堀さんと仙石の幼なじみ (Ssuv)
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1話

この作品は占いツクールでも投稿している作品です



「やっと終わった 改めて見ると荷物多すぎんねん」

そう言っている少年は1人家のリビングでソファに座りながら独り言を言っていた

彼の名前は五十嵐 空今引越し準備が終り自分が整理した荷物を見てそう言っていた

 

「なんかお腹すいてきたな」

それもそのはず空は朝から荷物を整理したりしていたので何も食べていない

そして今の時間は午後の7時なのだ

 

「なんかコンビニにでも買いに行くか」

空はそう言って家を出た

 

そして家を出て引越したばかりなので色んな風景を見ながら歩いていると

 

「やめてください! 離してください!」

「良いじゃんかちょっとお話するだけだから着いてきよ」

 

空がそれを見てみると 小柄なクリーム色の髪色をしている少女をガラの悪そうな男たちがが囲っていた

 

空は別に1人で引きずっているのであれば無視をしようとしていたが複数人で囲っているのにさすがに少女が可哀想に見えてきて

 

「そこまでにしてやりなよ 相手嫌がっててるやろ」

「あ ゛?何だこのガキ」

「何こいつ正義の味方気取りなんですか〜?」

 

男たちはそう言って笑っていたが空はそれを無視してそのまま男たちに喋りかけた

 

 

「こんなか弱い女の子にそんなよってかかって来んなよ」

「お前は関係ないだろ」

「あるよ この娘の友達やから そうやんな?」

空はそう言って少女に語りかけた

「.........(頷き」

「俺たち俺から用事あるから」

空はそう言ってそこから少女の手を掴み去ろうとしたがそうは問屋が卸さなかった

「じゃあこれからお前の用事は無くなるな」

「これからお前は病院に行くんだから」

「着いてこい」

そう言って男たちは空の腕を掴んで路地裏へ引っ張って行った

 

 

「どうしよう.........」

少女がそう思っていたら路地裏の方から音がしてきた

「ガン! ゴン! ドン! バン!ドンドン!! バギィ!ボギィ! ガバッ!! ッ!?」

「も、辞めてくれ 俺が、.........俺達が悪かったから もう辞めてくれ 頼む 見逃s.........ギャアアアア!!」

 

その後路地裏から出て来た空は驚いて口が開いてる少女に

「これからはあんな奴らに会ったらすぐに逃げや」

そう言って去ろうとしていたが

 

 

「ちょっと待ってください!」

そう言われて空は歩みを止めた

 

「お礼をさせてください」

「良いよそんなん」

「でも.........」

 

そう悲しそうな目を見て空は

「じゃあさ今からコンビニ行くんだけどそこで晩飯買いに行くねんけどさ ちょっと着いてきてくれる?」

「そんなのでいいんですか?」

「いいよいいよ それだけでいいからさ行こう」

 

 

「名前なんて言うの? 俺は五十嵐 空」

 

 

「私は吉川由紀って言います」

 

 

「分かった じゃあ吉川さん行こう」

 

 

そう言って2人はコンビニに向かって歩き始めた

 

 

 

 

 

2人はその後喋りながらコンビニに向かって行った

 

「吉川さん歳いくつなの?」

 

由「17歳です」

 

「高2?」

 

由「はい」

 

「じゃあ同級生やな それやったら敬語辞めてや」

 

由「え・・・・分かった」

 

由「五十嵐君はどこ高校なの?」

 

「俺先月まで留学してたからまだ決めてないねん」

 

由「そうなんだ じゃあ帰国子女?」

 

「うん」

 

「吉川さんはどこの高校行ってるの?」

 

由「私は片桐高校」

 

「偏差値高い?」

 

由「そんなことないよ むしろ普通ぐらいかな」

 

「ふーん そうなんだ」

 

そうやって2人が喋りながら歩いていると目的地のコンビニに着いた

 

由「五十嵐君はどれにするの?」

 

「ラーメンとか揚げ物とか ちょっと待っといてコーラ取ってくるから」

 

そう言って空は飲み物エリアに歩いていった

 

そして帰ってきた空を見て由紀は驚いてまた口が開いていた

 

由「何本コーラ買うの?」

 

「20本」

 

由「そんなに飲んだら体に悪いよ」

 

「問題ないよ 逆に1日1本飲まないとそっちの方が調子崩すし 会計してくるからちょっと待っていて」

 

空はそう言って会計に向かっていった

 

その後会計を済まして2人はコンビニから出ていた

 

「吉川さんはこの後なんか用事あるの?」

 

由「ちょっとこの後高校の友達とご飯食べに行くんだ」

 

「じゃあ俺は帰るね」

 

由「うん ありがとう」

 

「あとこれ今日付き合ってくれた分のコーラあげる」

 

由「え、良いよそんなの」

 

「貰っときって」

 

由「分かった ありがとう」

 

「じゃあね吉川さん」

 

由「うん バイバイ」

 

そう言って2人は別れた

 

その後空は家に帰って冷蔵庫の中にコーラがまだ10本あったのに忘れていて冷蔵庫の中にコーラが入らなくなったのはまた別の話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




五十嵐 空

身長 164cm
体重 53.8kg

・男
・堀たちと同級生
・中学2春まで大阪に住んでいた
・そのため喋り方が関西弁
・中学3年の夏からアメリカに留学生に行っていた
・親は既に亡くなっている
・一人暮らしをしている
・堀や仙石とは親同士が高校時代の友達だからそこから小さい頃から知っている
・ダンスを小さい頃からしていて歌も上手いため芸能事務所に所属していてアメリカにもその理由で留学をした

性格
基本的に人見知り
けれど心を開いた人には凄く砕けた感じになる
勉強は出来るが天然が酷い
ケンカは凄く強い
身長のことはコンプレックスなのでそれを言われるとキレる

服装
冬はカーディガンとネクタイ
夏は長袖をまくってベストとネクタイ

外見
髪型はクリーム色のショート
中性イケメンで女装しても全然バレなさそうな顔をしている



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2話

 

それから数週間たった日

 

由「堀 おはようー」

 

堀「由紀 おはよう」

 

今日は片桐高校の2学期の授業式だ

 

石「吉川夏休みの宿題全部やったの?」

 

由「やったよ全部」

 

石「あの吉川が.........夏休みの宿題をやった.........だと!!」

 

由「今回は心を入れ替えて2日前に終わらせたのだ!」

 

堀「まぁ終わらせるのが普通なんだけどね」

 

石「宮村は終わった?」

 

宮「うん 昨日」

 

石「ギリギリじゃねえか」

 

そう喋っていたら担任寺島先生が入ってきた

 

そして先生は連絡事項などを言っていった

 

寺「それと今日は転校生が来ています」

 

「先生どんな子なんですか〜」

 

「男子?女子?どっち?」

 

「かっこいい?」

 

「可愛い?」

 

寺「みんな1回静かにして とりあえず今から呼ぶから 入ってきて」

 

先生がそう言うと扉を開けて1人の少年が入ってきた

 

 

 

 

 

寺「とりあえず自己紹介して」

 

「分かりました えー アメリカから来ました五十嵐空です」

 

 

堀 由「ぇぇぇぇーーーーー」

 

「ん? あれ京ちゃんやん京ちゃんもここの高校やったんや あと吉川さんも」

 

石「何あのイケメンと2人とも知り合いなの?」

 

由「うん一応」

 

堀「知り合いどころかずっと知ってる」

 

「すごいイケメンじゃない」

 

「うん なんか爽やかで中性的だよね」

 

寺「はい 質問は後で個人的にしてね これで今日は終わり」

 

そう言って寺島先生は教室を出て行った

 

「ねぇねぇ五十嵐君のところ行こー」

「私もー」

 

石「びっくりしたないきなり転校生が来るなんて しかも2人の知り合いなんて」

宮「2人とも五十嵐君とはどうゆう関係なの?」

 

堀「私は昔からの知り合いよ」

由「私はこの前絡まれてる時に助けて貰ったんだ」

 

石「え あいつに?」

宮「全然そんな風に見えないけど」

 

堀「違うのよ 空はあんな風に見えるけどすごいケンカとかそうゆう系強いのよ」

由「実際凄かったよ 始まって2分ぐらいで事が済んでたし」

 

石「へー そんな感じしないのにな とりあえず見に行こうぜ」

 

そう言って4人は空がいるところに行った

 

「五十嵐君って関西出身なの?」

 

「うん 生まれは大阪」

 

「何か部活やってた?」

 

「やってないよ」

 

などど質問されていた

 

「そろそろ終わりにしてもらっても良いかな 帰りたくなってきたから」

 

そう言って空は質問会を終わらした

 

堀「空久しぶり」

「あ 京ちゃん 吉川さんも」

堀「いつ帰って来たの?」

「先月」

堀「なんで家に来なかったの?」

「ごめん 忘れてた」

堀「忘れてたじゃあないでしょ」

 

そう言って堀は空の頭をコツンと殴った

 

「痛った.....」

由「五十嵐君片桐にしたんだね」

「あの時は決まってなかっただけど家からも近いし良いかなーって」

由「そうなんだ」

 

「そこの2人の男子は2人の友達?」

堀「そう」

石「俺は石川透でこっちが

宮「宮村伊澄です よろしく」

「透と伊澄くんよろしく」

宮「伊澄くんって呼ばれるのなんか新鮮だな」

石「確かに宮村は宮村のイメージが凄いもんな」

「そうなんだ まぁよろしくね」

 

その後5人は教室を出て喋りながら歩いていた

 

そして透と由紀と別れて3人で歩いていた

堀「で今日空は家に来るの」

「今日創太いる?」

堀「いるけど それがどうしたの?」

「じゃあ行く」

堀「創太が目当てかよ 宮村も行く?」

宮「どうしようかな」

「伊澄くんも堀家に行ってるの?」

堀「うん 休日はほとんど」

「じゃあ行こうや」

空はそう言って宮村の手を掴み堀家に向かって走って行った

堀「ちょっと待って」



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3話

堀のことを置き去りにして空は宮村の腕を掴みながら走って行った

 

そして2人は堀家の前に着いた

 

宮「ちょっと 五十嵐君早すぎ」

そう言う宮村は手を膝に着いて疲れていた

「そんなことって そうゆえば京ちゃんは?」

宮「五十嵐君が走り始めたとこで置いてきてたよ」

「え.........マジ?」

宮「うん」

「まぁ良いか 京ちゃんやったらすぐ来るやろ」

 

それから2分後

 

堀「あんたたち私が居ないんだったら鍵が開けれないのにそれで走って行くなんて バカね」

「伊澄くん言われてるで」

堀「お前のことだ(ゴンッ)

「痛った..... それより早く鍵開けて」

 

そんなこと言いながら3人は家の中に入っていった

 

「堀家久しぶりやなー」

宮「久しぶりってどれぐらい前に来たの?」

「2年ぐらい前かな 留学に行く寸前に」

宮「へー そうなんだ」

そう言いながら宮村はいつもの癖でブレザーを脱ぎ伊達メガネを外した

 

堀「宮村!」

宮「(ビクッ)何堀さん?」

堀「あんた空がいるのに」

宮「あ!」

「ん?どしたの」

そう言って今までスマホ見ていた空が顔を上げた

「あれ伊澄くん?」

空が宮村を指さしながら堀に聞いた

 

堀「そうよ これは宮村よ」

「へー」

宮「終わった.........」

宮村はそう言って崩れ落ちた

 

「普通にかっこいいやん」

堀 宮「え?」

 

「ちょっと伊澄くんこっち来てよ」

宮「うん」

 

「うわ ピアスの穴凄いな」

などと空は宮村の顔を観察し始めた

 

宮「なんとも思わないの?」

「何に? ピアス? 俺も開けてるし」

宮「ほんとだ 気づかなかった」

その後2人はピアスのことで意気投合したのは言うまでもない

 

「京ちゃん 創太は?」

堀「もう帰って来るはずだけど」

 

ガチャ

「ただいまー」

 

堀「あ 帰ってきた」

 

創「今日お兄ちゃん以外に誰か来てるの?」

 

「創太 覚えてる?」

創「空君だ!」

 

そう言って創太は空に抱きついた

 

「久しぶりやな 今も変わらずカレーに人参入れてないんか?」

創「うん パパのいいつけを守ってる」

「いい子やなー」

 

宮「堀さん創太と五十嵐君ってあんなに仲良いの?」

堀「創太が小さい頃に空が家に来たら毎回遊んでたからね それで懐いちゃったの」

 

「創太 俺がアメリカ行く前に渡したあのケースまだ持ってるか?」

創「うん 大事に保管してるよ」

「じゃあ取りに行くぞ!」

創「おー!」

 

宮「すごいね五十嵐君」

堀「まぁ空もバカだしね」

 

そう言う2人の雰囲気はすごく穏やかだった

 

 

2階の創太の部屋から2人は結構大きなケースを持ってきた

堀「空そのケースなんなの?」

「中身見る」

宮「結構大きなケースだね?」

「アメリカに行く前に買ってたゲーム全部 ほら」

 

宮「すごい量だね」

堀「そう言えば空凄いゲーム好きだったわね なんでアメリカに持って行かなかったの?」

「せっかくアメリカに行くんだしそれやったらアメリカで揃えようと思って やから家にいっぱいゲームあるよ」

宮「凄いなー 五十嵐君って結構賢いんだね」

堀「うん まぁ 一応」

「なんで京ちゃんそんなに歯切れ悪いの?」

堀「あんたのその性格のせいだよ」

「けど俺京ちゃんより頭いいじゃん」

宮「え.........堀さんより賢いの!」

堀「そうゆう意味じゃないの!」

 

創「空君早くゲームやろー」

「わかってるって」

創「お兄ちゃんも一緒にやろう」

「そうやったら伊澄くんも京ちゃんも一緒にやろう」

宮「良いよ 面白そうだし」

堀「私もやる」

 

その後4人で色んなゲームしながら遊んでいた

「もうこんな時間かそろそろ帰るわ」

堀「晩御飯食べて行かないの?」

「今日はラーメン食いに行くから」

堀「宮村は?」

宮「今日は食べて帰るよ」

「じゃあ今日は帰るね 伊澄くんもじゃあね」

宮「うん じゃあね」

創「空君 バイバイー」

「バイバイー」

 

堀「嵐のように帰って行ったわね」

宮「すごいね 五十嵐君」

堀「まぁ 面白い奴だけど けど基本的に空は人見知りなんだけどね 宮村に対してはあまりその感じなかったね」

宮「けど 創太も楽しそうだしよかったじゃん」

堀「それは良かったけどね」

創「お姉ちゃん お腹空いたー」

堀「はいはい 分かったわよ」

宮「今日は何なの?」

堀「今日はカレーだよ」

創「人参入ってる?」

堀「入ってる」

創「えー」

堀「好き嫌いしない」

創「空君なら許してくれるのに!」

堀「空みたいになりたいならだべること」

創「はーい」

 

一方その頃空は

「くしゅん くしゅん 何誰か俺の噂でもしてんのかな まぁいいや」

そう言ってラーメン点に向かった




ご覧いただきありがとうございます
感想待ってます


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4話

次の日

 

「おはようー」

朝登校した空は昨日仲良くなった透と由紀に挨拶しに行った そこには昨日はいなかった緑の髪の少年が増えていた

井「君が転校生? 俺井浦秀って言うのよろしく!」

「よ…よろしく 俺は五十嵐空」

石「おい秀 五十嵐お前の勢いが凄すぎて引いてるぞ」

井「ほんとに? ごめんね そんなつもりはなかったんだけど」

「良いよ別に それよりさ 下の名前で呼んでよ アメリカにいたからなんだろけど苗字で呼ばれるのなんかむず痒いんから」

石「分かったじゃあ空な」

「うん それでお願い」

 

 

その後喋っていると頃に宮村と堀もきて宮村にさっきと同じ説明をして了解してもらった

由「それならさ空君にみんな下の名前で呼んでもらうよ」

宮「それいいね なんか面白そうだし」

井「じゃあさっそく空呼んでみてよ まずは井浦から」

「井浦くんは秀やな 透もそう呼んでるし 」

井「そうそう ってゆうか石川のこと透って言ってるんだ」

「伊澄くんもだよ じゃあ次は吉川さんか 由紀でいいかな 」

由「それで良いよ」

堀「1回ちゃんと呼んでみて」

「2人だけでいい? 秀 由紀」

井「なんか凄い破壊力」

由「いつもの呼ばれ方なのに全然違う」

「そんな変わらへんって」

その後先生が入って来たのでみんな席に戻って行った

 

その後放課後になりみんなで帰っていた

みんなと道が違うので別れていって空は由紀と一緒に歩いていた

「由紀も家ここら辺なんやな」

由「うん でも空君外で見た事ないけど」

「それは俺が基本的に家おらんからやと思う」

由「へー どこか行ってるの?」

「俺留学した理由が歌とダンスで事務所にも入っててそれでアメリカ行って見ないか?、って言われて」

由「凄いね」

「それで基本的事務所おるからかな」

そう言う話をしながら歩いていると家が近づいてきた

由「私家ここだから」

「俺ん家はここ」

そう言った空の家は由紀の家の2つ隣だった

 

由「え 空君の家そこなの!?」

「うん ってか由紀の家近いなー」

由「そう言えば引越し業者来てたけど」

「それに俺由紀んちに挨拶行ったよ」

由紀「いつ?」

「あの日の次の日」

由「.........あ 確かあの日誰か来てたけどお姉ちゃんが出でたんだ」

「その後お母さんとも喋って何時でも家に来ていいよって言われたよ でこの前会ってそれで由紀のお父さんとも喋ったよ」

由「凄いね 偶然が」

「そうだねー」

凄い偶然の連続で驚いて苦笑いをする2人

 

「じゃあとりあえずバイバイ」

由「うん バイバイ」

そう言って2人は家の中に入っていった

 

その後家に入った由紀は母にさっきの話をしに行った

由「ただいまー」

母「おかえりー」

由「ねえママ 家の2つ隣に来た人知ってる?」

母「知ってるわよ 空君でしょ 会ったの?」

由「学校に転校生として来たんだよ」

母「えー 空君片桐高校にに来たの」

由「うん それで同じクラスだから それで仲良くなって 今一緒に帰って来てたんだ」

母「そうなの 仲良くなったんだったらせっかくだから由紀 空君のことを呼んできてあげなさい」

由「え なんで?」

母「空君一人暮らしだからご飯基本的に買いに行ったりしてるって言ってたから」

由「そうなんだ......分かった呼んでくる」

そう言って由紀は家を出て空の家に歩いていた

ピンポーン

ガチャ

「どうしたん 由紀」

由「ママが空君も家で晩御飯食べようって」

「マジで! 行く行く 先に帰っといて ちょっと用事済ませてから行くから」

そう言って空は家の中に入って行った

その後由紀は家に帰った

母「空君は?」

由「用事済ませてから来るって」

 

ピンポーン

母「来たんじゃない? 由紀見てきて」

由「分かった」

 

ガチャ

由「結構早かったね」

「洗い物やったから」

由「そうだったんだ とりあえず入って」

「おじゃまします」

そう言って空は家の中に入って行った

由「空君来たよ〜」

「おじゃまします」

母「空君来てくれたのね 急に言ったのにごめんね」

「いえいえ ご飯食べさせて貰えるのに急になんて無いですよ」

母「そう? とりあえずまだだからちょっとゆっくりしててね」

「はい ありがとうございます」

などと挨拶した後空はテーブルの椅子に座った

由「ねぇねぇ空君 空君って頭良いんだよね?」

「まぁ ある程度はできるけど」

由「じゃあ勉強教えてくれる?」

「良いよ どこ教えて欲しいの?」

由「えっとねー ここ」

「ここはね 」

そんな感じで勉強会が始まった

 

 




設定の補足

吉川 美波 (よしかわ みなみ)

由紀と美紀の母
凄く優しくていい人たが少し抜けている
空の事は息子のように見ている
料理が凄く得意

吉川 由星 (よしかわ ゆうせい)
由紀と美咲の父
彼も凄く優しくていい人
彼も抜けていて家族からは吉川家の中では1番馬鹿だと思われている
実は息子が欲しかったので空のことを実の息子がと思っている
ゲーム好きで由紀のゲーム好きは父譲り
空とはよく一緒にゲームをしている


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5話

その後2人がリビングで勉強をしていると

 

ガチャ

「ただいまー 今日誰か来てるの?」

そう言いながら由紀の姉の美紀が帰ってきた」

 

「おかえりー」

「こんにちは お邪魔してます」

「空君じゃん! 由紀の友達だったの?」

「高校が同じで今日一緒に帰ってきてそれでご飯を食べさせてくれるって言ってくださったので」

「そうなんだ で、今勉強中?」

「うん 空君めっちゃ賢いから教えてもらってるんだ」

「それって由紀が馬鹿だからじゃないの〜? 」

「そんなことないよ 私よりお姉ちゃんの方が頭悪い癖に」

「由紀の方が悪いし」

「お姉ちゃんの方が」

などと2人が喧嘩しそうになるが

 

「2人とも喧嘩はやめなさい 空君が困ってるじゃない それにもうご飯だから片付けしてこっちに来て」

そう言われ由紀と空は片付けをしだして美紀は自室に着替えに行った

 

 

「ママ今日は何なの?」

「ハンバーグよ 」

「やったー! 久しぶりのハンバーグー」

「空君はハンバーグ好き?」

「はい 好きです」

「そう 良かったわ」

 

その後美紀もリビングに来て4人は食べ始めた

 

「空君美味しい? いつもこの子達には好評なんだけど」

「めっちゃ美味しです!」

「そう良かった〜 」

「空君ってご飯って自分でいつもどうしてるの?」

「ほとんど買いに行ったり店とかがほとんどです 」

「そうなんだ 料理が出来ないの?」

「できるんですけどやる気が起きなくて 料理器具もほとんどなくて」

「そうなの... じゃあこれからはうちでご飯を食べに来るって言うのはどう?」

「それいいじゃん 空君そうしなよ 私も勉強教えて貰えるし」

「それって由紀が勉強教えて欲しいだけじゃないの?」

「そんなことはどうでもいいの! それよりどう?」

「んー ほんとに良いんですか?」

「ええ 1人ぐらいなら大丈夫よ」

「じゃあお願いします」

「その代わりに由紀の勉強を見てあげてね」

「分かりました」

 

その後ご飯を食べ終えゆっくりしていると美紀が

「空君って彼女いるの?」

と聞いてきた

「今はいませんよ 」

「今はってことは昔はいたの?」

「はい 大阪の時に」

「なんで別れたの?」

「まぁ色々あったんですよ」

そう言った空は悲しそうな顔をしていた

それを見て美紀は触れてはいけない話だと思いその話をやめた

 

その後話をしていて時間を見てみると夜の9時だったので空は帰ることにした

「それじゃあ ありがとうございました」

「じゃあまた明日ね」

「空君って好きな物ってある?」

「唐揚げとかたこ焼きとかです」

「そうなの じゃあまたするわね」

「ありがとうございます それじゃお邪魔してました」

「バイバイ」

そう言って空は家を出た

 

「彼女か.................. あの時からおらへんな まぁ作るつもりもないんやけど また今度会いに行くか.........」

そう言った空の顔は凄く悲しそうな顔していた

 



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6話

そこから数日がたち空が学校に行くと HRが始まる前でギリギリ間に合った

「危ねー ギリギリ間に合った」

そう独り言を言いながら席に着いた

 

チャイムが鳴り先生が入ってきた

「朝のHR始めるわよー 今日は宮村くんが休みだから」

 

(へー伊澄くん休みなんだ なんか嫌な予感するし行くか)

 

そう思って授業を受けていて休み時間になり周りを見渡すと堀の席に透がいてなにか喋っていた

「京ちゃんたち何喋ってんの?」

「今日の放課後宮村の家に行こうって話してて」

「俺も行こうと思ってて なんか嫌な予感するし」

「空もやっぱりそう思うよな」

「何何ー? なんの話ー?」

「吉川も行くか? 宮村のお見舞い」

「今日部活あるし私は無理だよー」

「あーでも宮村休みかー 夏でも着込むぐらいだから寒い時期は辛いだろうねぇ」

「てか吉川も宮村のこと気にしてたのな」

「最近3人がやけに宮村を気にかけてるからじゃん!」

「へーへー」

「由紀が気にしてたこと伝えておくわよ」

 

放課後

 

「由紀ー」

「ん? どうしたの空君」

「今日ご飯いらないって美波さんに言っといて」

「分かったけど とこか行くの?」

「堀家にちょっと用事で」

「そうなんだ 分かった 言っとくね」

「空ー 宮村の家行くぞー」

「ちょっと待ってやー」

 

 

宮村家

「ごめんね....... お見舞いにまで来てもらっちゃて」

「なんのもてなしも出来ら......... っぐしゅ」

「「寝てろって! 病人がもてなしてどーするっ」

「寝るとね..... 鼻がつまって息が出来らくらるの...」

(( ああああ もーーーー・・・))

3人は宮村を見て予想通りだと思いながらもハラハラをしていた

「病院はいったの?」

「行ってらい・・・ 薬は飲んだ」

「熱は?」

「熱は〜〜〜〜〜 らい!!」

「39度2分あるぞ」

そう言われた瞬間空と堀は宮村を寝かせようとしだした

「つまるつまるー!」

「伊澄くん水いる?」

「うん 欲しいー」

「じゃあ取ってくるよ」

その後空は水を取りに行って堀がお粥を作りはじめたので空は堀の手伝いをし始めた

「キッチンたつの久しぶりやなー」

「そうなんだ 最近ご飯どうしてるの?」

「いろいろー」

喋りながら作っていると

「起きろ宮村あああ」

「起こしてどーする(怒)」

 

「お粥冷めちゃったわねー 宮村が起きたら温め直さないと」

「・・・・・・」

「ずっと気になってたんだけどさぁ」

「え?」

「何が?」

「堀と宮村って一体なんなの? 」

「何って・・・ 何が?」

「聞くのも怖いけど・・・ 何? 友達なの・・・?」

「え? 京ちゃんと伊澄くんって付き合ってるの!?」

「違うわよ! もし付き合っているんだったら3人でなんか来ないわよ」

「え・・・ そうか・・・ん!? う・・・ うーん・・・」

(本当にそれだけか・・・?)

ポン

ビグッ「ヒッ」

「石川君ー ティッシュとってえ〜」

「あ 起きた」

「大丈夫? 伊澄くん」

「宮村お粥食べる?」

「たべる・・・」

「あ もうティッシュないぞ」

「えぇぇ・・・っ どうしよう石川君Yシャツかして 」

「おまっ どこで鼻かもうとしてんだよ!! 」

「じゃあ空君」

「ちょっとやめてー! つけたら殺すぞー!」

(こんだけ元気ありゃ大丈夫だわ)

「3人に風邪うつしちゃうかも」

「大丈夫やって そんときは学校休めるし」

「そうだぞ そんなん気にすん・・・」

(もし俺がこじらせたら・・・ 堀が見舞いにに来てくれるかもしれない)

「ティッシュの買い置きあったかなー って近っ!」

「おう 気にすんな」

「お粥おまたせ・・・ うわ近ッ!」

「望んでのことじゃねーよ」

「気持ち悪いよ透」

「そんなこと言うなよー」

 

「味がよく・・・わからない・・・」

「当たり前よ のども痛いんでしょ?」

「うん」

「 食べ終わったら薬飲むのよ」

「うん」

「汗かいたでしょ? 着替えた? お風呂入ってないでしょうーね」

「うん」

「なんか堀って面倒見いいなぁ・・・」

「そうだねー」

「京ちゃんは昔からそうゆうとこあるからね」

「へー そうなんだ」

「じゃあ私と 空は帰るけど・・・ 宮村はちゃんと寝なさいね 透もあんまり長居すんじゃないわよ」

「伊澄くんお大事にねー」

「うん ありがとうね 2人とも」

「じゃなー」

バタン

 

 

その後空と堀は堀家に帰っていた

「ただいまー」

「お邪魔しますー」

「おかえり ー」

「おかえりー あら空君久しぶりねー」

「久しぶりー 百合ちゃんー!京介いないの?」

「今日はいないの いや今日もいないの」

「そうなんだ 一応あの時のお礼も兼ねて来たんだけど」

「そうなの あの時は大変だったものねー」

あの時と言うのはまたいつか

 

「ママお腹空いたー」

「そうわね 今日はまだご飯を作ってないから食べに行きましょう」

「やったー」

「いいの ママ?」

「せっかく空君に久しぶりに会えたんだしレストランにでも行きましょう」

「良いの? 百合ちゃん?」

「ええ さぁ行きましょう」

 

その後4人はレストランに向かい20分ほど歩いた時着いた

 

それでメニューを頼み少し待っていると食べ物も届き食べている時に京子が空に話しかけた

「そうゆえば さっき言ってたけど空ってご飯どうしてるの?」

「ん? えーとね 朝はパンとかで昼は買いに行って晩は食べさせてもらってる」

「誰に?」

「由紀ん家」

「え? 由紀の家?」

「うん」

「由紀って子って京子の友達の?」

「うん そう 家がめっちゃ近いねん それで由紀のお母さんに言ってもらってそれで」

「へーそうなんだ」

「で 付き合ってるの?」

「俺と由紀が? いやいやそれは無いよ」

「そうなの」

 

「今日はありがとうー」

「またいつでも家においでねー」

「また行くよ あと京ちゃん由紀に連絡しといてねー 」

「じゃあ空君バイバイー」

「バイバイー」

 

その後空と別れ3人で歩いていると京子が

「空の前でやっぱり彼女関係の話はやっぱり辞めといた方がいいわね」

「そうね 言った時の顔があの時と同じ顔してたものね」

「立ち直れるかな?」

「それは空君が頑張らないとだめけないからね けど空君だったら何とかなるわよ 信じてあげましょう」

「そうね 空が乗り越えられるのを信じようか」

「そうね」

 

 

「由紀ー これ食べていいー?」

「お姉ちゃん! 勝手に私のプリン食べないでよ!」

そう言った由紀の携帯には堀からのメールが来ていた

 

 

「伊澄ー? 今日誰か来たの?」

「えー?」

「冷蔵庫からケーキが無くなってるわよー」

「あぁー 友達・・・」

「友達?」

「まさかあんたの口から「友達」なんて言葉が出てくるなんてね 小学校以来じゃない 家に友達が来るなんて」

 

そう言われた宮村の脳裏には4人の友達の顔が思い浮かんだ

「まぁね」

 

 




次回は修学旅行です


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7話

紅葉に色付く秋

片桐高校2年生2年生は修学旅行の時期を迎える

「うわぁぁぁ 京都!! 紅葉! 寺!」

「由紀 テンション高いわねー」

色々なものを見てそわそわしている由紀が

「木がいっぱい!!」

「吉川落ちつきなさい」

「透 偉そうにすんなっ」

それを見て宮村は

(保護者・・・?)

「由紀 京都初めてだからはしゃいでんのよ」

「ああ成程・・・ 堀さんは京都初めて?」

「私は2回目・・・ 中学の時の修学旅行も京都だったから」

「定番だもんね 俺もそうだった」

「それよりも空よ」

「ん? 空君がどうしたの?」

「あそこ見て見なさいよ」

そう言って堀が指を指したところには空がつまんなさそうに歩いていた

「そうか 空君元々関西に住んでたって言ってたもんね」

「そうなのよ だから何回も来たところばっかりだから面白くないって言ってて」

「まぁそれは仕方ないね」

 

「そうゆえば宮村さぁ・・・ 風呂とか大丈夫なの?」

「大丈夫じゃないよ・・・ これもう旅行中風呂なし覚悟」

「大浴場だっけ男子は・・・ 部屋割りはどうなの?」

「石川君と井浦君と空君」

「井浦かー ハイテンションよね いつも・・・」

「けど石川君と空君も一緒だから」

そこで2人は初日なのにお土産を買っている井浦を見て

余計心配になった

 

その後ホテルに移動して石川と宮村は部屋の前にいた

「部屋に入れないってどういう・・・」

「鍵ってだれが受け取ったんだっけ?」

「秀だ秀・・・ あいつどこ行った」

などと話していると

「石川たちなにやってんの? 部屋の前で」

「なぁ秀どこにいんのか知らね? 鍵あいつが持ってて」

「井浦ー? 井浦ならさっき空と一緒に普通に部屋に入ってったぞ? 中に居んじゃね?」

「「!?」」

 

「秀 空てめぇらー 開けろぉ!!」

「石川君落ち着いて」

その頃空と井浦は部屋でぐっすりしていた

 

 

 

「えー もーごめんってーー」

「せめて俺らを入れてから寝ろよこのバカ」

などと石川が井浦を怒っていると

 

「空ー!! お前は起きろ!!」

空がもう1回寝ていたため起こした

「んー? 分かったってー 」

 

その後風呂の時間になり井浦が嫌がる宮村を連れて大浴場に連れていって石川と空にに助けを求めた宮村だったが空は寝ぼけていて、石川に聞くと

「宮村・・・・・・ 生理だから」

と爆弾発言を言い場を凍らせた

 

その後結局宮村は堀の部屋行きシャワーを浴びた

 

「あっとゆう間の修学旅行だったねー」

「そうねお土産も買ったし・・・名残惜しいけど京都とはさよならよ」

「でも写真もたくさん撮ったし 」

などと堀と由紀が話していて2人が色んな写真を見ていた

お参りしている写真、 寺と一緒に写っている写真、舞子さんの写真、そして最後に6人の写真

「またみんなでこれたら良いね」

「うん」

 

 

「おーいそろそろバス集合だってさー」

「わかったー」

 

「ちょっと由紀こっち来て」

空が由紀をバスに乗る前に呼んだ

「ん? 何?」

「こっち来て はいチーズ」

そう言って写真を撮った

「急に写真撮るのやめてよー」

「いいじゃん思い出になるからさー」

「そうだけど〜」

 

そう言っていた2人の顔は満面の笑みだった




今回はオリ主が少なかったです
それに終わらせよう感がすごい出てますがご了承ください


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8話

「堀 クマ!」

 

「うっそ」

 

「どうしたの京ちゃん珍しいじゃん?」

 

堀と由紀が喋っているのを横で聞いていた空が気になったので聞いてみた。

「それがね、今堀生徒会の手伝い頼まれているみたいで・・・」

 

「へー、生徒会ねー そんなん京ちゃんがやる必要ないやん。」

 

「引き継いだばかりだし生徒会も大変なんでしょー」

 

「そんなもんかねー・・・」

 

そのまま3人で喋りながらいると急に後ろから透が

「堀! 保体5と体育5どっちが良い!?」

と言っできたので堀は

 

「常識10」

と答えていると

 

教室の扉が開いて

「えっとー堀さんっているー?」

「ん?」

そう言って入ってきたのピンク色の髪色をした美少女だった。

「あ 綾崎さん これ頼まれてたファイルと冊子・・・ 思いけど大丈夫?」

「大丈夫ぅーありがとう」

などと言ってたその子は帰った。

「あれが仙石会長の彼女よ。」

「マジで!?」

 

「生徒会役員なんだけどね・・・あんまり仕事してないみたい」

「マスコット的存在だ」

「え!? じゃあそいつの仕事が掘に回ってるってことじゃねーの!? おかしくね!?」

と透が言うと

「や やだなー そんな言い方・・・。 私が勝手に引き受けたんだって、・・・確かにさっきの仕事・・・ 分担的には綾崎さんの仕事だけど・・・」

その時その場にいた4人は思った。

(確実に仕事回されてるって・・・)

 

帰り道、空は由紀と帰っていた。

 

「なぁー 会長って仙石なん?」

「そうだよ 仙石会長だよ。知らなかったのー? 」

「そうか・・・ あの翔がねー・・・」

「ん?知ってるの? 仙石会長の事?」

「まぁ一応」

「ふーん そうなんだ」

「それより今日のご飯なんやろなー」

「今日は唐揚げって言ってたよ」

「そうなん? ラッキー」

そんなことを言いながら2人は歩いていった

 

次の日

 

「おはようー伊澄くんー」

朝登校していた宮村に空が喋りかけてきた

「おはよう 空君」

そのまま喋りながら2人で教室に向かっていると

 

 

「だから...っ、私が頼まれたものは全部やったって...」

 

「でも書類が足りないのよ...っ、どこを探しても見つからないし...」

 

「何・・・? なんの騒ぎ・・・?」

「あっ 宮村 空君・・・!」

「助けてよぉ 堀が・・・堀がっ」

「京ちゃんがどうしたん?」

「学校来てからずっとこの調子でよ、堀が生徒会に言いがかりつけられてんだ!」

 

そこで見たのは堀が生徒会の役員の前で反論している姿だった。

 

「昨日ちゃんと全部渡したわよ!!その会計書類も全部!!

 

そうでしょ!?綾崎さんっ」

 

そう言って堀は反論したが、仙石に理詰めでまた責められていた。

 

「堀さんが手ェ抜いたの...?(ヒソッ」

 

「堀って誰?」

 

「ほら、一組のさぁ...」

 

 

「そっちに非があるなら謝ってよ堀さん」

 

「てめ...っ、コラ仙石!!」

 

「落ちつけって石川!!」

 

 

「堀さん...正直にはなして?」

 

「やめてよぉ!堀はちゃんとやったもん!!私ずっと見てたもん!!」

 

「なんだよ吉川ぁっ」

 

「きのうわたしたもんーっ」

 

 

その瞬間宮村が動いた

スタスタ...

 

「お、おいっ宮村」

 

「石川くん悪いけどカバンと眼鏡、ちょっともってて。」

 

と凄くいい顔で宮村は笑った。

 

「どうなの?堀さん...」

 

「.........っ、ご...」

 

「堀さん、言わなくていいよ」

 

「...宮、村?」

 

「?なんだ君は...」

 

「会長」

この音とともに宮村は頭突きを思いっきり仙石の頭にした。

 

その瞬間その場にいた全員が驚いた。

 

「えええええ!? 何してんのよぉぉ!!!」

 

そこには宮村に襟首を掴まれて痛そうにしている仙石がいた

それを見て生徒会の役員は反論したが、宮村はあるものを差し出した

 

「捜し物ってコレ?」

「会計書類・・・!! なんであなたがっ」

「昨日ちょっとした偶然で拾ったんだ。」

昨日宮村が廊下を歩いていると、綾崎が走って来て会計書類を落としたらしい。 たが綾崎は「捨てといて」 と言ってそのまま走って行ったとゆうことらしい。

 

その後生徒会は堀に謝って無事に事は終わった と思われたが・・・

生徒会室に生徒会の3人でいると

「翔ー ダメじゃんー 皆の前であんなことしたらー」

「ん? どこがて聞いたことがある声・・・」

恐る恐る仙石が後ろを振り返ると空が満面の笑みでたっていた

「空! なんでこの学校にいるんだよ!?」

「帰って来たんだよー それよりもあかんやろー あんなふうに晒しあげんのはー」

「う うん それは分かってるけど」

「わかってるんやったら良いわー じゃあまたなー」

そう言って空は生徒会室を出て行った。

 

「仙石君今の人は?」

「僕の幼なじみで・・・ 怒らせるとめっちゃ怖い人で・・・」

「あー だから怒ってるように見えたんだね・・・」

 

放課後

 

「京ちゃん・・・ 昔の悪行が回ってきたね・・・」

「そんなことないわよ!!」

そう言って堀は空を蹴るのだった



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9話

「全員にプリント行き渡ったわねー 進路調査表は来週の水曜までに提出すること! 」

 

 

担任から進路調査表が配られた後、空達は5人で喋っていた。

 

「進路かぁ・・・」

 

「やっぱ2年の後半だしそう言う話も出てくるよなー まぁみんなぼんやりとは決めてるとは思うけどよ。」

 

「まぁぼんやりとはね・・・ 3人は決めてるの?」

 

「うん。 家がケーキ屋だからそれ継ごうかなって 」

 

「へー ケーキ屋なんやー 」

 

「空君は?」

 

「俺? そのまま今やってること続けるよ。」

 

「今やってる事?」

 

「アーティスト活動? 的な事してるからそれをね。」

 

「え!! そうなの!!」

 

「全然知らなかった・・・」

 

「堀と吉川は知ってたのか?」

 

「私はこの前聞いたよ。」

 

「まぁ幼なじみだったらね知ってるけど」

 

「で京ちゃんは? 大学行くの?」

 

「え!? んー まぁそんなところ」

 

「堀頭いいもんな 良いとこ行けそうだ」

 

「・・・でも宮村みたいに好きなことやってくのもなんかいいよね 私勉強しかできないし・・・」

 

「何言ってるのよモテ女!! 面倒見良いくせに!!」

 

「いったぁ!!」

 

由紀と堀が遊んでいる後ろで男子3人で喋っていた。

 

「ま 堀はなんでも出来そうだよな」

 

「だよね」

 

「まぁ器用だよね。 まぁ性格は悪いし、すぐ手出すけど」

 

「そんな事言うからやられるんだよ。」

 

「そんな事言うから」

 

そんな事を話しているとチャイムがなり教室に戻った。

 

 

放課後

 

空はその日は暇だったので堀家にいた。

 

「伊澄君ー まだー?」

 

「ちょっと空うるさい!! ゆうなちゃんの方が全然大人っぽいじゃない!」

 

「けど今俺より京ちゃんの方がうるさいよ」

 

「うるさい (ゴンッ)」

 

「 痛ったー ゆうなちゃんはあんなんになったらダメだよ」

 

「変なこと言わないで!」

 

 

ゆうなちゃんも帰って空は創太と一緒にコンビニに出かけていた。

 

「創太 ちょっと家よっていい?」

 

「いいよー 」

 

「 創太もおいで」

 

その後創太が好きそうなゲームを渡して、コーラを4本持って家を出た。

 

「あれ? 空君?」

 

家を出た空達と帰ってきた由紀とちょうど鉢合わせた。

 

「今帰って来たの? 」

 

「うん。 ちょっと寄り道してて。 その子は確か堀の弟だよね? 創太君だっけ?」

 

「うん。 創太挨拶は?」

 

「こんにちは 」

 

「こんにちは」

 

「創太はこのお姉さんの事覚えてる?」

 

「うん! 由紀ちゃん!」

 

「覚えてくれてるんだ! ありがとうね」

 

そう言いながら由紀は創太の頭を撫でた。

 

「ねえ空君?」

 

「何?」

 

「由紀ちゃんって空君の彼女?」

 

「「はぁ!?」」

 

創太の発言に2人揃ってリアクションをした。 その後1呼吸した空が創太に聞いた。

 

「なんでそう思ったん?」

 

「だって下の名前で呼んでるし、それに家も隣だし、凄く仲良さそうだから」

 

「そっか〜 けど俺と由紀は付き合ってないよ。」

 

「そ、そうだよ! 私達は付き合ってないよ!」

 

「由紀、顔真っ赤やん。」

 

「ちょ、うるさい!」

 

などと空が由紀の事をいじっていたが時間になり由紀と別れ、堀家に空と創太は向かうことになった。

 

「ただいまー」

 

空が部屋に入ると困惑している堀がいた。

 

「どうしたん京ちゃん?」

 

「宮村にバカって言われた・・・」

 

「え! 伊澄君にも言われたん!? じゃあもう終わりやん!」

 

「うるさい! (ゴンッ)」

 

いつものように殴られ空の頭にはたんこぶがてきていた。

 

 

 

次の日

 

「堀・・・聞いて!! 私英語が得意かもしれない」

 

「マークシートの小テストで平均ちょっと超えただけでしょう?」

 

「バカねっ 今までは1ケタだったのよ!」

 

「お前がバカだろ。 」

 

などと堀と由紀が喋っていると

 

「宮村君これでいいのね?」

 

「あ、はい すみません。」

 

宮村が先生に進路調査のプリントを貰っていた。

 

「伊澄君プリント無くしたん?」

 

「うん。間違って捨ててたみたいで」

 

「何やってんだー 気をつけろよー」

 

 

その後

 

「・・・ 堀さん」

 

帰る準備をしていた堀に宮村が喋ってきた。

 

「なくしたと思ったら見つかって余っちゃったから・・・いる?」

 

「い いる・・・・・・」

 

「よかったー 助かった じゃあ堀さんまた明日ね。 」

 

「ちょ・・・ ちょっと待って宮村! なんで知ってんの!? これ・・・・・・っ」

 

「なんのこと?」

 

「なんのことってコレ・・・」

 

「だから余ったんだって じゃあね堀さん」

 

 

その後堀が1人で教室で考え事をしていると

 

「あ、京ちゃんまだ居るの?」

 

「空・・・」

 

忘れ物を取りに来た空が教室に入ってきた。

 

「あれ、京ちゃんが持ってるのって伊澄君が貰ってたプリントじゃん」

 

「う、うん・・・」

 

空はいつもより暗い堀を見て

 

「京ちゃんまた悩んでんの? 進路の事」

 

「え、なんで分かったの!?」

 

「そりゃ昔から知ってるし、それに中3の時も夏までやけど見てたから、あの時と同じ顔してるから。」

 

「そっか・・・」

 

「まぁ悩むのも良いけど、なんかあったら相談してよ。」

 

と言って空が教室を出ようとした時

 

「・・・・・・空はあの時はどうやって乗り切ったの?」

 

堀がそう言った瞬間空は堀の方を見た。

 

「あの時って言うのは瑠奈の事?」

 

「・・・うん。」

 

「そうだね・・・ あの時は俺は色んな人に支えて貰ったからかな。それこそ京ちゃんもそうだし翔も、京介も、百合ちゃんも、色んな人に助けてもらってだね。」

 

「そっか・・・・・・」

 

「けど俺はまだ完全に乗り切れてないよ。」

 

「え?」

 

「俺は今でも後悔はしてる。あの時会おうって言わなかったらって。」

 

そう言って空は悲しそうな顔をしながら教室を出ていった。

 

 

それを堀は見ることしか出来なかった。



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10話

「宮村あのさ〜・・・ もう少しで堀の誕生日なんだわ・・・」

 

「え そうなの?」

 

石川と宮村は卓球をしていた時に石川が堀の誕生日について話し始めた。

 

「なんかさぁー・・・ 一回フラれたのにプレゼントあげるとかぶっちゃけウゼー・・・ よな」

 

「そんなことないんじゃないかなー あげたいって思うのいけないことじゃないし」

 

「でも堀が喜ぶものって全然わかんねぇんだよなー・・・」

 

2人がプレゼントについて悩やみながら卓球をずっとラリーをしていてほかの人に止められた後。

 

 

「さっき何の話してたの?」

 

更衣室に向かう途中に空が話しかけてきた。

 

「あ! そうだ!! 空は堀が好きな物何か知ってる!?」

 

あまりに勢い良く聞いてきたので空も少し引きながら

 

「まだ諦めてなかったの? あんな凶器みたいな女。えーっと京ちゃんの好きな物ねー・・・・・・・・・」

 

長い間があった後、

 

「人を陥れることじゃない?」

 

と笑いながら言ってきた。

 

「そう言うのじゃなくて! ってかまだ諦めてないのって・・・」

 

「何か無いの?」

 

「そうだね。まぁあるとしても言わないよ。」

 

と言ってきた空に2人が驚いて聞いてみると

 

「だって京ちゃんの誕プレについてでしょ? そう言うのは自分で考えないとね。自分の気持ちを上手く伝えないと行けないんだよ。」

 

と言い先に歩いて行った。

 

「なんかあいつがモテる理由がわかった気がする・・・」

 

「僕も同じ気持ちだよ。」

 

と残された2人は転校してきた時からだか最近また女の子から呼び出しも増え始めた友達の後ろ姿を眺めていた。

 

 

 

 

 

「そう言いながら俺も何あげるか全く決めてなねんけどなぁー」

 

と歩きながら嘆いていたのは2人は知らない。

 

 

 

その日空はご飯を作るのがめんどくさいと思い堀家に寄る事にした。

 

「お邪魔しますー」

 

空がリビングに入ると創太が何か持って喜んでいた。

 

「空君!! あのね!! お姉ちゃんに貰ったの!!」

 

そう言って見せてきたのは創太の好きなアニメのCDだった。

 

「良かったじゃん。今から聞くの?」

 

「うん!! 空君も一緒に聞こう!!」

 

「良いよ。ちょっと待ってな。」

 

創太が元気よく言って来たので断れずに一緒に聞くことになった。

 

 

「空ってどういう曲聞くの?」

 

創太が荷物を片付けに行った時に堀が空に聞いてきた。

 

「どんな曲って言われてもね。最近はずっと自分で曲作ってるからね。だから邦楽はあんまり聞かないな。洋楽ばっかり聞いてるよ。」

 

「そうなんだ・・・ ちょっと気になってたんだけど宮村ってどんな曲聞いてると思う?」

 

堀の口から宮村の名前が出てきて少し驚き、その後考え始めた。

 

「伊澄君・・・ 流行りの曲じゃない? 分からないけど」

 

「分からないけどって何よ」

 

「だって伊澄君と音楽の話ってあんまりしないし。 する時もあるけど伊澄君大抵知ってるし。」

 

などと話していると創太が戻ってきて、お腹すいたと言い始めた。

 

「あ、もうそんな時間か。空は食べていくのよね?」

 

「うん。元からそのつもりだし。」

 

と言い空も食べる事になった。

 

 

「ねー 3月の長い休みに入ったらおにーちゃん毎日あそびに来るの?」

 

唐突に創太が宮村の事について聞いてきた。

 

「さすがに毎日は来れないよ。 まぁ空はどうなのか知らないけど」

 

「じゃあ空君は?」

 

「俺? まぁ来れる時も多いけど俺もちょっと用事もある時もあるしな。」

 

「そっか・・・ おにいちゃんも空君ももうここに住んじゃったらいいのにね」

 

「なーに言ってんの んなこと出来るわけないでしょ。」

 

「確かに創太には毎日会いたいけど俺は曲も作らないとダメだし。」

 

「そうよ、それに宮村にも帰る家はあるし、いつまでも来てくれるわけじゃないんだから・・・」

 

少し下を向きながら堀が言った。

 

「じゃあいつまで来てくれるの? 高校卒業まで?」

 

創太のその問いに堀はすぐに答えることは出来なかった。

 

「・・・そんなの、 私も・・・知らないわよ」

 

「・・・・・・おねえちゃんはおにいちゃん来なくなったら嫌じゃないの? 僕はすっごく嫌ぁー」

 

創太にそう言われて堀の頭の中には宮村の顔が思い浮かんだ。

 

「私だって嫌!!」

 

「おねえちゃんって素直じゃないよね」

 

「う うるさいっ」

 

そう言う堀に創太とずっと見ていた理央は笑い始めた。

 

「創太、大丈夫。俺は京ちゃんが結婚してもこの家に来るから。」

 

「本当!! やっぱり理央君大好き!!」

 

「俺も創太のこと大好きだよ!!」

 

「そんなことしなくていいから早く食えよ!!

それに2人ともにんじん食えってーの!」

 

「やだ!!」

 

「そうだよ。これは堀家に通う人間はこうなっていくんだよ」

 

「そんな伝統要らんわ!!」

 

と笑いあった。



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