易な考えを六喰が少し後悔しているのは態度から言うまでもないことである。

 

「……仕方ないの」

 

 しかし六喰は家族の知人の好意を無下にする少女ではない。一度結んだ約束を勝手に反故することも、彼女の性格が好ましいとは考えない。

 それに、態度こそ軽いが嘘は言っていないということは六喰にもわかっていた。地面に触れるほどの金髪を三つ編みに結い上げ、肩口にくるりと巻いた毛先を指で撫でながら六喰はそうポツリと呟いた。

 

 もう一つ。六喰がアクラを受け入れた誤算を語るのなら――――確かに嘘は言っていないが、アクラの教えが〝ズレて〟いることを想定するべきだった。

 何せ淫魔という人種はほとほと欲望には忠実なのだ。精霊という美少女に囲まれながら未だ理性を崩すことのない人間の士道と、理性というものが初めから致命的にズレている淫魔のアクラ。

 噛み合わない。アクラは本気で今から六喰に教えることで士道が悦ぶと感じ、六喰はそのズレを知る由もなく絡め取られる。

 

「士道には俺も〝お世話になってる〟からさ。六喰を通じて悦んでもらえると俺も嬉しいんだよね」

「むん。主様に喜んでもらえるというのなら、むくもうぬの言葉を信じるのじゃ」

 

 ――――何から何まで嘘なく本気というのが、混乱の元凶なのかもしれない。

 

 

「ふむん。このような宿を悪乱が持っているとは、驚きじゃの」

「うん。俺の領域……まあ隠れ家みたいなものかな。ここなら広いし、何をしても邪魔が入らない」

 

 天宮市の街中を歩いて十数分。六喰が〝お城のような〟建物の一室だった。

 

「むん。何やら甘い匂いがするのじゃ。それにこのように大きく立派なベッドは初めて見るのう」

 

 広々としていて、大人びているとはいえ知識の幅自体はまだ子供な六喰にとっては興味深いことこの上ない部屋なのだろう。連れてこられた不思議な部屋に、六喰は目を輝かせて歩いてあちこちを見て回り始める。

 

「あはは、気に入ってくれたみたいでよかった…………七罪だったらバレてたな」

 

 キングサイズのベッド。薄いピンクの照明。ほのかに香る甘い匂い――――ホテルはホテルでも、六喰の知る普通のホテルではなく〝大人の〟ホテル。どこからどう見てもラブホテルなのだ。

 六喰と同年代でも七罪、士道の妹辺りには来る前から見抜かれてしまうに違いない。幼さの残る貌は共通でも、胸の分が大人の知識に向いているとでもいうのだろうか。

 

「さぁて、と――――六喰」

 

 そんな七罪がまた面倒な方向に思考を寄せていってしまいかねない雑念を捨て、アクラは〝言霊〟を込めて六喰を呼び止める。

 

「む、ん?」

「ベッドに座ってくれ。さっそく、士道が悦ぶちょっとした教育を始めよう」

「……わかった、のじゃ」

 

 僅かに色を濁した双眸で、六喰はベッドの上にぺたりと座り込む。先ほどまで残していた心の警戒は、アクラの言葉で身体の動作共々失われていた。

 小柄でありながら女体の魅力が飛び出した身体が無防備に座り込む。そんな六喰に対し、アクラは後ろから抱きしめるように手を回した。

 

「む……近いのじゃ」

「今から教えることは、これくらい近い方が都合がいいんだ。髪には触らないから、心配しないでいいよ」

「……それなら、構わぬが」

 

 六喰の中から取り払えなかった距離感を、あえて一番大切なものを引き合いに出すことで譲歩させる。

 六喰が状況に違和感を持つには些か遅すぎた。当然、六喰が多少の違和感を持ってしまったところで問題がない場所に引き込んだからこそ、アクラは悠々自適に六喰を抱き締めているのだが。

 

「士道に好かれるのは難しいことじゃない。士道も男だから、六喰が自分の可能性をもっと引き出せば必ず成功する」

「むくの可能性……?」

「そ。鍵は――――これだよ♪」

 

 言いながら、アクラは六喰を抱き締めていた両手を彼女の身体に出来たとある影に潜り込ませ、手のひらを大きく広げて〝それ〟を揉みあげた。

 

 むにゅん♥

 

「……むほぉ!?♥♥♥」

 

 幼いながら霊力を封印された精霊の中でも二番目に大きい、星宮六喰の秀でた91センチの巨乳を。

 瞬間、何をされたか理解をした六喰は、胸から生じた強烈な快感に思わず口を開いて間抜けな声をあげた。間抜けな、と本人は思っているが、それは紛れもない甘く魅力的な牝の嬌声。

 六喰は知る由もないが、彼女は胸の一揉みだけで性的な絶頂を迎える寸前だった。衣服と下着に阻まれていようと関係はない。アクラは淫魔であり、言わずもがなこの空間は彼の領域――――淫魔の手にかかった少女など、彼にとっては一瞬で色に狂わせられる無垢な幼子でしかない。

 リスクを軽減し、六喰を連れ込んだ時点でアクラの思惑は叶ったも同然。彼は遠慮なしに無垢な乳房を快楽に漬け込むように揉みしだき始める。

 

「六喰のおっぱいは褒める言葉しか見当たらないよ。触り心地、大きさ、重さ……俺が手を加えなくても、士道なら目が離せないはずなんだけどなぁ。士道も六喰の胸を見て驚いたことあるんじゃない?」

「んっ、は……んひっ♥♥♥ ぬ、主様が、そのような……あっ♥♥」

 

 ――――あった。

 服の上から変形する胸から伝わる快感に声を抑えるだけで精一杯の六喰の脳裏に、都合が良すぎると感じる暇もない記憶が蘇った。

 六喰は羞恥心が薄い。裸身を他人に晒すことに抵抗が少なく、士道のように心を許した相手なら尚更だ。たとえば着替え、たとえば髪を切って欲しいと提案した際、六喰は迷いなくその魅力と背徳を詰め込んだ裸体を彼の前に晒した。その時、五河士道が見ていたものは――――――

 

「六喰のおっぱい、だよね♪」

「はひぃ!♥♥♥」

 

 強引に返事をさせられたように、六喰の舌が虚空を突く。むぎゅ♥と揉まれた巨乳は小柄な体躯と相反しながら情欲を引き立てる凄まじさがある。

 確かに士道はいつになく動揺を見せていた。霊装に締め付けられていた胸元が光と共に解放され、たぷん♥と豊満に揺れた瞬間は確実に士道の視線を釘付けにしていたのだ。

 眼球に火花が散るような感覚。心地いいという領域を超えた不可思議な現象。それを士道が求めてくれるのなら、六喰は不思議と――――身体の一部が疼くことを止められなかった。

 

「そうそう。士道は六喰のおっぱいが大好きなんだ。今はちょっと恥ずかしがってるだけさ。だから、俺が今でも凄い六喰のおっぱいの魅力をもっと高めてあげれば」

「……んんっ、あっ♥ 主様、が……ひぅ♥♥ 喜んで、くれ、る……んひっ♥♥♥」

 

 ――――無論、アクラの誘導に引っ張られている。

 士道が六喰の裸身に驚いたのは、いくらかは彼女の巨乳に驚いたというのも嘘ではない。が、本質的には裸身を晒す六喰の羞恥心と迷いのなさからの驚愕だろう。そもそも、士道がそこまで安直に欲望を求める人間なら六喰の羞恥心のなさを見ながら〝服を着ろ〟などとわざわざ注意はしない。

 しかし、胸責めに喘いで未知に対応しきれていない六喰にその思考へ行き付け、と言ってしまうのは簡単であり残酷だ。元々彼女は事情が特殊であり、こうした快楽は本当に知らないものとして身体が扱っている。そんな六喰に、快楽というものの危険性をまだ確かめ切れていない彼女に判断力を求めるのは酷なのだ。

 

「そういうこと。士道に喜んでもらえるなら――――俺が何をしても、耐えられるよね?」

 

 この胸の魅力を引き出すことで、愛しい士道に、家族として迎えてくれた彼に喜んでもらえるのなら。

 

「む、ん……むくに、主様を喜ばせる術を授けてくれるのならば、何をされても耐えてみせよう……っ」

 

 了承する。それはアクラが待ちに待った言葉であり、少女が淫魔を相手取る際、絶対にしてはならない明け渡しだ。

 

「オーケー。なら、遠慮なくイかせてあげるよ」

「な……んっ♥」

 

 深い口付け。水を啜るような自然さで淫魔は六喰の顎に指を添え、唇と唇を重ねた。

 

「……っ、っっ……ん、ちゅぱっ♥」

 

 途端、六喰の肢体が弛緩していった。されるがまま唇を啄まれ、されるがままに舌を絡め取られる。淫魔の口付けは極上のテクニックと確かな味で少女に毒をもたらす。士道としかキスの経験がない六喰では、アクラの口淫に抗う術などやはり持ち得ない。

 唇を蹂躙され、粘膜の接触を通して六喰の神経系に力が介入する。注ぎ込まれる淫魔の力が六喰の中の霊結晶(セフィラ)と結合し、衣服が光を纏って生まれ変わる。

 

「れい、そう……なぜ、じゃ……?」

「細かいことは気にしない気にしない」

 

 つぷ、と糸を引いて生まれ変わった装束に疑問を浮かべるも、口付けでぼんやりとした六喰の思考はアクラがそう言うのなら、と納得をしてしまっていた。

 それは女仙を思わせる霊装。桃源の表と星座の文様を描く裏地。しかし、精霊を護る鎧をアクラは当然の権利とばかりに改造を施している。

 元々、胸の谷間を開いたデザインはハート型に広げられ、乳輪がチラ見えして乳房をギリギリ隠せるか否か。外装を紐付けされていた前掛けはその結び目を解かれ、下着など気の利いたものは用意しなかったが故に少しの揺れでもう一つの桃源郷が見えてしまいそうだ。本来ならば臀部を隠す光の膜も取り払われ、プリっとした生尻まで外気に晒されている。

 これでは女仙というより淫仙だ。さらに戸惑う六喰の胸元、ハート型の根元にアクラが指をほんの少し引っ掛けた。

 

 バルンッ♥

 

「ひゃっ♥」

 

 すると、六喰の巨乳がさらけ出されて暴れ狂う。ギチギチに詰め込まれていた乳房は、乳首を硬く勃起し生肌に朱色が加えられた食べ頃な状態で顕になった。

 これほどのものを六喰の歳で、しかも手を加えられずに持ち合わせている奇跡。弾けた反動でいつまでも揺れていそうな桃幻の果実にはアクラであっても感嘆の吐息を零さずにはいられそうになかった。

 

「これは士道好みにしてあげないと申し訳ないな。さ、六喰、まずは君のおっぱいの感度を高めよう」

「感度……さ、先のものをまたするのかの?」

「そうだね。男っていうのはね、女の子の胸が敏感なほど嬉しいものなのさ。さっきの六喰みたいになれば尚更魅力的だ。恥ずかしいかもしれないけど、それがまた楽しいっていうかね」

「む、ふむう……? おのこの心は複雑なのじゃの」

 

 要するに恥ずかしがってもいいが、それを隠す必要はないとアクラは言っている。少なくとも六喰はそう解釈したが、いまいち実感がないのか訝しげに自身の胸に視線を落としていた。

 

「六喰ならすぐにわかるようになるよ。それに感度を上げるのは男のためだけじゃなくて、女の子も楽しんでもらえるからさ。さっきは、とても気持ちよかったでしょ?」

「む、むん……頭が、真っ白になりそう、だったのじゃ」

 

 正直に答え、頬に赤みを浮かばせながら長い髪で顔を恥ずかしげに隠す六喰。如何な彼女といえど、士道でもない男にはしたなく喘ぐ様を見られることは恥ずかしいという意識はあるようだ。

 

「それは良かった。それじゃ、おっぱいの感度を高めていくよ」

「わかったのじゃ」

 

 だが、これも士道に喜んでもらうためと六喰は胸を張る。ぷるんっ♥と上下した巨乳が眩しくアクラの正面に捧げられた。

 

(先は油断していたが、構えておればどうということはなかろう)

 

 初めは不意打ちであったが、それでも途中からは声を耐えられていた。士道を楽しませる反応、どれがその正解かはわからないが快楽に慣れようという意識は正しいと六喰は判断した。

 構えてさえいれば、先ほどの快感も受け止められる。

 

「ふふ……」

 

 そう、六喰はまだ油断していた。アクラは感度を引き上げると言ったのだ。淫魔の言葉に嘘はなく、快楽にかけては人間の及ばぬ領域に到達したアクラと、快感をほんの〝数ミリ〟程度しか知らない六喰。

 

「――――ほひっ♥♥♥♥♥♥」

 

 胸に触れられた瞬間、その意識の違いは六喰のおかしな表情で如実に現れた。

 アクラの両の手のひらが六喰の巨乳に沈み込む。それだけで、乳房の内側まで刺されるような異様な感覚を六喰は感じ取った。胸を掴まれたはずが、腰が引き上がる。股座から失禁とは異なる蜜が吹き出し、思考がバラバラになる錯覚を得る断続的な快感。

 

「ほ、ほぉっ♥♥♥ ん、ほひっ♥♥ や、やめるのじゃっ♥♥ こ、これはひぃ!?♥♥♥♥♥」

 

 たぷっ♥たぷっ♥ むにゅっ♥むにゅっ♥

 

 ただ揉みしだいているだけに見える。だが、乳房の全てを抱き締めて、愛撫されているような異常極まる快感が六喰を襲っていた。比喩ではなく、アクラは指先と手のひらだけで六喰を絶頂の頂点に誘っている。

 身体が反れたところで逃れられない。快感を我慢する、構えるなんて考えは甘い。星宮六喰という女の無防備な姿を暴かれる。

 

「う、うぬ、はぁ♥♥ まさ、か……っ!♥♥♥」

「――――焦らされるのも辛かったでしょ? 今度こそイかせてあげるよ」

 

 耐えられると判断したのも当然。なぜならアクラは、初めの愛撫で六喰をイかせるつもりなどなかった。むしろ、六喰が感じすぎると思っていたそれはアクラにとっての焦らしでしかなかったのだ。

 その事実に気づいた時にはもう遅い。全体に快楽が行き渡った乳房の先端を、アクラは指でギュッ♥と摘み上げた。

 

「ひおぉっ!?♥♥♥♥♥♥♥」

 

 プシャッ!♥♥♥♥

 

 前掛けが浮き上がるほどの水圧を持つ愛液が弾け、六喰の口から飛び出した舌が絶頂に波打つ。

 腹部下に強烈な感覚。それが胸の快感と繋がり、六喰の視界を白く、激しく染め上げた。

 六喰の豊満な胸が快感を感知し、アクラに仕込まれた紋様が全体に浮き上がる。巨乳の表面に絡まるように――――淫魔の手が加わった証の淫紋が輝きを灯した。

 

「今のが絶頂。子宮が熱くなって、凄く気持ちよくなること。絶頂の時は〝イク〟って言うのが普通だよ。ついでに何でイクかも口に出せると綺麗かなぁ。それを意識して続けてみようか」

「ま、待つ……のひぃ!?♥♥♥」

 

 快感は言葉で慣れるものではなく、その文字の通り感じて慣れる他ない。もっとも、淫紋が定着してさらにアクラの愛撫で感度が際限なく引き上げられる状態で、快感に慣れろというのは些か難しい話ではあった。

 

「は、はひっ、ひぃ……あ、あ、あっ♥♥♥♥ んひぃ〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

「ほーら、頑張れ六喰ー」

 

 重い脂肪の塊から快楽過敏の塊のような淫紋乳房になった性感帯を愛撫され、楽しげなアクラの声援を受けながら六喰はひたすら嬌声を上げる。

 出したくて出しているのではなく、勝手に恥ずかしい声が出てしまう。歯を食いしばって歯が浮くか、食いしばりながらおかしな声を出してしまうか。六喰にはその二択しか存在しない。

 

「ひ、ひぁ……い、イクっ♥♥ イクのじゃ♥ おっぱい、イクゥ!♥♥♥♥」

 

 結局、六喰が自分の意思でと辛うじて言える言葉を引き出せたのは幾度となく絶頂という行為を覚えさせられ、シーツが潮吹きでぐしょぐしょに濡れて沈んだ頃だった。

 

「は、はひ……はー……♥」

「よく出来ました。わかりやすい宣言は大切だから覚えておこうね。それじゃあ、次は自分でやってみようか」

 

 いつの間にかアクラに抱き抱えられ、広げた下半身から愛液を小便のように流し、剥き出しの淫紋巨乳を息荒く扇情的に上下させ、顔はだらしなく蕩けて唾液が止まらず唇から垂れている。

 どこをどう見てもグロッキー。絶頂という快感が初めての少女にこれ以上はできないと考えるのが普通だが、六喰は封印されているとはいえ肉体が精霊化している。しかも、淫紋は敏感になるだけでなくそうした行為へ積極性を見せられるよう回復を促進する効果がある。

 

「むく、が……する……?」

「そ。オナニーって言うんだ。六喰くらいの歳から覚えるのが普通だよ。俺がやったみたいに、自分のおっぱいを触ってみて」

 

 受け答えをするだけならば数秒。〝あの程度の〟絶頂であれば身体を動かすことも十数秒あれば事足りる。

 快感に蕩けた思考とアクラの言霊ですっかり誘導された六喰が、淫紋巨乳に恐る恐ると両手を添えて揉みあげる。

 

「ん……っ♥ あ、ん……ふ……、あっ♥♥」

 

 むにゅ、むにゅ、むぎゅっ♥

 

「どう?」

「少し、苦しい……のじゃ……」

「俺がしてたことを思い出しながら、ちょうどいい力加減を見つけて。それと初めは胸だけだと難しいから、ここも一緒にしてみよう」

 

 まだ加減がわからない六喰をアクラは丁寧に導いていく。愛撫というよりは大きなものを掴むという痛みを伴う力加減を指南しながら、霊装の股布を捲り上げて秘部を開帳。くぱぁ♥と美しいピンク色のマンコとヒクヒクと蠢くアナルを本人に見せつけ、驚愕の表情を引き出した。

 

「むくのアソコが……こ、このような♥」

「気持ちよくなるとこうなるんだ。ここはおまんこ。こっちはお尻の穴……ケツ穴、アナル、ケツマンコ。どれでも興奮できると思うよ?」

「そ、そのような、恥ずかしい呼び方は嫌なのじゃ……」

 

 アクラのもたらす淫語が恥ずかしいと解釈できるだけの羞恥が芽生え、愛らしい表情の成長を遂げつつある六喰に彼の指導にも笑みと熱が入る。まあ、元から笑みは絶やしていないのだが。

 

「そのうち慣れて癖になるから大丈夫」

「うぬはそれしか言わぬのか?」

「本当に大丈夫だから言ってるんだって。ほーら、マンコに豆粒みたいな突起があるでしょ? このクリトリスとおっぱいを一緒に弄って、もっと気持ちよくなっていこう♪」

 

 誰の邪魔も入らない淫魔の領域に、幼くも豊満な肉付きの少女が一人。

 

「あ、あっ♥♥ んん……っ♥」

「うん、上手くなってる。おっぱいとクリトリスを手で撫でると、気持ちいいのが身体の奥からせり上がってくるよね?」

「あ、あぁ……き、来ている、のじゃ♥♥ 熱いもの、が……ふぁっ♥♥♥」

 

 マンツーマンの申し分ない〝性教育〟。それも百戦錬磨の淫魔がオナニーという言葉や類する行為すら知らなかった少女に対して行う教育は、六喰の知識と身体に驚異的な速度での快楽適応を施す。

 

「イク、イク……イクのじゃっ♥♥♥♥ あむっ、っ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 肥大化したクリトリスを指で圧し、淫紋が輝く乳房の片方を掴んで持ち上げ乳首を唇に含み、噛むように吸い上げる。

 ガクッ♥ガクッ♥と腰が浮いて絶頂を申し分なく表現している。初めてのオナニーとしては苛烈で重く、淫魔の手助けがなければ実現不能の快感が六喰に刻み込まれて後戻りを封殺する。

 

「お、良いオナニーだね。――――次は俺が触ってあげる」

「はぁ、はぁ……んおっ!?♥♥♥♥」

 

 ――――淫魔に目をつけられた時点で、後戻りという言葉自体が抹消されているも当然なのだが。

 一人で絶頂できたことへの安堵と余韻に浸って数秒。六喰は黄金の双眸を思わずより目にして濁り声を上げる。

 

「おっおっ♥♥ おぅ、おっっ♥♥♥♥ く、クリトリスでイきゅう!?♥♥♥♥♥♥」

 

 クリトリスを指で撫でる。その行為は六喰のオナニーと変わらない。だというのに、絶頂は一瞬にして深く鋭い。いくら六喰が激しく自慰行為に及ぼうと達せない速度での絶頂。達することのできない果て。

 

(むくがっ♥ おっぱいと合わせたクリトリスよりっ、きもちが、いいのじゃ♥♥♥)

 

 テクニックが隔絶とし過ぎている。女体の感度がいくら淫紋で引き上げられようと、触る者が六喰かアクラかで実に十数倍は差があると言っても過言ではない。

 

「さあ次はどこがいい? 全身隈無く士道好みになるよう引き出してあげるよ。まるで士道の肉奴隷みたいにね♪」

「肉、奴隷……主様が、以前口にしていた……のじゃ。それは――――六喰がそうなれば、主様は嬉しいことなのじゃな♥」

「へぇ、やっぱり士道も顔に似合わずえげつない趣味なんだなぁ」

 

 ……当然ながらと言うまでもなく大きな誤解があるが、ここまで堕ちれば少女の思考は直線に注がれる。

 羞恥と快感と悦び。恥ずかしいことは気持ちいい。六喰の身体がそうなればなるほど、士道は悦んでくれる。アクラという少年はそれを可能にできる技術を持っている――――快楽の沼に堕ちた少女は、自ら這い上がることを止めてしまう。

 

「んほぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥」

 

 その必要がなくなるからだ。たとえば、うつ伏せに寝転がり、尻穴を指でほじくられてプシュッ♥プシュッ♥とベッドに潮吹きマンコを押し付ける少女は、沼から這い上がる必要性を考えることすらしていない。

 

「そ、そこは、ちがう……排泄の、あなぁ♥♥♥」

「けどさっきはアナルでイけてたでしょ? なら大丈夫大丈夫♪」

「うぬはっ、本当に、そればかりんほぉ!?♥♥♥♥♥」

 

 ぐりっ、ずりゅっ、プシュッ♥♥

 

 確かに六喰は先ほど、己の不浄の穴を愛液で濡らした指で穿ち、甘い絶頂を覚えた。しかし、それはあくまで甘いものだ。アクラが尻穴を指で穿ち、ケツがビクッ♥ビクッ♥と上下に卑猥なダンスを踊る深い絶頂では決してなかった。

 自分の指で鋭敏化した身体のあちこちを触れさせられ、その後にアクラが触れて六喰はイキ果てる。彼は教育と言ったが、その様はまるでか弱いメスに立場の差を理解させる調教だった。もっとも彼から言わせれば、立場を理解させるならもう少し優しくないやり方をする、と不満げに応答するものであろうが。

 

「け、けちゅあな、やめるのじゃ♥♥♥ ま、またけ、ケツマンコでイっ、ぬおッ♥♥♥♥♥」

 

 六喰のものとは思えない下品で野太い嬌声。窄まった口と上擦った目が見事なオホ顔を公開し、六喰の身体にケツアクメの悦びを与える。

 

「お尻はまだ慣れない? じゃあ……ここなんてどうかな」

「ひぅっ♥♥♥♥」

 

 野太い悲鳴から一転して鋭い嬌声。どこか性感帯に触れたのか、と思わせるものだが、アクラが握ったのは六喰の両足にムチッ♥といやらしい肉をつけた太股だった。

 ただし――――臀部から伸びる淫紋に犯され、性感帯と呼んでもそう違和感がないかとしれない太股だが。

 

「ひ、あ♥♥ あ、あぁぁぁ……♥」

「うーん、ちょっと細すぎる気がするけど、六喰の身長だと太すぎてもダメだからなぁ。黄金比はどんなものか……お尻は言うことなしの大きさだけどね」

「あひんっ♥♥♥♥」

 

 今度はお尻を鷲掴みにされて間抜けな嬌声が喉を走る。太股の淫紋と繋がり、六喰のたわわなお尻全体に広がる巨大淫紋。汗と愛液が絡み合った白磁の果実を満遍なく彩る美巨尻。

 

「んー、下半身のおっぱいって感じで最高! 絶対士道も気に入るよ!」

「か、勝手な、あ♥ こと、を……あんっ♥♥♥♥」

 

 霊装から露出した部分という淫靡な様も相まって、六喰が揉まれて喘げばアクラの言葉も眉唾というほどではない。感度、揉み心地、張りの全てを評価して六喰のお尻は完全な性感帯だった。

 淫紋が浮かび、一部は結び上げられて形を成す。何人かの精霊に淫靡な刻印を刻んできたアクラだが、六喰ほど徹底した刻み方は今までにないものであり、本気で士道への〝お礼〟を考えている証拠だ。

 

「は、はへっ……♥ 身体が、おかしく……ひゃあん♥♥♥」

「うんうん、その可愛い声を士道にも早く聞かせてあげないとね」

 

 上機嫌のアクラに、〝全身淫紋〟を施された六喰が腋をツンっと指で突かれて甲高い悲鳴を上げてベッドの上で身悶えする。

 胸から始まった六喰への教育。淫紋は巨乳の全体、前掛けにぼんやりと浮かぶ下腹部。太股から美しいヒップラインを駆け抜けるものに、喘ぎ声を引き出す口の中、舌の根まで。ここまで淫紋が施されれば、残りの箇所も異様なほど敏感になってしまう。腋を突かれた程度で可愛らしく身悶えしたのがその証拠だ。

 全身性感帯の超敏感体質。初めの目的である感度上昇はこれ以上なく果たされ、息の荒い六喰はその気になれば口の中で舌を遊ばせるだけで絶頂できてしまう卑猥な女体を得た。

 

「さてと、それじゃあ最後に取っておきを伝授しようか」

「なん――――っっ!?♥♥♥♥」

 

 ビクッ、ビクッビクッ♥♥ ぷしゃぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥

 

「お、おおっ、はひっ、っ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

「ああ、ごめんごめん。今の六喰にはちょっと〝臭い〟が強すぎたかな?」

「な、なんじゃ♥♥ うぬの、それ、は……っ♥」

 

 見て、嗅いだ。六喰はたったそれだけで、全身を痙攣させてイキ果てた。オナニーとの差など言うに及ばず、六喰が目にしたそれ――――アクラのペニスは圧倒的な快感を見て嗅ぐだけで彼女にもたらした。

 硬く大きいのは当たり前。滴るカウパーすら女にとっては猛毒であり媚薬。全身を彼の淫紋によって調教された六喰は、突きつけられただけで喉奥がゴクリと唾を飲み飢えを訴える感覚を覚えた。

 

「おのこの……ぺ、ペニスとは……これほど……っ♥」

「んー、人によるけど士道は俺と同じくらいあると思うよ。……ま、なかったとしても大きくできるけど」

「な、なんと……んくっ♥」

 

 ――――一刻前の六喰であれば、はしたないと己を戒めたであろう喉鳴りが嫌に響く。

 

「それより、六喰は自分のおっぱいを手で持ってくれる?」

「むん? このようにかの……んっ♥」

 

 たぷんっ♥

 

 持ち上げるだけで官能の声を零す敏感な淫紋巨乳。六喰はアクラの指示を全く疑うことなく実行に移し、豊満な乳房を下から持ち上げて彼の前、具体的にはベッドから降りて立った彼のペニスの眼前に掲げた。

 

「っ……♥」

 

 狙ってそうしたのか、それとも無意識に六喰がそう選んだのか。動揺が僅かに息を詰まらせ、その息遣いすら喜悦を感じさせた。

 そんな六喰を愛らしいものを見るように見下ろしたアクラが、指を振って声を発する。

 

「そして、これは俺からのプレゼント♪」

「むっ!?」

 

 どたぷんっ♥♥

 

 ズシッ、と両手にかかる重量が増し、六喰は目を大きく見開いた。

 驚かないわけがない。六喰の手に乗っているのは自身の過敏な乳房だ。その脂肪の塊がいきなり重くなるなど、何か重しを置かれたか、ありえない空想なら風船のように膨らんだかしか考えられない。

 

「む、むくのおっぱいが……」

 

 無論、アクラが引き起こす事象が前者のような子供騙しのはずがない。六喰の胸は何の冗談でもなく膨らみ、サイズにして大台の100という六喰の歳では驚異的な数字に豊乳された。

 

「もう少し大きくしてもいいんだけど、六喰は元々大きいから士道がもっと悦ぶならこれで十分だと思う。今から教えることは、その大きなおっぱいでチンポを挟んで奉仕することだよ」

「むくのおっぱいで、お、おちんぽを……?」

 

 そんなことができるのか。そんなことをして男は気持ちよく悦んでくれるのか。

 

「わ、わかったのじゃ」

 

 一も二もなく、六喰はアクラの言葉を信じた。信じざるを得ないことを自分の身体で理解したからだ。刻まれた淫紋により大きさを増して爆乳になった乳房――――どうしてそんなことができるのか、という疑問はとうの昔に忘却していた。

 

「良い子だね。これはパイズリって言うんだけど、六喰が覚えるのは君のサイズでしかできない〝縦〟パイズリ」

「縦、ぱいずり♥」

「そう。持ち上げた胸の先を穴にして、チンポを挿入れてみて――――君のおっぱいは、もうとっくに乳マンコになってるからさ」

 

 噛み締めるように言葉をオウムのように返した六喰に、アクラは自信を持って笑みを向けた。

 乳マンコ。一見して小馬鹿にした、それこそ冗談のように口にする淫語だ。

 

「むん。むくの乳マンコで、アクラのおちんぽをぱいずりするのじゃ♥」

 

 本当にそれが比喩表現であるのかは――――爆乳の正面にずりゅ♥とアクラの巨根が沈んだ瞬間に〝六喰の〟反応がその是非を判断した。

 

「んひっ♥♥♥」

 

 ずりゅ、ずりゅずりゅずりゅぅ♥♥

 

「おっ♥おっ♥♥おっ♥♥♥」

 

 どちゅっ♥

 

「んほぉ!♥♥♥♥」

 

 それは膣内の締め付けを掻き分け、子宮を突き上げるような快音と喘ぎ。

 ずちゅ♥ ずちゅ♥ ずちゅ♥ ずちゅ♥

 

「お、おぉっ!♥♥♥ むくの乳マンコに、おちんぽ入ってきてるのじゃ♥♥♥♥ 熱くて太くて、気持ちいいおちんぽでっ♥ 乳マンコ、イクッ!♥♥♥♥♥」

 

 ビシュッ、プシュッ♥♥

 

 奉仕を行っているのは縦パイズリで抽挿の動作を取る六喰のはずだ。パイズリで快感を得るのはアクラだけであるのが普通だ。が、夢中になっているのは間違いなく六喰だった。

 惜しげもなく開いた股座から愛液が流れ、どちゅっ♥どちゅっ♥と肉棒を包み込む爆乳がピストンによって快感を得る。調教によってもっとも敏感になった爆乳に淫魔のカウパーが深く染み込み、より鋭い感度を六喰に与える――――六喰は当然のように、本番行為以上の快楽を縦パイズリから、乳マンコへの挿入という行為から得ていた。

 

「ん、凄く気持ちいいよ。これなら士道も絶対に喜ぶ乳マンコだ」

「おほっ♥♥ ほ、本当かの♥♥♥ むほぉ!♥♥♥♥」

 

 六喰がアクラを奉仕しているはずが、アクラが六喰を犯している。極上の乳穴にチンポを挿入し、完璧な調教を施した乳マンコをいの一番に味わう役得。

 六喰のアヘ顔は美しい。元が可憐を極めた物であり、これから大人の魅力に花咲く絶世の美少女。容姿が全てというわけではない。だが、彼女を精霊に〝選んだ〟者にアクラは感謝のような情を抱きながら笑みを向けた。

 

「本当だよ。証拠に……そろそろ、射精しちゃいそうだ」

「む――――ほぉぉぉぉぉぉぉッ♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ドビュブビュル、ドッブリュリュ♥♥ ブボビュブルルルルッ!♥♥♥♥

 

 六喰の乳マンコの奥底で脈動し、溜め込んだ性欲が白濁の液となって解き放たれる。

 我慢汁で六喰が狂うほどだ。ザーメンとなれば濃度はその比ではなく、敏感な乳穴で射精を受け止めた六喰は白目を剥きかけながら淫紋が刻まれた舌を垂らして淫猥な絶頂顔を公開した。

 

「お、おっ、おぉ〜〜〜〜♥♥」

「ふぅ……お疲れ様、六喰」

 

 ずりゅ、ずりゅりゅ♥

 

 卑猥な音を立てて、ザーメンに塗れた肉棒が乳穴から引きずり出された。両手が離れた爆乳が霊装の胸元にだぷん♥と〝置かれ〟て、人並外れた精液が内側の淫紋ごと六喰の乳房を穢している。

 両乳を繋ぐようにザーメンの橋がいくつも掛かり、その光景はあまりに淫靡で蠱惑。並の男であれば今すぐにもう一回――――となるところを、アクラは目的のために留まり、六喰を始まりと同じようにベッドに座り背中から抱き直す。

 

「これで俺から教えることは終わりだ。よく我慢できたね。これで士道にも……」

「あく、ら……♥」

 

 労うアクラに、六喰は反応を示す。それは大事な髪を士道以外に撫でられたから?

 

「からだが、おかしいのじゃ♥ イッたのに、おまんこが……疼いて、火傷してしまいそうなのじゃっ♥」

 

 否。アクラの膝上に抱かれ、何かを求めるように腰を浮かせている六喰は、全く別のことを考えていた。

 身体のあちこちに輝く淫紋が光を失わずにいる。蕩けた双眸にはアクラに対しての何かが浮かんでいる。

 

「……ちょっとやり過ぎたかな?」

 

 認識の置き換えには力が必要だ。それは淫魔王のアクラでも例外ではない――もっとも対象を壊して構わないのなら容易だが――ため、彼はそういったことを好んでいない。

 だからこれは、ある種の刷り込みだろう。強烈な快楽を打ち込まれ、気が狂いそうなほど身体が昂っている。士道とアクラ、六喰がどちらを選ぶかなど考えるまでも、言葉にするまでもなく決まり切っている。不変の真実はどれだけ手を尽くそうと変わらない。

 だが、発情した六喰の前に今いるのはアクラだけなのだ。

 

「そっか。六喰はこれがおまんこに欲しいんだね」

「お、おっおっおっ♥♥♥」

 

 ぐちゅ♥ ぐちゅ♥ ぐちゅ♥

 

 六喰の股に挟まれた肉棒が上下し、発情マンコに未だカウパーとザーメンが絡むそれが素股のように行き来する。

 前掛けに幾度となく鈴口が接着し、くっきりと形を示す。まだイける。六喰を満足させるには十分だと。

 確かに、士道がいれば一瞬の迷いもなく六喰は士道を選ぶだろう。アクラもそれを望むだろう。しかし、一番が不在の中で二番がいれば今の六喰は迷わず選んでしまう。

 

「けど、おまんこにこれを挿入れるのは凄く気持ちいいけど、秘密にしなきゃいけない悪いことでもあるんだ――――俺と悪いこと、しちゃう?」

 

 そして――――アクラも〝摘み食い〟というものを我慢はできない性格をしている。

 そもそも我慢をできたら淫魔など名乗っていないであろう。同時に、これほどの少女が発情しているとなれば据え膳食わぬは男の恥、だろうか。

 

「むくは、悪いことを……むく、が……悪い子、に……っ♥」

 

 発情の朱色を灯しながら渋面を作る六喰らしい葛藤が見て取れた。アクラはこれで十分に士道を悦ばせられると言い切ったのだ。故に、六喰の葛藤は自分自身のもの。快楽を求める行為は彼女自身の願望だ。

 ――――だからアクラは、少し淫魔らしく意地の悪い誘いで六喰の背を押せてしまうのだ。

 

「大丈夫――――士道は、君の家族はどんなことをしたって六喰を嫌ったりしないって言ったんでしょ?」

「――――ッッ!♥♥」

 

 ああ、それは卑怯だ。それは反則技だ。

 士道は嫌わない。六喰がどれほど淫乱なメスに成り果てようと、彼は六喰のことを家族として受け入れる。その事実を引き合いに出されては、

 

「あく……ら……んむっ♥♥」

 

 止まらない。身体の向きを変え、胸を押し付けるように近づき、アクラの顔を両手で包むように導き――――六喰は悪いことをしてしまうためのキスをした。

 その了承を以てアクラは六喰を相手に持ち合わせていた遠慮という枷を外し、重ねられた唇から舌を絡め取る。笑みが深まった瞳に六喰の蕩けた貌を焼き付け、少女の美しくも淫らな淫紋の肉尻を鷲掴みにし――――ゴチュッ♥ と、身体を突き穿つ挿入を行う。

 

「ん゛お゛ッ゛♥♥♥♥♥♥♥」

 

 第一声は野太く、品がなく、それでいてオスを途方のない快感に誘う官能の声。乳マンコは確かにどの部位よりも感度が優れているかもしれないが、淫紋を刻まれたなだらかな腹が六喰の小柄故に肉棒の形を鮮明に映し出すほどの深い挿入ともなれば、その衝撃は決して乳穴に劣るものではなかった。

 

「おッ♥おッ♥♥ んほっ、ほおっ♥♥♥♥ ちんぽ、ちんぽが、熱い、ふかい、のじゃっ♥♥♥♥ ――――おっおっおっおっ、おほぉ〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ゴリュッ♥ ゴリュッ♥ ゴリュッ♥ ゴチュッ♥ ゴチュッ♥ ゴチュッ♥

 

 秘部に肉棒を引きずり込む勢いの締め付けに対し、アクラも六喰の身体を容易に持ち上げ下ろしの連続ピストンで応じる。

 無邪気と理知を両立する幼き少女を淫乱という二文字で纏め上げてしまう。初歩的な性行為でアヘ顔を晒す六喰は、禁忌を受け入れてもはや迷う素振りなど見られないほどだ。

 

「あむっ、ちゅっ♥♥ ん、ちゅぅ……んんッ!♥♥♥♥」

 

 腰が浮き上がり肉棒を受け入れ、唇が明け渡され淫紋舌がアクラのテクニックに屈服するように舌アクメを迎え入れる。

 

「ん……六喰は、俺のこと好き?」

「ちゅ、ちゅる……すき、なのじゃ♥♥ あくらっ、すきっ、しゅき、イクっ♥♥♥♥ しゅきぃ、イクっ♥♥♥♥♥」

 

 鮮烈に鮮明に、リズミカルに大胆に。刻まれた快楽は別種の好意となって心を開く。アクラという淫魔に六喰という精霊が陥落する。

 

「そっか。俺も好きだよ。だから、俺より大好きな士道にもっと大好きだって伝えられるように、悪いことを沢山しちゃおっか」

「むん♥♥ あくらと悪いことをして、主様に大好きと伝えるのじゃ♥♥ 主様とも、したいのじゃ♥」

「ふふ。なら、士道が悦ぶ悪い(気持ちいい)こと――――身体の隅々まで、教えてあげる」

 

 そこから先は、容赦というものを無くした淫魔・アクラの本領だった。

 

「ぬ゛ほっ♥♥♥♥ んおっ、おっ、おほっ、くひぃ!♥♥♥♥♥」

「良いよ。その体勢をキープキープ。健気な態度は高評価だからね♪」

 

 ゴリュッ♥ どたぷんっ♥♥ ゴリュッ、ゴチュッ!♥♥ たぱんっ、たぱん、たぱんっ♥♥

 

 地面に両手を突かせ、淫紋が眩しい尻を大きく掲げさせて男に都合の良い体勢でのセックス。まるで生きたオナホを扱うような姿勢で六喰を犯し、本人には爆乳の揺れを含めて喘がせながら異種の後背位を〝教育〟する。

 

「あお゛ッ♥♥♥♥ む、むくは……こんな、かおをおっ!♥♥♥ むくのおまんこに、このような、太ましいおちんぽ、がぁ!♥♥♥♥」

 

 六喰の膝裏を持ち上げ、M字開脚で背面駅弁。部屋に誂えた大きな鏡に見せつけるように六喰を犯す。

 相変わらず揺れる淫靡な爆乳。頼りない前掛けがピラッ♥ピラッ♥といやらしい結合部を見せつけながら激しいセックスに及ぶ。

 

「おんっ、おっ、おぉ…………っっ♥♥」

 

 ――――ぶるりっ♥ その最中、六喰の身体が芯から独特の波を打った。

 

「悪乱、よっ♥ むくを、下ろす……のじゃっ♥♥ こ、このままでは……んほぉっ!?♥♥♥♥」

 

 アクラなら容易に察せるであろう六喰の異常。しかし、六喰の懇願にアクラは背面駅弁を止めるどころかより深く肉棒を差し込み、彼女を串刺しにして逃げ道を塞ぐ。その上、敏感な太股を愛撫しブルブルと震える六喰の身体を流れるように弛緩させた。

 

「あっ♥♥ ひゃめ……ひゃめよ♥♥ ひゃめ、るのじゃ♥♥♥ でる、ひやっ、いやじゃっ♥♥ 斯様な姿で、お、おもらし……して……っ!?」

「どうして? これからもっと恥ずかしいことをするんだから、生理現象くらい見られても平気でしょ♪ ほら、しーしーしよう。溜め込んだ分、思いっきり出して出してー」

「やめ、ひゃら、いやらの……あ♥♥」

 

 ちょろっ――――しょわああぁぁぁぁぁ♥

 

「ふぉっ、おっ、お〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 解放感の声に、淡いピンクに照らされた黄色いアーチが鏡に降りかかる。

 

「あ、あぁ……あぁぁぁ……おひっこ、とまらにゃいのじゃぁ……♥ きもち、いい……おちんぽ、感じながらっ、おしっこで、イきゅうっ!?♥♥♥♥♥」

 

 ぶしゃぁぁぁぁぁぁッ!♥♥♥♥

 

 興奮の黄金水と刺されたままの肉棒、アクラの触れる淫紋の太股。やはり小便の解放感は今の六喰には変え難く、より勢いを増して鏡の中の彼女自身に濁り水を底尽きるまで引っ掛け続けた。

 そして、前の穴の排泄が気に入ったと見るや、アクラは悪戯を思いついたとばかりに六喰をベッドの上への誘う。

 

「おっ、ふぉぉぉぉぉ……♥♥♥♥」

「まず表面から念入りに解して〜」

 

 うつ伏せに寝かせた六喰の背中には、霊装から零れた桃尻がある。その淫紋の境目、尻の谷間にアクラは肉棒を擦り付けていく。

 所謂尻コキ、尻ズリというものだが押し潰されている少女とは思えない爆乳同様、尻も肉棒を扱くには十分すぎるサイズだ。着実にカウパーは吐き出され、内側に浸透し――――程なく、六喰のアナルに亀頭が沈む。

 

「お、ほぉ?♥♥♥♥」

「力が抜けたケツマンコに、ゆっくりゆっくり〜」

「お、おぉ、んほぉぉぉぉぉ……♥♥♥♥」

 

 ずりゅ、ずりゅずりゅ、ずりゅ、ずりゅりゅ♥

 

 料理の工程を口ずさむように六喰のケツ穴に肉棒を丁寧に沈めていくアクラ。今までのようにテクニックを伴いながら手早くではなく、しっかりとアナルを馴染ませるように緩慢に。思わず六喰が首を反らし、口を窄めてひり出すようなオホ声をしてしまうほどに。

 これから挿入だけでなく、もう一つすることがある。これはその中で六喰に気持ちよくなってもらうために必要なことだ。

 

「お゛ぉ゛♥♥♥♥♥」

 

 ずちゅん♥

 

 アクラの腰が六喰の美尻をむにゅっ♥と凹ませ、彼の巨根を呑み込み切る見事なアナル挿入が形を生した。

 

「お、お尻が……け、ケツ穴が、キツい、のじゃ……♥」

 

 しかし、やはり乳穴や前穴とは異なり、性行為を想定した作りをしていない後穴は今の六喰でさえ異物感を持つようだ。

 ぎゅうぎゅうと腸壁が締め付け、尻穴の入口が肉棒の根元で収縮している。気持ちいいが、まだキツい。

 

「ん、じゃあ慣らしていこうか」

「む……ぬ、ほぉぉぉぉ……!?♥♥♥♥」

 

 その状態で、アクラは六喰の尻穴から肉棒を引き抜き始める。それも、意図的に収縮した尻穴を引っ張り上げるように、言葉通り慣らすようにカリ首を腸壁に擦りながら。

 

「おっ、ほぉ……っ♥♥ おっ♥♥♥♥ んほぉ〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 ブビュルッ♥ ブビュブビュブビュ〜〜♥♥♥♥

 

 さらに、尻穴を伸ばす緩慢な引き抜きの際、ザーメンを六喰の腹に注ぎ込む。六喰も認めて何度も口に出してしまうほど熱くて、火傷しそうな特濃のザーメン。

 ほぼ媚薬のようなそれを注ぎ、肉棒を押し込み、引き抜きながら注ぎ、また押し込む。

 

「ぬ、ほっ、ほっ、おっほぉ!♥♥♥♥♥ は、腹が、あついっ、やぶけ、るっ♥♥ や、やめよあくらっ♥♥ むくの腹が、ケツ穴が、こわれへ……イグッ!♥♥♥♥♥」

 

 徹底した挿入を繰り返されて急速に緩む尻穴。うつ伏せになったベッドの上で膨れ、ザーメンタンクとなって浮き上がる六喰の腹部。

 

「お゛、お゛♥♥ ……ひぎぃっ!♥」

「よし、準備完了だね♪」

 

 上機嫌に〝設営〟を終えた頃、六喰はベッドの端で強引にまんぐり返しで拘束され、楽しげに微笑むアクラとは対照的に苦しげな顔と〝ボテ腹〟を見せつけていた。

 

「う、ぬ……な、何の、つもりじゃ……はぅっ♥♥」

 

 ギュルッ、グギュルルルルルッ♥

 

 猛烈な腹鳴りの響きと、交尾の汗と耐え忍ぶ脂汗が綯い交ぜになった六喰の顔。

 腹の中には溜め込まれているだけで気が狂いそうなザーメン。しかし、後ろの穴の排泄という最大の恥に硬く尻穴は閉ざされている。もっとも、強制的に緩められた尻穴は渾身の力を込めねば排泄を止められそうにもなく、崩壊は時間の問題に見えた。

 だから六喰は問いかけたのだ。先ほどまで悪いことを、快楽を享受するセックスをしていたというのに何のつもりなのか、と。

 

「何のつもりって、そのままだよ。悪いことを沢山しようって決めたんでしょ? だったらこれは欠かせない。人間にとって排便は最高の解放感を伴う快感だからね♪」

「な……くっ、ふぅー……ふざ、けるでない。このような場所と格好で、は、排便、など……っ!」

 

 それは人間が原初から覚えた素晴らしい快感であり、人間が他者に見られることを特に忌諱する行為だ。

 さすがにアクラの暴挙を感じた六喰は憤りと羞恥で抵抗する。が、

 

「へーきだって。六喰のお腹にはもう俺の精液しか入ってないし、出したら気持ちいいに決まってる。ほら、そろそろここも我慢の限界でしょ?」

 

 アクラは六喰が快楽を受け入れた時点で、自分のやり方で彼女を楽しませるという思考を止めようがなくなっていた。

 六喰がどれほど言葉を尽くそうと、身体が感じる以上は幸福であると。こうなった彼は事が終わるまで六喰の言葉が正しいかどうかを思索はしない。彼の中にある道理によって動く。笑みを向けながら、溢れかけたザーメンを涎のように流して耐え忍ぶ尻穴を、アクラは指で優しく撫で回した。

 

「ひっ、だ、だめじゃ。触れるでないっ! あ、ひ……あっ♥」

 

 ぶぴっ♥

 

「あ、あっ、あっ♥♥」

 

 ぶぴっ、ぶぴぴっ♥ ぶっ♥ぶちぶちっ♥ ブボビッ!♥♥♥♥

 

「う……あ、ぁぁぁぁぁ……♥」

 

 腸内で膨れたガスがザーメンと絡み合い、気泡とザーメンを混ぜ合わせた逆流の放屁精液として六喰の尻穴から鳴り響く。

 年頃の乙女からすれば死にたくなるような下品な音。みっともない物理的なオナラ。

 

 ブッ♥ ブボッ♥♥ ブビブビュッ♥ ブリッブリュッ♥ ぷ、ぷひゅぷぅぅぅぅぅ♥

 

「と、止まらぬ……いやじゃ、恥ずかしい……このような音が、むくのお尻から……んひっ♥♥」

 

 しかも一度崩壊した尻穴は、力を込めて締め直したところでザーメンと放屁が溢れ返るのみ。重音から多くの液体が吹き出す音色、液体が少なく飛び高音のオナラを六喰のアナルは不規則に奏でる。

 耳まで真っ赤になるほどの羞恥。死にたくなるような辱め。今すぐにでもアクラを殺してやりたい……六喰は、そう思わなければいけないというのに。

 

「気持ちいい、でしょ?」

「っ!♥」

 

 ぶぼぼ、ブビィ!♥♥♥♥

 

 飽きるほどに問い掛けられた快感の答え合わせ。それは寄りにもよって下の口から同意をするように放屁で答えてしまった。

 

(気持ちが良い……このような、恥ずべき行為が……♥)

 

 ブブ、ブビュルッ!♥♥

 

 気持ちいい。まんぐり返しで掲げた尻の中心から、はしたない音とザーメンの排便を漏らしてしまう人間失格のお漏らしが、六喰はどうしようもなく気持ちよかった。

 我慢を重ねるという行為が背徳を助長する。淫魔のザーメンが腹の中で暴れ、六喰を快楽に酔わせ溺れさせる。崩壊しかけた倫理観――――――

 

「これは確かに恥ずかしいかもしれないけど――――家族になら、見せてもいいんじゃない?」

 

 あとはそっと、背中を押してやればいい。

 

「家族に見せるとっておきにしよう。六喰が一番恥ずかしい排便をこんなに堂々と見せられたら、もう不安なんてなくなる。士道は大好きな六喰の全てを見れて嬉しい……だろう?」

「むくは……、むくは、主様に……こんな、ものを……っ♥♥」

 

 ――――ぶりゅりゅ♥♥♥♥

 

「んっ――――あああぁぁぁああああぁあああああッッッ!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ぶぼぼっ、ぶちぶぼぉ!♥ ぶりゅりゅりゅりゅっ!♥ びっぶぅぅぅぅぅうううううううううッ!♥♥♥♥

 

 気の緩み。士道に対する信頼。そうした逡巡が六喰の尻穴に現れてしまった。アクラとのアナルセックスで緩んだ肛門が限界を迎え、腸液と絡んだ白濁液が滝のように凄まじい量と勢いで噴き上がった。

 

「んほぉぉぉぉおおおおおおおおおっ!♥♥♥♥♥♥♥ でりゅ、でりゅう!♥♥♥♥♥♥ 排便ザーメンでりゅのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ぶりぶりぶりっ、ぶびびびっ、ぶっぼびぶぅぅぅぅうううううううううううううううッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥

 

 勢いは衰えるどころか次第に激しさを増し、ベッドから広い部屋に精液の滝という冗談にならない暴力的な噴射が六喰のケツ穴から続いていく。

 排泄絶頂に全身が痙攣し、爆乳がどたぷん♥どたぷん♥と跳ね上がり、粘液の水流で桃尻が打ち震える。留まることを知らない勢いに掲げた臀部がさらに角度を上げ、六喰の身体中、長い金色の髪に至るまで不浄の穴だったもの、今は三つある性器から噴射した排泄ザーメンがドロドロと絡み付いた。

 

「主様っ♥主様主様主様ぁ!♥♥♥♥ イグッ!♥♥♥♥♥ ケツマンコからザーメンぶりゅぶりゅして、排便アクメでイッぐぅぅぅぅうううううううううううううう――――ッッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 言葉を教えられた淫らなもので染め上げ、星宮六喰は絶頂を一息に叫び上げた。

 腹に溜まったザーメンの大半をぶちまけ、盛大なアヘ顔を晒して六喰は力尽きたように身体を弛緩させる。同時に、アクラの施しか拘束が解けて彼女の身体はベッドに深く沈み込んだ。

 

「あ、へ……へっ、ふへっ♥♥」

 

 ビクッ♥ビクッ♥ぶちゅぶりゅ♥♥

 

 自らの尻穴に流入されたザーメンを霊装と生肌にぶちまけ、ドロドロのシーツに押し付けた臀部から未だ残りの白濁液がヘドロのように溢れ出す。

 魅惑の身体が痙攣を起こし、気を失いかけてなお男を誘っている――――その目には魅了のハートが刻み込まれ、アクラに完全屈服したことを示唆していた。

 

「…………やば、ちょっとやり過ぎた」

 

 ……当然、一番が士道だからいくらやってもいいというわけではない。物珍しいほど冷や汗を流している彼の言い訳があるとすれば、星宮六喰という少女は予想外に無垢で染がいがありすぎた、か。

 

「ごめんね。六喰が可愛すぎたからやりすぎたみたいだ」

「む、ん……」

 

 アクラの暴走に、六喰はフルフルと首を振って答えた。精液を絡ませ、絹糸のように細い金色が流れ、瞳に淡い色を灯すそれは――――アクラをして、見惚れるほど美しい。

 

「むくも、きもちよかった…………また、主様がよろこぶことを……おしえて、くれるか、の……」

「うん、もちろん」

 

 それはもう、アクラからすれば願ったり叶ったり。これほど魅力的な彼女を味わいながら、士道のために六喰の魅力を育てられる。

 淫魔は快楽に対して反省こそするが後悔はしない。だがそれでも、大切なものを持つ相手を壊さないからこそ彼は淫魔王と呼ばれながら存在していた。

 

「けど、今は休もう。そして起きたら、士道をいきなり驚かせてあげたらいい――――おやすみ、六喰」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「へー、悪乱って本当に料理できたんだな」

「え、何その言い方。もしかして疑ってた?」

 

 今朝早く、五河家のキッチンには珍しく士道ではなく招かれた少年、悪乱が立っていた。この家のキッチンの主は間違いなく士道であるため、彼以外が一人で料理をしているのはかなり珍しいことだった。

 他でもないアクラが作らせて欲しいと言い出した時は何事かと思った士道だが、いざ任せてみれば彼が驚くほどアクラの手さばきは料理上手のそれであったのだ。

 

「いや……正直、いつもみたいに適当言ってるのかと思った」

「何気に士道って酷いよね。士道には負けると思うけど、これでも長年の暇潰しで料理は上手い方だよ、俺」

「長年ってどれくらいだ?」

「んーざっと五百年くらい? あんまり覚えてないけど」

「もう少し言動を改めてからじゃないと人に物を言えないと思うぞ」

 

 えー、大体本当なんだけどなぁ、と言いながらアクラは慣れた手付きで危なげなく調理を進めていく。一応キッチンを見守っていた士道だったが、これなら彼の言う通り任せて大丈夫だと背を向けて――――

 

「あ、そろそろかな?」

「へ? ――――うひゃあっ!?」

 

 アクラの呟きに反応できた一瞬の後、リビングに響き渡るような素っ頓狂な声を上げた。

 

「むん。おはようなのじゃ、主様♥」

 

 それも無理はない。リビングにいつの間にか入ってきていた六喰が、その豊満な胸を士道の背中に押し付けながら、朝の挨拶に似つかわしくない甘く蕩けるような女の声で彼に〝アピール〟をしたのだから。

 

「む、六喰!? お、おはよう……なん、だけど……」

「ふむん。どうしたのかの、主様♥」

 

 ふにゅん、むにゅむにゅ、ずりゅ♥

 

「い、いや、どうしたもこうしたも……六喰、お、おまえ……!?」

 

 伝わってくる感触がおかしい。辛うじてある薄布〝一枚〟の爆乳。恐らく合うブラがなかったであろう六喰のノーブラおっぱいが、妖艶にも思える身体遣いで士道に押し付けられている。

 驚き八割、興奮二割。いつになく真っ赤になった士道の顔を見て、六喰は妖艶に微笑み、変わらず〝敏感な〟爆乳を彼に艶めかしく押し込んでいく。

 

「む、んっ♥ ふふん♥ この程度は家族のスキンシップ、じゃろう?♥」

「は、は? や、家族っていうかこれは……っっ!」

 

 六喰のものでありながら異様な興奮をもたらす甘えた声音に、言葉にならない動揺を浮かべた士道。

 

「――――ふふっ♪」

 

 ただそれを淫魔は満足気に見守る――――何度でも言葉にしよう。

 

 淫魔の善意に嘘はない。淫魔の快楽に偽りはない。

 

「ま、待った六喰! 落ち着け! 今琴里を呼んでくる……ひゃぁ!?」

「むふふ、妹御までとは主様も人が悪いのう。安心せよ――――六喰は、主様が悦ぶことをたっぷりと学んできたのじゃ♥」

「ちょ、待っ――――何を誰に教わって来たんだぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 まあ、それを与えられた人間が本当に悦ぶかどうかを淫魔の基準で考えるからこそ、嘘はないというだけの話ではあるのだが――――そのズレに気づくのは、少なくともこの騒ぎが収まった先、さらにもう少し先の話なのだろう。

 

 

 






好き勝手していいって言われたから好き勝手したらアナル調教してた。アナル調教好きすぎるのかもしれない。放屁をノリノリで書いてる時はテンションが頂点な時なのでこの時の六喰と次のデアラはその最高潮、ド下品なのを満面の笑みで書いてる時です。たまにある私のリミッター解除状態。なお今は頑張って戻してます。まあそのうちまた外れるけど。

六喰のおっぱいを散々いじくったから太股もムチムチにしてぇ〜と思ったけど六喰の身体の黄金比を胸以外崩すのはちょっと自分で解釈違いしたのでボツに。ガニ股腰ヘコ、カクカクはさすがに入れる尺とテンポがなかった。その代わり放屁とザーメン排泄は特盛です。アナルはロリ組でスライム柔らか固体、ザーメンぐちょぐちょ液体とやってますね(意味深)

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。濃厚依頼文で燃料ぶち込んで貰えたら割とこれくらいは行くいやごめん嘘言ったわキャラ単独でここまではデアラじゃないと多分無理だわ。金額と依頼文次第で盛れるのは初回のドルフロで証明してるので、まあ本当にプレイ内容をどれだけ推してもらえるかですかねぇ。あとNG指定とかないと私が自制する。いや私だって依頼文にないのに無闇矢鱈に失禁やら放屁やらスライム排泄やらはさせませんからね!ていうか出来ねぇよ怖くて!!
まあそんな世間話はともかくまた次回〜。ちょっとリアルバタバタしてどうなるかわかりませんがお楽しみに〜


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五河士織、村雨令音、夜刀神十香、時崎狂三、七罪・他キャラ多数(ふたなり、女体化、ザーメン・スライム排泄、放屁、快楽堕ち)

特に休暇でもなかったしスパロボも全く終わってないけど帰還しました。他キャラ多数っていうか特殊なキャラ除いて精霊オールスターです。

さあこの属性過多を乗り越えて感想を書ける人はいるかな!最近感想減ってきてるしいないんじゃないかな(素)
ということで有償リクからもとい淫魔王アクラシリーズの番外編、何でもありの精霊ハーレム編になります。と言っても一部番外的なキャラもいますが、基本的にはハーレムなんじゃないかな……士織ちゃんのハーレムの一部アクラのハーレムみたいなノリですが。
私にふたなりと特殊排泄書かせるとこうなる。余裕で短編過去最長だと思うけどデアラだと珍しくもないので感覚が麻痺してる。ではどうぞ〜。


 

 

 そこは、楽園だった。幸福が満ち溢れる世界だった。見定められた者だけが存在することが叶う淫魔の理想郷だった。

 そこにある少女たちは美しい。世界を滅ぼすほどに美しい。だから彼は手に入れてしまった。彼女たちを手にする鍵を堕とし、全てを覆す夢魔をも取り込み――――その楽園は淫魔ある限り永遠のものであることを証明した。

 

 王の城。精霊ミルク〝牧場〟と名付けられた一画に無数の少女たちの姿がある。

 

「じゅぼっじゅぽぉ♥♥♥ ちゅぼちゅぼぢゅぞぞぞ、ずちゅうぅぅぅぅぅぅぅッ!♥♥♥♥」

「ひゃぁああああん♥ おちんちんしゃぶしゃぶたまりません!♥♥ 士織さんがちゅぱちゅぱ私のちんちんに吸い付いて……声、我慢できませんよぉ!♥♥」

 

 それは倒錯的、背徳的とも言える光景。少女が少女に絡み付き、紫銀髪の少女に備わったペニスを青色がかった髪の少女が口に吸いつかせている有り得ならざる姿。

 万人を魅了してしまう天性の声音で官能の声を上げる少女、誘宵美九。霊装を纏いし精霊ながら、それは淫魔の手で卑猥な改造を施されていた。

 歌姫のドレスでもあった衣装は開き切られ、触手が絡み付く、否〝喰い付いた〟豊満なバストを実らせ、下半身は履いていないのと同じ光を放つミニスカート。美脚を守る白いタイツは肝心の鼠径部で途切れ、紫銀の陰毛に守護されたマンコ……そこに有り得ならざる両性具有のふたなりペニスを備え、少女の口に頬張られていた。

 リリィの名に恥じぬ純白のグローブごと腕は異形の触手に巻き上げられ、足は地に付かずフェラチオの衝撃で卑猥に浮き上がる。花の飾りがあるはずの首元には、甲高い鐘の音を鳴らすカウベル――――誘宵美九が牧場のミルク係として活動する証があった。

 

 と、少女のフェラチオに気を取られた美九の乳房が触手に絡め取られ、ギュッ♥ギュッ♥と締め付け搾られ、乳首を別の触手口が勢いよく吸い出し始める。

 

「あひゅぅぅぅ!?♥♥ と、止まりませんっ!♥♥♥ おっぱいぎゅうぎゅうに絞られて母乳止まらないですぅ!♥♥ ま、またイキますぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥」

 

 ビュクビュクッ♥♥ビュクビュルルルッ♥♥♥ ドビュッ♥ドビュッドピュッドピュルルルルッ♥♥♥

 

 二種の白濁液が美九から放たれる音が響き、アイドル失格のアヘ顔が首を反らし天を突くように掲げられた。母乳は触手、精液は少女にそれぞれ呑み込まれ、霊力を吸い出す牧場としての機能を完璧に果たしていた。

 

「あ、はは、みっきーすっごい、なぁ♥♥ んっ、オリリンは、どう?♥♥ ひゃあんっ♥♥♥♥」

 

 ビュクビュクッ♥ とその美九に比べて少々物足りなさを感じる胸を吸われ、母乳を吐き出すスレンダーな魅力を持つ少女、本条二亜。

 修道女を思わせる霊装は、元々から透き通るような幻想を残したまま胸を露出、下半身は下着を抜かれ、布を押しのけ玉のないメスちんぽが勃起露出。法衣のケープに首輪のカウベルという相反した装いの二亜が声をかけたのは、同じくスレンダーな白髪の少女であった。

 

「……くっ、この、程度……っっ♥♥ あんな男には、絶対に屈しない……!」

 

 鳶一折紙。懐かしきASTと呼ばれる組織時代の戦闘衣、ワイヤリングスーツに身を包んだ彼女は、一応の抵抗を示していた。

 二亜と美九同様両手は巻き上げられ、胸元の装甲は剥ぎ取られて触手が喰らいつき、腹部の薄い膜にある切れ込みからはメスちんぽがフル勃起で乗るように鎮座している……言葉こそ抵抗を重ねているが、身体はとっくに快楽の渦に呑み込まれていた。

 

「もー、オリリンはぁ♥ ん……素直じゃ、ないんだか、らぁ♥♥」

「っ……諦めたら、そこで……士道、がっ♥♥♥」

「んっ♥♥ まあ、そうなん、だけど……アッくんは、そんな悪い存在……ではあるけ、どぉ!♥♥♥♥ ……はぁ、ん……オリリンが思うよりは、マシだと思う……それ、に」

 

 ほんのりと膨らむ乳房を搾るように触手が巻き付き、時折力強く吸われる霊力母乳にどうしようもなく感じてしまう二亜と折紙。二亜は美九ほどではないが比較的受け入れる姿勢をしているが、折紙は無意味な抵抗を続けているため我慢と快楽の狭間にある表情が滑稽にすら見えた。

 それに、と二亜は語る。もし折紙が本気の抵抗を見せているなら、彼女もまた〝お仕置き〟の扱いを受けてしまう不名誉な精霊の仲間入りをしていたはずだ。そうでないということは、そして二亜がアクラの本質を感じ取り抵抗を薄れさせている理由は、

 

『二人とも♥』

「ッッ!♥」

「あっ♥」

 

 ビクンビクンッ、ピュルッ♥♥

 

 フル勃起であったはずのメスちんぽがさらに硬さと大きさを増し、我慢汁を射精のように噴き出した。

 美九には端的に現れている快楽を受け入れるにつれて感度が引き上げられる機能。それが二人にも――――全身に淫紋を絡み付かせた、美九にフェラチオをする淫乱な少女と同じ貌を持つ二人の少女が現れた際に発現した証だった。

 触手に吊り上げられた二亜と折紙に絡み付く少女。中性的な顔立ちと淫猥な微笑み。身体付きはスレンダーな二人とグラマラスな美九、その中間の女性的なもの。それに加えて、股間部には精霊と恐ろしいふたなりメスちんぽ。

 少女の名は士織。五河士織。かつては精霊を救う少年であった。今は――――精霊を堕落させる蠱毒の娼婦。

 

「お待たせ、折紙、二亜♥」

「美九が羨ましかったでしょ。アクラの触手に吸われる二人のちっちゃなおっぱいも素敵だよ♥」

「……うー、しおりんにそう言われると悪い気はしなくなるのが悔しいなぁ」

「士道……正気に戻って!」

 

 そう、二亜が受け入れざるを得ないと感じたのはこれだ――――五河士道は、どうしようもなく堕ちて、淫魔の手の中に士織として存在している。

 しかも自分たちに与えられる士織は分身。いくら説得を重ねたところで、士織となった〝時間〟から切り離された彼女たちには馬の耳に念仏。折紙の〝表面的〟な説得には眉根一つ動かさず、その無防備な身体に妖艶な手管で絡み付く。

 

「私は正気だよ♥ 折紙こそ、早く〝いつもの〟折紙に戻らないと――――私におちんちん、じゅぽじゅぽぉ〜って、してほしいんでしょ♥」

「――――――ッ♥♥」

 

 ビクッ♥ビクッ♥

 

 身体ほど悦びを表すものはない。甘い女の声に囁かれ、折紙のふたなりメスちんぽは激しく上下し彼女の代わりに呻き声を上げる。

 

「じゅぽじゅぽってして……バキュームして……折紙ちんぽ、イかせてほしいって思ってる♥ ね、想像しておちんぽ様がバキバキになっちゃってるよ♥ ほら、折紙も美九みたいになりたいでしょ?♥」

「は、は……ちがっ♥」

 

 自分は違う。士道のために、最後まで耐え抜く。みんなを助けるために、快楽とあの男に屈してなるものかと――――皆、初めは誰もがそう思っていたのだ。

 だが一人、また一人と堕ちた。折紙が思わず視線を向けてしまった歌姫もそうだった。

 

「ぢゅ……ずぢゅっ、ずぞぞぞぞぞぞぞッ!♥♥♥♥」

「ひゃぁぁん!♥ 士織さん、過激すぎですぅぅ!♥ おちんちんもっと優しく……ひぃぃぃぃ!?♥♥♥♥ 音立てて吸っちゃらめれすぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥♥」

 

 初めはアクラのような男に堕ちるなどありえない。そう言っていた彼女は、今や跪き形の良いお尻に手を回し優しくそれを撫で掴み、不細工バキュームフェラで美九を悦ばせる士織に完堕ち。他の子が士織『たち』に〝囲まれている〟と知ってからは、より一層霊力を搾り上げられることに身を任せてしまっていた。

 ああ、嗚呼。確かに彼女たちは、淫魔王であるアクラの責めに耐えられる精霊だ。士道という存在ある限り、最後の一線を越えさせることが叶わない高貴なる者たちだ。

 

「いいよ、素直になって♥ 毎日だってしてあげる♥ 口も、私のおまんこだって使わせてあげるから……一緒に、おちんぽザーメン射精しちゃおう、折紙♥」

 

 だが――――その一線となる者が、堕ちていたならば。

 

「し、ど……――――士織! 私のペニスが、もう! 想像しただけで! イク!♥♥♥♥♥」

 

 ドブブリュッ!♥♥♥♥

 

 塞き止められていた濃厚なメスザーメンが尿道を大きく広げ、ワイヤリングスーツの切れ目に鎮座した折紙ちんぽが熱い射精を解き放つ。士織の声と誘いで、妄想だけで折紙は目を上擦って剥きあげる間抜けなイキ顔を晒した。

 

「あー! もぉ、無駄打ちしたらアクラに怒られちゃうのに……仕方ないなぁ♥」

「あぁぁ、良いなぁ……しおりーん、早くあたしにもぉ!♥」

「わかったわかった。素直な二亜にも、ちゃんとご奉仕してあげるから♥」

 

 ――――堕ちてしまえば、楽になれる。

 単純な仕組みだ。元々から生き方を定めて快楽に従う淫魔は、精霊の絶対的な力に遊びを愉快にする一つの要素としてしか興味を示さない。士織の分身に使った天使などまさにそう。彼と士織がいれば、優に世界を征することが出来る。世界を創り還る神にさえなれるだろう。

 だが、彼は淫魔の〝王〟であった。王とは主君として言葉通り君臨し、従える配下を満足させる者だ。

 

『せーの、あむっ♥』

 

 たとえばメスちんぽを与えた精霊に、愛する者を充てがうのも彼なりの優しさなのだ。だって、肉棒をしゃぶられた少女たちは、

 

『あひょぉぉぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥♥』

 

 ――――これほど幸せそうな絶頂声を響かせるのだから。

 

「あひっ、おひょぉ!?♥♥♥♥ ちんぽ、ちんぽ吸われてる!♥♥♥ 根元まで咥えられて先っぽチロチロされてるぅ!♥♥♥」

「おひょぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおっ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ずちゅぐちゅれろぺろっ、ぶちゅるぶちゅるずずずす、ドビュルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 壮大な口淫の音色に重音な射精の音色。二亜は舌を晒して整った美麗な顔を崩し、折紙は鉄仮面とまで表現できていた人形のような面を寄り目間抜け声で完全崩壊させ、両者ともにふたなりフェラチオの快感に沈んでいく。

 アヘ顔の歌姫に加えて、スレンダーなふたなり少女たちも士織のフェラに屈した。精霊としての力を搾り取られ、素晴らしい質の霊力で分身たちの身体を満たす。

 

『んおっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?♥♥♥♥♥♥』

 

 ビュクビュクビュクビュクッ!♥♥ ビュルジュボボボボボボボボッ!♥♥♥♥

 

 首輪代わりのカウベルが意味を果たさんと鐘を鳴らして触手の勢いが増したことを示す。士織のチンポしゃぶりに合わせ、搾乳触手も動きに激しさを加え精霊ミルクを徹底的に搾り上げ始めた。

 

「あ゛お゛ぉ゛ぉ゛!♥♥♥♥ 胸吸われてるぅぅ!♥♥♥♥ あたしの貧乳おっぱいからミルク出しちゃってるぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥」

「あひゅっ、あひっ!♥♥♥♥ おっぱい伸びて、伸びてイクっ♥♥♥♥ 乳首ミルクが吸い出されてまたイキましゅうぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥」

「……っ! やめ、これ以上は、これ以上搾るのを止めにして!♥♥♥♥ 搾乳されたくない!♥♥♥♥ 墳乳でイク、イグゥ!♥♥♥♥♥」

 

 三者三様に声は様々。共通しているのは、痛いほど搾り上げられる母乳絶頂に悶えて喘ぎ、飼われるメスの幸福を得ていること。

 

『ずぢゅっ、ずぞぞぞぞぞ――――ずぼおおおおおおおおおおおおおッ!♥♥♥♥♥』

『ほんぎょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜ッ!?♥♥♥♥♥♥♥♥』

 

 無論、三人の美少女のふたなりメスちんぽをしゃぶる士織も動きを止めない。それどころか、吸い上げたザーメンが常に逆流し吹き出す鼻下から唇が大きく離れたひょっとこ口で、三人の貌と声まで下品を極めるほどの馬面バキュームフェラで責め立てる。その反動からか、それぞれの士織たちはわざわざ与えられたふたなりメスちんぽから射精まで披露してしまっている。

 

「士織……士織、士織しおりぃぃぃ!♥♥♥♥♥ もっと吸って、バキュームして!♥♥♥♥♥ 私のペニスをしゃぶりあげて、臭い染み着くほど味わってぇぇぇ!!♥♥♥♥♥♥♥ 士織の不細工顔で、折紙ちんぽイグッ、イグ――――ッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥」

「あへ、あひ♥ 二亜さん、折紙さん♥ とっても素敵ですぅ♥ 私もまたイグッ!♥♥♥♥ アイドルおっぱい母乳吹き出してイギまずぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥♥ アイドルおちんぽもイッちゃいますぅぅうううううううううううううっ!♥♥♥♥♥♥♥♥」

「上も、下も、気持ちよすぎぃぃぃ!♥ 白いのいっぱい出して無くなっちゃう!♥♥ おっぱいミルクとザーメンミルク止まらないぃぃぃ!♥♥♥♥ 搾精ちんぽ搾り止まんないよぉぉ!♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 アヘ顔の美少女たちがひょっとこ顔の美少女たちにチンポをしゃぶられ、触手に母乳を捧げ、無限に再生する力を搾り取られ、呑み込まれ――――永遠の時間の中で、愛し合う素晴らしき世界の一部を飾っていた。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 彼女たちのように堕ちかけ、滑り落ちる者たちがいれば、少なからず反抗を続ける者たちもいた。数にして三人だが、うち二人はお仕置き部屋と呼ばれる牢獄に配置されていた。

 

「ふぅ、んぎっ、ぐうぅぅ!! あぁ、ああぁぁ!」

「……ふっ……ふぅ。……っ、んふっ! ふうっ、くうっ……!」

 

 絶対に耐え抜くという意志の元で大きく響く嬌声と、閉じた口から小さく漏れる劣情を催す美声。

 夜闇色と灰銀の髪が解かれ背に烟る。揃って暴力的な面は、盛り立てる彩りを加えれば国、あるいは世界を傾かせる美貌に汗を張り付かせている。美巨乳はたわわに揺れ、サイズに見合いすぎたスタイルは極上という他ない。

 その上で――――夜刀神十香と村雨令音は、立派なふたなりちんぽを股間から生やし、美貌を下品に飾る腋見せガニ股屈服ポーズで太ましい一本の触手に〝掘られて〟いた。

 

「んぎ、ぎぃ……んほぉ!♥♥♥♥」

「……ん、は……くっ♥♥♥♥」

 

 ドピュルッ♥♥♥♥

 

 中心から広がる淫紋に犯された十香と令音の肛門を極太の触手が穿ち、前立腺を押し込まれた逞しいメスちんぽが触れずして硬く尖り、霊力の塊となった濃い白濁液を地面に吐き出す。勃起の比率によって着弾の位置は変わるが、何百と射精を繰り返したというのか牢獄の地面には幾多に及ぶザーメンの山が出来上がりつつある。

 一瞬オホ顔を晒した十香と能面で唇を噛んだ令音。チンポケツアクメという女に有るまじき責めを受けながら、哀れにもガニ股屈服を強制される彼女たちを――――少年と少女、アクラと士織が見守っていた。

 

「あっ♥ 二人とも、無駄なのにまだ頑張ってる……ふぁっ♥♥♥♥」

「ふふ、士織はそんな二人で興奮して、メスちんぽ勃起させてる。すっかり淫乱な女の子だね」

 

 拷問器具だらけの牢獄の中、蕩けた顔で十香と令音の恥辱を見守り、背後から胸を揉みしだかれ甲高い声と共に士織は腰を突き上げる。その股間には、相も変わらず大きいふたなりメスちんぽがギンギンに勃ち上がっていた。

 

「だ、だってぇ……『私』たちは初めから女の子だから……んひっ、おっぱいでメスちんぽ、士織おちんちんイクぅ♥♥♥♥♥」

 

 プシュップシュップシュゥッ!♥♥ ドピュルッ、ブピュブピュルッ♥♥

 

 胸責めでマンコが潮を吹きながらメスちんぽが射精する。全身に絡まる淫紋の効果で、どこを責めようと士織はマンコとチンポでイクことができる。正しく両性具有の女体化、彼女自身がメス堕ちの証明だ。

 

「く……きさ、まっ! シドーから、離れろぉ!!」

「……シン……っ、すまない……」

 

 見せつけるように士織と愛し合うアクラに十香と令音が苦渋を表情に浮かべた。が、アナルの惨めな淫紋によって脳の信号すら制御され、その浮き上がる腰以外の全てを固定された二人はただ士織がアクラの手で乱れる姿を触手に射精させられながら見ていることしかできなかった。

 それでも二人は大したものだろう。普通なら淫紋を刻まれた時点で、士織を見せつけられた時点で堕ちている。二人とも皆や士道のために身体が卑猥になろうと耐えているのだ。その心意気はアクラも認めるほどで、こうして特別なお仕置き部屋を城の内部に生み出したほどだった。

 十香と令音は美しい。長髪は穢れることなく靡き、ガニ股ふたなりの滑稽さすら打ち消す圧倒的な美貌。逆らう精霊に衣服など必要ないとした全裸すら、彼女たちを芸術品のようにしている――――だからこそ、そろそろ別の反応で楽しみたいと思うのが快楽主義者の性なのだろうか。

 

「士織、二人で存分に〝シて〟きていいよ」

「本当? ――――そうだね、アクラに逆らっちゃう子にはお仕置きしないと♥」

 

 ビキビキッ♥♥

 

 アクラの責めで相当な射精を繰り返し、牢獄内部の精液溜に一役買っていたはずだが、アクラの指示が出るやいなや彼女のふたなりは硬く滾っている――――お仕置きをしなければといいながら、士織は堕ちても変わらない二人に対する好意を全て興奮の要素に変換している。

 要するに、士織は自分たちのために無様を晒す十香と令音の美しさに途方のない発情をしていた。アクラから離れ、彼女たちが射精したザーメンの山を愛おしげに淫紋が輝く素足で踏み締め、ガニ股屈服ふたなり美女の前に恍惚と笑みを浮かべ声を発した。

 

「ふふふ……二人とも頑張ってるね♥ おケツの穴もすっかり解れて、触手抜く時捲りあがってる♥ アナルの方から触手に吸い付いてる……可愛い♥」

「私は、これしきのこと! シドーの、皆の為ならんほぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥」

 

 暴力的な面が厳しく決意を見せた瞬間、尻穴の刺激でオホ顔射精アクメに歪む様は無様な背徳。世界の支配などより意味のある冒涜極まる快感だ。

 

「……シン。こんなこと、何のためにも、ふくっ♥ ならない。もう止め……るんだ」

 

 ぷっ、ぷすぅぅぅ!♥ ぷびっ、ぶびびっ!♥ ぶっ、ぶぶぶっ、ずぶぼぼぉ!♥♥

 

 令音は表情こそ起伏が薄く、十香ほど崩れることはない。だが、その下品な音色は令音が追い詰められていることを如実に表している。

 クールで弱点が全くない女ほど意外なものを弱所として抱えている。令音はその例に漏れず、完璧超人とさえ思えた彼女はアナルが〝死ぬほど〟緩かったのだ。それこそ、彼女たちとは別に屈服を拒む〝彼女〟と同じように。

 その緩さは、極太の触手に穿たれながらしっかりと喰い付いているはずにも関わらず、恐ろしいガバ穴で肛門に隙間を作り、間抜けな空気をそこから漏らして放屁もどきをひり出しているほど。顔に似合わない下品な空気漏れは士織に嫌とは言わせない興奮を与えて止まない。

 

「ううん。意味はありますよ令音さん♥ だって私――――こんなに興奮してるんだから♥」

 

 ガニ股ケツ穴穿ちで並べられた絶世の美女を前にして、士織はドクン♥ドクン♥と肉棒を鼓動させる。心臓の鼓動、というのはあながち間違いではない。本体から切り離された分身である彼女は、霊力によって顕現を許されている。

 そして射精の精液は彼女の存在を支える霊力そのもの。その霊力を打ち出す快感はどれほどのものか。打ち出すに値する快感は何か。

 

「ああ、十香も令音さんも凄く綺麗♥ そんな身体があって快楽を受け入れないなんて勿体ないよ……二人を見て、おちんぽ擦ったら私絶対おかしくなる♥ ガニ股ふたなり奴隷に変態勃起しちゃったメスちんぽ♥ でも止まらない。手が止まらないの……あ、駄目、だめだめだめ――――――」

 

 シコッ♥

 

 剥き出しの亀頭から直に女体と繋がったメスちんぽの根元まで、士織の興奮した小さな手が引き下ろされた。

 瞬間、

 

「あひぃぃぃぃぃぃっ!!♥♥♥♥♥ 射精るッ!♥♥♥♥ 一擦りでおちんぽザーメン射精しちゃうぅぅううぅうううッ!!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ドピュドブッドップブビュルッ!♥♥♥♥ ブビュブボッブブビュルドビュルルルルルルルルルルルルルルッ!!♥♥♥♥

 

 一擦りの射精量とはとても思えないザーメンの排泄、局地的な豪雨とも呼べる絶頂射精が放たれた。

 どれほど二人に興奮をしていたのか、あまりに早漏なメスちんぽからザーメンが二人目掛けて降り注ぐ。ぶちまけられたと言っても過言ではない量が、十香と令音の髪、身体、ふたなりメスちんぽに〝触れた〟。

 

『――――んぎょひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥』

 

 ブビュッ!!♥♥♥♥♥ ビュクッビュクッビュクッビュクッビュクッビュクッビュクッビュクッビュクッビュクッビュクッ!!♥♥♥♥ びゅるびゅるびゅりゅりゅ!♥♥♥♥♥

 

 それは何かの冗談、夢のように思える光景だった。

 十香と令音の暴力的な面が歪む。形容し難いとしか言えない射精絶頂の貌。無様で下品に変わったアクメの貌。同時に、彼女たちのメスちんぽも冗談のような連続射精をキメる。

 

「シドーの精液!?♥ 熱い、熱いのだぁ!♥♥♥♥ かかった所が燃えるように……疼いて、うあぁぁぁぁぁぁあああああ!♥♥♥♥♥」

「……身体が、溶ける……? だめ、だ、臭いも……頭が、おひっ♥ 溶けて、おかしく、あっ、あ、あひょぉぉぉおおおお!♥♥♥♥♥」

 

 ビュクッ♥ ビュクッ♥ ビュクッ♥ ビュクッ♥ ビュクッ♥ ビュクッ♥ ビュクッ♥ ビュクッ♥ ビュクッ♥

 

 十香、何より令音が生まれて初めて喉を絞って引き出す間抜け極まる嬌声。ここまでのアナル責めとこの二人に刻まれていた回復阻害の術が効果を発揮しているのか、士織との射精交換とはいかず二人のメスちんぽは急速に萎え、それでいて床目掛けて湯水のように射精し続ける惨めまで極める光景となった。

 

「ひぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥ まだ射精るっ!♥♥♥♥ 敏感ちんぽからせーし射精る!♥♥♥♥ 十香と令音さんににぶっかけちゃうのぉ!♥♥♥♥♥」

『ほぎょへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?♥♥♥♥♥♥』

 

 シコッ♥ ドビュルルルルルッ!♥ シコッ♥ ブビュルルルルルルッ!♥ シコッ♥シコッ♥シコッ♥ ドビュッ♥ブビュル♥ブボビュルルルルルッ!♥

 

 しかも一度や二度の話ではない。早漏ながら驚異的な許容量と射精量の士織ちんぽは、扱く度に濃厚な精液を十香と令音に浴びせかける。

 目に鼻に唇に。首に肩に腋に。巨乳に乳首にへそに。陰毛にメスちんぽにマンコに。太股に膝に足に。裸体の全身に白濁液をぶちまけ、それを二人に〝吸収〟させる。士織が持つ霊力の塊であるザーメンは、二人の身体を根本から彼女のモノに染め上げ、発情の作用をもたらすのだ。

 

「あ、あぁ、うぁぁぁぁぁぁ!♥ 身体が、身体が熱い!♥♥ 熱くて、くすぐったくて、へその下がキュンキュンするのだぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥」

「……シンの、精液が私に染み込んで……! ……く、うぁ、あふっ♥ 発情して……おっほっ♥ アナルの感度が、上がってるぅぅうぅぅぅ♥♥♥♥」

 

 プッ♥ ぷぴー♥ ぷぴぷぴ〜♥♥ ぶぶーっ!♥

 

 軽快な空気砲は令音のガバ尻穴から発せられ、触手も激しくピストンしていることを示す。動かせる腰以外は完全に固定され、二人の貌はハッキリとアヘ顔オホ顔を士織に見せつけ、ひたすらに士織のオナニーに対する極上のオカズとなる。

 そして蛇口が壊れた水道の如き射精を続けるメスちんぽは、段々と〝小さく〟なっていた。回復阻害と、与えられる霊力は全て身体の発情に回されている。如何に恐ろしい桁の霊力を持つとはいえ、これほどの速度で一滴が濃厚な霊力ザーメンを垂れ流しにしていてはメスちんぽから矮小になるは必然。

 

「はっ、はひっ♥ ちんぽイクちんぽイク……あぁ、もっと出したいのに、私も……んむっ!?♥♥」

 

 対して士織は早漏ちんぽという点は同じだが――――アクラによるキスの供給で、その硬さを取り戻す。

 

「ちゅるっ♥ んちゅ、ちゅぱっ……ぷはっ♥ アクラ、ありがとう♥ おかげでメスおちんぽ元気になっちゃった♥」

「ふふ、これくらいはお安い御用だ――――さ、続きを存分に楽しむといい」

 

 快楽の支配者は止めない。士織はメスちんぽを扱く手を止めない。十香と令音は急速に力が抜けていきながら、身体が生まれ変わるような快感に歯を食いしばって弱々しい理性を繋ぐことしかできない――――つまり、狂乱の射精は続く。

 

「はぁはぁ……十香があんなにおまんこ濡らして、綺麗な髪にザーメン絡ませて……あは、可愛い♥ ちっちゃくなったおちんちんピクピク震わせて……涎が糸引いてて、すごくエッチ♥」

「あうぅぅぅ! うぁぁぁあああ!?♥♥♥♥ シドーが、私を見て、気持ちよさそうに……うあぁぁ! 駄目だ駄目だだめだぁぁ!! 駄目なのだぁ!♥ おちんちん硬くなるなぁ!♥♥♥♥」

 

 遂にはオカズに使う二人の身体の観察、レビュー紛いの行動に出る士織。しかも言葉は嘘なく突き刺さり、小さくなったメスちんぽが半勃起にまで興奮を見せるのだから効果は面白いほど顕になる。

 

「令音さん……いつも冷静で綺麗な令音さんがケツ穴掘られて喘いでるなんて……♥ 頑張って食いしばってる顔が凄い無様で、触手の隙間から空気が漏れててすっごい下品です♥ 可愛い♥」

「……ふっ!♥ いけないシン、聞かないで、聞かないでくれ♥ 私の汚い音を聞いて勃起しないでくれ♥ ……ああ、おちんぽ勃起して……腰が、止まらな……っ♥♥♥♥」

 

 ぺちん♥ じゅぽっ♥ ぺちん♥ ずぢゅう♥

 

 それは令音と言えど例外ではない。士織の言葉でちんぽを半勃起させ、空気の漏れる音がうるさい尻穴で触手を奉仕するように腰を振る。半勃起メスちんぽにそれが伝わり、ペちん♥ペちん♥と美しい腹の表皮にしなる竿が惨めな芸を見せるように当たり続けた。

 

「どんな二人でも私は大好きだよ♥ こんなことだって……♥」

「あはは。士織、何だか琴里みたいだなぁ」

 

 射精から射精の連鎖が終わらない。二人のふたなりから霊力が根こそぎ抜き取られるまで、二人が完全屈服して自らの意志で快楽を選ぶまで、士織はオナニー姿を晒しながら二人を下品に追い詰めていく。たとえ歯茎を見せるほど歯を食いしばり、惨めな触手奉仕のチン振りダンスをしていようと、二人が堕ちていないのならやり方が甘いのだと彼女は判断する。

 士織の意志を読み取ったアクラが、ある妹への誤解を招くようなことを口走りながら触手を〝引く〟。

 

「……おほっ♥ で、出るぅぅぅぅ!♥♥」

 

 ぶぼぉぉぉぉぉぉぉぉ!♥

 

 つまりは引き抜く。触手で蓋を塞いでいた二人のアナル、特に令音のクソ雑魚ガバ穴から触手が抜けた途端、彼女は品のない巨大放屁を我慢のしようもなく発射する。

 

「……あひっ、おほっ、ほぉっ!♥ 放屁、止まらな、うひっ♥ 腰も、うごいてぇへぇ♥」

 

 プッ、ぶっ、ぷぴっ、ぶぅっ!♥

 

 死ぬほど緩いガバ穴が開発されれば、それはもう本人の意志では止めようがない。しかし、素晴らしきは令音の適応力だろう。本人はまだ不本意であろうが、腰振りに合わせてリズミカルに可愛らしくもあり下品でもある矛盾したオナラが奏でられていった。

 

「あ、あぁぁ! 尻が、尻からアレが抜けて、苦しい、尻穴が寂しい!♥」

 

 十香は十香で、あれほど頑張って耐えていたアナル触手がなくなったことに喪失感を覚え、情けない腰振りをしながら尻穴の刺激を探す。それは射精では代用できないケツ穴狂いの美少女が生まれてしまった証だ――――彼女が眼球の運動で見てしまった、灰銀の髪を持つ絶美の女のように。

 

「令音、気持ちいいのか?♥ そんな顔をして♥ ……わ、私もするのだぁぁ♥」

 

 ぷぷぷっ、ぶぅぅぅううううううううっ!♥♥♥♥

 

 まるで、子が親を真似るように。娘が母を見て育つように。

 十香はそれが人前でするには恥ずかしいものだという知識を持っていた。けれど、十香にとって令音は士道や琴里に負けないほど信頼をしている相手なのだ。

 だから、放屁の快感に得も言えぬ貌を見せた令音を見て、真似るように腹に力を込めた。それは令音と違い最低限の調整すら捨て去り、音圧とも言える凄まじい放屁となった。

 

「ひぎぃぃぃぃぃ!♥♥♥♥ 尻穴気持ちいいのだ!♥ おなら気持ちいいのだぁぁぁ!♥ せーし出るぅぅぅううううっ!♥♥♥♥♥♥」

 

 ドピュッ♥ドピュッ♥ ぶぼぼ、ぶぼぉぉおおおおおおッ!♥♥♥♥

 

 それは美尻の肉を痙攣させ、淫紋を活性化させ、士織からのザーメン放射以外での射精にまで至る。短小という文字が似合うサイズになり始め、凛々しい十香に似合わない、しかしふたなり爆音オナラ女によく似合う弱々しさの射精音を響かせる。それを放屁の音圧がかき消す。

 十香ほどの美少女でも、ふたなりを揺らしガニ股放屁をしていれば――――それでも彼女は美しかった。

 

「……あへぇぇぇぇぇぇ!♥♥♥♥ 放屁で射精する!♥♥ 放屁アクメいく!♥♥♥ 変態ケツアクメするぅぅぅぅぅうううううう!♥♥♥♥♥♥」

 

 ぶぼぼびぶびぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥

 

 それは令音も同じこと。今度は娘、十香に釣られるように特大放屁で射精の音を完全にかき消してアヘ顔アクメをキメる。しかし、その美貌は損なわれるどころか下品で美しい。彼女たちでしかなし得ない矛盾の美貌がある。

 

『あへっ、あひっ、おほっ、うほっ、ほひっ、んおっ、ほほぉっ♥』

 

 ぷっぷっ、ぷすっ♥ ぴうっ、ぶびっ、ぶぼっ、ぶりっ、ぷぅっ♥

 

 ガニ股が振り乱れ、放屁の二重奏が奇跡のような小気味の良さで奏でられる。本物の母子ように、その外見年齢ならば姉妹だろうか。暴力的な面をアヘ顔で染め、ガニ股腋見せ腰振り放屁ライブを行う。

 

『……射精るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!♥♥♥♥♥♥』

 

 ぷぴゅるるるるるるるるる♥♥♥♥

 

 気づけば、十香と令音のあれほど立派だったふたなりは小指の大きさ、子供ちんぽ以下の短小早漏ザコちんぽにまで成り下がっていた。元々存在しないものが股間部にあるだけでなく、可憐な二人を惨めに思わせるふたなりメスちんぽがそこにある。

 射精というより水を吹き出しているような音と共に、短小ちんぽからザーメンが床にぶちまけられる。二人の足元、そしていつの間にかオナニーを止めていた士織の足元にまで流れた十香と令音のザーメン射精に、士織が両手を頬に当て恍惚と頬笑みを浮かべた。

 

「もう、こんなに床を汚して……くすくす♥ もうこんなに小さくなっちゃったよね♥ おちんちん、指で摘めるくらいになっちゃった♥ オナラでイッちゃうなんてすごい無様……でも、大好きだよ♥ すごく下品で惨めで、けど綺麗な十香と令音さんが大好き♥」

 

 ピクッ♥ ピクッ♥ピクッ♥

 

「あ、興奮してる♥ 小指の先っぽサイズの粗チン♥ 子供より小さいザコおちんちん♥ とっても惨めで可愛い――――私に、触れてほしいってチンぴくしてる♥」

 

 ピクッ♥ ピクッ♥ ピクッ♥ ピクッ♥ ピクッ――――びゅるっ♥

 

 士織はただ事実を羅列したに過ぎない。彼女の声、彼女の意志で。裸体を淫紋で飾り、メスちんぽをピクッ♥ピクッ♥と興奮させているのは士織とて変わらない。

 だが――――その事実の羅列に、今の二人が耐えられるかは別の問題だろう。

 

「シドー……シオリ、シオリィィィ!♥♥♥♥♥ もう我慢できないのだ!♥ 触れて、もっとイかせて欲しいのだぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥」

「……っあ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁ!♥♥♥♥ シン……お願いだ!♥ 君の手で、屁こきな私の粗チンを気持ち良くしてくれ!♥♥」

「私たちの粗チンに触ってくれ!♥ 小さくて見っともない短小ちんぽめちゃくちゃにしてくれぇぇ!♥♥ なんでもする、もう我が儘は言わないのだっ♥ シオリの指が十香ちんぽに欲しいのだぁぁぁぁぁぁッ!♥♥♥♥♥」

「……お願いだ、シン!♥ 私たちの子供以下のチンポを、君の物にしてくれ!♥ もっと下品に放屁おねだりするから、どうか!♥ 全てこの楽園に捧げる♥ 令音ちんぽを……射精、させてください!♥♥♥♥♥」

 

 ヘコッ♥ ぶっ♥ ヘコヘコッ♥ ぶびぶぼっ♥ ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ ぶぶっ、びぶっ、ぼびぃ!♥

 

 腰振りガニ股放屁ダンスの懇願。人型の美しい美女が許しを請う動きの中で、これほど完璧な屈服を意味するものはないだろう。

 

「うふふ……二人とも――――可愛い♥」

 

 ああ、確かに士織の笑みを見たものは言うかもしれない――――血の繋がりを持たない妹そっくりなサディストな微笑みだ、と。

 

「アクラ、いい?」

「もちろん。それが、この国の中で君たちを守る決まりだからね♪」

 

 振り返りアクラからの許可を得て、ニコリと笑った士織が十香と令音の前に膝を突き、その粗チンに指を添え、

 

「せーのっ!」

『ッッ!♥♥♥♥』

 

 期待と恐怖を綯い交ぜにし、緊張した短小メスちんぽを士織はその指先で〝少し強めに〟摘み上げた。

 

 ギュッ♥

 

『あひゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?♥♥♥♥♥ マゾアクメイクぅぅぅぅぅううううううううううううッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥』

 

 びゅぼぼぼぼぼ――――びゅるッ♥ ぶるびゅるりゅりゅびりゅるるるる!♥♥♥♥

 

 短小に被った皮が摘まれた影響で急速に膨らみ、ザーメン袋を作り出す。そして摘み上げから開放された瞬間、溜め込んだザーメンを全て放水。放水の域としか表現しようのない屈服に相応しいマゾアクメ射精を十香と令音は発散し切る。

 僅かな指先がそれほど感極まるものだったのだろう。射精はこれまでで一番長く、二人の奥底に眠っていた反抗心を排泄するように吹き出し続けて、

 

『ほひっ♥』

 

 ぶぼぼっ、ぼびぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいい――――ぴゅるっ♥

 

 ザーメン全てを吐き出した後、どデカく長い渾身のオナラを合わせて放ち、最後の一滴を射精しきったのだった。

 

「……ぉ♥」

「……くひっ♥」

 

 十香も令音も絶頂が激しく長く、ここまで耐え抜いたこともあって白目を剥いて気絶をしてしまっていた。

 ただ、ガニ股屈服ポーズは変えず、白目を剥いた表情であっても――――アヘ顔で、喜んでいるような貌に見えた。

 

「お疲れ様、十香、令音さん。これでやっと……二人と〝仲良く〟できるね♥」

 

 その仲良くという言葉と笑みに、どれほどの意味が含まれているのか。

 

「アクラ、私はここで二人が起きるのを待ってるから♥」

「うん、そうするといい。二人が起きたら、ご褒美に沢山愛でてあげよう」

 

 拒むものには屈服の快楽を。服従には恩赦の快楽を――――淫魔の国はどこまでも、快楽で回り続けていた。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 リラックスルームは城の中で〝堕ちた〟精霊たちが自由に出入り可能な施設に当たる。該当する場所は様々だが、今使用されているのは娯楽、気分を変えて楽しむための場所だ。

 

「交尾。士織、気持ちいいですか?」

「あっあっあっ♥♥ あおっ、んほぉ〜〜〜〜っ♥♥♥♥」

 

 ドピュッ♥ ドピュッ♥ ドピュルッ♥

 

 もっとも、彼女たちの娯楽というものが一般的に求めるものではないことは、マンコを犯されながらメスちんぽから恥ずかしげもなく射精する士織の〝一人〟を見ればわかるだろう。

 無数の士織が力尽きたように倒れている中、燈色の髪を揺らす美少女に犯される士織。四つん這いにさせられた彼女の首からリードが引かれ、まるで飼い犬か何かとして扱われてしまっている。

 そして、野太い声を上げてマンコとチンポの両方で絶頂した士織――――そのメスちんぽを〝風〟が殴り付けた。

 

「……お゛ぎょっ!?♥♥♥♥♥」

「再告。気持ちいいですか、と聞いているのです。この早漏ザコチンポ♥」

「ほぎょっ、ほへっ、ん゛ぎぃ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ブリュッ♥ ブリュリュリュ、ブビュルーッ!♥♥

 

 歯茎が剥き出しになるほど歯を食いしばり、風に打たれるメスちんぽの衝撃に無様な寄り目で耐える士織。このサディスティックな強制射精に何人の士織が倒れ、何人の士織がメスちんぽを大きく振り乱させられたか。

 恍惚とした笑みで士織を犯し、リードを引き、メスちんぽを風で殴り付けるのは八舞夕弦。豊満な胸を露出したサディスティックボンテージに身を包み、その首には自分は誰かのものである、と証明する首輪を付けた姿で士織と激しいセックスに及んでいた。

 

「ほひっ♥♥ き、気持ちいい♥ 夕弦おちんぽ気持ちいいのぉ♥♥ 私のおまんこと士織ちんぽがイクっ、イッでりゅうぅぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥」

「微笑。よく答えられました。ご褒美に夕弦のおちんぽで膣内射精してあげましょう♥」

「お゛♥ おぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 ドプッ♥ドプッ♥ドプッ♥ ブヒュルルルルルルッ!♥♥

 

 たまらない嬌声。リードを引かれて子宮にメスちんぽを捩じ込まれ、ザーメンを注がれる。分身の士織にとって精霊の吐き出す精液は極上の栄養源と活力。とはいえ、膣内射精から即座にメスちんぽが地面にザーメンを無駄打ちしていては繰り返しになるだけだったが、それを微笑と共に楽しむのも夕弦らしいと言えるかもしれない。

 

「憤慨♥ 夕弦の射精を無駄にするような士織には、もう少し躾が必要ですね♥」

「ひゃらっ♥ 待っ――――お゛ぎょへぇぇぇぇ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 こうして白目を剥くようなプレイを続けて、夕弦は囲まれていたはずの士織を何人も気絶アクメに沈めていた。

 

「おっほぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 対して、幸福感に満ちたオホ声を恥ずかしげもなく晒してよがる燈色の少女が一人。

 夕弦に比べてスレンダーを詰めた体躯を縄で縛められた少女。荒縄が亀甲縛りに似た形で上半身と腕を後ろ手に固め、脚も折り曲げさせられ太股と足を縄が絡め取り、彼女の特技でもある素早い動きが完全に禁じられていた。

 

「ふふ、耶倶矢は本当にお尻が弱いんだね♥ けどおちんぽはぎゅうぎゅうに締め付けて硬い、立派なケツマンコ♥」

「ら、らってぇ♥ 士織のおちんちん、気持ちよすぎるしっ♥♥ 耶倶矢おちんぽもイグゥ!♥♥♥♥」

 

 ギチギチに締め付けられているのはメスちんぽも同様。常に勃起し続ける責め苦を受けながら、耶倶矢は背面駅弁で抱えられケツ穴セックスでオホ顔射精を行う。

 すると、

 

「耶倶矢はそんなに虐められたいんだ?♥」

「縄で縛られてるのにそんなに気持ちよさそうなら……」

「耶倶矢の荒縄メスちんぽ♥ 『私』たちが虐めてあげるね♥」

 

 続々と『士織』がアナル固めをされた耶倶矢に群がり、その荒縄勃起メスちんぽにこぞって手を伸ばし始めた。

 

「へっ? ちょ――――おひょぉぉぉおおおおおおおおおおっ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 しこっ♥ ぐちゅっ♥ くちゅくちゅ♥ しこっしこっしこっ♥♥ ぐちゅぐちゅぶりゅりゅ♥♥

 

 幾本の華奢な手が耶倶矢の巨根を弄ぶ。荒縄ごと扱く手。カウパーが溜まって滴る根元に優しく触れる手。射精を受け止めるように亀頭を撫で回す手。

 

「イグッイグッイグッ♥♥♥♥♥ 耶倶矢ちんぽシコシコイグ〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥」

 

 厳しく優しく、愛おしい者の手が耶倶矢のメスちんぽを何度も何度も何度も。喜びのあまり、オホ顔に限界の寄り目を加えて可憐な貌でマゾヒストの興奮を表してしまう耶倶矢。

 サディスティックな夕弦とマゾヒストな耶倶矢。両者とも、精霊の中で最速の名に相応しくアクラに適応した者たち――――そう。アクラに、だ。

 

「んひゃぁぁぁぁぁぁん!?♥♥♥♥♥」

 

 そんな甲高く官能的で可愛らしい悲鳴を上げたのは耶倶矢……ではなく、夕弦だった。恍惚とした微笑みで士織を犯していた彼女の表情が一転し、舌を剥き出しにしたアヘ顔で迎え入れた快感の素晴らしさをアピールする。

 

「連、結♥ アクラ、アクラですね♥♥ 歓喜♥ アクラのおちんぽ様が夕弦のおまんこを犯して、イク、イッてしまいますっ♥♥♥♥♥」

「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛!♥♥♥♥♥♥」

「ごめんね。士織が大変なことになるってわかってたけど、我慢できなくってさ♪」

 

 そもそも、この楽園に我慢という二文字は全く必要のないものだ。肉と肉がぶつかり合い、夕弦は首輪の主であるアクラと繋がり、士織は夕弦と繋がったままマンコにメスちんぽを挿入れて、マンコに淫魔チンポを挿入れられる快感の二重射精に濁った嬌声をあげて、やはりメスちんぽから勢いよく射精。

 

「うぎょひぃぃぃぃ!?♥♥♥♥♥」

 

 そして耶倶矢は情けない悲鳴、この楽園の価値観では愛らしい悲鳴と共に士織たちにぶちまけるような射精暴発。

 まあ、耶倶矢にとっては無理のないことだ。

 

「またケツ穴来たぁぁぁぁ!?♥ ケツ穴にチンポがまた来たぁぁ!♥ ケツマンコにおちんぽ二本刺しされてりゅぅううううううううっ!♥♥♥♥♥♥」

 

 耶倶矢のケツ穴を押し広げ、二本目――――アクラの巨根が挿入されればそうもなろう。代わりに士織のメスちんぽが、などと甘いことはない。明確に、入るはずもない二本の巨根が擦れ合い、肛門入口が悲鳴を上げるように大きく大きくオスとメスのチンポに拡げられていた。

 

「二本も、入んないって!♥♥ お腹一杯で苦しくて、ケツ穴広がって……き、気持ちいいよぉぉぉぉおおおおおおおおっ!♥♥♥♥♥」

「んおっ♥♥ ち、ちんぽイッちゃうっ!♥♥ 耶倶矢のケツ壁とアクラのおちんぽが私のメスちんぽに擦れて、押し込まれて……い、イグゥ!?♥♥♥♥♥」

「一緒に耶倶矢のお尻を味わえるなら一石二鳥だからね。もっと挿入れられるように頑張ろうか♪」

 

 夕弦側のアクラ同様悪びれもせずに笑顔で耶倶矢のケツ穴を拡げ、士織のメスちんぽに兜合わせと腸壁擦りの快感を与える淫魔王。

 もっとも彼はこの城の王。彼が何をしようと咎める者はいない。咎めるような者は、悉く屈服させられるのみ。

 

「感謝♥ 謝る必要はありませんっ♥ ――――アクラが士織を犯してる私を犯しています!♥♥♥ まんことチンポが連結!♥♥♥♥ あぁ、腰がアクラに押されて、二人まとめて犯されます!♥♥♥♥ 夕弦のおまんことおちんぽが昂って、震えて、イクゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥♥♥」

「チンポが二本、一緒に動いて、バラバラにピストンされてぇぇぇ!♥♥♥♥ お腹ん中目茶苦茶になっちゃうってばぁぁぁ!♥♥♥♥♥ んっほぉ、おちんぽイグッ、イグイグイッグゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 真っ先に堕ちた美しい姉妹はそれを知っている。彼を好いている。士織を愛している。

 そっくりに叫び上げ、同じ貌を蕩けさせ、止まらない射精の宴を――――いつまでも、望むだけ彼女たちは繰り返した。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 では、それを望まぬ者はどうなるというのだろう。

 それがアクラ、王にとってどうでもいい者ならば、精霊たちを愛でる意味とは全く異なる者ならば、その者は想像もできぬ責め苦を味わうことであろう。

 だが、そうでない者。この楽園が創り上げられてしまった理由。因果の歪み、運命の一人、奉られるべき者であるのなら。

 

「ふぎぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥ わたくしが、こんなっ……! わたくしがんぼぉッ!?♥♥♥♥ おぼっ、んぶぅぅぅぅううううう!♥♥♥♥♥♥」

 

 地下牢。そこに、美しい身なりと面のまま下品に鳴く少女の姿があった。

 地下牢とは名ばかりの高級な部屋。広さ、設備は地上に負けず人が暮らすには申し分ない十分なものだ。

 そこで彼女は犯されていた。彼女『たち』に犯されていた。射干玉の髪を白濁の液で染め、口に無数の肉棒を打ち込まれて鼻からザーメンを吹き出し、彼女のためだけに編まれた黒色のドレスを白い溜に沈め、犯され、犯され、犯されて。

 

「駄目ですわ!♥ おまんこも、アナルにも、そんなにいっぱい入りませんの!♥♥♥ せめて一本ずつ……んぎぃぃぃぃ!♥♥♥♥ おちんぽらめぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?♥♥♥♥♥」

 

 マンコに何本も何本も。アナルに何本も何本も。入るはずのないものを挿入れられるという行為は耶倶矢が受けていたものだが、彼女はその比ではない。

 犯されて、犯されて、犯されて、犯されて。犯されて犯されて犯されて侵されて侵されて侵されて侵されて――――――

 

「可愛い♥」

「大好き♥」

「愛してる――――狂三♥」

「やめ、てぇぇぇぇぇぇぇっ!♥♥♥♥♥♥」

 

 彼女は、時崎狂三は愛されていた。

 その美しさに陰りはない。されど、かつて見せた超然とした狂三は、夢魔の手管と妖艶な仕草は、男を手のひらで転がすその姿はない。

 何十人という『士織』の手に抱かれ、犯され、輪姦され、その陰りのない美貌と声に堕ちてしまった快楽を載せている。

 

「やっほー、狂三」

「――――ッ!!」

 

 その堕ちた狂三の双眸、未だ異形の金色を片目に宿す彼女の瞳に絶対的な憎悪が灯ったのは、一体どれだけの時間を超えた先であったのか。

 数ヶ月かもしれないし、数年かもしれない。この空間は時間という概念が薄れている。その概念を取り戻すことができる唯一無二の精霊が時崎狂三なのだから、数える意味がないのは当然。恐らく両手で数えたところで足りる日数ではない、ということだけがわかる地下への久しい来訪者。

 

「もうそろそろかなと思ったけど……いやぁ、凄いなぁ狂三は」

「あ、な……た、は……ッ!!」

 

 犯され、朦朧とした意識で狂三はハッキリと軽薄な笑みを視界に収めた。彼女にとっては軽薄ではなく底知れない憎悪を抱かせるものではあるが、薄れ始めた記憶の再生を行うには適している感情だと言える。

 憎悪は薄れる。身を焦がす怒りは果てのない快感に消えていく。人の心には耐性というものがあり、やがては穏やかになる。そうならないのは淫魔の手で与えられる適応のしようがない快楽か――――時崎狂三のように、負の感情を絶え間なく心に焼(く)べることのできる狂人だ。

 しかし、それにさえ限界がある。それだけならば、それだけを行えたのなら狂三はこうしてはいなかった。

 

 アクラに敗北し、精霊の力を明け渡すことをしなかったはずなのだ。

 

「ここは君のために創った場所でもあるから、もう少し気に入ってくれると嬉しいんだけど……それとも、やっぱり君の大事な〝あの子〟を連れてきた方が、素直になってくれるかな?」

「――――――――――」

 

 憎悪が重なり、虚無とも言える冷たい霊力が荒れ狂う。着飾った黒色のウェディングドレスに彼女の影が絡み付き――――――

 

「だーめ♥」

「んっ!?♥♥♥♥」

 

 薄紅の唇に、熱いキスが施され、たったそれだけのことで狂三の憎悪は霧散した。

 

「んちゅっ、ちゅるっ♥ ちゅっ、ちゅるる、ちゅ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

「っ、ッッ!♥♥♥♥♥ 〜〜〜〜〜〜っ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 士織の一人に押し倒された狂三が蹂躙されていく。唇を激しく啄み舌を絡めて唾液を混ぜ合い、嚥下を強制し狂三の双眸に魅了のハートを点灯させる。

 アクラに向かうように開かれた狂三の脚。ドレスを優雅さの欠片もなくガニ股で開き、ビクッ♥ビクッ♥と痙攣したガーターベルトで飾った股座を見せつける。射干玉の陰毛が生い茂るマンコから潮吹きを、緩くなった縦割れアナルから腸液を吹き出して絶頂アピール。

 かつてアクラに――――士織に致命的な隙をもたらされ、唇を重ねられた時と同じ絶頂を狂三は味わわされた。

 

「ちゅぱっ♥ ダメだよ狂三。アクラに逆らっちゃ♥」

「アクラにそんなモノぶつけたって何にもならないよ? だから、全部私にちょうだい♥」

「あ、あ……あ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 唇を離れた唇が耳元に。さらに多くの唇が添えられ、首に、両手に、胴体に、脚に。手が、唇が、胸が、身体そのものが。

 

「狂三の手♥」「狂三の脚♥」「狂三の貌♥」「狂三の首♥」「狂三のお腹♥」「狂三の目♥」

 

 堕ちる。堕ちる堕ちる堕ちる堕ちる堕ちる堕ちる――――時崎狂三に芽生えたモノこそ、全ての始まりだったと責め立てるように。

 

『ぜーんぶ、私たちのモノだから♥』

「――――お゛あ゛ッ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 プシャッ!♥♥♥♥♥

 

 舌出し仰け反りアクメ。これで元通り――――正気は片隅に押しやられて、狂三は五河士織に犯され愛されるだけの存在に成り果てる。

 

「お尻りゃめぇぇぇぇえええええええええッ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 もっとも弱いマゾ堕ちアナルを肉棒に穿たれ、ドレススカートの中身をM字開脚で見せつけながら狂三はトロ顔絶頂を叫び上げた。

 言葉と反して、その肛門は士織のペニスをキュウキュウと締め付け浅ましく貪欲に吸い付いている。頑固な主様と違い甘えん坊のケツマンコ、否、狂三同様固く意地っ張りだったアナルが絆され解されたケツマンコだ。

 

「んほっ、んほぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥ わたくしのアナルじゅぼじゅぼしないでくだしゃいませぇぇ!♥♥♥♥♥ ケツアクメいきゅうううううううぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥♥」

「おっ♥ 狂三のアナル♥♥ 初めてケツハメした時はあんなにカッコいい狂三がすっごく情けなく泣いちゃったケツ穴♥ 弱すぎて雑魚すぎて、ガバガバでみっともないケツマンコ大好きぃ!♥♥♥♥」

「りゃめっ、りゃめぇ♥♥ わたくしのケツマンコっ♥ ぬほっ♥♥♥♥ ほ、掘られて、捲れて、クソ雑魚ケツ穴イ゛ッグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 狂三を犯す『士織』たちは特別な時間から切り取られている。それは、士織が霊力を封印、否、奪う際に狂三に対して狂おしいほどの情愛を抱いたキスの瞬間。狂三を抱いて狂って愛さずにはいられない時間の士織が彼女たちなのだ。

 

「狂三のケツ穴の事は私が一番知ってるんだから♥ 濃い目の色や臭い、味、オナラの音に皺の数までしっかりね♥ 最初は指一本をきゅうきゅう吸ってただけなのに、今は私の手が丸ごと入るくらい柔らかく耕された開きっぱなしのガバ肛門♥ 出すのも入れるのも大好きな食いしん坊ケツマンコ♥」

「ひゃめ、て……もう、らめて、くらしゃいましぃ……♥」

 

 そんな士織たちに延々と抱かれて溶かされた狂三に理性はない。不揃いの美しい双眸は、欠片として残った彼女の理性のようなもの。未だ彼女は逆転の一手を握り締めて離さない――――だから、時崎狂三が五河士織たちの檻から出ることは二度とないのだろう。

 

「狂三♥ いつものしちゃおう♥ 狂三の雑魚アナルから排便して♥ びちゃびちゃザーメンうんち♥ 狂三のケツ穴から沢山出してアクラに見せてあげて♥」

「いやれしゅわ♥ ひやれしゅわっ♥ ザーメンうんちらめっ♥ そんにゃはしたにゃいこと、できませ――――――」

 

 ずりゅりゅっ、ぶぼぉっ!♥♥♥♥

 

「んのっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 びちゅちゅり、ぶりぶりぶりぶりぶりっ、ぶしゅー、ぶりゅりゅ、びちびちびち!♥♥♥♥ ぶりゅぶりゅ、ぶぼぶりゅうううううううう――――ぷしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥♥

 

 メスちんぽを引き抜かれ弛緩し、肛門として閉める機能を無くしたガバ穴から射精されたばかりのザーメンが噴き散らされた。

 滝のように流れ、雪崩のように地面に広がる。そこに濃厚な小便の放物線が降り注ぎ、狂三の下品で無様な排泄アクメがしっかりと披露された。

 異形の両目は上擦り、舌は涎と共にだらしなく垂れ、ゆるゆるのクソザコ排便穴の快感にアヘ顔を晒した精霊・〈ナイトメア〉だった女。

 

「狂三♥」「狂三♥」「狂三♥」「狂三♥」「狂三♥」「狂三♥」「狂三♥」

 

 けれど、終わらない。

 

『ずっと一緒だよ、狂三♥』

「……しど――さ――――たす、け――――――」

 

 救いの手を伸ばすにはあまりにも遅く、その手は愛おしい〝少女〟の手に絡め取られ、呑み込まれ、深く、深く、愛されて、堕ちる。

 

「それじゃ、また様子を見に来るよ――――士織と幸せにね、狂三♪」

 

 淫魔は笑う。好きな相手と共にある幸せを与えていると微笑み、永遠に続く悪夢の楽園を背にした。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「ただいまー」

 

 王の帰還、という表現が正しいのかはわからない。淫魔王のアクラはこの城の中に無数の個を持ち、等しく全てがアクラなのだ。

 故に玉座が不在になることはない。しかし、王が帰還したという事実に彼女たちは盛大な出迎えを用意していた。

 

「ご主人様♥」

「ご、ご主人様……♥」

 

 蒼と紅の少女たちは露出が著しい超ミニスカメイド服でアクラを出迎える。

 四糸乃は従順な、琴里は羞恥と反抗を残しながらも逆らえない悔しさを滲ませて。ロリケツを向けながら肩口からアクラを見遣り、全身の至るところに刻まれた淫紋の特に大きな部分を見せつける形だ。

 琴里のリボンは解かれているが暗示によってマインドセットは黒で固定され、髪を結んでいたリボンの〝片方〟は彼女のデカクリに可愛らしく結び直され、淫紋尻を向けた状態であってもわかりやすい弱点の主張をしていた。

 

「アクラ♥」

「むん♥」

 

 士織は分身とは異なり、この場の精霊と狂三のように完全な女体として存在している本体(オリジナル)。その身を着物のような霊装に包み黒と白のリボンで髪をツインテールで結い上げた、つまり琴里の装いを受け継いで立っている。

 六喰は逆に地面に四つん這いになっていた。いいや、ならざるを得ないのだ――――どたぷん♥と地面に置かれた〝超乳〟が重すぎて自立を難しくしている。立つことは可能ではあろうが、地面を突く金髪を合わせて歩くだけで疲れる超特大サイズ。全裸のカウベルも含めてまさにロリメス牛。

 士織の霊装から溢れる爆乳、二人とも美九を圧倒的に上回る爆乳超乳には念入りと言えるほど淫紋が刻み込まれ、可愛がられていることが実にわかりやすい。

 

「アクラ……♥」

 

 ――――そして、露骨と言えるほどわかりやすさというものに秀でているのが、翠玉色の髪と瞳の少女。

 一糸纏わぬ裸身には淫紋がひとつなぎで絡み合い、妖艶であり淫靡。その首には銀色の首輪――――エンゲージリングが誂られ、丁寧に梳かれた髪や穢れを感じさせない身体が彼女の立場というものを教えてくれていた。

 

『おかえりなさいませぇ♥ これより、お出迎えの〝スライム排便〟芸を始めます♥ どうぞご堪能ください♥』

 

 四糸乃、琴里、士織、六喰、七罪。ふたなり精霊たちと違い、アクラがこれ以上なくハーレムとして築き上げた美少女たち。それでいて、無様で下品な芸を拒むことはしない。

 四糸乃と琴里はガニ股でケツを、六喰は四つん這いで髪を掻き分けて、士織と七罪は中腰で腰を突き出す排便ポーズで。

 大小様々の差異はあれど淫紋が施された魅惑の美尻たちが並び、ヒクヒクと卑猥に疼く菊門の奥から〝それ〟が生成、膨張、装填。

 

『腹圧よし! 便意よし! 括約筋よし! 準備完了! 歓迎の排便、開始っ!!♥ ふおっ!♥』

 

 モコモコ、モコォ♥

 

 淫紋の尻穴が盛り上がり、ゼリーのような物体が頭を出す。鮮やかな、各自の髪色と同じ明るい色のゼリー――――アナルゼリー排泄。人に排便行為を晒すという絶対羞恥を以て、彼女たちはハーレムとして王に忠誠を示す。

 

『ふっ、ふっ、ふーっ!♥♥ ――――んおっほぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおッ!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥』

 

 めりっ、めりめりぶりゅ♥♥ もりもりもりむりゅっ、ぶぶぼりゅりゅ!♥♥ ぶりゅりゅぶりぶりぶりもりもりもりぼりゅぶぶぶむりむりずるずるずるぅ!♥♥♥♥♥♥

 

 僅かに頭を出していたゼリーが可愛らしい菊穴をこじ開け、大きな先端を顕にした。その次の瞬間に、少女たちは全力でいきみ上げて肛門から惜しげのないゼリー排便を息を揃えてひり出した。

 途切れない見事な一本ゼリー。玉座の間に積み重なる色鮮やかな霊力の塊。とても少女たちの不浄の穴から脱糞されたとは思えない美しさのゼリーは、ぶりゅぶりぃ!♥ と下品な排泄音を超えて巻くようにケツ穴の下、ケツ穴の先に鎮座した。

 

『歓迎アナルゼリー、脱糞完了……ご覧いただき、ありがとうございましたぁ♥』

「うん、完璧だ――――帰って早々、こんな可愛い歓迎を受けたら、俺も我慢ができないなぁ」

 

 排便アナルゼリーの歓迎を可愛らしいと言えるような男はそういないだろうが、彼は王とまで呼ばれた淫魔……否。

 今は名実ともに、精霊を統べる淫魔の王・アクラ。彼を迎える歓迎と、彼自身の微笑みと共に〝肉の玉座〟を震わせる宴が幕を開いた。

 

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥」

 

 王と精霊の乱交。琴里の甲高い悲鳴は拒絶ではなく羞恥と快感であり、ガニ股屈服ポーズという自身の親友と同じ屈辱的な格好を継続しながら、奇しくも同じアナルにアクラの舌を捩じ込まれていることから喉を震わせたものだった。

 

「そんなとこ、舐めないでっ♥ 私のアナルふやけちゃう。あひっ、吸っちゃ駄目ぇ♥ ひゃらぁ、おねーちゃんにっ、おねーちゃんに見られるのやらぁぁぁぁぁぁんっほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥♥」

 

 淫魔の舌の根というだけで女が狂うものを、敏感で弱点にされたアナルを舐めることに使われた挙句、大好きな〝姉〟に見られたままイかされる。

 反抗心という恥ずかしさを残され弱いアナルをほじくり返されることが恥ずかしい。大事な姉に見られることも恥ずかしい。

 

「あぁぁぁ、アクラ、アクラがいっぱい!♥♥♥♥ 手が沢山、触って来て……ひゃうぅ!♥♥ 乳首吸っちゃ駄目ぇ!♥♥♥♥ おっきくなったおっぱいが伸びちゃうぅぅううううう!♥♥♥♥♥♥」

 

 そんな姉はといえば、複数のアクラに囲まれながら可愛がりにあっていた。全身を優しく撫で回され、特に城の中で二番目に大きな爆乳は優しく、さらに乳首を乳袋ごと引っ張り上げるように吸われ、ハーレムとして立派に喘いで悶えて――――男であったことなど、何もかもを忘れられる幸せに浸る。

 

「おほぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥」

 

 アクラに囲まれながらも開けた士織の視界の先、顔を真っ赤にした琴里が口をすぼめてアナルセックスの開始を大々的な絶頂で見せつける。

 しかもその姿勢は、足をおっぴろげにされて抱えられた、まるで子供に排泄をさせるような状態だった。

 

「おほっ、おほっ♥♥♥♥ おほぉ!♥♥♥♥♥ アナル、ケツ穴深いぃぃ!♥♥♥♥♥ あ、駄目だめっ!♥♥ 出る、出ちゃう、おしっこ漏れるぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥」

 

 ぶしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥

 

 あれほど大人びていた司令官としての姿は見る影もなく、身体から駄目にされた琴里はアナルセックスで惨めなお漏らしを姉の前で晒す。その勢いは凄まじく、黒リボンを結んだデカクリを激しく打ち付けながら四散放尿してしまう恥ずかしいもの。

 

「んお〜〜〜〜っ♥♥♥♥ イクっ、デカクリ、真っ黄色の小便に叩かれて、ご主人様チンポにケツ穴じゅぼじゅぼされて、ぬほぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥♥」

「あ、あっあっ♥ バックで、犯されるの、好きぃぃいいいっ!♥♥♥♥♥ あは、琴里もあんな顔して、気持ち良さそう♥♥ よかったね、琴里♥」

 

 失禁ケツアクメ顔を見てもらえたなら、他に恥ずかしがるものはないだろう。

 アクラに犯される姉とアクラに犯される妹。どちらも、幸せな姉妹のイキ顔をしている。

 

「ご主人様♥ どうですか、私のお尻♥ こうやって……お尻で、おちんちんゴシゴシするの、気持ちいいですか?♥♥」

「ああ、凄くいい。四糸乃のお尻もすっかり成長してきたね」

 

 そんな姉妹を文字通り尻目に、どこからともなく呼び出した天蓋がついた高級ベッドの上に寝そべったアクラに尻ズリをする四糸乃。

 本来あるべき四糸乃の小ぶりサイズな臀部では不可能なはずだった。しかし、今の四糸乃は両手で淫紋が輝く桃尻を掴み、勃起した肉棒を谷間で挟んで丁寧に大胆に扱く。

 

「はい……♥ お尻のお肉が増えて、ご主人様のおちんちんをもっと、お世話できるようになりました♥ んっんっ、ふぁぁぁ♥♥」

 

 四糸乃の美尻は肉尻と呼べるほどムッチリと、だが小柄な彼女の魅力を損なわない肉付きに育て上げられた。

 無論、育ったのは肉体だけでなく四糸乃の精神性もだ。清純で大人しかった四糸乃は、今やアクラのためにメイドとして積極的な奉仕を行うほどだ。

 

「おちんぽ様……もっと、お世話します……♥♥ 四糸乃のケツマンコで……んっ、ほぉぉぉぉぉ♥♥♥♥」

 

 ずりゅ、ずりゅりゅりゅ♥

 

 ただ、それが士道に向けた感情のようなものであったのか、と問われれば、その表情が違うと物語っている。

 四糸乃は積極性がなかったわけではない。元々、彼女は自ら動くことのできる心優しき精霊だった。それが今は――――騎乗位でアナルにチンポを収めることに使われているというだけの話だ。

 

「あっあっ!♥♥ 私が上に乗っかって、重くないですか?♥」

「全然。むしろ軽すぎるくらいだから、四糸乃はもう少しお肉を付けた方がいいかもしれないね。ま、今の四糸乃も十分に魅力的だけど♪」

「お、おほっ♥ よ、よかった、ですっ♥ んほっ♥ が、頑張って……動きますから、私のケツ穴で気持ち良くなってください♥ お、おほっ♥ おほっ♥ おほっ♥♥ おっほぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥♥」

 

 大人しさは奉仕の精神、そして尻穴の快感に縛られた。清純な四糸乃の魅力は、肉尻を相手に押し付けながらアナルでチンポを奉仕し、寄り目オホ顔の下品なロリメイドの魅力へと生まれ変わっている。

 

「六喰はその体勢で辛くない?」

「むぬぅぅ……やはり地面に這いつくばっている方が楽じゃ♥ それに〝ぺっと〟が立っているのも、おかしな話だからのう♥」

 

 超乳を高級なカーペットに乗せ、四つん這いで無垢に微笑む六喰。

 彼女は四糸乃より理性的で、どちらかといえば侵食の具合は琴里に近しい。だが琴里と同じながら態度の違いは、やはりアクラと士織にある扱いで可愛がられていることへの充実感から来るものだろう。

 

「ふふ、そうかもね。けど、六喰は俺と士織の大事なペット……ペットだって家族なんだから。もっともっと、愛してあげるよ」

 

 むにゅっ♥ むにゅむにゅむにゅう♥

 

 四つん這いのロリメス牛を撫で回していたアクラたちの手が、そのペットの所以たる超乳を揉みしだく。大きさ故に淫紋が占める割合も比較対象が存在しないほどの超乳は、アクラが複数の手で揉みしだこうと全く手のひらが足りていないほどだ。

 

「むほぉ♥♥♥♥ あぁ、もっと撫でて、揉んで、愛でて欲しいのじゃ♥ むくは愛玩ぺっとなのじゃ♥ ああ、むくのおっぱい……むずむずして、きたのじゃ――――母乳ザーメン、でるのじゃ♥♥♥♥ むほぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 ボビュッ♥♥ ドビュドビュブビュゥッ!♥♥♥♥

 

 超乳に相応しい親指より横太な乳首。そこからふたなり精霊たちの射精に負けない射乳が噴射し、辺り一帯のカーペットを白濁色に染め上げるほどにまで広がった。

 射精で霊力がザーメンとして噴射できるのだから、母乳で霊力を噴射することに何ら不思議はない。それで六喰が絶頂することも自然であり、力がたっぷり含まれた六喰の超乳をアクラたちが口で吸い出し始めることも、さして不思議はないことだった。

 

「むふぃぃぃいいいいいいい!♥♥♥♥♥ 乳を、母乳を吸われて、力が抜けて……吸われただけで、果てるのじゃぁぁぁあああああ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 超乳が浮き上がるほど身体を反らし、首のカウベルを誇らしげに鳴らして主に捧げる六喰。ペットでさえ、下品に喘ぐことを許された楽園。

 

「なーつみ♪」

「はぁ……私なんかほっとけばいいのに、物好きなやつ♥」

 

 その中で、特別な一人が呆れながら、しかし裸体の淫紋を興奮で輝かせながらアクラを迎え入れる。

 ある意味で、時崎狂三と同じだけ特別。それがどうしてかはわからない。七罪はそれを覚えていないし、アクラはその理由にさして興味も価値も付与しない。

 

「なんで? 俺は七罪が好きだし、七罪も俺が好きでしょ?」

「ん゛お゛♥♥♥♥ ……っ、はぁ……ほんと、変なやつで、いつもいつもめちゃくちゃで、乱暴で我が儘で――――ほんっと、物好き♥」

 

 七罪が眩しい笑みを見せて両手を開く。股からは絶頂の汁が淫紋の脚に垂れ、その心の歓喜をこれでもかと見せつけて、けれどそれだけでは足りないと彼女は声を発するのだ。

 

「私は臆病で、卑怯者で……だけど、愛して欲しいの♥ 大好きなみんなに、あんたに♥ ――――こんな私を愛してくれるアクラが好き♥」

 

 恋と呼ぶには歪んでいて、愛と呼ぶには何かが欠けて。それでも、七罪はアクラという淫魔を嫌いにはなれなかった。皆に酷いことをして、自分勝手に楽園を築き上げて――――だけど好きなのだろうと言われれば、否定できない心が七罪にはあったのだ。

 

「好きよ、嘘でも良いから、もっと好きって言って♥」

「もちろん、嘘なんかじゃない」

 

 そうして素直になっても何処かひねくれた考えの七罪を、アクラは優しく抱き締める。抱擁を交し、そっと耳元に唇を添えて、耳打ちをした。

 

「好きだよ、七罪」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っッあ゛♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 プシッ♥プシッ♥プシッ♥ ぷしゃぁぁぁぁぁぁっ!!♥♥♥♥

 

 深い、深い深い子宮アクメ。足元が七罪の愛液で水浸しになるほどの重イキ。アクラに愛を囁かれただけで、七罪は誰よりも絶頂してしまえる身体だった。

 それが淫紋によるものなのか、本人の心がそうさせるのかはわからない。やはり、わかる必要はないのだろう。

 

「お゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 〝肉の〟玉座に座り、正面からアクラと抱き合った七罪がチンポで子宮口を開かれ、子宮ハメの衝撃で野太い悲鳴を上げた。両足をアクラの腰に、両手をアクラの背中に回し、白目剥きかけの七罪から言わせれば不細工、アクラから言わせれば綺麗なアクメ顔も正面から彼に見てもらっていた。

 

「あ、アクラっ♥♥ きす、キスしてっ!♥♥♥♥」

「え〜、もうちょっと舌足らずで言ってほしいな♪」

「わ、我が儘すぎっ!♥♥ バカアクラぁ♥ きしゅっ、きしゅしてほしいのぉ♥♥♥♥ もっと、おまんこ突き上げて、きしゅ、きしゅ――――んちゅっ♥♥♥♥」

 

 突き上げられ、抱き締められ、キスで口を塞がれて。我が儘に付き合いながらも甘えに甘える対面座位のセックス。これほど甘い蜜月としか思えないセックスをするのはこの城でもアクラと七罪くらいなものだ。

 この玉座に座りながらセックスすることも、七罪だけであると考えればそうする資格がある特別が彼女だという裏付けになっている。

 

「ぶ、ぶぶっ♥♥ ぶごぉ!♥♥♥♥」

 

 ――――その下で、全裸で土下座したノルディックブロンドの少女が醜い鼻で呻き声を上げた。

 

「あっあんっ♥♥ はれ? なんか、変な声……がっ♥」

「ん? 気のせいじゃない? まあ、椅子が喋るようなら後でお仕置きはしておくけど」

「ぶ、ぶぶぅ!?♥♥♥♥」

 

 椅子と称された少女。言葉を放つことすらお仕置きと引き換えの少女――――世界最強の魔術師、エレン・メイザースの成れの果てだった。

 彼女は精霊に負けないほど優れた女体を持っていた。が、全裸土下座を行う裸身は見る影もなく醜い。

 三方向からハッキリとした鼻立ちをより鮮明に、そして顔面に張り付かせる鼻フック。腋には汚らしい剛毛、整っていた胸は垂れ、ブヨブヨの三段腹には剛毛メスちんぽから伸びた腹毛。肝心のメスちんぽは大きさだけはあるがダブダブの皮を余らせ、その上からコンドームを被せられている。しかし、精液は一向に溜まる気配がないほど射精量は貧弱の一言。

 

「ぶごっ♥♥♥♥」

 

 ブチブチブチッ、ぶぼりゅぶ、ブバビィィィィィィィッ!♥♥♥♥

 

 その癖、排泄禁止で与えられたアナルプラグからはみっともないオナラが絶えず溢れ、胸より巨大になった尻はバランスを考えない駄肉極まるデカケツ。

 何から何まで底辺、低底、最弱。そして心はアクラに怯えきり、人語を禁じられたことよりお仕置きに怯えて肉玉座として全裸土下座をし続ける。

 恐らく十香と令音すら及ばない、人類の底辺に相応しい想像を絶する調教を受けたのだろうが――――誰も、幸せな快楽の中でどうでもいい道具を気に留めはしない。

 

「あっあっあっ、あ〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥ アクラ、射精してっ♥ 私の子宮に、ザーメン♥ アクラのせーしほしいっ♥ 孕ませて、ボテ腹の私とまたセックスして♥♥♥♥ ――――ずっと、私を愛して♥」

 

 ドチュッ!!♥♥♥♥

 

「ん゛お゛ほぉ゛!♥♥♥♥♥」

「愛してるよ、七罪」

 

 ドビュルッ!♥♥♥♥ ドップドップドップッ、ドピュルルル、ブビュルルルルルルルルルルルルッ!!♥♥♥♥♥

 

 答えよりも先に肉棒が子宮を制圧し、愛の誓いと共に子宮を一瞬にして孕ませるような子種の奔流が七罪を襲った。

 

「イグッ!♥♥♥♥ おまんこっ、子宮っ、イクっイクっイグッ!!♥♥♥♥♥ せーしきてるっ、すきっ!♥♥♥♥♥ すき、すきっ、しゅきっ――――アクラ、大好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 愛の叫びが玉の間に響き渡る。幸福が伝わるように、ハーレムたちがアクラと交合い、イキ果て、その身に淫魔の愛を受ける。

 全てを巻き込む永遠の楽園。何かの歯車が狂った精霊たちの終着点――――――ふと、目が覚めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「アァァァァァァァクゥゥゥゥゥゥゥゥゥラァァァァァァァァァァ――――――ッ!!」

 

 ……それは、地の底から揺れるとか、マンションが振動するとか、少なくとも部屋の壁はビリビリと衝撃を表していたとか、そういう人並外れた雄叫びのような呼び声だった。

 兎にも角にも、まだ寝起きの少女が憤激の表情で朝から吐き出すようなものではないし、それに応じてひょいひょいと出てくる淫魔も淫魔であろう。

 

「はいはーい、呼ばれて飛び出てアクラでーす。何? やっと俺のものになってくれ……るって言うのはありえないだろうから別の要件かな。あ、寝巻きの七罪も可愛いね。呼び出し料金でちょっとスキンシップさせて♪」

「何が呼び出し料金……ってお尻撫でるな胸を揉むな髪を嗅ぐなぁ! 私の胸が寂しくて悪かったわねぇぇぇぇぇぇぇっ!」

「いや、最後のは言ってないけど」

 

 お尻を薄い寝巻きの上から撫で、胸はシレッと隙間から生のものを揉み、御髪は心地よさげに鼻を啜らせ……とてもではないがスキンシップの領域を超えたセクハラを振り払いながら、七罪は指をアクラに突き付けた。ちなみに、当然のように呼び出して現れたことには特に言及や疑問はないらしい。

 

「あ、あああああんたねぇ! 私に変な夢見せたでしょ!? 何のつもりよこの変態! 色欲魔! 淫魔の王様!」

 

 最後は単なる事実なのだが、顔を真っ赤にして混乱している七罪は言葉を選ぶ余裕などないようだ。

 とんでもない夢の内容は七罪の頭にこびりついている。最後のエレンはまあ腹を刺された恨みがあるからこの際置いておくとして、あれほど言いつけたのに他の子たちまで巻き込んで――――と、淫夢の原因は悪びれもせず面白い夢だったでしょ、と返すはずだと七罪は思っていた。

 

「…………え、何の話?」

 

 ――――思っていたのだ。

 

「へ?」

「え?」

 

 だが、アクラは本気で七罪の言っていることが理解できていないようで、かなり珍しい目を丸くした彼の姿が七罪の眼球にこれでもかと刻まれていた。

 ――――本質的にアクラという淫魔を一番理解しているのは、恐らく七罪だ。

 彼は快楽に対して実に素直である。だから自分を卑下にする七罪も彼の言葉に嘘がないことを読み取って、本気で私に発情してるわこの変態、と呆れることが多々あるのだ。

 そんな不名誉な淫魔王研究第一人者の七罪が断言してしまえる残念なお知らせがある――――アクラは嘘を吐いていない。彼が嘘を吐くなら、もう少しわかりづらくやる。こんなにもあからさまに驚いた感情は表に出さない。

 

 つまり、七罪の夢は、七罪の中から生まれたという結論に、

 

「死んでくる。大丈夫、ちゃんと迷惑かからない場所選ぶから。みんなに今までありがとうございました、散々迷惑かけてすいませんって伝えておいて」

 

 達したところで。七罪は真顔で〈贋造魔女〉を手にして窓から飛び出していった。

 

「………………え」

 

 人間って、本気でその気になると顔に感情を出さないんだなぁ、とアクラが五秒ほど静止。

 

「――――待った!! 待った七罪! もしかしたら俺の影響あったかもしれないから! 夢がどんなのか知らないけど七罪の願望とかじゃないかもしれないよ!? ていうか俺現実だと本気の七罪追いかけるの結構大変なんだけど! ちょ、士道! 割と真面目にヘルプ士道――――――っ!!」

 

 それから、飛び出したアクラが叫びながら七罪を追いかけて行く。

 淫魔王を本気で焦らせる人間は希少である。年月にすれば数百年に一度あるかないかの奇跡かもしれない――――もっとも、焦らされた本人はたまったものではなく、本気で士道に叱られる覚悟で彼を呼びながら七罪を追いかけ続けていた。

 淫魔と精霊の追いかけっこという不思議な構図は――――まあ、平和というものがそれなりに希少なのだと思えるものなのかもしれない。

 

 

 






Q.夢オチだったけどアクラはこういうことできるの?
A.とある事情から限りなく不可能に近い。というかアクラもやる気が一切ないが正解。七罪の見解は自分がこんな妄想な夢見るわけない!アクラが原因に決まってる!という先入観です。いや誰でも思うわ。

楽しかった(コナミ)久しぶりにふたなり全開、お下品全開、十香と令音さんの美少女美女ペアに放屁全力でしてもらってあそこがオチでも良いくらいの火力があったのが凄い。十香を指してふたなり爆音オナラ女はさすがにテンションが極限突破してないと書けないわ。
狂三は……何だろう、狂三の番になった瞬間に急に雰囲気変わったというか手癖が発動したというかここまで染み付いてたのかというか。ヤンデレ士織ちゃん概念は普段にない試みで楽しかった。分身に囲まれて狂愛を囁かれて狂うくるみん皮肉概念。狂三のケツ穴を揶揄しまくる士織ちゃん正直興奮しすぎてゲフンゲフン!というか何気に短編だと初出演?短編でもお相手は士織ちゃんだから筋金入りだな!
七罪は色々あったんやろなぁ(想像)(妄想)みたいな感じ。依頼文に従ったらなっつんがアクラと仲良くなってた。執行部長?いや精霊にこんだけしたし徹底的に無様してないと底辺って感じがしないかなって。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。月替わりから執筆再開。とりあえず有償リクを片っ端から書き上げていきます。更新のストックはあるのでまあこちらの心配は無いです。全部有償リクだけど許せサスケ。私は俗物だ。
何度も念押しはいたしますが私は基本的に書き始める直前にリクを承認するので私からのキャンセルがなかったら気長に放置しておいてください。その間にキャンセルや再送は自由なので問題ありません。余程じゃない限り私は拒否しない(と思っているので)有償リクお待ちしております。ではまた次回〜


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五河琴里、五河士織(女体化、ふたなり、肉体改造、ザーメン排泄)

高齢なった淫魔王アクラシリーズin割と鬼畜バージョン、はっじまるよー!

有償リクからよく考えたら半月くらい前のものですね。いつ出そうかと思ってたけど最近大人しいものばっかりだったしそろそろ派手なのいいかなって。大人しいの基準がわかんねぇなこれ。
テンション最高潮の時に好きなキャラを何とか調整四苦八苦しながらやりました。どうぞ。






 

 

「……んっ」

 

 小柄な肢体の腕が伸び、固まった身体がその忘れかけた感覚を取り戻すように音を鳴らした。

 彼女が妹としての身の丈に似つかわしいとは言えず、されど司令官としてはよく似合う執務室の椅子に座り、情報を精査しながら思案を重ねて早数時間――――その頭脳をもってしても、飛躍した答えには未だ辿り着けずにいた。

 

「わからない、わねぇ」

 

 肩掛けにしたジャケットの裾を揺らし、何本目かのチュッパチャプスを口に放り、棒をピコピコと上下させる。この数時間繰り返されたルーティーンにはなるが、繰り返したからと言って答えが出るとは限らない。

 だが、繰り返さなければやっていられないのだ――――モニタに映し出した少年、無月悪乱という男の正体がどん詰まりな以上は。

 

(用意された経歴に怪しい部分はない……っていうと狂三に近いわね)

 

 転校生・無月悪乱。そう以前の話ではなく、不意に来禅高校に編入した少年の名だ。経歴にさしたる違和感がないのは確認済みであり、かつて同じ方法で編入し、とある事情から休学中の時崎狂三と似ている……と言えば聞こえはいい。

 しかし、狂三との最大の違いは無月が正体、目的を明かすことがなく、かつ精霊でない存在にも関わらず〝精霊に干渉できる〟存在ということだ。

 

(あくまで推論。抑えられる証拠はないわ)

 

 そう琴里は己に念を押す。だから〝わからない〟と口にしたのか――――否、そうではない。彼女の視線は、モニタに映し出された彼の経歴を間違いなく偽りだと睨めつけていた。

 

(初めは耶倶矢と夕弦。それだけなら隠す気があるように思えた。けど、六喰は違う)

 

 変化の始まりは八舞姉妹だった。それが本当に始まりだったのかは琴里に断言できるものではなかったが、少なくとも彼女が気がついたのは八舞耶倶矢、八舞夕弦の細やかな変化だ。

 そこに兄の新たな友人、悪乱が関わっていることが浮かび上がった矢先、あの六喰の変化だ。その場をどうにか収め、事情を聞くも彼女は〝秘密〟の一点張り。

 

「……挑発のつもりかしら」

 

 が、秘密ということは誰かが関わったということ。そして我が物顔で五河家に入り込んでいた無月悪乱……関与は明らかだったが、琴里からわかったことは料理の腕はそこそこ。しかし片付けの要領が壊滅的であり、士道が軽くキレて大人しく座らされていた、というくだらないものだった。

 無論、琴里は天下の〈ラタトスク〉所属の司令官。こう言っては語弊が生じるものであろうが、彼女が振るえる権力は公共のそれとは程度が違う。たかが人間一人であれば、数時間足らずで全て洗い出せる。

 ただし――――それは悪乱がただの人間であればの話だ。

 

(男性調査員三名が数日間の衰弱状態。女性調査員四名は軽度。だけど……)

 

 必ず辞退する。と調査資料、及び琴里自ら行った聴取で得た数少ない情報を彼女は顎に指を滑らせながら纏めあげた。

 悪乱が何かしらの原因であり、兄である士道も間違いなく巻き込まれている。何せ異常が発生したのは霊力を封印した精霊。そこに士道が巻き込まれない理由がない。〈ラタトスク〉司令官として、今の彼に異常がない、などと楽観視はできないのだ。

 そこで調査に機関員を派遣。上記の体調不良により捜査は難航――――男性は重度の体調不良、女性は軽度ながら確実に調査を辞退するという法則性のみが、部下の尽力で琴里に与えられた情報となった。

 

「目的は精霊なのか、それとも女性の共通項から……けれど、ううん……あの子たちは、士道を……」

 

 難しげな顔で悪乱に何かしらの干渉を受けたであろう精霊たちを思い返す琴里。

 これが精霊たちに深く影響を与え、大規模な変化をもたらすというのなら話は早い。士道に事情を伝え、〈ラタトスク〉総出で精霊を利用しようとする者に対抗するのみだ。

 しかしそうではないからこそ〝わからない〟と琴里は口にした。わかるからこそ、わからない――――精霊たちの心の大部分が未だ士道に向いていると理解ができるからこそ、琴里は悪乱のしようとすることが読み取れずにいた。

 琴里は妹であり女だ。早熟ながら想い人を確かとする女の一面を持ち合わせている。理論的とは言えず、悪乱同様証拠もない。それでも、八舞姉妹や六喰の視線が士道に向いていることは容易に共感できるのだ――――それが親愛であれば友愛であれ、愛情であれ。

 

「………………はぁ」

 

 結局、長い沈黙を挟んで答えが出ない謎に琴里は吐息を零す他なかった。

 精霊の精神状態は〈フラクシナス〉からモニタリングしている。先の直感を裏付けるように、精霊たちの好感度は士道から離れていないことが確認されていた……同時に、悪乱への好感度も隠し切れないほどの数値であることが、彼の関与の裏付けになってしまっているのだが。

 悪乱が精霊に何かしらのアクションを起こしている。だが、その理由がわからない。精霊の力を利用するのなら、士道の存在は邪魔なはずだ。士道に取り入ろうとしているのか、精霊たちの変化は序章、仕込みの段階でしかないのか。

 わからないことが多すぎる。そう頭を振った琴里だったが、その真紅の瞳に諦めというものは宿っていなかった。

 

「みんなに……おにーちゃんには、手出しさせないわよ」

 

 敵が何を考えていようと、五河琴里はかけがえのない日常を守るためにここにいる。

 いざとなれば自分が出るしかないだろう――――しかし、琴里は失念していた。

 

 彼女自身が自覚しているように琴里は〝女〟で〝精霊〟なのだ。彼女は精霊たちの変化を俯瞰したが故に、自分自身が〝獲物〟になり得る可能性を忘れてしまっていた。

 それが初めの思い上がり。精霊であり司令官であり女である――――――その女である部分を、まだ幼き琴里は理解し切れてなどいなかったのだ。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「ん……」

 

 ――――眠っていた?

 瞼を開いた琴里は、意識の浮上と共にそれに疑問を抱いた。

 執務室で情報の精査を続けていたはずが、いつの間にか〝ベッド〟に横たわっていた――――執務室に眠り慣れたベッドなどないというのに。

 

「な……っ!?」

 

 彼女の覚醒は早急に行われた。愛用の飴玉で意識を目覚めさせる手間も必要とせず、琴里は目を見開いて己の置かれた状況を認識する。

 場所は執務室ではなく琴里の自室。両手と両足は大の字に広げられ、身体には卑猥な衣装を着せられていた。

 

「……っ!」

 

 喚き散らしそうになった己の未熟を唾を飲み込み抑え、琴里は状況の認識と改めた。

 卑猥な衣装と思ってしまったのは、琴里の精霊としての霊装だった。天女を思わせる和装と焔を纏いし羽衣。しかし、胸を隠す大胆な光の膜は消失し、大胆どころではなく琴里の僅かな膨らみを持った乳房を露出。大の字に開かれた股部は、妙に風を感じる琴里の想像通り秘所から固く閉じた菊門まで全て明かされてしまっていた。

 さらに琴里を大の字に拘束する道具。それを道具と呼ぶべきか、拘束された琴里自身でさえ悩ましいと感じていた。それは琴里の手首と足首を囲う円状の物体。ファンタジーな物語に用いられる〝魔法陣〟と称されるものだったのだから。

 

「おはよう……っていうのもおかしいか。ここ、夢の中だしね」

「っ――――無月、悪乱」

 

 そして、強制的に寝かされた琴里の顔を覗き込む憎たらしい笑み――――アクラを前にして、琴里は確信に近かった疑いを本物の確信に切りかえ、突如現れた彼を睨みつけた。

 

「お、さすがに冷静。じゃあこのまま自己紹介を一応させてもらおうかな。俺はアクラ。淫魔って言えば君にもわかりやすいかな?」

「淫魔……そう」

「あ、ろくでもない奴ね、って顔してる。間違ってはないけど酷いなぁ」

「っ」

 

 表情からか、この場が彼の領域であるからか。即座に思考が読み取られたことに琴里は唇を噛む。しかし、動揺に囚われるより先にそれを噛み殺しながら言葉を続けた。

 

「……アクラ、あなたの目的は何? 精霊? それとも――――士道?」

 

 単刀直入。この一方的な状況下で交渉など無意味と割り切った琴里が、強気ながら冷静を装って問いかける。

 考えを読まれているのなら、冷静を装うなど無意味に思えるかもしれない。だが心を落ち着かせる動作は相手に余裕を見せるためだけではなく、自分自身が冷静な対応を選ぶための技術でもある。

 たとえば、件の悪夢が超然かつ遠回しな物言いで翻弄し、その態度でイニシアチブを握る精霊ならば、琴里は常に冷静かつ動揺を表にせず、司令官として簡潔な言葉を好む精霊。普通ならばアクラを相手に激昂する完全拘束かつ、うら若き乙女として羞恥を覚える衣服を着せられていながら、琴里は培ったその強靭な精神力を遺憾無く発揮していると言えるだろう。

 

「ん? ああ俺の目的か……いやぁ、初めは精霊って綺麗な子が多いから、ちょっと食べてみたいって思ったんだよね」

「……は?」

 

 そんな理論的な琴里だからこそ、アクラがあまりにも素直に語る事の真相を一度で飲み込むことが叶わなかった。

 

「士道と仲良くなったのはその一環のつもりだったんだけど、士道が想像より凄いやつで気が変わっちゃったんだ。うん、俺にはできないなぁ。言葉と態度だけで女の子をデレさせて、好きになってもらう。それをあんな綺麗な子たちを相手に全員とだよ? だから気に入った。男として尊敬できる――――そんな良いものを教えてくれた士道に、俺は恩返しがしたくなった」

「――――――」

 

 薄ら寒い。それは琴里の知る〝敵〟とは全く異なる異質な寒気だ。

 敵が精霊に向けているのは自分たちの目的のため、精霊を利用しようという感情。精霊をモノのように扱う冷徹な態度。しかし、アクラはそうではない――――彼は琴里たちの〝敵〟ではなかった。

 彼は本気で言葉を語っている。楽しげに。そこに薄っぺらい思惑などない。本気だからこそ、琴里は理解が及ばず絶句してしまった。

 ――――アクラは必要以上の嘘を吐かない。淫魔は自身の欲求に対して酷く素直だ。

 

 淫魔王アクラは本気で士道を尊敬し、本気で彼がデレさせた精霊を綺麗だと感じている。そして、五河士道という〝人間〟を理解した〝つもり〟になって、本気で恩を返そうと考えているのだ。

 ああ、とどのつまり――――彼という淫魔の価値観は、人間では理解ができないほどズレているのだ。逆説的に淫魔が人間の価値観を理解できるのは表面のみ。

 決定的な価値観の差。アクラは恋や愛というものを知りながら、それが心だけで繋がっている幸福を〝足りない〟と認識したが故に行動を起こした。

 知っている。士道と精霊たちが幸せということも知っている――――けれど、そこに快楽という繋がりがあれば、もっと幸せになれるよね、と。

 

「で、士道が悦んでくれそうなのが、精霊のみんなをもっと魅力的にするって方法。だから、次は君の番だ、琴里」

「――――っは」

 

 魔法陣に縛り付けられた琴里のベッドにアクラが乗る。その動作でようやく、琴里は呼吸という必要な行動を思い出したように息を吐いた。

 何事においても、本気の信念を抱く相手は厄介だ。それが善であれ悪であれ、言葉で簡単に止められるものではなく、暴走していれば力でしか止められない。

(ここは夢の中……確かに、こいつはそう言ったわ)

 

 その点、琴里は力での制止は難しいと当たりをつけていた。

 衣服こそ霊装の形をしているが、琴里に出せるのは人間の膂力。訓練された彼女は精霊の力を意図的にコントロールし、封印から逆流されることが可能である希少な精霊なのだが、琴里がいくら霊力を引き出そうとしても反応がない。

 つまり琴里は霊装のようなものを着せられている。あるいは霊力のコントロールを奪われているという推測が組み立てられた。

 

「……やれるものならやってみなさい」

 

 なら、琴里にできることは〝耐久〟の二文字である。

 淫魔という自称とこれまでの精霊と機関員に見られた異常。卑猥な霊装などからアクラのやり口は予測できる――――そんな俗的なやり方に負けない自信が琴里にはあったのだ。

 

「あなたに何をされても、私はあなたを認めない。士道はね、あなたが思う以上に馬鹿よ、大馬鹿なのよ――――あなたみたいな相手にどうされたって士道は喜ばないし、私はあなたに変えられるつもりはないわ。せいぜいくだらないことして、捕まる準備だけはしておくことね」

 

 いくら精霊を変えたとしても、士道が悦ぶことはありえない。そして、自分はアクラに変えられたりしない。

 ここが夢であるなら、現実の琴里が目を覚ますまで耐えればいい。そうすれば顕現装置を使うことでアクラを追跡できる。もし夢から覚めないというのなら、現実で誰かしらが琴里の異常に気が付き、顕現装置で調べることができる。

 対抗策は琴里にもあるのだ。今回は先手を打たれたが、正体がわかればやりようはある。言いたいことを言い切り、冷徹に目を細めてアクラを挑発する琴里。

 確かに、それはアクラに対抗できる手段。琴里がアクラと接触する段階がもう少し早ければ、彼を暴き立てることができたかもしれない。

 もっとも、それはあったかもしれないというだけの可能性。

 

「――――へぇ」

 

 そして、人を導く幼き司令官の姿を見せた少女に、淫魔はニヤリと唇を歪めてみせる。

 過去の可能性が潰えているのなら、残るは未来の可能性。琴里が本当にこの夢を耐え抜くことができるかどうかの可能性――――未成熟でありながら美しい女体を前にして、視線の〝質〟を切り替えた淫魔が妖艶に笑った。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「ひ、ぃ……あっ♥あっ♥あっ♥」

 

 くちゅ♥ くちゅ♥ くちゅ♥

 

 指の上下運動に合わせて鳴る淫靡な水音。粘着質な蜜が絡み、秘部と指の擦れに不自由のない快感をもたらしている。

 天女と見紛う可憐な少女はその神々しさを失い、暴れてしまう幼き身体を魔法陣の拘束で諌められて、よがるように腰をくねらせる淫らな少女の様相だった。

 霊装がはだけ、アクラの指で秘部を擦られている――――逆に言えば、琴里はそれだけで快楽に染まった官能の声を喉から引き絞っていた。

 

「あっ、あっあっあっ♥♥ や……く、るっ♥♥♥ これ、以上は、だ……イッ、あぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 プシッ、プシャァァァァァァァ♥

 

 表面だけを擦る優しい手淫。にも関わらず、琴里は腰を突き上げながら絶頂。頭を真っ白な快感で染め上げ、解れ開かれた秘部からまるでお漏らしのような愛液をシーツに染み込ませてしまった。

 

(ダメ♥ これ、らめっ♥)

 

 何も考えられなくなる。目の奥からチカチカと閃光が走り、身体の底から絶大な疲労感が彼女を襲って思考を鈍らせる。

 ――――至極当然の結果だろう。淫魔というものを言葉でしか知らずにいた琴里は、彼の力を見誤った。

 精霊の本領を発揮できない以上は司令官として向き合うしかない。しかし、力で対抗、ないし逆転の目を残すことのできる精霊と異なり、司令官は夢の世界で彼女に毅然とした態度をもたらしてくれるだけなのだ。

 それがアクラのスイッチを入れた。そしてスイッチが入った淫魔が快楽を知らない小娘を弄べば、結果など火を見るより明らかだった。

 

「よし、これで〝準備〟完了。いつもはもう少し念入りにやるんだけど、琴里にはこれで十分かな? 本人が何されても平気だってお墨付きをくれたからねー♪」

「……へ?」

 

 しかも、琴里は信じられない言葉を耳にしてしまった。

 耐えられない、崩される。予想の遥かに上をいく快感。それら全てが、アクラにとって下準備でしかなかった。

 尻穴まで愛液で濡らすような快感。引き締めていた顔が蕩け、食いしばっていた歯が緩み、惨めに涎と鼻水を垂らしてしまう快感が――――準備運動だと、彼は琴里にわざとらしく聞かせてきたのだ。

 

「いつもは色んなところに付けるんだけど……琴里は特別な場所に集中してプレゼントしてあげる」

 

 そうして呆けた琴里に容赦なく、アクラは指先に淡い光を宿しながら彼女の濡れて開いた秘部に手を添えた。

 そこには豆粒のように小さい局所、女体の陰核、まだ本人でさえ快感という意味では触れたことのないクリトリスがあり、

 

「……の゛お゛ッ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 そのクリトリスにアクラの指が触れた瞬間、琴里は今生で一度たりとも出したことのない野太く間抜けな悲鳴を上げ、一瞬目を裏返らせながら腰を限界まで跳ね上がらせた。

 魔法陣に手と足首を縛められた琴里の稼働領域は少ない。故に絶頂をした際、彼女の身体は絶頂を得た箇所に近い腰と、主立って動かせる顔を集中して動かしてしまう。

 

「お゛ぎょッ!?♥♥♥♥♥ お゛ぅ゛お゛♥♥♥♥ お゛ぉ゛♥♥♥♥ お゛っお゛っお゛う゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜ッ゛!?♥♥♥♥♥♥」

 

 その結果、琴里はクリトリスから伝わる継続的な快感に腰をカクッ♥カクッ♥と惨めに振り、首を反らし下品な嬌声を喉奥から全力で叫び上げることになった。

 

「っ!♥♥♥♥ ッッ!?♥♥♥♥♥ っ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥」

 

 ぢょろろろっ、ぷしゃっ、じょぼぼぼぼぼぼぼ〜〜〜〜♥♥

 

 終わらない舌出し仰け反り腰ヘコ絶頂に、遂には小便まで大胆に溢れ返してしまう琴里。夢の中であれば本来の許容量など無関係とばかりに溢れた黄色の聖水が、久しく濡らしていなかった愛用のベッドにじょぼじょぼと溜め込まれていった。

 もちろんこれは夢の中だ。が、琴里の失禁が無制限にできるとはいえ、衝撃のあまり漏らしたのは彼女自身の意思。

 大口を叩きながら快楽に屈して無様失禁をたっぷりとした琴里に、アクラは相応に時間をかけ、彼女の陰核から指を離す。さらには、琴里の愛液と小便で濡れた指をペロリと味わうように舐めながら声を発した。

 

「お待たせ。さ、見てごらん」

「は、はっ……一体、なにを、した――――――」

 

 思い出したくもない下品な声を上げた絶頂の余韻で、無意識に涙を浮かべながら琴里は言われるがまま顔を上げ、自身の股間部を見遣った。

 

「――――え」

 

 そうして目撃した、目撃してしまったのは自身の変わり果てたクリトリス、否、クリトリスような〝竿〟であった。

 淡い光の紋様が絡み付いた肉の棒。それだけならば男のペニスが想像できるが、ペニスほどの太さはなく亀頭も存在しない。細長い肉棒のようなフォルムのそれは――――通常では不可能なほど勃起したクリトリスに他ならない。

 

「――――ッッ!!」

 

 言葉を失っていた琴里が我に返って殺意を向ける。自分の身体に……愛しい兄に捧げることを夢見る年頃の少女であれば、怒り狂って当然の仕打ちをアクラは行った。

 だが、その射殺さんばかりの視線は一秒足らずで霧散することになった。なぜなら、

 

「はい♪」

「おほひぃ〜〜〜〜〜〜〜ッ!?♥♥♥♥♥♥♥」

 

 そのクリトリスならぬ〝クリチンポ〟をギュッ♥と指で掴まれた刹那、琴里は視界が白一色に染り脳髄が破壊されるような激しい絶頂に襲われ、また間抜けな嬌声を首を反らして放ってしまったからだ。

 

 シコッ♥シコッ♥シコッ♥ シッコシッコシッコ♥♥ シコシコシコシコシコッ♥♥♥♥

 

「お゛ぉ゛っっっっ!?♥♥♥♥ お゛♥お゛♥お゛♥お゛ぉ゛♥♥♥♥ んほっ、んおっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 強く握られながら、今度は扱かれる。まるでペニスを手で扱かれるように細い肉棒を上下に擦り上げられ、琴里は為す術なく腰を突き上げ潮を吹き散らかしてしまう。

 男のモノと違い射精すれば萎える、などという優しい機能はクリチンポに備わっていない。一切の痛みがない純然たるクリ扱きの快感。生易しいものではない快楽を延々と脳髄に送り込まれ、琴里は言葉にならない声を上げて絶頂し続ける。

 

「ふふ、そろそろベッドから移動してみようか?」

 

 その間、琴里は為す術を持たぬままアクラの手の内で踊る。

 扱かれイキ続ける琴里の手足が魔法陣に吊られ、手は真横に足はピタリと付き、空中で固定。T字になるように琴里は磔にされてしまう。

 魔法陣によって空中に磔られた琴里の姿は滑稽であった。何せはだけた和装の股部から、彼女の貧乳とは比べ物にならないほど細長く立派なクリトリスが飛び出し、それを扱かれ下半身をずぶ濡れにしているのだから――――しかもその姿は、同じく空中に設営された大きな鏡に余すことなく映し出されている。

 

「ほら琴里。今の自分をしっかり見てみようか」

「おぉっ?♥♥♥♥ んおっ……や゛、あ゛ぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥♥」

 

 誰が好き好んで醜いクリトリスを扱かれ、だらしなくイキ果てる自分自身を観察したいなどと思うのか。言葉にならない拒絶の意思が何とか彼女に瞼を伏せることを許した。

 

「ちゃんと見たら、その間だけ琴里のクリトリスをシコシコするのを弱くしてあげるよ?」

「っ……んおぉぉっ!♥♥♥♥♥」

 

 しかし、そう言われては閉じた瞼を開かないわけにはいかなかった――――たとえ罠だと、甘い誘惑だと簡単に予想ができたとしても、その簡単な予想すらイキ果てる琴里には許されてしないのだから。

 

「――――あ♥」

 

 それは、とても自分のものとは思えない姿だった。

 勇ましさを無くし、卑猥にはだけた和装。顕になったコンプレックスの胸元には自分が垂らした涙と鼻水と涎が汗と絡み合い、酷い光景だ。

 その顔は蕩け切って見たこともない面で、何より長身になった淫紋クリトリスがあまりにも醜い。ビクビク♥と脈動し、触れればさぞ気持ちが良いであろう淫猥なクリチンポ。

 

「はぁ……あ……――――ッッ!?」

 

 ――――琴里はそんな自らの悲惨な姿に、心のどこかで興奮をしてしまった。

 慌ててその吐息と思考を振り払う。

 

「ふぎっ!?♥♥♥♥♥ んほほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥♥」

「はい、休憩おしまい」

 

 だが、次の瞬間にはまた地獄に突き落とされてしまった。笑みを浮かべた残酷な淫魔の指で、クリトリスを激しく扱かれる――――扱かれながら、琴里の腰はヘコッ♥ヘコッ♥と自ら動き始めた。

 

「おっ♥ おっおっおお〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥

 

 磔られながら、発狂しそうなクリ扱きをされながら、それを助長する無様な腰ヘコダンスを無意識に始めてしまう琴里。

 言葉と戦意を喪失し、イキ続けながら変態腰振りをする姿はもはや司令官に非ず。そうなれば、あとは転げ落ちるのみだ。

 

「お゛っ♥♥♥♥ むり、じぬ゛♥♥ くりどりずしごしごじないでぇぇぇぇぇぇっ!♥♥♥♥♥ イグ、イグゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 六喰に見せたような教育半分のやり方がどれだけ優しかったのか。あの琴里が白目を剥きかけ、止まらないクリ扱きに根を上げたことから容易に察せられた。

 

「あれ、もう降参なんだ? じゃあ……俺に謝ったらまた弱めてあげるよ」

「っ……ふお゛ぉッ゛!♥♥♥♥♥」

 

 プッシュゥッ!♥♥♥♥

 

 そんな条件は飲めない。自らアクラに屈するようなことをすれば、負けを認めて彼の自由を許すも同じだ。皆を守るために僅かでも屈するわけには――――

 

「大丈夫大丈夫。俺は琴里に何を言われたって、君を理由にして他の子に手を出すようなことはしないからさ。ほらほら、次に弱めた時に言わないと、ずっとこのままだよ♪」

「ほぎぃぃぃぃいいああああああああああっ!!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコッ!♥♥♥♥♥♥

 

 そう思いたい気持ちと、アクラの言霊に流されてしまいそうになる弱音。何より身体中の体液を射精のような潮吹きで持っていかれ、クリシコでイキ死んでしまいそうな感覚に琴里は喉が潰れそうな悲鳴を上げ続け、次第に精神まで削り取られつつあった。

 ――――弱めてもらわなければ、本当に扱き殺されてしまう。

 

「……っ、反抗的な態度を取ってしまい申し訳、ありませんでしたっ! 不快に、思わせてしまい……すいませんでした!! ――――んぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 しかし、アクラの示唆したタイミングを見つけ、断腸の思いで吐き出した一度目の謝罪はクリ扱きの再開という形で無為に帰す。

 

「どお゛じでっ!?♥♥ イッだ、の゛に゛ぃ!?♥♥♥♥」

「んー、ちょっと生意気だったからかな? もっと心から……懇願するみたいに、ね?」

「――――ひっ♥」

 

 怖い。怖い怖い怖い――――あれほど立ち向かうと誓ったはずの心が恐怖に歪む。

 これほど恐ろしい生物はそういない。これは天敵だ。精霊ではなく女の天敵だ。そして精霊の力を振るえず、振るうわけにもいかない事情を持つ琴里にとっての天敵とも言える――――同じくアクラにとっても、琴里は決して捨て置くことのできない天敵であるが故に容赦というものがなかった。

 

「……許して、許し……ごめっ、ごめんなさい! ごめんなさい!」

 

 ただその天敵同士の争いと、涙ながらに懇願を始める琴里を見てみたいというサディスティックな嗜好のどちらが優先されているかは、彼女の態度から方針を変えたアクラの行動からハッキリと見て取れる。

 

「生意気なことを言ってすみませんでした! 真剣に謝ってなくてすみませんでした! みっともないクリチンポですみませんでした!!」

 

 涙を流して鼻水を啜り、涎が散る締りのない口で力の限り謝罪をする琴里。なまじ霊装を再現しているからこそ、鬼と天女を思わせるその美しい姿で惨めな振る舞いを選ばせる――――これほど甘美な味は、五河琴里が行えばこそだろう。

 

「だからやめて、お願いぃぃ!! 私のクリチンポしこしこしゅるのらめぇぇぇぇえええええ!!♥♥♥♥♥」

 

 その様はたまらなく淫魔をそそらせる。その決意を滲ませていた幼き少女が雌に堕ちることがたまらなく愛おしい。

 たまらなく楽しく。たまらなく悦ばしい――――だから淫魔は度し難いほど与えることを止められない。

 

「次はキスしてる間だけ弱くしてあげる。さあどっちがいい?」

「やらっ♥ キス、や――――の゛ほお゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 もし一瞬でも逆らえば激しいクリ扱きが待っている。アクラの指捌きは、琴里が恐怖して可愛らしい声が野太く下品な喘ぎに変わってしまうほどのもの。

 

「……んんっ♥♥♥♥ ん〜〜〜〜〜っっ♥♥♥♥♥」

 

 しかし大人しく唇を開け渡せば、今度は蕩けるような口付けの凌辱。だが離せばまたクリ扱き地獄であり、琴里は磔の身体を必死に伸ばしてアクラにキスをせがむ屈辱を味わう。

 

「ん゛お゛ぉ゛ッ゛!♥♥♥♥♥ お゛ぉ゛う゛♥♥♥♥ お゛っ゛お゛っ゛お゛っ゛♥♥♥♥ お゛ん゛ぎぃぃぃぃいいいいいいいいいっ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 それが終わればまた次の〝休憩〟まで延々とクリチンポ扱きをされ、快感を求める卑しい女体は腰をヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥と前後させクリ扱きの助力をし、喉は疲れ果てるということを知らず濁った嬌声を叫び続ける。

 歯を食いしばっておかしな表情をしようと、舌を垂らして目を上擦らせようと、快楽を逃がしきることは不可能。琴里はアクラの気まぐれの慈悲が来るまで、ひたすら最大勃起のクリチンポを余すことなく扱き切られた。

 

「や゛だ♥♥♥♥ もう、や゛べでぇ゛!♥♥♥♥ だずげでおにーぢゃん゛!♥♥♥♥ おにーちゃぁぁぁぁぁぁん!♥♥♥♥♥」

 

 成熟し、優れた精神を持っていようと彼女は幼い。いいや、たとえ幼さがなかったとしても異常な環境で誰かに縋り付くのは当然の権利だ。

 もっとも――――その人物が琴里の望む形で現れるとは限らないのだけれど。

 

 

「――――お疲れ様。腕ずっと上げてたから疲れたでしょ」

「……っ♥ ぁ……、っ♥」

 

 アクラの膝を椅子代わりにしていたのはいつ頃からだったのか。魔法陣に絡め取られていた手首に自由が戻り、華奢な両手が力なく滑り落ちた。

 しかし、琴里はろくな反応を示さない。示せない、というのは異論のない指摘だ。イキ果てて精根尽きた琴里は、憎い淫魔の膝に座っていることしかできない。琴里の身体でまだ気力が残る部分は、小便のように愛液を漏らし続ける秘部とそれに類する淫紋のクリチンポという情けのない象徴だった。

 もう一刻も早く終わってほしい。これが夢なら覚めてほしい。アクラに無防備な女体を差し出しながら啖呵を切った琴里の決意は、クリ扱きの連続絶頂を前に塵一つ残さず焼き尽くされた。

 

「よく頑張ったね。強がりな琴里もいいけど、そうしてるともっと可愛い。君もそう思うでしょ――――士織」

「…………………………ぇ」

 

 ――――ガタン。そんな音が鼓膜を震わせ、同時に強烈な香りが琴里の鼻腔を擽った。

 単なるクローゼットの中で、一体どうやってそれほどの臭いを隠せていたのか。夢の中だからか、急速に思考を取り戻した琴里は現実逃避のように全てが無駄な思案をした――――現れた全裸の〝少女〟に目を見開いた。

 

「お、に……ちゃ……、ん?」

 

 その身体は琴里のものより女らしい。長身に備わった柔らかい女体美の線。その胸の膨らみとクビレが彼女を〝少女〟たらしめている。

 ――――少女からかけ離れた剛直と呼べるだけのペニスが局部から生えていなければ、誰もが彼女を純粋な女として扱うだろう。

 だが琴里が彼女を見て兄と呼んだのは、両性具有が原因ではなく、彼女の容姿にあまりにも覚えがありすぎたからだ。背に烟る青みがかった髪と中性的なその面。

 

「……こと、り♥」

 

 覚えがあるどころではなかった。彼女は五河士織。兄が演じる女としての姿――――今はそのふたなりをはち切れんばかりに勃起させた、琴里に発情した獣の名だ。

 

「ひ……っ!?」

 

 普段の兄であれば、琴里は〝まだ〟怯えることはなかったかもしれない。しかし、精根尽き果てた身体にぶつけられる士織の異常な発情、獣の視線、迫ってくる威圧に等しい欲情に琴里は本能的な恐怖心を抱いてしまった。

 なぜ士道が士織になっているのか。本物なのか。本物なら、わざわざ女の身体に睾丸のない擬似的なペニスを生やしているのは何なのか。まず真っ先に混乱と共に浮かぶはずだったそれらの疑問を捨て、琴里は縋り着いた――――よりにもよって、憎き淫魔の身体に。

 

「あれ? 俺でいいの?」

「――――っっ!! ふ、ざけ……あっ!」

 

 自分が何をしたのか気づき、琴里は自ら抱きついたアクラから離れる。が、それは二重の意味で琴里の失策だった。

 一つは純粋に琴里の身体が動けるほど回復はしていないこと。その結果、彼女は転がるように横這いにならざるを得なかった。それこそ二つ目の失策――――琴里に発情した士織が、その手を伸ばして彼女を掴み上げられる位置まで近寄っていたことだ。

 

「琴里♥ 琴里ことりコトリぃぃぃぃっ!♥♥」

「ひ……や、やめ、やだ! おにーちゃん! やだ、やめてぇ!」

 

 単調な制止しかかけられないか弱い妹に対し、兄……姉の士織は信じられない力で彼女を蹂躙し出した。

 霊装を剥ぎ、否、引きちぎり琴里の生肌を余すことなく露出。お互いに全裸となり、生まれた姿で妹の足を開いて押さえつけた姉が成すべきことを定めた。

 裸で性器を向け合う。片や細いクリチンポ。片や太ましいふたなりメスチンポ。女同士でありながら、互いに惨めで立派なものを持つ倒錯的な姉妹が行うは――――原初的な快楽の交尾。

 

「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥」

「ふぁぁぁぁぁぁ……っ!♥♥♥♥」

 

 ズプンッ♥♥♥♥

 

 まるで初めからそこに入ることが決まっていたかのようにスムーズな挿入。メスチンポが琴里のイキ果て熟れたマンコに突き刺さり、挿し込んだ当人は感嘆の声を上げ、挿し込まれた側は目を見開き肉棒の初挿入に首を反らすほど感じていた。

 

「あっ♥あっあっ♥♥ 琴里のおまんこ気持ちいいっ♥♥♥ いっぱい締め付けておちんぽ溶けちゃいそぉ……♥ 琴里♥琴里♥琴里♥ あは、あはははっ♥♥♥♥」

「……や、ぁ♥♥ あっ、ひ……くぅ♥♥」

 

 ――――しかしそれは、交尾というよりレイプの現場だろう。

 裸身の幼子に発情し、狂ったように腰を振る。そこには気遣いなど一切ない。それを直に感じ取り、琴里は耐え切れず涙を流した。

 それは、彼女自身が辛いから……というだけではない。琴里という形をした女の身体に興奮し、ペニスを沈めるためのオナホとして使っている――――最愛の兄がそんな風になっているのが悲しくて仕方がない。それに感じてしまっている自分が悔しくてたまらない。止められなかった自分が情けなくて涙が止まらない。

 目の前の士織が本物であれ偽物であれ、そうさせていることが琴里はたまらなく嫌なのだ。快楽を貪るためだけに腰を振るような人間では決してないはずなのに――――――

 

「士織、ストップ」

「んほぉ!?♥♥♥♥」

「……ふぇ?♥」

 

 それは意外なことに、傍観者となっていた彼も〝同意見〟のようだ。

 獣の発情を琴里に見せつけ、彼女が流す涙にすら反応を示さなかった士織の顔が異なるものへと変わった。快楽を楽しむ蕩けたアヘ顔から、自身の性感帯で諌められた無様なオホ顔へと。元が可憐だからこそ興奮を誘い、士織がどれだけ〝少女〟になっているかが読み取れる。

 

「あのね士織、女の子はちゃんと気持ちよくさせてあげないと駄目でしょ。あ、今は士織も女の子だから、その辺は教育不足だったかな。――――よく思い出して。士織にとって琴里は性の吐き出し口じゃない。ほら、こんな風に」

 

 そう言いながら、グリィ♥と士織の解きほぐされた尻穴の一部分をアクラが押し込んだ。

 

「おほぉぉぉぉっ!♥♥♥♥ イクっ、おちんぽイクゥ!♥♥♥♥♥」

「んあ゛ぁぁぁぁぁっ!?♥♥♥♥♥」

 

 ビュルルッ、ブビュルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 喘ぐ琴里をずっと見せられ、オナニーをすることさえ許されず溜まりに溜まっていた精液がそれだけで解き放たれ、琴里の子宮を本当の意味で蹂躙した。

 叩きつけられる暴力的な精液の奔流。直前までにあった悲しみが入り交じった快感を、士織の射精で押し流したように琴里が絶頂する。

 

「ね。二人とも気持ちいいでしょ」

 

 たった一本の指で持論通りに二人を同時に気持ちよくして見せたアクラは、満足気に指を引き抜いた後、その手で士織のお尻をパァン♥と鼓舞するように叩いた。

 

「うひぃ!?♥♥♥」

「さあ、姉妹仲良く気持ちよくなろうか♪」

「や、やめ――――」

 

 その鼓舞で士織の動きが再開。また士織に獣のようなセックスを選ばせてしまう――――

 

「んおっ!!♥♥♥♥♥」

 

 そう思った矢先、子宮を押し潰すような快感に琴里まで獣の声を上げ、イク。何の冗談でもなく、琴里は士織の一突きで悲しみなど感じないほどの絶頂に喘いだ。

 パンッ♥パンッ♥パンッ♥ と肌を打ち付け合い、結合を抽挿し、ピストンで感じ合う。単調で獣のような性交なのに、

 

「ごめん、ごめん琴里♥♥ ちゃんと、気持ちよく、なろうねっ♥♥♥ あ、おちんぽイクっ、琴里とイクゥ!♥♥♥♥♥♥」

「あぎっ♥ お゛♥♥ んっ♥♥♥ んおっ、んほ♥♥♥♥ あ゛、あぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 そのたった一つで、士織が語りかけてくるだけで、正気ではないとわかっていても、琴里は心の底から満たされた喘ぎ声を止めることが叶わなかった。

 

「おにー、ちゃんっ♥♥ おにーちゃんおにーちゃんおにーちゃん――――あっ、イクっ♥♥♥♥ イクっ、イクっ、イクっ♥♥♥♥ おにーちゃんのおちんぽで、イッくぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥♥」

 

 正気ではないからこそ、姉妹は絡み合うように一つになる。性器を打ち付け、腰を擦り付け、胸を擦り付け合う。女の身体と改造された部位で二人は我を忘れて快楽を貪り食う。

 

「あっ♥ 琴里のクリチンポ♥♥ 私のお腹でスリスリしてる♥ いいよ、もっとゴシゴシして♥ 琴里な可愛いクリチンポぉ♥♥♥♥」

「らめっ♥ とまらにゃい♥♥ ん゛お゛っ♥♥♥♥ クリチンポらめぇ♥♥ ちんぽ♥ ちんぽちんぽ♥♥ 士織のお腹でゴシゴシしてイグぅ!♥♥♥♥♥」

 

 どぷん♥どぷん♥ 早漏ながら無尽蔵の精液が琴里の子宮を制圧し、身体を重ね合い、心を溶かし合い、

 

『――――んっ、ちゅっ♥』

 

 当然のようにキスを重ね、淫猥な姉妹が全てを忘れて快楽に堕ちていった。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「おっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 ――――それから夢の中で数時間と経ち、琴里は再び絶望へと突き落とされていた。

 士織の精液が絡まった身体で四つん這いになり、尻穴を肉棒で拡張させられてオホイキ顔を晒す。俯くことは許されず、霊装の一部である角をハンドルのように握られて彼女はアナルセックスをさせられていた。

 それは当然、琴里とのケダモノ交尾に力を使い果たして床に座り込んでいる士織ではなく、余力を余らせ切ったアクラの仕業だ。

 

「んー、琴里のアナルは少しキツいね。琴里の考え方みたい……っていうとちょっと寒いかな? まあけどこれはこれで凄く気持ちいいよ♪」

「おっ、おほっ♥♥ んおっ、おうっおうっおぉっ♥♥♥♥ お尻、壊れ、るぅ!♥♥♥♥ なん、でぇ!♥♥♥♥」

 

 今度こそ終わったと思っていた。士織を……士道を既に利用されて、完膚なきまでに琴里の信念をへし折られた。アクラに抵抗する気力を削がれ、ボロボロの琴里は屈服という形で解放される。

 

「え? だって俺は淫魔だよ? 見てるだけだと持て余して仕方ないじゃん。だからマンコは士織でアナルは俺が使わせてもらおうかなって……キスは上書きしたし、琴里もこれくらいは許してくれるでしょ?」

「ゆるす、わけ……んほぉ♥♥♥♥♥」

 

 そう思い込んでいたのは琴里だけ。淫魔の気まぐれな理屈は琴里の想像を超え、怒りが再燃する。

 だがそれも一瞬。結腸を奥まで突く肉棒にオホ声を上げさせられ、仮に四つん這いで惨めにビタン♥ビタン♥と自身の腹を打ち付けるクリチンポを触れられてしまえば、琴里の復活した反抗心はたちまちに殺されてしまうだろう。

 そして――――淫魔は琴里の恐ろしいまでの反骨精神を悟ったからこそ、楔を打ち込みにかかった。

 

「ああやっぱり。琴里は油断できないなぁ。だから、しっかり誓ってもらわないと」

「な、に……んほお゛お゛お゛お゛ッ♥♥♥♥♥♥」

 

 ブピュルブピュルッ♥♥ ブビュッブピュルルルルルッ!♥♥ どぷッ♥どぷッどぷッどぷッ♥♥

 

 アナルに注がれる射精。それは琴里の子宮にたぷんたぷんと溜め込まれた士織のものと違い、ある役割を明確に持ったザーメンだった。

 初めは水っぽく、次に重圧な塊で蓋をするように絡み合う。琴里が初アナル射精でケツアクメをしている間に、そのザーメンは強固に〝固まって〟琴里の結腸内に圧し留まる。

 

「おほぉ……お゛ぉ!?♥」

 

 アクラの肉棒が引き抜かれ、捲られた琴里の肛門が元通りに硬く閉ざされたとはいえ、それは一滴足りとも零れることなく彼女の腹に留まった。

 尻穴から注入された強固な液体に腹を抑えて踞る琴里に対し、アクラは相変わらず楽しげな――――今回ばかりはサディスティックな、というべき笑みで言葉を紡いだ。

 

「俺に屈服して、もう二度と逆らいませんって言えたらここから出してあげるよ。君は俺が許せないだろうけど、俺も士道の妹とは〝仲良く〟したいんだよね――――まだまだ、みんなが士道を悦ばせるには足りないからさ。その間だけ俺の邪魔をしないでほしい。そのために、何をいえばいいかは〝頭の中〟に浮かんでるよね?」

「っ!!」

 

 何もかもに〝ふざけるな〟と返してやりたかった。士道はアクラのすることを悦ばない。仮に士織が本物だとしても、彼が望んでそうなったのではないと琴里は叫び上げる自信がある。

 精霊たちもそうだ。精霊は彼の玩具ではない。彼がそう思っていなかったとしても……思っていないと断言できるからこそタチが悪い。アクラに嘘がないからと言って、これほどの快楽を与えられた自分たちがいつ道を踏み外し、狂ってしまうか。それを誰が保証してくれるというのか。

 彼女はそれを言ってやりたかった。彼の価値観がそれを理解できずとも、言うべきことだった。五河琴里は淫魔に屈することなく、アクラを止めなければならないのだから。

 

「……こ、この度はアクラ様にご迷惑をおかけし、まことに申し訳ありませんでした♥ お詫びとして反省の排泄をさせていただきます♥」

 

 そう、淫魔に身体を差し出して逆らう気でいた浅はかだった女は思っていた。だが、淫魔に蹂躙された雌は頭に浮かんだ言葉たちを口から吐き出し、身体を折り曲げ頭を下げて無様極まる屈服を選んだ。

 ――――五河琴里とアクラは天敵同士だと語ったのは紛うことなき真実だ。

 実際のところ、彼らの相性関係は互いに干渉を行う順序が後か先か、その違いでしかない。

 琴里が後手になったが故に彼女はアクラに土下座をし、アクラは笑みを浮かべて彼女の謝罪を引き出すことができた。

 

「も、もう二度と逆らいません♥ 夢でも現実でも誓いますっ♥ だから……みんなに、酷いこと……しないで……っ!」

 

 仮に彼女が残酷な性格ならば、もう少し〝楽〟をすることができたのかもしれない。

 だが彼女は、五河琴里という少女は――――聡明でありすぎるが故に、少し優しすぎた。

 

「うん。琴里がしっかりやり遂げてくれたら、俺も約束するよ♪」

「〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

 

 ああ、それが嘯いているとわかっている。アクラは本気で精霊を快楽に漬けようとしているのだ。純粋に自分だけで弄びたいのなら、士織を教育などしない。

 しかし、ここで琴里がやらなければ彼は琴里にしたことを他の子にもしてしまうかもしれない。この屈服宣言は、最低限それをさせないために琴里が引き受ける意味合いも込められている。自分が堕ちる段階でさえ、それを咄嗟に約束させた琴里にアクラはまた上機嫌なる。

 そんな憎たらしい存在に苦渋を舐めながら、身体を丸めて手を地面に突けて平服しながら、

 

「アクラ様ごめんなさい!♥ 反省の排便――――始めますっ!♥♥♥♥」

 

 ぶびぃぃぃぃいいい!!♥♥♥♥

 

 琴里は全ての屈辱を受け入れ、肛門に力を込めて下品なオナラをひり出した。

 出したくて出したわけではない。中身を排泄するには、屈服したと証明するには避けられないものだった。それでもうら若き乙女が大音量でガスを放射するという行為は、土下座で下げた顔が真っ赤に染まるほどの恥辱。

 しかもそれで終わりではないのだ。放屁はあくまで準備段階。頑なに閉じる肛門を開け放ち、琴里は渾身の力を込めて〝土下座排便〟を始めた。

 

「んん~っ!!♥ ふぬっ、くぅ……んぎぃ……!♥♥」

 

 もこもこっ、むりむりむりむりっ!♥ 

 

 琴里の硬く小さな肛門から、白濁色の塊が頭を出し、排便そのものの流れで外へと排出される。

 ザーメンは本来のものより二重の意味で硬い。解れ切っていない硬いアナルを押し広げ、ザーメンゼリーが彼女の後部にずるずると吐き出される。

 

「ふ、ふんぬぅぅぅぅ……はっ、あぁぁぁ!♥♥」

 

 ぶぼっ、ぶぶっ、ぶりり……ずるずる、むりむり、ぶりっ、ぶりぶり!♥♥

 

 土下座でいきんでいられることで、辛うじてその顔を伏せていられることが琴里にとっての救いだろう。だが、彼女の肛門は下品で低俗な放屁と排便音を繰り返し、長く太いザーメンゼリーに入口が捲れ上がる恥辱を公開してしまっている。

 それを以て屈服とし、誓いを立てる。土下座排便という人として見せたくない恥を晒す屈服の宣言。

 

「……あ。そういえば夕弦がこういうことしてたっけ」

 

 ――――それこそ、淫魔の気まぐれらしく魔が差したのだろう。

 琴里の屈服排便を餌にするように楽しんでいたアクラが、あるやり方を思い返してニヤリと微笑み、魔法陣をたった今肛門から排泄された腸液で濡れたザーメンゼリーの先端にセットし――――中に押し戻した。

 

「んごぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥ 戻って!?♥ 戻ってきたぁ!?♥♥ ザーメンウンコ逆流してくりゅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥♥」

 

 ぼびぃぃぃぃぃぃいいいい!!♥♥♥♥♥

 

 無様な自分に耐え、必死に半分ほどひり出したザーメンゼリーが肛門から空気を押し出しながら中に戻っていく。単に戻るだけではなく、肛門口を削り取るように押し戻され、大放屁までさせられ、琴里は首を反らして排便顔を見せつけてしまう。

 目を剥き、鼻を広げた誰にも見せられない力んだ表情。全て、全部、余すことなく見られた。

 

「屈服宣言にまだ悔しいって感情がこもってた気がしてさ。今度はもう一回……しっかりと、ね?」

 

 そして、アクラの取って付けたような理由に対して、

 

「私、ド低能司令官五河琴里はアクラ様のご厚意を察することができず、大変なご迷惑をおかけしました!♥ そのため、お詫びとして反省のお下劣変態脱糞をさせていただきます……いえ、させてください!♥」

 

 もう琴里は逆らうという考えにすら至らず、今度は頭を地面に擦り付け、自身の小ぶりな尻を踵から離して掲げるように土下座した。

 排便から押し戻しでなお解れない肛門は、これ以上は本当に裂けてしまうかもしれない。実際にそんなことはないとわかっていても、琴里は謝罪排便で〝感じる〟という屈辱を一分一秒でも早く終えたかった。

 

「石頭な琴里のキツキツアナルからカッチカチのうんちゼリーをぶりぶりひり出す音を聞いてください!♥ 大音量のオナラと一緒にザーメンうんちぶり〜♥ぶりぶり〜♥ってするところを見てください!♥」

 

 淫紋を通して頭に刻まれた下劣な単語を選び、全力で屈する道を選ぶ。その赤毛の少女が琴里だとわからなくなるほど、彼女は淫魔に対してプライドを捨て、徹底的な服従を選んだのだ。

 

「アクラ様、大変申し訳ございませんでした!♥ 糞漏らしの琴里完全屈服!♥ 大反省の大放屁脱糞、始めさせていただきますっ!♥ ――――ふんぎぃぃぃぃぃぃいいいいいい!!♥♥♥♥♥」

 

 ぶびびぼぼぼぶぼびぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!♥♥♥♥♥

 

 掲げた尻に入れた力だけで精一杯開いた肛門。そこから琴里の身体を地面に押し付けるような空気砲が発せられた。

 

 めりめりっ、めりめりゅう、ぶりぶりぶりぶりぶりぶり!♥♥♥♥♥

 

 そこから足りない分を押し広げ、出口を裂き切らんばかりの勢いで白濁の排便が琴里のケツ穴から迸る。

 

「ふんごぉぉぉぉぉぉ!!♥♥♥♥ ふぎっ、んごっ、ふんぬぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥♥」

 

 一度目とは全く速度が違う本気排泄。無論、それは琴里の羞恥を捨てた努力があればこそ。プライドや恥ずかしさを感じる心など、皆を裏切って淫魔に屈したことを考えれば自分には高尚すぎるものだと〝言い聞かせ〟ながら、琴里は全力でザーメンゼリーを排便し続けた。

 言い聞かせるだけで羞恥が潰せるのなら彼女は人ではない。少女らしさを隠せないから琴里は乙女なのだ。いきんだ顔は屈辱の涙と――――排泄という原初の快感に濡れてアヘ顔へと変わる。

 

 ぶりりっ、ぶりぶりぶりぶりっ!♥♥ むりむり、もりもりもりもりっ!♥♥ ぶりゅぶりぶりぶりぶりぃぃぃぃぃぃぃ!♥♥♥♥

 

「痛いぃぃぃぃ!♥♥ ケツ穴裂けるっ、切れちゃうぅぅううう!♥♥♥♥ ――――でも……気持ちいいのぉ!♥♥♥♥♥ 堅物ザーメンウンコで肛門痛めつけるの気持ち良すぎるのほおぉぉぉぉぉぉぉ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 いつしか琴里の腰はより高く掲げられ、顔は犬が這い蹲るように前を向き、排便ケツアクメに屈した変態ド下品司令官のアヘ顔と――――悪戯な笑みを浮かべたアクラが指で描いた〝肛門の〟淫紋が輝いていた。

 

「ぬほぉぉぉぉぉぉっ♥♥♥♥ ケツ穴擦れてイグッ!♥♥♥♥♥ ザーメンうんちぶりぶりイクっ!♥♥♥♥♥♥ おまんこ潮吹きでクリチンポ叩かれてイクイクッ!♥♥♥♥♥♥ 惨めに全部出しながらイッぐゥゥゥウゥウウゥウウウウウウウ――――――――ッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ぶぶぶぶ、ぼふぅうううう!♥♥♥♥ ブシュッブシュッブシュッ!♥♥♥♥ ぶりぶりぶりぶりぶりゅりゅりゅ!♥♥♥♥ ブシュッぶりっぶりっブシャァァァァッ!♥♥♥♥ ぶりゅりゅぶりぶりぶりもりもりもりぼりゅぶぶぶむりむりずるずるずるぅ――――ぶぼぶびぶりぶりぶりぶりぃ!♥♥♥♥♥♥

 

「ん゛ほぎょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛――――――――ッッッ゛!!♥♥♥♥♥♥」

 

 ――――ぼぶっ、ぼびぃ!♥♥♥♥♥

 

 琴里は生きていることが恥ずかしいほどの下品ザーメン排便をやり遂げ、最後の一切れのその汚らしい音で屈服を宣言し切った。

 べちゃ♥と白濁の管が腸液を弾けさせて部屋に落ち、小柄な腹に溜まっていたとは思えない長さのザーメンゼリーが反骨精神の重さと大きさを示すように渦を巻いている。

 

「…………ぉ、おぉ〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 それをひり出し、残ったのは琴里だったもの。長いザーメンゼリーを振り絞った余力に捧げ、白目を剥いてカエルように四肢を広げて失神した排便少女。と――――――

 

「……………………あ、ヤバ。士道に殺されるかも」

 

 ――――いつものことながら、楽しみすぎて少々と理性というものが足りていないアクラの冷や汗のみだった。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「………………」

 

 ――――その夢を琴里は二度と忘れはしない。

 精霊を救うという決意。兄に背負わせてしまったものを全て、自分も共に背負うと決めた覚悟。

 それがあのように汚らしく下品な快楽で押し流され、屈してしまったことを――――そうさせた張本人が、監視のカメラ越しに悠々と歩いている憎らしさ。

 それも、琴里に見せつけるように兄と共に、仲の良い友人のように。それを琴里は見ていることしかできない。

 

「……っ」

 

 拳を握り、唇を噛み締め――――カクッ♥カクッ♥ と僅かに椅子から浮かせた腰を無意識に揺らすことしか彼女にはできないのだ。

 

(そう……いう、こと……っ!)

 

 無自覚だが止められない腰振り。まるで犯して欲しいと身体が願っている雌に堕ちた身体。

 琴里はようやく合点がいった。アクラの考え方は理解はできても分かり合うことはないが、彼の手にかけられた女機関員の気持ちを彼女はよく理解ができ、尚且つ分かり合うことさえできるだろう。

 快楽の楔とも言える拘束具。女体を縛めるアクラからの、いいやアクラに対する極限の快楽欲求。もし琴里が士道を想っていなければ、その想いがなければ、彼女は間違いなくアクラに真の意味で全てを捧げていただろう。

 

 それほどの渇望に加えて、琴里にはそれ以上の楔があった。

 

「うん。そこまでするのは琴里くらいだけどね」

「っ!?」

 

 その思考に行き着いた瞬間、彼の声が〝部屋から〟聞こえてきたことに琴里は椅子を蹴り倒す勢いで立ち上がった。

 

「やっほー、琴里」

「アクラ……っ!」

 

 片手を上げ、親しい友人と語らうような軽い仕草の少年は、今モニタに映る士道と話をする少年・悪乱と瓜二つの容姿だ。

 何故、というのは野暮だろう。己と同じ分身を生み出せる精霊がいるのだから、それに類する能力をアクラが持っていたところで何ら不思議はない。〈フラクシナス〉の警備を潜り抜け、琴里の執務室に音もなく侵入できたのは――――それこそ、原因は琴里側にある。

 あの夢の契約で、琴里はアクラと密接な関係を強引に結ばされた。彼女が何をしていようと、どこへ逃げ込もうと彼は一瞬で琴里の前に現れることができる。

 

「ん?」

「っっ!」

 

 そしてアクラが目を細めて微笑みかければ、琴里は悔しげな視線を返しながら、それに負けない怯えを滲ませながら震えた声を発した。

 

「……申し訳、ありません……アクラ、様」

 

 屈服を誓った以上、従うべきは琴里。自らの愛する子であり城である艦の中で琴里が唯一へりくだらなければならない相手が、憎悪を抱くアクラなのだ。これほどの屈辱がこの世に存在することを、琴里はたった今思い知らされる。

 

「そうそう。けど、挨拶はまだあるよね?」

「っ、っ……く、ぅ!」

 

 細めた視線と挑発の言葉に促されながら、琴里は赤色のスカートを指で摘み、中心が見えやすいように脚をはしたなく広げていく。

 〝濡れて〟艶かしい太股が顕になり、鼠径部から中心がまろびでる――――夢の中と全く同じ立派な淫紋クリチンポが姿を見せた。

 

「……琴里のクリチンポをお見せして……ガニ股変態ポーズで……アクラ様に屈服していることを、証明させてください♥」

 

 ビクッ♥ビクッ♥ と脈動し、淫紋が妖しく絡み付き輝く琴里のクリトリス。六喰と同様の理屈で、琴里は夢での調教を現実に反映させられた。

 もちろん扱き一回でイク鋭敏な感度をも引き継いでいる。そのため琴里はズボンや下着を履くことができない。スカートですら、アクラが用意したあるものがなければ持ち上げて細いテントを張ってしまうことだろう。

 

「よく出来ました。それじゃあご褒美(お仕置き)♪」

「お゛う゛ッ!?♥♥♥♥ お゛ぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥」

 

 プシャブシャァァァッ!♥♥♥♥ ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥

 

 アクラが言葉を発した瞬間、琴里が絶頂の潮吹きを放ち高速腰振りダンスを披露し始める。

 傍から見ればノーパンでスカートをたくし上げ、ガニ股腰振りダンスを踊る変態司令官。だが、クリチンポが何かに抑えられるようにダンスとは別の動きをしていることから、アクラが何かをしていることをは明白。

 

「お、おっ♥♥♥♥ おうおぉ……ら、らめっ♥ クリチンポ、シコシコ……し、しないでぇ!♥♥♥♥ イグッ、イッちゃうぅぅぅぅッ!♥♥♥♥♥」

 

 ――――琴里のクリトリスには見えない魔法陣が〝常に〟張り付いている。

 それによってクリトリスの動きを制御され、琴里はどうにか人並みの生活を送ることができる。それと同時に、こうして即座にクリチンポを扱かれて反抗心を矯正させられているのだ。

 

「ふふ、ついでにもう一つも解消〝してもいい〟よ」

「っ……あなた、どこまで――――ひっ♥」

 

 ぷっ♥ ぷすぷすっ、ぷすぅ〜♥

 

「や、やめてっ! やめて、いやぁ!」

 

 スカートの背部を僅かに膨らませ、空気の抜けるような音が彼女を辱める。如何に尻を両手で抑えようと、そのオナラは肛門の機能をたった今アクラの言葉で思い出したかのように止まらない。

 スカートたくし上げのガニ股からは解放されたが、今度はオナラの止まらぬケツを抑えて身悶えする屁こき司令官が生まれてしまう。それを解消するためには――――――

 

「わ、わかった! する! しますっ! 琴里のカチカチ雑魚アナルから〝スライムゼリー〟ぶりぶりさせてください!♥ ――――ひぃ!♥♥♥♥」

 

 やはりアクラに屈する他ないが、その瞬間、琴里を弄ぶように閉ざされていた便意が琴里の尻穴に集中した。

 

「お、おぉっ、おほっ、ほへっ、んお、むおおおお〜〜〜〜っ!♥♥♥♥」

 

 むりっ♥ ぶりゅりゅりゅりゅ、ぶぽっ、ぶぶぽぉ♥♥

 

 慌ててスカートを捲り上げるより早く、琴里の尻穴には赤いスライムゼリーが尻尾のように垂れ下がり、スカートが退けると同時に彼女が座っていた椅子にどぐろを巻いて放たれる。

 琴里の硬いアナルを強引に裂くザーメンゼリーではなく、柔らかく滑りの良いスライムゼリー。淫紋が刻まれた肛門を解すためのそれは、アクラの許可なくして排泄はできない。そしてスライムゼリーは琴里の排泄物を浄化、再構成した純粋な排泄行為を兼ね備えたもの。

 

「よしよし。上手く出せたみたいだね」

「……ふー♥ ふぅぅぅぅ……く、うぅ……!」

 

 逆らえばクリチンポを扱かれて矯正。下手な動きをすれば止まらないオナラとゼリー脱糞。

 とても年頃の少女に架す罰ではない。ああ、クリを扱かれてアヘ顔を晒し、アナルゼリーを排便させられオホ顔を見せ――――顔面を体液塗れにしながら、その瞳の炎が燃え尽きない琴里にこそ必要な〝枷〟なのだ。

 

「ごめんね。もう少し大人しくしててほしいんだ」

「っ……離し、なさんほぉ!?♥♥♥♥」

 

 未だアクラを拒むように硬いアナルを、彼は琴里を抱き締めながら指で穿ち解してやる。

 せめて〝前〟は譲る。だからアクラは〝後ろ〟のお零れをもらおう。その独善的な考えがあればこそ、スライムゼリーは琴里の尻穴を解す意味合いを持つ――――琴里を弄ぶことが楽しいのだろう、という考えも否定しないことが、アクラらしいと言えるのかもしれない。

 

「そしたら今度は……士道と〝仲良く〟させてあげるからさ♪」

「っ……う、あ……ひっく……ぐ、うぅ……!」

 

 ――――敗けた。

 

 琴里は敗けた。完膚なきまでに、淫魔の手中に収められてしまった。

 けれど彼女にはわからなかった。その涙が屈辱の悔しさなのか、それとも――――快楽に対する歓喜なのか、五河琴里は理解を拒み滂沱のような涙を流すしかなかった。

 

 

 






鬼畜度というかNTR度をめちゃくちゃに減らしてその分排泄を盛って調整しました。調整できてないねこの文量。多分ここ最近で一番派手に排泄ネタやったやつ。

プロットは士織ちゃんがやったところをアクラが再度全部犯す感じだったのですが、これアカンアカンアカンと本能的に回避して何とかお尻のみに。まだ自分の中の危険度を察知して勝手に変えちゃうセンサー健在だった。
ちなみにアクラと琴里が天敵同士っていうのはシリーズ続いてたから勝手に私がその場で考えた。実際琴里なら夢の中に顕現装置で干渉できますし。そこまで届かなかったのはそら届いたら全部解決しちゃうので……ま私の趣味だ。デアラ自体がそんな感じではあるけれど。有償の中でも相変わらず一番ノリノリですねぇ。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。頑張って消化してるけど追いつかないので有償の待機列は気長によろしくお願いします、何卒。書き上げるのが苦手なジャンルとかもありますので……デアラ以外の愛ある系だろってのはそうですね。最近本気でそのことに気づいてきました。逆によくデアラあんだけ書けるなと。ではまた次回〜


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本条二亜、村雨令音、夜刀神十香、時崎狂三、その他キャラ多数(洗脳、戦闘員化)

生きてるよ!!!!

はいというわけでこちらではお久しぶりです。腕ぶっ壊したので更新止めてたいかです。腕の調子よくなってきたのと、ちょうど趣味で書いたの投げられそうだったのでまこちらも更新しました。まあ趣味って言ってもFANBOX用で書いてたらデアラだから暴走して本編が表に趣味オマケ(1万文字)がFANBOXに投下されたって程度ですが。よければ覗いていってください。ちなみに私にしてはかなり珍しい王道洗脳とセックス中心。戦闘員化は洗脳と言えば入れちゃうんです!!!!





 

 Deus Ex Machina Industry。通称DEM社は世界規模で事業展開を行う世界有数の大企業であり、裏の技術である顕現装置、そしてASTと呼ばれる対精霊組織に対し魔術師(ウィザード)の力を提供する技術的な支援の動きも見せている。

 その目的はただ一つ……であったのだが、ここ最近の代表取締役〝交代〟を得て、彼の組織が急速に変化を見せていた。

 新たに就任した社長は先代に比べ威圧的、言ってしまえば人外的な素養を持つ者ではなかった。だというのに男は未来予知とも思える手腕で瞬く間に各国社内を掌握、さらには超常現象と言っても過言ではない速度でDEM社の権限を世に知らしめた。今やDEM社は小国どころか大国以上の力を持ったのだ。

 

「んー、ここはこうで……はい社長、終わったよん」

 

 それもそのはず。男は文字通りこの世の真理を手にしていたのだ――――元のDEM社が終ぞ成し得なかった全精霊の捕獲という偉業を。

 それによって得られたものは大きい。精霊保護を目指した組織の壊滅。DEM社の掌握。彼の男が求めて止まなかった根源たる存在の確保。社長の〝椅子〟に座った男は、スーツを着た童顔の少女、スレンダーだが長身でスタイルの良い〝精霊〟からの報告を耳にしていた。

 

「え、早くないかって? そりゃ、あたしにかかればこんなもんだよん♪ この手のやり方なら〈囁告篇帙(ラジエル)〉のお家芸だもんねー。優秀なのはロボ子やれーにゃんばっかりじゃないんだぜぃ?」

 

 にししと気の良い笑みを見せながら荘厳な本を閉じ、得意げに眼鏡を直しながら男に言葉を返した少女の名は、本条二亜。識別名〈シスター〉。つまりは現存する精霊の一人である。

 人間としての地位は有名な漫画家であった彼女だが、紆余曲折を経て今は社長の秘書という地位についていた。私生活や仕事がズボラ気味な二亜が超有名企業の格式張った秘書官に選ばれたことは勿論理由があってのこと。

 精霊が持つ天使と呼ばれる形ある奇跡は、各精霊に独自の力を与えるものだ。その中でも二亜の〈囁告篇帙〉は知の天使。全知全能――――この世の全てを知ることができる。

 全てを識ることができる全知の天使、その秘めたる未来記載という描かれた事象を未来として確定させる力。それこそDEM社を今の地位に導いたと言っても過言ではなかった。

 

「社長のためならどんなことでも御茶の子さいさい! なんたって、あたしを助けてくれた人だからね〜」

 

 ニコリと笑みを浮かべた二亜が〝椅子〟に座った男に感謝を語る。だから自分は従っている――――DEM社以外の敵を〈囁告篇帙〉で覗き込み、排除するという外道行為を。

 かつてDEM社に捕らわれ、拷問を受けていた二亜がDEM社の非道に手を貸す。無論、そのようなことは普通であればありえないことだ。二亜は〈囁告篇帙〉の力で孤独を見た。それを救った人間は彼ではない。だが、二亜は自身を救った彼と同じくらい社長を慕い、その〝身体〟さえも差し出している。

 

「え、それにしては敬意が足りてない? やだなー、秘書のあたしと社長ちゃんの仲でしょー。それとも代表って呼んでほしいの? ……部下に示しがつかない? んもー、仕方ないなぁ。ならさ――――」

 

 〈囁告篇帙〉を光に返した二亜がフッと唇を歪めて彼の前で自身の衣服に手をかける。

 精霊という種の素晴らしい面は世界を手にすることができる天使だけではない。精霊自身、人を惹きつける絶美の美しさだ。二亜も社長が座る〝椅子〟もそれは変わらない。誰もが虜にされるその美しさは、今やDEMの全権を得た男(誰か)の手の中。

 

「イケナイ秘書官にぃ……お仕置き♥ しちゃう?♥」

 

 黒いスーツスカートがたくし上げられ、二亜の秘部が露になる。下着などというものはそういう遊びの中でしか着る必要はない、と二亜はノーパンノーブラのスーツ姿。精霊として衰え知らずの秘部は神秘的なものさえ感じさせる。挑発的な二亜の微笑みと、その細く可憐な脚がまた艶めかしい。

 立ち上がった時に生じた〝椅子〟の醜い呻き声になど振り向きもせず、男は二亜と何の迷いもなく繋がった。

 

「あぁぁあぁぁあぁあっ♥♥♥ あついぃっ♥ あついのぉ、き、たぁぁぁぁっ!♥」

 

 片足を持ち上げてその素肌を撫で回して楽しみながら、二亜が挿入に官能の声を張り上げるほど逞しい肉棒を膣口から子宮まで打ち付ける。社長専用マンコとして〝調整〟を受けた二亜は、いつでも使える雌マンコ奴隷としての役目も担っている。いついかなる時も男に仕え、男に尽くし、男に雌を捧げる淫乱な精霊として脳髄の隅まで忠誠と愛を刻み込まれている。

 

「す、っごいぃ♥♥ あ、あっ♥ ご主人様っ♥ ご主人様の大きい……ッ♥♥♥ あっ、ふぁ♥♥ きもちいい♥ これ、すきぃ♥」

 

 社長用のテーブルに上半身を突っ伏し、片足を持ち上げられたままパンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ と抽挿を繰り返され喘ぐ二亜。その視界の端に映る〝椅子〟の呻き声など与えられる快楽に比べれば取るに足らない。否、二亜からすればその〝椅子〟は幸せを享受しているのだと思っているのだから、気にする必要もないのだろう。

 

「あぁっ♥♥ ご主人様のおちんぽすごい♥ 昨日あんなに射精したのにあたしの膣内でビクビクしてる♥ めちゃくちゃに膨らんでる♥ 射精して♥ 駄目秘書官の精霊マンコにお仕置きザーメン膣内射精してっ♥ あ、イクッ♥ イク、イッちゃうぅぅ♥♥♥」

 

 ドピュッ♥ ドプドプブピュルルルルルルルルルルッ♥♥♥

 

「あぁーーッ!♥♥♥♥ イクううぅぅぅぅぅうぅぅうぅぅうぅぅ!!♥♥♥♥♥」

 

 注がれる精液量は彼が世界の王たる力を持つ以外に、世界で最も美しい雌たちを抱くに値する凄まじい熱量と質を持っている証左だ。子宮に収まらず膣内で溢れ返った白濁液が逆流して弾け、社長室の地面に滴り性の乱れを見せつける。もっとも、この社長が乱れているのはいつものことで、誰一人として気にする者はいないだろう。

 僅か数時間ぶりに得た精液の味を子宮で覚えた二亜が恍惚と息を漏らす中、ずるりと肉棒を引き抜いた男が〝椅子〟に腰を掛けた。

 

「ぶぎぃ!」

 

 極上の膣内で最高の解放感を得たからか、心地のよい疲労で強く〝椅子〟に臀部を付けた。すると、社長室の備品である〝椅子〟が妙に醜い呻き声を上げる。それを聞いた二亜が心地よい余韻をふらりと立ち上がった様で見せながら、カツカツとヒールを鳴らして〝椅子〟の背後に回り込んだ。

 

「あはは、駄目じゃん妹ちゃん、じゃなくてクソ椅子ちゃん♥ 声なんかあげちゃ、さぁ!」

 

 そして、その履いたピンヒールの鋭い踵を小さな〝少女〟の臀部――――精霊管理用の『数字』が刻まれた桃尻のアナルにぶち込んだ。

 

「ぶお゛ぉ゛ォ゛ぉ゛ン♥♥♥」

 

 豚でも少しは品のある鳴き声を上げる。そんな喘ぎ声が〝椅子〟から響く。よくよく見れば、その椅子は赤い毛を黒いリボンで左右に括った小柄な少女であることがわかる。ただし、顔面はクラッチバンドによる拘束式のボールギャグに加えてデカデカと『椅子』と書き記された革の目隠し、さらには鼻フックの完全装備。手足は硬い鎖で地面と繋がれ四つん這い。

 

「お゛ぉ゛!♥♥ ぶぼぉ゛ー!♥♥♥」

「いやー、何言ってるかわかんないなー。クソ椅子ちゃんも早く素直になれば、もっと良い職に有りつけるのにねぇ。まあ今度は指揮官じゃなくて、ご主人様の下級戦闘員が関の山かもしれないけど♥」

「ん゛お゛ォーーッ!?♥♥♥」

 

 二亜のヒールでケツ穴を穿くられ、鼻水と涎が流れて止まらない誰かもわからぬ面から声を上げる〝椅子〟の本来持つ名は五河琴里。精霊保護を目的とした組織〈ラタトスク〉の実行部隊司令官だった少女だ。

 若くしてその地位にいた琴里もまた、捕獲された精霊の一人にして今も〝調整〟を受ける〝彼〟同様厳重な管理を受ける立場にあったのだが、二亜と新規スタッフによって精霊の解析が進み、悪影響を及ぼす危険性が排斥され――――特に抵抗の強い精霊たち三人の中で、彼女は〝椅子〟としての罰を受けた。

 現存する精霊の中で洗脳を受けながら、恐らく唯一正気を保った琴里。だが〝椅子〟として固定され、身体は〝調整〟を受けてサディスティックな責めに興奮する性質を得た。かつてはマゾの部下を足蹴にしていた琴里が、今やその背に憎む男の尻を乗せ、裏切りの友にアナルを掘られ感じてしまう『クソ椅子』になってしまった。ある意味〝姉妹〟共々最も精神的な苦痛を受けながら屈服させられつつある。

 

「あり? 電話だ。はいはーい、こちら美人秘書でーす。え? いや、あたし顔はいい方じゃない? だからタチが悪い? それロボ子が言う? いやどうでもいいってロボ子からふっかけたんじゃん……はーい、了解」

 

 と、琴里のアナルを執拗に穿くりながら、その呻き声を聞き流して二亜が何処からか繋げられた通信の連絡を終える。

 

「『03』と『10』の洗脳が最終段階だってさ。折角なら見に行っちゃう? へ、ついでに〝玩具〟の様子も確認したい? もー、優越感が大好きな困った代表さんだなー……ひゃあん♥ お尻叩かれてせーし出ちゃうー♥」

 

 たくし上げでズレたスーツからモロ出しになった『数字』の刻まれた生尻を叩かれ、冗談めかして言葉を返す二亜だが、その秘部からは冗談ではなくぶりゅりゅ♥ と精液が美脚に溢れ零れていた。

 その表情は多幸感に包まれている。二亜は今、本当に幸せなのだろう。人と精霊を踏み躙る支配を好む主に愛され、恩人の妹を足蹴にしながらでも、二亜は幸せと言えた。

 

「ぶごーーーーッ!?!?♥♥♥♥♥♥」

 

 去り際にバイブとディルドを秘部に押し込まれ、広がった鼻の穴とマンコから飛沫をぶちまけた琴里、否、クソ椅子よりは――――彼女とは異なる形で凌辱をされる他の精霊たちよりは、幸せだ。

 

 

 DEMの新たな本社として立て変えられた日本支部は、あらゆる面で男の意志のままに構成されている。ASTから引き抜かれた魔術師たちなどはプライバシーの配慮がない下級戦闘員用の大部屋に押し込められ、一般社員の性欲発散に使われているほどだ。

 では、そこから外れた上級の戦闘員はどうなのか。言うまでもなくプライバシーのない、だがDEM代表たる男しか触れることのできない最高級の戦闘員――――ちょうど廊下で代表とその秘書官に遭遇した〝精霊たち〟がそうである。

 

「偉大なる代表に敬礼!」

『はっ!』

 

 ずらりと横並びになり、男に敬礼する少女たち。絶対の力を持ち絶世の美しさまで兼ね備えた少女たちの忠を尽くした敬礼は、さぞ優越感と全能感を刺激する光景だろう。まして、彼女たちに裸より恥ずかしい格好をさせているのなら、尚更だ。

 

「おー、オリリンたち。これから任務かにゃーん?」

「はっ。これより不穏分子の殲滅任務に当たります。本日の隊長は私〈メス犬〉。他〈お漏らし〉、〈ド貧相〉、〈ダッチワイフM〉、〈ダッチワイフS〉、以下四名の上級戦闘員で構成されました」

「うーん、相変わらずお堅い……」

 

 気さくに話しかけた二亜に対し、隊長である短髪の少女は人形の如き精巧な面に絶対の忠誠心を浮かべ、恥ずかしい戦闘員用の名前を口にした。

 上級戦闘員たちは隊長を除きある一つの服装で統一されている。白く透けたハイレグのボディスーツに同素材のロンググローブが果たして服装と呼べるかどうかは甚だ疑問ではあったが、霊力で構成されたそれは人の力では傷つけられない並外れた防御力を誇る――――即ち、精霊の霊装なのである。

 着ている方が余程恥ずかしいボディスーツだが、並び立たせたその姿は整った容姿も相まって壮観。今日の任務での隊長格である折紙だけは、かつての霊装の原型を見せているが、胴体部分はしっかりと薄いハイレグスーツに改良され、ハイレグウェディングドレスという世にも奇妙で恥ずかしい出で立ちとなっていた。

 天使の王冠から真っ白な光のベールを揺らし、直立の敬礼を行う折紙に男は問うた。いいや、折紙だけではなく、勃起させた乳首を薄布で張り付かせ、腰周りどころか『数字』が刻まれた臀部まで丸見えのハイレグスーツを堂々と着た戦闘員全員へ。

 

 ――――上級戦闘員の規則は守っているか、と。

 

「はっ! 私たち上級戦闘員は代表の雌であることを忘れず、いついかなる時と場であっても〝お使い〟いただけるよう努力を怠りません!」

「唱和。時間通りにオナニーをして乳首を勃たせることを止めません」

「我が主のためにマンコを濡らして温める。当然のことだし!」

「そのために……さっきも、歩きながら……オナニーしました」

「けど絶頂は禁止されてるから、おまんこは常にムラムラして股をモジモジさせてます。忠誠マンコとケツに刻まれた精霊番号がムラついてたまらないです♥」

 

 音に聞こえるほど流麗な敬礼と上級戦闘員の取り決めの宣誓。鳶一折紙、八舞夕弦、八舞耶倶矢、氷芽川四糸乃、鏡野七罪。かつては個性溢れる豊かな感情を持っていた彼女たちも、今や〝調整〟され絶対の忠誠を第一とする戦闘員にされてしまった。しかも、同じく洗脳を受けた二亜が苦笑してしまうほどの忠誠と惜しげなく晒した雌の身体。

 玩具。まさにこの二文字に尽きる。何をしても拒絶しない都合のいい肉便器と最強の兵士たちを前に、男が遊ばないはずがない。

 

 男は命じる。濡れたマンコの具合を確かめさせろと。

 

「了解。まんこチェックお願いします。総員、構え」

『はっ! おまんこ開け、構え!』

 

 命令には絶対服従かつ何の疑問もなく忠実に実行する。その素晴らしさを十全に扱った男の前で精霊たちは体勢を何とも恥ずかしいものへと変えた。

 腰を深く落とし、その手で局部を辛うじて覆っていたスーツをズラして股を開く。全員がガニ股を揃えて最後には腋まで見せつける間抜け極まるポーズ。精霊たちの美貌と愛らしさですら誤魔化しきれない下品下劣な体勢を作った彼女たちが、ずいっと腰を突き出した。

 

「戦闘員〈お漏らし〉、確認お願いします」

「戦闘員〈ド貧相〉、確認お願いします」

 

 確認とは言うが、秘部が濡れている確認だけなら事は済んでいる。受け止め口が失われた陰裂からは、透明な汁が垂れて垂れて止まることを知らない。四糸乃と七罪のツルツルロリマンコですらそうなのだから、それらより歳を数年ほど重ねた折紙や耶倶矢の陰毛薄めのマンコ、夕弦の橙剛毛マンコなど見るまでもない。

 

「ひゃあぁ♥♥」

「愛撫。んひっ♥」

 

 だからこそ愉しいのだろう。たとえば耶倶矢と夕弦の秘部を指で撫で、絶対に絶頂してはいけないという暗示に慌てて我慢顔を作る双子に雄が滾らないはずがない。

 

「ほらほらー、同じ貧乳同盟からの責めはどうだ〜い♥ カリカリコリコリ……♥」

「ん、ンン……くひっ♥♥♥」

 

 二亜がガニ股折紙の背後に回り込み、またもや精霊へのセクハラを敢行。しかしながら乳首を指で擦られ、通気性抜群のスーツ上から感度向上処理を施された性感帯を刺激された折紙が普段の鉄仮面を崩して歯茎剥き出しのみっともない我慢顔を見せている……それを目撃して、支配欲と性欲激しい男が止めに入る理由は皆無であろうことは想像に固くない。

 それからしばらくは愛おしい戦闘員を弄ぶ時間。〈ダッチワイフM〉と〈ダッチワイフS〉の美乳巨乳を揉みしだき、『04』と『07』という数字の焼印が施された少女たちの可憐な臀部を撫で上げ、ガニ股戦闘員隊長の口元が涎でずぶ濡れになるほど唇を重ね合わせ。

 

「ん? そろそろ絶頂させてあげる? いいよー」

『ありがとうございます! 戦闘員、絶頂します!』

 

 十数分焦らされ、無理に我慢させられた秘部はお漏らしをしたような洪水状態。このまま任務に行かせればそれはそれで楽しい撮影が為されるだろうが、今は飴を与えることを男は選んだ。

 〈囁告篇帙〉を取り出した二亜が、同時に構えたペン先で頁を撫でる。数秒足らずで事を二亜が終えた、瞬間。

 

『イグッ!!♥♥♥♥♥』

 

 プシャップシャップシャップシャップシャッ♥♥♥

 

 絶頂。全員が鼻の下を伸ばしてベロを投げ出し、目を剥いてだらしのないアヘ顔を浮かべて潮を吹き出す。二亜が〝書き記した〟通りの精霊たちのアヘ顔。四糸乃のように元が幼く女神のように可憐であろうと、折紙のような人形が如き面であろうと、雌剥き出しのだらしないアヘ顔は何とも惨めで無様で卑猥なものであった。

 

 そしてアヘ顔戦闘員たちを任務に送り出した男と二亜は、もう一つの玩具と本命の目的を見届けるべく移動を始める。

 

「お、やってるやってる〜」

 

 すると二亜が一瞬足を止め、何十人ものDEM職員たちが屯した廊下の一角に目を向けた。

 誰一人としてズボンを履いていない。女の姿は見えないように思えるが、よく見るとその壁から尻が二つ飛び出し、その真上には飛び散った精液で汚れた尻の主の顔写真が貼り付けられていた。

 色の濃さの差異はあれど金髪の美少女であることに変わりはない。精霊にさえ劣らぬ美貌の持ち主たちが壁尻で固定され、荒々しい雄の欲望に晒されている。それを見ても代表に感情はなく、二亜も使われる壁尻を見て淡白な言葉を発する。

 

「うーん、そろそろ工夫凝らした方がいっかなぁ。アーちゃんは人気衰え知らず〜って感じだけど、もう一人は飽きられちゃってるし。ロボ子に頼んで回数とか顔とか表示してもらおっか」

 

 行列を作る壁尻の名はアルテミシア・B・アシュクロフト。彼女は淡白な説明で済む。掃除を繰り返され、大事に使われていることがわかるからだ。

 だが精液で汚れ掃除すらされず、動けないことで摘めた肉がさらにムチムチビクビクといやらしく痙攣した下半身には『最弱魔術師♥』『負け犬♥』『ガバマン♥』など散々な落書きまである壁尻はアルテミシアと一緒くたにはできない。

 二穴に複数の淫具を乱暴にねじ込まれた壁尻の名は、かつてDEMにおいて最強と呼ばれた魔術師、エレン・M・メイザース。その肩書きは過去の栄光であり、DEM最強の座は精霊に取って代わられ今や反逆者として壁尻の刑期に服している。

 

 かつての反乱者たちの末路。それを目撃しながら、男は何も感情を浮かべずに通り過ぎる。社員に与えた洗脳する理由もない雌など、下級戦闘員以下の価値しかなかった。

 

 

「んごーッ♥ ふぶおぉー♥♥」

 

 とある一室に足を踏み入れた二人の鼓膜を馴染みのある呻き声が震わせた。と言っても、ここは社長室ではなく調教部屋。クソ椅子と呼ばれた元司令官の姿はなく、在るのは三人の〝男女〟の姿である。

 

「んおーッ♥♥」

 

 快楽を受けているというのに苦しげな声を上げる少年とも少女とも取れる妖しい声色の男。青がかった長髪でも男だとわかるのは、空中で両手を背面拘束、脚をM字拘束され、マイクロビキニから指で嬲られ続けているデカ乳首と絡まった艶めかしい金髪に我慢汁を塗りたくるチンポがはみ出しているからだ。

 その顔面は目隠し以外は琴里と同じ環境にあり、中性的どころか真に女性的な顔を鼻フックと顔面拘束式ボールギャグで歪め、両脇を精霊トップクラスの爆乳が挟み込んでいた。

 

「士織さぁん♥ どうですかぁー♥ 気持ちいいですかー、気持ちいいですよねぇー♥ 子豚さんみたいなお鼻になっても素敵ですねぇ♥」

「主様、主様♥ むくの髪はどうじゃ♥ ほれ、ここが良いのじゃろう?♥ おちんぽと主様の雌穴、むくが溶かしてやろうかのぅ♥」

「むぶっ、ひゃめへぇっ♥♥ ん゛お゛〜♥♥♥」

 

 その脇を固める精霊たち。先の折紙たちと同じ戦闘員ではあるが、別の任務でハイレグ霊装を着た二人。

 偶像の衣装が卑猥なボディスーツと融合した霊装。女仙と宙を想起させる桃源美麗な霊装すら卑猥な戦闘員スーツと融合。しかしてどちらも豊満な胸をこれでもかと揺らしている。

 誘宵美九と星宮六喰。識別名〈チン媚びアイドル〉と〈デカパイ〉。上級戦闘員の精霊である彼女たちに命じられた任務はただ一つ――――五河士道、否、五河士織の籠絡。

 士織は唇の粘膜接触によって霊力を封印する希有な存在であり、同時に精霊たちの絶対的信頼を持つ。洗脳によって彼への感情を排斥すれば、精霊の精神に異常をきたす可能性もあり迂闊な処理はできなかった。

 ――――ならば彼を堕としてしまえばいい。希少な能力を不備なく保管するには手っ取り早い。おあつらえ向きに五河士織という〝見栄え〟になる姿まであるとなれば事はあまりに楽な方向へと進んだ。彼を下手に洗脳するより、信頼する精霊に調教され屈する方が早い。奮起を促すだけではないかと思えるかもしれないが、彼女たちの本気の〝責め〟を見てもそう思えたら大したものだ。

 

「ふふ、主様のおちんぽビクビクしておるのぅ♥ 主様が褒めてくれたむくの髪をこんなにちんぽ汁で濡らして……〈封解主(ミカエル)〉で開いたお尻も酷いのじゃ♥ 入口を撫でるだけで蜜が零れて、もう二度と戻らんかもしれぬというのに喜んでおる♥」

 

 自慢の髪でチンポを扱く六喰の細い指先が撫でたのは、M字開脚で丸出しになった肛門。本来硬く閉じているべきその穴は、鍵の天使〈封解主〉によって〝開かれた〟ことで、マイクロビキニからはみ出すどころではないほど丸々とした穴になっていた。

 捲れ上がった肛門入口は卑猥に蠢き、腸内には空気が絶えず流れ込む。油断をすればその意志に関わらずガスが漏れてしまう。そんなだらしのないガバアナルにされ、女にしか見えない尊厳の破壊と共に恥部を責められる。

 

「この大きく広がったケツ穴……むふん、良いことを思いついたのじゃ♥ 代表殿に頼んで、このだらしない尻から主様の人格を抜き取ってもらおうか♥ そしたら素直になってくれるかの?♥」

「ふぶっ!? ん、ん、んーっ!!」

「むん、冗談じゃ♥ そのように目から涙を流して、主様は愛らしいのう♥ この可愛くも立派なおちんぽ様も、すっかり怯えてびゅるびゅると汁を吹き出しておるのじゃ」

 

 押し付けられた胸越しに囁かれる脅しに怯え、必死に首を振る士織。可愛らしい少女が怯え涙し懇願する様と生存本能から性欲が増して肉棒を興奮させる様。倒錯的と背徳の拷問は、六喰だけでは終わらない。執拗に士織の乳首を指で育てる美九もだ。

 

「射精したいですかぁ?♥ 簡単なんですよ、士織さんを射精させることなんて……こうやってぇ、私が乳首コリコリ、六喰さんがお尻の穴をほじほじすれば簡単に……でもだめでぇす♥ まだ出させてあげません♥ 女の子の気持ちいいところ弄られながらぁ、私たちのおっぱいで幸せ沢山の射精我慢ですぅー♥」

「ふ、ごぉ♥♥ お゛♥♥♥」

 

 美九の声は一言で言い表すなら魔性の〝毒〟だ。元トップアイドルが持つ天性の声と天使〈破軍歌姫(ガブリエル)〉の力。どんな麻薬よりも脳髄を蝕む毒。霊力を精霊に戻してしまった士織では美九の声を防ぐ手立てはない。

 二人の精霊の天使によって同時に、じっくり育てられた性感帯を刺激されながらの射精我慢。目が焦点を虚ろなものとし、マイクロビキニがちぎれんばかりに肉棒を勃起させ潮吹きの如くカウパーを吹き散らす。

 

「いきますよぉ。3……2………1……」

 

 そして美九が合図を数えた瞬間、血走った目に希望が走る。カウントダウンが0になるその時、髪を絡めた肉棒に添えられた六喰の手に美九の手が添えられて。

 

『だーせ♥』

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?!?!?♥☆♥☆♥☆♥」

 

 声に合わせた手が蛇口を捻るように肉棒を握り、扱く。睾丸を携えた根元まで引き下ろされて握り締められた肉棒が士織の顔と共に天を突き、半日ぶりの射精が迸る。

 それは噴水、あるいは間欠泉。尿道が限界以上に広がり、その顔に反してどんな雄より濃厚に感じられる濃い白濁液が噴き上がる。二人が捻ったのは壊れた蛇口かと思えるほどだ。

 

「はー、すっご。最初は一週間我慢させてたのに、今は半日でこれかぁ。少年も粘ってるけど、こうなると顔を縦に振る日も近いかなー。まあ今も振ってるっちゃ振ってるけどさ。あれ? もう行くの?」

 

 意識が朦朧とした士織を揶揄しながら観察する二亜を尻目に、男が次の部屋を目指す。男に気づかないほど任務に夢中だというのなら、何も言うことはない。〝アレ〟は彼女たちに与えたものであり、それは秘書官である二亜も同じだ。

 

「ねーねー、約束覚えてるよね♥ 調教が終わったら少年……しおりんは、あたしたち専属の繁殖用肉バイブとしてプレゼントしてくれるって♥」

 

 当然覚えていると返せば、二亜はここ一番の笑みを持ってやったーと両手を上げて歓喜した。

 

 そう、好感度を変えられないなら認識を変えればいい――――愛しい少年を肉バイブとして愛でるような最高の雌たちにしてしまえばいい話なのだ。

 

 

「……やあ。待っていたよ、代表」

 

 大量の機械が備え付けられた『調整室』で男を出迎えた女性。目には深い隈が刻まれてこそいるが、その容姿は紛れもない美の象徴。精霊にすら比肩し得る絶世の美女。艶めかしい肌は白く、一粒の美しさを感じられるようだ……故に、その身体が白衣と純白のハイレグボディスーツに包まれている様はアンバランスでインモラル。どんな枯れた肉棒も一瞬で勃起させる豊満な女体を明かす光景だと言える。

 

「やーやーロボ子ちゃーん、元気してたー?」

「たった今サボり魔の顔を見て元気がなくなりました」

「サボってないけど!? さっきもお仕事してきたけど!?」

「見つけたところで実際の処理は戦闘員任せ。そのモヤシな身体を少しは鍛えたらどうですか?」

「戦闘力に関してはマリアに言われたくなーい!」

「失敬ですね。私の方があなたよりは優れていますよ」

 

 もう一人。二亜と売り言葉に買い言葉で会話を行う少女。人の肉を得た超高性能AI『MARIA』。彼女もフラフラと足取りが怪しい女性と同じ格好をした、DEMの研究部代表スタッフである。

 村雨令音とマリア。どちらも〈ラタトスク〉の実行部隊が保有する空中艦〈フラクシナス〉において重要な地位にいた者だが、精霊の捕獲と〈ラタトスク〉壊滅の際に男がDEMに〝スカウト〟した形となる。今は男のために尽くす精霊と同格の忠実な部下。

 そんな二人は主にこの調整室で仕事をしてもらっている。理由はもちろん、現存する精霊の中でまだ抗い続ける者の――――洗脳。

 

「二人とも、素直になる気になりましたか?」

「はぁっ、はぁっ……ふざけないで、くださいまし。何度同じことを仰られようと、聞く耳持ちませんわ」

「令音、マリア、二亜……正気に、戻るのだ! シドーを、皆をどこへやった!?」

 

 マリアが問いかけた先、裸体の少女たちが捕らえられている。立ち姿は半端なもので、四肢をバンドで硬く固定されて身動きが取れず、上部の装置から耳に嵌め込まれたチューブに支えられているようなものだ。吠えてこそいるものの視界を塞ぐ目隠し代わりのバイザーにはチューブと同じ卑猥な色合いで『fallen︰90%』と表記。

 つまりは洗脳の最終段階。精霊の洗脳はかなり難航したが、二亜の〈囁告篇帙〉に加えて〈ラタトスク〉の技術と複合された顕現装置。DEMの総力を結集し彼女たちを解析したことで、今では後遺症や反作用なしに洗脳することが可能となった。

 

 時崎狂三と夜刀神十香。識別名〈ナイトメア〉と〈プリンセス〉。特別強大な霊力と能力、精神力を持っていた二人でさえ風前の灯火。彼女たちの心の火がDEMの総力を結集した洗脳技術に塗り潰される瞬間、それは今日この日だ。

 

「代表、洗脳改造プロトコルの最終段階……よろしいですか?」

「何をされようと、私たちの気持ちが変わることはない!」

「ええ! あなたなどに、わたくしたちの心は絶対に屈しませんわ!」

 

 夜刀神十香は底知れない戦闘能力。時崎狂三はこの状況からであっても盤面を変えることができる特殊能力。どちらも油断ならず、追い詰められたことで心を通わせるまでに至っていた――――だからこそ、気丈な雌が洗脳に染まる刹那が絶対的な征服感をもたらすものだ。

 

「了解しました」

「……個体名・夜刀神十香、時崎狂三の洗脳改造プロトコル、最終段階を開始する」

 

 頷いた男にマリアと令音が調整用端末の前に立ち、コンソールの操作を始める。DEMと〈ラタトスク〉の複合技術で構成されたそれは、元〈フラクシナス〉解析官の令音には特に馴染むものだろう。もっとも、解析官時代と違いやっていることは精霊を操る非道な実験ではあるのだが。

 軽やかに指を使う令音と脳内プログラムでシステムを完全に制御し、並行アシストを行うマリア。幾人もの精霊を洗脳してきた手腕は、主の前であろうと衰えはない。

 

「……刻印処理を開始」

「精霊番号による管理、及び所有権の識別。モニタ、映します」

 

 チューブ型ユニットの大元になっている巨大な洗脳装置。わざわざ大型化した機能は伊達ではなく、切り替え一つで喚く被験者をあらゆる角度からの観察を可能とする。

 たった今モニタに映し出されたのは、二人の肉が乗った臀部。白磁の肌と色の異なる二穴のいやらしさ。これまでの洗脳改造で弄ばれたその雌穴は、言葉ではとても言い表せない卑猥なもの。だが、今この瞬間の本命は二穴ではなく、汗を多量に浮かばせた桃尻そのもの。豊満な胸に小ぶりな尻は非常に見栄えがよく、彼女たちの美貌とスタイルを少なからず支えている。

 

 そんな二人の美しい臀部に焼き鏝が叩きつけられた。

 

「いぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?♥♥♥」

「みぎゃっ、あ、ああああ、あぁーっ!!♥♥♥♥」

 

 焼き鏝と言っても本物ではない。元〈ウィッチ〉、現識別名〈ド貧相〉の所有天使〈贋造魔女(ハニエル)〉を解説、応用した刻印用の道具だ。細胞レベルでの分解再構築により、刻まれればこの装置なしでは二度と消せない隷属の刻印を文字通り刻み込むことができる。

 洗脳開発され、刻印付与に抵抗できず膝を折りかけた拘束姿のまま失禁して足元の排水口にアンモニア臭を加える二人。彼女たちの精霊番号は十香が『10』、狂三が『03』。初めから決められていた番号が尻の谷間まで使って大きく割り振られた。

 

「……刻印完了」

「精霊番号の正常な反応を感知」

 

 尻に刻まれた刻印は忠誠と隷属の証。これがある限りDEMが管理する施設へのあらゆる出入りが免除される代わりに、DEM総括代表への絶対服従権を永劫に渡り定められる。その他、この刻印が彼女たちの身分を保証し、一般階級の職員が許可なく触れてれば首が飛ぶほどの『所有物』として扱われることになる。逆説的に、この刻印がないもの……たとえばあの壁尻女たちは、どれほどの力と元の立場があろうと一般階級の職員が触れていい立場の下級戦闘員、職員ということになる。

 主立っては洗脳精霊の所有権。それが十香と狂三に刻まれたことで、この洗脳が最後であると念を押したのだ。そして令音とマリアが機材を操作し、二人の口元に耳とは異なるチューブ、バイザーと結合するヘルメット型の洗脳装置が被せられ、洗脳は本当の最終段階へと移行した。

 

「……洗脳開始。脳内の記録情報の書き換え、刷り込みにより違和感、嫌悪感を消去」

「不必要な記憶を削除して、好感度パラメーターを改ざんします」

「……夜刀神十香。改造プラン〈勃起クリ剛毛マンコ洗脳改造〉。本日の総絶頂回数5684回。クリトリスのサイズが突出していることに着目。ヴァギナと合わせて特上の性感帯にするプランだ」

「時崎狂三。改造プラン〈メス豚ドマゾアナル洗脳改造〉。本日の総絶頂回数7684回。アナル感度と被虐感覚の強みを保ったまま、アナルに指を入れられただけで喘ぐ豚に改造します」

 

 優秀すぎる研究員が二人に対しての処置、さらには普通の感性であればおぞましいと感じる特濃の洗脳内容を言葉と新たな空中モニタに映し出した。

 モニタには様々なデータが数字や実際の映像として記録されている。十香の夜闇色の美しい剛毛から飛び出した陰核。狂三の桜肛門を皺の一本まで保存した写真。よく精神を保っていられたと思える絶頂回数や恥ずかしい記録、くぐもった苦痛の声は記録の読み上げを阻害することも叶わずに平然と言葉にされてしまっていった。

 

「予定識別名〈勃起クリ〉。バスト感度A、サイズA。乳首感度A、サイズC。ヴァギナ感度S。クリトリス感度A、サイズS。アナル感度B、サイズB。マゾ度C」

「予定識別名〈豚アナル〉。バスト感度B、サイズA。乳首感度B、サイズA。ヴァギナ感度B。クリトリス感度B、サイズC。アナル感度S、サイズA。マゾ度A」

 

 洗脳改造され、美しさと卑猥さの両立を目指した雌の身体が暴かれる。胸の大きさは互角だが、乳首や乳輪サイズは狂三が太く広い。しかし陰核や秘部は圧倒的に十香。けれど狂三も負けじとアナル感度を特別なものにされている。

 ――――支配欲と全能感に情欲が掻き立てられる。だが二人はまだ洗脳の真っ最中。二亜は先に味わったばかり……となれば、白衣に大小のケツを浮かべた忙しい研究員が嫌でも男の目に入った。

 

「……命令了解した」

「下半身を代表に差し出し、作業は続行します」

 

 男から命令を下された二人は、作業を行いながら腰を後ろに突き出して差し出す。明確に白衣を盛り上げた臀部が艶めかしく、男は堪らず白衣を捲り上げた。

 そこにはハイレグスーツで丸出しになった臀部――――その尻に刻印として刻まれた『DEM』の焼印があった。

 当然ながら〝スカウト〟などというものは後付け。DEMを掌握した男の前に最後の障害として立ち塞がった〈ラタトスク〉の戦利品こそ彼女たち。この『DEM』という尻文字は組織に属する忠誠と隷属、同時に奪い取った支配感を表すもの。本来仇敵のものであるマリアと令音に刻まれた絶対支配権の象徴である。

 見るだけで欲求を満たす尻文字に酔いしれながら、男は二人のスーツをズラして指を穴に立てた。マリアはマンコ、令音はアナルだ。

 

「んひぃ! せ、生体フェロモンの発生率を上昇……性欲の下限を固定……あんっ♥ 愛液の分泌ペースも向上させますっ♥」

「……おほっ♥ 代表への好感度メーターを最大値に変更。同時にDEMへの忠誠心を植え付け、帰巣本能と結びつけ、ほぉっ♥ ほほぉっ♥ じゅ、従属心と性的興奮をリンク、性的行為に関する認識を破壊、再構築っ♥」

 

 命令は腰を突き出すこと、作業の続行。絶対服従の彼女たちは、秘部と尻穴を指で掻き回されながらも必死で作業を進める。必死すぎて、快楽を我慢する二人の顔が酷いことになっている。なまじ二人とも感情の起伏が落ち着いているため、目を上擦らせた我慢顔がよく映える。

 AIでバックアップが効くマリアと、精神力で言えば精霊たち以上の尋常ならざるものであった令音。精霊の洗脳を進める被験者としてはうってつけだった。今本人たちが口にした改造は全て彼女たち自身が受けたものであり、精霊を従える以前はよく彼女たちで男は遊んでいた――――マリアのロリマンコに肉棒を挿入したりなど、日常茶飯事だった。

 

「あぁぁん♥ し、失礼……あっ♥ わ、私の洗脳経歴、ですか。わ、わかりました。直ちにデータをロード、再生します。あんっ♥」

 

 その懐かしさに浸り、本人たちに語らせる倒錯と背徳の快感を男は得る。マリアは秘部を犯されながら今の自分とかつての記録を語り始めた。

 

「研究隊員〈エロガキ〉。改造プラン〈マセガキ屈服マゾ洗脳改造〉。バスト感度A、サイズC。乳首感度A、サイズB。ヴァギナ感度B。クリトリス感度A、サイズC。アナル感度C、サイズC。マゾ度S――――調子乗っていた心を完全にへし折られて、好き勝手に道具扱いされて興奮する、誘い受けマゾAIが私です♥」

 

 赤裸々に語られるマリアの経歴は、彼女も以前は十香や狂三と同じく抗っていたことを思わせる。〈フラクシナス〉の管理AIとして誇りを持ち、囚われた精霊たちを救おうと必死だった。

 

「電脳プロテクトをあっさり突破され、大切だった記録を全て低俗なAVに書き換えられました♥ 何百時間も下劣な淫語を朗読し続けて、頭の中がR-18事項で埋め尽くされました♥ 今では襲って欲しくて生意気なムーブをしているドスケベなロリボディのマゾAI、それが私です♥ 喜んでいただけましたでしょうか、あぁん♥」

 

 だが今は、そんな自身の過去すら男に喜んでもらうためのスパイス。肉棒に必要な興奮をこれでもかと注いでくれる。ねっとりと愛液の膜で覆われた肉棒をマリアの膣口から引き抜き、今度は隣の令音の巨尻を両手で掴む。

 

「……ん、私か。研究隊員〈雑魚ケツマンコ〉。改造プラン〈貧弱ケツ穴アクメ狂い洗脳改造〉。バスト感度D、サイズS。乳首感度D、サイズA。ヴァギナ感度D。クリトリス感度D、サイズB。アナル感度S、サイズS。マゾ度A」

 

 精霊以上に極端な改造内容を恥ずかしげもなく素面で語る令音。男は彼女の淡々として間延びするような声音を前菜に、本命の尻穴を両手で開帳した。

 谷間から開かれた尻穴は毛で可憐に彩られている。尻毛が可憐というのもおかしな表現ではある。だが、一部の乱れもなく菊門を彩る銀灰の毛は美しいと言う他ない。不浄の穴を高級な性器に変える。

 これこそケツマンコと呼ぶに相応しい。村雨令音の識別名にその名が使われるのも必然であろう。そして、ケツ〝マンコ〟とあらば雄のそれを受け入れるも必然。

 

「……お゛ほぉぉぉおおオオッ♥♥♥♥ ……け、ケツ穴を徹底的に開発、調教っ♥ おほっ、ああぁぁぁぁ……んほぉ♥♥ い、息吹きかけられただけでケツアクメするようになりました♥ お゛ぉン゛♥♥♥」

 

 理知的な声とケダモノの声が両立する。洗脳改造通りのケツアクメ狂いで令音が自身の経歴を男の興奮の餌として捧げる。

 

「……肛内の性感を数千倍にされ、掻き棒や筆でほじくり返されました♥ おっほ♥ ケツ穴を掘られて出すこの声は、その時に学んだものです♥ ……ドリル型のバイブで総計720時間のケツ穴スクワットでセルフ開発♥ 開発は公衆の面前で行い、貧相だった羞恥心を鍛え……今は定期排泄をするだけでアクメして、それを人前で見て欲しい下品マゾケツ女になりました♥」

 

 村雨令音はともすれば精霊以上に手間を取らされた女だった。強靭、というより狂人レベルの精神力。何をしても通じない、恥ずかしがらない彼女の洗脳改造は内容を定めるだけで数日を要し、僅かに反応があったアナルを強制開発。普通の人間なら一瞬で壊れる調教と洗脳によって、ようやく彼女をものとする事が出来たのだ。

 令音の洗脳改造は今でも語り草となり、販売されたアダルト映像はプレミア。定期的に行われる上級戦闘員、研究員の公開ゼリー排泄でも一番人気は〈雑魚ケツマンコ〉である。

 

 ――――そうして極上の雌研究員を楽しんでいる間に、洗脳完了のブザーが鳴り響いた。

 拘束具と洗脳装置が取り外され、十香と狂三が力なく地面に膝を着く。男が歩み寄るも表情は見て取れない。

 

「ほら二人とも、代表に挨拶あいさつ♪」

 

 だが、表情などなくとも有能な秘書官のお膳立てがあれば、十香と狂三の感情は容易に窺い知れた。

 なぜなら、二亜の言葉に合わせて二人は男へと平伏したからだ。一本で結ばれた夜闇と左右不均等に結い上げられた野干玉の髪。それらを刻まれた屈辱の刻印である尻焼印より下に、彼女たちは全裸で土下座をして見せた。

 

「戦闘員〈勃起クリ〉。代表様に無礼を働き、申し訳なかった。これからは奴隷精霊として生きることを許して欲しいのだ」

「戦闘員〈豚アナル〉。非礼を働いたことを深くお詫びしますわ」

『代表様に、永久の忠誠を誓います♥』

 

 最後には丁寧な敬語まで使い、忠誠の謝罪と誓いを口にする。そこに偽りや迷いはない。信念やプライド、大切な名前を捨て去った上級戦闘員の美しすぎる全裸土下座があるのみ。

 極限まで高められた洗脳装置はマリアや令音の頭脳、顕現装置、元〈デーヴァ〉現識別名〈チン媚びアイドル〉の天使〈破軍歌姫〉を複合したもの。たとえどれほどの霊力を持ち合わせていようと洗脳からは決して逃れられない。

 男が靴を脱ぎ、その脚を二人の間に寄せる。すると頭を上げた二人は、美貌麗しいその顔を憎んでいた男の脚に押し当て始めた。

 

「ちゅっ、れろぉ♥ ご主人様の足の指、美味しいのだぁ♥」

「んちゅ、ちゅる♥ 指と指の間まで、しっかり綺麗にして差し上げますわ♥」

 

 薄紅の唇で協力して靴下を脱がせ、脚を丁寧に丁寧に舐め取る。かつては愛おしい少年と口付けを交わした唇で、忌むべき男の脚を愛おしげに舐めていく。

 忠誠の証としては十分。元の十香と狂三の尊厳を踏み躙るという欲求としては最大限だ。真に従う傾国傾城の美少女を味わうための命令――――己が持ち得る雌で誘え。

 

「〈勃起クリ〉のおまんこの準備は完了だ♥ マン汁垂らしていつでもおちんぽ咥えられるぞ♥」

「わたくし〈豚アナル〉も問題ありませんわ♥ 性臭立ち昇る脆弱アナルをご堪能くださいまし♥」

 

 命令を受けた十香と狂三が今度は中腰で尻を向ける。刻んだばかりの『10』と『03』の焼印が眩しい尻には、それぞれ得意の性器が涎を垂らして雄を誘っている。揺らすだけで滴る液が淫猥に流れを加速させる。夜闇色の美しいマン毛が生い茂る十香のマンコと、ヒクヒクと疼き令音に負けない魅力を火照らせた狂三のケツマンコ。

 

「あっ、あぁ♥ おまんこいいのだぁ♥ 愛液止まらない♥ ぐちょぐちょに音を立てて、恥ずかしいのだ♥」

「気持ちいい、気持ちいいですわ♥ もっと奥まで、おひょっ♥ わたくしのアナルを蹂躙なさって♥」

 

 どちらも堪らず指が先走る。膣壁と腸肉が両手の指を囲い込み、挿入れているのか犯されているのかわからなくなる。インストールされた淫語もしっかりと機能し、蕩け顔の二人が性器を掻き回されて肩口から淫らに喘ぐ。

 素晴らしき成果に我慢の二文字はない。ここがどこだろうと構いはしないと二人を犯す命令を発する。無垢と妖艶、対象的な微笑みを蓄えた二人が抱き合うように重なった。

 

「はやくはやく♥ おちんぽ待ちきれないのだ♥ セックスしたいと私のしきゅーがキュンキュンしてるのだ♥」

「わたくし〈豚アナル〉と〈勃起クリ〉さんのまんことケツ穴♥ 四つの淫穴を、どうかお好きに召し上がって下さいまし♥」

 

 十香と狂三のサンドイッチ。互いの濡れた陰毛を擦り合い、巨乳を押し付けあって雄を誘う。

 

『犯してください♥ ご主人様♥』

 

 完璧な洗脳奴隷。もはや犯す以外に知能は入らなかった。

 

「あー、もう始めちゃった。ん、あっ♥ ああなると長いんだよねぇ……ロボ子とれーにゃんで遊ぼー♥ そーれ、まんぐり返しで1000回イクまで終わりませ〜ん♪」

「待ちなさい二亜。あなたの遊びに付き合っている暇は――――はい! 〈エロガキ〉マンコイキます!♥♥ おまんこイクッ!♥♥♥♥」

「……了解した。――――〈雑魚ケツマンコ〉のケツ穴収縮♥ 肛門潮吹き……イクッ、イクッ、イグゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 背後で秘書官が遊んでいるようだが、目の前の雌穴に比べれば些細なことだった。秘部、尻穴。マンコ、アナル。ヴァギナ、ケツ穴。二人の穴、マンコとアナルを交互に挿入して味わい尽くす。

 

「あ、あぁぁぁぁぁ♥♥♥ おちんぽ、すごいぃ……チンポ美味すぎるのだ♥ あんっ、あぁぁっ♥♥♥ マンコもケツ穴もずぼずぼすごいのだぁ♥♥♥」

「あぁぁぁぁ……んほぉーッ♥♥♥ 素晴らしいですわ、素晴らしいですわ♥ ご主人様の立派なおちんぽすごおオオオオオオホォ〜〜〜〜♥♥♥」

 

 この世界の全てを手に入れた男(誰か)は支配者として君臨する。誰もそれを止めることはできない。これが物語の結末。

 

「あぁ♥ イッてもいいのだな♥♥ イク、イク……♥♥♥」

「イッて、しまいますわぁ♥♥ イク、イクゥ♥♥」

 

 美しい物語のヒロインたちが名前を失い忠誠を尽くす。

 

『イックゥゥッ!!♥♥♥♥♥』

 

 淫靡なる第二の物語。歪められた世界で、彼女たちは淫猥な戦争(セックス)でイキ続けるのであった。

 






ちなみに暴走した原因は令音さんとマリアのハイレグと白衣のコラボ。ちょっとエロすぎて困ったし尻焼印の組織文字もスケベ過ぎて困った。いいよね、仇敵の組織名ケツに刻まれて忠誠誓ってる尊厳破壊。そんな感じだからFANBOXのオマケも令音さんメインで戦闘員総敬礼とかやってます。あといつものオチ。珍しく他と同じオチなのはFANBOXに回ってるからなんじゃよ……。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。というわけで新規のご依頼とかものんびり待ちながら更新していく予定です。腕をぶっ壊さないよう今度こそ気をつけます。ではまた次回〜


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四糸乃、五河琴里(催眠、NTR)

デアラ布教編第二弾というか、今まで書いてこなかったものに手を出したからまだ書きたかったというか。私がデアラでNTRなんてつける日が来るとは思わなかったというか。
ちなみに今回もFANBOXにオマケあります。表が王道ノーマルなプレイの分とてもお下品なやつです。あといつものオチ。






 

「お待ちしていましたよ、四糸乃さん」

「……え?」

 

 この世の愛らしさをどれほど固めて作れば彼女のような可憐な少女が生まれるのか。そんな少女の蒼色の瞳が困惑で歪んだ。扉から個室に入り、それなりに広く取られた部屋取りを一瞬見回し、そして見知らぬ二十代半ばくらいの男性に声をかけられて硬直したのだ。

 ここは〈ラタトスク〉の地下施設。そこで精霊たちは定期検診の予定が入っていた。霊力を封印され、基本的には人間と変わらぬ生活が叶うとはいえ彼女たち、この少女で言えば識別名〈ハーミット〉、四糸乃は根本的に精霊なのである。霊力が封印された精霊も、精神が不安定化すると霊力逆流の危険性がある。それ以外の未知の可能性も含めて、精霊には定期検診が欠かせない。

 

『うーん、お兄さん誰かなー? よしのんたちは検査してもらいに来たんだけどー』

 

 だが、見た目は年頃の少女たちである精霊には当然配慮が行き届いている。定期検診はデリケートな部分も曝け出す。今目の前にいる〝男〟が検診を担当したことなど一度もなかった。というより、定期検診やメディカルチェックのデータは男性機関員が触れられないものであり、精霊をデレさせ霊力を封印する少年でさえそれは変わらない。もっとも、彼がそのような行為をする人間でないことは、精霊たち全員が知っていることだが。

 故に疑問は深まる。士道すら関わらない定期検診に配置された男の機関員。加えて〈ラタトスク〉職員の制服こそ着ているが、四糸乃は彼を知らない。そのため少女の友であり家族であるウサギのパペット『よしのん』が代わりに話しかけるも、男は戸惑いなくニコリと声を返した。

 

「ええ。今日は自分が四糸乃さんの定期検診を担当することになりました」

「っ……」

 

 聞いていない。四糸乃は封印当初から成長しているとはいえ、未だ人間に慣れ切っているとは言えない精霊だ。担当も念を容れて彼女の対応に慣れ、四糸乃も慕う解析官の村雨令音であるはずだった。

 確かに四糸乃は〈ラタトスク〉の隊員に導かれ、この部屋に連れてこられた。しかし、何かがおかしい。本能的な怯えか、男への疑念か。どちらにしろ四糸乃は思わず後退り、扉から引き返そうと身を翻して――――――

 

「大丈夫ですよ。何も考えず、こちらに来てください。今の四糸乃さんは、自分に従うだけの機械のようなものです」

「はい」

 

 止まって、従った。震えていた両手が力なく垂れ下がり、饒舌なよしのんも沈黙する。よしのんは四糸乃の感覚ありきで活動を行うため、当然と言えば当然だ。美しい蒼色の瞳が輝きを失って鈍くなり、男の声に従うだけの〝機械〟じみたものとなれば、よしのんも必然声を失うだろう。

 そのまま四糸乃は男に足を向け、彼は少女に向けていた手のひらを椅子に座ったまま触れさせた。

 頬を撫でる。触れれば返す、という表現が似合う柔らかな頬。ウェーブのかかった髪を掬う。手のひらで溶けるように輝いている。どちらも、四糸乃は身体をピクリとさえ動かさずにいた。

 

「胸を触りますね」

「はい」

 

 幼き少女に対して妙齢の男が言うべきことではない変態行為にも、四糸乃は躊躇いなく返した。少女は人に慣れていないとはいえ、感情表現は豊かだ。そして慈悲に溢れて優しく、間違っていることは間違っていると言える少女である。

 そんな少女が怯えるでも拒絶するでもなく、まるで機械かAIのように淡白かつ従順に頷き答える。小ぶりな胸を服の上から揉まれ、自身の顎に片手を当てた青年が〝他の子〟と比べて楽しんでいる最中も、四糸乃には感情という概念が欠落してしまっていた。

 

「では検診を行いますので、ここで服を脱いでください」

「わかりました」

 

 更衣室という配慮はなく、青年の眼前で四糸乃は衣服に手をかけ始めた。上着を脱ぐ仕草からは、前述の通り感情、羞恥という必要不可欠なものが失われているように思えた。

 

 そして、四糸乃が服を脱ぎ始めた瞬間、突如としてドアが開いた。

 

「ああ、こんなところにいたのね。四糸乃、あなた何して――――――」

 

 赤毛の黒リボン。肩がけにされた真紅の軍服。その様子から見るに、彼女もまだ検診を終えていないのだろう。

 精霊であり〈ラタトスク〉の実働部隊司令官。見た目こそ四糸乃と変わらないが、そのカリスマは彼女に仕える者であれば誰もが認める。彼女の前で四糸乃の脱衣を見る青年でさえ、それは変わらない。

 そんな五河琴里が目を見開いた。傍目から見れば少女に脱衣をさせている変態男。自分の部下にそのような度を超えた変質者がいるとは思わなかった、であろうか。

 

「なんだ、あなたが『担当』してたのね。予定にないことをするなら、私に連絡を寄越しなさい」

「申し訳ありません、司令」

 

 ――――しかし、琴里は目の前の光景を受け入れた。それどころか、予定にない行為を暗にフォローするから先に言え、とまで言ってのけた。

 ありえない話だ。琴里は精霊を保護し、不条理から救う信念を持つ少女。

 

「邪魔したわ。けど、程々にしなさいよ」

「ええ――――そうだ、せっかくなら司令も一緒に『検診』されませんか? 二人の方が四糸乃さんも心強いでしょう?」

「ん……そうね。そうさせてもらうわ」

 

 それがまるで部下の言いなり。踵を返そうとした中呼び止められ、考える素振りを見せながらも初めから決まっている答えを琴里は返す。機械的に服を脱ぎ続ける四糸乃の隣に並び、彼女までストリップ紛いの脱衣を始めてしまった。

 まだ十代前半、その中でも特別美しい少女たちの生ストリップ。禁忌としての背徳。有り得ならざる光景だからこその倒錯。生々しくも現実感のない光景は、遂に幼き少女たちの裸体という形で一度完成を見ることとなった。

 

「なるほど……司令の方が少し成長が遅れていますね。陰毛だけは異なるようですが」

「うるさいわね。まだこれからでしょう」

 

 並び立った裸体の品評。いやらしい笑みを隠さずに青年は告げる。どちらも慎ましく子供という印象を抱かせる身体だが、全体的に四糸乃の方が僅かばかり成長が早い。琴里の赤い陰毛が薄らと下腹の丘に出来上がっているなど、多少の差異でしかない。

 普通なら激怒して然るべき評価。それ以前に、全裸を親しくもない男の前で晒していること自体がおかしいのだが、琴里は比較的落ち着いた返しを行う。言葉こそ苛立っているが、ほぼ平静そのものだ。全裸を晒しているのに、それがおかしくて堪らないと青年は言葉を継いだ。

 

「ですね。あ、司令。今の状況を〝適切に〟答えてくれませんか?」

「ええ。『私は自分の部下に催眠をかけられて、何の疑問もなく命令されて従っている間抜けな司令官。素っ裸で貧相な身体を晒しても当たり前みたいに恥ずかしがりもしないわ。今は保護した精霊が同じ目に遭ってるのに何もできないで一緒に検診されている途中』……こんなところかしら」

「はい、ありがとうございました」

 

 何ら疑問はない。どんな言葉を発したのか、それが何の意味を持つか知りながら琴里は疑問を抱くことができなかった。正常な倫理観を持つはずの琴里が異常な命令を聞き、従ってしまう理由は彼女が口にした【催眠】というワードにある。

 催眠。厳密にはこの現象とは異なるかもしれないが、青年はわかりさえすればいいと考えていた。本来なら人を操る催眠などあっていい力ではないが、奇跡が溢れる精霊という存在の前では逆に矮小ではないかとさえ思える。何よりこの力は、その精霊に関わる能力であるのだから。

 

「四糸乃さん、そろそろ本格的な検診を始めます。元に戻って結構ですよ。ただし『私の言葉に一切の疑問を抱かない』こと。『検診の内容は全て呼吸と同じくらい常識と思う』こと。それと『性感を開いて』おきましょうか」

 

 マナ。精霊たちの根源に関わる魔導機関の通称だが、彼はそれを扱い人に干渉できる力を持っていた。もっとも、マナと関わりのない人間が相手では多少思考を誘導したり小細工を仕込むことができる程度、さほど便利な力ではなかった。

 それが一変したのは、マナと密接に関わる精霊という種族の存在を知った時。精霊だからこそ、あるいはそういった素養のある人間を正確にコントロールができることを彼は知ってしまった。それでも元の霊力があれば不可能であったかもしれない。が、肝心の霊力を封印された精霊はマナの素養を持った人間に近い生命体となり得る。

 

「……は、い。わかり……ました」

 

 たった今、四糸乃の思考を改竄して目に光を戻したように、彼は精霊という存在に深く干渉が可能なのだ。これで四糸乃は『検診』に疑問を抱かずに当然のことと思う。琴里は司令官の立場を十全に使い、彼の命令に従うことに何ら疑問を持たずにいる。

 〈ラタトスク〉に所属していれば、霊力を封印された精霊と関わり合うことができる。しかも実働部隊の有能な司令官が精霊など、これ以上ない広大な実験場だ。青年は霊力を封印する少年の邪魔をしないよう気を遣いながら、転がり込んでくる精霊を待っているだけでいい。手を染め慣れて罪悪感を持たない青年が一番に感じているのは、同じ男として思う彼への申し訳なさだった。

 

「それでは四糸乃、五河琴里、両名の『定期検診』を始めます」

 

 それを本気で、裸身の精霊たちを前にして思っているからこそ、彼は力に取り憑かれた憐れな雄であるのだろうけれど。

 

「検査開始。触診から始めます。四糸乃さん、感じたことを言葉にしてください。全て素直にお願いします」

「わかり、ました……」

 

 機械的な了承からおずおずとした愛らしい了承へ。人間的になった受け答えだが、結局のところ青年に対して〝否〟の答えを持たないということに変わりはなかった。

 全裸で直立不動な少女たちは標本とは比べ物にならないほど美しく、それでいて現実にあるものだ。男は自身の左側に立つ幻想的な少女に手を伸ばし、小さいながらも微かな膨らみを持つ胸に触れた。

 

「どうですか?」

「お胸が、温かい手に触られて……少し、くすぐったいです」

 

 正直な感想。未知の感覚に戸惑いこそあれど、胸を触られるという行為に羞恥は見られない。手のひらに収まる小ぶりなサイズの乳房を両手で揉みしだいても、それは変わらない。

 

「ん……っ、ふぅ♥」

 

 それどころか、胸を揉みしだかれて熱い吐息を四糸乃は吐き出した。頬や生肌は内側から熱が立ち上り、仄かな朱色を帯び始めている。性感を開くという漠然とした暗示が、必要以上に効果を発揮しているようだ。

 少女が小さな胸を揉まれ、喘ぎ声を上げる。無垢な美少女を淫乱に変える背徳感。精霊という存在に対してこれを味わえる人間はそういない。優越感のまま、彼はもう一人の精霊に手を伸ばした。

 

「司令も、いつも通り始めさせていただきますね」

「お願いするわ……あ、んんっ♥」

 

 片手で四糸乃の胸を揉みながら、もう片方の手で琴里の胸を揉む。途端、琴里は目を閉じて官能の声を上げた。触れられただけで早いと思えるが、彼女は四糸乃よりずっと先に催眠を仕掛けられている。そんな彼女が何度弄ばれたのかは、いつも通りという言葉から推し量れるだろう。

 片手ずつ両者の胸を味わう。胸が形を変え、時折二人が短く吐息を漏らす淫猥な光景をしばらく続けた後、青年は胸の先端に指を触れさせた。

 

「んっ♥」

「あっ♥」

 

 やはり慣れている琴里の方が甲高い。そこは性感帯の一つ。汚れなき白磁の肌に勃つ明るい色の乳頭。二人の小さな乳首を同時に指で擦りつつ、青年は声を発した。

 

「ここはどうでしょう?」

「は、い。胸の先っぽが、コリコリって……摘まれると、くすぐったくて、じんじんして……頭がフワフワ、してきます」

「私も、同じ……乳首、きもち、いっ♥」

「気持ちいい……はい、気持ちいい、です♥」

 

 コリコリ、カリカリと指の爪を引っ掛けて刺激され、四糸乃は信頼する琴里に釣られてそれを気持ちがいいものだと認識した。やはり、同世代の信頼できる存在を隣に置くことは、催眠を抜きしても有能だと言うことがわかる結果だ。

 少女たちが興奮で赤面し、胸を差し出すようにして刺激を受け続ける。何と心地の良い光景だろうと青年は言葉を続けた。

 

「その感覚を覚えましょう。私の指を追うようにして、開いているもう片方の乳首を指で刺激してください」

「はい……こう……んんっ♥」

 

 初心で無垢な見た目麗しい少女を自分好みの淫乱に。催眠は従えさせる程度で、感覚は自然と覚えさせればいい。

 

「あ、んっ♥ あっあ♥♥」

 

 いずれは隣で喘ぐ淫乱な司令官のように、小さな胸でよがり狂う素晴らしい雌へと変わってくれる。

 四糸乃から見て右の胸、琴里から見て左の胸。男に片胸の乳首を刺激されながら、もう片方をその手付きに合わせて弄っていく少女たち。

 

「ん……あ、あっ♥♥」

「ふ、ふぁ、あぁぁぁ♥♥」

 

 四糸乃もじわりじわり、官能の声を段階的に引き上げているが、先にその声を鋭くしたのは琴里であった。

 

「い……くっ♥♥♥」

「……っ?」

 

 ビクンッ♥ 爪先から全身を跳ね上げるように琴里が吐息をハッキリとした言葉にした。四糸乃が驚いて指を止めてしまうくらいには明確な変化だ。

 直立で立たせていた琴里の脚に少量の液体が滴っている。胸を愛撫されて乳首を弄られ、さらに慰めたことで軽く甘イキをしたようだ――――初めての四糸乃にはこのくらいで十分だろうと青年は気のいい笑みを見せた。

 

「触診は終了です。お疲れ様でした」

「っ……は、はい。ありがとう、ございました……?」

 

 戸惑いを見せながらも青年の言葉は当然のものとして受け入れる。しかし身体は温まり、乳首がジンジンと熱を帯び、だが妙な物足りなさで四糸乃は無意識に内股を擦り合わせる。一目で滑らかだとわかる生肌が擦り合わさせられ、幼いながらも非常に艶めかしい仕草だ。

 

「では次の検査の準備をします。少し待っていてください」

 

 四糸乃の戸惑い、その欲求不満は手に取るように青年は理解できた。

 幾人もの精霊を見てきた青年だが、その中でも四糸乃は暴力的な美貌を持つ精霊と似ている。無垢で知識が欠けている。育てがいのある少女。件の彼女は優れた直感で〝それ〟が何なのかを掴んでいったが、四糸乃は彼女より道筋を辿り順序を立てて物事を考えるようだ。そのため、それが気持ち良いことを止められて欲求が溜まっているということをまだよく理解できていないらしい。

 故にまだ早い。その到達点はもっと衝撃的な感覚と結び付けた方が馴染みやすい。青年は無意識なお預けを喰らった四糸乃と甘イキの余韻に浸る琴里を尻目に、自らの衣服を脱いで全裸になった。

 幼い少女たちの前で裸身を晒す青年。もちろん、服の下で精霊の痴態に興奮し続けた肉棒も晒し、部屋の光景はより卑猥で犯罪的なものとなる。だが四糸乃たちは疑問を感じず、青年もこれが普通のことだと言う態度で椅子に座り直して声を発する。

 

「続いての検査はフェラチオです。こちらのチンポを舐めてもらいます」

「ちんぽ……?」

 

 いたいけな少女に低俗な淫語を口走らせる。それだけで男の勃起した肉棒、赤黒いグロテスクなペニスはビクビクと少なくない脈動で興奮を露わにしていた。

 

「そうです。おちんちんを舐める、ですよ」

「おちんちんさんを、なめる……わかりました、やってみます」

 

 普通は男性器に怯えるか、興味を持つか、嫌悪を持つかなどをするはずだ。しかし催眠で青年の言うことに疑問を持たない四糸乃は、彼の広げた脚の間にペタンとしゃがみ、熱く滾った雄の肉に平然と愛らしい面を近づける。

 

「チンポは一本しかないので、司令は代わりに足を舐めてください」

「了解よ」

 

 そして余った琴里には乱雑な指示。もう少し従順さを削れば『まったく、仕方ないわね』と彼女らしくも彼女らしからぬ言葉を返してくれたかもしれない、などと操る少女を嗤う青年の前で琴里が躊躇いなく跪いた。

 

「ちゅっ、ちゅぱっ♥ れろ、れろぉ♥」

 

 否、跪いたどころではない。犬のように上半身を地面に伏せ、男の左足をその口と舌でチュパチュパと舐め始めたのだ。いつもは好物を口にし、大切な彼と口付けを交わした薄紅の唇に彼女の尊厳を踏み躙り、精霊を穢す男の足が触れている。

 

「……ちゅっ、ちゅぱっ♥」

 

 そんな異常な光景も今の四糸乃にとっては参考となる。口で舐め慣れた琴里を真似て、四糸乃が目の前のペニスをチロチロと舐め始めた。愛らしい少女がグロテスクなものを素面で舐める異質な光景を眼窩に作り出した青年は、興奮冷めやらぬ様子で声をかけた。

 

「フェラチオはどうですか?」

「……少し苦くて……しょっぱい味が、します……おちんちんさんが……熱い、です」

 

 舌根で感じる透明な液体と肉棒の熱。躊躇いなく口に含みながら、四糸乃は感想を言葉にする。それだけでも相当な興奮だが、実技も伴えば言うことはない。当たり前だが、躊躇いがないだけで口淫は成り立つものではなかった。知識も技術もなく、飴を舐めるように舌根を這わせる四糸乃。その拙さを楽しみながら、青年は言葉を続ける。

 

「それがチンポの味です。これから本格的なフェラチオを始めますので、私の指示に従ってください」

「ん、ちゅ……」

 

 四糸乃は肉棒を軽く啄みながらこくりと頷いた。そう、知らないのなら教えればいい。幸いにも、精霊たちは教えれば知識を吸収していける優秀な子が多く、四糸乃もその例に漏れない少女だ。

 細かい指示に四糸乃の口が追従していく。カリ首と亀頭を飴を舐めるように小さな舌で舐め上げる基礎。竿に大きく出した舌を付けさせ、まるでソフトクリームを下から上に舐めるように少女の涎を竿全体に浸透させる。

 

「玉も舐めてください。口に含んで、チンポと同じように舌で〝奉仕〟するんです」

「ふぁい……ちゅぱ♥ ちゅるれろっ♥」

 

 睾丸を小さな口で咥え、少し大きな飴玉を舐めるように転がさせる。玉を少女の口で奉仕させる得も言えぬ快感は、射精に近づくペニスの程よい箸休めになる。陰毛が擽ったいのか、身動ぎしながら口をモゴモゴとさせる四糸乃を見下ろしていれば、その甘い興奮も一入だった。

 

「次は竿を咥えて出し入れしてください。できる限りで構いません」

「おちんちんさんを、咥える……あむっ♥ じゅるる……じゅぽぽ……♥♥」

 

 竿をパクリと咥え、緩やかな口淫。不思議なことに四糸乃の口内はどこかひんやりとしたものを感じ、それでいながら温かさもある。精霊の霊力が体内に残っているのだろうか、その良質な口内が竿を半分ほど包み、僅かに上下をする。

 だが、さすがに物足りない。緩慢なスロートならともかく、今の四糸乃では大きな竿を喉に入れることまでは負担がありすぎる。ならばと青年は命令を下したもう一人の精霊を見遣り、四糸乃に声をかけた。

 

「ふむ、もう少し勢いを強めて……司令を参考にしてみましょうか」

「んふぁ……っ!?」

 

 口から僅かに肉棒を引き抜き、四糸乃が斜め後ろに向けた目を見開いた。

 

「ずぼぼッ♥♥ ぶぢゅる゛ッ、ぢゅる、ずぶズボボボ♥♥♥」

 

 さぞ衝撃だったことだろう。あの琴里が男の足指を舐めているだけでなく、鼻の下を伸ばして〝バキューム〟していたのだから。

 そこには気の強い顔をした司令官も、四糸乃の優しい友人でもない琴里の顔があった。頬を窄めて伸ばした鼻下を横に広げ、言葉を飾らず言えば不細工なひょっとこしゃぶり顔を作っていたのだ。驚くなという方が無理のある話だ。

 これを真似しろ、など美的感覚が標準であればあるほど避けたい。見る側はともかく、する側は人としての恥の顔を晒すのだから。

 

「ん、ふぅ……」

 

 しかし、今の四糸乃はそれをおかしいとは思わなかった。青年の指示で行われたことを疑問に思えない以上、琴里の不細工ひょっとこ顔すら〝参考に〟してしまう。

 目一杯咥えても半分にしかいかないフェラチオ。それでも渾身の力を込めて四糸乃は息を吸い込んだ。

 

「ズビビィィィィィ!♥♥♥ ぶぼぉぉぉぉっ!♥♥♥」

「ふぉぉ……!」

 

 それは、青年が声を上げてしまうほど見事なバキュームフェラ。技術はないが羞恥もない。だからこそ可能な全力の超吸引。

 それによって何が起こるかと言えば、四糸乃の可憐な面が崩れ去る様だ。琴里同様に頬を窄め、ズビズビと鼻を開いて空気を吸い、伸ばした口は横に開いて黄金比の造形を崩す。このひょっとこフェラの素晴らしい部分、どんな美少女でさえも等しく惨め無様に変わることだ。美しい少女の顔を敢えて浅ましく醜いものへと変える、言ってしまえば優越感のための口淫。

 誰であっても例外はなかった。足をバキュームする司令官もそうであり、表情の起伏がないとさえ思えた解析官。水晶の如き瞳の煌めきを持つ少女。両者美しい双子精霊。百合の花を咲かす美姫なるアイドル。そして、今この瞬間に愛らしさを形にした精霊すら加えられた。

 

「く……こちらが合図をしたら、チンポを引き抜いて前に顔を構えてください。3、2…………1……っ!」

「じゅぽぐぽっ♥ ズビッ、ズボボボボズヂュゥゥゥゥゥゥ……チュポッ♥♥♥」

「っ!!」

 

 ドピュッ♥♥ ビュクビュクッ、ブピュルルルルルルルッ♥♥♥

 

 その快感は肉棒の脈動を容易に頂点へと導いた。激しいバキュームから引き抜かれたペニスは妖しく光り輝いてしなり、四糸乃の顔面を射精の震えで幾度となく殴打しながら飛び出した白濁液をぶちまけた。その量と濁りの濃さたるや、勢いのあまり地面に這い蹲る琴里の身体にまで飛び散ったほどだ。

 

「ん……ふぁ……♥」

 

 琴里でさえそうなのだから、顔面で受け止めた四糸乃はより凄まじい。眉から目に垂れ、上手く瞼を開けない。唇には白濁液の口紅が塗られ、顔の雰囲気を恐ろしいほど淫靡に飾っている。精液はその髪にまで絡まり、輝かしい光沢の青髪から卑猥な汁が垂れていた。

 顔射に戸惑いを露にした四糸乃。ペニスから知らない汁が吹き出し、何なのかも理解ができていない。その無垢さに荒い息が力を増す中で、青年は再び顔面精液少女に声をかけた。

 

「それは精液……チンポのザーメンです」

「精、液……おちんちんさんの、ザーメン……」

「そう――――これから、あなたの膣内に注ぐ大事なモノですよ」

 

 オウムで言葉を返す無垢な少女を摘み取る、その確かな言葉を。

 

 次の検査を伝えられた四糸乃の反応はこれまでと変わらなかった。それがどういった意味を持つ行いなのか、催眠をかけられた少女には理解できない。仮に催眠をかけられていなくとも、知らないことではあったろうが。

「これで……いいです、か?」

「はい。そのまま楽にしてもらって結構です。少し痛みがありますから、できるだけ気分を落ち着かせてください」

「は、い……」

 

 痛み、と聞いて洗い流された綺麗な面を四糸乃は僅かに歪ませる。白いベッドの上で仰向けになり、裸身を縮こまらせる仕草と合わせると誘っているようにしか思えず、青年は下半身の竿と共に気分を昂らせる。

 

「司令は……四糸乃さんの検査が終わるまで、チンポを元気にする踊りをしていてください」

「ん、了解――――間抜けな催眠司令官をご指名ありがとうございます♥ チン媚び腰振りダンス、始めますっ♥」

 

 機嫌が良すぎるあまり、琴里に全く別の命令を下してしまうほどだ。命令された彼女は刻まれた知識に従い、部下である男に諂う言葉を使う。そしてベッドから離れた場所にたった琴里は、腰を落とし股間を開き、ガニ股腋見せポーズでエロダンスを踊り始める。

 

「はっ、はっ♥♥ ふっ、ふっ♥」

 

 腰を前後に振り乱す。全裸の幼い少女が行う恥知らずなチン媚び運動。琴里は最も催眠回数が多い分、様々な仕込みが施されている。髪と腰を揺らし、司令官に有るまじき変態ダンスをしてしまうのもその一環だ。

 同時に喰らうという選択肢もあったが、それは次ということだろう。如何に飽きがこない相手とはいえ、今だけは初めて味わう美少女に集中したい。目の前の少女が待つ光景と、あの五河琴里司令を好き放題して乱雑に扱う優越感。一度激しい射精を経験したにも関わらず、彼の肉棒はいつも以上に滾り震えていた。

 

「では次の検査……セックスを始めましょう」

「はい。私と……セックスして、ください♥」

 

 寝そべった四糸乃が体躯同様小さなマンコをクパァ♥ と開き、肉棒を誘う言葉を吐く。わざわざ奇を衒う必要はなかった。催眠が奇である以上、直線的な情欲を貪るのはこれが適していることを青年は理解していた。

 つまり彼は、何の躊躇いや罪悪感もなく四糸乃の秘部に肉棒を当て、正常位で挿入したのだ。

 

「あ、あ……あ゛っ!」

 

 鋭く痛々しい悲鳴が四糸乃の喉から迸り、挿入口から赤い血が流れ落ちる。破瓜の証、四糸乃が清らかな乙女であったバージンの証明が散った。

 

「い、痛い。痛い、です……」

 

 催眠下で涙を目に浮かべ、訴えかけていることからその痛みはかなりのものなのだろう。対して慣らされていない少女の膣内に、限界以上に滾るペニスを挿入したのだから至極真っ当な感覚だ。実際、肉棒は半分も挿入れられていないというのに、四糸乃は息を荒くしてしまっていた。

 

「大丈夫。膣内で熱さが伝わって……『段々と気持ち良くなっていきます』よ」

「ふぇ……あ♥」

 

 そういう時に催眠の力は便利だった。性感を開くという漠然とした命令さえ、精霊の脳髄に干渉して叶えられる。今のように物理的な繋がりを保っていれば、なお効果はある。

 少しずつ挿入れられていく肉の塊。その熱を膣内、子宮で感じた四糸乃の表情から苦痛が引き、快楽の熱を帯び始めた。

 

「あ♥ あっあ……?♥ あ、ん……はぁ♥♥」

 

 ずぷ、じゅぷ♥ と粘液と粘液が絡まり合う音、四糸乃の膣壁が広がって肉棒を歓迎し始め、少女自身戸惑いながらも奥へと受け入れていく声が零れる。催眠によって痛みが快楽を上回り始めたのだ。痛みを伴う慣らしも省略し、存分にセックスを楽しめる素晴らしい催眠作用に青年は感謝しながら緩やかに腰の押し引きを開始する。

 

「あぁ……あっ♥♥ ふぁっ♥♥♥」

「どうです四糸乃さん。セックスの検査は」

「……は、いっ♥ あ、きもち、いい……です♥ おちんちん、熱くて……セックスで、頭が……さっきより、ふわふわ、してぇ♥ ま、す♥♥」

 

 膣内と共に舌根も蕩けて止まらないようで、赤い頬が緩まり目が痛みとは異なる理由で潤みを帯びている。初の快感ということもある。あまり長くは保てないだろうと青年は少し体勢を変えた。

 

「ひゃ……おッ♥♥♥」

 

 と言っても正常位からは離れない。むしろ、もっと近づいて四糸乃を仰け反らせると、ペニスで子宮とのキスを行った。少女の両手を半ば強引に恋人繋ぎで握り、プレスをするように覆い被さる。

 

「もっと腰をこちらに付けて。奥にしっかり届くように……そしたら、より気持ちがいいセックスができます」

「は、はい。こうで、すか? んあっ♥♥」

 

 押し潰されるように圧をかけられた四糸乃の下半身が、彼女自身によって密接する。さらに華奢な脚が男の腰に回されれば、種付けプレスを望む淫乱な幼子の完成だ。もちろん、青年側の意図で出来上がった物に四糸乃の意図は関わりない。

 

「さあ、射精まで動きますよ」

「は……いひっ!?♥♥♥ あっあっあ♥ あおっ♥♥ ん、あっあっ、あぁ♥♥」

 

 だが、そのケダモノの体勢で四糸乃が喘ぎ出した事実は確かなものだった。催眠で仕込んだ肉棒の熱に対する快感。それが奥深く、子宮まで到達したことで声の抑揚が外れたのだろう。パチュン、ドチュッ♥ と強く激しく打ち付けられる下半身に、四糸乃の口が勝手に喘ぎ声を上げてしまう。

 

「あっ、こえっ♥ きもちいい、こえっ♥♥ おちんちんさん……おく、で……でちゃい、ますっ♥♥ あっ、や……ああぁぁぁ♥♥♥」

 

 言動が快楽に引っ張られて支離滅裂、感情が赴くままの叫びに変わる。奥まで届き、自分を押し潰すようなチンポが気持ちいい。普段使わない声量まで底上げした喘ぎ声が、自分のものでないかのようだ。

 

「は、あっ♥♥ あっあっ♥♥ なにか、きちゃ……おく、から……あつい、あつい、あつ……っっ!?!?♥♥♥」

「そのままイッてください。イけ、イけ……イけ……っ!!」

 

 身体の底から螺旋を巻く感情が四糸乃に叫ぶという行為を、頭が真っ白になり言葉にならないものを感じさせる。

 そしてそれが頂点に到達する瞬間、青年の唇が四糸乃の唇に重ねられた。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!♥♥♥♥」

 

 絶頂は同時。膣内でドクドクと脈を打つ肉棒の動きから、四糸乃が見た精液の射精も全く同じタイミングだった。

 筋肉が収縮したように自由が聞かず、腰に絡めた脚が震えながら想像を絶する力で青年を引き寄せた。お互いに腰を押し付け合いながら痙攣し――――しばらくの後、ずりゅりと肉棒が引きずり出された。

 

「ふぁ……あっ♥♥」

 

 絶頂の余韻も抜け切らぬ中、長く短く感じられた膣内の制圧が終わる。肉が引き抜かれた膣内にスっと空気が入り込み、震えた四糸乃の膣口からゴボリと凄まじく濃厚なザーメンが零れた。

 

「はぁ、あ……」

「ふぅ。どうでしたか、初めてのセックスは」

 

 何度目かの問いかけになるが、それほど無垢な少女に口を割らせることが楽しいのだろう。何せ、キスで濡れた艶やかな唇で、少女は淫靡な言葉を何の躊躇いもなく言葉にしてくれるのだ。楽しくないわけがない。

 

「すごく激しくて、疲れました、けど……気持ち、良かったです♥」

「そうですか。それは良かった……『私とする行為は全て気持ちいいこと』ですからね」

「ん……っ!♥」

 

 再び塞がれる唇。好いた少年にしか許していなかった乙女の唇がキスで塞がれ、彼女は不思議な多幸感で満たされた。好いた彼とのキスも、今に思えばこの多幸感で満たされていた。同質で匹敵するこの行為が、気持ちよくないはずもなかった。

 

「ちゅ、ぷ……あ、の……琴里さん、も……一緒に……」

 

 ならば、自分一人で独占するのは間違っている。控えめながら、催眠の中で慈悲の少女が動く。青年は少女の変化を目を見開いて喜びながら、指名された赤髪とマンコを未だ振り乱す司令官を呼び付けた。

 

「そうですね、司令の検査を見てまた〝参考〟にしてください。司令、こちらへ」

「はぁ、はぁ……んっ♥」

 

 セックス中、そう長くない時間とはいえ負担のかかる体勢で腰を振り続けた琴里の疲労は激しい。全身は汗に塗れ、それが上気し少女の甘い香りを醸し出している。検査用にしては大きいベッドに荒い息で登り、青年に四つん這いで差し出した臀部の艶など素晴らしいという他なかった。

 

「……?」

 

 そう、琴里は這うように秘部を差し出した。四糸乃と違い慣れた琴里が見せる差異に彼女は小首を傾げる。ゴポリと精液を秘部から零しながら、全く異なるセックスの形を食い入るように見た。

 琴里の汗ばんだ腰をしっかりと掴み、青年が二度全力で射精しても衰えない肉棒を構える。ニヤリと笑った彼は、敬愛すべき司令の――――否、調教した雌の声で無垢な少女の鼓膜を震わせた。

 

「お、おぉぉぉぉぉ……ッ!♥♥♥」

「っ!?」

 

 四糸乃と違いスムーズに挿入されたペニス。四糸乃と違い、唸るような野太い嬌声が部屋に響き渡る。

 そして幼い身体に肉棒の七割が沈められた頃、青年は琴里の腰ではなくその赤髪を握った。愛らしい者だけが許されるツインテール。誰より似合う髪型を大切なリボンで括ったもの――――それを道具のように引っ張りながら彼は腰を突き出した。

 

「ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜ッ!!♥♥♥♥」

 

 ドッチュンッッッ!!♥♥♥

 

「え……あ……♥」

 

 イッた。気を遣うとか、そういったものはなかった。馬の手網を引くより荒く、琴里のツインテールを掴み上げての挿入。激しく痛々しいまでの挿入で、琴里は野太い〝快感の〟雄叫びを上げて絶頂したのだ。

 挿入だけで、あんなにも乱暴にされたのに――――あんなに、気持ちよさそうな声を上げている。

 

「お゛ッ♥♥♥ お゛ぐッ♥♥♥ ん゛ほぉ♥♥♥」

「………………♥」

 

 頬を朱色に染めて、バックでピストンされて野太く喘ぐ琴里の痴態を呆然と見つめる四糸乃。ゴボリ、またコポッと垂れた精液には、紛れもなく四糸乃のものである蜜液が絡まっている。

 

「仕方のない司令官様だ。さて、四糸乃さん――――どうですか?」

「……っ♥」

 

 また問いかけだった。振り返った青年が、琴里を下品に喘がせながら四糸乃に問いかける。沈黙という答えはない。どうですか、という答えに対しての言葉もない。

 

 ただ少女は首を縦に振った――――精霊が放つケダモノの声に新しいものが加わるまで、そう長くはかからないだろう。

 






これFANBOXのオマケ(本編より文字数多い)を含めて今日一日で書いたんですよね。2万字後半。そらまあこんなことばっかり続けてたら腕ぶっ壊すわなと。良かったらFANBOX側もよろしくお願いします。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。これでさすがにデアラ布教編は一旦終わりのはず。枷を外すと性癖とデアラの熱で燃え上がって怖いねバナージ。いやマジで人数少なめノーマル催眠で文字数ここまで行くとは思わなんだ。ではまた次回〜


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夜刀神十香(催眠、NTR、撮影)

油断をすると夜は眠くて更新を平気で忘れる男。今回は前回の四糸乃編で示唆されてた十香のNTR編となります。というかもうNTR後?メインヒロインの火力を思い知らされた。
ちなみにFANBOXに懲りずに美九編が置いてあったりするのでよろしければ。気が向いたら定期的にこのシリーズ書きたいような、普通のイチャラブたまには書いてもいいかなぁとか。4月にアニメ4期やるし最高に顔がいい本条先生の酒に酔って士道くんとヤッちまったぜ☆とか書いてみたいよね。






 

「んん……」

 

 夜闇色の髪を揺らした美少女。来禅高校の制服に身を包んだ彼女は、しきりに落ち着かないとスカートを手で抑えながら帰路についていた。ただでさえ目立つ容姿を持つ彼女がおかしな様子であるため、さらに目立ってチラチラと視線を向けられ、それによって顔が上気しておかしさを増す。

 夜刀神十香はそうして苦労をしながら学校から足早に、だがスカートには気を遣い続けて足を動かした。彼女の傍らに件の少年の姿はない。いつもであれば鳶一折紙と彼の隣を奪い合う、ということも考えられたが、今日は琴里と令音に呼び出されたため、先に学校から直帰せざるを得なかったのだ――――二人に呼び出されたのであれば〈フラクシナス〉の転送装置があるというのに。

 だから、二人の呼び出しなど建前だ。十香に刻まれた〝暗示〟はその呼び声に応えている。命ずるがまま十香は精霊マンションを過ぎ、少年から渡された鍵を取り出して扉を開けた。

 

「おかえりなさい、十香さん」

 

 そこで待っていたのは十香が一番に信頼する少年、では当然ない。同じくらい信頼〝させられた〟男の姿だ。彼がカメラを手にして、十香を出迎えた。明らかにおかしな光景だろう。けれど、十香は頬を染めて全幅の信頼を露わにして言葉を返した。

 

「うむ、ただいまだ――――ご主人様♥」

 

 精霊をマナで操り、洗脳する最低最悪の男に美しき戦姫までもが囚われてしまっていた。

 いつからこうなったのか。これより幾許かの日を置き、彼の手の中に堕ちることになる識別名〈ハーミット〉・四糸乃より先に彼女は堕ちていた。少なくとも、村雨令音と五河琴里よりは後の話となるか。

 精霊としての力が強大である十香だが、相応に人としての知識は欠けていた。そんな彼女に【催眠】を仕込むチャンスはいくらでもあった。人馴れしていない四糸乃と違い、人付き合いを恐れない彼女は格好の獲物だったということだ。

 

「今日の学校はいかがでしたか?」

 

 それでも、こうなるまでには地道な段階も男は踏んだのだ。当初の十香は少年と付きっきりであった上、彼の邪魔をしては精霊攻略の障害となってしまう。如何に十香の行動に違和感を持たせないか……今日はある意味、精霊〝観測官〟である彼が十香へ施した調教の集大成であると言えるかもしれない。

 

「きょ、今日は勉強を頑張ったぞ。いや、今日もだ!」

「ええ、それは結構。ですが他に伝えることがあるでしょう? 私だけに、ですよ」

「っ!」

 

 勉強を頑張ったことは褒めるべきだ。しかし、知識は薄いが努力を怠らない十香を褒めるのは観測官の役目ではない。彼が得た特別な役職は、彼だけが観測できる精霊のある行動を独り占めすることができる。

 彼の問いかけに高揚した頬をさらに赤らめた十香。彼女は言葉に従うようにスカートの端を摘み上げた。そこからお辞儀を、などとお嬢様を思わせることはしない。制服のスカートを摘み、ゆっくりと捲り上げた。

 

「今日一日――――パンツを履かずに、学校へ行ったのだ♥」

 

 それは正しく顔に似合わぬ痴女行為の告白。そして美貌があるからこそ成り立つ、暴力的で卑猥な光景だった。

 捲り上げられた乙女のデルタゾーン。そこにはあるべきはずの布が存在せず、ご主人様と呼んだ男の指示で激しく生い茂った夜闇色の陰毛を愛液で淫らに濡らした雌の陰部が丸見えになっていた。十香の肉がありながら太っては見えない、奇跡的なムチムチの太股にも蜜液が滴っている。

 

「いつパンツを履いてないことがばれるかドキドキして……すごく、興奮した♥ 触れていない時もおまんこがじわじわ濡れて、大変だった♥ けれど、気持ちよかった、のだ♥」

 

 帰路での赤面は羞恥という名の興奮剤。十香のマンコは観測官の肉棒の味を真っ先に覚え、調教され尽くした極上陰部。夜刀神十香という絶美の精霊が純真無垢だったからこそ、ここまで想像以上に上手く淫乱な雌に育て上げることができた。その暴力的な面から繰り出される絶美の淫猥をカメラに収めながら、男は声を発した。

 

「これから何をするのか、その宣言を映像に残しましょう」

「う、うむ。これから私は……シドーに向けた、NTR? びでおれたーを撮影するぞ♥」

 

 恐らく十香は言葉の意味を理解していない。わかっているのはこれが少年に見せるものでありながら、決して見せてはいけないものだということだけ。

 

「私の卑猥な姿を、たくさん撮ってくれ♥」

「士道くんに向けて一言を」

 

 それでいい。少年への想いを快楽のスパイスとするなら、これ以上ない使い方だろう。観測官も〝まだ〟これを見せる気はない。自分のコレクションとして楽しむだけだ。もし、これを見せる時が少年に来るのだとすれば、もしかしたらその時は〝少年ではなくなっている〟かもしれない。

 

「シドー♥ これから私は、シドー以外の男に抱かれるのだ♥ 精一杯頑張るから、しっかり目に焼き付けてほしい♥ ……好きだ、シドー♥」

 

 十香の水晶の瞳には、淫靡で暗い光が灯っている。彼女は本気で少年を想い、ともすればその感情を理解してしまい、自身の痴態で彼が興奮する様を想像して己の身体に興奮を返していた。

 少年がこの映像を知ることはないかもしれない。少年がこの映像を見る時には、彼は堕ちた後かもしれない。どちらであっても愉しいのは、この最低な観測官のみだろうけれど。

 

 スカートを持たせたままの十香を撮影しながらリビングへ。生の下半身を露出させた興奮で愛液を点々と道へ垂らしていく十香をソファーの前に立たせ、自身は悠々とソファーに座り撮影を続ける。

 十香の周りには起動した小型の浮遊カメラが起動している。本来ならばこういった私的な使用は不可能だが、司令官と解析官を都合のいい性奴隷としている彼ならば問題はない。十香の紅潮した肌、制服に包まれた胸、剛毛愛液のマンコ、丸く美しい肉尻まで。一台では足りずともこれだけあれば容易に全てを収めることができる。

 

「むぅ、ご主人様はイジワルだ……学校にいる間、ずっと我慢していたというのに♥」

 

 そんなご満悦なご主人様に対し、十香はあからさまに欲求不満な甘えを見せる。それは雄を滾らせる至極の雌顔。段々と自分の強みを理解し始めた十香に、男は意地悪ついでの手を伸ばした。

 

「我慢、ですか? これで?」

「ひゃぁん♥♥」

 

 グチュ、グチュッと秘部を弄る指と絡まる淫音、それをかき消すほどに甲高い嬌声。彼女へのご褒美に恥毛の感触が堪らなく心地よいマンコを擦ってやりながら、返答をその行動で促した。

 

「そ、そうだ♥ 学校で我慢できなくなって、たくさんおなにーしたのだ。たくさんたくさん、イッてしまった♥♥ 学校で……たくさん……あぁっ♥♥♥」

 

 グチュグチュグチュ♥ 先を促すように膣口を擦ってやれば、十香は唇の端から涎を煌めかせて続けた。

 

「はぁ、あ……下着を穿かないで登校したら、風があたって涼しかった♥ おまんこもお尻もスースーとして……それで、シドーがすぐ近くにいるから、もっとドキドキして……学校についてすぐにトイレに入ったのだ♥ それから、おなにーを、遅刻ギリギリになるまで続けてしまった♥」

「登校した時だけではないでしょう? 貴女のことです。休み時間でも自慰をしたのでは?」

「そうだ♥ 授業が終わったらすぐにトイレに駆け込んで、おなにーをしたのだ♥ 声が出ないようにシャツを咥えて、両手でおまんこを弄り回した♥ 誰かがトイレに入って来たときは、ばれそうになってイッてしまったのだ♥」

 

 学内でド変態行為に手を染めたことを赤裸々に語っていく十香。今もその時のことを思い出しているのか、男の指に喰らいつくような陰裂の動きが伝わってきていた。

 トイレの個室に座り、大股を開いて手マンオナニーはさぞ気持ちよかったことだろう。学校という場所での背徳感。バレてしまうかもしれない緊張感。潮吹きでトイレの扉を叩くことさえしたかもしれない。

 

「休み時間だけで、8回と、6回と……全部合わせて35回、イッたのだ♥」

 

 それほど衝動的な快楽に飢えている、あるいは植え付けられているというのに絶頂の回数は正確に覚えている。思い出した興奮は息にまで伝わり、もはや彼が指を動かすことなく愛液がダダ漏れになってしまっていた。

 

「まだありますね?」

 

 一旦十香から手を離し、カメラを置いた男はタブレット端末を取り出しある映像を再生し始めた。

 そこには学校の屋上で弁当を広げた、数時間前の十香の姿があった。

 

『うぅむ、これで良いのだろうか? よし……ご主人様、見えているか? これからシドーが作ってくれた昼餉を食べるところだ』

 

 画面の向こう側の十香は愛らしく手など振って、目の前で浅ましくマンコを濡らした雌とはまるで別人だった。

 

『うむ! 美味そうだ! すぐに食べたいが、その前に……』

 

 しかし、映像の少女が同一人物であることはすぐに知れた。カバンをガサゴソと漁る彼女は、設置したカメラのレンズに座ったまま下半身を向けていた。つまり、ノーパンの臀部を突き出していたのだ。

 足を揃えて四つん這いになった下半身は、秘部を取り囲む陰毛から可憐な色の肛門まで丸出し。彼女がここまで大胆に羞恥を欠けさせるのは、観測官に送る映像内でしかありえない。

 

『今日はこれを掛けていいのだろう♥』

 

 そうして十香が取り出したのは透明なペットボトル。何のラベルも貼られていない容器には、ベトベトとした白い液体が注がれている。言うまでもなく、それは人の精液だ――――十香はそれを、弁当に迷わずぶっかけた。

 少年が彼女のことを考え、バランスに気を付けながらも十香の好む肉類を多めに入れた弁当。それが汚らしい白濁液で染め上げられていく。食に対して健啖家であり真摯な十香らしからぬ暴挙が終わり、彼女は台無しになった弁当に笑顔で両手を合わせた。

 

『これでもっと美味しくなったな♥ では、いただきますだ♥』

 

 そうして十香は箸を使い、ドロドロの精液ドレッシングから引き抜かれた卵焼きを大口を開けて頬張った。

 

『あむっ、んぐんぐ……苦くて、生臭くて、喉に引っ掛かる……あぁ、とっても美味しいのだ♥ ……あぁ、駄目だ、いく、イくぅ!♥♥♥♥』

 

 精液のかかった卵焼きはとてもではないが美味そうには見えない。しかし、十香は嬉々として、あるいは妖艶なまでに恍惚な表情でザーメン食を味わい……あまつさえ、地面に愛液の水溜まりを作りながらイッてしまった。

 

「ザーメン弁当、とてもとても美味かった……たくさんたっくさん、昼休みだけで100回はイッてしまったのだ♥ あぁ、思い出すだけで、まんこが濡れてきている……♥」

 

 画面の中の十香は弁当を食べながら片手でオナニー。さらに弁当に顔を突っ込んで犬食いしながら目を上擦らせて身体の痙攣で絶頂を表現していた。顔面の外の十香はといえば、トイレのオナニー回想以上にマンコから愛液を垂れ流し、唇を噛んでイキかけたような表情を見せていた。

 食精しての絶頂。常軌を逸した性的絶頂だが、十香に限れば不思議なことではない。どんな料理より十香は少年の料理を好む。そこにある認識――――精液は美味なるものという常識を加えれば、どうなるか。

 

「精液たっぷりの、シドーの弁当……本当に美味しかったぞ♥」

 

 本当の意味で悦びを露わにし、精液弁当を心から絶賛する。好物と嗜好を掛け合わせた結果生まれた食事に性的快楽を覚える暴食淫魔。

 

「またおなにーしたくなってきた……また、してもいいか?♥」

「ええ、もちろんそれも撮らせてもらいますよ――――より相応しい場所でね」

 

 そして食欲と紐付けられた性欲を振るう淫乱精霊。常に雌臭い愛液を撒き散らし、暴力的な面で快楽を求める。それが純真無垢な少女・夜刀神十香が変態男に染め上げられた姿だった。

 

 

 観測官が選んだのはリビングを出て階段を登り二階、ある一室。整理整頓がよく為されたその部屋に入り、浮遊カメラを十香に向け続けながら自身は椅子を引いてのんびりと座る。彼が動くのはもう少し先だ。

 持ち主の几帳面さが垣間見える掃除まで行き届いた部屋だが、果たして誰のものなのか。まあ、十香がすぅっと息を吸って満ち足りた笑みを見せれば、自ずと答えは一つに絞られるだろうが。

 

「すぅぅぅ……はぁ♥ あぁ、シドーの匂いだ♥」

 

 十香の優れた点の一つにその嗅覚が挙げられる。彼女からすれば、部屋に残った少年の残り香を嗅ぎ分けることなど造作もない。

 

「まだか? まだおなにーしては駄目なのか?」

 

 そんな彼の匂いを興奮に変え、彼のベッドに艶めかしい肉尻を沈めながら十香は今か今かと両手を彷徨わせていた。学校であれほど絶頂を重ねたというのに、彼女の快感許容量は未だ底知れないようだ。

 

「そうですね……『これまで起きたことを貴女の言葉で』士道くんに説明しながら、というのはどうでしょう?」

 

 ここで彼は、その性欲に【催眠】での指向性を施しながらベッドにある道具を投げ落とした。

 竿部分がピンク色の典型的なバイブ。これまで何人もの精霊たちが使い、その膣内を掻き回した極太の振動器だ。それをどう使うかまでは十香次第だが、彼女は真っ赤な顔でゴクリと息を呑み下して……声を発した。

 

「シドー、私はな……この観測官とせっくすしたのだ♥」

 

 初めから真っ直ぐな告白だ。とはいえ、これまでの十香を見れば一目瞭然の事実ではある。それでも本人の口から語られるのは相当な背徳があった。

 唇を動かしながら手も動かしていく。語らう口に習うように、ブレザーを脱ぎシャツのボタンを外して十香は胸を露出させた。無論、下着などというものはなく、十香の美巨乳がそのまま晒される。かつてと違い下着がどういうものか理解している彼女が、意図して付けていないことが映像に残された。

 

「検査と称して催眠されて、部屋に連れ込まてすぐ服を脱がされ、こんな風に……胸を揉まれた♥」

 

 むにゅり、と手を開いて鷲掴みにすればちょうどいい豊満な乳房が揉みしだかれる。今日はさぞかし揺れたであろう十香の美巨乳がその華奢な手で卑猥に形を変えていく。

 

「初めてのことで驚いたが、だんだん胸が熱くなってきて、痺れるような刺激が、堪らなく癖になってきた♥ そしたら」

 

 初体験を追想するように胸を揉み、たどたどしく語らいながら十香はバイブを片手にスイッチを入れる。最初は振動に驚いていた十香も、今や当然の如くそれを受け入れて秘部と大きめの陰核に当てがった。

 

「あぁぁぁぁ!♥♥♥ 次に……わたしの股間を、まんこを指で触れてきたのだ♥ くすぐったいのが心地良く、だんだんと気持ち良くなって……股が、こんな風に濡れてしまった♥ そして……何かが私の中から溢れて来て、目の前が真っ白になって……っっ♥」

 

 はだけたスカートの内側で独自の振動を上手く局部に押し当て、もう片方の手は絶えず胸を揉みあげる。艶めかしい美脚がはしたなく開き、暴力的な面は水晶の瞳が潤み蕩けたものとなった。

 そして、飛沫が飛び散る。

 

「――――イクぅぅぅぅ!!♥♥♥♥ ……そうだ、イッて、しまったのだ♥」

 

 人生初の絶頂を再現するように、愛しい彼のベッドに雌の愛液を散らばらせる。教えられたことを二度間違えることをしないのが十香の良いところ。しっかりと絶頂宣言を忘れず、淫猥な魅力が付与された絶美の唇を動かしていった。

 

「果てた私のマンコは、それでもまだ満足しないで、何かを迎え入れるかのように大きく開いていた♥ 私も……もっと、気持ち良くなりたかった♥ こんな感情は、シドーとデェトをしたとき以来だった♥」

 

 自然とベッドに寝転がる姿勢となった十香が、両脚を完全に開き切り全てを明かす。後のために轟々と生い茂る陰毛は濡れ、汁はヒクヒクと存在を主張するアナルにまで及んでいる。膣口そのものが、彼女の言葉通り大きく開き何かを待っていた。

 

「だから……セックス♥ したのだ♥」

 

 こんな風に。そう言うかのように、十香は極太バイブをマンコに挿入した。

 

「おぉぉぉぉっ♥♥♥ ほ、ぉ……熱い、熱くて太ましい肉の槍が、私の中に入って来て、貫いた♥ 最初は血が出て痛みもあったが、すぐ、今のように気持ち良くなったぞ♥♥」

 

 息が荒いのは痛みではなく快感の興奮。胸を揉みながら荒ぶるバイブを膣内奥へと沈め、壁を削り取るような蠢きに目を上擦らせながら彼女は持ち手を引き抜いた。

 

「おぉぉぉんっ♥♥♥ おっおっおぉ!♥♥♥」

 

 引き抜き、沈めて。また引き抜き、沈める。浮かべた表情はより淫靡に、より美しく。弾け飛ぶ愛液がベッドに深い染みを作る。夜刀神十香という雌を刻みつけていく。

 

「こんな、風にっ♥ 私の中を乱暴に、征服するように蹂躙して♥ なんども、なんども、熱いせーしを吐き出したのだ♥♥ ご飯を食べなくても、お腹が膨れて驚いたぞ♥」

 

 バイブが凄まじい勢いでピストンする光景も、十香からすれば当時の再現だ。あの十香の幻想的な秘部をチンポが穿ち、現実の雌に堕落させた瞬間。それが幻視できるようで、当事者の観測官が一番に興奮を露わにしていた。

 

「それから、観測官とセックスをするようになったのだ♥ シドーがいない時に、いっぱいいっぱい気持ち良くなった♥ おぉ、琴里や令音が一緒の時もあったぞ♥ 琴里はご主人様に〝しつけ〟をされて、令音は私と同じメスの顔をして、気持ちよさそうだったのだ♥」

 

 隠れて何をしているのかということから、何と妹とその親友のNTR記録まで。大切な妹がどんな扱いを受け、敬念を抱く女性が十香と同じ顔を――――女の顔をしているという事実。

 

「シドー、シドー、シドォォォォッ!♥♥♥ イクーーーーッ!♥♥♥♥」

 

 無自覚に快楽のスパイスを撒きながら、十香はバイブの持ち手が膣口に喰い込むほど深く押し入れ、秘部から透明な体液を吹き上げて絶頂した。両脚は天を突くようにピンと先端を立たせ、アヘり歪んだ最高級の美貌も浮遊カメラが逃さず撮影する。

 

「はぁ、はぁー……見てくれ、シドー♥」

 

 ずりゅずりゅずりゅぅ♥ いやらしい音を立ててバイブがマンコから引き摺り出されていき、最後に大きな音色でその膣内を暴いて晒す。

 

「私のまんこ♥ ここにもう何回もチンポが入って、せーしを乱暴に注いでいるのだ♥ 知らなかっただろう――――シドーが知らない、私の秘密だ♥」

 

 膣内までハッキリと見て取れる十香のマンコ。膣壁は愛液を涎の如く溢れさせ、好物を前にしただらしのない口のようだ。それでいて卑猥で情欲を唆られる。何回、何十回その奥底に己の精子を注いだことか。

 

「そろそろ……下準備をしましょうか」

 

 危うく建前を捨ててしまうところだったが、何事も下処理は必要だ。後に見返す際、いつの日かこの映像を送る際に妥協があってはならない。そうして醜い欲望を抑えながら、結局は最低な欲求を満たしたいだけの男は真っ先に服を脱ぎ捨てた。

 全裸になった男は再度椅子に座り、股座を開いて十香を待つ。

 

「あ……っ♥」

 

 十香を相手にするのなら、それだけで十分なのだ。優れた嗅覚が邪魔なものから解き放たれたモノを嗅ぎ取り、改変された常識がそれを好物を吐き出す最高の〝肉〟。彼女はそれに導かれ、四足で這って彼の足元に座り込む。

 

「舐めなさい。思いつく限り扇情的に、下品に」

 

 美しい十香が織り成す最高のNTRショー。奪い取る側の彼が特に興奮し、語彙を強めて恥ずかしげもなく全力勃起させたペニスを掲げた。そんな肉棒に釘付けにされた十香は、言葉も迷いもなく竿にしゃぶりつく。

 

「あむ、ぢゅる♥♥ じゅぷ、じゅるじゅる……じゅるっ♥」

 

 しゃぶりつく、というよりは〝かぶりつく〟という表現が正しい。横から分厚い肉竿を口内に含み、その舌で舐め上げる。

 

「ちゅっ♥♥ ちゅうぅぅぅぅ♥♥♥」

 

 続いて正面。柔らかい亀頭先にもっと柔らかいもの、十香の唇が当てられてビクッと跳ねた肉棒が尿道からカウパーをその唇に吐き出す。少年とキスをする扇情的な唇で、汚らしいチンポの亀頭にキス。彼としても情けない話だが、欲望を固めた下劣な分身が反応を示さないわけがなかった。

 そのまま竿全体を舐め上げ、睾丸を飴玉のように口の中で転がす。十香のフェラチオ技術は相当な仕上がりだ。琴里と令音が繊細にチンポをしゃぶる技術ならば、十香は豪快にチンポを喰らう技術だ。

 

「んっ♥ すぅぅぅぅぅ……♥」

 

 それが如実に現れるのが十香の本気フェラ。丸出しの胸で肉棒を挟み込み、息を吸い込む。手のひらの熱で発汗し上気した乳圧に包まれ、肉棒が脈動を返す。美巨乳からペニスの先端がその勃起を露わにして飛び出せば、準備は終えたということになる。

 

「じゅぼっ、ぶぼぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥」

 

 その先端に十香が再び喰らいつく。残った竿部を全て呑み込み、吸い上げる。唇で吸い付きながら顔を仰け反らせる。それは通常、竿を口で行き来させる行為に繋がるのだが、強烈な吸い付きで唇だけが踏み留まればどうなるか。

 

「ずぼっ、ずぼぼぼぼぼ♥♥♥ ずびずびっ、ずびびび、ずぢゅう゛うぅぅぅぅ♥♥♥」

 

 伸びる。十香の暴力的な美貌が伸びていく。これ以上美しい面がこの世にあるのだろうかという夜刀神十香の可憐な面が、下品なバキュームフェラで染め上げられていった。

 鼻孔は広がって鼻水を啜り、伸びた鼻の下は頬の窄みと共にありえない細さを見せつける。ひょっとこ口が圧倒的な肺活量でひたすらにチンポを吸い上げていく。無論、そんな状態が美しいはずもない。馬面、とはこういうことを言うのだろう。夜刀神十香の美貌をもってして、不細工と言わざるを得ないひょっとこ顔で十香はチンポを奉仕し続けた。

 

 このフェラチオに行き着いたのは偶然だった。十香に与えた【催眠】が運良くマッチアップした。それからというもの、観測官は催眠で手中に収めた精霊たちにバキュームフェラを教え、今やその撮影フォルダには彼女たちのひょっとこ顔が並んでいるほどだ。

 なぜそれほど欲望を刺激したのか。理由は単純明快だろう。愛しい人には綺麗な自分を見てほしい――――そんな彼女たちの不細工な顔を見せてもらえている。卑劣な手を使ってでしか彼女たちを従えさせられない彼のぐだらない優越感の具現化がこの下品なフェラチオ。カメラによく映るよう目線を上げているひょっとこ顔の十香に、彼はおぞましい欲望を隠さず声をかけた。

 

「射精します。顔で受けなさい」

「ずぼぼぼ……ぢゅるるるる、ちゅぽんっ♥♥」

 

 吸盤が剥がれるような高い音で窄められた唇から解放された肉棒。絡まった液体を飛び散らせながら、それは勢いよく上下にしなり白濁液を噴射した。

 

「あぁ♥♥」

 

 ビュルビュルッ、びちゃびちゃ♥

 

 ひょっとこ口からは戻ったものの、顔面を淫らな汁で一杯にした十香の顔面にそれはぶちまけられた。唇に白い口紅を引き、鼻腔に付着し、流麗な睫毛から瞼を汚し、天然的な美しさを持つ夜闇色の髪にいやらしく絡む。

 

「せーえき、くさい♥ 熱くて、濃厚なのだ♥」

 

 穢れを知らなかった可憐な面を淫猥に染め上げる白濁の化粧。十香の足元には、その淫靡な面に相応しい水が溜まりに溜まっている。

 

 下準備を終えて互いに情欲が滾って止まらない。だからこそ下準備なのだ。身体を火照らせた雄と雌が行き着く先は一つ――――少年のベッドを使った濃厚な交尾だ。

 

「お待ちかねの本番……ですよ」

 

 今更取り繕うこともないだろうに、丁寧な言葉を心がけるのは彼の矮小なプライド故か。もっとも、圧倒的な情欲の前には些細なことだ。

 観測官がベッドに仰向けで転がると、衣服を全て脱ぎ捨てた十香が彼の腰に跨った。彼女を隠すものは欲望に塗れた陰毛のみ。そしてそれは、雄の象徴とも言える巨頭に向けて添えられた。

 

「おちんぽ、いただきますだ♥」

 

 彼女からすればセックスは快楽と共に腹を満たす行為。手を合わせる代わりにマンコをチンポと合わせ、ペロリと艷めく唇を舐めて、十香は腰を落とした。

 

「あ、んぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥」

 

 今さら躊躇うことも驚くこともない。奥深くまで押し込まれる肉棒の大きさと熱に十香が喜悦の声を上げ、丸裸になったたわわな胸肉をベッドの上で弾ませた。

 

「あぁ、深い、深いぃぃ!♥♥♥ おちんぽが奥まで届いて、私のしきゅーをノックしてるのだ!♥♥♥ おちんぽ熱いぃ……熱くて、固くて、美味しくて、きもちいいっ♥♥♥」

 

 十香の身体が弾んでベッドがギシギシと軋みを上げる。胸がばるんばるん、たぷんたぷん♥ と惜しげもなく大きさを主張し暴れ狂う。騎乗位の激しいセックスは辺りのカメラに見守られ、体液という体液を撒き散らしながら激しさを増していった。

 

「彼のベッドでこんなことをしていると、臭いが染みてバレてしまうかもしれませんね」

「それは、困る♥ だが、気持ちよくて止まらないのだ♥ おちんぽ気持ちいい♥ 気持ちいい♥ シドーも、私の臭いでおちんぽを大きくしてくれるだろうか?♥」

「ええ、もちろん。こんな風にね」

「ひゃぁぁっ♥♥♥」

 

 十香の身体が沈むリズムに合わせ、観測官も迎え腰で肉棒を子宮に打ち付ける。一定だった蜜音が激しさを加速させ、十香の官能が頂点に達した。

 

「あぁ、もう、いく、いくぅぅぅぅ!!♥♥♥♥」

 

 いつ聞いても耳障りの良い絶頂宣言と共に十香の曲線美が反り返る。十香は一度それによって満足を得たかもしれない。が、十香の膣内を味わっている真っ最中の彼は違う。どれだけ見て聞いて、味わっても飽きることのない極美の少女へ、休むことなく腰を突き上げた。

 

「あっ、やぁ♥ 待っ……あぁ♥♥♥ イッてる、まだイッて……あっ♥ イク♥ イッているのに、イクッ♥♥♥♥ イク、イクイクイクイクゥーッ!♥♥♥♥♥」

 

 堪え性のない開発された女体は一度の絶頂に二度目の絶頂を追い付かせ、それが次に連鎖していく。加速する連続的な絶頂に舌根が突き出され、絶対の美貌が紡ぐイキ顔を生み出した。

 なかなか良い表情になったところで、撮影の佳境だ。身体を起こし、連続絶頂で腰砕けになった十香を繋がったまま抱き起こした。背後から彼女を抱える背面駅弁。繋がった生々しい結合部、ではなく敢えて彼は十香の上半身を窓に押し付けた。

 

「あぁっ♥♥ いやだ、外に見えて……見られて、しまう♥ んひゃあっ♥♥♥」

 

 二階の窓、それもベッドの上からであれば見られる危険性は低い。その〝期待〟に応えられない代わりと言っては語弊があるが、窓の外には小型カメラが回り込み、十香のはしたない顔をレンズに収めていた。

 連続絶頂でだらしなく蕩けた頬。戻らない舌根。押し付けられ平面に潰れ乳輪をガラスに広げた乳房。チンポで突き上げられて嬌声を上げるその淫らな様子。

 

「ほら、士道君に伝えることがあるでしょう」

「あっあんっ♥ シドー、気持ちいい、セックス気持ちいいのだ♥ シドーじゃない男のチンポで、気持ち良くなっている♥ こんなに気持ちいいことを、おまえに隠していてすまない♥」

 

 伝えるにはうってつけだった。セックスが気持ちいい気持ちいいと、常識を挿げ替えられたことを認識できない十香はただただ快楽のままに正直な言葉を発する。純粋故に染まりやすく、純粋故に残酷だ。

 

「私のまんこ、ご主人様のチンポの形になってるのだ♥ 精霊まんこはご主人様の物になってしまった♥ シドーにあげられなくてすまない……でも、私の中古まんこで良いなら、いつか、シドーとセックスしても、いいぞ?♥」

 

 十分だ。あまりに出来すぎた台詞を終えた十香にご褒美の子宮キスを与えてやりながら、彼女を振り向かせて唇を奪う。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥」

 

 キスイキ顔。窓からの撮影ではそれしか見えていないが、その下がどうなっているかを十香の表情だけで伺い知れる。良い〝絵〟が取れた充実感を彼女の子宮に注ぎながら、彼はキスをした唇に舌を割って入らせた。

 

「ん、ちゅっ♥♥ ちゅる……♥♥♥」

 

 熱いディープキス。情熱的で背徳的。神の寵愛を受けし面を低俗な男が蹂躙しながら――――二つの裸身はベッドの上にもつれ込んだ。

 

 

「あれ……?」

 

 重なった用事を終えて、少し遅めの帰宅をした少年が玄関先で小首を傾げた。

 

「十香、いるのか?」

 

 すぐに夕飯の支度をと考えた足先が進路を変えたのは、玄関に彼以外の靴が〝一足〟見つかったからだ。妹のものではない。となれば、自ずと対象は一人になる。〈ラタトスク〉に呼び出され、先に帰ったはずの夜刀神十香だ。

 だがリビングなどにその姿はなく、彼の疑念は深まるばかり。しかし、どこからか物音がして少年は音の方向に足を向けた。そこは風呂場――――仕切られた先にくぐもった音が反響している。

 

「十香?」

『んっ――――あん!♥♥♥ っ!? シ、シドーか!?』

「あ、ああ。悪いな、お風呂を使ってるとは思わなかった」

 

 以前ならともかく、精霊マンションの部屋がある今は十香がこの家の風呂を使うことは少なくなった。使うこと自体に問題はないのだが、聞かされておらず驚いてしまった。十香もまた士道に声をかけられて動揺しているのか、声色が〝乱れて〟いるようだ。

 

『あ、あぁっ♥♥ す、すごく……とっても、気持ちがいいぞ、シドー♥』

「そ、そっか。じゃあゆっくりな」

『だ、大丈夫だ♥ 私もすぐに出て……い、イクッ♥♥♥♥』

 

 一瞬、艶めかしさを感じる十香の裸身を想像してしまい、面映ゆい気持ちになった少年は慌てて踵を返した。

 

 

「んっ、あは……変な声が出てしまった♥ ばれてない、な?♥」

 

 戸を一枚隔てた先で、己の大切な者が犯される姿を彼は想像もできなかったはずだ。否、本来であれば想像する必要はない。十香を犯す、誰よりも身勝手で汚らしい欲を抱く男さえいなければ。

 二人分の質量を沈めた浴槽が揺れている。曇りガラスを超えて聞こえていた物音は、天使の如き女体と男が交合う淫らな音色だった。

 

「ええ、後始末は解析官に任せていましたから。しかし、士道くんと話をしながらとても興奮していましたね。マンコがきゅうきゅうと締め付けて、イッていたのではないですか?」

「そ、それを言うならご主人様も、シドーが近づいてきたらチンポを大きくして、奥を突いてきたではないか♥」

 

 ちゃぷちゃぷ、ぱちゃぱちゃ♥ 音こそ可愛らしいものだが、光景は浴槽の中で抱き合い繋がり合っている濫りがましいものだ。

 

「さ、さっきも、素手で私の身体を洗ってきて、泡塗れにしながら胸やまんこをぐちゃぐちゃに……♥ お、お返しに私も胸や口でご主人様の体を、おちんぽを綺麗にしたのだが……♥」

 

 チンポと繋がった雌は少年の存在を知覚し、羞恥がぶり返したように気恥しげに顔を逸らしながら経緯を言葉にしている。その表情は湯に濡れて艶めかしく、夜闇色の髪が張り付き劣情をそそり立てる魅力を醸し出してしまっていた。

 

「あっ、あぁん!♥ また、動き始めて♥ あんっ、あっ、あっ♥」

 

 そうなれば抑えが効かないのは彼の方だった。啄むようなキスをしながら交わり、激しく湯しぶきを上げる。多少声が漏れたところで、琴里や令音へフォローをするように命令をしている。夜になれば彼女も交えて、という想像にまた滾りを繰り返す。

 熱い湯の中でより熱い行為を。熱が迸る下半身を振り乱しながら、青年は結合部に手を添えた。正確にはその陰毛、湯の中で揺蕩う様が見て取れる〝ハート型の〟恥毛だ。

 

「次からは自分で手入れをしてください。くれぐれも士道くんに見つからないように、ね」

「おっ、ひゃっ、あっ、あんんっ!♥♥♥ わ、わかったのだ、ごしゅ、じん様、ご主人様♥ ご主人、さまああぁぁぁ♥♥♥♥」

 

 幻想が堕ちる。救われた精霊を喰らう下賎な男の手で所有の証が刻まれる。それは忠実で美麗なる性奴隷――――美しい物語の影で増え続ける、この世で最も可憐な雌の意味を持っていた。

 






デアラNTR(オール妄想オチを用意)解禁してからブーム来たけどさすがに4作うおおぉーすると一定の満足は得るというやつ。ていうか最近インスピレーションが湧いてこなくて困ってる。何書いてても発想力が働かないというか、あれもこれもというテンションになかなかなってくれないというか。取り敢えず依頼頑張ろうかなって。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ではまた次回〜


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五河琴里、夜刀神十香、その他キャラ多数(洗脳、悪堕ち、戦闘員化)

ていうかチョイ役含めてほぼ全員。最後若干の女体化要素ありますのでご注意を。本当に最後だけですが。

ちなみにFANBOXにおまけという名の暴走お下品AV編がありますのでよろしければどうぞ。本当にそのまま色々なAVが出てくるよ!






 

 DEM社は元より世界有数の力を持つ大企業である。が、僅か数ヶ月という時間でその力は飛躍的に増し、表と裏を問わずしてあらゆる分野で逆らえる企業が存在しないのではないか、と噂されているほどだった。それが根も葉もない噂でないことは、DEM社がある世界的企業と合併、事実上の吸収を果たしたことに起因する。

 それもあってか、DEM代表の秘書であったエレン・メイザースは、今は日本支社の代表を任せられて業務に休みなく携わる形となっている。今日もスーツを着込み、プラチナブロンドの髪を掻き上げ代表用の執務室で仕事と向き合う日々。しかし、そんな彼女には癒しと呼べるものがあった。

 

「どうぞ」

 

 〝それ〟がちょうど訪れたことにエレンは微笑を作り、扉のノックを迎え入れた。程なく、部屋の主であるエレンの返事を確認してある少女が扉を開いた。

 可憐な少女だ。赤い髪を気の強そうな黒いリボンで結い上げ、左右に流したまだ中学生ほどの少女。大企業に似合わない幼さの少女は、エレンを見るなり表情を引き締め直すと、忠誠心が音を立てるような敬礼を以て挨拶をした。

 

「エレン様。慰安精霊5号、入室いたしました」

「ご苦労さまです……琴里」

 

 慰安精霊5号。とても人の名称とは呼べない少女の名は五河琴里。壊滅した〈ラタトスク〉の元司令官だった少女であり、今はエレンの秘書官を務める優秀な人材だ。

 彼女の身体は濃い紺色をベースとし、灰色の装甲のような装飾がされた全身スーツに包まれている。その形は琴里の幼い身体のあらゆる部位をしっかりと浮き上がらせる素晴らしいデザインだった。小さく愛らしい胸の形とその先端。ヒップラインからマン筋に至るまで、首から下の全てを覆う慰安精霊専用の特殊霊装(スーツ)。

 着ている方が恥ずかしいだろうそれを、琴里は顔色一つ変えずに見事着こなしていた。そして、かつての仇敵を前にして偽りなき忠誠心を見せていた。

 

「何か用事ですか?」

「はい。外来接客のお時間が近づいて参りましたのでお迎えに上がりました」

「おや、もうそんな時間ですか。では向かいましょう」

「はっ! それと、8号-K、8号-Y、9号は予定より早い来客に対応させています」

「良い判断です。まったく、下のモノでしか考えられない金の亡者を相手にするのも、楽ではありませんね」

 

 迎えに来た琴里からの報告を聞きながら、エレンは執務室を後にする。それから、日本支社内に用意された特設の転移装置に琴里を伴い入出し、次なる予定地への転送ポイントを彼女に任せた。

 

「エレン様の入場準備……完了。お待たせいたしました。エレン様を――――慰安艦〈フラクシナスEX(エクスタシー)〉へ転送します」

 

 かつて彼女が我が子のように愛した最高級の空中艦。侮蔑としか言いようがないその名称を平然と言葉にする琴里を横目で楽しみながら、エレンは転移装置特有の浮遊感に包まれた。

 一瞬光に包まれたエレンの視界が開けると、日本支社の社内からおどろおどろしい蛍光の外観が特徴的な艦橋に切り替わる。そして、精霊霊装スーツを着込んだ少女たちがエレンを出迎え、一斉に敬礼を行った。

 

『エレン様、ようこそお越しくださいました!』

「偉大なる世界最強の魔術師、エレン・ミラ・メイザース様に敬礼!」

 

 ビシッ♥

 

 美しい敬礼だ。彼女たちに敬意を払われて愉悦に浸らない者はいないだろう。

 ズラリと並んだ美辞麗句を並べたりない美少女たち。夜刀神十香、氷芽川四糸乃、鏡野七罪、鳶一折紙、マリア、そして五河琴里。

 皆、琴里と同じぴっちりとしたエロスーツを恥ずかしげもなく身につけた姿だ。十香の形と大きさ、どちらも賞賛しかない美巨乳、折紙の鍛えられた細いクビレ。幼い少女たちの犯罪的な女体まで魅力的に締め付けてくれていた。

 

「ふっ……支配してしまえば、呆気ないものですね」

 

 勝者故の優越感。かつて戦いを繰り広げた〈ラタトスク〉と精霊たち――――それは、エレンとDEM社という力の前に敗北を喫した。

 あとは霊結晶を抜き取り、殺してしまうのみ……だったのだが、何の因果か彼女たちをDEMの〝戦力〟とすることが決定し、その命令権は全てエレンが握ることとなった。

 初めは面倒事を押し付けられたと思ったが、これが意外なことにエレンの楽しみへと変化した。度重なる洗脳と調教で完全にDEMに忠誠を誓った精霊たち。実戦から離れ、鈍る身体を動かすことにも――高すぎる忠誠心故に加減をされてしまうのが、対等な者が少ないエレンの少ない不満だが――使えて申し分ない。何より、見ていて気持ちがいいのだ。

 

 戦力というのは、何もそういう力のみに限らない。それはたった今から、膨れ上がった支配欲が赴くままに下すエレンの命令によって証明されよう。

 

「自分たちがどんな立場か、とびきり無様に言ってみなさい」

 

 一糸乱れぬ敬礼整列にエレンが手を加える。彼女が念じた瞬間、紺色ベースのスーツの一部に裂け目が生じたのだ。それは少女たちの恥部、マンコ。精霊であるため全く劣化が見られない雌マンコが丸見えになる。

 エレンの脳にある顕現装置に加えられた精霊たちの霊力行使への命令権。それにより、衣服さえ自在に生み出せる精霊の力を利用し、このようにスーツの一部分を切り取ることも可能なのだ。

 

『はっ! 私たちはDEM所属、特殊慰安精霊部隊です! DEMとエレン様に心からの忠義を誓っております!』

 

 そしてマンコ丸出しになりながらも、忠誠の表情を一切変えることなく精霊たちはハキハキと言葉を吐き出す。

 

「いい忠誠心です。次は、如何にしてあなた方が我々に惨めな敗北を喫し、更正の道を辿ったかを言ってみなさい。1号、4号、7号、10号、11号」

 

 折紙、四糸乃、七罪、十香、マリア。接収、徹底的な改修が為されて、今やかつてとは意味合いが異なる彼女たちの本拠地であり、慰安艦として毎日酒池肉林を繰り広げる精霊たちの娼館となったこの〈フラクシナスEX〉。この場で先んじてエレンを出迎えた少女たちは、自分たちの敗北歴をつらつら並べ立て始めた。

 

「はっ! 我々はエレン様、DEMに楯突き、反抗を示していました。愚かにも力を振い、その身を害しようとしたのです」

「でも、間抜けにも人質を取られてしまい、為すすべなく打ち倒され、捕らわれてしまいました」

「その後、調教していただき、DEMの素晴らしさを理解できるほどに改心することができました。いずれ全ての精霊がエレン様に頭を垂れ、感謝を示すことでしょう」

「私たちへの慈悲なき凌辱、支配、使役。全てにおいて私たちの上位に存在するに相応しいと私たちは考えています」

「そんなDEMの底辺隊員、エレン様の忠実な私兵として所属でき、光栄に思っております!」

 

 慰安精霊。番号で管理され、エレンとDEMのために文字通り身を粉にして働く素晴らしい少女たち。朽ちることのない美しい女体は、未来永劫DEM繁栄のため、エレン・メイザースのために使われるのだ。

 

「良い子たちです――――全力で、間抜け面を晒しなさい」

『了解しました! ――――あへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!♥♥♥』

 

 微笑んだエレンが目を細め、命令を与えるだけで精霊たちは逡巡なく指示をこなしてしまう。美しいまでの敬礼を固定したまま、白目を剥きかけ舌をベロンと投げ出した指示通りの間抜け面。

 快楽もなしにアヘ顔。十香の暴力的な面、四糸乃の庇護欲を唆る愛らしい面、折紙やマリアのクールな面も全く面影がなくなる。羞恥があってはなし得ない下品なアヘ顔に、エレンは股がじわりと濡れかけるほどの精神的快感を得た。

 

「お見事です。……この後は性接待の時間でしたね。褒美を兼ねたウォームアップを行いましょう。全員、存分に声を出しなさい」

 

 パチンとエレンがわかりやすいパフォーマンスとして指を鳴らすと、剥き出しだった恥部が再びピタリとスーツに閉じられた。

 否、それだけではない。精霊たちが身に纏うエロスーツが勢いよく蠢動を始めたのだ。

 

「ん゛お゛ぉ゛ぉぉぉ!?♥ クリが、クリが潰れるっ!♥ あひっ、震えて、私のデカクリが吸い付かれているのだぁぁぁ!♥♥♥」

「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ!♥ おしっこの、尿道に……っ!♥ 太いの、ズボズボしてぇぇ♥ 小便出てるみたいですぅぅ!♥♥♥」

「お゛っほうほぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉぉ!♥♥ ケツ穴、ケツ穴にドリルくりゅぅぅ!♥♥ ガチガチの肛門掘削されてるぅぅ!♥♥♥」

 

 十香のクリトリスを包み込み微細振動で快楽物質を注入。スーツの内側が尖り、四糸乃の尿道や琴里のアナルに挿入。四糸乃の小便という発言は序の口で、理知的な態度だった琴里さえケツ穴をほじられ濁り声で喘いでしまう。さらに折紙はその控えめな胸、七罪は陥没乳頭、マリアはロリマン筋をスーツに愛撫されて十香たちと似た反応を示していた。

 霊力に干渉、操作を行うエレンの力があれば触れることなく精霊たちをスーツに犯させることも可能だ。これは、万が一精霊が集団で反乱を起こした際の抑止力にもなっている。もっとも、直立敬礼しながら性感帯を刺激されて痙攣し、我慢のしすぎでおかしな顔になった精霊からは反逆の意思など欠片も感じられないけれど。

 

『慰安精霊、絶頂します!♥ イク、イク、イクーーーーッ!♥♥♥♥』

 

 プシャップシャップシャァ♥♥♥

 

 今日も精霊マンコの調子は良好。我慢顔から今度は快楽を伴ったアヘ顔を見せ、直立不動の下半身にじわりと愛液を滲ませる精霊たち。その叫びにも陰りは見られず、エレンは満足げに頷いて彼女たちに激励を送った。

 

「良い絶頂です。本日も来客に粗相がないように励みなさい。――――彼らのためではなく、私たちのために」

『はい、エレン様! 慰安精霊一同、粉骨砕身、マンコの穴からケツの穴まで捧げます!♥ あっへぇ!♥』

 

 エレンの出迎えを終え、彼女たちはこの慰安艦〈フラクシナスEX〉が持つ役割を遂げに行く。監督役のエレンはアヘ顔精霊たちを見送ってやりながら司令席――――彼女のために誂られた自然なものだと言うかのように、悠然と腰を下ろした。

 

 〈フラクシナスEX〉は接収後、大規模な改修が行われた。この艦に必要な機能はそう多くはない。なぜなら、DEM最高戦力であるエレンと精霊を保有しているからだ。

 そのため余分な機能はオミットされ、かつての精霊たちのために用意されたレクリエーション施設などは廃止されて……否、ある意味で残されていると言っていいかもしれない。

 

「ひぎぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥」

 

 十香の声も、その差し替えられた一室に響き渡っている。恐ろしいと感じた艦橋の色合いより、さらに深く暗い牢獄を思わせる部屋。

 そこで彼女は鞭を振るわれていた。スーツは局部や尻を露出し、外装に〈プリンセス〉だった頃の霊装を被せられている。さながら堕ちた姫騎士。馬を模した拷問器具に股を乗せた少女に、顧客の一人が蝋を垂らす。

 

「んあぁぁぁぁんっ!♥ 熱い!♥ 痛い!♥ やめてくれ、蝋が垂れて熱いのだ!♥ 鞭もっ、あひんっ!♥ 叩かないでくれぇ!♥」

「嘘付け! そんな声出しやがって、本当は痛めつけて欲しくてたまらないんだろう!?」

 

 パァンッと十香の生尻に鞭が打ち付けられ、その柔らかさからプルンプルンッと波を打つ。姫騎士の拷問を思わせるSMプレイ。両手両足を牢獄の中で縛められ、痛めつけられながら十香ははっきりと口の垂涎を見せつけて官能の声を上げた。

 

「あひゃぁん!♥ そ、そうだ♥ 私は苛められて興奮するマゾ女なのだ!♥ だからもっと、もっと強く、思い切り痛めつけてくれぇぇ!♥♥♥」

 

 精霊の肉体は人が思う以上に強靭だ。今の十香はどんな激しいSMプレイでも対応できるだろう――――このように、艦に搭載された精霊たちの任務はDEMに多額の出資を行う権力者たちへの性接待なのだ。

 慰安艦の名に恥じず、どんなニーズであろうと応えられる設備、施設を用意した空中艦。そして、本来なら彼らがどれだけ金を積もうが手に入れられない至極の存在、精霊が彼らを淫蕩に誘い、心ゆくまで快楽に浸らせる。それが〈フラクシナスEX(エクスタシー)〉の目的の〝半分〟だ。

 

「ひゃぁぁぁ!♥♥ おちんぽさん、精液熱い……あひっ!♥ また、入って来て……順番に、順番を守って下さい……♥」

「へへへ、ロリまんこ堪んねえ。まだまだいけるぜ」

「待たすなよ! しょうがねえ、俺はこっちの穴を頂こうか」

 

 別の部屋、以前は空を眺めることができる優れた休憩エリアだった場所で、大人数の乱交が行われていた。

 大人数の相手をしている一人は、淫靡な衣装に愛らしいロリボディを蓄えた四糸乃。とても世界有数の権力者とは思えない乱暴な言行でいたいけな少女を犯し、遂にはその尻穴にまで手を、チンポを伸ばした。

 

「お、お尻の穴……おひょぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥」

「んぼっ、じゅるる!♥ 慌てないでください。私の端末はまだまだいます。皆さんの相手も申し分ありま、せぇぇぇぇえぇ!?♥♥♥♥」

 

 四糸乃がケツ穴を掘られて鼻の下を下品に伸ばす間にも、もう一人、否、複数のインターフェースボディを所有した〈フラクシナスEX〉のメインAI、マリアが顧客の接待を受け持つ。

 

「うっせえぞメスガキ! 黙ってしゃぶってろ! おら、もっと奥まで入れろ!」

「はい、メスガキマンコのロリ子宮でチンポ受け止めます♥ 発禁項目ばかり記憶したドスケベAIにおちんぽ♥ おちんぼごぉ♥♥」

 

 ただ複数個体がいる分、一体一体の扱いはより悲惨なものだ。それでも、別の部屋の精霊に比べればマシだと言えるかもしれないが。

 

「あはぁぁん!♥ どう?♥ お姉さんの千変万化のおまんこテク、気持ちいいでしょ?♥ もっと、もっと気持ち良くしてあげるわ♥」

「うぐっ、くぅぅ!」

 

 翡翠の長髪を靡かせた精霊トップレベルのグラマラスな女。男の腰部に跨り、肉棒をその名器マンコで奉仕する絶世の美女。

 エレンを出迎えた精霊の中に、彼女はいなかった。なら彼女が先んじて性接待を行っている精霊なのかと言えば、そうではない。

 

 その種明かしとばかりに、彼女の変身が瞬時に解かれて元の姿――――鏡野七罪の幼い身体に戻る。

 

「へ――――お゛ごぉぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥」

 

 ボコンッ♥

 

 強制解除された変身。大人の七罪が深く咥えていた巨チンが、元の七罪が持つロリマンコで咥え切れるはずもない。腹にチンポの形がくっきり浮かび、七罪が衝撃で悲鳴を上げる。

 天使〈贋造魔女〉で変身した七罪の理想の姿。その姿のまま犯したいという者もいるが、今日彼女が相手をした顧客は少し捻じ曲がった癖を持ち合わせていた。当然、霊力で構成された天使の使用もエレンの意思一つ。正体を表した七罪に対し、弄ばれていた男がニィと笑って彼女の癖っ毛を掴んで押し倒す。

 

「へへ、生意気言いやがって。調子に乗った子供に、大人がお仕置きしてやる」

「ひっ!♥ ごめんなさいごめんなさい! 貧相な身体とオマンコしか価値がない私を許してください!♥ おごっ、おげっ♥」

 

 生意気な口をきいた少女に自らの手で折檻を。時たま、七罪やマリアにこうしたプレイを望む者がいる。普通の性接待に比べて業が深いそれも――――救い難い愚かな者たちに比べれば、まだ正常だ。

 

 また異なる接待部屋では、最低な人間性の業を塗り固めた男たちが五河琴里の前に立っていた。今や懐かしき真紅の軍服を身につけた彼女を、土下座という罰に処しながら。

 

「何か、我らに言うことがあるのではないかね、五河〝元〟司令」

 

 高圧的で琴里が何者だったのかを知っている言動。彼らを前にしながら、一切頭を上げることをしない琴里は、元々は彼女のものであった司令執務室の地面に頭を擦り付け、いくつものバイブが強引に捩じ込まれた硬いアナルを震わせながら言葉を吐き出す。

 

「今まで舐めた態度をとっていて申し訳ございませんでした♥ 皆様をお守りすることができなかった無能司令官の惨めな謝罪をお納めください♥ そしてこれまでのお詫びとして、誠心誠意ご奉仕させていただきます♥」

 

 その、全力で媚びへつらう惨めで無様な謝罪を口にした。かつては見下していた〈ラタトスク〉の〝元〟幹部たちに向かって。

 

「本当に、貴兄の無能さで全てが台無しにされた。その責任は取ってもらわねばならない」

「ふんっ、ガキが司令官などという分不相応な事をしていたものだ。そら、もっと惨めに媚びへつらえ!」

 

 彼らは元々〈ラタトスク〉に所属していた人間だった。精霊たちを捕獲した際、大半は粛清をされた〈ラタトスク〉の人間たちだったが、一部腐った幹部たちは不利と見るや否やDEMに寝返っていた。精霊の力を利用しようとしていた彼らにとって、敗北した陣営に価値など見いだせなかったのだろう。

 そのような底辺な人間を保護する責務はDEMになかった。が、その関係性からそれなりに面白い見世物にはなる。

 

「おひょぉぉぉお!♥♥♥♥ ありがとうございます!♥ 調子に乗っていた低能元司令官にお仕置きしていただき光栄です♥ 皆様方に比べれば、私はゴミクズ以下の痰カスです!♥ 硬いケツ穴を開くことが取り柄の敗北無様ロリ♥ そんな私を是非とも容赦なく弄んでください!♥」

 

 尻穴から飛び出したバイブで喘ぎながら、ヘコヘコと裏切り者に媚びへつらう琴里。最後まで勇敢に戦ったことで尊厳を奪われて底辺の慰安精霊と成り果てた琴里と、我先にと裏切ったことで生き恥を晒して生き延びた幹部たち。

 靴を舐めさせ、頭を足蹴にし、顔面に唾を吐きかけて、懐かしき司令服、もはや琴里が何の感情も見出さない正装だったものを身体の身体や髪、リボンごと小便で染め上げる。人の醜さを凝縮した光景も、この慰安艦においての日常であった。

 

「ほらほら耶俱矢ちゃん! また夕弦ちゃんに追い抜かれてるよ? そんなペースじゃイき足りないんじゃないの?」

「あひっ、いぎゅっ!♥ 笑止……わ、我の神速の腰使いならば、この通り……んひょぉ!?♥ いく、イクイク、れんじょくでいきゅぅぅぅ!♥♥♥♥」

 

 橙色の髪を結い上げた二人の少女が男の肉棒で絶頂させられ続けている。八舞耶倶矢、八舞夕弦。時間を待てずに訪れた顧客の相手を担った双子の精霊だ。

 手首と首を鎖で繋ぎ合わせ、双子ながら差のある女体をスーツ一枚で隔てて重ね合わせる。それを男が犯す。愛を紡ぎ合う双子の間に挟まる不躾な男は、時間を厳守しないせっかちな肉棒を今度は上の耶倶矢マンコから下の夕弦マンコへと挿し替えた。

 

「夕弦ちゃん、もう疲れちゃったかな? ペースが遅くなってるよ? 連続絶頂、手伝ってあげようか」

「感、謝!♥ おひっ、イク!♥ イきます!♥ 負けてません、イクことを止めず……まんこイきます! おまんこ、イ゛ッグぅ゛!♥♥♥♥」

 

 交互に犯されながら連続絶頂勝負。夕弦の平静な顔が崩れ、平坦な声に野太く下品なものが入り混じるほど勝負は白熱しているようだ。

 先んじて顧客に対応をしていた精霊はもう一人いる。実際のところ、精霊としての価値に加えて大衆を引き付ける要素を持っている彼女を求める権力者は多かった。彼女は今、煌びやかなライブステージの上で幾人もの男に囲まれていた。

 

「みくた~ん。アイドルなのにこんなにまんこが緩いなんて、悪い子だ。とんだスキャンダルだよ」

「あぁぁんっ!♥ ごめんなさい、美九はアイドル失格のヤリマンビッチですぅ♥♥♥ この間も、テレビのプロデューサーと朝まで生ハメセックスしちゃいましたぁ――――んぼぉぉっ!?♥♥」

 

 手に足に、マンコにアナルに。ところ構わず男に抱かれ、チンポに犯される紫銀の髪と万雷の喝采を浴びるに相応しい声音、美しいアイドル衣装を纏った精霊。寝そべった男にアナルを犯され、別の男にマンコを犯されながら染み付いた淫女(ビッチ)の振る舞いに仕置きをするように、チンポが美九の頭上から襲いかかった。

 

「このビッチが! おら、もっと奥まで咥えろ! アイドル歌手の喉まんこでチンポ扱きあげろ!」

「お゛ぅ゛ぶ♥♥ お゛ぐっ、ぐぼっ、ごお゛ッお゛♥♥♥」

 

 視界が男の汚い睾丸と肛門に塞がれ、命より大事な喉奥をイラマレイプ。現役トップレベル誘宵美九の喘ぎ声、下品な声がそれほどたまらないのか、七罪や琴里たちと比べても遜色のない乱暴な性接待だ。

 

「――――まったく。人という者は本当に醜い」

 

 慰安精霊たちを欲望のままに楽しむ権力者たちを、少女が司令席という高見から頬杖を突いて見下ろして笑った。

 艦橋に広がった複数のモニタを眺め、愉悦に浸るエレン。彼女にとって男たちは何の価値もありはしないが、彼らによって反応を見せる自分の玩具(せいれい)には大いなる価値がある。

 

「そうは思いませんか、折紙」

「……ふごっ♥ ぶぎ、ぶごぉ♥」

 

 少女は語りかける。司令席の足場、顔面を主人の生足用マットにした人形の如き可憐な少女へと。足指で鼻穴をほじられる屈辱を、今にも絶頂してしまいそうな法悦の表情で受け入れる折紙へと。

 かつては憎たらしいまでに歪まなかった折紙の面も、今やエレンの足先一つで淫靡になる。やり口で言えば見下した男たちとさして変わらない、けれど精霊の主人として絶対的な違いを持つエレンの至福の時間にふと、声が走った。

 

「エレン様。ご報告があります」

 

 マリアだ。折紙より薄めの髪を靡かせた少女が、司令席の真横で敬礼を見せている。これが醜い権力者であればエレンは気分を削がれていたところだが、可愛らしく愛おしい奴隷の一体となれば彼女の機嫌はむしろ高揚するというものだ。

 

「聞きましょう」

「はっ! 反乱分子の潜伏先を特定いたしました……んんっ♥」

 

 艦のシステムを総括するマリア、そのボディの一体からの報告を聞き、エレンは眉根を上げた。と言っても、報告そのものよりはボディの感覚を共有してマンコを濡らしアヘ顔を耐えるマリアの愛らしさに対しての反応だったように思えるが、そうした下劣な思想をエレンは表に出すほど未熟な魔術師ではなかった。

 

「す、既に潜伏先へ急行……エレン様の命令まで、待機状態を維持しています♥」

「そうですか、苦労をかけましたね。他の精霊の調整が終わっていれば、手間が減っていたのでしょうが」

「申し訳ございません! 2号を含めた残りの精霊たちは、あと数時間で調整完了予定です!」

「構いませんよ。待つことにはなれています……待つことによって得られる悦びにも、ね♥」

 

 するりと手でマリアの頬を撫で、足で折紙を愛でるエレンの微笑みに苛立ちはない。待つことには慣れている。何十年と彼女は待ち望んだ、力を、全てを滅ぼす復讐の力を――――だが、その果てに彼女たちを手にして悦びを得られたというのなら、その時間以上の価値があるとエレンは感じていた。

 

「殲滅作戦を開始します。ああ、彼らも頃合いを見て艦橋にお連れしなさい。夢の次は、現実を見せて差し上げましょう」

『はっ! エレン様の御心のままに!』

 

 美しい敬礼を横目と眼窩で収めながら、エレンは司令席に背を預ける。その悪くない座り心地に、自然と彼女の頬は緩んでいた。

 

「何用ですかな、メイザース殿」

「資金援助は十二分に行っているはずですが……」

 

 数時間後、艦橋の背部には精霊からの性接待を受けていた権力者たちが並んでいた。皆、エレンの精霊を侍らせているというのに少々と不機嫌な様子だ。さしずめ、金を払っているというのに行為を中断されたことが気に食わないのだろう。

 

「ええ。本日は皆様にこの艦(ふね)が持つ力を見学いただこうと思いまして」

 

 そんな彼らの前に、司令席をくるりと回したエレンの優雅な――――冷徹な微笑みが現れる。まるで心臓を直に握られるような感覚に、ヘラヘラと呑気な笑みを浮かべていた男たちが硬直する。

 

「全精霊、作戦開始」

『はっ!! 精霊戦闘員、反乱分子の掃討作戦を開始します!!』

 

 そして、エレンの一声で精霊たちは淫乱な娼婦から世界最強の戦闘員へと変わる。忠誠の敬礼を行った精霊たちが、局部に穴の空いたスーツを身に纏い艦橋下の持ち場を目指す。

 以前は〈フラクシナス〉のクルーたちが座っていた席。そこも今は完全に改造され、禍々しい黒に赤い線が浮かぶ機械が鎮座していた。

 

「精霊霊力砲のエネルギーチャージを開始します!」

「配置、完了しました!」

 

 彼女たちは両手と両足を真横に伸ばして挟まれるように、その機械に自ら〝組み込まれ〟た。

 精霊たちを組み込んだ機械が駆動音を響かせる。そして背面や側面から様々なチューブ、吸引器、権力者たちも見慣れた淫具が飛び出して、精霊たちの身体に取り付いていった。

 

「ブッ、ブッへ♥ オォッ!♥♥♥ 10号、かいりゃくっ、でぇ♥ れいりょく、ぞ、ぞうふぐぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥」

「にょひょっ、ぶひょおぉぉぉぉっ!♥♥♥ よ、4号、エネルギー満タン、にょひぃっ!?♥♥♥♥」

「ひゃぁぁぁっ♥♥♥ んひっ、くひぃぃぃぃんっ!♥♥♥ 9号、エネルギー充填完了ですぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥」

「あぁぁぁぁぁっ♥♥♥♥ しょ、照準、合わせ!♥ あひぃーッ!♥♥♥♥」

 

 それは十香のクリトリスを削らんばかりに擦るブラシであり、四糸乃の尿道にイボ細バイブを出し入れすることであり、美九の爆乳乳首を吸い上げることであり、折紙のマンコを高速ピストンする意味を持っていた。

 自分たちの責めとは比べ物にならないほどよがり狂う精霊たちに、男たちが興奮の表情を見せている。当然だが、彼らなど足元にも及ばないほどDEMは彼女たちの身体を知っている。彼女たちを調教し、凌辱し、その清き心をへし折り洗脳したのは他ならないエレンたちだ。

 

 そして彼らの表情は忙しなく変わる。恐怖から快感、快感から変化したのは、中央のモニタに映し出された島を見たその瞬間だった。

 小島と呼ぶには大きすぎる巨大な島。偽装されているが、かなり武装化が進んだ一種の城と言えるかもしれないものだ。

 

『主砲、スピリット・アクメキャノン、発射!♥ イクゥゥゥゥゥ!!♥♥♥♥』

 

 ――――一瞬の眩い閃光が艦橋に溢れた。思わず目を覆う光の中、精霊たちの絶頂声が鼓膜を震わせる。

 

『…………っ!?!?』

 

 次の瞬間、機械の内側から腰を突き出して潮吹きアクメをする精霊たちが目に入らないほど、出資者たちは瞠目した。

 島が消えた。大きく豊かな島があった場所には〝穴〟がある。広い海を穿通するような光がどこからか放たれ、島を消失させた。

 

『目標消滅、任務完了! DEMに栄光あれ! エレン様に最強の栄誉を!』

「お疲れ様でした――――さて」

 

 それを為したのが、ふざけた名称を叫び上げた精霊たちとエレンの手で行われたことは、誰の目から見ても明らかであった。

 再び椅子を回転させ、指を合わせた手を組んだ膝の上に置くエレン。それを見てビクッと肩を震わせた臆病な男たちに対して、エレンはニコリと笑いかけた。

 

「如何でしたでしょうか? まだ〝中核〟となる精霊が調整中の身で、見ての通り不完全な収束から威力は3割ほど。余興として未熟で申し訳ありません」

 

 白々しく頭を下げたエレンの〝3割〟という言葉に、男たちの頬がさらに引き攣った。島一つを容易に、一瞬で吹き飛ばす威力が最大の3割ほど。かつての霊力砲〈グングニル〉の知る〈ラタトスク〉の元幹部など、頬を引き攣らせるだけでは済んでいなかった。

 

 これはわかりやすい、というより馬鹿でも理解ができる忠告だ。おまえたちが手にしている精霊は、あくまでDEMの力があればこそ。それを取り違え曲解し増長をするようなら、精霊は楽に殺すも苦しめて殺すも、エレンの意思一つで躊躇いなく実行すると。たった今、塵一つ残さず慈悲なく滅ぼした島とその人間たちのように。

 元々〈イフリート〉一体分で凄まじい破壊力だった。それが複数合わされば、島一つなど一瞬で塵も残さず消え失せる。そして全ての精霊が集えば、街一つ、国一つ滅ぼすことができる。

 それこそ慰安艦〈フラクシナス〉のもう一つの役割。DEMに逆らう愚か者たちを秘密裏に処理する。世界中のどこへだろうとこの翼で飛び回り、エレンの機嫌次第では精霊たちの手を直接汚すような無慈悲な虐殺、粛清を行う――――精霊特殊部隊。

 

「……い、いやいや、素晴らしいものですなぁ!」

「ええ! メイザース〝様〟と精霊のお力、とくと堪能させていただきましたとも!」

「そうですか。お楽しみいただけたようで何よりです」

 

 己の立場を理解してくれて、助かります。暗にそう含んだエレンの言葉を、間違った意味で受け取る者はいなかった。

 精霊に変えはないが彼らはいくらでも変えが効く。エレンにとって、人間など踏み躙る対象。彼らは多少の利用価値と気まぐれで楽しませてやっている。言うなれば愛玩動物のようなものだ。それにしては、精霊たちと違って醜いものだが……と、汚らしい笑みで媚を売る男たちを鼻で笑ってエレンが司令席から立ち上がった。

 

「メイザース様、ど、どちらへ?」

「いえ、そろそろ〝彼女たち〟の調整が終わる時間です。ご案内しましょう」

 

 鞭の後は、それ相応の飴を用意しておくのが優れた調教師というものだろう。

 エレンが彼らと精霊を連れて転移した先は、幾つもの液体入りカプセルが並んだ調整室。精霊は図太い彼らと違って精密なため、こうした調整用の器具は欠かせない。しっかり精霊の人数分用意されたカプセルの中には、精霊霊力スーツを身に纏った少女たちが目を閉じて浮かんでいた。

 

「か、彼女たちは……!」

「見覚えのある方もいらっしゃるかもしれませんが、彼女たちも最終調整を終えて慰安任務に参加いたします。本条二亜、時崎狂三、星宮六喰――――五河士織です」

 

 カプセルから液体が抜かれ、外界と精霊を隔てていたガラスが収納されて名を呼ばれた少女たちが気持ちのいい敬礼を以て、十香たちと共にエレンと権力者の前に並び立った。

 

「改めて紹介を。……ああ、先方に失礼がないように、自慰行為をしながらご挨拶なさい」

『了解しました、エレン様!!』

 

 四人の卑猥な霊装の一部が切り抜かれ、少女たちの魅力的な性感帯が公開される。洗脳精霊独自の羞恥を感じさせない生真面目な表情を固め、四人はハキハキと口と手を動かしながら自らの身分を口にした。

 

「慰安精霊2号。デカ乳首とオナニー耐久が得意技♥」

「慰安精霊3号。デカ乳輪と、ケツ穴セックスが得意ですわ♥」

 

 長身とスレンダーな女体の大きな勃起乳首を弄りながら挨拶をする二亜。

 野干玉の髪を不均等に括り、十香にも負けない豊満な女体の巨乳輪を見せつけ、アナニーに興じる狂三。

 

「慰安精霊6号。デカパイとデカケツでの奉仕が得意じゃ♥」

「慰安精霊12号。メス堕ち乳首と新品マンコがオススメです♥」

 

 床を衝くほど長く艶やかで美しい金髪に、琴里たちと変わらない年頃の身長と顔立ちでありながら、胸が飛び出し腰がくびれ、ケツがムチムチと肉を付けたロリ巨乳デカケツの六喰。

 妖しい魅力を醸し出す中性的な顔立ちに〝女性的な〟肉体。膨らんだ胸からヒクヒクとチンポを求めて疼くマンコを指でまさぐる士織。

 総勢十三人の精霊たちがエレンと男たちの前に並び立つ。だが、先の驚異的な光景から未だ権力者たちの緊張がほぐれていないらしく、興奮と恐怖が半々の表情を見せていた。

 これではいけない。彼らは何も考えず魅力に取り憑かれていればいいのだ。オナニーで足りないのならその先を、とエレンが仰々しい口ぶりで語り始めた。

 

「現在捕獲を試みている精霊が何体か残っていますが、それもいずれこのように紹介してご覧に入れましょう。そして、彼女たちの素晴らしい忠誠心も」

『命令受諾しました。偉大なるDEMにお漏らし忠誠を実行させていただきます。お見苦しくみっともない姿をお見せすること、お許しください♥』

 

 何事かとギョッと目を見開く権力者たち。揃いも揃って美しい少女たちが敬礼を解かず一斉に股を開いた姿を見たと言えば、その驚きも伝わるだろうか。

 士織たち同様に残った精霊たちの股部が切り抜かれ、露出した。選り取りみどりで選び放題の精霊マンコに視線が釘付けにされる。

 

『DEMに、エレン様に永遠の忠誠を! 慰安精霊、忠誠の放尿!♥ 敬礼小便、発射!♥』

 

 じょぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥♥♥

 

 そこから一斉失禁。十三人分の小便は部屋に濃厚なアンモニア臭を充満させたが、それが気にならないほど愉悦に溢れた光景であった。

 狂三の剛毛を伝い滴る黄金水。四糸乃の尿道から迸る極太の水流。七罪からキレの悪い排尿が何度も行われ、折紙から嘘のように乱れのない放尿が繰り出される。

 

「皆様、DEMが誇る精霊を――――どうか、ご贔屓に」

『DEM万歳! エレン様万歳! DEM万歳! エレン様万歳! ばんざーい!』

 

 狂気的、狂信者となった世界で最も美しい精霊たちを前に、男たちは何かに取りかれたかのように笑った。嗤うことしかできなくなっていた。悪魔に魅入られた彼らにそれ以外の道などないのだから。

 慰安艦〈フラクシナスEX(エクスタシー)〉。今日もまた淫猥な少女たちを乗せて、与えられた任に着く。DEMインダストリーが世界を支配するその日まで。その後となろうとも、永遠に。

 






なのはのナンバーズスーツあるじゃないですか、あれがちょっと書きたくなったのと悪堕ち精霊させたくなった。いやさすがにナンバーズのキャラ覚えとらんくてなのはではできる気がしなかった。こういうのはマジで悪堕ちしてるからこそ映えるスーツだと思ってる。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ガニ股腰ヘコだけじゃなくて横並びもお家芸ということに気づいた今日この頃です。自覚なかったね……ではまた次回〜。


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夜刀神十香、七罪(敗北、レイプ、無様エロ)

連続デアラになりますが久しぶりに有償依頼品を投げます。まあFANBOXにオマケあるからいつと変わらんけどね!!デアラだから勝手に自主制作しました。





 

 混濁していた意識が覚醒を促される。まず、その微睡みを夜刀神十香は懐かしんだ。かつて世界の災厄と呼ばれた自分が、理由もわからず現実の世界に引き寄せられ、固着させられたあの感覚。

 しかし、それは当に失われたはずだった。実際、精霊が現界の際に引き起こす空間震は十香の目に映らない。青い空は変わらず、辺りの風景は彼女が知る街並みそのものであった。

 

「――――おっへぇぇぇぇぇっ!♥♥♥♥」

「……な」

 

 であるならば、十香の目に入ったものと耳にした声は異質そのものであろう。ともすれば空間震で削り取られた街並みなどより、十香は目を見開くことになった。

 野太く下品な声音。言い切ってしまうだけなら簡単なものだ。が、そこには快楽と苦痛という相反する二種の感情が載せられ、複雑な少女の想いを叫びとしていた。

 

「おおおおおっ♥♥♥♥ おへっ、あへっ、ごべっ、ごべんなざい゛♥♥ ゆるじで、もう゛♥ ゆるじでぇぇぇぇぇっ!!♥♥♥♥ ごわれる゛♥ じぬ゛♥ だすげでっ、あひぃぃぃぃぃッ!!♥♥♥♥♥」

「やっと声が出るようになってきたじゃねぇか……メス穴はこうでなくちゃなぁ!!」

 

 それは魔物がいたいけな少女を蹂躙する光景によく似ていた。泣き叫ぶ少女を太ましい両手で掴み上げ、2メートルはあろう巨体の股間部に聳え立つモノを少女に突き立てている。少女の下半身に収まり切らないそれは、巨人の体躯の半分はあろうもので無理はないと感じられる代物だ。

 翠髪の少女は、そんな殺人的な肉棒を突き立てられながら叫び上げていた。まるでモノを持つように両手で身体を抑えられ、強引に広げられた女性器に肉棒をピストンされる。だというのに、少女は痛みではなく快感で泣いて許しを乞うていた。

 

「……なつ、み?」

 

 局部を晒すほどボロボロになった魔女を思わせる衣服に、十香が顕現した公園の隅に打ち捨てられた箒――――精霊の霊装と天使。それは十香と同族であり、仲間であり、友である七罪と呼ばれる少女が犯されている光景。決してありえてはいけないものが、その水晶の如き輝きに映し出された。

 

「なんだぁ? もう新しいメス穴か……良いメス穴じゃねぇか。元に戻ったこのガキより使い甲斐がありそうだ」

「あ、へ?♥ …………あ゛、だめ、とうか、にげ――――ん゛ごお゛お゛お゛お゛!♥♥♥♥♥」

「……っっ!!」

 

 真っ赤な髪と目が十香に向けられた瞬間、彼女は身の毛が総毛立つ感覚を覚えた。身体中の全神経が、あの鬼のような男に近づくなと警告している。関わればタダでは済まされない。決して近づくな、逃げろと。

 しかし、十香がその絶対的な直感に従えなかった理由も提示されている。蕩けながら苦しむ、やはり表情も矛盾していた七罪が十香の存在を認識した瞬間、僅かに正気を取り戻し震え声で逃避を促し、半分ほど突き刺さった肉棒の大半を膣内に押し込まれて悲鳴を上げた。七罪の小さな腹肉に巨大な肉棒がボコォ♥ と浮き上がり生きているのが不思議なほど……正しく串刺しという光景を生み出した。

 

「てめぇは黙ってろ。ただマンコを差し出してオレに謝ってればいいんだよ!」

「お゛、ごぇ゛♥♥ ご……べん、な゛ざい゛♥♥ ずみばぜん、でじだぁ゛♥♥♥」

「――――七罪から離れろ、下郎」

 

 凛とした声。十香が発する声色の中でもそれは日常の無邪気な色ではなく、戦場を知る戦姫のもの。

 

「あぁ? このゴウキ様に命令してんのか」

「もう一度言う――――七罪から離れろ」

 

 水晶の如き双眸と赤き鬼の双眸が交錯する。ゴウキ、と自称した男は口調とは裏腹に上機嫌な声色で応答した。そして、十香を挑発するように七罪を手放そうとはしない。

 

「〈神威霊装・十番〉」

 

 アドナイ・メレク。そう喉を鳴らした刹那、十香の知る街でありながら十香の知る世界ではない空が啼き、彼女の身体を彼女の〝領地〟が包み込む。

 精霊の天使、霊装。七罪が魔女ならば、十香は姫騎士。かつては〈プリンセス〉と呼ばれ、そう呼称するに相応しい紫紺と光り輝く膜が彩る荘厳なる霊装を形作る。

 

「〈鏖殺公〉ッ!!」

 

 そして、現れた王の玉座から剣を引き抜いた。その背もたれに収められた黄金の彩りと銀の刀身を持つ剣の天使、鏖殺公(サンダルフォン)。

 その切先に我を失うような憤激を乗せて、ゴウキと呼ばれた七罪を傷付ける者と相対した。

 この場所は何なのか。なぜ十香は呼ばれたのか。七罪は一体何をされているのか。どうして七罪と十香は封印されたはずの精霊の力を振るうことができるのか。ゴウキとは一体何者なのか――――それら全ては、七罪を救い出し男を倒すという行為に比べて思案に値しないと夜刀神十香は切って捨てた。

 

「七罪を離せ。その首を斬り離されたくなくば」

「へへ、いいじゃねぇか。姫騎士ってか……おまえも味わわせろ」

「……お゛ッ♥ ごおっおっおっ♥♥♥」

 

 ビクッ、ビクビクビクンッ♥ 七罪の膣内から膨れ上がる肉棒が引きずり出される。というより、半ば七罪が引き抜かれたという方が正しい。白目を剥いた七罪の全身が痙攣し、膣からごぽりと十香が見たこともない汚らしい白濁の液を溢れさせながらゴウキの手で放り投げられる。

 

「そら、よぉ!!」

「ッ!!」

 

 七罪が横に放り出された途端、ゴウキはその巨体からは考えられない速度で十香へと殴り掛かる。だが、十香も恐ろしいまでの反応速度で飛び退き、公園からの離脱を図った。

 

(ここでは七罪を巻き込んでしまう……!)

 

 七罪を保護するより、ゴウキを倒して彼女を救うことを先決として公園から離れていく十香。ゴウキもまた、ニヤリと笑って十香の後を追って凄まじい跳躍力で移動を開始する。

 確かにその判断は正しい。七罪をこれ以上巻き込むことなく事を終えられる――――十香がゴウキという悪鬼を討滅することができるのなら、だが。

 

「……とう、か……だ、め゛、そいづ、は……ぁ」

 

 十香が初めに覚えたおぞましい直感。打ち捨てられ、手を伸ばすも限界を迎えて気を失った七罪の警告。それらが交われば、彼女の悲劇を防ぐことができたかもしれない。しかしそうならなかった以上――――この地に誘われた雌の結末は、惨めで悲惨なものと決まり切っていた。

 

 

「っらぁ!!」

「く……ッ!」

 

 舞台を広い街の道路に移してから始まった悪鬼羅刹と戦姫の戦いは、その光景だけで凄まじいものであった。

 地が割れビルが割かれ、瓦礫の山が打ち砕かれ粉砕される。ものの十数分足らずで、天宮市を模した街並みは廃墟のような絵になった。ゴウキが拳を振るう度に地面が豆腐のように四散し、十香が剣を振るう度にビルが紙のように切り裂かれる。安易な表現ではあるが、二人の力の前には形作られた現実のものなど意味がないのだ。

 

「どうしたぁ!? 離れてそんなもん飛ばすだけじゃオレに勝てねぇぞ! その剣は飾りかぁ!」

(この男……強い)

 

 しかし、十香はそんな戦いの中でゴウキの力を正確に感じ取って汗を流していた。見た目の派手さ、横暴で荒っぽい力に惑わされそうになる。十香同様、精霊の力を顕現させた七罪をあんな風になるまで捩じ伏せた相手だ。慢心もしていなかった――――だが、それ以上に強い。

 巨体から繰り出される拳の破壊力は言わずもがな、その速度は十香をして一切の油断ができない。近寄らず霊力を伴う光の斬撃を何度も見舞うが、避けるならまだしも正面から受け止めてもダメージを受けた様子がなく十香を戦慄させた。奥の手を使うことも考えたが、挑発に乗って使おうものならその一瞬の隙を突かれて負ける……そんなことを思わされる。破壊された街中で戦う相手としては、精霊を災厄と認め討伐を試みるASTとは比べ物にもならず、これまで相手をした敵の中で一番強い、そう十香は率直に感じた。

 

(だが……)

 

 勝機がないわけではない。十香の目は、その直感は常に勝利へと向いて動きを止めずにいる。確かにゴウキは強大な敵だが、十全の力を発揮する十香とさしたる差が感じられるわけではない。むしろ、互いに傷を与えられない以上は互角と見るべきだ。

 チャンスは見えた。どれほど速い攻撃であろうと、十香の大技と同様に一瞬の隙が生まれる。

 

「おぉぉらぁ!!」

 

 十香はその隙を見逃さない。両手を握り、叩き付ける。巨体から繰り出されるそれは、地面を砕くどころか大穴を開くほどの破壊力を秘めている。十香の霊装と言えど、喰らえば無事では済まない。

 

「――――そこだ!」

 

 が、避けてしまえばどんな破壊力であろうと無意味。人間が受ければひとたまりもない強烈な衝撃波が伴おうとも、精霊の霊装はその衝撃を打ち払う。

 高速で繰り出された拳を紙一重で避け、神速の一刀を返す。取った、という確信。

 

「……ッ!?!?」

 

 同時に、それを上回る悪寒に十香は足を止めた。空中で不自然に停止する十香だが、全力で振るった腕までは止められない。

 

「甘いんだよ!」

「な!?」

 

 その悪寒が現実となったのは、止められずに振るわれた剣が腕に受け止められた時。地面を砕いた腕ではない。それは地面を砕いて制止している――――隠されていた残り二本の腕で鏖殺公が受け止められた。

 異常な巨体に四本の腕。いよいよ精霊以上の異形であるが、十香が驚いたのはそれだけではない。鏖殺公を受け止めて、無傷でいられるゴウキの恐るべき皮膚である。

 

(……違う!)

 

 否、本来の十香なら幾ら硬い表皮であろうと鏖殺公で斬り裂けぬ道理はない。

 ゴウキが異様なほど硬いのではなく、十香の力が〝著しく落ちている〟。それに気づいた時には、十香の四肢がゴウキの四本腕に掴み上げられていた。

 

「ぐあっ! あ、ぎ……ッ!?」

「気づいたか? あのガキよりはいい線行ってた……ぜ!」

 

 十香の手足を守る霊装が軋みを上げ、ゴウキの膂力が彼女の身体に強烈な痛みを訴えかけてくる。やはりおかしい。十香なら幾ら力を込められようと振り払えないはずがない。霊装も、掴まれた程度の痛みを感じさせるほど脆弱なものではない。

 ならば何故。それが先ほど十香が察したゴウキの本質。だが、察してからでは遅すぎる。

 

「しまっ……が、は……っ!?」

 

 四本の腕に縛られた十香の身体が、まだ無事だった地面にクレーターを作るほど強く叩きつけられ、バウンドした。夜闇色の髪が乱れ、美しい霊装に亀裂が入り鎧の力を減衰させ、十香の視界が明滅し意識を朦朧としたものへ変える。

 拮抗した力の中で、致命的な一撃。精霊の強靭な肉体が外見に傷を負わせない。しかし、4つ腕に捕まえられて力の減衰に苛まれる十香の勝ち目は消失した。事実、燃えるような赤髪を揺らしたゴウキは、勝ち誇った顔で十香を見下ろしている。

 

「教えてやるよ。オレにはどんな能力も封じられる力がある。ただしそれは有効射程があってな……ちょうど、オレがおまえに斬りかかった範囲がそうだ」

「っ……馬鹿、な」

 

 能力の無力化。十香が知る由もないことだが、オーガの因子を組み込まれたゴウキはその異常に発達した身体能力だけでなく、近づいた対象の能力を封じる力を得ていた。それは精霊という世界を殺す災厄であろうと例外はなく、こうして近づいただけで精霊の力が封印された時と同じ状態にされてしまう。

 見た目だけは精霊。だが、身体の作り以外の力は普通の少女と変わらなくなる。ゴウキほどの巨漢を前にして、それはあまりに絶望的な差だ。近づいてはいけない。けれど近づかなければ察することが叶わない――――十香の能力を考えれば、初めから勝負は決まっていたのだ。

 

「馬鹿はてめぇだ。初めからあのガキごと殺ってれば、オレを倒せたかもしれないってのになぁ」

「そんなことが……できるわけ、なかろう!」

 

 七罪は大切な仲間で友だ。そんな彼女を犠牲にするくらいなら、十香は勝ちを選ばない。高潔であり慈悲に溢れた精神。これが世界の災厄と呼ばれた少女などと、誰が信じるだろう。

 

「はっ、すぐに後悔させてやるぜ。さっきからムラムラしてたまらなかったんだ、よぉ!!」

「な……ひゃあぁぁっ!?」

 

 ブルンッ♥

 

 勇ましい声を発していた十香が一転して生娘のような悲鳴を上げた。ゴウキが彼女の足を一本の腕で捕まえ、空いた手で胸元の膜を引き裂いたのだ。

 それは紫紺の甲冑と十香の美しさの一翼を担っていた光の膜。悠然と揺れながら、十香の豊満な胸を守っていた。当然それがなくなれば、胸元が大きくはだけた霊装の乳房を守るものはいなくなる。つまり、十香の美巨乳が生々しく揺れて暴れることに繋がった。

 

「き、貴様! 何をするのだ!?」

「あぁん? メス穴を負かした後にすることなんざ決まってんだろうが! 精霊ってのはどいつもこいつもエロい格好でエロい身体隠して動き回りやがって……肉が疼いて仕方ねぇんだよ!」

「あぁっ!? や、やめろ! 放せ! 放せぇ!!」

 

 十香を守る光の膜が力づくで引き裂かれていく。魔術師の魔力を一切通さないその膜も、力を減衰させられた状態で荒々しい力に引きちぎられてはひとたまりもなかった。

 彼女の霊装は甲冑と光の膜の融合で成り立っている。それが無くなり、十香の肌色分が一気に増してしまう。特に胸元や、スカートの役割を果たしていた部位を引き裂かれたことで、彼女の霊装は主の胸とパンツを丸出しにした卑猥な甲冑へと成り下がった。愛する者に対してならいざ知らず、おぞましい怪物に恥ずかしい部位を晒してしまった十香は顔色を真っ赤にして必死に身体を暴れさせる。こんな男に見られたくない。彼以外の男に肌を晒す行為を本能が拒む。

 

「ひぃ!?」

 

 しかし能力を封じられ矮小な少女になった十香の抵抗など、小さな子供が癇癪を起こす程度にしかならない。それを大の大人が十数人束になっても届かないゴウキが本気で彼女を封じ込めれば、それこそ赤子の首をひねるより容易い。

 可憐な戦姫からか弱い少女に変えられた十香が、ゴウキの肉棒をそそらせる可愛らしい悲鳴を上げて宙に浮き上がった。両手と両足を開かれ、巨体に比べてあまりにも小さな十香の股座から凶悪な槍――――彼女に欲情し切ったオークチンポが突き出される。

 

「あ、ぁ……い、いやだ! はなせぇ! 私に、そんなものが入るはずが……!」

 

 夥しい液体を巨大な尿道からドロドロと溢れさせるゴウキのチンポ。それが何なのかを十香は知らない。男性器というものを彼女は知らなかった。が、それが自分をどうするかは理解できた。

 この世界に呼び出された十香が初めて見た光景がそうだ。小さな七罪の身体、その下半身に突き立てられた肉の棒。それを自分の膣内にも挿入れようとしている。

 そしてダラダラドロドロと流れる粘液の意味もわかる。それは好物を前にして涎を滴らせる行為と同じ――――夜刀神十香という雌を食い物として見ているのだ。直接的な記憶と本能が察したからこそ、身の丈の半分はあり少女の腕より遥かに太いチンポを股間に添えられ、十香は真っ青な顔で怯えを顕にしていた。

 

「あぁー、たまんねぇぜ。その綺麗な顔がオレのチンポに平伏してやがる……まあ安心しろ。何事も準備から始めねぇとな」

 

 ――――ずりゅっ♥

 

 布と液体が擦れる音が響く。戦いが終わり、一方的な蹂躙が始まろうという中、風景が瓦礫と化した街中にその音はよく響いた。十香の黒パンツに、我慢汁で濡れた肉棒が擦り付けられたのだ。

 

「へ――――ほひぃ!?♥♥♥」

 

 ぷしゃあ♥

 

 瞬間、十香の股間から我慢汁と似た液体が吹き出した。水を弾く霊装の下着が止めきれない女の汁、愛液。

 ゴウキが己のチンポを股間の窪み、割れ目に軽く擦り付ける。その刹那、十香は湧き上がるものを制御できずに喉を震わせた。知らぬ感覚への戸惑いはほんの一瞬であり、ダメージとは違う視界の明滅と脳髄への狂いそうな熱を十香は感じた。

 

 ずりゅ、ずりゅ、ずりゅりゅりゅ♥

 

「ほっ、ほぉ!?♥♥♥ ふぉぉぉぉぉ♥♥♥」

 

 それも一度ではない。十香の股間を二度、三度と竿が行き来し、十香は言葉通り口をほの字に開いて足先を突き立てながら嬌声を吐き出した。

 ぶしゅっ、ぶしゅうぅ♥ と膣から愛液が溢れ、十香の剛毛が透けて見えるほど下着が濡れていやらしく彩られる。ピタリと張り付いて見える割れ目は、生娘の硬い入口のそれから淫乱な女の膣口開閉へと転じた。

 

「ぬふおおおおおおおぉ〜〜〜〜♥♥♥」

(な、なんだ? 何なのだ……何も、わからな♥ 腹の下が、あついっ♥ あたまが、焼ける♥)

 

 秘部が湯水のように涎を垂らし、子宮が燃えるように熱い。脳の処理が限界を超えてショートしたように瞼の奥に火花が散る。先ほどまで手放した剣を求めていた指先が指向性を失い暴れ、地に付かない足先は変わらず快感に屈して意味もなく突き出されている。

 ――――それらを思考できているだけでまだ正常でいられていたことを、十香は激しい浮遊感の直後に理解させられた。

 

「ほっ?♥」

「イッちまえ、雌豚精霊」

 

 両手と両足を伸ばすように持たれ――――ドチュンッ!♥♥♥♥

 

「オ゛ッ?♥♥♥♥♥」

 

 それが子宮に亀頭が着地した音だと知ったのは、その過程で遅れてカリ首に擦られた膣壁の感覚を感じながら、白目を剥いて舌を突き出した瞬間のこと。

 

「オ、おぉ?♥♥♥♥ お、おっおっ――――ン゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ーーーーーーーーーーーーッ゛!!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ブシャァァァァァァァァァァァッ!♥♥♥♥ ぢょろっ、じょろろろろろろ、じょばばばばばば♥♥♥

 

 何もかもが手遅れになった一瞬。夜刀神十香がチンポの串刺しを味わい、悲鳴で世界が壊れるかと思わされる絶叫嬌声を轟かせた時であった。

 間欠泉の如き潮吹きが上がり、間抜けな音を立てて真っ黄色の小水が零れていく。水晶の瞳が焦点を失い完全な白目に変わり果て、舌根が限界まで突き出されて震えた雌の顔。どんな暴力的な面であろうと、このチンポにかかれば哀れで惨めな雌のアヘ顔に成り果てるのだと七罪に次いで証明された。

 

「……お゛ぉ゛ッ!♥♥♥♥ あ゛お゛っ♥♥♥♥♥ おっ、おんん゛♥♥♥♥ おごっ、おべぇ♥♥♥♥ おんぎぃぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥♥」

 

 それで終わりではない。なぜなら終わらせる権利は十香ではなく、彼女の手足を4つ腕で縛り上げたゴウキにある。子宮口どころか腹を大きく膨らませた肉棒をズン、ドチュンッ、ズチュンッと激しくピストン。強靭な4つ腕という都合、一人ではできない押し車のような体位も空中で実現させ、鎧から零れた十香の巨乳をブルンッ♥ たぷんっ♥ と淫らに揺らしながら十香を犯す。

 

「お゛♥♥♥♥ あっ、はへぇ♥♥♥♥ あへぁっ♥♥♥♥ ひゃめ、ろほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥」

 

 一突き、一突き、一突き。それを繰り返させるだけで、十香は絶頂に次ぐ絶頂を味わう。女の幸福とはこういうものだと理屈ではなく本能で理解させられ、それを強引に与えられることに恐怖を抱く。

 もう一回でも絶頂したくない。頭がおかしくなる。快楽が痛い。精霊でなければ死んでいる。だが精霊だからこそ耐えてしまえて、鼻の下を伸ばしながら懇願にも似た叫びを十香は上げた。

 

「誰に向かって口聞いてんだこのメス穴が!」

「あぎゃぁん!?♥♥♥♥」

 

 バッチィン! レイプの腰突きに合わせて凄まじい炸裂音、間の抜けた悲鳴が響き渡る。十香の尻肉をゴウキが平手打ちした。しかし、天災たる精霊と互角の力を持つゴウキの平手は無力化された霊装の下着を引き裂き、十香の白い臀部に大きな紅葉を咲かせる威力を誇る。片尻と言わず両尻に咲いたそれは、十香にマゾ絶頂を味わわせて残された正気を根こそぎ奪い去る。

 

「オラッ! 変態女! オレに逆らったことを詫びろ!」

「わ、わたひはっ、変態じゃなぐひぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥」

「こんないやらしい身体しといて、変態じゃないわけねぇだろ、くはははは!」

 

 罵倒への本能的な抵抗により発せられた言葉も、同時に動く4つ腕によって遮られる。暴れる胸の先端、乳首を握られて甲高い嬌声と共に十香が首を反らし、アヘ顔で絶頂した。

 犯されて絶頂、尻を叩かれて絶頂、乳首を握られて絶頂――――さしものオーク因子と言えど、それだけで女を狂わせることはできない。

 

「はぁ、これだからメス穴を犯すのはたまらねぇ、だまらねぇんだ! そら、そら、そらぁ! さっさとオレに屈してその下品な身体で詫びやがれぇ!!」

「や、あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁーーッ!?♥♥♥♥♥」

 

 ――――淫魔の因子。それがゴウキに組み込まれた二つの因子のうちの一つ。対象の能力を無効化し、望んだものへ絶対的な快楽を与える淫魔の力。

 誰が何のために与えたのかはわからない。だが確かなことは、この世界に呼ばれた女はどれほどの力を持っていようと屈する以外に道はない。屈強オークの力と狡猾な淫魔の力が合わさった人造魔族を相手に、人の形をした雌が敵う道理はない。

 

「――――すま、ぬほぉ!?♥♥♥♥ あ、あやまる゛、がら゛♥♥♥♥ ゆるじ、で、くれへぇ♥♥♥♥」

 

 それは絶大な力を持つ精霊であろうと、同じこと。力で身体を捩じ伏せられ、暴力的な快楽で精神を狂わせられる。気持ちいいことをされているのに、苦しい。頭がおかしくなる。自分が自分でなくなる。本能的な生存欲求にも等しいものが、少女に屈服という道を選ばせた。

 十香の口から謝罪喘ぎが飛び出した瞬間、彼女の膣をありえないほど広げていた巨根かギリギリまで引き抜かれ、僅かに十香がアヘ顔安堵を見せる。

 

「――――ぬ゛ごお゛ッッッッッ゛!?!?♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 その安堵は本当に僅か、救いにすらならなかった。ギリギリまで引きずり出されたオークチンポが再び子宮を突き上げ、十香は二度目の大絶頂を濁り声でひり出す。4つ腕で恥ずかし固め、チンポにマンコを固定されながら強く激しく繊細に、脳髄を焼き尽くすオークの力強さと淫魔の繊細さを兼ね備えたレイプに正気の全てが沈む。

 

「謝り方がなってねぇ……それがメス穴の態度か!?」

「ひごぉ!♥♥♥♥ す、すま……ご、ごめんなさい、ごめんなざいひぃ!?♥♥♥♥♥ さがらっで、生意気なことじで、ごめんなざいぃぐぅ♥♥♥♥♥」

 

 戦意は快楽の傍流に失われた。卑猥な甲冑に身を包み、チンポを咥えて巨乳を揺らし、アヘ顔謝罪を繰り返すだけのメス穴。そんな十香をゴウキはチンポだけでなく言葉も巧みに教育を施す。

 

「――――オラッ! もう一度おまえがどんなメス穴か口にしてみろよ!」

「はいひぃ♥♥♥♥ わたしは、いやらしい身体の変態おんな゛♥♥♥♥ おまんこでっ、おちんぽをっ、受け止めるメス穴!♥♥♥♥ あへっ、あへぇぇぇぇ♥♥♥♥♥」

 

 壊れかけの人形を直し、調整するように言霊を施す。一度十香の原型が損なわれるまでに立場を弁えさせ、アヘ顔に両手のピースサインを添えさせてイキ狂わせる。白目を剥きかけ、チンポ腹ボコで霊装に飾られたピースサインは見事な無様――――敗北を決め込んだ十香にゴウキが慈悲なき絶頂を与える。

 

「よくできたなぁ! ご褒美をくれてやる、そのマンコで受け取りやがれ!」

「へ、やだ! 謝った! 謝っただろう!? や、やめ――――オ゛ォ゛ホォォオ゛オ゛オォ゛!?♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ドビュボビュルドビュブビュブビュブビュブビュルルルルルルルルルルルルッ!!♥ ボビュボビュドブリュブブボビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!♥♥♥♥

 

 これだけ十香の精神を崩壊させるほど責め立てておきながら、未だ一度の射精も終えていなかったチンポが膨張して精を解き放つ。濃厚な淫魔の子種を固めた精液が十香の子宮をも膨張させ、今一度舌根が天を突くアヘ顔絶頂を十香に与える。もはや、その暴力的な面が本来の笑顔に戻る日は来ないと言わんばかりに、夜刀神十香の貌は淫らな絶頂に固められていた。

 ごぼ、ごぼごぼこぼ♥ と逆流して十香の膣口から溢れ出す精液が彼女の身体をチンポから浮き上がらせる。ゴウキもそれを面白がって4つ腕を離し、彼女の身体が混合チンポの射精で宙に投げ出されるのを待った。

 

「お、おげ、おぎょおっ!?♥♥♥♥ …………ぶべっ!♥♥♥♥」

 

 まさに想像の通り、十香は宙に浮き上がり顔面から地面に着地した。精液をマンコから吹き出し、筋肉がおかしな形で弛緩してガニ股を描きながら飛んだ十香は、甲冑から丸出しにしたケツを掲げ、上半身を力なく這いつくばらせたきり動かなくなる。

 

「……お゛♥♥♥♥ いぐっ♥♥♥♥♥」

 

 ブピッ♥♥ ブピブビブリュッ♥♥

 

 だが掲げた尻のマンコからザーメンがマン屁と共にひり出されると、愛液をプシュプシュと弾けさせながら絶頂の痙攣を見せつける。気を失いかけてもなお、優れた精霊の力を象徴するように彼女は無様な姿を晒していた。

 

「メス穴、いっちょ上がりだ」

 

 優れているからこそ、耐えてしまえる。レイプされ、ドレスから卑猥な甲冑になったものを身に纏ったケツを晒して――――アヘ顔で倒れた十香は、戦いに敗れた。

 

 

「……ぅ、ぁ……あ、れ?」

 

 何かがこびりついて硬い瞼を僅かに開き、翠髪の少女が公園の端で目を覚ました。感覚を確かめるように握った手で身体を起こし、愚鈍な思考を目覚めさせるように頭を振る。

 

「私、たしか……あ」

 

 ドクンと心臓が嫌な音を立てた。そうだ、この天宮市であって天宮市ではない場所で、七罪はあの巨漢の男に――――――

 

「ひ、ぃ……ん゛お゛ぉ゛っ!?♥♥♥♥♥」

 

 ブリュッ♥♥ ぷしゃあ♥

 

 途端、七罪の身体が痙攣し、股間部が引き裂かれ丸出しになったロリマンコから白濁液が吹き出し、七罪のものと思えないような野太いアヘ顔嬌声で彼女はイッた。

 

「ひ、ひぃ、はひぃ……は、〈贋造魔女〉ぅ!」

 

 膣内に残されたザーメンは、とても気絶する前に注がれたとは思えないほどの熱と快楽を七罪に与える。咄嗟の判断で七罪は手に変幻自在の天使を再顕現させ、身体に治療を施した。投げ出された天使を拾うのではなく、再度召喚しての治療。七罪がどれほど余裕がないか見て取れる行動だ

 

(あい、つ……やばい。あんなの……に、人間じゃない。精霊なんかより、よっぽど……っ!)

 

 それほどゴウキは恐ろしい相手だった。七罪が本来の力を取り戻し、大人の姿に化けて慢心をしたというのもある……だが、それ以前にアレは女にとっての天敵だと身体に刻みつけられた。組み伏せられ、犯された瞬間から身体の全てがあの男に屈し、自分が自分でなくなる強烈な快感。治療を施し、最低限動けるようになった今の七罪でさえ、思い出しただけで子宮が絶頂を促すような――――そいつは今、どこにいる。

 

「……!! そう、だ。十香、十香が!!」

 

 ――――そこで逃げる、という選択肢を取らなかったのは七罪の勇気であり、後の彼女を思えば失敗だろう。

 見捨てて逃げればいい。十香ならあいつにも勝てるはずだ。自分はそういう生き物、矮小な存在でしかない。行ったところで役になど立たない。けれど、七罪の精神は無意識に十香の助力を選んでいた。

 十香なら勝てると友を見捨てて逃げるか、十香の力になるべく足を敵に向けるか。その天秤は、七罪が思うよりあっさりと後者を選択した。かけがえのない友を捨てるのなら、死んだ方がマシ。たとえ十香でなくとも、七罪が得た友が誰であれ彼女はその選択をしただろう。

 

「十香、十香は……!」

 

 それが、死より惨たらしい結末を選んだと七罪は知らない。霊力を回復させながら、戦いの跡を追いかけて慎重に歩み寄る。そして気配を二つ感じたところで、七罪は瓦礫の影から戦地の中心を――――おかしなほど静かな中心を覗き込んだ。

 

「………………え?」

 

 遠目だが、不幸にも精霊の視力は鮮明にその光景を捉えてしまう。七罪が信じられず、素っ頓狂な声を無警戒に零してしまう光景がそこにある。

 七罪の肢体より太く見えるチンポを仁王立ちで滾らせた男、ゴウキと――――彼に頭を、尻を七罪側に向けた夜色髪の少女。

 

「申し訳、ございませんでした……ッ♥♥♥♥」

 

 プシュッ♥

 

 それは土下座という。鎧から剥き出しになった肉尻が身体で一番上になるようにか掲げ、頭を地面に擦り付けて謝罪をする行為。七罪は知っている。屈辱感すら遠く感じる、ただ許されたいという懇願。謝罪の言葉を口にするだけで、子宮から膣内に流れるオークと淫魔の精液にマン汁を吹き出す絶頂をしてしまう。

 

「私は、力の差も弁えずゴウキ様に挑んでチンポに分からされたクソザコマンコでずっ♥♥♥♥ おまんこでおちんぽを奉仕することしか脳がない、底辺の精霊……失格の、肉便器、ですぅ!♥♥♥♥ 頭を下げることしかできない馬鹿で間抜けで貧弱な私を、ゆるじ、で、くだざい、ゴウキ様!! おぉっ、謝罪絶頂、おまんこ、イグッ!!♥♥♥♥♥」

 

 ――――だってあれは、過去の七罪だから。

 

 土下座で哀れにも許しを請う。ヒクヒクと蠢くケツ穴まで晒す惨めな姿勢で頭を垂れる。謝罪の一区切りの度に絶頂し、圧倒的な強者に弱者が僅かな慈悲を求める浅ましい姿。

 七罪と同じ――――あの夜刀神十香が、七罪より遥かに強い精霊が、ゴウキに敗北した七罪と全く同じ姿を晒している。

 ならば、過去であるならば未来も同じ。尊厳を捨て去り、着ている方が惨めな霊装をガタガタと震わせて快楽屈服土下座。これだけすれば、もう許してもらえるはず。

 

「へ、え――――お゛ッほ♥♥♥♥♥ おほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 そんな甘い考えを持つメス穴をゴウキは容赦なく使う。土下座で剥き出しになったケツだけを持ち上げ、尻穴がありえないほどチンポで拡げられるアナルレイプ。それでも野太く下品に即絶頂するのが、ゴウキという強者の雄と精霊という弱者の雌の関係性。

 

「お゛♥♥♥♥ のほぉ!?♥♥♥♥♥ ぞごっ、ぢが、おじりっ、いや、なのだぁ!♥♥♥♥ もう、だすげ、で、んほーッ!?♥♥♥♥♥」

 

 ああその声、その絶頂。初めての尻穴、排泄器官を犯されて口が面白おかしく変形し、下品で無様な嬌声を上げる。戸惑いを上回る脳髄を焦がす快楽地獄。なら、次も同じだ。

 

「メス穴が勝手に動くんじゃねぇ!! もっとオレに謝罪してろ! アナル閉めて啼いてオレに許しを請え!!」

「おっほ、おほーッ!♥♥♥♥ も、申し訳ありませ、んほぅ!♥♥♥♥♥ いやだ、もう、いやなのだぁ!♥♥♥♥ ああ、ごめんなさいごめんなざいぃーッ!♥♥♥♥♥ イグ、ケツ穴イグがら゛♥♥♥♥ ゆるぢで、くりゃしゃい♥♥♥♥♥ オッホーーーーーーッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 アナルを犯されながら土下座を維持しろ、なんて無茶苦茶な要求をされる。結果、二メートルの巨体に無理やり下半身を持ち上げられ、必死に上半身を地面になってへばりつかせながら、間抜けで下品なケツアクメを叫び上げる淫乱屈服精霊の完成だ。

 

「………………あ」

 

 じょぼぼぼぼぼぼぼ♥

 

 たった今、ペタンと座って失禁した七罪と全く一緒。せっかく整えた霊装に、小便の匂いと汚れをこびりつかせ、隙間から地面に水溜まりを作る七罪と同じ。恐怖と快楽に負けて、あの巨根のケースとして身体を差し出した敗北精霊。

 ――――一体どれだけ呆然としていたことだろう。

 

「おお、自分から来るなんて気が利くじゃねぇか。ロリメス穴はそうでないとな」

「……………………あっ」

 

 失禁でびちゃびちゃになったまま蹲り、虚ろな目をしていた七罪に感情が差し込む。少女の小顔ではとても収まらないデカチンポの影に、声をこぼした七罪が水溜まりを揺らして後退る。

 もっとも、それが七罪に許されたい最後の抵抗とも言えない行動だった。自分が負けて、十香が負けた。

 

「い、や……いやああああああああああ!! 助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――ん゛ッほお゛っ!!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 それだけで絶望には十分。その絶望を塗り潰す快楽を受け入れるには事足りる。

 

「あ…………あへぇ♥♥♥♥」

 

 ブビッ、ブビブリュブブブッ、ぶっぼ♥♥♥

 

 七罪の悲鳴が人のいない世界に響き渡る中、ひっくり返ったカエルのように四肢を投げ出してアヘ顔で仰け反った十香がその腕を伸ばし……汚らしいザーメンの放屁を溢れさせ、倒れた。

 

 夜刀神十香と鏡野七罪。二人の美しい少女が異形の男のメス穴に堕ちた――――――まだ足りない。

 

 実験はまだ続く。誰が望み、誰が仕組んだのか。

 

「? むん、ここは……どこじゃ、っは?」

 

 新たな女が現れた。地面を突くほど長い金色の髪を丁寧に編み込み、小さな身体で豊満な胸を持った精霊――――ちょうど彼女が見つけて、呆然と喉を震わせたメス穴の良いところを合わせたようだ。

 

「……っ、っ♥♥♥♥ っッ♥♥♥♥♥」

「あへ、ぶへっ♥♥♥♥ ひぐぅ♥♥♥♥♥」

 

 両手を頭上の縄で縛られ、地面に足がつかないほどの高さに吊るされた二人の少女。

 黒髪ボテ腹の少女は力なく顔を俯かせ吊るされ、翠髪の少女は空中でガニ股を描いてアヘ顔絶頂している。片方は使われたばかり、ということだ。

 甲冑と魔女の霊装は着ている方が恥ずかしいほどの着崩れが起きており、剥かれた肌には多くの落書きが施されている。頬には『ドM豚』胸には『変態おっぱい』。ボテっと膨らんだ腹には大きくチンポを模した物を描かれ、濁った白濁液が溢れる女性器付近には『便器精霊』『ご主人様専用ザーメンタンク』――――兎にも角にも見るに堪えない、尊厳を凌辱され切った二人の精霊が吊るし上げられていた。

 

「十香、七罪…………なの、か?」

 

 疑問だろう。当然の戸惑いだろう。ここに来た理由もわからず、メス穴に成り果てた友を見つけてしまうなど――――不安に思わずとも、すぐ彼女も同じ姿になる。

 

「ほお、今度はロリ穴とメス穴の混合かよ。ここは最高だな」

「っ!? 何奴じゃ! 二人をこれほど辱めたのは……うぬか!?」

 

 金髪の少女が女仙の如き霊装を身に纏い、鍵の天使を構えて悪鬼と対峙する。

 

「ああ、そうだ――――これからてめぇも同じになるがなぁ!」

 

 もっとも、彼は少女の豊満な胸と幼い秘所しか見ていない。

 どれほどの力を持っていようと変えられない定めがこの世界にはある。誰であろうと、どれほど美しい者であろうと、決して、彼という雄には敵わないのだ。新たな嬌声がこの世界に響くまで、あと――――――――――――

 






また一つデアラで新たな扉を開いた気がした。他の作品なら出来てたけど、ここまでの物は書けなかったはず。FANBOXのオマケは……まあ依頼関係ない無様特化エロだけど気になった方はよろしくお願いします。ではまた次回〜


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夜刀神十香、鳶一折紙(無様エロ、魅了洗脳)

あと琴里とか美九とか令音さんとかいます。凄く無様に堕ちるヒロインたちがいるので注意してね。これめちゃくちゃ楽しい……





 

「状況は?」

 

 艦橋上段の司令席に座った少女が声を発する。長い赤毛を黒いリボンで結んだ少女は、この先数年は可愛らしいと言われ続ける小柄な体躯と大きな目で、威厳に満ちた指示を飛ばす。

 上空1万五千メートル。全長二百五十メートルを超える大巨体の金属塊が静けさを保ち、さらには同じ場所に留まっている傍から見れば常識外の光景だ。が、その常識外の中で赤毛の少女は指揮を取り、部下たちは彼女の指示に粛々と従っていた。

 しかし、仮に傍から見たこの光景の問題は、そのようなことでは決してない。

 

「精霊出現と同時にASTによる攻撃が開始されました」

「〈プリンセス〉は応戦。ASTは全十名のうち、現在一名が追撃、交戦しています」

 

 艦橋の大型モニタに映し出される映像もまた、常識を逸したものだった。

 紫紺のドレスを纏った夜色髪の少女が身の丈ほどの剣を振るい、機械のスーツを着た白髪の少女が繰り出す武装を尽く薙ぎ払う。

 攻撃を仕掛けている側の白髪の少女、ASTの隊員が一見して優位に見えるが、紫紺のドレスを纏う少女、精霊〈プリンセス〉がやる気を見せずあしらっているというのが実情であろう。

 多大な被害をもたらす空間震を伴い世界に顕現する存在・精霊。そんな彼女たちを武力を以て討伐戦とする部隊・AST。

 そしてこの二者間へ秘密裏に介入し、精霊を安全な方法で無力化し、保護することを目的とした組織が、現場部隊の司令官・五河琴里が指揮を執る〈ラタトスク〉なのだ。

 〈ラタトスク〉の介入とある少年の存在によって、この先の物語が紡がれる……はずなのだが、艦橋の様子を見るだけでも、本来のものとは全く異なる物語であると誰もが理解ができた。

 

「作戦を始めるわよ」

 

 琴里が勇ましく立ち上がった――――その格好は破廉恥極まりない。

 肌が完全に透けて見えるシースルーのハイレグスーツを身につけ、首元と頭に小さなネクタイと帽子を着けた司令官。手足にもシースルー素材のグローブとニーソを着け、その姿はさながら下劣な欲望を具現化した〝軍隊ごっこ〟や〝変態戦闘員〟というものだ。

 それは琴里だけではなく、立ち上がった全ての部下が全く同じ格好をしていた。全員が女であり、豊満な胸の乳首がその鮮やかな色を透けさせ、尻肉の谷間に生地はくい込み、鼠径部が丸出しのデザインは陰毛すらはみ出してみっともない。

 恥ずかしい、下品、品性が感じられない。ありとあらゆる罵詈雑言を並べることで、そのドスケベ変態嗜好のシーツの異常性が理解できるだろうか。けれど琴里たちは顔色一つ変えることなく、恥部が透けて丸出しのクソダサ無様戦闘服を着て、艦橋入口へと敬礼した。

 

「偉大なるご主人様のご入場に、敬礼!!」

『はっ!!』

 

 生真面目な顔の近くに掲げられた彼女たちの手から『ビシィ♥』と音が鳴った。そう錯覚してしまうほど鋭く敬意を表した敬礼。

 マヌケな格好で見事な敬礼を見せた空中艦〈フラクシナス〉の乗務員たちは、開かれた艦橋の扉から現れた男を厳かに迎えた。

 

「ようこそおいでくださいました、ご主人様♥ 我々〈ラタトスク〉戦闘員一同は、あなた様のことを心より歓迎いたします♥」

 

 【ご主人様】が艦橋へと登ると、琴里は真面目に引き締めていた顔に隠し切れない愛情の〝蕩け〟というものを混ぜた。それは、男に言葉をかけることが人生の絶頂であると考えなければできない、彼のことを心底〝愛して〟いなければ決して見せない笑顔だった。

 謎の男・【ご主人様】はこの世界の人間ではない。突如としてこの世界に現れて、〝とある力〟を行使して物語に介入するイレギュラーな存在だ。

 

 異世界から来た【ご主人様】はこの世界の特別な女に目をつけた。精霊と呼ばれる特殊災害指定生命体。彼女たちは何と、誰一人として欠けることなく美しかった。美貌という【ご主人様】が求める絶対的な要素に恵まれていた。

 彼は雌が大好きだった。より具体的に言えば気高く強い存在が〝無様〟を晒す……その美貌が愛と快楽の絶頂で雌の本性を晒した無様な女が大好物だった。

 そんな欲求を持つ者が精霊という強く美しい少女たちを目にかけないはずがなく、彼は相応しい場所を整えるため手始めに琴里たち〈ラタトスク〉を利用した。

 

「はい、作戦の準備は万全です。精霊は予定通り出現。〈フラクシナス〉は戦闘エリアの上空で待機。これにより、ご主人様をいつでも彼女の前にお送りすることが可能です」

 

 精霊を探し、己が物にしようとする【ご主人様】と彼女たちを保護しようとする〈ラタトスク〉。

 誰の目から見ても決して相容れないはずの両者だが、今この状況を見てわかる通り〈ラタトスク〉の全指揮権は【ご主人様】の意思に委ねられている。精霊を救うための作戦が、物の見事に精霊を彼の手に堕とす作戦にすり替わっていた。

 精霊の保護を目的とした組織が、彼の手で卑猥で下品な戦闘服を纏った痴女たちが屯する私兵と化した。

 それは全て【ご主人様】のとある力の一端がもたらしたこと。なんてことはない――――彼はある方法を使って相手の『好感度』を操作することができるのだ。

 好感度とは言葉通り。本来想定されていた精霊との対話、デートをしてデレさせるという方針の根幹を担う要素。相手が自分のことをどれだけ好いているか。逆に、どの部分を嫌がって低い好感度なのか。対象から向けられるそういった想い、感情を【ご主人様】はとある方法でコントロールしていた。

 否。コントロールなど生易しいものではない。彼の生み出す光景は愛情を利用した支配そのものだ。

 

「ご主人様♥ 何か必要なものはありますか?♥ 私に出来ることなら何でも仰ってください♥」

 

 たとえば五河琴里。彼女は画面の向こうにいる〈プリンセス〉と同じ精霊だ。自分のように苦しむ少女たちを不幸にしたくない、救いたい。そして愛する兄の力にならんとした高尚な心の持ち主だった。

 しかしその信念は今や見る影もない。【ご主人様】への好感度は限界を遥かに超え、彼女の如何なる想いも記憶も彼を愛するためならば塵芥に等しいと本気で思っていた。

 

「……武運を祈っているよ、ご主人様♥ ……んっ♥ すまない、あなたを見ているとマンコが濡れてしまう♥」

 

 たとえば村雨令音。彼女には何を犠牲にしようと為さねばならないことがあった。が、今では【ご主人様】の顔を見るだけで股を濡らす変態美女戦闘員の仲間入りをしている。

 琴里と同じく好感度の上限を書き換えられた令音は、己の存在全てと言い切る少年のことを犠牲にし、彼へ尽くすことを選んでしまったのだ。

 

「ご主人様ぁ♥ 作戦の前に私の歌で元気になってください〜♥ あ、それよりも、私のおまんこで元気になります?♥ それともお尻?♥ やーん、ご主人様のためなら、美九は何でも嬉しいですぅ♥」

 

 たとえば誘宵美九。彼女は人間社会に溶け込んだ精霊にしてアイドル。そして異性をこの世から消し去ってしまいたいほどの男嫌いだったのだが、今では【ご主人様】に絶世の美貌と天性の美声から成る極上の笑みと歌声を届ける戦闘員兼ハーレム精霊の一人だ。

 過去のトラウマから男へ激しい憎しみと恐れを抱いていた美九も、やはり上限突破した好感度の前では雌丸出しの愛情を見せる。それほどまでに【ご主人様】の力は圧倒的であり、無尽蔵に膨れ上がった彼への好感度はあらゆる事象を無視して愛情という忠誠を尽くすことを当人たちに強要する。

 

「作戦開始前の鼓舞をして欲しい……ですか? はい、もちろんです! ご主人様のお気持ちを昂らせる無様な鼓舞をさせていただきます!」

 

 当然、彼女たちは誰一人強要されたとは考えていない。何よりも優先すべき絶対不変の愛情、それを見つけて自分たちが生まれ変わることができたと彼に感謝をし、どんな恥であろうと【ご主人様】のためならば決して躊躇わず実行をする都合のいいハーレムである自らの環境に歓喜した。

 

「はいぃぃ!♥ はいぃぃ!♥ おマヌケ司令のケツドラム乱れ打ち!♥ サルのケツみたいにまっかっか!♥ フレーフレー!♥」

「ハイグレ!♥ ハイグレ、ハイグレ!♥ ご主人様の必勝を祈りぃぃ、ハイグレハイグレッ!♥」

「ぼいんぼい~ん!♥ アイドルおっぱいバインバイン!♥イェイイェ〜イ♥ デカパイチョップでぼいんぼ~ん!♥」

 

 パチィンパチィンッ♥ スパッスパッスパッ♥ ビシッビシッビシッ♥

 

 ガニ股を揃えた美貌豊かな三人。琴里が剥き出しのケツを自ら向けてドラムのように引っぱたき、令音が全く隠すつもりのない鼠径部に手を添えて上下に振り抜き、美九が自身の爆乳をビシバシと手刀で叩いて揺らす。

 

 【ご主人様】は雌の無様が何よりも好きだ。もちろん手に入れた後の雌たちにもそれを求め、あのような変態スーツや部隊ごっこ、出撃前の鼓舞で大いに楽しんでいた。

 だが、やはり何より心が踊るのは何も知らない気高い女を堕とす瞬間だ。それを楽しめる最高の戦場を求め、無様に舞い踊るハーレムたちを背にして彼は戦いの場へ躍り出た。

 

 

 

 【ご主人様】が転送装置で降り立ったのは、〈プリンセス〉が顕現した際の空間震で瓦礫の山となった街のド真ん中だ。

 その瓦礫が戦闘の余波でさらに抉れ、削れ、破壊され尽くした中に飛び込んだ。それを見た機械じかけのスーツを纏った少女と鎧ドレスの少女が、それぞれ目を見開いた。

 

「一体誰……!?」

「…………」

 

 白髪の少女・鳶一折紙は突然の介入者に鋭い視線を向けたが、精霊の少女は〝またか〟と言いたげに寂しげで冷めた視線を向けていた。

 だが両者とも、すぐに態度は一変する。他ならぬ【ご主人様】の力によって、彼女たちはとびきりの無様を晒すことになるのだ。

 

「もう一度聞く、あなたは何者。ただの人間……それとも、精霊?」

 

 折紙は精霊を警戒しながら問いかける。彼女にとって精霊は悪魔だ、復讐の対象だ。突如として現れたこの男がもし精霊ならば、今すぐに刃を振るうことになる。

 しかし【ご主人様】は折紙の殺意など意に介さない。彼女が意識を向けた次の瞬間には、彼女の背後に回っていた。

 

「な!?」

 

 瞬間移動にしか見えない速度で背後を取られた折紙が、焦りの声を上げて咄嗟に障壁を展開した。

 彼女たちASTは顕現装置という特殊な装置を使い、随意領域と呼ばれる自分だけの領域を創り出す。折紙の意志によって展開された防壁は、簡単に貫かれることの無い透明な壁。

 しかし【ご主人様】が両手を重ねて突き出した人差し指は、その防壁を容易く粉々にした。それどころか、折紙が着ているワイヤリングスーツの鎧までもを貫通し、その引き締まった美尻の不浄の穴を勢いよく貫いた。

 

 ブッスゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥

 

「う゛ッほお゛お゛お゛お゛お゛っっ♥♥♥♥」

 

 所謂『カンチョー』と呼ばれる悪戯だ。が、彼のカンチョーは折紙の尻穴の奥深くへと突き刺さると、その衝撃で彼女を瞬時にアクメさせた。

 白目を剥いて叫びを上げる折紙。先ほどまで人形めいた美貌で鋭い切れ目を披露していた彼女だが、カンチョーの瞬間から今に至るまでとびっきりの無様を晒していた。

 よく見ればハイレグで卑猥なスーツの股から潮を吹き散らし、反り返した顔で男顔負けの野太い咆哮を空高く轟かせる。

 カンチョーでイッた変態女は、またしても次の瞬間にその様子を変えた。

 

「す、すす……すきっ♥♥♥♥ すきですっ♥ すきすきすきぃぃぃぃぃぃいん♥♥ うひっ、うひょおおおぉぉぉぉ♥♥ あなたが大好ぎぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ イグイグイグぅぅぅぅぅぅっ!!♥♥♥♥♥」

 

 汚声を響かせていた折紙が、唐突に愛を叫び始めた。無論、カンチョーを自分のケツ穴に捩じ込む変質者に対して、折紙は突拍子もない愛を叫び上げたのだ。

 

 これこそが【ご主人様】の能力。彼の『好感度』を操る力は、何らかの『エロ攻撃』によって発動する。

 今回は折紙の身体へ『カンチョー』が繰り出されたことで、彼女の中枢神経への絶頂と連動して能力が発動。五年前に味わった両親の惨たらしい最後。それによって植え付けられた精霊への深い憎しみ。自分を救ってくれた少年への大きすぎる愛情。

 それら全てが限界を超えた【ご主人様】への〝愛〟で塗り潰され、折紙は小便のアーチを描きながら瓦礫の上に潰れたカエルのように倒れ込んだ。

 

「ず、ずぎィ゛♥♥ ぜんぶ、あげますぅ……私のぜんぶ、ご主人様にぃ……お゛っほ♥♥」

 

 折紙は〝まだ〟精霊ではない。好感度の急激な上限突破に思考と身体が追いつかず、意識を失ってしまったようだ。

 けれどこれで片方は手に入れることができた。あとは、と向き直った【ご主人様】の目の中に、警戒の色を表情に浮かべた精霊が映り込んだ。

 

「貴様、今何をした。あのようなふざけた技で、その女が倒れるはずがない」

 

 彼女は折紙と幾らかの戦闘経験がある。自分に遠く及ばずとも、殺意を隠さず喰らいついてきた彼女が、彼のたった一度の攻撃で倒れるはずがないことを知っていた。

 だが反面、折紙が倒れた攻撃が人間から見てどれだけ無様なのか。彼女が奇声を発して気絶するまでの行動が、どんな嗜好を刺激するものなのか。そういうものは全くわかっていないようだ。

 無垢で無知な精霊。とても染める甲斐がある。【ご主人様】はニヤニヤとした笑みを浮かべて煽るように無言を貫いた。

 

「応えぬか……ならばいい。おまえを見ていると不愉快だ、消えろ!!」

 

 沈黙した【ご主人様】に精霊は剣の天使〈鏖殺公〉の一閃を放ち、彼に向かって光の斬撃を飛ばす。

 人間どころかASTの魔術師でさえ避けることが難しい本気の一撃だった。だがまたしても【ご主人様】は人間とは思えない俊敏さを見せ、光の斬撃を掻い潜って蹴りを放った。

 攻撃の瞬間に隙を晒した少女は反応すらできない。彼の神速を超えた蹴りはその光のスカートを巻き込み、並の力では触れることすら叶わない霊装ごと彼女の局部を蹴り上げた。

 

「う゛ごお゛ぉ゛っ!!?♥♥♥」

 

 尻穴同様、鍛えることのできない人体の弱所。精霊といえど肉体の構造が人間の雌と同じであれば、通用しないはずがない。

 股間に直撃した【ご主人様】の足から快楽物質が彼女の中に流れ込み、悶絶と官能の悲鳴を上げて精霊が蹲る。剣を手放し、両手で股間を抑えて前のめりに倒れ込んだ無様な姿を晒してしまう。

 

「ぬ、ぐぉ゛♥♥ な、なんなのだ、これはぁ♥ い、痛いのに、気持ちいい……き、貴様、私になに、を……♥♥♥」

 

 股間を蹴り上げた【ご主人様】を怒りと困惑の表情で見上げた十香だったが、彼の顔を見た途端にハッと表情が変わった。

 

「な、なんだ♥ なぜ、貴様を……いや、あなたを見ると、胸が熱くて、痛くて……♥」

 

 それは蕩けた雌の貌。精霊が持つ暴力的な美貌が愛おしい者を見る蕩けたものへと変わり、水晶の如き瞳に淫猥なハートマークが点滅する。

 股間を蹴り上げるという『エロ攻撃』によって、彼女の好感度が上昇した証だった。しかし彼女という存在が底知れないのか、その霊装に阻まれたのか、折紙のように一撃とはいかなかったようだ。彼女は【ご主人様】を警戒し、頭を振りながら距離を取った。

 

「く……私を惑わすな、人間! この一撃で、消し去ってくれる!!」

 

 少女は〈鏖殺公〉を再び手にし、召喚した玉座を斬り裂くとその破片を刃に纏わせていく。

 彼女の剣が身の丈の数倍はあろう長大極まる大剣へと変わった。彼女はそれを軽々と振りかぶると、【ご主人様】へと迷いなく振り下ろした。

 

「〈鏖殺公〉! 【最後の剣――――――」

 

 剣の精霊である少女が持つ最大最強の一撃。世界すら斬り裂く破壊力を抱く最強の剣は、当たればあらゆる物質を灰燼に帰す。

 必滅にして鏖殺の刃。しかし、それが振り下ろされる頃に【ご主人様】は刃の先にはいなかった。

 全力で振り下ろすあまり翻った光のスカート。ショーツが濡れ、雌の匂いがほのかに香る至極の空間。その中に入り込むと、濡れた生地に浮かんだ彼女のアナルに重ねた指で貫いた。

 

 ずっっっっっぶおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっ♥♥♥♥

 

「ぶっほお゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッッッ!!♥♥♥♥♥」

 

 最強の刃が地を滅する轟音を鳴らす。それを解き放った暴力的な美貌の雌が、品性下劣なアクメ声を寄り目無様なアヘ顔で張り上げる。

 暴力と暴力の二重奏。精霊は尻穴から生じた快楽物質で『絶頂』を覚えた。無垢な知性に様々な『淫語』を覚えた。

 それらは全て【ご主人様】を愛するために使われる。彼女は彼女という存在を彼への愛を以て塗り潰し、その嬌声を高らかに響き渡らせた。

 

「ケツ穴イグイグイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥ すき、すきすきすきぃぃぃぃぃぃぃ♥♥♥♥ 愛してるぅぅぅぅぅぅ♥♥♥♥ ご主人様、愛してますぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 シュワァァァァァァ……

 

 愛を叫ぶ精霊の霊装と天使が消え、見惚れるほど神々しい裸身が露になっていく。彼のことを愛し、心酔したことで精霊の力が封印された。

 そして畏敬すら抱く少女の裸身は、彼女自身の体液で汚れていく。感涙し、鼻水を噴き出し、ヨダレを垂らしてマンコから水飛沫を上げる。およそ考えられる雌としての無様な全ての体液を噴き上げながら、少女は【ご主人様】への好感度を限界突破させたのだった――――――――

 

 

 

 

 

 

 鮮やかな手並みで作戦を成功させた【ご主人様】。彼は好感度を限界まで引き上げた二人を捕獲すると、早速自らのハーレムへと迎え入れた。

 精霊に〝なる〟少女の鳶一折紙と、たった今〝夜刀神十香〟という名前を授かった精霊〈プリンセス〉。

 彼女たちは必要な衣服を着て【ご主人様】の前に立った。もちろんそれは、全身が透けて見えるドスケベなハイレグシースルーの軍服だ。

 

「鳶一折紙、これよりご主人様の変態無様ハーレムに加わる♥ 精霊への復讐なんてくだらないしがらみから解放してくれた恩は、ご主人様への愛情で返させてもらう♥」

「夜刀神十香、今日からご主人様のヘンタイブザマハーレムに加わるのだ♥ ご主人様への愛しか知らない私だが、どうか頑張って無様な姿を晒し、ご主人様を精一杯悦ばせるつもりだ♥ よろしく頼む♥」

 

 こうして新たな精霊をハーレムに加えることに成功した【ご主人様】。だが、彼の物語は始まったばかりだ。煌びやかで美しい全ての精霊を掌中に収め、あらゆる無様を晒させるまで、彼の旅路は続いていく――――――

 

 

to be continued……?

 



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時崎狂三、四糸乃(無様エロ、魅了洗脳)

その他ラタトスク各員の無様エロシーンあり。







 精霊と呼ばれる人智を超えた超越的な能力、類稀な美貌を保持する特殊な生命体。人間と同じ姿をしていながら、人類を脅かす力を宿しているとして精霊専門の陸上自衛隊・ASTは彼女たちの出現に合わせて作戦行動を展開していた。

 そして、日々無為に終わるASTの討伐作戦の裏側で、秘密組織〈ラタトスク〉は精霊をデレさせて保護をし、幸せな生活を送ってもらう……というのがこの世界の物語だ。

 

 しかし、彼が紡ぐ物語は全く異なるものである。デレさせて幸せな生活を送ってもらう、という点は変わらない。精霊たちは自らの幸せに気づき、全てを捧げるのだ。

 それまでの価値観、過去の記憶、思考と嗜好。その全てが〈ラタトスク〉の新たなる指導者・【ご主人様】の力によって変わる。あらゆるものより優先され、どんなものであろうと阻むことのできない圧倒的な幸福に――――――精霊たちは目覚めるのだ。

 

「こ……来ないで、くだ、さい……!」

 

 ウサギの耳のような飾りがついたフードを被った少女が、空間震で外観が削れた街中で【ご主人様】に向かって言葉を発する。

 蒼玉色の瞳に、この世で最も愛らしいと言っても過言ではない少女の容貌。光を帯びた特殊な材質の衣装に身を包んだ彼女は〈ハーミット〉と呼ばれる精霊だ。

 精霊の中でも大人しいことで知られる少女だが、空間震を伴い現界する以上はASTの攻撃対象だ。であると必然、彼女は【ご主人様】の攻略対象でもあった。

 何せ精霊だ。彼が手ずから攻略する価値がある、価値しかない少女。ASTの相手をハーレム戦闘員たちに任せた彼は、単身で〈ハーミット〉との接触を測った。

 とはいえ、正体不明の男が見るからに怪しいげな雰囲気を醸し出して近づいてくるなど、温厚と言われる少女でも、いいや、そんな少女だからこそ強い警戒を顕にする。

 

「っ、っ……〈氷結傀儡(ザドキエル)〉……ッ!!」

 

 精霊が持つ奇跡の名を少女は右手を振り下ろすと同時に叫んだ。

 天使と呼ばれる精霊の武器。十香は剣と玉座の形状だったが、少女は冷気を纏う巨大な人形。

 しかし、心優しい少女は正体不明の【ご主人様】を傷つけるつもりがないようだ。殺気の籠らぬ攻撃の展開など、彼からすれば隙を容易に見出すことができた。

 

「……ひゃあ!? え、ぇ……っ? ぅ、ぁ、ぁ……」

 

 天使の展開直前で少女の動きを封じ込める。と言っても、子供を腰の脇に抱えるように持ち上げただけだ。

 それでも少女には十分すぎた。人馴れをしていない少女は、男が一瞬で自分を抱き抱えたと察すると、ガチガチと歯を鳴らして震え始めた。

 殺される、痛いことをされる。そう思っているのかもしれない。が、彼のする痛いことはASTなどという矮小な連中とは物が違う。

 【ご主人様】は抱き抱えた少女の下半身を表にし、コートとインナーを捲り上げた。そうして顕になった可愛らしい水色のショーツをそのまま引きずり下ろす。

 

 ぺろん♥

 

「……!?!?」

 

 少女の小ぶりな尻が丸出しになる。脇に抱えられた〈ハーミット〉は、自分の股が外気に触れたことを察してわけもわからず悲鳴を上げた。

 恥ずかしいのか、それとも元の肌が白いせいか愛らしい尻に赤みがほんのりと滲み始める。そんな可愛く小さなお尻の中心に向け、【ご主人様】のその大きな手のひらを振り下ろした。

 

 パチィィィィィィィィンッ♥♥♥♥

 

「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃんッ♥♥♥♥」

 

 小気味の良い甲高い音が周囲に響き渡り、聞き取れないほどか細い声で喋っていた少女の嬌声がそこに合わさった。

 その雌の声は、剥き出しの筋から『プシャッ♥』と弾けた愛液と同じく全くの初体験。しかし少女は性的快感による初の絶頂を『おしりペンペン』なる子供の体罰で味わったのだ。

 

 パチーン♥ パチーン♥ パチーン♥ パチーン♥

 

「ふぎゃっ♥♥ はひぃっ♥♥ んぎぁ♥♥ うっひゃぁぁぁぁぁぁぁぁ……♥♥♥♥」

 

 さらに【ご主人様】は執拗に少女の尻を引っ叩く。右へ左へ中央へ。大きな手のひらは〈ハーミット〉の愛らしい小尻を痛々しいほど真っ赤に腫らしていく。

 だがその痛々しさに反して、少女の雌声は段々と大きくなる。初めは恐怖と戸惑いを抱えていた表情が、愛らしい面に似合う舌出し蕩けアクメ顔へと変わっていく。

 襲いかかってくる相手さえ慮る慈悲深き少女が、【ご主人様】の平手打ちで悦ぶ淫猥な奴隷へと生まれ変わっているのだ。

 

 【ご主人様】は抱えた〈ハーミット〉を地面に寝かせると、その両足を持ち上げる。すっかり濡れた股に靴下まで脱いで素足を晒した足裏を置いた。

 トドメの『エロ攻撃』――――電気あんまが〈ハーミット〉のロリマンコに炸裂した。

 

 ズドドドドドドッ♥

 

「ん゛ッお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!?♥♥♥♥」

 

 小さな身体と可愛らしい声色のどこにそのような汚声が眠っていたのか。足の振動が少女のマンコを震えさせ始めた途端、彼女は首を全力で仰け反らながら果てた。

 

 ズドドドドドドドドドッッ♥

 

「う゛ほーーッ♥♥♥ う゛ッほォ゛ォ゛♥♥♥♥ ふぐオ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ーーーーーーーッ!!♥♥♥♥♥」

 

 【ご主人様】の足に勢いよく噴き出す淫汁を弾き飛ばされながら、白目を剥きかけ鼻の下を引っ張られたように伸ばして濁声を張り上げる。

 もはや世界一愛らしい少女の貌は、涙と鼻水とヨダレを垂れ流しながらイキ狂う変態雌豚そのものだ。

 

 ズドドドドドドドドドドドドドッッッ♥

 

「す、ずっ、すぎィ゛ーーーーーー♥♥♥♥ おひょおおおおおおおおおお〜〜〜〜♥♥♥♥ おまんこイクっ、すきっ、おまんこイクーーーーッ♥♥♥♥ すきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!♥♥♥♥」

 

 が、〈ハーミット〉はそんな悲惨な無様アクメの中で【ご主人様】へ向かって好意を叫んだ。イキ潮をアヘ顔で噴射しながら彼へと告白をした。

 

 これこそが【ご主人様】が持つ精霊攻略を進める上で絶対的な力。彼は雌に無様を晒させることでその『好感度』を高め、自身を誰より愛するハーレムの一員に変えてしまうことができるのだ。

 その力は繰り返すように絶対だ。〈ハーミット〉のように【ご主人様】を恐れていた雌でさえ、彼の『エロ攻撃』で快楽物質を中枢神経へと届けられる度、好感度が限界を突破。それによる常識や倫理観の更新と必要な性知識を記憶に刷り込まれ、卑猥で無様な言葉を躊躇いなく叫ぶ無様精霊ハーレムとなった。

 今の彼女の頭は【ご主人様】への愛と、彼から与えられる凄まじい快楽で全てが埋めつくされている。

 

 愛情と服従の証、霊力の封印によって〈ハーミット〉の霊装が光の粒子となって消失した。これによってウェーブのかかった艶やかな青髪とマジイキ顔で塗り潰された美貌が露となり、美しいまでのロリボディの全貌が暴かれた。

 

 そして最後に【ご主人様】は、足裏を一段と強く擦り上げて刺激した。足が離れたその瞬間、待ち構えたように高く跳ねた少女の股間から、黄色い水がアーチを描いて噴き上がる。

 

 じょばばばばばばばば♥ びちゃびちゃびちゃびちゃぁぁぁぁぁ……♥

 

「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ……♥」

 

 新たにハーレム入りしたロリ精霊の顔面に、その失禁が滴り落ちた。自身の汚水で汚した美貌を、彼女は変わらず【ご主人様】への深すぎる愛情のアヘ顔で彩っていた。

 

 

 

 〈ハーミット〉を見事に攻略した【ご主人様】は最高の気分で己の領地とも言える空中艦〈フラクシナス〉へ帰投した。

 転送装置から出るやいなや、道の両端にズラリと並んだハーレム戦闘員たちが『ビシッ♥』と敬礼しながら【ご主人様】を見送る。それはさながら凱旋のようだが、全員がハイレグシースルーの変態制服姿というのは威厳より性癖の下劣さを感じさせる光景だ。が、ある意味では彼の威光の絶対性を象徴する光景だった。

 ハーレム戦闘員たちに見送られながら彼は〈フラクシナス〉のブリーフィングルームへと足を運んだ。本来なら、それこそ威厳に満ちた円卓が設えられているのだが、彼にそのような〝無駄〟は必要ない。

 

「「「「お帰りなさいませ、ご主人様♥」」」」

 

 【ご主人様】が求めるのは美貌麗しい極上の雌たちが〝無様〟を晒す姿である。

 このように、彼を出迎えるためにぷりっぷりのケツを掲げて土下座を揃えた無様な雌たちを見るためなら、机や椅子などという威厳と実用に長けたものなど塵芥に等しい。

 

「迅速な作戦成功、おめでとうございます♥ ご主人様ならば必ずやり遂げられると、戦闘員一同は信じていました♥」

「ご主人様が捕獲……いえ、攻略した〈ハーミット〉は誘宵美九による微調整の後、ハーレム戦闘員入りする予定です♥ あと数時間、僭越ながら私たちでお暇を潰していただければと思います♥」

 

 琴里、折紙が作戦成功の祝いと〈ハーミット〉の状態を仰々しく報告する。手に入れた精霊をすぐに味わえないのは少し残念だが、待つことも時には快楽だ。攻略の際にあれだけ無様な姿を見ることができたのだから、今はそれで十分だろう。

 【ご主人様】は琴里たちの伏した姿と言葉に満足気に頷くと、椅子を見繕って腰を据えた。

 もちろんこのブリーフィングルームに椅子はない。円卓は退かしたと説明したばかりだ。ならばどこに座るかと言えば、伏した赤毛の少女の背中しかあるまい。

 

「ふひぃぃぃんっ♥♥ い、椅子としての利用、ありがとうございます♥ ありがとうございますっ♥」

 

 まだ未成熟な少女の背に【ご主人様】の体重がのしかかり、小柄な体躯が即座に悲鳴を上げた。しかし、重さで軋んだ身体で快感を得た琴里は感涙に咽ぶような声を上げた。

 折紙、十香、令音の三名は琴里が椅子にされたことで立ち上がったが、その表情はどこか物足りない様子だった。仲間が生身の椅子にされているのを羨ましがっているようにも見える。

 その反応は無理もない。彼女たちの【ご主人様】への好感度は最大値が振り切れた状態だ。折れ線グラフで表すなら、そのケージはいつ如何なる時も枠の外へと飛び出した『∞』の数値。

 戦闘員ハーレムにとって【ご主人様】の椅子にしてもらえるなど、最大級のご褒美。先ほどの土下座も、せっかくなら足蹴にしてもらいたかったと思っているくらいなのだ。

 

 自らを愛する素晴らしく無様なハーレム戦闘員たち。琴里を椅子にした【ご主人様】は、彼女たちを見て褒美をくれてやろうと言う。それは〈ハーミット〉攻略戦の折、ASTの足止めに多大な貢献をした折紙と十香、新人ハーレム戦闘員の二人へだ。

 

「はっ! これも一重に抜群出類のご主人様による的確な作戦指示があればこそです♥」

「ご主人様に褒めていただけて、嬉しいのだ♥」

 

 折紙はキビキビとした言葉を返し、十香は大型犬が甘えるような好意を隠さぬ言葉を返す。けれど、どちらも【ご主人様】の前でしっかりと敬礼した姿を見せつけ、その身に〝軍隊ごっこ〟の真髄が刷り込まれていることを現していた。

 なぜ彼女たちにASTの足止めを任せたのか。なぜ精霊という絶大な戦力を得たというのに、邪魔者であるASTを殲滅しないのか。

 理由は至極単純明快。どんな遊びにも〝邪魔者〟は必要だからだ。それを簡単に排除し、精霊に手心を加えず攻略する。それでは意味がない、楽しめない。邪魔者たちを自らの戦闘員ハーレムで食い止め、精霊の抵抗をじっくりと楽しみながら攻略する。

 すぐに堕とすより、じわりじわりと嬲った方が無様な反応を味わえる。無様な雌が大好物な【ご主人様】らしい理論ではないだろうか。

 そして、そんな彼の指示を完璧にこなした愛おしいハーレムには〝ご褒美〟が欠かせない。

 

 彼は折紙と十香に手を伸ばすと、きっちりと着込んでなお局部が丸見えのハイレグスーツの股部を摘み、思いっきり上に持ち上げることでマンコへ喰い込ませた。

 

「「っ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥」」

 

 ただでさえ激しい股間への喰い込みがさらに細く鋭くなる。陰毛は完全に露出し、陰裂へ生地が深く入ったことで愛液が一気に溢れ出す。

 【ご主人様】はそんな二人の股布を勢いよく擦り上げた。

 

「「ぅ゛ぉ゛っ♥♥♥」」

 

 バシャバシャと愛液を吹き散らしながら、二人は生真面目な敬礼を崩すことなく、されど快感を我慢し切れない二律背反のおかしな表情を浮かべていた。

 敬愛する【ご主人様】のご褒美を即イキで終わらせるなどという、失礼極まりないことはできない。しかし、【ご主人様】から与えられるものを悦ばないという選択肢は戦闘員ハーレムに存在しない。

 故に彼女たちは快感に悶えながら絶頂を限界まで我慢する、というマヌケな行動を取る。無様な雌が大好きな【ご主人様】が与える〝ご褒美〟に、無様な姿は付き物である。彼からゴミを与えられようと頭を垂れて感涙に咽ぶだろう戦闘員ハーレムたちが、無様なご褒美に悦ばぬはずがなかった。

 

「っ、っ……鳶一折紙、おまんこイキますっ♥♥♥♥ イクッ!!♥♥♥♥」

「〜〜〜〜っ♥ 夜刀神十香、おまんこイグのだっ♥♥♥♥ おまんこイクゥ!!♥♥♥♥」

 

 卑猥な絶頂報告も無様な味には欠かせない。直立で敬礼したまま目を上擦らせ、スーツが喰い込んだマンコからイキ潮を吹き上げる折紙と十香。

 琴里を尻に敷き、折紙と十香へ作戦成功の褒美を与える。精霊攻略の戦場のみならず、理想の部隊で快楽を浴びるように感じるのも彼らしい行動だ。

 

「……では、ブリーフィングを始めよう」

 

 【ご主人様】の楽しみが済んだタイミングを見計らい、令音が壁のモニタに様々なデータを映し出した。

 彼の楽しみを阻害しない、かつ暇をもたらさない素晴らしく有能な姿だ。格好は変態的で、ハーレムの中でもトップの爆乳がその乳首を鋭く主張した無様な様相でもあるのだが。

 

「……〈プリンセス〉、及び〈ハーミット〉の攻略に成功した今こそ、かの精霊の攻略に乗り出すには絶好の機会だ」

 

 とある精霊の顔写真と全体像がモニタ内に映る。

 精霊である以上、その美貌は揺るぎないものだ。彼女も十香の暴力的な美貌に劣らぬ、しかし十香とは異なる性質の美しさを持っていた。

 蠱惑と呼べる微笑。超常的な態度。男を弄ぶ夢魔の手管。血のように鮮烈な紅と深い黒のドレス。何より左眼が奏でる時計の針。どれをとっても美しく、それでいて恐ろしさを感じさせる精霊。

 

「……識別名〈ナイトメア〉。本人の名は時崎狂三。危険度は――――――」

 

 そんな彼女の名が粛々と語られる中で、琴里を椅子にした【ご主人様】は少しばかり退屈をしていた。

 〝軍隊ごっこ〟は楽しいが、それだけでは無様が物足りない。そのため、有能な秘書官のポジションに在る令音に彼は僅かに不満げな視線を向けた。

 

「……ん? ああ、すまないご主人様♥ あなたを退屈させてしまったのは私の失態だ……せめて私の『ガニ股腰振りスケベダンス』を鑑賞しながら聞いていてくれたまえ♥」

 

 彼を退屈させてしまっていたことを理解した令音は、ぼんやりとしたその顔を申し訳なさげにし、腰を低くし股を開いた。彼女のような美脚の美女が取るポーズとしては、最底辺の下品ガニ股だ。

 令音はそのまま腰を『へこっへこっ♥』と前後に揺らし、クソダサエロダンスを踊ってブリーフィングを再開した。

 

「……話を♥ 続けよう♥ 時崎狂三、彼女の危険度はS♥ 脅威度では〈プリンセス〉を上回っている♥ ……そ、その理由は、万の人間を殺したことによるものだが♥ そ、それ以上にっ♥ 危険♥ なのはっ♥ あっイクッ♥♥♥♥」

 

 プシュッ♥

 

 ガニ股腰振りダンスを踊る中、令音が【ご主人様】に無様な姿を見てもらえているという官能で絶頂した。普段は能面のような表情が蕩けたイキ顔に変わる瞬間が堪らない。

 

「……失敬、話を、再開しよう♥ 彼女の驚異的な能力は……あっ、イク♥♥♥♥」

 

 真面目なブリーフィングに比べ、その言葉は途切れ途切れで聞き取り難い。だがその分、令音という絶世の美女がガニ股腰振りダンスでアクメする様をじっくりと鑑賞できる。

 

 時崎狂三の脅威度を知るには全く相応しくないブリーフィング。しかし案ずることはない――――【ご主人様】の相手が雌である限り、あらゆる脅威は無力なのだから。

 

 

 

 〈ハーミット〉に引き続き、〈ナイトメア〉の攻略作戦は速やかに行われた。彼女を相手に空間震を待つ必要はない。彼女は人間社会に溶け込み、ある能力を駆使して情報を収集している。

 令音を通じて〝とある情報〟を〈ナイトメア〉に流したことで、彼女も【ご主人様】の動向を把握し始めている頃だ。彼が何を目的としているのか。それを知れば、彼女は厭悪の感情を抱きながらも【ご主人様】を無視することはできない。

 夕暮れ時、校舎から人気が消えた来禅高校の屋上で待ち構えていた【ご主人様】の背後に、深淵を思わせる黒い〝影〟が広がった。

 

「あら、あら。わたくしも舐められたものですわねぇ」

 

 影が人の形を描き、シルエットは鮮烈なドレスを纏った美しい少女とその嘲笑へと変わっていく。〈ナイトメア〉・時崎狂三が【ご主人様】の前におびき出された。

 けれど彼は動かない。狂三が〝本体〟である可能性は低いからだ。【ご主人様】の情報を得ている彼女は、他の精霊が如何にして攻略されたのかを把握している。

 

「子分にした精霊を連れず、わたくしに戦いを挑む。その蛮勇を称え、わたくしはあなたを全力で排除いたしますわ――――ねぇ、『わたくしたち』」

 

 その証拠に、彼女は理知的な判断の元に無駄な対話を挟むことなく一方的な排除行動に映った。

 【ご主人様】を囲む無数の〝影〟が、狂三と寸分違わず同じ姿、同じ顔を見せつけた。

 

「きっひひひひひ! ええ、ええ。この不遜な男の心臓、わたくしたちの銃弾で射止めて差し上げましょう!」

「楽しみですわぁ、たまりませんわぁ……」

「複数体の精霊、その体内の霊力、時間……どれほど美味な味なのか。あなたという前菜を食べ尽くしてから、舌で味わうことにしましょうかァ!」

 

 何人、何十人と現れて屋上を埋め尽くす『狂三』たち。

 これが時を司る精霊の力、過去の時間を切り離して生み出す分身能力だ。

 彼女たちは【ご主人様】の力を警戒し、本体を悟らせないよう自らを展開する。それは本体を守る壁であり、彼を囲い込む包囲網。

 【ご主人様】に逃げ場はなかった。分身たちが手にした古式銃から影を固めた鉛玉を雨のように見舞われ、さらには分身に隠れたオリジナルからの狙撃を受ける。

 

「〈刻々帝(ザフキエル)〉――――【七の弾(ザイン)】」

 

 時間停止の弾丸が【ご主人様】を貫き、動きを止めた彼の身体に凄まじい数の銃弾が降り注ぐ。

 やりすぎとも思えるが、それだけ彼女の警戒心が強い証であろう。夥しい数の銃弾は時が止まった【ご主人様】を貫き、動き出したその瞬間――――全身から血を流して地面に倒れた。

 

「きひっ、きひひ、きひひひひひひひひ!!」

 

 死に体となった【ご主人様】を前に、天使〈刻々帝〉をその背に呼び出した狂三が狂気的な笑い声を上げた。

 彼女こそが分身たちのオリジナル。彼の身体を呼び出した〝影〟に取り込みながら、少女は踊るようにくるりとその背を向ける。

 

「他愛もありませんわぁ。所詮は汚らしい欲望に囚われた小虫……さて、さて。彼のハーレムさんとやらから、たっぷりと時間をいただいてしまいましょう」

 

 狂三にはとある目的があった。その目的のために膨大な霊力、彼女の言葉に変えるなら時間が必要だったのだ。精霊を攻略する【ご主人様】と、精霊の霊力を必要とする時崎狂三。両者の衝突は必然だった――――そして狂三が勝利した。

 

「さぁさぁ、誰から食べてしまいましょうか。このような男に心酔する女たちの絶望の顔……きひっ! ああ、ああ、楽しみですわ、昂りますわぁ」

 

 勝ち誇った優美な微笑みで狂三は【ご主人様】から視線を切り、トントンっと靴音を踊らせながら屋上から立ち去る。

 

 

 

 

 瞬間、狂三の谷間を守るドレスがずるりと引きずり下ろされた。

 

「へ?」

 

 姿を晒した美巨乳が揺れる隙間すらなかった。そのピンク乳首が抓り上げられたのは、狂三でさえ察知不能の早業。

 

「ぢぐびィィィィィィィィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?♥♥♥♥」

 

 彼女は討ち取ったと思い込んだ相手の手で、マヌケ極まりない嬌声を上げて絶頂した。

 

「うっひぉ!?♥♥♥ おひっ、ちくびっ!?♥♥♥ 乳首イグッ、イグーーーーッ!!♥♥♥♥」

 

 乳輪ごと握り潰すように抓り上げられた乳首から強力な快楽物質が狂三の脳髄に送り込まれ、彼女の優雅で超然とした雰囲気を消し飛ばし、身体を反らした無様な乳首アクメ宣言を叫ばせる。

 鮮烈なドレスの一部分が砕けるように光へ還っていく。好感度上昇による霊力の封印が不完全ながら発動したのか、完全に霊力を封じるには至らないまでも、彼女を艶やかなランジェリーの装いに生まれ変わらせた。

 ガーターベルトと淫汁でずぶ濡れになったショーツ姿の狂三は、扇情的を超えて変態的な高級娼婦の格好で解放された。

 

「はぁ、ひぃっ♥ な、なぜ、あなたが……か、確実に殺したはず……っ♥」

 

 異形の双眸に魅了のハートを点滅させながら、狂三は殺したはずの【ご主人様】が不意打ちを喰らわせたのか理解ができないと声を荒らげている。

 

 これが【ご主人様】の立てた作戦――――勝利を確信して油断をした優雅な淑女と無様に堕とすための計略だった。

 そもそも【ご主人様】は死んでなどいない。五河琴里という〈ラタトスク〉司令官であり、狂三たちと同じ精霊の能力を借り受け、銃弾を受けた傍から肉体を再生していた。

 本来なら身体を焼き尽くすような焔の再生能力も、彼の強靭な肉体が合わさればリスクのない超速再生となる。たとえ首を跳ねられようと、彼はたちまちに蘇生する。時を操る精霊は、その特殊な能力の代償に十香のような絶対的な攻撃力は持っていない――――戦いを挑んだ時点で、狂三の敗北は決定していた。

 

 ではなぜ【ご主人様】が狂三に勝利したのだ、とわざわざ錯覚させたのだ。それこそこれまでの話を統合すれば理由は明白。

 

 勝ち誇る美しい少女を無様な姿に変えるなど、何物にも代えがたいまたとない快感であるからだ。

 

「く、わたくしたち!!」

 

 酷く卑猥なランジェリー姿になった狂三の声に応じ、分身たちが【ご主人様】と彼女を遮るように立ち塞がった。

 しかし、もはや無意味な抗いである。狂三に勝ち誇らせた光景を楽しんだ【ご主人様】が手加減をする理由はない。

 目にも留まらぬ速度で『狂三』を掴むと、その身体を屋上のフェンスに向かって放り投げた。

 

「ぶべっ!?♥」

 

 フェンスへ直撃した分身がみっともない悲鳴を上げ、顔面を鉄の網目に喰い込ませる。傍から見れば、美麗なドレスを着た少女が壁に張り付いたカエルのようなポーズをしている非常にマヌケな光景だ。

 

「おぶっ♥」

「んげぇ♥」

「ほぎょ♥」

 

「ひ、ひぃぃぃぃっ!?♥」

 

 【ご主人様】は数十を数える分身を次から次へとフェンスへと叩きつけていく。自分の手足たる分身が抵抗すらままならず、無様な姿を晒す悪夢のような姿に〈ナイトメア〉と名付けられた少女は恐怖で身を震わせて尻もちをついて逃げ出そうとした。

 

「ひやっ、やめてくださ――――きゃぁぁぁぁぁ♥」

 

 カシャァァァァァァン♥

 

 そんな惨めで〝無様〟な精霊を【ご主人様】が逃がすはずがない。

 フェンスにぎっしり張り付いた少女たちの端に本体が加えられた。顔面に網目を張り付かせることこそ防いだ狂三だったが、自身の身体が磁石になってしまったように身動きが取れなくなる。

 分身たちの列を作った【ご主人様】が手刀を繰り出すと、一陣の風が分身たちのスカートを捲り上げた。お揃いの黒いショーツが美尻に喰い込んだエロティックな姿が、フェンスに拘束された無様な格好と重なって最高のシチュエーションが完成した。

 

 【ご主人様】が両手の人差し指を重ね、左端の分身のケツに向けて構えを取った。

 そう、折紙と十香を瞬殺した『エロ攻撃』の必殺技〝カンチョー〟だ。恥姿で並べられた『狂三』たちは、さながら処刑執行を待つ咎人の如く身体を震わせ悲鳴を上げる他なかった。

 

「お、お待ちになって! そのような下劣な行為をわたくしたちにするなど許しませ――――――」

 

 喚き散らす分身(最初の処刑者)の尻穴に【ご主人様】のカンチョーが突き刺さった。

 

 ズブゥゥゥゥゥゥゥゥ♥

 

「ケツ穴イグーーーーーーーーーッ!!♥♥♥♥」

 

 指で霊装ショーツの生地がアナルへ深々と刺さる。その指からもたらされる快楽物質に『狂三』は好感度を破壊され、自ら下劣な嬌声を響かせて完堕ちした。

 フェンスの網目に美貌を押し付けた『狂三』が、処刑を執行されたことで新たな自分に生まれ変わる。これからは狂三の手足ではなく【ご主人様】の手となり足となり、全てを捧げるハーレム戦闘員となる。

 

 ズブッ♥ ズボッ♥ ズブリュッ♥ ズブッズブッズブッ♥ ブスッブスッブスッブスッッッ♥

 

「んひィィィィィッン゛♥♥♥♥」

「かんちょおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?♥♥♥♥」

「お、おやめなさいっ! やめ――――ン゛オ゛ッ♥♥♥♥」

「お゛ぉーーーーーー♥♥♥♥ すきぃぃぃぃぃぃぃぃ!!♥♥♥♥」

「ケツケツケツケツゥゥゥゥゥ!♥♥♥♥」

「ま、まって――――カンチョーーーー!!♥♥♥♥」

「いっぐぅぅ!♥ アナルでイクぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥」

「ぶっほぉぉぉぉぉ!♥ おケツ〜〜〜〜〜〜〜!!?♥♥♥♥」

 

 処刑は速やかに、大胆に、無様に執行され続けた。

 左から右へ、順番は一切の狂いはない。抗うことは誰一人できない。皆が尻穴を指で穿られ、アクメをキメるという恥を晒す行為に涙を流し、けれど尻穴に【ご主人様】の指の奥が到達した瞬間に、その咽び泣いた顔は歓喜のアヘりに変貌していった。

 

「はっ♥ はっ♥ う、うぅぅぅぅ……♥」

 

 そして右端のフェンスに磔にされたオリジナルの狂三は、顔だけを自由に動かせるばかりに堕ちていく分身たちの顔を見て震え上がった。

 順番は着実に近づいてきていた。半端に『エロ攻撃』を受けてしまっている狂三は、思考の半分以上が【ご主人様】への愛で染まっていた。

 なまじ強力な精神力と絶対の目的を持つ狂三だからこそ、この状況は残酷な拷問を受けているのと同義だった。

 簡単に堕ちる分身たちへの憤り。こんな仕打ちをする【ご主人様】への激しい怒り。だが狂三の裡には、堕ちる分身たちを歓迎し【ご主人様】へ感謝念を覚える深い好意が刻まれている。

 何とおぞましい。何と恐ろしい。狂三は正気を保ったばかりに、好意に〝侵食〟される恐怖を味わってしまっていた。それは他の精霊に比べて不幸であり、無様なことである。

 

 そして、表に出た全ての分身にカンチョーをかました【ご主人様】が、遂に狂三の背中を捉えた。

 

「あ、あぁぁぁ……ひぃぃぃぃぃぃっ♥」

 

 ぷしゃっ♥ ぷしゃぷしゃ、ちょろろろろろ、ぷしゃぷしゃぷしゃぁぁぁぁぁぁぁ♥

 

 その姿を見てしまったことで狂三の恐怖は臨界に達し、攻撃の前に失禁する醜態を晒した。この世の素材では作れない煌びやかな下着に、少女の大量の失禁が染み込んでいく。

 狂三の失禁に愉悦を覚え、そのおしっこが校庭やフェンスの下に滴り落ちる様を最後まで楽しんでから、彼は狂三の下着を引きずり下ろした。

 

「うひぃぃぃぃんっ♥♥ お、おやめになって♥ もう堪忍してくださいましぃ♥♥ ゆ、ゆるして、ゆるしてぇ♥」

 

 美九に迫るムチムチの尻肉が震えている。数十回のカンチョーを見続けた狂三は、怯え切った様子で己のアナルを『きゅうぅぅぅ♥』と窄ませて守ろうとしている。

 言うまでもなく無駄な抵抗ではあるのだが、【ご主人様】が本体の下着だけを下ろしたのはアナルを窄ませ命乞いをする無様な狂三を見たい、というだけではなかった。

 ここまで楽しませてもらった礼に、オリジナルはカンチョー以外の方法でケツアクメをさせる――――【ご主人様】はこれまでの精霊には使わなかった己のデカチンポを解禁した。

 

「ひぃ!?♥♥♥」

 

 狂三が悲鳴を上げながら『プシュッ♥』と愛液を噴いて軽イキした。無理もない、彼女の小さなケツ穴に突きつけられたのは、マンコであっても挿入れ切れるとは思えない特大サイズ。

 様々な『エロ攻撃』を駆使する彼の持つ逸物は、メス殺しの最強チンポなのだ。それを以てなぜ女性器ではなく排泄穴を狙うのかと言えば、もちろん不浄の穴でアクメする雌が無様でエロいからだ。

 

「や、やめっ、やめて♥ そんな大きなモノ、わたくしのケツ穴ごときに入りませんわ♥ そのようにご立派な魔羅を、わたくしのような小娘のアナルにぶち込むだなんて、ああ、ああ…………!?」

 

 なんて素晴らしいペニスなのだろう。命乞いをしていたはずの狂三は、いつの間にか【ご主人様】のチンポを見て己を卑下し彼を褒め称える言葉を発していた。

 自身のみっともない様を残された理性で自覚した狂三は、気丈にも肩口から【ご主人様】を睨みつけた。それは時崎狂三が持つ折れぬはずのプライド。狂三という優雅で気高い美少女の最後の砦が、窄められた尻穴と共に【ご主人様】の前に立ち塞がった。

 

「いいえ、いいえ! わたくしは負けません! あなたのような下劣な男に屈しはしな――――――」

 

 ズプズプズプゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥

 

「ンホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ♥♥♥♥」

 

 狂三のプライドは崩壊した。たとえマヌケでも力を振り絞ったアナルの窪みを難なく突破した【ご主人様】のメス殺しチンポは、天宮市全域に轟くような狂三のオホ声を以てその攻略を完了させた。彼女の惨めな抵抗など、彼とペニスを楽しませるスパイスに過ぎない。尻の守りは呆気なく崩壊した。

 まさに天にも登るケツアクメ。狂三を構成していた心の全てが【ご主人様】への絶対的な敬愛隷属の快楽へと生まれ変わる。

 

「け、け、け……ケツマンコいくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 自ら知り尽くしたその美貌を、自らフェンスへ押し付ける。網目に頬や唇が喰い込んで肉を膨らませ、負け犬の面が不細工に歪んだ無様な様を狂三は【ご主人様】に捧げた。

 時崎狂三の愛を遮るものは何もない。卑猥なアクメを叫んだ彼女は、生まれ変わった己の言葉を重ねていった。

 

「す、すきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥ すきすきずぎイ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛ッッッッ!!♥♥♥♥ じあ゛わ゛ぜぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛♥♥♥♥ 好き好きすっきぃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ ご主人様ぁ、愛していますわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――♥♥♥♥♥♥」

 

 

 

 

 

 

 折紙たちに引き続き、見事な手腕で精霊攻略を果たした【ご主人様】。

 〈ハーミット〉・四糸乃。〈ナイトメア〉・時崎狂三。温厚な精霊のみならず、トップクラスの危険度を誇る精霊を鮮やかに攻略した彼への戦闘員ハーレムたちの忠誠心は、天井を遥かに超えて止まることを知らない。

 彼女たちは、より一層【ご主人様】の嗜好をくすぐるために無様な努力を重ねていくことだろう。

 

「氷芽川四糸乃……です♥ これから、ご主人様のハーレム戦闘員として……がんばり、ます♥ おまんこで、イき続けます♥ おしっこの穴から、お小便をして……たくさん気持ちよくなります♥ ご主人様に、無様な姿、悦んでもらえるように……いっぱいいっぱい、努力しますっ♥」

「時崎狂三♥ ご主人様のハーレム戦闘員の一員として『わたくしたち』と共に身を粉にして働かさせていただきますわ♥ 躾のなっていない『わたくし』が分不相応な態度を取った際は、容赦なく無様な罰を与えてくださいませ♥ もちろんわたくし自身も……きひひ♥ あなた様の栄光ある変態無様精霊として、わたくしを愛してくださることを願っています♥」

 

 その一角に四糸乃と狂三を加え、彼女たちの生真面目な顔とマヌケな制服の敬礼で新たなハーレム戦闘員の任命式を締めくくる。

 旅路は続く。精霊と呼ばれる種のあらゆる少女が【ご主人様】の前に整列し、無様を晒すその日まで、彼の『エロ攻撃』が終わることはない――――――――

 

 

to be continued……?

 



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五河琴里、村雨令音(無様エロ、魅了洗脳)

やっぱり気を抜くと更新をサボりまくる男





 

 これから始まるはずだった少年と精霊たちの戦争(デート)を紡ぐ物語に現れた【ご主人様】。彼という謎の存在は、世界の歴史を全て塗り替えてしまうほどであった。

 そんな彼が世界に降り立ち始めたことがある。そう、自分だけの組織を創ることだ。

 【ご主人様】は雌が好き。気高く強い存在が〝無様〟を晒す瞬間、愛と快楽の絶頂で本性を剥き出しにした無様な女が大好物だった。

 彼はそれを叶えるだけの力を持っていた。しかし、その力を好き勝手に振るい、全てを終わらせては楽しめない。それでは刹那的な快感だけで終えてしまう。じっくりと楽しみ、形に残るものが【ご主人様】は欲しかった。

 だから彼は無様な雌たちと踊る戦場を創りあげるべく、とある秘密組織の乗っ取りを画策した。戦場を創るため、何より集えた雌の無様を楽しむ場を生み出すために。

 

 これは【ご主人様】が精霊保護を目的とする組織〈ラタトスク〉を支配した未来から見て、過去の話。即ち――――――無様な雌たちの確定した敗北録である。

 

 

 

 

「一体これはどういうことかしら、令音。サプライズプレゼントにしては、ちょっとやりすぎよ?」

 

 強がりな態度を表にしようと、その焦りは隠し切ることが出来ずにいた。額から流れる汗が何よりの証拠だ。

 汗を拭うことも出来ず、ブリーフィングルームの椅子に後ろ手で縛り付けられた赤毛の少女。彼女はこの空中艦〈フラクシナス〉の司令官。幼いながら、この艦の全指揮権を持つ少女の名は五河琴里。だが今彼女は、部下たちの前で縛り付けられて身動きが取れない。

 クーデター。そんな言葉が過ぎった。琴里を相手にあの部下たちが、ありえない。そんな考えも彼女の頭に浮かんでいた。しかし、誰よりありえないと思える人間が、悠然と語りかけてくれば信じたくもなった。

 

「……手荒な真似をしてすまないね、琴里。だがこれも、必要なことなんだ」

 

 目元の深い隈と憂いを帯びた大人の美貌が特徴的な女が琴里に言葉を返した。足取りがフラフラとしていて、不健康で今にも倒れてしまいそうな彼女はいつも通りだ。

 村雨令音。この〈フラクシナス〉の解析官であり歳こそ離れているが、琴里のかけがえのない親友だ。

 そのはずなのだが、彼女は琴里を罠に嵌めて拘束した。部下たちと共謀し、謀反を起こした。

 

「必要、ね。この行為のどこが必要なのか、是非教えてもらいたいのだけれど」

「……君もすぐにわかる。あの方にお会いになれば、ね」

「あの方?」

 

 あの令音が心の底から敬意を払う呼び名を用いる人間。それが謀反を促した人間の正体だと、琴里は察することが出来た。

 だがどのような人物が琴里に忠誠を誓う部下と、大事な親友を誑かしたのか。敵対する組織か、それとも自分と同じ〝精霊〟か。

 答えはどちらでもなかった――――琴里の前に現れたのはたった一人の男だった。

 

「……ご主人様♥」

「な……」

 

 だが異様だったのは、男が扉を開けて現れた途端、琴里に向けられていた視線が全て彼に吸われていったことだ。

 否、視線だけではない。甘く蕩けるような声色。傅くような態度。彼以外の全てが、令音たちの中から消え去ったような盲信。

 琴里は彼が現れた瞬間、身の毛がよだつ感覚を覚えた。根源的な恐ろしさとでも言うのだろうか。言葉を交わすまでもなく、琴里は【ご主人様】を絶対的な脅威と認定した。

 

「……琴里、これでわかっただろう? 私は君のことを無二の親友だと思っている。ただ――――ご主人様は、哀れで惨めな雌である私たちを愛してくれる、誰より素晴らしいお方なんだ♥」

 

 滔々と【ご主人様】の素晴らしさを語る令音。その表情は恍惚と歪み、憂いを失った瞳は淫猥なハートマークを浮かべて彼のことを見つめている。

 それは琴里の知らない令音であり、本来ならばありえないはずの令音だ。他のクルーたち――全員女――も同様だ。

 

「そう……十分理解したわ、令音――――あなたたちを侮辱しているのは、その男ってことをね」

 

 瞬間、琴里は拘束を引き千切り炎を纏った。その焔は衣服に絡まると、琴里の姿をまるで天女であり鬼である幻想的なものへと変えた。

 精霊の霊装展開。封印された霊力の解放。本来なら決して破ることをしない琴里の全力が開放されたことで、彼女は【ご主人様】を全ての力で排除すると宣言したのだ。

 

「覚悟なさい。私の部下を……親友を。こんな風に辱めた代償は高くつくわよ」

「……ご主人様、ここは私が――――ん、了解した。それなら仮想訓練室を使うといい……んちゅっ♥」

 

 琴里の霊力解放を見た【ご主人様】は、隠されていた事実を知っていたかのように振る舞う。当てつけのように令音とキスを交わし、琴里から背を向けてその姿を消した。

 

「っ……待ちなさい!!」

 

 消えた【ご主人様】を追いかける琴里。令音たちのことは気にかかるが、彼の目的が琴里ならば一旦は問題がないはずだ。令音たちを操って琴里を拘束したのだから、用がないとは言わせない。あのような男を放置する方が危険だと、令音との会話で聞こえてきた〝仮想訓練室〟を目指した。

 顕現装置と館内設備を併用することで様々な環境を再現できるその場所は、この世界の現代において類を見ない技術であり、強度の関係で全力の琴里が暴れてもある程度は耐えることが出来る場所でもある。そこをわざわざ好んで選んだのは、霊力を解放した琴里と戦う意思があるということ。

 事実、天宮市の街並みに変化した仮想訓練室に琴里が転移すると、彼は仁王立ちで彼女のことを待ち構えていた。かかってこい。そう言わんばかりの立ち振る舞いは、令音たちを操った卑怯者とは思えぬ威風堂々としたものだった。

 

「――――〈灼爛殲鬼〉」

 

 琴里は油断なく武器を構えた。小柄の少女の身の丈を遥かに超えるそれは、焔の赤みを帯びた漆黒の戦斧。軽く振るうだけで空気を焼き焦がし、人が触れようものなら灰燼に帰す。

 それを人に向けて振るうことに、琴里も抵抗がないわけではない。だが、目の前に立つ男が琴里には〝人間に見えない〟のなら、彼女はその躊躇いを打ち消すことができた。

 

(精霊ですらない、未知の〝何か〟……怪異とでも考えた方がいいわね)

 

 精霊ではない、魔術師ではない。恐らく琴里の常識では計れない異質な存在。人の形をした怪異。この世で比類する者が同族以外に殆ど存在しないだろう精霊という種が、彼という者を怪異と識別する。

 アレは恐ろしい何かだ。絶対に油断するなと琴里の五感が告げていた。同時に、能力の解放によって表に出た強烈な破壊衝動がアレを壊せと叫んでいた。今日ばかりは、忌々しい破壊衝動と意見が合致したことに琴里は皮肉な笑みを浮かべた。

 

(何らかの精神制御、支配の能力を持っていることは間違いない。けれど、発動条件がわからない……なら、迷う時間も惜しい)

 

 正体不明の敵に対して効果的な手段を見い出せないのは、はっきりいって愚策だ。が、琴里には迷っている時間がない。

 不確定要素が多すぎる彼女は、身を蝕む破壊衝動が表に出る前に【ご主人様】を排除し、令音たちの洗脳を解く手段を探さなければならない。さもなくば琴里は見境なくこの艦の中で暴れ、全てを無に帰すこととなる。そうなる前に事を終わらせるには、彼が能力を発動する隙を与えない速攻を仕掛けるしかない。

 

「っ――――はぁぁぁぁぁ!!」

 

 幸いにも物理攻撃的な再生能力が活き、破壊力は精霊の中でもトップクラスの琴里。素手の【ご主人様】の攻撃は耐えられると踏み、また焔を纏う戦斧の一撃ならば彼を討ち果たせると確信した琴里が、速攻の一振を浴びせようとする――――――

 

「ぬ゛お゛ォッ♥♥」

 

 刹那、その少女の勇ましい顔から放たれたのは、成人男性顔負けの野太い嬌声だった。

 腹の底からひり出された下品な声は、時が時なら身悶えするほどの羞恥を琴里に与えたはずだ。しかし、今彼女は美しい霊装を纏って【ご主人様】と戦っている。ならばそこに在るのは羞恥だけではなく、圧倒的な無様だ。

 戦斧を振りかぶり、地を蹴って【ご主人様】に向かった琴里。けれどそこに彼はいなかった。精霊すら知覚し切れない速度を以て【ご主人様】は琴里の背後に回ると、白い和装の下に両手を潜り込ませて彼女の尻を万力のように鷲掴みにした。

 

 小ぶりな尻を大きな両手で包み込んだ【ご主人様】は、その指を巧みに動かすことで柔らかい肉の形を卑猥に変質させた。

 

 もみもみもみもみもみぃ♥

 

「おほひぃぃぃぃぃっ!?♥♥ ほひっ、のほっ♥ おっ♥ ほっ♥ おひりっ、なんれっ♥ はひぃーーーーッ!!?♥♥♥♥」

 

 それは衣服に手を差し込んで行う痴漢のような行為だが、やり方はあまりに大胆すぎた。もし仮に琴里が喘ぐことなく反撃に出れば、彼女の脚が炎を纏って【ご主人様】を蹴り飛ばしていたことは想像に難くない。

 だが琴里は出来なかった。戦闘中に尻を揉みしだかれながら、あまりの気持ちよさに『はひーっ♥』などとみっともない声を上げ、股間をびちゃびちゃに濡らしてしまったからだ。

 単に尻を揉まれているだけのはずが、全身を揉みくちゃにされているような快感を琴里は感じる。それは【ご主人様】が琴里のケツを揉みしだき撫で回すことを止めるまで続いた。

 

「はぁ、はぁ……な、何するのよ、変態!」

 

 命のやり取りをする戦いの場で尻を揉みしだかれるとは思わなかった琴里は、彼が距離を取ると片手で尻を庇うようにしながら戦斧を構えた。その仕草は非常にみっともないが、意味不明な『エロ攻撃』に激しい快感と羞恥を覚えた琴里はそこまで気が回らないようだ。

 そして琴里は、たった今【ご主人様】から与えられたものを具体的に推し量ることができなかった。如何に聡明で優秀な司令官と言えど、琴里はまだ幼すぎた。幼い少女は【ご主人様】がもたらした快感がどれほど〝異常〟であるのかを理解し切れず、彼を排除するための戦闘行為を継続してしまったのだ。

 

 琴里へ『エロ攻撃』が加えられた直後から、その場は彼女の望む戦闘ではなく【ご主人様】の望む〝無様な戦場〟へと移り変わった。

 これから先、数多くの精霊と血肉が沸き踊る戦場を盛り上げる〝予行練習〟とばかりに、彼は琴里の常識で計れない『エロ攻撃』を駆使し、いたぶるように責め立て始める。

 

「あひっ♥ きゃんっ♥ ひぃんっ♥ ば、バカにしてぇ……っ!」

 

 圧倒的な速度で琴里を翻弄し、パンツ越しに手垢がついた尻を高速で引っぱたく。一発一発に鋭い反応を返した琴里が【ご主人様】を目で追うため必死で動き回るが、その努力を嘲笑うように彼は新たな『エロ攻撃』を繰り出した。

 

「はぁ、はぁ……どこに……むぶぅ!?」

 

 度重なる尻責めに背後を警戒した隙を突き、琴里の下半身を守る和装のスカート部を束ねた【ご主人様】。琴里の上半身が和装に包まれ、焔を帯びた羽衣が外側頭上で硬く結びつけられる。

 

『むぶっ、ごっ、むぅぅぅーッ!?』

 

 顔面に頭陀袋を被らされたように和装を結ばれた琴里は、天女の如き鬼から濡れた下半身を露にしたマヌケ極まりない格好にさせられ、籠り声を漏らした。

 なまじ強固な霊装で結んでいるため、不自由な手で内側から解放することが難しい。霊装を再構築する方法も焦った琴里では取ることが出来ず、彼女は両手と視界が使えないマヌケな格好で倒れ伏せてしまう。

 そんな無防備で無様な琴里を【ご主人様】が見逃すはずがなかった。彼は琴里の濡れた下着を引き抜くと、さらけ出されたパイパンマンコにその口を当てて舐め回した。

 

 じゅる、じゅるるるっ♥ ぶぢゅぶちゅぶちゅうぅぅぅぅぅぅぅ♥♥

 

『ひっ!?♥ やっ、イグッ!♥♥♥♥ やめっ、イく、イくぅ!♥♥♥ おひ、ひぐぅぅぅぅぅ!♥♥』

 

 未通の乙女を舌根で嬲る。屈辱的な舌攻撃は女性器の全体を舐め回した後、その真下にある肛門に狙いを定めた。

 清らかで幼い乙女の不浄の穴。皺が放射状に広がった少し固めのアナルを【ご主人様】は中心から吸い上げた。

 

 ずぞぞぞっ♥ ずぼぼぼぼぼぼっ♥

 

『ん゛ッほぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!?♥♥♥♥ う゛お゛っ、う゛ほほっ♥♥ んほぉぉぉぉぉおおぉおおぉおぉんっ!!♥♥♥♥』

 

 もはや言葉も出ないのだろう。肛門が火山口の如く歪に尖るバキューム攻撃に、くぐもってもわかる琴里のオホ声アクメが響き渡った。彼女はアナルを口で吸い上げられるという汚らしい変態攻撃で、下品なケツアクメをキメてしまったのだ。

 

『ぶッ、ぐ、オォッ!!』

 

 だが、琴里は渾身の力を振り絞って【ご主人様】を蹴り飛ばす。それは司令官としてというより、人として、乙女としてのプライドが引き起こした最後の力だ。

 初めて反撃に転じた琴里は霊装を再構築し、上空へと飛んだ。

 

「はっ、はっ♥ これが、ご主人様の♥ 力なの……っ♥♥」

 

 凄まじい快楽の奔流に羞恥と屈辱を忘れてしまいそうになった。辱められているのに、気持ちいい。屈辱的な格好にされたのに、身体中から快楽が迸った。

 あまりにふざけた力に琴里は慄く。しかし、快楽を理解してもその意味までは理解できなかった琴里は、その心を蝕むモノに気づかずにいる。

 だとしても【ご主人様】の危険性は十分に理解した琴里は、上空から必殺の一撃で彼を葬ることを狙う。

 

「あなたはここで、私が殺す――――〈灼爛殲鬼〉ッ!!」

 

 巨大な戦斧が蠢動し、琴里の右腕に大砲を思わせる装備となる。その砲身は全てを灰燼に帰す必滅の炎を一呼吸で吸い上げると、地表にいる【ご主人様】を呑み込む真紅の光を解き放つ。

 天使〈灼爛殲鬼〉が持つ最大火力・【砲】。その炎が放たれれば地表は炎に覆われ、如何に【ご主人様】が琴里を上回るスピードを持っていようと逃れられるものではなかった。

 

「灰燼と化せ! メギどォォォォッ!!?♥♥♥ お゛ッ、お゛ォッ♥♥ お゛ほーーーーーーーッ!!♥♥♥♥」

 

 ――――それを放つ瞬間、琴里の尻肉を【ご主人様】の腕が割って裂いた。

 琴里が天高く飛ぶのなら追うだけのこと。極光が琴里の視界をほんの一瞬遮った刹那、彼女の背後に移動した【ご主人様】は、再構築し切れず恥ずかしいノーパンスタイルを見せつける琴里の尻臀を開き、その手を彼女の尻穴へとぶち込んだ。

 直腸を抉るような腕の挿入に琴里が空中で舌出し仰け反りアクメをキメる中、彼はその手に〝モノ〟を掴んで一気に抜き取る。

 

 ギュッッポンッ!!♥

 

「お゛ッッッッッッ♥♥♥♥」

 

 モノが引きずり出された瞬間、琴里が『ぶしゃぶしゃぴしゃあっ♥』と淫ら汁を股間から吹き出し、地表に向かって墜落する。

 精霊の身体は受身を取ることなく無傷で済む。だが『どべしゃっ♥』と地面に落ちた琴里は、顔を地面にめり込ませてぽっかりと穴を広げた尻を掲げた品性下劣なおマヌケポーズで痙攣した姿を晒してしまう。生きてはいるが、生きているから恥ずかしい。いっそ、死んだ方がマシな醜態を琴里は見せつけた。

 

 ケツ穴をみっともなく晒して痙攣する琴里の背後に降り立つ【ご主人様】。その手には、小さな赤い宝石のようなものが握られていた。とても少女の腸内にあったとは思えないそれを――――彼はこねくり回した。

 

「ぬッほおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜!!?♥♥♥♥」

 

 途端に琴里が下品な雄叫びを上げ、突き上げた下半身から猛烈なイキ潮を噴射した。

 それは琴里、引いては精霊の中核である霊結晶を〝模したモノ〟。敢えて別の名称を言うなれば『尻子玉』。五河琴里の一部分を物理的なモノとした何か、だ。

 それをこねくり回し、形を変えるということは五河琴里を変質させるということ。それに触れるのがあらゆる『エロ攻撃』を駆使する【ご主人様】となれば、琴里が声を上げてイキ狂うのも無理はない話だろう。

 

「おしょ、ほひぃ!♥♥ かわ、変わる!♥♥♥ わだぢが、かわりゅぅぅ!♥♥♥♥ やべぇぇぇ!♥♥ んびょぉぉぉ!?♥♥」

 

 小さな宝石が形を、大きさを、色を変えていく。その度に琴里はのたうち回り、ブリッジを描き、小便を漏らしてよがり狂う。全身から体液という体液を吹き上げ、自分の中核が及びもつかない感覚に蝕まれる事実を肌で感じ、思考がイク。

 やがて【ご主人様】の手で琴里の尻子玉は全く別物になる。小さな赤い宝石は、ドス黒いハート型の玉へと変えられた。

 それを見た琴里は震え上がる。皮肉にも気持ちよすぎる絶頂で気を失えなかった彼女は、自身の〝終わり〟を悟ってしまったのだ。

 

「あ、あぁっ♥ いや、いやぁぁぁぁぁっ!!♥」

 

 琴里は羽をもがれた虫のように這いずって逃げる。しかし、そんな緩慢な動きはあってないようなものだ。燃え盛る羽衣を掴まれ、引きずり戻される。あれほど空気を焦がしていた業火が風前の灯火に見える光景だった。

 

「あ、ぅぅ……ごめん、なさいっ!♥ ごめんなさい、許してください!♥ 入れないで、戻さないで!♥ そんなもの私の中に入れないでぇぇぇぇ!♥ やだやだやだぁ!♥ たすけておにーちゃん!♥ おにーちゃあぁぁぁぁぁぁんっ!♥」

 

 ケツ穴を晒して失禁しながら最愛の兄に助けを求める。黒いリボンの誓いが完膚なきまでに崩れ去った――――そんな矮小な黒を塗り潰す漆黒の尻子玉が琴里の直腸に挿入された。

 

 ズプンッ♥

 

「ぽぴょッ♥♥♥♥」

 

 垂らしていた鼻水を吹き出し、唇を尖らせて素っ頓狂な声を上げる琴里。

 彼女は全てを察した。【ご主人様】の手でこねくり回された尻子玉が彼女の中の霊結晶とリンクした瞬間、己の過ちに気づいてしまった。

 彼の能力は洗脳や支配などではない。だから打ち破ることは決してできない。

 令音たちは操られていたのではない。彼女たちは本心で【ご主人様】に従っていた。

 

 そして、琴里はその絶対的な理由を叫んだ。鼻の下を伸ばし、虚空を見上げ、噛み締めた歯の隙間からヨダレを垂らして叫び上げた。

 

「すぎぃ゛ぃ゛ぃ゛ーーーーーーーーーッッッ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 その瞬間、琴里の好感度は全ての上限を破壊し、彼女という存在そのものが【ご主人様】で埋め尽くされた。

 琴里の中にある大切な記憶が【ご主人様】への〝好き〟に取って代わる。

 琴里の信念が【ご主人様】への〝愛〟に塗り潰され、

 琴里という雌が【ご主人様】のために存在するモノとして成り立った。

 精霊・五河琴里の霊装が光へと還る。それは彼女という精霊が【ご主人様】に心酔した何よりの証だった。

 

「ずぎぃぃ!♥♥♥♥ ずき、すきすきぃぃぃ!♥♥♥♥ スキ過ぎてイグ、イグッ!♥♥♥♥ ご主じんしゃま、だいしゅきぃぃぃぃぃィィィィィッ!!♥♥♥♥♥」

 

 その意味を知った時、雌は【ご主人様】に屈する――――いいや、自らの意志で彼に従う悦びを得るのだ。

 

 その日、精霊を保護するために設立された〈ラタトスク〉は、たった一人の【ご主人様】によってあっけなく崩壊した。

 

 

「これより! 精霊捕獲組織〈ラタトスク〉の結成式を開催します!!」

 

 最新鋭の空中艦〈フラクシナス〉では新生〈ラタトスク〉の決起が行われていた。

 艦橋に集ったクルーたちが横一列に並び、一糸乱れぬ直立を見せる。その中には真紅のジャケットを肩掛けにした司令官の琴里まで混じっていた。

 当然だ。彼女はこの船の司令官ではあるが、それ以上に大事な立場に着いているのだから。

 

「今日この日を以て、我々〈ラタトスク〉は精霊保護などというくだらない理念を捨て、ご主人様のための変態無様ハーレムとして戦うことを誓います!♥」

「全ての雌はご主人様に捧げ、偉大なる愛をお恵みいただくことを史上の悦びとします!♥」

「……その一欠片でさえ、我々はみっともなくアクメすることをここに宣言します!♥」

「我々は〈ラタトスク〉戦闘員! ご主人様の期待に応え、粉骨砕身の心で任務に臨む雌集団であります!♥」

 

 これからは幼い司令官だろうと有能な解析官だろうと、皆が等しく【ご主人様】の戦闘員。言うなれば下級人員(モブ)の一人。ならば、琴里が【ご主人様】を崇め奉るべく彼女たちが並ぶ一角に立つのは必定なのだ。

 

「それでは、任命の儀式をお願いします!!」

 

 自分たちの信念を誓い終えた琴里たちは【ご主人様】を絶対の君臨者とした新生〈ラタトスク〉の結成式に際し、自らの立場を確固たるものとする儀式を執り行う。

 おもむろに衣服を脱ぐ。衣服どころか下着、靴まで脱いで生まれたままの姿となった琴里たちは、それを畳んで目の前に置くと【ご主人様】に差し出すように土下座をした。

 

「ご主人様、お納めください♥」

「……私たちが人間として生きていた証、ご主人様にお返しする♥」

 

 自分たちの全ては【ご主人様】のモノ。であれば〝人としての権利〟を自ら持つことは罪。

 彼女たちは【ご主人様】の言葉なくして二度とその衣服を身につけることはできない。琴里は兄にプレゼントしてもらった大切なリボンを。令音は肌身離さず持ち歩いていた傷だらけのぬいぐるみを。自分たちのどんな持ち物より大事なそれを、迷うことなく全裸土下座で差し出すことで忠誠を誓う。

 今までの自分たちに別れを告げ、ご主人様の変態無様ハーレムの雌として生きることを誓う儀式。その儀式で五河琴里や村雨令音の尊厳は踏み躙られる、否、踏み躙って欲しいと彼女たちが差し出したのだ。

 人権を返還した琴里たちに与えられたのは変態無様ハーレムに必要な戦闘員の衣装だった。

 

「「「「ご主人様に絶対の忠誠を誓います!♥」」」」

 

 ビシッ♥

 

 用意された新たな制服を着て敬礼をする琴里たち。その敬礼は本物の軍隊にも勝る素晴らしいものでありながら、その格好は女という種の中で底辺に位置するもの。

 小さなキャップとネクタイ、そしてハイレグシースルー。乳首に張り付きマンコが浮かぶ変態無様なエロ衣装。統一されたが故に無個性でありながら、個性豊かなクソダサ制服。

 

「……私たち卑しい雌ごときに、このような素晴らしいお召し物をいただけたこと、慈悲深いご主人様に感謝申し上げます♥」

「ありがとうございます、ご主人様♥ 我らハーレム戦闘員♥ 変態無様の名に恥じぬ働きをお誓いします♥」

 

 だが琴里たちは目に忠誠心と愛に溢れたハートを浮かべ、口々に感謝と隷属を誓う。無様こそ自分たちの生きる意味。【ご主人様】に悦んでもらえる変態性こそ、自分たちの祝福なのだと。

 【ご主人様】は戦闘員に生まれ変わった琴里たちに初めての命令を下す――――人の証を汚すことで別れを告げろ。

 

「はっ! 各員、ご主人様の命令を受諾、速やかに実行!」

 

 命令を受けた琴里たちは、右手の敬礼をそのままに下半身を全力で開く。両脚のみならず、くい込んだ生地をズラしてマンコを指で開いた。その先にはもちろん、彼女たちの衣服と大切にしていた私物がある。マンコから飛び出すものは、それで汚せという命令。

 

「放尿作業準備……戦闘員、膀胱制御開始!♥」

「……マンコバルブ開放、尿道ライン開通、尿意全開!♥」

 

 出すものは決まっていた。琴里たちは戦闘準備をするように大真面目な顔でガニ股敬礼マンコ開きを繰り出し、下品無様な排泄を開始した。

 

「「「「「放水準備よし!♥ 放尿開始!!♥」」」」」

 

 ぷしゃぷしゃぷしゃぁぁぁぁぁぁ♥ じょぼおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♥

 

 大きな声の合図と共に琴里たちの膀胱が解放され、黄金色のアーチが艦橋に幾つも連なって飛び交う。

 それは琴里のブーツの中に水溜まりを作り、リボンを変色させる。令音の制服を汚し、ぬいぐるみに消えない染みを浮かび上がらせる。

 

「「「「「おしっこしーしー♥ おしっこしーしー♥」」」」」

 

 敬礼おしっこが彼女たちの人権を否定する。マヌケな掛け声に合わせて人格を否定する放尿は、異臭と蒸気を発して艦橋に打ち捨てられたモノを薄汚れた色に変えた。

 

「放水作業完遂!♥ 人格、品性、理性をおしっこ除菌♥ オールコンプリート!♥」

 

 己だけのハーレム戦闘員を築き上げた【ご主人様】は、その手を翳してさらに告げる――――発進準備。

 

「はっ! ハーレム戦闘員、発進準備!!」

 

 全指揮権を【ご主人様】に委ねた空中艦は、ハーレム戦闘員たちが配置につくことで発艦の準備を完了する。

 琴里が艦橋上段の司令席、令音たちが下段の席に〝ガニ股〟になり、椅子の中心に立つ〝カンチョー〟に〝肛門〟を向けた。

 【ご主人様】の指を模すことで力を帯びた卑猥な像。ハーレム戦闘員たちは真面目な顔でガニ股を揃え、期待でケツ穴を濡らす。

 

「発進準備よろし! 全指揮権をご主人様へ返還! 変態空中艦〈フラクシナスEX(エクスタシー)〉――――発進ッ!!」

 

 琴里が勇ましい声で発進を命じる。瞬間、ハーレム戦闘員たちのケツは一直線にカンチョーの先端へと堕ちていった。

 

 ズッッッッボォォォォッ!♥

 

「「「「カンチョーキクぅ゛ぅ゛ぅ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♥♥♥♥♥」」」」

 

 轟く咆哮。無個性に揃えられた個性あるアヘ顔カンチョーアクメ。

 

 【ご主人様】に相応しい戦場を創る船が天を駆ける。未来で待つ精霊たちに彼を送り届けるために――――――逃れられない『エロ攻撃』を彼女たちに与えるために。

 

 

 to be continued……?

 



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テイルズオブシリーズ
ライラ、ミラ・マクスウェル、エステル、コレット・ブルーネル(触手、敗北、肉体改造、戦闘員化)


諸事情でモチベが地の底までダンクシュートしてた間にゼノブレイド2を履修しました&ついでにリクボに追加しました。どうも海産生物です。まあ名前の由来に実は魚介のイカは一切関わってないんですけど。

先に告知を。お気に入り2000(予定)記念のリクボを設置しました。キャラのみの募集ですがよろしければ置いていってください。まあお気に入り2000到達まだ先だし勢いもわからんけどね!

そんなわけでリクエストからテイルズオブシリーズより四名。エステルはさすがに本名長ぇ!ってことでこうなってます。ミラは無印でも2でもお好きな衣服を想像してください。世界観はどこぞのレディアントマイソロジー的世界観を想像してもらえれば。いやさすがに設定は簡易にしないとね。ではどうぞー。





 

 

「きゃぁ! や、服が……!?」

 

 様々なモンスターに囲まれた少女の戸惑いの悲鳴が洞窟内に反響する。白を基調とした衣服と少女の細い足を守る黒タイツが、モンスターを操る(・・)触手の液体によって溶け、強制的に露出を増やされてしまったのだ。

 少女も武装がないわけではない。チャクラムに衣服の背から発せられる天使の光翼。コレットはモンスターに対抗出来うる力を持ち、危機に陥った彼女の前に躍り出る勇敢な仲間もいる。

 

「コレット!」

「ミラさん……」

「厄介な溶解液だ。こちらの気勢を削ぐつもりだな。気をしっかり持て。ここを突破するぞ!」

「はい!」

 

 四大精霊を統べる元素の精霊の顕現体。剣を片手にコレットを鼓舞する美しい女性、ミラ・マクスウェル。

 

「ライラ! エステル!」

「いつでも、構いませんわ」

「わかりました!」

 

 彼女たちと同じようにモンスターと退治する赤の基調が目立つドレスの天族、ライラ。おっとりとしていそうな可憐な容姿ながら、コレット同様戦場に立つ実力を持つ姫君、エステル。

 コレット、ミラ、ライラ、エステル。誰もが可憐でありながら、その実力は確かな者たち。しかし、コレット同様に触手の溶解液で衣服を溶かされ、所々で扇情的な露出を見せてしまっている。

 

『――――――――』

 

 もっとも、各自の女性的な魅力を楽しむモンスターはいない。というより、あらゆるモンスターがどこかしらに触手の核(・・・・)を埋め込まれ、そういった不純な欲求すら制御されているというべきなのだろう。

 術の準備に取り掛かるコレット、エステルを守るように前に出たミラ、ライラがその魔物たちの特異性に眉をひそめた。

 

「この力、厄介だな」

「ええ。一度皆さんの元へと戻り、対策を……」

 

 精霊王たるミラ。天族という特殊な存在であるライラをもってして〝厄介〟と断言する魔物たち。

 彼女たちはあるギルドに所属する者たちだ。国家や世界、人種といったものに拘らず、様々な考え方を持つ人間、精霊などが集うギルド。そこに舞い込む依頼の一端で、謎のモンスターの群れを目撃したという話があり、彼女たちは真相を確かめるべく先遣隊として件の洞窟に派遣されたのだ。

 

『ひ……!?』

『っ……!』

 

 そして、洞窟内に跋扈していたのは触手に操られた(・・・・・・・)夥しい数の魔物たちだった。

 地を駆ける獣。空を俊敏に動き回る虫。とにかく、如何な彼女たちといえど四人では太刀打ちしきれない限界以上に力を引き出された魔物たちが、先遣隊のミラたちを発見した瞬間、即座に襲いかかった。その結果が今の彼女たちなのだ。

 恐らくは感知によってミラたちの動きを察知していたであろう包囲の構えに、次第に追い詰められ溶解液で衣服の保持すらままならない。戦闘中ということもあり気を持つことを優先しているが、下着やともすれば生肌が見えてしまうような状態。コレットやエステルなどは赤面を隠しきれていない。

 

「刃に宿れ、さらなる力よ……」

「響け、壮麗たる歌声よ――――」

 

 だが、彼女たちも無策ではなかった。ミラ、ライラが四方八方から迫る魔物たちを振り払い、その間にエステルとコレットが術による強化を前線の二人に与え、力を加速させ包囲を突破。

 これだけの数、四人では持て余す。逆説的に、四人でなければ討伐も可能である。仲間に危機を知らせるために脱する策を用いようということだ。

 ミラとライラに守られ、詠唱に集中するエステルとコレット。祈りを捧げるように瞳を閉じる二人は、衣服の損傷など単なる飾りと思えるほどに優美。その無防備となった状態も、ミラとライラが多勢に無勢を全力で凌いで守る。

 間もなく術の詠唱が完了する。周りは完璧に守られた詠唱中の二人――――その足元(・・)が盛り上がり、触手が露出しかけの股間部に取り付いた。

 

『へ――――あひんっ♡♡』

 

 揃って不意打ちだったからか、それとも股間に吸い付かれるという感覚が未知であるためか。女神のような美しさをもたらしていた詠唱は中断され、間抜けな悲鳴と少女たちの股間部に絡みつく触手という光景が生まれた。

 少女たちの股間を覆い隠す吸引器型の触手。人間の器具で理解が近しいものは、何かしらの用途があると推察される紐が生えた〝貞操帯〟であろうか。言うなれば、触手の貞操帯がエステルとコレットの股間をひた隠し、卑猥な防具(・・)として定着したのだ。

 

「や、離れ、あっ♡ あ、あっあっ♡♡」

「そ、そこっ♡ お、おしり……お、おぉぉぉぉぉ♡♡♡」

 

 しかも一般的な貞操帯とは異なり、彼女たちのそれはあくまで〝触手〟。股間部に残されていた衣類は瞬時に溶けて消えてしまい、可憐な少女たちの官能の喘ぎを内側の触手が愛撫によってもたらすものだ。

 触手を剥ぎ取ろうと両手を添えるも、秘部への強烈な刺激に内股でビクビク♥と股間を押さえる結果にしかならなかったエステル。そんな彼女とは逆に尻穴を重点的に嬲られ、羽で浮いた結果お尻に手を回し存分に身体を反り返らせて口を窄めて喘ぐコレット。

 溶けかけた衣服やタイツに股間部へと取り付いた触手。二人とも武器を取り落とした時点で単独では脱出困難な状態へと陥ってしまった。

 

「しまった!」

「触手にやられたらショック死(しょっくし)してしまいますわ。早く救出いたしませんと!」

「ああ、行くぞ!」

 

 ライラのさり気ない発言をミラは天然で流し、対峙していた魔物を打ち払い悶えるエステルとコレットの元へと駆け抜ける二人。

 余力は残されている。軽快な掛け合いからもそれは見て取れるだろう。が、余裕があるわけではない。当然、囲まれた上に仲間の二人に触手が取り付いたともなれば、溶解液によって半分以上衣服から露出した豊満な乳房をぶるん♥ぶるん♥と揺らして駆け抜けることも厭わない。

 その上でミラとライラはエステルたちがしてやられた足元にも注意を向けていた。

 

『――――おごっ!?♡』

 

 その警戒すら利用し、真上(・・)から気配もなく落下してきた触手が二人の美しい貌に張り付いた(・・・・・)

 正確には二人の口元(・・)にへばりつき、炎などで排除する間もなく強引に口を割って細めの根元から太めの先端を持つ特殊な触手を喉奥まで挿入。一瞬の隙を見せた二人に、特別性の媚薬と痺れ液をその内側に流し込んだ。

 

『お、ご♥ ふぉぉぉぉぉぉ……♥』

 

 如何に精霊、天族といえど体質は容姿同様人のそれと類似している。反応や効果もまた然りだ。

 マスクのように口に絡みついた触手は、その形から美鼻と口が離れて窄むひょっとこ口に強制。喉奥まで押し込まれた触手のせいで言葉の一つすら苦労を伴う二人の貌は、口の開閉すら自由を許されない惨めなものへと変貌した。

身体の状態(ステータス)は発情と痺れ。勇ましく洞窟内を駆け抜けていた二人は、今や立っていることがやっとであり、ボロ布と化したスカートから見える美脚を折り曲げてガクガクと震わせている。

 顔と同様に惨めな下半身。股を無防備におっぴろげたミラとライラに、地中に隠れていた触手が飛びついた。

 

『ほひんっ♥』

 

 言語すらままならないミラとライラの間抜け極まる悲鳴。スタイルに優れた二人だからこそ、股間部に触手が絡みつく姿はより滑稽に映った。

 

『ふごっ!♥♥ んく、ごきゅっ♥』

 

 それはエステルとコレットも意味は同じであった。先んじて貞操帯を装着させられていた二人に真上から落下してきた触手が強制吸着し、そのまま媚薬と痺れ液を胃液のように流し込む。

 四人の容姿端麗な美少女と美女。それが揃いの触手のひょっとこフェラマスク、貞操帯を装備させられて美脚を痙攣させる滑稽極まる、あるいは人によっては劣情を煽り立てる肉感のある光景とも言えるだろう。

 後者の意味であれば、触手たちはここで責めを止める気は一切なかった。四人の強者たちを徹底的に手中に収めるべく、状態異常(デバフ)を新たに付与していった。

 

『ふぎっ!?♥』

 

 突如として四人が首を逸らして一瞬の痛みに悶えた。外観からは決して把握はできない変化、触手の貞操帯の内側から()が飛び出し、四人の肉に魔力を帯びた体液を注入した。

 

(お腹、熱いよぉ……♥)

(子宮が……身体が、溶け、るぅ……♥)

 

 それはやがて目に見える形となる。貞操帯に隠された股間部からでも垣間見えるほどの光。下腹部を覆い尽くさんばかりに広がる紋様。卑猥な彩りと形を加えた特殊な状態異常、淫紋(・・)だ。

 新たな状態異常に加えて溶解液を全身に振りかけられ、それは残された衣服を全て溶かし尽くす。ライラのドレスであろうと、コレットの黒タイツであろうと分別なく衣服を奪い去る。

 

『ぬほぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥』

 

 そして、淫紋の熱に蕩けていた四人が一斉に目を見開き無様に喘いだ。 

 裸体に口と股間の触手装備となった淫猥な女たちの両手を背中の腰部で触手が纏めるように絡め取ると、定着した淫紋の効果を振るうべくフェラマスクと貞操帯の役割を担う触手たちが活動を開始したのだ。

 

「お、おぉっ!♥♥ おひょおぉぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥」

 

 愛らしい笑みを浮かべるはずのコレットは、アナルを触手に吸引されて反り返った身体を激しく痙攣させる。全裸に美しい光の羽。それは神々しくもあり、触手に取り付かれて空中で股をおっぴろげて身悶えする淫猥な天使でもあった。

 

「ひゃ、ひゃめろ!♥ ひゃめろぉほっぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥」

「あおっ♥♥ おっ、あっ♥ あおぉう!♥♥♥♥」

 

 勇ましくも凛々しく、美しいミラは触手に陰核を剥かれ、丁寧に磨かれてひょっとこ口に合わせたおほ声を晒し、ライラはスタイルの良さが台無しのガニ股の中心を触手でピストンされ、獣のような唸り声を上げていた。

 

「ぉおっ♥♥ お゛ごっ♥♥♥ お゛♥お゛♥お゛♥」

 

 鈍く重い悲鳴を上げているのはエステルだ。詠唱中の美麗な声とは似ても似つかない喉を押し潰されているような濁り声。内側で膨らんだ触手が、エステルの口内を強制的にイマラチオで責め立てているのだ。結果、エステルの可憐な声や意思の強い瞳は捲られてしまっていた。

 ――――無論、個々の責め苦であれば彼女たちも耐えられたことだろう。だが、その身体には発情と麻痺、さらには淫紋の状態異常(デバフ)が回っている。その上で触手の装備という呪いにも似たものを装着されている彼女たちに、抵抗の余地はない。

 

(だめ、ですぅ♥ 口の中だけのはずなのに……お、おしりが吸われてぇ♥♥)

(口の中、何もされてないのにおかしいよぉ♥ ロイド、たすけ、てぇ……♥)

(女性器が、熱い……このような刺激で、私が……!?♥)

(い、陰核が、擦れ……い、いけません!♥ こ、この昂りは♥)

 

 光り輝く淫紋。それは同質の魔力を注がれた者たちの感覚を自在に共有(・・・・・)させられる状態異常。

 コレットが尻穴を吸引される感覚。エステルが口内を凌辱される不快感。ライラが秘部を犯されるもっとも正常な性感に、ミラが陰核で感じさせられる屈辱感――――それら全てを同時に味わう彼女たちが行き着く先は、人であろうと精霊であろうと天族であろうと皆等しい。

 

『ひくぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥』

 

 プシッ、プシャァァァァァァァァッ!♥♥

 

 触手の貞操帯に僅かばかりの穴がある。そこから激しく体液を吹き散らし、ひょっとこ顔で目を剥いた触手の淫紋アクメを揃えてしまった。

 

「お、おぉ……♥」

「ほひっ♥ ほほぉ……♥」

 

 可憐な天使と姫君。気高き精霊と天族。誰もが初めての、あるいは経験を遥かに超える絶頂の余韻にひょっとこ口の隙間から漏れ出る空気をか細く喘ぎ声として発していた。

 性的絶頂により淫紋は定着し、触手装備と状態異常によって行動を封じられた。そこには女体美を持つ哀れな女たち(ヒロイン)があるのみ。

 そして、洞窟の奥から現れた猿のような魔物たちが、貞操帯に紐付けられたリードを手に取り、捕縛した彼女たちを連れて来た道を戻って行った。

 

「は、はにゃしぇ……♥」

「ひゃだ♥ ひゃだぁ……♥」

 

 二度目となるが、彼女たちに抵抗の余地はない。四大精霊を統べる精霊王であろうと、飛ぶことが出来る天使の羽を持つコレットであろうと、地に足を付け身体に力が入らないガニ股のヨタヨタ歩きで連行(・・)される他ないのだ。

 そう――――今の彼女たちは、哀れにも魔物に囚われた敗北者でしかないのだから。

 

 

 

 巣に持ち帰られた四人の処遇は、各々に別れて決められた。即ち、相応しい調教(・・)が用意されたということだ。

 

「はなひへっ♥ ひひゃぁ!♥」

 

 先ずはライラ。炎を操る天族とあろうものが、巨大な蜘蛛の巣(・・・・)によって磔にされ、ろくな抵抗もままならずに悲鳴を上げてしまっていた。

 高尚な存在であるはずの天族が、人の身体と比べても謙遜ないどころか至上の女体を触手で彩られ、あまつさえ蜘蛛の巣に囚われる。

 

(糸が、身体に……それに触手も蠢いて、身体の力が……動け、ませんわ)

 

 ライラとてどうにかしようとは考えていた。しかし口と股間の触手は健在であり、彼女の敏感な肌の表面を常に微弱な愛撫で刺激し、状態異常の回復を許さずにいた。

 そんな状態で放置され、仲間とも引き離されたライラに打開の策など考えつくはずもない。そのうちに巨大な蜘蛛の巣の主――――その巣に相応しい巨体のクモ型モンスターがライラの眼前に覆い被さった。

 

「ひっ!?♥ ひ、ひぃ……♥」

 

 ライラにできることは悲鳴と、自身の肌を絡め取る糸を断ち切ろうと身体を動かすことのみ。が、引き連れてこられた格好、後ろ手の拘束とガニ股の状態で磔にされていては、その豊満な胸を誘うようにぷるん♥と可愛らしく揺らすことしか叶わなかった。

 

(いや、いやですわ! こんな、醜い……だ、だれか――――――)

 

 ライラの四肢に触れる細い手。ねっとりとした唾液を滴らせる牙を持つ口と、子を孕ませるためにある太ましい肉棒。相応の年月と知識を蓄えたライラは、これから自分がどうされてしまうのかを想像し恐怖し、咄嗟に助けを求めた。

 ライラの願いはある意味、叶えられたのだろう。

 

「――――ぶぶっ!?♥♥」

 

 挿入の前にするべきことがあるから、という意味でだが。

 決して救いの手などではない。ライラの顔面を完全に覆い隠すフェイスハガー(・・・・・・・)型の触手が、フェラマスク型の触手と融合し、生殖器と思われる肉の塊をライラの口内に捻り込んだ。

 

「お゛ごっ♥お゛っ゛♥♥♥ う゛ぉ゛!♥♥」

 

 その息苦しさはフェラマスクの比ではない。口どころか鼻まで塞ぎ、自由を許されていた視界さえおぞましい触手の蠢きを見せつけられる。ライラの恐怖は形容し難いものへと昇華された。

 

(くる、しい!♥ 臭い、苦い……いき、が……♥)

 

 喉奥を占領し、人間の雄で言うカウパーは苦く臭い。顔面を押さえられて息が苦しく、必死に呼吸をするもそれはフェイスハガーのもたらす液体の分泌を流し込むことを意味している。

 どちらにせよライラにとっては地獄だ。天族とはいえ半ば酸欠の状態は苦しく辛い。だが、ライラを追い詰める調教はこんなものではなかった。

 

「んぼお゛ぉぉぉぉ゛っ゛!?♥♥♥♥」

 

 胸に生じた異常な感覚。クモがその牙を彼女の豊満な乳房に突き立て、体液を流し込み、ぶくぶくと膨らませ(・・・・・・・・・)始めた。それを知る由もないライラは、己の整ったスタイルが豊乳によって卑猥になっていくことを感覚でしか理解できない――――触手の貞操帯が穴を開け、クモが肉棒を挿入したことも、感覚で初めて知ることだった。

 

「お゛ぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛!♥♥♥♥♥」

 

 身体の空気を全て吐き出すような悲鳴。穢れなき天族の肉体に異形のペニスが捩じ込まれ、ライラは無様に絶頂を叫びあげた。

 

「お゛ッ!?♥♥♥ お゛ぉ゛!♥♥ んぼーッ!♥♥♥♥」

 

 ドビュッドビュッ!♥ ブビュブビュルルルルッ!♥♥

 

 触手の寄生によって効率よく行われる種付け(・・・)。流し込まれる魔物の情報(・・)はやがてライラの身体の内側で最適化され、いずれは産卵(・・)を迎える。

 彼女は何かを叫んでいる。フェイスハガーで隠れた顔が左右に振られていることから、拒絶を示しているのかもしれない――――その拒絶を調教者が受け入れることはないと知りながら、ライラは堕ちるまで懇願を示し続けた。

 

 

 

ははへ(離せ)!♥♥ ここはららへぇ(ここから出せぇ)!♥」

 

 ミラはライラより滑稽で悲惨な状態で解放を叫んでいた。というより、彼女もそれしかできないのだ。何せ彼女の身体は、その頭部とたわわな乳房以外は取り込まれて(・・・・・・)いるのだから。

 

「こ、こんなものへ……はたひ、ひゃ……♥」

 

 言うなれば触手の()だ。球形に近い触手の束がミラの身体を包み込み、天井から吊り下げた正面に彼女の頭部を胸だけを晒させている。剣は取り上げられ、術を行使しようにも精神は乱されてどうにもならない。

 

「お――――おほぉぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥」

 

 そんな哀れな繭縛りのミラが、突如としてよがり声を上げた。

 

(しょ、触手が、身体中を……や、やめ……おほっ♥)

 

 思考すら犯す触手の愛撫。繭の表面は全く変動していないが、今内側では細かすぎて数え切れない触手たちがミラの身体中を這いずり回っていた。

 それは、ミミズの群れが蠢いている不快どころではないものを彷彿とさせるおぞましい責め。気丈なミラの瞳に涙が浮かび、ひょっとこ口に相応しいオホ顔へと変貌させる。

 

「お、おっ♥♥ い、イクッ♥♥♥♥」

「乳首マンコ、いくぅ♥♥♥♥」

 

 それを見届けたのは触手たちやそれに操られた魔物、ミラ同様に捕まって先んじて犠牲になっていたメロンのような胸を持つ少女、彼女と同サイズを持ち合わせる法術師の乙女だった者だけだった。

 もっとも、犠牲者たちがミラを認識できているかの是非は、無様を晒して快楽に蕩け切った表情と絶頂声から察せられるものだが。

 

「お゛ッ!?♥」

 

 そして、哀れな二人の胸の()と同じものが、ミラにも与えられようとしていた。

 繭の内側から成る愛撫に翻弄されていたミラ。唯一頭部以外でその調教から逃れていた胸に、ハチ型の魔物が針を突き刺して体液を注入し始めた。

 ライラ同様、触手に寄生された魔物たちが得た調教用の体液を流し込まれるミラ。しかし、個体が違えば効能も異なるが必然。

 

「は、はたしのむねが……ほんな……うそ……だ……♥」

 

 ミラのそれは、乳首が膨らみ開いて(・・・)いくものだった。

 立派な乳房の先端、その可憐な乳頭が花開くように()となり、ミラでさえ信じられないと現実逃避するほどの乳首マンコ(・・・・・)と化していく。

 それだけ目立つ穴が増えてしまえば、あとは犯す(・・)ことで開発が継続される。膨らみ花開いた二つの乳首に合わせて二本の触手が迫り、ひょっとこ口のミラが顔を引き攣らせた。

 

「やへろ、やへろぉぉぉ!♥ ほんなほころにはいらなひ!♥♥ やへてふれぇ!♥」

 

 らしくもない懇願。呂律すら回らない拘束触手の中で、ミラは精霊の王として有るまじき許しを乞うてしまう。

 そんな惨めで哀れなミラに制裁と、生まれ変わるための調教を与えるため、触手が胸の二穴を穿った。

 

「お゛ぼお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥」

 

 じゅっぽ♥じゅぽ♥じゅぽ♥じゅぽ♥じゅぽ♥

 

 恐れを知らない触手は、精霊マクスウェルの化身であるミラの乳首を秘部と同質、つまりは膣穴と同等の性感帯へと変貌させるべく、液体を纏った己の肉をミラの乳首マンコの中で容赦なくピストンさせる。

 

「ほ、ほほぉ♥♥ おほっ、おほ、おぼぉ!♥♥♥♥」

 

 白目を剥きかけたミラがよがり狂う。だが、触手は足りないとその姿を変えた。乳首マンコ内に侵入した触手は、その表皮に硬いブラシ(・・・)を生やしたのだ。

 

「ふぉっ、ふぉぉぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥ おふぉ、おほぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥」

 

 ただでさえ刺激に弱くなったミラの乳首内で、ハリネズミの背や試験管ブラシを思わせる触手を出し入れすればどうなるか。火を見るより明らかな態度で追い込まれて嬌声をひり出すミラに対し、今度は開かれた乳首の表面をヘアブラシ状の触手が挟み、猛烈な勢いで磨き上げ始めた。

 

「ひゃめっ、ひゃめてくれぇぇ!♥♥♥ ひくびみがふな(乳首磨くな)ぁぁぁぁ!♥♥♥♥ ひゃめてくらひゃいぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥♥」

 

 乳首マンコは本物のマンコと同等の感度を持ち、乳首そのものは陰核と互角。増えた二箇所の性感帯を全力で擦り、磨き上げられる地獄の快楽。しかもミラは、指一本動かせない身体を隅から隅まで愛撫され続けている。

 ――――その屈服を誰が責められよう。同時に、屈する彼女の姿に愉悦を覚えたように触手から膨大な精液が乳穴に射精として流し込まれた。

 

「ひっぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 ズリュズリュ――――ボビュッ♥ブビュブビュブビュッ!♥♥

 

 絶頂から触手を引き抜かれ、乳首の両穴からザーメンを噴射する惨めをさらに極めた顔と胸だけをさらけ出した精霊は、そのアヘ顔を戻すことなく凌辱の限りを尽くされる。

 

 

 

 

 

「おぶっ♥ じゅぼ、じゅぼぼぼぼっ♥♥ お、おぉ!♥♥♥♥」

 

 ドビュッ♥ドビュルルルル!♥

 

 魔物たちの集団が列を作り、四つん這いの少女を犯し尽くす。それが王位の継承権を持つ王族であろうと、エステリーゼの容姿が優れていようと関係はない。

 彼女の改造はライラ、ミラ以上に素早く済まされて魔物たちに輪姦され続けていた。豚にのしかかられて螺旋を描くチンポを子宮奥まで挿入。顔面には醜いオークのチンポがフェラチオを要求し、触手マスクの効果でひょっとこフェラを強要されていた。

 

「お、おひっ♥♥ んひぃぃぃぃ――――おぶほぉ!♥♥♥」

 

 美巨乳と呼べた乳房は横から魔物たちに嬲られ、ひたすら引っ張られて伸び続けている。それも魔物たちが発する体液効果の一つであるのか、それをエステルが探る余裕があるはずもなく、射精から肉棒を引き抜かれて乳房の刺激に喘いだ次の瞬間には、新たな魔物の肉棒が差し込まれた。例外なく、四つん這いの前後両方から、だ。

 

(腋に毛が……こんな身体、嫌……たすけ、て……けど、見られたく、ない、です……♥)

 

 魔物の性処理便器になった原因は、エステルの腋に蓄えられた剛毛。ザーメンに塗れた桜色の明るい髪と同じ色をした腋毛(・・)だ。モッサリと生い茂った腋毛は、発汗と共に魔物を興奮させるフェロモンを発するよう改造され、彼女は立っているだけで魔物を誘う女体へと変質したのだ。

 

(み、ず……身体を……洗わ、せてぇ……♥)

 

 もう数日、エステルは腋毛のフェロモンの効果で多種多様の魔物たちと交配させられていた。その間、エステルの身体に降り掛かっているのは同じく多種多様の精液のみ。仄かに鼻腔を擽っていた可憐な香りとエステルの身体は、ザーメン臭をこびりつかせて魔物たちを誘う彼ら御用達の母体となった。

 自分たちをいやらしく(・・・・・)誘い続けるエステルの嘆きを感じ取ったのか、魔物たちが動きを止めて四つん這いの彼女を取り囲み――――あらゆる性器の先から小便を身体目掛けてぶっけかけた。

 

(あはっ♥ おしっこシャワー、お風呂代わり……暖かくて気持ちいい……♥♥ 私も、出ちゃいますぅ♥♥♥)

 

 じょぼぼぼぼぼぼっ♥♥ ちょろっ、ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁ♥♥

 

「はひぃぃぃぃぃぃ……♥♥♥♥」

 

 髪から滴り、長く伸びた垂れ乳の先端へと至り、肉が程よく付き始めた尻や太股、ザーメンが溢れ返る秘部やケツ穴まで尿で洗い流され、その温もりに自らも貞操帯触手の穴からおしっこを垂れ流して恍惚としたひょっとこ顔をエステルは見せてしまう。

 

「きも、ひひぃ……うひっ♥♥」

 

 小便シャワーが終われば、たっぷりと汚水を吸ってフェロモンを発する腋毛によって再びエステルは魔物たちの集団に沈む――――その絶望を感じられずに笑う彼女は、もう手遅れなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……ふぅ……♥」

 

 裸体の天使が触手に纏わりつかれた様は、ある種の芸術とも呼べる妖艶な美しさがあった。

 四肢を大の字に縛られ、貞操帯の甘い刺激にひょっとこ口から甘い吐息を零すコレット。光の羽は羽ばたく力すら残されておらず、主に立ったまま拘束され続ける屈辱を味わわせてしまっていた。

 幻想的な天使の羽と卑猥な淫紋の輝きの色が奇しくも似通っているのは何たる皮肉だろう。だが救いというべきなのか、他の三人に比べて幼く控えめな乳房や細い身体は、その可憐さを残したまま放置されている――――否、それはコレットをこれから調教の地獄へと誘う意味しか持たない。

 

「あ、へ……?♥」

 

 ふと、時間の感覚を失っていたコレットの身体に久しい感覚が通り抜けた。

 常にコレットの股間部を塞いでいた触手の貞操帯。大の字に開かれた股から生理現象が引き起こされる際も、その小さな隙間以外を開くことをしなかったそれが、唐突に秘部と尻穴を解放したのだ。

 

「はぁ……♥」

 

 数日ぶりの外気に晒され、敏感になったマンコとアナルに感じながらも喜びの感情を僅かに吐息に乗せたコレット――――だったが、直後にその愛液と汗で蒸れた雌臭を発する性感帯に触手が吸い付いた。

 

「ひっ、ひやっ、こんどはひゃに……んぶっ!?♥♥ ひゃめ、ぶぅぅぅぅぅぅ!?♥♥♥」

 

 コレットの身体に吸い付いたのは単なる触手ではなく、透明度の高いホース、人間の道具で言う掃除機(・・・)の吸い口に近い触手たちだった。

 それが浅い陰毛が生えたマンコ、ヒクヒクと疼くアナル、小さくも勃起をした乳首、ひょっとこ口の通気口に吸い付いた。

 そう、コレットの調教はまさにこれから。半天使化で見た目からは想像できない強靭な体質を持つコレットは、放置されていたのではなく慣らし(・・・)のために煮込まれていたのだ。幼く可憐、清楚な彼女の肉体にあらゆる改造を施すため――――吸い付いた触手が強烈な吸引(・・)を開始した。

 

「んぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥ うぼっ、ぼぼおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥♥」

 

 絶叫の悲鳴すら吸引するような轟音を洞窟の奥深くで慣らしながら、コレットの口を、秘所を、尻穴を、乳首を、あらゆる箇所を吸って伸ばす(・・・・・・)

 

(やめてぇぇぇぇ!♥♥ 吸わないでぇぇぇぇ!♥♥♥ 口が、乳首が伸びて戻んなくなっちゃうぅ!♥♥ お尻の穴も、ひっくり返っちゃうからダメぇぇぇぇ!!♥♥♥♥)

 

 本当に伸びていく。口はフェラマスクなしで見苦しく情けないひょっとこ顔に固定され、乳首は指先のように伸び、マンコは丘のように盛り上がり尻穴は入口を翻す。コレットの身体の様々な箇所が無様に、惨めに生まれ変わって行った。

 

(いやぁ、なんで、なんでこんな吸われるのが気持ちいいのぉ♥ 吸われて、伸びて、元に戻らない不細工な体になっちゃうのに……気持ち良すぎて、どうでもよくなっちゃうよぉ……♥♥♥♥)

 

 だが、無様に変質する身体にコレットは得難い快楽を感じ、ひょっとこ口のまま寄り目の下品な蕩け顔を作ってしまっていた。

 延々と吸い出されているような途切れることのない感覚は痺れと快感を生み出し、噴射する絶頂の潮吹きさえ透明な触手の奥へと吸い込まれていく。

 

「ぶぼ♥ ぶぼぶぼぉ♥♥」

 

 絶大な吸引の快感にコレットは寄り目ひょっとこ顔のまま鼻を鳴らした。唯一逃れた鼻穴を寂しがるように開き、ふんふんと息を吸い込み吐き出す。

 寂しがり屋な鼻穴が主張を確かにした。瞬間、どこからともかく細く調整された媚薬塗れ(・・・・)の触手が二本、コレットの鼻孔に入り込んだ。

 

「ぶぼっぼぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥ ぼっ♥ぼっ♥ ぼぼぉ♥♥♥」

 

 ズリュ♥ズリュ♥ブチュッ♥ブチュルル♥♥ ブチュズチュズチュ――――ブビュルッ!♥

 

 吹き出した鼻水と媚薬が絡まり、コレットの鼻穴で細い触手が高速ピストンし、容赦なく穴からザーメンを溢れ返す。それでも止まらず鼻孔を犯し尽くす。

 

(イクっ♥♥ お鼻でイッちゃう♥ 鼻、はなでイグッ!♥♥♥♥ 鼻マンコ(・・・・)でイクゥ!♥♥♥♥♥)

 

 全身を吸い出され、鼻を犯され、脳を触手によって侵食される。全裸の天使は天使とは思えない不細工で下品な快楽顔をさらけ出され、その幻想の羽に見合わない下劣な絶頂をひたすらに繰り返し、愛しい少年の名前すら忘れて堕ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日、数週間、数ヶ月。彼女たちは時刻を体感する機能を損ない、触手やそれに操られた魔物たちも正確な時間を計ることをしない。

 

『…………♥』

 

 そのため、彼らの巣の天井から生えた触手に頭を呑まれ、首から下がぶら下がった女体、全裸の淫紋ボテ腹を晒す彼女たちがいつからそうしているかを知るものはいなかった。

 四人分の身体は変質し、女体だけの特定は困難を極める。特徴的な髪色を触手口から靡かせたミラ、ライラや天使の羽が未だ存在するコレット。だらしなく下がった両手の腋からピンクの剛毛を生やしたエステル。これらが辛うじて判別可能な要素であろう。

 幾度となく行われた生理現象の痕が地上に残っていることから、長く吊り下げられていることが知れる四人の身体にしゅるしゅると触手がどこからともなく伸びた。そして、多種多様な乳房を持つ胸元に先端を押し付ける。

 

『お、お♥ おひぃぃぃぃぃぃぃっ!♥♥♥♥』

 

 その直後、物言わぬ全裸の女体たちが揃いも揃って下品な嬌声を呑まれた触手の中から叫び上げた。

 触手を押し付けられた胸元には、妖しい光を宿す宝石にも似たコア(・・)が埋め込まれ、そこから彼女たちの身体に触手服(・・・)が装着された。

 それは本当の意味で彼女たちの装備(・・)であり、コアは妖しい輝きをより激しくし、兵士(・・)に指示を下した。

 

『お、おひぃ!♥』

 

 ガバッ♥

 

 状態で言えばまだ寝起き(・・・)の四人ではあるが、本体からの命令に従ってぶら下げられたまま股を産卵(・・)に相応しい体勢、しっかりと産み落とせるガニ股ポーズを取った。

 顔を触手に呑み込まれ、卑猥な服装で吊り下げられたボテ腹淫紋の女体が、揃いも揃ってガニ股(産卵)ポーズをする淫猥な光景。

 

『んほおおおおおおおおおお――――ッ!♥♥♥♥』

 

 ぶぽっ♥ ぶぽぽぽっ!♥♥ ぶぽっぶぼっ!♥♥ ぶぼっ、ぶぼぼぼぼぼッ!♥♥♥

 

 産卵の時間。大小様々な卵がマンコとアナルから吐き出し、ひり出し、まずは母体として完璧ということを示して見せる兵士たち。

 

『お、ぉぉぉ……♥』

 

 ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……♥♥

 

 交配によって産み出された触手の忠実な魔物たちを出し尽くし、脱力した四人が失禁――――その失禁跡地に各自の身体が乱暴に吐き出され、落下する。

 

『ぶべっ♥』

 

 それなりの高さからの落下に惨めな悲鳴。彼女たちは一体幾度この屈辱を味わったことだろう。その惨めな自分に涙を流したことだろう。

 しかし、ゆっくりと静かに立ち上がった彼女たちは――――洞窟の奥底に向かって、直立の敬礼をして見せた。

 

『おはようございます!♥ 私たちは触手様の忠実なる尖兵、触手戦闘員です♥』

 

 それは確かに、ライラ、ミラ、エステル、コレットの姿。魔物たちに敗れ、囚われていたヒロインたちその人だった。

 だがその声は甘く、官能の色に溢れ、その瞳には淫猥な魅了の証(ハートマーク)が浮かび上がり、脳髄を全て触手に明け渡してしまったことが伺いしれた。

 

『触手様の繁栄のため、兵士として、母体として、家畜として全力でご奉公します♥ どのようなご命令にも従います♥』

 

 その証は何も瞳や胸元のコアだけではない。彼女たちの触手服や肉体改造(・・・・)にも現れていた。

 触手で出来たボンテージハーネスとでも言うべきか。女体の肉を大胆に晒し、衣服としては失格の露出を持った触手の鎧。下腹部の淫紋を飾り付け、これまでの状態異常(デバフ)は触手戦闘員にとって特殊強化(バフ)へと変貌したのだ。

 

「触手戦闘員一号、ライラ♥」

 

 ライラが自己紹介と共に敬礼を解き、無様屈服ポーズの一つ、腋見せガニ股ポーズで爆乳(・・)をたゆん♥たゆん♥と揺らした。

 彼女の改造は一番シンプルであり、文字通り一番大きなものだ。美しかった乳房は歩くことすら支障をきたしかねない淫猥でどっぷりとした重量の爆乳へと生まれ変わっている。その爆乳が触手服に絡まり、一層変質者として天族とは二度と思われないであろう。

 ようやく戻ることを許された貌も、忠誠心と快感に蕩けきっただらしないものだ。それは他の二人(・・・・)も同じだったが。

 

「触手戦闘員二号、ミラ・マクスウェル♥」

 

 乳首がアナルのように開き切り、乳首マンコと化したミラ。偉大なるマクスウェルの精が触手ごときの調教に敗北し、一介の戦闘員と化した哀れさを本人が感じることはもうない。ただ乳首の穴を魚の口のようにパクパクを蠢かせ、触手をおねだりしている品のない戦闘員二号がミラなのだ。

 

「触手戦闘員三号、エステリーゼ・シデス・ヒュラッセイン♥」

 

 二人と並んで王族の名でガニ股屈服をしたエステルは、恐らく一番その姿が映えている。以前の清純さを捨て去る腋毛が生い茂り、ヘソまで長く垂れてしまった美乳の要素を欠片も残せていない垂れ乳がその証拠だった。僅かな風によってぷらん♥ぷらん♥とたなびく長く垂れ下がった乳は、一層エステルを哀れに飾っていた。

 

「触手戦闘員四号、コレット・ブルーネル♥」

 

 触手の服に天使の翼。卑猥と幻想を兼ね備えたコレットは、誰よりも悲惨な肉体改造を施されていた。

 吸引調教の結果、慎ましい乳房を維持したまま先端が鋭く勃起し、指のように長くさらにしなるように上下する乳首。未熟ながら清廉の証だったマンコは盛り上がってドテマンとなり、アナルも火山のように盛り上がり脱肛気味に。何より可憐な顔が、他の少女たちと異なり吸引によって窄めた頬が普通の状態となり、もっとも惨めで滑稽以外の何物でもない。

 しかし、ガニ股屈服した少女たちは自分たちの肉体改造を意に介さない。いいや、むしろ誇らしいと快感を覚えてさえいる。

 

『触手様!♥ どうぞ、惨めで無様で無能低脳な私たち戦闘員に、何なりとご命令お願いいたします!♥』

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

 ガニ股にした腰を前後に振ってヘコヘコ無様ダンス――――触手の本体は、あらゆる知性体の情報を取り込んで(・・・・・)繁栄をする特殊な変異体だ。

 そのため、ライラたちの惨めな変貌も吸収した人間たちから摘出した情報を彼らなりに適応したもの。これほど惨めを極めさせれば、彼女たちを慕う者は怒り狂い、激情に駆られてやってくる。あるいは、無様にこの戦闘員たちに敗北する。魔物同様、彼女たちも見た目とは裏腹に限界以上の能力強化(ステータスアップ)が成されているのだから。

 ようやく脳まで完全に掌握することに成功した戦闘員の個体に、触手の本体は優しく飴を与えるようにコアを煌めかせて触手服を蠢かせる。

 

『あっあっ♥♥ お恵み、ありがとうございます!♥ ありがとうございます!!♥♥』

 

 性感帯を揉み込み、擦り、磨き上げる愛撫。卑猥な戦闘員たちが目を幸せそうに上擦らせ、さらに声を張り上げて褒美という恵みを求め始めた。

 

「これより人類への侵略を開始します!♥」

「女を捕まえ献上し、犯し、孕ませ、調教し、新たな戦闘員として配下に加えます♥」

「私たちは忠実な兵士です!♥ 触手様に絶対の忠誠を誓います!♥ 触手様に永遠の愛を誓います!♥」

「気持ちいいご褒美目指して、全力で媚びて任務を遂行します!♥」

 

 ライラ、ミラ、エステル、コレットを知る者ならば目を覆いたくなる全力媚び売りダンスとその宣言。

 だが、主とも言える核は気を良くしたのだろうか。四人の胸元と一体化したコアがより輝きを増し、触手服が目に見えて激しく這いずり回って戦闘員に褒美を与えた。

 

『お恵み愛撫ありがとうございます!♥♥ 戦闘員無様おっぱいイきます! ――――おひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥ 乳マンコイグゥ゛!♥♥♥♥♥』

 

 プシャッ、プシャッ、ブビュルルルルルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 何度かの母乳の飛沫を散らして、ガニ股アヘ顔戦闘員が一斉に射乳を噴射した。

 爆乳のライラは本物の射精と見紛う勢いで母乳を。

 乳首マンコのミラは穴から滝のような母乳を。

 垂れ乳のエステルはボタ♥ボタ♥とキレの悪い母乳を。

 指乳首のコレットは長さを活かして一面に四散するような雨の母乳を。

 全員、無様おっぱいの名に恥じない絶頂射乳を褒美として受け取った後、余韻に浸る顔を引き締め直し、直し切れない形容し難い我慢の忠誠顔でビシッと直立敬礼をし直す。

 

『お情けありがとうございました!♥♥ 無様お下品戦闘員の戦果をご期待ください!♥』

 

 身体の個性は多様だが、人格に個性は必要ない。

 

『触手戦闘員、一号、二号、三号、四号――――出撃します!♥』

 

 主へ従う悦びと、主の繁栄に助力できる幸福と、主に逆らう愚か者たちを矯正する使命感――――触手戦闘員たちは、その惨めで無様な肉体を仲間だった(・・・)者たちへと晒すべく、行進を開始した。

 主が繁栄の意思を示す限り、忠実な下僕(ヒロイン)たちが止まることはない。

 

 

 






ちなみに初期案から大幅に変更したり超絶カットしたり趣味を入れたりした。前後編はやったらどうせ後編手をつけなくなるの目に見えてるから絶対避けました。顔だけ呑まれて吊り下がってるのは完全に趣味。丸呑みを書きたいモチベどころなのかもしれない。まあ吐き出させましたが。

コレット、ミラ辺りは最初に決まって、ライラはエドナとどっこいで今回はライラ。エステルはティア、シェリアと競合して話し合い中にエステル入れて欲しいと言われたので決定。ティアはさり気なくモブ出演してるけどね。メロンちゃんとってもわかりやすい。
お胸メインの改造でしたが、長乳首そんな好きでもないけど吸引ならこうなるわということで。太乳首は好きなんだけど長すぎるのはちょっと趣味から外れちゃう。小説だし好きな長さ想像してね!で割と普通に書けましたが。屈服ミラと無様改造コレットしゅき。あと全裸羽はセクシーエッチ(羽とか翼はかなりのフェチ対象)

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。評価が増えたら記念に近づくしモチベも回復するのでいつものように媚びを売ります。まあ今回のダンクシュートは全く別の原因ですが、ここで語るもんでもないですね。
次回は……何も決めてない!!Twitterでまたアンケート取るか、今回みたいに無理やり1話に作り替えて過去の案件を再利用するか。割とやれそうなのはあるんですよね。途中のアニュー人形化やイレイナ奴隷堕ちとか。1話に収められるならゴールが近くてモチベも消えませんし。まあ何か書きたいのリクエストから書きます。ゼノブレも増えたしテイルズもやっと書けたからね。ではまた次回〜


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エドナ(エロトラップダンジョン)

やること多くて色んなことが滞っている気がするというか。けど有償消化速度は全然落としてない、はず。なので必然的に投げるのが遅れることになるのはここの更新という。いや、感想減ってるしいいのかなって……評価もらえてるから読んではもらていると思うのですが。

というわけでサボらず更新頑張ります。有償リクからテイルズのエドナちゃん。エロトラップダンジョンという言葉で大体許されるきがしてる。気がしてるだけ。


 

 少女の足には大きくすぎるブーツが洞窟の地面を叩く。ともすればそこは遺跡、のようなものだろうか。

 どちらにしても、金髪の幼き少女にはあまりにお似合いでない居場所だろう。だが、少女は何の迷いも恐れすらなく淡々と遺跡の奥に足を踏み入れていく。

 白を基調とし黄色いリボンがアクセントになった白いワンピース。ブーツ同様、少女には少し大きすぎる傘を掴む手袋。両方兄のお下がりであり、その兄の存在こそ少女がこの遺跡を探索する理由だ。

 

 少女の名はエドナ。天族と呼ばれ、人間から見れば信じられないほど途方のない時を生きる天族の一人。

 彼女は憑魔化という現象の末、ドラゴンとなった兄を元に戻す方法を探すため、仲間たちと旅の途中にある噂を聞き、一人この郊外の遺跡へと赴いた――――穢れを払うことができる力が、あるかもしれない。

 

「…………」

 

 所詮は眉唾物。エドナほどの時を生きた天族でさえ、完全にドラゴンと化した者を救う手立ては知り得なかった。だから、遺跡を歩くエドナの目にも期待は多くなく、むしろ暗さすらある。

 そんな中、僅かでも期待があるとすればエドナを旅に連れ出した導師と呼ばれる少年の言葉――――この広い世界ならば、きっと方法は見つかる。

 希望的観測だ。けれど、終ぞ兄を諦められなかったのはエドナなのだ。僅かな可能性であっても、見過ごすことはできなかった。とはいえ、くだらない噂話ということもあって、エドナはこうして単独での探索を選んだ。

 

「スレイやミボが好きそうな場所、ね」

 

 カツン。傘の先が硬い地面を突き、エドナの抑揚の薄い声が反響をする――――この場所は、明らかに人の手が加えられている。

 人工的な建造物。人間の造りし物の一つ。しかし、このような造り物をエドナは千年を超える時の中で一度であっても見たことがなかった。

 

「どちら様かしら」

 

 そして――――この少年はエドナが欲するものを知っているのであろうか。

 遺跡内部を歩くエドナの前に現れた黒髪の少年。このような場所で一人、人間かどうかも怪しい。その根拠は、天族であるエドナをその瞳で見つめている。つまり、彼はエドナが〝見える〟人間だ。

 

「俺はナイトメア」

「……悪夢」

 

 嫌な名前だ。兄の憑魔化、ドラゴンの存在に目覚めたまま悪夢を見せられているようなエドナからすれば、少年の名はたまったものではないだろう。

 もっとも、エドナは名前だけで怯むような少女ではない。敵か味方か、天族や憑魔ではなく、人間かすら怪しい少年。彼は名前を告げ、エドナを見つめ、笑みを浮かべて声を発した。

 

「突然だけど、俺はキミに惚れた」

「………………………………………………………………………………………………は?」

 

 恐らくそれは、エドナの長い人生で一番素っ頓狂な声であり、これ以上なく理解をし損った低い声であった。

 

「俺はキミが好きだ。愛してる。だから俺のものになってほしい。ここで出逢えたのは運命なんだよ」

「……………………」

 

 そしてエドナが理解をし損ねた少年に対して選んだ行動は――――全て無視して、先に進むことであった。

 エドナには時間があっても、兄にはないかもしれないのだ。人間の言葉は理解しているが、彼の吐く言葉をエドナは理解しようなどとは考えなかった。すべからく時間の無駄と切り捨てたのだ。

 戯言を吐く少年に構っている時間はない。初対面の女に愛を囁く狂人の隣を過ぎ去ったエドナ。

 

「――――もう逃がさないよ」

「っ!?」

 

 ゾクリと背筋が凍るような悪寒に振り返った先に――――そこは、エドナが歩いてきた薄暗い遺跡しかなかった。

 

「…………今の」

 

 咄嗟に振り返った。思わず言葉を零した。殺意などとは質の違う。人間の穢れが発するものとは似て非なるもの。穢れていながら、穢れがないもの。

 ナイトメアは姿を消した。エドナの邪魔をするつもりはなかったのか、それとも――――一歩の迷いを、エドナは万感の想いで掻き消した。

 この先には何かがある。エドナの第六感がそう告げていた。まるで何かに導かれるように、少女がそれを自覚できずに〝誘導〟されているように。

 

 エドナは進み続けた。足を踏み入れてしまった――――彼女を淫獄へと導く変幻自在のダンジョンの中へと。

 

 

「何もない。つまらないわね」

 

 ふと、歩き続けていたエドナが数刻ぶりにも思える声を零した。起伏が薄い表情と声色からは受け取りづらいが、そこには純粋な退屈が載せられていた。

 遺跡の探索を続けてから、エドナが見つけた変化と言えば先のナイトメアという少年との出会い程度。それもエドナは記憶から綺麗さっぱり取り払ってしまっている。意味不明な愛の言葉を囁き、不気味な言葉を残した男を覚えておくほどエドナの趣味は悪くないのだろう。代わり映えのない光景には慣れているが、明確なゴールがある場所において退屈は彼女に久しぶりの言葉を吐き出させた。

 だから、というわけではないだろうが――――彼女のために用意された第一のトラップが発動した。

 

「ん……っ?」

 

 チクッと何かが刺さったような痛みにエドナが眉根を下げて立ち止まる。それを感じられただけでも、エドナの感覚は素晴らしいものがあった。

 ほんの僅かな風の音。目に映らない小針がエドナのワンピースを貫き、ほんのりと膨らんだ乳房に突き刺さった。

 

「? ――――っあ」

 

 エドナが小首を傾げた直後、そのトラップは彼女に牙を向いた。

 

「っ、っ……あ、つ……?」

 

 冷え切った身体を芯から温める、否、焼き焦がすような熱。それがエドナのある部位に一点集中していく。どこかはエドナが両手で抑えた胸を見れば問いかけるまでもない。

 

「あ、く……あ、あぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 そしてその熱はエドナの手を押しのけた。服を突き破り、姿を現した――――少女の目を驚愕に染め上げる〝爆乳〟という形で。

 

「なぁ!?」

 

 エドナのバストサイズは精々と70前半だった。しかし、ワンピースを破って腕を吹き飛ばす勢いで飛び出したエドナの乳房は、少なく見積っても100を超える。下手をすれば130はあろう爆乳だった。

 エドナは小柄な少女でスレンダーなスタイルでもある。その中で、異質なほど大きい胸は目立つなどというものではない。

 

『淫針のトラップだ! 刺した部位を肥大化させて敏感にするぞ!』

「な、に……!?」

 

 頭に浮かぶ謎のメッセージを読み取ってもエドナの理解は追いつかない。

 何せ爆乳化の効果はまだ〝終わってなどいない〟のだから。

 

「んぎっ!?♥」

 

 ビクビクビクッ、とエドナの身体が不自然に痙攣し、彼女は何かに耐えるように歯を食いしばったおかしな表情になる。

 どたぷん♥ と揺れるエドナの爆乳。白磁の豪胆なウシ乳の乳首と乳輪が爆乳化に合わせて大きくなっていく。爆乳サイズに相応しい巨大乳輪に指で掴めるデカ乳首。

 

「ふ、ふーっ♥ ふー、ふひっ、いいっ♥」

 

 それに合わせてエドナ自身の顔が変化していく。何かに耐える表情は加速し、無表情とは程遠いどこか下品な表情に間抜けな息遣い。胸を抑えたくても抑えられない両手が震えながら彷徨い、重量と感度が何十倍にも膨れ上がった胸に両足が内股と外股を繰り返す。

 なぜ胸を抑えられないのか。それは――――

 

「ん、おぉっ♥♥♥ おほ〜〜〜〜っ♥♥♥♥♥」

 

 プシャップシャッ、ブシャブシャブシャァァァァァァァ♥♥♥♥

 

 破裂してしまうから、だ。エドナの爆乳デカ乳首から吹き出した白濁液のシャワー。途端、エドナの我慢顔は口先を狭めるようなオホ声をひり出すための顔になり、目は剥かれ澄ました態度は母乳と共に消えていった。

 

「お、おっ♥♥ あおぉぉぉぉぉぉぉっ♥♥♥♥♥」

 

 ついでに加えるなら卑猥なのは上半身だけではない。ガクガクと痙攣している両足の股からは、洪水のような水が地面に打ち広げられ続けていた。エドナが首を大きく反らして野太い喘ぎ声を遺跡に響かせた段階で、その潮吹きはスカートを突き抜けて斜めに噴射するほどだった。

 

『エドナは爆乳ミルク乳射で五回絶頂した! エドナの身体は発情状態になった!』

「はぁ、はぁー……く、あ……」

 

 脳裏を過ぎ去るふざけたメッセージを振り払い、エドナはようやく息を整えるように地面に座り込んだ。地面はたった今吹き出した母乳と潮吹きで汚れているが、下着までずぶ濡れの今となっては気にする意味もないことだ。

 上下する胸が重苦しい。メッセージの通り敏感な爆乳は迂闊に支えればそれだけで感じてしまう。今もエドナの身体は激しい熱を帯び、油断をすると朱色を帯びた顔がすぐに蕩けてしまいそうな快感が巡っていた。

 ――――ここは不味い。一人で探索すべき場所ではなかった。そうエドナは道を振り返り、

 

「な……」

 

 言葉を失い愕然とした。そこには道がなかった。巨大な壁で塞がれていた。そしてそれを破壊できる天響術が――――発動、しない。

 つまりエドナは閉じ込められたのだ。術を封じられれば、天族であろうとエドナは普通の、いいや、空気に触れるだけで気持ちがいい敏感な爆乳を抱えた少女でしかない。

 一体誰が。この遺跡自体にこんな卑猥なトラップが仕掛けられていたというのか。それなら何のために。この遺跡の噂はどこから――――

 

『――――もう逃がさないよ』

「あの――――男」

 

 総毛立つような悪寒を覚えた声がエドナの脳裏に去来し、彼女は拳を握って〝立ち上がった〟。

 

「……いいわ。ワタシにこんなことをして、生きていられると思わないことね」

 

 エドナが立つ理由に加えられた兄以外の目的。ここで初めて、エドナはナイトメアという存在を認知した。もちろん、消滅させるべき対象としてだが。

 退路を断たれた天族が歩みを再開する。露出した卑猥な爆乳を身体の力で支え、下着から溢れ出た愛液を道行く地面に水跡として残しながら、何ともない顔を装って歩く。

 次にその顔が淫らに歪む時は、そう遠くない。

 

 

 次の仕掛けはエドナが歩き飽きる、あるいは爆乳を身体で支えることに疲労を感じるより前に彼女の前に訪れた。

 

「鏡に……服?」

 

 全面が壁で覆われ――入口は入った瞬間に消失した――た封鎖部屋。中央に立てかけられたドレスと姿見鏡。エドナがその二つに近づいていくと、また不意にメッセージが頭に浮かび上がった。

 

『花嫁に相応しい者だけを通す』

「花嫁? …………こんなものが?」

 

 鼻で笑ってしまう。言われてみれば美しいドレスのように思えてくるが、デザインだけ見ればエドナは死んでも着たくないと渋い顔をする。

 だが同時に、姿見鏡で己の格好を見て、顔を顰めることもした。胸部が千切れ爆乳が露出し、ずぶ濡れで股部がピタリと張り付いたスカート……酷い格好だ。

 

「………………ちょうど、着替えたかったところだわ」

 

 答えは明白だった。服ですらないワンピースで一生この場所にたむろするか、鼻で笑うドレスを着て少なくとも先へは進めるだろう行動を取るか。

 ワンピースを脱ぎ、濡れすぎて不快感しか催さないショーツも共に手で抜き去ってしまうと、立てられた純白のドレスをエドナは身に纏った。

 爆乳化に合わせられたドレスだ。しかし、V字開きで大胆にクロスした胸元は大きくはだけ、スカートには大きなスリット。言ってしまえばスカートというより前掛けと後ろ掛けだろうか、露出度が異様に高いドレスだ。

 

『花嫁に道を』

「褒められてこれほど不愉快なことも、そうないわね」

 

 鏡に映るエドナの姿は卑猥極まる。小柄な少女とアンバランスな爆乳に、足が透けて見えるスリット入りのスカート。その上、着ているはずなのに全く重量を感じない。まるで裸でいるようだ、と息を吐いたエドナが壁が扉になって開いた方向へと足を向け、

 

『気に入ってくれたかな?』

「――――ナイトメア」

 

 天族を映す鏡に、その少年の姿が浮かび上がった。

 

『ふふ、名前を読んでくれたね。嬉しいなぁ』

「死ね」

 

 一も二もなく、加えて仏の顔も三度までという言葉はエドナの思考には存在しない。今、一番動かせる中でもっとも爽快感を得られるだろう足を振り上げ、不愉快な笑顔が映る鏡に振り下ろした。

 

『あ、それは待った方が――――』

 

 言葉を待たずして、エドナのブーツが鏡を踏み抜いた。甲高い音を立てて姿見鏡が粉砕され、破片が辺りに散らばり、エドナが清々したと鼻を鳴らして、

 

『破壊ペナルティ!』

「は……な!?」

 

 ガニ股になった。

 何の比喩でもなく、エドナの足が開脚し、スリットから飛び出した太股から先が下品な弧を描く。それは強制であり〝矯正〟。

 

『ガニ股矯正装置! エドナは呪われてしまった!』

「…………せめて開脚装置とでも名称を変えたらどうかしら?」

 

 ガニ股を矯正するのではなく、ガニ股〝に〟矯正(強制)するという前代未聞の辱め。真っ直ぐに伸びて美しかったエドナの美脚が、何かしらの見えない力によって腰を入れた下品な大開脚を強いられる。

 失笑物のネーミングに思わず呆れ果てた言葉を零したエドナに、鏡の欠片からナイトメアが語りかけてきた。

 

『あーあ、だから言ったのに。キミの力を預かったのだって、キミを思ってのことだったんだよ? このダンジョンで物を勝手に壊したら、そういうペナルティが発生しちゃうんだ。気をつけなよ』

 

 つまり、破壊によるショートカットを防ぐ警告装置のようなものだろう。恩着せがましいナイトメアに、ガニ股爆乳美少女となったエドナが冷たい微笑みを向けた。

 

「ご忠告感謝するわ。けれど、この程度のことがワタシへの辱めになると――――――」

 

 ヘコッ♥ ヘコッ♥ ヘコッ♥ ヘコッ♥

 

「思っ、て……」

 

 ヘコッ♥ ヘコッ♥ ヘコッ♥ ヘコッ♥

 

「なぁ!?」

 

 エドナによるガニ股腰振り前後ダンス。薄布のドレスが激しい腰振りに舞い上がり、愛液の残滓が残る少女のマンコを吹きさらしにした。

 

『強制腰振りダンス! 一定時間毎にガニ股ダンスを踊る呪いだ!』

 

 爆乳に卑猥なドレス、ガニ股大開脚までは平静を装えていたエドナだったが、さしもの彼女も自らの下半身が局部をピラッ♥ピラッ♥ と晒し上げる変態腰振りダンスを踊っているともなれば顔を真っ赤にして腰を掴んで止めに入る。が、エドナが渾身の力を込めても腰の前後は止まる気配を見せず、むしろ腰に手を当てたより無様で間抜けなガニ股ダンスに変貌してしまった。

 

「こん、な……無意味な、こと……っ」

『無意味だからペナルティなんじゃないか。じゃあ頑張ってねエドナ――――奥で、待ってるよ』

 

 言って、鏡の欠片からの声は消え、エドナのガニ股腰振りダンスも一旦は落ち着きを取り戻した。

 

「……ワタシの名前を呼んだこと、後悔するといいわ」

 

 爆乳化、花嫁衣装、ガニ股矯正装置。あらゆるデバフを受けたエドナが、殺意を込めた視線で扉をくぐり抜けた。無論、美しい顔の下は片足を振り上げて歩く惨めな姿だったが。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 身体を伝う汗が地面に滴り落ち、疲労を感じさせるエドナの吐息が艶めかしく一本の道に反響する。

 無茶な姿勢で、しかも爆乳を触れずに身体で支えなければいけないデバフは彼女が思う以上に体力を消耗させていた。

 

「は……あんっ♥」

 

 それだけではない。爆乳化の影響で発情した身体は、汗以外にも愛液を滴らせる。ガニ股でおっぴろげ、下着を捨てたばかりに彼女が片足を踏みしめる度にねっとりとした淫靡な液体が前垂れの裏に落ちていた。もっとも、下着があったところでその量の前では無意味なことだろうが。

 

「〜〜〜〜っ」

 

 歩いているだけで官能の声を出してしまい、エドナが屈辱に歯軋りを見せる。彼女らしくもないが、それほど冷静さを欠く恥辱の責め苦なのだ。

 爆乳化とガニ股は否が応にも体力を消耗し、気力という冷静さを失わせる。そして羞恥衣装といつ襲い来るかもわからぬ強制変態ダンスは、エドナに耐え難い羞恥心というものを与える。

 あらゆる要素がエドナに集中力を損なわせ、注意力を不足させる。身体を支えることに必死で、エドナは迫り来る襲撃者に気づかない――――ダンジョンというものは、トラップばかりではないのだ。

 

「――――んぶッお゛ぉ!?」

 

 突如、エドナがくぐもった悲鳴を上げ、顔を消失させた。

 正確に言えば、エドナの顔自体は存在している――――ウツボのように口を開いた、薄赤い肉の塊に。

 

『魔物が現れた! エドナは顔を呑み込まれてしまった! 脱出しろ!』

「も゛っ、ん゛ん゛ーっ!!」

 

 そんな後付けのメッセージは言われるまでもなくわかっている。言葉を発せないほどエドナは触手のような物体の中に顔を呑まれ、サイドポニーの髪が推し潰れるほどギュッと顔面を押さえつけられていた。薄い赤身肉の表面にはエドナの悶え苦しむ顔面がハッキリと浮かび、まるで型取りでもしているかのようだ。

 当然、エドナは抵抗を始めようとした。触手は尋常ではない力で呑み込んだ彼女の顔を持ち上げ、身体を宙に浮かす。爆乳で重量が増していることを感じさせない恐ろしい力だ。今すぐ抵抗しないと何をされるかわかったものではない。

 

 だが、

 

「む゛ーッ!?」

 

 ヘコッ♥ ヘコッ♥ ヘコッ♥ ヘコッ♥

 

 最悪のタイミングでペナルティが発動した。宙に浮かんでもなおいっそ美しいガニ股を描いていた下半身が、一定時間が経過したと空中で腰振りダンスをし始めたのだ。支えのない身体が爆乳ごと舞い踊り、前垂れがひらりひらり、マン汁の名残りが乱れ飛ぶ。

 抵抗どころか変態ダンスを踊る身体に怒り狂ったエドナの声。その声すらくぐもってしまい、首まで呑み込まれ口が窄み、もはや剥がすことも難しい触手の表皮に哀れな顔のシルエットを浮かばせるのみ。

 

『脱出失敗! ペナルティ発動、マジックハンド召喚!』

「ぶお゛!?」

 

 そして勝手に捕まえ、勝手に命令して、さらには理不尽な強制ペナルティがエドナを襲う。

 少女の周りに無数の手が飛び回り始めた。白い手だけの存在だ。エドナが何かを察して触手の中で首を必死に振り乱すが、彼女にできることはない。手首を掴まれて、涎のような粘液を手のひらから垂れ流す手が――――エドナの爆乳デカ乳首を鷲掴みにした。

 

「お゛――――ん゛ッ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛おッ゛♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ビュルボビュッ♥ ボビュルルルルルルルッ♥♥♥♥

 

 疲労の原因は母乳を我慢していたというのもあったのか、白い手に搾られたデカ乳首からドレスを突き抜ける濁流の如き白濁液が迸り、エドナが触手口の中で野太い悲鳴を上げた。ガニ股で腰振りダンスをしていた股からも潮が吹き上がり、前垂れをべっとりと濡らし尽くす。

 手の動きは止まることを知らない。エドナの爆乳全体を揉みしだきながら母乳を搾る。他のマジックハンドたちも続けざまにエドナの身体をまさぐり始めた。

 

「ふぶお゛ぉ゛♥♥♥ ぶッ゛ぼっ、ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛♥♥♥♥♥♥」

 

 エドナの身体が濡れ、光を反射するような卑猥な輝きに彩られる。手のひらのローションが足、秘部、ケツ穴の表面、クリトリス……エドナの全身を彩り飾っていく。

 悲鳴と母乳と潮吹きを上げるエドナを見ても、それが単なるローションに留まらないことがわかる。まあ、わかったからといってどうなるという話でもない。エドナはこのペナルティが終わるまで、眼前をおぞましい肉塊で染め上げながら発狂しそうな敏感肌に生まれ変わる自分を体験し続けるしかないのだから。

 そして、エドナの全身に媚薬ローションを塗りたくったマジックハンドたちは――――一斉に彼女の身体を〝擽り〟に処す。

 

「ん゛ぶあ゛も゛ほーーーーーーッ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 一気にこそばゆい感覚を強いられ、エドナが言語ではない何かをひり出して叫ぶ。こちょこちょ、こちょこちょと全身、ケツ穴に至るまでを擽り散らすマジックハンドたち。

 普通ならば耐えていられたかもしれない。しかし、今のエドナは媚薬ローションを塗りたくられたばかりであり、ぎゅうぎゅうに締め上げられた顔面は叫び声を上げようものなら即座に酸欠状態になる。

 

「お゛ん゛ほひぃいぃいぃいぃいいいいぃいぃぃぃいぃいいぃぃい――――お゛♥♥♥♥♥」

 

 ちょろろろ……ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁ……♥♥♥

 

 ガクンとエドナの首が倒れ、全身から力が抜け落ち、純白の股布が濁った小便水に浸される。酸欠で激しく笑い声を上げたエドナが気を失い、失禁してしまった。

 だらりと垂れた身体。ガニ股を強制された下半身から前垂れを叩く濃厚な放尿。顔を呑み込まれた爆乳少女のガニ股失禁は、振り子のように揺れ動きながらその音をダンジョンの中に反響させ続けた。

 

 

 ひた、ひた。ひた、ひた。静かな遺跡に靴音以外の音色、肌を地面に触れさせる音が響く。

 

「はぁ♥ はぁ♥」

 

 ローションで全身敏感体質にされたエドナが、熱い吐息を吐き出しながら〝妙に低い視線〟で前へと進む。

 ――――四つん這いでダンジョンの中を歩き続ける。

 

(ワタシがこんな、無様な、格好、でぇ!)

 

 エドナとて犬以下の四つん這いなどしたくはない。だが、余計なペナルティで体力を削り取られ、全身に媚薬ローションまで塗られたエドナに立って歩ける体力は残されておらず、しかし休憩をしたところで定期ペナルティ、ないし新たなトラップに引っかかる可能性を考慮する状況。選択肢は、強引にでも先に進むことしかなくなっていた。

 足が動かないのなら両手で支えるしかない。それも普通の四つん這いとは違い、ガニ股で這いつくばりながら爆乳が地面を突かないよう慎重を期す、あまりに惨めで不格好な四足歩行。

 当然ガニ股腰振りダンスのペナルティも健在なため、時折後ろ掛けが翻りエドナのアナルを外気に晒して酷く煩わしい。煩わしいと思っていなければ、肛門をヒクヒクと蠢かせてしまう羞恥で頭がおかしくなってしまいそうだった。

 

「……?」

 

 そうしてナイトメアを殺す、という当初の目的に付け加えられた殺意の一心で歩行手段を手にしたエドナは、不意に何かを見つけて小首を傾げる。

 椅子と看板。また辱めるための道具か、と彼女は警戒しながら四つん這いでそれらに近づいていき、内容を確認して眉根を顰めた。

 

『十回イクまで立てない椅子』

「………………絶対殺す」

 

 元々口の悪さには一家言あるエドナだが、ナイトメアには怒りのあまり〝殺す〟一択の罵倒しか出てこないようだ。

 とはいえ、不自然なほどの沈黙を挟んだのは従う以外に解決策がないからだろう。足が自由ならば椅子に蹴りの一つでも入れたであろうが、四つん這いで立っているのもやっとだ。半ばの諦めと、必ず奴を殺すという誓いを以てエドナはその椅子に座った。

 

「ふん、今さら十回程度?」

 

 椅子はエドナがガニ股ペナルティを受けることを想定した作りをしており、機械的な部位に足を収めると肘掛に置いた手同様にエドナを拘束し、宣言通り立てないように縛めてしまう。

 しかしエドナは動じた様子がない。丁寧に首まで輪を回されたが、やっと座ることが出来てむしろ楽なくらいだと微笑む。あれだけの責めを受けたからこそ、十回で許される絶頂など怖くない、と言いたげな挑発まで行った。

 

「? それは何かしら」

 

 いくらかの余裕を取り戻したエドナが、どこからともなく飛び出したアームの行方を目で追いかける。

 彼女は自身の爆乳に塞がれ見失ってしまったが、小さな発射口を備えたアームはエドナのドレスの中へと潜り込み、発情にローションを重ねてべっとりと濡れたパイパンマンコのクリトリスへと狙いを定め――――液体を一直線に噴射した。

 

「ほひゅっ♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 刹那、エドナは微笑みを崩し、イッた。表情が溶け、卑猥とも下品とも間抜けとも取れるイキ顔を晒す。思考の一切を奪われ、歯を食いしばるという行為すら許されぬ衝撃に口を開き、股と爆乳から噴水のような飛沫が吹き上がった。

 

(………………はへっ?♥)

 

 十数秒後、思考を取り戻したエドナだったが、聡明な脳が破壊されて馬鹿になったような疑問を抱いた。何をされたのか理解ができない、そんなところだろう。

 そんな彼女のためにアームが新たな動きを見せ、その鼻穴を制圧した。

 

「ぶごぉ!?♥」

 

 小さな両方の鼻孔に噴射口が捩じ込まれ、可憐なエドナの面が鼻孔を開いたアホ面へと変わる。もっとも先ほどまでに比べれば可愛い方であり、これからに比べればもっとマシだ。

 

「やべへ――――」

 

 顔を真っ青にしたエドナが舌足らずで懇願をするが、発射口から容赦なく液体がその鼻腔に流し込まれた。

 

「ぶべっ、ぶびょおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 二度目である程度は反応が慣れたのか、今度はしっかりとした叫び声。それが良いことなのかは、鼻から液体を吹き出して拘束限界まで仰け反ったエドナを見れば一目瞭然だろう。

 続けて足。ブーツを脱がされ染みのない白磁の足裏を見せる、人を足蹴にすればさぞ映えるであろう両足裏に発射口が添えられ、液体が吹きかけられた。

 

「ぎょひぃいぃいぃぃいぃぃぃいぃいぃぃいいッん!?♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 したくてしているわけではない、けれどしてしまう。足裏に液体を吹きかけられただけで、エドナは母乳と潮吹きと共に無様アクメをしてしまうのだ。

 吹きかけられただけ……それだけなら良い。だが、今エドナに吹きかけている媚薬は彼女をこれまでの責めが子供の遊びに思えるほどの絶頂へと誘うもの――――濃度に変えれば、先の媚薬ローションのおよそ百倍以上の原液。

 

「ひゃら、ひゃめっ、がぼぼぼぼぼぼぼぼッ!?♥♥♥♥♥♥♥」

 

 一滴でも肌に触れれば人を発狂死させかねない代物なのだ。それをクリトリス、鼻穴、足裏、そして口内にぶちまけられてエドナは白目を剥いて絶頂している。天族でなければとっくに情欲に呑まれ死んでいる量だ。

 しかし、一噴射で一度の絶頂判定であるため、エドナは椅子から離れることはできない。この十回という甘い回数は、転じてエドナのあらゆる部位を性感帯に改造するためのものだった、ということだ。

 そうとも知らずにエドナは悠々と椅子に座り、この地獄に引きずり込まれた。続けざまに耳、尻、腋と媚薬原液を吹きかけられ、発射口は残りの三つに狙いを絞った。

 それは尻穴、秘部、そして〝尿道〟。

 

「や゛、め゛♥」

 

 排泄の細い通り道にさえ発射口を捩じ込まれ、涙ながらに制止を呼びかけたエドナに――――同時三射の特濃媚薬が注入。

 

「――――ん゛お゛♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 エドナの顔が渾身のアヘ顔を作る。野太い嬌声と迸る白濁と半透明な飛沫が吹き上がり、気を失いながら拘束された身体がビクビクビクーッ♥ と打ち上げられた小魚のように跳ねた。

 

「…………♥ ………………♥♥♥」

 

 これで十回。拘束が外れ、自由が戻ったエドナだが、その顔に正気の色はない。締りのない顔で舌を投げ出し、時折身体を痙攣させながら乳射している。

 

「お疲れ様、エドナ」

 

 椅子の前に少年が、エドナが憎むナイトメアが現れた。ここが終点なのだが、彼女に反応らしい反応はない。

 

「ここまでよく辿り着いてくれたね。最後の勝負をしようじゃないか。一時間、俺に堕ちないでいられたらここから出してあげる。キミが望む情報も与えよう」

 

 椅子が豪奢なベッドに早変わりし、淫ら下品に股を開いた花嫁のエドナを仰向けにして寝かせた。

「さあ、俺を楽しませろよ、エドナ」

 

 そうしてナイトメアは笑う。こんな決まり切った勝負を提示して、彼はエドナに触れて笑う。楽しい一時間が始まる――――それほど長くは、かからないかもしれないけれど。

 

「ふふ、これが鏡を壊したわるーい足だね。でもすごく可愛いよ」

「ひっぐぅぅぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥♥」

 

 知らぬ間に始まったエドナの全てをかけた戦い。それは戦いと呼ぶには、あまりに一方的だ。

 ベッドで動くこともままならないエドナの足をナイトメアが口でしゃぶる。愛おしげに、好物でも舐めるように舌を這わせる。それだけでエドナは首が折れるのではないかと思えるほど反り返り、絶頂の液を撒き散らした。

 

「ほーら、お尻ぺんぺんだ!」

「イグッ!?♥♥♥♥ イグッイグッイグッイグーッ!♥♥♥♥♥」

 

 スリットからはみ出した尻を叩かれエドナがリズム良く達する。もうエドナは思考より先に『イク』という感覚だけを得る女体。

 

「ほお゛♥♥♥♥♥」

 

 子宮を肌の表面から押され、ポルチオ絶頂。

 

「お゛ッ、お゛ッ、でりゅ、おしっこ、イきゅうぅ!♥♥♥♥♥♥」

 

 その影響で小便水が吹き出し、尿道を水圧が拡げる感覚で絶頂。

 舌を指で遊ばれ、腋を擽られ、母乳を搾られ尻を撫でられ足裏を叩かれ耳をほじくられ――――――

 

「ゆるっ、ゆるひてっ、もうゆるひてーーーーッ♥♥♥♥」

 

 エドナは、壊れた。

 

「なんでもすりゅ♥ なんへもひましゅっ♥♥ あなたに、ナイトメア様にしたがいましゅうぅぅぅぅぅ♥♥♥♥」

 

 それはエドナのような何か。エドナの形をした何か。

 本来のエドナは間違ってもナイトメアなどに媚を売り、許しを乞う天族ではない。アヘ顔で鼻水を絶頂液代わりに吹き出し、涎を飛ばして懇願する安い女ではない。

 だからエドナではない〝何か〟。強制絶頂で心が砕けたエドナが創り出した少女の残滓。

 

「――――良かった。じゃあ、俺を愛してくれるよね、エドナ♪」

 

 それを彼は、ダンジョンの主でありこの領域〝そのもの〟と言える存在である狂ったダンジョンコアは、壊れたエドナを悦ばしいと祝福し、愛を注いだ。

 

「はひっ、エドナを愛ひてくらひゃい♥♥ こひふりひますっ♥ くっぷくっ、こひへこっ♥♥ ふっ、ほぉ♥♥♥♥ おっ、ほぉ!♥♥♥♥♥」

 

 ヘコッ♥ プシャッ♥ ヘコッ♥ ブシュッ♥ ヘコッヘコッヘコッヘコッ♥♥♥♥ プシャップシャップシャップシャップシャッァァァァァッ♥♥♥♥

 

 ベッドの上でガニ股立ち、手を頭の後ろに組んで腋を見せつけて全力腰振りダンス。腰を揺さぶる快感で絶頂、合わせて振り乱される爆乳で絶頂、ケツを左右に振って絶頂――――イッて、イッて、イキまくる。

 

「あはは、嬉しいなぁ! エドナがそんなに俺のこと好きになってくれて。キスしようか、キス」

「ひゃいぃ……きしゅ、ナイトメアしゃまときしゅう……ん、ちゅる、ちゅ〜〜〜〜〜ッ゛♥♥♥♥♥」

 

 キスをせがまれ、エドナが蕩けた表情でナイトメアの顔に手を添え、唇を合わせ、それでまた絶頂。舌根から喉奥まで性感帯の彼女は、キスで舌を交わし絡めた唾液で喉を潤すことでさえイキ果てることができる。

 エドナのような何か。エドナの身体を動かすのは、壊れた少女の意志ではなく快楽に堕ちた天族の欠片。だが、狂ったダンジョンの主はそれで構わないのだろう。自らが求めた女を愛することができれば、それで満足なのだ――――だから、その後天族の少女を見たものは誰もいなかった。ずっとずっと、彼に愛されるのだから。

 

 

「あんっ♥ あっ、あ、あっ、あぁーッ♥♥♥♥」

 

 迷宮深くに鳴り響く雌の声。交合いの音色。両足を少年の腰に絡め、爆乳で彼の身体を包み、子宮をペニスで押されて達するエドナ。

 

「エドナ、今どんな気分?」

「お、おっ♥ ナイトメア様のおちんぽにっ、子宮おされてましゅ♥♥♥ 押し込まれて、せっくしゅ、セックスして……赤ちゃん産むためのせーし、注がれてりゅうぅぅぅぅぅぅぅ♥♥♥♥♥♥」

 

 ドピュ、ドビュドピュドピュルルルルルルルッ♥♥♥♥

 

「イクっ、おまんこ種付けイクーーーーッ!♥♥♥♥♥」

 

 あれほど殺意を向けていた相手に抱かれ、一つになって精子を注がれる。そのことに多幸感を覚えながら、舌出し仰け反りアクメでエドナは叫びを上げた。

 

「ああ、可愛いよエドナ――――ん?」

 

 と、抱き合って愛し合い、エドナ(手に入れた玩具)を愛でていたナイトメアがピクリと眉を揺らした。彼はこのダンジョンそのもの。迷宮深くでエドナを愛しながら、何か変化があれば即座に探知ができる。

 

『ライラ様、ここにエドナ様が――――』

『恐らくそうでしょう。アリーシャさん、慎重に――――』

 

 変化と言っても、新しい〝餌〟がノコノコとやってきたというだけで、彼は唇を醜悪な笑みの形にするだけだ。

 

「あの子たちは何がいいかな。道の飾りにしちゃうか、ずっと彷徨わせるか……ふふ、愛してあげるのは、エドナがいればいいからね」

「ナイトメア様♥ もっと、もっとおちんぽくらひゃい♥ ザーメンびゅるびゅるして、エドナを愛してぇ♥♥」

 

 自分を助けにきた者たちをナイトメアが笑っている。そのことにさえエドナは気づかず、幼き爆乳少女は与えられる快感に溺れる。

 

「もちろん、愛してるよエドナ」

「あ、あ、あひっ、んひっ、イクっ、イッくぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――ッ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 傘を、靴を、手袋を。迷宮の奥に打ち捨てられた少女の所有物だったものに、小便が、精液が、母乳が滴り汚れていく。直に誰のものであったかさえ忘れて、エドナは消えていく。

 ナイトメアが愛する一人として、ナイトメアを愛する一人として。天族ではなく、変わり果て快感に溺れた雌奴隷として――――アヘ顔を晒し続けながら、その嬌声を出口のない迷宮に響かせた。

 

 

 






矯正と強制をかけた高度(笑)なギャグ。いや作中でも失笑物とは書いてありますし!
あとこの辺は丸呑みの練習もしてた記憶がある。記憶があるって言うのはこれ書いたのも大概前だった気がするので……そして強制絶頂装置も練習。何事も精進あるのみですわね。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。よく考えたらこれのライラとアリーシャ版をFANBOXで書けたりしますね。いや本来続編書いてのんびりする予定だったのに、気づいたら表に出せない性癖ぶちまける場所になってたり……まあ使い方としては正しいな!ではまた次回〜


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インフィニット・ストラトス
篠ノ之箒、他キャラ多数(学園催眠、NTR)


プレイがシンプルイズベストだけど1シーンだけスライムゼリー排泄があるのでご注意。それ以外はノーマルと無様……だよね?何か最近自分の感覚が信用ならん。

というわけでISから箒ちゃんと他のヒロインたちの学園催眠、洗脳ものです。正気なんてものはない。イメージはマナリア催眠学園のまんまです。今回は箒ちゃんをフューチャー。理由はせっしー同様に身体がエロいからという身も蓋もない最低な理由からです。それではどうぞー。





 

「整列!」

『はい!』

 

 IS学園。超常的な性能を持つISと呼ぶ兵器を扱える女性(・・)たちが集まり、学び舎として機能する学院。

 この世界で男女の平等などありえない。力を持つ女性と、持てない男性。その隔絶は世界中にあらゆる影響を及ぼしていた。もちろん、このIS学園においても唯一ISを行使できる少年を覗けば、そう変わらなかったのかもしれない。

 だが今、IS学園は変わっていた。学園の特に広い区域に集った生徒たちは、あまりにもはしたない姿で整列していたのだから。

 

「うふふ、愛しの理事長様……なんて麗しいのでしょう♡」

「あんなにチンポが大きくて……太さも長さも、どっかの誰かと大違いね♡」

「それにお腹も、樽みたいに太ってて……あれで圧し掛かられるとチンポが奥まで突かれるんだから……んくっ♡」

「あぁ、はやく任務を命令してくれないだろうか……もう待ちきれん♡」

 

 特にそれは、容姿、実力共に優れた最前列の優等生たち(高級肉便器)がわかりやすく示している。

 元々、効率を求める上に女性だけの空間なこともありぴっちりと少し卑猥にさえ感じるISスーツ。ISを展開するわけでもないだろうに、全生徒が着たその衣装は、一般的なものと比べて際どい(・・・)

 胸の形は言わずもがな、乳首まではっきりと浮かぶ胸元。鼠径部の鋭い切れ込みは『教師と優等生ほど体毛が濃くなければならない』という規則により、不衛生とも言える色とりどりの剛毛をはみ出してしまっている。無論、肉が良く乗ってむにゅりとまろびでた美尻も同様にだ。

 

「静粛に! これから理事長(・・・)の登壇だ」

 

 有り体に言ってしまえば恐ろしく卑猥なハイレグスーツを着込んだ生徒たちだが、彼女たちが見上げる舞台上で号令を出す教師。織斑千冬や山田真耶と比べればマシ(・・)なのだろう。

 何せ教師たちは、黒タイツのみでキリッとした表情を見せながら、生徒の模範となるべく怠った(・・・)溢れんばかりの腋毛に、鼻孔をヒクヒクと上部へと疼かせる鼻フックまで常備しているのだ。

 

「織斑先生、何て凛々しいお姿……」

「私たち一般生徒(肉便器)も、先生や優等生(高級肉便器)の皆さんを見習わないとですね」

 

 それを生徒たちは憧れて(・・・)視線を熱心に向けている――――なんと滑稽な姿であろうか。

 そして、教師たちが端で控えた舞台の真ん中に登壇したのは、ハミ毛の代表候補生たちが熱い視線を向けていた理事長(・・・)と呼ばれた男だ。

 恰幅の良さが目立ち、衣服は高級な羽織りもののみ。下半身には恥ずかしい格好をした女たちに興奮の涎を垂らす醜いチンポをさらけ出している。普通に(・・・)考えれば、ハイレグISスーツだけを着た生徒たち以上に破廉恥、変質者という言葉がお似合いの男だろう。

 

「気を付け! 敬礼!!」

『はっ!』

 

 だが、千冬の鋭い号令に合わせて、集った全女子生徒たちが規律を感じる直立、右手の敬礼を男に向かって放つ。それは教師陣、山田真耶や最強と呼ばれるIS装者の千冬も変わらない。熱の篭った、ともすれば忠誠心の塊とも思える敬礼を理事長と呼ばれた醜い男に捧げてみせた。

 

「股を開け! マンコ構え!」

『はい!』

 

 それだけでは終わらない。登壇した男に向けた敬礼と共に、股を開いてくっきりと割れ目を浮かび上がらせたマンコへと左手を添え、ガニ股敬礼を彼女たちは揃える。

 卑猥に改造したISスーツを着て、ガニ股敬礼という正しい規律と無様が融合した姿を凛々しい顔で維持する。哀れや惨めを通り越した処遇にも、彼女たちの忠誠心は揺らぐことはなかった。それだけ強力な催眠(・・)が施され、彼女たちは脳の隅まで、その知性さえも制御されてしまっているという事実があれば、当然だと受け入れられようか。

 

(あぁ……今日も凛々しいお姿をしている。私ももっと肉便器として努力せねば♡)

 

 少なくとも、彼女たちは喜んで受け入れている。黒髪を束ねて靡かせ、生徒内随一の女体を持つ篠ノ之箒ですら一切の疑問を抱かず醜い男を愛おしい目線で追っている。ガニ股敬礼に、オナニー前(・・・・・)のポーズで、だ。

 

「始め!」

『IS学園! 奴隷校則唱和!♡』

 

 シュッ♥シュッ♥シュッ♥シュッ♥

 

 そして、朝礼(・・)が始まった。全女子生徒が股に添えた手を上下に、全員が一定のリズムを崩すことなく擦り付け始めたのだ。

 

『一つ、私たちはご主人様の性奴隷です♡ あらゆる命令と性処理に努め、肉便器として奉仕させていただきます♡』

 

 ガニ股敬礼でリズミカルにスーツの表面を擦り、彼女たちは自らに課せられた校則を読み上げていく。教師たちも模範となるよう、ガニ股敬礼で黒タイツ越しに毛むくじゃらのマンコでオナニーをしていた。

 

『二つ、私たちは自由に性処理できるやり捨てオナホとして、自己の鍛錬とオナニーに励みます♡』

 

 クチュ♥クチュ♥クチュ♥クチュ♥

 

 次第にマンコから愛液が溢れ、淫靡な液体が痙攣し始めた太股を伝う。が、まだイッてはならない(・・・・・・・・・・)。しかし、手の動きを乱してもいけない。

 

『三つ、私たちの人権は全てご主人様が管理しています。どんな無様な命令にも従い、絶対の忠誠を誓います♡』

 

 頬に赤みが差し込み、中には絶頂寸前で耐えながらオナニーを続け、歯を食いしばって恥を晒す間抜けな顔をしている者までいる。だがイッてはならない。手を止めてはならない。

 彼女たちのオナニー絶頂は全て宣言が終わった瞬間に合わせられる。それを破れば、教師であろうと優等生であろうと待っているのは厳しい罰則。故に、代表生のセシリアやラウラでさえ品のない我慢顔を晒そうと、手の動きを止めずにガニ股敬礼オナニーを続けているのだ――――そうすることが、彼女たちIS(催眠)学園生に与えられた栄誉であると信じて。

 

『以上、奴隷校則読了! 本日もよろしくお願いいたします! おまんこイクっ!♡♡♡♡』

 

 生徒と教師。全員が寸分たがわず同じタイミングでアクメする。ISスーツから弾け飛ぶ愛液。黒タイツに染み込む愛液。どちらも一日の始まりを告げる日常の象徴(狂った学園生活)であるべき大事な儀式。

 そうして、自らの境遇に疑問を抱かない学園生(性奴隷)たちの教育は今日も始まるのだ。

 

 

 

 

 

「篠ノ之箒、入ります」

 

 姿勢を正し、扉をノックして呼び出された生徒会室へと入室する箒。その格好は、相も変わらず改造された白いハイレグISスーツだ。

 箒たち生徒に許された衣服はこのスーツと改造制服、もしくは全裸、はたまた教育(プレイ)用の衣類。その不自由さに疑問を抱くことなく、箒は今日もたわわな巨乳を揺らし、下品にはみ出した陰毛を優等生の証として見せつけていた。

 彼女が入室した生徒会室には、既に何名かの生徒、及び彼女たちを侍らかす(・・・・)理事長の姿がある。

 

「あら、篠ノ之さんいらっしゃい♡」

「しののーん、ようこそ生徒会室へ♡」

「んっ、れろぉ、ほらお姉ちゃん……メス豚♡ ちゃんと挨拶しなきゃ♡」

 

 布仏姉妹が男の両足を舐め、姉を豚と呼び蔑む妹が彼の剛直を愛おしげにフェラチオし、その姉と呼ばれた可憐だった(・・・)生徒会長は男にふんぞり返ってもらうための椅子(・・)となっていた。

 

「ぐっ、おごぉ……♥ ふ、ふごっ♥ よ、ようこそ……待ってたわよぉ、箒、ちゃん……ぐぅっ♥」

 

 肥満体の巨漢を支える細身の少女。この学園の生徒会長、更識楯無だ。彼女の背中でふんぞり返っている理事長が来る前なら、優雅な仕草と内心を掴ませない態度で箒を出迎えていたであろう彼女も、今や単なる優等生(高級肉便器)でしかない。

 楯無が苦しんでいるのは巨体を支えているからだけでなく、生徒たちに模範的な態度を示す生徒会長として、教師同様、否、それ以上の三方向からの鼻フックを施され豚鼻を余儀なくされていることに起因がある。

 加えて、淡い水の色をしたISスーツも他生徒以上に生地が薄く、陰毛だけでなく腋毛までしっかりと生やした理想的な生徒(無様な催眠少女)として楯無はそこにあった。

 

(私も、会長のように扱ってもらえるよう精進せねばならないな♡)

 

 そんな奉仕者たちに挨拶を返しながら、箒は内心で徹底した精神を思い描いていた。

 かく言う箒も、既に優等生らしい身体付きをしている。陰毛は当たり前のこととして、かつては剣道で道を極めていた身体はその方面に鍛えることを禁じられた。それによって箒の身体は必然的に肉付きは良くなっている。

 ISスーツに乗った肉尻、太股などは太り過ぎずされど肉便器として触り心地が最高なムチッ♥ムチッ♥とした引き締まりとは真逆の肉体美。巨乳は当然のように毎日豊乳マッサージを丹念に行い、元々大きなメロンをより大きく実らせようと努力を怠らない。

 以前の彼女であればたるんでいる、などという言葉では済まない雄に媚びる下品な雌を目指した姿。しかし、今はそれが正しい篠ノ之箒の姿だ、と惨めにたるんだ女体できっちりと姿勢を良く直立しながら、我が物顔で女を扱う理事長へと声を発した。

 

「篠ノ之箒、到着しました。本日のご命令は?」

 

 態度は目上の人間に対し、誠実という二文字を尽くすもの。このIS学園に多額の出資を行い、VIP待遇ということになっている(・・・・・)彼に対しては、たとえ生徒会長であろうと教師であろうと礼節を尽くさねばならない――――と、言うことまでが催眠による刷り込みだ。

 つまり、優等生とはいえ一般の生徒である箒が理事長に誠意を見せないわけにはいかない。が、理事長は箒に向かって自由に振る舞っていいという命令(・・)と――――今週の理事長(洗脳主)専属便器の任務を彼女に告げた。

 

「ッ!♥」

 

 任務を受けた瞬間、箒の顔が歓喜に満ち溢れた明るいものに変わった。それはすぐにキッと凛々しいものに戻り、厳しい敬礼を見せたのだが、股からじわじわと濡れて滴る愛液の悦びは誤魔化しきれるものではなかった。

 

「任務了解した。これより専属便器任務を遂行する♡」

 

 敬礼した変態スーツの篠ノ之箒。彼女の隠し切れない雌の感情は、至るところから伺えた。ムチムチの身体には朱色が差し込み、マンコはスーツの裏地に溶け込むようにクパァ♥とその顔を覗かせている。

 全ての生徒が望んで止まない専属便器。植え付けられた感情を本物と思い込む少女は、敬礼の横にある凛々しかった貌を淫らで艶やかな笑みに変えた。

 

「さあ、理事長。私の背中を使ってくれ♡ ……うぐっ♡」

 

 ドスン、と相当の重量が四つん這いになった箒の背にのしかかる。鍛えていた彼女ならいざ知らず、たるんだ女体を選んだ箒では相当な負担を強いられる。

 

「い、イくぞ♡ ふ、んっ♡」

 

 しかし、遥か目上の人間を歩かせる無礼を働くわけにはいかないと、専属便器は彼の乗り物として振る舞う義務がある。長くしなやかなポニーテールを掴み手網にされた箒は、括られた髪の名の通り馬として四つん這いで目的地へと移動を始めた。

 その道中、理事長は様々な生徒たちの姿を垣間見ることができる。

 

「あぁん、我慢できません!♥ 出ますわ!♥ わたくしのケツ穴からスライムウンチぶりぶりしてしまいますわぁぁぁぁぁ!♥ んほぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥」

 

 むりゅっ♥ むりむりむり、ぶぶぶ、ぼぶぅ!♥♥

 

 この学園に女性のプライベートなど存在しない。部屋は全て透明なガラス張りになり、公衆トイレも然りだ。

 優等生の一人、セシリア・オルコットが旧式の和式便器に蹲り、開いたケツ穴から色鮮やかな黄金のスライムを便器に堂々とひり出している。全生徒に義務付けられた薬を服用し、後ろの穴の排泄物は開発用のスライムへと変換される。それによって、括約筋や結腸のトレーニングを排泄と共に兼ねているというわけだ。

 全面ガラス張りの公衆トイレで、全裸のセシリアが排便をしている。高貴な出の彼女ならば憤死するはずの実技(プレイ)も、表側に回れば排泄アクメに蕩けている可憐な面が見えるに違いない。

 

「いっちにーさんしー!♡ うぁ♡ 乳首擦れちゃう……♡」

「しっかりと身体をほぐし、幼児体型であろうとちんぽを迎えれるようにしなければ……♡」

 

 他の代表生たちの姿も見えた。全裸で柔軟を行い、乳首を擦れさせて股から粘液を広げるシャルロット。堂々と全裸でランニングをし、汗と愛液を垂らして肉便器として相応しい身体を目指すラウラ。

 

「――――♥」

 

 そして、物言わぬ壁尻(・・)。マンコとケツ穴からザーメンを垂れ流し、ビクビクと痙攣する桃尻には『ド貧乳』『中古マンコ』などいわれのない落書きが付け加えられている。

 白濁液を滴らせる剛毛と、ケツの上部の壁に貼られた写真から凰鈴音であることだけは窺い知れた。事務員、雑用としてIS学園に雇われていた男たちが、鬱憤を晴らすために乱雑に扱ったことは誰でも予想がつく。が、誰もがそれを常識(・・)と受け取るこの学園では、まだしばらく彼女の壁尻教育(プレイ)は続くだろう。

 

「はぁ……あっ♡あっ♡ ふぁ……うひっ!♡」

 

 むにゅ♥むにゅ♥ ペチン♥ペチン♥

 

 そうやって学園生徒たちの日常を四つん這いで理事長に見てもらいながら、箒は必死に両手と両足を動かす。時折ゆさ♥ゆさ♥と揺れるぴっちりスーツの巨乳を揉みしだかれ、肉が付いてプルプルとしたケツを叩かれながら、箒は汗と愛液を垂らして目的地へと彼を運ぶ。

 箒がかつての鍛錬以上に発汗し、香しい雌の味をスーツに染み込ませた後、彼女はようやくと言っていい時間をかけてそこへ辿り着いた――――自らの学び舎、教室に。

 

「――――お、箒じゃないか」

「い、一夏♥」

 

 その教室には、女子生徒たちに囲まれながら恐らく唯一、この学園で本当に正しい勉学に育む少年、篠ノ之箒が好意を抱く織斑一夏がいた。

 だが、正しい勉学に励んでいるからと言って、正しい認識を彼が持ち合わせている……というわけではないことは、ハイレグISスーツで四つん這いになり、理事長を背に乗せた箒を見て笑みを見せた(・・・・・・)ことから窺えることだった。

 

「今日も頑張ってるみたいだな!」

「あ、ああ――――これから、私が理事長殿の立派なおちんぽに奉仕するところを、しっかり見てくれ♥」

 

 一夏から見れば、箒は勉学に励んでいる。箒からすれば、大好きな一夏に模範的な生徒として誇らしい姿を見せている。そういう認識(・・・・・・)だ。

 理事長は一夏に特別なことはしていない。男として唯一のIS装者。ある種、男性という種の希望である一夏を無下にすることはなかった。勉学に励み、時には女子生徒の中から優等生(高級肉便器)には及ばないまでも、優秀な女子生徒を当て、幸福を味わってもらってさえいる――――ある意味で彼も、催眠によって真実に気づけないからこそ幸せなのかもしれない。

 そして教室に辿り着いた理事長は、箒の背から降りてある人物を呼び出した。

 

「お呼びでしょうか、理事長殿♡」

 

 織斑千冬。腋毛と陰毛を不衛生に未処理にし、黒タイツのみの変態的な姿で敬礼をする一夏の姉だ。

 この学園の教師としても随一の技量、能力を持つ女性。そんな彼女に対し、理事長は椅子になれ(・・・・・)と告げた。自分が箒を楽しむため、その下地になれ、と。

 

「了解しました♡ 私でよろしければ、理事長殿の椅子となる名誉をお受けいたします!♡ ……おぎっ♡」

 

 もちろん、千冬の答えはYESの一択だ。硬かった声色は媚を売る雌の甘さ。変態的な格好のまま四つん這いになり、折れてしまうのではないかと思える勢いで尻を背に押し付けた理事長の重量に悲鳴を上げて耐えてみせる千冬。

 最強のIS装者にして大切な姉。そんな彼女が箒の踏み台として扱われている姿にも、一夏は『自分も頑張らないと』など奮起し、彼に与えられたハーレムの中で勉学に励む。そうしてこの学園(せかい)は回っている。

 

「うあぁ、大きい……黒く光って、こんなに固くて、熱い……♡」

 

 千冬という高級な椅子に座り、股座を開いた理事長に跪き、その肉棒に顔を近づける箒。常に背の上にあり、汁を垂らして染み込ませていた凄まじい剛直に、トロンと熱に蕩けた目で彼女は見惚れた。

 

「すんすん♡ 臭いも、こんな、濃くて……じゅるっ♥ い、いかん、よだれが♥ この素晴らしいチンポ、私の口の中に納まるだろうか?♥」

 

 鼻を間近で鳴らし、この世でもっとも味わい深い臭いに酔いしれる。涎を口の端から溢れさせ、喉を鳴らしてこの世でもっとも崇拝すべき男の肉棒に口をつける。全て、箒がマンコの涎をたらぁ♥と滴らせてしまう幸福に変わるものだ。

 

「は、む♥ ちゅ、ちゅぷっ♥ れろぉ♥ んちゅっ♥」

 

 猛々しい竿を唇で挟み込み、舌を念入りに這わせる。直立して熱を持った棒を解すように手で揉みしだき、精巣を丁寧に丁寧にマッサージ。

 

「んっ♥」

 

 プルンッ♥と箒の乳房が生の肌を顕にする。ぴっちりと胸に張り付いていたスーツを谷間の奥底に挟み、戒めを解いた箒のおっぱいは名実共に学園一の巨乳。他国の少女たちも在籍する中、日本人がもっとも優れた胸を持つ。

 武道に優れていた彼女がかつてはコンプレックスに感じていた巨乳も、今は日々大きくなることに悦びを覚える。崇拝する男に悦んでもらえる強力な武器だ。

 

「あむっ♥ じゅる♥じゅる♥ ずぢゅるるるるるる♥」

 

 肉棒に唾液を塗り、巨乳を晒した箒は準備ができたと言わんばかりに口を開き、口内に肉棒を導いた。

 涎と濃厚な我慢汁を混ぜ合わせ、いやらしい絡み合いの音色を口から響かせる。

 

「ぢゅるっ♥ ぢゅぞぞぞぞ♥」

 

 奥深くまで呑み込んだ肉棒を今度は吸いながら引き抜き、てらてらと淫靡に濡れた竿をむにゅん♥と両脇から箒の巨乳が包み込んだ。

 

「じゅぽっ♥じゅぽっ♥じゅぽっ♥ ぢゅる、ぢゅるぢゅる♥ ちゅううぅぅぅぅぅぅッ!♥♥」

 

 たぷっ♥たぷっ♥たぷっ♥たぷっ♥

 

 顔が上下し、胸があらゆる形に歪む。絶大な奉仕の味が肉棒全体を包み込むパイズリフェラ。その威力は、箒という女体の力によって理事長に満足気な吐息を吐き出させるに至った。

 

「むふ♥ ぢゅぽっ♥ぢゅぽっ♥ じゅぞ、じゅぞぞ♥ じゅぼぼぼぼぼッ!♥」

 

 彼の反応に満足を得て妖艶に微笑んだ箒が、より深いフェラ顔を見せた。恥ずかしげもなく、好いた男児に音を聞かれることも厭わず、唇を竿に吸いつかせて勢いよく引き抜く。引き抜く力に抗った口元が品をなくして歪み、箒の美貌を無様なひょっとこ顔に変えた。

 ポニーテールと合わせて馬面(・・)になろうと、それで彼が悦ぶのなら構わない。凄まじい巨乳と肺活量の違いを見せるバキュームフェラ。あまりの快感に肉棒がビクビクビクッ♥と脈動し、箒の口内に射精という果てを解き放った。

 

「じゅる、んくっ♥ ごきゅ♥ごきゅ♥ ぶぴゅっ!♥ ずぞ、ずぞぞ♥ ごきゅごきゅごきゅっ♥」

 

 ひょっとこ顔の鼻から白濁液が逆流し、噴射。それを鼻を啜って飲み直し、窄めた頬で箒は喉を鳴らす。苦々しく喉越しの良いザーメンを深い部分で味わい尽くした。

 

「ぢゅるぢゅる……ちゅぽぉ♥ はぁぁぁ……♥」

 

 唇から肉棒を引き抜き、射精後でも大きい竿を己の胸で挟んで休ませ(・・・)ながら、箒は精液臭い自身の吐息を恍惚と発した。奉仕者でありながら、彼女は与えられたと感じていた。

 言うまでもなく、崇拝する男のザーメンは誰もが羨むもの。それを口内に取り込んだともなれば多幸感は一入であろう――――それがより深い場所であるならば、想像しただけで彼女たち性奴隷は絶頂をしてしまうかもしれない。

 

「ふぅ、はぁ♥ つ、次は……♥」

 

 立ち上がり、それを想像した箒がまさにそう(・・)なのだ。

 股を開き、鼠径部のスーツをズラし、剛毛に包まれた卑猥で下品な陰裂を指で開く。ここに、挿入れさせてくださいと言葉の前に懇願をした。

 

「どうか、私の剛毛まんこを存分に味わってくれ♥ あなたのおちんぽのためだけに存在する私の牝穴を捧げさせてほしい♥」

 

 無論、先ほどの千冬と同様に理事長の、正しくはビンビンの勃起によって答えた彼のチンポはYESの一択。

 ゴクリと唾を飲み、箒が理事長に背を向けて腰を落とし始めた。ピタリとマンコと亀頭を設置させながら、箒は腰を据えたガニ股にいずれは毛が名誉として生え揃う汗ばんだ腋を頭の後ろで手を組んで見せびらかす。

 

「まずは下準備を加えさせてもらう♥ 和風剛毛マンコのタワシ(・・・)を堪能してくれ♥」

 

 じょりじょり♥ もさぁ、ぞりぞり、ぐちゅ、ぐちゅ♥

 

 箒はまず接着させたマンコを竿に滑らせ、その凄まじい剛毛を濡れたチンポと絡ませて素股を行い、射精後の肉棒をより激しく再興奮させていった。

 

「あぁ、私の陰毛が理事長殿の立派なチンポに絡まって……どうだ、私の剛毛タワシ洗い……あっ♥ おちんちん硬くなって♥ うぁ、私も、イクっ!♥♥♥♥」 

 

 ぷしゃあ♥

 

 箒の黒色の剛毛に唾液と我慢汁とザーメンの残滓が絡み付き、独特の感触に肉棒がパイズリフェラ以上の硬化を見せる。その硬さに箒はマンコを刺激され、軽イキをしてチンポに己の変態汁を塗りたくった。

 

「はぁ♥はぁ♥ マンコ汁たっぷり付けておちんぽフル勃起で準備完了♥ 私のマンコ、いつでもおちんぽお招きできるぞ♥」

 

 トロトロに液体を絡ませたチンポに、箒は下品な陰毛のマンコを再び接着させる。初めと違い、陰裂は開き切ってマン汁を垂れ流して今か今かと挿入を待つばかり。

 そうして箒はザーメンを吹き出した鼻、陰毛を付着させた口元。理事長に対しての屈服のポーズを、眼前で勉学に励む織斑一夏(好いた少年)に見せつけた。

 

「い、一夏♥ しっかりと目に焼き付けてくれ♥ IS学園の歴史に残る爆乳を目指す私のおまんこセックスを♥ 催眠で操られていることにも気が付かない、マン毛ボーボーな馬鹿で脳筋でお間抜け女のガニ股おちんぽスクワットを!♥」

 

 彼女に正気の部分が残されていたのなら、内側で泣き叫んで許しを乞うていたであろう宣言。だが、篠ノ乃箒に正気の部分など存在しない。せいぜい、一夏に対しての揺るぎない好意のみだ。

 

「ああ! 頑張れよ、箒!」

「一夏♥ ――――あっ♥」

 

 ずぷん♥

 

 だから箒は、幼なじみの目の前で剛毛マンコに巨根チンポを沈める恥ずかしい姿を、恍惚とした笑みと吐息を以て味わった。

 

「あぁーッ!♥♥♥」

「ぶぎっ!?♥」

 

 ドチュッ!♥

 

 子宮にまで入念に奉仕したチンポを沈めるセックスのスクワット。その衝撃は椅子として四つん這いになった千冬にも届き、惨めな鼻フックを課せられた鼻孔から鼻水と飛ばしてかけられた体重を受け止めていた。

 

「あっ♥あっ♥ あ、あっ♥ あんっ♥あんっ♥あぁ!♥♥♥」

「ふぎっ♥ふごっ♥ふごっ♥ ぶごぉ!♥」

 

 パンッ♥パンッ♥パンッ♥パンッ♥

 

 快感の幸福に満ち溢れた官能の声と、豚かと錯覚する下品な鼻声。斜めに構えられた竿にスクワットピストンを行い、たっぷりと脂肪を付けた肉尻で音を鳴らす箒。ガニ股腋見せの身体を斜めに上下、正面から見れば前後させる彼女も無様ではあるが、千冬はより醜くなる扱いを受けていた。

 

「ああ、セックスが気持ちいい!♥ 胸が暴れて……腰が止まらん!♥♥ あ、あっあっあっ!♥」

 

 たぱんっ♥たぱんっ♥たぱんっ♥たぱんっ♥

 

 箒の巨乳がここぞとばかりに上下に弾み、素晴らしい、壮観な光景をスクワットピストンで生み出す。

 同じ性奴隷の扱いなど知ったことではないとばかりに箒は腰を上げては落とし、上げては落としを繰り返す。もし彼女たちが逆の立場であったとしても、この行為に対する思いは変わらないだろう。

 やがて箒の蕩けた目が上擦り始め、口元がだらしなく垂れ始める。果てが近い合図に、スクワットちんぽピストンも勢いを増していった。

 

「あ、あっ♥ も、もうイきそうだ!♥♥ 子宮にザーメンを貰えたらイッてしまう!♥♥ 膣内がきゅんきゅんして理事長殿せーし求めてしまう!♥♥ イクイクイクイク――――――」

 

 ドビュッ!♥ ドビュルルルルルッ!♥♥

 

「イッくぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!♥♥♥♥♥」

 

 締まらない口から舌が垂れ下がり、目を剥いてアヘ顔を晒す。たぱんっ♥たぷんっ♥と上下していた巨乳が下乳を箒の肌と接着させ、彼女は据えた腰で男の精液を己に捻り込む。

 子宮口に逸物の先端を押し付け、腰を捻ってザーメンを少しでも大きく注いでもらう。たとえ結合部からぶびゅるっ♥と白濁液が溢れてこようと、箒はアヘ顔を晒して体重をかけ続ける。その結果、豚面で鳴く教師が叫んでいようと彼女の知ったことではなかった。

 

「あぁ……子宮が熱いぃ♥ ザーメンで種付けされている……ふぁぁぁぁ♥♥」

 

 ただ種付けの幸福感を。この学園での必須科目である妊娠(・・)を男の精子で叶えられるかもしれない悦びを、箒はだらしない身体とだらしない笑みで受け止め続けた。

 

「んあっ♥」

「……ぷぎぃ♥」

 

 ずりゅぅ♥と箒が名残惜しそうに剛毛マンコからチンポを引き抜いた瞬間、千冬が力尽きて理事長の下敷きになるように倒れた。潰れたカエルのようなうつ伏せの千冬だが、肥満の理事長と全力で腰を打ち付ける箒の体重を背中で受け止めていたのだから、よく持った方だと労われるべきだろう。

 とはいえ、たかが肉便器が一人力尽きたところで声をかける男ではない。彼女に一瞥すら向けず、箒をさらに楽しむために彼は新たな呼び出し(・・・・)を行った。

 

『お呼びでしょうか、理事長殿♥』

 

 現れたのはセシリア・オルコット、凰鈴音、シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒ、更識簪、更識楯無、山田真耶。

 代表候補生と教師。ハイレグISスーツの改造度や教育(プレイ)の痕跡、楯無、真耶など陰毛に加えて腋毛と鼻フックを拵えた者も混ざっているものの、皆が理事長直々の呼び出しに歓喜の敬礼を並んでして見せている。

 豊満なスタイルの者、そうでない者、幼い見た目の者。多岐に渡る彼女たちの誰もが美女。だが、そんな美女と美少女たちへ男は容赦なく言い放つ――――椅子になれ、と。

 

『了解しました!♥ 高級肉便器、椅子としての任務を遂行します!♥ ガニ股敬礼おまんこオナニーで待機♥ いつでもご使用ください♥』

 

 グチュ♥グチュグチュグチュッ♥

 

 椅子は一人ずつ。その間、他の椅子は教室の端に並んでガニ股敬礼のまま股を手で擦ってオナニーをする。気分を変えて、一度箸休めに別のマンコを味わうことがある理事長のため、いつでも牝穴を濡らしておく義務が椅子たちにはあるのだ。

 

「本日の椅子一号、更識楯無♥ 再び理事長殿を背中に乗せられる名誉に感謝を♥ ……ふぶっ!♥♥」

 

 今朝にも彼を背に乗せていた楯無が、悦びに満ちながら元の人格を歪められたその口調で背を差し出し、三点鼻フックの潰れた鼻から千冬以上の鼻水を噴射。あまりの無様だが、ガニ股敬礼オナニーに集中する他の肉便器たち、女に囲まれた一夏――――今度は自慢のデカケツを向けて理事長を奉仕しようとする箒。誰一人として、気にかける者はいない。

 

「次は私のだらしないデカケツだ♥ ――――専用便器として、尻コキでおちんぽをしっかりとご奉仕させてくれ♥」

 

 ムチムチの太股に支えられた肉尻の谷間がチンポを挟み、扱き上げる。肉がたっぷりと、それでいて興奮を損なわない程度に調整された尻をチンポに押し付ける間抜けな姿さえ、彼女たちは一切の疑問を抱かない。理事長から顔は見えないが、一夏を見つめながら行う尻コキに、箒の顔は淫美に蕩けていることだろう。

 これがIS学園の日常――――名も知らない強大な催眠主に弄ばれる運命に絡め取られた、美しい少女たちの日常だった。

 

 

 






プレイ自体は本当にシンプルにしたつもりです。いっそアンケートでこういう(比較的)大人しい方式と下品下劣どっちが好みか入れてもらおうかと思いましたが、悲しい現実が見えそうですね、はい。
催眠は正気からかけておかしくするのも、違和感を残すのも、こうして完堕ち掌握させてるのも好き。催眠洗脳は幅広くすこすこです。ISならカプセルにぶち込まれて浮かんでるのも似合いそうっすよね。

今回のアドリブは椅子。会長以外はするつもりなかったのですが、相談して貰ったプロットと睨めっこしながら書いてたらここの移動跨っていけるな。ここ千冬いるとさらに一夏まで洗脳されてる感でるな。あ、そういや教師と会長は鼻フックだわ下品に鳴いてもらおう、とかしてたら最終的に箒以外が椅子になりました。千冬は好み的にメインで書くことまあないやろな、ってキャラなので脇はしっかりと出番を作った方が良いかな……みたいなこと考えたりしました。ISはヒロイン多いんだよ!!!!
見た目最高に好みで無様させがいがありそうなのが楯無会長。身体がエロい(ド直球)なのは箒とせっしー。順当に人気あってエロいのはシャルなのかなって。ラウラは私の好みでしゃーなしで鈴は普通に一夏のヒロインになってる作品好きですね。急にカプ厨特有の思考になるやん。
ぶっちゃけ一夏の扱いも私はNTRられた側を社会的に云々の趣味は一切ないので、好意的なキャラはそもそも触れない。一夏みたちにまあそうね!的なキャラはこうしてNTR感出しながらもアフターケア()します。
そもそも私はハーレム作品そんな見ないし、明確に主人公に好意を抱く原作キャラから離してオリキャラ当てる趣味も(NTRエロ以外は)書く気がない(たまに読んだりはする)のでって話もありますがね!これを究極に拗らせると知ってる人は知ってそうな私が書くデアラになる。

まあそんな私事はどうでもいいですね。感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!高評価や感想があればあるほどこうして更新も早めにお届け出来ると思います!今回はちょっと書きたい趣味に走りましたが、ISのリクはいくつか受け取ったのでそのうち別のものを書きたいですね。いやマジで今回は箒書きたかったのとISスーツ卑猥にしてハミ毛させたかっただけなんすよ。長さもこれくらいが程よい、のかな?
次回はいよいよTwitterアンケート使うかも。人気ありそうなシャナ続編。前後編は諦めるけど1話で届けてぇ!と思うイレイナ奴隷堕ちリクエスト。あと何か1個くらいは候補にしたい。正直この二人に対抗できそうなヒロインってアンケートの推移を見るとネネカ様くらいな気もしてきますが、まあ人の気分にもよりますよね。ではまた次回〜


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篠ノ之箒(敗北、調教、快楽堕ち)

何か今日いきなり書きたくなった。書いたわ、的なノリでやったリクエスト回。またもや黒髪巨乳ちゃん、じゃない篠ノ之箒ちゃんです。ところで苗字の部分予測変換が二つあったんですけど、ミスってましたよね普通に!?何回も調べたのに位置が絶妙すぎて見逃してた。こういう風に思い込むことがあるから気をつけてるのに……。

てなわけで再び箒ちゃん。今度は真っ当に凌辱しちゃうぞ(はぁと)なやつ。どうぞ。





 

 

「よく似合ってるぜぇ、箒ちゃんよぉ」

「気安く呼ぶな。怖気が走る」

 

 軽薄を通り越して品のない男に声をかけられ、箒はにべもなくそう返した。

 しかし、品がないと言えば箒もそう変わらない(・・・・・・・)。彼女の立ち振る舞い、言動に問題があるわけではない。篠ノ之箒という少女は模範的とも言える武道の基礎を押さえた人間なのだから、それはありえないという話だ。

 彼女の品がない。だが言動や立ち振る舞いではない。即ち、箒の纏う装束(・・・・)に理由は存在していた。

 

「いやいや、謙遜すんなって。着慣れたISスーツなんだから、似合わないわけないんだからさぁ」

「誰が……っ!」

 

 思わずカッと目を見開き手を握り拳に変えるも、咄嗟に抑え込んだのは箒に残った理性というものが要因であろうか。

 ISスーツ。それを着ているだけならば、箒が憤りを感じることなどなかったはずだ。学園で必要とされるそれは、確かに少々恥ずかしいものではあるがISを扱うための正当な装束であるのだから。

 

(どこまでも馬鹿にしてくれる!)

 

 だが、だからこそ箒が怒りを覚えることに無理はなかった。彼女が衣服としているものはISスーツなどではない(・・・・・・)――――卑猥。その二文字が彼女の脳裏を過ぎる。

 生地がありながら薄く、それでいて締め付けが激しい。鼠径部は削り取られ、ハイレグそのものな股部は箒の少なくない陰毛の先端を零してしまっている。元のスーツを模した白い胴部はへその形をしっかりと浮かばせ、当然のように箒の豊満な胸の頂点すら包み込み、存在を主張させている。

 ぴっちりとし過ぎた(・・・・)ハイレグスーツ。前面は言わずもがな、側面も箒のプリっとした半ケツが丸見えだ。その上、淡く光る分厚い首輪が何かの制御をしているのか、一度衣服にしてしまうと箒の手で脱ぎ去ることは不可能となっていた。

 ハミ毛と乳首からわかるように、女性用の下着など気の利いたものは与えられなかった。尊厳を尊重しない女を辱めるだけの下賎なスーツを着て、なお箒は反撃を堪えていた――――そうしなければならない理由がある。

 

「……私が勝てば、一夏を解放するのだな?」

「だーかーらー、何回もそう言ってんじゃねぇか。箒ちゃん脳筋すぎるっしょ? もし勝てたら、愛しの彼氏くんを解放してやる……ま、今頃どうなってるかはわからねぇけどなぁ!」

「――――ッ!!」

 

 今度こそ、怒りが頂点に達して男に殴りかかろうとした。それを直前で抑えられたのは、箒自身の感情を発散したところで得られるものは害しかないからだ。

 箒が振り上げた拳にわざとらしく怯えた様子の男が声を発する。

 

「うぉー、怖い怖い。けど立場はわかってるようで感心したぜ。脳筋ってのは撤回だな」

「…………」

 

 箒が感情を剥き出しにしたのは己への侮辱があったからではない。だからそのような撤回は慰めの一つにもなりはしなかった。

 ――――人質と誘拐。IS学園から離れていた二人は、とある筋の裏企業の手で拉致、監禁された。ISを扱えると言っても、それを封じられては単なる人間。如何に箒が武道に優れているとはいえ、不意打ちで掛かられては敗北の確率は跳ね上がる。

 一夏と二人きりで浮かれ、油断した日常を衝かれた。偶然か計算か、重要人物の箒と一夏はそうしてあっさりと連れ去られ、しかも救助が来るかも怪しい孤島の地下施設へと隔離されたのだ。

 引き離され、一人きりで閉じ込められて焦燥感を覚えた箒。そんな折、提案されたのがある勝負だ。

 

(これを着て、戦いに勝て、か――――待っていろ、一夏。必ず私が救ってみせる)

 

 卑猥なスーツに着替えるよう指示をされ、全裸の方が幾分かマシなものを着て戦え。勝てば織斑一夏を解放してやる。

 わざわざ捕まえた相手を解放する条件の戦い。罠だ、という考えは当然彼女の思考に浮かんだ。が、それを差し引いても箒は引くに引けなかった。一夏を救い出す僅かなチャンスがある。それを捨てて逃げ出せる臆病さを篠ノ之箒は持っていなかった。

 

「試合も期待してるぜ。せいぜい楽しませてくれよ!」

 

 パァンッ♥

 

「ひぃ♡ く、貴様ぁ!!」

 

 半ケツで肌色が多い臀部を叩かれ、箒自身気付かぬうちに甲高い声をあげてしまう。それは怒りによって沈められた女の声――――ここで気づいていれば、この先の未来も少しは変わっていたかもしれない。

 

「お、逃げずに来たか」

「当然だ。貴様に勝ち、一夏を解放してもらわねばならん」

 

 恥ずかしい衣装を着て用意された舞台、古びた訓練所のような広場に箒は案内され、渡された竹刀を両手で構えた。

 息を細く吐き、視線を鋭く敵を見る。彼女は鍛えた武道を暴力という行為に変換することを好む少女ではない。だが鍛えた力で一夏を救うことが叶うのなら、彼女に一部の迷いもなかった。

 凛々しく気高い。手に馴染む竹刀を携えた箒は、敵を切り裂く真剣ではないものでさえ本物の剣士と見紛う殺気を纏う。

 

「おーおー、マン毛がチラチラして集中できねぇぜ。変態剣士さんは見事な策略をしてくれるねぇ」

「……っ!」

 

 ただし、その動作が気高ければ気高いほど、彼女の格好が足を引っ張り無様さを助長させる。

 侮辱された箒が少女としての羞恥から内股を披露し、せっかく構えた殺気を崩してしまった。黒髪と同じ陰毛がハミ出し、その上秘部もぴっちりとスーツに浮かぶ屈辱。武道家としての心を持ち合わせているとはいえ、未だ高校生である箒にはあまりに惨い行い。

 

(一夏、私に力を!)

 

 それでも、脳裏に大切な幼馴染の顔を浮かべ、竹刀の柄を握り直す。雑念を捨て去り、己の格好を思考から除外し、冷たさすら感じさせる目付きは嘲笑していた男をも僅かとはいえ唸らせるものだった。

 

「ははっ、怖ぇ怖ぇ。なら俺はこいつだ」

「……?」

 

 そう言って男が手にしたのは――――マッサージ機だった。

 

「なんのつもりだ?」

「箒ちゃんの相手をするなら、これで十分ってことだ」

 

 何の変哲もない、先端がこけしのように丸まった電動マッサージ機。

 武器を持った相手を素手でいなすのは容易なことではない。が、そんなものを持つのなら素手の方がマシだろう。訝しむ箒だったが、男がそれ以上を語るつもりがないことを悟り、一瞬だけ目を閉じて頭を完全に切り替える。

 

「篠ノ乃箒――――参る!」

 

 剣士として、篠ノ乃箒は舞う。

 

「はっ!」

「……ってぇ!?」

 

 先ずは一撃。堂の入った一閃は、男に情けない悲鳴をもたらす威力を伴ったものだ。咄嗟に腕で防いだとはいえ、竹刀の一撃をモロに受けたのだから当然の結果だろう。

 そしてたった一撃で箒は確信した――――倒せる。十数秒と使わず、男を叩き伏せることができると。女だと、ISがなければ何もできはしないと侮ったことを後悔させるべく、男が見切れない剣速で竹刀を振るい続けた。

 

「ふっ! はっ!」

 

 男に抵抗の術はない。手に玩具を握っていながら、箒の攻勢を返すことができるはずがなかった――――そもそも、男の視線は攻撃を見切ることなどしていないのだが。

 

「トドメだ!」

 

 確信。あと一撃、無防備な脳天に竹刀を叩きつければ意識を刈り取れる。かなり荒っぽいが、一夏を救うためだとなりふり構っていられない必殺の一撃。

 大きく竹刀を振りかぶる。その一瞬、彼女の身体がどう揺れていたか。否、凄まじい連撃の中でどうなっていたかを箒は失念していた。

 

「へ、いいのか箒ちゃん、デカパイ(・・・・)がプルンプルンだぜ!」

「な、ぁ!?♡」

 

 ブルンッ!♥♥

 

 動揺が胸に露骨なほど伝わり、揺れる。熱く火照った思考が別の意味で熱を帯び、暴れ回る自身の巨乳の感覚に箒は一瞬とはいえ全てを奪われてしまった。

 そう。ぴっちりと張り付いたスーツは、ブラジャーのように箒の我が儘な乳房を抑え込む力などない。彼女が竹刀を振るう度、それ以上の激しさで箒のデカパイは男の視線に淫猥な動きを晒していたのだ。

 

「貴様!」

 

 分泌されていたアドレナリンが急速に冷え切ったかのように、箒は女性的な動作をしてしまった。咄嗟に暴れる乳房を手で押し潰し、必要のない守りに入った。

 良くも悪くも、箒は純粋だった。試合という単語から、目の前の敵に集中すればいいと考える幼稚さ。身体的な面を揶揄された程度で乱れてしまった心。

 せめて、あと一撃分の羞恥を耐え抜いていれば、目の前の敵〝は〟排除できたというのに。

 

「――――ひゃん!?♥」

 

 甲高い声色は、鷲掴みにされた半ケツ(・・・)に反応してのもの。思わず飛び上がった身体が乳房を揺らし、構えを解き、その瞬間から箒の試合は終わりを告げたと断言できた。

 

「おほ〜、可愛い悲鳴だねぇ。やっぱり女の子はこうでなきゃなぁ」

「な、あっ♥ やめ、き、きさまっ♥ 何をして……んんっ♥」

 

 胸同様にグラマラスな美尻を無骨な手に揉みあげらながら箒が零した声は、何もその行動自体に対してのものではないだろう。

 どうして二人目(・・・)が戦いの場にいる。その疑問は、尻を揉まれるだけで不自然なほど動きを止めた箒の眼前、まだ余裕を持って彼女に近づく一人目の男が答えた。

 

「誰が1対1なんて言ったよ。俺たちのやることなんて、その足りない頭をちょっと捻ればわかることだろ? なのに頭に血が上って、そいつに気が付かなかった箒ちゃんが悪いんじゃねぇのー?」

「貴様、ふざけんほひ!?♥♥♥」

 

 ――――ピンッ♥と箒の生足が地面から離れ、足先だけで立ち上がる。

 怒気から一転、寄った両目でつま先立ちをした箒は、その尻穴(・・)を穿った指先がまるで自身の身体を串刺しにしているようだ、と錯覚してしまう。

 竹刀を取り落とし、気をつけをしているような体勢になる。アナルに差し込まれた指一本で惨めな姿へと変わった箒を、男は徹底的に嘲笑った。

 

「お? なんだって? 箒ちゃんがクソザコアナルで感じたせいで聞こえなかったからもう一回言ってくれるか?」

「ぬ♥ ふざ、けぬぉっ♥♥ ぬ、ほ、ほ、ほぉ!♥♥♥」

 

 グリッ、グリィ♥と狭苦しいアナルをほじられ、腸壁に触れられる未知の感覚に箒は無意識におかしな声とおかしな表情を見せてしまう。

 浮かび上がったのは僅かな疑問。なぜ尻穴でこれほど快感を覚えるのか。スーツをズラされた感覚すらなく、突如として臀部の谷間に侵入を許してしまったのか。

 咄嗟に脳裏を過ぎった疑念は、そう答えを待つことはなかった。無遠慮に下から持ち上げるように掴まれたぴっちりスーツの巨乳が、答えをもたらしたからだ。

 

「あぁっ♥♥ ……なっ♥」

 

 スーツが、消えた(・・・)。厳密には箒の脳が胸で感じた、という快楽信号を受信した刹那、胸部の生地が解けるように消えて、男が名付けだデカパイが余すことなく外気に晒されたのだ。

 こんなものはISスーツではない――――その考えは間違っていないようで間違っている。

 箒が着たスーツはISの技術をほんの僅かに解析、応用することで開発されたものだ。箒の首に掛けられた淡く光る分厚い機械的な首輪は、彼女の脳とリンクしてスーツにある効果をもたらす。快楽物質を分泌させた部位に穴を開ける。

 だから尻で感じれば臀部の装甲が排除され、デカケツ丸出しの変態になる。胸で感じれば乳房の装甲が外れ、乳首まで丸出しの露出狂と化す。

 

「たまらねぇなぁ。こんな綺麗な乳首の女はいつ以来だった!? その癖こんなデカパイ! 最高だぜこいつは!」

「あっ♥ あっあっあっ♥♥ あんっあひっくひぃ!♥♥♥」

 

 外気に晒された美しいピンク色の乳頭に指が走る。コリコリ、カリカリと元々から敏感な(・・・・・・・)乳首を嬲られ引っかかれ、前後から挟まれた箒は為す術なく喜悦の声を上げて身悶えをしてしまっていた。

 首輪からは微量の媚薬が身体に行き渡るように注入され続けている。だが、箒が真っ先に感じたアナルと乳房は元来からの弱点――――篠ノ之箒というメスが持っていた最高の才能だった。

 

「へっ、これ見よがしによがりやがって。誘ってんのか?」

「だ、だまぬほぉ!♥♥ あ、あぁ、あんんっ♥ ん、んほぉ、あっ、ほひぃ!♥♥♥」

 

 口の反抗は全て喘ぎ声に潰された。無論、胸を嬲られ尻穴を指で穿たれた箒自身の声で、だ。同様に感じ続ける身体はもはや戦うものではなく、雄を楽しませる雌の挙動を行っている。

 

「気持ちよすぎて答えられねぇってか。ならもっと気持ちよくしてやるよ」

 

 言いながら男は箒のデカパイを嬲ることをやめ、箒との試合では何一つ役に立たなかった玩具を取り出し、こけしの先端を箒のハミ毛した女性器に設える(・・・)

 

「なに――――ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥♥」

 

 今度は疑問を浮かべて問いかけの暇などなかった。激しい振動が箒の股間部を襲い、頭が真っ白になってしまったからだ。

 秘部へ強烈な電マの振動が迫り、装甲が排除されて箒の深い陰毛と対象的なピンク色の大陰唇をさらけ出す。それによって更に深く電マが捩じ込まれ、陰毛と愛液を巻き込んで淫らな振動音が鳴り響いた。

 

「あああぁぁぁぁぁっ!♥♥ あっ、あっ――――おほぉ!?♥♥♥♥」

 

 腰を引く。情けなく内股になっても堪えていられない振動から逃れるようにケツを後ろに突き出せば、待ち構えていた指先が深々とケツ穴に侵入し、硬いアナルをこじ開ける。

 

「ひぃ――――あぁぁぁぁぁーーーーッ!!♥♥♥♥♥」

 

 そして両手で尻を庇って指を引き抜こうと腰を前に突き出し返せば、これも待ち構えていた電マによって開いた女陰が強烈すぎる刺激に晒され、箒は潮を吹いて絶頂した。

 

「あひっ♥んほっ♥いひっ、ほひぃ!♥♥ んほぉあぁ♥♥♥♥」

 

 前へ、後ろへ。前へ、後ろへ。行き場をなくした両手が彷徨い、両脚が内股とガニ股を繰り返し、逃げ場のない腰振り前後ダンスを披露する。

 前に行けばアナルから指が引き抜かれ、その代わりに絶頂の振動が。後ろにいけば電マからは逃れられるが、本数を増やす指が弱いアナルを穿って止まない。

 

「いいぞ、踊れ踊れ!」

「ひゃ、ひゃめぇ♥♥ お、あ、おっ、あっ♥♥♥ あひおぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥」

 

 目を剥いた箒の卑猥なダンスは男たちが飽きるまで続く――――勝負の結果が目に見えていようと、続けられてしまった。

 

「……っ♥ っ〜〜〜〜♥♥」

 

 ビクンビクン、ビクンッ♥

 

 潰れたカエルを思わせるうつ伏せの女体。ヒクヒクと脈動するマンコとアナルは開いた股部から丸出しに、胸は地面に押し潰され、顔は横向きに涙と鼻水だけでは飽き足らず涎まで。

 試合の前、一夏を救うと意気込んでいた篠ノ之箒という少女は、快楽の余韻に弄ばれながら倒れている。立ち上がることなどできない。出来たところで、局部丸出しの変態的な格好で脚を子鹿のように震わせることがやっとだろう。

 

「あー、満足したぜぇ」

「じゃ、男は殺すかぁ」

「――――え?」

 

 だが、十数回絶頂させられ、首輪の媚薬が完全に回り切って蕩けた頭ですら、見下す男たちの何気ない言葉を聞き逃すことはできなかった。

 

「そうだな。箒ちゃんは勝負に負けたし、彼氏くんとは永久にお別れってことで」

「ま、待て……やめろぉ!」

「あん?」

 

 ビクッ、と肩を跳ね上げる。顔を上げた箒が身体を通した仕草を行ったのは、先ほどまでの快楽とは違う――――自身を負かした男の蔑む冷たい視線と、負けた自分自身の立場だった。

 

「……や、やめて、くれ。やめて、ください……! 一夏だけは、殺さないで……っ!」

 

 もう自分には懇願しかない。

 負けた女は男に媚を売るしかない。

 媚薬で回り切らない思考が恐怖心に押し潰される。自分だけなら耐えられたものを、一夏という幼馴染の存在が箒の頭を垂れさせる。

 

「そうそう、それでいいんだよ。女はそれくらいの態度がちょうどいいからね」

「けど、彼氏くんを殺す代わりに俺たちを楽しませてくれないと不公平ってもんだよなぁ。箒ちゃんは何を差し出してくれるのかな? つまらないものじゃなきゃいいけどねぇ」

「ひ……っ!」

 

 もし間違えれば、一夏の命はない。少なくとも箒は男たちの言葉をそう受け取り、その恐怖で悲鳴をあげる。自分ではなく、一夏を奪われることに箒は耐えられなかった。

 

「……お、お願いします。一夏を、殺さないでください」

 

 故に己の全身全霊を掛けて助命を願う。もしもの恐怖で震えた身体で、全裸かと思える卑猥なスーツを着て、身体を丸めて頭を下げた。

 剣道を嗜んでいるからか、その姿勢は美しい。美しい土下座が褒められることなのかは、わからないことだったけれど。

 

「な、何でもします。せっかくのチャンスを無駄にして負けた脳筋女に慈悲をください♥ 私のムダ毛おまんこ、クソザコアナル、変態デカパイを虐めてください♥ 一夏を殺すより絶対楽しいメスの身体をもっともっと虐めてください!♥♥」

 

 あまりに姿勢の良い土下座から成る、あまりに惨めで憐れで悲哀に満ちた敗北助命宣言。あれほど凛々しさを感じさせた黒髪が垂れ下がり、男たちの揶揄を必死に組み合わせて自身を蔑んだメスの宣言。

 

「んー、八十点だな。土下座は百点だけど」

「はは、違ぇねぇ。じゃあ箒ちゃんは――――これから俺たちの玩具ってことでよろしく」

「………………はい」

 

 頭を擦り、屈辱と絶望を耐え忍ぶ。

 その選択を箒は後悔などしない。これで一夏が助かるならと――――ただ、受ける恥辱は後悔する他ないものだと、彼女はこれから思い知ることになる。

 

 

「姿勢を崩したら彼氏くんがどうなるか、肝に銘じておけよ」

「……わかっている」

 

 前屈みに乳房を垂れさせ、膝を追って臀部を後方に突き出す。いっそしゃがんで尻を突き出すことができればどれほど楽だろうか、そう思えてしまう中腰バックの体勢。

 しかし、土下座直後と違い、施設内に連れられて気力を僅かに取り戻していたのが災いし――――バチィン!♥

 

「ひぐぅ!?♥♥」

 

 戻らないスーツから丸見えの桃尻に平手が炸裂し、肉がたゆんと揺れて収縮した尻穴から飛び出した取っ手までも上下する。

 

「も、申し訳ありませんっ!♥♥ 雌奴隷、肝に銘じますっ!♥」

 

 無言の叱責に慌てて言葉を返す。二度目を撃たれては股を閉じた中腰が解け、箒ではない対象にペナルティが発生してしまう。それだけは避けねばと、教えられた言葉遣いを改めて頭に叩き込んで彼女は答えた。

 

「そ、それでは♥ 篠ノ乃箒のケツマンコをご覧下さい!♥ デカ玉を咥えた変態アナルから、は、排便芸を、しますっ!♥♥」

 

 土下座で助命を願った箒に与えられた命令はそう多くはない。男たちに絶対服従し、彼らを楽しませて、満足させれば解放してやる――――それを信じるしかない箒は、これから信じられないほどの恥辱を味わう。

 顔面を茹でらせる排泄宣言もその一欠片でしかない。そうして恥ずかしい宣言をした箒は、見守る男たちに中腰でケツを向け、いきみ(・・・)出す。

 

「ふんっ♥♥ ふ、ぬ……ぬ、おぉぉぉぉぉぉぉぉ……っ!♥」

 

 正真正銘の美少女である箒が、ケツに力を込めていきみ顔を作る。自然と両手に力が入り、胸を挟むようにし、中腰で股を閉じた姿勢から放屁を捻り出そうとしているのではないか、とも考えられた。

 だが放屁であればまだマシだ。一瞬の羞恥で済むのだから。本物をひり出すことも、僅かな時間の尊厳凌辱で終わることだ。つまりは、箒がしていることはその二つではない別の責め苦――――むりゅ♥と尻穴が大きく広がり、腸液に塗れたボール大のアナルパール(・・・・・・)が姿を見せた。

 

「ふんっ♥ふんっ♥ ふんぎぃぃぃぃ〜〜〜〜〜♥♥」

 

 むりゅ、むりゅむりゅ、ぶぽぉ!♥♥

 

「ほんぎぃっ!♥♥♥♥」

 

 ケツ穴から飛び出した衝撃で箒がはしたない嬌声までも捻り出す。しかし、姿勢は解かない。ケツを突き出したまま、再び力いっぱい力んで肛門から異物を排泄する。大きいが、一つ目が吐き出されてケツから垂れ下がっている重量を利用することで、順当にパールは放り出されていった。

 

「おほぉ!♥ ほ、ほぉっ!♥♥ ぬひぃぃぃぃっ!♥♥♥♥」

 

 むり、むりゅむりゅぶぽぉ!♥♥ みちみち、ぶりっ、ぶぼっ!♥♥♥

 

 だが箒が順調かといえばそうではない。敏感なアナルに沈んだ玉をひり出すということは、相応の解放感と結腸を擦り上げる感覚が襲う。何やら結腸に溜まった別の気泡まで放ちながら、箒は歯を食いしばった排便顔を絶頂でおかしく歪ませる。

 

「はぁ……ふぅ……♥」

 

 そうして連弾で異物を解き放ち、疲労と解放感から惚けた表情で開かれてしまった口から涎を垂らす。しかし、箒のケツ穴からぷらん♥ぷらん♥と振り子になったアナルパールはあと一つ。

 

「よーし、頑張ってる箒ちゃんを手伝ってやろう」

 

だった(・・・)

 

「へ?♥ ……お゛♥ ぬ゛ほぉぉおおぉぉおおぉぉぉおおぉぉっ!?♥♥♥♥」

 

挿入れ直し(・・・・・)。せっかく捻り出したボール大の連結玉が再び箒のケツ穴に消えていく。緩んだ穴は挿入れることは容易いのか、ぶぽ♥ぶぽ♥と尻口を開いては閉じ、開いては閉じと繰り返し、やがて元の取っ手だけが飛び出した状態に巻き戻された。

 

「お、おぉ……♥♥」

 

 無論、箒の状態は戻ることはない。辛い姿勢で擬似排泄を経験し、また結腸を抉るようなパールの侵入を味わった。涎どころか鼻水、剥いた目からは涙。それでも下品な中腰を痙攣しながら維持する精神力は素晴らしいものだ――――男たちがより楽しめる、という残酷な意味でだが。

 

 命令に従う美少女というものは彼らをして得難く、それも箒のような正統的な日本美女ともなれば遊びの幅はさらに広がる。

 

「そら、もっと必死に走れ! でないと乳首とクリトリスが千切れるぜ!」

「ひ、ひっ、いぎっ!♥ いぎっ!♥」

 

 脱兎のごとく走る。彼女を急かすのは半端にぶら下がったアナルパール……ではなく、両乳首とクリトリスを紐で固く結び、ちょうど箒の腹に張った紐に縄を繋げてそれを自動化したカートに付けて訓練所を外周させ続ける。

 つまり箒がどうなっているのかを簡略化すると、乳首と陰核を紐で結ばれた挙句、カートに合わせて走らなければ大惨事(・・・)になる状態というわけだ。

 

「ひっ!♥ひっ!♥♥ はぁ、はぁ……んぎっ!♥♥」

 

 無駄口を叩く暇も、敏感な部位を紐で縛られ引っ張られる感覚に股を濡らして足を止める暇もない。もし倒れでもすれば、箒は乳首と陰核だけで引きずり回される。

 このおぞましい拷問はもう一時間と続いている。男たちは箒が巨乳を揺らしてイき(・・)ながら足を上げて走り続ける様を眺めて笑う。時に揶揄し、彼らなりに励まし、終わりのない引き摺り(ランニング)を餌に暇を潰していた。

 

(乳首が、陰核が……い、いたいっ!♥♥ 足を止めたら……だが、も、もう……っ!)

 

 一時間も紐で引き千切られるような刺激を受け、汗と愛液が地面に滴り素足が何度滑ってしまいそうになったことか。彼女の鍛えた肉体がなければ、とっくの昔に根を上げている。

 そんな彼女を持ってしてもキツい運動(・・)。足を止めようが止めまいが地獄、鍛錬を欠かすことのなかった身体を酷使し、酒のツマミのように扱われる。

 

「そら、スピードアップだ!」

「ひぃ! や、やめ――――いぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥」

 

 外道と言い切れる少女への責めに上がる悲鳴は、既に心をへし折られていてもおかしくはない凄惨なものであった。

 

「あ、あんっ♥♥♥ あ、あっあっあ〜〜〜〜〜っ!♥♥♥♥」

 

 そんな箒の心を支えていたのは自分が一夏を守っているという自尊心と、皮肉なことに〝快楽〟であった。

 処女を散らされたのは何日前のことか、彼女は覚えていない。初物の味が失われたマンコは、雄を悦ばせる濃厚な味わいへと進化を果たした。否、戦うものとしては圧倒的な退化ではあるか。

 高級なソファーに座った男の股に四つん這いになり、無様に尻を上げてマンコに肉棒を挿入し、自ら動く。アナルパール排泄芸に、二時間に及んだ地獄のランニング。乳首やクリトリスが腫れ、汗だくの身体は芳醇な牝臭さがあった。

 

「はぁ、あっ♥♥ お、おまんこ、イくっ!♥♥♥♥」

 

 パチュン♥パチュン♥♥と淫靡な音色を奏で、デカケツをピストンさせていた箒が肉棒の刺激に快楽物質を多量に分泌。絶頂感が膣内の蠢きをより激しく、より締め付けを促し、くつろいでいた男のペニスに心地よい射精感をもたらした。

 

「あ〜、射精()る。このオナホ、使い心地最高だわ……」

「あ、あぁぁぁぁぁ……♥♥♥」

 

 どぷっ♥どぷっ♥ドブリュ♥

 

 人間否定のオナホ扱いをされながら、箒は注ぎ込まれる精の感覚に恍惚とした吐息を零す。

 汗水を垂らして男たちに芸を見せ、それが終われば長い奉仕が始まる。首輪によって体調をある程度は管理、フォローされているとはいえ、前者の責め苦は箒の精神を容赦なく削り取る。よって箒は、わかりやすいほどにセックスの虜になってしまっていた。

 箒が座る場所は地面か、良くて排泄用のオマル(・・・)に跨る瞬間。汚れを落とす理由は彼らが抱く際に不快感を覚えないための整備(・・)。およそ人間扱いなどされていないことなど誰にでも理解ができる。

 

「は、はっ……お、お掃除、させていただきます♥♥ はむっ♥ じゅる……うぇ……んちゅ♥」

 

 膣内から引き抜いた肉棒に向き直り、跪いてむしゃぶりつく。自分の愛液とザーメンに塗れた肉棒は不快極まるものでありながら、媚薬漬けの身体は強烈な快楽物質を分泌し、白濁液が膣内から零れるマンコの次弾準備を行ってしまっていた。

 人間扱いをしていないというのに、言葉のないオナホールではいさせてくれない。恥ずかしい言葉を口走る極上の肉便器、それが篠ノ乃箒に与えられた役割。

 

(おちんちん、くさい……くさくて、苦くて……舌が、とまらん♥)

 

 もっとも、彼女自身人間的な扱いを求める思考は残していないらしい。あまりの扱われ方に、箒の心は半ば思考停止を促していた。

 男たちが楽しむ反応を返し、気持ちいいという感覚を逃げ道とする。そうしていれば、少なくとも一夏は助かるのだと――――――

 

「あれ? そういえばあの彼氏くんどうなったんだっけ?」

「あぁ? 初めっからここにはいねぇだろうが。真っ先に売っぱらって、今頃人体実験でもされてるんじゃねぇの」

「――――――ふぇ?」

 

 その希望さえ、まるで世間話のように打ち砕かれた。

 箒は彼らが何の会話をしているのか、チンポをしゃぶりながら理解をし損ねる。理解しようと舌の動きを止めた瞬間、男の手が箒の頭を押さえつけながらチンポを捩じ込む。

 

「ぶごごぉ!?♥♥」

「うわ、かわいそーに。まあ俺たちが抱えてても疫病しかなさそうだし、こうして綺麗で便利なオナホが使えるんだしいっか」

「お゛ぐ♥♥ おぉご、おごっ!♥♥♥」

 

 初めから約束など関係はない。単に彼らは箒のような性処理道具が欲しくて誘拐の計画を企て、片方は然るべき場所へ――――本命の箒は、こうして絶望した目で喉奥にペニスをぶつけられる肉便器に変えられた。

 

「次は誰にするよ?」

「あのイギリスの代表候補生とかどうだ? こいつと同じで、男で釣っちまえば緩めの頭で余裕そうだしな」

「いいねぇ。あの金髪ちゃんも良い身体してるからなぁ」

 

 次の少女(犠牲者)に狙いを定めながら、今は手に入れた都合良い雌奴隷に夢中なのだろう。掃除のイラマチオをそこそこに、下半身のモノを滾らせた彼らのうちの一人が順番だと箒のポニーテールを掴み上げた。

 

「じゅぽぉ♥♥ ……っ、い、いやだ……いやだぁ! た、たすけ、たすけてくれっ! 一夏、一夏ぁ!」

 

 ズルズル、ズルズルと引きずられていく。傷んだ黒髪を掴みあげられ、体液とザーメンで線を引く惨めな女体から伸ばした手は、誰にも救われない。

 救いの手など訪れない。篠ノ之箒を囲むのは、下賎な男たちの雄臭い視線と、己の牝臭い性奴隷としての女体、それだけだ。

 

「あ、あぁぁぁぁ――――おほおおおおおおおおおおおおおおおッ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 箒にできることは、一刻も早く救いを求めるなどという希望を捨て、彼らに尽くして相応の幸せを得ることだけ。

 

「ケツマンコっ♥イクッ!♥♥♥♥ 変態クソザコケツマンコ、おちんぽ排泄の快感でイク、のほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 その日は、箒のアクメ顔を見れば――――そう遠くないと思えるものかもしれなかった。

 

 

 






多分せっしーは即堕ち二コマするよ。私にはわかる。他のキャラもリクにあるやつ拾って書きたいっすねぇ。

白雪もそうだけど黒髪大和撫子を剛毛にするのは義務だと思ってます。ていうか巨乳美少女キャラに下と腋を問わずにムダ毛生やすの好きすぎるのでは?
後半の展開はアドリブ感多めでやりました。前回アナル我慢したから今回は弱点の一つに。あとISスーツも派生をさせました。や、制服も好きなんですけど制服活かすシチュがどうにも……やっぱり学園催眠かな!それしか引き出しねぇのかおめぇはよ。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ちなみに後日談集は直近のものでも大丈夫です。読みたい展開を添えてもらえると拾いやすくなったりならなかったり。
次も記念の予定立てながらやるので未定な感じです。ではまた次回〜


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緋弾のアリア
星伽白雪(NTR、羞恥、淫紋、胸調教)


ネタをいただきリハビリ一発目、緋弾のアリアからヤンデレ巫女もとい星伽白雪ちゃん。何かシャナくらいNTR色が強い気がする。

あと特殊なやつですが続編集(というより後日談集?)のリクボ設置してあります。どれを採用して構築するかはこれからですのでお気軽にどうぞ。
あと記念のリクボももうしばらく開けることにしました。ていうかキャラ制限も面倒くさいのでとっぱらいます。どうせ採用するの私ですし、一気に十キャラとかじゃなけりゃまあいいかなとか。思った以上にどうとでもなりそうな雰囲気出てたので。ただしモブ採用でもふたなりにされても文句言わんでね!





 

 

「へへっ、こうなったら武偵つっても……」

「油断すんなよ。こいつ、Aランクの超偵だ。ここからでも何してくるかわからねぇぞ」

「…………」

 

 高校の制服に身を包んだ黒髪の少女が複数人の男たちに囲まれ、両手を上げて降伏の意を示している。

 それだけならガラの悪い男たちに囲まれたか弱い清楚な少女――――だが、星伽白雪はそれほど弱々しい武偵(・・)ではない。

 東京武偵高校二年、生徒会長やその他の活動も兼任し、黒髪とグラマラスな体型から日本の大和撫子を容易に連想させる少女。その上、国家資格であり警察に準ずる活動権限を持ち、それも超能力を扱う調査研究所に所属する一流の武偵少女。それが星伽白雪なのだ――――無論、そんな彼女が高々十数人のテロリスト(・・・・・)に両手を上げているのは異質であり、理由があって然るべきことであった。

 

(ごめんなさい、キンちゃん。必ず、時間は稼いでみせるから)

 

 キンちゃん、彼女の幼馴染であり激しく想う男児である遠山キンジ。二人は偶然にも爆破テロを知った二人は、考えている時間はないと分断作業を選んだ。

 各地に配置された爆弾を解除するキンジと、爆弾無力化の後に素早く一人残らずテロリストを制圧する白雪。急場の作戦ながら順調に進んでいた作戦は――――何故か(・・・)テロリストに発見され、彼らの隠れ家まで連れて来られた白雪によって窮地に立たされていた。

 白雪の主な武装である刀などは没収されている。その身を包むのは防弾の制服のみ。それでも彼らを白雪が制圧することは容易いと見抜いているが、その制圧作業の一瞬で爆弾を起爆させられる危険性を彼女は否定できない。

 起爆してしまえば最後、彼らの目的がわからない以上、関係のない人間を危険に晒し、何よりキンジを巻き込むことになる。それだけは出来ないと、屈辱に耐えながら白雪は男たちに囲まれ、舐め回すような不埒な視線に眉根を顰める他なかった。

 

「隊長ー、この子を好きにしちゃっていいんですよねぇ?」

「ああ。時間までゆっくりやってろ」

 

 隊長。白雪は眼球運動のみを行使して、そう呼ばれた男の姿を確認した。

 彼女を取り囲む下衆な男たちから離れ、椅子に座って眺める男。白雪が想うキンジがある事情から少し陰気ながら顔立ちの良い少年ならば、男は野性味のある青年――――もっとも白雪が気にかけたのは容姿などではなく、相手の技量だった。

 結論から入れば、囲む男たちに比べてかなりの力量がある。しかし、白雪が敵わない相手ではない。問題は合図(・・)が来るまで、

 

「へっ、それじゃあ……」

「裸になってもらおうか、星伽白雪ちゃーん?」

「っ!」

 

 星伽白雪が、下衆な男たちからの恥辱に耐えていられるか、だ。

 覚悟はしていた。格下の、それも最低な男たちの前で肌を晒し、もしくはそれ以上のことをされる――――捕まった時点で、白雪は覚悟を決めていた。

 

(これ以上、キンちゃんの足は引っ張れない。だからせめて……!)

 

 時間稼ぎはする。故に彼女は躊躇わず、動揺も最小限にし、制服に手をかけ始めた。

 ゆっくりと焦らすように。その実、たっぷりと時間を稼ぐための仕草。既に妖艶な白雪の手付きに男たちが口笛など吹き、完全に勝った気でいる。それこそ白雪の策ではあるが、同時に彼女は貞操を犠牲にしていく重い代償を支払う。

 嬲るような男たちの視線を精神力で捩じ伏せ、白雪は防御の意味もあった制服を脱ぎ捨て下着姿になった。

 

「おぉ、エッロ……大人しそうな顔と違って、下着は黒ときましたか」

「見ろよあの胸。高校生の大きさじゃねぇぞ……!」

「…………」

 

 何を言われても動じることはない。喩え選び抜かれた扇情的な黒色の下着が晒されようと、90はあろうバストが雄の視線を誘おうと、それがキンジのためになるのなら安いものだと全てを捩じ伏せる。

 武偵たるもの仲間を信じ、最後まで諦めない。常に最善の行動を取るために、白雪は僅かに朱色を刻んだ気丈な顔でストリップを続けた――――次は黒ブラを外し、ぷるん♥とたわわに揺れる乳房を晒す。

 

「っ……やっべ。今すぐ触りてぇ」

「ストリップ中にお触りなんてしらけることすんなよ? お楽しみはまだ先にしとけ」

 

 好き勝手に言葉(よくぼう)を吐き出す男たちを虫けら以下、畜生動物だと認識することで遮断する。少なくともストリップの間は肌に触れられることはない、というだけで白雪にとっては数少ない救いだ。

 とはいえ、衣服も残り少ない。白磁にして大きな丸みの果実がその桜色の先端まで晒され、素足まで何も隠せず露出してしまっている。つまり、白雪が次いで足から引き抜いたのは秘部を守るパンツのみ。

 

『おぉー!』

「っっ!」

 

 さすがの白雪も、一斉に放たれた感嘆の声音に表情を引き攣らせる。白雪に残されたのは力を戒める髪留めのみ。

 それ以外は、その高校生離れした凄まじいスタイルを余すことなく晒し、付け入る隙を減らすため手で隠すことすら許されない。

 

「マン毛めちゃくちゃ毛深いなぁ。ちゃんと手入れしてるのかよ」

「下着の裏にも付いてるぜ! もしかして彼氏の趣味なんじゃね?」

「……っ!!」

 

 白雪の視点から判断できるキンジへの侮辱に思わず出かかった言葉を、彼女は強く呑み込み耐え忍ぶ。脱ぎ捨てた衣服をガサツな男の手で触れられ、しかもお気に入りの下着までひっくり返されてじっくりと観察される。

 彼らの評価通り、体質から秘部を分厚く覆い隠す射干玉の陰毛。引き締まったお尻にたっぷりと肉を付けた乳房、それらが四方八方から情欲を込めた視線に晒される屈辱。

 それでも彼女は耐えていた。気丈に視線を逸らさず、僅かに震え始めた指先を握り、キンジを想い、信じることで。

 

「じゃあ早速、この巨乳ちゃんをいただいちゃいますかねぇ」

「ばーか。隊長に言われたろうが。もうしばらくは我慢だ我慢」

「……?」

 

 次はいよいよ。そう考えて奥歯を噛み締めていた白雪だったが、男たちのやり取りに訝しんだ顔をみせる。

 ここまでストリップをさせ、まだ触れない。何か時間を測っているようにも思えたが、奥に座る隊長と呼ばれた男が動く気配もない。

 しかし、触れないというのなら好都合――――そう考えていた白雪だが、これから彼女は軽く触れられる方がまだ恥辱にならない(・・・・・・・・・)遊びをさせられようとしていると、品行方正な彼女が気づけるはずもなかった。

 

「よーし、立ったまま股を開きな、デカパイちゃん」

「な……っ!」

 

 彼らから触れないのであれば、白雪にさせる(・・・・・・)

 ついに喉を引き絞ってしまった白雪だが、その動揺を見て男たちがニヤニヤと汚い笑みを浮かべたことで冷たい殺気を放ち始める。

 

「……これで良いの?」

 

 だからといって、逆らえるわけではない。腰をほんの少し落とし、冷たい地べたに足を擦らせて剛毛の股を見せびらかすように開く。

 

「まだだ」

「っ……」

 

 だが、不十分。ずりずりと足を滑らせ、股を開く。今度はより深く股に隙間が生じ、膝が曲がってガニ股気味にさせられる。

 

「まだ足りねぇな。限界まで開いてみろ」

「〜〜〜〜〜っ!」

 

 それでも十分にはしたないポーズ。姿勢を整えることを基本とする白雪からすれば、品のない全裸股開きだが、醜悪に笑う男たちからすれば全く物足りなかったようだ。

 怒りと羞恥が現れ始めた表情で、白雪はさらに下半身を動かしていく。不幸にも(・・・・)柔らかい彼女の下半身は限界まで曲げて広げられ、完全に横開きになった股と深々と沈んだ腰によって姿勢が完成を見る。

 ガニ股はもはや力士の四股踏みに近い。剛毛に守られた陰裂が割れ、真っ直ぐ立つ背筋に腰の入ったアンバランスな白雪のポーズに、強制した側の男たちが遠慮というものを無くした嘲笑を顕にした。

 

「はは、こんだけ美人でも間抜けなポーズをしたら下品になるんだなぁ!」

「その下品なガニ股を前後に振ってみろよ! 剛毛マンコにチンポ嵌めてくださいってなぁ!」

「っ! っ!!」

 

 今すぐ叩きのめしてしまいたい。こんな男たちの前で、愛しい人に捧げる身体を一秒でも見せていたくない。

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

『ぎゃはははははははは!』

「くぅ、ふっ、うぅ……!!」

 

 けれど従わないわけにはいかなかった。白雪のガニ股腰振り前後ダンスには、数多くの命がかかっている。巨乳が揺れ、剛毛が靡き、ガニ股の腰が器用に虚空を切って踊る。

 女としてだけでなく人間として、尊厳を嘲笑われる恥辱の強要。それに加えて、男たちの品格を感じない嘲笑まであって、白雪はよく耐えている。

 

 ――――全ては、合図(・・)が打ち上がるまでの羞恥耐久。

 

「あ? 何の音――――ぶべぇ!?」

「はぁ!!」

「な、てめ、ぐぉ!?」

 

 一瞬、外で独特な音が打ち上がった。白雪がその無様なガニ股から姿勢を落とし、男を吹き飛ばしたのは合図から一秒ない時間だった。

 男たちが勘づいた音は、キンジが爆弾を解体した合図。要するに、白雪の時間稼ぎは終わり、残るは一方的な蹂躙だった。

 相手になるはずもない。武器がなく、衣服もない全裸の少女に十数秒と使われることなく気絶させられる男たち。徒手空拳でありながら、武装していた彼らを一蹴に伏す白雪。恐らく、恥辱への怒りも多分に含まれているに違いない。

 

「あとは……!!」

 

 ギロリと睨みを効かせた白雪の黒髪が風を切った。迫るは、部下たちを鎮圧されても尚椅子から立ち上がることすらしない隊長格のみ。

 その行動に疑問を挟む前に、何かをされる前に制圧せんと走る白雪。とても衣服一枚ない乙女とは思えない凛々しい武偵の姿――――この時の白雪の行動は、実に正しいものだった。

 羞恥に囚われることなく、男たちの下衆な視線に屈することなく彼女は立ち続けた。彼女に失策はない。あるとすれば、

 

「――――タイムアップだ、武装巫女」

 

 それが決まっていたと言うかのように、男が時間を告げた(・・・・・・)。そのたった一点でありながら致命的な一点なのだろう。

 

「へ――――ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?♥♥」

 

 刹那、白雪は身体を折り曲げた。あまりの快感(・・)にそうせざるを得なかった彼女は、その代償に青年の前に駆け抜けた勢いのまま転がり落ちる。

 

「あっ♥ あつ、い……あつい、あついぃぃぃ!♥♥」

 

 裸体を自ら抱き抱える身悶えする白雪と、余裕の笑みを以て見下ろす青年。それは白雪が敗北した照明であり、青年が策によって勝利を得てしまった証左であった。

 

「残念だったな、星伽の巫女さんよ。初めから俺の狙いはおまえ一人だったんだ」

「え、え?♥ あ、あぁ……っ!♥」

 

 戸惑う白雪の声に先ほどまでの清楚な少女の色はなく、左の下胸に輝く淫紋(・・)から全身に伝わる熱に翻弄され、真の狙いを教えられながら官能の声をあげてしまっていた。

 

「おまえの家も長いだろうが、俺もそれなりの歴史がある。教えられなかったか? 俺は〝堕落士〟ってやつだ」

「……っ!? そ、そんな……うそ……」

 

 星伽白雪の家系は代々伝わる力。二千年にも及ぶ由緒正しい武装巫女の一族――――そんな巫女の力を堕落させ、堕とすためだけに生まれた一族が堕落士。

 意味は、まさに文字通り。純粋で正しい力を受け継いだ巫女に対し、堕落士は彼女たちを手にするためだけに力を振るう。無論、そのような一族がこの世界で永く繁栄などできるはずもなく、歴史は途絶えていたはずだった。

 

「ところが、何の因果か俺まで代が続いてたってわけだ。よく効くだろ? こっちも先祖代々伝わってやがった、由緒正しい巫女殺し(・・・・)。巫女の力は俺に使うことはできないぜ」

「だ、ったら……!」

 

 巫女殺しの淫紋。鬼道術と呼ばれる超能力の一つを白雪は封じられた。が、元々から彼女はその力を封印している。ならば別の手段で制圧をすればいい。

 喩えば剣技。白雪の剣術なら、一瞬で彼の意識を刈り取ることができる。胸から全身を巡る熱を堪え、まずは刀を取り戻すため立ち上がろうとし――――――

 

「出来もしねぇことは止めときな」

 

 ようやく立ち上がった堕落士の手で、淫紋を刻まれた左胸を鷲掴みにされる。

 

「ひうううううんっ!♥♥♥」

 

 白雪が跳ねた(・・・)。言葉の意味をそのまま、その巨乳を揉まれただけでビタンッ♥ビタンッ♥とケツで地面を叩くように跳ねて暴れ、その視界が閃光で染まる。

 

(これ、ちがっ♥ 自分でするのと、ぜんぜん、ちが……っ!♥♥♥)

 

 白雪は相応に自慰の経験がある。彼女からすれば恥ずかしい話だが、焦れったい態度のキンジに対して持て余した性欲は、日々の自慰行為によって解消される。

 しかし、その中でも胸はそこまで感じるものではなかった。剃っても剃ってもすぐに生い茂るコンプレックスの剛毛を掻き分け、彼の名を呼びながら秘部を指や淫具で刺激するのが白雪のオナニースタイル。が、たった今触れられた胸は性感帯と呼ぶに相応しく、今まで覚えた絶頂のどれとも比較にならない快感が脳髄を焼き尽くすようだった。

 たった一度触れられただけでよがり狂うのだ。もしも両方を丹念に揉みしだかれたら――――さらに言えば、白雪が戸惑う間にもその行為が実行されていれば、もうタダでは済むまい。

 

「あ、あ゛ッ!♥♥ あ、あぁーーっ!♥♥♥ ひ、ひぃぃぃぃっ!♥」

「なかなか効くだろ? おまえのために結構な時間と資金を使ったからなぁ。こうでなくちゃ困る」

 

 むにゅ♥ぐにゅ♥と上から揉まれて形を変える白雪の巨乳。その中に目立つ下乳の淫紋は、彼が白雪を部屋に連れてこさせた時点から入念に刻んだものだ。効果は超能力を主と定めさせた者に対して行使できなくする封印の力と、何より今白雪が覚えていることが全てだ。

 

「はっ、こいつはいい。最高の揉み心地だ……やっぱり多少無理をしてでもおまえを狙って正解だ!」

 

 星伽の巫女は何も白雪だけではない。むしろメリットという点を鑑みた際、立場と力を考えれば数ある姉妹から長女の白雪を狙う意味はそう多くなく、数あるデメリットの面が勝ってしまう。

 それを知っていながら計画を敢行した男の理由は単純、今まさに楽しげに揉みしだいている白雪の巨乳にあった――――彼は一族の復讐など二の次の女好きであり、白雪のような優れた体型が大好物だというだけなのだ。

 

「おまえのおっぱいはもう俺のもんだ! 大人しくしやがれ!」

「やぁっ!♥ おっぱ、い、おかしくなるぅ!♥♥ ひ、ぃぃぃぃ!♥♥♥」

 

 押し潰され、引っ張り上げられ、指が大きく沈む生の巨乳。外見同様に野性的な本能で白雪の夢は弄ばれ、彼女は為す術もなく押し倒された状態で思考の余地をなくして見悶える。

 当然、白雪ほど極上の女を手に入れて胸だけを楽しむ、などという愚策を彼はしない。極上の女を男が楽しむなら、極上の穴を雄の本能は楽しむ。

 堕落士は片手で淫紋を刻んだ胸を揉み回して動きと思考を封じ込め、もう片方の手で簡単に開いた股にその指を這わせた。

 

「こっちも準備万端、って感じだなぁ」

「ひ、い、いやぁ!♥」

 

 くぱぁ♥♥

 

 剛毛をぬらぬらと妖しく照らす愛液が洪水のように股下に流れていき、黒を隠れ蓑にしていた桜色の牝穴が白雪の意思に反してモノを待ち焦がれている。

 開かれたマンコに大きなモノが接着する。問答無用の行為に白雪がもがくも、快楽に翻弄されていては本来の力、その十分の一にさえも届かない。

 

「き、キンちゃん! キンちゃん! たすけてキンちゃ――――あひぃいいいいいいいっ!!♥♥♥♥」

 

 ずぷずぷずぷ、ずぷんっ!♥♥♥

 

 喪失の瞬間は、あまりに呆気ないものだった。追い詰められた請願など、彼にとっては興奮の足しにしかならない。そんな感情が伝わってくる乱雑な挿入に、濡れぼそった膣内は軽々と応えてしまった。

 膣内だけではない。白雪自身も舌を出して恥ずかしげもなく喉を鳴らし、たっぱん♥と激しく揺れた片胸を今一度手にされながら、彼女は処女喪失の余韻すらない乱暴なセックスという快感の暴力に呑み込まれていった。

 

「あ、あ♥♥ あ、あっあっあっ♥♥♥ あんんんんーーーっ♥♥ あ、あぁ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 それはもう止めようがない暴力そのもの。淫紋が刻まれた瞬間から、彼女は繋がった主人から与えられるものを何であろうと悦んでしまう淫乱なメスへと変えられてしまった。

 巨乳を大胆に弄ばれ、粘液を悉く絡み付かせる結合部のピストン。それだけで、星伽白雪という少女は男に組み敷かれる弱者になる。

 

「キン、ちゃん!♥ キンちゃん!♥ キンちゃんキンちゃんキンちゃんキンちゃん――――っ!♥♥♥」

 

 そんな彼女にとって唯一支えとなるのは、愛しい少年のこと。思考をする余裕すら奪われた彼女は、最後の理性を手放さないよう必死にキンジの名を叫び続けた。きっとキンジが助けに来てくれると信じて。

 だが、

 

「ちっ、うるせぇぞ! 仕置きしてやるから少しは黙りやがれ!」

 

 最高の気分に他の男の名前など、興が削がれるなどという苛立ちでは済まされないことだった。そうして堕落士の不興を買ってしまった白雪は、ある部位に歯を立てられようとしていた――――荒波の中で、集中されていなかったにも関わらずもっとも感じていたその頂点を。

 

「だ――――」

 

 役に立たない思考より本能的に察知した声が零れ、しかし、後悔には遅すぎる。

 ガリッ。そう音を立て、白雪の乳首に歯が突き立てられた。

 

「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ブシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!♥♥♥♥

 

 制止の言葉が飲み込まれ、繋がりのないケダモノの絶叫が部屋中、下手をすれば外まで響いた。舌はだらんと飛び出すどころか突き出され、美しい瞳は半ば白目を剥き、開いた足はピンッと斜めを突いて痙攣をし続ける。

 

「んほっ♥♥♥♥ ぬ、ほぉ!♥♥♥♥ や、や、やめぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 言葉にならない制止の声とはまさにこのこと。結合部から吹き上がる淫らな体液は留まることを知らず、突き立てられた歯に乳首が千切れそうになるほど引き上げられれば、白雪の発狂はより鋭く獣に還っていく。

 特別淫紋の効果が集中した乳首を刺激されればそうもなろう。このままでは本当に狂ってしまう――――本能が察知した危険信号が白雪の顔を体液で彩る動作を行い始めたところで、男は彼女の乳首を刺激から解放した。

 

「……は、はひゅっ♥ は、ひ……♥♥♥」

 

 涙と鼻水が白雪のアヘ顔を飾り、愛液が小水として常に滴り落ちる。ある意味で、武偵の星伽白雪はこの時点で終わった(・・・・)。言い換えてしまえば、彼女の理性は次の瞬間に崩れ去った。

 

「わかったか? もし逆らったり生意気な態度をしたらどうなるか……」

「はひっ!♥ わかりました、わかりましたぁ!♥ も、もう乳首はやめて、やめてください……♥」

 

 彼女から見れば鋭い歯が視界に映り込んだ途端、白雪はガタガタと震えながら頷くだけのか弱い女になった。犯罪者を相手に下手に出る他ない、性暴力(レイプ)の被害者。

 だがそれも、直に変わる。

 

「おまんこ気持ちいい!♥ おまんこ気持ちいい!♥ おまんこ気持ちいい!♥」

「もっと上手く言葉を使え。でねぇと……」

「はいっ!♥♥ お、おちんちん、おまんこじゅっぽじゅっぽしてもらえて嬉しいですっ♥♥ 私のおっぱいモミモミしてもらって、マン毛がぞりぞりって擦れて……あっ、あ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 言わされる。溶けた理性は恐怖を遮ることが出来ず、主人の命令を引き攣った顔で実行するだけのダッチワイフへと変貌させる。

 それも一時のことだった。理性が溶けたということは、もう彼女の崩壊を塞き止める防波堤が存在しない、という意味合いに他ならない。

 

「おっ♥おおっ♥♥ おまんこぉ、おまんこおまんこぉ!♥♥ おっぱいぐちゃぐちゃにされて、気持ちいいのぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 僅か十数分後、自らの意思で立ち、バックでマンコを浸かれながら淫紋乳房を揉みしだかれ、蕩けに蕩けた顔から淫語を発するメスと白雪は遂に成り果てた。

 声に気迫というものはない。あるのは主人を誘う甘く下品な嬌声。

 面に凛々しさというものはない。あるのは主人のために歪められるアクメ顔だけ。

 

「感じまくりやがって! おらっ堕ちろ! 堕ちろってんだよ!」

 

 もう巫女に思考というものはない。淫紋に全てを呑み込まれる刹那の間、

 

(キン、ちゃ――――はへぇ♥♥♥♥)

 

 長い月日を想い続けた愛は消え、彼女は高々に屈服の叫びをあげた。

 

「おちましゅ♥♥♥ ざーめんくらひゃい!♥♥ おっぱい巫女の白雪にご主人様のザーメンびゅーってしてくらひゃいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!♥♥♥♥♥」

 

 ドビュル!♥ ブビュ♥ドビュルル、ドプッドプッ!♥♥♥

 

「おっ――――イくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 その恋に別れを告げる暇さえなく、その絶頂を手向けとして紡ぎ――――星伽白雪に刻まれた淫紋は、子宮に到達した主人の精子によって結び付いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「はい、キンちゃん♥ 今日のお夕飯♥」

「あ、あぁ。いつも助かる……」

 

 玄関先で妙に甘い声(・・・・・)が発せられ、思わず彼の内側にある力が反応してしまう――――そう思えるほどの妖艶な雰囲気に、キンジは目を逸らしながら白雪から大きな包みに入った弁当を受け取った。

 

「……な、なぁ白雪。この前のは、もう大丈夫なのか?」

 

 この前の、というのは二人が解決(・・)した爆破テロ未遂事件だ。彼女はその事件で力を使いすぎた(・・・・・・・)ため、少しの療養を余儀なくされた。キンジが駆けつけた際、既に事は終えていたため、彼が事情を詳しく知ることはなかった。

 故に白雪が元気そうにしているだけで、それが答えと見るべきだ。が、武偵を止める予定とはいえ幼馴染の不調を案じない理由にはならず、何となしに問いかけてみることにしたのだろう。

 

「ん?♥ うん、心配してくれてありがとう、キンちゃん♥ 私、もう何ともないから!♥」

「そ、そうか……なら、いいんだ」

 

 そうして返ってきたのは、やはり僅かに違和感を感じる甘い声色。だが白雪の感情表現が豊かなのは常日頃からであり、さらに彼は白雪に興奮するわけにはいかない理由もあってか直視はできずにいた――――直視さえすれば白雪が浮かべた嘲笑(・・)の唇にも、清楚な巫女服に包まれた胸の先端にある歪みの膨らみ(・・・・・・)にも気がつけたかもしれないというのに。

 

「それじゃあキンちゃ……んんっ♥♥ 私は行くところがあるから、これで失礼するね♥」

「あ、ああ。じゃあな……」

 

 さらに言えば、キンジに案じられれば過剰なほどに好意を示す白雪がある程度は落ち着き、特に引き止めも家に上がることもせず立ち去る不自然さ。

 彼の事情を鑑みれば見逃して当然の変化。ただ今の白雪の主人からすれば、あまりの鈍感さに笑いを止められないことは間違いないだろう。

 

「はっ♥ あっ♥あっ♥♥」

 

 そうしてキンジの玄関先を後にした白雪は、巨乳をステップで弾ませて足早に目的の場所へと向かう。巫女服から着替えることもせず、大事な、誰よりも(・・・・)大事な主人の元へと急いだ。

 

「ご主人様ぁ♥」

「お、帰ったか」

 

 そうして彼女がより一層、甘ったるさすら覚える声色で部屋の扉を開け、中で待つ主人――――テロ事件の主犯である堕落士へと極上の笑みを見せた。

 

「ちゃんとアレは付けてるだろうな?」

「はい♥ ちゃんと乳首に付けて、キンちゃんと会ってきましたぁ♥ だからぁ……♥」

 

 胸を挟むように腕を添えて、袴を擦り合わせてモジモジとする。言いつけを守り、その巫女服から尖った道具で早く楽しませて欲しいと――――その前に、男が白雪の唇を奪う。

 

「んっ♥♥ちゅっ♥♥♥ ちゅ、んちゅ、ちゅるっ……ちゅっ♥♥♥」

 

 苛烈なベーゼに応え、唇を割って入る舌を受け止め、至福の瞬間に白雪は浸る。身も心も唇も、全てこの主人に捧げるその姿に、清純な巫女服は背徳そのものだった。

 

「んくっ、ごく……ちゅぱぁ♥♥ ん、ぎ……はぁ、もう限界♥」

 

 ぶるんっ♥

 

 絡め合った唾液を飲み下すディープなキスを交わした白雪が、我慢できないと巨乳を巫女服から解放――――その肥大化した乳首に噛み付くワニ口のクリップ(・・・・・・・・)を披露した。

 

「ちゃんと言いつけを守ったみたいだな。気分はどうだ?」

「いたい……とっても痛いの♥ 痛いけど、乳首気持ちよくて、おまんこまでおかしくなりそうですぅ♥♥」

 

 見るだけで痛々しい歯が幾つも備わったクリップは、白雪の敏感な乳首をダイレクトに刺激し続けている。無論、その下乳に隠れる淫紋は健在であり、全身の痙攣は両乳首の痛みによって幾度となく絶頂を感じている証だ。

 言いながら、緋袴を大きくたくし上げる白雪。白い褌はぐっしょりと濡れ、剛毛というよりはジャングルじみた股間の黒髪はそこから縮れ毛をはみ出し絶えず雫を滴り落とす役目を追っていた。

 

「痛くて、痛くて、乳首が壊れちゃいそう……ご主人様、憐れな雌豚(わたし)にお慈悲をくださいませぇ♥」

 

 星伽の巫女に有るまじきアヘ顔で胸を差し出し、クリップの先に付けられた紐を主人に示唆する。

 ――――ギザギザの歯が噛み付くクリップを紐で取り外せばどうなるのか。彼女は、それを想像しただけでプシッ♥と愛液を噴射した。

 

「ああ。俺に従順な女には、褒美をやらねぇとなぁ」

 

 バチン!♥

 

「ほひっ♥♥♥♥」

 

 遠慮や気遣いとは無縁、声掛けもあったものではない引き抜き。ワニ口クリップが強引に外され、巨乳とデカ乳首がブルンっ♥と上下し、白雪が間抜けな声をあげる。

 それは前兆。あまりの衝撃に、一瞬だけ反応が遅れた。だから本当に間抜けで下品で、快楽に押し流されたドマゾの巫女はケダモノの叫びをあげたのだ。

 

「おひょほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 潮吹きを通り越して小便が噴射し、濃厚かつ勢いのある放水は褌を容易に振りほどき、手入れを怠り汚らしいほど生い茂った汗ばんだマン毛から勢いを衰えさせることなく発射されていく。乳首の快感で絶頂小便をした変態巫女は、形容し難い下品な顔で女を捨ててメスになった遠吠えを上げ続けた。

 堕落士の淫紋術は巫女の術を封じる。だがそれ以上に、名の通り〝堕落〟をさせるのだ。それがどれほど優秀な巫女であれど例外はない。女である限り――――星伽白雪という少女は、もう二度と堕落から這い上がることができなくなった。

 

 

 






前半後半で白雪の落差を付けてみた。おっぱい中心になったし無様が凄いことになった。キンちゃんこんな白雪直視できんやろっていうのでNTRが凄い。
今回は珍しく王道というか定番ネタを詰めてみた。ガニ股も徐々にやって脅迫腰振りダンスも良いものだと思ってます。ガニ股ノルマが本格化してきていよいよヤバい気がする。けどあそこから辱めるとオナニー絡めるから長くなっちゃうし……。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。しばらくはリハビリしながらリクエスト拾ったりしてます。2000記念はまあ長くなりそうなので数日しっかり使って書きたいところ。
なので次回は未定です。予定のテイルズリクを消化したいが、後日談集を挟んでも良い。というわけでリクボ、ついでに記念リクボ再募集待ってます。あ、前に書いた人もどうぞ。どうせ採用は私が決めるしな!この精神が大切。ではまた次回〜


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ドールズフロントライン
M4A1、M16A1、STAR-15、M4 SOPMODII(ショタおね、洗脳、快楽調教、NTR)


掲載許可もいただき、記念すべき初有償リクエストをこちらで公開させていただきます。ドールズフロントラインより4キャラ、たっぷりのNTR風味ショタおねになります。

ドールズフロントラインは履修していなかった原作でしたが、俗物故にお札で殴られた瞬間にめちゃくちゃ勉強して書き上げさせていただきました。こんな風に金額次第で知らない原作も猛勉強して書きに行く俗物です。納品の速さがウリでもあるのでお気軽なご依頼をお待ちしております。と、媚びを売っていくスタイルで本編の方をどうぞ。あ、いつもよりNTR色は強いから一応お気を付けを!







 

 人間という生物はほとほと代わり映えしない。進歩というものは緩やかでありながら進むものだが、それは良くも悪くも、と定義されてしまうのだろう。

 第三次世界大戦による国家の衰退。自動人形による労働力の筆頭――――歴史を繰り返しながら、そこに新たな歴史を積み上げようと、人間の欲というものに限りはなかったのだ。

 

「さあ、本日最後のオークションにしてメインイベント――――戦術人形となります」

 

 大仰に手を仰いだ司会者に、ガラスを挟んで二階から会場を囲む競り主たちが仄かにどよめく。だが、この動乱の時代にこのような〝闇オークション〟に足を運ぶだけはあり、驚きは感嘆の声へと変わった。

 闇オークションは名前の通りろくなものではないことがわかる。非合法下の物、人を売り捌く金持ちの道楽。そして、ステージにその足を並べた四人の少女たちは前者、〝物〟に当たる。

 

「GRIFON&KRYUGER……かのPMC所属の戦術人形。M4A1、M16A1、STAR-15、M4 SOPMODII。この通り、どの人形も現状を維持しご提供することが可能です!」

『…………』

 

 M4A1、M16A1、ST AR-15、M4 SOPMODII。それぞれが特異な名称で紹介された人形(ドール)。どの少女も美しく、兵器として扱われ銃火器そのものであったとは思えない玉の肌。腰まであるロングヘアを三つ編みにし、一部に黄色のメッシュを入れたM16は隻眼に眼帯をしているが、まさに強いていえばというもの。

 そして何より、戦術人形として経験が豊富な彼女でさえも、虚ろな目でどこでもない虚空を見つめている。何かを見ろ、という命令が下されてない以上、彼女たちは人と変わらない外見の裸身を観客たちに晒し続ける他なかった。

 

「この個体たちAR小隊は、作戦行動中に無傷のまま捕らえることができた希少な人形となっております。ハッカーによるハッキングで、このように命令を聞かせる、人格を書き換える、はたまた元のままを〝楽しむ〟ことさえ自由! さあ、誰がこの戦術人形たちを手にするのか!」

 

 売れないという考えは初めから存在しない。まあ、それも当然だ。生体素材が多用され、人間と見分けがつかない少女型のアンドロイド人形。本来なればそれは戦術、戦場という舞台に相応しく、それでいて民間人を威圧しないための容姿。

 黒のセミロングに豊満な女体のM4。彼女の姉に当たり身体付きも相応のM16。唯一民間品の改良型であり、スタイルは他に比べ控えめながら可憐でピンクのロングヘアをワンサイドアップに括ったAR-15。無邪気と加虐性の矛盾を抱えるも、今は意識を刈り取られ文字通りの人形となったSOPⅡ。

 そんなことのために彼女たちは可憐な容姿に作られたのではない。しかし、全裸に剥かれた少女たちはそれほど美しい。故に人間というものは度し難い――――ある意味では傷物であり、価値を高めるものでもある指輪――誓約の証――がその価値を人によっては高め、彼女たちの値段は法外の中でも恐ろしいと言えるほどに釣り上がっていった。

 彼女たちを手にするものは誰なのか。彼女たちは誓いを守り指揮官の元へと帰ることができるのか。

 

「パパ――――ボク、あの子たち欲しい」

 

 それは彼が握る運命――――戦場の少女たちを犯す幼き少年の遊び次第なのかもしれない。

 

 

 

「なあヨシュア、面白いのってなんだよ?」

「オレたちを驚かせられるものなんて早々ないぜ?」

「うん、大丈夫。ロイドとレイドでも絶対驚くからさ。もちろん、リーもね」

「そ、そうなんだ。楽しみ、だね」

 

 双子の少年、ロイドとレイド。気弱そうな雰囲気の少年のリー。そして、この時代にあってこの広大な屋敷の跡取り少年であるヨシュア。

 ヨシュアに連れられた三人は彼の学校の友人だ。当然、ヨシュアのような大金持ちと付き合うのだから彼らも相応の家で将来的に家督を継ぐ者たち。

 だが如何に親が金を持ちえていると言ってもまだ子供。できることなど限られている――――彼らが、否、ヨシュアが単なる金持ち程度であれば、だが。

 

「見せたい物っていうのはね、この子たちのことなんだ」

 

 屋敷の一角に過ぎないはずの部屋の中で特別広い、見栄えの良い空間でヨシュアは指を鳴らした。

 どのような見栄えだというのか――――可憐な少女たちが、卑猥な衣装を纏って立つ相応しい見栄えである。

 

『整列♡』

 

 ビシッ、という音が鳴ったと思えるほどの敬礼。ヨシュアの遊び心で追加された命令処理の機能だ。 M4A4、M16A1、ST AR-15、M4 SOPMODII。全員、ヨシュアの父親が余すことなく競り落とした戦術人形たち。さしものロイドたちも、彼女たちの登場には度肝を抜かれたように慄いていた。

 

「お、おい! ヨシュア、こいつら……」

「うん、戦術人形。ちゃんとコアが入った本物さ」

 

 とはいえ、得意げに話をするヨシュアにコアはさしたる重要性はない。ヨシュアだけでなく、ここにいる戦場を知らない子供たち全員に関係のない話なのだ。

 コアを埋め込み扱う銃をコードネームとする人形。しかし、彼らにとってその価値とは希少性のある少女型アンドロイド人形というだけのこと。彼らが驚いたのも、彼女たちの価値が一般的な人形とは雲泥の差であるからこそ――――子供らしい自慢大会だ。無論、それで終わるのなら所詮は子供の遊び。ヨシュアは少年ではあれど、その遊び心は子供のそれではなかった。

 

「この子たちはボクの言うことを絶対聞くんだ。みんな、ちょっと踊ってみてよ」

『了解しました。戦術人形、エロダンスモード♥』

 

 一体オークションを終え、どれだけ生来の彼女たちに無用な機能を仕込んだのだろうか。人工的な知能で外見と同じく人間と変わらない思考を行える彼女たちが、ヨシュアの一声で踊り始めた。

 

「M4、ガニ股……腰振りダンス♥ ふっ……ほっ♥ ん、はっ♥」

 

 M4は買い取った際に装備として提供された彼女の衣服、ハイレグレオタードのみを着させ、下品に開いた股を前後に揺らす。その表情は〝今は〟笑みを浮かべて、自分の思考がハッキングによって制御されているなど考えもしていない様子だった。

 

「M16、エロ蹲踞♥ ふっ♥ふっ♥ふっ♥ふっ♥ふっ♥」

 

 M16は乳首が浮き上がるようなマイクロビキニを着て、ポールダンス用の棒を支えに蹲踞でM字気味に開いた股をM4の腰振り以上に軽快に上下させている。極小マイクロビキニが股にくい込み、人の生殖器と変わらないマンコを濡らしていようがお構い無しだった。

 

「AR-15、ハイグレダンス♥ ハイ、グレ♥ ハイグレ!♥ハイグレ!♥ハイグレ!♥」

 

 AR-15はハッキングに対してほんの一瞬だけ反応を示したものの、それだけだった。彼女の控えめなスタイルにぴっちりと合うスク水と呼ばれる水着を着て、彼女もM4以上に開いた股で鼠径部にシュッ♥シュッ♥と両手を繰り返し添わせる。

 可憐でどこか儚げにさえ思えるAR-15だからこそ、それはエロダンスというよりは滑稽さが滲み出ている。

 

「あはは! なんだよあれ、ヨシュアの趣味か?」

「へぇ、あんなこともさせられるんだ」

「変な……踊り」

 

 事実、ハイグレという単語だけを間抜けな動作で繰り返す彼女に少年たちは笑みを抑えられない様子だった。

 

「SOPMODⅡ、ケツ穴ディルドダンス♥ ん……ほぉぉ!♥♥♥ おほっ♥おほっ♥ んほ、お゛ぉ゛♥♥♥♥」

 

 SOPMODⅡもAR-15とは毛色が異なるが、彼女はある意味で正統派。紐V字の衣服、つまるところマイクロビキニとそう変わらない露出度の衣装に着替え、まるで犬の『チンチン』のようにしゃがみながら、接着されたディルドに〝尻穴〟を沈める。

 要するにダンスでも何でもないアナルオナニーをダンスと言い張る卑猥な行動。太いディルドがケツ穴を行き来する刺激に、時に柔らかく時に残忍になるSOPMODⅡの顔は淫猥なオホ顔で喘ぐこととなった。

 

「うひゃあ……ヨシュア、おまええげつねぇな」

「そうかな? 都合良く動く子たちで遊べるんだよ? 色々なことをしないと損じゃないか」

「ああー、わかるわかる。俺にはわかるぜヨシュア」

「僕も、ちょっとだけなら……」

 

 ロイドが僅かに引き気味に、レイドやリーがヨシュアの趣味をどこか楽しげに語る。だが、誰も止めようとはしない。

 

「は……っ♥ ん……っ♥ ほ……っ♥」

「ふんっ♥ふんっ♥ふんっ♥ふんっ♥」

「ハイグレ!♥ ハイグレ!♥ ハイグレ!♥ ハイグレ!♥」

「おほぉ、んんん――――ほおおおおおおッ!♥♥♥♥♥」

 

 M4が腰だけでなく上下の運動で胸を揺らそうと、M16が腰突きでアピールしようと。AR-15が変態ダンスに汗を散らそうと。SOPMODⅡがケツアクメで声高に叫ぼうと。

 誰も異常とは思わない。人を守る人形たちを遊び道具にしながら、少年たちは何食わぬ顔で会話を続けていた。

 

「それでさ、ボク一人で独占するのも寂しいだろ? みんなと一緒に楽しもうと思ったんだ」

「お、そりゃいい考えだ……けどよ、初めからこんなことするような人形で遊んでもすぐ飽きちまうんじゃねぇか?」

 

 ヨシュアの提案に食い付きながら、ロイドが眉間に皺を寄せて苦言のようなものを呈する。もちろんやらないとは言わず、このままでは楽しくないと言っているのだ。

 

「ああ、そりゃ俺も兄貴に同意」

「うん……このままじゃ、いつもと変わらないし……」

 

 レイド、リーとロイドに続き、意見自体はヨシュアの友人が三人共に共通であることを示している。まだ十に満たない年齢とは思えない考え方は、M4たち戦術人形を雌の身体を持つ人形として定めたものだ。

 故に彼らはヨシュアの命令で動く少女たちを面白いとは思いながらも、飽きるのではないと苦言している。人間というものは、あまりにもやりがいがない遊びに対しては存外に飽き性なのだ。彼らのように、遊び慣れている少年なら殊更確認するほどでもない。

 

「うん、君たちの言うことも理解してる。だからさ、見てよ。あの子たちの〝指〟」

『っ!』

 

 そう、ヨシュアは認識していた。彼らが人形という本来の意味に満足しないことも、自分が彼らと同類であるからこそ。

 ヨシュアが示唆した少女たちの指に煌めくリング。それを見て少年たちは目を見開き、間を置かず幼い唇を愉悦によって歪めた。

 その指輪は全てが彼らの知る知識に乗っ取ったものではなかった。が、確かに彼女たちはその指輪をくれた相手に心を許していた――――その事実さえあれば、少年たちのやる気を滾らせるには十分だった。

 

「なるほど、そっちならオレたちも楽しめるな」

「でしょ? こんな子たちはボクのパパでも滅多に手に入れられないからさ、目一杯楽しみたいじゃない。こんなお人形遊びは最初だけでいいのさ」

 

 だからこその前座、とでも言うようにヨシュアは仕込まれたダンスを踊っていた四人に「こっちに来て」と言葉をかけ、四人は人間を模した新陳代謝で汗だくになった身体を、卑猥な衣装で飾りながら四人の前に並んだ。

 ヨシュアがM4。ロイドがM16。レイドがAR-15。リーがSOPMODⅡの前だ。皆、少年たちを見下ろしながらも何の動作も起こさない。正確には、起こせないのだ。

 

「みんな、〝目覚めて〟」

『――――ッ!』

 

 そしてそれは、彼女たちの意識が浮上、あるいは起床という予備動作を行ったところで変わらない。

 

「私……は……っ」

「このガキども。いい度胸してるな」

「っ! っ……貴方たちは!」

「……はは、人間を解体して楽しそうだなって思えたのは、初めてだよ」

 

 皆、意識を取り戻してそれぞれの〝感情〟を発露させた。

 M4は動揺と羞恥。M16は羞恥を抑えた殺気。AR-15は自分が途方のない恥をかかされたことに対しての憤り。SOPMODⅡは本来人間に向けることのない破壊的衝動を。

 一様に記録(メモリー)によって自分たちがどうなって、今何をしていたかを把握した。先のハッキングは機能の停止ではなく一種の眠りのようなもので、特別な彼女たちも人格や記憶が損なわれることがなかった。その指輪の思い出も含め、彼女たちは今まで夢を見ていたようなものだ。

 敵の罠にかかり、運までも味方をせず捕らわれたこと。抗う術を失い、機能にハッキングを受けたこと。その状態で裸体を晒し、人形に相応しい感情のない存在としてオークション会場に立ったこと。変態的な命令を仕込まれ、自分たちより小さな子供の前で性的なダンスをしたこと――――それら全てを記憶し、地獄のような羞恥責めが成り立ったこと。

 

(うご……けない……)

 

 しかし、彼女たちは少年たちに〝だからどうした〟と言わんばかりの態度を取られている。理由は単純明快で、思考の自由は許されても肉体的な自由は許されていないから、だ。

 M4が如何に手に力を入れようと、彼らを害する行動は取れない。AR小隊としての思考の通達も封じられているが、他の三人も各々の憤怒を覚えながらもせいぜい指を震わせる程度。自分たちの卑猥な衣装に包まれた身体を直立させ、少年たちを見下ろすことしかできなかった。

 

「このままじゃみんなヤリ辛いか。戦術人形、〝チンチン〟」

『ッ!』

 

 否、その見下ろすという動作さえ許されざることのようだ。

 チンチン、とヨシュアが四人に命令した瞬間、直立していた彼女たちがしゃがみ、股を開き、両手を曲げて顔下の辺りで拳を握った。

 これによって立場の逆転が生じる。見下ろす小柄な少年たちと、犬の服従ポーズで見下される人形少女たち。

 

「テメェら――――!」

 

 より怒りは顕になり、気性が荒くなりと反抗の意志は失われるどころか増幅していく。M16の隻眼が鋭く細められ、それだけで敵を萎縮させるほどの殺気を纏う。

 

「みんな、いつも通りやろう」

 

 だがそうでなくては、と少年たちは笑っていた。確かに、彼女たちの憤りをハッキングで失わせてしまえば楽にはなろうとも。しかしそれでは〝いつも〟と変わらない。楽しくない。代わり映えが欲しい。

 変わらない人間の欲望を、少年たちはこの歳にして芽生えさせていた。

 

『いっせーのーで!』

 

 故に、彼らのやり方は少年のそれではなく――――〝オス〟として〝メス〟を屈服させるものだった。

 

 ボロンッ♥

 

『な……っ!?』

 

 四人の驚愕と、視線の先で反り返る〝モノ〟が交錯した。

 それは人のペニス。男に備わる男性器。当然、彼女たちは知識として知っている。人間の少女を模した身体を持つ者、有事の際における必要な知識としては。

 

「お、お……き、……っ!?」

「ありえ、ません……」

 

 M4が言葉を失い、AR-15は絶句する。多少の差異はあれど、結果は同じことだ。

 知識と実践は異なる。子供のペニスであれば小さいと、誰もが想像するに固くないはずだった――――だから四人はその規格外に震えた。

 

「へへ、どーだ。俺たちのチンポは」

「そんな指輪の人より……大きい、でしょ?」

 

 デカい。デカすぎる。そのサイズは少年が持っていていいものではなく、並の成人男性でさえ届かない。言い分は子供らしいにも関わらず、その突き出したモノは子供らしさというものが一切感じられなかった。

 赤黒い肉の塊。少女たちの品性のない踊りに、その身体に興奮し切って奮い立つ巨根。一般的な女性器を持つ彼女たちの秘部に収まるのか。収まらなくとも、収めてみせるという強烈な雄の意志に戦術人形たちの目が眩む。

 

「だ、れが……そんな、粗チン、に……」

「へー、M16の姉ちゃんはそんな言葉も知ってるんだ。でもほら、どこが粗チンなの? もっとよく見てよ」

「や、やめ……っ♥」

 

 目を逸らそうとして、視線がググッと戻っていく。M16だけでなく、全員が同じことをしていた。

 眼前に向き与えられた巨根。おまえたちに興奮した、と鈴口から鼻が曲がりそうな雄汁を垂らし、性臭で彼女たちメスの所有権を主張する。

 

「はっ♥はっ♥ だ、だめぇ……♥」

 

 徐々に目線が逃げることを止め、それぞれのチンポと向き合ってしまう。その中で、まず真っ先に囚われたのは犬のポーズに加えて、舌をはっ♥はっ♥と差し出すというもっとも動物的な仕草が様になるSOPMODⅡだった。

 彼女は精神的に幼い面があり、本能的に〝懐く〟ことを止められなかった。

 

「すんすんっ、すぅぅぅぅぅ〜〜〜〜♥」

 

 それ故に、四人の中で初めに鼻孔を広げ、リーのショタちんぽの臭いをたっぷりと吸い込んでしまい――――――

 

「〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!♥♥♥♥」

 

 プシャッ♥♥♥

 

 股から愛液が吹き出し、高級な素材に牝臭をこれでもかと染み込ませる絶頂を覚えてしまった。たった一息、じっくりとペニスの臭いを嗅いだだけで、SOPMODⅡは紐水着の裸身を下から上に痙攣させ、だらけたメス顔でイッたのだ。

 〝まだ〟ペニスの臭いを嗅いだだけ。それだけで頭が真っ白にされ、殺人嗜好症じみた殺意は霧散した。

 

「な……こ、こんな、もんにぃ……♥」

「M16姉さん……さ、下がって……♥」

「ひ、ぁ……す、吸い寄せ、られ……♥」

 

 SOPMODⅡのチン嗅ぎ絶頂による戦慄は一瞬。なぜなら、他の三人もただ反応が遅れただけに過ぎない。蕩け顔のSOPMODⅡを横目にすることさえ難しいほど、ペニスに視線を奪われた憐れなメス人形たち。

 

『すぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜♥♥ あひっ♥♥♥♥』

 

 プシャッ♥ プシャッ♥ プシャッ♥

 

 M4、M16、AR-15の絶頂はあまりにも呆気なく観測された。犬の服従に似合うメス顔は、鼻孔を突き抜け脳髄(電子知能)を焼き焦がし、子宮に優秀な子種を注げと快楽信号の頂点を伝達する。

 危害を加えない行動なら許されているのだろう。絶頂の自由にチン嗅ぎの自由。先んじて達していたSOPMODⅡがリーの巨根に顔を近づけ、性臭香しい竿を相手に恥ずかしげもなく鼻を鳴らす。

 

「へっ、へっ♥♥ すぅ、すんっ♥♥ ふ、ふー!♥♥ ――――ふぐぉっ♥♥♥♥」

 

 べちゃっ♥

 

 舌を垂らす。チン嗅ぎ。理性を取り返して怒りを目に宿し歯を食いしばる――――鼻先に亀頭をぶつけられ、穴を蹂躙される。

 

「ふぐぉ♥ふごぉ♥ んごぉ〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 それは品性というものが削れ取られる声。鼻孔を塞ぎ、鼻先を持ち上げる亀頭に目を剥き、一匹の獣としての本性をマンコからの潮吹きという形で剥き出しにされる音色。

 

「ふ、ふふ……犬みたいで、可愛い……」

「そうだね。この子たちは犬みたいなものだから、しっかり覚えてもらわないと――――ボクたちの臭いを」

「ふぐ、ぉ……ひゃめ……お゛♥♥」

 

 四人の目が堕ちる。どうしようもなく、溶けていく。M4は鼻先にこびり付く強烈な雄臭に思考回路が焼け付く感覚を感じ、左手を握った。そこにある絆の証を握った――――これから先、そのあまりに儚く感じられる繋がりで、彼女たちは耐えていかねばならなかったのだ。

 

 

 

「や、め、ろっおほぉ!♥♥♥」

 

 ドチュッ♥ドチュッ♥ドチュッ♥

 

 繰り返される押し潰されるような快感に、己の喉奥からひり出される不愉快で甲高いメス声。M16の理性をこそぎ落とすような巨根のピストンに、彼女はベッドの上で制止の言葉を吐き出すしかない。

 身体は自由を奪われ、自分たちを象徴する銃を取り出すことさえ出来ない。だが、このままでは思考が堕ちる。その指にある誓いが流れて消えてしまう。だから無様であっても、四つん這いでバックで突かれ、矮小な存在である子供に懇願することしかできないのだ。

 

「やめろ!♥ チンポ、突くな゛ぁ゛ぁ゛!?♥♥♥♥」

「口答えするような人形にはこうだぞ!」

 

 バチンッ!♥バチンッ!♥バチンッ!♥

 

 悲鳴とは異なるが同様に甲高い音が部屋に響き渡る。コンドームが包む竿の挿入の真上、M16のヒップに炸裂するロイドの平手だ。それが二回、三回、四回と繰り返され、生肌の反応と変わらない赤熱の痕が刻まれていく。

 

「あ゛ッ!♥ あっ♥あっ♥あっ♥ あ゛っ、あぁーーッ!♥♥♥♥」

 

 スパンキングとピストン。痛みと快感。だが、どちらにも隠し切れない喜悦が乗ってしまっている。獰猛な少女に隠れた被虐の絶頂にロイドが合わせて射精。

 ドプン♥ドップン♥と並の精力ではない射精を〝コンドームの中に〟収め、引き抜き、新たなゴムを装着し、挿入。

 

「おぉぉ!?♥♥♥」

 

 休む暇など与えないセックス。言葉で抵抗する度、臀部に刻まれる罰の赤色。首を反らして喘ぐ、少年に力の差を思い知らされる隻眼のメス。

 無論、少年〝たち〟の調教はM16のみが受けるものではない。

 

「こ、こんなことぉ♥♥ し、してもっ、私たち、は……くひぃっ!♥♥♥」

「おほっ!♥ おほっ!♥ おほぉっ!♥ んっほぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

「胸はちっちゃいのに乳首はビンビンにして……それなのに偉そうなこと言うんだから、面白いなぁ」

「犬のお姉ちゃん……それしか、言えないの?」

 

 基本的に、体格差から彼らのセックスは限られていた。AR-15のようにまんぐり返しでいるか、SOPMODⅡのように寝転んだリーに背中を向けた騎乗位を行うか、などがある。

 だが十分なのは言うまでもない。AR-15は無駄なことをするなと説き伏せようとして、控えめな乳房の硬く尖った乳首を指で抓られ舌を出し、SOPMODⅡはディルドにケツ穴を挿入れたようにそれ以上の巨根を穴に収め、釘打ちピストンでオホ顔を反り返す。

 SOPMODⅡに至っては責め立てているとも思える体位だ。が、当然リーの巨根が逆転など許すはずもなく、完全に犬だと愛称を付けられた彼女は強制させるアナルの刺激にアクメ声だけを打ち鳴らしてしまっていた。

 ベッドで、部屋のカーペットで。あちこちに散乱したコンドームの残骸が、既に幾度となく彼女たちが抱かれたことを示唆している。そして、M4もベッドに転がり、その開いた股に幼くも凶暴なヨシュアという少年を受け入れていた。

 

「あっ♥ あんんっ!♥♥ あ、あ〜〜〜〜〜♥♥♥」

 

 体躯の差などあってないようなもの。否、あるからこそM4は限りない無力感に苛まれるのか。その間延びした嬌声には引き出されたメスの本能、指揮官のためにも帰らねばいけない拒絶の理性が入り交じる複雑なものだった。

 

「は、はっ……も、もう……んっ!?♥♥ ちゅ、ちゅる……ちゅぅ♥♥」

 

 身体が少年と繋がり合い、手のひらが少年と繋がり合い、唇と舌の濃厚な粘膜接触がM4の脳髄を犯す。

 

(き、す……これが、キス……いやっ、しき、かん……)

 

 口内を蹂躙され、肉棒だけでなく口付けまで優れたオスであることを刻みつけられ、手のひらに込める力が増した。その指先の誓いが心の支えであり、そうでありながらも彼女の手を握るのはこの変え難い快感を与える雄であると叩きつけられてしまう。

 

「……ぷはっ。ふふ、気持ちよさそうだね、M4のお姉さん」

「ひ、く……ぅっ♥ そんな、こと……こんな、おちんぽなん、か……♥♥」

 

 一度自分のものではなくなった思考と言語回路から、勝手に卑猥な単語が紡がれていることにM4は気づかない。その単語を空気に乗せた口は蕩け、目は膣内で締め付ける薄皮一枚隔てたチンポに上擦りかけている。

 気づけるはずもなく、ましてやメスの本能が訴えて降りてきた子宮を突き上げられては、もうM4に思考できる能力は残らない。

 

「ひ、おほぉっ!♥♥♥♥」

 

 ずん、ズンっ♥ ぐり、グリィ♥

 

 子宮口を開けろと捩じ込まれてくるヨシュアの巨根。M4をM4たらしめる思考伝達のケーブルがショートし、新たなケーブルで繋ぎ直されるような感覚。作り直されていくような絶望感。

 

「うんうん、期待してるよ? おちんぽになんか、負けないでね?」

「お゛――――ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥♥」

 

 普段の彼女からは考えられない野太い嬌声。子宮口が壊れてしまうような亀頭が突き上げてくる。膣内を広げろと彼女に語りかける。射精の熱が、薄皮一枚のゴムで〝遮られ〟る。

 

 そう。どれだけショタちんぽの臭いで無様にイき果てようと。戦いではなくセックスで屈服させられようと――――彼女たちは、惹かれて止まない雄の精子に一滴であっても触れることが叶わなっていなかった。

 

 

 

 

「ただいまー。みんな、元気にしてた?」

『ふごっ!♥♥ んご、うごぉぉぉぉぉっ!♥♥』

 

 元気にしていたのではなく、ヨシュアたちの帰宅で気力を取り戻したという表現が正しい。

 調教開始から十五日ほど経過し、彼女たちの望む救援は訪れない。当然、一流のハッカーたちはM4たち四人のデータをハッキングした時点で繋がりのある痕跡というものを断ち切っている。如何に足取りを追ったところで辿り着けはしない。

 

「ふぐっ!♥♥♥ ふぐぅぅぅぅ……うっ、うぅーっ!♥♥」

「あは……イけなくて、泣いてる」

「だっせぇの。あんだけ子供になんて負けるかー、とか言ってたのによー」

 

 だから彼女たちは、四人が学校に行っている間もデータという精神を蝕む責め苦を受ける。臆病のようで内実もっともサディストのリーが嘲笑し、レイドは悶えて届く、けれど届かなくて涙を流すM16の姿を見ながらも自身の後頭部に手を当て呑気に懇願を見過ごしていた。

 懇願は〝絶頂懇願〟だ。部屋の中で袋のような――囚人を拘束する物に近い――ものに包まれ、拘束具でそれを身体に巻き付けられた四人。中からは機械的な振動音が僅かながら袋を突き抜け、唯一飛び出した顔にはボールギャグが与えられ助けを呼ぶ、という手段すら禁じられていた。

 

(イクっ!♥♥ 今度こそイク……イき、たい……イけ、ないっ!♥)

(イクっ♥イクっ♥イクっ――――あ、あぁ……イか、せてぇ……♥)

 

 M4、AR-15の思考に差異はない。固体的な差を論じているわけではなく、袋の中で身動き一つ取れない彼女たちは乳首、秘部、尻穴に共通の振動を与えられて、尚且つ〝絶頂を禁じられて〟いる。

 これは彼女たちの機能を通じているものだ。精神的なものではなく、彼女たちの肉体機能に干渉して絶頂信号を阻止。性的な絶頂に至るその瞬間、感覚そのものを取り上げたように快感は引き、またローターの刺激で高波を上げ、そして引く――――そんな寸止めを彼らが学校へ行く間、毎日続けられている。

 これらも一流ハッカーたちの意気な置き土産だが、やられるM4たちは溜まったものではなかった。セックスの際には少なくとも気持ちよさの頂点が与えられる。それがたとえ、彼女たちの心にある支えを切り崩すものであろうと、メスとしての多幸感に包まれる一瞬なのだ。

 

(あぁぁぁぁぁぁ……イ、イかせ、イか、せろぉ!♥♥)

(イきたいイきたいイきたいイきたい!♥ はやくイかせてよぉぉぉぉぉ!♥♥)

 

 それを毎日、多い日は半日取り上げられながら快楽を与えられ続ければ、思考を持つものなら破綻する。人間の三大欲求を知ってしまっている戦術人形だからこそ、彼女たちの思考は自ずと一致して得難い絶頂の頂点を得たいとがむしゃらに選ぶ。

 

「ヨシュア、そろそろいいんじゃない?」

「ん、そうだね。はい、みんな出てきていいよ」

『ふぶ……ぷはぁ!♥』

 

 疲れ切った顎が解放され、涎ばかりを垂らしていた口にすっと息が入り込む。四人の口が解き放たれ、身体も一斉に戒めが剥がれ落ち自由に、とは言い難いがとりあえずは外の空気を得られる身体になることはできた。

 汗が張り付いて気持ちが悪い。愛液がこびり付いてメス臭い。だがそんな自分たちの不快感がどうでもよくなるほどに――――彼女たちは言うまでもないモノを求めていた。

 

「イ、か……せて……寸止め、しないで……♥」

「頭おかしくなっちゃう♥ 私が壊れちゃうよぉ♥ どこも壊れてないのに、死んじゃいそう♥ 逝っちゃいそう♥ イかせてイかせてイかせてよぉぉぉぉぉ!♥♥」

 

 か細いM4の声に獣的なSOPⅡの懇願。M16やAR-15もやはり似たようなもので、動きを制限されていなければ即マンコを指でまさぐっているだろうことは想像に易い。

 プライドは崩れ去っていた。彼らに快楽という絶対信号を握られ、もうどうしようもなくなっていた。精神の枷が寂れて崩れ落ちている。一枚、また一枚と丁寧に。その根本にある指の誓約へと差し迫っている。

 

「うーん、ロイドたちはどうする?」

「オレは別にどっちでも? こいつらがイけなくたってオレらは困んねぇしな」

「兄貴と同意見。イかせてほしいなら、俺たちを楽しませてほしいな」

「うん……犬みたいに這いつくばって……もっと惨めになってよ」

 

 ――――生体素材が多用されたアンドロイドというものは、優れた美を持つ人間と変わらないからこそ、その浅ましさが表に出た瞬間に露呈するものがある。

 

「お、おまんこ、ハメて……ください!♥♥」

「イかせ……てください!!♥」

「イきたい……乳首でもマンコでも、ケツ穴でもいいから変態戦術人形をアクメさせてください♥」

「イきたいイきたいイきたい!♥♥ 誰でもいいからケツマンコを太チンポで突いて私をケツアクメさせてよぉ!♥♥♥」

 

 ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥ヘコッ♥

 

 降参の意を示す腋見せ、あるいは指輪を守る後頭部の手組み。スタイルの良さを手っ取り早く損なうガニ股。どこもかしこも汗が滲んだ裸体を前後に振って、股間を押し出しチンハメ宣言。

 M4、M16、AR-15、SOPⅡ。半月前の憤怒は見る影もなく潜み、皆が絶頂我慢に歪んだ顔で媚び売りダンスを行う。もうどうにでもなれ、最後の一つを守れてイくことができるなら何だって構わない。イキ恥を晒そうとも彼らのモノが欲しいのだと。

 

「だってさ、ヨシュア」

「ん、それじゃあ――――勝手にやってもらうのはどう?」

 

 優秀な戦術人形をそこまで貶めた少年たちは、笑っていた。楽しくて楽しくてたまらないと――――まだ彼女たちが最後の一線を守れる気でいることに、愉悦の嘲笑を浮かべていた。

 

 

「おほぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥♥」

 

 その声がM4のものであることを、彼女を知るものであれば誰も信じようとはしないだろう。セックスで無理やり引き出される声ではなく、自ら尻穴にディルドを沈め、恍惚としたオホ顔を見せる下品な少女が彼のAR小隊の隊長M4A1であるはずがないと。

 

「ぬっおほぉぉ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ずりゅ、ずりゅ♥ずりゅりゅりゅりゅ♥

 

 あまつさえガニ股スクワットで捩じ込んだディルドから尻穴を引き抜き、結腸や入口が捲れ上がるような感覚にケツアクメしているなど予想できる者はいなかった。

 

「へー、これ結構面白いね」

「だろ? オレのイチオシだぜ!」

 

 しかも目の前には彼女を堕として遊ぼうという少年たちがいる。わざわざ高い椅子に座り、挑発するようにテレビへと視線を向け、M4が下に限界までスクワットを行うと〝都合よく〟コンドームを装着したチンポがある。

 だというのに、その見え透いた罠を認識していながらアナニーをしてしまう彼女はもう救えない。見え透いた罠から目を背け、ケツ穴の絶頂に首を反らして鳴き声をあげる。

 

「んほぉ!♥んほぉ!♥んほ〜〜♥♥♥♥」

「ほっ♥ ふぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

「け、けつ、ケツマンコぎだぁ!♥♥ ん゛っ゛ほお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥♥」

 

 もっとも、手遅れなのはM4だけではない。小隊全員が思考から行動までを共有した。ガニ股媚び売りダンスから、とっくに手遅れの段階なのだ。

 舞台の中で最も経験が豊富なM16の凛々しい顔はない。AR-15の涼しい顔は消え失せた。SOPⅡの無邪気さも残虐さも消え失せ、待ちに待ったケツアクメに濁った嬌声を掻き鳴らしている。

 恐らく、テレビの音などヨシュアたちに聞こえてはいまい。ただ彼らは、露骨なまでの準備をして待っているだけなのだ。

 

「おほ……おほぉ♥♥♥ ん……、お……おち、んちん……♥♥」

「はお♥おぉっ♥♥ おぅ、おぅ……チンポ、チンポが足りない……♥♥♥」

 

 どけだけ下品な声をあげようと、どれだけ数時間ぶりの絶頂を得ようと、致命的に足りないものが彼女たちの中にはあった。

 やがてディルドスクワットの体勢が変わる。ケツ穴がメインではなくなり、上半身に不自然な比重がかかっていった――――ちょうど、スクワットの度彼女たちの顔に近づいていたショタちんぽがより間近に迫るような形に。

 

「ほ、ほぉ♥♥ け、ケツマンコイグッ――――ふぐっ!♥♥♥♥」

 

 ぶちゅるっ♥

 

 鼻穴に捩じ込まれるチンポ。いいや、鼻穴に〝捩じ込んで〟いる。絶頂の瞬間、わざとらしいくらいに顔をチンポに近づけて鼻孔に当てる、捩じ込むを繰り返す。段々と鼻をマンコにでもしようかというSOPⅡの勢いに、リーが吐息を発して射精をした。

 

「あ……射精ちゃった」

「おいおい、犬女の鼻で射精しちまったのかよ。だっせーの」

「うん……仕方ないから取り替えなきゃ」

「あ♥」

 

 ずるっ♥とコンドームが巨根から引きずり下ろされる。たっぷりと濃厚で新鮮な精液がコンドームにたぷっ♥たぷっ♥と揺れ、ディルドを引き抜いてしまったことにも気づかないSOPⅡがその使われたコンドームに顔を近づけ――――

 

「何してるの?」

「ふぎゅっ♥」

 

 リーの片手で両頬を潰され、見苦しい顔で止められてしまう。

 

「犬が勝手なことしちゃダメでしょ。まあ、一応キミは喋れる人形でもあるから何かあるなら聞いてあげないこともないけど?」

「ふぶっ♥ ふ、ふひゅー♥♥」

「リー、それじゃあSOPⅡのお姉さんも喋れないよ?」

「一応って……やっぱ一番性格悪いのこいつだろ」

 

 頬を摘まれたSOPMODⅡを気さくに愛称呼びしながらくすくすと笑うヨシュアに、呆れた視線をリーに向けるレイド。

 潜在的な強者であるリーと、蹂躙の強者から捩じ伏せられる弱者になったSOPⅡ。一番初めに陥落するは必然である。なぜなら、被虐者に回った加虐者は抵抗が無意味であることを知っているから。

 パッと手が離れ、SOPⅡの顔が元の蕩け切った表情へと戻った。元の、だ。

 

「――――おちんぽぉ……ざーめん、ざーめん……ザーメンくらひゃい……せーし、ちょうらいよぉ♥」

 

 ――――強烈な飢餓のようなものだ。

 目覚めたメスとしての本能が、優良な精子を卵巣にも止めてやまない。全身の細胞が欲しいと叫んでいる。浅ましく懇願している。待てと言われても、待ちたくないと涙を流す。人ではない人形であるからこそ、オスに屈服するメスの根源的な本能に忠実だった。

 SOPⅡの意志が弱いのではない。メスとして作られた彼女が抗えない絶対的な法則というものがあったのだ。

 それに、もはや限界を迎えたのは彼女だけではないのだから。どれほどの快感も、どれほどの絶頂も、彼らの〝それ〟が足りないだけで物足りなくなる。

 

「私も……おちんぽザーメン……ほしい、です♥」

「チンポ……ロイド〝様〟の優良遺伝子、私の膣内に流してくれ……♥」

「おちんぽ、おちんぽ、おちんぽ様の精液……はしたないのに、恥ずかしいことなのに……ほ、しい!♥」

 

 ぶちゅっ♥♥

 

『ふぐぉ!♥♥♥♥』

 

 ドビュッ!♥ドビュル、ブビュルッ!♥♥

 

 鼻穴でザーメンを懇願するいやしい畜生以下の牝豚たち。三人ともに鼻で射精したことに苦笑をしつつ、コンドームを引き抜き彼女たちに近づけてやる。

 

『はっ、へっ、へっ!♥♥』

 

 ちょうど椅子が王座の代わりか、ガニ股でザーメン袋を見上げる物乞いたち。君臨者と奴隷の差などお構い無し。四人は吊り下げられた精液に舌出し犬懇願を見るに、やはり彼女たちは奴隷ですらないのかもしれない。

 人形兵器から性奴隷へ。性奴隷から犬畜生へ。そして犬畜生から何になるのか――――自分が持つものであると理解している少年がニヤリと彼女たちへ醜悪な笑みを返した。

 

「そんなにボクたちの精子がほしいなら――――その指輪と交換してほしいな」

『…………へっ?』

 

 その最後の拠り所、唯一彼女たちが帰還できるかもしれない道標を寄越せと、ヨシュアは明確に吐き捨てた。

 

「ああ、一回他の男が付けた指輪なんてボクたちはいらないから、この中に入れてそのまま捨ててね?」

 

 呆気に取られ、絶望する彼女たちの前にそう告げたヨシュアは、コンドームをわざわざ開いてM4に差し出す。ヨシュアだけでなく、ロイドたちもそれぞれM16たちに中身を広げてやった。

 

『〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!♥♥♥♥』

 

 無論、封鎖されていたザーメンの臭いが少女たちの鼻孔内部へダイレクトに突き抜け、腰が引けている無様なガニ股がガクガクと絶頂痙攣した。

 だから――――震える手が勝手に指輪を引き抜いたのは、仕方がないことだった。

 絶頂で真っ白になった思考。優良精子が欲しくて欲しくてたまらないというメスの本能がもたらす抗えない衝動。

 

(しき、かん……指揮官♥ 絶対、あの人の元へ、かえっ――――――)

 

 それでも、誓約の証を震える指で掴み、汚れた精液溜りに落とす一歩手前で踏みとどまったのは立派だと褒め称えられるべきだった。

 M4たちの脳裏に様々な感情を抱く指揮官の顔が映り込み――――――

 

「あ、心配しなくても、君たちはボクの家で一生養ってあげる――――キミたちが望むことなら、どんな気持ちいいことでもしてあげるよ」

 

 ――――ボチャン♥ その音と共に、何もかもが思い出せなくなった。

 思考回路が激しく火花を散らしてショートする。求めるべきオスの存在を完璧に、心の底から、愛おしく狂おしいまでに少女たちは刻んでしまった。その二つとない自分たちの誓約の証を、自分たちの鼻穴で射精してもらった精液の塊に〝捨てて〟しまいながら。

 

「ヨシュア、いいのかよ。そんなこと約束して」

「いいでしょ。この子たちが希少なのは本当だし――――壊れるまでは、遊んじゃおうよ」

 

 悪魔という者がいるのなら、それは欲を弄び踏み躙るもの。

 悪魔という者が存在するのなら、それは他ならぬ人間――――それも、これほど幼い子供であるのではないだろうか。

 

『じゅるっ!♥♥ じゅるじゅるじゅるっ♥ じゅぞっ、じゅぞぞっ、ごきゅっごきゅっごきゅぅ!♥♥♥♥』

 

 悪魔のような子供たち。だから、どうだというのか。彼らの精子が入ったコンドームをむしゃぶり、中に入っていた大事だったモノごと呑み込んでしまうような淫猥極まる肉人形たちには、主人が悪魔であろうと構いはしないのだから。

 

 

 

 

 

 

 ――――真っ白な壁と流麗なステンドグラス。式場に正装に身を包んだ四人の少年が立ち、彼らが待つ正面から四人の少女たちが順々に入場を始める。

 〝結婚〟の儀。少年たちはもちろん結婚ができる年齢ではないし、如何に若い少女たちの容姿をしていても歳そのものが離れすぎている。だからお遊び、結婚のごっこ遊び――――真に心から〝道具〟となる少女たちの誓いの儀式なのだ。

 

『私たちは〝ご主人様〟を愛し、敬い、尽くし、そのためだけに生きる奴隷人形です♥ 私たちを選んでいただき、心から感謝を申し上げます♥』

 

 婚姻の儀のために用意された純白のウェディングドレス。セクシーという言葉で終わらせるには、シースルーに浮かんだ乳首に〝管理番号〟が刻まれた下腹部が丸見えの特製スカートはやりすぎというものだろう。

 M4、M16、AR-15、SOPⅡ。順に01、02、03、04の数字が与えられた意味は、彼女たちを生み出した会社を離れて個人の所有とする権利。つまるところは勝手な言い分でしかないのだが、ベールの中で多幸感に包まれた表情の戦術人形――――から生まれ変わった奴隷人形たちには関係のないことだ。

 

『ん……っ♥』

 

 甘い声に痺れるような痛み。シースルーの素材がぱらりと落ちた剥き出しの乳首に〝エンゲージピアス〟が輝いた。段差から少年たちがM4たちの乳首に付けた新たなる証。ただし、指につけるものとは意味が違う一方的な隷属の証だった。

 

「誓いのキスを……ぢゅぽっ♥♥ じゅぞぞぞ、ずじゅるるるるるるッ!♥♥♥」

 

 そしてM4が誓いのキスにしてはディープすぎる口付けを〝ペニス〟へと始める。続いてM16、AR-15、SOPⅡもロイド、レイド、リーの巨根へ愛おしげに口をつけて咥え込んだ。

 せっかくの可憐な衣装で犬の服従ポーズをし、隷属の誓いを新たに刻むフェラチオをこの清き式場で執り行う。

 

『ぢゅっ!♥♥ ぢゅー、ぢゅるちゅぅぅぅぅ♥♥ くぽっ、くぽっ♥♥ ぶちゅる、じゅぞじゅぼぼぼぼぼぼっ!♥♥♥♥』

 

 出して引いて出して引いて。巨根を相手にそれを繰り返すうちに、唇が愛おしさ故に離れず竿へと激しく吸引していく。口と鼻穴が離れていき、それでも収まらないバキュームがチンポを牽引さるように快感を引きずり出す。

 ベールを脱いで純白に染まった可憐な四人の花嫁は顔は、あっという間に下品なひょっとこフェラになり――――ぶびゅっ♥と鼻穴からザーメンが吹き出した。

 

『ぶぶっ!♥♥♥』

「っと……やべ、先に射精ちまった」

「ん、まあいいんじゃない? ちょっとお化粧直しさ」

 

 純白が美しく彼女たちを彩り、粘ついてとても綺麗とは言えない白濁の塊がM4たちのひょっとこ顔を化粧で飾り付ける。世にも珍しいザーメン塗れの人形花嫁たちが、じゅる、じゅぽ、じゅぞ、ごきゅっ♥と射精されたザーメンを恥ずかしげもない音色で飲み下す。

 もう何も我慢することはない。もう何も心配することはない。もう、彼女たちを縛る戦場はどこにもない。忘れ去らった硝煙の香りではなく、苦々しくも喉越しが忘れられない精液味を求め、今ようやく彼女たちはメスの中心部でそれを〝飲む〟ことを許される。あるいは、注いでもらう、が正しい表現だ。

 

『ここに永久奴隷人形がご主人様に誓います♥』

 

 そうして彼女たちは、尊き教会の地面にザーメンに塗れた不浄の顔面を擦り付け、彼らに平伏した。

 ケツを高く掲げ、よりにもよって可憐な飾り付けがなされたドレスのスカートを翻し、フリフリ♥フリフリ♥とメス人形に恥じないケツ振りで最終奴隷宣言を行う。

 

「いついかなる時も、おまんこをおちんぽ様のために濡らすことを誓います♥」

「生意気だった過去を洗い流し、ケツ穴掘られてオホ顔を晒すメス人形の自分を受け入れます♥」

「病める時も健やかなる時も、富める時も貧しい時も、ザーメン専用便器奴隷として励みます♥」

「ケツ穴から鼻の穴まで、ご主人様たちのおちんぽケースになります♥」

 

 M4、M16、AR-15、SOPⅡ。いつの間にか土下座を晒した少女たちの背に、少年たちが立っていた。またちょうどよく彼らの手に馴染む美尻が掲げられ、マンコに口付けをするようにチンポが添えられる。

 ゴクリと息が呑み込まれた。そうして彼女たちは、最後にして最大の誓いを言葉にする。

 

『私たちは、人類底辺の牝穴奴隷人形として、ご主人様とそのおちんぽ様に尽くすことを宣言します♥ どうか、誓いのおまんこセックスしてください♥ 愛しています、ご主人様!♥』

 

 ――――ドチュンッ!♥

 

『お゛っ゛ほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛!♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥』

 

 それは、彼女たちの人生全てを塗り替え、永久的な隷属を誓う子宮と亀頭の接触。白目を剥くほどイキ果てる少女たちに応えるように、少年たちも腰振りのトップスピードを苛烈に呼び出す。

 

『お゛っ♥♥♥♥ お゛っ♥♥♥♥ お゛っ♥♥♥♥ お゛ぉ゛♥♥♥♥ ん゛ほーーーーーーーーーッ!♥♥♥♥♥』

 

 凶悪なショタちんぽの一突きがメスを絶頂へと導き、一突きが彼女たちの記録を更新させる。必要のない過去を劣化させ、凍結し、上辺だけの情報へと変え、彼女たち戦術人形を完璧奴隷人形へと退化……犬畜生以下へと堕ちたことを考えれば、立派な進化を遂げさせる。

 

「く、おぉぉぉぉ!」

「やっぱ生ハメはちげぇー! 奴隷人形サイコー!」

「も、もう、射精そう……!」

「ふふ、存分に射精しちゃおうよ――――もうM4たちは、ボクたち専用の人形なんだから」

 

 それに答えを返すように、肉人形たちはケダモノの懇願を叫びあげた。

 

「しきゅう……しきゅうに……ザメーン、注いでくださいっ!♥♥♥♥」

「ああ、孕ませてくれ!♥ ご主人様の精子で戦うことを止めた奴隷人形を躾てくれぇ!♥♥♥♥」

「もうこれ以外いらない……おちんぽ様以外、いらないのぉ♥♥♥♥」

「おまんこもっと、おまんこもっとぉ!♥♥♥♥」

 

 子宮に、愛おしいチンポのザーメンを。

 

 ドビュッ!♥♥ ブビュッブビュッブビュッ♥♥♥ ブビュブリュリュリュッ!♥♥ ブビュルルルルルルルルルルルルッ!!♥♥♥♥♥

 

『イッ――――くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥♥♥』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

『……見えて、ますか?』

『お、上手く映ってるんじゃねぇか?』

 

 ――――それは、失意に沈む指揮官の元へと届いた一通のメッセージムービーの光景だった。

 まずもって驚いた。そこには、行方不明になった大切な誓いを持つ戦術人形たちの顔が映っていたのだから。

 次に憤慨した。裸身の彼女たちに無遠慮に抱き着く彼と一回りは背丈が違う子供たちの姿に。

 

『ちゅっ♥♥ ぶちゅるっ♥♥ ぢゅ〜〜♥♥♥』

『ご主人様ぁ♥♥ あむっ、ちゅるっ、ちゅーーーーッ♥♥♥』

 

 そして、絶望した。彼らに自分には見せたことのない甘えた女の顔で、少年たちと熱い口付けを交わす少女たちに。

 食らい付くように下品なキスを交わすM16。犬が主人に被さるように抱きつき、濃密で幸福な口付けをするSOPⅡ。そして同じように少年たちとキスをしていたM4とAR-15が、ふとカメラに視線を向けた。どこか煩わしそうだ、と指揮官は他人事のように思った。

 

『そういうことよ。私たちは貴殿の部隊から今日で正式に除隊させてもらう♥』

『今日は、その連絡を撮影したんです……もう面倒なだけでしたが、ご主人様が……どうしても必要だから、と♥ なので、これもお返しします♥』

 

 言ってM4、他三名がケツをカメラに向けた。それは初めから指揮官が知らない少女たちの美尻だが、使い込まれて縦に割れたアナルからむりゅ♥と何かがプッとひり出され、地面に置かれた〝何か〟と接触し甲高い音を立てた。

 

 それが自分が渡した証の指輪であり、腸液とザーメンがこびり付いた尻穴排泄の指輪が当たったのは、地面に置かれた彼女たちのコードネームを示す銃たちであることに、カメラが引いて全体図が顕になったことでようやく彼は知ることとなった。

 

『ん……やっとお尻のつっかえが取れたかしら♥』

 

 尻穴から異物をひり出したことでスッキリとした顔を見せる四人。いつものようにモノをひり出したわけだが、小さくどうでもいいもの過ぎたそれは彼女たちに嬌声の一つさえももたらすことはなかった。

 

『じゃあな、指揮官。お別れだ♥』

『寂しくないように、これだけは送ってあげるよ♥』

 

 そう言って、四人は股を僅かに広げ、マンコを指でくぱぁ♥と開いた。ぬらぬらと濡れ、淫靡に蠢く極上の名器はそれだけで指揮官の平均的なペニスを勃起させる光景だったが、彼がSOPⅡたちと交合う日はもう二度と訪れない。

 

『ん――――ふぁっ、ふぁ〜〜〜〜♥♥』

 

 ちょろっ♥ ちょろちょろちょろ、じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼっ♥♥♥♥

 

 黄色い四重の小便が交差し、使われなくなった指輪と銃を汚していく。少年たちはおまえには彼女たちの排泄姿で十分だろうと笑っている。

 少女たちはせいせいしたとばかりに放尿で誓いだったものを、自分たちの誇りを汚水の溜りに沈めていく。心変わりした戦術人形だった物。

 そのうちの一人。M4A1にカメラが寄る。下腹部に刻まれた管理番号から舐め回すように腹へと上がり、エンゲージピアスを煌めかせ――――心からの笑顔で、指揮官へと手を振った。

 

『さようなら、指揮官』

 

 ぴゅるっ♥

 

 あまりにも虚しく情けない音がズボンに染みる――――映像で小便に塗れた四つの指輪が机に転がり、それだけが彼が最後に目にしたAR小隊の残骸だった。

 

 

 





我ながら一発目でかなりの気合いを入れて望んだ作品になりましたが、4人の個性を極力出しながら頑張ることができた、と思います。ガニ股腰振りダンスくんは有償依頼でも元気ですね。

実は最後スライム武器と指輪にぶちまけるのありなんか?とか考えてましたがさすがに合う合わないと弁えてお小便になりました。こっちの方が汚すNTR感強くて正解だったなとナイス私って今褒めました。尻穴から指輪排泄しても何も気持ちよくなってないのが個人的なこだわりポイント。もしかしてNTR書くの上手くなった……?とか慢心してると天狗になってしまうのでこれからも精進していきます。慢心、ダメ、絶対。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。有償を始めたばかりでありがたいことに依頼を貰えているので、しばらく有償リクエスト品の更新が続くことになりますが、ご了承ください。お金で頬ペちされてるのでクオリティは保証できる、はず!
初回ご祝儀ダッシュ補正に甘えず、新たに依頼を出したい、また引き受けて欲しいと思って貰えるようなものを書いて行く所存です。知っての通りマジで俗物なので、物理的なもん貰ったらめちゃくちゃ気合い入れます。有償なのでお気軽に、とはいい辛いですが、ご依頼はいつでもお待ちしております!!
次回は有償リクエストのリリなのからフェイトさんを予定しています。ではまた次回〜


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UMP45(イチャラブ、調教、胸責め)

無償リクもそろそろやっていくと言ったな。あれは嘘だ。

いや本当のつもりだったんですけどskebに来た依頼ヒャッハー!ってやってたらいつの間にかスパロボ発売日近くなってたんですよ。まあそんな感じですね。いや何がそんな感じやねんと。けどスパロボは珍しく私が確実に発売日に買ってやり込むシリーズなので許して欲しい。

そんなこんなで口から虫出産はグロなのかなぁと悩みながらとりあえず他のものをお出ししようか、とpixivの有償リクから引っ張って来ました。ただ正直ちょっと私個人がぐぬ……と悔しい思いをしたものになりました。未熟者故に申し訳なかった。ではどうぞ。

それと私skeb依頼は基本的に書き始める直前に承認します。だから承認されないからと下げる必要はないです。一応修正して再度出したい、ということもあるでしょうから。
私側が書きやすくなりそうな要望は、中身のNG行為を指定してもらえることですかね。依頼文は忠実にやるのですが盛る時は盛るので範囲指定は大切。どの時の私の文やプレイを気に入って貰えたかにもよりますからね!いや短編序盤の性癖死ぬほど猫かぶってんな?
お金貰えた分は全力で迅速にがモットー。ご依頼いつでもお待ちしています。けどスパロボ分の間が空くのは許してね!






 

 

「――――以上、報告終わりです」

 

 そう少女は筋肉質な男性――――指揮官の前で悠々と報告を終えた。

 筋骨隆々な巨漢。見るからに鍛えている、と主張する彼の姿に可憐な少女というのは歪な組み合わせだが、この争いが絶えない世界ではそこまで珍しいことでもありはしないのだ。

 

「ああ。ご苦労だったな、UMP45」

「そんなこと言って、次もまたお仕事ですか、指揮官?」

 

 ただ、労う指揮官に皮肉を一つ交えるくらいには少女――――404小隊の隊長・UMP45と指揮官の関係は珍しいものだ、とわかるだろう。

 暗い色の茶髪を左でサイドポニーにし、金色の瞳の左側には目立つ傷痕を残した少女。任務の後だというのに傷が見当たらないタイツや衣服、指揮官への本気か嘘か見抜かせない微笑からUMP45が相当な実力者ということが伝わってくる。そんな彼女を前にフッと気軽い笑みを見せる指揮官も、大概な人間ではあったが。

 

「まさか。まあ、明日には新たな任務を受けてもらうことにはなるだろうがな」

「それ、今日か明日かの違いでしかないでしょ。大体、指揮官はハイエンドモデルを素手で殴り倒せる変態なんだから、私に頼る必要ないと思うけど?」

「壊せるからと言って、俺は戦場で銃弾を避け続けられる超人じゃないんだ。もう少し言い方を考えてほしいんだがな」

 

 ――――鉄血のハイエンドモデルを素手でスクラップにする人間が超人でなければなんだっていうの。

 そう一口に出かかった言葉をUMP45は呆れた溜息で済ませ、少女は〝指輪の付いた〟左手で張り付いた髪を煩わしげにかき上げながら声を発した。

 

「このまま休ませてもらえるなら、先にシャワー借りるよ」

「それでもいいが――――今は俺の仕事も終わっているぞ、45」

「っ……」

 

 強がりを見抜かれている。ピタリと足を止め、熱い息を詰まらせる45。

 愛称で呼ばれた。公務の時間は終わり。45も任務を終え、小隊隊長の立場から明日までは自由な時間が与えられている。いいや、少女が無理やり作り出しているのだ。

 裏社会で密かに恐れられている404小隊の隊長。それがなぜ、一介の指揮官である彼から仕事の依頼を引き受ける頻度が増えているのか。

 指揮官と戦術人形の立場で分かれながら気の置けないやり取り。UMP45が肌身離さず指に付けた誓約の指輪。一つや二つと言わず、様々な事情を抱えた彼女がそれを受け入れた理由。

 

「そういう、ことなら♥」

 

 これら以上に特別な理由は必要ない。彼の指揮官とUMP45という戦術人形は、種族の差を超えた〝男女の仲〟というだけのこと。

 執務室ではなく指揮官の自室に、わざわざUMP45だけが報告に来た時点で言葉など申し訳程度の建前でしかなかった。

 潜ませていた熱い息を堪らない愛おしさと共に吐き出し、妖しい笑みを面に浮かべたUMP45はスルスルと衣服を脱いでいく。シャワーを浴びるという名分を流用し、元々からそのつもりだったと数秒で彼女は下着姿に変身した。

 黒いスポーツブラにショーツ一枚。スレンダーで美しい下着姿を迷わず晒した少女は、唇に妖しい笑みを張り付けたまま両手と両足をあるポーズに固定した。

 

「いつでも良いよ、あなた♥」

 

 それは少女の精神性を表したような〝下品〟なポーズだ。

 無傷とはいえ任務終わりでムワッ♥と熱く流れる腋の空気を解放する、頭の後ろで手を組んだ降伏の姿勢。両脚を開き、腰を落とす姿勢。ガニ股は軽く開く、などという肯定を飛び越えてグッと限界まで下ろし、開かれた正しく屈服のガニ股だ。

 腋見せガニ股の屈服ポーズ。降伏の意味や、UMP45の身体はあなたに隠すものはないという絶対の信頼を込めた恥辱紛いの証。

 

「もう、あなたも我慢できないでしょ♥ はやく私と……♥」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

 その上、下品なガニ股を前後に振ってセックスアピール。普通なら抱いて欲しいアピールには使えない、少女の可憐さを捨てた下劣な雌豚の媚び売りだ。

 

「……そう誘うな。俺もおまえを壊したくはない」

 

 が、この男女にはそのような関係がどうしようもなく似合っていた。品のない格好で踊り、甘えた表情のUMP45に、立ち上がった指揮官は強面の顔に隠し切れない興奮の笑みを浮かべているのだから。

 ――――アプローチは指揮官からだった。

 初めから、要するに一目惚れで彼はUMP45にアプローチを始めた。40の歳を間近に迫らせ独身。身体を鍛えることくらいしか趣味らしい趣味がなかった彼が初めて得る我が世の春、と言っていい熱烈な時間だった。

 UMP45側は初めこそ否定的だった。仕事ならばともかく、本当の意味で繋がり合うことは戦術人形として、何より彼女の立場が拒絶を選ばせる。

 しかし、今こうして指揮官に下品なアピールをするUMP45を見ての通り、彼の熱を込めた猛烈なアピールは少女の凍った心を溶かし〝過ぎる〟ほどで、念願叶って誓約を喜んで受け入れてしまう関係になったのだ。

 

「手遅れ……もうとっくに、私は壊れてるのよ♥ 戦術人形が、こんなことっ、して……♥」

 

 UMP45に羞恥がないということはない。人形とはいえ、感性は人のそれと似通っているのだ。好いた男に見せたいと願う姿として、下着を濡らすほど汗ばんだ身体をさらに発汗させるようなガニ股ダンスなど、恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだとUMP45は感じている。

 ――――それを感じていながら、それが〝気持ちいい〟とUMP45は思えてしまう。本人ですら自覚をしていなかった独自の感性まで、愛しい指揮官との交わりでこうして彼女は曝け出すことになったのだ。

 ガニ股媚び売りダンスを行うUMP45に指揮官が近づく。深いガニ股より顕になった体躯の差を気にも止めず、彼女を壊さないよう愛おしい手付きで距離を詰める。まず初めに彼が味わい始めたのは――――見せつけるように開かれた腋だ。

 

「……ふぅ、素晴らしい臭いだ。45の香りを凝縮した腋汗……堪らんな」

「変態♥ あなたが、任務中は拭くなっていうから……あっ♥」

 

 ぺろっ♥ぢゅるっ♥

 

 任務中、一度足りとも発汗のケアをさせない。戦術人形に搭載された汗の機能は擬似的とはいえ人の再現だ。不快感は覚えるし、臭いを嗅げば相応の刺激臭、舐め取れば相当な味わいがあるだろう。

 

「あ、んっ♥♥ はう……っ♥♥♥」

 

 それを指揮官は間近で嗅ぎつつ、汗の味まで舌で舐め回して感じ取る。少女の身体にある何気ない腋の窪みが、彼にとっては味わえる芸術品だとでも言いたげな激しい舌遣い。

 その腋舐めにUMP45は堪らず憎まれ口を零しながらも感じる。腋さえも性感帯に変えてしまった彼女の汗は次第に濃厚な――――性臭すらも感じさせる発情の味を発し始めた。

 発情の汗を全身から発する腋見せガニ股ポーズのUMP45。その面は火照り、何かを堪えるように身悶えしている。それが解放されたのは、指揮官がある場所に指を伸ばした瞬間だった。

 腋を舐めながら、慣れ過ぎた手付きと指先で触れたのは、スポーツブラに包まれたUMP45の控えめな乳房の勃起乳首。

 

 ピンッ♥

 

「の゛ほぉ゛!♥♥♥♥」

 

 少女の声であり、少女の声である。それなりの厚さを持ったブラの上からでもわかる全力勃起。ビン勃ちフル勃起乳首を指で弾かれ、反り返った顔と口から下品で野太い、マゾ牝に相応しい嬌声が鳴った。ショーツからは受け止めきれない愛液が溢れ、UMP45がこの瞬間にどれほどの快楽を得たのかを如実に示している。

 全身を調教された中で、もっとも苛烈に調教済みの烙印を押されたUMP45のコンプレックスでもあった貧乳の乳首。鋭い刺激の後、今度は焦らすように大きな指先が大きな勃起乳首を掻き始めた。

 

「んんっ♥♥♥ ぉ……ん、ん……おっ♥♥」

 

 カリ、カリカリッ♥ カリカリカリッ♥♥

 

 いやらしく、ねちっこく、嬲るように。一番の性感帯を責められながら焦らされ、腋見せポーズを維持する体力と合わせてUMP45の表情が変化する。快楽を感じながら、マゾ声を耐え忍ぶおかしなと言えてしまう品のない表情。

 

「いい、我慢するな。45の胸は最高だ」

「お゛♥♥ おっおっおっ、お、ほぉ〜〜っ♥♥♥」

 

 鍛えるばかりで不器用だった男が、少ないながら誠実な言葉で褒め讃えるもの。UMP45としては触れられたくないものの一つである貧乳だが、情事の中であまりに褒められてしまうものだから、悪くないかも……などと少女は思い始めていた。

 同時に、UMP45の堪えが効かなくなる。口を窄め、勝手にひり出される下品な声。知性を投げ捨て、品性すら投げ打つような嬌声。どれもこれも――――少女の唇を奪う指揮官の手で開花させられたものだ。

 

「ん、ちゅ……ん゛っぢゅる、ちゅぅ♥♥ んん……っ♥♥♥」

 

 乳首を嬲られ、舌を絡め取られる。強引なディープキスで、しかも乳首を引っ掻かれながら〝腋を舐めた〟舌でというオマケ付きだ。

 

(私の舌、凄い臭い……この人の味も……すきぃ♥)

 

 だが、調教されたマゾ牝にとってはご褒美な内容だ。愛おしい男が自分の腋をどんなデザートより美味そうにしゃぶり尽くし、その舌を絡めながら喉奥にキスの交尾とばかりに混ぜ合わせた汁を流し込む。

 UMP45にとっては全てが蜜の味。股からだらしない愛液を垂らし、蕩けた顔は指揮官というオスの一点だけを見つめている――――そうして乳首から気を逸らした隙を狙って、無防備な性感帯を指揮官は捻り上げた。

 

「ん゛ぼっ♥♥♥♥♥ ん゛ん゛〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥♥」

 

 プシュップシュップシュッ♥♥♥ プジャァァァァァァァァァッ!♥♥♥♥

 

 ショーツがあまりにも意味を成さない潮吹き絶頂。波打つようなくぐもりの嬌声に合わせ、ガニ股が前後上下にガクガク♥ガクガク♥と痙攣ダンスをして牝汁を指揮官の部屋に撒き散らす。

 キスアクメ顔という指揮官にしか見せられないメスの本性剥き出しのUMP45。たっぷりと潮を吹き、舌同士に分厚い粘液と繋がりが引かれるほど濃厚な繋がりの後、指揮官は放心しかけたUMP45を甦らせる一手を打った。

 

「45」

「……あ♥」

 

 衣服の下に押し込められていた濃密なオスの香り。だらんと垂れた舌がピクリと反応を示し、開かれていた口が臭いを嗅ぎ分けてUMP45は自然と吐息をこぼしていた。

 筋肉質な巨体に恥じないその肉の塊は、幾度UMP45を狂わせたかわからない。そして今も、少女の視線はそれに導かれるように注がれている。

 

「へっ♥へっ♥ おちんぽ、おちんぽぉ♥♥」

 

 はしたない。恥ずかしい。品がない。まるで牝犬。淫語を吐き出し、ひたすらオスを求める変態メス人形。

 当然、少女にとっては罵倒であり賞賛の言葉だ。指揮官に躾を受けたUMP45は、彼の赤黒い人外じみた巨根にうっとりと見惚れる。睾丸から脈動する竿、UMP45に興奮し切って全力勃起しながら透明な汁で少女を誘う亀頭。

 蕩けた瞳、犬のように荒くなる息遣い。姿勢は自ずと躾の結果を見せつけ、腋見せはそのままに股間をエロ開きした蹲踞の服従ポーズを選んだ。

 

「はー……♥ すぅー……♥ はー……♥♥」

 

 眼前に少女を狂わせるオスの巨根がある。服従の姿勢で鼻先に付けた指揮官のペニスを数度息を吸って味わい、恍惚と愛おしげな吐息を発する。股は絶え間ない愛液の洪水に襲われ、ショーツも意味をなくして地べたにメス汁を泉から水を溢れさせるように垂れ流す。

 

「あむっ♥♥ ぢゅるぢゅる、ぢゅぞぞぞ♥♥♥」

 

 そんな変態人形が、至極の味を前にして我慢などできるはずもない。

 UMP45の小顔に比べて凶悪極まる巨根。大きく口を開いた少女は、迷うことなく呑み込んで音を立てて汁を吸い出しにかかった。

 

「ぢゅぼ、ぢゅぼっ♥♥ ぢゅるっ、ぢゅぅぅぅぅぅ♥」

 

 腋見せエロ蹲踞を行うUMP45に手を使う、などという発想はどこにもない。ノーハンドでフェラチオを難なくこなし、口内から喉奥に指揮官のペニスを歓迎していく。

 奥に奥に、根元の陰毛に顔を埋めることすら厭わずに。

 

「ぶちゅっ、ぶちゅるる――――ぢゅぞぞぞぞぞ、ぶちゅぅぅぅぅぅぅッ♥♥♥♥」

 

 そして、UMP45の〝本気〟はそこから始まった。小顔にどれだけの拡張性を仕込んでいるのか、大きすぎるペニスを根元まで捩じ込んだ少女は、口でとてつもない音を奏でながらペニスを吸い出していく。

 ただ吸い出すのではなく、引きずり出す口淫に相反して唇を張り付かせ、口を窄めて伸ばしに伸ばす。

 可憐な唇がグロテスクな肉棒に張り付き、可憐な面が頬を伸ばすことで下品に崩壊する。ノーハンドで行われるドスケベひょっとこフェラがペニスの脈動を感じ取り、鼻息荒くその鼻と引き離した唇から凄まじいバキューム音を鳴らして射精の瞬間を待つ。

 

「ぢゅぞぞぞ、ずずずずっ、じゅぼぼぼぼぶぢゅるっ♥♥♥ くぽっくぽっ――――んぶっ♥♥♥♥」

 

 ぼびゅっ♥♥ ブビュルルルルル、ブビューッ!♥♥

 

 ひょっとこ顔が異様に膨らみ、内部で射精の音色が暴れる。ドクッ、ドクッと膨らむ先端をバキュームしていたUMP45の口内に放たれる濃厚な精液。

 もうそれだけでイッてしまいそうになるUMP45だが、それを耐え抜きゆっくりと口の中に精液を溜め込んでいく。

 

「ん、ちゅるるるる……ちゅぱっ♥♥ あー……♥」

 

 太ましい肉棒を唾液で磨き、引き抜いた少女が口を大きく開いてみせる。そこには、濃厚なザーメンの湖が出来上がっていた。

 UMP45は指揮官とチンポを見上げながら口内を見せつけ、顔に張り付いた陰毛をその湖に投げ込んでもらってから――――

 

「ごきゅっ♥♥ んくっ、ごきゅごく……ぷはぁ♥ 〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 陰毛ごと精液溜を喉奥に流し込み、口臭が精液で満たされた幸福な吐息を吐き出し、悦びで服従の姿勢を痙攣させる。

 ここまでスイッチが入ってしまえば、もうUMP45は止まらない。調教され続ける隠れマゾ女が濃厚なオスザーメンを飲み干して理性が崩れ落ちない理由がないのだ。

 

「はっ、へっ……♥」

 

 ブラを脱ぎ限界勃起した貧乳乳首を晒し、ショーツをベチャッ♥と脱ぎ捨てて汗と性臭を発する裸身を見せつける。

 否、裸体を見せつけるだけでは彼女は満ち足りない。愛液でベタついた部屋の地べたに仰向けに転がると、脚をM字に開き、触れる前にぐしょ濡れなったマンコを指で開き、小隊隊長とは思えないドロドロのトロ顔で声を発した。

 

「見て♥ あなたに躾られたせいで、おまんこがおちんぽ欲しいってずっと言ってる♥♥ はやくセックスしたいって……あなたもそう思うでしょ♥」

「ああ。おまえは最高の変態だ、45」

「酷いよ、誰のせいで――――おほっ!♥♥♥♥」

 

 ドチュッ!♥

 

 会話を断ち切る肉棒の挿入。ここより先に必要なのは、愛しい女の獣声。素面をさらけ出し、肉欲に溺れさせ、女の証を貫かれてよがり狂うメスがいればいい。そんな愛情と共に指揮官は戦術人形の人工子宮に容易く届く巨根を挿入れ、もっとも濃密な交合いの幕を開いた。

 

「おっ♥おっ♥おっおっおっ♥♥♥ んおっ!♥♥♥♥ お゛ぉ゛ーーーーーッ!♥♥♥♥♥」

 

 パンパンと肉がぶつかり合い、ドチュッ♥ドチュッ♥と人工子宮が殴りつけられる音が鳴り響く。それに負けないほど野太く喘ぐUMP45はアヘ顔を晒し、あまりの快楽に金の瞳が焦点を失って彷徨い始めてしまう。

 

(これっ♥♥ おちんぽに子宮突き上げられてっ!♥♥ 前も後ろも、何もわからなくなるっ♥♥♥♥)

 

 使うはずのなかった女の子宮部を殴りつけられ、銃弾を受けても稼働できる身体が前後不覚に虚ろい、それでいて脳髄に電流が走り続ける多幸感。

 そして、この極限に決まってされることがある。正常位で交尾を行えば、自ずと無防備になる女の表面。鍛え上げられた身体で絶え間なく休ませるつもりのない激しいピストンを行う指揮官が、UMP45の全力勃起した乳首を――――潰す。

 

「ぬ゛ほお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ゛!♥♥♥♥♥♥」

 

 文字通り指で押し潰す。指揮官の無骨で太い指が勃起しているとはいえ小さな膨らみを力で挟み、UMP45は外にまで響くような雄叫びでマンコから潮を吹き散らして絶頂した。

 が、それで終わりではない。挟み込んだ乳首を捻り、引き伸ばす。

 

「ふぎっ、んおぎぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥」

 

 捻り、伸ばし、さらに伸ばし。UMP45の貧乳が歪な丘を作るほどに引っ張り上げる。

 当然ながら、一種の絶頂スイッチである乳首をここまで乱暴に扱われてドマゾの少女が無事で済むはずはなかった。首を全力で逸らし、打ち据えられる腰を突き出し、連続絶頂で潮を吹き散らしながら、

 

「イ゛グゥ゛♥♥♥♥ イグッイグッイグッ、乳首イグゥ!!♥♥♥♥♥♥ 死ぬっ、イキじぬっ♥♥♥ スクラップになるっ♥♥♥ ぬ゛、お゛……ん゛ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 全力のマゾ絶頂。太く濁り、それでいて心の底から自分の立場を悦ぶ被虐的な大絶頂。それは人工子宮から溢れ出し、熱く少女を満たす射精と時を同じくして行われた。

 

「お、おぉぉぉぉぉぉ……っ♥♥♥♥ すき、すきぃ……おひっ♥♥♥♥」

 

 ちょろっ、ちょろろろ、ぷしゃぁぁぁぁぁ♥♥♥♥

 

 白濁液と共に流れ落ちる恥じらいの水。もはや隠すことのない〝嬉ション〟という少女としての恥さえ、UMP45にとっては変え難い快楽の一つ。

 ジンジンと余韻を伝える乳首。こんな恥ずかしい絶頂失禁をしたというのに、この程度の射精では収まらないと結合した上で硬さを維持する指揮官のチンポを感じて――――――

 

「あなた――――んほぉ!!♥♥♥♥♥」

「ああ、まだ終わらせない」

 

 夜は続く。攻められてよがり狂うメスと、そんなメスを深く深く愛するオス――――彼らなりの愛情を込めた交合いは、夜が耽けてなお心ゆくまで続けられるのだった。

 

 

 

 

 

「……聞かないんだ、私のこと」

 

 ぽつりと。ベッドの上で抱き合いながら、幸福を感じる空間に異物を投げ込んだとUMP45は表情を曇らせた。

 幸せだ。正気を失って我を忘れ、狂ってしまいそうになるほどに。この熱い胸板の上で、全てを忘れてしまえれば――――だが、それが許される立場ではない。

 

「俺からは聞かん。……おまえの口から語られるもので、十分だ」

「……ほんと、あなたは不器用な人よ」

 

 ここまで心を見せたのなら、身体を明け渡したのなら……彼ならば、全てを暴くこともできるはずなのに。

 それをしないという。必要ないという。何故か、などと問いかけるほどUMP45は不躾な女ではない。

 

「ふふ……」

 

 ただ指に嵌められた証を眺め、一時の幸福に笑みを浮かべることくらいは、許されてもいいのだろう。そう、彼女は思えるくらいにはなっていた。

 

「さて……」

「っ♥」

 

 だが、それはそれとして、彼がUMP45を愛しているということに変わりはない。記憶は断片的なもので十分。それだけ信用されていると指揮官は感じている。

 しかし――――伸ばされた手は新たな〝プレイ〟に興味を惹かれ、彼女の身体を自分のものにし尽くさなければ気が済まないようだ。

 

「次は、後ろに挑戦してみるのも悪くはないと思うんだが……どうだ?」

 

 どうだ、などと言いながら、彼の中では確定事項なのだ。少女は拗ねたような表情を見せながら、唇に浮かぶ歪みを抑えることができない。

 

「ほんと、色狂い……この変態♥」

 

 ――――満更でもない。その甘えた声色には、人種の差などとことんまで壊し尽くすような幸福が詰まっていた。

 






多分竿役の性格を比較的自由に、それでいてイチャラブというジャンルが得意ではないのか乗りづらいのか。いつも頭の中でこのキャラならこう、とトレースして動かしている中なかなか鮮明にならず苦戦しました。プレイ自体もノーマル(?)を詰めたものだったので露骨に未熟な面が目立ったと思います。
まあ私自身イチャラブは好きですが基本的にそっちで書いてきたのはデアラ専門。女の子虐めて下品にするの楽しいのぉぉぉ!とかいう性癖でやってるところはあるので。ていうか無名の竿役でも楽々だったのは大半それが要因ですよね。何せ凌辱の竿役は何させても違和感ない悪役だからなぁ!
そういうわけで反省会終了。苦手な面がわかったので次に活かせるよう頑張ります。受けたからには自分も満足いくものを仕上げたいのです。それが読みたいと言ってもらえたなら全力を尽くさねば無作法というもの。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしていますー。有償リク消化率が自分でもアホみたいな速度だな?と感じていますがそれが強みでもあると思っているのでご予算の許す限りでご依頼、私の文章で良ければ待ってます。一応露骨なお下品抜いて欲しいって要望あればそれはそれでやれるので。やれる、よな?いやそれなりに書いてたよな短編序盤の私?
次は口虫出産がグロじゃないならそっちを、まだ迷うなら異なるものをお出しします。まあ片方もとってもお下品なゲッフン!ではまた次回〜


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魔法少女リリカルなのは(シリーズ)
フェイト・T・ハラオウン(淫紋、肉体改造、快楽堕ち)


有償リクからフェイトさん。やっぱそのバリアジャケットはエロいよフェイトさんです。うちの子を使って欲しいというご依頼でしたので私なりにやって見ましたが、恐らくいつも通り読めるものになっていると思います。いやなっていないと私が凄く困っちゃうのですが。それではどうぞ。







 

 

「……え」

 

 ポカンと、金色のツインテールを揺らしてフェイトは目を丸々と見開いた。執務官として犯罪者をその紅い瞳も、こうなっては可愛らしとさえ感じられた。

 だが彼女にはそれほど予想外の出来事があった。というよりは、フェイト自身が予想外そのものである、というのは言い得て妙であろうか。

 

「あ、れ……私……どうして……」

 

 頭を抱え、声に出して認識を脳裏に浮かべる。そうしようとして、ぼんやりと霞がかったような記憶のモヤに頭を振った。その際、揺れた白いマント――――バリアジャケットのインパルスフォームの姿にまた目を見開く。

 

「バルディッシュ?」

 

 応答はない。インテリジェントデバイスである『バルディッシュ』は本当に彼女の呼び掛けに答えてくれる愛機であるはずなのだが、フェイトの声に反応するものはこの空間――――異界を思わせる歪んだ〝何か〟の場所には、

 

「キミがフェイト、フェイト・テスタロッサだよね? ああ、今の君はハラオウンだっけ」

「っ……!」

 

 いた。たった一人、少年の声が響き、フェイトは即座に身を固めながらいつでも飛び出せる、まさに時空管理局執務官としての優れた戦闘姿勢を取る。

 ジェイル・スカリエッティが引き起こした大規模テロから一年。フェイトの技量に陰りは見られず、むしろ引き上げられているとさえ彼女を知る者なら感じるだろう。

 

「あなたは?」

「お、意外に冷静。さすがは時空管理局執務官」

「――――――」

 

 どこまで知っている。そしてここはどこなのか。既に敵の術中。それともロストロギアなどによる――――――

 

「キミの全てを知っている。ここはキミの夢の中。術中といえばそうかもね。ロストロギア、って言うのはハズレかな」

「な……あなた、私の思考を……!」

 

 思考を読まれたことによる動揺の中、フェイトは少年の容姿を見取った。

 黒の瞳に黒髪のセミロング。歳は二十歳のフェイトより幼く、十代前半から半ば。容姿で言えばフェイトがよく知る高町なのはのような日本人を思わせた。バリアジャケットとは異なる魔道を思わせるローブに隠れ、ある程度は〝動ける〟身体付き。

 それだけ読み取って、フェイトは思考を切り離した。これは彼女の直感のようなものだが――――彼は異質だと、フェイト・T・ハラオウンの経験が警鐘を鳴らし続けていた。

 

「そう警戒しなくていいよ。俺はアクラ、淫魔のアクラ。キミに良い夢を見せてあげに現れた……魔法使い? みたいなものかな」

「……信用できない」

 

 至極真っ当な返しだ。アクラの纏う雰囲気は軽く、それでいてどこか纏わり付くような感覚をフェイトに感じさせ、不快感で眉を顰めるほどだ。

 しかも淫魔と自称したのだから、夢の中というアクラの言葉を信じるならフェイトが警戒しない、信用に値しないと断言するのも無理はなかった。

 

「うん、そうかもね。なら単刀直入に言おう――――――」

 

 が、アクラはそんなフェイトの反応を楽しむ、あるいは弄ぶように悠長に両手を広げて笑みを返した。

 

「キミが欲しい。キミみたいな可愛い子遊ばせてくれないかな? あ、それと」

「ッ!!」

 

 フェイトが〝引く〟。ここがどこだかわからない。バルディッシュは手の内になく、アクラの言葉は信用に値しない。その上身の毛がよだつような悪寒が襲いかかり、フェイトの選択肢は撤退以外の文字が浮かび上がらず消えたほどだ。

 故に後退。飛び退く、魔力を行使して飛ぶ。思考より早く飛んだフェイトは、

 

「――――んぎおっ!?♥♥」

 

 だからこそ、予想外からの方向から繰り出された攻撃。否、〝淫撃〟とも呼ぶ物にフェイトは喉から悲鳴を叫びあげた。

 足元に広がる金色の魔法陣から飛び出した、彼女を象徴する金色の棒がミニスカートの下の黒パンツを突き破って尻穴を突き穿った。

 

「そこ、もう危ないよって言おうとしたんだけど、キミが速すぎて遅かったみたいだ」

「お、おっ……おぉ、おぎぃ……っ!♥♥」

 

 バタバタ、バタバタッ♥♥

 

 フェイトの両足が虚空を凪ぐ。鍛えられた素晴らしい美脚が、尻穴に固定された金色の魔力棒を引き抜こうと暴れている。

 無論、浮かんだ足で暴れたところでどうにかなるものでもない。だが、いきなり前準備すらなしにアナルを棒で串刺し固定された衝撃でフェイトの視線は真上を彷徨い、口はパクパクと意味もなく開きながら言葉にならなかった悲鳴を零してしまっていた。

 

(お、お、おし、お尻……いたい、いたく、ない?♥♥ な、なんで……っ!)

 

 アナル串刺し拘束という未知にして屈辱の感覚。しかし、全く慣らしというものがされていないアナルへの挿入にフェイトは痛みどころか快感で身悶えするまでになっていた。

 そう、どこか〝馴染み〟すら魔力の棒に覚えて、フェイトの脳裏にある仮説が浮かんだ。だとしたらマズイと、フェイトは気力を振り絞って魔力棒に手を伸ばし――――――

 

「んぎおーーーーーーッ!?♥♥♥」

 

 また遅い。いや、速すぎたというべきか。フェイトの尻穴を穿つ魔力棒が光を放ち、彼女に再び野太い悲鳴と全身が弛緩するような痙攣が与えられた。

 

「ふぅ、危ない危ない。まったく、キミは油断も隙もないね」

「あがっ♥ お、おぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおッ♥♥♥♥」

 

 世の中広いといえど、電撃に結腸を刺激されて全身を痙攣させる美女はそうはいないだろう。それも、〝自分自身の〟非殺傷魔力行使によって、だ。

 フェイトが数瞬前に悟った通り、アクラはフェイトの魔力を操って先手を打っていた。元々、バリアジャケットがこの空間で勝手に展開されていたことから予想はできて然るべきだが、想像以上に頭の回転が早かったことにアクラは油断なく妖しい微笑を零す。

 

「お、おっ♥♥ おぉ〜〜〜〜♥」

 

 ビクビクッ♥ プシッ、ぷしゃぁぁぁぁぁぁ……♥

 

 一定時間ケツ穴から全身を電気マッサージされたフェイトは、その尻穴串刺しの体勢から二度三度痙攣を見せた後、股間部から蒸気のような熱を発し始めた。

 同時、フェイトのミニスカとニーソの境目にある生の肌をちょろろ♥と濁った水が伝い、やがて魔力で編まれた硬いブーツにその色を刻み付け、地面にポタポタと滴り落ちた。

 

「あらら、漏らしちゃった。よっと」

 

 どうやら、電気ショックによる身体の弛緩が行き過ぎて膀胱からフェイトの意識と関係なく放尿をしてしまったらしい。

 年齢から脂の乗った美女の無様な失禁。アクラはその光景を楽しみながら指を振る。すると、魔力棒が突き出した魔法陣の左右から金色の鎖が飛び出し、フェイトの両手に絡み付いた。その鎖でフェイトの両手を後ろに隠せば――――棒でケツ穴を穿たれ、それに支えられて豊満な胸を張る特殊な磔美女の完成だ。

 

「お、ぉ……♥」

「ん……」

 

 そうしてアクラはじっくりとフェイトを観察し始めた。フェイトからすれば尻穴の異物で串刺しにされているようなものだが、アクラからすれば彼女の女体を存分に楽しめる体勢でしかない。

 細い足回りから程よく丸みのある小便を引っ掛けた太もも。魔力棒が突き刺さった股部は扇情的な黒下着が垣間見え、さらに上に目線を向ければ推定サイズ90は手堅い巨乳がバリアジャケットに押し潰され、言うことなしの面は口をだらしなく開いて放心している。

 

「うん。やっぱりフェイト、キミにしよう。初めは汚れた服を着替えないとね」

 

 優れた容姿。素晴らしいスタイル。歳も脂の乗った時期で申し分なし――――もっとも、淫魔王とまで呼ばれたアクラにとって、その程度は些細な問題ではあるのだが。

 アクラの言う着替えが正常なものである必要性はない。夢の中では無類の力を持つアクラ、魔術師であるフェイト。どちらにとっても簡単な方法がある。

 

「えっと、真・ソニックフォーム……よくこれで恥ずかしくないなぁ」

 

 バリアジャケット換装。しっかりと布地を纏った通常形態が魔力光を発し、非常に肌色分が強い形態へと変わる。

 全体に回す防御魔力を最低限に、速度だけを追求した形態。が、この期に及んではフェイトのメリハリのあるスタイルを強調する少し卑猥な衣装。戦場では凛々しい顔付きのフェイト本人が、今は失禁アクメ顔で放心していることも拍車をかける要素か。

 

「んー、けど物足りないなぁ。ほいっと」

 

 まるで手にした玩具で遊ぶ子供か、あるいは芸術にこだわりを持つ創作家か。どちらもその心のまま、フェイトの魔力を操作しソニックフォームをあっさりと作り替えてしまう。

 股間部を守っていた腰部の装甲を解放し、鼠径部が眩しいハイレグの衣装に、局部を晒すハートの切り抜き。金色の陰毛は切り揃えられ、職務の中で見られることのない箇所も整えるフェイトの几帳面な性格が伺えた。

 上半身を包む魔力服が胸部を中心地点に収縮し、背中どころか脇腹、脇乳が丸出しのハイレグスーツへと早変わり。あとは局部のハート切り抜きを乳首にも与えてやれば――――痴女としての改造バリアジャケットの出来上がり。

 

「これでお召し物は完成っと。さて、それじゃあ次は……」

 

 お召し物と飾った名前で呼ぶには卑猥が過ぎるハイレグのバリアジャケット。放心したフェイトはいざ知らず、実行したアクラもさして気にする様子を見せずフェイトの身体を物色し始めた。

 元々の身長差と尻穴穿ちの浮遊……それを自らの浮遊という魔力を行使しない淫魔らしい夢の力で相殺し、フェイトの柔らかい女体に指を滑らせる。

 恥部、鼠径部、下腹部、へその穴――――キツく魔力服が張り付いた巨乳。

 

「やっぱりここからかな」

 

 男なら魅力に取り憑かれるようなフェイトの乳房。一体何人の男に夢を見させ、そして振ってきたことか。

 彼女のこれみよがしな巨乳を弄ばないのは嘘だとアクラの感覚が声を上げている。淫魔という存在は、その辺り人間より欲に忠実だ。淫猥な夢魔なのだから、必然性を伴う結論だろう。

 アクラは胸部の始まり、右乳と左乳の境目に指を一本立て、ほんの少し力を込めた。

 

「んはぁア゛ッ!?♥♥♥♥」

 

 フェイトの胸部に〝淫紋〟が定着した瞬間、放心状態だった彼女の意識も解放される。

 

「おっ、おおおおおおおおおおおっ!?♥♥♥♥♥」

 

 ブクブクと膨らんでいく乳房を眺めるしかない、最悪と言える状況で、だったが。

 風船に空気を入れるようような軽快さでフェイトの両胸が膨らみ続ける。90から100、110……たっぷりと実った果実は丸出しの横乳で長さを主張し、腹部に張り付く下乳で重さを主張する。そして全体の大きさは〝爆乳〟と称賛する他ないものとして誇らしげに鎮座している。

 ハート型の切り抜きも調節され、爆乳に相応しい巨大な乳輪と程よい太さ、長さのデカ乳首をしっかりとさらけ出していた。

 

「ひっ……い……わ、私のおっぱいが、なん、で……?」

 

 混乱しているのかアクラの力に戦いているのか。淫紋から流れ込む様々な力がフェイトに影響を与えているのは言うまでもなく、たかが淫紋の〝一つ〟でフェイトの精神的な牙城は脆くも崩れ去った。

 

「さあ、フェイト。せっかく夢の中にいるんだ――――存分に感じてほしいな」

 

 そして、事性知識には疎いフェイトを嬲るのは淫魔の王たるアクラ。

 

「ま、ま――――あひんっ♥♥♥」

 

 戦いになるわけがなかった。大きすぎる両胸を中間からギュッと握り、搾られ、生娘はあられもない嬌声を響かせた。

 

「んん、なかなかのサイズ感だ。どう? フェイトも気に入った?」

「あっ♥いっ♥♥ あっあっあぅ!♥♥♥ んひぃ〜〜♥♥♥」

 

 胸の愛部だけでフェイトの言語を崩壊させるには十分。ダメージから守ってくれるバリアジャケットは快楽を素通りさせ、フェイトの脳髄に鋭く蕩ける矛盾した感覚を届けてしまう。それをダメージというのなら、フェイトは理性と倫理観に損傷を与えられているようなものだろう。

 だからこそ彼女は抗っている。鎖で捕らえられている両手が虚しくその鎖を擦り、地面に辿り着けない足先が空を切る。アナル棒は完全に固定され、もはやフェイトが一人で引き抜くことは不可能に近い。

 大きさ故にどこに触れても形を変え、しかし一度に全てを掴むことはできない凄まじいハリの爆乳。歯を食いしばり我慢を重ねようとした次の瞬間には、フェイトの意思に反して彼女の口元は緩み喘ぎ声を漏らしてしまっていた。

 

「気に入ってくれたみたいだね。ふふ、なら」

 

 その反応を気に入ったと勝手に解釈したアクラ。彼はフェイトの思考が読めるのだから、それが彼女の本心でないことを知っている。だが、本当に気持ちよくなっていることも知っている。

 だからその頂点を与え、彼女がこれまで避けていた快楽というモノの素晴らしさを知ってもらいたい――――その善意の皮を被った邪な悪意のまま、彼はフェイトの乳首を指と指ですり潰すように刺激した。

 

「おひゅ――――いひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ブシャァァァァァァァァァァァッ!♥♥♥♥

 

 一瞬、空気が抜けるような声。直後、肺の空気を全て吐き出すかのような絶頂の雄叫び。小便の代わりに股を愛液と潮が濡らし、滴る。胸絶頂で腰を突き出したフェイトが、凄まじい量のシャワーを吹き出した。

 デカ乳首を指で挟まれて大絶頂。思考すら快楽に染め上げられ、抵抗という抵抗を削ぎ落とされる。もう抵抗をする、という考えに彼女は行き着かない。

 

「よし、今日はここまでにしようか」

 

 だというのに、アクラは夢の中から引き上げた。

 

「一気にやりすぎて〝外〟を壊すのもよくないけど、かといって欲張り過ぎてもキミの牙を抜き切ったわけじゃないからね――――じゃあまた、ここで楽しもう」

 

 パチン。そんな指なりの音でフェイトの意識は急速に浮上した。

 

 

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――あ、れ?」

 

 再び、似通った疑問の声。今日は一人、時間が合わずベッドの上での起床となったフェイトは、叫びと共に飛び起きてから首を傾げることになった。

 

「ゆ、め……あっ♥」

 

 ぐちゅ♥

 

「アソコ、濡れてる……欲求不満、だったのかな……」

 

 飛び起きて身体が軽いことに安堵し、寝巻きの下がぐっしょりと濡れていることに辟易して軽く頭を抱える。

 夢だったと、どこか夢見心地でフェイトはシャワーを浴びにベッドから降りる。肥大化した胸はそこにはなく、記憶と〝心地よい〟余韻がただ漠然と彼女の中に残るだけ――――全ては夢の出来事だったと、己の価値を自覚しない金色の美女は楽観してしまう。

 

 それが間違いであったことは次の夜、その夢の中で〝目覚めた〟瞬間の自覚だった。

 

「な……っ!?」

 

 声が酷く高い。目線が低い。胸が重い。

 

「学校!? それに、どうして私――――」

 

 昔の、在りし日の〝フェイト・テスタロッサ〟の姿でいるのだろうか。

 懐かしき学生時代の教室。黒を基調とした懐かしき少女のバリアジャケット。大人の彼女のように卑猥な改造はなされていないが、黒のハイレグスーツからは子供に似つかわしくない爆乳が重苦しく鎮座していた。あまりの比重の違いに体勢を崩しながらも状況把握を行った幼き姿のフェイトは、視界の端に映り込んだ少年にハッと目を見開く。

 

「アクラ!」

「やぁフェイト。その姿でも可愛いね」

 

 机に腰をかけ手を振る姿は年相応さを感じられる。しかし、その内面を僅かでも知るフェイトはキッと敵意を込めた視線を返した。

 

「何のつもりなの?」

「懐かしいでしょ? その姿も、この場所も。今日はここで楽しもうよ、フェイト」

「……っ」

 

 気安く名を呼ばれただけで、フェイトは全身を舐め回されるような感覚に苛まれた。小動物が蛇に丸呑みされる――――夢という領域に引きずり込まれたフェイトにとって、その感覚は間違っていない。

 

「――――断る!」

 

 だからフェイトは出来うる限りのことをした。魔力自体は行使できる。魔力のコントロールを奪われるよりも早く、敵の意識を刈り取ることができれば脱出の糸口にはなるはずだ。

 

 ゴロン♥

 

「……へ?」

 

 そう考えていたフェイトの身体は、何故か仰向けに寝転がり、柔らかい足を両手で爆乳に沈めるように掲げ、頼りないスカートの隙間からハイレグマンコを捧げるまんぐり返しの姿勢を取ってしまっていた。

 

「な、な……♥」

 

 あまりにはしたない自分の姿にフェイトは耳まで真っ赤に染め上げる。もっとも、まんぐり返しで爆乳が眼下に来ていては見えるものなどデカ乳首まで包む黒い魔力服くらいなものだったが。

 

「ああ、言い忘れてた。キミは今〝戦う〟という行為をある認識と置き換えられているんだ。キミが戦おうと思うと、身体は勝手にそう動くようになっている」

 

 何と置き換えられたか、など言うまでもなく――――フェイトの下半身に、強烈な存在感が現出した。

 

「っ……すぅー、ふぅー」

 

 動揺をしている暇があれば、フェイトは行動を選ぶ。身体は子供であろうと知識と経験は生き、彼女はゆっくりと深呼吸をして来るであろう〝何か〟に備えた。

 

「へぇ……」

 

 なるほど、とアクラは息を吐いた。確かに彼女の判断は正しい。戦場では心を完全に落ち着けることは不可能。ならば、一定以上のパフォーマンスを保つことが一種の理想。それがフェイトにとっては深呼吸による精神統一なのだろう。

 まあ、戦闘行為というのなら合っている。ただし、

 

「――――お゛♥♥♥♥♥」

 

 淫魔のペニスを相手に感覚を研ぎ澄ますなど、自殺行為もいいところだったが。

 深々と突き刺さったアクラのペニス。フェイトの子宮まで一秒かからず貫いたそれに、彼女は沈めていた全神経の集中をしてしまう。アクラという絶対的なオスの存在を女体に感覚として刻みつけてしまう。

 小柄なフェイトのまんぐり返しに覆い被さるアクラ。逆転した体格差は、フェイトを押さえ付け支配者の如く蹂躙を開始した。

 

「お゛っ♥お゛っ♥ お゛っぬ゛ほぉぉぉぉ♥♥♥♥」

 

 ドチュッ♥ドチュッ♥ドチュッ♥ドチュッ♥

 

 ハイレグスーツを退けたペニスがフェイトの幼い秘部と結合し、人間のそれとはレベルが違う巨根に彼女は身体を屈服させられる。

 淫魔に身体の繋がりを許すなど女としての終焉、と言っても過言ではない。高く可憐な声はメスの野太い絶叫に。少女の身体は淫靡なメスの味を纏い、子宮はオスの精子を求めて口を大きく開く。

 

「なかなか良い具合だ。射精すよ」

 

 ドビュルッ♥ ブビュッブビュッブビュルルルルルルッ!♥♥♥

 

「おぉ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 子宮に流れ着く圧倒的で濃密なザーメン。淫魔を相手にオスとメスの交尾で対抗しようという思い上がりが間違っていると、そうメスの全身に教育するような胎内への侵略。

 幼くも凛々しさの片鱗を残していたフェイトの顔はだらけ、下品なアヘ顔を爆乳の上で暴かれる。

 

「さ、まだまだイくよ」

「お゛ぅ゛!?♥♥♥♥♥」

 

 ごりゅ♥♥

 

 しかも、アクラの剛直は衰えるどころか力を増し、フェイトのロリマンコを躾るように暴れ続けた。竿がキツい膣内を押し広げ、カリ首が膣肉を捲り、鈴口が子宮の中にまで潜り込む。濁った嬌声は強引な返答の代わりとなる。

 

「お゛っ♥お゛ぉ♥♥ だめっ、マンコ♥ マンコだめっ♥♥ おまんこらめぇぇぇぇぇぇ――――ぬほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 自ら身体を差し出すことになった浅はかな自分。女という存在が男の淫魔に抵抗できるなど考えた驕り。

 そんな一つであってもフェイトには非がない罪を贖えとばかりに、アクラの肉棒が彼女の身体を蹂躙し、黒い魔力服の下腹部に淡い輝きを刻む。

 フェイトに不幸があったとすれば二つ。一つは当然、淫魔王アクラという天災に目をつけられるほど素晴らしいメスであったこと。

 

 もう一つは単純明快。幾ら快楽に蹂躙されようと、次に夢で目覚める度にフェイトは正気に戻るという一点だ。

 

「あはは、キミも懲りないなぁ」

「くぅ……♥」

 

 これで何度、フェイトは繰り返しただろう。今日は大人の女体――もちろん淫紋爆乳は健在――ハイレグビッチスーツのバリアジャケット、ツインテールの定番となった組み合わせでアクラと出会い、彼女は本能的な抵抗を選んだ。

 その結果、彼女はアクラのチンポをぶち込んでもらいやすいよう腰を落とし、下品なガニ股気味の体勢で降伏を示す腕組み腋見せポーズで彼の前に立つことになった。

 当然、爆乳の先にあるデカ乳首、より大きく淫紋まで晒したハート型に切り取られた股間部も存在し、フェイトの恥ずかしい身体をガニ股屈服ポーズと合わせて着飾っている。

 

「そろそろ諦めたら? 夢の中じゃ勝てないって理解してるんでしょ」

「そんなこと……私は、アクラみたいな人には屈しない!」

 

 そう言いながら、口調は甘くなりしっかりと〝アクラ〟と名前で呼んでしまっている矛盾。そんなフェイトの心の変化を理解していながら、彼はまだまだフェイトを弄びたい気が収まらないらしい。

 

「そう? なら身体に聞いてみようか、ほら」

 

 わかりやすいように翳した手のひらからピンク色の卑猥な光が発せられ、フェイトの身体を包み込み――――刹那、フェイトのガニ股が〝踊り〟出した。

 

「やっ♥ やめて、やめてアクラ!♥ こ、こんなの私の意志じゃ……♥」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ ブルンッ♥ブルンッ♥ブルンッ♥ブルンッ♥

 

 服従のガニ股腰振りダンス。涙目の懇願も虚しく、愛液を垂らしたマンコが水を切るように前後し、下半身の揺れに呼応して大きすぎるおっぱいが卑猥なバックダンサーとして踊ってしまう。

 

「違う♥違うの♥ 私は戦えるからこうして……ち、チンハメしてほしいなんて、思って、ないっ♥ 今日はっ、ケツマンコにっ、ザーメンどぴゅどぴゅー♥って、してほしいなんてっ、思ってないのに♥ おちんちん様に、ハメ請いダンスっ、止められないっ♥」

 

 ヘッコ♥ヘッコ♥ヘッコ♥ヘッコ♥ヘッコ♥ たっぱん♥たっぱん♥たっぱん♥たっぱん♥

 

 腰の振りかぶり、振り下ろしの突き出しが仰々しいまでになり、爆乳も振り下ろしで下乳を離してビタンッ♥と彼女の肌に着弾する。

 本当に戦えるから激しく踊っているのか。それともアクラに認識を書き換えられ、心から望む快感を得ようとしているのか。まあ、どちらであってもフェイトが卑猥で変態なメスということに変わりはなく、胸と下腹部の淫紋に侵略された脳髄は気付かぬうちに淫語を当然のものとして扱っている。

 

「うーん、フェイトにそこまでされたら断れないなぁ」

 

 白々しい声色を吐いたアクラがガニ股変態媚び売り女の背後に転移する。彼はフェイトの言葉ではなく身体に問いかけた。その問いかけの答えが腰振りダンスなら、都合がいい高さにあるフェイトのハミケツを手で掴み、熱く硬い強靭な肉棒を挿入れてやることに躊躇いはなかった。

 

「おっ――――ほおおおおおおおおおおおッ!♥♥♥♥♥♥♥」

 

 今日はケツマンコがいい。そんな爆乳娘の期待に答え、アナルセックスがフェイトのオホ口と声で幕を開ける。

 

「おっほぉ♥♥♥ ケツ穴にっ♥ んほっ♥♥ おちんぽ様っ♥♥♥ おほっおほっ♥♥♥♥ き、きききたのほぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥」

 

 理性という建前は結腸を性感帯へと変えたチンポに屈し、メスの本性を剥き出しにする。可憐ながら厳しい声音を吐き出す彼女の喉仏に、卑猥な単語を連呼させる。

 始めは細い魔力棒で悶えていたケツ穴は、淫魔のチンポを受け止めるガバ穴であり、それでいて極上の締め付けがある。その左臀部に輝く淫紋が何よりケツマンコであることの証を立てていた。

 

 ドビュルッ!♥♥ ブビュブビュルルルルルルッ!♥♥♥

 

「おほぉ〜〜♥♥♥♥ ケツマンコなかだしされてりゅのぉ♥♥♥ ケツ穴火傷しそうなくらい熱くて気持ちいい〜〜〜〜んほぉ〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 素直なフェイトへのご褒美とばかりに結腸に注ぎ込まれる射精。無様で下品な舌出し仰け反りガニ股アクメ。だがどれほど品がない雄叫びであろうと、その断続的に訪れる絶頂とオス汁の味は嘘にならない――――――

 

「――――ッ!!」

 

 夢から飛び起きる、その瞬間までは。

 

「ま、た……ゆめ……」

 

 夜勤で一人、フェイトはいつの間にかデスクで眠っていた。夢だと頭が理解した刹那、彼女の口から零れたのは困惑ではなく落胆。

 現実に帰れば夢の中での快感は霧散する。残るものは、下着やタイツどころか管理局の制服スカートまで濡れた疼きの痕だけだ。

 

「っ♥」

 

 ガバッ♥と椅子に座って両足を開く。もはや、夢の中でのガニ股やまんぐり返しの〝経験〟から股開き程度は恥ずかしいとも思わなくなっていた。

 

「あ、ん……ふぅ……」

 

 ぐっしょりと濡れたマンコをタイツと下着の上から潰すようになぞり、胸元の隙間から手を入れてブラの下の胸を揉む――――何も感じない。

 

「……はぁ」

 

 否、正確には感じてはいた。以前まで、ふとした時に行っていた自慰行為と同じ量の快楽物質は分泌され、フェイトの脳髄に甘い感覚が届いている。

 しかし、フェイトの深いため息には、全く物足りないという感情が乗せられていた。日々激しくなる夢の内容。それに伴って足の先から頭の中まで蹂躙するような絶対的な性感。それらが現実で得られない虚無感。

 試しに文献を漁ったところで彼の淫魔の記述はなく、まさか夢で犯されているからなどと相談がまかり通るはずもない。結果としてフェイトは望む望まないに関わらず夢を見せられ、現実でどうしようもない欲情に悩まされ、また夢で解消して、現実に帰る。

 

 それが当然のルーチンとなって数週間。家に帰宅したフェイトを出迎えたのは、金の髪とオッドアイが眩しい愛娘ヴィヴィオの花咲くような笑みだった。その喜び顔はフェイトをして初めて見るようなもので、思わず彼女が仰け反ってしまうほどであった。

 

「ヴィ……ヴィヴィオ?」

「おかえりなさいフェイトママ! あのね、今日は会ってほしい人がいるの!」

「会ってほしいひと?」

 

 開幕から本題に入る珍しいくらいに直球なヴィヴィオにフェイトは小首を傾げた。厳密には血筋で繋がっているわけではないのだが、その推しの強さはかつてフェイトを変えた幼いなのはを思わせるものだった。

 

「うん。私のボーイフレンド!」

「ぼ……っ!?」

 

 咄嗟に絶句で済ませるというのは妙な表現だが、まだ十にもなっていないヴィヴィオからの衝撃発言に叫びをあげて驚かせなかっただけ、彼女は良い反応をしたと言えるだろう。その代わり、彼女の心臓が止まりそうなほど驚いたのは言うまでもないことだったが。

 リビングで待ってるから、と足早に戻っていくヴィヴィオに帰宅の挨拶を返す暇もなく玄関先に取り残されるフェイト。

 

「ボーイ、フレンド……」

 

 男のいない青春時代を過ごした彼女には、少々と明るすぎる馴染みない言葉をオウム返しする――――その後、まあ子供にとっての男友達という意味だろうとフェイトは思考を再開しリビングへと足を運んだ。

 

「こんにちは。あなたがヴィヴィオのとも――――――」

 

 そうして扉を開いて〝少年〟に声をかけた途端、彼女は先ほど以上に思考と身体の動きを止めた。

 

「こんちには。やぁ、奇遇だね――――フェイト」

 

 そこには少年がいた。黒一色で染められた淫魔の王――――アクラの姿があった。

 

「おまえは――――っ!!」

 

 アクラに対する知識がフェイトのリンカーコアを活性化させ、肢体に電流の閃光が走りバリアジャケットが展開された。

 巨乳のフェイトですら生地が余る、ブカブカのハイレグビッチスーツが。

 

「へ……にょほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 間の抜けた戸惑いに無理はなく、家中に響き渡る無様を極めた下品な悲鳴にもまた無理はない。

 フェイトの身体のあちこちに淫紋が浮かび上がった。夢から覚めるように刻まれた淫紋が全身で繋がりあって輝き、黄金比だったフェイトのスタイルを突き崩した。

 

「お、おっおおぉぉぉおおぉおおおおおおッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 余った魔力服がパツパツと張るような爆乳。ムチィ♥と音がなりそうな太ももにハイレグの生地がその谷間にくい込むほどのデカケツ。ヒクヒクと疼く穴に魔力服が擦れ、前面の切り抜きには生い茂る金のマン毛と輝く淫紋がハートの中のハートとして煌々と現実のものとなった。

 女体の素晴らしさの中にあった戦士としての身体は僅か数秒で忘れ去られた。むっちりと肉がつき、だがフェイトの美しさを損なわないメスの外観。爆乳デカケツを支えるように、フェイトはいつの間にかガニ股腋見せ屈服ポーズでマンコを意志の力でくぱぁ♥と開きアクラの前に立っていた。

 

「あ、アクラ……♥」

 

 現実に降り立った淫魔。討伐の機会は今この瞬間にしかない。だというのに、フェイトの頭の中は彼のことしかない。彼への感情でいっぱいになって、真紅の瞳にはその感情が形になったハートすら浮かび上がっていた。

 

「アクラ♥アクラ♥アクラ♥アクラぁ♥♥♥♥」

 

 ヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコッ!♥♥♥♥

 

 その高速腰振りは敵意の変換ではなくなった。ただ、自分はあなた様の牝犬ですという〝アピール〟だ。

 

「あはっ♥♥ あっあっ♥♥♥ アクラくん♥ アクラくん♥♥」

「なのはママ♥フェイトママ♥ 一緒で嬉しい♥ 一緒にアクラにおまんこしてもらおうね♥」

 

 よくよく見れば、なのはとヴィヴィオも揃ってアクラにガニ股を振っている。刻まれた淫紋を見せつけるバリアジャケットと聖王の鎧。ヴィヴィオは大人モードになり、母であるはずのなのはとそう変わらない〝爆乳〟を揺らしてハメ請いダンスを踊っていた。

 

「ふふ、良い子たちだ。ちょっと手間をかけたかいが、あったかな?」

 

 なんてことはしていない。夢の中で刻んだモノを現実に反映した――――その結果として、彼女たちの精神は夢での出来事に塗り潰された。アクラへの強烈な好意は、自分たちを牝犬にしてくれてありがとうという感謝の裏返し。

 ただそれだけのことだと淫魔は笑った。悲劇を乗り越え順風満帆だった家族は蕩け顔でガニ股屈服ダンスを踊る。

 

 ――――こうして容易く、形になっていた家族は淫魔王の手に堕ちた。

 

 

「あ、あぁん♥♥ アクラ、きしゅ♥ きしゅしへぇ♥♥♥」

 

 あとは何てことのない〝日常〟。数日前まで平穏だったフェイトたちの家は、こびりついた性臭が香しい淫乱一家へと変貌した。

 朝一番にリビングの壁に寄りかかり、上げた片足のムチ肉をアクラの手で支えられ、マンコにチンポを挿入される原初的な快感の中でフェイトは甘えるように唇を差し出す。

 

「フェイトは甘えん坊だね」

「ん……ちゅっ♥ ちゅるっ♥ しゅきっ、すきっ♥♥ ちゅ……♥」

 

 唇を重ね、舌を絡ませる愛情の交差。甘いキスハメの交尾を朝から行うフェイトに対して、残った家族たちもさして気にした様子は見せていない。

 

「あっあっあっ♥♥♥ ん〜〜〜〜〜お゛ほっ♥♥♥♥」

「おちんぽっ♥おちんぽっ♥おちんぽっ♥おちんぽぉぉぉぉぉぉ♥♥♥♥」

 

 というより、気にする余裕がないのだろう。壁から生えた極太ディルドを中腰で挿入した全裸爆乳美女たちは、一心不乱に腰と爆乳を振り乱して身体を慰めている。

 そうでもしなければ収まらない。この家にいる間、彼女たちの衣服はないものか、卑猥改造のバリアジャケットか、アクラが喜ぶ可愛らしいコスチュームのみ。そして淫紋に犯された脳髄は常に快楽を求め、彼のものでなければ収まらないとわかっていながらも彼の力が宿った淫具で身体を慰めなければいけない。

 

「さて、次は誰にしよう。もう一人か、その守護騎士か、君たちの元部下の子でもいいかもね? あ、フェイトのお母さんでもいいかもなぁ」

 

 淫魔はそんな淫らな雌奴隷たちを尻目に、極上のメスとなったフェイトを抱きながら飽き足りない欲望を抱いていた。油断のない淫魔の王がその歩みを〝この程度〟で止めることなどありえなかった。

 

「あんっあっ♥♥ し、シグナムは、私と同じでケツ穴が弱いとおもうっ♥♥ だ、だから……♥」

「ふぅん? こんなふうに?」

 

 ごりゅっ、ずりゅう♥♥

 

「ふんおごおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 握り拳がフェイトのガバガバなケツ穴に挿入され、唐突なフィストファックに彼女は白目を剥いてイキ果てる。

 

「お、おぉっ!♥♥ そ、そうっ♥♥♥ きっと、よわいっ♥♥ アクラなら、弱くできる♥ みんなにも、気持ちいいこと教えてあげて?♥」

 

 フェイトは仲間を売っているわけではない。善意がそこにはある――――アクラという淫魔への絶対的な好意が生み出す、堕落の快楽を幸福と定めたメスの善意が。

 

「ああ、そうだね。フェイトが良いことを教えてくれた。ご褒美だ」

「おぉ?♥♥ ――――おっ♥♥おっ♥♥♥おっ♥♥♥ おっおっおっおっおほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥」

 

 身長の差に加え、爆乳とデカケツで相当な重量を稼いでいるはずのフェイトをアクラは易々と抱え、犯す。背面から膝を持ち上げ恥ずかし固めの駅弁セックス。

 フェイトはただその幸福感に浸った。大好きなアクラに抱えられ、マンコがチンポに突き上げられ、自慢になった爆乳の先端から熱が迸ろうとしている。

 ただひたすら、フェイト・T・ハラオウンはメスとしてオスを悦ばせる法則に身を委ね、アヘ顔で絶頂を極めた。

 

「イグッ♥♥♥♥ イクイクイクイクイク――――アクラの赤ちゃん孕んで、母乳イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 ブビュッーーーーーーーーッ!♥♥♥♥

 

 それは爆乳のデカ乳首から迸る白濁の液の鳴き声か、子宮に着水する濃厚な淫魔ザーメンの音色か。

 恐らくは、そのどちらでもあったのだろうと――――快楽に堕ちたフェイトの幸福に包まれた声音が、今朝の日常に深く刻まれた。

 

 

 






突然腰振りダンスがレベルアップして我ながらこの成長には驚いた。だから腰振りダンスの描写に磨きをかけてどうすんだ他のキレを良くしろというね!
ちなみに関係ないけどリンディさんは未亡人で立場もあって凄く似合うと思う。何がとは言わないけど似合うしエロいと思ってる。

さすがに平均1日の納品を5日連続でしたのはもしかしてバカのやることだったのでは、と気がついたので少し依頼が増えるのを待ちながらやっていこうかなぁとか考えています。まあどうせモチベが回復したら勝手に連続行動すると思いますが。
皆さんもいつもの感じで書いて欲しいとか、お金を積むからこの原作やはたまたガッツリ濃厚な長いの書いて欲しい、とかありましたら是非にどうぞ。思った以上に有償依頼をしてもらえているのでとても嬉しくなっちゃいました。正直初動お布教含めても2、3件来たら嬉しくなっちゃうな……月1で来ればいいな……とか考えてました。とてもとても嬉しい。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。有償リクを優先はしますが、言うて依頼途切れることは当然ながらあると思うので無償の方もチマチマ書いていく予定です。記念?あいつは死にそうだよ(真顔)
次回はまた有償リクから何か引っ張ってきます。実質ストックみたいになってんな……ではまた次回〜


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八神はやて(敗北、羞恥露出、おしっこ・ゼリー排泄、エナジードレイン)

エナジードレイン要素が何と混ざってるかは言うまでもないよね!

というわけで今回はリリカルなのは(STS)から八神はやてとなります。この前サラ教官で加減したら本気出してもらっていいですよ(意訳)を得たのでやって野郎じゃねぇかオォン!?……いや実際書いた時は全くこんな感じではないのですが、そのくらい本気は出しました。言うまでもなくゼリー排泄で。一応もう一つストックに排泄ネタがあるのですが、最近擬音乱舞が激しく楽しくなってるの本気でどうかと思うけど止めるつもりがないのがね!






 

 

「……どういうつもり、って聞くべきなんか?」

 

 荘厳なる騎士甲冑を身に纏う夜天の王。まだ二十歳に差し掛かる少女と言える年頃ながら、この状況で皮肉げな微笑みを浮かべられるのは肝が座っている、と言うべきだろう。

 ――――自身の部下とも言える男たちに、背後からデバイスを突きつけられて両手を上げている状況で。

 

「おや、わかりませんか八神捜査官殿」

「いわゆる詰み……というやつですよ。あなたにしては迂闊でしたね」

「…………」

 

 はやてに油断らしい油断はなかった。だというのに彼女は挑発的な物言いに、味方だったはずの下劣な男たちに渋面を浮かべるだけで言い返すことができなかった。

 違法な人身売買を行う犯罪組織の捜査、及び取り締まり。JS事件という大きな物事の後には、必ず混乱に便乗する輩が現れる。はやてが望んだ調査はその一端であった。

 事前の調べは完璧だった。捕まっている民間人。敵組織の中枢。制圧を行うには容易かった――――ただし、はやてが味方だと思っていた魔導師の裏切りがなければ。

 

「灯台もと暗し……あんたら、こんなことを企んでよく管理局にいられたもんやな」

「ええ。あなたのような人は敵が多い。それに加えて、JS事件での混乱に乗じるのはそう難しくはありませんでした」

「っ! あんな事件があったから、みんな頑張って……っ!」

 

 それを、自分を貶めるための口実に使うなど、とホールドアップの姿勢を思わず崩して動きかけたはやてに、再度彼女の背後でデバイスの先端を向けていた男が鋭く声を発した。

 

「おっと、動かないでください。もし俺たちに何かしようものなら、何の罪もない人が苦しむことになりますよ?」

「っ……」

 

 はやてが息を呑む……彼女の魔導師としてのランクは『SS』。対してはやての部下として振舞っていた男たちは、実力を隠していたとしても良くて『B』に到達するかどうか。

 その程度の魔導師の魔力弾、バインドがあったところではやての騎士甲冑には傷一つ付けられず、動きを止めることさえ叶わない。故に、武器を不意打ちで突き付けられたことが、降伏の直接的な原因ではない。

 

(あかん。誰が敵で、誰が味方かもわからんなんて迂闊すぎるわ。六課があるならまだしも、この状況はあかん……!)

 

 一体、自分の部下であった人間は何人敵と通じていたのか。この作戦はどれだけ敵に漏れていたのか。はやての危機は誰かに伝わっているのか。幾つもの不確定情報が彼女の思考を彷徨わせる。

 機動六課が解散して間もない状況で、頼れる仲間、自分の守護騎士、融合機。どれもが奇跡的に欠けた状況。ここまで来ると彼らが意図的に――――しかも、本局や教会という後ろ盾があるはやてに気付かれないだけの手回しで、はやてを追い込んだとしか考えられなかった。

 

「わかった。人質には手出しせんといて」

「人質? いえいえ、私たちが〝保護〟した民間人ですよ、八神捜査官殿」

「どの口が言うんや」

 

 下衆の分際で。あまりの外道行為に口が悪くなりかけそうだった。直接的ではないにしろ、同じ意味を異なるニュアンスで口走りたくなる。

 本来救出すべき民間人たち。それを人質に取り、自分たちに手を出せばどうなるかを示唆してはやての動きを封じる。単純明快だが、味方のいない彼女には非常に効く。

 彼女は聡明で腹芸もできる。が、自らを犠牲にする他ない段階で民間人を見捨てられるほど非情にはなれない人間だった――――本来なら彼女が被害者であるはずの闇の書事件で、あえて加害者の立場に立てるような人間なのだから、それも当然の高潔さだ。

 

「さあ、バリアジャケット……ああ、騎士甲冑でしたか。それを解除してこちらの指示に従ってください。あなたに武器を持たれていては、我々も安心ができませんから」

「…………」

 

 ――――ここで武装を解けば相手の思う壷だ。

 そのようなことはわかっている。シュベルトクロイツと夜天の書を手放したとはいえ、騎士甲冑があればはやては自身の身を守っていられる。逆説的に、騎士甲冑は八神はやての最後の砦だ。

 これを抜かれれば、はやては完全に無防備となる。しかし、敵の拠点である管理外廃墟の奥底で、遠すぎる味方に通信を飛ばす手段のないはやてではどうすることも出来ず――――瞼を閉じた彼女は、騎士甲冑の一部装甲をパージした。

 

「……これで満足やろ?」

「……ぷっ、はは、あはははははは!」

「っ、何がおかしいんや」

 

 望み通り、騎士甲冑の機能を解放。帽子や上着部分を魔力に還したはやては、身体のラインが浮かぶインナーしか着ていない。少なくとも、彼女の視点では無力化され、笑われるいわれはなかった。

 あくまで彼女の――――そういった経験値は皆無であろう、甘い小娘の視点では。

 

「いや、そりゃあおかしいでしょ。俺たちは騎士甲冑を解除しろ、って言ったんですよ? なのに〝残して〟どうするんですか」

「ほら、さっさと残りも脱いでくださいよ」

「な……っ!?」

 

 はやては彼らが自身の戦力を加味し、無力化を望んでいると考えていた。だがそうではない。そうであるはずがない。

 はやての顔に屈辱以外の赤みが差し込み、僅かに身体を隠すように足を固く閉じた。つまり、男たちが望んでいるのはそういうことだと理解したのだ。

 

「あんたら、本当に最低やな……!」

 

 八神はやてを、女を辱めてやろう、と。

 

「そうですか? 自分より圧倒的に上の相手を徹底的に無力化する。戦術として、間違っているとは言えませんよね」

「そ、それならこれで十分なはずや!」

「SSランクの魔導師様がどこに何を隠しているのか……それが不安で仕方ないと言っているんですよ。さあ、早く脱いでください。お上に股を開くのとそう変わらないでしょう?」

「――――だ、誰がそないなこと!」

 

 思わず真っ赤になって声を荒らげたはやてだったが、それはポカンと目を丸くした男たちに〝餌〟を与える行動でしかなかった。

 

「へぇ……八神捜査官は生娘でしたか。それはそれは」

「身体を明け渡すことなくその地位に。素晴らしいですねぇ」

「ぁ……」

 

 零れた吐息は迂闊な自身が覚えた羞恥心と、彼らへの恐怖心。

 丁寧な言葉遣いの裏に芽生えた欲情の色。先程まで中古を遊ぶつもりだった彼らは、はやてが生娘だとわかった瞬間から裏側の態度を変えたのだ。

 これまではSSランクの油断できない魔導師。ここから先は――――肌を晒すことにすら躊躇う、辱めがいのある小娘を相手に彼らは立ち振る舞う。

 

「では八神捜査官……いいえ、八神はやてのストリップを見せてください」

「SSランク魔導師のストリップ映像。これは高く売り捌けますよ」

「〜〜〜〜〜〜っ!」

 

 墓穴を掘るとはまさにこのことだろうか。もっとも、はやてが羞恥を感じないような人間であったとしても、それはそれで過激なやり方を彼らは選んでいたかもしれない。

 撮影用のカメラを数台飛ばし、拘束連行から一転してはやてのストリップ映像撮影という下卑た環境下に変える男たち。廃墟で美少女が武器を突き付けられ、屈する……傍から見ればなかなか良い趣向、と彼らが売り捌く相手なら言うのかもしれないが、はやてからすれば一層悪趣味極まるものとしか考えられなかった。

 

「く……っ」

 

 それでも、対抗の手段がない。テロに屈するわけにはいかないが、人質を見殺しにもできない。今の管理局ではどちらを取っても地獄であろう。

 決断は早かった。はやてはなんてことはないと取り繕うように口と目を閉じ、騎士甲冑のインナーを魔力に還元した。

 それではやての裸身が顕になる――――直前の姿。上下揃えた白い下着姿となった。同時に、はやての優れたスタイルが惜しげもなく披露され、撮影者たちは状況を弁えず口笛など吹いてはやてのストリップを揶揄し出す。

 

「お、下着を残すなんてストリップの醍醐味がわかってるじゃないですか。黒かと思いきや白、というのは意外な清純派ですねぇ」

「その往生際の悪さにお似合いですよ、はやてさん♪」

「…………っ、っ!」

 

 無視をしてしまいたい。耳を塞いで下衆な声を遮断したい。そう思っていても身体は動かせず、精神もはやての思い通りにはなってくれなかった。

 顔は途方のない羞恥に染まり耳まで赤く。肌にも朱色が差し込み、穢れのない肌色分に扇情的な彩りを加えた。

 

「はい、気を付け!」

「っ!?」

 

 驚愕の声を何とか押し留めた代わりに、はやての身体は男の叫び声に反応し、動いてしまった。

 魔導師の、というよりは彼女が故郷で通っていた学校の号令に従うように。過去は動かなかった足がピタリと閉じ、手が腰と足に付けられ見事な〝気を付け〟。

 上官を従える裏切りの部下。手出しできない魔導師から、自分たちの言葉に震える女に成り下がったはやてに気を良くしたのか、彼女を表から脅していた男が武器を突き付けた男と同じく背後に回ると、

 

「はやて捜査官のおっぱいご開帳〜!」

「な、いやぁぁぁぁっ!?」

 

 ぶるんっ♥

 

 ブラを引きちぎるように剥き、はやての生乳を大きく揺らさせる。。

 これには沈黙を貫いてきたはやても暴れ、両手で胸を隠す。だが、背後に回った男がその両手を掴んでバンザイのポーズで吊り上げるように彼女ごと胸を晒し上げた。

 

「いやや、いややぁ!」

「はは、この動揺の仕方、本当に処女なんですねぇ」

「ほーら、お次はオマンコですよ〜」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 比較的低身長のはやてが男に両手を持たれて吊り上げられれてしまうと、それだけで容易に足が地面から離れる。飛行魔法とは異なる浮遊の感覚、足から引き抜かれる下着に我を忘れて暴れるが、たかが小娘になったはやての足がいくら暴れたところで、腐っても魔導師の男を止められるはずがなかった。むしろ、暴れて股を広げる様が惨めに撮影され続けるだけだった。

 ――――この時点で彼らを鎮圧していれば、まだ彼女だけは救われた。

 しかし、はやての魔法の大部分は並外れた規模の詠唱魔法。このように心が乱れ、しかもデバイスを手放した状態では撃ちようがないものだ。ならば最低限細やかな魔法を、というのも今の彼女には酷であろう。

 

「おぉっ、案外毛深いですねぇ。連日の作戦準備で処理が甘かったみたいです」

「夜天の王の剛毛マンコ撮影〜。みっともないですねぇ、八神捜査官殿」

「く、うぅ……ひっく……」

 

 何があろうと敵に屈することなどあってはならなかった。だが、予想を超える辱めにはやては悔しげに唇を噛み締め、漏れ出す涙を抑えることができない。

 それも全裸で毛深い栗色剛毛マンコと乳首丸出しの巨乳までカメラに晒し上げられた。JS事件解決の立役者、夜天の王とまで呼ばれたSS魔導師。それが服を一皮剥いただけの辱めに耐えられない小娘であると、彼女は他でもない凌辱者たちに教えてしまった。

 

「さて、次は八神はやての身体検査と洒落こみますか。無力な女になったことを、しっかりアピールしてください、ねっ!」

「ひゃあんっ!?」

 

 パァンッ!♥

 

 男の手のひらにビンタされ、驚きで目を白黒させながら尻を波打たせるはやて。

 ――――たかが生尻を叩かれた程度で動揺するようでは、彼女の未来は決まったも同然だった。

 

 

「よーし撮影再開。八神捜査官殿、打ち合わせ通りにお願いしますよー」

「はっ。ほんまドがつくほどのクズやな」

 

 幾分か時間が経ち、憎まれ口を叩くほどには気力が回復したはやて。

 しかし口とは対照的にその頬は熱を帯び、恥辱の羞恥に燃え上がっている。

 それもそのはず。はやては無数の空中カメラに囲まれ、全裸を晒しながら腕を頭の後ろに組んで降伏、脚をガニ股にして腰を下ろしたおっぴろげ。その状態で彼女からすれば圧倒的に格下の魔導師が扱うバインドに手首足首を縛られ、身動きを取れなくされている……と映像からは見えるだろう。

 実態や真実は関係ない。要するに格下の男たちにガニ股全裸屈服を晒すことで、敗北したように見せる〝絵〟が重要なのだ。そして、憎たらしいほど優越感に満ちた男たちがそんなはやてに語りかけた。

 

「そうそう。本番でもそれくらい堂々と語ってくださいね」

「八神捜査官の頑張り次第で、約束通り民間人を解放してあげますから」

「……その言葉、後悔せんとえぇけどな?」

 

 ――――時間を稼いで、救援が来る可能性を少しでも引き上げる。

 微かな希望を胸に、決して諦めない友人たちを思い起こしてはやては気丈に振る舞う。その振る舞いがガニ股全裸屈服との対比で楽しまれていると、彼女は読み取ることが出来たとしても、態度を変えることはなかった。

 はやてが自らの無力を証明できたなら、人質を解放してやってもいい――――それが真実か嘘かは定かでないにしろ、はやては一抹の望みにかけた。

 

「3、2、1……スタート」

 

 撮影監督気取りの男が合図を出し、はやては息を呑み込み心を殺した。

 先程までは黙っているか、堪え切れずに羞恥の叫びを上げるかがはやてに許された選択だった。そしてここからは、黙って耐え忍ぶという選択肢を取り上げられたはやての〝晒し上げ〟が始まるのだ。

 

「私は八神はやて。……部下に騙され、惨めに敗北した魔力だけが取り柄の低脳魔導師の自己紹介を、ガニ股全裸のお間抜けポーズで……お送り、します!」

 

 二度も三度も言わされてなるものかと叫ぶように言い切り、はやてはカメラ外の眼前に用意された〝原稿〟をその口で紡ぐ。

 

「身長は150。スリーサイズは……上から83、59、84。おっぱいも乳首もそこそこ大きめ、です。おまんこは……手入れを怠ったボーボー不潔……剛毛マンコ。っ……お、オナニーは週五回。しない日の方が少ない、性欲盛んの変態処女マンコ……――――っ!?」

 

 あることないこと、真実と適当な嘘を交えながらはやては言わされていく。無力の証明、この程度で心を折られてなるものかと、そう考えていた自分の甘さにはやては顔を真っ青にして声を震わせた。

 

「……素っ裸のガニ股で……恥を晒した私、ですが……これ、から……武器を隠していないことを……証明する、ため――――尿道、おしっこ検査を、始め……ます」

 

 全裸に剥かれ、自身の言葉で辱められるだけ。そんな甘い考えが消え失せ、はやては極限の緊張で揃わない歯をカチカチと鳴らしながら目尻に涙を浮かべる。

 

「……も、もう……えぇ、やろ……堪忍、してや……」

 

 悪に屈しない堂々とした言葉から、またも少女の弱々しい言葉。男の悪意という経験のないものに晒され、心の強がりも限界に達しようとしていた。

 

「我が儘は駄目ですよ。俺たちみたいなしがない魔導師と違って、SS魔導師様はどこに秘密兵器を隠してるかわかりませんから」

「作戦中は用を出せずに苦しかったでしょう? さあ、ここで綺麗な小便を出してご自身の立場を証明してください」

 

 部下に騙され裸に剥かれ、全裸ガニ股屈服ポーズで失禁し、無力をカメラに収めて見せろ。

 そう言われて、はいそうしますと言えるほどはやての羞恥心は薄くない。彼女は魔導師である前に乙女だ。これ以上の辱めは、本当にはやての心が折れてしまいそうだった。

 

「出来ないならそれはそれでいいですけどねぇ。――――約束は守るものだと、低能魔導師にもわかるように教えて差し上げましょうか?」

「ひ……ぐ、ぅぅぅぅ……!」

 

 涙でぐちゃぐちゃに濡れた目で睨み付ける……そんな気力も残されてはなかった。

 もし彼らの情報を正しく認識していれば。もし仲間たちの力が借りられる状況にあれば。そんなありもしない後悔と共に、

 

「……お、おしっこしますっ♡ 低脳雑魚魔導師、放尿開始っ。屈服おしっこ発射!♡」

 

 ちょろっ、ちょろろろ――――ジョボボボボボボボッ!♥

 

 惨めな排尿宣言から、はやては緊張を押し流すように秘部を弛緩させ、溜め込んでいた尿意を解放した。

 無数のカメラが取り囲む中、ガニ股の中心部から半透明な黄金色が射出。尿道に何の障害もなし、と言わんばかりに元気な放物線が薄汚れた地面をさらに汚すように濡らしていった。

 

「うわぁ、何もそこまで言えとは言ってねぇのに……」

「そういう才能あるんじゃね、こいつ」

「ふ、く……あ、ぁぁぁぁぁ……っ♡」

 

 やらせておいて何を言う。見下した男たちを睨み付けようとして、一度飛び出した止まらない放尿の解放感に舌が蕩けたようにはやての声が官能に震える。

 人が持つ原初の解放感に逆らえず、バインドで維持された無理な体勢で腰がカクッ♥カクッ♥と揺れ動き、一本線の小便が波打って飛沫を散らしていった。十数秒、はやての緊張を解きほぐすような放尿は終わり、ポタ、ポタ、と陰毛から残尿が拭き取れずに滴り落ちていく。

 

「はぁ……はー……あ、あ……あぁ……」

 

 緊張の糸が解け、彼らに抵抗するために張り詰めていた心までもが崩れ落ちる音をはやては聞いてしまった。

 その吐息が我に返ったように、見せてはいけない恥ずかしい失禁に対しての深い後悔を乗せて零れた。顔は屈辱に歪み、目は涙で潤み彼女の視界はまともに機能していない。

 

「はい、それじゃあ後ろもやってみましょうかー」

「――――お゛ぎっ!?」

 

 八神はやては、敵しかいない場所で警戒を怠ってはいけない人間だということさえも忘れて。

 

「お、おぉ!? な、に……いや、や……気持ち悪いのが……お尻、にぃ!?」

 

 ずりゅ、ずりゅ、ぶりゅう♥

 

 尻の表面を這いずり回る冷たい流動体。薄青い半透明な怪生物ははやての尻穴に狙いを定めると、流動体であることを活かして肛門口を押し広げることなく中に滑り込むように侵入し始めた。

 

「お、おっおっ? あ、かん……これ、は……魔力が、吸われ、んおっ!?♡」

「さすが八神捜査官。おっと、今は低脳雑魚魔導師が自称でしたね。それは魔力だけが取り柄のあなたに向けた、ちょっとしたプレゼントですよ」

 

 肛門という不浄の穴に液体が侵入する不快感を覚える前に、はやては強烈な虚脱感に苛まれながら首を反らして腰を突き出す。継続するガニ股拘束のせいで、もがこうにももがくことのできない彼女の精一杯の惨めな動きをカメラが捉え続けていた。

 

「ふ、ん、んんんん……んぎぃ!♡」

 

 胸を揺らし尻を揺らし、目を剥きながら必死に尻穴を閉めるはやて。だがそんなことで彼女に対しての〝特効兵器〟は止まることを知らず、あっという間に結腸へと滑り込み、その全貌をはやてが目にする前に彼女の中へと姿を消した。

 

「……あ? あ、あぁぁぁぁぁぁぁ……っ!?」

 

 瞬間、虚脱感が数倍に膨れ上がり、はやては見るからに異常な痙攣を起こし始めた。

 

「魔力、が……吸い、……おごっ!? いや、腹が、いた、いぃ!!」

 

 尋常ならざる許容量を誇るはやての魔力が、急速に吸われていく。全身から力が抜け、虚脱感に口が開いて鼻水が吹き出し、魔力が腹からケツ穴に一点集中し膨れ上がる。

 ガニ股の腰がガクガクッ♥とダンスを踊るように揺れ、呆けるように涎を垂らし白目を剥きかけた状態から、膨れ上がった腹とギュウギュウに〝固体〟を詰め込んだ直腸の痛みで悶える。

 連続して起こる謎の現象に、ある程度の予測は出来ても対処のしようがなく様々な顔で悶え続けるはやて。それを面白おかしく観察しながら、男たちが悠長に声を発した。

 

「歩くロストロギアにはロストロギアってことですよ。そいつはね、肛門から侵入して寄生した相手の魔力を吸って膨らんで、無理やり排泄させる優れものなんですよ」

「魔力さえ残っていれば、とか思ってました? あなたの魔力は一番警戒するべきなのに、対抗策を持って来ないわけがないでしょう」

「魔力を吸い出される感覚はどうです。もしかして、昔自分がやったことを思い出して懐かしくなったりしてます?」

「は、ぎ……ふ、ぐ……あ、あ゛……」

 

 ぶびっ♥ ぶぼぶびぃ♥

 

「ひぃ!?」

「お、もう出ちゃいそうですね。じゃあ……」

 

 男たちの無駄口が右から左へと流れて消え、はやては尻穴から放たれた、固まり損ねの水っぽさを残すゼリーの放屁もどきに羞恥の悲鳴を上げた。

 汚らしいオナラのように弾けたゼリー。本来なら固体となり排泄されるはずが、はやての凄まじい魔力量に先んじて溢れてしまったようだ。

 膨大な魔力とそれを吸い出すゼリーの吸収力。どちらも凄まじいものだが、肝心のはやてが便意に耐え切れなければあとは溢れ出すのみ。モコモコ♥モコモコ♥と彼女の意志に関わらず肛門を盛り上げるゼリー――――そこに〝蓋〟が突き刺さった。

 

「お゛げッ゛」

 

 ぶぶぅ!♥

 

 野太い下品な悲鳴に穴の隙間から空気が飛び出す音色。地面に捨て置かれていたはやての杖、その持ち手側が彼女のケツ穴に突き刺さり、白目を剥き、同時にバインドが解除される。

 

「お、おぉ……」

「おい、気絶したんじゃねぇか?」

「かもな。まあすぐ嫌でも目が覚めるだろ」

 

 ビタンッ♥と胸をクッションにするように、小便を撒き散らした地面に倒れたはやて。そのケツ穴には深々と彼女の武器が突き刺さり、いつもは手で掲げられたそれが今はケツで掲げられる悲惨な光景だ。

 尻穴に異物を二つ打ち込まれ、遂に気を失ってしまったはやて。しかし、はやての意識があろうとなかろうとリンカーコアから魔力は生成され、それを吸収したゼリーは膨張、増殖を行う――――出口を塞がれたはやての腹の中で、だ。

 

「……お゛ぉ゛!? の゛、ほ、お゛っ……ほぎぃ!?」

「八神捜査官、ケツ穴からひり出したかったらこちらへどうぞ♪」

「ちゃんと宣言できたら、その蓋を取ってあげますからね」

 

 ――――体重計の上に置かれた巨大な桶。

 便器などここにはない。ここで漏らせと、ケツ穴から汚物まがいの魔力ゼリーをひり出せと彼らは言っている。

 できるわけがない。少なくとも、尻穴にロストロギアを投入される数分前のはやてはそう考えただろう。排便姿を晒すなど、男女関係なく最低限の人権さえ存在しない扱いを受けるも同じ。

 だが、今のはやては違う。腹がパンパンに膨れ上がり、それでも止まらない魔力ゼリーの膨張にグリュッ、ゴギュグギュルルルルルルッ♥と獣の唸り声のような腹痛を発し、突き刺さった自らの武器ごとケツ穴を上下させブビッ♥ブチブチッ♥ブビィ♥と液体を零れさせる放屁を連発。

 あまりに惨めで、あまりに低俗。もはや恥じ入ることなど何もありはしない。

 

「……あ゛、あ゛ぁ゛っ! だざぜでっ、ぐだざい゛! ゼリーうんちっ♥ 私のケツ穴からぶりぶり排便ざぜでぇぇぇぇぇぇぇ゛ッ゛!♥♥♥♥」

 

 今この瞬間、はやては全ての人権を手放した。仲間や、かけがえのない家族のことすら忘れ、膨れ上がる便意に屈した。

 造り手の性悪さと、はやての膨大な魔力が最悪の形で噛み合い、放たれたゼリー排便懇願――――ずりゅ、と煩わしいとしか感じていなかった棒が引き抜かれたのは、その時だ。

 

「……おひょっ♥」

 

 〝彼女〟が残した大切な形見を邪魔なものと判断し、それが抜けた途端にはやてはおちょぼ口で素っ頓狂な声を上げ、ケツを掲げた。

 這い蹲ってケツを掲げ、用意された桶に――――ぶぼっ♥ と瑞々しいゼリーがその排便音と共に先陣を切った。

 

「お、お゛ぉ……ぬお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ゛!」

 

 ブリュッ♥ ぶりぶりぶりゅりゅぶちちちぶりぶりぃ♥ ぶちゅちゅっぬちゃぁ……!♥ ぶりゅ、ぶぼぼ、ぶびっ、ぶちゅぶりぶりぶりゅりゅりゅりゅ♥

 

 ゼリーは水っぽさを含みながら、はやての開いたケツ穴から激しく音を立てて迸る。その野太いいきむ声と排便音とは対照的に、魔力ゼリーは純度の高さを示すように白色、即ち彼女の魔力光と同じ美しい色合いで姿を見せた。

 

「お゛っ、お゛っ……ふぬっ、ふぎっ、んおぉ!」

 

 むりむりむり、ぶぼぉぉぉぉぉぉぉ! ぼふっ、ぶぼぼぼぼぼぼ!♥ ぶりゅりゅぶりぶりぶりもりもりもりぼりゅぶぶぶっ、むりむりずるずるずるぅ!♥

 

 途切れたかと思えば特大のオナラをひり出し、固まり切らずなゼリーを尻穴から飛び散らせ新たなゼリーを排泄。ケツ穴から飛び散った魔力水で身体を濡らし、尻の勢いが強すぎるあまり押し出されそうな身体を小便がよく染み込んだ地面に両手を突いて支える。

 いくら魔力ゼリーとはいえ恥ずかしすぎる超排便。しかし、逆にこの勢いでなければはやての魔力はひり出し切るより先に詰まってしまう。皺が滲むほどケツ穴を限界まで広げ、重量を示す数字が着実に桁を刻む。だが、限界まで広がったケツ穴でさえ留まらない勢いで表面が削れるように震え、入口が膨れて捲れ上がり始めた。

 

「……おっ♥ おお、おほっ♥♥ ん、んほ、んほぉ……♥♥♥♥」

 

 その時だった。はやての苦しげにいきむ声に、官能の嬌声が入り混じり始めたのは。

 

「……おい、こいつ排便して感じてねぇか?」

「うわ、マジじゃねぇか……引くわぁ」

「お、おおっ!♥♥ んほっ、おほ、おほぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥」

 

 ぶりぶりぶりゅ、ぶりっ、ぶりぶりぶりぃぃぃぃぃぃッ!♥♥♥♥

 

 滑らかになっていくゼリー排泄。ひたすらケツ穴入口を柔らかい表面に高速で擦られ続け、はやては口を窄めて頭の中を真っ白に染め上げてしまった。

 有り体に言ってしまえば、ありえないほど長く続く排便の感覚に、彼女はイッてしまっていた。己のり魔力が吸い出される虚脱感と排便の解放感――――それは、彼女の感覚を狂わせるには十分すぎた。

 

「ん゛、お゛ぉ゛ッ゛!♥♥♥♥」

 

 ブッボブゥ!♥

 

 最後には歯茎が見えるほど食いしばってケツ穴排便。積み重なった魔力ゼリーに新たな塊が着弾し、数分以上続いたはやてのゼリー排便はようやく終わりを告げた。

 

「はへ……お……おぉ……っ!♥」

 

 ビクッ、ビクッビクッビクッ♥ と閉じられないケツ穴に空気が入り込む感覚に打ち震えるはやて。力尽きて這い蹲り、排便連続絶頂という恥晒しにアヘ顔を見せた彼女を、男の一人が助け起こした。

 

「おら、起きろよクソ女。ちゃんと自分が出したモノを紹介しやがれ」

 

 否、助け起こしたというのは間違いだろう。両手を持ち上げ引きずり、はやてがひり出した特大魔力ゼリーの〝タワー〟の隣へ運んだのは、彼女に自分がしたものを見せつけるため。

 桶から溢れ返り、結腸の温かみを残したはやての脱糞ゼリー。その隣でピースサインをさせられたはやての表情は――――

 

「……これ、が……私のケツ穴からひり出した……50kgの魔力ゼリーうんち、ですぅ……おへぇ♥」

 

 自分の体重より重いゼリーを隣にして、精神を壊されたアヘ顔を浮かべた――――敗北した哀れな変態ケツアクメ少女の表情がそこにはあった。

 

 

 

 

 結局、彼女の尽力が囚われていた民間人を救ったのかはわからない。

 

『んほっ、お゛ほぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥』

 

 なぜなら八神はやては、見知らぬ土地で下半身を壁から突き出し、ケツ穴をチンポに掘られ通信魔法で壁の向こうのケツアクメ顔を見せつけて喘ぎ、自分が助けたかった者たちのことなど考える暇すらないのだから。

 

「あー、いい加減こいつのケツ穴も緩々すぎるぜ。マジで前の穴使ったら駄目なのかよ」

「当たり前だろうが。どんなに後ろがガバガバでも、前が処女なら結構な値が付くんだよ。それが八神はやてほどのネームバリューがあれば、尚更な」

「へぇ、こんなクソ漏らしの魔導師がねぇ」

『おんっ♥ おっおっおっ、んほぉっ!♥♥♥♥』

 

 彼らに遊び半分で尻穴に媚薬を塗りたくられ、捲れ上がった肉々しいはやてのケツ穴――――本当にこんな女が売れるのかと、実行した一人でありながら男は身勝手な疑問を抱く。

 

「それよりそろそろだ。ぶっかけられたくなかったら準備しろよ」

「おっと、そいつは勘弁だなっと」

『んほぉ……♥』

 

 ずりゅりゅ♥ と締まりの感じられないケツ穴から肉棒が引き抜かれ、腸液の橋を幾つも作りながらはやてのケツ穴が解放される。

 ぽっかりと捲れ開いたケツ穴に似て、だらしなく口が開いた顔が通信魔法越しに映る。そして、はやてがこれほど惨めな姿になった原因は、時間と共に〝ひり出された〟。

 

『お゛っ……お゛、お゛ぉほ〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥』

 

 ぶりゅ♥ ぶりゅりゅりゅりゅ、ずりゅ、ぶびぶりぶぼぶりゅっ、ぶりゅううぅぅぅぅぅぅッ!♥♥♥♥

 

 魔力ゼリー。未だはやての体内で生きるロストロギアは、彼女の魔力が回復する度に魔力ゼリーを生み出し排泄させる。

 それが超高純度の魔力。歩くロストロギアとまで呼ばれた夜天の王、八神はやての魔力そのもの。使い道はいくらでもあった。それが研究の対象になるのか、もの好きが買うのか……あるいは、はやての仲間たちに牙を剥くことになるのか。

 

『んっ――――ほぉぉぉぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥♥』

 

 それをはやてが知ることはない。その精神が崩落し切るのが先か。役目を終え、その優れた容姿と処女の価値で売り払われるのが先か。

 どの道、ケツ穴を滑り落ちる排便の快感に囚われたケツアクメ奴隷の八神はやてには、関係のない話なのだろう。

 

 

 






サラ教官は羞恥露出特化だから被りすぎてもあれだなーと差別化を頑張ってみた次第。
まあ一番は言うまでもなくゼリー排泄なんですが。最近ヒロインにゼリーうんちとか遠慮なく言わせてて成長を感じる。嫌な成長だなぁこれ。大事なデバイスを尻にぶっ刺す無様は絶対やろうと思ってました。リィンⅡがおらんのはさすがにご都合。いやエロに絡めるならともかく、さすがに分離まですると本編のエロいことしろと言わんばかりのビックリドッキリメカ再利用しなきゃならんかなって。同人誌でめっちゃ見たやつ!!

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ちょっと何から手を付けようかなーと考えていたところですが、ボチボチ動きを再開しようと思っています。新しく依頼をぶち込んでさらに私を悩ませてくれても良い意味で喜びますのでよろしくお願いします。こいついつも媚び売ってんな。ではまた次回〜


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高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、高町ヴィヴィオ(催眠、ハーレム)

別所に投げたら秋葉様のやつと同じくらい受けが良かった直球催眠ハーレムです。

有償リクよりお届け。竿役は二次創作でよくキャラが凄いことになってる某司書長。今回もそんなノリだよ!ちょうどベルファストの直後に書いたのが良かったのが、最初に言ったように凄い直球催眠ハーレムに出来ました。何だかんだこういうのが一番受ける、のか?まあどうぞ。





 

 それは、彼に……ユーノ・スクライアという青年にとって本当に出来心とも言うべきものだった。

 

「おまじないの魔法?」

「うん。ちょっとした気休め程度なんだけどね。この前、調査で偶然そういう魔法を目にしてさ」

 

 無限書庫で見掛けた、という方が自然だったかとユーノは僅かに迷う思考を浮かべたが、嘘の中に本当のことを織り交ぜる方が信じられやすいかと自分に言い聞かせた。

 

(……って、僕は誰に言い訳をしてるんだ)

 

 目の前の少女、否、もはや出会った当初とは違う。珍しくばったりと出会い、久しぶりに軽く食事でもどうかと女性を、幼なじみの高町なのはを誘った。

 彼女とユーノの関係は深い。もちろん、ばったり、久しぶりにという通り恋人というわけではない。だが、高町なのはが優秀な魔導師としての道を歩むきっかけとなったのはユーノとの出会いがあればこそ。

 前途多難。なのはと出会ったから救われた生命。なのはと出会ってしまったから彼女を苦しめた過去。そういった複雑な想いがあるのがユーノとなのはの関係だ。

 

「へー、そんな魔法があるんだね」

「気休め、だけどね。なのははよく無茶をするから、気休めでもないよりはいいかもしれないと思ってね」

「にゃはは……今はそんなに無茶してないと思うんだけど」

 

 苦笑し指で頬を掻きながら〝今は〟と口にする辺り、本人も以前に無茶をしていた自覚はあるのだろう。特に、特殊な事情を抱えた娘を引き取った事件などは最たる例だ。

 

 そして、成長したなのはのたおやかな笑みを見て、ユーノは魔が差した心で手を翳した。

 

「僕の魔法陣を見てて。すぐに済むから」

 

 ――――ユーノがその魔法を手にしたのは、つい先日のことだ。

 考古学の調査中、彼は発見した古代の遺物を解析しある魔法を覚えた。たった今、ユーノを信用しきったなのはに翳した〝催眠魔法〟だ。

 無論、ユーノはそれを手にしたからといって何かしらの行動を起こしたわけではなかった。彼は立場があり理性があり責任感がある。それに知識に植え付けられた催眠魔法とはいえ、そういった手合いを簡単に信じられるか、と言えば否だろう。

 なまじユーノには知性がある。無限書庫という環境下で、誰にでもかけられる催眠魔法などという強力なものがそう簡単に、しかも自分のような人間に手に入ったと能天気に喜びはしなかった。

 

「…………」

「……なの、は?」

 

 だから、出来心。催眠魔法などというものが本物だったとして、同じ魔導師の、ユーノとは才能の格が違う高町なのはに通じるのか。

 通じるわけがないと思っていた。しかし、ユーノは目を見開き、なのはは魔法陣に目を奪われたようにしている。

 両手はだらんと下がっていき、笑みを浮かべていた頬は別の意味で緩み、瞳には淡く薄い光が宿っている。まるで〝催眠にかかったように〟だ。

 

「……なのは?」

 

 そんなはずはない。そう思って、ユーノはもう一度なのはに語りかけた。次の瞬間『びっくりしたでしょー』と悪戯っぽく、成長し落ち着いた大人の女性としての口調が返ってくるはずだと彼は考えていた。

 

「はい」

 

 瞬間――――心のどこかで期待した平坦な声色を耳にして、ユーノは言いようのない高揚感を覚えた。

 

 

「………………」

「……僕は何をしてるんだ」

 

 広々としたホテルの一室。淡い光に照らされた天蓋付きのベッドに腰をかけるユーノと、無表情無感情で立ち尽くすなのは。

 異様な光景の中、ユーノは頭を抱えてため息を吐いた。

 

(ラブホを選んだのは……そう、人に会わずに済むからだ。催眠を解くにしても、そっちの方が都合がいい)

 

 誰に対しての言い訳か。自分の良心に対しての言い訳だろう。

 彼の理論を適用するなら、催眠を解くならその場でよかったはずだ。わざわざユーノの命令を聞くだけの人形になったなのはを、こんな思わせぶりな場所に連れてくる必要はない。

 

 邪な思いがあったから、こんな場所に連れ込んだのだろう?

 

「……とにかく、魔法を解かないと」

 

 余計な考えに蝕まれる頭を振って、ユーノは強固な意思を持って立ち上がった。立ち上がって、立ち尽くすなのはの目の前に立った。

 

「――――――っ」

 

 だが、ユーノが強固だと考えていた意思は、存外に弱いものだったらしい。

 当然だ。催眠を試したいのなら、わざわざリスクのあるなのはでなくてもいい。だというのにユーノはなのはに催眠を仕掛けた。そして成功した。ならユーノが彼女にどんな欲望を抱き、どうしたいのかは明白だろう。

 立ち尽くす高町なのはの姿を見て、息を呑んだのが何より証拠となって彼の良心を犯した。

 

(いつの間に、こんな……)

 

 女らしくなった。教導隊の白と青を基調とした制服に身を包む女体。正しく女の身体だ。

 幼き頃とは似ても似つかず、それでいて面影を残す身体。ふんわりと柔らかい膨らみを見せる胸。鍛えられ、引き締まった腰周り。ミニスカートのスリットから伸びていく細い白磁の脚。

 ゴクリと、唾がユーノの喉を通り抜けた。ズボンの中にあるモノが興奮を思い出して久しい主張をしている。なのはの身体に対して、無防備に差し出された女体に対して、ユーノ・スクライアという存在が、高町なのはという女を〝支配〟しているというありえない全能感に対して。

 

「……服、を……脱ぐんだ」

「はい」

 

 興奮と緊張のあまり、ユーノの口調は少しおかしなものになっていた。だが、頼むのではなく命令である言葉は、虚ろな瞳に薄く光を灯したなのはに届き、彼女の身体に力を与えた。

 一枚、二枚。女が男を楽しませるような焦らしはなく、単調な命令をしっかりと実行する事務的なストリップ。しかしユーノには十分すぎる刺激だったらしく、彼は無意識にズボンのベルトを外し熱いモノを手にした時に初めて自分の行為に気づいたようだ。

 

「はぁ、はぁ……っ!」

「…………」

 

 脱ぎ捨てられ、足元に散らばったまだ温もりの残る衣類。上下共に白い下着まで排除されれば、ユーノが肉棒を荒い息で扱き上げてしまう最高の裸体美が露になった。

 戒めから解き放たれ、大きく膨らんだ乳房。白く、大きい。身体が引き締まっているからこそ、そのグラマラスな胸が想像以上のものに思えた。

 肉が付いて健康的な太股の上には、空を飛ぶ彼女の姿で何人の男が邪な想像をし、それを思い描いたかわからない禁忌の丘がある。

 ユーノはどちらにも間近だというのに目を凝らし、物言わぬなのはの身体をオカズに自慰行為に耽った。

 

「は……くっ」

 

 が、欲望を開花させた新たな理性がユーノに問いかけ、その動きを止める。もちろん、良心の理性ではない。男としての欲を楽しむため、そんなことに消費をしていいのか、という最低最悪の理性だ。

 さて、この裸を晒した女をどうしようか。べっとりと我慢汁が付いた手で、我を忘れた思案をするユーノ。

 

「……なのは、君のことを教えてよ。今の姿に相応しい言い方でさ」

 

 結果、彼が口にしたのは問いかけだった。内容は少々と抽象的で、催眠魔法に込めた対象に従うという命令、及び催眠の能力を確かめる意味合いも含むものだった。

 催眠状態のなのはは、ユーノの命令にどうするべきか逡巡を挟んだように見えた。だが、無理な命令に瞳の光が解除されるということはなく、やがて彼女は薄紅の唇を短い返答以外で初めて開き始めた。

 

「高町なのは。教導隊所属、年齢は19です。スリーサイズは上から88、60、89。性感帯はあそこ……マンコです。自慰感覚は月に3、4回。我慢できなくなって誰もいない時に、いけないこととわかっていながらトイレに籠ってマンコに指を入れて愛撫します」

「っ!!」

 

 それは、またもや想像以上の内容だった。スラスラと経歴や身体的な特徴を語ったこともそうだが、何よりなのはの秘密だろう。

 彼女は知れ渡る性格のイメージ通り性欲が薄いようだ。が、溜め込むと我慢が効かなくなるのか、トイレに籠ってオナニー解消をするスタイルだという。トイレ、と漠然とした言い方は家の中でもあり……職場でもする、という彼女の大胆な性格を表しているようにも思えた。

 しかしながら肝心なのは、彼女がそんな淫らな行為を身近でしていたこと。エース・オブ・エースを尊敬する男たちが真実を知ったとすれば、その光景を妄想するだけで自慰行為を完遂できることだろう。

 

「……じゃあ、今ここでやって見せてよ」

 

 そして、ユーノはそんな真実を知らず、妄想でしか彼女を描けない者たちの遥か先にいる。優越感という高みを得ている。実物を、この目で見ることができる。

 

「わかりました。オナニーを実演します」

 

 支配感に触発されたユーノの自尊心が肥大化する中、なのはは全裸のまま平然とした態度で命令を受諾した。

 そういえば、催眠の初期モードは対象の返事に敬語を使うのか。なのはが僕に敬語なんて、何だかこそばゆい……エース・オブ・エースの生オナニーという光景を前に気が振り切れたのか、ユーノは催眠に対しての思案を交えながらも、動き出したなのはを一秒足りとも見逃すまいとしていた。

 なのはが足を少し曲げ、股を開いた。立ちながらのオナニーをユーノに見てもらうため、ガニ股気味の恥ずかしい格好となる。そして、右手の指を鮮やかな色を保った割れ目にそっと添えた。

 

「ん……はぁ♥」

 

 無機質だった声に、生理的な官能の声が載せられた。驚くほど早く快感が声になったことに驚くユーノを他所に、彼女は指で割れ目を擦り出した。

 

「指であそこ、オマンコを割って押さえて……割れ目に沿って指をあてがって擦ります。愛液がどんどん出てきて……私、濡れやすい方なのかな?」

 

 なのはが独り言のように呟いた通り、なのはの秘部からは蜜液が押し出され始め、それがなのはの指に絡まりぐちゅ♥ぐちゅ♥と耳を甘く溶かすような音を奏で始める。

 

「もう十分濡れたから指を挿入れます……んふっ♥ 入口の上の方を、爪の先でカリカリってすると……ひゃんっ、足がピーンッてなって……あふっ♥ 指が、止まらなくなって……♥」

 

 なのはの生声でオナニー実況。その破壊力は推し量れるものではない。指が膣内にくい込み、ガニ股で開いた品のない足がピン立ちし、指がなのはの興奮に呼応して激しさを増す。能面のように色がなかった表情には、いつしか快感による熱の赤面が訪れていた。

 

「……オナニーはもういい。窓に向かって手をついて」

「はい」

「それと僕に対してはいつも通りに接して……ああもちろん、僕とセックスするのは当然のことと考えてね」

「わかったよ、ユーノくん♥」

 

 それにユーノが我慢ならないのは当然の話であろう。高揚感と支配感で尊大な態度に変容しつつある彼は、罪悪感を絶対的な欲求で捩じ伏せた。

 

「挿入れるよ」

「うん。私のぐちょ濡れオマンコ♥ ユーノくんのおちんちんで沢山突いて♥」

「っ!」

 

 どこでそのような言葉を覚えてきたのか。それとも、こんな簡易な催眠すら術者の思考を理解して学習させたのか。

 だとするならば出来すぎだ、とユーノは赤面しながら後背位で89の肉が乗った臀部を鷲掴みにし、躊躇いを捨てて肉棒でなのはを突き上げた。

 

「ん……はぅっ!♥♥♥」

 

 パンッ♥

 

 濡れやすい体質と語ったなのはのマンコは、ユーノのペニスとあっさりと受け入れた。入口は抵抗というより締め付けの激しさを。膣内はトロトロに解れた温かさを。

 感慨というよりは、圧倒的な快感。腰が打ち付けられた巨尻が卑猥に波を打ち、処女の証である破瓜の滴りがユーノをより激しく、理性を変革させる興奮を味わわせる。

 これから何度でも彼女を抱ける。だが、この初体験は一度しかない。なら、余計な思考は捨てて高町なのはという女との交尾に身を浸そう。有り体に言えば、ユーノはとっくに開き直っていた。

 

「あっ、あっあっあ〜〜〜〜♥♥ おくっ、突かれ……っ♥ ユーノくんのおちんぽ、奥まできてるのぉ♥♥♥ あっ、んっ♥ おぉ、おまんこビリビリして、おっおぉ♥♥♥♥」

「締め付け、すご……なのはのマンコ……さいっ、こう……!」

 

 何者も犯すことが叶わなかったなのはの処女マンコ。ガラスに映り込んだなのはは、興奮するという意味合いでの間抜けな顔を見せていた。女の顔、雌の顔。頬が蕩け、目が上擦り、口を開いて品のない喘ぎ。それによって粘液同士の絡み合いが激しくなり、また嬌声が上がる。

 

「あんっ、あっ♥ んあっ、はひぃ!♥♥♥」

「っ……もう、イきそう?」

「うんっ♥ ユーノくんのおちんぽ硬くて熱く、てぇ♥♥ あ、おっ♥♥ お゛♥ お゛ぉ゛♥♥♥ もう、イ……ぐ……ぅ!♥♥♥♥」

 

 絶頂という快感の傍流。不屈の心を持つ高町なのはですら抗えない人間の性。絶頂を無意識に耐えようとしているのか、歯を食いしばったおかしな顔を見せているなのは。

 

「イッて、いいよ!」

 

 ユーノはトドメを刺すように子宮を亀頭を押し上げ、そして溜め込んだ精をありったけ解き放った。

 

「お゛っ♥♥♥ お゛ーっ♥ お゛ぉ゛ーーーーっ♥♥♥♥ ん゛お゛お゛〜〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥♥♥」

 

 脈動するチンポを締め付け、自らもイキ果てていることを膣内の蠢きで証明する。まるで獣。可憐なエース・オブ・エースも一皮剥けば淫らな雌でしかないと証明する嬌声。

 卑猥なマンコの蠢きと首を反らした嬌声と、巨乳を窓に押し付けてしなる裸体。秘部からは深イキの潮吹きが床を打つように降り注いでいる。

 

「〜〜〜〜〜っはぁ!」

 

 息をすることも忘れ、優しく締め付けるなのはのマンコにチンポを押し込み委ね、一度で精根尽き果てるような射精。息を解放した時でさえ、余韻にチンポが脈を打ち暴れ回っている。当然、なのはの膣内で。

 後先考えない膣内射精。一度射精してしまえば冷静になるかとも思ったが、ずりゅりと引き抜いた肉棒を引き抜いた秘部の様子にユーノは興奮が収まりそうにもなかった。

 

「はぁ、はぁ……♥」

 

 出たばかりの白濁液をこぽぉ♥ と溢れさせるマンコ。激しい教導ですら乱れない息を荒らげ、胸をガラスに押し付け歪ませながら絶頂の余韻に惚けたなのは。

 興奮しない、などと嘘を吐くことをユーノはしない。この魔法は危険だ、と理解していながら使ってしまったことを悔いることもしない。

 

「なのは、こっちを見て」

「ふぇ……あ……」

 

 ただ、簡易的なものでなのはを乱れさせた。ならもっと深い催眠洗脳ならどうなるのか。その探究心という支配欲求が、彼を突き動かしたのは仕方のないことだった。

 そう言い訳をして、光を宿しながら虚ろな瞳となったなのはに催眠の力を以て望む形を植え付ける――――その笑みは、彼のものとは思えないほど醜悪なものだった。

 

 

「フェイトちゃん、ヴィヴィオ。今日はユーノくんと大事なお話があるの。聞いてくれるかな?」

 

 それは数日後。ユーノがなのは〝たち〟の家に何食わぬ顔で招待され、テーブルを挟んで彼女たちと向かい合っている最中のこと。

 同居という形で家を共有している執務官、フェイト・T・ハラオウン。そして二人の娘として育てられている聖王の力を受け継ぎし高町ヴィヴィオ――――否、ユーノにとって二人がどのような力を持っているかなど、さほど重要なことではなかった。

 

「?」

「ど、どうしたの、そんなに改まって……も、もしかして……」

 

 なのはの珍しい切り口にヴィヴィオは小首を傾げ、フェイトは僅かに頬を染めて、しかし興味深そうに二人の顔をチラチラと見やる。

 幼いヴィヴィオはともかく、フェイトはもうすぐ二十歳。忙しいとはいえ、多少はそういった方面を気にかけ始めてもおかしい話ではないだろう。

 

「うん、そうなんだ。実はね――――――」

 

 ただし、なのはとユーノの関係はフェイトが思うほど純情ではなく純粋でもない。まして、彼女が思い描くような関係ではなかった。

 〝裸〟になった高町なのはが、普段皆で食事を楽しむテーブルの上に艶めかしい臀部を置き、膝を自身で抱えてM字開脚で股間をおっぴろげた。

 

「私、ユーノくんの雌奴隷にしてもらったのぉ♥」

 

 ほんの数瞬。何の脈絡もなしに高町なのはは豹変した。いいや、それまでが取り繕われていた元の彼女だった、というだけだ。

 

「この前、ユーノくんと会った時に催眠魔法で雌奴隷にしてもらって、それからずっとユーノくんとセックスさせてもらってるの♥ すごくすごく気持ちよくて……だからフェイトちゃんもヴィヴィオも、早く雌奴隷に洗脳されて一緒に幸せになろう?♥」

 

 妖艶で淫猥な笑み、卑猥なポーズで二人に語りかけるなのは。催眠、洗脳。その言葉の意味を、自身が何をされたのかを理解していながらなのはは止めようとはしない。

 高町なのはに施された洗脳は多数あるが、その最たるものはユーノを愛して、愛して、愛してやまない雌奴隷としての自覚。フェイトへの友情、ヴィヴィオへの恩愛。そういったものを押し退けるほどのユーノへの恋慕、従順となる奴隷精神。

 なのはの変貌を目撃した二人はどう思うだろうか。フェイトはユーノに掴みかかるだろうか。ヴィヴィオは呆然となのはをママと呼ぶであろうか。

 答えは、両方とも否であった。

 

「――――そっかぁ。ユーノに洗脳してもらえたなんて、雌として一番の栄誉で羨ましいなぁ」

「おめでとうなのはママ! 私も洗脳してもらえて嬉しい!」

 

 口々に、賞賛や祝福、喜びを言葉にする。フェイトは手を合わせ、ヴィヴィオは両手を上げて大喜び。全裸M字開脚で洗脳をアピールしたなのはに、瞳を〝淡く輝かせ〟声を発した。

 

「ふふっ」

 

 その上手くできすぎた光景に、ユーノは翳した手のひらに魔法陣を浮かべながら笑い声を零した――――既に二人も術中。

 数日で催眠・洗脳魔法のあらゆる力を把握したユーノ。元々、無限書庫という途方のない場所で司書長を担っている彼がその気になってしまえば、身体に馴染んでしまったその魔法を自在に扱うのはそう難しいことではなかった。たとえば、なのはに意識を向けていた無防備な二人に、予め設定を加えておいた催眠魔法を行使し、彼女たちの認識を書き換えたように。

 

 催眠魔法は無慈悲なまでに強力だ。Sクラスの魔導師だろうと、聖王の力を受け継ぐ少女であろうと脳の認識を書き換えられてしまえばそれまでだ。それは、催眠となのはの言葉を受けた二人が、なのはと同じく一糸纏わぬ魅惑の裸身を晒したことからもわかるだろう。

 なのは以上にグラマラス、衣服の上からでも溢れんばかりだった巨乳をフェイトが揺らし、対照的にまだブラジャーすら必要ない年頃のヴィヴィオがピタリと閉じたロリマンコを晒す。

 

「ユーノ、私たちもユーノの雌奴隷にして♥ 従順でスケベな身体の淫乱奴隷にしてください♥」

「私も、エッチな奴隷にして♥ ヴィヴィオの子供マンコにおちんちんでエッチな事教えて、ユーノパパ♥」

 

 そうして、裸体を晒したフェイトとヴィヴィオが卑猥なアピール。

 フェイトは身体の柔らかさを活用したI字バランスポーズ。金陰毛が生い茂るマンコ。皺の数まで丸見えで恥ずかしげに、だがヒクヒクと触れてほしがっているアナルを見せつける。

 ヴィヴィオはテーブルの上でなのはに足を抑えてもらい、V字開脚で股を開帳。幼き娘が母の手を借り、大きく股を開いて淫らに男を誘う。彼女はまだ性交ができる年齢ではないが、もちろん彼女だけの〝裏技〟があることは把握済みだ。

 

「ああ……二人とも、なのはと同じ雌奴隷(ハーレム)にしてあげるよ」

 

 全てを晒してユーノの雌奴隷になることを誓わされる……否、催眠という権利の冒涜で誓うフェイトとヴィヴィオにユーノは滾ってテントを張り上げたペニスを隠すこともせず、魔法陣に新たな力を加えていく。

 なのはだけでは済まさない。こんな素晴らしい魔法があるのなら、彼女たちを手中に収めないなどありえない選択肢だ。

 肥大化した欲望は止めどない。ユーノは新たに構築した理性に従い、美しい家族を自らの欲望に従って穢し尽くす――――友人とその娘を、淫らなハーレムに生まれ変わらせる。

 

 

「んッお゛♥♥♥♥ ん゛お゛〜〜〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥♥」

 

 ばるんっ♥ ぶるんっ、ばぶるんっ♥♥

 

 普段、彼女たちが使っている家族共有のベッドの上で、四つん這いの獣が悲鳴を上げて巨乳を大きく暴れさせている。

 たった今、処女をユーノに捧げたフェイトが、美しい金髪と巨乳を振り乱してよがり狂っている。ユーノが仕向けた催眠の感度上昇は彼が楽しめる範囲での話だ。とすると、この乱れようは。

 

「へぇ、フェイトはかなり感じやすいみたいだね。ま、ソニックフォームなんて痴女同然の格好してるんだから当然かな」

「お゛っ♥お゛っ♥ ちがっ、ユーノのチンポっ♥ 子宮ノックして、ん゛お゛♥ お、おほぉ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 フェイト元来のものだろう。子宮を鈴口で軽く叩くだけで絶頂の液でベッドを濡らし、官能の声をオホ声で絶唱する。

 

「あぁ、フェイトママずるいぃ♥ ヴィヴィオにも早くユーノパパのおちんちんちょうだいっ♥」

「はは、もうちょっと待ってね――――ヴィヴィオ」

 

 ベッドにはもう一人、なのはのバインドでまんぐり返しで縛り付けられた〝美女〟の姿がある。

 なのはやフェイトに負けない巨乳。むっちりとした大人の肉付きと、ユーノとフェイトのセックスに蕩けたオッドアイの双眸――――ユーノの言葉に偽りはなく、彼女は幼きヴィヴィオその人だ。

 聖王の力は彼女の秘めたる才能。催眠魔法を応用し、大人の身体に〝戻す〟ことは彼にとって容易いことだった。あとは催眠の効果を少し淫らな方面に振れば、こうして幼き無垢な精神で交合うことを求める巨乳少女の完成というわけだ。

 一気に熟れたマンコを差し出すヴィヴィオに興奮したチンポで、フェイトのマンコを力の限り犯す。そんな背徳的で許されない行為もユーノだけは許される。暴れ回る巨乳をギュッと鷲掴みにし、四つん這いのフェイトを押し倒すように精を吐き出すことも。

 

「んひぃぃぃぃぃっ♥♥♥♥ 膣内、で♥ ザーメン……いひっ、私のおっぱいモミモミされてっ♥ お゛♥ イグッ♥♥ イグゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥」

 

 巨乳を揉みしだかれながら膣内にザーメンを流し込まれ、シーツに押し付けられた顔は淫らに歪む。目が剥き上がり、口から舌が頭を垂れて快感の唾液を滴らせている。俗にアヘ顔というものだ。

 生きているうちにフェイトのアヘ顔を拝むことができた幸運。もっとも、ユーノが望めばフェイトは迷わずそれ以上のものを彼に差し出すだろう――――フェイトへの膣内射精の勢いをそのまま乗せたチンポに押し潰されたヴィヴィオもだ。

 

「お゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛ーーーーーーーッ゛♥♥♥♥♥」

「くぅ……っ!?」

 

 まんぐり返しで拘束されたヴィヴィオにプレスをかけるようにチンポをマンコに捩じ込む。ユーノの全体重を彼女の子宮に凝縮するような挿入に、ヴィヴィオが顔を反らし舌根を晒す、と同時にユーノまで快感に呻いてしまった。

 フェイトに射精したばかりというのもあった。が、それ以上にヴィヴィオのマンコの具合が凄まじい。まるでユーノのチンポに合わせて最高の形、締め付けを実現する極上マンコ。これぞ名器と呼ばれる、マンコだけなら間違いなく二人の母すら上回る。

 聖王はセックスの才にすら秀でているのかと、ユーノはヴィヴィオのマンコを味わい尽くすようにピストンプレスし始めた。

 

「お゛ぅ゛♥♥ お゛ぉ゛ーっ♥♥♥♥ パパのおちんぽぉ♥ ヴィヴィオのしぎゅう゛♥♥ づい゛で、んっ♥ ちゅるっ、ちゅるちゅる、ちゅぅ♥♥♥」

 

 問答無用。ヴィヴィオの潮吹きがお互いの身体にかかろうと、なのはとフェイトの大事な娘の唇を奪い、ファーストキスを舌を絡める卑猥なものに仕立て上げようと、ユーノは一心不乱に腰を打ち付けヴィヴィオを味わった。

 弾け飛ぶ飛沫。まんぐり返しの足に挟まれた巨乳を自らの身体に押し付け、それさえ潰すように味わい尽くし、子供で大人の聖王を骨の髄までしゃぶり、抱き――――ペニスが膨張し、精を子宮に流し込む。

 

「お゛お゛お゛ぉ゛ーーーーっ♥♥♥♥ い゛お゛、い゛うう゛〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥ う゛お゛ひい゛〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥」

 

 どぷッ♥ ボビュルッ、ブビュルルルルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 フェイトに力の限り射精したチンポが、それに劣らぬ種付けプレスでザーメンをヴィヴィオに叩き付けた。

 ヴィヴィオは催眠で与えた淫らな言葉を叫ぶより、喉奥から野太くひり出すような嬌声を選んだ。ケダモノの雄叫び。首を伸ばすように反り返し、足先を絶頂のピン立ちで痙攣させ、自慰行為の経験すらないまま子宮を犯されてイク雌の声にならない叫びだった。

 

 ――――母子揃って処女を捧げさせたユーノは、流れるように四人での情事を楽しみ始めた。

 

「じゅる、ぢゅ、ちゅうぅ……れろっ、じゅぽぉじゅぽぉ♥」

「はぁ……ユーノくんのおちんちんの玉……あむっ♥」

「れろぉ♥ ユーノパパのおちんちん……はやく、元気になってぇ♥」

 

 三人の美女が己のチンポに集い、口と舌を這わせていく。フェイトは竿を舐め、口に含み、なのはとヴィヴィオは左右の睾丸を揉みしだきながら唇で愛撫。

 連続射精で弱々しく萎え始めたペニスも、ハーレム母子たちのトリプルフェラにはあっという間に硬さを取り戻していく。睾丸から急速に精液が流し込まれ、竿はフェイトの舌根に勃ち上がり――――ドビュルッ♥ とその心地よさに出来たての精液を吹き出してしまう。

 

「きゃっ♥」

「もお、駄目だよユーノくん♥」

「ちゃんと私たちのオマンコに射精してくれなきゃいけないよ、ユーノパパ♥」

「はは、ごめんごめん」

 

 ドピュルッ、ビュルビュルッ♥

 

 謝罪は口にしたものの、跳ね上がるペニスの射精を止められそうにはなかった。ザーメンを顔面と髪にぶちまけられながら、妖艶な笑みで膣内射精でなければ嫌だ、と語る美女たちの淫気に当てられて止められるものではなかった。

 しかし、その興奮が射精で収まることがなかったのが幸いした。ユーノは大きなベッドを最大まで活用し、三人を四つん這いの横並び――――尻並べにして上機嫌に観察する。

 

「みんな大きなお尻で、どれからチンポをあげようか迷っちゃうなぁ」

『っ♥』

 

 ユーノに比較された巨尻たちが言葉なく誘うようにフリ♥フリ♥と肉の表皮を揺らす。ヴィヴィオを真ん中になのはとフェイトを挟み、三人は仲睦まじく手など繋いでいる。そんな愛らしい母子たちを、ユーノはこれから自由に犯すことが出来る。

 大きな巨乳と比べ最も小さく、それでも大きいフェイトの尻。

 胸と逆にフェイトより大きく実ったなのはの尻。

 そして、母たちをも上回る巨尻を持ち、ムチィ♥と音が鳴りそうなデカケツを見せつけるヴィヴィオ。

 ある程度は肉体変化の操作ができる、というのもあるのだろうか。娘のヴィヴィオが最も大きい。だが、三人とも駄肉にならない見事な美尻だ。

 さて、誰から楽しむかとユーノは肉棒を滾らせた。皆、肉尻を振りながら彼を待っている。愛液を、あるいは精液を垂らしたマンコ。卑猥な蠢きを止めないアナル。

 

「ふぁっ、あぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥」

 

 そして、ユーノが選んだのはその極上の味が忘れられないヴィヴィオの名器マンコだ。なのはとフェイトも素晴らしいが、やはり彼女のマンコは変え難い。

 

「あんっ♥ あっあっ♥♥ ユーノパパのおちんちん気持ちいいよぉ♥ あっ、あ、はぁぁぁぁ〜〜〜〜♥♥♥♥」

「ヴィヴィオばっかりずるいよぉ。二人を洗脳できたご褒美まだ貰ってないのにぃ♥」

「私だって一回じゃ満足できない。もっとして、ユーノ♥」

 

 フリ♥フリ♥フリ♥フリ♥

 

 娘がチンポによがり狂う中、母たちはケツを振って交尾のアピールを繰り返す。娘に負けず劣らず、全く困った淫乱な雌奴隷たちだと優越感に浸ったユーノが、ヴィヴィオのデカケツから手を離して振り乱される股の穴に指を差し込んだ。

 

「あぁっ♥♥」

「おほぉ♥♥」

 

 なのははマンコ。フェイトはなんとアナルに。その勢いのまま、ユーノは同時に指を巧みに動かしながら声を発した。

 

「なのはのマンコは入口は締め付けが強いけど、膣内は優しく包み込む……君の強固な防御魔法と優しい性格みたいだね」

「あ♥ あっあっあっ♥♥♥ ユーノくん、は、恥ずかしいよぉ♥」

「フェイトは……うわぁ、マンコよりケツ穴の方が締め付けてきてない? 気が強いけど甘えん坊というか、奥に奥にって吸い付いてきてるっていうか……ほら、もうイきそうなんじゃない?」

「おほっ♥ ほっ、ほぉ〜〜♥♥♥ い、イクイクっ♥♥♥♥ そこ弱い♥ おひりっ、けちゅあなっ、イクゥ!♥♥♥♥♥」

 

 並べた美女の尻のみならず、性器までレビューする心の余裕がユーノにはあった。手マンされて愛液を飛沫させながら恥ずかしがるなのは。ケツ穴を指でほじられ、マンコ以上に感じて即イキするクソザコアナルのフェイト。

 

「ヴィヴィオのマンコも最高だよ。色んな動きで締め付けて、絶対に飽きないっていうのかな……こういうのを名器っていうんだろうね。気に入らないわけがない」

「あっあっあっ♥♥♥ あんっ、んあっ♥♥ うれしい♥ ヴィヴィオのオマンコもっと褒めてぇ♥ 大好きなユーノパパのおちんぽ気持ちよくしてあげるから褒めてぇ♥♥♥♥」

 

 ユーノの手を離れ、自らデカケツを押し引きしてマンコで交尾するヴィヴィオのことも忘れていない。

 なのはも、フェイトも、ヴィヴィオも……全てユーノのものだ。

 

「おほぉぉぉぉぉっ!♥♥♥♥ ユーノちんぽケツ穴にきたぁ!♥♥ んおっ、おほ、おっほぉぉぉぉぉぉ!♥♥♥♥♥」

 

 フェイトのアナルを犯しオホ顔を晒させるも。

 

「あーっ♥♥♥♥ んあ゛♥♥♥ お゛♥ う゛お゛っ♥♥♥ お゛ひ〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 なのはのマンコを犯し、アヘ顔で教導官失格の野太い下品な悲鳴を上げさせるも――――何もかも自由。ユーノの欲望のまま、三人は雌穴を彼に差し出し一向に終わる気配のない喜悦の声を家の中に響かせ続けたのだった。

 

 

 そうして、高町家はユーノが作り上げたハーレムの本拠となった。

 今朝からユーノが椅子に座って朝食を待っていても、何ら不自然なことはない。

 

「お待たせユーノくん――――え? あ、そうだった。おはようのキスからだよね♥ ん、ちゅっ♥」

 

 裸エプロンで、瞳に卑猥な色のハートを浮かべたなのはが朝食を用意し、流れるようにユーノとキスをすることに不自然さはない。

 

「ぢゅー、ちゅー♥♥ ぢゅぞっ、ずぞぞぞ、じゅぼぼぼぼぼぼぉ♥♥♥♥」

 

 そんなユーノの足の間に這いつくばり、なのはと同じようにハート目で鼻下を下品に引き伸ばし、バキュームパイズリフェラで朝から奉仕をするフェイトもいつも通り。

 

「おはようユーノぱぱぁ……うん、朝のおしっこしちゃうね――――んっ、はぁ♥」

 

 ムチムチの肉がついた裸の身体を晒し、眠たげな少女の無垢な顔で起床したヴィヴィオ。彼女が庭先に飛び出し、四つん這いで片足を上げて黄色い水のアーチを庭に放出することも〝常識〟なのだ。

 大人の身体で幼き精神、さらに犬の排泄を限定的とはいえ野外で行う。倒錯的と言わざるを得ないヴィヴィオの放尿を終えて、さらに三人は揃ってユーノの前で〝バリアジャケット〟を展開した。

 

「あはっ、いひっ♥ ユーノくん見て♥ 私のオナニーしてる姿♥ なのはマンコにバイブ出し入れしてよがってる高町スケベ教導官なの♥ 教え子に絶対見せられない格好、ユーノくんにだけ教えてあげるの♥」

「私も、私のオナニーも見て、ユーノ♥ よわよわアナルにディルド突っ込んで掻き回すの気持ちいい!♥ 堅物フェイトの雑魚アナル♥ ユーノ専用のケツマンコ♥ おっぱいも触って欲しくてたまらないぃ♥」

「パパ、パパぁ♥ ヴィヴィオのエッチな姿でおちんちん固くなってるの?♥ ヴィヴィオの聖王マンコに聖王アナル、おっきなバイブずぼずぼしてるの♥ 気持ちいい、気持ちいいよぉ♥ もっとしてぇ、ユーノパパぁ♥」

 

 ――――オナニーショーが始まる。

 なのはは胸と股間の装備を解除し、フェイトはソニックフォームを陰毛がハミ毛してしまうほど鼠径部モロ見えのレオタードもどきに、ヴィヴィオは聖王の鎧をスーツのみで複製、再現した乳首とマンコケツ穴丸出しのぴっちり変態ラバースーツで。

 なのはとフェイトは自分自身のデバイスを淫具改造し、先端のバイブとディルドをマンコとアナルへ。ヴィヴィオはユーノがプレゼントした特別性のデバイスで両穴を同時にバイブでオナニー。

 卑猥な衣装で大股開きのガニ股オナニー。性器にじゅぼ♥じゅぼ♥じゅぼぉ♥ と音を立て、ガニ股の美女たちが蕩け顔で武器となるデバイスを握り締め性器に挿入ピストンを繰り返し、気持ちよくなることでユーノを楽しませる。

 

「うん、じゃあイこっか」

 

 そして観戦者は、魔法を行使し彼女たちの脳に働きかけた。

 

『――――イグッ!!♥♥♥♥♥♥♥』

 

 迫り上がる、迫り来る。そういった予兆のない〝脳イキ〟によって彼女たちは舌を突き出しハート目を上擦らせ、全身痙攣ガニ股腰振り潮吹きでアヘ顔を晒す。続けて二度、三度とユーノは魔法による信号を三人に送り出す。

 

『イクッ!♥ イクッ!♥ イクイクイクッ!♥ イグッ!♥♥ イグッ、イグーーーーッ!♥♥♥♥♥』

 

 ビクッ♥ ビクッビクッビクッ♥ プシャッ♥ プシャッ♥ プシャァァァァァァッ!♥♥♥♥

 

 脳を支配する洗脳魔法。ユーノが命じるだけでイキ果てる雌奴隷。ガニ股をカクカク♥ヘコヘコ♥ と淫らに震えさせながら潮を吹き上げマジイキ顔をユーノに見せつけた。

 

「んー、次ははやてたち? いや、なのはたちの部下だった子たち、っていうのもいいなぁ。ちょっと離れたらリンディさんたちもいるし……まあ、ちゃんと計画は立てないと――――僕の洗脳奴隷になってもらうためにもね」

 

 だが、ユーノはその光景に興奮は覚えながら満足はしていなかった。彼の周りには、まだまだ魅力的な雌が転がっている。それに手を出さないなどもったいない、とユーノの新たな理性が身勝手に叫んでいた。

 身勝手な願いを叶えてしまえる万能の魔法。それを手にし、人が変わったようにユーノは快楽を貪る。自身のハーレムがイキ続ける光景を眺めながら、その聡明な頭脳を思案に費やし、計画を練り上げ始めた――――美しい洗脳奴隷を手に入れるために。

 

 

 






途中大人モードのヴィヴィオ気に入っただろお前ってバレるねこれね!
やっぱり催眠絡めると楽ってのはありますが、久方ぶりに本番入りのエロさというか楽しさを思い出しました。いや本番シーンなくても平気な顔してられるタイプなので、真面目に思い出せて良かった。最近は改めてそういうシーンの修行中。
いやほんとガニ股くらいしかお下品要素がないっていうか、催眠からフェラからおせっせからなかなか楽しめましたね。ちなみにフェイトがアナル雑魚なのは私の独断と偏見の趣味です。いやそんな感じしない?何となく。なのはのエロさは言わずもがな、ヴィヴィオもちょっと嵌っちゃった。大人モードをムチムチにしたのは私の責任だ。謝るわけねぇだろぉん!?

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。これの続きがあるかは私の知るところじゃないので管轄外でありんす。私は楽しく満足してもらえるよう書き上げるだけなのだ。まあ来たらノリノリでゲフンゲフン。ああちなみにリンディさん入れたの私の趣味だ。基本的に管轄外なんだけど桃子さんといいあの二人だけは人妻だがエロ書ける枠。何の役に立つんだこの情報。
次は新しいのか、ちょっと前のお下品で要素も特化したやつか、別の意味でハードな特化か。順番に投げていきます。ではまた次回〜


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八神はやて、シグナム、高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、高町ヴィヴィオ(催眠、ハーレム)

他哀れな洗脳騎士が数名みたいな構成になります。メインは八神さん家のお二人です。

というわけで前回の司書長による催眠ハーレムの続編依頼になります。いやぁ、これ実に楽しかったので来た時は嬉しかったですね。かなり気合いを入れて望ませていただきました。前回でユーノくんの理性も更新されてるので全く遠慮がなくて楽しい。うへへ。






 

 ある時期を境にユーノ・スクライアの生活と精神は変わった。催眠魔法という絶対の力を手にした彼は、その精神をより魔法に特化したものへと変えた。つまるところ、価値観の変質である。

 彼は聡明だった。彼は善良だった。けれど、だからこそ男としての欲に抗えず足を踏み入れ、そして駆け上がってしまった。そして、聡明な頭脳を以て催眠という力を有効に扱ってみせた。

 

「あっ♥ あっあんっ♥♥ ユーノパパァ……もっと、してぇ♥」

「ふふ、ヴィヴィオは甘えん坊だね」

「うん♥ だってヴィヴィオはまだ子供だもん♥」

 

 パンッパンッ♥ と尻の肉が腰の肉と打ち合い波を打つ音色。金髪の美女、ヴィヴィオがユーノに甘えるようにお尻を突き出しセックスをしている。一人称を自分の名前に変え、まるで父親に甘える幼き子供のように振る舞っている彼女だが、美女という表現からもわかる通り見た目は大人そのもの。それも、普通の女性とは比べ物にならないほどに美しかった。

 

「ユーノくん、私たちも……♥」

「うん。ヴィヴィオを可愛がってくれるのは嬉しいけど、私たちも欲しいな♥ ユーノの、おちんちん♥」

 

 だが、美女はベッドの上で四つん這いになり、爆乳を揺らしながらデカケツを彼に押し付けるヴィヴィオだけではない。

 ヴィヴィオの桃尻を鷲掴みにしたユーノの手。その両腕に絡み付く魅惑の女体。栗色と金色の髪を靡かせたこれからさらに脂が乗る素晴らしい若さの美女たち。高町なのはとフェイト・T・ハラオウンが裸身に煌めく巨乳を押し付け、ユーノにセックスをせがむ。

 管理局のエース・オブ・エース。若く麗しい執務官。局にとっても最高クラスの戦力を有する魔術師が、はしたなく男に媚びるその姿はまさに淫靡、淫猥。子供で大人な極上の美女を抱きながらその若き母たちに誘惑され、ユーノは余裕の笑みで言葉を返した。

 

「うーん、そこまで言うなら……はい」

『おっ――――イグッ!!♥♥♥♥』

 

 パチンとユーノか指を鳴らした。瞬間、なのはとフェイトの顔が淫猥な誘惑顔から、目を剥いて舌を口の外へ投げ出した下品なアヘ顔へと変わった。美女のアヘ顔というものは下品ではあるが、独特の魅力がある。もっとも、ユーノにとってはもはや見慣れた物。たった今行使した、洗練されより習熟した催眠魔法の力によって。

 なのはたちを催眠奴隷、ハーレムにして高町家を自らが活動する城へと作り替えたユーノ。その間も彼は催眠魔法の練度を高め、鍛え上げ続けていた。それは彼の性格は元々の魔法技術に由来する。言うなれば彼は、なのはたち以上に小手先の技術に長けていたと言ってもいい。故にこそ、催眠魔法を使えるという利点に胡座をかくことなく磐石な地盤を築くことができた。

 

「い、いひっ♥♥ こ、これも……いいけどぉ♥」

「やっぱり、ユーノくんとセックスしたいよぉ♥♥ おねがぁい♥」

「仕方ないなぁ。二人がそう言うなら頑張らないとだね」

 

 その結果が決して解けることのない絶対の催眠ハーレム。今のなのはとフェイト、ヴィヴィオはユーノの洗脳奴隷であり忠実な下僕。彼を愛し、彼が望みさえすれば何だってする。脳イキを喜びながら、ユーノとのセックスを求めるいやらしさ。その女体美の魅力を全て引き出した素晴らしい雌奴隷。

 

「ヴィヴィオ、もっと激しくいくよ。君の名器を好きに使わせてくれるかい?」

「うん、ユーノパパ♥ ヴィヴィオのオマンコもっと締め付けるから、子宮にパパのザーメンびゅーびゅーして?♥♥ ――――あ、あっ、あぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥」

「いい子だ。愛してるよ、ヴィヴィオ」

 

 腰を突き出し、チンポで大人モードのヴィヴィオを犯す。愛を囁きながらレイプと変わらない行為も、ユーノにとっては催眠を用いた愛情表現。彼は手に入れた玩具を存分に愛し、楽しんでいた。

 

 ピストンが加速し、ヴィヴィオの喘ぎが激しくなる。膣壁の揉みほぐしと締め付けの両立。名器マンコで極上の快感を得て、彼女に精を流し込む――――そこへ、来訪を告げるチャイムが鳴り響いた。

 

「っと」

「あんっ♥♥ ユーノ、ぱぱぁ?」

「ヴィヴィオ、ちょっと待ってね」

 

 昼間から盛っている高町家を訪れる人間。ユーノの想定ではそう多くはない。彼女たちは著名人のようなものだが、だからこそ家に訪ねるような人間は限られてくる。

 玄関先に設置した監視カメラを起動する。ステルス性の高い小型の優れ物。まさか来客者も高町家の玄関先にそのようなものがあるとは思うまい。

 魔法と繋ぎ、映像を出力。飛び込んできたのは、なのはと同じ出身を思わせる少女と生真面目そうな風貌の美女。

 

『主、やはり突然訪ねるのは失礼なのでは……それに、噂が本当だったとしたら』

『なのはちゃんとフェイトちゃんなら、今さらそないなこと気にせんよ。それにぃ、噂が本当なら面白いものが見れるかもしれんしなぁ。うひひ』

『主……』

 

 調子のいいことを言って意地悪く笑う少女と、彼女に敬意を払いながらも呆れた視線でため息を吐く美女。

 

「へぇ、はやてにシグナムさんの二人か」

 

 《夜天の王》八神はやて。ヴォルケンリッター《烈火の将》シグナム。どちらもユーノの知人ではあるが、どちらかと言えばなのはとフェイトの方が近しい間柄であろう。

 二人が訪ねてきた理由を考察するのは容易い。噂話――――ユーノがなのはたちと同棲を始めたという噂だ。それを意図的に流したのは、他ならないユーノなのだから。

 

『何や、シグナムは気にならんの? もしフェイトちゃんとユーノくんが……なーんてな!』

『いえ、人の事情に口を出すつもりはありませんが……しかし』

 

 その会話は揶揄いが主立って見えるが、その実噂を確かめユーノの真意を問い質すという考えも持ち合わせているのだろう。はやても、そして言葉を濁したシグナムも、ユーノがもし不誠実なことをしていた時には、という考えが透けて見える。なぜ分かるかと言えば、ユーノもつい先日まではその不誠実さを嫌悪して避ける側だったからだ。

 

「思ったより早く釣れたね。さ、始めようか――――そろそろ、新しい繋がりは作っておかないとね」

 

 今はどう感じているのか。ユーノ・スクライアが浮かべた醜悪な笑みは、それを読み取ることを何よりも簡単なものにしていた。

 

「お待たせ! はやてちゃん、シグナムさん。出迎えが遅れてごめんね」

「ああ、構わん構わん。いきなり訪ねてきたのは私らや。なのはちゃん〝たち〟にも予定があるやろうし、なぁ?」

「突然済まなかった。今日は……少し話が合ってな」

「? じゃあ家に上がってお話しよっか♪」

 

 数分後。私服に着替えたなのはが何食わぬ顔で玄関を開き、はやてとシグナムを出迎えた。さも二人の目的なんて知りません、という友人を誘い入れる自然な笑みだ。

 

「それじゃ、お邪魔するで〜」

「邪魔をする」

 

 はやては気のいい笑みを浮かべながらも、シグナム同様少し気を張っている。とても友人の家を訪ねる雰囲気ではないが、それを笑みで上手く隠している。やはり、ユーノに対して少なくない疑心があるらしい。

 まあ長年の幼馴染がヴィヴィオという娘がいるにも関わらず、唐突に同棲を始めたとあっても不自然なものを疑うも必然。強硬策や様子見がないのは、彼女たちはユーノの性格を知っているから。これがユーノでなければ、その疑心はさらに強まりこのような形にはならなかったかもしれない。

 

『……え?』

 

 疑心をその程度に抑えていた過去の自分、その性格に感謝を示し、ユーノは仕掛けていた催眠トラップを起動した。

 素っ頓狂な声が上がる。玄関をくぐったはやてとシグナムの前に、見知らぬ魔法陣が展開されたことで上がった動揺の声。

 

「あ……」

「…………」

 

 しかし、そこまでだった。魔術師ランクSSの歩くロストロギア。魔術師ランクは実力を直に表すものではないとはいえ、なのはたちすら超えるランクを持つはやてすら催眠魔法には抗えない。元来魔術システム、魔導書と繋がっていたシグナムは尚のことだ。

 眼前に現れた魔法陣を呆然と見つめ、はやてとシグナムの目から光が消えて虚ろなものに変わっていった。まさか高町家そのものに催眠トラップ、しかも意識を一瞬で奪い去るほど強力なものがあるなどと。

 

「いらっしゃい、はやて、シグナムさん。そして歓迎するよ――――僕の洗脳奴隷さん」

 

 ましてやそれが、愛情の笑みを浮かべたなのはの腰を抱き、二人にいやらしい笑みを向けたユーノの力であるなど、意識を奪われた彼女たちは予想すらできなかったであろう。

 

「さ、二人とも。僕の言葉はわかるかな?」

『はい』

 

 意識を一時的に漂白されたはやてとシグナムは、ユーノの言葉を聞くだけの人形。玄関先から居間に引き入れられ、虚空を見やるような光のない瞳でユーノの軽い口調に首肯を返した。

 かつてなのはに仕掛けた催眠魔法と同じ。初期設定など加えない『人形モード』。個性を感じない受け答えが、これはこれで彼は支配感をそそられると気に入っていた。

 

「服を脱いでくれる? 僕に見せつけるように、いやらしくね」

「わか……り、ました」

「わかりました」

 

 催眠の掛り方、抵抗力はやはりはやてに分があるのか。僅かに言い淀んだ様子を見せた。が、はやてですら言い淀む程度の抵抗しかできないほど催眠魔法は絶対的。直に彼女の抵抗力も洗脳によって消えていくことだろう。

 ユーノに命じられ、二人は着てきた私服をストリップの要領で脱ぎ始めた。大胆に上半身を脱いで豊満な胸を揺らすシグナム。背中を向け、お尻を見せつけるようにスカートを脱ぎ通すはやて。どちらも生の肉を見せつけながら、無表情で全裸になっていく姿はユーノにゾクゾクとした得も言えぬ快感をもたらした。

 彼女たちを支配している優越感。あの二人が無表情で滑稽なストリップを行っている卑猥な様。やはり、この力は抗い難い魔性のものだと再認識した。

 

『終わりました』

 

 一糸纏わぬ女が並ぶ。直立不動でその膨らんだ胸を張り、秘部まで全てを晒し切る。羞恥心の欠片すら見せない姿は文字通りの人形を思わせた。

 

「んー……」

 

 そして、人形状態で待機を始めたはやてとシグナムをユーノはじっくりと観察する。隅々まで視姦を始めた、という表現の方が正しいかもしれない。

 まずははやてから。なのな、フェイトと同世代の彼女だが、顔は言わずもがな身体付きは二人に負けず劣らず。だが、身長は二人より低くスタイルもグラマラスというよりはスレンダー寄り。けれど胸のサイズは美巨乳と呼ぶに相応しい。肌感も見ているだけで艶があり、しっかりと気を使っているのがわかる。

 

「……あれ? もしかして、しばらく処理し損ねてる?」

 

 が、所々で彼女の立場を感じさせるものがあった。肉体は美しいが、教導官のなのはや現場を駆け回るフェイト、騎士でありバトルジャンキーなシグナムに比べ、はやての女体は少々の肉があった。それを弛みと呼んでしまうと、世の中の女性の大半が弛んでいると言わざるを得ないため、この場合なのはやフェイトが稀な側だと言うことだ。

 しかしながらそれとは別の問題があった。それははやての股間部。フェイトのように毛深く思えるが、彼女とはまた異なる意味合いを感じる秘部の陰毛。

 

「はい。最近は……少し」

 

 どうやらデスクワークでも忙しく、今日も予定を無理に空けてなのはたちに合わせてきたのだろう。毛の処理が甘く、不格好で不衛生に思えた。もちろん、それがいいと言う人間もいるのだろうけれど。

 

「ふーん。駄目じゃないか。僕がいるって噂を聞いたなら、男がいる前で油断はよくないなぁ」

「っ……申し訳ありません」

 

 毛むくじゃら気味なはやての陰毛を指で摘み、ユーノが引っ張って千切る。痛みに顔を僅かに顰めながら、下品な指摘に謝罪をするはやて。催眠が生み出す異常な光景を楽しむユーノは、次にシグナムへと視線を移した。

 

「うーん……凄いな」

 

 一言、ユーノは彼女の裸身に感銘の声を零す。それは催眠で女の全裸を容易に見て取れるユーノだからこそ、シグナムの裸身を本気で評価していた。

 鍛え上げられた女体美とでも言うのか。騎士という立場上、引き締まり方はなのはやフェイトをも超える。一本で結ばれた桜色の髪が艶めかしい背中に垂れ、肉尻は重力に負けじと素晴らしい引き締まり方をしている。手で叩けば、さぞ気持ちのいい音が鳴るであろう。

 

「けどやっぱり、これだよね」

「んっ♥」

 

 ふにゅん♥

 

 シグナムの女体美に興奮を示したユーノが背後から揉み上げたのは、彼女の豊満な乳房。形よし肌触りよし、同じ生乳でもフェイトたちとはまた違った感触を味わえるそれに、ユーノは予想以上の楽しみを見出していた。

 

「ロケット型って言うのかな。なのはたちより少し尖ってて、けど綺麗で揉みやすい。サイズは幾つです?」

「90、です」

「へぇ。なのはより大きいんだ。総合するとフェイトと同じくらいなのかな?」

 

 飛び出したシグナムの乳房は芯を少し加えたようなロケット型おっぱい。当然ながらユーノの評価は上の上であり、フェイトと互角の巨乳を彼は夢中で揉みしだいた。

 

「あ、そうだ。なのは、フェイト、ヴィヴィオ」

 

 すると、シグナムの巨乳を両手で楽しみながらユーノが愛する洗脳奴隷たちを声で呼び出した。近場に待機させていたのか、声を聞き付けすぐに三人はやってきた。

 

「呼んだ、ユーノくん?」

「あ、はやてたちも洗脳奴隷にできたんだね」

「ユーノパパ、はやくさっきの続きしよ?」

 

 当たり前のように服を脱ぎ、ユーノの前に現れた三人。ヴィヴィオは特別なことがない限りは大人モードのままだ。はやてたちが来て、せっかくのセックスが台無しにされたからなのか、彼女だけは頬を膨らませて少し不満げだった。

 

「うん。三人ともごめんね。埋め合わせは後でするから――――三人とも、今から僕の人形になってくれる?」

 

 パチン。一々願い請うような言い方をしているが、催眠魔法の深度が特別深い彼女たちにはもはや指を鳴らす程度で、否、それすら必要ないほど自由な催眠行使が可能となっている。

 

『はい』

 

 瞬時に態度を変え、ユーノを誘惑するようなポーズを取っていた三人の全裸奴隷が意識を切り替えてはやてたちと同じ『人形モード』に入ったのが何よりの証拠だった。

 

「はは、これは流石に壮観だ」

 

 他人事のように呟いたユーノだが、その心は本気で感動を覚え期待に胸を高鳴らせている。

 広い居間に一糸纏わぬ女体が五つ。それだけでも異常だと言うのに、皆が人形の如く立ち尽くしているのだから、興奮をするなという方が無理な話だった。

 初めに堕とした高町なのは。実のところユーノの中で最も特別な想いを抱く奴隷と言ってもいい。まあ、特別な想いを抱く奴隷と言う時点で、他の子と既にさしたる差はないのかもしれないが。全体的なグラマラスさは黄金比ですらある。形の良い汎用型の巨乳、美のくびれ、プリッと愛らしいラインを描くヒップ。どれをとっても素晴らしい以外の言葉がない。

 フェイトはなのは以上にグラマラス。爆乳とも呼べる胸は言わずもなが、何度も愛した金髪剛毛マンコに貧弱なケツ穴はいつだってユーノのペニスを滾らせてくれる。

 ヴィヴィオは大人モードという利点を活用し、なのはとフェイト以上に〝雌〟であることを強調している。ムッチリと肉を付けた女体。フェイトを超える爆乳とデカケツ。対照的にパイパンのマンコはユーノを満足させる素晴らしい名器だ。

 そしてはやてとシグナム。新たに加わりながら、それぞれ三人にはない魅力を持つ贅沢な美女たち。ユーノは五人を弄ぶ権利を存分に、全く躊躇いを持たずに振るって見せた。

 

「みんな、アソコを開いて」

『はい、オマンコを開きます』

 

 くぱぁ♥

 

 催眠による設定を組み込んでいるのか、勝手に淫語で命令を変換しながら五人が一斉に秘部を開く。大陰唇付近に指を当て、グッとヴァギナを見せびらかす。

 色とりどりの毛を持つマンコたち。ユーノに対する敬愛の愛液をトロリと流す膣を見せる。両手だけを動かして直立でマンコを見せつけるのは酷く卑猥ではあるが、統一性があり興奮を誘う。

 

「そのまま脚を開きながら腰を落とすんだ」

『はい。オマンコを開いたままガニ股で脚をおっぴろげます』

 

 だが、もう少し刺激が欲しい。ユーノの指示を全裸人形たちは正確に変換して忠実に実行していく。マンコを開いたまま脚を左右に広げ、腰を落とす。開いたマンコの股をより下品に見せつける。

 赤面すらないのが本当におかしい。それでいて、無表情ガニ股でさらにマンコを手で開く人形たちはどうしようもなく愛おしく、途方のない優越感をユーノに与えてくれた。

 

「さて、そろそろ……はやてとシグナムさんは姿勢を戻していいよ」

『はい』

 

 ガニ股マンコ開きから二人だけを解放し、ユーノは両の手のひらを彼女たちの眼前で掲げた。催眠トラップはあくまでユーノの絶対服従人形になるだけの言わば初歩中の初歩。手のひらから複雑な術式を刻んだ魔法陣が彼女たちの思考に干渉し、程なくしてユーノはそれを消して――――パン、と手を叩いた。

 

「……あれ、私ら……?」

「う……っ、これは、一体……」

 

 虚ろな目が解放され、完全に意識を取り戻したはやてとシグナムが辺りを見渡しユーノを、そしてなのはたちを見て目を見開いた。

 そう、なのはたちは未だ虚ろな目でオマンコガニ股開きを続行している。彼女たちに、ユーノに思うところがあって当然なのだ。

 

「なのはちゃん、フェイトちゃん! ヴィヴィオまで……これ、まさか……!」

「催眠術の類か……! スクライア、お前の仕業だな!」

 

 一目で術の種類まで見抜けたのは、彼女たちがそれだけ様々なものを見て経験を積んできた証だろう。なのはたちを見遣り、ユーノに視線を向ける。一見してユーノを責め立てるような口調で、まさかの催眠失敗かと。

 

「凄いやん! こんな事ができるなんて知らんかった! 女を洗脳するなんて、えらい優秀やなぁ」

「あぁ、女を支配する事こそ優れた男の証。まさかここまでだったとは……私の目でも見抜けなかったぞ」

「うん、ありがとう二人とも。見直してくれて嬉しいよ」

 

 そういう〝演出〟を取り入れる余裕が今のユーノにはあった。というより、自分たちの周りに服が散乱し素っ裸になっていることを一切気にしていないのだから、当然催眠下であるに決まっている。

 

「うーん、けどなのはちゃんたちが羨ましいなぁ。こっちはいい男との出会いなんてあらへんのに」

「ええ。出会う男と言えば軟弱な者たちばかり。スクライア……いえ、ユーノのように女を支配する素晴らしい男の存在は羨ましいですね」

 

 そして、はやてとシグナムはユーノがなのはたちを洗脳している、ということまでは当たり前のように理解をしていた。が、自分たちが既に催眠洗脳されているなど露ほどにも考えていない。あまつさえ、ここまで催眠洗脳に縛られたなのはたちを羨ましい、ユーノは素晴らしいと、互いに顔を寄せ合って嫉妬と称賛を口々に発した。

 このことから、ユーノが彼女たちにさせたい余興が何なのか想像がつくことだろう。その気になれば一瞬でなのはたちのようにユーノへの愛と絶対服従を誓わせることが出来るにも関わらず、彼は過程をも作り上げ楽しみ遊んでいた。

 

「なあ、ちょっと相談があるんやけど……」

「何かな?」

 

 さも聞いていませんでした、と肩を竦めるユーノ。もちろん、はやてとシグナムが行っていたヒソヒソ話など彼の耳には丸聞こえだった。

 

「我らにも催眠洗脳を施してはくれないだろうか」

「私たちもユーノくんの洗脳奴隷になりたいんや……その、駄目、かな?」

 

 だから、二人がユーノに対してそう提案してくることも想定済み。意外だったのは、はやてが気恥しげに身を捩らせ愛らしく懇願をしたことである。シグナムはイメージ通り堂々としているが、はやては少女としての恥じらいが強い。

 

「いいよ……って言いたいところだけど、僕も洗脳魔法にそこまで余裕があるわけじゃない。だから、二人が洗脳を受けるに値することを証明して見せて欲しいな」

 

 これだから道中で楽しむことも大切なのだ。そう思いながらも、自身の大根役者ぶりにユーノは苦笑してしまう。もっとも、催眠洗脳によって感情を表す彼女たちに比べれば、誰の演技だって霞むだろう。

 

「何や、そないなことでえぇんやな!」

「任せておけ。ユーノに洗脳されるに相応しい騎士、いいや、雌を見せてやろう」

 

 何せ二人は、ユーノの演技とは違い本気で臨んでいる。惜しげもなく裸を晒し、ユーノの洗脳奴隷に召し上げてもらうために必死で臨んでいるのだ。それが何とも滑稽で愛らしくて、支配欲が満たされていく最高の感覚を彼にもたらした。

 言うなり早速はやてとシグナムは行動を起こした。なのはたちがガニ股オマンコ開きで固まっていることなど関係はない。自分たちがああなるべく、知識にあるアピール(浅ましい雌の動き)を見せつけ始める。

 

「ほれほれ~♥ なのはちゃんたちほどじゃないけど、私やって結構ええカラダしてるやろ?♥ 私のここ、全部ユーノくんが好きにしてええんやで♥」

 

 仰向けになって床に両手両足を付き、処理の甘いマンコをM字開脚気味に見せつけながらブリッジダンス。言葉巧みな誘惑の台詞を吐き、ユーノへ己の価値をアピールしていく。

 

「じゅぷっ……んんっ、っぷは!♥ どうだユーノ?♥ 私の胸はいやらしく見えているか?♥ おっぱいならテスタロッサにも負けん。女騎士の豊満な胸にいつでも飛び込んできてくれ♥」

 

 シグナムは両手でロケットおっぱいを揉みしだき、涎を胸元に垂らしてローション代わりに泡立てる。艶めかしい涎に彩られた乳房を強く、その芯のある柔らかさを主張するように形を変えながら、片方の乳首を抓み、もう片方に口で吸い付く。

 出だしはかなり良好なアピール。二人とも羞恥の前にユーノに気に入ってもらわねば、という雌の浅ましい本能が滲み出ている。

 

「悪くないね……でも、僕にはなのはたちがいるからなぁ。ね?」

 

 だが、ユーノの欲望はそれで満足できるラインをとうに上回っていた。彼はわざとらしく呼びかけ、人形状態のなのはたちを自分に抱きつかせ侍らかす。

 

「僕はなのはたちで満足してるんだ。君たちも確かに魅力的だけど、なのはとフェイトとヴィヴィオのカラダは飽きが来ないから……ね」

『っ!!』

 

 なのはとフェイトが左右を固め、ヴィヴィオがその極上肉尻をはやてたちに振って見せつけ、ユーノに甘えるキスをする。まるで、はやてたちより優れた女体を持っているから、おまえたちは不要だと逆アピールさせているようだ。

 

「……ま、そんなわけないんだけどね」

 

 ――――当然、全てが大嘘である。まず、なのはたちだけで満足しているのならユーノは噂など流さなかった。そして、はやてやシグナムが彼女たちに劣るなど決してない。思考の数だけ楽しみがある。それ以前にはやてもシグナムも、なのはたちにはない魅力を身体に秘めている。

 ここで渋った様子をあえて見せたのは揺さぶり。このままでは洗脳してもらえないと、渋面を作った彼女たちがどのようなアピールをするのかを見たい。尽きない欲望が生み出した舞台。醜悪で浅ましいのはユーノの方だ、という自覚は彼にもあった。あるのだが、やはりというべきか止まれそうにはなかった。

 

「あっあぁっ!♥ あはっ、はぁんっ!♥♥ 見てやユーノくん♥ 私のマンコから愛液めちゃくちゃに出てるんよ♥ 机がもうべっしょりして汚して……あぁぁん!♥♥♥ ゴリゴリ押し付けんの痛くてたまらんくて、痛気持ち良くて腰が止まらへぇんよぉ♥♥」

 

 ユーノの渋り方を見て、予想通り二人はアピールを過激なものへと変化させていった。

 はやては居間の机を借り、角にマンコを押し付け角オナ二ー。両手は後ろ手にし、従属感を足しながら秘部を激しく擦り付ける。痛みと快感が綯い交ぜになった表情で、机を倒さんばかりに角オナをしてみせている。

 

「私に力を貸してくれ、レヴァンティン」

 

 対してシグナムは、雑に放置された衣服の中から自身のデバイスを取り出し展開した。炎の魔剣アームドデバイス『レヴァンティン』。長い時を超えながらシグナムの愛剣として扱われ、その誇りは裸身で祈りを捧げるように掲げられることで卑猥さを思わせない清廉な輝きすら覚えてしまう。

 それ自体は気のせいではないのだろう。ないのだろうが――――洗脳済みのシグナムがここで持ち出すなど、ろくでもない理由に違いはない。

 

「んおぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥」

 

 野太い嬌声。中腰ガニ股の間抜け姿を晒したシグナムが、己が愛剣の柄を自らの不浄の穴、つまりはケツ穴に躊躇いなく突っ込んだのだ。手入れを欠かさぬ強者との戦いのために握る柄が彼女のクソザコアナルにぶち込まれ、シグナムは首を反って淫らに喘ぐ。

 

「尻に、私の尻にぃぃ!♥♥ 騎士の誇りが尻穴に浮き刺さっているうぅぅぅぅ!!♥♥♥ おほっ♥ 身体の内側から熱くて、焼けてしまう♥♥♥ うはぁぁ!?♥♥♥ 止まらんっ、手が動くの止められない!♥♥♥ 尻にズボズボするの止められない!♥♥ んほっ、んほおぉ〜〜〜〜♥♥♥」

 

 フェイトといいシグナムといい、敵対者に対して気が強い女性は総じてアナルが弱いのか。催眠で感度が上がっているにせよ、いきなり無機物を突き刺してズボズボとピストンするのは逆にアナルが強靭なのではないか、とユーノは他人事のようにシグナムのオホ顔アナニーを眺めていた。

 そして二人ともオナニーとアナニーをさらにヒートアップさせながら、その言動すら過剰な熱を帯びていく。

 

「私ら二人で足りんなら、ヴィータとシャマルも一緒に催眠したらええ!♥ ベルカの女騎士丸ごとユーノくんに差し出すで♥ せや、セインもどうや? 望むんやったらカリムやシャッハだって……♥」

「ヴォルケンリッターの三騎士が全力を以てユーノに……主ユーノに従属し、尽くし、奉仕してみせる♥ おほっ♥ 触れられぬはずの騎士たちの素肌を、存分に蹂躙、征服してくれ♥ んほぉ♥ 屈強なる我らを、更なる力を持つおまえが組み敷いて……犯し抜いてください♥♥」

 

 家族、仲間、友人。誰であっても大切な者だ。しかし、歪められた常識の前では何ら役には立たない。ユーノに愛して、支配してもらうために必要なファクターでしかなかった。

 机を動かすほどマンコを擦り付けるはやて。即堕ち雑魚アナルに愛剣を捧げて平伏するシグナム。あらゆるものを捧げると誓った彼女たちを、ユーノは笑顔を以て迎え入れた。

 

「わかった。はやてとシグナムを僕の洗脳奴隷にしてあげる。全てを捧げて、僕に尽くすんだ」

 

 文字通りの全てを。家族も仲間も友人も財産も、これより先に彼女たちが自由を得ることはない。

 

「はい! ありがとうございます!♥ 夜天の王、八神はやて! あなたに全てを捧げます! おまんこイク、イクーッ!♥♥♥♥」

「はっ! 感謝します! 守護騎士ヴォルケンリッターの将、シグナム! あなたに絶対の忠誠を尽くします! ケツ穴イク、イグゥッ!♥♥♥♥」

 

 それに喜び、歓喜し、忠を尽くす。愛する家族がケツ穴に剣を挿してよがっていることも、敬愛する主が角オナで叫んで潮吹きをしていることも、ユーノに洗脳してもらえる祝福に比べれば、些細なこと。

 はやてがテーブルをびちゃびちゃにし、シグナムはケツイキで地面に潮吹きをぶちまける。雌の濃厚な香りがユーノの鼻腔を擽り、今朝のヴィヴィオとのセックスから滾って滾って仕方がないペニスに強烈な血の巡りを与えた。

 

「まずはシグナムからだ。さ、お待ちかねのものだよ」

「はっ!♥ 私のオマンコを我が新たなる主に捧げますっ♥♥」

 

 基本的には男勝りだが、主と決めたものには礼儀を尽くす。しかし、あのシグナムが淫語を口走りながら喜び勇んでお尻を向ける様は、以前までならありえなかった光景であろう。

 ソファーに両手を付かせ、その鍛えられた桃尻を向けさせたユーノ。アナニーで開いたケツ穴も卑猥に誘ってきているが、やはり初めは前がいい。未開発の状態で感度を引き上げられた膣口。熱く硬い肉棒の亀頭を口付けし、尻を掴んで後背位で――――挿入。

 

「くっ!」

「おぉぉぉぉっ!♥♥♥」

 

 入口が狭く、思わず射精してしまいそうな締め付け。ソファーを掴んで唸るシグナムに、ユーノは締め付けを耐えながら膣内奥まで掻き分けていく。

 すると、入口の狭さに反して膣内は広々として温かく心地がいい膣圧で肉棒を迎え入れてくれた。まるで巾着の締め口と中。ヴィヴィオの王道名器とはまた違う快感に、堪らず激しく腰を振ってしまう。

 

「あっ♥♥ あぁ……膣内が、熱い♥ 主のおちんぽ様が私のマンコに挿入れられて……んはぁ!♥♥♥」

「んっ、これはいいね。こんなものを隠してたなんて、シグナムも人が悪いなぁ」

「も、申し訳ありま、せんっ♥♥ あっあっ♥ で、ですが♥ セックスとはこれほど清々しく、心地のいいものなのですね♥ んっ、んおっ♥♥♥ お、女の身体でよかったと、心から思えます♥♥」

 

 いつもは戦いの場で揺れるポニーテールがセックスの腰突きで靡き、騎士甲冑に戒められていた巨乳が艶めかしくどぷんたぷんと揺れて暴れる。あの凛々しい騎士にこんな才能があったとはユーノも知らなかった。それとも、彼女たち守護騎士のシステムを作り上げた者は、こうして使われる〝設計〟をしていたのだろうか。今さらどうでもいいことか、とユーノは思考を放棄しシグナムの子宮を突き上げた。

 

「あんっあ♥♥ シャマルとヴィータにも教えてやらねばな♥ 主ユーノのおちんぽ様は、マンコを捧げるに値する素晴らしいものだと♥」

「ああ、そうしてくれたら、僕も君たちを幸せにできる」

 

 ただし、肉欲に溺れ爛れた本来の彼女たちが嫌悪する堕落の幸福、というものではあったが。

 

「そろそろ射精してあげる」

「あ、ありがとうございますっ♥♥ 我が主の子種を私の子宮にお納めください♥ おっ♥♥ おっおっ、おぉぉぉぉぉっ!♥♥♥」

 

 ピストンの勢いが高まりシグナムの声と身体が荒ぶる。入口の狭さと膣内の広さ。違いのある締め付けが動かす度に竿に多幸感のある刺激を与え、遠くない射精の脈動を一気に近づけた。

 

「おっ、ほっ、んあぁぁぁぁぁぁ……♥♥♥♥」

 

 ドクッドクッ♥ ドピュッドピュッドピュルルルルル♥♥♥

 

 彼女も今日初めて実感したであろう雌の嬌声。女の声で恍惚と悶え、奥に注ぎ込まれた精液の熱を感じながらシグナムが果てた。ずりゅり、と精液と愛液が混ざった肉棒を彼女から引き抜いたユーノは、ソファーに倒れ込むシグナムの妖艶な息遣いを眺め余韻に浸りながら、休む間もなくはやてへと向き直った。

 

「はやては準備……できてるみたいだね」

「当たり前、やっ♥ シグナムからなんて、ほんまユーノくんはいけず、やわぁ♥♥ あっ♥」

 

 ぐちゅぐちゅと膣内を掻き回す淫靡な音色。どうやらユーノとシグナムのセックスを目の当たりにして、我慢しきれず再度オナニーをしながら彼とのセックスを淫猥な表情で待ち侘びていたらしい。

 

「ごめんごめん。お詫びに、たっぷり抱いてあげるから、さ!」

「ひゃあっ♥」

 

 ユーノはそれほど腕力がある方ではない。だが、催眠魔法の応用である程度は身体を騙したり効率のいい鍛え方を選べる。要するに、小柄なはやての脚を持ち上げて対面駅弁の体位を選ぶくらいは訳ないということだ。

 

「ゆ、ユーノくん、力持ちなんやなぁ……」

「このくらいはね。さて……」

「んく……っ♥」

 

 手入れが滞った陰毛マンコに一切の衰えを知らないチンポが触れる。催眠洗脳で捧げることに躊躇いはないとはいえ、恐らくはやては未経験だ。それでも、ユーノの肉棒がどれほどのものからシグナムの乱れ方から容易に想像がついた。

 

「よっと」

「あ――――おぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥」

 

 しかしながら、想像に実際の感覚が追いつくかどうかは話が全く別だろう。駅弁体位で奥に叩きつけられた肉棒の大きさ、熱さ、衝撃にあれほど濡らした前準備も無意味に終わる。ユーノに抱きつき背中に生足を絡ませながら、仰け反って官能の声を上げた。

 

「っ、あぁ……はやてははやてで、凄いなこれ……っ!」

 

 ただオナニーが徒労に終わったわけではないことは、ユーノの反応からも見て取れた。シグナムとは逆に入口は広く膣奥は狭い。挿入した肉棒の先端に強く吸い吸い付かれ、吸い上げられるような快感。引き抜くことが惜しくなる、タコ壺に入ってしまった獲物だ。

 だがユーノは何人もの女を既に抱いている男。罠にかかるだけの経験が少ない雄ではなく、はやてという強かな雌を前に怯むことなく下から打ち上げるように交尾を続行した。

 

「おっ、おんっ♥♥ おぉぉぉ〜〜♥♥♥ これ、すっご……なのはちゃんたちが、本気で羨ましく、なってまうぅ♥♥」

「あはは、これからは毎日のようにシテあげるよ」

「ほんま?♥ おぉっ♥♥♥ う、うれしい……んんっ♥♥」

 

 はやてを抱き上げ、結合部を絶えずピストン。続け様に彼女の唇を奪って口付けを交わしながら濃厚なセックス。傍目から見れば同意の上で交わされる愛の行為に思える。無論、実態は催眠洗脳でそう思わせているだけなのだが、自分にも相手にも十分な快楽を与えているユーノからすれば、もはや何ら罪悪感を覚えることはなかった。彼の倫理観という理性は、なのはたちを洗脳奴隷にした瞬間から常に変わり続けている。

 

「ちゅっ♥ ちゅるちゅぱ♥♥ んん……あっ♥♥ あぁっ、あぁぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥」

 

 子宮に押し付けた鈴口から精液を放ち、はやてに蕩けた顔で膣内射精絶頂をもたらすことにも逡巡さえ感じない。彼女を征服したという絶対的な多幸感と共に、ドクドクと脈動するペニスの快感にユーノは酔いしれていた。

 

「はー♥ はぁー……♥♥ こんなん、あたま……おかしく、な……るぅ!?♥♥♥」

 

 圧倒的な絶頂の余韻に浸るはやてが明滅する視界で仰け反った。ユーノはまだ一切満足していない。射精をした肉棒をはやての膣内に収めたまま、シグナムから通算して三回戦を始めようとしていた。

 

「まだまだいくよ。ほら、シグナムもいつまで休んでるんだい? バトルジャンキーの君らしくないよ」

「んほぉ!?♥♥♥ も、申し訳ありませんっ、我が主ッ!♥♥」

 

 はやてを犯しながらソファーに座り、ついでに寝転んだシグナムのケツ穴に指を突っ込み叩き起す。せっかく手に入れた新しい玩具(洗脳奴隷)なのだ。今日は身体の隅から隅を満足いくまで楽しませてもらうつもりだ。

 

「あっあっあっ♥♥♥ あひぃ〜♥♥ せ、洗脳奴隷にしてもらえて、うれしっ、いぃ♥♥ ユーノくんに、ちゅうせいを、ちかいましゅっ♥♥♥ んぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜っ♥♥♥♥」

「おおっ、おほっ♥♥♥ けちゅあなぁ、よわいぃ♥ く、クソザコアナル騎士シグナムッ、主ユーノに絶対のちゅうせいおほ〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 加減なしの催眠洗脳によって強化された快楽物質に乱れ狂うはやてとシグナムが、ユーノに対して忠誠を誓う。高尚で美しいものからはかけ離れた、よがり乱れて下品なアクメ顔の忠誠を。

 それでいい、それでこそだとユーノは笑う。新顔の洗脳奴隷を加えた高町家の嬌声。その日は決して止むことなく、この家をより淫猥な城へと生まれ変わらせるように鳴り響いていた。

 

 

 はやてとシグナムが高町家を訪れてから数日後。彼の城と化したその家には、また新たな雌の姿が加えられていた。

 

「鉄槌の騎士ヴィータ。身体と心、催眠ロリまんこも全て主ユーノに捧げ、洗脳奴隷騎士として忠誠を誓います♥」

「湖の騎士シャマル。身体と心、催眠ヒールまんこも全て主ユーノに捧げ、洗脳奴隷騎士として忠誠を誓います♥」

 

 大人モードを使用しないヴィヴィオとそう変わらない背丈の少女と、普段の衣服から勘違いされやすいが実はシグナムと同等以上の乳房を持つ金髪の美女。なぜそのようなことがわかるかといえば、金髪の美女シャマルも、赤毛の少女ヴィータも全裸でユーノの前にガニ股腋見せ屈服ポーズで忠誠を誓っているからだ。

 恥ずかしい全裸と屈服姿のヴィータとシャマルの両脇には、同じポーズを取っているはやてとシグナム……二人を罠にはめ、催眠魔法で頭を書き換えて見事洗脳奴隷仲間とした彼女たちの姿もあった。

 

「催眠セックスサポートオナホデバイス、リインフォースⅡ。マスター、ユーノ。指示を」

 

 さらにユーノの側には妖精の如きサイズの少女が浮遊している。人格型ユニゾンデバイス・リインフォースⅡ。洗脳奴隷はやてによって改造され、ユーノをサポートすることが至上の目的となったオナホ少女だ。小さな身体にスリングショット一枚で浮き、使用の際は子供のサイズに変化し彼のオナホールとして活用される。

 

「夜天の王、そしてその騎士たちがユーノ・スクライアに永久の従属を誓います♥」

『洗脳奴隷騎士一同、永久の従属を誓います♥』

 

 夜天の王とその守護騎士。果てはユニゾンデバイスまで。催眠洗脳で全て上手くいった。

 シグナムのキツめで卑猥なマンコ。はやてのタコ壺吸引マンコ。そして新たにヴィータの無毛一本筋マンコに、シャマルのふわりとした毛にモリマン。都合のいい小型オナホまで手に入った。この成果は満足に値する素晴らしいものだと、ユーノは彼女たちの主として笑顔で頷いた。

 

「うん、良きにはからえ……っていうのも違うか。足元をすくわれないように、しっかりと用意はしないとね」

 

 ユーノが手を翳した先に催眠の魔法陣が浮かぶ。脳に、そしてリンカーコアに干渉した魔力が四人の洗脳奴隷たちの下腹部に卑猥なピンク色の紋様を加えた。

 

「はやてとシグナムにはご褒美も兼ねて……」

 

 子宮部に浮かんだ騎士たちの淫紋。ユーノは唇の端を楽しげに吊り上げると、頭の中で念じた。

 

『――――イグッ!?♥♥♥♥』

 

 騎士たちはその瞬間、下品なマジイキアヘ顔を浮かべて揃いも揃って潮を吹き上げる。なのはたちにも与えた脳イキ潮吹き絶頂だが、彼女たちの場合淫紋の効果でユーノがただ念じるだけで即イキできる特別性。万が一にも洗脳が解けたとしても、この淫紋は絶対に剥がれない。抵抗しようとした途端、彼女たちは間抜けなイキ顔を晒して絶頂するという寸法だ。

 

「さて、今度はリインフォースも加えて、誓い絶頂!」

『はい! 洗脳奴隷騎士、誓いの絶頂! イ゛グッ゛!!♥♥♥♥♥』

 

 プシャァァァァァァ♥♥♥

 

 ユーノの洗脳奴隷として尽くすべく、ガニ股全裸で並んだ憐れな騎士たちがマンコ潮吹きをアヘ顔で打ち上げた。

 八神はやて。シグナム。ヴィータ。シャマル。リインフォースⅡ。どれも素晴らしい、しばらくはとてつもない充実を得られる洗脳奴隷たち。

 

「じゃあ早速、シャマルとヴィータを堪能させてもらうかな」

「は、はひっ♥」

「ふ、ふん……ど、どうせ大したことな――――――ん゛お゛ぉ゛ぉ゛!?♥♥♥♥」

 

 ユーノの楽しみも、雌の嬌声も終わることはない。素晴らしき催眠洗脳の支配は、これから先も日常として続いていく。

 

 

 






一作目の反応が良かったのもありましたが、催眠というシチュを全面に押し出してシンプルなセックス多めのものになりました。ちなみにヴィヴィオのシーンが多いのは私の趣味です。いや大人ヴィヴィオのムチムチ爆乳概念にハマってしまって。あと思考人形化洗脳大好き人間なのでとにかく書き込みました。お気に入りのなのはキャラ全員洗脳して並べてあげたい。
実に楽しかった。FANBOXで勝手に催眠外伝書きたい気もするけど前作今作で名前出したキャラを新しくやるとそれはそれで何か困る時来ない?みたいな思いもある。下品解放版とか未来時間にいって覇王様洗脳とか?

感想、評価、お気に入りなどなどありがとうございます!最近洗脳催眠頻繁だな?というのは仕様というか完全に狙ってやってると言うか……ちゃうんすよ、手癖と性癖で書きやすいんすよ。竿役もモブでいいし、今回みたいにユーノくん淫獣進化でもやりやすくてエロいし。そんな作者事情はともかくではまた次回〜


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フェイト・T・ハラオウン(催眠、敗北レイプ)

気づいたら活動してるのに失踪するとても器用なことをしでかす男、いか。
というわけで久しぶりの更新になります。有償リクからフェイトさん。一応司書長催眠シリーズですが……こういうの寝取らせっていうのか?





 

 

「はぁ、はぁ……おわっ!? く、くそったれが!」

 

 ミッドチルダの路地裏。およそ人が寄り付かない薄汚れた道を走り、転げ、また走る中年の男。彼はトラフィッキングを生業とするしがない低級魔導師であった。管理局に捕捉されないように細々と活動を続けていた男だったが、あいにく人手不足とはいえ彼のような〝雑魚〟を見逃すほど管理局も無能ではなかった。

 後方を確認しながら裏路地を逃げ回る男だったが――――その眼前に光の刃が突きつけられた。

 

「動くな」

「ひぃぃぃぃ!?」

 

 金色の魔力光を放つ両刃の剣。それを突きつけられ、男は情けなく尻餅をついた。それほどの実力差が彼と、追いつくだけでなく狭い路地裏で平然と先回りをしてみせた彼女にはあるのだ。

 金髪のツインテールを僅かに揺らし、彼女は冷たい声音で罪状を突きつけた。

 

「執務官、フェイト・T・ハラオウンです。あなたを人身売買の容疑で拘束します」

 

 執務官のフェイト。管理局を知る犯罪者であれば、どんな潜りでも名前を聞いたことがあるだろう。彼のJS事件解決の立役者、機動六課のエース魔導師。

 そして目立つ容姿。顔は言わずもがな、その卑猥なバリアジャケットに浮かぶ豊満な女体。〝奥の手〟である【真・ソニックフォーム】を着た彼女は、言葉を控えれば扇情的な姿であった。

 

「く、くそ。何で執務官が俺程度に……おかしな格好しやがって……っ!」

「……大人しく降伏してください。でなければ」

 

 溢れんばかりの爆乳が浮かぶ黒いバリアジャケット。腋や太股は丸見え、股間部も風にひらりと靡くだけで見えてしまう水着以上の露出度だ。緊急時だというのに、チンポを勃起させてフェイトの真ソニックに見入って、余計なことまで口走るのも無理はない。だが、フェイトはあくまで冷静に語りかけ、投降を迫る。

 

「へ、へへ、俺を逮捕するってか? 甘いな、執務官のねーちゃん。そんなことをしたら……こいつがどうなるかな!?」

「なに……っ!?」

 

 しかし、ザンバーを突きつけられ怯えていた男は、一転して端末を取り出してフェイトに向けて逆に突きつけてみせた。まず拘束をと考えていたフェイトは、何故かその映像が目に映るまで動き出さず、映り込んだ光景と声に目を見開いた。

 

『やだぁ……たすけてぇ。こ、怖いよぉ、ママ……』

「ヴィヴィオ!?」

 

 それは愛しい愛娘、高町ヴィヴィオが〝誘拐〟された姿だった。どこかのアジトと思われる工場を背景に、両手を縄で結ばれ、目隠し全裸というあられもない格好で吊るされた金髪の少女。恐怖で怯えるように身動ぎをしているものの、固く結ばれた縄は足先を地面に付けさせることをさせず、彼女を完全に宙へ拘束してしまっていた。

 

「貴様、どうやってその子を……その子を解放しなさい!」

 

 ヴィヴィオはその出自もあり、彼女を狙う者が現れないよう厳重な警戒が敷かれているはずだった。だというのに、この小物犯罪者はヴィヴィオの誘拐映像を所持して、フェイトに逆転の一手として突きつけた。罠、合成映像という線も疑ったが、それにしては真に迫りすぎて、フェイトはヴィヴィオが偽物とは考えられなかった。

 未だ剣を突きつけ、上から物を言うフェイトだったが、男はゆらりと立ち上がるとニヤニヤと笑いながら余裕を以てフェイトにある要求を発した。

 

「俺にも頼れる筋があってなぁ。こんな可愛い子を女二人で育てるのは大変だろうな、執務官さん。もっと大変なことになりたくなかったら……さあ、武器を捨てて降伏しな」

「……わかった。だから、ヴィヴィオには手を出さないで」

 

 両手の剣、バルディッシュを路地裏に悔しげな顔で投げ捨て、フェイトは武装を解除し両手を上げて降参のポーズを取る。その際、薄皮一枚の爆乳がたゆん♥ と揺れて男が情欲に誘われたようにゴクリと喉を鳴らした。

 

「さすがは執務官様。ご聡明であられる」

 

 ――――さあ、品定めの時間だ。

 ヴィヴィオという切り札を見せつけ、形勢を変えた雑魚犯罪者はすっかり気を良くし、慢心した様子でフェイトの周囲を歩き回って観察を始めた。未だそのバリアジャケットは解かれておらず、フェイトがその気になれば彼は一瞬で制圧されるのだが、それを理解しているのかしていないのか。

 

「おっほ……」

 

 むしろ、バリアジャケットが残っていることが好都合とばかりに、彼は品性のない声を上げてフェイトの身体を視姦していく。

 フェイトが誇る最強のバリアジャケット【真・ソニックフォーム】。それは確かに彼女を最強最速たらしめる姿だが、同時に最強の痴女服と呼べるものでもある。先に控えれば扇情的と言ったが、控えなければ痴女的、変態的、人前に出していい姿ではないのだ。

 速度を求めるあまり露出過多、最低限の生地だけを残した。その結果、フェイトのグラマラスなボディを抑えられていない。七割以上露出したデカケツに、鼠径部が丸見えで陰毛すらはみ出し、男に下品な声を出させた下半身。動く度に爆乳が運動し、真面目な男ほど目に毒であろうぴっちりスーツの爆乳。フェイトがムチムチのエロボディであることも含めて、この卑猥なレオタードは男を欲情させる素晴らしいバリアジャケットだった。

 

「た、たまんねぇ……!」

「きゃあっ!? っ、何をしている!?」

 

 フェイトの戦闘スタイルを極限までま突き詰めた【真・ソニックフォーム】を卑猥な衣装を決定づけた雑魚犯罪者は、圧倒的な強者であるフェイトに襲いかかった。両手を上げたフェイトの身体に背後から抱きつき、その極上の女体を貪り始める。

 

「触っただけで肉がやべぇ。こっちの身体を押し返してきやがる……腋も……っ、汗臭くてしょっぱい。いける」

「〜〜〜〜〜っ。や、やめろ、離れろ、離れなさい!」

 

 バリアジャケットに反発するほどの肉女体を抱き込むことで堪能し、さらには剥き出しの腋を舐めてその味を評論する。格下の魔導師、その気になれば腕一本で捻り上げられる雑魚犯罪者を相手に何たる屈辱、何たる恥辱であろうか。

 

「誰が離れるか、よ!」

「ひゃあん♥」

「うわ、すげ……手に収まんねぇ」

 

 むにゅ、むにゅ、むにゅう♥

 

 言葉数が薄れたのが、その感触が凄まじいものであることの証左。フェイトの爆乳を背後から鷲掴みにした男は、その大きさとハリに感激の声を零して夢中で揉みしだき始めた。

 伸縮するレオタードスーツの上からどたぷん♥ と自己主張していた爆乳。視覚の暴力としてもかなりのものであったそれは、手にすれば想像を遥かに超える美味なる果実。夢中になるのは無理がないことだった。

 

「は、ん……んん、あっ♥ あぁ……♥」

 

 そんな爆乳に夢中で絡みついていた男だったが、次第にもう一つの興奮を悟りニヤリと笑って声を発する。

 

「なんだ、もう感じてやがんのか。こんなデカ乳の癖に」

「ち、ちが……あひぃ!?♥♥」

 

 グリッ、と男が先端の勃起を捻り上げた瞬間、フェイトは首を反らすほどの大胆な喘ぎ声で悶えてしまう。その黒い生地にハッキリと浮かぶ勃起した乳首。高々C級の犯罪者に胸を揉まれ、あまつさえ感じさせられてフェイトは羞恥で顔を真っ赤にしてしまう。

 

「感じてんじゃねぇか。あんたもとんだ好き者だな。そら、マンコも弄ってやろうか?」

「や、やめろ……あ♥ あっあっあ♥♥」

 

 くちゅ、くちゅくちゅっ♥

 

 胸に続き、まさぐられた股間から卑猥な音を立ててフェイトが喘ぐ。胸と乳首だけで準備を終え、金髪をハミ毛した下品なマンコが濡れて男の指を受け入れている。黒の生地からは、これも乳首同様に割れ目とその膣内が浮かんで滲み、役に立たない前掛けの下でとてつもなく淫猥な光景を生み出していた。

 

(わ、私の身体……こんなに、エッチ、だったんだ♥)

 

 雑魚犯罪者風情に逆転を許した挙句、身体に触れられて物の数分で喘ぐ変態執務官。乳首はフル勃起、マンコはズブ濡れ。けれど、どうしてかそんな自分の身体にフェイトは嫌悪感を抱けない。むしろどこか興奮してさえいた。

 

「ぐ……もう我慢できねぇ!」

「っ!!」

 

 だが男の興奮はフェイトに負けず劣らずだった。フェイトが浮かべた多幸感に満ちた蕩け顔を見る前に、男は彼女の前に回って汚れたズボンを引きずり下ろした。

 ボロン、と顔を見せたのは皮が向けたグロテスクな頭を持つ竿。亀頭部分にこびり付いたものはチンカスだろう。大きさは〝いつもフェイトがしゃぶっているモノ〟よりは小さいが、それでも十分なモノだ。

 

「おまえの身体でチンポがおかしくなりそうなんだ。しゃぶってくれねぇか、執務官様よ」

「…………」

 

 くれないか、というには堂々とした脅迫だ。その仁王立ちで掲げられた勃起チンポをしゃぶらなければ、人質であるヴィヴィオがどうなるかわかったものではない。事実上、フェイトに選択権などないのだ。

 雑魚犯罪者への嫌悪感を思い出し、蕩け顔から再び悔しげな表情でフェイトは両手を別の形に変え、仁王立ちした彼の前に〝しゃがむ〟。

 

「……おいおい。あんた、それ……」

「? 何か問題がありますか?」

 

 口奉仕する際は、頭を後ろで組んでしゃがんで股をエロ蹲踞で開き、おちんぽに敬意を評して屈服するのが〝常識〟のはずだ、とフェイトは彼を見上げて首を傾げた。

 何を当たり前のことに驚いているのだろうか、というフェイトの態度を見下ろし呆気に取られていた男だったが、彼女の完成された下品なポーズを見下ろした煩悩の前に、僅かな違和感はどこかへ消えていった。

 

「へっ、あの機動六課のエース様の正体がビッチだったとはな。頼むぜ、変態執務官」

「く……ヴィヴィオを取り返したら、必ずあなたを逮捕してみせる! んちゅっ♥」

 

 また悔しげにチンポへのキスを決めながら、フェイトはそのビキビキと興奮し性臭を放つ肉の竿への奉仕を開始した。

 

「ちゅ、れろ……れろっ♥」

 

 まず竿を舌で舐め、何度も何度も行き来する。毛がチクチクと肌を突く睾丸を口ではむはむとしゃぶり、唇で吸い付くように竿を加えて上下に奉仕。フェイトの口先に震え、心地よさに時折跳ねる様子を見せるチンポに対して……フェイトは正面からしゃぶりついた。

 

「あむっ……ぶちゅ、ぢゅる、ぢゅるるる〜♥♥」

「う、う、うぉぉぉ!?」

 

 それは豪快としか言いようがない口淫。突きつけられた濃厚な臭いのチンポを丁寧に濡らしてから、竿を呑み込んでいくディープスロート。両手を使わず、舌根と口内でチンポを絡め取る神速と力強さを兼ね備えたフェラチオ。

 

「ぐぽっ、ぐぽっ♥♥ じゅっぽじゅっぽじゅっぽ♥♥ じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽっ♥♥ ぢゅっ、ぢゅうぅぅぅぅぅぅぅ♥♥♥」

 

 だぷん♥ たぷんっ♥ どたぷんっ♥

 

 顔だけでなく上半身を大きく揺らし、チンポを口で出し入れする身体を使ったフェラチオ。フェラの快感のみならず、自身の爆乳という魅力を理解していなければその動作は出ない。チンポが呑まれ引きずり出されを繰り返し、舌根が絡み付く直接的な快感と胸揺れという視覚的快感。

 

「や、やべぇ……で、射精る!」

 

 ドピュッ♥ どびゅどびゅぼびゅるるるるる♥♥

 

 凌辱し屈辱的に扱ってやろう。喉奥を突き、下品にえずかせた後に射精してやろう。そんな考えが悠長であったことを男は精液を引きずり出されながら悟った。

 フェラをさせていたのは自分であるにも関わらず、想定を超える貪欲な雌口がチンポを搾り取った。ドクドクと加減を知らない興奮の射精があまりに背徳的で、頭が真っ白になる。

 

「ぶちゅっ、ぢゅる、ぢゅるるっ、ずちゅる♥♥ ちゅ〜〜〜〜〜♥♥」

 

 フェイトはそんな男とは対照的に、突如として放たれた精液を口の中に吸い込んでいた。ともすれば、男以上に射精の予兆をその淫猥な口で予期していたのかもしれない。

 頬を興奮の朱色で染め、目を潤ませて鼻下を伸ばし口の中でビクンビクンッと跳ね上がる豪快な射精を受け入れる。

 

「ちゅっ、ぢゅるる、ずちゅぅぅぅぅ……ちゅぽっ♥♥ んあーーーー♥」

 

 やがて射精を終え、随分と大人しくなったチンポを念入りに掃除、尿道まで精子を吸い付くし、わざと卑猥な音を立てて解き放つ。ぶるんっと揺れたチンポから淫らな液体がフェイトの顔面に飛び散る中、彼女は口を大きく開いて溜め込んだものを見せつけた。

 喉奥を隠し、濁った粘液の湖を作るほどフェイトの口に溜め込まれた男の精液。屈服ポーズで見せつける指示以上の光景に言葉を失う男の前で、フェイトはしばしの沈黙を挟んで口を閉じた。

 

「ぐちゅ、くちゅっ♥♥ んっ、ん……ごきゅっ♥♥」

 

 舌で精液を混ぜるように絡ませ、軽い咀嚼を挟みながら豪快に呑み込む。路地裏に大きく響き渡るフェイトの淫猥な嚥下の音色、喉の動きを目撃し、男のチンポは力を取り戻す。

 

「ぷは……ぁ♥♥ ふぅ、はぁ……けぷっ♥」

 

 男の人生でこれほど精液を吐き出したことはない。彼は売れない女や訳ありの女を力で抱いたことは多々あるが、これはそんな連中が全てゴミに見えるほど興奮するものだ。

 濃厚な精子を飲み干し、恍惚と雄の味を知る口臭を吐露するフェイト。濡れた顔面が、糸を引いた唇がどれも男の情欲をそそるが。

 

「……次は?♥」

「!!」

 

 無自覚か自覚的か、雄を挑発する発情した雌顔で〝次〟を求めるフェイトがもっとも興奮するものだ。

 

「か、壁に手をついて、ケツをこっちに向けろ!」

「ん……っ♥」

 

 落ち着け、今上に立っているのはこの雌じゃなく自分だと言い聞かせながら、男は震えた声でフェイトに命令を下す。それほど彼女の豹変とも言える淫乱っぷりが動揺を誘ったのだろう。

 しかし、その動揺をもたらしたのがフェイトなら、抑えたのもフェイトだった。路地裏の壁に手をつけさせ、尻を突き出させる。レオタード同然のバリアジャケットを堪能できる最高の体位。突き出された巨尻とパツパツに張り付いたジャケットは、不思議と男に純粋な興奮という名の冷静さを取り戻させた。

 

「は、ははは……んむっ!」

「あぁっ♥♥」

 

 言うなれば振り切れた、とでも表現するべきか。ムチッ、ムチィ♥ とはち切れんばかりに肉を主張したフェイトのデカケツ。玉の汗を垂らした白磁の尻にくい込む股布。バリアジャケットという性質上、これこそ下着に該当する。足をおっぴろげていたエロ蹲踞の影響か、モロにくい込んだ生地はマンコの割れ目や肛門の皺まで浮かび上がらせていた。

 彼はそこに――――今度は男がしゃぶりつく。巨尻を鷲掴みにし、その下半身の谷間へと顔を埋めてフェイトの秘中であるデカケツを堪能する。

 

「ん、んん、む、むぐっ!」

「あ、あっ♥ そこ……いいっ♥♥ あっあっ、あぁーっ♥♥」

 

 尻に男の顔を埋められたフェイト。そのまましゃぶりつかれ、肉々しい下半身を味わい尽くされる。にも関わらず彼女は身悶えし、堪らないと言った様子で涎を垂らして官能の声を上げる。

 胸は先端の大きな突起物を浮かばせながら揺れ、下半身は男の顔を挟み込みマンコを濡らして同じく揺れている。最強のバリアジャケットを着込んだエースが、雑魚犯罪者を相手に淫らに悶える。これこそ犯罪的な光景と言えるものだ。

 

「はぁ、はぁ……」

「ん、はぁ♥ ――――んっ♥」

 

 数分間下半身を凌辱、否、顔面で愛撫されたフェイトは完全に〝出来上がった〟。快楽に浸り、元の目的などすっかり忘れ去ったフェイトは左手を下半身に伸ばした。

 顔をデカケツから離した男が僅かに硬直するが、フェイトは彼ではなく自らの股間に手を伸ばした。男の唾液と自らの愛液に濡れたいやらしい股布。

 

「ふっ、あぁ♥♥」

 

 くぱぁ♥

 

 それを自らの手でずらし、彼女はマンコを外気に触れさせる快感に熱い吐息を零した。

 遂に開帳されたフェイトの恥部。膣内からトロトロと愛液が滴り、突き出した尻の太股や地面に糸を引いてねっとりと滑り落ちる。はみ出すほどの陰毛に包み込まれたマンコ。彼女は、自身が持ち得る最強の姿である【真・ソニックフォーム】が、股布を僅かにずらしただけで即ハメ、即レイプ可能なセックス用バリアジャケットであることをアピールし、その先を求めたのだ。

 

「へへ……」

「あんっ♥♥」

 

 ぐちゅっ♥ そのアピールさえあれば、あとは流れで貰えるはずだ。実際、フェイトの卑猥なセックスアピールの直後、彼女のマンコは粘液が接触する淫らな音を立てた。上機嫌な吐息から察するに、彼のお眼鏡に叶う誘い仕草として成り立ったようだ。

 チンポとマンコが口付けを交わす。そこからもう一押しあれば、その肉棒を膣内と子宮で味わえる。

 

「ん、んん……あっ♥♥ あんん……っ♥」

 

 だが、その一押しは一向に訪れなかった。男性器と女性器の接触。亀頭と膣口のキス。だがフェイトが求めるのはその先、竿と膣内が絡み合い、亀頭と子宮が密着するディープキスだ。

 我慢汁と愛液が絡み、焦らすように亀頭が上下に膣口を刺激する。気持ちいいがもどかしい。本当に、焦らされているだけだ。

 

「どうした――――何をして欲しいんだ、変態執務官様?」

「っっ♥」

 

 アピールは伝わった。けれど、それでは足りないと男の口調はフェイトにある実感を伝えた。

 これまではフェイトは命令され、無理やりやらされていた。だがこれは違う。これより先はフェイト〝が〟求めるべきだとこの男は主張している。圧倒的な上位者であるフェイトに、物を請え、浅ましく懇願しろ、雌として下であることを認めろと要求した。

 僅かな葛藤がフェイトを苛む。彼女は執務官だ。時空管理局、犯罪者を取り締まる優秀な魔導師だ。それが雑魚犯罪者に逆転され、チンポで懐柔されるなどあってはならないことだ。そう〝僅かに〟思案した。

 

「………………んぽ、ください♥」

 

 魔導師として、執務官としてのプライドと信念。それを僅かな葛藤に費やしたフェイト・T・ハラオウンは、か細い声を路地裏で発した。

 

「あ? 聞こえねぇな」

「……ちんぽ、くだ、さい♥」

「聞こえねぇって言ってんだ。チンポがなんだって?」

 

 しっかり聞こえている。フェイトの美声、羞恥と興奮に生真面目な執務官ではなく雌の声色を発するフェイトの声を男は一語一句聴き逃していない。その上で、フェイトに完全な屈服を求めた。

 耳まで赤みで染まったフェイトがすぅと息を吸い込む。ここはミッドチルダの路地裏。人の通りがないとはいえ、いつ誰が来るともしれない。そんな場所で、フェイトは目一杯に息を吸い込み、吐いた。

 

「――――おちんぽください!♥」

 

 卑猥で下品。理知的な執務官にはとても求められず、知らない淫語を彼女は叫び上げたのだ。

 

「おちんぽください、おちんぽください、おちんぽください!♥ 私の、変態執務官フェイトのおまんこに立派なおちんちん挿入れてください!♥ おまんこしてぇ♥ 犯罪者にレイプされたがってる私のエッチな割れ目に、その熱い肉棒を突っ込んでじゅぼじゅぼしてぇ♥ 犯罪者チンポのザーメン、ドスケベ執務官のマンコにぶちまけてぇぇぇぇぇっ!♥♥♥」

 

 一度タガが外れたフェイトはもう止まらない。一体どこの誰にそんな言葉の数々を教わったのか。娼婦などより鮮明で直線的なハメ請いをフェイトは裏路地に響き渡るよう叫び上げる。

 最強のバリアジャケットをセックスアピールに使っただけでなく、犯罪者を戒めるその声を雌そのものに変えてチンポ懇願を繰り返すフェイト。理想的な乙女などではなく、チンポに狂った痴女。変態執務官フェイト・T・ハラオウンの叫びに、男は野性味溢れた腰突きで結合部を生み出した。

 

「あ、あぁぁぁぁあおおおおおおおおおっ!♥♥♥♥ んほぉぉぉぉぉっ!!♥♥♥♥♥」

 

 官能で甲高い声色から、野太く下品な嬌声へ。ずりゅずりゅずりゅと膣壁にくすぐられた男の肉棒は、あっという間にケダモノの子宮を打ち付け、背筋を折った絶頂を雌に与えた。

 

「いきなりイキやがった! 自分からレイプされにいって、挿入れられただけでっ! イキやがって! おら、おら、おらっ!! イキ死ね、雑魚執務官が!」

 

 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ、パンッ♥ ドチュッ、ズリュッ、ドチュッドチュンッ!♥

 

 自分より上位のものを従え、蔑み、犯す。人間の強欲に秘められた根源的な支配欲求。それが生殖欲求と融合し、無尽蔵に溢れ出す身体の力でフェイトを犯し抜く。

 立ちバックの濃厚セックス。むっちり肉尻に腰を打ち付ける音が響く。結合部から多量の汁を弾けさせ、子宮を撃ち抜くハードピストン。相手のことなど考えない。裏路地に響かせ続ける交尾の音が誰かに拾われる懸念など、先の叫びと快感でどうでもよくなっている。手形がつくほど掴んだフェイトのデカケツに、ひたすらチンポを打ち付け快楽を貪った。

 

「あっ、あひっ♥♥♥ くひぃ!♥♥ あおっ、おほっ♥♥ おほ、んお゛♥♥♥ おぐっ、ちんぽ、あぁ……あ、あ、あーーっ♥♥♥♥ おちんぽもっと、もっとしてっ♥♥ んほぉーっ!♥♥♥」

 

 そして、敵対者である雑魚犯罪者に懇願し、合意の上でセックスレイプに望んだフェイトは、まるで蜜月を超えた熱い恋仲の如く嬉々として巨尻を打ち付けにいき、爆乳を揺らして後背位で叫び乱れる。その下品で野太く、締りがない蕩け顔がフェイトの淫乱さをこれでもかと表していた。

 

「あんっ、あんっ、あぁんっ♥♥♥ んぐぉぉ〜〜〜〜お゛ぐッ!♥♥♥♥ いぎっ、ふぉっ♥♥♥ ん゛お゛ぉぉぉぉぉ〜〜ッ♥♥♥」

 

 膣内が蠢きチンポをしゃぶり、子宮口が開き亀頭を包む。オホ声を上げて涎を吹き、舌根を突き出しよがり狂う。

 誰がこれほどの雌穴を育て上げたのか。この爆乳とデカケツは誰に揉みしだかれ、ここまで下品に実ったのか。そんなことはどうでもいい。管理局最速を誇る執務官の最速マゾアクメの蠢きをチンポで堪能しながら、男は腰を止めずに声を荒らげた。

 

「射精すぞ! そのマンコに注いで欲しかったら、俺に敗北宣言しろ! 偉そうな口を聞いてすみませんでしたってなぁ!!」

 

 射精の直前だ。彼も何を叫んでいるのか、衝動的に口走っただけで理解はしていなかった。フェイトの言葉を待つため、名器マンコの中でチンポをピストンしながら射精限界を必死に堪えている。

 

「はひぃ!♥ します!♥ 敗北せんげんっ、変態クソザコ執務官、おちんぽに向かって謝罪しましゅう♥♥」

 

 だが、フェイトの混乱という淫乱さは雑魚犯罪者以上だった。瞳は虚空を見上げて上擦り、鼻の下はだらしなく伸び、舌はだらんと涎を垂らして言葉を舌足らずにする。

 

「私はっ、格下の犯罪者に負けました♥ Cランク魔導師のSランクおちんぽ様に分からされて、立場を弁えて雑魚まんこ差し出して屈服しましたぁ♥♥ チンポ敗北したデカ乳デカケツだけが頼りのドスケベ執務官に、おちんぽのことしか考えられなくなる犯罪者ザーメンくらしゃいっ♥♥」

 

 情けない。けれど興奮する。淫らなチンポ敗北宣言に我慢の限界を迎えた雑魚犯罪者が、それ以上にチンポに弱かった執務官の髪を両手で掴み、全力で引いて子宮奥に亀頭を叩きつけた。

 

「ぐぉおおぉおおっ、射精る、射精る!!」

「きひゃっ♥♥ おちんぽザーメンしきゅーにきたぁ♥♥♥ あ、あつひっ、いひぃぃぃぃ〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 トビュッドビュッドビュルルルルルルッ!♥♥ ビュクビュクビュクゥッ、ドボブビュゥ!♥♥

 

「ンオ゛ォォォォッ!♥♥♥♥ イクッ♥ イクッ、イグゥゥゥゥゥゥゥ――――ッ!!♥♥♥♥♥」

 

 遠慮も容赦もなく、これはレイプであることを証明する膣内射精。しかし、フェイトの顔はレイプとは思えない絶頂感に満ち満ちたアヘ顔だった。半ば白目を剥きかけながら精を胎内に納め、ツインテールの手網を引かれながらさらにさらにとチンポを押し付けられる。巨肉に腰が押し付けられ、ムチムチムチィ♥ と肉の波が押し寄せる。バリアジャケットに包まれた爆乳が仰け反りで飛び出し、凄まじい重量を感じさせる揺れで胴体に着弾する。

 

「お、おぉっ、おほぉぉ……あへっ♥♥」

 

 ぶりゅっ、ぷぷっ、ぶりゅ♥

 

 蕩けた雌顔を晒した執務官。彼女が持つ最強の矛であり、故に盾ともなるハイレグスーツは今なお光を放っている。しかし、肝心の股間部は大きくズラされ、露出した魔導師マンコはヒクヒクと蠢き逆流した犯罪者ザーメンを膣口から音を立てて吐き出している。

 それはまさに敗者の姿。フェイト・T・ハラオウン。機動六課の執務官が、最強のバリアジャケットを身に纏いながら矮小な雑魚犯罪者にレイプされ敗北し、アヘ顔快楽屈服した姿に他ならないものであった。

 

 

 

 

「うん! 最初にしてはなかなか良い〝絵〟が取れたんじゃないかな? 上出来上出来。帰ってきたらフェイトを褒めてあげないと♪」

 

 そうして、演出家を気取ったユーノ・スクライアは点灯した複数のモニタの前で椅子に座り、フェイトが犯罪者に敗北レイプされる絵を満面の笑みで評価した。

 

「即興の割にはよく出来たなぁ。真面目なフェイトらしいというか、デバイスにこんな三流の犯罪者までしっかり記録してるんだもんなぁ」

 

 催眠、洗脳の魔法を手にしたユーノ。そんな彼のハーレムは、彼が望めばどんなことでもする。たとえば、部外者であるユーノに捕縛用のターゲットリストを教えろ、と言われれば守秘義務などたちまちゴミのように捨ててしまう。

 ――――つまり、総括すれば全てユーノの手のひらの上だったのだ。

 なぜフェイトが雑魚犯罪者如きを路地裏まで逃がし、追いかけることになったのか。

 なぜフェイトが最強の姿である【真・ソニックフォーム】を晒し、奥の手を余すことなく使ったのか。

 なぜフェイトがその正義感ではなくチンポに屈し、アヘ顔を見せつけて膣内射精敗北したのか。

 

「ユーノぱぱぁ♥ 次はヴィヴィオの番だよね?♥ 私も早くフェイトママみたいに楽しくて気持ちいいことしたいよぉ♥」

「ふふ、順番だよ、順番。ヴィヴィオは子供の姿と大人の姿を持ってるから、ちゃんと考えて場を整えないと」

 

 それらの疑問は全て、ユーノの催眠魔法に収束する。何の疑問もなく最強のバリアジャケットを淫乱なレイプショーに使ったフェイトも、今画面の向こうでフェイトをレイプしている犯罪者も、ユーノが催眠魔法を掛けて指示をした結果。脅し映像は、座ったユーノにしなだれ掛かる全裸のヴィヴィオが快く協力し、先ほど送り付けたもの。

 事が終わればあの三流犯罪者は洗脳を解かれ、フェイトを味わい尽くした記憶を失う。一時、幸せな夢を見られたことに感謝をして欲しいくらいだ、とヴィヴィオの頭を撫でながらユーノは本物の上位者足る優越感に浸った。

 

 最後の疑問。なぜこんなことをしたのか――――決まっている。普通のこと、異常なこと。それを繰り返しているだけでは飽きてしまう。どんなに良い女であろうと、限りなく膨れ上がる欲望は次へ、さらに次へと求めていく。

 その結果、生み出されたのがこの敗北レイプ。どれほど凶悪な犯罪者であろうと、ユーノに逆らうことはできない。彼らは一時見る夢の中で、強く気高い女たちを犯す権利をユーノに与えられた。ユーノが望むまま、ミッドを救った英雄たち、最強の魔導師を犯すがいいと。

 

「さぁて、次は誰をどんな風にヤらせようか? なのはで同じことをしてもいいけど……ガジェットドローンを使うっていうのもありかなぁ」

 

 探せばいくらでもやりようはある。一つに飽きることはあれど、無限に広がる欲望に際限はない。

 それを証明するように、ユーノは敗者を自分の快楽のために生み出す。次は果たして、どんな魔導師がその真なる姿で犯されることになるのか――――それは、催眠主である彼だけが知っている。

 






ソニックフォームはエロすぎて何でもやれちゃいそう。辱めるための衣服だと言われても信じられると思う。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。次はサボらないようにしないと……。


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ストライクウィッチーズ
ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ、サーニャ・V・リトヴャク、シャーロット・E・イェーガー(異種姦、凌辱)


pixivのリクエストからストライクウィッチーズよりこの御三方。ちなみに私はシャーリーのデカ乳に惹かれますね。言い方ぁ!!

実は色々と気を付けたり気を遣いながら書きました。いや有償はいつも気を使ってますけども!!(油断するとスライム排泄をぶち込みかねないのでそういうのは基本的にやって欲しいと言われなければ自重している顔)ではどうぞ〜。





 

 

 人類を侵略する異形の敵『ネウロイ』。あらゆることが謎に包まれたその敵を相手に、人類の兵装はあまりに無力だった。

 その中で唯一ネウロイに対抗できる力、魔力。その魔力を持ち兵器に転用できる者は若い少女たちのみであり、必然的に彼女たち『魔女(ウィッチ)』へと世界の命運は託された――――が、世界の人間たち全てが敵に対して抵抗の意志を一つにしたわけではない。

 人間という種は欲深い。妬み、嫉妬、傲慢な欲求。ウィッチたちが筆頭すればするほど、そういった声や不満を持つ者たちは現れた。

 無論、口先だけで戦果を挙げられない彼らの不満がまかり通るなどありえない。ならば、異形の怪物による侵略から世界を守るという共通意識から外れたものたちはどうしたか。

 確かに、彼らの意見がまかり通ることはない。ウィッチたちは軍属、地位ある者たち、その枠組みの中で彼女たちを不条理に貶めることなど不可能だ。しかし、だからこそやはり、こう表現するべきなのだろう。

 人間というものは度し難く――――自らを救う者たちを破滅させてしまうほどに愚かだと言うことを。

 

『この……あたしらにこんなことして、あんたたちだってタダじゃ済まな――――』

「隊長ー。あのおっぱいでっかいガキが何か言ってきてますけどー」

「あぁ? そんなもんほっとけ。どうせ何も出来やしねぇよ」

 

 モニタ室から映像越しに見える、監視役から言わせれば大きすぎる90センチ超えの乳房を軍服の下で乱暴に揺らし、彼らを説得、或いは正式な抗議を行う少女の姿。

 少女の――――シャーリーの言葉は正しいものだ。だが、正しいからと男たちが受け入れるはずもない。受け入れるような人間たちなら、彼女たちを監禁などすることもなかったのだから。

 

「釣れたのは中佐、大尉、中尉……かなりの大物ですね。へへっ、幸先がいいや」

「ああ。ストライクウィッチーズ様も、まさか人間からの罠は想定してなかったらしい」

 

 得意げな男たちはすっかり勝ち戦の雰囲気を醸し出し、監視室で捕らえた少女たちを酒のツマミに眺めることまでしていた。

 中佐、大尉、中尉……ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐、シャーロット・E・イェーガー大尉、サーニャ・V・リトヴャク中尉。ネウロイと戦うために第501統合戦闘航空団・通称『ストライクウィッチーズ』に所属する少女たちの名である。

 少女とはいえ彼らは軍属。ネウロイを相手に勇猛果敢に立ち向かう人類の希望だ。そしてその希望の才能を妬み、様々なことへ利用しようと考えたのが彼らの〝組織〟であった。

 ウィッチ側の情報を盗み秘密裏に結成された組織。まさか彼女たちも、これほど大胆な人類の裏切り者が存在し、発覚を免れていたなど夢にも思っていなかった。そのため、彼らが張った罠を察知する動作が一歩遅れてしまったのだ。

 三人。他の人員を逃がした彼女たちの勇気を称えるべきか、それとも大きくなりつつあるうねりに抗うことは無意味だと考えるべきなのか。

 

「で、こいつらどうします、隊長?」

 

 その大きな〝うねり〟を生み出そうという男の一人がニヤニヤと笑みを浮かべている。恨み、妬みで動く人間が考えることは下劣で悪趣味だ。目的のためと理由をつけ、自分たちが楽しむ〝要素〟というものを入れる。

 そこに大義名分はない。あるのは、これから凌辱される少女たちの悲劇的な運命だけであり、隊長と呼ばれた男は応えるように醜悪な笑みを返した。

 

「決まってんだろ。人類の希望様には、これからたっぷり俺たちの役に立ってもらわねぇとな――――さあ、魔女狩りの時間だ」

 

 異形を狩る異形のものたちに、裁きの鉄槌を。

 仰々しい愚か者たちによる宴が、偶然と幸運に守られた恐れを知らない者たちによる実験が、その幕を開いた。

 

 

 

「…………」

 

 ――――脱出は容易でないだろう。

 そうミーナは結論を出し、グッと拳を握って部屋の散策を終えた。

 赤毛を揺らし、今一度監禁部屋を見やる。が、結果は変わらない。監禁部屋は一定の広さを持つのみでろくな設備や武器になるようなものは設えられておらず、ミーナ自身の魔力も特殊な力場で封じられてしまっていた。

 捕らわれた時点で装備は奪われ、今は下半身の露出度が高い軍服を纏う少女。しかし、ここで簡単に諦め、取り乱すようなミーナではなかった。

 

(サーニャさんとシャーリーさんも似た状況にあるはず。敵の目的がどうであれ、全員での脱出が望ましい……最悪の場合でも、二人を送り出して救援の要請を――――――)

 

 この状況でも作戦の立案。退路の確保を絶対視し、必ず部隊を生存させるという気概を持つ。幸い拘束自体はされていないため、魔力封印の力場を抜ければ……と、顎に手を当て思案をしていたミーナの視界、その端に煌々と光が映り込んだ。

 

「……! サーニャさん、シャーリーさん!」

『――――!』

『――――』

 

 部屋の壁に誂られた大きなモニタの画面が二分割され、そこに部隊の仲間であるサーニャとシャーリーの姿が映し出された。彼女たちも同じ状況にある、というミーナの予測は正しく、お互いの無事を確認して三人ともに安堵の息を零した。

 だが、敵の意図が読めない。顔は確認できるが、声は三人共に届けられていない。音声通信を禁じることで、脱出の作戦を練らせない方針なのか、それにしては随分とお粗末な……と、安堵の中で思案を巡らせていたミーナの前で、サーニャとシャーリーがサッと顔色を変えた。

 

『――――! ――!』

『――――!!』

「……ッ!」

 

 何かを訴えかけている。ムードメーカーなシャーリーはともかく、内気で物静かなサーニャすら何かを激しく――――逃げろ、と唇が動いていたことに、ミーナは反射的にその場から真横に飛び退いた。

 

 瞬間、ミーナが立っていた場所に夥しい〝粘液〟のようなものが飛び散る。

 

「な……!?」

 

 強い粘性が傍目からでも伺える透明度のある液。一歩遅ければミーナの全身を襲っていたそれに目を見開きつつ、彼女は振り返り〝それ〟を目撃した。

 

「――――――」

 

 絶句。ネウロイという異形を相手に戦果を挙げ続けたエースのミーナすら、目の前にある〝物体〟を目にして硬直した。

 ネウロイとは異なる、嫌になるほど生物的な肉質。蠢く淡い赤の肉塊、数えることが億劫になる異形の腕……触手、という表現が似合う肉の塊。

 ぬらぬらと体液を垂らし、うねうねと触手を蠢かせる。彼の物体に嫌悪を抱かない人間がいるのなら、それは相当な豪傑か精神が凍結しているか、だ。

 

「っ!」

 

 軍人とはいえ少女の精神性を両立しているミーナは、当然ながらそのどちらでもない。しかし、優れた反射神経は硬直した四肢に信号を送り、斜め前方に飛び込む行動を成立させた。

 二度目の粘液排出。そこから三度、四度とミーナ目掛けて触手の粘液が放たれ、彼女はそれを上手く躱していく。が、広範囲に広がる液体に対し、ミーナの退路は限られている。前方には自身の身体を遥かに超える巨大な肉塊に無数の触手。加えて部屋は限られた空間であり、数滴の液体がどうしても彼女の衣服に付着し――――どろりと表面を溶かし始めた。

 

「っ!?」

 

 溶解液か、と息を呑むミーナだったが、粘液は肌に触れても〝多少熱くなる〟という不可思議な効果しかなく、溶かす対象はミーナの衣服のみだった。

 

「破廉恥なことを……っ!」

 

 触手で一斉に体液を放てば部屋内に逃げ場はない。あえてそうしない理由は、ミーナを辱めたいからに他ならない。

 当然、相応の性知識を持つミーナはそのことに気づく。が、敵の狙いを察したからと言って獲物が対処を可能な状況になければ、有利に転じるということはありえない。

 溶けていく衣服、下着に頬をどうしようもなく赤らめながら、残された身体を手で隠して何とか逃げ惑うミーナ。しかし、頼みの綱の魔力は阻害され、使い魔との繋がりを示すだけの獣の耳と尻尾だけが彼女のウィッチらしさだ。

 契約は狼だが、触手の体液から逃げ惑う様はさながらか弱い子猫。子猫に見合わないその美巨乳を腕でふにゅん♥と潰し、尻尾を振って体液に足を取られながら逃げ続ける。

 

「は、は……っ!」

 

 獲物を弄ぶ触手という強者と、弄ばれる動物的な弱者。観戦者の二人も何かを叫んではいるが、ミーナの無事を祈ることしかできることはなかった。たとえ、それがどんなに絶望的な状況であっても――――遊ぶことを止めた、あるいは止めさせられた触手がミーナの四肢を結んで持ち上げた。

 

「ひゃあっ!?」

 

 空を飛ぶことには慣れているミーナも、飛ばされるとなれば話は別なのか、それとも裸同然まで削らせた身体を晒すことに対してなのか、実に可愛らしい――男の観戦者たちが喜び口笛を吹くような――悲鳴をあげ、触手の根城へ連れていかれた。

 

「く、こんな……ものは……っ!」

 

 ミーナの身体は飛ばされるというよりは吊るされ、磔にされていた。少女の細く美しい四肢を折らんばかりに締め上げ、辱めるように大の字に広げられる。

 ウィッチとしての力を封じられれば等身大の少女。どれだけのものだろうと、触手の力には敵わない。力を込めているはずなのに身動ぎしない手足に余裕の笑みも消えたミーナ、その頭上に特別大きな触手が〝口を開けた〟。

 

「あぶっ!?」

 

 くぐもった悲鳴と共に、数秒間ミーナの姿が水に隠れて消えた。まるで滝を作る勢いで触手が粘液をミーナの頭からぶちまけ、残りの衣服ごと押し流したのだ。

 これでミーナの身体は余すことなく顕になった。特に大きなシャーリーほどではないとはいえ、しっかりと重く実った乳房に、露出度の高い衣服の都合で極少量の陰毛と局部。

 

「けほっ、ごほっ……乱暴なことをして――――」

 

 濡れてどこか艶やかな裸身を晒し、ミーナが口に入った粘液を吐き出しながら苦言を呈するように言葉を零し――――ドクンと、ミーナの心臓が鼓動した。

 

「は、ぐ……あ……!?」

 

 ドクン、ドクン、ドクンと。鼓動が荒く、上下する乳房が液体をいやらしく滴らせながら揺れる。

 ムクムク♥ムクムク♥と乳輪の中心がかさを増しているのは目の錯覚ではない。粘液をかけられた際に彼女が覚えた身体が熱くなる感覚を、十数倍に膨れ上がらせたような異常〝感度〟。

 

(あ、つ……これは……っっ!)

 

 熱さは錯覚などではなく、ミーナを激しく襲う情欲だった。

 不意に触手が伸びて、ミーナの乳房にしゅるり、ぐちょりと耳障りな音を立てて迫る。熱を帯びて暴れる意識を収めることに必死になり、視野の狭まったミーナは気づけない。

 

 ピンッ♥と、ミーナの硬く勃起した乳首が弾かれた。

 

「んひぃ!♥♥♥」

 

 ぶるんっ♥と跳ねる美乳。ミーナが発したことのない女の性を押し出したような嬌声。触手はその蠢きの深度で気を良くしたことをアピールし、ペニスの鈴口にも似た先端でミーナの乳首を何度も何度も往復し始めた。

 

「あひっ、いひっ!♥♥ おひっ、くひっ、ほひぃっ!?♥♥♥♥」

 

 ピンッ♥ピンッ♥ピンッ♥ピンッ♥ピンッ♥

 

 嬲る、嬲る、嬲る。掠めるように乳首を叩き、それだけで嬌声をあげるミーナの反応に触手は明確な喜びを得ていた。

 メスを弄ぶために生み出された異形の怪物。乳首が弾かれる以上の動きをミーナ自身の身体が見せてしまいながら、仲間に見られているとわっていてもその責めに対する反応が喉を鳴らしてしまう。

 股の陰裂はくぱぁ♥と顔を見せ、粘液をかけられたことだけでは言い訳がつかない量の愛液を吹き出している。そこに触手がスルスルと足に絡み付きながら現れたかと思えば、彼女の秘部を掻き分け、その隠れた性感帯、陰核に先端の小さな口でカプリと食い付く。

 

「はひぃいいぃいぃいぃいいッ!?♥♥♥♥♥」

 

 波打つ悲鳴と大の字状態で限界まで反り返る裸体。敏感なクリトリスに食いつかれた〝だけ〟で、仰け反り舌出しアクメを無様に見せつけたミーナ。続けて、嬲られ続けて限界まで勃起した両乳首を触手がカプリ、カプリと呑み込む。

 

「やめ……そこ、乳首、らめ……♥」

 

 衝撃的な快感の絶頂に翻弄され、一瞬の余韻でうわ言の懇願を口にするミーナ。自分が何を言ったのかも、彼女のまっさらな思考は理解をしていないかもしれない。

 だから咄嗟に出たミーナの懇願は――――無情にも棄却され、触手口が〝稼働〟した。

 

「おっひょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥」

 

 彼女は彼女の意志でこのような間抜けな悲鳴をあげたのではない。敏感な乳首と陰核を通し、快楽を脳髄に叩き込まれ、喉が勝手に引き絞られた。悪いのはミーナではなく、彼女の艶やかで可憐な女体に興奮した者たちだ。

 そうとわかっていても耐え難い屈辱。触手口は柔らかくも確かな肉の凹凸で構成され、乳首と陰核を挟み、擦り、擽り、削りと自由自在にミーナへの責めを変える。一定のリズムなどありはせず、ミーナに快楽への適応など許すことなく責め立てた。

 

「くひ、くひぃ〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥ い、いひっ、いひひひひ、あひーーーーーッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 引っ張りあげられ、長乳のように伸びる美乳にクリトリスを乱回転で責め続ける触手口の刺激。

 

 

 

「ミーナ中佐! ――――ミーナ! クソ……っ!」

 

 真っ当な感性の人間であれば、ミーナのような少女が無理やり背負わされた艶姿に憤りを感じざるを得ない。同部隊のシャーリーはその至極真っ当な感性を持ち、仲間を助けようと錯綜し始めた。

 

「この……ここを開けろ! 開け、ろっ!」

 

 とはいえ、調べ尽くした部屋にあるものは少ない。叶わない、力が使えない限り開けられないと理解をしていながらも、シャーリーはウサギそっくりな獣の耳と尻尾を発現させ、出入口に力いっぱいの攻撃を繰り返した。

 当然だが、そのような行為で開くほど扉は脆くない。彼女たちを妬むからこそ、組織の人間たちは徹底的にウィッチたちを縛める――――それ故、シャーリーはまず自らの身を守るべきだった。それがどれほど無駄な足掻きであったとしても、彼女にできることはそれしかなかったのだから。

 

「……ぐっ!?」

 

 ならば必然、シャーリーの元にも〝それ〟は現れた。

 ミーナを襲った触手とは違う異形の生物。ネウロイとは明確に異なる〝人工生物〟。それはシャーリーを背後から襲い、身体を押さえつけるように複数の手で彼女の両手を縛り付けた。

 

「な、こい、つぅ……!」

 

 形は甲虫に近い。丸みを帯びた胴体がシャーリーの背に張り付き、虫の手足が彼女の両手ごと身体を縛める。

 だが甲虫にしてはサイズが尋常ではなかった。女性としては比較的高身長なシャーリーを難なく押さえつけられるサイズ。勝気なシャーリーだが、巨大な虫が自分の自由を縛るおぞましさに背筋を凍らせ――――――

 

「あぶっ!?」

 

 その顔面を新たな脅威が襲った。背の甲虫から甲羅や蟹を思わせるものが伸び、シャーリーの可憐な顔面を覆い隠す。

 所謂フェイスハガーという異形の生物を模したそれは、シャーリーの顔面を隠すだけでなく、内側から複数の肉塊を伸ばした。

 

「ふ、ん、ん……おごっ!? ぉごごごごごぶっ!」

 

 塞がれた眼下でさらにおぞましいものを見て涙を浮かべたシャーリーに、触手にも似た肉塊をその口に当てがい、閉じた唇を数秒足らずで無理やり割って喉奥まで侵入する。

 

「お゛ぉ゛……ふぐぉ!? 〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

 

 気道を占領する不快な異物にくぐもった悲鳴から、今度は細い触手に鼻穴までも塞がれてシャーリーの声は言葉にならない悲鳴へと変わった。

 激しい嘔吐感。だが吐き出すための口と鼻は触手で塞がれ、酸素すら脳に行き渡らず痙攣して内股と外股を繰り返す足が崩れかけ、白目を剥きかけたシャーリーに、触手が無数の穴から空気のようなものを吐き出し始めた。

 

「すぅぅぅぅぅぅぅ……」

 

 半ば無意識に酸素を求め、シャーリーはフェイスハガーの下で息を吸い込んだ。そうでなくとも、口と鼻に触手を挿入れられているのだから、吸わざるを得ないのだが。

 

「……っ!?♥ っ、っっ、ッ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 その、ミーナを狂わせた体液と全く同質の効果を持つ加工酸素を、シャーリーは何の準備もなく身体中に循環させてしまった。

 激しく痙攣をし始めるシャーリーの女体。自慢の巨乳が悩ましく揺れ、股間部を守る純白の証に失禁の色が溢れ出す。今日にも失禁したまま愛液の洪水まで零し始め、シャーリーの下半身は一瞬にしてメスの絶頂感を表現してしまう。

 

「ふ、ごっ♥♥ お、ぉごっ!♥♥♥」

 

 どうにかして呼吸を止めようとするも、喉と鼻奥まで詰められた触手をシャーリーが吐き出す手段はない。両手は押さえつけられ、そうでなくとも硬く張り付いたフェイスハガーを人の手で剥がすことは不可能だ。

 シャーリーは甘んじて喉と鼻を満たす空気を受け入れるしかない。そうしなければシャーリーの身体は死んでしまう。フェイスハガーは少し用途を増やした呼吸器のようなものだ――――もっとも、その用途自体が本命だとは言うまでもないが。

 

「ふひゅー、こひゅー……ぶごっ!?♥」

 

 手の打ちようがなくなったシャーリー。その口の隙間から漏れる僅かな呼吸だけがしばらく続いていたが、ふと慌てたようにその呼吸を乱れさせた。

 ――――股間部にピタリと張り付く異物の感覚。

 

「ふごっ!♥ ふご、おごっ、お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!♥」

 

 ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥ヘコ♥

 

 特別シャーリー自身が意識したわけではないのだろうが、崩れかけた情けない足で背中から下半身に伸びた異形の逸物から逃れようと、必死に腰を前後左右に振る様は酷く滑稽なものだった。

 ウィッチにとって〝純潔〟は重要な意味を持つ。その重要性は、シャーリーが恥を捨てて腰振りダンスで逃れようとしていることからも見て取れる。

 だが、ウィッチを利用しようという男たちにとって、彼女たちが力を扱えなくなろうと関係はない。その身体の裡に残っていれば問題はない――――そんな傲慢な考えを乗せた甲虫のペニスが、シャーリーの純潔を貫いた。

 

「ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 劈く絶望の悲鳴は、強制的に官能の色が乗る。元々から身体に張り付いた甲虫からシャーリーの秘部が逃れられるはずもなく、純潔の証明を愛液と共に生足へ垂らし、仰け反り絶頂。

 崩れ落ちかけたシャーリーのための支柱が甲虫のペニスでもあった。少女の女陰とグロテスクな虫の肉棒が結合し、少女と怪生物の後尾が始まった。

 

「おっ♥♥ おぉっ!♥♥♥ ふぶっ、ぶごっ、ぶごぉ!♥♥♥ おぉ!!♥♥♥♥」

 

 尻尾のようなペニスのピストンに合わせて、シャーリーの崩れかけた身体が変化をしていく。子宮を押し上げられる衝撃に痙攣していた足が伸び、身体を張るように立ち上がる。

 そうなったところで、ウサギの耳を生やした少女が顔面を塞がれて立ちながら異種レイプの責め苦を受けている、という光景しか生み出さない。それで満足するのは甲虫を操る組織の男たちのみで、シャーリーは甲虫ペニスと呼吸の度に淫乱になる身体に絶望を覚えるだけなのだから。

 

 ミーナやシャーリーを襲ったのは組織が生み出した人工生命体だ。彼らは確かに魔力は扱えない。が、ネウロイやウィッチたちの戦闘データを盗み取り、彼女たちを蹂躙できる無数の人工生命体を作り上げた。

 

 ドプンッ♥ドプンッ♥ ドプッ♥ドプッ♥ドプッ!♥♥

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!?♥♥♥♥♥」

 

 当然、生殖機能も搭載され、シャーリーの子宮を満たす異種の子種に彼女は得も言えぬ恐怖心に声もなく絶頂を得る。

 地獄は続く。声もなく顔ごと犯されるウィッチの股から、ごぷッ♥ごぷッ♥と絶望の音色だけがその耳に響いていた。

 

 

 

「…………」

 

 ミーナ、シャーリーと人工生命体の魔の手に堕ちる中、捕らわれた三人のうち最後の一人であるサーニャは、薄暗い部屋で壁を背負い、手負いの猫を思わせる警戒心を見せていた。

 それは、ミーナが触手と相対し始めた段階から始まっていた。ナイトウィッチという特殊な役割を担うサーニャは、魔力がなくとも優れた感知能力を有している。

 たとえばその尻尾の揺れは部屋の中で蠢く〝何か〟に毛を逆立て、耳は粘ついた何かの音に神経をすり減らしている。じんわりと汗ばんだ額から頬に汗が流れ――――ぴちゃ、という僅かな水音に乗じて〝それ〟がサーニャの頭上から降り注いだ。

 

「っ……ゲルの、怪物」

 

 飛び退いて、サーニャは翠玉色の瞳で〝それ〟の正体を看破した。

 ぐちゃ、ねちょ、と蠢く水色のゲル。安直に、それでいてわかりやすく言えば軟体玩具のスライム。粘液そのものが意思を持ち、自在に形を変える人工生命体。

 このスライムこそサーニャの五感が探知していた異形の正体。ゴクリと息を呑み、サーニャは蠢くスライムにいつでも逃げられるよう足を一歩引いて観察を始めた。

 大きさや長さは凝固する固体の密度によって変化している。そのドロドロとした見た目に反し、サーニャの感知から逃れ続けられるほど素早い、否、壁や床の隙間に潜り込んで――――――

 

(しま――――っ!)

 

 サーニャの思考が危機感に追い付いた。一度避けて正体を見据えたからこその油断が、出遅れた少女の身体に絡み付いた。

 足が地面から離れる、刹那、床から飛び出した流動体が猫のような長さの尻尾を掴み取る。

 

「ひぅ!?」

 

 サーニャの全身を嫌悪が襲い、尻尾が激しく波を打って立つ。スライムはある程度密度をコントロール可能なのか、サーニャの尻尾を掴んで離さない。

 普段は魔力行使に必要な優れた特徴も、彼女たちのために造られた人工生命体にとっては目に見えた弱点となる。

 急いで振り払おうと手を打ち付けるが、固体はサーニャの手のひらで弾けるような強度を作り避ける。それどころか、さらに切り離された少量のスライムがサーニャの腕、肩、首へと登り――――その猫耳へと侵入した。

 

「ひ――――いぃぃぃぃぃぃぃっ!? や、やめ、て……出ていって!」

 

 よりにもよって敏感な獣の耳の中。肌が総毛立つ異様な感覚。普段は物静かなサーニャが声を荒らげ、スライムがまとわりつく尻尾を無視して己の猫耳に触れる――――――

 

「――――イクっ!♥♥♥♥」

 

 刹那、サーニャは絶頂した。信じられないタイミングで、彼女自身何が起きたかわからず思考を白い閃光で染め上げ、絶頂したのだ。

 卑猥な絶叫に連なる表情は、どこか儚げな美しさのあったサーニャに似つかわしくない舌を突き出したアヘ顔。

 

「な、なん――――イクっ!?♥♥♥♥♥」

 

 プシッ♥プシッ♥

 

 どれほど可憐で悩ましい憂いを帯びていようと、生物的な絶頂感に伴う動作には抗えない。生地の薄い衣類から愛液が姿を現し、サーニャは脳の絶頂に抗いようもなくアヘ顔を晒し続ける。

 

「イクっ♥♥♥♥ イク、イク、イク、イクっ!♥♥♥♥ イグッイグッイグッイグッイグゥ!?♥♥♥♥♥」

 

 なぜ、どうして、何が。そんなサーニャの疑問すら押し流すような強制絶頂の連続。より蕩けたメスのアクメ顔へと移ろう中、スライムの本体がサーニャへと近づき一部分を切り離す。

 その切り離した流動体が、サーニャの獣耳へと多量に侵入した。

 

「いぎぎっ!?♥ ひ、ぎ、が……あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?♥♥」

 

 神経が繋がった獣耳にぐちゅぐちゅと粘液が暴れ回る音。脳を焼くような快楽を与えられながら、脳そのものを掻き回されるような感覚。

 

「はぁー……はぁー……い、ぁ……なに、なん、なの……?」

 

 ただ翻弄されるばかりのサーニャは、スライムの侵入が激しい不快感を催した、という程度しか言葉にできなかった。

 だから自分が何をされたのかを彼女は息を荒らげ、身体を動かそうとしたときにようやく気がついた。

 

 身体が、自分の思うように動かないと。

 

「………………え?」

 

 呆然とした吐息の間こそ、サーニャ自身何を考えたのか理解が及ばなかった証拠。

 普段、脳から指令を出す信号への意識など行わない。指を動かそうとした、結果指が動いた。人間の意識ならばその程度だろう。だからサーニャは驚いたのだ。いくら動かそうとしても身体が動かない。動け、動けと命じようと念じようと――――勝手に動き出した身体への恐怖を感じようと、何もすることなどできはしなかったのだ。

 

「や……や、め……イクっ!?♥♥♥♥」

 

 プシャァ♥♥♥

 

 唯一言葉での反抗は禁じられていないが、それも脳に伝わる電気信号の強制絶頂に阻まれる。

 ――――サーニャの脳に侵入したスライムが、彼女の肉体を好き勝手に操作し続けていた。

 強制絶頂の正体はスライムが電気信号に介入し、強烈な快楽物質をサーニャの肉体に叩きつけたことで。サーニャの身体が自らの意思を逸脱した理由は、獣耳から脳に至り、神経を一時的に彼らが支配してしまったから。

 このスライムの機能は簡略的な洗脳装置のようなものだ。ただし、男たちが悪趣味であったため、操られる側の思考自体は正気のままというのが残虐だと断言してしまえた。

 

「や、や……ぁ、ぁ……、ひぃ……」

 

 もう声も出ない。脳に異物が挿入された恐怖。それによって操られる身体への絶望。失禁していてもおかしくはないサーニャの恐怖心だが、その失禁もスライムによって操作される現象の一つであり、涙と恐怖に歪んだ顔も彼らの気分次第で、

 

「イグゥ!!♥♥♥♥♥」

 

 このように、軽イキも深イキも自在の絶頂によってアヘ顔を晒してしまう。

 何もできない。命令系統を遮断された挙句、乗っ取られて利用された。戦いであれば完全に詰み――――迫り来るスライムの本体から、逃げることすら叶わない。

 

「やめ、て……だれか……お父様、お母様……エイ――――――」

 

 声は誰にも届かない。救いの声は男たちの愉悦に掻き消され、サーニャは異形の怪物に全てを捧げる他なかった。

 

 

 

 

「はっ、感動のご対面だなぁ?」

 

 捕らわれた三人がそれぞれ異なる人工生命体に犯されて数日後。ミーナ、シャーリー、サーニャは組織の男たちがニヤニヤと笑みを浮かべ、大部屋に集められて対面することとなる。

 顔は映像越しで目にすることはあったかもしれない。だが声は捕まって以来では初めてのこと――――もっとも、三人がお互いの声を正しく認識できるかは怪しいものだった。

 

「あひっ♥ あひっ♥♥♥ くひぃ〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 逆さ吊りにされた赤毛の少女は、秘部を貫く触手の快感に逆さのアヘ顔とアヘ声を晒している。

 その純潔をどれほど大切にしていたかも快楽に呑まれた。ガニ股で宙吊りにされた滑稽な姿のまま、イボ触手を出し入れされて吹き出す潮を自らの顔面とバンザイした両手に振りかけていた。

 

「んぼぉぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥♥」

 

 ウサギ耳の少女はそもそも視界が戻っていない。呼吸器になったフェイスハガーに与えられる常時発情の空気を吸い込み、脇下をくぐってきた貝のような殻が胸に張り付き、ブルブルブルッ♥と自慢の巨乳を激しく揺らされ喘ぎ散らかしてしまっている。

 

「あ、ふぁぁぁぁぁぁ……♥♥♥♥」

 

 じょぼぼぼぼぼぼ♥

 

 感嘆の吐息を零す銀髪の猫耳少女は、尿道から解き放たれる水色の液体に独特の解放感を得て、身体の自由が効かない恐怖を一時的とはいえ忘れさせられていた。

 腋を見せつけガニ股屈服。その上で尿道に侵入したスライムが小便代わりに排泄行為。そこには内気ながら心優しい少女の姿はなく、擬似排泄に快感を得る変態的なメスしかいなかった。

 

 対面をしたことにすら気がついていない。いいや、対面をしてしまったからこそ、尊厳を失った自分たちに絶望をしているのかもしれなかった。

 

「隊長、こっからどうしてやりましょうか?」

「そうだな――――どうせなら、もっと長く楽しみたくねぇか?」

 

 そんな絶望すら、まだ生温いものであると少女たちは知ることになった。

 

『あ゛ぁーーーーーーっ♥』

 

 連なる三つの悲鳴は、並んだカプセル内部から鳴り響いた。ガラスで筒状になった人一人は優に収納可能なカプセルの中には、可憐な裸身を晒した少女たちの姿。

 ミーナ、シャーリー、サーニャの三人は、それぞれの獣耳に機械的な線や薬品投与のためのチューブを差し込まれ、特別な調整というものを受けている。

 

「や、やめっ、あたま、おかし、く……あがっ♥♥♥」

「く、そぉ……あっ♥ あっ、あっあーーーっ♥♥」

「もう、ゆるして、くださ……んひぃ!?♥」

 

 誰もが逃れようともがいているが、シャーリーは己の巨乳をガラスにむにゅり♥むにゅり♥と張り付け、サーニャはその小ぶりな美尻をアナルまでハッキリ見えるよう張り付ける。つまるところ、カプセルから脱出しようともがいて、その滑稽な姿に舌鼓を打つ男たちへのご褒美にしかなり得ていない。

 

「はっ、頭がおかしくならないようにしてやってるってのに、頭のわりぃことを言いやがる。これだからウィッチなんて女はダメなんだよ」

 

 今ウィッチたちに施しているのは薬物による調整――――肉体や精神がどれだけ弄んでも壊れないよう、徹底的に内側を改造しているのだ。

 まだ遊び足りていない。ウィッチたちのデータ集めとてここからが本番。どちらが彼らの本音であるかは、醜悪な笑みを浮かべて機械の操作を命じた男によって、悪魔の証明と相成る。

 

 カプセルの上部が開き、人工生命体が投入された。ミーナにスライム。シャーリーに触手。サーニャに甲虫。

 

「ひぎっ!?♥♥♥ あ、あ……手、手が……あ、あっ♥♥♥」

「ひぅ゛♥♥♥ は、はぁっ!♥♥♥♥ む、むね、やめ、ろぉ……っ♥」

「ぶごっ!?♥♥ ふ、しゅぅぅぅぅ……っ!?♥ 〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 スライムに身体を操られ、秘部を己の指でまさぐってしまうミーナ。

 触手に絡みつかれ、特別豊満な巨乳を締め上げるように伸ばされるシャーリー。

 フェイスハガーに顔を覆われ、口と鼻からたっぷりと媚薬ガスを吸わされて何の責めもなく絶頂するサーニャ。

 

「それじゃあな、人類の希望さん。良い夢を見ろよ」

 

 ――――そうして、カプセルの中に特殊な液体が流し込まれる。

 

『がぼっ!?♥♥ っ、っ、ッ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥』

 

 人工生命体の体液の成分をより〝強化〟した調教用の媚薬液。足先を付けるだけで女なら発狂するそれに、彼女たちはこれから何時間と全身を浸らせることになる。

 悲鳴が液体の中に消えていく。人工生命体の力があれば、あの中でも息を吸うことに問題はない。その後のことは全く保証はされていないが、精神が生きていれば問題ないだろうというのが組織の見解だった。

 

 カプセルに浮かぶウィッチの裸身は、意味を持つが故に弄ばれる残酷な美しさであり――――生きているのなら弄ぶことが出来る人間のエゴに犯された、魔女の博覧として飾られたのだった。

 

 

 






ストライクウィッチーズのあの衣服はパンツのようでパンツじゃないズボンっぽい何かなのでミスってなければ実は凄くぼかしてるんだぜという顔。いやそういう設定は重要なんです。キャラの口調もそうだけど人のためと言うより私が気になる。エロだから強引な面はあるけど遵守するところはこだわりで遵守して見せたいという心情。
まあ獣耳前提で練ってたらあれ使い魔とのリンクだよ!って設定知って先に魔力無効化設定入れたからやっべ……とガチ焦りしたのは内緒な!!!!

怪物は胸責め触手以外どうしようかなぁとか考えながらこうなりました。背中から両手ごと身体を拘束、顔と秘部を両方責めるあの構図はやってみたかった。けどどうしても腰振りヘコヘコは入れてしまった。スライム排泄じゃなくて小便なところにひよった感出てる。
なので私に依頼する時はNGをちゃんと明記することをオススメします。私は私の自重性とモチベのブレを一番信用してないのでよろしくお願いします。大切なお金払って望みでないものをお出しされるほど悲しいことはないですからね……。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。有償依頼をこなしながら、そろそろ自分が書きたいものやリクエスト、以前の続き物などを着手していく予定です。ではまた次回〜


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サーニャ・V・リトヴャク、シャーロット・E・イェーガー(異種姦、凌辱)

シンプルイズベストな要素で勝負な有償続編になります……色々やろうとした結果、最終的にシンプルになったとも言うな!!





 

「止まるな、走れサーニャ!」

「っ……はぁ、あっ!」

 

 薄暗い洞窟。一歩先の空間を認識することさえ怪しい暗がりで、どうしてか少女たちの姿はハッキリと見えていた。

 ウサギ耳の少女が儚げな印象を抱かせる猫耳の少女の手を取り、走る。何かから逃れるように――――丸出しの乳房とお尻を揺らして哀れな被食者たちが逃げ惑っている。

 

「クソっ、こんな格好で……出口はどこだ!?」

 

 空を飛べば誰よりも速いシャーリー。だが地上を駆け抜けるという点では、その豊満な胸がだぷんっ♥どたぷんっ♥と暴れ回って邪魔をし、全裸疾走という絶対的羞恥と疲労に否が応にもそのパフォーマンスを落とされてしまっていた。

 恐らく全力の三割と出せていない逃走。それは、疲労困憊で手を引かれたサーニャもそう変わらなかった。

 

「……シャー、リー……さん。私、を……置いて、逃げ、て……っは」

「っ……んなことする、くらいなら……あたしが、おまえを背負ってでも逃げてやる!」

 

 しかし〝連日続く〟終わりのない精神的な疲労に、サーニャはシャーリー以上に弱りきっていた――――否、本来ならシャーリーとてそれは同じはずだ。

 違いはない。二人とも〝監視者〟を飽きさせないための調整が施され、壊れることを許されずに逃がされている。今日はその逃がされた場所が、この〝出口のない〟暗がりの洞窟だというだけ。

 そうとも知らず出口を求めて、あるいは粘液が絡み合う耳障りな音を立てる〝怪物〟から逃げ回るシャーリーとサーニャ。

 

「――――きゃあっ!?」

「っ、シャーリー、さんっ!」

 

 そして、今日初めに捕まってしまったのはシャーリーであった。

 咄嗟に飛び出した可愛らしい少女の悲鳴と共に、魅惑の肢体が宙に浮かび上がる。握った手を引くサーニャだったが、圧倒的な力をもった〝それ〟は彼女の手を強引に振り払わせ、シャーリーを空中に吊り上げた。

 

「く……今度は何が……!?」

「――――い、糸です!」

 

 真っ暗闇であるにも関わらず、ある程度の視界が〝設定〟された空間。しかし、シャーリーの身体は拘束具らしい拘束具もなしに洞窟の天井間際まで吊り上げられ、手足をじたばたと暴れさせていた。

 一見してそう見える。だが、目を凝らせば辛うじて光に反射した〝糸〟の存在こそ、シャーリーを宙吊りにした原因だとサーニャは見抜いた。彼女の胴体を縛り、吊り上げた一本の糸。何も身につけていない少女の身体とはいえ、いとも容易く持ち上げらる存在に目を付けられたシャーリーは目を見開き、恐怖に震えながら地上に残ったサーニャに声を発した。

 

「逃げろサーニャ! 私はいいから!」

「え、あ……そ、そんな……」

 

 立場が逆転し、マリオネットのように釣り上げられたシャーリーから自分を見捨てるように指示をされたサーニャが足を一歩引いた。

 ――――今のサーニャでは助けられないという確信。けれど、仲間を見捨てることなんてできない。そもそも、今の彼女には一人で逃げられる余力がなかった。

 それが、致命的なタイムロス。僅かな延命の可能性をゼロに変えた。

 

「いいから早く逃げ――――あ」

「え?」

 

 呆気に取られた声が零れ、サーニャはシャーリーの視線の先へ振り向いた。

 

「――――ひ」

 

 振り向かなければよかった。自分の感知能力は、そこまで鈍っていたのか。仮に鈍っていなかったとしても、その異種の姿に今のサーニャは恐怖で身が竦んでしまったことだろう。

 

 ――――肉塊が、口を開いていた。

 

「あ」

 

 ばくん♥ ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ♥ ビクッ♥ ビクッ♥ ビクンッ♥

 

 頭から下半身まで呑み込まれた。肉塊が美味そうに口を動かし、うつ伏せに近い状態でサーニャは呑まれた。

 無様に飛び出した脚を小刻みに、時折大きく跳ねさせている。果たして中で何が行われようとしているのか、あるいはもう行われているのか。

 

「サーニャ! サーニャァァァァァ! あっ、いやだ、やめ、やめろぉ!」

 

 そして、先んじて捕らえられたシャーリーも捕食者の手が伸びた。正確には、捕食者が繰り出す糸が伸びていく。

 一本で彼女を無力化、拘束せしめた糸が何本も何本も。それこそ十では数え足りず、数百と束ねてシャーリーの身体にくるりくるりと回されていった。

 叫び上げるシャーリーの裸体、動かすことができていた手足。それらが束ねたことで白い塊として視認することが可能になった糸に呑まれて消えていく。

 

「くそっ、動けない……ま、またあたしの胸だけ……っ!」

 

 ぷらん、ぷらん。それは繭。繭の中から顔と巨乳だけを出し、吊り上げられた繭化したシャーリーの惨めな姿。

 手足は大きな球形の繭に収められ、白磁の巨乳とウサギ耳が反応を示す顔だけが飛び出して、これから何をされるかを想像してその顔を愛らしく真っ赤にしている。魔法の使えない魔女を捕らえた強固な繭は、下手な拘束具よりも遥かに硬い。もがいたところで、天井に繋がった一本束の糸を揺らすだけ。

 下には脚だけを出して声もなく捕食されたサーニャ。上には顔とおっぱいだけを出して捕食を待つシャーリー――――まずはシャーリーに〝虫〟が近づいていく。

 

「ひぃ……く、くるな……っ!」

 

 さしものシャーリーといえど、繭を揺らすことしかできない状態で糸の主、蜘蛛を思わせる巨大な怪物に迫られては震えた声で悲鳴と拒絶を漏らすことしか叶わなかった。

 これがシャーリーの初経験、というのであればまだ反抗的だったかもしれない。しかし、こうした経験を連続的に――――それこそ〝あの〟カプセルに入れられて変わり果てた身体で、経験を重ねていれば怯えしかなくなるというものだろう。

 あの感覚は嫌だ。来るな、触るな。いくら彼女がそう願おうと、糸で自らを天井から吊り下げた蜘蛛はその無数の手を伸ばし、無情にも触れてしまう。

 

「――――あひぃ!♥♥」

 

 シャーリーの固く勃起したいやらしい乳首をカリッ♥カリッ♥と蜘蛛は掻き、彼女はその快感に大仰なアクションを顔と繭の動きで起こした。

 繭は大きく揺れ、先ほどまであった仲間を案じる真剣な表情と怪物に恐怖した表情からは一転し、首を反らして開いた口から恥ずかしい喘ぎ声を吐き出すシャーリー。

 蜘蛛は構わず乳首を、胸を弄ぶ。無数の手の先は鋭く繊細。乳首を突き、弾き。乳輪を焦らすようになぞって回し、軽い責めを重ねていく。

 

「ひっ、うひっ♥♥ それっ、だめっ♥ ふ、ぉぉぉぉぉ……乳輪っ、擽ったくて、おっ、おひぃ〜〜〜〜♥♥♥」

 

 あまりにも早く、シャーリーは崩れた。ビンビンに勃起した乳首だけでなく、乳輪を擽る爪先にさえ素っ頓狂な嬌声を溢れさせる。何重にも糸を重ねた繭の表面に、じわじわと染みが現れて雌臭い香りが広がっていった。

 戦場を速さで駆け抜けた魔女は、今や誰より胸で快楽を感じる速度に優れている。そんな本人は不名誉ながら、監視者たちが楽しく笑う無様な胸に、蜘蛛がトドメの一撃を見舞う。

 針のような鋭さの爪先が、シャーリーの硬い乳首の先端に突き刺さった。

 

「ほぎょっ♥♥♥♥ あっ、あっあっ……ち、乳首、イクっ、イグゥ!♥♥♥♥♥」

 

 ブシュッ!♥

 

 繭越しで轟く秘部の絶頂音。そうでなくとも、精神調整と共に頭に刻まれた『イクときはどこでイッたかを必ず報告する』というふざけた命令に従い、シャーリーがアヘ顔で絶頂報告をしたおかげで、蜘蛛に責められ感じていることなど誰にでもわかるだろう。

 しかしながらトドメ、というのは間違っていた。なぜなら、蜘蛛は突き刺した針から自身に仕込まれた体液をシャーリーの巨乳に流し込み始めたのだから。

 

「あぇ♥ む、むね……あつ、い……ひゃに、しへぇ……♥」

 

 トロトロに蕩けた締りのない顔で、涎を垂らし舌足らずな疑問を抱くシャーリー。その疑問への回答は――――ビュルッ♥ と彼女の蕾から白濁の飛沫が四散し始めたことで成された。

 

「なへぇ!?♥♥ ぼ、ぼにゅうっ!?♥ あたひのむね、おっぱいっ、ぼにゅうぅ!?♥♥」

 

 ビュルッ、ビュルッ、ブビュルッ!♥

 

 立派な敏感巨乳に相応しい母乳射精。頭ごと蕩けて混乱したシャーリーが迸る乳首の体液に驚愕の声を上げた。

 処置を終えた蜘蛛が爪を引き抜くと、口から吐き出した糸で器用におっぱいに包み始める。胸も包み込んでしまうのかと思いきや、その糸は巨乳を縛り、または搾るように絡み付くと――――――

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?♥♥♥♥♥」

 

 締め上げ、搾り取る。溜め込んだものを吐き出す凄まじい勢いと共に、シャーリーは声にならない声で絶頂。

 

「ひぐっ!♥♥♥♥ ちくびっ、ぼにゅう!?♥♥ おっぱい、イクっイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――ッ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 それでも脳は命じられたものを言語として吐き出し、繭から飛び出した顔が可動域の少ない首をこれでもかと無理やり反らし、仰け反り射乳アクメをまざまざと見せつけた。

 

「――――っ!♥♥ っ、っ、〜〜〜〜〜〜っ♥♥♥♥」

 

 一方の地上では脚だけが無惨に痙攣しているサーニャが何かを叫んでいる。泣き叫んでいるのか、快感で狂ってしまっているのか。どの道、肉塊の口に呑み込まれた彼女が脱出する手段はない――――この空間が〝解除〟されない限りは。

 

「あべっ♥」

「ほひっ♥」

 

 突如として自分たちを責めたて、拘束していたものが消失。シャーリーは鉄より硬い繭の中から〝肉塊〟に叩きつけられ、サーニャは股から洪水のような愛液を流しながらうつ伏せ白目で気絶し、裸身で惨めに痙攣している。

 肉塊の中。先ほどまで洞窟にいたはずの彼女たちは、一瞬にして異物の身体に取り込まれていた。否、元々からシャーリーとサーニャはこの中にいた。ずっと、この中で過ごしているのだ。

 

『お疲れさん。ゆっくり休めよー』

 

 どこからともなく聞こえる男の声。言葉の意味合いだけを読み取るのなら、彼女たちを気遣っているようにも思えた。が、肉塊の中で伸びる肉の手がそうではないのだと告げている。

 

『んぶぬぉ!♥♥』

 

 半ば意識のないシャーリーとサーニャの頭、胸から上に位置する上半身が肉塊の中に取り込まれた。

 声を上げる口の動きさえ伸縮自在の表面はその表面に浮かび上げ、二人を吊るしあげる。顔を呑まれた巨乳少女と小柄な少女。暴れることも叶わず、股を力なくおっぴろげガニ股でビクッ♥ビクッ♥と愛液を吹き散らす。

 ――――二人はこうして意識を失い、気づいた時には見知らぬ空間に放り出される。

 仮に意識を取り戻したところで、自分たちの顔を呑み込み、口や鼻や耳に這いずる肉塊の体液、肉の口を窄められ押し付けられるおぞましい感触に発狂するのがやっとだろう。

 

 ――――発狂してしまえれば、どれほど楽なことだろうと考えられる。

 彼女たちを使って行われているのは、単純な性能実験だ。魔女たちを捕らえ、解析したことで飛躍的に上昇した反魔女派の技術力によって怪物の個体は飛躍的に増殖。故に、その個体にある特性、能力、制御装置の安全性……そういったものを壊れることのない女たちで確かめる。

 シャーリーのように身体を作り替えていったところで、彼らにデメリットはない。むしろ楽しめてしまえる。仮に制御に失敗したところで、調整されたサーニャたちは決して気を狂わせることができない。責め立てられ気を失った彼女たちは、どれだけ惨めな姿と格好で肉塊の体液による回復を促されているかを知る由もなく眠る。

 そうして用意されたあらゆる空間の中で、場所に応じた怪生物に犯され続ける。出口がない、空間がループしているのだと気づけない。いいや、調整された心が絶望することを禁じることで気付かせることをしないのだ。

 

 そうしてシャーリーとサーニャは気付かぬうちに体力と気力を回復させられ、日に日に変わる身体に脆くなりながら壊れることのない精神を持ち、新たな実験体の前に放り出される。

 

「なんだここ……前が見え、んあっ♥」

「お花ばかりで……せめて、飛べたらんんっ♥」

 

 目の前を覆い尽くす花園。二人の身長を上回る大きく不気味な花たちが、彼女たちの道行きを阻む。

 掻き分けて進まねばならず、相変わらず衣服というものに恵まれない彼女たちは身体を擽る草木にたまらず声を上げながら歩みを進めた。

 出口がわからない。どうしてか止まることができない。それでもおかしな怪物に襲われるよりはマシだ、と二人は前日に比べれば落ち着いた様子で探索を続け、少し広い平地に辿り着く。

 

 そこは不気味な花が囲む園の中心――――ふわりと、彼女たちの鼻腔を甘い匂いが擽った。

 

「っ! シャーリーさん、呼吸おぉっ♥♥♥♥」

「あ……あへっ?♥♥♥♥」

 

 ――――ぷしゃっ♥

 

 股座から吹き出したのは淫らな愛液。疲れきった表情だった二人が、途端にアヘ顔で絶頂したのだ。

 サーニャは一瞬早く気がついたようだが、結局は揃って周囲に漂うピンク色の粉を吸い込んでしまった。

 今日は植物型の実験体。しかも、今までのように直に彼女たちを弄ぶタイプではなく、ある意味魔女たちの尊厳を踏み躙る異種だ。

 

「にゃ……こ、れぇ……ふにゃふにゃ、すりゅう……♥」

「す、すうな……さーにゃ、すう、なぁ……♥」

 

 目の焦点が合わなくなっていき、瞳と共に魔女の象徴とも言うべき獣の耳と尻尾までくたびれたように蕩けていった。

 多量の花粉は即効性の媚薬としてたっぷりと二人の体内に吸収された。あとは発情ウサギと猫の恥の晒し合いが始まる他ない。

 

「おまんこぉ、イクゥ!♥♥♥♥ マンコ気持ちよくて手が止まらないぃ!♥♥ おまんこ気持ちよくなるお花のかふん、もっとほしいっ♥ おまんこイク、おまんこイクっ!♥♥♥♥♥」

 

 しゃがんで広げた股、秘部にひたすら指を這わせる。延々と溢れる愛液に指をふやけさせながら、花の真下で花粉を浴びてマンコのオナニーに夢中になったサーニャ。

 浅ましく口と鼻を開いて花粉を吸い込み、その性格とかけ離れた淫語を放ち愛液のシャワーをぶちまけていく。

 

「おっ、ぬほっ♥♥ お゛ぅ゛♥♥♥♥ ちくびっ、イグッ♥ ぼにゅう、でりゅうぅぅぅぅっ!♥♥♥♥」

 

 シャーリーはより簡潔的な無様だ。ガニ股で潮吹きマンコをヘコっ♥ヘコっ♥とダンスさせ、乳首を扱いて母乳射精を解き放つ。なまじスタイルが良いため、ガニ股乳二ー射乳でアヘ顔を晒してイク姿はあまりにも滑稽、下品な女としか言いようがなかった。

 全裸で股を開いてオナニーするサーニャ。ガニ股で乳首を扱いてオナニーするシャーリー。

 どちらも淫ら。どちらも品のない。だらしなく蕩けた瞳は何の後悔もなく変態オナニーに興じている――――そんなオナニー魔女たちの慈悲とばかりに、開いた花弁が彼女たちのマンコに〝吸い付いた〟。

 

『ほひょ――――んっひょおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥♥♥♥♥』

 

 間抜けすぎる嬌声。鼻下が伸び切った不細工イキ顔でマンコの花弁に激しく吸い付かれる二人。

 

「ま、マン汁吸われてっ♥ す、吸われて……わ、わたし、いやっ、あっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!♥♥♥♥♥♥」

「マン汁吸われてイグッ!♥♥♥♥ ひゃ、ひっ……あたしのおっぱい、やめ――――お゛ひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 じゅるじゅると吸い出される愛液。発情分泌された雌の汁が好物、栄養だと言わんばかりに絶頂の潮吹きさえも吸い出していく植物の花弁。

 その衝撃で理性を僅かに取り戻した不幸。サーニャは叫びながら腰をエロ蹲踞で振り乱し、シャーリーは素晴らしい巨乳の美味なる母乳をも花弁に包まれ吸い出され、白目を向いて仰け反り絶頂。

 マンコや乳首を花弁で彩ったアヘ顔美少女たちは、何度も何度も周りの花たちに体液を吸われてイキ果てる。

 

「あへ……おまんこ、むり、むりぃ……♥」

「……お、おひっ♥ おっぱい、もう出ないぃ……♥」

 

 ――――じょぼぼぼぼぼぼぼ♥

 

 やがて仰向けで脱力し、鼻水と涎を虚ろな目で垂れ流したシャーリーとサーニャから黄金色の小便が美しいアーチを生み出した。

 

 

「うぐっ!? く、離せっ!」

「いや、いやぁ!」

 

 緑色の肌をした小人のような怪物に囲まれたシャーリーとサーニャが、力ずくでその裸体を押さえられている。

 いつもの虫、植物、動物といったものからはかけ離れ、それらはありえるもの、ありえならざるもので括られるのであればサーニャの身体を操ったスライムに近い物語の生物、ゴブリンに近い。

 集団で行動し、個々の力は少ないがだからこそ弱者をいたぶり略奪する。そのイメージ通り、ゴブリンたちは〝弱者〟からの略奪を行っていた。

 そう――――魔女の力を振るえない二人など、ゴブリン一匹に劣る雌奴隷なのだと。

 

「く、そぉ……おまえら、みたいな……やつら、に……っ!」

 

 魔法さえ使えれば。飛べさえすれば。頭を地面――――よりにもよって壊滅した基地を模した場所の地面に押さえつけられながら、殺気がこもる視線をゴブリンたちに向けるシャーリー。

 確かに、本来のシャーリーが戦えれば、ゴブリンなど取るに足らない弱者だ。ゴブリンが何百といようと、空を翔る魔女には届かない。

 だが、地に落ちた魔女に何ができるというのか。シャーリーが強者であったのは過去の話。今や母乳を吹き散らしながらイク雑魚ウサギでしかないと言うのに。

 そして、そんな取るに足らない弱者の視線を感じ取ったゴブリンは見るからに不愉快そうな雰囲気を醸し出した。生意気な雌が身の程も弁えずに歯向かおうとしている、と。

 

「な……――――んぎぃ!?」

 

 バチィンッ!♥

 

 どこからともなく取り出した〝家畜調教用〟の鞭。鋭くしなり、強調するように持ち上げられたシャーリーの美尻に叩きつけられ、小気味の良い音色と共に彼女の尻を大きく揺らす。

 

「な、何しでぇ!? ひぐっ、うぎっ、あぎぃ!?」

「シャーリーさ――――ひゃあ!?」

 

 パチーン!♥ バチーン!♥

 

 叩きつけられる鞭の音が二重になる。サーニャはシャーリーのように目立って逆らうことはしなかったが、〝家畜〟仲間ということもあり連帯責任というものなのだろう。

 

「や、やめ、ろぉ! んぎっ、いぎゃっ――――ぶぎぃ!♥」

「やめて! ごめんなさい、ごめんなさい! 逆らいませんから! やめてくださ――――ひぐぅ!?♥」

 

 手加減なしの鞭が尻を叩き、白く美しかった表面が打たれた箇所に応じて赤く染る。

 豚のような悲鳴で鼻水を吹き出したシャーリー。制裁にあっさりと服従を示し許しを乞うも、その弱さを面白がるようにゴブリンたちに鞭を振るわれ悲鳴を上げるサーニャ。

 ――――どちらも鞭打ちという家畜への調教に、知らず知らず股を濡らしていることに気づいているだろうか。

 

「ひ……はひ……ぃ♥」

「……っ、っっ♥」

 

 十数分後、痛々しいほど腫れ上がったケツを掲げさせられた二人が、涙を流してゴブリンの前に屈していた。

 サーニャは辛うじて官能混じりの声を零しているが、シャーリーはあまりの尻打ちの威力が強すぎたのか、顔を地面に埋めるように声もなく悶えている。しかし、どちらも赤く腫れた尻肉とは対照的にピンクの肉は蜜を垂れ流してゴブリンを誘うように雌臭を漂わせていた。

 ケツを鞭で打たれてマンコを濡らす変態の家畜(おもちゃ)。少なくともゴブリンのその知性でシャーリーとサーニャをそういったものとして認識した。

 

『ふぎっ!?』

 

 ゴブリンが二人の頭を足蹴にする。服従しろ、という一方的な宣告が伝わるようだった。その獣の耳と尾で、多少なりとも動物的な感性を備えた彼女たちには伝わらないはずがない。

 

「さ、逆らって申し訳ありませんでしたっ♥ 雑魚ウィッチの変態おまんこをゴブリン様に捧げますっ♥ ゆる、許してください!♥」

「……っ……申し訳、ありません……家畜ウサギのシャーリーを……お許し、ください、ゴブリン様!♥」

 

 フリ♥ フリ♥

 

 強制全裸土下座で真っ赤なケツを振る弱者の雌。しっかりと屈服用の言語が調整によって刻まれているのか、家畜奴隷に相応しい言葉遣いで精神的に脆くなっていたサーニャが誠心誠意謝罪し、シャーリーが未だ反抗心を残しながらもサーニャに吊られるように言葉を吐き出した。

 

「あっ♥あっ♥あんっ♥ ご、ゴブリン様のおちんぽ、きもちいいっ♥ きもちいいですっ♥ あ、イキますっ、雑魚マンコいくっ!♥♥♥♥」

「ひっ、ひぎっ、ひぐっぶぎぃ!?♥ ケツ、叩かれながら、イグッ♥♥ お、おっぱい、引っ張る、なぁ!?♥♥♥♥」

 

 家畜を手に入れたのなら、あとは本能のまま可憐な雌を楽しむことしかゴブリンは考えない。

 四つん這いでゴブリンに跨られながら彼らのチンポを受け入れるサーニャとシャーリー。サーニャは光を失った目で必死に媚びへつらい、シャーリーは反抗を徹底的に削ぐケツドラムに巨乳を拗られ母乳を吹き散らしながら犯され続けた。

 ゴブリンが飽きるまで……濁り色の白濁液、黄金液を腫れ上がったケツに打ち付けられようと、裸体を痙攣させることしかできないまで犯されたサーニャとシャーリー。

 

「……たす、け……だれ、か……」

「………………」

 

 助けてほしい人の名前すら言葉にできないサーニャと、もはや言葉を吐き出すことすらできないシャーリー。

 ゴブリンのザーメンと汚水がこびりつく疲労困憊の身体。それも次の日には無情にも回復〝してしまい〟、新たな実験場へと誘われた。

 

 ――――飛べさえすれば。おまえらなんかに。

 

 そう口走った魔女たちのため、今回は特別に空戦用の装備と〝衣服〟を彼女たちは身につけていた。

 

「あ゛♥♥ ごれっ、はずれな、いぃ!?♥」

「も、ゆるし、て……ほひぃ!?♥」

 

 念願の青い空に解き放たれたというのに、魔女たちの顔は晴れない。いいや、快感を表にした顔はある意味で晴れ晴れとしているのかもしれなかった。

 足に取り付けられた装備はいつかと変わらず、彼女たちは自然な流れで飛翔した。あるいは飛翔するように脳が命令していた。

 そして彼女たちがせっかく得た恥を隠すパンツを、二人は渾身の力で取り外そうと両手を使って必死に足掻く。形や大きさは彼女たちが恥ずかしげもなく着ていたものと変わらないというのに、何がそこまで不満なのか――――眠る度に顔を包む肉塊と似た〝触手の下着〟に不満を感じるなどおかしいだろう?

 

「ひ、うご――――」

「ひゃめ――――」

 

 ずりゅずりゅと、下着の裏面で蠢き始めた細やかな触手たちにシャーリーとサーニャは顔を真っ青にし、さらに力を込めてパンツを引きずり下ろそうとする。

 空を飛びながら下着を引きずり下ろす変態痴女。そんな汚名を受けてでも、これは嫌だと叫んでいる。どこへなりとも逃げればいいとようやく羽ばたくことが許された彼女たちは、

 

『イグッ!?♥♥♥♥♥』

 

 空中開脚アヘ顔絶頂を晒し、キラキラと輝く愛液のアーチを生み出した。

 

「お゛♥あっ♥ あ゛っあっイクっ♥♥♥♥ おまんこイクっ!?♥♥♥♥ らめっ、触手パンツがマンコ食べてイクっ♥♥♥♥♥ ぬほぉ!?♥♥ お、おしりぃ!?♥♥♥」

「おほっ♥♥ んほぉ!?♥♥♥♥ け、ケツ穴ほじられてっ、めくれ、でぇ!?♥♥ やめれっ♥ ケツ穴よわいっ♥ あたひのケツ穴しょくしゅでイグ――――ッ!♥♥♥♥♥」

 

 ガクガクッ♥♥ プシップシュップシャァ!♥♥ ガクッヘコッガクッヘコッ♥♥♥♥ プシャプシャプシャァァァァァァッ!♥♥♥♥

 

 たった一枚の触手パンツに翻弄され、愛液と尿を撒き散らすサーニャとシャーリー。空中でガクガクと内股と外股を繰り返し、卑猥なダンスを踊るように前後する足と腰。触手パンツの腰部を掴んでいたばかりに、愛すべき空中で本当に腰当てビッチダンスを踊っているようだった。

 調教済みのマンコを舐められ突かれて嬲られる。ほとんど未知ながら数々の凌辱で開きつつあった肛門をほじられケツアクメ。

 裡に秘められたウィッチとしての資質、戦場さえも汚され心をくじかれる。だが、絶望することは許されない。そして、絶望できないサーニャとシャーリーに残酷な〝命令〟がくだされた。

 

「ひぃ、ひぃぃぃぃぃぃっ!?♥」

「はひっ!?♥ ひゃ、ひゃめろぉ!♥ やだ、ひやだぁ!♥」

 

 サーニャはもう悲鳴を上げることしかできず、シャーリーは口だけは達者ながら命令には逆らうことができなかった。

 次の絶頂に向けて動き出した身体。空中で姿勢制御、足を開脚、押し上げ。地を歩くより余程スムーズに〝V字開脚〟を見せつけたサーニャとシャーリーは、頭に浮かんだ文字を口から言葉にして吐き出し、絶頂した。

 

「おまんこイクっ♥ 変態貧乳雑魚ウィッチ一号、おまんこイクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――ッ!♥♥♥♥♥」

「ケツ穴イグゥッ♥ ド変態巨乳雑魚ウィッチ二号、ケツ穴掘られて母乳でりゅうぅぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥♥」

 

 空中V字開脚、アヘ顔ダブルピース。自分たちの名乗りまで好き放題変えられた二人が、止まらない絶頂に卑猥なパンツに包まれた股間部から体液を吐き散らした。

 ――――彼女たちを嬲り続ける者たちのせせら笑う声が聞こえてくるようだ。

 

 彼女たちはこれからも女として、ウィッチとして、実験動物として、その身体と心を弄ばれる。

 それは今日のように身体を操られて自慢の空戦で晒し上げられることかもしれない。ゴブリンに凌辱され足を持たれて引き回されることかもしれない。発情した自分の意思でオナニーをすることかもしれないし、異種に呑まれてアクメ顔を晒す無様かもしれない。

 はたまた肉塊に丸呑みされながら揉みほぐされる。排泄の権利すら奪われ恥を晒す。彼らに忠誠を誓う兵士に洗脳される、あるいは性奴隷として自ら頭を下げる――――可能性は男たちの気分の数だけ存在する。

 確実なのは、二匹のウィッチは半永久的にこの日々に苛まれ、イカされ続けるということ。その身と引き換えに男たちに力を与え、自らの仲間だったウィッチたちが犠牲になり続け、人類の希望が失われるその日まで――――永遠に、壊れることなく、彼女たちは快楽に踊り続けるのだ。

 

 

 






本当は逃げながらスライムぶちゅぶちゅお尻からさせるとか考えてたけど結果的になくなった。あと空中で何かと戦わせることも考えてたけど空中触手塊は若干シュールだな?とこういう形になりました。性癖を形にするって難しいね、バナージ……。
まあでもお花でオナニーとかゴブリン姦はやりたいこと出来たって感じがしますわね。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。書けるものから書いているのでお待たせしている有償リクはもうちょっと待ってね。ここ最近は1日1作ペースで頑張ってます。我ながら頑張ってる、んじゃないかなぁ。ではまた次回〜


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アークナイツ
サベージ(ショタおね、淫紋、洗脳、虫出産)


はいストーップ。とりあえず出さないと二度と見せなさそうなのでお出ししました。最後に虫出産します。口からも出てきます。何なら口から寄生虫やります。グロ描写はしてないというか私が難しいのでないつもりですが少ないのでも駄目な人は読んじゃ駄目よ。

ちなみに私は小説なら行けるけど絵とかになるとあんまりグロい虫は苦手という。小説なら脳内で変換できるしな!というわけで警告読んだ人だけ進んでね。有償リクからアークナイツのサベージちゃんです。あとここ読み飛ばして文句言ったところで私は知らんぞと言っておく。











 

 

「……ここ、は……?」

 

 サベージが目を覚ました途端、視界に広がったのは見覚えのない景色だった。

 彼女の所属するロドスアイランドに関わる場所ではなく、まして気を失う直前に見た廃墟ですらない。

 

「っ!」

 

 そうして意識を失う直前の記憶を脳裏に蘇らせれば、自ずと彼女の身体にも力が入る――――が、両手と両足、胴体にも拘束具が回されていて動くことがままならなかった。

 武器は当然ながら近場にはない。アーツを使おうにも、という状態だ。廃墟、という点は意識を刈り取られる直前と似通っているが、どちらかと言えば偽装、言うなればどこか生活感が見て取れる。でなければ、サベージを拘束台に寝そべらせて両手と両足を枷で縛り付ける、などという捕虜じみた扱いができるはずもない。

 ――――敵地。そうサベージは結論付けた。衣服こそ元のままで、大の字に開かれた足の肉付きの良い黒タイツ。黒衣の上からでもわかる豊満な胸。兎のような獣耳と銀色の髪はどれも健在であり、手をつけられた様子はない。だが、拘束や力の封じ方はいささか厳重すぎる。

 

「気がついた?」

「っ!?」

 

 そうして、現状を必死に理解しようと思考と視線を巡らせていたサベージに語りかける少年の声に、彼女はハッと視線を向けながら記憶を鮮明に浮かび上がらせた。

 寝かされて横目ながら、少年の顔に見覚えがある。鼓膜を震わせたその声は、声色こそ〝あの時の〟少年と掛け離れた雰囲気を纏わせているものの、だからこそサベージは視線を鋭くし声を発した。

 

「そう……まんまと騙されたってこと、か」

 

 ――――ロドスアイランドのオペレーターたちとレユニオン・ムーブメントの構成員との交戦中、サベージはこの少年に出会った。

 出会った、というのは少々語弊がある。見つけた、とするならば少しは正しいものであろう。

 莫大なエネルギーを持つ鉱石『源石(オリジ二ウム)』と『鉱石病(オリパシー)』によって感染者と定められた者たちへの根深い差別、排斥。この程度の言葉では語り尽くせない者たちが集った『レユニオン・ムーブメント』という組織。

 彼らとの戦いの最中、サベージは廃墟内で怯える少年を目撃した。仲間の危機に率先して身体を張る彼女の性格から、戦いに巻き込まれた子供を助けようとするのは何ら不思議ではないことであり、人道的に正しいものだ。

 

「そういうこと。お姉さんが一人で上手く引っかかってくれてよかったよ。それ以上は手間だからね」

 

 その少年が、その十に満たないだろう外見に見合わぬ狡猾な笑みを見せる存在でなければ、だが。

 仲間から離れ、戦闘に巻き込まれたと思われる少年に警戒心を抱かせないよう、迅速ではあれど無防備な姿で近づいたサベージは、彼にとって格好の獲物でしかなかった――――わざわざサベージに見せつけるように、睡眠薬が入っていた空の容器を見せつける程度に、少年はか弱い存在ではない。

 

「……君もレユニオンに?」

「その年で、って驚いてる? まあ間違ってないけどね。僕は生き方を選べるような年齢でも立場でもなかったから――――ああ、けどお姉さんたちの組織に保護をお願いするほどには落ちぶれてないかな。僕、これでも一応それなりに立場は上なんだから」

 

 自慢じゃないけど、と肩を竦めた少年にサベージは僅かに眉を顰めた。説得するだけ無駄だ、と先回りして抑えられてしまった形だ。

 サベージを捕らえたことが彼が幼いから、人質がいたから……そういったものならサベージも言葉を尽くす意味があった。しかし、そうではなく少年が自らの立場のためにサベージを狙ったとしたなら、彼女の唇から発せられる言葉は決して柔らかくはなり得ないだろう。

 

「私を捕らえたって何の意味もないよ。私は単なるオペレーター。話すことは何もないから」

 

 硬い決意を込めた声色。視線の厳しさが、仲間の情報など口にはしないと語っているようだ。

 

「だろうねー。そっちも気にならないわけじゃないけど、僕の目的は違うんだ。ほら、こんなナリでも部下は多いんだよ。それくらい僕にも立場ってものがあるんだ」

 

 レユニオンは他者や国家に蔑まれてきた感染者たちが集い、結成した組織。偏りはあれど、種族や出身には寛容だ。差別意識に排斥された者たちの集まりであることを鑑みれば、まだ子供であろうと組織に所属し、中枢に入り込む資格はあった――――この少年もまた、その身体のどこかに感染者の証があるのだから。

 つまり、サベージを捕らえたのは組織の中で自分の立場を引き上げるため。だが、彼自身はサベージの情報を必要としないのであれば、答えはそれなりに限られてくる。

 

「私を組織の誰かに引き渡すつもり?」

「ブッブー。さっき自分で単なるオペレーターだ、って言ってたじゃん。見たところ感染者でもなさそうだし……ま、そっちの方が都合がいいけど」

 

 言いながら、少年は拘束台で僅かにもがくサベージにゆっくりとした足取りで、片手を背中に隠しながら近づいて行く。

 

「……っ」

 

 ――――恐ろしい。

 サベージは漠然と戦場でさえ覚えたことのない悪寒に身体を震わせた。

 少年の思考が読めないことではない。仲間を信じて救援を待つ時間がもどかしいからでもない。

 この少年が、何か末恐ろしいものを――――コードネーム・サベージという存在領域を侵す〝何か〟がある。

 

「僕のアーツはちょっと特別なんだ。まあ、じゃなかったら僕はこの立場にいられないからね――――その理由が、これ」

 

 少年が手を掲げ、サベージの顔面――――口元目掛けてそれを振り下ろす。

 

「ひ……んぐっ!?」

 

 悲鳴を上げかけたというところから、サベージの反応速度が如何に優れているかを理解できよう。しかし、その反応速度を以てしても、彼女に許された抵抗は押し付けられた〝それ〟を拒み、口を閉じることだけだ。

 それは何であろうか。物体であった。蠢く何かであった。おぞましい生物であった――――球状の〝虫〟が眼下に押し付けられた恐怖に、サベージは声にならない叫びを涙目で顕にする。

 

「可愛いでしょ? 僕のアーツで従える虫の中でも、なかなか変えが効かない一匹なんだ」

「〜〜〜〜〜〜っっ!?」

 

 そんなことは聞いていないし、知りたくもない。というのがサベージの中で反響する悲鳴だろう。

 悲鳴の代わりに手足が暴れ、押さえつけられた胴体が何とか逃れようと身体を捩る。

 

「お゛、ご……ぉ」

 

 しかし、アーツが使えない以上、一定より上の強度を持つ拘束具を力だけで取り外すことなど不可能。何より、少年の手で無理矢理押し込まれていると思っていた虫は、不規則な蠢きではなく明確にサベージの口を押し広げ始めていた。

 

(いやっ! いやぁ! 口に、口に来て、痛い、気持ち悪い! 助け……っ!)

 

 この世界で如何に経験を重ねて生きていても、異形で気色の悪い虫を口へ、しかも生きたまま飲み込まされようという瞬間に冷静で居続けられる者はそういない。

 暴れる身体と手足がないのなら頭を振るしかない。だがそれもやがては失速し、少年が押し込む生物を限界以上に開かれた口で受け止め、サベージは涙を浮かべて不快感に耐えるしかなかった。

 

「――――お゛ぉ!?」

 

 否。不快感だけであればどれほど幸せであったことか。

 虫の大きさは口を顎が外れんばかりに開いてようやくのサイズだった。つまり、噛み砕かず食道を通り抜けることなど、まず以て不可能だと見て取れる。

 

 それが、少年の言う替えのきかない一匹でなければ。

 

「い゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ゛!?」

 

 文字通り口の穴を塞がれたサベージには、そうした凄惨な悲鳴をひり出すことが精一杯の主張だった。

 痛い、苦しい、辛い、助けて。そうした彼女の思考と吐き出したいであろう言葉を全て排除し、侵入した虫はサベージの身体に喰らいつく。

 全身が痙攣する。痛みでどうにかなりそうな思考が判断を止め、滂沱のような涙を流す目が反転し真っ白になろうとも気を失えない地獄を少しでも和らげようと試みる。

 それが何秒、何分続いた頃か。白目で泣き叫び苦しむサベージを、少年は実験の成果を目撃した緩やかな、しかし狂気に満ちた研究者のような笑みを浮かべてただ見守っていた。

 喉を裂かれて喉が枯れる。人体がありえないほどに痙攣し、泣き叫ぶ声が止まることを知らず――――――

 

「――――あ゛っ」

 

 ビクンと、サベージの身体に何かが加わった。いいや、敢えて表現をするのなら〝成り代わった〟という方が正しいかもしれない。

 

「はーい、お疲れ様。みんな、よろしく」

「オーケー、ボス」

 

 白目を剥いてビクビクと身体を跳ねさせるサベージ。処置を終えた彼女の拘束をどこからかゾロゾロと彼の部下たちが現れる。年齢層や種族は様々だが、皆少年より歳を重ねていながら一様に〝ボス〟と呼び敬意を払っている様子だ。

 

「げほ、ご……ほっ」

 

 が、サベージに彼らを気にする余力などなかった。

 気色の悪い虫を体内に押し込まれ、気が狂いそうになる激痛から息を吹き返すように痰を吐き出したサベージが、表面上は自由になった身体で地面に転がり落ちた。

 

「あ、おはようお姉さん」

「っ、こ……の……っ!!」

 

 目には涙の痕がくっきりと残り、口のあちこちから唾液の痕まで残されている酷く惨めな顔。しかし、あのようなものを飲み込まされながら、心を折らずに少年を睨み付けられる精神力は驚嘆に値するだろう。

 一矢報いる。もしくは、怒りを飲み込んでチャンスを待つ。どちらも有り得る選択だった。

 

「じゃあ早速、おすわり」

「はぇ?」

 

 まあ、少年が犬の躾をするような気軽さで放った〝命令〟に対し、しゃがんで股を開き、両手を頭の後ろで組んだ屈服の姿勢を取ってしまったサベージには、どちらも有り得ない過去の選択肢でしかなくなったのだが。

 

「は……え、え?」

 

 意味がわからない。膝を折り、開いた姿勢は黒タイツに包まれた扇情的な下着をも開帳し、まるで目の前の少年を年の差も考えず誘っているようだ。

 両手も胸を張るように腋見せしながら降伏し、それ以降サベージの身体は全く動かない。肉体の感覚は残り、動かしたという感覚もある。だというのに、自分の身体を動かす意識と思考が完全に切断されて、それだけがすっぽりと抜け落ちているような感覚に彼女は戸惑う。

 ――――その戸惑うという動作によって、表情を変えることや口を開くことはできることを把握した。

 

「次は舌をんべーって出して、戻していいって言うまで引っ込めちゃ駄目だよー」

「んべぇ……っ、っっ!?」

 

 把握はできた。だが抗うことは叶わない。少年が命ずるがままサベージは舌をペロンと差し出し、驚いた彼女がいくら戻そうとしても言うことを効かない。

 

「ボス」

「ん、ありがと。さ、僕たちの所有物になった記念だ。けどこれだと、どっちかと言えばレユニオンのものになるかなぁ?」

「――――――」

 

 少年に手渡された物に、サベージは絶句する。当然それは、痛みを乗り越えた先にあった新たなる絶望への諦観というべきもの。

 棒の先の平たい箇所にじゅうじゅうと熱を持つレユニオンのマーク。焼きゴテだとサベージにも理解はできた。そのサイズは、ちょうど自分の舌の表面に当てればちょうどいいだろうということも、他人事のように理解ができた。

 

「ひゃめ……」

 

 懇願を口にする自由はある。それが現実逃避であることも、

 

「みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 逡巡の時間すらなく聞き入れられないことをサベージは理解してしまえていたというのに。

 容赦なく舌に押し付けられる焼きゴテ。痛みで逃れようとする反射的な思考は肉体に届かず、まるで何かで固定されているように舌は頑なに差し出され続け、熱と痛みでサベージは悶え苦しむ。

 

「あ、言い忘れてたね。君の中に入ったのは寄生虫タイプなんだ。脊髄や脳に寄生して、基本的にはこうやって身体を操る感じだね。まあ他にもできることはあるけど……意識はあるのに身体は自分で動かせないっていうの、結構な不思議な体験でしょ?」

「あぎぃぃぃぃっ!?」

 

 ――――しょわぁぁぁぁぁぁ……♥♥

 

 世間話のように寄生虫のことを解説し、より強く焼きゴテをサベージの舌に押し込む。その結果、目を剥いたサベージの下半身から熱い湯気がたちどころに発せられた。黒タイツを艶やかに濡らして地面を汚す失禁の証拠が、音を立てて迸る。

 

「あれ、お漏らししちゃった? まあすぐ着替えるからいいよね、っと」

「ひぐっ!?」

 

 黄金水が雨漏りのように股間部から滴り落ちる中、ようやくサベージの舌根から焼きゴテが引き剥がされた。

 アーツの力も借りているのか、白目を剥いたサベージの舌にはハッキリとし過ぎているほど、鮮明なレユニオンのマークを模した焼印が刻まれる。

 所有物。そう少年は口にした。彼らにとってサベージという女性は、捕虜でも何でもなくレユニオンが保持する所有物でしかないと嫌になるほど彼女は教え込まれたと言えた。

 

「あ、ぁ……ぁ……」

「それじゃあ――――歓迎会を始めようか」

 

 失禁で放心したサベージに、少年は年に見合わない悪意を以て笑みを見せる――――サベージの中で少年を外見で侮るだけの気力など、既に残されていないだろうが。

 

 少年が拠点としている廃墟は元を辿れば風俗店だった。相応の規模があり、拠点の偽装としてはうってつけ。

 彼が言葉にした歓迎会とはそのままの意味。サベージをレユニオンに歓迎するという会として、彼女に働いてもらう。無論、ダンス用の支柱が誂られたステージに立つことなど、サベージの意思は望んではいない。

 

「まず着替えよっか、サベージ。おしっこお漏らしして気持ち悪いでしょ? そこで脱いでいいよ」

「そんなこと……い、いやよ、いやぁ!」

 

 意思は望んでおらずとも、身体は言うことを聞いてしまう。少年とその部下がテーブル席に座り、余興を眺め楽しむ態度を見せるその中心で、サベージは己の着衣に絶望の表情で手をかけ始めた。

 脳や脊髄の中枢神経を支配されたサベージが言葉で否定したところで、身体は恐ろしいほど軽やかに衣服を脱いでいく。年頃の乙女が羞恥と絶望に顔を歪めながら淫靡に行うストリップは、男であればたまらない征服感を得るものであった。

 

「さすがボス。最高の見世物ですね」

「いや、僕だけが考えたみたいに言わないでよ。みんな乗り気だった癖にさ……あ、サベージの胸、やっぱり大きいなぁ」

「っ〜〜〜〜〜!」

 

 服と下着の二重底で戒められていたサベージの胸は、目を見張るほどの大きさをしていた。白磁の肌に小さな蕾。形やハリに若々しさがありながら、成熟を感じさせる素晴らしさ。

 大々的なストリップは上半身を終えて下半身へ。スカートを下ろし、濡れたタイツを脱ぎ捨て、小便で汚れたショーツを脚から引き抜けば全裸の美女が魅惑的な裸身を白日に晒す。

 誰の目から見ても魅力的なサベージの裸身。膨らみが豊満な乳房は言わずもがな、細いくびれに〝下腹部の輝き〟が眩しく、足は美脚ながら肉付きの良さを感じさせるたわわな太股。細身と肉付きを両取りした素晴らしい大人の身体――――その中にある逃れようのない対比に、少年と部下たちは笑みを零した。

 

「へぇ……サベージは毛がないんだ。手入れしてるの?」

「昔から生えたことがなくて、パイパンなのは体質だよ――――っ!?」

「ふーん。面白い体質だね。身体は大人なのに、アソコは子供のままなんだ」

 

 くすくすとパイパンを笑われ、サベージは屈辱的な羞恥で渋面を作る。だがそれ以上に、言葉でさえも支配された自分の状況に危機感を覚えていた。

 少年からの何気ない問いかけに、サベージは身内に対して気兼ねなく扱う言葉を返した。それは敵対者に向けるものではない。一見して封じられていない言語の自由すら、少年の命令一つで乗っ取られる薄弱なものである現実。

 

(ドクターとアーミアちゃん、みんながここを見つけてくれることを祈るしかない)

 

 そして希望も薄弱だ。脳や脊髄に寄生している、そう考えるだけで鳥肌と吐き気を催す身体で逃げ出すことは不可能だ。ならサベージにできることは助けを待つことだけ――――何の情報も残さず消えた自分の浅はかな考えを恨むことしかできない中で、だ。

 思考は絶望と恐怖で鈍いが、身体は寄生虫の力で必要以上に身持ちが軽い。全裸から衣装に生着替えを披露する中、サベージの視界に入り込むのはやはり表面上に刻まれた変化だ。

 

 下腹部を中心に淡いピンク色の光を放つ紋様。寄生と焼きゴテで意識が朦朧としていたサベージに、少年の部下の一人がアーツを放ち刻み付けたであろうもの。

 

「気になるよね、その淫紋」

「っ……」

 

 外側に幾らかの線を引き、卑猥なハート型の中心部を飾り付けた淫紋。肝心のハートの中身、ちょうど子宮に位置する肌には『0』という数字が書かれていた。

 無論気にならないはずがない。しかし、ニヤニヤと笑う少年は淫紋の効果を教えるつもりなどないように見えた。悔しげに歯を食いしばるうちに、サベージの身体は勝手に着替えを終えた。

 

「ふふ、似合ってるよ、バニーガールさん」

「誰が……っ!」

 

 バニーガール、と呼んでいいものではない屈辱的な衣装にサベージは視線だけで怒りをぶつける。

 それが正規のバニーガールであるならば、コータスという種族の耳がよく似合うことであろう。が、露出が逆転した〝逆バニー〟では心境が全く異なる。

 肩口と鼠径部までを覆いながら、胴体には一切の布を作らない衣装。露出が逆というのは、そういう意味だ。奉仕者や接客者であるバニーガールに対し、サベージのそれは娼婦や淫売(ビッチ)を思わせる破廉恥な衣装。

 あとは丸出しの胸と股間部にハート型のニップレスと前貼りを付ければ、衣装は形を成す。局部を隠すためではなく、乳輪のはみ出しや秘部の形を浮かび上がらせ観客を楽しませる際どい装飾であることは明白だった。

 

「じゃあ、僕たちのバニーガールの準備ができたところで歓迎会を始めようか」

「っ……はい。みんな、サベージのポールダンスを見逃さないでね♥ ん、れろ……っ!」

 

 着替えが終われば、間を置かずにショーの時間が始まった。言葉が紡がれる瞬間、サベージは他人事のように自身の身体を内側から眺めていることしかできない。

 甘えるような牝声。銀色のポールにしゃぶりつき、証を刻まれた舌の根を見せつけるように唾液を塗りたくる。前貼り一枚の股をおっぴろげた下品な蹲踞で上下し、妖艶な顔でポールを舐め回す。唾液が塗りたくられたポールに絡み付き、逆さまに、銀髪が地面に付くほどに軽やかな踊りを披露する。

 その度に胸が揺れ、前貼りが剥がれかけ、ムチッと衣装の下で肉を主張した太股が唾液が絡んだポールと接触し、艶やかな色合いと肉の逞しさを感じさせた。

 

「っ、だめ……い、いやぁ!」

 

 それだけなら声を堪えられた。しかし、背にしたポールを両手で掴み、ガニ股気味に開いて突き出した腰をヘコッ♥ ヘコッ♥ と大々的かつ下品な腰振りダンスをした際、サベージは悲鳴を堪えることができなくなっていた。

 太股と尻を揺らし、パイパンマンコを突き出してオスを誘うメスの仕草――――カチリと、淫紋の数字が進む。

 

「……え?」

 

 唯一と言っていい自由が許された思考に、僅かなノイズが走る感覚。

 0から1の差。下品なポールダンスの強要ではその程度。サベージの心という広大な海に一滴の異物が落ちただけ。

 しかしその異物が膨大な毒であるならば、どうだろうか。サベージが感じた違和感は――――少年のペニスというには大きすぎるものを喉奥で受け止め始めた時から、決定的なものへと擦り変わった。

 

「おごっ!?」

「ほら、もっと喉を広げないと入らないよ? 僕のチンポ、自分で言うのもなんだけどかなり大きいからねー」

「ご、おっ♥♥ おごっ、おごっ、がぶっ♥」

 

 大きいなどではない。仰向けに寝かされ、顔面騎乗で喉に押し込まれた少年の肉棒は正しく巨根そのものだ。

 吐き気を催し、喉に入り切らないはずの巨根。

 

「ん、ぼ……お、おっ、おお……っ!♥♥」

 

 だが、サベージの身体は受け入れる。拒絶をするなと喉が広がり、外からでもわかるほど少年の肉棒の形が彼女の可憐な喉の表皮に浮かび上がる――――カチリ、カチリと下腹部に新たな熱が溜まり、ペニスの根元しか見えていないサベージの視界が鮮烈な色で染まった。

 

「んご、おぉぉぉぉぉぉッ!♥♥♥」

「はは、広がってきたね。初めからこんなにスムーズで大丈夫? しっかり気を持たないと取り返しがつかない、よ!」

「お゛ごッ!♥♥♥♥」

 

 ――――カチリ。

 

 何か良くないものが進んでいる。元に戻せないカウントが喉を肉棒が制圧する度、濃厚なオスの香りが理性を溶かす度、恥を晒す度にサベージの中でカチ、カチ、カチと針のように進む。

 

「は、げほ、おぇっ!」

「サベージの口はなかなか気持ちいいね。さ、四つん這いになって。ちゃんとみんなに見えるようにね」

「やぁ……っ!」

 

 顔面騎乗から解放されたかと思えば、ステージのど真ん中で四つん這いにさせられる。僅かに自由を得た声も男をそそらせる可愛らしい悲鳴でしかなかった。

 

「せっかくだから、〝使う〟前に色々教えてもらおっか? 自己紹介も含めて喋っていいよ」

 

 喋っていいよ、というのはもちろんサベージに向けたものではある。だが答えるのはサベージではなく、彼女に寄生して操る虫によるものだ。

 顔を引き攣らせたサベージが何かを叫ぼうとするも、それは異なる言葉へと自然と変換されてしまう。

 

「私はサベージ。セックスの経験人数は0で、オナニーは週に一回か二回よ。けど、色んな人に裸を見てもらうのは興奮して、おまんこが濡れて仕方ないんだ♥」

「へー、こんなエッチな身体してるのにサベージは意外と初心なんだ」

「い――――いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

 身体が動かず、人にましてや見ず知らずの男たちに性経験を話題の種として暴露する。これなら、意識まで操られた方がマシだ――――その心の隙を狙って、また彼女に刻まれた破滅への針がカチと時を刻む。

 叫んだところで男たちの嘲笑は耳に入る。四つん這いに張った巨乳が地面に垂れて卑猥な様も、濡れた前張りが剥がれた秘部に、自分の唾液で満遍なく濡れた肉の塊が押し付けれる様が見られることすら、サベージは絶望と共に見送る他ない。

 

「まっ」

「サベージの処女マンコ、もーらい」

 

 ズリュッ♥

 

「でぇ゛ッ!?♥♥♥♥」

 

 経験値は確かにサベージが劣っている。その巨根は女を知っていて、サベージの処女マンコを難なく押し広げて侵入を行った。

 そこまでなら、サベージは初体験をこのような晒し者の形で失っただけで済んだ。が、野太い悲鳴を上げたサベージから発せられたのは、破瓜の痛みなどではなかった。

 

「あ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ――――ッ♥♥♥♥♥♥」

 

 驚異的な絶頂の経験。ペニスを膣内に打ち込まれた瞬間、サベージは何も考えられなくなった。

 後背位で年下の少年のチンポを受け止め、マンコがキュンキュンと悦びに打ちひしがれ、絶頂の体液を吹き出した。四つん這いを命じられていた身体は、快楽という意識の必要のない本能的な動作で海老反りにしなる。

 全力海老反りアクメ顔と嬌声。たった一度の挿入で絶頂まで導かれたサベージだが、その感度に疑問を感じる間もなく凶悪な肉棒のピストンに素の声を発する権利まで彼女は支配されようとしていた。

 

「あっ、あぅっ♥♥♥ ひ、ひぅぅぅぅぅぅっ!!♥♥♥♥」

 

 少年とは思えない力強い腰遣いが女体の尻にパンッ♥パンッ♥と交尾の音を鳴らさせ、サベージが痛みとは異なる意味で目を剥くほどの衝撃が膣内から脳髄に打ち込まれていく。

 いくらなんでもおかしい。経験が薄いとはいえ、セックスとはこれほど感じるものなのか――――もちろん、それだけではない。

 サベージを快楽の渦に呑み込み、その思考まで塗り替えようと侵食を始めたのは、言うまでもなく下腹部に刻まれた淫紋の効果だ。

 

「実はね、サベージにあげた淫紋はちょっとした洗脳効果があるんだ。君が見た数字は洗脳の進行度。そして進行度は、宿主が弱ればそれだけ進みも早くなる。ついでに寄生虫が君の身体を作り替えてるから、尚更気持ちよすぎて大変なことになってるかもね?」

「しょん、なっ♥♥♥ やめっ、あ、ふぁっ♥♥ もう、ゆるし……あひぃ♥♥♥♥」

 

 数字が進む度に洗脳は進む。洗脳が進む度、淫紋と寄生虫はサベージの身体を作り替える。なら、単に犯されているだけで感じている今は一体幾つの数字が淫紋に刻まれているのか。

 

「見たい? じゃあ見れるような格好にしてあげよかった」

「んひぃ……ひゃあっ!?」

 

 ズリュゥ♥と肉棒が緩慢に引き抜かれる感覚に頬を引き攣らせたサベージは、次の瞬間ステージに上がった部下の一人に脚を抱えて固められてしまう。

 まんぐり返し、恥ずかし固めされたサベージの身体。ちょうど胴体だけが露出した逆バニーは、突き出されたマンコとケツ穴、それに数字が刻まれた淫紋をさらけ出す。

 

「あ……」

 

 まんぐり返しで固められ、サベージは下腹部の淫紋をようやく眼窩に収めることができた。

 呆気に取られ、思わず零れたのであろう吐息。それも仕方のないことだろう。

 淫紋の数字が多かったのではない――――数字はまだ〝20〟という少なくすぎる数字を刻んでいたから、サベージは絶望を覚えたのだ。

 

「ちなみに淫紋が完全に君を呑み込む数字は〝100〟だから、頑張って耐えてみるといいよ」

「ぁ……ぃ、ゃ……」

 

 20。100のうち、たったの20でサベージはイキ狂っている。もしこのまま数字が進めば、今とは比べ物にならない快感がサベージを蝕み、頭を乗っ取られる感覚まで同時に彼女を襲う。

 サベージの絶望は形容し難い。これまでですらカウントが進み、気を失いそうになるほどの連続絶頂を受けたのだ。顔が凍るとはまさにこのこと。

 もっとも、

 

「んほおぉぉおおおおぉおおおぉッ!?♥♥♥♥」

 

 すぐに見事なまでのオホ顔を晒すことになったが。

 尻穴。つまるところ排便に用いる不浄の穴を部下の男に犯され、淫紋のカウントが一つ重なる。

 

「あーあ、そっちは後で使うからもうちょっと丁寧に扱って欲しいんだけど、ねっ!」

「お゛ぉぉおおおおおおッ!!♥♥♥♥♥♥」

 

 さらに正面から、苦言のように思えて楽しんでいる悪辣な笑みを浮かべた少年の肉棒がサベージのマンコを突き穿つ。

 

「の、ほっ♥♥♥ おっおっおっ♥♥♥♥ お、おぉぉぉぉ――――イクっ、イクっ、イっ……ああああああああああッ!♥♥♥♥♥♥」

 

 絶頂、カウント、絶頂、またカウント――――二穴を同時に犯されながら、サベージはただそれを受け止め、心が折れてなくなっていく感覚に絶望を加速させることしかできなかった。

 

 

 

 

「やっほー、元気ー?」

「ひ……っ♥」

 

 無邪気な声と引き攣った、それでいてどこか期待を込めたような複雑な悲鳴。前者はレユニオンの1派閥のボスである少年で、後者は全裸で〝彼を迎え入れられるように〟ガニ股腋見せ屈服の姿勢で待たされていたサベージのものだった。

 

「悲鳴を上げるなんて酷いなぁ。これから君は僕に忠誠を誓うんじゃないの?」

「そ、そんなわけない! 私が君たちみたいな人に……!」

 

 従わない。そう口にしたかったサベージだが、その下腹部の肥大化した淫紋が示す数字は――――90。

 数日間、身体を弄ばれながらよく耐えた方だろう。とはいえ、それが淫紋の驚異であり恐怖であるのだが。

 

(頭が……変になるっ♥ 従いたくないのに、そう思ってるのにぃ……♥)

 

 頭が蕩けそうになる。快楽に何度も押し流されてしまいそうだった。けれどその都度、不自然なほどにサベージの精神は踏み止まることを〝余儀なくされた〟。

 ――――それこそ淫紋の力。宿主の理性を生かさず殺さず、洗脳完了のカウントが成されるその瞬間まで理性を保たせる醜悪なアーツ。

 

「そっかそっか。それは良かった。堕ちる前に、サベージの価値を改めて評価しておこうと思ってさ」

 

 涙ぐましい努力。そう宿主に錯覚させる悪意の籠った淫紋。その気になればいつでも支配しきれる寄生虫を与えた少年の笑み。

 これが醜悪でなければ何という。これが遊びでなければなんだというのか。そうして、来るはずのない助けに縋り付く極上のメスを幼き王は最後まで弄ぶ手を伸ばした。

 

「まずはぁ……このマンコ!」

「おっひぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥♥」

 

 惨めなほど限界まで腰を落としたガニ股が、驚くほどに大きなチンポで突き上げられる。それだけで、サベージは取り繕っていた声音をメス声に変えて首を逸らしてイキ果てた。

 容易く淫紋に数字が追加されながら、サベージは絶望をショタチンポが与える快楽で上書きされる恥辱を味わう。

 

「おっ♥おっ♥おっ♥♥ イクイク、おまんこイグゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥♥」

「締め付けは激しくてトロトロ。どこが気持ちいいかをちゃんと説明する癖も染み付いて、もう言うことなしだね。あ、大丈夫大丈夫。内側だけじゃなくて、外側もしっかりレビューしてあげるよ」

 

 言って、少年はガニ股マンコを突き上げながらサベージの裸身に手を這わせる。

 

「太股はムッチリとしてずっと触ってられそうだ。お尻もちょっと肉が付いたかな? ちょっと小さなおっぱい揉んでるみたいで素敵だよ。こっちの穴は……」

「ぬほぉ♥♥♥♥」

 

 肉が付いたと評した尻の肉を掻き分け、少年の小柄な〝腕〟が極小だったサベージのアナルにずりゅ♥ずりゅ♥と挿入されていく。

 

「うんうん、良くほぐれてる。まあ僕の腕くらいは入らないと、産むものも産めないからね。よいしょっと」

「んほぉぉぉぉぉ♥♥♥♥ ケツマンコいぐぅぅぅ!♥♥♥♥♥♥」

 

 フィストファックされたケツ穴での絶頂。腸液に塗れた腕が、二穴の絶頂にオホ顔が戻らないサベージの胸を握り潰すように握った。

 

「くひぃっ!♥♥♥♥♥♥」

 

 ブビュッ、ビュルルルルルルッ!♥♥♥

 

 瞬間、サベージの巨乳乳首から母乳が四散した。通常の母乳の勢いではない、まるで白濁液を多量に排出する射乳にサベージが首を逸らして絶頂する。もう後がないとわかっていても、逆らえない。

 

「あ、ごめんごめん。ここは特に敏感だったね。けどサベージの母乳は栄養たっぷりだからさ……ほら、また搾乳してあげる。あの時みたいに沢山鳴いていいんだよ」

「お゛お゛♥♥♥♥ おっぱい、でてるっ♥♥ でりゅうぅ♥ きもちいいぃぃぃぃぃッ!♥♥♥♥♥」

 

 身体付き、二穴の具合、栄養価がふんだんに詰め込まれた母乳が噴き出す乳房。加えて男を愉しませる淫乱な言葉もたっぷりと刻み付けられた。

 淫紋の数字は『99』。今のサベージを味わえる貴重な1カウント。

 

「ふふ、いいの? あと一つでサベージはサベージでなくなる――――君はいなくなって、僕のオナホ妻になっちゃうんだよ」

 

 少年はどこまでも残酷な現実を突き付け、サベージという女の最期を弄んだ。

 

「ひっ、やっ、やだっ! 消えたくないっ、私消えたくないよ! たすけ――――おほっ♥♥♥♥」

 

 最後の最後、快楽に翻弄されたまま消えてしまえれば幸福だったものを、少年が言葉で引き戻して人格が洗脳によって書き換えれる恐怖を煽り懇願を引き出し、その上で犯して壊す。

 

「あ゛♥♥♥ あ、あっ、あ、ああ゛あ゛♥♥♥♥ あっ♥あっ♥ らめっ、チンポらめぇ♥♥♥♥ イグッ♥イグッ♥イグッ♥ い――――――お゛♥♥♥♥♥」

 

 ドビュルッ♥♥ ブビュルブビュブリュブビュルルルルルルルルルッ!♥♥♥♥

 

 野太い品を感じない喘ぎに追従し、子宮に少年の子種が注がれる。

 サベージの淫紋が確約の数字を刻んでしまったのは、その瞬間のことだった。

 

「お゛お゛ぉ゛ぉ゛ッ゛!?♥♥♥♥♥ お゛ごっ、ん゛お゛ッ゛♥♥♥ ッッお゛♥♥♥♥ イグッ!?♥♥♥♥ イグイグッイ゛グゥゥゥゥゥゥゥゥ、ぬ゛ほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 プシュップシュップシュップシュップシャァァァァァァァァァァッ!!♥♥♥♥♥

 

 監禁室の壁が痺れるような牝獣の叫び。脳髄が焼き尽くされ、サベージの中にあった記憶と価値観全てが生まれ変わる衝撃。

 勢いよく潮を吹き散らし、目を上擦らせレユニオンの焼印がよく見える舌をだらしなく垂らす。サベージという仲間思いの心優しい女の最後は、呆気なくそれでいて淫らで無様なアヘ顔で飾られた。

 

「さ、これで僕たちの仲間になってくれるよね」

「――――うん♥」

 

 だが、それも束の間。淫紋に輝かしい『100』の文字を刻み、戦士としてはだらしなく母体としては最高の肉付きをしたメスが少年の前に跪き――――銀色の髪を足蹴にされ、顔を地面に捩じ込まれる。

 

「ふぎゅっ♥」

「言葉遣いには気を付けないと駄目だよ。サベージは新参なんだから。仲間に〝してください〟でしょ」

 

 可憐な容姿の女が全裸を晒し、マンコからザーメンをこぽっ♥と溢れさせながら、少年に頭を踏みつけられて敬意というものを教え込まれる。

 強引に洗脳してなお、サベージの扱いは少年の道具のようなもの。だが、

 

「申し訳ございませんでした、ご主人様♥」

 

 全裸土下座を行うサベージは、少年に完全屈服していた。

 頭を地面に押し込む足にすら興奮を覚え、ケツを振って媚を売りながら声を発する。

 

「私をレユニオンのメンバーに志願させてください♥ 淫乱なメスとして母乳のお料理、おまんことケツマンコの奉仕♥ ご主人様のオナホ妻として役に立たせてください♥ 今まで逆らった分、精一杯ご奉仕させてください♥ サベージをおちんぽケースに着任させてください、お願いしますっ!♥」

 

 浅ましく穢らわしく、人権を投げ打ってでもレユニオンに加わりたいと心からの土下座懇願。

 脳を虫に犯され、精神を淫紋に蝕まれたサベージの末路は、

 

「――――契約成立だね」

 

 まだ止まらない。

 

「……お゛ごッ!?♥」

「君を引き入れた理由はもう一つあってさ。まあオナホとして使うって理由も嘘じゃないんだけど」

 

 ミチ、ミチミチッ♥ 

 

 〝何か〟が音を立てる。母体として成長を遂げ、屈服し抵抗を止めたサベージの女体から何かが急激な勢いで膨らみ弾けようとする。

 刻印を刻んだ腹が膨れ上がり、結腸と食道の両方から有り得ならざる大きさの物体がせり上がる。

 

「あ、が、ご……お、ぉぉぉぉぉ……っ♥」

「君にそれを寄生させた時にさ、貴重だって言ったよね? だから、僕のアーツでもその寄生虫は簡単に増やすことができないんだ――――正確には、増やせる〝苗床〟が必要だったんだよね」

「――――ごぼッ゛♥♥♥♥」

 

 ――――限界まで開いたアナルと口から、異形の塊が姿を現した。

 ゆっくりと、緩慢に、じっくりと、慣らすように。白目を剥いて涙を流すサベージに対し、これから先のために教えるような〝出産〟の儀式。

 人の身体から虫を出産する摂理に反した光景に――――――

 

「そいつ以外にも僕の飼ってる虫はまだまだいるからさ――――期待してるよ、僕のオナホ妻と、虫の苗床としてね」

 

 少年は恍惚と、美しい裸身の苗床に微笑みかけた。

 

「ん゛ぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛――――――ッ゛♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 口から溢れる虫。アナルを引き裂かんばかりに開き切る虫。白目を剥きながら、涙を流しながら、喉が潰れんばかりに叫びながら――――サベージという苗床は、どうしようもなくイキ果ててしまう。

 優しさに付け込まれた彼女は、その慈悲に相応しくない醜悪な苗床の運命を得て、サベージという存在に幕を閉じたのだった。

 

 

 






とりあえず要望は出来うる限り全部ぶち込んでみた。満足してもらえたかはわからん。思えば虫姦は書いても身体の中に入れるようなのは初めてだったから、上手くいったのかが私の視点だとわかりようがないわなと。

多分私が書けるギリギリのグロ寄り。正直口からは迷ったというかお言葉に甘えようかと思ったんだけど、有償依頼の文にあるなら読みたいってことでそこに応えるのが私の仕事であるわけでして。ならばとできる限りはやってみた。グロないって言ってるのは私も基本的に無理だからってのはある。リョナもそうだけど制約かけるとその辺に気を使っちゃいますね。
そんなわけでこれくらいまでは書ける。というか私が書けないのは……何だろうか?デアラ以外の純愛は動かすのド下手か?と自覚ある苦手意識と、あれだけアナルゼリーしてるけどマジな本物が出てくるスカトロはガチNG。あと原型が残らない奇形化?オナホ化程度ならなら思い入れあるキャラじゃなければやれる。ごめん嘘だわ。デアラの精霊以外ならオナホ化大体やれるわ。具体的にはネネカ様くらいなら。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。多分デアラが特別すぎるだけで大体の酷いことはやらせてあげられちゃう。むしろ原作キャラを極端に馬鹿なやり方で、催眠とかなしに竿役に犯してもらうとかの方が書けない。いやだから脅しとかで負けさせるのは毎回頭捻ってますというか創作者大体そうなんじゃないかなとか思ってるのは私だけですかね!
昨日までテンション上がんねーしてたけど復活してきた感じの後書きでした。純愛下手に関してはおねショタ一番上手く書けたのでは?したのがこの前のグレイビッチ化なの本気で酷いと思ってはいる。甘えさせたり言葉責めするヒロイン書くのヘタクソ侍。ではまた次回〜。


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モスティマ(調教、ふたなり、屈服)

それなりに前に書いた有償リクをお届け、アークナイツよりモスティマがロリ淫魔に調教されるお話。

いやさすがにアズレンと軌跡とデアラのループは問題ありすぎてるなと思って……何でもいいと思われてそうではありますがw






 

 神出鬼没の謎多きトランスポーター。堕天使と自らを称する風来坊。彼女、モスティマを理解することは容易いものではない。その心に辛抱強く寄り添うか――――力ずくでこじ開けるか、だ。

 

「クスクス……お姉ちゃんバカだよねぇ♥ あんな自慢げに言ってたのに、アタシにあっさり捕まっちゃうんだもの」

「……」

 

 少なくとも、この〝淫魔〟は後者を選び、モスティマを廃ダンジョンの奥深く、囚われのモスティマでさえ立ち入らない場所に閉じ込めたのだろう。

 息を吐き、モスティマは目を開いた。思考は冷静だ。予想外の力でこの淫魔、名乗った名は『サロドリア』と言ったか。銀髪の低身長、胸も慎ましやかで背には小さな羽と黒い尻尾、ピンクのボンテージにピンヒールとニーソックス――――羅列した情報を並べ立て名称を加えるなら、ロリ淫魔とでも言うのだろうか。

 そのロリ淫魔がどこからともなく取り出した玉座のような椅子に座り、祭壇のような場所にX字で手足を開くように拘束されたモスティマを見下している。彼女にとっては甚だ不愉快極まりないが、隙を突かれて捕まってしまったことは事実だった。

 

「君の目的は何かな? 生憎、私は子供の期待に応えられるような物は持ち合わせていないよ」

 

 子供と言っても淫魔。種族としてはあまり耳にしない希少価値のある存在なのだろう。だがそれ故に、純粋な力勝負では負けるつもりがなかった。今すぐに手足を縛る拘束具を破壊し、彼女を討ち滅ぼす算段をモスティマは頭の中で立てている。

 

「放して欲しいの? じゃーあ、勝負しよーよ。私に勝ったら解放してあげる」

「……なんだって?」

 

 しかし、意外なことに淫魔のサロドリアは間を伸ばした緊張感のない口調で、モスティマの行動を先読みするような提案を言葉とした。

 

「一週間。一週間、アタシの玩具になって。アタシの〝悪戯〟に最後まで我慢出来たら……〝お前〟は自由になれるの」

「……っ!!」

 

 少女の指がモスティマの顎を撫で、真紅の瞳が彼女の表情を映し出した。一瞬の〝怯え〟を彼女自身に映し出したのだ。

 何を馬鹿な。相手は力でモスティマに劣る淫魔。拘束をされたのも、仕事のついでに旅行をしていて油断をしてしまっただけ。何かが来るとわかっているなら、モスティマが淫魔如き矮小な存在に後れを取ることなどありえない。

 

「私は、子供の相手をするつもりなんかないけど……好きにしたらいい」

 

 勝負は受ける。けれど、子供を相手に反応など返さない。遊ぶなら勝手にすればいい。それが、淫魔という存在を見た目から侮ったモスティマの判断。彼女如きに捕まったことへの汚名の返上、プライドを守ることを優先したモスティマの慢心だった。

 

「契約せーりつ♥ ただし、耐え切れなかったらお前はアタシのペット♥ 一生遊べる飼い犬よ♥」

「堕天使が〝犬〟扱いは笑えないジョークだね。そんなことには絶対ならないから、安心するといいよ」

 

 絶対にならない。身体を拘束された状態で、それほど相手を見下せるのは自尊心を保つ本能的な行動だ。

 そんな憐れな【牝犬】を淫魔は笑う。尻尾で生足をするりと撫でながら、その小さな指で彼女の青髪を掬う。

 

「それじゃあ、スタート!」

 

 手に入れた新しい玩具。美しく気高く聡明な女をサロドリアは徹底的に嬲る。欲しいものを欲するがまま手にするのが、淫魔が淫魔たる所以である。

 少女の指先がモスティマの衣服を撫でた――――刹那、彼女が身に纏っていた薄布が溶けて消える。

 

「な……!?」

「あー、驚いてるー。もう反応しちゃうのぉ?」

 

 じゅうじゅうと音を立てて溶ける衣服。淫魔の指が触れ、そこから溢れた液体が広がりながらモスティマの身体を剥いていく。さしものモスティマと言えど、衣服だけを溶かす液体を即座に扱える生物は見たことも聞いたこともない。

 啖呵を切りながらいきなり驚いてしまう醜態を晒したモスティマ。それを笑いながら淫魔は彼女の肢体を晒しあげていった。上着はあっさりと消え失せ、下着は繊維の一つをも残さず溶けて消えた。結果、現れたものは必然としてモスティマの可憐な裸体である。

 

「ふふ、おっぱい大きい〜。けどお股の毛はげひ〜ん♥」

「っ」

 

 この淫魔は、一々モスティマの神経を逆撫でする物言いを好むようだ。飛び出そうとした反論を諌めるように、モスティマの喉が唾を飲み込む。ここで言葉を吐いてはまた彼女の思う壷だ。

 胸は確かにサロドリアに比べれば大きい。丸みを帯びた膨らみと乳頭の色合い、見事なものだ。下腹部から繋がるなだらかな丘には、彼女の言う下品な陰毛がある。年齢不詳な彼女ではあるが、生い茂る青毛から外見年齢相応の年月は割いているのかもしれない。

 

「それにしても綺麗なお腹……うん、ここなんかちょうどいいかな〜」

「?」

 

 しかし、サロドリアの揶揄はそう長く続かなかった。胸を軽く弄び、陰毛を指で撫でた程度の行為に終わり、彼女が興味を示したのは何ら変哲のない下腹部だった。

 なだらかで無駄な肉のない引き締まった肌の質感。白磁の肌とはこのことを言うのだろう。透き通るような腹の肉に――――淫魔の鋭い爪が触れた。

 

「……ッッ!?!?♥♥♥♥」

 

 ビクンッ♥ モスティマが下半身を跳ねさせたのは、まさにその瞬間。意図して声を出さなかったのではなく、声を出せないほどの独特な〝痺れ〟が彼女を襲い、その目を剥き上げた。思わず舌根が飛び出すほどの衝撃が脳髄を焼く。

 

「ここをこうしてこうして〜…………こうっ!」

「お゛ッ♥♥♥」

 

 幸運だったのは、そんな情けのない顔と奇声をサロドリアが茶々を入れなかったことか。彼女はその爪先で下腹部をなぞり、ある形を作ることに夢中となっていた。それがどれほどの衝撃をモスティマに与えているかなど〝準備段階〟の時点で気にすることではない、と。

 

「かんせー♥ なかなか綺麗になったんじゃない?」

「っ……な、に……?」

 

 相変わらず両の手足を縛められたモスティマからは、何とか顔を上げることでしか〝それ〟を見ることは叶わない。なまじ見れたとしても、自身の下腹部にサロドリアのボンテージと同じ趣味の悪い色をした刺青を刻まれた、という程度のことしか認識できなかった。

 

「なに? 淫魔が直々に刻んだ模様なんだから【淫紋】に決まってるでしょ。お前、意外と馬鹿なんだ〜♥」

「ふ、んん……こん、な……低俗な模様は、知る必要もない、よ♥」

 

 低俗。形の見えないモスティマが口を滑らせたそれは、明らかな官能の色と共に発せられた。形が見えないのにどうして低俗だとわかるのか。色だけでは不十分だろうに。

 理由は簡単。淫紋が刻まれた瞬間から、モスティマの身体はイッてしまいそうになるほど快楽が巡っているから。それを認識して彼女は低俗と表現した。だが、それはとどのつまりモスティマが〝感じて〟いると告白してしまっているようなものだった。もっとも、上の口の端、下の開いた口から滴る粘液を見れば言葉などいらなかったかもしれないけれど。

 

「へぇー、そんなに気持ちいいんだ〜♥ じゃーあ、下拵えを続けちゃお〜♥」

 

 無論、強がりから零れた隙をサロドリアは嘲笑を以て見下す。案外と呆気ない玩具だと――――こんなことで感じていては、この先どうなるのか想像もできないだろうに。

 

「声、出さないように気をつけなさい♥」

「っ……誰が――――ひゃぁぁぁっ!?♥♥♥」

 

 随分と可愛らしい声が溢れたのは、淫魔が〝善意から〟忠告した直後のこと。淫紋に続き、淫魔が玉座と同じくどこからともなく取り出した容器の液体を腹に垂らされた途端、モスティマは堪えきれず甲高い声を張り上げた。

 

「やだぁ、アタシがせっかく命令してあげたのに、仕方のない犬なんだからー」

「ひ、ぁ……っ♥」

 

 妙に粘り気のある液体。垂れた傍から熱く粘り着くような、声が出せなくなるほどの快感を伴ったローション。媚薬入りのローションを淫紋を刻んだ女に垂らす。普通の人間なら、この時点で発狂しておかしくなっているだろう。そう思えばモスティマはよく耐えている方だが、サロドリアは感心などしない。

 ただ玩具が自分の命令を無視したことを彼女は理不尽に叱り付ける。ふわりとその黒い羽で浮き上がり、ハイヒールを脱いで捨てたかと思うと。

 

「えーい♥」

「ひぃぃ!?♥♥」

 

 ぶちゅり。ローションが広がったモスティマの腹に足裏で一撃を加えた。それなりの勢いがあった足蹴りだが、モスティマの声からは苦痛ではなく戸惑いと喜悦が伝わってくる。

 

「身体全体に~、たぁ~っぷり、気持ちいいのをまんべんなく~♪」

「やめ……うぶっ♥」

 

 そんなモスティマを足蹴にし、淫魔は上機嫌に彼女の身体にローションを塗りたくった。もちろん足蹴にしているのだから、その細く小さな美しい足裏でだ。腹を押し美乳を潰し、腋を足指でくすぐり顔を踏み潰す。肉という肉を媚薬のローション付きの足で丹念に丁寧に足踏みしていく。

 

「あぁ……あつ、あつい……身体が、とけ、る……ごぶっ♥♥♥」

 

 その日は拘束されたままひたすら媚薬に付けられ、淫魔の足が視界を何十回何百回と覆った。それがどういった結末に繋がるかは、やはり今のモスティマでは想像もつかないことだった。

 

 

 二日目になると、拘束で硬くなった身体を解き放たれた。わざわざ拘束を解いてくれた馬鹿な淫魔を奇襲し打ち倒す。

 

「うふふ、股の毛だけじゃなくて身体も下品になれてよかったじゃない♪」

「く……っ」

 

 ――――ということは当然不可能であった。なぜなら彼女は自ら脚を開いて腰を落とし、腋まで見せつけるように頭の後ろで手を組み、淫魔の前で【屈服】させられていたのだ。玉座に座る幼き少女の前にガニ股腋見せポーズで立つモスティマは、その身体の〝落書き〟から大道芸で金をせびる浅ましい女に思えた。

 表に見える分で『まぬけ♥』『変態♥』『下品♥』。わざわざ矢印を付けて『中古マンコ♥』『1回100円♥』『誰とでもセックスします♥』。頬には『めす犬♥』とグルグルの渦巻き。挙句の果てに、背中を向ければ尻にデカデカと『負け犬』の文字まで。

 まるで便所の落書きじみた最低な文字を全裸に書かれた。言うなれば〝便女〟がモスティマ。

 

「こんなことをして何が楽しい……!?」

 

 その上、身体を催眠で操られて恥ずかしい姿勢を取らされていれば、モスティマと言えど冷静さはとっくに消え失せていた。ある種最初の落書きである淫紋と、一日中塗りたくられた媚薬ローションによる途方のない火照りも効いてきている。

 しかし淫魔を相手に言葉は〝餌〟でしかない。淫魔への回答は沈黙が正解だ。どれだけ高尚な言の葉を紡ごうと、根本的に価値観が異なる淫魔には届かない。まして、精神的な苦痛から紡いだ苦し紛れの言葉など聞くに耐えたものではなかった。

 

「楽しいよ? お前が無様にのた打ち回る姿、面白いじゃない。ほら、アタシの前で無様に踊って見せなさい♥」

「誰がそんなこと……へ?♥」

 

 ヘコッ♥ ヘコヘコ♥ カクカク♥

 

 淫魔が指を鳴らした。それは思考への問いかけではない。惨め極まる肉体への【命令】である。呆気に取られ素っ頓狂で間抜けな顔と声を出したモスティマの腰が、ヘコヘコカクカクと〝ダンス〟を踊り出す。

 

「やめ、やめ……やめろぉぉぉぉ!」

 

 ヘッコ♥ ヘッコ♥ ヘッコ♥ カクカクッ、プシャップシャッ♥

 

 モスティマが口調を崩して激昂する。それほどの屈辱が彼女を襲っているのだろうか。否、当たり前のことだった。人として恥ずかしい格好に落書き、品性の欠片も見当たらないガニ股を前後に振って秘部から汁を飛ばす。緩急を付けて振り乱される腰は下品で卑猥で滑稽だ。

 

「あは、あははははははははは!!」

「見るな、笑うなぁぁ!」

「こんなの笑わないわけないじゃないの♥ 馬鹿で間抜けな牝犬が、あんなに大口叩いてたのに涙目で腰ヘコダンス♥ あ〜ん、惨めぇぇ。もっとも〜と見たくなっちゃう♥」

 

 パチンと指が鳴る。これ以上どんな恥を晒させる気なのかと引き攣ったモスティマの顔を遮ったのは銀色の〝お盆〟。そのお盆を二つ掴んだ身体は、ガニ股を解いて動き始める。それだけを聞けばガニ股腰ヘコダンスよりはマシに思えるだろう。

 

「ほっ、ほっ♥ な、ぁ……ほっほっ♥♥ やめっ、やめほぉ♥♥」

 

 けれど裸踊りというのはどうだろう。脚を軽やかに掲げて胸を揺らし、お盆で股間を隠して開き、隠して開き。背中を向けて上下左右に振るお尻を左右のお盆で交互に隠して『負け犬』文字をチラチラと見せていく。

 便女のモスティマを大道芸と称したが、これぞ大道芸人ではなかろうか。惨めな便女が裸で踊って王を笑わせる。可憐な面、何を考えているか読ませない表情が涙目と恥辱に彩られる様。

 

「あはははははは! ばっかみたい! すごいブザマー! 自分が何やってるか分かってるの?」

 

 それが見たかった。クールで生意気、何者にも縛られない特別な存在だとその雰囲気が語る美麗な少女。そんな女を弄ぶことが愉しくないはずがないだろう。

 

「君がっ、やらせて、いること、だろう!!」

「そうねぇ。なら、お前がやりたいことをしていいよ」

 

 パチンと三度目の指鳴り。玉座に座る少女は勝ち誇っていた。足を組み肘掛を使って頬杖をついてモスティマの大道芸を笑いものにしている。そんなサロドリアを相手にやりたいことは一つ――――塵一つ残さず消滅させる。

 

「全力で――――あぁんっ♥♥♥」

 

 そう身を焦がす憎悪と憤怒を振りかざし、絶対的な能力を行使したはずのモスティマは、恥ずかしげもなく声を上げて膣口から粘液を吹き出していた。それを攻撃行動と呼ぶのなら、この世で最も間抜けな敵意の姿勢であろう。

 

「全力でぇ、なぁに? アタシに全力のオナニーを見せてくれるのぉ?」

「あっあっあ♥♥ あぁぁぁぁ、ンァァァァァァッ♥♥♥」

 

 せっかく開放されたガニ股を開き、両手で股間を弄る行動は攻撃ではなく自慰行為。叫びを上げた声は悲鳴ではなく嬌声。何もかもがモスティマの思惑からズレてしまった行動は、淫魔の嘲笑を深める結果にしかならない。

 

「やめろ、やめさせて♥♥ あんっ、ひゃぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥」

「どーして? 言ったじゃない、お前がやりたいことをさせてあげるって」

「こんにゃ、こんなの♥ 私がしたいことじゃなひぃぃぃぃぃぃッ♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァァァ♥♥♥

 

 秘部から……マンコから潮吹きが迸った。ガニ股を突き出し、首を反らすほどの全力絶頂。淫紋が激しく輝く並々ならぬ快楽に翻弄されたモスティマは、そのままサロドリアの声に鼓膜を震わせられる。

 

「ううん、お前がしたいことよ。お前の〝身体〟がしたいことなのよ♥」

 

 快楽で真っ白になる頭に不思議と残る甘い声。真実を告げる淫魔の言霊にある感情が沸き起こった。

 絶望。たったの一日、淫靡なものに浸された身体は精神を上回る――――憎悪が快楽に負けたのだと知らされた。

 

「あ、ぁ……♥」

「ほらほら、楽しいことしよ♥ 今のお前は――――私の面白い玩具なんだから♥」

 

 

 

 

 三日目。この日の記憶をモスティマは殆ど思い返すことができなかった。それは何も自分の身体が意識に逆らうことに絶望したから、というわけではない。

 

「あ゛♥♥ あ゛♥♥ お゛あ゛ぁ゛……♥♥」

「あれぇ? ちょっと〝入れ〟すぎっちゃった♥ くれた人間は一本で頭が飛ぶって言ってたけど、本当なんだー」

 

 それを感じるだけの思考を吹き飛ばされたのだ。転がってのたうち回るモスティマの焦点は無軌道に歪み、視界はグルグルと乱回転を繰り返し明滅している。そんな彼女の周りには数えるには両手を使うほどの注射器が捨てられている。中身は空……全てモスティマの身体に注入されていた。

 

「お゛ッ♥♥ おっおっお、うっほぉ〜〜〜〜♥♥♥」

 

 この場合、思考があるなし以前の問題だった。思考が感じるはずの屈辱感など彼方へ〝飛んで〟いき、モスティマは鼻の下を伸ばして必死に股を手で擦ろうとしてしまう。だが、彼女の両手を縛る存在がそれを許さない。

 

「そんなに我慢できないなら……私のコレで気持ち良くさせて・あ・げ・る♥」

「おほ?♥」

 

 それは淫魔の尻尾。長く細い彼女の尻尾は紐のように後ろ手を縛り上げ、自身より大きいモスティマの裸身を浮き上がらせた。その脚はガニ股でビクビクと震え、愛液は濁流の如く流れ落ちている。声の調子から読み取れるように、意識は薬物投与で朦朧としている。

 だから気づかない。彼女に負けじと我慢汁を垂らす〝モノ〟の存在に。黒光を放ち、皮をずる剥けにカリ首は高く、勃起してロリ淫魔の顔近くまで反り返った〝巨根〟の存在を彼女は実際に受け入れるまで悟れなかった。

 

「ぬ゛お゛ほォォォオ゛ォオオ゛ォオ゛ォ!?♥♥♥♥♥♥」

 

 その後も悟ったかと言われれば怪しい。陰裂をこじ開けて穿つ【ふたなりメスちんぽ】に、モスティマは一瞬にして五回はイカされた。尻尾に吊られた身体が反り返った巨根に貫かれ、カリ首が膣壁を捲りながら擦る、否、削る。そして子宮にドッチュンッッッッ♥♥♥♥ と分からせのディープキスを受け、モスティマは三日目の記憶を根こそぎ削り取られた。

 

「えい、えーい! どう? 気持ちいい? あはは、ちゃんと言ってくれなきゃ分かんないよー♥」

「ん゛ぬ゛ォォォオォオ……オ゛ホォ゛ン゛!!♥♥♥♥ チンボッ、オヂンボォォォオ゛ォオォォォオォオオオオオ゛オ゛ッッ!!♥♥♥♥♥」

 

 そこから先は至極単純明快。雌が雄と為す原初的な交尾とは違う、淫魔の人を超えたメスチンポによってケダモノの悲鳴を上げるペットの躾。

 尻尾の動きに超巨根を身体で出し入れし、地面に届かない爪先立ちという無様な脚を美乳と共に揺らす。その顔は自分が吐き出した体液に塗れ、白目を剥いて無惨そのもの。

 

「しきゅうの入り口を、ぐりぐりぐりー♪ おっかしい♥ あたまがっくんがっくんしてるぅ♥」

「ぬ゛ッほ♥♥♥ ぬ゛お゛ほぉ゛ン゛♥♥♥♥ オグッ、ンオ゛ッ゛♥♥♥♥ イ゛グゥゥ、イ゛グッ゛!!♥♥♥♥♥」

 

 その日の記憶はモスティマにない。ただ自分が惨めで下品な声をひたすら叫び上げていた。腹が膨れ上がるようなチンポをぶち込まれ、頭がおかしくなる生の射精を経験したような気がしたと、モスティマは四日目の朝に茫然自失でそれだけを思い返した。

 

 幸いにも四日目は思考を〝飛ばされる〟ことはなかった。声も出さなくて済んだ。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ♥♥♥」

 

 起きがけから淫魔の尻に敷かれていれば、声など不要なものを出さずに済むのは当然だった。

 尻に敷かれるというのは比喩的なものではない。今度はベッドにX字で縛られたモスティマは、その顔面に彼女の小ぶりな臀部を押し付けられたのだ。体躯の小ささ故、太股まで顔に敷かれて全く身動きが取れない。視界には触れるだけで熱い淫魔の生肌、美しいと感じられるほどいやらしい秘所、チャーミングなピンクの肛門、兎にも角にもロリ淫魔の見惚れるほど美しい下半身で埋め尽くされる。

 

「ほら、ちゃんと舐めて気持ち良くしてよ。上手くできたらご褒美をあげる♥ アタシ、ペットにも優しいでしょ?」

「んむおぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 その上、自身の膣内を振動する何かに貪られ、顔の震えでサロドリアを気持ちよくするという恥辱行為を行ってしまう。淫魔の下半身の虜となったモスティマからは見えないが、三日目に彼女を縛める役割を担っていた尻尾、その先端がバイブのように変貌して彼女の膣内を責め立てている。その快感は言わずもがな、モスティマの〝数少ない空気〟を使う喘ぎ声へと変換された。

 

「あぁん♥ いい、いいよぉ♥ ほんっと惨めで堪んない♥ このままアタシの下半身で窒息しちゃえばぁ?♥」

「ふぶっ!?♥♥ ん、ンンンーッ!!♥♥♥」

「ほらほら~♥ お前、私のお尻の穴にキスしろ。しっかり臭いも嗅げ。豚みたいに鼻を鳴らしなさい♥」

 

 視界を密閉する尻と太股。なまじ小さいからこそ隙間などない。さらに淫魔の快感は他者を嬲ること。顔を震わせて淫魔の性感帯を刺激する無様なモスティマは、まさに格好にして極上の快楽。湯水の如く溢れ出る体液に溺れ、息継ぎをすることさえ叶わなくなる。

 

(じぬっ、しぬっ、しぬぅぅ! じぬ、じぬ、ぢぬ、じ……ぬ♥♥♥)

 

 淫魔の下半身に溺れて死ぬ。身体を動かす自由どころか、息をする自由さえ奪われて惨めに命尽き果てる。嫌だ、嫌だと首を振ろうにも苦しく〝心地いい〟肉に包まれて動けない。生存本能から息を吸い込んで、苦しくも〝美味なる〟淫魔の体液が鼻穴と口を通り喉を満たす。

 苦しい、苦しい、苦しい。気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。空気が薄れて白目を剥いたモスティマの思考は二極化した。窒息しかけの苦しさと、膣内から溢れる気持ち良さ。

 

「ひ……ぐぅっ♥♥♥♥♥」

 

 最後の最後、意識の飛ぶ壁の一歩前で絶頂に到達――――瞬間、尻と太股に敷かれていた顔面に空気の隙間が生じた。

 

「ぷはっ♥♥ すぅぅぅぅ、ぶぼっ♥♥ ごきゅごきゅっ♥♥ ぶちゅるるるる♥♥」

「はい、ごほーび♥ やだぁ、そんなに必死になって……アタシの愛液そんなに美味しいのぉ?♥」

 

 美味しい。窒息の苦しさに比べれば、息継ぎの間に滴り落ちてくる蜜壷の液を呑み込むことなど苦しくも何ともない。

 

「はい、そこまでー♥」

「ぶぼっ♥♥ む、んむぅぅぅぅぅ♥♥♥」

 

 だが、また密閉されて息をできなくされたモスティマは叫んだ。必死に叫んだ。その声に官能が乗っていようがいるまいが、助けてくれと叫びを上げる。

 

「あはは、そんなに暴れたらすぐ息苦しくなっちゃうんじゃない?♥ お前って本当に頭わるすぎー♥ 逝け♥ 逝け♥ イキ死んじゃえ♥」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッォ゛♥♥♥♥♥」

「どれくらい息止めれるかなぁ? いーち、にーい、さーーん、しぃーーーい……ごー――――」

 

 逝きたくない、逝きたくない――――イキたい。イッて、楽になりたい。

 直に窒息は止む。苦しければ苦しくなるほど快楽が増して、イカせてもらえる。そうすれば生きていられる。

 

 自由であったモスティマの中に芽生えたのは、浅ましく生(性)を欲する本能。牝犬が紐付けされていく快楽と被虐に呻くものだけ。彼女が多くのものを失って得られたのは、そんな惨めな生存欲求(マゾヒズム)だった。

 

 

 

 五日目、いいや、六日目のことだったろうか。息を縛られたモスティマの時間は半ば形骸化し、もはや何日淫魔に囚われているのかすらわからなくなっていた。もう何ヶ月も囚われているようにも思えた。淫魔が〝増えている〟とさえ錯覚した。

 

「ざぁこ、ざぁこ♥ お前は私の足舐め奴隷♥ 馬鹿にされてお股を濡らすマゾメスまんこ♥」

「あんっ、あぁん!♥」

「うわぁ、聞いた? 叩かれて気持ち良さそうにしてる。マゾの変態女♥ ほら、もっと鳴け♥」

 

 実際のところ、それは唯一と言っていいほど正常な認識ではあった。脚はガニ股拘束に慣れ始め、両手は首と共にギロチン台のような枷に囚われ、視界は目隠しで覆われて光を失っている。

 その上で彼女の裸体は四方八方からの走る鞭のしなりに襲われ、しかも痛みを感じながら下品な喘ぎ声を漏らしてしまっている。マゾの変態女を囲むは淫魔の群れ。一人一人が寸分違わぬサロドリアという個体。

 

「やめて、やめてぇ!♥♥♥ 痛いの駄目、痛いのやだぁ!♥♥ 何で、なんで気持ちいいのぉ!♥♥ こんなのおかしいぃぃ!♥♥♥」

「何もおかしくないわよ。お前はアタシの可愛い玩具♥ マゾ牝犬♥」

「ほんとおかしい♥ これだから玩具で遊ぶのは止められないのよ♥ 弱い癖にイキって、すーぐ言葉の使い方も忘れちゃう♥ こんなふうに♥」

 

 ひゅんっと風を切る音にモスティマが身を震わせた。瞬間には『負け犬』の事実文字が消えない尻に鞭が炸裂していた。初めのモスティマならいざ知らず、あらゆる感覚を狂わされた彼女では音で方向を予想することなどできないし、できたところで避ける術はない。

 

「あぁんっ!♥♥♥ 痛いの、止めて、ひんっ!♥♥♥ ダメ、い゛ぃ゛!♥♥♥ 感じちゃ、あんんっ、いやぁぁぁぁぁ!!♥♥♥♥」

 

 確かな痛みが身体中に走っているはずなのに、脳髄に届くのは快感。ガニ股から飛沫を地面にぶちまけるのは被虐快楽を覚えたマゾマンコ。

 

「やべでぇ!♥♥ クリトリス踏まないで、潰れちゃう!♥♥♥ 取れちゃうぅぅ!♥♥♥」

「取れちゃえ取れちゃえ♥ こんなよわ〜い豆粒、お前には必要ないのよ♥」

「いぎゃあ゛ぁぁぁぁぁあ゛ぁあ゛ぁ!?♥♥♥♥」

 

 鋭いピンヒールで極小の陰核を押し潰される。それでもマンコからは潮吹きを伴う絶頂が数秒起きに引き起こされていた。

 

「痛くしないで、気持ちいいの止めてぇぇ……身体、おかしくなってる……もう、やめて、戻して……もどじでぇ♥♥」

 

 そして数少なくなった自由を許された口、サロドリアを愉しませるために開かれることを許可された口は涎を流して無様な懇願を発する。

 

「あれぇ? 『子供の相手なんかするつもりない』『好きにしたらいい』とか言ってませんでしたァ?♥ どっちがアタシの聞き間違いかなぁ〜?♥」

「ていうか戻せるわけないじゃん♥ どんだけ馬鹿なのお前♥ アタシに捕まる雑魚の癖に何であんな偉そうだったのぉ?♥ はー、おっかいしいんだ〜♥」

「う、うぅ、違う、ちがう……私、わたひ、こんな……あ゛ッ!?♥♥♥」

 

 ずりゅ、と身の毛がよだつ音が鼓膜の間近に迫ってモスティマが叫びを上げた。その時には、サロドリアが異空間から呼び出した触手が彼女の両耳の穴を這いずり回っていた。

 

「お゛ぉ゛ぉ゛ぉお゛おぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉぉ♥♥♥ みみ、耳が、が、ぁ……お゛お゛ぉ゛ぉぉ、おほぉぉぉぉぉぉぉぉッ♥♥♥♥♥」

 

 耳だけでなく膣内も尻穴も。逃れられない。身体の外であろうと内であろうとこの淫魔からマゾ牝犬のモスティマが逃れられる理由はなくなった。

 

「認めなさい♥ お前はペット♥ アタシのペット♥ それしか生きる価値がない弱っちぃワンちゃん♥」

「認めなさい♥ お前は負け犬♥ アタシの足舐めマゾペットなのよ♥」

「ひゃめへ……ひゃめ、ひゃめへぇぇぇぇぇぇぇぇぇ♥♥♥♥」

 

 グチュグチュと耳を貪られながら聞こえてくる。自分の主人となる者の声が。否定したいのに、しなければいけないのに。あと何分、何時間、何日耐えればいいのか、何もかもがわからなくなる。あと、あと、あとあとあとあとアトアトアトアト――――――もう、何も耐えられない。

 

 

 

 それは奇しくも七日目。最後まで耐え切ることができれば解放してやると約束した日のこと。慢心したモスティマが完膚なきまでに分からされた最終日に、彼女は廃ダンジョンをひたすら駆けずり回っていた。

 

「にげ、逃げなきゃ。はやく、早くここから……じゃないと、もう……」

 

 消えない落書きを施された一糸纏わぬ姿で走り回る。負け犬の文字に相応しい敵前逃亡兵がそのケツを振って出口へと向かう。

 プライド、汚名の返上など既に頭にない。飄々とした表情はいつ来るとも知れぬ少女の姿に怯えて泣いている。それほど心身共に限界を迎えたモスティマが逃げることができた、一瞬の隙を掴むことができたのは奇跡の所業であった。

 

 いっそ、そんな奇跡が存在しない方が壊れて救われることができたかもしれないのに。

 

「出口、でぐちっ、でぐひ……あっ!」

 

 モスティマという超然とした少女を構成するものが剥がれ落ち、惨め無様に逃亡を繰り返したことが功を奏したと言えるのか。複雑な廃ダンジョンで、またも奇跡的に彼女は外に繋がる出口を見つけた。

 人に見せられる身体でないことを理解している。だが誰かに助けを求めなければ。ドクター、その仲間、もうならず者だろうと構わない。あの淫魔に弄ばれるより、強姦を受けた方がマシだと本気でモスティマは考えてしまっていた。その迷いのない一歩は。

 

「みぃつけたぁ♥」

「ひぃぃっ!?♥♥♥♥」

 

 プシャッ♥♥♥

 

 身を竦ませる淫魔の声色にせき止められ、鼓膜を通した快楽が絶頂潮吹きという動作を選んだ。あまりにみっともないイキ方に、入口に降り立ったサロドリアがくすくすと笑い声を零していた。

 

「あはは、ばぁ〜か♥ こんなわかりやすい目印付けて逃げられると思ったのぉ?♥ おまんこお漏らしさせながら逃げるなんて……ワンチャンでももう少し頭いいんじゃないかなー?♥」

「あ、あ……♥」

 

 サロドリアが人差し指と親指の間に見せつけるように擦った粘液。それは、たった今モスティマが股間からバシャバシャと惜しげもなく溢れさせた液体と同じ――――彼女が必死に歩いてきた道に滴り落ちていた愛液だった。

 なんて無様、なんて間抜け。言葉もなくモスティマは呻いた。けれど、賽は投げられている。事実上勝負を破棄したモスティマに残された道は二つに一つ。連れ戻され、勝ち目のない残りの時間という地獄を過ごすか。

 

「……っ!!」

 

 ここでサロドリアを討滅するか、だ。弱々しく、しかし最後の戦意を振り絞って姿勢を低くし、サロドリアと戦う姿を見せるモスティマ。

 確かにモスティマならばサロドリアを倒すことができるだろう。油断や慢心のない彼女ならば、淫魔を正面から叩き潰すことができる。

 だがそれはモスティマという戦士の話であって、脚をガクガクと震えさせ、口元も恐怖で締りが感じられないマゾペットに調教された女の話ではない。

 

「ふぅー♥」

 

 それを誰より知るサロドリアは、頬笑みを浮かべて手のひらを口元に翳しながら吐息を発した。すると、ほんのりとしたそよ風、微風が引き起こされる。これまでの術に比べれば事象と呼ぶことすらおこがましい風だ。

 

「ひぃんっ!♥♥」

 

 だが間抜けなことにその風で身体を縛られた牝犬が一匹いた。そよ風が届いた瞬間、モスティマは世界一惨めな〝気をつけ〟の姿勢と悲鳴を上げてマン汁を吹き散らした。走るだけで風が摩擦で身体を擦り何度も何度も絶頂を繰り返した身体は、淫魔の吐息だけで身動きが取れなくなってしまう。

 

「いいざまぁ♥ あぁ、なんか愉しくなってきちゃった♥ いい、いいわ♥ こんなみっともなくて諦めの悪いペット飼うのは初めて♥ ちょっと戦って《遊んで》あげちゃうわ♥」

「ひ……ぁ……」

 

 戦い。生きるとはそういうものだと他者の命を奪う行為。それこそモスティマの知る戦い、狩りと言い換えてもいい。

 だが――――モスティマを襲ったのは、そんな命の取り合いが高尚に思えるほど底辺を極める戦い《遊び》だった。

 

「あひっ、ひぃぃん!♥♥ いやっ、やめて、叩かないで♥ いひゃい!♥ いひゃいぃ!♥♥」

「痛いならもっと痛がったらぁ?♥ それか牝犬らしく四つん這いになったら、もう少し逃げやすいかも、ねぇぇ!♥」

「きゃひぃぃぃん♥♥」

 

 執拗に尻を鞭で叩かれ、喘ぐ。拘束具のない状態で逃げ回れるからこそ、その様は拘束されているより滑稽だ。快感で爪先立ちになってひょこひょこと歩き回って逃げ惑う。鞭で揺れる負け犬ケツをさらに振り、爪先立ちのガニ股という無様を極めた歩行で追いかけ回される。先ほど戦いと比べたが訂正しよう。子供の遊びでも、もう少し高尚な絵になるだろうと。

 

「きゃん!♥ きゃん、きゃうんっ!♥ おしり、だめぇ♥ あぅんっ♥ あぁぁん♥ 痺れるの、だめぇ♥」

「ほらほら♥ 悪い事したら、どうするの~♥」

「あぁぁ!♥ ごめんなさい!♥ ごめんなさいごめんなさい!♥ ごめんなさいぃぃぃぃ!♥♥♥」

 

 淫魔の気まぐれが切り替わり、触手に両腕を絡め取られて〝お尻ペンペン〟。腫れ上がった桃尻を今度は小さな手のひらでぶたれる。

 尻を執拗に狙い済ましているのは、牝犬に対する躾も兼ねているからなのだろうか。中腰になった大きな少女が小さな少女に尻を叩かれ、鼻水を垂らして謝罪を繰り返しながら秘部からはマン汁を垂れ流す。呆れ果てるほど無様な光景は、いっそ死んでしまった方が楽なのかもしれない。

 

「あはは! 不細工なケツ♥ ほらぁ、アタシに何か言うことあるんじゃないの〜♥ 自分から言ったら許してあげないことも、ないかもね♥」

「おっほ♥ んほぉぉぉぉぉぉ♥♥♥ 許して、許してくださいサロドリア〝様〟♥ サロドリアしゃまぁぁ♥♥」

 

 けれど死ねない。一度惨めな死に近づきすぎたモスティマは生にしがみついてしまう。魔法で取り出された玉座に座った淫魔の前で、腫れ上がった尻を四つん這いで向け、ヒールの踵でアナルを掘られながら、格下と見下していたサロドリアに様を付けてへりくだる。

 悲しいまでに矮小な生き物。生にしがみつく憐れなマゾ牝犬。良い姿になったモスティマのアナルを穿つのを止めたサロドリアが、そのヒールを脱いで声を発した。

 

「んー、もう一声。アタシ、ちょうど足掛けが欲しいのよねぇ♥」

「はひっ、サロドリア様♥」

 

 本当に惨めな生き物がいるものだ。淫魔に頭を差し出し、踏みつけられる。それは即ち土下座という完全降伏の姿勢だ。全裸で負け犬ケツを掲げ、ヒクヒクと蠢くアナルまで丸見えにしての屈伏。

 死にたくない。その思いが、恐怖が転じてサロドリアに服従することを選ぶ。あの地獄をどうにか避けようと、彼女に〝負けました〟と宣言する。

 

「ふふ、あはははは! いいじゃない、さらにもう一声――――今まで生意気な口を聞いたことを謝って、命乞いをしたら助けてあげる♥」

 

 足蹴にして、地面に顔を擦り付けさせてサロドリアは宣告を返した。そんな形ばかりの敗北宣言では足りない。もっと寄越せ、もっと惨めになって愉しませろと最後の通告。

 これを超えれば、もう戻れない。気ままな風来坊、神出鬼没の堕天使。そういう『モスティマ』を示すものを心から捨て去ることになる。

 

「申し訳ありませんでした!♥ 今まで散々反抗した馬鹿な負け犬でごめんなさい!♥ 悪い子でごめんなさい!♥ 低脳惨めなマゾ牝犬のモスティマをどうか許して、お許しくださいっ♥ ケツ振りでも裸踊りでも腰ヘコでも何でもしますっ♥ 一生足掛けでいいです!♥ 足舐めマゾペットにさせてください、サロドリア様!♥♥♥」

 

 その幕切れはあまりに呆気なく、モスティマは死を迎えた。身体的な意味の死ではなく、モスティマという記号の死だ。

 

「ん♥」

「あぁ、サロドリアしゃま……んちゅっ♥」

 

 足が頭の上から退いた代わりに、足裏を顔に押し付けられる。その足裏を、指の隙間までたっぷり舌でモスティマは舐める。飼い主に甘えて縋り付くように。

 

「――――だーめ♥」

「………………へ?♥」

 

 そんな可愛らしい牝犬が浮かべた安堵の笑みを、幼き笑顔の主人は無邪気な一言で絶望へと叩き落とした。

 

「おほぉおおおぉぉおおぉっ!?♥♥♥ おんっ、おぉ、ぬ゛お゛ほぉ゛!?♥♥♥♥ ごめんなしゃい!♥ ごめんにゃしゃい!♥ ゆるひへ、ごしゅじんしゃまぁ!♥」

「やーだ♥ お前のここ、それなりに気持ちいいから本気で使いたかったの〜♥」

「んほひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?♥♥♥♥♥」

 

 淫魔という種に謝れば許してもらえる、などという理屈は通用しない。このように、土下座のままふたなり巨根チンポを挿入され、都合のいい穴として使われることだってある。

 もっとも、連日の調教に〝救われた〟モスティマは、彼女の人外ペニスを受け入れることができていた。

 

「サロドリア様、サロドリア様ぁぁ!♥♥♥ 許して……ご慈悲をくらひゃいっ!♥♥」

「じゃあ正直に言いなさい。アタシのこれ、気持ちいい?」

「はい、気持ちいいです!♥♥ おちんぽ気持ちいい!♥ ありがとうございます!♥♥ ありがとうございます!♥♥ おちんぽイキますっ、イクーーーーッ♥♥♥♥」

 

 まあ、それは偏に〝壊れてしまった〟と言う方が正しいのかもしれないけれど。

 下品に野太く喘ぐだけではなくなったからこそ、その媚び売りが浅ましく下賎。いやらしく無様。

 

「あんっ、あーんっ!♥♥ ご褒美、おちんぽご褒美嬉しいです!♥♥ これ好きぃぃ!♥♥♥ えへ、えへへ、あはははは♥」

 

 そして、正しく生き恥。その笑顔からは確かな感情が読み取れた――――淫魔に弄ばれている悦びが。

 

「あはぁ♥ さいっっっっっこう♥♥♥♥」

 

 ドピュッ♥♥ ドピュッボビュッボビュルルルルルルルルルルルルルルル!!♥♥♥♥

 

「サロドリア様ああああああああぁぁぁぁぁぁ!♥♥♥♥♥」

 

 本気の突き上げから本気の膣内射精。土下座から牝犬の四つん這いでそれを受け止めたモスティマは、あまりの精液量にガクガクと両手両足を痙攣させる。ブビュルブビュルと逆流する精子。白目を剥いてイキ続ける牝犬。

 

「……お゛っほ♥♥♥♥」

 

 ベチャリと精液の溜りに倒れたその牝犬は、潰れたカエルのような姿勢で気を失った。

 けれど顔は幸福に染まっていた。被虐のアヘ顔と負け犬の尻を主に向かって見せつけて、ザーメンをひり出して自らを白濁の海に沈める。

 

「ペット一匹、かんせ〜い♥」

 

 惨めなマゾペットを見下ろす淫魔の面は、最後まで残虐で無邪気な頬笑みを崩すことなく、その足でモスティマだったものを踏み付けた。

 

 

「うーん、退屈ー……何か面白い玩具でも探してこようかな〜」

 

 玉座に座る幼き少女の淫魔は退屈を持て余していた。とはいえ、その表情は言葉とは裏腹に酷く晴れやかだった。

 少女の足元で仰向けに転がり、その可憐な面を足マットとして扱われるマゾペットで遊んでいるため、であろうか。

 

「うーん……退屈しのぎに、お前で遊んであげる♥ マゾペット、チンチン♥」

「わんっ♥」

 

 ペットはその名の通り、じゃらりと趣味の悪いピンクの首輪に繋がった鎖を鳴らし、犬の媚び売りチンチンポーズで立ち上がる。もっさりと良い毛並みの陰毛をおっぴろげ、手を胸横に掲げて舌をベロンと垂らす。そんな下品なペットの顔面に、サロドリアは足裏を打ち付けた。

 

「へぶっ♥♥ ……へっへっへっ♥ サロドリア様の足の裏、おいちいでしゅぅ♥♥」

「んもう、首輪が擦れて痛いってば。もっと丁寧に舐めなさいよ」

「あひんっ♥ もうひわけ、あひましぇん♥♥ あはぁぁ……♥♥」

 

 しょわあぁぁぁぁぁぁぁ♥♥

 

 いさみ喜び足を舐め、叱られ悦び嬉ションをする。股間から勢いよく上気する小便を漏らしたペットに、サロドリアは目を細めて体躯に似合わぬ妖艶さで――――自らの秘部を指で広げた。

 

「お漏らしなんて仕方ないペットねぇ♥ 尿道まで弱々なんだから……見てたらアタシもしたくなっちゃったぁ♥ お願いね――――私の、足舐めマゾペットちゃん♥」

 

 廃ダンジョンの奥底で、風来坊故に誰にも知られず消えた女が牝犬となった。二重に聞こえる飛沫の音色の片方を受け止めているのが誰であったのか……もう、本人にさえわからない。

 これから彼女はペットとして生きる。過酷な責めを受け続ける。それを過酷と思えなくなるほど受け続ける――――永遠に、遊ばれ続けるのだ。

 






特に話すこともないというか、最近はFANBOX書いてるか有償リク一気に進めてるかの2択ですねぇ。趣味を書いてスッキリして気合を入れて有償リクに望む感じ。

感想、評価、お気に入りなどなどお待ちしておりますー。ではまた次回〜


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ブルーアーカイブ
ホシノ、ノノミ(洗脳、戦闘員化)


実は最近始めてたりするブルアカ。ちなみにウイに一目惚れして始めたという身も蓋もない理由。





 

「いやぁ……ごめんねノノミちゃん。私がヘマしちゃった」

「気にしないでください。私こそ、足を引っ張っちゃいましたー……」

 

 広い地区で破棄された廃墟ビル内で、根城として整備された空間。体躯の差が激しい二人の少女が背を向けあった椅子に縄で括り付けられ、一筋の汗を流しながら言葉を交わしていた。

 アドビス高等学校、対策委員会所属。先輩にあたる小さな少女がホシノであり、後輩にあたる豊満な胸を持つ少女がノノミ。彼女たちは今、とある組織に襲われてこうして捕らえられてしまった。

 

「油断すんなよ。こいつらいつ何をしでかすかわからないからな」

「はは、リーダーはいの一番にやられちゃいましたからね〜」

「うるさい! 少し油断しただけだ!!」

 

 高校の制服にヘルメットを被った奇っ怪な少女たちの集団。カタカタヘルメット団――――の派閥のようなものである彼女たちは、既に廃校寸前であるアドビスからホシノたちを排除するため行動していた。

 大量の人員と物資。彼女たち一人一人では歯が立たなくとも、孤立無援の状況ではいくらでも〝偶然〟は存在した。

 

(いたた……流石に近距離で丸々三弾倉分を撃ち込まれるのは効いたよ〜)

(うぅ……身体がまだ、思うように動かないですねー)

 

 二人が互いにだけ聞こえる小さな声で確認をし合う。痛みが残り、まだ上手く動けそうにはない。

 分断包囲、情報遮断からの集中砲火。制圧した際であっても油断せず、ホシノたちの意識を確実に刈り取ってきた。銃弾の一発や二発は平気な顔で耐えられるキヴォトス生徒の彼女たちも、さすがに近距離で銃弾の雨を浴び続ければ意識を持っていかれる。

 ヘルメットの色が赤いリーダー格は少しばかり間抜けそうだが、人員の練度は大したものだとホシノたちも認めざるを得ない。

 

(とりあえず、助けを待つしかなさそうです)

(そだね。こうなったら素直に救助を待とう。相当離れた場所に連れてこられたみたいだけど、こっちにはアヤネちゃんが着いてる)

 

 とはいえ、その練度に敗れたからと言って諦めるホシノたちではなかった。苦難や窮地というのなら、アドビスが多額の借金を抱えている時点で〝そう〟なのだ。

 けれど自分たちには仲間がいる。如何にこの地区が広いと言えど、ホシノたちの痕跡を見つけられないはずがない。が、リーダー格の少女はメットの下から笑い声を上げて声を発した。

 

「助けを待っても無駄だぞ。学校の方は私たちの仲間が足止めしているからな」

「……うへー、なるほどね〜。でもそれ、おじさんたちが君らに〝屈服〟しなければ無駄に終わるってことだよね?」

 

 赤ヘルメットの言葉から読み取ると、恐らくは籠城戦のような戦いを仕掛け、勝てもしないが負けもしない戦いをダラダラと続けているのだろう。故にそれを見切っているホシノは、彼女たちの狙いについても大まかにだが把握をしていた。

 彼女たちがヘイローの〝破壊〟にまで行き辿り着いているかは定かではないが、まだ学生の息を脱していない者たちだ。何もそこまでの〝リスク〟を負う理由はないと仮定し、ならばホシノたちをどこかへ連れていくか――――或いは〝屈服〟狙いだろう。

 しかし銃弾をものともしないホシノたちが、高々と学生の拷問に根をあげるとはお互いに考えていない。だがどこかへ連れていくというのであれば、痕跡はさらに辿りやすくなる。どう転ぼうと、この危機的状況を乗り越える手段はある。

 

「くく、くくく……それはどうかな! おまえたち、例の物をくれてやれ!」

『了解!』

「んえ? なになに……いぎっ!?」

「や、なんですかぁー! ひぎゃん!」

 

 バチッと頭の上から身体の中に火花が散るような感覚に二人が悲鳴を上げる。しかも火花が散るというのは揶揄ではなく、頭の上の光の輪っか……ホシノのピンク色、ノノミの緑色が眩しい〝ヘイロー〟に似つかわしくない機械仕掛けのカバーを取り付けられ、拒絶を示すようにスパークが走ったのだ。

 

「いたたた……ちょっとちょっと、大事な物なんだから乱暴に扱わないでよ〜」

「クハハハ、聞いて驚け! それはヘイローの洗脳装置だ!」

「聞いてませんよ〜☆」

 

 ホシノたちの話を聞いていないし、これが何なのかを聞いてもいない。二重の意味で自由なリーダーは高らかに【洗脳装置】とやらの解説をし始めた。

 

「その洗脳装置はおまえたちの心が弱るほど効果を増す! ただし、着けてから十二時間で完全に洗脳できなければ自壊して洗脳も解けてしまう優れものだ!」

「リーダー、それ優れものって言わないっすよー?」

「まあ、ブラックマーケットで吹っかけられたものだからなぁ……」

 

 どう考えてもメリットではなくデメリットを自慢するリーダー格の少女に、他のヘルメット団員が呆れ気味な声を発する。

 

(……どう思いますー?)

(んにゃ、どう考えても玩具かジョークグッズでしょ。ヘイローに干渉できるなんて在り来りな売り文句だし、ブラックマーケットならそういうギリギリの商品をこうやって売りつけてそうじゃない?)

(ですよねー)

 

 と同時に、小声でやり取りをするノノミとホシノは全く【洗脳装置】の効果を信じてはいなかった。取り付けられた際、確かにヘイローと身体に痛みは感じたが、電流を流すような仕掛けがあれば不思議なことではない。

 ヘイローという物はキヴォトスの生徒たちが持つ必需品的な要素にして、最も謎が多い物の一つだ。様々な物を取り扱う違法なブラックマーケットの品とはいえ、軽々とヘイローから洗脳などできるとは思えないと苦笑気味の二人は考えていた――――今この時までは。

 

「よし、拘束を外せ! 早速効果を試してやる」

(! ちゃーんす、かな)

(はい。今なら少しは動けそうですー)

 

 洗脳装置の効果を信じ切っているのか、リーダーは油断した状態でホシノたちの拘束を解く命令を下した。

 まだダメージは残っているが、リーダーの不意をついて武器を奪うなり盾にするなり、いくらでもやり方は思い浮かんだ。とにかくここから脱出し、学校の仲間たちと合流する。椅子から立ち上がり、一瞬で身体の状態を確認した二人が身をかがめ――――――

 

「まずは……気を付けぇー!」

「「ッ!?」」

 

 その指示を下した身体が不自然に硬直し、ホシノとノノミは目を見開いた。リーダーの大声に驚愕したからではない。硬直した身体が、それこそ自然でない動きを伴い始めたからだ。

 構えかけた腕は身体の横に、飛び出しかけた両足はピタリと閉じて直立に。

 

「え、えぇ?」

「うそ、ですよね……?」

 

 困惑した二人が身体に力を込めるが、痙攣や指の動きといった僅かながらの動きにしかならず、呆然と声を零す。

 自分たちの意識で動くはずの身体が何かしら強烈な抑制を受け、縛り付けられているような感覚。身体の外側と内側に纒わり付く不快感――――妖しい光を点滅させるヘイローに着いたカバーに、この場にいるほぼ全員が驚愕した。

 

「あはは! そら見ろ、身体は正直じゃないか!」

 

 唯一驚いていないのは、洗脳装置の力を信じ切っていたリーダーのみだ。この状況で尤もな予想を立てていたホシノたちやヘルメット団員の予想を超えた彼女だけが勝ち誇り、直立不動で立ち竦むホシノとノノミを嘲り笑う。

 

「リーダー、台詞が三下役の男優みたいっすよ。……けどこれ、マジだったの?」

「すっご。絶対バカリーダーが騙されただけだと思ってたわ」

「そこ、一々うるさいぞ! くく、あとは十二時間以内にこいつらを屈服させればいいんだろう? ようし、次は服を脱げ!」

 

 手を翳したリーダーが命令を続ける。本来なら従う義務がないはずの命令だが、ヘイローを囲み駆動する洗脳装置が二人に干渉し、ありえないはずの行動を強制させる。

 両手でシャツのボタンを外し、直立していた足からスカートを引き抜き……同じ少女たちとはいえ大勢の前でストリップをし始めた身体に、二人が慌てて声を上げる。

 

「きゃ、きゃぁぁぁぁ!? だ、だめ、だめー!!」

「っ、うへ〜、おじさんの裸を見て喜ぶ趣味があるなら、せめて私だけにして欲しいんだけどな〜」

 

 いくら身体を止めようと、如何に庇おうと一度下された命令は撤回されず、二人の少女はあっという間にストリップを完遂する。

 

「でけー……てか股の毛めちゃくちゃ濃い……」

「こっちは逆に小さいしうっす。本当にこいつの先輩?」

『っ〜〜〜〜』

 

 シャツから溢れんばかりだったノノミの巨乳に、下腹のなだらかな丘に生い茂った大草原。対になるように幼女と見紛う体型と薄い恥毛のホシノ。

 どちらも自ら明かし、隠すことのできない羞恥が生まれて大なり小なり確実に顔を赤らめている。即ち、心身にダメージが入っている。

 

(ノノミちゃん、気にしない気にしない。何をされても平常心で行くんだよ〜。辛いかもしれないけど、私が何とか引き受けるからさ)

(ホシノ先輩……いいえ、私も頑張りますよ〜☆)

 

 洗脳の効果は本物だった。ならば恐らくにはなるが、装置を買ったリーダーが説明した機能も正常に働いている。心が弱れば洗脳の効果が増し――――十二時間耐え切れば、洗脳装置は自壊し自分たちは元通りになる。

 幸いにも縛られているのは身体のみで、言葉は自由を許されている。この状態をキープすることができるなら何とかなるはずだ、と二人は羞恥に苛まれながらも平常心を心がけた。

 

「ふふふ、やっと私の力を思い知ったようだな……ならば勝負といこうじゃないか。十二時間、おまえたちが洗脳に耐え切れば解放し、失敗すれば私たちの言いなりになる。公平かつシンプルな勝負だ」

「うへぇ〜、何にも公平じゃないし装置の説明まんまじゃん」

「我慢し切れなかったら、どのみち私たちは悪のヘルメット団に従っちゃうわけですよねー。……受けるしかなさそうですけど」

 

 当然のことをさも公平のように語るリーダーに、苦虫を噛み潰したような表情を返すホシノとノノミ。しかし、彼女の言う勝負を受ける以外に道はない。

 受けても受けなくてもやることは変わらない。精々解放という口約束が生じた程度だが、十二時間もあればアドビスの仲間がこの場所に辿り着けるはず。

 

「……ま、ヘイローを壊されるよりはマシかぁ」

 

 相手の方が一枚上手で、さらに運が着いていた。それでもヘイローを〝破壊〟されないだけ運が良いだろうとホシノは息を吐いて勝負を呑み込む。

 この時の少女は知る由もない。かつて見たヘイローの〝破壊〟より残酷な責め苦。大人ではない少女たちが持つ理性なき刃がどれほど生き恥を強要するかなど、思慮深いホシノだからこそ想像もしなかったのだ。

 

 

 

「はぁ、ふぅ、ふぅ……はぁ、はぁ……」

 

 洗脳開始から十数分、ノノミは早速息を荒らげて疲労を感じ始めていた。その原因は苦痛で歪めた顔の下で勢いよく〝踊る〟二つのたわわな果実にある。

 

「こんなっ、ことっ、してっ。なんの、意味がっ、あるんっ、ですかー!」

 

 ブルンッブルンッ! ボインッボインッ!

 

 汗を散らして上下左右に揺れるノノミの巨乳。全裸ガニ股腋見せという乙女を侮辱する恥ずかしさの塊を作る姿勢で、彼女は卑猥なダンスを延々と踊らされ続ける。

 果実が右へ左へ、上へ下へ。だぷんどたぷんと身体を叩き、荒ぶる巨大なメロン。ガニ股おっぱいダンスを踊る身体、向けられる視線にノノミは顔を真っ赤にして叫びを上げた。

 

「そーれいっちに、いっちにー!」

「いいよー。順調に恥ずかしがってるんじゃなーい? 素っ裸でおっぱいぶるんぶるん♥ ぶるんぶるん♥ ほら、おまえも言ってみたらぁ?」

「そんなことっ、言うわけっ、ないですっ!」

 

 音を立てるほど激しい胸揺れダンス。股間の茂みをおっぴろげ、汗で蒸れ始めた腋を晒して踊る羞恥は精神の衰弱へ確実に一役買っている。初めは下手に触れるより、自分で踊らせた方が操られる恥辱と羞恥で心が痛むものだ。

 

「ちぇ、まだ中身は素直にならないみたいだな」

「けど身体の方は私らの自由なんっしょ? なら――――おっぱいを揺らす度に身体が敏感になるとか、どうよ?」

 

 ヘルメット団員の一人がポツリと言葉を発した。すると、ノノミのヘイローに取り付いた洗脳装置が点滅し出した。ある程度の指向性を持った命令であれば、洗脳装置は柔軟に命令を受け入れるらしく、ピカピカと光る機械部品からバチンッと少し強めのスパークが走った。

 

「あ゛ぃッ☆☆ きゅ、急に、なに……」

 

 ブルンッ♥

 

「ひぃんっ♥」

 

 ボインッ♥

 

「ほひぃ!?♥♥」

 

 ブルンッブルンッボインッボインッ♥ たぷたぷっどたぷんっ♥ バルンバルンッブルンッボインッ♥

 

「ひいっ、あひっ、くひっ♥ ひっ、ひあっ、あひいっ、くひぃぃぃぃぃぃっ♥」

 

 ノノミが電流の衝撃に呻いた時を境に、反応が一気に変化した。

 怒りと疲労だけだった表情は歯を食いしばり目を上擦らせ、何かを我慢するようなおかしな顔に。胸が揺れる度に声の高さが増していき、残像を見せるほど揺れる胸の先端がムクムクと膨れ、さらにはガニ股で開いた股の間にたらぁー♥ と透明な糸が垂れ始める。

 

「お、身体をおかしくする命令ならいける?」

「へぇー、便利な装置……」

「あっ、やめっ♥ ひぃっ、うひぃ♥ とめっ、とめてっ、身体、熱くて、とめて、くださいっ♥ ひぃーッ♥♥」

 

 胸を揺らす度に感度が上昇する。意識でどうにかなる問題ではないその命令は、ヘイローという脳に干渉する洗脳装置によって叶えられ、ノノミはおっぱいダンスを踊る度に全身が鋭い感覚を得て悲鳴、否、嬌声を響かせた。

 

「……ノノミちゃん、ごめんね」

 

 そんなノノミの声〝だけ〟を聞いていたホシノがポツリと謝罪の言葉をこぼした。助けられない不甲斐なさと、自らにそのような余裕はないという焦り。

 ホシノの視界は逆さまであり、自ら開いた足の隙間を前屈の姿勢で覗き見ている。つまり全裸で尻を掲げ、ヘルメット団員たちの足を見ることしかできない。間抜けな姿勢を取らされ、これから何をされるかすら見ることができないでいるのだ。さしものホシノと言えど嫌な額から地面に落ちる中、少女が掲げた尻の前に立ったヘルメット団リーダーが声を発した。

 

「ふはは、無様だな小鳥遊ホシノ! 怖いだろう、恐ろしいだろう!」

「ん〜、怖いっていうか引いてるかな〜。いたいけなおじさん少女にこういうことさせるとか、君たちの性癖ってものはどうなってるのかな〜、とか」

「減らず口も……ここまでだ!」

 

 何かを振りかぶる気配にホシノが眉根をピクリを跳ねさせる。尻でも叩いて悲鳴を上げさせるつもりか、と予測した少女は唇を噛んで衝撃に備えた。

 

 ズボォッ♥

 

「お゛う゛ぉ゛っ!!?♥」

 

 だが、少女が受けた衝撃は想像を絶するもので、思わず目を剥いたホシノから同一人物の声とは思えない濁声が迸った。

 

「ハハハ! 随分面白い声を出したな」

「ん、ぐぎ……そ、そりゃあ、お尻の穴に〝そんなもの〟入れられたら、誰だって変な声出すと思わない?」

 

 何とか息を整えて余裕を見せた応答をするホシノだが、尻穴に突っ込まれた異物の違和感が拭えないのは下半身の本能的な震えから読み取れてしまう。

 小ぶりな尻から飛び出した紫色の棒。持ち手にはON/OFFのスイッチと、入り切らない本体の部分にはブツブツとしたイボのようなものが誂られている。

 

(……というか正気? これ、普通はお尻に挿入れるものじゃないでしょ。それでちょっと感じちゃったのも恥ずかしいけどさ〜)

 

 しかしながら、そのバイブは本来もう少し下にある穴に挿入れるものであって、間違っても繊細な肛門に挿入するものではない。銃弾を受けてもものともしない身体であるため、尻穴の筋が切れるなどの被害はなさそうだが、それ故にアナルの刺激で僅かとはいえ官能の声を混ぜてしまったことにホシノは内心で舌打ちをした。

 

「ふふん、言っただろう。減らず口もそこまでだと……小鳥遊ホシノの尻の中は、これからおまえの身体のどの場所より敏感になる!」

 

 だがそれ以上に素っ頓狂な命令を下すリーダーに対し、ホシノは呆気に取られてしまった。

 

「へ? 何言って……ん゛ぎょッ☆」

 

 素っ頓狂、要領を得てはいるが意味不明な命令。けれど命令を読み取るのはホシノではなく洗脳装置であり、それを介して少女の身体は命令を実行する。

 つまり、ホシノはノノミが悲鳴を上げた原因を正確に把握させられる。

 

「そして、スイッチON!」

 

 脳髄に炸裂した電流と、パチンと音を立てて切り替わったバイブのスイッチによって。

 

「……ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?♥♥♥」

 

 ヴィィィィィッ、とバイブの振動音が鳴り響き、それを上回るホシノの嬌声が反響した。ホシノの尻穴入口を広げながら回り、踊るバイブ。

 

「おほっ、ほぉ!?♥♥ ほっ、んほっ、おぉぉぉぉ……ん゛ッほぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 おかしな顔でおかしな悲鳴を上げるホシノは、明滅する視界で自身の股座から滝のように床を打つ水を見た。

 身体の中で〝最も〟敏感になった尻の穴。それを貪り喰うように棒で穿ち、イボを擦るバイブの蠢き。ホシノはわけもわからず尻穴で達した。

 

「ぬぉほッ♥♥ お゛ぉ゛ッ♥♥ お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ♥♥♥ ん゛お゛、う゛ほォ゛〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

「うひゃー、凄い声。ヘイロー操作されるとこんなになっちゃうんだ……すげー。あとリーダーお気にのバイブも良い味出してるぅー」

「ふふ、そうだろうそうだろう……って、誰のお気に入りだ!!」

 

 軽快なやり取りを行うヘルメット団員たち。けれどそのやり口は決して軽いものではなく、あのホシノが減らず口を全て野太い嬌声に変えてしまうほどの破壊力がある。

 それほど洗脳装置の力が圧倒的なのか、彼女たちの無邪気で無知な責め苦がノノミとホシノの心を折りに来ているのか。

 

 二時間後、それは両方であると二人は悟る。

 

「ふぅ、ふぅぅぅぅっ♥」

「は、ひぃ♥ も、もれ……ちゃう……♥」

 

 アヒル型の【オマル】に跨ったホシノとノノミ。幼児体型のホシノはまだしも、高校生ながら大人びた身体付きのノノミが跨るには些か間抜けがすぎる。

 相変わらず裸で子供用の排泄器に跨り、ギュッと取手を握らされる。さらに『尿意を全開』『おしっこに凄まじい解放感を覚える』という命令を重ねられ、今にも漏らしそうな中で曲がりなりにもトイレに座っている二人の精神は、屈辱と欲求でぐちゃぐちゃになっていた。

 ノノミは内股気味に跨り涙と鼻水を流し、ホシノも普段ののんびりとした表情を引っ込めて鼻息荒く歯を食いしばり続けている。初めに崩壊したのは、やはりホシノより余裕がないノノミだった。

 

「――――あっ♥」

 

 ちょろっ♥

 

「あっあっあ♥ だめ、でる、でるぅぅぅぅ♥♥」

 

 ちょろろろろろっ、じょぼぼぼぼぼぼぼぼッ♥

 

 股から勢いよく飛び出した水が小さな排泄口に黄色い池を作り、飛沫が弾ける音を立てる。数十分の我慢と洗脳装置から植え付けられた解放感も相まって、ノノミの頬はだらしなく伸び切って唇は弧を描く。

 

「ノノミちゃん、しっかり!」

「ご、ごめんなさい先輩♥ でも、おひっこきもちいいんれすぅ……♥」

「ッ!」

 

 心が弱まれば洗脳装置の影響をモロに受ける。さっきまでのノノミなら、その口から間違っても〝おしっこ〟などとは言わなかった。興奮と快感を認めることもしなかった。

 

「へへ、後輩ちゃんは素直だねぇ。ホシノ先輩も素直になっちゃおうよ……〝それ〟、捻り出していいからさ」

「な……おぐッ!?♥☆」

 

 ――――最も、ホシノもその認識のズレを持ち続けられるかは定かでない。

 ホシノの尻穴に挿入されたままのバイブの回りからミチミチと肉の音が鳴る。捻り出せ、という命令によって肛門がバイブの排泄準備に入った。

 

「ま゛ッ♥ それ゛♥ は、だめっ、でしょ……反ぞグッ♥♥ う゛お゛、お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛?♥♥♥」

 

 バイブの排泄。要約すれば擬似的な排便行為。排泄の感覚に舌根を突き出して唸るホシノ。ミチミチムリムリと肉の口が捲れ上がり――――――

 

「……あへっ♥」

 

 ブボッ――――ぶしゃぁぁぁぁ♥

 

 尻穴がぽっかりと開く解放感にアヘ顔吐息を漏らしたホシノの股から、オマルに向けて小便がぶちまけられた。

 

 そして勝負の開始から六時間が経過した頃、ホシノとノノミの反応に明確な変化が生じ始めていた。

 

「はぁぁぁ……まだ続ける? 私おじさんだからもう疲れちゃったよ〜」

「私もですー☆ 無駄なことを続けられるのが一番辛いんですよねー」

 

 全身は汗や愛液、唾液といったものに塗れて火照り、疲労はピークに達している様子だ。精神的なものと肉体的なもの、どちらも確実にホシノたちを蝕んでいる。

 そんな中、簡単なものとはいえ囃し立てる気力があるのは流石と言える。しかしホシノとノノミの変化を見ていた団員たちは焦ることなく、彼女たちにハッキリと命令をした。

 

「まだまだ折り返しだ。それよりおまえたち……散々私たちヘルメット団の邪魔をしてくれたな。これまでの狼藉、今ここで謝罪してもらおうか」

 

 邪魔をするも何も、理不尽な喧嘩を売ってきたのはヘルメット団の方で、そもそも派閥が異なる彼女たちとの交戦経験はほとんどない。それ以前に、彼女たちに謝罪をしろなどという命令にホシノとノノミが不快感を覚えたに違いない。

 

「はぁ……面倒くさいけど、仕方ないかぁ。これで寝かせてくれる?」

「我儘な人たちですねー。はい、どうぞー」

 

 数時間前のホシノとノノミであれば、全裸の身体を差し出すように平伏などせず、抵抗の言葉を一つや二つ吐いたはずだ。

 

「馬鹿な奴らだ。謝罪といっただろう!」

「あえ〜……大変申し訳ございませんでした。ヘルメット団様に逆らったお馬鹿な私たちをお許しください〜……これでいい?」

「ごめんなさいでしたー。二度とヘルメット団様に逆らいませ〜ん☆」

 

 汚れた床に全裸土下座で頭を擦り付けるのみならず、冗談めかした口調とはいえ二人揃って謝罪の言葉を口にする。そこに違和感や羞恥の感情を挟むことなく、ホシノとノノミはヘルメット団員に平伏した。

 

「まあいいだろう。次は勝負の続きといこうじゃないか。自慰行為(オナニー)で勝負だ!」

「んん? そんな〝簡単〟なことでいいんだ……まあ労働で疲れたおじさんは助かっちゃうけどね〜」

 

 続けてオナニーを簡単なことと言い切ったホシノが、オマルの排泄口に落ちていた小便塗れのバイブを拾い上げて仰向けに寝転ぶ。まんぐり返しに近い体勢になったホシノは、素面でバイブを尻穴に構えて、挿入。

 

「ん゛ほぉッ♥♥♥」

 

 目を剥いて口を窄めるホシノだったが、数時間前に尻穴を穿たれた際とは対照的に屈辱感は皆無。むしろ、アナニーが気持ちよく休憩のように感じている蕩けたオホ顔を披露してみせた。

 

「ノノミ、オナニーしまーす☆ んっ、あっ♥ あんっ、あっあっ♥♥ ひゃあん♥ んん……んーっ♥」

 

 ノノミは立ったままでのオナニー。ただし自分から両足をグッと開いて腰を落とし、ずぶ濡れで張り付いた剛毛を掻き分けて陰部を擦り、胸を揉みしだく激しいガニ股オナニーに興じ始めた。

 その顔はホシノと違う意味でだらしがない。濡れたマンコがぐちゅぐちゅと音を立て、巨乳の乳首を扱く感覚が堪らないと鼻の下を伸ばしている。

 二人とも、偶然的に選ばれた快楽の責め苦によって生じた心の隙間が肥大化し、洗脳者たちの望む通りに認識が歪みつつあった。全裸土下座をしながらの謝罪。勝負という名の公開オナニー。どちらも、六時間前のホシノとノノミであれば羞恥と侮蔑の視線を向けていたはずだ。

 

「おっ、おっおっ♥♥ おっほぉ〜〜〜〜♥♥♥ お゛ッお゛ッお゛ォ゛ッ♥♥♥ な、何してるの? このままだと私たちが勝負に勝っちゃうかもね〜。う゛オ゛ッホ♥♥♥♥」

「はい♥ このまま独走しちゃいますよ〜♥ ……って、この勝負は、どうやって決着をつけるんでしたっけ? 確か、私たちが耐えれば……あれ? 何で私たち、こんなこと……あ、私たち、洗脳、されて……んあっ、ふあぁぁっ♥♥♥♥」

 

 しかし今となってはオホ顔でアナルをほじくり返し、アヘ顔でマンコを擦って巨乳を揉みしだくほど認識が歪んでしまっていた。心の衰弱によって支配が内側にまで進み、洗脳の影響が広がり始めている。

 

「むくくく……あと少しだな!」

「リーダー、笑い方汚いっすよ。ただでさえやり方も変態的なのに」

「うるさいぞ。おまえたちだってノリノリの癖に! さあ、二人とも土下座しながらオナニーしろ!」

 

 あと六時間。想像以上の力を発揮してホシノとノノミを蝕む洗脳装置。

 

「おっほ♥ たいへんっ、申し訳、んおっ♥♥ あ、ありません、でしたっ♥♥ おう゛♥♥ ケツ穴オナニーしながら、謝罪しま〜す♥♥♥ お゛ぉ゛ッう゛♥♥♥」

「んん……私もぉ♥ おまんこぐちゅぐちゅ気持ちいいので、ヘルメット団様に謝ります〜♥ ごめんなさいマンコ〜♥」

 

 頭を床に擦り付けながら両手でバイブを出し入れし、股座に手を入れてマンコを擦るホシノとノノミ。

 これならば余裕で洗脳できる――――ここまで恐ろしいまで順調だったリーダーの思惑が崩れたのは、そこから五時間と五十五分が経過した頃。

 

「ふぅ、はぁ……もう、いい加減、諦めたら〜? ほっ、ほっ♥ 私の腰ヘコダンスも飽きてきたでしょ? ケツマンコもガバガバだしさぁ、少しは労わって欲しいかな〜」

「おっぱいブルンッ♥ おっぱいブルンッ♥ 私たちはヘルメット団様になんか洗脳されませんよー♥ デカチチぼいんぼい〜ん♥ ぶるんぶる〜ん♥」

 

 ヘコッヘコッとガニ股腋見せポーズで腰を前後に振るホシノに、ぶるんぶるんとおっぱいダンスを踊るノノミ。後者の反応から、半日前とは比べ物にならないほど洗脳が進行したことが読み取れた。

 二人とも頬は紅潮し、ノノミのマンコはクパクパと寂しげにひくつき、ホシノのアナルはぽっかりと開いて腸汁を涎の如く垂らしている。言動にも異常は現れ、下品な淫語やヘルメット団〝様〟などという敬称を用いている。

 さらに言えば全身には『ヘルメット団バンザイ』や『私たちは負けマンコ』など無様で下品な落書きに塗れ、尻肌には『負け犬』の文字が大きく書き記されている。辺りに散乱した鼻フックやアナルフックなども、十二時間を使い切りかけたありったけの精神攻撃が成されたことがわかるだろう。

 

「リーダー、もう時間ないよ? あと四分で十二時間だけど、まだ洗脳終わらないわけ? ふぁーあ……」

「わ、わかってるよ! くうぅぅ、こんなに追い詰めてるのになんで……!」

 

 淫語のド変態ダンスに全身の落書き、それらに抵抗できない不安定な精神状態。だというのに、未だホシノとノノミの洗脳が〝終わっていない〟ことにリーダーは焦りの色を隠せずにいた。

 ――――快楽で責めるという点は良かった。それによって精神の衰弱と洗脳の進行が速やかなものになったのは確かだ。

 が、洗脳が進んで認識が歪んだことで快楽と羞恥責めの効果が落ちていき、だというのにあと一歩で沈まないホシノとノノミの精神力にここまで粘られてしまったのだ。本人たちの認識力は著しく低下しているというのに、肝心の十二時間の経過によって解放されるという認識を寸前で取り戻されてしまう。

 どれだけ追い詰めようと洗脳が完了しなければ十二時間は水泡に帰す。脳への命令で変えられるのは感度くらいなもので、彼女たちの身体や思考は洗脳が解かれればあっという間に正常なものへと戻るのだ。しかも高い金を出した洗脳装置の自壊というオマケ付きで。

 

「このままだとせっかく買った洗脳装置が……えっと、洗脳完了すると確か……そうだ、説明書!」

「……え? ついてたの? こんなぶっ飛んだ装置に取説あるとかウケる」

「笑ってないで手伝え! えぇっと、確か洗脳装置の具体的な解説が……」

 

 残り時間が差し迫る中で焦ったリーダーが、付属していた取扱説明書を今更ながらに取り出して読み漁る。

 中にはヘイロー洗脳装置の機能、取り付け方。

 

『洗脳装置の出力は低、中、高、超に分かれています。ただし超は――――――』

 

 そして洗脳装置の〝出力〟。最後に記された注意書きを読み込む前に時間がないと判断したリーダーは、袋の中身を探って調整器を見つける。

 

「これだ! 洗脳装置の出力……確か付属品に……これか――――今は最低レベルだな!」

「え?」

「へ?」

 

 取り出したダイヤル式の調整器。今は〝低〟と書かれた場所に止まっている――――つまり自分たちは、洗脳装置の低出力状態で十二時間耐えていたという事実を告げられ、ホシノとノノミは間抜けな声を上げた。

 如何に認識が歪んでいようと、自分たちが洗脳されているという事実だけは忘却しきらなかった。そのため、そのダイヤルを回した際に何が起こるかをホシノとノノミは想像してしまった。

 

 残り時間は一分。

 

「リーダー、そんな都合のいいものあるなら早くやっちゃわない?」

「よーし、出力最大!!」

 

 カチカチカチカチッ☆

 

「待っ――――み゛ゅっ☆☆☆☆」

「やめ――――ほひょっ☆☆☆☆」

 

 バチンッと機械がショートしたような音がホシノとノノミのヘイローから響き、咄嗟に静止を呼びかけた二人が意味のわからない奇声と形容し難い表情を重ね合わせた。

 ガニ股で振り乱していた身体がピタリと止まり、洗脳装置からバチバチとスパークが弾け飛び――――大量の電流がヘイローに炸裂した。

 

「お゛ぴょぴょほびょお゛おぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーッ!?!?☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥」

「おぎょっぼぎょおぉオオオオオオッッ!?☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥」

 

 およそ人のものとは思えない奇声が一気に鋭さを増すと、二人は仰向けに倒れながら身体をあらぬ方向に曲げ、弾ませる。その間にも最大出力の電流は威力を増し、ホシノとノノミは床の上を勢いよくのたうち回り始めた。

 

「ん゛おっげべべべべべべッ☆☆ だめ゛♥ ごれ゛ッ゛♥☆ あ゛だま゛イ゛グッ゛♥☆ お゛う゛おお゛お゛お゛お゛お゛お゛ホォ゛ォ゛ォ゛ォ゛♥☆♥☆♥☆♥☆」

「お゛へッ゛、おびょびょびょびょびょ〜〜〜〜〜ッ!!?♥☆♥☆♥☆♥ の゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ッ゛♥☆♥☆♥ ミ゛ッ゛、に゛ょ゛、あ゛べべべべべべべ〜〜〜〜ッ゛☆♥☆♥☆♥☆♥」

 

 ホシノは辛うじて意識が生きているようだが、ノノミの様子を見ればそれが逆に辛いことであるのは一目瞭然だ。

 白目を剥いてビルの外まで響くような奇声を上げ、涙に鼻水に涎に汗に愛液に尿に潮吹きに、ありとあらゆる体液を撒き散らして身悶えし、転げ回る。身体中の落書きが薄れていくほど凄まじい体液を絡ませながら、段々と動きが一極化していく。

 

「リーダー、あと十秒」

「ぐぬぬ、間に合え!」

 

 腰が浮き上がり、逆ブリッジの姿勢になる。足をM字に開いたホシノとノノミはまるで屈服するかのようなその姿勢で、あと五秒というタイミングで渾身の叫びを上げた。

 

「お゛う゛ぎぃぃぃぃィイィィイイィイイィイ〜〜〜〜〜〜〜♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥」

「ほぴょお゛ぉぉぉおおおおぉおおおおおおぉおお〜〜〜〜〜〜〜♥☆♥☆♥☆♥☆♥☆♥」

 

 プシッ、プシッ、プシャァァァァァァァァッ♥♥♥♥

 

 最大級のイキ潮を吹き上げた大小で対象的な女体は、そのままあと一秒というところでブリッジを解き放って倒れ込み、ピクリとも動かなくなった。

 

「……ど、どうなった?」

「さあ……?」

 

 全身で潮吹きを被ってビクビクと痙攣するホシノとノノミ。倒れた状態だと判断ができず、リーダーと団員たちは不安げな声を発した。

 そして徐に――――ホシノとノノミが立ち上がった。

 

「わわっ!? な、何だ急に! 間に合わなかったのか!?」

「うーん? いや、これは……」

 

 洗脳から解放されて反撃をしようとしているのか、と慄いたリーダーだが周りの団員たちがその様子を訝しんだ。

 

「…………」

「…………」

「……これ、成功したんじゃないっすか?」

 

 様々な体液でズブ濡れの裸体を晒し、どちらも直立不動。ノノミの翡翠の瞳やホシノの美しいオッドアイは中心の光を失って鈍い色で虚空を眺め、規則正しい直立と相反する様は不安を感じさせる。

 ただそれは常人が見た場合だ。様子がおかしいホシノとノノミのヘイローには洗脳装置が変わらず装着され、内側の輪もどこか淫猥な雰囲気を醸し出す色に変化している。

 

「ほらリーダー。確かめてみたら?」

「う、うむ……私が貴様らのリーダーだ、返事をしろ!」

 

 団員に促されたリーダー格の少女は、赤いヘルメットの下から勢いよく号令を発した。すると、ホシノとノノミは虚ろな目のまま高々と声を返した。

 

「「はい!!」」

 

 勢いがあり抵抗もない。何より気の抜けるような軽い口調ではなく、格式張った返答にヘルメットの下で密かに笑ったリーダーは言葉を続ける。

 

「おまえたちの名前と所属を言え!」

「はっ! 小鳥遊ホシノ、ヘルメット団専用の戦闘員です!」

「はっ! 十六夜ノノミ、ヘルメット団専用の戦闘員です!」

「「皆様に絶対の忠誠を誓います!!」」

 

 ビシッ♥

 

 敬礼が音になって聞こえてくる。本当に鋭い音が鳴りそうなほど見事な右手の敬礼を伴い、ホシノとノノミは生真面目な顔と虚ろな目でヘルメット団に忠誠を誓う。

 

「ふふ、はははは! いいぞいいぞ! ホシノ、ノノミ、おまえたちはこれから我が組織の戦闘員一号と二号だ! もっと忠誠心を見せてみろ! 小鳥遊ホシノと十六夜ノノミが絶対にしないことをして、その身の誓いを立てるのだ!」

「うわぁー、リーダーすっごく様になってるぅ♪」

 

 あの厄介なアドビスの二人をこうも上手く洗脳できたのだ。半日かけた洗脳が身を結んだとなれば、脳内の快楽物質はこれ以上なく生成されて全能感に包まれているに違いない。

 

「はっ! 洗脳戦闘員一号、敗北ガニ股アヘ顔ダブルピースをします! ……あへぇぇぇぇぇぇっ♥ 元小鳥遊ホシノは洗脳装置に無様敗北してアヘ顔忠誠を誓います♥ あへっ、あへあへぇぇぇ♥♥」

「はっ! 洗脳戦闘員二号、デカケツでダンス踊ります! ……ぶりぶり〜♥ ぶ〜ぶりぶりぶり〜♥ おしりぶりぶり〜♥ 元十六夜ノノミ、デカケツぶりぶり〜♥♥」

 

 しかも初期設定によるものかは知らないが、洗脳は自分たちヘルメット団に絶対の忠誠を誓うようになっていたらしく、とてつもなく間抜けな行動を一切の躊躇いを持たずにやってのけていた。

 ホシノは脚を水平に開いて腰をヘコヘコと振りながらピースサインを顔の両横に添え、寄り目上向きで鼻の下を伸ばし舌根をベロンと出した、どこに出しても恥ずかしいアヘ顔ダブルピースを。

 ノノミはホシノより一回り以上大きなデカケツを構え、中腰ガニ股でそれを振り乱す。プリプリフリフリと振り回される果実に汚らしい擬音まで加え、とことんまで恥を晒し尽くしていく。

 全ては忠誠心を示すという命令のために。彼女たちはどんなことでもする。どんなことでも、だ。

 

「く、ククク! あはははははは!! よし、いけ戦闘員一号、二号! 私たちの敵を悉く薙ぎ払うのだ〜!」

「「了解!!」」

 

 こうしてヘルメット団は最大の障害を最大の戦力にすることができた。

 

 

 

「――――どういうことだぁ!」

 

 それが正しかったのなら、この物語におけるホシノとノノミの役目は〝終わって〟いたのだろう。敵を容赦なく薙ぎ倒すヘルメット団の私兵として。

 

「こいつら全く役に立たん! なぜこんなに弱くなっている!」

「むしろ私らが苦労させられたよねー……」

 

 ――――しかし何故かホシノとノノミはヘルメットを被り、汚れに塗れた全裸でアジトの床に伸びてしまっていた。

 ヘルメットの影響で顔色は伺えないが、見えずとも身体を痙攣させながら失禁した跡も見える状態では意識がないことは明白。身体の汚れは物のように引きずられ、ここに連れ戻されたからだろう。

 戦闘員になったホシノたちに意気揚々とヘルメットを被せ、全裸のまま街で悪さをさせようとしたヘルメット団員たち。しかし、いざ敵と交戦した途端。

 

『おぎゃっ!?♥☆』

『ん゛ごッ!♥☆』

 

 あろうことか街中の住民に〝返り討ち〟にされ、一瞬にしてノックアウトしてしまった。腹を殴られ、蹴られで吹き飛ばされたホシノとノノミは隠れて様子を見ていた彼女たちに慌てて回収され、今に至るわけだ。

 銃弾の雨を受けても生きていられる生徒、それも上澄みのホシノとノノミがそう簡単に負けるはずがない。

 

「リーダー、これじゃね?」

「んん? これは、取扱説明書の……」

 

 その理由は思いの外あっさりと判明した。団員の一人が拾い上げた洗脳装置の取扱説明書。リーダーが読まなかった最後の一文を彼女は唇を震わせながら言葉にした。

 

「ただし超は……高速洗脳を可能にする代わりに、戦闘力が大幅に低下する、だと…………な、な、な、何だそれはぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 洗脳装置の最大出力にあった落とし穴。ヘイローに干渉できる異次元の技術の結晶と言えど、さすがに無傷では掌握できない。過剰な負荷はホシノとノノミの悲鳴と絶頂として現れただけでなく、ヘイローを通して能力の大幅低下を招いてしまった。

 そのため超人の能力を持っていたホシノとノノミは、今やヘルメット団の誰よりも弱い。機銃を握る力があるならいい方で、戦場で乱暴な扱いをすれば即座に戦闘不能になる――――最大戦力がまさかのお荷物になったと理解したリーダーは、叫びを上げながらホシノとノノミを叩き起した。

 

「起きろ、役立たずの雌豚どもがぁ! 起きて私に謝罪しろ!! 今回の失態を精々惨めに取り繕え!」

「お゛ッげ♥ あ、あえ……? た、大変、申し訳ございませんでした!! 無能で無様な私たちに折檻をお願いしますぅ!」

「ひぎぃっ♥ ほ、本当に申し訳ございませんでした! 私たちの頭でよろしければ、どうか存分に踏みつけてください! あぐっ、んぎっ、おごっ♥」

 

 蹴り起こされた衝撃でヘルメットが外れ、酷い面をさらに歪める土下座の強要。薄汚れた身体に鞭を打つリーダーの足蹴にも必死に応えるホシノとノノミは、かつての人格など欠片も見れたものではない。

 

「あーあ、リーダーってばおっちょこちょいなんだから……てか、こいつらどうしよ? 役に立たないんっしょ?」

 

 銃弾の雨が日常のキヴォトスで、銃弾を受けただけで気絶するような生徒は戦力になるはずもない。普通ならば足がつかないように放り出すのが手っ取り早いわけだが――――――

 

「んー、リーダーの気が晴れたらアドビスのスパイにでもしちゃえばいんじゃね? 何か凄い洗脳装置みたいだし、装置の表面偽装とか人格再現とかはできそうじゃん」

「なーる。そしたらこいつらを利用して次の洗脳装置を買って、今度こそアドビスの連中を使えるように洗脳するって感じね。えーっと、キレたリーダーが取説破いてなきゃいいけど……」

 

 無垢ながら悪知恵が働く彼女たちによって、その僅かな救いを孕んだ未来は露と消えた。

 

 

 ――――ホシノとノノミの誘拐事件から数週間後。

 拠点を移して豪華になったヘルメット団たちのアジト。

 

「ふぁあ〜。お待たせ〜。めんどくさいこと終わらせてきたよ〜」

「皆さんに言われた物は、ちゃーんと全部買ってきましたー☆」

 

 ピンク髪の少女とその後輩である巨乳の少女が、敵対する彼らのアジトに悠々と入り込む異常な光景……それに疑問を持つものはおらず、迎え入れた意外なほど便利な駒、パシリに労いの言葉をかけた。

 

「はいはい、ごくろーごくろー。もう〝元〟に戻ってね。人格再現モード終了〜」

 

 カチッ☆

 

「ほにょにょにょにょにょ〜〜〜〜☆☆☆☆」

「のへぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜☆☆☆☆」

 

 声をかけたヘルメット団員が手にした装置のボタンを押すと、〝かつての表情〟を作り上げていたホシノとノノミが変顔で奇声を上げた。正常な色合いのヘイローが妖しく淫靡に変色し、迷彩を解除した機械的なカバーが出現。

 やがて変顔が薄れて無表情になったかと思うと、ホシノたちはアドビスの制服を投げ捨てるように脱ぎ、全裸になって直立不動の姿勢を取り、最後には件の美しい敬礼をヘルメット団に見せつけた。

 

「はっ。擬似人格再現モード終了! 戦闘員一号、ただいま帰還いたしました!」

「同じく二号、帰還いたしました!」

 

 全裸敬礼を繰り出すホシノとノノミの瞳は輝きを失い、以前と全く同じ忠誠心だけを覗かせる洗脳戦闘員としての姿を明かす。

 ヘルメット団にとって幸運だったのは、戦闘能力を失ったノノミが資産家の令嬢だったこと。洗脳前の人格を再現しヘイローに装着された装置を隠す光学迷彩が搭載されていたこと。この二つに尽きるだろう。

 

「うんうん、ご苦労さま。首尾の方は?」

「学園への細工、皆様の突入ルートの確保、対象の脱出ルートの封鎖。全て滞りなく完了しています」

「よしよし。君たちが戦えないって気づかれる前に、ちゃちゃっと制圧しちゃおうじゃん。これからも協力してよ、一号ちゃん、二号ちゃん♪」

「「はいっ!!」」

 

 計画は順調。いずれは彼女たちがヘルメット団の本隊となる日も遠くはない。その影に洗脳されたホシノとノノミの助力があることも、語るまでもない。

 語ることがあるとすれば二人の顛末だ。

 

「お゛ッ♥ お゛ッ♥ お゛ォッ♥♥♥ んぐぅぅぅ……お゛ォッ♥♥♥」

 

 ズボッ、ずりゅっ、ズボッ、ずりゅぅ♥

 

 ガニ股腋見せポーズで上下運動し、巨乳を勢いよく揺らすノノミが喘ぐ。揺れているのは胸だけでなくディルドを出し入れするマンコ……その背にある『メス豚』の焼印が施された巨尻もだが。

 

「お、もうイきそう?」

「はい゛ッ♥ イクッ、マンコディルドスクワット二十回目で……う、ぐっ、イグッ!♥♥♥♥」

「はは、堪え性のない豚だなぁ。絶頂我慢スクワットに失敗したからぁ……追加で一万回ねー☆」

「はひぃ!!♥」

 

 ある時はストレス発散のための性玩具。何をしても反抗しない奴隷としてヘルメット団を愉しませる。

 

「あートイレ近いわ。一号、ちょっと来て」

「はっ! お使いください! ふんぬぅ♥♥」

 

 ある時は全裸土下座をした尻を向け、『ロリ便器』の焼印を表面に付けたぽっかりと空いた自らのアナルを指で開く。それを団員が用を足すための穴として用いる〝家具〟に。

 

 じょろろろろろろろ♥

 

「おっおっおっ♥ おほ〜〜♥♥♥」

 

 小便をアナルに注がれながらオホ声をひり出して喘ぐホシノ。両手で尻臀を開き、アナルから小便の湯気を立たせる少女の姿は哀れで惨めで滑稽だ。

 何が悪かったのが。運か、巡り合わせか、あるいはどちらもか――――ホシノとノノミが本当の意味で己を取り戻すことは、もう二度とない。

 支配された物語を紡ぐ生徒を救うものは現れず、ホシノとノノミは仲間を陥れる未来を刻一刻と近づけながら、ヘルメット団の戦闘員として過ごすのであった。

 

 

 



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空崎ヒナ、天雨アコ(強制絶頂、敗北屈服)

最近はブルーえちえちアーカイブを書くことが増えてきた。水着シロぽん実装してはやくはやく。






「……トリニティの生徒が暴れてる?」

 

 ゲヘナ風紀委員長、空崎ヒナは眉根を寄せてそう言葉を返した。同じくゲヘナ風紀委員、行政官であるヒナの秘書官とも言える立場を務める天雨アコが神妙な表情で首肯を返した。

 

「報告によれば数はそう多くないとのことですが……」

「タイミングが良くない。ちょうど他の管轄区域でみんな出払ってるから。けど、ゲヘナ地区で暴れるなら放置もできないし――――アコ、出撃する。準備して」

「はい」

 

 即断即決とはこのことだった。ヒナは出払った風紀委員の人数、敵の人数、ゲヘナの領地でトリニティの生徒が暴れ回るという異常性。それらを総合的に判断し、即座に自分が出張るべきだと行動を起こした。そして、彼女を補佐するアコも微笑を浮かべて手短な返事をする。不満どころか、ヒナと二人で楽な仕事をこなせることに密かな喜びさえ見出しているのかもしれない。

 楽な仕事。それは、そうだろう。トリニティの生徒がゲヘナの管轄区域で暴れる。これは珍しくもあり、ないとは言いきれないものだ。ゲヘナ生徒とトリニティ生徒は水と油のようなもの。顔を合わせればいがみ合い、自由すぎる校風のゲヘナと表向きにはお嬢様然としたトリニティという面でさえ噛み合わない。ここにはより深い事情があるのだが、その辺りは本件には関わらない。

 

 肝心なのは、少数の武装勢力を相手にゲヘナ最強の生徒である空崎ヒナとその補佐官が出撃したという点だ。

 それが罠とも知らずに。否、知っていたところでヒナとアコなら問題にならないと判断したであろう。個人の軍隊という矛盾した圧倒的な戦力を持つヒナと、情報戦において右に出るものはいないアコ。彼女たちが並の生徒に負けるはずがない。まして、他校の地区で暴れ回る考え無しの生徒たちなど、と。

 

 その慢心が彼女たちを底の見えない奈落へと突き落とすことになると、現場に辿り着いた二人は僅か数分後に知ることになる。

 

「こちらゲヘナ風紀委員。こちらの管轄区域で無許可の戦闘行為、覚悟は出来ていると見た……一応聞く。武器を捨てて投降するつもりはある?」

 

 随分とトリニティの生徒が暴れ回ったのだろう。瓦礫が積まれた街中に、小柄な体躯ながら長身の銃を持ち威風堂々たる振る舞いでヒナが立つ。問題行動しか起こさない生徒たちを武力による介入で日々取り締まっているため、こういった一連の流れに慣れているのだろう。

 違いがあるとすれば、やはり生徒の衣服がゲヘナではなく間違いなくトリニティのものである、ということ。偽装にしては手が込んでいる上、そうするならトリニティ総合学園の制服より、向こうの正義実行委員を語る方が話が拗れやすい。

 

「あるわけないでしょ! 待ってたわ、ゲヘナ風紀委員長、空崎ヒナ!」

「……そう。なら容赦しない」

 

 つまりはゲヘナとトリニティ全体ではなく、純粋にゲヘナ憎しで無益な行動を起こした連中だ。手短に、手っ取り早く、シンプルイズベスト。その方が面倒がなくていい、と人を射殺せるような視線で正面に立つトリニティ生徒を睨みつけたヒナ。

 彼女には朝から晩まで風紀委員の仕事が溜まっている。結局のところ、彼女たちが投降しようがしまいが大して変わりはない。ヒナが武力を行使するかしないか、その程度の差だ。

 

「アコ、彼女たちの位置の把握は」

『完了しています。情報は転送済みです』

「ありがとう。あとは任せて」

 

 人数差はあろうと戦力差は明確。どこに隠れようが、アコの情報網とヒナの齎す破壊力から逃げられるはずもない。

 

「ふん。あなたがイキってられるのも今だけよ!」

 

 それでもトリニティの生徒たちは折れない。お嬢様然としている、とは言ったがキヴォトス出身者は銃を片手に武力を行使することが日常茶飯事。彼女たちもその例に漏れず、ヒナを前にして銃口を突きつけた。

 ヒナの実力は知っているだろうに、わざわざ挑むためにゲヘナ地区で暴れ回るその蛮勇。ツケはヒナの愛銃から放たれる火力を受けることで、払われるであろう。

 

「もらった!!」

 

 その結末を捻じ曲げようとしたのは、ヒナの背後から放たれた数発の銃弾だった。

 

「無駄」

 

 たかが数発。弾丸の一弾倉分を近距離で全弾命中させても奪えるかわからないヒナの身体に、たった数発の銃弾が何になるというのか。

 銃弾を避けさせ、本命の位置に誘導する気かもしれない。ヒナは敢えて回避行動を取らず、真正面に反撃の銃口を突き返した。

 ――――これも早いか遅いかの違いだ。ヒナが判断を違え、銃弾を避けたとしても代わりの銃弾が彼女を襲うだろう。圧倒的な実力差があるとはいえ、彼女も包囲された状態で弾一つ掠らせずに反撃をするには相応の場所が必要だ。即ち、トリニティの生徒たちからすれば、ヒナを表に引っ張り出した時点で〝勝利が確定している〟ようなものだった。

 

 無数の弾丸、その一発がヒナの身体を掠めるように撃ち抜いた。

 

「かひゅっ♥♥♥」

 

 直後、空崎ヒナ風紀委員長の愛らしくも凛々しい表情は、呆気なく崩壊した。

 敵を前にして吊り上がった眉根は八の字に下がり、唇は空気が抜けるような奇っ怪な吐息を発して鋭く尖る。確かに地面を踏みしめていた直立の両脚が、無様に内股を描いて蹲る。咄嗟のことにヒナが反応できたのは、銃を捨てて両手で股間部を抑えることくらいだった。

 

「あ゛♥♥ あ゛ぅ……お゛、おぉぉぉぉぉ……っ?♥♥♥」

 

 プシュッ♥ プシュプシュプシュッ♥

 

 しかし、彼女の小さな両手でタイトスカート下から弾けるように溢れた水を受け止めることは不可能。パタパタパタ、と銃弾飛び交う瓦礫の街に似つかわしくない水音が響き、ヒナの細い生脚にねっとりとした液体が滴っていく。

 何が起こったのかヒナの聡明な頭脳であっても理解が追いつかない。銃弾が当たった箇所から甘い電流が背筋を駆け抜けるようにして真上に走り、ヘイローに到達した瞬間にバチバチバチッとショートしたような火花を散らした。ヘイローを狂わせる感覚は、そのまま折り返すようにヒナの全身を駆け巡った。

 

「お゛ッ♥♥♥♥」

 

 ヒナが知覚できたのはそこまで。全身を駆け巡る何かに抵抗し、おかしな顔で食いしばっていた歯が開く。涎の糸を作りながら大きく開いた口から、信じられないほど大きく太い悲鳴が響き渡った。

 

「ほお゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ♥♥♥ ん゛お゛っ、う゛え゛っ、きゅぶ……お゛っお゛っ、ん゛ぐお゛ぉ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜ッ!!♥♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァッ♥ じょろっ、ちょろろろろろろろっ♥

 

 特徴的な色の瞳がぐるんと反転して白を暴かれ、内股で隠れた股間からとてつもない量の愛液がぶちまけられ、絶頂で感覚を狂わされた膀胱が尿意を勘違いして中身をありったけ放出。愛液とおしっこのコラボレーションによって、ヒナの下半身はあられもないものに成り果てた。

 無論、あられもないのは下半身だけではない。言葉にならない野太い嬌声を轟かせるヒナの顔面は、白目を剥いて鼻の下を伸ばし、わけもわからずアヘ顔でイキ狂うことに頭を振り乱すことしかできていなかった。

 

 

「――――委員長!? どうされました、応答してください、ヒナ委員長!!」

 

 同時刻。サポート役として後方の建物を拠点とし情報を探っていたアコは、通信に飛び込んでくるヒナのものと思われる声に対して必死に呼びかけていた。

 

『フヒュッ♥♥ が、あ゛……ン゛ォ゛ッ、ホオ゛ッ、オ゛ッォ゛♥♥♥♥ お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛ーーーーッ!!♥♥♥♥』

 

 だが、返ってくる声はヒナのものと思われる、ヒナのものと思いたくない汚声のみ。とてもヒナのものとは思えないし、思いたくない。しかしアコの震える鼓膜はその声を間違いなくヒナのものだと認識していた。それは通信機との距離感の問題だけではなく、アコが敬愛する委員長の声を聞き紛うはずがないからだ。

 

「そ、そんな……一体何が……返事をしてください、ヒナ委員長!」

 

 その下品なアクメ声は間違いなくヒナのもの。通信から聞こえてくるイキ潮の水音も、轟く潰れたカエルのような濁声。アコの心境は否定をしたいのに、アコの脳はそれを勝手にヒナのものと認識してしまっていた。

 一体何が起こっているのか。ヒナほどの実力者を手玉に取る生徒があの中にいたとでも。冷静だが冷静ではない、ともすれば常識に囚われた思考でアコは自身の過失を叱責し不十分な情報を精査する。

 

「見つけたわ。ゲヘナの行政官……イケ!」

 

 それが致命的な隙に繋がる。まさかヒナが弾丸一発で仕留められたなど受け入れられなかったアコは、完全に位置を把握しきっていたはずの敵生徒に居場所を突き止められ、自身の背中に全く同じ銃弾を浴びてしまった。

 ヒナを一撃でイキ狂わせた狂気の弾丸。現実を信じることができないアコも、それに撃ち抜かれた瞬間に真実を受け入れざるを得なくなった。

 

「イグッ!!♥♥♥♥」

 

 絶頂。ヒナを慮る焦りの表情を一転させ、舌根を突き出して絶頂を叫び上げるアコ。一瞬にして性感の頂点を味わったアコは、全身の痙攣で大きな胸と尻を断続的に弾ませながら股から湯気が立つほど熱い汁を一気に流してイク。

 

「イクッ♥ イクイクイグッ!!♥♥♥ イクッイクッイグーーーーッ!?♥♥♥♥」

 

 その後もアコは絶頂し続ける。衝撃のあまりガニ股になってキヴォトスきっての豊満な身体てブリッジを描くように仰け反り、湿ったパンツをモロ見えにしながらアヘ顔で長く強烈なエクスタシーを体感していた。

 

「やった! 本当に成功したわ!」

「自分たちでも試したからわかってはいたけど、この弾丸はやっぱり本物……!」

 

 ヒナに続きアコまでみっともない体勢で喘ぎ声を上げるだけの無力な状態に持ち込むことができた。勝利を確信したトリニティの生徒たちは、勝利の美酒と自分たちの銃に装填された弾丸の威力に震えるように愉悦の笑みを浮かべた。

 

 ヘイローを絶頂させる弾丸。

 

 それが一介のトリニティ生徒でしかない彼女たちが、実利の面でゲヘナの事実上トップに君臨するヒナと補佐官のアコを制圧できた絶対的な兵装である。

 弾丸が対象に命中した瞬間、本来なら不可侵であるべきキヴォトス生徒の脳とも言えるヘイローに衝撃を与え、無力化する。その衝撃というのが『性的な絶頂』であり、ふざけた力とは裏腹に性能が本物であることはヒナとアコの醜態から見て取れるだろう。

 ヘイローを破壊する爆弾と違い、対象の無力化という面に特化したこの弾丸は末端の兵に持たせるだけで驚異となる。そして、もっとも警戒すべきだった『ヘイローを絶頂させる弾丸』の特性は。

 

「油断するな! 相手はあの風紀委員だ。持ち込んだ分はありったけ撃ち込め!」

 

 圧倒的な低コスト。言ってしまえばこの弾丸、戦車を作れるコストがあれば優に数千発は補給できるほどにローリスクハイリターンな武装になっている。

 ヘイローを持つキヴォトス生徒に限る話ではあるが、無力化という一点に集約すればこれほど驚異的な抑止力は存在しない。何せ、一発掠めただけでヘイローの絶頂に連動して全身がイキ狂うのだ。驚異的な耐久力を持つキヴォトス生徒を一瞬で制圧できると考えれば、この兵器は実に優れたものだ。

 問題があるとするなら、受けた側の生徒は問答無用で思考停止のアクメループに気が狂うことと、よりにもよって支給をされた相手が道徳と倫理観を損なったトリニティの一般生徒であったことか。

 

「やべッ♥ やべでッ♥♥ う゛ッお゛♥♥♥ お゛ぉぉぉぉぉぉぉ、お゛ッほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーッ!!♥♥♥♥♥」

「イグッ♥ またイグッ、イグッイグッイクイグッ!!♥♥♥♥ イグ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!♥♥♥♥♥」

 

 一発でも気が狂い数分はイキ続ける絶頂弾丸の雨がヒナとアコを襲う。抑止力にするのではなく、憎きゲヘナに鉄槌を。

 物理的な威力を極限まで低め、性的絶頂に特化した銃弾で全身を蜂の巣にされる。身体に傷はつかないが、ヘイローは妖しい色の火花を散らして発光し、二人の身体を後戻りできない快楽漬けにする。

 一発で複数の絶頂感がヘイローという脳髄と肉体を駆け巡る。ヒナは地べたにのたうち回りながら野太い悲鳴のアクメを行い、アコはつま先がピンッと引き攣り腰がヘコヘコと上下する下品全力ブリッジで、丸見えずぶ濡れショーツから継続的な潮吹きをぶちまけイキ宣言。

 

 どちらも無様極まりない敗北アクメに晒され、戦闘に持ち込んだ銃弾の弾倉が空になるまで撃ち抜かれてしまう。長い銃弾の豪雨が止んだ頃、二人はそれぞれの地面に倒れ伏していた。

 

「お゛……お゛ぉッ♥♥♥♥」

「……ィい……いぐ……ぅ♥♥♥♥」

 

 ヒナは小さく華奢な四肢を投げ出し、声に合わせてカエルのような惨めなバンザイガニ股ポーズで絶頂の余韻による絶頂というループを味わい、染みだらけのパンツから透明な水を垂れ流す。目は完全に剥き上がり、口は舌を垂れさせて元に戻る気配が見られない。

 アコはアコでブリッジした姿勢から戻れず、仰け反り舌出しアクメで固まってしまっていた。絶頂弾丸の破壊力が目に見えた形だ。

 

「ふふ、はは、あはははは! やったわ、やってやったわ! デカい顔してたゲヘナの風紀委員を、こんな簡単に倒せるなんて!」

「今までよくも私たちの邪魔をしてくれてたわね……この! この!」

 

 勝利に歓喜するトリニティ生徒たち。本来手も足も出ないゲヘナ風紀委員トップの二人をこうもあっさり倒せただけでなく、これほどの醜態を晒させることができたのは彼女たちに得も言えぬ高揚感と征服感を抱かせていた。

 

「う゛ッお゛ぉ!?♥♥」

「おほぉ!?♥ あひっ、おっ、あおおぉぉぉぉぉ!!♥♥♥」

 

 ヒナの愛液と失禁汁が絡まる股間を踏みつけ、仰け反るあまりに横から零れたアコの乳を念入りに足蹴にする。絶頂から絶頂のループにのたうち回っていたヒナとアコは、そのような暴力的な行為にも身体が反応してしまい、揃ってアクメ声とアヘ顔を返してしまった。

 

「行政官の方も終わったみたい……こいつら、このまま運びましょう。使われてない例の監獄区域に」

「そうね。トリニティに逆らった罰……もっとたっぷり受けてもらわないと気が済まないわ」

 

 トリニティとゲヘナ。水と油で犬猿の仲。どうしてその憎しみを抱いたのか理由を知らず、その憎しみ自体を憂さ晴らしという形に昇華した彼女たち。

 この程度では全く満足できないと、ヒナとアコの身体を引き摺りながら帰還を果たす。その道すがらには、絶頂を続ける二人の淫靡な水跡が刻まれていた。

 

 

 

 先だって告げたように、トリニティの生徒たちに大義名分はない。あるのは、ゲヘナへの憎しみが溜まりに溜まった鬱憤だけだ。その憂さ晴らしを最高の形で出来るとなれば、もう彼女たちの両手は捕まえた二人に向かって止まることを知らなかった。

 トリニティ総合学園の監獄区域。今は使われず、廃棄もされず忘れ去られた場所の裏の名称は、監獄ではなく拷問部屋。壁や床に汚れが目立ち、少々古い外観ではあるが、ゲヘナトップの生徒をトリニティに監禁するにはうってつけの場所だ。

 

「……これ以上の行為は、学園全体の問題になるはず。学園の恥を……晒すのは、止めた方がいい」

 

 息も絶え絶えの様子だが、気丈なヒナがトリニティ側の生徒に警告を発した。頬に熱が溜まり、思考が回復しきっていない中で素晴らしい精神力と言えるだろう。

 ――――それで格好がまともなら、流石と称することができたかもしれない。

 

「ぷっ、くく……恥を晒してるのはどっちかしら、ヒナ風紀委員長様♥」

「みっともなくお股を見せつける気分はどうでちゅか?♥ 恥ずかしくて脚が震えてまちゅねー♥」

「く……ッ!」

 

 武装を解除させられ、全裸に剥かれたヒナは悔しげに歯噛みをする。だが、特殊な拘束器具に取り付けられたヒナに出来ることは言葉による反抗のみであった。

 金属のフラフープのような円状の器具が立てられ、その上部と下部に付けられた手枷を手首と足首に嵌められたヒナ。円状の器具は固定され、絶頂で弱ったヒナの膂力ではビクともしない。両手を軽い降参のポーズ、両脚を大胆な横開きのエロ蹲踞で固定され、剥き出しのパイパンマンコからぴちょぴちょと愛液を滴らせる姿は、確かに恥ずかしすぎるみっともない格好だ。

 

(このままだと不味い……頭もまだ、ぼんやりして……アコを連れて、早く脱出を……けど、どうすれば……考えが、纏まらない!)

 

 ゲヘナ最強の風紀委員長が、全裸ガニ股エロ蹲踞で完全拘束されるこの醜態。絶頂弾丸の雨を浴びた身体からは未だ性感の余韻が抜け切らず、戦闘能力という絶対的な要素が無力化されたヒナは、見た目通り子供のような扱いで小馬鹿にされる。

 何故トリニティの生徒があの弾丸を。早く脱出。アコだけでも逃がして、危険性を周知して、けれど弾丸一発で無力化される状態でどうすれば――――快感で茹でった思考が一向に纏まらない中で、ヒナのエロ蹲踞拘束をニヤニヤと笑っていた生徒の一人が手を伸ばす。

 

「えいっ♥」

 

 曲げた人差し指を親指で抑え、勢いをつけて解き放つ。俗に言うデコピンを邪気しかない笑みで行使した生徒の指は、愛液を噴き出しすぎて皮が向けて飛び出したヒナのクリトリスに直撃した。

 

「うひぃぃぃぃぃッ!?♥♥♥♥」

 

 ビクビクッと跳ね上がったヒナの腰。甲高い素っ頓狂な嬌声を伴い、痙攣したクリトリスを擦り上げるように愛液がマンコから打ち上がった。引き締め直したはずの頬は緩み、目は捲れるように寄り目になってアクメ顔を生み出す。

 

「あはは♥ まさかクリピンでイッたの?♥ 風紀委員長のクリトリス、いくらなんでも弱すぎるでしょ♥ えいっ、えいっ♥」

「おひょっ♥ えひっ♥♥ あ゛ぁっ、ぁーーッ!!♥♥♥♥」

 

 ピンッ♥ ピンッ♥ ピンッ♥

 

 執拗に指で弾かれるヒナの陰核。充血して縦伸びで肥大化したクリトリスに、寸分違わず指の打撃が打ち込まれてヒナに強烈な絶頂感を齎した。

 絶頂弾丸の恐ろしい面はヘイローに干渉することで、生徒に逃れられない快楽を植え付けることにもある。一度強制的な絶頂に目覚めさせられた身体は、途端にあらゆる刺激が快感に変わる。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥ ッ、ッ、ッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 そこに本人の意思は介在しない、できない。例えば充血しフル勃起した陰核は、空気に触れるだけでマンコから本気汁を垂れ流すように生成させ、一度触れれば今のヒナのように言葉を失うほどの絶頂を味わわせる。

 ブシュゥゥゥゥ♥ と力強いイキ潮が打ち上がり、エロ蹲踞でつま先立ちになっていた脚がさらに鋭く尖る。横からクリピンが放たれる度に絶頂するヒナの姿は滑稽極まりなく、彼女に憎しみを抱く生徒たちの嗜虐心を満たす。しかし、満たされ切らない欲求はさらに膨れ上がってヒナを責め立てた。

 

「じゃあ私は……風紀委員長様の小さなおっぱい♥」

「ほに゛ょ!?♥♥」

 

 そう。トリニティの生徒〝たち〟はヒナをあらゆる方向から責めに行く。歯が立たなかった風紀委員長が、一人の生徒から少し刺激されるだけでみっともなく喘ぎまくる。そんな光景を前にして彼女たちが黙っているはずがない。普段なら歯牙にもかけない複数人というハンデが、ここに来てヒナの精神を削る最大の攻撃と化した。

 背中から脇を通ってヒナの胸を鷲掴みにする両手。女の華奢な手であっても、ほんのりとした膨らみしか持たないヒナの乳房を包み込むには十分であり、硬く尖った乳首をシコシコと扱き上げるにも、十分。

 

「ひに゛ょッ♥♥♥ に゛ょほお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

「クスクス♥ 風紀委員がしちゃいけない顔、してますよ〜♥」

「鼻水まで垂らしてみっともなーい♥ 最強の風紀委員長様が最弱乳首でこんな声出していいのかしらぁ♥」

 

 全身の至るところが超絶敏感な性感帯。小さな胸全体を揉まれながら乳首をシコシコと擦られ、陰核を執拗に虐め抜かれる。ヒナに出来るのは、鼻水が止まらない鼻の下を伸ばしたイキ顔を晒して珍妙な嬌声を上げることだけだった。

 

 

 一方その頃、別室に監禁された天雨アコもヒナと同じく全裸で拘束されていた。

 

「離し、なさい!! 委員長はどこに!? 彼女に何かしたら、絶対に許しません!!」

「そんな格好で凄まれてもねぇ……」

「誰がそうしたと思ってるんですか!」

 

 逆さまの視界でよくそれだけ叫べるものだと感心せざるを得ない。頭や髪は尻を置くべき椅子の上に、足先がその頭の上を通り越してベルトで硬く固定されたアコは、一糸纏わぬ身体で逆まんぐり返しという酷く破廉恥な姿勢で固められていた。

 豊満な胸はムチムチの両脚に挟まれ、隠されるべきマンコやアナルはむしろひけらかすように生徒たちの目線近くで掲げられてしまっている。それでも、ヒナの安否が第一条件のアコは人権無視の扱いより委員長はどこだと吠えていたが。

 

「あぁもう、委員長委員長うるさないなぁ! 犬みたいに吠えないでよ!! また撃たれたいわけ!?」

「ひっ……!?」

 

 カチャリと構えられた銃口に短く悲鳴を漏らしてしまう。普段ならば銃口一つ程度で怯えるアコではない。ヒナの雷ややりすぎた反省文の方が余程恐ろしい。

 しかし、ヒステリックに叫んだ女の銃にはあの弾が込められている。ヒナとアコを一瞬で敗北へと追いやった恐怖の弾丸が。

 

「う……撃ってみればいいじゃないですか! そんな虚仮威しで、私はあなた方に屈したりしません!!」

 

 撃たれただけで絶頂する弾丸など、そんな眉唾物のふざけた弾丸があれ以上存在するわけがない。あるいは、撃たれたところで気をしっかり持てば耐えられると考えているのか。

 売り言葉に買い言葉、反骨精神で叫び返したアコにニヤリと唇を歪めた女生徒は、一切の迷いもなくその引き金を引いた。

 

「あっそ。じゃあ遠慮なく」

「へ? あ、や、まっ――――――」

 

 引き金が絞られるまでにアコの身体を駆け巡るおぞましい拒絶感。答えに困惑し、来るべき感覚に恐怖し、直面した未来に制止の言葉が自然と零れ――――零れきる前に、アコの身体に銃弾は直撃した。

 

「イグゥッ!!!!♥♥♥♥」

 

 瞬間、アコは脇目も振らずにアヘ顔を作り上げ、ブジュッ♥ とイキ汁を顔面目掛けてぶちまけながら快楽の頂点に思考を到達させた。困惑も恐怖も制止もなく、そこには絶頂という感情だけが浮かんでは消えてまた浮かぶ。

 

「イグッ♥♥ イグイグッ♥♥♥ イッ♥ ぐぅぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥」

「『イクッ』♥ どこにイクのよ♥ あんたの場所はもうここだけでしょ♥」

「違う違う♥ 『イク〜〜』でしょ♥ はーあ、行政官ってもっとご立派な言葉遣いかと思ってたけど、凄くみっともないわねぇ♥」

 

 どこにも逃げ場はない。正気に返れば取り囲む視線に見下され、正気に戻れなければ徹底的な絶頂感の嵐に呑み込まれる。マンコからマン汁が顔面に浴びせかけられ、限界以上に反れたアコの顔は不細工とまで呼べそうなアヘ顔になる。

 

「んほーッ!?♥♥♥」

 

 その顔がさらに面白おかしく歪んだのは、一人の女子生徒が吹きさらしになったアコのアナルに指を捩じ込んだ瞬間だ。

 

「イキすぎてお尻がギュウギュウだったから、ちょっとは開いておかないと駄目になっちゃうわよ♥ ほら、もっとお尻の穴を緩めなさい♥」

「おっほ♥♥ ほほっ、むりっ、ひゃめっ、んほほぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 イキ狂い状態でキュッと締め上げられたアコの尻穴。無駄な毛が一本も混じらず、卑猥な皺を引いて窪みを作ったそのアナルに少女の指が抜き差しされる。窪みと捲れを行き来するアナルから伝わる官能が絶頂弾丸の快感と混じり合い、漏れ出る悲鳴が完全に制御不能な段階になりつつある。

 

「う゛ごぉ!?♥」

 

 そうしてみっともなく大口を開けたアコの喉奥目掛け、太く長いディルドが挿入された。

 

「お゛ぉっ♥♥ はお゛、ん゛ぶお゛ぉ!?♥」

「口うるさい行政官にお・に・あ・い♥ なものを用意してあげましたぁ♥」

 

 それも単なるディルドではない。ボールギャグの裏側に取り付けられ、喉を制圧しながら顎を無理やり開かせて唾液を垂れ流しにする特殊な口枷だ。

 

「うぶっ!!♥♥ お゛ぉ!!♥♥ う゛ごぉぉぉぉぉぉっ♥♥♥」

「何言ってるか全然わからないから、もっと続けちゃうわね♥」

 

 これによってアコは得意とする口先を封じられ、絶頂を宣言することすら困難になった。逆さまに拘束されたアコに出来ることを上げるなら、身体の痙攣で果てたことをアピールし、マンコから吹き出る愛液とボールギャグの隙間から溢れる唾液でその顔面を濡らすことくらいなもの――――つまりは、何も出来ず調教を受け入れるしか出来ないと全身が告げていた。

 

「お゛ごぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ケダモノのような悲鳴。くぐもった声が理性と美貌に溢れていたはずの少女から発せられる。

 反抗の度に弾丸を。服従を強いる調教を。一瞬のうちに敗北したヒナとアコは、永遠にも思える一晩で心を徹底的に弱らせられつつあった。

 

 

 誰もが収まったと考えたトリニティ生徒によるゲヘナ領地での暴動。それが始まったのが今朝方、太陽が煌々と輝いていた。今は空に星が明かりとなり、煌々と照らしていた眩い太陽は影のある月へと変貌していた。

 今日の夜は静寂。ここはトリニティの領地で、整えられた公園であるということもある。ゲヘナの野蛮な連中とは違うという腹案が滲み出ているようだ。

 

「うふふ、どうかしら♥ ここは静かで風通しも良くて、あなたも気持ちいいでしょう……アコ♥」

「……っ♥」

 

 あまりの恥辱に言葉も出ない。取るに足らない貧弱なお嬢様生徒に見下されて〝リード〟を引かれながら、アコは気丈に睨みを返すことしかできずにいた。

 地面を踏みしめる両手と膝。アコの巨乳が地に垂れる四つん這いの姿勢。裸の身体は当たり前のものとして、首に赤い犬用の首輪を取り付けられた挙句、そこにリードと『負け犬♥』と書かれたボロボロの板を吊り下げられている。

 それだけで済むならまだいい。けれど、負け犬の文字だけで許されなかったアコの巨尻には『私はトリニティ学園の皆様に逆らって敗北し、犬畜生になりました♥ 負け犬ワンコの天雨アコです♥』などと長々とした落書きが施され、どこまでも敗者として首輪付きの〝散歩〟を強要。アコの顔は屈辱で真っ赤に染まり、身体は夜の冷たい風を一身に浴びて否が応にも羞恥色に輝いていた。

 

「なに? その生意気な目♥ 負け犬わんちゃんの癖に私たちに逆らう気かしら♥」

「あ……そ、そんなこと。けど、流石にこんな場所で……」

「あら、いいじゃない♥ 人前でイキ狂う変態雌犬♥ ここでいつもの遠吠えをあげたりしたらぁ……とっても気持ちいいかもね♥」

 

 カチャリと音を立てて向けられる銃口。リードを握る傍らで、その銃は絶えず四つん這いのアコに狙いを定めている。当然、不自由な歩行の彼女に弾丸は避けられない。

 

「ひっ! や、やめて……やめて、ください……っ♥」

 

 弾丸に込められた弾はもちろんアコをイキ狂わせた件の代物。もはや銃口を突きつけられるだけでアコは肩を情けなく震わせ、絶頂を想像するだけでマンコを濡らす変態マゾ犬に成り果てようとしていた。

 

「ならいいわよね♥ 大丈夫、ちゃーんと負け犬わんちゃんが楽しくなるお散歩コースにしてあげたから♥ いきましょ、アコ♥」

「……はい」

 

 仕方なしに首肯を返したアコ。直後、彼女の首輪が締められるように強く引かれ、彼女は短い悲鳴を漏らした。

 

「ひぐっ♥」

「わんちゃんの返事♥」

「……わ、わんっ♥」

 

 よくできました、とリードを優しく引いて歩く生徒に涙目で付き添う四つん這い全裸のアコ。どこまでも辱められ、どこまでも服従を強いられる。

 負け犬という立場を弁えさせられる散歩。胸を揺らし尻を震えさせ、いつ誰が来るかもわからない公園の道を地面を這って続けさせられていると、視界の先に人影が映った。

 

「とうちゃーく♥ 待っていましたわ♥」

 

 アコは知らぬ誰かに見られるのでは、と戦々恐々の様子だったが、人影の正体はアコを辱めるトリニティ生徒の一人。天真爛漫な笑顔で一人と一匹を出迎える。

 無論、事情を知らない者でないことがアコの救いになるわけではない。逆に人員が配置されていたことで何をされるのかと不安を覚え、心臓がバクバクと嫌な音を立てていた。

 

「わんちゃんかくし芸〜♥」

「へ?」

 

 しかし、アコは思い違いをしていた。ここは彼女が何かをされるのではなく――――天雨アコという負け犬が何かを披露する場所であることを。

 

「ルールは簡単♥ 時間内に指定された負け犬わんちゃんのかくし芸をすること♥ それだけ――――はい、『三回回ってわん』っ!♥」

「へ、え、えぇ!?」

 

 突如として告げられた『負け犬かくし芸』に面食らったアコは、その場で数秒硬直してしまった。

 単純に人としての常識的な思考が足を引っ張った。全裸の四つん這いで犬の真似という異常な状況、絶頂弾丸をチラつかされる恐怖感がアコに逡巡を抱かせた。

 だがこの場において人間的な思考など邪魔なだけだ。尊厳を徹底的に奪われたアコがすべきことは、負け犬らしく全力で彼女たちに媚を売ること。

 

 バチィンッ!!

 

「いぎゃあぁぁぁんっ!?♥♥」

 

 さもなくばアコの尻に飛ぶ折檻は止められない。大量の落書きが施されたみっともないデカケツに更なる無様な痕、少女の手のひらがくっきりと残る殴打を叩き込まれたアコが大きな悲鳴を上げて鳴いた。

 

「ざんねーん、時間切れでーす♥ 失敗する度に躾不足のお尻をぺんぺーんしちゃいまぁす♥」

「ひ、はひっ♥ しょんな……う、うぅぅ……♥」

 

 絶頂弾丸の効果が抜けず、正常化しないヘイローによって全身が性感帯のように過敏な状態のアコが、尻を全力で叩かれた場合の反応。それは火を見るより明らかであり、今のアコが全てだろう。

 尻を叩かれた瞬間に激しい痛みが走って下半身を吊り上げ、一秒と待たずしてその痛みが快感に変わりマンコからブシュッと愛液を吹き散らす。痛気持ちいいという屈辱の極みに精神が泣き叫び、地を這う負け犬は涙ながらに呻き声を上げる。

 ゲームに失敗することを選べば屈辱のスパンキング。ゲームに成功することを選べば恥辱のかくし芸。しかしどちらがマシかと、どちらが機嫌を損ねずに済むかと考えた時、アコの精神は自然とそれを選んでいた。

 

「『おすわり』♥」

「わ、わんっ♥ く、くぅ〜〜〜〜ん♥」

 

 生の地面に尻と手を付け泣きっ面の笑顔で犬の鳴き声を響かせる。

 機嫌を損ねて地獄を見る反抗と、機嫌を取ってまだマシな尊厳の陵辱。どちらが〝楽〟かは言うまでもないこと。

 

「じゃあ……『ちんちん』っ!♥」

「わ……わんっ!!♥♥ わんわん……っ♥」

 

 だが、それは楽な道であって抗う手段ではない。

 太ももとふくらはぎでむにゅっ♥ と肉厚で気持ちいいクッションを作り、マンコ全開きのエロ蹲踞。両手は握り拳で顔の横に付けられ、甘えるように手首を曲げる。

 全てを晒す変態大開脚。それは反逆と正反対に位置する服従の『ちんちんポーズ』。負け犬を極めるようなみっともない姿勢をアコは僅かな逡巡で行った。

 

「えらいえらい♥ よくできました〜♥ なでなで〜♥」

「くぅ〜ん♥ ぁ……ぁ、あぁ……っ♥」

 

 ――――それは彼女の中で大事なものが折れた証だ。

 

 

 アコが野外で服従し、頭を撫でられ泣き顔を晒している頃、風紀委員長の空崎ヒナは屋内のとある場所に立っていた。

 屋内に立っている。そう聞くだけならアコよりまともな境遇であると思えるかもしれない。けれど、言葉をもう少し正しく並べれば、ヒナもまたアコと同様まともな扱いを受けていないことが読み取れるだろう。

 夜闇に潜んで工作したことで貸切になった学園の劇場用ステージ。磨き上げられた流麗な舞台の上で一人の少女が〝裸〟で〝踊って〟いた。

 

「うふふ♥ 良い調子♥ このままテンポを上げていきましょう♥」

「ッ……」

 

 全裸のままステージに立つ少女がゲヘナ最強の生徒であり、空崎ヒナであると信じられるものが何人いるだろうか。

 両手には銀色のお盆。両脚は膝に一本の開脚バーを取り付けられて強制ガニ股開き。非常に下品な足使いのヒナを囲むようにトリニティ生徒たちが手を叩き声を掛け、特徴的な音楽が流れると同時にヒナの両手が使われ始めた。

 

『お股♥ お胸♥ お尻♥ お胸♥ お尻とお股♥ はいはいはーい♥』

「ッ♥ ッ♥ っっ!♥」

 

 お盆が両脚の下品さに負けないほどの腕使いで振り回される。風を切ってピタリと止まり、ヒナの小ぶりな胸、尻、糸を垂らすマンコ。生徒たちの掛け声に合わせ、ヒナが指定された自身の身体を丸い銀板で覆い隠す。

 

「掛け声を忘れずに♥」

「〜〜〜〜〜〜っ♥ ほ、ほいっ♥ ほっほっ♥ ほい、ほほいのほいっ♥」

 

 両手のお盆で恥部を隠しながら、人を殺せそうな殺意の視線で間抜けな掛け声を上げる。

 恥ずかしいなどという次元ではない。言葉で言い表し切れはしない尊厳の冒涜。ガニ股かくし芸のド変態ダンスをヒナは踊らされていた。

 サッサッと指定された部位がお盆に隠れ、すぐに姿を見せる。ヒナの小さな身体を大きなお盆が隠し、暴き、隠して踊る。

 

「お股♥ お尻♥ 右手はお胸♥ 左手はお尻♥」

「右手はお股♥ 左手はお胸♥ 右手はお尻と左手はお股♥」

「ほっ♥ ほっ♥ ほっほっほっ♥ おほいおほいっ♥」

 

 段々と音楽がスピードアップし、指定もどちらの手を使うかまで事細かなものになっていく。ヒナはそれに対応し、即座に腕を動かし品のない盆踊りを遂行する。

 ヒナの驚異的な戦闘能力によって支えられる下品なガニ股全裸の盆踊り。一言で表現するなら、無様。言葉を重ねるなら生き恥。ヒナを追い詰める醜いまでの恨みつらみの憂さ晴らしに、彼女は従いながらも諦めてはいなかった。

 しかし、それだけでは面白くない。ゲヘナの風紀委員長様がガニ股全裸で盆踊りをしている、という構図は当然のこと永久保存だ。が、あのヒナが自分たちに従っているという嗜虐的な欲求の肥大化は終わらない。

 

「右手でお胸……と思わせて右手でお尻♥」

「!?」

 

 突如として音にないフェイントをかけられたヒナの右手が戸惑いを顕にする。だが流石と言うべきか、僅かな迷いを振り切ってヒナの右手のお盆は尻を隠した。

 

「かーらーの♥ お股でしたー♥ ざんね〜ん♥ ヒナ委員長の負け〜♥」

「な!?」

 

 その速さが仇となったのは、二度目のフェイント……言うなれば〝後出しジャンケン〟に敗れた後だ。

 ヒナが反射神経で反応して見せたとしても、結果を変えられてしまえば意味がない。

 

「い、今のは……!」

 

 卑怯だ。そう抗議を口にしかけたヒナの言葉は、自らの悲鳴によって遮られることになる。

 ひゅんっという風切り音で振りかぶられるモノが、ヒナの小ぶりで可愛らしいケツを直撃し銃撃もかくやという悲鳴を上げさせた。

 

「ひぎゅうぅぅぅぅぅぅぅぅ!?♥♥♥」

 

 怒りの表情が目を剥いた悶絶の顔に変わり、その鼻と口から勢いよく液体を吹き出す。ガニ股で固定された両脚がガックガックと歪な踊りを披露したかと思えば、その股座から真っ黄色の水がちょろちょろちょろと溢れ出した。

 

「うわ♥ お尻叩かれてお漏らしですって♥ その歳にもなって子供みたい♥」

「いいんじゃない?♥ 見た目は子供そのものなんだし♥ お尻ぺんぺんでおしっこ漏らすくらいがちょうどいいわ♥」

「お゛♥ おぉぉぉ……っ♥」

 

 お尻ぺんぺん、などという可愛らしい表現が似つかわしくない拷問用の鉄鋲付きラケットの威力にヒナは失禁しながら悶絶した声を上げることしかできない。

 尻にはハンコ注射の跡にも似た赤い腫れが広がり、股からは強制絶頂で開かれて癖になったおしっこが見事なアーチを描いている。ガクガクと震える下半身と鼻水と涎を垂らした顔面は、いよいよガニ股全裸盆踊りに相応しい絵になりつつある。

 

「失敗したから最初からね♥ ミスする度にお尻ぺんぺんで、次からはミスの回数分叩くから♥ 頑張ってね、ヒナ風紀委員長♥」

「ひ――――ひぃぃぃぃぃぃっ♥♥」

 

 遂にヒナの口から零れ落ちた情けない悲鳴は、夜が明けるまで延々と響き渡っていた。

 

 

 

 

 夜が明けても照明が必要なほどくらい監獄区域。半ばトリニティ生徒たちのアジトと化した場所の広場のような一室で、ヒナとアコは見るも無惨な姿で拘束されていた。

 

「う、うぅ……」

「…………」

 

 十字架にT字で磔にされた二人。アコは引き攣った顔で涙を流し、ヒナは言葉こそないものの顔に疲労の跡が滲んでいる。身体は真っ赤に火照り、十字架の枷に囚われた両手と両脚に拘束を振り払うだけの力は残されていなかった。

 

「これより、ゲヘナ風紀委員長・空崎ヒナ、同じく風紀委員行政官・天雨アコの処刑を始める!」

 

 ――――十字架という戒めは、正義は我にありという傲慢さの表れだろう。

 ヒナとアコの正面には尋常ではない銃口が向けられ、ニヤリと笑ったトリニティ生徒の言葉通りの〝処刑〟が今まさに実行されようとしていた。

 ただの処刑ではない。単なる弾丸では幾つの弾が必要になるかわからない。故に、絶頂弾丸による処刑――――快楽を与え続けてヘイローを破壊する『絶頂死(デスアクメ)』を執り行う。

 

(ここまで、か……ごめん、アコ。ごめんなさい……先生……)

 

 キヴォトスの生徒を一瞬で鎮圧する驚異的な威力の弾丸は、そのまま処刑にすら流用できるということだ。

 そして一晩で威力のほどを思い知ったヒナの心は、既に諦めの境地にあると言っていい。仮に抗う力が残っていたとしても、あの弾丸には叶わないし、死ぬ前に調教で恥を晒すことになるだけだ。

 

「総員、構え!」

「ッ!」

 

 ならばいっそ楽になれれば。そう覚悟を決めてギュッと目を瞑るヒナ。次の瞬間に訪れるであろう想像を絶するデスアクメに、彼女は皮肉にも外見相応に怯えた表情を浮かべていた。

 

「許して……ください……」

 

 しかし彼女以上に怯え、惨めでみっともない涙声と顔を作っていた者が銃口を前に言葉を零した。

 

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいぃぃぃ……!」

「ア、コ?」

 

 天雨アコ。ヒナ以上に弾丸を味わい、彼女ほど割り切れもしなかったアコはヒナが驚いて目を見開く間に身を捩りながら叫びを上げた。

 

「ごめんなさい! もうゆるして、堪忍じてぇぇぇぇぇぇ! ひっく、ぐす……ごんなごどで、じにだぐな゛い゛! ゆるじで、ゆるじで! なんでもじまずがらぁ゛! わたしたちを……こ、殺さないで、ください!!」

 

 ちょろっ♥ ちょろろろろろろろろ♥

 

 泣き喚いて嗚咽で言葉を途切れさせながら、その股から液体を溢れさせて失禁で両脚を汚しながら、天雨アコは助命の嘆願を叫び上げた。

 殺されたくない。デスアクメなんかで死にたくない。苛烈な調教で弱り切ったアコの命乞いにトリニティ生徒がクスクスと嘲笑を浴びせるが、それでも快楽で死ぬよりマシだとアコは失禁しながら懇願し続けた。

 

「そうねぇ……行政官様がどうしてもって言うなら、私たちの奴隷になる? 私たちに絶対服従♥ 地位も名誉も人権も、何もかも投げ捨てて命だけは助けてください♥ 負け犬の分際で迷惑かけてごめんなさい♥ そうやって頭を下げてくれたら、処刑を取り止めてもいいよ♥」

「なります! 奴隷になります! 土下座します!! だからたすけてぇ!!」

 

 一も二もなく人権と尊厳を捨て、命だけは助かる最悪の選択をしてしまうアコ。

 

「……だそうだけど。風紀委員長様はどうするのかしら♥」

「…………」

 

 最悪も最悪だ。けれど、ヒナの答えも決まり切っていた。

 ヒナがここで首を横に振れば、間違いなく処刑は実行される。隣で縋るような目をしてヒナを見るアコごと、おぞましい銃弾の雨に晒され汚らしい液体と悲鳴を漏らしながら殺される。

 

「………………降伏、する。あなたたちに従い……ます」

 

 心が折れたアコを見捨てて一人楽になることなど、面倒くさがりでも責任感の強いヒナにはできないことだった。

 二人の同意によって身体が十字架から降ろされる。だが逃げるチャンスというわけではなく――――ヒナとアコはトリニティの生徒たちへ深々と頭を下げた。

 腰を曲げるだけでは足りず、手と膝を床につけてそこに頭を擦り付けることまで加え、ようやく彼女たちに必要な全裸土下座という極限の屈服になるのだ。

 

「……ゲヘナがトリニティの皆様にご迷惑をおかけしてきたこと、ゲヘナ全生徒に代わって空崎ヒナと天雨アコが謝罪します♥」

「その罰として、私たちは皆様の奴隷になります♥ 人権を投げ捨てます♥ だから命だけはお助けください♥ 浅ましい負け犬をどうかお許しください♥」

「これからはゲヘナのクソザコ風紀委員としてではなく、トリニティのアクメ奴隷として生きていきます♥ 皆様の寛大なお心に感謝し、私たちは絶対服従をここに宣言いたします♥」

 

 全面的な降伏と絶対服従の誓い。全裸土下座で並ぶゲヘナ最強の風紀委員とその行政官。

 

「「大変、申し訳ありませんでした!!♥」」

 

 栄光ある地位と知性と力を持っていた彼女たちは、たった今からトリニティ生徒のアクメ奴隷に成り果てたのだった。

 

 

 ――――結論から言えば、空崎ヒナと天雨アコはゲヘナ学園に戻る形で開放された。

 それはトップの二人が突如として消えれば面倒事になる、というトリニティ側の判断によるものだった。ヒナの狙いはそこにあり、処刑によって自分が姿を消すことで事を明るみにし、彼女たち諸共破滅する。

 

「ごめんなさい……ごめんなさい……お゛ぁ♥ ご、ごめんなさいぃ……♥」

「……もういいよ、アコ。これは私の……あ、んっ♥ 選択、だか、らぁ♥」

 

 アコの懇願があったとはいえ、その計画が失敗したヒナの命運は悲惨極まりないものだった。

 解放に当たり、トリニティ生徒が彼女たちに敷いた条件は数え切れないほどにある。風紀委員の執務室で謝罪をするアコがお尻を抑えて悶え、ヒナも椅子で俯きがちに震えているのはその条件に関連する事柄だ。

 

『これからは昼夜職務飲食就寝、全て問わず局部に淫具を装着し続けること♥』

『一時間ごとに局部の写真を送り、淫具を付けていることを欠かさず報告すること♥』

『不定期に開催されるゲームには必ず参加し、クリアすること。不参加、もしくは失敗した場合にはお仕置確定♥』

『排泄行為は許可制。したくなったら必ず連絡し、許可が降りたら指定の場所で行うこと♥』

 

 数を絞って取り上げた条件で、これだけの制約がヒナとアコを縛り付けていた。生き延びるために人権を捨てたとなれば、当然こうなることは想定していただろうと。

 乳首やクリトリスにはローター。アナルには太いバイブが蠢き、敏感な状態から抜け出せない二人を責め立てる。時間が来れば隠れて各所の自撮りを送り、淫具を外していないことを自らの汗と愛液で照明。ゲームは人前で目を盗みノーパンスカートをたくし上げる、オナニーをする、校舎内で裸になってガニ股腋見せ屈服ポーズで忠誠を叫ぶ。それらを片方が撮影し動画を送る。

 果ては排泄の許可制。それを懇願することは小さなプライドが許さず、何とか堪えているが時間の問題だ。荷重な制約に風紀委員としての業務にも支障が出始めている。あるいは、ヒナたちの評判を落とすことで風紀委員を止めさせ、常に手元に置く腹積もりなのか。

 

 もっとも、トリニティ生徒たちがそこまでのことを考えているわけではない。彼女たちは手に入れたゲヘナ最強の駒を弄ぶことに、心の底から夢中になっているだけだ。

 その証拠に――――昼間から呼び出しのコールが鳴り響く。

 

「っ、アコ!」

「わかり、ました……んんっ、あ♥」

 

 解放条件、否、奴隷への命令に『呼び出しがあればすぐに飛んでくること♥』という単純明快ながら無茶苦茶なものがあった。

 今のように日常生活の中であろうと、風紀委員として抗争の真っ只中にあろうと、トリニティから呼び出しがかかればヒナたちは向かわなければならない。

 ゲヘナからトリニティへ、誰にも見つからず敵対もせず急行する。それがどれだけ難しいことか、アコが快楽我慢の中で導いたルートでも三十分は消費してしまったことからわかることだ。

 

「着くのが遅い、このノロマ奴隷!!」

 

 だが、二人の苦労などトリニティ生徒たちには知ったことではない。自分たちはご主人様で、彼女たちは奴隷。アジト代わりの監獄区域に辿り着いたヒナたちを前に、恐れ知らずの生徒が叱責を加える。

 

「ご、ごめんなさい!」

「今すぐ謝罪します……!」

 

 ――――恐れ知らずなどではない。恐れる必要がないのだ。

 叱責からのお仕置に怯え、恐怖で引き攣った顔を揃えた二人が徐にスカートを脱ぎ捨てた。淫具の都合で下着を着用できないため、ボトムレスの変態衣装を見せつけたヒナとアコは、あまつさえ両手を頭の後ろで組んで降参のポーズを取り、直立状態でトリニティ生徒たちへ背中を向ける。

 揃えた両方の尻には深く突き刺さり、振動の音を立てるアナルバイブ。そして『奴隷の証として消えない刻印を入れろ♥』という命令により、尻肌に大きく大きく焼入れられた【負け犬】の文字を見せつけた。

 

「負け犬の分際で呼び出しに遅れてしまった愚行♥ ここに謝罪します♥」

「大変申し訳ございません♥ どうか、私たちのみっともないケツ振りダンスで怒りを治めてください♥」

 

 たとえばそれは勇ましく戦う時も。

 たとえばそれは大切な者の前で笑みを見せる時も。

 たとえばそれは……今のようにお仕置を免れるため、小刻みにケツを揺らす時も。

 これから一生付いて回る二度と消えない【負け犬】の痕。

 

「「せーの♥」」

「「へ?」」

 

 その無様な痕が刻まれた尻に向かって鉄鋲付きのスパンキングラケットが振りかぶられる。媚を売ることに必死になり、視線を後ろには向けていなかったヒナとアコの素っ頓狂な吐息が走り――――――

 

「「お゛ん゛ッぎょほお゛おお゛おぉお゛おおぉぉぉおおぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!?!?♥♥♥♥♥」」

 

 黄色い失禁のアーチを描きながら、野太い嬌声が嘲笑の渦に響き渡った。

 腰は砕けても足は崩さない。たとえ二人揃って下品なガニ股でおしっこを漏らしていようと、倒れてはどんなお仕置をされてしまうかわからない。怯えた心はみっともなかろうが媚を売ることを選ぶ。

 

 

 

 それが逆にトリニティ生徒達の嗜虐心を湧かせてしまっていると、奴隷に成り果てたヒナとアコが察することはもうない。

 心が壊れた乱暴に扱っても壊れない玩具。人として矛盾して、奴隷として正しい空崎ヒナと天雨アコを、トリニティ生徒たちは心行くまで責め立てるのであった――――――――

 



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砂狼シロコ、十六夜ノノミ(ふたなり、人格排泄、洗脳)

あとアビドス生諸君。ブルアカふたなりネタ多く書くというかそんな感じというか。





 ひょんなことから夏の一時をリゾートで満喫することになったアビドス廃校対策委員会の面々。だが、そのリゾートという場所は名ばかりの廃墟同然であり、彼女たちはアビドスリゾート復旧委員会として廃墟同然のリゾートを立て直すことになった。

 その最中、リゾートの動力源を確保するため制御室へと赴いたアビドス一行は誇りを被った制御室を見て、その場に人の手が加えられていないことを断定した。さらに『リゾート防御システム』なるものを発見し、無事に起動することに成功したのだが。

 

【スキャニング…………スキャニングヲ終了シマス。リゾート内、許可サレテイナイ人員、ガ――――多数、発見サレマシタ。

 

逮捕ノ為、自律防犯機ヲ、投入シマス】

 

「……ま、待ってください! 眠っていた警備ロボが動き出しました! かなりの数がいます!」

「姿が見え始めた。数十……いや、数百機以上いる!」

 

 リゾートの許可を付与されたからと言って、リゾート内のシステムに彼女たちのデータが登録されていたわけではない。結果、防犯機たちはアビドス一行を不法侵入と認識、制圧及び捕獲へと動き始めた。

 アビドス一行は、シロコ、ノノミ、ホシノ、セリカ、アヤネの五名。対して防犯機たちはシロコが視認しただけで数百機以上。あまりの戦力差に殲滅は困難とした彼女たちは、アヤネが全員の身元を制御室のシステムに登録する間、ここを守り切ることを余儀なくされた。

 

「……来るよ」

 

 ――――とある世界では、ある人間の見事な指揮と彼女たち自身の奮戦によって事態を切り抜けることができた。

 しかし、この世界では様々な不幸や行き違いが生じた。本来であればアヤネが身元を登録するまで耐え切ることができたはずの物語は、アビドス一行は迫り来る大量の警備ロボットの猛攻に圧倒され、敗北を喫したという敗者の軌跡へと塗り替えられた。

 

【制圧、完了。対象、キヴォトス……――――沈黙ヲ確認シマシタ】

 

 人型からそうでないものまで、異色の警備ロボ部隊に制圧された制御室は阿鼻叫喚の光景が広がっていた。

 力と数で制圧されたアビドス一行。色とりどり、個性に溢れた水着姿で倒れ伏した彼女たちのヘイローが消失し、相当なダメージから気絶してしまったことを示唆している。

 奥空アヤネは制御盤に突っ伏して、身体中に電流で与えられたであろう焦げ目のような傷を負って痙攣している。

 黒見セリカは仰向けに倒れ、人型の警備ロボにそのなだらかな腹を幾度となく足蹴にされてグロッキー状態。

 十六夜ノノミは卵のような形をした警備ロボのケーブルに締め上げられ、豊満な胸を水着から零しながら白目を剥いて失神している。

 小鳥遊ホシノはゴミ箱の中に上半身を叩き込まれ、潰れた可愛らしい下の水着だけを丸出しにして伸びている。

 

「……ッ、っ……っ!」

 

 そして、彼女たちの中で最も無様な姿で制圧された砂狼シロコ。人の視点から観測したとして無様ということは、それだけ彼女の抵抗が激しかった、警備ロボを苦戦させたと誇るべきだろう。

 その代償でシロコは両足首を人型ロボに持ち上げられ、床に手を伸ばすバンザイの姿勢で逆さ吊りで拘束。ぴっちりと張り付き、尻への喰い込みが鋭く戦闘での余裕のなさを表した競泳水着には、ハッキリと深い水の染みが滴り、シロコが逆さ吊りで失禁している無様を見せつけていた。

 所詮はAIの命令に従うだけの彼らにそのようなつもりはないのだろうが、どの少女も極めて無様な格好で拘束、制圧されてしまっている。彼女たちの幼さを残す美貌も相まって、ともすれば扇情的な光景とさえ錯覚しそうになる。

 

【……計測完了。無許可ノ人員ニ、強力ナ戦闘能力、確認。襲撃ノ可能性ヲ、計算…………リゾート内ノ防衛強化ヲココロミ、洗脳プロトコル、ヲ、実行シマス――――対象、移送ヲ開始】

 

 そんな彼女たちの価値に対し、見た目の美しさではなく警備ロボを苦戦させた身体能力の高さへ思考を向けた警備システムが、自律防犯機に新たな指示を与える。

 逮捕した対象を拘束するべく、人型のロボが逆さ吊りで制圧したシロコを制御室から運び出す――――拘束は拘束でも、逮捕とは少し違うものが見られるだろう。

 

「…………」

 

 別室に運び込まれたシロコは、円状に仕切られた中央のある装置に立たされていた。立っている、ではないのは手と足が床に繋がる鎖と枷で拘束され、強引な直立状態で意識を喪失しているからだ。

 失神直立という奇妙な状況に置かれたシロコ。彼女のスレンダーだが出るところは出た理想的な体型が、競泳水着という清らかな衣装に直立不動の姿勢が合わさり、どこか背徳的な雰囲気を醸し出していた。

 

【警備兵『A』ノ拘束ヲ、確認シマシタ。教育洗脳用ユニット、改造用ユニット、セットアップ】

 

 しかしやはりというべきか、警備システムにシロコの外見的な魅力を識別する能力は組み込まれていないようだ。強力な戦闘能力の持ち主が、偶然にも美しい容姿を持ち合わせていたというだけのこと。

 それ以上でもそれ以下でもないと、警備システムは用意された『洗脳プログラム』のセットアップに取り掛かる。シロコの頭部を正面の顔を残すように小型のメットが覆い、彼女の下半身にはチューブのような管の機械がスルスルと床の穴から迫り、そのアナルにズプッと先端を接続する。

 頭部に謎のユニット、アナルへの接続チューブ。これだけのことをされても、シロコの意識はまだ目覚めない。キヴォトス生徒の意識を喪失させるには、相当な攻撃を加えなければいけない。シロコの負ったダメージは、それほど深刻なものなのであろう。

 

【……完了。警備兵『A』ノ覚醒ヲ督促シマス。強制覚醒マデ、三……二……一……】

 

 けれど、それらも警備システムには関係がないことだ。

 

【ゼロ】

 

 頭部ユニットの中心部に付けられたレンズが妖しく輝き、シロコの脳に電気信号を送った。

 

「…………――――イグッ!!♥♥♥♥」

 

 瞬間、砂狼シロコは目を開いて〝絶頂〟した。彼女のヘイローがジジジとノイズ混じりに宙に浮かび、シロコ自身は上擦り目のマジイキ顔で覚醒を果たす。辛うじて動く腰が前方へと突き出され、喰い込んでマン筋が浮かんだ水着の上から愛液が弾け飛ぶ。

 

「イ、いぃ……な、なに……?」

 

 普段はやることは大胆でアクティブだが、表情の起伏は薄くクールな印象を抱かせるシロコといえど意識の覚醒に性的絶頂を使ったことなどない。絶頂の余韻に蕩けた目を瞬かせながら、自身の状態を何とか確認する。

 

【対象ノ覚醒、確認シマシタ。洗脳プロトコル、導入。ヘイロー、スキャニング、進行(スタート)】

「制御室じゃない? みんなも……く、この程度の拘束……!」

 

 姿を表したヘイローを囲うように無機質な機械が取り付けられ、解析が始められる。シロコは何とか脱出をしようと藻掻くものの、怪我の治癒を待たず覚醒させられた身体では頑丈な拘束を解くことができない。シロコの荒い息と金属が擦れる音が虚しく響き、しばらくして無駄だと悟った少女はクールダウンの呼吸を行った。

 

「……地図にこんな部屋はなかった。複数あれば、流石に違和感がある。なら、連れ出されたのは私一人のはず……みんなの助けを待つ――――――」

【スキャニング、完了シマシタ。被験者名『砂狼シロコ』】

「!?」

 

 が、その追いついた分析と判断は即座に打ち崩される。ここに来てシロコが名乗った覚えがない本名をあっさりと言い当てた警備システムは、そのまま少女の情報を赤裸々に暴いていった。

 

【身体機能ノスキャニング結果……オナニーノ実行日ハ、約二十九時間ト二十四分三十二秒前】

「な……」

【性欲レベル、大。プロトコル終了後ノ整備ハ、重点的……】

「……これを作った連中は、随分趣味がイカれている」

 

 人体情報だけならまだしも、自慰行為という人として隠しておきたい情報をいつしたかまで暴かれ、シロコの怒りの沸点が一気に沸き上がる。少しはリゾートで楽しめると思って気合いを入れていた中、とてつもない水を刺された気分だ。

 一刻も早くこのふざけた機械を停止させなければ。だが、シロコの怒気とは裏腹に彼女の身体は硬い拘束に阻まれ動かない。

 

 否、二度と彼女の意思で動くことはない、というべきだろう。

 

【頭部ユニット、エネルギー充填…………オールクリア。教育洗脳プロトコル、実行(スタート)】

「なにお゛おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

 バチンッ♥

 

 シロコの脳に鳴ってはならない、響いてはならない音が行き届く。次の瞬間から、彼女は何も考えられないほど凄まじい衝撃を頭の中で感じ取った。

 

「あああああああああああああああああっ!!?」

 

 白目を剥きかけたシロコの絶叫が部屋の中に迸る。絶頂で覚醒させられた脳髄に、とてつもない勢いの衝撃が駆け巡っていた。いいや、それはシロコの認識で衝撃だと思い込んでいるものだ。

 

「わ、わわわわわわっ♥ わたし、は♥ リゾートノ、防衛強化ヲ……ち、ちがああああああああッ!」

 

 自我の侵略。猛烈な情報の束はリゾートの防衛に必要な知識と忠誠心で構成され、シロコの思考はリゾートの警備システムの一部に取り込まれようとしていた。

 圧倒的な情報の傍流。自我を一瞬で奪われ、存在意義がリゾートの防衛という使命に一極化される。洗脳装置だと気づいたシロコは、必死に情報の波に抗った。白目を剥きかけて開いた口から涎が垂れていようと、彼女の意思は機械に屈していない。

 新たに植え付けられる目的を否定する。リゾートとは名ばかりの異質な機械が待ち構えていた無人島で、防衛装置に成り果てるなど真っ平御免だ。私は砂狼シロコ、アビドスの生徒であり彼女たちの仲間だと渾身の気力を振り絞り、情報の傍流で自我を保たんとしていた。

 

【脳組織ノ抵抗運動ヲスキャン。快楽ニヨル、抵抗力ノ喪失、並ビ不要ナ人格ノ排除ヲ実行シマス】

 

 しかし、シロコの抵抗を重く見た警備システムは新たな一手を打つ。シロコという存在を徹底的に削ぎ落とし、リゾートの防衛を担う絶対無慈悲な兵士とするべく。

 アナウンスと共にシロコの股間部に注射器を備えたアームが迫る。張り付くように纏われている競泳水着の阻みなどものともせず、注射器の針は的確に女性器の陰核を貫いた。

 

「ひぐぎいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?♥♥」

 

 苦痛を覚えた悲鳴の中に入り込む一抹の快感。それはシロコの中で肥大化し、息を呑む強烈すぎる熱となって襲いかかる。

 肥大化しているのは熱だけではない。針に貫かれたシロコの鋭敏な小豆は、ドクンドクンと脈を打ちながらその大きさを増していった。

 

「あぁぁぁぁ!♥ ひぃぃぃぃ!♥ ワタシのあそこ……まんこがヤバッ……っ!? ま、まんこ!? なんで私……っ」

 

 熱を帯びる股間に涙目で叫びを上げたシロコは、自身の言語機能に異常が発生していることをようやく知り愕然とする。

 

「まんこ、ちんぽおぉぉぉぉ!♥♥ やだっ、おかしいっ!? なんでこんなこと言って……いやぁぁぁおまんこぉぉぉぉぉぉぉ!♥」

 

 システムが〝教育〟と称する波に押されたシロコの脳が、彼女の扱う言語より洗脳プロトコルに組み込まれた単語を自動的にインプットし、彼女の意思に関わらずおかしな言語を口走るように変えてしまった。

 

「やめて、そんなこと教えないで! ちんぽこ、ケツ穴、アナルちんぽおおおぉぉぉぉぉぉ!♥」

 

 涙目で顔色を赤く青く忙しなく変えるシロコの口から、人には聞かせられない淫語が走り抜ける。事前に教育洗脳用のプログラムに組み込まれていた言語のため、シロコは開発者を恨むしかないだろう。

 

「な、あ……んいひぃぃぃぃぃぃぃッ♥♥♥」

 

 もっとも、シロコの混乱はそれどころではない。言語機能を破壊され、異常な熱が膨れ上がった股間から、あるはずのないものがズリュリと飛び出した。

 サイズがピッタリな競泳水着をギチギチと音を立てて伸ばす肉の影。肥大化した陰核は、立派なカリ首を浮き勃たせて張り詰めた様子で水着の内側でしなりを上げていた。

 

「む、ムズムズ、する♥ こ、これぇ……先、生が……持ってる、ような……っ♥」

 

 キヴォトス生徒はあまり見覚えがないかもしれない。シロコの股間から飛び出し、競泳水着の圧迫に負けじと伸びた竿。それは紛うことなき人間の男性器。少女の身体にはない特大サイズの肉竿だった。

 恐らく、シロコの言う先生でもこれほどのサイズは持ち合わせていない。血管すら水着に浮かべた巨根は熱を保ち、完全な興奮勃起状態に当たる状態だ。

 

【身体改造プロトコル、完了…………シークエンス、人格排除。教育洗脳プロトコル、再開】

「ひゃめ……んひゃぁぁぁ♥♥」

 

 ブルンッ♥

 

 競泳水着にパツパツの状態で張り詰めていたメスチンポがアームによって暴かれ、抜き身の刃がシロコの股間から突き上がる。ズル剥けの赤い亀頭と白磁の肉竿が空気に触れ、シロコは涎を垂らしながら嬌声を上げた。

 そんな卑猥な表情をシロコへと見せつけるように、彼女の眼前にモニタが設置される。頭部とヘイローを謎の装置で覆われたシロコの蕩けた顔が映像に映し出され、その両サイドには縦軸のゲージが表示されていた。

 

(右が……15%……左が……100%……?)

 

 シロコが辛うじて読み取れたのは、謎のケージが示すパーセンテージ。右側の白いゲージが『15%』で左側の青いゲージが『100%』。

 一体何の数値を示しているのか。強烈な洗脳と陰核改造で茹でったシロコの思考能力では皆目見当もつかなかった。

 

【射精機能ノ、リリース……実行】

 

 その間に、空気に触れていたシロコのふたなりペニスがくぽっ♥ と肉壺に覆われた。

 

「あひょおおぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥」

 

 締め付け激しい競泳水着の内側から空気に触れ、今度は女性器のように柔らかい肉壺に包まれるシロコのメスちんぽ。その得も言えぬ快感に少女の顔は猿のように鼻の下を伸ばし快楽で歪み、立たされた状態から何とか自立状態まで回復した両足は、とてつもない気持ちよさにガクガクと連続痙攣でガニ股を描こうとする。

 シロコのメスちんぽを包んだのは筒状の機械。所謂『オナホール』を再現したものだ。しかし、単なるオナホであっても今のシロコには狂気そのものだ。

 幾ら性欲が激しいと言っても、シロコの身体はどこまでいっても雌の快感しか得られない。そこに雄の感覚を投入した時、対応などできるはずもない。

 シロコにはメスちんぽの気持ちがわからない。シロコはメスちんぽで我慢する術を知らない。シロコは童貞どころか、まだ精通すら行っていない。

 

 グポッ♥ グポッグポッグポッ♥ グポッグポッグポッグポッグポッ♥

 

「うひぃぃぃぃぃぃっ!?♥♥ おひょっ、うひっ、くひいいいいいいいいんっ!!?♥♥♥♥」

 

 そんな童貞未精通なシロコが、女性を精巧に再現したオナホールでチンポを扱かれて耐えられるわけがない。上下する筒状の機械から飛び出した亀頭は、陰核から強制進化したことを示すように透明な先走り汁を急速に排出。それが筒内側の柔らかい肉壁に絡まり、より円滑なピストン運動が行われる。

 シロコは鼻水を垂らしてみっともない悲鳴を上げる。競泳水着か、気合いを入れた化粧の影響か大人びて見えた顔がアヘり、淫猥な快楽化粧の顔へと変わる。そのアヘ顔と脳髄への快感が頂点に達した時、シロコの中から〝何か〟が弾け飛んだ。

 

「あ、あ、あ、あっ♥♥ あぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜♥♥♥♥ ちんぽ、おちんぽイクゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!♥♥♥♥」

 

 ぶびゅるるるるる〜〜〜〜ッ♥ びゅくっびゅくっびゅくっ、ぶびゅぶりゅりゅりゅりゅりゅっ♥

 

 焦点が虚空を見上げたアヘ顔と気の抜けるような声音で『おちんぽイク』などと無様な叫びを発したシロコ。

 チンポの先端から濃厚な白濁液が吹き上がり、真っ直ぐに、放射状に、又は断続的に。全く止まる様子を見せずに射精が解き放たれた。その間、シロコのアヘ顔を映したモニタの数値とゲージが加速度的に変化する。

 

「おっほ♥♥ おほっ、おほほ、うおっほ〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 どぷっ、どぷっ、どぴゅるる♥ 

 

 一般的な男性器より遥かに長い射精にシロコは為す術なく官能の嬌声を響かせ、頭の中が真っ白になるような快感によがり狂う。

 ――――頭の中が真っ白になる。シロコの感じたものが比喩的な表現でないことを悟ったのは、間髪入れず二度目の射精に行き着いた時のこと。

 

「ひぎっ、ひッぐぅう゛うぅう゛ぅうぅ……す、数値、が……んほほおぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ぶびゅっ♥ ぼびゅるるるるるる〜〜〜〜〜〜ッ!♥♥

 

 加速度的に変化するゲージと数値は、シロコが異常を察した頃には右側が『45%』で左側が『63%』と、今にも数値が逆転してしまいそうになっていた。

 同時にシロコの漂白を免れた思考部位が〝それ〟を察する。あまりに気持ちがいい射精感に白く染まる頭。真っ白な頭に心地いい感覚だけが残り、そこにあったはずの〝何か〟がなくなっている。

 

「ま、さか、人格、ってえぇぇぇぇぇぇぇッ!♥♥♥♥」

 

 射精と共に数値が変動し、頭の白い部分としか言えないものが増えていく。大切だった物が思い出せなくなり、砂狼シロコという存在を定義するものが揺らいで曖昧になる。

 

(ヤバッ、い♥ 耐えなきゃ♥ 耐えなきゃ耐えなきゃ耐えなきゃ、耐えないと、全部、消えて――――――)

 

 耐えなければ死ぬ。理性がそう処理をして我慢を促すが、オナホで童貞を卒業したばかりのメスちんぽが耐えられるかは全く別の問題だ。

 

 グポポポポ……ブッポッッ!!♥

 

「にょほおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥♥♥♥ む゛り゛っ、イク、イきゅうぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 上から下へ勢いよく振り切られた筒に扱かれ、シロコは官能の声と雄臭い汁を張り上げて絶頂した。

 白目を剥いて鼻水を流し、伸ばした鼻の下を淫らに彩りながら舌根を突き出し射精アクメ。射精は止めようと思って止められるものではない。

 

【……進捗ノ、支援機ヲ投入シマス】

 

 まして、人格排泄を促す者が残酷なまでに無慈悲な機械によるものであれば尚更だ。

 シロコの思考人格を表すゲージが『50%』を下回った途端、静観していた警備システムがシロコにとって絶望のアナウンスを発した。

 

「あ゛っ!?♥」

 

 ズポッ♥ と音を立ててシロコの尿道に細い棒が挿入される。無論、尿道とは女性器ではなく男性器のもの。

 先ほどまで勢いよく白い粘液を噴き上げていた尿道を謎の機械に穿たれ、シロコが悲鳴を上げる。

 

【拡張、実行】

「ん゛っ!♥ のおおおぉぉぉぉぉぉ!?♥♥♥ ちん、ちんぽにいいいいぃぃぃぃぃ!♥♥ やめっ、チンポの中にぃぃ!♥♥ 入っ、刺さってぇぇんっ!?♥♥♥」

 

 しかし、尿道先端に突き刺さった細バイブはシロコの悲痛な叫びを無視しより深く穴を穿り、ヘイローから吸い出される彼女の知性という人格を噴き出す空間を振動で拡張していく。

 

「あっ、んおっ、ほぉぉお゛お゛お゛お゛お゛お゛っ、おっ!♥♥♥ ん゛ぉぉぉぉ~〜〜〜〜!♥♥♥♥」

 

 尿道を穿られ、振動で拡張される未知すぎる快感。シロコの美しい声色は遂に野太い濁声へと変わり、ヘイローから滑り落ちてチンポを迫り上がる人格の精液を止められない。

 

【進捗ノ支援、快楽中枢ヘノ刺激ヲ追加、実行シマス】

「んほぉぉぉぉぉお?!♥♥♥」

 

 残りの余計な人格を速やかに排泄すべく、システムはチンポに関係する穴という穴を的確に責め立てる。

 ふたなり化の影響で意識を割く余裕がなかった尻穴のチューブ。その中から気にするしかない太い棒が飛び出し、腸壁をこそぎ落とすかのようにズリズリと突き進む。

 

「ん゛ん゛っ!♥ あ゛んんっ……お゛お゛っ!?♥ ケツあ゛な゛、おぐまでぇ!♥♥♥ そごっ、やべで!♥ アナルやべ、でええぇぇぇぇ!♥♥」

 

 人格の残量と教育情報が逆転したからか、まるで元からその言葉遣いだったような気味の悪い感覚に襲われる。そんな中、尻穴のどこかを目指して蠢く機械の棒にシロコは完全に翻弄され切っていた。

 そしてアナルバイブは遂に目的の場所へと到達する。ふたなり化の影響で生まれ、チンポと接続された前立腺という器官に。

 

「んおぉぉぉぉぉ!?♥♥♥ グリグリ、グリグリしないでええええぇぇぇ!♥♥♥♥ あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〜〜〜〜♥♥ あ゛びいいいいいいいい〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ゴリゴリゴリッ♥ ゴリュッ、ゴリッ……ぶびゅるぅ♥♥♥

 

 前立腺を振動するバイブで押し潰すように刺激され、腰砕けになったシロコのチンポからどろりどろりと白濁液が溢れて滴る。当然、それらは尿道を広げる細バイブの隙間から零れ落ちたもの。

 オナホによる扱きに尿道拡張による精液の射精効率向上。そこに前立腺刺激という堪らないアシストが加われば、残り『39%』という絶望的な数値の人格はどうなってしまうのか。

 

「や、やだっ♥ やだぁぁぁ……だずげでっ♥ いかないで♥ せんせいっ♥ みんな……『私』が、チンポから消えちゃうぅぅぅ!♥♥ だずげでっ、たすけてええぇぇぇぇぇぇぇ!!♥♥♥」

 

 火を見るより明らかな結果が拡張された尿道から引きずり出される細バイブが抜けた瞬間、現実となってしまう。

 脇目も振らずシロコが泣き叫ぶ。本物の命の危機、人格消滅という絶対的な死が迫り、彼女らしからぬ命乞いじみた叫びを上げる。冷静な彼女の思考は、部屋のあちこちに飛び散った雄臭い汁の中で既に固まっているのかもしれない。

 

「やだぁぁぁぁぁぁぁ!♥♥ たすけてっ、しにたくたいいぃぃぃぃぃぃぃ――――――ほびょっ♥♥♥♥」

 

 残念ながら、その願いは叶わない。恥と尊厳を捨てて助けを求めたシロコは、開放された尿道から放たれた人格液に目を向き、舌根を突き出し、緩くガニ股を作った股座からシャワーの如き射精を繰り出した。

 

 ぶびゅるるるるっ♥♥ ぶびっぶびっぶびびびび、ぶりゅりゅりゅりゅ♥ ぶびゅぶりゅううぅぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥

 

「う゛ッほお゛お゛お゛お゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛お゛お゛オ゛オ゛オ゛ォ゛オ゛オ゛ォ゛オ゛〜〜〜〜〜〜ッッ!!♥♥♥♥♥♥ ん゛っっっっほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜――――――――――」

 

 シロコの声が野太く弾け、シロコの表情が下品極まりないものから整った顔立ちへと戻っていく。

 不自然なまでに。気味が悪いまでに人形のような無表情へと。そんなシロコの顔と二つの数値を表したゲージは、始まりと完全に逆転し――――左側のゲージが消えた途端、彼女のヘイローは灰の色を灯した。

 

 

「の゛ほおぉおおぉぉおおぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ぶびゅるぶびゅるぶびゅるっ♥ びゅくびゅくびゅく〜〜〜〜〜〜♥

 

 元はさぞ整った顔立ちだったのだろう。その愛らしい笑顔は射精のアヘ顔となり、イエローカラーの鮮やかなビキニで支えた爆乳を揺らしながら立派な肉竿で人格をぶちまける。

 ガニ股気味の直立で拘束された十六夜ノノミの前方には、およそ一人分ではないおぞましい量の精液が山を作っている。彼女の顔面には人格と洗脳の数値を示すゲージとノノミのアヘ顔。彼女の視線の脇には四人の人影。

 

「いやっ♥ しにたく、ないぃ……♥ こんな、ところで、大事なもの、ぜんぶぅ……せんせい、みんなのこと〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥」

 

 最後にこれだけは、と必死に先生と仲間たちの記憶を射精しないようにノノミが踏ん張りを見せる。シコシコと肉壺に扱かれるメスちんぽの強烈な快感に気持ちだけで耐え、たとえみっともなく脚を開いて歯茎を剥き出しに鼻水を垂らしていようと、それだけは譲ってはいけないと。

 

【射精】

 

 びゅくびゅくびゅくぶびゅぶりゅううぅぅぅぅぅぅぅ!!♥♥♥♥

 

「の゛ぉ゛ほほお゛お゛お゛ぉ゛お゛ぉ゛お゛ぉ゛お゛ぉ゛お゛お゛ぉ゛お゛ぉ゛お゛ぉ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 しかし、脳内に直接響く思考の九割を汚染する忠誠心を刺激する命令には逆らえず、ノノミのメスちんぽから大量の人格精液が噴き上がった。

 初めはそれに合わせて絶叫していたノノミだったが、射精の勢いが収まるにつれて表情に変化が現れる。

 

「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜〜――――――――」

 

 どぷっ、どぷどぷどぷっ♥ ぼと♥ ぼとぼとぼと……ぼとぉ♥♥

 

 叫びと反比例して表情の筋肉を無機質なものへと和らげ、チンポがぐたりと萎えた様子を見せながら搾りカスの精液を落とす頃には、ノノミの無様だった表情は見事なまでの無表情へ。

 

「…………」

 

 ゲージの量が逆転し、右が『100%』左が『0%』の完全な対比を見せた時、十六夜ノノミという少女は豊満な爆乳とふたなりちんぽを垂らした無表情な人形少女へと生まれ変わっていた。

 

【洗脳改造プロトコル、終了。警備兵『E』ノ装備ヲ更新シマス】

 

 それだけでは水着で身体を彩った棒立ちの人形兵が精々だが、警備システムはさらに手を加えて彼女を別の存在へと更新する。

 棒状の機械がノノミの染み一つない腹に押し当てられ、先端から液状の薄い素体が溢れ出す。それはノノミの水着を押し流すように排除すると、段々と彼女の身体を包み込むように衣服を構成した。

 

【更新完了シマシタ。警備兵『E』、整列ヲ】

「了解」

 

 いいや、それは衣服と呼ぶにはあまりに拙いものだ。

 肌の色が透けるほど薄く、ぴっちりと張り付きすぎて乳首のピンクまでハッキリと浮かぶハイレグスーツ。着ていないのと同じくらいに極薄の衣装は、よりにもよって股間部が切り抜かれてノノミの巨チンと水着のために整えた陰毛とそのマンコを丸裸同然にしていた。

 だがノノミは自分の恥ずかしい姿など知ったことではないとばかりに、無機質な返事をしながら部屋の壁に立っていた少女たちに並ぶように合流する。

 

『整列、完了しました』

 

 ビシッ♥

 

 並び立った五人の少女は、違いがない無個性なハイレグスーツを身に纏い巨根をぶら下げ、色を失ったヘイローのように統一され意志を無くした表情で虚空へ敬礼する。

 シロコ、ホシノ、アヤネ、セリカ、ノノミ。リゾートで羽休めをするはずだった五人の少女は、個性豊かだった人格や水着を失いリゾート警備システムの一部に組み込まれてしまった。

 太いメスちんぽを股間にぶら下げ、裸より恥ずかしいハイレグスーツを纏っているとはいえ、美辞麗句を並べたりない美少女の敬礼整列はまさに壮観というものであった。

 

【……スキャニング……スキャニング…………0.1%未満ノ残留人格ヲ、発見シマシタ。タダチニ、排泄、命令ヲ、実行】

 

 もっとも、たとえ彼女たちが命令なくして物言わぬ有能な警備兵に成り果てようと、決められたプロトコルを徹底的に実行するAIにそのような美的感覚は芽生えることはない。

 五人のヘイローが僅かにノイズを走らせ、危機的な状況に蘇生を試みている。それを察知した警備システムは即座に彼女たちへ命令を下した。

 

 敬礼を止めて屋外へと歩いていくシロコたち新参警備兵。意思疎通もなしに完璧な隊列を組みながら、デカチンを揺らす様は美しさと下品が反発し合っているようだ。

 乱れのない歩行に乱れたチンポをぶら下げた彼女たちが辿り着いたのは、本来であればリゾートを楽しみ青春を謳歌するはずだった晴天のビーチ。太陽を照り返す煌びやかな海の波を真正面に、五人は歩行と全く同じ統率の取れた動きで構えを取った。

 

「おちんぽコントロール良好。膀胱満タン。警備兵『A』、放尿準備完了しました」

 

 ガニ股腋見せポーズで股間を突き出し、両手でしっかりとデカチンを持ち上げて海面に太い尿道の狙いを定めるシロコ。

 

「おちんぽコントロール良好。膀胱満タン。警備兵『B』、放尿準備完了しました」

「おちんぽコントロール良好。膀胱満タン。警備兵『C』、放尿準備完了しました」

「おちんぽコントロール良好。膀胱満タン。警備兵『D』、放尿準備完了しました」

「おちんぽコントロール良好。膀胱満タン。警備兵『E』、放尿準備完了しました」

 

 ホシノ、アヤネ、セリカ、ノノミら警備兵B、C、D、Eも識別名以外は全く同じ言葉とポーズでチンポを海に構える。

 美しい海に美しい少女たちが、みっともないポーズで醜い男性器の照準を定める。ポーズがチン持ちガニ股ポーズという無様なものであるのに、表情はミリ単位で変化がない無表情というのがまた倒錯的な光景であった。

 

【残留人格発射マデ、三……二……一……ゼロ】

『放尿、開始します』

 

 じょぼおおおおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜♥

 

 尿道拡張の影響で太ましい小便が放たれ、太陽を照り返す真っ黄色の水が海に僅かな濁りを加えながら飛沫を上げた。

 美少女五人がガニ股で巨根を持ち上げて海に向かって立ちションをする。無様極まる光景だが、今彼女たちが解き放っているのはヘイローに残されたほんの小さな希望。

 洗脳と人格射精から辛うじて逃れた残留思念とも呼べる極小の希望が、よりにもよってチンポから初めて行う生理現象の処理に合わせて排泄されていく。自らに残された希望を無表情で排泄し、広大な海の藻屑へと呑み込ませるアビドスリゾート復旧委員会の面々。

 

『残留人格の排泄、完了しました。所定の位置に戻り、命令があるまで待機します』

 

 小便となり海の波に消えた最後の人格に興味はない。チンポを揺らして残尿を浜辺の染みにして、五人は統率の取れた動きで来た道に戻る。学校ではなく、このリゾートの地下施設こそが自分たちの居場所だと。

 その色を失ったヘイローは揺らぎなく浮かび、その下で彼女たちは意志のない表情で敬礼をし続ける。近い日に、このリゾートを訪れる侵入者を捕縛する者として――――永遠にリゾートを守るだけの戦闘員として、彼女たちは敬礼を続けるのだ。

 



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十六夜ノノミ(ロリおね、調教)

割と珍しいというか初のロリおね。不思議っ子による情け無用の無様調教。





 

 やむを得ない事情から多額の借金を抱えるアビドス高等学校。砂漠化した街に囲まれたアビドスを救うため、数少ない残留生徒である『アビドス廃校対策委員会』の面々は、日々手を尽くして学校の存続を目指していた。

 それはキヴォトスらしい過激な方法から、銃火器を用いらぬ穏便な方法まで極端な振り分けがされていると言っても過言ではない。

 対策委員会の一人である十六夜ノノミが選んだ〝バイト〟は、完全に後者であると言えるだろう。

 

「十六夜ノノミでーす。みんな今日はよろしくね〜☆」

『はーい、ノノミお姉ちゃーん』

 

 いつも以上に砕けた挨拶は、相手が自分より幼い子たちだからであろう。数は十人前後、山海経高級中学校にあるという『梅花園』に属する子と変わらぬ幼児だ。

 しかしかの園児たちと比べても身なりはかなり上質に揃えられ、初対面のノノミに対して年端に見合わぬ礼儀を見せている。彼女たちの世話をする場所も、アビドス郊外でなければありえない広さの別荘だ。

 ノノミが引き受けた高額バイト。それは、金持ちの女児たちの世話係だった。

 文字通りの高額バイトではあるが、些か条件は難しいものとなっている。当然、女児たち全員をしっかりと見届けなければならない。次に、生徒が銃を持つことが当たり前の世界で、珍しいくらいに銃火器と無縁な幼児たちを傷つけない前提が必要だ。さらに年端もいかぬ無邪気な子たちの機嫌を損ねない包容力。

 これら全てをクリアできる生徒は、キヴォトス全体を探してもなかなかいない――――――

 

「ノノミちゃんはどこからきたのー?」

「私はアビドスって学校からやってきましたー」

「それってどこー? 面白いところなの?」

「はーい、とっても面白いところ……ふふ、みんなに負けないくらい可愛い子がいる、大切な場所なんです」

 

 そこで、奇跡的に噛み合ったノノミがこのバイトを見つけられたのは、繰り返すようだが奇跡的としか言えなかった。

 女児たちを相手に丁寧な物腰。かく言うノノミ自身が同じ名家の出であり、裕福な少女の気持ちを誰より知っている。その上、武力を持たない女児たちを守ることができる力もある。

 何より包容力。ノノミの温厚な微笑みは、あっという間に女児たちの心を掴んでいった。

 

「みんなー! 今日は思いっきり遊んじゃいますよー☆」

『おー!』

 

 ノノミ自身、借金返済という目的はあれど小さな子たちと戯れることは嫌いではない。むしろノノミは、彼女たちのように無邪気な笑みが大好きだ。

 数日間のお世話係だが、出会って数時間でノノミは女児たちと打ち解けていた。女児たちも、普段はあまりやれない身体を使った遊びをノノミが着いているから、と遠慮なくできて解放感で胸がいっぱいだった。

 

「ねーねーノノミちゃん! ぷーる、ぷーるはいろー!?」

「えへへ、もう入っちゃおっか?」

「うん、入る入るー!」

 

 女児たちの家と言える別荘にはあらゆるものがあった。ともすれば廃校寸前のアビドスより余程揃っているかも、とノノミが内心苦笑をしてしまうくらいには。

 女児がノノミを誘った備え付けのプールもその一つだった。事前情報から知ってはいたが、そのプールは同じ金持ちの親を持つノノミですら目を見張るほど、別荘に付けるには大きすぎるプールだった。

 

「わー、大きいー! これなら沢山遊べちゃいますねー」

「うん、はやくお水であそぼー?」

「えへへ、慌てちゃだーめ。プールで泳ぐなら、みんなで水着にお着替えしなきゃですよー」

 

 恐らくは家の者が事前に準備をしてくれていたのだろう。さんさんと照りつける太陽の光を反射させながら、プールの水は緩やかに揺れている。その中に今にも飛び込んでしまいそうなお転婆な女児たちを柔らかく止めたノノミは、準備をしていた水着を取り出した。

 私有地の中で女児と自分だけということもあり、ノノミは満面の笑みでシャツのボタンを外し、大胆な行動を取る。

 

「じゃーん☆ みんなでお着替えターイム☆」

 

 どったぷんッッッ♥♥

 

『……!!』

 

 なんとノノミはプールの真ん前で水着に着替え始めた。シャツを脱ぎ、ブラジャーを勢いよく外したノノミの乳房が凄まじい勢いで暴れ回った。

 制服の上からでもわかるほどの特大サイズ。シャツがパツパツに張っていたノノミのおっぱいは、しかして放たれた衝撃で視覚で感じた以上の大きさを主張する。

 張りの良い胸が『ばるん♥』『ぶるん♥』と揺れる様に興味を引かれ、目を奪われる女児たち。無論、プールで遊ぶ気分に夢中、あるいは同性の小さな子供が自分を邪な目で見るなど考えてもいないだろうノノミは、そのままスカートとショーツまで引き摺り下ろしてしまう。

 

「んー、良いお天気〜」

 

 さんさんと降り注ぐ陽光が負けるのではないか。そんな風に思えてならないノノミの裸身が、元気よく反り返る。野外で裸になるなど普段ならしない、できないこと。ノノミも少しばかり気が昂りすぎているのかもしれない。

 だが、その甲斐あってノノミの一糸纏わぬ美貌は女児たちの目にくっきりと映り込んだ。ピンクの乳首と乳輪のみならず、下乳から柔らかそうな腹を下った丘には、髪色と同じ茂みが風に靡いていた。綺麗に手入れされながら中々の剛毛の下には未使用の陰裂。その下にはムチムチの太股が互いの肉を押し合い、反対側には胸に負けない巨大な臀部がプルンプルンと小刻みに揺れていた。

 ムチムチの爆乳デカ尻お姉さんに女児たちの目は夢中だ。

 

「さーさーみんなも〜。一緒に仲良く着替えて、お水と戯れましょー!」

『はーい!』

 

 しかも、テンションが上がりきっているノノミは真っ先に服を脱いだにも関わらず、その格好のまま女児たちの着替えを手伝い始めてしまう。

 裸の爆乳美少女が全裸で着替えを手伝う。人によっては垂涎物のシチュエーションだろうが、女児たちはそうした態度をおくびにも出さない。当然だ。彼女たちはれっきとした〝女児〟なのだから。

 

「〜〜〜〜♪」

 

 しゃがんで女児たちの服を脱がせていくノノミは非常に機嫌がいい。冷静になれば自分が恥ずかしいことをしていると悟るはずなのだが、子供しかおらず完全な私有地で羽を伸ばせるバイトであるため、相変わらずそのことに気づく様子がなかった。

 眼前でしゃがみ、膝に押し潰される爆乳。その背中に回れば小さな窪みになった可愛らしいアナルが丸見え。女児たちの視線は着実に強くなった。

 

「……あ。あは、あはは。まずは私から着替えないとですねー☆」

 

 と、女児たちの視線にノノミもようやく気づいたのだろう。着替えを手伝う手を止めると、頬を僅かに染めてバカンスにも使ったお気に入りのビキニを着け始めた。

 とはいえ、さしものノノミといえど女児たちの視線が〝どういう意図〟だったのかまでは、察することができなかった。せいぜい着替えないことに疑問を持たれた、という程度の想像しかできていないはずだ。

 裸のノノミを見て、女児たちの視線はあらゆる場所に注がれた。爆乳に剛毛の女性器。健康的な肉を付けたグラマラスな身体ながら、締まるところは締まった素晴らしいボディライン。

 

「ねーねー……いいね?」

 

 着替え終わった女児の一人がポツリと呟いた。それは隣の女児に伝達され、彼女もまたノノミが聞き取れない小さな声で呟いた。

 

「うん、すごくいい。でも、さわってみないとわかんないよ?」

「ならさわって確かめようよ」

「そうしよー。ノノミお姉ちゃんなら、きっと大丈夫だよ」

「うん、うん。欲しいかどうか、ちゃんとさわって決めなさいって、パパたちも言ってた」

 

 ――――だからちゃあんと、確かめなきゃ。

 

 無邪気な笑みに邪気が入り交じり、蔓延していることなど露ほども知らずにノノミはバイトを進行する。

 

「んん、ぷはー! 冷たくて気持ちいいー☆ みんな、ごーごー♪」

 

 イエローカラーのビキニに身を包んだノノミが率先して水に浸かり、子供たちが怖がらないように両手を広げて笑顔で号令を発した。

 

『ノノミお姉ちゃ〜〜ん!!』

「わわ、うひゃあん!?」

 

 が、プールでも怖がる子がいるかもしれないなどという懸念は全く必要がなかった。手を広げたノノミに正面からと言わず、四方八方から女児たちが泳いで集う。

 プールの水から器用に顔を出しながらノノミの太股に。ノノミの尻に。ノノミのお腹にノノミの胸に――――これではプールで遊んでいると言うより、ノノミの身体を泳いでいるように思えた。

 

「み、みんなー。お姉さんに飛びついてばかりじゃなくて、ちゃんとプールで泳いで……うひゃっ!?」

「ノノミちゃんのお尻やわらかいねー」

「え、あ……んひゃあぁ! み、水着の下に手を入れたら、ひゃっ♥」

 

 思わずおかしな声が飛び出したノノミはハッと口を塞ぐも、女児はまるで自分たちがその声を気にするのは〝おかしい〟と言わんばかりにスルーし、胸と水着の隙間に手を入れて揉みしだく、どころか強く引っ張って遊び出した。

 夢中になった子供の力を引き剥がすことは容易ではない。大人役のノノミがあくまで世話係で、女児たちは傷つけてはいけない対象ならば尚更だ。銃火器とは無縁の少女たちであるなら、いつものような軽い脅しも使えないだろう。

 

「ノノミお姉ちゃんのおっぱいすごーい! こういうの〝すたいる〟が良いって言うんでしょ? おっぱいがクッションみたーい!」

「んひゃっ♥ んん、そ、そうかもしれないですけどー、これはちょっと恥ずかしいから止めて……ひゃあぁんっ♥♥」

 

 その上で女児たちの手つきが妙にいやらしいことが問題なのだが、ノノミは原因を女児ではなく自分であると考えてしまっていた。

 至極真っ当な理屈だ。大人ではない子供のノノミより遥かに小さい女児たちが、そんな目で自分を見て触っているなどと思えるはずがない。まさに常識的に考えて、だ。

 しかし、キヴォトスの過激な常識に適応しているノノミでさえ、ありえないという考えでその常識外を見逃した。彼女の曇った目はその身体を握り、感触を楽しんだ女児たちの思いを見抜くことができない。

 

「……やわらかかったー」

 

 ノノミを囲む輪から外れ、両手を広げては握る仕草を繰り返して感触を思い出す女児が一人。

 

「うん、すごくやわらかくて、楽しかったねー」

「それに、ノノミちゃんはとってもかわいいよ」

「うんかわいい。すごくすごく大人っぽくて、とってもとっても優しいもんねー」

「ぜんぜん怒らないからうれしいね。それなら――――――」

 

 一人、また一人と伝達されていく。個を集めて群れになる女児たちの意志はハッキリと統一された。

 豊満なスタイルに寛容で優しい包容力のあるお姉さん。女児たちが気に入るのは当然の結実。しかしノノミが不幸だったのは、この女児たちに気に入られるということの意味を知らずにいたことだ。

 

『――――わたしたちのペットにしちゃおう♥』

 

 純粋無垢な悪意は、残酷なまでに何の躊躇いも持たない。

 

 

 何とか子供たちの興味を自分の身体からプールに変えることができたノノミは、おかしなことにならなかったことにホッと息を吐き、最初と同じく温厚な雰囲気で女児たちの世話を焼いていた。

 

「あれ?」

 

 と、ノノミが辺りを見て小首を傾げた。数人の女児を預かり、世話をしていた彼女の視界からそのうちの一人が消えていたのだ。

 

「ノノミお姉ちゃーん」

 

 だが、慌てる前に女児は見つかった。一人でプールから上がり、ノノミに向かって片手を振っている姿に彼女も合わせて近づく。

 

「はいはーい、どうしましたかー?」

「わたしねわたしね! お世話をしてくれるノノミお姉ちゃんに、プレゼントがしたいのー!」

「あらら〜。もう十分貰ってますよー。可愛い子たちの笑顔をたくさんもらって、ノノミお姉さんは元気いっぱいです☆」

 

 同じようにプールから上がって、視線を合わせるようにしゃがむ。扇情的な身体から水が滴り落ち、その女体美が如実に現れる。

 豊満な身体に温厚な笑顔。自分たちに優しい年上のお姉さん――――女児はノノミのことをとてもとても気に入ったから、特別なプレゼントをした。

 

「でもこれがあれば、ノノミお姉ちゃんはもっと元気になれるんだよ〜。これはぁ――――ヘイローを絶頂させるソーチだから♥」

 

 ガチャンッ♥

 

「へ?」

 

 ヘイローを絶頂させる装置。無邪気な女児の口から飛び出したものとは思えない意味の羅列に、ノノミは素っ頓狂な声を漏らした。

 呆気に取られて無防備な姿を晒したノノミの頭上に、女児があっさりと〝装置〟を取り付けてしまう。

 ノノミの瞳とそっくりな色のヘイロー。まるで天使の輪のようなそれは、キヴォトスに住まう少女たちに欠かせない特別な輪だ。その本来であれば不可侵であり触れることの敵わないヘイローに、物理的な干渉が行われた。

 十字の鉤爪が丸いヘイローの四方に音を立てて嵌められ、その爪が光の輪に深く喰い込む。

 

 バチンッ♥

 

「ん゛お゛ッ♥♥♥♥」

 

 瞬間、ノノミのヘイローがノイズを混じえた明滅を繰り出し、ノノミは〝絶頂〟した。

 何の比喩表現でもない。包容力のある微笑みを浮かべていたノノミは、口をだらしなく開いて頬を蕩けさせ、一瞬にしてマジイキ顔を披露したのだ。しゃがんだ股から吹き出す粘り気のある水は、明らかにプールから持ち込んだものではない。

 

「ん゛お゛っ、お゛、ほお゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛?♥♥♥♥」

 

 ブシュッ、ブシュッ、ブシュッと三度愛液が吹き出す。その間、ノノミは寄り目を上擦らせたマヌケな瞳で虚空を見つめ、喉奥から潰れた嬌声をわけも分からずひり出すことしか出来ない。

 そして、それをノノミの脳が理解した頃には――――彼女の全身を焼け焦げるような絶頂感が襲った。

 

「ん゙オ゙ッほお゙お゙おおぉぉぉ~~~~~〜〜〜〜〜ッッ!!?♥♥♥♥ ン゛ォ゛ッ、ホオ゛ッ、オ゛ッォ゛♥♥♥♥ お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛ーーーーッ!!♥♥♥♥」

 

 床に倒れたノノミは股を開いてのたうち回る。お気に入りの水着が解けるほどのイキ潮を吹き上げ、表現し難い雄叫びを轟かせた。

 舌根は突き出され鼻の下は大きく伸び、瞳は遂に真っ白になって剥き上がり、ヘイローが処理速度を超えてジジジとノイズを発している。だが、ヘイローの姿が確認できるということは、ノノミが意識を失っていないことに他ならない。

 彼女は全身が跳ね上がるほどの絶頂感を与えられ、マジイキ顔で白目を剥きながら気絶を許されない地獄へ突入したのだ。

 

「どべッ♥♥ ごれ゛ッ♥♥♥ どべでッ゛♥♥♥ やべでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ッ゛ッ゛!♥♥♥♥」

 

 ノノミ一人ではどうしようもない。絶頂に苛まれたノノミは身体を自由に動かすどころか、指の一本でさえ満足に使えないのだ。ヘイローに喰い込んだ鉤爪を外してもらうには、女児たちに助けを求めるしかなかった。

 

「あははは、すごいすごい〜〜♥ ノノミお姉ちゃんきもちよさそー♥」

「んほーんほーって、ウシさんみたいでかわいい〜〜♥」

「おっぱいたくさん揺れてて、すっごくいやらしー♥」

 

 しかし、集まった女児たちは誰一人としてノノミの言葉に耳を貸さない。ノノミの知っている笑顔で、知っているはずのない言葉を使ってのたうち回る雌牛もどきを見下ろしていた。

 女児たちがノノミを助けるはずがない。なぜなら少女たちは〝ペット〟が欲しいのだ。いくら優しいと言っても、ノノミほどしっかりとした相手では頷いてはくれないだろう。諭されてしまうだろう――――だから、助けない。

 

「う゛お゛ッほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーッ!!♥♥♥♥♥」

 

 タイルに淫汁を撒き散らす雌牛もどきの声は、十数分に渡って続いた。

 

「ぉ゛……ん゛ォッ!♥♥♥♥」

「すごかったね〜」

「うんうん、とってもすごかったー」

「ノノミちゃんのぜっちょー、おもしろかった〜〜♥」

 

 ――――呑気な言葉を吐く女児たちだが、ノノミの絶頂は全く終わってなどいない。

 

 そもそも終わるはずがない。ノノミのヘイローに喰い込んだ鉤爪は、天使の輪そのものを性感アクメに導く特殊な装置。巷に流れる【ヘイローを絶頂させる弾丸】と同じ材質であり、外部から取り外すか、喰い込みを緩めなければノノミは死ぬまでイキ続ける。

 今は体力が尽きて両手をバンザイしながら股をみっともなく広げているが、少し経てば今のように下品な声を上げて腰を高々と痙攣させることだろう。

 

「じゃあ連れていこ〜〜〜〜!」

「うん、行こ行こーー!」

 

 そのまま放置をしていれば時期に〝屈服〟しそうなものだが、女児たちはヘイローを絶頂させる機械をあくまでノノミの無力化に使う算段のようだ。

 とてもそこまで細かなことを考えている顔と言動ではないが、絶頂し続けたまま倒れて動けないノノミを数人がかりで引き摺って〝連れて〟行くのは、明確な目的意識と計画がなければできないことだ。

 

「――――ついたー」

「うん、ついたついたー」

 

 水着が解けて裸になったアヘ顔の少女を強引に引き摺り、連れ込んだ場所は別荘の真下に設えられた地下室だ。無様な姿で引き摺られたノノミを尻目に、女児たちは相変わらず息のあった応答を繰り返す。

 無論のこと、絶頂しっぱなしのノノミには教えられていなかった秘密の場所だ。女児が動き回るには十分すぎる広さの地下室には、様々な機械が大量に鎮座している。

 

「これとこれと〜、これも使っちゃお〜〜♥」

「ノノミちゃんはこっち〜。これからたくさん〝ちょーきょー〟してあげるから、ちょっとだけゆるめてあげるね〜♥」

「ォ゛♥ ……は、へ?♥♥ ちょう、きょう……?」

 

 機械のサイズは女児が持つには少しばかり大きいが、椅子に座らされたノノミに使うにはちょうどいい印象だ。

 鉤爪の喰い込みが緩み、過負荷をかけていた絶頂から僅かに解き放たれたノノミが呆然と言葉を吐く。絶頂に支配されていた彼女の脳は、未だに女児たちの考えが理解できていないようだ。

 機械の椅子に座らせられ、ベルトで戒められてもまだわからない。

 股を大きく広げられ、愛液で椅子を湿らせる剛毛マンコと前から見えるデカ尻のアナルを見せつけてもまだわからない。

 女児たちが〝調教〟という言葉を使い、思い思いの機械を持ち出してノノミを取り囲んで――――ようやく彼女は目を見開いた。

 

「そうだよ? だって、ノノミちゃんはこれから」

 

 それはノノミが聴き逃した言葉だった。そのことをノノミは後悔する。否、後悔する暇さえ与えられないかもしれない。

 

『わたしたちのペットになるんだもん♥』

 

 邪気のない女児の責め苦というものは、ノノミが想像する何倍も恐ろしいものなのだから。

 

 

 

「ン゛お゛ぉ゛ォ゛ッ!♥♥♥♥」

 

 ヘイローからの絶頂が緩やかになった代償とでも言うのか、ノノミは脳の絶頂に代わって肉体の絶頂を余儀なくされていた。

 彼女の股間には野太いモノが突き刺さっている。それは子供の手で秘部に沈めるのは難しいものだが、ネジを捻ることで押し込む仕組みの特殊ディルドとなれば、女児の手でも容易いことだ。

 

「ん゛あ゛ぁ゛ッ♥♥♥ やめてっ♥♥ もうやめてっ、奥に挿入れ、ないでぇぇぇぇぇぇっ♥♥♥」

 

 それが如何に残酷なことか、ノノミの泣き叫ぶ声を聞けば理解ができよう。

 ゆっくり、ゆっくり、ゆっくりとネジが回り、ズリュズリュと鈍い音を立てるディルドが膣穴へと押し込まれていく。イボが引っかかった膣壁がノノミの脳髄に火花を散らす。けれど、その緩慢さからイクことはできない。

 イキたいわけではない。むしろイキたくないからノノミは懇願をしているのだ。快楽を与えられながら、絶頂を示唆され続けながら、まだイけない。でも、何をされたイッてしまうかはわかる。このディルドが奥まで到達したその瞬間に、ノノミの脳髄は今と比べ物にならない火花を散らしてイク。

 

「どうして〜?♥ ノノミちゃん、すっごくきもちよさそうだよ〜?♥」

「ねー、そうだよそうだよ〜♥ 楽しいことをたくさんしようって、ノノミちゃんも言ってたでしょ?♥」

「ちが、う……それは、ちがいますっ♥ だって、こんなの、楽しくな――――」

 

 ドチュンッッッ!♥♥

 

「お゛っっ♥♥♥♥」

 

 ぐるりとネジが回される。玩具のネジを巻くのと何ら変わらない光景で、ノノミの子宮が押し潰された。

 目を上擦らせたノノミの肩にそっと乗った女児の一人が、クスクスと笑って声を発する。

 

「楽しい、よね♥ だって〝ノノミ〟は、わたしたちのペットなんだから♥」

 

 飼い主が手ずから与える遊びが、ペットにとって楽しくないはずがない。

 

「ん゛お゛ぉ゛っ♥♥♥♥ お゛ぉぉッ♥♥♥♥ あ゛お゛お゛ォ゛オ゛オ゛ッッ!♥♥♥♥」

 

 ネジが回されディルドが抉る。ノノミの子宮を、膣壁を行き来して深く激しく穿つ。ノノミはその絶頂ピストン遊びを〝楽しい〟と思うまで、飼い主の手で与えられた。

 

「ノノミちゃん、これも面白いよ〜♥」

「ひゃ、ひっ♥♥」

 

 突如として眼前に突き出されたのは小さな金属の棒だ。先端が小さな球体になっており、よく見れば微細な振動を起こしていた。

 ノノミは漠然と思った。思ってしまった――――大きな乳房の先端に、ちょうどいいサイズをしていると。

 

「これね〜、おっぱいさんの粒に当てるとすごくきもちいいんだって〜♥ ノノミちゃんのおっぱいさんはとっても大きいのに、お粒さんは小さいから、これできもちよくなって大きくしちゃおう?♥ いいよね?♥」

「っ! っ、っっ!!」

 

 嫌だ嫌だとノノミは首を横に振る。女児相手に言葉ではなく頭を振って訴える姿は、必死さが滲み出て無様なものだ。

 

「そっかー……そんなに嬉しいんだね♥」

 

 それに言葉のない激しい仕草は、飼い主からすれば〝嬉しがっているペット〟にしか見えないのではないだろうか。

 

「あひっ♥♥ うひぃぃぃぃぃぃぃっ♥♥♥」

 

 振動する棒の先端が問答無用に乳首を襲う。乳房全体がプルプルといやらしく揺れる中、ノノミは首を反って喉を見せつけ甲高い声を上げる。

 振動から逃れようと戒められた身体を右往左往させるも、それは爆乳を揺らしながら玩具で遊ぶ大型犬、あるいは活発な雌牛に見える。少なくとも、ノノミの無様をクスクスと笑う女児にとっては、だが。

 

「ノノミちゃんのちくびさん、ムクムク動いてかわいい〜♥ おおきくなーれ、おおきくなーれ♥」

「おおきくなーれ、いやらしくな〜れ〜♥」

「立派なメスウシ〜♥ 立派なメスウシ〜♥」

「んひっ、ひゃめっ、あっあっあ♥♥ あっひぃんっ♥♥♥ ちくびだめ、らめっ、らめぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ムクムクと膨らむ爆乳の乳首を的確に追い詰める振動棒。その数は女児の気分だけ増える。ビンビンに張ったノノミの乳首は遊ばれる度に膨らみ震え、その甲高い嬌声は地下室に絶え間なく響き渡った。

 

 

「あはっ、あはははははははははっ♥♥ あひゃひゃひゃひゃ、ひゃはははははははははははははは〜〜〜〜ッ!?♥♥♥」

 

 野太くも、けれど先ほどのような甲高さはない独特な声が壁に反響する。それは間違いなく笑い声だ。十六夜ノノミの腹の底から溢れ出した大絶叫の笑い声。

 

「ぶひゃっ、ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ♥♥ んひっ、ぶほっ、うほほほほほほほほっ♥♥ ひゃめっ、やめっ、ひゃめえへへへへへへへへへへっ、おひょひょひょひょひょ〜〜〜〜〜♥♥」

「笑ってる〜、ノノミちゃん笑ってる〜♥」

「たのしいね、たのしいね!♥ わらってるってことは、すごくたのしいんだね〜♥」

 

 当然それは心の底からではない。拘束され、女児に調教されるような環境で笑える少女はいない。

 全身を隈無く弄る白い機械の手。ともすれば人の手より細やかで精巧かもしれないそれが、椅子の中から片手で数え足りないほど現れ、ノノミの裸身を〝くすぐって〟いるのだ。

 腋の下に潜り込み、下乳の隙間に潜り込み、椅子と巨尻の間に潜り込み、とにかく拙僧なくノノミの身体に潜って張り付いた手の指がこちょこちょとくすぐる。手のひらから足の裏、腋腹や首元。どれ一つとして逃さぬよう徹底的にくすぐり、笑わせる。

 初めは俯いて耐えようとしたノノミだったが、数十秒足らずで息を吸う暇も与えられず、真っ赤な顔でみっともない大声を上げてしまっていた。

 

「あはははは、はひっ♥♥ ふひっ、うひょひょひょひょひょひょっ♥♥ おっひょ!?♥♥ おほほほほほほほほほほほほほほほほほほっ!!?♥♥♥」

 

 マジックハンドのくすぐりはどこまでも追い縋る。何よりも容赦がない。ノノミの尻で窄み、ヒクヒクと脈を打つ愛らしさすら感じるサーモンピンクのアナルまで細い指で弄り出し、彼女の情けない笑い声を引き出す。

 もはやくすぐりで悶えているのか気持ちよくなっているのか、ノノミにも判断ができないのだろう。涙と鼻水と涎を吹き出した不細工な笑い顔を真っ赤にし高と思えば、呼吸が出来ず真っ青に染める。

 

「お尻きもちいーの?♥ わかった、もっとくすぐってあげるね〜♥」

「ほらほら〜♥ こちょこちょー、こちょこちょこいょ〜♥」

「おほほほほほっ!?♥♥♥ かひゅっ、ほひょっ、んほほほほほほほほほっ♥♥ オ゛ほひょひゃはははははははははははははははははははははははははっ!♥♥♥♥」

 

 訂正しよう。何よりも容赦がないものは、やはり女児の無垢な遊びだ。

 女児はノノミと遊んでいるのか、それともノノミで遊んでいるのか。あるいは女児たちにとっては、どちらも同じ意味合いであるのかもしれない。

 

「たのしいね♥」

「たのしいね、たのしいね♥」

「たのしいねたのしいねたのしいね〜♥」

 

『たのしいよね、ノノミ♥』

 

 女児たちはノノミと〝楽しいこと〟をしているのだ。飼い主がペットに同意を求める。ただその答えが〝楽しい〟しか許されていない、たったそれだけのことだ。

 

「ぶごっ、ぶごぉぉぉぉぉぉぉっ♥♥ はにゃっ、ひゃにゃとれるっ♥ とれちゃいまふごおおおおぉぉぉぉぉぉっ♥♥」

 

 鉤がノノミの鼻穴の裏に喰い込み、リールを巻くように引っ張りあげられる。銃弾も悠々に耐える生徒の身体といえど、鼻の穴を真上に引っ張りあげられる痛みには呻き声……いいや、喘ぎ声を上げてしまう。

 

「ぶごぶごかわいい〜♥ でもでもぉ、メスウシさんの鳴き声は『モー』でしょ♥」

「うんうん、『モーモー♥』って鳴かないとメスウシさんじゃないもんね〜♥」

『たのしいなら鳴かなきゃだよ、ノノミ♥』

 

 楽しくない。楽しいはずがない。全身を責め立てられ、わけのわからないアクメに泣き叫び、挙句の果てに鼻を引っ張られて牛どころか豚のような鼻孔を晒して楽しいと思えない。

 

「も、もォ゛♥♥♥ もーもー、もおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥♥♥♥」

 

 でも言わないと、言わないと。鼻水を吹き出してでも〝楽しい〟と言わないと。もっと酷いことをされる。もっと酷い声を出す。もっともっと、女児たちが考える無邪気で残酷な責め苦を味わうことになる。

 それは嫌だとノノミは鳴いた。包容力のあるお姉さんの皮を破り、女児に飼われる雌牛として鳴いた。

 

「鳴いた鳴いた、ノノミが鳴いた〜♥」

「たのしいから鳴いた〜♥ たのしいから鳴いた〜♥」

『よくできました、わたしたちのメスウシさん♥』

 

 女児は笑う。クスクスと笑う――――従順で可愛いペットに、楽しく嬉しく笑っていた。

 

 

 ひやりと冷たい空気が身体を撫でた。一糸纏わぬ状態である以上に、あれほど入念に調教された事実にノノミは身体を震え上がらせた。

 首の圧迫が苦しい。裸の身体が恥ずかしい。けれどノノミは反抗どころか、口を開くこともしない。ただにへらにへらと笑うノノミを、長いリードを引いた女児たちがクスクスと笑う。

 

「ぁ……」

 

 外の陽光がノノミの瞼を閉じさせた。そして、何日も調教されたように思えたあの時間は、僅か数時間にも満たないことだったのだと愕然とした。

 ノノミはペットになった。それだけの時間で、女児たちに〝楽しいこと〟を躾られた。

 

「んぎっ♥」

 

 その証拠に、リードを引かれて跪くことに圧迫感は強まれど、抵抗する気力は全くと言っていいほど湧いてこないのだ。

 

「お散歩の前にー、ノノミちゃんをペットにするぎしきをしまーす♥」

「わたししってるー。こういうの、にんめーしき、って言うんでしょ♥」

「そうだよ〜♥ ノノミちゃんに一生わたしたちのペットでいてもらうために、みんなでいろんなものをあげるんだ〜♥」

「うれしいでしょ、うれしいでしょ〜♥」

「……も、もぉー♥」

 

 従わないとあの地下室に逆戻り。もうヘイローを絶頂させる装置さえ着けられていないというのに、ノノミは涙目で震えて女児たちに情けない鳴き声を聞かせる。

 女児たちへの返答は全て〝楽しい〟でなければならない。ある意味では、機嫌を損ねないための処世術というものだろう。

 

「ほら、うれしいって言ってるよ〜♥」

「かわいいね、かわいいね♥」

「もっともっとかわいくしてあげようよ♥ 首輪だけじゃ何だかかわいくないよ〜♥」

 

 全裸にリード付きの首輪だけではまだ不満がある。なぜならそれは可愛くない――――無様になり切れていない。

 

「はいこれ♥ お鼻と乳首さんにつけるんだよ♥」

「ぶぎっ♥♥ あ゛っびィ♥♥」

 

 鼻と乳首にクリップ仕様のリングを付けられ、裸に鼻輪と乳首ピアスをしているような雌牛が完成する。

 

「次はこれ〜♥ ノノミはここがお家だから、お名前は自分で咥えて教えてあげること♥」

「ポーズはこう♥ パパやママがペットによくさせるとっておきの格好なんだって♥」

「っ〜〜〜〜〜♥♥」

 

 拙い文字で『めすうし・ノノミ♥』と書かれた紙を口に咥え、言われるがままにガニ股腋見せ全裸ポーズを取る。無様な金の輪っかに飾られた鼻や乳首、剛毛が絶え間なく滲む愛液で濡れたマンコ、前から見える蠢くピンクのアナル。

 豊満な身体の隅々まで下品なポージングで晒したノノミ。言われた通りの立派な雌牛は、何と立つこともできる可愛くて頭もいいペットだ。

 

「じゃあじゃあ、ちかいのことばを言いながら、おしっこしーしーして♥」

 

 そんな可愛くて頭のいい雌牛はみんなのペット。何でも言う事を聞くいやらしくて無様な女児たちのペットだ。

 どんな無茶な命令であろうと、ノノミは涙を流して実行するだろう。なぜならそれが、飼い主の望む〝楽しいこと〟だから。

 

「ふぁい♥ ふぉふぉひは、ふんふぁの、めふうひへっほ、れすっ♥♥」

 

 ちょろっ♥ ちょろろろろろろろろろ……♥♥

 

 女児たちの言うことは何でも聞く。涙の笑顔を浮かべて『自分はペット』だと宣言をしながら、ガニ股で開いた隙間におしっこのアーチを描こうとも構わない。

 

「わー、すごいすごーい♥ そのまま腰をへこへこ〜♥ へこへこ〜♥ ってしてみて〜♥」

「ふぁい♥ ん、んっ、んん〜〜〜〜♥♥」

 

 ぴしゃっ♥ ぱしゃぱしゃぷしゃあ♥

 

「あはは♥ おしっこがたくさん飛び散ってる〜♥」

「いけないんだいけないんだ〜♥ ノノミちゃんばっちい〜♥」

「でもしょうがないよね♥ ノノミはペットなんだから♥ へんなところでおしっこしても、ぜーんぜんおかしくないもん♥」

「そうだよそうだよ〜♥ ペットだから裸になったって、おまぬけなポーズしたって、おしっこを漏らしたって、なーんにも恥ずかしくないもんねー♥」

「……ふ、あい♥」

 

 恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。死ぬほど恥ずかしい。こんなものは生き恥でしかない。こんなものは人ですらない。

 

「んっ、んん……お゛ぉ゛っ♥♥♥♥」

 

 なのに、イク。逆らえない恐怖に身体が絶頂する。マンコから『ブシュッ♥』と勢いのある飛沫が飛び散り、それは明らかに失禁ではない絶頂の淫汁だった。

 調教中、幾度となく見てきたものを女児たちが見紛うはずもない。無様な装飾と下品なポーズ、野外おしっこの羞恥、罵倒のような褒め言葉に目を剥き野太い嬌声を上げたノノミをクスクスと笑った。

 

「イッた♥」

「イッたイッた♥ もっとイこうよ♥」

「お外はいっぱいきもちよくなれるよ♥ たくさん楽しいことができるよ♥」

『だからイこう♥ ノノミ♥』

 

 年端もいかない女児たちに握られるリードは固く、彼女を蝕む恐怖は大きく――――――

 

「……イグッ゛♥♥♥♥」

 

 ノノミを支配する快楽は、とてつもなく無様だった。

 

 

「えーっと、ノノミ先輩が言ってた場所はここ……でっか!?」

「ん、ウチの校舎より大きい」

「あはは……何だか複雑です……」

「まーノノミちゃんの実家もこれくらい大きいと思うし、どっこいどっこいじゃない?」

 

 巨大な別荘地を前にセリカ、シロコ、アヤネが圧倒され、ホシノが眠たげな欠伸と共に言葉を継いだ。

 ノノミを覗くアビドス廃校対策委員会の面々は、そのノノミからの連絡を受けてバイト先である別荘地へと足を運んでいた。

 

「しっかし、ノノミ先輩が手こずる子供って一体……」

「まあ、珍しいことは確かかなー。ノノミちゃんが全員にヘルプするなんてほとんどないし」

 

 内容は、バイトが引き受けた想像以上に忙しいものだったから出来れば助けて欲しい。要約すればお手伝いに来てくれないか、というものだった。

 のんびりとした雰囲気ながら、するべきことはそつなくこなす。そんなノノミが全員に来て欲しいとまで言う女児たちの世話がどんなものか、セリカたちは僅かに訝しんだ顔で敷地に足を踏み入れた。

 

「おねーちゃんたちが、ノノミちゃんの言ってたおなかまさん?」

「へ……?」

 

 と、家の中からひょっこりと女児が顔を出した。一人、二人、三人――――一体何人いるのだろうか。

 

「きたきた、きてくれた♥」

「遊ぼう遊ぼう、わたしたちとあそぼー♥」

「最初はかくれんぼ♥ よーい、すたーと♥」

 

 言って、セリカたちが数え切る前に家の中から飛び出し、はたまた家の中に引っ込んだ女児たちは、あっという間に四人の視界から消えてしまった。

 隠れんぼ。それは単純明快なルールだ。それは理解しているが、あまりの速度にセリカたちは口をポカンと開くことしかできない。何せ、顔を合わせて数秒足らずで〝遊んで欲しい〟と言い残し、立ち去られてしまったのだから。

 

「え、いや……えぇ?」

「了解。制圧する……!」

「ちょ!? だ、だめですからね!? あの子たちの親御さんは凄くお金持ちで……っていうからそうじゃなくても傷つけたらだめですよ!?」

「シロコ先輩はやい、はやいから!」

 

 と、女児に置いていかれた狼が闘争心に火をつけたのか、愛用の銃とドローンを持ち出して大人気なく走り出したシロコをアヤネが声を上げて追いかけ、呆気に取られていたセリカも同じように追いかける。

 

「はーやれやれ、若人は元気いっぱいだー」

 

 ただ一人、ホシノだけは相変わらずの態度で欠伸をしていたが、動く気がないわけではないらしく、ゆっくりとだがその足を動かし始める。

 

「ま、ノノミちゃんの頼みだし、おじさんだけサボるってわけにはいかないよね〜」

 

 いつもならセリカたちに任せてお昼寝と洒落込むところだが、可愛い後輩のメッセージとあらば、たとえ女児の遊び相手でも付き合ってやるのが筋というもの。

 とはいえ、他の三人に比べればやる気のない足取りでホシノは開けっ放しになった扉を潜り、締めながら内装に目を向けた。

 

「わはー、これをノノミちゃんとあの子たちのために貸すとか、太っ腹すぎるねぇ……ん?」

 

 外だけでなく中もアビドスの古い校舎とは比較できない。これが別荘というのに金持ちの道楽を感じるホシノは、ふと視界の端でガタガタと動く鎧のようなものに目を向けた。

 女児一人どころか、自分たち生徒の一人か二人くらいなら簡単に入れそうな女性の顔を付けた銅像――――アイアン・メイデン、と言うのだろうか。

 

「物騒なものを作るもんだねぇ。まあ隠れるにはうってつけっぽいけど、ちょっと詰めが甘いなぁ」

 

 もちろん鉄の処女を模した像なのだろうが、中で大人しくできない活発な子が隠れるべきではなかった。

 入口で灯台もと暗しのつもりだったのかもしれないが、遅れて入ってきたホシノの目は誤魔かせない。

 

「はいはーい、まずは一人。さあ、おじさんと大人しく――――――え?」

 

 鉄の処女の像を開いたホシノの顔から、表情が消え失せた。

 それは思考停止の表情だ。その〝中身〟を見て、前面以外にビッシリと敷き詰められて蠢く〝触手〟を見て。

 

「のの、み、ちゃん…………っあ?」

 

 埋め込まれた大切な後輩を見て――――足を踏み外したようにその中に吸い込まれたホシノは、最後まで事態を呑み込めないままだった。

 

 

『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥』

 

 鉄の処女に呑み込まれた者の嬌声が二重になった。今頃は、全身を絡め取られてヘイローが明滅するほどの快楽を与えられていることだろう。後輩の胸に抱かれ、頭がおかしくなるまで蕩けることになるかもしれない。

 

「うまくいったね♥ ノノミちゃんの言う通りにしたらうまくいったね〜♥」

「ねー♥ ホシノお姉ちゃんはのんびりしてるけど、けいかいしんが一番つよいから、こうするのがはやいって♥」

 

 それを決めるのは女児たち。クスクスと笑う女児たち――――――

 

「このちょうしで、みんなみーんなつかまえようね♥」

「うん♥ ペットにするかは、後でみんなで決めようね♥」

「かわいいかわいい生徒さん♥ とってもつよくてやさしい女の子♥」

『みんなみーんな、わたしたちのものだから♥』

 

 全てが全て、残酷なまでに無邪気な者たちが決めるコト。

 



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ToLOVEる
金色の闇(調教、膨乳、快楽堕ち)


ToLOVEる履修してるけど原作があまりにエロすぎる話。みんなめっちゃいいキャラしてる。そんなノリでかなり気合いを入れました。






 

 靡く金髪が縦横無尽に駆け巡る。何ら比喩ではなく、金色の髪が学校のグラウンドを凄まじい勢いで変形させていく。たとえば拳、たとえば槌、たとえば刃。それらは一矢一殺。この地球という地に降り立って、使われることがなかった本気の能力行使は驚異的の一言だ。

 黒衣の戦闘スーツと相まって、宇宙で名の知れた殺し屋の少女はこう呼ばれる――――金色の闇、と。

 

「はは、いいね。噂通りで腕も鈍ってないみたいで安心したよ、ヤミちゃん」

「気安く話しかけないでください、不快です」

 

 そんな銀河切っての殺し屋が放つ変身(トランス)攻撃を僅かな身体の動きのみで躱す青年は、ヤミに対して『ゼロ』と名乗った。

 

(聞いたこともない名前、姿、力……けれど、強い。これまで戦った、誰よりも)

 

 彼を見遣るヤミの表情は優れない。不快感、疑念、怒り。様々な感情が綯い交ぜになりながら、それを顔に出さない彼女らしい対応ではある。だが、彼女の中にゼロへの疑問がないわけではなかった。

 

「けどいいのかな? 俺を倒してみんなが元に戻る保証はないと思うけど」

 

 憎たらしいほど爽やかな、それこそ人当たりのいい笑みを浮かべてトランスの攻撃を受け止めるゼロ。その彼が語った言葉の端に眉根を上げたヤミは声を返した。

 

「貴方を見逃して元に戻る保証もありません。なら合理的な手段を用いるだけです」

「なるほど。ぶっ飛ばして制圧するってこと。さすが、宇宙最強の殺し屋。考えがとことん物騒だ」

 

 とことん神経を逆撫でしてくる男だ、とヤミは冷徹に目を細めてさらに言葉を重ねる。

 

「――――貴方の暗示ほどではありません」

 

 彩南高校という場所でヤミが冷たい殺し屋に徹する理由を作ったのは、他でもないゼロだからだ。

 大規模な集団催眠。王女の発明品でもここまでのことはできないだろう。人を一瞬にして支配下に置く強力な催眠能力は、ヤミ以外を瞬く間に掌握した。誰彼構わず、ヤミも通っている彩南高校全生徒と全学生をだ。

 無論、その中にはヤミの知人も多く含まれている。彼女にその自覚があるかはわからないが、随分と地球に絆されているヤミは己が催眠から逃れていると理解した途端、ゼロを見つけ出して即座に戦闘行動を開始――――そして事の始まりに繋がる、というわけだ。

 正体不明。思想不明。力はヤミの知り合いを掌握した催眠とヤミの攻撃を捌く身体能力。十分、殺意を抱くに値する所業と能力だろう。少なくともヤミは彼の言う物騒な対応が間違っているとは思えなかった。

 

「貴方の存在を許しては置けません。ここで、殺します」

 

 ゼロはヤミのことを知りながら、彼女の知人に手を出した。それだけで少女が義憤に駆られる条件は出揃っている。そして一度定めたターゲットは必ず暗殺する。たとえそれが、自らが自らに課した暗殺だったとしても。

 彼女の本能、ナノマシンの細胞、培った精神から生じる義憤、その全てがゼロの存在を許しては取り返しがつかないことになると叫んでいた――――それ故に、ヤミは拳を止めざるを得なくなった。

 

「ッ!?」

「そう。君は俺を傷つけられない」

 

 あとほんの僅か。それだけでトランスで変身したツインテールの拳が彼の笑みを歪ませる。だが、ヤミはその拳をギリギリで止めた。

 

「美柑……!」

 

 ――――友人がゼロの手の内にある限り、ヤミは手出しをすることができない。

 ゼロの身体に寄り添うように現れた幼い黒髪の少女。意識はない。目は開いているが、彼の支配下にあるのかぼんやりと虚ろでヤミのことも認識できていないのだろう。

 人間を転移させる能力まで兼ね備えているらしい彼は、この〝茶番〟をクスクスと笑って楽しみながら言葉を続けた。

 

「宇宙一の殺し屋が目的なのに、君のことを調べないはずないだろう? 慌てる姿も可愛いね、ヤミ」

「…………」

「そして冷静だ。激情に駆られて人質を危険に晒すこともしない、と」

 

 初めから決まっていた結末だと、彼は言っているのだ。

 宇宙一の殺し屋とあろう少女が、たかが友人という人質で情に絆されてトランスを解き、無防備な姿を晒す。

 ヤミの生みの親を支配するならまだしも、わざわざ美柑を人質に使ったことから彼の言う調査は確かなものだろう。つまりは茶番――――ヤミを初めから従わせるのではなく、小細工を弄して動揺させることが目的だ。

 

「……要件は? 私にも暗示をかけることですか?」

 

 必要以上の行動からゼロの陰湿な性質が測れたところで、ヤミは交渉の時間に入った。交渉とはいっても、ヤミから差し出せるものなどほとんどない。形ばかりのもので、彼を一撃で倒せる機会を伺っている。もっとも、素面でヤミの攻撃を避けた力は本物だ。この場では望み薄だろう。

 一体ゼロの目的は何なのか。まさか本気でヤミ一人のために学園の人間を操り、美柑を人質にする回りくどい方法を取ったというのか。

 

「要件? 初めからヤミが要件だよ」

 

 そのまさかという言葉が放たれ、ヤミは眉を寄せて覚悟を決めた。せめて自分が犠牲になることで、他人を救うという覚悟を。玉砕が前提でなければゼロという〝災厄〟は殺せない、封じられない。戦いの渦中で感じたゼロの底知れなさは、ヤミに自己犠牲の選択を無自覚に選ばせた。

 

「わかりました。暗示だろうと好きにしてください。ただし、美柑たちを無事に返さなければ、私の本気で貴方を――――――」

「慌てない慌てない。俺はヤミに暗示を使う気はないよ。それに、君が話を合わせてくれるなら美柑たちに手を出さないのも吝かじゃない」

「?」

 

 だが、ヤミの考えは他ならないゼロの言葉で否定が成された。というのも、ヤミの分析ではナノマシンの生体兵器である自身には暗示が通用しなかったから、こうして回りくどいことをしたと考えていた。でなければ、初めからヤミを操るだけでよかったはずなのだから。

 合理的な判断に基づくのなら、人質を利用してヤミを無力化してじっくりと暗示をかけて手に入れる。しかし、ヤミの考えとゼロの考えにはあるズレがあった。

 それは、ヤミが『暗殺者』の自分を狙ってきたのだと思い込んでいるのに対して、ゼロはヤミの殺し屋という一面を〝副産物〟と考えている思考の差異によるものだ。

 

「俺はヤミが欲しいんだ」

「……なら、余計に暗示を使えば――――」

「それだと意味がないだろ? 宇宙一可愛い殺し屋を、俺だけの性奴隷に変えるっていうなら、暗示で意思を奪うなんて持っての他だ」

「…………!!?」

 

 彼の放った目的を聞き、数秒間フリーズしたヤミが頬の内側から熱を溜めながら叫んだ。

 

「えっちぃのは、嫌いです!」

 

 性奴隷。ヤミとてゼロが口走った言葉がどのような意味を持つか、その程度は知っている。あくまで表面上、触りくらいなもので〝具体的〟なことは何も知らない。何せ、宇宙一の殺し屋・金色の闇は『えっちぃのは嫌いです』が口癖なのだから。

 ヤミの力が主目的ではなく、ヤミの身体が本命。よりにもよってヤミが嫌うことが思考の一部であったゼロに嫌悪と怒りを抱いた。

 

「なら、また抵抗してみる? 俺はこの子でもいいけどね。歳の割には育ってて、なかなか好みだけど」

「美柑に触らないでください……!」

 

 ヤミが嫌ならこの子でも構わないと、色狂いの側面を見せたゼロが暗示催眠に堕ちた美柑の頭をその手で撫でる。それは、ゼロの目的を知ったヤミが、己の身体に触れられる想像をして総毛立った瞬間より、不愉快で義憤に駆られる光景だった。

 結局、それが答えだ。義憤に駆られることを止められない時点で、宇宙一の殺し屋の運命は決まっていた。否、その選択は狙いすましたものだったのだ。

 

「……わかり、ました。えっちぃこと、していいです」

 

 こくりと頷きながら、殺気の篭った視線を向けるヤミ。言葉では了承しているが、心は全く隙を見せていない。

 

「うん。よろしくね、ヤミ」

 

 ――――そうでなければ、こんな辺境に足を運んだ甲斐がない。

 知性体は底知れない目的を胸に、金色の闇という強く美しい少女を手中に収めた。

 

 

「……彩南高校に、こんな地下はなかったはずですが」

「ああうん、今作った。拠点はここにあった方が色々楽そうだし」

 

 催眠、転移、それから空間生成、変更の能力。

 ヤミのトランス能力顔負けのことを平然とやってのける青年に、少女は警戒と戦慄、仄かな呆れを抱いた。

 高校の地下に作り出された高級ホテルのような一室。床から壁からベッドまで、生活必需品(ゼロに必要なものかはわからないが)を含めて高品質なものが揃えられた部屋は、ヤミとゼロだけでは些か広すぎる。

 それ以前に、これほどの力を持ちながら目的がヤミの〝性奴隷〟などという唾棄すべきふざけたものだというのだから、如何に彼女が危機的状況と言えど呆れが滲み出てしまうというものだろう。

 

「そうですか。では、ご自由にどうぞ」

 

 その〝性奴隷〟が指す意味をヤミは知らない。興味もない。ヤミは自らが定めた大切な者たち――――ある標的(ターゲット)を横取りされないためにも、ゼロの性奴隷になることを選んだ。

 故に目を閉じて、無論ゼロが油断をすれば一瞬で命を刈り取る気概を以て、ヤミは彼の前で己の身体を差し出した。

 

「……いやぁ、そうじゃないんだなぁこれが」

「は?」

 

 しかし、その仇敵に『わかってないな』と頭を振られると、さしものヤミも仏頂面で苛立ちの声を返さざるを得ない。

 性奴隷。即ち『えっちぃこと』だと言うのなら、彼から手を出してこなければ始まらない。その手のことは嫌いだが、ある標的から常日頃〝偶然〟受ける行為で知識がないわけではない――――当然、ゼロの言う性奴隷を受け入れたことから、所詮は子供の知識に留まるものだが。

 そうだ。ヤミは理解などしていなかった。ただ漠然と『えっちぃこと』をされるとしか考えていない。その考えが如何に子供らしく、彼の言う性奴隷が耐え難い屈辱と快感をもたらすのか。

 

「仕方ないなぁ。性奴隷の基本、全部教えてあげるよ。じっくりと、ね」

 

 それをゼロから教わる。地球で得た柔らかな微笑みではなく、冷たい暗殺者であることに徹するヤミが、どれだけ耐えられるかを楽しむ男の調教から教わることで、始まるのだ。

 

 

 

「まずは両手を頭の後ろで組んで……そうそう。うわ、その服腋丸見えじゃん。エッロいなぁ」

「早く次の指示をしてください」

 

 一々癪に障る男だとヤミは無表情を崩さず言葉を飛ばした。ゼロの言う〝基本〟に興味があるわけではなく、彼の言葉が聞くに堪えない戯言だから、だ。

 両手を後頭部に回せば、ヤミの軽装ボディスーツでは腋を隠せない。が、汚れのない健康的な窪みとはいえ、腋に欲情する変質者に彼女が感じるものは変わらなかった。

 この茶番の中で、必ずゼロの隙を見つけ出す。一念岩をも通すと言うが、八方塞がりであろうとヤミの鋭い殺意は彼へ片時も逸れずに向けられる――――その精神と身体のギャップを楽しまれているなど、露ほども感じていない。

 

「焦らず行こう、先は長いからねぇ……次は腰を落として、脚を開くんだ」

 

 相変わらず意味のわからない指示だが、身体の動きを制限されようとトランスがあるヤミは素直に従う。腰を落とし、両足を横に開く。

 

「足りない足りない。もっともっと!」

 

 だが、それだけでは足りないと言われたヤミは、さらに中腰気味になりながら脚を開く。同時に、彼の意図を少しは読み取ることが出来たからか、赤みが頬に生じる。

 膝をほんのりと曲げ、直立を歪に歪める。それは短めの際どいスカートのヤミにパンツを見せろと言う姿勢。

 

「うーん……ま、あとは自然と良くなっていくかな? それが性奴隷の基本ポーズ、ガニ股腋見せ屈服! 手は状況に応じてだけど、脚はその姿勢を維持してもらうから」

「…………品がないですね」

 

 有り体に言えば〝下品〟の一言だ。自然と良くなっていくと語ったゼロだが、ヤミからすればこれ以上悪くなることはありえないと思える【ガニ股腋見せ屈服ポーズ】。

 文字通りの屈服、降伏を思わせる品のない姿勢。脚は股をパカッと広げ、軽いガニ股を描き、両手は言わずもがな腋を見せつける。無表情のヤミに怒りの感情が垣間見えるほど、人間の感情と形を持った生物であればあるほど、この姿勢は屈辱極まりないものだった。

 しかも、これを立ち振る舞いの〝基本〟に加えろなどと言われ、ヤミはゼロの嗜好が下劣極まりないものだと改めて実感した。

 

「じゃあ基本が出来たところで、ヤミの白パンツ丸出しのみっともない姿で、性奴隷が何なのかを学ぼうか」

「ッ!!」

 

 ほとほと、彼は人の神経を逆撫ですることが得意な生き物のようだ。気を使ったファッションや制服ではなく、スカートの短い戦闘衣服であったことに後悔をしながら、ヤミはゼロの両手を受け入れた。

 

 むにゅっ♥

 

「ふんふん。ロリっ娘だけど胸は掴めるくらいある。そういえば尻も良い形してるよねぇ」

 

 ヤミは性格的な一面でブラジャーを好まない。そのため、ぴっちりと張り付いたスーツの腋乳から両手を差し込めば、容易くヤミの生おっぱいを味わえてしまう。普段ならトランス鉄拳制裁が待っている行為だが、ヤミはガニ股ポージングのまま無表情で愛撫を受け流す。

 

「ここからどういう風に育てようかなぁ。大きくしながら、パフィーニップル? 軽く〝穴〟として使えるようにするのもありか。ヤミは何かご所望はある?」

「死んでください、今すぐに」

 

 胸を揉みしだかれながら、ヤミは単刀直入に自らの望みを口にした。ここまで言葉を交わせば、彼の性格も少しは見えてくる。ヤミの殺意程度で『他の人間には手を出さない』という約束を違える男ではない。

 

「それは出来ないなぁ。こんな可愛いロリっ娘の貧乳を好きにしていいとか、役得にも程があるからねぇ」

 

 無論、それは見直したという話ではなく見下げた男だということだ。ガニ股腋見せポージングのヤミの背後からひたすら胸を揉みあげるゼロ。

 

(……この程度で心は乱さない。好きにさせて、隙を伺う)

 

 何がそんなに楽しいのか。ヤミの標的と違い、我が物顔で意図的にセクハラをする最低な男に、少女の中に生理的な嫌悪が沸き立っていた。

 

 それだけしか感じない――――はずだった。

 

「……っ♥ っ、っ……♥」

 

 しばらく、地下の秘密部屋に無音が続いた。ただ、無音だと思い込んでいるのはヤミだけなのだろう。僅かだが、ヤミは己の鼻や口から抜ける吐息が気になって気になって仕方がなかった。

 より正確に事を表現するなら、ヤミは男に胸を揉まれて痺れるような甘い感覚を脳髄に感じていた。単に胸を揉まれることへの怒りや、標的の場合に感じた不思議な高揚感ではない。純粋なる〝快楽〟だ。

 

「気分はどう?」

「っっ!? ……べつ、に。何も、感じていませんっ♥」

 

 単に胸を揉まれている。それだけのことで、ヤミが感じるものはない。小ぶりな乳肌全体を撫でられているだけで、ヤミが声を上擦らせるなどありえない。

 

「俺は気分を聞いただけなんだけどなー? まあ、ヤミがそう言うなら仕方ない。今日はこの辺でお開きにしようか」

 

 キュッ♥

 

「っっ!?♥ 〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥」

 

 ――――胸を揉まれながら指で乳首を摘まれた程度で、伝説の殺し屋が腰砕けになりかけることなどない。

 

「明日から期待してるよ、ヤミ」

「は、はっ♥ ッ……!」

 

 ギリッと奥歯を噛み締め、ゼロを睨み返す。性奴隷・ヤミとして振る舞う中で無表情の仮面が初めて崩れた瞬間――――ぴっちり肌に張り付いたボディスーツの胸元に、二つの山丘が激しいまでに主張をしていた。

 この時感じていたものを、ヤミは殺意だと言い張るだろう。少なくとも今はまだ、彼女が己の感覚を信じることはなかった。

 

 

 ――――性奴隷にも権利はないとね。そう楽しげに語ったゼロの笑みをヤミは忘れられない。最悪という意味で、だが。

 彩南高校の制服を着て、学校に登校する金髪美少女。実に絵になる姿であり、現実に彼女のような完璧なロリっ娘がいるという奇跡を実感させる光景だ。

 

「やぁヤミ。登校お疲れ様」

 

 そこでゼロという青年が紛れ込んで来なければ、ヤミは騒がしくも明るい日常を享受することができるのだが。

 校舎に入って下駄箱を開く。当然の行為を誰もが行う中で、ヤミの前に立ち塞がった青年。しかし、誰も彼のことを歯牙にかけない。いいや、誰一人としてゼロという個体を認識できていない――――金色の闇を除いては。

 

「………………おはようございます」

 

 迷った末にヤミは返事をした。人として当たり前の挨拶は、靴を履き替える以上に当然の行為だ。

 

「ん?」

 

 けれどゼロは笑みを浮かべてヤミを見下ろすだけで、言葉を進めることはしなかった。

 違うだろう。模範的な立ち振る舞いは教えたはずだ。暗にそう告げられたヤミは、苦渋を呑み込み速やかに仕切り直しの〝挨拶〟を試みた。

 

「おはようございます、ご主人様。性奴隷・ヤミ、呼び出しに応じて……参上、しました」

 

 言葉は極力の平静を装ったようだが、やはり躓かずにはいられない。もっとも、嫌々で従う相手にガニ股腋見せ屈服ポーズでへりくだった物言いをするなど、誰であっても恥辱で言葉を忘れかけるだろう。まして、ヤミはこれらの〝基本〟を昨日習ったばかりなのだから。

 

「うん、よく出来ました。やっぱりつよつよの美少女を従わせるなら、こういう感じのものがないと始まらないって感じするよ」

「早く終わらせてください……一日一回、その約束ですよね?」

 

 意味が半分も理解できない、したくない相も変わらぬ戯言を吐き出すゼロに、ヤミは一転して鋭い口調で言葉を発した。

 一日一回。その意味が持つ物は、ゼロが伝えた性奴隷・ヤミの権利にある。

 

『性奴隷は一日一回の呼び出しに必ず応じ、その身を差し出しながら命令を受けること』

 

 ヤミが学校に来た理由はゼロが約束通り暗示をかけた人間たちに手を出していないか、それを確認するためでもある。が、それ以外に上記の契約があるからわざわざ正面から足を運んだ。

 思念の通達で今朝方に伝えられたのは、彩南高校の玄関で待つという呼び出し。逃げ出せば学校の人間たち、美柑がどうなるかわからない。だからヤミはスカートの中身がギリギリ隠れるガニ股で、憎しみと怒りの対象であるゼロに媚を売る。一日一回、その約束を違えるならヤミにも考えがあると冷淡な言葉と真紅の眼光を向けた。

 

「そうだね。けど、そう言うなら〝宿題〟は終わらせてきたんだよね?」

「っ……」

 

 しかし、その眼光は柔らかい笑みと〝宿題〟という単語にあっさりと切り返され、途端に弱々しいものへと変わった。

 そしてヤミは頭の後ろで組んでいた両手を震わせながら下ろし、制服のプリーツスカートをゆっくりとたくし上げた。

 段々と顕になる禁断の領域。幼いながら女体の艶めかしい肉を感じさせる太股。その根元に鼠径部と尻臀――――ノーパンのパイパンマンコは、僅かな熱と湿り気を帯びていた。

 

「……し、しました。お、お……オナ、二ー♥」

 

 今朝の指令は『オナニーをしてからノーパンで登校し、性奴隷として正確に報告しろ』というものだった。

 オナニーがどんなものかはその時に伝えられた。つまりヤミは人生初のオナニーを登校直前まで体験し、風が股を直に撫でる恥辱と変態のノーパン制服で股をみっともなく開いていた、ということになる。

 

「それで? 初オナニーでお股を濡らしたむっつりヤミちゃんは、どうオナニーしたのかな?」

 

 屈辱、屈辱で頭が火照る。えっちぃことは嫌いと公言するヤミが、自らエロいことをして身体を温める行為は羞恥の一言で片付けられるものではない。

 そこからさらに恥辱の告白を、よりにもよって生徒がいる学校内でさせられる。表情こそ変えず真っ赤な頬、という器用な羞恥顔でヤミは囁くように声を発した。

 

「あ、アソコを……擦りました」

「オマンコ、ね」

「……お、おまんこを、指でこすこす、しました♥ 最初は痛いだけでした。しばらくすると、女性が性的に興奮した際に膣が生成する液体……ま、マン汁が指に絡まって、頭がぼんやりする痺れが、えっちぃ感覚が広がって……♥」

 

 正確にという命令を律儀に守り、単語の矯正を挟みながらヤミが強制オナニー報告をする。学校の玄関という生徒が歩く中で、脚を広げてスカートを捲り、パイパンマンコを濡らして淫語混じりのオナニー報告――――目を引く金髪美少女ということもあり、背徳的な興奮に足るものだった。

 

「…………」

 

 だが、ヤミの卑猥なオナニー報告はピタリと止んだ。躊躇いかと勘違いするほど唐突な停止に、ゼロは目敏く指摘をした。

 

「これで終わり、と。イッたりしなかった?」

「……イ、く? それは、なんですか?」

 

 赤面した表情で小首を傾げたヤミは、本当にわからないと困惑している。膣分泌液というものがあることは知っていたようだが、性感の果てにあるオーガズムを知識と経験、そのどちらからも知らない偏った性知識――――そう、金色の闇という極上の美少女は、アクメの意味を知らないのだ。

 一見すれば演技に思えるかもしれないが、ゼロにはヤミが絶頂を知らないという確信があった。なぜなら、彼女の胸を責め立てたのは他ならない彼。彼が絶頂を与えなかったというのに、性を知らない娘の未熟な指が絶頂を知るはずがないからだ。

 

「ならここで『イッて』みよう。同じようにオナニーをするんだ」

「こ、ここで、ですか」

「ここでだ。大丈夫、俺の力は君が一番知っているだろ――――俺しかヤミを見ていないのさ」

 

 だから、学校でガニ股オナニーをしても何ら問題にはならない。

 ゴクリと唾を呑み込んだヤミ。それは覚悟を決めた暗殺者の唾液か、あるいは快楽を知り始めた雌の唾液か。

 どちらにせよ呑み込んでしまったヤミは、幾人もの極悪人を葬ってきた指先をマンコに添えて擦り始めた。

 

「ん……あっ♥ あ……、あ♥ んん……♥」

 

 暗殺者としては一流だろう指も、オナニー経験者としては三流以下の素人。しかし、マンコからはくちゅくちゅと音が鳴ってヤミの頬に僅かな緩みが生じ、吐息に乱れが現れ始めた。

 ある意味、ゼロの能力を信頼しているのだろう。平時のヤミであれば、人前でこのような醜態を晒せと言われて気を張らないはずがない。人に暗示をかけ、認識を阻害するゼロの能力を信用しなければならないほど、ヤミは快楽の入口で歯痒さを覚えていた。

 

「手伝ってあげようか。ほら」

「あ♥ だめ――――――」

 

 それは言い換えればもどかしさであり、欲求不満というものだろう。

 愛撫され、勃起するほど感じた胸。その状態で一日放置される焦らしの脅威をヤミは知らなかった。

 

「んんんッ、アァッ!♥♥♥」

 

 再び背後から胸を揉まれるシチュエーションに、今度は声を堪えきれず甲高く啼いたヤミ。細めた目は潤み、開いた口から唾液が飛ぶ。マンコを擦っていた指が先端を膣に挿入れたことで、ヤミが感じる性感はより鋭さを増す。

 

「や、やめて♥ やめてください♥ 何か、くるっ♥ きちゃう♥ らめっ、そこ、だめ……ッッ!!♥」

 

 絶頂しなかったのではなく、敢えて絶頂させていなかったのだとヤミは後に悟る。ベストを捲られ、小さな膨らみを帯びた胸をシャツの上から撫で回すように揉まれ、トドメに指先で乳首を抓られる。

 それで限界だった。焦らされた胸が激しく熱を発し、無自覚に膣へと挿入れた指が奥に行く。

 

「あっ、やだっ♥ やめてっ、やめ――――アァァァァ、ひぁぁぁぁぁ♥♥♥♥」

 

 ガックンと腰が一段下がり、股間を突き出すよう股座の領域が広がりを見せる。甲高い嬌声を張り上げたヤミは、指とスカートにびちゃびちゃと愛液をぶちまけながら、頭が真っ白になる深い感覚を味わった。

 

(目、がっ♥ チカチカ、するっ♥♥ 頭の中で、火花が、出て♥ 胸と、アソコの奥が、きもちいい……イ、く♥ これが……おまんこ、イクゥ?♥♥)

 

 マン汁をダラダラと垂れ流し、自分がどれだけいやらしい顔をしているかもわからず、ヤミは人生で初めて味わうアクメの余韻にぼんやりと浸っていた。

 優れた体幹が何とかガニ股を維持しているもの の、半ばゼロに持たれるように息を荒らげて興奮を隠し切れない――――だが、銀河に勇名を轟かせるナノマシン生体兵器、その記念すべき初イキに、ゼロとて興奮を隠し切れないのは同じこと。

 シャツの上から痛いほどビンビンに勃ち上がった姿を見せる乳首。胸をギュッと揉みながら、人差し指と親指で応えるように痛いほど抓り上げた。

 

「ひぐぅっ!?♥♥♥ や、ま……もう、イッて……あ゛ッ♥♥ あっあっ、あ゛ひぃぁぁぁぁ♥♥♥♥」

 

 舌根を突き出し、仰け反り顔で金髪を乱れさせるヤミ。宇宙一の殺し屋が、学校の玄関という辺境の地でガニ股を痙攣させてアクメをする様は、否が応にもゼロの精神を満たしていった。

 

 

「さあ、言わないと終わらないよ? 次で終わらせないと遅刻コースだねぇ」

「ふぅーっ♥ はぁぁぁっ♥♥ あ゛ぁ゛♥ う゛ぁぁぁぁ……ッ!♥♥♥」

 

 両脚が異様な痙攣でガクガクと踊り、ヤミの股下には夥しい量の愛液が散らばり酷い匂いを発している。それを気にする生徒は、もうほとんどが教室へ向かってしまっていた。

 

「うぅ、ぅうぅあぁぁぁ〜〜♥♥ いう゛♥♥ いう゛ぅ゛ぅ〜〜〜〜♥♥♥ い、イキますっ♥ おっぱいイキます!♥ おまんこイキますっ!♥ 性奴隷ヤミ、アクメ、イクゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥」

 

 シャツのボタンが外れそうだと錯覚するほどイキリ勃った乳首を指で抓られ、自らもマンコを指で擦り上げながら、歪んだ唇を噛み締めてヤミは叫んだ。

 校舎に響き渡る勢いのアクメ実況声に、イキ潮を吹き上げての絶頂。同時に朝礼の鐘が鳴り響いたところで、ようやく『一日一回』の呼び出しは終わりを告げた。

 

「――――よく出来ました、と。じゃあその格好で授業を受けてくるんだよ。性奴隷も学生の本分は忘れずに、ってね」

「ふーっ、はぁーっ、ひぃ……♥♥」

 

 ――――ちなみにその格好というのは、愛液とイキ潮で濡れすぎて没収されたスカートを抜きにした、制服ボトムレスという破廉恥極まりない衣服のことを言っている。

 イカされすぎて、気持ちよすぎて頭が回らない。やっと今日は解放されたと、フラフラの足取りで教室を目指すヤミがそのことに気づくのは、小ぶりながら肉のある尻を椅子に押し付けた時のことだった。

 

 

 それから約数週間、金色の闇は名前以外の正体を知り得ない男の手で弄ばれ続けた。

 

「悪いね、ヤミ。授業中に呼び出してさ」

「……別に。誰も気づきませんし、契約を終わらせるためですから」

 

 たぷんっっ♥

 

 一日一回の呼び出し。それを終えるためなら、授業中であろうと地下部屋に向かうことを否定するつもりはない。

 調教に関して半ば受け入れの境地に到達しているヤミは、それでも未だゼロに敵意の視線をぶつけている。しかし――――ゆっさゆっさと揺れる胸の淫らな態度は隠し切れない。

 

「始めます」

 

 慣れない胸揺れに頬を赤らめたヤミが、トランスの力を使い制服を黒衣の戦闘スーツへと変える。短めのスカートは露出度が高く、胸を抑える生地はそもそも〝ない〟。

 おっぱい丸出しの変態戦闘スーツ。ドスケベな衣装が僅かにムッチリ度が増したロリっ娘の肉体をいやらしく締め付けながら、胸元全開で巨乳をひけらかす。

 

「ご主人様の呼び出しに応じ、参上いたしました♥ おっぱい性奴隷のヤミに……えっちぃ調教、よろしくお願いします♥」

 

 ヘチョッ♥ ヘチョッ♥

 

 より大きく大胆に開いた股座に汁を照り返すパイパンマンコが映り込む。どこかもどかしさを覚えさせる性器をガニ股で突き出し、汗ばんだ脇を存分に見せつける。

 堂に入ったガニ股腋見せ屈服ポーズ。受け入れるべきではないそれを、ヤミは理解し始めた深い姿勢で行ってしまう。その転落が楽しくて楽しくて仕方がない、とばかりにゼロが笑いながら彼女の背後に回る。

 

「ッ♥」

 

 ブルンッ♥

 

 たったそれだけの動作にヤミは大仰な反応を返した。肩を跳ねさせ、たわわな胸を大きく強く揺らしてしまう。

 推定バストサイズは75センチだった。それが今や85センチの美巨乳になり、乳首をビンビンに勃たせながら震えている。

 

「お、良い反応。期待してる? そうだよねぇ……たくさん、遊んであげたからね」

「だれ、が……! 私の身体に、おかしなことばかりして!」

 

 ――――原因は当然、ゼロの手によるものだろう。

 

(変身(トランス)の肉体改造じゃない。他の何かが、私の身体を……おっぱいを、蝕んでいる)

 

 引いてはそれが急速な巨乳化の原因だろう。特に彼の指はヤミの精神を悉く犯し、ある感覚を染み込ませ教え込むように蠢く。

 快楽。ヤミが本当の意味で【性奴隷】を理解し始めた時、その感覚は取り返しがつかないほどヤミの中に入り込んでいた。知ってしまっては取り除けない。拒絶もできない。翻弄されながら、否定をしながら、胸の内では期待をしてしまう。

 

「なら、今日は別の場所で遊んであげるよ」

「え……?」

 

 故に、思わぬ提案が鼓膜を震わせた際にヤミが伴った感情は二種類だ。失望と、期待感。

 胸ではなかったという失望。けれど、別の場所――――疼いて疼いて仕方がないアソコを弄ってもらえるかもしれない期待感。

 

「よっと」

「ひぁ……♥」

 

 その期待感は、ガッツリ開かれたヤミの股間部からある肉の塊が飛び出したことでさらに加速をした。

 赤黒い肉棒。ヤミの細腕より太ましく、ロリっ娘の身体ではとても受け止め切れるとは思えない特大肉厚な棒は、グロテスクな見た目をしているにも関わらずヤミの視線を釘付けにした。

 

「あれ? 見せるの初めてだっけ。あそっか……ヤミと遊ぶのが楽しくて、すっかりヤリ損ねてたんだった」

「……わ、私で、の間違いでしょう。べ、別に貴方のお、おちんぽに興味なんて、ありませんからっ♥」

 

 その突き放すような言葉とは真逆。股座はだらりだらりと透明な汁を垂らし、ゼロの巨根に求愛の行動を示していた。恐らく無自覚、あるいは考えないようにしている。

 金色の闇は快楽に興味を惹かれ続け、身体の方が抑制できなくなりつつある。しかし、それを認めるわけにはいかない――――認めれば最後、ヤミは今以上に転げ落ちる確信が心の隅にあった。

 

「そ、それで♥ 今日は、どこで遊ぶつもりですか……♥」

 

 それは心の『えっちぃこと』を認め、快楽を受け入れている証。あとはゼロを倒すという諦め切れない目的を心の支えにしている。そんな矛盾した心だからこそ、ガニ股を無意識にヘコッ♥ ヘコッ♥ と振ってしまっているのだろうが。

 

「焦らない、焦らない」

 

 無論、腰を振るヤミのマンコに肉棒を当てる〝無粋〟なことはしない。ヤミの身体をヤミ以上に知ったゼロの指が、ゆっくりと下へ落ちていく。

 ヤミが息を呑む。その音が酷く響いた。それほどまでに期待を膨らませているところ、恐縮ではあるが――――ゼロの指は期待度が限界まで達した性器の直前で止まる。

 

「ッ!?」

 

 ヤミは二重の意味で驚いた。それは彼女もまたゼロこと、彼の指使いを理解しているが故にだ。

 後ろを見ずとも、ゼロが中指を突き出すように止めた場所の先にあるものがわかる。同時に、ヤミにとって理解がし難い場所でもあった。

 

「ここ、なーんだ?」

 

 ゼロが問いかける。答えは考えるまでもないが、一抹の躊躇いはそのまさかを追及するものだ。

 

「……肛門。不要なものを体外へ放出するための排泄器官」

「ぶっぶー。不正解でーす。ペナルティとして、ここの名前を正式な名称で呼ぶこと。良い? しっかり覚えるんだよ」

 

 事実として、ヤミの躊躇いは正しかった。が、正しいからと言ってヤミから認めるわけにはいかない。たとえ認めなかったことで、知らずにいたかった卑猥な語録が脳の記憶媒体に埋め込まれたとしてもだ。

 

「……復唱します。アナル、ケツ穴、ケツマンコ♥ アナル、ケツ穴♥ ケツマンコ♥ アナル……け、ケツ、穴♥ ケツ、マンコ!♥ アナル!♥ ケツ穴!♥ ケツマンコ!♥」

 

 初めは慣れたヤミが。次に正気のヤミが。最後に躊躇うなと諭す快楽を知るヤミが。耳まで真っ赤にして淫語を叫び散らす顔は、無慈悲な暗殺者としての仮面を捨てた、愛らしくいやらしい涙目のもの。

 

「よく出来ました。それでは次のクイズです……ここは、気持ちよくなれる場所でしょうか?」

「……………………いいえ、ですっ♥」

 

 そのいやらしい顔が言っている――――嘘を吐くな、と。

 

 ずぷっ♥

 

「あ、あ、あ……あぁぁぁ、あひぃぃぃっ♥♥♥」

 

 指がアナルに沈む。いいや、アナルが指に吸い付いている。ヤミはその気持ちよさを知ってしまっている。仰け反ってたわわに揺れた巨乳が、指が伝える快感を何より知り尽くしていた。

 初めて異物を呑み込むアナル。指が擦れた穴壁が快楽物質を脳髄に注入し、瞼の奥が明滅するほどの官能が走る。それほどまでに、ヤミの身体はゼロの指に〝信頼〟を置いていた。こと快楽という意味で、彼に敵う者はいないと。

 

「またまたぶっぶー。不正解者にはペナルティ。このエロエロなアナルを使わさせてもらいまーす――――続いて三問目。ヤミのケツマンコは、チンポを受け入れてしまうでしょうか」

「は……入る…………わけが、ありません♥ おちんぽは、私のケツマンコに入りませんっ♥」

 

 常識的に考えて、ヤミの指よりは太いとはいえ人間の指先をようやく受け入れる程度の穴が、それとは比べ物にならないほど肉厚極太なペニスを受け入れられるはずがない。

 ――――その刹那、小さな皺が千切る勢いで広がった。

 

「オ゛ォ゛ッ♥♥」

 

 ミチミチッ♥ メリメリッ♥ ズリュッ、ズリュズリュリュッ♥♥

 

 亀頭が先導して道を開き、カリ首が入口を押し退け、竿がみるみるうちに奥へと進んでいく。信じられないほど広がったアナルに、ヤミは目をぐるんと白目に反転させて野太く喘いだ。

 

「おっ、お゛う゛ぅぅあ゛ぁ……ン゛オ゛ォ゛ォ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥」

 

 プシャァァァァァァ♥

 

 ヤミの金髪に比べて濁った黄金の汁が、ガニ股を仰け反らせた股間から美しいアーチを描く。前から見える尻には極太巨根の根元が喰い込み、三問目の答え合わせを披露していた。

 

「ぶっぶー。正解は、ヤミのケツマンコはチンポを受け入れながら失禁アクメするドスケベ穴、でしたー」

「お゛っ♥♥ う゛ぉ゛ッ♥♥ ぬ、ぬいへっ♥ ん゛ひぃッ♥♥♥ け、け、ケツ、マンコッ♥♥ めくれ、ぐひんッ♥♥」

 

 ズポッ♥ ブッポブッポブッポ♥ ブブブッ、ブポッ♥

 

 受け入れ直後でチンポに吸い付いたアナルが肌を捲り、鱈子のような卑猥な口で卑猥な音を立てる。限界異常に広がった皺が悲鳴を漏らすも、それさえ卑猥。

 唯一卑猥の枠から外れるものと言えば、ギリギリのラインで我慢をし、歯を食いしばって顔の変化を食い止めるヤミのおかしな表情くらいなものだ。

 

「ペナルティはたっぷりアナルセックス! そもそもケツ〝マンコ〟って言ってるんだから、チンポのための穴に決まってるよね」

「う゛あ゛♥♥ お゛っ、お゛っ、オ゛ッ♥♥ い、ひぐぅ♥ おぉおぉおぉぉぉ♥♥♥ ん゛ぉっ、オ゛ォ゛ォ゛ォ゛♥♥♥ イクッ♥ ケツマンコ、イグッ♥♥♥♥」

 

 性奴隷としての常識を解かれながら、性奴隷として身につけた言葉を叫び上げる。歯を食いしばる代わりに鼻の穴を開いて、寄り目の不細工顔で発する絶頂宣言。

 〝まだ〟耐えていられた。アナルセックスの快感はヤミの快楽中枢に尋常ではない衝撃を与えはしたが、まだ堕ちない。まだ全てを奪われはしない。

 

 アナルだけなら――――そこに合わせて、開発された巨乳乳首に指が伸びたら、どうなるだろう。

 

(――――あ、だめ)

 

 それは駄目だ。何もかもが駄目だ。今日はまだ触られていない。自分で揺らすだけでは物足りない。特に横太に肥えたデカ乳首はよくない。快楽で頭が馬鹿になったヤミでもわかる。

 ずぷり♥ 大きく硬い乳首の先端が花を開くように指先を呑み込んだ。

 

「おっ――――ほぉ゛ッ♥♥♥♥」

 

 ヤミの喉から一層強烈な汚声が走る。ヤミの鼻の下が大きく伸びて、口が縦に大きく開く。寄り目はそこに上向きの虚空見上げを加え、トドメとばかりに舌根が飛び出した。

 

「お゛ッほぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥ はぉ゛ッ♥ う゛ん゛ぉっ♥♥ お゛ぉ゛、オ゛ォ゛ォ゛オ゛ォ゛ッ゛♥♥♥ グリグリッ♥ 乳マンコぐりぐりぃぃぃぃぃ〜〜〜〜ッ♥♥♥ イグッ♥ らめっ、ほじほじらめっ♥♥ あ゛っ、ア゛ァ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ イグぅ゛う゛ぅぅぅう゛ぅぅぅぅ゛♥♥♥♥♥」

 

 その顔は正しく卑猥。アナルを犯され乳首を指ファックされたヤミは、渾身のアヘ顔を披露しながら本能の赴くままに喉声を響かせた。

 無表情な暗殺者のものではない。マンコ未通の生娘と名乗るにも、些か無理がある体液塗れで歪んだ淫猥な顔。

 

「あたまばかになるぅ゛♥♥♥ ケツマンコ、乳マンコォ♥ きもちよすぎてばかになりゅうぅぅぅぅ♥♥ オ゛ォ゛ッ♥♥ ホッ、ン゛オ゛♥♥♥ ン゛ッホォ♥♥ ホォッ♥♥ ンホッ♥♥ オホッ♥♥ ンホホォ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ イグッ、イグイグイグッ♥♥ おっぱい乳首マンコ、らめっ、らめれしゅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 発情期の獣だとしても、もう少し締りがあるだろう。宇宙一の殺し屋が見せるガチアクメ顔は、それほど淫猥かつケダモノ丸出しの雌顔だった。

 ガニ股が落ちる。より深く、より下品に、みっともなく。

 胸が揺れて膨らむ。より大きく、より卑猥に、惨めなまでに。

 性奴隷の意味を知らずにいたヤミは、勇敢なる者ではなく無謀なる者――――美しい貌と身体を淫靡に変えられた生体兵器の精神は、転げ堕ちるように沈んでいった。

 

 

 

 それを堕落と呼ぶのは酷な話であろう。少女はただ知ってしまった。感じてしまった。人生の全てを塗り替える色欲の手管を。

 少女は縛られていた全てを捨て、自由を得ようとしているだけなのだ。それを邪魔することは誰にもできない。金色の闇と呼ばれた、銀河に名を轟かせる最強の暗殺者であっても。

 

「…………」

 

 金髪の少女は無言で立ち竦む。今では一日の大半を過ごすようになり、己の身体から発せられる雌の匂いが染み付いた部屋に現れた。

 黒衣の装束は見る影もなく卑猥だ。原型を残した手足の装飾に反し、胴体は肌色を透けさせるぴっちりとしたスーパーハイレグ。加えて、マンコやアナルに100センチに迫る母超えの〝爆乳〟部分はハート型に切り抜かれ、もはや着ている方が恥ずかしい恥辱スーツと化している。

 それはもちろん、ヤミの姿をニヤリといやらしい笑みで迎え入れた正体不明の異星人の仕業〝ではない〟。

 

「おはよう、ヤミ。どうしたのかな、そんなエッチな格好で。えっちぃことは嫌いです、じゃなかったけ?」

 

 ヤミは応えない。言葉で応える代わりに、身体を動かした。両手を彼女にとって自然な形にして、腰を中腰に、脚を限界まで外側に向ける。ヤミの優れた体幹によって導かれる外股は、下品側に優れた美しいまでのガニ股開脚。

 衣服を含めて女体の曲線美を余すことなく晒すガニ股腋見せポージング。ともすれば、背と脚を真っ直ぐに伸ばした立ち振る舞いより慣れた性奴隷の基本ポーズで、ヤミはマンコを濡らして待ち構えていた。それでわかって欲しいと、ヤミは熱っぽい吐息だけを零して待った。

 

「今日はまだ呼び出してないから、俺からは何も言えないよ? 残念だけど、テレパシーまでは持ってないからねぇ」

 

 しかし、ここまで来て意地の悪い〝主人〟は欲しければ口で言え、手を煩わせるなと言い切った。ヤミの行動をここまで下劣下品で〝えっちな〟ものに変えたのは彼だと言うのに、身勝手で理不尽な物言いだ。

 

「……おまんこ♥」

 

 けれどそれが、途方もなく心地いい。

 

「おまんこ……して……ください♥ 貴方に勝つことを、諦めました……だから、私のおまんこにおちんぽください!!♥ お願いします、ご主人様!!♥」

 

 羞恥と発情で熱を帯びた顔を蕩けさせ、屈辱のガニ股腋見せポーズで真なる屈服をヤミは叫んだ。一度足りとも使われていないマンコ。その未知なる快楽が、欲しい。

 カリ首で入口を広げられ、あっさりと直腸をチンポで満たされたケツマンコ。指先を受け入れ花を開き、抜き差しされるだけでアヘ顔が止まらない爆乳マンコ。なら、最後の一つ――――初めから交尾のために備わっているえっちぃ穴の快感は、どれほどヤミを絶頂へと導くものなのだろう。

 

「それはつまり、今までは友達を助けるために本気で性奴隷をやってなかったってことだよね?」

 

 いいの、とニヤニヤと笑いながらゼロは言う。このまま屈服を続けたら、約束を違えたヤミとの契約を守る必要がなくなると、彼は暗に言っている。

 

「はい♥ いいです――――えっちぃこと、大好きになっちゃいましたぁ♥」

 

 口の下から涎を垂らして告白をするヤミは、抱えた信念を捻じ曲げながら、とても幸せそうだった。

 

「おまんこ、我慢できないんです♥ 毎日毎日、朝になるまでクチュクチュしてるのに、全然気持ちよくなれないんです♥ ご主人様の、ゼロ様の指じゃないと何も感じられないんです♥ こうしておまんことケツ穴と腋を見せつける方が、ずっとずぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜っと♥ えっちぃ気分になれます♥」

「へぇ、毎日オナニーしてたんだ。たとえばどんなことを妄想してたの?」

 

 オカズを言え。白々しい命令をヤミは沸騰した頭で何なりと受け入れた。

 

「き、昨日は、お外で調教してもらった時のえっちぃことをオカズにしました♥ 素っ裸で人前に突き出されて♥ おっぱいダンスを強要されて♥ おっぱいをブルンッ♥ ブルンッ♥ ってする私をみんな変態、変態、変態、って♥ みんな……皆さんが、私のことを蔑んで、罵倒して、卑しめて……実はあの時、おまんこの奥がキュンキュンして堪りませんでしたぁ♥ 露出狂のえっちぃ雌豚でごめんなさぁい♥」

 

 屈辱の中に快感を見出したヤミの身体。ゼロを憎み殺意を抱いたはずの忌まわしい記憶さえ、今では立派なオカズに消火されている。

 

「でも、足りないんですぅ♥ おちんぽ足りないんですぅ♥ マンコ期待しすぎて本気のマン汁がヨダレみたいに垂れて♥ 教室でも、私の席に愛液の水溜まりができて♥ けど、誰も気づかないから♥ スカートを脱いで腰をヘコヘコしたり、おまんこグチュグチュしたり♥ 私がえっちぃ顔をしてても、誰も気づかないからぁ♥」

 

 ヘコッ♥ ヘコヘコヘコッ♥ ヘッコヘッコヘッコッ♥

 

 宇宙一の殺し屋が見せつける全力の腰振りダンスに変態恥辱報告。オナニー報告の一つで手間取っていたヤミの姿はそこにない。

 

「だから、だから……ま、負けましたぁ♥ 殺すとか、嘘です♥ 殺せません♥ マンコの分際で刃向かってごめんなさい♥ 宇宙一の殺し屋なんて言われて、調子に乗ってすみませんでしたぁ♥ 私はえっちぃことが大好きな雌♥ 私をおちんぽ専用ケースにしてください♥ 肉便器にしてください♥ クソザコ暗殺者から足を洗って、本気でゼロ様の性奴隷を目指します♥ ムラムラえっちぃヤミのドスケベおまんことぉ、ゼロ様の硬くて立派なおちんぽを♥ セックス♥ 生ハメ♥ パコパコ♥ して♥ くだ♥ さいっ♥」

 

 ヘコッッッ♥ プシャッ♥♥

 

 丁寧に丹念に徹底的に。自分の立場をこき下ろして性奴隷に相応しくなれるように。精神的な屈服で跳ね上がった腰から、軽イキで本気汁が吹き出す。

 それがゼロの取り出した巨根に飛び散り、彼のチンポは完全にヤミを孕ませる体勢に入った。

 

「あっ♥ あ、あ……うっほ♥ ふぅ、ふぅぅぅぅ♥」

 

 振り乱されていた腰がつま先と共にピンッと突き、マンコがチンポの挿入を待ち焦がれる姿勢を作り出した。ヤミの鼻の下はみっともなく伸び、どうにもならない興奮に下品な吐息を零している。

 

「はは、凄い顔だね。そんなに焦らなくても、そこまでされてお預けするほど俺も鬼じゃないよ?」

「だって、おまんこ♥ セックス♥ じゅぽじゅぽ生ハメ♥ やっと、パコパコしてもらえる♥ えっちぃこと、大好きですぅ♥」

 

 本当に下品でだらしがない。生体兵器として育てられた自覚を失った姿は、覚えたての言葉をひたすら連呼する子供のようだ。

 もっとも、身体は全く子供ではない。アニメのような幼い身体に、いやらしさを詰め込んだ爆乳。前から見えるお尻はヒクヒクとケツ穴を蠢かせ、気持ちがいいことを貪欲に狙っている。

 デカ乳ケツマンコを持つロリっ娘に相応しく、無表情の素養を打ち捨てた雌のトロ顔は、チンポが近づくに連れてより深みを増していった。

 

(あぁ♥ おちんぽ、おちんぽきてるぅ♥ はやく、はやくはやくはやく♥ 身体がゾクゾクして、たまらない♥ これがえっちぃ私♥ 性奴隷の私♥ ティア、美柑、ごめんなさい♥ 私は、いやらしい目で見られて悦ぶ♥ 変態ドスケベ雌豚になりました♥ でも、私は幸せです♥ ああ、そうです♥ これが、これが本当の……さようなら、結城リ――――――)

 

 蕩け具合が頂点に達する。大切だった者たちに別れを告げようとする。瞬間、性奴隷に元からそのような権利はない、そのような人間たちはいないとばかりにチンポがマンコを穿った。

 

 ドッチュンッッッッ!!♥♥♥♥

 

「う゛ごお゛お゛ぉ゛ッ♥♥♥♥」

 

 およそ処女を穿たれた少女の声ではないケダモノの嬌声と共に、身体を仰け反らせブルンッッッ♥ とロリ爆乳を揺らしたヤミ。亀頭が深々と子宮に突き刺さり、目の前で明滅する光がチカチカと激しさを増す。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥ ぅ゛ぉ゛ぉ゛、ぁ゛ぁ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥」

 

 待ちかねた快楽の到達点。マンコセックスの快感に、ヤミは白目舌出し仰け反りアクメを享受しながら失神していた。

 ブビュッ、ブビュビュッ♥ と濃度の濃いイキ潮を吹き上げガチイキしたヤミは、気絶しながらも腋見せポーズを崩すことなく声にならない声を叫び上げた。

 気持ちよすぎて気を失う。彼女の波乱に満ちた生涯の中で、これほど幸せな失神はなかった。それをこれから、何度だって味わえる。失神からの目覚めでさえ、気持ちがいいものに違いない。

 

「ん゛っっほぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ 乳首、ほじほじぃぃぃぃ〜〜♥♥ せ、性奴隷の分際で、失神してすみませんっ♥ 乳首起床しました♥ チンポ♥ う゛ッお゛♥♥ チンポぉ♥ 気持ち、よすぎて、ヤミ、はぁ♥ 乳首マンコじゅっぽじゅっぽされないとぉ、起きてられないですぅ〜〜♥♥ あぁぁぁ、あああぁぁぁ……ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 その無意識下での想像通り、ゼロが爆乳を掴み上げて人差し指を差し込んだ乳首から生じた電流は、ヤミを極上の失神から極上のアヘ顔アクメへと引き戻した。

 

「ぱちゅんっ、ぱちゅんっ♥ チンポが、ゼロ様のおちんぽが私のマンコに打ち付けられて♥ 乳首、じゅぽじゅぽぉ〜〜〜〜ッお゛♥♥♥ これ、む゛りぃ♥ どっちも耐えられないっ♥ 耐えられなくて意識がイクッ♥♥ また目が覚めて、イクッ♥♥♥♥」

「もっとイッていいよ? そのためにヤミで遊んだんだ。むしろ、もっとイッてくれないと俺が困るよ」

「嬉しい、ですっ♥♥ ご主人様のためのっ♥ ドスケベ爆乳娘♥ セックスすきっ、だいすきっ、すきぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」

 

 ガニ股爆乳ロリの蜜壷から透明な汁が幾度となく飛び散って溢れ出す。ガチイキし続けながらの初セックスにヤミは心の底から震え上がった。

 

「ふかっ、深いぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜♥♥♥ すごい、すごいぃぃ〜〜♥♥ おくッ♥ しきゅう♥ まだはいる♥ まだ入っちゃうぅぅぅぅぅぅぅ♥♥♥♥ すっごい♥ ヤバッ♥ ちんぽやばい、ですっ♥♥ おおぉぉぉぉっ、ん゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♥♥♥♥♥」

 

 もう何もかも耐えていられない。身体も心も。思考も言葉も。耐えられないヤミの身体は遂に我慢の二文字を捨て去り、ゼロの身体に組み付いた。

 ともすればゼロを殺す絶好の機会だ。さしもの彼と言えど、チンポをハメながらでは無防備だと言えるだろう。数週間前のヤミなら、迷うことなく彼の心臓に刃を突き立てるだけの距離だ。

 

「あ゛ぁぁぁ♥♥ これ、もっと深い♥ 子宮にくるっ♥♥ チンポの先っぽハマってイクゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ ごめんなさいっ♥ 我慢できない♥ チンポ、もっと深くハメて欲しくて抱きついちゃいましたぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 ヤミにその意思はない。あるはずがない。アヘ顔になってゼロの身体に抱きつき、両手と両足を背中に回してホールドし、爆乳をギュゥゥゥっと潰すように押し付け、腰の動きでチンポに子宮をハメ倒す。ピストンだけでは飽き足らず、自らも種付けセックスされたいと彼の身体を抱き締めにいった。

 

「いいよいいよ! もっと好きにしちゃいなよ! エッチなことが大好きなら、謝る必要なし! もっと、イけ!」

「お゛ッ、ほぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ あひっ、はひぃ♥ えっちぃこと、あいしてますぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ イク、イク、イグゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 無論、性奴隷のヤミを望んだ青年はその貪欲な姿勢を肯定し、少女の尻臀を鷲掴みながら指をアナルに抜き差しして腰を突き上げ、マンコの快楽スポットを擦り上げながら子宮に亀頭をフィットさせる。

 もう何回、何十回イッただろう。ヤミの頭から快楽を求める以外の知識がイキ過ぎてスッカラカンになった頃、ヤミの膣内を行き来する肉棒が大きく脈動した。快楽以外を忘れたことで、快楽に目敏くなったオープンスケベな爆乳ロリは鼻の穴をこれでもかと広げ、鼻の下をド下品に伸ばし、ほの字の口から飛び出した舌根に涎を溜め込み、渾身の嬌声を響かせた。

 

「くるっ♥♥ きてくださいっ♥ 本気のザーメン♥♥ 中出しッ♥ クソザコ暗殺者を卒業した、中出し専用おちんぽケースにっ♥ 濃厚ミルクどびゅって射精して孕ませて♥ 宇宙最弱のえっちぃロリマンコに♥ ボテ腹になってもおちんぽにハメ倒されたいド変態爆乳ロリに♥ ゼロ様の優性遺伝子注ぎ込んでえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 ドピュルッ♥ ドプッドプッドプッドプッ♥ ドビブビュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥

 

「んっほ、ほほおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♥♥♥♥♥♥ は、ンンンッ、ちゅっ、ちゅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥」

 

 残った余分なものを押し流して、新しい金色の闇を生み出すために。唇を深く交わし合い、熱烈なキスで抱き締め中出し種付けセックス――――――本当に全てを出し尽くし、ヤミは快楽の海にその身を沈めた。

 

 

 そもそもの根本的な思い違いとして、ゼロは初めからヤミに能力を向けるつもりがなかった。

 意識を奪われて裸に剥かれ、着飾ることさえされずに部屋の壁にズラリと並ぶ群像にされた何十人もの女たち。

 ララ・サタリン・デビルーク。西連寺春菜。古手川唯。籾岡里紗。黒咲芽亜。ナナ・アスタ・デビルーク。モモ・ベリア・デビルーク。ネメシス。御門涼子。ティアーユ・ルナティーク――――結城美柑。その他、両手の指では数え切れない女たちが虚ろな目を開き人形の如く姿勢を揃えて並び立つ。

 彼女たちが舌触りの良い前菜と例えるなら、もちろんメインディッシュは宇宙一の殺し屋・金色の闇。そしてデザートは――――――ガニ股ケツ振りハメ乞いダンスを踊る宇宙一スケベな性奴隷・ヤミだ。

 

「ご主人様♥ おちんぽ♥ くださいっ♥ デカチチケツ振りッ♥ 金玉に精液溜め込むえっちぃダンス♥ 本気汁止まらないヤミのえっろいマンコにぃ♥ 完堕ちご褒美チンポ挿入れて欲しいですぅ♥♥」

 

 深く落とした腰にある小ぶりな尻の表面には、焼印のように刻まれた『奴隷』の二文字が小刻みに揺れる様を見せつけている。後ろから見える100センチ超えの爆乳は、揺れる度に銀色の乳首ピアスが音を鳴らしてヤミの門出を祝福しているようだ。

 ヤミの顔は下品で、間抜けで、無様で、それでいて幸せなものだった。

 

「ンンッオ゛♥♥♥ お゛ぉ゛お゛お゛、お゛ッほぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ チンポォォォォ♥ きたぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ もっと、もっともっと気持ちいいこと教えてくださいぃぃぃぃぃぃ!!♥♥ イグッイグッイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」

 

 この結末は必然だ。異邦人は金色の闇が滑り堕ちる姿が見たかっただけ――――――無垢な少女を快楽で染め上げるためだけに、現れたのだ。

 これはそれだけの物語。金髪の少女が快楽に溺れて卑猥に微笑むだけの未来の一つなのだから。そのためだけに作られた部屋の中に、金色の闇だった少女の嬌声が延々と木霊した。

 



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