Fate,Ⅸ (メヂカラサーファー)
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武者とカツ丼と0日目

前から考えていたf feifの二次創作です。設定はしっかりと考えたので読んでもられると幸いです。
感想お待ちしています。


「ふぅ」

持っていたタバコを吸い殻入れに入れた。

しかしここまで長っかったな、

十の時に魔術師の親父がぽっくりと死んでしまって苦労した。

元々魔術師の血だけが続いただけの家柄だったのか父親はあまり魔術師らしくなかったけなー、一般人と言っても差し支えなかったくらいには温厚ないい人だった。が別に才能が無かった訳ではなく、実家がロンドンな事もあり時計塔にも行ったことがあったらしい。

まぁもちろん何か優秀な成績を残したわけでもなかったし二年もいられなかったとか、まぁ主な理由は本人の感性が魔術師でないのが一番の原因だろうけど。

俺は親父が死んだ後は母の実家のある日本へと行きそこから高校生までは日本に住んでいた。

魔術刻印に関しては父親から受け継いでいなかったが、半分趣味で父親の残した本や論文なんかを読んでいた(ただほとんど意味不明だったが)

母親は魔術のことは知っていても、そんなものには少しも興味がなく、親父の魔術関連の物も引っ越す際に捨てようとしていたけど、なんだか勿体なかったらしく少し早く取っといてくれていたが、ノート三冊分を書いてたとしたらそのうちの二冊目のみがあったりと魔術に関して俺が少しも知らなかったことも原因だが、そこらへんは確かめてほしかっなー。

 

高校を卒業してからは働きながら金を貯め、ロンドンへと向かった。

正直あん時の俺は「自分はやり方を知らないだけできっとそれなりにはできるはず!」と、なんの根拠もないくせして言っていた。

がもちろん、親から直接魔術を学んだこともなく、かと行って才能もない俺に時計塔での場所などあるわけもなく、すぐに出て行って、ふらふらとしながら彷徨っていた。

 

がっ、イッテェー、まただ。

昔のことを思い出そうとすると頭痛が起きる。もともと持っていた持病だが、何なんだろうか、

 

「さて、そろそろおっ始めるか。」

気を取り直して、召喚用の魔法陣に目を向ける、今までの人生で初めて魔法陣を描いたがなかなかの力作なんじゃないか?

初めてにしちゃぁ、と考えながら召喚用の恒常が書いてあるメモを取り出す。

本来なら暗記をしていた方がカッコいいのだが、こんな長い文章を暗記など面倒がすぎる。

 

「よし!やるか!」

 

やる気を出して右手の甲に描かれた令呪と用意した触媒の日本刀に目を向ける。

もちろん、令呪は本物だが、刀は模擬刀で本物ではもちろんない。

 

「素そに銀と鉄。 礎そに石と契約の大公。」

 

「降り立つ風には壁を。 」

 

「ただ、満たされる刻を破却する」

 

「――――告げる。」

自身の肉体にある魔術回路に異物が流れ込んでくる。

 

「汝なんじの身は我が下に、我が命運は汝の剣に。」

 

「聖杯の寄るべに従い、この意、この理ことわりに従うならば応えよ。」

 

「誓いを此処ここに。」

 

魔法陣が青白く光だし、小さく風が舞ってゆく。

 

「我は常世とこよ総すべての善と成る者、」

 

「我は常世総ての悪を敷しく者。」

 

「汝なんじ 三大さんだいの言霊ことだまを纏まとう七天しちてん、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

我ながらよくもまぁ噛まずに言えたもんだ。と感心していると魔法陣から強い風が吹く。

 

風の中から出た男は言う。

 

「お前がわしのマスターか!」

 

黒い鎧を身につけて、二本の刀を腰に下げ、気高く俺の方を見てくる。

 

「あっ、はい!あっしがあんたを呼び出したマスターの谷沢真矢ってモンです。」

 

「そうか!ならばこのセイバー!お主とともにこの聖杯戦争を勝ち抜こう!」

 

此方を真っ直ぐに見ながらその力強いセイフを笑顔で言う。

その後すぐに腰にかけた刀に手をやり構える。

 

「ではマスターよ!敵はどこにおるのだ?」

 

「大丈夫ですよ、まだ戦いは始まっていませんから。」

 

今すぐ戦おうと意気込むセイバーさんを止める。

 

「何?どう言うことだ?」

 

「セイバーさんでまだ三人目なんで。まだ戦っちゃダメなんすよ」

 

それを聞くとセイバーは少し考えこう言う。

 

「ならばマスター!すまんが腹が減った何か飯が食える所はあるか?」

 

サーヴァントは食事を必要としない。

飯を食べなくてもいいサーヴァントからの予想外の回答に思わず固まってしまったが、今は夜10時、空いている店もあるだろう。

 

「わかりましたどこかへ行きやしょう。あっでもその前にセイバーさんの服を用意しなくちゃ。それが終わったら食べに行きますかね。

 

「うむ、霊体では食えぬからな了解した!」

 

そういい人気のない森の中から出て行く。

 

魔法陣を残したまま。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガツガツ!」

 

美味そうにカツ丼を方張るセイバーさん。

 

「いやしかしこの【カツ丼】は本当にうまいなー!、マスター!」

 

笑顔で前にいる俺に声を掛けてくる。

 

「そうですよね!いや〜ここのカツ丼は本当に美味いですよ。よかった〜口に合って」

 

しかし、先程適当な古着店で買った和服がよく似合うことだ。セイバーさん自体はすごくでかいわけではないのだが、身についた筋肉で巨大の大男に見えて仕方がない。

というか召喚直後は見えなくてわからなかったが、凄い、赤毛なんだこの人、根っこから赤というよりは紅色、の様な綺麗な色をしている。

 

 

「では、マスター、聞きたいことは山ほどあるからな早速聞かせてもらうぞ。」

 

「まずこの聖杯戦争、現在は何機の英霊が限界しとるんだ?」

 

「神父さんの話だと、セイバーさん含め三機っす」

 

「ほう、クラスは?」

 

「アサシンとキャスターの二体です。」

 

するとセイバーさんが笑いながら

 

「かっかっかっ、こんなはじめにアサシンはまだわからんくはないが、キャスターとは随分とバカなやつじゃ!、わしが対魔力がCランクでよかったの〜。」

 

と半分笑いながら言っている、まぁこの聖杯戦争は何故かキャスタークラスといった魔術師泣かせの【対魔力】があり。

これは簡単に言えばランクが高ければ高いほど魔術が効かないという中々の酷いスキルで、しかもこのスキルは保有スキルであり、三騎士と言われる、セイバー、ランサー、アーチャーといったクラスならば大抵は持っているキャスターを優勝させる気のない聖杯からのいじめとも呼べる代物だ。

 

「そういやマスター?」

 

「はい?、あとあっしのことは真矢でいいっすよ。」

 

「そうか、ならば真矢、何故こんな場所で聖杯戦争の舞台となったんじゃ?」

 

「はぁ、あっしにもよくわからんので詳しくは言えませんが、確か一個前だと確か【冬木】って所で行われたらしいすけど、協力していた御三家の関係が破綻して、今やっている主催者は、前回でも御三家にいたアインツベルンと、ここの土地を貸した大前と、システムや大聖杯を作ったキシン?ていう人たちがやっているらしいです。」

 

「ほほう、でこの三名の実力は以下に?」

 

「残念ながらアインツベルン以外は今回初参加だし、アインツベルンに至っては(ホムンクルス)を作っている言う情報以外全く情報が無いんで実力はわかりゃせん。

でもきしん以外は財力は高いんで協力な英霊の召喚に成功するかも知れません」

 

「おい、そのきしんとは誰なのだ?」

 

「それが全く情報が無いんですよ、どこの出身の魔術師なのか、男か女か、すら分からないんですよ。」

 

「まぁ良い。どんな敵が来ようと勝つのみだ!」

 

当たり前のようにセイバーさんは言う。

 

「そう言ってもらえるとありがたいっす!」

 

その言葉が嬉しくて思わず声に出す。

 

「セイバーさん!改めてこの戦いを勝ち抜きましょう!」

 

そう言いながら手を前へ出す。

 

「おう!このセイバー必ず勝とう!」

 

そういい硬く握手する。

 

ここに二人目のマスターとサーヴァントが誕生した。

 

しかし、セイバーさんに対して一つ疑問があった。

 

「ところでなんで召喚してからすぐに飯を臨んだんすか?」

 

通常、サーヴァントは食事を必要としない。それどころか睡眠要らずという中々便利な体へとなっているはず。

 

「ああ、それに関してじゃが、実はわしのスキルに【戦の前】というスキルがあってのう、その効果というのが、、、その、、」

 

少し申し訳なさそうにスキルの効果を伝える。

 

「まぁ飯と睡眠が必要になるんじゃよ」

 

ちなみにあっしの財布は毎月ギリギリの戦いをしている。

 

父さん、母さん。あっし、聖杯戦争で死ぬ前に金に困ってカニ漁船に積まれそうです。

(セイバーさんはカツ丼を三杯食っております。)

 

 

 

 

 




大前は、おおさき、谷沢真矢は、やざわしんやと読んで下さい。
感想お待ちしています。


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弓兵と美女と聖剣

最近モンハンライズにハマっております。



その光景は異様だった。

その魔法陣から出てきた者は栄光の騎士たちではなかった。

私はこの召喚の儀にてかつての聖杯戦争でアハト爺様の雇った[魔術師殺し]が使い、ブリテンの王を呼び出し、第五次聖杯戦争にて敵として立ちはだかったかつてのブリテンの王を呼び出した伝説の鞘を数百年もの間収めてきた神聖な棺が予想では先ほど言ったブリテンの王または円卓の騎士が召喚されると考えていたが、そこにいる呼び出した英霊はブリテンの王でも無く、かといって円卓の関係者にも見えなかった。一言で表すなら(何処かにいそうな弓兵)と言うのが妥当だろう。

一つ特徴を付け足すのならば、顔には黒い包帯を巻いており、格好は全身を濃い緑色の布で包み肌を少しも見せないようにしていた。

素顔はよく見えないが隙間から見える目が今まで見てきた他のホムンクルスより、アハト爺様よりとても優しそうに此方のことを伺っていた。

装備品はかなり大きめの弩弓を腕に抱え、背中には矢筒、腰には風貌にはあっていない大層な装飾品を散りばめた剣を携えていた。

見れば見るほど誰かわからなくなってきた。

正直、どう対応したら良いのかわからない、これは彼が想定と違う存在であるからではなく、単純に聖杯戦争で呼ばれるサーヴァントは大抵は偉業を成し遂げた英雄たちが召喚されると教えられてきた。アハト爺様はサーヴァントを使い魔程度としか考えなくて良いと思っており、そのように私に伝えてきたがこの城に残っていた魔術師殺しの起こした本の中にあったアーサー王に関する書物を読むと、とても彼らを一端の使い魔の様に扱うなどとそんなおこがましいことなどとても出来そうになかった。

 

「お嬢さん、そんな疑いの目でこちらを見ないでくれ。」

 

はっ!となる。そうだこれから聖杯戦争を共にするサーヴァントに対して疑いの目を向けるのは悪い。とにかくこのサーヴァントについて知っておかなくては作戦も立てられない。

 

「ねぇ[アーチャー]」

 

「ん?」

 

やはりクラスは[アーチャー]なのね。

 

「ねぇアーチャー、あなたは、、、真名はトリスタントであってる?」

 

「残念ながらあの円卓の騎士のトリスタントでは無いし、そんなすごい名を残すようなことはしてないよ。」

 

「となると一体、、、、」

 

と、触媒の聖剣の入っていた箱に目を向ける。

 

「じゃぁ、俺のステータスを見てみたらいいじゃねーか。」

 

その言葉に答えてアーチャーのステータスを見てみる。

 

「っ!」

 

絶句した。そのステータスほとんどがDで一番高い俊敏でもC+でキャスターやアサシンならまだしも、このステータスは低い。

確かに、アーチャーのクラスは全体的にステータスが低い場合が多いが少なくとも、我々アインツベルンが使役してきた英霊たちよりは低いステータスだろう。

この聖杯戦争は我々アインツベルンの最後のチャンスであり、前回の聖杯戦争では失敗して以来、遠坂はこれ以上の協力は考えられず、マキリも死んでしまったせいで、冬木市ではもう聖杯戦争は開催できないだろう。しかし土地を貸すぞと言う家はいくつも出てきたが

結局は大聖杯がない以上開催は不可能だった時、突然と男は現れたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()

 

数年前、我々は聖杯戦争という、ユスティーツァが向かったとされる根源への接続の唯一とも言える場所を失い途方に暮れていると、自分の領地に土足で入ってきた謎の気配を感じる。

 

「大聖杯を作った。」

 

男は突然と我がアインツベルンの境地に入りそういった。

 

数々の結界を容易く乗り越えて、平然と平原に立っている男。東洋風のいでたちで後ろで髪を一つに纏め、見えない様にはしているが服の裏には様々な武器が収納されていた。

 

私はなぜかは知らないが少し興味が湧きホムンクルスを通して話をすることにした。

 

「ほぉ。随分とふざけたことを言うな。」

 

正直信じられる話ではなかった。我々アインツベルンが後、何百年かけて作れるかどうかと言うレベルだと言うのに、そんなものを何処の馬の骨とも知れの魔術師が作れるはずが無い。

 

「俺の名はキシン、数十年前から大聖杯を作ろうとしてきて、それらしいものはできたからあんたに見てもらいたい。」

 

「待て、まずそれはどう作ったと言うのだ?、土地は、金はどうしたと言うのだ。」

 

「聖杯を望む魔術師なんて、山ほどいるよ、とにかく見にきてくれ」

 

信じられなかったが、その男の自信のある言い方から仕方なくその男の言う場所へと向かう。

 

 

向かった先は忌々しい日本だった。

そしてその日本のとある街でその物を見た。

 

 




アインツベルンってどうやってお金を得ているのだろうか?


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大聖杯と泥とサーヴァント

FGOの夏イベってこんな怖いの?!(初参加)



日本にホムンクルスを向かわせ、浅木市に送り出す。

空港では、キシンでは無いが使いの立九と言う男が待っていた。

浅木市は都心からは離れていたため、少し車で走らせて向かっている最中に奇妙に感じることが多かった。

まずこの車に乗っている人間は立九と向かわせたホムンクルスだけであり他には特に何も乗っていなかった、車内は無言の時間がしばらく続いていたがふと横目を見ると運転している立九と言う男、出会った時から不気味なまでにずっと笑顔であり、表情筋を少しも動かさず気持ちの悪い作り笑顔を延々を続けており、とても気持ち悪い奴だったが、少しでも情報を仕入れようとホムンクルスとうして会話を試みる。

 

「これから向かうその大聖杯がある場所をよく確保できましたね」

 

大聖杯はかなりの大きさになるはずのため、早々に場所がなければ用意できず、それよりも作れたことすら奇跡とも呼べる様なものを何故作れたのか疑問しか残らん。

 

「まぁそちらにうかがった時にも言いましたけど、根源への近道でもある聖杯戦争を開催して、聖杯を手に入れたいと望む人は多いんですよ」

 

確かに魔術師からしたら聖杯など、手にさえすれば殆どの魔術師の悲願である根源には辿り着けるだろう。

しかしその道は決して楽な道のりでは無い。自力で根源への到達はどんな荊の道よりも険しいだろう、だが聖杯戦争も結局は荊の道にが少し軽くなるだけである。

もし敗北すれば間違いなく死が待っているだろう、一応、監督役の所へ行けば保護されて生き残れるかも知れぬが、サーヴァントは基本的にマスターとの距離がは離れすぎると弱くなってしまうため、基本近くで隠れていなくてはならない。要するにアーチャーやアサシンといった単独で行動できるスキルなどを保有した者でなければ基本的にはサーヴァント共々始末されるのがオチだろう。

そんなことを考えていると車は山道に入る。

途中道が無くなり歩いてゆくと言う。

一様前のホムンクルスが使っていた比較的動きやすい服を着てきてよかった。

そして道なき道を通っていくと、洞窟にたどり着く。

洞窟内を移動する中でキシンに質問する。

 

「大聖杯はこの中に?」

 

「はい、大聖杯はかなりの大きさになると予測し、この山の中に作りました。」

 

冬木では地下に作ったが、山の中の洞窟内部とは考えたな。

そう思っていると洞窟の最深部へと辿り着く。

しかしそこにあったのは、とても大聖杯とは呼べる代物ではなかった、真っ黒に固まった液体は実物は見たことないが紛れもない[聖杯の泥]であった。

 

「貴様!騙しおったな!」

 

思わず声を上げる。

 

「はい?なんでしょうか?」

 

「私は確かに実物の大聖杯は見たことはないが、こんなに禍々しい物では無いはず!、第一にこの地面いっぱいに広がった液体は、これ[聖杯の泥]では無いか!こんな物を使用したものなど人間への害しかないでは無いか!」

 

魔術師は合理主義が強いが、いくらなんでもこんな代物を使うのはイカれてる。

しかし当の立九は何が問題なのかわかっていないようだった。

 

「何が問題なのでしょう?、しっかりとこの大聖杯は機能していますが」

 

すると、私の後ろから男が現れる。静かにゆっくりと煙のように現れてホルスターから銃を取り出して背中には当てる。

 

「サーヴァント、、、」

 

サーヴァントはゆっくりと銃を構えて、背中には冷たい金属を擦り付ける。見た目はまるで少年の様な背丈だが、風貌からは戦士としてのオーラが銃口を通して伝わってきた。

 

「はい、この大聖杯で召喚したサーヴァントです。」

 

「そう、聖杯は機能していると言うこと。」

 

すると、後ろで銃口を向けてきている少年が口を開く。

 

「おねーさん、悪いけど僕だってこんな代物はごめんだよ。でもねあくまで僕はマスターの命令はある程度聞いてあげるから別におねーさんの意見は肯定してあげないから」

 

考える、この聖杯戦争に参加してもいいのだろうか、しかしこの聖杯戦争はほとんどラストチャンスだ、我々でさへ後数百年ついたしてやっと大聖杯を作れるかどうかと言うのに、もしこの機会を逃せばもうチャンスは来ないだろう。

 

「わかりました。」

 

「はい、それでどうしますか」

 

一呼吸し、言う。

 

「この聖杯戦争に我がアインツベルンにとって最期のチャンス、こうなったら藁にでも縋ってやりましょう。」

 

「そうですか、では」

 

立九にと話をつけて、浅木市を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()

その後アハト爺様は向かわせたホムンクルスを改良し、小聖杯を持たせたホムンクルスへとしあげた。

 

先程言った通り、この聖杯戦争は我がアインツベルン家の最後のチャンス、必ず優勝しなくてはならない。しかし参加することとなった私は前回や前々回に比べればできは悪い、しかしそれでも、必ず優勝しなくてはならないと言うのに、、、、呼び出したサーヴァントはおそらく最弱レベルで正直勝てる気がしないが、、、、、、、、、いや!、最初から負けていてはダメだ強く気持ちを持とう。

そこで未だに召喚陣の中から出てきていないアーチャーに声をかける。

 

「アーチャー!」

 

「はっ、はい!」

 

突然話しかけられたせいか、変な挨拶をするアーチャー、しかしそんなことは気にせずに自身の決意を言う。

 

「アーチャー、私たちはこの聖杯戦争を必ず優勝しなくてはなりません、だから私も貴方も全ての力を出し切り戦い抜きなさい!」

 

「はい!このアーチャーいや、新名■■■■■!からずや優勝して見せましょう。」

 

こうして新たな六番目のマスターとサーヴァントが誕生する。

 

 

 

 

「ところでマスター?」

 

近づいてきてアーチャーは話しかけてくる。

 

「どうしたの?」

 

「いや、マスターの名前を聞いてねーからよ、効かせてくれないかい」

 

「クリスフィール、まぁ別な名前があるのだけど私は貴方にこう読んで欲しいの、、、お願いね」

 

「了解、クリスフィール、」




UAが155になってる。読んでくださってる皆様方ありがとうございます 
これからも励んでいきます


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屍と赤絵の具と殺し屋さん

モンハンライズ!片手剣!さ!い!こ!う!



「あぁっあぁぁ、、、、、、、、、」

 

「青年よ。嘆くことは無い。人とはいずれ、死と言う答えから延々に逃げられぬ存在だ。」

 

普段は戦いや争いに手を出さないような青年の口に映画や漫画なんかで見る拳銃が口に刺さっている。もちろん青年が男に銃を向けられている場所は日本の浅木市の大型駐車場の最上階の4階である。

 

(なんで、なんで。俺はただ仕事が終わって帰るために車を取りに来ただけなのに、どうして)

 

体に冷たい夜の風があたる。その冷たい風がより恐怖を煽ってゆく。

 

「たふけて、、、」

 

銃が口に入っているせいでよく喋れないが、まだ行きたいと言う思いで必死に銃を向けている男に命乞いをする。

自分が殺される前に何人もの人間が殺されていてもはや自分が殺されるのは確実だが、恐怖に押し潰されている心は振り絞って言う。

 

「ふむ、、、しかしだ。私の美しい召喚陣を描くには後君を殺せば血の量が足りるのだがな、、、ふむわかった君を逃そう。」

 

(え?!)

 

(やった!助かった!まだ生きられる!」

 

そう思うと安心感に体から震える。そして男も口から銃を離す。

 

「にっに、逃げていいのか、、?」

 

「あぁ。あとは好きに生きたまへ、私は君を殺さない。」

 

それを聞くと恐怖からの解放で動かない体動かして走って行く。

すると周りに散らばる無数の人の死骸が震え出す。

 

「なっ、なんなんだ!?」

 

すると男はすまし顔でこう言う。

 

「あぁ、たしかに[私は殺さない]。」

 

すると顔を抉られた女の死体が立ち上がり、青年の方へと向かってくる。見るも無惨な体を動かして走ってくる。[恐怖]これ以外の考えは思いつかないだろう。

 

「嫌だ、、いやダァぁぁ」

叫び声を上げ、逆の方向向くも、そこには他に殺された人間が動き出しており、鋏込まれで逃げ場は無い。横に移動しようも、恐怖で脳が冷静な判断が出来ずとうとう青年は死への恐怖から狂ってしまう。

 

「あひャャャャャャャャ!!!!!」

 

恐怖に押しつぶされた少年に屍たちは襲いかかる。爪で、歯で、皮を、肉を、剥ぎ、切断し、噛みちぎる。地獄絵図。そこにはその言葉が最もあっている光景だった。

 

すると銃を下ろした男は何のことのない顔で召喚陣を描くために持っていた筆で、男の流れてきた血をつけて召喚陣を書き出す。

 

「青年よ、血というものは不思議でね。何故か何かを書くのにはまったくもって向いていなくて、すぐに色が悪くなってしまうのだ。この大きさの召喚陣を描くのに十人も殺さなくてはならなかったよ、あぁ安心したまえ、君たちの尊い命は私の願いである[全人類の救済にて]すぐに何とかしよう。」

 

屍たちによって食い殺され、形すら残らなかった青年を尻目に後述を唱え始める。

用意した触媒は(サソリの毒)。私の推測が正しければこの触媒で必ずあの(オリオン)を呼んでみせよう。

しかし、本物のオリオンが来たとして、この光景を見てどう思うだろうか?、、、、、、、、、いや!、そんなことはどうでも良い。兎に角今は召喚に集中しよう。すると召喚陣が光り、風がくる。その風の中から一人の人の姿が見える。

 

「其方が我を召喚したものか?」

 

西洋風の厚い鎧着て、片腕には短めの槍を携えている。

無論、その姿はとても召喚しようとしていた。オリオンには見えなかった。しかし槍を持っているということはもしや[ランサー]の可能性もある。三騎士のランサーならば特に問題があるわけでは無い。

しかし、このサーヴァントのクラスはランサーでは無く。[アサシン]であった。

想定外も良いところ、しかし私は此奴の新名がわかった気がする。まさか用意したものがそのまま来るとは思っていなかったが、こうなってはどうしようも無い。

 

「アサシン、私の願い[全人類の救済]を叶える、、嫌![全生命体の救済]を必ずや、叶えてもらおうか!」

 

アサシンは少し考えると口を少し笑ながら言う。

 

「ほう。このような光景を見せておいてよくもまぁそのような答えが考えつくものだな。しかしあくまで我はサーヴァント。まぁ手伝うとしよう」

 

そうしていると少し離れた所で音がする。何か缶にでも足をぶつけたのであろう。

 

「アサシン、早速貴様の力見せてもらおう。今から五秒後に、その音の主を生捕にしろ」

 

アサシンはそれを聞くと五秒数え始める。

 

「1、2、3、4、5!」

 

その瞬間アサシンはかなりの速さで駆け出す。

すると下の方で音がする。

 

「ガッ!!、、、」




ハイニンジャソード強すぎか?


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殺しと鎌と残りカス

サーヴァント達を考える時に色々な本を読むが、これが結構楽しい


日本某所

 

「一織くん…」

 

「はい…)

 

「わざわざ遠くから何度もここまで持ち込みしてくれるのは、ありがたいんだけどさぁ、前に言ったよね?

君さぁ[シリアスバトル]物を描きたいみたいだけど、君には会ってないよ。」

 

「でも、どうしても描きたくて…」

 

「君には、もっと明るい作風の方が向いてるよ、話はまだしも、絵のタッチと話の差が激しくてよくわからないし、しかもギャグはすごくいいから余計描こうとしている作品と違く見えてしまう。」

 

「やっぱり、ダメですか…?」

 

編集者は苦い顔をしながら言う。

 

「これはまだ読み切り会議出せないかな、今度はギャグ漫画を描いてきてくれそしたら見るからさ。」

 

「はい…」

日本の有名編集部への持ち込みはこれで何回目だろうか。自分が悪いのはわかってる。自分の描こうとしているものは正直面白くない。一度だけ通った物も自分の描きたい作品とは程遠い、今年で26歳、次の持ち込みでラストかもな、

そんなことを考えながら地元へと帰る。

 

 

 

 

 

地元へ帰る道の途中、奇妙な音が聞こえる。

 

パンっ!!、、、、

 

「何だ?」

 

わずかに音のした方へと足を運ぶ。ここらは地元の不良も居るし、危ないがもしかすると漫画のアイディアになるかもしれない。

そう思い。音の地点へとたどり着く。

 

「ここか、」

 

そこは4階建ての大型駐車場だった。

 

少々怖いが、こっそりと中へ入る。階段を一歩一歩確実に足を動かして登っていると、上から叫び声が聞こえる。

 

「ギャアアァァアァァァ!!!!」

ビクッと体を震わして、考える。このまま進んで良いのかと。正直さっきの叫び声は普通では無い。人間の演技の範疇を超えている。本当に生命の本当の危機に発した声だとすぐにわかる。

だが、ここで帰って後から、殺人事件が起きていた。っとなっては嫌だ!。息を殺し、最上階の四階へと足を運ぶ。

そこに居たのは真っ赤な趣味の悪いスーツを着ている男が何かを唱えている。

俺はこの後一生話すことのできない光景を目にする。

どこからか、黒い鎧を身につけた人間が光と風と共に現れる。その人間の理解を超えた現象に驚き、本能的に(逃げなきゃ!)という考えが過り、逃げようと後退りすると。

 

「カンっ!、、」

 

「ん?」

 

その瞬間後ろも見ずに下へと逃げる。振り返ったら確実に殺されるだろう

 

(殺される!殺されるぅ!)

 

いつも異常のスピードで駆け出す。そして曲がろうとすると。

 

「がっ!、、」

 

背負っていたバックが吹っ飛ぶ。中に入っていた没にされた原稿と共にバラバラになる。しかし幸運か、バックが原型を留めていなかったお陰で投げてきた何かに引っかからずに済んだ。

そのまま持てる脚力をフルに使い駆け出す。しかし、何かを投げてきた男は一瞬にして俺の目の前に現れ、一発でかいのを腹に打ち込んどきた。

 

「があ!、、」

 

うめき声と共に後ろへ吹っ飛び、コンクリの壁に叩きつけられる。

あぁ、終わるんだな俺の人生。と思い壁にもたれかかっている、腹への一撃で喧嘩もしたことの無い俺にとって、KOには十分すぎるものだった。

そう、悲観に浸っていると男が近づく。

 

「おい。貴様は魔術師か?」

 

息が出来ねぇ、魔術師?しらねぇよ。もう楽にしてくれ。何なんだよ。何でこんなふうに俺の人生っていくのだろう。だけど、どうせ殺されるなら、悪口の一つでも言っとくか?

思考がぐちゃぐちゃになってゆく。

 

「ちぃ、答えんなら殺させてもらうぞ。」

 

あぁ。やれよクソッタレ。

男が槍を振りかぶると何処からか声がする。

 

「まだ、物語は序盤だぞ()()()()

 

声のする方を見ると、そこには紳士風の服をきた青髪の男が月明かり照らされ立っていた。手に持つバカでかい大鎌持つ姿はさながら死神のようだった。

 

「ちぃ!サーヴァントか!」

 

一瞬で槍の男は死神に近づき、槍を突く。しかしもうそこには死神はいない。

 

「悪いな、クラス名も知らぬサーヴァントよ私のマスターはもらってゆくぞ」

 

俺を軽々と片手で抱えた死神はとんでもないスピードとジャンプでその場離れる。そのジャンプ力の高さから空を飛んでいるように感じた。

 

 

 

「ちぃ!」

油断した、まさかサーヴァントがいたとは。

 

(アサシン、どうだ?)

 

「マスター、すみませんサーヴァントの乱入により、逃してしまいました。」

 

(ほぉ、新たなサーヴァントか、、、、)

 

「マスター?どうされました?」

 

(あぁ、興奮だ。)

 

「はい?」

 

(ついに始まったか、この聖杯戦争は!あぁついに!ついに!やっと!我が悲願である【全生命体の祝福】が叶う!)

 

マスターは声をデカくして叫ぶ。その様子は声からでもわかる。

 

(アサシンよ。)

 

「はい」

 

(決めたぞ。早速攻め込もう。)

 

「マスター?一体何処へ?」

 

(あぁ、この聖杯戦争の主催者である三名の一人である、大前へと向かおう。ゆこう我が下僕達よ)

 

 

 

 

 

 

 

「ここは?」

 

公園のベンチの上で横になっていた。ということは今までのは夢か?だったら良かったが、現実へと引き戻す。声が聞こえる。

 

「やぁ。起きたかマスター、一時間で目覚めるとは早かったな」

 

あぁ、どうやら今までの出来事は本当らしい。バックも壊れてるし、何より俺を救った男が目の前に居る。

 

「マスター。」

 

「あのぉ()()()()ってなんですか?」

 

「早速だが我が名を名乗らせてもらおう、」

 

「いや、あなたは一体だ】

 

「新名、いや偽名か。まぁ良い」

 

何なんだよこの男は、しかし先ほどまでの出来事でもう驚きすらしなかった。

 

()()()()、我が名はジャックだ!」

 

こうして、俺は最悪の戦いへと引き込まれる。




書けないかもしれないのでここで書いときますが、アサシンのマスターの名前はハングロン、と言います。


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夜と授業とヒーローへ

夜の公園。

静まり返ったその場所に二人の男が居る。

片方は冴えない顔をした青年と時代には合っていない紳士風の服に青髪の頭にはシルクハットを被っているヘンテコなおっさんだった。

 

「ジャック、我が名はジャックだ!」

 

唐突に話も聞かず、名をあげる。

 

「そんな、唐突に名前を言われてもわからないですよ。」

 

するとジャックさんは驚いた顔で聞いてくる。

 

「おい、まさかとは思うが君魔術師じゃないのか?」

 

「さっきの俺を殺そうとした、変な人も言ってましたけど、私は魔術師なんていう、非科学的な存在じゃぁないですよ」

 

呆れながら、ジャックさんに言いつける。

するとジャックさんは頭を抱えて、悩む。

 

「まいったな〜、いやー君の魔力量がかなり凄いからてっきり、魔術師か何かだと思ったんだが、いや〜まいったなー。」

 

いったい何のことだかさっぱりわからないが、ここらでおいとまさせて貰おう。

 

「助けてくれたことは感謝します。お礼のために電話番号を渡しておきますね。」

 

するとジャックさんは頭を抱えて、顔をうずく目ながら言ってきた。

 

「左腕。」

 

「えっ?」

 

「とにかく左腕を見てみてくれ」

 

「はぁ、、、」

 

その言通り、着ていたパーカーををめくり、左腕を見てみると。

 

「ぎゃゃぁゃぁ‼︎」

 

そこには左腕全体にDNAの様な赤い痣がついていた。

 

「ふっ、ふざけないでくださいよ!!、なんですかこれ!」

 

するとジャックは困った顔で言う。

 

「いやー、それ[令呪]って言うんだけど、私と君を繋ぐプラグみたいなものなんだが、、、、。」

 

「いやいやいや!今すぐこんな、痣だか、タウゥーみたいなこの変なの消してくださいよ!家お風呂ないんですから!」

 

すると、ジャックさんは腕を振りにながら待ってくれと言ってきた。

 

「待て待て!、失礼だが、君には叶えたい[願い事]はあるかい?」

 

「なんですか、話を逸らさないで下さい。」

 

「いやいやいや!、そらすきなんかないよ。ただその痣がどうでも良くなるビックニュースだ」

 

胡散臭いが、いくらなんでも一時間でこんなでかいのを左腕全体に作れるのか?、ふと疑問に思い。話くらいは聞いてみることにした。

 

「でぇ?、どんなビッグニュースで?」

 

呆れた様な真座差しをジャックさんに送りながらベンチに腰をかける。

 

「安心した前!きっと満足する話さ!」

 

先程までの低いテンションとは逆に顔をニンマリとしながら何処からともなくホワイトボードとペンを出す。

 

「おい!なんだそれ!」

 

驚いて、指を差しながらツッコミを入れる。

 

「まぁ、これはこの後説明するから大丈夫!、安心して話を聞きた前!」

 

「では始めるぞ![ジャック先生の教えて聖杯戦争!]」

 

ぱふぱふ どんどん!

 

何処からか、変な音が聞こえてくるが、無視しよう。

 

「さぁ!まずは聖杯戦争について説明しよう!」

 

「聖杯戦争とは!七人の魔術師と七人の呼び出された英霊(サーヴァント)とによる。血も涙もないバトルロイヤルである!

最後に生き残った一組のみが、願いを叶える権利を手にするのだ!」

 

言っていることの意味は全くわからない。と言うか非現実的な話すぎて、頭が追いつかないがジャックさんがあまりにも熱を持ちながら話すからもう少し聞いてみることにした。

 

「そして呼び出されるサーヴァントにはクラスがあるのだ!、まずはセイバー!名前どうり剣を使うやろうだ。」

 

 

するとホワイトボードに色付きペンで黒い服を着て片手に剣を持つ青年の絵が描かれた。

 

「そしてランサー!槍を使ってなんか凄く早いんだ!まぁ私があったのはバーサーカーじみていたがな。」

 

するとまた一瞬にして鎧を着たじいさんの絵が描かれる。

 

「そしてえぇ〜、剣、槍ときたらぁ〜」

 

「弓?」

 

「正解〜!そうアーチャー!さ。」

 

すると自分ほどのスナイパーライフルを持った覆面姿の絵が描かれる。

 

「あの、その絵だと弓兵じゃなくてスナイパーになりません?」

 

すると笑いながら、ジャックさんは言う。

 

「いや〜その辺、結構聖杯ってガバガバなのよねぇー、もっと変なのもいっぱい居るし。」

 

「変な物って?」

 

「いやー、このクラスの中にバーサーカーっていうのが居るんだけど、ステータスを上げる代わりに狂っちゃうだよねー。ただ私と戦ったのは剣とか槍を作って飛ばしてきて、尚且つ実態なしのチーター野郎だったよ。」

 

「無茶苦茶ですね、、、、」

 

余りの話についていけず苦笑いをするしかない。

 

「あの〜クラスって後幾つくらい有るんですか?」

 

「バーサーカーも入れて後三つだしまとめちゃうか。」

 

「ライダー!なんかに乗ってる!。この私のクラス!キャスター!魔術を使う!アサシン!暗殺者!。以上!」

 

「最後雑ですね。」

 

「いや〜ここら辺の奴らはまともに会ってないからねー、さて次は私の紹介だ!」

 

すると描いてあった絵を全て消してなにかを書き出す。

 

名もなき怪人(コード・ジャック)

 

「私の宝具、名もなき怪人だ」

 

「ほうぐって何ですか?」

 

「いい質問だ!宝具とはサーヴァントが一個は所持している必殺技の事だ。例えば私のはこの様な形をしている。」

 

すると何処からか、三十枚ほどの紙の束を取り出す。そうするとペンを取り、俺に見せつけながら何かを書き出す。[ジャックは何処からか大鎌を取り出す。]

 

「ホイっ」

 

後ろのポケットから確実に入りきらないはずの物である大鎌を当たり前のように見せつける。

 

「これが私の宝具の能力、この紙に書いた事を事実にできる。おっと、やっとのことさ驚いた顔になってくれた。」

 

ジャックさんは笑いながらこっちを見る。一方俺は見たこともない光景にいやこの様な非現実的な光景はこの数時間何度か体験しているがそれでもなお、驚く。するとジャックさんは調子が乗ったのか色々と書き出し色々な物を取り出す。

 

「でぇ、どうだい私の宝具は?自分で言うのも何だがかなり当たりだぞ私。」

 

「ちっ、ちなみに、さっき言ってた願いってのはなんでも叶うですか?」

 

「あぁ、もちろん」

 

やってみる価値はある。どうせならやるだけやってやる。

 

「ジャックさん!お願いします僕と一緒に戦ってください。」

 

すると笑顔で喜びながら答える。

 

「あぁ、勿論だとも!」

 

ここに新たなサーヴァント?とマスター?が誕生した。

 

そうすると、一つ気になる事が出てきた。

 

「ところでジャックさんは何で戦ってくれるんですか?」

 

「あぁ、私たちサーヴァントも願いを叶える権利があってね。安心した前」

 

「じゃあジャックさんは何て願うんですか?俺だったら漫画がヒットする様に願おうかな。」

 

「なら、君に叶えてもらおう。」

 

「え?、俺に叶えられる力も財力もありませんよ?」

 

「あぁ難しい話じゃない。たった一つ()()()()()()()()()を描いてもらおう」

 

 

 

 

 

 

 

 




感想を貰えると嬉しいです。感想お待ちしています。


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新名解放・キャスター

設定資料です。


・真名・ジャック

 

・クラス・キャスター

 

・時代・不明?

 

・地域・イギリス

 

・触媒・不明

 

・属性・悪、中立

 

・ステータス

筋力E・筋力にはあまり自信は無い。

 

耐久D・頑丈にはあまり出来てはいない。

 

敏捷B・高速移動ならお任せ!

 

魔力C・あいにく魔術は得意じゃ無い。

 

幸運・A・悪いがおまわりに捕まったことはないさ♪

 

宝具・D・使い勝手はとってもいいんだけどな〜、何で低いだろう?

 

クラス保有スキル

 

・陣地作成C・彼の話ではナワバリや隠れ家といった物は作っていなかった為、本来はもう1ランク下がるはずだったが。彼の生前の経験の一つとして土地の管理はあったものの、あまり語られるものでもない為、この程度に抑えられている。

 

・道具作成B・宝具の効果もあってか、かなり高い数値となっている。しかししっかりとしたものがない限りいい物は作れず、褒められる物は出来上がらない。しかし一度しっかりとした作業場、道具を持たせれば間違いなく。素晴らしい一級品が出来上がるだろう。

 

保有スキル

 

・変幻B・彼は話の中で姿を変えた、しかしそれは本物の姿とは違う紛い物の姿へと変わり、夜のロンドンを駆け巡った。何度も姿と変えることにより少しずつ本物へと近づいていったものの、既に彼の肉体は限界を迎え、悲しみの中で彼の肉体は消え去り、いつ頃からか、彼の話は忘れ去られていった。

 

・超身体C・前の変幻の副産物として生まれたスキル。一般人をはるかに超越した身体能力を活かしてて縦横無尽に夜のロンドンを駆け巡った。だがこれはあくまでも()()()()()()()()であり、聖杯戦争に呼ばれる武勇を立てた栄光ある人々と比べればやっとおんなじ所に届いた。レベルの為過度な期待をすると痛い目をみるだろう。

 

宝具

 

名もなき怪人(コード・ジャック)

ランク・D

種別・対人、対軍、対城宝具

レンジ・1

彼の生前の行いである様々な事件が当時のロンドン集を騒がせた。とても人様に言える様な物ではないが彼からしたら中々誇れる部類にはあるようで宝具の能力込みで中々に気に入っている。見た目はそのまんま新聞紙でありそれ以上はない。紙は三十枚ほどであり、量は多い。宝具の効果はその紙に書いた事を現実にすると言う物。しかしその能力にも制限があり。実現できる範囲としては【ジャックがしそうな事】であり。例えば劇中でも書かれた【ジャックは大鎌を取り出す】は再現できるが、【ジャックは日本刀を取り出した】だと無理になってしまう。ただその時代のジャックへのイメージに寄っても変わって来る為、先程の【日本刀を取り出した】

ができる可能性もある。他にも、ペンの種類は何でもよく。ジャックが許した相手、ジャックに対して敬意をはらう人間ならば書き込む事ができる。逆にその二つの条件の中一つも満たしていないと新品の万年筆を使ったとしても文字の一つも書けない。(言語は何でもOK)

 

『?????』

不明。現在は令呪を使用したとしては絶対に発動できない宝具。ただ、時が経てばいずれは使える可能性はある。

 

 

 

 

好きな物:イタズラ、博打

 

嫌いな物:真面目な人間、聖人、偽善者

 

作者の感想・今回の聖杯戦争のイレギュラー。何を考えているかが読めず、いつも上機嫌だが、遊びに熱くなり過ぎてしまう癖があり、こいつと博打で勝負するのはやめよう。

この世で最も腹が立つ煽りか、理不尽な僕力しか無い。




とりあえず作ってみました。
少し改正しました。


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襲撃とニ双と勝利の糸

ついに500UA突破しました!ありがとうございます。これからも頑張っていきます。
お気に入り登録をしてくれた方、ありがとうございます!


真っ黒な夜。

その空間には夜特有の匂いと音を感じる事ができた。そんな夜の空間に寂しげな洋館が立っている。夜の0時を時計の針が過ぎたこともあってか、その洋館からは人の気配を少しも感じ取れなかった。

だが、そこには人一人居ないわけでは無く、一つの小さな窓から光が漏れている。その窓の向こうにいた人物の名は大前咲。大前家13代目当主でありこの聖杯戦争に参加しているマスターの一人である。

ここで大前家について軽く話そう。

大前家、13代も続いている歴史の長い家である。魔術はその独特な性質と大前家は魔術師特有の感性が薄いケースが高い。しかし実力は高い者が多く、魔術刻印もしっかりと受け継ぎ、魔術回路も増えてはいないがヘリもしないという感じで基本的には問題はないのだが、一つ変わったところがある。それはほぼ全ての()()()()()()()()()()()()()()()()()()という物だ。

なぜそんな事が起きているのかは知らないが、なぜかそんな変な事が延々と続いている。

その為かかなり早い段階で魔術刻印を移植しており、13代続いていると言っても年数ではかなり短く短命な一族だった。しかし事件は起きた。いやなぜか今まで起きなかったと言う方が正しいだろう。

13代目当主の咲の母大前日菜は交通事故でその場で即死し父大前琴時は三年前に夜の道端で通り魔に刺され、発見が遅れたのと、刺したであろう箇所が急所に入り助からなかった。さらに魔術刻印も3割程しか娘に継承しないまま死んでしまった。しかしこの通り魔はその辺のチンピラの物ではないと魔術士ならば一眼でわかる。何故なら琴時の体にある魔術回路も魔術刻印もズタズタに壊されていたからだ。こんな芸当は普通の魔術師でも到底難し事である。しかも、琴時が刺された箇所はたったの三箇所で有り、確かに壊すことは可能ではあるがたった三箇所で魔術刻印も魔術回路も壊せるような代物ではない。しかし警察はこの事件をただの通り魔事件と判断して調査するも、目撃者の一人も見つからず監視カメラにも写っていなかった。しかし咲の中では容疑者は何となく付いていた。まず父は()()()と言う魔術師の男の願いでここらの土地の中で一番でかい山をかしていたのだ。しかし何故同じ魔術師とはいえ、こんなよくも分からない男に何故土地などを貸したのか、このキシンと言う男はかつて【冬木】にて五度開催され全て失敗に終わった戦いをこの浅木市にて行なおうと言ってきたのだ。そして、この土地の一部を貸して欲しいと頼み込んできたがもちろん琴時は断り追い返そうとした。しかしその後キシンに何処かへ案内されると、外から帰ってきた時には真っ青な顔をして私をだたき抱えてずっと、

 

「ごめんね、ごめんね、父さんは悪魔と会ってしまったんだ、」

 

と泣きながら私に言ってきたのをいまだに覚えている。その後キシンには会ってはいないが父は時々接触していたようだった為、私はキシンの顔はよく覚えていないが、もし父を殺したのだとすればこの男だろう。

もう一人の容疑者は父の弟子であった新馬立九だ、父の弟子で有り、現在はキシンの元にいる。八年ほど前に父が時計塔から呼び出しキシンの手伝いをしていた。当時は今考えてみればおそらく父が助けを呼ぶ為に呼び出したのだろうが、立九はキシンの元へ行くと帰ってきた時に狂ったような顔をして父に何かを話していたのを覚えている。感情もよく分からない状態で見当違いな事をずっと言っていたが本人は全くの正常で催眠の魔術などはかけられておらず、それからは一才の音沙汰もなかった為、父も含めた家族全員が忘れかけていたが、父が殺された時の葬儀に突然やってきて私に対して。

 

「師匠は死んだ。君はどうする?生きたいか、父や母の様に死にたいか?」

 

それだけ言うとさっさと去って行ってしまった。今はこの家にいるのは大前咲一人で有り、父が死ぬ前まで雇っていたお手伝いさんはもううちには来てもらってきてない。いや彼がいた、私がこの聖杯戦争のために召喚した()()()()のサーヴァントが。

私はこの聖杯戦争のシステムについてはそこまで詳しくなかったが、父が残した遺産の中に、この十年間で集めた父の聖杯戦争についての情報が載ったファイルが出てきてそれを頼りにしながら召喚した。

無論父も参加する気などは無かっただろうが身の危険か、それとも単なる好奇心か、いや、あのビビリの父が好奇心なんぞで動くものか。それの証拠に最後のページの方には私たち家族が逃げるための手段を書き連なっていた。そんなノートの中に一つ気になる一節があった、それは【知名度補正】だ。簡単に知名度補正について説明すると、呼び出したサーヴァントによってその土地、国、世界での知名度が強さにバフをかけると言う物だ。これによって、例えば世界的に有名な人物は必然的に強くなり、逆に知名度が低いとその恩恵が受けられない。となればこの聖杯戦争に呼び出すサーヴァントは有名な人物であればあるほど良い、しかし聖杯戦争にて呼び出したい人物がいれば触媒を用意しなくてはならない。もちろん歴史に名を刻んだ人々を呼ぶのだ、金は掛かるしもし、もし用意したとしてもその人物が召喚されるとも限らない。だが、もし召喚をしたければ用意せねば始まらない。そこで私はこの日本において武人と聞かれれば真っ先に回答としてくるであろう、人物の遺品を手に入れた。我が家の少ない財産を殆ど使ってしまったが、このサーヴァントを呼べれば確実に勝てるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アサシンよ、あれが大前邸だ。」

 

「あれが、か、」

 

夜の世界に妖艶な雰囲気を醸し出すかの様な洋館がそこには立っていた。しかしその館には魔術師がおり、安易に近づけば一瞬にして設置されている罠のえじきになるだろう。

 

「しかし、マスターこいつら役に立つのか?」

 

マスターの後ろにいる、愚者の方を見る。力無くどこかを見ながら突っ立っている。よく見るとマスターが持たせた物なのか、スコップやピッケルを持っていたり、ドライバー、トンカチ、はたまたただの石を持っている個体もいた。

 

「あぁどうせ使い捨てだ、アサシン、一様作戦を言うぞ。まず正面玄関に二十人の中十人を送り出す、その後別方向から二組を向かわせ、潜入させる。正面は任せたぞアサシン。この十体はお前に預ける。任せたぞ」

 

「了解した」

 

自身の肉体に愚者達の感覚が伝わり、思い通りに動かせる。

 

「さぁ、行くぞ!」

 

愚者に対して声をかけると。

 

「「「「Aaaaaaaaaaaaaaaa」」」」

 

と獣の様に声を上げる。俺の声に反応してそれぞれの持っている武器を掲げていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正面の方角から魔力の気配を感じる。微量な者がほとんどだが、一体だけ強い者がいる。自らを主張するためかの様に他のものよりも、大きい反応を出している。書いていた日記を途中だが閉じ、念話で自分のサーヴァントを呼び出す。

 

(ランサー、来て)

 

声に出て出てきてか、霊体から実体化した赤の甲冑を着た身長は176cm程あり2m程の十字槍を持ち、現れる。

 

「あなたもわかるでしょう。あの反応が、」

 

するとランサーは静かに言う。

 

「はい、十体程でしょうか、此方に向かってきていますね。」

 

少し考えた後ランサーに指示を出す。

 

「取り敢えず正面の奴らは任せるわ、後の奴らは私たちで始末するから。」

 

覚悟は出来てる、これは聖杯戦争だ、私の手が汚れるのは想定内。後は父が残したあの子達に賭けるしかない。

ふと、ランサーの方を見る。戦の一つもしたことのない少女に対する目ではなく、戦うものへの目を私に向けていた。

何故そんな目を向けているのか気になったが今はあいつらを殲滅しなくちゃ。

 

「ランサー、正面の奴らを潰して来て!」

 

するとランサーは少し笑うと、真剣な顔になり正面玄関の方へと向かう。そしてたった一言言っていく。

 

「ランサー、()()()()!出る!」

 




cccのbgmをよく聞いています。


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番外編と麻婆と神父

思いつきの番外編です。


「腹が減った。」

 

深夜の12時を回った頃、布団から出て起きる。

 

「なんじゃマスター、戦でもないのに飯か、」

 

呆れた顔で、霊体から実体化してセイバーが出てくる。

 

「仕方ないだろう、朝に食った牛乳に当たって、腹下してたんだから昼間」

 

実は今日の朝に飲んだ牛乳の賞味期限が7ヶ月近く過ぎており、それに気づかずに飲んでしまったのだ。そのおかげで飲んでからすぐに、トイレへと直行し約、9時間にも渡る決闘が開幕したのだ。

そしてその決闘を制してから死んだ様に今の今まで寝ていたと言う訳である。

 

「うーん、今ならコンビニはやってるからそこ行くか」

 

着替えながら、財布の中身と相談し決めた。

 

「セイバーさんも来ます?」

 

ふと質問してみると。

 

「行く!」

 

と0.1秒も掛からずに持っていたりお茶をすぐに冷蔵庫へとしまい飛んできた。

 

「それじゃ、いきましょうか。」

 

隠れ家にしている、アパートから出て徒歩5分ほどの場所にある。コンビニへと足を進めた。

 

 

 

 

 

 

正直言って俺の住んでいる場所は悪い。職業柄、金のかかる物なので仕方なく、妥協できる範囲ギリギリの場所が此処だったのだ。

うちから出て一番近い場所にあるコンビニは商店街を抜けた先にあり、途中に必ず商店街を通らなければならないのだ。

商店街といっても、前にセイバーさんといったカツ丼屋もここにあるが流石に閉まっていた。

すると商店街の入り口の方から光が見える。

何故入り口なのかは俺の位置的に出口から入っていかなければならないため不自然ながら出口から出ると言う変な状態へとなっていた。

 

「なんじゃ、あれ。蕎麦か?」

 

いつの間にか、灰色の着物を雑に着て、サンダルを履いたセイバーさんが光の方向へと指を指す。よく見ると、その光は提灯であり、何かの屋台の様だった。

 

「そばではないと思いますが、ラーメン?か、おでん?、いやここらでは一度も見たことがないが、、、」

 

少し不気味ではあるが、此処からコンビニへと行くくらいなら、あそこで食事を済ましてしまった方が楽だ。

 

「セイバーさん、あそこで食べます?」

 

この人も食べる気だろうし、聞いてみると。

 

「あぁどうせだ、あそこにするか。」

 

セイバーさんも行く気な様なのでその光の方へと足を進めた。

 

その屋台はおそらくは軽トラックを改造して荷台に屋台が置いてあった。暖簾にはでっかく[麻婆豆腐】と書かれており少し不穏だかが、好奇心に逆らえず暖簾を潜る。

 

「タイショー、やってる?」

 

そこには、黒い服を着て、その堅いとは裏腹にわざわざエプロンと三角巾を身につけて鍋を混ぜている死んだ魚の目をした男がいた。

 

「あぁ、よくぞ来た」

 

そう言うと、カウンターに置いてある、一枚の紙を指さす。

 

「えーとなになに、、、」

 

それはまさに狂気だった、そのB5用紙ほどの紙の一面に[麻婆豆腐]とびっしりと羅列してあったのだ。

麻婆豆腐の辛さでは無く、シンプルな狂気からくる大量の冷や汗を感じすぐに出ようとすると。

 

ドンっっっ、、

 

そこには炎の様に赤くグツグツと煮えたぎる、マグマの様な麻婆豆腐が二人前置いてあった。

心の中で(あっ、逃げられない、、、)と感じ取っていると。セイバーさんが店主に質問していた。

 

「店主、これがマーボードウフか?」

 

すると、店主は嬉しそうに、説明する。

 

「あぁ、それが麻婆豆腐だ。この私の空っぽな心を唯一埋めてくれた存在だ、是非食ってくれ」

 

「ほんじゃあ、頂きます。」

 

セイバーさんは中華用のスプーンを手に取り、マグマの様な麻婆豆腐を口へと運ぶ。

 

「ま、待って!セイバーさん!」

 

止めようとするがすでに遅い、その地獄で作られた様な麻婆豆腐はセイバーさんの口へと入っていった。

すると、セイバーさんはすごい顔をしながら口の中で噛み、飲み込んだ。少し下を向いて黙っていると突然顔を上げ叫ぶ。

 

「うまーい!何と!こいつはすごいぞマスター!噛んだ時に辛さはあるがそれに負けぬ程の旨みが口を包む!こいつはすごいぞ!」

 

俺がポカーンとしていると、セイバーさんは麻婆豆腐を次々に口へと運んでいく。

 

「どうした?食わんのか?」

 

後ろで手を組んだ店主が、進めてくる。

まぁセイバーさんが食べられたから大丈夫だろうという、謎の考えで、その熱して、溶かしたドロドロの鉄の様な麻婆豆腐を口に入れた。

その口に入れた瞬間に、考えられないほどの絡みが舌を襲う。

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」

 

言葉にならないほどの叫び声を上げ、その場気絶する。

 

 

 

 

 

ちょうど出された、麻婆豆腐を食べ終わったあたりで、真矢がとんでもない叫び声を上げ、その場に倒れる。ハッと、その場を数メートル離れて刀を構える。

 

「貴様!何者だ!」

 

すると裏から店主が後ろで手を構えながらゆっくり歩いてくる。

 

「悪いが、私は君の様な()()()()()()とやりあう趣味は無い」

 

唐突に飛び出たセリフ、驚き斬りつけようと構えると、後ろから麻婆豆腐を口にメジャーのピッチャーの様に放り投げて来た、それは間違いなくわしの食った麻婆豆腐の味だった。

 

「それはこの失神している男に食べさせた物だ、どうだ?」

 

「美味い、」

 

よくよく考えてみれば、マスターを殺すのが目的だとしたら即死さてるはずだ。

気になるところは有るが、今は家へと帰ろう。

マスターを担ぎ上げ、帰ろうと金を出す、しかし

 

「悪いが、代金はいらない。ギンガメッシュもランサーも食えなかったものを君は簡単に完食してくれたお礼だ。」

 

そうして帰る時、せめて名前だけでも聞いて置こうと聞いてみる。

 

「お前さん、名は?」

 

()()()()だ、君は?」

 

「本当は名乗っちゃいけないのだがな、まぁ他のマスターに言うなよ。」

 

「ふっ 、もうサーヴァント相手に喧嘩を売るのはごめんだ」

 

「島津、()()()()だ、じゃあな言峰綺礼」

 

そう言うと、俺はマスターの家へと進んでいった。

 

 

 

 

 

 

朝飛び起きる。確か変な屋台で、、、何故だろう?記憶が飛んでる。

 

「おう!起きたか!」

 

座布団に座りながら、テレビを見ているセイバーさんが声をかけてくる。

 

「あの、昨日って夜に外に出ましたよね?」

 

セイバーさんに質問してみるも、

 

「いや?、出てないぞ?ただ変な夢は見ていた様でうなされてはいたが。」

 

それだけ言うと目線を俺からテレビへと戻してしまった。

俺は口にわずかに残る、絡みを感じながら、冷蔵庫の方へと向かった。

 




ランサーの話は次回書きます。
あと前回を言いましたがお気に入り登録してくれた方ありがとうございます!


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残酷に残虐に冷静に

霊体をを解き、その朱く輝く鎧を包み、その洋館を守る門番が姿を我々に目に焼き付けるかの様に現れる。

クラスはランサーだろうか。その姿は差ながら武者であった。

 

「aaaaaaaaa!!!!!」

 

すぐに控えに置いておいたバットを持った愚者を向かわせるが。

 

シュッオォ、、、

 

愚者の脳天をランサーが持っていた十時の槍で貫き、足で愚者をこちら側に蹴り飛ばすと、槍を構えて殺気を放つ。

 

「五番、三番、七番そのまま突っ込め!」

 

マスターから渡された権限を使い、ダイナマイトを腹に巻きつけた、頭が無い愚者たちをランサーに向かって、向かわせる。

 

しかし、三方向から飛び出した愚者の真ん中の物をその槍のリーチで胸目掛けて勢いよく突き刺すと、そのまま、槍を放して腰に着けていた日本刀で、残りの二体を二分割にしてしまう。

 

さすがと言うべきか、三騎士らしくその力を見せびらかすかの様に、派手にまだ動けた三体を刀で切り刻んで行く。

 

「ならば、この方法はどうだろうか?一番、八番、九番、二番、武器で叩きつけろ!」

 

指示に従ってか、ランサー正面の四方向から愚者たちが暗闇から飛び出す。スコップを構えて胃袋を出しながら走る一番、レンガを両手に持って走る八番、一番体格のでかい九番、バットを前に構えて舌を出しながら走る二番、それぞれがランサーに対して殺すなどとは伝えてはいない、何故か?これまでの景色を見てこいつに傷を負わせられるなど少しも考えちゃい無い。ただ、突っ込んで死んでくれれば良いだけだ。

読みどうりか、奴はその槍をふるい、スコップでガードをした一番はそのまま槍で斬られ、飛び出していた胃袋ごと、真っ二つにされる。その後レンガを持っていた八番もすぐに斬られて動けなくなる。九番はその腹に溜まった脂肪のおかげか、致命傷にはならなかった。二番は前に突き出していたバットが盾となり斬られはしなかったがそのまま洋館の壁へと突き飛ばされ、そのまま動かなくなる。最後に腹を押さえ込みながらもうまえにすすむ九番にとどめを刺そうと、切った腹目掛けて槍を突き刺す。しかしそこにあったのは骨でも内臓でもなかった、そう()()だったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しまった!

まんまと敵の作戦にハマってしまう。真ん中の男を突き刺した感覚は、何もなかった。たしかに、皮と脂肪を貫く感触は伝わったが、その奥にあるはずの骨と内臓を砕き、引き裂く感覚は無く、本当に空洞だった。

この答えが導き出す事柄は一つである。

 

タッっ、、、

 

地面を蹴りジャンプする振動が地面から足へ、そして頭にたどり着き上を見る。そこには良闇と同化した、サーヴァントの姿があった。

そして、サーヴァントは手に持つ槍をこちらに突き出す、しかしこちらの方が一瞬だが判断が早かった。

手に握っていた十字槍を放し、後ろにバックステップする。すると、サーヴァントが放った槍は地面へと突き刺さる。そのまま空中に居たサーヴァントは奇襲に失敗したことには驚かず、空中で地面に刺さった槍を抜き、すぐに構えようと地面に降り立つ、しかし行動はランサーの方が早かった。

 

「ダァッ!」

 

カァン!

 

ランサーはバックステップした位置から、一瞬にしてサーヴァントへと距離を近づけ、腰に刺した刀で斬りかかる。

だが、サーヴァントも自分方向の右から来る刀を避けようと左へと槍を持ち回避する。

しかし、距離が少し足らず、右腕を切られてしまう。

しかしサーヴァントの身からしたらこの程度の傷はかすり傷で、すぐに魔力で治そうとする。そしてその間にも、来ると考え、槍を構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デブに刺さった自身の槍を引きぬき、構える。

先程の一撃がうまく当たらなかったことを悔やむが、流石はサーヴァント、あの程度の傷では直ぐに治されてしまう。

しかし、あの傷は通常の人間であれば、かなりの致命傷にはなりそうだが、あのサーヴァントは何の気無しに治してしまった。

だが、あやつは何のクラスだ?[ランサー]は私のクラスであり、聖杯戦争においてはクラスの被りは絶対にない。

となれば、あの距離まで来ても、私が気づけなかった事から恐らくは[()()()()]のクラスだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

計算外だ!

何故先程送った我が下僕十匹の内、七匹が殺された!

おかしい!何故こんなにも早く片付けられるのだ!マスターは一体、、、

まぁ良い、ここは仕方なく、マスター暗殺は諦め、帰還を優先だ。

一様、私が用意した愚者のうち半数には、小型のカメラを仕込ませた。それを使って屋敷の情報を少しでも掴めたら。

そう思い、おとりを一匹泳がせ、カメラを付けた二体を屋敷に侵入した経路と同じ所から逃がそうとする。

脱出口の手前まで来たところで、突然と二体の通信が切れる。

 

「くっ!」

 

直ぐにスナイパーライフルのスコープで最後の一体を見ようと覗く。

もうすでに最後の一体は通信を切り、(全力で逃げろ!)と伝えていたため、どこに居るかは分からないが、幸運な事に3階の廊下窓に映る、最後の一体を見つける。

しかし、その後直ぐに何かによって最後の一体は殺される。

 

「あれは、、、()()()?」

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の一体を潰した。

 

残虐なる処女の弾き殺し(デンジャラス・ホイール)、そしてありがとう!()()()()()!」

 

最後に手伝ってくれた、九人の処女に感謝を伝える。

 

父の残したこの子達でこの屋敷と私を守る。




祝!UA750到達!これからも励んでいきます!
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毒と刀と幕開け

お互いの頬を冷たい風が通る。

夏の終わりの夜に二人の戦士が牙をぶつけ合う。

朱く、戦場を駆ける戦士を形にした様な男と、厚く、重く。重厚感のある鎧とは裏腹に通常の槍より短い槍を器用に操り、目にも止まりぬ速さでランサーの一撃一撃に力を込めた一度触れれば即座に仕留められてしまいそうなその斬撃を、短い槍でまるで舞を踊るかの如くいなして行く。

 

「おい!ランサー!、テメェの槍は美しさがねぇなぁ〜、なんだい?技くらい覚えろよ。」

 

「黙れ!、戦場では技など通じんわ!」

 

槍を振りながら、ランサーは言い返してくる。

しかし、人間は基本煽れば隙が出来る確率が高くなる。

笑いながら、ランサーの槍による攻撃を全ていなしながら反撃の時を待ち、今度こそこの一撃にて潰す!

 

すると、ランサーは一旦離れ距離をとる。何か策があるのか槍を構えて目線を動かす、すると

 

シュュルルルルルル!

 

「なっ!?しまっ、、、」

 

アサシンの足にワイヤーが絡む。

ワイヤーは、しっかりとアサシンの足に力強く巻き付き、林の方向へと引きずり込む。

 

(くそっ!、まずい!。)

 

急いで体制が崩れる前になんとかワイヤーを切ろうと、槍を足に巻きついたワイヤーへと突き出そうとすると。

 

「さらばだ、アサシン。」

 

ランサーがアサシンの持っていた槍を十字槍で空へと弾き飛ばし、そのままアサシンのの胸目掛けて突き出す。

 

「くっ!」

 

しかし、アサシンも両腕から三十センチほどの刃を鎧の隙間から勢いよく飛び出し、十字槍を一歩前で止める。

 

「ほう、随分とおかしなカラクリが仕込まれいるのだな」

「まぁな、、チッ、、」

 

鍔迫り合いをしながらも、ワイヤーによって引っ張られる体を引き込まれない様に重心を前に押し出そうとする、だがランサーの槍はワイヤー方向へて向かわれるかの様に奥へと押し込んでくる。

奥の方では金属の刃が軋む音がし、後には引けない状態。

 

(どうする、この状態からじゃ、前か後ろにしか動けない。前からは押し出してくる、、、、、、くそ!奥の手か、、、」

 

アサシンの奥の手、それは人には無い第三の武具を出す。

 

ドシュッッッッッッッ

 

「なっ!」

 

アサシンの股の下から、腕より太い()()が出てくる。

 

ランサーは一歩早く気付き、鍔迫り合いをやめ、後ろへ後退する。

 

アサシンの背中から、股をくぐりランサーを仕留めようとしたそのハリは、器用にアサシンの足に巻きついていたワイヤーを掻っ切り背中からアサシンの頭上をかけて、その姿をハッキリと見せつける。

そのハリは人には無いものだった。

紫入れに暗く光、先の針からは、さまざまな色にどんどん変化する液体を、ぽたぽたと流しながらこちらにハリをむける。

 

「こいつでラストだランサー!」

 

するとアサシンはそれを言うと、両腕に付いた刃を腰へと引き締め、頭上にあるハリへと意識を飛ばす。

 

「神々の加護を受けしこの三撃にて仕留めよう!」

 

神の怒りに触れし、傲慢な狩人の最期(オリオン・エンド)!」

 

その言葉ともにアサシンの身体はランサーの近くに光の如く近づき、頭上にあるハリをランサーへと飛ばす。

 

「くっ!」

 

だがその一撃はランサーの槍で止められる。

 

「甘い!」

だが、その次に飛んできた両腕の二撃は止められず、腹にモロに食らう。

 

「ぐっ、、、!甘いのはどっちだ!」

 

「なっ!」

 

アサシンの上には、朱く、流星の如く光る槍があった。

 

「朱槍、、、、、、、」

 

間に合わない!、意識的に悟ると、ランサーに刺さった刃をぬき、避けようとするも、何かが引っかかる。

 

見ると、ランサーの左腕にはアサシンの放ったハリが、ガッチリと掴まれ動かない。

 

「一線!!!!!」

 

ランサーの十字槍から朱い光と共に、十字槍が飛んでくる。

 

そして、荒々しく飛ぶ槍はアサシンのハリを砕きながら、アサシンの体へとぶつかる、、、、だが、それはかなわなかった

 

(令呪を持って命ずる!アサシン帰還せよ!)

 

アサシンのマスターである。ハングロンの声がアサシンの脳内へと届く。

 

槍がアサシンの目と鼻のところで、目標であるアサシンが後も残さず消えてしまう。

目標の消えた槍は役目を終えたことを理解したかの様に、少し離れた地面へと突き刺さり、先ほどまでの光を失う。

 

「令呪か、」

 

令呪、それは聖杯戦争に参加するマスターならば、全員が持つ絶対命令権。

使えるのは3回、使えばサーヴァントを自害(ランサー)させることも、サーヴァントを一時的に強化(やっちゃえ!バーサーカー!)などに使用でき、一時的だが()()に近いこともできるものである。

 

(ランサー聞こえる?)

 

脳内にマスターから念話が入る。

 

(はい、何でしょうか?)

 

すると疲れた様な声で答えてくる。

 

(こっちの変なゾンビどもは片付けたけどそっちは?)

 

(すみません、宝具を使用したと言うのに、逃げられてしまいました。)

 

(もしかして令呪?)

 

マスターから疑問が入る。

 

(一瞬で消えたため、おそらくは令呪を使われたかと、、、、。」

 

(ふぅ、、、、)

 

その返答を聞くと、マスターはため息をつく。

 

(もしやマスター、怒ってらっしゃいますか、、、、?)

 

恐る恐る聞いてみる。

 

クスッ、、

 

すると、少し笑われるといい声で返事がくる。

 

(いやいや!令呪なら仕方ないし、一画は使わせたんなら価値あるから大丈夫!、それに、あんたのじゃ宝具を使ったとは言えないよ。)

 

それを聞くと少し安心し、こう切り出す。

 

(分かりました、今から戻ります)

 

(了解。)

 

それを言うと霊退化し、屋敷の方へと足を運ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと、其処はマスターの隠れ家だった。

 

「起きたか、アサシン」

 

マスターは銃を拭きながら椅子にもたれてこちらに振り向く。

 

すぐに状況を理解して、マスターの目の前で膝をつく。

 

「申し訳有りませんマスター。」

 

「いや良い、動けるのなら良い。

次で挽回してくれ。」

 

マスターは椅子から立ち、窓の方へと顔を向けて一言申してきた。

 

「ところでアサシン、私がお前に言った私の願い覚えているな、」

 

「はい、全生命体の祝福と記憶しています。」

 

具体的な内容はわからないが、聖杯ならば必ず叶えるだろう。

 

「あぁ、そうだそれでだアサシン、この私の全生命体の祝福について詳しくお前に話していなかったからな、詳しく話させてもらうよ。」

 

そしてこのマスター、ハングロン・ビルキンスの真の願いを聞くこととなった。

 

 




しばらくの間休載します。


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