鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~ (零城)
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設定(先に読まないで!!結構ネタバレあり!!)
開発一覧


・・・なんかこんがらがってわからなくなりそうなので作っておきました
あと、メタルギア4のボス(オクトパスやウルフなど)を忘れていたので入れておきます・・・あ、変身したら性別は男のままです

8月1日一番最初に移動しました
途中でポイントについての話が出ますがあまり気にしなくてもいいです
・・・でも先に本編を読むのをお勧めします


・アタッチメントのどのパーツも消費する弾の補充も1ポイント使うことにします

・開発と量産する際はその消費するポイントを支払う必要があります

・変身と修理するときは必要な分の半分でできる

・開発した武器はその場で出せるがマザーベースに預けることができる

・使いたいときはその場に出せるが10分ほどかかってしまう

・ヘリの装備変更段ボールなら10秒でできるが空から降ってくるのですごく目立つ

・スカルズは3秒でできるが一個しかできない(スカルズは迷彩服を装備できない)

・核はまだ使いません(いつかは使います)

・主人公はもし核を使ってしまうと主人にも世界からも恐れられて魔族より先に殺せみたいな展開になるので使いません

・斬撃モードは雷電、ジェットストリーム・サム、フェンリル(攻撃型)のみ使えます(使うと本家同様、敵が止まって見えて自身の動きも速くなります)

・支援物資の要請は無料で装備の変更も開発ポイントの中に入ってます

 

(殺傷系)

 

アサルトライフル系 50

 

スナイパーライフル系  60

 

SMG系 20

 

ハンドガン系 5

 

ショットガン系 30

 

LMG系 70

 

ロケット系(ミサイル含む) 100

 

投擲物 3

 

 

 

(非殺傷系:睡眠、スタン)

 

アサルトライフル系 25

 

スナイパーライフル系 30

 

SMG系 10

 

ハンドガン系 5

 

ショットガン系 15

 

投擲物 3

 

 

 

(車両)

 

戦車(量産可能) 500

 

ヘリ(量産可能) 700

 

トラックなど(量産可能) 250

 

戦闘機(量産可能) 900

 

空母(三隻まで量産可能) 8000

 

イージス艦(十隻まで量産可能) 5000

 

護衛艦(三十隻まで量産可能) 3000

 

潜水艦(七隻まで量産可能) 2000

 

段ボールシリーズ 200

 

(その他)

 

食料(一週間分) 1

 

水(出す量は自由) 1

 

生活必需品 1

 

迷彩服 1(バトルドレスは3)

 

追加装備(双眼鏡・ナイトビジョンなど) 2

 

要請(砲撃) 200

 

要請(その他) 200

 

盾 300

 

要請(全員出動) 1000

現在、開発・量産しているメタルギアたちを全員出す要請

 

(通常メタルギア)

 

D-waker  200

メイン

・ガトリング 70

・火炎放射器 120

・ロケット 100

・F-BALLISTA 80

・H-DISCHAEGER 120

から一つ

サブ

・殺傷系ハンドガン 5

・サプレッサー付き無力化ハンドガン 5

・セミオートハンドガン 5

・サブマシンガン(多分UZI) 20

 

ピューパ 2000

 

クリサリス 3000

 

コクーン 3000

 

REY(ライジング使用) 7000

 

エクセルセス 9000

 

月光(量産可能、仔月光3体セット) 700

・通常型

・自爆型(自爆型は変身はできないが元の半分の開発ポイントで量産できる)

・アクティブ防護システム搭載型

 

仔月光(量産可能、6体セット) 90

 

フェンリル(戦闘型) 600

 

ブレードウルフ(索敵型、量産可能) 600

 

マスティフ(量産可能、量産可能)  500

 

ラプター(量産可能) 500

 

ヴォドムジェルカ(量産可能) 500

 

グラート(五体までなら量産可能) 800

 

スライダー(量産可能) 500

 

ウォーカーギア(量産可能だが武装はガトリング固定、サブ無し) 100

 

バトルギア(十機までなら量産可能武装は主砲レールガン、12.7mm機関銃、認識妨害チャフ) 400

 

メタルギアmk.Ⅱ(二体までなら量産可能。ちなみに二体目は自動的に名前がメタルギアMk,ⅲになる) 50

 

キッドナッパー 50 (量産可能)

 

 

(核搭載メタルギア) 注:開発したら核が発射できる機体は最初から原爆が入っています

 

シャゴホット 5000

 

ピースウォーカー 7000

 

ZEKE(レールガン、ブースター、機関銃三門、レドーム、誘導ロケットランチャー、増加装甲) 7000

 

REX(核搭載レールガン付き)12000

 

RAXA 10000

 

アーセナルギア(量産型メタルギアRAYを4機、月光の通常型100機、自爆型40機、アクティブ保護システム搭載型30機、仔月光200体、サイボーグ雑魚兵士400人、重装備型300人)20000

 

アウターヘブン(量産型メタルギアRAYを8機、大陸弾道迎撃用レールガン、月光通常型・自爆型600機、アクティブ保護システム搭載型200機、子月光 約500体、サイボーグ 500人、重装備型400人、フェンリル 200体 ect……) 60000

 

サヘラントロプス 10000

 

ギアレックス 8000

(どう見てもREXです。攻撃方法は本家でもあったレーザーみたいな攻撃と棘を飛ばして爆発するやつ。この作品の中では唯一「全状態異常無効(放射線の中でも平気)」っというチート能力もセットでついてくる。……え? 核要素皆無じゃないかって? 細かいことは良いんだよ)

 

(戦略兵器)注:使う際は核搭載メタルギアに変身したうえでないと使えません

 

原爆 1000

 

水爆 2000

 

声帯虫 4000(スカルフェイズてめぇ!!な虫、本来は特定の言語に反応するが異世界なのでアークが使用しても途中で特定の言語を変更できる・・・ぶっちゃけ本家よりチート化している)

 

 

(人型)・・・敵ボスに関してはボス戦の時の装備

 

雑魚サイボーグ兵(量産可能) 300

 

重装備兵(量産可能) 700

 

スカルズ(覆いつくすもの・ステルス化付き) 1000

 

ザ・ペイン 1000

(本家同様蜂を使う攻撃をしてくる。・・・蜂だけだと少し弱いので蜂で足場にしたり縦にすることができる。武装はトミーガン固定。)

 

ザ・フィアー 1000

(本家同様ボウガンで戦ってくる。異世界なので世界中の毒・化学兵器の使用ができるようになる。絶対に見つからないステルス迷彩もあるが森などの自然限定)

 

ジ・エンド 1000

(みんな大好きおじいちゃん。本家同様野生動物を仲間にでき会話ができる。武装は殺傷もできる本家モシンナガンで命中率は100%中120%)

 

ザ・フューリー 1000

6円の人。本家同様ロケットブースターで空を飛び火炎放射をする。ザ・フューリーの炎はどんなものでも燃やす。逆にザ・フューリー自体は炎属性の攻撃は効かない。一応バルファルクみたいに空を飛べるが速いというわけではない・・・だけどVTOLみたいにその場で滞空ができる)

 

ザ・ソロー 1000

(死んでいません←これ大切。死体の記憶を見ることができたり死者を一時的に蘇らせることもできる、その死んだ死体の能力を再現することができる。・・・実は冥界に行けるだとかなんだとか)

 

サイコマンティス 1000

(生物など生きているものなら自身の支配下における)

 

ラフィング・オクトパス 2000

(タコ!!・・・原作同様P90や自動追尾浮遊爆弾を使ってくる。フィアー同様ステルス迷彩を装備しているが町やダンジョンなどの人工物限定。怪力)

 

レイジング・レイヴン 2000

作者:この子好きです。フゥーリーより早く「ジェット機並み」に飛ぶことができるが滞空はできない。武装はスライダーに搭載されたロケットモーター内蔵クラスター爆弾やハイドラ70セミアクティヴレーザー誘導ミサイル、手に持つMGL-140による攻撃を行なう)

 

クライング・ウルフ 2000

(レールガンを装備したフェンリル。原作と同じく狼型パワードスーツを脱ぐことはできる。性能はブレードウルフの索敵力とフェンリルの機動性を合体した感じ)

 

スクリーミング・マンティス 2000

(メカ版マンティス氏、無生物(スケルトンやゴーレム)なら自身の支配下における)

 

サンダウナー 2500

(ハゲ。爆発性反応装甲と二本の大型高周波マチェーテを装備している。なぜか戦闘ヘリも随伴している)

 

ミストラル 2500

(最大八体まで仔月光を四体まで雑魚サイボーグを二体まで重装備サイボーグを無料で召喚ができる。)

 

モンスーン 2500

(磁場おじさん。金属系ならどんなものでも磁力で動かせる。ピューパほどではないが電撃もできる)

 

カムシン 2500

(武装は刃の部分がチェーンソーになった大型の斧。召喚して第三者が乗り込んで操縦もできる。ボス枠では唯一量産が可能)

 

オセロット 5000

(山猫様。潜入、諜報が得意で他の人型が戦闘に向いているならこの人はステルスミッションに向いている。調教や拷問は世界一でされたら・・・うん(諦め)。武装はSAA固定。)

 

ヴォルギン大佐 5000

(うほ♂な大佐。大佐は燃える男にもなっているので通常状態ではピューパ並みの電撃を飛ばせる、燃える男状態だとある程度は不死身になるが30分間しかなれない。・・・弱点はどちらの状態になっても水が苦手)

 

サムエル・ホドリケス 10000

(イケメン侍。武装は愛刀の高周波ムラサマブレード固定だが見切りは途轍もなくレールガン並みに飛んでくるものでも切る)

 

スティーヴン・アームストロング 12000

(最強な議員。、「あらゆる衝撃に対して一瞬で硬化するナノマシン」で構成された肉体を持ちメタルギアを持ち上げるほどの怪力を持っている・・・ってかゲーム内での攻撃方法そのまま)

 

雷電 12000

(永遠の二番手。メタルギアライジングのボスのユニーク武器全てがその場で使えるが能力までは使えない。斬撃モードが一番長い)

 

グレイフォックス 12000

(塩沢ボイス最高イェァ!!、高周波ブレードをデフォルトで持っておりラフィング・オクトパスとザ・フィアーのより強力なステルス迷彩付き強化外骨格を装備しておりどこでも透明化できる。右腕にアームガンを装備しているが連発はできないでも強力・・・簡単に言ったらステルスミッション特化の雷電)

 

スネーク(BIGBOSS)15000

(我らが主人公。武装は特に決まってないが近接戦闘(CQC)など銃火器は達人級に扱える。幸運はSSSランク。油断しない限り絶対に勝つ)

 

本来の自分の体(特殊仕様) 解放条件:????




・・・どうも、メタルギアの中で信じているのは炎の精霊(BIG SARU)である零城です

今後もコロコロ変わっていくと思うので時折見てくれたらありがたいです


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キャラ設定

一応で作りました
本編で新キャラが出たらこれを見てればよくわかるはずです

8月8日 更新しました

8月20日 更新しました

10月21日 更新しました


主人公

アーク(本名:鋼宮 徹 「コウミヤ トオル」) 現18歳

この話の主人公

前世でメタルギアの新作を遊んでいたら食事もとらずにゲームをしていたのでゲームクリアと同時に眠気がし寝たら衰弱死した

ロリ神からこっぴどく怒られたが転生することになり特典は特別に「メタルギア」の能力を選び転生した

前世では一人暮らしで家事はそこそこできる

ステータス

姿:黒髪に黒目、高身長と一般的な姿・・・声は森川智之が声優したメイドイン〇ビスの黎明卿にそっくりだと友人に言われている。身長は180cmくらい

だと本人は思っていたがなぜか銀髪美少年になっていた

好きな物:自分の食事を食べておいしいと言ってくれる人、パスたん

嫌いな物:愛のない結婚(政略結婚など)

最近の悩み:通知さん・・・お前誰?

関係:アリス(主人)

神様特典

「メタルギア」:メタルギアシリーズで出た武器や兵器を召喚できる

「Go〇gle先生」:いろいろと検索ができる

I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)」:ざっくり言ったら本家アークの能力

だが、長時間使用するとオーバーヒートする。

 

変身シーケンス

人型ver

1,iDROIDの上部にあるスイッチを押して「peace!!」と鳴ったら「報復」といいます

2,黒い液体が全身にまとわりつき弾けたら変身完了

 

メタルギアver

1,iDROIDを縦に開きボタンを押し『ALL METAL GERA ability!!』!!と鳴ったらナイフ(形はどう見てもスラッシュライサー)に射し込む

2,iDROIDを半分に折り畳みトリガーを引く

3,蛇型のライダ……ロボットが刃部分から出て変身者に纏わりつき変身完了

 

 

 

アリス・フォン・アーハム 現17歳

ヒロイン?である少々生意気に感じるエルフ

アーハム帝国の第二皇女であり魔力が皇族なので途轍もなく多い

攻撃魔法の才能はないがアークからしたら付与魔法だけは才能があるエルフ

入学当初に召喚魔法でアークを出した主人エルフ

人間嫌いだがバサビィ共和国の人間のみであり他の国の人間に対してはそれなりに対応する

料理や家庭的なことは壊滅的にできない

ステータス

姿:小麦みたいな金髪に緑色の瞳。エルフ特有の長く尖った耳を持っているが耳を触られるのはくすぐたいので好きではない。身長は170cmくらい

あと巨乳で足元が見えない

好きな物:甘いもの、アークとの会話とか他愛ないもの

嫌いな物:ピーマンなどの苦い野菜、人間(バサビィ共和国限定)、お化け

最近の悩み:アークが他の女性と会話をしているとなぜかムカつく

関係:アーク(使い魔:ゴーレム?)

 

クロエ・フォン・アーハム 満18歳

アリスの姉でアーハム帝国の第一皇女

攻撃魔法が得意で「豪華の魔法使い」とも言われている

アリスのことは格下に見ているが実は・・・?

アリスとは姉妹関係だがクロエが4月生まれでアリスが3月生まれなのでほぼ一歳差だが同じクラス

性格はプライドが高く父親の期待に応えるため勉学も帝王学もすでに学んでいて努力家

ステータス

姿:赤寄りの金髪で黄金色の瞳。アリスより耳は長いが垂れ耳。身長は175cm

あとアリスより胸がデカい、つまり爆乳

好きな物:甘いもの、甘えさせてくれる人、従順な犬(ワンちゃん)

嫌いな物:虫、最初から諦めているもの

最近の悩み:・・・最近、妹が召喚した使い魔(アーク)と会話したいけどチャンスがない

関係:アリス(妹)、レオ(使い魔:ワイバーン)、アーク(将来の専属シェフ)←アーク「ふぁ!?」

 

レイチェル・フォン・アーハム 16歳

クロエとアリスの妹である第三皇女の末っ子。

剣術と武器用の付与魔法が得意。

プライドが高いが優しい性格なので弱い者いじめができないタイプ。

人間に関しては騎士学校で一緒に学んだので別に何とも思わない

あと脳筋(これ大事)

ステータス

姿:白寄りの金髪に蒼眼。髪はツインテールで腰と肩の間くらい伸びている。身長は165cmくらい。

あと、貧乳だがレイチェル・フォン・アーハムはコンプレックスに思っているので彼女の前で胸のことを言うと殺されr<<刺

好きなもの:甘い物(しかも姉以上)、姉二人

嫌いなもの:特にない

最近の悩み;アークに勝ちたい

関係:クロエ(姉)、アリス(姉)、アーク(好敵手(ライバル)

 

リン・ウィテカー 現18歳

アリスの(こう見えて)一つ年上

ドワーフの父とエルフの母の間に生まれたエルフ

母が死んでからいじめなどを受けて育ち閉塞的になっていた

アークと合ってからは面白そうな会話を知り接するたびに解体・・・ではなく彼を知りたい

ちなみになぜこんなにアークを解体したがるのかというと彼女は魔工学を専攻しているのでアークの体が気になって仕方ないだけである

ステータス

姿:黒い髪を目元まで隠している。耳は一般的なエルフより丸い。身長は180cm

アリスほどではないが巨乳

好きな物:(アリスたちほど食べないが)甘いもの、解体

嫌いな物:黒歴史をえぐり出してくる輩

最近の悩み:・・・アークが解体を許してくれないの・・・どうしたら許可が出るかな?

関係:アーク(助手)←アーク「え?」、スケイル(すーさん)(使い魔:霞蟲(かすみむし)

 

エヴェリン・ヘル・カースド 数百歳

ロリババ

魔王城の執務が嫌で逃げだし、暇つぶしに魔人の屋敷に子供奴隷として潜入・・・という名の遊びをしていた

執務はキライだが戦闘は大好き(実力は魔族一強い)

いつかアークと戦ってみたい

性格は・・・簡単に言ったらメスガキ

ステータス

姿:子供みたいな身長で童顔。銀と紫を混ぜた不思議な髪色。紫の角に翼と尻尾が生えている。身長は150cm

貧乳だが本人は気にしていない……ってか戦闘では邪魔になる

好きな物:戦闘

嫌いな物:執務などの黙々と作業すること

最近の悩み:どうしたら執務をサボれるか考えている

関係:・・・まぁ、たくさん

 

クリス・リリス 現20歳

オーク事件の際アリスと一緒に捕まった人間

本人曰くマーレから逃げてきたらしいが・・・?

姿:水色の髪にキリっとした瞳。身長は大体183cm

好きな物:不明

嫌いな物:働かずに遊んでばかりいて威張っている人

最近の悩み:不明

関係:不明

 

ノエル・スカルツォ 16歳

バサビィ共和国でチンピラに絡まれたときに偶々通りかかったアークに助けてもらった修道女

出身はミール聖教国でバサビィ共和国に派遣で送られた

性格は真面目だが危機感がなく嘘を簡単に信じるし外の世界にはあまりいった事がないのでいろいろと外での常識がない

攻撃魔法は使えないこともないがどちらかというと回復魔法の方が性に合っているらしい

姿:普段は黒い修道服を着ており水色の瞳にブロンド色の髪をしている。身長は170cm

着やせタイプの隠れ巨乳

好きな物:寝ること

嫌いな物:戦い(嫌いというか苦手)

最近の悩み:アークさんの周りだけ死の雰囲気を感じるのでどうにか取り除きたい

関係:アーク(友人)

 


モブ

シーベルト・アイスバーン 30歳

アリスたちのクラスの担任

これっといった特徴はないがアークの数少ない友人関係でよく雑談や愚痴に付き合ってもらっている

 

アレクサンダー・フォン・アーハム 60歳くらい

「雷神」とも呼ばれている現皇帝

すごく威厳がすごそうだが?

 

エリザベス・フォン・アーハム 55歳くらい

現皇帝アレクサンダー・フォン・アーハムの正妻

夫とは政略結婚で出会ったが一目惚れで夫の方も一目惚れでしかも気が合うので結婚して40年くらいたつが今でも関係は熱々を超えてマグマ

 

オーク事件の方々

中二病エルフ:魔人の実験で死亡

リーダー気取り:アークの強襲で死亡

コミ症:アリスを犯そうとしたがオークに頭をカチ割られて死亡

唯一の女エルフ:アリスを売ろうとするが逆にオークに犯されて死亡

 

アリスのクラスメイト

・・・アリス派とクロエ派に分かれている

 

トム

奴隷商人

奴隷商人がだ扱っているのは囚人ばかりなので割といい人

世界中を旅しているので情報はたくさん持っている

 

魔人

アリスを奴隷として買い取った魔族

アークと戦いの末負けて死んだが初めて友達ができてご満足

 

カサンドラ

魔王エヴェリンの側近的存在

よくエヴェリンが逃げだして困っている

 

勇者ペガサス (本名:金剛翔馬 コンゴウショウマ) 40歳

地獄から脱走し勝手に神様の特典を盗んだ極悪人

前世では痴漢したり盗撮したりと問題を起こしている

最終的には階段から踏み外して転んで死んだ

異世界の知識はネットで「異世界転生系漫画」が流行っていると知ってにわか程度なのに異世界転生について博識って自慢しようと少し齧ったくらい

性格は・・・簡単に言ったら人間至上主義でエルフは肉便器か性奴隷と思っている

最初はアリスを狙っていたがアークが悉く邪魔をするのでいら立っている

(神様特典)注意:これに書かれているのはアークが看破したスキルですが大体が勇者が気が付いてないだけです

・絶対回避(攻撃されているのを察知したらどんな状況でも回避できる。しかし、回避するほどの身体能力がないと意味がない)

・百発百中(武器を投擲したら絶対に充てるスキル。だが魔法関連だと効果は無効になる、あくまでも発動条件は手から放たれたものに限る)

・魔力無限大(文字通り)

・質量生産(ぶっちゃけ一番チート。自分が知っている物を無限に出せるが無限の剣製が主力になってしまったので豚に真珠)

・危険察知(自身に殺意を出す生物から攻撃があった場合のみ発動し、攻撃されるのを教えてくれる。だが、あくまでも察知で自動的に避けるということはしない)

・無限〇剣製(勇者の主力スキル。しかし勇者本人は見た武器を無限に出せる能力だと勘違いしている)

・超回復(自身が生きたいと思う限りどんな怪我でも部位欠落でも再生する)

・超成長(能力は倒すたびに自分を強化できるが、勇者自体が戦闘の才能がないので宝の持ち腐れになった)


世界観

 

アーハム帝国

アリスたちの住んでいる国でアークが召喚されたエルフの国

軍事力もあり生産業も加工業も発展しており世界の覇権を握っている国

海のも面しており海外とも交流がある

広さは地球で言う中国くらいの大きさ

 

魔法学園

アリスたちが通うアーハム帝国保護下の魔法学園

三年制の寮生活で貴族がほとんどいるがたまに魔法の才能を持った平民もいる

 

バサビィ共和国

アーハム帝国の隣にある国

バサビィ共和国の国民はエルフを自身たちより劣等民族としてみており本当はアーハム帝国よりバサビィ共和国のほうがえらいと思っている

広さは日本と韓国を足して二で割った広さ

 

マーレ工業国家

アーハム帝国から西の彼方にある異世界では珍しい工業を中心とした国

ドワーフと人間が半々くらいいる

種族的差別はないが身分差別はある

 

ミール聖教国

唯一宗教でできた国

国自体は中立を保っており勇者が生まれる時などを予言したりする

 

魔族領

エヴェリンが魔王をしている領土

・・・って言っても無理やり従わせているに等しく魔族同士は仲良くない(エヴェリンに忠誠を誓っているものは除く)

広さはロシアと北アメリカ大陸とアフリカ大陸を合わせたくらい

 


AI戦闘モード

アークの中にいる誰か

ただ銀髪の誰かが勝手に動かしているというところまでならわかる

発動条件は不明

このモードになるとAI兵器・サイボーグの最大限の力が出せる。

操縦者は人間で躊躇いや油断があるがAIモードは完全に”AI”が操縦権を握るのでその場で最適な行動を瞬時に計算して実行する

しかしAIが動くので容赦なく虐殺を開始する

止める方法は目標の完全殲滅・主人(アリス)の強制終了・アークの破壊のみ

 

勇者

アリスの世界ではとても重要な存在

ほとんどが異世界から(条件にもよるが勝手に)召喚される

召喚がされると勇者法が発動され命令されたことは絶対に従わないといけない

勇者の役目は魔族の王・・・魔王を倒すこと

とても危険だがその代わり国からいろいろと支援をうけとれる

勇者が現れる時はミール聖教国が予言で全世界の国に伝える

 

勇者の種類

「転移勇者」

クラスごと転移さてた勇者

大体の犯人は「命を司る神」によるもの

召喚された人間は異世界では並外れた能力を持てる

「自然勇者」

稀なケースで現れる勇者

移転で召喚された勇者ではなく異世界の住民が勇者の力を覚醒した場合その住民は勇者とされる

「〇〇勇者」

居てはいけない、存在してはいけない勇者

 

勇者法

勇者だけが持つ権力

内容のほとんどが国からの支援系だが中には「戦闘でどうしても必要な物資があれば国から無条件で資金・資材・人材を提供する」

 

古代兵器

ダンジョンや古い遺跡などから発見される太古の兵器

そのどれもが強大な力を持っている




どうも零城です
このキャラ設定もコロコロ変わるのでちょくちょく見てくれたら幸いです


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現在保有戦力と魔法演唱と魔物詳細 一覧

常時更新していきます


アークの現在保有戦力

(ボディ)

・雑魚サイボーグ 十一体

・月光 四体(通常型二体、アクティブ保護システム搭載型二体)

・仔月光 二百十九体

・フェンリル 一体

・ブレードウルフ 一体

・マスティフ 十体

・スライダー 一体

・スカルズ 一体

・ピューパ 一体

・コクーン 一体

・クリサリス 一体

・キッドナッパー 二十体

・ボンネビルT100 一台

・シャゴホット 一体

・ピースウォーカー 一体

・メタルギアZEKE 一体

・サイコマンティス

・クライング・ウルフ

 

(武器)…武器の隣にある( )は保有弾数です。目安に思ってください

・P90(一丁だけ6マガジン) 十一丁

・DSR-1(予備含め4マガジン) 一丁

・TORNADO-6(24発) 一丁

・FN SCAR-H Mk.17(8マガジン) 一丁

・ブロウトン モデル2000シリーズ「M2000-NL」(4マガジン) 一丁

・カールグスタフM2(1発) 一個

・M870 25発

・M60E4 300発

・SAA 二丁 72発

 

(アタッチメント)

・フォアハンドグリップ(SCAR-H用) 一個

・ACOG(SCAR-H用) 一個

・フラッシュハイダー(SCAR-H用) 1

・マズルブレーキ(DSR-1用) 1

・サプレッサー(M2000-NL用)1

・サプレッサー(DAR-1用) 1

・スナイパースコープ「3-9倍」と「6-24倍」の二つ(DSR-1とM2000-NL両用) 一個ずつ

・二脚(DSR-1とM-2000-NL両用)

・ドッドサイト(P90用) 一個

・サプレッサー(P90用) 一個

 


 

魔法一覧

 

「雷魔法」

・”天よ!その怒りを我が手に!「サンダーストライク」”

小説の一番最初に出た魔法。下位魔法だが癖もなく使えやすく覚えたやすいので使用者が多い

魔法を唱えると手から雷が出て目標に電撃する

 

「炎魔法」

・”豪華のよ!そして業火よ!我が敵をすべて焼き尽くせ!「インフェルノ」”

クロエが使った魔法。初登場時はクロエがまだ一年生のころなのでRPG-7ほどの破壊力だが極めればAP弾になる

 

・”日の神よ!その裁きの炎で大地の獣を焼き払え!「プロミネンス」”

シン・カーニバルが使った範囲魔法。最上位の魔法で広範囲を業火のごとく燃やし尽くす

だがアークのナパームほどではない

 

・炎の聖霊よ今こそ力を見せたまえ”「ファイヤーボール」”

炎魔法では基本的な魔法

某配管工の炎の球を複数個召喚し敵に向かって連射する

 

・”その業に裁かれ、浄化せよ「ファイアウォール」”

文字通り、炎の壁を出す魔法

出現時間は短いが味方の撤退時に牽制として出現したり、仕切り直しの時にも使える

 

・”地獄の炎、辺獄の虚無よ、今こそ一つになりて無に還さん「ヘル・ノヴァ」”

最上位魔法、範囲は狭いがその分威力は凄まじく、敵を一瞬にして炭にし灰に返る。

 

「風魔法」

・”荒れ狂う疾風よ!その怒りで大地を穿て!「サイクロンホール」”

上位の風魔法、広範囲をダイソン宜しく途轍もない吸引力で吸い上げ空中で分解させるが無差別なので注意が必要

 

「氷魔法」

・”氷天の槍よ!今こそこの地へ降り注げ!「アイスニードル」”

アリスが使った(不発)魔法。だが実際は氷の槍を雨のごとく降らせる魔法

 

・雪の白虎よその咆哮で敵を凍らせよ「”アイスインパクト”」

追尾型の魔法

白いトラを模したのを召喚し敵に追尾させる

 

・零下の世界にいざ、誘おう!!「アイスワールド」

氷魔法の初級クラスの中では上の方の魔法

アイスニードルのように氷の槍を作って穿つとかではなく単に凍らせる魔法だが消費する魔力が少ないので上級者も愛用する

 

「土魔法」

・”誇り高き壁よ!!我が同族を守りたまえ!!「アースウォール」”

シン・カーニバルとその仲間が使った魔法

簡単な魔法で魔力はエコに使える

使うと自身の指定した場所に土の壁を出せる、地域によっては固い土を壁にできる

 

・母なる大地に帰りたまえ「”ロックブロック”」

汎用性が高い土魔法

地面から軽自動車サイズの土の塊を召喚し敵にぶつけるのも、即席の味方の盾にもなれる

 

「光魔法」(解呪や浄化も含まれる)

・”全ての敵意と悪意を排除せよ!神の子らに絶対の守りを!「フラーシュ」”

中の上ぐらいの難易度を誇る光魔法

使用すると範囲内の魔族や幽霊などを寄せ付けない光を発する。ついでに周りにいる人間たちを少々回復するおまけつき

 

「索敵魔法」

・”我が母なる大地よ、今この地に起きている事象を見せたまえ”「サーチ」

代表的な索敵魔法

魔力を薄く伸ばし魔力を持つ生物にぶつかると反応する仕組み

 

「付与魔法」

・”我が主よ我が哀れな使い魔に神速を、怪力を、希望を与えたまえ「ファイヤー・アップ」”

アリスがアークにかけた使い魔専用の付与魔法

主人の魔法力によって変わるがアリスなので神兵並みに強くなれる

 

・”神よその剛腕を我に分け与えよ!!「アームドパワー」”

ピューパと戦ったモブが使った魔法

付与すれば腕力が上がる

 

・”囚われし獣よ今ここに自由を「リーフ」”

アリスがアークと使い魔契約を切るときに使った魔法

これを使用することにやってその瞬間、使い魔は晴れて自由の身になれる

 

・”数多の神よ、今こそ力を合わせすべての呪いを打ち破らん「エボル」”

付与魔法の中では準上位魔法

対処のメンバーにかけるとそこから10分間は呪い・毒・麻痺などの状態異常を無効化する

しかし、状態異常の状態でこの付与魔法をかけても治らない

 

・”罪を重ねた罪人よ 今こそ神々の地まで昇天し罪を告白したまえ「ヘルバスターストライク」”

元護衛が使った最上位の付与魔法の一つ

使用者の魔力×筋肉=威力というなんとも筋肉な魔法である。

だが、使用者自体が少なく大体の理由が筋肉がないのである。

だが、極めれば途轍もない威力を出すのは間違いない

 

「付与魔法・武器型」

・”煉獄の刃よ、天を裂き地を割れ「フレイムスラッシュ」”

使う武器に爆発性の魔法を付与する魔法

 

・”光の聖霊よ、その光で闇を追いかけたまえ「シャイニングウェーブ」”

使う武器に光の斬圧を加える付与魔法

使う物によって能力は変わる(例:剣→鞭、槍→巨大な槍)

 

「使役魔法」

・”我に忠誠をそしてその命、我にささげたまえ。「スレーブ」”

魔人がアリスにかけた魔法

これをかけると対象を奴隷化することができてどんな命令でも実行させることができる

解くには掛けた本人を殺す必要がある

 

「回復魔法」

・”神よ、戦士に安らぎを「ヒール」”

下位の回復魔法

魔力の消費は少ないのに大体の怪我は治せる万能魔法。しかしあくまでも怪我を治すだけなので欠損部位などは治せない

 


 

種族・魔物一覧

 

(人間)

世界の半分くらいが人間という種族

魔力も肉体も全種族と比べて平均より少し高く才能の伸びしろがある

 

(エルフ)

人間の次ぐらいに多い種族

耳が長く、なぜか美人が多いというおまけ付き

魔力の保有量は全種族で一番多く魔法に長けているが運動は苦手

森が多いところに国や都市を作って生活しており、耳がよく肌が敏感である

肌が敏感なせいか他の種族に比べて肌の露出が多い。その見た目からドスケベエルフと言われており娼婦もエルフが多い

 

(ドワーフ)

エルフより少しだけ少ない種族

身長も低く魔力の保有量も全種族で一番低くいが筋肉は生まれつきあり筋肉を使った戦闘は得意

 

(獣人族)

一見人の姿に似ているが獣耳があったり尻尾がある種族

獣人族の文化に尻尾はなるべく清潔にするというのがあるので世界中のモフナーに毎晩狙われている

 

(魔族)

「オーク」

魔王軍のなかでは下っ端の存在で茶色の肌が特徴

オークは女性を好みよく襲う

理由はオークはオスしかおらず種を増やすために人間、エルフ、ドワーフなどの女性を襲って犯して妊娠させて数を増やしている

ちなみに生まれてくる子もオークしかおらず遺伝子がほかの生物より強いので妊娠させられた女性はオークしか産めなくなる

 

「オーク・リーダー」

オークは普段は単体で行動はせずに3体以上で群れを組み生活している

しかし、群れの数が15体以上になるとオーク・リーダーが誕生する

オーク・リーダーは普通のオークより体が二倍ほど大きく体格も良い

 

「オーク・ロード」

オーク・リーダーが進化した魔物で通常のオークより数倍体格的にも知性的にも高い(人間、エルフなどより高くはない)

ちなみに途轍もなくいらない情報だがオークに攫われて産み袋されるのはエルフが多く

理由はオーク・ロードのイチモツは巨悪なほど巨大で巨大イチモツから出る白い液体も超強力な媚薬効果があるのでエルフは肌が敏感なのでエルフにとってはある意味で天敵で肉体的にも精神的にも死んでしまう

見つけしだい殺せ、以上

 

「ゴブリン」

小さい体に緑の肌の魔族

オークより頭はよく素早いので油断は禁物

オーク同様、種族繁栄のためにエルフなどのほかの種族の女性を狙って攫い産み袋にする

 

「魔人族」

魔族の一番偉く、強い種族

頭脳も人間並みに良く、肉体も魔法も高い

しかし、変なプライドがあるらしく……友達など友好的な契約を結ぶ際は殴り合って友情を深める

 

「ミミック」

幼体のころは壺などで成長して成体になったら宝箱などに寄生する

一生を通して雑食で口に入るものは何でも食べる

 

「スライム」

意外とそこら中にいるが実際は謎が多い魔族?

第一魔族なのかも怪しい

しかし、プルプルとしたボディが可愛いらしく魔族領ではぬいぐるみとして販売しているらしい

 

「ボス・スライム」

巨大なスライム

普通のスライムとは見た目は変わらないが、縄張り意識は強く入ったものに対しては容赦なく攻撃してくる

攻撃には毒や麻痺などに状態異常の攻撃をしてくる

 

「ホモンクルス」

人工的に作られた生命体で人っぽい形をしているが鼻が変なところにあったりと形は人間で姿は化け物の魔物

あと、どういうわけかすごく強いらしい

だが、その正体は?




どうも零城です

今回、魔法演唱一覧を出しましたが作者がストーリ-中に出たのに忘れている文もあるかもしれないので見つけてくれたらありがたいです


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第一章 学園編
一発目 さようなら人生、こんにちは・・・機械生?


始めましての方は初めまして
あったことのある方はすみません
前作が初投稿でいろいろと学んでおきたいので出しました

それでは本編どうぞ・・・


異世界転生・・・それは誰だって一度はしたいと思うことのある現象

異世界に転生すれば神様特典でハーレム作ってイチャイチャできたりなんなら国を作ろうともできる

しかし、異世界と言ったら魔法とハッピーセットのおもちゃ感覚でついてくる魔物とそれは従わせる魔王たち・・・

 

 

とある帝国・・・

 

ごぉぉぉォォォォォん・・・・ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん・・・・・

 

()()だ!!()()()()()()()()()()!!」

 

それは満月の夜にここエルフが治めるアーハム帝国の辺境の国境警備隊が警鐘を鳴らした・・・すぐさま、軍を送り交戦をしたて撃退をいたがこちらも被害が大きかった・・・

最近では魔王国領では活発に魔物が活動しており

重く見たそれぞれの国王は軍備増強したり神が力を授けた「()()」を探すことだった・・・

 

~アーハム帝国立魔法学園~

 

ここは魔法学園をしておりこれを約一万ほどの学生が将来魔法関係の職業を得るために日々友人や先輩後輩たちがしのぎを削っていた・・・

その授業の一環で・・・

 

「アリス・フォン・アーハム様!!あなたの番ですよ!!」

 

・・学園の一施設である魔法の演習にも使われるグランドにて”召喚魔法”の儀式が行われていた

この世界では魔法使いは召喚獣を召喚し使役することで使い魔にすることができ護衛やお使いができる

グランドの中心には巨大な魔法陣があり、皆それぞれ個性豊かな使い魔を使役している

 

その魔法陣に一人の少女が近いった

エルフ特有のとがった耳に翡翠色の目、小麦畑のように輝く金髪美少女が向かっていた・・・

彼女こそこの国の第二皇女である「アリス・フォン・アーハム」

冷静な様子で向かう・・・

 

アリス(成功できるかしら・・・)

 

この帝国は身分が分かれており下の身分から皇族のような上級に行くほど魔力の保持量が多くなってきている

アリスは皇族だが実は生まれつき魔力は皇族らしく多いが出す魔法の規模が小さかった・・・

召喚魔法は使える魔法が高ければ高いほど上位の召喚獣が召喚できる

 

??「うふふ、頑張ってねアリス?」

 

アリス「・・・はい、クロエ姉さま」

 

上にある観戦席から声をかけたのは第一皇女の「クロエ・フォン・アーハム」

彼女はアリスより先に召喚を終わらせており、クロエは生まれたころから魔法に才があったので高位の魔法が使えるので隣には使役したての大人の1.5倍はどの身長があるワイバーンの幼体がいた

 

クロエ(・・・くくく、アリスが天才であるこの私を超えるなんてありえないわ!!)

 

・・・実はこの世界の魔法は攻撃の威力が高いほど素晴らしいという風潮がありアリスは攻撃魔法はできないが回復やバフなどの支援系魔法が得意だがクロエは攻撃魔法の中でも火属性の魔法が高く周囲からは「豪火の魔法使い」「次期女王」など呼ばれているがアリスは「無能」「泣き虫」などバカにされていた

 

アリス(・・・いいのよ、アリス。私は生まれてから親から見捨てられたような生活を送っているからこんなの慣れているでしょ・・・クロエ姉さまよりすごいのを出さなければいいのよ・・・って言っても私は攻撃魔法がへたくそだから精々ペットサイズのフクロウとかかしら・・・)

 

そして魔法陣の近くで魔法を発動する呪文を言う

 

アリス「・・・この数多の世界のどこかにいる我が僕よ!今こそ我が声に応えてこの世界に現れ、我と契約を結び、我を守りたまえ!!」

 

カッ!!

 

魔法陣が光り魔法の成功を示すが・・・

 

アリス「・・・なんで現れないの」

 

使い魔は現れなかった

 

クロエ「プッ!アッハッハッハ!!お、面白い冗談をするわねアリス!!まさか、魔法が成功したのに使い魔が現れないなんて・・・まさか、あなたが攻撃魔法が使えないから使い魔からも嫌われたのかしら!!」

 

アリス「・・・申し訳ございません・・・担当官、もう一度いいですか?」

 

担当官「は、はいどうぞ」

 

しかし、何度もやっても使い魔は現れなかった・・・

それに失敗するたびに周りから野次も飛び始めた

 

「いい加減にしろよ、泣き虫!!」

「そろそろ、芸は終わったか?」

「おいおい、このままじゃ夜になっちまうぞ!」

 

・・・そしてもう何回目かになった

 

担当官「・・・アリス様・・・次で最後にしてください・・・・」

 

アリス「・・・グスッ・・・わかりました」

 

そして最後のチャンスである呪文をいう

 

アリス「・・・この・・・あまたの・・・グスッ・・・世界にいる我が僕よ・・・今こそ我が声に応えこの世界に現れ・・・我と契約を・・・結び・・・我を・・・()()()・・・()()()()()

 

・・・その時だった

 

 

 

カッ!!

 

 

 

 

アリス(ああ、またどうせ成功したけど現れないんだろうな・・・)

 

しかし現れたのは・・・

 

アリス「な、なにこれ・・・ゴーレム?」

 

現れたはした。しかし、・・・・

 

アリス(・・・なにかしらこれ・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・)

 

召喚にできたことに驚きたいがその前に目の前の異形が怪しかった・・・

・・・その異形が静かに発した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「D-waker・・・起動・・・」

 


 

 

 

 

・・・俺の名前は鋼宮 徹(こうみや とおる)

しがない普通の高校三年生で(元)剣道部の18歳、彼女無しだ

・・・みんなはどんなゲームが好きだい?

マ〇オ?ドラ〇エ?モン〇ン?

・・・俺?・・・俺はなんつったて

「メタルギア」シリーズ

全部かな?

理由はあのリアルにありそうな機体が出てくることかな?

 

 

・・・で、今日俺は何をしているのかっというと

 

徹「ついに・・・ついに戻ってきたぁぁぁ手に入れたぞぉぉぉぉ!!(エボ〇ト並み)」

 

・・・そう、今日!!

 

 

 

メタルギアの最新作を手に入れたのだ!!

 

 

 

徹「・・・さっそく帰ってプレイだ!!」

 

・・・速攻家に帰ってプレイをした

寝る間もご飯を食べる間を惜しんでプレイを続けた

そして・・・

 

徹「ふぅ・・・ようやくクリアができた・・・さ、さすがに眠いな・・・」

 

クリアに成功し画面を閉じてそのまま体を引きずりベッドに倒れこむ

 

徹(あ、そういえば明日の課題終わってねえな・・・まぁ後でいいか・・・今は寝よう・・・)

 

そして意識の手を離した・・・

 

 

 

 

 

 

 

今朝のニュースで18歳の高校生がゲームのし過ぎによる睡眠不足と栄養不足による衰弱死した死体が発見された

 


 

徹「・・・う、うん・・・・・ん?・・・知らない天井だ?」

 

目が覚めると上も下も白い天井と床で装飾された部屋にいた・・・そして、目の前でずいぶんご機嫌斜めな少女がいた

 

徹「え、えっと・・・だr「なんでよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」・・・why?」

 

??「な!ん!で!死んで来たのよぉぉぉぉぉ!?」

 

え?急に何言い出してんだこのロリ?・・・あと、今死んだって・・・

 

??「ロリじゃない!!私はあなたたちで言う”神”なのよ!!」

 

・・・今、心を読んだのか!?

 

徹「・・・ペーパーのでも頭の奴でもなく?」

 

神「どっちも違うわ!!ああ、もう!!本題に入るわ!!あなたは死にました!!原因はゲームのし過ぎによる衰弱死!!以上!!」

 

徹「え、ウソン・・・トラックにひかれたーとか雷が当たったーとかではなく?」

 

神「・・・本当は違うけど・・・でも!!今回はあなたのせいでもあるんだからね!?」

 

・・・話によるとロリのこと神様は天界という世界で人間の寿命などを管理しているらしい

昨日、神様内で忘年会みたいのがあり皆べろんべろんに酔っぱらったそうだ

しかし、その時神様の部下が酒を俺の詳細表に誤ってこぼしてしまい急いで乾かしたがぶっちゃけ破けそうなくらいボロボロになってしまったそうな・・・ボロボロの状態だったら神様が決めた寿命まで生きれるか可能性が低かったらしい

・・・幸いにも事故とかでの他界ではないので安心はしたが俺のゲームのし過ぎでこっちに来たことにオコらしい

 

神「ゲームいつまでやったんのよ!?普通一日一時間でしょう!?」

 

徹「・・・だってすごく楽しかったもん・・・」

 

神「もん・・・じゃないわ!!・・・はぁ、疲れた・・・まぁ、いいわ一応で我々神の責任?責任なのこれ?・・・まぁ、いいか・・・っで!あなたを記憶や体ををもったまま「転生」させます」

 

・・・今、いいかって聞こえたけど大丈夫か?

でも、転生!?いいの!?

 

神「あ、ちなみに行く世界はランダムよ」

 

・・・まじかよ

 

神「それじゃ、頑張ってねぇ~」

 

徹「ちょ、待てい!?特典は!?なんかないの!?」

 

神「あ、そうだったわ・・・いつもならその先に合わせて特典をあげるけど部下の責任もあるから三個までなら決めていいよ?」

 

・・・三個・・・三個かぁ・・・

 

徹「・・・じゃあ

 

1、あっちに行っても元の世界の情報を見れる能力

 

2、衣食住に困らない生活

 

3、「メタルギアシリーズ」にでる兵器やメタルギアが使える能力

 

・・・で!!」

 

神「あら?それでいいの?普通ならハーレムやらチート能力を願われると思ったけど?」

 

徹「いやぁ・・・あっちで平和に暮らしたいんでね・・・っていうかメタルギアだけでも十分チートだと思う・・・」

 

神「そう?・・・では決まりましたね?準備ができたらそこの穴から出てください」

 

そう指を刺した方向を見たら・・・

・・・なんかパックン〇ラワーが出てきそうな土管があった

 

徹「・・・いや、これスーパーマリ「いいから、行きなさい(ゲシッ)」・・・ちょいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

 

こうして俺は転生した・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神「ふぅ、行ったわね・・・あれ?よくよく考えたら彼も悪くない?・・・ちょっと彼の特典いじろ・・・」

 


 

・・・いってぇ~~~

あのロリ神め、蹴りおったな・・・

しかし、ここはどこだ?

 

周りはまるで長年さび付き放置された研究所みたいな所だった・・

 

徹「・・・ここはどこだ?まるで俺のいた世界の実験室みたいだが・・・とりあえず移動するか」

 

そうして今いる場所から移動をしようとした瞬間

 

 

ウィィィィィィィン

 

徹「ん?ウィィィィィィン?どこか起動している装置でもあるのか?」

 

しかしあたりを見渡すがどこも沈黙したままだった・・・

 

徹「・・・気のせいか」

 

だがまた一歩踏み込もうとした瞬間・・・

 

ウィィィィィィン

 

徹「あれ?また?」

 

だかどあたりを見渡してもどこも起動していない・・・

 

徹(・・・ていうか()()()()()()()()()()()?)

 

そう思い近くにあった割れたガラスケースに今の自分の姿があった・・・

 

徹「・・・え?」

 

それはかつてのゲーム内にあった某大きい頭領たちを乗せて走り回ったり乗りながら戦った()()()()()()

 

徹「・・・おれ、D-wakerになってね?」

 

 

ピロン!!

 

 

するとどこからかこの場所には似合わない音が聞こえた

 

徹「え!?なんのおt」

 

 

 

「メールを受信しました・・・開きますか?」

 

 

 

視界に突如設定画面みたいなのが出た

 

徹「え、なんこれ?・・・・っていうかどうやって開くん?」

 

・・・念じればいいのか?

 

ピッ

 

あ、開いた・・・

 

開くとそこには宛先人”神様”と書かれていて内容は以下のとうりだった・・・

 

 

 

「これを見れているってことはどこかの世界に転生できたんだね!!まず、自分の体のことだけど今回の転生、あなたも非があるからこうしたわ!!一応、元には戻れるけど条件があるからね!!あと、安心してね!!この世界の言葉は自動翻訳して理解もできるから!!それじゃ、楽しい第二の人生?楽しんでね!!神様より」

 

 

 

徹「・・・うん、確かに使えるようにって言ったよ?・・・でも()()()とは言ってないんだが!?」

 

・・・しかし、なれるのも悪くはないけど詳細は知っておきたいな・・・なんかこう詳細画面とかないかな?

 

すると視界にたくさんの武器が乗った画面が出た

 

徹「・・・うお、確かにメタルギアで出た武器があるな・・・・ってか他のメタルギアにもなれるんかい・・・うれしいけど・・・しかし・・・」

 

画面にはいろんな種類の武器や車両、アタッチメント、食料などの生活品、メタルギアがありそれぞれに開発に必要なポイントと時間が必要らしい・・・でも完成すれば召喚や変身(メタルギアと車両のみ)ができる

 

徹「あ、そういえば一応人間にはなれるって言ってたけどどうやってなんだ?」

 

スクロールしていくと「人間型」と書かれたタグがあった

押すと画面はライジングで出たサイボーグや装備が出た

 

徹「・・・でもなんで「雷電」とか「ビッグボス」とかがあんだよ・・・あ、あった」

 

一番下に「本来の体」と書かれたパネルがあったが

 

徹「な、なんだこれ?」

 

・・・消費ポイントと開発時間はなかったがその代わり「()()()()()()()()()()」ってあり押しても反応がなかった

 

徹「・・・ま、まぁいいかそのうちわかるやろ(フラグ)・・・しっかし本当にいろんな種類のがある・・・・・・・嘘やん」

 

もう一度見直そうとスクロールしたが見落としかなんかのかはわからないが武器欄の下にそれはあった・・・そこには・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

核兵器(核搭載型メタルギア)

 

 

 

 

 




皆が好きな兵器って何ですか?
ちなみに作者は戦艦系が好きです

・・・みんなに質問だけどメタルギア5で出たピークゥオドのヘリの名前知っている人いる?知っている人がいたら感想にて教えてくだちぃ・・・

あと、シャゴホットとかの兵器ははメタルギアではありませんがこの作品では核搭載型メタルギア扱いになるのでご了承ください


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二発目 え~と・・・・・・チャオ?

・・・卵かけごはんに焼き肉のたれっておいしくね?


徹「・・・え、なに?この世界で核戦争をしろと?」

 

・・・そこにはメタルギアでストーリーにたびたびにでたもの「核搭載型メタルギア」である

っていうかこっちが本来のメタルギアだけどね!!

 

徹「お、お~~~~~」

 

タップ?いや、クリック?したらいろんなメタルギアが乗っていた

シャゴホットとかピースウォーカーにサヘラントロプスがあった・・・

・・・で問題の消費ポイントだが

 

徹「まぁ、でしょうねぇ・・・」

 

うん、すっごく高い(小並感)

いや、このポイントで戦車を開発、大量に量産配備ができるくらいある

一番安いっていっていいのかわからないけどシャゴホットでも十台分価値がある

 

徹「ま、まぁ核戦争なんてする気ないしポイントは他のにまわそ・・・」

 

では、選びきれるまで割愛

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・一時間後

 

徹「・・・こんな感じかな?」

 

開発して手に入ったのは今の所

 

・P90 弾込みマガジン六個 (アタッチメント:レッドドッド)

・麻酔銃 ワンアクションタイプ (アタッチメント:サプレッサー、レーザーサイト)

・カロリーメイト チョコ味

・支援要請 弾補給

・サバイバルナイフ

・ナイトビジョン

・メタルギア5で出たすごく高機能な通信機みたいなやつ(名前がわからない)

 

P90は俺の愛銃の一つで前の世界でサバゲーをしていたけどP90が一番使いやすかったからだ

麻酔銃はスネークがよく使った打ったら毎回コッキングをしないといけないタイプでサブの中で一番安値で開発ができたやつ

あとは必要と判断して開発した

 

徹「よし!!出してみよ♪」

 

「召喚しますか?」

 

徹「はいっと」

 

すると右手が光って中から頼もしい重さを感じた

 

徹「おお!!本物だぁ!!うぇぇぇぇぇぇぇい↑!!」

 

まさか異世界とはいえ憧れの銃を手に入れて早速試し打ちをしようとしたが・・・

 

カチッ!!

 

徹「あれ?セーフティをかけっぱなしだっけ?」

 

しかし、確認するがかかってはいなかった

 

徹「んん?なんでだ?・・・・あ!そう言えば検索機能も入れてたっけ!・・・検索!!」

 

そうすると視界は検索画面になったが・・・

 

徹「いや、すごく(画面が)Go〇gleやん・・・まぁ、いいか、〇oogle先生!!教えてくださいな!!」

 

検索するがどれもセーフティの外し忘れや弾倉のつまりとかだった・・・

 

徹「え~~~?出したばっかりで不良品出すとか聞いてませんけど?」

 

ピロン♪

 

すると視界のはじに注意書きみたいなのがでた

 

「銃は使うと定期的にメンテナンスをしないと使用ができなくなります(そもそも銃は()()()()()()使()()()()()()()())」

 

徹「・・・・おーまいがー」

 

速報

徹さん、転生して早々にミスをする

 

・・・まぁごもっともですね!!

普通、銃って人間が使うものですよね!!

 

徹「・・・人型を作るポイントあったけ?」

 

確認するが全然足りなかった・・・

 

徹「・・・仕方ない、ミスしたもんは今後に生かせばいい・・・とりあえず一旦座ろ・・・あれ?」

 

・・・待って、よくよく考えてみたら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

徹「D()-()w()a()k()e()r()()()()()()()()?」

 

・・・待機状態とかほとんど動いてない状態だったら前にうなだれているけど腰から座ることってできなくね?

つまりずっと直立のままだから横になって寝ることもできないのでは?

 

徹「え、めっちゃ不便やん・・・この体・・・いや、頑張れば行けるかも?」

 

とりあえず普通に座ろうとする

 

ぎぎぎぎぃぃぃぃぃ・・・・

 

腰部分が悲鳴を上げた

・・・正座は?

 

ぎぎぎぎぃぃぃぃぃ・・・

 

・・・ダメでした

おい!?ヒューイ!?こいつ不良品だぞ!?もっと俺みたいになった奴に優しい設計にしろよ!?(無理がある)

 

徹「・・・どしよ」

 

そう思い()()()()をしようとしたら

 

ウィン

 

・・・あれ?視線が低くなったぞ?

 

確認しようと即席の鏡になってもらっているガラスケースを確認すると・・・

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

徹「お、おお!?これってD-wakerのダッシュモードじゃん!!・・・じゃぁ・・・もしかして」

 

試しに前に進もうとすると

 

コロコロコロ・・・

 

ゆっくりと前に進んでいった・・・

スピードを上げると・・・

 

ギュィィィィィィィィィン!!

 

 

ゲームの世界並みに速いスピードで進んでいった・・・

 

徹「・・・すげぇ!!・・・俺、本当にD-wakerになっちゃってる!!すごいじゃん!!エメリッヒ博士!!(見事な手のひら返し)・・・でもなぁ」

 

・・・よく考えてほしい()()()()よ?

すごいスピードで体操座りのまま移動するんよ?シュールというかなんというか・・・まぁ、うん・・・

 

・・・そう思いながらも運転技術をあげつつこの研究所の探索をしていた

 

 

 

 

 

 

 

・・・う~ん?本当にここどこだろ?Goog〇eマップを使っても真っ黒だったし

それにこの研究所はなんの研究をしてたんだろ?

 

周りのガラスケースはすべて破壊されていて機械などの電子機もうんともすんとも言わなかった

他の部屋も探索しようとしたがどれも何もなかったり部屋が潰れていたりしていた

何とか残っている部屋の中にはナニカノ兵器らしきものがあった・・・

そして最後の部屋に入ろうとした・・・

 

徹「・・・いや、でけえな」

 

それはまるで空港にある航空機の倉庫ぐらい巨大な扉だった

 

だいたいRAYくらいかな?にしてもなんでこんなにもデカいんだ?

 

幸いにも長年放置されていたのかはわからないが錆びついている部分がありD-wakerキックでブチ開けた

 

ガコォォォン!!

 

徹「・・・よっこいショット、ワオ・・・扉もデカいなら中もデカいな・・・」

 

なかは工場みたいにいろんなレーンにロボットアームがあった

 

徹「工場か?でもいったい何を?」

 

どこもボロボロになっており結局わからず終いかなっと思ったら・・・

 

徹「あれ?あの部屋だけ光が漏れてる?」

 

全てを見回ってどうにかこの場所から出る方法を考えていると壁の一部から緑色の光が出ていた

近くに行き調べようとしたが壁が開かなかったので破壊しようとすると・・・

 

 

 

 

カッ!!

 

 

 

 

徹「うお!?なんだ、床が!?」

 

突然、床に幾何学的模様が浮かび体が鈍くなった

 

徹「くそ!?トラップか!」

 

体が光に包まれる中どうにか緑色の光の正体を調べるために壁に強烈なパンチを与え穴ができたので中をのぞくと

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

・・・そこで意識を失った

 


 

「D-waker・・・起動・・・」

 

・・・い、いてぇ~~~何だったんだ今の光?

それに、奥のほうにあった容器の中に誰かいた気がするんだよな?

ってかここどこ?

 

そこはさっきまでジメジメして暗くぼろぼろの研究所みたいなところが太陽がでて周りは大きな広場になっていて地面にはなんか模様が描かれている

その真ん中に俺が立っていて周りにたくさんの人間がいた

・・・それで俺の目の前に女性がいた

金髪でエメラルドのような瞳をもった美女だった・・・(あと、胸がデカい)

そして、耳がとんがっていた

 

うおぉぉぉぉぉぉ!!ようやくザ・異世界っていう要素がきたぁぁぁぁ!!

ようやくだよ!!スタート地点があの研究所ってふざけてんのかって言いたかったヨ!!

てか、目の前のエルフ・・・めっちゃ美人やん!!

あれってなんかの制服かな?

 

??「えっと・・・ゴーレム?」

 

おっといかんいかん・・・まずは現状確認だ・・・神様からこの世界の言葉は理解できるからって言ってたから安心して会話ができるな・・・

 

徹「あ~~~、スミマセン・・・そこのお嬢さん?ここってどこなんですか?」

 

??「えええ!?しゃべった!?」

 

「・・・おい、あのゴーレムしゃべったぞ」

「あれってゴーレムなの?」

「いや、喋れているから騎士か何かじゃないか?」

 

おう、周りがうるさいな・・・

っていうか俺、ゴーレムじゃねぇし・・・

 

徹「失礼な、喋って何が悪い?・・・あと、俺の名前は鋼宮 徹っていうんだよろしく」

 

??「コウミヤ トオル・・・へんな名前ね・・・まぁ、いいか・・・・聞いて跪きなさい!!私の名はアーハム帝国第二皇女「アリス・フォン・アーハム」よ!!」

 

・・・え、まじ?帝国で皇女?・・・それより

 

 

 

 

 

 

 

徹「・・・アーハム帝国ってなんだ?」

 

全員「「「「「「「えええ!?」」」」」」」

 

・・・おう、なんかシンクロしたぞ

 

アリス「あ、あなた・・・この何百年も詠歌を誇ったアーハム帝国を知らないの?・・・さすがにどんな田舎者でも知っているわよ?」

 

徹「いや、知らんもんは知らん・・・あと、この広場ってどこなんだ?」

 

アリス「し、知らないって・・・初めてだわ・・・あ、あとあなたが()()されたここはアーハム帝国管理下の魔法学園よ」

 

わお・・・魔法もあるんかよこの世界

・・・ん?待て・・・今、召喚って言わなかったか?

 

徹「ちょい待ち・・・召喚ってどういう・・・」

 

アリス「なにって・・・私はあなたを使()()()として召喚したのよ?」

 

・・・what?

 

徹「え、使い魔って君の元でずっと付添人をしろっていうこと?」

 

アリス「・・・そうよ・・・これからよろしくね?えっと・・・コウミヤ?」

 

徹「あ、こっちでいうとトオルが名前でコウミヤが性だよ」

 

アリス「ふぅ~ん・・・・じゃ、お前今から「アーク」ね」

 

・・・ん?

 

徹「え、ちょ?・・・俺にはトオルっていう名前があるんだけど?」

 

アリス「なによ?主人が使い魔の名前を決めて悪いの?」

 

徹「え、そういうシステム?」

 

「アリス様・・・そろそろ交代を・・・」

 

アリス「あ、申し訳ございません担当官・・・すぐ、どきますね・・・ほら、行くわよ」

 

なんか急に自分の主人になった少女は器用に制服のスカートのはじをつまみ担当官らしい人物に一例をした

 

徹「ちょ!?待てよ!!」

 

足の回転を急がせ先に行った少女を追いかけえた

 

ギュイン

ギュイン

ギュイン

 

いや、あの子、足長いからかわかんないけど歩くの速いよ!?

 

そう思いつつ階段を登っていく

 

アリス「・・・・ちょっと!?さっきからギュインギュインってうるさいのよ!!」

 

徹「ちょ、それはこの体を作ったやつ(ヒューイ)に言え!!」

 

アリス「いや、体って・・・あなた、騎士ではないの?ゴーレムだったら知性がないからこうやって会話はできないし?」

 

徹「・・・騎士でもないんだが」

 

アリス「・・・まさかアンデッド(ゾンビ・ネクロマンサーなど)?」

 

徹「・・・おれ、現在進行形で生きてるんですが」

 

アリス「生きてるなら騎士ってことでしょ?・・・その防具脱いだら?」

 

徹「・・・これ自体が自分の体だから脱げないし、あと俺は元人間だ」

 

アリス「え、あなた人間なの?」

 

徹「おう、元だけどn「ちょっと!?近寄らないでくれる!?汚わらしい人間が!!」・・・はい?」

 

・・・この主人、もう俺に暴言吐いてきたけど

 

徹「いや、なんでさ・・・」

 

聞くによるとこのアーハム帝国の近くにバサビィ共和国という国家があり一応国交は結んでいるがその国の人間はエルフをいやらしい目で見るらしくアーハム帝国民はよく思っていないらしい

噂によるとバサビィ共和国に行ったエルフは奴隷になりやすいらしい

 

徹「んなことしないわ・・・(←しかしさっき召喚されたときアリスのアレがデカいって言った人)」

 

アリス「嘘よ!!そうやって私を性的に見てるんでしょ!!お父様が言ってたわ!!」

 

徹「見ねぇわ!!」

 

アリス「・・・まさか、私が召喚魔法を失敗し続けたのってあなたのせいなのね!!」

 

徹「ちがうって!?・・・あと、俺はこの世界の人間じゃない!!」

 

アリス「・・・は?なに?とうとう血迷って嘘を言い出したの?」

 

徹「違いわい!!この体が証拠たい!!」

 

アリス「ふぅ~ん・・・いいわあなたみたいな愚かな人間の証言が嘘ってみんなに判明するまで信じてあげるわ?光栄に思いなさい?」

 

・・・なんかいろいろと余計なことをいう主人だな

 

こうして転生して早々、静かに暮らしたいという夢は砕け散り使い魔としての生活が始まった




・・・なんか冒頭が「ゼロの使い魔」に似ていますが召喚が似ているだけでストーリーは全く違います安心してください

どうも、コロナで在宅が多くなったので「永遠のゼロ」を見たら久々に泣いた零城です
・・・言い話よね・・・あれって

次は・・・まだ・・・ずいぶん後かな?
気長にお待ちしてください・・・


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三発目 現状確認

・・・ぽんかんっていう果物があるんだけど
あれ苦手っていうひとおる?


・・・あれから会場にいる生徒全員の召喚が終わりそれぞれの主人の部屋のある寮に移動した

 

徹「いや、めっちゃ豪華・・・」

 

俺の主人になったアリスの部屋はまるでどこかの豪邸を切り抜いてそのままこの部屋に持ってきたようだった

 

アリス「なによ?皇族だったらこれくらい当たり前でしょ?・・・それよりなんでここに勝手に入ってきてるのよ!!」

 

徹「はい!?だって主人である君に付いてきただけだし!?」

 

アリス「平民でしかも人間が勝手に入らないでよ!!普通、部屋の外で待っておくのが礼儀でしょ!!・・・あんた、礼儀が平民以下ね」

 

・・・どんだけ人間を嫌ってるんだよこのエルフ

 

徹「・・・わかったよ、でもその前にこの世界について教えてくれないか?さすがに皇族の君の使い魔が無知識だったら恥ずかしいし」

 

アリス「・・・あんたが人間じゃなかったらいい心がけって褒めたいけど、どうせ別の世界から来たっていうのを信じ込ませたいんでしょ?それにアーハム帝国皇族である私に敬意がないわよ?」

 

徹「・・・僕は-何も知らない哀れな元人間ですーわーアリス様ーどうかこの世界について教えて下しー(棒)」

 

アリス「なんか、イラってきたけどいいわ。特別に教えましょう。まず、この世界についてだけど・・・」

 

 

 

 

・・・この世界にはそれぞれ人族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族などの生物がそれぞれの土地に住み着き国を作ったらしい

それぞれの国はいろんな思想をもっていたけどそれなりには平和に暮らしていた

しかし、太古の昔に一人の仲間はずれができたらしい・・・エルフみたいに耳は尖がっているが悪魔のような翼が生え醜い生物が生まれた。それが初代魔王らしい・・・そいつはみんなからいじめられ迫害されたらしくこの世界の生物に復讐するべく自身の仲間を作り上げ各国を襲撃して一度世界が滅びかけた

しかし、そこに神から力を授かった「勇者」という人物が現れてその魔王から生まれた生物”魔族”を倒していってついに魔王を倒したらしい

それはそれは国中が喜んだが勇者も相打ちになったらしくすべての魔族が滅ぼせたわけではなく、まだ魔王領に住み着いていると・・・

しかし、それから数十年後に新しい魔王が生まれたがそれに合わせて新しい勇者も発見したらしい

そこから勇者は魔王に対抗できる優一の手段と世界中は認識したらしい

そこでこのアーハム帝国はもし勇者が現れてもサポートができるようにこの魔法学園を作り備えている

 

最後にこの学園についてだがまず三年間教育を受けてそれぞれの魔法関係の仕事に就くらしいが今年は勇者が現れる時期だとアーハム帝国から少し離れた宗教国家「ミール聖教国」が発信して我こそはと勇者とお供になりたいとこの学園の競争率は過去最高になったらしい

自分の主人であるアリスはそんな中勝ち取り一年生として入学した

 

アリス「・・・・っていう感じよ!!・・・じゃ、改めて自己紹介するね?私はこの栄光なるアーハム帝国の第二皇女アリス・フォン・アーハムよ!!今年で18になるわ!!好きなものは甘いもの。嫌いなものは特にないけど人間は好きじゃないわ!!これからよろしくね?」

 

徹「えっと・・・これっておれも行ったほうがいいの?」

 

アリス「当たり前じゃない?使い魔について知らない主人なんて失格だわ!!」

 

徹「え~~~と、さっき言ったとうり俺の名前は鋼宮 徹。元剣道部で18歳・・・日本生まれだ・・・今はこんな体だけど人間だからな?」

 

アリス「あら、使い魔のくせに私より少し年上なのね・・・それより二ホン?二ホンってどこよ?」

 

・・・アリスは何言ってんだこいつみたいな顔で見るけどそりゃあ異世界だからからな

 

徹「・・・異世界からきたからなそりゃ・・・って第二皇女なら第一も?」

 

アリス「・・・クロエ姉さまね」

 

するとさっきの顔から暗い顔になった

 

徹「?おい、どうしたんだ?」

 

??「ふふ、話は大体聞いたわよ?」

 

・・・扉から声がして振り返ると

そこにはアリスを赤い髪色にしてすこし背を高くした美人がいた

 

??「初めまして、喋れるゴーレムさん?私がアーハム帝国の第一皇女クロエ・フォン・アーハムよ?これからも妹のアリスをよろしくね?」

 

徹「あ、どうもえっと・・・トオル・コウミヤです」

 

クロエ「・・・トオルね・・・でも、()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

徹「え、それってどういう・・・」

 

ピーン!

 

アリス「ふぅ、ようやく終わったわ・・・あ、話終わったかしら?」

 

そう言いながらアリスは手元に浮かんでいた()()()をなおした

 

徹「ちょい待ち!?今の何!?」

 

アリス「何って()()()()()()()()()()()()()

 

・・・え、なん?設定ってなに?

 

アリス「試しにあなた、前の名で呼んでみなさいよ」

 

・・・試しに自分の名前をいおうとすると

 

徹「え、鋼宮 とおr(バチィィィィィ!!)・・・いったぁ!?」

 

それはまるで急に体内でスタンガンが爆発したような痛みが走った

 

アリス「よし!成功ね!・・・実は使い魔を得た魔法使いは使い魔の詳細を知るのと使()()()()()ができるのよ!!」

 

・・・え、人権侵害じゃん

 

アリス「”我を示したまえ”」

 

すると突然アリスの前にさっきとは違う色の板がでた

 

徹「え、なんそれ?」

 

アリス「これは自分のステータスを示したものよ。さっき唱えたのはこれをみる呪文でこれを使えばいつでも自分や使い魔の詳細を見れえるのよ!!」

 

え、つまり俺についてがわかってしまうの?

 

アリスの前にできた画面にはまさに自分の情報が載っており名前も徹から()()()になっていた

 

クロエ「これは主人の特権でその使い魔の名前や罰を設定ができるのよ」

 

アリス「あんたは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()でこれの一つでも破けば罰が与え有れるようにしたわ!」

 

・・・だからさっき電流みたいなのが流れたんか。つまり今後から俺の名前はアークって呼ばないといけない奴か

 

アリス「それにしてもあなたの種族・・・なにこれ?()()()()()って?

 

アーク「メタルギアっていうのは兵器の一種だよ」

 

アリス「・・・つまりゴーレムと変わらないじゃない」

 

・・・だから違うって

 

クロエ「ぷぷっ・・・つ、つまりアリスはそんな細くて小くて弱そうなゴーレムを召喚したのね」

 

アリス「そ、そんなことはありません!!きっとそのうち大きくなったりするんです!!」

 

クロエ「くっくっく、なら頑張ってね?()()()()?私、あなたとは一緒に居たくないから」

 

そうしてクロエは部屋から出ていった

 

 

 

 

 

 

 

アーク「なんか失礼なひとだな、またゴーレムって言われたし・・・あと、無能ってなんだよ?」

 

アリス「・・・わたし、生まれたころから皇族らしく大量の魔力を有してたけど・・・攻撃魔法がまったくできなくて支援魔法しかできないのよ・・・」

 

アーク「え、別に魔法ができればよくね?」

 

アリス「無知なあなたに言うわ・・・この世界の常識として攻撃魔法が高いほど素晴らしいのよ」

 

アーク「・・・なるほど」

 

言ったらアレだけど・・・脳筋みたいなかんがえだな

 

アリス「・・・ねぇ、あんたはバカにしないの?」

 

アーク「しねぇよ・・・ただでさえ別世界から来たのに魔法なんて今日初めて見たから魔法ができる自体すごいことだよ」

 

アリス「・・・まだ嘘を貫くのね・・・でも今はありがたく思ってしまうわ」

 

・・・なんやそら

 

アリス「・・・もう遅いわね・・・寝ようかしら」

 

窓から見える景色はとっぷりと暗くなっていた

 

アーク「・・・なぁ俺の部屋ってどうすればいいんだ?」

 

アリス「()に決まってるんじゃない?」

 

・・・外だって?

 

アーク「・・・部屋とかないの?」

 

アリス「・・・なんで元人間であるあなたのために部屋を用意しないといけないのよ?」

 

・・・契約解除とかできないかな?

って思いつつ今夜はどう過ごすかアークは考えていた

こんな体になっても睡眠欲などの生理的欲求はあるのでどこかで雨風をしのげる場所がほしい

 

アリス「・・・なら、この寮から離れているけど使わなくなった倉庫があるからそこにしたら?」

 

アーク「お前になんかあったらどうすんだよ・・・」

 

アリス「あら?あなたみたいなゴーレムより自分で守ったほうが安全だわ?」

 

・・・もうそれ使い魔を召喚した意味よ

 

アーク「そんじゃ、俺行くから・・・お休みご主人?」

 

アリス「さっさと行きなさい・・・ようやく一人になれるから」

 


 

・・・困ったな

 

アリスの部屋から出た俺は寮から出てアリスから事前に教えてもらった道を進んでいたらその目標の倉庫が見えた・・・が・・・

 

アーク「・・・えらいボロボロだな」

 

長年放置されていただろう所々穴があったり腐ってたりしていた

 

アーク「ま、あのわがままエルフがくれた物件だ・・・大切に使わないとな」

 

倉庫の中を軽く掃除してどうにか自分が休憩できるスペースができた

寝転がれないがな!!

 

アーク「・・・でもこうひどい環境だったら寝れんな・・・スマホがあったらなぁ」

 

しばらく思考したがまだ開発ができない武器を見たり開発したものを点検したりした

しかし、いいこともあった

 

アーク「VR訓練?」

 

自分のステータスを見るために研究所で見たスキル画面にしていろいろと探していたら”訓練”っていう項目があったので押したら

 

 

 

 

VR訓練を開始しますか?

 

 

 

 

 

って出たから押してみると体に浮遊感を感じて気づいたらライジングであった序盤にあったステージだった

 

すごいなのロリ神・・・

ここまで再現できるって

 

この空間では現在開発できている武器や兵器の試し打ちや訓練ができた

しかもここでの体はモザイクがかかっているけど人間の形をしているので気が済むまで訓練をすることにした

 




どうも、最近季節が梅雨に入ったのかわかりませんが腹痛がひどくなっている零城です
・・・駄作だなぁ、毎度のこと
なんか他の作者さんたちが作っているようにいかない件について

次回はそろそろ戦闘シーンをいれます


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四発目 初めての授業

・・・D-wakerってこんなに高機動だっけ?


カンカンカン・・・

 

「起きなさい・・・」

 

・・・うう、うるさいな

昨日、訓練が思いのほか楽しかったから夜遅くまでやっていてようやく寝たのが深夜の三時なんだぞ・・・

 

「起きなさい!」

 

アーク「・・・あと三時間寝かして」むにゃむにゃ・・・

 

「・・・・すぅ~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起きなさぁぁぁぁぁぁい!!(パコン!!)

 

アーク「いったぁぁぁぁ!?」

 

目を覚ますとそこにはどこからか持ってきたんであろう箒を片手にご機嫌斜めな自分の主人が立っていた

 

アーク「あ、おはようアリス・・・」

 

アリス「いつまで寝てるの寝坊助!!早くしないと授業が始まっちゃうじゃない!?」

 

アーク「え、悪い・・・寝坊したわ・・・でもご飯は?」

 

アリス「私はどっかの寝坊助さんが寝ている間に済ませました!!あなたの分はありません!!」

 

ウソン・・・

 

アリス「いいから、行くよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

~とある教室~

 

先生「・・・遅いですね、アリス様・・・もう間もなく授業が始まるんですが・・・」

 

クロエ「先生、もう初めてもいいのでは?」

 

「そうですよ!皇族なのに遅れるのが悪いので!!」

「そうだ!そうだ!無能だからこういうのもわかないんだろう!!」

 

 

 

ガチャ、バタン!!

 

 

 

アリス「はぁはぁ・・・あ、アリス・フォン・アーハム・・・遅刻しました・・・申し訳ございません」

 

教室の扉を勢いよく開けたのはアリスと遅刻の原因になったアークが来た

 

先生「アリス様・・・今後から・・・気を付けるように・・・」

 

アリス「・・・はい・・・ほら!あんたも!」

 

アーク「( ˘ω˘ )zzZ眠し・・・」

 

アリス「・・・お!き!な!さ!い!」

 

アーク「おう!?ちょい!?やめて!?カメラ部分をひねならいで!?」

 

先生「何をしているんですか・・・・・早く、席に」

 

怒られしぶしぶと席に着くアリスと眠そうにふらふらとついていくその使い魔

 

先生「・・・さてと皆さん集まりましたね。まずは皆さん入学おめでとうございます、ようこそ魔法学園へ!・・・あなたたちは来るべき魔王軍の侵略から国民、世界を守るためにアーハム帝国の帝国民として頑張ってください!・・・それでは出席番号一番から自己紹介をお願いします」

 

「はい!・・・私の名前は・・・・」

 

こうしてみんなで自己紹介と召喚した使い魔の名前などを言った

 

 

 

 

 

 

クロエ「では、次に私ね?ふふ♪クロエ・フォン・アーハムよ♪みんなは知っていると思うけどこの帝国の第一皇女よ。それでこっちのワイバーンは「レオ」よ?・・・ほらレオ皆に挨拶を」

 

レオ「きゅる~!」

 

へぇ~、あれがワイバーンか・・・

あとで調べてわかったがこの世界のワイバーンとドラゴンの違いはワイバーンが飛ぶのに特化していてドラゴンが種族によって分かれるが各属性のブレスを吐けるらしい

 

「おお!さすがクロエ様!なんと素晴らしい使い魔を!」

「やはりクロエ様は天才だからこれほどの使い魔を召喚するのもたやすいんでしょう!」

「どこかの無能とは違ってすごい!」

 

先生「・・・では最後にアリス様、お願いします」

 

アリス「はい・・・第二皇女アリス・フォン・アーハムです。クロエ姉さまの妹です。今後よろしくお願いします・・・ほら、あんたも!!」

 

アーク「え、また言うの?・・・はい、え~と・・・アリスの使い魔のアークです。・・・今はこんな体になっていますが元は別世界の人間です・・・よろしくお願いします」

 

 

 

シーン

 

 

・・・あれ?意外と無反応だな?

 

 

・・・ぷっ

 

 

 

 

 

ぶははははははは!!

 

静かだった教室が笑いに包まれた

 

「べ、別世界って何を言っているんだこの騎士は!?」

「どこか壊れているんじゃいかこのゴーレムは!」

「しかも人間って!アリス様にお似合いですぞ!!」

 

アーク「・・・ひでえなこれ・・・あと、ゴーレムじゃない」

 

パンパン!!

 

先生「はいはい!!お静かに!・・・では皆さん自己紹介終わりましたね?・・・皆さん先日集まっていただいたグランドにお集まりをください」

 

そう言われみんな席を立ちグランドに向かった

 

ギュインギュインギュイン

 

先生「はい、皆さん集まりましたね?・・・では、皆さんあそこにある的に向かって好きな魔法を打ってください」

 

そこには俺たちから20mくらい離れたところに的があった

どうやらそこに向かって魔法を与えるらしい

 

「では私から!”天よ!その怒りを我が手に!「サンダーストライク」!!」

 

最初に名乗りを上げたのは俺をゴーレム呼びしたエルフで魔法を唱えると手に電気が集まり投げると的に向かっていき爆発した

 

すげぇな・・・アレが魔法か・・・どういう原理何だ?

 

先生「ふむ、上出来ですね!・・・ではクロエ様お願いします!」

 

クロエ「はい♪”豪華のよ!そして業火よ!我が敵をすべて焼き尽くせ!「インフェルノ」!”」

 

 

 

ドゴォォォォォォン!!

 

 

 

アリスの姉であるクロエが唱えると車のタイヤ一個サイズの火球ができ投げると的は焼失した

 

・・・これが皇族か。大体、威力はRPG-7くらいで速度は時速20kmくらいか?

 

周りでは褒めるもの称えるものはいた

 

先生「こ、これが皇族の力・・・すごい・・・では、最後にアリス様お願いします」

 

アリス「・・・はい」

 

アリスが呼ばれた瞬間・・・・

 

「おい、来たぞ無能だ」

 

「どんな芸を見せてくれるんだろうな」

「おい!泣き虫!失敗するんじゃねえぞ!」

 

陰口をたたくもの、大人数をいいことに暴言を吐くものが現れた

 

先生「お静かに!・・・失礼しました、ではどうぞ」

 

アリス「・・・はい。”氷天の槍よ!今こそこの地へ降り注げ!「アイスニードル」!”」

 

アリスが唱えると手の中が輝きだし呪文のとうりに降り注ぐ・・・

 

 

 

 

 

 

 

コツン

 

 

 

 

 

・・・こともなかった

出たのは一本しかも爪楊枝サイズの氷のかけらで高速に飛んでいくこともなく的に刺さらずにあたって転がってしまった

 

・・・確かにこれでみんながアリスをバカにするのもわかるな

皇族にしてはおかしすぎるな

 

「「「「「「ぶははははははは!!」」」」」」

 

「ああ!やっぱりこうなるか!」

「演技は終わりましたか!?」

「無理しなくていいんですよ!」

 

グランド中に笑いがでた、それも嘲笑するほうの

 

先生「静粛に!!・・・申し訳ございませんアリス様・・・私、別の国から来たので・・・知りませんでした・・・」

 

アリス「いえ、いいんです・・・私が無能なのが悪いので・・・」

 

先生「・・・本当に申し訳ございません。・・・では、次に行きますよ!」

 

魔法演習が終わり次に訪れたのはちょっとした牧場のようなものだった

 

コーラス「ようこそ、使い魔用訓練所へ!担当官のコーラス・シリアスだ!早速だが皆が召喚した使い魔の力を軽くだが見せてくれ!!」

 

・・・おう、いきなりだな

 

どうやら、現状の使い魔の実力をみて主人に使い魔の改善点や注意点の言うためらしい

目標はここからすぐそこに鎧のついたマネキンみたいなのがあってそれに破壊するまでの時間と破壊具合をみるそうだ

んで、皆それぞれの使い魔にその鎧に向けて破壊するよう命令を出すが・・・

 

ガコン!!

 

コーラス「そこまで!!ふ~む、やはり召喚したてだから命令もぎこちないし使い魔自体も幼体がほとんどだしな・・・」

 

どうやら召喚魔法で出てくる使い魔は大体が幼体でたまに成体が出るくらいの確率なのでみんなの従えている使い魔のほとんどが幼体だ

しかし、それが召喚魔法の当たり前でそこから成体に成長すると一緒に強くなるっということだ

 

しかし・・・

 

クロエ「行きなさい!レオ!」

 

レオ「きゅるー!」

 

クロエの使い魔であるワイバーンのレオは鎧に向かって突進し爪と尻尾で攻撃し止めと持ち前の翼を広げマネキンを掴み上げ、高く飛び急降下と同時に離して鎧をぺしゃんこにした

 

コーラス「さすがクロエ様の使い魔!主人も素晴らしかったら使い魔も素晴らしい!・・・では最後にアリス様の使い魔・・・アーク!」

 

お?呼ばれたか?

 

「先生!やる必要がないとおもいまーす!」

「そうですよ!無能が召喚した使い魔なんて使えるわけありませんって!」

「それにゴーレムですよ!囮にしか使えませんって!」

 

・・・おう、外野うるさいぞ

あと、俺はゴーレムじゃない

 

コーラス「いやぁ、それだったらみんな不公平だろ?・・・これからみんな仲良くなるから知っておかないとな!!」

 

ガハハハッ!!って笑っているけどあの顔・・・ただ単にアリスの召喚した使い魔のへっぽこ度を見たいっていう顔してんぞ・・・

 

アーク「・・・なぁ、主人・・・なんでみんなゴーレムをバカにするようなことを言うんだ?」

 

アリス「・・・ゴーレムってね召喚しなくても普通に土魔法で作れるのよ・・・しかし、燃費が悪くてしかも大量の魔力を流し込まないと人間みたいに動かないのよ・・・精々、属性付きのゴーレムで当たり枠で普通のゴーレムだったらせめて盾か囮にしか使えないわ・・・」

 

アーク「え、この世界のゴーレム不遇やん・・・俺のイメージだったら割と脅威になるイメージがあるんだが・・・」

 

アリス「はぁ・・・これでわかったでしょ・・・すみません、コーラスさん・・・使い魔の確認は辞退してよろしいでしょうか?」

 

コーラス「それは、困りますよぉ・・・ほら、せっかく皆が楽しみに見ているんですよ?」

 

・・・いや、それはただアリスのだからって意味でだろ

はぁ、仕方ない・・・

 

アリス「し、しかし・・・「やります」・・・え、アーク?」

 

アーク「やりますよ・・・どうせ、やらないと帰れなさそうだし」

 

コーラス「おお!やってくれるか!喋れるゴーレム君!ささ!見せてくれ!」

 

アーク「あいよ」

 

アリス「やめなさいアーク!・・・無理しなくていいのよ」

 

アーク「・・・おいおい、もうあきらめるのか?」

 

アリス「諦めるわよ・・・だってあなたゴーレムだし」

 

アーク「・・・アリス・・・俺がいた世界だけど、とある有名な(ある意味で)偉人が残した名言があるんだ・・・

 

 

 

 

 

 

「諦めたらそこで試合終了ですよ」

 

 

 

 

ってな!!・・・だからさ、皆に流されるんじゃなくてたまには諦めずに頑張ってみたら?」

 

アリス「・・・アーク」

 

アーク「あと、そんな主人に忠告だ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アリス「ど、どういうことよ?・・・・あ!ちょっと待ちなさい!!」

 

主人の言葉に耳を貸さずに前に出る

 

「おい!あのゴーレムが出てきたぞ!」

「なーんだ、もう土に帰ったっと思ったんになー」

 

うるさいなぁ、周り・・・さてと、目標はっと・・・・おい、まて・・・なんか()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

先生「コーラスさん!どういうことですか!?・・・なんで()()()()()()()()()()()なんですか!?」

 

コーラス「いやぁ・・・()()()()()()()()()()()()()()()()・・・こうするしかなかったんですし・・・それに気になってるんじゃないですか?先生も?異世界から来たっていう情報に?」

 

先生「どこでそれを!?」

 

・・・おうおう、この体になったからかわからんけど先生たちの小さい声が鮮明に聞こえるわ

まぁ、いいか・・・んな奴らの度肝を抜く奴を見せてやんよ!!

 


 

・・・私の使い魔であるゴーレム?のアークが主人の止めを聞かずにスタート地点につき準備した

 

コーラス「それでは試験開始!!」

 

スタートの合図が鳴った・・・しかし、その瞬間・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

キュルルルル・・・・

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

突如、雷鳴に似た音が鳴り響いた

一応、アークに言われたとうりに耳はふさいで置いたけどそれでもすごい音が鳴り目標では土が舞っていた

霧が晴れるとそこには・・・

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・・

 

アーク「う~ん?まぁ、最初にしては上出来かな?・・・でも、やっぱりすぐに貫通できるわけではなく何秒間かあて続けないといけないかぁ・・・」

 

・・・と、()()()()()()()()()()()()()()()()()アークは言った

 

「な、なんだったんだ今のは?」

「魔法か?」

「でも、魔力は感じなかったぞ!」

 

っと周りから疑問と驚愕の声がでて中には「手品だろう」というものもあらわれた

 

コーラス「・・・うそだろ・・・ドラゴンの幼体でも壊すのにかなり時間がかかるのにそれをたった5秒で・・・な、なぁ!そこのゴーレム!!お前っていったい何者だ?」

 

アーク「なにって・・・ただの()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だが?・・・あと、俺はゴーレムではない」

 

コーラス「二足歩行兵器・・・」

 

アーク「さてといいかもう?・・・早く倉庫に戻って寝たいんだ・・・」

 

先生「あ!で、では皆さん!今日はお疲れさまでした!寮へ戻っていいですよ!」

 

あーようやく帰れる我が家(ボロ倉庫)に

 

そう思い主人と一緒に帰ろうとするが・・・

 

アーク「・・・なにしてんだよ」

 

アリス「な、なにって・・・あなたがあんな攻撃をするからこ、腰を抜かしたのよ!」

 

アーク「・・ったく、何してんだよ・・・ほら」

 

アリス「え?・・・・・きゃ!?」

 

腰を抜かして立てないそうなのでアリスを掴みお姫様抱っこの要領で抱える

 

アリス「え!?ちょっと!?なによ急に!?」

 

アーク「ほいほい、舌噛むなよ~」

 

アリス「え、それってどういう(ギュィィィィィィィィィィ!!)・・・きゃ!?」

 

アリスを抱えた後(早く寝たいので)ダッシュモードで寮まで帰る

 

「おい!あのゴーレム速いぞ!」

「いいなぁ・・・私の使い魔もアレくらい速かったらなぁ」

 

アリス「すごい!すごい!アーク!あんた見た目の割にはすごいじゃない!!」

 

アーク「見た目の割には、は余計だ」

 

こうしてアリスが笑いながら寮に送ったあと倉庫に戻って寝た

 

アリス(私の使い魔って意外とすごいじゃない・・・私って意外と才能があるかも!!・・・・・・今度、またあの移動頼もうかな・・・風気持ちよかったし)




どうも、今回出た魔法の呪文を考えてたら昔の黒歴史が蘇りそうになった零城です
次回は・・・まったく何も考えてないのでちょっとかかります


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五発目 やめてください、本当に!!(マジで)

・・・F-16とかってどうやって登場させたらいいんだろう
ちなみに現在、アンケートを行ってますが
なぜピューパは出てコクーンなどは出ないのかというと出すには出しますがピューパは終盤で倉庫みたいなところに大量にあったので量産しやすいと作者の勝手な判断で決めました。スミマセン
月光は出しいます
ついでにスカルフェイズも人型サイボーグ枠で出します(彼らはサイボーグではありません)


・・・あれからアリスを送ったあと速攻で倉庫で寝た(例によって寝転がれずたったままで)

んで、早く寝すぎたのが仇となったのか起きたのが午前5時・・・

 

アーク「・・・やることがねぇ」

 

VR訓練も起きてから一時間やって終わったけどやることが本当にない

どうしようかな・・・新しい開発でもやろうかな?でも、ポイントのため方がわからないし

 

 

ピロン♪

 

 

ん?なんか通知が来たぞ?

 

視界のはじに注意書きみたいに出てきた・・・その内容は

 

 

 

 

ヒント:開発に使われるポイントは戦闘、訓練、所持金から回収されます。さらに開発のポイントを使って資金の代用にも使えます

 

 

 

 

・・・うん、もうちょっと早く言ってほしかったな

 

そこで改めて開発ポイントを確認すると・・・

 

アーク「え~と?あ、あの時よりポイントがたまっているな!!」

 


作者

・・・はい、ストーリ中に申し訳ございません

ようやくそれぞれの開発に必要なポイントの割合が決まったのでここで必要な分のポイントを横に出しときます(アタッチメントのどのパーツも消費する弾の補充も1ポイント使うことにします、開発と量産する際はその消費するポイントを支払う必要があります)※変身と修理するときは必要な分の半分でできる

 

(殺傷系)

アサルトライフル系 50

スナイパーライフル系  60

SMG系 20

ハンドガン系 5

ショットガン系 30

LMG系 70

ロケット系(ミサイル含む) 100

投擲物 3

 

(非殺傷系:睡眠、スタン)

アサルトライフル系 25

スナイパーライフル系 30

SMG系 10

ハンドガン系 5

ショットガン系 15

投擲物 3

 

(車両)

戦車 500

戦闘ヘリ 700

トラックなど 250

戦闘機 900

空母 8000

イージス艦 5000

護衛艦 3000

潜水艦 2000

 

(その他)

食料(一週間分) 1

水(出す量は自由) 1

生活必需品 1

迷彩服 1(バトルドレスは3)

追加装備(双眼鏡・ナイトビジョンなど) 2

 

(通常メタルギア)

D-waker  200

ピューパ 2000

クリサリス 3000

コクーン 3000

REY(ライジング使用) 7000

エクセルセス 9000

月光(仔月光3体セット) 700

仔月光(6体セット) 90

フェンリル(戦闘型) 600

ブレードウルフ(索敵型) 600

マスティフ  500

ラプター 500

ヴォドムジェルカ 500

グラート 800

スライダー 500

ウォーカーギア(武装はガトリング固定、サブ無し) 100

バトルギア(武装は主砲レールガン、12.7mm機関銃、認識妨害チャフ) 400

メタルギアmk.Ⅱ 50

 

(核搭載メタルギア)

シャゴホット 5000

ピースウォーカー 7000

ZEKE 7000

REX(核搭載レールガン付き)10000

RAXA 10000

アーセナルギア(量産型メタルギアRAYを4機)20000

サヘラントロプス 12000

 

(人型)・・・敵ボスに関してはボス戦の時の装備

雑魚サイボーグ兵(味方として召喚可能) 300

重装備兵(味方として召喚可能) 700

スカルズ(覆いつくすもの・ステルス化付き) 1000

サンダウナー 2500

ミストラル 2500

モンスーン 2500

カムシン 2500

サムエル・ホドリケス 10000

スティーヴン・アームストロング 12000

雷電 12000

スネーク(BIGBOSS)15000

本来の自分の体 解放条件:????

 

・・・っていう感じです

では、続きをどうぞ


・・・で、今あるポイントは50

ここに来る前は10ちょっとしかなかったからこれはうれしいな

でも・・・作れるとしても殺傷系アサルトライフルぐらいだしなぁ・・・それに今はこの体だから撃てないし・・・え?アリスに撃ってもらえばって?やめろやめろあのわがままエルフに渡したら何やらかすかワカラン

・・・しかしなぁ、一番安い人型で雑魚サイボーグでも100やもん

アーセナルギアとかなに?取らせる気ないんですか?嫌でもヨ?量産型RAY(本来のRAYより弱い)が四体か・・・わからんでもないけどさぁ・・・

 

そんなD-wakerが悩んでいるというシュールすぎることをしていると・・・

 

 

ドンドンドン!!

 

 

アリス「アーク!起きてるでしょうね!!」

 

アーク「ほいほい、起きてるぜ」

 

気づけば朝の7時になっており倉庫の外から元気のいい主人の声が聞こえた

 

アリス「なら食堂に行くわよ!・・・あなた、昨日なにも食べてないじゃない?さすがに使い魔の調子が悪かったら主人の責任だからね!」

 

・・・そういえば昨日ナニモ喰って無いな

 

最近立ったまま寝ているのでそろそろ人型になって寝転がりたいっと思いながら倉庫の扉を開け、主人についていった

 

アーク「なぁ、アリス・・・あの倉庫って改装しちゃだめか?」

 

アリス「え、あのボロ倉庫?別にいいんじゃない?もとはあの倉庫資材置き場だったし」

 

アリスから改装の了承を得て食堂についた

アリスは貴族らしくフレンチトーストとか頼んだけど・・・・

 

アーク「・・・主人、いいか?」

 

アリス「なによ?あんたも早く食べて教室行くよ」

 

アーク「・・・なんで()なんや」

 

アリス「なにってあなたゴーレムでゴーレムって基本水から補給してるし・・・なによりあなた、()()()()()()()()

 

・・・そうやん、俺D-wakerだから口無いやん

あの、クズ博士・・・口くらいつけろよ・・・はぁ、はよ人間になりたいわ

 

アーク「あれ?でも、アリスって口の無いのに声が出ているに関しては何ともないの?」

 

アリス「そんなのこの世界にはどうやって声が出ているのかがわからない生物はたくさんいるわよ・・・幻獣だってそうだし」

 

幻獣とは千年も生きている長寿の生物で頭もよく喋れるらしい

 

アーク「・・・そうか・・・暇だからさ、この学園の探索行ってきていいか?」

 

アリス「いいけど、この主人を残して学園から逃げ出そうって思わないでよ?」

 

アーク「しねぇわ・・・んじゃ、行ってきまーす」

 

アリス「朝食が終わったくらいに来なさいよ!!」

 

 

 

 

 

こうしてアリスとは一旦別れて学園内を探索してみたけど・・・

 

アーク「いや、広いな・・・」

 

はい、ぶっちゃけ迷子です・・・\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

途中で何人かここの生徒にあったけど怪訝な目で見た後逃げるように去っていった

・・・泣いていいですか?

ただ、アリスの所に戻りたいんだが・・・

 

迷子になりつつ彷徨っていると・・・

 

アーク「・・・図書館?」

 

どこかの部屋にいる人に聞こうと思い適当に部屋を選んだがその部屋には「図書館」と書いていた

中に誰かがいるのを願いながら静かに開けた

 

アーク「し、失礼しまーす」

 

シーン

 

・・・うん、やっぱりこんな時間帯にいるわけないよな

 

中は誰もいなかった

 

アーク「ま、いいか。そのほうが都合がいいし」

 

実はここを選んだのがもう一つあって・・・

 

アーク「・・・さすがに毎度あのエルフ主人に怒られて説明されるのもストレスが溜まって胃に穴が開きそうだからちょっとくらいこの世界の常識を知っておかないとな・・・」

 

あと、皆からいまだにゴーレムって言われているからのとそのゴーレムが本を読んでいるところを見られたらめんどくさいことになる

 

アーク「まずはっと・・・・お、あった!!」

 

本の入っている本棚をザーッとみて探していた本を見つけたそれは

 

「世界魔物図鑑」

 

・・・とりあえずこの世界には魔物っていうヤバイ奴らがいるらしいから予習で知っておいて損はないだろ

 

ピロン♪

 

お、説明か?

 

 

 

 

メタルギアの体になっているので一度知った情報は更新されない限り脳内辞書に永久保存されます

 

 

 

 

 

・・・すげえなメタルギア

しかもコレよくよく考えたら、この体はいくら動いても疲れないし記憶保存もいいな

・・・すごいなヒューイ

よく、D-horseで頭の上から"ヤレ"をやったり、わざとスタンさせたりしたけど・・・なんか、罪悪感がわいてきたわ・・・(許すとは言っていない)

 

図鑑を一通り読んでそろそろどこかにいる生徒か教師にアリスのいる教室に戻らないといけないが

 

アーク「え~と・・・あ、あった!!」

 

足元の棚にあったがそこにあったのは

 

「世界情勢」

 

どうやら俺の開発ポイントは資金を使って貯めることができるらしいのでこの世界の情勢のついでにお金の価値を知っておきたい

 

 

 

 

 

 

 

 

が・・・・

 

 

 

 

 

アーク「・・・・・・届かん」

 

その本があったのは足元でこの体を曲げて取らないといけない低さなのだが・・・・

 

アーク「バリアフリー!!もう少しバリアフリー考えてほしかった!!」

 

・・・いかんな、マジでギリギリ届かん

どうしようかな?ここはもうあきらめてアリスの所に戻ったほうが良いのかな?

 

っとどうしようか考えていたら・・・

 

??「・・・・この本?」

 

アーク「え?あ、はい」

 

黒髪の女性がかがんで取りたかった本を取ってくれた

 

??「はい、これ・・・破かないようにね」

 

アーク「あ、ありがとうございます」

 

??「・・・どういたしまして・・・でも、世の中変わったね・・・もう、ゴーレムも本を読む時代になったのかしら・・・」

 

アーク「あ、えっと・・・アリスの使い魔をしているアークというものです・・・あと、ゴーレムではないです」

 

??「・・・あなたが噂のアリス様の使い魔ね・・・リン・ウィテカー・・・二年生よ」

 

へーこの女性リンって呼ぶんだ

リンさんは目元が隠れるくらいの黒い長い髪で大きめの魔女帽子を被った女性だ(あと、胸デカい)

 

アーク「ウィテカーさんはここで何を?」

 

リン「リンでいいわ・・・私この図書館の担当生であなたが静かに入ってきたところから見てたわ」

 

あれ?思いのほかバレてた?

 

リン「・・・それにしてもあなたいいかしら?」

 

アーク「な、なんだよリン?」

 

リンが俺に近づいてきた

 

リン「・・・初対面でもう呼び捨てって・・・ねぇ・・・あなたの体・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

()()していいかしら?」

 

・・・カメラに当たるくらい近づいてきて何をされるかって思ったけど何言ってんだこの先輩?

 

アーク「え、あって早々に死んでくださいってことですか?」

 

リン「・・・普通、ゴーレムはコアがあるからそれを出して他の体に移せば死なないから大丈夫でしょ?」

 

アーク「いや、この体は俺だけにしか使えないから分解=死です」

 

リン「・・・そう残念ね・・・いい実験体を見つけたと思ったのに・・・触るくらいならいい?」

 

・・・かわいらしくしょんぼりしているけど内容が物騒だな

 

アーク「・・・触るくらいなら」

 

リン「ありがと♡」

 

リンがペタペタとこの体を触っている間に見たかった情勢の本を右腕で開く・・・

 

 

 

 

数分後・・・

 

 

 

・・・うん、大体わかった

この世界の情勢とついでにお金のことも知れた

この世界はどの国も「ゴールド」という単位でコインの形で統一されている

高い順から白金(10000ゴールド)、金(1000ゴールド)、銀(100ゴールド)、銅(10ゴールド)、鉄(1ゴールド)っていう感じだ

・・・で俺の開発ポイントは1ポイント=100ゴールド必要で現在は50ポイント=5000ゴールド持っている

 

アーク「金貨5枚かぁ・・・・ん?」

 

カチャカチャと左から鳴るな?

 

その方向に向くと

 

リン(~♪)

 

リンが鼻歌をしながら()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「うおぉぉぉぉい!?何やってるんですかぁ!?」

 

リン「なにってあなたの左腕にあるこの丸太みたいなのを外そうとしているだけよ?」

 

アーク「いや、だめですからね!?触るって表面だけですよ!?」

 

リン「え~、あと少しでとれたのに・・・火魔法で焼き切るべきだったかな?・・・でも、それだと傷つけてしまうかもしれないし・・・」

 

アーク「・・・もう、俺の心が傷つきましたが」

 

リン「大丈夫でしょあなたゴーレムだし」

 

アーク「都合のいい時だけゴーレム扱いされても困るんですが・・・」

 

リン「でも、不思議ね・・・普通、土が一番ゴーレムにいいのにこれは金属・・・しかも普通の鉄じゃない・・・これは合金かしら?・・・ねぇ、先っちょだけでいいからさ・・・出して?」

 

アーク「いや、言い方ぁぁぁぁ!!・・・ダメなものはダメです」

 

リン「・・・ケチ」

 

アーク「・・・いや、上目遣いしてもダメたい・・・そろそろ、アリスの所に戻るよ・・・教室ってどっち?」

 

リン「えっと、ここを出て左に行って・・・・・・・・・っていう感じよ」

 

アーク「おう、あざっす」

 

リン「・・・ねぇ、また来る?・・・どうせ見た感じ空き時間暇でしょ」

 

アーク「・・・え、また?」

 

リン「あ、分解はしないわ・・・ただ、あなた面白そうな話を持ってそうだから」

 

・・・まぁ、暇って言ったら暇だけど

 

アーク「・・・話相手なら」

 

リン「そう、待ってるわ♪」

 

バタン

 

図書室から出たけど・・・めんどくさい人に目をつけられたな・・・

 

ちなみに帰ってくるのが遅くて主人からこっぴどく怒られました・・・




どうも、最近思ったけどみんなは初めてやったゲームって何?
零城はサルゲッチュです

ここで少しお詫びを核搭載メタルギアの中にアーセナルギアがありましたがこれはアーセナルギア本体の武装がわからないのと説明でアホみたいに核を搭載しているそうなのでここになりました
あと、原作ファンは気づいているかもしれませんが核搭載メタルギア枠に「TX-55」がないのは作者が知らないからです(´・ω・`)
ピースウォーカーとZEKEが同じポイントですがピースウォーカーが長距離の核攻撃に特化していてZEKEは戦闘中で相手の体内にレールガンで核を飛ばして爆発させることに特化しているってことにしています


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六発目 カロリーメイト=神?

サブタイトルがふざけてますが気にしないでください
あと、前回の開発ポイントの振り分けに矛盾が生まれたので訂正しました


アリスに怒られた後、授業が始まった

 

アリス「まったく・・・どこを歩いたら迷子になるのよ」

 

アーク「・・・広すぎだろこの学園・・・あ、あと図書室に行ってリン・ウィテカーっていう二年生にここを教えてもらった」

 

アリス「え、あの「()()()()()()」に教えてもらったの?」

 

図書館の幽霊?

 

アリス「えっとね・・・ウィテカー家って伯爵家で当主の母親がすごく貴族の中では俊才って言われるくらい才能があったんだけど・・・その娘のリンって子を残して病気で死んでしまったそうよ・・・幽霊って呼ばれる理由は彼女、ほとんど図書館に引きこもってあまり生徒に会わないようにしてるらしいわ・・・いるのはわかっているけど先生ですら顔を見たことないらしいわ」

 

あ、そういえば

髪を目に隠れるくらいまで伸ばしていたから顔まで見れなかったな・・・

 

アーク「なんでみんなに会おうとしないんだ?」

 

アリス「さぁ?・・・でも、噂では父親に関係あるらしいわ」

 

・・・父親?

 

しかし、模索していたら

 

??「アリス様!!授業中に私語は慎んでください!!」

 

アリス「あ!す、すみません!!」

 

??「皇族であるあなたがみんなの手本になってませんぞ!!」

 

そう枝みたいに細い体で怒っているのは外国歴史担当教師「ラムス・バロー」先生・・・

 

ラムス「それにそこのゴーレムも皇族のアリス様に話しかけない!!ゴーレムらしく静かにいなさい!!」

 

・・・ええぇ?理不尽くね?

 

ラムス「それとも何ですか!?あなたが異世界から来たっていう嘘をクラス全員に吹き込むためですか!?」

 

「そうだそうだ!!どうせ昨日の訓練所で見せたのもあれは手品だろ!!」

「ゴーレムだからそんなこともわからないのか!!」

「いや、無能が召喚したゴーレムだから当たり前だろう!!」

 

・・・毎度のことうるさいな

 

アリス「ちょっと!!私の使い魔をバカにしないでくれる!?」

 

「なんですか、アリス様!?このゴーレムを信じるんですか!?」

 

アリス「・・・し、信じるわ!!私の使い魔だもん!!」

 

・・・アリス・・・お前って子は・・・

 

アリス「だから、あんたも少しは反論を・・・・・・・って!なに主人の許可なく頭を撫でてるの!?」

 

アーク「・・・いやぁ・・・うちの主人が召喚したときから少し成長したなぁ・・・って」ナデナデ

 

アリス「・・・ああ!もう!倉庫の改装・・・なにか手伝うから今すぐにこれを辞めなさい!!/////」

 

・・・あれ?うちの主人・・・人間嫌い以外を除けばいい子だな・・・

 

アリス「いい!勘違いしないでよ!!ただ皇族であなたの主人だからこうしてるだけだから!!」

 

「それはアリス様の実力を示したいからでしょう!!・・・それにそこのゴーレム!!お前が異世界から来たなら何か証拠を出せ!!」

 

アリスの頭を撫でるのをやめ生徒の一人から言われた

 

・・・証拠ぉ?

え~・・・何かあったけなぁ?

銃とか出して

コレがうちの世界の兵器だ!!って言いたいけどポイントが掛かるんだよなぁ・・・

 

どうしようかと考えていたら・・・

 

あ、これなら一石二鳥じゃね?

 

一ついいことを思いついたアークは開発画面を出してある物を出す

 

アーク「・・・いいぜ、証拠出してやんよ・・・アリス、ちょっと手を出していいか?」

 

アリス「な、なによ?」

 

アーク「え~と・・・量産・・・食料・・・()()()()()()()()()()()・・・っと」

 

するとアリスの地に黄色みを帯びたオレンジの箱に茶色の文字で商品名が掛かれたものを出した

 

アリス「・・・なにこれ?」

 

アーク「ああ、これ?・・・これは俺の世界にある非常食みたいなもんだ・・・食べてみ?」

 

アリス「え、非常食?・・・普通、非常食は干し肉でしょ?」

 

「アリス様!?そんなへんな色をした箱を食べるんですか!?」

 

アーク「いや、この箔ではなく・・・そうそうそこを破いて開いて・・・・・・その包みをちぎって・・・」

 

アリスがマジで外側の箱を食べようとしたので開け方を教えて中にある黒い塊を出す

 

アリス「こ、これが?・・・おいしくなかったらぶっ飛ばすからね?・・・ふむっ(もぐもぐ)」

 

アリスが黒い塊に目掛けてかぶりつく

 

「きゃぁぁぁぁ!?アリス様!?」

「あいつ、アリス様に炭みたいなのを食べさせたぞ!?」

 

他の生徒が驚愕して口から出すようアリスに迫るが・・・

 

アリス「・・・しい

 

「え?アリス様・・・今なんて?」

 

 

 

 

 

アリス「・・・これすごくおいしいじゃない!!」

 

 

 

 

アリスはエルフ特徴の長い耳をパタパタっていう擬音が聞こえそうなくらい動かしている

 

アリス「え!?これが非常食なの!?・・・ちょっと!!あなたの世界にいる人間がすごく羨ましいんだけど!!」

 

くっくっく・・・やっぱりか

実は図書館で見た世界情勢の本で特産品を見てたらどの国も肉や魚と果物が主になっていて・・・もしかして、甘いものってこの世界にはあまりないのでは?

って思ったからカロリーメイトをあげたけど・・・正解っぽいな!!

さて・・・あと、もうひと段落・・・

 

アーク「へへ♪おいしいだろ?・・・あれぇ?皆さんどうしたんですか?なに、()()()()()()()()()っていう顔をしてますが?」

 

「「「「「「「「「ッ!?」」」」」」」」」」」

 

アリスのおいしく食べる様子を見ていた生徒はよだれを垂らして見ていた

 

アーク「いやぁ、実はね?この非常食・・・カロリーメイトって言うんだけど・・・()()2()()()()()()()()()()()?って思って言うけどいる?」

 

俺は彼らに挑発するように誘う

・・・ちなみにカロリーメイトは食料枠に入るのでポイントが一個一週間分つまり銀貨一枚あれば買えるけど・・・人間に戻りたいから仕方ないよね!!悪徳商法?知るかぁ!!

 

「な、なにをいう!!そんな悪魔の誘いなんかならn「・・・すみません、それ一つ」・・・ラムス先生ぃ!?」

 

・・・おう、トップバッターはまさかの先生でした

 

ラムス「それにアリス様が無理しているかもしれませんからね・・・ぱくっ」

 

「そ、そうですね!!そんな黒い固形物がおいしいわk「すごくおいしいぞ!!これはチョコか!!」・・・先生ぇ!!」

 

・・・定番なフリをありがとうラムス先生

 

先生がおいしく食べるのを見て限界に来たのか生徒が授業にも関わらず席を立ち俺に迫って交渉してきた

 

・・・ふふ、計画どうり(や っ た ぜ ☆)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全授業終了後・・・

 

いやぁ!売れた!売れた!

右手に大きな袋を抱えていてのかには大量の銀貨が入っていた

・・・まさか、全財産出すから全部くれぇ!!っていうやつがいるとは思わなかったけど中毒者が出ないことを祈るか

 

・・・ちなみに後日から学校の交渉ではお金よりカロリーメイトが価値ある物として交渉材に使われるようになった

そのチョコ味のカロリーメイトを出すゴーレムがいると噂されいつの間にか俺のあだ名が「チョコレートゴーレム」になっていた

 

んで、俺の主人はっと・・・

 

アリス「~♪~♪~♪」

 

すごく上機嫌に隣を歩いていた

 

アリス「アーク!!あんたの世界ってあんなおいしいものが沢山あるの!?」

 

アーク「・・・え?ああ、一応アレ保存食だからちゃんとしたチョコはアレよりかはおいしいと思うよ?」

 

アリス「あれより!?・・・ってことはスイーツもあるの!!」

 

アーク「お、おうあるぞ・・・って近い、近い」

 

目を輝かせながら迫ってくるウチの主人・・・それでいいのか第二皇女・・・

 

アーク「・・・作れるけど・・・アリス・・・料理できるの?・・・俺は一応できるけど」

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・薬の調合って思えばできると思うわ!!」

 

うん、できないと・・・

 

アーク「なら、この体から人間に近い奴に戻らないとな・・・」

 

アリス「・・・そうね・・・はやく(異世界スイーツを食べたいから)戻ってほしいわ」

 

アーク「だったら、もっとこいつ(資金)を貯めないとな」

 

アリス「あ、そうだったわ・・・使い魔が貯金するのは普通に駄目だから回収させてもらうわ!」

 

・・・え、ブラックやね?使い魔業って

 

アーク「・・・・・・・・・・・・・・・・・実は残ったカロリーメイトが大量にあるからアリスの好きな時に無料で渡すってのは?」

 

アリス「・・・・・・・特別に許すわ」

 

・・・いや、軽いなこの主人

 

アリス「ところでなんで貯めるの?」

 

アーク「あ~・・・実はな・・・」

 

自分の体は開発ポイントを使って強化できそのポイントには金がかかるのを伝えた

 

アーク「・・・ってかアリス皇族だろ?国の金庫から少しくらいもらえないのか?」

 

アリス「・・・それは無理ね・・・金庫を開けるのはお父様の許可がないといけないし・・・お父様は私のお願いなんか滅多に聞かないしお父様は今はクロエ姉さまの応援に夢中だわ・・・」

 

アリスのお父さんってことは・・・この国の皇帝か・・・改めてみるとすごい一族に召喚されたな俺・・・

 

そんな感じの話をして歩いているとアリスの寮にたどり着いた

 

アリス「あ、もう着いたのね・・・じゃ、私は戻るからまた明日ね?」

 

アーク「・・・あ、その前に・・・・」

 

スキル画面からアリスに渡しておきたいものを渡す

 

アリス「なに?・・・あ、婚約指輪はまだ受け取れないわ?」

 

アーク「ちゃうわい・・・えっと・・・これ」

 

自分の手に召喚したのは・・・

 

アリス「・・・また、変なのがでたね・・・でも、これ明らかに食べ物ではないよね?」

 

アリスに渡したものはメタルギア5の超高性能通信機だ

 

アーク「とりあえず俺から出る物は食べ物って言う認識をやめろ・・・これは俺の世界での遠くにいる相手と会話ができるものだ」

 

アリス「遠くの相手にってこれ通魔機じゃない!!一つ揃えるだけでもとても貴重なものだから使えるのは皇帝などの上の人物だけで軍でも使われてないものよ!?」

 

アーク「え、そんなに貴重なものなの?・・・ま、まぁこれは俺の世界(ゲーム内)で使われているものだ」

 

ちなみに通魔機とは魔力を通して使う異世界版通信機らしい

 

アリス「・・・ますます、あなたの世界ってすごいわね・・・でも、なんでこれを私に?」

 

アーク「これがあるなら万が一アリスに何かあっても俺が駆け付けれるだろ?」

 

アリス「ふ、ふ~ん・・・ま、感謝するわ・・・ありがとう」

 

アーク(ジ~ン)

 

アリス「なによ!!だから、頭を撫でるなぁ!!」

 

また、自分の主人の成長を見て感動した後アリスとは別れて倉庫に帰っていった

 

アーク「さーってと・・・どれくらい稼いだかな?」

 

現在のポイントはこんな感じだ

 

消費ポイント:(アリスの通信機、カロリーメイト大量)2+いくらか

 

獲得資金:銀貨290枚 290ポイント

 

現在所持ポイント:290=290000ゴールド

 

うおぉぉぉぉぉぉぉ!?あと、あと少しで雑魚サイボーグを手に入ったのにぃ!?

 

・・・しかし、あんなに銀貨があったのにたったこれだけか・・・

ここはアタッチメントに回そうかな?

あ、あと前にガトリング使ったから弾も補給しないとな

 

開発・量産したもの

ガトリング 弾補給 1

D-waker用サブ武器 S.PISTOL(非殺傷ハンドガンサプレッサー付き)5+1

 

残り274ポイント

 

・・・こんな感じかな?

サブは今気づいたことで急いで作った

完了すると肩らへんに新しい重みを感じた、ピストルを出すイメージをすると肩からアームが伸びて先っちょに開発したピストルがついていた(肩甲骨を動かす感じ)

 

・・・ちなみにD-wakerっていったらメインの兵装の交換だが調べるとそれぞれのコストは

ガトリング 70

ロケット 100

火炎放射・電気砲(スタン) 120

 

特殊枠

F・BALLISTA 80

 

・・・って感じだ(ちなみにメタルギアMk.Ⅱを開発して変身しようとしたが主人、アリスの許可なくはできないと言われショックを受けた)

 

・・・どうしようかな

ま、いいか(思考放棄)

明日、アリスにあって相談しよ

 

そして誰もいない倉庫でお休みとつぶやいて眠った




どうもカロリーメイトはチョコ味が好きな零城です
はい、エルフたちをわからせました(ある意味)
・・・別にカロリーメイトが魔王を倒して世界を救うことはないです(絶対とは言ってない)

次回は・・・また戦闘回になるかな?

アンケートの期限は29日の正午までとします


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七発目 初めての訓練

ポイントの振り分けとサブタイトルを考えるのがムズイ( ^ω^)・・・


朝、倉庫内にて

 

アーク「・・・さてと、そろそろアリスが来るかな?」

 

この世界に来て大体3日が過ぎて自分の主人が来る時間帯がわかってきたのでその時間に合わせて起きれる

 

コンコン

 

アーク「ほーい、起きてるぞ」

 

アリス「あら?・・・起きてるわ・・・まぁ、平民だし当たり前かしら?」

 

アーク「平民ではなくても早め早起きは大切たい・・・んじゃ、行くか?」

 

アリス「ええそうね?行くわよ」

 

ギュイン!ギュイン!ギュイン!

 

こうして俺はアリスの後ろについて食堂に向かっい、アリスが食事をしながら図書館では時間がなかったのでいろんなことを教えてもらい・・・この世界に来ていろんなことも知れた

まず、俺の生理的欲求だが・・・なぜか、()()()()()()()

これって体が機械になって胃とか無くなったからかな?

うれしいけど・・・いらない機能だな・・・これ・・・のどの渇きもないけど味覚がないのはなぁ・・・ずっとこのままだっだら忘れそうだな

次にこの世界の土地についてだが・・・

 

アリス「私たちがいるアーハム帝国とその周辺国を表すとこんな感じかしら?」

 

アリスが朝食で使った皿などを使って表してくれた

周辺には小さな国が細々とあるけどやっぱりアリスが言ってた栄光(笑)なアーハム帝国のは周りより広く世界的に・・・前世で言う中国くらいの大きさかな?

んでエルフが嫌っているバサビィ共和国は隣にあって大きさは日本と韓国を足して2で割ったくらいの大きさだ

ミール聖教国はここから4か国くらい離れているけど・・・欧州全部くらいの大きさかな?

・・・そして問題の魔王領は

 

アーク「いや、アリスさん・・・さすがに()()()()()()?」

 

・・・えっとね・・・すごくわかりやすく説明すると・・・広さはねぇ・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

広くね?(小並感)

 

アリス「・・・そうでもないわよ?いい?魔族って言うのはオークやゴブリン、さらには魔人系を全部含めて魔族だからこれで狭いほうよ?それに魔王領ってけっこう不毛の台地であるらしいからなのかけっこう魔族同士で争うことが絶えないって」

 

アーク「・・・一致団結とかしないのか?」

 

アリス「・・・魔族ってね・・・超がつくほどの自己中が多くてね?魔人系以外の奴なんかプライドのクソもないわ」

 

・・・エルフもエルフでやばい気がするが

 

・・・と会話をしているうちに食事が終わり教室に向かった

 


教室に着いてしばらくすると担任の先生が入ってきた

 

先生「はい、みなさん・・・おはようございます!!」

 

「「「「「おはようございます!」」」」」」

 

先生「はい!皆さん元気ですね!!・・・本日は午前は召喚した使い魔との関係を深める、午後は魔法の授業です」

 

こうして生徒の全員は召喚が行われたグランドに向かった

そこでは生徒それぞれの使い魔と主人が使い魔と遊んだりしていたが・・・

 

アーク「・・・・・・・・・・・」

 

アリス「・・・・・・・・・・・」

 

俺とアリスは向かい合っていた

 

先生「ん?アリス様?なぜ他の皆みたいに遊んだりしないんですか?」

 

アリス「・・・・・・・先生・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

・・・現在、俺とアリスが悩んでいることは「俺とアリス(私とこいつ)となにすればいいのか?」ってことなんだけど・・・なにすんの?いや、本当なにすんの?(大切なことだから二回言いました)

前世では18で相手はこの国の第二皇女で今17だよ?そんな飼い犬と主人がキャッキャすんのとはちがうんですよ?

 

先生「あ・・・・えっと・・・・・・・・・・な、何かしてください!!」

 

アーク「ウソン」

 

そうして先生は他の生徒の様子を見るために見回りを再開した

 

アリス「・・・・本当に何すればいいのよ?あ、あとアーク・・・昨日のヤツ」

 

アーク「え?あー、はいはい・・・量産・・・カロリーメイト・・・チョコ」

 

アリス「うん!ありがと♪(ハムハム)・・・そういえばあなたの世界について教えてよ?」

 

アーク「は?俺の世界?」

 

アリス「そうよ、朝食の時教えてあげたんだから教えなさいよ」

 

俺の世界?

・・・別に教えてもいいけどさぁ・・・あの召喚したとき嘘だとかなんだとか言ってたアリスが信じるかね?

 

アリス「安心しなさい!!このチョコの件で信じ始めたんだから!!」

 

いや、カロリーメイトォォォ・・・・

アリスがカロリーメイトを食べながら言ってるけどこの時だけ見た人がこの主人を皇族だってしんじるか?

 

アーク「・・・・・・・それじゃ、言うぞ?まず俺の世界には魔法も魔族もない」

 

アリス「ええええ!?魔族がいないの!?」

 

アーク「んで種類がいるけど人間しかいない」

 

アリス「人間しかいないって・・・政治とかどうしてるのよ?」

 

アーク「・・・国によって違うけど大体が市民が自分で政治を考えてしている」

 

アリス「・・・ふ~ん、ま!私には政治なんて興味ないわ!!・・・ね!ね!スイーツとかないの!?」

 

アーク「・・・いいのか第二皇女・・・帝王学とか学んどけよ」

 

アリス「帝王学なんていつかやればいいわ!!(ドヤァ)」

 

・・・ドヤ顔されてもなぁ

 

アーク「えっと・・・スイーツはな・・・()()()()とか()()とかかな?」

 

アリス「なにそれ!!ちょっと!おいしそうな名前じゃない!!・・・まず抹茶ってなに!?」

 

アリスが新しいおもちゃをもらえたと言わんぐらいに飛び跳ねて聞いてくる・・・

ああぁ・・・アリスの大きい双丘がゆれt・・・って違う違う・・・

 

アーク「えっと・・・抹茶って言うのは・・・とあるお茶を粉状にして砂糖とか入れて・・・飲んでリ食べたりする・・・かな?」

 

アリス「・・・アーク・・・あなた、説明下手ね・・・でも、そっちの世界の人間が食べるくらいだからおいしんだろうなぁ・・・次にたぴおかって?」

 

アーク「えっと・・・ザックリいうと・・・飲み物にカエルのたまg・・・じゃなくて実際に見たほうがいいな・・・ついでにアリス・・・昨日渡した通信機・・・貸して・・・ついでに使い方教えるから」

 

アリスから通信機を受け取り使い方のレクチャーもする(事前に使い方をスキル画面で見た)

 

アーク「・・・ここがこうで」

 

アリス「・・・・・・・あなたの世界・・・どんだけすごいのよ」

 

アーク「これですごいっていってたら今後はもっとすごく驚くぞ・・・」

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・具体的には」

 

アーク「音より早く飛べる・・・ワイバーン擬き?と海に浮かぶ巨大な鋼鉄の船」

 

アリス「」

 

アーク「見せてやりたいけど・・・ここでアリスに一つ説明を・・・俺の開発だけはアリスしか操作できないから間違えて操作すんなよ?・・・フリじゃないからな?」

 

アリス「安心しなさい!!このアリス・フォン・アーハムはそんなちっぽけなことで失敗しないわ!!・・・・・・・・でも、これのいじって間違えてやってしまったら謝るわ!!」

 

・・・だからその胸を張りながらドヤるのやめろ・・・周りの見てるぞ・・・主に男子が

 

アーク「・・・あと、アリス・・・一つお願いがあるんだが・・・倉庫の改修をお願いできるか?・・・俺の今の体だったら力仕事はできるけど細かいことができないんだ・・・」

 

アリス「え~・・・・そんなのそこら辺の森から取ってこればいいじゃない」

 

アーク「・・・カロリーメイト・・・イチゴ味で」

 

アリス「特別に許可するわ(即答)」

 

ちょろいなこの主人

 

こうして使い魔とのふれあい時間が終わりアリスは次は魔法の座学で使い魔は自由にしてていいとのことなので先日行ったとある場所に向かった・・・んでけど・・・・

 

クロエ「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

いや、クロエさん?にめっちゃガン見されているんだけど・・・

 

怖くなってきたので速足で立ち去った

 

~図書室~

 

カチャ

 

アーク「失礼しまーす・・・リン!いるか?」

 

シーン・・・

 

アーク「ありゃ?いないのか?」

 

暇になったら話でもしようと言われていたので来たけど・・・いないな?

 

しかし・・・この時のアークは油断していた

あの人は良く自分を解体したがるということを・・・

 

 

 

バサァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

突然、カメラ部分が暗くなった

 

アーク「うお!?なんだ!?」

 

 

 

ヒュルヒュル!!

 

 

 

そして足に何か紐で絡められる感じが・・・

 

アーク「ちょ!?足になんか絡まって・・・・」

 

足に紐が絡まったのでバランスを崩しやすくなり・・・

 

 

ドシン!!

 

 

アーク「痛えぇ!?」

 

案の定転んでしまった

 

リン「・・・やっぱり、構造的に転びやすいのね」

 

アーク「何するんすか・・・リン」

 

本棚の陰からリンがひょこりと顔を出してきた

カメラを回して自分の状態を確認すると

足にワイヤーみたいなのが絡まっていて布は扉を開けたら落ちるようからくりが仕掛けられていた

 

アーク「・・・なにしてるんですか・・・あなた二年生ですよね?俺と同じ18歳ですよね?」

 

リン「なにって暇だから」

 

・・・・・・・えええぇ?

 

アーク「とりあえずコレ・・・ほどいてください」

 

リン「はいはい」

 

リンに足に絡まった紐をほどてもらった

 

リン「・・・見た目の割にはバランスって悪いのね」

 

アーク「うるせえやい・・・とりあえず、話はしていいけど・・・本も読んでいいか?」

 

リン「・・・ん、わかった」

 

こうして今回来た目的の一つを実行することにした

 

アーク「えっと・・・お!あった!あった!」

 

探していたのは・・・

 

「世界の言語と生活様式」

 

・・・これを探していた理由はこの世界にはいろんな種族がいるらしくそれぞれマナーが違うらしいので知っておきたかったのだ

神様からもらった特典に自動翻訳があるのですらすら読める・・・しかし、()()()()()()

何を探しているのかというと・・・()()()()()()()()()()()()

前の世界情勢の本で見た感じどの国もあんな未来じみた研究所を作る技術なんてなかった

そこで俺は「俺以外にも以前転生者がいたのでは?」っていう仮説を立てた

これは俺が異世界ラノベが好きだからが・・・大体の転生者ってその世界に何らかの影響を与えると思って現代じみた言葉があるかなって思ったけど・・・

 

アーク「・・・ないかぁ」

 

リン「なにを探してるの?」

 

アーク「え?自分のいた世界についてなにかないかなって」

 

リン「・・・・どんなせかいだったの」

 

アーク「・・・ここよりかは平和な世界だったよ?」

 

リン「・・・・ねぇ・・・()()()()()()()()()?」

 

前見た静かそうな表情がこの時だけなにか心配そうに見ていた

 

アーク「へ?・・・いや、身分とかはあったけど・・・どちらも人間同士でだったよ」

 

リン「・・・・・そう」

 

アーク「なぁ・・・お前の親について何だが・・・」

 

リン「聞かないで!!」

 

静寂な図書室で大きな悲鳴が聞こえたようだった

 

リン「・・・ごめん・・・()()()()()()()()()()

 

アーク「お、おう・・・それじゃ、俺行くからな」

 

そう言い扉を開けて出ていった

 

アーク(・・・あの感じ・・・なにか訳ありか)

 

本当はもっと聞きたかったがこれ以上聞くと危険な気がしたのでさっさとアリスの元に帰ることにした




戦闘回って言ったよな?

・・・申し訳ございませェェェェェェェェェェェェェェェェェェん!!
ネタがぁ!!思いつかなかったァァァァァァァァァァァァァァァ!






・・・はい、次回こそ本当に戦闘します
お楽しみに!!


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八発目 林間訓練 前編

前回、戦闘回って言ったけど・・・ごめん詐欺したわ
ストーリ-の長さ的に次が正真正銘の戦闘回です・・・・

あと、感想で
マクロススキー さん
死神の逆位置 さん
ありがとうございます!!

メタルギア5の通信機の名前・・・iDROIDって言うんですね・・・

誤字脱字報告も
アリーヤ・如月 さん
ありがとうございます!!

胸糞注意報出します

・・・では本編どうぞ


・・・ここはとある森林地帯

 

「ハァ!ハァ!ハァ!に、逃げないと!!」

 

一人の水色の髪をした女性が森林を駆けていた

その女性の現在の恰好は所々服が破けていて足には靴は無く裸足で地面を走っていた

 

「・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・こ、ここに隠れれば巻けるかな」

 

その女性は近くに木の洞を見つけそこに隠れることにした

 

 

ドシン!!

 

 

「ヒッ!?」

 

 

その女性を追いかけてきた異形の何かが追ってきた

 

「お、お願い見つけないで・・・私には叶えないといけないことがあるから!」

 

すると・・・

 

ドシンドシンドシン

 

・・・女性の願いが通じたのかその追跡者の足音が遠くなっていった

 

「よ、よかった」

 

ヘタリと座り込み移動を再開しよう・・・・としたが・・・・

 

ガシッ!!

 

「!?、きゃあ!?」

 

突如、肩を掴まれてしまい木に押し付けられた

 

「な、なんで!?」

 

そいつはあの追ってきたもので姿は醜いほど太っており鼻息が荒く肌の色が茶色であった

 

 

ミ   ツ    ケ   タ    

 

 

「いやぁ・・・・やめて・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

静かな森で女性の甲高い声と()()()()という声だけが響いた

 


 

アーク「林間訓練?」

 

アリス「そうよ」

 

その日の夜

アリスが魔法学の授業が終わり合流した後明日について言われた

話によると明日は一泊二日で実戦というものを経験するためらしい・・・大丈夫なのか?まだ、三日ぐらいしかこの学園に来てないのにもう実戦なのか?

 

アリス「別に魔族を滅ぼしに行こうってわけではないわ・・・行くって言ってもこの国からそう遠くない場所の森でそこで覚えた魔法の訓練と使い魔とのコミュニケーションをとるくらいよ」

 

・・・なら、いいか・・・いいのか?

あ、それより

 

アーク「それよりアリス・・・俺の家兼倉庫はどうなるん?」

 

アリス「・・・安心しなさい。約束を破らないのがアーハム皇族のモットーよ!」

 

どうやら俺らが林間訓練に行っている間にアリスが雇った大工が改装するらしい

 

アーク「・・・よく雇う金が集まったな」

 

アリス「・・・実はお父様に打診したら特別に許可されたわ」

 

・・・よく、あのクロエにしか興味がない親が出したな

 

アリス「・・・とりあえず明日の朝に出発だから寝坊しなさんなよ?」

 

アーク「あいよ」

 

 

 

 

・・・さて愛しい我が家に着いたけど・・・どうしようかな

今の武装は

・ガトリング

・ピストル(非殺傷系サプレッサー付き)

 

・・・しかないんでよなぁ

ここは新しい武装を開発して備えていたほうが良いのかな?

でもここで人型になれる道のりが遠くなってしまう・・・

 

アーク「これがゲームだったらなぁ・・・」

 

生憎だがここは嘘でも現実だ

 

アーク「でもなぁ・・・さすがに皇族もいるクラスだぞ?護衛くらい着くだろ」

 

しかし、のちに開発しとけばよかったと思うとは現在のアークは思いもしなかった

 


 

先生「みなさん!おはようございます!今日は林間訓練です!来るべき魔族の侵攻に備え実戦を経験しましょう!!」

 

全員「「「「「「はい!!」」」」」」」」

 

こうして生徒全員は馬車でアーハム帝国の城壁まで行きそこから城外に出て歩いて目的の森林まで向かうらしい

 

アーク「・・・先生」

 

先生「おや?どうしましたかアーク君?」

 

・・・あ、ちなみになんでこんなに俺と先生が親しく話しているのかというとどうやらこの先生昨日のアリスと俺の会話を小耳にはさんで興味を持ちこうなった

 

アーク「その森ってさ・・・魔物とか現れんの?」

 

先生「安心を!!精々、現れるのは少数のゴブリンくらいですよ!!」

 

・・・ちょっとフラグに聞こえたが気にせんとこ

 

生徒のほうは出発の準備ができたらしくトコトコと馬車が出発した

え?使い魔はどうすんのかって?

徒歩でですが何か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~森林~

・・・着いたわ

いやぁ・・・俺は疲れないからいいけど使い魔にひどくね?

飛行能力を持たない系の使い魔はいるっちゃいるけど・・・大型か走るのが得意な使い魔以外はヘロヘロになってんぞ・・・

 

訓練するであろう場所はもうすでにテントが張られていて護衛の部隊もすでに到着していた

 

・・・多いな。まぁ、アリスとか皇族がいるからあたりまえか

 

先生「はい!皆さん!ご注目を!!・・・ただいまより現時刻から夕方まで皆さんはこの森で自由に散策してもらいます!!この森にはゴブリンなどの魔物がいますがごく少数なので安心を!!では、解散してください!!」

 

先生から解散の合図がでると護衛の人たちもバラバラとそれぞれの生徒に二人ぐらいの護衛が付いた

流石に皇族以外には付かないってことはないのか

 

・・・あと、ひどいものを見た

それは皇族に付く護衛の数だけど・・・

 

「クロエ様!私はあなたの護衛につけて光栄です!!」

「わ、私もです!!」

「おいどけ!俺が先だ!」

 

クロエ「うふふふ♪そう慌てずに・・・では、私を守ってくださいね?私の騎士さん?」

 

「「「「「「「はい!!」」」」」」」」

 

・・・おうおう、あそこ逆ハーレムになってんぞ

しかも、護衛全員イケメンじゃん・・・

 

に加えてアリスの護衛は・・・

 

「ね~早く帰りたーい・・・」

 

「ふ、ふぐぅ・・・ぼ、僕が騎士・・・いひひひひひ」

 

「クックック・・・見せてやろう魔物ども!!・・・この神から転生したこの私が右手に宿られし(以下略)・・・で!!殲滅しよう!!」

 

「おう、うるせえぞ!?カスども!?リーダーは俺だから言うことを聞け!!」

 

・・・いやな面子だなぁ

上から最初からやる気のなく派手に着込んでいる女性、なんか情緒不安定な自分は陰キャですよー!って感じをかましている男性、明らかに内容が嘘な中二病男性、すごくめんどくさそうな男性って感じ

なんだろう・・・召喚先間違えた感じがすごくする

 

アーク「・・・大丈夫かこれ?」

 

一応主人に聞いてみるが

 

アリス「大丈夫でしょ?精々出てくるのはオークとかゴブリンとかの低級レベルの魔物だからそんなのヘッチャラよ!」

 

・・・と胸を張って威張る自分の主人

 

アーク「・・・いやいやいや・・・アリス・・・オークとかゴブリンをバカにしたらダメだろ」

 

アリス「なによ!聞いたことしかないけど、ゴブリンは偶に賢い奴がいるけど()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()」?

 

アーク「・・・アリス・・・これは俺の世界の鉄則っていうかお約束なようなものだけど・・・オークとかゴブリンをバカにした奴はひどい目にあうってあるんだぞ・・・特に女性はヤバイ」

 

アリス「それはあなたの世界ででしょう?安心しなさい、こんなことでヘマをする皇族なんていないわ!」

 

・・・ダメだわ

この主人が言っていることがどうしても不安にしか聞こえん

 

するとその護衛の中でもリーダー気取りをしている男性が会話に割ってきた

 

「そうだよ~?安心しなさいよゴーレム君?俺たちこれでもオーガぐらいなんて楽勝だし(笑)」

 

アリス「ほら?・・・だからアークにはこの皆が帰ってくる場所を守ってほしいのよ」

 

アーク「・・・でも」

 

アリス「・・・命令よアーク・・・それに私だって本当はアークに来てもらいたいけど前見たアークの力を見たら皇族である私があなたに頼り切っりになってしまうなんてアーハム帝国の皇族として失格だわ・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

・・・実力を伸ばすため

確かに今後の戦闘でアリスが俺に頼ってばかりじゃなぁ・・・

 

アーク「・・・わかった・・・でも行ったからには無事に帰って来いよ?」

 

アリス「・・・心配性ね・・・安心しなさい!帰ったら努力の成果、楽しみにしてなさい!!」

 

こうしてアリスは不安が残る護衛を連れて森の中に消えていった

 


 

・・・まったく・・・アークの世界の人間って臆病ね

 

森の中、アリスは護衛を後ろに連れて魔物を探しつつ魔法の練習をしていた

 

アリス「・・・”我が母なる大地よ、今この地に起きている事象を見せたまえ”「サーチ」」

 

アリスが索敵魔法で付近に魔物がいないか集中して探している

その間の護衛とはというと・・・

 

「ねぇねぇ、見た?あのゴーレム・・・変な形だったね」

 

「そうだな、しかも喋れるって中身に何かいるのか?」

 

「ふ、ふぐぅ・・・な、中身はエルフじゃないか?」

 

「馬鹿か?あんな姿勢をするエルフなんていないだろ・・・多分、ドワーフじゃないか?」

 

「ぶは!無能らしいね!・・・もしかしてさ・・・実は召喚できてなくて皇帝がかわいそうに思ってそこら辺のドワーフの奴隷を買って中に入れてんじゃない?」

 

「ちょ・・・・ありえそうなんですけど・・・」

 

索敵に集中しているアリスに聞こえないように小声でさりげなく馬鹿にする護衛達

 

「しかし・・・本当にあの皇女・・・いやらしい体してんな」

 

リーダーのエルフがアリスの近くに近寄り・・・

 

「おっと」

 

モニュ

 

アリス「きゃあ!?ちょ、ちょっと!?どこを触っているの!?」

 

ワザと躓いた演技をしてアリスの胸を触った

 

「いやぁ、スミマセンアリス様・・・このあたりに魔物がいないのか聞こうとしたら躓いちゃって・・・」

 

普通の皇族なら怒ったりするが・・・

 

アリス「・・・次から気を付けるように」

 

「はいはーい」

 

リーダーは何食わぬ顔で戻っていった

 

「え、ちょっと・・・大丈夫なの?さすがにやりすぎでしょ」

 

仲間の女が心配するが

 

「ああ?大丈夫だろ・・・だってあいつは攻撃魔法も使えない無能で力がないんだぜ?この中で唯一力を持っている俺たちを怒鳴って帰らせたらあいつが一人ボッチになっちまうしな!・・・それに皇族のプライド(笑)のせいで生徒の誰よりも早く帰ってきて待っとくなんてできないだろ?」

 

「うわー!リーダー頭いいー!じゃあさ?あの無能に対してなら今なら何でもやっていいよね?」

 

「ああ、いいぜ・・・しかし、柔らかったわぁ・・・さすが皇族(笑)だわぁ」

 

アリス「護衛の皆さん・・・すみません遅れました・・・このあたりには魔物がいないそうです」

 

チッ・・・遅ぇんだよ無能・・・あ!そうですか!では移動しましょうか!!」

 

アリス「・・・そうですね・・・では、ここから東のほうに行きますか」

 

アリスは先ほどの会話が聞こえてないようで気にせず進んでいった

 

アリス「あのぉ・・・守ってくれるのはうれしいんですが・・・近すぎでは」

 

アリスとリーダーの近さはもう引っ付いているほど近くなっていてリーダーの手はアリスの下半身を撫でまわしていた

 

「んん?そんなことありませんよアリス様?これは護衛の一環なので」

 

そういつも手を止めないリーダーとそれを見て楽しんでいる護衛達であった

 


 

・・・アリス・・・大丈夫かな

 

自分の主人が森に消えていったあと俺はテントの張られた集合場所で見回りや先生たちのテントの設営を手伝ったりして時間を潰していた

 

・・・あのリーダーを気取っていたエルフ・・・あいつがアリスに何かしそうで心配なんだよなぁ

 

そんな心配をしていると・・・

 

 

ガサガサガサ

 

 

アーク「ん?なんだ?」

 

近くの林から音が鳴り・・・そこから・・・・

 

「た、たすけて!?」

 

中からここの女子生徒一人と・・・

 

ドシンドシン

 

??「ヒヒ、エルフガコンナニイル・・・オンナハドコダ?」

 

肌が少し茶色で体は醜いほど太っていて二足歩行で歩いてきたヤツ・・・

 

アーク「・・・()()()()()()()()()()・・・」

 

それは低級の魔物・・・オークであった

 

オークA「ブヒブヒ!!ナンダコノゴーレムハ!?・・・マ、イイカ・・・ソレヨリ、サッキノオンアハドコダァ?」

 

そう言い涎を垂らしながら先ほどの逃げた女子生徒を探そうとしていた

 

・・・これは・・・やるしかないな・・・ここの安全のためにも・・・それに仲間を呼ばれたら困る

 

アーク「・・・おい!そこの豚野郎!!」

 

オークA「アア?ナンダソコノゴーレム(パシュッ!!)・・・ナンダ?ネムク・・・グーグーグー」

 

・・・あ、よかったヘッドショットできたわ

これ、対人間専用かと思ったけど魔物にも効くのか・・・

 

ピロン♪

 

お?なんだ?


モンスター説明

オーク

魔王軍のなかでは下っ端の存在

オークは女性を好みよく襲う

理由は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


・・・うわぁ・・・このタイミングでかよ・・・説明さん

 

そう思いつつ肩部から出したピストルをしまいつつ周りの安全のためにD-wakerのスキル「索敵モード」で調べた(使用したらカメラが急に動いてきょろきょろと向いて酔いそうになった)

・・・うん、いないな

どうやらこのモードになったら視界にマークがつくけど敵意があるのが赤くついて野生とかは緑で映るのか

 

そうすると先生たちが慌てた様子でやってきた

 

先生「アーク君!!ここに魔物が現れた聞いてきたんですけど!?・・・・アーク君がやったのですか?」

 

アーク「ああ、やったというか眠らせただけだけどな・・・それよりさっきの生徒は?」

 

先生「・・・彼女は無事だ」

 

アーク「・・・そうか」

 

安心もするけど同時に不安も急増した

 

アーク「アリス・・・大丈夫かな?」

 


その頃のアリスは・・・

 

バシャァァァァァァァァァ

 

突然の大雨に会い雨宿りができそうな場所を探すために護衛達と走っていた

 

「アリス様!あそこに洞窟があります!あそこで雨宿りしましょう!」

 

アリス「ええ、そうね!」

 

リーダーのエルフが指を刺したほうには大きめの洞窟があり雨風をしのげそうだった

 

アリス「ふぅ・・・びしょ濡れだわ・・・まさか、急に雨が降るなんて・・・」

 

「・・・・・・・・・ええ、まったくですね」

 

アリスの状態は雨のせいで黄金色の髪が肌にピッタリ引っ付いており服も濡れて若干透けており体のラインが目立っていた

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・よ」

 

リーダーの男が何かを呟いた

 

アリス「え?どうしたn「誘っているんじゃねぇぞ!?」・・・きゃあ!?」

 

アリスはリーダーに押し倒さてしまった

 

アリス「は、離しなさい!?」

 

「うっせぇ!!さっきからなんだよ!?誘ってんのか!?」

 

そう言いリーダーはアリスの手首と足を持っていた紐で縛り動けなくさせた

アリスも反抗しようにも女性であるため力量でできなかった

 

アリス「ちょっと!?助けて!?」

 

他の護衛に助けを請うが

 

「ふぅ!ふぅ!・・・ぼ、ぼくも加わっていいかい?・・・が、我慢ができん!!」

 

「いいぞー!リーダーやっちゃえー!」

 

他の護衛は加わるモノ扇動するものになっていて助けてくれなかった

 

アリス「い、いや!やめて!」

 

男たちの手がアリスの体に触ろうとした瞬間・・・

 

 

 

 

 

 

 

ばきぃぃぃぃぃぃ!!

「ふ・・・・・・・・・・・・・・へ?」

 

 

 

 

 

 

「な、なんだ!?」

 

仲間の一人の情緒不安定の男性エルフの頭がカチ割られていた

 

「いや!放せ!」

 

仲間の女性エルフも何者かに捕まってしまった

そこに立っていたのは・・・

 

オークB「ブヒブヒ!・・・オレタチノ”ス”ノマエ二オンナガニヒキモ!!」

 

アリス「お、オーク!?この洞窟はオークの巣だったの!?」

 

「お、オークだぁぁぁぁぁぁ!!た、助けてママァァァァァァ!!」

 

「あ!おい!」

 

オークだと分かった瞬間中二病男性は一目散に仲間を置いて洞窟の外に逃げていった

 

「ち!使えない奴め・・・・そうか!おい!クソオーク!お前が欲しいのはこいつだろ!!」

 

そしてリーダーがオークの目の前に投げ渡したのは

 

アリス「きゃ!?」

 

・・・・アリスだった

 

オークB「グヘヘヘ・・・オンナァ!!」

 

「・・・じゃあな!皇女様!オークと仲良くイチャついときな!!」

 

オークに隙ができた瞬間リーダーも逃げ出した

 

アリス「ちょっと!?オークぐらい倒せるのじゃないの!?」

 

「そんなの騙されるお前が悪いんだよ!」

 

そしてリーダーの姿は見えなくなった

 

アリス「・・・・・・嘘だったなんて!?・・・・お願い!外れて!」

 

アリスも逃げ出したいが手首と足首に紐が巻かれていて動けずにいた

こんなことなら自分の使い魔の言うことを信じておけばよかった

そして醜い鼻音を鳴らしながらそれは近づいてきた

 

オークB「ヒヒヒッ!!エルフノオンナダァ・・・」

 

アリス「いやだ・・・お願い・・・・来ないで・・・・・()()()・・・・いや・・・いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

洞窟に悲鳴が鳴り響きアリスはオークに担がれ巣の奥に連れ去られた・・・




そういえばアリスの担任の先生の名前「先生」にしてたわ・・・

・・・そこで読者の皆様に大変申し訳ございませんが感想欄にて感想と新しい先生の名前を決めてくれたらありがたいです(作者の名前のネタ切れ)

次回は本当の本当に戦闘回です
マジですみませんでした


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九発目 林間訓練 中編

マジで戦闘回です
あと、R-17.9で下品な場面が入ります

感想も
闇シルル さん
白蛇夜叉 さん
ありがとうございます!!

それでは本編どうぞ!!


現在アリスは護衛に裏切られオークに捕まってしまいオークの巣でもある洞窟の奥に連れてかれていた

 

アリス「く!放しなさい!!」

 

オークB「ブヒブヒ!!ココニハイッテオケ!!」

 

アリス「きゃ!?」

 

アリスはオークに担がれた後、木製の牢屋に入れられた

 

アリス「・・・いたたた・・・なによ・・・皇族なんだからもう少し丁重に扱ってよ・・・」

 

しかし、大人しく捕まっておくわけにはいかない

オークは女性を性奴隷ぐらいにしか考えておらずその結末はどれも悲惨なものだ

 

アリス「・・・アークのことを信じないなんて・・・主人失格ね・・・さて・・・」

 

牢屋の中は他に捕まった女性がいるようだ

いるのは人間一人と先ほどの護衛の仲間にいた女エルフ一人

そして牢屋の奥には裸の女性・・・しかし山ずみにされていてピクリとも動いていなし悪臭も漂っている・・・・

 

アリス「当たり前だけど最悪ね」

 

一応、上位の火魔法を使って・・・・って言っても私が使ったら火の粉ぐらいの大きさになっちゃうけど・・・牢屋を焼き払って脱出もできる

でも、さっきも言ったけど私は攻撃魔法ができない以上見つかったらそこで終わり

 

アリス「・・・情報が必要ね」

 

そこでアリスは水色の髪をした人間の女性に聞くことにした(もう片方のエルフは自分を裏切ったので聞かない)

 

アリス「ね?そこの人間の女性?少しいいかしら?」

 

??「ひ!?え、エルフ!?こ、来ないで!?」

 

アリス「安心して・・・私は敵意はないわ」

 

??「え、でもお父さんがエルフは人間嫌いですぐ攻撃をするって・・・」

 

アリス「・・・あのねぇ・・・確かにアーハム帝国のエルフは人間嫌いだけど私はバサビィ共和国の人間だけよ」

 

??「よかった・・・・あ!私の名前はクリス・リリスです!!」

 

アリス「クリス・リリスね?いい名前だわ・・・私はアリス・フォン・アーハムよ」

 

クリス「アーハムってあのアーハム帝国のですか!?」

 

アリス「そう、そのアーハム帝国だわ・・・あなたはどこから?」

 

クリス「えっと・・・・・・・マーレ工業国家からです」

 

アリス「マーレって!?ここからワイバーンを一週間ずっと飛び続けてようやく着く国じゃない!?どうしてマーレの人がここに?」

 

クリス「・・・・・・・・すみません・・・・それはいえません」

 

アリス「・・・・そう、なら聞かないでおくわ」

 

・・・ここでマーレ工業国家について説明すると

アーハム帝国から西にある国家でその国家自体が超巨大な鉱脈があり異世界にしては珍しく地球ほどではないが工業が発展している。国民も人間とドワーフが半々くらいいる・・・工業国家で身分制はないがその代わり差別がひどい。例えるならブラック会社をそのまま国にした感じ

 

アリス「クリスは・・・いつここに連れてこられたの?」

 

クリス「えっと・・・・昨日の夜です」

 

アリス「そう・・・あいつら・・・なにか言ってた?」

 

クリス「・・・・確か、()()()()()()()()()って言ってました」

 

アリス「そう・・・ありがとう・・・」

 

魔王・・・それは魔族全体を束ねるほどの強大な力を宿した魔物

まさか、新しい魔王が復活した!?

でも、だったらすでに魔王軍が周辺国を襲っているはず・・・

 

・・・すると牢屋の外から

 

オークC「ブヒブヒ!!オンナドモ!!ソトニデロ!!」

 

オークD「ブヒヒヒ!!イイオンナガイルジャネエカァ!!」

 

二体のオークが牢屋の扉を開けアリスとクリス、そして・・・

 

「触るな!?この豚どもが!?」

 

アリスを裏切った護衛の女エルフも連れていかれた

 

アリス「く!?何処に連れていく気よ!?」

 

オークC「ブヒ!!()()()ノトコロニキマッテイルダロ!!」

 

アリス(オーク・リーダーがいるの!?)

 

・・・ここでオーク・リーダーの詳細について紹介を

オークは普段は単体で行動はせずに3体以上で群れを組み生活している

しかし、群れの数が15体以上になるとオーク・リーダーが誕生する

オーク・リーダーは普通のオークより体が二倍ほど大きく体格も良い

 

アリスは洞窟の奥に連れてこられてその入り口にオーク・リーダーが立っていた

 

アリス(こいつがこの群れのリーダーね・・・)

 

アリスを連れた部下オークはリーダーの前にアリスを投げ渡す・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことはなくさらに奥へ進んでいった・・・

 

アリス(え!?アイツがリーダーじゃないの!?)

 

オークでも上下関係は大切にしており普通は女性を持ってきたらその群れのリーダーに譲渡する

譲渡しないなら()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アリス(まさか!?)

 

そして着いたのは石で作られた玉座のような椅子の上に座っている魔物・・・

 

アリス「オーク・ロード・・・・」

 

オーク・ロードとはオーク・リーダーが進化した魔物で通常のオークより数倍体格的にも知性的にも高い(人間、エルフなどより高くはない)

 

オークC「ブヒヒヒ!!カシラ!オンナヲツレテキマシタ!!」

 

するとオーク・ロードは低い声でしゃべる

 

オーク・ロード「グフフ・・・ヨクヤッタ・・・ソノオンナノカオヲミセロ・・・」

 

するとオークたちはアリスたちの顔を無理やり上げる

 

オーク・ロード「グフフ・・・ドノオンナモワルクナイ・・・」

 

オークD「ブヒヒヒ!カシラ!モウ、ガマンガデキナイカラゼンインオカシマショウ!!」

 

オーク・ロード「バカガ!!ソウヤッテマエ二ツカマエタオンナハ、ゼンインオカシスギテ()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

・・・どうやら牢屋にあった女性の死体の山は犯されて殺されてしまったらしい

 

オークC「シカシ、カシラァ?コンナニオンナヲツカマエテコロシテタラ、マホウツカイドモニオワレマセンカ?」

 

オーク・ロード「ナニイッテンダ・・・アイツラハキゾクッテイウレンチュウシカマホウハツカエナイカラコンナコトニハキニシナイサ・・・ソレニキタトシテモカコッテカズデオセバイイ」

 

魔法使いなんて数の暴力で押せばいいとオーク・ロード

すると、裏切った女エルフの一人が

 

「ひ、ひぃぃぃぃぃ!!わ、私よりそこのエルフのほうがいいよ!!そ、そいつ、アーハム帝国の皇女だから!!」

 

まったく最後までクソな女エルフである

 

オーク・ロード「ホウ?オイ、カオヲヨクミセロ」

 

アリス「や!?」

 

オーク・ロード「・・・・・・・・クック・・・オイ!コイツハオレノオンナニスル!!」

 

「な、なら!私を開放してよ!」

 

オーク・ロード「ン?アア、ソウダナ・・・オイ!オマエラ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()!!」

 

「え?・・・ちょっと!?どういうことよ!?」

 

オークC「ブヒヒヒ!!ホントデスカカシラ!」

 

オークD「オイ!ミンナ!コイツスキニシテイイッテ!!」

 

するとぞろぞろと他のオークがやってきて女エルフに集まりだして女エルフの服を破き始めた

 

「いや!嘘でしょ!?・・・話が違うわよ!?いやだぁぁぁぁぁぁ!?初めてがこのクソオークなんてぇぇ!?」

 

すると女エルフのいるところから肉と肉がぶつかる音が聞こえだした

 

オークB「カシラ!コノニンゲンノオンナハドウシマスカ?」

 

部下オークが残った人間の女性・・・クリスをどうするかを聞いてきた

 

オーク・ロード「アア?ソイツハ()()デ、ロウヤニノコシトケ」

 

クリス「いや!?アリスさん!?」

 

クリスはオークに担がれ牢屋に戻されてた

 

アリス「離しなさい!?あなたたちはオークの誇りとかないの!?」

 

オーク・ロード「ナンダ?オレタチノホコリ?ナイナ!オレタチハオンナヲオカシテカズヲフヤシテ()()()二ナル、ソレシカナイ!!」

 

アリス「・・・やっぱりクズね」

 

すると女エルフの方から

 

「いや・・・タスケテ・・・・・アリスサマ・・・・・・」

 

オークE「オイ!ウルサイゾ!!」

 

女エルフは死んだ魚のような目になり助けを請うが五月蠅いと判断したオークの一体が女エルフの顔を殴ったが・・・

 

 

 

 

 

ゴキャァァァァァ!!

 

 

 

 

女エルフの首が向いては行かない方向に曲がり絶命してしまった

 

オークC「ア!カシラ!マタコロシチャイマシタ!!」

 

オーク・ロード「・・・マタカ・・・ナラ、ソノヨビノニンゲンノオンナ二シロ」

 

クリス「え?・・・いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

オークD「ブヒブヒ♪オイ!オトナシクシロ!!」

 

担がれていたクリスは地面に落とされそこに新しいオークが群がろうとしていた

 

アリス「クリス!!」

 

オーク・ロード「オイ!オマエハオレノオンナダカラオレノアイテヲシロ!!」

 

アリス「いや!」

 

アリスもオーク・ロードに押し倒されて服を破き始めようとしていた

 

アリス「・・・助けて・・・()()()!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・ギュウイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!

 

 

 

オーク・ロード「ン?ナンノオトダ?」

 

洞窟のどこからか()()()()()()()()()()()()()が聞こえてきた

 

オークB「オイ!ナンノオトd「食らえ!一度やってみたかったヒーロ着地!!」・・・グギャァァァァァ!!」

 

オークの頭に()()()()()()()を振り下ろし頭を潰されてしまった

 

オーク・ロード「ナ、ナニモノダ!?」

 

??「あ?何って・・・」

 

オークの頭から足を引き抜き答える

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「通りすがりの使い魔ですが?」

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「・・・・アーク!!」

 

アーク「おう、待たせたな」

 

自分の使い魔アークがやってきた

 

オーク・ロード「クソ!ナンダコノゴーレムハ!?」

 

アーク「ゴーレムじゃない!!元人間だ!!」

 

オーク・ロード「ソンナニンゲンイルカ!?ソレヨリドウヤッテココニ!?」

 

アーク「なぜって・・・うちの主人に渡しといたアリスのiDROIDの発信機能を使ってキャンプから飛ばしてきた!!」

 

アリス「・・・相変わらずすごいね・・・この通魔機」

 

アーク「・・・そんじゃアリス・・・()()()()()()()!!」

 

アリス「やば!?アレが来る!!クリス!!急いで耳を!!」

 

オークC「クソ!ゴーレムゴトキガ!!」

 

オークの一体が斧を持って襲いかかるが・・・

 

キュィィィ・・・・・・

ズドォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

オークC「ギャァァァァァ!!」

 

アーク「・・・うるさいっすよ」

 

アークは左腕のガトリングで蜂の巣にする

 

オーク・ロード「ナ、ナンダ!!」

 

アリス「ッ!!えい!!」

 

オーク・ロード「ア!マテ!!」

 

オーク・ロードが驚き隙を見せた瞬間にアリスはオーク・ロードの腕から脱出しアークの所まで戻れた

 

アリス「アーク!!」

 

アーク「アリス!!他に生存者は!?」

 

アリス「あそこに群がっている中心にクリスって人間の子が一人!」

 

アーク「あいよ!」

 

アークはクリスがいるオークの集団に突入する

 

クリス「いや!お母さん!お父さん!」

 

オークD「ブヒヒヒ!!イイコニシr「ウォーカーギアキック!!」・・・ウギャァァァァァ!!」

 

クリス「・・・・え?」

 

アーク「ふぅ・・・決まったぜ・・・大丈夫か?」

 

クリス「え?ゴーレムがしゃべってる?」

 

アーク「だからゴーレムじゃ・・・んなことよりこの場をどうにかしないとな」

 

周りはオークに囲まれていてアークだけだったら出れるが二人いるんじゃ・・・

 

オーク・ロード「クソ!オマエラヤレ!!」

 

オーク「「「「「ブヒブヒ!!」」」」」

 

しかし、襲い掛かろうとするが・・・

 

キュィィィ・・・

ズドォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

「ギャァァァァァ!!」

「ウ、ウデガァァァァァァ!!」

 

 

アークのガトリングがオークたちをごみクズのように薙ぎ払っていく

 

アーク「・・・こいつら弱いけど!」

 

オークは紙くずみたいに死んでいくが・・・

 

ブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒブヒ

 

アーク「ちょっと多すぎません!?」

 

・・・恐らくここに来る前に見つけた牢屋の中に裸の女性の死体の山を見つけたが・・・恐らく彼女たちが妊娠させられて出されただろう・・・・洞窟の奥からゾロゾロと新しいのが出てくる・・・

ああもう!?こうなるだったら新しいメインのウェポンでミサイルを開発しとけばよかった!?

そのため・・・

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォ!!・・・・()()()!!

 

・・・しまった!?

 

突如、アークのガトリングから弾が出なくなった

 

オークE「オ、オイアノゴーレム・・・コウゲキヲヤメタゾ・・・」

 

オークF「チャンスジャナイカ?」

 

オークG「バカヤロウ!!シヌゾ!!」

 

・・・あ、よかった

あのオークたちバカだから気づいてないのか

 

アリス「アーク!?どうしたの急に攻撃をやめるって!?」

 

アーク「・・・静かに・・・早く早く・・・・」

 

そして・・・

 

ピロン♪

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・()()()()

 

 

 

 

 

 

・・・来た!!

 

オークH「チャンスダロ!!イケェェェェェ!!」

 

 

 

 

 

キュィィィ・・・

ズドォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

 

 

 

 

襲い掛かったオークが布切れのように吹き飛ばされていった

 

あ、あっぶねぇ・・・

まさかこのタイミングで()()()()()()()()()()()()()・・・・

急いでスキル画面を開いてガトリングの弾を補給したけど完了するまで一分かかる

なのでアリスには静かにしてもらった

 

オークE「ヒ!?二、ニゲロォォォォ!!」

 

オークの一体が逃げ出すと他のオークもつられるように逃げ出すが・・・

 

アーク「逃がすかぁぁぁ!!汚物は消毒じゃぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・んで、結局オークの殲滅ができた

まぁ、アイツら殿とか務める奴がいなくて全員背中を見せてたから作業になってたな・・・しかし・・・

 

アーク「・・・・・・・・これが()()()()()()()・・・」

 

機体にかかったオークの血を振り払いながらつぶやく

・・・初めての異世界で戦闘をして命を奪ったけど・・・この体になったせいかはわからないけど・・・なんとも思わなかった

 

アーク「・・・結構深刻だな・・・なんとも思わないのは・・・」

 

こう思いつつも俺はアリスの元に戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「・・・・あ、アーク」

 

アーク「ん?どうしたアリス?」

 

アリスの元に戻って人間の女性・・・クリスと共に外に出ようと出口に向かおうとしたが・・・

 

アリス「いや、それが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・」




オークのセリフは全部カタカナにしているけど割とめんどくさい・・・
どうも、左足の小指は一週間に四回以上は棚にぶつける零城です

はい、王道な助け方ぁぁ!!
・・・ネタがなかったんです

ちなみに前回の冒頭で逃げていたのはクリスです

次回は多分ようやく出ます!!(アレが)


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十発目 林間訓練 後編

・・・暑くて死にそう
あと、前回あいつが出るって言いましたが今回を書いている途中、あまりにも長かったので次回出ますスミマセン・・・


現在の所持ポイント 290

 

消費

ガトリングの弾 補給 1

 

残り 289ポイント=28900ゴールド

 


アーク「オーク・ロード?・・・あ、だからあんなにオークがいたのか・・・でいないって?」

 

アリス「・・・そうよ。アークがオークをぶちのめしたときにこっそりとその頭領は逃げたのね・・・」

 

アーク「え、じゃあ早く見つけて殺さないと・・・」

 

アリス「あ、それなら心配ないわオークって一体一体が弱いけど一番厄介なのは数だから部下のいないオーク・ロードって割と早く死ぬらしいわ」

 

部下がいないって・・・

 

アーク「・・・じゃ、とりあえず外に出るか」

 

アリス「そうね。さっさとこんなかび臭い場所からおさらばしたいわ・・・」

 

アーク「あいよ・・・ところで・・・・えっと・・・クリスだっけ?動けるか?」

 

クリス「え、あはい!動けます!・・・しかし、そのぉ・・・アークさん?でしたか?・・・なんで人間である私をエルフのしかも皇族の使い魔であるアークさんは助けたのですか?」

 

え、普通助けんの?

 

アーク「え、なんでって・・・俺、元人間だしこんなボロボロになっている女の子を見捨てるなんてできないだろ?・・・それに助けるなら全員平等に助けるのが俺の鉄則だ」

 

クリス「全員・・・平等・・・」

 

さてと・・・まだオーク・ロードのことが気になるがさっさと外に出よう

そうして俺とアリス、クリスは外に向かっていた・・・・その途中・・・

 

アーク「・・・・・・・・・・・・」

 

アリス「・・・どうしたの?アーク?」

 

アーク「アリス・・・少し用事ができたから・・・いいか?」

 

そして外に出る前にとある場所に寄る

・・・アークが付いた場所は

 

アリス「・・・ここって」

 

アーク「ああ・・・せめて弔らわないとな・・・仇を取れたのと来世では幸せに生きれることを願って」

 

それはアリスたちが捕まっていた牢屋の奥にあった女性の死体の山だった

にしても()()()()()()()()()()()()()()?・・・まぁ、あの時はアリスを探すのに急いでいたからかな?

 

アリス「・・・そうねあのオークどもに性処理と妊娠奴隷に使わされた最後だから・・・さぞかし無念ね・・・私も手伝うわ」

 

クリス「・・・私も手伝います」

 

アーク「・・・いいのか?・・・ならお願いする」

 

こうして俺とクリスは女性の死体をできる限り生前のように綺麗にしてアリスは火魔法で火葬の準備をする

すると女性の死体の山の一つが・・・

 

 

もぞ・・・

 

 

 

クリス「あれ?」

 

アーク「どうしたクリス?」

 

クリス「・・・なんかこの山が少し動いた気が・・・」

 

クリスが不思議に思いその山に近づく・・・その時

 

 

 

 

 

 

ぐしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

 

 

 

アーク「ッ!?クリス危ない!!」

 

クリス「え?きゃあ!?」

 

・・・突然、死体の山が動き中からこん棒がクリス目掛けて迫ってきたが俺が体当たりして身代わりに盾になった

 

 

 

 

 

 

ズガァァァァァァァァァァン!!

 

 

 

 

 

 

 

アーク「ぐあ!?」

 

俺は吹き飛ばされ壁に打ち付けられた

 

アーク「う・・・く!?」

 

何とか起き上がるがどうやら壁にぶつかったせいかD-wakerのパーツのいたるところで痛んでいるせいか悲鳴を上げている

こん棒がぶつかった部位・・・胴体部分は大きくへこんでいた

すると死体の山から出てきたのは・・・

 

オーク・ロード「ブヒヒヒ!!ホントウハニンゲンノオンナヲネラッタンガナ・・・」

 

アリス「・・・オーク・ロード」

 

なんと()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

オーク・ロード「シカシ・・・ソコノゴーレム!!・・・サッキハヨクモヤッテクレタナ!!」

 

アーク「知るか!攫った女性たちをひどい扱いをするお前たちも悪いだろ!!」

 

オーク・ロード「ダマレ!!オマエヲコロスゥゥゥゥゥゥゥ!!」

 

部下オークを失い一人になったオーク・ロードがこん棒を振りかぶり迫ってくる

左腕のガトリングで対応しようとしたが・・・

 

アーク「()()()!?」

 

 

 

 

ドカァァァァァァァン!!

 

 

 

 

アリス「アーク!?」

 

こん棒が()()()()()()に直撃し壁にめり込んでしまった

 

アリス「なんであれをしない・・・・・・・うそでしょ」

 

クリス「そんな・・・・」

 

アリスとクリスはなぜアークが攻撃をしないのかと思い答えを知るためにオーク・ロードを見ると・・・

 

オーク・ロード「ブヒブヒ!!ヤハリコウゲキガデキナイダロウ!!」

 

そのオーク・ロード体には・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「くそ・・・やろうが・・・・」

 

オーク・ロード「ブヒヒヒ!!ニンゲンハオナジニンゲンヲコウゲキデキナイッテキイタコトガアルカラナァァ!!オマエガニンゲンデヨカッタゾ!!」

 

アーク「くそ!!」

 

アークは怒りのままに攻撃をしようとするが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()

 

アーク「!?」

 

オーク・ロード「グヒヒヒ!!ヤメトケ!!ソノ()()()()()()()()()()()()()()()()()!?」

 

・・・アークの左腕・・・ガトリングは無残にぺしゃんこになっていた

どうやら先ほどのこん棒はこのガトリングを狙いアークの攻撃方法を失くすためであったらしい

 

アーク「くッ!!」

 

攻撃手段がなくされて動揺するがオーク・ロードの追撃をぎりぎりで避けて冷静にどう対処するかを考える

 

アーク(くそ!!まさかガトリングを破壊するなんて!!現在の殺傷兵器が今のガトリングしかない・・・こうなるんだったら他の殺傷兵器を開発しとくべきだった!!今から開発を開始してもどんなに早くてもこのガトリングの修理でも一時間かかる!!)

 

そう思いつつもこん棒を避けるが・・・

 

 

 

ばきぃぃぃぃぃぃ!!

 

 

 

 

アーク「う!?」

 

・・・アークの体から黒い煙が出始め、体の動きが鈍くなり膝を着いてしまった

無理もない普通のオークの何倍もの巨大で力もあるオーク・ロードのこん棒を二回直撃して壊れても先ほどまで立てるだけ奇跡だろう・・・普通の人間だったら一発でも死んでしまう

体は左腕のガトリングが動けなくなり脚部は火花を上げ何とか立っている。胴体も内側にある機関部分も露出している

 

オーク・ロード「ナンダァ?モウオワリカ?・・・ナラコノイライラヲシズメルタメニモコノオンナタチハモラッテイコウ・・・ナカマハ・・・マァ、コノオンナタチガウンダノデイイカ」

 

そういい、アークとの戦闘の邪魔にならないように離れて一緒に居たアリスとクリスに手が伸びていく

 

クリス「そんな!?アークさん!」

 

アーク「くそ・・・うごけ!動いてよ!!」

 

仲間の危機を察知し何とか動こうとするが体が鈍くなり立ち上がりたいが動かない・・・

 

アリス「やめなさい!!やるなら私を殺してから行きなさい!!」

 

アリスがクリスの前に立ちどうにか時間稼ぎをしようとする

 

オーク・ロード「クックック!!ゲンキノイイエルフダァ!!ナラオマエカラダ!!」

 

アーク「!?・・・アリス!?」

 

くそ!!うごけうごけうごけ!!

 

しかしアークの体は出力が足りず動かない

 

アリス「う!?く!?」

 

アリスの体にオーク・ロードの手が触れだした

 

オーク・ロード「ブヒ!ブヒ!モウガマンガデキン!!ココデオカス!!」

 

アーク「アリス!!」

 

クリス「アリスさん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「アーク・・・()()()()()()()()()()?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・我が主よ

・・・我が哀れな使い魔に神速を、怪力を、希望を与えたまえ!!

・・・「ファイヤー・アップ」!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!?

 

 

 

 

 

 

 

 

オーク・ロード「アア?ナニカツブヤイタカ?」

 

アリス「ふふ♪さぁね?バカな豚さんにはわからないことよ?・・・それより後ろを向いてみたら?」

 

 

パス!!

 

 

オーク・ロードの首に何かが当たった

 

オーク・ロード「アア?ナンダ?」

 

そこには何とか立ち上がったアークがいた

 

オーク・ロード「ナンダ、マダタテルノカ?」

 

アーク「・・・なんか知らんけど体が軽くなったんでな・・・さて、もう一ラウンドやろうや?」

 

そうしてアークは構える

そして・・・・

 

 

 

 

ドゴォォォォォォン!!

 

 

 

・・・ダッシュモードになり高速でオーク・ロードの背後に回った

 

オーク・ロード「ナ!?」

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォォン!!

 

 

 

 

 

 

しかし、そのスピードがおかし過ぎた

まるでF1カーが通っているかぐらいのスピードで駆け回った

 

アーク(いや、ちょっと早すぎません!?)

 

おかしいよね?

なんか軽くなったなって思ってダッシュモードにしたらすっげぇ早いんだが?

 

オーク・ロード「クソ!オイ!エルフ!ナニヲシタ!!」

 

オーク・ロードがアリスに向かってこん棒を振るが

 

アーク「させるか!!」

 

アークがアリスの前に入り受け止めるが今度は押し負けずに堪えた

 

オーク・ロード「ナニ!?」

 

アーク「もらった!!」

 

そしてオーク・ロードからこん棒を奪取して捨てオーク・ロードの開いた手に向けて・・・

 

 

 

 

 

パス!!

パス!!

パス!!

パス!!

パス!!

 

 

 

 

オーク・ロード「アア?ナンダ?マッタクイタクナイゾ?」

 

アークが肩部からピストルを出し全弾オーク・ロードの手に撃ち込んだ

 

オーク・ロード「グハハハ!!オレノカチノヨウダナ!!コレデオマエヲ・・・・・ナ、ナンダネムク・・・」

 

そしてオーク・ロードは眠ってしまった

 

アーク「ふぅ、さすがに手のひらまで死体は纏ってないだろ?これ頭に当てなくても体に数撃ち込めば効果は出るんだぜ?」

 

そしてなぜか力が湧き出ている間に

 

アーク「じゃあな・・・あの世でひどい目をさせた女性に許しを媚びながら地獄に落ちな」

 

 

ばきぃぃぃぃぃぃ!!

 

 

 

アークの鋼鉄の足がオーク・ロードの首の骨を踏みつけ絶命したのを確認した

 

アーク「・・・やったか・・・アリス?大丈夫か?」

 

アリス「・・・・大丈夫だけど・・・・あんたのほうが大丈夫?」

 

アーク「あー・・・激しく動いたら今度こそ無理」

 

主人のアリスと同じ被害者のクリスの安全を確認する

女性の埋葬は俺抜きで行われて大体が終わったが・・・

 

クリス「でも・・・どうしましょう・・・これ」

 

そこにはオーク・ロードと雑魚オークの死体の山ができていた

 

アリス「ほんといい気味よね・・・でもこのままでももったいないわよね」

 

・・・この世界ではどこぞのRPGよろしくモンスターの一部分をギルド(冒険者協会)などに持っていけばゴールドに換金できるのだ

 

アーク「う~ん・・・全部持っていきたいが・・・今のこの体じゃな・・・」

 

俺なら二体くらいなら担げて運べるがこんなボロボロだしアリスとクリスはあまり力が無いので運ぶのは無理だ

それに被害を受けた女性の死体の埋葬で結構時間がかかってもう外は夕方だ

 

 

 

ピロン♪

 

 

 

 

お?久しぶりの通知か?

 

 

 

 

 

説明:倒した魔物にサバイバルナイフを使うと自分たちが倒した魔物の換金に全部、一番高価または低価の部分を残して(どちらかは設定可能)残りは自身の開発ポイントまたはゴールドなどに換えることができます。売れない部分は一時的な魔力といして貯められます

 

 

 

 

 

アーク「お!マジ!」

 

クリス「どうしたんですか?アークさん?」

 

アーク「えっと・・・サバイバルナイフ・・・召喚」

 

そして俺の手に小さな重みを感じた

 

クリス「え、そのナイフどこから出したのですか?」

 

アーク「細かいことはいいから・・・それより二人は休んどきな?俺はあいつらを刺すだけなら動けるからいいよ」

 

そしてオークの死体に近づきサバイバルナイフを刺したら・・・

 

 

 

ひゅ~~~~ん

ピコン♪

 

 

・・・うん、メタルギアの動物をキャプチャーしたときの音やん・・・

 

クリス「わ!オークの死体が消えました!!」

 

アリス「・・・さすがになれたわ」

 

・・・ちょっと自分の主人が慣れだしているのにショックを受けつつ全オークの処理が終わってあとは首が折れて死んだオーク・ロードだけだった

 

アリス「あ、アーク・・・そいつはそのまま持っていきましょう・・・先生たちに遅れた理由で証拠としてもっていかないと」

 

あ、確かにアリスを探しに行くのを先生たちに言ってなかったな・・・

 

仕方ないのでオーク・ロードは引きずって持っていくことにした

するとクリスが・・・

 

クリス「えっと・・・すみません・・・皆さんとはここでお別れです」

 

アーク「え?なんで?」

 

クリス「・・・実は私は祖国から逃げてきたんです」

 

・・・おうおう、いきなりの告白だな

 

アリス「あ、そういえば牢屋で言ってたわね」

 

クリス「・・・はい、詳細は言えませんが私はこれから逃亡生活をするので・・・国の役人に見つかると困ってしまうので・・・ここで別れないと・・・」

 

アリス「・・・そう・・・なら無事に生きてね?あ!安心して!あなたのことは絶対に秘密にするわ!!」

 

クリス「え・・・でも・・・」

 

アーク「安心しなよ”アーハム帝国の皇族のモットーは絶対に約束を破らない”だ」

 

クリス「・・・そうですか・・・なら・・・皆さん今回は本当に助かりました・・・皆さんは命の恩人です・・・」

 

アーク「ああ!んじゃ、いつかまたな!!」

 

クリス「はい!皆さんいつかまた!!」

 

こうしてクリスは暗い森の中に消えていった

 

クリス(お父さん・・・私は今日とあるゴーレムに助けられました・・・これで私は()()()()ができそれを実現して見せます!!)

 

クリスは森の中を歩きながら心の中で誓いをした

 

クリス「みんな・・・平等か・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・のちにこの少女が祖国であるマーレ工業国家でとんでもないことをするのを本人、そしてアークたちもまだ知らない

 




どうも、メタルギア5で潜入中に至近距離で敵の頭に麻酔をミスってめんどくさいから体に麻酔を打ちまくった零城です

次回は戦闘回はないと思います

~後日談~
アーク「なぁ、アリス?”アーク”って名前だけど・・・なんでこれにしたんだ?」

アリス「なに?不満なの?」

アーク「いやいや!!違う!うれしいさ!!・・・まさか、「人間滅べ」な黒い金平糖野郎じゃないよな?」

アリス「コンペイ?・・・ま、いいわ。決めたのはね・・・アリスの”ア”と帝国の”ク”よ!!」

アーク「え?」

・・・もしかして自分の主人はネーミングセンスが皆無では?と思ったアークであった


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十一発目 そのあと・・・

新しい小説・・・書こうかな・・・


そのころのキャンプでは

 

「おお!さすがです!クロエ様!!ゴブリンを三体とは!!」

「さすが次期皇帝!!」

「使い魔のワイバーンも伝説級に成長しますぞ!!」

 

クロエ「うふふふ♪そんなに褒めても何もでませんよ」

 

クロエがゴブリン三体を仕留めたのを自慢し始めてそれを周りが称賛を始めた

・・・ちなみに確かにクロエの使い魔であるレオが倒したがそれはあくまで止めであってそれまでは護衛の騎士たちが動けなくなるまで痛めつけて倒したのだ

 

先生「・・・・・・」

 

クロエ「あら?どうされたのですか?先生?」

 

先生「あ、いえ・・・それがアーク君が急に飛び出して帰ってこないのとアリス様が夜になっても帰ってこないんです」

 

クロエ「・・・アリスなら多分大丈夫でしょう・・・ささ、先生も・・・体が冷えますよ」

 

先生「はい・・・無事だといいんですが・・・」

 

すると近くの林の中から・・・

 

アリス「はぁ・・・はぁ・・・さすがに運動しておくべきだったわ・・・」

 

先生「アリス様!!」

 

クロエ「チッ」

 

林の中からアリスが全身汚れてやってきた

 

「おいおい、あの無能帰ってきたぞ」

「しかも全身汚れてるぞクロエ様とは大違いだ」

「そうだな、皇族としてあるまじきことだ!!」

 

先生「アリス様!!どうされましたか!?その汚れは!?」

 

アリス「え、えっと・・・その・・・オークたちに誘拐されて・・・」

 

先生「誘拐!?護衛はどうしたのですか!?」

 

アリス「彼らなら一目散に逃げだしました。……一人、死んでしまいましたが……」

 

先生「なんと!?・・・それでは早くオークたちを!!」

 

アリス「あ、大丈夫です・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

先生「お、オーク・ロードを倒したぁぁぁ!?」

 

先生がオーク・ロードを倒したのを聞いて大声で叫んでしまい回りの生徒に聞こえてしまった

 

「おい、嘘だろ・・・あの近衛騎士が何人いても割と倒すのに時間がかかるオーク・ロードを無能が?」

「嘘に決まっている!!証拠!!証拠がないじゃないか!!」

「それに使い魔はどうしたんですか!?・・・まさか逃げられたとか!!」

 

周りから野次が飛んでくるがアリスはすまし顔で答える

 

アリス「・・・わかりました・・・証拠をお見せしましょう」

 

するとアリスが出てきた林から・・・

 

 

 

 

ギュインギュインギュインギュイン

ズリズリズリ

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「・・・アリスさん・・・手伝ってくれません?さすがに重い」

 

先生「ん!?」

 

そこには使い魔のアークに引きずられながらやってきたのは・・・そのオーク・ロードだった

 

「おい!?オーク・ロードじゃないか!!」

「あのゴーレムなんていうもん連れてきたんだ!?」

「早く逃げるぞ!!」

 

アリス「ご安心を!!私の使い魔アークがこの魔物を倒しました!!」

 

声高らかに宣言し生徒全員を落ち着かせようとするアリス

すると先生が

 

先生「し、失礼ですがアリス様・・・確認をしても?」

 

アリス「アーク!!」

 

アーク「はいはーい、よいしょっと・・・後で返してよ?これは俺が狩ったものだから」

 

先生たちがアークが運んできたオーク・ロードの死体を確認する

 

「・・・本当にオーク・ロードだ」

「しかし、どうやって殺したんだ?」

「いや、見ろ首の骨が壊されている・・・恐らくこれだろう」

 

そして先生がオーク・ロードの死体を返す

 

先生「・・・確かにオーク・ロードです」

 

すると周りの生徒がざわめきだした

 

「本物かよ!?」

「おい、これクロエ様よりアリス様のほうがすごいんじゃないのか?」

「バカ!本人に聞こえるだろ!?」

 

周りがアリスのすごさにクロエが大したことがないっという風潮ができていた

 

 

 

 

 

 

クロエ「・・・・無能のくせに・・・・生意気よ」

 

しかし、クロエだけはアリスに恨みを込めた目でみていた

 

 

 

 

 

 

それからは思いのほか早く終わった(ほかに生存者がいないのと巣は壊滅しているので)

オーク・ロードは俺のサバイバルナイフの能力で消えていった

 

アリス「・・・それよりアーク・・・あなた大丈夫なの?」

 

アーク「・・・本音言ったら結構ヤバイ」

 

オーク・ロードのこん棒の直撃を二回も受けてしまったので体がもう崩壊寸前だった

 

アリス「・・・普通のゴーレムだったら一度土に返してまた召喚すればいいけど・・・」

 

アーク「だから・・・ゴーレムでは・・・あ、そうだ」

 

ふとよくよく考えたらオークなどを狩ったので自分の開発ポイントはどうなったのかを見る

 


以前のポイント 289

 

獲得経験値+ゴールド 2181

 

現在のポイント 2370


 

アーク「おお!アリス!修理よりいいのがあるぞ!!」

 

アリス「え、なによ?」

 

アーク「・・・スイーツ食べたくないか?」

 

アリス「・・・そういうことね」

 

するとさっきの疲れた顔はいずこへ・・・

顔は平静を装っているけど目がすごく輝いている

 

アーク「・・・間違えて違うのを押すなよ?やめろよ?ぜったいにやめろよ?フリじゃないからな?」

 

・・とりあえず今回でポイントはケチったらダメであることが分かった

この世界・・・いつやばい時がきて死ぬかわからないもんな

 


開発したもの

D-waker専用

火炎放射器 120

ロケット 100

電気砲(スタン) 120

F・BLLISTA 80

 

残りポイント 2050


 

おし・・・これで良し

 

アーク「・・・頼むぞ・・・アリス」

 

アリス「ま、任せなさい!!こ、こんなしょうもないミスなんてしないわ!!」

 

・・・言っている割にはアリスさん・・・めっちゃ指、震えてますよ

 

アリス「えっと・・・人型・・・これね!!」

 

あ、よかった・・・見つけたらしいな

 

しかし、その後ろから

 

クロエ「ねぇ?アリス?何見ているの?」

 

アリス「・・・あ、クロエ姉さま・・今、アークの進化をしているところで緊張しているんです・・・」

 

クロエ「・・・・・・・・・ふ~ん?」

 

するとクロエは

 

クロエ「ね、ね!アリス見せなさいよ!!」

 

アリス「あ!?クロエ姉さま!?」

 

アリスの視界に割り込んでアリスの指を掴み操作を始めた

 

アリス「クロエ姉さま!!やめてください!!」

 

クロエ「うふふふ♪いいじゃない~アリスは休んでおきなさい♪へ~こんなのがあるんだ~」

 

・・・ちょっとヤバイと思って俺も止めに入ろうとしたが

 

 

ピロン♪

 

 

 

クロエ「はい、おーわり♪」

 

アーク「え!?ちょっと!?人型にしたよな!?」

 

クロエ「ええ?してないわよ?」

 

アーク「はい!?じゃぁなに選んだんだ!?」

 

クロエ「・・・あなたたちが結構調子に・・・あ!じゃなくて・・・少し堅苦しいから()()()()()()()()()()()()()!!」

 

アリス「可愛いの!?」

 

・・・あれ?メタルギアシリーズに可愛い名前っていたっけ?

唯一の可愛い枠はメタルギアMk.Ⅱぐらいな気がするけど

 

クロエ「・・・・ふふ♪確かねぇ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()

 

 

 

 

 

 

 

って名前だったわ♡」

 

アーク「!?」

 

アリス「クロエ姉さま!?なんで勝手に私の指を使って選んだのですか!?」

 

アリスが怒った顔でクロエに問う

 

クロエ「え~だって~そのゴーレムって異世界からきたって言うじゃない?多分、ステータス操作も違ったのよ!」

 

・・・これについては嘘である

アークは確かに異世界出身で使い魔になったがステータス操作は変わらないので()()()()()()()()()()

 

アーク「はぁ!?何して・・・」

 

ピロン♪

 

するといつもありがたい情報を教えてくれる通知が視界のはじに出てきたが・・・今回は全くうれしいものではなかった・・・

 

 

 

 

 

通知:ピューパの開発を開始します・・・・・・・・・・完了しました。残り10秒後に変身します。残り9・・・8・・・7・・・・6・・・・

 

 

 

 

 

ウソン!?

 

アーク「アリス!!離れろ!!」

 

アリス「キャ!?」

 

自身の危機を察知し急いで近くにいた主人を離れさせる

そして・・・

 

 

 

カッ!!

 

 

 

 

体が光り出した

 


 

アーク「アリス!!離れろ!!」

 

・・・突然、自分の使い魔に引き飛ばされたアリス

すると使い魔の体が光り出した

 

アリス「アーク!?」

 

クロエ(クックック!!いい気味ね!!突然後ろから襲って適当に邪魔したけど選んだのが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!)

 

・・・しかし、クロエは勘違いしている

どうやらかっこいい名前=強いっと思っているらしい・・・なので・・・

 

アーク「う・・・なにが起きたんだ?」

 

アリス「アーク!!あなた大丈夫・・・・・・・・・・は?」

 

光が収まり自分がいた場所にはいつもの形をした使い魔ではなかった

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

アリス「ア、アークなの?」

 

アーク「・・・正解だよ」

 

「おい!?なんだ!?突然あのゴーレムがデカくなったぞ!!」

「まさか進化なのか!?」

「・・・やっぱりクロエ様よりアリス様のほうがすごいんじゃ?」

 

クロエ「な・・・進化?」

 

ここで進化について説明

進化とはポケ〇ンよろしくなある程度使い魔に経験値が溜まると突然起きる現象である

進化すると体が大きくなり進化前より強くなる

 

アーク「・・・ほんとになんていうもん選んだんだよ」

 

・・・にしてもこれはこれっで変な感じだな

前のD-wakerはダッシュモードになるとき体幹的に体操座りにならないといけないけど

このピューパ・・・常時エジプトにあるスフィンクスみたいに寝転がってるんだよな・・・え?ようやく横になれたからいいじゃないかって?バカ野郎これはこれで腰が痛めそうなんだよ

 

前足のキャタピラを動かしながら文句を言うアーク

 

そのあとはというとそのまま夜を過ごすことになり明日の朝に学園に帰ることになった


・・・そんな光景を見ているのは学生のエルフだけではなかった

 

ガサ!!

 

草の中に擬態していたのは

 

「おいおい・・・面倒くさいのを召喚したエルフがいるじゃないか・・・」

 

「破壊するべきか?」

 

「いや、あれは主人を捕まえて我が国の兵力にしないか?」

 

「・・・とりあえずこれは上層部に報告しないとな」

 

そういいながら茂みの中から四人の男がエルフの偵察に来ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


 

・・・学園に付き生徒はそのあと次の日まで自由時間になった

俺はどうしているのかと・・・

 

アーク「おお!これが新しい我が家!!」

 

なんということでしょう・・・(某劇的なビフォーアフターの曲を流しながら)

あのボロボロで今にも倒壊しそうな倉庫兼家がきれいになっているのではありませんか

目が覚めるといつも天井に穴がありその日の天気をすぐわかったのですが・・・天井、壁の穴はすべて塞がれ床も壁の木は新しいのに変えらまるで森の中にいるようなにおいがします

そして極めつけは玄関にある看板・・・そこには「アリス・フォン・アーハムの使い魔アークの家」とありがたく誰の家のなのかまで示してくれています・・・さりげなく看板のはじっこには小さく「アリスが書きました」とわからせないように小さく書いてますが割と目立っていました・・・

 

だけどなぁ・・・・

 

アーク「入れないんだよ!!畜生!!」

 

問題ができた

玄関の扉がD-wakerサイズで現在はピューパだから入れないのである

え?人型にはならないのかって?

現在の見る?

 


以前のポイント 2050

 

消費

開発 ピューパ 2000

 

残り 50


・・・って感じである

よくもやってくれたな・・・あのエルフ皇女

他の体になりたいが今度こそもったいないので貯めることにした

 

しかし、せっかくできた家なので

 

アリス「おお!広いわね!!」

 

アリスに中を体感してもらっている

 

アーク「ありがとな。新しくしてくれて」

 

アリス「ふふん!もっと褒めてくれてよ?」

 

アーク「はは・・・はいはい、ありがとう」

 

そのあとはアリスが新しい体になった使い魔の体で、はしゃぎまわって今日は終わった




どうも最近、突然カタカナのアが急に書けなくなりまだ成人したばかりなのに歳を感じてきた零城です

実は最近性懲りもなく新しい小説を書こうかなって思っているんですけどどうなんですかね?

次回はピューパでの戦闘を予定してます


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十二発目 ピューパ生活

久々にメタルギア4やったけど・・・REX出したいよぉ!!かっこいいよぉ!!イケメンすぎるよぉ!!
あと、今回駄作な気がするよぉ・・・
ちなみに主人公がピューパになった日常回です


ちゅんちゅん・・・

 

林間合宿が終わってからそれから一週間たった

 

ぎゅいいいい・・・

 

どっかの第一皇女のせいで決められた機体「ピューパ」の体を起動する

なんかようやく横になれたけど今度は立ちたい・・・

本家では腕のキャタピラで四つん這いみたいに立ったけど足がなぁ・・・

あと、大きくなったせいで新しくなった家兼倉庫にも入れなくなったので外で野宿した

 

すると遠くから・・・

 

アリス「アーク!!起きてるでしょうね!!」

 

アーク「ん?ああ、アリス・・・おはよう」

 

アリス「ん、おはよう・・・・・・・・・」

 

アーク「なんだ?」

 

アリスが俺をジッと見てくる

 

アリス「あんたさ・・・開発で姿が変わるって言ったじゃない・・・一番大きくてどれくらいなの?」

 

アーク「え、なに急に?」

 

アリス「・・・なによただ気になっただけじゃない」

 

アーク「えっと・・・一番大きくてサヘラントロプスとエクセルサスかな?どっちも山のようにデカいぞ?」

 

アリス「そ、そう・・・それはよかったわね」

 

・・・実はアリスには一つ問題を抱えていた

 

アリス(え?アークってアレより大きくなるの?・・・やばいわね・・・このままじゃ使()()()()()に引っかかるわ・・・)

 

使い魔審査・・・それは使い魔の主人が使い魔を大切に育てているのかというものでコレができる前は使い魔を得た魔法使いの中に奴隷のようにこき使う者がいたので作られた

 

アリス(あれ以上に大きくなってしまったら・・・どうやって彼を過ごさせればいいんのよ!!)

 

アーク「・・・大丈夫か?アリス?顔色が悪いぞ?」

 

アリス「な、なんでもないわ・・・それより行きましょう?」

 

そういい移動を開始した

・・・()()()()()()()()()

 

アーク「あのぁ・・・アリスさん?なんで俺の上に乗っているんですか?」

 

アリス「なにって私とあなたが一緒の速さで行くより乗っていったほうが速いでしょ?」

 

アーク「俺は馬車か何かか・・・」

 

とりあえず食堂に向かうんだが・・・

 

 

バキ

ボキ

ベキ

 

アリス「ちょっと!破壊し過ぎよ!?」

 

・・・うんまぁ・・・なんとなく予想はしてたけど

でけぇもんなピューパ・・・

 

横幅がデカいせいで道端に生えている木や草を破壊しながら前に進んでいく

 

アーク「HAHAHA!!森林破壊は楽しいZOY!!」

 

アリス「え!?今なんか言った!?破壊している音のせいで聞こえないわ!?」

 

アーク「別に聞こえなくてもいいぞ!!多分、俺の世界の人にしかわからないネタだから!!」

 

・・・あ、そういえば

 

アーク「なぁ・・・アリス・・・前のオーク・ロードのことだけど・・・俺が攻撃ができなくてピンチな時があったじゃん?あの後急に体が軽くなったんだけど・・・なんでか知らん?」

 

アリス「ああ・・・それは私が”付与魔法”をかけて走力と腕力を上げたのよ」

 

え?アレが付与魔法?ワンチャン、一般兵が精鋭並みになれるくらいあったぞ?

 

アリス「・・・確かに私は皇族だから魔力が多いから出る効果も大きいけど結局のところその付与魔法を受けた兵が遠距離から魔法を受けて戦闘ができなくなったら私が危険になるからそんなにすごいことじゃないわ」

 

・・・とまぁ、主人と他愛無い(?)ことをしていたら食堂に着いた

 

アーク「・・・なぁアリス」

 

アリス「なによ?あ、婚約の申し立てなら断るわ」

 

アーク「んなわけよ・・・俺ってどうすれば?」

 

アリス「あ・・・」

 

例によってデカいので食堂の入り口にも入れない

・・・っていうことなので食べ終わるまで外で待つことにした

 

アーク「はぁ・・・この体も楽じゃねぇな・・・」

 

まず目立つ

こっちは背が高くなって遠くからでも見れるけど・・・まぁ目立つわ目立つわ

あと、デカいから移動する際は何かを破壊してしまう

 

仕方ないので食堂の前で待つことにした

 

アーク「もしこの状況を他の転生者がいたら狛犬か!ってツッコまれそうだな」

 

そんなポケ~っとしているとどこからか小鳥たちが来て俺のポッドや機銃に止まり合唱を始めた

 

アーク「おう、俺は止まり木じゃないんだが・・・まぁ、いいか」

 

こんな小鳥たちが歌えるのは今が平和だからだと自分に言い聞かせみんなで日向ぼっこをしていると

 

 

 

 

カチャカチャ・・・

 

 

 

 

小鳥たちとは違う音が混ざりだした

・・・()()()()()()()

 

アーク「ん?なんだ?」

 

右腕を見るが()()()()()

 

気のせいかと日向ぼっこを再開するが・・・

 

 

 

 

カチャカチャ・・・

 

 

 

 

・・・また鳴り始めた

 

アーク「んんん?」

 

よく目を凝らすと右腕の近くに陽炎のような蜃気楼のようなその空間が揺れているような場所を見つけた

何なのかよくジーっと見ていると

 

 

 

 

リン「・・・どこ見てるのよ」

 

その空間からリンが肩にカメレオンのような生き物を乗せて出てきた

・・・なんかやっぱりか

 

「・・・おい、あれって図書館の幽霊か?」

「え、女性だったの?」

「まず、存在してたあの?私てっきり都市伝説みたいのかなっておもってた・・・」

 

・・・どんだけ知られてないんだよ

 

アーク「とりあえず人の右腕で何をしようとしていたかについて一言」

 

リン「特になにも?・・・それよりあれって右腕なんだ・・・メモメモ」

 

まったく何も思わないって顔をしながらどこからか出したメモ帳でメモするリン

 

アーク「・・・でもカチャカチャ・・・っていってた」

 

リン「安心して別にあなたが新しい体になったから気になってぶんk・・・話で聞こうとしてただけよ」

 

アーク「え、今分解って言いかけなかった?」

 

リン「ってあなたも私が姿を現したとき・・・見たわよね?」

 

アーク「イイエナニモ」

 

・・・ごめん見たわ

リンが姿を現した時思いっきりカメラが大きい胸を写してたから急いで目を閉じた(カメラをオフにした)

 

リン「・・・・えっち」

 

アーク「はーいえっちですみませんでしたー」

 

リン「じゃぁ、お詫びで分解許可を・・・」

 

アーク「それはダメだ・・・・ってかそれがリンの使い魔?」

 

リン「・・・うん、幻獣である霞蟲スケイル・・・名前はすーさんよ」

 

・・・すーさんっと呼ばれた使い魔は器用に舌を伸ばしてお辞儀をした・・・カメレオンだよなどう見ても?

 

アーク「あ、もしかしてさっきの透明化も?」

 

リン「・・・うん、この子は透明化もできるけどなんと匂いまで消してくれるの」

 

・・・やべえな、この使い魔

透明度がうちの光学迷彩並みに高い・・・しかも温度カメラにも反応していなかった

 

アーク「・・・じゃぁ移動とかにも?」

 

リン「・・・うん・・・みんなに見られないように透明化して移動している」

 

アーク「・・・やっぱり・・・親のこと?」

 

リン「・・・聞かないでって言わなかった?」

 

キッ!!と長い髪の間から瞳が見えた

 

アーク「・・・いや、聞かないよ。それに他の人にも言ってない」

 

リン「・・・そうならいいわ」

 

安心したのか髪を整えるリンだが

 

アーク(・・・意外と美人だな)

 

髪の間から見えた素顔はとても整っており肌は白く月のように優しい顔だった

すると・・・

 

アリス「アーク!お待たせ!」

 

主人が元気のいい声で出てきた

 

アーク「お、アリス・・・早かったな?残さず食べたか?」

 

アリス「流石に残さないわよ・・・でも、ピーマンは残すわ!あれは食べ物じゃない!!」

 

アーク「いや、残していないことはいいけど好き嫌いもだめだろ・・・」

 

アリス「そんなことより・・・誰かと話してた?女性の声が聞こえたけど?」

 

アーク「え?誰ってアリスが言っていた図書館の・・・・・っていない!?」

 

振り迎えったが知らないうちに使い魔の能力を使ったんであろう・・・すでにいなくなっていた

 

アリス「え、あの図書館の幽霊?」

 

アーク「おう?なかなかの美女だったぞ?」

 

アリス「え、女性だったの?男性かと思ってた・・・」

 

・・・リン・・・ちょっとくらい外に出ろよ

 

アリス「・・・それよりアーク・・・今、あなたその子を美女って言ったわよね?」

 

アーク「ああ?だって本当に美人だったもん?」

 

・・・すると自分の主が血相を変えて

 

 

 

 

 

 

アリス「なに他の魔法使いに惚れてんじゃ!この浮気者!!罰を与えてやる!!」

 

 

 

 

 

 

アーク「はぁ!?ちょ!?惚れてなんかいないし!?」

 

アリス「だまらっしゃい!!くらえ!!」

 

バリバリ!!

 

アーク「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

・・・なぜか主人に罰を与えられつつそのあと教室に向かって行った(罰の痛みは大きくなっても変わらなかった・・・てか女性エルフって美人が多いから理不尽じゃね?)

 


 

~教室~

 

教室にアリスが着く

普段はここではワザと聞こえるように陰口をたたく生徒がいるが今日はなかった

・・・どうやらオーク・ロードの件で生徒がアリスに陰口をたたくのがなくなったらしい。逆に慕うエルフがまだ少人数で四人くらいだが増えていった

 

「あ!おはようございますアリス様!!」

 

「おはようございますアリス様。今日も美しいですよ!!」

 

アリス「え、えっと・・・お、おはよう」

 

しかし、普段挨拶もされなかったアリスが急に挨拶をされるのは・・・少し気恥しいようだ

 

アリス(・・・こうやって陰口をたたかれなくなったのもアークのおかげね・・・もし人間に戻れたらなにか上げようかしら?)

 

少し、自分の使い魔に感謝しつつ授業の準備を始めた

が・・・・

 

 

 

 

 

ぐしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

建物・・・・校舎が揺れた

 

「な、なんだ!?」

「まさか魔物!?」

 

アリス「な、なに!?」

 

アリスも何とか揺れに耐えて窓の外を見るが・・・

 

アーク「あ、おーいアリス」

 

まだからどこかで見たことのある()()()()()()()()()()()()()()()が見えた

 

アリス「アーク!?何してるのよ!?」

 

先生「な、何事ですか!?」

 

先生たちもどうしたのかとやってくる

 

アーク「え、うちのアリスがちゃんと授業を受けれているか見たいけどこの体だからこうして寄りかかって見てるだけだが?」

 

アリス「あんたはオカンかなんかか!もう!外でおとなしく待ってなさい!!」

 

アーク「え~暇なんだが・・・」

 

アリス「い い か ら !!」

 

アーク「うぃーす」

 

・・・主人に怒られたアークはおとなしく引き下がっていった

 

「すごいなアリス様は・・・今まで無能かと思ったけどあの巨大な・・・ゴーレム?ゴーレムかあれ?」

「う~ん・・・・あ!じゃあさ!!あのアーク?だっけ?ってさ!ゴーレムでもありナイトでもあるからさ”ナイトゴーレム”って呼ばない?」

「え、でもアークってさ”めたるぎあ”っていう兵器なんだろ?そう呼んだほうが良いんじゃないか?」

 

アリス(す、すごいわね・・・陰口をたたかれなくなっただけで万々歳なのに私の使い魔が有名になるなんて・・・)

 

オーク・ロードをほぼ単騎で討伐した上に巨大化してごつくなったアークはみんなから一目を置くようになり割と人気者(主に男子)になった

・・・がそれを面白いとは思わない者もいる

 

「くそ・・・なにが”めたるぎあ”だ・・・結局はゴーレムと変わりないじゃないか・・・」

「特に男子は何よ・・・あんなごつい奴のどこがいいのよ」

「それにオーク・ロードなんて我らがクロエ様にかかれば楽勝であろう」

 

アリスの姉であるクロエを慕う者にとっては邪魔であった

 

クロエ「・・・オーク・ロードを倒したからって調子乗りすぎよ」

 

??「クックック・・・クロエ様・・・あいつは少々わからせる必要がありますねぇ・・・」

 

クロエ「・・・あなたは」

 

シン「あ、私シン・カーニバルと申します・・・」

 

シン・カーニバル

カーニバル家は侯爵で代々商業を得意としておりアーハム皇族にも特産品や珍しいものを収めておりそのおかげでアーハム帝国内では発言力が特別に強い家だ

発言力が強いせいか黒い噂もたえていない

 

クロエ「・・・それでなに?」

 

シン「・・・私に一つ案があります。こちらをご覧ください・・・」

 

シンの手には薄い書類があった

それをクロエに見せるシン

 

クロエ「ふむ・・・わかったわ()()()やりなさい」

 

シン「ありがとうございます・・・」

 

学園のとあるところである計画が進んでいった

その紙には・・・・

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

・・・と書かれていた

 


 

全授業が終わり放課後・・・

俺は校舎から割と近くにある小山の上でiDROIDで曲を聴いていた

 

アーク「ふぅ・・・やっぱPW編の”SING”は最高だぜ・・・さて、そろそろかな?」

 

ピリリリ・・・ピリリリ・・・

 

するとどこから電話の通知音みたいな音が聞こえてきた

 

アーク「ほ~いアリス?終わった?」

 

アリス「・・・本当に繋がったわ・・・えっと終わったわ」

 

実をいうとあの林間合宿の一件からアリスは何かあったら通知を入れるようになった(アークは現在iDROIDを持てないが機能は使えるので通話ができる)

 

・・・んじゃ、迎えに行きますか

あ、その前に一つ試してみるか・・・

 

アリスがいる方向に向き、背中部分にあるブースターを回していく

・・・やっぱピューパっていったらこのどういう原理かわからないブースターでしょ!!

そしてある程度暖めて本家みたいな声で言う

 

アーク「ブースター点火」

 

ぎゅうぅぅぅぅん・・・

どこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!

 

うお!?やっぱ水陸両用は伊達じゃないな!!

 

森林の中を猛スピードで駆けていく

そしてあっという間に・・・

 

アーク「おーい!!アリスー!!」

 

アリスが勉強している校舎に着いた

 

アリス「う~ん?・・・あ、アーク。ねぇ、一つ聞いていいかしら?」

 

アーク「なんだ?」

 

アリス「なんか()()()()()()()()()()()()()()()?・・・なんかこう・・・ラ~♪ララ~♪みたいな」

 

アーク「あー・・・それ俺だわ」

 

アリス「え、アーク。あんな高音がでるの?」

 

アーク「え~・・・正確には俺じゃなくてこの体が歌ってる」

 

アリス「・・・もう、疲れたからそれ以上聞かないわ・・・わかんなくなってきた」

 

疲れたそうなのでアリスを背中に乗せて寮まで送り倉庫の近くで寝た(安全スピードで)




どうもメタルギアZEKEのパーツのことを乗せるのを忘れてしまって悶絶した零城です

ZEKEの性能についてですが武装は
・レールガン
・ブースター(機動性は最大でお願いします)
・機関銃(ヘッドユニット二門、ウォークユニット一門)
・増加装甲
・誘導ロケットランチャー
・レドーム
・各AI兵器のヘッドパーツは乗せません
・(弱点)ピースウォーカーより装甲は脆い

・・・としています

星のカービィのアニメ版を見たことある人っているかいな?

次回は・・・ピューパ戦があります


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十三発目 なんでぇ!?

またもや開発ポイントに矛盾ができたので「そのあと・・・」の最後に出た開発ポイントを変更しました

あと、アリスたちの担任の先生の名前を決めました
ちなみに男性です

注意!!
ご都合警報発令中


・・・ピューパになって数か月が経過した

少しずつだけどピューパの体にも慣れれ来た

んで、今どこにいるのかというと・・・

 

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

「やれー!!」

「殺せー!!」

 

・・・なぜか闘技場にいます

えっと・・・なんでこうなったんだっけ?

 


3日前・・・

 

「おい!チョコレートゴーレム!!アレをよこせ!!」

 

アーク「はいはーい、銀貨二枚ねー」

 

そこは校舎のグランド近く

俺は生徒と裏取引(カロリーメイト販売)を行っていた

 

「はぁ!はぁ!こ、これだよ!!これがないと生きていけないんだ・・・」

 

もう完全に見た目が中毒者(甘党)である

 

アーク「お、おう(引)。計画的(太らない程度)にたべろよ?」

 

「わ、わかってるよ!!でも、辞めたくてもやめられないんだ・・・」

 

そう言って寮に戻っていく生徒

 

現在、他の小さい体になりたいので悪徳商法(カロリーメイト)で商売している

 


以前のポイント 50

 

消費ポイント

食料 カロリーメイト 1

 

獲得ポイント

銀貨二枚(200ゴールド) 2

 

合計ポイント 51

 


 

え?アリスはって?

うちの主人は最近増えてきた友達と仲良くガールズトーク中だ

本当はついていきたかったけど

 

アリス「なんでガールズトークするのに男が混ざってくるのよ」

 

って言われて追い返されたYO・・・確かに男だけどさぁ・・・内容が気になるじゃん・・・ねぇ?

 

すると・・・

 

シーベルト「あ!アーク君!ここにいた!」

 

枝をかき分けてやってきたのは担任の先生だった

・・・ちなみに名前は「シーベルト・アイスバーン」だって

 

アーク「あれ?先生どうしたんですか?」

 

シーベルト「えっと・・・()()()がアーク君を呼んでる・・・」

 

アーク「え、学園長?」

 

え、ごめん学園長誰なんかわからないやけど・・・

 

シーベルト「あ、じゃ道案内してあげるよ!!」

 

お、それはありがたい

 

シーベルト「それじゃ、乗せてくれ!!」

 

目をキラキラしながら言うウチの担任のシーベルト先生

・・・絶対乗りたいだけだろ

 

シーベルト「何を言っているんだい!!こんなかっこいいよくてゴツイものに乗れるなんて男のロマンがくすぐられるだろう!!」

 

・・・結局乗りたいんかい

まぁ、男のロマンなら仕方ないか(それでいいのか主人公)

 

こうして俺は背中にシーベルト先生を乗せて安全スピードで向かって行った

 


 

その頃のアリスは最近できた女友達と寮でお茶会をしていた

 

「そういえばアリス様・・・」

 

アリス「ん?なあに?」

 

 

 

 

 

 

 

「アリス様ってもう結婚相手っているんですか?」

 

 

 

 

 

アリス「ごふぅ!?」

 

あまりにも唐突な質問に紅茶を噴いてしまったアリス・フォン・アーハム

 

アリス「けけけけけ、結婚相手!?」

 

「はい!いるんですか?」

 

アリス「いいいい、いるわけないじゃない!?」

 

「え~、でもアリス様って今年で18にもなるんですよね?」

 

「そうですよ!彼氏の一人ぐらいいないんですか?」

 

・・・恋人はいるのかと聞かれているが

恋なんてアリスには無縁な存在だと思っていた・・・今まで自分の姉のほうが優秀でそっちのほうを優先されて縁談なんて1、2回くらいしかなかった

 

アリス「・・・はぁ、私には恋なんて一生ないわよ」

 

「ないんですか!?こう、心がドキッ!!てなったりとかは!!」

 

アリス「・・・ないわよ・・・っというかドキッてどうやったらなるのよ?」

 

「ないんですか・・・アリス様も一度は体験したほうが良いですよ!!」

 

「・・・そうですよ!・・・特に()()()()とかって一番燃えますよね!!」

 

アリス「禁断の恋?何よソレ?」

 

「・・・えっとですね・・・簡単に言ったら種族の壁や身分の壁を越えて恋をすることです!!」

 

「あと()()()()とかの恋っていいわよねぇ♡」

 

「ほんと、普通貴族の私たちが平民に恋なんてありえないけど・・・・・・・なんか羨ましいですよねぇ」

 

アリス「・・・・・・・いまいちわからないわ」

 

「あら?でも、()()()()()使()()()とかどうですか?」

 

アリス「わ、私がアークを!?」

 

「あ!確かにアークって元はだけど人間ですね!!」

 

「それにアリス様とは主従関係!!すごく良いですわね!!」

 

アリス「ない!!ぜっっっっっっっっっっったいにない!!」

 

使い魔と結婚なんて御免だと否定する第二皇女

しかし、ふと自分の使い魔を思い出してみる・・・

召喚されたときはすごく胡散臭いやつでしかも元人間だった。最初はただの使い魔として接していたがオーク・ロードの件から少しだけカッコよく見えてきた・・・言われて見ればアークは基本的にちゃんと話してくれるし自分が皇族だから畏れ多いなんてこともないのでアークとの会話は結構楽しいのである

 

すると扉から・・・

 

ドンドンドン!!

 

扉からノック音が鳴りそこから一人の男子エルフ生徒が来た

 

「た、大変です!!アリス様!!」

 

アリス「え?どうしたの!?」

 

慌てた様子で説明する

 

「グランドを!!」

 

そういわれグランドを見ると目に入ったのは帝国騎士がいた

帝国騎士は主にアーハム帝国の戦場としての兵士、警備兵、近衛兵に分かれているが今回は警備部の所だが・・・

 

アリス「・・・なんで帝国騎士がここに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 

帝国騎士に囲まれえるように連行されていくのは・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

・・・()()()使()()()()()()()()()であった

 

 

 

 

アリス「はいぃぃぃ!?」

 


 

・・・それはアークとシーベルト先生が学園長の部屋に着いた頃に戻る

 

コンコン

 

シーベルト「失礼します!シーベルト・アイスバーンです!アーク君をお連れしました」

 

校長室に入ると部屋の中央に座っていたのは

 

マーカス「おお、シーベルト君かね・・・それでそのアークとやらはどこに?」

 

マーカス・トーマス・・・元アーハム帝国魔法使い軍 隊長で「旋風のマーカス」ともいわれていたほど魔法の技術も高く恰幅のいい中年の男性であった

 

シーベルト「あ、えっと・・・彼なら外にいます」

 

マーカス「え、なぜ・・・あ、そうか林間合宿でか・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・シーベルト先生が中に入っていったけど俺は例によってデカいので外で待っていると

 

シーベルト「アーク君!」

 

先生が中から出てきた

 

マーカス「・・・ご、ごつい!かっこいい!!・・・おっほん!!私はこの学園の責任者のマーカス・トーマスだ。君がアリス様に召喚された使い魔で元人間のアークかね?」

 

・・・まさかの学園長でした

 

アーク「え、えっと・・・その学園長がこんな使い魔になにか用ですか?」

 

??「・・・それは私が言いましょう」

 

学園長の後ろから煌びやかな鎧を纏った騎士が出てきた

 

ロン「私はアーハム帝国警備部担当のロンだ・・・君がアリス様に召喚されたアークかね?」

 

アーク「ア、ハイソウデス」

 

こ、怖いなこの騎士・・・

顔が能面みたいな感じで感情が読み取れん・・・

 

ロン「・・・ふむ、確認した・・・では、やれ」

 

すると、ロンの後ろにいた部下であろう騎士たちが・・・()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「え、なんすか(困惑)」

 

ロン「・・・使い魔アーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・はい?

 

アーク「え、殺人?俺が?」

 

ロン「ああ、現場から君だという証拠も見つかった」

 

what?

え、ちょっと待って状況が呑み込めぬ

 

しかし、そんなアークを気にせず連行しようと準備していく騎士たちそこに

 

アリス「アーク!?」

 

アリスが血相変えてやってきた

 

アリス「ちょっとロン!!これっていったいどういうことよ!!」

 

ロン「・・・アリス様ですか。どうってこの使い魔が殺人強盗をしたのですよ」

 

アリス「え、アーク?」

 

アーク「言っておくがアリス・・・俺は何もしていないからな?」

 

ロン「とりあえず、続きは本部で・・・アリス様も」

 

アリス「わ、わかったわ」

 

こうして俺達は学園を出るとそこには鋼鉄製の檻のついた荷台みたいなのがあった

・・・どうやらこれに乗っていくらしい

まぁ、これくらいの強度でも破壊はできるがそれだと即犯人扱いさせるな・・・

 

こうして俺は荷台に乗り檻を閉められ運ばれていった(その時市民の迷惑にならないよう布を全体にかぶせられた)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~警備部本部~

 

そこは本部の敷地内にある特設の牢屋

そこにアークはおとなしく入っていった

 

「・・・遅かったな」

 

その様子を本部長の部屋から見る責任者とロン

 

ロン「・・・申し訳ございません・・・なんせ、運ぶものがあまりにも重く牽引していた馬も疲弊しきってしまい到着に大変遅れがでました・・・」

 

「まぁ・・・あの巨体なら・・・仕方あるまい・・・では説明しますか」

 

本部長が振り返るとそこにはアリスが不満そうな顔をして椅子に座っていた

 

アリス「・・・では説明を」

 

「はい、ではまずこちらをご覧ください」

 

本部長が取り出したのは八角形の形をしたクリスタルだった

 

アリス「・・・()()()()?」

 

記憶結晶とは通魔機が通信機であるなら記憶結晶は魔力を通すことでビデオカメラ的な機能があり通魔機ほど貴重ではないが庶民には結構高いので娯楽ではあまり使われておらず警備部の証拠などで使われている品物だ

しかし、この記憶結晶は10秒ほどしか記録しないので貴族でもめったには使われない

 

アリスが記憶結晶を起動するとそこには夜が映し出せれていた

 

《記憶結晶に映っているシーン》

 

「はぁ!はぁ!」

 

そこには男が息を切らして何かから逃げていた

そして、途中で止まった・・・恐らく行き止まりに当たってしまったんだろう

 

「や、やめろ!!うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

・・・そして最後に記憶結晶が映していたのは・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

《映像終了》

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・ご覧になりましたが事件現場には頭が潰された死体があり金品はすべてありませんでした・・・・アリス様・・・これは明らかにあなたの使い魔ですよね?」

 

アリス「・・・そんなわけないわ!!」

 

アリスが立ち上がり猛抗議する

 

アリス「アークがエルフ殺しをするわけないじゃない!!何より動機がないじゃない!!」

 

「動機なら事前に調査して判明しました・・・あの使い魔・・・()()()()()()()()()()()()?」

 

そして淡々と言っていく

 

「我々が出した予想は彼は元人間で元の体に戻るには大量の資金が必要で主人のアリス様に頼みたいが許可を得られるわけがない・・・ならいっそ殺して奪えばいい・・・疑惑がかけられても自分の主人は皇族だからすぐ終わるであろうっというわけです・・・事件を見た市民もいます」

 

アリス「・・・見間違えじゃ!!」

 

「・・・その市民によると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・そうです」

 

・・・確かにアークも何かしら変形をする

 

「・・・それに他の四件は記憶結晶はありませんでしたが()()()()()()()()

 

そうしてアリスの前に置かれたのは

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

「この食べ物から大量の毒が検出されました・・・これによりあの使い魔を犯人と断定しました」

 

アリス「そ、そんな・・・・」

 

「もう暗いので詳しくは後日ご報告します・・・」

 


 

その頃のアーク

 

アーク「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

檻の中でおとなしく待っているのかと監視の騎士も見ているが

 

 

 

 

アーク(この檻、せまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!)

 

 

 

 

・・・内心、大変不満を持っていた

 

いや、狭ない?

あの騎士さん、めっちゃピューパと同じサイズの檻に入れさせたけど・・・狭ない?(二回目)

・・・そんなに目を輝かせながら見る暇あるなら変えてくれませんか?

 

すると

 

アリス「・・・・・・・・・・・・アーク」

 

アリスが暗い顔をして帰ってきた

 

アーク「おう、どうだった?」

 

アリス「・・・ダメね。完全にあなたっていう証拠がそろっているわ」

 

アーク「ほーん」

 

アリス「・・・・ってなんで緊張しないのよ!?」

 

アーク「いやだって・・・俺やってないし・・・」

 

とりあえずどのような証拠があったのか聞くことにした

 

 

 

 

 

数分後

 

 

 

 

 

 

アーク「はい?」

 

・・・ピューパにそんな機能あったけ?

 

アリス「・・・・その反応を見ると本当にやってないらしいわね・・・」

 

・・・でも誰だ?明らかに俺、えん罪だぞ?

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかったわ!!この事件、私が何とかして見せるわ!!」

 

アーク「え、まじ?」

 

アリス「ええ!林間合宿の時助けられたもん!!今度は私が助ける番だわ!!」

 

・・・本人には言えないけど、不安しか残らないんだけど・・・

 

アリス「なんなら皇族という名の権力を使いまくるわ!!」

 

アーク「それはダメだろ!?」

 

・・・しかし、現状はこの方法しかない

 

アーク「・・・はぁ、頼むぞアリス?」

 

アリス「まかせなさい!!」

 

・・・ちょっと不安は残るが異世界に来てまで牢屋に一生入れられるか死刑にはなりたくないので自分の主人に掛けることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・その様子を本部長の部屋から見ている二つの影があった

 

「・・・本当によろしいんでしょうか・・・」

 

本部長が自分の背後にいる者に問いかける

 

シン「いいさ・・・アリス様には悪いですがさっさとあの使い魔とは別れさせて再び無能の座に座ってもらわないといけませんからねぇ」

 

楽しい雰囲気を出しながら答えるシン・カーニバル

 

シン「・・・それにあいつは元人間だから世論もこちら側に着くさ。あと別れさせた後は魔法研究所の奴らにでも引き渡すか・・・そしたら僕がお父さんに君を騎士長(騎士のトップ)の推薦に進言しておくよ」

 

「・・・・・・・・・・ありがとうございます」

 

シン「キミのおかげでもあるんだよ?・・・なんたって()()()()使()()()からね」

 

・・・もう速いかもしれないが(次回の関係上早めに)今回のトリックはこうだ

 

実は頭を潰されたのはアーハム帝国内で重罪を犯した死刑囚で本部長が偽造の証拠を作るために監獄から出し演じさせたのだ

アークに似た影もアークとは全くの別人で人形劇みたいにアークの輪郭に似せて作った人形を記憶結晶の前に出して丁度アークの大きさになったら撮影者が記憶結晶を持ちながら走ってあたかも逃げているように見せた

あとは事前に頭を潰しておいた死刑囚を置き記憶結晶も証拠として現場に残しておいた

 

・・・ちなみにこのことは部下のロンは知らない

 

シン「さて、計画も次で最終段階だ」

 

月の光が窓から差し込む中不気味に笑っていた




どうも、
最近髪の毛が抜けてきた零城です

ヤバイどうしよう・・・話の意味が分からなくなってきた・・・

ちなみにAI兵器の機銃などの弾もスキル画面の弾薬補給から補給できます(しかし、三分かかる)

あと、最近になって気づいたけどAI兵器の型式番号にあるG,WとかT,Jって歴代アメリカ大統領の名前から来ているんですね・・・知らんかった

次回はアークによる粛清(無双)の時間です


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十四発目 ピューパ戦=敵終了のお知らせ

前回までのあらすじ!!
アーク「どした?」

騎士「逮捕DESH☆」

アーク( ゚Д゚)ハァ?

なぜか逮捕されたアーク!!
そしてシンの計画が始動する!!
終わり!!(早い!!)
注意
アーク壊れます
敵がごみみたいに死にます
結構下品な描写が出ます


あれから二日が経過した

俺は何をしてたかって?檻の中でジッとしてたよ!!(泣)・・・あ!でも暇だったからVR空間でピューパの訓練をしていた

あの後、アリスは休日を使ってでも会いに来てくれた

 

アリス「・・・アーク」

 

アーク「アリス・・・どうだった?」

 

アリス「駄目ね・・・帝国民全員がこのことを信じ切っているわ」

 

その手に持っていた紙には・・・

 

 

 

 

 

 

「特報!!アリス・フォン・アーハム皇女の使い魔”アーク”・・・殺しの疑い!?」

 

 

 

 

 

 

・・・って書かれていて内容も読ませてもらってけど

嘘だねこれ・・・いやだってピューパの腕が鉄球になる機能なんて無いからね?

 

・・・そのせいか他の所属の記者が真相を確かめようと俺が留置されている場所に押し入ろうとしてきた。流石に場所が警備部本部だったので入れなかったが壁を登ってみてくる輩もいた

 

アーク「明らかに嘘だろ・・・これ書いた所どこなん?」

 

アリス「えっと・・・()()()()()っていう貴族が運営する会社よ」

 

カーニバル家について聞く

 

アーク「・・・もうそいつが黒じゃん・・・皇族権力でどうにかならん?」

 

アリス「できるならもうしているわ・・・・・えっとね・・・この帝国の内部政治は”帝国議会”の貴族によって決められているの」

 

貴族が政治・・・中世ヨーロッパか?

 

アリス「カーニバル侯爵はアーハム帝国内のほぼ半分の商業に牛耳っているわ・・・そのせいかカーニバル侯爵家が恩を売ってある貴族も多くて議会内ではカーニバル家が間違ったことを言っても皇帝以外は言いにくいのよ・・・しかも、アーハム皇族にも特産品や希少な物を収めているからお父様(皇帝)も注意するだけで終わってしまうわ・・・私も言いたいけどつい最近まで無能って呼ばれていたから効果はないわ」

 

アーク「・・・俺でもわかる・・・めっちゃ面倒くさい奴やん・・・・・・・・・逆に証拠のほうは?」

 

アリス「・・・そっちもダメ。皇族の私が本部長に見せてほしいから直談判したけど・・・あの使い魔の主だからダメって断られたわ」

 

・・・万事休すか

 

アーク「ぬううう・・・こうなったら脱獄の案も・・・」

 

アリス「ちょっと!?いくら死にたくないからって脱獄はやめてよ!!もしあなたが逃げたら入れ替わりで私が責任で入れられるから!!」

 

アリスとどうにか無罪であると証明しようかと話し合っていると

 

シン「おお!アリス様!!これはこれはようこそ警備本部へ!!」

 

アリス「シン・カーニバル・・・なんであなたがここにいるのよ」

 

本部へとつながる階段からまるで劇の主役のように優雅に下りてくるシン・カーニバル

なんだろう・・・無性に殴りたい

 

シン「なぜって・・・私はここの()()()()()()()()()()なのですから!!」

 

アリス「ええ!?そうなの!?」

 

シン「それで・・・罪人アーク!!君の処遇が決まった!!」

 

え?もう!?

 

アリス「はやすぎじゃない!?まだ捕まって二日しか経てないわ!!」

 

シン「いいえ?これは()()()()()()()()()()妥当な速さだと思いますが?」

 

うわ(引)家柄の部分を強調したわコイツ

 

シン「キミには明日とある場所に来てもらう!!」

 

そう言ってシンはその場を後にした

 


 

・・・んで今(闘技場)に至る

なんでここ?

 

すると闘技場の上の階・・・貴族層の階かな?の所からシンが出てきて高らかに堂々と宣言した

 

 

 

 

 

 

 

シン「ご来場に皆様!お待たせしました!只今より罪人アークの裁きの討伐を始めます!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ほわっつ!?

 

アーク「え、どゆこと!?」

 

アリス「どうゆうことよ!!シン・カーニバル!!」

 

アリスも向かい側の観客席から抗議をする

 

シン「くっくっく!!普通、五人も殺しておいて牢屋で反省ってことはありえません・・・それに周りをご覧ください!!」

 

周りを見ると・・・

 

「そんな罪人殺してしまえ!!」

「そいつは血も涙もない!!」

「裁きの鉄槌を!!」

 

罵声をあげていた

 

シン「聞こえてますよね?ただの死刑じゃ世論、帝国民の怒りは収まらない!!だからこうして決闘で君を殺すしかないんでね!!」

 

するとシンは観覧席から飛び降り魔法で衝撃を抑えながら着地をし決闘場の入り口から三十人くらいの煌びやかなローブや鎧を着たエルフとその使い魔・・・馬や狼中には大型の鷹などの三十体が現れた

 

シン「素晴らしいだろ?この者たちは君に鉄槌を落とすと誓った勇士たちだ!名付けて《カーニバル・ナイト》だ!!」

 

ザっ!!とシンの掛け声とともに杖や剣を掲げる兵士たち

 

「うおおお!!頑張れ!!カーニバル・ナイト!!」

「そんな悪魔やっつけちゃえ!!」

「勝ってくれ!!」

 

観客も声援を送る

 

・・・さて現状確認

決闘場の形は円状で壁は直角ではなく斜めっている・・・これは先ほどシン曰く

 

シン「昔、この決闘場で壁を登って逃げ出そうという輩がいたので斜めにし滑るよう仕組んでおいた!!まぁ、罪人でそんな姿のお前が登れるわk(略)」

 

って言ってたな

んで俺の体は・・・会場の中心部にいてなんか()()()()()()()()()につけられて、その鎖は四本のデカい石の柱に付けられていた。これはすぐに壊せるかな?

ってかこれって・・・

 

自分は柱に囲まれるように鎮座しており柱から外側には行けなかった

つまり自分は動けずシンたちは自由に動けて仮に接近しても柱があるので里側に出れば安全という構造だった

 

・・・これ完全にリンチの形やん

 

アーク「・・・なぁところでコレ決闘?討伐?なんだろ?こっちが君たちを・・・殺してしまったらどうするんだ?」

 

「ぷははははははは!!シン様!この悪魔私たちが殺せるると勘違いをしてますぞ!!」

「余裕かましてんぞあいつ」

「別にアイツは人間だからバカなんだろ」

 

シン「・・・お前が殺せるとは思えんが・・・そうだなこれは清らかなものだ!仮にお前が私たちを殺しても罪にはしないってことにしよう!!」

 

あ、よかった・・・もし、殺しちゃったらどうしようと思ってた

 

・・・ちなみになぜこんなにもシンが余裕でいられるかはアークに繋げられた鎖である

これはバサビィ共和国の魔法研究部から密輸した「対魔法使い用鎖」っというものでアーハム帝国では禁じられている物品だ。これを繋げられた魔法使いは普段より力がわかず魔法も使えなくなるという代物だ

しかし、問題ができた

 

アーク「()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

今回はオーク・ロードじゃない・・・普通に人間に似ている生物エルフだ

本当は殺しなどしたくない・・・だけど死にたくもない

 

シン「それでは・・・・はじめ!!」

 

シンの合図と共に取り巻き達も攻めて魔法演唱をする

 

アーク「・・・どうすr(バチッ!!)・・・うが!?」

 

突然、脳内で弾けるような痛みを感じ意識が薄れだした

 

アーク「な、なんだ・・・」

 

原因不明の痛みによって闇に沈んでいく中・・・

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「お前!?どこかで!?」

 

そしてその女性は耳元でささやいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「to be dominated by me is not as bad for human pride as to be dominated by others of your specis」

 


 

・・・ああ、始まってしまった

結局自分は何もできなかった

 

アリス「アーク・・・」

 

そして・・・

 

シン「それでは・・・・はじめ!!」

 

シンの合図が鳴り討伐が始まってしまった

騎士たちがアークを囲うように移動をして演唱を始めた

 

アリス「アーク・・・どうすれば!!」

 

・・・しかし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「なんだ!もう戦意損失したのかぁ!?」

 

騎士の一人が言うが答えは違った

 

 

 

 

ゴ・・・・ゴ・・・・ゴ・・・・

 

 

 

 

自分の使い魔はゆっくりと動きだし・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

ピューパ(アーク)「AI戦闘モード・・・・起動します」

 

 

 

 

 

「な、なんだ!?」

 

アークはゆっくりと動き出し黒い筒にある赤い目でシンたちを観察した

 

ピューパ(アーク)「敵性反応・・・1・・・・2・・・・3・・・・・・・・62・・・・観測完了・・・・・・・・戦闘(ごみ処理)を開始します」

 

「は!なにがえーあいもーどだ!我が神の使徒の前ではむいmがしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

騎士の一人が何かを言おうとしたが・・・

 

「嘘だろ・・・」

「柱を片手で!?」

 

アークは片手に繋げられた柱を鎖こと引き抜き投げ飛ばし騎士の一人にぶつけた

・・・ぶつかった騎士は壁際まで飛ばされ赤い液が垂れ出ていた

 

シン「な、なぜ動けるのだ!?」

 

答えは簡単!!

ピューパは魔力で動いてないから!!

 

「くそ!やれ!」

 

「パワー系の魔物か!皆離れろ!!こいつは図体もデカいから攻撃が当たるはずだ!!」

 

騎士たちは魔法を放ち使い魔はそれぞれの個性を使って攻めるが・・・

 

ピューパ(アーク)「ブースター点火」

 

 

キュィィィィィィィィ

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

 

「え、はy(バキャ)」

 

運悪くアークの進行方向にいた騎士や使い魔は轢かれてひき肉になってしまった

そしてそのまま本来登れないように設計されているはずの壁を登っていった

 

ピューパ(アーク)「ラ~♪ラ~♪」

 

「こいつ!?殺しながら歌ってやがる!?」

 

ピューパ(アーク)「敵・・・・残り54・・・機銃掃射開始」

 

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

 

アークは騎士たちの周りを走り回りながら機銃掃射を始めた

 

「な、なんのおt・・・ぐわぁ!?」

「うぎゃぁ!!??」

 

ある者は頭に鉛玉をくらいまたある者は足などを撃たれ動けなくなった時に上をアークが通って潰されていった

使い魔も矢をも跳ね返す硬い鱗や巨体も役に立たずまるで主従関係無く平等に殺すようだった

 

シン「くそ!皆の物!!壁を建てるんだ!!」

 

 

 

「「「「「「誇り高き壁よ!!我が同族を守りたまえ!!”アースウォール”!!」」」」」

 

 

 

シンの掛け声と共に魔法を発動し騎士たちを囲うように土壁が出て来てアークの凶弾を防いでいった

 

「おお!シン様!さすがです!!」

「助かりました・・・」

 

シン「よい・・・それより今の回転で何人死んだ?」

 

「はい・・・魔法使いが15人、騎士が14人、使い魔が9体で合計39です」

 

シン「・・・たった今の一瞬で?・・・くそ、これだったら奴に冤罪をかけなければ・・・」

 

「え・・・・シン様・・・今なんと?」

 

シン「い、いや!!何でもない!!・・・・それよりヤツは今どうなっていrズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!・・・ぐあ!?」

 

・・・大量の人数が一か所に集まりすぎたためそこにピューパのアームが迫って皆が守っていた土壁を破壊した

何人かは咄嗟に魔法や受け身で助かったがアームの下にいたものは無残にも終わってしまった

・・・誰かが言ってた通称「ピューパンチ」

 

シン「・・・よくも!!いいか!皆よく聞け!!コイツはもうアリス様の使い魔ではない!!()()()()()()()()()!!魔物以上に魔物だ!!ためらうな!・・・・・・・今から言う作戦はこうだ!!騎士と使い魔はヤツのタゲを取って時間稼ぎ!!魔法使いはその間に大型魔法の演唱!!・・・全員で生きて帰るぞ!!」

 

仕えていた部下はもうシン・カーニバルはまるで勇者のように見え希望を抱き始めた

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

使い魔たちも答えるようにそれぞれの雄たけびを上げ突入をしていく

その声に反応したのかバケモノ(アーク)も迫ったいき、一番槍であろうアリスと同じ歳の若者だった

それでもためらいなく腕を上げ潰しにかかって行った

 

「うおおおお!!神よその剛腕を我に分け与えよ!!”アームドパワー”!!」

 

若者は自身の腕に強化魔法をかけ迫ってくる巨木を受け止めた

 

ギギギギギギギギギギ・・・

 

「く!?うおおおおお!!」

 

若者はアークの腕を受け止めるがバキボキと嫌な音が鳴り・・・そして・・・

 

 

ぐしゃぁぁぁぁぁぁ・・・

 

 

まるで空き缶を潰すように頭が下半身にめり込んでしまった

 

「ぐおおおおおおおおおお!!」

 

それを見て激高したのか若者の使い魔の巨大な熊(ジャイアントグリズリー)が下からすくい上げるようにピューパをほんの少しだけ持ち上げ始めピューパの動きを止めた

 

「おおお!!いいぞ!熊公!!」

「いけぇぇ!!時間を稼げェ!!」

 

前輪の腕が地面から浮かびピューパが持ち上がりだした

それを見てチャンスと思ったのか他の騎士、使い魔も参戦し熊を後ろから支える者が現れた

・・・が運命の女神は微笑まなかった

 

ピューパ(アーク)「ブースター点火」

 

アークはブースターを起動し・・・・

 

 

ぐしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

下から持ち上げひっくり返そうとしていた生き物をトマトを潰すように断末魔を上げさずにひき殺した

だが・・・・十分に時間は稼げた

 

 

シン「食らうがいい!!バケモノ!!」

 

 

声をしたほうを向くとそこにはシンと生き残った魔法使いと()()()()()()()()

そのサイズは皇族のクロエの出す物よりかは少し小さい程度だが一般人からは十分に脅威であった

上位広範囲火魔法”プロミネンス”

 

シン「いけぇぇぇ!!”プロミネンス”!!」

 

ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

巨大な火球はアークに迫っていき・・・

 

ぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

直撃し燃え上がった

 

シン「・・・やったか!?」

 

しかし、思い出してほしい・・・

本家ではあの伝説の傭兵でさえ数十発のミサイルや銃弾を与えて破壊ができた

クロエでさえロケットランチャー一発ほどの威力しかないのにそれより小さく威力も弱くあくまで燃やしているだけだ・・・なので

 

ピューパ(アーク)「・・・敵・・・残り15」

 

燃え上がる炎の中からゆっくりと出てきた

傷も前方の装甲が少し凹んだくらいであった

 

シン「そ、そんな・・・」

 

シン・カーニバルは落胆し絶望した

彼の世界の兵器はどれほど強大なんだ・・・っと

ピューパの右腕がシンに振り降ろされる・・・

 

 

 

「きゅ~~~~~~!!」

 

 

 

しかし、アークの黒い筒に何かが覆いかぶさった

 

シン「セン!?」

 

それはシンの使い魔の大型鷹の”セン”であった

センは主人を守ろうとアークの目であるポッドのカメラ部分を飛び回り邪魔をした

 

ピューパ(アーク)「・・・障害発生・・・排除します」

 

アーク危険と感じ振り上げた腕を降ろし機銃で倒そうとするが相手は空を飛び回り躱していく

だが、センのほうも飛び方に違和感があった

 

シン「・・・セン!?お前もしかして骨を折ったのか!?」

 

どうやら先ほどの土壁を破壊されたときに何かに当たって骨を折ってしまったらしい・・・だがそれでもセンは主人の勝利のために飛び続ける・・・そして!!

 

 

カチッ!!

 

 

ピューパ(アーク)「・・・・機銃の弾数・・・ゼロ・・・補充を開始します」

 

シン「ッ!?チャンスだ!!総員!奴の()()()に向かって攻撃だ!!」

 

シンの命令と共に色とりどりの魔法がポッドに向かって行く

 

 

ズドォォン!!

 

 

アークも攻撃の苛烈さに動きを止めた

 

シン「よし!!いいぞ!!このまま押し切れ!!」

 

あと少しでこのバケモノを倒せると思い攻撃を続けるが・・・

アークの下にあった棒が何かを貯め始めた

 

アーク「・・・対象の脅威度判定が上昇しました・・・・・・・・・・・・()()()()

 

 

ばしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

棒から目で見えるほどの雷が放射され・・・

 

シン「セン!?セェェェェェェェェン!!!」

 

空から黒焦げになった使い魔が落ちてきた

だがアークはそんなのには目もくれず敵に一体ずつ放電していく

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「いあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ピューパ(アーク)「敵・・・残り8・・・・」

 

シン「はぁはぁ・・・みんな!!逃げ回れ!!あいつの使う雷魔法は一人にしか攻撃できない!!」

 

シンはアークの攻撃を見て勇士に命令を出す

すると、先ほどまで一人ずつ死んでいったが走り回ることで当たらずに済み、逆に攻撃のチャンスだった

 

「炎の聖霊よ!!今こそ力を見せたまえ!!”ファイヤーボール”!!」

「雪の白虎よ!!その咆哮で敵を凍らせよ!!”アイスインパクト”!!」

「母なる大地に帰りたまえ!!”ロックブロック”!!」

 

極色の魔法がアークの体に命中していくがどれも爆破系ではなく「燃やすや凍らせる」なのでアーク自身はさほどダメージを負わない

そして邪魔だと認識したのかアークは行動に移った

 

アーク「・・・避雷針・・・射出」

 

「な、なんだあれは!?」

 

エルフの戦士たちが見たのはアークの体から空に舞い上がる無数の円盤だった

 

「全員防げ!!」

 

闘技場全体に地面に落ちてきて警戒するが()()()()()()()

 

「な、なんだったんだ?」

「爆発でもするのかと思っていたが・・・何もしてこないな!!」

「いけ!!止めを刺せ!!」

 

・・・しかしそれは単なる準備だった

 

ピューパ(アーク)「・・・チャージ開始」

 

「うおおおお!!止めはもらったぁぁぁぁ!!」

「おい、よせ!!雷魔法が来るぞ!!」

「くそ!!離れろ!!」

 

シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやな予感がする」

 

しかしシンは冷や汗を掻いた

今まで見たことのない動作、そして落ちてきた謎の円盤

・・・最初はこっちは60もいるから負ける要因はない!!っと思い帝国騎士団から全員(騙して)スカウトしたがたった一瞬で半分も減らされてしまった

そして運命の時がきた

 

ピューパ(アーク)「・・・放電開始」

 

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

 

闘技場に巨大な雷鳴が鳴り視界は白色に支配された

そして気がついた時には

 

シン「あ・・・・ぐ・・・・」

 

地面にひれ伏せていた

体は動けずピリピリとしていた・・・唯一動く目で回りを見ると他の全員も同じようになっており先ほどの止めを刺そうとしていた青年は消し炭にされただろう

どうにか動こうと身をよじるが・・・

 

 

キュラキュラキュラキュキュラ・・・

 

 

死の音が迫った来た・・・

そして死神は巨木のような腕を振り上げ・・・

 

「い、いや!?た、たすk(ゴシャァ!!)

「ひぃ!?く、くるn(グシャァ!!)

「ああ、神よ・・・我に救いをs(ズシャァ!!)

 

そこからはもう虐殺のようだった

アークは作業をするように一体ずつ確実に処分するために腕を振り下ろしていった

 

シン「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・」

 

技術や誇り、忠誠心も関係なしに仲間が殺されていくのを見ていたシンは貴族の気品の欠片もなく尿を垂れ流しながら闘技場の壁を登って逃げ出そうとするが・・・

 

ザリザリザリ・・・

 

シン自身も言っていたがこの闘技場は逃げ出さないように壁は斜めで滑るように設計されているので登っても途中で滑り落ち自身が出した黄色い水溜まりに顔から落ちていった

そして死神は最後に残っていたシンに使づいていった

 

シン「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?わ、悪かった!!僕は実は君に冤罪をかけて軍に売ってアリス・フォン・アーハムを無能の座に戻そうとしたんだぁ!!け、警備部責任者もグルだぁぁ!!だ、だから命だけは・・・」

 

シンは白状するが今のアークにはそんなのは知るかとばかりに腕を振り上げ・・・・

 

シン「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?タスケテクェェェェェ!?」

 

その死の塊はシン・カーニバルに迫って・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「やめてアーク!!」

 

・・・来ることはなくシンの目の前に自身の主人が立ち憚った

 

ピューパ(アーク)(ピタッ)

 

アリスだと分かった瞬間攻撃を中断するアーク

しかし、アリスはそれでも足の震えは止まらなかった

自分は攻撃魔法は使えない・・・それに今目の前にいる使い魔はバケモノに見える・・・だが心の底から叫ぶ

 

アリス「あんた・・・そんな殺しを楽しむようなバケモノじゃないでしょ!!私、アリス・フォン・アーハムが知っている使い魔(アーク)は!優しくて!ちょっとばかり変な奴だけど!!私は()()()()()()()()()()()のよ!!だから!()()()()()()()()()()()!」

 

ピューパ(アーク)「・・・・敵性反応・・・更新・・・残り二体・・・しょぶnwくhんふいういあsヴぃうp?」

 

敵だと認識したアークはアリスを潰そうとしたが突如混乱した・・・

そして・・・

 

アーク「・・・・・・・あ・・・・・・り・・・・・・す?」

 

アリス「アーク!?あなたなの!?」

 

アーク「う、うん・・・え、これって・・・俺が?」

 

その鋼鉄の使い魔は闘技場で静かに自分がやった過ちを見た




どうも、「恋の抑止力」は良き歌だと思った零城です

あれ、おかしいな・・・主人公が悪役に見えるんだが・・・思ってのと違ってしまったわ
電撃やパンチの威力強すぎないかって?
・・・いや、あれを体を保てたまま生きて勝てるボスがおかしいんです
あと、英文が出ましたがエヴァ知っている人ならわかるかな?
(訳:同じ人間に支配されるよりは、私に支配される方が人間のプライドを傷つけないだろう)
ここで今回出たアークの機能紹介を

・AIモード
発動条件は不明
このモードになるとAI兵器・サイボーグの最大限の力が出せる。
操縦者は人間で躊躇いや油断があるがAIモードは完全に”AI”が操縦権を握るのでその場で最適な行動を瞬時に計算して実行する
しかしAIが動くので容赦なく虐殺を開始する
止める方法は目標の完全殲滅・主人(アリス)の強制終了・アークの破壊のみ

・・・う~ん、ちょっと変えてみたけどどうですかね?
恐らく今後のAI兵器やメタルギア戦ではこうなると思います

後、読者にお願いをば・・・
実は魔法の演唱の文なんですが読者の皆様にも考えてほしいです(圧倒的ネタ不足)感想でこういうのはどう?っと思ったら書いて出して欲しいです
作者が良いなっと思ったら本文に出して考えた人をあとがきに名前を出すので考えてほしいです(´・ω・`)タスケテ


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十五発目 決別

あれ?朝起きて見てみたらバーが黄色いんだけど?

はい、皆さん!!
ありがとうございます!!
・・・まさかバーに色がつくとは
これからも零城・・・頑張っていきます!!

あと新キャラでアリスの父親が出ます
ちなみにエルフといったら長寿ですがこの世界のエルフは人間と同じくらいの年で老衰します(だって軽く100歳で若者だったら世界中がエルフだらけになるからね!!)

感想は
ジャギィ さん
朱色の羊 さん
ポポポン さん
古明地 さん
ありがとうございます!!
今回はシリアス回です


以前のポイント 51

 

獲得ポイント 2500

 

現在のポイント 2551

 


 

・・・シン・カーニバルによる裁きの討伐事件から二週間が過ぎた

アーハム帝国内ではいろんなことがある中・・・

 

 

きゅらきゅら・・・

 

 

アーク「・・・・・・・・・・・・・・」

 

今日も学園内で主人の授業が終わリ一緒に帰っているところだ

 

アリス「ちょっと、アークいつまで暗くなっているのよ!!」

 

アリスがいつもどおりに元気よく話しかけるが

 

アーク「・・・・・・・・・・あ、すまんアリス」

 

アリス「まったく・・・・・・・・・・いつまで引きずっているのよ」

 

アーク「なぁ・・・・アリス・・・・」

 

アリス「なぁに?」

 

アーク「・・・・()()()()()()()()()()()()?」

 

あの時シンが率いるカーニバル・ナイトと対峙したところまでは覚えているが突然、意識が反転して気が付いたときは一面が血の海だった

銃弾で穴だらけになった肉、何かに潰された肉、焦げている肉・・・・・それはやった犯人は自分であるのをすぐに理解した

何故なら意識が朦朧している中ナニカノ悲鳴と潰す感触を感じたからだ

 

アリス「・・・やったけど・・・・気にすることはないわよ・・・・逆にいいことをしたわよ?」

 

・・・あれからどうなったのかというと

シン・カーニバルが殺される(未遂)前に言った言葉が原因となり帝国議会を中心とした再捜索が開始された

カーニバル家を家宅捜索すると違反品の「対魔法使い」道具が大量に見つかりさらに賄賂・国外密輸・無断情報流出の証拠が出てきたそうだ

これをいいことにまるで今まで調子に乗って侯爵のくせに発言してくれたな!!と言わんばかりに他の貴族が非難をした・・・なんなら下級貴族までもが言い出すほど

これを見た皇帝のカーニバル家に対する処遇は貴族身分の剥奪・資産差し押さえ・貿易や商業で独占していた権利を無償で放棄し他の貴族に譲る・永久国外追放の令が出されカーニバル家は侯爵という身分を失くし只のエルフとなり一夜として屋敷も売却されシンを含んだ家族全員は国の外に出ていった

カーニバル家がいなくなったことで貴族は精神的に帝国民は生活的にうれしかったそうだ

貴族はあの邪魔者がいなくなったので発言ができるようになり帝国民はカーニバル家が独占していた商業権利もなくなったので商人は活動が活発になり物価もすごく安定してきて平和になったそうだ

これにはアリスの父親であるアレクサンダー・フォン・アーハムは現アーハム帝国皇帝であり「雷神」とも呼ばれるほどの魔法の実力者も安心したそうな・・・

 

アリス「なんなら私だって先週に皇帝陛下(お父様)に呼ばれて・・・・・・」

 

先週・・・

アーハム城  皇帝の間

 

アリス「・・・以上が私の使い魔”アーク”のわかっている詳細です」

 

「・・・真か」

「・・・・・・あれが別世界の兵器・・・どういう技術なんだ?」

 

アリスは帝国議会から招集を要請されアーハム城に来て議会貴族に自身の使い魔に掛けられた冤罪と詳細を伝えた

 

アレクサンダー「・・・・・・・・・・・ふむ、そうか・・・あれが別世界の出身ならあの未知の力にも納得ができる」

 

皇帝は静かに聞き入れ納得した

 

アリス「では皇帝陛下・・・それでは失礼します」

 

アレクサンダー「・・・ああ、アリス・・・最後に一つだけいいか?」

 

アリス「へ?・・・は、はい!!な、なんでしょう!?」

 

アレクサンダー「・・・此度はアーハム帝国、帝国民のためにカーニバル家を追いやってくれたのに()()する・・・お前の使い魔にもよろしく伝えておいてくれ」

 

アリス「・・・・・は、はい!!ありがとうございます!!」

 

 

 

 

 

アリス「・・・・ってことがあったんだからね!!」

 

ふふん♪と胸を張って自慢するアリスだが・・・

 

アーク「そう・・・か・・・・よかったな」

 

なんとも活気がない感じで褒める使い魔

 

アリス「ねぇー!折角滅多に褒めないお父様から褒めてくれてしかもよろしく言われたのよ!?もっと誇らしくしなさいな!!」

 

アーク「・・・・・・・・・・そうかな」

 

正直の所・・・・まったくうれしくない

自分は別世界の住民でこの世界の皇帝のすごさがまったくわからないのだ

それに大体の理由が他にある

 

アーク「・・・・・・・・・・()()()()()()()()()か」

 

それはあのシンとの決闘が終わったとのことだった

俺は自身がやった過ちに愕然とした後、一旦アリスとは別れて外で待っていた

俺はまだあの人数を殺したことに信じ切れていなかった・・・すると一人の老婆がこちらに走ってきた

・・・最初は身構えたけど・・・その老婆が俺の目の前で止まってこう叫んだ

 

「・・・なんで私の罪の無い息子を殺したんだ」

 

・・・それは俺が空き缶を潰すように殺したあの若者の親だった

その老婆は目から滝のように涙を流し訴え続けた

そのあとは騎士に連行され静かになったが心の中ではあの言葉が響き続けていた

・・・でも俺の心は()()()()()()()()()()

それに新聞で見たエルフは俺に感謝しているようだがあの会場にいたエルフは恐怖で染まっていた

鼻歌を歌いながら殺し、動けなくなった相手でも慈悲を与えずに若者関係なく殺していったのでエルフ殺しとか歌う死神と陰口をたたかれるようになった

 

アリス「やっぱり・・・まだあの騎士たちのことが気がかりなの?」

 

アーク「ああ、アイツらはきっと帰る場所も家族もいたのであろう・・・でも俺はそれを壊してしまった」

 

この世界がゲームだったら何も思わないだろう

でもこの世界は異世界でも現実だ

 

アリス「・・・・・・・・・()()()()()()()()()()()()

 

仕方ない?・・・なにを言っているんだ

 

アリス「だって・・・シンに騙されてあそこにいたのよ?・・・別に私だって故人をバカにする気じゃないけど・・・()()()()()()しかいえないわ。それよりもカーニバル家が失脚したアークに感謝している帝国民のほうが多いわよ?・・・だからあの場にいた彼らは運が悪かったていうしかな(ズシャン!!)・・・きゃあ!?」

 

アリスがしゃべっている途中でアークは地面を破壊した

 

アーク「ハァ・・・・・ハァ・・・・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・・」

 

アリス「ど、どうしたのよ・・・」

 

アーク「・・・・・アリス・・・・死んだ者たちに運が悪かったとか言わないでくれ」

 

アリス「な、なによ・・・実際そうじゃない!シンの発言になんの疑いもせずに信じてあなたに殺されたっていうしk「黙れ!!あいつらは悪く無かった!!」・・・・ッ!?なによその言い方!!本当のことじゃない!!」

 

寮に続く道の真ん中でアリスとアークは言い争う

 

アーク「ああ、確かにあいつらも非のある点もあった!!でも、死んだ原因を作ったのは俺だ!!・・・俺が・・・俺があいつらを・・・」

 

オーク・ロードの時・・・殺してもなんとも思わなかったがそれはエルフを殺しても同じだった

 

アリス「そんなたった五人を殺しただけじゃ・・・この世界の全員はあんたみたいな腰抜けになってるわよ!!・・・なに!?まさか私たちを殺したり性奴隷にしてくる魔族にも今みたいになっているの!?そんなんじゃ()()()()()()()()()()()わ!!・・・この世界は先にやらなきゃ一瞬で死んでしまうわ!!あなたの世界みたいな平和ボケなんて暇もないわ!!」

 

アーク「・・・・・まれ」

 

しかし、ここで一番言ってはいけないことを言ってしまう

 

アーク「黙れよ!!・・・()()って呼ばれていたくせに・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!?」

 

アリス「・・・言ったわね!?・・・今、私を無能って・・・一番、君を信じていたのに!!・・・・・・も、もうアークとは使()()()()()()()()()()()!!この屑人間が!!」

 

アーク「ああ!言ったさ!!こんな同族殺しのゴーレムなんかアリスの使い魔なんて相応しくないし一緒に行動もしたくないだろ!!だったら好きにしてくるたらいいさ!!」

 

他の生徒がアリスとアークの修羅場を避けていく中、二人は決別する

 

アーク「ハァ・・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・」

 

アリス「ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・」

 

そして同時に叫ぶ

 

 

 

アーク・アリス「「この・・・・バカアリス(アーク)のわからずや!!」」

 

 

 

・・・二人はそのあと何も話さずにそれぞれの家に帰っていった

 


 

アーク「・・・生き残れない・・・か」

 

アリスとは別れた後、もしかしたらこのアーハム帝国を出ていくかもしれないので最後にアリスが直してくれた家兼倉庫の前に行くことにした

 

アーク「・・・結局・・・あいつには感謝しかなかったな・・・」

 

アリスとの間にはいろんなことを話した・・・俺の住んでいる世界のこと食べ物のことなど・・・・アリスとの会話はとても楽しかった

アリスにスイーツの話題を振るとよく耳をパタパタと動かし鼻息を荒らしながら聞いてくれるのがとても愛おしかった

 

アーク「・・・ってなんでもう間もなく主人じゃなくなる奴のことを考えているんだ俺・・・あれ?」

 

家兼倉庫に着いたが・・・・()()()()()()()()()()()()

すると扉を開けて出てきたのは・・・・

 

「おかえりなさい・・・あなた♡ご飯にする?お風呂にする?そ・れ・と・も?わ・た・s「・・・その前になんでここにいるんだよリン」・・・あ、やっぱバレるわね」

 

リンがどこからか持ってきたエプロンを着てまるで夫婦ごっこをしようとしたらしいが・・・生憎だが俺にはパスっていうアイドルいるから即刻浮気になるわ

 

アーク「んで、なんのようだ?」

 

リン「・・・見たよ・・・アリス様との口喧嘩」

 

・・・まぁ、こんなにデカい俺と第二皇女のアリスが口喧嘩していたらそりゃ目立つわな

 

リン「・・・それで君はこれからどうするの?・・・予定がないなら分解しても・・・」

 

アーク「ダメたい・・・そうだなぁ・・・世界中を旅をする予定さ」

 

リン「ふぅ~ん・・・残念・・・でも大丈夫かしら?」

 

アーク「・・・・どうゆうことだ?」

 

リン「実際、君って60もの数の敵を一方的に殲滅した・・・そのことを帝国の新聞社は大々的に報じた・・・報じたことによって他の国もこの嘘みたいな情報を知るわ、これからは情報は大切な戦略の一つだからね・・・他の国も最初は信じないけどもしこの情報が本当だったらアーハム帝国はただでさえ強国なのにさらに強くなっては困る・・・しかも使い魔アークがアリスと離反してフリーになるだったら我先にその使い魔を軍に取り入ればアーハム帝国以上の強国になれるって思ってあなたを捕らえにくるわよ」

 

アーク「・・・大丈夫さ、俺は殺してもなんとも思わないから何度来ても殺して追い返すさ」

 

リン「・・・でも()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「え?」

 

リン「だってさ・・・よく考えてみてよ・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ってそこら辺のお偉いさんはそう思うよ・・・でも流石に一国の姫様を誘拐しに行くから最初は誘拐のプロとかに頼むね・・・私だったらそうする」

 

アーク「・・・そんなの帝国の騎士が何とかしてくれるだろ・・・俺には関係ないことだ」

 

リン「・・・いいの?多分だけど最悪アリス様を巡って戦争が起きるわよ」

 

アーク「・・・・・・・・・・・」

 

アリサを巡って・・・

そうすればアリスは悲しむ・・・

 

リン「・・・それでも行く気はないのね・・・なら・・・()()()()()

 

アーク「はぁ?」

 

リン「・・・見せてあげる」

 

するとリンは目元すら隠すほどの大きな前髪を分け耳を見せた

 

アーク「・・・・・・・()()()()()()()()()()?」

 

リン「・・・うん、正確には()()()()()()()()()()()()()()()わ」

 

アーク「え、どうゆう・・・」

 

リン「・・・私ね・・・エルフとドワーフのハーフなの」

 

アーク「ハーフ!?」

 

リン「うん・・・母が俊才って呼ばれたエルフで父が国宝級ともいわれているほどの砥ぎ師のドワーフの間に生まれた子よ」

 

アーク「・・・なんで俺に・・・ドワーフってエルフとは犬猿の仲だろ?」

 

リン「なんでっか・・・本当になんでだろうね・・・ただ・・・君と私が少し似ていたからかな?」

 

リンは初めて他人にいう過去をしゃべる

 

リン「さっきも言ったけどエルフとドワーフって仲が悪いの知ってるね?私が生まれたころは一応祝ってはくれたらしいけどやはりドワーフの子でもあるからってあまり会いたいって思われていなかったらしいは・・・最初は母が生きていたから何も言わなかったけど病気で死んでからは言われたい放題言われた・・・穢れた血だとか中途半端野郎って言われた」

 

アーク「・・・そうか」

 

リン「・・・まぁ、なんとか耐えていったわ・・・でもある日過激な考えを持つ集団に誘拐されてドワーフの民族浄化をさせるきっかけを作ろうと私を殺そうとするけど・・・私、母が生きている間に魔法をいろいろと抵抗したわ」

 

でも・・・とリンが続ける

 

リン「抵抗して逃げたけど運悪く囲まれて襲われたけど咄嗟に・・・プロミネンス・・・あの闘技場でシン・カーニバルがあなたに放ったものを出したら私以外の全員が全身を燃やして逃げ回ったわ」

 

・・・あの時シンは残りの魔法使いと一緒に放っていた気がするがリンは幼少期のころからそれ以上の魔力を持っていたんだろう

 

リン「・・・その時・・・初めて殺す恐ろしさを知ったわ・・・殺せず瀕死だったけど悲鳴や怨念の込めた言葉がまだ耳に這いついているくらい・・・それに夜だって偶にその時の夢を見るもん」

 

アーク「でも・・・なんでそんなに平気でいられるんだ?」

 

リン「・・・それはあなたに出会えたことが一番かな?」

 

アーク「俺?」

 

リン「あの事件のあと私は騎士に保護されて事件は解決したけど世の中は甘くなかったわ・・・そのあと私は魔法を学ぶためにもこの学園に来たけど私を知っている人はエルフ殺しとか言われるのが怖かったからずっと正体を隠して図書室に引きこもっていたけどあなたが来てからいろいろと変わったわ・・・だって誰かと何も気にせずに会話ができるって当たり前のことだけどとてもうれしいことよ?」

 

アーク「・・・そうか」

 

リン「別に傷をなめあうってわけじゃないけど・・・それで私は別にこの学園から出てもいいけど・・・あなたはいいの?」

 

アーク「・・・俺?」

 

リン「うん・・・多分このまま行ったら・・・アリス様も私たちと似たような道に進むと思う」

 

・・・同じ道

あのアリスが・・・

 

アーク「・・・・明日、アリスに謝ってくる」

 

リン「・・・仲直り?」

 

アーク「いや・・・出ていくのは変わりないさ・・・俺があのまま一緒にいたらアリスまでエルフ殺いの仲間だとか言われるからな・・・離れたところから見守るってことで」

 

リン「・・・そう、まぁ私はいいわ・・・だってこんな近くに()()()()()()がいるんだから」

 

アーク「え、助手?どゆこと?使い魔って二体以上と契約はできないだろう?」

 

リン「別に使い魔じゃなくて一人の人間として接するだけよ・・・ついでに乗りものとしても」

 

アーク「ええええええ(呆)」

 

こうして二人で月明かりの中・・・少しほっこりするような会話が続いた

 

アーク(明日、アリスに会ったら謝るか・・・)


 

一方アリスは・・・

 

カチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッ

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・」

 

部屋で一人寝巻の恰好のままアークからくれたiDROIDをいじっていた

 

アリス「・・・殺したことのないくせにか・・・」

 

カチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッ

 

アリス「使い魔で人間のくせに生意気よ・・・バカアーク」

 

でも確かに自分は魔物ですら殺したことがない

 

アリス「い、いいもん!!私だって頑張ればオークとかゴブリンの一体や二体・・・」

 

しかし、自分でもあれは言い過ぎたであろうか・・・

 

アリス「・・・明日は謝ろうかな」

 

・・・そうしよう

アークに会ったらまず最初に謝ろう

 

アリス「・・・別にあいつのことが好きだとかそういうのじゃないし」

 

誰も聞いていないことを自分で答える

そしてiDORIDの電源を切ってふて寝をした

 

・・・そして次の早朝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()




どうもマックのポテトはナゲットにつくソースをつけて食べるという邪道を進む零城です

ピューパとかAI兵器を異世界の住民が見たら恐怖以上に怖がるよな?って思って作ってみたけど・・・なんか違う・・・

次回は・・・アンチ野郎が出ます!!(/・ω・)/うぇーい


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十六発目 どこに?

・・・はい
なんか投稿が一か月ぶりですね・・・このシリーズをだすのも
すみませんでした・・・他のシリーズの投稿を優先していたのでこの物語の投稿も遅れました・・・(´・ω・`)ゴメンね?
あ、サボってたわけじゃないよ?

アンケートでやったコブラ部隊ですが開発一覧にいれました
一覧も少し詳しくしてみました

感想も
朱色の羊 さん
古明地 さん
ポポポン さん
ありがとうございました

あと今回、また(作者から見て)R-17,9な場面が出ます


・・・次の朝

俺はリンと今夜出ていこうと約束をして一旦別れた後倉庫の前で待っていたんだが・・・

 

アーク「・・・・こないな」

 

いつもならすでに元気な声で名前を呼んでくるがいつに経っても来ない

 

アーク「・・・まぁ、当たり前か」

 

あの夜、無能とか言ってしまったからな・・・

 

太陽が地平線から出てきたぐらいに起きて準備をしていたが現在はもう日が一番上に来そうだった

 

・・・なんて言おうかな?

別にデートの待ち合わせって言うわけじゃないけど緊張する

 

小鳥たちが平和にさえずっているなか・・・

 

シーベルト「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

平和にさえずっている世界に一つの災禍が舞い降りた

 

シーベルト「アーク君!!」

 

アーク「・・・あれ?先生どうしたんですか?」

 

シ-ベルト先生が顔を青ざめ息を荒げながらやってきた

 

シーベルト「()()()()を見ていませんか!?」

 

アーク「・・・いや、朝からあってないな・・・俺はアリスとある約束をしてここで待ってたんだが見てもないな」

 

本当に見ていないので淡々と話すが・・・次の言葉に凍り付いてしまう

 

 

 

 

 

 

 

シーベルト「アリス様が今朝からいないんです!!」

 

 

 

 

 

 

 

・・・は?

 

アーク「え、どういう・・・」

 

??「それは私が話そう」

 

そう言い現れたのは

 

シーベルト「へ、陛下!?」

 

アーク「ほえ?」

 

そこにいたのはアリスみたいに金髪で豪華な鎧を着た男性

 

アレクサンダー「初めまして・・・そなたが使い魔アークか?」

 

アーク「あ、はいそうです」

 

アレクサンダー「私の名前はアレクサンダー・フォン・アーハムでこの国の現皇帝だ」

 

・・・現皇帝・・・アリスの父親か

 

アーク「それで・・・アリスがいないって・・・」

 

アレクサンダー「・・・教師によると一時限目の授業でいつまで待っても我が娘(アリス)が来ないで心配になって寮の部屋に行くと中は荒らされ制服はひどく破けた状態であって・・・中にこれがあった」

 

そっと俺の前に出されたのは

 

アーク「・・・アリスのiDROID!?」

 

皇帝の手に持っていたのは前にアリスに渡したiDROIDで発進信号もそこから出ているので間違いないだろう

 

アレクサンダー「・・・やはり貴様のか・・・束の前に聞くがこれは一体なんだ?」

 

アーク「えっと・・・これiDROIDって言って・・・こっちで言う通魔機です」

 

アレクサンダー「・・・なに?これが通魔機?・・・まぁ、いい・・・我々は今からアリスの捜索を開始する・・・貴様はどうする?」

 

アーク「え・・・どうするって・・・」

 

アレクサンダー「聞いたところによるとアリスとは使い魔契約を切ったそうだな?」

 

アーク「ッ!!・・・そうですがなにか?」

 

アレクサンダー「・・・見たところこの学園を出て旅に出るそうだが・・・大変になるぞ?」

 

・・・皇帝から旅の心配されるが旅自体のではなく各国からの策略でだろう

 

アーク「・・・大丈夫ですよ・・・俺、ゴーレムなので・・・それにアリスはこの国の騎士がどうにかしてくれるでしょう・・・」

 

アレクサンダー「ふん・・・そうか、ならさっさと消えるんだな」

 

そういわれ俺は他人事なのでその場から移動した

 

リン「・・・本当にいいの?」

 

出ていこうと学園の門に向かって行くとリンが隣で出てきた

・・・恐らく使い魔の能力を使ったのであろう

 

アーク「・・・もういいだろ・・・もうあいつとは主従関係じゃないんだ」

 

リン「そうかもしれないけど・・・アリス様をこのままにしていいの?」

 

アーク「構わん・・・この国の人はやたらプライド高いからどうにかなるさ」

 

そして門の外に出た

 

アーク「それでほんとに来るのか?」

 

リン「・・・うん、だって私の助手だもん」

 

アーク「・・・助手になった記憶はないんだがな」

 

リン「でも・・・本当にいいの?後悔はない?」

 

アーク「はぁ・・・くどいよ・・・俺は生きるために契約を切る・・・それに彼女のためにも」

 

・・・こんな殺しても罪悪感の感じない人間を誰が使い魔にしたいと思う?

 

リン「・・・でもその主人が絶賛誘拐されているけど?」

 

アーク「・・・・・・・・・・・」

 

果たしてこれでいいのか?アリスをこのままにしておいていいのか?

そう自問自答を繰り返していると・・・

 

 

 

 

 

ピロン♪

 

アーク(ん?なんだ?)

 

ここ最近聞いてなかった通知の音に少し驚きつつ開いてみると

 

 

 

 

 

 

通知:()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

・・・はい?

え、ちょっと待って?通知ってこんな感情的になるっけ?

 

そして通知は続いていった

 

 

 

ピロン♪

 

 

 

通知:・・・このまま主人(アリス)を放っておくと彼女をめぐって世界大戦級の戦争が勃発し全種族が攻撃しあいます。そうなるとこの世界上にいる生物のおよそ80%が滅びます。そうなると文明の再構築は不可能、事実上世界滅亡です

だから聞いているんですよこの()()()()()()()

あなたは確かにエルフという人間に近い生物を殺してしまいました・・・でも、それは高々60人ほど・・・主人を他の国が捕獲してあなたのような兵器を再び召喚するっという可能性はゼロではありません・・・なのでそのままその国は戦争を開始し彼女のせいで何千何万人もの人間やエルフ、他の種族が死んでしまう確率は100%

だから早期捜索と発見、救助をするべきです

 

 

 

 

・・・通知さん?

どうしたんですか?え?でも、仮に救助しても彼女はこんな化け物に助けられてさらに護衛のためそのまま使い魔して喜ぶか?

 

 

 

 

 

 

 

ピロン♪

 

 

 

 

 

 

通知:・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・あなたならどちらを選びますか?

 

 

 

 

 

 

・・・いや屑って

 

 

 

 

 

ピロン♪

 

 

 

 

 

通知:え?何ですか?あまりにもメタルギアになりすぎて思考までポンコツAIになったのですか?え?え?いつからそんな人間性のない生物になったのですか?え?え?え?何ですか?「異世界転生したわWWWちょっとイキって無双してくるわWWWついでに王族の女性ももらっていこWWW」みたいなイ〇リトみたいになるんですか?

 

 

 

 

 

・・・なんか言葉が辛辣じゃない?

あと、イキ〇トは原作と全く関係ないから勘違いすんなよ?

 

 

 

 

ピロン♪

 

 

 

 

 

通知:だから!!さっさとあなたにとって大切な人を助けに行けや!!その神様特典(メタルギアの能力)はお飾りか!?あの世界(メタルギア)の兵士も何かのために戦っていただろ!?

 

 

 

 

 

 

 

・・・なんかめっちゃ煽られた気がするけど気にせんどこ

でも少しくらいかけてみるか

 

アーク「・・・リン、悪いが()()()()()()()()

 

リン「ん、もしかして助けに行くの?」

 

アーク「いや・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()

 

アーク「後リン・・・イキリ〇って知ってる?」

リン「え、知らない」

アーク「おK、リンは通知さんじゃないと・・・」


 

アリス「う・・・ううん・・・・・・あ、れ?・・・ここは?」

 

アリスはいつものように目覚めるが最初に映った光景が見たことのない場所だった

寮にある自室のような場所ではなく暗く湿気で冷たい場所だった

 

アリス「・・・アーク?・・・お父様?・・・どこに?」

 

いつもみたいな暖かい日差しも感じれず不安になり立ち上がって探そうとするが・・・

 

 

ガシャン!!

 

 

アリス「きゃ!?」

 

前に移動しようとするが首に何かに引っ張られ転倒してしまった

 

アリス「いててて・・・誰よ引っ張ったの・・・」

 

引っ張られた首をさすろうと自身の首に触ろうとすると

 

 

かちゃり・・・

 

 

 

アリス「・・・そんな」

 

自身の首には冷たい首輪が巻かれ壁につながっていた

すると・・・

 

カン・・・カン・・・カン・・・

 

視界が暗いままだがその足音だけは聞こえた

 

??「お!起きましたね!第二皇女アリス様!・・・いや、元って言った方がいいかな?」

 

暗闇の中その人物はランタンをもって現れた

 

アリス「あ!あなたは!?」

 

そこにいたのは・・・

 

元リーダー「よぉ!また会ったな!アリス様?」

 

・・・読者諸君は完全に忘れていただろう

こいつは第七話の「林間合宿 前編」に出たあのリーダー気取りのエルフであった(ここでは元リーダーとします)

 

アリス「・・・なんであんたがここにいるのよ」

 

元リーダー「え?ああ・・・まずこのようになった経緯を離しますかねぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

事件2日前 夜

 

とある酒場

 

元リーダー(くそ!あと少しであのエロい皇女を手に入れたのに・・・あのオークどもが!!)

 

元リーダーはあれからどうなったのかというと

アリスがアークに救出され先生のもとに戻った後、事の発端をすべて話したので元リーダーはアーハム帝国の咎人となってしまい帝国騎士に追われる日々を送っていた

 

元リーダー(・・・そろそろこの国では生活しにくなったな・・・国を出たいが国境では騎士がいて俺を探している・・・あの中二病エルフも前に貴族だって言ってたから頼ろうと思ったがあいつも使えんし・・・やはり金か?)

 

都市中には彼の顔が書かれたお触書が張られ今朝も食料調達に市場に行ったが何人かに怪しまれた

(ちなみに中二病エルフは確かに貴族だったがあまりの貧乏で家族全員を牢屋に入れようと思ったが母親は事の事実を知りショックのあまり寝込み病気になって死亡、父親は家族全員を残し一人財産を抱えて夜逃げ・・・つまり現在いるのは中二病エルフ一人なので貴族から奴隷におとした)

・・・そして貴族の誰かか国境の騎士に賄賂として大金を手に入れようと考えていると

 

「おい、聞いたか?()()()()()()()?」

 

「ああ、俺は実際に見てないけど兄弟が見たそうだな?」

 

「それがよ・・・ここだけの話だが、()()()()()()()()使()()()()()()()()らしいぞ」

 

「まじかよ!?」

 

「しっ!!聞かれるだろう!!・・・ほんとここだけの話だぞ?・・・この話は噂で聞いたんだから」

 

酒場の一角で何やら使えそうな情報を手に入れた

 

元リーダー(あの皇女と使い魔が契約を切る?・・・確かあの使い魔は馬鹿なカーニバル家の冤罪を着せられたが公開決闘でその使い魔が一方的に殺していってあまりの冷酷さと残虐さに「歌う死神」っていう二つ名が与えられたっけ・・・しかしこいつは使えるな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元リーダー「ってなわけで誘拐したんだが・・・まさかこっちのほうが価値があるなんて俺って運がいいなぁ!!」

 

アリス「ふざけないで!!早くここから出し・・・あれ?ない!?」

 

助けを呼ぼうとアークからもらったiDROIDを取り出そうとしたがどこにもなかった

 

元リーダー「あ、索敵魔法で追跡源とかあったら困るのであの部屋で身ぐるみ全部はがしてもらいましたよWWW」

 

今着ている服装はというと晴れやかな魔法学園の制服ではなくみすぼらしい奴隷服であった

 

アリス「ちょっと!?これほぼ裸じゃない!?せめて下着くらい着させてよ!?」

 

元リーダー「いやぁ・・・相変わらずいやらしい体つきでしたねぇWWW・・・一回犯そうかなって思ってしまいましたよ。でもあなたは()()()()()なので何もしませんがね♪」

 

アリス「え?商品ってどういう・・・きゃ!?」

 

一体どういうことなのか問いかけようとしたが突如アリスがいる空間ごと動き出した

・・・しばらく移動させられていると徐々に周りは明るくなっていった

そこでは・・・

 

「1000ゴールド!!」

 

「いや、1200ゴールド!!」

 

「俺は2000ゴールド!!」

 

「さぁさぁ!!ほかにいないか!!」

 

いろんな種族の老若男女が自身の番号札を掲げながら払う金額を宣言していった

どうやらオークションのようだ・・・周りには気持ち悪いほど笑いながら買い取ろうとする貴族たち

 

「いやだぁ!!頼む!俺を自由にしてくれぇ!!」

 

・・・しかしこれが普通のだったら別の話だが

今、買い取ろうとしている貴族たちに囲まれるように設置されたステージの上では首に鎖が付けられ足にも鎖が巻かれた男性獣人がいた

 

アリス「・・・これって奴隷オークション!?」

 

元リーダー「そうだ!!いやぁ・・・アーハム帝国だったら騎士たちが血眼で探してゆっくりできないので移動に結構時間がかかっちゃいましたね」

 

よくよく見ると仕切っているのはエルフではなく人間だけだ

 

アリス「まさか・・・ここってアーハム帝国内じゃない!?」

 

元リーダー「今更気づいたのですか?ま、そんなの()()()()()()()()()()()()()()()

 

アリス「え?どういう・・・(ガコン!!)・・・きゃぁ!?」

 

聞き出そうにもまた勝手に動き出し・・・

 

 

「ご来場の皆様!!現在、オークションの中盤ですがここで本日の大目玉のご登場です!!」

 

 

どうやらアリスが入っていたのは小さな移動式の独房だったらしい

アリスは観客に囲まれる形でステージ上に出された

 

「おい、あれって!?」

「おお、これはこれは・・・」

 

「ただいまより()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のオークションを開始します!!」

 

アリス「え!?私の!?」

 

「しかし司会者!!彼女は仮にも皇族だ?どうやって本国からここに運べたんだ?」

 

「ああ、いえいえ・・・アーハム帝国は数百年も詠歌(笑)を誇った国なので」

 

「なるほど・・・内通者か」

 

「さて・・・さあさあ!!誰が買うかこの世界を手に入れるほどの力を!!皆様もお聞きしたことあるでしょう”カーニバル家闘技場事件”を!そこではこの商品(アリス)が召喚した使い魔が猛獣のごとく暴れ勝利した!今まで無能と呼ばれていた少女がその時世界を手に入れるほどの力を手に入れた瞬間であった!!しかししかし!これが今夜!奴隷となって商品に出されてしまったぁ!!さぁ!!落札額は1000ゴールドからです!!」

 

その時・・・いろんな種族の貴族の目が変わった・・・まるで目の前の世界を手に入れるほどの商品(アリス)を手に入れてやろうと躍起になっている目だ

 

「しかし!それはただの娘だったらこの価格のまま行きますが・・・これを見てください!!」

 

すると黒ずくめの大柄な男性二人がアリスの入った

 

アリス「いや!?放して!?」

 

男たちはアリスをつかみ客の目の前に立たせ体中の細かいところまで見えるようにした

 

「さぁご覧ください!この雪のように白い肌に小麦畑のように輝く金の髪・・・そして何より・・・」

 

モニュ

 

アリス「ひゃぁ!?」

 

「この巨大な果実二つを!!・・・ということなのでここからは落札額は1000ゴールドから1()0()0()0()0()()()()()からスタートです!!」

 

 

「「「「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」

 

「司会者?もう少し近くで見ていいか?」

 

「どうぞ!どうぞ!ご覧ください!!」

 

「くそぉぉぉぉぉ!!最初に買わないでおけばぁ!?」

 

「あ、返品は受け取りません!!買ったものは最後まで可愛がって責任を!!」

 

アリスの落札額がこれまでで最も高額に設定され会場は大いに盛り上がった

 

「私は12000ゴールド出そう!!」

 

「な、なら私は15000だ!!」

 

「・・・200000でどうだ?」

 

それぞれの希望額を言いながら番号札を上げていく中

 

 

「500000でもらおう」

 

 

ザワザワ・・・

 

そっと手を挙げたのは周りより肌が不気味なほど赤く角が生え背中に翼が生えている種族

 

アリス「あれって()()!?なんでここに魔人がいるのよ!?」

 

この会場は恐らくまだエルフや人間の国がある方の領土・・・なのになぜここに魔族領の所属がいるのか

 

「・・・500000以上!500000以上はいませんか!?」

 

支配人が客にそれ以上はいないのかと問うが

 

シーン・・・

 

「・・・いませんね!!では元第二皇女アリス・フォン・アーハム・・・ここにて落札!!」カンカン!!

 

・・・とうとう落札されてしまった

 

「では・・・ここに買い取りのサインと奴隷契約を」

 

「・・・それは後でやる・・・どれ顔をみせぇ」

 

買取が成立し乱暴にアリスの顔を上げさせる魔人

 

アリス「ヒッ!?」

 

魔人の顔は獣のように鋭く歯は剣のように尖っていった

 

「くっくっく・・・いい恐怖の顔だ・・・よい、私は満足した帰る」

 

「え?よろしいのですか?まだあと百人くらい残ってますよ?」

 

「興味はもうない・・・」

 

「そうですか・・・ではまたのご来店お待ちしております。」

 

「・・・ほら行くぞ」

 

アリス「いや!放しなさい!!」

 

アリスを買い取った魔人はアリスを担ぎ自身の乗ってきた馬車に乗り込み住んでいる魔族領に向かって行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元リーダー「ふふふ~ん♪ふふふ~ん♪やっぱ関係とは持っておくべきものだな♪」

 

アリスを買い取った魔人は先に退出しオークションは終わった

 

元リーダー「にしてもここの支配人はいい奴だな!!この俺も晩餐会に参加していいとはな!!」

 

元リーダーは国外で生活できるにはあまりにも大金をもらえたのでどう遊んで暮らそうか考えていると今日は晩餐会があってその次の日に元リーダーを乗せてくれる馬車が出発するようだ

しかも今回は大物を手に入れた自分も特別に参加させてくれるようだ

ウキウキと晩餐会がある会場に向かっていると

 

 

ミーンミーンミーイン・・・

も~・・・も~・・・

 

元リーダー「あ?なんの声だ?」

 

なぜか廊下から()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

元リーダー「・・・奴隷どもが最後に嘆いてるのかな?・・・ま、いっか!!」

 

気にせず会場に向かって行き扉についた

 

元リーダー「さてと第一印象が大切だからな・・・・・・・・・どうも!今回の大物を捕まえたエルフ・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 

扉を開けるとそこには煌びやかな服を着た貴族が拍手で迎える・・・・ことはなく()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

元リーダー「な、な!?どういう・・・(シュバ!!)・・・ぐえ!?」

 

一体何事かと誰かを呼ぼうとしたら何かが背中から貫かれる感触を感じた

 

元リーダー「お、お前は!?」

 

バシャァァァァァァァァァ!!

 

元リーダーはその名前を呼ぼうとしたが言う前に心臓を破壊されてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、この会場から大量の死体が確認され生存者は確認できなかった

唯一手に入れた情報は近隣に住む住人が

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・そしてそれを()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

同様の大量殺人事件が三件同じようにあったがどれも違法な奴隷オークションであった

今後、情報を求む




どうもぽんかんは食べ物じゃないと思う零城です

本当にすみませんね?
しばらく、このシリーズを投稿しようと思っているので楽しみに待っててくださいね?


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十七発目 お気に入り

今回は戦闘回・・・ではありません
ってか文字数的に入らなかった

開発一覧に「アウターヘブン」を追加しました
よかったら見ていったください

感想も
ポポポン さん
ヴェノム さん
TJ-クリサリス-6000 さん
古明地 さん
ありがとうございました


「くっくっく・・・似合ってるぞ?」

 

アリス「くっ!・・・・殺しなさい」

 

あれからアリスがオークションで魔人に買い取られ屋敷に連れてかれた

移動に数週間くらいかかったので恐らく自分は魔族領にいるのであろう

 

アリス「な、なによこれぇ~・・・確かに奴隷の服じゃないのがいいって言ったけどこれもほぼ裸じゃない!?」

 

「・・・なんだお前は裸で外に行ったことがあるのか?」

 

アリス「あるわけないじゃない!?」

 

一応、あのボロボロな奴隷服から変えてもらったが今着ているのは胸元を大きく開け足には網スト、スカートもすごく短く背中には何も隠すものがなく、腰に可愛らしいフリルがついている服

 

アリス「・・・なんで皇族の私が()()()()を着ないといけないのよ」

 

ぶつくさ文句を言うアリス

 

「さぁ、早速だがメイドの仕事の一環をしてもらおうか?」

 

アリス「嫌に決まっているじゃない!?」

 

「ふむ・・・なら仕方ないお仕置きをするしかないか・・・」

 

アリス「はぁ!?お仕置きってなに(バチッ!!)あぐ!?」

 

言い答えしようとするが首を捕まえ中に浮かされた

 

アリス「あぐ・・・息・・・・が・・・・」

 

「ああ!!なんていい顔なんだ!!宝石のように輝く瞳!!そして月のように白い肌!!ああ!私はなんて素晴らしいものを手に入れたんだ!!」

 

まるで初恋の相手を手に入れたといわんばかりに頬を赤くさせる魔人

アリスは息ができず顔面蒼白になっているのを気にせず眺める

 

「おっとせっかく手に入れたコレクションなんだ死なせてはいかんな・・・”我に忠誠をそしてその命、我にささげたまえ”・・・”スレーブ”」

 

ジジジ・・・

 

アリス「い!?・・・首が!?」

 

パッと魔人はアリスの首を離すとそこには禍々しく光る紋章が首にあった

 

「よし、()()()完了だ・・・これで晴れて君もこの家の者になったおめでとう!」

 

アリス「はぁはぁはぁ・・・・ど、奴隷?」

 

「そう奴隷だ・・・あ、確か君は無能と呼ばれてしかも元皇族でこんな汚らわしい魔法なんざ知らないもの同然か・・・これは使役魔法の一つ奴隷化さ・・・手っ取り早く言うならば・・・()()使()()()()()()()()()()()()といえばいいのかな?」

 

アリス「私が・・・アークの?」

 

「そうさ・・・ま、最初は分からないものだ、しかしそのうち少しずつ分かっていくぞ?お前みたいな温室育ちみたいな奴らではなく毎日自由が無く毎日そばにいないといけない苦しみがなぁ!!」

 

そして魔人はゆっくり言う

 

「”ついてこい”」

 

アリス「な!?誰が魔族の言うことなんか(ジュ!!)熱!?」

 

歯向かおうとするアリスだが突如首に高熱が走り痛みを感じた

 

「ふふふふふ!!これは君の元使い魔君も味わった苦しみじゃなか?・・・恐らく()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を?私だったらそうするしな!!」

 

アリス「ッ!?」

 

あまりにも的確に当ててき絶句するアリス

 

アリス(・・・アークって毎日こんな屈辱を味わっていたの?)

 

初めて知った使い魔の心を感じながら魔人についていくアリス

連れてこられたところは魔人が住んでいる屋敷でどうやら貴族のようだ

広い廊下では様々な種族の奴隷がいて食器を運んだりしている

廊下の窓から見える光景は自分のいたアーハム帝国みたいなきれいな青空ではなく血のように赤い空が広がっていた

その空の下では男性奴隷が裸になって荷物を運んでいたりしていた

 

アリス「・・・ところでなんで私だけメイド服なのよ?他の奴隷はぼろい服なのに」

 

「はぁ・・・”次からは敬語を使え”」

 

アリス「いっ!?・・・・・・なぜ他の奴隷みたいな服ではなくご主人様が選んだ服にしたのですか?」

 

初めて自分の家族や社交界以外で敬語を使うという屈辱に耐えながらも聞く

 

「ん?それは()()()()()()()()()()()()()()

 

アリス「お、お気に入り?」

 

「そう・・・ま、後でわかるよ・・・それじゃ、この部屋で待っててくれ」

 

アリスが主人の魔人についていると他より大きな扉につき中を開けるとそこには様々な書籍が並んでいた

 

「ここは私の仕事部屋さ・・・ここで()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

アリス「は、はい・・・」

 

魔人はアリスを部屋に残すと出ていった

 

アリス「・・・・・・・・あああああ!!もう!はじめてよ!こんな屈辱!!」

 

アリスは魔人が完全にいなくなったのを確認すると思いっきり貯めたものを吐き出した

 

アリス「なによ!あの態度!!魔族のくせに!!」

 

バンバンと魔人が仕事で使っている机をたたいて愚痴る

すると・・・

 

 

コンコンコン

 

 

 

アリス「しまった聞かれた?・・・・・は、はーい」

 

ノック音が聞こえ扉に向かい開けるとそこには

 

 

 

中二病「君が新しいご主人のお気に入りかね?」

 

 

 

 

そこにはいつしかあった中二病エルフだった

 

アリス「・・・はーい、失礼しましたー」

 

中二病「ちょっと!?何をするんだい!?せっかくオークの件では一緒だった仲じゃないか!?」

 

アリス「それはあんたが一番に私を置いて逃げるからでしょう!?」

 

開けた扉を全力で閉めようとするが中二病が足を挟んで閉められなかった

 

中二病「それより手助けしてほしいことがあるんだ!!」

 

アリス「それはあんた一人でやってなさいな!!それじゃ!!」

 

中二病「お願いだよぉ・・・我・・・いや、僕一人じゃ解決できない問題なんだぁ・・・」

 

扉を叩きながら嘆く中二病

まるでストーカーのような感じがして気味が悪くなってきた

 

アリス「・・・もうわかったわ!!手伝えばいいんでしょう!!でも、手伝ったらもう話しかけないでね!!」

 

中二病「あ、ああ!!さすが元皇族様!!困っている民は見捨てない!!」

 

アリス「元じゃないわ!!」

 

こうしてアリスは魔人に許可も得ずに勝手に外に出ていった

 

アリス「それで・・・何をすればいいの?」

 

アリスは根っこからお人好しなので断れ切れず中二病エルフについていくとそこはアリスがいた魔人の屋敷のようにきれいではなく倉庫の裏だった

倉庫の裏は黴臭く湿気がひどく暗かった

 

中二病「えっと・・・この先にいるからそいつに聞けばいいよ!!」

 

アリス「そう・・・ありがと・・・」

 

言われたとおりにアリスは倉庫の裏を進んでいった

倉庫裏は奴隷の宿舎にもなっているらしく様々な種族の奴隷がいた

 

アリス(・・・なんかやたら視線を感じるなって思ったらこの服のせいでもあるわね)

 

奴隷の全員がぼろぼろな服を着ている中アリスだけきれいなメイド服を着ているのでとても目立った

 

アリス(ううう・・・舞踏会とは違う意味で目立つからさっさと用事すませよ・・・)

 

そそくさと歩を速め奥へ進んでいきちょっとした部屋についた

 

アリス「は~い・・・来たわよ~・・・あれ?誰もいなくない?」

 

さっきの中二病エルフの言われた通り進んでいたが頼みごとがあるような奴隷は見かけなかった

 

アリス「何よ・・・来て損したわ。はぁ・・・部屋に戻ろ」

 

来た意味がなくなってしまい魔人のいるように言われた部屋に戻ろうとしたが

 

 

(バッ!!)

 

 

アリス「え?もぐぅ!?」

 

倉庫裏から出ようとしたが何者らかに口を押えられ手足を拘束されてしまった

 

「へへへ・・・いいエルフの女がいるじゃねぇか・・・」

 

「おお!いい体してんじゃねぇか!!」

 

「しかもあの主人魔人の()()()()()じゃないか!!」

 

そこには四人の獣人の奴隷がアリスに群がっていた

 

アリス「むぐぅ!!むぐぅーーー!!」

 

叫ぼうとするが口を手でふさがれて叫べなかった

 

「にしてもよくこんな良い女エルフを見つけたなぁ!!中二病!!」

 

するとひょこりと顔を出したのはさっきの中二病エルフだった

 

中二病「よ、よくやったでしょう?・・・だ、だから僕も君たちの仲間に・・・」

 

「あ~・・・そういやそんな約束してたな・・・後で考えとくは・・・でも先にこっちだな!!」

 

そういい獣人の男たちは鼻息を荒くしてアリスに襲う

 

アリス「いや!放して!!」

 

「ここ最近、発情期やらなんやらが来て全く発散できなかったからな!!それにこいつ噂で聞いた()()だしな!!」

 

どうやら絶賛発情期らしい獣人の男たちはその手でアリスの体中をさわる

手が胸や腰、太ももまでべっとりと触っていった

 

アリス「ッ!!無能じゃないもん!!」

 

オーク事件の時みたいに自身は無能だからひどい目を合っているアリスなので抵抗をする

 

アリス「”天よ!その怒りを我が手に!”「サンダーストライク」」

 

アリスはいつか見た雷魔法を使い離れよるとする

 

「ああ?お前、無能のくせに何が(バチッ!!)あぎゃぁ!?」

 

アリスの体質上、攻撃魔法は弱くなってしまうので普通に撃っても効果がないので無理やり手を獣人の男の目にかぶせ発動させる

すると獣人は痛みのあまり手を離した

その瞬間を逃さまいとアリスは空いた右手で思いっきり隣にいる獣人を殴った

 

「いってぇ!?」

 

そして全力で暴れ手足が自由になったのを確認し全力でその場から逃げた

 

「あ!待てこら!!」

 

獣人たちも追いかけようとするが

 

「貴様ら!!何をしている!!」

 

見回りの兵士に見つかり追いかけられなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁはぁはぁ・・・な、なんなのよ・・・なんで私はこんなにひどい目に合うのよ・・・」

 

どうにか魔人の部屋まで戻ったアリス

初めて他人を殴った手を抑えながら廊下を進む

今までこのような辱めを受けたのはオーク事件と教室のクラスメイトからのいじめ以降だ

あまりにも久し振りすぎて無警戒すぎた自分が悪いと反省する

 

アリス「こんな屈辱的なことなんて()()()()()()()()()()()()()・・・・・・・・・あれ?なんで自分使い魔のことなんか・・・」

 

よくよく思い出したらクラスからのいじめがなくなったことや貴族の間で自分の評判が少し上がったのも(アーク)を召喚して数か月一緒に生活したからだ

アークが驚きの物品や驚異的な戦闘を見てそれからみんなからの目が変わっていった

しかし、自分はどうだ?

結局のところそれは全部使い魔がやったことで()()()()()()()()()()

自分は運よく変わった使い魔を召喚しただけでこの間の決闘場事件やオーク事件でも自分は後ろの方で見ているだけで戦っているのは彼だ

 

アリス「別に何ともないもん・・・今回だって自分で逃げれたし」

 

だがそれは撃退ではなく逃げるためにといった方が妥当だがと自虐をしながら最初に待っていた部屋に入ると

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

魔人が机の上にあるカップを覗いていた

 

アリス「あ、魔人・・・じゃなくてご主人様申し訳ございません、勝手に外に出て(ドガァン!!)・・・ぐふ!?」

 

突如、アリスは魔人に殴られ床に倒れてしまった

そんな中魔人はアリスの髪をつかみ上げる

 

「ねぇ?なんで私の許可なく出ていったの?なんで机の上にあるお茶を飲んでないの?絶対飲んでねって言ったよね?ねぇ?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?」

 

つかみ上げた魔人の目は光がなく瞳孔も広がっているようだった

 

アリス「も、申し訳・・・ございま・・・せん・・・」

 

腹を殴られ息がままならない中どうにか謝罪の言葉を言うアリス

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・おっといけないな・・・私の癖がつい・・・ゴメンね?」

 

アリス「いえ・・大丈夫・・・です」

 

「ごめんね・・・私、ちょっと情緒が安定しなくてね・・・・あとこのお茶、飲んでくれないか?それで今日は終わりだから」

 

アリス「は、はい・・・ありがとうございます」

 

さっさとこの魔人から一刻も早く離れたいのと早く一人になりたいのとで机の上にあったお茶を皇族らしく気品正しく飲んだ

 

アリス(・・・うわ、ナニコレ?なんか無理やりおいしくしたような味・・・コレ本当にお茶?)

 

疑問に思いつつも飲み干したアリス

しかしここで気になることが

 

アリス「ところでご主人様・・・()()()()()()()()()ってなんのことですか?」

 

「ああ、それならもうすぐでわかるよ?」

 

アリス「え?どういう・・・ごほ!?」

 

・・・なぜか喉の奥が痛み、咳が止まらなくなった

そしてそのままアリスの意識は暗い海に沈んでいった

 


 

・・・ここはとある邸宅の近くにある森

そこでは魔族領らしく様々な危険な魔獣やモンスターたちがはびこっているが・・・

 

「ぐ、グルルルルルルルルルルルルルルル!!」

 

大人の身長ほどある巨大な狼が威嚇しながら()()をにらんでいた

この狼は森の主で森の平和を守っていた

この森には他の森ほど強いモンスターがいないがそれでも平和に暮らしていた

しかしその()()の周りには

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

狼は仲間の仇討ちをと持ち前の牙で噛みつこうとしたが

 

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

 

護衛にいた()()()()()()()()()()にハチの巣にされてしまった

その最も大きな怪物は仲間を率いて森を進みとある邸宅が見える丘につき己の瞳で観察した

しばらく見ていると・・・

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

・・・イタ

 


 

アリス「う、気持ち悪い・・・あれ?ここどこ?」

 

アリスが目覚めたのは先ほどの書籍の部屋ではなく

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

アリス「な、なによここ・・・・」

 

どうやら自分は椅子に座っているらしいが手足を金属の輪で動けなくなっていた

 

「おや?起きたのかね?私のお気に入り?」

 

部屋の奥から()()()()()()()()()()()()を待った魔人がやってきた

 

アリス「あんた!!ここどこよ!!」

 

「はぁ・・・もう敬語を使えなくなったのかい?ま、その方が元気が出て()()しやすいか」

 

アリス「実験?」

 

「見せてあげるよ」

 

そういい奥からやってきたのは

 

中二病「ふー!!ふー!!」

 

口には猿ぐわをされアリスと同じように拘束された中二病エルフだった

 

「・・・彼はね、今日やってはいけないことをしたからお仕置きをしようと思ってね」

 

そういいながら慣れた手つきで注射に不気味な色をする液体を入れていく

すると

 

「ご主人様、()()はどうしますか?」

 

ここの執事であろう男魔人がゴロゴロと荷台を押してきその中には

 

アリス「ヒッ!?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()

しかし、姿はあまりにも先ほどとはかけ離れ腹から口ができているもの足が異様に巨大化しているものといろいろだった

 

「彼らは今日の仕事をサボった罰を与えたんだけど・・・途中でプツリと動かなくなっちゃってね?」

 

そして禍々しい液体いっぱいに入った注射を中二病エルフに向ける

 

中二病エルフ「むぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!むぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

「おっと・・・汚いなぁ・・・猿ぐわを外すから待ってて」

 

中二病エルフ「っぷは!?いやだぁぁぁぁぁ!!ママァァァァァァ!!助けてぇぇぇぇぇぇ!!」

 

まるで赤ん坊のようにもうこの世にはいない母親に助けを求める男エルフ

 

「・・・はぁ、うるさいなぁ・・・・ま、そんなのどうでもいいか」

 

そして魔人は手にある注射を中二病エルフの腕・・・

 

 

ドス!!

 

 

中二病エルフ「え?・・・い、いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

注射の針は腕にはいかず中二病エルフの瞳に深く刺さった

 

「ああ!なんていい声なんだ!!もっとこの部屋中に響き渡らせてくれ!!」

 

魔人は顔を赤く染めながら注射を上下左右に動かし注射の針を目玉の中で暴れさせ少しずつ液体を注入していった

 

中二病エルフ「ああ!?あ、gtyすいあんヴぃbrくぉbヴあしんv!!!!!!!??????????」

 

中二病エルフも少しずつ体内に入っていく液体に反応してなのか狂ったように暴れる

 

「ああ、安心して・・・もうすぐで終わるから♪」

 

そしてズプリっと注射の針を抜く魔人

 

中二病エルフ「あ・・・・が・・・ま、ま・・・・まマいwんしb3いうwんしおうくぇv?」

 

注射が引き抜かれた後中二病エルフの頭は肥大化し爆発した

 

「あ~あ・・・失敗かぁ・・・やっぱアラクネたちの使った毒は説明書を読んでから使わないとね・・・さてと」

 

魔人は破裂したエルフの頭を眺めながらつぶやきアリスを見る

 

アリス「うぐ!?・・・げほげほ!?」

 

あまりのも過激なシーンにアリスは吐き気を催す

 

アリス「はぁはぁ・・・や、やめて・・・・来ないで・・・」

 

「ああ♡ほんといい買い物をしたなぁ・・・美しい女性があまりの恐怖に泣く顔は」

 

アリスの顔を優しく添えこぼれた涙を舐め取り笑う

 

「ああ!もっと私のために泣いてくれ!!」

 

ぺろぺろと犬みたいに舐める狂った魔人

 

「ああ、おいしかった・・・待っててね君にはさっき見たいな毒じゃなくて()()()()()()を持ってくるから」

 

アリス「ま、まさかお気に入りって・・・」

 

 

「そう、私が剥製にしたい奴が私のお気に入りってことだよ」

 

 

アリス「い、いやだぁ!!死にたくないよぉ・・・・アーク・・・」

 

「あれ?まさか自分の使い魔に助けを求めているのかい?」

 

平然とした顔で準備する魔人

 

「無駄に決まっているじゃいか?彼にとってはようやく手に入れた自由だよ?今まで皇族というトップにこき使われて自由が無くなった生活なんて最悪以外の言葉が出ないさ」

 

アリス「・・・く、くるもん!!私の使い魔だもん!!」

 

幼い少女のように泣きじゃくるが魔人は断言する

 

「はぁ・・・君はまだわからないのかね?彼は絶対に来ないよ場所的にも関係的にも」

 

アリス「アークならそんなの関係ないわ!!」

 

 

 

 

「・・・じゃぁ聞くけど()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 

 

アリス「ッ!?」

 

「・・・その様子だと無いようだね?・・・さてと早く剥製にして紅茶でも飲みながら眺めるとしようかね」

 

そういい注射を準備するが

 

「おっといけない液体を忘れてしまった」

 

どうやら魔人は剥製用の液体を忘れてしまったようで奥に消えていく

 

アリス「ッ!!」

 

そこからはというとアリスの行動は早く拘束している椅子を思いっきり暴れた

すると運命の女神は味方してくれたのか今までの尋問に等しい魔人の実験で出た被験者の血が手錠の金属に錆を作っていたようで

 

 

バキ!!!

 

 

 

アリス「やった!!」

 

両腕が自由になり足かせは魔法で破壊しこの狂気の満ちた屋敷から脱出するために走り出した

しかし・・・

 

「おや?逃げましたか・・・これが終わったら買い替えようと思っていたのですが失敗でしたね・・・」

 

アリス「嘘!?」

 

戻ってきた魔人がアリスの逃げだした瞬間を見て落胆した

 

「まぁ、最近遊んでいませんでしたから久しぶりに遊んであげましょう・・・さぁ!!10数えるので早くお逃げ!!」

 

そして最悪な鬼ごっこが始まる

 

アリス(別にアークがいなくても!!アリス・フォン・アーハムを舐めないで!!)

 

・・・アリスは部屋の扉を乱暴に開け駆け出した




どうも最近RTA始めたけど始まって数時間でやめたいと思った零城です

え?アリスがエロい事されすぎじゃないかって?
それは彼にとってアリスが格好の獲物に見えるからよ・・・

次回も戦闘回・・・じゃないかも?
・・・だって書きたいことがたくさんあるから文字的に入らんもん・・・


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十八発目 見つけた

ソリッド、ソリダスたちどうしよ・・・

感想にて
ポポポン さん
古池地 さん
ありがとうございます!!


・・・ここはとある魔族領の屋敷

そこでは

 

アリス「はぁはぁはぁ!」

 

アーハム帝国の第二皇女アリス・フォン・アーハムが逃げていた

彼女は数週間前に元リーダーに攫われ奴隷オークションで売られてしまいこの家に買われたがその家の主人が狂って剥製になりかけ全力で狂った鬼ごっこ中だ

しかし背後から

 

「どこまで行こうというのかね?」

 

魔人が三日月のように曲がった微笑みを浮かべながら追いかけてくる

逃げようにもこの邸宅は今日初めて来た場所なのでここがどこなのかもわからなかった

 

アリス「いや!!」

 

後ろにはあの魔人が歩いて追ってき振り返っただけでも怖かった

本来の魔法使いなら魔法を使って倒すがアリスにはそれができない

なので逃げるしかない

 

「ああ!本当に懐かしいな!!昔飼っていたペットと追いかけっこしたのを思い出す!!まぁ、その子も実験体に使っちゃったけどね・・・」

 

後ろから迫ってくる狂乱から逃げる

本当は今すぐにでも自分の使い魔(アーク)を呼びたい

しかし、先ほどの魔人の言葉が心に刺さる

 

()()()()()使()()()()()()()()()()()

 

思い返せば彼がしたいということを何もしてあげずずっと連れまわしている

 

アリス(・・・彼の自由・・・私、本当に彼の主人としていられてるの?)

 

広く長い廊下を走りながら自身に問おう

しかし後ろの魔人に捕まりたくないので考えるのをやめ走る

しかし・・・

 

アリス「行き止まり!?」

 

アリスには地の利が無く行き止まりに当たってしまった

 

「・・・ハンティング(狩り)の時に大切なのを知っているかい?」

 

コツコツと歩きながら迫ってくる魔人

 

「獲物を捕らえるときに時間をかけて倒してしまうと時間がかかって肉の質が落ちてしまう・・・だが逃げ道をふさいで一気に殺してしまえば質のいい肉が手に入るのでね」

 

アリス「誘いこんだの!?」

 

「そうさ・・・いやぁ、貴族なのに久しぶりにはしゃいでしまった・・・」

 

頭を掻きながら歩を速めアリスに迫ってくる

アリスも反抗したいが魔法は使えないので却下、今見える限りあるものは飾られた花瓶と絵と鎧

 

アリス「ッ!!コレ!!」

 

アリスは廊下に飾られていた鎧が持っていた剣を抜き取りへっぴり腰だが構えた

 

「・・・ほう、魔法使いが魔法を捨てて剣で挑むか」

 

アリス「・・・・・・・・・」

 

キッと魔人を睨み剣先を向けるアリス

 

「しかし・・・温室育ちの皇族や王族どもは誰かを殺すという経験を得たことがない・・・」

 

パチン

 

魔人が指を鳴らすと後ろからゾロゾロと他の奴隷が出てきた

 

「”捕まえろ”」

 

「ひぃ!?は、はいぃ!!」

 

魔人は奴隷の一人である子供奴隷に命令する

子供は奴隷化されたときにつけられた首の紋章の呪いによって反抗ができず命令通りにアリスに向かって突撃する

 

アリス(大丈夫よアリス!!ただ剣を振ればいいだけ!!そうすれば相手はもう立ち上がれない!!)

 

初めて剣を握った

今まで魔法使いとして接近戦は想定されておらず筋肉的なことはしたことがなく今握っている剣がとても重く感じる

重さに任せて振りかぶり上段から左斜めに振り下ろす

 

ザシュ!!

 

剣先は子供奴隷の肩を通り腹を通って骨盤から出ていった

剣先が通っていったところからポタリと血が出ていき少し遅れて血の噴水が子供から出てきた

 

「痛い・・・痛いよぉ・・・」

 

できた血の池に倒れこむ子供奴隷

 

「何寝ている!!”さっさと起きて捕まえろ”!!」

 

しかし魔人はそれを許さず再び命令をする

 

「む、無理だよぉ・・・痛いよぉ・・・おかぁさん・・・おとぉさん・・・」

 

泣きながらあまりの痛さに無理だというが

 

 

ジジ!!

 

 

「あ、熱い!?」

 

首の紋章が熱を帯び痛みを与え命令を強制的に遂行させる

 

「二度は言わんぞ?”さっさと起きて捕まえてこい”」

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

子供奴隷は涙を流しながら血を流し再びアリスに突撃する

 

アリス(くる!!)

 

アリスも子供奴隷の突撃に対して剣を握って振りかぶろうとするが

 

アリス「あれ?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

そしてようやく気付いたのだ

 

アリス「あれ?・・・呼吸ってこんなにきつかったけ?」

 

自分の手は水につけた後のように濡れ、呼吸もまるで喉に何かが詰まったかのようにしずらく、足も震えていた

 

アリス「な、なんで・・・きゃ!?」

 

なぜか剣が上がらず、結局子供奴隷に拘束されてしまった

 

アリス「はぁはぁはぁ・・・なんで・・・手が震えるの?」

 

「はぁ・・・ようやくかい・・・」

 

アリス「何を・・・盛ったの?」

 

「おや?どうやら私の毒だと思っているようだね?残念だけどそれは君の中から出てきたものだよ?」

 

アリス「・・・え?」

 

「戦場で初めて実戦する若者はこの戦いで活躍して出世しようっと思うが実際は戦った後は後悔で戦場に立とうとは思わなくなる・・・それはなぜか知っているかい?」

 

抑えられているアリスに近寄り

そしてきっぱりという

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それが今君の中で初めて渦巻いて混乱しているんだよ」

 

 

そういわれ思い出す

自分の振った剣先は子供の肉を切り裂き、骨を砕き内臓を引き裂き血を噴出させた

 

アリス「うぐ!?」

 

そしてようやく自分が犯したことを思いだした

今、自分はこの子供の物語を終わらせようとした

そして、どこかにいるであろう帰るべき場所を行かせなくさせようとした

さらに親も悲しませようとした

 

「・・・もしかして初めて体験するって思っているのかい?」

 

アリス「え?」

 

「・・・(アーク)はこんな苦しみに耐えながら戦ったんだよ?・・・だからさっきも言っただろう?彼が君の迎えには来ない理由」

 

アリス(アークってこんな苦しみを味わっていたの?)

 

まだ子供奴隷は生きていて血を流しているが速く治療すればならないが一人も殺していない

だが自分とは逆に使い魔のアークはたくさんのオークと60体ものエルフや使い魔を殺した

もう、見てわかるほど味わう苦しみが違う

 

「彼は苦しかったじゃない?たった君みたいな少女一人のために名誉もなくただ大切な家族が待っているのにそれを壊す。それがどんだけ苦しんだろうな?」

 

アリス「やめて・・・もうやめて・・・」

 

「君がいなくなったことで彼は自由になった、ようやく行きたい所も行ける、君に許可なくやりたいこともできる・・・ああ、彼は君がどんだけ恨んでいたんだろうね?」

 

アリス「・・・お願い・・・もうやめて・・・」

 

なら今までの彼はずっと自分を憎んでいたのか?

学生生活は確かに楽ではない、しかし彼との会話はとても楽しかった

彼との会話は自然と笑顔になれるほど面白かった

・・・だがそんなときでも彼は自分を絞め殺したかったのか?

 

アリス「ごめん・・・ごめんね・・・アーク・・・」

 

「もうさ?死んで楽になったら?そうすれば彼も許してくれるかもよ?」

 

・・・そうか

その方法が一番いいかもしれない

今まで自分は何もせずにただ眺めていただけ

ずっと彼だけ汚れ仕事をやって自分だけ楽をしていた

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

生気のともっていない虚ろな瞳から自然と涙が出てくる

 

・・・自分はあの時なんで彼のことをわかってやれなかったんだ?

何が仕方ないだ・・・そんな言葉で終わらせるようなことではない

 

アリス「・・・・・・もういいや・・・・・・・・・もうどうでも」

 

そっと吐露し力が入らない右手を魔人に捧げる

 

「ん~!やっと私のお気に入りにできるね!・・・さて痛いのは一瞬だ、そのあとは気持ちよく死ねるよ」

 

魔人はアリスの召喚魔法には興味がなくただその顔に恋をし自分のコレクション(剥製シリーズ)にするために買ったのだ

魔人の注射針がその華奢なアリスの腕に入り込み・・・

 

 

 

 

??「キキ?キッキー!!」

 

 

 

 

「な!?なんだ!?」

 

突然、天井から何かが降ってきて魔人の妨害を始めた

 

アリス「・・・・だれ?」

 

その体は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

仔月光「きゅいきゅい!!」

 

仔月光はアリスの手を握り立たせるよう促す

 

アリス「・・・・・・・・ついていけばいいの?」

 

もはや何もかもどうでもよく考えていたアリスは何の警戒もなく初めて見た魔物についていく

 

「くそ!!待ちたまえ!!」

 

魔人も追跡しようとするが

 

「坊ちゃん!!大変です!!」

 

「なんだ!?私は今忙しい・・・」

 

「門をご覧ください!!」

 

廊下の窓から外を覗いてみると

 

 

 

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「な、なんだこの魔物は!?

 

いつも綺麗に可憐に育ててあるバラの上で、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

製品名称はIRVING(アーヴィング)

またの名を・・・月光

 

月光は持ち前の跳躍力で縦横無尽に飛び回り警備兵を減らしていく

 

「総員!!後退して陣を組め!!」

 

警備長らしき魔人が叫ぶと警備兵は綺麗に盾を構え陣形を作った

 

月光「・・・・・・・・・・・」

 

それを見て月光は跳躍をやめ観察をし即判断する

月光の体に取り付けられたミサイルポッドから・・・

 

 

ドシュゥ、ドシュゥ、ドシュゥ、ドシュゥ、ドシュゥ!!

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・

 

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

二体の月光から放たれた対戦車ミサイルは整列し盾を構えた警備兵の中に見事命中し殲滅した

爆風で腕が飛んでいったもの、直撃し見るも無残な姿になったものなど千差万別だった

 

「くそ!・・・母なる大地に帰りたまえ!!”ロックブロック”!!」

 

運良く生きていた兵士の一人が土魔法で対戦車ミサイルを放った月光二体に攻撃するが

 

月光(ピ・・・ピピピ・・・)

 

後ろで待機していたもう一体の月光が

 

 

パシュ

 

 

 

高速で飛んでくる岩を空中で破壊した

 

「な・・・・に・・・・?」

 

目の前起きた現実に頭が追い付かない兵士だったが・・・

 

 

ズシャン、ズシャン、ズシャン、ズシャン

 

 

目の前まで跳躍してきた月光に蹴られ壁に釘のように刺さり動かなくなった

 


 

魔人の邸宅内では、仔月光がアリスの手を引いてどこかに連れて行っているようだった。

途中でこの邸宅の執事や奴隷に会ったが、会った瞬間に仔月光が纏わり付いては、時間稼ぎをした。

 

アリス「もしかして・・・私を助けてくれるの?」

 

仔月光「( ´∀`)bグッ!」

 

もしかして・・・アークか?

でもiDROIDは持っていないし場所も不明なので彼ひとりじゃ捜索に時間がかかる・・・自国の騎士も協力するとは考えにくいし・・・それにこの魔物たちはたくさんいるのでアークとは思えない

 

広い廊下を仔月光の助けをもあり走り抜き・・・ついたのは玄関のある大広間だった

 

アリス「ッ!!出口!!」

 

アリスはようやく見つけた出口に飛び掛かる勢いで向かって行き取っ手を取ろうとしたが

 

ズシャァァァァァァァァァァァァン!!

 

「・・・はぁ・・・君は私を怒らせる天才かね?こんなにも屋敷をめちゃくちゃにして?」

 

先ほどの魔人がアリスの目の前に降り立ち出口をふさいでしまった

 

「それに君は生きてて許されると思っているのかい?もし外に出れても生きてこの国から出れると思っているのかい?あとその魔物は何だい?近くの森でも見たことが無いよ?」

 

アリス「・・・そんなのはどうでもいいわ・・・私はこんな狂った屋敷で一生を終わるじゃなくて・・・せめて外で死にたいわ」

 

「だめだよ・・・君はお気に入りだからさ・・・」

 

アリスが一歩下がると魔人は二歩前に進む

 

「さぁ・・・早く私が愛してあげるからさぁ・・・一人にしないでくれぇ・・・」

 

魔人の手がアリスに再び接近してくるが

 

仔月光「( ´∀`)σぉ前ナニ様ダ!!、( 怒´_ゝ`)∂゛ちょいツラかせや、(# ・ω・)σオ前ハユルサン」

 

「な!?放せ!!この虫ども!?」

 

仔月光たちが魔人の体にまとわりつき始めた

それも先ほどの数体ではなくゾロゾロと他の仔月光たちが集まりその数は数十体にもなった

そしてちょっとした山ができた瞬間

 

バリリリリリリリリリリリリリリリリ!!

 

「ぬぐああああああ!?」

 

仔月光のカメラ部分に搭載されているスタン機能を集団で起動し魔人を無力化しようとしたが

 

「ふざけるなぁ!! ……私は一人になりたくない、私は一人になりたくない、私は一人になりたくない、私は一人になりたくない、私は一人になりたくない、私は一人になりたくない、私は一人になりたくない、私は一人になりたくない、私は一人になりたくない、私は一人になりたくない、私は一人になりたくない……!」

 

仔月光「 Σ(・ω・´ ノ)ノナヌッッ!! 」

 

集団でスタン攻撃をして動かないと思っていたが徐々に魔人の体は大きくなっていった

 

「やめてくれぇ・・・もう僕を嘲笑ないでくれ・・・寂しいよぅ・・・」

 

先ほどの貴族のような姿からかけ離れていき巨大で醜い肉塊となった

 

「・・・僕を置いてかないでくれぇ」

 

魔人は最終的に4mほどの巨人となりアリスに迫ってきた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・が

しかし十分に時間は稼げた

 

仔月光「(((o(*゚▽゚*)o)))キタァ!!」

 

仔月光の一体が何かに反応し()()()()()()()()()()()()()()

そして魔人の妨害をやめアリスの即席の屋根になるよう仔月光たちが組み立てはじめできた

すると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・跳躍態勢」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

 

 

 

 

天井を突き破り降り立ったのは

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

それがアリスの目の前で降り立った

 

アリス「な・・・ん・・・・で・・・・?」

 

??「はぁ・・・ようやく見つけたぞ・・・・このポンコツ主人(アリス)

 

それはあの時喧嘩をしもう二度と合えないと思った大切な・・・そして最も信頼できる使い魔(パートナー)

 

「なにもんんだぁ?」

 

魔人は先ほどのような紳士的なこれではなく豚のような声でその()()()()()に問う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「・・・・・・・・・・まぁ、()()()()って言えばわかるかな?」




どうも仔月光が意外とかわいく見えてきた零城です

次回はちゃんとした戦闘回がでます


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十九発目 別れ

開発一覧を目次の一番上に引っ越しました

感想も
ユーベル さん
古池明 さん
ありがとうございます!!

今回、駄作です・・・(コレ大切)
戦闘ってやっぱ難しい・・・
あと、文的に意味が分からん所もありますがご了承ください


・・・さてとようやく見つけたぞアリス

目の前にはいつしか喧嘩し決別した主人と出入り口には醜い巨人がいた

・・・恐らくアレがアリスを買い取った魔人か

 

「歌う死神?・・・なるほど、お前がアークか」

 

アーク「・・・名前を知っていて光栄だよ」

 

でも少しダイナミックすぎたな・・・

多分、元は綺麗な広間だったかもしれないけど俺が跳躍したせいでボロボロになってしまったもんな!

 

リン「ケホケホ・・・助手・・・ちょっとヤンチャすぎ・・・」

 

アーク「そういうお前もよく落ちなかったな」

 

ピューパの肩からリンが顔を出して文句を言う

 

アーク「リン、アリスを先に外へ」

 

そう言われたリンは降りてアリスの手を握り駆け足で出ていった

 

「しかしどうやってここが特定できた?・・・あのエルフも追跡できないよう証拠は残していないと・・・」

 

アーク「確かにアリスのiDROIDも残されていて追う手段がなくなった・・・だけど何も追えないっていうわけじゃない」

 


数週間前

 

リン「・・・殲滅しに行く?でも、場所に特定はどうするの?」

 

アーク「そんなの()()()()に決まってる」

 

リン「・・・・・・・・・・ちょっと待って助手・・・今なんて?」

 

アーク「いやだから俺はいつあんたの助手に・・・・まぁいいか、仕方ないじゃん・・・痕跡もないし目撃されてないし」

 

リン「でも人手はどうするの?」

 

アーク「それなら大丈夫!!・・・えっと、開発っと」

 

前に何か人手が必要な時に使えるなって思った奴らを召喚する

俺とリンの目の前に高さおよそ3mほどの巨体が出現した

足はカエルのようだが鳴き声は牛で体は全く生物的ではない機体だけどメタルギアの世界では戦車より機動数が多かった奴

 

月光「も~~~~~~~」

 

リン「!?・・・なんか出た!?」

 

アーク「こいつは月光、俺の(ゲームの)世界では割と歩兵の敵になった機体だ」

 

リン「へ~~~~~・・・・・ねぇ?この子、解体「ダメに決まっていんだろバカ野郎」・・・ケチ」

 

何がケチじゃ

月光本人も「何言ってんだこいつ」って二度見したぞ

 

月光(・・・・・・・・・・・・・・)

 

アーク「え?この魔法使い大丈夫かって?・・・・まぁ、性格あれだけどいい奴・・・・かな?」

 

リン「・・・もしかしてこの子の言葉がわかるの?私、何も聞こえないけど?」

 

アーク「・・・なんつぅか・・・言葉じゃなくて感情はなんとなくわかるって感じか?」

 

リン「なるほど・・・」

 

リンが隣でメモをしながら月光を触りまくっているのはほっといて

今回は月光に任務は俺たちが捜索に専念している間護衛で召喚した

 


 

以前のポイント 2551

 

開発「月光」 通常型2体、アクティブ保護システム搭載型1体

合計消費ポイント 700×3=2100

 

現在のポイント 451

 


 

・・・こんな感じでいいかな?

戦闘になったら通常型が戦って後ろでアクティブ保護システム搭載型が援護って感じにした

すると・・・

 

きっきー!!

 

月光の中から黒い丸に腕が三本生えた奴が現れた

 

リン「あら、可愛い」

 

出てきたのは製品名称はTRIPOD(トライポッド)・・・またの名をフンコロg・・・ではなく仔月光

 

アーク「君たちはアリスの捜索係でいいか?」

 

仔月光「(。・ω・)ゞリョウカイ」

 

あと、追加で仔月光を召喚する

 


 

以前のポイント 451

 

開発「仔月光」

合計消費ポイント 90×5=450

 

現在のポイント 1

 


 

・・・さてと開発ポイントがすっからかんになった

でも捜索用仔月光は月光に乗っていたのと合わせて39体になった

 

アーク「よし・・・全仔月光に命令!!捜索目標はアリス・フォン・アーハム!!追跡装置は使用不可能!!他手掛かりなし!!ってなわけで人海戦術で探せ!!」

 

リン「・・・それで私たちはどうするの?」

 

アーク「え?()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

リン「・・・私までこき使われるの?」

 

アーク「まぁ・・・うん・・・すみませんね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「てな感じだ」

 

「狂ってるな・・・まさかアーハム帝国付近すべてをか?」

 

アーク「・・・まぁね、仔月光様様だよ」

 

大広間の中魔人と答え合わせをしながらにらみ合う

仔月光を1km感覚で配置してそこから人海戦術で探しまくった

・・・まぁ、おかげで開発ポイントがすごいことになった

 


(捕まっていた奴隷は全員救助しました)

以前のポイント 1

 

一回目のオークション会場襲撃

獲得ポイント 3300

量産 仔月光10セット 900

 

二回目のオークション会場襲撃

獲得ポイント 2900

量産 仔月光10セット 900

 

三回目のオークション会場襲撃

開発ポイント 3400

量産 仔月光10セット 900

 

さっきの森

獲得ポイント 1039

 

合計 7440

 


おかげで仔月光の数が最初にいた39+180で219体になった

・・・本当は今すぐにでも人型に回したいけど今は目の前の脅威の排除が先だ

 

「しかしなぜだ?お前はあの女(アリス)がいなくなって自由になれたはずだ?なぜそこまで助けようとする?」

 

アーク「別に?ただ彼女をこのままにしておくのはなんか後味が悪いのでね?」

 

「・・・ふん、そうか・・・しかしアレはもう奴隷で守る価値はないぞ?」

 

アーク「・・・でも助けるってことには変わりないさ?身分も関係なしに・・・それに俺は一度守るって決めたら変えない主義でね?」

 

そう言いながらも魔人と俺は間合いをじりじりと詰めながらにらみ合う

魔人は巨大化した体の腕に力を込めながら・・・

俺はピューパのブースターの回転数を増やしながら・・・

 

そして・・・天井からガラスのかけらが二人の間に落ち・・・

 

 

ガシャン

 

 

 

それが合図になった

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

「せやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

アーク「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

魔人の拳とピューパのアームがぶつかりあり地面が割れ両者反動で下がる

 

アーク(嘘だろ・・・ピューパって数tくらいあんだぞ?それを形保ったまま威力が相殺できるって・・・)

 

「・・・すごい・・・すごい!!私の拳を耐えれるとは!!」

 

殴りあった拳にはじんわりと赤い雫が垂れる中興奮する魔人

 

「いやなに悪いね?一人で興奮してしまって・・・さて続きをしようか?」

 

そっと構える魔人

 

ズドン!!

 

アーク(速い!?)

 

先ほどとは見間違う勢いで迫ってきた

機銃で牽制するが

 

カンカンカン!!

 

アーク「嘘やん!?」

 

魔人は皮膚を硬化し弾いていった

 

 

ズアアアアアアアアアアアアン!!

 

 

敵の拳がロケットランチャー並みに飛んできピューパの体に当たった瞬間、気付いたら壁にめり込んでいた

 

アーク(ぐは!?)

 

頭の中で全身に巡らせているコードのいくつかが切れていくのを感じる

 

「ああ♪もっと遊ぼうじゃないか!!」

 

アーク「野郎!!」

 

再び拳同士がぶつかり合う

 

アーク「・・・どこからそんな力が出るんだよ」

 

「これは日々の実験で手に入れたものさ・・・毎日被検体のみんなに薬剤を注入していって失敗しながらも手に入れたものさ」

 

アーク「何とも狂っているね!!」

 

「それは君も同じじゃないか?殺されていった者たちはさぞかし無念に思っているのに何とも思わずのこのこと助けに来るなんてね!!」

 

再び拳が迫ってくるがブースターを点火し距離をとる

そしてそのスピードのまま魔人に接近しアームを振り下ろす

 

「ふん!!」

 

しかし魔人はそれを何とか受け止める

だがそのままブースターを点火し壁にぶつける

 

「ぐほ!?・・・いいねぇ!!こういうのは初めてだ!!」

 

魔人はピューパの腕をひっぺ返し右手を振りかぶりピューパの左アームにブチ当てる

自分の装甲が凹んでいくのを感じる

 

アーク「・・・・・・・・・・・・・ッチ!!うらぁ!!」

 

俺も仕返しに右アームで魔人の腹部に打ち込む

勢いが強すぎて壁を破り外に出てしまった

 

アーク「いってぇ・・・っつかなんで攻撃魔法を使わないんだよ?」

 

「なぜって・・・お前は拳で来るなら私も拳で答えるだけだ!!」

 

そういいながら腕を巨大化させて殴ってくる

こちらも答えるようにブースターを最大限に使い勢いに乗って右アームをぶつけ合う

 

ズァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

ミシミシとアームに悲鳴が鳴る

 

アーク(すまん!耐えてくれよ!!俺の体(ピューパ)!!)

 

ピューパの部品と魔人の血があたりにまき散らせれる

 

「ああ!知りたい!!もっとこの感情について知りたい!!」

 

魔人は痛みも感じない様子で拳を振り続ける

 

アーク「ああ!死ぬまで踊ろうぜ!!」

 

そして再び質量と質量がぶつかり合う

魔人の右腕が、左腕がピューパの体に衝突し凹ませ破壊し回路を露出させる

ピューパのアームが魔人の皮膚に当たり血を噴かせ肉を出させる

 

アーク「・・・く、はぁはぁ・・・いい加減倒れてくれね?」

 

「・・・そうだなって言いたいがそうにはいかない」

 

すると魔人はどこからか取り出した赤色の液体の入った瓶を口でかみ砕いた

 

アーク「・・・いや、それはないだろぉ」

 

みるみると魔人の傷口は治っていき戦う前まで戻っていった

 

「・・・ふぅ、言っておくがさっきのは活性化剤だ。まさかここまで細胞がボコボコにされるとは頭が下がるな」

 

アーク「・・・・・・・・」

 

「さて、第二ラウンドといこうかい?」

 

そういいボクシングポーズみたいに構える魔人は隕石のごとく迫ってきた

 

・・・やばいな

これ以上、長期戦にされると戦闘中に修理ができないこっちが負けるな

奴は恐らく魔法的なものではなくて細胞みたいに生命的なもので治療したんだろう

細胞で自然治癒と見た

しかし、どう攻略するか・・・ただのアーム攻撃じゃ再生される・・・だったら再生できないほどの破壊する力・・・俺だったらロケランとかの爆発物だが生憎ピューパのはそれがない

月光の対戦車ミサイルでもいいが今、仔月光と共に奴隷の開放に動いてもらっている

・・・待てよ、ここって見た感じだが貴族の屋敷だろ?

なら、()()があるはず!!

 

魔人がジリジリと間合いを狭くしてくる中、手の空いている仔月光に()()()()を持ってくるよう連絡する

 

アーク「・・・・・・了解、そっちにあるのか」

 

場所が分かったのでそっちに誘導を開始する

 

 

チャキ!!

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

 

「ふん!またその黒い棒からの魔法かい?」

 

機銃で再び攻撃を開始するが魔人は皮膚を硬化し弾く

だがこれはあくまで陽動だ

 

アーク「さぁな!!持っている手は全部使ってやらぁ!!」

 

少しずつ後ろに後退しながらその場所に向かう

 

「はっはっは!!もう手品は終わったのかい!!」

 

まるでシャワーでも浴びるかのように平気な顔で迫ってくる魔人

そして・・・

 

アーク「ッ!!ここ!!」

 

誘導に成功し一気にブースターを点火し突進する

 

「さぁこい!!」

 

魔人もようやく攻めてきたことに興奮し受け止めようと構える

 

 

ズガァァァァァァァァァァン!!

 

 

アーク「ぬおおおおおおおおおお!!」

 

「うおおおおおおおおおおおおお!!」

 

両者、相撲をするかのようにぶつかり合い押し合う

だが、こっちは攻略のために押し勝たないといけない

 

 

ギュィィィィィ・・・

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

ブースターの回転数をオーバーヒートする勢いで上げ続ける

アームにあるキャタピラもすり減っていくのがわかってくる

だが、アリスのためにも負けられない!!

 

・・・そして勝利の女神は微笑んでくれた

 

「ぬぅ!?な!?」

 

一歩ずつ魔人が後ろに下がりだし・・・

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

とある部屋に押し込むことに成功した

押し込んだ部屋の名前は()()()

暗く密閉した空間に押し込む

 

「ぬぅぅぅ・・・ここは食料庫か?」

 

アーク「正解だがもう少しの間大人しくさせてもらうぜ!!」

 

アームで抑え込みつつAIポッドの下から電撃ユニットを出す

 

アーク「お客様!!ちょっとビリビリしますよ!!」

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

「ぬ!?くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」

 

電力最大で至近距離から電撃する

 

「や、やるなぁ!!だがまだまだこれからだ!!」

 

アーク「・・・いや、これでゲームセットだ」

 

 

バサァ・・・

 

 

「なんだ?」

 

突然アークと魔人の周りに()()()()()()()

白い粉を出しているのは先ほどアークに指示された仔月光だった

その手に握られているのは()()()

 

アーク「なぁ・・・()()()()って知ってるか?」

 

「ふんじんばくはつ?」

 

アーク「可燃性の粉塵が大気中に浮遊した状態で着火し、爆発を起こす現象のことだ・・・しかもなこれって()()()()()()()()()()()()()()()()()らしいぜ?」

 

すると

アークと魔人の周りに吹雪(大量の小麦粉)が舞った

 

「まさか!?自爆!?」

 

アーク「正解」

 

 

ズダァン!!

 

 

着火源の機銃を一発放った瞬間

 

 

 

 

グァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

 

 

食料庫が大爆発し黒い煙が立ちこもった

 

仔月光「ヤ、ヤッタカ?((((;´・ω・`)))ガクガクブルブル)

 

先に避難した仔月光たちがそっと爆心地を覗くが

 

「ぐっはぁぁぁぁぁぁ!?」

 

仔月光「タタタタァεεεεεヾ (*´・ω・`)ノトンズラッ」

 

瓦礫から魔人が満身創痍で出てき仔月光たちは急いで離れた

 

「ふぅぅぅ・・・あの使い魔・・・やはり狂ってるな・・・躊躇なく自爆するとは・・・あの爆発では奴のほうが形を保てないだろぅ・・・」

 

ズリズリとはい出てくる肉塊

皮膚のいたるところに火傷があり、形は崩れていた

・・・魔力的にも体的にもあと一発でも大ダメージを受けたら崩壊するだろう

 

「しかし、この勝負私の勝ちだな・・・さてとさっさとあの奴隷と魔法使いを捕まえなけれb(ゴトッ)・・・なんだ?」

 

自身の勝利を確信したが背後から何かが崩れる音がし振り返ると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・っふ・・・負けだよ・・・死神」




どうも最近面白い異世界系ラノベか漫画が見たい零城です

なんか微妙な終わり方をしたなって思った人、手上げて
・・・はい・・・はい
そうです、作者の文字数的(マジで一万文字超えそうになった)にまた次回にお預けです・・・ごめんね

次回はすぐに出す(午前11:00)ので待っててくださいな・・・


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二十発目 決意

感想を
ポポポン さん
古池明 さん
ありがとうございました!!


リン「・・・ここまでくれば大丈夫かな」

 

リンはアークに言われた通りにアリスと捕まっていた奴隷たちを連れて侵入する前に来た門の前についた

先ほど魔人の屋敷の方から天を衝くほどの大爆発が起きたが彼が無事なのを祈ろう

 

リン「しかし・・・この人数を一人で率いるのは少し荷が重い・・・」

 

開放した奴隷は全部で50人ほどで種族もばらばらだ

アリスは精神的に期待はしないほうがいい

 

アリス「アーク・・・・・・・なんで」

 

隣でアリスが驚愕の顔をして驚いている

なぜ、あの日決別したのに助けに来たのかなんでこんな愚かな自分を助けてくれるのかわからなかった

 

リン「アリス様・・・助手の心配より自分の心配を・・・」

 

リンはアリスの手を引いて外に出そうとする

だが・・・

 

リン「そんな・・・」

 

外に待っていたのは()()()()()()()()()()()()()()()()()

 


 

アーク「はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・」

 

もはや屋敷の面影もなくなるほど崩壊した建物の中俺と魔人はいた

 

「ごふっ・・・まさか・・・ここまでとはな・・・・」

 

さっき粉塵爆発をして倒せたと思ったが油断大敵だったな

・・・まぁ、ピューパの装甲のおかげだが

魔人が油断した時にピューパのアームを最大限に上げ魔人の顔に向かって振り下ろし俺は勝負に勝った

その証拠に魔人の体は少しずつ溶けていく

 

アーク「・・・なぁ、死ぬ前に一つだけ聞かせてくれ・・・・なんで最後まで魔法を使わなかった」

 

「なぜか・・・さてな・・・まぁ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()っとだけは言っておこう」

 

足から溶けていった体のほとんどがなくなっていく中、魔人も聞いてくる

 

「私からも一つ・・・なぜエルフ殺しや歌う死神っと罵倒されているのに立ち直れたんだ?」

 

アーク「・・・ある人から怒られたのも一つだが・・・行動に移せたのも他にあるな」

 

確かに俺はエルフを殺してしまった

あの時通知さんに説教(?)されていなかったらそのまま旅にでも行ってただろう

でもそのままにして例え何かの拍子で死んでも地獄行きは確定だ・・・だからせめて彼女(アリス)だけでも助けるけどやっぱ・・・

 

 

アーク「こんな殺人鬼でもたった一人の少女の幸せな未来を願うのはダメなことか?」

 

 

「・・・そうか・・・良き答えを最後に聞けたものだ」

 

ふっと笑いながら消えていく魔人

 

「・・・お前・・・いや、アークでいいか・・・アークとは良き友になれたかもな」

 

アーク「っへ・・・狂人とは友達になりたくないな・・・」

 

なんか・・・異世界に来て久しぶりに崩れた会話をしたな・・・

 

アーク「じゃあな・・・魔人」

 

そしてサラサラと消えていった魔人のご冥福をお祈りつつ主人のもとに帰っていった

 

 

「いい拳だったぞ?我が友よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋敷から出た後、事前にリンと打ち合わせしておいた集合場所に向かう

 

アーク(いってぇ・・・・やっぱはしゃぎすぎたな)

 

キャタピラ部分がすり減り走行が難しくなっていった

突入の際に月光が踏み荒らしたバラ畑を超え門の外に出ると・・・

 

 

「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」

 

 

 

アーク「な、なんだ!?」

 

森中に野太い発声が聞こえてきた

急いで向かうとそこには

 

アーク「アリス!?リン!?」

 

そこには

 

リン「はぁはぁはぁ・・・」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 


時は少し戻る

 

リン「ようやく助けが来たと思ったらこれね・・・」

 

門を出たリンたちであったが森から出てきたのは

 

「おい、そこの女エルフ・・・その方をこちらに渡しなさい」

 

出てきたのはアーハム帝国の騎士ではなく()()()()()()()()()()だった

 

リン「・・・へぇ~、自分から助けに行くほどの力がないへっぴり腰だけど情報だけは一人前なんだぁ~」

 

「二度は言わんぞ?この耳長娼婦が。・・・さっさとそれは渡せそうすれば命は取らん」

 

ジリジリと迫ってくる中

 

「ちょっと待った!!」

 

森を掻き分け出てきたのはアーハム帝国の騎士ではなく別の国の騎士だった

 

そこから今にまでのことをざっくり説明すると

 

バサビィ共和国の軍隊と他の国の軍隊が出会った瞬間、さらに他の国に軍隊までやってきて今にいたる

バサビィ共和国と他の諸国はアリスが誘拐されてっという情報を手に入れた後、我先に自国がアリスを誘拐犯より奪取し自国の戦力にしようとしていた

だが他の国に漁夫の利されても嫌だし、手に入れた情報では魔族領にいるので軍隊を出す必要があった

そして今は何をしているのかというと

 

「我が国が保護するべきだ!!」

 

「いや、わが国でやるべきだ!!我が国は騎兵隊が充実していていつでも対応ができる!!」

 

「黙れ!!貴様の国は弱小国のくせにしゃしゃり出るな!!我が国のほうがいい!!」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という醜い争いをしていた

もちろんそれは建前で本音はアリスを手に入れてアーハム帝国より強くなることだった

(ちなみにアーハム帝国は最後まで来ませんでした)

 

リン(さて・・・早く助手来てくれないかなぁ・・・・そろそろ限界・・・)

 

たった一人の少女ために軍隊を派遣したのが仇と出て今にもアリスを巡って戦争が起きそうだった

すると・・・

 

バキ!!

ボキ!!

バキャァ!!

 

新しい軍かっと思ったがどうやら違うようだった

 

アーク「・・・どういう状況よリンさん?」

 

魔人との戦闘でボロボロの状態となったピューパ(アーク)が出てきた

 

リン「あ、助手・・・えっと・・・」

 

「おお!歌う死神だ!!」

 

「こいつが・・・」

 

突然現れたアークに警戒する各国の騎士たち

するとバサビィ共和国の騎士の中でも煌びやかな格好をした男性が前に出た

 

「おお!使い魔アークよ!!このような醜い争いを見せてしまい申し訳ない!!我々はただ君たちを地獄のようなアーハム帝国から救いに来たんだ!!さぁ、速く我が国に来てくれ!!」

 

「黙れ!!使い魔アークよ!この大ウソつきに騙されるな!!君は一人で大丈夫なのか!?我が国に来たら君だけじゃなくて我々もそのエルフを守る手伝いができる!!だから来てくれ!!」

 

「貴様が大ウソつきではないか!!アークよ!!こっちに来たら身分も富も授けよう!!だから騙されず来てくれ!!」

 

・・・あ~・・・なるほど?

 

アーク「つまりは俺とアリスを手に入れたいと?」

 

リン「ん・・・その通り」

 

何とも醜いねぇ・・・

でも別にいいさ

 

やいのやいのっと騒いでいる各国の騎士(豚ども)に向かって

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

「ひぃ!?」

 

「な、なんだ!?」

 

機銃を上に向けてうち黙らせる

 

アーク「はぁ・・・うるさいよ?・・・おっさんたち・・・次騒いだら・・・一族もろとも滅ぼす

 

「な・・・な・・・き、貴様・・・今なんて?」

 

恐らくバサビィ共和国であろう騎士が青ざめた顔で聞いてくるが

 

アーク「言わなかった?()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

機銃と電撃ユニットを向けどす黒い声で命令する

すると恐怖に感じたのか各国の騎士は蜘蛛の子を散らすように逃げていった

 

アーク「なんだよ・・・結構弱腰だなあいつら・・・」

 

度胸ある奴らかと思ったら泣き虫だったことに落胆しながらリンのところに向かう

 

アーク「すまんなリン・・・みんなを率いてもらって」

 

リン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

・・・なんかリンがポカーンとした顔で固まっている

 

アーク「・・・・・・あれ?リンさん?」

 

リン「・・・・・・・・今後助手を怒らせないようにしよ」

 

・・・何言っているのかよくわからないけどほっとくことにしよ

 

アーク「・・・アリス」

 

アリス「・・・アーク」

 

アーク「まぁ・・・その・・・なんだ・・・怪我はないか?」

 

アリス「ないけど・・・・・・・・ッ!!それより私が切ってしまった子供の奴隷は!?」

 

アーク「??・・・・何を言ってるんだアリス?()()()()()()()()()()()()()()?」

 

リン「そうですよアリス様?奴隷は全員大人でしたよ?」

 

アリス「え・・・でも確か・・・私・・・」

 

アーク「まぁ・・・疲れているんじゃないか?少し寝とけ」

 

こうして俺らはアリスと奴隷を救助し国に戻っていった

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・ここは魔人の屋敷の近くにある洞窟

 

??「うへぇ~・・・あの皇女・・・結構バッサリ行くじゃん・・・割と痛かったなぁ・・・」

 

そこにいたのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

だが様子がおかしかった

・・・アリスに切られていたはずの傷が治っていた

すると・・・背後から

 

??「ここにいましたか」

 

その子供の後ろに身長が2mほどあり口には不気味な牙、蛇のような鱗に翼

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

??「あれ?()()()()()?どうしたの?」

 

カサンドラ「・・・それはあなたが執務中にどこかに消えるからでしょう?」

 

??「え~・・・だって執務めんどくさいしぃ~・・・私、戦いたーい・・・」

 

カサンドラ「だめです・・・はぁ・・・おや?アレは噂で例の女(アリス)を手に入れた魔人の邸宅ですね・・・・・・ま、大方使い魔がお迎えに来たんでしょう」

 

森の中で黒い煙がモクモクと立ちこもっているのが見える

 

??「でもすごかったなぁ!!私、一回でもいいからああいう使い魔に乗ってみたい!!」

 

カサンドラ「・・・まさか間近で見たのですか?例の使い魔(アーク)を?」

 

??「うん!!・・・でもあれをあいつらが欲しがる理由が少しわかるかも」

 

カサンドラ「はい・・・何とも醜いですね・・・我々魔族以上に」

 

??「さて帰ろうか!!おなかすいた!!」

 

カサンドラ「・・・そうですね・・・溜まった書類もやってもらなければ」

 

??「・・・やっぱ奴隷でいたいかも」

 

カサンドラ「・・・逃がしません」

 

その子供は龍の魔族に引きずられながら自身の住処に連れていかれた

 

カサンドラ「あといつまでそのお姿にいるんですか?()()()()()?」

 

??「え~・・・これ結構お気に入りだったのにぃ・・・」

 

すると引きずられている子供の姿が本来の者に代わっていった

悪魔のような尻尾が生え、ドラゴンのような翼、髪は紫と銀が混ざったような不思議な色になったいき、顔はまるで小悪魔のように笑って行った

 

 

 

 

 

第299代目魔王 エヴェリン・ヘル・カースド    別名「破壊の魔王」

 

 

 

 

 

エヴェリン「いつか遊びましょ?アーク?」




どうも作者の料理を甥に食べさせたらおいしいっと言ってくれて泣きそうになった零城ですぅ(泣)(´;ω;`)ウゥゥ

あとどなたでもいいです・・・このハーメルンで文字を恐竜のような・・・なんていうか叫び声?のような形にするのってどうすればいいですか?(特殊タグの震える、振動とかじゃないです)

次回はキャラ設定です!!


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二十一発目 もう一度

前回出したキャラ設定ですが開発一覧と同じく目次の上の方に移動するのでよろしくお願いします

感想も
古池明 さん
クロウG=T さん
ありがとうございます!!

祝!!
UA
10,000人越え!!
お気に入り
120人越え!!
あざます!!

開発一覧の詳細を変更したのと「グレイフォックス(サイボーグ忍者)」を加えました
クロウG=Tさん、参考ありがとうございました

今回ちょっと頑張って長めにしたので頑張って読んでください!!


以前のポイント 7740

 

獲得ポイント 1000

 

合計 8740

 


 

魔人の屋敷からアリスをぶんどった後俺たち(奴隷含む)は、アーハム帝国に戻ってきていた。

ちなみに奴隷たちのほとんどが誘拐されたものたちらしいので自力で自国に帰るそうだ(ちなみに丸裸だったら心配なので開発ポイントをゴールドに変えて資金にさせた)

・・・お前は大丈夫なのかって?

まぁ、さすがに修理したな・・・めっちゃ凹んでた

ついでに今回の戦闘で損傷したメタルギアたちも修理しとくか

 


 

消費ポイント

修理

ピューパ 1000

月光二体 700

仔月光六体 45

換金(元奴隷たちの資金用) 310ポイント=31000ゴールド

 

生産

食料(移動中)5

 

現在のポイント 6315

 


 

体は新品同然になったが心が疲れたな・・・今、リンとアリスは俺の背中に乗っているが・・・

アリスもいつも明るいのにさっきから黙ったままだし

 

アーク「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

うん、めっちゃ気まずい

アリスが誘拐される前日に喧嘩してしまったもんなぁ・・・

どうにか主人と話そうか悩んでいると・・・

 

リン「あ、見えた」

 

森を抜け山を越えようやくアーハム帝国が見えてきた

 

アーク(・・・結局話せなかったなぁ・・・てか魔人の屋敷からアーハム帝国まで結構あったのにそれで会話をしないって・・・大丈夫か俺?)

 

なかなか言い出せない自分に失望しつつもアーハム帝国方面に向かって移動すると

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

アーク「ん?なんの音だ?」

 

前方から馬の大群の走る音が土煙と共に聞こえてきた

 

リン「あ、あれって・・・」

 

土煙が晴れ走ってきたのは

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「あれは!?アリス様!?アリス様じゃないですか!?」

 

先頭に乗っていた腹が横にデカい貴族が驚いた顔をしながらこちらにやってくる

 

アーク「あ~・・・申し訳ないんだが・・・お宅らは?」

 

ひぃ!?歌う死神!?・・・・わ、我々はアリス様の救助のため編成された部隊だ!!」

 

アーク「え?救助部隊?」

 

・・・遅すぎません?

俺らがアリスを助けて他国のいざこざを沈めている間って結構あったぞ?

 

アーク「・・・貴族さんや・・・さすがに遅すぎじゃないか?」

 

若干声を黒くさせながら問う

 

「わ、我々は!!アリス様をいかに安全に助け迅速に避難させるかで協議してたんだ!!」

 

アーク「・・・なぁ、リン・・・こいつらが協議ってことは帝国議会のことだよな?二週間とかならわかるがもうほぼ一か月かかってんぞ?」

 

少し気になったので背中に乗っているリンに耳打ちする

 

リン「・・・さすがにここまではかからないと思う」

 

アーク「・・・・・そうか・・・ところで少し気になったんだが・・・()()()()()()()()()()()()?」

 

「そ、それは!!バサビィ共和国の動きを監視するために少数精鋭部隊で行くことになった!!」

 

・・・うん

 

アーク・リン((嘘だなこれ))

 

動きを監視って監視する前にもう動かれてますが?

あと鎧もよく見たら実戦用に動きやすい設計ではなく動きにくそうに金ぴかの鎧に赤いマントを付けたものだった

数も全体で魔法使いが30人騎士がその倍しかいなかった

 

アーク(・・・これ仮に助けられたとしてもあそこでは他の軍勢がいて数も数万ほどいたぞ?)

 

マジで精鋭部隊でもあの数じゃ勝てんと思う

 

「そ、それより先にアリス様の保護を!!」

 

アーク「そうだな・・・先にそっちか」

 

貴族のおっさんがなぜか慌てた雰囲気で話を変えられたが先にアリスが先だ

 

「アリス様!!ご無事で!?」

 

アリス「・・・うん・・・・ありがと」

 

騎士たちがピューパの背中からアリスを優しく降ろすが当の本人は意気消沈しており活気がなかった

そしてアリスは貴族たちの馬に乗せられアーハム帝国に飛んでいく勢いで向かって行った

 

リン「ところで助手?私たちあの国から出ていくつもりだったけど・・・どうするの?」

 

アーク「・・・あ」

 

そうやん・・・

俺ら、国を出て旅に出るってことにしてたんだった

 

リン「アリス様助けれたし・・・このまま旅に出るっていう選択肢もあるけど?」

 

アーク「いや、このまま彼女の様子を見るか」

 

リン「見るのはいいけど・・・どうやって見るの?」

 

アーク「・・・仔月光とかに潜入してもらったらいいかなぁ?」

 

どうにかアリスの様子を見るか考えながらアーハム帝国に向かった

 

 

 

 

 

アーハム帝国内

 

「おい!帰ってきたぞ!!」

 

「おお!アリス様だ!!」

 

先ほど送り出したばかりの貴族の部隊がもう帰ってきどうしたどうしたと騒めいたがアリスが貴族の馬に乗っており無事だとわかった瞬間国中歓喜に満ちた

 

シーベルト「アリス様!ご無事でしたか!?」

 

担任のシーベルト先生も突然いなくなった生徒が帰ってきて涙を流しながらアリスを迎える

 

アリス「先生・・・・」

 

シーベルト「お怪我は!?大丈夫ですか!?」

 

アリス「ええ・・・大丈夫だわ・・・」

 

シーベルト「そうですか・・・」

 

いつも明るい笑顔で自信満々に答えるがこの時はまるで魂を失ったかのような顔をする第二皇女に不安になる先生

 

クロエ「アリス!!」

 

アリス「・・・クロエ姉さま」

 

クロエ「あんたねぇ!!一体どこに行ってたのよ!!」

 

いつもは冷静でプライドが高いクロエがこの時だけは珍しく声を荒げ妹に怒っていた

 

アリス「・・・・・ごめんなさい」

 

クロエ「全くもう!!()()()()()()()()()!!」

 

さすがにいつもみたいに妹を馬鹿にするのはエルフとしてどうかと思うので慰める

 

クロエ「はぁ・・・よかった無事で・・・・・・・・ところであの使い魔(アーク)は?」

 

アリス「あ・・・・えっと・・・・・・・・・・聞かないでください」

 

クロエ「そう・・・聞かないでおくわ」

 

しかし今回のアリス誘拐事件は帝国議会でも国内に内通者がいいるのでは?という結論に至ったが・・・まぁ、()()()()()()()()()()()()()

 

クロエ(・・・はぁ・・・これだから勝った気でいる人って好きになれないわ)

 

アリスが城に運ばれていくのを横目で見ながらクロエはそいつを探すために一人路地裏に入っていった

 


 

アーハム帝国 魔法学園

 

・・・結局戻ってきてしまったな

 

あれからリンを乗せてアーハム帝国に向かっていたら見張りの騎士に見つかって帝国民に「死神が帰ってきたぞ!!」とか言われたり、恐ろしすぎて家の中に逃げ込むエルフもいたし、何なら騎士に警戒された

・・・あんときリンが説明しなかったらどうなってたことやら

それで説明を聞きつけた我らが担任シーベルト先生が飛んできてとりあえず魔法学園に一旦戻ることになった

ちなみにリンはシーベルト先生や学園長の聴衆さらには騎士団や貴族の尋問でアーハム城に行ってしまい現在俺は愛しき我が家兼倉庫にいた

 

アーク「変わってないな・・・」

 

結構この家も留守にしてたけどシーベルト先生曰く掃除はしておいたらしい

数週間だけいなかっただけなのに懐かしく感じてしまい家の中も確認すると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレクサンダー「む?遅かったのではないか」

 

アーク「!?」

 

ありのままのことを言おう

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

な、なにを言ってんだと思っているかもしれないが俺もわ(以下略)

 

アーク「なんでここに皇帝陛下が?」

 

アレクサンダー「いやなに・・・少しお前に用があってな」

 

そういいアレクサンダーは椅子から立ち上がり俺の目の前まで来た

 

アレクサンダー「使い魔アークよ、今回の事件にてアリスの救助・・・よくやったぞ」

 

アーク「誠にありがたいのは山々なのですが・・・しかし、いいのでしょうか?私はこの国を出て行こうとしたのに?」

 

アレクサンダー「確かにお主は出て行こうとしたがそれはお前が出ていくのをあの時には決めてていて私は捜査のために邪魔なので促しただけだ」

 

アーク「あ、確かに・・・愚問でしたね・・・ところでアリスは?」

 

アレクサンダー「・・・・・・・・・怪我はなかったが・・・心に深い傷を負ったのであろう・・・部屋から全く出ようとしないのだ・・・大体の理由が使い魔(アーク)に会いたくないそうだ」

 

アーク「そうですか・・・・」

 

アレクサンダー「・・・・・ところで聞くがアークよ・・・汝はこれからどうするのか?再び旅に出るのか?」

 

アーク「・・・いえ、今回のことで他国がアリスを狙う意味と必死さがよくわかりました・・・なので・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しようと思います・・・でも・・・・・・・・・はしませんからね?」

 

アレクサンダー「ッ!!・・・そうか」

 

アーク「・・・それに俺はこの家が気に入ったので」

 

アレクサンダー「・・・これはアリスが手配したものか・・・あの子も変わったものだ」

 

アーク「・・・ところで話は変わりますが・・・さすがに遅すぎませんか?救助部隊の出撃」

 

アレクサンダー「・・・確かにそうだな・・・帝国議会の貴族の一人が我が家で十分だと喚くものでな他は軍隊級で行くべきだっと言ってたがな・・・最終的にバサビィ共和国の監視に回されてしまった」

 

アーク「・・・その・・・皇帝陛下・・・すごく言いずらいんですが・・・」

 

今回の事件で監視してもすでにバサビィ共和国の軍隊が魔人の屋敷にいたっと伝えた

 

アレクサンダー「・・・・なに?それはほんとか?」

 

アーク「まぁ・・・これは私の勝手な推測ですがその貴族明らかに手柄を独り占めしたかったでしょ」

 

アレクサンダー「はぁ・・・なぜこうも横暴な輩がいるものか・・・わかった情報に感謝する・・・あ、そうだ・・・お主の・・・あの通魔機であったか?あれは共にいたウィテカー家の娘(リン)に渡しておいた」

 

アーク「あ、ありがとうございます」

 

アレクサンダー「では、失礼する」

 

突然来た皇帝陛下との会話が終わるころにはあたりは真っ暗な夜になって良い子は寝る時間になっていた

 

アーク(はぁ・・・災難な日だったな・・・)

 

主人は誘拐されるわ、数の暴力で探す羽目になるわ、魔族領に突撃するわ、魔人とは戦って友達になるわで大変だったなぁ

 

このしばらくの間にあった出来事を思い返してると

 

 

ゴロゴロゴロ・・・

ポタポタポタ・・・・・・

 

 

 

アーク「ん?雨か」

 

まぁ、今の俺の体は鋼鉄の蛹(ピューパ)なので極限に暑かったり寒くなければどういうことはない

でも、これ結構降りそうだな

なんてことを考えていると

 

 

ザァァァァァァァァァァァァ・・・

 

 

アーク「やっぱ降ってきたか」

 

まるで水の入ったバケツをひっくり返すほど強烈な雨が降ってきた

この疲れた心を癒すシャワー・・・ってほどじゃないけど落ち着くな

そう言えばアリスのiDROIDはリンが持ってたっけ?

流石にリンでもアリスの所有物を分解は・・・・・・いや、するかも

 

アーク(・・・・・・・・・一応かけるか)

 

プルプルプル・・・

 

 

 

ピッ

 

リン「え?なにこれ?なんか勝手についたんだけど?」

 

アーク「あ、リン?聞こえるか?」

 

リン「え!?助手!?すごいすごい!!コレ、本当に助手の世界の通魔機なのね!!」

 

iDROID越しから興奮しているのがわかる

 

アーク「要件は二つ・・・まずはありがとな俺と一緒に来てくれて」

 

リン「どういたしまして・・・・・・・だってまだ学園の本まだ完全には読み蹴れてないもん」

 

アーク「え?まさか俺を止めた理由って?」

 

リン「嘘よ・・・あのまま二人の関係が平行線だったらやばいなって思ったから」

 

アーク「お、おうそうか・・・・・・あともう一つ・・・()()()()i()D()R()O()I()D()()()()()()()()()()?」

 

リン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シテナイヨ」

 

おいまてなんだ今の間は

 

アーク「・・・・本当にか?」

 

リン「うん、カバーを外しただけよ?」

 

アーク「もうそれ分解してんじゃ・・・」

 

リン「キニシナイキニシナイ(コンコン)・・・ん?ごめん助手誰か来たみたい」

 

アーク「おう、そうか」

 

雨がAIポッドのカメラに当たる中、そういえばアリスの様子を見てきてくれっていうのを忘れてたなぁーっと思っていると

 

リン「助手!?助手!!聞こえる!?」

 

通信機の向こうからリンが慌てた様子で話してきた

 

アーク「お、おう!?どうした!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リン「()()()()()()()()()()()()!!」

 

アーク「はぁ!?」

 

リン「ど、ど、どうしよう!?」

 

アーク「部屋の中は!?」

 

リン「荒らされてなくて、窓も閉まってた!!」

 

アーク「時間帯的に・・・リン!!そっちはまだ城にいるだろ!?城内のほう頼む!!俺は月光たちを率いて城外を「・・・・・アーク」探すからそっちも「ねぇ・・・アークってば」・・・だぁ!うるさいな!!()()()!!ちょっと俺は・・・忙し・・・え?」

 

急いで月光たちを招集しようとした瞬間、木々の後ろからアリスが現れた

 

アーク「アリス!?なんでここに!?」

 

リン「助手!?そっちにアリス様がいるの!?」

 

アーク「あ、ああ・・・今、目の前にいる・・・・・・・アリス?どうしたんだ?こんな雨の中?」

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

雨に打たれながらアリスは歩いてきピューパのボディの下でチョコンと座ってしまった

格好も俺とアリスが初めて会ったときに来ていた制服ではなく白いレースの寝巻だけというシンプルだったが今じゃ雨に濡れて汚れていた

 

アリス「・・・・・・ちょっとだけあんたと話がしたくなった」

 

アーク「・・・・・・そうか」

 

アーク「リン、城の執事さんたちには俺と少し重要な話があるからまだ来ないでほしいって言ってくれないか?」

リン「わかった」

 

アーク「・・・それで話って?」

 

アリス「なんで・・・助けに来たの?」

 

アーク「いや、なんでって・・・・・・・・そりゃ、あんたが誘拐されたから?」

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・別に頼んだり助けを呼んだ覚えないのに」

 

アーク「それでもだ・・・・・それにお前がいなくなったら家族の皆が悲しむぞ?」

 

アリス「・・・・・・助けなければよかったのに・・・・・・・こんな分からず屋なんて」

 

アーク「・・・どうしたんだ?アリス?帰ってからずっとそんなに暗くなって?」

 

アリス「・・・私、あの屋敷にいたとき始めて誰かを殺そうとしていた・・・最初は止めるだけ、自分が助かるためだって思っていたけど現実は違った」

 

ぽつりぽつりと話すアリス

 

アリス「あの時あなたに殺してしまっても仕方ないって言ってたけど実際に殺そうとすると全く違った・・・自分はその人を殺そうとしている、物語(人生)を自分勝手に終わらせようとしている・・・・・・でも初めて感じた」

 

震える声で口を開く

 

アリス「怖かった・・・肉が絶つ感触、浴びる暖かい血が少しずつ冷たくなっていくのも・・・・・あの時仕方ないって言った自分を叩きたいよ・・・でも」

 

徐々に小声になっていくがいう

 

アリス「君はこんなつらい思いをもっとした!!私は一人でこんな挫けて泣いているのに・・・君は何十人も!!それに慰めてくれる家族もいない!!・・・それなのに私は・・・」

 

アーク「・・・アリス」

 

アリス「ねぇ、償わせてよ・・・こんなあなたの辛い気持ちがちっともわからなかった愚か者(自分自身)にさ」

 

アーク「・・・別に今のままでも」

 

アリス「お願い・・・もし私があなたを都合よく使われていたと思っているのなら使い魔契約を破棄して自由にするし殺したいなら殺したもいいよ?」

 

アーク「そうか・・・なら()()使()()()()()()()()()()()()

 

アリス「うん、わかった・・・・”囚われし獣よ今ここに自由を”リーフ”・・・・・・はい、これであなたは自由よ」

 

アーク「そうか・・・ありがとう」

 

アリス「君・・・いや、確かコウミヤトオルだっけ?・・・トオルはすごいよね・・・一人で魔人を倒しちゃうんだもん・・・もう立派な騎士だわ・・・私みたいな無能とは大違いよ」

 

アーク「・・・・・・・・・・・・」

 

アリス「でも、トオルがいなくなっても私・・・頑張ってさ・・・トオルからも見直すくらい努力するよ」

 

アーク「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なぁ、アリス・・・・・・もう一つだけ君に償いを与えていいか?」

 

アリス「うん、いいよ・・・トオルのためなら」

 

アーク「そんじゃ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アリス「・・・え?」

 

アリスは耳を疑ってしまうほど驚いた

 

アリス「どういう・・・・こと?」

 

アーク「・・・今回の事件で世界中が君に必死になる理由がよくわかりました・・・もし私がこのまま出て行けばご主人様は・・・私みたいになってしまうかもしれません・・・だったら貴女の生涯一生監視(護衛)して貴方から障害を感じたら私がすべて破壊しあなたの思う未来の手助けをしましょう」

 

アリス「・・・でも私はトオルの心のこと考えずに!!」

 

アーク「・・・確かに私は二度と戻れない道に進んでしまいました・・・私が死んでも天国に行くことは叶わないでしょう・・・でも、せめてあなた方様だけでも・・・幸せに生きてほしいのです・・・だから!!()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()・・・だから・・・あなたをこちら側(地獄行き)には来てほしくないんです」

 

アリス「でも・・・・でも!!」

 

アーク「それに私は償い事はサボられて忘れられるのが許せない者なので・・・あなたの近くにいないと安心できないのでね」

 

ゆっくりと後ろに後退しアリスと目が合うほどにAIポッド()を下げる

 

アリス「でも!!トオルは自由になれるんだよ!?行きたい所にもやりたいことも・・・私の許可なしに・・・自由に」

 

泣きじゃくる顔で言うが

 

アーク「・・・ならいいんですか?ここに()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()?」

 

アリス「・・・いいの?・・・本当にいいの?」

 

アーク「ええ・・・しかしですが・・・もし、私との約束を破棄するものなら・・・あなたも道連れ()しますからね?」

 

アリス「で、でも・・・あなたの期待に答えられるかって」

 

アーク「簡単ですよ・・・あんたがこの国の次期女王になればいいのですから

 

アリス「わ、私が?」

 

アーク「はい!・・・あなたがこの国の女王になったら許しましょう・・・だからできますよね?」

 

使い魔の問いにアリスは決心した目で答える

 

アリス「・・・ええ!!なってやるわ!!アーハム家のモットーは約束を守るだもん!!」

 

アーク「ふふ♪その意気ですよ?ご主人様?」

 

アリス「・・・いろいろと合ったけどこれからもまたよろしくね?アーク!!」

 

アーク「はい!!」

 

未だ雨が降る中、改めて契約を結んだ主人の笑顔はお日様かのように眩しくそして暖かった

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロエ「・・・ふぅ、よかったわねアリス」

 

暗い林の中、クロエは傘を差しながらそれを見ていた

 

クロエ「・・・ほんとロマンチックじゃない?・・・そう思うよね?()()()()()()()()?」

 

クロエが闇の中、頭を踏みつけていたのは

 

シン「がはぁ!?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

クロエ「内通者っと言ったらこの国に詳しい人物かつ私の妹(アリス)に何かしら恨みを持っている輩だけど・・・あたりのようね」

 

シン「ごはぁ!?・・・ふ、ふざけるな!!き、貴様もあの時やるのを許可しただろう!?」

 

クロエ「許可?・・・・・・・ああ、あれね?」

 

うーん?っと首を傾げた後思い出したクロエ

 

クロエ「お馬鹿でおありで?・・・私、「勝手にやって」って言ったわよね?第一何よアーク追放計画って・・・まず成功するわけないじゃない?あんな強大な使い魔相手になんか?私のレオでさえまだ勝てないって思うほどよ?」

 

あ、あとっと続けていう

 

クロエ「あなたの家が帝国議会的に邪魔だったので失脚させたかったのよ・・・だからそろそろお別れね?じゃぁね?お馬鹿さん(シン・カーニバル)

 

クロエは相手に悲鳴を上げさずに雨に負けない勢いで燃やし尽くした

 

クロエ「・・・・・・・こんなところでくじけないでよ?アリス?」




どうもポポポンさんからの感想でドーピングコンソメスープなるものを見て零城のできる料理に加えようか悩んでいる零城です

はい、主人公とアリス・・・仲直り?しました!!

次回は少しバトルはなくなってコメディになるかもしれませんがお楽しみに!!

あと作者に対する質問部屋を立ててみたのでよかったら使ってくださいな!!
行先:https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=265335&uid=342823


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二十二発目 戻った日常

感想も
古池明 さん
ありがとうございます!!


アリスと再契約した数日後

 

アーク「ご主人ー!朝だぞー!」

 

あれからアリスとは仲は戻っていつも道理の日常に戻り俺はアリスの寮の前にいた

アリスに改めて忠誠を誓い再びアリスの使い魔になったので主人を起こしに来た

この世界に転生して半年が過ぎアリスが起こしに来る時間を逆算して使い魔らしく毎朝起こしに来た

 

ガチャ

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アーク「おはようございます!!ご主人様!今日もいい天気ですね!!」

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・・・・///////////」

 

窓からいつもは眠たそうに出てくるが最近は顔を赤くさせながら出てくる

 

アーク「ご主人?」

 

アリス「・・・トオル・・・そのご主人様っての・・・結構恥ずかしい////////」

 

アーク「?・・・なんでですか?」

 

アリス「そのぉ・・・やっぱいつも道理がいい・・・みんなにニヤニヤされてる・・・それに」

 

アーク「それに?」

 

アリス「トオルとのお話って大好きだから固くってほしくないのよ!!

 

アーク「・・・すみませんちょっと聞こえずらかったのですが?」

 

アリス「な、何でもないわ!!それより早くいつもの口調に戻って!!」

 

アーク「・・・・・・・・・・わかったよアリス・・・これでいいか?」

 

う~ん?

割と気に入ってたんだがな?

 

アリス「うん!やっぱりそっちが落ち着く!・・・ちょっと待っててね!!身支度するから!!」

 

アーク「あいよ」

 

結局いつも道理の口調に戻っちまったか

 

外でアリスの身支度を待っていると

 

アリス「お待たせ!!トオル!!行こ!!」

 

アーク「そうだなって言いたいんだが・・・・・・よく覚えていたな俺の名前」

 

アリス「え?・・・・・あ!べ、別に私の()()()使い魔なんだから覚えておくのが当然でしょう!!」

 

アーク「そうか・・・ありがとな」

 

なんか久しぶりに自分の名前聞いたな

それからアリスと朝食(はやく人間に戻りたい)を済ませて教室に送り出す

 

アリス「それじゃ、トオル!行ってくるね!!」

 

アーク「おう、行ってらっしゃい」

 

アリスが教室のある棟に入るのを見送っていると

 

リン「関係は良好ね」

 

アーク「あ、リン・・・・・てかどこに乗ってんだよ」

 

リンがピューパのAIポッドの上で姿を現した

 

アーク「お前も早く教室行けよ・・・」

 

リン「え、もう少しで助手の頭にある扉が開けそうなのに・・・」

 

アーク「おま!?閉じろ!!(AI記憶版が入っているから)今すぐに閉じろそれ!?」

 

リン「え?なに?助手?なにかいやらしいものでも隠しているの?」

 

アーク「違うけどぉ!!とにかく開けんな!!」

 

AIポッド()を振り回しリンをおろそうとする

 

リン「やだ!!助手の秘密知りたい!!」

 

アーク「降りて!!マジで!!昼、甘いものあげるから!!」

 

リン「・・・助手今なんて?」

 

すると先ほどまで子供のように嫌々言っていたリンが急に大人しくなり聞いてくる

 

アーク「え・・・降りての部分?」

 

リン「違う、その後」

 

アーク「甘いもの?」

 

リン「そうそれ!!本当!?」

 

アーク「お、おう」

 

リン「やった!!」

 

本人は冷静を保っているかもしれないけど

エルフ特有の長い耳を羽のように動いているように見える

 

リン「それじゃ助手!!授業久しぶりにに受けてくるから準備しててよ!!」

 

アーク「おう、さっさと行ってこい」

 

今なんか久しぶりにって聞こえた気がするけどあいつどんだけ引きこもってたんだよ?

 

駆け足で校舎に入っていく魔法使いを見送ったんだが・・・

 

アーク「うーん・・・暇」

 

相変わらずこの体(ピューパ)のままだし動こうにもいつかの林道破壊するしな・・・

こういう時こそなんか遊び相手が欲しいな・・・

 

ぴぴぃ!ぴーい!

 

小鳥たちもいいところに止まり木を見つけたと次々に止まっていき合唱が始まっていった

 

アーク「・・・なんで俺がすこしの間止まってたら来るんだ?」

 

でも本当に暇だな

 

アーク「あ、そういえば・・・()()()()()()()()()()()()()?」

 

あの日の夜、アリスを探そうと招集をかけたんだけどすぐに見つかったから待機命令を出したんだけど・・・どこにいたんだ?

あんな異世界の人から見たらバケモノにしか見えない月光たちだけどここ最近見たとか聞いてないしな・・・

 


現在の戦力

月光

通常型 二体

アクティブ保護システム搭載型 一体

仔月光

219体

 


 

・・・この数どこにいんだよ?特に仔月光たち

 

鳥のさえずりを聞きながらどこ行ったのか考えていると

 

 

ピロン♪

 

 

お?通知さんか?

 

 

 

 

通知:現在、月光三体、仔月光約二百体、()()()()()()に待機しています・・・招集しますか?

 

 

 

 

おい、待て・・・マザーベース?

え?俺の中に?

 

 

通知:はい(肯定)

 

 

マジかよ・・・

・・・でも招集ってどうやって来るの?

 

すると・・・

 

月光「も~!」

 

某英霊召喚みたいな感じで月光が元気よく出てきた

 

アーク「わお、こんな感じで出るんか・・・ところで月光よ?俺の中(マザーベース)ってどんな感じ?」

 

月光「ლ (´∀` ლ)オッパプルンプルン!!」

 

月光曰く(なんでわかったんだ俺)ファントムペインのダイヤモンドドックズくらいあるらしい

 

アーク「いいなぁ・・・DDと戯れたい・・・・・・・・・あ、そうだ月光君、君に一つ任務をやろう」

 

月光「(。゚ω゚)!!」

 

アーク「えっとな・・・」

 


 

キーンコーンカーンコーン

 

昼になり生徒のほとんどが昼食をとる時間帯に・・・

 

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!

 

 

リン「助手!!お待たせ!!」

 

アーク「おう、来たか」

 

食堂の裏口から出てすぐのところで待っているとリンが珍しく笑顔でやってきた

 

アーク「そんなに楽しみだったのか?」

 

リン「わかってないね!!助手は!!この世界の甘いものは精々果物でスイーツとか王族でも高級なのよ!!」

 

ドドン!!って音が聞こえそうなくらい顔を近づけてくるリン

 

アーク「あー・・・じゃ、もうちょっと待っててくれ」

 

さっきの月光に指示を伝達していると・・・

 

 

コトコトコト・・・・

 

 

「あれ?なにか甘い匂いが・・・」

「甘いもの!!甘い物があるぞ!!」

「誰が作っているんだ!?」

 

食堂に来た生徒たちも甘い匂いに気付き始め騒ぎ始める

 

「あの!料理長!この甘い匂いは!?」

 

「ん?ああ、あのチョコレートゴーレム(アーク)が厨房の一角を貸してくれって言われたんだが・・・何をしているんだ?」

 

月光「(*´▽`*)オヤカタァ!!デケタデ!!」

 

窓からスルスルと月光の舌が伸びてき()()を回収し外に持ち出してきた

・・・なんか月光がアーム伸ばして皿を持ってくるって俺がD-wakerのダッシュモード(正座)並みにシュールだな

 

アーク「はい、お待ち(俺が作ったわけじゃないけど)」

 

リン「おおおお!!こ、これが助手の世界の!!」

 

外に置いてあったテラスの机と椅子に座っているリンの目の前に置かれたのは

 

リン「な、名前はなんていうの!?」

 

眼を輝かせながら聞く魔法使い

 

アーク「()()()()()()()()()()()()()()

 

いやぁ・・・前世ではすごくお世話になったな・・・〇メダ珈琲店のシ〇ノワール・・・俺、すっげぇ好きなんだよなぁ・・・

え?作り方知ってたのかって?Go〇gle先生のCO〇KPADで調べたら出た!!

やっぱ、Goog〇e先生は天才だぁ!!

 

そんな心の中で先生をほめていると

 

ドドドドドドドドドドドドドドド

 

アリス「ここから甘い匂いが!!」

 

アーク「うお!?アリス!?」

 

アリスが(皇族で魔法使いなので運動は苦手なはずなのに)土煙を上げる勢いで現れた

 

アリス「あ!トオル!!あんたね!この甘い匂いは!食堂の皆も発作が起きているわ!!」

 

アーク「おい、待て!?発作って何!?え!?倒れてんの!?」

 

アリス「そうよ!!・・・・・・それで件のスイーツは!?」

 

アーク「・・・まさかコレ?」

 

アリス「あ!図書館の幽霊!あんた何してんのよ!!」

 

リン「あ、これはアリス様ごきげんよう?」

 

アリス「あ、ごきげんよう・・・じゃないわ!!トオル!なんで主人の私を差し置いて先に他の女に出すのよ!?」

 

アーク「わーた!わーた!今から(月光が)作るから!!」

 

そう言い準備する(みんなも作ってみよう!!)

 

材料

デニィシュパン 1個

ホイップクリーム 30g

チョコソース 10g

アーモンドダイス 5g

 

1,パンを六等分に分けます

2,電子レンジで30秒温め、その後トースターで1分焼いていく(え?異世界だから電子レンジ無いだろって?魔法のかまどで代用した!!)

3,1分経ったら、アルミホイルを表面にかぶせ1分焼く

4,皿に3のディニッシュをのせ、ホイップクリームを中央に巻きながら盛り付ける

5,チョコソースなどをかけて出来上がり!!

 

うし!できた!!え?この小説は異世界バトルなのになんで料理の作り方を出しているのかって?んな細かいこといいんだよ!!

・・・しかし読者諸君ここで思ったかもしれないが材料とか大丈夫なのか?っと思っているだろう・・・

うん!しゅごいコストがかかる!!

 


以前のポイント 6315

 

生産(一週間分)

デニィシュパン 1

ホイップクリーム 1

チョコソース 1

アーモンドダイス 1

アルミホイル 1

 

合計 6310

 


 

目の前に甘い匂いのするスーイツがおかれた瞬間

 

アリス「おおおおおお!!」

 

・・・うわぁ(引)

この主人、皇族らしからぬ涎垂らして目を輝かせながら見てるよ

 

アリス「と、トオル!!食べていい!?」

 

アーク「・・・いいがここで一つお願いをいいか?」

 

アリス「・・・えー!早く食べたいー!」

 

アーク「・・・おれからの”ご主人様”が嫌なら俺もその”トオル”ってのはやめていつも通りアークって呼んでくれ」

 

リン「え、助手・・・そういう名前だったの?(´~`)モグモグ」

 

アーク「リン、食べながら喋るな・・・」

 

アリス「むー・・・わかったわアーク・・・これでいい?」

 

アーク「ほい、どうぞ」

 

アリス「わーい!いただきます!!」

 

・・・なんかうちの主人が犬みたいに見えてきた

目の前でおいしそうに食べるアリスを見ていたらちょっと微笑ましくなってくる

・・・そういえば前世でも一人暮らししてたからこうおいしいって言ってくれると嬉しいものだな

 

幸せに食べている主人を見ていると・・・

 

 

ガサッ

 

 

アーク「ん?何の音・・・・・・何してんの?」

 

草むらから顔を出していたのは

 

クロエ「ひぇ!?な、何でもありませんわ!!」

 

クロエが覗いていたが緑色の草むらに赤い髪は目立つので見つかった

 

アーク「・・・本当?」

 

クロエ「ほ、本当ですわ!!第一皇女でそれにレディですわ!!そんな甘いものでそこの成れの果て(自分の妹)みたいには・・・」

 

アーク「ではその滝のように出ている涎に関して一言」

 

クロエ「は!(ジュル)・・・・・ほ、ほら!!何ともありませんわ!!」

 

アーク「・・・まだ材料があって作れるんだが・・・食べるか?」

 

クロエ「食べます(即答)」

 

皇族ってなんだけ?

 

クロエ「勘違いしないでくれまし!!これはあくまで毒味(試しに食べること)!もし、この悪魔(シロノワー〇)が毒でアリスが倒れてしまったらどうするんですか!?・・・それではまず一口」

 

・・・普通、毒味って自分の部下とかにやらせるものでは?っとツッコもうとしたが手にしたフォークは(アリスの〇ロノワールのだが)クロエの口に運ばれていた

 

クロエ(もぐもぐ・・・)

 

アーク「・・・どうだ?」

 

クロエ(もぐもぐ・・・)

 

・・・ずっと咀嚼を続けているけど美味しくなかったのかな?

って思ってた時代が私にもありました

 

 

 

クロエ「んんんんんんんんんん♡美味ですわぁ!!」

 

 

 

 

アーク「わぁお(引)」

 

クロエ「何ですかこれは♡サクサクでもっちりしていて!!」

 

アリス「でしょ!でしょ!クロエ姉さま!!これ、すごくおいしい!!」

 

すごいな・・・あのプライドが高いクロエを一発で沈めたぞ

 

姉妹で意気投合したのか二人とも笑顔になっている

・・・果たしてこれがあの無能って言っていた姉と落ち込んでいた妹だろうか?

 

クロエ「うぅぅぅぅぅん!!おいしい!!ねぇ!えっと・・・アーク!!あなた()()()()()()()にならない!?」

 

アーク「え・・・いや、俺アリスの使い魔だし・・・ってか作り方も教えてあげるから城の料理人にでも作ってもらったら?」

 

クロエ「嫌だ!!誰かに作っってもらった方がおいしい!!」

 

そう言いながら俺の頭(AIポッド)にしがみつく第一皇女

 

アリス「だめです!!クロエ姉さま!アークは私の使い魔です!!」

 

おお・・・アリス・・・めっちゃ成長しとんやん・・・

あの雨の日みたいな陰気な状態じゃない!!

 

アリス「アークは私の将来の専属シェフです!!」

 

前言撤回、やっぱうちの主人だわ

 

アーク「・・・作り方教えるから自分たちで」

 

アリス「あら?アーク?まさか私は目玉焼きすらできないのを知らないの?」ドヤァ

 

クロエ「わ、私は肉を焼くまでならできるわ!!」ドヤァ

 

二人ともドヤ顔するが

アリス・・・そこはドヤ顔するところ違う・・・

 

リンに助けを呼ぼうとするが

 

アーク「りn・・・いねぇ!?」

 

リンが先ほど座っていた椅子は何もなく机には

 

『ご馳走様助手♪なんかヤバそうな雰囲気を感じたから退散させてもらうわ!!無事をどこかで祈るわ♡』

 

あのエルフぅ!?

 

アリス「アーク!あなた未来永劫私と一緒にいるって言ったよね!?」

 

クロエ「ふふふ!!成長したわねアリス!まだあなたが小さい頃はオドオドしてたのに今じゃ言えるようになったのね!!でも、このシェフは私がもらうわ!!」

 

アーク「だぁ!落ち着け二人とも!!」

 

このいざこざは後に毎日昼に準備するからっと条件を言ったら引き下がってくれました




どうも今日も推しが尊い零城です

はい、マジで戦闘もない平和で主人公の体内にまさかのマザーベースできていたという落ちです
・・・ほのぼの回って戦闘回よりむずない?
あと、シロノワ〇ルは作者が好きなので出しました

次回は・・・どうしよ?戦闘にしようかな?


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二十三発目 収穫祭準備!!

感想も
古池明 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます。

今回は結構駄作です
意味が分からん所もあるかもしれませんが・・・まぁ、頑張って解釈してください意味わからんかったら後で訂正しときます


アーク「収穫祭?」

 

リン「そう!収穫祭よ!!助手!あと数日後に収穫祭よ!!」

 

季節は少しずつ寒くなってくるころいつも道理に小鳥の合唱を聞いていると授業の終わったリンが遊びに来て収穫祭なるものを言ってきた

 

アーク「ナニソレ?(ゴロリボイス)」

 

リン「えっとね・・・」

 

リン曰く一年に一回あるアーハム帝国の祭りで来年の無病息災と豊作を祝う祭りらしく毎年魔法学園の生徒は仮装して各家の国民に訪問しお菓子とか上げて来年も幸福でいる祈りを捧げる班と学園で出し物をする班に分かれて祭りを手伝うそうだ

まぁ、簡単に言ったらハロウィンと文化祭を混ぜた感じか

 

アーク「へ~・・・面白そう」

 

文化祭な~・・・前世じゃ友達が他の人と回ってて一人で回ってたな・・・回ってた時間も少なくてクラスの出し物の手伝いに時間割いてていたな・・・

 

アリス「アーク!テンション低いよ!!」

 

アーク「逆にアリスはなんでそんなに興奮するんだよ?」

 

アリス「だって私皇族で今まで城の窓からとか遠くから見ていたもん!」

 

あ、そうやったな・・・

あんな甘いもん食っただけでキャラ崩壊するようなエルフだけど皇族だもんな・・・

 

アーク「そうかぁ・・・そんじゃみんな楽しんで・・・」

 

リン「何言ってんの?助手もやるよ?」

 

アーク「うお?」

 

アリス「何言ってるのよ?ウィテカー?アークってこの体じゃ私たちと回れない・・・」

 

リン「助手って最近、私たちのスイーツでお金なくなってきているでしょ?」

 

アリス「いやいや!!確かだけどアークの1ポイントって100ゴールドほどの価値があるでしょ?さすがにクロエ姉さまと私で減らせるわけ・・・」

 

アーク「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アリス「え、うそでしょアーク?・・・・私たちそんなに食べてた?」

 

アーク「・・・・・・うん」

 

ここ最近シロノ〇ール作ってたけどクロエが違うのを食べたいと文句を言いだして仕方なく他のスイーツを作り出したらさ・・・そこからは地獄だったよ

あの人たち・・・糖尿病にならんの?

 


 

以前のポイント 6310

 

生産 いろいろ(主に砂糖などの調味料) 60

 

現在のポイント 6250

 


 

言っておくが生活品で消費する費用は1ポイントでほとんどがスイーツの費用(一週間分)になった

つまりあの姉妹、60ポイントもかかるほど食った

・・・まさか、大食い選手権並みに食べるとは思わんかった(後悔)

 

アーク「あ、つまり・・・学園で俺の作るスイーツ売店出せばお金稼げてついでに俺の料理力としての知名も上がって一石二鳥と?」

 

リン「そう!そうすれば助手が人間に戻れるかもしれないよ!!」

 

アーク「そうか・・・料理はうちのシェフ月光たちにやらせるとして・・・配膳の手伝いいいか?」

 

アリス「・・・あー、ごめんアーク・・・私たち・・・」

 

リン「私たち仮装担当で夜の踊り子担当なんだ・・・」

 

アーク「え、それ・・・ま?・・・ってかアリス踊れるん?」

 

アリス「ちょっと!私、これでも踊れますけど!!」

 

アーク「・・・へ~・・・どんな衣装を着るんだ?」

 

アリス「ふふん♪それは当日のお楽しみよ!!」

 

・・・まぁ、当日を楽しみにしとくか

 

アリスたちを寮に送り届けた後いつもの住処に戻って休むことにした(まぁ、入れないけど)

 

あ、そうや・・通知さん?通知さん?少しいいか?

 

 

通知:はい?

 

 

え?マジで出た!?

・・・月光たち開発したけど前にやったVR訓練とかしなくていいのかなって思ったんだけど・・・確か、訓練しても少量ほど開発ポイントもらえたはずだよな?

 

 

 

通知:いや、いつになったらやるんだろうなってこちらは思ってたんですが?(怒)

 

 

 

あ、スンマセン

あと・・・・・・前々から思ってたんだけど・・・通知さんさ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()

 

 

 

 

通知:・・・・・・・・・・・誰とは?

 

 

 

 

そのぉ・・・カーニバルとの決闘の時さ、体が勝手に動いた(AIモード)んだけどさ?一瞬でけど()()()()()が見えたんだけど知らん?

 

 

 

 

 

通知:・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

俺さ?あの女性どっかでみたことがあるような気がするけど検索でどうにかならん?

 

 

 

 

通知:検索中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・検索結果・・・()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

・・・やっぱか

なら、通知さんってだれなんだ?俺がこの世界に転生してからずっといるけど()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()A()I()()()()()()()()

 

 

 

 

通知:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・()()()()()・・・答えれません

 

 

 

アーク「ん~・・・やっぱわからんか・・・この世界に生まれたときに見た研究所っぽい所といい・・・何だったんだ?」

 

家の外で夜風に当たりつつ悩む

 

あの研究所、明らかに転生者が作ったものだろ

広さ的に何かの工場っぽかったけど・・・こちらではスイーツといい地球の技術で無双した後が見当たらんしな・・・

・・・ま、いいか(フラグ)

 

アーク「はぁ・・・とりまいい加減VR行くか」

 


 

次の日

 

アーク「( ˘ω˘ )クソネミ」

 

例によって月光と仔月光になるのが楽しすぎて寝たのが朝の4時

仕方ないもんね月光のジャンプがマ〇オ並みに飛ぶから楽しいもん仕方ないよね

 

アーク「ふぁ~・・・眠いけどアリスを起こしに行かなければ・・・」

 

毎朝恒例の主人を起こすという作業をし収穫祭をどうするかを考える

 

・・・どうしようかな

収穫祭・・・まぁ、〇ロノワールは出すとして・・・パフェとかでいいかなぁ?・・・でも作るの月光たちなんだよなぁ

 

そう思いつつ開発一覧を見る

 

アーク「・・・あ、雑魚サイボーグ」

 

開発一覧で現状最も安くて人間に近い雑魚サイボーグを見る

 

でもなぁ・・・戦闘中で変身する際のコストも考えたらなぁ・・・

だが流石にピューパの姿は目立ちすぎるしそろそろ仮でも人型になろうかな

 

アーク「えっと・・・アリスにっと・・・」

 

アリスに開発許可を取るために連絡する(あの夜の後、リンからiDROIDを取り返しました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「うし、許可げっつ」

 

アリスに連絡して開発を開始した

・・・そういや後で見せたいものがあるってテンション高めで言ってたけど何だろう?

 


 

現在のポイント 6250

 

開発

人型サイボーグ 300

 

合計ポイント 5950

 


 

アーク「ふぅ・・・これでこの体から解放される・・・」

 

この半年いろいろとあったなぁ・・・D-wakerでいたりピューパでいたりと・・・なんかまだ二体しか変身してないが気にせんどこ

 

日がちょうど一番高いところに来た時間

周りでは魔法学園の生徒が収穫祭の準備を忙しくやっている

 

 

ピロン♪

 

 

お!通知さん

 

 

 

通知:人型サイボーグの開発する際必ずVR訓練をしてください(訓練する際は最低でも一週間は続きます)

 

 

 

え?

一週間?必ず?

 

 

 

通知:はい(怒)

 

 

 

あ、はい

流石に今回はまじめにしないといけないのか・・・

 

 

プルプルプル

 

 

アリス「は~い!アークどうしたの?」

 

アーク「あ、アリスか?収穫祭ってあとどれくらいで始まるんだ?」

 

アリス「えっとね・・・お父様から詳細は聞いたけど大体一か月後だって!!」

 

アーク「一か月・・・そうか」

 

アリス「ねぇ!どうしたのよ!せっかくアークに見せたい服があるのにぃ・・・」

 

アーク「・・・その・・・なんだ・・・アリスすまん・・・ちょっと用ができた」

 

アリスに人型になれるけど少し時間がかかるのを伝えた

 

アーク「ごめんな・・・」

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・帰ってくるでしょうね」

 

アーク「まぁ、なんだ・・・別に一年ってなわけじゃあるまいし・・・一週間で帰ってくるよ」

 

アリス「一週間で帰ってこなかったら承知しないわよ」

 

アーク「約束は守るよご主人様・・・・あとしばらくの間俺の体を見ていてほしいのとシーベルト先生に伝えてほしいんだ」

 

アリス「わかったわ・・・でも!その代わり帰ってきたらスイーツ作りなさいよ!!」

 

アーク「あいよ・・・んじゃ頼むな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、アリスを迎えたりスイーツを作ったりしてその一日の仕事を終えて家に帰って準備はできた

 

アーク「んじゃ、月光ズ!アリスの護衛頼むな!!」

 

月光「( ̄▽ ̄)ゞラジャ」

 

しばらく俺が帰ってこない間、月光たちはアリスの護衛を頼んでおく

 

アーク「あ、あと分解者(リン)が来たら全力で追い返して・・・最悪、月光キックは許可するから」

 

月光「(゚д゚)(。_。)ウン」

 

アーク「では行ってきます!!」

 

月光「(@^^)/~~~」

 


 

VR空間

 

アーク「ふぅ・・・お、久々の人の形だぁ!!」

 

大分、お世話になったVR空間に意識が転送されるとまず目に映ったのはデスペラード社のサイボーグ兵士の手だった

人間の形をした手だが中身は白い血液(人工血液)、その上から軍人が使っている手袋

体を見ると黒いポケットの付いた灰色の戦闘服に黒い防弾ジョッキ

そして顔を触ると

 

アーク「やっぱりだよねぇ・・・」

 

正直、MGRのDLC第一弾の序盤で殺されたダンディな髭の生えたサイボーグ兵かなって思ったけど一般的な仮面をかぶったサイボーグだった

でも、久しぶりに二足歩行ができてうれしい

前まで似非二足(D-waker)スフィンクス(ピューパ)だったもんな・・・腰が楽だわ

 

アーク「うーーーーーん!!」

 

あまりにも久しぶりすぎて足が少し震えるがその震えでも今はうれしいものだ

背伸びし床に倒れ空を見上げるとそこにはVR空間特有の電子的な空が・・・

 

アーク「あれ?」

 

電子的な空が見えるって言ったよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれは嘘だ!!

そこに見えたのは

 

アーク「な、なんで!?」

 

 

コンクリートジャングルにコンクリートの地面・・・そして後方には高さ634mもある世界一高い電波塔スカイツリー

 

 

アーク「なんで・・・()()に!?」

 

そうそれは前世の生まれ故郷の日本の首都・・・東京だった

しかし妙なことに気が付いた

 

アーク「なんで誰もいないんだ?」

 

空を見上げば青い空でまだ正午ぐらいであろう普段の東京なら人々がたくさんいるはずだがだれ一人も見当たらずゴーストタウンのようだった

 

??「よう・・・お前がアークか?」

 

アーク「ッ!?」

 

突如背後からすごく2BROの弟者さんに似た声がしたので振り向くと

 

アーク「な・・・ん・・・で・・・あなたが・・・」

 

そこにいたのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

アーク「ビック・ボス・・・・・」

 

 

 

 

 

スネーク?「・・・よう?歌う死神」

 

そこにはかつての伝説の傭兵「ビック・ボス」がいた・・・

 

アーク「いや・・・()()()()()・・・・」

 

スネーク?「・・・さすがにわかるか」

 

まぁ、ファントムペインやっているんでね?

そのスネークには()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「ヴェノム・・・いや、メディックか」

 

ヴェノム「いや、ここではヴェノムでいい」

 

そう言い近づいてくる影武者(ヴェノム)

 

アーク「・・・なんでここに」

 

ヴェノム「・・・言っておくが正確には本人そっくりに作られたAIだ、間違えるなよ」

 

アーク「影武者の影武者ってか・・・それでなんで?」

 

ヴェノム「・・・お前は実銃を使ったことのない子供だろ?」

 

アーク「う・・・・・そうですが」

 

ヴェノム「だからだ・・・」

 

すると

 

ヴェノム(スッ)

 

突然、ヴェノムが構えだした

 

ヴェノム「こい」

 

アーク「え、どういう・・・」

 

ヴェノム「・・・確かに銃を持てば誰でも強くなれるが・・・なくなった瞬間弱くなっては自分が困る・・・だからだ」

 

・・・なるほどCQCか

 

アーク「でも俺、サイボーグですよ?大丈夫ですか?」

 

ヴェノム「なに・・・似たような奴なら相手したことがある」

 

あ、そうかこの人スカルズと戦ったことあったんだっけ・・・

 

アーク「それじゃ・・・行きます!!」

 

そう宣言し俺は拳を上げ影武者に挑んでいった




どうも「undertale Gルート」楽しい零城です

開発一覧を見ていたらそろそろ人型も開放しないと物語的に入らんくね?って思ったので出しました

そろそろ他のシリーズを進めようと思うのでこの学園編が終わったら他のを進めようと思うのでまたしばらく消えます

次回は収穫祭本番(予定)です


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二十四発目 収穫祭前日

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
古池明 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!


ここはVR空間

コンクリートでできたビルに道路があり後方には東京スカイツリー

・・・そこで

 

アーク「く・・・がはぁ・・・」

 

ヴェノム「・・・そんなもんか?死神?」

 

アーク「くそ!!」

 

右手にデスペラード社製のマチェーテを構え攻めるが

 

ヴェノム「ふん!!」

 

左手で握られた刃が迫ってくるが手元をつかまれカウンターに昇拳を食らう

 

アーク「ごふ!?」

 

カシャン!!

 

顎のストレートに入り脳に振動が入って脳震盪を起こし武器を落としてしまった

 

ヴェノム「武器を落とすな!!」

 

アーク「うわ!?」

 

武器を落としてしまいどうするか考えていたらヴェノムに足を払われ頭の後頭部から地面にぶつけられた

 

アーク「いつつつつ・・・・・・」

 

ヴェノム「ん?もう三時間か・・・一旦休憩だ」

 

先ほどまで何をしていたのかというと()()()()()()()()()()()()

俺は武器ありでヴェノムは素手で挑むっていうのだがさっきの転倒で80回目だと思う

まぁ、俺は元一般人なので戦闘のいろはを知っていない

 

ヴェノム「・・・戦場で武器を落とすのは死に等しいぞ?絶対に手から放さないようにしろ」

 

アーク「は、はい」

 

ヴェノム「よし、続きを始めるぞ」

 

アーク「え、まだ一分くらいしかたってない・・・」

 

ヴェノム「なんだ?戦場じゃ敵はまったりと待って休憩をくれるのか?」

 

アーク「ッ!!・・・・・・よろしくお願いします!!」

 

精神的にではなく物理的に重いマチェーテを構える

大きく足を踏み込み振り上げる

 

アーク「はぁ!!」

 

前世では剣道もやっていたので右手で握ると違和感があるので左手で握りふる

 

ヴェノム「・・・さすが前世では”ケンドウ”をやっていたせいか才能はあるな」

 

・・・この人!?

余裕に見切りながら全部見切ったり弾いたりしてる!?

 

ヴェノム「言っておくが確か・・・”ライデン”?とか”サムライ”はもっと上にいるぞ」

 

アーク「・・・・・・いや、あれは人間やめてサイボーグですから」

 

ヴェノム「ほう?ならサイボーグのお前は俺に傷一つもつけられないのか?」

 

アーク「で・・・も!!負けられないんですよ!!」

 

一旦間合いを取ろうと引き下がるが

 

ヴェノム「俺はナイフを使ってないのに接近戦が有利な刃物を持っているのに間合いを取るとはな!!」

 

アーク「ッ!?」

 

ヴェノムは何の躊躇いもなく間合いを狭め手刀で俺の左手にある武器を落とそうとしてくる

だけど!!

 

 

パ!!

 

 

ヴェノム「ッ!?」

 

アーク「せやぁ!!」

 

あえてビビって武器を振ると思わせて武器を離しヴェノムのスーツをつかみ地面に叩きつけようとするが

 

アーク「・・・あ、あれ?」

 

ヴェノムを叩きつけようとしたが()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

アーク「う・・・は・・・・」

 

ヴェノム「・・・敵にチャンスだと思い誘い込み油断させカウンターをするか」

 

アーク「いっつ・・・・・・で、でもいいセンスですか?」

 

ヴェノム「()()()()()()()

 

アーク「そ、そんなはっきり言わなくても・・・」

 

ヴェノム「俺をつかんで投げるところまではいいが足などを払ってないから熟練の敵だったら反撃を許してたぞ・・・あとそのセリフ(いいセンスだ)は俺からじゃなくて本人から言えるよう努力しろ」

 

アーク「で、でもBIGBOSSは平然とやってますよ?」

 

ヴェノム「あの方は敵の関節とかを熟知して利用しているから速攻でCQCが可能だ」

 

アーク「す、すごいや」

 

ヴェノム「だがアイディアはいいが次に生かせてない・・・腕立て200だ」

 

ま、まじかよ・・・

 

ヴェノム「さてと・・・そろそろ()()()()()()

 

アーク「科目?」

 

現在の時刻を調べると深夜の二時

ぶっちゃけ寝たい欲求が強い

 

アーク「ふ・・・ふぁ・・・・・」

 

ふっとあくびをすると

 

 

ごっ!!

 

 

アーク「ぐへ!?」

 

何者かによって後ろから捕まれ床にぶつけられ首に何か尖っているものを押しつかけられた

 

??「よう、ボス・・・このガキが例のか?」

 

ヴェノム「ああ、よろしく頼むぞ?()()

 

アーク「・・・・え?」

 

??「最近の若者は無警戒すぎる・・・」

 

ようやく解放してくれて後ろを向くと()()()西()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「リボルバー・オセロット!?」

 

オセロット「初めましてだな」

 

 

スッ

 

 

倒れている俺にオセロットは手を差し出してくれる

 

アーク(あ、意外と優しい・・・)

 

起き上がろうとオセロットの手をつかみ

 

 

 

ゴシャァァァァァァァァ!!

 

 

 

アーク「ぐへぇ!?」

 

オセロット「まったく・・・戦場で敵が起こしてくれることなんかあるわけないだろ?」

 

手に取った瞬間、体を引き上げられそのままビルの壁に顔面キスした

 

オセロット「ま、俺が教えるのはボスのCQCじゃなくて違うのだがな・・・・・・こんな伝説級の人からCQCなんて現実でもお前くらいだから感謝しろよ?」

 

アーク「( ˘ω˘ )きゅぅ・・・(スタン)」

 

オセロット「おっと・・・ルーキーには少し衝撃が強かったか?ボス!こいつもらって行くぞ!!」

 

ヴェノム「おう、しっかり絞ってやれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とんとん・・・

 

アーク「う、う~ん・・・ここ、ここは?」

 

オセロットによって巨大なコンクリートの壁にキスを決めて気絶し顔に誰からは叩かれる感触に起きたら先ほどの東京ではなく暗くどこかの部屋のようだった

それでその暗い部屋の中俺は座っている

 

オセロット「起きたか?」

 

アーク「あ、はい・・・ここって・・・もしかして・・・」

 

オセロット「お?察しがいいな」

 

なーんか見たことあるなって思ったら

 

アーク「なんで()()()()()()()()()()()()()()()()()なんですか?」

 

嫌な予感しかしない(フラグ)

 

オセロット「まぁまぁ・・・少し休憩をしようと思ってな」

 

あ、休憩かよかった(フラグ:チッ)

 

アーク「そういえばオセロットの大将さんもAIなんですか?」

 

オセロット「ま、そのとおりだが正確に言ったらほぼその本人の人格を模した偽物だと思ったらいい・・・それじゃ始めるか」

 

アーク「始めるって何を(ガシャン×2)・・・え?」

 

ありのまま今起きたことを言おう一回目のガシャンは俺が椅子から立ち上がろうとしたら椅子に鎖が巻かれていて俺が拘束されていた音

二回目は俺の額にオセロットが俺の愛銃(P90)を突きつけられている

 

オセロット「ほう・・・お前の相棒はこいつ(P90)か・・・いい銃だ・・・さて、俺がお前に教えるのは()()だ」

 

アーク「座学?」

 

オセロット「ボスはあんたに体術を学ばせたなら後は頭を鍛えさせるだけだ・・・あ、言っておくがこの後は銃に関してカズヒラ・ミラーの授業にも出てもらうからな」

 

アーク「おうふ・・・え、スケジュールってどうなんですか?」

 

オセロット「・・・徐々に慣れさせていく予定だが・・・お前()()()()()()()()()()()()()()()()()()をしただろう?」

 

・・・待ってめっちゃ嫌な予感が

 

オセロット「察したと思うが普通の一般人の訓練だったらおよそ三年はかかる・・・・・・っということでその三年を一週間で叩き込む」

 

アーク「\(^o^)/オワタ」

 

うん・・・どしよ

生きてこの世界から帰れる自信がない

 

オセロット「おーっと!!言っておくが人間無茶は厳禁なものだここで「無理です」って言って今すぐに元の世界に戻ってもいいんだが・・・・・・主人(アリス)()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

この人・・・本当に心理戦得意だなぁ

 

アーク「・・・わかりました(理解)!!わかりましたよ(後悔)!!やってやりますよ(ヤケクソ)!!」

 

オセロット「ふ・・・やっぱり主人の危機に面した仔犬(ルーキー)は違うな」

 

アーク「仔犬じゃねぇ!!」

 

オセロット「しかし仔犬でも首輪は必要だ」

 

すると

 

 

ガシャン

 

 

 

アーク「ナンスカコレ?」

 

オセロットはどこからか出した装置を俺の首にセットした

デザインは・・・なんかTHE・SAWに出てくる逆トラバサミに似た感じでなんかの液体もセットで着いてる

 

オセロット「ああ、それは私からの冷ややかなプレゼントだ」

 

アーク「・・・プレゼントは嬉しいですけど・・・この液体は何ですか?」

 

オセロット「そんなのこれしかないだろ?」

 

するとオセロットは懐から同じ色の入った注射を取り出し一滴床に落とすと

 

 

じゅぅぅぅぅ

 

 

床に煙が上がり少し凹み溶けて行った

 

アーク「・・・・あのぉ・・・これってヒューイ(の眼鏡)にかけた薬品では?」

 

オセロット「お?さすがに覚えているか?ま、お前の体は今サイボーグだからより効くぞ?」

 

アーク「えっと・・・どういう意図で?」

 

オセロット「確か・・・二ホンでは「2()4()()()()()()()()?」って言葉があるだろ?あれだ・・・ついでに言っておくが少しでも寝ようならこのスイッチで即あの世だ」

 

え?俺に(過労)死ねと?

 

オセロット「さぁ!!時は金なりだ!!早速座学を始めるぞ!!」

 

アーク「は、はい・・・」

 

オセロット「声が小さいぞ!!腹筋300!!」

 

アーク「はい!!」

 

 

 

ここからは超ダイナミックに訓練を御送りします

 

 

 

 

2日目

 

CQC訓練

 

アーク「おらぁ!!」

 

ヴェノム「甘い!!」

 

アーク「ぬへぇ!?」

 

ヴェノム「武器を落とすな!!腕立て200!!」

 

アーク「はい!!」

 

3日目

 

薬物学

 

アーク(や、やばい・・・眠い)

 

オセロット「それで青酸カリはアーモンド臭をするから暗殺には向いて・・・・・む?」

 

アーク「むにゃむにゃ・・・」

 

オセロット「・・・おっとスイッチに指が」

 

アーク「ふぁ!?」

 

4日目

 

射撃訓練(という名の障害物訓練)

 

ミラー「いいか!どんな状況下でも射撃できるよう備えろ!!」

 

アーク「はぁはぁはぁ・・・」

 

ミラー「おらぁ!新入り!!遅れてるぞ!!サイボーグはその程度かぁ!!次遅れたらスクワット400!!」

 

アーク「は、はい!!」

 

5日目

 

尋問学

 

オセロット「それでこれはこのように・・・」

 

アーク「あ、あのオセロット教官?なんで俺が尋問されているんですか?」

 

オセロット「これが一番覚えやすい方法だ・・・見て覚えるより実際に体験したほうが速い」

 

アーク「え?でもコレあまり痛くn(グギギギギギギギギギギ・・・・)いててててててて!?」

 

6日目

 

(本当の)射撃訓練

 

ズドドドドドドドドドドドド!!

 

ミラー「いいか!落ち着いて狙え!!呼吸を乱さずに整えて撃て!!」

 

アーク「・・・すぅ」

 

ズドドドドドドドドド!!

 

ミラー「新入り!!ほぼ中心じゃないか!!」

 

アーク「は!!ありがとうございます!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・いやぁ、マジで過労死しそうだったわ

でも、ミラーさんは教え方は厳しいけど教え方は面白いし、オセロット教官はビック・ボスのすばらしさを熱弁してたし、ヴェノム・スネークは時々優しかったし・・・とても有意義な時間だったな

そして

 

 

7日目

 

 

俺はマザーベースのプラットホームにいた

 

アーク「・・・・・・・・・」

 

ヴェノム「・・・やはりなこの一週間で面構えがひよっこから変わってるな・・・・・・・・こい」

 

朝日がプラットホームを照らす中俺は試験に臨む

内容はナイフを持ったヴェノムを無力化すること

この試験に不合格になってこの一週間が無駄になってアリスとの約束も破ってしまう

 

アーク「・・・行きます」

 

だから・・・俺は全力で挑む

ヴェノムは右手で逆手に持ったナイフを振ってくるが俺は半歩引いて目の前でナイフを通過させる・・・が油断は大敵だ

一般兵は振った後は引き戻して二回目が来るがヴェノムは超が付くほど熟練・・・なので

 

アーク「やっぱり!」

 

右から左に向けていったナイフが剣先をこちらに向け帰ってくる

だけど!!

 

アーク「せい!!」

 

前世でヴェノムがスカルズと戦った際に見たカウンターを真似た

迫ってくる右手をつかみそのまま勢いよく回転し

 

カシャ!!

 

アーク「や、やった!!」

 

ヴェノムの右手を本人の背中ん回しナイフをそのまま首筋に当てた

 

ヴェノム「・・・合格だ」

 

アーク「ありがとうございます!!」

 

やっばい・・・すごくうれしい・・・

 

ヴェノム「・・・ようやくスタートラインに立ったか」

 

アーク「・・・・・え?」

 

前言撤回、すっげぇ落ち込んだわ

 

ヴェノム「・・・言っておくがこれでも結構手加減したんだぞ?・・・だがスタートラインって言ってもお前は度胸ある奴だ・・・普通の人間なら最短3年のものを弱音吐くことなくやってのけた」

 

アーク「そう・・・で・・・す・・・か・・・」

 

あ、やばい・・・これ倒れるわ

今まで薬剤の危険で四六時中寝れなくて起きたままだったから安心感に負けて寝るわ・・・これ

 

ふらふらと体が揺れまたヴェノムと訓練した時みたいに地面とディープキスかなーっと眠くなっていく頭の中で考えていると

 

ヴェノム「おっと」

 

ぎりぎりのところでヴェノムのキャッチされた

 

ヴェノム「・・・さすがに寝るか・・・ま、あっちの世界のお前は大丈夫だろう・・・・・・・・・・大切な人を絶対守れよ?」

 

暗転していく意識の中、そうヴェノムの声だけが聞こえた

 

 

 

 

また、いつでもここに来い

 

 

 

 


 

アリス「アーク?起きてる?」

 

朝日が昇る中、アリスは約束の一週間なので自分の使い魔の様子を見に来たのだが・・・

 

アーク「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アリス「・・・やっぱり」

 

彼は最悪一か月かかると言っていたのでその通りだろう

倉庫の隣で鎮座している彼の体は今じゃ小鳥たちの停まり木になっていた

 

アリス「いいも~ん!!アークがいなくても寂しく・・・」

 

っていつもいたら大体「うっせえわ」っと言い返してくるがそれがない

 

アリス「・・・・・・・・・・・」

 

ぺちぺちっと可愛らしい音を立てながら叩くが反応がない

 

アリス(・・・・ぷー)

 

たった一週間だがそれでも寂しいものだ

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

大好きわよバーカ・・・

 

 

 

 

 

 

ッピ

 

 

 

アーク「う、眠い・・・」

 

アリス「うぇ!?あ、アーク!?」

 

アーク「あ、アリス・・・おはよう」

 

アリス「お、おはよう!!・・・えっと・・・今の聞いてた?」

 

アーク「ごめん眠すぎて何も聞こえなかった」

 

VR空間に入る前は何ともなかったが現実に戻ると脱力感がどっときて眠気が襲ってくる

 

 

ピロン♪

 

 

通知:人型サイボーグの開発開始・・・・・・・・・・・・・・完了

あと、10秒で変身します・・・・・・・・・・5,4,3,2,1

 

カッ!!

 

アリス「きゃ!?」

 

突如、アークが光り出し・・・光が収まり少しずつ人の形を作り自分の胸の中に降りてき光が収まるとそこには

 

アーク「すー・・・すー・・・すー・・・」

 

寝息を立てて寝ているアークがいた

 

アリス「あ、ようやく人間に進化・・・ってか戻ったのね・・・」

 

でもようやく見上げることなく人間として触れ合える

 

アリス「お帰りアーク」

 

そっと抱きしめなでながら自分の使い魔を寝かせた




どうも自分に似合う髪型が決まらない零城です

普通、人間が一週間で兵士になるのは無理だと思いますがサイボーグなので大丈夫ですよね!!

次回は収穫祭本番です


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二十五発目 収穫祭本番直前!!

感想も
古池明 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!


アーク「う、うううん?」

 

暖かい日日差しの中俺はふっと意識が覚醒した

えっと・・・確か俺は収穫祭で料理を作るために人型を開発しようとして・・・それで開発の条件でマザーベースでヴェノム達と楽しい死にそうな訓練をして・・・んでクリアして現実世界に戻って・・・アリスが何か言ってたけど眠すぎて聞こえなかったな?

そんじゃここはアーハム帝国の魔法学園か?

 

そう思いふっと目を開けると・・・

 

アーク「・・・あれ?俺、まだVR空間にいるんかいな?」

 

眼を開けるとそこには()()()()()()()()

 

アーク(なんで海が?魔法学園にはなかった・・・・・・・・あ、やばいまた寝そう)

 

流石に一週間連続で訓練したのですごく眠い

 

アーク(あれ?よくよく見れば俺、()()()()()()()()()()?)

 

なぜか再び眠くなっていく意識の中ここはどこなのかと目を動かすと

 

アーク(形的に・・・()()()()()だ・・・な・・・)

 

どうにか最後膝枕をしている奴の顔を見ようとしたが・・・

 

アーク「すぅ・・・すぅ・・・すぅ・・・」

 

深い眠りについてしまった

でも・・・

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「ふふ♪まだあんたはこっちには来てはいかんで?アーク?・・・・いや・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Old type Mk.Ⅰ(旧式壱号)さん?」

 


 

アーク「う・・・・はぁ~・・・良く寝たわ」

 

流石に過労死するかと思ったわ

 

アーク「・・・しかしなんか夢を見た気がするけど・・・・・・・・・ま、いっか!!」

 

それより起きたんだから早くアリスのところに行かないとな

とりあえずここは・・・俺の倉庫兼家のベッドか

久しぶりにベッドになれたな・・・背中にベッドの柔らかさを感じる

 

アーク「さて行かないとn(むにゅ)・・・ん?」

 

起き上がろうと左腕を動かそうとしたら

 

リン「スヤスヤ・・・」

 

左手を大切そうに抱え可愛らしく寝ているリンがいた

しかも手には解剖で使うような道具が握られていた

 

アーク「・・・やっぱりか・・・とにかく離さないとな」

 

どうにか左腕の自由を確保するために動かそうとしたが

 

リン「む~・・・じょしゅぅ・・・・」

 

 

むにゅ

 

 

アーク「おっぱ!?」

 

俺の腕を引きはがそうと引っ張ったらリンがどういうわけか抵抗して俺の腕がリンのおっぱ・・・胸に包まれてしまった

 

アーク(やばい!?この状況をアリスが見たらあの日の約束を破ってしまう!?)

 

流石に危険を感じ残っている右腕でどうにかしようとしたが

 

 

もみゅ

 

 

クロエ「すいーつぅ・・・」

 

アーク「なんでや!?」

 

右腕にはクロエが眠たそうにしながら俺の腕を絡めてくる

・・・これはもっとやばいことになった

 

アーク「おい!クロエにリン!!頼む起きてくれ!!」

 

どうにか起こそうと揺さぶったりするが

 

クロエ「またなさい・・・シェフ・・・むにゃむにゃ」

 

リン「助手・・・分解・・・させて・・・」

 

もうだめだぁ・・おしまいだぁ・・・(泣)

 

全く起きない二人にサンドされた状態

 

これ完全にアリスに見られたら殺されるな

 

どうしようかと考えていると

 

アリス「にゅへへへ・・・あーくぅ・・・」

 

アーク「あ、オワッタ・・・」

 

どこからか聞こえてきた主人の声に絶望した

こんな浮気現場みたいなところを見られたらアリスは見損なうだろうな・・・

 

 

 

ゴソゴソ

 

 

 

アーク「ん?」

 

アリス「すやすや・・・」

 

どこ来るんだろうなって思ってたら俺にかかっていた布団の中にいた

 

アーク「・・・おーいアリスー・・・起きろー」

 

アリス「にがしゃないよぉ・・・」

 

 

むにゅ

 

 

アーク「んぶ!?」

 

寝ぼけているアリスは俺の胸板に胸を押し付け再び眠ってしまった

 

アーク「・・・・・・・・・すぅーーーーー(深呼吸)」

 

右にも左からもさらには胸板からも柔らかいものを無理でも感じてくる

 

アーク「・・・・・・・・・・・・・うん、無理だわコレ」

 

そしてそっと意識を再びVR空間に転送した

 

 

 

精神的に二時間後

 

 

 

アーク「・・・うっし、そろそろ起きるだろう」

 

先ほどVR世界のマザーベースでミラーと金髪美女について雑談していたら二時間ぐらいたっていた

 

アーク「アリスー!起きろー!」

 

アリス「ふにゃ?あ、アーク・・・おはよう」

 

あ、よかった今度は起きてくれた

眠たそうに眼を擦りながら俺の体の上で起き上がり馬乗りになるアリス

 

アーク「おう、おはよう早速だが助けてくれないか?」

 

アリス「ふぇ?・・・・・あ、クロエねーさま・・・リンも早く起きてー」

 

アーク「っつかどうしたんだ?みんな仲良く寝るって?」

 

アリス「うーん・・・昨日収穫祭の準備があと少しでできて完成したのが真夜中で寝不足・・・」

 

お、完成したんだ

 

アーク「まぁ・・・すまんな?でも約束は守ったぞ?」

 

アリス「・・・やくそくぅ?」

 

アーク「ほら、俺が今の体(サイボーグ)の開発で少しの間いなくなるって言ったときの」

 

アリス「んぇ?・・・・・・・あ!思い出した!!」

 

先ほどの眠気はどこかに飛んでいったらしく俺の上で騒がしく暴れる

 

アリス「アーク!アーク!あなたに見せたいものがあるの!!」

 

アーク「わーた!わーた!わかったからとにかく左右にいるこの二人を早く」

 

アリス「ふぇ!?・・・あ、アーク・・・まさか・・・あなた!?」

 

アーク「お、おう?どうしたんだ?」

 

なぜか急に馬乗りになっているアリスがわなわなとなって顔を赤くなっていく

 

アリス「こ・・・・こ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()!!」

 

アーク「いや、なんd(ドゴォォォォォォォォォォォォ!!)ぐほ!?」

 

なぜかアリスは手をグーにして俺の腹にぶちかまし俺は気絶した

 

 

 

20分後!!

 

 

 

アーク「なんか俺ひどい目にあいすぎじゃね?(泣)」

 

リン「それは気のせいだよ助手」

 

あれからなぜか暴走したアリスを落ち着かせた後見せたいものがあるといい待っておくよう言われた

 

アーク「それで俺の店ってどうなるの?」

 

リン「えっとね・・・」

 

リン曰く俺の担当である学園の出し物はカフェらしく建物は俺の家を使うらしくすでに内装はカフェらしくデコレーションされていた

 

リン「でも助手?この体・・・本当に人間の体なの?」

 

アーク「ん?なんでだ?」

 

リン「だって・・・分解しようにも適当に切ったら白い血が出たもん・・・」

 

アーク「おい待て人が寝ているときに何してんじゃ!?」

 

リン「ふ~ん・・・痛覚とかどうなの?」

 

アーク「はぁ・・・言っておくがこの体はあくまで入れ物で本当の体は別にある」

 

リン「ほ~ん・・・つまり魂は別に?」

 

アーク「まぁ・・・そんな感じか?」

 

すると

 

 

コンコン

 

 

アリス「アーク!お待たせ!!」

 

アーク「お、アリス!どうぞー!」

 

アリス「じゃじゃじゃじゃーん!!」

 

アーク・リン「「おおおおー!!」」

 

扉を開け目にしたのは緑色の妖精だった

背中に薄い桃色の羽を模したマントを付け緑色のスカートをつけお腹は丸出しで肩は露出している

 

アリス「ふふーん!!どうよアーク!!」

 

アーク「・・・・・・・・・・・」

 

アリス「な、なによ?」

 

アーク「いや、・・・・・その・・・・スカート・・・短くないか?」

 

アリス「え?そうかしら?」

 

アリスは不思議そうな顔をしてその場で一回転する

森のように深い翡翠色のドレスが舞う

 

アーク「ああ、まずスカートをもっと下げろ膝から上にあげんな。あと、肩を露出すんな風邪ひいたらどうする。それに腹を見せんな恥ずかしい・・・それにアリスは世界中に狙われている身だから派手なのを控えろ」

 

アリス「なんでよぉ!!せっかく初めて収穫祭に参加するんだから可愛くしたっていいじゃない!!」

 

ぶーぶーっと文句いうアリスだが

 

アーク「ああ?だめに決まってんだろ?」

 

アリス「なんで!!」

 

アーク「アリスはただでさえ()()()()()()()()()()()・・・余計な奴らに(面倒ごとを増やさないでほしいし)狙われてほしくないし(収穫祭で料理作って金儲けしたいから)目障りだ

 

アリス「ふ、ふぇ!?/////////」

 

リン「おお、助手意外と大胆」

 

アーク「大胆って何がだ?・・・俺はあくまでアリスは俺にとって(主人として)大切な人で傷ついてほしくないんだ」

 

アリス「///////////」

 

リン「・・・ねぇ、助手・・・助手って前の世界で朴稔二って呼ばれなかった?」

 

アーク「はぁ?俺は朴稔二じゃない」

 

リン「そう?・・・なんか将来が心配ね」

 

アーク「・・・・・・・・?」

 

すると・・・

 

クロエ「ちょっと!!なに私を差し置いて話しているのよ!!」

 

クロエが扉を蹴破り中に入ってきた

 

アーク「あ、クロエ・・・ゴメン割と忘れてた」

 

クロエ「無能な妹は覚えておいて褒める癖に美しい私は忘れるって!!」

 

アーク「だぁ!めんどくせぇな!!・・・んで俺になにしろと?」

 

クロエ「ふふん♪どうよ!アリスより美しいでしょ!!」

 

そう言いドヤ顔をしながらその場で一回転する・・・が

なんか・・・うん・・・

 

アーク「・・・一応聞くけどクロエ?・・・それを選んだのは誰?」

 

クロエ「何って・・・自分に決まっているじゃない!!」

 

髪色に合わせたのか赤い色だが・・・

肩紐の無いハイレグタイプのレオタード状の衣装と兎の耳を模したヘアバンド、カフス、襟型のチョーカー、蝶ネクタイの組み合わせ。

お尻部分には兎の尻尾を模した飾り(ポンポン)が付いている

 

・・・まぁ、読者の諸君は気付いたかもしれないが

 

アーク「・・・なんだ()()()()()()?」

 

クロエ「ばにーすーつ?・・・ナニソレ?」

 

あ、これ全く分かって無い奴だわ

 

アーク「・・・そのぉ・・・なんだ・・・クロエ?・・・なんでそれを選んだの?」

 

クロエ「ふふん!!よく聞いてくれたわ!!これは私たち(アリス・クロエ・リン)は国民にお菓子をあげる係なんだけど一人でも顔を合わせるために機動性に通気性を考えた末にこれに至ったわ!!」

 

アーク「・・・どこで手に入れたんだ?」

 

クロエ「え?城の侍女の一人の部屋に忍び込んで勝手に借りてきたわ!!」

 

アーク「おK、今すぐ返してこい。ついでにその侍女にこの服を捨てろって言ってとけ」

 

クロエ「ちょっと!!アリスの使い魔のくせに生意気よ!!いいじゃない!最近ドレスとか制服ばっかでひらひらが鬱陶しい感じてきt「ダメなもんはダメだ」なんでなn「いいからダメだ」なんで!!」

 

アーク「言っておくがその恰好の意味・・・知っているのか?」

 

クロエ「・・・意味とかあるの?これ?」

 

アーク「この収穫祭が終わったら調べろ・・・あと忠告だが()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

クロエ「え・・・服、これしかないんだけど?」

 

アーク「んなの知ったことかさっさと変えてこい」

 

クロエ「は~い・・・」

 

そう言うとクロエは渋々マントを羽織って出て行った

 

リン「・・・すごいね助手は・・・第一皇女も手玉に取るなんて」

 

アーク「手玉に取るってなんだよ・・・リンは何を着ていくんだ?」

 

リン「あ、私は普通に魔女っ娘でいく予定」

 

アーク「さて・・・あと俺だよなぁ・・・」

 

現在の装備は戦場で戦うような防弾ジョッキ

収穫祭に似合わん

 

アーク「あ・・・確かあれがあったな」

 

そう言い開発一覧を開いた

 


 

現在のポイント 5950

 

開発

ジェントルマンなスーツ 1

 

合計ポイント 5949

 


 

開発が終了し手の中に光が集まりだし立派なスーツができた

 

アーク「・・・・・・どうよ!!」

 

リン「・・・・顔が減点」

 

アーク「それは言うな」

 

仕方ないジャン・・・デフォルトでフェイスマスクついているし

 

アリス「でも・・・アーク・・・とっても頑張ったのね・・・」

 

するとどことなく現れたアリスが俺に生暖かい目で見つめてくる

 

リン「うん・・・助手・・・苦労しているのね」

 

アーク「は?何が?」

 

アリス「だって・・・頭・・・」

 

頭?

頭に何があるんだ?

 

そう思い自分の頭を触ってみるが()()()()

 

アーク「何ともないぞ?」

 

 

 

 

 

 

アリス「だって・・・・頭ハゲてるもん・・・」

 

 

 

 

 

あ、なに?

もしかしてあまりの過労に頭剥げてしまったって思われてる?

 

アーク「いや、アリス・・・これは元からだ・・・」

 

アリス「え!?つまりアーク・・・前の世界で家畜のごとくこき使われてその哀れな姿に!?・・・・安心して!私はそんな扱いしないわ!!」

 

アーク「いや、違うからな?これはボディが元からハゲているだあけであって・・・」

 

リン「大丈夫?助手?毛根生やす魔法をかけようか?」

 

アーク「ナニ勝手に進んでいるの!?違うからな!?やめて!?そんな同情するような目で見ないで!?」

 

そんなことがあったが収穫祭が間もなく始まるのでみんな解散して準備に入った

 


 

 

 

 

 

 

・・・ここはアーハム帝国内のどこか

 

「よし、潜入に成功したな」

 

「ったく!なぜ人間の我々が薄汚いエルフの真似をして潜入せなならんのだ!!

 

「仕方ないだろ?今回は()()()()()()()()なんでから」

 

「はぁ・・・政治家の腰抜けども・・・攫えぬなら奪ってしまえばいいのに」

 

「しかし確か収穫祭か?考えたな!!」

 

「だろ?ったく・・・あの魔族領に向かった騎士・・・なにが「歌う死神には手を出すな国が滅亡する」だ」

 

「笑えたよな!!あの怯えるウサギみたいな顔!!」

 

「おっとどうやら始まるようだな全員任務開始だ」

 

そのものたちのつけていた鎧には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()




どうも果たして伏線は回収できるか心配になってきた零城です

前回収穫祭本番って言ったよな?
あれは嘘だ

次回こそ本番です


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二十六発目 収穫祭本番!!

感想も
古池明 さん
ヘタレ王子 さん
テラマグロ さん
ありがとうございます!!


あれから俺の担当であるカフェの準備をしていたらあたりは真っ暗になって収穫祭が始まった

 

アリス「それじゃ、アーク!行ってくるね!!」

 

アーク「おう、行ってら」

 

クロエ「アーク!帰ってきたらスイーツお願いね!!」

 

アーク「わかったからはよいって来い」

 

アリスたちが元気よく送り出した後、開店をする

 

アーク「月光、仔月光招集」

 

 

ザッ!!

 

 

月光「(´・ω・`)? 」

 

アーク「えっと・・・月光は調理の手伝いを仔月光はテーブルセッティングと接待頼む!!」

 

月光「(^^ゞ」

 

アーク「んじゃ作るか」

 

てなわけで準備をする(みんなも作ってみよう!!:再来)

 

材料(14人分)

ホットケーキミックス 200g

無塩バター 20g

卵 1個

牛乳 大匙1

砂糖 20g

バニラエッセンス 

強力粉 適量

揚げ油 適量

 

作り方(例によって異世界なので魔法のかまどさんにお世話になりました)

1,耐熱ボウルに無塩バターを入れラップをし、600Wの電子レンジで40秒、バターが溶けるまで加熱します

2,卵、牛乳を加え、泡立て器で混ぜ合わせます

3,グラニュー糖、バニラエッセンスを加えてよく混ぜ、ホットケーキミックスを振るい入れ、ゴムベラでサックリと混ぜ合わせます

4,ひとまとめにしたらラップに包み、冷蔵庫で30分程寝かせます(冷蔵庫が無かったのでシーベルト先生の氷魔法で代用しました)

5,台に打ち粉をし、4を麺棒で5mmほどの厚さになるように伸ばします。コップの縁でくり抜き、中央をペットボトルのキャップでくり抜きます

6,鍋の底から5cmほどの高さまで揚げ油を注ぎ、170℃に熱し、5を入れます。こんがりと色づくまで両面を2分ずつ揚げ、油を切ります

7,あとは適当に砂糖を振って完成!!

(一応作者もこの方法で成功しているので大丈夫です!!)

 

アーク「できた!!」

 

じゅわわぁ・・っとおいしそうな音を立ててできたのは

 

アーク「()()()()()!!」

 

前世ではミスタ〇ドーナツのエンジェルクリ〇ムに世話になったぁ!!

 

シーベルト「お、おお!!これはおいしそうです!!」

 

アーク「先生?味見してくれね?」

 

シーベルト「よ、よろしいんですか!?私が一番にいただいて!?」

 

アーク「おう、俺まだ口が無いし味覚が感じれないから食べてくれね?」

 

シーベルト「で、では一つ!!(サクッ・・・もぐもぐ)」

 

アーク「どうだ?」

 

シーベルト(ぷるぷる・・・)

 

アーク「せ、先生?どうs「おいしすぎますぞぉぉぉぉぉぉぉ!!・・・あ、はい」

 

シーベルト「いやぁ!美味でした!!もしアーク君がアリス様の使い魔じゃなかったらスイーツ屋で有名になってましたよ!!」

 

アーク「お、ありがとさん」

 


 

以前のポイント 5949

 

生産(ドーナッツ数百人分)

ホットケーキミックス 10

無塩バター 10

卵 10

牛乳 10

砂糖 10

バニラエッセンス 10 

強力粉 10

揚げ油 10

 

現在のポイント 5869

 


 

シーベルト先生から感想を聞いていると

 

「おい!ここから甘い匂いがするぞ!!」

「おお!スイーツか!!」

 

アーク「外が騒がしいな?」

 

きぃ

 

アーク「わお」

 

外がうるさいので様子を見ると恐らく魔法学園の生徒の保護者であろう家族が俺の家の前で長蛇の列ができていた

 

「おお!君はここの店主か!?ここは何のお店だね!?」

 

アーク「え、えっと・・・一応スイーツ店です」

 

「それは本当か!!」

 

アーク「は、はい」

 

いや、ちけぇちけぇ

この男性めっちゃズイズイ来るんだが

 

「この匂い・・・さぞかし一流の料理人であろう!!て、店名はあれだがきっと素晴らしいのであろう!!」

 

・・・いや、俺がすごいんではなく先人の人たちの努力とGoo〇le先生の検索力です

てか店名があれってなんだ?

 

ふっと自分の家の上にある看板を見てみると

 

 

【アーハムの甘いものや!!アリス・フォン・アーハムが書きました!!】(これは看板に書かれていた店名です)

 

 

アーク「ありすぅ・・・・」

 

だせぇ・・・圧倒的にダサい・・・

 

「そ、そのアリス様が決めた店名なんだな・・・苦労するな・・・」

 

アーク「全くです・・・あ、そろそろ入っていいですよ」

 

「おお!いいのか!ありがたいものだ!!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

アーク「え?歌う死神がって・・・・・・・・・・・・・・・・束の間に聞きますがそのぉ・・・歌う死神ってどんな格好をしているんですか?」

 

「ふむ?私は直接見たことが無いんだが・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と聞いたぞ?」

 

アーク「・・・・・・・・・ちょっとすみません」

 

パタン

 

なんか嫌な予感がしたので一旦扉を閉め家の中で未だおいしくドーナッツを食べているシーベルト先生に聞く

 

アーク「なぁ、先生?アーハム帝国の国民って俺の姿ってどういう認識でいるんだ?」

 

シーベルト「え、それはどういう・・・・・・・・」「

 

アーク「なんか俺の姿が前の姿(ピューパ)で認識されてるんだが・・・」

 

なぜかさっきのエルフは歌う死神(アーク)はピューパだと思っているようだが現在はサイボーグだ

 

シーベルト「あ、先生わかりましたよ!!」

 

アーク「ん?ドユコト?」

 

シーベルト「アーク君って今朝その姿に進化(変身)したので誰も見られたていません!!」

 

アーク「あ~・・・・・あ、言われてみればそうやん・・・・・なら、しばらくは大丈夫かな?」

 

シーベルト「まぁ・・・ド派手なことをして目立たなければバレないと思います!!」

 

なら・・・いいかな?

 

 

ガチャ

 

 

アーク「お客様!申しわけございませ!!少し店内の最終確認をしていました!!それでは開店です!!」

 

大丈夫だと確認した後、扉を開け客を招いた

え?その後?・・・まぁ、全員「うんめぇ♡うんめぇ♡」って言ってただけ言っておく

 


 

その夜・・・

 

アリス「はぁ・・・疲れた・・・」

 

リン「そうですね・・・」

 

クロエ「私は楽しかったわ!!」

 

学園内にある暗い道をトボトボと帰っている三人組

 

アリス「楽しかったって・・・なんで男の大体はクロエ姉さまに集まるのよ・・・」

 

アークに怒られた後クロエはアリスと同じような赤い妖精のドレスになった

 

クロエ「そりゃ、私が絶世の美女に決まっているからじゃない!!アリスの使い魔でさえ惚れるほど!!」

 

アリス「な、なにをいているんですか!?アークは私のものです!!」

 

クロエ「あ~ら♪可愛らしいアリスこと♪」

 

リン(・・・なに争ってんだこの二人は・・・言っておくけど助手は私の助手だから)

 

争っている二人の後方でそう思っているリン

 

アリス「(くんくん・・・)・・・・っは!!これはスイーツのにおい!!」

 

クロエ「何ですって!?これはいけない!早くいかないと!!アリス行くわよ!!」

 

アリス「はい!クロエ姉さま!!」

 

リン(・・・普段は仲が悪いけど同じ趣味の時はすごく仲が良くなる・・・・か)

 

 

 

 

 

 

 

アリス「アーク!!」

 

アーク「あ、おかえりアリス」

 

アリスが手を振りながら走ってきた

 

リン「・・・助手・・・大繁盛だね」

 

アーク「まぁな」

 

すごいもんただのドーナッツでみんな洗脳されたみたいな顔して帰っていくもん

 

「て、店主!!き、君!どこの厨房所属だ!?」

 

アリスと話していると急に後ろからさっきのエルフがやってきた

 

アーク「え?俺は・・・一応無所属ですが?」

 

「な、なら私の家の料理長をしないか!?か、金は出す!!」

 

いやだからぁ・・・俺がすごいんじゃなくて前世の前人の努力と知識のおかげだって

てかこの世界の住民はどんだけ甘いものに飢えているんだよ?糖分とか補給できてるの?

 

アーク「あー・・・申し訳ないんですが・・・えっとぉ・・・この国の皇族のとある方に仕えているので・・・・」

 

「そ、そうか・・・」

 

すると聞いてきたエルフは悲しい顔をして帰っていった

 

アーク「・・・こんな感じ」

 

クロエ「・・・・へぇ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで私たちの分は?

 

アーク「あ、俺の心配はなしですか?」

 

アリス「いいからスイーツ頂戴」

 

アーク「え、頼み方とか考えないやつ?」

 

クロエ「ふむ・・・ならこうしないとですね♡」

 

 

むにゅ

 

 

 

アーク「おpppppppppp!?」

 

なぜかクロエにすっごい密着させられている件について

 

アリス「ちょ!?姉さま!?何をするんですか!?」

 

あまりにも予想外なことに自分の使い魔を急いでひっぺはがす

 

クロエ「なにって・・・そこのシェフが大人しく出さないからよ?」

 

アリス「だからってなんでアークに胸を押し付けるんですかぁ!?」

 

クロエ「だって男って()()()()()()()()()()()()なんでしょ?」

 

アリス「しょ、象徴って!?わ、私のアークはそんな卑しいことを考えているわけないですもん!!た、確かに私はクロエ姉さまより小さい(しかし巨乳)ですが!!それでもまだ成長します!!」

 

クロエ「ふふ♡大きいこそいいのよ!!これこそ女王の包容力!!」

 

アリス「何ですか女王の包容力って!?」

 

アーク「・・・・は!?俺は一体何を!?」

 

アリス「アーク!よかった起きたのね!!」

 

アーク「えっと俺は何か柔らかいものに包まれてから・・・それから・・・」

 

アリス「そ、それは思い出さなくていいわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「はい、おまち」

 

アリス・クロエ「お、おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

なんかいざこざがあった後みんなでドーナッツを食べることになった

 

アーク「ったく・・・マジでこの世界スイーツ不足だろ」

 

アリス「あ、アーク!!食べていい!?」

 

クロエ「我慢できませんわ!!」

 

アーハム姉妹がまるで犬が「待て」をされているかのようにうずうずしていた

 

アーク「お、おう・・・いいzズドォ!!・・・わお(引)」

 

「いいぞ」っと出た瞬間二人はすごい勢いで食べ始めた

・・・糖中毒者にならなきゃいいんだが

 

リン「もぐもぐ・・・・・・・あ、助手これってチョコかかってる?」

 

アーク「ん、正解・・・ちょっと物足りんなって思ったからトッピング用のチョコを作ってかけた」

 


 

以前のポイント 5869

 

生産 チョコ 1

 

合計ポイント 5868

 


 

アリス「よくやったわ!!アーク!これなら何個でも行けるわ!!」

 

クロエ「やはり甘いものは正義!!」

 

・・・本当に心配になってきたなこの二人の将来

 

アーク「・・・よく飽きないな・・・・・・・・・言っておくが()()()()()()()()()()()()()ぞ」

 

アリス・クロエ((ピタッ))

 

アーク「まぁ・・・ものによるが太るものもあるぞ?」

 

アリス「ちょ、ちょっと今日は控えておくわ」

 

クロエ「そ、そうね・・・お楽しみは後に取っておく派なのよ私は!!」

 

アーク「ん?なんだもういいのか?まだあるが?」

 

アリス「う、うん!!残ったのは先生にでも分けておいて!!」

 

アーク「そうか?」

 

皆で談笑するのは何とも楽しい・・・時間はたつにが早くあたりは暗くなってき夜になっていた

 

クロエ「さてと・・・私は少し勉強を」

 

アーク「ん?勉強?」

 

クロエ「ええ、どっかの無能妹とは違って努力するので?」

 

アリス「無能じゃありません!!」

 

どうやらクロエは寝る前に勉強をしてから寝るらしい

 

クロエ「ふふん!!ほらアーク?特別に主人ではない私を褒めるのを許可しますわよ?」

 

アーク「どういうことかわからないけど?」

 

クロエ「あらあら♪悔しいでしょう?アーク?主人に無能無能って言っているエルフを褒めるのh(ナデナデ)・・・ふぇ!?」

 

アーク「()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アリス「はぁ!?アーク!?なんでクロエ姉さまの頭をなでてるのよ!?」

 

アーク「いや・・・・誰でもすごいことをしたら褒めるだろ?」

 

アリス「私、まだなでてもらってない!!」

 

アーク「前(第六話「カロリーメイト=神?」を参照)に頭なでたけどアリスが怒ったじゃないか?」

 

アリス「あの時はぁ!!・・・・あの時だけどぉ・・・・」

 

クロエ「・・・と、とにかく行ってまいりますわ!!」

 

アーク「おう、頑張ってこい」

 

 

カチャ

バタン

 

 

リン「・・・・・・助手さぁ・・・乙女心っていうの全く分かってないね」

 

アーク「( ゚Д゚)ハァ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アークの家から出たクロエは校舎から離れにある大講堂にいた

普段は講習とかに使われるが特にないときはクロエにとって都合のいい自習場所であった

 

クロエ(ま、まさかナデナデをさせてもらえるとは//////)

 

まだ頭に彼の堅い手の感触が残っている

 

クロエ(悔しがるって思ったのに・・・・・・・・・・ちょっとうれしいかも・・・・・・・)

 

彼の手は人間みたいに生きているわけではないのに初めて自分の父親以外にナデナデしてもらった

 

クロエ「こ、コレ・・・勉強に集中できるんでしょうか・・・・」

 

少し自身の垂れ耳を赤くしながら心配になるクロエ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが・・・

 

「どーもお嬢さん?」

 

クロエ「へ?だ、誰!?」

 

「へへへへ・・・・・・・」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 


 

一方アークたち

 

アリス「あ、アーク!!太らないスイーツとかないの!?」

 

アーク「なくもないんだが・・・今度食うか?」

 

アリス「食べる!!」

 

リン「助手?体を弄るのは?」

 

アーク「それはダメだ」

 

クロエが勉強しに行った後、俺とアリスたちは暇だったので談笑していた・・・が

 

 

 

「ご、ごめんくださーい!!」

 

 

アーク「ん?なんだまだ客がいたのか?」

 

アリス「もう収穫祭は終わりかけなのに?」

 

リン「私が行こうか?」

 

アーク「あ、いいよ俺が行く」

 

 

キィ

 

 

アーク「ん?嬢ちゃんどうした?」

 

扉を開けるとそこにはフードを深くかぶっているが出てきている髪が()()()()()()()()()()()()()()()()がいた

 

??「えっと・・・まだこの店にありますか?」

 

アーク「何って・・・・ああ、ドーナッツ?」

 

??「うん!お使いできたの!!ソレ二つくださいな!!」

 

アーク「あいよちょっと待っててな」

 

 

二分後・・・

 

 

 

アーク「はいどうぞ」

 

??「ありがとう!!・・・あれ?四個多いよ!!」

 

アーク「ああ、嬢ちゃん・・・お使いなんでしょ?頑張ったご褒美だ」

 

??「わぁ!ありがとう!!おじちゃん!!」

 

アーク「おじちゃんじゃねぇ・・・お兄さんだ」

 

??「えへへ♪あ!自己紹介まだだった!!私、()()()()()っていうの!!」

 

アーク「おおそうか・・・んじゃエヴェリンちゃん気を付けて家族のもとに帰るんだよ?」

 

エヴェリン「はーい!バイバイ!!()()()!!」

 

アーク「おうじゃぁな!!」

 

・・・変わった女の子だったなぁ

でも元気いっぱいの子供を見るのはいいものだ

 

 

 

 

 

 

・・・それより()()()()()()()()()()()んだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ここはとある廃城

 

カサンドラ「・・・また勝手に行きましたね」

 

廃城の玉座の間でカサンドラは暇そうに待っていた

 

「くそ・・・が・・・」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

カサンドラ「あ、申し訳ございません・・・我らが王の仮眠室の確保したかったんですが元々住み着いていた山賊(先客)がいたもので少し掃除させてもらいました」

 

暇そうな顔で待っていると

 

エヴェリン「たっだいまー!!カッちゃん!!」

 

カサンドラ「む?我が魔王どこに行かれたんですか?」

 

エヴェリン「えへ~・・・実は!歌う死神(アーク)のところ!!」

 

カサンドラ「はぁ!?なんていうとこに行っているんですか!?」

 

エヴェリン「まぁまぁこれ食べて落ち着こ!!」

 

カサンドラ「・・・・何ですかその輪っか?」

 

エヴェリン「えっとねぇ・・・どーなっつって言うんだって!!」

 

カサンドラ「何ですかそれこんな輪っかガおいしいわけ(サクッ)・・・・あ、おいしい」

 

エヴェリン「あ!ナニコレぇ!!すごく甘ーい!!」

 

カサンドラ「・・・甘いですね」

 

エヴェリン「ねぇねぇ!!残りは()()()()()()()()()()()()()!!」

 

カサンドラ「いいですね!みんな喜びますよ!!」

 

エヴェリン「ああ、ほんと♡()()()()・・・(アーク)♡」

 

いたずらぽい顔で笑う現魔王にカサンドラは少し歌う死神がかわいそうに思ったのであった

 


 

アーク「う~ん?」

 

アリス「どうしたのよ?そんな唸って?」

 

アーク「いや、さっきの子さ・・・どこで俺の名前を知ったんだろって」

 

リン「どっかで聞いたんじゃない?助手?子供の情報網って侮れないから」

 

・・・まぁ、子供って俺らの知らないことをどこからか仕入れてくるからな

 

すると・・・

 

 

コンコン

 

 

アーク「ん?次は誰だ?」

 

カチャ

 

シーベルト「あ、アーク君?少しいいかい?」

 

アーク「あれ?先生どうしたんだ?」

 

扉か出てきたのはアリスたちの担任のシーベルト先生だった

 

シーベルト「ちょっと君に用が」

 

アーク「わかった?・・・ごめん二人とも少し出るな」

 

アリス「行ってらっしゃい」

 

リン「いってらー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「んで用って?」

 

先生に呼ばれて着いたのは・・・確かここって大講堂だっけ?

でもなんでこんなにも騎士たちが集まっているんだ?

 

アレクサンダー「私から言おう」

 

するとどこからか颯爽と現れた皇帝

・・・このエルフ・・・本当に皇帝か?

 

アーク「あのぉ・・・俺何か遣らかしましたか?」

 

アレクサンダー「いや何もしてない・・・・・・・今回は()()()()()()()()いるのでお主に頼みがある」

 

アーク「頼み?問題とは?」

 

 

 

 

 

 

 

 

アレクサンダー「我が娘のクロエが大講堂で人質にされて捕まっておる」

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・おう?

 

アーク「え?なんなん?え?アーハム家って誘拐とか人質になる呪いでもかかっているんですか?」

 

あ、だからこの大講堂に騎士がたくさんいるんだな?

 

アーク「つかなんでまた俺なんですか?」

 

アレクサンダー「それは()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「え、それってどういう・・・・・・・・・・・・・あ、なるほど」

 

要は・・・・

 

アーク「()()()()()()()()()()()()()()()ってことか」

 

アレクサンダー「理解が速くて助かる」

 

だから俺だけに用があるって言ってアリスたちを残したのか

 

アーク「でも別に俺いらなくないですか?俺の世界の人質を取った立てこもり犯って大体は眠くなった隙をつかれて捕まっているので」

 

アレクサンダー「・・・犯人の要求は「第二皇女アリス・フォン・アーハムの引き渡し」・・・だ」

 

アーク「・・・・ほーん(怒)」

 

あれぇ?おっかしいぞぉ?俺はアリスに何かするならば一族もろとも殺すって言ったはずなんだがな?

 

アーク「・・・わかった行ってきます」

 

アレクサンダー「もう一回言っておくができる限り静かに終わらせてくれ・・・騒ぎがバレて国民に迷惑をかけたくないんだ」

 

それはそっちでどうにかしてろ

・・・まさか初めてのステルスミッションがこれとはな・・・まぁ、いい

 

アーク「start our mission(仕事を始めよう)




どうも!!「鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~」の評価者が10人を超えました!!ぱちぱち!!
評価してくれた
またき さん
ジャギィ さん
ココウコ さん
タスクフェイス さん
死怨殺鬼 さん
TJ-クリサリス-6000 さん
haiji さん
ねむりぬこ さん
【雅】 さん
六条一間 さん
大変ありがとうございます!!

次回はメタルギアらしくステルスミッションです!!


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二十七発目 闇夜に走る段ボール箱(しかし肝心の段ボールは出ない)

感想も
古明池 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヘタレ王子 さん(二個も来ました!!大切なことなのでもう一回言います二個も!!来ました!!)
ありがとうございます!!

あと今回から文字色を取り入れてみました!!


ここは大講堂の廊下

 

「おい!異常はないか!!」

 

「ああ、大丈夫だ!!」

 

暗い廊下に二人の騎士がいた

 

「しかしいい人質がいたものだな!!」

 

「まさか目標にしていた魔法学園に潜入は成功したけど第一皇女がいるとは予想外だったな」

 

「でも美人だったな!!」

 

「はぁ?なんだお前あの耳長娼婦に恋したのか?」

 

「馬鹿言えあれが人間だったらの話だ・・・・・・はぁ、スタイルは抜群なのにエルフってさぁ・・・」

 

「なんだよそんなことかよ・・・いいから警戒するぞ・・・いつアーハム帝国の刺客が来るかわからんからな」

 

「あれ?例の死神はいいのか?」

 

「お前は馬鹿か?サイズを考えろサイズを・・・あの巨体がこんなところに来るわけないだろ?それに()()()5()()()

 

「ま!それもそうだな!!あとはあっちが大人しく引き渡すだけだな!!」

 

月夜の光が暗い廊下を照らす

 

「さてそろそろ交代の時間か・・・はぁ・・・眠いものだな」

 

「ああ、だが警戒を怠る(パシュ)・・・な?」

 

突然巡回の相棒が魂を失ったかのように倒れていった

 

「お、おい!?どうしたん(ドッ)ぐあ!?」

 

それを見た相方は大丈夫かと近寄ったが何者かによって後方から拘束された

 

??「ciao~♪少し話をしようぜ?」

 

「な、何者だ!?」

 

??「あ、失敬・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただの歌う死神です」

 


 

30分前

 

アーク「それでは行ってきます」

 

シーベルト「あ、アーク君!!怪我がないようにね!!」

 

さて人生初めてのステルスミッションだ

装備は

 

・Mk,22 ハッシュパピー 6マガジン入り

・ナイフ

・ナイトビジョン

・マチューテ

 

の四つだ(Mk,22はこのストーリーの序盤でD-wakerの姿で開発した麻酔銃です)

現実で機動部隊の人が見たら何の縛りプレイですか?って言いそうな装備だけど今回はなるべく静かにクリアしないといけない案件だ

本当はP90とか使いたいけど、まだサプレッサーを開発してないので今回はもっていかない

 

アレクサンダー「しかしどこから入るんだ?入り口は一か所しかないし当然そこは警戒されている?」

 

アーク「()()()()()()()()()です!!」

 

シーベルト「え?アークくnドゴォォォォォォォォォォォォ!!うわぁ!?」

 

アークは足を曲げ空に飛ぶ勢いで大講堂の上階に跳躍していった

 

アレクサンダー「ほっほっほ・・・最近の若者はヤンチャだのぉ・・・」

 

シーベルト「あわわわわ・・・大丈夫でしょうか・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大講堂 屋根上

 

・・・・あ

あぶねぇ・・・・・・・・・

すごいなサイボーグ・・・ていうよりデスペラード社のサイボーグ・・・

 

本当は三階くらいにつけば上々だったのだが力加減を間違えて屋上についてしまった

 

アーク「・・・まぁ、敵の意表をつけるしいいか」

 

 

・・・そして冒頭に戻る

 


 

アーク「まぁまぁ・・・私はお話をしたいだけであって・・・」

 

「だ、誰がお前と話す(グギギギギギギ)首ガァ!?締まる締まる!?」

 

アーク「え~?喋ってくれなかったらこのナイフで首にブスるよ?」

 

「わ、我々は誇り高きバサビィ共和国の騎士たちだ!!貴様らみたいな死神など・・・」

 

アーク「あ、バサビィ共和国の騎士たちなんだ・・・なるほど?」

 

「し、しまった!?貴様!何魔法をかけたぁ!?」

 

アーク「いや、お宅が勝手に喋ったじゃん・・・んじゃさ?俺の大切なアリスを狙う理由は?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

あ?黙認か?

仕方ない・・・オセロットに教わった方法を試してみるか

 

アーク「なあなあ? 君たちがさ、捕まえた垂れ耳エルフ(クロエ)いるじゃん? 可愛くね?」

 

「な、なにを!?」

 

アーク「だーからさ?俺はただお話をしたいだけさ・・・な?な?めっちゃ美人じゃね?」

 

「・・・・確かに美人だ・・・だが!それだけだ!!」

 

アーク「へ~?俺はあの爆乳が好きだなぁ・・・あの谷間に顔をうずめたいよな?・・・男だったら一度はあるよな?」

 

「あ、あるわけなかろう!!エルフは耳長娼婦だ!!」

 

アーク「え、でも娼婦ならそういうイケないほうのこと考えてんだろ?」

 

「え、いや・・・そんなやましいことは!?」

 

アーク「お前も男の子だろぉ?一度はあるでしょぉ?俺はあるけど!!いいからいいから!!誰にも言わないから!!」

 

「・・・・・・ああ!そうさ!あの()()()()()()()()()()があの月夜に輝く赤めの金髪!そして宝石のような瞳!あれが美しすぎてエルフなのが残念過ぎる!!」

 

・・・なるほどクロエはメインの方にいると

 

アーク「わっかるわぁ!!俺もあのエルフがエロすぎてマジでほしいよなぁ!!・・・あ、確かさ?バサビィ共和国ってエルフを奴隷にしているよな?・・・旦那さぁ?さぞかし夜の街で可愛いエルフの子と夜を楽しんでますよねぇ?」

 

「・・・・・・・し、してないわ//////」

 

アーク「え~?顔真っ赤だぜ?あ、でもなぁ・・・俺、第二皇女が好きなんだわぁ・・・」

 

「ぬ!?・・・し、しかしわからないこともないな・・・あの養ってあげたい性格に幼いところもある顔!!だが体が大人すぎる!!」

 

アーク「わっかるぅ!!でも今じゃ別の意味で世界中から狙われているもんな・・・」

 

「そうだよなぁ・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()したいからな・・・」

 

アーク「いいなぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んじゃありがとさん

 

「え?どういう(ゴキ!!)

 

さてとこいつらの狙いたい理由とかいろいろと知れた

オセロットに教わったのは「敵がやらたプライドが高そうだったら同情して仲間感を出せばポロリと出る」というものだ

やっぱ異世界人って前世の世界みたいに謙虚な人があまりいないから結構かかるな

え?さっき騎士に言っていたことは本当なのかって?・・・まぁ、半分は本当かな?

あ、大切であることは本当だぞ?でも胸とかは顔をうずめたいのは全男子が望みたいことかもしれないが俺はしない(だってうちの主人がすでにデカいから顔をうずめたいなどの卑しいことは考えん。俺の理性が耐えれない)

え?なに?アリスのことは好きなのかって?好きだけどLOVEではなくてLIKEのほうだ

HAHAHA!!愛さないのかって?ナニイッテンダ?なんで守るべき主人に使い魔が恋せないかん?

 

アーク「さて・・・・・・行くか」

 

場所もわかった

あとは助けるだけだ

 

アーク「・・・二人か」

 

前方から巡回兵士がの廊下からうっすら見えてきた

ナイトビジョンのおかげで暗闇でもくっきり見える

 

 

ピロン♪

 

 

あれ?どうしたんだ?通知さん?

 

 

 

通知:敵を双眼鏡でスキャンすると敵の詳細が分かります

 

 

 

え?まじ?

 

試しに双眼鏡を取り出してみてみると

 

ピーーーーー(スキャン中)

Scan completed(スキャン完了)

 

アーク「わお、すげ」

 

機能はまんまメタルギア5の双眼鏡である

 

アーク「写されているのも全く同じか」

 

双眼鏡に映っているのも筋力Dとかだ・・・んだが・・・

 

アーク「何だこれ?」

 

そこに映っていたのは

 

 

神様特典:なし

 

 

アーク「神様特典?」

 

なんだそれ?

俺みたいなのが他にいるのか?そこんとこどうよ?通知さん?

 

 

 

通知:()()()()

 

 

 

いるんかい!?

あ、でも俺が出てきたあの研究所があるからいるに決まってるか・・・

 

アーク「おっといかんな・・・集中せねば」

 

そんなことを考えているうちに敵二人は接近してくる

俺は壁に張り付いて隠れて奇襲を仕掛ける準備をする

 

アーク(やっべ・・・なんか()()()()()()()()()()()()()()が欲しくなった)

 

なぜか|体が右手に松明を持ち、壁にもたれてしゃがみながら松明を左右に振り回す動き《儀式》をしたくなる(儀式の人って調べればわかるよ!!)

 

微かに体を左右に動かして待っていると・・・よし来た

 

「ん?誰かいるのkズシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

敵がすぐ近くまで着た瞬間飛び出し敵の襟元をつかみ壁に衝突させた

これはいつかオセロットに食らった壁バーン!!だ

 

「し、侵入者d「あんぱー〇ち!!」・・・ふへ!?」

 

壁にめり込む勢いで壁に打ち付けた後もう片方の敵の顎に向けてアッパーをかける

すると敵は泡を吹いて倒れていった

 

アーク「うわすげ・・・オセロットの言うとおりだな・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()って」

 

オセロット曰く威力はそこら辺の電柱に頭から思いっきりツッコんで破壊するほどらしい

 

アーク「さてお楽しみ尋問タイムだ」

 

ゲシ!!

 

「あう!?き、貴様n黙れ俺の質問にだけ答えろ・・・ひ!?」

 

先ほど思いっきり壁にめり込ませた騎士の顔面を蹴り起こす

 

アーク「メイン講堂にいる敵は何人だ?

 

「た、助けてくr(ガ!!カチャ)はガァ!?」

 

アーク「いいから答えろ

 

助けを呼ぼうとしたので拳を握りしめ騎士の口の中にぶち込み喋れなくさせ首にナイフを少し切り込ませた

 

アーク「回答はうなずくだけにしろ・・・・1,2,3,4,5,6,(コクリコクリ!!)なるほど6人か・・・じゃぁな

 

「ひゅぅ!?・・・な、なんd」

 

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

あ、いかんな

アリスのあの笑顔がこいつらに汚されることを思い浮かべたらつい殺してしまった

ま、いっか

 

ナイフに赤く滴る液体を拭き払い鞘に戻す

 

アーク「敵は6か・・・面倒だな・・・」

 

事前に教えてもらった大講堂の構造を頭の中で思い浮かべながら廊下を移動する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「着いた」

 

あれからしばらく移動していると目の前にひときはデカい扉を見つけた

 

アーク「この扉の向こうにか」

 

そっと扉に耳を当てると

 

「おい!交代の時間だ!!」

「え~?もうかよ?さっさとエルフども引き渡せよ!!」

「仕方ないだろ?引き渡さないとこのエルフを本国に移送して人質にできるから」

クロエ「いや!放してくださいまし!!」

 

・・・いるなこれ

さっきの尋問で中に6人いるはずよな?

 

アーク「・・・こういう時こそバディが欲しいな」

 

クワイエットとか偵察に役立つ仕事仲間が欲しいな

 

アーク「仕方ないリスクあるがこれにするか」

 


 

クロエ「あなたたちの目的は何ですの!?」

 

クロエはいつも通りに少し勉強してから寮にて帰るつもりだったが突如背後からバサビィ共和国の騎士に捕まってしまい人質にされてしまった

 

「耳長娼婦が喋らないでいただきたい」

 

クロエ「な、なるほど?やはり耳丸種族(人間ども)には難しい質問でしたか?」

 

「・・・今なんて言ったぁ!?」

 

ゴキィ!!

 

クロエ「っち!?」

 

「それ以上口を開くようならその顔をもう二度と見れなくするぞ」

 

・・・やはりだめか

 

自身が人質なのにも関わらず、少しでも情報を手に入れるために煽ってみたが聞き出せなかった・・・。つまり、そこら辺の馬鹿よりかは頭の切れはいい。

それにこの襲撃を起こして、しかも鎧から見て国外の騎士であることから欲しいものは……。

 

クロエ(私の妹(アリス)でしょうね・・・)

 

妹が誘拐されたとき、各国がとんでもない理由でアリスを血涙が出るほど手に入れたい理由を知ってしまった。

・・・本音は悔しいがアレは才能とかではない

 

クロエ(おそらくお父様は今回は収穫祭であまり目立ってほしくないから刺客を送るはず・・・だがどうせ少人数、私が確認できただけでもかなりいた・・・これは私からも何か行動をした方がいいですね)

 

というわけで行動をする

 

クロエ「ねぇ~♡そこの騎士さん♡」

 

「お、俺!?」

 

クロエ「少しこの部屋が暑くて♡私の服を脱がしてくれませんか?この服、一人じゃ外せなくて♡」

 

わざとらしく胸元をパタパタしスカートを上げた

 

「ま、惑わされんぞ!!私は心高きバサビィ共和国の騎士・・・」

 

クロエ「いいじゃありませんか♡」

 

むにゅ

 

「おうふ!?」

 

わざと人質にした騎士に胸を押し付ける

自分のスタイルは妹に負けないくらい抜群なのは自覚している

本当は敵に媚を売るようなことしかも全エルフがよく思っていないバサビィ共和国には結婚してもしたくなし死んでもやりたくない

・・・まぁ、(アーク)は例外とする

 

クロエ「うふふふ♡いいではありませんかぁ♡」

 

だがクロエはバサビィ共和国はエルフを格下に見ているのは承知であちらが自分に手を出すわけがない

・・・っと思っていたが

 

「ふっざけるんじゃねぇぞ!!」

 

クロエ「へ?」

 

なぜか騎士に押し倒されてしまった

 

「痴女なエルフにはわからせが必要だなぁ!?」

 

クロエ「え?ちょっと!?」

 

本当は密着して武器を取り上げ騎士を人質にし魔法で薙ぎ払うつもりだったが予想外の行動に頭の処理が追い付かない

騎士の目が獣のようになって手がクロエの服の下に這いずってくる

 

クロエ「え?え?え?」

 

クロエ自身はてっきりキスなどをされるかと思ったがなぜか違う

なんで服を脱がされているのか全く分からないが本能が警鐘を鳴らしている

 

クロエ「や、やめ!?」

 

すると・・・扉から

 

 

コンコン

 

 

「ん?誰だ?」

 

誰かが扉にノックしてたので見張りの騎士が開けてみるが

 

「あれ?誰もいないぞ?」

 

扉の向こうには誰もいなかったらしいが・・・

 

 

 

カシャァァァァァァァァァァァァ・・・

 

 

 

「・・・なんの音だ?」

 

廊下から何かが落ちた音が響き渡った

 

「お前ら見てこい」

 

「「了解!!」」

 

隊長であろう騎士が部下二人を確認のため行かせた

 

「アーハムの刺客でしょうか?」

 

「そうかもしれん・・・警戒を怠るな!!」

 

助けが来たのか?

しかし騎士が二人行ってしまった・・・潜入したものが無事だといいんだが・・・

すると・・・

 

 

「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「ッ!?なんだ!?」

 

突如大講堂全体に悲鳴が鳴り響いた

 

「お前ら!!確認してこい!!」

 

「「「「「了解!!」」」」

 

「こちら隊長!!全騎士に告ぐ!!総員集合し悲鳴の現場に急行せよ!!」

 

この部屋に残っていた隊長とタッグを組んでいる騎士以外は悲鳴の聞こえた場所に向かって行った

 

「さすがに死ぬだろ!!刺客でも潜入特化!!真正面から騎士に囲まれたらひとたまりもない!!」

 

しかし・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・なんだ遅いな?」

 

クロエ(廊下から聞こえてきた足音からして数十人は行ったはずなのに・・・)

 

そう・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「確認し来ましょうか?」

 

「いや・・・待て・・・」

 

すると・・・

 

コツン・・・コツン・・・コツン・・・コツン

 

未だ静かな廊下から足音が聞こえてきた

 

「警戒しろ!!」

 

カチャ

 

「すみませーん・・・侵入者の制圧に手こずりました・・・」

 

クロエ「ヒッ!?」

 

扉から出てきたのは

()()()()()()()()()()だった




どうもマジで新作メタルギアが出ないか思ってしまう零城です

てなわけでステルス!!
あと赤文字どうでしたか?基本赤文字はアークの尋問の時のどす黒い声だと思ってくれたらありがたいです

次回はアークのアレが帰ってきます


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二十八発目 再び

感想も
古明池 さん
ヘタレ王子 さん
ももまん さん
ありがとうございます!!

今回駄作!!

キャラ設定にAI戦闘モードについてを加えました


「ぬ?そうか・・・他の奴らは?」

 

「あー・・・今、侵入してきたやつをいたぶってます」

 

「ふん・・・そうか・・・よし、持ち場に戻れ」

 

「了解」

 

出てきた騎士は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「あ、おい・・・鎧の血落としとけよ落ちなくなるから」

 

「あ、すまん・・・」

 

同僚の騎士が懐から布を出して近づいていくが

 

「あれ?それなんだ?」

 

「何がだ?」

 

「その腰にある奴」

 

騎士が指を指したところにあったのは()()()()()()()()()()()

 

「・・・ああ、これ侵入者が持ってた武器」

 

「へ~・・・変わった形だな」

 

そう言いながら血塗れの騎士の腰からそれを抜くと変わった形であった

 

「アーハムってこんな形の剣が流行っているのか?」

 

それは()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()であった

 

クロエ(いえ・・・そんな剣・・・城でも見たことが・・・・・・・・・・いや待てよ?)

 

何か違和感を感じたクロエ

 

「ま、侵入者を排除できただけでもいいか」

 

「はっはっは!!そうだな!!」

 

「まったくだ・・・・・・・・・・・・ん?なぁ、待ってくれ」

 

「ん?なんだ?」

 

変わった刃物を返してもらった血濡れの騎士は立ち上がりクロエの方に向かおうとしたが途中で呼び止められる

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

さっきこの部屋にいた騎士たちから聞いたことがない声に疑問に思った騎士は問いかける

 

「・・・・・・・・・・・・・ああ、俺か?おれは・・・・」

 

聞かれた騎士は振り向き

 

 

ザシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

ぐふ腰に戻した変わった武器(マチューテ)を抜き悲鳴を上げさずに切り捨てた

 

「な、何者だ!?」

 

??「俺の名は・・・」

 

クロエ「・・・・あ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「単なる死神だ」

 

これは先ほどの騎士たちが異常を検知しに行くところまで戻る

 


 

数十分前・・・

 

コンコン

 

「ん?誰もいないぞ?」

 

よし・・・出てきたな

 

現在、俺はメイン講堂の出入り口扉の真上の壁に張り付いている

俺はメイン講堂の入り口が一つしかないのは知っていたので真正面からの突入は不可能と結論したのでわざと扉をノックし外に誘い出した

 

「お前ら見てこい」

 

「「了解!!」」

 

・・・なるほど二人一組で見てくるか

まぁ、その方が処理に時間がかからない・・・・って言っても俺には時間がない

制圧中に巡回兵に見つかって増援を送られたら厄介だ

それにここで制圧するのは物音が聞こえる可能性があるからしない・・・なので懐からマガジンを取り出し

 

アーク「よっと」

 

カシャァァァァァァァァァァァァ・・・

 

マガジンをなるべく遠くに投げわざと音を立て騎士たちに向かわせるようさせた

 

「行くぞ!!」

 

「おう!!」

 

・・・行ったか

 

シュタ

 

静かに二人の騎士の後ろに降り立ち後を追った

 

すごいなサイボーグの体・・・こんな高い所から降りても痛くないし機動性もあるしな・・・さすがメタルギア

 

しばらく騎士二人の後方をついていきメイン講堂の扉から離れたのを確認する

 

「ここら辺から聞こえたよな?」

 

「ああ・・・・・・ん?なんだこの黒い棒(マガジン)?」

 

ん?見つけたか

んじゃ、やるか

 

Mk,22を構え騎士の鎧が露出している部分を狙う

中世の騎士は全身を覆っているが関節部は覆ってなかったり装甲が薄い

 

 

パシュパシュパシュ

 

 

 

「あり?」

 

「どうした?」

 

「今なんか音が聞こえた気が・・・」

 

悪いな

それあなたの敗北の音だ

 

 

ダッ!!

 

 

「わが!?」

 

後方から麻酔を打ち込んでいない騎士の首を閉めつける

 

「く、首が!?」

 

「お、おい!!敵襲・・・(ドサ)

 

「ど・・・う・・・し・・・・」

 

良かったタイミングが合った・・・

いつかのオーク・ロードと戦った際に拳に麻酔を打ち込みまくったけどやっぱ数撃てば効くな

 

首を閉めつけ気絶した騎士を静かにおろす

 

アーク「・・・よし・・・気付かれてないな」

 

このままさっきの方法で二人ずつ誘い出して無力化していくか

 

頭の中でどうするか考える

・・・だが戦場で最も大切なことをしていなかった

 

 

 

 

「だ、誰だ!?」

 

アーク「え?」

 

・・・()()()()()()()()()()()()()()()

 

「て、敵襲!!」

 

アーク「やべ!!」

 

増援を呼ばれそうになったので腰につけていたマテーチェを抜き取り切りかかるが・・・

 

 

いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

 

 

アーク「チッ!!」

 

急いで抜き切り捨てたので敵は痛みのあまり叫ばれてしまった

 

そしたら案の定

 

 

ガシャガシャガシャガシャ!!

 

 

大量の鎧の音が聞こえてきた

 

アーク「あ~・・・遣らかした・・・」

 

オセロットが言ってたな・・・必ず殺した後は周囲を確認しろって・・・

 

そんなことを反省していると

 

「貴様!!何者だ!!」

 

隙間がなくなるほどぎゅうぎゅうに騎士に囲まれてしまった

 

アーク「あー・・・こんばんは?」

 

さて・・・どうするか・・・

別に真正面からP90召喚して戦ってもいいが銃声が外に聞こえて騒動になりうるな

腰のマテーチェで戦ってもいいが時間がかかるし絶対メイン講堂にバレるだろ

 

「ぶ、武器を床におとせ!!」

 

アーク「あ、その前にさ?クロエっていうエルフさ・・・ここにいる?」

 

「武器をおろせ!!」

 

ジリジリと騎士たちはアークに近づいていく

 

アーク「まぁまぁ?落ち着こうぜ?」

 

・・・ああ、本当にうざいな

アリスを手に入れるためにクロエまで手を出して・・・しかもアリスがこのことを知れば悲しむ

ああ、ほんと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

消えればいいのにな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バチッ!!

 

 

 

 

 

 

アーク「イッ!?」

 

「お、おい!?どうした!?」

 

突如頭が痛みだしその場で崩れてしまう

 

「とにかく捕まえろ!!」

 

・・・だがこの痛み

前に体験したことがあった

 

アーク(これって!?)

 

それは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「・・・ま・・・・じ・・・か」

 

そして意識が暗闇に落ちていく中

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()

 

アーク「・・・・・・・また・・・か」

 

??「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「Leave it to me? brother?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おとなしくしろ!!」

 

縄を持った騎士がなぜか意識を失ったアークを巻こうと近づくが

 

 

ザシュ

 

 

「え?」

 

騎士の体に血しぶきが出てアークの手には血塗れのマテーチェがあった

 

 

 

 

 

サイボーグ兵士(アーク)「AI戦闘モード・・・起動します」

 

 

 

 

 

 

「な、なんdザシュゥゥゥゥゥ!!

 

暗い廊下に赤い花が咲き乱れた

 

「おぉぉぉぉぉぉ!!」

 

仲間が切られたのを見た騎士は目の前の死神を敵とみなし切りかかろうとしたが

 

サイボーグ兵士(アーク)「・・・排除」

 

サイボーグ兵士は騎士に刺さったままのマテーチェを刺さった騎士ごと振りかぶり切りかかってきた騎士をぶった切った

 

「こ、この!!」

 

サイボーグ兵士(アーク)「・・・・・・・・・・・・(ズドォ!!)

 

「な!?死体をうわぁぁぁぁ!?」

 

死体に刺さったマテーチェを抜くのは間に合わないと判断したAIは騎士二人が刺さった武器を騎士の集団に向けて人工筋肉を最大限に使い投げた

投げられた死体は体重と防具の重量が合わさってちょっとした砲弾みたいになり最初に当たった騎士からドミノ倒しのように倒れていった

 

サイボーグ兵士(アーク)「・・・・・(スッ)」

 

サイボーグ兵士はなぜか前かがみになりマテーチェを構えた

 

「お、起きろ!!なにかしくりゅ・・・じょ?」

 

一番後方にいた騎士が起き上がるよう呼びかけたが次の瞬間には自分の下半身と上半身がさよならをしていた

サイボーグ兵士は大講堂の侵入の際に使ったサイボーグ兵士の足の筋力を使い地面をえぐり騎士たちを切り伏せたのであった(すごく簡単に言ったら鬼滅の霹靂一閃が初めて出たシーン)

 

サイボーグ兵士(アーク)「・・・目標の全滅を確認・・・解除します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・う、う~ん

あれ?俺、なにしていたんだ?

 

少しずつ意識が覚醒していく中、目にしたのは

 

アーク「・・・やっぱりか」

 

そこには()()()()()()()()()()()()

まぁ、よく見たらすごくむごいが

 

アーク「誰もいないよな?」

 

月の光が廊下を照らし赤い花畑の中一人つぶやくが誰もいない

しかし・・・どう中に侵入するか・・・

 

アーク「あ、いいこと思いついた」

 

そう思い騎士の鎧を脱がし自分につけた

 

アーク(まったく・・・死人の鎧を引きはがして自分につけてもなにも思わないとはな・・・)

 

だけどクロエを助けるためなんだ許せよ

 


 

そして今の戻る

 

「歌う死神!?」

 

アーク「さて・・・と・・・それじゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死ね

 

「ッ!?」

 

マテーチェの血を振り払い接近する

隊長騎士も危機を察知しクロエをつかもうとしたがそのあいだにアークが入り込みつかもうとした手を

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

切り捨てた

 

「手がぁぁぁぁぁ!?」

 

アーク「大丈夫か?」

 

クロエ「は、はい//////」

 

切りつけた際に飛び散った血がクロエにかからないように庇う

 

「な、なぜ人間のお前がエルフどもの味方をする!?」

 

切られた傷口を布で縛り出血を抑えている騎士

 

アーク「いや、なぜって・・・言っておくけど俺(今は)人間じゃないからな?あと、お前らにとっては前の姿(ピューパ)かもしれないけど違うからな?」

 

「だ、だから報告書と違うのか!?」

 

アーク「だから顔バレしたくないから死んでくれ!!」

 

「くそ!!」

 

騎士は腰から剣を抜き取りアークのマテーチェと鍔釣り合いいなるが勝負は最初から決まっていた

アークは両腕あるの対して騎士は隻腕だ

なので

 

 

ザシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

「バサビィ共和国に栄光あれ・・・・」

 

騎士の剣ごと叩き切り殺した

 

アーク「ふぃー・・・クロエ?大丈夫か?怪我無いか?」

 

クロエ「・・・・・・・・・・・・」

 

アーク「クロエ?」

 

クロエ「・・・・は!!だ、大丈夫ですわ!!」

 

い、言えるわけがない・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「とりあえず外で騎士たちが待ってるぞ」

 

クロエ「べ、別に私一人でも倒せましたが・・・アリスの使い魔が迎えに来るのは最初から知っていたのでわざと待ってただけですし!!感謝はしませんわ!!」

 

アーク「いやそこは感謝だろ・・・」

 

クロエ「・・・でも」

 

 

ありがとう♡

 

 

アーク「ん?なにか言ったか?」

 

クロエ「いいえ♪なにも♪」

 

だが無事に事件は解決し騒動も起きなかった

ここに国がらみでとんでもないことがあって一方・・・

 


 

ここはマーレ工業国家

異世界では珍しく工業が進んでいる国・・・それが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

国全てが轟々と燃え上がっていた

 

マーレ中心部

 

「しゅ、首相!!大変です!!()()()がすぐそこまで!!」

 

「くそ!・・・こうなったらミール聖教国に亡命をズドォン!!ひぎゃ!?」

 

隠し道から逃げ出そうとした現首相・・・いや元っといった方がいいだろう・・・その首相が逃げ出そうとしたが背中を()()()()()()()()()()()()()()()()

 

??「誰が逃げ出そうとしているんだ?」

 

「ひ、ひぃ!?なぜ()()()()()がここに!?」

 

??「なぜって力あるものは前線で立つっていうのが私の信条でね!!」

 

「や、やめろ・・・金ならdズドォン!!

 

??「はぁ・・・お前らみたいなのがいるから国が腐るんだよ」

 

元首相の側近の額に風穴を作り侮る主導者

 

「あ、同志ここにいましたか」

 

??「あ、マイク?そっちは?」

 

「はい、マーレの首都の制圧は成功です」

 

??「そうか・・・ようやく自由が約束された国ができる!!」

 

 

 

 

その日・・・マーレ工業国家は()()()()()による陥落

そしてその夜にマーレ工業国家は

 

 

 

()()()()()()()に名前は変わった

 

 

 

そしてその新たなる国のトップ・・・そして初代総理大臣

 

 

 

 

庶民から「自由と勝利の女神」とも言われた少女

 

 

 

本名・・・

 

 

 

 

()()()()()()()

 

 

 

 

クリス「待ってて!アークさん、アリスさん!!私、この世界でだれも差別のさえない国を作ります!!」




どうもなぜか評価者が四人も急に増えて驚いた零城です

久しぶりのAIモード!!
最近、出番がなかったからね少しは外に出ないと!!

次回は特に考えていない!!


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二十九発目 Now,enjoy a taste of hell!!(地獄を楽しめ!!)

まだまだ戦闘は続くよどこまでも

あと一つ前回の最後で出たクリスですが「林間合宿」で出たアリスと一緒に捕まっていた人間です
忘れてない?(泣)

感想も
古明地 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!

誤字脱字報告で
NoSTRa!(ノズトラッ!) さん
大変申し訳ございません!!感謝します!!
大切なことなのでもう一回言います!!
NoSTRa!(ノズトラッ!) さん
(マジで)たくさん見つけてくれてありがとうございました!!土下座ぁ!!


クロエを無事?助けだし外に出るころにはアーハム帝国の騎士たちが突入してきて首謀者らを捕縛していった

 

アーク「んじゃ俺らは戻るか」

 

クロエ「んふふ♡そうですね♡」

 

大講堂に入って時間から約二時間・・・思いのほか立ってないが・・・・

 

アーク「お前何してんだよ?」

 

クロエ「あら?なんのことでしょう?」

 

なぜかクロエは俺に抱き着いていた

 

アーク「だから・・・なぜ第一皇女が抱き着いてんだ?」

 

クロエ「あら?今回の功労者に褒美はいらないのですか?」

 

アーク「・・・いや欲しいは欲しいけどコレジャナイ」

 

わざとらしく腕を胸に押し付けいたずらっぽく笑うクロエ

 

クロエ「アリスでさえこんなことしませんよ♪」

 

アーク「・・・そこでなぜアリスが出てくる?あと俺とアリスは()()()()()()()()()

 

クロエ「あら、面白くない」

 

アーク「・・・なにを期待していた?」

 


 

以前のポイント 5868

 

獲得ポイント 800

 

合計ポイント 6668

 


 

そこからはというと流石アーハム帝国の騎士、スムーズにかつ静かに連行し国民にばれないようにした

クロエは安全のためと城で一夜を過ごすことになり、俺は先に家に帰ってアリスたちに帰らせるよう促した

 

アーク「ただいまー」

 

アリス「あら?遅かったじゃない?何かあったの?」

 

アーク「んまぁ・・・別にこれっていった事はないが先生の手伝いに行ってきた」

 

アリス「・・・ふ~ん(マジマジ)」

 

アーク「な、なんだよ?」

 

なぜかアリスは不機嫌な顔をし俺の顔をマジマジと見つめてくる

 

アリス「べっつにー!!ただ帰りが遅いな思っただけですー!!」

 

アーク「なんだ?アリスの奴?」

 

リン「助手・・・少しは察する力を身に着けたほうがいいよ?」

 

アーク「( ゚Д゚)ハァ?」

 

それからアリスとリンを寮に送った後俺は家兼倉庫に戻る・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ことはなかった

 

アーク「さてもう一仕事」

 

俺は現在、アーハム城の皇帝の部屋にいた

なんでかというと今回のクロエ人質事件に関することで呼ばれた

 

アレクサンダー「よく来たなアークよ」

 

アーク「いえ、お呼びいただきありがとうございます。」

 

アレクサンダー「さて・・・まず娘を助けてくれてありがとう・・・またお主に借りができてしまった」

 

アーク「いえ・・・それより今回のですが・・・」

 

アレクサンダー「ああ、そうだな・・・まぁ、座って話そう」

 

そして皇帝は今回の事件で分かったことを言った

 

1,今回事件を執行した騎士はバサビィ共和国所属である

2,この騎士たちは先の「シン・カーニバル決闘場事件」の際、負けたシン・カーニバルがアークに復讐するためにバサビィ共和国から不法入国させたものである

3,今までは息を潜めて諜報などをしていたが「アリス誘拐事件」の時バサビィ共和国軍が強奪しようとしたがアークに阻まれしかも一族もろとも殺すと宣言され恐ろしくなって撤退を命令したが過激派の者たちが起こした事件だ

4,不法入国をさせたシン・カーニバルは今朝に()()()()()()()()()

5,次の朝にアーハム帝国全体を上げて一斉捜査と警戒強化をする

 

アレクサンダー「・・・という感じだ」

 

アーク「・・・まさかあいつ(シン・カーニバル)とはな・・・ってか焼死体って何があった?」

 

アレクサンダー「数日前に魔法学園の林内で焼死体で発見された・・・恐らくバサビィ共和国の騎士が用済みだと判断され燃やされ殺されただろう」

 

・・・何とも皮肉なもんだ

焼死ってクロエを一瞬思い浮かべたが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()しな・・・

 

アーク「それで?俺になにしろと?」

 

アレクサンダー「なんだ?今回は積極的だな?」

 

アーク「・・・前に俺が宣言したのにも関わらず手を出されたので」

 

アレクサンダー「ふん・・・なるほど・・・それで今回やってもらいたいことだが・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「・・・了解・・・しかしバサビィ共和国自体はなんて答えているんですか?」

 

アレクサンダー「・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・っと」

 

アーク「なるほど・・・トカゲのしっぽ切りですか」

 

アレクサンダー「・・・だが仮にアリスを手に入れたら英雄扱いをすると約束されたのであろう」

 

まったく・・・なんとも人間らしい回答だ

しかし事態は急転した

 

コンコン

 

「失礼します」

 

アレクサンダー「入れ」

 

扉から出てきたのは執事であろう老人エルフが部屋に入ってきて皇帝に耳打ちをした

 

アレクサンダー「ふむ・・・・・・・・・・なに?・・・・・・・・・わかった下がれ」

 

「失礼します」

 

カチャ

バタン

 

アレクサンダー「アークよ予定を変更だ」

 

アーク「何かあったのですか?」

 

アレクサンダー「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という報告が入った」

 

アーク「・・・国外逃亡ですかね」

 

アレクサンダー「そのようだな・・・今から騎士たちが向かうにしても少し国境までには間に合わんな・・・・・・・・・・ということでアークよ頼むぞ?」

 

アーク「・・・結局俺なんですね」

 

アレクサンダー「安心せい報酬は出す・・・・・・だがアーハム帝国の仕業だとバレるにはいかんから魔獣にでも襲われたと思わせるようにしろ」

 

アーク「了解です・・・では失礼します」

 

カチャ

バタン

 

アレクサンダーの部屋から出た後どうするかと考えた

 

アーク(・・・現在、容疑をかけられた・・・もうこの際スパイでいいか・・・はもう逃げている・・・時間帯的に都市からはもう逃げた・・・なら機動力にある奴で行くべきだな・・・一応アリスも狙われる可能性があるからサイボーグ兵士を量産しておくか)

 


 

以前のポイント 6468

 

開発

フェンリル(戦闘型) 600

雑魚サイボーグ兵 300×10 10体

SMG(P90) 20×10 10丁

 

合計ポイント 868

 


 

なぜフェンリルを選んだのかというと機動力といえばバイクなどを使えばいいのだがアレはエンジンの音で今は夜中だ国民が起きてなんだなんだと騒ぎ始める

なので機動力もあるフェンリルにした

フェンリルなら見つかっても歌う死神()だとわからないし精々新種の魔獣を見た程度で終わる

 

アーク「さてと・・・楽に()してあげるか・・・」

 

城を出た後魔法学園につき量産したサイボーグ兵士をアリスの護衛をさせる

 

アーク「アリスに何かあったら殺す」

 

サイボーグ兵士「(;´・ω・)ok」

 

アーク「さてと・・・向かうか」

 

だが・・・いざ向かおうとしたが

 

サイボーグ兵士「(((;´Д`)ノ″チョットチョット・・・」

 

アーク「ん?どうしふぁ!?」

 

思わず奇声を上げてしまった

なんでかって言うと・・・

 

アリス「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アーク「あ、アリス!!どうしたんだ?こんな真夜中に?」

 

アリス「・・・行くんでしょ?」

 

アーク「行くってどこに?」

 

アリス「とぼけないで!・・・私、あなたの主人なのよ?使い魔の考えていることなんて魔法を使わずとも様子ですぐわかるわ」

 

アーク「・・・ああ、少し用事でな」

 

アリス「帰ってくるでしょうね?」

 

アーク「ああ、夜更けには帰ってくる・・・そのあいだは俺の部下が護衛をさせる」

 

アリス「・・・・・・・・・」

 

アーク「安心しろ俺はそんなすぐに死ぬような「そんなんじゃないもん!!」・・・お、おう?どうしたアリス?」

 

アリス「・・・アーク!行くのはいいけど一つだけ約束して!!」

 

アーク「え、なに急に「いいから!!」あ、はい」

 

アリス「少し屈んで!!」

 

アーク(どうしたんだ急に?)

 

とりあえず言われた通りに少し背を低くすると・・・

 

 

ふわ

 

 

俺の頭がアリスの柔らかい胸に包まれた

いつもなら振り払ったりするが今回は優しさだけ感じた

 

アリス「苦しくなったり・・・辛くなったらいつでも慰めてあげるよ・・・私、戦うことはできないけど・・・これくらいならできるよ?・・・だから・・・いつでも帰ってきていいよ」

 

アーク「ああ・・・行ってきます」

 

アリス「うん・・・行ってらっしゃい・・・」

 


 

アーハム帝国 郊外

 

「急げ!!帝国騎士が来るぞ!!」

 

「ままぁ・・・僕たちどうなるのぉ?」

 

「大丈夫よ!!きっとバサビィ共和国様が助けてくれるよ!!」

 

森の中を集団が移動していた

このエルフの集団は家族全員バサビィ共和国に心を売った売国奴でバサビィ共和国に情報を流していたが先ほどクロエ人質事件が解決され次の朝に一斉捜査が開始され自分たちがスパイだとバレてしまうので国外逃亡を開始していた

集団の中にはバサビィ共和国の生き残り騎士だったり事情が全く理解できていない子供まで千差万別だった

 

「おい!もうすぐ国境だ!!」

 

「ああ、助かった・・・」

 

「ねぇ?もうすぐ寝れる?」

 

「ああ、もう少しで安心して寝れるぞ坊や」

 

足の弱い老人や妊婦、家財は馬車に乗せたが子供や若者は走って逃げていた

あとすこしで国から出れて安全を保障された生活ができると誰もが思った

 

 

 

 

 

 

 

・・・がその夢はすぐ踏みつぶされてしまった

 

 

 

 

 

 

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「て、敵襲ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

頭上から大人サイズの何かが馬車に降り立ち馬車を破壊してしまった

 

??「・・・いたか」

 

粉々になった馬車の上でそのものが喋った

 

「ば、バケモノ・・・」

 

その姿は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()であった

 

??「割と機動性はいいな・・・さてと・・・君たち?こんな真夜中にどこに移動しているんだい?しかもこんな大人数で国境近くまで?旅行なら早くても朝に移動するのでは?」

 

「な、何者だ!?」

 

先頭にいた騎士が叫ぶ

 

??「はぁ・・・ま、いいか・・・この名前が君たちの最後に聞く名前だ」

 

その狼は月を背に叫ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「・・・歌う死神だ」

 

さぁ、

 

アーク「Dance until you die!!(死ぬまで踊れ!!)

 


 

逃走するエルフの集団につく十分前

 

アーク「よし、出してくれ」

 

「ああ!!」

 

俺はサイボーグ兵士の姿のまま馬車に乗っていた

計画は俺はフェンリルの練習して開発を完了してる間にアーハム帝国の騎士の馬車に乗って少しでも差を縮めるため移動し完了したらフェンリルで追いかけるっというものだ

 

アーク「いくか」

 

ガタガタと馬車が揺れる中俺はVR空間に意識を転送した

 

 

数十分後

 

 

 

アーク「ふぅ・・・完了した」

 

体も慣れいつでもフェンリルになる準備はできた

 

 

ピロン♪

 

 

・・・来たか

 

 

 

 

通知:フェンリルの開発完了まで・・・・・6,5,4,3,2,1・・・・開発終了・・・変身します

 

 

 

 

すると徐々に視点が低くなっていき四つ足になっていく感じがする

 

アーク「これが・・・フェンリル・・・」

 

やっぱ犬だよな・・・これ

 

「うお!?アークが変わった!?」

 

馬車を運転していた騎士も驚いてみている

 

アーク「騎士さんたち先に戻ってていいですよ・・・後は私がやります」

 

「あ、ちょっと待って!!」

 

騎士は止めようとしたが

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

馬車から飛び降り飛んでいった

 

「ちょっとぉ!!私たちは確認のために一緒に行かないといけないんですからぁ!!」

 


 

そして今に至る

 

「に、に、にげろぉ!!」

 

「歌う死神だぁ!!」

 

あまりの恐怖の塊が目の前に現れ逃げ惑うエルフたち

若者は馬車に押しつぶされた老人が助けを求めるにも目もくれず逃げ出し母親は我が子を置き去りにして逃げ出す

 

「うわぁぁぁぁぁん!!ままぁ!!」

「どきなさいよ!!逃げられないじゃい!!」

「うるせえ!!俺はバサビィ共和国の者なんだぞ!!お前らが後に逃げろ!!」

「ちょっと!!男なんだから戦いなさいよ!!」

「無理に決まっている!!相手は歌う死神だぞ!?」

 

アーク「・・・はぁ」

 

まったく醜いねぇ・・・

自分の命を優先して自分の子を置き去りとは・・・

 

アーク「安心しろ・・・すぐに楽に()してあげる」

 

そして狼は跳躍し殺戮を開始した

尻尾のアームを背中にある高周波チェンソーをつかみ抜刀する

 

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

 

背中から解放され起動した高周波チェンソーは夜の中威嚇するように爆音を立てる

 

アーク「ッ!!」

 

そしてフェンリルの足の機動性を使い逃げようとしている集団の先頭に降り立ちチェンソーを先頭にいた騎士に振り上げる

 

「くそ!!バケモノめ!!」

 

騎士も対抗するように剣を抜き防ごうとするが

 

ガシャン!!

ギィィィィィィィィィィズシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

剣とチェンソーをぶつかり合った瞬間火花が散ったがチェンソーはまるでバターを切るかのように滑らかに剣を切断し騎士の鎧を綺麗な断面図を残して殺した

 

「くそ!魔法!魔法だ!!」

 

仲間が殺されたのを見てすぐさま反撃にと魔法を演唱するが

 

アーク「遅い」

 

フェンリルの機動性で不規則に動き狙いを外させる

そして敵の動きの惑わされた時を狙って脚部にあるナイフを取り出し

 

 

ヒュッ!!

 

 

「(ドス!!)がふ!?」

「(ドシュ!!)ごふ!?」

 

魔法演唱をしようとしている敵を中心に刺していった

・・・まぁ、集団で逃げているから集団に向かって適当に投げても誰かしらに当たるが

 

チェンソーで抱き合っている母子をもろとも切り裂き、ナイフで命乞いをしている老人の脳天を貫いたりした

・・・例によって全く罪悪感などは感じなかった

しかし不思議なことが起きた・・・それは先頭の騎士を殺してしばらくした時であった

 

アーク「おや?」

 

「フーッ!フーッ!フーッ!フーッ!フーッ!フーッ!」

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ・・・」

 

なぜか逃げようとしたエルフたちは逃走をやめ皆それぞれ木の棒や調理用の包丁などを持ちこちらを睨んできた

 

アーク「なんだ?逃げないのか?」

 

ドスドスドスドスドスドス

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

近寄ってみるが全員持っているものを武器のように構え睨んでいるが近づくたびに後ろに下がっている

 

アーク「なるほど・・・諦めたか」

 

彼らの目を見てすぐ理解した

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()っと思っているのがヒシヒシと伝わってくる

 

アーク「・・・俺は本当は君たちを殺したくない・・・だけど君たちは俺の命より大切な物を壊し奪おうとしたそれだけで重罪だ・・・だから」

 

 

Now,enjoy a taste of hell!!(地獄を楽しめ!!)

 

 

そしてそっと心の中で言う

 

アーク(・・・やれ・・・AI)

 

意識が再び闇に沈んでいく中

 

アーク「よう・・・また会ったな」

 

??「・・・・・・・・」

 

アーク「お前が誰だとかは今はどうでもいい・・・アリスのためにも・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()

 

??「・・・・・(にやり)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして暗く寒い夜の下で

 

 

 

 

 

 

 

フェンリル(アーク)「AI戦闘モード・・・起動します」

 

真っ赤に輝く瞳を持つ化け物が逃げ惑うエルフたちを殺していった

 

 

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

 

 

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

や、やめてくれぇぇぇぇぇぇぇ!!

 

チェンソーが森の中に煌めくたびに赤い花が咲いていった

骨を断ち肉を切り裂き殺していった

 

「あ、足が・・・た、頼む!!もう二度とこんなことをせずに国に忠誠を誓うから!!いのtズシャァァァァァァァ!!

 

殺していったエルフの中には性懲りもなく再び許しを請うものもいたがフェンリルの心は感情無きAI・・・頭を前足でつぶされ効率よく殺すために殺していった

 

「だ、だめだ!!このままでは!!」

 

「おい!お前!・・・・・・・するんだが行けるか!?」

 

「わかった!!」

 

現在進行中でまだ生きているエルフの男性たちがたち何かを画策し始めた

 

フェンリル(アーク)「?」

 

しかしAIはどうでもいいっと判断し残りのエルフを殺そうとしたが

 

「おい!このいぬっころ!!」

 

()()()()()()()()()()()()がフェンリルの体当たりをしようと突進してきたが

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

案の定チェンソーに切られその場で倒れた・・・が

 

「かかったな!!」

 

フェンリル(アーク)「!?」

 

するとエルフの体に描かれた模様が光り出し

 

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

 

フェンリル(アーク)「キャイン!?」

 

「よし!効いたぞ!!」

 

フェンリル(アーク)「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

先ほどのエルフがしたのは()()

まさかAIもこんなバカげていることはしないだろうっと思っていたが違ってようだ

 

「これなら!!」

「おい!女どもはやめろ!!俺ら男がいく!!」

「何言ってんのよ!!こいつを倒さないと私たち生きれないから私たちもやるわよ!!」

「すまん・・・みんな・・・」

 

爆風で吹き飛ばされ態勢を整えたフェンリルが見たのは()()()()()()()()()()()()()()()()()たちであった

すぐにフェンリルのAIは理解した

 

自爆攻撃

 

っと

 

ジリジリとエルフの集団が近づき

 

「う・・・・

 

 

 

 

 

 

 

うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

 

ヤケクソでへっぴり腰に叫びエルフの集団はフェンリルの体当たりをしようと突進する

フェンリルは迎え撃とうとするがすぐに今から切っても抑えきれないと判断し

 

フェンリル(アーク)「・・・()()()()()()()

 

するとフェンリルから見える世界がゆっくりとなった

そしてチェンソーをゆっくりと動かしエルフの集団をなぞる

 

 

 

 

そして・・・

 

 

 

 

 

ぶしゃぁ・・・・・・・・・・・・

 

フェンリル(アーク)「敵の殲滅を確認・・・AI戦闘モード解除します・・・see you next time」

 

エルフの集団を()()()()に変えたのを確認したフェンリルはアークに戻った

 

アーク「・・・やっぱ・・・皆殺しですよね・・・」

 

赤い森林の中をゆっくり歩き誰も生きていないのを確認する

歩くたびにフェンリルのチェンソーで切ったのであろう肉片と血が足の裏に張り付き落ちていく

 

ぴしゃんぴしゃんぴしゃんぴしゃん

 

切った際にかかった返り血がフェンリルの頭部にかかって汚していく

 

アーク「まぁ・・・いいか・・・帰ろ」

 


 

以前のポイント 868

 

獲得ポイント 1500

 

合計ポイント 2368

 


 

アーハム帝国に帰りを待っているアリスのもとに帰ろうとすると

 

「おかーさん・・・おかーさん・・・」

 

母親であったであろう肉塊にすがる子供のエルフがいた

 

「おきてよぉ・・・おかあさん・・・」

 

アーク(こいつの母親は傷口から見て俺か)

 

「おかあさん・・・・ヒッ!?」

 

泣きついていたエルフの子供は俺の存在に気が付くと泣くのをやめ逃げようとしたが腰が抜けたのか立ち上がれずにいた

 

アーク「・・・・・・・・・」

 

殺そうかとチェンソーを掴み殺そうと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・いや、やっぱりやめよう

俺は感じないだけで心が無いわけではない

 

アーク「おい、ガキ・・・死にたくないならさっさと失せろ・・・・あ、バサビィ共和国には行くなよ?」

 

子供エルフは置いていきさっさと戻ろうかとしたが

 

 

かつん・・・

 

 

アーク「ん?」

 

「はぁはぁはぁ・・・」

 

頭に何かがぶつかり目の前に小石が転がってきた

そして振り返るとさっきの子供エルフが泣きそうな顔でこちらを見ていた

恐らく彼女が投げたのであろう

 

「おかあさんを・・・おかあさんを返せ!!このバケモノ!!」

 

右手に小石を持ちこちらに投げてくるが金属でできているフェンリルには全く効いていない

 

アーク「はぁ・・・めんどくさいし・・・うざいな・・・」

 

そして俺は子供エルフに接近した




どうもフィットボクシング2で大塚明夫(本家BIGBOSS)を見つけて興奮した零城です
マジでうれしかった
誰がAI戦闘モードは一話出したらしばらくでないとでも?


次回で学園編は終了(の予定)です!!


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三十発目 仕事終わり

感想も
古明地 さん
神無月 十夜 さん
ポポポン さん
ありがとうございました!!

誤字脱字報告も
朱色の羊 さん
ありがとうございました!!

今回は「学園編」最終回です
少し短めです


「あ、アークさん!!」

 

アーク「来たか」

 

ひと仕事が終わったのでたばこ・・・っていうわけじゃないけどフェンリルの姿で木にもたれお座りしていた

 

「もー!私たちは死んだのを確認するためついていくって言ったじゃないですか!!」

 

アーク「あー・・・そうだっけか?すまんな」

 

ここに来る前に来た方向からアーハム帝国の騎士がやってきた

彼らはアークが殲滅した後に生き残りがいないのかと検査する騎士だ

 

アーク「ま、こんな感じでいいか?」

 

「こんな感じとは・・・・・・・・・・う、うわぁ」

 

「これ、全部アークが・・・・・」

 

そこに広がっていたのは無残にも捨てられた肉塊だった

 

アーク「はっはっは!!結構()()()()()()()()?」

 

「そ、そうかい・・・さすがにこの惨劇じゃ生きているものはいないだろう」

 

「そ、そうですね・・・一応聞きますが殺し損ねて逃がしたりとかは?」

 

アーク「いや、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「そ、そうですよね!!」

 

「じゃ、戻りますか!!」

 

アーク「・・・あ、すまんが先に行っててくれないか?俺は魔獣どもに食われるところを確認してから帰る」

 

「そ、そうですか!!ではお先に!!」

 

そう言いそそくさと馬車に乗り国に帰っていった

 

「なぁなぁ?歌う死神ってあんなんなのか?」

 

「・・・いや、多分アリス様が絡んだからだろう」

 

「うっへ~・・・有言実行だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「うっせ聞こえてんぞ」

 

遠くなっていく馬車を見ながらつぶやくアーク

気の毒にもフェンリルのセンサーが良いせいで会話が丸聞こえだった

 

アーク「まったく・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そっと移動し寄りかかっていた木の裏を見ると

 

「くぅ・・・くぅ・・・くぅ・・・」

 

アーク「・・・はぁ」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

実はあの夜

 


回想シーン

 

アーク「・・・はぁ・・・めんどくさいし・・・うるさいな・・・」

 

アークはフェンリルの機動性を活かし小石を尻尾で弾き接近する

 

「はぁはぁ・・・よ、よくもおかあさんを!!」

 

子供も殺されていく親たちを見たのであろう真正面から戦ったら勝ち目がないのを覚えていたので木々を立てにし逃げながら小石を投げてきた

 

アーク「待てやこら!!」

 

なんかこの絵面、俺が悪者みたいやん!?

 

これ以上続いたら面倒なことになりそうなので子供の逃げる進路を予測して先に追い越し逃げ道を閉ざす

 

アーク「許せよ」

 

 

バシュ!!

 

 

「あ!?・・・首が・・・」

 

尻尾のアームで子供の首を掴み閉め上げ木に叩きつける

ジタバタ暴れる子供の力が少しずつ失っていくのが嫌でも感じてくる

 

「嫌だ・・・死にたくない・・・おかぁ・・・さん・・・」

 

せめての抵抗と子供は幼い手でぺちぺちとフェンリルの装甲を叩くがダメージは皆無だ

そして最終的に子供の手はピクリと動かなく・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガン!!

 

アーク「痛!?」

 

「まだ・・・死にたく・・・ない!!」

 

しかし子供は諦めていなかった

最後の力で足を動かしアークの脚部を蹴りつけた

 

アーク「・・・やるじゃねか」

 

カメラアイで蹴られた部分を見ると()()()()()

恐らくこの子供はまだ十分に魔法は使えないほどの魔力であるハズなのに、無理矢理脚力を上げる魔法を自身に掛け、蹴りつけたのであろう。

これはすごいことだ

アリスみたいな皇族の特徴である膨大な魔力を生まれつき持っているわけではなくただの平民がこんな早期に魔法が使えることはアーハム帝国では異例すぎることだ

 

アーク(・・・この子もこのエルフたちと一緒ではなかったら学校で天才って呼ばれるだったろうに・・・でもこれが俺の役目なんだ)

 

せめて楽に逝かせようと首を閉めているアームの力を強くしていく

 

 

ぐぎぎぎぎぎぎ・・・

 

 

「あ・・・が・・・・・この・・・化け物・・・私が・・・絶対・・・お母さんの・・・仇を・・・・」

 

最後に呪言を吐き子供はぐったりとした

 

アーク「死んで・・・いや気絶か」

 

そっと占めた首を解き地面に下ろし首にアームで触ると動脈が動いているのがわかった

だがここで残しておけば魔獣に食われればいいが奇跡的に生き残り世界中に告発すればバレる

なのでここで殺さなければならない

 

アーク「・・・・・・・・・・・・」

 

 

チャキ

 

 

ナイフを取り出し子供の首に当て頸動脈を切ろうとするが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャッキ

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「はぁ・・・俺は弱っちぃな」

 

やはり殺すことができないかった

あの蹴られたときに見えた決意がこもった瞳で見られた瞬間、考えてしまった

別に罪悪感とかは感じなかったが

 

 

()()()()()()

 

 

そう思い殺すのをやめてしまった

別にこのままにしておけば魔獣に食われるであろう・・・先ほどの付与魔法を全力で使ったせいで魔力はまともに残ってないであろう・・・そのうち死ぬ

だが別に残しておくのもめんどくさい・・・そう自分に言い聞かせた

 

・・・そしてアーハム帝国の騎士が帰ったところに戻る

 


 

アーク「どうしたものか・・・」

 

なぜか殺すのを躊躇ってしまいタイミングを逃してしまった

 

「むぅぅ・・・おかぁさん・・・」

 

アーク「はぁ・・・アーハム帝国の教会に預けたほうがいいかな?」

 

しかしと考える

 

アーク「俺って多分(収穫祭のスイーツのせいで)顔が通っているよな?」

 

アーハム帝国内に入るならサイボーグの状態で入るがその状態で教会とかに行ったらめんどくさいことになりそう

天使のように優しいサイボーグ(アーク)、歌う死神と呼ばれるほど残酷なサイボーグ(アーク)とか

まぁ、教会に預けに行った後サイボーグの方もバレてしまったら歌う死神なのに殺した親の子供を助けたっていうことが何かしらバレて各国からいちゃもんを付けられる可能性がある

 

アーク「・・・はぁ・・・俺はまだ弱いな」

 

本当はめんどくさいなどではなく子供の可能性を感じて殺さなかっただけだ

だってあの決意に満ちた目・・・なんか将来すごいことをやりそうな気がする(フラグ)

 

・・・とにかく誰かに見つけたもらうか

 

そう思い行動を開始した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~・・・今日も平和だっぺぇ・・・」

 

バサビィ共和国の国境付近から商人が相棒の馬に乗って行商でアーハム帝国に向かって行った

ここ最近各国は一人のエルフ少女を巡ってバチバチとなっており気まずいが自分にとってはどうでもいい

 

「ん?なんか変なにおいがするな・・・」

 

すると

 

 

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

「な、なんの音だぁ!?」

 

森中に謎の爆音が鳴り馬も驚いてしまった

 

「ん?おい!何かいるぞ!!」

 

アーハム帝国の国境に入ったばかり商人が何かを見つけた

 

「なん・・・ひ、ひぃ!?バケモノ!?」

 

そこには()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

チラッ

 

狼のような化け物は商人に見つかったのを確認するとその場を離れていった

 

「な、なんだあのバケモノ・・・な、なんだこの死体の山は・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「よし、保護してもらったか」

 

何をしていたのかというと商人にあえて見つかり子供を保護させた

少々無理やり感があるがあの商人は奴隷商人とかじゃないし大丈夫だろ

()()()()()()()()()で誘い出したけどうまく乗ってくれてありがたい

 

気絶している子供が保護されたのを確認し俺はアーハム帝国に戻った

 

後日アーハム帝国内の新聞で

 

 

「アーハム帝国国境付近で謎の大量エルフの死体が!?犯人は魔獣の可能性!?生存者は子供一人!!」

 

 

と大きく見出しを出し

助かった子供エルフは「奇跡の子」と呼ばれ商人に育てられるのであった

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()のを、まだこの時のアークは知らない……!

 

 


 

アーク「ただいまー」

 

いつもどおりに家兼倉庫に到着し、フェンリルの姿のままベッド目掛けてダイブした。(尚、フェンリルは修理済)

 


 

以前のポイント 2368

 

修理

フェンリル 300

 

合計ポイント 2068

 


 

いろいろと疲れたな・・・

あの子供も幸せに生きているといいが

 

アーク「はぁ・・・ま、いいか寝るk「ねぇ、アーク」はい、なにアリス・・・ふぉ?」

 

フェンリルの首を動かして見ると

 

アリス「お帰りアーク」

 

アーク「????????????????????」

 

アリス「何よなにか言いなさいよ」

 

アーク「なんでアリスが俺のベッドに?」

 

アリス「主人の私が大人しく自分の部屋で待っておくでも?それにこの家で待っておけば万の一アークが進化してもすぐわかるでしょ!!」

 

アーク「お前なぁ・・・・・・」

 

ぎゅっと抱きしめるアリス

 

アリス「それにしても・・・アークが犬になるなんてねぇ・・・」

 

アーク「犬じゃない狼だ」

 

アリス「うふふ・・・別に・・・アークだったら・・・何でも・・・いいわよ」

 

うつらうつらと眠たそうに漕ぐアリス

確かにもう夜中だから眠いのも納得だ

 

アーク「はぁ・・・とっとと寝ろ」

 

アリス「にゅう・・・・お休み・・・アーク・・・」

 

アリスを寝かし俺も寝た

 

そういやこの世界に来てからいろんなことを体験したな・・・

アリスとオーク退治したり冤罪に巻き込まれたり魔人領に突撃したり・・・いろいろとあったなぁ

アリスにスイーツ食わせたりくだらないけど楽しい雑談をしたり・・・あ、そういやまだアーハム帝国の街を探索してないな・・・今度アリスを誘って一緒に行ってみようかな?

俺はサイボーグになってアリスの部下ですって言えば何とかなるだろ

二人で遊んで二人で駄弁って愚痴を言いあったり俺の世界のことを楽しく聞いてくれたり・・・まるで・・・・そう!!

 

 

 

 

まるで()()・・・

 

 

 

 

アーク「ん?恋人?」

 

はて?っと思考を一旦停止し考えてみる

現在、こうやって添い寝しているがこれって異性同士としてセーフなのか?

俺、前世では彼女も作ったことがないが女性と添い寝って母親と一緒の時くらいだった気がする

 

アーク「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

そっと隣で寝ているアリスの顔を見る

 

アリス「むにゃむにゃ・・・・・・」

 

皇族らしからぬ涎を垂らしているが新手待て見ると美人だな・・・

小麦畑のような金髪、前世の女子が見たら嫉妬するほど綺麗で白い肌、長いまつ毛にぷっくら可愛らしい唇

 

アーク(あれ?うちの主人さ・・・美人じゃね?)

 

いつもスイーツを食べたら情けない顔つきになるが何もしなければ美人だな

 

アーク(って!何主人に見惚れているんだ俺!!あくまでもアリスとは主従関係だ!!恋なんかするわけないだろ!!)

 

そう自分に言いきかせ寝た

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アークによるエルフ集団が虐殺事件があったころ・・・

 

~バサビィ共和国~

 

「何!?作戦が失敗した!?」

 

城では首相がアーハム帝国に侵入した部隊に命じた作戦が失敗に終わったのを聞いて憤慨していた

 

「仕方ない・・・おい!()()()()を起動するぞ!!」

 

「な!?ご乱心ですか!?あの魔方陣は()()ですぞ!!」

 

「知ったことかぁ!!エルフどもが我々バサビィ共和国より上にいるのが悪いのだ!!」

 

「し、しかし!!それはミール聖教国が予言しない限り!!」

 

大臣の一人が首相を止めようとするが

 

「ええい!邪魔だ!!」

 

 

ずしゃぁぁぁ!!

 

 

「そ、そんな・・・」

 

首相に剣を抜けれ切られてしまった

 

「おい!始めるぞ!!・・・()()()を召喚できれば我々はこの世界で最強になれる!!」

 

そう言い城内にある大広間に行く

 

「準備は?」

 

「ハイ・・・できております・・・」

 

大広間には巨大な魔方陣と・・・

 

「いやだ!たすけてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「死にたくないよぉォォォォォォォォォォ!!」

「な、なぜなんだ!!なぜ私なのだぁぁぁぁ!?」

 

魔方陣の中には鎖に拘束されてたり十字架に貼り付けにされている様々な種族がいた

 

「よし、やれ」

 

「は!」

 

100人もの命令を受けた魔法使いは魔方陣を囲い始めた

 

「”あまたの世界のいずこかにいる救世主よ、今ここに覇道を極め世界のため魔族を今殲滅せん!!””クァロウ”!!」

 

すると魔方陣は青白く光り出し・・・

 

いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

ま、魔力がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

か、体ガァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

魔方陣内にいた()()は魔方陣に魔力を吸い取られ体も()()()()()の召喚のため分解され魔力にされていった

そして・・・

 

「お、おお!!成功したぞ!!」

 

青白い光が収まるとそこには()()()()()()()()()()()

「あ、よかった・・・逃げきれた・・・」

 

 

「成功だ・・・成功したぞぉぉぉぉぉ!!」

 

「「「「「万歳!!バサビィ共和国万歳!!」」」」」

 

「召喚ができたぞ!!・・・くっくっく・・・これでアーハム帝国は我々バサビィ共和国のものだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この()()を使ってなぁぁぁ!!




どうも性格テストで男なのに機械に女だと判断された零城です

次回は「国家争乱編」をおうくりします!!


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第二章 国家争乱編
三十一発目 生まれた火種


感想も
古明地 さん
ヘタレ王子 さん
ノロケル さん
ありがとうございました!!

誤字脱字報告
NoSTRa! (ノズトラッ!) さん
毎度すみません・・・

少し警告
皆様が嫌なものが出ます
お食事中の読者は食べ終えてから読むのを進めます(ヒント:虫)
朝、寝ぼけて作った作品です


無事、収穫祭が終わり平凡な日常が戻ってきた(あれからサイボーグに戻りました)

 


 

以前のポイント 2368

 

変身

サイボーグ 300

 

合計ポイント 2068

 


 

収穫祭が終わってから数日後俺たちはいつもどおりの日常を送った・・・

 

アーク「・・・・・・・・・・・・・」

 

しかし現在俺はとある戦闘を行っていた

 

リン「じょ、助手・・・大丈夫?」

 

アーク「し!静かに・・・」

 

いつもどおりにアリスを起こして送って昼まで適当に過ごしていた

授業は午前中にすべて終わりアリスは何か用があるといい一人で出て行ってしまった

リンは放課後に俺の家に来てスイーツを食べに来たのだが突如として()が侵入してきた

俺は現在、その敵と戦っているんだが

 

アーク「くそ!速すぎる!?」

 

そいつは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

・・・そう

 

 

 

G(Hello!!)

 

 

 

アーク「なんでこの世界に這いよる黒き混沌(ゴキ〇リ)がいるんだよ!?」

 

右手に木の棒を持ちあたりを警戒する

そう俺が相手しているのは”G”

前世の世界だったら、たった一匹でも家庭内に出現したらどんな幸せを送っている家庭でもすぐ悲鳴を上げ阿鼻叫喚の地獄に変えてしまう恐ろしい生き物・・・いや、モンスターだ!!

この世界でもやはり”G”は皆から怖がれているらしく魔法使いのリンでさえ顔を青ざめて戦っている俺を心配している

 

 

カサカサカサ・・・

 

 

アーク「いたぁ!!」

 

木の棒を思いっきり振りかぶり倒そうとするが

 

G(ふん!遅い!遅すぎるぅ!!)

 

アーク「だぁ!!YO☆KE☆RU☆NA!!」

 

え?バル〇ン使わないのかって?

いや、もったいなくね?たった一匹のために100ゴールドはきついな

 

アーク「ええい!!どこや!?」

 

しかもあいつ小さいからどこにでも入っていく

 

G(ほう?向かってくるのか?逃げずにこのD〇O(G)に近づくのか?)

 

なんだあの黒い奴?

めっちゃ堂々と戦場(台所)の真ん中で余裕そうに構えているんだが?

なんか「近づかなきゃ殴れねぇ!!」的なことを言いたくなるんだが?

 

すると

 

クロエ「アーク♪スイーツ食べに来ましたよー!!」

 

アーク「クロエ!!いいところに!!」

 

最近、おいしいスイーツを食べれたことによってご機嫌がよくなりアリスのクラスの俺への陰口を減らしてくれているクロエがやってきた

 

クロエ「あれ?どうかしましたの?アーク?」

 

クロエが不思議そうな顔で台所を覗いてくる

 

アーク「クロエ!頼む!!助けてくれ!!お前の魔法で何とかしてくれ!!」

 

クロエ「おや?歌う死神ともいわれているアークが恐れる物もいるんですね?」

 

アーク「いいから助けて!!ギャー!!クンナー!!

 

クロエ「嫌ですわ?面倒くさいですしアークなら家ごと破壊すれば問題ないのでは?」

 

アーク「馬鹿やろぉ!?できないからこうして助けを求めているんだろ!!」

 

クロエ「・・・はぁ、早くその・・・戦っている・・・奴(クロエは生徒だと思っている)を外に追い出してくださいまし!!」

 

アーク「いやマジで助けて!!第一皇女!!()()()()()()()()!!」

 

 

ピクッ

 

 

クロエ「ふっふっふ!!仕方ありませんねぇ!!この第一皇女クロエ・フォン・アーハムが退治してあげますわ!!」

 

アーク「おお!ありがとう!んじゃぶっ潰して!!」

 

クロエ「ええ!ところで倒す奴ってどr(G:ciao!!)・・・・・・・ひゅ(絶句)」

 

意気揚々と台所に入ったクロエだがGを見た瞬間、呼吸が乱れて木のように固まってしまった

 

クロエ「・・・アークまさかあれですか?」

 

アーク「おう!速く魔法でやってくれ!!」

 

クロエ「・・・・・・・・すみません・・・パスで」

 

アーク「ふぁ!?」

 

え?あの豪華の魔法使いが?

 

アーク「どうしたんだ?らしくないぞ?」

 

クロエ「いえ、らしくもくそもありません」

 

いや、真顔で言われても

 

クロエ「アークに言っておきますが私の魔法は決して蟲を焼くためものではありません」

 

アーク「・・・もしかしてさ・・・クロエって虫嫌い?」

 

クロエ「はっはっは!!この皇族である私が高々蟲で?笑えますね!!高貴で次期女王と言われている私が虫が嫌いだけで怖がる私では(カサッ)・・・え?」

 

クロエが何か言っているが足元に何かが当たったので見てみると

 

 

G(失礼!お嬢さん!!)

 

 

クロエ「ひ・・・ひ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

 

俺の家が悲鳴に包まれた

 

クロエ「む・・・むし・・・い・・・や・・・」

 

アーク「クロエぇ!?」

 

クロエ「( ˘ω˘)スヤァ」

 

クロエ

死因:虫怖い

 

こ、こいつ・・・よくもクロエを!!

 

リン「いや、助手!?さすがにもう木の棒で倒すのは無理だって!?」

 

く!?

仕方ない・・・愛銃を使うか

 

 

ピロン♪

 

 

通知:いやそこはバル〇ンでは?

 

 

 

アーク「G類は・・・滅亡せよ・・・」

 

 

 

 

通知:いや、本音はただ単にP90を使いたいだけですよね?

 

んな細かいことはいいんだよ通知さん

まぁ、使いたいけど

 

 

通知:だめだこりゃ(諦め)

 

 

 

そしてGとの第二次戦争?が始まった

 

 

 

 

50分後!!

 

 

 

 

アーク「・・・くそ・・・やるじゃねぇか」

 

(精神的)激戦を数回繰り返したが結局決着はつかず膠着していた

家の中はぐちゃぐちゃになって(精神的)激戦の凄さを物語っていた

 

いやだってねぇ?

だって読者諸君もGを倒すのさ・・・見るのも嫌だし倒すのも嫌じゃん?

 

G(僕が何をしたって言うんですか!?)

 

知るかぁ!!

言われてみればなんで前世の皆は”G”を見た瞬間叩きたくなるんだろうなぁ!!

 

しかしこの膠着状態の戦場に救世主が降り立った

 

 

猫「にゃぁ~ん♪」

 

 

アーク「猫ちゃん!?」

 

それは最近、この家にやってくるようになった猫だった

最初はピューパの時、鳥たちが俺の体を止まり木にしていたがサイボーグになって止まることはなくなったがその代わり俺の家に来るようになった

最初は鳥たちにつられてきたのかな?って思ったけどそのうち一匹で来るようになった

 

猫「にゃぁ~ん?」

 

アーク「ああ!猫氏!!そっちに行っては!?」

 

やはり猫・・・興味が出るとその方に向かってしまう

 

猫「にゃぁ!!」

 

アーク「おお!猫氏!戦ってくれr・・・・・・・・oh」

 

今の間に起きたことを言おう

猫ちゃんGに襲い掛かる→口で見事キャッチ→口にくわえたまま俺に近づいてくる

 

アーク「OK・・・猫・・・そのまま外に吐き出して来t・・・・・・・・・おいちょっと待て来るな!?」

 

猫「にゃぁ~ん!!」

 

アーク「いhヴべpんうぇうbvphbvうぇおplんヴぉ!?」

 

 

ピロン♪

 

 

通知:猫はGを食べるんですよ?

 

通知さん遅ぇ!!

 

こうして戦争で言う俺は撤退戦を開始した

 


 

歌う死神が猫と混沌と戦っている一方

 

アーハム帝国の近くにある国がとんでもないことを発信した

 

アーハム城

 

皇帝が執務する部屋に書く部門のトップが集まっていた

 

アレクサンダー「・・・これは本当か?」

 

「・・・しかし本当なら従わないとなりません」

 

皇帝と外務担当が話している

 

アレクサンダー「・・・バサビィ共和国め・・・とんでもないものを召喚しおって」

 

それは

 

 

「我がバサビィ共和国に勇者様が降臨なされた・・・したがって勇者法を再開する」

 

 

アレクサンダー「・・・ミール聖教国は予言をしておらんぞ?」

 

「はい・・・おかしいですね」

 

「まさか・・・予言の報告忘れ?」

 

アレクサンダー「・・・・・・・・・・・」

 

しかし困った状況にこそとんでもないことが報告される

 

 

コンコンコン!!

 

 

「申し訳ございません!!大至急のことです!!」

 

アレクサンダー「入れ」

 

「失礼します!!報告します!!」

 

アレクサンダー「許可をする」

 

 

「バサビィ共和国に降臨なされた勇者様がアーハム帝国に急遽ご訪問されるそうです!!

 

 

「なに!?」

 

「よりによってここかよ!!」

 

「昨日降臨された報告があったんだぞ!!」

 

アレクサンダー「・・・いつ来るのか?」

 

「・・・()()()()()()()()

 

アレクサンダー「・・・()()()()を呼べ」

 

「皇帝陛下!?何を!?」

 

アレクサンダー「今からより禁口令を出す・・・歌う死神を呼べ」

 


 

その日の夕方

 

アーク「死ぬかと思った・・・」

 

あの猫様から逃げていたが最終的に貢物を捧げたらお帰りになされた

 


 

以前のポイント 2068

 

生産

サーモン 1

マグロ(大トロ) 1

黒毛和牛 1

 

合計ポイント 2065

 


 

・・・その後は厨房にあった残りもので作った

 

クロエ「・・・・・・・・・・・」

 

アーク「ごめんってクロエ・・・今度、何か一つ願いを叶えるから」

 

クロエ「では私専属のシェフ・・・」

 

アーク「それはダメだ」

 

そんなくだらないことをして過ごしていると

 

 

コンコン

 

 

アーク「はーい」

 

 

カチャ

 

 

アーク「あれ?先生どうしたの?」

 

シーベルト「あ、アーク君・・・また城から招集がかかったよ」

 

アーク「また?」

 

シーベルト「うん・・・さっき手紙で緊急の事案だって」

 

アーク「はぁ・・・了解・・・」

 

なんか最近城に呼ばれるのが多いな・・・まぁ、十中八九皇帝だろうけど

 

アーク「リン、ちょっと俺、城に行ってくる!!アリスが来たら城にいるって言っといて!!」

 

クロエ「あら?アークが城にですか?」

 

アーク「何だよ?悪いのか?」

 

クロエ「・・・あ、いえ・・・私の部屋とか見に行ってなにか盗むのかと」

 

アーク「え?なに?俺ってそんな目で見られていたの?」

 

リン「助手・・・まさかそんな趣味があったとは」

 

アーク「おK?とにかく勝手に設定を加えんな・・・とにかく行ってくる」

 

軽く身支度して俺は城に向かって行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「相変わらず豪華だな」

 

城門についたのはいいが・・・

流石皇族、広い広すぎる

 

アーク「よくよく考えたら俺って城に来たこはあるけど道までは覚えきれてないぞ・・・どうやって入ればいいんだ?」

 

城門の前でウロウロしていると

 

アリス「あれ?アーク?どうしたの?」

 

アーク「おう!?アリス!?どうし・・・て・・・ここに・・・」

 

そこにはいつものドレスではなく薄桃色のワンピースに麦わら帽子をかぶったアリスがいた

 

アリス「な、なによ?私の格好が変?」

 

アーク「・・・あ、いや・・・()()()()って思った」

 

アリス「そ、そう///////」

 

アーク「・・・ところでアリスは何でここに?」

 

アリス「え?・・・・・・・・・・あ、いや・・・そのぉ・・・ひ、秘密よ!!アークこそなんでここに?」

 

アーク「俺は皇帝に呼ばれたんだがどうやってこの城に入ればいいのかわからん」

 

アリス「お父様が?・・・あ、そういえばアークって来たことないんだっけ?」

 

アーク「おう、なんならこの城下町すら行ってことがない」

 

アリス「あ、なら今度()()()()()()()()()()()()()?私、これでもこの国の穴場スポットいっぱい知っているんだから!!」

 

アーク「・・・なぁ、アリス」

 

アリス「何よ?まさか主人と一緒に散策が嫌なの?」

 

アーク「いやいやいや!!そんなはずないだろ!!・・・えっと・・・何でもないや」

 

アリス「ふ~~~~~~~~ん」

 

今一瞬、デートかってツッコもうとしたが

 

アーク(それは自分の思い込みか・・・まさかアリスからデートに誘うわけないしな)

 

アリス「あ、いけない・・・アークってお父様に呼ばれていたんだっけ?なら私が城の中を案内するわ!!」

 

アーク「あ、すまんな助かる」

 

その後はアリスが楽しそうに案内した

やっぱ、今まで友達がおらずクラスで陰口を叩かれていて城に誘うことはなかったせいか若干興奮気味に案内してくれて皇帝が待っている部屋についた

 

アリス「着いたわ!ここがお父様が待っている部屋よ!!」

 

アーク「ありがとうアリス・・・それじゃ学園で」

 

アリス「うん!あとでね!!」

 

たたたっとアリスは小走りで帰っていった

 

アーク「さてと・・・気合い入れないとな」

 

気合いを入れ皇帝が待っている部屋をノックした

 

 

コンコンコン

 

 

 

アレクサンダー「入れ」

 

アーク「失礼します!!」

 

 

カチャ

 

 

中に入ると

 

アレクサンダー「おお、来たかね」

 

アーク「はい、アークです」

 

アレクサンダー「まぁまぁ・・・座ってくれたまえ」

 

中は意外と質素な物だった

城の舞踏会とかで使う大広間みたいな豪華ではなく木だけを使った部屋だった

 

アレクサンダー「まず要件は二つだ・・・まずはコレ」

 

すると皇帝はどこからか出した大きな袋を俺の前に置いた

 

アーク「これは?」

 

アレクサンダー「・・・前の裏切り者の討伐の報酬だ・・・上出来だ」

 

アーク「いえ、もったいない言葉です」

 

袋の中を見るとそこには大量の銀貨があり、ありがたくもらった

 


 

以前のポイント 2065

 

入手

銀貨 2000枚=200000ゴールド=2000ポイント

 

合計ポイント 4065

 


 

アレクサンダー「・・・では二個目の案件だ・・・アークよ、そなたに新しい任務をやる」

 

アーク「任務・・・ですか?」

 

アレクサンダー「ああ、お前には()()()()()()()()()がいる」

 

アーク「監視?」

 

アレクサンダー「・・・勇者・・・という者を知っているか?」

 

アーク「・・・はい、一応ですが」

 

勇者か・・・前に学園の図書館で読んだくらいだな

確か・・・この世界にとって勇者は希望とも言われるくらい大切な存在で何なら勇者法っていうやばい奴まである

 

アーク「まさか・・・監視対象って勇者ですか?」

 

アレクサンダー「ああ、先日バサビィ共和国に降臨したと報告があった」

 

勇者は一度神様のところに行って能力をもらうので一人一人が凄まじい力を持っているらしい

 

アーク「勇者ですか・・・まさか()()()()()()()()()なので軍事転用する可能性があるので監視をしてほしいと?」

 

アレクサンダー「その通りだ・・・勇者は大人しく政治には口出しはせずに魔王だけを倒せばいいんだが・・・先の人質事件で信用ができんしバサビィ共和国のことだ何かしらいちゃもんを付けてくるだろう」

 

アーク「・・・わかりました・・・しかしこの城に来るとき街では急いで飾りつけなどがありましたが・・・・・・・・あ・・・・まさか」

 

アレクサンダー「察しがよくて助かる・・・今回の依頼も今回の訪問に合わせて頼んだ」

 

アーク「召喚されて早々にこの国に来るんですか?」

 

アレクサンダー「まったく困ったものだ・・・・・そういうことだ頼むぞ」

 

アーク「了解しました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リン「え?勇者がやってくるの?」

 

家に戻った後、俺はアリスやリンに勇者が来るのを伝えた

ちなみに監視任務については皆には話していない

 

アーク「ああ、そうだ」

 

クロエ「おかしいわね?ミール聖教国は予言で降臨するって言ってないのに?」

 

アーク「なんか帝国議会は珍しく外れたんだろうっていう結論になったらしい」

 

アリス「へー・・・勇者様かぁ・・・どんな人だろう?」

 

クロエ「異世界の人間ってどんな性格でしょうね?」

 

訪問してくる勇者はどんな奴なのかとわいわい話して今日は解散した




どうも秋雨前線は憎い零城です

今回出た勇者ですが事前に皆様にアンケートで勇者はクラス級とありますが今回出た勇者は


厳密に言うと勇者ではありません


なので
「零城が嘘ついたぞ!!」
とか言わないでね?(汗)
詳しくは今後少しずつ明らかになるので見てくださいな!!


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三十二発目 勇者ご訪問

感想も
古明地 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ノロケル さん
ヘタレ王子 さん
桜白狐 さん
ありがとうございました!!

タグに「チート」と「無双」を外して「主人公強め」に変えました


皇帝から監視依頼がきて三日後・・・

国では盛大な歓迎式が行われていた

誰のかって?それは・・・

 

アーク「あれが勇者か」

 

 

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

現在、俺は町の屋根の上に潜伏していた

凄いな勇者っていうポジション

どこもかしこも「勇者様だぁぁぁぁ!!」とか「英雄様だぁぁぁぁ!!」とか叫んでるし

 

アーク「・・・でもよく受け入れたよなこの国も」

 

勇者が降臨してきたのはアーハム帝国とあまり仲良しではないバサビィ共和国だ

確か・・・バサビィ共和国ってエルフの奴隷がいたり他の国のエルフを拉致してきたりとエルフ的には嫌っている

 

アーク「あ、よく見たらみんな無理やり笑顔になって感じだな」

 

皆強張った表情でいる

やっぱ嫌いだよな・・・バサビィ共和国のこと

 

屋根の上から双眼鏡で監視しているが

 

アーク「・・・見えん」

 

勇者が乗っているであろう馬車はカーテンがかけられていて中までは見えなかった

一応双眼鏡はメタルギアV:TPPの双眼鏡で姿までは見えないが少しだけ隙間があるところからスキャンした

 

ピーーーーー(スキャン中)

Scan completed(スキャン完了)

 

アーク「・・・・・・よし」

 

大体身長は150cmか・・・

低いな・・・女性か?

しかしスキャンした後のシルエットを見ると肩幅は広い

 

アーク「まぁ、いい・・・勇者はアーハム城で謁見されるから先回りするか」

 

街の屋上で誰にも気づかれないように城に向かって跳躍していった

 

 

~アーハム城~

 

 

街からサイボーグの機動性を活かし先回りをして皇帝の間の謁見室の天井にある窓の外に面している方に隠れた

 

アーク「ん~・・・やっぱ空気が重いな・・・まぁ、やっぱ勇者だからなぁ・・・」

 

窓から覗き中を見てみるとまるで中世のヨーロッパの即位式のような貴族や大臣たちが横に並んでいて皇帝が一番奥で座っている

 

あ、アリス見っけ

・・・めっちゃ緊張してる顔やん

 

皇帝の横に皇帝の妻(皇妃)やアリスとクロエの二人が玉座に座っていた

うちの主人はすごくガタガタと顔を青ざめて震えているけど隣で座っているクロエは余裕の表情で待っている

流石第一皇女、甘い物食ったらだらしない顔になるけどやるときはやるんだな

 

すると

 

 

「勇者様のおなーーーりーーーーーー!!」

 

 

・・・来たか

 

ゴゴゴ・・・っと扉が開くと共に数人の人間が入ってきた

先頭に勇者が歩いておりその後ろをバサビィ共和国の官僚たちが威張って入ってくる

 

アーク「あれが勇者・・・」

 

勇者の姿は・・・

 

アーク「言っちゃあれだけど・・・・・・・あれって本当に勇者?」

 

今は兜をかぶっていて顔全体は分からないけど肌は荒れて、そばかすがあり出歯で目が小さくてしかも身長が低い

・・・おい、前世では洗顔したのか?

めっちゃ肌が汚い・・・汚すぎる・・・

遠くから双眼鏡で見ているけど遠くから双眼鏡無しでもわかる・・・油でギトギトだもん・・・前に戦ったGかよ

メ〇ズビオレ使えよ・・・

 

そう思いながらもスキャンをする

 

ピーーーーー(スキャン中)

Scan completed(スキャン完了)

 

アーク「さーて・・・どんな・・・・・・ふぁ!?」

 

「む? なんだ今変な声が聞こえた気がするが?」

 

あ、やっべ

 

アリス「き、キノセイデハ?」

 

あ、アリス・・・ナイスフォロー

 

そこに書かれていたことがあまりにも驚愕すぎて変な声が出てしまったが主人が誤魔化してくれた

 

アーク「ふぃー・・・助かったぜアリス・・・・・・・ったくなんだよこれ」

 

そこに書かれていたのは

 

 

神様特典:絶対回避、百発百中、魔力無限大、質量生産、危険察知、無限〇剣製、超回復、超成長

 

 

アーク「なんじゃこりゃ・・・」

 

え、ナニコレ?

マジでチートじゃん

つか無限〇剣製って「体は剣でできている」じゃん・・・どこの金ぴか王と戦ったマスターですか?

 

アーク「俺でもメタルギアと検索機能の二つで転生するときロリ神の部下のミスで特別に手に入れたなのに・・・勇者召喚だったら話は別なのか?」

 

そんなことを考えていると勇者は兜を取り名前を言う

 

アレクサンダー「・・・ようこそいらした・・・勇者よ・・・私の名はアレクサンダー・フォン・アーハム・・・この国の現皇帝だ」

 

皇帝が自己紹介すると続けてアーハムファミリーは言う

 

エリザベス「私はエリザベス・フォン・アーハム・・・現皇帝の妻です」

 

あ、初めて見たな皇后

 

皇后の姿は城に近い金髪に控えめな服を着ている淑女だ

でも顔はアリスに似てるな

 

クロエ「第一皇女のクロエ・フォン・アーハムです」

 

クロエは赤いドレスを着て髪留めにバラを模した髪留めを付けていて・・・まるで豪華の魔法使いって呼ばれるのにはふさわしく可憐だった

 

アリス「第二皇女のアリス・フォン・アーハムです、クロエ姉さまの妹です」

 

そして我らが主人アリスは白いドレスに白薔薇っというクロエとは真逆だが清楚に感じれてこれはこれで綺麗だ

 

アレクサンダー「問おう・・・そなたが勇者か?」

 

??「ああ!俺がこの世界の救世主の勇者だ!!」

 

兜を取った露わになった顔は黒髪に黒目で()()

 

アーク(まさかの日本人?)

 

??「ふっふっふ!!聞いて跪け!!我の名は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇者()()()()だ!!

 

 

 

 

 

 

アレクサンダー「は?」

 

は?

嫌ゴメン・・・マジでは?だわ

 

周りの大臣や貴族も敬ってほしいつもりで自信満々に宣言した勇者に向かって

 

( ゚Д゚)ハァ?

 

の顔で統一されていた

何なら皇帝の横で座っているクロエは笑いそうになるが堪えていてアリスは呆れている

普通、本名を言うのが正しいと思うけど

マジでペガサスっていう名前だったら痛々しいだろ・・・

 

「おい!何をしているせっかく勇者様が名乗ったんだ!!拍手をしろ!!」

 

ペガサスとかいう勇者に同行していたバサビィ共和国の者が叫ぶと皇帝の間に乾いた拍手が響いた

 

パチパチパチ・・・

 

「ゆ、勇者様・・・か、かっこいいですー(棒)」

「いけめんですー(棒)」

 

ペガサス「かっかっか!!敬え敬え!!」

 

・・・なんだあの勇者?

俺が前世でドラ〇エとかしすぎのせいかもしれないけど・・・さすがに人間として終わってるだろ・・・

皇帝が目の前にいるのに敬語を使わないし、あっちから訪問してきたのに敬意すら払ってないぞ?

それに周りの貴族たちの言葉もすごくわかりやすい(まあ、ワザとの可能性もあるが)棒読みなのに全く気付かず威張り散らしている

・・・あの勇者のメンタルが鋼を超えて合金なのか、もしくは馬鹿なのか

 

「申し訳ございませんねぇ・・・勇者様・・・この()()()()()の反応が遅くて」

 

同行していたバサビィ共和国の者が勇者に謝る

 

ペガサス「はははは!!別にいいさ・・・俺は勇者だ!!これくらいのことで怒る馬鹿じゃない」

 

いや、馬鹿なのはお前だよ

 

「本当に申し訳ございません・・・なにせ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ペガサス「あははははは!!ここのエルフってバカなんだなぁ!!」

 

いや、どんだけ格下に見てんだよバサビィ共和国・・・

 

 

ピロン♪

 

 

通知:どうする?処す?処す?処す?

 

 

 

通知さん・・・なんかキャラ変わってるよ・・・

 

「え~・・・我々、バサビィ共和国は・・・あーっと?アーハム帝国の国家の安全を()()()()()()()の勇者ペガサス様がお守りしご命令がある限り従い魔族の殲滅を手助け勝利に導かん・・・」

 

 

こいつ・・・うまく丸くしてるけどつまり

『魔族から守ってあげる代わりに勇者の言うことを聞けよ?ついでにバサビィ共和国のことも聞けよ?』

ってことだ

何なら勇者法があるからそれを利用しているんだろう

オセロットに教わったことだけど話の内容も大切だが声のトーンもよく聞けって言われていたがよくわかるな

 

「して・・・えーっと?・・・ここに協定を結び勇者法を適用せん・・・っと」

 

バサビィ共和国の馬鹿の仕方・・・あからさますぎだろ・・・

 

そう言い持っていた紙を大臣を通して皇帝に渡った

 

アレクサンダー「チッ・・・・確かに受け取った」

 

聞こえはしなかったが双眼鏡で見ていて皇帝が舌打ちするのが見えたので書かれていたものがどんな内容だったか察しできる

 

アレクサンダー「・・・ではこれにて謁見と交渉締結は終了だ・・・勇者様、今夜は我が城の部屋に「おや?まだ一名紹介が終わってませんよねぇ?」・・・・・・・失礼、もう一名とは?」

 

「誰って・・・歌う死神じゃないですかぁ!!」

 

アリス「ッ!!」

 

うわぁ・・・めんどくさいの来たなぁ・・・

実を言うと皇帝から俺の存在はあまり話さないってことは事前に言われていたがまさかあっちからふってくるとは

 

ペガサス「・・・大臣?歌う死神ってなんだ?」

 

「おお、勇者様・・・歌う死神とは半年前にあった愚かなエルフがとある使い魔に冤罪をかけ返り討ちにした()()()()なのですぞ!!」

 

バケモノって・・・

まぁ、この世界の人たちから見たら俺は立派なバケモノか

 

「して?歌う死神はどこにいるんでしょう?」

 

アレクサンダー「・・・知って何になる?」

 

「いえいえ・・・()()知っておこうかなっと・・・もしその化け物が我々を襲ってきたらあまりの怖さに魔物と勘違いして攻撃しそうなので」

 

アレクサンダー「・・・現在、とある場所に幽閉しており脱走することはない」

 

「む、そうですか」

 

あ、皇帝陛下

いい感じに誤魔化せたな

 

ペガサス「あ~・・・大臣?その歌う・・・なんだ?貧乏神?なんて結局のところわつぃの敵ではないだろ?」

 

貧乏神じゃねぇ!!

死神だ!!

 

「ゆ、勇者様!!」

 

ペガサス「なんたって俺は勇者だから敵なんていないんだよ!!」

 

そう言い、神様特典で剣をまるで天使の翼のように召喚する勇者。

 

「おお!勇者様がいれば何も怖くない!!」

「勇者様ばんざーい!!」

 

・・・さてそんな茶番は無視しておくとどうやら後はアーハム帝国内を明日散策して夜に帰るらしい

 

アーク「さてと・・・今日はアリスのところに帰るか・・・」

 

だが俺の悪運はこんなところでは帰してくれなかった

 

 

ピロン♪

 

 

ん?どうした?通知さん?

 

 

 

通知:()()()が届きました。中身を確認しますか?

 

 

 

アーク「・・・メール?」

 

どういうことだ?

俺にはメールをやり取りする仲間は今いない

アリスもiDROIDでできなくもないが今は公衆の前なのでやる暇がない

 

アーク「いったい誰が・・・」

 

そう思い開くと

 

 

メール:ここに来い

 

 

宛先人も書かれておらずメールのはそれだけ書かれており後は地図みたいなのに赤い丸が書かれていた

 

アーク「ここに来いって・・・・・・・・・・アーハム帝国の外じゃん!?」

 

異世界版Go〇gleマップで調べるとまさかのアーハム帝国の領地外

 

アーク「コレ移動だけでもめっちゃ時間がかかるぞ?」

 

どうしたものか・・・

あ、でもこれってメールなんだろ?

なら逆なら・・・

 

アーク「えーっと・・・『無理、今用事があって行けないです』っと」

 

まさか異世界でメールのやり取りがあるとはな・・・

とりあえず送信してみる

 

 

ピロン♪

 

 

通知:メールが届きました

 

 

早!?

まだ30秒くらいしかたってないぞ!?

ま、まぁいいか・・・それより内容は?

 

メール:え?なに?まさかデート中?

 

アーク「・・・・・・・『違います』っと」

 

ピロン♪

 

メール:もー♪別に恥ずかしくならなくてもいいのに!!お姉さんに相談しなさい!なに?彼女が好きすぎて死にそうです?

 

アーク「・・・・・・・『ちげぇわ!?』っと」

 

ピロン♪

 

メール:・・・なぁーんだ・・・でもさ?気になる子くらいはいるよね?ねぇねぇ!!好きなタイプはどんな!!

 

アーク「・・・・・・・・『もう返事しませんよ』っと」

 

ピロン♪

 

メール:待って!?わかったわかったから!!・・・・え~・・・じゃぁここね

 

 

するとメールと共に新しい集合場所が出た

次はアーハム帝国内で郊外だった

 

アーク「・・・いや、なんなん?これ?なにこの友達感覚の通信」

 

ともかく行くか

今、勇者はアーハム帝国についていろいろと聞かされてるし、夜は晩餐会に招待されていて多分アリスとかに絡んでくるからその前に帰ってくればいいか

一応、罠だったことに考えてP90とかの”備え”は持って行っとくか……。

 

そして最後にアリスの様子を見て、俺は指定された場所に向かって行った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「さて・・・ここか」

 

指定された場所についたが目の前には洞窟があった

 

アーク「用心するか」

 

P90を出しセーフティーを外しいつでも撃てるように構える

 

ジャリジャリジャリ・・・

 

洞窟の中は砂利が多く逆に魔獣がいなかった

 

アーク「・・・でもいないってことは逆に奥にヤバいものがあるんだよなぁ」

 

オセロットも言っていたが洞窟で野生生物がいなかったら安心するのではなく緊張して警戒しろって言ってたな

 

奥に進むにつれ洞窟の入り口から来た光がなくなっていき洞窟内は真っ暗になっていた

ナイトビジョンを起動し少しずつ奥に進んでいくと

 

アーク「・・・ん?」

 

しかし妙だ・・・問題なく奥に進んでいるが()()()()()()()()()()()()()

本当に何もなく、川もなく鍾乳石すらない

 

アーク「・・・・・・・アサルトライフルほしいな」

 

P90ってサブマシンガンだから威力が申し訳ないしな・・・

今からじゃ遅いし・・・

 

暗闇の中少し後悔しながら進んでいくと

 

アーク「ん?光?」

 

ようやく洞窟に曲がり角がありその奥から光が見えた

 

スッ

 

曲がり角に背中を付け覗いてみると

 

アーク「は?」

 

本日二回目の( ゚Д゚)ハァ?が出た

そこには

 

アーク「・・・なんで襖?」

 

そこにあったのは壁に前世で生活していた日本家屋の襖があった

その洞窟なのに似つかない襖の隙間から光が漏れている

 

アーク(まさか他の国から勇者が降臨したけど脱走して俺に要請を?しかしそれだと呼ぶメリットがわからん・・・)

 

考えても答えが出ないので襖の取っ手に手をかけ突入の準備をする

 

すぅ・・・

 

 

 

 

 

はぁ・・・

 

行くか

 

決意が固まり手に力を入れる

そして

 

 

パァァァァン!!

 

 

アーク「Freeze!Raise your hand!(動くな!手を上げろ!)

 

あ、やべ

間違えて英語で言っちゃった

 

しかし返ってきたのは予想外の者だった

 

??「wait!wait!I have no hostility!(待って!待って!私には敵意ないって!)

 

え?

なんで英語で返ってくるんだ?

 

中に入るとそこは日本風の和室に中央には机があって()()()()()()()()()()()()()()()

 

??「はぁ・・・なんで()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「え?なんであなたが・・・」

 

そこにいたのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロリ神「久しぶりだね?鋼宮徹君?」

 

前世の俺を転生してくれたロリ神だった




どうも異世界転生系で嫌われキャラの特徴を調べていたら我々の主人公アークが該当しそうな気がする零城です

今回出た皇妃ですがキャラ設定で詳しいことを書いてます
神様出たけどそっちはって?
いや、神様多分あと一回しか出ないからよくね?
あと勇者のついても書いたけど・・・ネタバレしてもいいなら見ていいですよ!!
(しかしできれば次回が出てから見てほしいのが零城のお願いです)


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三十三発目 勇者の正体

感想も
ノロケル さん
ヘタレ王子 さん
古明地 さん
桜白狐 さん
ポポポン さん
フローランテ さん
ありがとうございます!!

誤字脱字報告も
NoSTRa! (ノズトラッ!) さん
ありがとうございます!!

ここで皆さんに一つご報告を
前回で勇者の特典に無限〇剣製がありましたが・・・

実際今後・・・固有結界とかは出ません
投影は一回ぐらい出るけど固有結界は出ません


アーク「……なんで神様がここに?」

 

ロリ神「まぁまぁ……とにかく座って茶でも飲もう?」

 

 そう言うと目の前にお茶が出てきた。

 いや、注がれたとかではなくて……”ポンッ”って感じに、手品の如くその空間に生成された……。

 

アーク「お、おう……」

 

こりゃ、ご丁寧に……と言いたいけど、俺の今の体は口がないから飲めないんだがな!!

 

ロリ神「あれ? そうなの? えっと……それでどう? 異世界生活?」

 

アーク「まぁ、楽しいさ……あ、てかこのロリ神! お前俺を転生させるとき人間じゃなくてメタルギアにしたろッ!」

 

ロリ神「いや、あれは衰弱死する程ゲームをするのが悪いって!?」

 

アーク「んなわk……いや、よくよく考えたらそうか……よく生きていられたな俺……」

 

ロリ神「でしょ?」

 

アーク「まぁそれはそれとして……何で、こんな郊外に俺を呼んだんだ?」

 

ロリ神「あ~それね? 神である私の神聖な力が駄々洩れるとかで、この世界の住民にばれたく無かったの」

 

アーク「……じゃぁ、この空間も神様の力か?」

 

ロリ神「うん! すごいでしょ神様の力って!」

 

 小さい癖に、ドヤ顔をするロリ神。

 

アーク「で? 呼んだのはただお話しするためじゃないだろ?」

 

ロリ神「あ、そうだった! ……えっと……実はね……徹君……いや、()()()にお願い事があるの」

 

アーク「……ほう?」

 

 人間の頃の名前ではなく、「歌う死神」としての名前で呼んだっていう事は……余程のことか。

 

ロリ神「実はね……一か月前に私……神が普段生活している神界でね? ()()()()()があったの」

 

アーク「事件?」

 

ロリ神「うん……」

 

 そこから彼女は浮かない表情の中、ぽつりぽつりと話していく……。

 

ロリ神「地球でね? ある人間が罪を犯してね、死んでしまったの……。そりゃあ罪が多過ぎる罪人だったから、速攻地獄行きになったの……」

 

 あ、ちゃんと地獄とかはあるんだな。

 

アーク「一応聞くがその……魂か? そいつの罪ってなんだ?」

 

ロリ神「端的に言えば、痴漢野郎。もっと詳しく言っちゃうと……東京の電車内で()()()()した後、何食わぬ顔で降車しては別の駅でエスカレーターで女子高生のいる段の一段下にいて()()したの。そして、そのままついて行って痴漢しようとしたんだけど……覆面警察に見つかって逃げようとしたけど、階段から踏み外して転げ落ちてそのまま死んだ、おマヌケさん

 

アーク「……ギルティ過ぎるだろ。後、死に方が下らなッ!?」

 

ロリ神「でね、その地獄に落ちた魂なんだけど……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ……ん?

 

ロリ神「でね? 地獄はそりゃ大慌てで急いで調べたんだけど……部下の鬼がその魂に騙された挙句、独断で地獄から出してしまったって……」

 

アーク「……何やってんだよ、その鬼……」

 

ロリ神「……それで一応その魂は見つかって、私たち神が天変地異を使って追いかけたけど……なんとその魂……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……」

 

 ……ダサい死に方してるクセして、死後は”大怪盗”みたいな事してるって……何だ、その魂ッ!?

 

ロリ神「それで神々は急いでその行った世界を探したけど……転生する世界って無数にあるからね……。それで時間を割いて探した結果、この世界にいるって分かったけど……ねぇ、アーク?」

 

アーク「なんだ?」

 

ロリ神「ここ最近でさ? ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()見てない?」

 

 威張っている奴?

 転生者って……俺以外にいるわけ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の名前は、勇者ペガサスだぁッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「……いるわ一名」

 

 めっちゃ心当たりがあるわ。

 いるわ、なんなら今日主人の国に来たわッ!

 

ロリ神「え!? いるの!? また気のせいかなって思って、アークも拉致って探そうかなって思ってたッ!」

 

 てめぇ、ザッケンナッ!?

 

アーク「あ、でも間違いだったらイケないから……その逃げた魂の名前とか分かる?」

 

ロリ神「えっとね・・・」

 

……すると、ロリ神はどこからか出したファイルをペラペラとめくり調べていると……?

 

ロリ神「あ、わかった! えっとね……

 

 

 

 

 

金剛 翔馬

 

 

 

 

っていう名前ッ!」

 

 あ、ペガサスじゃないのか……。

 なんだ……勘違いか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ん? 翔馬?

 翔馬……翔ぶ馬……ペガサス……。

 

アーク「……確定だわ」

 

ロリ神「え!? いるの!?」

 

アーク「おう、何なら今日来たわ」

 

ロリ神「え!? やった!! これでやることが減る!!」

 

 ……言ったら殴られそうだけど……無邪気な子供を連想させるテンションで、部屋の中をピョンピョン跳ねるロリ神。

 

ロリ神「よし! アーク! 君にお願いして良いかなッ!?」

 

アーク「あぁ? なんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロリ神「その転生者を殺して欲しいのッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「わぁお」

 

 すごく無邪気な笑顔で物騒な事を言うなこのロリ神……。神じゃあなかったら、フツ〜にサイコパスだぞ……?

 

アーク「聞いた方が良いだろうから聞くが……何でだ?」

 

ロリ神「何でって簡単よッ! まず、神様ルールとして転生者がいる世界には干渉してはいけないのッ! 鉄則として、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ッ!」

 

アーク「怖ッ!? ……でもそいつは一応、転生者だろ? いいのか?」

 

ロリ神「安心して! ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()って感じだからッ! 後、報酬も期待して良いからッ!」

 

アーク「安心してって……一応聞くが、最終的に殺せばいいんだろ?」

 

ロリ神「うん! 死んだら即、地獄にシュゥゥゥーッ! するからッ! ……あっ、永遠(ネバー)にね? 永遠」

 

アーク「(納豆みたいに茶化すなよ……!) ……じゃぁさ? まだ……殺さないでいいか?」

 

ロリ神「なんで?」

 

アーク「えっとな……? 俺らがいる世界って魔族がいるファンタジー系なんだ……。んで、全国の絶賛魔族の対策で大忙し……だけど、勇者は皆にとって希望的存在なんだ……そして、一番面倒なことにその”痴漢魂”はこの世界では勇者として活動中……ってとこ」

 

ロリ神「なるほど……分かったッ! 殺すタイミングはアークに任せるからねッ! こっちは、いつでもお迎えする準備をしておくッ!」

 

アーク「ああ……それだけか?」

 

ロリ神「うん! それじゃ私帰るからッ! そろそろこの世界の住民にバレちゃいそうッ!」

 

アーク「そうか。じゃぁな」

 

 神様が作った和室の壁に掛かっていた時計を見ると午後6時……もうすぐ勇者も参加する晩餐会がある。

 

ロリ神「あ、せっかくだから送ってあげるよ」

 

アーク「えっ、いいのか?」

 

ロリ神「うん! 久しぶりに崩れた会話をしたお礼よ! ささっ、入ってッ!」

 

すると、どこかで見たことがある緑色の土管(ワー●ドカン)が出てきた……!?

 

ロリ神「この中に入れば、アーハム帝国にすぐ着いちゃうんだからッ!」

 

アーク「(……好きなのか? マ●オ?)お、それはありがたい……じゃあ、お願いするぜ」

 


 

アリス「……アーク……何処に行ったのよ……?」

 

 その日の夜、アリスは一人で城内にある巨大な庭園にいた。

 

アリス「もう……何処か一人で行くなら事前に言ってって、言ったのに……」

 

 黄昏時が迫る中、もう間もなく勇者を招いた晩餐会が始まるのだが……未だ帰ってこない使い魔をアリスは心配する。

 

アリス「せっかくこのドレスを見せようかなって、思ってたのに……」

 

アリスが着ているドレスは夜空をイメージしたドレスで、藍色の生地にスパンコールの如き、キラキラと光る粒が散りばめられていた。

 

アリス「このドレス……結構、お気に入りなのに……」

 

クロエ「あら? アリス? あとちょっとで、始まるわよ?」

 

アリス「あ、クロエ姉さま」

 

 後ろから声を掛けられ、振り向くと自分の姉がいた。

 クロエが着るドレスは、アリスとは真逆な朝日をイメージして作られた純白のドレスだ。

 

クロエ「……やっぱりアークですか?」

 

アリス「はい……少し、心配になってきたので……」

 

クロエ「全く……あの使い魔がそれほど心配なのですか?」

 

アリス「そりゃそうですよッ! 私の大切な使い魔なので……」

 

クロエ「……もしかして……アークはアリスより私の方が美しすぎて、早くアリスが何処かに行かないかなって、思っているのでは~?」

 

アリス「あ、アークはそんな事は思いませんッ!」

 

クロエ「うふふふ♪ 嘘よ。……でも、そのドレスは彼に絶対に見せたいでしょ?」

 

アリス「はい! もちろんッ!」

 

 アークの話題になると、意気揚々に耳をパタパタさせるアリス。

 そんな妹の話を聞いてあげようと、近くのベンチに姉妹は揃って座る。

 

アリス「アークって、前にアークの生まれた世界の事を話してくれたんですよッ! ワイバーンより早く飛ぶ道具に、世界中の誰とでも繋がる通魔機ッ! 空の向こう側に行ける飛行体まで出来てるってッ! それから、それから……!」

 

クロエ「……ねぇ、アリス……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(アーク)の事……好き?

 

アリス「え?」

 

クロエ「最近のアリスの顔を見ていると、彼の話題になった瞬間……笑顔になってる……」

 

アリス「……え? えぇ!? えぇぇッ!?」

 

クロエ「それにアリスって……私より魔法の才能がないから、友達さえできなかったでしょ? 昔はいつも死んだ目をしていたアリスが、アークに出会ってから気付いてないかもしれないけど……色々と変わっているのよ?」

 

アリス「変わってる? 私が?」

 

クロエ「……私だって、あんな使い魔を手に入れられたアリスを見て、嫉妬はしちゃうわ……でも彼、不思議と人間の癖に……何か、憎めないのよね……」

 

アリス「……」

 

クロエ「それに彼……あなたに忠誠を誓ったのでしょう?」

 

アリス「……見ていたのですか?」

 

クロエ「えぇ。すごくロマンチックだったわねぇ……」

 

アリス「そ、その私が……アークが好きであると……何故、なるのですか……?」

 

クロエ「だってアリス……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んでしょ?」

 

アリス「ふ、ふぇ!?///////////」

 

クロエ「普通嫌いな使い魔を待っておく主人だったら、こうしてアリスはアークを待ってないでしょ? それよッ!」

 

アリス「で、でも……仮に私が、アークの事が好きでも彼が好きじゃなかったら……」

 

クロエ「あら? 好きじゃないならぁ……? じゃあ、私が貰おうかしら? アークって、(ゴーレムの癖に)料理が上手いし……家事が上手だから、私の身の回りの世話でも……」

 

アリス「そ、それは絶対にダメですッ! アークは、私のアークですからッ!」

 

クロエ「うふふふ♪ その意気よ……。後、最後に一つ姉として忠告をしておくわ……。早くしないと……他の女に取られちゃうわよ? 特に目の前のとか♡」

 

アリス「え? それてどういう……」

 

 最後のは一体どう言う事なのか聞こうとしたが……。

 

「クロエ様ーッ! クロエ様ーッ! 皇帝陛下がお呼びですッ!」

 

クロエ「あ、お父様が呼んでいるわ……それじゃ、アリスお先に♪」

 

 何故か上機嫌に鼻歌を歌いつつ、そそくさとクロエは立ち去って行った……。

 

アリス「私が……アークと?」

 

 そう言えば……前に、クラスメイトと女子会をしていた時に……。

 

「アークの事、どう思っているの?」

 

 ……なんて聞かれたが、別にどうと思ったことはない。

 あくまでも、自分は主人でアークは使い魔だ……それ以上でも、それ以下でもない。

 毎日大体一緒だが……特に思ってない。

 精々、今度街に一緒に出て回ろうとしか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ん? ()()()()()()()()

 

 一旦、冷静になって考えてみる。

 本当を言うと、アリスは街の事は知っているが……行った事はない。

 だが、重要なのはそこではない……自分の使い魔の事だ。

 彼曰く、男性(らしい)が……もう一度言おう。……アークは男性で、自分は女性だ。

 男性と女性……それが一緒に街を練り歩くって……

 ……それって()()()じゃ……ッ!?

 

アリス「いやいやいや!!絶対ない!!ぜっっっっっっっっっったいない!!いい!アリス!私は確かにアークとは永遠に破られることはない主従関係を結んでいるけど、べ、別に好きじゃ///////」

 

 よくよく思い返してみたら……自分の使い魔のスペックが高い気がする。

 クラスメイトの女子が言っていたが……。

 

「結婚するなら……身長が高くて、筋肉があって、ちゃんと相手のために怒ってくれて、でも優しくて……あ! 後、()()()()()なところですわッ!」

 

 ……あれ?

 アークって……ある意味じゃ、ほぼ全部当て嵌まってないか?

 (顔と頭はアレだが……)身長も高く、(サイボーグの所為でもあるが……)筋肉もある……しかも、主従関係はあるのに怒ってくれてる(そのほとんどがアリスのスイーツの食べ過ぎ)……しかも、悪魔的に料理が上手い(知らぬが花だが……ほとんどが先人の知恵のおかげ)……。

 ……ウチの使い魔……優秀物件では?

 

アリス「……なんかここまでくるとアークの顔……見てみたいな……ああ、もう! 早く帰ってきてよアークッ!」




どうもそろそろハリアーⅡを出そうか悩んでいる零城です
はい、まさかの勇者アンチ入りです!!
しかも勇者・・・まさかの転生者ではなく侵略者!!

次回は・・・まだ勇者は殺さないけど(てかまだどうしようか考えていない)・・気長に待っててくださいな!!


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三十四発目 経緯

感想も
桜白狐 さん
ヘタレ王子 さん
朱色の羊 さん
ノロケル さん
古明地 さん
NoSTRa! (ノズトラッ!)
ありがとうございます!!

誤字脱字報告も
NoSTRa! (ノズトラッ!) さん
ありがとうございました。
序盤は勇者(偽)の目線です

あと、開発でストック性はないとしてましたがストーリー的に問題ができたのでストック性で以下の通りです
・開発した武器はその場で出せるがマザーベースに預けることができる
・使いたいときはその場に出せるが10分ほどかかってしまう
・ヘリの装備変更段ボールなら10秒でできるが空から降ってくるのですごく目立つ
・スカルズは3秒でできるが一個しかできない(スカルズは迷彩服を装備できない)


ペガサス「……すげっぇな!!この世界!!」

 

 アーハム城の大広間で勇者ペガサスこと金剛翔馬がいた

 

 にしても運がよかった……

 前世では女子高生のスカートの中を盗撮したり、痴漢するのが俺にとっての生きがい(ライフワーク)……イヤ、天から与えられた使命と言っても良い程だった……ッ! (痴漢ダメ絶対)

だけどよぉ!!

 いつもどおりにさぁ!? 盗撮しようとさぁ!? してたらさぁッ!? 覆面ポリ公に腕捕まれてさぁ!? 逃げようとしたらさぁ!? 階段から滑り落ちて頭打って死んじまっだよッ!? 人間としての本能に従っただけなのにだぞッ!? (……それは人間じゃあなく、野獣の本能では?)

 あのポリ野郎……マジ許さんしッ!? (盗撮は犯罪です。そして、ポリ公さんはキチンと仕事をしていただけです)

 そっから大変だったわぁ‥‥なんかさぁ? 目が覚めたらさぁ? 目の前にロリがいてさぁ……?

 

「……弁明は聞かん。テメェは、地獄行きじゃぁッ!」

 

 ……って言われた瞬間さぁ、灼熱地獄に叩き落されたんだよッ!?

 なぁなぁ? これって人権侵害じゃない? 酷くない? 俺、人間様だよ? (……痴漢をした豚が、人間様を名乗るのは……)

 くっそぉッ! 別にロリは好みじゃないんだが……なんだっけ? ネットで言う……えっと「ワカラセ」だっけ? そうッ! 「オシオキ」をする必要があるな!! (……人間様なら、1秒前の事も忘れない筈です)

 え? 地獄はどうだったのかって? そりゃ……さぁ? 名前のとおり地獄だったよ。(豚の分際でどうやって……?)

 あぁ……イラつく……! 思い出すだけでトラウマ級だけどさぁ!? それ以上にムカツクのなんなんのさぁッ!? 針山に入山させられるわ! 舌抜かれそうになるわ! そのッ他モロッモロの地獄なフルコースだったしさぁ……ッ! 人権も糞もないッ! 人権侵害だ! 裁判しろッ! (……当然です。豚には”人権”も”裁判”もありません。痴漢する豚は、「タダの豚以下のクズ」です)

 

 

 

 

 

 そして、地獄に入ってからしばらく経ったんだが……。

 

 血の池にブチ込まれたりさぁ!? 火炙りでコンガリ焼かれたりさぁ!? 針山を登らさせたりさぁ!? もうっ、ホンットッさぁ!? 命が何個あってもさぁ!? 足りないくらい苦痛をさぁ!? 感じたのよッ!? 分かるッ!? 分かるよねェッ!? (……恐縮ですが、豚と意思疎通出来る”超能力者”が居たとしても……分かりたくないと思います)

 

 ……で、当然こう思うワケッ! もう限界ッ! もう我慢できんッ! もう出てってやるからなッ! あばよォォ! 地獄ゥゥゥッ! ……って感じ?

 ……あっ、でも……ここ”地獄”だよな? 地球だったら……”刑務所”みたいなモンだよなぁ……? ッ!? じゃあ、裁判終わってんじゃんッ!? イヤ、裁判すらしてねェしッ!? クソッタレェッ! 誰だよッ!? あのロリ女神を裁判に掛けず、人権侵害だの騒いでいた馬鹿はッ!? 出て来いよッ!? (現状把握、お疲れ様。……けど、お前だよ)

 ……あぁ……クソッ! 地獄じゃあ、生命的には死なないけど……精神的に何千万回も死にそうになってるからなッ! (……当然の報いです)

 

 だからこそよぉ……女子高生のパンツ撮影時のアングルを考える以上に考え抜いたワケッ! んで! 天才的な閃きをしたワケよ俺はッ! 脱獄……! その野望のために、ハリウッドスター気分で(獄卒)さんを探して接触したワケよッ! (……その前に、地獄の刑期を全うして下さい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なぁ〜はっはっはッ! 意外と大した事もないなッ!? 地獄ッ!

 えっ? 笑ってる理由ぅ〜? 結果だよ! 脱走の結果ッ! 「プリズン・オープン」(?)の主人公気分でようやく鬼を見つけて話したら、簡ッ単ッに騙されてやんのッ! だってさぁ? プッ、俺、角も生えてないのにさぁ? プップッ、肌も赤でも青でも緑でもないのにさぁ? プッハハッ、「あ〜私は現場主任だ。君達の監視のためにコッソリこんな”人間”の形(なり)をしていてなぁ? ちょっと用事が出来たから、そこの「地獄の非常口」を開けてくれんかねェ〜?」……って言ったらさぁッ!? プッハァ〜ハッハッハッハッ! すんなり開けちゃったのよッ!? 全く疑いもしないでッ! クソバカだなぁ〜と思ったよッ! まっ、それ以前に? 俺のハリウッドスター並みの名演があったからなッ! (……成程、それじゃあ捕縛後、亡者達用の「見せ物小屋」を用意しましょう)

 まぁ、出たら出たで地獄だったがなッ! (当然です……逃げんな豚)

 したらさぁ? あのロリ神がさぁ? カンッカンッにさぁ? 怒りながらさぁ? 俺を追いかけてきやがったのよ……ッ!? けど、途中でさぁ? 変な光の玉(神様特典の源)を拾ってさぁ? 逃げてきたんだけどよぉ……? あの神々供、容赦なさ過ぎだろぉぉ……。(特にロリ神ィッ! マジ、ふざけんなッ!)

 流石に、某”野菜の星の戦闘民族の王(ベ●ータ)子”みたいな、幻(ファントム)見ていたね……「もうダメだ……おしまいだぁ……」……って。(痴漢野郎 さっさと地獄に 帰ろうや(牢屋)

 

 

 ……って、諦めてさぁ? いたんだけどよぉ? なんとラッキー! ……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだよ俺ェッ!

 そしてさぁ? 目が覚めたらさぁ? 変な広場に居たのよ!

 流石に驚いたなぁ……。神々から逃げきれたさぁ? 気が付いたらさぁ? 一面血の海だったのよ! ……けどさぁ? そこにいた惨劇には似合わない程にさぁ? 豪華な服を着たおっさんが来ては、喜び出したんだよなぁ……まぁ、オレよりブサイクだったけどッ! (豚が言うな、豚がッ!)

 ……なんでもさぁ? 「勇者様が降臨なされたぞぉぉッ!」……とかさぁ? よく分からない事を言ってたけどさぁ……まぁ、いっかッ! (そんな理解力だからこそ、豚と言われるんです)

 ……んでさぁ? 俺はさぁ? 《世界を救う勇者》ってさぁ? 役割、貰っちゃったのよッ! (……天地がひっくり返っても足りない程の、不相応……)

そっからは、まぁ……天国、天国ッ!

 威張ってもさぁ? どの人間でもすぐ頭を下げるしィ〜? 何か壊しても許されるしィ〜? その時おっさんからさぁ? 「貴方は勇者様ですから、何をしても許されるのですよ!」……って、お墨付きも貰っちゃたからさぁ!? もうヤリたい放題なワケよッ!

 イ〜イもんだなぁッ! 権力があるってのはッ! ((の●太)のくせに生意気だぞ!)

 

 

 んでさぁ? この世界に召喚されてさぁ? しばらくたった後〜? おっさんがさぁ? 「勇者様の力を見たい」……って言われたんだけどさぁ……? 知らんぞぉ? 俺ェ?

 知らんって言ったらさぁ? 神様特典の事らしいから関係ねェ! ……って、言いそうだったんだけどさぁ? そういえば貰ってはないが拾った(盗んだんだろ? ボケェッ!)物ならいくつかあったからさぁ? 適当に使ったワケだけどぉ……何だコレェ?

 よくよく考えたらさぁ? この力(チカラ)ぁ……何の力なのかさぁ? 分からんぞぉ? (なら、なんで拾った!?)

 ……つっか、このおっさん(首相)ッ! うるッさいなぁぁぁッ!?

 何だよ!? さっきから、早く見せろだの勇者だのってッ!? ……たっく、急かしやがってよぉッ!? ……まぁ、でもぉ〜? この後「うるッせェぞッ! 俺は勇者何だろッ!? だったら、静かにさせろよッ! このブサイクッ!」……って言ったらさぁ? 悔しそうに黙ってやんの! なっ、はっはっはッ! ざまァ〜みろぉぉッ!

 ……けどブサイク(首相)の所為か、力の内容は分からないままだった……。

 何度試してみても、無理無理なカタツムリよ……。(遅々)としても進まず、全ッ然ッ! 分かんなかったわァ……。

 すると、何処からか……「あいつ本当に勇者なのか?」、「使えなくね?」……と、まぁ〜生意気、NIKEな声が聞こえてきやがったのッ! あのポリ野郎以前だったけど、怒りが込み上げてきたモンだから決心したんだッ! 護衛からもらった剣を抜き、その声が聞こえてきた集団をそりゃあもう勇者の如く、バッタバッタとコロ助……じゃなかった、殺して回ったワケよッ! (……得意げに言うな、クソ豚)

 「おやめなされッ! 勇者様ッ!」とかぁ〜? 「お許しをッ!」とかぁ〜? 聞こえてきた”気”はしたんだけどぉ……?

 

 

 

 知〜る〜か〜って〜のッ!

 勇者の陰口叩く”悪党”なお前らをブッ殺して、何が悪いんだよッ!? 勇者は俺だぞッ!? 俺ェッ! (……ダメだコイツ……”目”と”脳ミソ”が腐ってやがる……ッ!)

 

 

 

 影口を叩いた(……と、腐った脳ミソで試行した末に、選び抜いた)”悪党(クソ騎士)”達をブッ殺し、「フッ……また、つまらぬものを斬ってしまったでござる……!」……と、某有名な”石川土左衛門(イシカワドザエモン)”(注:五ェ門です。”土左衛門”は「水死体」になります)のように、俺は”ビシッ!”と決めていた。その間……周りの奴らが親に怒られた子供みたいにビビッてた顔が……ブハッ! 実に傑作だったぜッ! 

 後ぉ〜? 能力について、判明した事ぉ〜ご紹介ぁぁぃッ!

 どうやら〜? 俺の能力はぁ〜? (……下らない”ダカダカダカダカ(ドラムロール)”とか、効果音出してんだろうなぁ……)

 

 

 「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()」のよう〜でェェすッ!

 

 

 

すっげえもんな!! (……お手並み拝見といこうか……(苦笑))

勝手な腐った脳ミソがエスカレートしたのか……)という訳で、実験(チュートリアル)ッ! そこら辺に居た”ザコ騎士”相手に練習! 練習ッ! んで〜ちょっとしたら、な〜んと何とッ! ()()()()()()()()()きては……次々と逃げ回るチキンなザコ騎士達があっという間に”ローストチキン”へと、上手に出来ました〜ッ! ってなぁッ!

 ……あ? 殺してさぁ〜? 何ともさぁ〜? 思わなかったのかってぇ〜?

 ……何言ってんの? ど〜せ、こいつらはぁ〜……。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()

 

 何体殺しても問題なしッ! 俺は俺で経験値が上がるからヨシッ! (……”現●ネコ”かよ……ッ!?) そして、俺はこの世界の人間じゃないから〜関係なぁぁぁしッ!

 それにぃ! 前世で読んだ異世界系の漫画でさぁ? エルフとか人間を殺してもぉ〜? 登場人物の人間はぁ〜? いつもの(サイコパス)顔でぇ〜? 仲間と合流してたしぃ〜ッ!? (……テメェの血は何色だ?)

 

 

 ほんで、その後ぉ〜? 部屋に案内されたんだけどさぁ〜? 俺ェ、初めてメイドを見・た・の・よッ! (……キショい。説明するのがメンドクサイ程に、テメェの言動全てがキッショいッ!)

 部屋に入った後ぉ〜? 胸が〜? こう……”ボインでバインでムッチリンにドデカイン”としたメイドをさっさと呼んでこいッ! ……ってご指名したのよ? そったら、もう歩く度にぃ? も〜う”ボインッボインッ”に揺・れ・ま・く・るッ! 鼻血、大・噴・火ッ! ……なメイドちゃんが来た訳よッ! だからもうこれは我慢出来んッ! と思ってさぁ? 近くに呼んだのよ? 「ヨシッ! 有無を言わさず裸になって。ハ・ダ・カッ! 今すぐ! ハリポタ(hurry up(?))ァッ!」……って、命令したらさぁ? 最初は断られたちゃったのよ〜? ……勿論、悲しかったよ? けどねぇ……? 勇者命令だって、()()()()()()()()()()()()()()、(引きつり倒した笑顔で)ニッコリ裸になってくれたんだぜッ!? やったねッ! (……ドン引きする程のクズだな、お前ェ……!? )

 ムフフ……! どれどれェ〜? 早速、あんなTOKIOやこんなんトニオな場所を〜? この40歳、ナイスミドル(……絶対”ナイスピッグ()”の間違い)なおじさんが確認しよう……としてたのに……! ブ……もういっか。ブサイク改め、”首相のおっさん”が唐突に来た。で? 何ィ? ……えっ? 「アーハム帝国」って言うところに向かう〜? おいッ! もぉ〜邪魔すんなよッ!?(……ナイス、首相! ( ´∀`)bグッ!)

 ……フ〜ン、エルフが? 統治している国ねェ……?

 ……エルフってあれだろ?

 よく”ゴブリン”とか”オーク”とかぁ? 俺とは程遠いブサくてキモい相手に”アンアン”犯されちまう種族だろぉ? (……テメェの親戚じゃあないの?)

 俺さぁ? 前世じゃあさぁ? ネットで調べた程度だけどぉ〜? おっさん曰くぅ〜? 「我々、人間より格下だ」……って、言っちゃってから、弱いんだろうなぁ〜。(……典型的、”井の中の蛙”ですね?)

 

 

 ……タ〜ラ〜ラ〜ラ〜ラッタラ〜っと、そして次の日……ッ! ……になったんだが……。

 あ~あ! クソォッ! 俺、男だからなぁ〜? ()()()()()()……溜まっちゃってんだよなぁ……?

 最後に一人でヤったのいつだろ? ……あのデカいメイドちゃん……抱いときゃ良かったなぁ~

 なんて、馬車の中で”グ〜スカ”寝むりこけている内に、どうやらアーハム帝国の城に着いちゃってたようだ。

 護衛していたザコ騎士曰く……帝国に入った時に歓迎があったらしく、それはそれは華やかな催しだったそうな。

 ……おいおいおいッ!? 起こせよッ!? てか、エルフ供の姿ぁ! 勇者である俺が見れてなくてどうすんだよッ!? (……良かったですね。視姦の判決が山積みにならなくて)

 

 

 全く……それからイラつきつつも、眼を擦りながら事前に渡されたセリフの書かれた紙をサラッと見ては、サッサと渡された鎧に袖を通していた。

 鎧は重かったけどぉ〜? カッコイイぞ〜ッ!

 何でもぉ? 全て金で作られたらしいッ! ”人類最強”な勇者の俺に、ピッタリじゃないかッ! (……”人類最低”のクズ豚が、自慢しないで下さい)

 ……えッ? 「金より鋼の方が頑丈ですぞ……」……だって? 黙れよクソジジイッ! ザコ騎士よりも歳喰った”クソザコナメクジ”なジジイ騎士の癖して、勇者の俺に口出ししてんじゃあねェよッ!? ……という思いを”拳”に込めて黙らせた(因みに金は鉄より脆い……って何人ものザコ騎士が言ってたから、ホントらしい……)

 そんなこんなで、ありがた迷惑な話を聞いてる内に……アーハム帝国の皇帝が待っている”謁見の間”に入っていった……。

 勿論ッ! 勇者である俺は、堂々と入っていったんだが……。

 

 兜を脱いだ勇者の目は……玉座に座っている皇帝ではなく、その隣の姉妹エルフに向いていた……!

 

アレクサンダー「問おう……其方が勇者か?」

 

 あ、皇帝の話……全く、聞いてなかったわぁ……。

 ……まぁ、下等なエルフだし……? 話の内容なんてどうでもいっかッ!

 

 ペガサス「ああ! 俺が、この世界の救世主の勇者だッ!」

 

 てかてか!? 皇帝の横にいるエルフ……めっちゃエロいなッ! エロフやなァッ!

 特に白いドレスを着たエルフ(アリス・フォン・アーハム)が、一番のお・好・み……だなッ! 正に、ドッ・タイプッ!

 ……後、その隣にいる赤いドレスを着たエルフ(クロエ・フォン・アーハム)もぉ〜? 胸がデカくて好みだけんども……白い方がオドオドしていてドッ・ストライィィィィクッ! ホントもう、こんな下らない式典を今すぐにほっぽてでもっ、ももももぉぉぉ……ッ! おっ、おそっ、襲いちゃいたいなぁぁぁぁぁぁッ!

……よぉぉぉぉぉぉぉしッ!

 

 

彼女(アリス)を、俺のハーレム花嫁第一号にしようッ!

 

 

何故かは知らないが、彼女は俺の事をチラチラ見ていたので、気にはなっているんだろうッ!

俺の未来予想(と言う名の妄想)では、俺は勇者だから魔族を倒すのが使命だッ! つまぁぁぁりぃッ!

 

1,魔族を倒したぞぉッ!

   ↓

2,わぁ! 流石、勇者様ッ!

   ↓

3,ムフフノ、フンッ! そうだろう……? そうであろうッ!

   ↓

4,アリス「ゆ、勇者様……わ、私と……け、けっ……結婚してくださいッ!」

   ↓

5,ああ! 勿論だともッ! この勇者ペガサスッ! 君の申し出を今すぐにでも受け入れ、結婚しようッ!!

 

 ……って、感じ、感じ、感じィィィィィィィィィッ!

 もう勇者な俺には100%叶う、天国リ〜ンゴ〜ンな未来じゃないかッ!(……これほど「取らぬ狸の皮算用」と言う”ことわざ”が似合う人間はいるであろうか? ……この豚であるッ!)

 

勿論、胸がデカい方のエルフも俺のハーレム、花嫁第二号にするッ!

 

 待ってろよッ! そこの……何だっけ? 第二皇女だっけか? (代わりに、お前が首を刎ねられるか?)

 あぁ、クソ! 妄想していて聞いてなかったな……とにかくそこの第二皇女ッ! 俺が迎えに行くから待ってろよッ!

 あ、その前にぃ? スンゴイ名乗りして、良い印象(ポイント)を付けないとかないと……!

 

ペガサス「ふっふっふッ! 聞いて跪けッ! 我の名は勇者ペガサスだッ!」

 

因みに、”ペガサス”なのは俺の名前である”翔馬”をモジって名乗ったぜッ!

 どうだ? かっこいいだろッ!?

 

 そして、「勇者(笑)」が下劣な妄想に浸っている間……着々と進んだ謁見は終わりを迎え、冒頭の大広間へと場面は戻って行く……。

 


 

アリス「……」

 

 クロエが去った後……アリスは一人、ベンチの上でブラブラと足を動かしながら使い魔の帰りを待っていた……。

 

ペガサス(お! いたいた! 俺の花〜嫁〜ちゃぁぁぁん♪)

 

 勇者は、勇者とは程遠いストーカーの如く……大広間内にあった、観葉植物であろう樹木の後ろからアリスを見て(視姦して)いた。

 

ペガサス(さっすがぁ〜俺の花嫁一号ッ! こ〜んな暗い夜なのに、月の光で輝く髪が美しい過ぎるん……! そ・れ・に……ッ! あの、前世の世界じゃ女性顔負けのいかがわしい体ッ! 流石……流ッ石ッ! 俺の嫁ェッ!)

 

 そして、ストーカーや不審者としては100点満点な動き(Move)で、そっと背後から近づいて(ストーキング)行く……ッ!?

 

ペガサス「やぁ? 第二皇女? いっ、良〜い夜だねぇッ!」

 

アリス「アークッ! ……あ、なんだ勇者かぁ……。……どうかなされましたか?」

 

ペガサス「(な、何だ? 今、一瞬……残念そうな顔で見られたが……まっ、ままままま……気のせいだよなッ!)……えっと、アリス様ァ……でしたよね?」

 

アリス「あ、はい……第二皇女のアリスです」

 

ペガサス「どうしてこちらに?」

 

アリス「えっと……私の大切な部下の帰りを待っているんです」

 

ペガサス(へぇ~……部下が居るんだ)

 

 辿々しい会話が続く中、何を思ったのか「勇者(笑)」は、そっとさりげなくアリスの隣に座る。

 

ペガサス「あのぅ……一つ良いですか?」

 

アリス「……何でしょう?」

 

 生暖かい鼻息に、形容し難い口臭がアリスの鼻を嫌悪感で満たすと同時に、徐々に勇者の顔が迫って来る……! ……正直、この勇者と一対一で話すのはあまり好きではないので早々に要件を済ませて欲しいと、彼女は切に願っていた……。

 

 しかし、彼女の切なる願いも虚しく……この勇者、とんでもない事を言やがったのである……ッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペガサス「君、俺に惚れてるんだろ?」

 

 

 

 

 

 

アリス「……はい?」

 

ペガサス「あー! いやいやいやいやいやぁ〜別に無理して言わなくて良いよッ! 俺ってば勇者だからぁ? 女性に好きだと言わせるのはぁ? 男としてぇ? 優秀じゃあないからねッ!」

 

アリス「え、いや……何で私が好きだっ……て……?」

 

ペガサス「だって君ィ! 謁見の時、俺にチラチラと熱い視線(LOVE)を送っていたじゃないか!?」

 

 ……勘違いも甚だしいが、アリスは勇者の”G”の如き汚れ切った肌を視界に捉えてしまったあまり、()()()()()()()()()()()()()()だけなのだが……? (それでもチラチラ見ていたのは、第二皇女と言う地位故……役目を果たさなくてはならなかったからである。勇者の言う”LOVE()”どころか、”Like(好き)”すらも、ミジンコどころか、微塵にもないッ!)

 

 アリスの世界の住民は、スイーツ文化の発展があまり進歩してない代わりに、自然豊かな環境で育った果物を食べてきたため、美男美女の大前提の如く……全員肌が綺麗だったのである。逆に荒れているのは珍しいのである。……流石に、勇者(笑)の肌は酷過ぎたようだが……。

 

ペガサス「なぁ! 約束してくれ! この戦争が終わったら俺と……」

 

 何やら勝手にフラグを立てているが……そのまま立てて、サッサと戦場で無様に野垂れ死んでくれ! ……なんて、読者の願いは届かなかった……。それどころか、最後までは言えず……いや、()()()が言わせなかった……ッ!

 

 

 

 

アーク「……へぇ? 俺と……何だって?」

 

 

 

 

ペガサス「けっ、けっこn……うお!? 誰だよぉ! お前ェッ!?」

 

 話そうとした瞬間、目の前にスーツを着た”人型の何か”がいた……。

 

アーク「単なる通りすがりの使いm……じゃなくて、アリス様の部下だ」

 

 たっく……あのロリ神野郎、アーハム帝国に降ろすって言ったのに……何で牧場に降ろす?

焦ったぞ俺? まさか異世界に来て、牛に追いかけられる日が来るとはな……。

 しかし危なぁ……危うく自白しちまう所だったけど、何とか誤魔化せたなぁ……。それに、牧場からココに戻っても多分ギリギリ間に合わないだろうから、家に飛んでいく勢いで戻り、洗っておいたスーツを着ておいた。……言っちゃ悪いだろうが、勇者。お前の”G肌”よりは、このスーツの方がマシだ。

 

アリス「あ! アーク! 遅かったじゃないッ! どこに行ってたむぅ!?」

 

ちょっ、アリスッ!? 使い魔である俺に彼女が問い詰めようとしたが、言う前に口に人差し指を押し当てられ、耳に囁くように彼女に注意した。

 

アーク「アリス……アークは幽閉しているって事になってるだろ? ここではアリスの護衛兼執事って事にしてくれ……!」

 

 耳に息が掛かる程の近かさで、耳打ちをしてはアリスから俺は離れた。

 

ペガサス「部下? 名前はなんてあるんだ?」

 

アーク「自己紹介がまだでしたね。私のことは……まぁ、スティーブとお呼びください」

 

これは俺の本名の「鋼宮」の鋼を英語にして、軽くモジっただけだ。

 

ペガサス「へぇ……スティーブねぇ……変な名前だね」

 

うっせ、お前のペガサスよりかはマシだろ!?

 

ペガサス「でも今、俺は()()()()()()と会話しているから、何処かに行っててくれないか?」

 

アーク「いえ、私はアリス様の護衛……離れる訳にはいかないので……」

 

ペガサス「へぇ~、大変なものだねぇ〜? このエルフ皇女は、()()……って呼ばれてるしぃ〜?」

 

アーク(こいつ……さては、バサビィ共和国の奴らから聞いたな……!)

 

ペガサス「それに、()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()() ()()便()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()じゃん! それに、()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()……?」

 

アリス「……」

 

座っているアリスも、冷静な顔でいたが……流石に勇者に対する怒りを抑え切れないのだろう……。その証拠にドレスを掴んでいる手は、プルプルと血管が浮立つ程に握られていた……!

 

ペガサス「確かぁ……? 俺の世界じゃぁ? そ〜ゆ〜のって、「エ・ロ・フ」って呼ばれてたよなぁ……。グフフフ……! あっ、思わずヨダレが……! えっと? 何だっけ……あぁそうそう! ”エロフ”なんて、()()()()()()()()()()()()? 実質ゥ……()()()()()()()()()()()()()()だしねぇ〜? えっと……ストーブ君だっけ?」

 

アーク「スティーブです」

 

こいつ……さっき自己紹介したのに、もう忘れてるって……。

鶏か何かか? エェッ? そもそも……幽閉されず、お前が敵で俺を”ストーブ”なんてフザけて呼ぶなら……今すぐ”ピースウォーカー”とかに搭載されてる「火炎放射器」でこんがりと、「ローストチキン」にでもしてやろうかッ!? クソ勇者ッ!?

 

ペガサス「ああ! そうだったね、君もぉ〜? 疲れてんじゃない? 見たところぉ〜? 人間らしいけどぉ……? そ〜だ! 君ィッ! 俺の召使いにならないかッ!?」

 

アーク「……お言葉ですが、私はアリス様に忠誠を誓った身なのでお断らせていただきます」

 

ペガサス「ちぇ……なぁなぁ? アリス! こんっな、人間は置いといてさぁ〜? 俺の部屋に来てさぁ〜? 熱〜い話しを、お互い朝まで……語り合わないないかい……?」

 

アリス「……え? え、いやちょっと!?」

 

 勇者がアリスの上から下までを丹念に視姦しつつ、吐き気を催す程に臭い口説き文句を彼女に言い放つ。勿論、彼女は勇者が伸ばした右手は握る事なく……悪寒がしたのか、固まってしまっていた……。戸惑う彼女を前にイラついたのか……勇者ペガサス(笑)は、彼女の手を無理やり掴み連れて行こうとしたが、

 

アーク「ッチ」

 

アリス「え!? むにゅぅ!?」

 

アークはそれを見て、勇者が掴んでいるアリスの腕を振り払っては奪い、アリスを自分の胸へと押し付けるのであった……!

勇者がつかんでいるアリスの腕を振り払って奪いアリスを自分の胸の押し付けた

 

ペガサス「ちょ、ちょっとッ! 何をするんだ!?」

 

アーク「……いえ、高貴な勇者様には人間の真似事をしている種族(勇者が語るエルフ)の汚い手が触れてしまってたため、僭越ながら私めが振り解かせて頂きました……。(……ってか、そのゾンビみたいな”爪に汚れが溜まりまくった”汚い手で触んな、ゴミクソハゲ野郎がッ!)」

 

ペガサス「さ、流石にぃ〜? そこまでぇ〜の事はぁ……!」

 

アーク「恐縮ですが、”エルフは娼婦”……だと、勇者様は先程おっしゃってましたよね? でしたら、再び恐縮ですが……こんな何処とも知らない馬の骨な男に抱かれたであろうエルフなど、清廉潔白で高貴なハズの勇者様には、不相応かつ不潔だと愚考します……。(本音:……娼婦? ……エルフが? 頭腐らせてんじゃねェぞ? このッ、ゴミカス勇者がッ! アリスをそんな腐ったような言い方……いや、それどころか”話”……いやいや、もう”息”ですら吐きかけねぇでくれるかなぁ……? クソカス勇者がッ!)」

 

アリス「ちょっと! あーk……スティーブ! 絶対それ建前むぎゅ!?」

 

アーク「(すこし黙ってろアリス)……それに、アリス様が無能だと仰ってましたが……彼女は確かに魔法の才能は御座いません。しかし恐縮ながら、これだけはハッキリと申し上げさせて頂きます……ッ! 最初から才能に恵まれており、優越感に浸っている愚か者(糞勇者)よりも……血が滲む程の努力をし、どんな種族であろうと心優しく接してくれるお方がアリス様なのです。それに……アリス様は、種族だけで才能を差別するような”愚か者”の主人では御座いませんので……」

 

ペガサス「しっ……しかしッ! 彼女は皇族だし、俺は勇者だッ! そっ、それに……さっきの娼婦云々はさぁ〜? ()()()()()()だからさぁ〜? だからぁ……だからさぁ! アリスちゃ……様とはぁ〜? 部屋で話すだけだしぃ〜? 護衛は大丈夫だから……!」

 

アーク「……はぁ……。誠に大変恐縮ながら、申し上げさせて頂きますけど……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス様の護衛は私一人で十分です。勇者様の御力など、最初から当てにしていませんので……(本音:……さっきも思ったが、もう二度と俺のアリスに触ったり話しかけんな、クソ野郎。あとさっさと死んで、力を返して地獄に帰りやがれ偽勇者がッ!?)

 

ペガサス「そ、そ〜かそ〜か! 君はぁ……俺を恐れているのかッ! ブルッブルなのかッ!」

 

アーク「はい、私にとっては畏れ多き事です……。(本音:……んなわけないだろ? 俺の想像以上に頭が腐り切ってやがんの? えぇッ!? カビ生えてハエも集らない程に腐り切ったカボチャ並みとかかッ!? お前の脳ミソッ!?)」

 

ペガサス「そうかそうか! 俺を尊敬してるのかッ!」

 

アーク「ええ、正直もう二度とない経験でしょう……(本音:正直、全身が汚物過ぎる酷さなんで、二度と見たくありません。サッサと早く消えてくださいクソッタレッ!)」

 

 何と言う醜悪な冷戦であろう……! 一方のアークは、今にも目から”核ミサイル”が発射されるか、心に”核爆弾”が投下されてしまうのを防ごうと、必死に冷静さを保つために奮闘していた……。 一方の勇者は、そんな”核ミサイル”や”核爆弾”の存在なんて露知らず……。全く危機を察知せずに、まるで”ハンバーガー”と”コーラ”を両手に、自身を賞賛しまくる(都合の良い事しか言わない)駄作映画など貪るように視聴し続ける、愚民のようであった……! このような静かなる冷戦が水面下で勃発しているとは、”今”のエルフ達には知る由もないだろう……。そんな中、急ぎ足な大臣の声が彼らの元に振る掛かる……!

 

「勇者様! アリス様! もう間もなく始まりますぞッ!」

 

ペガサス「おっとぉ〜? もう始まるのかぁ……んじゃあ? アリス様ぁ〜? ま・た・後・程ッ! (ん〜まッ♡)」

 

……ウゲェェェェェッ!? (引)

マジかよ……ッ!? あの勇者……! わざとらしく投げキッスしやがるって……!? 地平線の果て以上に、自分はモテるッ! ……とかって、勘違いしてそぉ……。……アレ? 俺……サイボーグだよな? 何で……吐き気が……ッ!?

 

アリス「……ぷっはぁ!? アーク! あなた急に何よッ!」

 

アーク「(……あっ、やっぱ気の所為か……)あ、すまんアリス……なんかあの勇者見てたらイラって来て……」

 

アリス「……まぁ正直、私もあの勇者は好きじゃないけど……助かったわ」

 

アーク「どういたしまして……んじゃ、行くか」

 

 こうして俺とアリスは、手を繋いでパーティーが始まっているホールに向かって行った……。……不安だったのか、いつも以上に……そのお互いの両手を握り締めて……!




どうもジェットコースターは尋問道具だと認識している零城です

ここで本編に入らなかった補足を

・バサビィ共和国自体は奴隷を生贄にして勇者を召喚したと思っていうが実際は神界をつなぐ魔法でした
しかし悪運はここで働き偶々、特典を盗んだ魂がその空いた穴に入って勇者だと勘違いをしているだけです
・勇者は無限〇剣製の能力を勘違いしています(無限に魔力があるので武器をコピーする能力だと思っています)

次回は・・・まだ勇者擬きは殺さないけどアークに任務がきます(多分)


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三十五発目 任務

感想も
ノロケル さん
古明地 さん
ヘタレ王子 さん
ももまん さん
ありがとうございます!!

誤字脱字報告も
朱色の羊 さん
NoSTRa! (ノズトラッ!) さん
ありがとうございます!!

あと開発ポイントですが150くらい計算を間違えたので現在のポイントは6215からです

変更点として「開発一覧」にどれが量産ができるかを載せました(量産可能と書かれていないのは一機だけということです)


アリスとパーティー会場に向かって会場内で別れた。

え?なんで別れたのかって?いや、さすがに主人にずっと付き添いでいたら他の貴族に婚約者やらなんやら勘違いを生みそうだったからな

何回も言うが()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そっと人込みを抜け人があまりいない壁際に移動する。

 

別に俺の体が人間だったらみんなと楽しめれるが生憎サイボーグなのでやることがないため勇者の監視をしているが……

 

アーク「うわぁ‥‥食べ方汚いな」

 

一応フォークをもって食べているがあちらこちらにソースとか飛ばしているしこういうパーティー会場だったら控えるのが常識だろ

 

アーク「‥‥だが油断をしやすいとかあるな」

 

あいつもう少し勇者としての自覚あった方がいいだろ

ま、このパーティーで知れそうなのは今のくらいだし他の奴らの様子でも見るか

 

ここからじゃ全体が見渡せないのでいったん外に出る。

 

アーク(にしても本当にアーハムのエルフはバサビィ共和国の人間嫌いなんだな)

 

外に出ると意外とエルフの貴族たちが楽しく談笑していた

室内と比べてみると勇者は除てバサビィ共和国の人の周りにはあまりエルフはいなかった。

 

アーク(よし、このあたりでいいか)

 

周りに見られていないのを確認すると、思いっきりジャンプし屋上に上って天窓から会場を見下ろした。

 

アーク(うんうん‥… あ、あの勇者‥‥やっぱ女好きだったのか。は!断られてやんの!!m9(^Д^)プギャー)

 

勇者が貴族の女性エルフに声をかけていくが全員断られている

皆、勇者だからきっぱり断るんじゃなくて丁寧に断ってる

 

アーク(うわ‥…あの勇者、断られたのにめげずに声かけまくってる。いや、諦めろよ)

 

精神は糞なのに変なところだけ固いな

なんかアイツ見てたら目が腐りそうだから他のやつ見ておくか

 

窓から見える限りのわかる情報を探す。

 

アーク(あ、やっぱクロエは‥‥ うん、男に好かれてるなぁ‥‥林間合宿で見た逆ハーレムになってる)

 

クロエの周りには男性エルフがたくさんいた

これ、バサビィ共和国の周りにいる人数より多くないか?

 

アーク(アリスはっと‥‥…何してんだよ主人)

 

アリス「‥‥‥‥‥‥‥‥…(ガチガチガチ)」

 

アリスはなんかホールの隅っこで一人でいた。

あれ、絶対に緊張して固まってるだろ

多分、他の貴族が気付かないのはクロエの存在感が強過ぎてきアリスに気が付いてないなコレ

あの勇者でさえ気が付かないで目の前スルーしてんぞ

ま、まぁ‥‥このまま無事に勇者に目をつかれずパーティーが無事に終わればいいか……

 

しかしそれで終わらないのが運命

 

「それではただいまより二人一組のダンスを始めます!!」

 

え?マジかよ

いや、さっきアリスの目の前をスルーしたしわかるわけ

 

ペガサス「アリス様!!」

 

なんでだよ!?

あ、もしかして神様特典のどれかを使いやがったな!?

 

勇者が突然大声を出し他の女性エルフには目もくれず掻き分けアリスに迫っていく

 

アーク「ったく!!」

 

天窓から壁に捕まりながらアリスの近くに降りる

 

アーク「アリス!こっち!!」

 

アリス「あ、アーク!?」

 

アリスの右手を掴み外に誘導する

 

ペガサス「あ!待て!護衛!!」

 

勇者も俺の存在に気が付いたのか追いかけてくる・・・が

 

 

ガシッ!!

 

 

ペガサス「んべ!?」

 

仔月光「m9(^Д^)ザマァwwwww」

 

一応で招集いていた仔月光一体が勇者の足を掴み転ばせた

 

アーク(ナイス!仔月光)

 

仔月光に感謝しつつ俺は外に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「ふぃー‥‥あの勇者しつこ過ぎるだろ‥‥」

 

アリス「あ、ありがとうアーク‥‥」

 

外に出ると昼より寒い風が吹く夜だった

 

アーク「なんだよアリス‥‥お前ってこんなに人気者だっけか?」

 

アリス「そんな覚えないわよ!!私じゃなくてあの勇者がついてくるのよ!!」

 

アーク「はぁ・・・これじゃアリスの将来が心配だぞ」

 

そんな会話をしていると

 

~~~~~~~♪~~~~~~~♪

 

アーク「ん?この音は‥‥」

 

アリス「あら?ダンスが始まったわね?」

 

どうやらダンスが始まったららしく音が少しだけ外に漏れて聞こえてくる。

 

アーク「いかんな……皇女が一人外にいるのはダメだな‥‥ほら戻るぞ」

 

アリス「え?()()()()()()()()?」

 

アーク「はい?」

 

アリス「だから!一緒に踊らないのかって聞いてんの!!」

 

何言ってんだこの主人?

 

アリス「い、言っておくけど中に戻ってもあの勇者に絡まれるから今回は特別に私と踊るのを許可するわ!!」

 

確かに戻ってもあの勇者がいるもんな‥‥

 

アーク「え、でも俺が踊ってもいいのか?」

 

アリス「あら?そんなかっこいいスーツを着てるのに?」

 

あ、そうやん

俺、今スーツだったわ

 

アリス「ほらほら♪この世界では舞踏会では男から女性を誘うんだよ♪死神さん♪」

 

アーク「あ、拒否権は無しですか・・・はぁ・・・shall we dance(一緒に踊ってくれませんか)?」

 

アリス「え?ちょっと!!今の意味何よ!!私、あんたの世界の言葉わからないのよ!」

 

アーク「そんな細かいこといいだろ?ご主人?」

 

こうして成り行きでアリスと踊ることになった

え?アークって踊れたのかって?youtubeで勉強したが?ナニカ?

 

にしてもアリス綺麗だったなぁ・・・

いい感じに月の光でアリスの黄金の髪が輝いて綺麗ですごく嬉しいのか今までの使い魔人生で一番幸せそうな笑顔だった

 

 

 

 

 

 

パーティーが無事に終わり勇者はバサビィ共和国に戻ることになった

 

「勇者様ー!またお越しになってー!!(もう二度と来るな)

我々は一生応援してますぞー!!(役目終わったら静かにしておいてくれ)

 

アーハム帝国の国民が馬車に乗って門から出ていく勇者を笑顔で見送っている

まぁ、例によって目が笑ってないが

 

アーク「さてと・・・行くか」

 

だが俺には皇帝直々にお願いされたことがある

 

それは今日の早朝‥‥まだ日が山に隠れている時間帯だった

 


回想シーン

 

アレクサンダー「来たかアーク」

 

アーク「いや、どんだけ早起きなんですか陛下」

 

いや、ねみぃ

昨日(4時間前)、一緒に踊ったアリスとは寮で別れる

 

ことなく俺の家に寝転んできた‥‥それでいいのか第二皇女

あなた17歳でしょ?少しは異性的なことも考えようぜ?

 

アーク「それでご用は?」

 

アレクサンダー「今日一日勇者を監視して何かわかったことは?」

 

アーク「‥‥まぁ、勇者にしては警戒心が皆無ですね・・・まぁ、一昨日降臨したからって言うのもありますが」

 

アレクサンダー「実力については?」

 

アーク「実力は分かりませんが能力は分かりました」

 

アレクサンダー「なに?‥‥では申せ」

 

アーク「はい‥‥えっと‥‥」

 

勇者の神様特典をすべて伝えた

 

アレクサンダー「そうか、ではアーク‥‥一つ頼みをいいか?」

 

アーク「何でしょう?」

 

 

 

 

 

アレクサンダー「バサビィ共和国に侵入して引き続き勇者の監視を頼んでいいだろうか」

 

 

 

 

え?

まじすか?

 

アーク「でも俺はアリスがいます‥‥別に監視しなくても勇者であることは自覚しているようなのでそのままにしておけば‥‥」

 

アレクサンダー「だがほっておけば‥‥あの愚か者がこの国に何かしらやってくるかもしれん‥‥何しろあのエルフを見下している国に降臨されたんだ」

 

愚か者って

皇帝も勇者は良く思ってないようだな

 

アレクサンダー「報酬は三倍で払う‥‥了承してくれるか?」

 

アーク(‥‥確かにほっておけば俺の主人を奪いかねん‥‥今回のパーティーでさりげなく部屋に無理やり連れて行こうとしていたからな)

 

そして決断する

 

アーク「わかりました‥‥では今日の勇者が出発した時に追跡します」

 

アレクサンダー「すまんな」

 

アーク「いえいえ‥‥これもアリスのためです」

 

そして家に戻り申し訳ないがアリスを起こしこのことを伝えた

 

アーク「ごめんな・・・しばらく会えないや」

 

アリス「‥‥‥‥‥‥‥」

 

アーク「護衛は月光とサイボーグたちにさせる」

 

アリス「‥‥‥‥‥‥‥‥‥(ぷー)」

 

アーク「‥‥だぁ!!ごめんって!そんなしょげないでくれ!!」

 

アリス「別に悲しくないもんッ!!」

 

そう言いながらもパタリとベッドに倒れて枕に顔をうずめる

 

アーク「でもiDROIDで会話はできるから別に顔を見れなくなるだけで会えないわけじゃ」

 

アリス「アークの顔を見て会話をしたいもん」

 

アーク「ん?なんか言ったか?」

 

アリス「別にー!」

 

うーん?

枕に遮られてよく聞こえなかった

 

アーク「‥‥‥あ!じゃぁさアリス!一つ約束をしよう!!」

 

アリス「約束?」

 

アーク「ああ、アリスが前に言ったろ城下町一緒に行くって」

 

アリス「あ、そうだったわね」

 

アーク「なるべく早く帰ってくるから、もし帰ってきたときはその次の日に行こう!!」

 

アリス「‥‥‥‥‥‥約束よ?」

 

アーク「おう、約束だ」

 

アークは小指を出す

 

アリス「ナニソレ?」

 

アーク「ああ、これは俺の世界での約束の時に結ぶ御呪いで『指切りげんまん』ってやつさ‥‥ ほれ小指出せ」

 

アリスはそっと出した小指と自分の小指を絡める

 

アーク「指きりげんまーん嘘ついたらはりせんぼんのーます指切った!!」

 

アリス「何よこれ‥‥意外と楽しいわね。あ、でも針千本じゃなくて毒針一万本で」

 

わお、絶対死ぬ奴やん

ま、まぁ破らなきゃいいし(震)

 

アーク「んじゃ、行ってきます」

 

アリス「行ってらっしゃい、アーク」

 

回想終了


 

よし!!(現場猫)

 

アーク「それじゃみんな‥‥アリスの護衛頼む」

 

月光たち「(''◇'')ゞ」

 

アーク「行くか」

 

ちなみに今回は勇者がバサビィ共和国に戻る途中でも監視はするのでサイボーグではないので行く

 

アーク「ほい、ワンワンっと」

 

現在の俺は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク(行くぜ()()()()()()()

 

実は昨日、出発準備するときサイボーグのままじゃバレるし移動中にサイボーグだと魔獣に見つかって襲われる可能性がある‥‥なら他の偵察型に変更する必要がある

なので索敵もできるし機動性もあるブレードウルフにした。

 


 

以前のポイント 4215

 

開発

ブレードウルフ  600

 

合計ポイント 3615

 


 

そして次の日には開発は完了していた

あとVR訓練はフェンリルと同じ形なのかわからないけどなかったな?

まぁいい、さっさと仕事を終わらせて帰るか

 

勇者の乗っている馬車からなるべく離れた距離から監視をしながら跳躍していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


一方勇者

 

「勇者様!アーハム帝国を抜けましたよ!!」

 

ペガサス「ぬあ?あ、やべ寝てて住民に手を振るの忘れてた‥‥ま、エルフだからいいか」

 

寝ているときに出た涎を拭きながら起きる

 

馬車の中で勇者はアーハム帝国を出る際に手も振らずに馬車の中で熟睡していた

 

ペガサス(あーああ‥‥昨日の夜、身の回りの世話をしてくれたメイドさん抱いとけばよかったなー‥‥‥‥‥は!いかんいかん!俺にはあの花嫁(アリス)に俺の童貞を捧げるんだった!!危ない危ない。しかしなぁ、あの護衛(アーク)が邪魔なんだよなぁ)

 

あの夜にアリスを部屋に誘って攻めれば簡単に堕ちるっと思ったが途中で乱入してきた護衛が邪魔だった

 

ペガサス(それにしてもあいつって人間なのか?なんか第二皇女の手を握っていた時、振りほどかれたんだけどなんかあいつの手、鉄みたいに硬かったなぁ?……ま、気のせいか!!)

 

しかし一つ心残りがある

 

ペガサス(あの第二皇女の目‥‥あれは勇者である俺に助けを求めていた可哀そうな瞳!あいつが言っていた部下というのは嘘!あれはあの護衛が脅して毎日、夜の相手をさせられているに違いない!!待ってろよ俺の未来の花嫁!俺が絶対に助けて幸せにしてやる!!俺は勇者でこの世界の主人公だ!精々残りの人生を楽しんでおけよえっと‥‥スキップゥゥゥゥゥゥゥ!!勇者が姫を助けるのは定番だからな!!)

 

ちなみにスキップではなくスティーブである

何やら勝手に勘違いをしている勇者が乗った馬車はバサビィ共和国に戻っていった




どうも最近誤字脱字が多くて少し将来が心配な零城です

次回!バサビィ共和国潜入!!


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三十六発目 Welcome to バサビィ共和国!!

感想も
ヘタレ王子 さん(二回来た)
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん(二回来た)
古明地 さん
朱色の羊 さん
桜白狐 さん
駆逐艦紅桜 さん(二回来た)
・・・とりあえず作者から一言
作者「え?読者のみんなどうしたん?(震)」八回も来たよ?
多くない?いや、マジで多くない?
まぁ、作者的には嬉けど!

え~・・・読者の皆様!
こんなにコメントをくれてありがとうございます!!


さてブレードウルフの姿で追跡したのはいいけど……マジで何もなかった件について

勇者を乗せた馬車からなるべく離れたところから見ていたが平和だったな・・・なんなら勇者が馬車の中で熟睡してたし

 

そしてしばらく監視をする旅の末……とうとう到着した。

 

アーク「ここがバサビィ共和国か」

 

ちょっとした丘の上からバサビィ共和国を見下ろす

ちょうど勇者を乗せた馬車が門を通って中に入るところだ。

 

バサビィ共和国はアーハム帝国みたいな中世の街並みではあるがアーハム帝国は緑が多いに対してバサビィ共和国は水が多いな

街のあちらこちらに水路だったり噴水がある。

 

アーク「さてと……さすがに街中でブレードウルフは問題だから返るか」

 

というわけでサイボーグになる(ちなみにあまり目立ちたくないので黒いフード付きレインコートも買う)

あとついでに他に開発したいものをやっておく。

 


 

開発ポイント 3615

 

変身

サイボーグ 150

開発

TORNADO-6(殺傷系ハンドガン) 5

ギリースーツ 1

レインコート 1

スモークグレネード(投擲物) 3

フラググレネード(投擲物) 3

スタングレネード(投擲物) 3

FN SCAR-H Mk.17(殺傷系アサルトライフル) 50

DSR-1(殺傷系スナイパーライフル) 60

ブロウトン モデル2000シリーズ「M2000-NL」(非殺傷系スナイパーライフル) 30

カールグスタフM2 100

 

開発(アタッチメント)

フォアハンドグリップ(SCAR-H用) 1

ACOG(SCAR-H用) 1

フラッシュハイダー(SCAR-H用) 1

マズルブレーキ(DSR-1用) 1

サプレッサー(M2000-NL用)1

スナイパースコープ

3-9倍と6-24倍の二つ(DSR-1とM2000-NL両用) 2

ドッドサイト(P90用) 1

サプレッサー(P90用) 1

 

合計ポイント 3200

 


 

ではバサビィ共和国に入るまでなぜこれらを開発したのかを説明しよう(ちょっと読みずらいかもしれませんが許してね)

 

(ギリースーツ)

まずギリースーツだが現在の俺であるサイボーグの迷彩は街中だったら役に立つが森など自然の中じゃ役に立たないので開発した

レインコートは上から着て目立たない用で今着ている

 

(TORNADO-6)

次にTORNADO-6だがこれは高威力のリバルバーでMGS:TPPでオセロットが持っていた架空銃(だったはず)でモデルはマテバ2006Mって言う銃が元になった武器だ

この銃は元から持っている非殺傷のMk,22があるがこれは護身用で持っておく予定だ(現在レインコートの下に隠して持っている)

 

(FN SCAR-H Mk.17)

次にFN SCAR-H Mk.17は戦闘用でアタッチメント見てもらったらわかるかもしれないがP90は潜入用にした

FN SCAR-H Mk.17は7,62mm弾を使うので威力も良し前世の世界ではアメリカ軍が採用したほどである(うろ覚え)

 

そしてスナイパーライフルだが二つ作った

 

(DSR-1)

DSR-1は300ウィン・マグナム弾を使う狙撃中でドイツ製だ(ドイツの技術は世界一ィィィィィィ!!)

戦闘ではFN SCAR-H Mk.17を使うが遠距離戦はこっちを使う予定だ

 

(M2000-NL)

一応作った銃で形はM700に似ている。前世ではお世話になった。

 

(カールグスタフM2)

最後にカールグスタフM2は俗に言う陸上自衛隊の84mm無反動砲だ

こっちは……まぁ、人間に対しては多分使わないと思うけど万が一億が一でメインのFN SCAR-H Mk.17が効かなかったり巨大な敵だったら使う……と思う

 

開発した物を説明しているともうバサビィ共和国に入る城門についた

 

アーク「……にしても多いな」

 

入り口についたのはいいが行列ができていた。

とりあえず情報が欲しいので近くにいた商人に聞く。

 

アーク「もし、そこの商人さん」

 

「ん?なんだ?」

 

アーク「えっと・・・私、旅の者なのですがこの行列は何でしょうか?」

 

「ああ、なんでかってそりゃバサビィ共和国に勇者様が降臨したからに決まってんだろ!!」

 

アーク「え?勇者様が降臨なされたのですか?しかし勇者様とこの行列に何が関係が?」

 

「おうよ!全世界の人たちが勇者様を一目見ようとやってくる!そして人が一か所に集まるなら商売にもってこいだ!!」

 

チラッと商人が乗っている馬車を見てみると…

 

アーク(・・・奴隷か)

 

そこには木製の檻に鎖が繋がれている奴隷たちがいた。

最も新しい記憶としては魔人の屋敷で働いていた奴隷を思い出す。

 

アーク(まぁ、あの時はアリスが捕まっていたからついでに感覚で助けただけなのでこいつらを助けたいとは思わないが。)

 

「お?なんだ旅人さんや?やっぱ俺の商品が気になるか?」

 

アーク「あ!すみません……少し気になってしまったので……」

 

「がははは!!安心せい!この奴隷はそこら辺のガキを捕まえたのではなく囚人や罪人を奴隷にして貸し借りで商売にしているんだ!!」

 

アーク「……なるほど……勉強になりました。」

 

「そうだ!あんちゃん!せっかくの出会いだ!何か買っていくか?」

 

アーク「えー…俺、旅人ですよ?」

 

しかも現在進行形でアリスと主従関係を結んでいるんだが

 

「まぁまぁ!!気にせずどんな奴隷がいいか?」

 

なんか勝手に奴隷を買う空気になったんだが

 

アーク「……ちなみにいくらですか?」

 

「そうだなぁ………200ゴールドでどうだ?」

 

アーク「200ぅ……」

 

別に買えないこともないんだが・・・

買うとしたら仕事に使えるの仕事仲間が欲しいな

 

アーク「えっと……すごく目がいい奴だったり、姿を消せる奴っていますか?」

 

「うーん……いないなぁ……うちは人間を主にしているんだ……すまんなぁ」

 

アーク「……いえ、こちらも無理難題を言ってしまいすみません。」

 

「……ま、今度会ったときは何かいいものを取り寄せておくよ」

 

アーク「ええ、よろしくお願いします。あ、自己紹介がまだでしたね……トオルと呼んでください」

 

「トオルか……俺の名前はトムだ……また会おう!旅人さん!」

 

アーク「はい!」

 

こうして俺は商人用の入り口と入国者用の入り口でトムさんと別れた

 

「はい!次のかた!!」

 

お、俺の番か

 

「身分証明書を」

 

アーク「はい」

 

身分証明書だが出発前に皇帝が俺のために作ってくれたそうだ

 

「トオル・カコ様ですね……ようこそ!バサビィ共和国へ!!」

 

え?なんだその名前はって?

仕方ないだろ、皇帝に任せたらこうなったんだから

 

アーク「ふーん……これがバサビィ共和国かぁ……」

 

丘の上から見た感じでは噴水や水路が多かったので水気が多いのかなって思ったが

 

アーク「すげぇマイナスイオンを感じるな……さて情報収取だ」

 

とりあえず歩くか。

 

城門から入ってすぐにある市場を歩いていく

 

アーク(見た感じ構造はアーハム帝国と変わらんな)

 

だけど入ってすぐ違いはあった

 

「勇者様万歳!!」

「バサビィ共和国万歳!!ペガサス様万歳!!」

 

……まぁ、そりゃ自国に勇者が降臨したらどんちゃん騒ぎになるな

 

市場は人であふれていて活気があった

 

まぁ、この中に勇者の情報を手に入れようと俺みたいな奴がいるんだろうが……

 

市場を抜け大通りに出てもどこもかしこもお祭り騒ぎであった

 

アーク(久しぶりに人の活気に触れられるのはいいんだが……はぁ……早く人間に戻りたいな)

 

市場では焼き肉やおいしそうな果物が売ってあって今のサイボーグには口がないので早く食べたいものだ

 

そうトボトボ歩いていると

 

アーク「……武器屋か」

 

歩いていると道脇に剣が交差している看板を見つけた。

この世界に転生してからこちらの武器は大体見てきたが少し見てみたいと思ってしまう

 

アーク「……前世でゲームのしすぎかもしれないけど大体のRPGで街に訪れたら武器屋に寄ってしまうんだよなぁ」

 

今度、アリスと街を見に行くけど武器屋に寄るのって駄目かな

 

そんなことを考えながらも武器屋の中に入ってみる

 

 

カチャ

 

 

「ん?らっしゃい」

 

アーク「おー……」

 

武器屋の中は意外と広くたくさんの武器があった。

普通の直剣や大剣にレイピア、魔法の杖や鎧まであった。

 

「らっしゃい、要件はなんだ?早めに言ってくれ」

 

アーク「……」

 

いろどりみどりの武器を見ていると店主に声をかけられた・・・・んだが

 

「なんだ?ドワーフを初めて見たのか?」

 

アーク「あ!いえ……すみません……私旅の者なのですがエルフは見てもドワーフは初めてで・・・」

 

「お前さん……人間か?」

 

アーク「はいそうですが?」

 

「はぁ……初めてだぞ……あのエルフを見てもドワーフは見たことがないとは」

 

アーク「す、すみません……ですけどいい武器ですね……」

 

「話を変えるな……媚売っても何も出さんぞ」

 

いや、本当に初めてドワーフを見るもん

 

ドワーフは人間に比べて背が低くずんぶりむっくりしているけど、だが筋肉はすごかった。

 

アーク「あれ?でもバサビィ共和国ってドワーフの国ではないですよね?」

 

「馬鹿野郎、俺はただ出稼ぎで来ているだけだ」

 

アーク「あ、すんません……」

 

そっと謝り室内を見ていく

 

でも本当にすごいな……剣が輝いてるもん

前にクロエを誘拐してアリスを要求してきたバサビィ共和国の騎士をㇺッ殺した時に騎士たちが持っていた剣を見たことあるけどあの時より輝いている。

 

アーク(へ~……ミスリル製に鉄鋼製の武器まで……うわ、ワイバーンまであるやん)

 

そうみていると

 

アーク「ん?」

 

アークは一つの武器に目が留まった

 

アーク「店主さん……この武器どこで手に入れたのですか?」

 

「……ああ、それは俺が東の果てで手に入れた曲刀だ」

 

そこにあったのは

 

 

「なんでも()()()っていうらしい」

 

 

 

アーク(でたよ……俺の世界の要素……絶対何かあるだろって思ってたけどいたよここに)

 

壁に掛けられていたのは紺色の鞘に納められ先端から徐々に曲がっている剣・・・刀だった

 

アーク「・・・その手に入れた国の名前って何ですか?」

 

「ああ、俺はちっと文化の違いでなじめなかったがそこに住んでいる奴全員誠意はあったな……確か()()()って呼ばれている国だ」

 

ヤマト……刀……

もう完全に日本やん、異世界版日本やん……

 

「なんだ?お前、この武器に興味があるのか?」

 

アーク「あ、いえ……ただ……自分の故郷にもあれと似たようなものがあって、懐かしく感じたので……」

 

「っへそうかよ……あと何も買わないのは冷やかしか?」

 

あ、そうやん

このままだと俺、この店に冷やかしに来たみたいな感じになるな……

 

どうしようかと考えていると

 

アーク「あ、じゃぁ……このナイフの修理頼んでいいですか?」

 

そう言って腰から取り出したのはサバイバルナイフだった

実はこのサバイバルナイフ……あのオーク事件でオークたちを解体した後、血を拭いただけで手入れは全くしていないのだ。

あの時はD-wakerでオーク・ロードに壊されかけたから結構乱暴に使ったので少し切れ味に心配ができた

 

「見せてみろ……………ほう……………わかった研磨しておこう……5ゴールドでいいか?」

 

アーク「はい、お願いします」

 

「それじゃ、15分でできるからその間にどっか行ってろ」

 

アーク「あ、はい……では失礼しまーす」

 


 

以前のポイント 3200

 

支払い 5

 

合計ポイント 3195

 


 

 

 

 

こうして武器屋を出たんだが

 

アーク「暇だなぁ……」

 

うん、マジで暇

え?勇者の監視はって?

いいんじゃね?あいつ見るの正直めんどくさいし

大通りを歩いているがどこもかしこも勇者関連で目が腐りそうだ

 

ふら~っと大通りを歩いていると

 

アーク「ん?」

 

??「いや!放してください!!」

「いいじゃねぇかよ!!」

 

アーク「っち!!」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

サイボーグだったら見つけたけど周りの人間はこんなお祭り騒ぎの中なので女性の声には気付いていない

見えた瞬間、走るのをはじめ追いかけた。

人込みを掻き分け連れていかれた小道を見ると

 

アーク「いた!!」

 

何人かの男性に抑えられながら奥に連れていかれる女性が見えた

 

アーク「・・・よっと!!」

 

見失ってしまわないよう壁走りをして建物の屋上から追いかける

ここなら全力を出しても問題はない

 

 

ドゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

少し力を貯めすぎて屋根の瓦が落ちてしまったけど許してね!!

 

そしてサイボーグで跳躍していったので

 

アーク「見っけ!!」

 

一番奥の壁で連れていかれた女性と大人数の人間が囲んでいた

治安悪くね?バサビィ共和国?

 

俺はちょうど囲っている人間の上になるよう飛んだ

そして……

 

アーク「どうも三河屋でーす!!」

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

ちなみに三河屋とはサザエ〇んで出てくるサブちゃんの店名だ

 

飛び蹴りのように右足を突き出したが綺麗に先頭にいた男の頭にクリーンヒットし、そのまま地面とディープキスさせた。

 

「だ、だれじゃてめぇ!!」

 

アーク「通りすがりの旅人だ……覚えないでほしい……」

 

「っは!ヒーロごっこか?なら家でママとやっておきな!!」

 

アーク「いや、ヒーロごっこしに来たんじゃないんだが……」

 

「じゃ、帰んな!おれらはその嬢ちゃんと遊ぶんだからな!!」

 

遊ぶ……か

 

一応確認のつもりで女性の方を見ると

 

??(ブンブンブン!!)

 

あ、違うっぽいな

 

女性の首が横に振っているのを確認して目の前の男たちと向き合う。

 

アーク「でも大人数で少女一人を狙うのはカッコ悪いよ?」

 

「ああ!?うるせえぞ!!野郎どもかかれ!!」

 

多分、この集団のリーダーであろう男が叫ぶと大量の人間が迫ってきた

う~ん、この人数をCQCするのはビックボスじゃないと無理な気がするな……よし

 

アーク「じゃあな!」

 

カランカラン

 

そう言い投げたのは()()()()()()、ピンが抜かれ地面を転がりしばらくすると

 

 

プシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………

 

 

「な、なんだ!?」

「おい!何も見えんぞ!!」

 

まさか、さっき開発したてのスモークグレネードが役に立つとはな(ちなみにM18だ)

 

路地裏いっぱいに煙が巻かれ視界がいい感じに遮れた

 

アーク「こっちこい」

 

??「は、はい!!」

 

ナイトビジョンをこっそり使って女性の手を掴み逃げ出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「ふぅ……ここまでくれば大丈夫だろ」

 

??「あ、ありがとうございます……」

 

どうにか大通りを抜け噴水のある広場に逃げてきた。

 

??「助けてくださりありがとうございます。私、バサビィ共和国の教会に所属しているノエル・スカルツォです」

 

助けた少女はノエルというらしくこの国にある教会のシスターらしい

水色の瞳にブロンド色の髪をしていて俺より身長は低いな

 

アーク「えっと、トオルです……旅人です」

 

ノエル「トオル様ですね。本当に助けていただきありがとうございます」

 

アーク「いえいえ…あ、いけね!武器屋の時間だ……すみませんノエルさん、俺ちょっと用事が……」

 

ノエル「まぁ!そうでしたか!申し訳ございません時間を取ってしまい……」

 

アーク「大丈夫ですよ、今からダッシュで行けば間に合うと思うので!では!」

 

別れの挨拶をするとアークは土煙が上がる勢いで(周りの人には影響がない程度で)走っていった。

 

ノエル「……この運命の出会いに神に感謝しないと……どうかトオル様に神の御加護がありますように」




どうももっとブレードウルフの出番を増やしてあげたい零城です
新キャラのトムとノエルはキャラ設定で乗せときます


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三十七発目 どうしようか?

感想も
ノロケル さん
古明地 さん
駆逐艦紅桜 さん
桜白狐 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!


アーク「すみません!遅れました!!」

 

ノエルさんと別れた後ダッシュで武器屋に行ったが

 

「おせぇぞ!!……ったく頼んだ方が遅れてどうするんだよ」

 

アーク「まじすみません」

 

「は、いいさ……ほれ」

 

アーク「おお!ピカピカ!!」

 

渡されたナイフは新品同然になっていた。

 

このドワーフ……かなりの腕前だな

 

「ところで聞くが……そのナイフどこで手に入れた?」

 

アーク「え?……あ、いえ……これは貰い物なのでどこでとかは分からないのです」

 

「そうか、なかなかの業物だなそのナイフは……刃に使われている金属は恐らく熱した金属を冷やしてもう一度熱して作ったんだろう切れ味はいい……それに持ち手の部分は滑り落ちないように手に張り付くような素材で作られている、この素材は何だ?」

 

あ、もしかしてゴムとかまだわからない系か?

 

「だがお前は幸運だな……このナイフ大事にしろよ」

 

何だろう言えないな……このナイフでオークとか人間の首を掻っ捌いて殺したとか

 

アーク「ありがとうございました……では」

 

「おう、また来てくれ」

 

武器屋を出たあと再び大通りに出た

 

アーク(一旦勇者の様子でも見に行こうかな)

 

テチテチと勇者が普段いるといわれている城に向かう

 

アーク「……やっぱりか」

 

だがさすがに警備が固く中は見れなかった

一応屋根の上から見てみたが城の壁の上に警備兵がいてじっくりと見れなかった

 

アーク「どうしたものか……」

 

能力は分かっているが実力を知りたい

 

アーク「……城の中に入るしかないかなぁ」

 

屋根から降りてどうするかを考える。

 

アーク(別にサイボーグで侵入してもいいんだが、今の俺の顔は勇者にわかってるだろうねぇ……それにバレたらバレたでアーハム帝国を弄る材料を提供するだけだしな……)

 

なにかいい案はない物か……

 

わき道にあった樽の上で唸っていると

 

ノエル「あれ?トオル様じゃないですか?」

 

アーク「ん?あれ?ノエルさんじゃん?さっきぶりでしたね」

 

なぜかこんな暗いわき道なのにさっきチンピラから助けたシスターがいた

珍しいな?シスターってこんな城の近くにあるわき道を使うんだな?

 

アーク「ノエルさんは何でここに?教会ってここから反対側でしたよね?」

 

ノエル「え?()()()()()()()()?」

 

アーク「はい?いやいや、ご冗談を……所属している教会の場所がわからないシスターなんているわけ……」

 

ノエル「助かったぁ……実は迷子になってのですぅ……」

 

アーク「へぇ~迷子………………迷子ぉ!?」

 

大丈夫かこのシスター?

 

アーク「・・・俺が道案内しましょうか?」

 

ノエル「あ、ありがとうございます!!もう二度と教会には戻れないっと思いました・・・」

 

なんで今日初めて来た俺の方が道に詳しいんだよ・・・

 

アーク「とにかく行きますよ・・・こっちです」

 

ノエル「ありがとうございます・・・私、お城に呼ばれたんですけど入るまでは帰り道は覚えているんですけど出てきたら忘れちゃうので・・・」

 

それはそれで心配なんだが?

しかし・・・城かぁ・・・聞いてみるか

 

アーク「お城?つまりノエルさんって城に何か用があっていったのですか?」

 

ノエル「はい!神の御使い様がご降臨なされたのはご存じですよね?」

 

アーク「神の御使い・・・まさか勇者のことですか?」

 

ノエル「はい!私たち教会の者は勇者様を神の御使い様って呼んでいるんですよ!!」

 

……神の御使い様って

まぁ、この人たちが実はあの勇者が偽勇者だとわかった瞬間泣きそうだな

 

アーク「へぇ~……俺の一回は見てみたいものですね・・・」

 

ノエル「ええ!?神の御使い様を見たことがないんですか!?」

 

アーク「あ~……はい、俺これでも旅人なので」

 

ノエル「そうでしたね……でも街では勇者様の肖像画とか飾られているので見れますよ!!」

 

アーク「そうですかぁ……」

 

肖像画って……よほど本当に勇者に仕立てるようだな

 

アーク「話は戻るんですがノエルさんはシスターでしたよね?城で何やっているんですか?」

 

ノエル「私は神父様の手伝いで行っているんです!!私たち教会の者は勇者が召喚されたらその国の城に向かい祝福を捧げているんです!!」

 

まぁ、神の御使い様って呼ぶほどだしな

彼女らにとって勇者は神様の力をもらった天使みたいなもんだしな

 

ノエル「私も質問いいですか?」

 

アーク「ええ、どうぞ」

 

ノエル「トオルさんってなんの旅をしているんですか?」

 

あ、それを聞いてくるのか

 

アーク「あ~……」

 

ノエル「あ、すみません……聞いてはいけないことでしたか?」

 

やば!?

このままだと聞きたいことが聞けん!?

 

アーク「あ!いえいえ!!別に!!……私は()()()()()()()()()()()()をしているんです」

 

ノエル「呪い?」

 

アーク「はい・・・これなんですが・・・」

 

そっとフードを脱ぎ露わにする

 

ノエル「そ、それは!?」

 

アーク「はい…実は私……(ロリ神が勝手にやった)呪いのせいで人間ではなくゴーレムに近い存在にされたのです……」

 

ノエル「あ、そっち?てっきり頭の毛のことかと……」

 

アーク「あ、そっち(ハゲ)の方ではないです……それで教会で呪いを解くことはできないかと思ったのですが」

 

ノエル「そうですか、誤解をしてしまいすみません……う~ん?教会にいるマザーは解呪が得意ですが……解呪できるかな?」

 

アーク「そうなんですか!?ありがとうございます!!」

 

いやぁ……あのロリ神マジで許さん

俺は人間のままで行きたかったのになんでメタルギアにしたんじゃ

 

アーク「……それで勇者のことなんですが」

 

ノエル「はい、何でしょう?」

 

チンピラから助けたおかげなのかあちらは打ち解けてくれていろいろと教えてくれた

 

そして数分後

教会の前についたので中に入ることになった

 

やっぱ教会って神聖な場所だな……果たして死神としての俺が来ていいところかわからないけど

 

アーク「へぇ……勇者様は男なんですか」

 

ノエル「はい!あと、ここだけの話なんですが……神の御使い様のお肌って……綺麗じゃないんですね」

 

アーク「それって汚いってことですよね?」

 

ノエル「はい、神の御使い様は私たちとは別の世界から来たそうですが……どんな世界なんでしょうか?」

 

まぁ、前世では果物を食って肌を保つのじゃなくてクリームとかだからなぁ

 

アーク「へぇ……別の世界ですか。勇者様はすごいです……」

 

ノエル「はい……なんでも魔族やエルフがいない世界だとか」

 

アーク「……羨ましいですね」

 

ノエル「そうですね……あ、マザー!解呪の依頼です!!」

 

教会の中に入っていくとちょうど一人の女性いて、神に祈りを捧げた後のようだ

 

「おや?ノエル?そちらの方は?」

 

アーク「あ、申し訳ございません急に訪問してきて……私の名前はトオル、旅人です」

 

「まぁまぁ、ご親切に……この教会のマザーです。それで何の呪いを?」

 

アーク「えっとこれなんですが」

 

そっと被っていたフードを脱ぎ、そきほどノエルに説明したのを言った

 

「……申し訳ございません……この呪いですがとてつもなく強力に掛けられて解くことができません」

 

アーク「そうですか……」

 

どうかなって思ったんだが…やはりあのロリ神……覚えとけよ

 

ノエル「…マザーでも解けない呪いって……トオル様、過去に何か罪でも?」

 

やった………やったな、うん

まぁ、どれも心当たりがありすぎてわからんが

 

アーク「……ありがとうございます……ご時間をいただき」

 

「申し訳ございません……私も長いこと教会を務めていますがこれほど高度な呪いを見たことがなく」

 

アーク「まぁ、死ぬ呪いとかではありませんので気長に旅をして見つけますよ」

 

「はい……あ、トオル様?今日の宿はもうお決まりで?」

 

宿?

あ、そういえば取ってないな

 

アーク「いえ、まだです」

 

「なら、もう間もなく夕暮れなので今夜はこちらで泊っていきませんか?」

 

アーク「え?いやいやいや!そんな神様の隣で寝るなんて!」

 

ノエル「安心してください!私たちは教会で寝泊まりしているので!」

 

いやでもなぁ?

俺、今夜にでも城に侵入して勇者の情報を手に入れたいんだが

 

「それに今頃、どの宿も客で満室ですよ?」

 

アーク「え?本当ですか?」

 

ノエル「はい!この国にいる神の御使い様の姿を一目見ようと世界中からやってくるので!」

 

あ~(納得)

そういえば門の前で会ったトムさんも商人で人が集まるから商売をしているんだっけ?

はぁ、これなら来た時に宿を取っておけばよかったな

 

アーク「なら、お言葉に甘えて」

 

こうして俺は教会に泊まることになった

教会の中はオルガンがあったりろうそくがあったりと神聖な感じだったが

 

「こちらです」

 

教会の隅っこにある扉を抜けると

 

アーク「おおぉ……」

 

そこは生活感のある部屋でキッチンだったり修道服を入れる棚があったりした

 

ノエル「トオル様の部屋はここになるので…」

 

ちなみに俺が泊る部屋は二階にあってノエルの部屋の隣らしい

そのあとはというと夕食にもてなしてくれたが俺には口がないと伝えたら落胆してしまい暗い空気になったが代わりに俺の知っている話をすると言ったらノエルは喜んでくれてマザーはノエルが喜んでくれたのでそれでいいそうだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「……それでその男性と女性だが」

 

ノエル(ウキウキ♪)

 

アーク「……なぁ?そんなに俺の話って面白いか?」

 

ノエル「はい!私、町とか安全なところでしか行ったことがないので楽しいです!!」

 

アーク「……そうか」

 

今、俺が話している話の内容のほとんどが前世のおとぎ話とかだった

え?なんでおとぎ話かって?これが一番知っている内容だったもん

「かぐや姫」とか「人魚姫」だったり中には「ごんぎつね」などを話した(諸君、私はごんぎつねが大好きだ)

 

アーク「んで二人は永遠に愛したのでした……おしまい」

 

ノエル「他は何かないんですか!?」

 

ノエルが子供みたいに興奮しながら聞いてくる

なんか……ノエルを見てたらアリスを思い出すな……

 

アーク「いや、そろそろ寝ようぜ?おわりだおわり」

 

ノエル「あと一つだけ!一つだけでいいですから!!」

 

「まったく……ノエル?明日も早いですよ?」

 

アーク「ほれ、子供は寝る時間だ」

 

ノエル「子供じゃないです!これでも16歳です!」

 

アーク「16でもまだ子供たい」

 

ノエル「むぅー……」

 

よほど俺の話が楽しかったんであろうな

 

アークはノエルとマザーにお休みを言い貸してくれた部屋のベッドの上に寝転んだ

 

アーク(うーん……多分、城の警備は夜のほうが厳しいし……こういう時こそ光学迷彩のが欲しいな)

 

別に今回も俺自身がこっそり教会を抜けて侵入してもいいが見つかったら即国際問題になる

なら、開発しか方法ないんだよなぁ

 

そう思い開発一覧を開いて考える

 

アーク(仔月光でもいいんだが別にあいつら透明化するわけないし、スカルズの覆いつくすもので行ってもいいが……城の警備が気になるな……通知さん?この世界でさ前世でいう熱感知器みたいなのってある?)

 

 

ピロン♪

 

 

通知:熱探知機はありませんが魔法の索敵魔法で魔力を持っている生命体が接近したら感知をする魔法が存在するので()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

アーク(了解………ならこいつで行くか)

 

そしてアークは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()




どうも好きなスナイパーライフルはL96な零城です

次回は何も考えていません!!


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三十八発目 潜入!

感想も
朱色の羊 さん
古明地 さん
駆逐艦紅桜 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!


ここはバサビィ共和国の首都のとある場所

夜になり人々のほとんどが自分の家に帰り寝ていたりするが、この国には勇者が降臨しているせいか夜になってもお祭り騒ぎをしていた

…そしてそんな真夜中の町の一角で

 

アーク「ぜぇぜぇ……」

 

俺は城に向かって侵入しようと進んでいたんだが

 

アーク「遠いっす」

 

やらかしたな……

え?今、サイボーグの体じゃないのかって?

残念ながら諸事情により違うんだよねぇ。

 

城まで繋がっている道を

 

 

コロコロコロ

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そう、みんなのアイドル!

 

アーク「信頼と安心のオタコン製メタルギアMk,Ⅱだぁ!!」

 

一人暗い町の中、叫ぶが誰も気づかない(少し寂しい)

なぜこの機体(メタルギアMk,Ⅱ)にしたのかは出発前まで戻る

 


 

アーク「通知さん通知さん?確かさメタルギア4でさスネークってメタルギアMk,Ⅱを(PS3コントローラーで)遠隔操作してたよね?それってできる?」

 

ピロン♪

 

通知:可能です

 

よし。

え?なんでメタルギアMk,Ⅱを開発したのかって?

メタルギアMk,Ⅱってスネークをサポートするために送られたじゃん?

ステルス化して後ろからついて行ったりしたし小型だけどカメラ機能もあるから潜入に向いているからな!

 

というわけでメタルギアMk,Ⅱを開発する

 


 

以前のポイント 3195

 

開発

メタルギアMk,Ⅱ 50

 

合計ポイント 3145

 


 

 さて、なぜメタルギアMk,Ⅱにしたのかというと別にスカルズでもよかったのだが(確か)スカルズはあれでも元は人間だった

前に学園の図書館で読んだがこの世界の魔力を持っているのはほとんどが命を持っているのがほとんどで一説では魂が魔力を生み出している動力源で肉体はそれを受け止める器ではないかとあるが今はその説明は省かせてもらう。

それで魔力を持っているってことは索敵魔法に掛かってしまうそうだ

なので潜入するのは(魔力をためる)肉体を持っていない金属系のではないといけないのでこれになった

 

アーク「うし…開発っと」

 

すると目の前に青白い光が集まりだし……

 

メタルギアMk,Ⅱ「(*´▽`*)ワーイ!!」

 

元気よくメタルギアMk,Ⅱが飛び出してきた

 

ピロン♪

 

通知:チュートリアルを受けますか?

 

アーク「あ、そうやん忘れてた……はいっと」

 

こうして俺は久しぶりにVR空間に精神を転送した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めるとそこは……

 

アーク「……どこ何ここ?」

 

それはどこかの基地のようだった

キッチンもあるしベッドまである………いや、待てよ?なんか見たことがあるな?

すると……

 

??「やぁ、君がアークかい?」

 

アーク「はい、俺がアークです………え?()()?」

 

そこにいたのは眼鏡をかけ茶髪に一般人らしい姿をしているが実際は祖父のころから核に関わっている人生でも恋愛でもアンラッキーな博士

 

ハル「やぁ、アーク?」

 

アーク「オタコン!?」

 

ハル・エメリッヒ改めオタコンであった

 

アーク「え、でもメタルギアMk,Ⅱの……あ、これ作ったのオタコンだっけ?」

 

ハル「そうそう!……まさか僕がAIになって教える時が来るとはねぇ……」

 

椅子に座りながらしみじみと懐かしい顔で言う博士

 

ハル「でも……君も大変だねぇ……死神って呼ばれたり主人が狙われたりして」

 

アーク「まぁな……俺の主人は別の意味で人気者だ」

 

ハル「ははは!……それじゃ教えるとするか!って言っても操作説明と実際にアークが変身して異常がないかの調整だけどね」

 

あ、思いのほか少なくて速かった

でもそっちのほうが助かる。早めに仕事を終わらせておきたいからな

 

ハル「それじゃ……はいこれMk,Ⅱのコントローラー」

 

そう言って渡されたのは

 

アーク「…………あ、やっぱり」

 

黒いカラーに左側に十字のキーに右側は〇×△□のキー、人差し指のところにLとRのトリガー

 

アーク(PS3のコントローラーよねぇ)

 

……ちなみにここでいらん豆知識だが、メタルギア4で実際にメタルギアMk,Ⅱを操縦している時にスネークを見るとマジでPS3コントローラーを持っています

 

ハル「それじゃ、説明するね?……ここがこうで…このキーを押せば」

 

そこから大体10分でオタコンが説明してくれて5分で変身した時の操縦の調整をした

 

アーク「……流石オタコン、説明もうまいし調整も速い……伊達にシャドーモセスでスネークと脱出する時、壊れかけのREXを修理しながら運転した腕はあるな」

 

ちなみにシャドーモセス島でREXで脱出した時、

再起動には成功したものの、実際には秒単位で自己診断プログラムが喚き立てている有様で、回路を閉鎖するか別系統に回すなどして、REXのサポートをオタコンがリアルタイムで行なっており、「まるでバラバラに分解していく飛行機を、修理しながらどうにか飛ばしているようなもの」(ピクシブ百科事典から抜粋)

すごくね?オタコンすごくね?

 

ハル「どういたしまして……()()()()()()()()()()()()()()がいるよ」

 

アーク「あと一人?それって誰d「俺だ」ぐへぇ!?」

 

突然、背後から衝撃を受け何かに踏みつけられていた

顔を動かして襲った犯人を見てみると……

 

アーク「あ、ども。」

 

それは牙のある口を持つとがった形状の狼に似たものに脚部はブレード、そして黒い機体……

 

ブレードウルフ「…………………」

 

アーク「え、えっとどうしたんすか?ブレードウルフさん?」

 

ブレードウルフが俺の背中に乗っかていた

 

アーク「あれ?でもブレードウルフがいるならオタコンは老人じゃn「そこは気にしてはいけない」……あ、はい」

 

ハル「こらこら、やめときなブレードウルフ」

 

オタコンが俺の上に乗っているブレードウルフを咎めると、大人しく降りてくれた

 

アーク「重ぇ……でもこれってメタルギアMk,Ⅱのチュートリアルだろ?なんでブレードウルフまで来るんだ?」

 

ブレードウルフ「……貴様、機体のほうのブレードウルフの開発した時チュートリアル受けたか?」

 

アーク「え、いや……なんか強制じゃないっぽいからやってないです」

 

ブレードウルフ「…………」

 

え、なんなん?

なんかさっきから黙っているけど

 

ハル「チュートリアル……来ていない……あ、もしかして()()?」

 

アーク「あ、そういう……」

 

ブレードウルフ「ちがう、俺はこいつ(アーク)に潜入の際の基礎を教えてないのに追跡をしたから次回は俺のをやってからにしろって言おうとした」

 

アーク「あ、すんません」

 

ブレードウルフ「……まぁ、いい。だが戦場でド素人が武器を持って敵をすべて殲滅する並みに危険なことだ自分の力を過剰に信じ込まないように」

 

アーク「うぃっす」

 

こうしてブレ-ドウルフに今度、来るよう言われた後VR空間から出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・

 

アーク「よし、動くな」

 

現実に戻った後、俺の体はメタルギアMk,Ⅱになっていた

いや、正確には魂がメタルギアMk,Ⅱに入ったいて体は別になっていた……その証拠にベッドの上でサイボーグが仰向けになって手にはPS3コントローラーを持っている

 

アーク「よし、行くか」

 

サイボーグのほうに布団をかけ、そっと窓を開けて外に向かった

 

そして冒頭に戻る

 


 

……開発したところまでは良い

だが、俺は一つ考えていなかったことがあった

 

アーク「遠い」

 

うん、めっちゃ遠い

俺の体がある教会から勇者のいる城まで人間だったらそこまで遠くないがメタルギアMk,Ⅱだと地味に遠く感じる

 

アーク「このままじゃ、夜明けに着きそうだな……ん?」

 

ようやく半分くらいに着いたところで何かに気が付いた

 

アーク「なんだこれ?」

 

そこにあったのは()()()()()()()()()()()()()()()()()だった

 

何でここにバサビィ共和国の馬車?

それにこれはマークがあるし直属っぽいぞ?

 

カメラでマジマジと見ていると

 

「おい!行くぞ!」

 

「ま、待ってくれよ!!」

 

近くの酒場から男性二人が出てきた

 

「なぁ、やっぱ今夜中に城に納品しないといけないのか?」

 

「仕方ないだろ、()()()()()()だから」

 

お、城に行くのか

丁度いいタクシーになってもらおう

 

急いで馬車に乗り込む

 

アーク「操作性に癖があるな……」

 

ちなみに余談だが現在はあくまでも変身ではなく操作である

操作状態だと魂だけ移り行動して仮に破壊されても元の操縦者のもとに戻る…がデメリットとして操作する際にPS3コントローラーを使うので癖がすごい

変身だとまるで自分の体のように動かせるが破壊されたら俺も死ぬ

って感じだ

馬車に上るだけで左スティックや右スティックをカチャカチャ動かしている(気がする)

 

そして登り切ったところで馬車は出発した

 

「にしても勇者はいいよなぁ……城でうまいもん食えて」

 

「そうだよなぁ……勇者法っていう理不尽の塊を乱用しているからなぁ」

 

「ああ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……だしな」

 

アーク(荷物?一体何を運んでいるんだ?)

 

この馬車……勇者の命令で動いているようだ

 

ひょこりとカメラで荷台を見てみると

 

アーク「おうふ……」

 

そこには()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク(あいつ……懲りんなぁ、なるほど各村から若い女性を連れてこい……っか)

 

女性みんな顔が暗く目に生気はなかった

 

アーク(……悪いけど大体のマンガじゃこっそり助けるが俺は忙しい)

 

そして城に着いた瞬間、ステルス化して城内に侵入した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思いのほか厳重だな

 

城の中は警備をする兵士が多かったがステルス化しているので目の前を堂々と通過することができた

前にアーハム城に行った時より警備する兵士が多く魔法使いらしき人間までいた

 

城内を隈なくマッピングしたり情報を集めたりした

 

アーク(よくまぁ、あの糞野郎のためにここまでできるな)

 

現在、俺は廊下を走行していたが途中で何かを配膳しているメイドにあった

配膳されている料理を見てみたがどれも肉料理だった

それも異常なほど肉料理が運ばれる

まぁ、心当たりがあるが……勇者だろうな

アーハム帝国に来た時、勇者だけやたらと肉料理を食ってたもんな

 

アーク「ふむ、勇者は肉料理が狂気的なまで好んでいるのか……勇者じゃなきゃ毒殺してたな」

 

言っておくが俺は勇者の人間性は皆無だが、そんな奴でも勇者なので最後まで魔族殲滅をしてもらわないと困るので殺したりはしない(と思う)

 

アーク「んで、ここが勇者の部屋か」

 

配膳されていく肉料理を追っていくと一つの部屋に送られていった

扉の大きさからして成人男性が住むには十分くらいだがダンス会場などのホールにしては小さい扉なので勇者の部屋だと推測した

にしても配膳するのメイドがやたらと多くないか?

 

アーク「ま、勇者だからって言ったら納得してしまうな」

 

大体の勇者の情報が知れたので俺は城を出ることにした

え?短くないかって?今回は暗殺とかではなく情報収集だ。情報が知れたらさっさと帰るのが一番だ

あと、作者のネタが尽きてきた

 

外に出ると雨が降っていた

 

アーク「はぁ……帰るまでが潜入だが帰りが雨だとなぁ……気が滅入るぜ」

 

こうして俺は体がある教会のほうに向かって帰ろうとしたが

 

アーク「ん?」

 

雨の中、城の壁に人間が数人いた

 

……この雨の中、大人数で何しているんだ?

 

気になって近づき聞き耳(耳はないが)をしていると

 

「はぁ……あの勇者、本当に人間か?」

 

「本当だよな……今朝、勇者が

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

だってさ」

 

「本当にひどいよな……最初は何人かの大臣たちも反対していたが首相と他の大臣に黙らせられて、結局強制的に連れてこられたよな」

 

「あれは勇者ではなくただの暴君では?」

 

「まったくもってその通りだな」

 

「はぁ……いつまであいつを勇者として祭り上げるんだろうな」

 

「偽物なのにな」

 

「確か、数日後にダンジョンに入るってあったよな?」

 

「ああ……はぁ、その時にしっぽ巻いて帰ってこないかなぁ」

 

「……アーハム帝国にお願いでもするか?」

 

「馬鹿言え……バサビィ共和国はエルフ嫌いだってアーハム帝国に思われているから無理だろ?」

 

「俺たちは本当はアーハム帝国とは対等に交流したいんだがなぁ……あの首相がいなかったらなぁ」

 

……ふむ、数日後に勇者様がダンジョンに入るか

あと、バサビィ共和国には勇者をよく思っていない奴らもいてアーハム帝国とは対等に交流したいと……

なんだよ……バサビィ共和国は外道の国かと思ったけど良い奴らもいるんだな

良い情報を手に入れたな。ダンジョンに入った時に実力を見るか

 

こうして俺は勇者の今後の予定をどう監視するかと考えながら教会に帰っていった




どうもワクチン打ったけど肩が痛い零城です




これ大切!
次回は設定で魔法演習一覧を出します!
目次の上のほうに出すので気を付けてね!!


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三十九発目 少し休憩

感想も
古明地 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!

誤字脱字報告も
朱色の羊 さん
ありがとうございます!!

今回は結構ダイレクトに時間が進みますが次回は戦闘回にするので許してください


城を出たが教会に着いた頃には山から太陽が出ていた

 

アーク「つ、着いた……」

 

流石に眠い

さっさと部屋に戻って寝るか……と教会の裏口から入ろうとした瞬間

 

カチャ

 

ノエル「んー!今日もいい天気です!!」

 

アーク(やべ!?)

 

ノエル「ん?今何かいたような?」

 

ノエルが裏口の扉から元気よく出てきた

あと少しで「いっけなぁ~い☆遅刻遅刻♪」な展開になるところだった……

俺は急いで近くにあった樽の陰に隠れたが一瞬見られた気がする

 

ノエル「猫ちゃんでしょうか?お~いにゃぁ~ん?」

 

ノエルが迷い猫かと思い先ほど見えた影を追う

 

アーク(いやいやいや!?ねこじゃねぇって!!)

 

やはり見られていたのかと衝撃を受け、どうにか見つけないでくれと願うが……

 

ノエル「あ!いた!」

 

あ、おわった

 

ノエル「まったく…こんな所で何やっているんですか?子猫ちゃ……ん……え?」

 

樽の奥に手を伸ばして行き何かをつかんだ瞬間、思いっきり引っこ抜くと

 

アーク(は、はーい)

 

大体30cmくらいの大きさで左手は何もないが右手には何かの板、そしてつぶらな瞳を持つメタルギアMk,Ⅱだった

 

アーク(……終わったわこれ、この後「きゃぁぁぁぁ!?魔物!?」って叫ばれて街中に広まり騎士に追われる鬼ごっこが始まるんだろうなぁ……あ、でも勇者の情報については手に入れたから別にいいかな?)

 

普通、焦るがこういう時こそ冷静に考え打開策を考えるが何も浮かばない

うん、逃げる準備するか……

 

だが、結果は違った

 

ノエル「な、な、な……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんですかこの可愛らしい生き物はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

……え?

あ、もしかしてお嬢ちゃんそういう系?

 

ノエル「猫ほどの大きさなのに全く怖くなく逆に愛らしい瞳!(カメラです)瞳から伝わってくる愛情!可愛い!!」

 

両腕で抱えながらまるで欲しかった人形のように大事に抱えるシスター

 

アーク(助かって……ねぇな、どうしよう)

 

高い高いされてどうしようかと考える死神

 

ノエル「あ~♡君の名前は何ですかぁ?」

 

あ、死神アークです

あと、高い高いはやめてください酔いそうです

 

ノエル「えへへへ♪ねぇ!君、()()使()()()()()()()()?」

 

え?いや、その「僕と契約して魔法少女にならないか?」っていうテンションで聞かれても困るんだが?

あと、俺はアリスの使い魔だから無理だわ

 

メタルギアMk,Ⅱを高々しく上げ喜ぶノエルだが

 

ノエル「そうだ!君の名前はメル!」

 

……おいおいおい!?待て勝手に進めるな!?

え、なんか勝手に名前を決められたんだが?

 

勝手に名前を付けられブンブンと振り回される

 

ノエル「よろしく!メル!」

 

 

むにゅ

 

 

アーク(んぶ!?)

 

あまりにもうれしいせいなのかメタルギアMk,Ⅱを自身の胸に押し付けているが当の本人は感触が嫌でもわかる

アリスほどデカくて柔らかいわけではないが服越しからでもわかる温かさ……まるで母親に包まれているような

って違う違う!?

……あ、よくよく考えたら俺、今変身じゃないから

 

アーク(解除っと)

 

勝手に一人芝居をしていたがどうにか解決方法が見つかった

すると先ほどの外の光景から部屋の天井に変わった

 

 

スッ

 

 

急いで起き上がり階段を駆け下りる

速くメタルギアMk,Ⅱを回収しないと永遠に帰ってこない奴になってしまう!?

 

アーク「あ!ノエルさん!!」

 

ノエル「おはようございますトオル様♪」

 

回収しようと降りたのは良いが丁度ノエルも中に戻て来たところだった

 

アーク「あ、えっと……ノエルさん…その手に抱えているの……」

 

ノエル「あ、さっき可哀そうだったので拾ったのです!!メルっていうんです!!」

 

メタルギアMk,Ⅱ「(´・ω・`)?」

 

あ、操作権が元に戻ったからメタルギアMk,Ⅱが現状を理解できたない

 

アーク「……すまんがそいつは俺の使い魔なんだ」

 

ノエル「え~!?トオル様って意外と可愛らしい使い魔を使役しているんですね!!」

 

意外とは何だ意外とは

メタルギアMk,Ⅱを自分の使い魔だと誤魔化し回収に成功した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあとはというといろいろとした

朝のミサをしたり(俺、死神って呼ばれているけど大丈夫かな?)、朝ごはん食べたり、掃除を手伝いました。

 

ノエル「…………」

 

アーク「いや、そんな目で見てもあげんからな?」

 

だがこのシスター……まだメタルギアMk,Ⅱを狙ってやがる……

 

「ノエル!早く行きますよ!」

 

扉にはマザーがいる

どうやら城に何か用があるらしい

 

ノエル「むぅ~……欲しいなぁ」

 

メタルギアMk,Ⅱ「(*'▽')」

 

ノエルが口惜しいようにメタルギアMk,Ⅱを撫でている

よほど気に入ったぽいな

 

アーク「ってか教会の留守で俺が居ていいんですか?」

 

ノエル「大丈夫ですよ!トオル様ってそんな悪い人じゃ見えないし!」

 

「ノエル………はぁ、申し訳ございませんトオル様、夕方には帰ってくるのでこの教会のお留守番をしてもらってくれませんか?」

 

アーク「あ、いいですよ!」

 

「ではお願いします」

 

ノエル「行ってきます!!」

 

……もしかしてノエルってポンコツか?

ま、まぁいいや……さてどうしようかな

 

アーハム帝国だったらアリスたちが居て暇ではなかったがバサビィ共和国じゃ暇だな

 

アーク「あ、そうだ連絡しないとな」

 

懐からiDROIDを取り出し主人に連絡する

 

 

ピリリリリリリリリ

 

 

ピッ

 

 

アーク「あ、アリスか?アークd「助けて助手ぅ!!」……おう?」

 

通信機から聞こえてきたのは元気な主人の声ではなくリンだった

 

アーク「え、どうしたん?」

 

リン「アリス様が……アリス様がぁ!?」

 

アリスに何かあったのか!?

そう問い詰めようとしたが……

 

 

 

リン「アリス様がさっきからアークぅってばっか言ってるの!!」

 

 

ッ!?どうしたんだアリス!?

まさか、誰かに毒を盛られたのか!?

 

リン「なんかアリス様が酔ったおっさんみたいに絡んできて面倒くさい!!」

 

そういってアリスのiDROIDを動かすと

 

 

アリス「アークぅ……会いたいたいよぉ」

 

 

アリスの声が聞こえてきた

 

アーク「……それほっといてよくね?」

 

アリスの声に活気はないが無事なら良しだ

 

リン「でも……上の人が絡んでくるって結構嫌じゃない?」

 

アーク「はぁ……ちょっとリン、アリスの変わってくれ」

 

リン「はいはい……アリス様?助手ですよ?」

 

アリス「っは!?アーク!あんた連絡するって言ったのに何で昨日も連絡しなかったのよぉ!?」

 

アーク「んな、毎回連絡するほど暇じゃねぇわ!?あと、アリス?どうしたんだ?会いたいよとか言って?」

 

アリス「え?まさか聞こえてた?」

 

アーク「おう、iDROID結構高性能だから聞こえ「忘れてぇ!!今すぐぅ!!」……はぁ?なんでだy「いいから!いい?今すぐ忘れて!!」……はいはい」

 

アリス「言っておくけどね!けっっっっっっっっっっっっっして!寂しいなんて思ってないからね!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

……それってつまり寂しいのでは?

って言おうとしたが墓穴を掘りそうなので黙っていた

 

アーク「……そうか……あ、あとアリス?皇帝陛下に伝言ついでに情報を伝えてもらってもいいか?」

 

アリス「あら?流石私の使い魔ね!もう情報を手に入れたのね!」

 

アーク「んでまず勇者についてだが……」

 

アリスに今回のことで分かったことを言った

 

アリス「え~……何その勇者……ただの女たらしで最低じゃない」

 

アーク「そうだよなぁ……早く任務を終わらせたら帰るから待っててな?」

 

こうしてアリスとの通信を終わらせどうしようかと考える

 

アーク(せっかくお世話になってるしなぁ……あ、ご飯作るか)

 

てなわけで作ります(第三弾!みんなも作ってみよう!!)

 

材料(二人前)

牛肉切り落とし 100g

じゃがいも 2コ

洋にんじん 1/3本

たまねぎ 1/2コ

糸こんにゃく(カット) 1/2袋

三度豆 6本

油 大さじ1/2

だし 1カップ

砂糖 大さじ1

しょうゆ 大さじ1

酒 大さじ1

 

1,牛肉・じゃがいもはひと口大に切る。にんじんは乱切り、たまねぎはくし形に切る。三度豆は4cmに切る

2,鍋に油を熱し、牛肉を炒める。色が変わったら、じゃがいも・たまねぎ・にんじん・糸こんにゃくの順に炒める

3,だし・調味料を加え、沸騰したらアクをとる。ふたをして、野菜が柔らかくなるまで中火で約10分煮る

4,三度豆を加え、煮汁が少なくなるまで煮る

5,皿に盛って完成!!

 


 

以前のポイント 3145

 

生産

牛肉 1

ジャガイモ 1

洋にんじん 1 

玉ねぎ 1

糸こんにゃく 1

三度豆 1

出汁 1

佐藤砂糖 1

醤油 1

酒 1

 

合計ポイント 3135

 


 

アーク「完成!」

 

できたのはオカンな味、肉じゃがだ

 

アーク「肉じゃなぁ……ジャガイモが出汁を染み込んでくれないんだがなぁ……置いとけば染み込んでくれるかな?」

 

しかし、肉じゃが出来てもまだ昼間だった

 

アーク「ん~…あ、ブレードウルフと戯れてくるか」

 

前に来いと言われてたのでVR空間に転送する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「疲れた」

 

5時間くらいして現実世界に戻ってきたが疲れた……

何をしたかって?鬼ごっこだ……だけどブレードウルフがガチ勢すぎて捕まらなかった

こっちはサイボーグだけどあっちはビルの壁走ったりしたんだよ?おかしくね?

 

アーク「はぁ、ま、いいか」

 

外はオレンジ色になっていて夕方のようだ

そんなことを思っていると

 

 

カチャ

 

 

「今、帰りましたよトオル様」

 

ノエル「ただいまです!!」

 

ノエルたちが扉から元気よく帰ってきた

 

アーク「あ、お帰りなさい」

 

「申し訳ございませんねトオル様……留守番を頼んでしまい」

 

アーク「いえいえ……ところで城に何しに行ったのですか?」

 

「はぁ……それなのですが……」

 

マザーが城でのことを言おうとしたが

 

ノエル「マザー!台所からいい匂いがします!!」

 

先に台所に行ったノエルが叫んで中断してしまった

 

ノエル「わー!おいしそう!!」

 

「あら?本当だわ?」

 

アーク「あ、すみません勝手にご飯を使ったんです……そのぉ迷惑でしたか?」

 

「あらあら!?まったく!実は先ほどから夜は何にしようか考えていたところなんです!!」

 

アーク「そうですか……いや、お世話になっているので何か恩返しをできたらなと思ったのですが……」

 

「うふふ♪トオル様はお優しい方なのですね」

 

ノエル「マザー!これすごくおいしそうですよ!!」

 

アーク「これ、俺の故郷の料理なんですが……お口に合うでしょうか?」

 

「いえいえ!ではせっかく作ってくれたので食べましょう!!」

 

というわけで少し早めだが夕飯を食べることになった

 

ノエル「ん~♪これすごくおいしいです!!」

 

「ジャガイモがこれほどおいしくなるとは!!」

 

にくじゃがは意外と好評だった

まぁ、肉じゃがが嫌いな人ってあまりいないだろうし

 

アーク「……それで城で何があったのですか?」

 

「実は()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「ダンジョン!へ~!」

 

ここは侵入した時に手に入れた情報とあっているな

ちなみにだがダンジョンと魔物の巣の違いだが

 

ダンジョン:魔法のトラップや人工的な建造物があって主に地下にあり最深部にはボスがいて宝もある

魔物の巣:魔物しかなくダンジョンに比べたら比較的安全

 

って感じだ

 

アーク「勇者がダンジョンにですか……それで?」

 

「それにうちの()()()()()()()()ことになったんです」

 

ノエル「マザー!心配しすぎだって!確かにダンジョンは危険だけど私は回復担当で後方だし一応攻撃魔法もできるから!!」

 

アーク「へ~……ノエルさんって回復魔法ができるんですね?」

 

ノエル「えっへん!!」

 

「でも……やはり私は心配で……」

 

ノエル「安心してくださいよマザー!私、外の世界にはあまり出たことがないし……今回のことでいろいろと学びたいんです!!」

 

「……まぁ、私もあまり若いころから修道士は外の世界に出る機会がありませんし……いいでしょう、この機会を大切にしなさい」

 

ノエル「はい!」

 

………どうやらノエルは今回の勇者のダンジョン攻略を楽しみだそうだ

だが、これはチャンスだな

 

アーク「あのぉ……これは自分勝手なことかもしれませんが……私も参加してよろしいでしょうか?」

 

ノエル「え?トオル様がですか?」

 

アーク「はい、俺これでも旅人なので少女一人を守るくらいの実力はありますよ」

 

「…………トオル様がいるなら私も安心してノエルを送れますね」

 

ノエル「トオル様も来るんですか!なら、メルも……」

 

アーク「残念ながら、あいつは愛着動物だから連れて行かん」

 

ノエル「むぅ~……トオル様?あのメルの種族って何ですか?」

 

アーク「………まぁ、また今度詳しく言うよ」

 

「ではトオル様、ノエルをよろしくお願いします」

 

よし、これで勇者の実力が見れるな

しかし、何で行こうかな?

 

まるで明日ある遠足を楽しみにする子供のようにウキウキしながら今日はお開きにした




どうもアンケートの結果が作者の予想とは違う結果になって驚いている零城です

次回はダンジョン回で戦闘が出ます


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四十発目 だんどん!! 入口!!

感想も
朱色の羊 さん
ヘタレ王子 さん
古明地 さん
ももまん さん
桜白狐 さん
ありがとうございます!

ちょっと今回は作者の調子が悪いので駄作です


アークがバサビィ共和国に来て数日……

バサビィ共和国から少し離れた山岳地帯の一角

 

アーク(おー、集まってら)

 

俺は黒いレインコートを上から羽織り集合場所にいた

 

ノエル「おお!これが冒険者たちなんですね!!」

 

ノエルが隣でいつもの修道服の格好で興奮している

本当に多いな

甲冑を騎士からぼろいフードを被った山賊(っぽいやつ)に魔法使いまでいる

 

アーク(なんで皆、格好がバラバラなんだ?)

 

皆、バサビィ共和国のマークが入っていない奴だし何なら柄が悪いし怖い

目つきが人を殺したことがあるソレだもん……怖いわぁ(お前が言えることか)

 

ノエル「トオル様!トオル様!あの人たちなんで怖い目でこちらを見てくるんですか?」

 

ノエルさん……そうストレートで言うことじゃないと思うんだが

確かにさっきから冒険者たちが俺たちをチラチラ見てくる

 

ノエル「トオル様!トオル様!あっちもすごいですよ!!熊の使い魔ですよ!!」

 

アーク(あ!こら!ウロチョロするな!!)

 

ノエルは初めて戦いの場に来たせいなのか遊園地に来た子供みたいにあっちこっち行っている

前世の大人も子供の世話はこんな気持ちなんだろうなぁ

 

ノエル「すごい!すごい!トオル様!この盾すごく大きいですよ!」

 

アーク(だぁ!人のものを勝手に触んな!!)

 

「ごらぁ!?ガキが勝手に俺の得物に触んじゃねぇ!!」

 

アーク「(すみません!すみません!)ペコペコ!!」

 

ノエル「トオル様も()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

反省しろいこのシスター!?

勝手に触っては怒られ俺が頭を下げている……そしてその間にもノエルはほかの冒険者のところに行って問題を起こしている

……あと俺が喋らないのは、正確には()()()()のだ

それは……

 

「おい、兄ちゃん?少しいいか?」

 

だが説明をしようとしたがアークは声をかけられた

 

アーク(ん?誰だ?)

 

声がしたほうを振り向くとそこには筋骨隆々な体にギラギラ輝く鎧を着て片手で巨大な棍棒を担いでいる男性がいた

 

「あのシスター…お前の連れか?」

 

アーク(コクリ)

 

「がっはっは!!やっぱりか!おい!あのシスターこいつの連れだってよ!!」

 

「お!やっぱりか!」

 

するとゾロゾロと冒険者たちが集まってきた

あと、さりげなく壁際まで移動されて囲まれた

 

ノエル「ん?トオル様?どうかされましたか?」

 

「お!お嬢ちゃん!君にも用があるんだ!!」

 

ノエル「?……はい!」

 

すると男たちは俺とノエルを連れてダンジョン攻略の参加集団から離れたところに誘導される

 

「なぁ?嬢ちゃん?俺らと組まないか?」

 

ノエル「ふぇ?どういうことですか?」

 

「だってさ?さっきからこいつのことを様ってばっか言っててさ?疲れないかい?」

 

ノエル「いえ?まったく?」

 

「無理しなくていいって!俺らのところに来れば気楽に行けるよ!!」

 

……まさかと思うけど、ノエルが俺のことを”トオル様”って言ってくるからイラついてんのか……まぁ、ぶっちゃけ言うと俺もトオル様って呼ばれるのキツイ

 

ノエル「で、でも……お誘いはうれしいのですが私は今回初めてだし……トオル様もいるから……」

 

「大丈夫だって!女性は非力なものだしさ!男一人より大人数に守られたほうが安心だって!!」

 

ずいずいと俺のことは無視されノエルに執着していく冒険者たち

 

「それに君、すごくかわいいじゃん!ね?ね?彼氏とかいるの?」

 

ノエル「い、いえ!私、シスターなので恋愛とかは……」

 

「へー!シスターなんだ!」

 

「いいよなぁ!こんな可愛くて世間知らずなシスターといっしょに行ける相方君は!」

 

言っておくが俺は随伴で来ているだけだ

 

ノエル「トオル様は初めて参加する私のために来てくださったので……申し訳ございませんがお断りします」

 

普通ならここで引き下がるがそれでも引き下がらなかった

 

アーク(……そろそろいいだろ)

 

アークがノエルとの間に入って終わらせようとしたが

 

「おっとあんちゃん、あんたにもいいか?」

 

なんだ?

 

「あんちゃんさぁ……調子乗らないほうがいいよ?」

 

「そうだよぉ?こんな所で様、様って呼ばれてさ?そろそろうざいなぁ?って!」

 

あ、こいつらめんどくさい奴だ

 

さっさとこいつらから離れようとしてノエルのほうを見たが

もうほぼ冒険者とノエルの距離は密着していて冒険者の手がノエルの肩や腕や腰に掛かっていた

 

アーク(はぁ……仕方ない)

 

勇者の監視なのに邪魔をされたら困るので即席でできた設定を行う

自分に掛かっていたフードを脱ぎ、その顔を露わにする

 

「っひい!?」

 

「ど、髑髏!?」

 

その露わになった顔はいつもみたいなサイボーグのフェイズマスクがかかっておらず

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 


 

以前のポイント 3135

 

開発

スカルズ 1000

 

合計ポイント 2135

 


 

アーク(昨日の夜に開発してVR空間に行ったけど……まさかあいつとはな)

 

昨日の夜にスカルズを開発したんだが誰が来るんだろうと待っていた

 

アーク(にしても霧が多いな)

 

出てきた場所は……どこかのジャングルだった

 

??「貴様がアークか?」

 

アーク「はい、そうで……ふぁ!?」

 

そこにいたのは

 

 

 

スカルフェイズ「私の部隊(スカルズ)のトップのスカル「お帰りください」……え(´・ω・`)」

 

 

 

まさかのMSFを壊滅させた野郎でした

 

アーク「いや、開発者とかならわかるけど何でお前だ?」

 

スカルフェイズ「なんだ?不満か?」

 

アーク「逆に不満しかないわ」

 

スカルフェイズ「ふん、だが人間との会話も悪くないな。私は声帯虫を作り声で殺していったが……別の言語を使う人間との会話は良いな」

 

アーク「もういいか?」

 

スカルフェイズ「……もう少し会話をしないのか?」

 

っていうことで前日にスカルズを開発した(後日、スカルフェイズとお茶会をすることになった)

開発した理由は

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

これはほぼ全身にあるメタリックアーキアと覆いつくすもののお陰なのだが見た目が魔法みたいだ

地面から爆破性の岩を召喚したり高速移動ができるし透明化もできる(本来は別々の能力でARMORとCAMOと別れているそうですがこの小説では分けるのが面倒くさいので一緒の能力とします)

だがそんな高性能に見えるスカルズでも弱点がある

 

・日光、炎……大嫌い

・湿度にめっぽう弱い

・喋れない

 

の三つだ

なので先ほどから黙ったままなのだ

一応、喋れないこともないんだが「あ~」とか「だぁ~」ぐらいしか言えない

湿度に関してはこれは俺が我慢すれば何とかなる

 

「な、なんでここに魔物が!?」

 

おっと忘れてたな

 

アークは懐からマザーからもらったメモ帳を取り出し紙に書いてき冒険者に見せる

 

【不快に見せてしまい申し訳ない、彼女は俺の幼馴染なんだが上下関係もあって様付けになっている。あとで注意しておく。あと、俺が付き添いで来ている理由だが彼女だけじゃ心配だと保護者が言っているから付き添いで来ているだけだ】

 

その時、冒険者たちは察した

上下関係があるならこいつは貴族だ。貴族なら常人より多少は魔力を持って魔法もできる。

 

「そ、そうか……なら、安心だな。すまんな、いちゃもんをつけてしまって」

 

あ、よかった理解が早い奴で

 

すると先ほどメモ帳を見せた冒険者はノエルを囲っていた冒険者に耳打ちをすると大人しく引き下がってくれた

 

ノエル「と、トオル様!ご無事ですか?」

 

アーク(コクコク)

 

ノエル「よかったですぅ……私、初めて勧誘を受けたんですけどあんな感じなのですね!!」

 

違うノエル……あれは勧誘じゃねぇ

ノエルにみられる前にフードを被り直し一緒に元の場所に戻る

 

ノエル「すごかったですね!さっきの冒険者さんたち!」

 

アーク(俺は迷惑しかかけてられてないんだが)

 

あ、そうだ忘れないうちにいておかないと

 

アーク(ちょいちょい)

 

ノエル「ん?どうしたんですか?トオル様?」

 

【すまないがそのトオル様って呼ぶのをやめてくれないか?】

 

ノエル「え、ええぇ!?そ、そんなに不快に思われていたんでしょうか?」

 

しゅん…と落ち込むノエル

 

【ち、違う違う!!えっと、冒険者って様付けで呼び合うんじゃなくて呼び捨てで掛け合いをして行くんだ!】

 

っと慌てて新しくメモ帳を取り出し訂正する

 

ノエル「そ、そうなんですか?で、ではよろしくお願いします!トオル!」

 

【おう、よろしく!……あと、俺が喋れない理由だが少し風邪をひいて声が痛いんだ】

 

ノエル「そ、それは大変!回復魔法で治しましょうか?」

 

【大丈夫!ノエルは優しいんだな!】

 

ノエル「や、優しい!………あ、ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

 

「勇者様のおなーりー!!」

 

ペガサス「ぬはははは!!ひざまずけぇ!ひざまずけぇ!」

 

来たか

相変わらず威張ってるな

 

豪華な馬車に乗ってやってきたのは監視対象の勇者だった

 

「へ~、あれが勇者か」

 

「あれ本当に勇者か?」

 

周りにいた冒険者は動物園お動物を見るかのように見物する

 

ペガサス「おっほん!この企画を計画した勇者ペガサス様だ!今日は来てくれて評価しよう!!」

 

評価すんな、感謝しろ

 

「では今回の攻略の説明をする!」

 

こうして説明が始まった

 

「我々の目標はこのダンジョンの最深部まで進攻しボスを倒し攻略する!そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」

 

あ、この冒険者たちコレが目的で集まったんかよ

まぁ、この世界の住民にとっては一番欲しいもんな

 

ノエル「トオル!私も神の御使い様のお役に立てるかな!?」

 

ノエル……お前は行かないほうがいい

あの糞と一緒に行くには年齢的にも悪い

 

「では出発をする!その雄姿を勇者様に見せろ!!」

 

「「「「「「おおおおおおおおおおお!!」」」」」」

 

さて出発することになった

ちなみにだが今回は重火器は使わない

俺の存在を目立ちたくないし、勇者に転生者だと気づかれたくないな

 

ゾロゾロとダンジョンのある入り口に冒険者たちが入っていく

ちなみに今回入っていくダンジョンだが最近発見されて、まだ誰も入ったことがないらしい

 

ノエル「とうとう冒険が始まりますよね!トオル!」

 

アーク(かきかき)

【そうだな】

 

俺とノエルは一緒に並んで入ってくが

 

ペガサス「ねぇ!そこの可憐なお嬢さん!」

 

うわ、勇者

 

後ろから声をかけられたので振り向くと勇者が(正直見たくない)笑顔でやってきた

 

ノエル「あ!神の御使い様!ごきげんよう!」

 

ペガサス「ぬ?…………あ!君はいつも城に来ているシスターちゃんかい!?」

 

ノエル「はい!ノエルです!」

 

ペガサス「そうそう!ノエルちゅぁん!……おや?君は誰だい?」

 

ノエル「あ!今日、私の付きそうで来てくれたトオルです!」

 

アーク(ぺこ)

 

ペガサス「ふ~ん……君、本当に戦えるのかね?」

 

うっせ、お前よりかは戦える

あと、俺の正体に気づいてないようだ

 

ペガサス「まさか、ノエルちゃんも参加しているなんて……おれっち頑張っちゃおうかなぁ!!」

 

ノエル「そうですか!頑張ってください!」

 

ペガサス「でもさ?ノエルちゃんの近くで見てほしいから一緒にパーティーでm「では!私はトオルと一緒に行くので!」…え、ちょ」

 

勇者が何か言おうとしたがノエルはそんなの気にせずアークのところに帰っていった

 

ペガサス(おいノエルたん!?俺、勇者だよ!?この世界ではオリ主なのに物語的に一緒に行くやつじゃないの!?)

 

勇者は何やら勝手に驚愕しているがアークたちはそんなのを無視しダンジョン内に入っていった




どうも最近、文の質がまた下がった気がする零城です
え?もとから低いだろって?言うな!

次回は……まだアークは戦いません
設定で「現在保有戦力と魔法 一覧」に種族や魔族についての詳細を加えました
最後に一つだけ……



「鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~」の評価者が20人を超えました!!ぱちぱち!!
前回の10人達成から13話しかたってないのに、もう20人とは…早いですね!!

(新しく入れてくれた読者様の名前です)
R,n さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
NoSTRa! (ノズトラッ!) さん
謎の通行人 δ さん
ノロケル さん
名無しの雀 さん
フイ さん
フローランテ さん
にーと2447 さん
Duchifvv さん
大変ありがとうございます!!
これからも頑張っていくのでよろしくお願いします!!


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四十一発目 だんどん!! 上層!!

感想も
朱色の羊 さん
ヘタレ王子 さん
古明地 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
古明地 さん
ピィ さん
ありがとうございます!!

あと「開発一覧」を新しく更新しました見て行ってください


「ゴブリンが来たぞぉ!!」

 

来たか

 

ダンジョンに入ってしばらくすると前方からギィギィと緑色の小鬼がやってきた

 

アーク(やっぱ異世界って言ったらゴブリンだよねぇ)

 

ピロン♪

 


 

通知:説明をします

(ゴブリン)

肌が緑色の小型魔獣、オーク並みに弱いが頭は賢いほうなので油断大敵。オークみたいにオスしかいないので女性を捕まえて妊娠袋にする

 


 

うん、ありがとう通知さん……ついでに知りたくもない情報も知っちゃったよ(主に女性のところ)

 

ダンジョン内は前に行ったオークの巣とは違い人工的なコンクリートのブロックが敷き詰められ壁には照明用の松明などがあった

そんなゴブリンがダンジョンの奥から30体ほどやってくる

 

「殺すぞぉぉ!!」

 

「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」」

 

うわ、この冒険者たち……無能すぎでは?

ファンタジーゲームでは重装備をしたタンクを前方にして間にアタッカーとか入れて後方に魔法使いとか入れるが……

 

「死ねぇ!!」

 

「”その業に裁かれ、浄化せよ”「ファイアウォール」!!」

 

まさかの全員、前に出ている

マジでなんで魔法使いが前線に出て肉弾戦をするのかわからん

 

アーク(普通、重装備を前にして魔法使いは後方だろ……どんだけ勇者のパーティーになりたいんだ?)

 

なんとも醜い

それに対してノエルは……

 

ノエル「大丈夫ですか!?」

 

「いてぇよ?!」

 

ノエル「安心してください!今、回復させますからね!!」

 

うん、ヒーラーとしてのポジションを大切にしている

俺はって?

俺は遠くのほうから勇者を見ている。いや、こんなところでメタルギアの能力を使って無双したらかえって目立って勇者に目を付けられるからな……あ、でもたまに逃げようとしているゴブリンを足止め程度で邪魔をしている

そして勇者はと……

 

ペガサス「おうおう!かかってきなぁ!!」

 

ゴブリン「ぎぃぎぃ!!」

 

ペガサス「はぁ!!」

 

あ、流石に高みの見物ってわけでもないか

へっぴり腰だが剣を構えゴブリン一体と対峙している

勇者の装備だが金ぴかの鎧に片手剣と盾という基本的な装備だ

剣を上段に構え振り下ろすが

 

ゴブリン「きっきき!!」

 

 

ごん!!

 

 

ペガサス「いてぇ!?」

 

あ、振り下ろしが遅いからすんなりとゴブリンは避けてカウンターに持っていた棍棒を頭にぶつけた

勇者の被っていた兜が少し凹んだくらいで済んだが勇者は涙目である……情けないな

 

「ゆ、勇者様!ご無事で!?」

 

ペガサス「痛いよぉ!?あいつ、魔王か何かか!?」

 

んなわけあるかい

こんな野生の魔王が現れた!みたいなことあるか!

 

「くそ!くらえ!”天よ!その怒りを我が手に!「サンダーストライク」”!!」

 

 

バリバリバリ!!

 

 

ゴブリン「ぎぃぃぃぃぃ!?」

 

勇者の護衛であろう魔王使いが雷魔法を唱え手から雷を出し見事ゴブリンに命中した

 

「勇者様!止めを!」

 

ペガサス「ああ!くらえ!ペガサススペシャル!!」

 

剣をぎこちなく振り上げゴブリンの胸に突き刺した

 

ペガサス「やった!どうだ!魔物風情が!」

 

「すごい!流石です!勇者様!」

 

いや、ゴブリン一体やん

こんなのマザーベースのスタッフでも体術で勝てるぞ?

 

ペガサス「痛いわ……ノエルちゃぁぁぁぁん!治療おねがーい!!」

 

……たんこぶ一個で前線離脱

この勇者使えんくね?(今更)

ぶっちゃけ護衛のほうが勇者っぽいぞ?

 

ノエル「神の御使い様!?どうかされましたか?」

 

ペガサス「うえーん!俺、重傷を受けたんだ!治療してくれ!」

 

そういい金ぴかの兜を脱ぎ、たんこぶをウザいくらい見せる

 

ノエル「え、たんこぶで?……は、はい!今、治療しますね!」

 

はぁ、ノエルも優しい子だな

あんなたんこぶ一個で前線離脱するような奴でも治療するなんて

 

ペガサス「ありがとぉ!それじゃ、はい!」

 

それほど元気なら戦って来いよ

 

勇者はお辞儀するように頭を下げ、ノエルは右手を勇者の頭に乗せ回復魔法を唱える

 

ノエル「”神よ、戦士に安らぎを”「ヒール」!」

 

するとノエルのかざした右手は緑色に光が灯しだし勇者の頭を撫でた……そしてみるみると頭にできたコブは小さくなっていった

 

ペガサス(ぐへへへ♡良い距離で頭を下げれたな♪目の前にノエルちゃんのシスター服越しにわかるナイスバディがくっきりわかる!肩から腰にかけてボンキュッボンな体にあの第二皇女ほどじゃないが巨大な胸についた果実!ああ、重そうだから直接手で持ってあげたい!)

 

ノエル「はい!神の御使い様!終わりましたよ!」

 

ペガサス「うへ♪うへへへへへ……」

 

ノエル「?どうかされましたか?」

 

ペガサス「あ!いや、ごめん!……あ、あのさ!ノエルちゃん!今度さ城に来た時さ……俺の部屋に来てくれないか?」

 

ノエル「ほえ?よくわかりませんが……わかりました!次来た時ですね!」

 

ペガサス「(いよっしゃ!)わかった!……よぉし!俺、頑張っちゃうぞ!」

 

すると勇者は何かスイッチが入ったのか前線にトンボ返りし一人突撃していった

 

「うお!?邪魔だろ!?あの勇者!?」

 

「当てんなよ!当てたらせっかくのチャンスが水の泡になる!!」

 

アーク(うわ、前世のオンラインプレイだったら害悪プレイだろ)

 

勇者は魔法使いがゴブリンの群れに魔法で攻撃している。もちろんこういう時は魔法使いの誰かが攻撃すると合図を送った後に前線組は下がって魔法をお見舞いするんだがそれを勇者は無視し一人無謀に突撃していった

 

ペガサス「どけどけ!俺は勇者様だぞ!」

 

勇者が勝手に突撃したせいで魔法での攻撃の弾幕の密が少なくなりゴブリンの減るスピードが遅くなった

 

ペガサス「うおおお!食らうがいい!正義の一撃を!」

 

あいつ……本当に魔族殲滅に行くならそのパーティ音速で壊滅するだろ

勇者はなぜか盾を捨て両手で片手剣を掴みゴブリンの群れに突撃するが

 

ゴブリン「ぎぃ!ぎぃ!」

 

ペガサス「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

ゴブリンからしたら「なんか一人来たんだけど?」みたいな顔をして勇者を速攻で囲み集団リンチする

 

ノエル「勇者様!?離れて!”全ての敵意と悪意を排除せよ!神の子らに絶対の守りを!「フラーシュ」”!!」

 

ゴブリン「ぎ、ぎぃ!?」

 

ノエルは勇者のピンチを見て急いで前線に上がりこの世界では割と希少な光魔法を使用した

使用すると右手から光の塊が出現しゴブリンたちは嫌がっているのか後ろに下がった

 

アーク(度胸あるなぁあのシスター)

 

ヒーラーなのに前線に出るほどの勇気と実力……ノエルって割と強いんじゃ?

 

ノエル「よし!”荒れ狂う疾風よ!その怒りで大地を穿て!「サイクロンホール」”!!」

 

次の魔法を発動させるとノエルの両手にバスケットボールほどの大きな球体ができノエルは思いっきりゴブリンの集団に投げ込むと

 

 

ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

 

ゴブリン「ぎぎ!?」

 

ダンジョン内に巨大な竜巻が発生した

 

アーク(うお!?)

 

すごいな!

周りの冒険者たちも一番離れているが体が持ってかられそうだった

 

ノエル「ふぅ……大丈夫ですか?勇者様?」

 

ペガサス「う、うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!怖かったよぉ!」

 

ノエル「もう安心してくださいね?ゴブリンは私はやっつけたので!」

 

よしよしと勇者の頭を撫でるシスター

母性高いな……なんかノエル、将来の旦那さんをダメ夫にしそう

 

ちなみに当の勇者は

ノエルが頭を撫でているのをいいことに自分の頭をノエルの胸に押し付けていた

 

ペガサス(うっほ♪ノエルちゃん、いい胸をして……………あれ?デカくないか!?これってもしかしてだけどアーハム帝国の第二皇女(アリス・フォン・アーハム)と同じくらいあるのでは!?……な、なるほど!これが着やせタイプ!くぅ~!攻略ポイントがわかってくるねぇ!このままだとノエルちゃんが俺の花嫁候補三号に仲間入りか!?)

 

ノエル「あ、あの!そろそろいいでしょうか?……そ、そのぉ……当たっているので」

 

ペガサス「(くぅ~!恥ずかしがる顔も可愛い!)……あ!ご、ごめん!」

 

アーク(何やってんだ、あの勇者?)

 

遠くのほうから見ているが、もうあれ勇者じゃなくて愚者だろ

 

アーク(しっかしなぁ……俺も暴れたいや)

 

さっきから逃げようとしているゴブリンを見つけてはスカルズの高速移動で接近してアキレス腱を切断させて放置し他の冒険者に止めを刺させるという仕事を続けているんだが、瀕死にさせるのが面倒くさいしゲーマーとして体がウズウズする

 

ちょっとずつ戦いたい欲求が溜まっていきどうしようかと考えていると

 

アーク(あ、せや!)

 

そっと冒険者たちには気づかれないようにステルス化し勇者たちの背後に回った

 

アーク(いやいやいや、そろそろ離れろや)

 

ちなみに勇者はというと未だにノエルにナデナデしてもらっていた

ノエル本人にとっては早く支援に戻り怪我人の治療をしてあげたいが勇者が邪魔で行かしてくれなかった

 

アーク(……少しくらい派手なことをしていいだろ)

 

そして気づかれないようノエルの後ろに回り

 

 

トントン

 

 

ノエル「はい!どうしましk……あれ?今、誰かに肩を叩かれたような?」

 

ペガサス「いいじゃぁんノエルちゃぁん?気にせず俺をおpp、じゃなくてナデナデしてほしいなぁ?」

 

ノエル「で、でも私は戻らないと……」

 

ペガサス「あと、5分だけぇ~」

 

勇者……貴様に罰を与えよう

 

未だに後方をきょろきょろして叩いた人を探しているノエルと未だべったりしている勇者の後ろに回りこみ

 

 

カキカキカキ

 

 

ステルス化を解除して右手を鋼鉄化させ思いっきり振りかぶり……

 

アーク(鉄拳制裁!!)

 

 

ぐしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

思いっきり振りかぶった鋼鉄のこぶしは綺麗な曲線を描き吸い込まれるように勇者の脳天に命中した

 

ペガサス「ほ!?ご………にえ………」

 

ノエル「きゃぁ?!今何か音が………勇者様!?勇者様しっかり!?」

 

勇者の兜はプレス機をかけられたみたいに拉げて勇者本人はパタリと気絶してしまった

 

アーク(うっし、うるさい奴がいなくなったおかげで冒険者のみんなもご満悦のようだ)

 

え?勇者の実力は良いのかって?

まぁ、あんなへっぴり腰で剣を構えるし、たんこぶ一つで前線離脱するような奴だぜ?見る価値もない

 

そのあとはというと順調に進んでいった

やっぱ、勇者が足を引っぱたせいかスムーズに進んでいった

 

アーク(でも、俺にとっては現状のMVPはノエルだな。回復もできて前線に出られるほどの魔法の実力もある……あれ?俺いる?)

 

教会のマザーが過保護すぎな気がする

ノエルがもし冒険者になっても頑張れば一流になれるだろ

 

俺の鉄拳制裁で気絶した勇者は護衛の者たちが担ぎ俺たちは奥に進んでいった




どうも前回に新しい評価者の報告をしたら、次の日に6人も新しい評価者が出てきて驚いている零城です
なんでや!・・・なんで急に6人も増えるんや(嬉)
次回はノエルが頑張ります


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四十二発目 だんどん!! 中層!!

感想も
桜白狐 さん(二回も来た)
朱色の羊 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ももまん さん
古明地 さん
ポポポン さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!


そのあと勇者は起きて大人しく戦うことにした

始終周りを見渡していた所を見るに、よほど俺のげんこつが痛かったようだ(ざまぁない)

 

アーク(だが冒険者のほうは少しずつだが連携は取れてきたな)

 

最初は勇者に活躍しているところを見てもらおうと自分勝手に動いていたが、今じゃ一つのチームみたいに動いていた

だがダンジョンは甘くない

最初はゴブリンなどだったが奥に進んでいくうちに

 

「エレメンタルゴーレムダァ!!」

 

アーク(でけぇな)

 

奥からやってきたのは全身が炎に包まれた巨人だった

 

ピロン♪

 

通知:恒例の魔族紹介です

 


「エレメンタルゴーレム(炎)」

全身炎に包まれた巨人みたいな何か

だが実際は自然の中にいる精霊が暴走して成り果てた姿だという説が近年、学界で主力になっている

物理攻撃は一応ぐらいで効果はあるが隙を出さずに攻撃を続けなければならない。魔法での攻撃が一番効果がある


 

説明あざっす通知さん

 

「魔法いくぞ!!」

 

「わかった!前衛組!タゲをとりまくれ!」

 

「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」」」

 

士気も最初よりかは随分と高くなった

前衛の盾持ちは持っている武器で盾を叩き挑発する

 

カンカンカン!!

 

「ッ!!来たぞぉ!!」

 

「こっちだ!炭野郎!!」

 

挑発に乗ったエレメンタルゴーレムは騎士たちを追いかけ始め騎士たちは命がけの鬼ごっこを始める

そしてその間に魔法使いなどの火力担当は準備する

 

「「「「「「”氷天の槍よ!今こそこの地へ降り注げ!「アイスニードル」”!!」」」」」」

 

後方にいた魔法使いたちが頭上に巨大な氷槍を出現しエレメンタルゴーレムに向かって飛んでいく

 

エレメンタルゴーレム「きしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

氷の槍はエレメンタルゴーレムの体を次々に貫き弱らせていく

このまま攻撃し続け油断さえしなければ勝てる……が

 

ペガサス「うおおおおおお!!止めは任せろ!!」

 

そう安定の勇者である

前衛のタゲ担当をしている騎士たちはエレメンタルゴーレムから距離をとって行動をしているのにも関わらず、勇者は”馬鹿の一つ覚え”さえも知らないのか……ゼロ距離で接近戦を挑もうとしていく

言っておくが誰も止めは任せていない

 

ペガサス「くらえ!我が聖剣たちよ!!ペガサス流星剣!!」

 

おい!?

それは聖闘〇星矢だ!?

 

なんともアウトな必殺技名を言うと勇者の周りに剣が10本出現した

 

アーク(あ、これ……無限〇剣製のアレやん)

 

ペガサス「いけぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

ちなみにだが勇者が召喚した剣は聖剣でもなくただの鉄剣である

弓矢のように少しの後退後……エレメンタルゴーレム目掛けて飛翔して行く、流星剣(笑)達であったが……?

 

 

ボスボスボス

 

 

エレメンタルゴーレム「ぐるぅ?」

 

剣はエレメンタルゴーレムの体に刺さることなく、『アレ? なんか蚊に刺された?』と言わんばかりに、頭を掻くような仕草までしつつ、ピンピンとしていた……!

 

ペガサス「な!?無傷だと!?」

 

あいつ……もしかしてダンジョンに入る前に魔物の情報とか調べていなかったのかよ!? バカにも程があるだろ!? 精々、付与魔法で剣が溶けないようにするとか! 対策してから撃てよ!?(魔族については授業として勇者は参加していたが始まってすぐに寝たので全く覚えていない)

だが流石勇者、やっぱり勇者とも言うべきか運用方法がAUOの戦い方であった

自分の周りの空間から剣やら槍を召喚して射出する戦い方だが

 

アーク(ふむ……勇者はクソAIMっと)

 

AIMとは射撃精度のことだが10本中7本くらいしか命中していなかった

しかも一点集中ならわからんこともないが、それぞれバラバラな所に当たっている

 

ペガサス「ええい!怒ったぞ!ペガサススペシャル!」

 

勝手に怒った勇者は剣を抜きエレメンタルゴーレムに白兵戦を挑むが

 

ペガサス「くらえ!くらえ!苦しいか!?」

 

スカスカスカ

 

エレメンタルゴーレム「( ゚Д゚)?」

 

こいつ何やってんだ?

といわんばかりにほおけるエレメンタルゴーレム

 

アーク(あいつ……魔族を呆れさせる天才か?)

 

もしくは馬鹿か………いや、馬鹿だったわ

 

勇者の持っている剣はエレメンタルゴーレムの体を深々と斬り裂く………ことはなく空を斬っていた

まぁ、簡単に言ったら炎を斬っているだ

後方にいた魔法使いたちも攻撃したいが勇者が勝手な行動をしてエレメンタルゴーレムに接近しているので流れ弾に当たる可能性があった

 

アーク(別に当てても良い気がするが……当てたら当てたで国から面倒くさいことをしてくるんだろうな)

 

勇者の謎行動に困惑していたエレメンタルゴーレムだが気にしないことにし、右手を剣状に変えて勇者を叩きつけた

 

 

豪!!

 

 

ペガサス「熱ぃ!?熱ぃよぉ!?」

 

アーク(わーお、無様)

 

咄嗟に剣で防御した勇者だが相手は炎を操れる敵

なので……火だるまになり、辺りを転がり始めた

 

「……あ!チャンス!」

 

勇者の炎舞(火ダルマが転がりまくるだけ)という珍百景を前に惚けていた冒険者達は勇者が、囮になっている内に攻撃し……

 

エレメンタルゴーレム「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ………」

 

「よし!倒したぞ!!」

 

お、倒したか

一時はどうなるのかと焦ったが問題ないようだ

 

ノエル「皆さん!怪我人は私のところに来てください!!」

 

「おーい!こっちに怪我人だ!!」

 

「おい!大丈夫か!?傷は浅いぞ!」

 

ノエルのほうも頑張っているな

ノエルは回復魔法で運ばれた怪我人たちを治療していった

しかも……

 

ノエル「どこが痛みますか?」

 

「いや、ありがとう……ノエルさんの回復魔法で楽になったよ」

 

ノエル「そうですか!……私は回復とかそういうことしかできませんが、苦しくなったら何時でも来てくださいね?あと、最後までみんなのために戦うのかっこよかったですよ!」

 

「そ、そうかい?ありがとさん!」

 

ノエル「無理しないようにしてくださいね!」

 

「おう!ありがとう!」

 

回復ついでに褒めるという天使

俺の周りじゃ「聖女だ」とか「結婚してくれ」とかそういう言葉が聞こえてくる

 

アーク(まぁ、前世でもそういうプレイヤーが居たら可愛がってたなぁ)

 

勇者に関しては護衛に消火された

皮膚は少し焦げ、髪も痛んだ程度の傷だった(あの火だるまの中でよく生きてたな)

案の定、ノエルのところに行って治療(という名のセクハラ)をしようとしたが

 

ペガサス「ノエルちゃん?……治療いいかい?」

 

ノエル「あ!申し訳ございません!勇者様!……でも、勇者様は勇者様なのでそれくらいの怪我ぐらい……我慢できますよね?」

 

ペガサス「え、あ、うん」

 

ノエル「それじゃ、しばらく我慢をしておいてください!後で治療するので!……ほかの重傷者はいませんか!?」

 

………流石、ノエル

容赦ない

 

ペガサス(くそくそくそ!!なんだよ!せっかくノエルたんにバブバブしようと思ったのによぉ!?……ったく、この冒険者ども使えんな!!)

 

言っておくが現在の勇者の討伐数は最初にエンカウントしたゴブリン一体だけである

 

アーク(ノエルも頑張ってるなぁ……俺も人間だったら手伝ってあげたいけどなぁ)

 

「おい………確かトオルか?」

 

アーク(ん?誰だ?)

 

遠くのほうからノエルを見ていると声をかけられ振り向くとそこには

 

「よお」

 

カキカキ

【あ、入り口で会ったおっさん】

 

そこには筋肉隆々の男性がいた

 

「おっさんって言うな……それよりお前んとこのノエルちゃん……頑張ってるなぁ」

 

カキカキ

【そうすね】

 

俺はメモ紙に書いて会話する

 

「ノエルが居てくれたおかげで事前に買っておいたポーションを温存することができてうれしいもんだ!!……んで話は変わるが」

 

カキカキ

【ん?なんすか?】

 

 

 

 

 

 

「お前……いつになったら本気を出すんだ?」

 

 

 

 

カキカキ

【……なんのことスカ?】

 

「おっと、惚けるのは程々にしとけよ?俺はこれでも長い間、冒険者をやって身だ。目線で分かる」

 

……どうやら脅しではなく、マジのようだ

 

カキカキ

【………言わないといけない奴ですか?】

 

「あ、安心しろ。誰にも言わねぇ」

 

……はぁ、どうやら俺もまだまだ鍛錬が足りんようだな

 

カキカキ

【……ぶっちゃけ言うと、悪目立ち……いや、勇者よりも目立ちたくないからです】

 

「あ、やっぱりか?」

 

カキカキ

【やはり……とは?】

 

「俺も勇者様がダンジョン攻略に参加するって聞いて意気揚々と来たのは良いが肝心の勇者様が全く合わせないし魔法自体も弱いと来たからな?……逆にあいつ、本当に勇者なのか気になるぜ」

 

……ふむ、どうやら冒険者の中にも勇者のことを不満に思う奴もいるらしい

 

「……まさかと思うが、お前どこかの国のスパイだったり?」

 

カキカキ

【……んなわけですよ】

 

「だはは!そうだよな!悪かったな!……だがそろそろ前に出て戦ってもらわないと困るぜ?さっきからゴブリンの足止めばっかりじゃあ、目立ちもしないしな!」

 

こいつ……視野が広いな

ってか……え~?出なきゃダメ?

 

どうにかやり過ごす方法を考えていたら

 

ノエル「わぁ!広いです!」

 

しばらく歩いていると先ほどの人工物から天然洞窟みたいなところに出た

 

「よーし!今日はここで野宿だ!!」

 

ようやく休憩か

ダンジョン内では外の時間がわからないのでいつ休憩するか大事だ

 

ノエル「ふぅー…たくさん動きましたぁ」

 

トントン

 

カキカキ

【お疲れさんノエル】

 

ノエル「あ!トオル!もぉ!どこに行ってたのですか!!」

 

カキカキ

【俺は周囲の安全の確認してた。だけどノエル、すごいな。みんなの怪我を治してあげたし】

 

ノエル「えへへへ♪そうですかね?」

 

ノエルと雑談しているとアッと今に時間は過ぎていき、休憩場所に選んだ場所にはテントがたくさん立っていた

 

「にしてもいいよな勇者は」

 

「ああ、俺らは地面で寝て薄い布だけ羽織って寝るのに……勇者は持ってきたフカフカのベッドで寝るらしいぜ」

 

「それに勇者だけテント、デカいし」

 

うん、確かに勇者のだけデカい

それに対して冒険者のテントは小さい

 

ノエル「トオル!ご飯食べましょ!」

 

カキカキ

【そうだな、俺も疲れたから早く寝たい】

 

「お~い!飯の配給だ!」

 

ノエルと一緒に配給の列に並び受け取って一緒に座り食べることになった

 

ノエル「いただき……あ、そういえばトオルって食事が取れないんだっけ……あのぉ、もし嫌だったら私、離れて食べようか?」

 

カキカキ

【え?いやいや!……でも、おいしいか?それ?】

 

ノエル「う~……正直固いしおいしくないです……」

 

ノエルたちに配られた食料は干し肉と黒パンというなんとも冒険者らしい食事だった

これって勇者が何か文句言うぞぉ?

 

だがその予想はある意味で裏切られた

 

ペガサス「ん~!!うまいなぁ!」

 

勇者の手には冒険者たちが食べている黒パンではなくおいしそうなサンドイッチがあった

 

「そうですか!?勇者様!城のシェフに作らせたサンドイッチは!」

 

ペガサス「うんうん!苦しゅうない!」

 

勇者は機嫌が良い程、大声で叫ぶように感想を言う

こいつ……大して活躍してないくせに、他の奴らより豪華な食いモンを食ってやがって

 

おそらく全参加した冒険者たちがそう思ったであろう

 

すると勇者は周りの視線に気が付いたのかサンドイッチ8個入った籠を持ってこちらにやってきた

 

ペガサス「ノエルちゃん!ノエルちゃん!少しいいかい?」

 

ノエル「あ!勇者様!はい!どうかなされましたか?」

 

ペガサス「このサンドイッチ……全部、ノエルちゃんに挙げる!!」

 

ノエル「え……いえいえ!そんなの困ります!」

 

ペガサス「いいからいいから!!」

 

ノエル「しかし……私は大して活躍してませんし……」

 

ペガサス「……じゃぁ、勇者命令で!受けとって!勇者様の命令は絶対なんでしょ?」

 

ノエル「………ではお受け取りします」

 

ペガサス「そう!それじゃぁね!(ん~ちゅ♡)」

 

帰り際に投げキッスをして颯爽と立ち去った勇者(おかしいな?スカルズに吐き気って実装されてたっけ?)

 

ペガサス(くぅ~!おれってば優しい!周りにいる冒険者どもも「素晴らしい!」とか「一生ついていきます!」って思って褒め称えているに違いない!!)

 

勝手に勘違いは結構だが後悔しても知らんぞ?

 

ノエル「あ~……どうしましょうコレ……あ!そうだ!」

 

するとノエルは立ち上がり今回参加した冒険者一人一人のところに行って

 

ノエル「あのぉ、すみません」

 

「ん?あ!ノエルさん!どうしたんですか?」

 

ノエル「えっと、これ勇者様からもらってんですけど皆さんで食べてくれませんか?」

 

「え、ええ!?いいのかい!?」

 

ノエル「はい!皆様は誇らしい勇気を持ち、本当は怖いのに果敢にも前に出て戦っている騎士様たちです!……私みたいな後ろで回復しかしていない私と比べてみれば……素晴らしきことですよ!!……私は皆様には死んでほしくないのでコレを食べて元気になってほしいのです!!」

 

「う、うぅぅぅぅうぅぅ……ノエルさん良い人だなぁ……わかった、ありがたくいただくよ!!」

 

ノエル「はい!どういたしまして!!」

 

ノエルはサンドイッチを冒険者たちに配った後、帰ってきた

 

カキカキ

【ノエル……お前は優しいな】

 

ノエル「え、ええ?そ、そうですかね?」

 

カキカキ

【マジで。みんなから聖女って呼ばれる理由が納得がいく】

 

ノエル「せ、聖女って!?私には畏れ多いことですよ!?」

 

カキカキ

【それほど皆から感謝されているんだよ。少しは自信を持て】

 

ノエル「そ、そうですかぁ………えへへへへ♪」

 

天使か?こやつ?

 

そのあとは明日に備えて寝ることになった




どうも友達が録画しておいた仮面ライダーセイバー最終回でプリミティブドラゴンがエモすぎて感動した零城です

あと、一つお知らせを
キャラ設定で少し設定を加えました。見て行ってください


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四十三発目 だんどん!! 下層!!

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
NoSTRa! (ノズトラッ!) さん
古明地 さん
ヘタレ王子 さん
桜白狐 さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
NoSTRa! (ノズトラッ!) さん
ありがとうございます土下座!!


「ふぁ、眠……」

 

アークたちがダンジョンに入ってから一日が立ち時刻は大体朝の5時くらいであろう

そんな時間帯に一人の魔法使いがテントから出てきた。

 

「う~……寒いな……このダンジョン、雪国の下にでもあるんか?」

 

はぁ…吐息を吐くと白く曇った。

 

「はぁ、もう一回寝ようにもこの寒さじゃなぁ……なんか暖かい物でも飲んでみんなが起きるのを待っとくか」

 

まだ焚き木に火はあるかなぁっと思いながら向かっていると……

 

 

コトコト……

 

 

「ん? なんだこの匂い……すげぇいい」

 

仄かに食欲が湧きそうな匂いに気づき匂いの源を嗅いでいくと

 

「ん? だれだ?」

 

コトコトと鍋で何かを似ている人影があった

その姿は死人のような白い肌にガスマスクとゴーグル……

 

「ッ!? スケルトン!?」

 

ガタッ!!

 

まさかキャンプ内に魔物が侵入してたとは!?

 

急いで魔法を演唱し撃退しよとしたが

 

パタパタ!!

カキカキ

【やめろ! 俺は味方だ!!】

 

「はぁ? そんなわけ……あ、お前ダンジョンに入るときにノエルと一緒にいた髑髏か」

 

カキカキ

【髑髏ではない、トオルという名を持っている】

 

アーク(あぶねぇ……あと少しメモ帳を出すのが遅れてたら天国に行ってたわ)

 

もはや慣れてしまったメモ帳による会話をする。

 

「あ、そうだったな……すまんな攻撃しようとしてしまった」

 

カキカキ

【いいさいいさ】

 

「……ところで何を作ってんだ?」

 

カキカキ

【このダンジョン、意外と寒くてな?朝は温かい物が良いだろうって思って全員分の朝ご飯を作ってた】

 

「おお! それはありがたい!! ちょうど暖かい物が恋しかったんだ!! ……でも材料とかどこに持ってたんだ?」

 

カキカキ

【それは秘密だ】

 

てなわけで料理の時間です(第四弾!! みんなも作ろう!!)

 

材料(二人前)

クレアおばさん〇ビーフシチュー 1箱

牛スジ肉 500g

オニオン 角切り 200g

人参 角切り 200g

サラダオイル 50cc

冷凍フライドポテト 200g

ブロッコリー 適量

水 1200cc

シメジ 1パック

ヨーグルト 50g

赤ワイン  40cc

バター 30g

ブラックペッパー 少々

 

1,圧力鍋に水と牛すじを入れて沸かし脂とあくを取ります

2,圧力をかけて20分ほど火を入れて柔らかくします

3,野菜をカットしてフライパンで強火でソテーします

4,別フライパンで少しの油でポテトとシメジを揚げるようにソテーします

5,ブロッコリーにも火を入れます

6,スジが炊き上がったらオニオン、キャロット、シメジを入れてあと3分だけ圧力をかけて火を入れます

7,赤ワインを加えてルーを溶かして入れます

8,上がりにバターとブラックペッパーを入れて仕上げます

9,シチューをお皿に盛ってブロッコリーなどを入れます

10,完成!!

 


 

以前のポイント 2135

 

生産

ク〇アおばさんのビーフシチュー 1

牛スジ肉 1

オニオン  1

人参 角切り 1

サラダオイル 1

冷凍フライドポテト 1

ブロッコリー 1

シメジ 1

ヨーグルト 1

赤ワイン 1

バター 1

ブラックペッパー 1

圧力なべ(異世界にはなかったので) 1

 

合計ポイント 2122

 


 

「おお! おいしそう!!」

 

だろ?

 

コトコトとおいしそうな匂いを出しながら煮込んでいた

 

「なぁなぁ! 一口食べていいか!?」

 

カキカキ

【……そうだな、味見ついでに食べてくれ】

 

「やったぜ! ……んじゃいただきまーす!!」

 

お玉に少し掬い小皿に入れ魔法使いに味見させる

 

「…………え、うま!? お前!? 何か呪いか付与魔法でもかけたのか!?」

 

カキカキ

【んなわけあるかい!?】

 

「え!? じゃぁ、お前って料理の才能があるんだな!!」

 

カキカキ

【いや、俺がすごいんじゃなくて…この味にたどり着いた先人たちがすごいだけだ】

 

すると匂いにつられたのかゾロゾロとテントから冒険者たちが出てきた。

 

「お? 朝飯か?」

 

「すげぇいい匂いがするぞ!!」

 

「トオルじゃねぇか!? これってお前が用意したんか!?」

 

カキカキ

【せやで】

 

「束の間に聞くがまだ朝だろ? お前、いつから起きてたんだ?」

 

……実を言うと全く眠れなかった。

何でかというと

 


回想シーン

 

アーク(…………………)

 

俺はテントの中で横になって、現在進行形で瞼が重く、眠いんだが全く寝つけれなかった。

なぜなら横で寝ている人が関係する。

 

ノエル「トオルしゃん…むにゃむにゃ……」

 

アーク(なんでノエルさんが来るんだよ!?)

 

テントは一人一つなんだがノエルが俺のテントに転がり込んできた。

 

アーク(えっと、なんでこうなったけ?)

 

確か俺は明日に備えて、早く寝ようと思って寝てたはずだ。

地面に直接寝て布一枚で寝るという地獄だったが睡魔が勝ったので眠りにつこうとしたが

 

 

ノシッ

 

 

アーク(ん?誰ふぁ!?)

 

左腕に生暖かい重みを感じ、横を見ると……

 

ノエル「しゅぴぃ…しゅぴぃ…」

 

ノエルの顔がドアップで映り心臓が跳ね上がった。

しかも、ノエルと俺の顔の距離は鼻息がかかるほど近かい。

 

アーク(なんでここにいんだよ!?)

 

いつものシスター服ではなく、白い寝巻という格好でいた。

と、とりあえず起こすか

 

アーク(おーい! 起きろー!)

 

ユサユサ

 

ノエル「むにゅぅ……トオル様ぁ……もう食べられ…にゅぅ……」

 

アーク(はぁ……)

 

ダメだわ、全く起きん

 

アーク(まぁ、今日は人一倍頑張ったし仕方ないことか)

 

とりあえず、ここで一夜を過ごしたら朝に目撃されて裁判になりかけないので、そっと左腕を動かしノエルを抱えた

 

アーク(寝巻で、しかも男性が女性を抱えてテントに一緒に入っていくって……このシーン見られたら即刻で死刑案件だな)

 

寝ている冒険者や警備をしている勇者の護衛に気づかれないよう静かに移動し俺のテントの隣にあるノエルのテントに到着した

 

アーク(よっこいショットガンっと……)

 

(なんとも面白くないダジャレを言いながら)ノエルを優しく降ろし、風邪をひかぬよう布をかけ自分のテントに帰っていった。

 

アーク(ふぃ~……ちょっと焦ったけど問題解決だ)

 

テント内で再び横になり目を閉じる

 

アーク(にしてもノエルの体……柔らかったなぁ。まるで雲のように柔らかく、握りしめたら消えてしまいそうだった……ノエル、さては運動苦手か?)

 

本人が居ないので言えることだが……少し……いや、見た目の割には脂肪があった

あれが俗にいう「着やせ」かっと思っていると

 

 

ふにゅ

 

 

アーク(え?なんで暖かいんd……だはぁ!?)

 

再び生暖かく柔らかい感触を感じたので目を開けると

 

ノエル「すやぁ……」

 

アーク(え? なんで!? さっきテントまで運んで布をかけたよね!?)

 

再びノエルの輸送を開始した

 

アーク(まったく……なんでこっちん来たんだ?)

 

だが確かに運んだし大丈夫であろうと思い再度横になったが

 

アーク(流石にもう来ないだろ)

 

だが運命の女神は微笑まなかった

 

ノエル「トオルシャン……」

 

 

モニュ

 

 

アーク(おpp!?)

 

現在、「運んだはずのノエルが気が付いたら隣にいて驚いたこと」と「驚きのあまり振り向こうとしたらノエルの胸に自分の左腕が収納された」ことが同時に発生し頭の中でフリーズした。

 

アーク(おK、一旦おいちゅこ……じゃなくて落ち着こう。えっと?確かに今さっき俺はノエルを彼女のテントに運んだ。だがしばらくしたら隣にいた……うん、わからん)

 

もしかして、ノエルって絶望的に寝相が悪いのか?

 

アーク(だとしたら結構問題だぞ)

 

試しに少し横にズレると

 

ノエル「あ~待ってぇ……メルぅ……」

 

ゴキィ!!

 

アーク(おうふ!?)

 

横にズレた瞬間、ノエルは売れの腕を掴んだまま俺が移動した方向に寝返りを打った

ちなみに腕を掴んだまま寝返りを打たれたので鳴ってはいけない音が聞こえた気がするが……キノセイダロ

 

ノエル「トオルさぁん……空にスパゲッティが飛んでますよぉ」

 

アーク(心の中でどう意味だよ!?)

 

っと突っ込みつつ、これ以上一緒にいたら命の危機なので左腕を無理やり外し外に脱出した。

……そして今にいたる。

 

回想終了


 

カキカキ

【まぁ、うん……少し心臓に悪いのを体験して早く起きたんです】

 

「なんだ? 悪夢でも見たのか?」

 

カキカキ

【そうじゃないけど……でも、心臓に悪いもんです】

 

……そんな中、冒険者と会話していると

 

ノエル「ふぁ~…おはようございます…」

 

「お! ノエルさん! おはようございます!」

 

「おはようさん!よく眠れたか?」

 

ノエル「はい! よく眠れました!!」

 

言っておくがノエルが寝たのは本人のテントではなく俺のである

 

ノエル「ちなみに勇者様は?」

 

「ああ? あいt……勇者様はまだお眠りだ。護衛曰く、勇者様が起きて一時間後に出発するから準備をしておけだってさ」

 

ノエル「そうですか……あれ? いい匂い……あ! トオル! 朝ご飯ですか!」

 

ノエルが弁当に好きなものを入れてくれて喜んだ子供みたいに、燥いでいる。

 

「おう! ノエルさんの相方さん、すごく料理がうまいな!!」

 

「ああ! この……なんだっけ? 【ビーフシチューだ】……そう! ビーフシチュー! すごく美味しいし体が温まるな!!」

 

ノエル「そうでしょう! トオルって料理がとても上手なんですよ!!」

 

「ああ! ()()()()()()()()()()()婿()()()()()()()()()()!」

 

ノエル「はい! そうでs………ちょっと! 一瞬違和感を感じましたけど揶揄わないでください!!」

 

「だはは! バレたか!!」

 

何やってんだあいつら?

注ぎ終わった鍋を洗いながら遠くのほうから見ていたんだが……何が婿じゃ。

生憎だが俺はアリスの使い魔だから婿になる気は皆無だ。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そのあと勇者がようやく起きて出発することになった。

 


 

ペガサス(どうしたんだ?冒険者どもの様子がおかしいぞ?)

 

朝、勇者命令で特別に作らせたベッドで一夜を過ごしたが目覚めは最高によく元気よく出発したが、なぜか冒険者たちがみんな仲良く話している。

しかも自分の護衛たちも護衛の任務はほっといて会話している(なぜか「おいしそうだった」とか「自分もあっちに行けばよかった」など聞こえるが勇者は気にしてはない)

なので現在、勇者は冒険者と護衛のはるか後方で一人ボッチで歩いていた。

 

ペガサス(くそ!くそ!くそ!なんで皆、俺をほったらかしにするんだ!?……あ!もしかして、ノエルちゃんと二人っきりで会話してあげるチャンスを作ってあげてるのか!!なら、感謝するぞ!冒険者ども!)

 

そう(勝手に)判断した勇者はストーカーのような目つきで探し……

 

ペガサス(いた♡俺の大好きなノエルちゃん♡)

 

先頭にいる集団の中に自分の中では三番目に好きな女性、ノエルを見つけた。

 

ペガサス「おーい!ノエルちゃぁぁん!…………え?」

 

(泥水の中を泳ぐ魚みたいに)邪魔な冒険者を掻き分け、あと少しで届きそうだったが勇者は固まってしまった。

固まったせいか頑張って先頭まで来たのに再び一番後方に戻っていく……

なぜなら、

 

ノエル「え~!トオルって彼女いないんですか!?」

 

カキカキ

【いないとはなんだ!? いないとは!?】

 

なんと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ペガサス(あれって!?確か………トロールか!?)

 

正解はトオルである。

 

ペガサス(なんだよ!!俺がせっかく話そうとしている女の前に邪魔が入るんだよ!!)

 

毎回、かっこよく話しかけたいが毎度空振りである。

最も一番新しい記憶で会ったのはアーハム帝国の第二皇女(アリス・フォン・アーハム)に話しかけようとした時だ。

最初は決まったが途中で護衛に邪魔をされてしまった。(まぁ、その護衛もアークだが)

 

ペガサス(あいつ(スティーブ)が居なかったらぁ!!今頃、あのエルフを花嫁にしてたのにぃ!!)

 

しかも、手に入れた情報ではあの黒いフードを被った男はノエルの幼馴染だったはず。

 

ペガサス(ふん!いいだろう!まだ花嫁一号(アリス)花嫁二号(クロエ)は手に入れてないが、すでに俺の計画は進んでいる!!……彼女を

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!)

 

 

 

 

 

決めた理由は彼女が着やせで優しいからだ!!

俺は彼女と初夜をヤるときは必ず赤ちゃんプレイでやると決めた!!

くっくっく!! 精々、残りの幼馴染ライフを過ごしておくんだなぁ!………名前は確か、スメイル!!

 

……諄いかもしれないが正解はトオルである(なんか前に間違えた時より悪化してないか?)

しかも、トオルとスティーブは「歌う死神 アーク」であることを未だに勇者は気が付いていない。

 

ペガサス(しかし……俺の花嫁一号と二号はどうやって手に入れようかな?)

 

直接会おうにも必ずあの護衛がやってくるし、口説くのは勇者である自分の(糞みたいな)プライドが許さない。

結婚するならちゃんと正式にだ。

 

しかし、仮にもダンジョン内で笑って会話をしている冒険者でも警戒を緩めていないのに……

この勇者は呑気にも、そして最も哀れな方法を思いついてしまった。

 

ペガサス(………………待てよ? 俺って()()だよな? ……ひらめいた!はっはっは!! 我ながら頭良いー!! ……この方法なら……()()()()()()()()()()()()()()()!!)

 

さぁ、俺のハーレムライフは近い!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………だが後にこの方法がアークを転生人生で最初に憤怒になる出来事になった。




どうも好きなVtuberは「百鬼あやめ」と「ノエル団長」が推しの零城です
二人は可愛い、異論は認めん

次回は勇者が戦犯します(もう十分に戦犯しているけどな)
ノエルが……うん……ちょっとあれされます


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四十四発目 だんどん!! 最奥!!

感想も
ヘタレ王子さん
桜白狐 さん
十六夜の月 さん
hade さん
ありがとうございます!!


ダンジョンに入って一日が立ったが順調に進んでいった。

 

「そっちにオークが行ったぞ!」

 

「死ねや! 変態が!!」

 

……うん、どっちが魔族なんだろ。

オークがヤベェこいつら!?って顔をしながら逃げているけど逃走先を魔法使いが氷魔法で閉ざして騎士たちが盾を構えて少しずつ切って倒していく。

 

オークA「ギャァァァァァァァァ!?」

 

オークB「ワ、ワルカッタ!! モウオンナハネラワナイカラ!?」

 

「てめぇ!? 女狙いか!? ノエルさん狙いか!?」

 

オークA「ソ、ソウダダガ? ナニガワルインd「死刑!!」ゴハァ!?」

 

ちなみに何故ここまで勇者たちが血の気が多いのかというと……

原因は後方にいた

 

ノエル「皆さん! 頑張れ♡ 頑張れ♡」

 

「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!! ノエルさんの声に答えるぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」」」」」」」

 

後方でノエルが応援している。

完全にノエルが悪女でヤバいように見えるが実際は結構綺麗で、ノエルはみんなに頑張ってほしいのと生きて帰ってきてほしいから応援して、冒険者たちはその声に答えるために強化ならぬ狂化して蹂躙している。

人間、応援されたらすごいことになると聞いたが……うん、すごいな。

俺は一応敵が突破してきてノエルに怪我をさせないよう護衛でいたが……いるか俺?

 

「ふぃ~! 暴れてきたぜ!!」

 

ノエル「お疲れ様です! 怪我人はいませんか?」

 

「おう! 全員怪我はないぜ!!」

 

ノエル「よかったぁ!! 皆さん無事ですね! 安心しました!!」

 

するとそれを聞いた冒険者たちはほっこりとした顔でほほ笑んでいた

 

(天使や)

 

(このダンジョンに穢れなき聖女が舞い降りたぞ)

 

(永遠に守りたい。この笑顔)

 

まぁ、士気がさらに上がっていいことかな?

そしてしばらく前に進んでいくと

 

「ん? なんだこれ?」

 

ダンジョン内は迷路のように枝分かれしており地道に道をつぶしていくが運がよかったのか今回のダンジョンは小さく思いのほか早く階層を攻略していったが最後に残った道を進もうとしたが変なくぼみを見つけた。

 

「なんか押せるぞ?」

 

「あ! おい! トラップだったらどうすんだよ!?」

ペガサス「おい! 勇者を置いていくな!?」

ダンジョン内にはご丁寧にもトラップが仕掛けられていたが、今回のダンジョンが狭く小さいせいかトラップはなかった。

 

「へへへ♪ それは俺に任せな!」

 

するとダンジョン入り口で見た山賊の格好がした男性が前に出て窪みを観察し始めた

 

「んで、これをこれっと(カチャ)開いたぜ!!」

 

すると……

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴ……

 

 

 

窪みがあった壁が動き一つの部屋が出てきた

 

「おお……開いた……」

 

ノエル「やっぱり、ダンジョンってすごいんですね!!」

 

カキカキ

【そうだな】

 

どういう仕組みか気になるが先に出てきた空間を見てみると

 

ノエル「ん? 中央に何かありますよ!!」

 

部屋の中は大変広く、大体学校の教室6個分の広さの円形の部屋だった

そして、部屋の中央には大きな箱が一つポツンとあった

 

うん……これは……

 

アーク(罠だな)

 

オセロットも言ってたが何もないのに箱だけが一個だけあったら罠だと思え

って言ってたしな

 

ノエル「トオル! あれ、きっと宝箱ですよ!!」

 

ノエルが興奮して開けに行こうとしたが

 

ガシッ

 

ノエルの腕を掴んで引き戻した

ノエルの頭が俺の胸にぶつかりなんとかなった

 

カキカキ

【ノエル、あれは恐らく罠だ】

 

ノエル「ええ!? あれってトラップなんですか!?」

 

カキカキ

【おう、だって不自然に思わないか? こんなダンスホール並みに広いのに宝箱一個だぜ?明らかにおかしいだろ?】

 

ノエル「でも、あれが本当に宝物だったらどうするんですか?」

 

「そんな時でも俺の出番だ!!」

 

ノエルと会話していると先ほど解除してくれた山賊が出てきた

 

「んじゃ、ちょいっと時間がかかるから周囲の確認よろしく!!」

 

ノエル「ねぇ、トオル? なんでまたさっき解除してくれた山賊さんが出てくるのですか?」

 

カキカキ

【……多分だがあの山賊、元解除士だな。解除士はトラップの解除を主にしていて、トラップが作動してパーティーに怪我をさせないためにも冒険者パーティーには大切な役割だ。】

 

ノエル「へぇ~! 解除士ってすごい方なんですね!!」

 

「……おーい! みんな分かったぞ!!」

 

ノエルと話をしていると山賊が戻ってきた

 

「どうだった?」

 

「入ってすぐは問題ねぇ……おそらくトラップの発動条件(トリガー)は中央の宝箱だな」

 

カキカキ

【では、これは無視して先に行くのか?】

 

「ちっちっち! だがそんなわけにはいかん! もし、宝箱の中身が()()()()だったらどうするんだよ!!」

 

古代兵器?なんだそれは?

 

ピロン♪

 

通知:古代兵器について説明します

 

あ、あざっす通知さん

 


 

【古代兵器】(エンテンシャルウェポンズ)

世界中で発掘される太古の昔に採掘された兵器のことで、そのどれもが強力な兵器であるため大変高価な武器でもある。ちなみに古代兵器と名前を付けたのは現代の住民たちで実際発掘されたものの正体はわかっていない

 


 

説明ありがとうございます。

 

ノエル「古代兵器!? それって一個で戦場を制覇できるっていわれているあの!?」

 

「そうそう! 俺も若いころ別のダンジョンで一つ見つけたんだが……そいつがボロボロのくせにすごくてさ!!()()()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

バリバリでドガァァァァァン!!……そして重く威力が高い……なんだろ?

 

「だけどさ……すごかったからもう一回使おうとスイッチを押したら()()して粉々になってしまったんだ……部品を売ろうにもボロボロすぎたから売れないしさ!!」

 

爆発って……()()()()()かよ?

でも、異世界でレールガンを作るって……んなわけないか

技術的に絶対に無理だろ

 

カキカキ

【だが図書館などでは古代兵器についての本はなかったぞ?】

 

「そりゃそうだ、なんたってミール聖教国のお偉いさんたちが古代兵器の存在を認めていないからな!!」

 

なるほど、だから俺も知らなかったわけだ

 

冒険者たちが古代兵器を話題に楽しく会話をし宝箱を取りに行くかと愉快に話し合っていた

……が、一部それをおもしろく思っていない輩がいた

 

ペガサス「………………………」

 

そう、すでに冒険者たちが本来の目的を忘れられていて置いてけぼりの勇者であった。

もう、完全に空気になっている。

 

ペガサス(お前ら!?このパーティーのリーダーはこの俺、勇者なのに勝手に進むな!?)

 

本当は叫んで駄々をこねたいが………実を言うと冒険者の一人が「トラップだったらどうする!?」の時に叫んでいたが無視された(マジで書いているので見つけてね)

 

ペガサス(クソ!使えん人間どもめ!!……だが古代兵器か……聞いたところによると一個で無双ができるそうだな?……そうだ!)

 

やはり勇者、相変わらず勇者、お約束の勇者(芸人でもなったら?)

また、勝手なことを思いついた。

 

ペガサス(強力な武器とは……必ず勇者が持つ武器だろ!つまり……

 

妄想

1,勇者「古代兵器を手に入れたぞぉ!!」

     ↓

2,勇者「くははは!雑魚はどいてろ!無双じゃぁぁぁ!!」

     ↓

3,敵「ひぃぃぃぃ!?お助けぇぇぇぇぇ!?」

     ↓

4,勇者「ふん!正義は必ず勝つ!!」

     ↓

5,(自分より弱いと思っている)雑魚な冒険者「勇者様最強!勇者様万歳!!」

     ↓

6,勇者「だろう!だろう!」

     ↓

7,ノエル「勇者様!私を……永遠の側近にしてください!!」

     ↓

8,勇者「い、いいのかい!?でも、君には一緒にいた幼馴染がいただろう?」

     ↓

9,ノエル「あの男は……弱すぎるので、お強い勇者様の子供をお産みにしたいのです!!」

     ↓

10,勇者「仕方ないなぁ!!んじゃ、結婚しよう!!」

 

 

……素晴らしい!我ながら素晴らしい確定の未来予知(という名の妄想)じゃないか!!)

 

そして勇者は行動する。

後方にいたのに冒険者を退かして……()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ん? あ、おい! 勇者! 入っちゃだめだ!!」

 

ノエル「勇者様!? 危険なので戻ってください!!」

 

入り口にいた冒険者たちが叫ぶが勇者は無視する

 

ペガサス(うるさい! お前たちが手に入れたら勇者としての俺の地位が危ういし、ノエルちゃんを手にれる気だろ!!)

 

また勝手な解釈をし宝箱に到着する

 

ペガサス(それにこの企画の本当の目的が果たせないじゃないか!!)

 

実を言うとこの勇者……ダンジョンに入るときに言っていた「最も活躍した冒険者を勇者のパーティーにする」っと言ったが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()

 

 

 

本当の目的はノエルでこのダンジョン攻略も彼女と二人っきりになって口説いて攻略したら告白しようとしたのだ。

勇者パーティーも大金を払って有名な騎士や魔法使いを雇うので今回、参加している冒険者たちの活躍など最初から見ていなかったのだ。

 

ペガサス(なんだよ! 罠とかないじゃん! ビビりだなぁ! アイツラは!!)

 

ノエル「勇者様!お戻りになってください!!」

 

ペガサス「大丈夫だよ! ノエルちゃん! ほら、なn(カチャ)

 

そう言い宝箱を開けた瞬間だった

 

 

モゾ……

 

 

 

ペガサス「ん? なんd(ザシュッ!!)……え?」

 

宝箱を開けた瞬間、箱の中から緑色のナニカが動き…勇者を上下半分に切断した

 

ノエル「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? 勇者様!?」

 

「くそ!ミミックだ!!」

 

ミミック!?

なんだそれ!?

 

ピロン♪

 

通知:説明Timeです

 


 

【ミミック】

主にダンジョン内に生息し壺などの容器の中に寄生し少しずつ成長する

基本、食べるのは自分より小さいものだが……たまに人間などを食べために襲い掛かる

不完全変態(カマキリなど)なのでその姿のまま巨大化していき宝箱などの大きな容器に住み着き始める……油断大敵

 


 

ありがとう!通知さん!

でも、すでに一名油断して体がさようならした奴がいるけどね!!

 

ペガサス「い、痛ぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

勇者の体は上下に分かれており勇者の体は上半身しかなかった。

 

ミミック「きしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

 

勇者が鼻水を垂れ流している間にもミミックは勇者の下半身を触手で絡めとり自身の口に運んでいき咀嚼していった。

 

 

ボリ、ボリ、ボリ!!

 

 

ペガサス「ひ、ひぃぃぃ!?」

 

それを見た勇者には十分インパクトが伝わったのであろう勇者は這い蹲って逃げようとした。

冒険者たちも救助しようと勇者のもとに向かおうとしたが

 

ゴブリン「ぎぎっぎ!!」

 

エレメンタルゴーレム「……………………」

 

「くそ! ゴブリンとエレメンタルゴーレムが来たぞ!!」

 

まさかのタイミングで冒険者パーティーの背後から魔物たちがやってきた。

 

アーク(いや、今から助けに行っても出血死で死ぬだろ)

 

じゃぁな勇者、お前のことは……多分忘れているけど、あの世でロリ神たちに土下座人生を送りな。

 

だが、その予想は勇者の神様特典の一つによって覆された。

 

ペガサス「い、いやだ………死にたくない……」

 

勇者の体は上半身っと言っても、心臓より上しかなく本来は死んでもいいはずだが

 

 

ぼこぼこぼこ………

 

 

アーク(……うぇ、気持ち悪)

 

突如、勇者の体は生物的に体を再生していった。

……簡単に言ったら、バイオハザ〇ドのボスが再生するときに肉体を膨らせて再生するような感じだ

 

アーク(……恐らく、あれが「超再生」か)

 

だが、超再生があるなら別にノエルに回復させる必要性がない気がするんだが?

……まぁ、あの勇者だからといえば終わってしまう話だが。

しかし、もし暗殺するならどう殺すか?

 

哀れに逃げようとする勇者を横目で見ながら背後から攻めてきた魔物を対処していく冒険者たちであったが

 

ミミック「グルるるるるるるる………」

 

丁度、勇者の下半身を食べ終えたミミックが残りの半分を食べようと触手を伸ばしてきた

 

ノエル「勇者様!?……申し訳ございません! 皆さん! 勇者様の回収をしてきます!!」

 

「おう! わかった! 野郎ども! 絶対に後ろに流すんじゃねぇぞ!!」

 

「「「「「「「「「おう!!」」」」」」」」」

 

そう渇を入れ冒険者たちは目線を後ろに移し魔物たちを邀撃した。

 

ノエル「勇者様!!」

 

ノエルはミミックの入った宝箱の部屋に入り勇者様を運ぼうと走る。

 

ペガサス「嫌だぁ!死にたくない!死にたくない!シニタクナイ!!シニタクナイ!!」

 

勇者も逃げようと残った腕で這いずって逃げるが……

 

ガシャ、ガシャ

 

勇者が入るときに来ていた金の鎧が邪魔をしていた。

金で作られているので鉄より脆いのでミミックの触手で簡単に切断され、さらに金は大変重いので腕が全く上がらなかった。

脱ごうにも死への恐怖に完全に混乱してできなかった。

 

ノエル「勇者様!!」

 

ノエルも触手が迫っているが勇気を持ち、足が少し再生して「よちよち歩き」になっている勇者に近づいた。

あと少しで勇者の手に届きそうになり、手を掴み入り口に運ぼうとした………が

 

ノエル「勇者様!手をつかんd「嫌だぁ!シニタクナイィィ!!」…きゃぁ!?」

 

勇者はノエルの手を掴むことなく……ノエルの足を掴み後方に投げ飛ばした。

その時、混乱の中閃いたせいなのか魔法で腕力を上げた

そのおかげで前に進むスピードは上がったが、ノエルを後方に投げたばした。

 

ノエル「いてて……え、いや……来ないで……」

 

ミミック「きしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ………」

 

勇者がノエルを後ろに投げたせいでミミックのターゲットは勇者からノエルに移り……

 

ばしゅぅ!!

 

ノエル「いや!放して!!」

 

ミミックは触手を伸ばしノエルの足を掴み上げ宙ぶらりんにさせた

そして、ノエルの下にはミミックの巨大な口が開いていた

 

アーク(ノエル!?)

 

それを見た俺は部屋の中に入り走った。

勇者はどうするのかって!?知るか!先にノエルだ!!

 

部屋に入りミミックのいる場所まで走り腰にあるスカルズのマテーチェを抜き取りノエルが捕まったミミックを倒そうとするが

 

ノエル「と、トオル!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……はぁ?

 

アーク(いや、一体どういう………ッ!?)

 

その理由はすぐに分かった。

ノエルは現在、ミミックの触手で空中で逆さになっている。

その状態のせいで重力が働いているので……

 

ノエル「い、いやぁ………トオルしゃん……見ないでくだしゃいぃ………」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

抵抗しようにも手をスカートから放してしまうので太ももより上が露わになってしまうのだ。

 

アーク(でも、結構無理だぞ!?)

 

左手を鋼鉄化して即席の盾代わりにし右手にマテーチェを掴みミミックの触手を切っていく。

できる限りノエルを見ないで触手たちを切っていくが

 

アーク(おら!)

 

ザシュ

 

うにょうにょ

うにょうにょ

 

だぁ!ウザい!

一本の触手を切ったらその断面から二本出てくるのだ。

 

切っても切ってもキリがない!?

しかも問題がもう一つあるのだ。

 

ノエル「え?え、待って!服の中に触手を入れないで!?」

 

捕まっているノエルからの声である

 

ノエル「あ、ちょっと!そこは触らないでください!?」

 

ノエルの着ているシスター服にミミックの触手が触り始めた。

太ももだったり裾から服の中に入っていったりとノエル自身にとっては一大事だがアークは見ていないし、触手の対応で忙しいので気が付いていない。

そして……

 

しゅるしゅる‥…

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ノエル「い、いやぁぁぁぁ!!そ、それだけは!?」

 

とノエルの声が聞こえてきて

 

 

ビリッ……

 

 

アーク(……あ)

 

アークも男なので分かってしまった

 

ノエル「う、うぇぇぇぇぇぇん……トオルぅ……見ないでくだしゃいぃ……」

 

ノエルの泣いている声で確定した。

そしてミミックはノエルを自身の口に運んでいく。

 

アーク(ちくしょう!………あ、これなら!!)

 

どうにかノエルを脱出させる方法を思いつき一旦ミミックから離れてそれを取り出す。

 

アーク(まさか、ここで使うとはな)

 

掌に生成されたのはボールくらいのサイズの物体だった。

 

アーク(あらよっと!!)

 

その物体についてあったピンを抜きノエルを食べようと開けたミミックの口に投げ込む

右手から投げられた物体は綺麗な弧を描きミミックの口に入った……そして

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

ミミックは内側から膨れ上がり爆発四散した

 

アーク(まさか、バサビィ共和国に来た時に作ったフラググレネードが役に立つとはな)

 

主を失った触手たちは少しずつ形状を崩していき消えて、ノエルの体に絡まっていた触手も消え、ノエルは解放された。

だが、空中で解放されたので

 

ノエル「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

真っ逆さまに落ちていくが

 

バシュッ!!

 

アークが滑り込みでキャッチし無事だった。

 

カキカキ

【怪我はないか?ノエル?】

 

ノエル「…………………」

 

カキカキ

【ん?どうした?】

 

ダンジョンに入ってから慣れたメモ帳で会話するがノエルは静かに言った。

 

ノエル「………見ましたか?」

 

アーク(…………………)

 

カキカキ

【イヤマッタク】

 

ノエル「………本当ですか?」

 

カキカキ

【マジで、神に誓って】

 

ノエル「……そうですか」

 

ノエルのシスター服のスカートが少し破けてしまいミニスカートになってしまったが気にせず冒険者のみんなと合流し先に進んだ。

勇者はって?護衛に運ばれてますが何か?

しかし、ノエルと俺は少し気まずい空気になってしまった。

 

アーク(言えねぇ……()()()()()で意外と大人な下着を着るんだなって言えねぇ)

 

ノエル「今、何か最低なことを考えませんでしたか?」

 

カキカキ

【いいえ、全く】

 

ノエル「そう…ですか、だけど……そのぉ……誰にも言わないでくださいね?」

 

隣で歩いているノエルが俺の顔を見て恥ずかしそうに言う。

あ、これバレテーラ

 

こうして俺は一生、神に懺悔して生きることを誓い、ノエルはアークに自分が前に買った下着を誰にも言わないでほしいと願った。




どうもウマ娘のライスシャワーの可愛さに目覚めた零城です

今回出た【古代兵器】ですがキャラ設定に新しく加えておきます

次回も勇者が戦犯します


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四十五発目 だんどん!! ボス部屋!!

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
朱色の羊 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!

注意!!
今回の作品は下品な表現が含まれます!!(性的なほうではない)
なのでお食事中には読まずに終わってから読んでください!!


ノエルをミミックから救助した後、俺たちは問題なく進んでいった。

まぁ、ノエルとの会話は気まずかったのでなかったが

 


 

以前のポイント 2135

 

獲得(ミミック討伐) 300

 

合計ポイント 2435

 


 

ペガサス「う~…痛いよぉ」

 

「だ、大丈夫ですよ! 勇者様! 傷は治ったじゃないですか!!」

 

「そ、そうですよ! 新しい神様特典が見つかっていいじゃないですか!!」

 

ペガサス「そうだけど……怖かったよぉ……」

 

アーク(まぁ、俺にとっては面倒くさいことが増えたんだがな)

 

これは完全に俺の推理に過ぎないんだが恐らく、「超回復」は「どんな怪我でも治せるが魔力消費が激しい」か「普通の回復魔法と同じ回復力だが勇者の特典の一つの魔力量無限のせいで強化されている」の二つでどちらも「超回復」と「魔力量無限」の二つがあることによってできる技だ

……あれはもはやほぼ不死身に近いな

 

アーク(首を掻き切って……いや、それだと死ぬまで時間があるからその間にも超回復が発動して回復してしまう……はぁ、どうしたものか)

 

やっぱ、対物ライフルで頭を吹き飛ばしたほうがいいのかな?

だが、もう一つの心配は

 

アーク(勇者の回復できる範囲なんだよなぁ)

 

先ほどのミミック戦で半分以上切断されたくせに超再生ですっかり元どおりになってしまい今は自力で歩いている

トカゲか何かか?

 

アーク(あと、使えるとしたら……毒殺かなぁ?)

 

しかし、毒までもが超回復で消されてしまったら打つ手がない。

う~ん?と悩んでいると

 

ノエル「…………………」

 

 

ぺちぺち

 

 

アーク(う、うん?なんだ?)

 

急に隣にいたノエルを俺の背中を可愛らし音でたたき始めた。

 

カキカキ

【ど、どうしたんだよ?】

 

ノエル「……なんかトオルが変なことを考えて気がしたんで叩きました」

 

変なことってなんだよ?

俺は精々勇者をどう殺すかを考えてただけだぞ?(それだよ)

 

ノエル「一応聞きますが……誰にも言ってませんよね?」

 

カキカキ

【言ってない】

 

ノエル「言ったら承知しませんからね?」

 

ジト目で見られるがこれはマジだ。

ノエルがミミックに捕まって「あんなことやこんなこと」をされた時、冒険者たちは背後から攻めてきた魔物の対応で気が付いていないので誰も見ていない。

勇者はって?知らん!見てたら何かしらしてくるはずなので勝手に見てないと判断した!!

 

そして順調に進んでいき……

 

「ん?……全員止まれ」

 

先頭を先行していた騎士が止まれの合図が出たので止まった。

 

「どうした?」

 

「……この部屋見てみろよ」

 

地道に道を潰していって最後に残った道の奥には部屋が一個あり中を見てみると……

 

アーク(広いな)

 

大体、広さは甲子園球場の観客席を含めた広さだった。

 

「なぁ、これってまさか……」

 

「ああ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボス部屋だ

 

アーク(とうとうか)

 

まさかと思っていたんだがここで来るのか。

少し中を覗いてみるとキラキラと結晶が光っており幻想的だったが……

 

 

モゾモゾ

 

 

()()()()()()()()()()()

 

「……あれがボスか」

 

「デカいな……」

 

冒険者たちは恐る恐る覗き観察する。

よく見たらボスの体はプルプルと蠢いている。

 

「あれ……スライムか?」

 

「じゃぁ、ボス・スライムだな」

 

カキカキ

【それで、どう攻めます?】

 

「あ~…そうだな……一応防御系の付与魔法をかけた盾持ち騎士を前衛に出して魔法使いで後ろからチクチクやる……かなぁ?」

 

「了解、それじゃ作戦開始で」

 

ノエルはいつでも回復させる準備をし他の騎士たちも準備するが……

 

ペガサス「おい、待て貴様ら!! この勇者ペガサスを置いて勝手に作戦を立てるな!!」

 

お約束の勇者である(もうお前黙れよ)

 

ペガサス「そんな作戦、すぐに壊滅するに決まっている!! 俺だけだったらすぐに終わらせれるのに!!」

 

冒険者たち((((((こいつ……大して何もやってないくせに何を言っているんだ?)))))))

 

ダンジョンに入る前は勇者のことを素晴らしい人だと思っていて冒険者ですら完全に失望しており忠誠の糞もなかった。

 

「しかし……勇者様、大変お言葉かもしれませんが……()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

ペガサス「……え?」

 

「あ、いえ……それほど言うなら素晴らしいお考えをお持ちなのかと……私も長い間、冒険者をしていましたが勇者様が()()()()()()()()()()()()()作戦をお考えなら私も今後習おうかなっと思ったのですが……」

 

ペガサス「え、いや…そのぉ……」

 

「え、まさか適当に言ったとかはありませんよね?」

 

うわぁ…

あの筋肉隆々の冒険者……よほど勇者が嫌いになったのか言葉に棘を感じる

 

「おい! 貴様! 勇者様にその言葉は何だ!!」

 

「訂正しろ!!」

 

「いえ、私は気になって聞いただけなので……それに勇者様がこの作戦より素晴らしい作戦があるなら、それを実行すればみんな無事に帰れますが?」

 

護衛の魔法使いたちが問い詰めるが平気な顔で答える

……が、ここで勇者のほうも我慢の限界が来たんだろう

 

ペガサス「わかった! わかったわ!! 行けばいいんだろう! 行けば!!」

 

「おお! 勇者様! どうするんですか!!」

 

ペガサス「俺、()()()()()()! あんなスライム…屁ですらないわ!!」

 

ノエル「だ、ダメですよ! 勇者様! 怪我をしちゃう!!」

 

こんな糞でも心配してあげるノエルさん、マジ天使

 

ペガサス「大丈夫だよノエルちゃん!! 絶対に勝ってくるから!!」

 

そう豪語すると勇者は一人でボスの部屋に入っていった

 

ペガサス(この戦いが終わったら、俺はノエルちゃんに告白するんだ!!)

フラグ「お?呼んだ?」

 

ちなみに勇者の金ぴか鎧は先ほどのミミック戦で完全にお釈迦になってしまったので下半身が裸だった(その時ノエルに助けを求めようとノエルに近づいたら余りにも気持ち悪かったのかノエルの綺麗な回し蹴りが勇者の腹に決まった)

今は護衛の鎧を拝借(という名の強奪)している。

 

ペガサス「うおおおおおお!名誉挽回だ!!」

 

勇者は剣を抜き取り攻撃を開始する。

 

キング「ッ!!」

 

キング・スライムも気配に気が付いたのか自身の体をぶよぶよ動かしている。

 

カキカキ

【ねぇ、護衛さん】

 

「ああ? なんだ?」

 

カキカキ

【護衛なら勇者に断られてもついていくって思ったけど行かないの?】

 

「はぁ? んなわけないだろ? なんであの糞勇者を守らないといけん?」

 

カキカキ

【糞勇者って……まさか護衛さんって勇者嫌いなんですか?】

 

「……本人がいないこそ言えるが……ここにいる全員は勇者のことを失望している奴らだ」

 

カキカキ

【え、でも勇者のことめっちゃ褒めてましたよね?】

 

「あんなの社交辞令で嘘に決まってる」

 

どうやら護衛の中でも勇者のことを嫌っている奴がいるらしい。

 

「……実は俺には妻がいたんだ。毎朝おはようって言って城に警備しに行く俺にいってらっしゃいって言ってくれる俺にとって運命の人なんだ……だけど勇者が現れてすべて変わった。勇者は国中の最も若く美人な女性を連れて来いって命令を出した……()()()()()()()()…だ」

 

あ~…そういえば城に侵入した時に馬車で運ばれていく女性を見たな。

ってか既婚者でさえ奪うのかよアイツ? 最低じゃん……

 

「招集命令が来た時に見た妻は泣いていたが最初は拒否したが勇者から勇者法で絶対命令が出されてしまったんだ……そして後日、城に行ったら俺の妻がほぼ裸みたいな服を着せられて勇者の召使をされていたんだ!……そんときの俺は無力な自分が許せなかったよ」

 

カキカキ

【え、なら……首相に訴えればいいじゃないですか?】

 

「………なぁ、勇者はどうやって降臨なされたのか知っているか?」

 

カキカキ

【え、知りません……でも確か勇者が降臨されるときってミール聖教国が予言を発表するはずですよね?】

 

「ああ……本来はそのはずなんだが実際は違うんだ」

 

カキカキ

【違うって?】

 

そういえば、前に城に入った時も勇者の降臨について詳しく書かれていなかったもんな?

 

「……本来はミール聖教国が予言して降臨するが………俺たちは()()をしたんだ」

 

カキカキ

【禁呪!?確かそれって世界中で使用が禁止されている魔法ですか!?】

 

禁呪とは生命を糧に発動する魔法で、そのあまりの残忍さに世界中から禁止されている。

おいおい……なんでそれについては書かれていなかったんだよ。

 

「ああ、あの勇者を召喚した時に生贄で奴隷を1000人ほど捧げようと今の首相が言ったんだ……幹部だけで秘密裏の計画で下っ端には何も言ってないんだ。そして、禁呪を実行してあの勇者が誕生したんだ……まぁ、簡単に言ったらあの勇者は偽物だ」

 

……もしかして前にロリ神が言っていた変な穴ってコレのことか?

 

カキカキ

【な、なら世界中に告発すれば……】

 

「……それができていたなら、もうしている……いいか? 世界中は勇者が降臨して喜んでいる。そんな中、勇者を偽物だという奴が居たら信じると思うか? 精々信じるのはミール聖教国だが今回、予言を外したから信用性がない」

 

カキカキ

【でもなんで俺に?】

 

「別に誰でもよかったからだ。どうせ言ったって頭がおかしいって言われるからな……ははは……はぁ、妻に会いたい」

 

そう護衛からの真実を聞いていた瞬間

 

 

 

ボス「バオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

ペガサス「は、はなせぇぇぇぇぇ!?」

 

偽勇者の声が聞こえてきたので、ふと見てみると

 

 

バコォ!!

ドガァ!!

 

 

アーク(わーお、痛そう)

 

勇者の足をボスの一部が掴み勇者を地面にたたきつけ続けていた。

勇者が地面に叩きつけられるたびに顔が平面になっていき血だらけになっていく。

普通の人間だったらすでに死んでいるであろうが勇者の「超回復」のせいで綺麗に元どおりになる。

 

アーク(あ、投げた)

 

勇者を叩きつける遊びに飽きたのかボスは勇者を思いっきり壁に投げつけ、まるでスーパーボールみたいに跳ねて地面に衝突した。

 

ペガサス「ごは!?……す、スライムのくせにぃ!!」

 

激高した勇者は自分の周りの空間から剣を召喚しキングに射出するが

 

 

 

ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………

 

 

 

ペガサス「なに!?」

 

剣がキングの体に刺さった瞬間、焼ける音と腐敗臭を出し溶けていった。

 

「……うわ、あのボス……酸でできているのか?」

 

「だったら近接攻撃はできんな……魔法使い頼みだな」

 

一人で戦っているのに他の人は安全圏から観戦して情報を手に入れるという前世では怒られるようなシーンだが冒険者は誰も気にしていない。

 

キング「ボォォォォォォォォォォォォ!!」

 

ペガサス「ええい!だったら!」

 

すると勇者は腰から何かの本を取り出し見始めた

 

ペガサス「えっと……水……じゃくて、炎の聖霊よ……えっと……今こそ力を見せたまえ!!”「ファイヤーボール」”!!」

 

うわ、あいつ魔法演唱の文すら覚えてないのかよ?

 

しかし、勇者の特典に「魔法力無限」があるので……

 

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

ボス「っ!?」

 

ペガサス「はっはっは! どうだ心太(ところてん)野郎!!」

 

神様特典の力で威力が上がり、前にクロエが使った「インフェルノ」より大きな爆発が起こった

 

ペガサス「ほら!モウいっちょ!!」

 

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

ペガサス「弱い!俺にとっては弱すぎる!!」

 

このままいけば勝てると思ったのか調子に乗り始める勇者(フラグ:また仕事か?)

だが、現実はそんなに甘くない

 

ボス(ぬちゃぬちゃ……)

 

突如、ボス・スライムがうごうご…と動き始めた

 

ペガサス「はっはっは!! 苦しいだろう! 苦しいだろう!!」

 

炎魔法で燃やされていくボス・スライムは自身の体を凝縮され

 

どぱぁ!!

 

体の一部を移動させ固くさて大楯にした

 

ペガサス「っは!そんなの破壊してくれるわ!!」

 

それを見た勇者は先ほどと同じ炎魔法「ファイヤーボール」を連発していった

 

アーク(まさか……あの勇者、魔法が下手糞なのか?)

 

さっきから同じ魔法しか使ってない。

多分だが、今までずっと神様特典に依存していたからうまく使えないようだ。

しかし、離れてみているから一つわかったことがあった。

 

アーク(ん?なんだあの赤い球体?)

 

勇者がキングの盾に魔法をぶつけていくたびに盾のある反対側から少しずつ()()()()が出てきた

 

「ッ!! 勇者様!()()です!! ボスの背中にコアがでました!!」

 

冒険者の一人も気が付いたのか勇者に教える。

なるほど……セリフ的にもあれが弱点か?

 

しかし、当の勇者は

 

ペガサス「くははははは!!どうしたどうした!!反撃がないぞぉ!!ちびったのかぁ!?」

 

先ほどのミミックの時は「シニタクナイ!?」と言った勇者はどこに行ったのやら?

一方的に叩く《ワンサイドゲーム》のが楽しいのか全く聞いていなかった

 

「なぁ、あの体の一部で作った……盾なんだが……なんか本体の体の色より輝いてないか?」

 

「……本当だ……しかもあんなにも大爆発を受けているのに全く傷がない」

 

そして……

 

ボス「ぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…………」

 

ボス・スライムの体は少しずつ小さくなっていき……

 

 

 

 

ボシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

 

 

 

「うわ!?なんだ!?」

 

突如、ボス・スライムは体から大量の霧を発生させた。

その量はとてつもなく俺たちが居る入り口まで来たほど……

 

「ッ!?ごっふごっふ!? みんな!吸うな!()()だ!!」

 

一番前にいた筋肉隆々の冒険者が吸ってしまったそうで咳をしはじめた。

それを聞いた冒険者たちは慌てて口と鼻を抑えて吸わないようにした

 

「マジかよ!? あいつ、酸だけじゃなくて毒も出せるのかよ!?」

 

ノエル「こほこほ!? ど、毒状態になった人はいますか!?」

 

「これだけ遠くにいるのに毒がこれほどの濃度とは!!中央は密度が高すぎて常人でも即死だろう……」

 

「………待った、なら()()()()()()()()()()()()?」

 

ザワザワとなり中央のほうを見てみると

 

 

 

 

 

 

 

ペガサス「ぜぇぜぇぜぇ……」

 

生きてる!?

さっき常人じゃ即死級の濃度の毒なのになんで生きてんだ!?

 

ペガサス「くそ!何をだsおえぇぇぇぇぇぇ…はぁはぁ……は、吐き気gおえぇぇぇぇぇぇ……ど、毒kおえぇぇぇぇぇぇ……

 

あいつ……言っては吐いて元に戻って吐いてを繰り返してんぞ?

………あ、まさか「超回復」でか?

平気な顔に戻っては吐くという様子から見ると、どうやら「超回復」は状態異常も回復できるらしい

しかし、あくまでも回復で無効にはならないため治っては毒状態になるというループに入っているようだ

 

ペガサス「ごふごふ!? お、おい! 冒険者ども! 早く助けろ!!」

 

先ほど、一人で十分だと豪語したくせに助けを求める勇者。

すると、ボスは

 

プッ!!

 

自身の体の一部を弱っている勇者に纏わりつかせた。

そして少しずつ纏わりつかせ勇者はスライムにすっぽりと収まってしまった。

 

カキカキ

【……あ~、あれって助けたほうがいいですよね?】

 

「そうだな……だが、未だ超高濃度の毒があたりを漂っているぞ?」

 

「そうだなぁ‥…誰か()()()()()()()()()()()奴はいるか?」

 

 

シーーーーーーーーーン

 

 

 

勇者を助けるために救助役を出そうとするが誰もいない

まぁ、あの勇者だしなぁ

 

ノエル「なら、私が行きます!!」

 

すると、ノエルが手を上げる。

 

「え?ノエルさん、行くの?」

 

ノエル「はい!今そこに苦しんでいる人がいるのに見捨てることはできません!!」

 

「ノエルさん……」

 

……やっぱ、教会のシスターだなぁ…ノエルは

 

「だ、だけど……毒は良いかもしれないけどボスはどうするんだい?」

 

ノエル「……気合で何とかします!!」

 

あ、ダメだわコレ

このシスター……手を挙げたのは良いけどどうやって助けるのかを考えていなかったな?

……はぁ、仕方ない

癪だがこのままだとマジでノエルが行きそうだ。

 

 

スッ

 

 

カキカキ

【俺が行こう】

 

ノエル「え? トオル?」

 

カキカキ

【そろそろ、運動がしたくなってな】

 

「い、いいのか? トオル?」

 

カキカキ

【別に誰も上げないし、このままこのシスターを行かせるのも嫌なのでね】

 

そしてボス部屋の入り口に立つ

 

「ボスはどうする気なんだ!?」

 

カキカキ

【別に倒してしまっても構わないだろう?】

 

ついでにノエルに聞いてみる

 

カキカキ

【ノエル?毒を無効するの魔法ってあったよな?】

 

ノエル「は、はい!! でも、中央は毒が濃すぎて10分が限界です!!」

 

ふむ、10分か

いけるな

 

こうして俺はソロでのボス戦に挑むことになった




どうも人生永遠に夏休みにならないかなっと思っている零城です

次回はアークをメインとして戦闘回が始まります


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四十六発目 だんどん!! ボス戦じゃぁごらぁ!!

感想も
桜白狐 さん(二回来た)
ノロケル さん
※気になる さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!


注意!!
戦闘回ですが駄作!!
圧倒的に駄作!!戦闘難しい!!


さてと……行くか

 

ボス部屋の前で覚悟を決める。

勇者を救助するかボスを倒すかという選択肢があるが俺はボスを倒すことにした。

 

カキカキ

【それじゃ、ノエル……お願い】

 

ノエル「はい!”数多の神よ、今こそ力を合わせすべての呪いを打ち破らん「エボル」”!!」

 

ノエルが魔法を唱えると心なしか息がしやすくなった。

 

ノエル「……でも、一応無効はしますが中心部では約10分が限界です!!」

 

カキカキ

【了解した】

 

「……そんじゃ、見せてもらおうかね? トオルの実力を?」

 

あ、そういえば俺ずっと後方でチマチマしてたから見せてないか。

 

ノエル「トオル……絶対に帰ってきてくださいよ」

 

ノエルが心配そうに見てくる。

 

アーク(……悪いね……俺はまだアリスと街に一緒に出る約束があるから死ねないわ)

 

 

カキカキ

 

 

最悪、最後になるかもしれない言葉をメモ用紙に書いて……

 

 

スッ

 

 

「え?なんだこの紙?」

 

近くにいた冒険者の一人に渡してボス部屋に突入した

 

「ったく、伝言なら少しは喋ったら………………え?」

 

「お、おいなんて書いてあるんだ?」

 

アークが最後に渡した紙には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7()()()()()()()()

 

っと書かれていた。

 


 

毒霧の中に突入した瞬間、邂逅した

 

アーク(やっぱ、デカいな)

 

俺はボス・スライムの目の前に降り立った。

 

 

モゾモゾペガサス「もごぉぉ!? もごぉぉ!?」

 

 

隣では勇者を取り込んだスライムの塊がある。

 

アーク(ここで死んでくれたらありがたいが……まぁ、「超回復」のせいで生きているんだろうな)

 

マジでこの勇者を殺すとき方法がないから困るんだよなぁ……

 

するとボス・スライムもこちらの存在に気が付いたのか自身の体を斧状の変え振りかぶってき……

 

(パシュッ)

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

 

大地が割れる勢いで叩きつけた

死体を確認しようとあげてみたが

 

ボス「???????????????」

 

()()()()()()

……が答えはすぐに分かった

 

斬!!

 

ボス「ッ!?」

 

自身の背後を何かが切り裂いた。

そこにいたのは

 

アーク(……やっぱ、無理か)

 

先ほどの人間だった。

手に持っている刃物を見つめ、振り払いこちらを睨む

 

アーク(……この酸……任意で出しているのかっと思って不意打ちで攻撃してみたが全く意味がなかったな)

 

手に持っているマチェーテにボスの体液が付いたので振って落とす。

 

確か、冒険者曰くスライムの弱点はコアだったはず……恐らくコアは体内の中心……だがこのマテーチェだは奴のコアを切り裂くのは困難だな。

 

どうするか考えるが

 

ボス「ブモォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

アーク(おっと)(パシュッ)

 

ボス・スライムが再び斧で攻撃するが

 

ボス「ッ!?」

 

アーク(いやいや……やっぱ便利だなこの能力)

 

ボスが周りを見渡すとまた背後にアークがいた

 

アーク(う~ん?……マテーチェでも無理なら………これしかないか)

 

ちらりと勇者のほうを見るが今はピタリとも動いておらず静かにしていた

 

アーク(……使うか)

 

そしてマテーチェを腰の鞘に戻し、手を合わせると……

 

 

ヒュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ……

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク(うん……やっぱどういう仕組みだよこれ? 質量保存の法則を無視してない?)

 

手の中にできたFN SCAR-H Mk.17を見ながら疑問に思う

 

アーク(……今度オタコンに聞いてみよ)

 

カチッ

 

セーフティーを外し構える………が

 

(パシュッ)

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

 

アーク(おいおい!? せっかく人生初めての実銃を握るんだからもう少し待っててくれよ!?)

 

魔物の習性のせいか俺を集中的に狙ってくるボス・スライム。

 

アーク(さてと………物は試しだ、頼むぜSCAR!!)

 

そして頼もしい相棒を構え……

 

 

ズドドドドドドドドドドドド!!

 

 

 

SCARから放たれた7,62×51mmの弾がボス・スライムの体に入っていき………

 

ボス「ぶ、ブモォォォォォ!?」

 

7,62弾は5,56より威力があるためスライムの中を泳ぐように貫いていき肉(スライム部分)を引き裂いていった

初めてのダメージに喜びたいがダメージを受けたボス・スライムは怒り暴れだした

俺に向けて体を触手に変えて叩きつけてくるが

 

パシュッ

 

一つも当たらなかった

 

アーク(やっぱ、スカルズの高速移動ってすごいな)

 

先ほどから一回も攻撃を受けてないのは高速移動で避けているからだ。

 

アーク(一応ダメージは与えたが……コアまではダメージ入ってないなアレ)

 

SCARでコアを目標に撃ったが当たっている気がしなかった。

 

アーク(あれは途中で酸で溶かされたのか?)

 

ガショ

カチャ

 

慣れた手つきでリロードを済ませて再度構え……

 

 

ズドドドドドドドドドドドド!!

 

 

再び攻撃する……が今度のボスの反応は違い。

 

 

カカカカカカカン!!

 

 

アーク(まぁ、防ぐわな)

 

勇者の時に使った硬化した盾で防がれた。

盾に銃弾がぶつかった瞬間、銃弾はつぶれてしまい地面に落ちて行った。

 

アーク(もしかしてミスリルより硬いのか?)

 

前にD-wakerで鎧を撃ちぬいた時があったがあれより硬い感じがする。

まだ弾があるマガジンを外し新しいマガジンを薬室に叩きこむ。

 

アーク(だが、ボスに俺の脅威であることを示せたはず……なら、こっからはスピード勝負だな)

 

足に力を入れる。

 

 

パシュッ!!

 

 

ボス「ブモォォォォォ!!」

 

ボス・スライムも一方的に攻撃されるのに苛立ったのか攻撃をする触手を増やし攻撃をするがスカルズの高速移動で難なく避けられてしまう。

 

アーク(こいつの攻撃パターンは主に触手による斬撃と打撃の二つか)

 

高速移動で走りながらSCARを撃つ。

だが流石に走りながら射撃しているので狙いは安定しないがボスが巨大なお陰で適当に撃っても当たる。

 

ボス・スライム「ぐぁあぁっぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

とうとう怒りが頂点に達したのかはわからないが攻撃をする触手が減って防御の盾に回る触手が多くなってきた。

だが、計画通りだ!!

 

アーク(振り切るぜ!!)

 

パシュッ

バシュ!!

ドガッ!!

ズバン!!

ズドォン!!

 

地面に着地するたびに踏み込む足に力を入れていく……すると徐々に爆音を鳴らし早くなっていく。

時には地面をスライディングし、時には壁を走ったりし縦横無尽に駆け回った。

 

ボス「ッ!?ッ!?ッ!?」

 

早くなっていき防御が追いつけなくなっていくボス・スライム。

そして少しずつ防御の形態になると露出するコアに射線が入る。

 

アーク(もらった!!)

 

SCARを腰撃ちで構えトリガーを引こう………としたが

 

 

ボス「う、う……がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!???!?!?!?!?!?」

 

 

ボス・スライムも生きるために戦っている。

防御をやめ、体を凝縮し始めた。

小さく……人の赤子よりさらに小さくなっていった。

 

アーク(やべぇ!?)

 

アークもオセロットやヴェノムと訓練したせいか勘が当たるようになり、咄嗟にトリガーを引くのをやめた。

 

……そして

 

 

 

 

 

 

ズバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

 

 

 

スライムの体から大量の棘が出てきた。

棘は壁や天井、地面に粉々になるくらい勢いよく刺さり粉砕していった。

棘はボス部屋全体に広がり、アークも巻き込まれてしまった………が

 

ガキガキ……

 

壁に刺さった一本の棘が震えだし

 

 

バキャン!!

 

 

アーク「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

棘を粉砕しめり込んだ壁から出てきたのはアークだった。

 

アーク(あぶねぇ……咄嗟に「覆いつくすもの」で硬化していなかったら今頃ハチの巣になってた……)

 

スカルズの硬化能力を解きながら地面に降り立つアーク。

 

アーク(SCARは……あ~あ……ぶっ壊れちまってらぁ)

 

持っていたSCARを見てみると銃身が大きく曲がり薬室部分も丸見えになっていた。

 

さて、どうするか

メイン武器が壊れちなったがサブに変えたいが

 

ボス「ブモォォォォォォォォォォォ!!」

 

まぁ、暇をくれませんよね!!

急いでその場から高速移動で離れる。

 

体をボロボロにされたボス・スライムは決してアークを生かしては返さんと言わんばかりに攻撃を続ける。

触手が斧や剣状に変わりアークに雨のように振り下ろしていく。

 

アーク(クソ!攻撃は当たらないけど此方からの攻撃手段がないから決着がつけれない!!)

 

このボス……体は酸でできていて溶かさるし、触手を固くして盾もできて攻撃にも使える

あれ?このボス……めっちゃ強くね?

半ば絶望しかけているがあきらめるわけにはいかない。

だがどうやって……………ん?

 

ふと、気になったことがあった

 

アイツの体は酸でできてるよな?

()()()()()()()()()()()

 

そう思い見たのは……

 

 

 

コロン

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク(奴の体は酸で鉄を瞬時に溶かされてしまう……だが、この棘は破壊できた)

 

硬化して脱出するために無意識で壊したがヒントになったな。

雨のように降り注ぐ触手を高速移動で避けていくが

 

 

ザシュッ!!

 

 

アーク(痛!?)

 

ボスの触手の一本が頬の皮を削がした。

一応、硬化はしておいたが固くなったスカルズの肌にダメージが与えるほどの威力だった。

 

アーク(しかも狙いがよくなってきてる!?)

 

少しずつだが当たる触手の数は増え、当たる場所も心臓などの急所を狙ってきている

 

アーク(時間がないな!)

 

通知さん!ボスの棘の成分の解析とかできる!?

 

 

ピロン♪

 

 

通知:マザーベースにいる研究開発班ができると思いますが時間は少々かかります

 

 

 

アーク(おK!詳しくはいいから、現状を打破できる情報をくれ!)

 

さて、ここからは避けゲーだな。

 

そう思い足に力を溜めt(ピロン♪)……え?

 

 

 

 

通知:()()()()()()()()

 

 

 

早!?

今さっき頼んだばかりよね!?

 

 

 

通知:……「あなたに死なれたら困るので!!」とスタッフが意気込んでいました

 

 

 

あ、はい

それで?

 

 

 

通知:ボス・スライムの体は50%が未知の物質、30%が水分、20%は()()()()()()()()()です

 

 

 

ミスリル!?

ミスリルってあの軽くて硬いあれ!?

でも、ボスの体は酸でできているから溶けるはずじゃ?

 

 

 

通知:はい、研究開発班によると「50%の未知の物質の中に()()()()()()()()()()()()()があるらしく、それを使って盾や攻撃に使っておりミスリルがあるおかげであの巨体の重量でもつぶれない」そうです

 

 

 

何それ欲しい!?

あ、でも確かに怪獣とかあの巨体を支えるには下半身がデカくなきゃ無理って聞いたことがあったな?

 

 

 

通知:つまり()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なると思います……ちなみに未知の物質はすぐに消えてしまいました

 

 

 

了解!!

だったら!!

 

ずっとボスの周りをグルグル回って回避していたが急停止した

 

ボス「ッ!!」

 

ボスも今までしなかった急にアークが止まったという行動パターンを見た瞬間、チャンスと思い触手を全部集め中に自身の体の一部であるミスリルを大量に集め巨大なハンマーに姿を変えさせた。

 

アーク(来た!!)

 

巨大なハンマーが振り降ろされる瞬間、俺は避けるのではなく()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

後方で巨大な爆音が聞こえるが、その代わり俺はボスの目の前まで近づけた。

 

ボス「ッ!?」

 

ボスもまさか近づくとは思っていなかったようで急いで攻撃に出した触手を戻す………がアークのほうが行動が早かった。

 

アーク(ここ!!)

 

アークはスカルズの能力の一つである()()()()を出した。

 

ボス「?????」

 

ボスも最初は目くらましの霧かと思い「だったら払ってやろう」と触手を面が広くなるよう形を変えて扇のようにしようとした

 

 

 

 

 

……が

 

 

 

 

 

ボス「ぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!???!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?

 

突如、全身に痛みが走った。

先ほどのアークが持っていた武器のような抉る痛みではなく火傷をするような痛みだった。

 

ボス「ッ!?」

 

何故だと思い見てみると……

 

 

 

バキ……バキ……

 

 

()()()()()()()()()()

それも少しずつ錆びるのではなく普通の紙を水に落とし水にふやかしていくスピード並みに速かった。

このままだと完全に錆びてしまい崩壊してしまうので先ほどやった巨大な棘の発生を行おうと体を凝縮しようとしたが。

 

アーク(せいや!!)

 

ズドォン!!

 

ボスの周りに岩が出現した

岩はボス・スライムの体に纏わりつくかのように地面から出現し、ボス・スライムの体を破壊していき痛みを与える。

 

ボス「あぁぁぁぁぁぁぁぁあっぁぁっぁぁぁっぁぁあっぁぁあ!?!??!?!?!?!?!?」

 

錆びていく体の痛みと岩による攻撃の痛みが合わさり叫ぶ。

岩を破壊しようと動ける限りの触手を絡ませた……が

 

 

キィィィィィ

ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

 

出現した岩が爆発を起こし触手や体のほとんどを吹き飛ばされてしまった。

………そしてコアが露出した。

 

アーク(さようならだ(goodbye)

 

そしてアークの腕にはスカルズの能力で出した巨大な岩があり………それを

 

 

ぐしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!

 

ボス「ぶおぉぉぉぉぉぉ………」

 

コアに向けて投げ破壊した。

するとボス・スライムは無念だったかのかアークにせめて一太刀と触手を伸ばしたが蒸発し絶命した。

 

アーク(俺の勝ちだ)




どうも久しぶりにモンハン3Gをした零城です
アマツマガツチ……Riseにこないかなぁ……

次回はダンジョンから出る回です


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四十七発目 だんどん!! 出口!!

感想も
神無月 十夜 さん
ノロケル さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
桜白狐 さん
ヘタレ王子 さん
きなこもち信者 さん
ヴェノム さん
ありがとうございます!!

誤字脱字報告も
supergoattt さん
ありがとうございます!!

注意!!
今週はめっっっっっっっちゃストーリーが進みます!!
わからない所があったらどんどん聞いてください!!


アーク(ふぅ……やったか)

 

ボス部屋の中央で俺は立っていた。

 

アーク(派手にやったなぁ)

 

入ったときはなんともなかったが戦闘後じゃ、地面は削れ壁は抉られ戦闘の激しさを物語っていた。

 

アーク(このボス……めっちゃ頭がよくて強かったな……)

 

するとボスを倒したおかげか毒霧も徐々に薄くなっていった。

 


 

以前のポイント 2435

 

獲得(ボス・スライム討伐) 800

 

合計ポイント 3235

 


 

アーク(ふぃ~……前に戦った魔人並みに強かったな……すまんな、罪は特にないが倒してしまって……成仏してくれよ)

 

パキパキ……と、硬化を解き、ボス・スライムの亡骸を見ていたが

 

 

モゾモゾ

 

 

アーク(ん?なんか今動いた…………ッ!?)

 

ボス・スライムの体が少し動いた瞬間、反射的に目の前に岩を出現させた……すると

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

ボス・スライムは最後に一太刀をと自爆をした。

 

アーク(あっぶね……岩出さなかったら爆発に巻き込まれてた)

 

ボス・スライムが自爆する時、体の一部も辺りに飛び散らせているのでじゅぅぅぅぅぅ……と音を立てて溶けて行っている。

咄嗟に出せたから助かったが、もう一度やれと言われても無理だ。

 

ノエル「トオル!! 大丈夫ですか!?」

 

アーク(お、ノエル)

 

まだ少し毒霧が残っているにも関わらずノエルが今では部屋の主のいないボス部屋に入ってきた。

あと、ノエルにスカルズの姿は見せたくないのでレインコートを被りなおす。

 

ノエル「大丈夫ですか!? どこか怪我は!?」

 

カキカキ

【ないない、無傷だ】

 

ノエル「本当ですか!? やっぱりどこか痛んでるとか!?」

 

カキカキ

【いや、だからないって!?】

 

遠足に行くとき忘れ物がないか確認する母親か!?

 

大丈夫だとメモに書いて伝えているのにノエルはそんなの気にせずアークの体をぺたぺた触る。

 

「おーい! 大丈夫かぁ!」

 

すると他の冒険者もゾロゾロとやってきた

 

「すげぇな!! お前さん……一人でボスを倒したのか!?……しかも本当に7分で倒した!?」

 

「おいおい!? トオル……お前……何もんだ!?」

 

ボスと戦った後の戦場を見て驚愕する

 

カキカキ

【誰って……ただの人間だ】

 

「んなボスをソロで倒して無傷な上に平然としている人間がいるかよ!?」

 

「それに俺らは毒霧で見えなかったが()()()()()()()()()()()()ぞ!! あれってトオルのか!?」

 

カキカキ

【んまぁ……そうだ】

 

「すげぇ! トオルって魔法使いなのか!?」

 

カキカキ

【…………まぁ、そんな感じだ】

 

それから冒険者たちに質問攻めにあった。

まさか、俺の世界の武器を使ったとか言えないので誤魔化し続けた。

 

「そんじゃ、お楽しみのお宝だ!!」

 

あ、そうだったな。

ボスを倒したら宝が手に入るんだっけ?

 

カキカキ

【探すのは良いんだが……その宝ってどこにあるんだ?】

 

「確か聞いたところによると倒したら扉が開いて宝が出てくるって聞いたことがあるぞ!!」

 

カキカキ

【……なぁ、一つ良いか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()?】

 

「いや、どこって……どこだ?」

 

「言われてみればどこにもないな?」

 

ボス・スライムと戦った後だから思ったけどこの部屋、ほぼ円形状しどこもかしこも岩や結晶で囲まれていた。

 

「え、まさかあのスライム……ボスじゃない説?」

 

え、待って

あれより強い敵とかいるの?(絶望)

 

「おいおい!? だったらもう無理だぜ!?」

 

「ま、待った!! もしかして隠し扉があるかも!!」

 

慌てだした冒険者たちは索敵魔法で探したりして扉を探し始めた。

すると

 

ノエル「トオル! この結晶って何ですか?」

 

ノエルが不思議そうに見ていたのはボス部屋にあった結晶だった。

 

カキカキ

【さぁ? でも鏡みたいにきれいだな?】

 

ノエル「はい!まるで()()()()()()()ですね!!」

 

カキカキ

【いやいや、()()()()()()()()()()()? これほど大きなミスリルがあったらいくらになるんだ?】

 

俺とノエルの目の前には見上げるほどの大きな結晶があり鏡みたいに輝いていた。

 

「ん? トオル? ノエルさん?どうしたんですか?」

 

ノエル「あ! さっきの魔法使いさん!! 実はこれなんですけど!!」

 

「お?………え、待てこれ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリハルコンじゃね?

 

え?オリハルコン?

 

 

ピロン♪

 

 

通知:説明じゃおらぁ!!

 


オリハルコン

ミスリルと同じくらい希少で高価な鉱石

主に武器の飾りつけに使われる


 

ノエル「え、ええええ!? オリハルコンってすごく高価な石じゃないですか!?」

 

ノエル、石って……

 

「あ、ああ!! この岩…全部オリハルコンじゃねぇか!?」

 

すると…

 

「おい! こっちはダイヤモンドだぞ!!」

 

「こっちはプラチナだ!!」

 

はぁ!?

え、俺が戦った場所って宝石だらけだったの!?

 

どうやらボス部屋にあった結晶はすべて宝石らしい。(ちなみに戦ってたときに少しボス・スライムの酸で消えたのは言わなかった)

魔法使い曰く

「どうやら、あのボス・スライムが長い年月をかけてそこら辺の鉱石をこしらえて体内で貯めて、この部屋に植え付けてたらしい」

 

カキカキ

【え、じゃぁこの宝石たちが宝ですか?】

 

「そういうことになるな!! よっしゃ!! 掘るぜ!!」

 

そこからはというとまるで前世で見た近所のおばちゃんたちが格安セールで戦うような感じで冒険者たちがその辺を掘り始めた。

 

アーク(なんか……この光景をボス・スライムが見たら泣きそう)

 

 

 

 

 

 

数分後……

 

 

 

 

「しゃおらぁ!! めっちゃ稼いだぜ!!」

 

採掘を終えた冒険者の手には大量の金や希少金属が握られていた。

 

アーク(まぁ、こいつらも生活するためにしているんだから仕方ないことか……)

 

「うっし! トオル! お前の分だ!!」

 

そういい腕いっっぱいに抱えた鉱石を俺に渡してきた。

 

カキカキ

【いやいやいや!?多すぎますって!? てかなんで俺だけこんなに多いんですか!?】

 

「なんでって……今回のボス戦で一番確約したのはトオルじゃないか!!」

 

「そうだそうだ!! 俺たちなんて戦ってすらないんだぞ!!」

 

「一番の功績者が報酬をもらわなくてどうする!!」

 

……どうやら断っても意味がなさそうだ。

 

カキカキ

【……ではありがたくいただきます】

 

あ、ついでにSCARの修理もしておくか

 


 

以前のポイント 3235

 

獲得 3000

 

消費

修理 SCAR  25

 

弾薬補給 SCAR 1

 

合計ポイント 6209

 


 

「ほれ! ノエルさんも!!」

 

ノエル「え? いえいえいえいえ!! 私は後ろのほうで皆様の治療くらいしかしていませんし……」

 

「いいからいいから!! これは治療代として受け取ってくれ!!」

 

ノエル「え、えっと……私はこれでも聖職者なので……直接お金の受け取りは控えるよう言われているので……」

 

「ぬぅそうかい……」

 

それからはというと入る前のボス部屋は結晶がたくさんあって幻想的であったが今じゃただの洞窟になってしまった。

 

「さてと! 帰るか!!」

 

 

「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」

 

 

「酒ジャァ!!」

 

「宴会じゃぁ!!」

 

よほど楽しみだったのか冒険者たちは喜んでいる。

 

ノエル「あはは……皆さんうれしそうですね」

 

カキカキ

【せやな………しかし……】

 

ノエル「どうしたんですか?」

 

皆、喜んでいるかもしれないが……()()()()()()()()()()()()

なんだっけなぁ? 俺って確かボスを倒すついでに何かやることがあったはずなんだがなぁ?

 

「んじゃ帰るぞ!!」

 

ま、気のせいか!!

 

背中に大量の鉱石を背負い俺たちはダンジョンを出ることになった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マテ、キサマラァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク(っ!?生き残りか!?)

 

突如、今は主無きボス部屋に人間に似た叫び声が聞こえてきた。

 

「まだ魔物がいたのか!?」

 

冒険者も驚きつつも剣や槍などを抜き辺りを見渡すが

 

「いない!?」

 

「どこにいるんだ!?」

 

冒険者がいくら見渡しても敵はおらず困惑した。

すると……

 

ノエル「あ! そういえば!!」

 

「なんだ!? ノエルさん! 何か思いついたのか!?」

 

「思いついてはないんですが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()!?

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「ああぁぁ!!」」」」」」」」」

 

あ、そうやん完全に忘れてたわ

 

ペガサス「貴様らぁぁぁぁぁぁ!!早く助けんかぁ!!」

 

壁に張り付いたスライムの塊の中から声が聞こえてくる。

 

「も、申し訳ございません!!勇者様!!」

 

「今、お出しにします!!」

 

護衛たちは急いでスライムの塊を掻き出し勇者を出した。

 

ペガサス「う……おえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……はぁはぁ……お、お前ら……助けるのが遅い…ぞ………おえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 

うわ、口からスライム吐きながら喋んな

てか、この勇者の神様特典の一つである「超回復」ってすごくチートな能力だな

どんな怪我でも治せるしなくなった部位まで生えるし状態異常も完治してしまう

逆に残虐なスキルでもあって……先ほどのスライムでもわかったが毒に漬からせておくと毒になるが完治してまた毒になるという無限ループになる。

 

ペガサス「げほげほ……く、くそ!!あのスライムめぇ!!この俺が叩き潰してやる!!どこだ!!」

 

「ゆ、勇者様そのぉ……」

 

「もうすでにボスは倒されました……」

 

ペガサス「はぁ!?ふざけるな!!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()って思ったのによ!!」

 

(いや、しらんがな)

 

(てか、そんな遊び感覚で来るなよ……こちとら命がけで戦ってんだぞ)

 

ペガサス「まぁ、いい……誰が倒した?」

 

「あ、えっと……ノエルさんの付き添いのトオルです」

 

ペガサス「ほう?まさか貴様が倒したとはな?感心したぞ?」

 

アーク(あんたに感心されても嬉しくない件について)

 

ペガサス「んで?他に誰が? ……あ!わかったぞ!ノエルちゃんだな!!」

 

「あ、えっと…申し訳にくいのですが……」

 

「トオルが単独で倒しました」

 

ペガサス「へぇ……はぁ!?」

 

あまりにも信頼性のない言葉を聞いたせいか驚愕した顔でこちらを見てくる勇者

何度もノエルと俺を交互に見ながら護衛に聞くが本当のことだ。

 

ペガサス「そ、そうか! よくやったな! ロール!! 「勇者様、トオルです」……トオル!! 大儀であった!!」

 

いや、いつからお前は王様になった。

 

ペガサス「あと……少しいいか?」

 

なんだ?

 

ペガサス「諸君!君たちは先に帰ってくれ!! 私はコイツと少し話がある!!」

 

すると、勇者は俺を連れて冒険者の集団から少し離れたところに連れていかれた。

 

「なんだろうな? 勇者の奴?」

 

「もしかして……今回の手柄を全部俺にくれ!!……とか?」

 

「いやまさかな……」

 

勇者に言われた冒険者は言われたとおりに出口に向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペガサス「なぁ、お前! お前が一人で倒したのか!?」

 

カキカキ

【ああ、そうだが?】

 

ペガサス「……お前を俺のパーティーに加えてやる。その代わり………()()()()()()()()()()!!」

 

え、なんそれ?

俺にメリットが皆無やん。

 

カキカキ

【なんで俺なんですか?】

 

ペガサス「お、お前が一緒だと心強いしノエルちゃんが一緒……じゃなくて、お前も一緒なら俺の夢を実現できそうだからな!!」

 

カキカキ

【断るという選択肢は?】

 

ペガサス「はぁ!? お、お前……嫌なのか!? 俺と一緒に来れば女も富も名誉も手に入るんだぞ!?」

 

いや、お前と一緒に名誉はいらん

それに俺はアリスの隣がいい

あいつの隣のほうが毎日が楽しい

 

ペガサス「いいのか!?」

 

はぁ、これ以上一緒にいたら面倒だ

あと、こいつの息って臭い

 

っていうことでおねんねの時間だ。

 

 

カシャ

 

 

ペガサス「……え?銃?」

 

レインコートの裾からMk.22を取り出し…

 

アーク(寝とけ)

 

 

パシュ!!

 

 

ペガサス「な……なんで……眠く……………ぐぅ………」

 

アーク(うっし、寝たか)

 

冒険者たちに気づかれないように勇者を抱きかかえズルズルと岩の後ろに隠れる。

 

アーク(あ、ついでにオセロットに教わった暗示をしてみるか)

 

前に人型を手に入れるときに教わった暗示をしてみる……まぁ、まだうまくいかず一時的なものなんだが

あと暗示と催眠の違いだが暗示が他者から誘導されることで催眠は暗示にかかりやすい状態のことらしい

 

 

 

 

 

10分後

 

 

 

 

アーク(よし、完了)

 

オセロットに言われたとおりの方法でやったがうまくいっているのを願うばかりだ

まだ俺は簡単な奴しかできないけど……ヴェノムに暗示をかけたオセロットってすげぇな

 

ペガサス「あれ?俺はいったい?」

 

カキカキ

【あ、起きましたか?勇者様?】

 

ペガサス「あ、トオルだっけか? 俺は一体?」

 

カキカキ

【勇者様は俺に用があって話したんですけど……覚えてます?】

 

ペガサス「あ、ああ!!確か、俺はお前に友情を結ぼうと………」

 

カキカキ

【はいそうです!!……ほら、みんなが待ってますよ!!】

 

ペガサス「ああ! そうだな! 早くノエルちゃんに会いたい………あれ?なぁ?………ボスってどうなった?……あと、お前……なんか……俺を(ゴキャァ!!)

 

あぶねぇ!?

あと少しで思い出させるところだった………う~ん、暗示って難しいな………あと勇者を気絶させるために後頭部を鋼鉄化させた腕で殴った時、鳴ってはいけない音が聞こえたが勇者だし大丈夫だろ

さて、暗示再開だ

 

 

 

 

 

 

勇者に暗示中

しばらくお待ちください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク(はいは~い……勇者さん?「俺はみんなと力を合わせてボスを倒した…が誰が最後に止めを刺したのかわからなかったのでパーティーに入れるのは諦めた」……復唱して?)

 

メモ帳に言葉を書いて暗示をかける。

 

ペガサス「俺はみんなと力を合わせてボスを倒した…が誰が最後に止めを刺したのかわからなかったのでパーティーに入れるのは諦めた……」

 

アーク(おK? んじゃ、帰ったら護衛のみんなには「こいつとは友達関係を結んできた」……はい、復唱?)

 

ペガサス「こいつとは友達関係を結んできた……」

 

アーク(んじゃ、戻りますか)

 

 

 

 

 

 

勇者と帰ったころには冒険者はおらず勇者の護衛とノエルがいた。

 

カキカキ

【なんだ? ノエル? 戻らなかったのか?】

 

ノエル「はい! トオルさんと一緒に帰りかったので!!」

 

カキカキ

【そうか……ありがとうな】

 

ノエル「はい!」

 

勇者は何事もなかった顔で護衛と一緒に帰り、俺もノエルと一緒に帰ることになった。

本当は暗示で勇者の記憶とか性格を変えたかったが俺にはまだ無理だった。

 

アーク(ん? なんでこれ?)

 

勇者が護衛たちに何かあったのかと聞かれている間にアークは何かを見つけた。

そこにあったのはソフトバレーボールくらいのサイズのスライムの塊だった。

 

アーク(スライム? まさかまだ悪あがきを?)

 

どうやら護衛たちは気が付いていないようだ。

これを勇者が見て暗示が解かれても困るので処分しようとしたが……

 

 

ぽしゃぁ……

 

 

アーク(おう?)

 

スライムが消えて出てきたのは

 

アーク(宝石?)

 

出てきたのは宝石みたいだが不思議な色をした石だった。

 

アーク(う~ん?……通知さん? これなんかわかる? 見た目的にミスリルでもないオリハルコンでもないし?)

 

 

ピロン♪

 

 

通知:解析中……解析完了、この鉱石には大きく分けて四つの成分が含まれています

 

 

え?何が入っての?

 

 

通知:()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()です」

 

 

わぁおすげ

これ売ったらめっちゃ金になるんやね?

 

 

ピロン♪

 

 

通知:しかし武器にするのも悪くないですよ?

 

 

 

え、マジ?

 

 

 

通知:はい、資金が掛からない武器を持つのもいいと思いますよ?

 

 

 

ん~?ま、帰ったら考えるか。

 

そのあと、ノエルと一緒に帰ることになった。

 

ノエル「それにしてもトオルが戦っている時に聞こえた雷鳴みたいな音ってなんですか?」

 

カキカキ

【……企業秘密だ】

 

ボス部屋からノエルと一緒に出る瞬間……事件が起きた

 

ノエル「え~!気になります!!私は戦いは苦手ですが皆を守れるくらい強くn(にゅるん)……ひゃぁ!?」

 

突如、ノエルの頭上から何かが落ちてきた。

 

ノエル「ひぇ~……なんですかこれぇ?」

 

落ちてきたのは……

 

アーク(なんでスライム!?)

 

まさかのスライムだが……色合い的にもボスの一部ものだった。

 

ノエル「も~! これ意外とべとべとするから嫌なんですぅ!!」

 

……しかし、読者諸君は思い出してほしい……ボスの特性を

 

ノエル「え?」

 

ボスは体中に酸があり勇者の剣ですら溶かした。

一応、本体は倒したので効果は薄れる(冒険者から聞いた)ので酸は弱体化はしたが溶かすものは溶かす………なので

 

 

ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………

 

 

 

ノエルの着ていた黒いシスター服は溶けていき、白い肌が見えてきた。

健康そうに育った意外と大きな胸の双丘と細く引き締まったくびれが……そして意外と大人な黒い下着も酸で消えてしまい……みんなの前で地肌や胸、秘部が露わに……

 

ノエル「ひ……ひ……ひ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?!?!?!?!?!?!??

 

 

 

 

 

アーク(ふ……ふ

 

 

 

ふぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?!?

 

 

 

 

ペガサス「は!! 今、ノエルちゃんが裸になった気配がすrパァン!!目がァァァァァァ!?」

 

ノエルが裸になるという未来が見えた瞬間、俺の行動は速かった。

ほぼ自動的に動いた手にフラッシュグレネードを召喚し勇者の顔面に投げつけ目を見えなくさせた……ついでに護衛も閃光で目を潰した。

 

ノエル「ひぇ…ひぇ……見ないでくだs(シュバン!!)……あれ?」

 

そして、高速で開発を選択し適当に迷彩服を作ってノエルに着させた。

 

ノエル「あれ?この服………トオルさん?」

 

アーク(……)

 

ノエルは知らないうちに着ていた迷彩服を見た後、俺を見てくる。

 

カキカキ

【安心しろ、やばいところはノエルの手で隠れていたから見えてないぞ】

 

ノエル「………でも見たんですね?」

 

カキカキ

【いや、見ていない】

 

ノエル「……でも、私に服を着させたので見ましたよね?」

 

カキカキ

【いや、本当n「見ましたよね?」】

 

アーク(……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?そのあと?

ノエル……いや、ノエルさんに雷魔法で制裁を受けた後、地面に頭を擦りつけ土下座を続けながら帰りました。




どうもローンウルフは意外とかっこよかった零城です

主人公のラッキースケベの頻度が高くないかって?
仕方ないじゃん、主人公なんだから(適当)

次回はアーハム帝国に戻ります


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四十八発目 出国!!

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
朱色の羊 さん
きなこもち信者 さん
桜白狐 さん
ありがとうございます!!


ダンジョンから出た後、勇者はダンジョンの出入り口で待っていた民衆に盛大なお迎えを受けて俺らは蚊帳の外になったので自然と解散になった。

 

ノエル「…………………」

 

アーク(……………………)

 

カキカキ

【あ、あのぅ……ノエルさん?】

 

ノエル「……なんですか?」

 

カキカキ

【俺はいつまで土下座を?】

 

実を言うとダンジョンの途中で顔を上げようとしたらノエルに睨まれてすぐ頭を下にした。

……うんまぁ、つまりボス部屋から出口までずっと土下座のまま移動した。

 

ノエル「………………別にもう上げてもいいんですよ?」

 

あ、許してくれた

やっぱり聖職者は心が広いんだな……

 

ノエル「その代わり………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

カキカキ!!

【全力で地面の中に頭を入れさせていただきます!!】

 

うん、怖いわ

普通にまだ怒ってるわ!!

笑顔でこちらを見てるけど全く目が笑ってない!?

 

ノエル「……ぷ……ぷはははは!! 嘘ですよ!! そんなに真剣に受け止めないでください!!」

 

カキカキ

【え? 怒ってないの?】

 

ノエル「……確かに、トオル様は私の……そのぉ……見てしまいましたが、あの行動がなければ私は羞恥のあまり自殺していたかもしれませんね」

 

いや、自殺って……

 

ノエル「あ、でも………()()()()()()()()()()()?」

 

あ、まだ怒ってらぁ!!/(^o^)\

 

それからはというと土下座は許してくれたが絶対に誰にも言わないっという約束を結んで許してくれた。

 

ノエル「ただいまです!! マザー!!」

 

「は! ノエル! お帰りなさい! 怪我は!?」

 

ノエル「大丈夫です!! トオル様が守ってくれましたから!!」

 

「まぁ、そうですか! トオル様、ノエルを守ってくださってありがとうございます」

 

カキカキ

【いえいえ、俺はただノエルを守っただけですから】

 

「そうですか!……ところでなんでメモ帳に?」

 

ノエル「あ! そういえばトオル様って風邪でのどを痛めたんだっけ!?」

 

「そうなんですか!? なら、早く薬を……」

 

カキカキ

【あ、いえ大丈夫です。部屋に自分の薬があるので】

 

「遠慮はいいです! もし、無くなったりしたらどうするんですか!!」

 

いや、お母さんかよ

こうして俺はマザーに風邪薬を押し付けられ罪悪感を感じながら部屋に戻った。

 

 

ガチャ

バタン

 

 

アーク(ふぃ~……疲れた)

 

スカルズの姿からサイボーグの姿に戻りべ度に倒れこむ

 


 

以前のポイント 6209

 

開発

オリーブドラブ(迷彩服) 1

フルトン回収装置 2

 

変身

サイボーグ 150

 

合計ポイント 6056

 


 

迷彩服はダンジョン内でノエルに着させた迷彩服だ(作者が入れるのを忘れていた)

ちなみにだがオリーブドラブとはMGS3の序盤でザ・ボスが着ていた迷彩服だ

あれ、結構カッコよくて前世のサバゲーではそっくりな奴作って遊んだほどだ

は? ネイキット(上半身裸)にしなかったのかって? 殺す気かお前ら? 

(でも見てみたい)

 

アーク「ふぅ……んじゃ、戻るか」

 

あ、ちなみにだがボス・スライムが死んだときに出た宝石? 鉱石? はさっき開発したフルトン回収装置でマザーベースに預けておいた。

(フルトン回収装置は諸事情により全てワームホールタイプです)

 

久しぶりに声がのどに響くのを感じながらノエルたちが居る聖堂に戻る。

 

アーク「お待たせしました」

 

あ、どうやらノエルがマザーとお話し中のようだ。

 

ノエル「でねでね! トオルがおっきいスライムに一人で戦ったんです!!」

 

「まぁ……そうですか(引)」

 

え、なんかマザーに引かれたんだけど

そんなにソロでボス討伐っておかしい………いや、おかしいか

 

ノエル「それでねそれでね!! 霧で見えませんでしたがトオル様がスライムとドドドド!! でドカーン!! だったのです!!」

 

アーク「……ノエル……多分それマザーに伝わってない」

 

ノエル「あ! トオル様! 治ったのですか!!」

 

アーク「ああ、心配かけたな」

 

そのあとはというと時刻的にもう夕方なので夕飯を作ることになった

 

みんなも一緒に作ってみよう!!(正確には第六回だったわ)

 

材料(二人前)

豚挽き肉 270g

鶏むね挽き肉 230g

玉ねぎ 1個

パン粉 大さじ8

炭酸水 パン粉がヒタヒタになる量

卵 1個

塩胡椒 適量

ニンニク チューブ2cmくらい

だし醤油 大さじ1

塩麹 大さじ1

 

作り方

1,玉ねぎをみじん切りにして、塩胡椒で炒めて冷ます

2,豚、鶏の挽き肉を混ぜ合わせて、塩麹を入れてよく練る。

3,ニンニク、だし醤油も入れて更によく混ぜ合わせる

4,①と②と溶き卵を入れて、愛情を入れて混ぜる(愛情は嘘です)

5,パン粉の入った器に炭酸水をヒタヒタといれる

6,③を④に入れて混ぜて、フライパンで焼きます

7,少し水を入れて中火で焼く

8,最後にさらに出す瞬間にスライスチーズを上に載せて完成!!

 


 

以前のポイント 6056

 

生産

豚挽き肉 1

鶏むね挽き肉 1

玉ねぎ 1

パン粉  1

炭酸水  1

卵 1

塩胡椒 1

ニンニク 1

だし醤油  1

塩麹 1

スライスチーズ 1

 

合計ポイント 6045

 


 

てなわけで出来上がったのは

 

アーク「(パァーン!!)ハンバァァァグ!!」

 

じゅじゅ…とおいしそうな音を立てながら焼きたてのハンバーグを見る。

あと、これは完全なる料理ネタだが材料に炭酸水が出たのは肉を柔らかくするためであってこれだけで市販の肉が高級肉並みに柔らかくなるのだ!!

あと、肉に小電力の電気を流しても柔らかくなるぞ!!

 

ノエル「わぁ!! おいしそうですね!!」

 

アーク「うぉ!? ノエル!?」

 

皿に盛りつけようとしたら隣からノエルが覗き込んできた。

 

アーク「ったく、危ないだろ? お前のお嬢ちゃんな可愛い顔に肉汁が掛かって火傷をしたらどうする?」

 

ノエル「お嬢ちゃんじゃありません!! これでも大人です!!」

 

アーク「はぁ………いいから先に席に着いとけ」

 

ノエル「はぁ~い!!」

 

はぁ……なんかノエル見てたらアリスを思い出すな

アリス……元気にしてるかなぁ?

 

遠くの国にいる主人のことを心配しながら俺はできたての料理を運んだ。

 

アーク「ほい、どうぞ」

 

え、ノエルたちは聖職者だから肉とか大丈夫なのかって?

大丈夫だろ、前世の仏教でも隠れて肉を食べてたらしいし

 

「ほほう……これはこれは……なんともおいしそうな」

 

ノエル「おいしそうなのです!!」

 

アーク「それはよかった」

 

マザーとノエルはおいしそうに食べる。

 

アーク(……そろそろかな)

 

実は俺は料理を作っている中でとあることに決心した。

言うタイミングを探していたが今だな

 

アーク「マザー……ノエル……少しいいか?」

 

「はい?どうかされましたか?」

 

ノエル「なんですかトオル様? トオル様が改まっても、そんなにかっこよくないですよ?」

 

アーク「ちょ、ノエルおま………ご、ごほん………実は俺、明日ここを出ようと思います」

 

 

 

 

 

カラン……

 

 

 

 

すると先ほどまで楽しかった空間は氷点下に突き落とされた

 

ノエル「え……トオル様……それは……本当ですか?」

 

アーク「はい………俺の旅の目的は……勇者……じゃなくて……この頭(ハゲ)の呪いを解くための旅なので」

 

言っておくが俺の本当の目的は勇者の戦力を見るためである。

今回のダンジョン攻略で勇者の腰抜け度や能力の応用の下手度も知れた……あまり敵地には長居はしたくないので明日、アーハム帝国に戻るつもりだ。

 

ノエル「…あの……トオル……別に止めるつもりではないんですが………もう少しここにいてもいいのでは?」

 

アーク「あー……別にまだここにいてもいいんだが……俺は旅人だしな。教会で居候なんて少し罰当たりだしな」

 

ノエル「ぬぅ……そうですか……」

 

アーク「はぁ、安心しろ別に永遠に会えないってわけじゃないから」

 

落ち込んでいるノエルに言うがそれでも落ち込んでいる。

 

「………いつ出発ですか?」

 

アーク「あ、えっと……もしよろしければ今夜中にでも」

 

「そうですか………なら、準備しなければ」

 

するとマザーは立ち上がり奥に何かを取りに行った。

 

「あった……トオル様……これを」

 

アーク「これは?」

 

マザーが持ってきたのは手のひらサイズに金色に光る十字架だった。

 

「これは私からのささやかなプレゼントです」

 

アーク「え、でも……」

 

「あ、安心してください。別に宗教勧誘で渡した物ではないので……これはトオル様のこれからも無事に、そして幸福が降り立つよう神の御祈りを捧げた物です」

 

アーク「あ、それはありがとうございます」

 

でも俺、死神って呼ばれているけどいいんかいな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「それでは、お世話になりました」

 

ノエル「ううぅ……トオル……絶対に帰ってきてくださいよ?」

 

アーク「わかったわかった……ってかなんだよその言葉……俺は戦場に行く兵士か」

 

「しかし……最近では()()()()()()がアーハム帝国に囚われているが脱走の機会を伺っている……と聞いたので」

 

バケモノ?

ってかアーハム帝国にいたっけ?

 

アーク「バケモノって?」

 

 

()()()()ですよ」

 

 

アーク「あ~…………聞いたことがありますね」

 

「今年の初めにアーハム帝国の第二皇女(アリス・フォン・アーハム)が召喚して、その半年くらいたった後に冤罪をかけられてエルフを虐殺した悪魔らしいので……とても怖いです………おかげでノエルを一人で外に出すのが怖くなってしまいました……」

 

アーク「アハハハ……ソレハサイナンデスネ……」

 

うん、目の前にいるのが歌う死神本人だて知ったらどういう反応をするんかいな?

…つか俺のせいでノエルを一人で出せないって……過保護やなぁ……

 

ノエル「もう! マザー! 私はもう大人ですから!」

 

「前にどこかの旅人さんに出会わなかったら一生迷子になりかけてたのに?」

 

ノエル「あれは違います! あれは道が勝手に変わるのが悪いんです!!」

 

ノエル……お前にとっては道は生き物か?

 

「はぁ、まったく………祖国では歌う死神のせいで周辺国に伝染病が流行っているとして「意志ある災禍」とか言われてますし………」

 

おい待て……殺しならわかるが、なんで伝染病まで俺のせいにする?

 

アーク「そ、そうですか………まぁ、この呪いを解く方法がなかったらこの国に帰ってきますよ」

 

「そうですか! 帰って来るのですか!」

 

ノエル「トオル様! 絶対に帰ってきてくださいよ! そしてメルをください!!」

 

ノエル……メタルギアMk,Ⅱは俺の一部みたいなものなんだが……

 

アーク「わかってるよ……あ、じゃぁ……ノエル! あと一つだけ!!」

 

ノエル「……はい?」

 

ノエルの前に立ち、小指を出した

 

ノエル「これは?」

 

アーク「これは俺の故郷のおまじないで『指きりげんまん』だ!!」

 

ノエル「え、えっと……こうですか?」

 

ノエルは恐る恐る小指を出し、絡ませた

 

ノエル「あ、でもコレ……結構楽しいですね」

 

アーク「だろ?」

 

こうして俺はノエルと約束をして教会を後にした。




どうも好きなモンハンのモンスターはフルフルな零城です

次回は久しぶりにアリスたちが登場します

あと次回は古代兵器の正体がわかります!!
(考察をくれたらすごくうれしいです)


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四十九発目 帰国

感想も
桜白狐 さん
大和 さん
ありがとうございます!!


バサビィ共和国から一山ぐらい超えたところ……

 

 

キィィィィィィ……

 

 

一匹の鳥が飛んでいた。

しかし、その鳥は普通ではなかった。

黒い機体に鳥の形をしているが()()()()()()()()()()()を載せて翼にミサイルを載せていた。

メタルギアの世界では偵察や爆撃を主にしていたUACV(戦闘無人兵器)……スライダー。

 

アーク「ふぅ~ん♪ 意外と空も悪くないなぁ~♪」

 

そう、正体は我らが主人公 アークだった。

 

アーク(実は昨日、早く帰りたいから開発したんだが……結構いいな!!)

 


 

以前のポイント 6045

 

開発 スライダー 500

 

合計ポイント 5545

 


 

ちなみに開発した時にチュートリアルがあったが今回はメタルギアキャラは来なかった

バサビィ共和国から出た後、すぐにスライダーに変身し空に飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、アーハム帝国が見えてきた。

え、飛んでいる途中になんかなかったのかって? ねぇわ、めっちゃ平和だったわ。

 

アーク「久々に帰ってきたなアーハム帝国」

 

大して変わってないがそれでも故郷のように懐かしく感じてしまう

下ではエルフたちが笑顔に生活している。

そして……

 

アーク「魔法学園だ!!」

 

懐かしき魔法学園、俺がこの世界に降り立ってからいろいろと交流があった魔法学園……

そして、その学園内の一角にある自分の主人が作ってくれたポツンと一軒家な自分の家

 

アーク「ただいまー!!」

 

懐かしき我が家兼倉庫の窓から突入し中に入る……が

 

アーク「おお、全く変わらないn(ドゴォ!!)ごふぅ!?」

 

中に入って雀みたいにピョンピョン飛んで移動していたら、横からタックルされてしまい倒れこんでしまった。

 

アーク「痛ぇ……誰だ? ……あ」

 

アリス「……」

 

アーク「や、やぁ……アリス?」

 

アリス「……遅かったじゃない」

 

犯人は主人のアリスで、その手は俺の機体を優しく包んでいた。

 

アーク「あ~……まぁ、ごめん」

 

だいぶご機嫌が斜めなようだ

 

アリス「アークがいない間、一回しか連絡してないし」

 

アーク「え、いや……俺、その間……勇者の監視で忙しかったし」

 

アリス「……でも寝るときとか……少しくらい話してもいいじゃない」

 

アーク「いや、そん時は俺はとある教会に居候をしてもらてたからできなかったんだよ」

 

アリス「ふぅ~ん……教会……シスターとかいた?」

 

アーク「え、聞く必要あるそr「いいから言いなさい」……あ、はい」

 

え、どうしたんだアリス?

目が怖いんだが?

 

床で俺に抱き着いたままこちらを見てくるアリス

ってかスライダーって装甲が脆いから結構痛いのである。

 

アーク「えっと……いたけど?」

 

アリス「ふぅ~ん……その子……どんな子だった?」

 

アーク「え?普通の女の子だった」

 

アリス「詳しく」

 

アーク「水色の瞳にブロンド色の髪をして、ノエル・スカルツォって言う女の子」

 

アリス「あら? 詳しいじゃない?」

 

アーク「まぁ、勇者の監視の一環で一緒にダンジョン攻略に行くことになったからな」

 

アリス「へぇ~……楽しかった?」

 

アーク「楽しい……まぁ、あっちでは比較的楽しかったぞ?」

 

アリス「……」

 

アーク「なぁ? どうしたんだ?アリス? さっきから俺を見て?」

 

アリス「べっつにー!! ただ、私の大切な使い魔が帰って来るのが遅くて私との約束を忘れたのかなって思っただけですー!!」

 

アーク「そ、そうか?」

 

え、待って

アリスってこんなことをするエルフだっけ?

 

アリス「あ! あと、アーク!! 甘い物!!」

 

あ、そんなこともなかったわ

この「甘い物寄こさなかったら殺す」みたいな目は俺の主人だわ

 

アーク「はぁ……わーたわーた……準備するから少し待ってr(ズドォン!!)……ふぁ!?」

 

突如として俺の家の扉が蹴破られ……否、破壊されて入ってきたのは

 

リン「じょ、助手ぅぅ~~~」

 

アーク「あ、リンどうしt……おふ」

 

扉から出てきたのはリンと……

 

クロエ「あ~~~~~くぅ~~~~~~~~~」

 

クロエだったが……変わり果てていた。

髪は整っているが、肌は死人のように白く、目に生気はなかった

 

アーク「どったの?」

 

しかし、すぐに理由が分かった。

 

クロエ「私にも……スイーツを……くださいまし……」

 

アーク「おK、リン それは正常だ放っておけ」

 

なんだよ……てかなんで甘い物食ってないだけでこうなっているんだよ?

 

クロエ「だ、だめです……今すぐにでも……ああ、なぜかお花畑が……」

 

アーク「はぁ……クロエさぁ……あんたの妹を見ろよ? 平然としてるぞ?」

 

アリス「え? 私、アークのスーツで我慢してたけど(?)」

 

アーク「ほら見ろ! 俺のスーツで……おい、ちょっと待てアリス!? 今、なんて言った!?」

 

今一瞬、トンデモ発言をした気が……ま、まぁ後で聞くか

 

そのあとはクロエがうるさかったのでドーナッツを作って黙らせた(サイボーグに戻りました)

 


 

以前のポイント 5545

 

変身 サイボーグ 150

 

生産

ホットケーキミックス 1

無塩バター 1

卵 1

牛乳 1

砂糖 1

バニラエッセンス 1 

強力粉 1

揚げ油 1

 

合計ポイント 5388

 


 

アリス「う~ん♪ おいしい♪」

 

クロエ「ああ♡ 体中に糖分が染みていく感じ……最高ですわ♡」

 

クロエ、それの表現は重症だ。

 

リン「助手……ずっと思ってたけどお店とか出さないの? 資金源にもなるからいいと思うけど?」

 

アーク「う~ん……一時期、そう考えていたんだけど……この料理を考えたのは俺じゃないから、有名になる気はないかなぁ?」

 

別に俺は見つけたわけじゃないから料理で無双する気はない

……あと、俺は自分が作った料理を食べておいしいって言ってくれる人さえいればそれでいいからな

 

アリス「はぁ♪ おしいしかった!!」

 

クロエ「久しぶりのスイーツ……やはりコレは中毒性がありますね」

 

いや、俺からしたら何でこの世界はスイーツ文化が発展してないんだよ

 

そのあとは俺のバサビィ共和国での思い出を語った。

 

アリス「へぇ~……デカいスライムを一人で? スライムだし弱かったじゃない?」

 

アーク「結構大変だったぞ? 斬ろうにも酸で溶けて防御もいいし、体内には鉱石があって固くなるし、あとノエルって子の服が……あ、なんでもない」

 

リン「ん? 助手? 今、何か言いかけた?」

 

アーク「……いや、気のせいだ」

 

危ない、危ない……あと少しでもやめてなかったらアリスに殺されるところだった。

 

アリス「……」

 

でも、さっきから見てくるけど……聞こえてない……よな?

 

すると……

 

 

コンコン

 

 

 

アーク「お? 誰だ?」

 

家の扉……は破壊されたので壁からノック音が聞こえたので出てみると

 

「……クロエ様はいらっしゃいますか?」

 

アーク「え、はい」

 

出てみるとそこには鎧を被った男性エルフがいた。

 

アーク「クロエ? なんかお前に用があるっぽいぞ?」

 

クロエ「あら? 私に?」

 

クロエは立ち上がり、外に出た行った。

 

アーク「なんだろうな?」

 

アリス「アーク……もしかして、何か罪を犯した?」

 

アーク「してねぇわ」

 

しばらくすると

 

クロエ「ただいま」

 

アリス「クロエお姉さま? どうだったのですか?」

 

クロエ「えっと……良い件と悪い件の一つずつあるけど、どっちを先に聞きたい?」

 

アーク「え、じゃぁ……悪いほうから」

 

クロエ「……めんどくさいから良いほうからね」

 

おいこら、だったらさっきの質問はなんだ

 

クロエ「まず……はい、アーク」

 

そういい、目の前にガチャリと置かれた袋の中には

 

リン「おお……お金」

 

クロエ「お父様が報酬でだって」

 

アーク「おう、ありがと」

 


 

以前のポイント 5388

 

獲得

銀貨2000枚=200000ゴールド=2000ポイント

 

合計ポイント 7388

 


 

アーク「それで? 悪いほうって?」

 

クロエ「アーク……悪いけど……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

ぽくぽくぽく……

 

 

 

 

ちーん!!

 

アーク「はぁ!?」

 

え、今日帰ってきたんですよ?

 

クロエ「お父様によると、たった今さっきバサビィ共和国から急遽、手紙が来て

 

 

 

 

アーハム帝国とバサビィ共和国の今後についての会議をしたい

 

 

 

 

……だそうよ」

 

ざっけな!?

今さっき帰ってきて正直寝たいのに……勇者ぁ!! バサビィ共和国ぅぅ!! 恨むぞてめぇら!!

 

アリス「え、でも会議ならお父様たちが行くんじゃ?」

 

クロエ「……バサビィ共和国が狙ったのかわからないけど……その会議の日ね……お父様はミール聖教国に行って私も補助で行くことになってるの」

 

え、それってつまり……

 

クロエ「アリス……()()()()()()()()()()()()()()

 

アリス「わ、私!? でも、私……会議とか受けたことないし!?」

 

クロエ「あ、安心して……話すのは大臣たちに任せるから」

 

アーク「あ、つまり……アリスは飾り?」

 

クロエ「……まぁ、そうなるわね」

 

アリス「よ、よかった……私、大人数に見られるのってあまり好きじゃないもん」

 

そういや、勇者が来た時……面白いくらい震えてたな

 

クロエ「それで……アーク……」

 

アーク「察せたわ……アリスの護衛だろ?」

 

クロエ「その通りだわ」

 

はぁ……ゆっくりしたいのに

 

アーク「わかった……いつ、出発?」

 

クロエ「明日」

 

アーク「わかった明日n……明日ぁ!?」

 

労災とか降りないかな?

 

アリス「でも! 今度は私もアークと一緒に行けるからいいもん!!」

 

アーク「いいもんってアリス……会議だぞ? 国がらみのことだぞ?」

 

アリス「座っておけばいいんでしょ!! へっちゃらよ!!」ドヤァ

 

ドヤ顔をするが心配しか出ない。

 

アーク「はぁ……わかった準備をしておくよ」

 

こうして俺は明日に備えて準備を開始した

 

アーク(あ、そういえばノエルに迷彩服貸したままだったな)

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、バサビィ共和国のとある場所

 

「ここか」

 

「はい、もう間もなく扉が開くそうです」

 

なぜか郊外にある山にバサビィ共和国の現首相と幹部、大人数の兵士や雇われた人間がいた

 

「しかし、良いんですか?勇者には秘密にして?」

 

「はぁ、お前はあいつを勇者だと崇めるのか?」

 

「まさか!あんな豚を勇者だなんて死んでもごめんですね!!」

 

実を言うと召喚させた首相でさえ勇者には失望していた

本当は軍に入れてエルはは魔族とつながっているとかアーハム帝国を手に入れたら好きにしていいっと言おうとしたが

 

「飯を汚く食べ、女と遊び、政治にも文句を言ってくる……はぁ、これだったんなら使役魔法で奴隷にしておけばよかったな」

 

「能力もパッとしないものですしね」

 

「まったくだ………だが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ」

 

そんな会話をしてしている首相と幹部の目の前には……

 

「それにしても……巨大な扉ですね」

 

「ああ、材質もただの鉄ではない……」

 

巨大な鉄の扉があった

 

「それにしても本当なんですかね?」

 

「なにがだ?」

 

「ここが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()だって?

 

ことの発端は勇者が召喚される一週間前のことだった

 

農業を営んでいた農民がある日、大雨が降り山の農場が心配で近くの山で異常はないか山を歩いていると地面に何かの一部が地面から出ていたそうだ

不思議に思って引っこ抜いてみると()()()()()()()()()だった

報告では「剣にしては刃がなく、棍棒にしては打撃部が少ない。持つところもイマイチわからなく小さい持ち手のほうには小さなフックがあった」そうだ

農民は不思議に思い村の役所に向かったがそれでもわからなかったので城の役員に見てもらうと古代兵器だと分かった

古代兵器だと分かった瞬間、農民は浮かれ「売れば金持ちになれる」、「まだまだあるかもしれない」と山に向かい掘り起こしてに行ったら先日の大豆のおかげか大量に見つかった

小躍りしながら掘っていったらこの巨大な鉄の扉を見つけた

それを知ったバサビィ共和国はすぐさま農民を抹殺して口封じ(可哀そう)をし、秘密裏に採掘しているそうだ

採掘も城には報告せず知っているのは今ここにいる自分と隣にいる幹部と数名の騎士で掘っている人間には何を掘っているのかは教えていない

もちろん、勇者にも教えていない

 

「ふん、だがこれさえ手にいればアーハムのエルフどもなんか怖くもない!!」

 

すると

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

 

 

「開いたぞ!!」

 

「ふぅ、ようやくか……どんだけ固いんだこの扉は」

 

「上位魔法を数十回撃ってようやく凹んだほどですしね」

 

そしてゾロゾロと内部に入り込む

 

「……やはり古代に存在していたせいかほとんど壊れているな」

 

「はい、しかしこれが本当に大昔に動いてたんですかね?」

 

内部はとてつもなく広く、自国にある舞踏会で使われる広場が霞んで見えてしまうほどだった

 

「……どれも壊れていますね」

 

「そうだな……それに例え形は保っている古代兵器でも使い方がわからないからな……量産しようにも構造も素材もわからないからな」

 

奥に、奥に進んでいくがどこも壊れており使い物にならなかった

 

「ん?なんだこれは?」

 

しばらく歩いていると地面に()()()()があった

 

「何でしょうか?……何かの足跡と……まるで()()()()()()()()()()()()()()()のような?」

 

地面にあったのは……そうまるで()()()()のようだった

それがそこら中にあり急カーブしたり何かの足跡に変わったりと奇妙なものだった

足跡をついていくと

 

「光?」

 

足跡の先には()()()()()()()()()()があった

 

「一体なん………お、おおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

その先にあったのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こ、これって……すべて古代兵器!?」

 

幹部が驚くのも無理はない

数が異常に多く現実の軍隊なら一個大隊分の量があった

自分が今まで見てきた古代兵器はボロボロで一回使えば壊れる品物だったがそれが新品で大量にあった

 

「これほどの古代兵器があるならアーハムなど世界など……くははははは!! おい! ここにある古代兵器をすべて持っていけ!!」

 

青白いケースの中には大量の古代兵器があり、兵士たちは文字がわからなく書かれていた名前を見てないが……その兵器は

 

 

かつての大国(アメリカ合衆国)が開発したアサルトライフル

 

 

 

「XM8」

 

 

と書かれていた

 

「そうですね!! アーハムのエルフどもなど………ぬ?」

 

すると幹部の一人が古代兵器のある部屋の中央に何かを見つけた。

 

「……()()?」

 

緑色の液体の入った透明の筒の中に

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()




どうも昨日投稿した後にイ〇ンで買い物をして帰っている途中で「ハザードトリガー」が捨てられて(壊れてた)思わず

「エボルト?」

っとつぶやいた零城です
マジでビビった
ちなみに今は某トラウマ回になろうとしている輩を増やさないためにゴミ箱にシュートしました

最後に出たバサビィ共和国の首相たちが入った場所は・・・・・・・実はこの小説の第一話と第二話を読んでみたらわかりますよ?

次回!ただいまバサビィ共和国!!


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五十発目 「また」である

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
きなこもち信者 さん
ノロケル さん
大和 さん
桜白狐 さん
ヴェノム さん
ありがとうございます!!

注意!!
メタルギアキャラが出ますがキャラ崩壊が起こります!!

あと

祝!!
UA25,000人とお気に入り200人突破!!
ありがとうございます!!
これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします!!


アークがアーハム帝国に戻ったがすぐにバサビィ共和国に行くことになった次の日の朝……

 

アリス「アーク! 起きなさいよ!!」

 

アーク「いや、アリス……俺、昨日帰ってきたばかりなんだが?」

 

眠い

マジで眠い

 

アーク「アリスは眠くないのか?」

 

アリス「私? 私はへっちゃらよ!! あれ? もしかして、アーク……早寝早起きしてないの?」ニヤニヤ

 

うぜぇ

この主人、うぜぇ

 

ここぞとばかりにドヤ顔をして馬鹿にしてくるアリス。

 

アーク「ふぁ……確か、俺って荷物運び用の馬車だったよな? そっちで寝るか」

 

アリス「あら? 何言ってるのよ? アークも私の馬車に乗るのよ」

 

アーク「はぁ!?」

 

なんでだってばよ!?(某忍者風)

 

今回、バサビィ共和国に行くのはアリスと交渉担当の大臣たちと護衛騎士数十人とアリス専用や大臣専用の馬車くらいで俺は一番後方にある荷物運び用の馬車だ。

しかし、この主人……一緒の馬車に乗れと言う。

 

アーク「なんでさ……」

 

アリス「だってアークって私に忠誠誓ったのでしょ? なら、私のナイト(護衛)が主人の近くにいたら何時でも守れるじゃない?」

 

アーク「確かに効率的だけどさぁ……」

 

それから成り行きで俺もアリスの馬車に乗ることになったのだが……

 

アーク「なんで俺の横なんだよ……」

 

皇族用馬車の中は豪華で雲のように柔らかい椅子に鏡のように磨かれた窓など大臣用の馬車とは全く違ったのだ。

だが、なぜかアークの隣にアリスが座っていた。

 

アーク「向かい合っている設計だからあっちに椅子は空いているだろ?」

 

アリス「ふふん♪ これは私の作戦よ!! こうやって引っ付いて温めたら眠くなる作戦!!」

 

アーク「作戦って……まさか、今から何か勝負する気なのか?」

 

アリス「あら、ようやく主人の考えを充てるようになってきたわね!! 流石、私の使い魔! 感心するわ!」

 

アーク「感心は良いから俺は眠いんだが」

 

アリス「いい! 今から先に寝たほうが負けね!!」

 

アーク「……俺に衰弱死をしろと?」

 

アリス「いい? スタート!!」

 

話を聞けと言おうとしたが勝手に進められた。

 

アーク(まぁ、10分くらい経ってから寝ればいいか)

 

 

 

 

 

しかし3分後

 

 

 

 

 

アリス「くぅ……くぅ……くぅ……」

 

アーク(なんでや!?)

 

勝手に勝負が始まり適当に負けてアリスを喜ばせようかなっと思っていたがまさかの勝負を持ち掛けた方が自滅してしまった。

そんなアリスはアークの肩に寄りかかり可愛らしい寝息を立てながら寝ていた。

 

アリス「あーくぅ……もう……一人に……しにゃい……むにゃむにゃ」

 

アーク「はぁ……」

 

一体何の夢を見ているのやら?

しかし、問題はこれではなかった。

 

アリス「あーくぅ……」

 

そう、アリスとの距離だ

彼女の髪が俺の顔に掛かっている……肌触りは絹のように滑らかで……そして、どこか落ち着く匂い……

 

アーク(いやいやいや……なに感じてんだ!? 彼女はあくまでも主人で護衛対象なんだぞ!?)

 

しかし、心はダメだと言っているが体は反応する。

アリスの体の体温がサイボーグの固い皮膚越しでもわかってしまうぐらい熱い

そして、近い! 近すぎる!?

 

アーク(これ、マジで敵が来たら動けないぞ?)

 

アリスの腕は俺をまるでぬいぐるみを抱えて寝る子供のように抱きしめていた。

しかも……

 

 

ふにゅ

 

 

当たっているのである……主に胸が。

 

アーク「……」

 

そして、アークは現実から逃れるためにVR空間に転移した

 


 

VR空間

 

アーク「はぁ……心臓に悪い」

 

俺が目が覚めるとそこはどこかの基地のようだった

 

アーク「……1時間ぐらいしたら戻るか」

 

起き上がり辺りを見渡してみると誰もいなかった……が

 

アーク「うわぁ……」

 

起き上がった場所は空港部分の滑走路でその中心にいたのは

 

 

 

 

 

スカルフェイス「ようやく来たのかね? アーク?」

 

 

 

 

 

アーク「……お前かよ」

 

スカルフェイス「なんだね? 嫌なのかね?」

 

アーク「嫌だわ(キッパリ)」

 

スカルフェイス「……そんなことより、丁度今から私のティータイムなんだが付き合っててくれるかね?」

 

え、お前……ティータイムとかする奴っけ?

ぶっちゃけ今すぐ帰りたいものなんだが、帰ったら帰ったでアリスのアレが襲ってくるから帰るのも危険だ。

 

アーク「はぁ……1時間だけな」

 

スカルフェイズ「くっくっく……まぁまぁ……座り給え」

 

すると目の前の空間から「最初からそこにあった」かのようにテーブルとイスとお茶セットが生成させた。

とりあえず、大人しく椅子に座った。

 

スカルフェイス「私は生前に故郷を失い家族も失った……そして果てには「英語」を憎み声帯虫を改造し民族解放を謳ったが……最後はBIGBOSSの影武者に殺されてしまった……私は大いに後悔した」

 

こぽこぽ……とティーポットをカップに傾けながら言う

 

アーク「あ~……そういや、サヘラントロプスで死んだんだっけ?」

 

スカルフェイス「まったくだ……あれは子供のころに工場で遊んでいたら空爆で焼かれた皮膚ぐらい痛かったものだ」

 

アーク「んで、最後はエメリッヒ博士に殺されたんだっけ?」

 

スカルフェイス「ああ、第三の子供が裏切るのは予想外だった……そして死んだあとあの世から世界を見ていたんだが……悪くない世界を作ったものだな……あいつは」

 

お?

このスカルフェイス……結構丸いぞ?

 

スカルフェイス「だが、この……AIか? ……慣れないものだな」

 

コトリと目の前にいい匂いを出しながら入っているカップが置かれた。

 

アーク「……俺、口ないんですけど?」

 

スカルフェイス「……この世界はVRだ。問題はない」

 

というわけで飲んだが……

 

アーク「え、うま!?」

 

久しぶりに感じた旨味に驚く。

 

スカルフェイス「ああ、暇だったから世界中の茶葉を研究したんでな……」

 

本当はおいしくないと言いたいんだが…マジでうまい。

 

 

 

 

 

 

 

一時間後……

 

 

 

 

 

アーク「あ、そうだ……最後に一つ良いか?」

 

スカルフェイス「ほう? お前から話題を振るとはな……なんだ?」

 

アーク「……もし、お前が不死身並みに回復力を持つ敵とあったらどうする?」

 

スカルフェイス「……条件にもよるが……実験体にさせるな……だがもし毒物などが効かないのであれば精神的に殺す」

 

アーク「はは……あんたらしい」

 

そろそろ、一時間か……う~ん……勇者を殺すヒントを得られるかと思ったんだが……いや、別にありかも?

 

スカルフェイス「あ、私からは一つ忠告だ……お前の主人に関してだ」

 

アーク「アリスがどうした?」

 

スカルフェイス「貴様は……彼女をどう思っている?」

 

アーク「別に? ただ全力で守るだけだ」

 

スカルフェイス「そうか……なら、()()()()()()()()()

 

アーク「言われなくてもな」

 

こうして俺はVR空間を後にした

 


 

アーク「う……ううん?」

 

目が覚めるとそこは馬車の中だった。

 

アーク(まだ着いてはいない……いや、そんなこともないか)

 

窓の外を見ると城の壁が見えてきた。

 

アーク「アリスー? 起きろー?」

 

アリス「う、ううん? アーク?」

 

アーク「おはようさん、もうすぐで着くぞ」

 

アリス「にゅぅ……」

 

目を擦りながらアークの肩から離れ目を擦り今いる場所を把握する。

 

アリス「今……どこ?」

 

アーク「もうすぐでバサビィ共和国に着くぞ、準備しろ」

 

アリス「うん……あ、勝負……」

 

アーク「勝負? 何のことだ?」

 

アリス「あれ? なに結んだっけ?……まぁ、いいか」

 

よし、何とか流せた

これで思い出させたら騒ぎ始めるからなかったことにした。

そして、バサビィ共和国に入ると……

 

 

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

「ようこそ!!」

 

「お待ちしてました!!」

 

アーク「すげぇな」

 

馬車の窓から見るとバサビィ共和国の国民が歓迎していた。

流石に第二皇女が来たからかもしれないが、かなり豪華だな

 

アリス「すごいわね……うちの国に勇者が来た時とは大違いだわ」

 

アーク「いや、あれと比べたらダメだろ」

 

こうしてバサビィ共和国の中央にある城に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アリス・フォン・アーハム様のおなーりー!!」

 

アーク(ここまで問題はなし……か)

 

アリスの護衛として城内に入るのは許可されたので一緒に行くことになった

アリスを先頭に後ろに交渉担当の大臣などで俺は中心におり、なるべく目立たないようにレインコートを着た

 

「おお! アリス様! ようこそお越しになられました!!」

 

謁見の間はアーハム帝国ほど広くはないがそれでも豪華だった。

巨大なステンドガラスの下にはバサビィ共和国の首相と例のゴミ(勇者)がいた。

 

アリス「ごきげんよう。本日はよろしくお願いします」

 

着ていたドレスの両端をそっと掴みお辞儀をする

それはまるで御伽話に出てくる妖精のように可憐だった。

着ているドレスも外国訪問用のドレスらしく、赤と白というおめでたい色合いで白い手袋もしていて入った時も謁見の間にいた騎士や大臣などが見惚れていた。

 

ペガサス「アリス!! 俺のアリス!!」

 

アリス「勇者様! ごきげんよう」

 

うわ、来た

先日、別れたはずの勇者をまた見てしまった(帰ったら目をア〇ボンで洗浄しないとな)

 

ペガサス「お、おお……今日も岩山に咲く一凛の花のように綺麗だな!!」

 

アリス「うふふ♪ ありがとうございます」

 

ペガサス「……ところで今日は例の護衛は?」

 

アリス「例……とは?」

 

ペガサス「ほら! えっと……あの……す、す……スコール!!」

 

 

スッ

 

 

アーク「スティーブです」

 

もう”ス”しか合ってないぞ?

来るたんびに悪化してないか?

 

にゅっとアリスの隣に出現し訂正させる。

 

ペガサス「うお!? あ、そうだったな! スティーブだったな!!」

 

はぁ……なんで女性の名前は覚えるけど男性のは覚えないんだこいつ……

あとアリスを呼び捨てすんな、精々”様”ぐらいつけろや。

 

「ゆ、勇者様……次に進めませぬぞ」

 

ペガサス「……っち、うるせぇんだよ糞ジジイ!!アリス! 後でまた話そう!!」

 

勇者が勝手にしゃしゃり出る事態が起きたがすぐに終わり日程が話された。

どうやら今日はもう遅いので会議は明日ある。

 

「では、第二皇女殿……ゆるりと休めれてください」

 

あ、ちゃんと敬意は払ってるわ

こいつらがアーハム帝国に来た時とは大違いだな……でもなんか嫌な感じがするな

 

今までエルフを虫だとか人間の真似事だとか言ってきた奴らが急に態度を改めて接してくるのはなんとも気味の悪いものだが……何の問題もなしに進んでほしものだ。

しかし……

 

 

 

 

 

大臣たちの人だかりの間から

 

 

 

ひょこり

 

 

可愛らしく顔を覗き、アリスとアークを見ていた()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノエル「……トオル?」

 


 

その後、無事に謁見は終了し各部屋に案内された

広い廊下を歩き案内された部屋は

 

アリス「……まぁまぁね」

 

アリスに用意された部屋は広く白いベッドとソファと普通な感じだった

 

 

コンコン

 

 

アリス「あら? 誰かしら? どうぞ?」

 

アーク「失礼します」

 

アリス「あら? アークじゃない?」

 

アーク「よぅ……とりあえず部屋の周りには異変はなかった」

 

謁見が終了した後、俺は先にアリスの部屋に向かい隣の部屋や廊下に異変はないかと検査をしていたが異常はなかった

なんか……安全を確認できたのはいいが不安は出たままだった。

 

アリス「そう、ありがとう……ところでなんでノックなんかするのよ? 来客でも来たのかなって思ったじゃない?」

 

アーク「……誰だっけなぁ? 前に召喚されて主人の部屋についていっただけなのに怒って「礼儀が平民以下ね」って言った主人は?」

 

アリス「ふん! そんなのいないわけ……ってそれ私じゃない!? なんで覚えてるのよ!?」

 

アーク「懐かしいなぁ……あんときのアリスは感謝の言葉を俺に言うことなんか天変地異に近い程なかったし、そのあとに俺が情報が欲しいって言ったら「あんたが人間じゃなかったらいい心がけって褒めたいけど」って言ってたなぁ……」(「現状確認」の序盤を参照)

 

アリス「い、い、いやあああぁぁぁぁぁぁ!? 忘れて!? 今すぐに忘れて!?」

 

……やばい、ちょっと楽しくなってきた

わざとアリスの声真似して言ってみたけど効果はバツグンのようだな。

目の前でサクランボみたいに顔を赤くしポカポカと俺を叩くが全く痛くない。

 

アーク「しかも、俺の部屋も当初はなく倉庫ぐらしだったなぁ……あ、でも頭撫でて照れるアリスも()()()()()()?」

 

アリス「か、かわ!? い、言っておくけどね!! あれは照れているんじゃなくて恥ずかしかっただけよ!!」

 

まぁ、世間ではそれを照れているというものなんだが……言わないでおくか

 

アーク(はぁ……これだからアリスと一緒にいるのは悪くないものだ)

 

敬語で話さず友達みたいに話せて結構楽しいのだ。

すると……

 

 

コンコン

 

 

 

アリス「誰かしら?」

 

アーク「……お世話になるメイドじゃないか?」

 

アリス「そうかもね……はい、どうぞ」

 

俺はあくまでもアリスの護衛なので壁際に移動し後ろで手を掴み下を向いて護衛っぽく立つ。

 

 

カチャ

 

 

??「し、失礼します」

 

入ってきたのは()()()()()()だった。

世界中にもシスターは何人もいるが……

 

アリス「あなたは?」

 

 

 

 

ノエル「あ、えっと……バサビィ共和国の教会に所属しています。ノエル・スカルツォです!」」

 

 

 

 

 

 

……え?

ノエル?

なんでここに?

 

そこにいたのは先日別れたノエルだった。

 

アーク(あ、そういえば……)

 

ふと、前にノエルが言っていたのを思い出す。

 

 

 

ノエル『私は神父様の手伝いで行っているんです!! 私たち教会の者は勇者が召喚されたらその国の城に向かい祝福を捧げているんです!!』

 

 

 

アーク(そうやったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?)

 

ノエル「……あ! トオル様! やっぱりトオル様だ!!」

 

アーク「あ、ああ……えっとぉ……また、会ったねノエル」

 

ノエル「どうしたんですか? 一昨日に旅に出たのに? あ! もう呪いは解呪できたのですか!?」

 

アーク「あ、いや……えっとぉ…」

 

やばい、今更俺が考えた設定が牙をむき出した。

俺に近寄りまるで久しぶりに飼い主にあった愛犬のように興奮するが、とうの俺はこれこそ自業自得というものなのかと思っていると

 

アリス「ちょっと待って……あなたがあーk……スティーブが言っていたノエルね?」

 

横からアリスが割って入り一旦話す。

 

ノエル「スティーブ? あ、はい! 私がノエルです!!」

 

元気のいい声で返事をするが

 

アリス「ふぅ~ん……」

 

ノエル「な、なんでしょうか?」

 

アリスはノエルのつま先から顔までじっくりと観察した。

 

アーク「やめい、アリス……ノエルが怖がってるぞ」

 

アリス「あ、ごめんなさい? ちょっと興味が湧いてしまっただけよ?」

 

アーク(にしちゃぁ……目が怖かったがな)

 

ノエル「え、えっと……アリス・フォン・アーハム様とトオル様ってどういう御関係で?」

 

アーク「あー……俺が説明をs「私がしてあげるわ!!」あ、ちょっとアリス!?」

 

アリス「あなたが言うトオルは()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

まるでドドドン!! って効果音が聞こえそうなくらい胸を張って宣言するアリス

 

トオル「部下……トオル様? スティーブという名は?」

 

アーク「悪い、トオルっていうのは偽名なんだ……あ、でも今まで通りトオルって呼んでもいいz「あ、なら私もトオルって呼ぶ!!」……はぁ!?」

 

急に会話に入り込んで、急に宣言をする主人

 

アリス「何よ?」

 

アーク「いや、なによじゃないわ!? なんで急に!?」

 

アリス「だってトオルってあなたの(元の)名前から作り変えてできたじゃない? 主人である私が言ってはいけず、()()()()には言っていいっておかしくない?」

 

ノエル「え、トオル様の本当の名前?」

 

アーク「おK、ちょっとアリス静かにしてて。その名前言っていいから静かにしてて」

 

めんどくさいことになりそうになったので一旦話を整理する。

 

アーク「あー……ノエル、見てわかると思うけど俺はアリス様の部下なんだ」

 

ノエル「な、なるほど……で、でも旅人っていうのは? 呪いとかは?」

 

アーク「実は俺はアリス様に頼まれ事があってこの国に来たんだ」

 

ノエル「頼まれ事?」

 

アーク「ああ、数日前にアーハム帝国に勇者が訪問したよな? そん時に勇者を歓迎したんだけど勇者の好みとかわからなくてな?」

 

ノエル「……あ! つまりトオル様は神の御使い様の好きなものを探そうとする秘密の記者さんってことなんですね!!」

 

アーク「そう……そうそうそう!! そういうこと!!」

 

よかった……ノエルがポンコツで

 

アリス「秘密の記者って……それって諜報員ってことじゃn「アリス、細かいことは気にしてはいけない」

 

アーク「だからすまんな……嘘なんかついて」

 

ノエル「じゃぁ……あの指きりげんまんも?」

 

アーク「……すまんそれも」

 

ノエル「そんな……ひどいです……」

 

ポタ……ポタ……

 

するとポロポロとノエルの水色の瞳から涙が出てきた。

 

アーク「わー!? ごめん!? 本当にごめんって!?」

 

アリス「トオル……あんた最低……」

 

アーク「違うって!? ごめんって!? 今更許されることじゃないけど何か償うから!?」

 

ノエル「えぐ……本当……ですか?」

 

アーク「本当本当!! なんなら毎朝、神に懺悔して寝るときも神に拝んでから寝るから!?」

 

ノエル「……無理です」

 

アリス「……」

 

痛い!?

さっきからアリスの目線が痛い!?

 

ノエル「……あ! なら今度こそ私と約束をしてください!!」

 

アーク「おう! 何なら俺が生まれたころの武勇伝やら何やら言ってあげるから!!」

 

ノエル「あ、それは別で聞きたいです」

 

アーク「お、ちょい!?」

 

すると、ノエルは勢いよく俺の手を掴み小指を捕獲した後に自分の小指と絡ませた。

 

ノエル「指きりげんまーん! 嘘ついたら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「うぃっす」

 

ノエルと小指を絡ませて指きりげんまんをしていると、ノエルが俺の耳元に近寄り小声で脅しをかけられて即刻従うことにした。

 

ノエル「うふふ♪ それではアリス様、トオル様……失礼します」

 

ノエルはいたずらっぽくウィンクした後にお辞儀し、部屋を後にした。

 

アーク「ふぅ……どうにか誤魔化せたな……ごめんなアリス?」

 

アリス「……ええ、そうね」

 

アーク「それじゃ、俺は警備に戻るかr「ちょっと待ちなさい」……どしたの?」

 

アリス「……ちょっとそこに座りなさい」

 

アーク「え、なんd「いいから!!」……あ、はい」

 

なぜか目から怒りを感じ大人しく従った。

 

アーク「え、ええっと? アリスさん? どうしたんですか?」

 

アリス「……アーク? 私は猛烈に怒っているわ」

 

アーク「え、なんかしたっけ?」

 

アリス「あなたという愚か者にヒントを上げるわ……エルフってね、()()()()()()()()()()()()

 

アーク「は、はぁ……」

 

アリス「エルフってね? ()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「……あ(察)」

 

この時、俺は初めて主人であるアリスが起こっているのを感じた。

 

 

 

アリス「楽しいお話(説教)しましょう? アーク? ……そうねぇ、まずは『ダンジョン内での彼女(ノエル)の出来事と全て』と『見てはいけないもの』についてかしら?」




どうも掃除をしていたらDS時代のカセキホリダーを見つけて遊んだ零城です
ラスボスの骸骨は好きだ

あと、皆様に謝ることが

前々回ぐらいにした「アークの新しい神様特典」ですが

「諸事情により『オリジナル弾薬無限召喚』が無くなりなりました」

オリジナル弾薬を無限に召喚してしまったら普通の弾薬がいらない事になってしまうので大変申し訳ございませんがオリジナル弾薬無限召喚はボツ……ていうことはなく神様特典から外して普通のスキルで使おうと思います
本当に申し訳ございません

次回! 説教回!!
果たして主人公は生きて帰って来るのか!?


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五十一発目 ぶち切れ案件・・・発動

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
桜白狐 さん
ヘタレ王子 さん
大和 さん
ありがとうございます!!


アーク「え、言わないといけませんか?」

 

アリス「ええ? 私に忠誠を誓ったのなら隠し事なんかないんでしょ?」

 

アーク「え……でも言えないこと「誓 っ た で し ょ ?」……その通りでございます」

 

アリスは優雅にそして笑顔で椅子に座り、俺は地面で正座している。

 

アリス「それじゃ、まずはダンジョンのことを言って?」

 

アーク「え、えっと……前にクロエたちに言ったとおりです」

 

アリス「……本当に?」

 

アーク「……えっと……すみません、付け加えます」

 

現在、絶賛お話(説教)中である。

別にここで言わないという選択肢はあるが、どういうわけか今のアリスの前だとどんなに隠し事をしても心を見透かされてわかられてしまいそうで言うしかなかった。

さらに目の力が強すぎて怖かった。

 

アーク「えっと……ダンジョン内でキャンプすることになりました」

 

アリス「そこは聞いたわ」

 

アーク「そのあと明日に備えて寝たのですが……ノエルが寝相が悪いせいか俺のテントに入ってきました」

 

アリス「……」

 

アーク「それで……彼女が俺に密着してきて俺は眠れなかったので早起きして朝ご飯の用意をしました」

 

アリス「ふ~~~~~~~~~~~~~~~~~ん?」

 

すごく長い納得した返事をしているが

 

 

トントントントントントントントン

 

 

アリスの人差し指が椅子の肘を置くところを叩いて怒っているのが丸わかりだった。

 

アリス「はい、次」

 

アーク「……そのあと朝ごはん食べたら出発して宝箱を見つけましたがトラップで勇者がミミックに体を真っ二つに切断されました」

 

アリス「え、あの勇者……真っ二つに切られたのに笑顔で私を迎えたの?」

 

アーク「だよな!? あの勇者の精神おかしいですよね!?」

 

アリス「それはわかる。でも()()()()()()()()()()()()()()?」

 

アーク「すみませんでした!!」

 

アリス「……それで? 私はミミックはアークが倒したって言ってたけど具体的には聞かされてないわよ?」

 

アーク「……え、えっと……すみません、これは言えません」

 

アリス「あら? なんでかしら?」

 

アーク「言ったら……確実に俺の首が飛んでいくからです」

 

まるで親に怒られる子供みたいに縮こまる歌う死神……そして、怒る主人。

 

アリス「わかったわ……首は飛ばさないから話しなさい」

 

アーク「あ、許さないんですね……これはノエルが言ってた『見てはいけない』ことに関することです……やっぱり言わないといけませんか?」

 

アリス「言いなさい」

 

アーク「ミミックが勇者を捕まえようとしたんですがとある出来頃があってノエルが宙づりになって捕まってしまったのですが……その時に宙づりになったノエルのスカートが落ちそうになって最初は抵抗をしていましたが……最終的に負けて黒い下着を見てしまいました」

 

ヤバいどうしよう死にたい。

精神的に公開処刑された気分だ。

 

雷が落ちてくるんだろうなと思い身構えたが……

 

アーク(あれ? 来ないぞ?)

 

いくら待っても来なかったのでそっとアリスを見よう……とした瞬間

 

 

バキャァァァ!!

 

 

アーク「ひぃ!?」

 

折れた。

骨ではなくアリスの座っていた椅子の肘を置くところが粉砕された。

 

アーク(やばいって!? これ完全に怒ってるって!?)

 

アリス「黒い下着……ねぇ?」

 

まるで非力な村人が魔王に見下ろされているような感じがした。

足が震え冷や汗を掻いているのがわかるほど。

そしてアリスはアークを笑顔で見下ろし

 

 

アリス「……ド変態アーク」

 

 

と言われた。

いつもなら笑って返せるが今はその言葉が重く心に圧し掛かる。

 

アリス「それで?」

 

アーク「あ、はい……で、えっと……無事に倒せましたがノエルとは少し重い空気になりました」

 

そして色々と白状し続けた。

 

アーク「……それで最後にボス・スライムを倒しました」

 

アリス「……そう、あなたがまだ隠し玉を持っているって思っていたけど……そんな攻撃方法とはね」

 

アーク「は、はい……えっと……大変申し訳ございませんでした」

 

アリス「あら? 何勝手に終わらせてるのよ?」

 

アーク「え?」

 

アリス「帰りはどうだったのよ?」

 

アーク「……」

 

この時のアークは「あ、使い魔人生おわったわ」っと死を覚悟した。

 

アーク「絶対に言わないと……いけませんよねぇ」

 

アリス「物分かりが早くてうれしいわ? さ、早く言いなさい」

 

アーク「……遺書を書いてもいいですか?」

 

アリス「却下よ」

 

アーク「……倒したボス・スライムの一部がノエルの頭上に降りかかって……そのぉ、ボス・スライムの性質で酸がノエルの服を溶かして……彼女の裸を見ました」

 

アリス「……そう……アーク……あなたとは使い魔契約を」

 

アーク「ちょっと待ってちょっと待って!? 確かに見たけど俺は勇者たちの目を潰してノエルに新しい服を着させたし、ギリギリノエルのほうも手で隠していたから見えてないって!?」

 

なんとも醜い言い訳だがこれくらいしか伝えれなかった。

 

アリス「そうですか……でも結局見たことには変わりありません。発情期スケベ使い魔アーク……あなたに罰を与えます。立ち上がってください」

 

ああ、俺……死ぬのか

来世は絶対にスケベとか変態とか言われない人生を歩もう……あ、でも人殺しとかしているから地獄行きかな。

でも、最後に主人から罵倒された名前を呼ばれて……よかったかもな……

 

ずっつ正座をして足が痺れているが我慢をし立ち上がった。

 

アリス「……では腕を大きく広げて目を閉じてください」

 

俺……目じゃなくてセンサーとかで見ているんだがな。

 

だが言われたとおりに目を閉じて腕を大きく広げる。

果たして付与魔法で強化された拳で撲殺されるのか剣で刺殺か斬殺されるかっと待っていた。

 

アリス「それじゃ行くよ?」

 

速くこの自分を裁いてほしいと待っていたが……全く違う答えが来た。

 

 

ふにゅ

 

 

アーク「……え?」

 

痛みではなく柔らかいものに押し付けられているのを感じ、目を開けてみると

 

アーク「何しているの?」

 

アリス「……」

 

アリスがアークに抱き着いていた。

自身の胸をアークの胸に押し付け、腕はアークの背中に回っていた。

 

アリス「……アーク」

 

アーク「あ、え、な、なに?」

 

アークも何故主人がこの行動を出るのか全く分からず固まっていたがアリスの声で元に戻った。

 

アリス「……そのまま私を腕で包んで」

 

言われた通りに広げた腕をアリスの背中に回す。

 

アリス「何でよ……」

 

アーク「な、なんでって……何が?」

 

アリス「なに、私より可愛い子の前でデレデレしてるのよ?」

 

アーク「……はい?」

 

アリス「……私の前では全く動じないのに……あの人間のシスターの前ではデレついちゃって……」

 

そして、アリスは俺に抱き着いたまま上目遣いで

 

 

アリス「私……そんなに魅力がない?」

 

 

アーク「ッ!?(ドクン!!)」

 

どういうわけか急に体が熱くなってきた……まるで体からマグマが出てくるように徐々に熱くなっていった。

そして、アリスは俺の耳元により小声で……しかしハッキリと凛とした美しい声で

 

 

アリス「……次、私以外の女性にデレデレしてたら……嫉妬するからね?」

 

 

アーク「ひゃ、ひゃい……」

 

アリス「ふぅ……さぁ! もう罰は終わったから部屋に戻りなさい! この罰を受けたくないならば今後気を付けるように!!それに下着を見たいなら私のを見せるし!!

 

そう言いながらアリスはアークを部屋から追い出した。

 

アリス「ふぅ~~~~……」

 

アークを追い出した後、アリスは寝巻に着替えて寝た……ベッドの上で一人赤面になってジタバタしながら……

 


 

翌朝、会議の日

 

アーク「全く眠れなかった……」

 

自分用に用意された部屋でアークは起きた……が本当は先日も寝ていないので瞼が重いはずだが意識ははっきりとしていた。

何故なら

 

 

ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン

 

 

自分の心臓の音だった。

果たしてこの心臓の音はサイボーグのか……はたはどこかにある自分の心臓なのかは全く分からない

目を閉じようにも体の中で祭りでもあっているかのように五月蠅く寝つけれなかった。

 

アーク「はぁ……」

 

そして目を閉じた瞬間に出てくるのが……

 

 

アリス『私……そんなに魅力がない?』

 

 

昨日のアリスだった。

必死に寝ている時に忘れようと思うがそれが逆に鮮明に思い出させてしまった。

そして、思い出すたびに心臓の高鳴りは収まらない……そうまるでそれは……

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「あいつ……いったいどこでこんな危険な(魅惑魔法みたいな)魔法を覚えたんだ?』

 

今日、会ったら言っておこうと決めた。

 

アーク「あ、朝か……』

 

ベッドから起き上がり習慣となてしまったアリスを起こしに行こうと廊下に出た。(ちなみにアークの部屋はアリスの隣である)

廊下に出てアリスの部屋に向かっていると

 

アーク「あ、アリス……」

 

ちょうどアリスの部屋からアリスが出てきたが

 

アリス「あ、アーク……おはよう」

 

アーク「あ、ああ……おはよう……それじゃ、またあとで」

 

アリス「うん」

 

特に会話することなく離れていった。

 

アーク(いやいやいや!? 今さっき会ったら使うなって注意しようとしたのに何が「またあとで」だぁ!? や、やばい……なんでかはわからないけどアリスの顔を見たら心臓が破壊されそう)

 

アリス(ど、どうしよう……昨日の罰で謝ろうって思ってたのに……主人があ、あんな恋人みたいに抱き着くなんて使い魔の主人失格よ!!)

 

二人とも本心を言えないまま会議の時間が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてアリスの部屋に忍び込んで裸で隣で寝ようとし向かってた勇者ペガサスはそんな二人を見ていた。

 

ペガサス(どうしたんだ? は! もしかしてとうとうあの護衛が俺のアリスを慰め者として酷い扱いをしたんだな!! 許さん! 実に罪が深いぞ!! 仕方ない()()()()()!!)

 

しかし、その決行が後にアークを憤慨するのはこの時の勇者はまだ知らない……

 


 

アーク「アリス……真面目にやってるかなぁ?」

 

アリスとあったあと、何回も言うタイミングがあったが言えなかった。

そして、結局言えないまま会議室まで護衛し会議は開始した。

護衛は外で待つように言われ俺は外で日向ぼっこしている……あの会議室に勇者がいたのが気に入らなかったがな

 

アーク「はぁ……」

 

ため息を吐きながら空を見上げる

……早くアリス帰ってこないかなぁ

 

すると

 

ノエル「あれ? トオル様じゃないですか?」

 

アーク「ん? あ、ノエル」

 

ノエル「どうしたんですか? こんなところで?」

 

アーク「……アリスの会議が終わるまで待っている」

 

ノエル「ああ、そうでしたね!!」

 

アーク「はぁ……ノエル……お前のせいだぞ」

 

ノエル「え、ええ!? なんで私なんですか!?」

 

アーク「ヒント……昨日、約束、エルフ、耳が良い」

 

ノエル「……あ(察)」

 

なんなのか分かった瞬間、ノエルの顔はミルミル赤くなった。

 

ノエル「す、すみませんでしたぁぁぁ!! す、少し楽しかったもので……聖職者である私がはしたないことを……」

 

アーク「いや、いいよ……あれは俺が悪かったから」

 

ノエル「お、お詫びとしては何ですが……だ、ダンジョンで裸になってしまったことを国民に全体に言っても」

 

アーク「それは流石にダメだ」

 

ノエルが困るんじゃなくて俺が困る

 

アーク「はぁ……話は変わるが……ダンジョン攻略は楽しかったか?」

 

ノエル「はい!! あの後に冒険者の皆様から宝石を売って手に入れたお金を寄付してくれたのです!!」

 

アーク「そうかぁ……よかったなぁ……」

 

ノエル「はい! 私、あんなに暖かいとろこがあるなんて初めて知りました!!」

 

アーク「そうか……あのさ、ノエル?」

 

ノエル「はい! なんでしょう?」

 

アーク「暇だしさ、お互い昔のこと話さないか? 昨日の嘘をついたお詫びとして」

 

ノエル「ええ! いいですよ!!」

 

こうしてアリスを待っている間、俺たちは会話をして待っていた。

流石に俺の正体が「歌う死神」だとバレてしまったら怖がられてしまうから正体については話さない

 

アーク「まず俺からだな……まず俺は確かに人間だがこの世界の人間ではない」

 

ノエル「え、もしかして……トオル様って神の御使い様と同じなのですか?」

 

アーク「う~ん……まぁ、そうっちゃそうだが違うと言えば違うかな」

 

ノエル「ええ!? なら、空を飛ぶ鋼鉄の鳥やどこへでも繋がる通魔機があるのは本当なんですか!?」

 

アーク「ああ、飛行機と電話のことか?」

 

ノエル「わぁ!! 本当にあったのですね! トオル様の世界も!!」

 

アーク「おう、あったz……ん? ちょっと待ってくれノエル……()ってなんだ?」

 

ノエル「あ、実はですね……あのダンジョンを攻略してトオル様が帰った後に祖国から手紙が来て「マーレ工業国家がマーレ軍事国家に変わった」らしく……その時、兵器の展覧会でトオル様の世界のと似たようなものがあったのです!!」

 

アーク「マーレ工業国家じゃなくて?」

 

ノエル「はい……だいぶ前に革命が起きて新しい政府が誕生したらしいです」

 

アーク「ほーん……それで兵器ってどんな感じなんだ?」

 

ノエル「なんか……祖国曰く全く説明された意味は分からないけどすごかったそうです!!」

 

ダメだわ、全く使えん

 

ノエル「それじゃ、次に私から!! ボス・スライムと戦った時に聞こえた爆発音は?」

 

アーク「ああ、これか?」

 

レインコートの中からSCARを取り出す。

 

ノエル「それは?」

 

アーク「俺の世界の世界での武器だ」

 

ノエル「これが神の御使い様の世界の武器なんですね!! あれ? 剣の部分はどこなんですか?」

 

アーク「いや、これは……なんていうんだ? 矢じりを飛ばして使うんだ」

 

ノエル「へぇ~!! あれ? だったらダンジョン攻略の時に使えば活躍できたのでは?」

 

アーク「……実を言うと俺が勇者と同じ世界から来たっていうのをバレたくないんだ」

 

ノエル「でも……魔族を倒すというとても重要な役割をもらえる名誉なことだと思いますよ?」

 

アーク「……俺はアリスを守るためにこの力を使うことを決めたんだ……っへ、呆れたか?」

 

ノエル「いえいえ……大切な主人を守るために力を使うことは素晴らしいことだと思います!!」

 

アーク「そうか……あ、これについては勇者には内緒でいてくれよ?」

 

ノエル「はい! 新しい約束です!!」

 

……だが時がたつのは速い

知らないうちに日が傾き、あたりは暗くなってきた。

 

アーク(……アリス……遅いな?)

 

ノエル「トオル様! 私、そろそろ帰らないと!!」

 

アーク「あ、ああそうか……すまんな」

 

ノエル「ありがとうございます!! 私、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()です!!」

 

アーク「初めてって……ノエル、家族は?」

 

ノエル「……実は私は親がいないんです」

 

アーク「ッ!? すまん……変なことを聞いてしまって」

 

ノエル「あ、やめてください! 謝るなんて!! ……まぁ、私がまだ赤ん坊の時に捨てられたらしいのですが」

 

アーク「……そうか」

 

ノエル「雨の中、路地裏に住んでいたんですけど偶々通りかかったマザーが拾ってくれて助かったんです」

 

あ、あのマザーが助けたのか

 

ノエル「それからマザーは私を我が子のように育ててくれたのです……私は初めて知ったときはショックでしたがそれでも毎日が楽しくてうれしかったです!!」

 

アーク「そうか……」

 

ノエル「……できれば私の本当の親に会いたいです」

 

アーク「……ごめんな、嘘なんかついて」

 

ノエル「いえ……でも今度はちゃんと約束を守ってくださいね」

 

アーク「ああ、絶対に」

 

そのあと、ノエルとは別れアリスを待った。

確か、日程的には今日の夕方に帰るはずなんだが……遅いな?

あ、ちなみに本来は日が出てるころに出発して魔族の遭遇を減らすはずだが皇帝曰く歌う死神がいるから大丈夫っていうことで夕方に出発することになる。

 

アーク(遅いなぁ~……アリス……)

 

恐らくまだ会議室にいるんだろう

だが、妙にムカムカする

まぁ、大体は主人が大丈夫かと心配する心のせいなんだが……

 

アーク(あの勇者なんだよなぁ)

 

潜入してわかったがあいつは女には目がない

……もしかしたらあの勇者だから会議室であるのを良いことに何かしているのではっと思ってしまうが……流石にそんなことはしないだろ

あと、心配なのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

現地で説明すると聞いたが……護衛の俺でさえ聞けなかった

……やはり安心ができないな

 

そう、木の上でブラブラ待っていると

 

アリス「アークゥ!!」

 

アーク「ッ!! 来た!!」

 

遠くから主人の声が聞こえたので急いで現場に急行する。

 

アーク「アリス!! 終わったのか!!」

 

アリス「……う、うん!! 今さっき終わった!!」

 

なんだ?

なぜか朝会った時みたいな顔ではなくどこか顔が暗かった

 

アーク「……どうした?」

 

アリス「あ、いや! 何でもない!!」

 

アーク「……そうか」

 

だが俺はすぐに見抜いた

これは会議で何かあったのだと……

 

アリスと合流した後、バサビィ共和国側がお詫びと夕食に誘ってくれた。

……最初は警戒したが()()()()()()

何を企んでるんだ?

あと、妙に思ったのがもう一つあった。

 

ペガサス「それでな! 俺の世界には空の向こう側に行ったり、南の果てに行ったりできたんだ!!」

 

アリス「そ、そうなんですかぁ……」

 

なぜか勇者がアリスに積極的に話しかけていた

俺は護衛としてアリスの後ろに立っていたが俺のことは無視し勇者はアリスに話しかけ続けた。

 

アーク(なんだ? まるで()()()()()()()()()()()()()()()()()?)

 

しかも、勇者は満面の笑みでマシンガントークを続ける。

そのせいか、アリスは若干引いている

 

そして夕食が終わり、俺たちはアーハム帝国に戻ることになった。

 

アリス「それでは……失礼します」

 

「ええ、また来てください」

 

大臣はゾロゾロと帰りの馬車に乗り込む中……

 

ペガサス「アリス!」

 

アリス「勇者様? どうかされましたか?」

 

ペガサス「えっとな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「何やっているんだ? あいつら?」

 

バサビィ共和国からのお土産をもらい馬車に載せてあとはアリスが乗るだけだがアリスは勇者と何か話していた。

 

ペガサス「……で……返事を……約束な!!」

 

アリス「……はい、わかりました」

 

アーク(ッ!? 何を約束をした!?)

 

普段、誰かと話しているアリスは笑顔でいるが、今勇者と話しているアリスはまるで泣いてしまう寸前みたいな顔をしていた。

そして、アリスが帰ってきた。

 

アリス「……ごめんねアーク……お待たせ」

 

アーク「……ああ」

 

こうして俺たちはバサビィ共和国を後にした……最後まで勇者がニコニコしていたのが気持ち悪かったが

 

 

ガタガタガタ……

 

 

馬車が揺れる中、俺とアリスは向かい合って座っていた。

だが、アリスの顔は終始暗い顔で明るくなかった

 

アーク「……アリス……何かあったのか?」

 

アリス「あ! いや……なんでもないわ」

 

アーク「アリス……昨日の夜、言ったろ? 隠し事はなしだって」

 

アリス「……言っても怒らない?」

 

アーク「いや、怒らんだろ」

 

アリス「もし聞いても……あまりの怒りに殺そうって思わない?」

 

アーク「……アリス、俺をなんだって思っている? 確かに死神って呼ばれているけどそこまで残虐ではないぞ……殺したりはしないのを誓うよ」

 

だが、のちにこの言葉が速攻で嘘になった。

 

アリス「えっとね……私……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「……はぁ?」




どうも親に怒られるありがたさを書いている途中で気が付いた零城です

・・・はい、勇者がとうとう罪を犯しました
で、多分ですがあと4話くらいしたら戦争になるかも?


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五十二発目 本気で怒った(マジでキレた)歌う死神(アーク)

感想も
朱色の羊 さん
ももまん さん
ノロケル さん
ヘタレ王子 さん
大和 さん
桜白狐 さん
ありがとうございます!!


……暗い夜の中、アーハム帝国の馬車が走っていた

本来は昼間に移動して襲われるリスクを下げるためだがアークが乗っているから安心して移動できるはずだったが……

 

アーク「……アリス……今、なんて?」

 

アリス「だ、だから……私、勇者様に婚約を申し込まれて結婚することになったnよし、少し行ってくるああ! ちょっと待ちなさいよ!!」

 

話の内容が分かった瞬間、アークは立ち上がり馬車のドアを開けて外に出ようとしたがアリスに手を掴まれてしまった。

 

アリス「ちょっと!? 殺さないって約束したでしょ!?」

 

アーク「ああ、殺しはしない……だが地獄に逝ってもらうだけだ」

 

アリス「それも殺すって意味よ!?」

 

アークは今すぐにでも外に出て勇者のところに強襲したいがアリスがそれを許さない。

とりあえず、アークを落ち着かせ説明することになった。

 

アリス「いい? 落ち着いて聞いてね?」

 

アーク「……やっぱ、コ☆ロ☆ス」

 

アリス「ああもう!! いいから聞きなさいって!!」

 

そしてアリスは落ち着いた表情と静かな声で話した。

ことの発端は会議のことであった。

 


回想シーン

 

「~~~~で~~~~なりまして」

 

アリス(どうしよう……暇だし、大臣たちが言っている意味が分からない)

 

会議室内でアリスと交渉担当大臣のアーハム帝国側と勇者や首相たちバサビィ共和国側がいた。

大臣たちがわけのわからない話題を言い合っている。

 

アリス(はぁ……こうなるんだったら帝王学や経済学を学んでおくべきだったわ)

 

そう、暇なのだ

自分はアーハム帝国側の中央に座っているのだが、まるで店に並ばれている商品みたいな感じだった。

 

アリス(今度、クロエ姉さまに聞いてみようかな)

 

正直、早くここから立ち去ってアークに会いたい

主に理由は二つあるが、一つ目はアークに謝りたいのだ。

昨日に使い魔が罪を犯したので罰を与えたが……やはり不快であっただろうか

急に立ち上がらせて抱き着いたが……はたしてあれでよかったのか?(前に恋愛系小説でこうすれば男性は黙るとか何とか書いてあった気がする)

だが、いざ会おうとしたら顔から火が噴くほど恥ずかしくなった。

それに抱き着いたときに言った言葉だが……あれもとてつもなく恥ずかしかった。

そして、二つ目だが……

 

アリス(……なんでさっきから見てくるのよ!?)

 

ペガサス(ニヤニヤ)

 

そう先ほどから勇者がこちらを見てくるのだ

もはや”凝視”って言っていい程見てくる

 

アリス(正直、あまち好きじゃないの!! こっち見ないでよ!!)

 

心の中で訴えるがそんなことは露知らずの勇者はアリスの体を嘗め回すかのように気持ち悪い目で視姦する。

どうにか勇者から意識を外そうと頭の中で別のことを考えるが

 

アリス(……だ、だめだわ……どうしても昨日のことを思い出してしまう)

 

少しでも思い出すと顔が火照ってしまう

仕方ないので早く会議が終わるのを待っていた。

 

ペガサス(ああ♡ 今日もアリスは可愛いなぁ♡ 流石俺の花嫁一号、美意識を忘れず、俺を魅了しようと誘ってくるな♡……安心して、()()()()()()()()()()()♡)

 

ちなみに勇者のほうはというと

アリスの懇願を込めた目線には全く気付かず逆に見ていてくれていると思った。

 

「……ではお願いします」

 

「はい……では会議を終了します」

 

……アリスが我慢している間に会議は終わったようだが大臣たちも違和感があった

 

(……なんか違和感がないか?)

 

(事前まで会議の内容を教えられてないし……さぞかし超重要案件かと思ったが蓋を開けば貿易のことや今後のことなどであった)

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()?)

 

そう、会議の内容はとても国のトップが来るほどの内容ではなかったため違和感があった。

 

アリス「……ではアーハム帝国側はこれで失礼します」

 

会議が終わったのでアリスは椅子から立ち上がりさっさと出ようとしたが……

 

ペガサス「アリス! 少しいいか!?」

 

アリス「……なんでしょうか? 勇者様?」

 

扉から出ようとした瞬間、勇者に呼び止められた。

本当は無視して帰ってアークに会いたいが流石に無礼すぎるので振り返る。

 

ペガサス「え、えっと……えっとな?」

 

勇者がアリスの目の前に立ち急に改まる

 

アリス(はぁ……どうせ、「俺の部屋に来て話さないか」っていうんだろな……正直、この勇者様は自慢話しかしないから面白くないのよ……)

 

アークがいないこの時……果たしてどうやって断ろうかと悩んでいたが……まったく違うのが来た

 

ペガサス「アリス……いや、アリス・フォン・アーハム様……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「……はい?」

 

今、この勇者はなんて言った?

婚約? それって将来結婚してほしいと言っているようなものでは?

 

「き、貴様!? アリス様に急に何を言い出す!?」

 

「こ、婚約なぞ結べるか!?」

 

ペガサス「はい! それは承知のことです……しかし私はそれでも諦めません!! 確かに私は異世界から来た高々平民でした……しかし、私はあなた様にあったとき初めて心の底から惚れました……まるで猛吹雪の中で咲く一凛の百合のようでした……だけど、アリス様も私のことを知らないかもしれません……でも!! 俺は魔族を滅ぼすという大切な役目があります、だけど私は!!あなたと一緒に世界を救いたいのです!! 俺はあなたを絶対に幸せにします!! なので……結婚を前提に付き合ってください!!」

 

「し、しかし!? それはまるでアリス様が欲しいだけでは!?」

 

「ええ、しかし……勇者様はこの世界を救う救世主であります。……別に今ここで断っても構いません……しかし、()()()()()()()()()()()()()()のにエルフはそんな簡単に神の使いのお願いを断るんですねぇ?」

 

「だ、だが!? それは「待って」……アリス様!?」

 

アリス「……わかりました……しかし猶予をください……その間に決めますので」

 

回想終了


 

アリス「……ってあったのよ」

 

アーク「へ~(納得)……あの勇者がねぇ(絶許)……よし!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇者殺す(絶殺)

 

アリス「ああ、もう!! いい加減にしなさいよ!! 今、勇者を殺してしまったら私が困るのよ!!」

 

アーク「……っち」

 

アリスを攫いに来たり、暗殺してくるなら俺が手を出せるが……()()()()

これが一番面倒だ

恐らくセリフ的に勇者法の中にあった「魔族殲滅の際には勇者が必要とした人材、資源、資金を提供する」という内容があったのでソレを言っているのであろう。

それに正式に申し込んだってことは逆に断れば「勇者様が頭を下げてまで頼み込んだのに断った」っていうラベルをアーハム帝国に張り付けて余計面倒なお願い(命令)をしてくるのであろう。

俺も本で読んでわかったがこの世界は勇者に酔狂している。

勇者がいないアーハム帝国と勇者がいるバサビィ共和国だと周りの国は間違いなくバサビィ共和国のほうを信じるであろう。

 

アーク「……俺もその場にいたらな」

 

アリス「……もしかしてコレが狙いで私たちだけ会議室に入れたのかも」

 

アーク「はぁ……それで受け入れるのか?」

 

アリス「……仕方ないでしょ、相手は勇者なんだから……従わないとアーハム帝国とお父様が世界中から猛批判されてアーハム帝国の威厳が総崩れになるからね」

 

アーク(アリスが……あの糞勇者のものになってしまうのか?)

 

受け入れるという答えを聞いた瞬間、少しずつ体が冷たくなってきた。

 

アーク「アリス……本当にいいのか?」

 

アリス「……いいのよ……私、あなたが来るまで”無能”って言われてた皇族で家族のみんなのために全く恩返ししてないもん……だから、少しでも恩を返されたなって思って」

 

アーク「……」

 

なんでだろう?

何故、俺の主人はここまで嫌なのを受けいるのか?

いや、まず……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()って思ってしまうのか

別に結婚に関しては気にしてない、なんならめでたいことだ。アリスが幸せに生きるのなら俺は安心できる……しかし、相手はあの勇者だ

本当にあいつがアリスを幸せにするのか? いや、答えは見ないでもわかる……

なら、殺すべきなのか?

だが、それだとアーハム帝国が勇者の願いを断って殺したって世界中に思われるであろう

どうすれば……どうすればいいんだ……俺はただ……

 

アーク「君と一緒に生きて一緒に傍で死にたいだけなのに……」

 

アリス「……何か言った?」

 

アーク「いや何にも……」

 

アリス「そう……今回のことはお父様に伝えるわ。先に言っておくけど殺そうなんてしないでね?」

 

アーク「わかってるよ……」

 


 

数日後

 

あのあと無事にアーハム帝国に戻ってきたが問題も起きた

アリス曰く、皇帝はとても怒ったらしい

まぁ、そりゃそうだな……あんな無礼な勇者に自分の娘をあげるわけないよな。

 

それで皇帝はすぐさまバサビィ共和国に国家間で繋げた通魔機で猛反論するが

 

「では、結婚はしませんがアリス・フォン・アーハム様をこちらに在住させるという選択肢がありますが……こちらも断れば世界中にアーハム帝国に対して制裁をくわえますが?」

 

アレクサンダー「な!? ふざけるな!! 第一、アリスは魔法の才能がないのになぜ勇者様のパーティーに入れないといけんのだ!?」

 

「ほう? 我々としては良いことだと思いますよ? 勇者様と一緒に魔族殲滅の旅に出れるのは大変光栄ですし……何より勇者様のお願いを自分勝手な事情で断ったアーハム帝国の地位が揺るぎますぞ?」

 

アレクサンダー「くぅぅぅ……!!」

 

……って言ってたらしい。

勇者を核みたいな扱いをされているな

勇者という危険な爆弾をチラチラ見せられたら従うしかあるまい。

あと、あちらが上から目線すぎる。

 

 

コツコツコツ

 

 

現在、俺はアーハム城の廊下にいる。

まぁ、やっぱり皇帝が俺を呼んだってことだろう……

 

アーク(アリスが……いなくなる……か)

 

現在、夜で暗くあまり人通りが少なかった……が

誰もいない廊下だが空気が重い

 

アーク(もう……あの笑顔も見れないのか)

 

本当は心の底から公開をしている

俺が出たいがそれだと逆にアリスの敵が増えて俺が潰しまた増えるというイタチ合戦が始まってしまう。

 

 

アリス『私は無能だったからみんなの役にようやく立てるから嬉しいもん!!』

 

 

アーク(……俺が嫌なんだよ)

 

ただ、彼女の笑顔が恋しいだけだ

なんで世界はアリスを狙いたがる?

ただ彼女の力は可能性にすぎず本当にまた俺みたいなのが出てくるとは限らないのに……

 

アーク「……あ、もう着いたのか」

 

いつの間にか前に来た皇帝の部屋に着いていた。

 

 

コンコン

 

 

アーク「失礼します」

 

アレクサンダー「入れ」

 

 

カチャ

 

 

中に入ると皇帝がいた。

皇帝は皇族らしく優雅に紅茶を飲んでいた……どうやら一旦は怒りは静まったらしい

 

アレクサンダー「アークよ……よくぞ来てくれた」

 

アーク「いえ……それより要件は?」

 

アレクサンダー「……バサビィ共和国の勇者の婚約……聞いたか?」

 

アーク「はい、本人から直接」

 

アレクサンダー「……まったく……バサビィ共和国は勇者を利用して好きなことをしおって」

 

アーク「……逆に勇者のほうも気が付いていませんよね」

 

アレクサンダー「ああ、報告によれば勇者であることをいいことに女や富を独占していると聞いたが?」

 

アーク「はい……先日、潜入してところによると勇者は勇者法をいいことに使い、近隣の町や村から若娘を城に強制的に連れて行き娯楽を楽しんでいるようです」

 

アレクサンダー「……もはや勇者ではなく愚者じゃのう……して、反勇者勢とは?」

 

アーク「はい、主に勇者をよく思っていない組の塊だそうですが……大体は親エルフ勢がほとんどです」

 

アレクサンダー「そうか……バサビィ共和国の人間はエルフを格下に見ているっと思っていたが……」

 

アーク「そんなこともない……って感じですね」

 

アークと皇帝が現状を確認していると

 

 

コンコンコン

 

 

「失礼します」

 

アレクサンダー「入れ」

 

 

カチャ

 

 

扉を開けたらそこには前に見た白髪の老人エルフの執事がいた。

 

「皇帝陛下……通魔機から連絡です」

 

アレクサンダー「……一応、聞くが誰からだ?」

 

皇帝は暗い顔で聞くが、もう相手は誰なのかは予想はついているらしい……

 

「……()()()()()()()()()()からです」

 

アレクサンダー「……はぁ~~~~~~」

 

ため息を吐き、決心したような顔で言う。

 

アレクサンダー「……わかった、変わろう」

 

「っは」

 

すると執事はどこかに行き、しばらくすると手に大事そうに包みながら空色のクリスタルを持ってきた

なるほど……あれが通魔機か。初めて見たな

 

「こちらです」

 

アレクサンダー「……ああ、ありがとう……私だ、アレクサンダー・フォン・アーハムだ」

 

皇帝が執事からクリスタルを受け取り、クリスタルに向かって話しかけるとすぐに返事が返ってきた。

そして、この会話が戦火に進むとは思ってもいなかった。




どうも深夜に急にお気に入り登録が増えて驚いた零城です
なんで深夜……控えめに言ってすごくう嬉しいけど

前回に戦争はまだあとって言ったよな?
あれは嘘だ( ー`дー´)キリッ
速く、メタルギアたちを解放したいからね!仕方ないよね!!

ていうことで次回はなぜバサビィ共和国が戦争をしようとしているのかがわかる回です

あと、もう一つ

「鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~」の評価者が30人突破しました!!ぱちぱち!!(前回から12話!! 一話分速い!!)

(新規評価者様です)10人おきに出したかったけど今回は12人です

maremo さん
レイン・ワールド さん
ホワイトグリント88号機 さん
豚骨味 さん
ピィ さん
堕ちた天使ミ☆ さん
大和2482 さん
辻口 さん
地底産名無し さん
741 さん
田中 伸宙 さん
ガガギゴ さん

ありがとうございます!!
これからも頑張って書いていくので応援よろしくお願いします!!


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五十三発目 めっちゃ煽るアーク

感想も
安喜夫 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん(二回来た)
ももまん さん
hade さん
桜白狐 さん
大和 さん
ありがとうございます!!


皇帝は手に通魔機である空色のクリスタルを持ち会話を始めた。

 

「おお! これはこれは皇帝陛下……こんな夜分遅くに連絡してしまい申し訳ございません」

 

アレクサンダー「全くだ……事前に予約もせずに連絡するとは……もう少しこちらのことも考えてほしいものだな」

 

「申し訳ございませんねぇ……それで? 例の勇者のお願いはどうなされるつもりですか?」

 

アレクサンダー「……こちらの答えは断固反対だ……なぜ、数日前に召喚されたばかりの勇者を二回しか会っていない我が第二皇女を結婚させなならん?」

 

「おや? 勇者様の意思を拒否するのですか……仕方ありませんねぇ……我が周辺国家からの制裁をさせてもらいます」

 

アレクサンダー「ふん、やれるんものならやってみろ」

 

ん?

なんかバサビィ共和国にしては諦めがいいな?

アリスを手に入れるためならどんな手段でも使ってくる奴らだったのに。

 

「では……その代わり()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アレクサンダー「はぁ!?」

 

うわ、そう来るか

 

アレクサンダー「ふざけるのは大概にしてほしい!! 確かにクロエは魔法の才能はあるが新しい妻!? ふざけるな!! 例えそれが勇者のご厚意でも私の大切な娘たちは渡さん!!」

 

「……ほう? 今の聞きましたか勇者様?」

 

ペガサス「ああ、聞いたぞ! しかと聞き取ったぞ!!」

 

しかも近くに勇者もいたのかよ

 

「それに今の聞きましたか!? ()()()()()()!!」

 

はい!?

今、ほかの国の首脳と一緒にいるのかよ!?

どんだけ準備は良いんだよ!?

 

「ああ! 聞こえたぞ!!」

 

「アーハム帝国は神の御使い様の言うことも聞けない子供だったのか!?」

「いつ、貴様らが神より偉くなった!?」

「今こそ、罰を与えるべきだ!!」

 

「っていうことだ皇帝君? アリスを引き渡せば平和に解決ができる、逆にクロエを引き渡すのも良しとしよう……しかし、どちらとも拒否するというなら……我々、()()()()が相手しよう」

 

ペガサス「くはははは!! 賢明な判断をするべきだと思うぞ?」

 

アレクサンダー「……くそ!!」

 

……ふむ、宣戦布告っていう奴か

前に世界の軍事バランスを調べたがアーハム帝国はやっぱり一番だった……しかし、それはアーハム帝国単体でだ

他の国が一対一で戦えばアーハム帝国が勝つが集団対一だとやはりアーハムでも荷が重いらしい

それに相手には勇者がいる世界は間違いなく勇者を正義とみてアーハム帝国を悪とみるだろうな

 

アーク(……言うのもなんだがこいつらがアリスを誘拐したらなぁ……思う存分、暴れられるのだが)

 

どうしようか……と考えているうちに一つ閃いた

 

アーク(……いや待った、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そういえばバサビィ共和国に潜入していた時にノエルたちから言ってたな

……ちょっと恩を売ってやろ

 

アーク「皇帝陛下……すみません」

 

アークは皇帝に近寄り通魔機を奪った。

 

アレクサンダー「アーク!? 何を!?」

 

アーク「え~……各国の首脳の皆さん? 聞こえますか?」

 

「ん? 誰だ貴様は?」

 

アーク「あ~……別に誰だとか気にしてませんが……あなたたち恥ずかしくないんですか?」

 

「恥ずかしい? あはははははは!! 何を急に言っているんですか?」

 

アーク「……なんで大の大人がたった一人の非力な少女を狙うのかがわからなくてね? え? なに? おっさんたちロリコン? 変態?」

 

「はははは……おい、貴様……私は今いい気分なんだ? 今ここで謝罪すれば許そう」

 

アーク「あ、悪いね? お宅で言うエルフは人間の物真似をする虫だって言ってたから俺も学んで君たちがふざけたことを言っているから謝罪はしないわ」

 

「ほ、ほう? き、君? わかってるのかい? 今、こちらには世界中の国のトップが集まって君の言葉が丸聞こえなんだよ?」

 

アーク「知ったことか。ってか勇者聞こえるか? この場だから言っておくけど……そろそろ権力に縋りつくのは人として終わってるよ? 君、前世じゃ女性に好かれなかっただろ?……だから東京の駅で毎日痴漢やら盗撮やら勤しんでいたんでしょ? んで、最後は階段から落ちて死んだろ?」

 

ペガサス「おい、貴様!? なぜ、知っている!?」

 

アーク「それに……死んであの世に行って神様の力を盗んでこの世界に来たんでしょ? この()()()()?」

 

顔が見えないのをいいことに真実を言う

 

「……ゆ、勇者様? そ、それは一体どういう?」

 

ペガサス「ま、待って! おい! 貴様! なに戯言を言っているんだ!? 俺は勇者なんだぞ!?」

 

アーク「え? だからですよ? それに……楽しいですか? ハーレムライフは? 近隣の町や村から若い女性を無理やり連れてきて自分のハーレムに入れるのは? どうせ、アリス様もその中に入れて慰め者にする気だったんでしょ?」

 

ペガサス「いい加減にしろ!? 俺はそんなことはしてない!! それに今からアリスに婚約を結ぼうとしているのにそんな慰め者にするわけがないだろ!?」

 

しかし、勇者は反論するが……

 

「大変申し訳ございませんが……勇者様……それは一体どういう?」

 

「……そういえばこの国に入国した時、女性を全く見なかったな?」

 

「ああ、でも城の中では女性が多すぎるし……」

 

どうやら、詳しくは調べないで勇者のことだけを信じていた狂信的な国のトップもいたようだ。

だが……

 

「諸君!? なぜ、誰かもわからぬ奴のことを信じる!? おい! 貴様! 証拠は!? 証拠はどこにある!?」

 

勇者に疑いが出たがバサビィ共和国に止められた。

 

アーク「どこも何も……お宅らの勇者が命じたことでしょ? なのに何故いつまで勇者という玉座に座って甘い蜜を吸うのか、なぜ早く魔族殲滅の旅に出ないのかっと思いましてね?」

 

「き、貴様ァァァァァァァ!! まだ間に合うぞ!? 今からでも泣いて詫びれば許してやるぞ!?」

 

アーク「あ、すみませんね? エルフって人間の真似事で生きている生物らしいので謝罪の仕方がわかりませんので? それに、首相さんも1000人もの奴隷をやってますよね? ダメですよぉ? ママに教えられなかったのですか? 弱い者いじめはダメだって? あ、もしかしてバサビィ共和国の人間はエルフより偉くて頭がいいから勉強はしなくていいっていう理論で無知という天才なんですかぁ?」

 

「な!? 貴様ァァァァァァ!? もう許さん! 民族浄化を行う!! いいか? 貴様のせいだからな!!」

 

よし、まんまと乗っかてくれた

ちなみにだが「民族浄化」とは簡単に言ったら相手の種族区・国民を女子供関係なく全員殺すという意味だ。

 

アーク「ええ、いいですよ? やれるものならですが? っていうかなんですか? 勇者連合って? もしかして、一人じゃ倒せないからみんな集まれば怖くない!! って思ってるんですか? ええ……()()()()()()()()()()()()()()()? あ、悪気はないんですよ? ただ、エルフ側からの認識を変えるだけなので」

 

「ふ、ふはははははは!! ここまで来ると一周回って清々しいわ!! ……いいだろう、戦争だ! 貴様らエルフをこの世界から一匹残らず絶滅させてやる!!」

 

アーク「ええ、いいですよ? あ、ならせっかくの戦争ですし楽しくしませんか? ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ん? なんだ? お前らアーハム帝国側の勝利報酬が少ないのではないか?」

 

アーク「ええ、だからですよ? だってどうせ勇者のこの戦争に参加させる気でしょうですし……」

 

そして俺は満面の笑みで、大きな声で言った。

 

 

 

アーク「勇者もいて各国の支援もあるのに()()()()()()()()()()()()()()()? 偉大なバサビィ共和国の人間様(笑)?」

 

 

 

ペガサス「ぐははははは!! いいのか? この俺、勇者まで参加していいのか?」

 

アーク「ええ、そうですが? それにあなたたち()()()()()()()()()は大国アーハム帝国と戦うのは可愛そうなのでハンデを上げましょうか?」

 

「は、ハンデとは……あはははははは!! 我々も舐められたものですね!! いいでしょう、ならそちら側の戦力は()()()()()()()()にしましょう!!」

 

アーク「あ、了解しました。では、いつ戦争しますか?」

 

「ほう? 随分余裕なんだな?」

 

アーク「まぁね? ……では()()()()()()()()は準備が必要でしょうから準備期間を上げましょ? いつ、戦争をしますか?」

 

「ガハハハハハハ!! 面白い! 実に面白い!! いいだろう! なんなら()()()()()()()()!!」

 

アーク「……そうですか……では」

 

するとクリスタルは光を失い静かになった。

 

アレクサンダー「……はぁ、アーク……お主……何勝手にやってくれたんだ?」

 

アーク「……申し訳ございません……勝手なことをしてしまい」

 

アレクサンダー「よい、そなたの罵倒が案外面白かったから今回は特別に許す」

 

アーク「……はい」

 

アレクサンダー「しかし……よほど勝てる算段はあるようだな? 娘二人も出すとは?」

 

アーク「あれ? 怒らないんですか?」

 

アレクサンダー「本当は今すぐにでもお主の殺して晒し首にしたいが……通話している時の雰囲気から見て……よほどの自身があるようでな」

 

アーク「ええ、この私が負ける要因はどこにあるんですか?」

 

アレクサンダー「ほっほっほ……最近の若者は元気がいいのう」

 

アーク「……では今から行ってきます」

 

アレクサンダー「おや? もうかね?」

 

アーク「ええ、私の世界の常識は通用しないのはもうわかっているので先に先手を打つのと下準備をしてきます……ですが」

 

アレクサンダー「なんだね?」

 

アーク「……私は必ずこの戦争に勝ちましょう……その代わり……私の主人……アリスには秘密でいてほしいのです」

 

アレクサンダー「……理由を聞こう」

 

アーク「……言えば必ずアリスは止めに来て最悪ついてくるでしょう……だけど、私は彼女の笑顔が血で汚れてほしくないのです……だから、アリスには秘密でいてほしいのです」

 

アレクサンダー「……わかった、こちらからは勇者の嫁に行くための座学を勉強させて外とは繋がりを絶たせよう」

 

アーク「ありがとうございます!!」

 

アレクサンダー「……しかし、負けたら……未来永劫、お前を恨むからな?」

 

アーク「わかっています……では行ってまいります」

 

こうして俺は大切な人を守るために国に喧嘩を売った。

 


 

一方そのころのバサビィ共和国では

 

「ふん、どうやらアーハム帝国は自己過剰でいるようだ」

 

「ああ、しかしなぜ要求を歌う死神一体にしたんだ?」

 

「ああ? そんなの決まっている。奴を倒せば世界中から死神と自称しているバケモノを倒した我々が称賛され威厳を上げることができる。ただ広く力があるアーハム帝国とは頭が違うのを示されるからな」

 

「だが勝てるのか?」

 

「安心しろ。我々には勇者がいる」

 

ペガサス「ああ! 諸君! ついに我々の時代が来た!! 今ここで我々の正しさを世界に証明するぞ!!」

 

 

「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」

 

 

勇者が激励を上げると格好のトップたちも声を上げる。

しかし、バサビィ共和国の幹部は

 

「……計画通りですね」

 

「ああ、こいつらは我々が掌で転がしているのわかってないからな」

 

「……しかし、戦争するなら……()()()()()()を使いますか?」

 

「いや、首相曰くまだ使い方がわからないから使用はしないそうだ」

 

「了解……あと、研究部からの報告です……()()()()()()()()()()()()()()()ですが……()()()()()()そうです」

 

「……なに?」

 

「正確には()()()()()()()らしいです」

 

「……ゴーレムなら使役魔法で乗っ取れるな……研究部に使役魔法を使うよう言っておけ」

 

「わかりました……しかし、あの偽勇者は本当に馬鹿ですね」

 

「ああ、奴は女さえ手にいれば用はない……まさか、我々が奴に敬っていると思っているのか?」

 

「……ま、私たちは最初から勇者に敬意などありませんからね……奴はエルフの姫ですが我々は()()()()が欲しいので」

 

「ああ、アーハムからまさか言ってくるとはな」

 

実はバサビィ共和国の本当の目的はアーク自身であった。

理由は最近になってできたが……マーレ工業国家がクーデターで墜ちマーレ軍事国家になったのを聞いた。

軍事国家になってからは軍拡に力を入れているらしく、噂では魔法使いを一回で殺せる兵器も開発できたらしい

バサビィ共和国はもしマーレ軍事国家が世界を侵略し始めたら我々では勝ち目がない……なら、我々もマーレみたいな技術を開発して対抗しよう!!

っとしたがまず、我々の国にはマーレみたいな工業技術がなかった。

一度、マーレから技術顧問を雇おうとしたがマーレの国の方針で全て断られてしまった。

なら、我々だけで開発するしかないっと思ったが……

まず、そもそもで技術がない。

技術がなければマーレみたいな工業技術も開発できない

バサビィ共和国の幹部は絶望し仕方ないと思っていたが……マーレに行かせたスパイから朗報を聞いた。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

この情報を手に入れた幹部は喜んび、しかも勇者はアーハム帝国の第二皇女アリス・フォン・アーハムが欲しいと聞いた。

なら、()()()()()()()()()()()()()()()()()というものだった。

勝てば勇者はエルフの姫を手に入れて、バサビィ共和国の幹部はアークの死体を手に入れられるからだ。

アークを手に入れたら軍に入れるのではなく解体し解析してマーレに備えるためだ。

逆に負けても()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ペガサス(しかし……あの通魔機から聞こえた声……どこかで聞いたことがあるような?)

 

「勇者様? どうかされましたか?」

 

ペガサス「あ、いや! 何でもない……それでは諸君、明後日に出陣をしよう!! その間まで英気を養いたまえ!!」

 

しかし、その間にも死神は急速接近しているのは気が付いていない。

 

ペガサス「……では、諸君。私は少し用があるから先に失礼をする」

 

こうして勇者が滅亡する運命が動き始めた。

 

ペガサス(やっぱり……俺のアリスはあいつらに脅されてるのか!? おそらく、あの護衛か!! 許さん! 待っててくれアリス! この勇者が絶対に助けてやるからな!!……あ、でもその前にやることがあったな)

 

 


 

そして同時刻、バサビィ共和国の城の中

 

もうすでに暗くなった廊下を一人のシスターがいた。

 

ノエル「どうしたんでしょうか? 神の御使い様がこんな時間に呼ぶなんて?」

 

暗い廊下をノエルが歩いていた。

なぜか、ここ最近で城に呼ばれることが急に多くなりしかも自分一人が呼ばれることが多くなり教会を空けることがあった。

 

ノエル「あ、そういえば……前にダンジョンに入ったときに部屋に来るよう言われましたね」

 

多分、それであろう

でも、呼ばれる理由がわからなかった。

 

ノエル「でも、ダンジョン攻略は楽しかったのです……トオル様は元気にしてますでしょうか?」

 

前に第二皇女アリス・フォン・アーハムの部屋で再開して約束をしたがそれが丸聞こえですごく怒られたっと聞いて申し訳ないと思った。

だけど、普通に許してくれたり談笑にも付き合ってくれるでとてもいい人であった。

 

ノエル(トオル様の頭って……生まれつき何もない(ハゲ)だったのでしょうか?)

 

トオルが勇者と同じ世界から来たというのを聞いてすごく驚いた。

最初はトオルは勇者かと思ったが本人曰く違うどうだ。

まぁ、本当に勇者なら祖国がすでに予言で出している。

 

ノエル(……でも、神の御使い様が降臨なされた時は予言はなかった……なんでしょうか?)

 

だが、それでも彼はバサビィ共和国が認める公式の勇者だ。

偶然であろう。

 

ノエル(あ、着いちゃった……早くマザーのもとに帰りたいです)

 

知らないうちに勇者がいる部屋に着いてしまった。

正直、自分は勇者よりトオルのほうが勇者らしくて好きだ

勇者は威張ってばかりいるが、トオルはちゃんと目と目を合わせて話してくれて楽しい……おまけに料理もうまい

 

ノエル(……もっとトオルと一緒にいたいなぁ)

 

どこかトオルと一緒にいたい心を黙らせてノックする。

 

 

コンコン

 

 

ノエル「失礼します、ノエルです」

 

ペガサス「ああ♡ 入ってくれノエルちゅぁぁぁん♡」

 

ノエル「失礼します」

 

 

カチャ

 

 

勇者のいる部屋に入ると勇者がこちらを見て待っていた。

 

ノエル(な、なんでしょう? なぜか神の御使い様を見ていると吐き気がするんですが……私、体調でも崩したのかな?)

 

ペガサス「の、ノエル・スカルツォさん!!」

 

ノエル「は、はい!! なんでしょう?」

 

ペガサス「お、俺と!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ノエル「……はい?」

 

……一応言っておくがこの勇者

現在、アリスと仮にだがクロエに婚約を申し込んでいる。なのにノエルに婚約を申し込んでいるのである。

 

ペガサス「俺は君に初めて会った瞬間、天使かと思った。俺はこれまでの戦いで厳しさもつらさも知れた。だが!! 君と一緒ならどんな苦難にも立ち向かえる!! だから頼む!! 結婚してくれ!!」

 

頭を下げて申し込む勇者に対してノエルが一言……

 

 

 

 

 

 

 

 

ノエル「えっと……すみません……無理です」




どうもモンハンriseでアマツマガツチが出るかもしれないという情報を聞いて夜中に万歳三唱をした零城です
めっちゃ近所の人に怒られた

後、嬉しいことが!!

評価ゲージみたいなやつが四メモリ目に入りました!!
35人!!ありがとうございます!!

次回はアークが戦争に勝つための下ごしらえをする回です


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五十四発目 下準備

感想も
フローランテ さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ももまん さん
大和 さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
レザルティン さん
ありがとうございます!!

注意!!
今回はダイジェストに進むのでわからない所があれば批判コメントと共にいってください


アーク「……もう何回来たんだよここ?」

 

昨日の夜にアーハム帝国を後にしてスライダーに変身して音速でバサビィ共和国に向かった。

一回も寝てないがアリスのことが関わっているので脳が興奮状態で全く眠気が来なかった。

現在、バサビィ共和国に不法入国している

 

 


 

以前のポイント 7388

 

変身

スライダー 250

サイボーグ 150

 

合計ポイント 6988

 


 

なぜ不法入国しているのかというと今回の下準備に関するからだ。

 

アーク「……全く……少しはアリスと一緒にゆっくりしたいのにな」

 

アリスと街で一緒に回る約束をしているのに勇者のせいで毎度延期になってしまった。

まったく……責任を取ってほしいぜ

 

アーク「だが……前に来た時と違いはあるな」

 

バサビィ共和国の町は現在は静かで人に行き来も少なかった。

前に来た時は祭りみたいに多かったが今じゃその逆だ。

 

アーク(うーん……あ、あの人ならいいかな)

 

情報が欲しいが人がいないので前にお世話になったところに行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「おーい、おやっさん? いる?」

 

「ん? おお、お前か? また来るとはな」

 

着いたのはバサビィ共和国に来た初日に言った武器屋だった。

 

「お前、まだこの国にいたのかよ?」

 

アーク「あ、いや……一旦は出たが用があって戻ってきたんだが……なんかあったのか?」

 

「ああ、実はこの国がアーハム帝国に戦争をするらしい」

 

アーク「わー……物騒だなぁ(棒)」

 

「……最初は無謀だって思ったが勇者が一緒に行くらしくてな? そっからは国民は総盛り上げだ。勝てるだとかなんだとか言っているぜ?」

 

アーク「えっと……噂じゃアーハム帝国は例のバケモノ(歌う死神)を出すって聞きましたが?」

 

「おう、まぁ俺には関係のない話だがな!!」

 

豪快に笑うドワーフの店主

 

アーク「ははは……でもなんでこんなにも人がいないんですか? そんなに余裕でいられるなら少しは人手がいるでしょうに?」

 

「ああ、簡単だ。若者は自国の役に立ちたいと軍に志願しているのさ……おかげで軍のほうは人員が多すぎて困ってるそうだな」

 

アーク「戦争ですか……なんでこうなったんでしょうね?」

 

「なんか……首相は「アーハム帝国の第二皇女アリス・フォン・アーハムが我が国に救助要請が来た! どうやらアーハム帝国全体から兵器として使われているから助けてほしいらしい!!」……だってさ」

 

アーク(……扇動か……笑えるな)

 

「だがよぉ? 俺は何か怪しくてなぁ?」

 

アーク「怪しい?」

 

「第一、この国はエルフを格下に見ている国だぜ? なんでエルフの皇女さんがこの国に助けを求める? アーハム帝国もバサビィ共和国の人間とは仲が良くないって聞いたからな? ミール聖教国とかあっただろうに?」

 

アーク「……言われてみれば確かに」

 

「まぁ、俺には別に関係ないがな!! 金儲けのためならどこだって行ってやらぁ!!」

 

アーク「え? おやっさんも戦争に行くのか?」

 

「おう! 俺は後方で剣の修理屋として城から誘いが来てるんだ! しかも報酬も高ぇ!! これを逃すわけにはいかん!!」

 

アーク「大丈夫……なのか?」

 

「心配すんなよ!! 俺は後方だから()()()()()()()()()()()()()()()って!!」

 

アーク「……」

 

それを聞いたアークは何かを決めたかのような心を持つと腰に手を入れた。

 

アーク「おやっさん……ちょっと商売しないか?」

 

「おう! 明日、行くつもりだったからあんたで最後にしよう!! なんだ?」

 

アーク「……これなんだが」

 

 

ゴトリ

 

 

店主の目の前に置いたのは……

 

「ああ? これって前に研磨したナイフじゃねぇか? まだ研ぐ必要はないぞ?」

 

アーク「……いや、修理じゃなくてコイツを売る」

 

「お? なんだ? こいつはお前さんのもらい物だろ?」

 

アーク「いや、()()()()()()()()

 

「タダ!? お前これどんだけ傑作品かわかってるのか!?」

 

アーク「わかってるさ……こいつをくれてやる、その代わり()()()()()()()()()()()()

 

「はぁ? 何言ってるんだ? こんなチャンス二度とないぞ?」

 

アーク「()()()()()()()()()()

 

「……なんだ? 俺に惚れてる……わけないか。なぜ、そこまで行かせないんだ?」

 

アーク「あー……この戦争は歌う死神が参加するんだが妙に嫌な予感がしてな」

 

「へっへっへ? なんだ? あんちゃん占い師か?」

 

アーク「……単なる歌う奴だ」

 

「……ッ!! なるほどねぇ……あんちゃんが例の奴(歌う死神)ねぇ……っへ、気が変わった……明日、商売拠点を移すか。もしこの戦争で負けたら商売どころじゃないからな!!」

 

アーク「……ありがとな……それじゃ……今度会ったらまた商売の相談をさせてくれ」

 

「おう、()()()()

 

こうして俺は武器屋を後にした。

 

アーク(……流石に関係のない種族までは殺すほどの冷酷さは持ってないからな)

 

あとは勇者連合なる武装組織の戦力さえ分かればいいんだが

 

アーク(あ、そういえば……ノエルは大丈夫かな)

 

彼女たちはミール聖教国が故郷である。

確か、派遣で来たはずなので帰国命令が来るはずだ。

 

アーク(ちょっと覗きに行くか)

 

まぁ、帰国準備をしていたら手伝うか

 

まるでゴーストタウンみたいになったバサビィ共和国の道を歩いていく。

 

アーク(さてと……そろそろ見えてくるはず……ッ!?)

 

ノエルが迷子になったときに一緒に行った道を再び辿っていくとそこにはいつか見た教会があった……が

 

アーク「おいおい、なんじゃこりゃ」

 

なんと教会がボロボロに破壊されていた。

 

ノエル「あ! トオル! 来たんですね!!」

 

アーク「ノエル! 何があったんだ!?」

 

ボロボロになった教会からノエルが出てきた。

 

アーク「マザーは!? 無事なのか!?」

 

「私はここに!」

 

あ、良かった無事か

 

アーク「何があったんですか?」

 

ノエル「じ、実は私……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇者様の結婚の申し出を断ってしまったんです

 

 

 

 

 

 

 

……はぁ!?

 

アーク「え、勇者って……確か、今アーハム帝国の第二皇女アリス・フォン・アーハムに婚約を申し込んでませんでしたっけ?」

 

ノエル「え!? そうなんですか!?」

 

いや、知らんのかい!?

 

アーク「え、でもなんで?」

 

「それは私からお答えしましょう」

 

マザーによると

ここ最近、ノエルが城に呼ばれる頻度が多くなり最初は不審に思ってたのですが勇者様からの命令で呼ばれていたので仕方なくノエルを行かせましたが帰りが遅かったのそうだ。

そして、昨日帰ってきて最初に発したのは勇者に婚約を申し込まれたそうだ。

しかし、ミール聖教国のきまりで聖職者は基本結婚はできないらしい(一応、ちゃんと申し込めばできる)

だが、勇者はいきなり申し込まれて指輪も渡してきたがきまりで断った(偉い)

何度も勇者は迫ってきたが断り続け、最後に

 

「でも勇者様は大してすごいことをしていないのに何でそこまで言えるんですか?」

 

っと言った瞬間、勇者は固まってしまいノエルも「もういいもかな?」っと思い勝手に帰ったそうだ。

 

「まったく……例え勇者様でも私のノエルを嫁に欲しいなど100年早いです!!」

 

ほんと、ノエルは言葉に容赦がないな。

 

「しかし……帰ってきた夜に何者かが教会に侵入し教会を破壊したんです」

 

アーク「いや、もう勇者が犯人じゃん」

 

「……ですがそれを今朝城に訴えたんですが聞いてもくれなかったんです」

 

アーク「……本当ですか」

 

「ええ、まぁ、もうすぐでアーハム帝国と戦争するらしいので」

 

アーク「あ、そうでしたね……マザーたちは参加するんですか?」

 

「いえ、しません……祖国から帰国命令が出たので近いうちに出る予定です」

 

あ、よかった

ノエルたちも参加していたら困るもんな。

 

「長期戦になるらしく若者が参加を呼び掛けていますが……大丈夫でしょうか……それに相手は歌う死神らしいので」

 

アーク「そうなんですか!? まぁ、でも敵は一体なので勝てますよ!!」

 

「……まぁ、こちらは連合で行くらしいのですが……なにか胸騒ぎがします」

 

まぁ、目の前にいるのが歌う死神本人なんだがな

 

「私たちは早く出国したいのですが……観光客などを優先していて我々は後なんですよね……」

 

アーク「へぇ~……いつ、軍は出撃するんですか?」

 

「確か、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「わぁー……出撃式見れるじゃないですか!! いいなぁ……」

 

「嬉しくなんかありません……戦争なんて……私は嫌いなので」

 

嫌そうな顔を見るに本当に嫌そうだな

 

ノエル「……マザー、申し訳ございませんが少しトオル様と話してきていいですか?」

 

「……いいですよノエル。でも国中が今緊張しているから早く戻ってくるように」

 

ノエル「ありがとうございます!! トオル様! 少しいいですか?」

 

アーク「……おう」

 

何やらノエルは俺に用があるらしく路地裏に連れてこられた。

 

アーク「……なんだ?」

 

ノエル「……トオル様は今回の戦争のために来たのですか?」

 

アーク「……まぁ、違うと言えば嘘になるし……そうだってことになるなぁ」

 

ノエル「トオル様は戦争に参加するんですか?」

 

アーク「いやいやいや……アーハム帝国は歌う死神アークを出すんだろ? ()()()は出ないよ」

 

ノエル「そうなんですか!! よかったぁ……もし、トオル様が人を殺すようなことをする羽目になったらと思いまして……」

 

アーク「あははは!! ノエルはやっぱ優しいな!!」

 

ノエル「私たちは後日、ミール聖教国に戻ります」

 

アーク「ああ、つまりまた会いたいってことだろ?」

 

ノエル「はい! えっと、戦争の勝敗関係なく今度はミール聖教国に来てください!!」

 

アーク「おう! その時はノエルが俺を案内してくれよ!!」

 

ノエル「はい!! ではまた今度!!」

 

アーク「じゃぁな!! あ、あとノエル!!」

 

ノエル「はい! なんですか!?」

 

アーク「結婚はそんな簡単に結ぶものじゃなくて今後の人生もかかっている大切な契りだから勇者でも簡単には結ぶなよ!!」

 

ノエル「はい! ありがとうございます!!」

 

こうして俺はノエルとは別れた。

 

アーク(……だがすまんなノエル……トオルとしての俺は人殺しはしないがアークとしては殺すよ)

 

先ほどのノエルと話していた時の暖かい心から一気に冷たくなりそっと心の中で謝った。

 

これは俺の大切な主人(アリス)が掛かっている戦争だからな

 

教会を後にしてマザーから聞いた出撃式が行われる会場に向かった。

 

アーク(って言っても城の目の前なんだがな)

 

城の前には広場があり、そこでは大人数の大人たちがいて式の準備をしていた。

花を飾ったり舞台を用意してたりしていた。

 

アーク(今ここで勇者の正体を叫んだら……まぁ、間違いなく非難轟々で牢屋にシューーーッ!! されるな)

 

建物裏から広場を観察する。

 

アーク(さてと……確か、明日出撃式があるんだったよな? なら、実行するならその時だな)

 

計画を立て、別のところに行こうとしたら

 

「お願いだ!! 妻に合わせてくれ!!」

 

アーク(ん? なんだ?)

 

何やら騒ぎ声が聞こえたので行ってみると

 

アーク(あ、ダンジョンであった勇者の護衛だ)

 

大人数の騎士に拘束され城から出されたようだ。

 

「頼む!! 妻を返してくれ!!」

 

「黙れ!! 貴様は勇者様の所持品を盗もうとした大罪人だ!! 

 

前にあった護衛の青年が騎士に連れられて馬車に乗せられていた。

 

アーク(つけてみるか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「入っとけ!!」

 

「うわ!?」

 

青年が連れてこられたのはバサビィ共和国の一角ある監獄だった。

 

「く……う……なんでだ……なんでなんだ」

 

ぶち込まれた冷たい牢獄で青年は呻く……

この監獄は地上5階建てで高い塀で囲まれており、その壁の前には魔法使いの使い魔である熊や狼などか徘徊していた。

 

「……早く妻を助けないといけないのに」

 

しかも自分が入れられた牢屋も最上階の牢屋に入れられたので脱獄も絶望的だ。

 

「なんで……なんで俺なんだ……」

 

ことの発端は昨日のことだった。

昨日は普通に勇者の警護をしていた。

なぜか各国の首脳がこの国に来た……最初は「親善を深めるためのパーティーでもあるかな?」っと思っていた。

だが、後で上司に言われたのはアーハム帝国と戦争をするそうだった。

別に国のためなら戦うが自分の役目でもある勇者の警護をする兵士は勇者とともに戦場に出撃するそうだ。

だが、自分は戦場に行くのは嫌だった。

何故なら自分は妻がいる、勇者に奪われてしまった妻がいる。

戦場で死ぬのはもちろん怖いが妻を残して死ぬのはもっと嫌だった。

最初は断ったが勇者護衛の際に持ってた魔法の成績が一番良かったのが仇となり出撃するよう命令された。

しかも、戦う相手は「歌う死神」だ。

上司たちは余裕をこいているが……確かに勝てるだろう

だが誰かが死ぬのは確実だ……ダンジョンで分かったがあの勇者は前に行きたがる

そのせいで魔法使いの支援攻撃もできないのだ。

 

「あいつと一緒に行くなんて……死んでもごめんなのに!!」

 

どうせ戦場でも勇者は前に出る

そして、俺はその時に囮に使われて死ぬのが見えている。

死ぬなら妻を見てから死にたい……妻が勇者のところに行ってからは全くって言っていい程、話してもないし会ってすらない

だからせめて!! せめて妻だけでも助けたい!!

その命令を下された次の日に出撃があるらしいがその日の夜に兵舎を抜け出し、勇者が住んでいる城に忍び込んだ。

暗い廊下を駆け抜け、メイドが住んでいる部屋にたどり着いた。

そこで泣いている妻を見つけた。

妻も自分だと分かった瞬間、こちらに走り出し抱きしめあった。

そして……言った

 

「この国から逃げよう」

 

そして自分は妻を抱えて逃げ出した。

だが、城の庭まで出れたところで見つかってしまった。

最初はなぜ見つかったのかはわからなかった……自分でも言うのはあれだが潜入は得意な方であった。

理由はすぐにわかった

 

()()()()()()()()()()()()()()

 

自分は魔法の才があるのですぐわかった

 

「使役魔法!?」

 

そのあとわかったことだが勇者が使役魔法で妻を奴隷にしていたのだ。

契約書には心身は汚さないっと書かれていたのに!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと私は死ぬほど苦しい拷問を受けた。

妻は勇者によって再び連れていかれた。

アーハム帝国のスパイとか言われたが私は妻と一緒に幸せに暮らしたいだけだ

そして、護衛という役割は解任され国家反逆罪とかよくわからない罪を着せられて現在にいたる

 

「……殺したい……妻との幸せを壊したあいつ(糞勇者)に!!」

 

 

 

 

 

 

 

アーク「よ、護衛さん?」

 

「え……あ、お前って!?」

 

アーク「なーんか、困っている気配を感じたから来ちゃったぜ!」

 

牢屋の窓の鉄格子から覗いていたのはダンジョンで活躍した……

 

「トオル……だったか?」

 

アーク「おう! 正解だ!!」

 

「で、でもここは最上階……」

 

アーク「細かいことは良いんだよ!!……んで? なんでここに入れられているんだ?」

 

「じ、実は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「うわ、最低やん」

 

護衛……いや、”元”か

元護衛からすべてを話してくれた

 

「なぁ!! 頼む!! お前、ボス・スライムを一人で倒しただろ!? ここから出してくれ!!」

 

アーク「……出してやりたいのは山々なんだが……すぐばれて奥さんを助けれないぞ?」

 

「でも……俺は……俺は……」

 

はぁ……マジで助けたいが面倒ごとを増やしてくないし、まず俺はアリスのことを優先する

 

アーク「ってか、別に勇者だったらお前でも倒せるんじゃね?」

 

「魔法だったら倒せるんだが……いいか? 俺は魔法使いだ……勇者は近づいて戦ってくる……わかるか?」

 

アーク「あ、もしかして()()()()()()?」

 

「ああ……まぁ、これは全魔法使いに共通することなんだが……敵が近すぎると自分に誤爆してしまうんだ……まぁ、一部例外はいるが」

 

アーク「まさか……あなた運動は苦手系?」

 

「そうだが? ってか魔法使いは頭を使って戦うから騎士みたいに筋肉モリモリにはならん」

 

アーク「ふぅ~ん?……あ、待ったコイツ使えるかも」

 

「な、何が使えるんだ?」

 

アーク「なぁ? この監獄さ……確か、バサビィ共和国の中では一番デカいはずだろ?」

 

「ああ? なんだって最も警備が厳しい所だからな?」

 

アーク「……ここにいる囚人さ……もしかしてお前みたいに妻取られて勇者に怒ったけど連れてこられた人っているか?」

 

「そうだ……まぁ、なんで死刑囚級の牢獄に入れる理由はわからないが」

 

アーク「そうか……なぁ? お前は奥さんを助けたいか?」

 

「ッ!! ああ!! 悪魔に魂を売ろうが構わない!!」

 

アーク「死ぬほど助ける覚悟はあるか?」

 

「ああ!!」

 

アーク「よろしい……すまないが俺からは直接やることはできない……だけど、これくらいはできる」

 

「な、なんだこれ?」

 

俺は懐から()()()()()()()()()()()()()を渡した。

 

アーク「これに書かれているのを()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ほ、本当か!?」

 

アーク「……あとはお前が諦めなければな!! それじゃ! そろそろバレそうだからさようならだ!!」

 

頭の中で計画を立てつつ決戦の時はどうするかを考えながら俺は静かな町の中に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして後日、看守が監獄を見回るとなぜか妻を取られて入れられた囚人たちが……

 

 

「筋肉は裏切らない!! 筋肉教万歳!!」

 

 

っと叫んでいたそうだ




どうも新しいモデルガンを買いたいけどお金がない零城です

次回はメタルギア・・・・・・というよりHITMANらしいことをします

あと、アンケートでギアレックスを「開発一覧」に入れました。
核搭載メタルギア枠に入れました


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五十五発目 狙撃

感想も
ノロケル さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
桜白狐 さん
大和 さん
ももまん さん
ありがとうございます!!


アークがバサビィ共和国に急遽来た次の日

バサビィ共和国ではアーハム帝国との戦争に向けての出撃式が始まるところだった。

予定では今日の早朝に式をやって出撃をし、アーハム帝国に向けて進軍してきて途中で陣を張る予定だ。

 

「それではこれより式を始めます!! まず首相お願いします!!」

 

事前に準備しておいたステージの上に首相が昇り演説を開始する。

ステージ下では各国の大臣や将軍に加え、勇者までいた。

 

「……我々はこれまでアーハム帝国とはいい関係を結んできました……しかし、その仲もたった今切れられました!! 我々はこれよりアーハム帝国に進軍しアーハム帝国を解放しより良い世界を作り帝国に征服されている地域を解放させあああああああ

 

首相が演説をし市民がそれを聞いている。

大体は嬉々として聞いているが……一部だけ恨んでいる者がいた。

 

「……そんなの勇者がいるからだろ」

 

「勇者がいないと何もできなかったくせに……」

 

そう、”反勇者勢”だった。

彼らは勇者の正体が”本当”の勇者でもないことは承知している……

なら、なぜ国民に告発しないのかというと……まず、反勇者勢が本当に少人数で8人に1人ぐらいしかおらず例え言っても他の勇者勢に潰されてしまう

それに国民も勇者に酔狂しているので聞いてくれる耳もない。

 

「こちらは証拠をつかんでいるのに!!」

 

「動けないのがなんともな……」

 

証拠は掴んでいる

って言っても「勇者が近隣の女性を連れてきて好き勝手にしている」や「召喚の際に禁呪を使用され1000人もの奴隷が死んだ」とか物的証拠ではなく実際に見た証拠だ。

あと、欲しいって言ったら実際の被害者が欲しい。

最初は自分たちも勇者を崇拝していたがちっとも魔族を倒しにはいかず女性を連れて娯楽ばかりしているので反勇者勢に入った。

 

「……しかし、本当なのでしょうか?」

 

「何がだ?」

 

「……いえ、早朝に出発したときに玄関にあった手紙なのですが」

 

「ああ、あの宛先人がわからない手紙か?」

 

しかし、不思議なこともあった。

それは反勇者勢の家に一通の手紙が届いた。

内容は


(手紙に書かれていたこと)

『おはようございます。誰からの宛先なのかは事情により書けませんがお宅が反勇者勢であることが既に知っております。ですがご安心を城に密告などはしません……あなたがた様にやってほしいことがあります。本日、出撃式がありますがその時に私は少し騒ぎを起こしますので

「魔族とは戦わずにエルフと戦争をする勇者に対する神の怒りだ」

とか

「正義ではなく悪に進もうとしている神々の裁き」

などの勇者のせいでこうなったという噂を流してください。そのあとにミール聖教国に証拠を出してください。あの国も勇者については不審に思っているので世界中に告発してくれるでしょう。最後にバサビィ共和国にある最も大きい監獄ですがその中には勇者に妻を取られた夫たちが捕まっています。どうにかそこに所属している看守を変えて何時でも出せるようにしてください……

()()()()()()()()()()()

後は好きにしてください

ー同志よりー


 

「同志とは一体誰でしょうか?」

 

「誰だとかは今は関係ない従うだけだ」

 

「しかし……もしこれが嘘で我々を嵌める罠だったら?」

 

「だが、このまま一生黙ったままだったら勇者勢の思い通りだ」

 

「……成功してくれたらいいですが」

 

「こういう時こそ『()()()()』いてくれたらなぁ……」

 

「馬鹿言え……そいつは今回の戦争相手なんだぞ? 多分、今はアーハム帝国のどこかにある封印場所から出されているころだろう」

 

反勇者勢の人間がひそひそとステージ裏で話していたが……すでにこの国に死神が来ているのを気が付かなかった。

 


そのころ同時刻

 

首相が演説しているステージのある広場が見えるとある見張り塔……

その見張り塔は高さはかなりあり、しかも広場まで直接見えるほどの大通りがあるところの塔であった。

 

「なぁ、ここを見張る必要性いるか?」

 

「……あ、お前も思う? 俺も必要性がないと思った」

 

「はぁ……どうせ俺らは落ちこぼれ組ですよー」

 

塔の中では見張り役の兵士が三人が愚痴を言いながら警備をしている。

だが、鎧を脱ぎ剣を立てかけ完全に警備をサボっていた。

 

「ってかこんな所から殺しに来る奴なんているか?」

 

「いるわけないだろ? ここから広場までどれくらいあると思ってんだ? 弓矢でも無理な距離だぞ?」

 

普通は無理であろう……()()()()()()

 

 

 

コンコン

 

 

 

「ん? なんだ?」

 

「もしかして上司がサボってないか見回りに来たんじゃないか?」

 

「え、やだな……おい、出る奴は装備しとけよ」

 

面倒くさそうに鎧を着て扉に向かう兵士。

 

「だれだ?」

 

??「おう、お前ら暇だろ? 酒を持ってきたんだがどうだ?」

 

「おお! いいなそれ!!」

 

??「……だけどすまんが、酒の入った樽が結構あるから一緒に運んでくれないか?」

 

「おお!! いっぱいあるのか!! わかった一緒に運ぶぞ!!」

 

酒があるのを聞いた騎士は喜びながら外に出て行った。

無理もない平和すぎて暇だったので暇つぶしに何か欲しかったのだ。

 

「酒じゃ♪ 酒じゃ♪ ……あら? どこに行った?」

 

扉を開けたがノックをした主はおらず、いつも通りの景色が広がっていたが……

 

 

 

アーク「спокойной ночи(おやすみなさい)

 

 

 

突如、視界外から何者かに口顔に布をかぶせられ眠ってしまった。

 

アーク「さてっと……聞こえたのは3人だったよな?」

 

正体は我らが主人公アークであった

ちなみに先ほどの言葉はロシア語である。

 

塔の中は階段で上に上がっていくらしく、途中で他の騎士がいる部屋にたどり着いた。

 

アーク「……二人か」

 

一番下にある地上に出る扉から階段で上り続けると屋上に出る構造でその中間に騎士の駐在所があった。

部屋の中は休憩のできる最低限の設備しかなく騎士が酒に飛びつくのも納得ができる。

 

アーク「行くか」

 

俺がなぜこの塔に来ているのかというと少し用事があるからだ。

下準備も万全で早朝に反勇者勢の家を突き止めて手紙を置いた……読んだところも見たからあとは実行してくれるのを願うだけだ。

装備も最近お世話になっているレインコートに懐にはMk.22と手には()()()()と背中に()()()()を担いでいる。

これほど軽装な理由は終わったらさっさと帰るだ。

 

 

ギシギシ……

 

 

木でできた階段を上り、騎士の視界に入らないように覗くと一人は窓の外を見て一人は本を読んでいる。

……行くか

警戒してないのか兜まで取っている。

 

アーク(……当たりますように)

 

懐からMk.22を取り出し窓の方を向いている騎士の頭に標準を向け引き金を引く

 

 

パシュッ

 

 

「ぬあ? なんで眠く……」

 

見事ヘッドショットを決め騎士は倒れるかのように崩れていった。

 

「おいおい? 今から酒が来るんだぞ? 何寝てんだ?」

 

相方の騎士は不審に思わず眠った騎士を起こそうと立ち上がった瞬間

 

アーク「はい、御休みー」

 

「むが!? だ、誰……( ˘ω˘)スヤァ」

 

背後から忍び寄り手に持ったハンカチを騎士の顔にかぶせた。

すると、騎士は死んだように眠った。

 

アーク「睡眠ハンカチはお世話になるな」

 

手に持ったハンカチを見ながら任務のために屋上に上がる。

このハンカチは普通のハンカチではなく「睡眠ハンカチ」だ

そう、MGS3で出たハンカチでスパーッツァのである(スパーッ↑ツァ→である)

 


 

以前のポイント 6988

 

開発

睡眠ハンカチ 2

 

合計ポイント 6986

 


 

周りを見て敵がいないのを確認し、騎士たちを全員部屋に運び最初から何もなかったようにする。

運び終わったら屋上に上がり広場を見下ろす。

 

アーク「下準備していた時、ここがいいなって思ったが正解だったな」

 

そして、肩から()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「んじゃ、頼むぜDSR-1ちゃん」

 

肩から降ろしたのは「ブルパップ方式のボルトアクション狙撃銃 DSR-1」である。

DSR-1にはサプレッサー(DSR-1用に新しく開発した)と二脚(こちらも新しく開発した)と6-24倍スコープを装備している。

 

アーク「ん~♪ この姿……流石ドイツ……いい物を開発したな」

 

ライフルの二脚を展開し隣にこちらも新しく作った測定器を置く。

え? 測定器いるのか? って?

いやいや、これがなきゃ風向きとかわからんし。逆になかったらそうやって狙撃をするんだよ? (クワイエット? ボス? あいつらは違う)

 


 

以前のポイント 6986

 

開発

二脚(DSR-1、M-2000NL両用とアサルトライフル、LMG両用の二つ) 2

測定器 2

 

合計ポイント 6982

 


 

アーク「えっと……風向きは……東に少し強いな……調整っと……距離は……」

 

測定器と狙撃中の間を行ったり来たりする。

……マジでこういう時こそ観測手(スポッター)が欲しいな。

 

アーク「よし、調整完了っと」

 

カチカチっとスコープの調整を完了しスコープを覗く。

 

アーク「えっと……距離は450mか……なんか1km以上を狙える奴は一流だって聞いたな……DSR-1の.300ウィンチェスターマグナム弾の有効射程距離は1,100m……余裕だな」

 

そんなことを言いながらもスコープを覗きながらターゲットが上がってくるのを待つ……そして

 

アーク「……来た!!」

 

頬をストックにあて、構える。

遠くから見ているので音は聞こえないがスコープから見える景色からはわかる。

 

「続きましては今回、軍を導く将軍です!!」

わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

今回のターゲットは軍を率いる司令官とその側近だ。

狙う理由は……のちにわかる。

 

「今こそ!! 我らに刃向かうエルフを一匹とも殲滅し世界に平和を」

 

アーク「……まったく……戦争って言うのは戦う前から始まっているのに……呑気なものだね」

 

怖そうな顔で演説しているが……まさか、もうすぐで死ぬなんて思ってもないだろう

え? 勇者は良いのかって? アイツよりアリスが先だ。

それに今、勇者を殺すのは問題だ……死んで裁かれるより生きて裁かれてもらう。

 

アーク「ふぅふふ~ん♪ ふ~ふふふん♪」(某第五人格のリ〇パーの鼻歌です)

 

どうしよう……思わず鼻歌が出る。

別にクワイエットになり切ったつもりじゃないが……メタルギアやってたせいで出てしまう。

 

そしてスコープから見える景色が将軍の顔から額に合わせていく……そして運命の時が来た

 

アーク「すぅ~~~~……はぁ~~~~~~……」

 

深呼吸をし、息を止める

すると、徐々に周りの音が遠くなっていき心臓の音も聞こえなくたって来た。

標準もターゲットの額を捉えた、弾のチェックもした、観客(市民)もそろっている……さぁ、舞台は整った。

 

 

アーク「Verabschiedung(さようなら)

 

 

ゆっくりと引き金に入れる力を増やしていき……

 

 

パシュッ

 

 

薬室に収められていた.300ウィンチェスターマグナム弾は銃身を通って銃口から放たれた

放たれた音の無い凶弾は空を裂き、空間を貫き、市民の歓声を破壊していき……

 

 

トシュ……

 

 

「……あれ?」

 

スコープ内で赤い花が咲いた。(ちなみに先ほどの言葉はフランス語である)

将軍の額からトクトクと赤い液体が出てき、将軍は何が起きたのかわからないの手を額にやって血が出ているのがわかった瞬間……バタンと倒れた

 

アーク(まず一人)

 

カショ

 

慣れた手つきでコッキングをし排狭をして次のターゲットを狙う

市民も兵士も何が起きたのかわかってないようでざわついている。

側近の副官が貧血でもしたのかと思ってるのか既に死んでいる将軍を起こしに近寄るが

 

 

パシュ

 

 

ドッ

 

 

アーク「Hit」

 

二人いる副官のうち一人の頭に見事ヘッドショットし即死させた。

 

カショ

コショ

 

排狭し次弾を薬室に入れ引き金を引く

その間でも市民や各国の将軍は何が起きたのかわかってないようでいる

 

アーク「……次」

 

しかし、最後の副官は攻撃されているのが気が付いたのか急いで立ち上がりステージから降りようとしたが

 

 

パシュ

 

 

ドッ

 

「あ、足がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

うわ、ここまで悲鳴が聞こえてきたな

あ、てかごめん……頭狙ったつもりだけど太ももに当たったわ。

騎士なんか目指さずオペラ歌手のほうが性に会いそうだな。

 

カショ

 

コッキングをして再度狙う

だが副官はこの短時間で狙ってきた場所を特定できたのかスコープ越しに視線がぶつかる。

 

アーク(すごいな……狙撃場所まで特定とは……アーハム帝国にほしい人材だが……一番の間違えは俺のアリスに手を出したことだ)

 

慈悲もなければ情けもかけない……だがせめて苦しみからは解放してやろう。

引き金に掛かっている人差し指に力を入れ引き金を引く。

弾丸は再び空を飛び……

 

「い、いやだ死にたくn」

 

額からヒガンバナを咲かせ、痛みに苦しむ人間を解放した。

勇者は……あ、我先に建物中に逃げてる

 

アーク「ミッション完了……帰還する」




どうも編集中に”G”に遭遇して勝てなかった零城です
奴らは滅ぶべきだ
次回は……まだ戦争シーンではないかな?


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五十六発目 りーざーるーと!!

感想も
ノロケル さん
大和 さん
桜白狐 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!

ちょっと、今回は次回を戦闘回にしたいので中途半端なシーンから入ります


アーク「うまくいったかな?」

 

軍を指揮する指揮官を狙撃(世間では「怪死事件」って扱われている)から二日たったころバサビィ共和国では混乱が起きていた。

どうやら、指示通りに反勇者勢が噂を流しているようだ。

今はレインコートを着てベンチに座っているが耳を立てれば

 

「ねぇ……これって本当に神様が罰を与えたのかな?」

 

「そんなわけないでしょ!! 神が怒っているならなんで勇者様が降臨されたのよ!?」

 

「おい! 聞いたか!? 実は勇者様は本当の勇者じゃないって!?」

 

よしよし……いい感じに混乱してるな

憶測は憶測を呼び、噂は誇大化していく……なんなら勇者は悪魔とか流れている。

 

アーク「ふぅ……いい気味だ」

 

ついでに軍の出撃も遅れている

理由は簡単、トップがいなくなったからだ。

実は先ほど城に侵入して傍受してきたのだ。

まぁ、実に滑稽で面白かった……なぜなら

 

「俺が次の指揮官だ!!」

「いやいや、私のほうが優れている」

「いやいやい、私の方だ」

 

って感じで簡単に言ったら新しい指揮官が決めれないのだ。

なぜ、指揮官だけではなく副官まで狙ったのかというとコレを習ったからだ。

この世界の人間は協調性が皆無でプライドが高い。

というか血の気が多すぎてリーダーになりたがる。

 

アーク「前世の人間が見たら笑うだろうなぁ……ま、勇者も同じ転生者だけど」

 

すると、本来の目的はいずこやら……なんと指揮権を別々にした。

式を統一してなかったらチームワークが崩れやすいのに……

まぁ、戦う相手からしたら楽なんだが

 

アーク「だけどなぁ……これで戦争を中止してくれたらなぁ……」

 

別に殺すのは構わないが殺した後の騒動が面倒くさい

前の闘技場事件で泣かれた老人みたいなやつが増えるのは嫌だ

 

アーク「はぁ……勇者も勇者で諦めろよ……」

 

バサビィ共和国の公園にあるベンチで寝転んでいると

 

「号外!! 号外だよ!!」

 

アーク「お? 早速か?」

 

大通りから新聞売りの子供の声が聞こえてき、もらうために行ってみる。

 

アーク「えーっと? なになに? ……は?」

 

新聞に書かれていた内容は……

 

 

『謎の怪奇事件には軍は屈さず!! 軍の最高責任者を勇者ペガサスに決定!!』

 

 

アーク「え、草を超えて森生えそうなんだが」

 

内容によると

勇者連合として組んでいた各国だが先の司令官が死んで次の指揮官が決めれないことによって次の指揮官が勇者になったようだ。

まぁ、勇者は飾りで実際の指揮はそれぞれの国の将軍がするのであろう。

しかも、数か国のみだが勇者連合からは脱退するらしい

反勇者勢の流した噂のせいか新聞でも「神が怒ったのか?」と書かれている。

 

アーク「どちらにしてもアリスの敵だ」

 

結局、戦うことになり失望するが同時にようやく戦えるという矛盾を抱えるが気にせず俺は立ち上がりバサビィ共和国を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狙撃……怪死事件から数日後

結局、早朝に進撃することになった勇者連合

 

「結局、進撃することになりましたね」

 

「ああ、だが少し問題ができたがな」

 

「問題とは?」

 

「勇者だよ」

 

「ああ……」

 

現在、全軍アーハム帝国に向かっているのだが兵士たちは少々不満であった。

なぜなら……

 

ペガサス「ぬはははははは!! 進め!! 進め!!」

 

そう勇者である。

新しい指揮官として選ばれたせいなのか調子に乗っているのである。

 

「別にほっといてもよくないですか? 指揮官ってのは名ばかりで実際は何の実権もないので」

 

「まぁそうなんだが……あの金属音みたいなうるさい声をどうにかしたいんだ」

 

実を言うと指揮官に選ばれた勇者には何の権利もない。

勇者には「兵士の鼓舞をお願いします」っと言ったがつまり応援で指揮権はないのだ。

 

「それにしても……先行部隊の帰りが遅いな?」

 

「敵にでもあったのでしょうか?」

 

「だが接敵したのなら通魔機で連絡などが来るはずだ」

 

「……ですよね」

 

勇者連合軍は大きく陣形を広げており、先行する偵察部隊もだいぶ前に出していた……が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが先行部隊の方はっと……

 

「はぁはぁはぁ!?」

 

アーハム帝国に続く森の中を一人の騎士が走っていた。

早朝の太陽の光が森の中を照らしなんとも幻想的な景色だが……

 

「はぁはぁ……」

 

手足は血まみれになり、腕は折れボロボロになっていた。

仲間も最初は笑顔で笑いあって偵察をしていたが()()に出会った瞬間、平和だったすべてがガラリと変わった雷に似た爆音が鳴れば死体が飛び、槍が飛んでこれば大地が抉られ吹き飛ばされる。

 

「こ、ここまで来れば」

 

木の洞に隠れてそいつが通り過ぎるのを待つ……が

だが運命の女神は笑わなかった。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 

 

「き、来た!?」

 

それは大地を踏みしめるのではなく、踏みつぶすような思い音だった。

だがその音が聞こえてきたのなら……

 

 

ら~らら~♪ らら~♪ らら~♪

 

 

この世界では聞くはずのない機械的な声だがなんとも美しい美声だった。

だがこの声を発している主のせいで部隊は壊滅した。

 

「た、頼む……気づかないでくれ!!」

 

穴の中、震えながら隠れる。

もし、もう一度奴の姿を見てしまえば今度こそ殺されてしまう。

だがその願いは叶ったのか

 

 

ら~らら~♪らら~♪

 

 

歌声は遠のいていき、五月蠅い円盤の取り巻きもいなくなった。

 

「な、なんで報告と姿が違うんだ……」

 

それにもう一つ、問題ができた。

それは事前に聞いていた情報と全く違うのであった。

情報では「丸太のように太い腕に岩のように巨大な体に黒い筒で素早く雷魔法を使ってくる」のであったが違ったのであった。

 

「と、とにかく行ったのなら本部に報告を……」

 

だがそれで終わらなかった。

 

 

ビィィィィィィィィィィィィィィィ

 

 

「し、しまった!? ()()()()も忘れ」

 

空を飛んでいる奴に気にしすぎたせいなのか()()()の方も忘れていた。

今更気が付き洞から出ようとしたがその()()から放たれた弾丸に穴だらけになって誰にも気が付かれずに死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク(ん? 今何かいたか?)

 

だが当の本人は全く気がつかなかった。

 

アーク(まぁ、いっか……さてこの先だな)

 

朝霧に隠れながら進んでいったが……まさか偵察部隊に鉢合わせとはな

まぁ、()()()()()()()()()が全部殺したんだがな

 

アーク(さてと……虐殺の時間だ)

 

こうして俺は()()()()()()()()()()()()()()()を動かした。

 


 

ペガサス「将軍!! 現在の状況はどうかね?」

 

「っは!! 現在、順調に進んでおります!!」

 

ペガサス「くっくっく!! 将軍!! 歌う死人の特徴はどんなのかね!?」

 

「死人ではなく死神です。事前の報告によると丸太のように太い腕に岩のように巨大な体に黒い筒で素早く雷魔法を使ってくるそうです!!」

 

ペガサス「ふむ……なら、遠くから高火力の魔法で倒してしまえ!! そして、止めは俺がさす!!」

 

「そ、そうですか!!(いや、それができるならもうとっくにやってるわ)」

 

馬の上から勇者は隣にいた将軍(急遽入れられた)から報告を受ける……が事態はいっきに動いた。

 

 

ガシャガシャ!!

 

 

勇者のもとに一人の騎士が走ってくる。

 

「報告!! 前方に巨大な霧が接近!!」

 

ペガサス「ええい!! そんなの風でどうにかしろ!!」

 

「お、おっほん!! 霧の中はどうなっている?」

 

「っは!! 一応ですが見えますが……前方に()()()()が見えます!!」

 

ペガサス「……なら、迂回だな!! 知ってるぞ!! 戦前に兵士に疲れさせるのはダメだってな!!」

 

「……それは当たり前では? しかし……」

 

ペガサス「どうしたんだ? 将軍?」

 

「いえ……()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

確か、事前に見た地図ではこんなところには山などなかったはずだ。

ここは確か平野で空からの攻撃がいいとワイバーンたちの航空支援を要請した場所だ。

 

ペガサス「心配しすぎだ将軍!! ほら!! ワイバーンの軍勢だ!!」

 

空を見上げると少し雲で見えないがワイバーンの軍勢が迫っていた……その数、約50騎

戦場では空の支援力で変わるそうだが……この数なら大丈夫であろう(フラグ:来た来た来た!!)

謳う死神は素早いが地上での話で空から邪魔をしながら高火力の魔法で攻撃すれば勝てる話だ。

だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夢はたった一発の雷によって破壊された。

 

 

 

「主砲、発射」

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

「な、なんだ!?」

 

突如、雷鳴が響き渡った。

余りの爆音に乗っていた馬や使い魔までもが驚き混乱している。

 

ペガサス「な、なんの音d(べちょ)……ん? なんだ?」

 

勇者が乗ったいた馬も暴れ出し将軍が抑えていると勇者の頭に何かが落ちてきた。

頭に落ちてきたものを掴むと、それは柔らかく湿っており若干温かく……そして血生臭かった。

 

ペガサス「なんd……う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

それは……()()()()()()だった。

将軍も異変に気が付き空を見上げるとそこには……

 

 

バラバラに落ちてくるワイバーンと人間の肉の雨だった

 

 

勇者は初めて見る死体に嘔吐をした。

そして……すぐに犯人もわかった。

 

「ぜ、前方に敵影!!」

 

「ぬ!? 来たか!! 勇者様!! 準備を!!」

 

ペガサス「お、おえええええ……ま、待て貴様ら……まだ準備が」

 

「そんなこと言っても敵は待ってくれませんぞ!! ほら、今でも敵は接近して……え?」

 

ペガサス「ど、どうした? 急に止まって……え?」

 

兵士たちは立ち止った。

将軍も勇者も立ち止まり……()()()()

そこには

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「ば、馬鹿な!? 報告との姿が違う!?」

 

そして、将軍たちはそれが最後の景色となった。

 


 

わぁお、めっちゃ俺を見上げてくるやん。

ちなみになぜ兵士たちが俺を見上げているのかは今回選んだ機体によるものだ……

 

片方は通称「AI搭載超級戦機」とも言われ巨大なキャタピラで動きそれはまるで「まるで陸を往く戦艦」とも言われた型式番号「TR-cocoon7000」、通称()()()()

 

アーク(まさか……こいつが使う機会が来るとはな)

 


 

以前のポイント 6968

 

獲得 (前回の狙撃で) 32

 

消費

コクーン 3000

キッドナッパー 50×8=400

 

合計ポイント 3600

 


 

さてと……だいぶ減ったな。

ま、今から殺して稼げばいいんだがな!!

ちなみにだが、キッドナッパーの操縦は本家同様AIらしく設定した命令内で動けるらしい……だけど急な対応には少し時間がかかるらしい

 

そんなことを思いながら、AIポッドのカメラから兵士たちを見下ろす。

 

アーク(……ごめんな、君たちには家族がいる。だけど……恨むなら勇者を恨みな?)

 

ちなみにキッドナッパーたちを召喚した理由だがコクーンは下のほうに入られると攻撃手段があまりないので護衛でキッドナッパーを召喚した。

 

こうして俺は「一 対 数万」という某ジパングな戦いに身を投じた。

さぁ……

 

 

 

 

 

 

 

アーク「Are you ready?(あの世に逝く準備はできたか?)




どうもAmong usが好きになった零城です

次回は戦闘(戦争)回です!!
さて、どっちが勝つんでしょうかね?(もう決まってるとかは言わないで)
……作者的には勇者側が頑張ってほしいです


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五十七発目 鋼鉄の繭(コクーン)

感想も
桜白狐 さん
ももまん さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
大和 さん
ありがとうございます!!

注意!!
駄作!!戦闘難しい!!以上!!


兵士が見上げる中、戦闘は鋼鉄の繭(コクーン)の主砲によって始まった。

 

アーク「主砲、発射」

 

ズヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

主砲から砲弾が飛び出し着弾した瞬間、軍の一部が爆散した。

大地が吹き飛ぶと同時に人間だったものが飛び散り雨となる。

 

アーク「わーお、汚ぇ花火だ」

 

っていうことで今回はコクーンで行くことになった。

……うん、変身して(昨日の夜から急いで開発した)思ったが

 

 

 

()()()()()()()()

 

 

 

なんて言ったらいいんだ?

俺は、前世で剣道をやっていたからわかる人はわかるかもしれないけど……「稽古した後にくたくたになったとき」っていうくらい暑苦しい。

まぁ、コクーンは排熱は大変って言われているけど……いや、マジで熱いし装甲が重い。

これ、ポカリスエ〇トかアクエ〇アスが欲しくなるぞ。

 

アーク「ふぅ……これ、クリサリスになった方がよかったな……ん?」

 

今回、参加してくれた相方のほうになればよかったなっと思っていると……

 

「と、突撃ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

あ、そうやん

勇者連合なる武装組織のことを忘れていたわ。

 

アーク「はいはい……相手しますよーっと……んじゃ、キッドナッパーたちはそっちはよろしく」

 

キッドナッパー「(^^ゞ」

 

返事をするとキッドナッパーたちは飛んで命令通りに実行した。

ちなみにキッドナッパーの方には「戦場から逃げようとしている敵を殺せ」という命令をしている。

 

アーク「さて、俺も仕事をするか……全速前進DA☆」

 

重いキャタピラを動かし敵に突っ込んでいく。

 

「く、来るぞぉぉぉぉぉぉ!!」

「総員!! 防御態勢用意」

 

兵士たちもあまりの巨体が迫ってき、盾を構えたり付与魔法で筋力を上げて迎え撃つ。

なんとも洗礼された動きに見惚れてしまうが……

 

アーク「機銃掃射、開始」

 

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!

ブォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

コクーンのガンポートが37門、野晒しの機銃が14門、8連装ガトリングカノン6門が火を噴いた。

前方で盾を構えていた兵士たちは構えている盾ごと貫かれ肉は裂き骨は粉状になるくらい破壊されていった。

 

アーク「……うわ、少し耕しすぎたな」

 

だが、そんな状況でも死神はなんとも思わないで作業(虐殺)を開始した。

前に進みながら、機銃を射撃し耕していく。

 

アーク「……見ろ!! まるで人間がゴミのようだぁ!!(某ムスカボイス)」

 

戦場の端から端までお掃除ロボットが掃除するみたいに掃除()していく。

アークがロボットで人間の兵士たちがゴミの役だった。

兵士たちはその理不尽の塊から逃れようと走るが……逃げられなかった。

背を向けて走ろうとしても勇敢に立ち向かおうとしても、そんなのお構いなしに鉛玉の雨が降り注ぐ。

 

アーク「……この感触……まさかの人間の死体がつぶれる感じだな」

 

だが運よく鉛の雨から逃れられてもアークはゴミ(兵士)をかたずけるために戦場を隈なく走破していくのでコクーンの巨体に潰されてしまう。

まるでプチプチマットを足で潰していく感じだ。

 

アーク「まぁ、なんとも思わないがな!!」

 

潰していくたびに兵士たちの悲鳴や呪言を吐いて死んでいくがコクーンは背が高いので聞こえていない。

ただ、兵士にとっては絶望的だが死神は作業にしか思っていなかった。

 

「はぁはぁ……くらえ!! 「ファイヤーボール」!!」

 

しかも、タイミングよく攻撃をしてもコクーンの厚い装甲で防がれてしまう。

 

アーク(ん? あ、敵見っけ、殺さないと)

 

そして、この戦場で兵士の中では唯一攻撃できた魔法使いは鉛に撃たれて死んだ。

だが一人が死んでもまだまだ敵はいる。

 

アーク「多弾散布!! fire!!」

 

いち早く敵を殲滅するためにヘッジホッグ(対潜迫撃砲)を改造した多弾散布兵器4門を起動し発射する。

 

ヒュゥゥゥゥゥ

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

綺麗な弧を描き敵軍の上空で爆発し滅亡させていった。

 

アーク「おー、これは楽だわ」

 

ハリネズミのように機銃が付いているので先ほどの先制攻撃の際に撃った主砲で撃ち落とされたワイバーンの軍勢の生き残りがかぶりつこうが機銃で撃ち落とされて行き、赤い雨を降らせていった。

 

「て、撤退だ!! 撤退しろ!!」

 

アーク「お? なんだ?」

 

すると、突然兵士たちが俺に背を向けてバサビィ共和国のほうに走り出した。

まぁ、格好の的なので機銃ハチの巣にしていくがな

え? AIモードにはしないのかって?

別にしてもいいけど……ほら、誰かに殺してもらうんじゃなくて自分で勇者を殺したいからね!!

 


 

「な、なんだあれは!?」

 

臨時で選ばれた将軍は状況を呑み込めなかった。

目の前の戦場では兵士が四肢を千切れながら死んでいき、その上をバケモノが踏みつぶし大地に戻していく。

 

「ほ、報告とは違うのではないか!?」

 

驚愕する将軍に新しい報告が入る。

 

「報告!! 襲撃した敵は「歌う死神」と断定!!」

 

「なんだと!? 報告とは違うではないか!? ……まさか、さらに進化させたというのか!?」

 

あながち間違ってはない推測をし、すぐに命令を出す。

 

「すぐさま応戦しろ!! あんな巨体なんだ!! 集中攻撃すればかたがつく!!」

 

「ダメです!! 前衛部隊の9割が壊滅!! まっすぐこちらに向かってきます!!」

 

「な……さっき見つけて会敵したんだぞ?」

 

あまりに速いスピードで死神にとってが雑魚に等しい兵士は全員殺されていった。

そのスピードに絶望する……その間の勇者はというと

 

ペガサス「ろ、ロボット?」

 

どうやらこちらも目の前の現実を受け入れてないようだ。

 

ペガサス(な、なんで異世界にロボットがいるんだ!? ま、まさか……あのガキ神が刺客を寄こしてきたのか!?)

 

馬にまたがりながら、顔を青ざめ方を震わせていたが

 

「勇者様!! 勇者様!! なにを惚けているんですか!?」

 

ペガサス「っは!! すまん!! ど、どうする!?」

 

「どうするも何も……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

ペガサス「め、命令……き、貴様らがやればいいだろ!!」

 

「何を戯言を言っているんですか!? あなたはこの世界で英雄となられる方なのであなたに従っていくんですよ!!」

 

将軍も初めて知った戦場に想定外すぎる強敵の混乱している。

指揮するものとしては混乱してはならないのだが、完全に混乱していた。

 

ペガサス「できるわけないだろ!? 俺はずっと遊んでばかりいたから指揮なんてできないんだよ!!」

 

ここでようやく勇者は自分がどんだけ愚かなことをしたのかのを知った。

だが自分の糞みたいなプライドが認めなかった。

 

「出来る出来ないではありません!! それよりどういうことなんですか!? 遊んでばかりいたって!? 私は勇者様は勤勉な方で才能はあると聞きましたが!?」

 

ペガサス「知るか!? まず、俺は前世では一般人で戦闘なんかできるわけないだろ!?」

 

人間、極限状態になると責任転換などせずに互いに助け合う「呉越同舟」が起きるそうだが……

将軍は全責任を勇者に擦り付けたいし、勇者は自分ではなく実際に指揮をしていた将軍たちが悪いっと責任転嫁合戦が起きていた。

そんな人類最底辺な喧嘩をしていると、前方から自軍の兵士が走ってきた。

 

「おお!! ほら、勇者様来ましたよ!! 指揮して我々を導いてください!!」

 

ペガサス「いい加減その口を閉ざさないと世界中にお前の悪口を言うぞ!!」

 

将軍と勇者は相手の方の命令が欲しくて来てのか思い譲り合う(擦り付けあう)が……

自国の兵士が迫ってき……そして

 

「い、嫌だ!! シニタクナイ!!」

「き、聞いていた話と違うぞ!?」

「逃げろォォォォォ!! 全力で走れ!!」

 

止まって命令を聞くのかと思っていたが通り過ぎていき

 

ペガサス「え? 違うの!?」

 

「な、な、な……勇者様!! あなたのせいですよ!!……ほ、ほら!! まだまだ来て……え?」

 

将軍が指をさした方から他の兵士が来ることはなくただの荒野が広がっていた。

 

人はいないが死体は一面中に広がっており、地面は赤く、空にはカラスの群れが飛び回り死体をつついている。その中央でたった一体の巨塔が立っておりキャタピラも血で赤くなり機銃には羽を休めているカラスでいっぱいになるほどだった

 

まぁ、無理もない

攻撃も効かないし、逆に攻撃力があっちの方が高かったら誰だって逃げたいはずだ。

 

「ま、まさか……もう全員殺したのか?」

 


 

アーク(はぁ……もう終わったか)

 

荒野の中で俺はただ一人ポツンと立っていた。

コクーンは人間の体で例えたら正座で進んでいるような感じだった。

 

アーク「う~ん? もうちょっと抵抗してくれないかな?」

 

なんとも極悪人な言葉が出るがアリスを狙ったこいつらが悪い。

 

アーク「さてと……さっさと勇者を殺しに行く……ん?」

 

数多に人間の死体を踏みつぶしすぎたせいで真っ赤になったキャタピラを動かそうとしたらAIポッドのカメラに人が映った。

姿から見るに戦場からの逃亡兵であろう。

 

アーク「はぁ……まったく……仕事を増やさないでほしいや」

 

そう思いながら

体の一部に意識をして逃げている手段を狙う。

 

アーク「はい! 狙って~~~~PON☆」

 

 

 

バシュ、バシュ、バシュ、バシュ、バシュ、バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

 

コクーンに装備されている垂直発射方式のミサイルランチャーが10基からミサイルが飛んでいき……見事、逃走している集団に着弾した。

 

アーク「あ、おまけに主砲もプレゼント」

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

主砲の砲弾は空を飛びながらミサイルが着弾した場所に吸い込まれて行き噴火を起こした。

 


 

「ごほごほ!? お前ら!! 無事か!?」

 

「は、はい……どうにか!!」

 

アークのミサイルが着弾した場所では将軍たちが被弾していた。

 

「な、何が起きた?」

 

確か、先ほど敵前逃亡をしている兵士たちを捕まえて一緒に逃げようとしたが空から()()が振ってきて兵士たちを消した。

そして、気が付いたら地面に倒れていた。

 

「状況は!?」

 

「わ、我々以外……全滅です」

 

「な、なんと……」

 

最後に残った兵士曰く

空から数本の槍が飛んできて兵士に当たった瞬間、爆発し消し飛ばしたそう。

しかも、一応何人かは足が吹き飛ばされていたり腕の骨が折れてたりとしていたが生きている者もいた……しかし

今度は空から岩が振ってきて残りの生存者を殲滅した……らしい。

 

「ま、魔法……魔法なのか?」

 

「しかし……これが本当に魔法なら……いったい何人……いや、()()()()()()()なんだ!?」

 

「っは!! 撤退だ!! 総員、撤退準備!!」

 

将軍は急いで立ち上がり部下に指示を出す……が

 

「将軍!! 敵が……歌う死神が接近中です!!」

 

「くそ!! 見つかったのか!?」

 

いざ、逃げようとしたがアークがこちらに気が付いたのか重低音を響かせながら迫ってくる。

今更、逃げようが先ほどの攻撃で死んでしまう。

逃げるなら()()()()()()()()()()()()で囮にして逃げるしかない。

この生きている中で一番力がある者と言えば!!

 

「勇者様!! 勇者様どこですか!!」

 

そう、勇者だ

勇者は神から授けられた(今回は盗んだ)力は一騎当千の力を持つ!!

急いで勇者を探したが

 

「いた!! 勇者様!! ご無事ですか!?」

 

ペガサス「はぁはぁはぁはぁ……」

 

だが当の勇者はというとひどい状態になっていた。

膝を抱え、子供みたいに震えている。

無理もない、何故なら今日初めて人の死体を見たのだから。

 

「勇者様!! お力をくださいませ!!」

 

ペガサス「お、俺?」

 

「はい!! 今こそ勇者様の力を見せるときです!! さぁ、神の力で死神を!!」

 

ペガサス「む、無理に決まっている!! 勝てるわけがない!!」

 

そりゃそうだ

果たして「勇者が剣を召喚してコクーンの装甲を破壊する」「勇者がAIポッドを破壊する」時間と「アークが機銃、主砲で勇者を殺すまでの時間」ではどちらが早いか一目瞭然だ。

 

「しかし!! このままでは全滅してしまいます!!」

 

こうしている間にもアークが迫ってきて殺しに来る。

 

ペガサス「くそ!! なんで全部思い通りにならないんだよ!! なんで!! なんで!! 俺はアリスを手に入れたいだけなのに!!……っは!! そうだ!!」

 

だがここで勇者は考えた。

糞野郎だからこそ最悪なことを思いついてしまった。

()()()()()()()()()()()()()っと

 

ペガサス「総員!! 剣を持て!! 奴に一泡吹かせるぞ!!」

 

「おお!! 勇者様行くのですか!!」

 

ペガサス「ああ!! 俺は勇者だからな!! 行くぞ!!」

 

「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」」

 

ペガサス「突撃ぃぃぃぃ!!」

 

勇者は立ち上がり馬にまたがって剣を抜き、騎士たちを鼓舞し立ち上がらせる。

兵士や騎士からしたら勇者は偽物でもなんでもなく本当の勇者に見え、将軍ですら神にすら見えた。

兵士たちは立ち上がり剣を抜き雄たけびを上げながら突撃をする。

 

ペガサス「陣形は俺が一番後ろでお前らが先頭だ!! お前らが時間を稼いでいる間に俺が上位魔法で仕留める!!」

 

珍しく勇者がまともな指揮をし、兵士たちも陣形を組み突撃をする……が

 

ペガサス「……よし」

 

兵士たちが勇敢にもコクーンというバケモノに突撃するが……

 

 

 

クルッ

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ペガサス(勝てるわけないだろ!? 馬鹿かあいつらは!? なんだよあのロボット!? あんなのいるなんて聞いてないぞ!? ってか歌う死神ってあんなのかよ!?)

 

馬に乗りながら自分の国に逃げていく勇者だが兵士たちは気が付いていない。

コクーンも下が急に騒がしい声が聞こえてきたのかカメラをそちらに向ける。

 

「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

「いけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

アーク(な、なんだあいつら?)

 

なぜか雄たけびを上げながら突撃をしてくる残党兵士。

まぁ、それほど死にたいなら殺すけど。

 

コクーンに装備されているガンポートが37門、野晒しの機銃が14門、8連装ガトリングカノン6門が再び火を噴いた。

 

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!

ブォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

「進め!! 進め!! 止まるn(ズシャ)

「勇者様が倒してくれ(バキ)

 

嵐のように降り注ぐ鉄の雨に怖気ず前進し、後ろで魔法を唱えている勇者に託そうとするが既にいないというのに気づかない。

 

「ゆ、勇者様万歳ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

結局、最後に残ったのは将軍で無謀にも最後に帆地理に残っても突撃する。

だが、運がよかったのか兵士たちが盾になってくれたせいなのか機銃が撃てない射角まで入り込めた。

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

将軍はせめて一太刀とコクーンの装甲を斬ろうとしたが……

 

 

うぃぃぃぃぃぃぃぃ

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

頭上からコクーンの装備の一つのクレーンに潰されてしまった。

 


 

な、なんだったんだ?

 

クレーンを引き上げ潰された死体を見ながらアークは思った。

 

アーク(なんか……急に叫びながら突撃してきたから機銃攻撃で殺して一人下に入られたからクレーンで潰したけど……残党兵か?)

 

まぁ、別にいいか

さて、勇者はっと……

 

割と高性能なAIポッドのカメラであたりを見渡す……と

 

アーク(……いた)

 

森の中を泣きべそをかきながら馬に乗って逃げている。

何、主役が逃げているんだよ?

 

っていうことでそのまま追いかける

え? もう殲滅して勝利しているから別にいいだろって?

甘いね、それに勇者たちは一つしていないことがある。

 

 

()()()()()()()()()()()

 

 

つまり、まだ降伏していない。

だから、俺は地獄の果てまで追いかける。

 

 

アーク「誰が許しを得て無様に逃げているんだい?」




どうもFGOでカルマを運よく手に入った零城です
え、なんで零城のスマホにはインド系が集まるんですか?

次回は特に考えていない!!

あと、「鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~」の評価者人数が40人を突破しました!!ありがとうございます!!(前回の発表からたった5話!?)

新しい評価者様です
アメイジングシャドウ さん
大入不斬 さん
植木 さん
安喜夫 さん
supergoattt さん
なかさ さん
路徳 さん
picpic さん
冬兎 さん


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五十八発目 戦争後

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ももまん さん
ノロケル さん
ありがとうございます!!


ペガサス「は、速く!! 走れよコラ!!」

 

うっそうと茂る森の中を勇者を乗せた馬が走っていた。

馬はただ走る。別に今乗せている主人の命令ではなく自分の意思で走っている。(勇者はまともに馬術などをしてないので走れているだけで割と奇跡である)

大地の上に蹄の跡を残し駆け抜ける……が

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

ペガサス「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?!?!?!?」

 

近くに砲弾が落ち、爆風で馬ごと吹き飛ばされてしまった。

土が口や目に入り痛む、体を大地にぶつけたので骨が折れたような痛みもする。

 

ペガサス「に、に、に、逃げ……逃げな……逃げなきゃ」

 

生まれたての子馬みたいに立ち上がり、再び馬に乗ろうとする。

コクーンのAIポッドから見えるあの何の感情も感じない瞳を見ると発狂しそうで……だが逃げようとするが

 

ペガサス「な!? おい!! 起きろよ!! なに、寝ているんだよ!!」

 

馬が地面に倒れてピクピク……と痙攣して起き上がらなかったのだ。

まぁ、そりゃそうだ……「勇者の糞重い体重+金の防具+全力疾走」でもう走ることもできないのだ。

……確か、痙攣して動けなくなった馬は介錯すると聞いたが今の勇者にはそんなすまないと思う心も知識もない……なので使えない馬だと思い自分の足で走った。

 

 

ガチャガチャ!!

 

 

ペガサス「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……」

 

森の中で鎧の音が響き渡る。

今回も勇者は金の鎧を着ているので重いし動きにくいので思うようにスピードが出なかった。

 

ペガサス「ぜぇ……ぜぇ……ちょ、ちょっと休憩」

 

だが、現実は待ってくれない

 

 

ら~♪らら~♪らら~♪ららら~♪

 

 

ペガサス「ッヒ!? なんで来るんだよ!? お前の勝ちだろ!?」

 

死の歌声が聞こえてきた勇者は急いで走る。

何で追いかけるのかって? そりゃ、白旗上げて降伏してないからだ!!

アークも追撃戦ということで追いかけている。

 

アーク「わ~い♪ 待て待て♪」

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!

ブォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

 

ペガサス「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃ!! お、お助けぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

()()()()()()()()()()()主砲や機銃の雨を降らせる。

え? なんで殺さないのかって?

 

アーク「強者を偽っていた者をいじめるのは楽しいZOY!!」

 

あと、ついでにポッドのカメラで勇者の様子を撮影中だ。

もし、誰かしら勇者のことでいちゃもんをつけられてもこれを見せれば黙らせることができる。

 

ギリギリ当てない(しかしたまに至近弾を与える)ところを狙いながら追いかける。

 

ペガサス「悪かった!! 俺が悪かった! もうお前の主人(アリス)は狙わないから!?」

 

だがアークの耳までは声が小さいしアークも聞く気がない。

勇者は歌う死神から逃れるために全力で国に向かって走っていった。

 


そのころバサビィ共和国

 

「……なぁ、今ぐらいかな? 軍と死神が戦っている時間帯は?」

 

「そうだろうなぁ……まぁ、流石にあの大軍だったから勝っているんじゃないか?」

 

城壁の上で警備兵が立っていた。

早朝に勇者が率いた勇者連合がアーハム帝国に向かって行ったが時間帯的に「歌う死神」が接敵して戦ったいるぐらいであろう。

 

「いやいや……わからんぞ? もしかしたら死神がまた進化して変わったとか……」

 

「え、なんだよそれ……もしそうだったら勝てる見込みがないぞ?」

 

「はははは!! 冗談だぞそんなわけ……ん? なんだ?」

 

いつも通りに壁の上から侵入者がいないか見ていると遠くの方から()()()()()()()()

霧で少し見えずらいがそこには巨大な何かがあった。

 

「なぁ? あそこに山なんてあったか?」

 

「はぁ? 何言って……本当だ? あったっけ?」

 

二人の兵士はマジマジと山を見つめていると……

 

「……ん? おい!! 誰か走って来るぞ!!」

 

兵士が指を指すとそこには

 

ペガサス「ひぃひぃひぃひぃひぃ!?」

 

勇者が泣きべそをかきながら走った来た。

(さすがに学習した)鎧を脱ぎ、裸足で走っていた……もはや、それは勇者の面影もなかった。

 

ペガサス「お、おい!! 頼む!! 開けてくれ!!」

 

「おい!! 誰だ貴様は!! ここはバサビィ共和国だと分からないのか!?」

 

ペガサス「いいから!! 早く開けてくれ!!」

 

悲報

勇者、鎧とか脱いだら誰なのかわからなくなってしまう

現在、仮にでも戦争中なので入国する際に入る門は閉められており開けることはできなかった。

 

「開けるわけにはいかない!! 今、この国は戦争していて開けることは禁じられている!!」

 

「それにこの国は勇者様がいるんだぞ!! 少しは大人しくしろ!!」

 

まさかの兵士まで勇者のことに気が付いていない。

……まぁ、まずバサビィ共和国の兵士や国民は「今頃勇者は勇敢に戦い、死神に善戦している」と思い込んでいる。

まさか、目の前にいる無様に鎧などを脱いで汚れて子供みたいに泣いているおっさんが勇者だとは気が付いていない。

 

ペガサス「頼むぅ!! 開けてくれ!!」

 

門を叩き、中に入れるよう請うが……奴はやってくる。

 

「わかったから叩くな!! 今入れ……ん? なんだ?」

 

「どうかしたのか?」

 

「……なんか聞こえないか?」

 

聞こえてきたのは少女のような歌声で……しかしどこか悲しい声だった。

 

 

ら~♪らら~♪らら~♪ららら~♪

 

 

「……歌?」

 

ペガサス「ひぃ!? 頼む!! 開けてくれ!! 死神だ!! 歌う死神が来ているんだ!!」

 

「歌う死神!? そいつは今戦場じゃ……あれ? もしかして勇者様ですか!? 軍はどうしたんですか!?」

 

ペガサス「()()()()!! 死神のせいで全滅した!!」

 

それを聞いた兵士は顔面蒼白になり絶望した。

たった一体で数万の敵を倒したのかと……

 

ペガサス「いいから早く開けろぉ!!」

 

「……あ!! はい!! 今開けます!!」

 

 

ギギギギ……

 

 

ペガサス「頼む……早く開いてくれ……開いてくれ開いてくれ開いてくれ開いてくれ開いてくれ開いてくれ……」

 

重々しい音を立てながら門は開いていき、勇者一人分くらいの隙間ができた。

 

「さぁ!! 勇者様!! 早く中に!!」

 

だが、勇者が中に入った瞬間だった。

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「て、敵襲ぅぅぅぅぅ!!」

 

突如、城壁が爆発した。

側にいた兵士は紙くずのように飛んでいき、バラバラになった。

 

「ごほごほ!? な、なんだ!?」

 

確か、敵襲と聞こえた。

なら、別の国が攻めてきたのか?

 

しかし、その考えは勇者の発言で変わった。

 

ペガサス「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃ!! き、来た!! 死神だ!!」

 

「し、死神!? なんだここまで!?」

 

「お、おい!! あれを見ろ!!」

 

兵sが指を指した方にあったのは……

 

アーク(う~ん? 勇者を狙ったつもりだけど……流石にこの距離は当たらんか)

 

歌う死神ことアークだった。

アークは迫撃砲のように主砲を撃っている。

 

アーク(……なんかこういう時こそ迫撃砲が欲しいな)

 

迫撃砲代わりの主砲を撃ちながらできる限り市民には当てないようにする。

殺してもいいけど今回は兵士だけだ。

 

次々と砲弾が城門や城壁に命中していき、破壊されていく。

 

「ゆ、勇者様!! 戦はどうなったのですか!?」

 

ペガサス「あ、あいつが全員殺した!! お、俺は逃げてきたんだ!!」

 

「その時に白旗はあげましたか!?」

 

ペガサス「え、白旗? いや……そんなものは持ってすらないんだが?」

 

「それですよ!! 上げてないから死神はまだ戦争は続いていると思って追いかけてきたんですよ!!」

 

「おい!! 旗を上げろ!! このままじゃ国民もろとも全滅だ!!」

 

急いで兵士は白旗を上げ、敗北を認めた。

 


 

数日後

 

アーク(はぁ……ワンサイドゲームだったなぁ……)

 

あの戦争……って言ってもあまりにも早く決着がつきすぎたけどな。

俺は、現在敗戦国のバサビィ共和国に来ていた。

 


 

以前のポイント 3600

 

変身

サイボーグ 150

 

獲得

(戦争勝利) 8000

 

合計ポイント 11450

 


 

アーク(いやぁ!! 稼いだ稼いだ!!)

 

初めてだぜ?

一万台は

 

アーク(……にしても……まぁ……物騒だねぇ)

 

なぜ、敗戦国のバサビィ共和国に来ているのかというと

 

 

「「「「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」」

 

 

「勇者出てこい!!」

「この裏切り者め!!」

「違うなら出てきて証明しろ!!」

 

勇者が住んでいる城の前にはもう道が見えないほどに国民が集まっていた。

どうやら反勇者勢に出した指示が効いているようだった。

 

歌う死神との戦争……だが世間では世界で初めて一日で決着がついた戦争として歴史に名を遺した……「アーク虐殺戦争」に負けてしまったバサビィ共和国だが次の日に国内外から非難轟々の嵐だった。

まず、ミール聖教国が勇者を「偽物」だと決定づけた。

反勇者勢が勇者と怪しがっていたミール聖教国に密告したので勇者は偽物だと結論し、世界中に発した。

四分の三ほどの国が嘘だと思ったらしいが残りの四分の一の国が疑い出した。

次にバサビィ共和国内で暴動が起きた。

反勇者たちが勇者召喚の際に奴隷の命を使って偽勇者を召喚して勇者に祭り上げたことを暴露し、前にダンジョンに一緒に入った冒険者たちが勇者の無能さを話した。

それを知った国民は憤慨

城に向かい自分たちが信じていた勇者は本当に勇者だと言ってほしいため来たが……とうの勇者は城に引きこもり出てこなかった。

一部では「ただ本気を出していないのでは?」っという声もあったが……なら、なぜ勇者もいたくせに戦争に負けたのかっとなり国中の人間は反勇者勢の声を信じ始め……今に至る。

 

アーク「滑稽なものだ」

 

もちろん城の人間も黙ってはおらず鎮圧部隊を出したり弁明したが国民は聞く耳はもはやなかった。

 

アーク「ま、アリスが無事ならそれでいい」

 

恐らく、アーハム帝国もこのことは知っているはず

あ、でもエルフは耳がよかったよな?

 

アーク「……ちょっとアリスに連絡しよ」

 

人に見られない路地裏まで移動しiDROIDで主人に連絡する。

iDROIDを持ってしばらくすると

 

アリス「……アーク?」

 

アーク「お! アリス!! 気分はどうだ?」

 

iDROIDから元気……ではないがアリスの声が聞こえてきた。

 

アリス「気分どうこうじゃないわよぉ……なんで急に帝王学や経済学をしないといけないのよぉ……」

 

アーク「いいじゃないか? アリスは次期皇帝の座を狙っているんだろ?」

 

アリス「狙ってるけどぉ!! もう、手が痛いわよ!! ペンが握れないわ!!」

 

アーク「え? 片方がダメになってももう片方があるじゃん?」

 

アリス「あなた、主人を殺す気!?」

 

アーク「はははは!! 嘘だよ!! 無理のない程度で頑張れよ」

 

アリス「……話変わるけどアーク……あなた今、どこにいるのよ?」

 

アーク「……ちょっとお使いで外にいる」

 

アリス「……私の勉強が終わったら絶対に来てよね?」

 

アーク「はいはい……そっちも頑張れよ?」

 

 

ブン

 

 

iDROIDを切り大通りに戻る。

さて……あとはうまくいくかな?

 


 

そのころ勇者が住んでいる城では

 

「「「「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」」

 

「勇者出てこい!!」

「この裏切り者め!!」

「違うなら出てきて証明しろ!!」

 

ペガサス「ひ、ひぃぃ……」

 

勇者専用の部屋に一人の人間がいた。

部屋は専用の浴室がつけられダブルベッド並みに大きなベッドがありフカフカのソファがあったりと豪華な作りであったが

 

ペガサス「許して……くださしゃい……」

 

勇者だったものがいた。

部屋の隅で体操座りで座っており、目には生気を感じさせず、目線も不安定だった。

あの戦争をしてから国民は勇者の存在を疑い始め、城に押しかけてきた。

今は城の執事たちが抑えているが……いつ、自分を疑い始め裏切るのかもわからない

だったら自分が出て証明すればいいのだが……ここ最近全く眠れなかった。

少しでも目を閉じると「人だったものが空から降ってきて地面から亡者たちが自分を地獄に堕とそうとする」という夢……悪夢を見てしまうのだ。

 

ペガサス「お願いです……認めます……認めますから許して……」

 

昼夜問わずずっと謝り続けた。

だが、耳元で

 

「コロシテヤル、コロシテヤル、コロシテヤル、コロシテヤル」

「ナンデ……なんでお前だけ生き残った?」

「熱いよぉ……痛いよぉ……痛いよぉ……」

「助けてください……勇者様……助けて……」

「苦しい……早く……あの世に逝かせてくれ……」

 

幻聴が聞こえてきて肌に誰かが捕まれる痛みも感じた。某名もなき英雄で「血は鉄で心は硝子」とあったがこの勇者はマジで心が硝子のようだ……勇者はトラウマになっていた。

自分の願望のために兵士を使ったが現実は甘くなかった。

そして、そんな哀れな勇者を見ている者がいた。

 

「っち……使えん異世界人め」

 

扉を少し開け覗いていたのはバサビィ共和国の現首相だった。

最初は禁呪で勇者を召喚し利用してアーハム帝国の実権を握る予定だったが召喚した人間が余りにも使えなく失望していた……

が、今は勇者はもういらない

 

「勇者様? 少しよろしいでしょうか?」

 

ペガサス「っひ!? な、なんだ……首相のおっさんか」

 

「どうされましたか? 勇者様らしくありませぬぞ?」

 

首相は勇者に近寄り話しかける。

 

ペガサス「も、もう駄目だ……勇者なんかになりたくない……殺される……奴らに殺される」

 

(……もうこいつは使えんな)

 

首相は勇者を仕立てていた人間を捨てることにした。

しかし、ただ捨ててしまえば批判の矛先はこちらにも向いてしまう。

 

(……()()してもらうか)

 

そして、勇者に言う。

 

「勇者様? 何をそう焦っているのですか?」

 

ペガサス「あ、焦るだろ!? く、国の人間どもは俺を殺そうとしている!!」

 

「はぁ……」

 

ペガサス「な、何をため息をつくのだ!!」

 

首相は勇者の肩を掴み、叫ぶ

 

「おい! 勇者!! お前は良いのか!? お前は勇者なんだぞ!! この世界の救世主なんだろ!? なぜ、そんなにも怖がっている!?」

 

肩を掴んだまま、立ち上がらせる。

 

「勇者様はこの世界の救世主だ!! あなたは世界の平和のために戦ったのです!! 間違えているのは他の人間たちだ!!」

 

ペガサス「だ、だけど……」

 

「邪魔なら()()してしまえばいいんです!! ()()()()()()()()()()()()()()()()()()!! あなたの行いが正しいと証明すれば国民も世界中の生き物もあなたに賛同します!!」

 

ペガサス「し、しかしどうすれば……」

 

「なに、簡単ですよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!!!」

 

ペガサス「お、王?」

 

「はい!! 勇者様はこの世界というの名の物語の主人公です!! 王になれば手っ取り早くしたいことができ……あのエルフの皇女(アリス)も貴方に求婚しますぞ?」

 

ペガサス「そ、そうか!! そうすればアリスは俺のもの!!」

 

(馬鹿だなこいつは)

 

ペガサス「おっさん!! 俺は今からこの国の王だ!!」

 

「はい! 行政権や外交権を今!! 与えます!!」

 

人間、絶望に陥った場合

誰かしら~希望を与えられるとそいつのことを酔狂してしまうらしいが今の勇者がそうであった。

 

ペガサス「王! 俺はこの国の王だぁぁぁぁぁぁ!! あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! 首相!! 俺はどうすればいい!!」

 

「そうですね……まず、この騒動になった犯人を裁きましょう!! ()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

ペガサス「なんでなんだ?」

 

「ミール聖教国は本当は貴方様を讃えている国(嘘)なんですが……アーハム帝国に脅されてしまい、あのような行動をしているのです……だから早く解放してやれねば!!」

 

ペガサス「そうか!! わかった!!」

 

「あ、しかし……真正面から戦えばまた死神と戦う羽目になります……なので()()()()()()()()()()()()!!」

 

ペガサス「そ、そうか!!……あ!! 俺ってば王様だから天才だなぁ!! 一人いたよ!!」

 

(よしよし、計画通り)

 

ペガサス「()()()()()()()()()()()()()はまだいるか!?」

 

「はい、確か手続きが済んだので明日出国するはずです!!」

 

ペガサス「よし!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!

 

こうして勇者は破滅に向かって走り出した。




どうもようやく勇者が殺す展開ができそうな零城です

次回は勇者が【また】やらかしをします


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五十九発目 狂王ペガサス

UA 30,00人突破ありがとうございます!!

感想も
ノロケル さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヴェノム さん
神無月 十夜 さん
大和 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!


虐殺戦争から一週間後

バサビィ共和国が完全に見える丘の上でアークは座りながら新聞を読んでいた。

なぜ、こんな場所にいるのかというと

 

アーク「念のためねぇ……」

 

バサビィ共和国を出た後、皇帝陛下に連絡し命令を受けた。

まず、もしまた軍をそろえてアーハム帝国に攻めてきた場合はすぐさま変身し殲滅しろというのであった。

ここからなら軍をそろえて出撃しても見えるので何時でも殺せるわけだ。

 

アーク「あとは……陛下に任せるしかないか」

 

俺は殺すことならできるが政治についてはさっぱりだ

皇帝は賠償金とか土地をもらおうとしている。

……が

 

アーク「()()()()()()()()……か」

 

だが、異変は起きた。

それは四日前のことだが通魔機で呼び出しても変身が来ないのだ。

まぁ、別に黙秘するならば圧力をかけたり、ほかの国と組んで侵略やらすればいい

 

アーク「あ~……早く帰りたい」

 

野原に寝転ぶ。

すると心地のいい風が肌に感じる。

 

アーク「……平和だなぁ~……ノエルたちも今頃ミール聖教国に戻ってるかなぁ?」

 

だが、その平和のひと時はすぐに終わった。

 

 

 

バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

アーク「な、なんだ!?」

 

突如、バサビィ共和国の上空に巨大な魔法陣ができた。

大きさもバサビィ共和国の城下町を収まるくらいの大きさだった。

 

アーク「……とにかく連絡だ!!」

 

懐からiDORIDを取り出し電話をかける。

 

 

カチャ

 

 

アリス「アーク? どうしたの? あ、もしかしてお父様の御使い終わったの!!」

 

アーク「あー……ごめんけどアリス? ちょっと皇帝陛下に変わってくれないか? 急用だ」

 

アリス「急用? わかったわ!」

 

しばらくすると

 

アレクサンダー「変わったぞ」

 

アーク「皇帝陛下!! 聞こえますか!? 緊急報告で突然、バサビィ共和国上空で巨大な魔法陣が発生しました!!」

 

アレクサンダー「なに!? それは一体……待った……わかった……アークよ、こちらもとんでもないことが起きた」

 

アーク「とんでもないこと?」

 

アレクサンダー「たった今、バサビィ共和国から手紙で来たのだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

勇者がバサビィ共和国の王になり、各国の大使館や外国との関りがある人間を人質に取ったそうだ」

 

アーク「へ~……えええええ!?」

 

え、ちょっと待って

草とか森を超えてアマゾン生えそう。

 

アーク「それってどういう……」

 

アレクサンダー「わからん……だが他の国でも同様の手紙が来たらしい」

 

何それ

もっとわからん

 

するとバサビィ共和国の方から嫌な声が聞こえてきた。

 

 

 

ペガサス「あー、あー……聞こえるか人間ども!! 俺はこの国の新しい王、ペガサス様だ!! 貴様ら愚民どもには勝手ながら奴隷にする魔法をかけさせてもらった!! だが、誇れ国民よ!! この首の模様は私への忠誠の証でもありバサビィ共和国……ペガサス王国民としての証だ!! これがあれば世界中、どこに行こうが見せれば威張れる……」

 

 

 

アーク「わぁお……愚王」

 

何を言い出すと思ったら、まさかの王様宣言と国民全員奴隷にした宣言。

まぁ、確かにそうすれば反感は出ない(まず、できない)し、自分の思い通りにできる(つまり独裁政治)

 

アーク「ってか、使役魔法を学ぶくらいなら攻撃魔法を覚えるよ」

 

とりあえず、皇帝に報告する。

 

アーク「……聞こえましたか? 皇帝陛下?」

 

アレクサンダー「ああ、しかと聞こえた」

 

アーク「……これ、どうします?」

 

アレクサンダー「……無視でいいだろう。あんな愚者が政治なんぞできるわけがない」

 

アーク「……捕まっている人質はどうしますか?」

 

アレクサンダー「その国から要請がこれば助けに行く(アークが)」

 

アーク「あ、我々の国は?」

 

アレクサンダー「勝手に起きた戦争のおかげですでに撤退させている」

 

あ、それなら別にほっといていいか

その代わり国外から制裁祭りが起きそうだけど。

 

アーク「それで……私はもうしばらく待機ですか?」

 

アレクサンダー「そうだな……恐らく各国が人質奪取のために動くがアークは基本無視で頼む」

 

アーク「了解」

 

 

ブン

 

 

iDROIDを切って懐にしまいバサビィ共和国を見る……と

 

 

ペガサス「”誇り高き壁よ!!我が同族を守りたまえ!!「アースウォール」”!!」

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

 

アーク「うお」

 

バサビィ共和国の周りに巨大な土壁が生成された。

土壁はミルミルと上がっていきすっぽりと国を囲ってしまった。

 

アーク「城壁か? でも……」

 

防壁のために召喚したなら少し大きすぎる気がするが……出入口がないのだ

え、貿易とか大丈夫なん?

食料大丈夫?

 

アーク「まさかと思うけど……後先考えずに作ったのか?」

 

自滅じゃん

なんか……勇者らしい

 

アーク「さて……もし、攻めることを考えてあれを作っておくか」

 


 

一方バサビィ共和国内

 

街では国民たちが城に集まっていた。

だが、誰も言葉を発さずただ城を見ている。

そして、それを城の窓から見ている者がいた。

 

ペガサス「くっくっく!! いいぞ……これで世界は俺のものに……」

 

そう勇者ことペガサスだった

鎧は脱ぎ、王冠を被り、豪華な服を着て王様になったつもりでいた。

最早勇者らしいところはなくなりただの愚王であった。

 

ペガサス「俺はいい考えをしたと思わないかい? ねぇ? ノエルちゃん?」

 

勇者……もう面倒くさいからここからは「勇者」ではなく「王」と書く。

王が振り返るとそこには……

 

ノエル「……なんでなんですか」

 

ノエルがいた。

いつも通りに清楚な黒いシスター服であったがその可愛らしい手には痛々しく鎖がまかれていた。

なぜ、ここにいるのかというと今朝ようやく出国してミール聖教国に戻れると思ったらバサビィ共和国の騎士に「アーハム帝国に情報を流した罪」で連行されてしまった。

最初はやってないと無罪を主張したが強制的に連れていかれた。

 

ノエル「なんで……なんでこんなことをしたのですか!?」

 

泣き叫ぶ勢いで叫び、勇者に問うと

 

ペガサス「理由? そんなの簡単だよノエルちゃん? ()()()()()()()()()()()()()!!」

 

ノエル「な、なにを!?」

 

ペガサス「この世界は魔族と戦っているのはよ~くわかる……なら、戦わずに支配してしまえばいいと思ってね!! だから、こうしたんだ!! この世界全員を俺の奴隷にしてしまえば俺の支持一つで戦争を起こせなくなる! そうすれば世界が平和になる!! 平和になればしたいことがみんなできる!!」

 

特別に作らせた玉座の前でくるくる回りながら言う王

 

ノエル「……確かに世界が平和になるのは良い事です……しかし!! その方法だと絶対に平和になどなりません!!」

 

ペガサス「どうしてだい?」

 

ノエル「平和というのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()です!! そんな強制的に従わせても平和などなれません!!」

 

ペガサス「でも平和になればなんでもできるんだよ? まず、人間を全員奴隷にしてそのあとにエルフっていう感じにs怪獣を奴隷だらけにする!! そして、あのロリ神も奴隷に……」

 

ノエル「でも!! たとえ従わせても幸福ではいられません!! 私も戦いは嫌いですが……それでも好きな人と会って好きなことを努力して手に入れるこそ人間らしいことです!!」

 

ノエルがやめるよう訴えるが

 

ペガサス「はぁ~……ま、いいか。はい!! 茶番は終わり!! ここから本題に入ろう!!」

 

無理やり話を水に流し話題を変える。

 

ペガサス「ノエル? 俺は君とこの世界が支配されていくのを一緒に見たいんだ……どうだい? 俺の妃にならないか?」

 

ノエル「……御断ります」

 

ノエルの顔に力が入る。

ノエルは普段見せない怒った顔で王を睨む。

 

ノエル「私はそんな世界を支配しようとする大馬鹿者の側など居たくありません!!」

 

初めて自分からキッパリと答えれた。

今まではマザーとぐらいしか話したことがなく頼まれても断りずらかったがトオルとあってから感情を表に出せるようになった。

 

ノエル(そういえば怒るのもこの人で二人目ですね)

 

始めはトオルが自分の裸を見た時だがあの時はトオルが大人しく土下座をしてダンジョンの出入り口までしていたので許した。

少し予想外のことが起きたが彼とは友人となれた(ちなみにアークとは初めての外国の友達でもある)

今ここに彼がいたらどんだけ心強いことだろうか……

 

ペガサス「そ、そうかい……仕方ない……手荒いことはしたくなかったんだけどな」

 

 

パチン!!

 

 

王が指を鳴らすと

 

「は、放しなさい!!」

 

ノエル「マザー!?」

 

扉が開かれそこから体中に鎖を巻かれたマザーがいた。

ノエルとは違い白い修道服を着ているが尋問のせいかところどころ殴られた跡があって汚れたり傷ついていた。

 

ノエル「貴様!? マザーに何を!?」

 

ここで初めてノエルは他者を「様呼び」ではなく勇者を「貴様」と呼んだ

家族を傷つけられて怒る人などいないのだから。

 

ペガサス「これはノエルちゃんが悪いんだよぉ? ノエルちゃんが俺のお願い(命令)を断るからよぉ?」

 

ノエル「早くマザーを解放して!!」

 

ペガサス「おっと!! それは無理だなぁ?」

 

ノエル「……どうすれば解放しますか」

 

ペガサス「確かぁ? 聖書の中に『聖職者が罪を犯してしまったらすぐさま神に懺悔して善い行いをする』ってあったよねぇ? 俺って? 勇者で? 神の使いだからぁ? 俺の言うことを聞かないとねぇ?」

 

今更、自分が勇者であることを盛り返し迫ってくる。

ズカズカとノエルに近寄り汚い手でノエルの頬を触る。

 

ノエル(……プルプル)

 

人に接して初めて気持ち悪いと感じた。

 

 

 

ペガサス「俺と結婚()()、ノエル・スカルツォ」

 

 

 

ノエル「……結婚?」

 

ペガサス「そうだ!! 聖職者ならこれくらいできるだろぉ?」

 

ノエルの体を嘗め回すように視姦し、手をノエルの体に回し結婚を迫る。

 

「黙りなさい!! この悪魔が!! 私の大切な子になんていうことをいしてくれてるの!?」

 

マザーも黙ってはおれず叫びやめるよう言うが

 

ペガサス「っち五月蠅いなぁ……」

 

ノエル「……お断りします!! 私はもうあなたを讃えるシスターではありません!!」

 

ペガサス「……あ! そうだ!! いいことを思いついた!!」

 

すると王は最悪なことを思いついた。

腰の剣を抜き、鎖で動けなくなっているマザーに近寄り()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ペガサス「これのほうが早いなぁ? さぁ、どうする?」

 

ノエル「あなた!? マザーは傷つけないで!?」

 

ペガサス「なら、俺の結婚を了承するんだなぁ!!」

 

「だめ!! ノエル!! 了承したらd(ゴキャ!!)ぐふ!?」

 

ペガサス「ババァは黙ってろ!!」

 

ノエル「やめて!! マザーを殴らないで!!」

 

「こ、このクズ野郎……」

 

ポタポタと鼻から血を流しながら勇者を睨むマザー

だが、勇者は罪悪感など露知らず

剣をマザーの首に入れこませていった。

少しずつ切り口から血が出てくる。

 

ペガサス「さぁ!! どうする!? このままだとマザーが死ぬぞ!?」

 

「ダメ!! ノエル!! 受け取らないで!!」

 

ペガサス「首を縦に振れば済むことなんだぞぉ!!」

 

このままだとマザーは出血で死んでしまう……だからノエルの判断は早かった。

 

 

 

ポタポタ……

 

 

 

ノエル「受け取ります」

 

ペガサス「え? なんだって?」

 

 

 

ノエル「私、ノエル・スカルツォはペガサス様の妃になるのを誓います……」

 

 

ペガサス「はは……あはははははは!! そうか!! 誓うか!! なら、明日には結婚式をあげないとなぁ!! お? なんだ? うれしすぎて泣いているのか? なんだぁ!! 俺はうれしいぞ!!」

 

勝手に一人で喜びノエルに抱き着くが

ノエルは顔は真顔のまま涙を流して……そして、たった一言

それは今この場にいない大好きな友人に向けた物だった。

 

 

ノエル「トオル……助けて……」

 

 


 

アーク「ん?」

 

今一瞬誰か俺を呼んだ気が……

まぁ、いい……

 

アーク「にしても……集まったねぇ」

 

空はとっぷりと暗くなり、あたりは夜になっていた。

あれから少しずつだが各国の軍隊がバサビィ共和国の周りを囲み始めた。

 

アーク「……てか俺が殺した奴らの国の軍隊の奴らまでいるやん……気マズ」

 

まぁ、勇者が勝手な行動をするからな

 

こうして俺は新しい命令が来るまで森の中から軍隊、そしてバサビィ共和国の様子を見ていると……

 

 

ガ、ピィィィー!!

 

 

アレクサンダー「アークよ聞こえるか?」

 

アーク「うお!? 陛下!? どうやってかけたのですか!?」

 

アレクサンダー「なんか適当に押していたら繋がったわい……それより新しい命令だ」

 

アーク「……ようやくですか……それで? 私は何を?」

 

こうして俺は命令を受け、準備に入った。




どうもリバイスにもゲンム(神)来ないかと思っている零城です

次回は新しいメタルギア兵器が出ます(多分)


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六十発目 作戦開始

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
アリーヤ・如月 さん
申し訳ございません、ありがとうございます。


バサビィ共和国の城壁の外

そこでは色とりどりの国を示す旗がひらめいていた。

本来ならあり得ない光景だが今回の件で特別に集まったのだ。

 

「……ペガサス王国って……ダサい名前ですね」

 

「言うなよソレ……まぁ、確かにダサいけど」

 

騎士二人が遠くに見える土壁を見て話す。

自分たちも最初は勇者を讃えていたが、ミール聖教国が出した勇者は偽物である証拠と証人が現れたことで事態は急展開した。

それは勇者がやった蛮行と勇者らしかぬ生活などいろいろとあり、世界中バサビィ共和国の勇者は偽物だと断定した。

まぁ、今ここにいない国のほとんどが未だに勇者は本物である国や先の虐殺戦争で参加した国であった。

 

「それにも厄介ですね……勇者……いえ、バサビィ共和国の王は」

 

共和国なので王がいるのはおかしいのだが勇者が自称しているので気にしない。

王が世界中に発した要求は以下の通りだった。

 

・今すぐに国の行政権、資金などを全て提供すること

・すべての国民を王の奴隷化にさせること

・女性を全て王に捧げること

・アーハム帝国は第二皇女アリス・フォン・アーハムと第一皇女クロエ・フォン・アーハムを奴隷化させスラム街で一日中慰め者にすること

・この要求は一日以内に了承すること

・上記を守らなければ人質を殺す

 

というものだが

 

「無茶苦茶な要求だな」

 

「無理とかではなく私欲丸出しな要求ですね」

 

もちろんだが世界中の国は要求を飲まず、自力で救出することになった……のだが

 

「地味に面倒ですね……あの壁」

 

「出したのが例の勇者であるからなぁ」

 

そう土壁だった。

勇者の神様特典の一つの「魔力量無限」の効果によりただの土壁ではなく巨大な防壁となっていた。

バサビィ共和国の土はそこまで固くなく柔らかいので畑などに向いている土なのだが、勇者がそれを魔力で無理やり固くしてるのだ。

先ほど偵察で土壁に接近し、魔法で穴を空ける試みをしてみたがヒビが入ったがすぐに修復されてしまった。

 

「だけど、破壊ができても救出がなぁ」

 

もう一つの問題がバサビィ共和国の国民だ。

報告では全員奴隷にされてしまったらしく王の命令一つで行動してしまう。

別に他国の国民なので殺してもいいのだが殺したら殺したで世界中から批判を受ける可能性がある。

 

「メンドクサイですねぇ」

 

「ああ、なんであんな奴を召喚したんだよバサビィ共和国」

 

だが考えるのは別にいいが自分たちは騎士で作戦を考えるのが将軍たちなので自分たちはその時が来るまで待つしかなかった……が

その将軍たちはというと……

 

「「「「「困ったなぁ……」」」」」」

 

将軍たちも困っていた。

将軍たちが集まって作戦会議をするテントの中では各国の軍事トップが集まって会議していたのだが全員頭を悩ませていた。

もちらん、騎士たちと同じく土壁なのである。

 

「あの土壁、高すぎますよ……」

 

「超えようにも、縄を使って登っても時間はかかりますよ……」

 

「ワイバーンを使って空から攻めるか?」

 

「でもワイバーン自体兵士を二人くらい乗せるのが限界でワイバーンも数が少ないので無理では?」

 

「なら、どうやって内部に侵入する?」

 

勇者の無限な魔力のせいで土壁は高くなりついでに開けることもできない

しかみ、開けたら開けたで王が国民に自分たちを殺す命令をだすのは性格的にわかる。

だが敵意の無い国民を殺すのはやはり避けたい。

 

「地面を掘って中に入るのは?」

 

「時間はかからないが事前にバレてしまったら対策されるぞ?」

 

「なら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ですか……」

 

「いるか? そんなことができる軍隊など?」

 

「……ですよねぇ」

 

だが、ここでとある国の将軍はとんでもない提案をする。

 

 

 

「……「歌う死神」に提案してみては?」

 

 

 

「「「「「……は?」」」」」」

 

「歌う死神って……アークにですか?」

 

「そうだ、奴ならできるかもしれない」

 

「しかし、先の戦争では山のように大きな体で勇者連合軍を殲滅していましたが……でも結構鈍足でしたよ?」

 

なぜ、虐殺戦争に参加していない国がアークがコクーンで戦ったのかというと偵察員を出して観察していたのだ。

偵察によって新しいアークの姿などの情報を知ったそうだ

 

「そうです、偵察員からの報告では勇者の走る速さより少し速いくらいで今回には向きませぬぞ?」

 

「いや、アークに頼もう」

 

「なぜです?」

 

「簡単な理由だ……今回もどうせ何かを持っているのであろう」

 

「……それって勘ですよね?」

 

「ま、そうなるが……今の我々では何もできないことだ」

 

結局結論はアークに任せることになった。

 


 

アレクサンダー「……っということでアークに任せるそうだ」

 

アーク「了解しました」

 

俺は森の中で皇帝からiDROIDを通して命令を受けた

命令の内容は

 

・バサビィ共和国の中に入り国民を全員外に出して救出すること

・可能なら偽勇者を殺す

 

アレクサンダー「それにアークよ……お主にもう一つ依頼が来た」

 

アーク「え、誰ですか?」

 

アレクサンダー「ミール聖教国からだ」

 

ミール聖教国?

なんでそんな俺を流行り病の原因にする国が?

 

アーク「どんな依頼なのですか?」

 

アレクサンダー「先ほど、手紙で世界中に王が要求を出したのを覚えているか?」

 

アーク「はい、どれも酷い内容だと」

 

アレクサンダー「そんな中、ミール聖教国だけもう一つの要求が来た」

 

(ミール聖教国のみの要求)

・貴国の蛮行により我々の国評判が落ちてしまった……本来なら滅ぶべき使命だが所属する()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アレクサンダー「……だそうだ」

 

アーク「ノエルが!?」

 

アレクサンダー「なんだ? 知り合いか?」

 

アーク「あ、いえ……監視の時にお世話になったシスターなので……」

 

アレクサンダー「そうか……それでこの手紙を読んだミール聖教国はとうとう怒りに落ち本来なら戦争をするのだが……そのシスター(ノエル)と責任者のマザーが人質に取られているので手が出せない……なのでアークに依頼をしたそうだ」

 

アーク「そう……ですか……」

 

なんだろうな王の野郎?

まるで自滅をするようだな?

 

アーク「それで? 彼女も助ければいいのですか?」

 

アレクサンダー「そうだ……よろしく頼むぞ」

 

アーク「了解しました」

 

 

ピッ

 

 

アーク「はぁ……What a terrible day(なんてひどい日だ)

 

こうして俺は皇帝と通信を切り、()()()()()()()()()

 


 

バサビィ共和国の外側に集まった軍は焚き木をして()()()()()を作っていた。

 

「……なんですかこれ?」

 

そこにあったのは()()()()()だった。

 

「さぁな? 何でも歌う死神が依頼してきたものらしい」

 

「ええ!? 歌う死神が!?」 

 

「ああ、将軍たちは今回は歌う死神に頼むらしい」

 

「無茶苦茶な!? 仮に奴でも中に入った瞬間殺戮を始めますよ!?」

 

「それに関しては本人が「殺戮しない、でも王は殺す」って言ってたから大丈夫だ」

 

「そ、そうですか……でもなんでこんな籠を作るんですか?」

 

「さぁ? 死神なりの考えがあるんだろうよ」

 

アークは皇帝を通して今ここにいる軍にとあるものを作らせた。

大体、一軒家がすっぽりと入る大きさで一面だけ穴が開いているのであった。

天井も吹き抜けで上に何かを引っかけるフックがある。

 

「……強度も「ゴーレム100体いても大丈夫!! な強度」だしな……時間がかかってしまった」

 

建築に自信がある国が急ピッチで作られて行き、もうすぐで完成するところだった。

 

「でも、確か山のように大きなやつでしょ? 引きずって行くんですかね?」

 

「でも要求にはソリとか言ってなかったもんなぁ」

 

変な要求もするんだなっと思い最後の仕上げに入り……完成はした

 

「よし!! あとは依頼人が受け取りに来るだけだな!!」

 

「でも、どこから来るんでしょうね?」

 

出来上がった最早建築物は軍が広げているテント場のど真ん中だった。

アークのコクーンだったらテントを大移動しないといけないので兵士たちは困惑したのだ。

 

「まさか……()()()()()()?」

 

「いや、そんなわけ!!」

 

だが偵察員は不思議に思っていた。

 

(あの巨体……戦争が終わった後どこに行ったんだ?)

 

バサビィ共和国が負けた戦争でバサビィ共和国が白旗を上げた瞬間、どこかに行き追いかけたが消えていた。

方向もアーハム帝国ではないし、魔法かと思ったが痕跡もなかった。

 

「でもま、俺らには関係のないことだ」

 

すると……

 

 

ら~♪らら~♪らら~♪ららら~♪

 

 

「ッ!! 来た!!」

 

「……この鼻歌……やっぱり嫌いだわ」

 

周りの兵士たちがざわつき始め警戒し始めた。

ある者は剣を抜いたりして備えていた。

そして徐々に歌声は近づいてくる……が

 

「いない?」

 

いつまで待っても歌う死神は来なかった……と思われていたが

 

「おい!! 上!!」

 

兵士の一人が上空に指を指し何かがいるのを訴えた。

 

「上? 上に何が……おい、嘘だろ」

 

上空にいたのは

 

 

三つの円盤で飛行し、通称「AI搭載垂直離着陸戦機」と言われ、ハチドリのように飛行するため某アマンダたちに「コリブリ」と言われた機体。型式番号は「TJ-chrysalis6000」、通称()()()()()

 

 

「マジかよ……飛んでいやがる」

 

兵士たちは茫然と見ていた。

バサビィ共和国の奴らはこんな奴と戦ったのかと。

 


 

アーク「やっべ、めっちゃ恥ずかしい」

 

バサビィ共和国には巨大な土壁があるから侵入するならクリサリスがいいかなって思ったけどデカいせいでめっちゃ注目される。

……とにかくさっさと向かうか。

 

上空から少しずつ高度を下げていき、頼んでおいた籠に近づく

 

アーク「さてと……”要請”っと」

 

準備は整った。

籠に到着し開発一覧から「要請」をすると……

 

 

 

ミラー「MSF、ダイヤモンドドックズ!! 全員出動!!」

 

 

 

ズババババババババババババ!!

 

 

「うお!? な、なんだ!?」

「バケモノだ!!」

 

どこからかカズヒラな声が聞こえると何もない空間から「カエルのような足と鳴き声のバケモノ」と「謎の仮面をつけた人間」や「黒の球体に腕が三本生えたバケモノ」などが召喚されゾロゾロ籠に入っていった。

 


 

以前のポイント 11450

 

要請

全員出動 1000

 

開発

クリサリス 3000

マスティフ 500×10=5000

MAZ-535(車両:トラック) 250×4=1000

 

量産

キッドナッパー 12体 50×12=150

月光(アクティブ保護システム型)一体 700

 

合計ポイント 150

 


 

ああ、一万ポイントが……

まぁ、ロリ神に請求するか

ロリ神「ええ!?」

 

アーク「よし、お前ら乗ったか?」

 

「「「「「「「(((o(*゚▽゚*)o)))デキタゼ、オヤカタ!!」」」」」」」」

 

要請で俺が現在開発、量産した兵器たちが元気よく籠の中で返事をする。

 

(要請した数)

・雑魚サイボーグ 十一体

・月光 四体(通常型二体、アクティブ保護システム搭載型二体)

・仔月光 二百十九体

・フェンリル 一体

・ブレードウルフ 一体

・マスティフ 十体

・キッドナッパー 二十体

 

この「全員出動」……たった1000ポイントで召喚するのは良い点だが一体でも同じコストがかかるので使いどころが限られる。

 

アーク「あ、兵士さん? フックを俺の腹にかけてくれませんか?」

 

「……っは!! あ、ああ!! わかった!!」

 

え?

この数、運べるのかって?

おいおい……本家ではピースウォーカーを空中で運んでたんだぜ?

 

「よ、よし!! かかったぞ!!」

 

アーク「ありがとうございまーす……んじゃ、出発!!」

 

どういう原理で飛んでいるのかわからないクリサリスを浮かび上がらせ宙に浮く。

籠の中では月光たちがわちゃわちゃしている。

 

アーク「おー……頼むから暴れて籠を壊さないでくれよー……」

 

マスティフ(ウホウホ!!)

 

とりあえずマスティフ、お前が一番暴れるな。

ドラミングするな、ゴリラかお前

 

バサビィ共和国に少しずつ近づくたびに高度を上げ壁を乗り越えようとする。

 

さて、今回は殲滅ではなく救助だ。

なので月光たちにはバサビィ共和国の国民を(無理やり)救助して外に出るって命令している。

まぁ、最悪戦闘になるかもしれないので火器の使用は許可している。

 

アーク「ほーい、あと少しで壁を越えるぞー」

 

さて、救助作戦を始めるか

 

トントン

 

月光「(;^ω^)」

 

アーク「ん? どした? 月光?」

 

月光「(/・ω・)/?」

 

アーク「え? どうやって()()()()()()()って?」

 

突然、アームでポッドを叩かれ月光が聞いていたが……そんなの簡単じゃん?

 

アーク「()()()()()()()

 

月光「(^0_0^)!?」




どうも久しぶりにカブトを一気見した零城です

次回も戦闘回です
最近、やたらと多いな


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六十一発目 バサビィ共和国国民救出作戦

感想も
ポポポン さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ももまん さん
hade さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!

ちょっと今日は何故か体の調子が悪いので所々変な感じです


バサビィ共和国の監視塔

 

「……異常はないか?」

 

「ないぞ」

 

監視塔内では騎士たちが街の中を監視していた。

 

「はぁ……なんだよあの勇者? なんでこんな喧嘩を振るのかなぁ?」

 

「仕方ないだろ? あいつ、馬鹿だし世間知らずだし」

 

「首相は何してんだ?」

 

「さぁな……でも、噂じゃ国外に逃げようとしてるらしいぜ?」

 

「え、マジで? だったら俺も外に逃げたいな……」

 

「無駄無駄……この首の奴がなくらない限りな」

 

騎士たちの首には不気味に光る模様があった。

これは先日、なぜか急に王になると宣言した勇者が使役魔法を国中に広げてしまい自分たちは奴隷になってしまった。

ちなみに勇者が召喚された時から神のように崇めていた騎士たちは奴隷にはならず普通の騎士として活動していた。

 

「……なぁ、俺たちでさ国民を外に避難させることなんてできないのか?」

 

「出来てたらもうやってるだろ……あの王から国民が少しでも不穏なことをしたのを確認したら殺せっていう命令があるからな」

 

実際、騎士は王の命令など最初から従う気は皆無でどうにか国民の安全を確保するために動きたいが首の奴隷化の紋章のせいで動けず、もし無理やり動こうなら首が吹き飛んでしまう。

そのせいで我慢ができなかった同僚が一人散ってしまった。

 

「国外に出ようにも……壁が邪魔で出られない」

 

勇者が土壁を出したのには狙いがあった。

昔、日本の侍がいた時代では「鎖国」をしていた時があった。

自国より脅威がある国(イギリスやアメリカ)から自国(日本)を植民地にさせないために鎖国をしていたそうだ。

なので勇者……王もその政策をとることにした。

それに、身内にまだ敵がいるならこうして壁で囲ってしまって今のうちに敵を排除し味方を増やせばいいっと考えた……が

王は一つ考えていなかった。

 

「外の情報とかどうするんだよ……」

 

そう、海外交流だった。

もし、人質に取られた国が取り返そうと「歌う死神」と手を組んでいたらどうするのか?

外国を属国にするならその国のことも事前にしておかないといけない。

まぁ……簡単に言ったら王は「自ら井の中の蛙大海を知らずっとなった」のだ。

 

「いや……流石に死神とは手を……マジで組むかも」

 

「で、でも大丈夫だろ……この土壁があるから……」

 

だが、メリットも一応あった

何回か魔法の攻撃音が聞こえてきたが壁が破られることはなかった。

酸実、王が逃げてきたときに見た歌う死神は山のように大きかったがこの壁を越えることは無理があるであろう。

 

「まぁ、空でも飛んでこない限り大丈夫だろ」

 

「……感謝する点はあったな」

 

だがその希望的観測はすぐに打ち砕かれた。

 

 

ら~♪らら~♪らら~♪ららら~♪

 

 

ガタッ!!

 

騎士たちは長年魔族が来ないかなどの警備をしていたのですぐに立ち上がり準備したが……歌声で誰なのかわかってしまった。

 

「……なぁ、これって」

 

「まさか手を組んだのか?」

 

「勇者……王は今どこに?」

 

「確か、教会に行くって……」

 

「まさか、国民を殲滅しに来たのか?」

 

「おいおい……なら、速く守りに行かないと!!」

 

騎士は立ち上がり慣れた手つきで鎧を着て外に向かう……王の命令ではなく自分たちの意思で。

 

「急げ急げ!! 奴が来るぞ!!」

 

ガチャガチャと鎧を着て外に出る……が

 

 

ガシャァァァ!! ガシャァァァ!!

 

 

窓を突き破り襲撃してきたのは()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「な、何者(ドゴォ!!)ぐふ!?」

 

「なんで壁の中に敵が(ドガァ!!)がは……」

 

突然の襲撃に対応しようとしたがその前に腹部を殴られ気絶してしまった。

 

サイボーグA「٩( ᐛ )وヤッタゼ」

 

サイボーグB「(*´ω`*)v...。oо (ャッタゼ )」

 

サイボーグA「( ゚Д゚)ノセロ!!ノセロ!!」

 

するとサイボーグたちは騎士を軽々と持ち上げ外に向かった。

別の場所では……

 

 

 

ドンドンドン!!

 

 

 

サイボーグC「(゚Д゚)FBI,Open!!」

 

家の扉を強くノックし中にいる住民を外に出そうとしていた。

 

「うぇぇぇぇぇぇん!! パパァァァ!!」

 

「あなた!! 早く逃げましょう!!」

 

「だけど奴隷化の奴が!?」

 

家の中には子供一人とその両親二人がいた。

先ほど歌声が聞こえた瞬間、正体がわかり背筋が凍ってしまった。

逃げようにも王がかけた使役魔法のせいで逃げれず手には勝手に握られた包丁たちがあった。

 

「……ごめんみんな……こんな父親で」

 

「……いいのよあなた……悪いのはあの糞勇者のせいだから」

 

子供は泣き、親は覚悟を決めた目で包丁を構えると……

 

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

 

()()()()()()()()()()()

 

「え!? 天井!?」

 

するとそこから円盤がやってきた。

 

キッドナッパー「ハッケン!! ハッケン!!」

 

「な、なんだ!?」

 

空から無数のキッドナッパーたちがその家族も周りに集まりだした。

すると円盤の下にあった装置が動き出し……

 

キッドナッパー「ワイヤー、射出」

 

 

パシュ

ガッ!!

 

 

「え、うわぁぁ!? パパ!? ママ!?」

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「くそ!? 放せ!?」

 

家族三人がキッドナッパーのワイヤーに捕まってしまい空中にあげられてしまった。

どういう原理で飛んでいるのかはわからないが大人を持ち上げ天井から外に連れて行った。

家族全員、外に連れ出された。

 

「放せ!! バケモン!! なんだよこの手は!?」

 

そして外で見た光景は……

 

「な、なんじゃこりゃ……」

 

そこには

 

サイボーグA「汗(・ω・;)ハコベ!!ハコベ!!」

 

せっせと餌を運ぶアリのようなサイボーグだった。

そして肩には大事に抱えられた「バサビィ共和国の国民」だった。

 

「え、どういう……」

 

自分が連れていかれている状況にもかかわらず父親は状況を呑み込めなかった。

ハゲた人間(サイボーグ)カエルの足が生えた怪物(月光)ゴリラに似た人間(マスティフ)はバサビィ共和国の国民を無理やり文字通り奴隷のように連れて行くのではなく怪我人を介護するかのように荷台のような何か(トラック)に運んでいた。

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォ

 

 

するとすぐ近くを先ほどのカエルの足が生えたバケモノが()()()()()()()()

なぜ、空から? っと思い上を向いてみるとそこには……

 

「ははは……そりゃ、中に入れるわな」

 

空に「歌う死神」が飛んで、バケモノを落としていた。

 


 

よしよし……うまくいってるな。

 

マスティフ「( ゚Д゚)イチバンターイ・・・・・イクゾ!!

 

仔月光たち「( *´艸`)オウ!!」

 

マスティフ「(/・ω・)/イクゾ!!」

 

月光たたち「(;´・ω・)オウ!!」

 

月光「ッ!? ッ!?」

 

アーク「ああ、そうだ? 鳥になってこい」

 

月光「ッ!! ッ!!」

 

アーク「はぁ? 無理? その人工筋肉はお飾りか?」

 

現在、俺はクリサリスの姿で飛びバサビィ共和国の上空で月光たちを落としているのだ。

まぁ、疑似HALO降下(高高度降下低高度開傘のパラシュート無い版)だ。

作戦はこうだ。

 

1,俺がクリサリスで月光たちをかごに入れバサビィ共和国上空に侵入する。

2,バサビィ共和国上空に侵入が成功したら籠を開き、乗せていたものを全て地面に落とす(月光たちは人工筋肉があるから大丈夫である。トラックは即席パラシュートで何とかした)

3,降下完了した奴から各建物内に侵入、目標を発見したら「気絶」させる。(キッドナッパーは付近を警戒、暇があればワイヤーで目標を回収)

4,回収した目標(バサビィ共和国国民)をトラックに乗せて外に運びだす。

5,外に運び出した瞬間、他国の騎士たちに国民を保護させる

 

って感じだ。

だが問題もある。

 

「歌う死神だ!!」

「墜とせ墜とせ!!」

 

そう、勇者側の兵士だ。

一応、カメラを最大限拡大し首の模様で判断しているがコレが時間がかかる。

ジーっと見ていると下から魔法が飛んでくるので結構大変なのだ。

月光たちには首に模様がなければ殺せと命令している。

マスティフ(ゴリラ)を開発し召喚したのもできる限り運ぶ人手が欲しいので開発した。

 

アーク「んじゃ、俺の方もやりますか」

 

キッドナッパーたちから国民の回収が完了の報告を受けた瞬間、クリサリスのレールガンを動かす。

狙いは勇者が作った土壁の一部だ。

これは最初から月光たちに連絡しておいたことだ。

 

アーク「……レールガンチャージ」

 

レールガンに電力を流していくイメージをして行く。

そして、下では……

 

サイボーグ「( ゚Д゚)イクゾテメェラ!!」

 

サイボーグたちが運転する国民を乗せたトラックが土壁に向かって走行している。

このままだと壁にぶつかってしまう……が

 

アーク「……shot」

 

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

 

電磁加速によって発射された弾丸は空を裂き土壁にめり込み……

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァン!!

 

 

大穴が開いた。

すると、そこに流れ込むかのようにトラックが入っていく。

 

よし、これで国民の回収はできたろ。

あと、俺が罪のない一般人を助けたことで株価が上がる。

 

アーク「……あとはノエルだな」

 

作戦の第一段階は終了

次に第二段階だ。

 

アーク「キッドナッパー……城の内部を全力で偵察し、人質を保護、反抗する兵士は抹殺せよ」

 

キッドナッパー「(''◇'')ゞ」

 

アーク「……俺はノエルのところに行く」

 


 

そのころ教会

 

「……そしてここに勇者ペガサスとノエル・スカルツォの結婚を結び……」

 

教会内ではスーツを着た王とウエディングドレスを着たノエルがいた。

王は現代の結婚式で着るようなスーツを着て、ノエルは真っ白なウエディングドレスを着ているが顔は暗いままだった。

式もマザーが仕切っていた(王に命令された)

来賓もノエルの親せきなどおらず、ほとんどが勇者側についた貴族や騎士であった。

結婚式らしくオルガンの演奏まであった(だがすごく五月蠅い)

 

ペガサス(くっくっく!! ようやく!! ようやく主人公補正が働いた!! ここから俺の伝説が始まるんだ!!)

 

未だ、自分がこの世界の主人公が自分だと思い込んでおりノエルを幸せにするなど欠片もなかった。

 

ノエル(……)

 

ノエルのほうはというと暗い顔のまま立ち尽くしていた。

目の前が暗くなり何も考えれなかった。

 

「そ、そして……今ここに誓いのキスを……」

 

仕切っているマザーもこめかみに青い筋が立っていた。

今すぐにでも聖職者という肩書を捨てて王を殴り飛ばしたいがノエルが人質にされてしまう。

 

ペガサス「さぁ~ノエルちゃん♡ 誓いのキスを♡」

 

ノエル「……はい」

 

王は唇をタコのように突き出し、手をノエルの顔を掴み(添えてではない)キスしようとした。

 

ノエル(ああ、私の初めてはコイツに取られるのですね……)

 

マザーが言っていたが私には親がいなかったので「初めて」は大好きな人に捧げなさいと言っていた。

目の前にいる汚物は決して好きではない……第一、話も自慢話かしないし女性絡みも酷い(城に行ったときメイドを性的な虐めていたのをよく見ていた)

前にも留めたが次の日には何もなかったかのように虐めていた。

 

ノエル(ああ、どうか我らが神よ……もう一度……もう一度だけでもいいから……彼に会いたいなぁ)

 

心の中で神に願う

彼とは……それはトオルことアークである。

彼との会話はすごく楽しかった。

彼の世界の失敗や成功、奇跡や神話などいろいろと教えてくれた。

最初あったときは警戒はしたが……どこか子供ぽくてが頼ってしまうのだ……

マザーの優しさとは違う、彼の優しさにまた包まれたかった。

彼と再びあったときはとても嬉しかったが……正体はアーハム帝国の第二皇女アリス・フォン・アーハムの部下であった。

彼は謝り自分もそれを受け入れたが……どういうわけか心の中がモヤモヤするのだ。

 

ノエル(なんでしょう……この感じ……なんか嫌です)

 

別に病などを発しているわけではないが……なぜか()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ

 

ノエル(……だけど、そんな感情も今日でお別れです)

 

だって……今日から自分は王の物になるんだから。

 

勇者の唇がノエルの唇に衝突しようとした瞬間

 

 

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

 

 

ペガサス「な、なんだ!?」

 

突如、天井が崩壊し現れたのは

 

 

 

アーク「あ、みっけ勇者」

 

 

 

ノエル「……天使……様?」

 

そこには赤い瞳(カメラアイ)でこちらを見つめるバケモノだった。

教会の天井から機体の半分を突っ込み生気を感じさせない瞳でこちらを観察していた

だが……ノエルにとっては

 

ノエル「なんて……綺麗な……瞳なのでしょう……」

 


 

アーク(……なんか思ってたのと違うので入っちゃったけど……まぁ、いいか)

 

現在、俺は教会の中に突っ込んでいた。

……いや、本当はクリサリスの体ごと突入して崩壊してノエルたちを回収つもりだったけどまさかの教会に刺さった。

本当は悪役っぽく天井を破壊してゆっくり降りてくるはずだったんだが……別にいいか

 

「な、なんでここに死神が!?」

「王の壁はどうしたんだ!?」

「おい!! 奴隷どもが一人もいないぞ!?」

 

ようやくかよ?

ってかこの教会、オルガンの演奏が外まで響いてたしな

 

ペガサス「ひ、ひぃひぃひぃひぃひぃ!? なんで!?」

 

王もトラウマを作った犯人が目の前に現れて、腰を抜かし後ろに下がる。

 

「ご、護衛ども!! 早く死神を撃ち落とせ!!」

 

すると、教会の扉から護衛の魔法使いがゾロゾロ入ってくるが

 

アーク「あ~ちょっとごめんね?」

 

 

 

キュィィィ……

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

 

「ぐは!?」

「あぎゃ!?」

 

扉から敵が来たのを確認した瞬間、クリサリスのチェインガンを掃射すると

敵は紙くずのように飛んでいき死んでいった。

頭に当たれば卵を潰したかのように破壊され、体に当たればその部分だけ吹き飛んでいった。

さらにアークは護衛だけではなく来賓の貴族も殺していった。

 

アーク(まったく……最初から勇者につかなきゃよかったものの……)

 

殺していく声のなかに「死にたくない」だの「許してほしい」とか聞こえてくるが……んなこと知るか。

勇者についき、国民のことも全く考えない君たちが悪い、それだけだ

 

ペガサス「た、助け!?」

 

あ、あいつ

窓から逃げやがった

まぁ、いいか……今はノエルたちだ。

 

カメラを動かしノエルを見ると……

 

「ノエル!!」

 

ノエル「マザー!!」

 

ようやく解放された二人は駆け寄り抱き合った。

 

「大丈夫ですか!? けがは!?」

 

ノエル「えっぐ……大丈夫……です……」

 

二人は泣きあっていた……が

 

アーク「あ~……すまんがお二人さん……いいか?」

 

「歌う死神よ……ノエルを救ってくれたのには感謝します……しかし!! 私の命を捧げるのでノエルは殺さないでください!!」

 

アーク「いや、殺さないし!? 俺はお前たちを出しに来たんだよ!?」

 

「嘘を言いなさい!! そうやって何にもの人間やエルフを殺したのでしょう!!」

 

アーク「そうかもしれないけど俺は君たちを出すために来たんだよ!?」

 

「バサビィ共和国の国民は!? 殺したのですか!?」

 

アーク「殺してない! 全員、国外に脱出させた!!」

 

「……本当でしょうね?」

 

だめだわ

完全にアークとしての俺を信じてくれねぇ……泣きそう

 

アーク「本当だから……とにかく早く外に……」

 

「いえ、ここで待ちます」

 

え、マジ?

……いや、これが普通の反応か

確かに人殺しのバケモノに助かろうなんて思わんな。

 

だが時は待ってくれない

 

「おい!! ここにまだ花嫁がいるぞ!!」

「だが、先に死神を殺すべきだ!!」

 

あ、やっべ

もう増援が来たのか!!

 

アーク「ええい!! ……ノエル!! 帰ったら君に言うことがあるから助けさせてくれ!!」

 

ノエル「なんで私の名前を!?」

 

アーク「今は詳しく言えないけど……()()()!!」

 

ノエル「え……まさか……トオル?」

 

 

バシュ!!

 

 

ノエル「ひゃ!?」

 

「な、なんですか!?」

 

突然、天井からワイヤーが飛び出しノエルとマザーを掴み外へ運ばれて行った。

 

アーク「よし……少し乱暴にやってしまったがこれで全国民は避難完了だ」

 

ノエルを回収したキッドナッパーたちは俺が空けた穴から脱出していく

 

アーク「さてと……ようやくこの力(クリサリス)が使えるな」

 

誤射などあったら嫌なんでな。

 

教会から機体を抜き出し、天高く飛び国民のいないバサビィ共和国を見る。

国民がいない王など……玉座でただ一人踊っている獣にすぎん。

 

そして、そっと言う

 

 

 

アーク「やれ、AI」




どうも戦闘回はやはり難しく感じる零城です

次回も戦闘回ですが……あと3話くらいで屑勇者が死にます


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六十二発目 鋼鉄の蛹(クリサリス)

感想も
ヴェノム さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
桜白狐 さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
朱色の羊 さん
中島ゆうき さん
ありがとうございます!!


バサビィ共和国上空

その空に……一体のバケモノが飛んでいた。

 

クリサリス(アーク)「AIモード……起動します」

 

クリサリスはポッドのカメラで国を一瞥する

そして、人間がいないか探す。

 

クリサリス(アーク)「(ピ……ピ……ピ……)……ハッケン」

 

見つけた……というより見つかってしまった。

 

「いたぞ!! 死神だ!!」

「魔法準備!!」

「騎士は撃ち落としたところを殴りこめ!!」

 

街の一角から騎士や魔法使いが現れ、アークを倒そうとするが

 

クリサリス(アーク)「通常モード移行、チェインガン掃射」

 

 

キュイィィィィ……

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

空から鉛の雨が降り注ぎ騎士たちは死んだ意識がないまま挽肉とされていたった。

クリサリスも死んだのを確認もせずに他の生存者を探しに行った。

 

クリサリス(アーク)「ら~♪らら~♪ららら~♪」

 

高速で空を飛びまわり生存者を徹底的に排除していく。

誰一人ともこの国から”生”という存在を消すために。

 

「いたぞ!!」

「魔法演唱z(ドシュ!!)

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

ヒュォォォォォ……

 

 

クリサリス「東側エリア、制圧完了」

 

サーモカメラで人がいないのを確認し、次の場所に飛ぶ。

 

クリサリス(アーク)「敵反応確認、攻撃モード移行」

 

敵を発見し、ハチドリのように滞空し敵を探す。

すると、建物影から魔法使いが飛び出し魔法を使おうとするが……

 

 

バシュゥゥ…バシュゥゥ……

ドガァァン!!ドガァァン!!ドガァァン!!

 

 

 

クリサリスから発射されたミサイルが隠れていた建物ごと破壊し、血の海にさせた。

爆風でできた煙が晴れると死体が山のようにできていた。

中にはまだ生きている者もいたがクリサリスは止めを刺すこともなく次の場所に移動した。

 

クリサリス(アーク)「制圧完了、通常モード移行」

 


 

ペガサス「ひぃひぃひぃひぃひぃ!?」

 

そんな空からの一方的な虐殺が行われている中、王は騎士たちを置いて城に逃げていた。

大通りを走り城の門にある勝手口に転がり込んだ。

 

ペガサス(聞いていない聞いていないぞ!? なんでここに死神が来ているんだ!? 壁は!? 奴隷どもはどこに行った!?)

 

なぜ、ここにトラウマを植え付けた犯人(歌う死神)にいるのかわけがわからず混乱していた。

 

ペガサス(そうだ! 俺は王なんだ!! こんなの騎士どもが何とかしてくれる!!)

 

結局、自分で解決しようとは考えず他力本願な考えをする。

急いで立ち上がり城の中に入る……が

 

 

クリサリス(アーク)「レールガンチャージ」

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

ペガサス「ひぃ!?」

 

すぐ頭上を雷が走っていった。

先ほどの弾丸はクリサリスが西側区域を清掃の際に放ったレールガンだったが流れ弾がここまで来たようだ。

 

ペガサス「は、はやく入らないと!?」

 

王はまるで雨が降ってきて早く家の中に帰る子供のように城に入った。

城の中は自分が招集(連行)してきた自分好みのメイドたちが慌てたようにあたりを走っていた。

……が帰ってきた自分に気づくメイドはおろか騎士も執事もいなかった。

 

ペガサス「お、おい……王が帰ってきt「早く!! 負傷者は地下に逃げ込むわよ!!」

 

メイドに声をかけようとしたが無視をされ

 

ペガサス「おい!! 帰ってきたと言っt「死神が来るぞ!! 無理に抵抗せず通り過ぎるまで隠れるぞ!!」

 

今まで世話をしてくれた執事も自分のことは露知らずで走り去っていき怪我をした人間を抱えて地下に逃げようとしていた。

 

ペガサス(なんで……なんで……俺は勇者だぞ……王なんだぞ……この世界の主人公なんだぞ……)

 

城に入ってすぐの大広間の中央で立ち尽くして絶望するが……

 

 

ドン!!

 

 

「いってぇぇぇぇ……おい!! こんなところで棒立ちするなよ!? 邪魔……って王様ではありませぬか!? 結婚式は!?」

 

通りかかった騎士にぶつかり、ようやく気づいてくれた(そのままボッチでいればよかったのに)

 

ペガサス「……おお!! お前!! ……実は花嫁は死神に……多分だが殺されたと思う」

 

「ええ!? そんな!?」

 

ペガサス「ノエル……ごめんな……俺のノエル!!」

 

言っておくがノエルは無事で現在、キッドナッパーに回収されている。

なのでアークに殺されておらず生きている。

 

「そんな……あ! それなら人質はどうですか!!」

 

ペガサス「そうか!! アイツらを利用すれば!!」

 

忘れていた各国の人質の存在を思い出し、急いで廊下をはしる。

 

ペガサス(人質どもを5人くらい殺せばあいつらも大人しくなるだろう!!)

 

自分が徴収したメイドが慌てずに行動していく中、王は人質を入れている部屋に向かい……そして開けるが

 

 

バン!!

 

 

ペガサス「おい!! 人質ども!! 貴様らの国が言うこと聞かなかったから殺す……な!?」

 

扉を開けるとそこには鎖で拘束され怯えている人質……ではなく

 

 

 

月光(あ、どうも)

 

マスティフ(あ、失礼)

 

 

 

ゴリラみたいなバケモノ(マスティフ)カエルのバケモノ(月光)がいた。

 

ペガサス「ば、バケモノ!?」

 

人質を入れていた部屋の中は普通の部屋と変わらないが何分二人部屋のところに各国の人質を入れ窓も鉄格子をしていたので袋詰め状態の中、監視役を四人もいたはずなのだが……

 

月光(にーげるんだよ!!)

 

マスティフ(じゃぁな!! とっつぁん!!)

 

「あ、待て!!」

 

20体ほどのマスティフの両腕と月光のアームに人質たちが抱えられており、人質はバケモノを前に怯えているが助けに来たのだとどこか安心したような顔をしていた。

人質を抱えたマスティフと月光は自慢のゴリラみたいな腕とカエルのような足で壁ごと破壊し外に出て行った。

ちなみにだがなぜ、ここに人質がいるのかというと

 


 

数十分前

 

アークがノエルたちをキッドナッパーで回収した時であった。

 

 

ビィィィィィィィィィィィィィィィ

 

 

 

キッドナッパー(出荷よー!!)

 

「は、放しなさい!!」

 

ノエルとマザーはワイヤーで拘束され宙高く上げられ運ばれていた。

 

ノエル「ま、待ってください!! 今のってトオル様なのですか!?」

 

ノエルが運ばれていく中、キッドナッパーに聞くが無視され運ばれていくが

 

ノエル「ま、待って!! 城の中に人質がいるの!!」

 

キッドナッパー「( ゚Д゚)ダニィ!?」

 


 

っていうことでノエルが教えてくれた(ノエル、偉い)

一応、教えてくれた後はノエルたちは国外に退避させた。

 

ペガサス「そ、そんな……人質が……」

 

人質を全員救助され国民も全員脱出させられ、もう脅し材料が全て無くなってしまった。

 

ペガサス「どうすればどうすればどうすればどうすればどうすればどうすればどうすればどうすればどうすればどうすればどうすればどうすれば」

 

王の頭の中は完全に混乱していた。

騎士たちを脅しに使うか?

ダメだ、こいつらは自分に自ら従った騎士たちだ。外国からすればどうでもいいって思われる。

自分が脅迫材料?

そんなの嫌だ、自分は主人公だから人質なんてありえない(なんじゃそりゃ)

 

ペガサス「どうすれば……どうすれば……」

 

「お、王様……早くご決断を……」

 

ペガサス「そ、そんなこと言われたって……ッハ!!」

 

必死に考えた末に思い出した。

そうだ、わからないなら自分みたいなやつに聞けばいいのではないか

 

ペガサス「首相!! 首相はどこにいる!?」

 

そうだ、首相に聞けばいいじゃないか

アイツは自分を王にしてくれたし何か聞けば解決法を思い浮かべるかもしれない……が

 

 

 

返ってきた返答で絶望した。

 

 

 

「しゅ、()()()()()()()()姿()()()()()()()()()!!」

 

 

 

 

ペガサス「う、嘘だろ……」

 

頼みの綱が消えていった。

まさか、死神にやられたのか?

 

ペガサス「ど、どうすれば……どうすればいいのだ……」

 

王は人質のいない部屋の中で膝を崩し絶望していた。

 


 

バサビィ共和国領土 ()()()()

 

バサビィ共和国の国境付近に一つの集団がいた。

その集団は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だった

 

「……本当に自滅しましたね」

 

「ああ……これで我々の計画を実行できる」

 

首相側の騎士たちに護衛されながら馬車の中では幹部と首相が話していた。

なぜ、勇者の壁で鎖国状態で出られないはずのバサビィ共和国の人間がここにいるのかというと

 

()()()()はそのあとどうした?」

 

「はい、通路は破壊し隠蔽しました」

 

そう、隠し通路である

バサビィ共和国の城の地下には数名しか知らない秘密の通路があり、バサビィ共和国の外に繋がっているのだ。

 

「あとはあの哀れな泥棒の王(勇者ペガサス)がいつまで踊れるかだ」

 

「しかし、本当に馬鹿ですね……歌う死神に勝てるとでも思ってたのでしょうか」

 

「さぁな……しかし……そのバケモノもこの()()()()()()()()さえ、動かせれば敵はいない」

 

首相と幹部が乗っている馬車はほかの馬車より大きくピューパがすっぽり入るくらい大きかった。

その中には倉庫で見つけた「携帯型古代兵器(XM8、RPG-7、MINIMI)」と

 

??「すぅ……すぅ……すぅ……」

 

()()()()()が寝ていた。

 

「して、こいつはどうやったら動かせる?」

 

「恐らくですが、一応ゴーレムと似ているので使役魔法で使役できると思います」

 

「そうか……早く起きてほしいものだ……お姫様(バケモノ)?」

 

首相がバケモノというが……比喩的ではなく本当なのである。

なぜなら……

 

 

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛

 

 

(なんという魔力だ……まるで()()だな……)

 

魔法使いは索敵魔法で魔力の色や大きさを見て目標を探すが

この銀髪の女性はまるで「怨霊そのもの」みたいな魔力であった。

しかも、常人の魔力ではない

 

(これは……最悪、()()()()()だぞ……だがその力を自分のものにするのだから……関係はないか)

 

首相は不気味に笑いながら銀髪の女性の頭を撫で、馬車は森の中に消えていった。

 

だが……

 

 

ポロリ……

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

??(……助けて……旧型壱号(お兄ちゃん)




どうもこの小説に挿絵を出したい零城です

マジで挿絵募集します

次回も戦闘回です
戦闘、終わらないよ、どこまでも


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六十三発目 お掃除

感想も
桜白狐 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
アメイジングシャドウ さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
sasakana さん
ありがとうございます!!


そのころのバサビィ共和国の空では

 

 

 

キュイィィィィ……

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

 

クリサリスが兵士たちを掃除していた。

 

クリサリス(アーク)「北エリア、殲滅完了」

 

カメラで人間がいないか探し、いないのを確認する

次のエリアに移動とした瞬間、

 

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

クリサリス(アーク)「ッ!?」

 

建物から雷が迫ってきた。

AIは何故建物から雷ができてきたのか、自然現象かっと考えるがその前に避けることにした。

黄色の雷がクリサリスに命中……

 

 

バシュゥ!!

 

 

……することはなかった

 

「嘘だろ!?」

 

建物の中から魔法を撃った魔法使いが驚愕の顔で見えいる。

死神に当たると思った瞬間、まるで空間ごとその場から移動したかのような回避行動をしたのだ。

まぁ、あんな巨体で避けられるなんて思わなかったのであろう。

 

クリサリス(アーク)「敵発見、チェインガン掃射」

 

 

キュイィィィィ……

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

敵を発見したクリサリスはチェインガンで建物ごと敵を排除した……が

 

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

バリバリバリバリバリバリバリ!!

 

 

他の建物から極色の魔法が空に向かって放たれる

もちらん、クリサリスに向かって。

 

クリサリス(アーク)「……」

 

だが、クリサリスも黙ってはいない

最低限の動きで躱していき、結論を導く

 

クリサリス(アーク)「結論……ゲリラ戦と確認……招集を出します」

 

騎士たちも王みたいな馬鹿ではない

生きるためなら騎士の誇りすら捨てる。

 

クリサリス(アーク)「ロケットランチャー、発射」

 

クリサリスも数を減らそうと辺り一面にロケットら弾丸を打ち込んでいくが

 

 

ジュッ!!

パリーン!!

 

 

数はあちらが上なので当たりだした。

クリサリスの機体を傷つけていく……が

 

クリサリス(アーク)「キッドナッパー、射出」

 

クリサリスは建物内にいる敵を排除するためキッドナッパーを出した。

 

 

ビィィィィィィィィィィィィィィィ

 

 

キッドナッパーは魔法の雨の中飛び回り建物内に侵入する。

 

キッドナッパー「ハッケン!! ハッケン!! 攻撃開始!!」

 

 

ズドドドドドドドドド!!

 

 

建物内で閃光が走った後、キッドナッパーは他の建物に侵入して敵を排除していった。

魔法使いは先に邪魔なキッドナッパーを倒そうとしたが

 

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

建物内から何かが出てきた。

それは……()()()()()だった

だが、ハチの巣にされたような死体ではなく()()()()()()()()()()()であった。

すると……

 

 

マスティフ(待たせたな!!)

 

 

屋根の上に10体にマスティフが現れた。

先ほどクリサリスが招集をかけた奴らだ。

 

マスティフ「( ゚Д゚)シネゴミカス!!」

 

マスティフはゴリラみたいな機動をとりゲリラ戦をする魔法使いがいる建物内に侵入していった。

魔法使いは突然の乱入者に対処するが対処する前にマスティフの機銃で殺されたりパンチされ外に飛び出され人間釘になった。

そして、少しずつ静かになってきマスティフたちが建物内から出てきた。

 

マスティフ「(*´ω`*)オツカーレ( ´Д`)=3 フゥ ( ´ー`)フゥー...」

 

どうやら、殲滅が完了したらしい。

 

クリサリス(アーク)「殲滅完了、南エリアに移動します」

 

排除完了を確認するとクリサリスはバサビィ共和国の南側に移動したが

 

クリサリス(アーク)「?」

 

クリサリスはどういうわけか困惑していた。

何故なら今まで入った瞬間攻撃をされたのにそれが全くないのだ。

だが、その問題はすぐに解決した。

 

クリサリス(アーク)「……発見」

 

カメラで探していると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のを発見した。

そして、そのまま大通りを見て行くと

 

「逃げろ!!」

「城まで撤退だ!!」

 

騎士たちが鎧を脱ぎ捨て城に雪崩れ込んでいるのが見えた。

さすがにこの距離からミサイルやチェインガンは心もとないので準備する

 

クリサリス(アーク)「レールガンチャージ」

 

バリバリ……っと機内で何かがはじける感じがする。

すると、そのはじける感触も強くなっていき増えて行った。

 

クリサリス(アーク)「目標、逃亡中の敵」

 

攻撃モードになり、狙いを定める……そして

 

クリサリス(アーク)「レールガン、発射」

 

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

クリサリスのレールガンから放たれた弾丸は逃げている騎士たちの背中をとらえ……ることなく

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

 

城ごと貫通した。

 

クリサリス(アーク)「敵の殲滅、完了……主導権を戻します」

 


 

アーク「う、うぅぅぅぅぅん……」

 

頭いてぇな…さてと……どうなったかなぁ?

 

AIモードからもとに戻り目を開けるとそこは

 

アーク「……随分、やってるねぇ」

 

地獄絵図だった

ってか例えじゃなくて本当に誰もいない

 

アーク「さてと……月光たちにつぐ……城を囲め、誰一人たりとも外には出させるな」

 

ついでに月光たちに命令を出す。

なんでクリサリスで勇者を殺しに行かないのかって?

まぁ、「超回復」があるから殺せないってのが一番かなぁ?

あと、まだ徴収されたメイドたちが居るからね。

 

アーク「んじゃ、一旦戻るか」

 

こうして俺は一度壁の外に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「お、みんな無事のようだな」

 

空を飛び壁を越えると他の国のテントたちが立ち並んでおり助けた国民の介護をしてくれいた。

首を見ると奴隷化の際につけられた模様も消えていた。

 

アーク「……うまく行ったみたいだな」

 

実は行く前に他国のトップたちに「救出した国民の奴隷化を解呪してくれ」っと頼んでおいたのだが……よかった。

 

「ん? おい!! 歌う死神だ!!」

「帰ってきたぞ!!」

 

地面に近づくにつれ、自分の存在に気付く人間が増えてきて近寄ってきた……が全員微妙な顔をしていた。

 

アーク(まぁ、バケモノに助けられるなんて変な感じだもんな)

 

「おい!! 歌う死神!!」

 

すると、将軍の一人がやってきて話しかけてきた。

 

アーク「あ、アークでいいですよ……それで何ですか?」

 

「まず、今回の件……見事であった!! 私はお前をただ虐殺を楽しむバケモノかと思っていたが……それは間違いのようだな」

 

え、俺って国際的にどういう目で視られてたの?

 

「あと……お前が助けた者の中に伝言が来ている!!」

 

伝言?

なんだ?

 

()()()()()()()()()()()()()!! えっと……内容は……

 

 

 

 

ノエル『助けてくれてありがとう、アーク様』

 

 

 

 

 

だそうだ!!」

 

シスター……ノエルか

彼女には悪いことをしたな……終わったら全力で謝るか。

ってかアーク様って……なんか嫌だな

 

すると……

 

 

「おーい!! 死神!!」

 

 

アーク「え、誰……わぁお」

 

テントの中や草むらからバサビィ共和国の国民が出てきて

 

「助けてくれてありがとうな!!」

「ごめんな!! バケモノなんて言ってしまって!!」

「今度から死神じゃなくてアークって呼ぶぜ!!」

「あおの王から助けてくれて感謝するよ!!」

「あんたは命の恩人だ!!」

 

アーク「え、なに? ドッキリか何か?」

 

「奴らはお前に助けてくれて感謝をしたくて待っていたのだ」

 

感謝……か

 

アークに助けられた国民は大声で感謝の意を表し……笑顔で言っていた。

 

アーク(……もう二度と感謝されない人生を歩むと思っていたが……まぁ、悪くないな)

 

少し微笑んでしまいそうだがまだ解決はしていない。

 

アーク「ところで勇者……王は?」

 

「……それがまだ降伏していないのだ」

 

まだ、抗う気かよ?

人質は……メイドくらいか?

 

「だが、その間にも我々の結論は決まった」

 

そして、俺はその内容を聞いて……喜んだのであった。

 


 

バサビィ共和国 城内

 

すっかり日は暮れ夕方になろうとしていたが

 

 

ガシャン!!

 

 

ペガサス「なぜこれしかないのだ!?」

 

城内の王の間では王が食事をしていたが出てきた食事がパン一個だった。

余りにも少ないのと今までの出来事で自分の思い通りにならなくそれでストレスが溜まって他の人に八つ当たりをしていたのだ。

 

「お、王よ……今食べれる食料はこれだけです……」

 

配膳してきたメイドが怖がりながら言う。

先ほどのアークのレールガンによって食糧庫は半壊、食べれるものがほとんどなくなったのだ。

 

ペガサス「ふざけるな!! お前たち、どうせ隠しているのであろう!! 出せ!!」

 

「か、隠してなんかいません!! 私たちは怪我人の移送で暇なんてありませんでした!!」

 

実は今、勇者に怒鳴られているメイドは何時かの牢獄に入れられた元護衛の妻であった。

彼女は医者であり、先ほどの戦闘で怪我をした人を重傷者を優先的に治療していった人物だ。

 

ペガサス「嘘つけ!! なら、証明して見せろ!!」

 

「証明も何も……あなたは何もしてないのによく我がままを言えますね!!」

 

先ほどから泣いては怒って歌う死神には恐れてまともな指揮もしてないのに何を言っているんだと反論する……が

 

ペガサス「うるさい……うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!! ええい!! 貴様ら!! 服を脱いで裸になれ!!

 

「な、なんで探すだけで私たちが裸にならないといけないのですか!? もうすでにこのメイド服が裸みたいなものでしょう!?」

 

城に招集で着て渡されたメイド服は布面積が少なかった。

そのせいで官僚からセクハラを受けたりしていた(”勇者の物”なので罪に問われないギリギリのところをされた)

 

ペガサス「黙れ!! 実行しろ!!」

 

「そ、そんな無理(ビリ!!)いっつ!?」

 

首にある奴隷化の魔法が起動し主人の命令に刃向かったので痛みが走る。

このままで従わなければ首が飛んでいく。

周りにいたメイドたちもあまりの痛みに膝をつく。

 

ペガサス「やれ!! 命令だ!!」

 

「わ、わかりました……」

 

 

シュルシュル……

 

 

まさか、夫以外で裸を見せるという恥辱に耐えながらメイド服を脱ぎ、メイド全員裸になった。

ちなみにだが執事たちはここにはいない。

執事たちは適当に鎧を身に着け警備に当たっている。

この執事たちは自ら勇者側についた人間たちである。

 

ペガサス「ぐふふふ……絶景だなぁ……」

 

(ごめんなさい……あなた……こんな惨めな妻を許して……)

 

心の中で牢獄に入れられている夫に謝る。

だが、王はそんなことを気にしない

 

ペガサス「よし、ここにいるメイド全員……今夜の俺の慰め者になれ!!」

 

「え、そんなの嫌です!?」

 

ペガサス「うるさい!! 今ここでするぞ!!」

 

王の目の焦点は合わなくなり完全に狂ってしまった。

メイドの手を掴み、自分のズボンを降ろしその上に乗せようとする。

 

「いや!? 放して!? 助けてあなた!?」

 

ペガサス「あひゃひゃひゃひゃひゃ!! そうなんだ!! ここは楽園なんだ!! 世界は悪でおおわれており、ここが唯一の楽園なんだ!!」

 

頭も完全におかしくなり、変な発想に至る。

元護衛の妻は抵抗するが奴隷化のせいで動きが完全に止められ勇者に捕まれ、とうとう勇者の下半身の上まで動かされた。

他のメイドたちも我慢できずに止めに行こうとしたが同様に奴隷化のせいで動けなかった。

 

「お、お願い……やめて……」

 

掴まれ犯されようとなっているメイドは涙目になって言うが王は自分の欲求を鎮めるためにしか考えていなかった。

 

ペガサス「ふぅ! ふぅ! ふぅ!! 入れるぞ!? 挿入するぞ!?」

 

「お願い……やめて……あなた……助けて……」

 

その時であった

 

 

 

ガシャァァァァァァン!!

 

 

 

夕焼けの光が王がいる部屋を照らす中、()()()()が飛んでき

 

 

カァァァァァン!!

 

 

ペガサス「ひぃ!?」

 

王の頬をかすり玉座に深々く刺さった。

余りにも急で王は驚き手を離した。メイドは隙をつき王から離れた。

 

ペガサス「な、なんだ!?」

 

その矢には紙が括り付けられていた。

 

ペガサス「おい! 誰が俺から離れていいといった!! 後で俺の部屋に来い!!」

 

そんな王の品格の欠片もない蛮族みたいなことを言いつつ括られた紙を広げると

 

ペガサス「何々? 拝啓……ひ、ひぃ!?」

 

突然、王は手紙の内容を理解した瞬間、手紙を投げ捨て深淵を覗いてしまった顔になり机の下に隠れてしまった。

捨てられた手紙はメイドが回収し読んでみると……そこに書かれていたのは


『拝啓 勇者ペガサス、ペガサス王、金剛翔馬 様

お元気いかがですか? 先の戦争で死んでいった勇士たちのご冥福をお祈りいたします。さて、この戦争で自らの欲望のことしか考えず勇者のために命を捧げたが本当のことを教えてくれず無念にも死んでいった者たちの思いを考えているでしょうか? まさか、そんなことも考えずにメイドを犯そうなんて思ってませんよね? 彼女たちは夫たちと幸せに普通に暮らしていきたいのにあなたがふざけた命令を出してせいで家庭は壊され妻は自分のお気に入りのメイドにして娯楽を楽しみ返してほしいと迫ってきた夫たちを監獄に入れられました。まぁ、さぞかし恨まれるでしょう。

それに一国の皇女に手を出そうとしさらにその姉まで手を出そうとする。

ハーレムは夢の中だけにしてください。

女性をなんだと思っているんですか? 幸せをなんだと思っているんですか? 大切な恋人を取られた男の悲しみはわかりますか?

まぁ、わかりませんよね?

だってわかってたならもうしてませんよね?

……さて、あなたは王様なんですから国債のことも考えないといけませんよね?

まさか、国民には負担させて自分だけ甘い蜜を吸うなんてこと……ありませんよね? だったらあなたのために死んでいった戦士たちのことを忘れたのですか?

なので世界は貴方の罪状を決めました。

この手紙が届いているころは夕方でしょう……あ、そういえば今日は綺麗な満月が見られるそうですね?

あなたの罪状は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()です

……え? 自分は頭が悪いから意味が分からないですって?

仕方ありませんね……つまり

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

ー歌う死神 アークよりー




どうもデスストも入れようか迷っている零城です

次回は勇者残党殲滅です


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六十四発目 Should be burning in hell(地獄の業火に焼かれろ)

感想も
桜白狐 さん
暇人グレート さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ありがとうございます!!

あと、今回はやたらと効果音が多いです
戦闘回が難しすぎて表現が下手糞問題


バサビィ共和国国民救出作戦からしばらくたった。

辺りは夜となったが満月のおかげで明るかった……が

バサビィ共和国の町並みは荒れ果てていた。

街は瓦礫の山になり、城も門が破壊されていた。

だが、そんな中……

 

「「「「「……」」」」」

 

執事がいた。

だが、いつもの黒い服ではなく包丁を持ったりして武装していた。

 

「……なぁ、本当に来るのか?」

 

「来るに決まってるだろ!!」

 

彼らは先ほど手紙で歌う死神が来るのを知り武装していた。

本当は逃げたいが外は月光たちで監視されており出ようにも出れないのだ。

 

「なぁ……俺たちだけでも降伏して逃げようぜ?」

 

「馬鹿言え、俺たちは勇者がいないと生きていけないんだ……勝たないと生きていけない」

 

皆、暗い顔であった。

勇者が召喚された時は喜んでいたが今じゃ狂王となってしまった。

 

「神様は俺たちの味方じゃないのかよ……」

 

だがそんな中……死はゆっくりと来ていた。

 

 

アーク「~♪~~♪~♪」

 

 

「ッ!! 来た!!」

 

歌が聞こえた瞬間、執事たちは包丁を構え待った……が来たのは

 

「……霧?」

 

()()()だった。

満月のおかげで今夜は明るいが新月でも見えるほど濃い霧だった。

 

「おーい! 魔法使い! 風でこの霧を飛ばしてくれ!!」

 

霧が邪魔なので風で飛ばそうとした瞬間

 

 

トン……

 

 

「ん? なんだあれ?」

 

「どうかしたか?」

 

「いや、今月に誰か(ザシュッ!!)い……る……」

 

隣で話していた仲間の首がゴロリと落ちた。

そして、広場の真ん中には

 

カキカキ

【こんばんは?】

 

「し、死神!?」

 

音もなく広場の中央には青い目をした髑髏が佇んで、黒い棒を持っていた。

そして手にはメモ帳がありそこに言葉を書いていく。

 

「敵襲!! 敵襲!!」

 

「来たな死神!! 今ここで……な!?」

 

一番やりをしてきた騎士が剣を抜いたが

 

 

パキ……パキ……

 

 

刀身が錆びていた。

先ほどまで鏡のように煌めいていたはずが……

 


 

以前のポイント 150

 

獲得(バサビィ共和国清掃) 1500

 

変身

スカルズ 500

 

開発

M870 CUSTOM 30

 

合計ポイント 1120

 


 

アーク(よし、今回はかっこよく決まったぞ)

 

さて、今回行く装備はM870 CUSTOM一丁とTORNADO-6一丁である。

M870はポンプショットガンで長年愛用されている世界で一番売れているショットガンの一個だ。

城の中は入り組んでていつ接近戦になるかわからないからな、TORNADO-6は念のために持ってきた。

 

アーク(敵は……15か)

 

敵の数を確認した後、話しかける。

……が確認している間に囲まれていた。

 

カキカキ

【えっと……王様はどこに?】

 

とりあえずこいつ等には興味がないのでさっさと場所を吐いて欲しかったが

 

「「「「「……」」」」」

 

カキカキ

【なるほど……黙秘ですか……仕方ありません、強引に行きますか】

 

 

ガショ

 

 

M870のフォアエンドを引き構える。

 

カキカキ

【最終勧告だ……王の居場所さえ教えれば殺したりはしn】「うおおおおおおお!!」

 

……ッチ

 

最終警告を言おうとした瞬間、奥に隠れていた魔法使いがアークに向かって魔法を放ってきたが

 

 

パシュッ

 

 

「な、消え(ザシュ!!)……か……ほ……」

 

高速移動で回避しマチェーテで魔法使いを斬殺した。

 

アーク(はぁ……全く……Do you wanna have a bad time(そんなに最悪な時間を過ごしたいのか)?)

 

そして、それが戦闘開始の合図となった。

 

 

アーク(死ね)

 

 

M870の引き金を引く

 

 

ズダァァァァァァァァァァァァァン!!

 

 

放たれた12ゲージの弾丸は騎士の集団に命中し、吹き飛ばした。

 

アーク(さぁ……やろうぜ?)

 

 

カシュ

カン!!

 

 

再びフォアエンドを引き排狭する。

仲間が殺されたのを見た執事たちは足を震えながら迫ってきた。

 

アーク(……とう!!)

 

だがアークにとっては脅威ではなかった。

何故なら攻撃してくるほとんどが戦闘経験のない執事たちで稀に魔法使いや騎士が混ざっている程度なのだ。

高速移動で執事たちを避けていき、魔法使いを優先的に殺していった。

 

ズダァン!!

カシュ

 

「ぐは!?」

 

魔法使いは遠距離戦では脅威になるが近接戦になった瞬間、弱くなる。

高速移動で近づいた瞬間、魔法使いは反撃しいようと拳を振り上げるが

 

 

グキャァ!!

 

 

寸のところで避けM870を軸として絡め、相手の腕を背中に無理やり回し力を入れ脱臼され怯んだところを胸に一発頭に一発ぶち込んでいった。

 

アーク(次!!)

 

他の魔法使いを探そうとしたが

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 

ガキィィィィィィン!!

 

 

騎士の一人に切りかかれ腰からマチェーテを引き抜き鍔づりになる。

騎士との顔が触れ合うくらいになるが

 

アーク(……バーカ)

 

すると、アークの顔から緑色のナニカが出る。

 

「う!? あぐ!?」

 

緑色の息をかけられた騎士は急に顔色が悪くなり……そして

 

「ア……アゥゥゥゥ……」

 

髑髏兵になってしまった。

味方がゾンビにされたのを見て怖がる執事たちだが

 

アーク(……うわ、こんな感じでなるのかよ……)

 

かけた犯人のほうが驚いていた。

髑髏兵はまるでゾンビのような動きをしてかつての味方に襲い掛かる。

 

アーク(ま、まぁいい……しばらくは囮になってもらうか)

 

髑髏兵が暴れている間に高速移動で飛び回りショットガンをぶっ放していく。

 

アーク(ラスト!!)

 

最後の魔法使いを発見し接近しトリガーを引く。

 

 

ズダァン!!

 

 

「ぐは!? う、腕がぁぁ!?」

 

アーク(あ、狙いが悪かったな)

 

放たれた散弾は敵の右半身に命中し右腕を飛ばしたが命までは奪えなかった。

すぐに楽にできなかったことを反省し再度引き金を引こうとしたが

 

 

カチ!!

 

 

アーク(あら?)

 

え、なんで弾が出ない……あ、単なる弾切れか

 

少し焦ったが冷静になりリロードをしようとするが

 

 

「「「「「おおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」

 

 

敵の集団が迫ってきた。

さっき出した髑髏兵は……地面に倒れてピクリとも動かなかった。

まぁ、あの数で一体は無理か。

だけど邪魔だな

 

 

ズシュ

 

 

「あ、あぎゃ、あぐ!?」

 

目の前にいる魔法使いより後方から迫ってくる敵を優先することにし、M870を魔法使いの傷口に突き刺し足を払って転げさせた。

そして、手を地面に添えると

 

 

ズダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

 

地面からメタリックアーキアで召喚した爆発性の岩を迫ってくる集団の全体に向けて出した。

何人かは直撃を受けて飛んでいってしまったがまだ立ち上がりこちらに攻めてくる。

 

アーク(連携も無茶苦茶だな……俺を倒すことしか考えてない)

 

あいつらは死ぬ気で来るが知ったことか。

 

 

キィィィィィィ……

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

あいつらが立ち上がったところを岩を爆発させ、大多数をあの世に逝かせた。

まだ、少人数だが奇跡的に生きている者もいるが

 

 

ズダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!

キィィィィィィ……

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

全て殺すためにもう一度岩を召喚し爆発させ殲滅した。

 

アーク(よし、完了)

 

「あ、う、ぐ……!!」

 

アーク(あ、そういえばお前のこと忘れてたわ)

 

傷口にM870を刺されて魔法使いは左腕で銃身を掴み引き抜こうとしていた。

 

アーク(あ、ダメだよ?)

 

 

ヌシャァァァ!!

 

 

「あぎゃ!? う、腕がァァァ!?」

 

引き抜かれそうになったが傷口に銃身に体重をかけ押し込んだ。

 

カキカキ

【あ、王の居場所を教えてくれたら助けるよ?】

 

「あ、あいつは玉座の間にいる!! メイドを肉盾にしてお前を迎え撃とうとしてる!!」

 

アーク(お、そうか……)

 

「ほ、ほら!! 言ったろ! 見逃してくれ!!」

 

アーク(あ、そうだったな……んじゃ)

 

 

カショ

 

 

アーク(さようなら)

 

「え?」

 

フォアエンドを引き排狭口に12ゲージ弾を入れフォアエンドを押し、銃身を引き抜き銃口を喋ってくれた奴の顔面に向けて……引き金を引き痛みから解放させた。

顔面が吹き飛ばされた魔法使い……だったものは地面に崩れ落ち動かなくなった。

 

アーク(さて……王はこの先か)

 

正面玄関の扉を蹴破り中に入ると

 

アーク(はーい、お邪魔しまーs(ガシャァァァァァァン!!)……あっぶないですねぇ……硬化していなかった死んでましたよ)

 

入った瞬間、頭上からシャンデリアが降ってきアークに直撃したが硬化していたので効いていなかった。

 

カキカキ

【ド派手な歓迎ですね? 金剛翔馬さん? 今からお迎えに行くので待っててくださいね】

 

カシュ

カシュ

カシュ

カシュ

カシュ

カシュ

 

一発ずつショットガンシェルを入れこみながら広場を歩いていくと

 

「う、うおおおおおおおお!!」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

アーク(おっと)

 

ダァァン!!

カシュ

ダァァン!!

カシュ

 

敵が二名突っ込んできたが腰撃ちで屠った。

広場に敵がいないのを確認すると俺は玉座のある王の間に向かった。

暗い廊下を一人で歩いていき、たまに敵と遭遇するので引き金を引いていった。

今日は綺麗な満月のおかげでナイトビジョンはいらないのがありがたい。

 

アーク(おーい、まだ敵が残っているなら早く王を差し出した方が身のためだぞー)

 

まだいるかもしれない敵に向かってメモ帳に書いて何枚も書いて投げて呼び掛けるが返事はない。

ため息を吐きながら暗い廊下を歩いていくと

 

アーク(……お?)

 

廊下の奥に一筋の光が漏れていた。

覗いてみると……

 

アーク(あ! いたいた!! ここにいたのかよ!!)

 

ペガサス「く、来るな!! この女たちがどうなってもいいのか!?」

 

中はどうやら食堂らしく机がたくさんあった。

だが、木製の机は即席のバリケードになって椅子は散乱していた。

王は部屋の奥でメイドたちを肉壁にしメイドの一人の髪を掴み首に剣を向けていた。

王の後ろには巨大なステンドグラスがあった。

 

カキカキ

【まぁまぁ……君の命さえ消さば、あと用はないからさ】

 

M870を構えながらジリジリと近づく。

 

ペガサス「そ、それ以上近づくな!!」

 

「う、うぅぅぅぅ……」

 

一歩踏み込むたびに王は剣をメイドの首に刃を抑えていき、血がすごしずつ流れていく。

 

アーク(わーたわーた……今止まるから)

 

ペガサス「そ、その銃も地面に捨てろ!!」

 

王はアークが持っていたM870を捨てるよう命令する

危険だと判断しその場で止まってM870を捨てたが

 

アーク(ほい、捨てたぞ)

 

アークは言う通りM870を自分の足元に置いた……が

 

「「「「「死ねぇぇぇぇ!!」」」」

 

アーク「うお!?」

 

突然、肉壁にされていたメイドの何人かがナイフを取り出し襲ってきた。

だが、ヴェノムとの訓練で奇襲に備える訓練もしておいたので対応は余裕でできた。

ナイフが俺の顔に迫ってくるが少し右にズレて避け迫ってきた勢いを利用して腕を掴み背負い投げをして思いっきり地面に叩きつける。

 

「やぁぁぁぁ!!」

 

メイドの一人を地面に叩きつけ振り返ると次のメイドがナイフを片手に切りつけようとするが

 

 

パキィィィン!!

 

 

「……え?」

 

オセロットが言っていたが人を殺すなら片手ではなく両手でナイフを構えて刺すのがいいと言っていた。

腕を振り上げナイフが来るタイミングに合わせて刀身に向かって振り払えばナイフの進路はズレて簡単に避けることができる。

しかも、この世界のナイフは現代みたいに頑丈じゃないから簡単に折れる。

 

アーク(have a good time!!)

 

 

ズダァァァン!!

 

 

ナイフを折られ放心状態になったメイドの懐に入り込みTORNADO-6を撃った。

撃たれたメイドは力を失い俺に倒れこんでくるがその場で避ける。

 

アーク(……やっぱりか)

 

死んだメイドの首を見ると()()()()()()がなかった

どうやら俺を襲ってきた奴らは王側についた敵のようだ。

 

アーク(いやぁ、やられたわ……まさか変装していたとは)

 

ジリジリと間合いを詰めてくる他の偽メイド。

しかも知らないうちに他のところにいた敵もこの場所に来て囲んでいる。

だが、こちらは早く任務を終わらせたいので殺していく。

 

アーク(よっと)

 

地面に置いたM870を蹴りあげ回収し

 

ドン!!

ガショ

ドン!!

ガショ

 

まず前から接近してくる敵二人を売って殺す。

次に後方からナイフを投げてくる敵がいたが

 

パキパキ……

カン!! カン!!

 

硬化して防ぎ構え撃ち殺した。

 

カキカキ

【ん~? なんだその程度か?】

 

ここで煽るような口調で煽る。

すると、これに乗ってくれたのか大声を出しながら襲い掛かってきたが

 

ザシュゥゥゥゥゥ!!

ドン!! ガショ!! ドン!! ガショ!!

パン!! パン!! パン!! パン!!

 

アークにとっては雑魚以下だった。

M870で頭を吹き飛ばし、マチェーテで切り裂き、TORNADO-6で命乞いをする愚か者を殺していった。

たまに生き残りの騎士も来るがアークにとっては今襲い掛かっている敵と大差なかった。

こうしてアークのワンサイドゲームが終わっているころには

 

アーク(はい、おしまい)

 

食堂は血の海になっていた。

 

ペガサス「う、う、う、うおぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……」

 

王はあまりにも過激なシーンにその場で吐く。

若干、人質に掛かっているが王にとってはどうでもいい事なのであろう。

 

アーク(さてと……王様? どうするか?)

 

ペガサス「く、来るなって言っているであろう!!」

 

王はあの時のトラウマが蘇ったのか震える。

平気を装っているかもしれないが明らかに怖がっているのが明白だった。

 

ペガサス「い、いいのかぁ!? 次に誰かを殺せば俺がこの場所ごと自爆するぞぉぉぉぉ!!」

 

うわ、メンド

自爆されたら俺は助かるけどメイドは助からんな。

 

「……死神様!! 私のことは良いです!! こいつを殺してください!! 私ごと殺してください!!」

 

勇者に捕まっているメイドはこれ以上の犠牲はダメだと考え、自分ごと殺すよう頼み込んだ。

自己犠牲か……聞こえはいいが残酷なものだ。

 

ペガサス「な、何を言っている!? お前は俺の花嫁になる女なんだぞ!?」

 

「私がいつあんたの妻になったのですか! 私の夫はいつも一人です!!」

 

カキカキ

【え? でも君は助からないよ?】

 

「……いいんです……せめて牢獄に入れられた夫に詫びればいいかなって思っています……それにこれ以上、私たちみたいな女性を増やさないためにもここでこの王を殺してほしいのです!!」

 

カキカキ

【……そうか……でもそいつの能力でほぼ不死身みたいになってるんだぞ?】

 

「だったら私が怨霊となって地獄に堕とします!!」

 

やっべぇって

この人の覚悟ヤバいって

女性は男より肝が座っているって聞いたことがある気がするけど……マジだわ

 

アーク(そ、そうか(引)……ってことらしいぜ? 元勇者様?)

 

ペガサス「い、いいのか? もうお前の夫には会えないんだぞ!?」

 

「いいです……彼には幸せで会ってほしいので」

 

王の腕を掴み、絶対に道ずれにしてやると覚悟を決めた目で言う。

 

カキカキ

【……あ~束の間に聞くが夫にもう一度会えるとしたら?】

 

「会いたい……ですね」

 

カキカキ

【また前みたいな生活ができるとしたら?】

 

「……したいです……また……彼を……()()()()()()

 

カキカキ

【そうか……なら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()

 

「え?」

 

その時であった

 

「うおおおおおおおおおおおおおお!! 勇者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

どこからか男の叫び声が聞こえてきた。

 

ペガサス「な、何の声d「どこだ糞勇者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」……ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?!?!??!?!?」

 

すると背後のステンドグラスから()()()()が飛び蹴りの要領で突入してきて見事、王の顔面を捉えた。

王はあまりの勢いに弾丸みたいに飛んでいき壁に当たりゴムゴールみたいにバウンドして止まった。

 

ペガサス「だ、誰だ貴様は!?」

 

超回復で回復しながら王は問うとそのものが答える。

 

「誰って? 俺ですよ」

 

そうその正体は

 

 

 

「え、あなた()?」

 

 

正体はあの時監獄に入れられた元護衛だった。

だがあったときの姿と今の姿はかけ離れていた。

木の枝のように細かった腕は筋肉でおおわれており、第二上腕筋までメロンが収まっているくらい大きく、足もスジがたくさん通っており、背中もボディービルダーも顔負けなくらい鍛えた元護衛さんがいた。

実はあの時私渡した紙は筋トレメニューが書かれていたのだ。

まぁ、俺が初めて人型を取って時に行ったメニューだけど。

え? それだけでここまで筋肉モリモリマッチョマンになれるのかって?

「奥さんとの夫婦愛」があるからできる技なんだよ。

 

「大丈夫か?」

 

「え、ええ……大丈夫わよ」

 

「……勇者……いや、ペガサスと呼ばさせてもらおう……貴様は俺たちが逃げて捕まえた時に弱者がわめくなと言っていたよな? 俺はお前と違って学習した。悔しかったよ妻が取られたのに何もできない自分がな!!」

 

手をバキバキ鳴らしながら勇者に近づいていく。

 

(ま、待って!! 夫がかっこよすぎるんだけど!?)

 

妻も王から解放されて他の奴隷にされたメイドたちと離れてみていたが今の夫の姿を見て惚れてしまった。

結婚した時は性格もよく相談にも乗って話も好みも会うので好きであったが体がガリガリでそこだけ残念だったが……ぶっちゃけ、今の夫の姿がめちゃくちゃ自分のタイプで会った。

 

ペガサス「く、糞がァァァ!!」

 

王も足で蹴られたのに怒ったのか剣を召喚し飛ばしてくるが……

 

「ぬぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

元護衛は手を地面に打ち込み地面ごと引き上げ盾にした。

本来の魔法使いの戦い方ではないが彼だからできる技だ。

 

ペガサス「な、なに!?」

 

「勇者ぁ……お前はもっと誠実に生きるべきだった……だがお前の人生もここまでだ」

 

ペガサス「く、くそ!!」

 

殺されると直感で理解した王は逃げようとしたが

 

「ぬぅぅぅん!!」

 

ペガサス「ぬぎゅ!?」

 

逃げる前に元護衛に首を掴まれ上げられ身動きが取れなくなってしまった。

 

「貴様には地獄がお似合いだ」

 

少しずつだが元護衛のこぶしに魔力が貯められていくのがわかる。

 

ペガサス「ま、待ってくれ!! お、俺が悪かった!? 悪かったからその拳を……」

 

王は許しを請うが声は届かなかった。

そして、元護衛のこぶしに魔力が溜まりすぎたせいか炎をまとい始めた。

 

ペガサス「た、たしゅ……たしゅけ」

 

勇者は助けが願うが誰も動かずただ見ているだけだった。

だが……先ほどの護衛の妻がやってきた。

 

ペガサス「ッ!! 頼む!! 許してくれ!! もう二度とお前たちには手を出さない!!」

 

だが返ってきた返答は決まっていた

妻は夫の体を抱きしめ言った。

 

 

「申し訳ございません♡ 勇者様♡ 勇者様より強い男()に私は惚れてしまいました♡ 勇者様よりかっこよく体も素晴らしく性格もいいので♡ さようなら勇者様♡ 私は幸せな家庭を築くので♡」

 

完全にセリフが寝取られ漫画のソレだが、言っておくがただの妻が大嫌いな勇者から大好きな夫のところに帰るだけである。

 

「ってことなんだわ? じゃぁな? 勇者殿?」

 

ペガサス「ま、待って!!」

 

そして、元護衛は魔力を込めた拳を限界まで力を入れ唱える

 

「”罪を重ねた罪人よ!! 今こそ神々の地まで昇天し罪を告白したまえ!!「ヘルバスターストライク」”!!」

 

魔力を込めた拳はとうとう金色に輝きだし

 

 

ズガァァァン!!

 

 

ペガサス「ごひゅ!?」

 

勇者の腹に命中し……魔力を解放する。

 

「飛んでいけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

ペガサス「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

勇者は”逆”流れ星となり空のかなたに飛んでいった。

 

アーク(わーお、すげ)

 

まぁ、約束通り殺さないといけないのだが……まぁ、いいか追いかけよう。

 

カキカキ

【それじゃ、護衛殿? 後は頼むぞ?】

 

「はい!! アークさん!!」

 

あと今更だが元護衛には俺の正体を救出作戦の時に教えた。

その知った代わりに今回のを参加さえた。

 

アーク「待ってろよ勇者? 俺が直々に殺してやるよ」

 

俺は個人的なことのために大気圏突入した流れ星(勇者)の着地地点を計算しながら俺は高速移動で向かった。




どうも初代のメタルギアをやったことある人と会ってみたい零城です

え?
なんかUndertaleが多くないかって?
気のせいでしょ? まさか、作者が二次創作のDusttaleにハマってPルートを目指してcharaに苦戦したけど最後のsansの言葉に影響されたわけではありませんよ?
それにMuder time trioにハマりすぎて投稿をサボろうかなんて思ってませんからね?

あと2話で勇者処刑シーンが出ます(なんなら今回の話が上がっているころには完成しています)
もう少しだけ待っててくださいね!!

あと
「鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~」の評価者が50人を突破!!
評価ゲージも5個に到達しました!!
ありがとうございます!!

新しい評価者様です

なんき さん
D・S さん
doragonヤマダ さん
素人小説書き さん
ロスト さん
にゃんた2525 さん
雪豹V3 さん
トシナガ さん
アルフィート さん
シテン さん
もろQ さん
黒塗りの高級車 さん

ありがとうございます!!
これからも頑張っていくので応援のほうよろしくお願いします!!
目指せ!! 今度は赤ゲージだ!!


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六十五発目 遊びに来た「旋風の騎士」

感想も
堕ちた天使ミ☆ さん
ノロケル さん
暇人グレート さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
桜白狐 さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
朱色の羊 さん
sasakana さん
アリーヤ・如月 さん
ありがとうございます!!


アーク(あ~……どこ行った? あいつ?)

 

元護衛氏がガチアッパーで王を空のかなたに飛ばされた後、俺は大地を駆けていた。

空を見上げれば暗い空に宝石を零したような星が輝いていた。

そんな空を

 

 

キィィィィ……

 

 

アーク(いた)

 

流れ星が大地に向かって落ちてきた。

正体は銀翼の……ではなく勇者である。

 

アーク(……死んでくれたらありがたいんだが……確認はしないとな)

 

絶対「超回復」で生きてるだろ。

わかるもん……どうせ生きてんだろ

 

なんて思っていると

 

 

ズドォォォォォォ……

 

 

アーク(お? 落ちたか?)

 

遠くのほうでなに何かが落ちた爆音が聞こえてきた。

確か、隕石でも落ちた大きさが小さくても威力がでかくて被害が大きいって聞いたことがあるが……落下地点に誰もいないのを祈るか。

 

アーク「だが、瀕死なのは間違いないだろ……あと、じっくりと虐めるだけだ」

 

え?

勇者は「超回復」があるから殺せないだろって?

安心しろ、その点に関しては解決できた。

って言っても前に聞いたスカルフェイスの言葉がヒントになったんだがな。

スカルズの能力で高速移動で追っている。

手にはM870があり、もし反撃されても対処ができる……まぁ、無くても素手で勝てるが

 

少しずつ王が落ちてできた煙に近づいていった……

その時であった。

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

アーク(な、なんだ!?)

 

王が落ちたと思われる場所から別の巨大な爆炎が立ち上った。

それは10分ほど前まで戻る。

 


 

ペガサス「はぁはぁはぁはぁ!?」

 

満月が照らす中、王は森の中を走っていた。

 

ペガサス(なんでなんだ!? なんでなんだ!? なんで勇者である俺があんなモブキャラに負ける!?)

 

元護衛にアッパーをかけられ宇宙空間まで飛ばされ少し滞空したあと流れ星となって地上に戻ってきた。

戻ってくる際、燃えながら落ちてきたが「超回復」のせいで焦げているが体は元に戻った。

 

ペガサス(首相のおっさんはいなくなるし!? ノエルちゃんと結婚できたのに歌う死神が来て台無しになるし!? 俺のハーレムも消されるって!? どうなってんだよこの世界!?)

 

自分のせいでこうなった因果応報なのに他人のせいにする責任転換野郎な王……もうめんどくさいからペガサスでいいか

ペガサスは一人森の中を走る。

 

ペガサス「はぁはぁはぁはぁ……」

 

だが、一度大気圏ほどまで飛ばされて戻ってくるとき燃えたので傷は治ったが痛みはまだ治まっておらず走るのは少々無理があった。

入っては止まって休憩してまた走ってと続けていった。

 

ペガサス「はぁはぁ……だ、だけど……どこに逃げればいいのだ?」

 

だが、逃げても逃げ場所がないので無意味だった。

自分が王だった時、世界中の国を脅したが結局アークに救出させてしまい失敗に終わってしまった。

なのでどこに逃げても自分を匿ってくれる国など存在しない。

金など持ってすらないし、力も全くなく、商売しようにも自分は城の中で生活していたので全くって言っていいほど世間のことを無知であった。

 

ペガサス「そ、そうだ!! 今すぐにアリスのところに行ってアリスを犯してしまえば実質彼女は俺のものになってアーハム帝国は俺のものになれる!!」

 

しかも、今からアリスのいるアーハム帝国に侵入してアリスの処女を奪って自分のものにしようと計画までたち始めた。

まぁ、その前にアークが発狂して核を発射して世界を滅亡してしまうのだが

 

ペガサス「そ、そうと決まればアーハム帝国に向かおう!!」

 

だがそんな我々日本人でさえ、同じ日本人なのか疑いたくなるようなクズ野郎の前に

 

 

 

 

??「御機嫌よう? 勇者さん?」

 

 

 

 

一つの赤い旋風が現れた。

 

ペガサス「だ、誰だ!?」

 

休憩にと木に寄りかかって座っていたペガサスの前に一人の魔族が現れた。

現れた魔族の姿は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だった。

 

??「あ、申し訳ございません……私は()()()のものです」

 

ペガサス「ま、魔王!?」

 

カサンドラ「ええ? 私の名前はカサンドラ。魔王軍第三幹部に属しており「旋風の騎士」と呼ばれています」

 

ペガサス「な、なんでここに魔王の幹部がいるんだよ!?」

 

ペガサスは訳が分からない顔をして急いで立ち上がりカサンドラから離れる。

 

カサンドラ「……聞いたところによると勇者さん? あなたは国の王になったが愚王で狂王になったあげく歌う死神に負けてここにいるんですよね?」

 

ペガサス「う、うるさいうるさい!! 俺は悪いんじゃねぇ!! あいつらが……騎士たちが悪いんだ!!」

 

カサンドラ「……ふむ、噂通りクズで最低ですね」

 

ペガサス「だ、黙れぇぇぇぇぇ!! 俺はこの世界の主人公なんだぁぁぁぁ!!」

 

激高したペガサスは神様特典の能力を使って剣を召喚しカサンドラに向けて射出させるが……

 

カサンドラ「……見たことがない手品ですね?」

 

 

バシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

ペガサス「……え?」

 

ペガサスは目を疑った。

突然現れた魔王の幹部と名乗る魔族に向かって剣を飛ばしたはずだが当たると思った瞬間に剣は空中で破壊されていた。

空中で剣の欠片が雪のように散っていく中……カサンドラは右手にレイピアを持ち余裕そうに立っていた。

 

カサンドラ「……勇者ってってこの程度なのですか?」

 

しかも当のカサンドラはあまりにも剣が飛んでくるスピードが遅く手品かっと思ってしまうほどであった。

 

ペガサス「な、なんで……」

 

カサンドラ「……なんでってあなたの攻撃が鈍間すぎて欠伸しながら破壊できましたよ?」

 

思いのほか勇者が弱く……ってか弱すぎてどうしようか考えていた。

 

カサンドラ(我が魔王(エヴェリン)からから勇者の実力を調べてこいと命令されましたが……これなんて言いましょうか?)

 

ぶっちゃけそこら辺のオークより弱い。

まぁ、オークは女性を攫って肉便器にする生き物なのでペガサスとはどこか似ているのである。

 

カサンドラ「ん~……あ、そうだ。確か、今逃亡中なのですよね? だったらこうしませんか? あなたが私に勝てば私を好きなようにして構いませんよ? ほらほら? ここにあなたを馬鹿にしているトカゲがいますよー? 勇者さんはオークどもみたいな性欲の塊なので動けますよねー? あ、ハンデで私はここから一歩も動きません」

 

馬鹿にされたあげくハンデまでつけられた勇者は……いや、まさかこんな簡単な挑発を受けるわk

 

ペガサス「な、舐めるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

乗ったよこの人!?

 

ペガサスはカサンドラを囲むように剣を召喚し包囲した。

 

ペガサス「は、は、は、はっはっは!! いいのか降伏しないで!?」

 

流石に勝ったと思い込んだペガサスは高笑いするが

 

カサンドラ「……はぁ……()()()()

 

ため息を吐き、レイピアを構え……

 

 

カサンドラ「”風の神よ、今こそその嘆きの声で大地を消せ「トルネードフォール」”」

 

 

ペガサス「……あれ?」

 

ペガサスは気が付くと視界は上を向いており隣では自分の下半身が転がっており……そのあと爆音が聞こえてきた。

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォ!!

 

 

カサンドラが演唱すると巨大な竜巻がカサンドラのレイピアに絡まりレイピアが突き刺された瞬間、横方向でペガサスに向かって放たれた。(FGOのアルトリアのランサーオルタの宝具みたいな感じ)

超強力な風圧とともに鎌鼬が発生しペガサスを細切れに切り裂いた。

 

ペガサス「な……ん……だ……と……」

 

カサンドラ「あ、少しやりすぎましたね。まぁ、カスだし別に……ん?」

 

カサンドラが切り裂かれたペガサスに近寄ると

 

 

ボコ……ボコ……

 

 

カサンドラ「うわ(引) これがもう一つの能力ですか……瀕死になるほどの負傷なのに高い再生力ですね? トカゲか何かですか?」

 

カサンドラは嫌そうな顔をする。

 

カサンドラ「……これは持ち帰ってサウンドバックにするのも良しですが……お客がそろそろくるので退散しますか」

 

遠くのほうからとてつもない殺気を持った生物が迫ってきているのを気配で感じ取った。

おそらく歌う死神だろうと予想したカサンドラは顔バレしたくないので魔族領にに帰ることにした。

 

カサンドラ「……本当は今の彼の実力も見ておきたいのですが……アーハム帝国の学園に行けばわかりますから別にいいですよね」

 

ついでにアークの実力でも見ようかと思ったが面倒くさいので今度にすることにした。

 

カサンドラ「あ、ついでに置手紙もしておきますか」

 

ペガサス「げほげほ……」

 

カサンドラ「あ、何逃げようとしているんですか?」

 

下半身がなくなってもトカゲみたいに這いずって逃げようとしたがカサンドラに捕まってしまい

 

カサンドラ「ここでしばらく待っててください」

 


 

アーク(わーお)

 

爆音が聞こえてかなり時間がかかってしまったが現場に急行すると……

 

ペガサス「はぐ……ひゃぐ……」

 

アーク(何があったんだ?)

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

手や足に剣が刺さっており宙づりにされていた。

口には猿ぐわがされており叫ぶことが出来ず、顔も涙でびしょびしょにぬれていた。

 

アーク(ん? 紙?)

 

そんな可哀そう……とは思わないがペガサスの胸に一個の紙が張り付いていた。

内容は……

 

『歌う死神へ

恐らく、主人が狙われて報復ついでに殺そうとしたのでこれを読んでいるのは歌う死神本人でしょう。私の名前は教えることが出来ませんが「魔王軍第三幹部」とだけは教えておきます。なぜ、そんな魔王のお偉いさんがいるんだと思いでしょう? 私は我が魔王の命令により勇者の実力を見に来たのですが思いのほか弱く当初はそれなりに実力があったら魔王軍に入れようかと思いましたが却下することにしました。我々はもうこの変態オーク擬き(ペガサスのこと)には興味がないので好きにしてください』

 

アーク(……ドンマイ、ペガサス)

 

まさか魔王軍も勇者を狙ってたとは……まぁ、すぐに興味が薄れたっぽいが

 

アーク(てか、なんでこんなところに魔王軍の幹部がいるんだよ? ……だが、先ほどの爆発音が奴のでこのペガサスの現状の犯人だとしたら納得がいくな)

 

周りを見ると木々が吹き飛ばされた跡や何かが高速で斬った跡があり、台風が通り過ぎた後のようだった。

 

アーク(これ、クロエより威力が高いぞ)

 

ま、とりあえずペガサスが先だ。

 

ペガサス「あが……あぐぁ……」

 

パキパキと「超回復」で傷が癒えてき、動くことができるようになったペガサスは手や足に刺さっている剣(自分で召喚した剣だがカサンドラに使われた)を抜きとり、脱出しようとしたが

 

 

パキパキ……

 

 

ペガサス「ひゃぐぅ!? ひゃぐぅ!?」

 

一歩ずつアークが磔にされているペガサスに近寄ってきた。

 

カキカキ

【やぁ? 勇者君?】

 

ペガサス「ふぐ!? ふぐ!? ふぐぅぅぅぅぅぅぅ!!?!!??」

 

正体が歌う死神だと分かった瞬間、大泣きしだした。

 

アーク(……ちょっとうるさいから猿ぐわ取ってやるか)

 

ペガサス「……ぷっは!? 頼む!! 殺さないでくれ!! もう、お前の主人には手を出さないからぁ!?」

 

……本当に無様だな

目でわかるもん、死にたくないとか赦してほしいとかとか……こういう哀れな奴ほど死にたくないって言いだすんだよな

 

カキカキ

【……いや、俺が許す許さないって問題じゃんないんだよなぁ?】

 

ペガサス「な、なら赦してくれるのか!?」

 

カキカキ

【うん!! 赦すよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()

 

ペガサス「……え?」

 

そろそろこいつとは直接話したいので会話ができるのに変身する。

ついでに面白いものも生産しておく。

さぁ、地獄の時間だ。




どうも「Stronger than you」は神歌だと思う零城です

次回!!
勇者(マジで)死す!!
デュエルスタンバイ!!

作者「あと、前もって警告しときます……めっちゃ……やばいです(主に実行するアークの精神)」


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六十六発目 勇者、最後の夜(残虐行為が連発します)

感想も
名前?◆7w76kxZ/Nc  さん
安喜夫 さん
暇人グレート さん
ももまん さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!

警報!! 警報!!

・オブラートの糞もない!!
・グロ注意!!(読者の感覚による)
・違法薬物とか出ます!!
・情けという言葉がない!!
・描写が下品!!
・現実で真似をしない!!
・主人公のキャラ崩壊(てか怒っているからブチキレている)
・作者は病んでいません

以上の点が大丈夫な人は読んでよし!!


満月の光が差し込む中、俺は勇者に地獄に落とす準備をしていた。

 


 

以前のポイント 1120

 

獲得(城侵入時) 1700

 

変身

サイボーグ 150

 

補給

Mk.22用弾薬 1

DSR-1用弾薬 1

M870用弾薬 1

 

生産

注射器 1

硫酸 1

興奮剤 1

ガソリン 1

タイヤ 1

ナノマシン 1

ヘロイン 1

 

合計ポイント 2660

 


 

アーク「ふー……ようやく戻れた」

 

ペガサス「な!? お前は!?」

 

アーク「よ~? 翔馬さん? スティーブことアークですよ~?」

 

ペガサス「スティーブ!? お、お前は!? お、俺と同じ異世界人なのか!?」

 

アーク「ええ、そうですが? 俺の本名は「鋼宮 徹」ですし」

 

ペガサス「と、トオルだと!? トオルってノエルちゃんの幼馴染の!?」

 

アーク「あ、はい。幼馴染のは嘘ですがそれも俺です」

 

ペガサス「お、お前は俺と同じ日本人だろ!? 情けとかないのか!?」

 

アーク「情け? 情けねぇ……」

 

ペガサス(よし!! あと少しで剣が抜ける!! さっさと抜いてこいつを殺すか人質にすればアリスは俺のものに!!)

 

「超回復」で傷は大体癒え手足に刺さっている剣もあと少しで抜けそうだったが

 

アーク「情け……ですかぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなのお前が俺のアリスに手を出した時点でねぇよ

 

最初から決まっていた結論を言い、準備は整った。

結論を聞いたペガサスはは絶望した顔で見るが

 

アーク「さぁ、断罪の時間だ」

 

 

ガッ!!

バキバキバキ!!

 

 

ペガサス「あ、あぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」

 

ペガサス……翔馬の首を掴みサイボーグの握力を使って首の骨を気道ごと握りつぶす。

首の骨が折られて失神しそうになっているので腰からマテーチェを抜き取り

 

アーク「おい、起きろ。だれが寝ていいといった?」

 

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

ペガサス「ごほぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

マテーチェで翔馬の腹部を縦に斬り裂き血の噴水が出来上がった。

切り口から血が滝のように出てくるが

 

ドス!!

 

ペガサス「ぐふ!?」

 

右手を思いっきり切り口に突っ込み内臓を掻き混ぜた。

右手に生ぬるい感触と温度を感じる。

 

アーク「どうだい? 麻酔もなしに内臓を触られる感触は?」

 

ペガサス「……」

 

アーク「……何か言えよ!!」

 

 

ぐにゅ

 

 

ペガサス「おえぇぇ!?」

 

死んだかと思ったが「超回復」の作用がまだ働いていたので気絶したらしいので胃を握りつぶし起こさせた。

起きたのを確認すると内臓を掴み、そのまま磔から解放させるが

 

 

ブチブチブチ!!

 

 

ペガサス「手がぁ!? 千切れるぅぅぅ!?」

 

内臓を掴んで引っ張って解放しようとしているので内臓が体内から出ていき肉が裂ける痛みと手足から剣が抜けるが手足からかん貫通して抜くので柄にひかっかかるが無理やり突破し抜けた痛みで叫ぶ偽勇者

解放されたがアークはそのまま翔馬を地面に叩きつけ頭を地面に擦り付けさせた。

 

ペガサス「畜生……畜生がぁぁぁぁぁぁぁ!! お前が!! お前さえいなければ俺は幸せになれたはずがぁぁぁぁ!!」

 

アーク「逆上もいいところですね? ……さて、そろそろかな?」

 

何かを待ってたらしいアークはペガサスの頭から足を退かした。

 

ペガサス「糞が!! おい、待て!! 貴様を殺してアリスを俺のものに……あれ?」

 

翔馬が立ち上がろうとしたが……できなかった。

なぜか、()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「……私はあなたを殺すといいましたが……ひとつ問題があってですねぇ……」

 

アークはジタバタと暴れるペガサスの隣で何かを準備していた。

 

アーク「あなたの超回復がじつに厄介でどう殺すか考えたのですが……一つ結論が出たんです!!」

 

神様特典は任意で発動するのがほとんどらしく学園の図書館で知った。

……つまり、こいつは生きたいと思っているから能力が発動しているので

 

アーク「()()()()()()

 

手に注射器を生産し()()()()()()()()()()

 

アーク「あ、ところでなんで動けないんだっと思っているかもしれませんが……理由は簡単です。()()()()()()()()()()()

 

「超回復」は肉体系の再生能力で元に戻ろうと肉体が結び合って回復するというのが前のダンジョンでわかった。

 

アーク「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ペガサス「なんだよこれ!? 聞いてないぞ!?」

 

アーク「そりゃぁ、神様から盗んだ能力ですからね」

 

そして、中に空気を入れた注射器を勇者の腕に射し込む。

 

アーク「はーい、ちょっとチクッとしますよー」

 

ペガサス「な、なに空気を入れているんだい? まさか、それで俺が殺せるとでも?」

 

アーク「いや、普通だったら死ぬやつだがどうせお前は生きてしまう……まぁ、苦しめ」

 

ペガサス「空気でどう苦しむ……げほ……ごほごほ!? な、なんdごほごほ!?」

 

突如、勇者は胸を押さえて苦しみだした。

 

アーク「……突然だが問題だ。血管内に大量の空気が入ったらどうなるか知っているか?」

 

ペガサス「し、知るkげほげほ!?」

 

アーク「ははぁ……正解は<心臓の鼓動を弱くする>だ」

 

注射で血管内に空気を入れると空気は静脈を通って心臓に溜まっていく

すると、心臓は正常な動きができなくなり最終的に心臓が止まるというものだ。

 

アーク「苦しいか? なら、今度は気持ちよくしてやろう」

 

勇者が苦しんでいる間にアークは注射器に今度は液体を入れ、勇者の腕に注入した。

 

ペガサス「なな、なにを入れ……あれ?」

 

アーク「どうだい? 痛みが引いていくだろう?」

 

ペガサス「なんで……怖く感じなく……」

 

え?

何を打ったって?

 

()()()()」っていう違法薬物ですが?

 

ここでヘロインの効果を説明すると強い快感があり、不安、心配が解消されたような気分になる。反面、薬の効果が切れると、落ち着きが失くなり、全身が激しく痛むといった禁断症状がでる。

なんで打ったのかって?

勇者があまりの痛みで気絶しなようにするのと、精神的に殺すためだ。

あと、「薬物、ダメ、絶対」

 

アーク「あと、これも」

 

 

ぷしゅ

 

 

アーク「んで、これをっと」

 

ペガサスの首筋に別の注射を打ちこんだ後、懐からiDROIDを取り出し

 

アーク「えっと……()()3()0()0()0()()っと」

 

カチカチと操作すると

 

ペガサス「あ、ぐぅ!? な、にを……あ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あひゃぁぁぁぁぁ!! 気持ちいいねぇぇぇ?!?!?!? こんにちはぁぁぁぁぁぁ

 

アーク「ウワ、キモ」

 

注入したのはナノマシンで大脳を少し弄らせてもらった。

ヘロインの快楽作用とナノマシンで感度を通常の3000倍にして快楽の海に沈めさせた。

これで仮に元に戻っても違法薬物の作用で再び求めようと廃人になる。

あ、あと感度3000倍と聞いて「どこぞのくノ一たち(対魔忍)」をを思った読者は同志だ。作者は「きらら先輩(鬼崎きらら)」が大好きだ

ちなみにナノマシンには痛みも快楽に変えるよう作用させているので腹部に重傷を負っても痛みが快楽になるので

 

ペガサス「あはは!?!??! あはははh!!!」

 

アーク「……ちょっと投与しすぎたかな?」

 

大地に傷口をこすりつけて快楽を手に入れようとしていた。

ヘロインも高濃度のをいれたので効果も凄まじいであろう。

 

アーク「んじゃ、次はこれ」

 

するとアークはiDROIDを操作し始めた

すると

 

 

ドサッ

 

 

何もない空間から一つのタイヤが現れ、隣にはガソリンがあった。

 

アーク「ほれ、一応王様だったろ? ネックレスをやるよ」

 

そういうと、アークは快楽で絶叫しているペガサスの首にタイヤをかけガソリンをブチまかし火をつけると

 

ペガサス「あひゃぁぁぁぁぁぁ!?!? 熱い!? 苦しい!? 痛いぃぃぃぃ!? 気持ちいぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

 

アーク「おうおう……やっぱ書かれていたとおりだな」

 

ガソリンは一気に燃え上がりペガサスの肌や髪を焼いていった。

人間は可燃物らしく燃えるので焼けた異臭を感じる。

激しく燃え上がり同時にタイヤも一緒に燃えるので溶けたゴムが声帯に絡みつき、声を失う。

 

ペガサス「あ……が……こひぇ……が……」

 

アーク「ごめんな? 糞語はまったく勉強してないから理解できんわ」

 

ペガサス「許し……て……くだ……ひゃい……」

 

ふむ、どうやら「超回復」が薬物の効果も薄める効果があるようだ。

だが、違法薬物の快楽から逃れてもナノマシンの強制快楽からは逃れきれていないようだ。

意識も少しずつ戻ってきて、アークに許しを請うが

 

 

ガシャ

 

 

アーク「赦すかよ」

 

ズドォン!!

 

ペガサス「へぶ!?」

 

カショ

 

手に持っていたM870の銃口を翔馬の顔面に向けて、引き金を引いた

零距離で撃ったので散弾はすべて顔面に命中し腹が立つ顔面を整形させた。

だが、神様特典の能力で再生していく。

 

アーク「ははは……赦して……かぁ……こんなことで赦してしまったら戦場で命を散らした兵士たちはどう赦してもらうのかい?」

 

ボコボコ……と気味の悪い音をたてながら再生していく勇者の顔だが

 

ズドォン!!

カショ

ズドォン!!

カショ

 

再生しては引き金を引き再び再生すれば引き金を引いた。

あたりは肉片で散らばり彼岸花の花畑のようになっていった。

 

ペガサス「ゆるひ……ゆるひぃて……ゆるひぇてくだしゃい……」

 

首に溶けたタイヤが絡まり声が出せないはずだが勇者は必死に声を出して許しを請うた。

 

アーク「おいおい? これくらいでへばらないでほしいな?」

 

するとアークは注射器に新しい別の液体を入れ……

 

 

ドスッ!!

 

注射器を勇者の網膜に向かって思いっきり刺した。

そして、親指で液体を入れていく……すると

 

ペガサス「ああああああああああああ!?!?!ああああああああああああ!?!?!」

 

勇者は声のない叫びをした。

それもそうだ()()()()()()()()()()()()()痛がらない人間などいないのだから。

瞳から注入された硫酸は視覚神経を破壊していき脳に到達しあらゆる神経や脳細胞を破壊していき感覚、記憶を消していく。

勇者も痛みに抗おうと暴れるが盗んだ神様特典の能力の「超回復」が仇となり大地に張り付けられて動けなかった。

しかも、「超回復」のせいで再生してはさん硫酸で溶かされ、また再生して溶かされ痛みから逃れられない。

 

ペガサス「あぐぅ……あぐぅ……あぐぅ……」

 

脳を破壊されていき、言語もおかしくなっていき失神しかけたが

 

アーク「起きろや、てめぇ!!」

 

 

バキゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

ペガサス「へぐ!?」

 

アークはペガサスを起こすために勇者の「男の象徴(睾丸・キ〇玉)」を踏み潰した。

踏み潰されて普通だったら気絶してしまうが勇者にとってはいいモウニングコールだったそうだ。

 

アーク「おや? まだ、眠気が収まらないのかい? なら、これはおまけだ」

 

すると、アークはそこらへんの倒木を探りあるものを見つけた。

 

アーク「みっけ」

 

その手には大量の巨大な蛇が掴まれていた。

アークは蛇に新たなる液体の入った注射を打ち込むと

 

「しゃぁぁぁ!?!? しゃぁぁぁぁl?!?!」

 

打ち込んだのは「興奮剤」で打ち込まれた蛇は大暴れをし始める。

 

アーク「さて、勇者も人間だから選択し位はあげるよ」

 

ペガサス「ひゅぅ……ひゅぅ……」

 

アーク「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

ペガサス「赦してください……ごめんなさい……申し訳ございません……

 

 

アーク「ええ!? ()()かい!? 仕方ないなぁ!!」

 

 

なんとも鬼畜なな返答をしたアークは暴れる蛇を勇者の鼻、口、耳の穴に無理やりいれこんでいった。

 

ペガサス「おごっぉぉ!!?!? や、やめぇlんd!?」

 

アーク「いや、愉快愉快!!」

 

口に入れられた大蛇は暴れ食道を噛みちぎり、鼻に入った蛇は鼻腔内で暴れ鼻血を出させ、耳に入った蛇は鼓膜を破る。

 

アーク「さて、そろそろかな」

 

すると

 

ペガサス「い、いぎゃぁぁぁぁl!??!?! 痛い痛い痛い!?!??!?」

 

投与した「ヘロイン」の快楽効果が切れて、激痛が走るようになった。

 

ペガサス「お願い……殺してくれ……俺が悪かったから……」

 

アーク「悪いが俺には赦す優しさも殺す優しさもないから何もしないわ」

 

そういいながらiDROIDを取り出し操作する。

 

アーク「……だが、お前が神様や死んでいった人間たちに懺悔することはできる」

 

すると勇者の体内に入れ込んだナノマシンが反応し

 

 

アーク「()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

勇者の意識をとある空間に転移させた。

え? どこにに転移させたのかって?

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()3()6()5()()()()()()()()()3()6()5()()()()()()0()()()()()()()3()6()5()()()()()3()6()4()()()()()()()()()()()

 

 

 

アーク「さて……5時間待つか」

 

現在の時刻は深夜の1:00で朝日が出るのは6:00である。

ちなみにだが勇者の精神を閉じ込めた世界では「5分=1年」となっているので

 

 

2()4()()1()()()()()()()()()×()3()6()5()()()()×()3()6()5()()()()()3()1()3()9()8()0()0()()

(計算方法あってるよね?)

 

 

つまりあいつは何もない世界で313万9800年間、痛みだけを感じる世界で生活するということだ。

 

アーク「お、効果も早いな」

 

ナノマシンの作用で精神が閉じ込められたが肉体は生きているので徐々に老化していった。

髪は白く、肌は弱弱しくなっていき、肌色も死人のようになっていった。

おそらく、勇者はあちらの世界で悲鳴を上げ続けているのであろう。

 

アーク「……殺す優しさはないが火葬はしてやるよ」

 

アークは残ったガソリンををもはや老人となってしまった勇者だった人物にかけ、火をつけ火葬した。

 

アーク「あばよ、勇者。あの世でロリ神に謝ってこい」

 

まぁ、再び現世に戻ることはないがな。

 

燃えていく勇者の「超回復」は本来なら発動するはずだが勇者があの空間で「死にたい」と願ったのか発動せずに焼かれていった。

最終的には白い灰と骨が残った。

 

アーク「一応、墓は作っておくか」

 

糞みたいな魂がこの世に残ってもらうのは困るので適当に穴を掘り、即席の墓を作りそこら辺の木の板を使って名前を刻み墓標を作った。

 

アーク「南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経っと……」

 

俺はキリシタンでも仏教徒でもないので申し訳程度に念仏を唱えた。

 

アーク「さて……アリスのところに帰るか」

 

眠い……多分だがここ最近、まともに寝た記憶がないぞ。

さっさと帰って寝るか……あ、その前にノエルに会わないとな

 

アーク「ノエル……怖がるだろうなぁ……」

 

なんたって死神だからな

怖がらないほうが無理がある。

 

アーク「はぁ……What a terrible day(なんて最悪な日だ)

 

こうして俺は勇者の墓に背を向け、帰った。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アークが勇者の墓から去った日から一週間後

 

 

ザク、ザク、ザク、ザク

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

普通なら人間でもエルフでも罰当たりなことだが「そんなのは関係ない」

なぜなら、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

??「……」

 

だれもいない墓で一人の女性が墓をを掘り返していた。

黙々と墓を掘っていく。

 

??「……発見」

 

そして、勇者だったものを発見し回収した。

 

??「マスター(首相)のところに帰還します」

 

目標を手に入れ人間ではありえない跳躍力でその場を後にした。

その女性は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()をして、()()()使()()()()()()()()()()()()がついていた。

そしてその「銀髪の人型古代兵器」の女性の背中には

 

大国(アメリカ)の銃器メーカーレミントン・アームズ社によって製造されているボルトアクション式狙撃銃 「M700」

 

が担がれていた。

……そして、銀髪の長髪で見えにくいが首に

 

 

 

()()()()()

 

 

 

と書かれていた。




どうもようやく勇者が殺せた零城です

ちなみにですが今回出た勇者殺害シーンですが……実をいうと「鬼武者」様の「最強国家 大日本皇国召喚」っていう小説の第二十二話で出たシーンを一部参考にしました。
行先:https://syosetu.org/novel/235939/
(さりげなくURLを載せるなって? 作者の好きな小説だからいいじゃないか!!)

次回は久しぶりにほのぼの回にしたいと思います!!

あと、
「鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~」の評価者が60人を超えました!!
早いって(歓喜)前回から3話しかたってないよ!?

新しい評価者様です
黒スケ さん
またき さん
チーズ狂い さん
ー凪ー さん
げーむ さん
ブルー0910 さん
シロイ さん
sst さん
takeFD さん
笑う宝箱 さん
ありがとうございます!!

最後に一つ
作者は頑張って平日毎日投稿していますが作者のリアルでの用事が出来たので投稿頻度が下がる可能性が出ます
作品ができ次第投稿しますが3日に一話になると思います
申し訳ございません……


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六十七発目 戦争後

祝!! 
UA40,000人突破!!

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
にゃんた2525 さん
安嬉夫 さん
シャルンホルスト さん
ラミエール さん
ありがとうございます!!

ほのぼの回って言ったよなぁ?
あれは嘘だ
あと、今回は少しシリアスシーンが入ります


勇者を殺した後、朝日が昇り俺は勇者が籠っていた城に一度戻り元護衛とその妻と合流した。

 

「もう絶対に放さない」

 

「ええ♡ あなた♡」

 

アーク「……」

 

城に戻ると元護衛の夫と奥さんがいちゃついていた。

 

アーク「( ゚д゚) 、ペッ (末永く核爆発しとけ糞が)」

 

「あ、アークさん!! 本当にありがとうございます!!」

 

アーク「おう、お前もよかったな奥さん帰ってきて」

 

「はい!! 本当に……本当にありがとうございます!!」

 

「感謝しか言えません!!」

 

アーク「……おう、とりあえず外に出るか(とりま、俺の目の前でいちゃつくな)」

 

「はい!! それじゃ帰ろうかハニー♡」

 

「ええ♡ あなた♡」

 

アーク「……」

 

何でだろう……妙にイラって来る

やっぱ監獄にぶち込んでた方がよかったかも。

 

少し悪意が出てきたが心の中で我慢し、国外に脱出し他国の軍と合流した

アークは姿を見られたくないので元護衛氏とはここで別れ、遠くの方から様子を見た。

 

アーク「……任務完了……帰還……する前に行くところがあるな」

 

国民の救出、諸外国の要人の保護、勇者の殺害という依頼は完了したがあと一つ残っている。

 

アーク「会いに行くか……彼女(ノエル)に」

 

遠くの方で他国の騎士たちが救出されたバサビィ共和国国民を介護している間にアークはサイボーグの跳躍力で移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「到着っと」

 

ミール聖教国が担当する陣に到着した。

やはり、宗教の国のせいなのか他国みたいに豪華ではなく純白の鎧をまとっており、清楚な感じであった。

 

アーク「どっか狂王みたいな豪華ではなく質素だが美しいデザイン……カッコいいな」

 

シンプルイズベストな鎧に見惚れるが俺はノエルに用があるんだ。

 

もう慣れた陣内に潜入する。

どこもかしこも「つらかったねぇ」や「無事でよかった」とか聞こえてくるが……中には「死神って案外いい奴なのか?」「虐殺の権化ではなかったのか?」?とか聞こえてくる

いや、マジで世界から見た俺の評判ってなんだよ

 

アーク「殺しはわかるが疫病とか災害を俺のせいにいてほしくないんだよなぁ」

 

風評被害はおやめにいただきたい。

ミール聖教国の陣に潜入し騎士に見つからないよう影から影に移動し進んでいくと

 

アーク「これか?」

 

進んでいくと一つの小さめのテントを見つけた。

護衛をしている騎士も多かった。

 

アーク「あんなに小さいのに護衛の数が多い……軍のトップならもう少し大きいテントだがあのテントは成人男性一人くらいの大きさだ」

 

するとテントの中から二人の女性が出てきた。

金髪にいつものシスターの服を着て、助ける際に約束を結んだ少女……ノエルだ

 

アーク「……いた」

 

クリサリスで助けた際に正体を話したが……謝らないとな

 

出てきたノエルとマザーは騎士たちに護衛されながら一際大きなテントに向かって行く。

気づかれないよう後ろからついていった。

テントにつき耳を立てると

 

アーク「……なるほどね」

 

どうやら、今回のことで本国に帰るらしい

しかも、出発がこの後すぐらしい

 

アーク「……また今度……っていうわけにはいかないか」

 


 

「……では二時間後、出発するので準備をお願いします」

 

ノエル「……はい、わかりました」

 

「……申し訳ございません……本当は休みたいはずでしょうが本国からの命令でして」

 

ノエル「いえ、大丈夫です……では、失礼します」

 

軍のトップからいろいろと聞いた後、ノエルとマザーはテントから出た。

先ほど軍のトップと会って様態は大丈夫かと聞かれたりした。

 

ノエル「ねぇ……マザー……」

 

「なんでしょうか? ノエル?」

 

ノエル「……アーク……トオル様のことなのですが……」

 

「……やはりあの声はトオル様ですよね?」

 

だが、一つだけ心残りがあり

アークのことだった。

 

アーク『ノエル!! 帰ったら君に言うことがあるから助けさせてくれ!!』

 

アーク『今は言えないけど……()()()!!』

 

あの声は明らかにトオルの声だった

最初は単に声が似ているのであろうと思っていたが自分の名前を言った瞬間、トオルだと確信した。

 

ノエル「なんで……トオル……」

 

テントから出た後、トボトボと二人で並んで自分のテントに戻り中で話し合う二人

 

「ノエル……もし、ですが……また彼と会う機会があっても話そうとせずに速やかに立ち去りなさい」

 

ノエル「え、ええ!? なんでですか!?」

 

「彼は世界中でバケモノと呼ばれている怪物です。私たちは彼の正体も知ってしまったので彼が私たちを口封じで殺しに来るかもしれません」

 

ノエル「こ、殺しに来るって……トオル様はそんなことしません!!」

 

ノエルはアークはそんなことはしないというが

 

「では、しないという根拠は何ですか? 彼と一緒に一時ですが過ごしたから? だけどそれは勇者……あの大馬鹿野郎を殺すための演技だとしたら? 本性を現していないだけで本当は私たちまで殺そうとしているのでは?」

 

ノエル「トオルはそんなことをしません!! 彼はダンジョンの時に褒めてくれる優しさもあるしみんなが言っていた残虐なバケモノなんてことはありません!!」

 

ノエルは生まれて初めて育て親のマザーに反論した。

別に暴力で言えなかったとかではなくマザーは普段から自分のことも考えて行動してくれているので言う必要がなかったが

声が枯れるくらい叫んだ。

 

「でも彼はノエルを利用しようとしたのですよ!?」

 

ノエル「そ、それでも彼はそんなことをするような人ではありません!!」

 

「そう言える根拠は何ですか!?」

 

ノエルはアークは優しい人だと反論するがマザーは戦争で一方的に虐殺した人物が優しいとは思えないから会うなと口論になる。

 

ノエル(確かにトオル様がアークではないという確証はありません……だけどせめてあと一回でもいいから確かめたいので会いたいのです!!)

 

そんな口論になっている二人がいるテントの中に

 

 

 

アーク「あ~……お取込み中か?」

 

 

 

一人の死神がやってきた。

 

ノエル「トオル様!?」

 

「ッ!? アーク!?」

 

音もなく入り口にアークが立っていた。

 

アーク「よぉ? ノエル? 約束通り来たぜ?」

 


 

ふぃー……警備が割と厳しくて入るのに時間がかかったな

なんか中から大声やら聞こえてきて少しビビったが問題はないようだ。

 

ノエル「トオル様……」

 

「アーク……何をしに来たのですか?」

 

アーク「ん? 何って助けに行ったとき会うって約束したし?」

 

「口封じに殺しに来たのですか?」

 

アーク「いや、だったらあの時見捨ててるし」

 

マザーに警戒されている……まぁ、それが正しい対応だが

 

アーク「んで? お二人さんは怪我はないか?」

 

「馴れ馴れしく話しかけないでくれますか?」

 

アーク「ん、その様子だと何もないようだな」

 

ノエル「トオル……」

 

アーク「あ、もうトオルじゃなくてアークでいいよ」

 

ノエル「……あなたは本当にアークなのですか?」

 

アーク「……そうだ、俺は歌う死神こことアークだ」

 

ノエル「……騙したのですか?」

 

アーク「騙した……騙してはいないさ……君と一緒にいた時のあれがありのままの俺だし」

 

ノエル「でも!! あなたはそんな殺すように生まれた人間には思えません!!」

 

アーク「それは人間としてはだろ? 俺はもう戻れない道に入ってしまったから人間じゃなくて化け物さ」

 

ノエル「化け物って……トオルはいいのですか!! あなたは異世界の人でで争いなんてなく平和な世界で生まれた人間なのですよ!?」

 

アーク「別に? 確かに俺は戦争や争いの……まぁ、少ない世界から来たが俺は受け入れてるぜ? 受け入れてるから先の戦争も俺が勝ったんだから」

 

ノエル「ッ!? 罪悪感とかもないのですか……」

 

ノエルは顔を伏せ俺に問う

 

アーク「……俺は決意を固めて死神になるんのを決めたんだ……決めていなかったら今頃、怖がって出てきやしてないさ」

 

ノエル「なんで……なんで……」

 

するとノエルは目から涙を流しながら言った……否、叫んだ

 

 

ノエル「なんで戦争をしたのですか!!」

 

 

アーク「……なんで戦争をしたのかって? そりゃ、相手に自分の力を示して二度と戦わせないためだが?」

 

ノエル「戦争しなくても話し合えばよかったのに!! それじゃ、ますますトオル……いえ、アークが悪い人になってしまいます!! 戦わずとも手と手を取り合って話せば戦わなくてもいいはずです!!」

 

アーク「手と手を取り合うかぁ……ノエル……一つ教えてやるよ」

 

本当はなるべくオブラートに行きたかったが……現実を見せてやるか

 

 

アーク「平和ボケもいい加減にしろよ餓鬼が

 

 

ノエル「っひ!?」

 

「な、なんですかこれは」

 

少し殺気と怒りを込めた言葉をノエルにぶつける。

 

アーク「手と手を取り合う? 妄想も大概にしてほしいな。そんなことができているなら今頃、この世界には戦争なんてないんだよ。」

 

ただ言葉を投げつける

 

アーク「俺の世界でもいたよそんな平和ボケしている奴が確かに平和はいい……だけど、もし他国から侵略されば大人しく従う気か? 家族が目の前で殺されてもただ見ておくだけなのか? それが嫌だから人間もエルフもみんな武力を持つんだよ……大切な家族を守るために」

 

ノエル「で、でも!! 大切な家族を守るためならどの道、武力なんて持たなければ!?」

 

ノエルも負けじと反論するが足が震えており説得力がない。

 

アーク「……俺が生まれた国(日本)も平和主義という他国には侵略しない、戦争をしない、武力を持たないっていう国だがそんな国でも武力を持ってるんだぜ? 笑えるよな? 平和を掲げているのに平和を守るために武力を持つなんて? 寝言は寝て言えだ。羨ましいよなぁ? お嬢ちゃんみたいな温室育ちは戦争や殺害の辛さなんて知らないんだから」

 

ノエル「ッ!! いいえ!! わかります!!」

 

アーク「わかるなら、もう二度と言うな」

 

テントの中から叫び声が聞こえてしまったのか、外から鎧の動く音が聞こえてくる。

 

アーク「潮時か……最後にノエルに一つだけ言っておくよ。戦争で勝利し英雄って呼ばれた人間はそりゃ名誉なことだろう……だけど戦争が終わればそいつは殺してきた奴らの悪夢を見だしたり戦争を忘れた奴から怪物呼ばりされる。それに……この世界の住民にはわからないと思うが結局兵士の安息の地なんて戦場しかないんだよ」

 

ノエル「……もう……いいです……ええ、わかりましたよ!! 私があなたに会うのが間違いでした!!」

 

するとノエルは泣きながら俺に向かった暴言を吐く。

 

アーク「ああ……こんな俺と会うなんて運が悪かったな? ……さて、出ていくか。あ、あと言っておくが別に俺の正体を暴露しても構わんが、だからっと言って俺の主人に危害を加えるなよ」

 

ノエル「……最後に一つだけいいですか」

 

アーク「なんだ?」

 

ノエル「なんで……歌う死神になるのを受け入れたんですか?」

 

アーク「なんでか……さぁな? でも、俺は大切な主人(アリス)を守るためならどんな罪でも犯すきだよ。それに……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ノエル「アークみたいなのが?」

 

アーク「もしこの世界に悪を知らない奴らだけになってしまったら、悪の甘い蜜に溺れてしまったら出るのが難しくなる……だから俺みたいに「反面教師」を作り出し、あいつみたいにはなりたくないって思ってくれればそれだけで少しは平和になれる……それだけさ」

 

ノエル「……それって」

 

アーク「まぁ、簡単に言ったら()()()()()()さ……さて、それでは失礼するよ」

 

アークは言うこと言うのを終えた瞬間、テントから出ていきミール聖教国の陣地から脱出した。

 

「マザー! シスター・ノエル! どうかされましたか!?」

 

アークがテントを出た数秒後に騎士がノエルのいるテントに入ってきた。

 

「大変です!! アークが来ました!!」

 

「死神が!?」

 

マザーが騎士にアークが来たと話し、騎士は大慌てで付近の捜索に出ようとする。

だが、アークはサイボーグの機動力の前ではすでに脱出している。

 

ノエル「……必要悪」

 

そんな慌ただしい空間の中、ノエルは一人立っていた。

 

ノエル「アークって……そんなつらいことが……」

 

そして、ノエルは一つのことを決めた。




どうもパソコンが壊れてPSvitaで書いたけどすごく書きにくかった零城です

次回はアーハム帝国に戻ります


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六十八発目 報告

感想も
桜白狐 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改ニ さん
ヴェノム さん
ありがとうございます!!

今回は一応ほのぼの?回です


ノエルのテントを出た後、おそらく顔バレをしたはずなのでスライダーでアーハム帝国に戻っていた。

 


 

以前のポイント 2660

 

獲得

勇者殺害 800

 

変身

スライダー 250

 

現在のポイント 3210

 


 

さて、帰る途中で皇帝に連絡したついでにいろいろと分かったことがあった。

まず、今後のバサビィ共和国は占領などはせずに新しい国を作るそうだ。

そのあとのことはしばらくは国際会議で決めてるそうだ。

だが、問題もできた。

 

アーク「……()()()()()()()()……か」

 

そう、首相のことだ

言われたときに思い出したが俺が勇者を殺しに行くときも首相が見当たらなかった。

 

アーク「……まさか、抜け道があったとはな」

 

場内を調べると隠し扉らしき場所があり掘っていくとバサビィ共和国の外につながっていたそうだ。

これにより首相率いる残党兵がまだいると分かり国際指名手配になることになった

一応だが目撃情報も手に入れており「()()()()()()()()()()()()()」らしい

 

アーク「大量の何か……か」

 

そこでアレクサンダー皇帝陛下は見つけ次第捕縛、または殺害を許可をとった。

じきに見つかると思うから放っておいても問題はないが

……もう一つ問題ができた。

 

アーク「通知さん? 聞こえるか?」

 

それは出発したときのことだった。

ノエルにあんなこと言ってしまったが良かったのかと思い久しぶりに通知さんに聞いてみたんだが……返ってきた返答が

 

 

()()()()()()()()()()()()()()

 

 

って出てくるだけで答えが来なかった。

おかしいな? 最近、会話してないからとうとう家出でもしたのか?

逆に家出がマジだったら俺が困るんだが

 

アーク「……今度から積極的に会話するか」

 

スライダーでアーハム帝国に向かって飛んでいる間にいろいろと考えたり思ってたりしていると

 

アーク「ふぃ~……ようやく帰ってきた」

 

下を見ればもはや故郷に思えてきたアーハム帝国の街並みが広がっていた。

 

アーク「とりま、先に城に行くか」

 

翼を広げ、城に向かって飛んでいく。

 

アーク「到着っと」

 

城門の前にある広場の建物の陰に降り立ち、いつものサイボーグに変身する。

 


 

以前のポイント 3210

 

変身

サイボーグ 150

 

合計ポイント 3060

 


 

変身した後、城門に近づき城門の門番に話しかける。

 

アーク「えっと……『歌はいまだ止まぬ』」

 

「ッ!! こちらです」

 

ちなみに先ほど言葉は事前に皇帝に決められた合言葉で、周囲にばれないよう決めてくれたものだ。

ちょっと中二病臭いが、それだったらこの世界の魔法演唱はどうなるんだとなりそうなので突っ込んではだめだ。

 

門番に案内され裏門から場内に入り、皇帝のいる部屋に向かっていく。

 

アーク(……さすがにまた『次は○○っていう国に向かってくれ』ってことはないよな)

 

マジでまた頼まれたら核を見せて脅して寝よ。

 

もう見慣れた廊下を歩いていくと皇帝のいる部屋についた。

 

「こちらです」

 

アーク「ありがとうございます」

 

案内してくれた執事に感謝しつつ扉をたたく

 

 

コンコン

 

 

アーク「失礼します、アークです」

 

アレクサンダー「入れ」

 

 

カチャ

 

 

中に入るとテーブルと椅子一つとソファがあり、ソファのほうに皇帝とその妃がいた。

 

アレクサンダー「来たか、アークよ」

 

アーク「申し訳ございません、事前予約(アポイント)も取らずに来てしまい。報告と今後について参上しました」

 

アレクサンダー「まぁ、良い。座れ」

 

アーク「失礼します」

 

自宅にあるような固い椅子ではなくふかふかな椅子に座り一息入れる。

ようやくゆっくりできる……

 

アーク「あと、こうして面と面で向かい合うのは初めてですねエリザベル様」

 

目の前に皇帝陛下とその皇妃であるエリザベス・フォン・アーハムがいた。

 

エリザベス「ええ? そうね……あなたがアークね?」

 

アーク「はい、アリス様の護衛兼使い魔をしていますアークです」

 

エリザベス「アリスが変わった使い魔を召喚したって聞いたけど……本当に変わってるね」

 

皇妃はアークの体をじっくりと見物する

……なぜかやたらと頭を見てくるが気にせんどこ。

 

エリザベス「……話の前かもしれないけど……アーク? 一つ聞いていいかしら?」

 

アーク「? なんでしょうか?」

 

 

 

エリザベス「()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 

アレクサンダー「ごふぅ!?」

 

アーク「す、好き!?」

 

突如、皇妃からトンデモナイことを聞かれ呆けるアークとそれを聞いて口に含んだ紅茶を噴射する皇帝。

 

アレクサンダー「え、エリー!? 急に何を言っているんだい!?」

 

ちなみにどうでもいいことだがアレクサンダーはエリザベスを愛称で【エリー】と呼んでいる。

 

エリザベス「まぁまぁ、それで? どうなの?」

 

アーク「好き……まぁ、好きですかねぇ……」

 

アレクサンダー「お?(怒)」

 

なぜか、心臓がバクバクと暴走し顔が熱くなる

しかも、皇帝からは殺意を向けられている。

 

アーク「あ、いえ……好きって言っても恋愛とかではなく彼女の誠実さが好きということです」

 

エリザベス「あら? そうなの?」

 

アーク「それに主人に恋に落ちるなど使い魔としてはあってはならないことだと思うので」

 

アレクサンダー「そ、そうか……ふぅ、焦った」

 

アーク「失礼ながら質問しますがなぜ私にそのようなことを?」

 

エリザベス「アリスのことが嫌いならどうやってこのバケモノ君をあの世に送ろうか考えてたのよ」

 

いや、物騒だな

 

アーク「あ、あと最近のアリス様のことなのですが……」

 

アレクサンダー「ああ……言ってた通り座学に没頭させたよ。最初は嫌々していたが……」

 

エリザベス「アークが帰って来るよって言ったらあの子、急に頑張りだしてね♪」

 

……なんでや

 

アレクサンダー「……おかげで前にテストをしてみたがクロエの成績にはまだ届かぬが素晴らしい成績になったわい」

 

アーク「そ、そうですか……」

 

エリザベス「うふふ♪ ほんと、どこかの父親と似て単純なんだから」

 

アレクサンダー「た、単純って僕のどこが単純なんだよ」

 

この皇妃、夫を単純っていったぞ

てか、皇帝……僕ってなんだよ

 

エリザベス「あら? 誰かしらねー? 私との結婚申し込みの時にやらかした皇帝陛下さんは?」

 

アレクサンダー「だ、ダレダッケナー?」

 

何故か皇帝は今まで見せた威勢はどこへやら

完全に皇妃の尻に敷かれている夫になった。

 

アーク「え、エリザベス様……お言葉かもしれませんが皇帝陛下は素晴らしいお方だと思いますが?」

 

エリザベス「あら? 言っておくけどこの皇帝……案外、ポンコツなのよ?」

 

ぽ、ポンコツって

 

エリザベス「私たちが若かったころの結婚の申し込みで私の家……あ、一応、私は元公爵の子だから……それで来た時なんか」

 

アレクサンダー「ちょ!? お願いエリー!? それは言わないでくださいお願いします!!」

 

な、なんだ!?

急に皇帝が取り乱したんだが!?

 

だが、皇妃は聞こえてないふりをして話し始めた。

 


回想シーン

 

大体30年前

 

エリザベス「ちょっと!! いつまで緊張してるのよ!?」

 

アレクサンダー「い、い、いやぁ!? き、きんりょうなんかさてなさー!!」

 

エリザベス「顔色も悪いし言葉もおかしいわよ!?」

 

エリザベスが生まれ育った公爵の屋敷に次期皇帝とその将来の妻がやってきた。

 

「まぁまぁ、アレクサンダー様? 緊張せずともいいのですから」

 

屋敷の中にある接客の部屋にエリザベスの父親と母親が笑顔で並んで座っていた。

言っておくがコレは皇帝の権力を狙った政略結婚ではなくこの世界では珍しい恋愛結婚でしかも娘が嫁ぐのは皇族の、しかも次期皇帝なので家柄的にもよかったので結婚することを許したんだが……

 

エリザベス「ちょっと! 将来、家族の一人になる妻の前なんだからビシッとしなさいよ!!」

 

アレクサンダー「そ、そうだね!! すぅー…ひっひふー……」

 

エリザベス「それは出産のときの呼吸よ!?」

 

若いころのアレクサンダーは実は今みたいな勇ましい姿の欠片もなかった。

 

「はははは!! 次期皇帝陛下様? そんなんじゃ国を導けれないですよ!!」

 

アレクサンダー「す、すまない……で、では改めて」

 

この時の公爵は「エリザベスを僕にください」っと言えば即座に了承するつもりだ

初めて彼氏ができた時はいちゃもんでもつけて別れさせようと思っていたが相手が次期皇帝だと分かった瞬間、驚いた。

まぁ、娘が幸せならそれでよし……だったのだが

 

アレクサンダー「む、む、む……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥さんを僕にください!!」

 

「ああ、わかっt……はい?(怒)」

 

「あら♡ プロポーズされちゃった♡」

 

エリザベス「<〇><〇>」

 

 

回想終了


 

エリザベス「ってなことがあったわぁ」

 

いや、何してんねん皇帝

 

アレクサンダー「い、いや……あれは言い間違いだって……」

 

エリザベス「……あの時お父様が憤怒に墜ちて戦争になりかけたわよ」

 

アレクサンダー「あ、えっと……すみません……」

 

アーク「は、ははは……で、でも人生は失敗はつきものですから……」

 

エリザベス「まったくよ……あなたったら子供たちとも関わるのが下手糞で私を通してじゃないと話せないくせに」

 

アレクサンダー「だ、だって嫌われたくないもん」

 

アーク「え? 確かアリス様は皇帝陛下はクロエ様にしか興味がないって」

 

アレクサンダー「え、そう思われてたの?」

 

アーク「いや、アリス様はてっきり嫌われているのかと」

 

アレクサンダー「あ、いや……そのぉ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

娘とはどう話せばいいのかわからないんだ

 

え、そういう?

 

アーク「で、でもクロエ様とは?」

 

アレクサンダー「クロエとは話すけど座学での参考で教えているだけで……プライベートのことは話してない……」

 

なんなん……この皇帝

 

アーク「じゃぁ、普通に話せば……」

 

すると皇妃が横から割り込んできた。

 

エリザベス「っていうにもいかないのよ? この皇帝ね? 昔は今より娘と話したり遊んでくれたりしてたのよ」

 

あ、結構いい父親やん

 

エリザベス「でも……昔、まだ幼かったころのアリスとクロエが作った小さなお城を間違えて破壊してしまったの。その時、アリスたちが「お父様大っ嫌い!!」って怒ってね? それを聞いた皇帝は吐血して一週間寝込んだわ」

 

ダメージ受けすぎやろ

 

アレクサンダー「アリスに「大っ嫌い」って言われクロエに「ろくでなしのじじぃ」って言われてね……その時は本当に死のうかと思ったぐらいだよ」

 

アーク「……ちなみにそれっていつ頃のころですか?」

 

アレクサンダー「13年前」

 

アーク「昔すぎですよ!?」

 

アレクサンダー「だってぇ……まだ、アリスたちに大っ嫌いって言われたくないじゃん……父親的に」

 

なんだ……ただのマダオか

 

アーク「なら、今度お茶会でも誘ってはどうですか?」

 

アレクサンダー「いや、近年の若者の流行に全くついていけてないから無理」

 

エリザベス「そうよねぇ……それにアリスは最近お友達が増えてきたそうだからそっちに合わせた方がいいのかなって思ってしまうし」

 

アーク「は、はぁ……」

 

難しい物なんだな親っていうものは

 

エリザベス「でも一つ心配なのは……異性からのアプローチなのよねぇ」

 

アーク「と言いますと?」

 

エリザベス「最近、ちゃんと話してないから恋愛告白でもされてないか聞けないのよぉ」

 

まぁ、平民の俺じゃ関係のないことだが貴族の世界じゃ厳しい世界だもんな

 

エリザベス「私も学園にいた時、一日に7人も告白された時があったわぁ」

 

アーク「そ、そうですか? でも、確かにアリス様は美人なので告白もあり得そうですね」

 

アレクサンダー「でしょぉ!! 可愛いよねぇ、僕らの娘」

 

エリザベス「クロエもアリスも目元は私に似ていて、鼻は貴方に似ているなんて……やっぱ私たちに子ねぇ」

 

なんだこの親バカは?

 

エリザベス「産んで苦労したけど良かったわぁ……ほんと、うちの()()()は可愛い子しかいないわねぇ!!」

 

アーク「へー……そうなんで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え、三姉妹? クロエ様とアリス様は知っていますがもう一人いるんですか?」

 

アレクサンダー「あ、そうかアークがまだ召喚されていないときだもんな。うちの三姉妹の末っ子の『レイチェル・フォン・アーハム』で第三皇女だ」

 

え、初耳なんだが

 

アーク「そのぉ……レイチェル様ですか? 今はどちらに?」

 

アレクサンダー「レイチェルは今は「魔剣士」になるために外国で剣術を学んでいるんだ」

 

魔剣士……それは魔法使いみたいに魔法が使え、剣士みたいに剣も使えるというバランスのいい戦士だ

 

エリザベス「レイチェルはねぇ……優しい子なのは間違いないけど頑固でツンツンしてるのよぉ。えっと剣術を学んだあとは魔法を学ぶそうよ? アリスたちより一年年下だから新入生で入ってくるわね」

 

これはメンドクサイ予感がしてくるな。(フラグ「(゚∀゚)キタコレ!!」)

 

アレクサンダー「でも、幸せなのは変わりなさ!! 僕はこうして世界で一番愛している奥さんと会えたし♡」

 

エリザベス「もう、あなたったら♡」

 

目の前でいちゃつきだした熟年夫婦

 

 

アーク(俺、なに見せられているんだろう)

 

 

本来は報告して終わるはずなのだが……俺は熟年夫婦の惚気を見るために来たのではないんだが……

こうして俺は熟年夫婦のイチャラブを見せられたのであった。




どうもパソコンが治ってようやくいつも通りにかける零城です

次回は久しぶりにアリスとか登場します


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六十九発目 (ようやく)主人の所へ

感想も
ノロケル さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!


そこから1時間ごようやく解放してくれた。

きついよ……なんで熟年夫婦のバカップルを見なきゃいかん

 

アーク「では、失礼します」

 

アレクサンダー「ああ、すまんな」

 

 

カチャ

バタン

 

 

アーク「はぁ……口から砂糖とか超えて塩分が出そう」

 

皇帝の部屋を出て廊下を渡り、事前に聞いておいたアリスの部屋に向かう。

 

アーク「ってか男の俺が少女の部屋に入って大丈夫なのか?」

 

俺は妹や姉がいないが男が少女の部屋に入るのは控える行動なのはわかっている。

まぁ、俺も逆に気が引けるが

 

アーク「外に呼び出すか」

 

男のプライド的に入ってはいけないと結論を出し、外に呼び出すことにした……が

 

アーク「さて……なんてアリスに言おう……ん?」

 

廊下を歩いていると金髪で翡翠色の瞳をしたエルフ

 

アリス「……」

 

アーク「あ、アリス! 帰ってきたぞ「ちょっとアーク、用があるから来て!!」おう!?」

 

ようやく主人に出会えたと思いきやアリスに手を強引に掴まれ連行されて行く。

 

アーク「え、ちょ!? どうしたんだよアリス!?」

 

アリス「いいから来て!!」

 

華奢な手がアークの手を包み込む。

健康が良い印に血の気もよく、温かい体温が伝わってくるが……握りしめる力はとても強かった。

引き攣られるままについていくと一室の部屋に入っていった。

中は広く、白を基調とした色合いに椅子と机が一つずつありダブルベッドサイズのベッドまであった。

直感で把握したが

 

アーク(これ、アリスの部屋やね?)

 

思いもしなかった方法で念願の主人の部屋に入ったが……それより聞きたいことがある。

 

アーク「なぁ、アリスどうしたんだ?」

 

アリス「……」

 

部屋の中に連れていかれ茫然と立ち尽くすアークにアリスは顔を伏せていた。

どうして連れてきたのか聞いた瞬間、アリスは顔を上げこちらを振り向き……

 

 

 

 

 

 

パァァァァァン!!

 

 

 

 

 

 

 

アリスの顔は泣いており、大粒の涙が頬から流れて行った。

そして、気が付いてた頃にはアークの頬をアリスの手が叩かれていた。

 

アリス「なんで……なんで……黙っていったのよ!!」

 

アリスの瞳から大粒の涙を流しながら言う。

 

アーク「……すまん」

 

アリス「なんで急にお父様が私を座学にのめり込ませるか不思議に思ったけど……おかしいなって思って調べたらアークが国相手に戦争するって知ったし!!」

 

アーク「でも、別に勝てたんだからいいじゃないか?」

 

アリス「ええ、勝てたからいいけど……アークが死んだらどうするつもりだったの!?」

 

アーク「別に俺が死んでも勇者を道連れにできたらそれでいいんだが」

 

アリス「そういう問題じゃないの!! 主人には黙って戦場に行くなんて……残された主人の気持ちを考えなさいよ!!」

 

アーク「それに言ったら言ったでアリスがついてくるかもしれないじゃないか」

 

アリス「黙って消えてしまうのがもっと嫌なの!!」

 

アーク「いや……俺はアリスをあの糞野郎のところにやるのが嫌だから戦っただけだし」

 

アリス「私もあいつと結婚なんて死んでも嫌だけど!! ()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「……ごめん」

 

アリス「次、勝手にどこかに行ったら許さないんだから!! もし、したらアークが帰ってくるまで教会でお祈りしてずっと死ぬまで待っておくんだから!! ご飯も食べないからね!!」

 

アーク「わかったよ」

 

てか、死ぬまで教会で祈り続けるって

マジで速く帰らないといけない奴やん

 

アリス「はぁ……罰として後でスイーツ作りなさい!! 私、あなたが頑張っているんだから勉強頑張ったのよ!!」

 

アーク「あ、そういや成績上がったんだって? すごいじゃん」

 

アリス「ふふん!! まだ、クロエ姉様には届かなかったけど学年で7位になれるほどになったわ!!」

 

胸を張ってどや顔をするアリス

……やっぱアリスと一緒に過ごすのが落ちつくな。

 

アリス「あと、魔法が……成長してくれたらなぁ……はぁ……」

 

アーク「そう、急がなくてもいいじゃないか?」

 

アリス「でもアークに守られっぱなしなんて皇族としてどうかと思うし……ちなみにアークって私がどれくらい強くなったら私が一人で行動してもいいのかな?」

 

アーク「基本的には生涯ずっと守るつまりだが……そうだなぁ……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ぐらいかな?」

 

アリス「……なんか、一生来ない気がする」

 

アーク「まぁまぁ……急がずにゆっくりと行けばいいのさ……ふぉあ……眠い」

 

アリスに注意され、約束をし、帰ってスイーツの用意でもしようかと思ったが急に睡魔が襲ってきた。

あ、そういやここ最近全く寝てないわ(五徹)

 

アーク「う……すまん、アリス……」

 

アリス「アーク!? どうしたの!?」

 

アーク「少し……寝てから……スイーツを作r(ドサッ)

 

アリス「アーク!? どうしたのアーク!?」

 

急にふらつきだし、そして死ぬように倒れた使い魔に心配になり近寄る主人

だが、近づいて聞こえてきたのは

 

アーク「( ˘ω˘)スヤァ」

 

アリス「……はぁ……心配して損した」

 

一瞬、頬を叩いたときの力が強すぎて気絶したのかと思ったが深い寝息が聞こえてきたので安心はした。

 

アリス「まったく……アーク? ここで寝たらさすがに人間じゃないあなたでも風を引くわよ?」

 

アークが倒れた場所はアリスの部屋の中だった。

 

アリス「……ま、アークも頑張ったんだから大目に見よ」

 

だが、さすがにこのまま放置するのも気が引ける。

 

アリス「アークの家までは……遠いから無理……だったら」

 

どこかにアークを寝かせる場所がないかと場所を考えているが

 

アリス「……ないわね」

 

が一か所だけあった。

チラッと横目で見たそこには……自分のベッドがあった。

確かにここからならアークを運ぶ(だが重いので引きずる)のができる距離だった。

だが……

 

アリス「なんか……変な感じがする」

 

どういうわけかアークを自分のベッドで寝かせるのが……どういうわけか顔が赤くなる。

 

アリス「……臭くないわよね?」

 

男性って匂いを気にするだろうか?

一応、ベッドの匂いを嗅いでみたが……いつもの花のような匂いしかしない

 

アリス「大丈夫よね?」

 

大丈夫だと結論を出し、ベッドの上にアークを乗せる。

 

アーク「ぐ~……ぐ~……」

 

引きずらられれても起きないところを見るによほど疲れて熟睡しているらしい。

ベッドの上で幸せそうに寝ているアークを見ていると

 

アリス「はぁ……ふぉあ……私まで眠くなってきたわね……あ」

 

目をこすりながら少し寝ようかと思ったが……現在、アークがベッドを占拠している。

 

アリス(ど、どうしよう!? わ、私今まで一人で寝てきたから寂しくなんかはないけど自分のベッドに寝かせた男の隣で寝るなんて初めてよ!?)

 

床で寝ようかと思ったが寝心地が悪いので却下した。

 

アリス「ま、まぁアークより先に起きればいいし!!」

 

そっとベッドの上に乗り、アークの隣……ではないが少し離れたところで横たわった。

 

アリス「……お休みアーク」

 

そして、目をそっと閉じたのであった。

 


 

アーク「う、ううううん?」

 

目が覚めるとそこは

 

ぴぃぴぃ……

さわさわさわ……

 

夕焼けの空に一面の野原が広がっていた。

 

アーク「あれ?」

 

俺っていつの間に外に出たっけ?

夢ならリアルな夢だな?

 

アーク「にしても何もないな」

 

広がている形式は野原だけでそれ以外は全くなかった。

 

アーク「にしてもなんか……()()()()()()()()()()

 

どういうわけか懐かしく感じる……一度もここには来たことがないはずなのに

 

アーク「まぁ、いいか? はぁ……マジでいろいろとあったな……」

 

思い返せば、急に勇者がやってきて調子に乗るわ、調査のために潜入しダンジョンにも行ったけどへっぽこすぎるわ。急にアリスと結婚しようとしたりしていろいろとあったなぁ

 

野原の上でしみじみと懐かしく感じていると。

 

 

カサッ

 

 

アーク「ん?」

 

後ろから誰かが歩いてくる音が聞こえてきたので振り向くとそこには

 

アーク「誰?」

 

??「……」

 

そこには夕焼けの光で綺麗に銀色に輝く髪をした女性がいた。

だが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「な、なぁ? 本当に誰なんだ君h……ッ!?」

 

いったい誰なのか近寄ってみようとしたが()()()()()()()()()()

 

 

カサッカサッ

 

 

だが、あちらは動けるらしく一歩ずつ近づいてくる

そして、夕焼けのせいで見えなかったが右手に

 

 

カチャ

カシャ

 

 

一丁の拳銃が握られていた。

 

 

ジョン・ブローニングの設計に基づき、アメリカ合衆国のコルト・ファイヤーアームズ(コルト)社が開発した軍用自動拳銃で1911年の制式採用から1985年までの間、アメリカ軍の制式拳銃として第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、そして、ベトナム戦争にも使われ、今でも世界中でつ買われている名銃の中の名銃

 

 

 

「M1911A1」

 

 

が握られていた。

しかも、マガジンを挿入しスライドを引く動作を見るに手際よく行っているので初めてではないだろう。

 

アーク「っクソ!!」

 

それが分かった瞬間、額から大量の汗が流れてきた

「殺される」と右手に持っている拳銃で丸わかりだった。

 

アーク(くそ!! 動けよ!!)

 

しかし、動こうにもまるで空間ごと固められたかのように身動きができず、ただ虚しく息を吐くだけだった。

 

アーク(夢にしてはリアルすぎだろ!?)

 

どうやら現実らしい

そして、銀髪の女性は目の前まで近づきアークの額に銃口を突き付けた。

この距離になっても顔はモザイクがかかっており見えなかった。

 

アーク(っへ……俺が殺した兵士の怨念が殺しに来たのかもな)

 

これが夢で逢ってほしいな思いつつ目を瞑り引き金が引くその時を待っていた。

 

??「……」

 

 

カチッ

 

 

トリガーに指がかかり力が入れられ銃弾が放たれようとした瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポスッ

 

 

アーク「……え?」

 

いつまで待ても銃弾が来ず、逆に胴体に柔らかい感触を感じたので目を開けると

 

アーク「え、どういう?」

 

銀髪の女性は俺に抱き着いていた。

身長もアリスと同じくらいだが彼女からの匂いは人間やエルフ特有のではなく……「どこか機械臭かった」

そして、右手で握られていた拳銃は地面に落としており握っていた右手も震えていてアークの背中に回っていた。

 

アーク「き、君は一体……」

 

だが、こちらが聞こうとしたが

女性は耳元でこう言った。

 

??「早く……見つけて……助けて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()

 

アーク「……え?」

 

どういうことか聞こうとしたが

 

 

ザ、mこあえヴぃnpくぉんr@v@くぇnrrrrヴぁうfbv!??!!??!?!?!

 

 

アーク「う!? な、なんだ!?」

 

突然、耳をつんざくような金切り音が聞こえてきた。

俺はうるさいだけだが女性はこの音が聞こえた瞬間頭を抱えて苦しみだした。

 

??「ッ!? ッ!? ッ!? ッ!?」

 

そして、彼女の体にテレビの砂嵐のようなものが纏わりつきだした。

纏わりついていき徐々に消えていった。

 

アーク「ッ!! 待って!!」

 

アークは手を伸ばし彼女の手を握ろうとしたが虚しく空を切るだけだった。

だが、消えてしまう瞬間……

 

 

首に「弐号」という文字と

 

 

 

??「お願い……逃げて……」

 

という悲しい声が聞こえた。

 


 

アーク「……っは!?」

 

目を開けるとそこは誰かのベッドだった

周りを見るとどこか既視感をを感じた。

 

アーク「あ、ここアリスの部屋か」

 

で、体から感じる柔らかい感触は……ベッドか

あれ? ってことは俺、アリスのベッドで寝てたのか?

 

アーク「……くっそ恥ずかしい」

 

だけど……アリスのベッド……いいにおいがするな

まるでお日様と花畑のなかなかに包み込まれたようなような匂いだな……落ち着く。

……でも()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「にしても変な夢……あれ? どんなんだっけ?」

 

夢の内容を思い出そうとしたが……どういうわけか思い出せなかった。

だが「早く助けに行かないといけない」とい欲求だけは出てくる。

 

アーク「まぁ、そのうち思い出すだろ」

 

それより今はアリスのベッドから出ないと

 

アーク「こんな汗臭いおっさん……いや、俺まだ18歳か……そんな奴が寝たベッドなんか嫌だろう……さて、起きるか」

 

だが起き上がろうとした瞬間

 

 

もにゅ♡

 

 

アリス「んん♡」

 

アーク(ん?)

 

とりあえず自由になっている左手を動かそうと力を入れた瞬間、柔らかく弾力のある感触が伝わってきた。

布団にしては弾力が肉体みたいに柔らかい……それに今更気が付いたが自分の顔もすごく柔らかいものに挟まれている。

 

アーク「な、なんだこれ?」

 

柔らかいが別に息苦しいとかではなくどういうわけか居心地がいい。

ずっとここに居たいが……少し魔性的な魅惑を感じ虜になってしまいそうなので脱出を決断する。

右手を柔らかい物から離し、体を起こそうとしたが

 

 

むにゅ♡

 

 

アリス「あん♡」

 

アーク(おう?)

 

離した右手が再び柔らかい感触が伝わってきた。

しかも最初に触った感触より柔らかい。

 

アーク「なんなんだ?」

 

正体を明かすため、少々右手に掴んでいるナニカを強く掴む。

足を動かして起きようにも足に何かが絡まっていて起きれなかった。

感覚的に……細いな? 女性の足みたいに細い。

 

アーク「……ぷっは!? ようやく出れ……」

 

どうにか顔を動かし上に向くによって顔を出せたが……一つ問題ができた。

それは()()()()()()()()だった。

 

アリス「ん、んん♡」

 

上を向くと自分の主人であるアリスの顔がドアップに見えた。

そこから視線を右に向けると

 

 

むにゅむにゅ♡

 

 

アリスの早熟した大きな胸を自分の手で鷲掴みにしていた。

……逆に左手はアリスの下半身に向かっておりアリスの背後に回っていた。

下半身で背中側にあり、弾力がいい物って……

 

アーク「……ひゅっ」

 

正体が分かった瞬間、自分はとんでもないことをしているのに気がつき急いで離れることにした。

幸い、アリスも見たところ寝ているようでこっそり離れれば二次被害は起きないだろう。

 

アーク「は、離れないと……」

 

だが

 

アリス「ん~……待ってアークぅ……」

 

アーク「んぶ!?」

 

離れようとした瞬間、アリスの腕がアークの頭を包みこみ自身の巨大な胸に押し付けた。

 

アーク(やばいってこれ!? いろんな意味でやばいことになるって!?」

 

アリス「ん……やぁ……もうやめてよアークぅ♡」

 

アリスは寝言を言って寝ているがアークは結構危機的状況だった。

どういうわけか体がムズムズしてくる。

 

アーク(ってか、なんでこんな状況でも寝れてんだよ!?)

 

アリスの声が色っぽしアリスからいい匂いがする。

 

アーク(ええい!! ままよ!!)

 

これ以上は危険だとは判断したアークは意を決して左手を放してアリスの肩を叩く。

 

アーク(アリスさん!? 起きてください!!)

 

 

ポンポン!!

 

 

アリス「うう……ん……ふぉあ~……あーくぅ……おはよ……う……え?」

 

肩を叩いたらアリスはまだ眠たそうに起きた。

そして、何かに抱き着いているのとそれが動いているのに気が付いて下を向くと……

 

アーク「あ、アリス……放して……」

 

自分の胸に使い魔を押してけていて、しかも自分の胸を使い案の手が鷲掴みにしていた。

それを見て返ってきた答えは

 

アリス「きゃ、きゃ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

 

そして、右手を振り上げ

 

アリス「こ、この変態使い魔がぁ!!」

 

 

ずばこぉぉぉぉぉぉぉぉん!!

 

 

アーク「んぶへ!?」

 

華奢な右手がアークの顔面にめり込んだ。




どうも生まれ変わるなら炊飯器になりたい零城です

最近、戦闘回が多かったのでしばらくほのぼの回とギャグ回を送るのと次章に入ります


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第三章 家族?編
七十発目 久々の料理


感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
一般国家総統 さん
桜白狐 さん
シャルホスト さん
ありがとうございます!!

あと、なんか微妙な場面で次章に入りましたが気にしてはダメです


アーク「……」

 

アリス「……」

 

窓から差し込む光が少しずつ夕焼け色になっていく中、アークとアリスはお互い向かい合って正座していた。

理由は簡単、アークがアリスの体にボディタッチでラッキースケベしたのとアリスはアークを主人として皇族としては淫乱なことをしてしまいお互い謝っていた。

さっさとどちらかが謝れば終わることなのだがやったことがアレなのでできなかった。

 

アーク「あ~……アリス……腹掻っ捌いて詫びるから許してくれないか?」

 

アリス「ちょっと!? それって死ぬってことじゃない!? やっても許さないわよ主人として!?」

 

アーク「でもまだ結婚すらしていない女性の大切な所を触るなんて……ごめん! やっぱ切腹するから許してくれ!!」

 

アリス「ああ、もう!! そんなことだったら私だってアークの意思関係なく密着してしまったが悪いんだから!!」

 

ってな感じでお互い一歩も引かなかった。

 

アリス「アークに非なんてないわよ!! 戦争もして勇者も殺したりして忙しかったんだから!!」

 

アーク「そんなことでも使い魔として一線を踏み越えてしまったから責任は取らせてくれ!!」

 

アリス「な、なら……そのぉ……どうだった?」

 

アーク「どうだったって……何が?」

 

アリス「……触り心地」

 

アーク「あ、えっと……すごく……柔らかったです」

 

アリス「そ、そう……」

 

やっべ、すっげぇ恥ずかしい

 

アリス「こ、こほん!! いい! もう二度としないのと今回のことは私たちが墓に入るまでの秘密よ!!」

 

アーク「秘密にしなかったら俺、死刑案件なんだしな」

 

アリス「いいから!! いい?」

 

アーク「わかったよ……あ、あとスイーツだな……もう夕方……だよな? だし、もう遅いから明日でいいか?」

 

アリス「やだ、今すぐ食べたい」

 

アーク「夕飯入らんぞ?」

 

アリス「……じゃぁ、食べ終わった後に食べたい!!」

 

アーク「はいはい……あ、じゃぁ……なぁ、アリス? 氷魔法って使えるか?」

 

アリス「使えないこともないけど……木の枝みたいに細いし脆いよ?」

 

アーク「いや、攻撃に使うんじゃなくて料理で使いたいんだ」

 

アリス「え! 私も手伝っていいの!?」

 

すると、アリスの耳がピコピコ動き出した

よほど嬉しいんだろうな。

 

アーク「ああ……今から時間はあるか?」

 

アリス「う~ん? 学園の課題も終わらせてるし夕食まで時間があるからいいよ!!」

 

アーク「あ、んじゃここの厨房使っていいか?」

 

アリス「城の? いいじゃないかな? ちょっと確認してくる!!」

 

アリスは立ち上がりパタパタと廊下に出て行った。

 

アーク「……さてと、今のうちに「()()()」にも連絡しておくか」

 

そういうとアークはメールを開き今回の依頼主に連絡した。

 

 

数分後

 

 

アリス「アーク! 料理長がいいって!!」

 

アーク「お、そうか」

 

てなわけで俺は調理場に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~厨房~

 

アーク「すみません、ありがとうございます」

 

「……まさか、死神さんは料理までできるとはなぁ」

 

俺はアリスと厨房の責任者でもある料理長の許可を得て厨房にいた。

デカいなやっぱ城のは

調理器具も鏡ように磨かれており、職人魂が感じ取れる。

 

アリス「お待たせ!! アーク!!」

 

アーク「お、来たか」

 

アリスも簡単な作業着にエプロンも着てやってきた。

 

アーク「それじゃ、作りますか」

 

だが、いざ作り出そうとした瞬間

 

アーク「……なんか近くありませんか?」

 

料理長とその部下のシェフが俺にべったりと引っ付くように見てきた。

 

「キノセイデハ?」

 

「そうですよ!! 別にアークの料理はおいしいっていう噂を聞いて嫉妬とかしてませんからね!!」

 

「料理を見て、参考にしようなんてちっとも思ってませんからね!!」

 

……そ、そうか

 

アリス「ねぇ~!! アーク!! 早く作ろ!!」

 

アーク「はいはい、んじゃ作りますかね」

 

皆も一緒に作ってみよう!!(第八回、多分)

 

材料(六人分)

 

薄力粉 100g

牛乳 300cc(300ml・1と1/2カップ

卵 Mサイズ2個

バター 大さじ1(約15g)

砂糖 大さじ1(18g)

塩 小さじ1/5(1g)

生クリーム 200cc(200ml・1カップ)

(クリーム用)砂糖 大さじ3と小さじ1(約40g)

 

1,バターは湯せんかレンジで溶かしておく

2,卵をよく溶いておく

3,砂糖と薄力粉をあわせ、ふるいながらボールに入れる

4,卵と塩、バターを加えてよく混ぜ合わせた後、牛乳を「少しずつ」入れて混ぜる(作者は一気に入れたので一回目はこれで失敗した)

5,30分ほどそのまま置いて生地を休ませる

6,キッチンペーパーなどに油を含ませてフライパンに塗り、中火で温める

7,生地をお玉に1杯分ほど入れ、一点に向かって「注ぎ足しはせずに」注ぎ、20cm薄く広げる(二回目はこれで失敗した)

8,ふちが乾いてきたら裏返して10秒ほど焼き、金網などに乗せて蒸気を飛ばして冷ます

9,同様にすべての生地を焼く

10,別のボウルに生クリームと砂糖を入れ、底を氷水に当てながら8分立てにし泡立て器を持ち上げてみて、やわらかい角が立つ状態になるまでやる

11,クレープとクレープの間にクリームをまんべんなく塗り、層になるように重ねる

12,冷蔵庫で1時間ほど置いて、味をなじませて出来上がり

 


 

以前のポイント 3060

 

開発

iDROID(皇帝用) 2

 

生産

薄力粉 1

牛乳 1

卵 1

バター 1

砂糖 1

塩 1

生クリーム 1

 

合計ポイント 3051

 


 

てなわけで完成したのは

 

アーク「ミルクレープ!!」

 

地層のように何層も重ねられその間にクリームを入れたケーキであるミルクレープが完成した。

我ながら初めて作ったが……できてよかった。

 

「おおおお……」

 

「まさか……これほどとは……」

 

周りから賞賛の声が出てくる中

 

アリス「……(ぽたぽた)」

 

アリスが目を輝かせ耳をパタパタ動かし涎を垂らしている。

 

アリス「……アーク」

 

アーク「あ、まだ食べちゃダメだからな」

 

アリス「……ッ!?(絶句)」

 

ダメに決まってんだろ。

六人分作ったけど四個は皇族一家の分で一つは「とある人物」に渡す用だ。

 

「あ、アーク殿!? 最後の一つは……」

 

アーク「ん? ああ、それはみんなで食べていいよ」

 

「え、でも一個だけ……」

 

アーク「ミルクレープは何層も重ねて作るもんだから一層ずつ分けて食べてな(鬼畜)」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

何やら料理人たちが絶望しているがほっといて配膳するか。

 

アーク「お待たせしました、スイーツです」

 

アレクサンダー「おお……これがアークの世界のスイーツ」

 

エリザベス「もう、見てわかるわ……これ絶対においしい」

 

クロエ「アーク!! 帰ってきたのなら私のところに来てくださいまし!!」

 

アーク「あ、申し訳ございませんクロエ様」

 

クロエ「私を差し置いてアリスと一緒にいるなんて……」

 

アリス「ふふん♪ いいでしょクロエ姉さま♪」

 

アーク「アリス様もなに張り合っているんですか」

 

アリス「私、アークと一緒に料理手伝ったもん!!」

 

ちなみにアリスには冷やすのを頼んでおいた。

 

クロエ「な、なんで私を呼んでくれないんですか!?」

 

アーク「いや……クロエの魔法って威力高いからアリスが丁度良かったんだ」

 

ぶっちゃけクロエに会い行くのを完全に忘れていた

ごめん、クロエ

 

アリス「アーク!! 早く食べたい!!」

 

アーク「……少しは皇族である自覚を持ってほしいのだが……はぁ、いいぞ」

 

アレクサンダー「では、さっそく……(パクッ)……おお、これは!!」

 

エリザベス「んん♪ これは子供たちが夢中になるのが納得するわね」

 

お、どうやら皇帝夫婦は好評のようだな

あと、食べている時に幸せそうに食べている顔……アリスたちに似ているな。

んで、アリスたちは

 

アリス・クロエ「「アーク、おかわり」」

 

アーク「いや、速ぇ!?」

 

もう食べ終わったぞこの姉妹。

 

アーク「え、もうないんだが」

 

アリス「え、そんな……」

 

クロエ「待ってアリス!! 確か、料理人に渡した一個があったはずよ!!」

 

アリス「あ、確かに!!」

 

狙われるミルクレープ、そして上司に奪われる料理人たち

まことに理不尽である

 

アーク「……今度、また作るから我慢しろ」

 

アレクサンダー「あ、じゃその時ワシらの分も作っておくれ」

 

エリザベス「なんならこの城に住まわせましょう」

 

アレクサンダー「おお!! エリー!! いい案ではないか!!」

 

アーク「え、俺に拒否権ってないんですか?」

 

エリザベス「断るなら皇族の頭を下げるわ」

 

アーク「それは俺的にもダメです」

 

アレクサンダー「仕方ない……今度、学園に行くときに作っておくれ」

 

アーク「……まさかと思いますが毎日……ってことは流石に」

 

エリザベス「当り前じゃない」

 

おい、皇族

執務はいいのか

 

結局、また来た時に作るということになった。

 

アーク「さてと……後片付けはシェフたちに任せるとして……アリス? 少しいいか?」

 

アリス「ん? なぁに?」

 

アーク「俺、少し用事があるんだがいいか?」

 

アリス「……私もついていく」

 

アーク「いや、用が済んだらすぐに帰るぞ?」

 

アリス「どっかの誰かさんが戦いに行くかもしれないじゃない!!」

 

アーク「あの時はぁ……あの時だけど……」

 

アリス「ダメ!! 私もいく!!」

 

……これは断って無理やり付いてきそうだな

でも、流石にアリスをアイツに会わせるのはまずいしな

 

アーク「……帰ったらスイーツを追加で作るから」

 

アリス「やだ!!」

 

くそ、物でもダメか

……仕方ない

 

アーク「申し訳ございませんが皇帝陛下……明日中には帰って来るのでアリス様と一緒に外出してよろしいでしょうか? 場所はここから離れた場所ですがアーハム帝国領内です」

 

アレクサンダー「普通なら断るが……私が断ってもアリスが駄々こねそうだから今回は特別に許可する。それに付添人がアークだから大丈夫であろう」

 

アリス「駄々こねるってお父様!! 私はそんな子供ではありません!!」

 

アーク「……はぁ、それじゃアリス? 30分後に門の前で集合な」

 

アリス「わかった!!」

 

アレクサンダー「あ、あとアークよ。お主に一つ伝えることがある」

 

アーク「はい、なんでしょう?」

 

アレクサンダー「明日の夜は国際会議とパーティーがあるから間に合うように」

 

アーク「え、まさかの戦勝で勝ったからお祝いのですか?」

 

アレクサンダー「いや、表むきにはアークのバサビィ共和国国民救出での感謝パーティーだ」

 

アーク「あ、そうですか」

 

アリス「アーク!! 早く行こう!!」

 

アーク「ああ、では皇帝陛下……行ってまいります」

 

アレクサンダー「あと、アリスに何かあったら……首を洗って待って居れよ?」

 

アーク「あ、はい」

 

アリスは遠足に行くかのようにウキウキとしながら部屋を出て準備しに行った。

 

アーク「んじゃ、連絡するか」

 

そして、今から会いに行くやつに連絡するためメールを開く

 

アーク「えっと……『おい、ロリ神起きてるか』っと」

 

すると数分後に

 

ロリ神『はいはーい!! 起きてるよー!!』

 

アーク『今から会いに行ってもいいか?』

 

ロリ神『え、なぁに? もしかしてお姉さんにあいたくなっちゃった?』

 

アーク『お前、お姉さんって言えるほどの年じゃないだろ。勇者を殺した報酬を受け取りに行っていいか』

 

ロリ神『あ、そうだったね。んじゃ、前にあったところで』

 

アーク『あ、その前に面倒ごとが一件。うちの主人も同行になった』

 

ロリ神『え、それま?』

 

アーク『ま、だ。すまんな』

 

ロリ神『もぉ……仕方ないねこっちも話しに合わせるわ』

 

アーク『おK、それじゃ今から行くから』

 

ロリ神『おっけー!! 準備しとくからね!!』

 

よし、予約もできた。

あとはアリスと一緒に行くだけだな。

そう、今から会いに行くのは若干存在を忘れかけていた俺を転生してくれたロリ神だ。

 

アーク「あ、あとこれも開発しておくか」

 

こうして俺はアリスが準備できるまで外で待機しておくことにした。

 

 

30分後

 

 

アーク「……まだかな」

 

日が沈み夜になり月が昇っている中、俺はアーハム帝国の首都に入る門の前にいた。

 

アリス「アーク!! お待たせ!!」

 

アーク「お、アリス」

 

アーハム帝国はやはり大国なのかわからないが夜になっても活気があった。

そんな中、アリスがトコトコと走ってきた。

 

アリス「ごめんね、待たせて」

 

アーク「おう、ってかその恰好はなんだ?」

 

アリス「ああ、これ? 流石に夜の外を第二皇女が出歩くのはまずいからコレを着てきたの!!」

 

目の前まで来たアリスはその場で一周クルリと回る。

いつもの明るい色のドレスではなく、黒っぽいフードとマントというシンプルで目立たない色だった。

 

アーク「まぁ、その方が目立たないからいいか」

 

アリス「でしょ!! それよりアークが今から会うのって誰なの?」

 

アーク「まぁ……俺の恩人かな」

 

アリス「へぇ~……その恩人ってどこに住んでるの?」

 

アーク「え、アーハム帝国の郊外」

 

アリス「……遠くない? 馬を借りてきた方がよかった?」

 

アーク「安心しろ、別に借りる問題は解決したから……さてとそろそろかな?」

 

懐からiDROIDを取り出し確認すると

 

 

『開発完了しました』

 

 

アーク「うっし、アリス? アリスって速い物に乗っても大丈夫なタイプ?」

 

アリス「まぁ、よほど速くなければ大丈夫よ」

 

アーク「それじゃ、召喚っと」

 

すると

 

 

ッカ!!

 

 

アリス「きゃぁ!?」

 

突如、アークの目の前で魔法陣が出現し輝き出した。

そして光が収まって現れたのは

 

アリス「……何これ? 馬……にしては背が低いわね」

 

アーク「これは【バイク】っていう俺の世界での乗り物だ」

 

召喚されたのはバイクだ。

別に俺がスライダーに変身してアリスを乗せて飛べばいいが……まぁ、無理だろうだからコレにした。

 

アーク(相変わらず、カッコいいなぁ)

 

……実は俺、バイクが好きで選ぶのも拘った。

召喚したのはトライアンフ社製の「ボンネビルT100」で『メタルギア4』でビッグママこと【EVA】が乗っていたバイクだ。

本当はライジングのサムとライデンが乗っていたバイクを出したかったけどアレ、フィクションだったわ

カッコよすぎだろ、あのバイク

 


 

以前のポイント 3051

 

開発

ボンネビルT100 250

 

生産

バイクヘルメット 1

 

合計ポイント 2800

 


 

いつもなら通知さんが開発完了を教えてくれるが……本当にどうしたんだろ

 

 

アーク「んじゃ、アリスこれ」

 

アリス「何これ?」

 

アーク「なんってヘルメットだが?」

 

アリス「なんでこんな兜みたいなのを被らないといけないのよ」

 

アーク「いいから、安全のためにつけろ」

 

アリス「でも、アークがつけてないじゃない」

 

アーク「俺はサイボーグだからいいんだよ」

 

言っておくが現実でヘルメットつけていなかったら犯罪なのでつけるように。

 

アーク「さて、行くか。アリス、後ろに乗りな」

 

ボンネビルT100にまたがり、アリスに乗るよう促す。

 

アリス「う、うん!! えい!!」

 

アリスの飛び乗る感じでまたがる。

 

アーク「それじゃ、結構飛ばすから掴まってな」

 

アリス「うん!! こうでいいかしら?」

 

後ろに乗ったアリスはアークに掴まろうと体を密着させた……が

 

 

ふにゅ

 

 

アーク「んぶ!?」

 

アリス「え、どうしたの!?」

 

アーク「い、いや何でもない」

 

密着したせいでアリスの……そのぉ……なんだ、デカいアレ()が直に当たっている。

 

アーク(……俺の精神と目的地……どっちが先に終わるか)

 

とりま、心を無にした。

 

アーク「出発するぞ」

 

アリス「うん!!」

 

そして、俺はエンジンを吹かしスピードを上げた。

ちなみにバイクの運転だが前世は免許を持ってなかったのでVR世界でミラーとオセロットに教えてくれた。

 

 

ドドドドドドドドドドドド!!

 

 

アリス「きゃー!! 何これ!! すごく速いじゃない!!」

 

アーク「……初めて、後ろに乗せたがアリスが案外乗り物酔いとかないエルフでよかったよ」

 

アリス「ねぇ!! もっと上げて!!」

 

アーク「あいよ!!」

 

この世界に法定速度とかないので思う存分スピードを上げられる。

後ろで主人が笑顔になっているのを感じながら、月明かりが照らす中……爆音を鳴らしながら進んでいった。




どうも、ここ最近作者のスイーツを作るのが趣味になりだした零城です

次回は久しぶりにロリ神が登場します


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七十一発目 報酬受け取り

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!


アーク「ほい、着いたぞ」

 

あれからバイクを1時間ぐらい最高スピードで飛ばした後、到着した。

 

アリス「……お尻が痛い」

 

アーク「ごめんな悪路をしかなくて」

 

洞窟の前でバイクを止める。

 

アリス「眠気は痛みでどこか行っちゃうし……」

 

アーク「ごめんって……さっさと行って終わらせるか」

 

こうして前に来た洞窟の中に入っていったが

 

アーク「……あのぉ、アリスさん?」

 

アリス「な、何かしらぁ?」

 

アーク「……なんか近くありませんか?」

 

洞窟の中に入った瞬間、アリスが俺にべったりとし始めたのだ。

べったりしてわかったが小刻みに震えているし若干汗で湿っている。

 

アーク「あ~……もしかして……」

 

アリス「ち、違うわ!! 別にお化けが怖いとかじゃないわ!! アークがどっかに行かないよう密着しているだけよ!!」

 

アーク「いや、俺はまだ何も言ってないんだが」

 

アリス「違うからね!! 皇族である私が幽霊ごときで怖がるものですか!!」

 

……なぜか顔を青ざめ、足が震えているアリスが勝手に否定する。

すると……

 

 

カツン……

 

 

どこかで小石が転げ落ちた音が響いてきた……しかし

 

バッ!!

 

アーク「……おーい、アリス? 小石が落ちた音だって」

 

アリス「無理、歩けない」

 

アリスは俺の体に木にとまったセミのようにしがみついていた。

完全に密着している。

別にこんな状態でも歩けるが邪魔だ……あと、アリスからいい匂いがするので……少し、精神を乱れる。

 

アーク「……なら、入り口で待っておくか? 護衛は月光に呼んで頼んでおくから」

 

アリス「やだ!! アークと一緒がいい!!」

 

なんか子供っぽい感じで一緒に行くと言うアリス……言ってはあれだけど面倒だな。

 

アーク「じゃぁ、降りてくれ」

 

アリス「それもヤダ!!」

 

アーク「……はぁ」

 

あと、アリスさん……無意識……だろうけどいろいろと当たっているんですよね……主に胸。

 

結局、おんぶするみたいに背負って進んでいった……ちなみにアリスは俺の背中に顔をうずめている。

 

アーク「もしかして、アリスって幽霊が苦手?」

 

アリス「そうよ!! なにか悪い!?」

 

アーク「いや、別に……でも、意外と可愛らしいところもあるんだって思っただけさ? ほら、前に部屋行った時だってぬいぐるみとか可愛い奴がいっぱいあったし」

 

アリス「か、かわい!? そ、そう……ありがと」

 

なんか照れているアリスを放置して先に進んでいくと

 

アーク「やっぱ、あった」

 

アリス「何これ?」

 

いつの日か見た襖がそこにあった。

 

アリス「アーク? これ何? 私、こんな扉見たことないんだけど?」

 

アーク「これは襖っていう扉だ……まぁ、ぶっちゃけ言うと俺の世界にある扉」

 

アリス「変わった扉ね? でも、なんでこんな洞窟にコレがあるの?」

 

アーク「……それは俺も思う」

 

慣れた手つきで襖を開けると

 

アーク「よぉ、ロリ神」

 

 

ロリ神「やっほー!! アーク!!」

 

 

日本家屋みたいな部屋の真ん中に俺を転生してくれた。

 

アーク「約束通り来たぞ、糞が」

 

ロリ神「え、第一声がソレ?」

 

アーク「……だってなんで転生者の俺があの糞野郎を殺さんといけんのじゃ? お前らのミスでああなったんだから」

 

ロリ神「ま、まぁ……それは報酬で詫びるってことで……」

 

アリス「ね、ねぇアーク? この子誰?」

 

ロリ神「あ、君…じゃなくて貴方様がアリス様ですね!!」

 

アリス「え、ええ……私がアリス・フォン・アーハムでアークの主人よ」

 

ロリ神「私は不甲斐ない洞窟の住民兼旅人さ!!私のことはデヴォチカって呼んでね!!」

 

ちなみにデヴォチカとはロシア語で女の子という意味だ。

 

アリス「えっと……デヴォチカちゃんはアークとどういう関係?」

 

ロリ神「子供じゃないもん!! 私とアークは……まぁ、腐れ縁な関係でよく情報共有してるんだ」

 

アリス「アークと……ふぅ~ん……」

 

え、なんかアリスから冷たい目で視られるんだが。

 

アーク「こ、こほん……それで……デヴォチカ? 例のなんだが……」

 

ロリ神「あ、そうだったね……あ、その前に……アリス様? 少しよろしいでしょうか?」

 

アリス「……なに?」

 

なぜかアリスがロリ神を睨みながら返事をする。

一応、こいつ神様なんだが……

 

ロリ神「え、えっと……私とアークはここで少し難しいお話をするから……この子のお世話を頼んでいいかな?」

 

すると

 

??「バウバウ!!」

 

アリス「え、きゃぁ!?」

 

アーク「アリス!?」

 

突然、襖の奥から犬のような生き物が飛びついてきた。

 

ロリ神「あ、こら!! ケル!! お客様なんだから!!」

 

だが、()()()()()()()()()()()

 

アーク「……なぁ、ロリ神……あれって?」

 

ロリ神「え? ああ、私の友人の一人である冥府担当の神様が今回のヘマで報告書と戦っているから私のところにあずかることになったの」

 

アリス「ちょ、ちょっとコイツって「()()()()()()()」じゃないの!?」

 

そう、アリスに飛びついたのは地獄の番犬ことケルベロスだった。

だが、サイズが柴犬くらいしかなかった。

ってかこのロリ神って冥府の神と友達なんかい。

 

ロリ神「いやいや、アリス様? こんな旅人が幻獣なんて飼えるわけないじゃないですか。それにもし本当にケルベロスならもっとデカくて凶暴ですって」

 

アリス「……そ、そうよね。(ぺろぺろ!!)って、もう!! くすぐたいってばぁ!!」

 

ロリ神「あ、そういえば最近遊んでなかったな……」

 

アーク「いや、友人から預かったんだから少しは遊んでやれよ」

 

アリス「もう、そんなに遊んでほしいの?」

 

ケルベロス「「「バウバウ!!」」」

 

ロリ神「……すごいね、君の主人。私でさえ懐いてもらうのに時間がかかったのに」

 

アーク「まぁ、だからこそ魅力的な主人さ……それで報酬は?」

 

ロリ神「あ、そうだったね……それじゃ、はいこれ」

 

そういうと目の前の何もない空間からスーツケースが出てきた。

 

ロリ神「中に報酬の金貨が入ってるから」

 

アーク「どうも」

 

スーツケースを受け取った後、俺の能力を使って全て開発ポイントに変えた。

 


 

以前のポイント 2600

 

獲得(今回の事件と謝礼) 30000

 

合計ポイント 32600

 


 

アーク「おい、ちょっと待て。多すぎないか?」

 

ロリ神「え、いらないなら返してよ。ソレ、私たちの給料から引いているんだから」

 

アーク「断るわ」

 

ロリ神「ま、ソレ全部「ありがとう代」として受け取ってよ私たち神々の尻拭いをしてくれて」

 

アーク「ざっけんな」

 

ロリ神「あ、あと一つ」

 

アーク「まだなんかあるのか?」

 

ロリ神「ふっふっふ……聞いて驚け!! アーク!!」

 

アーク「いいから早く要件を言え」

 

 

 

ロリ神「君に新しい神様特典を加えることになりました!!」

 

 

 

……え、マジ?

 

ロリ神「いや、本当に異例中の異例だよ? 神が新しい神様特典を付与するなんて」

 

アーク「……まぁ、使えるものはありがたくもらうか……それで? 新しい神様特典ってなんだ?」

 

ロリ神「その前に……はいこれ!!」

 

そう言って渡されたのは……一つのカプセルで中を見てみると

 

アーク「え、ナンスカコレ」

 

まぁ、簡単に言ったら

 

 

 

悪意、恐怖、憤怒、憎悪、絶望、闘争、殺意、破滅、絶滅、滅亡

 

 

 

黒い金平糖でどう見ても人類滅亡を謳う衛星でした。

はい、どう見ても本家アークでした。ありがとうございます

 

ロリ神「何って、新しい神様特典だけど?」

 

アーク「え、何? マジでゼロとかワンになって蠍パパ()と戦うの?」

 

ロリ神「そのうち天国作るマン(エデン)裏切るマン(ルシファー)にでもなるのwwww」

 

アーク「絶対、嫌だ」

 

嫌な予感しかしない

 

ロリ神「まぁまぁ、遠慮しないで」

 

アーク「遠慮する前に拒否しているんだが」

 

ロリ神「あ、安心して某アークにはならないから」

 

もう、隠す気ないだろ

 

アーク「んで、どういう能力なんだ?」

 

ロリ神「まぁ……言うより感じた方が速いからね……ってなわけで!!」

 

するとどこからかビールジョッキを出した。

そして、その中に先ほどのどう見ても某アークのソレを注いでいった。

注ぎ終わったソレを俺の目の前に置き

 

ロリ神「はい、イッキイッキ!!」

 

アーク「え、飲むのコレ?」

 

ロリ神「決まってるじゃない!!」

 

いや、そんな「当たり前だろjk」みたいな顔で言われても

 

ロリ神「あ、ちなみにこのまま飲まなかったら君の主人に飲ませるから」

 

アーク「はぁ……ままよ!!」

 

このまま断ったらアリスがヤバいことになりそうなので飲むことにした。

 

 

ゴクゴクゴク……

 

 

……おうふ、なんだこの味

イチゴが最初に来て次にキムチの辛みが襲ってきて帰り際にゴーヤの味がした。

 

アーク「……っぷは、飲んだぞ」

 

ロリ神「おお……マジで飲みおった」

 

アーク「……胃と腸がムカムカするんだが」

 

ロリ神「まぁ、慣れで頑張って」

 

はぁ……ようやく終わったよ。

あ、その前に一つやることがあったな

 

アーク「おい、ロリ神。お前に渡すものがある」

 

ロリ神「え、何々!!」

 

アーク「これ」

 

コトンと机に置かれたのは

 

ロリ神「お!! ミルクレープだ!! くれるの!?」

 

出したのは俺が作ったミルクレープである。

 

ロリ神「わーい!! それじゃ、いただきm「……んでその前にだが」むぎゅ!?」

 

ロリ神がフォークを出して食べようとした瞬間、ミルクレープを乗せた皿を持ち上げロリ神が届かないくらい上げて没収した。

 

ロリ神「ちょっとぉ!! 私、これでも神様なんだから優しくしなさいよ!!」

 

アーク「その前に俺の質問に答えろ」

 

ロリ神「え~? なぁに?」

 

 

 

 

アーク「俺の元の姿に戻る方法を教えろ」

 

 

 

 

ロリ神「……ああ、それ?」

 

アーク「ああ、さっさと教えろ又はもとに戻せや」

 

ロリ神「ん~……いいけど……ねぇ……」

 

アーク「なんだ? まさか、無理ですとかじゃないだろうな?」

 

ロリ神「……いや、()()()()()()()()()()……ま、私たち神々が転生者の手助けをするのは違反だから教えるのだけはいいよ」

 

アーク「教えるだけって……身勝手な神々だな」

 

ロリ神「戻る方法は簡単!!

 

 

 

 

 

 

 

君の主人がヒントだよ

 

 

アーク「……アリスが?」

 

ロリ神「っそ!! ほら、言ったでしょ!! 早く食べさせてよ!!」

 

アーク「……半分だけな」

 

ロリ神「ケチ!! 鬼!! 悪魔!!」

 

アーク「うっせ、もう半分はケルベロスにでもあげてろ」

 

う~ん……アリスがヒントか

エルフを殺す……んなわけないしな

 

アーク「まぁ、いいか……気長に探すか」

 

さて、用事は済ませたから帰るか。

 

アーク「アリスー? 帰るぞー?」

 

アリス「はーい!! それじゃ、またね!!」

 

ケルベロス「「「バウバウ!!」」」

 

洞窟の出口までロリ神たちが見送ってくれた。

そして、アリスと一緒に止めておいたバイクにまたがる。

 

アーク「それじゃ、またな」

 

アリス「じゃぁね!! ワンちゃん!!」

 

ケルベロス「「「バウバウ!!」」」

 

あ、結局最後まで気づかなかったのか。

 

ロリ神「あ、最後に一ついい?」

 

アーク「はぁ? まだあんのかよ」

 

するとロリ神は俺に耳打ちした。

 

ロリ神「アーク……いや、トオル君? いい?」

 

アーク「ッ!? なんですか?」

 

アークではなく俺の本名としてか……

 

ロリ神「もし……もし、戻った時だけど……驚かないでね?」

 

アーク「は? どういうことだよ」

 

ロリ神「……私、君を転生した後に()()()()()()のことを調べたの」

 

アーク「……おう?」

 

俺の体って……別に何ともないぞ?

剣道をしていたいたって普通の体だが?

 

ロリ神「……多分、これから()()()()()()()()()()()と思うから……頼んだわよ」

 

アーク「お、おう?」

 

どうしたんだロリ神の奴?

会った時はあんな厳しい目なんかしてなかったのに……

 

アリス「ふぉあ~……アーク……眠い」

 

アーク「あ、悪い……行くか」

 

こうして俺はアーハム帝国に向けて出発した。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アークたちがバイクで去っていた後、ロリ神は一人で立っていた。

 

ロリ神「……行ってしまったか」

 

ケルベロス「「「バウ?」」」

 

ロリ神「あ、大丈夫だよ番犬君。……それよりも……まさか()()()()()()()()だとはね」

 

月明かりが照らす中、神は一人でつぶやいていた。

 

ロリ神「別にあの時止めて真実を言えばよかったけど……それだと彼が混乱してしまう……だから時期を見て言おうと思うの」

 

ケルベロス「「「バウ……」」」

 

ロリ神「……やっぱり君もおかしいと思った? ()()()()()()()()()

 

転生する時ランダムで姿が決められるが……この時だけ運命を憎みたい。

 

 

ロリ神「まさか……アークの肉体は()()()の遺伝子で作られているとはね」

 

 

ロリ神は目を細めながらつぶやく。

事前にこの世界について調べて分かったことがあり……それが気になってしまうのだ。

 

ロリ神「……アーク……いや、鋼宮徹よ。汝はこの世界から隠された真実を知り試練を言い渡されるでしょう。でも、どんなつらいことがあっても負けずに立ち向かうのですよ……さもないと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!

 

地域と地域の?

違う

 

国と国の?

違う、もっとスケールが大きい

 

種族と種族の?

まったく違う

 

魔族と全種族の?

違う、そんなでも生ぬるい

 

では、なんなのか?

そんなのこれほど答えてもないのなら世界は一つだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

種族や貧困や正義も悪も関係ない……世界が崩壊してしまう、戦えばその時点でバッドエンド確定の戦争だ




どうもCODmobileの小説でも出そうか悩んでいる零城です

次回はとうとうアークが?


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七十二発目 お試し使用

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヘタレ王子 さん
シャルホスト さん
NO_46 さん(めっちゃ来た)
ありがとうございます!!

誤字脱字も
ロスト さん
ありがとうございます!!

あと、前回の感想にて「ラスト、明らかに恐るべき子供たち計画じゃね?」っとありましたが……全く関係ありません。ごめんなさい


ブロロロ……

 

ロリ神に会った後、俺とアリスはもうすぐで夜明けになる大地をバイクで駆けていた。

 

アリス「ふぉあ……眠い……」

 

アーク「あ、お子さんにはもうお寝んねの時間か?」

 

アリス「お子さんじゃ……ないもん……」

 

後ろに乗っているアリスは眠たそうな声で喋っている。

俺は任務とかで慣れているから大丈夫だがアリスは皇族で慣れてないもんな。

 

アーク「どうする? なるべく早めに城に戻ろうかなって思ったんだが?」

 

アリス「にゅう……でも、眠い」

 

アーク「う~ん……このあたりって村とかあったけなぁ? なかったら野宿になるけど」

 

こういう時こそ通知さんが恋しい。

あの人に聞けばたいていのことはわかるんだが……あ、そういや俺って異世界版Go〇gleマップ使えるんだっけ

 

アーク「えーっと? 近くに村は……うわ、無いやん」

 

流石にそんな希望的観測は当たらないか。

 

アーク「どうするアリス? 野宿するか?」

 

アリス「え~……ベッドで寝たい……」

 

アーク「なら、我慢しとけ」

 

アリス「アーク? なんか面白い話ない? できれば私が興味持ちそうな話」

 

アーク「いや、急な要望だな。……怖い話とかは?」

 

アリス「やだ。あ、でもあの……デヴォチカ……だっけ? あの子とは何の話をしてたの?」

 

アーク「え、普通に世間話だが」

 

アリス「……ふ~ん?」

 

いや、言えないだろ勇者殺して報酬受け取ったのと俺に新しい力が宿ったとか。

あと、アリスさん。そんな怖い目で見ないでくれませんか?

 

アリス「ま、いいわ今度聞いてやる。……そういえばアークって前の世界ではモテてたの?」

 

アーク「……知って何になるんだ?」

 

アリス「別に? ただ気になっただけだし」

 

アーク「モテてはなかったな……まぁ、俺には恋愛なんて程遠いものだってわかったし」

 

アリス「何かあったの?」

 

アーク「……俺がいた学校にね、めっちゃ美人の女子生徒が転校してきてな? そりゃ、美人だったよ? アリスほどではないが綺麗で清楚な感じだった」

 

アリス「……へぇ~?」

 

どういうわけか少し苛ついてきたアリス。

だが、遠回しにアリスが美人であるという誉め言葉には気が付いていない。

 

アーク「俺は彼女を見たとき恋に落ちたんだよなぁ…ま、これが恋ってやつだな。その日から彼女はクラスの注目の的でさ男子みんな告白しに行ったさ」

 

アリス「……まさか、アークも行ったの?」

 

アーク「まぁ、俺も恋に堕ちたからな? 俺も告りnぐぎぎぎ……いててててて!? 痛いってアリス!? なにすんだよ!?」

 

バイクを運転中に後ろに乗っているアリスから脇腹に爪を食い込ませてきた。

 

アリス「……なんかムカムカしたから」

 

アーク「な、なんじゃそりゃ……それで、俺も告ったんだが……」

 

アリス「…付き合ったの?」

 

アーク「いや、フラれた」

 

アリス「ふーん? まさか、私の使い魔は殺すのは得意でも恋に落とすのは下手くそなのね!!」

 

なぜかそれを聞いたアリスは嬉しそうに話す。

……この主人、まさか他人の不幸を見たら喜ぶタイプか?(違います)

 

アーク「でもさぁ? 断られた理由がおかしかったんだよなぁ」

 

アリス「どんな理由だったの? 顔が気持ち悪かったとか?」

 

アーク「さすがにひどくね? それで理由なんだが……俺、前の世界では剣道部……こっちでいう剣を学ぶ組合かな? にいてな、返ってきた答えが

 

 

 

 

 

 

 

「え、剣道って汗臭いし汚くて嫌だ。サッカーとかバスケみたいな爽やかじゃない」

 

 

 

 

 

 

って言われた」

 

アリス「え、えっとつまり?」

 

アーク「つまり、同じ汗をかいているのに俺がやっているのがかっこよくないから断られた……だ」

 

マジでなんでバスケとかサッカーの奴らはモテて、剣道はモテないんだよ。

先輩も言ってたけど「剣道部に入ったには恋愛とかは諦めろ」って言われてたしな。

 

アリス「え~? 私は騎士はかっこいいと思うよ?」

 

アーク「はぁ……そういってくれるとありがたいよ」

 

アリス「ね、今度さアークの世界のケンドウ? っての見せてよ!!」

 

アーク「いや、俺の世界って剣で戦う世界じゃないからなぁ……まぁ、今度見せてあげるよ」

 

そんなことを言っている間に

 

アーク「お、見えてきた」

 

太陽が少しずつ上ってきて空が明るくなっている時間帯にアーハム帝国が見えてきた。

 

アリス「ふぉぁ……ようやく帰ってきたのね……私、帰ってたすぐ寝るからね」

 

アーク「おう、寝とけ。明日……いや、今日の夜か。夜はパーティーだから今のうちに寝とけ」

 

アリス「はぁーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、無事にアーハム帝国にたどり着いた俺はアリスを部屋まで送って寝かせた後、学園にある我が家に帰っていた。

寝ようと思えば寝れるがその前にやることがある。

 

アーク「新しい神様特典ってどんなんだろ」

 

そう、ロリ神からもらった神様特典なんだが……本人曰く万能系らしい。

使い方は簡単で念じればその能力の名前が出るのでそれを言えば発動するらしい。

 

アーク「えっと……こうかな?」

 

そして言う

 

 

 

アーク「I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)」(CV:速水奨)

 

 

 

すると、世界は

 

 

 

ヴォン……

 

 

 

ゆっくりとなった。

 

アーク(おお、これが新しい神様特典……なんで能力を発動するときに速水ボイスが出るのかはわからないがすごいなこれ)

 

窓の外を見ると小鳥たちが空中で静止して音も聞こえなかった。

まぁ、簡単に言ったら「Detroit: Become Human」に出てくるスキャンモードみたいな感じだった。

あのゲームは神作です

 

アーク(……便利だが……弱点もあるのか)

 

この状態になれば「どうすれば最善の結果になるのか」などがすぐにわかるが……もちろん弱点がある。

まず、この状態になっても時間が遅くなっているだけで進んではいる。

それに音も遠くなっているので味方の声が聞こえない。

 

アーク(……ま、弱点がなきゃ美しくないってオタコンも言ってたしな別にいいか)

 

それにしてもだが……

 

アーク「ロリ神が言っていたトンデモナイことって何なんだ?」

 

何だろう?

俺が人間に戻って起こることって……リンが俺を分解しに来る?

それはないか。ってかマジで来たら逃げよ。

 

アーク「服も……スーツでいいか」

 

装備を粗方外してスーツを着て、懐に護身用のTORNADO-6を忍ばせておく。

 

アーク「格好も……まぁ、顔以外はできたな」

 

マジで速く人間に戻りたい

せめて口だけでも戻ってきてほしい。

 

アーク「時間までは……まだあるな……銃の手入れでもしておくか」

 


 

一方、とある廃城

 

そこにいたのは

 

「計画は順調かね?」

 

「はい、順調です」

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「それにしても……貴様が回収してきたものがここまで役に立つとはな」

 

日の光が差し込まず、暗い部屋に首相と幹部……そして、首相の後ろに銀髪の女性が立っていた。

 

??「……私はマスター(首相)が戦力を上げろという命令を受けたので実行しただけです」

 

「しかし……これは規格外すぎだろ」

 

そこにあったのは

 

 

ごぽごぽ……

 

 

「まさか、()()()()()()()()()()()()()()

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()がいた

 

 

しかも、それが()()()()()()()()()()

 

「くくく……これで世界は今度こそ私のものに……」

 

「……ところで首相殿……そいつってこのままにしておくんですか?」

 

「ん? ああ、そうだ。使い魔契約をさせて洗脳もさせているから自分が誰なのかもわからまい」

 

「そいつって……本当に何者なのですかね? 魔力も異常なほど多いし……」

 

「別にいいのではないか……最初は警戒したが使い魔にさせれば大人しく命令に従うし反抗もしない。それに我々に古代兵器の使い方まで教えてくれた。これほど都合の()()()()()()()などどこにいる?」

 

「……それにこいつの魔力は()()()()()()()()()……これを魔力兵器につなげばちょっとした殲滅兵器にもなれますよ」

 

「なんだ? こいつの体がそんなにも気に入ったのか?」

 

すると首相は後ろで待機していた銀髪の女性に近寄り

 

 

ぐわぁし!!

 

 

??「……ん」

 

胸を無理やり掴んだ。

普通、女性でさえ無理やり力加減も考えずに掴まれたら痛むが……この銀髪女は抵抗しない。

 

「こいつ……本当にやらしい体をしているよな。胸はデカいが普通の女みたいな肉じゃなくて固いし」

 

「なんだ? こいつをお前の慰め者にしたいのか?」

 

「嫌ですよ。こんな美貌な顔でも中身はゴーレムみたいなものですから」

 

??「マスター? 私は……何者なのですか?」

 

先ほどからの会話を聞いた女性は聞いてみるが

 

「ああ? なに言ってんだよ? お前は()()()()()()()()()()なんだから気にしなくていいんだよ。だから……」

 

 

バキィ!!

 

 

「こうして殴られることに感謝しろよ?」

 

首相は女性を押し倒し顔面を殴り続けた。

だが、それでも女性は反抗しない。

なぜなら、()()()()()()()()()()()()()()からだ。

首に浮かび上がっている「使役魔法」の模様と「使い魔契約」の呪いのせいで虚ろな目をしていた。

 

「えっと……おい、()()()? お前は俺の役に立ちたいか?」

 

ここで言うニゴウとはこの女性が起きた時に「シサクガタニゴウ、起動します」といったのでそれが名前だろうと思った首相がニゴウと名前を決めたのだ。

 

ニゴウ「はい……私はマスターのために作られた道具なので……」

 

「そうか、なら……貴様に命令を出そう」

 

ニゴウ「はい……私は世界を守るために作られた存在なので……」

 

こうしてニゴウは命令を受け、首相に殴られた部分が腫れあがり口から血が出ているが辛い表情を出さずに命令の実行のためその場を後にした。

 


 

一方、アーハム帝国に

 

アーク「……時間か」

 

懐からiDROIDを取り出し時間を見てみると夕方の5時

 

アーク「ここ、最近も寒くなってきたなぁ」

 

季節は冬になっていき、少しずつ寒くなってきた。

 

アーク「アリスと会ってから、もう一年か」

 

速いものだな……一年間って

 

アーク「速いと言ったら”元”バサビィ共和国の処遇も解決したしな」

 

先ほど会議があったが決まったの以下の通りだ

 

1,賠償金は支払わせずに国家復興のための資金にさせる

2,しばらくはアーハム帝国の領土とし数か月後に独立させる(この時アーハム帝国は軍を残留させるのは禁止する)

3,国名を「バサビィ民主主義国」にする

 

とまぁ、結構優しいものだった。

これを聞いた臨時のバサビィ民主主義国代表は最初は死んだような眼をしてたけど生き返って泣きながら感謝していた。

まぁ、今回は完全に勇者と上層部が悪いからな。

でも、領土にするってことは交流が増えるだろう……その時にアーハム帝国エルフはバサビィの人とたちは良い奴だと思ってくれると嬉しいものだが

あと、悲しいことに俺の顔バレが広まった。

多分……ノエルたちが言ったんだろうな。

 

アークがそんなことを考えていると

 

アリス「アーク!!」

 

アーク「あ、アリス来た……か……」

 

遠くから主人の声が聞こえてきたので顔を上げるとそこには

 

アーク「……」

 

アリス「ちょ、ちょっと何よ?」

 

アーク「……っあ!! い、いや!! 何でもない!!」

 

ヤバい、見惚れてた

目の前にいる赤と白のドレスっというめでたい色だがアリスの黄金の髪が夕日に照らされてなんとも幻想的な光景だった。

どんなに頭の中でおとぎ話のプリンセスを思い浮かんでも目の前の主人の前では霞んでしまうほどであった。

 

アリス「もう……使い魔でもあるのに油断なんかしないでよ?」

 

アーク「悪い……んじゃ、そろそろ 会場にいくか」

 

パーティーはすでに始まっているが本格的に始まるのはアリスなどの皇族が入ってからだ。

 

アーク「それじゃ、こほんっと……エスコートしますよ、ご主人様?」

 

国際的な場所なのでスイッチを入れる。

 

アリス「……やっぱりアーク……あなたから敬語を言われるのって……なんかムズムズする」

 

アーク「仕方ないではありませんか。私とご主人様がなれなれしく話し合っているなんて他国が見れば誤解を生みかねないので」

 

アリス「むぅ……そうわよね」

 

アーク「では、参りますか」

 

多分、アリスが主人なんだからアリスのほうに他国のお偉いさんが来そうだな

ま、俺は実行しただけだしな。

光を浴びるのはアリスが一番いい。

 

 

だが、30分後

 

 

 

 

 

 

 

 

がやがや

 

「死神殿!! ぜひ、私の国に!!」

「いえいえ、私の国に」

「どのような戦いでしたか!!」

「勇者の最後はどんな感じだったのですか!?」

「異世界から来たとは本当なのですか!?」

 

アーク「あ、いや……えっと……いっぺんに話しかけられても困るんですが……」

 

会場に入った瞬間、俺の周りに人だかりができた。

ほとんどが「ぜひ、うちの国(の軍)に来てくれ」とか「ぜひ、うちの娘とあってほしい」というものだった。

もちろん全部断ったのだが……断っても断っても次が来る。あと、女性と会話する時やたら近いんだが……服も少し過激だし……

うっとおしいよ!?

 

困ったのでアリスの皇族権力を利用して離れようとしたが

 

「いやはや、アリス様は今日も美しいですね」

「まるで夜に咲き誇る白百合のようだ」

「ぜひ、後で私とお話でも……」

 

アリス「え、えっと……」

 

あ、ダメだわ

アリスも他の国の人に絡まれているわ。

なんか男性がやたらと多くてアリスに近い気がするが……まぁ、流石に問題はおこさんだろ。

でも……あの男……アリスの肩に手を置いているのを見ると……なんかイラつく。

 

アーク「申し訳ないのですが……私はアリス様の護衛をしないとなりませぬので……」

 

「いいではないですか。アリス様はほかの男性とお話しているので」

 

困ったな

行きたいんだが行かせてくれない

 

すると

 

クロエ「あら? 皆様、楽しんでいらっしゃいますか?」

 

「おや、これはクロエ様……ごきげんよう。今、我々は死神殿とお話を」

 

クロエ「だったら……彼のお話……私がしましょうか?」

 

「おお、ぜひ!!」

 

クロエが割り込んできて話がしたいようだ。

 

アーク(ありがとう、クロエ)

 

皆がクロエに注目している間にそっと気づかれないように抜け出しアリスの元に向かって行った。

 

アーク「アリス様!!」

 

「うお!? 死神殿!?」

 

何か男とやっているアリスに向かった……が

 

アリス「ぬぅぇ? あーくぅ? どうしたのぉ?」

 

「そうだぞ、死神殿? どうしたんだね?」

 

アーク「いえ、少しご主人様の周りに人が多すぎたので心配となり来たのですが……皆様? 少々、アリサ様に近づきすぎです。この方は皇族なのでもし万が一何かあったらどうするのですか?」

 

「ぬぅ……それはすまなかった……だが、会話だけだからいいじゃないか?」

 

アリス「そうだよぉ? あーくぅ?」

 

アーク「ダメに決まってんだろ? あと、アリス様? さっきからどうしたんですか? 口調おかしいですよ」

 

アリス「えっとねぇ? この人たちから「うちのワインは世界一だからぜひ」って言われちゃったから飲んでいったんだけどぉ!! 飲んでいくうちにホワホワしていってねぇ? 知らないうちにこうなっちゃったぁ!!」

 

アリスはテーブルに指を指し、そこにあったのは

 

アーク「いや、何本飲んだんだよ」

 

アリス「ごほん!!」

 

アーク「さてはアリス様? 酔ってますね?」

 

アリス「酔ってなぁいもん!! 皇族の私がワインだけで酔うわけないじゃなぁい!! ちょっとだけ飲みすぎちゃっただけだもぉん!!」

 

アーク「それを酔っているっていうんだよ。はぁ……皆様、お楽しみ中に申し訳ございませんが主人を少し外で涼ませに行くので」

 

「い、いえ……それより私が運んでいきましょうか? 死神殿は主役なので出ていくのは……」

 

アーク「いえ、私が称賛されて喜ぶよりアリス様が褒められて笑っているのが私の幸せなので……人間は幸せになろうとする生き物なので私はそうするだけです……では」

 

なぜか目の前の男は俺を睨むが無視をしてアリスを起こす。

 

アーク「アリス様? 皇族であるあなたが酔っては困るので一旦外に出ますよ?」

 

だが

 

アリス「にゅぅ……むにゃむにゃ……」

 

アーク(寝てやがる)

 

酔って末なのか寝てしまった。

 

アーク「はぁ……本当、困った主人だ」

 

こっちの身にもなってくれよ。こちとらちゃんと寝てないんだぞ?

寝てしまったので外で涼ませるのは良いとして、アリスの部屋で寝かせることにした。

アリスをそっと起こさないように「お姫様だっこ」し運んでいった。

……なぜか周りからはザワザワと声が聞こえるがアリスを起こさないでくれるかな?

 

こうしてアリスを持ち上げたまま、会場を後にした。




どうもそろそろ例の銀髪の彼女を出そうと思っている零城です

ちなみに今回出たアークの失恋話ですが作者の実体験の話です
なんで剣道ってモテないのであろうか
(作者の偏見です)

次回は……またラッキースケベが発生します


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七十三発目 パーティーと事故…そして?

感想も
6吋プラスドライバー さん
ヴェノム さん
ノロケル さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
朱色の羊 さん
ありがとうございます!!


パーティーを出た後、俺はアリスを部屋まで運んでいた。

ってかアルコールくせぇ……あの人間、いったい何杯飲ませたんだよ

 

アーク「はぁ……アリスー? お前ってそんなにお酒飲める方だっけ?」

 

確か……アリスって俺より一つ年下だったよな?

俺は……まだ飲んだことがないからわからないけど、アリスってまだお子ちゃまだから無理のようだったな。

 

すると

 

アリス「あーくぅ?」

 

アーク「お、起きたかアリス? 起きたのなら降りて自分で歩い(むんず)いってぇ!?」

 

なぜか腕の中にいるアリスから頬をつねられた。

 

アリス「なんでぇ~? 私以外の女性と話してるのよぉ?」

 

アーク「いやいや……ここ、社交な場所だから話すのは当たり前だろ」

 

アリス「私以外の女とはデレついて……少しは主人である私のこともかんがえてよぉ~!!」

 

酒に酔って上司はメンドクサイと聞いたが……マジで面倒だな。

アリスの可愛らしい口からアルコールの匂いが感じるし、腕の中でジタバタと暴れる

逆に使い魔のことも考えてほしいな。

 

アリス「あの……デヴォチカとかいう女の子と会った時だって二人で楽しそうに話しているし……バサビィ共和国で会ったノエルとかいうシスターとも仲良しになるしぃ……それにクロエ姉さまとかウィテカーとも仲良しになるし……なんで召喚したのは私なのに私以外の女と仲良しになってるのよぉ!! もう少し私に構ってよぉ!!」

 

アーク「知らんがな……ほら、アリスの部屋に着いたぞ」

 

アリス「アークが頑張ってるのにさぁ……前に言った辛くなったら何時でも来ていいよって言ってたのに全く来ないしぃ……そんなにご主人様のことが嫌いですかぁ?」

 

アーク「んなわけよ……ほら、飲酒さんはさっさと着替えて寝ろ」

 

……確かによくよく考えたら俺の周りって女性が異常なほど多くね?

 

なにかアリスから愚痴を言われるが聞き流しながら寝る用意をさせる。

 

アーク「アリス? パジャマってどこだ?」

 

アリス「えっとぉ……そのタンスぅ……」

 

アーク「えっとここk……」

 

パジャマを取り出して、引き出しをもとに戻そうとしたが……パジャマと一緒にブラジャーもあったが……

 

アーク「(っす)」

 

何も見なかったと心の中で念じて元に戻した。

……でも、デカかったな……サイズが

 

アーク「ほら、アリス……早くきがえ…ちょ!? 何してんだよ!?」

 

アリス「何って熱いから脱いでるんだけどぉ?」

 

アーク「()()()()()()()()って言ったぁ!?」

 

アリス「……あーくぅ?」

 

アーク「んなこと言わんわ!? 俺は裸を見るような変態じゃねぇ!?」

 

ドレスを脱ぎ下着一枚になったアリスだったがブラのホックまで手を伸ばし脱ごうとしたがギリギリで止めて寝巻を着させることができた。

 

アーク「はぁ……疲れた……」

 

なんでこれだけでこんなにも疲れんだよ

 

アーク「それじゃ、アリスお休み「あ、ちょっと待ってアーク」……なんだよ?」

 

部屋を出て行こうとした瞬間、アリスに呼び止められた。

 

アリス「あと一個……君にやるものがあったわ」

 

アーク「やるって……なにを?」

 

アリス「私ぃ……最近、罰しか与えてないからアークにたまにはご褒美を上げようと思ったのぉ!!」

 

アーク「別にいらないんだが」

 

アリス「ここに座って!」

 

拒否権はないんかい

ベッドのふちにアリスが座り、隣をポンポンと叩く。

 

アーク(はぁ……さっさと褒美とやらを受け取って帰って爆睡しよ)

 

先ほどアリスを運ぶと皇帝陛下に報告した時に知ったことだが明日は自由にしていいらしい。

なので明日は全力で寝る。

……それにしても皇帝陛下は酔ったアリスを部屋に運ぶって言ったらなぜかエリザベス様が間に割り込んできて許可してくれた。

その間、皇帝は何か言っていたが皇妃によって黙らされた……しかも、いざ運ぼうとした瞬間皇妃から耳元で

 

エリザベス『頑張ってね♡』

 

って言われた。

いや、何がなんだよ?

 

とりあえず、隣に座った。

 

アーク「ほら、座ったz」

 

だが、座った瞬間……喋れなくなった

何でかって?

そりゃ……

 

 

 

ちゅっ♡

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()からな

 

アーク「ッ!?」

 

余りの突然な出来事に呑み込めない死神

 

 

ちゅ♡むちゅ♡ぬちゅ♡

 

 

 

アリス「っぷは!! えへへ♡ アークの初めてもらっちゃった♡」

 

アーク「え、ちょ……アリスさん? やって事わかってますか? 男が女とキ……キスって……」

 

アリス「いいじゃないのぉ? アークって今回の功績者なんだからこれくらいのことをしてあげないとアーハム帝国の皇族失格だからね!! それにゴーレムみたいなものだから別にいいじゃない!!」

 

そういう問題ではないのだが!?

 

アーク(そ、そうだ……キスされた部分も俺の仮面を越してのだから……キスではない!!(混乱))

 

自分にキスではないと言い聞かせる。

 

アリス「あーくぅ?」

 

アーク「ひゃ、ひゃい!?」

 

頭が困惑する中、アリスに名前を呼ばれて声が裏返ったが返事をすると

 

 

アリス「大好きよ♡ アーク♡」

 

 

アーク「……ほえ?」

 

アリス「アークの料理が大好きよ♡」

 

アーク「あ、なんだそっちか」

 

料理のほうが大好きだと言われ嬉しいが……なぜかどこか残念がっていた。

 

アーク「ははは……ありがとな」

 

アリス「うん!! だから今度……山みたいに大きなスイーツ……を……食べたい……」

 

するとアリスはコクリコクリとこぎ始めた。

 

アーク「はぁ……アリス……寝るならもう寝ろ」

 

アリス「……うん」

 

アリスがベッドの上で横になったのを確認して立ち上がろうとしたが

 

アーク「俺は帰r「アークも一緒に横で寝よ?」え、ちょ、おま!?」

 

立ち上がった瞬間、アリスに腕を掴まれベッドに倒された。

しかも、アリスの隣でアリスとの差はなく完全に密着していた。

 

アリス「おやしゅみ……あーくぅ……」

 

すやすやと可愛いい寝息を立てて寝たアリスだが……された本人(アーク)はというと

 

アーク(……やばいって!? え、ちょっと待てよ!? 俺はアリスにキスされてしかも添い寝することになって!? え、えっとえっと……それから!?)

 

頭の中が暴走していた。

しかも、脱出しようにもアリスの足が腰に腕が肩に回っておりガッチリホールドされていた。

 

アーク(そ、そうだ!! こんな時こそVR空間だ!!)

 

こういうなぜか本能が警告を発している時に脱出するために使わせてもらっているVR空間に逃げる方法を使用しようとしたが

 

 

『ERROR:VR空間に転送されませんでした』

 

 

アーク「What`s tha f〇ck!?(なんでや糞たれ!?)

 

そして

 

 

ピロン♪

 

 

どこか聞いたことがある音とともに視界のはじに変なメッセージが届いた。

内容は

 

 

 

ミラー【末永く核爆発しとけ。爆ぜろd(・∀・)bリア充!!by MSF,DD一同】

 

 

 

アーク「ざっけんな!?」

 

どうやらミラーが妨害したらしく転送されなかった。

 

アーク「そ、そうだ!! 深呼吸しよう!! いったん落ち着かないと」

 

 

すぅ~……

 

 

アリスの目の前で一人勝手に慌ていたため深呼吸したが……

 

 

ふぅわぁ~♡

 

 

アーク(あ、ダメだわ。これ!?)

 

寝ているアリスの目の前で深呼吸したため直でアリスの甘い匂いを感じた。

匂いは不快ではなく……逆にもっと嗅ぎたいという欲求が芽生えてくる。

 

アーク(いやいやいや……何がもっと嗅ぎたいじゃワレェ!?)

 

しかも、離れようにも前述どおりアリスの足が自分に絡まって動けない。

何なら体が完全に密着しているので今、自分の胸にアリスの顔が押し付けれている。

なので

 

《少しくらい触ってもバレないからいいんじゃね?》

 

と下心が出てくる。

 

アーク「……」

 

無意識なのか定かではないが手がアリスの背中に回っていく。

そして、ちょんとつついてみると

 

アーク(あ、柔らかい)

 

戦場で兵士の肉を切り裂き踏みつぶしたりしたが……今、目の前にいる少女はとても暖かくて柔らかく……握り潰せば消えてしまいそうな感触だった。

そいて触っていくうちに

 

《優しく触るくらいならどこ触っても大丈夫でしょ》

 

っと下心が進化していく。

 

アーク「(チラッ)」

 

視界を下に向けると

 

アリス「すぅ……すぅ……」

 

ぽよん

 

アリスの呼吸に合わせて上下に動く巨大な胸の脂肪。

そして、今アークの右手が触れ……

 

 

バコォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

 

アーク「ッ……ぶねぇ……あと少しで犯罪するところだった」

 

アリスの胸に伸びて行った右腕を思いっきり握りしめ顔面パンチした。

 

アーク「ふぅ……こんな戦いも知らずに殺すという怖さも知らない純粋な女の子を汚すなんて……修業が足りないな」

 

だが、自分の顔面を殴って閃いた。

自分の懐からMk.22を取り出し

 

アーク「お休み、俺」

 

 

パシュ

 

 

自分に銃口を向け引き金を引くと死ぬようにアークは眠っていった。

 


 

アリス「アーク……」

 

その夜、アリスは不思議な夢を見た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「どこよ……ここ」

 

アリスは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

だが、それにただの焼け野原ではない

 

アリス「……クロエ姉さま? お父様? お母様?」

 

空は暗く月すら見えないほどの黒煙と火の粉

そして

 

アリス「……っひ!?」

 

()()()()()()()()()()()だった。

自分の足元を見れば誰かの腕や足、髪で埋め尽くされていた。

 

アリス「なんで……こんなことに……」

 

するとどこからか

 

 

ザク……ザク……

 

 

何かを掘っている音が聞こえてきた。

恐らくここの住民であろうか?

音が聞こえてくるほうに歩いていくと

 

アリス「アーク?」

 

そこには穴を掘っている青年がいた。

赤々しく燃え上がる焼け野原の中で輝く雪のような髪をしている。

だが、なぜかはわからないがその青年が自分の使い魔であると直感で判明した。

 

アリス「どうしたのアーク……」

 

そんなアークと思わしき青年だが泣いていた。

しかも穴を掘っては死体を埋め、また掘ってを繰り返している。

そう、彼は墓を作っていた……それも無数に

 

アリス「これって……夢?」

 

できれば夢で逢ってほしい

だがそんな時だった

 

 

ザシュゥゥゥゥゥ!!

 

 

アーク?『ごふ!?』

 

アリス「なに!?」

 

突如としてアークと思わしき青年の体から大量の棘が出現した。

青年は体に無数の棘を出され血を吐きながらゆっくりと倒れて行った。

 

アリス「アーク!? アーク!?」

 

血を出しながら倒れていく自分の使い魔に走っていこうとした瞬間

 

 

ごぽぉ!!

 

 

アリス「足が!?」

 

アリスのいた地面だけ沈み始めた。

足から太ももまで沈んでいき、とうとう肩まで浸かった。

 

アリス「アーク!? アーク!?」

 

血が滝のように流していく使い魔の手を握ろうするが手は虚しく空を切る。

だが、最後だけ見えたのは

 

 

 

()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

『返してもらうよ? 僕の       

 

そこで夢は終わった。

 

 

 

 

 

 

 


 

翌朝

 

ちゅんちゅん

 

アーク「んぁ? 朝か?」

 

どうやら眠れたようだ

……最初から使っておけばよかったな「麻酔銃睡眠法」

 

アーク「……また、アリスの部屋で寝てしまったか」

 

そういえば昨夜は……やめよう顔が熱くなってくる。

 

アーク「ま、いいか。確か、今日は学園のある日だったな」

 

日課となっているアリスを起こす。

 

アーク「おーい、アリス? 今日は学園のある日だろ?」

 

アリス「ん……んん……アーク?」

 

アーク「おう、おはようアリs(むぎゅ)……おん?」

 

アリスを起こしたが……急に抱きしめられた。

 

アーク「ど、どうしたんだ? アリス?」

 

アリス「……よかった生きてる」

 

アーク「お、おう?」

 

なんだ急に?

 

アーク「寝ぼけてんのか?」

 

アリス「……へんな夢を見たのよ」

 

アーク「……どんな?」…

 

アリス「アークが死んじゃう夢」

 

アーク「不吉すぎるだろ!?」

 

てか、俺が死ぬって……逆に俺を殺した奴ってどんだけの実力者だよ。

 

アーク「はぁ……とにかく起きろ今日は学園があるんだろ? 早く着替えていくぞ」

 

アリス「……」

 

アーク「……アリス?」

 

早く主人に着替えるよう促そうとしたが

 

アーク「なんだ? 俺の顔に何かついているのか?」

 

アリスが俺に抱き着いたままじっと俺の顔を見てくる。

 

アリス「……綺麗」

 

アーク「()()? 何がだ?」

 

俺の顔って雑魚サイボーグのフェイスシールドとハゲた頭しかないぞ?

 

アリス「あ、いや!! な、何でもないわ!! そそ、それより早く……ってそれよりアーク? なんで私のベッドにいるのよ?」

 

アーク「え、なんでってアリスが昨日の夜に俺にキs……ってか覚えてないのか?」

 

アリス「全く? 私、昨日のパーティーにさんかさんかしたのは覚えているけどワインを飲んでからは覚えてないわ?」

 

アーク「あ、何にも覚えてないんですね」

 

アリス「何かあったの?」

 

アーク「……いや、何にもなかったよ……うん、本当に」

 

今ここでキスしたとか言ったら何をしでかすのかわからんから言わない。

 

アーク「とにかく、俺は先に出て準備しておくぞ」

 

今更だけど、俺ってスーツのまま寝てたわ。

一旦帰って着替えないとな。

 

アリスのベッドから出て立ち上がろうとした……が

 

 

ガクッ!!

 

 

アーク「おわ!?」

 

立ち上がった瞬間、足から崩れ落ちてしまった。

 

アリス「ちょっと!? アーク!? 大丈夫!?」

 

アーク「いってぇ……なんで、足から?」

 

どういうわけか()()()()()()()()()

いや、別に太ったとかではなく……いつもはサイボーグの力もあり雲のように軽いはずなのだ。

 

アーク「いててて……怠けたのか? ん? なんだこれ?」

 

起き上がろうとしたが視界に白い糸が垂れてきた。

だが、その糸は市販で見る白糸ではなく……色素がない糸だった。

何だろうと思って引っ張ってみると

 

 

ピリッ

 

 

アーク「痛!?」

 

()()()()()()()()()

どういうわけだ? これって髪の毛か?

だが、なんで俺の頭から痛みが?

 

アーク「どういう……」

 

しかも、引っ張った際に見えた右手だが

()()()()()()()()()()()()()()だった。

そして、近くにあった鏡を見ると

 

 

 

 

アーク「俺……人間に……戻ってる?」

 

 

鏡には人間が写っており、自分の手らしき一部を自分の顔に上から触れるとまず暖かく生きている証拠らしい体温を感じ、次に尖った顔の一部の鼻に触れ、そして生暖かい湿った感触をしたもの…口を感じた。

だが、首に

 

 

 

 

 

旧式壱号

 

 

 

 

 

と書かれていた。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、神様がいる世界では

 

ロリ神「あ~あ……呪いが解けちゃった……おかしいな? 確か、先日ぐらいにヒントをあげたはずなんだけどな?」

 

ロリ神が望遠鏡片手に下界を覗いていた。

望遠鏡の先にいるのは驚愕している歌う死神(アーク)

 

ロリ神「これは失敗だったなぁ……確実に解けるけど地味に時間がかかる奴にしたはずなんだけど……彼ってラッキースケベの呪いでもかかってるの?」

 

ちなみにアークが人間?に戻るようになる条件はっというと

 

 

 

「両想い(()()()()()()())の二人がキスしてその後一緒に寝れば呪いが解ける」

 

 

 

というものだった。

 

ロリ神「っま、いっか……さてと……それじゃ、抗いなさいよ死神さん? あ、あと……彼の監視は……()()()()でいいか」




どうも「りっくじ☆あ~す」にハマりました零城です
マグマ軍のキャラが作者の性癖にドストライクでした

え?なに?
ラストのアリスとアークの場面でベッドの上で夜のファイト(意味深)しないのかって?
しないよ……ってかこの小説はR-17.9でもR-18ではないから

次回は……特に考えてない!!


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七十四発目 どゆこと?

感想も
七瀬ナナシ さん
ありがとうございます!!

ちょっと今回はメタルギアの中でも割と知られていないキャラが出ます(モブキャラだけど……とあるシーンでは濃い)
あと、ネタが尽きた(マジで今回は期待しないでください)


アーク「どういうことだ?」

 

今、目の前にある鏡には人間が写っていた。

雪のように白い銀髪……いや、もう白色で白髪に白い肌、夕焼けのより赤い血のような瞳をした人間がそこにいた。

メタルギアのキャラでこんなのいたっけ? と思い頭の中で検索してみるが覚えがない。

 

アーク「……なんか開発したっけ?」

 

一応、iDROIDで開発ポイントで確認してみるが……開発した痕跡がない

つまり……

 

アーク「本当に……人間に戻ったのか?」

 

だが

 

アーク「……()()()()()()()()()()?」

 

そう、俺の前世の体は黒髪黒眼という日本人な姿なのだが……鏡に映っている人間は全くの逆だった。

まず、瞳だが充血でもしてるのかっと言うほど赤く大きく……そして睫毛が長い。

顔も整っており、肌も滑らかだった。

極めつけは髪の毛でシルクのように滑らかで柔らかく、長さも腰までかかっていた……

おまけに腕の毛や足の毛もなく……完全に女子みたいな姿だった。

まぁ、簡単に言ったら人違いならぬ体違いであった。

 

アーク「え、なん? 俺、男の娘になったの? 嫌なんですけど?」

 

だが、なんで急に?

 

う~んと考えていると

 

アリス「えっと……アーク……なの?」

 

アーク「え、ああ? そうだが?」

 

アリス「……ちょっと触ってもいい?」

 

アーク「いいぞ?」

 

アリス「わぁ……アークって前の世界ではこんな姿だったの?」

 

アーク「いや、こんな美少女みたいな姿じゃない……言ってはなんだけどもっとブスかった」

 

アリスが俺の体をぺたぺた触っている間に状況を整理する。

 

アーク(えっと……確か、昨日寝るときはサイボーグだったはず……なら、変わったのは夜中にうちだ……だけどこの姿になる条件ってなんだ?)

 

昨日はキス……いや、まさかキスしただけでこの姿になるって……そんなガバガバ?セキュリティなわけないだろ。

 

そして、再び鏡を見る。

 

アーク(自分で言うのは……なんかナルシストっぽいけど……可愛いな俺の顔)

 

ちょっと見惚れていると

 

アーク(ん? 待った……)

 

鏡を見て少し気になるものを見つけた。

 

アーク(旧式壱号?)

 

首にあざのように何かが書かれていた。

 

アーク(……やっぱ、メタルギアで出たキャラなのか? だが、こんな姿のキャラなんて……モブキャラ? でも、いたっけ?)

 

この【旧式壱号】という謎の文字に悩んでいると

 

アリス「あ、アーク!! そうだった!! 私、学園に行かないと!!」

 

アーク「そうだったな。準備しないとな」

 

考察は後にしてアリスの身支度を手伝った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「さてと……この自由時間を使っていろいろと調べるか」

 

アリスを送った後、自分の体について調べることにした。

ちなみに護衛は城の騎士が担当するらしい。

 

アーク「まず、基礎体力だな」

 

適当な椅子を見つけて持ち上げてみる。

 

アーク「……重いな」

 

サイボーグの時は軽々しく持ち上げるが、若干時間がかかったが持ち上げれた。

そのあと、少し走ってみたりしたが

 

アーク「やっぱ、体が重い」

 

まぁ、ずっとサイボーグの体で生活していたから慣れていないのでいろいろと支障が出たが問題はなかった。

 

アーク「だが……やっぱ人間の体は良いものだな」

 

肌をつねれば痛みが走る、太陽に当たれば暖かく感じる、水に触れれば冷たさと上げた後の湿った感触……人間の体も捨てた物じゃないな。

しかもこれ、開発ポイントを消費せずに変身できる(サイボーグに戻る際は最後になった姿で無料で変身できる)

そして、嬉しいものがもう一つ

 

 

ぐぅぅぅ……

 

 

アーク「あ、そういやずっとサイボーグで口がなかったから食事もしてないんだっけ」

 

口ができたおかげか内臓もでき、胃が「おなかすいた」っと訴えてくる。

 

アーク「……この空腹にも感謝だな」

 

まだ、時間的にも朝なので軽めの朝食を作ることにした。

 

皆も一緒に作ってみよう!!(今夏は二種類出ます)

 

「豆腐とチーズの奴」(正式名称がわからん)

材料(一人分)

・豆乳(大匙五杯分)

・豆腐(ソフトがいい)

・スライスチーズ(二枚)

・白だし(大匙二杯分)

 

1,まず、レンジでチンしてもいい皿に豆腐を入れ豆乳と白だしを入れます

2,その上にスライスチーズを乗せます

3,レンジで600wで4分チンします

4,出来たら完成!!(作者的にさらにその上に黒コショウを乗せるのがおすすめ)

 

「納豆サラダ」

材料(1~4人分)

・納豆 一パック(ひきわりではないほう)

・千切りキャベツ (スーパーで売ってある袋に入っているのを使うのが作者的にはちょうどいい)

・マヨネーズ(お好きなだけ)

 

1,ボウルに千切りキャベツと納豆と付属の汁を入れます

2マヨネーズを好きなだけ入れます

3,混ぜます

4,全体的に混ざったら完成です

 


 

以前のポイント 2800

 

生産

豆乳 1

豆腐 1

スライスチーズ 1

白だし 1

納豆 1

千切りキャベツ 1

マヨネーズ 1

 

合計ポイント 2792

 


 

アーク「ほい、完成っと」

 

出来上がったのは俺が学生時代にお世話になった二つの料理だ。

(作者も作って食べてみましたが、本当においしいのでぜひ読者諸君も作って食べてみてほしい)

 

アーク「それじゃ、いただきます」

 

 

パクッ

 

 

アーク「……うまい!!」

 

豆腐のを食べれば舌の上で味が染み込んだ豆腐と濃厚なチーズが混ざり合った。

本当においしいなこれ(作者;いや、マジでうまい)

 

アーク「やっぱ……人間って偉大だわ」

 

さて、食事も終わったし……終わったし……終わったし……あれ?

 

アーク「俺ってちゃんとした休みなくね?」

 

何すればいいんだ?

 

実を言うとアーク

この世界に転生してから順調に生活していたが……何しろスタートがD-walkerで次にピューパでサイボーグになっや。

しかも、その間もアリスを魔人から助けたり勇者を監視、殺害して戦争に勝利と多忙すぎる生活だったので……

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

使い魔業はまさしくブラックである。

 

アーク「えっと……銃の点検も終わったよな? 食器を洗う……終わってるわ。洗濯物もさっき干したし……やることなくね?」

 

寝ようにもアリスと一緒に寝たら眠気がよかったので今のところは大丈夫だ。

 

アーク「……特に用事もないけどVR空間にでも行こうかな? ……あ、そういえばマザーベースのスタッフとミラーをぶっ飛ばさないと」

 

てなわけで久しぶりにVR空間に転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「さて、到着……だ?」

 

行き先をマザーベースに選び、あとは待つだけだったのだが……なぜか海の上にあるプラットフォームではなく森の中にいた。

 

アーク「ココドコナン?」

 

だが、これは見たことがある

確かここはMGS3にあったスネークがザ・ボスの馬(アンダルシアンのこと)に会って……そして、スニーキングスーツを着たザ・ボスと会って……

 

アーク「え、ザ・ボス?」

 

ちょいまち……つまりここにザ・ボスがいるってこと?

 

その予感は当たったようだ

 

 

ガサッ!!

 

 

アーク「ッ!?」

 

後方から音が聞こえ銃を取り出す。

何で、Mk.22とナイフが入っているのかは気にしない!!

素早い動きで後方を向き、構えた。

 

アーク「……誰だ? ……まさか、ザ・ボスとかではないよな?」

 

 

ガサッガサッ

 

 

銃口を向けた先から出てきたのは

 

??「ブラボー!! 流石、ビッグボスの影武者に縛られたほどはあるな!! だが、まだ動きが遅い」

 

そう笑いながら出てきたのは……

 

アーク「え、おっさん誰?」

 

見知らぬおっさんだった。

 

??「お、おっさんとはひどいではないか? 私はこれでも結構偉い人なんだが……」

 

アーク「いや、ごめん……マジで誰?」

 

目の前にいるおっさんがショックを受けているが……マジで誰?

眼鏡をかけている至って一般的なアメリカ人っぽい人だが……

 

??「ヒントは”握手”と”大統領室にいた”だ」

 

握手?

そんな関連のあるキャラがメタルギアにいるわけ……ん? 待てよ一人いた気が……

 

だが、考えているうちに

 

??「時間切れだ」

 

アーク「え!? うわ!?」

 

 

ズシャァァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

突如としてこちらに走ってきた謎のおっさんに対して引き金を引こうとしたが、撃つ前に接近されMk.22を掴まれ手首ごとまげて転ばされた。

 

??「ふむ……まだまだ若造には負けんな」

 

アーク「な、なんであなたがここに居るんですか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

C()I()A()()()?」

 

長官「ふむ、ようやくわかったのかね」

 

アーク「いや、本当に何でここに居るんですか」

 

多分、読者兼プレーヤーは覚えているのは少ないと思うが目の前にいるのはMGS3のラストでジャックに握手を拒否られたがPWのラストで理由を聞いて納得して報復攻撃を反対した人物だ。

 

長官「いや、なに……グラサンをかけた副官(カズヒラ・ミラー)

 

 

 

 

 

ミラー『(なんかアークに殺されそうな予感がしたから)ちょっと手合わせしてきたくれませんか!!(その間逃げるので)』

 

 

 

 

 

 

っと言ってたのでな」

 

あんの、金髪野郎……今度会ったら覚えてろよ。

 

アーク「でも、いきなり投げ飛ばさないでくれませんか? 奇襲に何時でも対処とかではなく身分的に投げ飛ばせないので。あと、おっさんの割には動けるんですね」

 

いててっと起き上がりながら言う。

 

長官「そうだろう? 私も若いころのビックボスを倒したことがあったからな!!」

 

アーク「いや、それシークレットシアターででしょう?」

 

長官「ま、それよりここで話すのは何だから別の場所で話そうではないか」

 

そういわれ、ついていった。

草むらを掻き分け、たまに崖から降りたりしてたどり着いたのは……

 

 

カチャ

 

 

長官「ついたぞ」

 

アーク「……突っ込みどころしかないんですが」

 

まず、謎か森の中に木製のドアがあって中に入るとMGS3のラストで出たアメリカ大統領の部屋があって……その中に

 

ゼロ少佐「お、来たのかね」

 

アーク「なんでゼロ少佐もいるんですか」

 

部屋の真ん中で紅茶を入れているゼロ少佐がいた。

 

ゼロ少佐「なんでって……悪いのかね?」

 

アーク「いえ、別に悪くないんですが……はぁ、まぁいいか……」

 

ゼロ少佐「せっかくだから紅茶を一杯飲んでいかないかね?」

 

アーク「……イタダキマス」

 

思考するのをやめて大人しく紅茶をいただくことにした。

最近、忙しかったからいいよね……

 

 

コポコポ……

 

 

ゼロ少佐「どうぞ」

 

アーク「いただきます」

 

目の前に花のような香りを放つ紅茶が置かれ、コクリと飲む

口の中で花畑が広がり、喉を通って食道に流れていく。

 

アーク「あ、おいしい」

 

ゼロ少佐「そりゃぁ、午後〇紅茶だからな」

 

アーク「え、これ午〇の紅茶なんですか!?」

 

ゼロ少佐「……ちょっと淹れる時間がなかったんでな」

 

何やっとんねん英国人。

 

アーク「ま、おいしいからいいか……はぁ、落ち着く」

 

ゼロ少佐「ところで話は変わるが……私が事前に聞いていた姿とは違うのだな」

 

アーク「急ですね……って、うわ、この世界でもこの姿が反映されるのかよ」

 

飲んでいた紅茶に映っていた顔を見ると現実世界で見た俺(体は違うが)が写っていた。

 

長官「……どう見ても女性だよな」

 

アーク「ですよね? はぁ、なんでこの姿なんだよ……あ、ところでこの姿なのですが……皆さんって見たことがありますか? この姿って俺の本当の姿じゃないんですよ」

 

ゼロ少佐「見たことないなぁ?」

 

長官「私もだ」

 

ダメか……

う~ん? この人たちでさえわからないなら誰なんだ?

 

アーク「この首に書かれている”旧式壱号”もわかりませんし」

 

ゼロ少佐「私経由でマザーベースのスタッフに頼んでおこうか?」

 

アーク「あ、ありがとうございます。ついでにミラーに今度会ったらKO☆RO☆SUって言っといてください」

 

ゼロ少佐「はっはっは!! 最近の若者は元気でいいものだ!!」

 

長官「ああ、ビックボスとその子供たち(ソリッドたち)はあの後いい世界を作ったものだな」

 

ゼロ少佐「そうですね……彼(スネークのこと)は親友でしたがスネークイーター作戦の後はザ・ボスの意思の解釈違いで仲は引き裂かれて、彼とは親しく話す機会なんてなかったんでね……」

 

アーク「あ、そうか……そのあとスカルフェイスに毒盛られて、最後はビックボスに延命装置を切られて……」

 

ゼロ少佐「そうだったなぁ……最後くらいは一回くらいはともに酒を飲み分かち合いたかったなぁ……」

 

アーク「なら、声をかけに行けば……」

 

ゼロ少佐「いや、声をかけずらいのでな……」

 

さて、そのあとはというとゼロ少佐においしい紅茶の入れ方とか長官にCIAエージェント時代に学んだ世界格好の郷土料理の作り方を教えてくれた。




どうもFPSで突スナほど、うざいものはないと思う零城です

はい、本格的にアークが人間?になりました
アークの姿は完全に作者の性癖で作りました。

あと、CIA長官の性格は作者の妄想です

次回はアークが人間?になった後の周囲の反応を出そうかなっと思ってます


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七十五発目 皆の反応

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ありがとうございます!!

金本敦「ナイヨ!!(ネタ)ナイヨ!!」


アーク「それでは、また」

 

ゼロ少佐「ああ、君の話は結構面白かったぞ」

 

ゼロ少佐とCAI長官に例を言った後、俺は現実世界に戻った。

結局わからずじまいだったなぁ……この体についての。

 

アーク「ま、人間に戻れないよりかはマシだしな……さてと今の時間は?」

 

iDROIDを取り出し時刻を確認すると……大体夕方か

結構話したな。

そろそろアリスのお迎えに行かないとな。

ここ最近、行ってないからな(任務やなんやらで行ける機会が減ったから)

 

アーク「……あ、ついでに学園の図書館なら何かわかるかな?」

 

頭の中で計画を立てつつスーツに着替える

今更だけど、なんで俺、高校のジャージを着てんだ?

 

アーク「ま、いいか(いいのかい)……一応、THIRD-6を持っていっとくか」

 

掌に最早愛銃となったTHIRD-6を召喚するが

 

アーク「……重」

 

サイボーグではなく人間になったのでずっしりと重みがくる。

 

アーク「これは後で訓練が必要だな」

 

今まで慣れていた体から脆い人間に戻ったので任務に支障が出る可能性があるので燻煙することを決め、アリスの迎えに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「……なんでなんだ」

 

久しぶりに見た学園の廊下を通って図書館に向かっていった。

普段は少しずつオレンジ色になっていく廊下には授業を終えせた生徒たちが放課後どうするかを話している。

……はずなんだが

 

 

ヒソヒソ

 

 

めっちゃ俺を見てくる。

 

「ねぇ、あの子誰かな?」

「すごい美人だね!!」

「バサビィから来た人間かな?」

「転校生かな!?

 

周りから美人やらなんやら言われているが……ぶっちゃけ実感がない。

第一、顔も一般人が急に美少女みたいな姿に変わってもそんなに需要がないし前世ではそんなに注目される経験なんてないから変な気分である。

あと、

 

「おい、話しかけてこいって!」

「あんな、美()()……めったに見かけないぞ!!」

 

いや、聞こえてるって

後、俺は男だ。

 

アーク「困ったもんだな」

 

そんなことを思いつつも図書館に歩を進めていき到着した。

 

 

カチャ

 

 

アーク「お~い、リン? いるか?」

 

久しぶりに図書館に来たが……変わらんな。

埃臭いし、かび臭い……てか換気してんのかこれ?

 

アーク「リン? いないのか?」

 

すると

 

リン「うう……誰よ読んだのは」

 

受付カウンターから眠たそうにリンが出てきた。

 

アーク「よ、リン。悪いけど歴史の本ってないか? できればめっちゃ詳しく書いている奴」

 

リン「……あんた誰?」

 

アーク「……え」

 

なんか怪訝そうな顔で見てくるリン

あ、そうか。

そういえばこの姿を見せるのは初めてだからか

 

アーク「俺だ、アークだ」

 

リン「へー、うちの助手と同じ名前なんだね? 君、どこの国の人間?」

 

アーク「いや、その助手なんだが」

 

リン「……え?」

 

何言ってんんだコイツ? みたいな目で見てくるが

 

リン「え、なら助手の出すカエルののような奴(月光)を解体調査してもいい? もし、本当に助手なら……」

 

アーク「ざっけんな、ダメに決まってんだろ」

 

リン「え、本当に助手?」

 

アーク「マジだ。俺は人間(?)に戻れたんだ」

 

リン「う、うそでしょ? じょ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

助手に……()()()()()()……」

 

アーク「そうd……違うそれじゃない」

 

人間にっと思ったらハゲのことを言われて否定した。

あれはボディが悪いんだって。

 

リン「でも……これが助手の人間の姿……」

 

ペタペタと体中を触りまくるが本題に入らせてもらう。

 

アーク「なぁ、リン? 一ついいか?」

 

リン「なに?」

 

アーク「本当のことを言うと……この体、俺の本当の体じゃないんだ……んで、この首に書かれている奴なんだが……」

 

リン「あざ?」

 

アーク「これ、俺の世界では「旧式壱号」って書かれているんだ……なんかさ、人間に似た魔物とか過去にこんな事例があったりしないか?」

 

リン「……ごめん、私はこの図書館の本は大体知っているけど……そんな美少女なんて知らないね」

 

アーク「……そうかぁ……あと、俺は男だ」

 

リン「第一、その体って本当に人間のなの?」

 

アーク「まぁ、そうじゃないかなぁ? 感覚も人間っぽいし」

 

リン「私が知っている知識の中では……ホムンクルスが(出来損ない)一番怪しいっと思ってけど」

 

アーク「あ~ホムンクルスねぇ」

 

ちなみにホムンクルスとは人工的に作られた生命体で人っぽい形をしているが鼻が変なところにあったりと形は人間で姿は化け物の魔物だ。

主に魔族の魔法使いが作っているが知性もないので指示が出せず適当に捨てている(一般の魔法使いも作れないことはないが人間にする事態が難しく人生で20体できるかぐらいの確率である)

あと、どういうわけかすごく力強いらしい。

 

リン「でも、体に違和感はないんでしょ?」

 

アーク「おう」

 

リン「どうやって戻ったの?」

 

アーク「さ、さぁ?」

 

リン「…‥これはお手上げね」

 

アーク「そうか……悪いな時間をとってしまって」

 

リン「……あ、ちょっと待って助手。一つだけ確認したいことがあるの」

 

アーク「ん? なんだ?」

 

リン「ちょっとそこに立って」

 

なぜかリンの目の前で立たされる。

すると、リンはしゃがみ込み俺のズボンを下す……

 

アーク「おい、ちょとマテ……なにしてんねん」

 

リン「何って助手の下半身を確認しようと」

 

アーク「なぜ確認をする」

 

リン「ホムンクルスって人工的に作られたから生殖器がないらしいから助手の下半身を見て人間か確認する。ついでに助手の大きさも確認したい

 

アーク「見せんわ馬鹿野郎!?」

 

リンが下方向に力を加えるがアークは上方向に力を加えてズボンが落ちないよう抗っている。

はたから見れば

「図書館で下半身を露出させようとする男性とそれを止める女性」

みたいに見えるだろう。

 

リン「一瞬でいいから!!」

 

アーク「ダメに決まってんだろう!?」

 

そのあとはというと全力で抗いその場から逃げ出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「やばいってそのエルフ……」

 

リンから逃げられた後、俺はアリスのいる教室に到着した。

 

アーク「アリスー? お迎えに来たぞー?」

 

ガラガラっと扉を開けた瞬間

 

 

ドンッ

 

 

クロエ「きゃ!」

 

アーク「危ない!?」

 

開けた瞬間に向こう側にいた生徒にぶつかってしまった。

俺はヴェノムのおかげで下半身ががっちりしているがぶつかった生徒は吹き飛ばされ倒れそうになったがギリギリのところで背中に手が回りキャッチに成功した。

 

アーク「大丈夫か?」

 

クロエ「え、ええ。私も前を……ひゃう!?」

 

クロエとアークの顔との距離は近く目線と目線がぶつかった瞬間、クロエの顔は赤くなった。

 

アーク「ど、どうした!?」

 

クロエ「い、いえ!! あ、ありがとうございましゅ!! わ、私の名前はクロエ・フォン・アーハムと言います!! い、以後お見知りおきを!!」

 

アーク「お、おう?」

 

なんか急に自己紹介されたんだが?

 

クロエ「あ、貴方様はどこの国のお方でしょうか? 学園長の部屋なら私がご案内しますわ!!」

 

アーク「……ごめん、クロエ。なんか盛り上がってるところ悪いがアークだ」

 

クロエ「アークさんって言うんですね!! 奇遇ですね!! 私の妹の使い魔も同じ名前」

 

アーク「いや、その使い魔で主人のアリスを迎えに来たアークなんだが」

 

クロエ「え? アリスの? え? え?」

 

どういうことだ目を点にして俺の体を上から下に往復する。

 

クロエ「え? アーク……なのですか?」

 

アーク「そうだが? 歌う死神ことアークだ」

 

クロエ「……ちょっと待っててくださいな」

 

するとクロエはパタパタとアリスの元に向かって行った。

 

クロエ「ちょっとアリス、来なさい」

アリス「な、なんですかクロエお姉さま!?」

クロエ「ちょっと裁判よ」

 

アーク「……なにやってんだあいつら?」

 

何やらクロエがアリスを捕まえその周りに女子生徒が囲んでいる。

別にいじめではないようなので放っておく。

 

アーク「こういう時こそ通知さんがいてくれたらなぁ」

 

なぜか反応がない相棒的存在に疑問に思いつつも待っていると

 

アリス「お、お待たせアーク」

 

アーク「おう、何してたんだ?」

 

アリス「なんか「アークがなぜ美人になっているのか」とか「昨日の夜、何をしたのか」とか言われたんだけど……ねぇ、アーク? 私、昨日の夜って……何かした?」

 

アーク「……ナニモシテナイヨ」

 

アリス「そう? ま、それより早く帰りましょ? あと、スイーツ!!」

 

アーク「はいはい……手洗いはしろよ?」

 

アリス「はーい!!」

 

クロエ「ちょ、アリスにアーク!! 私も行きますから残しておいてくださいね!!」

 

アーク「なら、早く来い。今度は俺も口ができたから早く来ないと俺が食っちまうぞ?」

 

クロエが慌てて用意をして向かってくる中、俺たちは家に向かって行った。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方そのころ

 

アーハム帝国から地理的に割と離れたとある国

ここはシュレイド王国(モンハンのではない)、アーハム帝国とミール聖教国の間にある国。

国の周りは山岳地帯で囲まれており自然の砦のおかげでアーハム帝国ほどではないが栄華を誇っていた……が

 

「げほ……な、なんていう強さだ……」

 

国の象徴とも言われている城が……阿鼻叫喚の地獄絵図になっていた。

綺麗な窓ガラスは破壊され、床は赤い液体で描かれていた絵も潰されていた。

発端はあまりにも突然だった。

自分は今は亡国のバサビィ共和国から新しく生まれたバサビィ民主主義国との貿易や条約をどうするか会議して逃亡したバサビィ共和国残党の捜索や監視と警備を今後決めることになり会議室から出て家に帰ろうと廊下を歩いてた時だった

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

突然、王室から天を突くような大爆発が聞こえ急いで向かった。

扉を開けると

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

だった。

それを見た近衛兵はすぐさま剣を抜き取り王の仇を取ろうと謎の女に襲い掛かるが

 

ニゴウ「……処分」

 

だあ、襲い掛かれているのに女性は避けようともせずただ立ち尽くし何かを呟いた……その瞬間

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……

 

 

ズドドドドドドドドド!!

 

 

黒い棒の先端から光が見えた瞬間、周りにいた兵士は命を散らされ死んでいった。

一体何が起きたのかと考えているうちにそれを考えていた兵士も死んでいった。

そこからはと言うと作業みたいな感じだった。

近づこうにも「()()()()()()」から放たれる謎の光によって気づかないうちに殺されて行った。

次々と増援で兵士たちが来るが全員殺されたいき、さらには使い魔のドラゴンまで投入した。

さが幸運にもドラゴンの皮膚は黒い棒から出る光に耐えれるらしく、はじめてこちらの勝算が生まれた……が

 

ニゴウ「……M-47、召喚」

 

それを見た女は何かを呟くと女の周りに音もなく先ほどの黒い棒より大きな某が出現し

 

ニゴウ「ロックオン……fire」

 

 

バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

大きいほうの黒い棒から放たれた樽みたいな物体がドラゴンに向かって飛んでいき

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

ドラゴンは爆発四散した。

その時にドラゴンの肉やあた骨があたりに飛んでいき、私も腹部に牙が刺さり血を流し……今に至る。

 

ニゴウ「ミッションコンプリート、マスターの元に帰還します」

 

「ごほ……ごほ……マテ……き、貴様は……誰……なんだ?」

 

ニゴウ「……私の名前は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()() ()()()()です

 

この日、国中……そして世界の国のトップが大騒ぎした。

まずは「城にいた者がほとんどが殺された虐殺事件」であった。

奇跡的に一名助かったが王は死んでしまった……そしてもう一つは

 

 

 

 

 

 

 

 

「歌う死神が再び虐殺を始めた」「()()()()()()()()()




どうも久しぶりに剣道をしたら肩を痛めた零城です

ホモンクルスについては「魔物詳細」に追加しました

次回は……ワンチャン料理回になるかも


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七十六発目 実験

感想も
ヴェノム さん
シャルホスト さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
レザルティン さん
ありがとうございます!!


アークが人間(?)に戻った日から二日が経過した。

昨日は一旦城に向かって皇帝に謁見して事情を説明して何か知らないかと聞いたが……成果はなかった。

 

アレクサンダー「……アークよ、一応聞いてみるが……お前は男か?」

 

アーク「男です」

 

エリザベス「え~……せっかくドレスをこしらえようとしたのに」

 

アーク「いや、着ませんからね!?」

 

なんか皇帝たちに女性と間違えられたが否定した。

そして、今日……

 

アーク「すごく久しぶりに教室に行くな」

 

アリス「あら、確かにそうね」

 

本当に久しぶり()に教室に行く(本来、使い魔は主人と一緒に教室にいるのだがアークは任務やらで行けてないので)

 

アーク「だが……なんか視線を感じるな」

 

アリスと一緒に廊下歩いているんだが……チラチラと視線を感じる。

 

アーク「なぁ、アリス? 俺の顔に何かついてる?」

 

アリス「いえ、特に何も……むぅ」

 

 

ぶにゅぅ

 

 

アーク「痛!? ほっぺ引っ張るな!?」

 

アリスはアークの顔を見るが

シルクのように滑らかな髪に女性も羨ましたがりそうな白い肌

そして、初めて見た時に「綺麗」っと言ってしまったルビーのような瞳。

思わず見惚れて嫉妬してしまいアークの頬を引っ張った。

 

アリス「べっつにー? あと、アーク? あなた、今日から私以外の女子と話すのは禁止ね」

 

アーク「なんでさ!?」

 

そんな会話しつつも教室につきアリスは自分の席へアークはその後ろに立った。

 

アーク「でも、やっぱりみんな見るなぁ……」

 

周りからは

 

「ねぇねぇ! 誰だろうなあの()()?」

「アリス様の新しい護衛じゃないか?」

「あれ? なら、アークはどうした?」

「さぁ? またどこかにいるんじゃない?」

 

っと聞こえてくる。

俺ってそんなに女に見えるかな?

 

アーク「ってかこの長い髪……邪魔だな」

 

そんなに女に見えるのかと自分の顔を触っていると自分の髪が触れた。

髪の長さも前世みたいな短めではなく腰まで長く……そして邪魔だった。

 

アーク「……髪、切ろうかな」

 

アリス「それはダメ(即答)」

 

アーク「なんでや」

 

アリス「だって、もったいないわよ。こんな綺麗な髪を切っちゃうなんて? 伸ばしなさいよ」

 

アーク「でも、蒸れるんだが」

 

アリス「我慢して(強制)、邪魔だったら私の髪留め貸すわよ?」

 

アーク「え……なんかヤダなんだが」

 

アリス「いいから……ほら、来なさい」

 

なぜかアリスに切るのはダメだと言われ結局、アリスに髪を止めてもらうことになった……が

 

 

ガラガラ

 

 

クロエ「皆さん、ごきげんよう」

 

「おはようございます! クロエ様!!」

「おはようございます!!」

 

クロエ「ええ、おはよう♪ ところで今日はアークはいるかしら?」

 

「いえ、見てませんね?」

 

「あ、でもアリス様と一緒に女性が来ましたよ」

 

ちなみにアークを知った生徒は二日前の放課後にいた生徒だけで早く帰ってしまった生徒は知らないのである。

 

クロエ「……何してるのよアリス」

 

生徒に謎の女性が来ていると言われたクロエは視線を向けるとそこには

 

アーク「……なぁ、アリス……まだ?」

 

アリス「……おかしいわね……なんで結べないのかしら」

 

アークの後ろにいるアリスが髪を結ぼうとしているが……そういうわけか綺麗に結べず苦戦していた。

 

クロエ「はぁ……何してるのよアリス」

 

アリス「あ、クロ姉さま。おはようございます。実はアークの髪を結ぼうとしているんですが……」

 

クロエ「はぁ……貸してみなさい」

 

アーク「あ、クロエ。おはよう」

 

クロエ「おはようアーク♪ って……アーク、あなたもしかして昨日の夜寝るとき髪を手入れせずに寝たわね」

 

アーク「……いや、俺男だし……知らんし」

 

クロエ「ブラシかけてあげるから座って」

 

アーク「えー……」

 

クロエ「何よ? 不満?」

 

アーク「男なのにブラシって……」

 

クロエ「我慢しなさい……それにしても……ほんと……女の敵わねぇ……」

 

アーク「何がだ?」

 

クロエ「さぁね……最後にこうしてっと…はい、完成」

 

アーク「おお……」

 

後頭部を触ると先ほどまでぼさぼさになってストレートに伸びていた髪が綺麗になって枝毛もなく一本のポニーテールになっていた。

 

アーク「これは楽だわ……ありがとうクロエ」

 

クロエ「うふふ♪ その代わり今度のおやつは私だけ多めにしてくださいまし?」

 

アーク「あいよ」

 

髪が邪魔せず楽になったのでアリスのところに帰るが

 

アリス「……むぅー」

 

アーク「どうしたんだアリス?」

 

アリス「……(ぺちぺち)」

 

帰るとそこには頬を膨らませた主人がいて、問いただしてみたが回答がなくその代わりにぺちぺちと俺を叩いてきた。

 

アリス「……羨ましい」

 

アーク「え、何が?」

 

そりゃアリスも嫉妬はする。

周りの生徒も羨ましそうに見てくる。

まぁ、「美女が美人の髪を解いて結んでいる」ので周り皆、「…美しい」やら「……百合に挟まりたい」とかいう罪な男もいれば「……てぇてぇ」とかいうこの世界には存在しないはずの言葉を言う生徒がいたほどだ。

 

 

ガラガラ

 

 

シーベルト「皆さん、おはようございます」

 

「「「「おはようございます!!」」」」

 

シーベルト「遅刻は……いませんね。ではホームルームを始めますが……その前に皆さんはアリス様の後方にいる人物について行っておきましょう。では自己紹介をお願いします」

 

アーク「え、また? えっと……アークだ。あ、そっくりさんではなくマジの使い魔の方のアークだ」

 

 

ザワザワ……

 

 

正体を暴露した瞬間、ざわつき始めた。

 

シーベルト「……皆さんは困惑しますよね……まぁ、先生もびっくりしましたよ。朝、急にアーク君が職員室に来て人間になったって告白するしどう見ても女性だしで」

 

アーク「だから俺は男……はぁ……先生から時間をくれたので質問があったら言っていいぞ」

 

「はい!! アークって前の世界での性別って何ですか!!」

 

アーク「だから男だって言ってんだろ(怒)」

 

「……前の世界ではモテてたか?」

 

アーク「いや、まったく……なんならこの体は俺の本当の体じゃないし」

 

「肉体的性別は!!」

 

アーク「よし、そろそろブチ止めすぞてめぇら」

 

「バストサイズ!!」

 

アーク「一般女性よりないわ」

 

なぜかみんなから性別についての質問が多い……てかなんでバストサイズを教えなきゃいかんのだ。

Aカップに決まってんだろ畜生。

……前世の世界で学校でF〇teのアストルフォみたいな男の娘になりたいとかいう輩がいたが実際なってみると不便すぎる

さっきもそうだけどみんなから女子扱いされるし視線が痛いのだ。

やっぱ自分の本来の体のほうが安心するわ。

 

アーク「次でラストにすんぞー」

 

色々と質問を受けたが時間が押しているので次で終わりにすることにした。

 

「何聞くー?」

「バストっと言ったら次はヒップじゃね!!」

「やめときなよ……それ言ったら今度こそ殺されるぞ。ここは経験人数で……」

 

おい、誰じゃヒップ教えろ言った奴。

男の娘のケツなんか見て喜ぶ奴がいるわけないだろ。作者「私は喜びます」

経験人数ってって俺は彼女いないって言ったろ糞が。

 

最後に何を聞くかみんなで相談している中……ある、一人の生徒が急に聞いてきた。

 

 

「質問です!! 前の世界に彼女っていましたか!!」

 

 

「「「「「……え?」」」」」

 

アーク「……か、彼女?」

 

突然、女子生徒の一人が爆弾を投下した瞬間、水を打ったように静かになった。

 

なんで急に?

ここで暴露しても何のメリットもないぞ。

せいぜい、()()()()()()()()()()()くらいしかないぞ。

 

「いや、さすがに失礼でしょ」

「そうよ、たとえ料理が上手で家事全般ができる万能嫁みみたいな人に彼女は……」

 

アーク「いないぞ」

 

「え、なんて?」

 

アーク「だからいないって」

 

うん、本当にだって

前世で告ったらフラれたし……これで少しは静かになれる……

 

 

ザワザワ……

 

 

いや、なんでざわつく

 

「え、あんな素晴らしい人材に彼女が……いない……だと」

「まじで? 勿体無くね?」

「これは……始まるね……」

「…‥ええ……〇〇〇争奪戦が」

 

なんかこそこそと話しているが……今はサイボーグではないので聞こえなかった。

 

アーク「……はい、質問時間は終了だ」

 

シーベルト「ありがとう、アーク君。それじゃ、皆さん、一時間目は魔法の実技があるのでグラウンドに集合してください!!」

 

あ、一時間目は実技か……アリスがすごく嫌そうな顔をしている。

 

こうして俺らは朝のホームルームが終わった後、グラウンドに集合した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~グラウンド~

 

ここに来るのも懐かしいな。

グラウンドに集合した俺たちは入学したときにやった的に向かって攻撃魔法を打ち込むっというものだった。

 

「炎の聖霊よ今こそ力を見せたまえ”「ファイヤーボール」”!!」

 

アーク「お~……みんな、最初のころより成長しているな」

 

後ろのほうで見ているがみんな的のほぼ真ん中に命中し破壊していた。

一方皇族シスターズはとというと

 

アリス「炎の聖霊よ今こそ力を見せたまえ”「ファイヤーボール」”!!」

 

 

パチ……

 

 

アリス「……なんで火の粉しかででなないのよぉ」

 

やっぱりうちの主人だわ。

本来、ファイヤーボールはは某配管工の火球を複数だして攻撃する魔法なのだがアリスが使うと火打石で出た火種サイズのしか出ない。

昔はここで罵倒するものがいたが今じゃいない

まぁ、

大体の理由が俺がいるからなんだろうと思うがが。

逆にクロエはというと

 

クロエ「では、私の全力行きますわよ!! ”地獄の炎、辺獄の虚無よ、今こそ一つになりて無に還さん「ヘル・ノヴァ」”!!」

 

 

ゴゴゴゴォォォォォォォォォォ!!

 

 

アーク「熱!?」

 

クロエが唱えたのは炎魔法の最上位魔法で唱えた瞬間、的は火柱に包まれ燃え盛った。

そして……消えるころには灰になっていた。

 

アーク「クロエは成長しているな……しかも、コントロールもできている」

 

炎が燃え移るほどの熱さだがクロエは完全にコントロールしているので的だけ燃えて付近は燃やさなかった。

 

シーベルト「おお! クロエ様!! 前回より操作が上手になってますぞ!!」

 

クロエ「ふふふふ♪ 皇族として当然ですわ」

 

ドヤ顔をするクロエ

 

アーク「すごいなクロエ」

 

クロエ「うふふ♪ アークも頑張っているんだから努力したのですよ?」

 

アーク「そうか……よくがんばったな」

 

クロエ「そのかわりぃ♪ 頭なでなんでしてほしい……なんちゃって……」

 

アーク「おう、いいぞ」

 

クロエ「え?」

 

 

なでなで

 

 

クロエ「ふぇ!?」

 

アーク「ん? どした?」

 

クロエ「い、いえ!! 何でもありませんわ!!」

 

誉めようとクロエの頭に近づき撫でたがクロエは顔を赤くしてそそくさと離れていった。

……誉めようと撫でたが……やっぱ違うか

 

アリス「………‥」

 

アーク「なんだアリス?」

 

アリス「……私には?」

 

アーク「え、してほしいの?」

 

アリス「………あ、ち、違うからね!! クロエ姉さまだけ撫でてもらって私だけ撫でてもらってないから不公平に感じただけよ!!」

 

アーク「まぁ、減るもんじゃないし……」

 

なぜかアリスに不公平だと言われ結局頭をなでることになった。

 

 

なでなで

 

 

アリス「えへへ♡」

 

……見た感じまんざらでもないようだ。

 

アーク「………もういいか」

 

アリス「ん~♡ ふぅ、いいわよ」

 

まるで猫みたいにすりすりする。

 

 

きゅん

 

 

アーク(ん? キュン?)

 

あと、どういうわけかアリスの顔を見ていると心臓らへんが苦しい

別に頭撫でるのが嫌なわけではないが……彼女の笑顔がもっと見たいと思ってしまう。

 

アーク「……そういえば思っただが」

 

アリス「どうしたの?」

 

 

 

 

アーク「()()()()()使()()()()()()?」

 

 

 

 

アリス「あ、それは気になるわね」

 

そう、俺は人間(?)に戻ったのだから魔法が使える可能性がある。

てか使えたい。マジで本家アークみたいな指からビームみたいなのをしてみたい。

 

アーク「なぁ、先生? 俺も魔法が使えるかやってみていいか?」

 

シーベルト「いいですよ!! でもアーク君って魔法のやり方ってわかるんですか?」

 

アーク「え、ただ魔法演唱すれば出てくるもんじゃないの?」

 

シーベルト「違いますよぉ!! 魔法というのは体内に流れている魔力をコントロールして完全に操作ができたうえにイメージしてその中に(以下略)……なんですよ!!」

 

アーク「うん、まったくわからん」

 

シーベルト「でも、物真似程度なら魔法は発動するかもしれないのでやってみては?」

 

アーク「え、でもどうやって魔力とやらを出すんだ?」

 

シーベルト「なんかぁ……言いづらいのですが……こう、魔力を表に出すって感じですかね? アーク君はまだ始めたてなのでまずは魔力を出すところからやってみましょう!!」

 

アーク「そうか……ちょっとやってみよ」

 

生徒は先に終わり友達とどうだったのか話している中、アークだけみんなから外れ的に向き合った。

 

「え、もしかしてアーク……魔法を使う気なの!?」

「おいおい、歌う死神ともいわれている奴が使うなんて……皇族級なんじゃ!?」

「おい! 衝撃に備えろ!!」

 

アーク(いやいや……んなやばいもん出さないって……とりあえず、()()()()()()()か)

 

目をつむって集中する。

すると、体に何かが流れているのを感じる。

 

アーク(これが……魔力か? えっと、これを表に出すか……)

 

それを外に出すイメージを作りながら右手を出し

 

 

アーク「……ブゥン!!」ガッチャーン

 

 

なんか変な掛け声になってしまったが……うまくいったかな?

だが……

 

 

 

 

 

 

バサバサバサバサ!!

 

 

「な、なんだ!?」

「おい! 鳥たちが逃げていくぞ!!」

「ど、どうしたの!? 私の使い魔がおびえているんだけど!?」

 

魔力を出した瞬間、木々にいた小鳥たちはに一斉に逃げだし、他の生徒の使い魔もも怖がり出した。

 

アーク「え、なに?」

 

なんかか俺が悪いっていう空気になっているんだけど?

 

シーベルト「どうしたのですか!? みなさn……っ!? な、()()()()()()()()()()()()()!?!」

 

「な、なんで体が動かないの?」

「お、おい…‥なんか急に寒くなってきてないか?」

「そ、それに誰かに睨まれている感じが……」

 

アーク「え、本当にどうしたの?」

 

アークは突然次々に起きる怪奇現象に頭が付いていけなかった。

心配になり一歩みんなのところに近づいたが

 

 

ズリ……

 

 

アーク「えちょおま……なんで離れるの」

 

シーベルト「い、いえ!! なぜか()()()()()!?」

 

アークが一歩近づくたびに生徒たちは一歩離れる。

それもそうだ

だって、自分たちの意思ではなく本能が

 

 

『こいつから逃げろ』

 

 

っと訴えてくる。

 

シーベルト(まさか、魔法か何かか!? だ、だがアーク君には演唱した様子なんか……いや、待てよ!?)

 

担任は一つ気になったことがあり、索敵魔法でアークを見てみたが……答えがすぐ分かった

なぜなら

 

 

ギャァァァァァァァァァァァァァァ

あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”

 

 

シーベルト「な、なんですかこの禍々しい魔力は!?」

 

シーベルトも昔、ゴブリンと戦ったことがあった。

その時は醜い欲望や野望が混ざったような色の魔力を感じたが目の前にいる歌う死神は……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「え、そんなにやばいの先生?」

 

シーベルト「は、はい……まるで()()()()()()()()()()()()()()……」

 

え、やば

てかこれってどうやって元に戻すの?

 

その後、どうやって戻すか聞こうにもみんなが怖がってしまい悪戦苦闘した。




どうもそろそろアズレンの小説を再開しようか悩んでいる零城です
だって鈴谷をようやく手に入ったもん(クソかわ、ちゅき)

今回、新しいアンケートを取りますが文字が入れなかったのでここに書いて番号で答えてください

お題 バサビィ共和国残党の戦力(強さによって物語の展開が変わります、二ゴウは除きます)

1,核を持ってない舐めプするアメリカ並み
2,戦車(少数)はあり、ヘリなし、多種多様の種類の武器はあり
3,戦車なし、多種多様な武器アリ
4,XM8縛り(一番弱い)
5,戦術核兵器保有したガチになったアメリカ並み(一番強いならぬ、つおい)


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七十七発目 そのころ

感想も
ノロケル さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヘタレ王子 さん
6吋プラスドライバー  さん
ありがとうございます!!

注意
今回は作者の頭がリアル疲れで暴走してしまったので期待はしないでください


グラウンドでアークの魔法実験をした後、に生徒は全員教室に戻って授業を受け休み時間になり生徒のほとんどが外に出ているのだが

 

アリス「~♪~♪」

 

アーク「……ご機嫌だね」

 

アリス「そりゃそうよ!! だって私と同じだもん!!」

 

なぜ、アリスがこのように上機嫌なのかというと……グラウンドでアークが禍々しい魔力を放出したが無事に元に戻りさっそく魔法を使おうとしたが……結論から言うと

 

 

何も出なかった

 

 

これにはその場にいた全員が困惑した。

魔法を使ったのなら何かしら出るはずだ精々アリスみたいに小さいのが出るはずなのだが……何も出ないのだ。

つまり言うとアリスはオブラートに言えば同じ仲間、悪く言って自分より格下の存在が現れたのだ。

そのおかげで今、機嫌がいい。

 

アーク「そんなにうれしいのか?」

 

アリス「もちろんよ!! 私、今まで下っ端で見られてたけど上につくのも悪くないわね!!」

 

アーク「へぇへぇそうですか」

 

それにしても……さっき先生から聞いたけどドス黒い魔力かぁ……

調べてみると魔力は(血縁者は除く)個体にとって違うらしくほとんどが澄んだように綺麗らしい

……逆になんで俺は黒いんだ。

 

アーク「でも魔法は使いたいなぁ……」

 

すると

 

リン「あ、いた助手」

 

アーク「ん? あ、リンやっほ」

 

アリス「御機嫌ようウィテカー」

 

リン「こんにちはアリス様……申し訳ございませんが助手を借りていいですか」

 

アリス「やだ(即答)」

 

いや断るなよ

 

リン「……朝のさ、でっかくて黒い魔力……あれ、助手でしょ」

 

アーク「あ、バレテーラ」

 

リン「……それでどうだったの?」

 

アーク「あ、リンなら何かわかるかもしれないけど……不発だったんだ」

 

リン「失敗?」

 

アーク「いや、何も出なかったんだ。普通なら何かしら出るらしいけど何もなかったんだ」

 

リン「…‥ごめん、わからない」

 

アーク「やっぱりか……」

 

リン「だからこそ分解を……」

 

アーク「させないわ」

 

異世界版Go〇gleでも「年のせい」とか年齢に関するのが多かった。

俺はまだ10代の若者だぞ。

 

アリス「あ、でもアークが……あのハゲた姿の状態にはなれるよね?」

 

アーク「ああ、なれるぞ……でも、やっぱり魔法が使いたい。特にビームが出る剣(約束された勝利〇剣)とか乖離剣とか作りたい」

 

リン「諦めよ、助手?」

 

アーク「はぁ……なんで使い魔も主人に似たようなものになったのかなぁ」

 

アリス「何よ嫌味?」

 

アーク「……別に? はぁ、せっかく異世界に来たんだから魔法とか一つ……ん? 待てよ……なぁ、アリス? 確かアリスって付与魔法が得意だよな?」

 

アリス「唯一ね」

 

アーク「なら、さっきは攻撃魔法だったから失敗しただけでアリスが得意な付与魔法なら!! ”神よその剛腕を我に分け与えよ!!「アームドパワー」”!!」

 

希望的観測で付与魔法にすべてをかけることにした。

ちなみにこの魔法は俺がピューパになって決闘場で虐殺したときに会った付与魔法である。

 

 

ぽぅ……

 

 

アーク「っしゃ! (゚∀゚)キタコレ!!」

 

成功した印に光が腕に集まった。

アリスの使い魔だから付与魔法は成功するだろ!!(フラグ)

試しにアリスたちが使っている机を持ち上げることにした。

大きさ的に大きな会議で使われる長い机で脚にはタイヤがついてなく三人で運ぶものだが今は付与魔法で力を上げているので片手で余裕に持ち上がる……

 

 

ズシッ

 

 

アーク「重っ!?)

 

ことはなかった。

 

アリス「ぷっくくくく……あ、アーク。どうしたの(笑)」

 

リン「くっくくくく……じょ、助手……いい感じにオチが出たね」

 

アーク「ふ”さ”け”る”な”ぁぁぁぁぁ!!」

 

泣きたい

超泣きたい。

 

リン「あ、でも助手……武器のほうの付与とかならいけるじゃないの?」

 

アーク「(スクッ)え、武器?」

 

リン「うん、付与魔法には二つ種類があって身体にかけるのと武器にかける二つがあるの。身体のほうの付与魔法は対象の体があればいいけど……武器のほうがねぇ、助手にとっては問題かも」

 

アリス「あれ? 確か、武器の付与魔法って……身体の付与魔法の成功率とほぼ同じ……」

 

アーク「え、ならやっても意味なくね?や」

 

リン「いや、一つだけ方法があるの」

 

アーク「それは?」

 

 

リン「超希少鉱石による付与魔法の底上げ」

 

 

アーク「なんそれ?」

 

リン「希少鉱石……ミスリルとかの鉱石を素材にして武器にしてそこに付与魔法をかけると効果も飛躍的に上がるし確定で効果も発動するの!! ……でも」

 

アーク「でも?」

 

リン「希少鉱石を一つの武器にするなんて費用が掛かりすぎるからできること自体難しいの」

 

アリス「確か、一つの希少鉱石でできた武器を売れば豪邸に住めるって言うほどって聞いたわ」

 

アーク「え、無いぞそんな金」

 

一応、今は30000ほどポイントがあるからそれを費用にするって手もあるけど……開発に使いたいしなぁ

それに希少なんだからそんな都合よく手に入るわけ……

ん? 待てよ……

何かあったな……確か……ノエルと一緒に行ったダンジョンでボスからバレーボールほどの鉱石で……

 

 

 

『通知:超々高濃度オリハルコン、超々高濃度ミスリル、超々高濃度魔法石、超々高濃度ヒヒイロカネです』

 

 

 

アーク「あったわ」

 

アリス・リン「「あるの!?」」

 

あったわ、通知さんに教えてくれて驚いて武器にするのも悪くないってって言われたんだっけ。

確か、今はマザーベースのスタッフに預けているんだっけ?

 

アーク「えっと……あった!! これこれ」

 

iDROIDからボス・スライムのドロップ品を見つけ配達をお願いする。

 

 

 

 

 

数分後

 

 

 

 

 

アーク「リン、これなんだが」

 

リン「え、これって……まさか、ミスリルとかオリハルコンが混ざった鉱石!?」

 

あ、ちなみにマザーベースからは段ボール気球で配達されました。

 

アーク「おう、これで武器ってできる?」

 

リン「出来るけど……え、もしかして私がするの?」

 

アーク「いやだって……リンって魔工学を知っているのはこの中でお前だけだから……」

 

リン「でもいいの? 私、加工はうまいけど……」

 

アーク「……完成したら何か分解してあげる」

 

リン「乗った(即答)」

 

ちょろいな

さて、ついでにコレもあげておくか

 

アーク「ついでに前払いで俺のTHIRD-6を貸しておくから形はこれで頼む」

 

リン「も、もしかして……分解して……」

 

アーク「いいぞ」

 

リン「やったぁ~!!」

 

するとリンは例の鉱石の入った段ボールと俺のTHIRD-6を奪って飛んでいった。

 

アーク「……どんだけ俺を解体したいんだよ」

 

アリス「……ねぇねぇアーク」

 

アーク「どうした?」

 

アリス「アークが持っている武器って……私にも使える?」

 

アーク「え、やめた方がいいぞ」

 

アリス「なんでよ」

 

アーク「アリスが絶対に壊すのが目に見えてるもん」

 

アリス「しないわよ!!」

 

とまぁ、アークが平和に過ごしている中……

 


 

どこかの廃城

 

「な、なんだこの光景は……」

 

旅をしていたとある旅人が休息をとるために廃城で休むついでに探検でもしようかと入り込んだが

 

「なぜバサビィ共和国残党がいるんだ!?」

 

そこにいたのは今、世界中で指名手配されているバサビィ共和国残党がいた。

だが、格好が自分の知っているのではなかった。

謎の棒(XM8)を持ち、格好も騎士の鎧ではなく骨組みされた鎧を着ていた。

現在、自分は壁に身を隠し覗いているが……残党も気になるがもっとおかしいのは

 

「なんで勇者がこんなにも!?」

 

そこには「謎の容器に入れられ液体につけられている勇者たち」であった。

その数も異常で数千もいた。

すると

 

 

ビー! ビー! ビー!

 

 

「な、なんだ!?」

 

突然、鳥の声をうるさくしたような音が流れ出した。

急いで隠れたが……聞こえてきたのは

 

 

《666番カプセル、解放します》

 

 

するとどこからか女性の……だが生気の感じない声が響き轟々しい音を出しながら勇者に似た何かの入った球体が開き、中から勇者が出てきた。

 

勇者?「う……あぅぅぅぅぅ?」

 

よろよろと小鹿のように立ち上がり辺りを見渡す。

 

「どうだ、こいつは?」

 

「ああ前の奴が出てすぐに肉体が保てなくて溶けちまったが……今は大丈夫だ」

 

出てきた勇者の様子を見るバサビィ共和国残党

 

(こいつら……もしかして何か禁断の力を手に入れたのか!?)

 

旅人は物陰から観察していた。

だが、勇者は突然

 

勇者?「のえるぅぅぅぅぅぅ? ありすぅぅぅぅぅぅぅ? どこぉぉぉぉぉ?」

 

「うわ、こいつ死んでこうなってもまだ欲しかった女の名前を叫んでるぞ」

 

「ここまで執着が強いと逆に笑えるな……あら?」

 

勇者?「うへへへへへへ!!!??!?!?! ありすぅ? のえるぅ? いっぱいいるぅぅぅぅにwづcぼいうぇvb?!」

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァン!!

 

 

 

勇者の頭が肥大化し爆発した後、パタリと倒れ溶けていった。

 

「あ~あ……失敗しちまった」

 

「首相にはなんて言う?」

 

「別によくね? こいつ糞だし」

 

「……そうだな、んじゃ次の奴を出すか」

 

そういうと兵士は隣にあるカプセルに移動し続けていった。

 

(こ、これはとんでもない場所に来てしまったぞ)

 

物陰に隠れていた旅人は出て、急いで外に向かうことにした。

これは緊急事態だ、速くそこの国でも胃からこのことを報告しないと

 

「あった! 出口!!」

 

ここに入るときに入った穴から外に出ようとあと一歩だったが

 

 

ニゴウ「侵入者、発見」

 

 

「な!?」

 

音もなく、後方から声が聞こえ振り返るとそこには銀髪の髪をし瞳に生気を感じない女性が佇んでいた。

 

「くそ! 見つかった!!」

 

見つかったと確信し急いで逃げようとするが

 

ニゴウ「ターゲットの逃走を確認、排除します」

 

そして「何もないか空間」を掴み

 

ニゴウ「PTRS1941、召喚」

 

そこから出てきたのはかつてソ連が開発した対戦車ライフルであるPTRS1941。

それを逃げている旅人の背中に標準を当て

 

ニゴウ「排除」

 

 

ドォォォォォォォォォン!!

 

 

 

「……え?」

 

旅人は一体何が起きたのかわからなかった。

気づいたときには下半身が目の前に転がって地面に伏せていたのだ。

 

ニゴウ「排除を確認、マスターに報告を」

 

一方、殺した犯人……ニゴウは殺した人間の上半身を掴み自分のマスターだと思っている首相のところに向かった。

 

「どうしたのかね? ニゴウ? 何やら爆発音が聞こえたのだが?」

 

首相の部屋は元は執務室で会ったであろう場所にいて、暖炉で暖を取っていた。

 

ニゴウ「マスター、侵入者を捕捉し排除しました」

 

そういい、旅人だった物の上の部分を見せる。

 

「ほぉ、そうかい……なら」

 

普通なら褒める……だが」

 

 

 

 

ゴキッ!!

 

 

 

 

「ふざけるな!! 俺は言ったよなぁ? 俺は()()()()()()()()()()()()()まで哨戒し誰一人たりとも入れるなっていったよなぁ!?」

 

ニゴウ「申し訳……ございません……」

 

「申し訳ございませんで済ませるか!!」

 

そう言いながら首相はニゴウの髪を掴み拳を振り上げ彼女の腹を殴る。

理不尽すぎる命令に普通なら反論するがニゴウはしない。

 

ニゴウ「今後は……このようなこと無いように肝に銘じます……」

 

胃から何かが逆流しそうだが何とか耐え謝罪をする

 

「……なら、私が刻み込んでやる」

 

すると、首相は暖炉に近寄り何かを拾い上げた。

それは暖炉に突っ込んでおいた火かき棒であった。

長時間、高熱の中にいれていたので棒全体が赤々しく熱しられており、それを……

 

 

ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ニゴウ「あぐ!?」

 

「おい、誰が()()()()()()()っと言った!!」

 

ニゴウ「もうし……わけ……ございません……」

 

ニゴウの雪のような白い肌に次々と重度の火傷を負わせていく。

以前から首相の気分で暴力を振るわらせることがあり、古い傷の上に新しい傷ができていきボロボロだった。

しかも、首相からの命令で格好のリーダーを殺す任務で殺しに行った際に戦うがその時にほとんどが近づく前に死ぬが偶に近づかれ負傷するが帰ってきたときに主人からは回復もしてくれず渡してくれるのは「包帯一個だけ」で満足に治療もできなかった。

 

「はぁ……まぁいい……おい、ニゴウさっさと起きろ」

 

ニゴウ「は……い……」

 

「俺がお前に出した命令を言ってみろ」

 

ニゴウ「はい……《私が各国のトップを殺害に行く》ことと《その時に歌う死神と名乗り疑いをアークにかぶせる》こと、そして《歌う死神になりきる》ことです」

 

「よろしい。だが、言うのが遅い!!」

 

 

バキッ

 

 

自分勝手な判断で再びニゴウの顔面を殴る。

しかし、反撃もしない……だって、「感情を出すのは禁止」すると命令されているから。

 

「ふぅ……少し、熱が入りすぎたな……おいニゴウ、飯食ってさっさと寝ろ。明日、新しい命令を出す」

 

ニゴウ「はい、了解しました」

 

一応、食事と寝る時間はもらえる

って言っても「兵士たちが食べたいた残飯」と「部屋は屋外で寝るときも麻布一枚」っという地獄だが

 

ニゴウ(《歌う死神になりきる》……死神ってどんな人間なのでしょうか……)

 

ちなみにニゴウは《歌う死神になりきる》っという命令を受けているが実際の歌う死神を知らないのだ。

だが、どういうわけかわからないが

 

ニゴウ「早く……会いたい……」

 

そっと目から何かが流れる中、横になり目を閉じた。

 


 

そして翌日

 

 

ガラガラガラ

 

 

アーハム帝国に一台の馬車が到着した。

 

「お嬢様、つきましたぞ」

 

??「ありがとう、爺や」

 

馬車の中から一人の少女が飛び出す勢いで降りた。

 

??「うーん! 長時間の馬車移動ってお尻痛いわ……ま、でも……久しぶりに帰ってきたなぁ……私の実家(アーハム城)

 

少女は背伸びしながら目の前に映る城を見上げる。

 

??「さてと……確か、アリスお姉様に()()()がいるんだよね」

 

少女は周囲から「魔剣士」という剣も使える魔法使いだといわれていた。

少女も魔法は長女のクロエ・ルメールには及ばないが剣には才能が有ったのでアーハム帝国から出て外国で剣を学んでいたが……自分の一つ上の姉……アリスが勇者に婚約を申し込まれたりと問題が起きて自分も急いで国に帰ろうとしたが蹴ろうとした瞬間に()()()()()()が問題を解決してしまったのだ。

そのバケモノと言うのはとある戦争で一夜で数万という数の敵をたった一人で殺し勇者までも殺した虐殺の権化……なおかつ姉の使い魔でもある「歌う死神アーク」だった。

 

??「……待ってなさいよ……歌う死神アーク!! 今、この私……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()が直々に首を取りに行ってやるのだわ!!」




どうも好きな兵器はパンジャンドラムな零城です
あれを現代技術で進化させたらどうなるんだろ

ぶっちゃけ言うと今回はアークが魔法を使える下準備回的な奴です
多分……この家族?編が終わるくらいには完成しているかなぁ?
あと、まさかのアリスの妹が登場しました
次回は第三皇女レイチェルについて書いていこうかなっと思っています

アンケートは今回も同じです
前回のあとがきに詳しく乗せているのでそちらを見てください


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七十八発目 レイチェル・フォン・アーハム、襲来

感想も
ヴェノム さん
ノロケル さん
素人の小説書き さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
シャルホスト さん
大和 さん
6吋プラスドライバー さん
ありがとうございます!!


アークの魔力がドス黒いことが判明しリンに製作を依頼した日の翌日

 

アーク「ふぁ~……よく寝たぜ」

 

ベッドの中からモゾモゾとアークが出てくる。

髪がボサボサとなってくせ毛もすごいことになっていた。

 

アーク「……櫛をいれんとな」

 

最早、習慣になってしまった神の手入れをしクロエからもらった髪留めをつける。

もう、男だからというのは捨てた。

 

アーク「さて、アリスを起こしに行くか」

 

よいしょっと体を起こし、着替え外に出てアリスのいる寮の部屋に向かう。

外は朝日が差し込み暖かく小鳥たちも元気よく鳴いていた。

だが、アークが近づいてきた瞬間

 

 

バサバサバサ!!

 

 

アーク「……やっぱりか」

 

昨日の授業で俺が試しに魔力を解放して驚かせた(二重の意味で)事件の後、一応元には戻ったが若干漏れているらしく、こうして近づくと動物は逃げてしまうそうだ。

解せぬ。

まぁ、それほど俺の魔力に恐れているってことだがな。

 

アーク「……これはリンにかけるしかないな」

 

勝手に助手といってくるあのエルフの腕にかけてお願いしたが……成功するのを祈るしかない。

一応、構造が一番簡単なリボルバーにしたが……

 

アーク「ま、リンならできるだろ」

 

とりあえず、日課の主人の起床を手伝わなければ。

アリスは朝、弱いので叩き起こす勢いでしないと自動的に二度寝に入ってしまう

 

アーク「ついた……おーい、アリス? 起きてるかぁ?」

 

アリスの部屋の前に到着し扉をたたく

 

アリス「はーい、起きてるわよー。ちょっと身支度しているから待っててー!」

 

……どうやら起きているようだ。

ま、手間が省けていいことだが

 

流石に身支度中のレディの部屋に入るのはご法度なので部屋の外で待っておく。

 

アーク(……どんな姿で来るんだろ……なんか見たいな)

 

 

 

 

 

数分後

 

 

 

 

 

アリス「ごめーん!! 遅れた!!」

 

アーク「いや、遅くは…なかった……ぞ」

 

アリス「なによ?」

 

アーク「あ、い、いや!! そ、そのぉ……その髪型は?」

 

扉から出てきたのは……アリスだったが……いつもとは雰囲気が違った。

いつもは髪はストレートに伸ばしているが……居は後ろに一つに束ねていた。

 

アリス「えへへ♪ どうかな? アークとおそろい!!」

 

そういいながら自分で結んであろうポニーテールを見せてくる。

アリスは子供っぽいところもあるがポニーテールにすることで清楚な感じになり少し大人びいて見える。

 

アーク「あーうん……かわいいよ」

 

アリス「えへ♡ ありがとう♡ それじゃ、行こう?」

 

アーク「ああ、行こうか」

 

アリスの身支度ができたので外に出て食堂に向かう。

あ、あといらない情報かもしれないが俺が人間に戻ったので食べ物を食べれるようになったのでアリスの許可のもと一緒に食べることになった。

結構おいしかったな食堂のごはん。

 

アーク「意外とおいしいな……異世界の料理も」

 

アリス「でも、私はアークのほうが好きかなぁ? こっちの料理って味が濃いから」

 

アーク「まぁ、確かに濃いな……参考にさせてもらうか」

 

朝食が終わり後は教室に移動するだけであった

 

アーク(…‥毎日、これくらい平和で逢ってほしいな……)

 

だが、そんな時だった

 

 

ザワザワザワ……

 

 

アーク「ん? なんだ?」

 

外に出たとたん、広場に人だかりができていた。

 

アリス「なんの人だかりかしら?」

 

アーク「さぁ? 有名人でも来てんじゃね?」

 

だが、よく目を凝らすと集団の真ん中に一人の少女を見つけた。

すると、あちらも俺たちに気づいたらしく生徒をかき分け近づいてくる。

そして、ずんずんと歩み寄り

 

 

ズドォン!!

 

 

アーク(いや、飛ぶんかい!?)

 

レイチェル「アリスお姉さま!! アリスお姉さまだー!!」

 

アリス「え、きゃぁ!?」

 

近づいてきた少女はジャンプしアリスに飛びついた。

そして、そのまま倒れ込んでしまった。

 

アリス「いてて……ってレイじゃない!? いつ帰ったのよ!?」

 

レイチェル「今日の早朝、帰ってきました!!」

 

アリス「そ、そう……おかえりなさい」

 

レイと呼ばれた少女はアリスに抱き着きすりすりと顔を擦り付ける。

 

アーク「あー……なぁ、アリス? その子は?」

 

アリス「あ、会うのは初めてわね。この子は私の妹のレイ、第三皇女のレイチェル・フォン・アーハムよ」

 

レイチェル「あ! これは失礼なところを見せましたわ……御機嫌よう、レイチェル・フォン・アーハムだわ」

 

アーク「あ、どうも」

 

……なるほど、ここのエルフが皇帝から聞いたアリスの妹か

見た目は……アリスを幼くさせたらこうなりそうだな。

目はキリッとして瞳の色は海のよな青で髪色は白金色で輝いて髪は金髪でツインテールだった。

身長はアリスより背がい低いな……俺と比べたらアリスの額が俺の口に当たるくらいだがレイチェルだったらちょうど俺の胸に顔が来るくらいかな?

あと、腰には彼女の得物であろうレイピアほどではないが直剣がある。

 

クロエ「なに? この人だかり……あら! レイじゃない!! おかえりなさい!!」

 

そこへ偶々集団を見つけ気になってやってきたクロエもいた。

 

レイ「クロエお姉さま!! ただいまです!!」

 

アリス「あ、クロエ姉さま! おはようございます!!」

 

クロエ「まったく……帰ってくるくらい連絡をしなさいよ。レイに会わせたい人がいるんだから」

 

レイ「えへへ、ごめんなさい……」

 

アリス「それより、どうだった? 剣の腕は上がった?」

 

レイ「はい! 私一人でも家族みんなを守れるくらいです!!」

 

ドヤ顔をするレイチェル

……ドヤ顔は姉妹揃って似ているな。

 

クロエ「あら、それなら安心できるわね」

 

アリス「レイも立派に成長したわね」

 

そういい、レイチェルの頭をなでるクロエとアリス。

だが、

 

レイ「アハハ……ソウデスネ……」

 

レイの目は急に虚ろになった

レイの目線は目の前にいるアリスとクロエの胸に注目した。そこには巨大な肉でできた巨大な山……そして、自分の胸を見て

 

レイ「なんで……」

 

アリス「ん? どうかしたの?」

 

レイ「あ、いえ……大丈夫です」

 

……ちなみになぜレイチェルがこんなに落ち込んでいるのかというと

 

クロエ→ボンキュッボンな爆乳

アリス→ばいんぼいんな巨乳

それに対して自分は

レイチェル→ペタン、ストンな貧乳

 

……だ。

なぜ、上二人の姉は早熟してデカいのに自分の胸はまな板なのであろうか……

 

レイチェル「羨ましい……」

 

クロエ「……あ、そんなことより……レイ? あなたってまだ騎士学校に在学中だったわよね? 確か……今年で主席卒業だったはずだけど」

 

レイチェル「あ、それなら校長が早期卒業ってことで先日卒業しました!!」

 

アリス「え、ええ!? 大丈夫なの!? お父様にはいったの!?」

 

レイチェル「はい! 今、爺やが言ってくれてます!!」

 

アリス「そ、そう……ならいいけど……でも、どうしてこんなに早く帰ってきたの?」

 

レイチェル「……アリスお姉さま……本来ならもうしばらく喜びにつかりたいのですが……アリスお姉さまの使い魔である歌う死神は今どこにいるんですか?」

 

アリス「アークに何か用なの?」

 

レイチェル「私は奴に会うために早く帰ってきたんですから!!」

 

アリス「アークならそこにいるわよ」

 

レイチェル「なに!? どこですか!?」

 

そういいアークの目の前できょろきょろするレイチェル

だが、周りを見渡しすぎて前を見ていなかった……

 

 

ドンッ

 

 

アーク「おっと」

 

レイチェル「あ、すみません!! 大丈夫ですか!?」

 

アーク「お、おう大丈夫だが……()()()()()()?」

 

レイチェル「え、俺?」

 

アーク「ああ、俺がアークだが?」

 

レイチェル「え、でも、え?」

 

レイチェルは困惑していた。

事前にアークについてはある程度爺やから聞いていが

「丸太のように太い腕と岩のような体に黒い筒がある怪物(ピューパのこと)」か「人間だが仮面をかぶってハゲている姿(サイボーグのこと)」のどちらかだと聞いたが……

 

レイチェル「え、でも……仮面とか…え?」

 

目の前にいるのはただの美人だった。

 

アーク「あ、俺数日前に人間(?)に戻ってこの姿になったんだ」

 

レイチェル「そう……あなたがアークですか……よかったです、探す手間が省けました」

 

アーク「それで何の」

 

用だっと最後まで言おうとした瞬間

 

 

 

ザンッ!!

 

 

 

アーク「のあ!?」

 

気候とした瞬間、目の前を剣先が通過し皮一枚切られてしまった。

余りにも突然の攻撃に尻もちを搗く。

 

アリス「ちょ、ちょっと!? レイ!?」

 

クロエ「何をしているの!?」

 

レイチェル「……ようやく見つけましたわよ! 死神!! お前みたいなやつなんかお縄についてしまいなさい!!」

 

アーク「なんで急に!?」

 

剣を振りかぶり切りかかるのに対して体を後ろに転がし避け反動で立ち上がる。

だが、彼女のほうが一歩早く

 

レイチェル「……終わりです」

 

アークの首筋にピタリと剣を突きつけた。

 

アーク「おい待て、突っ込みどころがありすぎるんだが!?」

 

レイチェル「白を切っても無駄ですよ!! あなたがしたことはバレていr(ゴチン!!)あいた!?」

 

レイチェルは勝ち誇っていたが後頭部を姉に叩かれた。

 

アリス「ちょっとレイ!! 何、勝手に剣を他人に向けてるのよ!!」

 

クロエ「そうですわ!! アークは()()()大丈夫だと思いますがいきなり切りかかるなんてひどいですわ!!」

 

アーク「え、ひどくね?」

 

レイチェル「な、何ですか!? 私はコイツをアリスお姉様から剥がそうと……」

 

アリス「まず、なんでアークを捕まえようとしてるのよ!!」

 

レイチェル「二つあります!! まず、アリスお姉様の護衛にこいつは悪名が高すぎます!! なんで先の戦争で単独で数万を相手にして勝ってしまう使い魔なんて……皇族でもあるアリスお姉様には悪すぎます!!」

 

アリス「だからっていきなり剣を抜くことないでしょう!!」

 

レイチェル「それに今朝の新聞を見ましたか!? 私はこれを見てこいつを捕まえようと思ったのです!!」

 

そういいバッと見せた紙には

 

 

 

「王家一家を皆殺し!? 死神、シュレイド王国皆殺し!! 残党との関りは全くなし!! まさかのミスか? そして、壁には謎の穴が!?」

「生存者の証言曰く、銀髪の女性」

 

 

アーク「……はぁ?」

 

あれ、なんだろうデジャブ(シンの事件を参照)

 

アリス「え……なによこれ……」

 

レイチェル「調べたところ被害があった城内では死体からも()()()()()()()が摘出させたと聞きました!! 特徴も証言と全く同じです!! こいつはシュレイド王国の王家を皆殺しした犯人です!!」

 

別に某ミラボレアスの一夜で滅ぼしたほどひどいもんじゃないだろ

 

アリス「これがアークを捕まえるのと何が関係あるのよ!! アークは今までずっと私のところにいたわ!!」

 

レイチェル「だって細い鉄の矢じりで殺すなんて……この世界誰がいるんですか!! しかも、一人で王家を崩壊させるほどの実力を!! こいつ以外いるわけないじゃないですか!!」

 

アリス「まぁ、それは……そうだけど……」

 

レイチェル「なので!! 私がこいつを捕まえて犯人として差し出します!!」

 

アリス「で、でもアークは確かに殺しはするけどちゃんと証拠を掴んでから殺すわ!!」

 

アリス、ソレはフォローになってない希ガス

 

レイチェル「いいえ! 今日から私が護衛もしますのでコイツは手放してください!!」

 

……なぜ、ここまでしてレイチェルがアークをアリスから取り上げたいのかと言うとちゃんとした理由がある。

 

レイチェル(ただでさえ、アリスお姉様は魔法が使えない……だから私が守らないと!!)

 

この世界は攻撃魔法の才能があるほど偉い的な風潮がありアリスが攻撃魔法が使えないのでアークが来る前はよく虐められていた。

だが、レイチェルは正義感が強く許せなかった。

レイチェルは昔から騎士に憧れていて魔法も使えたので将来、魔剣士になろうと夢見ていたので姉のアリスが虐められて最初は止めようとしたが大人はそれを聞いてもくれず悔しかった……だから騎士になってアリスを守ろうと誓い騎士になるため外国に出たのである。

血がにじみ出るほど努力し晴れて後三年で主席卒業になるはずだったのだが……

「アリスが勇者と結婚する」

この知らせが来た瞬間、頭に血が上り無断で帰国しようとした……がバレてしまい騎士学校の校長に厳重注意を受けたがそれでも帰国して姉を守りたいと土下座する勢いで懇願した末……許可が出て、いざ馬を走らせようとした瞬間……

「アークのおかげで戦争は勝利した」

っと情報が参り下りた。

たった半日で決着がついたので出オチで終わってしまった。

そこからはと言うと意気消沈し大人しく騎士になるための授業や訓練を受けていたが……今回の新聞を見てはっきりした

「アークはやばい奴だ」

「あいつを姉から引きはがさねば」

「アークは『強すぎて』世界中から嫌われる、だから自分が姉を守ってアーハム家が悪評にされないようにしないと」

っという決して「あいつを軍に売って力を利用しよう」とか「アイツさえいなければ戦争なんて起きなかったのに」とかそういう邪な考えではなく、ただ単にアリスが心配でアークを捕まえて吹き剥がす「だけ」なのである。

別に被害を受けたシュレイド王国に差し出してもいいが「どうせ皆殺しにして逃げだすだろう」っと思っているので引きはがすだけなのである。

 

アーク「……おい、少しいいか? レイチェル?」

 

レイチェル「いきなり呼び捨てとは何ですか!! 精々、様ぐらいつけなさいよ!!」

 

アーク「なんか……昔のアリスと似てるな」

 

アリス「アーク、次掘り返したら使い魔契約切るわよ」

 

アーク「……そんなことより……レイチェルは本当に俺のせいだと思ってるのか? 俺、最近外国に行ってないぞ」

 

レイチェル「……本当にですか?」

 

アリス「これは本当よ。最近、アークは私と一緒で外国に行くほどの余裕なんてなかったんだから」

 

レイチェル「……む、そうですか」

 

あら?

なんか随分大人しく引き下がるな?

 

レイチェル「しかし! アリスお姉様の護衛は今日から私がします」

 

アーク「え、いやいいよ……レイチェルは皇族だから使い魔で平民でもある俺がしなと」

 

レイチェル「できません!! アリスお姉様は私が守ります!!」

 

アーク「……ええ」

 

困ったな

俺が使い魔である以上、アリスの護衛は使命的なものだしな

 

アーク「いいって……失礼かもしれないけど()()()()()()()()

 

レイチェル「……ほぅ、ならその疑われている身を潔白してほしいものですね」

 

すると第三皇女は俺の目の前に立ち

 

レイチェル「おい、歌う死神!! お前に決闘を申し込むわ!! 騎士の名に懸けて!!




どうもCODmobileのランクマが好きになった零城です
Botがいない素晴らしさを感じました。

はい、今回はレイチェル・フォン・アーハムを出しました
彼女はアーハム家の中では希少な貧乳です(これ大事)
詳細はキャラ設定に加えてので是非見ていってください(クロエの下にあるよ)


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七十九発目 決闘と言うの名のデジャブ

感想も
ノロケル さん
素人の小説書き さん
朱色の羊 さん
6吋プラスドライバー さん
古明地 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヘタレ王子 さん
シャルホスト さん
ありがとうございます!!


アーク「……はぁ、メンドクサイ」

 

アリス「我慢しなさいよ、あの子ああいってるけど根っこは良い子なのよ?」

 

あの後、レイチェルから決闘を申し込まれその場ですぐ試合開始!! ってことはなかった。

さすがにアリスたちが授業があるので昼休みに戦うことになった。

しかも、決闘には条件を突きつけられて

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()

っというものだった。

まぁ、あっちは剣士で剣で戦ってくるのにこちらが銃で戦うなんて流石に可哀そうだなって思ったのでコレは承諾した。

んで、そのあとどうせ見た感じプライド高い奴かなって思って妨害に警戒したんだが……来なかった。

 

アーク「シン・カーニバルみたいにズルするやつかなって備えていたんだが……本当に騎士の名に懸けて戦うんだな」

 

アリス「でしょ!でしょ! 私の自慢の妹だから!!」

 

アーク「……今から使い魔が戦いに行くのに心配しないんですか?」

 

アリス「大丈夫でしょ!! だって、()()()()()使()()()なんだから!!」

 

アーク「えぇぇ……」

 

ちょっとくらい心配してくれよ。

まぁ、負ける気などさらさらないんだがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時間は過ぎ昼休み

……のグランド

 

アーク「いや、多いな!?」

 

グランドの周りにはなぜか生徒が集まっていた。

皆、視線はグランドの中心に注がれており……しかも、祭りみたいに賑やかだ。

え、まさかあの第三皇女が呼んだのか!?

 

賑やかな空間の中、グランドの中心には例の第三皇女が佇んでおりアークを待っていた。

とりあえず約束を守るため彼女の元に向かうが

 

「あ! 来たぞ!!」

「どっちが勝つかな?」

「やっぱ、死神だろ!!」

「いやいや、確か条件があったからレイチェル様にも勝機はあるぞ!!」

 

アーク「……なんかの祭りかよ」

 

とりま、今回の決闘の申し込みをしてきた奴の元に向かう。

 

アーク「おい、これってお前か?」

 

レイチェル「はぁ!? そんなわけありません!! あなたがやったんでしょう!! 私が負けたら醜態をさらすように仕向けたんでしょ!!」

 

アーク「しねぇわ!! 俺はそんな最低な奴じゃねぇわ!!」

 

レイチェル「私だって騎士なんですからそんなことしませんよ!!」

 

はぁ……結局なんで集まったんだよ?

観戦か?

 

レイチェル「まぁ、良いでしょう……こんなしょうもない小細工に反応するのは騎士として恥です。私は正々堂々と正面から挑むので!! 今のうちだったら降伏は受け取りますよ?」

 

アーク「やなこった。俺は主人に危険がせまったら身を挺して防いで滅ぼすだけだ」

 

レイチェル「そう……なら、この剣であなたを倒して降伏させるだけです!!」

 

そういい、腰から直剣を抜き取り構える。

どっかの自業自得野郎(シン・カーニバル)みたいな芝居かかっているのとは違い、洗練された動きに見惚れてしまう。

 

レイチェル「我の名はレイチェル・フォン・アーハム!! 魔剣士としてアーハム家の名に懸けて貴様を倒す!!」

 

アーク「おう、んじゃ試合開始と行くか?」

 

レイチェル「……あなたも名乗りなさいよ」

 

アーク「は? なんでだよ?」

 

レイチェル「だって不公平じゃない。こちらは名乗ってあんたは名乗らずに戦うなんて? まさか名乗れないほどの戦闘狂かしら?」

 

アーク「……それは失礼なことをしたな。俺の名前はアーク」

 

レイチェル「では……参ります!!」

 

アーク「え、ちょっと待って?」

 

レイチェル「何ですか? 今ごろ泣きつく気ですか?」

 

 

 

アーク「俺、素手?」

 

 

 

レイチェル「そりゃぁ……ねぇ?」

 

レイチェルは剣を持っているが俺は素手なのである。

 

レイチェル「男なら素手でも大丈夫……でしょ!!」

 

するとレイチェルは身を屈んで足に力を入れ……

 

 

 

レイチェル「はぁあ!!」

 

 

 

アーク「嘘だろ!?」

 

レイチェルが剣を振りかぶり迫った来るが一歩引いて間合いから遠ざかる。

だが、流石剣術を学んだ騎士……避けられたのを確認するとさらに一歩踏み込んで追撃してくる。

右から迫ってくる剣先を首をひねり頬を掠めていく。

 

 

ザァン!!

 

 

アーク「っぶねぇ……っへ、確かエルフって運動が苦手らしいからそんな大したことはないだろうって思っていたが……なんだよぉ、結構動けんじゃねえか」

 

レイチェル「あなたも見た目の割には動けるんですね。どう見ても女性なのに」

 

アーク「うっせ!! 俺は男じゃ!!」

 

一歩踏み込み、右足を軸にして回し蹴りを打ち込みが

 

レイチェル(……ッス)

 

アーク「どわ!?」

 

気絶目的でレイチェルの脇腹目掛けて蹴ろうとするが剣を下に下げられ刀身で蹴りを受け止めようとする。

何とかギリギリで止められた。

今の俺の体は人間と全く同じなので足が刀身に触れた瞬間、グッバイとなる。

……くそ、分が悪いな。

こうなるんだったら足に装甲でも纏えば良かった。

 

アーク「ナイフは……あ、でも使うなって言われているんだっけ」

 

何やってんだ俺

これって自分で自分を苦しめた結果やん

 

レイチェル「はぁ!!」

 

アーク「おっと!!」

 

だが、そんなことを考える暇はあちらには与えないらしく次々と斬撃を与えてくる。

 

アーク(次は……下か!!)

 

次々と斬撃が来るが落ち着いて呼吸し一歩ずつ後ろに下がりながら避ける。

 

レイチェル「はぁはぁ……なんでさっきから避けてばっかりいるんですか!! 男なら攻めて来なさい!!」

 

アーク「はぁはぁ…む、無理があるね!? そっちは剣でこっちは素手だぞ!?」

 

呼吸を整えながら次の攻撃に備える。

ヤバいな……これジリ貧だぞ。

こっちは決め手……って言うか近づいて体の一部でもつかめればCQCできるんだが……まぁ、それが無いに対してあっちはある。

 

レイチェル「……仕方ありません、こんな例の攻撃(銃のこと)がないと何もできない奴程度に使うのは癪ですが……早く降伏してほしいので」

 

アーク「お? なんだ? まさか、奥の手とかあるのか?」

 

レイチェル「歌う死神……これがあなたが最後に見る景色です。”煉獄の刃よ、天を裂き地を割れ「フレイムスラッシュ」”!!」

 

すると、

 

 

ボウゥ……

 

 

レイチェルの持っていた剣の刀身が燃え出した。

 

アーク「……付与魔法?」

 

レイチェル「あら? あんたみたいな人間でも少しは魔法について勉強しているみたいね?」

 

ここで普通の攻撃魔法と武器の付与魔法の違いを説明しよう。

攻撃魔法は遠距離戦に特化していて遠くにいる敵には強いが近距離にいる敵にはめっぽう弱い。

逆に武器の付与魔法はその逆で接近戦の敵なら強いが遠くにいる敵には弱い。

だが、他にも攻撃魔法にはない能力がある。

それは「継続戦闘ができる」というものだ。

攻撃魔法は一度唱えた魔法は魔力を流し続けることで発動するが一度でも魔力を切ると再使用する際にはまた魔法を演唱しないといけない。

だが、この付与魔法だと《一々演唱しなくてもいい》のだ

これはこの世界特有の現象で「付与している得物に魔力をストックすることができる」のである。

なので、一度付与してしまえば破壊または上書きさえされなければ魔力を流すだけで剣に炎を纏わらせることだってできる。

しかし、もちろん弱点があり「射程が刀身まで」と「遠距離戦が不向き」であることだ。

前者は当たり前だが後者は不向きであってできないというわけではない(一応、刀身に魔力を集め思いっきり振れば斬圧みたいに波動が出せるが燃費が悪い)

 

アーク(あれが武器の方の付与魔法……さて、どんな感じで来るんdズドォォォォォォォォォォン!!

 

警戒しようとしたが気が付いたときには地面に転がっていた。

 

アーク「がは!?」

 

レイチェル「あ、やりすぎた」

 

 

何が起きた!?

確か、一瞬灼熱の風と痛みが……

 

地面に腕を立て起き上がる。

所々、スーツが爆風で燃え穴が開いて血が出ていた。

 

アーク「なんだよこれ……ゼロ距離でロケランでも撃ったのかよ」

 

レイチェル「……殺したっと思ったのにまさか生きているなんて……普通なら体がバラバラになっててもいいのに」

 

アーク「けほけほ……容赦ないなぁ……」

 

たかが付与魔法って思っていたが……そういえばコイツ、アリスの妹で皇族か

なら、膨大な魔力で威力を底上げしているのか。

 

レイチェル「あなたに慈悲など無いんで……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「っへ、ガキが何言ってんだよ。お前でいいなら俺でもいいだろ」

 

レイチェル「そう……なら、今ここであなたを消すわ」

 

剣を掲げ魔力を高めていく

その証拠に刀身が赤く燃え上がっていく。

 

アーク「……っち、休憩はなしか」

 

レイチェル「……ま、その前に最後のチャンスを上げるわ……とっとと降伏しなさい」

 

アーク「……」

 

レイチェル「あら? もしかして、もう考えるほどの知性も失ったのですか?」

 

アーク「あ~……なぁ、一つ質問いいか?」

 

レイチェル「いいわよ?」

 

 

 

アーク「なんでそこまで俺に降伏を促すんだ?」

 

 

 

 

レイチェル「……はい?」

 

アーク「あ、いや……少し不思議に思ってな。アリスから俺を引きはがすなら俺を殺せば済む話なんだが……なんで降伏を促し続けるんだ?」

 

レイチェル「……こんな公共の場で血をぶちまけるようなことはしたくないので」

 

……と言ってはいるが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、実際は違うのである。

 

レイチェル(おかしいわね……なんか、思ってた展開と違うわ……)

 

読者諸君も「なんでコイツ、アークを降伏ばかりさせるんだ?」っと思っているであろう。

率直に言おう……「彼女はただの脳筋(おバカ)なのである。

本来なら

1,「決闘じゃおめぇ!!」「やってやろうじゃねぇか!!」

  ↓

2,「死ねぇぇぇぇ!!」「はぁぁぁぁぁぁ!!」

  ↓

3,「ふ、やんじゃねぇか」「お前もな」

  ↓

4,「なぁ、今度から兄弟って呼んでいいか?」「おう、いいぜブラザー?」

  ↓

5,「っへ、前からちゃんと言おうと正直に言おうっと思ってたんだがな……」「やめろ、待ってくれ兄貴ィィィィィ!!」「ありがとな……弟よ」

 

ってな感じの展開を予想してアークに挑んだのだが全く違う展開になっていった。

まぁ、アークは戦いのほとんどを銃に頼っていてCQCもできるがリーチ的な問題でできないのだ。

結論から言うと「レイチェルは別に殺しなど求めておらずぶっちゃけアークと友達になりたいだけ」なのだ。

アリスから引きはがそうとするのは本当だが、殺すわけではなく逆に「姉のアリスのために戦ってくれてありがとうと感謝したい」のだ。

あと、糞ヤバい奴でもあるアークがいるおかげで他国からのいちゃもんが少なくなっている。

だが、やり方が不味かった。

程よく(?)お互いを傷つけあってから降伏させそこから友情を結ぼうと上記のようになるはずなのだがアークは防戦一方でレイチェルがワンサイドゲームになってしまっているのにレイチェルは気が付いていない。

レイチェルは正義感とプライドが高く……そして、不器用なのだ。

魔剣士になろうと外国の騎士学校に入ったが……ほとんどの騎士はプライドが高く、脳筋なので考えて動くより体が勝手に先に出てしまうのだ。

騎士学校にいた見習騎士たちも上記の方法で友達(という名の舎弟)を組んだ。

もちろん、プリンセス(?)のレイチェルも揉まれてしまい同じやり方で数年間過ごした。

……なので今回も同じやり方でやろうとしたが失敗しているのである(当たり前だろ)

 

レイチェル「……本当に降伏しないんですか?」

 

アーク「しないね!! 俺はアリスの隣にいたいんでな!!」

 

レイチェル「そうですか……なら、”光の聖霊よ、その光で闇を追いかけたまえ「シャイニングウェーブ」”!!」

 

アーク「ッ!!」

 

(流石に殺すのは問題なので)別の付与魔法を唱える。

すると、刀身に光が集まりだし……鞭のようになった。

 

レイチェル「ッハ!!」

 

 

ブォォォン!!

 

 

すごく宇宙の騎士たちが使うライトなセーバーな音を立てながらレイチェルは鞭となった得物を振るう。

 

アーク(鞭になったのなら!!)

 

剣とは違い変則的に動いて読みずらいが超至近距離なら少しは安全なのでCQCができる

だが

 

 

ザァァァン!!

 

 

アーク「くそ!!」

 

レイチェルもそのことは知っているんだろうかまるで体操選手みたいに体を曲げたりして避け、そして攻撃してくる。

その攻撃のせいでギリギリで直撃は逃れれたが胸部を切れられてしまったが服だけ切られてしまった。

 

アーク(攻守どちらもできしかも魔法も使える……なるほど、これが魔剣士か)

 

レイチェル「しぶといですね……そのオーク並みに生き残る能力は一周回って褒めますよ」

 

アーク「全く嬉しくないけどな!!」

 

レイチェルが嵐のように剣を振って来るがギリギリのところで避け続ける。

だが、手数が異常なほど多い……なので

 

 

ザシュ!!

 

 

アーク「う!?」

 

徐々に処理しきれなくなり腕や足に切り傷ができていく。

さらに痛みが走ったせいで集中が切れてしまい倍に切られてその場に崩れてしまい荒い呼吸になってしまう。

 

アーク「か…はぁ……はぁ……」

 

レイチェル「詰みです(チェックメイト)!!」

 

優雅に剣をアークに向け、ドヤ顔をする。

 

アーク(なんかウザいな……ドヤ顔)

 

レイチェル「私をここまで力を使わせるなんて……私の騎士学校の同級生でもあまり居ませんでしたよ。しかも、素手で」

 

アーク「っへ……そうかよ」

 

レイチェル「なので、降伏しなさい」

 

アーク「やなこった。俺はアリスとずっと一緒にいるっていう約束をしたんでな」

 

レイチェル「え、いいなぁ(羨)……しかし、貴方の負けですので早く降伏を」

 

アーク「おいおい? 誰が負けを認めた?」

 

レイチェル「……まさか、まだやるんですか?」

 

アーク「おう、第二ラウンドっと行こうじゃないか」

 

レイチェル「……何度やっても同じことです」

 

アーク「ああ、安心しろ。もう昼休みの時間がないから()()()()()()()()()()()()()()()()()ってのは?」

 

レイチェル「それは私のほうが有利ですよ?」

 

アーク「いや、何なら宣言しよう……()()()()()()()()()()()

 

レイチェル「……どこからそんな根拠が出たんですか?」

 

アーク「ようやくあんたの動きを学習(ラーニング)することができた」

 

レイチェル「へぇ…‥ならやってみなさいよ!!」

 

アーク(……きた!!)

 

蛇のような動きをしながら迫ってくる光の刃がアークの胴体を傷つく……ことはなかった。

 

 

アーク「I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)

 

 

すると世界は暗くなり動きが遅くなった。

使ったのは前にもらった新しい神様特典のやつだ。

 

アーク(……横に30cm……次は縦に25cmジャンプ)

 

今、アークが見えている世界には赤い線がレイチェルの剣から自分に向かっていた。

これは「未来予測線」であり、そこから離れることで攻撃が避けられりるというものだ。

 

アーク(こいつは……使えるな)

 

レイチェル「な!?」

 

レイチェルは驚愕した

先ほどまで的のように当たっていた姉の使い魔が突然、自分の斬撃に避けられるようになった。

しかも見てから避けるのではなく「()()()()()()()()()()()()()()()()()」のだ。

 

ひょいひょいっと華麗なステップをしながら迫ってくるアーク

 

レイチェル「ッ!! ”煉獄の刃よ、天を裂き地を割れ「フレイムスラッシュ」”!!」

 

焦ったレイチェルは先ほど使った炎系の付与魔法を使って至近距離で爆発を起こそうとする。

あと2歩で腕が捕まりそうな距離までアークが近づいた瞬間

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

至近距離で爆発を起こした。

 

レイチェル「……やったか!?」

 

至近距離で大量の土煙が出て見えないが流石に倒しただろう

だが……

 

 

ア“ア“ア“ア“ア“ア“ア“ア”ア”ア”ア”ア”ア”!?!?!??!

 

 

 

レイチェル「っひ!?」

 

後方から巨大な()()()()()()()()()を感じてしまい、硬直してしまった。

 

アーク「もらった」

 

レイチェル「え、きゃぁ!?」

 

 

バタァァァァァァン!!

 

 

後方から肩を掴まれ地面に倒されてしまった。

 

アーク「止めだ」

 

レイチェル「ッ!?」

 

倒されて頭がクラクラする中、目の前には腕を振り上げたアークがいた。

殴られる未来が見えたので咄嗟に目をつむったが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペチッ

 

 

レイチェル「あいた!?」

 

やってきた痛みは拳ではなく額にデコピンさえた痛みだった。

 

アーク「はい、俺の勝ち」

 

レイチェル「え? え? え?」

 

アーク「言ったろ? どちらかが一回でも傷ついたら勝ちだって。え? まさか拳でも来るのかと思ってたのか? 残念だが俺にはお嬢ちゃんを殴るような非道なことできないんでね」

 

ふぅ~……よかった勝てて

先ほど、最初にやってきた爆発の付与魔法をしてきたがわかっていたので急ブレーキをかけて止まり土煙に紛れて後方に回り自分の魔力を少しレイチェルに当て硬直したところをCQCするっというものだった。

 

レイチェル「私が……負けた?」

 

アーク「おう、負けだ。ってなわけで俺はアリスと一緒にいるぞ」

 

レイチェル「……なんで手加減したんですか。あの状況だったら自分の身の危険を感じて本性を出すはず」

 

アーク「え、いやだって……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

レイチェル「……はぁ!?」

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

 

アーク「あ、やべチャイム鳴ってしまったな。んじゃ、俺はアリスのところに戻るから!!」

 

レイチェル「あ、こら待ちなさい!!」

 

どういうことだと聞こうとしたがアークは駆け足でアリスのところに戻っていった。

 

レイチェル「……屈辱ですわ」

 

レイチェルは怒った。

まず、女性だからという理由で手加減さえたのと本気を出したら弱いからっという理由だった。

 

レイチェル「しかし……潔白もちゃんと証明した」

 

最初に約束した「銃を使わない」というのも守ったうえで勝ったのだ。

 

レイチェル「……見てなさいアーク!! 今度こそ勝ちますからね!!」

 

あ、そうそうついでに備考したおこう

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女……超がつくほど負けず嫌いなのである




どうもエスニックジョークが最近ハマった零城です
イギリスの飯は不味い

今回なのですが本音を言うとアークの新しい神様特典の活躍を出すためにレイチェルをかませ犬にしただけです
ごめんね、レイチェル
あと今回から話数をわかりやすくするため題名に数を入れました

次回はレイチェルをアークがわからせます


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八十発目 わからせ(スイーツ)

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感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ノロケル さん
駆逐艦紅桜 さん
大和 さん
無銘の兵士 さん
古明地 さん
6吋プラスドライバー さん
ありがとうございます!!


アーク「……」

 

レイチェル(ジーーーーーーーー)

 

アリス「ねぇアーク? レイに何かやった?」

 

アーク「いや、さっきの勝負で勝つときデコピンで終わらせたぐらいだぞ?」

 

レイチェルとの決闘も無事に勝利し教室の戻った(傷はシーベルト先生に治したもらった)後、アリスに合流し結果を報告したのだが「当たり前でしょ!! 私のアークなんだから!!」っと言ってドヤ顔で満足した。

その後、クラスのみんなに褒めたたえられた。

言っておくがレイチェルが糞野郎でとかではなく決闘がすごくハラハラして興奮したらしくあのような魔法使いになりたいとかあった。

……だけど、銃がないだけでここまで苦戦するとはな

今度、剣士相手を想定したCQCでも訓練するか。

だが、問題もできた。

 

レイチェル(じーーーーーーーーー)

 

アーク(めっちゃ見てくるんだが……)

 

そう、先ほど決闘で負けた本人が教室の外から顔を出してじっと見てくるのだ。

現在、授業中なのだが邪魔していないので問題はない。

だが、ずっと俺を見てくるのは困る。

 

アーク「あいつ暇なんかよ」

 

アリス「……レイは私より一つ下で来年魔法学園に入学するから……だから……暇なんだと思うわ」

 

アーク「……勉強でもしとけよ」

 

アリス「レイって頭で考えるより動くほうが好きだから……無いんじゃないかしら?」

 

マジの脳筋じゃん

 

早くどこかに行ってくれないかとチラリと横目でレイチェルを見ると

 

レイチェル「ッ!!(ササッ)」

 

アーク(あ、逃げて……ないか)

 

こちらからの視線に気が付いたのか急いで隠れた……つもりなんだろうが、ツインテールが出ているのでバレバレなのである。

 

アーク(……あいつ、絶対偵察任務とかできない奴だろ)

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

「はい、では授業はここまで」

 

「「「「「「ありがとうございました!!」」」」」」

 

第三皇女から視線を向けられ続けたが無事に今日の授業が終わりクラスメイトは放課後をどうするかと話し合っていた。

 

「アリス様? この後お時間はありますか?」

「なかったらお茶会を開くんですが……アリス様もどうでしょうか?」

「クロエ様も来るんで、せっかくだからお城の話を聞きたいです!!」

 

アリス「いいわよ! あ、アーク! 私、これからガールズトークしてくるから来ないでよ!!」

 

アーク(……変わったなぁ、アリスの環境も)

 

昔は誘うことはあったが誘われることはなかった。友達も増え前の環境とは真逆になった。

なんか…‥微笑ましい空間だな。

だけど、ガールズトークするから来ないでというのは少し心が痛むな。

さて、今回の決闘の反省会をVR空間でやって訓練するかと思い移動を開始しようとしたが

 

アーク「……お前、いつまでいるんだよ?」

 

レイチェル「……別に! 気にしないでください!!」

 

廊下を渡って家に帰って訓練しようかと思ったが後ろからカルガモの子供みたいにトコトコついてくる第三皇女。

 

アーク「騎士なのにストーカーかよ?」

 

レイチェル「な!? ストーカーではありません!! 騎士学校で学びましたが負けた相手は勝った相手から学べるものは学び、真似れるところは真似て自身を強くせよっと教えられました。なので!! 負けて悔しいので四六時中、ついていって観察をしているだけです!!」

 

アーク「……いや、それをストーカーと言うんだよなぁ」

 

なんか、解釈違いな気がするが放っておいて家に向かう。

 

アーク(テクテク……)

 

レイチェル(テチテチ)

 

アーク「……おい、まさか家まで来る気か?」

 

レイチェル「当たり前です!! あなたの部屋を見てどんな生活をしているのか見てみたいので!!」

 

アーク「それって女的に大丈夫なのか?」

 

レイチェル「……どういうことですか?」

 

アーク(あ、わかってないわ)

 

普通、他人の女性が他人の青年の家など誘われない限り入るのは躊躇うはずだがレイチェルのいた騎士学校は圧倒的男性率でレイチェルの感覚は麻痺していて何の躊躇いもない。

 

心の中でどっか行ってくれないかと願うが……

 

 

 

 

 

 

 

レイチェル「へぇ~! ここがあんたの家なのね!!」

 

アーク(マジでついてきやがった)

 

そんな希望的観測は当たることはなくレイチェルはアークの家の玄関までついてきた。

 

アーク「……そろそろアリスにチクるぞ」

 

レイチェル「あ、別に言ってもいいですが……案外、器小さいんですね?」

 

アーク「はぁ……別にいてもいいが暴れるなよ。俺は訓練しに行くから」

 

レイチェル「む!? 訓練ですか!! 私も見に行っていいですか!!」

 

アーク「言っておくが俺はVR空間……夢の中で訓練するから来れんぞ。てか、断ってもどうせ来る気だろ」

 

レイチェル「夢の中……つまり私も寝れば見に行けますね!!」

 

アーク(馬鹿やん)

 

レイチェル「……でも眠くないです……あ、そうだ! おい、アーク!! 私が眠気が来るまでこっちで戦え!!」

 

アーク「嫌に決まってんだろ。どうせ俺は勝つぞ」

 

レイチェル「あ、あれは私が油断していただけだ!! もう一回だ!! もう一回勝負しろ!!」

 

アーク「はぁ~……面倒くさい」

 

レイチェル「あれ? もしかして私に勝ったのに、もう怖気ついたんですかぁ? 無様ですねぇ死神ってのは♪」

 

ウザいなこのメス餓鬼

どうにか黙らせる方法はないんだろうか。

 

アーク「んなことはいいから、俺は訓練しに行く」

 

レイチェル「そんなこと言ってそのままお眠になってしまうんですよねぇ?」

 

……ダメだわウザい

こいつ、どんだけ俺ともう一回戦いたいんだよ

 

アーク「……そんなに俺と戦いのか?」

 

レイチェル「はい!! そりゃ、手加減した相手にデコピンで倒されるのは騎士の風上にも置けません!!」

 

いや、結構重いな

さて、本当にどうしようか……多分、このまま行ったら叩き起こされて集中できないし、って言っても現実でこいつと戦う気なんて出ないし……月光……いや、こいつだったら「まさか他人の力を自分の力だ言い張るんですかぁ?」とか言ってきそう……いや、言うわ

 

アーク「どうしたもの……あ、待てよ……こいつ、アリスとクロエの妹なら……」

 

遺伝子は裏切らないという言葉にかけるか

 

アーク「……おい、レイチェル。勝負だ」

 

レイチェル「お! わかりました!! なにで勝負しますか!!」

 

アーク「俺が今から「()()()()()」を出す。それを目の前に出されて一時間耐えれたらお前の勝ちで食べたら負け……というのだが」

 

レイチェル「ほほう……剣での勝負ではないのが気になりますが……いいでしょう!! 先ほどの勝負は私が条件を出したので今回は飲みましょう!!」

 

よし、計画通り(勝ち確)

 

アーク「んじゃ、そこに座ってて待っててくれ」

 

レイチェルを椅子に座らせアークは台所に向かっていった。

 

みんなも一緒に作ってみよう!!(第九回)

 

材料(15cm級)

卵 3個

グラニュー糖 60g

薄力粉 60g

溶かしバター 20g

生クリーム+砂糖 200cc~+15g~

フルーツ缶のシロップ 大さじ 3

苺のリキュール(あれば)  大さじ1

いちご 1パック

 

作り方

1,型にクッキングシートをしいておく。

2,バターはレンジでチンして溶かす。

3,薄力粉はふるう

4,卵黄と卵白にわけて、卵白は大きいボウルにする。

5,砂糖を3回に分けて加え、しっかりしたメレンゲにする。

6,卵黄を加えて混ぜ、薄力粉も加えたらゴムべらでさっくり粉がなくなるまで混ぜる

7,溶かしバターをゴムべらでうけながら加えてむらなく混ぜる

8,用意した型にいれ、170℃で32分焼く。

9,型からはずしてさましておく

10,フルーツ缶のシロップとイチゴのリキュールを混ぜてシロップを作る

11,ホイップクリームを作る。7分立てにしたら2/3をわけて8分立てにする

12,5を半分にスライスして6を断面に塗る。8分のクリームを塗って4スライスにした苺を並べ、更にクリームを広げる。

13,サンドしたら8分のクリームで全体を塗るが別に綺麗ではなくてもおK

14,7分クリームを上に乗せ塗っていく

15,イチゴは好きなだけ載せれば完成!!(作者はめっちゃ載せました)

 


 

以前のポイント 32600

 

生産

卵 1

グラニュー糖 1

薄力粉 1

溶かしバター 1

生クリーム 1

砂糖 1

フルーツ缶のシロップ 1

苺のリキュール 1

いちご 1

キッチングシート 1

 

合計ポイント 32590

 


 

アーク「うし、できた」

 

できたのはごく普通のショートケーキだ

 

アーク「ほれ、できたぞ」

 

レイチェル「ふふん♪ さて、どんなゲテモノ…か……え?」

 

レイチェルはこの勝負を受けるとき、勝利を確信した。なぜなら……つらい忍耐力ならだれにも負けない自信があるからだ。

山岳での登山訓練、そこで野宿したときの寒さ、極限状態でのサバイバル、教官の厳しい指摘、兵舎の中にいれば漂う男性の加齢臭……など泣きたいことがたくさんあって同級生もあまりの辛さに次々とやめていった。

だが、自分は諦めなかった。

大切で大好きなアリスと家族を守るために頑張ってきたんだ……

どうせ、この使い魔は自分のプライドを利用してゲテモノを食わせて自分が食うのを断ったら騎士のことを馬鹿にして反則だと喚けば勝負をなかったことにされて結局自分の負けになる。

だったら食べるしかない!!

だが……これは一体どういうことだ……

自分は今まで教官が極限サバイバルの時に作ったスープを飲んだ時は気絶しかけたが完食するほどの耐性はついているはずなのに……

今目の前に魅せられているものは……それとはかけ離れていた。

『白いクリームと雲のように柔らかそうなスポンジ、そして真っ赤になっているイチゴが乗っている料理』ではないか。

一応、当初からアークについてはいろいろと聞いていて「料理がうまくアリス様も称賛している」とは聞いていて、それは誇張表現だろうと思っていて、逆においしいのなら姉は催眠でもかけられているのではないかと疑った。

なのに……なのに……つらいのは慣れている……だがこっち(幸せ)が来るとは聞いていない!!

 

レイチェル「な、なんですかそれは?」

 

アーク「何って……ケーキだが?」

 

レイチェル「あら♪ 皇族の私にくれるんですね! それで食べたら負けというのは?」

 

アーク「これだが?」

 

レイチェル「…‥冗談ですよね?」

 

アーク「んなわけないだろ? これが食べちゃダメな奴だ」

 

レイチェル「……うそでしょ?」

 

コトリ…とレイチェルが座っている椅子の前にある机の上に置かれるケーキ

目の前に置かれた瞬間、鼻の奥に来るあま~い誘惑

 

アーク「んじゃ、一時間な」

 

レイチェル「ま、待ってください!! や、やっぱりほかの勝負にしませんか?」

 

見た瞬間、わかってしまった……『あ、これ絶対おいしいやつだ』っと

 

アーク「え、もしかし魔剣士様でも甘いものには弱いんですか?」

 

レイチェル「よ、弱いはずなんてないわ!!」

 

アーク「ならいけますよね? それじゃスタート!!」

 

レイチェル「ええい、ヤケクソですわ!!」

 

よし、レイチェルが一人苦戦している間にVR空間に行くか。

 

 

 

 

 

およそ1時間後(ネタがないからVR空間のことが書けなかったとかじゃないよ)

 

 

 

 

 

アーク(……やっぱり開発しないといけないな)

 

結論を言うと「(サム)を開発して彼に指導を受けるしかない」って感じだ。

まぁ、無理あるか

現代戦で刀とか近接攻撃をメインにする戦闘なんかアニメの中だけだし。

 

アーク(……30,000も開発ポイントがあるしジェットストリーム・サムを開発するしかないか)

 

雷電っていう選択肢もあるが彼のほうが剣については詳しそうだからそっち開発しようかな?

 

アーク「さて、レイチェルは……わお」

 

起きてケーキと戦っているレイチェルはどうなっているのか見てみると

 

 

レイチェル「フーッ! フーッ! フーッ!」

 

 

めっちゃ我慢していた。

皇族らしからぬ涎を垂らして顔を真っ赤にし必死で我慢しているのがわかる。

……てかこいつもよく耐えられてるな。

アリスの妹だから甘い物には目がないと思って俺が言っている間につまみ食いでもしてるのかなって思ったんだが……ケーキは少しも欠けていない……本当に騎士の心を持った奴だな

 

レイチェル「あ、アーク……まだ一時間たたないんですか?」

 

アーク「えっと待ってな」

 

そっとばれないように時間を見てるとすでに1時間過ぎていた。

……だがここでアークの黒い心が芽生える。

 

アーク「あー……()()1()0()()()()()()()()()()()()

 

レイチェル「ええ!? わ、私は1時間たったのかと思ったのですが!?」

 

まぁ、実際1時間立っているんだがな

だが、こいつに煽られた分をここで返す。

 

アーク「あれぇ? まるで早くケーキが食べたいから時間を誤魔化そうと思ってませんかぁ?」

 

レイチェル「そ、そんなわけないわ!! ちょ、ちょっと確認しただけよ!! まだまだヘッチャラだわ!!」

 

アーク「ふーん……なら」

 

するとアークはレイチェルの目の前に座った。

……そして右手にはフォークが

 

アーク「レイチェル様? 騎士ならどんな苦行でも耐えれますよね?」

 

レイチェル「あ、当たり前だわ!! アーハム家の一人前の騎士としてこんなちっぽけなことなんか空気を吸ってるようなものですわ!!」

 

アーク「あ、ならいいですよね?」

 

そういいフォークを振りかぶる……レイチェルの目のまえに置かれているケーキに向かって

 

レイチェル「ッ!! 待って!! まだ話せるわ!! 話し合いで決めましょう!! 話せばわかる!!」

 

レイチェルは理解した……いや、理解してしまった

コイツが今から何をしようとしているのかを

だが……アークから返ってきた答えは……満面の笑みだった

 

アーク「問答無用♪」

 

 

ドスッ!!

 

 

レイチェル「……あ」

 

アークの握りしめられていたフォークはケーキに深深く刺さり持ち上げられて……

 

アーク「それじゃ、いただきまーす」

 

レイチェル「待って!?」

 

レイチェルが必死に止めようとするがアークの耳には届かず

 

 

パクッ♪

 

 

アーク「うーん! 自分で言うのは何だがうまいなぁ!」

 

レイチェル「あ……ああ……あああ……」

 

目の前でおいしそうに食べられるケーキを見て顔面蒼白になるレイチェル

 

アーク「白いクリームに程よく甘いスポンジ……そして糖分の塊のように甘いイチゴ……これはぜひレイチェル様にも食べて……あ、そうか今勝負(笑)で食べられないんでしたね!!(鬼畜)」

 

レイチェル「く……くぅぅぅぅぅぅ!!」

 

レイチェルは悔しそうに睨む

 

レイチェル「この鬼畜!! 悪魔!! 心を殺す死神!!」

 

アーク「あ、流石にアーハム家の騎士(爆笑)耐えれませんか」

 

レイチェル「……」

 

煽りに煽るアーク……そして

 

レイチェル「…ぐす……負けです」

 

アーク「え、なんて?」

 

 

レイチェル「レイチェル・フォン・アーハムはぁ!! こんなおいしそうなケーキに負けましたぁ!! だから食べさせてくださいぃぃぃ!!」

 

 

アーク「そうかぁ……なら、この勝負俺の勝ちだな」

 

レイチェル「な、なら食べても……」

 

アーク「ああ、いいぞ」

 

この敗北宣言をした瞬間、アークはにこやかに笑った。

……そして、また一人アークの料理で墜ちたエルフが増えるのであった。




どうもFateのカーマちゃんの最終靈基がエッチなぁっと思った零城です

すごく美味しそうなケーキを目の前で食べるという鬼畜プレイ
作者だったら発狂しますね

次回は少しずつニゴウとアークの邂逅を進めていきます


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八十一発目 動きだす運命の歯車

感想も
古明地 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
神無月 十夜 さん
駆逐艦紅桜 さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
朱色の羊 さん
ありがとうございます!!


レイチェルにわからsゲフンゲフン……少し調教した。

だが一つ予想外の出来事が起きた

 

アーク「お前どんだけ食う気だよ!?」

 

レイチェル「うーん! おいひい!!」

 

今、目の前でアリスの妹である第三皇女が幸せそうに食べていた……()()()9()()()()()

アーク「食べすぎだぞ!?」

 


 

以前のポイント 32590

 

生産

卵 10

グラニュー糖 10

薄力粉 10

溶かしバター 10

生クリーム 10

砂糖 10

フルーツ缶のシロップ 10

苺のリキュール 10

いちご 10

 

合計ポイント 32500

 


 

レイチェル「ふぅ……天国はここにあった……人生に悔いはなし……」

 

アーク「ま、まぁ満足してもらってよかったよ」

 

レイチェル「……アリスお姉様たちは毎日このようなものを食べているんですか?」

 

アーク「毎日って程じゃないけどよく食べているぞ……太るから控えろって言ってるのに食べる」

 

まぁ、それで作ってあげる俺も悪いが(どういうわけかどうしてもこういうところは甘くしてしまう)

 

レイチェル「なに!? それはいけません!!」

 

アーク「だろ? だから第三皇女からも何か言ってくれ」

 

レイチェル「そうですね……つまり私が先に全部食べてしまえばいいんですね!!」

 

アーク「うーん、違うそうじゃない」

 

食べれりゃいいって言う問題じゃないんだレイチェル

 

レイチェル「ふぅ……ごちそうさまでした!!」

 

アーク「おう、お粗末さん」

 

レイチェル「……これってここに来れば食べれますか?」

 

アーク「食べれるが……まさか、また食う気か?」

 

レイチェル「当たり前ですわ!!」

 

アーク「勝負には負けたくせに?」

 

レイチェル「あ、あれはこのケーキを出すからですわ!! ゲテモノを出すと思ったのにこんなおいしそうなものを出すなんて……悪魔ですわ!!」

 

よくもまぁあんなに幸せそうに食ってた癖にいうわ

 

ため息を吐きながらふと窓の外を見てみる。

先ほどまで晴れていたのに今じゃ曇り空だ……なんか嫌な予感がするな(フラグ)

 

すると

 

 

コンコン

 

 

クロエ「アーク? いらっしゃいますか?」

 

アーク「ん? クロエか。どうぞ」

 

 

カチャ

 

 

アーク「あれ? アリスもいるじゃん? 女子会はどうしたんだ?」

 

アリス「ちょっとアークに伝えないといけないことがあるから抜け出してきたわ」

 

アーク「伝えないといけないこと?」

 

クロエ「……城でお父様が呼んでるですわ」

 

アーク「皇帝が? なんで?」

 

クロエ「レイから知ったでしょうけどシュレイド王国についてよ」

 

アーク「あー……もしかして俺、また捕まる感じ?」

 

クロエ「いえ、前みたいなシン・カーニバルみたいなことじゃなくて「重要参考人」として招集がかかってるわ。今回は別に捕まえるわけじゃないらしいからアークだけ呼んだらしいわ」

 

アーク「あ、よかった……それで、今すぐ?」

 

クロエ「ええ、できれば今すぐにって使いから聞いたわ」

 

アーク「ラジャー、それじゃ行きますか」

 

クロエ「お願いって言いたいところだけど……なんでレイがここに居るのよ?」

 

アークの隣にいたレイチェルをクロエが睨む。

 

レイチェル「あ、いえ……ちょ、ちょっとこの死神からお菓子をもらって……」

 

クロエ「ええ!? アークからお菓子もらったの!?」

 

アリス「ちょっと!! 私たちの分は!?」

 

レイチェル「え、お菓子だけでそこまで噛みつきますか!?」

 

アリス「当り前だわ!! アークの作る料理は大体おいしいって決まってるわ!!」

 

クロエ「それで? 何を食べたの!?」

 

レイチェル「け、ケーキですg(ドンッ!!)ふにゃぁ!?」

 

ケーキだと知った瞬間、レイチェルはアリスとクロエに壁に押し付けられた。

 

アリス「……ふーん、ケーキねぇ?」

 

クロエ「さぞかしおいしかったんでしょうねぇ?」

 

アリス「なぁーんで私たちを呼んでくれなかったのかねぇ?」

 

レイチェル「え、だってお姉様たちいなかった」

 

 

アリス・クロエ「「な ん で 呼 ん で く れ な か っ た の か な ? 第 三 皇 女 の レ イ チ ェ ル ち ゃ ん ?」」

 

 

レイチェル「ひゃ、ひゃい……」

 

アーク「……何してんだあいつら」

 

離れたところから見ているが……アリスとクロエの背中から黒いオーラが駄々洩れであるのがわかってしまう。

まぁ、ソレを至近距離でしかも顔を見せられているレイチェルはさぞかし恐怖だろうなぁ

 

アーク「そ、それじゃ行ってくるからなぁ」

 

アリス「ちょっと待ってアーク」

 

アーク「な、ナンスカ?」

 

アリス「帰ったら私たちにも作って」

 

アーク「あ、はい」

 

謎の圧を感じ断ったらムッコロされそうな気がしたので承諾した。

少し悪寒を感じながら俺は城に向かった。

 

アリス「さてと……少しお話をしようかしら? レイチェル?」

 

クロエ「ええ、そうね。まず、なんでアークの家にあなたがいるってところからかしら?」

 

レイチェル「お、お姉様? 目が怖いのですが?」

 

クロエ「ささ、ずずいーっと部屋の奥で久しぶりに三姉妹で話しましょ? レイチェル♪

 

レイチェル「え、ちょ……あ、アーク!! た、助けてくだs」

 

アーク(すまん、レイチェル……お前のことは忘れん)

 

後方で悲鳴が聞こえるが俺は背を向け城に向かって歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「さて、次は何の面倒ごとかな?」

 

そのあと無事に城に到着した。

もう、実家のような安心感が出るんだが

 

アーク「でも……今回はマジで嫌な予感がするんだよなぁ」

 

なぜか胸騒ぎが収まらない

後、前に見た夢が……なぜか頭の中で思い出す(内容は覚えてないけど)

 

アーク「通知さーん……こういう時こそアリスを助けに行った時の励ましが欲しいよー」

 

 

 

『○○○○〇からの応答がありません』

 

 

 

アーク「……やっぱダメかぁ」

 

何度呼び掛けても通知さんからの応答がない

……なんでなんだ?

 

アーク「……これは本当に問題になったな」

 

帰ったらアリスに話して原因究明でもしようかな

……でもロリ神が設定したチュートリアルの奴かもしれないが

 

アーク「ま、でもいてもらわないと困る」

 

開発完了通知とかしてもらえるから助かるんだよなぁ

 

アーク「……はぁ、速く「彼女」に会いた……ん? 彼女?」

 

え、なんで俺、通知さんのこと彼女って……

 

なぜ通知さんを女性だと決めつけたのか訳がわからず考えていると

 

アレクサンダー「お、アークよ来たか」

 

アーク「あ、皇帝陛下……先ほど到着しました」

 

アレクサンダー「そうか、では私の部屋にきたまえ」

 

皇帝の前なので考えるのを一旦やめてついていった。

流石に上の人の前ではちゃんとしないとな。

 

 

コンコン

 

 

アレクサンダー「待たせたな諸君」

 

皇帝についていき部屋に到着して中に入るとそこには8人ほどの怖そうな顔をした人たちがいた。

エルフから人間……ドワーフまでいた。

 

「いえいえアレクサンダー殿、我々は訪問した側なので」

 

アーク「皇帝陛下……この方らは?」

 

アレクサンダー「彼らは今回のことで集まった各国の代表たちだ」

 

なるほど彼らが……

 

「……えっと、その後ろにいる女性は?」

 

アレクサンダー「あ、そうだったな……彼がアークだ」

 

 

ザワザワ……

 

 

「はぁ!? え、でも……え?」

「でも確か男性だって……」

「おい、髪も生えてるぞ……」

 

あ、そういえば知らないんだっけ……この姿はプライベート用であまり知られたくないって決めていたけど

ま、いっか

てか、誰だ俺をハゲだと思ってたやつは

 

アーク「えっと……アークです。歌う死神のほうです」

 

「えっと……本当に歌う方の?」

 

アーク「そうです……数日前、呪い?が解けて人間になりました」

 

「失礼かもしれないが……女性か?」

 

アーク「男です」

 

 

ザワザワ……

 

 

いや、なんでそこでざわつく

 

アレクサンダー「ご、ごほん……それより諸君、今日はそんなことで集まったのではないのであろう?」

 

「む、そうでした……それではアークよ単刀直入に伺うが」

 

するとバサッと大きめの紙を取り出し見せられる。

その紙に書かれていたのは「シュレイド王国の事件」であった。

 

「これはそなたがやったのか?」

 

「唯一生き残った生存者の証言と現場の状況を考え見ると……アークの攻撃方法と全く同じなんだ……」

 

あー、やっぱりか

 

アーク「キッパリ言いまうが私ではありません」

 

「……本当かね?」

 

アーク「はい、なんなら私はこの数日間アリス様の護衛をしていたので外に出る余裕などありません。それに出る際はアリス様の許可を得てやっています」

 

「信じていいのかね?」

 

アーク「はい、それに私は残酷で血も涙もないバケモノって思われているかもしれませんが私が殺すのはアリス様に危害を加えようとする輩どもでシュレイド王国には悪いですが眼中にもありません」

 

 

「「「「「「ふぅ~~~~~~う」」」」」

 

 

「そうか、よかった……」

 

アーク「え、なんですかこのデカいため息は?」

 

「……今回のことを後日ある世界会議でこのことを報告しないといけないのだが……もし私がやったと言ったら世界中から批判を受けてしまうんだ」

 

アーク「それとコレがどういう関係に?」

 

「実は……我々はアーハム家に恩がある国で……いろいろと積極的に輸出や輸入をしあっているんだ」

 

「簡単に言ったら年に一度ここに集まって謁見をする国って言った方が速いか?」

 

……つまり、悪く行ってしまえば「属国」ってことか

まぁ、アーハムって帝国だし属国の一つや二つあっても当然か。

 

「このままアーハム帝国の信頼が落ちてしまえば国外の交流と貿易は減ってしまう……そうなると流石にアーハム帝国でも景気が悪くなってしまう」

 

「アーハム帝国が悪くなれば我々も悪くなるってことだ」

 

アーク「なるほど……」

 

アレクサンダー「言っておくがアークよ。別に私は力の圧力で従わせているわけではないからな? 彼らがいなかったらアーハム帝国が成り立たないって言っても過言ではないからな?」

 

アーク「わかってますよ」

 

「では……逆に歌う死神から意見が欲しいのだ」

 

アーク「私に?」

 

あ、そういえばレイチェルもなんか言ってたな

鉄の矢じりがどうかとか

 

アーク「まぁ、参考になれば」

 

「そうか!! ではこれなんだが……」

 

 

ゴトリ……

 

 

目の前の机に置かれたのはサッカーボールほどの大きさの石と鉄のナニカだった。

 

アーク「それは?」

 

「これは実際にシュレイド王国の殺害現場から入手した現場の一部だ。鉄の方は壁の中から取り出した奴だ」

 

アーク「これが……」

 

石の方には無数の穴が開いていた

開いていたって言っても人の手で空けたというより「何かすごい速さで刺さった」って言った方がいいだろう。

そして、極めつけは隣に置かれた鉄製の物だ

先端が細く後ろに行くつれに太くなっていく……うん

 

アーク「これ明らかに銃弾だよな」

 

しかも太さ的に見たら5.56mm弾か?

だが、なんでそんな現代ものが異世界にあるんだ?

 

「し、失礼だが……その『じゅうだん』とはなんだ?」

 

アーク「……簡単に言ったらこの世界にはないはずのもので犯人は明らかな殺意を持って殺したというのがわかりますね」

 

9mmならまだギリギリ自己防衛……は少し難しか。だが、5.56mmはアサルトライフルとか完全な殺傷武器だから殺さない程度ではないってことだな。

 

アレクサンダー「ふむ、そうか……ではアークよ、一つ質問をするがなぜこのようなお前が言う無いはずのものがあるんだ?」

 

アーク「それは私が聞きたいほどです……可能性としたら前の戦争で私の攻撃をまねて作った……か、それとも……」

 

「それとも?」

 

アーク「……()()()()()()()()()()()()()です」

 

可能性としたらまたバサビィ共和国で偽勇者を召喚した時みたいなやつが生まれたか……それともロリ神が新しい奴を生まれさせたか

だが、どちらにしても情報が欲しいな

 

「そ、そういえばなのですが……」

 

アレクサンダー「なんだね? 言ってみろ?」

 

「か、風のうわさで聞いた程度なのですが……二日前に貿易で他国の代表と話し合ってたところ変な噂を聞いたのです……なんでも『歌う死神は二人いる』っと」

 

あー、そういや犯人も俺の名前を使って殺したんだっけ?

困るんだよなぁ……俺をちゃんと知らない奴が勘違いを起こしそうで。

 

アレクサンダー「それは今朝の新聞でも書いてあったぞ?」

 

「いえ、私が聞いたものは続きがありまして」

 

「続きですか?」

 

「はい、曰く……『歌う死神ではない死神』だそうです」

 

アレクサンダー「どういうことだ?」

 

「実を言うとその代表はシュレイド王国の生き残りの弟なんですよ。それで兄から直接聞いた情報によると……

『殺すとき無数の黒い棒を召喚して殺していった』

『歌を歌ってなかった』

『笑いながら殺してなかった』

『目が虚ろで意識がないように見えた』

()()()()()()()()()()()()()()()()

……そうです」

 

おい、待て

その兄は俺をどういう目で見てんじゃ。

……まぁ、違うのなら結果オーライ

 

アレクサンダー「……そうか。確か数日後に国際会議でこのことを審議する内容だったよな?」

 

「はい、場所はミール聖教国であります」

 

ミール聖教国……ノエルがいる場所か

 

アレクサンダー「よろしい、ではアークよ数日後にミール聖教国に行くぞ」

 

アーク「了解しまし。アリス様はどうされますか?」

 

アレクサンダー「……少々息苦しい場所化も知れないがアークの主人でもあるから来てもらうか」

 

こうして俺らは世界中から疑惑の目を向けられるのを晴らすためにミール聖教国に向かうのであった。

……でもノエルにあったら何言おうかな。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、とある廃城

壁に壁が空き、もはや防衛機能がない建物だったが

 

「首相、実験成功です」

 

「ふむ、そうか……まさか、成功するとはな」

 

「首相は失敗すると思ってたんですか?」

 

「ああ、まさか勇者の死体から複製を作れるとはな」

 

「本当に何でしょうね? あの装置は?」

 

「まぁ、今は関係ない我々は優秀な人類で他の劣等民族はこの世界から排除すべきだ」

 

部屋の中では元バサビィ共和国首相とその幹部がいた。

 

「それで? その勇者モドキどもは使えるのか?」

 

「使えるには使えるのですが例の『ジュウ』とやらは使えませんでした」

 

「剣を振り回すなど簡単な作業はできますが細かい作業はできないそうです」

 

「そうか……まぁ、馬鹿ではあるが数があるのでそこは良いだろう」

 

「ええ、もう間もなく計画は折り返し地点です」

 

「それに計悪の第二段階である『混乱』ではチャンスの場が数日後に到来するそうです」

 

「よろしい……おい! ニゴウ!! いるか!!」

 

 

……ッザ!!

 

 

ニゴウ「お呼びでしょうか? マスター?」

 

 

何もない所からニゴウが舞い降りた。

相変わらず所々に古い傷の上に新しい傷がついたボロボロの状態だが……さらに手枷と首輪がつけられていた。

 

「貴様に命令だ、我々の情報提供者から手に入れた情報だが数日後にミール聖教国で各国の人間が集まる。そこで首相たちを皆殺しにしてこい」

 

ニゴウ「了解しました。すべてはマスターのために」

 

命令を受けニゴウはミール聖教国に向かおうとしたが

 

「あ、そうそう。あともう一つだ」

 

ニゴウ「ッ!!」

 

首相は言い忘れてたことがありニゴウを呼び止めるためニゴウの首に繋がれた鎖を引いた。

思いっきり引かれたのでニゴウは頭から地面に落ちてしまった。

 

「おい、何勝手に地面に寝転んでいいっと言った!!」

 

 

ゴキッ!!

 

 

ニゴウ「っぐ!?」

 

勝手に寝転んだと解釈された首相に顔面を蹴られ壁にブチ当たった。

壁に当たった瞬間、口から白いもの……自分の歯が飛んでいった。

 

「しゅ、首相殿!? 流石にそれ以上暴力を振るわれたら」

 

「なんだ? 私が悪いのかね?」

 

「い、いえ……作戦に支障が出るかと」

 

「ああ、それなら問題ない……見てみろ」

 

ニゴウ「か、はぁはぁはぁ……」

 

壁に叩きつけられたニゴウを見ると普通は脳震盪やらですぐには立ち上がれないはずなのだがニゴウはすぐに立ち上がった。

 

「……な」

 

「面白いだろう? こいつは少しの傷ならすぐ治ってしまうんだ」

 

「ほほう……つまり死なない程度の傷ならどんなに与えても大丈夫だと?」

 

「ああ、こいつは本当に便利な道具だ」

 

ニゴウ「か……は……ま、マスター……命令を」

 

「あ、そうだったな忘れていた。おそらくその場にアーハム帝国のエルフどもが来るはずだ。あいつらが来るということは奴も来る。ニゴウ……木全はその場に向かい……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()




どうも「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」っという京アニの作品を見てマジ号泣した零城です(劇場版も見ました)
マジでおススメします。見てたら「少佐ぁぁぁぁ!!」って叫びたくなりますね!!
もう一回見たけど泣かない自信がなくなったわ

次回くらいかな?
ニゴウとアークが会うのは?


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八十二発目 少年少女移動中

感想も
ヴェノム さん
ノロケル さん
七瀬ナナシ さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
シャルホスト さん
ヘタレ王子 さん
沖田総司 さん
ありがとうございます!!

注意!!
・今回は完全に仮面ライダーネタが出ます!!
・駄作!!圧倒的駄作!!「It`s low quality」です
・二ゴウとの邂逅ネタが思いつかなかった!!


アーク「……てな感じだ」

 

アリス「なるほどねぇ……」

 

皇帝陛下の招集が終わったのち、アリスのところに戻って事情を話した。

 

アリス「それで……私は質問に答えるだけでいいのよね?」

 

アーク「ああ、どーせ欲深いのが生き物なんだから俺についてなんか探ってくると思う。主にこの姿についてとか」

 

アリス「わかったわ!! つまりアークのことを自慢してしまえばいいのね!!」

 

アーク「おい、話聞いてたか?」

 

大丈夫かこの主人?

心配しかできないんだが

現在、アークとアリスは馬車に乗ってミール聖教国に向かっているところだ。

例によって早朝に出発し馬車に揺られながら今回のことを話し合っている。

……それにしても護衛の数が多いな。まぁ、世界中から国のトップが集まる会議だ。魔族に襲撃とかを警戒しているので騎士や魔法使いの数も異常だ。まるでちょっとした軍の行軍みたいだ。

 

アリス「……それにしても暇だわ」

 

アーク「まぁ、丸々三日も乗ってりゃそうなるな」

 

馬車も複数台あり俺とアリスが乗っている馬車は中央にあり皇帝陛下は一つ前にある。

俺とアリスは向かい合って座っているがアリスは窓から見える景色をつまらなそうに見つめる。

だが、見える景色は森と草原と山だけである。

 

アリス「ねぇ、アーク? なんか面白い話ない?」

 

アーク「……あのなぁ、アリス? 俺はあくまでも護衛っていう立場で同行しているんだから駄弁ることは控えろ」

 

アリス「えー、でも私の使い魔だから主人の世話もしないといけないんでしょ?」

 

アーク「……こういう時に使い魔だからってのはやめようぜ」

 

アリス「いいじゃない? ねぇねぇ、アークってどういう女性が好みなの?」

 

アーク「……なんで言わなきゃならん」

 

アリス「気になるだけよ! ねぇねぇ!! どんな女性!? やっぱり男性って美人が好きなの!?」

 

まるで子供みたいに聞いてくる。

 

アーク「……俺は美人って言うよりもその人と一緒にいて楽しかたらそれでいいしな」

 

アリス「えー!? 面白くなーい!!」

 

アーク「注文多いな……あと、しいて言えば清楚な人かな?」

 

アリス「あら? 私だって清楚だわ!!」

 

アーク「何に張り合ってんだ……あと、ちゃんと愛してくれる人」

 

アリス「それだったら私に負けるわね!! 私が一番アークと一緒にいた時間は長いから!!」

 

アーク「はいはい……てかそういうならアリスはどういう男性が好きなんだ?」

 

アリス「……私……ねぇ」

 

アーク「どうした?」

 

アリス「私たち貴族って恋愛的なお付き合いってないってお母さまが言ってたわ。お母さまたちの場合は本当に稀でお付き合いする時まで顔を見れないってことがほとんどよ」

 

あ、そうか……アリスは皇族だからそういうのが当たり前なのか

 

アーク「……だけどもしどっかの勇者みたいなやつが来たらどうするんだ?」

 

アリス「基本的には結婚するけど気に入らなかったら断ることもできるわよ。……ま、でもその前にどこかの使い魔さんが殺しちゃいそうだけど?」

 

アーク「いや、俺はアリスを幸せにできる奴だったら許すけどダメだったら殺すだけだ」

 

愛のない結婚などこの世から消えてしまえ

 

アリス「うふふ♪……はぁ、()()()()()()()()()()()()()()()

 

しかし、そんな平和な時間に邪魔が入った。

 

 

 

ガタッ!!

 

 

 

アリス「きゃ!?」

 

アーク「おっと」

 

急に馬車が止まりアークは鍛えているので耐えれたがプリンセスのアリスは浮かんでしまいアークにぶつかってしまった。

 

アーク「だ、大丈夫か?」

 

アリス「あ、ありがとう」

 

お互い抱き着くように受け止めたがアリスの顔がアークの顔の数cm前まで接近してしまった。

お互い少し見つめあったが気を取り戻し顔を赤らめた後、離れる。

 

アリス「何かあったのかしら?」

 

アーク「さぁ? ちょっと見てくる」

 

馬車の扉を開け駆け足で前方のほうに向かう。

一応、手にはTHIRD-6を握っておく。

 

アーク「どうしたんですか?」

 

前方のほうに行くと他の騎士たちよりかは派手な鎧を着たエルフ…恐らく騎士長だろう……がいた。

 

「あ、アーク殿……実は」

 

「進路上にこれが」

 

アーク「わお」

 

そこにあったのは人間サイズの巨大な岩が山のように積まれていた。

だが、不自然であった。

 

アーク「……なんで山もねぇのにここにこんなでかい岩があるんだ?」

 

辺りを見渡すがこんな巨大な岩が振って来るような山はないし、ミール聖教国に続く道も獣道ではなく人工的に作られた道なのでおかしいのだ。

 

アーク「……迂回は?」

 

「出来ますが……この道がミール聖教国に行ける近道で迂回すれば時間はかかります」

 

アーク「陛下とアリス様をこれ以上外に出すのも危険だしな……魔法で退かすってできる?」

 

「やってはいるんですが……もう少し時間がかかります」

 

ふと横目で見ると何人かの魔法使いが魔法で破壊しようとしてたり騎士が力ずくで退かそうとしている。

 

アーク「……一応、警戒はしといてください」

 

っと言ってため息をして空を見上げた瞬間

 

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ……

 

 

 

アーク「ん? 今何か光って……ッ!! 全員、防御急げ!!」

 

 

 

ドススススス!!

 

 

 

突然、空が光ったと思ったら空から矢が降り注いだ。

アークは以外は気が付いておらず急いで防御をするよう伝えた…

 

「ふー……矢をたくさん買ったかいがあったわ」

 

すると岩の上から人間が出てきた。

旅人にしては格好は蛮族みたいだった……まぁ、要するに山賊だ。

 

「おー? これはこれはエルフの集団じゃねぇか」

 

「なぁ頭ぁ! こいつらを奴隷で売ればもうかるかな!?」

 

「知るかよ。お? てかこれってアーハム帝国の馬車じゃねぇか!!」

 

矢の雨が降り注ぎ終わった瞬間、ノコノコと岩の上から山賊たちが出てきた。

岩の上から見下ろしてみると矢が大地を覆っていた。

 

「マジじゃん!? 確かミール聖教国で会議があったはずだからそいつらかな!?」

 

「え、じゃぁ第二皇女もいるってことだよな!! 俺、一度でいいからその女性の肌触ってみたかったんだよなぁ!!」

 

「おいおい、だったらそいつを捕まえて好き勝手に(ズドォン!!)ぐへ!?」

 

「な、何の音だ!?」

 

アーク「ふぃー……あぶねぇ……すまんな騎士長、勝手に盾の中に入らせてもらって」

 

「い、いえ……我々もアーク殿の警告を聞いていなかったらハチの巣になってましたぞ」

 

モゾモゾと盾の陰から騎士たちが出てきた。

 

アーク「いやはや……盛大な挨拶ですね? どこの阿保ですか?」

 

右手にTORNADO-6を構えながら問う。

 

アーク「騎士長? こいつ等って……」

 

「ああ、どう見ても不貞腐れ者どもだ」

 

「あれ? 理解が早くて助かりますねぇ? てなわけで金目のものは全部おいていってくださいな?」

 

アーク「嫌だって言えば?」

 

「全員殺して女は俺たちの物にする」

 

アーク「……ふーん」

 

こいつら……俺が誰かわかってやってるのか?

 

「アーク殿……どうされますか? 陛下に報告をした方が?」

 

アーク「……そうだね、陛下にはしておいて。でもアリス様には秘密で」

 

こそこそと騎士長と相談していると

 

 

プルプルプル

 

 

アレクサンダー『アークよ? 何かあったのか?』

 

アーク「あ、噂をすれば……皇帝陛下、少々問題ができました」

 

アレクサンダー『……山賊か?』

 

アーク「あれ? わかってたんですか?」

 

アレクサンダー『森の中で止まるっと言ったら魔族の襲撃か山賊の襲来であろう?』

 

ほぼ襲われている件について

 

アーク「まぁ、そうなんですが……アリス様には秘匿しておきます」

 

アレクサンダー『そうしておけ、どうせ殺すのであろう?」

 

アーク「まぁ、そうなんですが……ではではそのように(カチャ)……んで、アリスっと」

 

アリス『あ、アーク!! どうだった!?』

 

アーク「あ~……アリス? 少し窓のカーテンを閉めといてくれないか? ()()()()()()()()()()()()()()()()()()、お子さんは閉めておくのをお勧めするぜ」

 

アリス『お子様じゃないもん!! ……でも見たくないから閉めとくね」

 

アーク「賢明な判断だ。あ、ついでにiDROIDでイヤホンでもして【おいしいツーハン生活】(MGS4の最強の曲)でも聞いとけ」

 

アリス『はーい!!』

 

「おいおい? 何話し合ってるんだ? 言っておくが逃げ出そうとしても無駄だぜ?(パチン)」

 

 

ガサガサガサ

 

 

アーク「……囲まれているか」

 

茂みから続々と山賊が出てくる。

数は……大体100人くらいか。

 

アーク「騎士長、少し頼み事があるんだが……でいいか?」

 

「む……了解しました。ご武運を」

 

騎士長に耳打ちした後、俺はみんなより一歩前に出た。

 

アーク「えっと……山賊の皆さん? 誰に向かってやってるかご存じで?」

 

「知るかよ。それより……お前、美人だな? どうだ? 俺らの仲間に来ないか?」

 

アーク「お断りします……それで? 誰かの依頼とかでもなく?」

 

「おい……そろそろ回答をいえよ」

 

アーク「ふむ……誰でもなくただ襲ったと……なら、大丈夫ですね」

 

これ以上聞く情報はないと確認したアークは懐からiDROIDを取り出し……人間に戻った時に新しくつけ加えられたボタンを押す。

 

 

『Pease!!』

 

 

アーク「……報復」

 

 

あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!

 

 

「な、なんだ!?」

 

突然、目の前に美女が出てきて変な板を構えたと思いきや黒色の液体に似た何かに包まれた。

そして、液体が完全に固まった時には……

 

アーク「ふむ……なかなか悪くない着心地だ」

 

「お、おい……い、今クソ美人な女がいたよな?」

 

「あ、ああ……」

 

固まってはがれた時にはハゲた兵士が立っていた。

 

アーク(……最後になった奴に無料でなれると聞いたが……少し癖があるな)

 

武装は手に前にボススライムに破壊されたFN SCAR-H Mk.17と背中にカールグスタフM2が装備されていた。

 

アーク「では、騎士長……手筈通りに」

 

「ああ、総員!! 進め!!」

 

「な!? 血迷ったのか!?」

 

四方八方囲まれているのに急に岩に向かって突撃を始めた。

急いで山賊は矢で足止めしようと構えるが……一歩遅かった。

 

アーク「あーらよっと」

 

アークは肩からカールグスタフM2をか構え

 

 

ずひゅぅぅぅぅぅぅぅぅ……

ズドォォォォォォォォォォン!!

 

 

「「「ぐぐわぁあぁっぁぁぁ!?」」」

 

カールグスタフM2から放たれた対戦車砲弾は岩に命中し大爆発を起こした。

……土煙が晴れるとそこには山賊だったものと粉々に砕けた岩で道ができた。

 

「よし、行け行け行け!! アーク殿が殿を担当している間に行け!!」

 

ぞろぞろと排水溝から水が流れていく感じに皇帝の乗った馬車と護衛の騎士たちが出ていく。

あとはアリスの乗った馬車だけだが

 

「くそ!! こいつだけでも!!」

 

山賊の一人がアリスの乗っている馬車の扉に手をかけ開けようとしたが

 

アーク「触んじゃねぇ!!」

 

腰からマチェーテを抜き取り新しくもらった神様特典のサポートを受けながら投擲した。

綺麗な弧を描きながら飛んでいき

 

 

ドスッ!!

 

 

アリスの馬車につかまっていた山賊に見事命中した。

 

アーク「よし」

 

サイボーグの跳躍で一気にアリスの馬車に近づく。

少々、血がついているが……拭けばなんとかなるかな。

 

アリス「ねぇ、アーク? 今何か強い振動が来たけどなに?」

 

窓からアリスが出てきて先ほどの振動は何かと聞いてくるが

 

アーク「ああ、()()()()()()()()()()()()()退()()()()()()だ」

 

アリス「あら、そう? ところでアーク? この【おいしいツーハン生活】の意味が分からないんだけど?」

 

アーク「……まぁ、いつか分かるよ(適当)」

 

適当にアリスからの不満を受け流し窓を閉じた。

 

アーク「追撃は……してくるか」

 

アリスの馬車の上に乗り後方を見ると先ほどの山賊たちが馬や使役したのであろう使い魔で追いかけてくる。

 

アーク(……これ以上時間を食ったらミール聖教国の会議に間に合わない可能性が出てくるな……仕方ない……少し殺しておくか)

 

騎士たちも山賊の包囲網から脱出できているので後は逃げ切るだけなのだが……ミール聖教国まで来たら国の威厳に泥を塗りそうなのでFN SCAR-H Mk.17を構えトリガーを引く。

 

 

ズドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

 

銃口から放たれた7.62mm弾は山賊の体を引き裂いていく。

新品同然の騎士の鎧でさえ貫く弾丸で山賊が来ているようなボロボロの鎧を容易く貫いていく。

 

アーク「……やっぱリコイルが強いな。7.62だから仕方ないけど……そろそろ5.56mmのアサルトライフルでも開発しようかな?」

 

目の前で人が死んでいってるのに平然とした雰囲気で空になったマガジンを抜き取り新しいマガジンをたたき込む。

そして、フルオートから単発に切り替えトリガーを引く。

 

 

ズドン!! ズドン!! ズドン!!

 

 

アーク「ん、やっぱこの距離になると単発撃ちが当たるな」

 

即席のマークスマンライフルで一人ずつ呼吸を止めながらヘッドショットをかましていく(もちろん神様特典の補佐で)

 

アーク「ふー……逃げ切れたか」

 

不利だと判断したのか山賊は引き返し消えていった。

こうして少々問題があったがアークとアリスたち一行はミール聖教国に向かっていった。




どうも甥と一緒にブーメランで遊んでいたら投げたブーメランが帰ってきて作者の後頭部に直撃して悶絶したという漫画な展開を体験した零城です

ちょっと今回はアークの開発ポイント獲得と変身方法の確定のために戦闘シーンを入れました。あと久しぶりに人間の銃を登場させたかった
(作者はのちにあるであろう残党との戦争で開発ポイントが足りるか心配になったので殺して補給させました。悪く言えば山賊はアークの開発ポイントになるため死にました)

あとアークの変身ですが……完全にゼロワンになってしまいました(Vシネのせいだもんね仕方ないね(汗))
ソルドマギアの『武装!!』を元にしてます

いらないかもしれないけど変身シーケンスを載せます
人型ver
1,iDROIDの上部にあるスイッチを押して「peace!!」と鳴ったら「報復」といいます
2,黒い液体が全身にまとわりつき弾けたら変身完了

メタルギアver
1,iDROIDを縦に開きボタンを押し『ALL METAL GERA ability!!』!!と鳴ったらナイフ(形はどう見てもスラッシュライサー)に射し込む
2,iDROIDを半分に折り畳みトリガーを引く
3,蛇型のライダ……ロボットが刃部分から出て変身者に纏わりつき変身完了

次回こそアークとニゴウが出合います


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八十三発目 ようこそ、ミール聖教国へ

感想も
ノロケル さん
シャルホスト さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん(二回来た)
ありがとうございます!!


世界会議でアークが呼び出されアリスとともにミール聖教国に向かっている途中で妨害が入ったが無事にたどり着いたアークたち

 

アリス「はぁ……ついたけど夕方って……」

 

アーク「でもいいじゃないか。会議は明日らしいし」

 

追撃は振り切り会議前日にミール聖教国に到着した。

ミール聖教国はやはり宗教の国らしくあちらこちらに教会や寺院があったりした。

 

アリス「……別に今からでもいいじゃない」

 

アーク「なら、ミール聖教国の観光がいいのか? 終わったらすぐに帰るが?」

 

アリス「嫌だ!!」

 

アーク「なら、我慢しろ」

 

これは皇帝陛下から聞いた情報だが明日の早朝に俺への審議を開始するそうだ。

それでその間、自由時間(という観光)をしてくれとミール聖教国側から来たそうだ。

現在、俺とアリスも自由時間が割り当てられたのでアリスは黒いローブ、俺はスーツを着ていた。

 

アリス「なら、速くいこアーク!!」

 

アーク「悪いが俺は部屋で大人しくしておく」

 

アリス「何でよ!! せっかく任務とか忘れて一緒に回りたいのに!!」

 

アーク「なんで俺なんだよ……ほかの騎士を誘って行けよ」

 

アリス「ヤダヤダ!! アークと一緒がいい!!」

 

駄々こねる子供みたいにアークの腕を引っ張るアリス

 

アーク「俺は長距離護衛で疲れたんだ。ほかの騎士に護衛してもらいながら行って来い」

 

っと言ってはいるが……実際は違う

 

 

アーク(()()()に会ってしまったらどうするんだよ!!)

 

 

そう、一番心配なのは襲撃とかではなく「ノエルに偶々あってしまう」ということだ。

ノエルはバサビィ共和国にいた時は派遣で来ただけで本来は祖国のミール聖教国に住んでいるのだ。

……ノエルと別れるとき結構酷いことを言ってしまったのでまた会うのがすごく気まずい。

 

アーク「とにかく……俺は行かん」

 

アリス「むー! 別に硬くならなくてもいいじゃない!!」

 

アーク「硬くても柔らかくても関係ない……俺は芋る」

 

アリス「騎士たちも私と一緒だったら畏まって落ち着かないもん!! ねぇねぇ!! アーク!! 一緒に行こうよ!!」

 

アーク「だぁ!? 子供か!?」

 

……前世で子供を持っている親ってこんな気持ちだったのか

 

アーク「とにかく行かんぞ俺は……ノエルに会ってしまうだろ

 

アリス「……今ノエルって言わなかった?」

 

アーク「気のせいじゃね?(汗)」

 

あぶねぇ……そういやエルフって地獄耳だったわ

 

アーク「あと異世界人の俺が行っても楽しいか? こういうのは同じ世界の奴と一緒に行って話題が会う奴にすればいいだろ」

 

アリス「……どうしても行かないの?」

 

アーク「ああ、ほら、誰か誘って行ってこい……んじゃ後でな」

 

アリス「……あ」

 

だったら無理やり手をつないで一緒に行かせようと思い手を伸ばしたが彼の手には届かず空を切った。

その間もアークは歩を早め離れていった。

 

アーク(……こんな血まみれに染まった奴と一緒に行くなんて嬉しいわけないだろ)

 

アリスと別れ大通りであろう道をズンズン早歩きで進んでいく。

だが、行き先は本来泊り場所でもあるミール聖教国の大聖堂の近くにある屋敷に向かうはずなのだが足は別方向に向いていた。

 

アーク「ッはぁ~~~~……」

 

大通りには恐らく宗教的なものだろうローブを着た女性や首に十字架をかけている男性やらたくさんいる中……アークは大きいため息を吐く。

 

アーク「……俺も殺しなどしてなかったら行けたのかもな」

 

少し後悔が出てくる。

もし、あの時意識を保って決闘を挑んでいたら殺しなどしておらず「歌う死神」など呼ばれることもなく異世界系ラノベみたいにアリスと一緒に普通に遊んでたりできたのかもしれない。

 

アーク「……ま、この運命も受け入れたのが今の自分だからな」

 

だが、流石に護衛対象のアリスを悲しませるのは使い魔失格だ

 

アーク「……ぬいぐるみとか上げたら喜ぶかな?」

 

前にアリスの部屋に行った時、熊とか猫のぬいぐるみをあげたら喜ぶかな?

なんならIK〇Aの「ブローハイ」っていうサメのぬいぐるみあげようかな?

 

アーク「……まぁ、アリスが喜べばそれでいいか」

 

……早く、好きな人と幸せになって俺を安心させてくれねぇかな

俺が守るよりアリスの好きな奴に守られたほうがアリスにとって幸せだろ。

 

空が黒くなり夜になるのを知らせ、月が昇っていき夜になる。

 

アーク「はぁ……帰るか」

 

結局何もやることがなく帰ることにした……

 

トボトボと空を見上げながら大通りを歩き明日のことを考えていると

 

 

ドンッ

 

 

??「きゃ!?」

 

アーク「あ、すみません!!」

 

視線が上に向いていたので前方向から来た女性に気づかなかった。

お互い正面からぶつかってしまい尻もちをついてしまった。

 

アーク「すみません……少し考え事をしていて」

 

??「い、いえ!! 私も荷物を持ちすぎて前を見てなかったので」

 

やば、ヴェノムから油断はするなよってさんざん言われたのに……

それにしても……どこかで聞いたことがあるような声だな?

 

??「あ……教会に届ける荷物が……」

 

倒れたところを見てみると地面に本や紙が散乱していた。

 

アーク「あ! す、すみません!! 俺も拾います!!」

 

??「い、いえいえ!! 私も手に持ちすぎて前の方の視界を遮ってしまったので!!」

 

地面に落ちた本やらをアークとぶつかってしまった女性二人で拾う。

一緒に拾っている途中でチラリと見たが……ぶつかった女性はどこかの教会のシスターだった。

「黒い修道服に金髪」という一般的な姿をしていた

 

アーク(ノエルも同じ姿だったな……いや、まさか会わないようにしようって決めたのに決めた瞬間会うってどんだけフラグ回収が速いんだよ)

 

??「ふー……ありがとうございます手伝っていただき」

 

アーク「いえ、俺も不注意でした」

 

地面に散乱した本や紙を全部回収し終えた。

 

??「あれ? その服……ま、まさかねあ、あの、このあたりでは見たことの無い服ですが……旅人さんか何かですか?」

 

アーク「え? ま、まぁそんな感じです」

 

??「……そうですか。あ! すみません、気を悪くしてしまい……私の友人もそうでしたので」

 

アーク「へー、そうなんですか」

 

なんかあったなぁ……ノエルに旅人って嘘ついて、しかも正体も隠してさ……やべ、胃が痛くなってきた

 

??「あ、自己紹介まだでしたね!!」

 

アーク「あ、そうですね……てかなんで俺ら初対面のはずなのにこんなに馴れ馴れしく話せたんだ?」

 

??「ははは……それじゃ、私からですね!! 私の名前は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「……んぇ?」

 

ようやくお互いの顔が見えて……気が付いた。

そう、目の前にいるのは別れるときに酷いことを言ってしまって心の底から謝りたいと思っていたノエルだった。

 

ノエル「……どうかされましたか?」

 

アーク「あ、いえ、大丈夫です、本当に、はい」

 

……どうしよ、今一番会いたくない人に会っちゃったんだが

さっさと戻ってりゃよかったなこれ

 

冷や汗を掻きながらどうやってこの危機的状況を打破するか考える。

 

ノエル「どうしましたか? 汗、すごく出てますが」

 

アーク「い、いや少し暑いなって」

 

ノエル「そうですか? 今は夜なので寒い気がしますが……」

 

アーク「あ、あはは……」

 

ノエル「あ、えっと……お名前をお伺いしても?」

 

アーク「……」

 

嘘をつく……いや、これ以上ついたら俺の胃が耐えれない

あと、バレたらさらに面倒なことが起きる……

 

アーク「すぅ~……あー……俺の……名前は……」

 

ノエル「そ、その……恥ずかしいとかなら無理しなくていいのですよ? 昔いた私の友人もちょっと事情があって嘘ついて身分を隠していたので」

 

ごめんノエル……多分それ俺だわ

……仕方ないこの方法でいくか

 

アーク「……行けるな」

 

視線を泳がすふりをして周りを見る

夜になってもなお人は多い……()()()()()()()()()()()()

 

アーク「歌う死神……アークです」

 

ノエル「え……アーク?」

 

答えを聞いた瞬間、時が止まったような感じがした。

 

ノエル(本当に……アーク?)

 

ノエルの目の前にいるのはハゲた兵士ではなく雪のように白い髪に夕焼けのように赤い瞳をした女性がいた。

アークのスーツを見た時、まさかっと思って疑っていたが正体を知った瞬間確信した。

 

ノエル「あ、アーク……その……前のことなのですが……」

 

前に彼の心を真っ向から否定するようなことを言ってしまった

何時かまた会って謝ろうと思いずっと待っていたが今がその時だと思い話そうとしたが

 

アーク「んじゃ、また今度なノエル」

 

ノエル「え、待ってアーク!?」

 

アークは急に走り出し人ごみの中に紛れ込んでしまった。

ノエルも必死に追いかけようとするが鍛えているアークとは差は天と地の差がありあったいうまに引き離されてしまった。

 

ノエル「待って! アーク!! 最後に会った時の言葉であなたに謝ることが!!」

 

アーク「悪いなノエル!! 俺は用事があるんだ!!」

 

そういい人ごみの中にアークは消えていく

そして人ごみを抜けたころには

 

ノエル「……いない」

 

アークは消えていた

 

ノエル「……マザーになんて言おうかしら」

 


 

アーク「ふー……まけたわ」

 

ノエルにバレて人ごみに紛れて振り切り路地裏で隠れていた

 

アーク「何でこんなにも悪運がいいんだよ」

 

ここまで来ると自分の悪運が気になってくる

 

アーク「はぁ……帰って……銃の手入れでもしとくか」

 

泊まり場所に戻ることにようやく方向を決め歩き始める。

ついでにレインコートを被り顔を隠す。

 

アーク「……これヴェノムにバレたら殺されるな……ん?」

 

トボトボと帰っていると前方から一人のフードを深くかぶった人型のナニカがやってきた

だが……足取りが千鳥足だった。

 

アーク(……大丈夫かアイツ? 今にも倒れそうだが)

 

路地裏なので暗いがフードから出ている()()()()が印象的だった

……だがなぜ

 

アーク(……なんでこんなにも()()()()()()()って思うんだ?)

 

すると

 

 

パタン

 

 

千鳥足だった銀髪の女性は風に押された枝みたいに倒れていった。

 

アーク「ッ!? おい、大丈夫か!?」

 

倒れた女性に近寄り抱き上げ大丈夫か聞く

 

??「あ……マス……ターの命……令を

 

アーク「あー……意識はあるか。えっとこの場合ってどうするんだっけ?」

 

頭の中で中学時代に学んだ救助のやつを必死に思い出す

……それにしてもどこかで聞いたことがある声だな?

 

アーク「……とにかく容体がわからないとな」

 

どういう症状なのかわからないと意味がないので少々恥ずかしいが「彼女」の服の腕袖をめくる

 

アーク「……体温はまだ暖かいから低体温症とかでは……っはぁ!?」

 

めくった瞬間見たのは

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

アーク「まさか……奴隷?」

 

頭の中で勝手ながら推理をする。

奴隷だったら飼い主に暴力でこうなるのは予想できる……が

ここミール聖教国は奴隷を禁じているのであり得ない。

 

アーク「……それか戦争孤児か?」

 

戦争孤児……それは戦争によって親を失い財産もない子供のことだ

最近の戦争っていえば……俺のしかないな

人間って極限状態になると宗教とかにすがりつくらしいくミール聖教国に来たのかな?

 

アーク「ま、それより治療だ」

 

iDROIDを取り出し治療薬品を出す

 


 

以前のポイント 32500

 

獲得(山賊殲滅) 500

 

生産

医療用キット一式 1

 

補給

FN SCAR-H Mk.17の弾 1

カールグスタフM2の弾 1

 

合計ポイント 32997

 


 

アーク「……にわかだけど行けるかな?」

 

ヴェノムには体術をオセロットには拷問術をミラーには銃の使い方を教えてくれたが治療までは教えてもらってない

……てかその時はサイボーグで開発ポイントを払えば治療できたから教えてもらってないのだ。

 

アーク「パラメディック……いや、あの黒医者に頼んで大丈夫か?」

 

とりあえず腕に包帯を巻く

 

??「私……は……」

 

アーク「あ、起きたか? てかどうしたんだこの傷?」

 

??「……関係のないことです」

 

アーク「そうか……」

 

夜でしかも路地裏のせいで女性の顔は見れないが……若い声だな。

 

??「なぜ?」

 

アーク「は? 何が?」

 

??「なぜ治療をするのですか? マスターからの許可は得ていません」

 

アーク「え、だって……そのマスター?ってやつは知らんが怪我している人を治すのは悪いことか?」

 

??「……わかりません」

 

アーク「わからないのなら別にいいじゃないのかな? 俺は俺の意思で君を治療するだけだから」

 

??「……意思」

 

アーク「さてっと……応急だが治療はできた。じきに治ると思うからその間は傷口を掻きむしったりするなよ?」

 

??「……戦闘では不要なことだと思います」

 

アーク(……戦闘ってことはそのマスターとやらの私兵か?)

 

医療キット一式を直し女性に言う

 

アーク「あー……気を悪くして悪いかもしれないが、もし困ったことがあれば他人に相談しろよ? 一人で抱え込むのは一番ダメだぞ?」

 

??「……自分で解決しないとマスターから怒られます」

 

アーク「解決できないほうがマスターに怒られるだろ……さて、一人で帰れるか?」

 

??「問題ありません」

 

アーク「そうか、んじゃ気を付けて帰ろよ」

 

??「はい、ありがとうございます」

 

アーク「おう……あ、あとそのマスターになんか聞かれたら……この名前を教えてやりな」

 

本来は自分の名前を教えるなど自爆行為だが……これくらいは良いだろう

 

アーク「歌う死神……アークに会ったてな」

 

??「……アーク?」

 

アーク「んじゃ、達者でな」

 

そう言い残してその場から立ち去る

別に殺す残虐性はあるが困ってる子を見捨てる優しさはある

 

アーク(……これでマスターとやらも変わってくれるといいんだがなぁ)

 

だが、やっぱり気になるんだよなぁ

 

アーク(あの声……どこかで聞いたことがあるんだよなぁ?)

 

頭の中では何か引っかかっる

どういうわけか先ほどの女性とはどこかで会ったことがある気がした。

 

アーク(思い出せ……彼女とはどこかで……あれ?)

 

するとある一つの違和感を感じた。

 

アーク「……俺、なんでさっきの人を見た時に()()()()()()()()()()()?」

 

銀髪も俺が抱えた時に気が付いただけで格好も頭からすっぽりフードを被っていたから普通は気づかないのに……なんで俺は見ただけで分かったんだ?

 

すると

 

 

バチッ!!

 

 

アーク「イッ!?」

 

突然、頭がスパークしたような痛みに襲われた

すると頭の中でフラッシュバックが見え

 

 

??『……逃げて』

 

 

アーク「ッ!! 待って!! 君!! 名前……は……」

 

心当たりを見つけ急いで来た道を戻って先ほどの女性に会おうとしたが……いなかった。

 

アーク「やっぱりさっきの声って……」

 

ようやく思い出した……あの前に見た俺が殺されそうになったが殺されなかった夢の中で聞いた女性の声だ。

 

アーク「君は……一体、誰なんだ?」

 

ようやく会えたと思ったのに……

 

そう思い悔しい顔で考えていると

 

 

 

アリス「あれ? アークじゃない? なんでここに居るのよ?」

 

 

 

アーク「え? あ、アリス? 君こそなんでいるんだよ?」

 

後ろから声をかけられたので振り返ると自分の主人がそこに立っていた。

 

アーク「宿って確かここじゃないはずだよな? なんでいるんだよ?」

 

アリス「……え、ここじゃないの?」

 

アーク「……まさか迷子?」

 

アリス「そ、そんなわけないじゃない!! こ、皇族の私が迷子になるわけないわ!!」

 

アーク「それじゃ、ここから宿までの行き方は?」

 

アリス「……た、多分こっちだわ!!」

 

バッ!っと指を指しているが宿とは反対方向に向いていた

 

アーク「……迷子なんだな」

 

アリス「し、仕方ないじゃない!! 初めて来た土地なんだから!!」

 

アーク「はいはい、言い訳は良いから帰るぞ」

 

アリス「……どうしたのアーク? 顔が怖いよ?」

 

アーク「え、俺そんな顔してる?」

 

アリス「うん……あ、せっかくだからこのまま観光行こうよ!! そうすれば自然と怖い顔も消えるわ!!」

 

アーク「……それはただアリスが行きたいだけだろ?」

 

アリス「ち、ちがうわ!! ただ使い魔が一人可哀そうにいたから誘っただけわよ!! そ、それに前に『一緒に街を散策よう』って約束したじゃない!!」

 

アーク「はぁ……ところでアリスはお金は持ってるのか?」

 

アリス「……ナイデス」

 

アーク「……どこ行きたい?」

 

アリス「え、いいの?」

 

アーク「ああ、せっかく外国に来たんだからな」

 

アリス「やった! それじゃね……」

 

アーク(……やっぱどう考えてもデート……いや、やめよう)

 

アリス「ん? どうしたのアーク? 今度は顔が赤いわよ?」

 

アーク「い、いや何でもないさ!! はら早く行くぞ!!」

 

アークの顔にアリスが見つめてきたので急いで隠しアリスと一緒に残り少ない自由時間を満喫しに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……だがそんな二人を見つめている人影がいた。

 

??「……あれがアーク」

 

屋根の上に一人の「銀髪の女性」が立っていた。

腕には先ほどアークが巻いた包帯があり、少しは痛々しい肌は隠せていた。

 

??「……自分の意思」

 

数分前に言ったアークの言葉が耳に残る……が

 

??「私はマスターの道具なので関係ありません」

 

そして生気を感じない瞳で下にいるアリスと一緒にいるアークを見る

 

 

ニゴウ「殺害対象(アーク)を発見しました。命令通り実行します」




どうも「しうmeme」という曲にハマった零城です

ようやくアークとニゴウをあわせれました(だが少しだけ)
次回は……またニゴウと会います


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八十四発目 舞い降りる偽の死神(ニゴウ)

お気に入り400人突破!!

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
シャルンホルスト さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!

あと感想にて戦闘BGMに関してあったので今回から戦闘ごとにBGMを入れます(注意:作者はBGMの入れ方がわからないのでYoutubeで検索して聞いたください)

BGM:閃烈なる蒼光(これしか浮かばなかった)


「それではこれより歌う死神アークに対する審議会を開始する」

 

「アークは前に出てください」

 

アーク「はい」

 

ミール聖教国に到着し少ない時間だがアリスと観光した(その時やっぱりぬいぐるみを買ってほしいと迫ってきた)

 


 

以前のポイント 32997

 

換金(観光用資金)

1ポイント=100ゴールド 

 

合計ポイント 32996

 


 

現在、前世で見た国際連合の集まる場所みたいな会議室の真ん中にアークがいる(顔はあまり見せたくないのでレインコートのフードを深くしている)

時刻はちょうど朝の11時くらいで天窓から見える空には太陽が見える。

 

「歌う死神アークよ、なぜ呼ばれたのかわかっているか?」

 

アーク「まぁ、大体は予想できてます」

 

「……これは其方がやったのか?」

 

アーク「やってません」

 

と答えたものの……

 

「こいつがやった!!」

「いやいや、やっていない」

「ではこの鉄の矢じりと壁の穴はなんだ!!」

「知るかそんなもん!?」

「この死神以外ありえないだろう!?」

「だがアークは国外に出てはないんだぞ!!」

 

とまぁ、俺の処遇で口論が起きていた。

今は「アークが犯人で処罰すべきだ派」と「彼は無実で重要参考人で意見を聞くべきだ派」で別れている(大体6:4くらいで意見を聞く派が優勢だ)

まぁ、俺を殺さない派が多いから問題はないが……

 

アーク「これでマシな判決が出てくれたらありがたいんだよなぁ」

 

アリス「ふぁ~……アーク、まだ?」

 

アーク「欠伸するなアリス、あとまだかかる」

 

隣にいる主人もあまりにも長い口論で暇になっている

アリスも先ほど審問があったが最近のアークの様子とかそういうのだけだった。

 

アーク(それにしても……本当に犯人は何者だ? 俺と同じ攻撃又は能力を持ってるって……転生者か?)

 

「すまん、待たせたな。結論が出た」

 

アーク「……ようやくか」

 

長いよ……たった一つの結論を出すのに時間かかりすぎだろ

 

「結論から言うと……君の予想通りかもしれないが【アークを重要参考人として扱う】だ」

 

でしょうね

だってやってないもん

 

アーク「んで? 俺の意見を聞きたいと?」

 

「そうだ……っというよりその方法しかない」

 

アーク「……まず聞きたいがこの中でどっかの今は亡き国(バサビィ共和国)みたいに禁呪を使った国っていますか?」

 

 

 

ザワザワ……

 

 

 

アーク「まぁ、いるわけないですよねぇ……」

 

会場をざわつかせただけで何も出なかった。

 

「な、なぜ禁呪が出てくるんだ?」

 

アーク「……いえ、もしかしたら私みたいのがもう一人現れたのかと」

 

「そ、そうであるなら……どうすればいいのだ?」

 

アーク「どうって言われても……どうしようもないですよ。犯人が分からない限り特定なんて無理なんですから」

 

「な、ならこのままいつも道理に過ごせというのか!?」

 

アーク「……そうなりますね」

 

「ふざけるな!! シュレイド王国の王家とその側近たちを一夜で滅ぼした実力の持ち主なんだぞ!!」

 

「やはり貴様がやったのではないのか!?」

 

全体の4割ほどのアークの反対派がわめくが

 

アーク「……逆に聞きますが俺がシュレイド王家を滅ぼす理由は何ですか? 俺はアリス様に危害を加えた者だけを滅ぼすのであって今回の惨殺事件ではアーハム家には何の関係もありませんよ?」

 

「侵略でもしようとしているのではないのか!?」

 

アーク「……しませんよ。侵略したって仮にでも我々は魔族と戦争のようなものをしているから戦力が減ってデメリットにしかならないじゃないですか?」

 

「だ、だが……」

 

反対派は何とか反論しようと考えるが何も出てこず苦虫を嚙み潰したような顔になる

……まぁ、こんなバケモノ前だったら誰だって警戒はするか。

 

アーク「あと、気になったことがあるんですが……シュレイド王国の現状ってどんな感じなんですか?」

 

「指揮するものがいなくなりそれぞれの派閥が誰がトップになるかで国中混乱しているそうだ」

 

ここまで来ると犯人の目的がわからんな?

 

「ま、とにかくアークの処遇は「重要参考人」として我々に意見を言うってことになったわけだ」

 

アーク「……まさか、またここに来るのか?」

 

「すまないな……事件が解決できるまで来てくれ」

 

結局、何の進展もなかった

来た意味あったのかよ?

 

アリス「でもいいじゃない? 国際的な疑いも晴れたし」

 

アーク「……でも毎度ここに来るのまなぁ」

 

毎度ここに来るのも嫌なんだよなぁ

どうしよ、こいつら用にiDROIDでも作ろうかな?

 

アーク「ま、いいか……はぁ……」

 

もう何回目なのかわからないため息を吐き会議室の上にある天窓から空を見る。

まだ、空は明るく時間もそんなに立っていないのがわかる。

 

アリス「今から帰ったら……夜くらいにつくかしら?」

 

アーク「……俺だけ先に帰りたいんだが」

 

愚痴りながらも帰る用意をする

どうやら流れ解散らしくそれぞれの国のトップが出口に向かう……が

《運命はここから狂いだした》

 

 

ガチャガチャ

 

 

アーク「あれ? どうしたんですか?」

 

「い、いや……()()()()()()()()()()()

 

先に席を立って扉に向かっていた他国のトップが出ようとするが何回もドアノブを回しても開かないのだ。

 

アレクサンダー「どうしたのかね?」

 

アーク「あ、皇帝陛下……実は」

 

アレクサンダー「……壊してしまえばいいのでは?」

 

アーク「それはダメですよ!? 他人の物を壊すのは流石にダメですよ!?」

 

「……ダメです開きません」

 

「鍵が壊れたのか?」

 

「壊すか?」

 

いや、なんでこの世界の住民は壊すのを優先するんだ!?

 

アーク「……少しは待ちましょうよ皆さ

 

 

ゾワァ!!ッ!?」

 

アリス「ん? アーク?」

 

アーク「っか……はぁ……はぁ……はぁ」

 

な、なんだ今のは?

 

アーク「あ、アリス……今、何か感じなかったか?」

 

アリス「え、何も?」

 

アーク「そ、そうか」

 

何だろう……今さっき()()()()()()()()()を感じたような

 

その時であった

 

 

 

トン……

 

 

 

「ん? 誰だ貴様は?」

 

会議室の中央に音もなく現れたのは……一人の黒い仮面をかぶった人間だった

全身を黒いマントを被り顔には黒の仮面と明らかに怪しさ満点の人間……だが隙間から出ている()()()()()()()()()()()()()

 

「おい、誰だ貴様は? ここがどこなのかわかってるのか?」

 

??「ここは世界会議の会議場でしょうか?」

 

「ああ、だが貴様は不法侵入者で捕まるがな」

 

 

 

 

 

 

アリス「なにアイツ? どこから来たの?」

 

アーク(……なんだ、この胸騒ぎ?)

 

なぜかはわからない

自分の呼吸が早くなり冷や汗が出てくる

目の前が暗くなるがあそこにいる黒いマントを着た「女性」からは目が離せなかった。

 

??「そうですか……なら……

 

 

 

 

 

 

カショ

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「ッ!? 全員伏せろ!!」

 

アリス「キャァ!?」

 

アークは咄嗟にアリスを抱きかかえ地面に倒れた(ちなみに皇帝は蹴っ飛ばして倒した)

アークは中央に降り立った銀髪の女性を警戒して見ていたので気が付いたが女性の手には()()()()()()()()()()()()()()V()z().()6()1() ()()()()()()()が握られていた。

 

 

 

ズドドドドドドドドドドドド!!

 

 

 

「ぎゃぁ!?」

「ごほ!?」

 

アリス「な、なに!?」

 

アーク「くそ! 敵襲だ!!」

 

連続として爆発音の後に硝煙の匂いと血の生臭さを感じた瞬間、敵襲だと断定した。

 

アーク「アリス!! 俺はあいつの相手をするからその間に他の国の代表を連れて避難しろ!!」

 

アリス「う、うん!! わかった!!」

 

アリスも現状を瞬時に理解し危険でここに居てもアークの邪魔になると判断しすぐ行動に移る

 

「敵襲!! 敵襲!!」

「囲え囲え!!」

 

会議室にいた警備兵もすぐさま対応するため兼を抜き盾を構えて数十人の警備兵が謎の襲撃者を囲う……が

 

??「敵数の増加を確認……FA-MAS、召喚」

 

アーク(なんじゃそりゃ!?)

 

何か呟いたと思った瞬間、銀髪の女性の手には現代でもフランス軍が使っているアサルトライフルFA-MASが握られていた

 

??「……排除」

 

そして……銀髪の女性はトリガーに指をかけ引く

 

 

ズドドドドドドドドドドドド!!

 

 

銃口から放たれた5.56mm弾は警備兵の体を鎧ごと貫く。

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

だが、一人に対して数十人が襲っているので凶弾に免れた警備兵もいる

免れた残り数名が銀髪の女性からあと数mだったが

 

??「……消去、SAIGA-12召喚」

 

今度はFA-MASが消えロシアのセミオートマチックショットガンであるSAIGA-12が出てきた

そして、

 

 

ズドン! ズドン! ズドン!!

 

 

何の慌てることもなく近づいた敵を殺していく。

さらにさば切れなかった敵は

 

 

ドスッ!!

 

 

慣れた手つきでナイフを取り出し迫ってきた敵の脇腹から心臓に目掛けて刺す。

 

アーク(近づかれても落ち着いて狙って行く……あれはよほどの手練れだな)

 

そして瞬く間に警備兵は全滅してしまった。

 

??「妨害を排除……命令を遂行します」

 

殲滅を確認した侵入者は当初の命令を続けるため

 

??「消去」

 

逃げる各国のトップに銃口を向けた

 

アーク(ッ!? やべぇ!?)

 

??「死んでください」

 

「ひ、ひ!? た、助け」

 

手にしたFA-MASで撃つ殺そうとしたが

 

 

ズドン! ズドン! ズドン!!

 

 

??「ッ!? 射撃!?」

 

アーク「くそ! 外した!!」

 

手にTORNADO-6を構えたアークが銀髪の女性の持っているFA-MASを狙ったが外してしまった。

 

??「殺害対象(アーク)を発見、処分します」

 

 

ズドドドドドドドドドドドド!!

 

 

アーク「あぶな!?」

 

此方が危険だと判断されたのかこっちに向かってFA-MASを撃ってくる。

咄嗟に柱の陰に隠れる。

 

アーク「……やっぱアサルトライフル相手にハンドガンはきついな」

 

リロードしながら愚痴る

 

アーク「……武器変更する暇すらないな」

 

柱からそっと覗く

どうやら先ほどの殺されかけた人は逃げ出せたようだ。

 

アーク「……なぁ、ちょっといいか? そこの襲撃者さん?」

 

??「なんでしょうか? 歌う死神アーク?」

 

……こっちの正体すらもうわかってるのかよ!?

 

アーク「なんだ? 誰かを人質に取って身代金でも要求するのか?」

 

??「いいえ……私は『アークを殺してこい』と『国際会議に出席しているトップを全員抹殺』という命令を実行するために来ました」

 

アーク「へ~……それを命令したのは誰だ?」

 

アークは会話しつつ襲撃者にどうやって近づけるか考える

 

??「……それはマスターの命令で言えません」

 

アーク「マスター……ッ!? お前、昨日の夜の!?」

 

??「はい、あの時あなたが正体を話したのでわかりました」

 

何やってんだ俺!?

何で自ら襲撃者に正体をバラしたんだ!?

 

??「名前は言えません。マスターによると今から死んでいくやつに教える意味がないそうなので」

 

アーク「悪いが俺はさらさら死ぬ気はない……それに……どうやら命令の一つは失敗したそうだぞ?」

 

??「何を言って……ッ!?」

 

襲撃者が周りを見るが殺す予定だった各国の代表がいなかった

 

??「どうして? 扉は開かないよう細工したはず」

 

アーク「ああ、それならさっきうちの皇帝が魔法で扉を破壊したぞ」

 

??「……命令の執行……失敗。マスターに怒られます」

 

アーク「……失敗したんだろ? だから帰って……くれはしないと思うがこっちから一つ聞かせろ」

 

??「なんでしょう?」

 

 

アーク「()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

??「……」

 

アーク「俺と同じ(転生者)だったら納得がいくが昨日の腕の怪我は気になるんだよなぁ」

 

??「あなたには関係ないことです」

 

アーク「へぇ~そうかい?」

 

??「私は……マスターのために生まれてきたのです。だから……死んでください」

 

アーク「だが断る!!」

 

同時に柱から出て接近する

それに対して襲撃者は慌てることなくFA-MASのトリガーを引く。

 

ズドドドドドドドドドドドド!!

 

銃口から放たれた弾丸はアークの体……ではなく死体を貫いた。

アークは接近する時襲撃者が殺した警備兵の死体を盾にしながら接近してきた。

 

アーク「ッシ!!」

 

??「SAIGA-12召喚」

 

アークと主激写の距離が3mになった瞬間、アークは盾にしていた死体を投げ襲撃者はSAIGA-12を出して引き金を引く

放たれた散弾は死体に次々と当たり部位を破壊していった。

死体を陰にして右に回り込んだアークはナイフを取り出し接近戦を試みる。

ショットガン相手に接近戦は自殺行為だが懐に入ればナイフのほうが強い。

 

ザン!!

 

ナイフを逆手に持ち刺そうとするが

 

ッガ!!

 

アーク「ッく!?」

 

手首を掴まれ剣先を外に逸らされる。

 

??「そこです」

 

アーク「うわ!?」

 

逸らされると同時に足を払われ後頭部から地面にぶつけられる。

 

アーク「う……しまっ!?」

 

後頭部をぶつけられ眩暈がするが目の前に反動でナイフの剣先をこちらに向かえらていた。

視界がぶれるが咄嗟に首を曲げる。

曲げた瞬間、顔の真横にナイフが深深く刺さった。

 

??「……しぶといです」

 

アーク「うっせ!!」

 

再びナイフが抜かれ襲撃者はアークに馬乗りになって全体重をナイフにかけて刺そうとする。

だが、その前にアークのだが足は自由だったので横から蹴りを入れた。。

 

 

ッガ!!!

 

 

??「うぐ……げほげほ!?」

 

アーク「はぁはぁ……女性かよ」

 

蹴った際にわかったが体に縊れがあるのを感じたので女性で間違いないようだ。

蹴られ地面を転がりせき込む襲撃者とは一旦距離を置く。

 

??「はぁはぁ……ま、マスターの命令を違反……報告しないと」

 

アーク「はぁはぁ……束の間に聞くがシュレイド王国の王家を滅ぼしたのはお前か?」

 

荒い呼吸をしながら問う

 

??「……そうです」

 

アーク「やっぱ……か!!」

 

敵が弱ったのをいいことに休む暇を与えない。

THIRD-6を構え引き金を引く。

が、銀髪の女性は地面を転がり机に隠れる。

 

アーク「なんで俺の名前を使っているんだ!?」

 

アークも物陰に隠れて問う

 

??「マスターから《全てアークがやったように仕向けろ》っと命令されたので」

 

アーク「っへ! ならとんだ風評被害だわ!!」

 

物陰から体半分を出し襲撃者と銃撃戦をする

相手はFA-MASでこっちはTORNADO-6……だが問題ができた

 

アーク(弾がもう無い……)

 

今、ある弾をあわせると残り8発

それに加え、あちらはどういう原理かわからないが何もない空間から次々とマガジンを取り出す

……これ以上、長期戦になればこちらが不利になる

 

アーク(……アリスたちは皇帝が壊した扉から全員出たから無事……なら増援がそろそろ来るはず)

 

時間的に増援は来るだろう

流石に一対百とかなら不利と考えて撤退するだろう。

 

アーク(頼む……早く来てくれ!!)

 

だがやってきたのは増援ではなく

 

 

カン、カラカラ……

 

 

アーク「しまっ!?」

 

 

キィィィィィィィィィィィィィィン……

 

 

アーク(くそ……フラッシュか)

 

アークがいるところにフラッシュグレネードを投げ込まれた。

視界は白に塗りつぶされ耳鳴りがひどい

少しずつ視界は回復していったが

 

 

ガシャ

 

 

視界が完全に回復してるころには額に銃口を向けられていた。

 

アーク「……」

 

??「さようならです、アーク」

 

銀髪の女性はアークの上で馬乗りになり右手のはFA-MAS、左手には俺が握っていたナイフがあった。

 

アーク「……なぁ、最後に一つきかせてくれ。お前たちがやろうとしているのは何なんだ?」

 

??「マスターはこの世界の「種族浄化」を望まれています。戦争のない差別なき世界を作ろうといしているだけです」

 

アーク「種族浄化って……まさか、()()()()()()()()()()()()()?」

 

??「そうです、私はそのために生まれたのですから」

 

アーク「……そうか、あ、最後に一ついいか?」

 

??「なんですか? 降伏ならさせませんが?」

 

 

アーク「セーフティ、かかったままだぞ?」

 

 

??「え?」

 

突然言われチラリとアークから視線を外しFA-MASを見た

 

アーク「っせい!!」

 

??「ッ!!」

 

支援が外れた瞬間、馬乗りしていた銀髪の女性の持っているFA-MASを掴み押しのける。

銀髪の女性は突然、押しのけられ後方に下げられFA-MASを落としたがすぐにナイフを構え切りかかる。

対してアークは拳を振りかぶる。

 

アーク(まさか、引っかかるとは思わなかったが伝説的なMGS4ネタが通じるとはな!!)

 

心の中でMGS4ネタができたのを喜びたいが目の前の脅威を無力化するために拳を振りかぶる

 

アーク「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

??「っはぁ!!」

 

襲撃者の左手に持ったナイフとアークの力を込めた右手が空中で衝突……することはなかったが交差しナイフはアークのフードに刺さり破き、拳は襲撃者の被っていた仮面に直撃し破壊した。

お互い外したので体が密着してしまったが追撃をするため次の攻撃に移ろうとしたが

 

アーク「……え?」

 

??「……?」

 

丁度太会議室の天窓に太陽の光が入り込み部屋全体が明るくなり……()()()()()()()()()()()

お互いの吐息と吐息が当たるほど近づき、時が止まったように見つめあった。

襲撃者の顔は……一言で言えば「月のように美しいが悲しい顔」だった。

アークの人間態に似た雪のような白い肌に黄色の瞳で月のような綺麗ではなく可憐な人……だったが顔のいたるところに打撲や火傷、切り傷に擦り傷と痛々しい怪我があった。

 

 

 

バチッ!!

 

 

 

アーク「ッア!?」

 

??「イッ!?」

 

お互いの顔を見た瞬間、頭の中でスパークが起き始めた。

しかも、普通の頭痛より遥かに痛く立つのだけでもやっとだ。

 

??「こ……れは!? げ、原因不明の損害発生……撤退します」

 

アーク「か……は……ま、待て」

 

襲撃者……「ニゴウ」もこれ以上の戦闘は不可能だと判断し撤退をすることにした。

よろよろと立ち上がり辺りにスモークグレネードをまき散らし入ってきたルートと同じ道から出ていった。

アークも何とか追いかけようとするが……あまりの痛みに転んでしまう

 

アーク「ま、待って……」

 

震える手は彼女を掴もうとするが力尽きてしまい地に落ちる。

そして、そのまま気を失ってしまうのであった。

 

 

 

アーク「待って……弐号……」




どうも作者のパソコンのエンターキーちゃんが恥ずかしがり屋になって困ってしまった零城です

ようやくニゴウとアークを戦わせることができました
多分ですが……今後、戦闘回が増えるかも?

あともう一つ
今回出た「ニゴウ」ですが……正式名称をいい加減与えたいと思います
作者は一応ありますが読者の皆様にも名前を応募してその中から決めたので感想にて提案してください。のちにアンケートで最終的に決めます
(できればでいいのでその名前の意味も教えてくれると助かります)


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八十五発目 出てきた欲望

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん(二回来た)
朱色の羊 さん
素人小説書き さん
ヴェノム さん
シャルホスト さん(二回来た)
ヘタレ王子 さん
七瀬ナナシ さん
ありがとうございます!!


??「……ク! ア…ク!! アーク!!」

 

アーク「う、うん? こ、ここは? あれ? アリス?」

 

目が覚めるとそこは……どこかの病室だった。

薬品の匂いが鼻を刺し意識を覚醒させるにはちょうど良かった。

ベッドから起き上がり主人の顔を見るとぐしゃぐしゃに泣いていた。

 

アリス「あ、あーくぅ……よかったぁぁぁぁ……」

 

アーク「わ、悪い……俺、気を失っていたのか?」

 

アリス「ぐす……うん、私が増援を読んで来たころには煙だらけで部屋の中でアークが倒れてた」

 

アーク「そうか……逃げたか」

 

アリス「わ、私ぃぃぃ……アークが死んじゃったかと思ったぁぁぁぁ!!」

 

アーク「ご、ごめんって!! 泣くなよ!?」

 

自分が寝ていたベッドの横にアリスが座っていた

まぁ、その主人は現在また滝のように涙を出しているのだが

 

アリス「ぐす……今度、またこんなことをしようものなら恨むからね」

 

アーク「わ、わかったよ」

 

抱き着きながら訴えてくるアリス

アークの胸の中に大量の涙を出していたが……アークは離そうとはせずしばらくそのままにしてあげた。

 

アーク「……それでそのあとどうなったんだ?」

 

アリス「はぁ、すっきりした。えっと……まずね」

 

そこからアリスが淡々と説明してくれた

 

アーク「……なるほどねぇ」

 

まず、謎の襲撃者の対策だ

襲撃者……いや、彼女はいつどこに現れて消えるかわからないので各国は厳戒態勢になるそうだ。

不幸中の幸いかターゲットにしているのは王族や首相などの国のトップだけらしく国民まで狙った無差別ではないそうだ。

そして、それぞれの国で行われる国際交流やパーティーは全て中止、城などにこもり事件が解決するまで謹慎するそうだ。

次に襲撃者に関してだが……これについては現状わかっているのは

 

・トップしか狙わない(推測)

・銀髪の女性

・アークと同じ能力が使える

 

っていうぐらいしかわからなかった。

 

アリス「それにしてもアークと同じ能力を使えるって……」

 

アーク「こりゃ、面倒ごとが増えてしまったな」

 

だが、これで世界からは俺の疑いは晴れたはず

後は襲撃者を捕まるだけだ。

 

アーク「あ、そういえば皇帝陛下は?」

 

アリス「お父様なら通魔機で帝国と今回のことを報告するのと今後の方針について話すそうよ」

 

アーク「そうか、なら俺も何か手伝わないとな」

 

アリス「アークはダメ!! けが人はここに居なさい!!」

 

アーク「なんでだよ? 別に怪我なんてしてないし元気だぞ?」

 

アリス「私が来た時に気絶していたのに?」

 

アーク「……別にいいじゃn「寝 な さ い」…あ、はい」

 

主人に怒られ大人しく寝ることにした。

ついでにTHIRD-6の弾を補給しておく

 


 

現在のポイント 32996

 

補給

THIRD-6用弾丸 1

 

合計ポイント 32995

 


 

さて、主人に怒られた後大人しく寝るんだが……どうしても襲撃者のことが頭から離れない

 

アーク「あの顔……どこかで見たことがあるんだよなぁ?」

 

何とか思い出そうとするが

 

アーク「……ダメだわ何も思い出せん」

 

彼女が去る時自分は何かを言ったのを覚えてはいるが何を言ったのかは覚えていない

……だが、彼女に襲われたはずなのにまた会いたいっと思ってしまう。

 

 

コンコン

 

 

「失礼します。アーク様、お怪我は大丈夫でしょうか?」

 

寝ていると扉から白い服のシスターが何かいろいろと入ったかごを持って入ってきた

どうやらこの人が看護をしてくれたらしい

 

アーク「あ、はい。大丈夫です」

 

「それはよかったです。各国の代表たちが感謝していました」

 

アーク「……でも警備兵の人たちは助けられませんでした」

 

「……そんなに自分を責めないでください。あなたがあそこで食い止めてなかったら被害はさらに恐ろしいことに会っていたでしょう」

 

アーク「……もっと力があればな」

 

悔しいな

俺がもっと警告しとけば……

 

「……話は変わりますがもう立てるほどですか?」

 

アーク「ええ、おかげ様で」

 

「では、少し失礼します」

 

すると

 

 

パシャ

 

 

……なんか急に水を駆けられた

主人に寝てろ言われて横になっている状態で頭に水を駆けられた

 

アーク「……いじめですか?」

 

「あ、これは『聖水』です」

 

アーク「聖水?」

 

聖水とは文字通り聖なる水のことである。

 

「聖水はとても貴重な水でそのあたりの井戸からではなく太古の昔からあるミール聖教国の大聖堂本部の地下にある洞窟の最奥にある泉から年に数滴しか湧かない水をさらに洗礼や祈り、加護を授けた水です」

 

アーク「え、じゃなんで俺にかけたんですか?」

 

「聖水には魔除けの効果があるんです。実際に魔族は聖水に大変弱く低級の魔族なら掛っただけで体が解けてしまい噂では魔王にも効果的だと学者は予想しているそうです。なので病人の病やけが人の今後の安全を祈るという意味で私たちの国であるミール聖教国は聖水をかける文化があるんです」

 

なるほど……でも何も言わずにかけるのはやめてほしいぜ

 

いきなり聖水をかけられた後、丁寧に馴染ませられ自然乾燥で乾かされた。

 

「当たり前ですけど魔族じゃないんですね」

 

アーク「そりゃそうですよ」

 

「……では、あの時感じた黒い魔力は一体?」

 

アーク「黒い魔力?」

 

「ええ、アーク様と襲撃者が戦った時に付近に膨大でどす黒い魔力を感じ一時国民が混乱したのです」

 

アーク「黒い魔力? ……いや、俺もだけど……まさか、あいつが?」

 

「それにしても噂では聞いたのですが……お綺麗な顔ですね」

 

アーク「まぁ、自分からしてみれば全くうれしくないんですけどね」

 

「では、私はこれで失礼します。お大事に」

 

アーク「はい、ありがとうございました」

 

 

バタン

 

 

アーク「はぁ……って言ってもここから出ても仕事があるからなぁ」

 

アリス「襲ってきた襲撃犯の捜索?」

 

アーク「ああ……なーんで俺の悪運はこんなにも強いんだよ」

 

ベッドの上でため息を吐き仮病でも使おうか悩む死神だった。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、どこかの廃城

 

 

 

コンコン

 

 

 

「入れ」

 

ニゴウ「失礼します」

 

「帰ったか。どうだったか?」

 

部屋の中には元バサビィ共和国で現在は残党のリーダーである首相がいた。

彼はとある計画のために幹部といろいろと話し合っていたが途中でニゴウが任務から帰ってきた。

 

ニゴウ「……申し訳ございません。マスターから命じられた『世界会議に出席したトップの全員抹殺』は歌う死神アークの妨害により失敗。『アークの殺害』も原因不明の頭痛により継続不可能と判断し撤退したので失敗しました」

 

「……ほう? 貴様はノコノコと何もせずに帰ってきたというのか?」

 

二ゴウ「はい、申し訳ございませんでした」

 

「はっはっは!! そうかそうか!!」

 

首相は任務失敗してきた二ゴウの報告を聞いて高らかに笑い二ゴウの肩を掴む

……だが目が笑っておらず笑い方もワザとらしい。

 

「……それで? どう責任を取るんだ?」

 

二ゴウ「……私はマスターの道具です。全てマスターに委ねます」

 

「そうか……なら」

 

 

バキッ!!

 

 

首相の足が二ゴウの膝の皿を蹴り飛ばした。

二ゴウの片足は本来の方向とは向いてはいけない方向に向いていた。

……簡単に言ったら『逆膝カックン』である。

 

「何をしてくれているんだ!? 貴様のせいで私の計画を遅らせないといけないのではないか!!」

 

二ゴウ「申し訳…」

 

「申し訳ございませんってまた言うんだろ!? あと何回謝れば済むんだね!?」

 

 

バキッ!! ボキッ!!

 

 

二ゴウ「次こそ……は」

 

「次っていつなんだ!? 私はお前に命令した!! つまり、今すぐ命令通りにしないといけないんだぞ!!」

 

アークという強敵がいて謎の頭痛に襲われて逆に殺される可能性があるのにここの首相は二ゴウより自分の計画を優先させる。

理不尽な文句を言いながら足の骨を折られ地面に倒れている二ゴウに踏みつける。

しかも首相の足には騎士が履く鉄製の騎士の靴を履いているので余計に痛い。

毎回、鉄のハンマーで頭部を殴られているような痛みと足を折られた痛みに耐えながら二ゴウはそれでも立ち上がる。

 

「ふー! ふー!」

 

首相は二ゴウに髪を掴み地面に叩きつける。

 

二ゴウ「……」

 

何度も何度も叩きつけられ、とうとう二ゴウは気絶してしまった。

 

「おい、起きろ!! 誰が寝ていいと言った!?」

 

「しゅ、首相殿!? それ以上はやめたほうがいいのでは!?」

 

「そ、そうですぞ!! こいつは我々の中で唯一顔バレしていない奴で今ここで殺してしまうと本当に作戦に支障が!?」

 

「黙れ!! おい、起きろって言ってんだ!!」

 

気絶した二ゴウを叩き起こすため魔法で水を発生させ無理やり起こす。

 

 

ばしゃぁぁぁぁ!!

 

 

二ゴウ「っぐ!? ごほごほ!?」

 

気管に水が入りせき込む

 

「……はぁ、私も少し熱くなりすぎたな」

 

二ゴウ「ごめんなさいマスター……ごめんなさい」

 

「いや、いいよ二ゴウ……」

 

そっと二ゴウを抱き寄せ頭をなでる。

 

「いいかい? これ以上、痛い思いをしたくなければアークを殺してこい。奴は我々の計画で一番脅威となる存在だ。奴を殺せば私の願いは叶う。君は私の役に立つために生まれたんだろ?」

 

二ゴウ「は……い……」

 

「いい子だね。なら、アークを殺したらご褒美をやろう!!」

 

二ゴウ「ご褒美?」

 

「うん、だから今度こそ失敗するんじゃないよ?」

 

二ゴウ「はい……マスター」

 

「それじゃ、明日も命令を出すから今日はもう寝なさい」

 

二ゴウ「はい、おやすみなさいマスター」

 

こうして首相の許可が出たので寝ることにした。

ちなみに折られた足は回復魔法で治してもらったが如何せん魔法での治療を適当にされたため元には戻ったが痣や負傷は治してもらえなかった。

 

二ゴウ「今日もマスターに怒られたのです」

 

二ゴウの部屋……っといっても屋外で家具はなにも無く寝る時も麻布一枚だけという素朴すぎる場所で二ゴウは一人いた。

寝ていいと言われたがどんなに早くてもマスターから月が一番上より少し後になった時(大体深夜1時)から朝焼けまで就寝時間は許可されている。

部屋の真ん中で一人寂しく独り言を言いながら残飯を食べる。

 

二ゴウ「…‥どうすればもっとマスターに褒められるでしょうか?」

 

一人反省会をしながら空を見上げる。

もう空は墨を零したように黒くそこに綺麗な星が散りばめている。

 

二ゴウ「あの国は……少し変な感じがしました」

 

ミール聖教国に潜入し世界会議が始まる時間まで起きて待機していたのだがその途中でいろんなものを知った。

食べ物や地形に歴史などここでは知れないことをたくさん知れた。

その中で最も気になるのが

 

二ゴウ「あの子供と二人の大人……一体どういう関係なのでしょうか?」

 

潜入している最中で目の前で転んだ人間の子供がいて邪魔だったので起こしたら知らない大人が二人来た。

最初は侵入がバレたのかと警戒したのだが返ってきた答えが

 

『ありがとう』

 

であった。

困惑はしたがマスターから『考えることを禁じられている』ので気にしないことにしその場を立ち去ったが去る時に『お父さん、お母さん』っという単語を聞き取った

 

二ゴウ「あれが家族……というものなんですね」

 

だが気になるのが一つある。

 

ニゴウ「なんで()()()()()()()()()()()?」

 

自分が生まれた時、マスターから「我々はこれから家族だ」っと言っていた。

自分は家族といのは知らなかったが毎日常人じゃ耐えがたい暴力を振るわれたが「お前は道具なんだから何も考えなくてもいい」「これを愛情だと思え」っとマスターから教えてもらっていたので打たれることが愛情だと思っていたが……あのミール聖教国にいた家族の子供はどこにも怪我はなかった。

 

ニゴウ「すごい隠蔽術ですね」

 

あの子供も自分みたいな環境なんだと勘違いをする中、マスターが言っていたご褒美とやらを考える。

 

ニゴウ「楽しみですね。マスターの役に立てたらご褒美が貰えるそうです! 私が欲しいものは……あれ?」

 

ここでニゴウは不思議に思った。

 

ニゴウ「私は……何を望めば?」

 

マスターからの命令で「お前は道具だから何も考えるな」と言われた。

自分は道具だから何も考えてはいけない……なら()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ニゴウ「でも……いいです。マスターのためなら我慢……しないと」

 

残飯を食べ終え横になり薄い麻布に包まい目を閉じた。

硬い地面から伝わる冷たい感触が伝わり全身の温度を奪っていく。

 

ニゴウ「……あ、でも」

 

意識を捨て寝ようとしたが……一つだけご褒美っというより願い事があった。

 

ニゴウ「……また会えないかな」

 

会いたい……その人物とは

 

ニゴウ「……歌う死神」

 

彼に会いたい……そう思ってしまう

マスターから殺すよう言われているが自分はまた会えるなら会いたいと思う。

 

ニゴウ「……もっと彼と一緒にいたい」

 

彼を例えるなら……そう、季節のような人だ。

戦うときは厳しい冬のように冷酷で冷たい目でこちらを見てきて戦いを知らない者が睨まれれば一瞬で腰を抜かすであろう。

自分もそう思っていたが……違う点も見つけた。

 

ニゴウ「……()()()()()

 

そう、彼はとても暖かかった

それは自分がミール聖教国に潜入中に日ごろの暴力で出血して血を失い貧血で倒れて時のことだった。

自分の失態で倒れてしまいマスターの命令を守ろうと何とか立ち上がろうとするが度重なる暴力で立ち上がるだけでも全身に痛みが走る。

だが……そんな時に彼は来た。

あの時は知らなかったようだが自分を治療してくれた。

その時、彼の手が自分の肌に触ったが……とても居心地がよかった。

先ほどマスターに抱きしめられた時は何も感じなかったが彼は違った。

 

ニゴウ「火のように熱く火傷のような痛みでも氷のような冷たい痛みでもなかった……」

 

それは……春のような暖かくて優しく包み込んでくれるような気持ちよさだった。

少し触っただけではわかるわけないっと思うかもしれないが自分はわかるのだ。

なぜか……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ニゴウ「不思議ですね……彼の戦い方を見ていると懐かしい感じがします」

 

戦うときは厳しい冬、だが戦いがなければ春のように優しい人

 

ニゴウ「……羨ましいな」

 

また……会えるかな?

……私のお兄様

 


 

アーク「……ん?」

 

アリス「アーク? どうしたの? 早く行くわよ?」

 

アーク「あ、ああ……悪い」

 

今誰か俺を呼んだような?

あ、それより早くアリスと一緒にアーハム帝国に戻ろないとな

 

アーク「帰ったらどうせ仕事が来るんだろうなぁ……」

 

アリス「うふふ♪ 頑張りなさいな♪」

 

皇帝曰く俺は帰ったら今後の襲撃者に対しての対策などを俺に担当させるそうだ

俺、前世では一般人で戦闘なんて知らない人だったのよ?

そんな奴に任せていいの?

 

アーク「はぁ……こうなったら月光たち総動員させて警備してやる」

 

アリス「大変ね。まぁ、アークが守ってくれるなら私も安心だわ」

 

アーク「俺は安心できないんだがな」

 

でも……あの女性

どこかで見たことがあるんだよなぁ?

 

馬車の中でうーんっと悩みつつアークとアリスはアーハム帝国に戻っていくのであった。




どうも最近「lobotomycorporation」っていうゲームを始めて、もう画面を叩き割りたくなった零城です
あのペスト野郎……カッコいいけど許さぬ
やはり罪善さんはみんなの味方

次回は……やばい、ネタが尽きて何も考えてないでござる

あ、あと……今回はアークに聖水をかけられましたが……結果を覚えておいてくださいね?


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八十六発目 動き出す野望

感想も
6吋プラスドライバー さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
シャルホスト さん(二回来た)
ヴェノム さん
朱色の羊 さん
ありがとうございます!!

ちょっと今回はネタがなかったので急展開が入ります


ミール聖教国にて世界会議が行われている途中で襲撃に襲われるがアークが無事撃退し無事に終了しアーハム帝国に戻った後

 

アーク「……」

 

アークは自分の家の屋根の上に寝転がっていた。

帰って来てからはと言うと皇帝に帝国議会に出席するよう言われ出席したら貴族たちからの質問(時々罵倒)攻めにされたり襲撃者の対策を練ったりした。

最終的に見つけたら静かにその場から離れ上層部に報告、そしてアークが向かうで収まった。

 

アーク(はぁ……結局俺が対処するのかよ……まぁ、俺以外で戦える奴がいないからって言われたらそうなんだけど)

 

空を見上げながらため息を吐く。

ちなみに先ほど再び襲撃者が襲ってくるのに備えてVR空間でヴェノムに稽古を頼んだのだがノエルに会った件についてはバレていたのでボコボコにされた。

 

アーク「油断する俺も悪いけどさぁ……いきなりCQCしなくてもいいじゃん……」

 

屋根の上で愚痴る

するとそこへ

 

 

ビィィィィィィィィィィィィィィィ

 

 

アーク「ん? お、キッドナッパーか。どうだった?」

 

アークのところに一体のキッドナッパーがやってきた。

彼らはアーハム帝国領内の哨戒を担当しており不審なものがあったらアークに連絡するよう言っておいたが

 

キッドナッパー「イジョウナシ!!(^^ゞ」

 

……どうやら異常はないようだ。

 

アーク「おう、ありがとさん。引き続き警戒に当たってくれ」

 

そう返事をするとキッドナッパーは上下に動き頷いた……ような動きをした後、どこかに飛んでいった。

さてっと……

 

アーク「暇だわ」

 

アリスたちはず授業でいないしレイチェルも勝負を仕掛けに来るかと思ったが来なかった。(レイチェルの家臣がさすがに勉強させないとっと思い現在レイチェルは勉学中である)

 

アーク「だがこういう時間があるこそ襲撃者に対する対策を考えれるな」

 

目を閉じ今回襲ってきた襲撃者のことを思い出す

 

アーク「……あの襲撃者……どうやってFA-MASとか召喚したんだ?」

 

俺と同じポイント制だったら殺せば殺すほど出る種類も量も多くなるから不利になるな。

 

アーク「でもいつどこで現れるのかわからないからなぁ……あの時発信機でも取り付けとけばよかったな」

 

悔いに思いつつもどうするか考える。

 

アーク「今までこの世界の生物相手で戦ってきたけど現代兵器相手なんてやったことないぞ……」

 

一応、VR空間でMSFとDDスタッフ相手に銃撃戦の訓練をしたことはあるが彼らは一種類、多くても三種類の武器を使って戦ってきたが今回の相手はそれ以上だろう。

 

アーク「……遠距離がだめなら……近距離か?」

 

遠距離がだめなら近距離っていう考えもあるが……あいつ、SAIGA-12を召喚してたからなぁ

 

アーク「銃撃戦の時も俺を正確に狙ってきた……腕もあるようだしな」

 

……だったらデカいやつになって戦うとか?

 

アーク「……でもアイツ一人のためにメタルギアになるのもなぁ」

 

結局決まらず屋根の上で寝転がりながらため息を吐くアークだった。

この日もアーハム帝国は平和だった

もちろん付近の国も特に異常はなく平和だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ある一つの国を除けば

 


 

そのころのシュレイド王国

王家が全員殺されてしまい指揮系統がめちゃくちゃになり派閥がぶつかり合ったりと、一時は混乱したが何とか収束ができた。

 

「ふぅ~……何とかなったわい……」

 

「そうですね……おつけれ様です。新しい王よ」

 

あれからと言うと急遽新しい王様を決めることになり本家の親せき、分家などから候補が続々と出たが最終的に故人となっている前王の弟がなることになり国は一応だが安定はした。

新しい王が決まってからは大忙しでまず国境の警備を固くし城と主要都市の警備を厳しくし外国から来た人は三重もなる検査を通過しないとシュレイド王国には入れないようにした。

 

「軍の奴らが軍部中心を叫ぶし貴族たちは娘を私の妃にさせようとしてくるし……王って贅沢そうだけど大変ではないか……」

 

「……まぁ、仕方ないですよ国の代表なので」

 

「これだったら立候補しなければよかったわい……」

 

王の執務室の中では新しいシュレイド王国の王とその家臣が駄弁ていた。

窓から城下町を見てみると前までは暗い雰囲気を感じていた町だが今じゃ少しずつだが国民に笑顔が戻ってきている。

 

「……あの時、立候補しなきゃよかったな」

 

「でも誰かのために働くっていいことじゃないですか」

 

「それもそうだが……この大変さを他の立候補した奴らに叫びたいわい」

 

ため息を吐きながら目の前で注がれた紅茶を飲む新しい王。

 

「ここ最近、事件が多くなってるからのぉ」

 

実を言うと新しい王が生まれたり国が不安定になったせいか犯罪がやたら多くなった。

強盗や誘拐など犯罪が多発しているのだが……そこは警備を厳しくしているので何とかはなっている。

 

「しかし……なんでしょうかね? あれ?」

 

「ああ……結局何だったであろうな?」

 

王と側近が言う「アレ」と言うのはつい数日前のことだった。

外国から来た人も検査を厳しくした日のことだが今は新しい国となったバサビィ民主主義国家から商人の大隊がやってきて交易がしたいと申し込んできたのだ。

乗ってきた馬車も巨大で馬を南東も使って運んでいた。

だが、新しい国とはいえ自分の国のルールに従ってもらうため荷物を確認したのだが……謎の物体が出てきたのだ。

 

「報告によると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()そうです」

 

「……今、その商人たちは?」

 

「現在、城下町になる総合宿泊施設に滞在中です」

 

「そうか……何も問題がなければいいのだが」

 

だが

 

 

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

 

 

 

「な、なんだ!?」

 

平和であった日々に突如、天をひっくり返すような轟音が鳴り響き大地が揺れた。

 

「お、王よ!! あれを!!」

 

窓から先ほど見た城下町を見てみると一変していた。

街のあちらこちらで火事が発生していた。

 

「まさか、軍のクーデターか!?」

 

「それはないと思います。軍部は我々には大人しいので」

 

「では……一体誰が……いや、そんなことより民のほうが優先だ!!」

 

「警備部に厳戒態勢を要請します」

 

「わかった。あと、軍にも協力要請しろ」

 

迅速な判断で王は火事の現場付近に住んでいる国民の避難を開始させ、軍と警備担当の騎士団に犯人の捜索を要請した……が

この時の王たちはわからなかった……()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュレイド王国 監視塔

 

「なぁ……町が燃えてるぞ」

 

「俺たちも火を消すのを手伝った方がいいんじゃ……」

 

「馬鹿野郎、もしこの時にどこかの国が攻めてきたらどうするんだ?」

 

「でも、宣戦布告なしで攻めてくるなんて国際的にも非難轟々だからないんじゃないか?」

 

「……それもあるが……でも用心に越したことはないだろう?」

 

「……そうだな、悔しいが警戒しないと……ん?」

 

警備兵の一人が悔しい顔をするがふと、遠くにある森に違和感を感じた。

 

「おい、どうした? 何か見つけたのか?」

 

「あ、いや……なんか()()()()()()()()()()()()って思ったんだが」

 

「何を言って……本当だ、鳥一匹もいねぇ」

 

普段は鳥が飛びまわったり熊の親子が散歩してたりと自然らしい環境だったが今日は一匹も見当たらないのだ。

不審に思い一応城に連絡しようとした時だった……

 

「おい! ないかいるぞ!!」

 

森の中から()()()()()()()()()()()()()ながら木をなぎ倒し出てきたのは

 

「な、なんだあれ?」

 

「魔族か?」

 

「お、おい上層部と城に緊急で報告」

 

しろっと言いたかったが……

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

 

塔に金属のナニカが飛んでき爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっはっは!! 命中だ!!」

 

「あ、お前!! 俺が先に撃たせろっていったじゃないか!!」

 

森の中から出てきた謎の物体から二人の男が出てきて口論を始めた。

 

「へっへっへ!! いいじゃないか別に!!

 

「それにしてもこの古代兵器はとんでもない奴だな……」

 

そう言いながら乗っていた古代兵器を叩く

その古代兵器の正体は

 

「確かコイツ……「てぃーななよん」っていう兵器だよな?」

 

「ああ、ニゴウ曰く東側の兵器だって言ってたが……東側ってなんだ?」

 

男たちが乗っているのは()()()1()9()7()1()()()()()()()()()()()()()()()だ。

車高が低く軽量な車体に高火力な125mm滑腔砲を搭載し今でも主力としている国があるほどだ。

……だが読者もわかっていると思うが「なぜこの異世界にソ連戦車があるんだ」っと思うかもしれないが

 

「まさか、ニゴウがいた倉庫にあるとはな」

 

そういうと森の中からゾロゾロとT-72が出てきた。

しかも、車体に書かれているマークもソ連のマークではなく

 

 

 

 

 

 

バサビィ共和国残党のマークが描かれていた

 

 

 

「おい、お前ら」

 

男二人が喧嘩していると横から別のT-72が着てハッチを空けるとそこから元バサビィ共和国の首相が出てきた。

 

「どうだね? ニゴウが言っていた古代兵器は?」

 

「はい、素晴らしいものです!! これならどんな国でも勝てそうです!!」

 

残党軍は横一列にT-72を並べ燃え上がるシュレイド王国を見る。

 

「ニゴウは?」

 

「すでに動いています。高速機動部隊とともに周辺の監視と逃亡者の抹殺を始めています」

 

「そうか……では諸君、始めようではないか」

 

「了解しました。総員、前へ!!」

 

幹部の掛け声とともに200両ものT-72は前に進んでいった。

 

「では、これより……「種族浄化選別作戦 第一段階 シュレイド王国占領作戦」を開始する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「火を消せ!!」

 

「おい、速く避難しろ!!」

 

一方シュレイド王国の城下町では騎士や火消し担当の役人があっちこっち走り回っていった。

先の王家虐殺事件の反省から避難訓練や警備の訓練を日ごろからしていたので迅速に動けた。

 

「そっちの方で逃げ遅れた奴はいないな!?」

 

「おーい!! こっちに下敷きになっている奴がいるぞ!!」

 

騎士たちも協力して下敷きになった国民を助けたり消火するための水を桶にたっぽり入れ持って来や糸輝いていた。

……するとそこへ

 

「どうかなさいましたか?」

 

「誰だこんな時に!? ……あ、これはバサビィ民主主義国家の商人さん!?」

 

「まさか……火事ですか?」

 

「そうなんです!! 皆様も早く非難を!!」

 

騎士が避難を促すが

 

 

カシャ

 

 

「どうしたんですか!! 早く非難を……あ、あの何ですかこれ?」

 

騎士の額に変な棒を突きつけられた。

 

「……この火事って犯人は見つけれましたか?」

 

「い、いえ? それより何ですかこれ」

 

「ジュウって知ってますか?」

 

「な、なんですか? ジュウっというのは?」

 

「そうですか知らないのですか……まぁ、劣等種ならわからないのは当たり前ですよね。あ、あとこの火事の犯人は我々なんですよ」

 

「え、どういうズドォン!!

 

問おうとした騎士だが次の瞬間には額に風穴が開けられていた。

 

「……全く……銃を知らないのはわかりますが少しは警戒した方がよかったのに……ま、どうでもいいですが」

 

すると後方に人が出てき手にはXM8が握られていた。

 

「隊長、全員揃いました」

 

「よし、では我々は暗闇を利用し中を混乱させるぞ」

 

彼らの正体はバサビィ民主主義国家の商人ではなく残党軍の潜入部隊で彼らの任務は「内部に侵入し敵を混乱させろ」というものだった。

 

「T-72は?」

 

「いつでも動けます」

 

そういうと後ろからシュレイド王国に入る際に偽装していたT-72が出てきた。

 

「よし、ではお前ら行くぞ」

 

そういうと面影から出て家事を消している騎士たちに銃口を向けトリガーを引く。

 

 

ズドドドドドドドドドドドド!!

 

 

「ぐは!?」

「ぎゅぁ!?」

「て、敵襲ぐふ!?」

 

「よし、殲滅完了。次に行くぞ」

 

なぜ、彼らがXM8を使えるのかと言うと全てニゴウが教えてくれたからだ。

首相がニゴウを使い魔にし洗脳した際に教えさせた。

 

「前方に魔法使い二匹だ」

 

T-72を先頭にして進んでいく残党軍の一部隊は前方に魔法使いが来るのが見え、舞台全体に()()()で報告する。

 

「おい、なんだあの塊は!?」

「敵だ!!」

 

魔法使いもこちらの存在に気が付き魔法を演唱する

 

「「炎の聖霊よ今こそ力を見せたまえ”「ファイヤーボール」”!!」」

 

魔法を演唱し火の球を生み出し一番先頭にいた鉄の塊に打ち込むが

 

「効いていない!?」

「どんだけ硬いんだよ!?」

 

T-72に見事命中したが表面を少し焦がすで終わってしまった。

 

「すごいな……魔法使いは一人でもいたら脅威だがこいつの前じゃ赤子のようだな」

 

「ああ、おい!! お返しをやってやれ!!」

 

「射撃開始!!」

 

 

ズドドドドドドドドドドドド!!

 

 

 

唖然としている魔法使いに向かって部隊全員がXM8を向けトリガーを引く。

するとあっという間に魔法使いは挽肉となってしまった。

 

 

 

 

 

そのころ城では

 

 

 

 

「……一体どういうことだ」

 

王は窓から見える景色に唖然した。

敵は謎の棒を自軍の兵士に向けられたと思った瞬間、兵士は体中に穴が開き倒れていく。

魔法使いがドラゴンのとか今を前に出すが鉄の魔物の棒が光ったと思った瞬間に爆音とともに爆散していった。

 

「お、王よ!! 敵は国籍不明部隊だそうです!!」

 

「くそ!! すぐに近隣国家に応援を呼べ!!」

 

王は慢心などせず危険だと判断しすぐに周辺国とアーハム帝国に救援を求めようと通魔機で連絡しようとするが

 

「……っな!? ()()()()()()()()()()()!?」

 

通魔機は魔力さえ流せば何時でも使えるのに、なぜか流してもうんともすんとも言わなかった。

 

「すぐに馬を出せ!!」

 

「わかりました!!」

 

王は馬を出し直接要請しに行くとするが

 

 

 

「おっと、それ以上は動かないでほしいかな?」

 

 

 

扉からXM8を持った部下を引き連れた元バサビィ共和国残党のリーダーでもある首相がやってきた

 

「貴様、共和国の!?」

 

「……下にいた兵たちはどうした」

 

「ん? あの劣等どもか? 剣を持って襲ってきた奴は正当防衛で殺したが女子供は殺してないぞ」

 

「何が望みだ」

 

「おっと!! 言っておくが俺たちは別に諸君らを殺すつもりではない!! 我々の目的は()()()()()だ」

 

「し、進化?」

 

そしてこの日、シュレイド王国は世界中の誰にも気づかれずに陥落された。




どうもMGS3のリメイクが出るという噂を聞いてめっちゃ喜んだ零城です

まず、読者諸君に謝ることが
アークがよく使うハンドガンでTHIRD-6がありますが正式には
THIRD-6×
TORNADO-6〇
でした
ていうことなのでこの度はメタルギアファンの皆様に名前は間違えて書いてました、申し訳ございません!!ドゲザ!!

あと今回ソ連のT-72が出ましたが本当は主人公が開発して乗ってもらいたかったけどタグの「メタルギア(兵器・武器のみ)」とあったので敵が乗る戦車にしました。

次回は……アークの戦力増加のためにメタルギアキャラが出ます


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八十七発目 平和の少女とザ・ボスに心酔した博士

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヘタレ王子 さん
6吋プラスドライバー さん
ありがとうございます!!

あと今回は完全に茶番回です
メタルギアのキャラが出ますが少しキャラ崩壊が起きます


アーク「……」

 

世界会議があった日から数日後

アークはいつも通りにアリスを起こし食堂に行って朝食し授業に出席し途中でレイチェルに勝負を申し込まれ(ちなみに長距離かけっこ)たがサイボーグに変身して圧勝して「ま、まだ本気を出したわけじゃないですからね!!」っとレイチェルに言われた日々を送っていた。

……が今日は違った。

 

アーク「……どういうことですか?」

 

現在VR空間におり、とある人物にどうすればいいのか聞こうとしたのだが

 

パス「なによ? 不満かしら?」

 

ストレンジラブ「そうだぞ、アーク? せっかく我々が来てやったと言うのに」

 

今、目の前に金髪の美少女でアークもとい鋼宮徹の推しであるパスとイケメンな女性だが実はこう見えて同性愛の疑いが掛けられているけどすごい博士であるストレンジラブ博士が目の前にいた。

……こうなった理由は数時間前までに戻る

 


 

アーク「……どうしようかな?」

 

その日の授業が終わりアリスを寮に送って、帰宅しあとは寝るだけなのだが……例の襲撃者が心配になってきた。

それは「もし自分と同じ能力ならZEKEなどのヤバい物を作るかもしれない」のだ。

自分はサイボーグになって対戦車兵器でも担げば勝てるかもしれないがその場にアリスがいたら困るのだ。

 

アーク「だったらこっちもやばいもの作ろうって思ったんだがなぁ……」

 

現在の開発ポイントはおよそ三万

今だったらどんなメタルギアでも開発できるが一応のため「核戦力」でも入れようと決定した。

あ、もちろん核を撃つ気はない。

メタルギアでいうMGSPWのMSFのメタルギアZEKEみたいな運用をする予定だ

 

アーク「さーてっと……開発できる奴は……こいつ等か」

 

iDROIDを取り出し開発画面を見てみると……一番に「例の奴ら」が出てきた。

 

アーク「……んじゃ、開発っと」

 

 

 

 

 

開発中……

 

 

 

 

 

アーク「終わったかな?」

 

数時間後にiDROIDを見てみると開発完了通知が来た

ちなみに完全に真夜中で眠い。

 

アーク「さーてと……誰なんだろうな」

 

開発と言ったらメタルギアキャラが出てくるという謎の設定がある。

前回は……確かスカルズでスカルフェイスが来たはず。

 

アーク「……でもアイツだったらなぁ」

 

アイツ……というのはマダオこと「ヒューイ・エメリッヒ」である。

アイツだったらボートを用意しないと(使命感)

 

アーク「時間は……うわ、もう次の日やん。会ったら少し話ら寝よ」

 

夜中にゲームをやり子供かよっと一人で突っ込みながらベッドに横たわり目を閉じてVR空間に転移した。

 


 

以前のポイント 32995

 

開発

ピースウォーカー 7000

メタルギアZEKE 7000

シャゴホット 5000

 

合計ポイント 13995

 


 

アーク「う、ううん……ん? ここは……」

 

耳に波の音が聞こえてき肌に太陽の暖かさを感じ目を開けると……そこはマザーベースのプラットフォームの上だった。

 

アーク「ここか……あ、そういえばミラーをまだ殴ってなかったな。会ったらぶん殴ろ」

 

アリスとパーティーに件で妨害されたので粛清をしていなかったと思い出し憤りが出てくるがとりあえず担当に会おうと辺りを見回すと

 

??「こんにちは、歌う死神さん?」

 

アーク「あ、ようやく見つけ……え?」

 

振り返るとそこにはコンテナの上で足をブラブラさせこちらを見ている少女がいた。

学生らしく制服を着ており、金髪でしかも美少女

だが、本当の正体はロシアのKGB、アメリカのCIA、そしてCIPHERのスパイと言う三重スパイをしていたヤバい16歳……否、20歳の女性の「パス・オルテガ・アンドラーデ」またの名を「パシフィカ・オーシャン」

 

アーク「パスさん!?」

 

パス「Hello♪ Ark♪」

 

アーク「え、なんでここに?」

 

パス「なんでって……ZEKEを開発したでしょ? あれでよ」

 

アーク「ああ、なるほど……だからパス……あ、いやパシフィカさんなんですね」

 

パス「ちょっと、その名前じゃなくてパスでいいわよ。ここにはCIPHERはいないんだから」

 

アーク「……それじゃ、パスって呼ぶわ」

 

パス「その方がいいわ」

 

パスは確かMGSPWのラストでボスを務めたからその関連で出たんだろうな

 

アーク「え、でもパスはZEKEでなんだろ? ピースウォーカーは誰なんだ?」

 

パス「それは……あ、ヒントは女性よ」

 

女性?

だったらヒューイの可能性は消えたな

 

アーク「でもメタルギアで女性キャラは……地味にいるな。でも誰だ?」

 

うーんっと悩んでいると

 

パス「はーい! 時間切れでーす!!」

 

アーク「え、これって時間制だったの!?」

 

突然、時間切れだと言われ唖然する

 

パス「答えられなかったアークには……()()()()()()()()()に処します!!」

 

アーク「え、電磁、え?」

 

すると

 

 

トントン

 

 

アークの肩を誰かが叩いた。

 

アーク「どちらs……おうふ」

 

そこにいたのは金髪短髪の女性でグラサンをかけ町中で立てばナンパされそうな美人さんだが手にはかつてのビックボスを爆笑させた「電磁くすぐり棒」が握られている女性「ストレンジラブ」がいた。

 

ストレンジラブ「くすぐりの時間だ」

 

 

ピィリリリリリリリリリリ!!

 

 

 

アーク「あ、ちょ、ま」

 

蛍光灯みたいに輝く「くすぐり棒」がアークの体に触れ……

 

 

トン……

 

 

アーク「あ……

 

 

 

 

 

 

 

ひょぬいいうあhdpぶfpくぃbwwwwwwwwwうへへへへへへwwwwwwwww!?!?!?!?」

 

触れた瞬間、MGSPWのスネークの尋問みたいにアークは爆笑(強制)した。

 

アーク「ちょwwwwwwwやめwwwwwwwwうひょほほほほほほほwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

ストレンジラブ「なんだ? 死神であろう者が無様に笑うとはな?」

 

アーク「い……や……げほげほ……そのくすぐり棒で(ペト)やってぇぇぇぇwwwwwwwwwwww」

 

笑いすぎて息ができなくなりどうにか呼吸しようとするが再びくすぐり棒を当てられ無理やり笑われる。

 

ストレンジラブ「いいじゃないか。かの伝説の傭兵と同じ体験ができて」

 

アーク「い、いや俺は前世は普通の学生でしゅぃ!?たし、あの人は兵士ですぅ!?……あのさっきからくすぐり棒を当てたり離したりするのやめてくれません!?」

 

さっきからアークの声がおかしくなっているのはストレンジラブがくすぐり棒を当てたり離したいしているので笑わせられたりされるのだ。

 

ストレンジラブ「……いかんな、科学者であるのに……少し楽しくなってきた」

 

アーク「え、嘘でしょ?(汗)」

 

ストレンジラブ「電力アップだ」

 

アーク「はぁ☆」

 

 

 

 

 

 

少年、くすぐられ中……

 

 

 

 

 

 

 

アーク「か↑は↓……し、死ぬ」

 

ストレンジラブ「ぬ? あ、すまん。やりすぎた」

 

アークの腹筋が崩壊して数時間後にようやく終わった。

 

アーク「こ、殺す気ですか……」

 

ストレンジラブ「別にこの空間なら死んでも問題ないだろ?」

 

アーク「いや、そういう問題ではなくて」

 

ちなみに江戸時代に遊郭で実際にくすぐり責めというのは実際あったらしくあまりに続ければ、睡眠不足と呼吸困難で、発狂してから死亡するか、一気に死亡するらしい。

 

パス「ぷくくくwwwwwwひ、久しぶりに思いっきり笑ったわ」

 

ストレンジラブ「そうか? ほら、アーク。おかわりだ」

 

アーク「いや、無理ですって!?」

 

ストレンジラブ「なんだ? お前の推しが笑っているんだ。彼女の笑顔のためなら死んでも本望だろう?」

 

アーク「笑顔のためなら頑張りますが死にたくはないですって!?」

 

ストレンジラブ「ふん、冗談だ」

 

アーク「あなたがやったら冗談に聞こえませんって!?」

 

いや、博士……あなたグラサンかけてクールに見えるから冗談を言う人には見えないんですよ。

 

アーク「ちなみに博士って……ピースウォーカーのですか?」

 

ストレンジラブ「そうだが?」

 

アーク「シャゴホットは誰なんですか? ソコロフ?」

 

ストレンジラブ「ああ、うちの糞夫(ヒューイ)だ」

 

アーク「え、ヒューイ!?」

 

彼がいるのかとあたりを見渡すが……見えるのはマザーベースと働いているスタッフに青い空と青い海だけだ。

ちなみに原作プレイの読者なら知っていると思うがシャゴホットを開発したのはソコロフでヒューイはグラーニンからメタルギアのデータと共にシャゴホッドのデータを入手ぐらいしか関わっていないので注意されたし。

あ、決してソコロフのキャラがシークレットシアターで出た薄い本ムフフ爺ぐらいしかわからないので作者がわからないから出さなかったとかではないよ? 本当よ?

 

アーク「えっとヒューイはどこに?」

 

パス「彼ならそこよ」

 

パスがそっと指を指した方向は……海の上だった

 

アーク「え、どういう………ああ(納得)」

 

艦橋から下を向いてみるとそこにいたのは

 

 

ヒューイ「なんで僕だけここなんだ!?」

 

 

アーク「……過去形だったか」

 

アークはヒューイを見つけしだい『ボートを用意しろ』をしたかったのだが今見えるのは海の上でオレンジ色のボートの上で何か叫んでいるエメリッヒ博士がそこにいた。

……どうやら『用意しろ』ではなく『用意されていた』だった。

 

パス「さっきね、アークが開発している途中でエメリッヒ博士の周りにMSFとDDのスタッフが来てね? 彼を亀甲縛りした後に宙吊りにして放置した後にボートに乗せられ今に至るの」

 

アーク「は、はぁ……ちなみにこの空間で海に落ちたらどうなるんですか?」

 

ストレンジラブ「確か……一応現実みたいに泳げるが沈んで溺れてしまったら二度とこの空間には現れない」

 

アーク「え、じゃぁ……今絶賛ヒューイってピンチじゃないですか?」

 

ストレンジラブ「いや、一応救助隊がスタンバイしている(だが、助けるとは言っていない)」

 

アーク「あ、そうですか……」

 

ヒューイ「いつまで僕をここに居させるんだ!?」

 

さっきからヒューイが何か言っているが……申し訳ないが聞こえない

姿は見えるが声は波の音で消されている。

 

アーク「ちなみになんであんなに彼はボロボロなんですか?」

 

少々見えずらいが包帯らしきものが見える。

 

ストレンジラブ「ああ、あれはアイツが宙吊りになっている時に私がくすぐり棒を最大電力で殴り続けた結果だ」

 

アーク「おうふ(引)」

 

ヒューイ「まともなのは僕だけなのか!?」

 

ストレンジラブ「ああ、まとも(と思っているの)は君だけだ」

 

いや、辛辣やな(てか聞こえるんかい)

まぁ……AIポッドに閉じ込められて死んだら恨むわな

 

アーク「でも意外ですね。ピースウォーカーって言ったらザ・ボスが出るかと思ったんですが」

 

ストレンジラブ「不満か?」

 

アーク「あ、いえ……まぁ、尊敬(?)していたザ・ボスの意思を入れた機体と一緒に出るのはどう気持ちなのかと」

 

ストレンジラブ「めっちゃ嬉しい(即答)」

 

アーク「あ、ハイ」

 

パス「それよりアーク? 貴方そろそろ寝なくていいの?」

 

アーク「え? ……うわ、もう5時じゃん!?」

 

パス「まったく……お子様は寝る時間よ」

 

アーク「お子様って……俺これでも19ですよ? 貴方とは一歳違いなんですが?」

 

パス「でも私より年下じゃない? それにあなたの大切な護衛対象(アリス)の護衛中に眠気が来てしまったら任務に支障が出るわよ」

 

アーク「……そうですがぁ」

 

パス「それにあなた、まだ煙草とか吸えない年でしょ?」

 

アーク「煙草って……うちの祖国(日本)はお酒とかは二十歳からなんで。あ、そのうち飲める年になるので待っといてくださいね!!」

 

パス「うふ♪ なんかあの子に似てるわね」

 

はてあの子とは?

 

アーク「あ、もしかして……チコ?」

 

パス「……ひ♡み♡つ」

 

人差し指で鼻の下を指しまるでCIPER時代の上唇と歯茎に挟んだ嗅ぎ煙草の小袋の位置を直すための仕草みたいに秘密にされた。

 

アーク「はぁ……いいなぁ、恋って」

 

ストレンジラブ「いや、お前だってまだ若いだろ」

 

アーク「……出来ると思います? こんな死神って呼ばれている人が?」

 

ストレンジ「お前の主人がいるじゃないか」

 

アーク「……いや、アリスは」

 

ストレンジラブ「なんだ? あんな絶世の美女が好きじゃないのか?」

 

アーク「い、いや!! 好き……って言っていいんだろうか?」

 

自分はアリスは好きだ

って言っても「LOVE」ではなく「Like」の方だがな

……でもなんでだろうな

 

アーク(なんでこうもモヤモヤするんだろうな)

 

ストレンジラブ「……なるほどな。そういう関係か」

 

アーク「何がです?」

 

ストレンジラブ「……なんでもない。ところでいい加減帰らなくていいのか?」

 

アーク「あ、やべ。それじゃ二人とも俺は帰るので」

 

パス「……もう帰らなくてもよくない? 時間的にも寝ても意味なさそうだし」

 

アーク「さっき寝ろ言ってた人が何言ってるんですか!?」

 

ストレンジラブ「……それもそうだな。ではアーク、一つ聞いてもいいか?」

 

アーク「ナンスカ?」

 

ストレンジラブ「……()()()()()()()()()()?」

 

アーク「オタコンすか?」

 

ストレンジラブ「ああ、あの子には母親らしいことをしてあげてないからな」

 

アーク「まぁ……あなたの息子に恥じない良い奴でしたよ」

 

ストレンジラブ「ふん、当たり前だからな。ハルは私とザ・ボスの子供として生んだようなものだからな」

 

アーク「……ヒューイ」

 

少し、ヒューイが可哀そうに思ってきた。

 

そのあとはと言うと……ストレンジラブ博士に「今度来た時、メイド服を着ろ」っと命令されたり、推しであるパスが目の前で「恋の抑止力」を謳ってくれて博士と二人でペンライトで応援したりと充実な夜更かしをしましたとさ。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の早朝

 

 

ガラガラガラ

 

 

一台の馬車がアーハム帝国に到着した。

 

「いやはや……まさか、まだお嬢ちゃんは若いのにもう()()()の役職をもらえたのかね?」

 

馬車を操る老人が乗っているシスターに話しかける。

……だが彼女はもう「ただのシスター」ではなかった。

本来、シスターは黒い修道服という質素な格好だが今少女が着ているのは「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()」だった。

 

「お嬢ちゃん、まだ17くらいだろう? よほど教会のために頑張ったんだろうねぇ」

 

そう話しかける老人に少女は

 

??「い、いえ……私は今回は異例中の異例でなっただけですし……それになったのではなくマザー研修生っていう感じです」

 

「はっは! でも努力が報われたんじゃろ」

 

??「そうですかね……」

 

「ま、これからも頑張れじゃ!! ほれ、到着したぞ」

 

??「ありがとうございます!! お爺さん!!」

 

馬車に乗っていた少女……「ノエル・スカルツォ」はお礼を言いながら馬車を降りた。

 

ノエル「……とうとう来てしまいましたね」

 

馬車を降りた先を見上げたその先にあるのは「魔法学園」

アーハム帝国の所有する学園であり、「彼」が住んでいる場所。

 

ノエル「……ここがアークさんが住んでいる場所」

 

ここに来た理由はノエルにはたくさんあるが自分の中ではアークに会うのが一番だ。

 

ノエル「すぅ~……行きます!!」

 

そう言うと若いマザーの雛鳥は一歩前に進んでいった。




どうもなぜか朝起きたら急に腹が痛くなりジョニーみたいにトイレに引きこもりになった零城です

読者諸君……今回、三つの核搭載メタルギアが出たってことは……わかるよね?
作者が何をしようとしているか?


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八十八発目 仲直り?

感想も
朱色の羊 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヘタレ王子 さん
ありがとうございます!!


深夜のうちに「シャゴホット」と「ピースウォーカー」と「メタルギアZEKE」を開発して少しの時間(一時間)寝た。

……そして次の日

 

アーク「クソネム」

 

起きた後、いつも通りアリスを起こしに行って食堂で朝食を食べ終えて教室に到着した。

 

アリス「夜更かしでもしたの?」

 

アーク「……まぁ、そんなところ」

 

アリス「珍しいわね、あなたが夜更かしをするなんて」

 

アーク「珍しいか?」

 

アリス「ええ、アークって趣味とかないように見えるもん」

 

アーク「……俺、そんな風に見られてるの?」

 

でも言われてみれば俺って趣味らしいことしてないな。

……だけど俺って趣味をする時間がないもんなぁ。襲撃者の件もあるし、それのせいで俺がいつでも行けるようにしないといけないし。

 

アーク「時間がよなぁ……」

 

アリス「……まぁ、仕方ないことね」

 

最近、ため息ばかり吐いている気がする。

 

 

ガラガラ

 

 

シーベルト「皆さん、おはようございます」

 

「「「「「「おはようございます!!」」」」」」

 

そんな中、いつも通りに担任のシーベルト・アイスバーンが教室に入ってきて挨拶をする。

だが、今日は違った。

 

シーベルト「今日はこの学園に()()()()()が来ています」

 

「「「「「新しい先生!?」」」」」

 

へぇ~、新しい先生か

どんな人だろうな?

 

「ねぇねぇ、どんな先生かな?」

「美人だといいなぁ」

「あ、でも今朝学園の前に馬車が止まってたって友達が言ってたぞ!!」

 

アーク「……あ、でもこの時期で……まさかな」

 

アリス「何か思い当たるの?」

 

アーク「いや、もう2月の後半で新しい教師っておかしくないか? アリスはもう2年生だろ? 普通、新しい教師が来るのは4月とか前のほうだろ?」

 

アリス「あ、確かに」

 

アーク「多分だが……俺、世界会議で襲撃者に襲われた後だから……」

 

アリス「もしかして刺客!?」

 

アーク「その可能性がある。気をつけろよ」

 

あの時の襲撃者かもしれないので警戒をしておく

 

シーベルト「それでは入ってください」

 

??「はい」

 

 

コンコンコン

 

 

アーク「…‥ッ!?」

 

アリス「っえ!?」

 

入ってきたのは白い布地の白い修道服を着たを女性だった。

だが、問題なのは修道服ではなく少女のほうであった。

 

 

ノエル「ノエル・スカルツォです! 今日からよろしくお願いします!!」

 

 

 

「わぁ! 美人だ!!」

「しかも人間だ!!」

「えー、可愛い!!」

 

シーベルト「はーい、静かに!! ノエルさんはミール聖教国からマザー研修生兼()()()()()()で来てもらったのですよ!! はい、皆さんご挨拶!!」

 

「「「「「「ノエル先生! これからよろしくお願いしまーす!!」」」」」」

 

ノエル「い、いえいえ!! 私のほうが皆様より年下なので敬語など使わなくても……」

 

シーベルト「いいんですよノエル先生、この子達は人間を嫌うとかそういうのしない子なので」

 

ノエル「じゃ、じゃぁ……これからもよろしくお願いします皆さん!」

 

ペコリとクラスメイトの前で例をするノエル

 

アリス「ねぇアーク? あの子ってバサビィ民主主義国家で会った子……」

 

アーク(ガタガタガタガタ)

 

アリス「ちょ、ちょっと!? どうしたのすごい震えてるし冷や汗もすごいことになってるわよ!?」

 

アーク「ナ、なんでもななないいいいいよよよよよ……」

 

アリス「言っていることと体が噛み合ってないわよ!?」

 

足をガタつかせ冷や汗を滝のように流し目が泳いでいるアーク

 

シーベルト「はい、それでは皆さんは今から授業なので準備をしておいてくださいね!! では、ノエル先生ありがとうございました」

 

ノエル「こちらこそありがとうございます。あ、私は普段は保健室か学園のすぐ隣にある教会にいるので質問等があるのならぜひ来てくださいね!!」

 

「「「「「はーい!!」」」」」

 

ノエルの自己紹介が終わり皆、一限目の授業の準備に入るが

 

アーク「……」

 

さて、どうしたものか

来るよね? 絶対ノエル俺のところに来るよね?

わかるもん、だってさっきからノエル……俺をガン見してたんだよ?

 

アーク「あ~……アリス、今から授業だけど俺抜けるわ」

 

アリス「え、まさか主人を置いてサボる気!?」

 

アーク「いや、違う少し用が「アーク様!!」……おうふ」

 

呼ばれたので振り替えてみるとそこには何かを決心したような顔つきをしたノエルがいた。

 

アーク「すぅ~(深呼吸)はぁ~(精神統一)……や、やぁノエル……先生」

 

ノエル「……」

 

アーク「きょ、今日はいい天気ですねぇアハハ……」

 

ノエル「……」

 

なんて冗談を言うがズンズンとアークに近寄ってくるノエルだが……とうとう目の前までやってきた。

じっとアークの瞳を見るノエルだがアークは苦笑いをし目をそらす。

 

ノエル「……なんで目をそらすのですか?」

 

アーク「な、なんでだろうなぁ? そ、それよりクラスのみんなの注目が俺たちに向けられているからそろそろ離れた方がいいかと……」

 

教室の後方だが先ほど新任の教師と皇族の使い魔が至近距離で見つめあっているのでザワついている。

 

「え、待って何で急にノエル先生がアークのところに!?」

「まさか……さっき様って言ってたし……二人ってそういう関係!?」

「で、でも……アークの顔、なんか青くないか?」

 

ノエル「……私、アーク様に言いたいことがあるんです」

 

ノエルは覚悟を決めて言うに対しアークが取った行動は……

 

アーク「んじゃな」

 

ノエル「ええ!?」

 

(((((死神が逃げた!?))))))

 

()()()()()()()()

あ、決してノエルが怖くてとかそういうのじゃないからな?

あくまでも戦力的撤退だ。

男だから逃げるなって? 男でも逃げないといけない時もあるんだよ!!

 

アリス「アーク!?」

 

ノエル「ま、待ってください!!」

 

急にアークが走り出して驚愕したが急いで追いかける……がシスターであるノエルと戦場とかで鍛えたアークとの差は愕然でミルミルと距離を離されて行く。

 

アーク(つか何でノエルがアーハム帝国にいるんだよ!?)

 

廊下を走りながらノエルがここに居る理由を考える

まさか、ノエルが襲撃者!? ……しかし、体格的には襲撃者はアリスと同じくらいでノエルは彼女たちより低い

なら、関係者か? 被害にあったのは彼女の祖国であるミール聖教国でノエルはシスターだから内部の構造とかも知っている。

だが、彼女が協力する理由はなんだ?

 

四階にあるアリスの教室を出て二階まで降り、窓から校舎外に出て校舎裏まで走る。

ここは普段、太陽の光があまり入り込まない場所でじめついている場所なので生徒はあまり来ない場所だ。

 

アーク「ふぃ~……ここまで来れば大丈夫d「アーク様!!」……は?」

 

一息つこうとした瞬間、アニメみたいな登場の仕方でノエルが目の前に登場した。

アークはノエルだと分かった瞬間、逃走を再開する。

 

ノエル「見つけましたよアーク様!!」

 

アーク「おま、ちょ!? 何でここがわかったんだよ!?」

 

ノエル「アリス様がアークが行きそうなところを教えてくれたんです!!」

 

アリスてめぇ!?

何で教えんだよ!?

 

19と17の男女が校舎を走り回るという奇妙すぎる行動をしている二人

男性だったらCQCでぶん投げてその間に逃げるが相手はノエルなのでできない

……結局、また逃げることになった

 

アーク「振り切るぜ」

 

ノエル「あ、ちょっとぉ!!」

 

再び走り出す

目の前の一階の窓に足をかけ二階にある窓に飛び込む

入った瞬間、目の前にいた生徒に驚かれたが無視し廊下を移動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「はぁ……マジで俺の悪運に恨むわ」

 

あれからはと言うとなぜか逃げた先にノエルがスタンバってたり居なくても数秒後にやってきたりと数時間ぐらい逃走中が繰り広げられた。

んで、現在は自分の家にいる

 

アーク「……さて、どうしたものか」

 

時刻を見ると11時(どんだけ逃げたんだよ俺)

アリスの昼食の時間だから行かないといけないのだがノエルがなぁ……

気まずいんだよなぁ……

 

どうしようかと考えていると

 

 

コンコン

 

 

アーク「ッ!! 誰だ?」

 

レイチェル「アーク! 今日こそ勝ちに来ましたわ!!」

 

どうやらレイチェルらしい

ここ最近、俺の家に来ては何かしら勝負を仕掛けに来るのが日常茶飯事になってしまっている。

 

アーク「な、なんだレイチェルか……また勝負か?」

 

レイチェル「うん! あ、でもなんか道案内頼まれたからこの人も連れてきちゃった!!」

 

アーク「ん? 誰なんd「ここがアーク様の家なんですか?」はぁ!?」

 

ひょこりと扉から顔を出したのは先ほどから追いかけてくるノエルだった。

 

アーク「しまっ「逃がしません!!」ごふぅ!?」

 

急いで逃げようとしたが逃げる寸前でノエルが腹部にタックルを決めアークを地面に押し倒し腹部の上に可愛らしく乗っかる。お前、本当に聖職者かよ

 

ノエル「……次こそは逃がしませんよ?」

 

あ、ダメだわコレ

目が笑ってねぇ、しかも黒いオーラが駄々洩れで殺意も感じるわ

 

アーク「え、えっと……ノエル……さん?」

 

ノエル「……お久しぶりですね。こうしてちゃんと面と向かって話すのは」

 

アーク「ソ、ソウデスネ」

 

ノエル「何で逃げるんですか?」

 

アーク「え、えっと……あの時にノエルに言った言葉が後ろめたさから……ごめん、本音言うと言いすぎたわ……」

 

ノエル「……そうですか、貴方も」

 

アーク「え、も?」

 

ノエル「……実は私も言うことがあるんです」

 

そういうとそっと言う

 

ノエル「……あの時、私アーク様に自分勝手なことを言ってしまったのを謝罪します」

 

アーク「いや、いいよ……俺だって身勝手な事情を言ってしまったし」

 

ノエル「そんなことはありません!! 私だって……戦争のことなんて全くの無知だったので」

 

どうやらノエルはあの時のことを苦に病んでいるらしい

 

アーク「ところでノエルは何でこの国に来たんだ?」

 

ノエル「あ! えっと……わ、私、ミール聖教国からマザー研修生として来たのです!!」

 

アーク「マザー……え、まさか昇進したの?」

 

ノエル「しょ、昇進って……私はただいつも通りにお手伝いとかしただけですよ!!」

 

……なるほどねぇ

 

だが、アークは不審に思った

 

アーク「……ところで何で俺のいる学園に?」

 

ノエル「そ、それは……あ、あれなんです!! じ、実は魔法学園で保健室の担当教師が不在でミール聖教国の本部で私が推薦されたのです!!」

 

俺の上で()()()()()()()()何か言うノエル

 

アーク「そうかぁ……でも、教師なら俺と会う必要ってそんなになくないか? 俺はあくまでもアリスの護衛で使い魔だから忙しいし……」

 

ノエル「あ、えっとえっと……」

 

アーク「それに……ノエルってシスターだよな? 研修生なら本国やればいいのに何でここに来たんだ?」

 

ノエル「あ、あれなんですよ!! 本国からついでにアークとの連絡役兼観察をして来いって!!」

 

アーク「……つまり監視役?」

 

ノエル「……あ」

 

何かを言ってしまったっという顔になったノエル

 

ノエル「あ、あの!! 今の話は忘れてください!!」

 

アーク「それって監視対象の俺にいっていいことか?」

 

まぁ、つまり「アークを監視してこい」ってことか

……やっぱ作っておけばよかったなiDROID

 

アーク「まぁ、これでイーブンだな」

 

ノエル「い、いーぶん?」

 

アーク「俺も非があったしノエルも非があった。つまりどっちも悪いから水に流してしまおうってわけだ」

 

ノエル「そ、ソウデスネ!! え、えっと今回はなかったことで!!」

 

アーク「おう、んじゃ改めて……久しぶりだなノエル」

 

ノエル「はい! お久しぶりですアーク様!!」

 

アーク「……」

 

ノエル「あ、あれ? ど、どうかされましたか?」

 

アークはノエルの顔をじっと見て言う

 

アーク「ノエル……あって早々に悪いが言うことが二つある……まず一つ、「様」はやめてくれ。普通に呼び捨てでいいから。友人……なんだろ?」

 

ノエル「は、はい!!」

 

アーク「んで二つ目……なんだが」

 

するとアークは目を逸らす

 

アーク「……いつまで俺に馬乗りするんだ?」

 

ノエル「……え?」

 

ここでようやくノエルは今の状態に気が付いた

アークの胴体の上に自分が馬乗りをし押し倒している状況を……

 

ノエル「ふ、ふぇ!? わ、わしゃし!? い、今アークをおしゅたおし!?」

 

アーク(わーお、面白)

 

みるみると先ほどの青白い顔からイチゴみたいに赤くなり俺の上であたふたするノエル

……てか降りてくれないかな

 

ノエル「しゅ、しゅみません……お、重かったですか?」

 

アーク「重k……いや、まったく重くなかったぞ」

 

なんかいろいろとあったがとにかくノエルはこれから学校の保健室の先生になることになりいつでも遊びに来てほしいと言われた

あと、肉じゃがをまた作ってほしいと約束された。

……よほどおいしかったんだろうなぁ

 

こうしてアーハム帝国にアークのハーレmゲフンゲフン……一緒にいて飽きない友人がやってきたのであった。

 

レイチェル「……私、何見せられてんだろ。あれ? てか、私は?」

 

ちなみにレイチェルは二人に忘れられている。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーハム帝国 郊外

 

アーハム帝国は森に囲まれており緑豊かな土地である

流石にアーハム帝国の中心部は森はないが木は大量にある。

……だが郊外になると太古から成長している木もある。

 

 

ガラガラガラ

 

 

だがそんな静かな森の中から()()()()()が出てきた。

馬車に描かれているマークはバサビィ民主主義国家のマークだが……

 

二ゴウ「アーハム帝国に到着を確認」

 

先頭の馬車から二ゴウが出てきた。

彼女は首相から「とある命令」を受けアーハム帝国にやってきたのだ。

 

二ゴウ「マスター……目標地点に到着しました」

 

手に握られた通信機に話しかけると

 

 

ザザッ……

 

 

『よくやった二ゴウ。では私の命令通りにね?』

 

二ゴウ「はい、了解しました」

 

マスターから命じられたのは

()()()()()()()

()()()()()()()()

そして……

 

二ゴウ「……()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

すると二ゴウは馬車の荷台に移動し布を上げると

 

二ゴウ「……マスターのためにも頑張ってくださいね?」

 

「あうあうあう?」

「ありす?」

 

二ゴウ「……はい、()()()()()()()()()()()()()はあそこにいますよ」

 

「ありす!!」

「ありす?」

 

「「「「「ありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありす」」」」」

 

荷台にいたのは……本来はアークに殺され燃やされたはずだが、遺体は二ゴウが回収し『クローン精製機』で量産した無数のクローン勇者がそこにいた。

クローンになった勇者は死してもなお自分が欲しかった存在を求めるかのように二ゴウの体に手を伸ばす。

クローン勇者の手が二ゴウの足や腕、胴体に顔と触れられていきとうとう尻や胸に掴まれたりイヤらしく触られたりするが二ゴウは反応をしない。

 

二ゴウ「マスターの命令を実行します」

 

こうして二ゴウはアーハム帝国に向かって歩き出したのであった。

 




どうもエルフであるアリスたちが超長寿である描写をどこで出そうか悩んでいる零城です

はい、今回はノエルがアークのところにやって来ちゃいました
これでノエルの登場回数が増やせる……

あと、今回出すアンケートですが一番多い項目が二つあったら両方とも選ぶというスタイルで行きます

次回はまたニゴウとアークが会うかも?
あと本当に二ゴウの名前をアンケートで決めたいので提案を……


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八十九発目 蘇ったくそったれ野郎

感想も
素人小説書き さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヴェノム さん
シャルホスト さん(二回来た)
ありがとうございます!!


アーク「へぇ~……マザーもか」

 

ノエル「はい、あの時は申し訳なかったって言ってましたよ!!」

 

アーク「そうかぁ……」

 

あの後、ノエルとは仲直りをしこれまでのことはなかった……てことは無いが一旦収めることにした。

 

ノエル「それにしてもここがアークの家なんですね!!」

 

あ、そういえばここ俺の家だったわ

 

アーク「まぁ、俺の家って言っても生活品以外なんもないけどな」

 

ノエル「でもアークにしては生活感はありますね!!」

 

にしてはってなんじゃにしてはって

 

レイチェル「あのアーク? 私のこと忘れてませんかね?」

 

アーク「あ、レイチェルいたの?」

 

レイチェル「忘れているんじゃないですか!!」

 

完全に忘れ去られていたレイチェルに気が付くアーク

 

ノエル「あ、アーク? そのお方は?」

 

アーク「ああ、自称魔法騎士(笑)のレイチェルだ」

 

レイチェル「自称じゃないわ!! あ、私が第三皇女レイチェル・フォン・アーハムよ!! 貴方が噂で聞いたノエルっていう保健室の先生ね!!」

 

ノエル「第三……っていうことはアリス様の妹さんですか?」

 

アーク「正解だ。……ところでレイチェル? 今日は何の勝負をするだ?」

 

レイチェル「ふっふっふ!! 今日こそアークに勝てる勝負にしてきましたわ!!」

 

アーク「いいからはよ言え」

 

レイチェル「アーク!! 『どちらがブラジャーを早くつけれるか』で勝負ですわ!!」

 

アーク「俺、圧倒的不利じゃねぇか!?」

 

なんか日に日に勝負内容が性もなくなってきている気がする……

前なんて『どちらが多くのスイーツを食べれるか勝負』だったし(糖尿病になる可能性が出るので却下した)

 

アーク「はぁ……あ、せっかくだし、なんかスイーツでも食う? 勝負とか関係なしに」

 

レイチェル「食べるに決まっているでしょう」

 

……騎士ってなんだっけ

 

ノエル「あ、でもアリス様はいいのですか?」

 

アーク「あ、そうだな……呼びに行かないとな」

 

時刻を見れば丁度昼休みの時間帯

……俺、どんだけ逃げてたんだよ

 

呼びに行こうと扉に手をかけた瞬間

 

 

カチャ

 

 

アリス「アーク? いる?」

 

アーク「あ、アリス。丁度良かった」

 

丁度いいタイミングでアリスがアークの家にやってきたのである。

 

アリス「まったく……朝は急にどこかに行っちゃうし昼は死神と教師が追いかけっこしている噂を聞くし」

 

アーク「あ~……悪い迷惑かけた」

 

アリス「この分は甘いもので返してね!!」

 

アーク「はいはい。あ、ついでにリンも誘うか。あいつに礼をしないとな」

 

俺専用の武器を作ってもらってるからな

 

アーク「俺、ちょっとリンを誘ってくるわ」

 

アリス「30秒以内に戻ってこないとスイーツ二倍を命令するわ」

 

アーク「無理すぎる!?」

 

アリスから無理難題を言い渡されたがマジなようなのでさっさと家を出てリンを呼びに行く。

扉を出て校舎に続く道を歩んでいく。

今日は天気が良く心地がいい。

 

アーク(この景色をあいつに見せてやりたいな……)

 

アイツ……というのは例の襲撃者のことだった

彼女の腕は傷だらけで見るだけでも痛々しいかった。

まぁ、そのマスターとやらが暴力をふるっているんだろう。

 

アーク(……まるで彼女の瞳は生気のない道具のようだったな)

 

また会えたらな……

 

アーク「……いやいや、何で俺を襲ってきた奴にもう一度会いたいって思うんだよ」

 

なぜかはわからないがここ最近変な感じがする

身に覚えのない言葉を発したり襲撃者に妙な感情が出てくる。

 

アーク「……オセロットに暗示でもかけてもらおうかな」

 

暗示でどうにかしようかと考えているとリンの住処にしている図書室に到着した。

 

 

カチャ

 

 

アーク「おーい、リン?」

 

リン「あぁぁぁ……じょしゅぅ?」

 

アーク「おぅ……」

 

図書室の中に入ると受付のところにリンが頭を抱えて机と抱き着いていた。

薄暗い図書室に少女が一人、死んだ魚のような眼を髪はボサボサで生気を感じないでしている。

リンには俺専用の武器の製作を依頼して設計図とセットで渡しておいたが……やっぱり異世界人には難しいか

 

リン「ねぇ……何この『らいふりんぐ』とか『しりんだー』って? どう作ればいいのよ?」

 

アーク「うーん? リボルバーって俺の世界では結構構造が簡単なほうだぞ?」

 

リン「……もう逆に助手の世界の作っている人たちが欲しいわ」

 

アーク「あ、それより俺の家に来ないか?」

 

リン「え、もしかして私とイケない事でも?」

 

アーク「んなわけあるか。甘いものだ」

 

リン「あ、欲しい」

 

アーク「なら、身だしなみを整えてこい。俺は外で待っておくから」

 

リン「はーい」

 

疲れ気味の返答を聞いたアークは図書室を出て外で待っておくことにした。

……数分後

 

リン「お待たせ」

 

アーク「あ、意外と早かったな」

 

リンが出てくるとアークはiDROIDをいじっていた。

 

リン「あれ? 助手? 今、何かしていたの?」

 

アーク「ああ、ちょっと新しい武器をな」

 

リン「え、まさかそれも私に作らせようと?」

 

アーク「それは流石にしないな」

 

iDROIDをしまいながらため息を吐き否定するアーク。

ちなみに開発したのはサコー社製の軽機関銃。ベトナム戦争時に開発され、長らくアメリカ軍全体で制式採用されてきたアメリカを代表する機関銃でありベトナム戦争でも使われた名銃の『M60』だ。

 

アーク(と言っても一応で作った程度だけどな)

 

開発たのはその軽量化小型化した改良型の『M60E4』だ。

これはオークとかの雑魚清掃用で作った武器だ。

別にFN SCAR-H Mk.17とサイボーグになって高速戦闘でいいのだが一応だ。

 

アーク(これをアリスに……いや、やめよう。あいつに扱えん)

 

重さも一番重い長銃身タイプの10.5kgなので扱えないことはない……と思う。

今一瞬、アリスに装備させたら一緒に戦えると思ったが温室育ちの少女が扱えるとは思えないので却下した。

 


 

以前のポイント 13995

 

開発

M60E4 70

 

合計ポイント 13925

 


 

アーク「んじゃ、行くか」

 

リン「え、その作ったのを見せてよ助手」

 

アーク「……分解は?」

 

リン「するけど?」

 

アーク「……はぁ」

 

当たり前の回答が来て、またため息が出てくる。

なんかここ最近ため息しか吐いていない気がするな。

リンと外に出た後、家の方向に続く道を歩いていく。

 

リン「あ、そういえば助手。噂で聞いたけどミール聖教国でなんか襲撃者も助手とされたみたいだね?」

 

アーク「……どこで聞いたんだその噂。まぁ、そうなんだが」

 

リン「なんか前の世界で因縁の相手とかいたの?」

 

アーク「え~? 俺、()()()()()()()()()()()()()()()()だし……もしかして剣道の大会の相手か? いや、マジそれだったらどんだけしつこいんだよ」

 

一体誰なのかは気になる

 

リン「……実は隠し子いました!! っとか?」

 

アーク「え、嫌なんだけど」

 

兄弟か……でも欲しいとは少し思うな。

だって、俺が中学の頃なんか親は共働きでいつも一人だから会話相手が欲しいんだよな。

 

リンと二人で家に続く道を歩いていき校門に差し掛かったところで……

 

 

 

 

 

異変は起きた

 

 

 

 

 

ゾワァァァァァ!!

 

 

 

 

アーク「ッ!?」

 

リン「どうした助手?」

 

突然、ドス黒いナニカと殺気を感じた。

呼吸が早くなる、冷や汗が出てくる……これは……どこかで

 

 

『ニゲテ』

 

 

アーク「……声?」

 

どこからか『悲しくそして優しい声』が聞こえた。

……それも()()()()()()()()()

 

アーク「………ニゴウ?」

 

リン「え、助手今なんて?」

 

その時であった

 

 

ドドドド……

 

 

リン「……何の音?」

 

どこからか()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「ッ!? リン伏せろ!!」

 

最近、悪運ついでに勘も当たるようになったせいなのかは定かではないが校門の方から嫌な感じを察知しリンを抱き寄せ急いで校門から離れた。

 

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

 

離れた瞬間、校門が爆発したように破壊され煙の中か三台の馬車が暴走状態で突入してきた。

アークはリンを抱えてその場から離れたが馬の進路上にいた他の生徒とかは半分ほどは回避ができなかった。

この魔法学園は校門から校舎まで一直線に道が続いている構造なので馬車は猛スピードのまま校舎にぶつかり停止した。

 

アーク「けほけほ、リン!! 大丈夫か!?」

 

リン「う、うん! 一体何があったの!?」

 

アーク「さぁな! とりあえず怪我人がいないか確認をキャァァァァァァァ!!ッ!? 悲鳴!?」

 

土煙が立ちこもる中、どこからか悲鳴が聞こえてきた。

 

リン「助手!! アレ!!」

 

アーク「なんd……は?」

 

悲鳴が聞こえた方向を向き土煙の中、目を凝らしてみると……そこには

 

「あう?」

 

アーク「なんで……生きているんだ?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

リン「あれ? 助手? あれって確か……」

 

アーク「リン!! お前はここに居ろ!!」

 

とりあえず、こいつが襲ってきたと結論し大破した馬車の元に向かう。

 

「だ、大丈夫か!?」

「だ、だめ! 足に瓦礫が……」

「うわ!? なんだお前ら!?」

 

どうやら馬車の進路上にいた生徒たちは巻き込まれたが死者は出なかったらしい。

だが、瓦礫に挟まった者もいるらしい。

 

「大丈夫!? 抜け出せる!?」

 

「だ、だめ……足が……」

 

その一角にて崩れた瓦礫から友人を助け出そうとしている

……がその背後から

 

「あ、あ~? おんなぁ?」

 

「ひ!? だ、誰よあんた!!」

 

彼女たちの背後から死んだはずの勇者……もとい翔馬がやってきた

 

「と、止まりなさい!! それ以上近づいたら帝国騎士に連行させますよ!!」

 

女子生徒が警告するが近づいてくる人間は止まらない。

しかも

 

「おんなぁ! ありす!! おでの! もの!!」

 

とよくわからない言葉を発しながら近づいてくる。

まぁ、よくわかんないことを言いながら近づいてくるおっさんなど女子生徒から見れば恐怖でしかない。

 

「こ、来ないでよ!?」

 

女子生徒も速く魔法を撃てばいいのだが撃ったことがあるのは入学した時の林間合宿でゴブリンを一体倒した程度で人間などは殺したことがないのだ。

女子生徒が殺すのを躊躇っている中でも勇者は迫ってき……

 

「あぅ~~~~!!」

 

「いやぁぁぁ!?」

 

死んだはずの勇者は女子生徒に覆い被さり手足を抑える。

そして、制服をいやらしく、そして無残に破いていく。

 

「は、離して!!」

 

「おんな! おんな! おんな!」

 

「やめて!! 彼女を離して!!」

 

瓦礫に生まれた友人も目の前で自分の友人が襲われているのに何もできなかった。

出来るのは友人に向かって手を伸ばすだけ。

 

「お、お願い……やめて……」

 

襲われている女子生徒は涙目でやめてほしいと懇願するが勇者は聞く耳を持たない。

そして勇者の手が穢れなき乙女の肌に触れ……

 

アーク「おらぁ!!」

 

 

ゴキィ!!

 

 

……ることはなく、勇者はアークに顔面を蹴られ飛んでいった。

 

アーク「ふぃー……あぶねぇ……おい、大丈夫か?」

 

「は、はい!!」

 

抑えられていた女子生徒は手を差し伸べたアークの手を握り起き上がる。

 

アーク「他には?」

 

「あ、わ、私の友人が!!」

 

アーク「わかった……って言っても俺はこいつに用があるから一人でいいか?」

 

「ま、魔法で助けれます!!」

 

アーク「ならよし、助けた後は先生と帝国騎士に報告して無暗に近づくなって言っておけ」

 

「わかりました!!」

 

アーク「よし、助かったか……さてと、何でお前が生きているんだ?」

 

なぜ、ロリ神のもとに逝かせたゴミがここに居るのかはわからないが蘇ったのならまた殺すだけだ。

 

「あう? おばえ……だれ?」

 

アーク「いや、俺に殺されたのに忘れたのかよ」

 

「ありす……どこ?」

 

アーク「悪いがお前にアリスを会わせるなんて彼女が可哀そうだから……な!!」

 

そういうと同時に右足を軸にし左足をコンパスのように回し勇者の顔面に回し蹴りでクリーンヒットさせた。

顔面に当たったせいで二度と見たくないクソの顔面が整地された。

 

 

ゴキィ!!

 

 

「へぶ!?」

 

勇者の顔が向いてはいけない方向を向き、そのまま倒れていった。

 

アーク「ふ~……全く、死んだはずだろおめぇ」

 

顔が背中方向に向いている勇者の死体に近寄るアーク

さて、解剖でもしてなんで生き返ったのか調べないとな。

 

アーク「……見た感じ、火傷の後も異物を混入させた後もない……まさか、あいつの子供? いや、マジだったら母親のほうが可哀そうだわ」

 

死体に触れ観察しようとした瞬間

 

「あ、あう?」

 

アーク「ッ!?」

 

突然、死んだと思った死体が起き上がった。

 

アーク(あ、そうか……こいつ、不死身みたいな体だったわ)

 

神様特典まで健在かよ

まぁ、だったら「こいつが生きるのをあきらめるまで殺せばいい」

 

アーク「あ、あとロリ神にもクレームを入れないとな」

 

「あえぇ? 前、見えない?」

 

起き上がった糞野郎は子供みたいにヨチヨチ歩きであたりを歩き回る。

 

「あ、くびぃがまがってうのひゃ!!」

 

すると、勇者は両手で自分の顔を掴み……

 

 

ゴキゴキゴキゴキゴキ!!

 

 

無理やり背中方向に向いていた顔を正面に戻した。

 

アーク「……どこのシグマだよ」

 

半ば呆れているアークだがその手にはM870ショットガンが握られている。

そして、標準はヨタヨタと歩いてくる勇者の顔面。

 

アーク「See you(死ね)

 

 

ズドン!!

 

 

放たれた12ゲージ弾は勇者の顔面に当たり……先ほど整地したが整形した。

 

 

バタン

 

 

整形された勇者は背中から地面に倒れる。

アークはフォアエンドを引き次弾を薬室に入れる。

アークの知っている勇者ならまだ生きて起き上がってくるはずだ

 

アーク「さて、さっさと起きて死んで……はい?」

 

アークは困惑した。

なぜなら

 

 

ゴポ……ボコォ……

 

 

アーク「……溶けた?」

 

なぜか再生……は一応しているが体が溶けていくスピードのほうが速いせいかゲル状の肉塊になり、最終的には蒸発して消えていった。

 

アーク「どういうことだ?」

 

さらに訳が分からなくなった。

なんで殺したはずのコイツが生きているんだ? なんで殺した瞬間に溶けるんだ?

 

アーク「……マジわかめ」

 

M870をリロードしながら考えている

……がアークは気が付かなかった……自分の後ろにある瓦礫が不自然に動いたことに

 

「あああぁぁ!!」

 

アーク「な!? もう一体!?」

 

後方の瓦礫から()()()()()()()()()、アークに体当たりした。

不意打ちをされたアークはM870を落としていしまい、取り押さえられてしまった。

 

アーク「なんでもう一人いるんだ!?」

 

地面に叩きつけられ反撃しようと抵抗するが

 

「てきてき!! おで、ころす!!」

「ありす! おれの! もの!!」

「じゃま!! さsさsえない!!」

 

アーク「どんだけいるんだよ!?」

 

校舎に衝突し大破した馬車から()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

そして、アークに乗っかっる。

 

アーク「くそ!! 離せ!!」

 

アークも何とか脱出しようとするが勇者の大群はアークの手足を掴まれ無力化されてしまった。

しかも数十人のおっさんがアークに乗っているので重い。

 

アーク「……く…‥そ!!」

 

iDORIDを取り出して変身しようにも重すぎて懐に手が届かない。

 

「おんあ?」

 

「こいつ、おんな!!」

 

アーク「おま!?」

 

するとここで乗っかっていた勇者たちがアークの姿を見てなぜか女性だと勘違いし始めた。

まぁ、今のアークの姿は銀髪美少女のアレなので無理もない。

 

アーク「嘘だろお前!?」

 

察したアークは顔を青ざめ逃げようとするが手足を抑えられているので逃げられない。

そして、勇者の手がアークのスーツに……

 

リン「”炎の聖霊よ今こそ力を見せたまえ”「ファイヤーボール」”!!」

 

 

ゴォォォォォォぉぉ!!

 

 

「あぎゃぁぁぁ!?」

「あちぃぃぃ!?」

 

突然、熱い熱波を感じた後には上からの重圧が消えていた。

 

リン「大丈夫助手!?」

 

アーク「うへ……助かったわリン」

 

リン「ほんと、なんてことをしてくれるのよ……助手の裸を触るのは私だけなんだから!!」

 

アーク「……俺の感謝を返せや」

 

所々、リンの火魔法でスーツが焦げたが致し方なし

 

「いたい? いたいたいたいたいたい?」

「燃やす! 焦げる!!」

 

だが勇者たちはというと火だるまになり所々焦げ、あたりに肉が焦げる匂いを漂わせる。

 

リン「……こいつらって確か、死んだはずの勇者だよね?」

 

アーク「ああ、なんで生きてるのとそっくりさんがこんなにも多いのかは気になるが先に一掃する必要があるな」

 

「殺す!! 邪魔!!」

「お前! おんな! いらない!!」

「豚! 性処理!! させる!!」

 

リン「うわ、死んでないし。あと、助手が殺したくなる理由もわかるね」

 

アーク「……憶測だが多分、あいつらは即死級の攻撃じゃないと死なない……とか?」

 

リン「……これは世話焼ける問題ね」

 

アーク「まったくだな」

 

先ほど回収したM870を構えるアークと魔法演唱を準備するリン

 

アーク「……俺はこのままあいつ等の気をひかせるからその間にリンは他の生存者がいないか捜索していたら助けてあげてくれ」

 

リン「わかったわ。……ふふ、うれしいわ誰かに背中を預けるのって」

 

アーク「いいから行くぞ。怖いのはこいつらじゃなくて二次災害のほうだ」

 

そして……いざ、討伐に行こうとした

……が

 

 

アリス「アーク!? 今の音はなに!?」

 

 

アーク「アリス!?」

 

アリス「どうしたのアーク!? その傷は!?」

 

先ほどの爆発音を聞いたアリスは使い魔が心配になり急いできたのだ。

だが、それが仇となった

 

「ありす?」

「ありす!!」

「おでらのありす!!」

 

アリス「な、なんであんたが……何よこの数!?」

 

「「「「「「ありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありす」」」」」」

 

勇者たちは自分たちが死んでも欲しかったエルフが目の前に現れた瞬間、アークたちをほったらかしにしアリスのほうに向かって行進し始めた。

 

アリス「ちょ!? 来ないでよ!?」

 

「まっで! 俺のありす!」

「いっしょ! ずっといっしょ!!」

 

アリスは波のように迫ってくる勇者の大群から逃げようとする。

 

アーク「だぁ! リン! リンは先生たちに報告と学園の外にこの汚物たちを出さないよう警戒をしといてくれ!!」

 

まさかの勇者たちがこちらではなくアリスをターゲットになってしまったので急いでアリスを救出すべくアリスを追いかけに行った勇者たちを全力疾走で追いかけ始めた。




どうも前にハーメルンの運営からメールが来て「原作を変更してください」と書かれていて怖かった零城です
マジで焦ったわ
いや、本当にメールの一番後ろに(怒)って幻覚が見えたもん
……みんなも小説を書くときは気をつけようね
(原作が「オリジナル」から「多重クロス」になりました)

次回は……アーク対クソ勇者戦の予定です(余裕があれば二ゴウが出るかも?)

あと皆様に二つ報告が……

一つは作者の投稿頻度の低下です
簡単に言ったら作者のネタ切れで一話作るのに時間がかかるので気長に待ってほしいこと



「鋼鉄の歯車の使い魔~転生したのはいいけど・・・これ!?~」の評価者が70人を突破しました!!ありがとうございます!!

新しい評価者様です

yurikota さん
ユウキ003 さん
レザルティン さん
黒三葉サンダー さん
ピタゴラ明王 さん
雪見零夜 さん
シテン さん
雨季同家 さん
鍵穴42 さん
白カワウソ さん

評価していただきありがとうございます!!


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九十発目 魔法学園襲撃事件

待たせたなぁ!!(待ってないです)

感想も
素人小説書き さん
シャルホスト さん(二回来た)
金曜日(うんのよさ) さん
ありがとうございます!!


その日は久しぶりの快晴でいい天気だった。

鳥は歌い花は咲き誇る……はずだった。

 

アリス「はぁはぁはぁ……」

 

アーハム帝国の魔法学園内にある道をアーハム家の二女であるアリスが息を切らしながら走っていた。

この日はミール聖教国から来たノエルという気に食わない少女が教師として来た後、アークと何かやってたらしいがアークの家でスイーツを食べようとした……が突然、爆発音が聞こえてきた。

しかも、校舎側だったので心配になって行ってみると校舎に巨大な3台の馬車が校舎に衝突していた。

 

アリス「な、なんであいつがいるのよ……」

 

そして、今現在自分は「あの見ているだけで吐き気がする奴」から逃げている。

……まぁ、奴ではなく「奴ら」だが。

 

 

ガサッ

 

 

「ありす?」

「どこ? あそぼ?」

「ずっと、いっしょ?」

 

アリス「ッ!! しつこいわよ!!」

 

だいぶ走って一旦休憩しようと思った瞬間、どこからかアイツの声が聞こえてきたのでまた走り出す。

 

アリス「ああもう!! なんであんた達が生きてるし増えてるのよ!?」

 

「ありす!」

「いた!」

「けっこん!」

 

すると後方からアリスを見つけた勇者……本来は死んでいるはずの人間が津波のようにアリスを追いかけてきた。

ある勇者は目の前で走っている他の自分を蹴っ飛ばして抜いたり、またある者は蹴っ飛ばされても這いずってアリスを追いかける。(簡単に言ったらワールドウォーZのゾンビの大群みたいな感じ)

完全にR規制が入りそうな光景がアリスの後ろから呻き声と共に迫ってくる。

 

アリス「はぁはぁはぁ……んくぅ! 速く……逃げないと!!」

 

だが、勇者の大群とアリスの差はみるみると狭まってきた。

エルフは運動がそこまで得意な種族ではないせいなのか走るスピードが遅い。

 

「ありす~!」

「つっかまえたぁー!!」

 

アリス「いや!?」

 

差は狭まっていき、とうとう勇者どもの汚い手がアリスの綺麗な肌に……

 

 

ガシャァン!!

 

 

が、ここで校舎の窓を突き破ってきた乱入者に阻まれてしまった。

 

 

『peace!!』

 

 

アーク「報復!!」

 

全身から黒い何かが漏れ出し全身に纏わりついた後には、そこにはハゲた兵士がいた。

 

アーク「よっと!!」

 

アリス「きゃ!」

 

アークはアリスが追いかけられているのを確認すると、素直に勇者たちを追いかけるのではなく神様特典で予測し校舎を通って近道をしたのだ。

窓を突き破りサイボーグの跳躍力に物を言いわせアリスがギリギリのところで回収する。

 

アーク「あっぶなぁ……アリス? ケガはないか?」

 

アリス「え、ええ……それより!! なんであいつがこんなにもいるのよ!!」

 

アーク「それは俺が聞きたいな!!」

 

アリスにケガは無いかと聞くが

 

「ありすぅ!!」

「かえせぇ!!」

 

アーク「まったく!! うちの主人はモテすぎて困ったもんだな!! アリス! 少し触れるぞ!!」

 

アリス「ひゃぁ!?」

 

勇者たちは細胞までにトラウマを刻まれたアークを見た瞬間、激高し襲い掛かってくる。

アークは少しアリスに謝罪した瞬間、アリスを抱きかかえる(ちなみにお姫様抱っこ)

 

アーク「アリス! クロエたちは!?」

 

アリス「クロエ姉さまならまだアークの家にいる!!」

 

アーク「……だったらまだ、避難はできてないな……今すぐ行きたいんだが後ろの奴らがなぁ」

 

アリスを抱きかかえながら疾走するアークの後ろには津波のように迫ってくる勇者……否、ゴミたち

例え、ここでアリスをクロエたちのところに行かせて自分が囮をしようにも大部分はアリスのほうに行ってしまうだろう。

今はサイボーグになっているのでいつでも突き放せるが見失ったゴミどもは新しい獲物を見つけるために辺りを彷徨って二次災害でも出してしまう。

だったらアークが全員殺せばいいかもしれないが……一つ問題ができた。

それは開発ポイントだ。

 


 

以前のポイント 13925

 

獲得 0

 

合計ポイント 13925

 


 

とまぁ、見たらわかるかもしれないのだが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

とんだ赤字になるぞ畜生。

弾代とかどうするんだよ。

 

アーク「接近戦……いや、この大人数でアリスを守りながらはきついな」

 

殺しても損、殺さなくても損

……これだからこの勇者は嫌いなんだ(性格的にも財政的にも)

 

アーク「通知さん……はいないのか。仕方ない、これで一か八かで行くか」

 

頭の中にコピーしておいた開発一覧から一つの要請にかけてみる。

 

アーク「アリス、俺の懐からiDROIDを取り出してくれないか?」

 

アリス「えっと……はいこれ!!」

 

アーク「そこから「要請」を…そうそう……あ、それがいいな」

 

担いでいるアリスにiDROIDを取り出してもらい操作してもらう。

 

アリス「これでいいの!?」

 

アーク「ああ! あと4秒後……スイッチを押せ!!」

 

アリス「こ、これね!! えい!!」

 

アリスはアークからの指示に従いiDROIDのスイッチを押した。

すると……

 

 

ザザ……

 

 

ミラー『さっき要請を受けた支援砲撃を開始する!! 当たらないでくれよ!!』

 

 

ひゅぅぅぅぅぅぅ……

 

iDROIDからどこか金髪好きのグラサン野郎の声が聞こえた瞬間、どこからか重々しい落下音が聞こえてき……

 

 

ズドォォォォォォォォォォォン!!!!

 

 

「「「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」」」」

 

アーク「っしゃ!! ビンゴ!!」

 

アリス「え、え!? 何!? 噴火!?」

 

アリスが驚愕しているが答えはMGSPWであった砲撃要請だ。

毎度思うがあれってどこから撃ってるんだろうな?

 

アーク「さてと結果は……おお、やっぱか」

 

前世でメタルギアとRTA系の動画(BIG SARU)を見まくったせいか砲撃が来るまでの時間を知っているので自分たちのいる位置と勇者の位置をアークの力で未来予測して要請した。

結果は上々。

ちょうど、一発目の砲弾が勇者の集団の先頭に命中し鉄のシャワーのように浴びていった。

鉄の雨の中に思考を捨てた勇者たちは自ら浴びいに行った。

そして、砲撃が止んだころには血の海が広がっていた

足が取れたり腕が挽肉になってたり焼けていたりと地獄絵図が広がっていた。

……が

 

「いたたいたた」

「あひ、とれちゃ?」

「おめめ、どこいっちゃった?」

 

アーク「……やっぱ全滅は希望的すぎたか」

 

あの一回の砲撃で全員あの世に戻ってくれたら嬉しかったのだが先ほどの三割がいまだ起き上がりこちらに近寄ってくる。

この数なら俺一人で何とかなるな。

あ、でもアリスを先に避難させるか。

 

アーク「アリス、今から俺の家に行って下すから外には出るなよ? あいつらはどうやらアリスが目当てらしいからな」

 

アリス「……え」

 

アーク「……いや、なんでそんなショックな顔をするんだよ」

 

アリス「あ、い、いや! べ、別に何でもないわ!! ほら! さっさとあの人間をやっちゃってよ!!」

 

否定するが……ほんの少しだけ誰かに抱き上げられるのも悪くないなと思ったアリス

 

アーク「はいはい、んじゃ捕まっとけよ」

 

再度、アリスを担ぎ上げサイボーグの跳躍力で離脱するアークとそれを追いかけようと蠢くが見失ってしまい立ち往生する勇者たちであった。

 

 

 

 

 

 

アーク「到着っと」

 

アリス「クロエ姉さま! いますか!?」

 

クロエ「アリス!? ねぇ、さっきの音って」

 

サイボーグの性能のおかげですぐに家の到着した。

 

アーク「その前にだ、クロエ、今から外には出ずにここにいろ。少し面倒なことが起きた」

 

クロエ「面倒ごととは!?」

 

アーク「えー……まぁ、簡単に言ったら死んだはずの勇者が生き返った、しかも量産して」

 

クロエ「は、はい? どういうことですの?」

 

アーク「わかんねぇだろ? 俺にもわからん」

 

クロエ「と、とにかくアークの家に隠れていればいいのですね!?」

 

アーク「ああ! ついでに言うとあいつら、アリスが目的らしいから気をつけろよ!!」

 

クロエ「……へぇ? あいつら私の妹が目的なのね? 燃やそうかしら?」

 

アーク「怒りたいのはわかるが二次災害を出したくないから大人しくしてろ」

 

何やらクロエが鬼の形相になっているがあの屑どもは女を見つけたら襲い掛かる生態らしいからクロエが出てしまうと問題が起こりそうなので沈ませる。

 

リン「助手!!」

 

リンも息を切らしながら帰ってきた。

 

アーク「リン! 怪我は!?」

 

リン「問題なし! 教師たちからどういうことだと質問攻めになったけど校舎の状況を察して今生徒をグラウンドに避難させてる!! あと、例の勇者擬きたちなんだけど、まだちらほらいる!! 多分、あと80体はいる!!」

 

アーク「了解! おい、お嬢!!」

 

レイチェル「お嬢って何ですか!? 普通にお嬢様とかにしなさいよ!!」

 

あ、適当に叫んだら反応したわ。

 

アーク「えっと……レイチェルはここにいてアリスの警備をしておいてくれ!!」

 

レイチェル「わかってますわそんな命令されなくても!!」

 

アーク「なら、よし!(現場猫風)ノエルも外には出るなよ!!」

 

ノエル「は、はい! お気をつけて!!」

 

さて、向かうとするか。

……てかアイツら、まだ80もいるのかよ

 

アーク「一応、月光たちを呼んでおくか。あ、でももし仕掛けた犯人がもう逃げていたら警備が薄くなるから逃げられるかもな……」

 

アリスたちに現代兵器を持たせるか?

いや、彼女たちは使ったこともない武器を使ったら逆に不安だ。

どんな武器でも使い手がド素人だったら宝の持ち腐れだからな。

だったら俺もここに待機して月光たちにざんとうをさせるか?

 

どうしたらアリス達を安全かつ勇者を殲滅できるかっと考えていると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾワァァァァァ!!

 

 

アリス「ッヒ!?」

 

クロエ「な、ナニコレ……」

 

ノエル「な、なんですか今のは」

 

リン「……寒い」

 

アーク「どうした!?」

 

突然、アークを除くみんなの顔が蒼白し震えだした。

 

アリス「あ、アーク……怖いよぉ……」

 

アーク「おい!? どうしたアリス!?」

 

ノエル「何……この()()()()()()?」

 

リン「なにこれ……()()()()()()()()()()……」

 

クロエ「アーク……外に……外から何か迫ってきています……」

 

アーク「……外?」

 

クロエが外から何か来ると聞いたアークはそっと扉に手をかけ……ようとした瞬間

 

ピロン♪

『ヨケテ!!』

 

アーク「ン? 通知さn…………ッ!? みんな扉から離れて伏せろ!!」

 

アークが叫んだ次の瞬間

 

 

ズドドドドドドドド!!

 

 

アークがドアノブに触れようとした瞬間、扉から次々と風穴が空いていった。

 

アーク「これって……銃声!?」

 

なぜ、ここで銃声がっと思うがすぐ答えは出てきた。

 

アーク「奴か!!」

 

もう完全にボロボロになった扉を蹴破り外に出ると……

 

 

ニゴウ「ごきげんよう、アーク」

 

 

アーク「やっぱ、お前か」

 

天気のいい青空だが馬車が外に出るとそこにはFA-MASを構えているあの時の襲撃者がいた。

 

アーク「まさかって思ったが……まさかお前だったとはな」

 

ニゴウ「……あなたは何ともないのですね」

 

アーク「はぁ? 何がだ?」

 

ニゴウ「私がここに来た瞬間、みんな怯えだしたのにあなただけは何ともないのですね」

 

アークは何ともなく、なぜアリス達だけ震えているのかというとアリス達は魔法が使えアークは使えないのである。

アリスたちは普段から魔法などを使っているので魔力を索敵魔法なしでも少しは感じることできる。

だが少ししか感じられないはずなのにアリスたちはすぐそこにいる存在から放たれる魔力に怯えているのだ。

 

アーク「んなもん知るか。それより、これはお前か?」

 

ニゴウ「はい……と言えば?」

 

アーク「あの糞野郎をどうやって生き返らせたのかを聞いた後、殺す」

 

ニゴウ「そうですか……では戦いますかっと言いたいところですが私は今回はあなたと戦いに来たのではなく彼らの実証実験をしに来ただけなので」

 

アーク「んな、ここでしないでくれ」

 

ニゴウ「正式一号はまだ改善の余地がありますね……まぁ、こいつらには最初から期待はしていませんが」

 

どうやら襲撃者は最初から期待などしておらず勇者たちを道具として扱っているらしい

 

ニゴウ「それにしても……それが例の姿なのですね」

 

アーク「姿……ああ、このサイボーグか」

 

ニゴウ「なんでハゲているんですか?」

 

アーク「知るか……よ!!」

 

会話をしている最中だがアークは手からFN SCAR-H Mk.17を召喚し腰撃ちだが襲撃者に向けて引き金を引く。

 

 

ズドドドドド!!

 

 

放たれた7.62mmが襲撃者に向かって飛んでいく

……が襲撃者は横に転がり木に隠れた。

 

アーク「っち!!」

 

銃口を襲撃者に向けて追いかけるが追いつく前に弾切れを起こし急いでマガジンを外し新しいマガジンを交換するが

 

ニゴウ「申し訳ございませんが私には用事があるので、これで失礼します」

 

アーク「はぁ!? おま、ちょ!?」

 

銃撃戦になると思いきや襲撃者は用事があるからと言い、FA-MASを直した後、その場にスモークグレネード

を捨てた。

地面にぶつかった瞬間、あたりに煙をまき散らし視界を遮られてしまった。

 

アーク「逃げるんかてめぇ!?」

 

ニゴウ『いえ、今回は戦えとマスターから命令を受けてないので。あ、あとプレゼントです』

 

少しずつ聞こえずらくなって行く

すると

 

 

ニゴウ『おーい! ここにアリスがいますよぉー!!』

 

 

 

「ありす?」

「ありす!」

「おでたちのアリス!!」

 

どこからか()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「「「「「ありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありすありす」」」」」」

 

アーク「てめぇ!? 最後に何してくれてんだよ糞が!?」

 

ニゴウ『申し訳ございませんがそのゴミ(勇者)たちの清掃をお願いします』

 

最後の最後であの襲撃者はおそらくメガホンか何かを持っていたのであろう……

ゴミ清掃をアーク押し付けてきた。

 

ニゴウ『それに……学習しないのですね』

 

アーク「ああ!? どういうことだ!?」

 

ニゴウ『ヒントは……来た時は四台です……では』

 

アーク「待てやゴラァ!?」

 

煙の中、うっすら見える影を追いかけようとするが

 

「ありぃすぅ!!」

 

アーク「だぁ!? もう来たのかよ!?」

 

追いかけようと走ろうとした瞬間、煙の中からおそらく学園中に散らばった勇者たちが津波となって走ってきた。

だが、数も先ほどのアリスを追いかけていた時の数よりかは少ないのでアークだったら何とかなるだろう。

 

アーク(それより気になるのはさっきの言葉だな……一体どういう……)

 

チャンバーを引きサイトを勇者たちに向ける。

 

アーク(てか四台って何が……ん? 四台?)

 

そういえばと思い出す

リンと校門に差し掛かった時に入ってきた馬車は三台……

 

アーク「……まさか!?」

 

襲撃者は四台と言っていたが実際は三台しか来なかった。

それにあいつ等の性格から考えると……

 

アーク「本命は皇帝陛下かよ!?」

 

くそ!

今すぐに行きたいけど勇者どもが邪魔だ!!

それに行ったのが勇者だったら皇帝陛下は自力で何とかなるかもしれないけど相手が襲撃者だったら分が悪いぞ!?

 

スモークグレネードから煙が出てき、勇者が迫ってくる中どうするか考えているアークに……

 

アリス「行きなさい! アーク!!」

 

アーク「アリス!?」

 

アリス「私たちのことよりお父様とお母様のほうを優先して!!」

 

クロエ「ええ! それに別にこいつらはもう死んでいるんだから燃やしてもいいんですよね!?」

 

リン「……助手、それに仮にクロエ様が本気を出しても生徒は全員グランドに集まっているから誤射はないと思うよ」

 

アーク「で、でも……」

 

クロエ「あら? これでも『豪華の魔法使い』って言われている第一皇女わよ? こんなゴミなんか目を瞑っても一掃できるわ」

 

アーク「……じゃぁ、俺は城に向かうから頼んだぞ」

 

レイチェル「ふふん! 安心して行きなさいなアーク!! この私、魔剣士もいるんだから!!」

 

ノエル「アーク! どうかご無事で!!」

 

アーク「ああ! あ、あとリン! これ!!」

 

行くことを許可されたアークは行く前にリンにとある武器を渡しておく。

 

リン「こ、これって!?」

 

アーク「M60E4だ!! どうせ、使い方もわかるんだろ!!」

 

リンは現代の銃など使ったことがなく、マガジンチェンジもできないが軽機関銃のM60E4なら弾数も多くてそんなに重くないから扱えるはずだ!!

 

リン「おお……これが助手の世界の武器……」

 

M60を渡されて見惚れているリンは放っておき城に向かうとする。

 

アリス「あとアーク!!」

 

アーク「なんだ?」

 

アリス「……死んだら主人として承知しないわよ」

 

アーク「……ああ、また死ぬなんて御免だからな」

 

俺がこの世界に来ていろいろと変わっちまったな……

 

アーク「さてと……向かいますか」

 

FN SCAR-H Mk.17を背中に背負い、アークは城に向かった。




どうもようやくTwitterを更新し始めることにした零城です
更新が遅れてしまい申し訳ありません!!
作者のリアル用事とネタ不足で遅れました!!
あとメタルギアPWの実況動画を見てた!!

次回は戦場が城に移るのと(多分)ニゴウと戦う……と思う!!


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九十一発目 そして、戦場は城へ

感想も
シャルホスト さん(二回来た)
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ありがとうございます!!


アークがニゴウに襲われる10分前……

 

アーハム城ではいつも通りの平凡な日々を送っていた。

だがそんな日々も一つの報告で壊されてしまった。

 

 

バタバタバタ!!

 

 

「急げ急げ!!」

「おい! そんなところで油売ってないで準備しろ!!」

「は、はい!!」

 

城内では帝国騎士や魔法使いが慌ただしく行ったり来たりしていた。

いつもは騎士は宿舎で訓練をし魔法使いは研究などをし慌ただしく動くのは執事などの工程の補佐をする者だけ名のはずだが……今日の昼頃、魔法学園から一報の連絡がきた。

 

 

『現在、学園にて正体不明の敵に襲われている。救助求む』

 

 

この一報を受け、帝国騎士は急いで騎士団を出すことになった。

国が管理している学園でしかも自分の娘たちが通っている学園なので警備している騎士もいるのだが報告では抑えきれないほどの数らしい。

 

「帝国騎士、準備完了しました!!」

 

「全員完了しなくてもいい!! 準備ができたやつから急いで迎え!!」

 

「了解しました!!」

 

アークの冤罪事件で前の騎士団の代表が捕まり、新しく就任したエルフの騎士が叫び急いで向かわせる。

 

「開錠!!」

 

 

ゴゴゴゴゴゴ……

 

 

先にワイバーンを使い魔にしている魔法使いが相棒に乗り向かい、地上では騎士たちが門を潜って学園に向かう。

パレードや外国の訪問以外では滅多に開かない門が重々しい音を響かせながら開いていき国民もなんだなんだと窓を開けたり扉を開け見てくる。

……が、そんな国民のいる建物の上に()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

ニゴウ「……騎士団の出撃を確認。作戦を遂行」

 

黒いフードをかぶり屋根の上から覗くニゴウは手を「何もない空間」に出し唱える。

 

ニゴウ「RGB6、召喚」

 

すると、まるで3Dプリンターで作られていくようにぐれねが生成された。

ちなみに余談だが「RGB6」とは南アフリカのアームスコー社が開発した6連発のグレネードランチャー「ダネルMGL」のクロアチア軍の採用名である。

 

ニゴウ「……」

 

RGB6を構え、狙う。

そして……騎士たちが出てきたところを狙って

 

ニゴウ「……fire」

 

 

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

 

 

RGB6の引き金を引いた。

銃を知らないエルフたちから見ればふざけたような音だと思うだろう……だが、そんな彼らの上空から40x46mmグレネード弾が迫ってき

 

 

ズドォォォォォォォォン!!

 

 

集団の中に6発全て命中した。

突然の爆発に騎士たちは混乱状態になった。

 

ニゴウ「マスターの命令のうち一つを完了、次の命令を遂行します」

 

首相から命令の一つを終わらせ、次の目標に向かうために城に背を向け移動を開始しようとしたニゴウの下にある大通りを()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

普通ならスピードを落とし止まるなどをしないといけないのだが彼らは止まらず

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォぉン!!!

 

 

混乱状態になっている騎士団の中に突撃していった。

突然の爆発に突然の馬車の突撃に騎士たちはさらに大混乱になった。

隊長などの指揮する者は混乱を鎮めようと命令をするが指揮系統が崩壊しているので意味がなく「急いで攻撃してきた奴の捕縛」か「そんなことより学園に向かう」かで別れてしまった。

とりあえず馬車を退かそうと馬車に向かうが

 

「殺せ!!」

 

馬車の中から()()()()が出てき……

 

 

ズドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

 

「ぐは!?」

「ぎゃぁ!?」

 

「な、なんだ!?」

 

突然、爆発音が聞こえたと思ったら突っ込んできた馬車の周りに自分の部下が血を流し倒れていた。

 

「何者だ!?」

 

すると馬車から「黒ずくめの格好をした人間」が下りてきた。

(恰好的には仮面ライダーでいうとビルドのガーディアンの格好をイメージしてくれたらありがたいです)

 

「貴様ら! 我々が誰なのかわかってるのか!?」

 

すると黒ずくめのリーダーであろう他のとは違い腕に「()()()()()()()」のマークの入ったワッペンをつけた人間が話す。

 

「ええ、わかってますよ?」

 

「なんだその態度は!?」

 

騎士団の長が怒鳴りつける間にも部下が連行しようと近づくが

 

「はぁ……あ、自己紹介がまだでしたね。我々はバサビィ共和国解放前線です」

 

「バサビィ……まさか!?」

 

騎士長が気が付いき急いで取り押さえさせようと動いたころには

 

「遺言はそれだけですね。では、さようなら(全員殺せ)

 

リーダーが命令すると部下は手に持った「XM8」の引き金を引いた。

 

 

ズドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

 

XM8から放たれた5.56mmはエルフの騎士や魔法使いの悲鳴を掻き消すかのように雷のような死の音を響かせ命を消していった。

 

「よし、総員突撃せよ」

 

「「「「「了解!!」」」」」

 

殺害目標(ターゲット)は現アーハム帝国皇帝だ。速やかに行動しろ。死神が来るまでに撤退するぞ」

 

門付近にいた見張りや騎士など全員を殺したのを確認するとバサビィ共和国の工作員たちはまるで日本のSAT(Special Assault Team)のように静かに移動していく。

恐らく、先ほどの銃声で皇帝にもバレたはずなので急いで行動しないと秘密の抜け穴などから逃げられる可能性がある。

 

「敵襲! 敵襲!! 急いで陛下に報kズドドドド!!ぐは!?」

 

「見張り塔、クリア」

 

「よし、行くぞ」

 

馬車で城の中に突入し見張り等の騎士を倒した後、スモークグレネードをあたりにまき散らし騎士の目からいったん逃れた。

 

「全員、消音機(サプレッサー)をつけろ」

 

リーダーが命令するとXM8の銃口にサプレッサーを取り付け始めた

姿勢を低くし草むらに隠れながら皇帝のいる部屋に向かう。

 

「おい! あいつらはどこに行った!?」

「探せ!! 騎士の名が汚れるぞ!!」

 

辺りが煙だらけになってしまい襲撃者を見失った騎士たち

まだ恐らくこのあたりにいるであろうと思い索敵魔法で探すが

 

「ふん、馬鹿め。人間擬きが……」

 

襲撃者はすでに広場にはおらず城にある裏口に集合して中に入っていた。

広場でほかの所で警備していた騎士たちが集まって他の警備場所の警戒が薄くなっている間に扉を破壊し中に侵入する。

 

「……廊下、クリア」

 

「了解、前進」

 

扉から入り壁にへばり付き覗きクリアリングをする。

廊下に誰もいないのを確認するとリーダーが指示を出し前に進む。

 

「四人ほど俺についてこい。他は退路の確保と城の制圧、証拠隠滅と冤罪を準備しておけ」

 

「「「「「了解」」」」」

 

静かに階段を上り時には巡回の兵士を殺したりしていき……

 

「……ッ!! 前方に2」

 

先頭を進んでいた部下が報告があった。

 

「了解、ふぅ……ようやく皇帝の部屋についたな」

 

一時間位かけてようやく皇帝の間に到着した。

部屋の前には二人の警備兵が立っており警備は万全のようだった。

 

「……なぁ、さっきの爆発音は何だったんだ?」

 

「多分……魔法団の奴らの魔法だろ」

 

「そ、そうだよな」

 

「アーハム帝国に攻撃してくる奴なんて……いると思うか? こっちには死神もいるんだぞ?」

 

「そうだよな! そんなバカな国なんているわけ……」

 

先ほどの門の広場で聞こえた爆発について話しているようだ。

爆発音は皇帝の間まで聞こえてきて、そのあと連続として何かの音が聞こえてきた。

警備兵二人はまさかアーハム帝国にちょっかい駆けてくる奴なんているわけないだろうっと慢心していた。

だが、今回の相手は国ではなくテロ組織のような部隊だが

 

 

カチャ

 

 

「俺は右をやる」

 

「わかった、俺は左だ」

 

壁から部下二人が皇帝の間の扉前にいる警備兵二人に向けて銃口を向ける。

そして……

 

 

パシュ

パシュ

 

 

「……クリア」

 

「よし、その死体は扉から離して隠しておけ」

 

ぞろぞろと皇帝がいる「部屋の前の扉に集まる突入部隊

その横をズルズルと引きずられていく全身血だらけになったエルフの警備兵。

 

「全員いるな?」

 

「はい、全員います」

 

「よし、C4をしかけろ」

 

リーダーが指示を出すと部下の一人が扉の前に行きプラスチック爆弾「C4」を仕掛ける。

 

「爆発と共に中に突入後、皇帝を発見次第射殺。死亡を確認次第撤退だ」

 

「死神はどうします?」

 

「そっちに関してはニゴウが何とかしてくれるらしい」

 

「全員、準備はできたか?」

 

(こくり)

 

扉の前で五人の突入部隊がスタンバイする。

先ほどの射撃で弾数の少なくなったマガジンを抜き新しいマガジンをトリガー前の穴に差し込みチャージングハンドルを引き準備ができたのを示す。

 

「3……2……1……」

 

そして、手に持っているスイッチを入れる

 

 

カチッ

 

 

ズドォォォォォォォォォォォン!!

 

 

「突入!!」

 

扉が爆発し煙が立ちこもる中、中に突入していく部隊

 

アレクサンダー「……侵入者か」

 

「……お前がアレクサンダー皇帝か」

 

部屋の中ではアーハム帝国現皇帝のアレクサンダーと妃のエリザベスがいた。

窓からは天気が良く太陽の光が差し込む中、突入した部隊は皇帝を囲むようにして包囲しXM8を構える。

 

アレクサンダー「いかにも私がアレクサンダーだが……お前たちは? 目的はなんだ?」

 

「今から死んでいくやつに名前を教えても意味がないだろ?」

 

アレクサンダー「……どこかの貴族の差し金か?」

 

「生憎だが不正解だ。あと俺たちの目的はお前を殺すことだ」

 

アレクサンダー「……そうか」

 

エリザベス「……あなた」

 

アレクサンダー「エリー……私の後ろに」

 

ジリジリと近づいてくる兵士たち

近づくに合わせて一歩ずつ後方に下がっていく皇帝夫婦

 

アレクサンダー(あの武器……アークが持っておる武器に似ておる。……いや、あやつはアリスに忠誠を誓っている身だ。だったら……一体だれが?)

 

「それじゃ、遺言はあるか?」

 

アレクサンダー「一つ提案をいいか?」

 

「了承する気はないが聞いてはやろう」

 

アレクサンダー「私の命を差し出すからエリー…私の妻は見逃してくれないか?」

 

エリザベス「皇帝陛下!?」

 

突然の発言に後ろにいた妃が驚愕する

 

「理由は?」

 

アレクサンダー「別に私を殺せば世界中に自慢やら何やらできろう……だが無意味な殺傷は貴様らもやりたくないだろ?」

 

「……」

 

アレクサンダー「だからだ……私を殺しても構わん、がエリーだけはどうか殺さないでほしい」

 

「随分と妻思いだな?」

 

アレクサンダー「はっはっは! エリー以外で妃にする奴なんぞいないわ!!」

 

「では約束は守ろう」

 

エリザベス「いけなせん皇帝陛下!! 私も御一緒に!!」

 

アレクサンダー「いや、いいんだエリー……クロエたちを頼んだぞ」

 

エリザベス「……陛下」

 

皇妃は皇帝の服の裾をつかみ制止させようとするが皇帝に優しく笑われて止められる。

 

アレクサンダー「では……頼むぞ」

 

「ふん、その度胸だけは認めよう」

 

カチリっと皇帝に銃口を向け……

 

 

ッド

 

 

放たれた銃弾は皇帝の体を貫く……

 

 

エリザベス「うぐ!?」

 

 

アレクサンダー「ッな!?」

 

……ことはなく放たれた銃弾は後方にいたエリザベス皇妃の腹部に命中した。

皇妃の腹部に命中した5.56弾は肉を裂き血が滝のように出てきた。

 

「生かしてやんよ。お前(皇帝)が生きている間はな」

 

アレクサンダー「貴様らぁぁ!!!!」

 

妻が怪我をさせられて激高した皇帝は自身の得意な雷魔法で殺そうとした兵士を焼き払おうとしたが

 

アレクサンダー「ッ!? ()()()()()()()()()()!?」

 

「おいおい? ただでさえ「雷神」って呼ばれていたエルフに何の対策もなく攻めてくるわけないだろ?」

 

そういいリーダーの懐から出したのは小さな不気味な色を出すランタンのようなものだった

 

アレクサンダー「そ、それは?」

 

「これは「()()()使()()()()()()()」さ。範囲はちと狭いが範囲内にいる魔法使いの魔法を使用することができなくなるものさ」

 

勝ち誇ったような顔をしながら説明をするリーダー

これは以前アークがシン・カーニバルに冤罪をかけられ決闘を申し込まれた際にアークに繋がれていた鎖の応用版だ(「十四発目 ピューパ戦=敵終了のお知らせ」を参照)

第一、あの鎖は本来対アーハム帝国用に作られたもので当時のバサビィ共和国は虎視眈々と力をつけアーハム帝国を滅ぼす機会をうかがっていた。

アーハム帝国はエルフの国でエルフのほとんどが魔法を得意としており、このリーダーが持っている道具は完全にエルフにとっては天敵になりうる代物だ。

 

「これがある限り貴様は雷神などではなくただの老人になる」

 

アレクサンダー「くそ……貴様らは血も涙もないのか……」

 

「ああ? エルフなんぞ、そこら辺にいる虫と同じじゃないか?」

 

アレクサンダー「っは! ほざいてろ、たとえ殺しても……」

 

第一皇女(クロエ)第二皇女(アリス)が仇を取ってくれるっか? ぷ…はっはっは!!エルフ風情が!! 人間に歯向かえる虚勢は褒めてやるよ!!」

 

アレクサンダー「ふん……貴様らの方が虚を張っているのでは?」

 

「黙れ虫が!!」

 

 

ッゴ!!

 

 

アレクサンダー「っぐ!?」

 

XM8のストック部分で頭部を殴られよろめき血を流す。

 

「っち、興ざめだ。エルフごときが誇り高き人間に話しかけてもらうだけでもありがたく思えよ」

 

カチリっと皇帝の額に銃口を突き付ける

 

「さようならだ。()()()()()()()()()()()()

 

アレクサンダー「……それが貴様らの目的か」

 

「ああ、この世界は種族が多すぎる。 魔法が一番だと妄信するエルフに世界を滅ぼそうとする魔族がいる世界だ。種族がいるから戦争が終わらんのだ。俺たちはこの世界を平和にするために行動しているのだ」

 

アレクサンダー「……いや、そういう貴様らが今争っているのでは?」

 

皇帝が矛盾しているのではっと指摘するが

 

「……死ね」

 

一瞬止まったがリーダーは気にしないことにしトリガーに指をかけようとしたが

 

アレクサンダー「……時間稼ぎはこれくらいでいいだろ?」

 

「? 誰に言って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシャァァァァァァァァン!!

 

 

 

 

 

 

太陽の光が差し込む窓を突き破り現れてのは黒い戦闘服に手にはFN SCAR-H Mk.17で頭は特徴的なハゲ

 

アーク「ciao!!」

 


 

さて、全力でサイボーグの跳躍力に無理を言わせやって来たんだが……もうここまで来ていたとは

警備は何してんだ!?

 

「ごは!?」

 

「っ死神!?」

 

窓を突き破って表れたのは歌う死神ことアークだった。

突き破ってきた瞬間、運悪く進路上にいた部下の一人がアークの回し飛び蹴りを顔面にもろに受けてしまい壁際まで吹き飛ばされてしまい気絶してしまった。

リーダーはアークだと分かった瞬間、XM8をアークに向けてトリガーを引こうとしたが

 

アーク「I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)

 

アークが先に自身の能力の一つを使用し世界を遅く……正確にはゆっくりと見えるようにした感じだが……なり敵が放つ銃弾は「どこに飛んでいき」「何秒後に自分に当たるか」「どうすれば避けられるか」を計算した。

 

アーク(……俺が先に殺せるな)

 

ゆっくりとした世界の中、四人に銃口を向けられているがアークは慌てることなくまず目の前にいるリーダーと思わしき人間に標準を向け

 

ズドン! ズドン! ズドン! ズドン!

 

放たれた四発の7.62mmは見事兵士たちの脳天を射抜きその尊い命を刈り取った。

 

アーク「……ふぃー、皇帝陛下、皇妃様、お怪我はありませんか?」

 

アレクサンダー「私は軽傷だがエリーが!!」

 

エリザベス「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

ふと皇帝から視線を外すと皇帝の後ろに腹部から血を流し手を抑え止血しようとしている。

 

アーク「ッ!? 皇妃様!?」

 

アレクサンダー「アークと同じような武器でやられた!!」

 

アーク「俺と? 一体……ッ!? なんで!?」

 

殺した際に敵が自然すぎて気が付いていなかったが……敵の死体の手にはXM8が握られていた。

 

アーク(なんでここに次期アサルトになれなかった銃が!? ……まさか、あの襲撃者(ニゴウ)か!? い、いやそれより先に皇妃様を!!)

 

なぜここに自分の世界の武器があるかの考察は後にして先に皇妃を治療するため医療キットを召喚する。

 


 

以前のポイント 13925

 

生産

医療用キット 1

 

合計ポイント 13924

 


 

召喚したキットの中から鎮痛剤やハサミを取り出す。

 

アーク「皇帝陛下、回復魔法は心得てますか!?」

 

アレクサンダー「あ、ああ!!」

 

よし、回復魔法ができるなら安心してできるな

確かほとんどの銃弾は鉛でできていて体に悪いから早めに取り出した方がいいだろう。

 

アーク「エリザベス様、痛みを我慢はできますか?」

 

エリザベス「ええ……この痛みなんて愛している私の娘を生んだ痛みよりへっちゃらよ!!」

 

アーク「……では、我慢してくださいね!!」

 

ピンセットを取り出し先を皇妃の腹部の傷に入り込み弾丸を取り出そうとする。

 

エリザベス「あ、ぐぅぅ!?」

 

アーク「あと少し……取れた!!」

 

にくにくしい音を立てながらピンセットの先に弾丸が挟まれており無事取り出せた。

急いで包帯を取り出し腹部に巻き付けていく。

 

アーク「ふぅ……あとは回復魔法で回復させて安静にしておけば大丈夫です」

 

エリザベス「え、えへへ……こんなの虫でも止まったかと思ったわ」

 

アレクサンダー「よ、よかった……っは! アリスは!?」

 

アーク「アリス様は現在学園におりアリス様の命令で救助に来ました」

 

アレクサンダー「娘たちにケガは!?」

 

アーク「無事です……それより、皇帝陛下。来た際にぱっと見で見た程度なのですが敵はこいつら以外にもいますよね」

 

アレクサンダー「正確な数はわからんが門のある広場から爆発音が聞こえたからまだいるであろう」

 

アーク「……ふむ、そうですか」

 

現状を把握したアークはFN SCAR-H Mk.17を担ぎなおすと恐らく爆発で壊されたのであろう扉に向かう。

 

アーク「皇帝陛下……少し時間をもらいます」

 

アレクサンダー「どういう……ああ、そういうことか……どれくらいかかる?」

 

アーク「夕食までには」

 

アレクサンダー「……よろしい、では私はここにおろう」

 

アーク「ありがとうございます」

 

皇帝の許可を得た後、扉を出て廊下を渡る。

え? 今から何するのかって?

 

 

ゴミ掃除(皆殺し時間)ですが?




どうもせっかく完成したのになぜか保存されてなく全部書いたのが消えたのとネタが思い浮かべなく心が折れてた零城です

あと皆さんに一つ聞きたいことが
もうすぐでこの話も100話になりますが100話記念で「アリスが主人公の物語」をやろうかなって思っているんですがどうでしょうか?
零城的にはやりたいけど……またネタが思い浮かべなくて投稿が遅れる懸念が出るんですよね(汗)

次回はバサビィ工作員とアークの銃撃戦を予定しております


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九十二発目 銃撃戦

感想も
レイン・ワールド さん
素人小説書き さん
ヴェノム さん
シャルホスト さん
ヘタレ王子 さん
お昼寝須磨さん さん
ありがとうございます!!


アーク「……吐け」

 

「い、言えるか!!」

 

やぁ、みんな

突然変な奴らが攻めてきて対処に追われていてご機嫌斜めなアークだ。

多分……いや、確実にこいつら襲撃者(ニゴウ)の仲間だろうな。

 

アーク「え~? 仲間は?」

 

「ひ、一思いに殺せ!!」

 

先ほど皇帝の部屋を出た後、とりあえず攻めてきた人数と戦力を知りたいので一旦広場側に移動し目の前を通りかかったテロリストを物陰から

 

アーク「やぁ☆」

 

「はぁ☆」

 

物陰から飛び出し背後から攻撃した。

敵は二人いたが腰からマチェーテを取り出し片方の敵の首を切り飛ばした。

もう片方の相方は突然の攻撃と仲間の死に硬直したがようやく正気に戻り叫ぼうとしたが

 

 

ッガ!!

 

 

アーク「あっぶね、あと少しで叫ばれるところだった」

 

「もぐぅ!? もぐぅ!?」

 

首に刃をあて捕まえた。

んで、尋問中なんだが……こいつ、中々口を割らないな。

 

アーク「しゃべってくれねぇか? こちとら時間がないんだわ」

 

「な、なにもない!!」

 

アーク「はぁ……ならいいか。楽にしてやるよ」

 

そういうとまを首にあて首の頸動脈を切り裂き絶命された(ちなみに現実世界では喉笛を切られただけでは死にはしません)

尋問していた敵の首から血が噴水のように吹き出てピクピクト痙攣した後、冷たくなり死んでいった。

 

アーク「……あ、廊下……まぁ、いいか」

 

廊下が血で汚れてしまったが妥協してもらお。

 

アーク「さて、情報も聞き出せなかったし……見つけ次第殺す(各個撃破する)か」

 

こういう時にメタルギアのDDがいたらなぁ……

かわいいし、壁の向こう側の敵を教えてくれるし、あともふりたい

 

有力な情報も聞き出せず落胆し移動しようとしたが

 

 

ザ……ザザ……

 

 

『こちら撤退準備部隊、広場の騎士が城に集まりだしている。急いで撤退した方がいい。どうぞ』

 

アーク(お? 今のは……)

 

どこからか声が聞こえてき探すと殺した敵の胸元に奴らの通信機があった。

こいつは使えそうだな。

 

アーク「あーらよっと、失礼しますよ」

 

胸元にあった通信機を取り上げると通信機に耳を当てる。

すると声が聞こえてくる。

 

『……おい、リーダー? 聞こえてるのか?』

 

アーク(悪いがそのリーダーはさっき死んだぞ)

 

『……別動隊聞こえるか?』

 

『こちら別動隊、どうした?』

 

『実行部隊との連絡が取れない。もしかしたら皇帝に返り討ちにあった可能性がある。至急、向かってくれ』

 

『了解した』

 

あと、せめて暗号とかで会話しろよ。なにバリバリ日常語で会話してんだよ。

これ、よく見たらオープンチャンネルじゃねぇか

 

アーク(こいつら……銃を持ってたり俺が突入した時の動きから見るとド素人ではなさそうだな)

 

でも、さっきの通信から見ると少し訓練仕立て感が否めないんだよな

なんか、聞きかじった程度の練度だな。

 

アーク(それにさっきのXM8も……いや、先にこいつらの制圧からだ。それに別動隊とやらがここに来るみたいだしな)

 

それに負傷した皇帝陛下夫婦がここにいるので去るわけにはいかない。

だが、数では負けているが地の利はこちらにある

どんな多勢に無勢でも地の利(城内構造)を利用すれば勝機はある、あとは気合と練度勝負だ。

 

アーク(さて、どうやってお迎えすか……お? これは……)

 

敵から奪った通信機の周波数を調べiDROIDに合わせたのちアークはおそらくもう間もなく来るであろう別動隊に備えた。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……クリア」

 

「……ったく、どこに行ったんだ?」

 

数分後、アークが去った後の廊下に十人の別動隊がやってきた。

全員、XM8を構え円陣で死角をなくすように組んでいる。

 

「実行部隊との連絡は?」

 

「まだつきません」

 

「そうか……」

 

「死神でしょうか?」

 

「……いや、時間的にあり得るな。仮にだが連絡が付かない原因は死神のせいだったら戦闘は控えてニゴウを呼べ」

 

「ちなみにニゴウは今何してるんですか?」

 

「さぁな? 道具がどうこうしても俺らには関係ない」

 

周囲を警戒しながら実行部隊が行ったであろう皇帝の部屋に向かう。

水を打ったように静かな廊下を進んでいくと

 

「ッ!? 前方!!」

 

「……あれは」

 

部隊員の一人が廊下の前の方に指をさすとそこには

 

「……血?」

 

そこには生々しい血の海が広がっておりまだ新しい感じだった。

しかも、その血は奥の扉に何かを引きずられた跡を残していた。

 

「やられたようだな……」

 

「死神か?」

 

「……その可能性は捨てきれんな。おい、準備部隊に連絡しろ」

 

「了解……こちら別動隊。死神がいるかもしれない、誰かの血を確認した。注意されたし」

 

 

ザ、ザザ……

 

 

『了解した、こちらはまだエルフどもの騎士に魔法使いの相手をしているが余裕はあるぞ』

 

「わかった。こちらもできる限り速やかに終わらせる。オーバー」

 

仲間との通信を切り、どうするかを決める。

 

「あの部屋に血の跡があるから確認しに行くぞ」

 

すでに死んでいるであろう仲間の死体を確認するため部屋の中に入ることにする。

通信機を切ったのでしんっと静まる返った廊下を移動し血の跡が続いている部屋に向かっていく

 

「ん? 開いているだと?」

 

跡を追っていくと一つの部屋にたどり着いたが扉は開いており……

 

「いたぞ!!」

 

部屋の中にはかつての仲間……死体の山が血の海の真ん中で倒れていた。

だが、ピクリとも動いていなかった。

 

「……死んでいるか」

 

流れている血の量から考えて失血死だろう。

 

「……回収しますか?」

 

「いや、時間がないし多い。だが、身元を判明されたら困るな……燃やすか」

 

このまま死体を放置してしまうと装備や死体から身元の判明などに利用される可能性があるので燃やして隠滅させようと部屋の中に入ろうとする。

 

 

ひょこ

 

 

「……クリア」

 

扉から中を覗き左右を確認する。

異常はないことを確認し報告する。

 

「よし、誰か燃えるものを……」

 

取ってこいと仲間に指示をし部屋の中に入ろうとしたが……

 

 

クン

 

 

「ん? なんだこれ?」

 

足に何か引っかかっていた。

それは細いワイヤーみたいなもので足に引っ掛けて転ばせる罠にしては耐久性に問題があるような代物だった。

 

「っち、邪魔だな!!」

 

仲間が殺されて苛立っていたその人間は足に引っかかっているワイヤーを外そうと蹴り飛ばした瞬間

 

 

キン!!

カラカラカラ……

 

 

どこからか()()()()()()()()()()()()()()()が聞こえてきた。

 

「何の音d……これは?」

 

ふと足元を見るとそこには()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ッ!? グレネーd」

 

 

ズドォォォォォォォォォォォン!!

 

 

足元に転がってきたグレネードは叫ぼうとした隊員の視界を白く塗りつぶしこの世から存在を消し飛ばした。

爆風は部屋を破壊し、金属片は周りにいた人間の肉を裂き骨を断ち運が悪いものは命を刈り取られてしまった。

 

「く、くそ!! 罠か!!」

「足が!? 足がぁぁ!!」

「おい、お前ら落ち着け!!」

 

現場は混乱した瞬間

 

 

もこっ

 

 

アーク「……もらった」

 

 

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

なんと、()()()()()()()()からアークがFN SCAR-H Mk.17をこちらに構えながら出てき、引き金を引き混乱している敵をあの世に行った仲間の所に逝かせた。

 

アーク「ふぃ~……くっせえわこれ」

 

全身血だらけになりながらアークは死体の山から出てくる。

 

アーク「前のオーク・オードとの戦いを参考にしたんだが……臭いからもう二度とせんどこ」

 

扉に即席のグレネードトラップを仕掛けたんだが……本来は引っ掛けった瞬間に(さっき殺した兵士の)グレネードのピンが外れて足元に転がって爆発する予定だったがピンが思いのほか硬くて焦った。

俺は爆発の後、すぐに攻撃ができるよう死体の中に隠れていた。

 

アーク「『真のハンターはまず足元からだ』っていう名言(虹6より)どおり、案外かかるもんだな。さーってと……さっきの爆音で来るだろな」

 

体についた血を払いながらどうするかを考える。

恐らく、さっきの爆発で撤退準備部隊とやらも異変を感じてくると思うが……おそらく来ないだろう。

実行部隊も別動隊も全滅したのに部隊の数を裂いてまでここに来るのは思えない。

 

アーク「ってなわけで広場に向かうか」

 

確か、広場で騎士たちを足止めしているみたいなことを言っていたはずだ。

アーハム帝国の警戒をすり抜けてこの城に攻撃するとしたら人数はそこまで多くないはずだ。

さっきの巡回の奴らを除けばだが残りの大部分は広場にいるだろう。別に狸の皮算用ではないがこいつらを叩いて城全体に降伏するよう叫べば残っていた伏兵も出てくるだろ。

 

アーク「はぁ……俺のFN SCAR-H Mk.17も血でこんなに汚れてしまったし……早く終わらせて洗浄するか」

 

もうほぼ無意識な感覚で持っている武器のリロードを済ませた後に移動を開始する。

サイボーグの性能のおかげで人間では人類最速(ウサイン・ボルト)並みの速さで廊下を走るを超えて駆けていく。

いつもは執事やメイドが行ったり来たりしてこのままいけばアリスの部屋が見えてくrのだが今じゃ戦場に変わっている。

しばらく走っていると硝煙とと血が混ざったような匂いがしてきた。

それも広場に近づいていくうちに濃くなってきた。

そして、目の前の扉をそっと開けると

 

アーク「……いた」

 

前に勇者がきたときに使った舞踏会のホールに到着したが……もはやあの時の煌びやかな会場の景色の欠片もなく

 

 

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

「殺せ殺せ!! こっから一匹たりとも行かせるな!!」

 

「くそ! 陛下を助けるんだ!!」

 

アーク「わーお、戦場」

 

そこはまるで戦場だった。

ステンドグラスは割れて壁には赤い絨毯のような誰かの血と死体と腐敗集、土煙に悲鳴と舞踏会の時とはかけ離れた光景が目の前に広がっていた。

そんな中でアーハム帝国の騎士と敵が戦っていた。

 

アーク「戦っているっというより一方的に殺されているがな」

 

この舞踏会で使ったホールは広く外にも出れる出入口と反対側にはホール全体を見まわせれるテラス付きの二階建てなんだが、外側の方に盾を構えた騎士がおりジリジリト前に進もうとするが

 

 

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

「ぐは!?」

「ぎゃぁ!?」

 

盾を貫き銃弾を浴びてしまい全身から血を流し倒れてしまった。

一歩、敵側はというと

 

「リロード!!」

 

「了解、カバー!」

 

「二匹来たぞ!!」

 

「撃ちまくれ!!」

 

アーク(連携も取れているようだな)

 

机や椅子で作った即席バリケードの中から銃口を出し、騎士が近づいたら引き金を引き、弾がなくなったら仲間にカバーしてもらいながらリロードする。

リロードは少々ぎこちないができてはいる。

 

アーク(騎士たちはちかづこうにも撃たれるし敵はいい感じのバリケードを作っているから行けない……か)

 

ならエルフが得意の魔法を使えばいいかもしれないが

 

アーク(さっきから魔法が出てきてないところを見るに……なんかで使えないのか?)

 

双眼鏡を出し敵の陣地を見てみると……

 

アーク(なんだあれ?)

 

敵の陣地はバリケードでよくは見えなかったが隙間から不気味な光を放つランタンみたいなものがあった。

周りは近代的な装備をしている中、それだけ場違いなものがあり一瞬で看破した。

 

アーク(あれが原因臭いな)

 

あれを壊さない限り騎士たちも前には出れまい。一応、ワイバーンを使い魔にしている魔法使い間もごく少数だがいるのだが王内で戦っておりドラゴンも出てきた瞬間にハチの巣にされるので出ていない(その証拠に一部の騎士はハチの巣にされて死んだドラゴンの死体を壁にして隠れている)

だが、幸運にも俺が出てきたのは敵の背後にある扉からだ。

 

アーク(さて、一暴れするか)

 

その前にっとアークは双眼鏡を出して敵を凝視すると

 

 

ピーーーーー(スキャン中)

Scan completed(スキャン完了)

 

 

アーク(ほんと、どういう技術なんだ?)

 

アークがしたのはメタルギアTPPであった敵をスキャンする機能だ。

前にクロエが人質にされた事件の時に使ったが今回もお世話になりそうだ。

スキャンすると敵の体の構造に持っている神様特典とかがわかるのだが……やっぱり一番の肝は壁越しで何をしているのかがわかる機能だろう。

スキャンすれば壁越しでも撃っているのか李r-度しているのかがわかるのだ。

 

アーク(数は……10以上はいるな。FN SCAR-H Mk.17も準備よし……さて、行くか)

 

 

すぅ~……はぁ~……

 

 

深く深呼吸をし吐く

そして、

 

 

バァン!!

 

 

決意を固め扉を蹴り開ける。

 

「ッ!? 死g……」

 

アーク(おっせぇよバーカ)

 

突然、後ろの扉が飛んできたっと思ったら中から死神が出てきて驚愕する敵の顔面に銃口を向けるアーク

 

 

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

アーク(まず一人)

 

顔面を7.62mmで耕された敵が倒れていくがアークは見向きもせず次の敵に銃口を向ける。

先ほどの敵が叫んだせいで気が付いたのかすでにアークのXM8を向けるが

 

アーク「ふん!!」

 

 

斬!!

 

 

腰のマチェーテを取り出し特典の補佐を受けながら思いっきり投げる。

綺麗に回りながら飛んで行ったマチェーテは見事敵の顔を真っ二つにかち割った。

 

アーク「二人!!」

 

次のターゲットに移ろうとしたが

 

アーク「間に合わんな」

 

自分たちの銃声とは違う音と叫び声を聞こえてのであろう、二人の敵がこちらに銃口を向けており今まさに引き金を引くところだった。

今から隠れようにも間に合わないと判断したアークは横で膝から崩れようとしていた頭をかち割った死体の裾をつかみ自分の前に出して盾になるように構えた瞬間

 

 

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

敵のXM8の5.56mmがアークに向かって飛んでいくが死体に阻まれてしまう。

 

「くそ! あの野郎!!」

 

仲間を盾にされ激高し引き金を引き続ける。

が、

 

 

カチッ

 

 

「弾切れ!?」

 

ヤケクソで撃ち続けたせいで弾のことを忘れてしまい二人とも弾切れを起こした。

急いでリロードしようとするが

 

アーク「check(取った)

 

盾にしていた死体を投げ捨て構え引き金を引く。

引いた瞬間、敵は血しぶきをあげながら倒れていく。

 

アーク「四人っと」

 

だが

 

「死神だ!! 死神がきたぞ!!」

 

アーク「……バレるか」

 

残りの6人がアークの存在に気が付き銃口をこちらに向け発砲してくる。

流石にアークも先ほどの死体は使えないので物陰に隠れる。

 

アーク「はぁ……ったく、面倒だな」

 

そっと物陰から敵を把握しようとするあ

 

 

キュンッ!!

 

 

アーク「アブな!?」

 

覗いた瞬間に目の前を弾丸が通り過ぎて行った。

アークが隠れている物陰に向かって敵が集中放火してきてのだ。

 

アーク「くそ、出ようにも出れないな」

 

FN SCAR-H Mk.17のマガジンを遠心力で外し新しいマガジンを差し込む。

 

アーク「……位置さえわかればな」

 

撃とうにもどこから撃っているのかがわからない

物陰から出て狙って撃つより最初から場所がわかってから撃った方が短い時間で済む。

一応、先ほどスキャンはしたので場所はわかるが数が数なんだよなぁ……

 

アーク「一対六って……現実では無理げーだろ」

 

助けてドラ●もん(オセロット)って言いたいが来るわけがないので自分で何とかするかっと結論を出しどうするか考えていると

 

 

ドドドドドドド!!

 

 

「「「「うおおおおおおおおおおお!!」」」」」

 

アーク「ん? なんの……おう」

 

外の方から何かが走ってくる音が聞こえ物陰から見てみると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

なんか、万歳突撃のそれみたいに見えてしまいアークでさえ少し恐怖を感じた。

銃弾が騎士からアークに向けられたので突撃するチャンスが生まれ騎士たちが総勢で突入してきた。

 

「っち! エルフだ!! 先のエルフを始末しろ!!」

「バカ言え!! 先に死神だ!!」

 

敵側も先にどっちを先に対処するかで別れてしまい三人ほどがアークから銃口を外しエルフたちに向けた。

 

アーク「チャンス!!」

 

この隙を逃さまいとアークも物陰から出てFN SCAR-H Mk.17の銃口を向け

 

アーク「I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)

 

自身の神様特典を発動させた。

すると騎士たちの怒声は遠くなっていき世界もゆっくりとなって行く。

 

アーク(右肩に0.2秒、左わき腹に0.1秒か……思いのほか糞IMだな)

 

特典のおかげで敵のXM8の銃口から赤い線が伸びてきてアークの体を捉えた。

その赤い線に沿って弾丸が迫ってくる。

 

アーク(少しかがんで……脇腹のは右回転で避けるか)

 

結論が出せたアークは行動に移る。

 

 

バッ!!

 

 

「嘘だろ!?」

 

敵もまさかこんな銃弾の雨の中を突入してくるとは思っていなかったのか驚愕するが急いで銃口をアークに向ける……が

 

アーク「……すぅ」

 

アークに対しては無意味だった。

 

ザザッ!!

 

走った勢いをそのまま利用し膝たちでスライディングをし右肩に当たりそうだった銃弾を避け

 

ザザァァァ……

 

膝たちのまま体を思いっきり回転させ銃弾を避けていく。

人間の体だったら不可能な動きだがサイボーグなので無理やりすれば行ける。

 

 

カチッ

 

 

「う…そ……だろ」

 

銃弾をすべて避けられしかも弾切れを起こすというミスを犯してしまった敵の絶望とした顔面にアークのFN SCAR-H Mk.17のサイトが捉える。

 

 

ドドドドドドド!!

 

 

アークの弾丸は見事こちらを狙っていた三人の敵を殺した。

あとのエルフを狙っていた三人もこちらに銃口を向けるが

 

 

「「「「「おおおおおおおおお!!」」」」」」

 

 

「しまっ!? エルフがズシャァ!!ぐはぁ!?」

 

「死ね!! 蛮族が!!」

 

突入してきたエルフの騎士の剣によって惨殺されていった。

 

「ふぅ……あ、アーク殿!! 助かりました!!」

 

アーク「ああ!! 怪我人は!?」

 

「数十名の怪我人がいます!!」

 

アーク「わかった!! 皇帝陛下は部屋に皇妃様と一緒にいる!! 怪我もしているから向かってくれ!!」

 

「わかりました!!」

 

アーク「ふぃー……ようやく終わった」

 

こうして敵は全滅し城内の安全は確保できた

 

アーク「あ、そういや……あの襲撃者(ニゴウ)はどこに行ったんだ?」




どうもモンハンワールドアイスボーンのムフェトジーヴァのBGM「幽衣から解き放たれし王」とか某黒龍の「舞い降りる伝説」を聞くのがブームになっている零城です
序盤のコーラスがすこ中のすこです(あと「白いドレスの少女」のPixiv画像が作者の性癖にドストライク)

今回は異世界で初めて(ニゴウは除く)の人間との銃撃戦でした!!
いやはや……難しい……

次々回ぐらいにまたニゴウとの対決を入れようかな?(最近戦闘多すぎ問題)


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九十三発目 カオスすぎる現場

感想も
素人の小説書き さん
カイト改 さん(二回来た)
ヘタレ王子 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
お昼寝須磨 さん
シャルホスト さん
ありがとうございます!!

誤字脱字報告も
レザルティン さん
ありがとうございます!!

ちょっと今回は駄作です
メリー苦しみマス(クリスマス)で作者の心がズタズタなので……
あと、今回は残酷(いろんな意味で)な表現が出るので注意してください


アーハム帝国の帝都の中心にあるアーハム城にて突如、攻撃を受けた。

死傷者は多数出たがアークの活躍により襲撃者は全員鎮圧し事件は終息した。

 

アーク「それじゃ、あとは頼んだぞ!!」

 

「はい! アーク殿もお気をつけて!!」

 

……が、アークの仕事は終わらない。

城の安全と皇帝陛下の生存は確定できたが自分の主人(アリス)が残っている。

城の広場では騎士たちが怪我人を運んだりしているがアークはその横を通り過ぎていき城の外に出て学園に向かう。

本当は自分も手伝ってあげたいが今、アリスのいる魔法学園では勇者のそっくりさんがアリスをターゲットに襲っているので全速力で向かう。

 

アーク「……頼む! 間に合ってくれよ!!」

 

城を出た後、最短距離で向かうため住民が住んでいる家の屋根に飛び乗りサイボーグの跳躍力を最大限に使用し屋根の上を駆けていく。

多少、足に力を入れすぎて屋根の瓦が数十枚破壊してしまったが後で皇帝陛下に請求させておこう。

 

アーク「……見えた!!」

 

しばらく走っていると自分の家でもある魔法学園が見えてきた。

白い煙を吐いているが火事は起きて無いようだ。

 

シーベルト「ッ!! アーク君!!」

 

アーク「先生! 現状は!?」

 

シーベルト「アーク君のおかげで全生徒、グランドに避難して怪我人も少数だよ!!」

 

アーク「わかりました!! では!!」

 

校門にいた担任の先生から現状をしり怪我人がいないと確認すると自分の家に向かって走る。

アリス達にはグランドに避難は間に合わないのでアークの家に避難し来るまで籠城しておけと支持をしておいた。

それにM60E4も渡しているから万が一糞勇者どもが襲われてもリンが何とかしているだろう。

 

 

ズダァン!!

 

 

魔法学園の敷地内に入っても走る速度を落とさずに家に向かう。

道中の道端では恐らく死んだ(すでに死んでいるが)勇者の死んだときに蒸発した後が残っており、それが無数にアークの家に向かって残っている。

 

アーク「……いた!!」

 

最後の跳躍で自分の家が見えた。

とりあえず家に損傷がないところを見るにアリス達は生きているんだろう。

だが、まだ数体ほどの勇者が家に向かっている。

すると

 

バァァァン!!

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

アーク「銃声!?」

 

誰かが銃……おそらく渡したM60E4だろう……で戦っているんだろう。

 

アーク「早く行かないt……え?」

 

アークは家に到着をして……驚愕した。

まぁ、結果的に言うとみんな無事だった……んだが

 

 

ドドドドドドドドドドド!!

 

 

ノエル「あはははははははは!!」

 

アリス「ちょっとレイ!? 放しなさいよ!?」

 

レイチェル「……キョニュウコロス」

 

 

アーク「……どういう状況?」

 

あ、ありのまま今起きている現状を話そう!!

 

 

M()6()0()E()4()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

な、なにを言っているのかわかねーと思うが俺も(以下略)

 

リン「あ、助手。お帰り」

 

アーク「あ、リン。とりあえず説明を」

 

そんなカオスな光景を呆然と見ていると横からリンがひょこりと出てきた。

 

アーク「なんでこうなった?」

 

リン「えっと……なんて言っていいのかな……まぁ、見ての通りだよ」

 

アーク「余計にわからん」

 

リン「えっとねぇ……」

 

そして、リンはぽつりぽつりと話す。

 


 

回想シーン

 

それはアークがアリスの許可のもと皇帝陛下を救いに城に行った数分後であった。

 

レイチェル「たぁぁぁぁ!!」

 

「あぎゃぁ!?」

 

レイチェルが付与魔法で炎をまとわせた剣で勇者の首を刈り取る。

飛んで行った勇者の生首は切られてもなお体は起き上がり顔はうがうがっと叫んでいるが

 

レイチェル「ふん!!」

 

止めと言わんばかりに勇者の顔面に剣を突き刺した。

すると、死んだ証拠に体が蒸発していった。

 

レイチェル「ふう……ほんと、いったい何体来るんですか!?」

 

さっきので25体目でいったん休みたいが次々とおかわりが来る。

一呼吸置き、再度剣を抜いて果敢に切り伏せに行こうとした瞬間

 

クロエ「レイ! 横によけなさい!!」

 

レイ「ッ!!(バッ!!)」

 

後方にいたクロエがレイチェルに命令すると

 

クロエ「ウィテカー!! あいつらの足を止めなさい!!」

 

リン「了解しました」

 

レイチェルが進路上からいなくなったのを確認すると二人は魔力をこめていく。

 

リン「”零下の世界にいざ、誘おう!!「アイスワールド」”!!」

 

クロエ「”地獄の炎、辺獄の虚無よ、今こそ一つになりて無に還さん「ヘル・ノヴァ」”!!」

 

リンは氷魔法で迫りくる勇者の群れの足元を凍らせて動けなくさせた上にクロエの最上位の炎魔法が迫ってくる。

クロエの炎魔法が着弾した瞬間、気化爆弾が落ちたような爆発音と衝撃波で勇者たちは焼かれ身体を粉々にされていった。

常人なら死ぬような威力だが

 

「あつい? つめたい?」

「いたいね! いたくないね!」

「ありす! くろえ! のえる!!」

 

クロエ「っく! アークから即死級のではないといけないと聞き、かなり魔力をこめましたがまだ生きているのがいるとは……」

 

爆炎が晴れると4割は爆破で蒸発か炎で上手に焼けたかの二つだが残りの6割が肉体の再生しこちらに向かってきた。

 

リン「ここまでくると一周回って魔族ですよね」

 

隣にいるリンもげんなりとした顔で勇者たちをみる。

 

クロエ「私は情熱的な男性は好きだけど狂気レベルのは求めてないわ」

 

自分の名前を叫び名が迫ってくる勇者たちに再度魔法で攻撃しようとする。

 

クロエ「ああ、もう! 早く帰ってきなさいよアーク!!」

 

愚痴りながらも迫りくる勇者に向かって魔法を打ち続けるクロエ。

 

「くおえ!!」

「いっしょ!! いっしょ!」

 

レイチェル「お姉さまの所にはいかせませんよ!! 行くなら私を倒してから行きなさいな!!」

 

クロエの魔法で4割は消えたがそれでも進んでくる勇者の進路上にれいは剣を構える。

 

アリス「レイ!! 付与いくわよ!!」

 

レイチェル「アリスお姉さま!!」

 

アリス「”神よその剛腕を我に分け与えよ!!「アームドパワー」”!!」

 

レイチェル「ありがとうございます!! さぁ、行きますよ!!」

 

近接はレイチェルが担当し遠距離をクロエとリンが対応し怪我したら一応いるノエルが回復させ戦っているレイチェルをアリスが付与魔法で援護する

(あれ? この女子たちでダンジョン攻略したら余裕で攻略できるんじゃね?)

再生しながらも迫ってくる勇者にアリスから付与魔法を受け剣を振り続けるレイチェルだが

 

「くろえぇ~ありすぅ~」

「おんなぁ!!おんなぁ!」

「おで、ゆうじゃ!!」

 

レイチェル「え、ちょっと!? どこに行くんですか!?」

 

どういうわけかほとんどの勇者たちはレイチェルを無視しアリス達の方に向かっていった。

まるでレイチェルなんて眼中にないかのように無視してアリスの方に向かっていく。

 

レイチェル「魔剣士の私を無視とはいい度胸ですね!!」

 

レイチェルは剣と武器の付与魔法しか使えないが近接戦では姉二人より長けており自分が壁になることで遠距離担当の姉たちが攻撃できるので抜けられるのは非常にまずい。

 

レイチェル「”光の聖霊よ、その光で闇を追いかけたまえ「シャイニングウェーブ」”!!」

 

刀身に光が灯り鞭状になった。

 

レイチェル「はぁ!!」

 

まるで蛇のようにうねりながら勇者に向かっていく。

 

 

ザシュゥ!!

 

 

「ぎゃいん!?」

「あひゃぁ!?」

 

レイチェル「まだまだ!! たぁ!!」

 

自ら勇者の群れの中に飛び込み剣を嵐のようにふるい続ける。

鞭状になっているので変則的な動きをするので一回振るえば三体の勇者の首が飛んで行った。

 

レイチェル「すぅ……っは!!」

 

着地と同時に飛ぶ、組体操選手のリボンのように勇者を殺していく。

それはまるで妖精のように華やかで可憐だった。

 

レイチェル「よし、これで……はい!?」

 

これでヘイトはこちらに向かって進行も止まり自分に向かうと思ったが

 

(無視)

(無視)

(無視)

 

レイチェル「なんでですの!?」

 

またもや無視され勇者たちはアリスたちの方に向かっていく。

 

アリス「え、ちょっと!? なんであいつらはレイを無視するの!?」

 

アリスたちもなんでレイチェルを無視してこちらに向かってくるのか分からなかった

 

レイチェル「無視するな!!」

 

鬼のような顔をしたレイチェルは追いかけていると

 

 

キキッ!!

 

 

「「「「「はぁ……(糞デカため息)」」」」」」

 

突然、勇者の群れが急ブレーキをしレイチェルをめんどくさそうな顔で睨んできた。

あまりの突然のことにレイチェルは困惑した。

 

レイチェル「な、なんですの?」

 

すると一人の勇者が前に出てレイチェルに指をさす。

 

レイチェル「な!? この第三皇女に向かって指をさすなんて無礼d「ない」はい?」

 

 

「お前、胸、ない。女、魅力、皆無」

 

 

まぁ、つまるところ

 

「お前の胸、貧乳だし女性としての魅力がないから男かと思ったわwwwwwボーイッシュな女性の方がまだ魅力あるよwwwwwえ、なに? 上二人の姉がぼいんぼいんで劣等感あるんすかwwwwwwm9(^Д^)プギャーwwwwwww」

 

ってなか感じだ。

 

レイチェル「こひゅ……」

 

その攻撃はレイチェルにとって十分……てかオーバーキルな破壊力だった。

腕に力が入らなくなり剣を落とす。目の前が真っ暗になって行く。足が魂が抜けたように崩れていく。

そして……

 

レイチェル「……モウヤダ」

 

レイチェルは膝を抱えてその場に座り込んでしまった。

 

クロエ「れ、レイは死んだ!?」

 

リン「この人でなし!!」

 

まさかの攻撃で唯一の前衛が戦線離脱してしまい勇者の群れが雪崩れ込んできた。

 

クロエ「ちょ!? レイ!! 早く起きなさい!!」

 

レイチェル「あははー……今日もいいてんきだなー」

 

クロエ「レイィィィィィィィ!?」

 

再度呼びかけるがレイチェルの心はもうボロボロだった。

 

リン(やばいね!? このままじゃあのよくわからない生物たちがアリス様たちに……あ、そうだ!!)

 

もう目の前まで向かってきている勇者たちにリンはこのままだと全滅してしまうのであるものを使うことにした。

 

リン「あった!!」

 

ガシャリっと重々しい音を立てて持ち上げたのはアークから念のためと置いて行ってくれた銃であるM60E4があった。

一応、助手ことアークから使い方は一通り教えてくれているので問題なく銃口を勇者たちに向けようとしたが……

 

「おんあぁ!!」

 

リン「え、きゃぁ!?」

 

だが、銃口を向けるより前に勇者たちはとうとうアリスたちに到着してしまった。

まるで某ゾンビ映画のように勇者たちがアリスたちに襲いいかかる。

リンにも勇者の魔の手が襲いいかかりM60E4を落としてしまう。

 

クロエ「う、放しなさい!!」

 

「くろで!! ようちゃくおでのもの!!」

 

アリス「いや!! アーク!! 助けて!!」

 

「ありすありす!! いっしょ、おれのもの!! もう、はなさない!!」

 

絶対絶命だった。

手足を抑えられ地面にたたきつけられた少女たちに勇者が群がる。

魔法を打とうにも近すぎて誤射をしてしまう。

 

アリス「いや……助けて……」

 

無数の勇者に抑えられ醜い獣のような目でアリスの体を嘗め回すように見る勇者たちはアリスの制服に手を伸ばし破こう……と思われていた。

 

 

 

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

 

「ぐぎ!?」

「いあた!!」

 

アリス達に群がっていた勇者たちが謎の銃声と共に肉片となって消えていった。

 

リン「え、誰!?」

 

リンも勇者に取り押さえられてM60E4を落としてしまったので射手はいないはずだ。

しかも、この場で銃声を発生できるものはM60E4以外ありえない。

だが、そこにいたのは

 

ノエル「はぁはぁ……」

 

アリス「あのシスター!?」

 

まさかのノエルだった。

M60E4は短銃身タイプでも22.5ポンド(10.2kg)なので女性でも持てないこともない。

 

「のえる?」

「けっこん!!」

「うわき!!」

 

勇者たちも探していた目標の一人であるノエルに気が付くと全速力でノエルに近づいていくが

 

ノエル「……や、やぁ!!」

 

貧弱で戦闘には向いていない肉体に無理を言わせM60E4を迫りくる勇者たちに向けなおす。

そして、トリガーに力を入れ

 

 

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

M60E4の7.62mmの口径から放たれた高威力の7.62x51mm NATO弾は勇者たちの肉体を引き裂き穿てた。

 

ノエル「い、いたいですぅ……」

 

だが、ノエルのほうは初めて銃を撃ったので手や肩が悲鳴を挙げていた。

しかも、初めて撃った銃が拳銃とかではなく機関銃なのでなおさらだ。

M60E4を地面に下ろそうとしたが

 

「のうる!!」

「ころすころす!!」

 

ノエル「っひ!? こ、来ないでください!!」

 

それでも勇者たちが襲ってくるので涙目になりながら引き金を引い続ける。

奇跡的なのかはわからないがアリスたちに群がっていた勇者全員がアリスたちから離れノエル目掛けて走っていく。

 

アリス「た、助かった……」

 

クロエ「大丈夫アリス!?」

 

アリス「は、はいお姉さま……」

 

クロエ「確か、あの子って今日赴任したノエル先生よね? まぁ、助かりましわね」

 

服についた土を落としながら立ち上がるアリスたち

一方ノエルはというと

 

ノエル(な、なんでしょうこの感覚……)

 

M60E4を打ち続けていくうちに()()()()が芽生えてきた

担いで撃っているので腕と肩に伝わる規則的な振動と音。

 

ノエル「……う、うふふ」

 

そして……とうとう禁じられた感情が出てくる。

 

 

ノエル「あははははははははは!!」

 

 

ノエルの顔が聖職者らしかぬ不気味に笑った。

目は張り口は三日月みたいに吊り上がる。

前のノエルならトリガーを引くのをやめるが()()()()()を見つけてしまった今のノエルはトリガーを引くのをやめない。

 

アリス「く、クロエ姉さま……なんであの子、あんな状況なのに笑っているんですか?」

 

クロエ「わ、わからないけど……と、とにかくアリスはレイを起こして!! 私は援護に行くから!!」

 

アリス「は、はい!!」

 

内心、頬けていたアリスたちも行動する。

クロエはなんか勇者たちを殺しているノエルを援護しに行きアリスは心をめちゃくちゃにされたレイチェルを蘇生しにいく。

 

アリス「レイ!! 起きなさいってば!!」

 

レイチェル「あははー……アークは女たらしー……」

 

よくわからないことをつぶやいているレイチェルの肩を揺さぶるアリス。

 

アリス「……レイ」

 

レイチェル「あは……どうせ、私は女の魅力もないですよー。胸も大きくないですしー」

 

アリス「レイ、私はそんなことはないと思うわよレイ!! あなただって十分あるわよ!!」

 

レイチェル「……いいですよねアリスお姉さまは……アークっていうイケている男が四六時中いるんでー」

 

アリス「わ、私とアークはそんなやかましいことしてないわよ!!」

 

レイチェル「ははは……わたしだってぇ……モテたいのにぃ……」

 

またもや膝を抱えて泣き始めたレイチェル

それに対してアリスは

 

 

ギュッ

 

 

そっとレイチェルを優しく抱きしめた。

 

アリス「レイチェル、別に今すぐモテたいって思わなくていいのよ? 私だって婚約の申し込みなんてほとんどがクロエ姉さま宛だったし。レイだってエルフでは珍しい魔剣士になったんだし元気で十分魅力的わよ」

 

レイチェル「アリスお姉さま……」

 

アリス「なんなら私の方がレイに嫉妬しちゃうくらい可愛いわよ」

 

レイチェル「う、う、うわぁぁぁぁぁ!!」

 

レイチェルはアリスの胸の中で号泣した。

まさかの死んだ奴から女性としての魅力はないといわれて精神的に死んでしまったが姉の慰めで少しは立ち直れた。

 

アリス「まったく……魔剣士たるものが言葉一つで倒れるなんてなにしてんのよ?」

 

レイチェル「ご、ごめんなさい……」

 

アリス「私たちは姉妹なんだから相談も乗るから話しなさいよ?」

 

レイチェル「はい!!」

 

だが、ここまではよかったのだ。ここまでは……

 

アリスの胸から離れ一呼吸を入れ戦っているクロエたちのもとに向かおうとしたが

 

レイチェル「……」

 

アリス「ど、どうしたのよレイ?」

 

レイチェルの視線は先ほど自分が包まれていたアリスの胸に注がれていた。

そこにはアリスの呼吸と同じように動く巨大な山が

 

レイチェル「……アリスお姉さま……なんかその胸」

 

アリス「あ、ああこれ? また、大きくなったのよ……はぁ、前に下着を新しくしたのにね……」

 

アリスはいつも通りの妹に戻って安堵してしまい気が緩んでしまった。

 

レイチェル「……」

 

レイチェルの中で何かがちぎれる音がした。

そして、心の中から出てきたのは……殺意であった。

 

アリス「ど、どういたのよレイ? 目が怖いわよ?」

 

レイチェル「……ソノ、ムネ、ヨコセ」

 

アリス「れ、レイ!? ど、どうしたのよ!? レイ!? レイってば!?」

 


 

リン「ってな感じ」

 

最低だな、おい

胸で女性かを判別するなんてこいつら人間じゃねぇわ

いや、そもそも人間じゃねぇわ

 

アーク「まぁ……俺がもっと早く到着しておけばな……すまん、遅くなって」

 

城のほうに時間をかけすぎたのは俺の落ち度だ。

素直に謝る。

 

アーク「さて、勇者はっと……」

 

ノエル「あははははははははは!!」

 

「いぎゃぁ!!」

「ちぬ? ちんじゃう!!」

 

アーク「うーん、大丈夫そうだが」

 

とにかく問題はノエルだな。

顔が完全にイってるもん(性的ではない)

 

ノエル「ああ! 神よ!! どうかこの罪深い私を許してください!!」

 

アーク「ちょっとやばいな」

 

あいつ、本当に聖職者かよ?

勇者の数はすごい勢いで減った来ているから別にいいの……か?

まぁ。とにかく止めるか

 

 

ガショ

カショ

 

 

ノエル「あははははははははははははははは!! ああ、まだどこかに迷子の子羊たちはいないんですか!!」

 

どこで覚えたのかM60E4のトップカバーを外してマガジンボックスを取り外し新しいのを取り付けてトップカバーを元に戻し引き金を引く。

中々、カオスな現場にアークはノエルのもとに向かう。

 

アーク「おい、ノエル!!」

 

ノエル「あはははははは!!」

 

「ほぎゃ!?」

 

最後の勇者に向けて死体撃ちを続けていくうちに勇者は蒸発して死んだのだがノエルは引き金を引く続ける。

 

アーク「おい、ノエル!! 落ち着けって!!」

 

ノエル「あははh……あれ? アーク? 私は?」

 

アーク「あ、よかったもとに戻ったか」

 

ノエル「わ、私はいったい? そ、それにこの惨状は!?」

 

アーク「あー……言ってはなんだが……ノエルが全部やったぞ」

 

まさか、全部覚えてないのか?

 

ノエル「そ、そうですか……断片的ですがなんか楽しく……」

 

あ、覚えているんですね

 

ノエル「それよりアーク」

 

アーク「ん? どした?」

 

ノエル「メルちゃん(メタルギアMk.Ⅱ)とこれください!!」

 

アーク「やらんわぼけぇ!?」

 

まさかの提案にアークは開いた口が閉じない。

まさかノエル……トリガーハッピーな奴なのか?

 

ノエル「だ、だめなんですか?」

 

アーク「そりゃそうだわ」

 

上目遣いをしてくるがさすがにアークでもやばいと感じたのか拒否をする。

 

アーク「さて、問題は……」

 

そして、アークが向けた視線の先では

 

レイチェル「巨乳、殺す」

 

アーク「何してんだお前」

 

アリス「あ、アーク!! 助けて!!」

 

アーク「はぁ……はいはい」

 

アリスに襲い掛かる勇者……じゃなくてレイチェルの手を抑える。

 

アーク「おい、落ち着けレイチェル!! 逆に考えるんだ!!」

 

レイチェル「逆ってなんですか!! なんですか? アリスお姉さまの胸の大きさが逆ならちょうどお前だな(笑)とでもいうんですか!?」

 

アーク「……知っているかレイチェル?

 

 

 

 

女性の胸って脂肪の塊だって」

 

レイチェル「……え?」

 

アーク「女性にとって太ることはタブーなことなんだろ? レイチェルは魔剣士で動いているんだから脂肪が極端に少ないんだ。だから逆に考えるんだ。自分が悪いんじゃない、『あいつらは太っているんだって』」

 

レイチェル「な、なるほど!!」

 

するとどういうことか先ほどの人殺しのような目からいつもの彼女の可愛らしい瞳に戻った。

 

レイチェル「そうなんだわ!! 私が魔剣士だから仕方ないことよ!! ところでアーク?」

 

アーク「はぁ……なんだ?」

 

ようやく終わったと思いっきやレイチェルから

 

 

レイチェル「アークはどっちが好きなんですか? 大きいの(巨乳)小さいの(貧乳)?」

 

 

アーク「……はい?」

 

レイチェル「世の中の男性は大きいのが好きなんだと聞きましたが……おそらく、彼らの頭の中にはウジでも沸いているんでしょう!! そこで聞きますがアークはどちらが好きなんですか?」

 

アーク「…………」

 

え、なにこの答えがないような質問は?

 

レイチェル「さぁどっちなんですか? あ、ちなみに答え次第では殺すんで」

 

アーク「……すぅ(深呼吸)……はぁ(精神統一)」

 

目にハイライトになったレイチェルからの質問に背筋に悪寒が走り殺される可能性が出てきたアークのとった行動は

 

アーク「ちょっと攻めてきた敵の情報を整理しに城に行ってくるわ」

 

レイチェル「あ、ちょっと!?」

 

()()()()()()()()

サイボーグの性能を超える勢いで城に向かって走り逃げたのであった。

いやだってねぇ?

男なんだし……ねぇ?

答えれないよ(いろんな意味で)




どうもシスターに機関銃という新しい可能性を広げたい零城です
シスターにごつい武器持たせるの良くない?

この小説が投稿されているときはクリスマス過ぎているけど作者は一人哀しく過ごしたよ……
みんなは友達と一緒に過ごしましたか?
あ、ちなみに男女カップルの聖なる夜(意味深)を過ごした奴は許さん(決意)
はっはっは!!
はぁ……あれ、目から汗が……

多分、この投稿が今年最後ですね
来年も応援のほうお願いします!!
できれば来年こそはアズレンの方を進めたいッ!!

あ、あとニゴウちゃんの名前が正式に決まりました。パチパチ!!(なんならキャラソンまで決まった)
駆逐艦紅桜 さん。マジであざ!!
結構可愛らしい(作者的に)名前で名前の意味も死ぬ気で調べました!!

次回は新年一発目ですが……駄作にならないよう頑張ります!!


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九十四発目 新年は拷問から

感想も
駆逐艦紅桜 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
シャルホスト さん(二回来た)
お昼寝須磨 さん
ありがとうございます!!


「う、ううん? ここは?」

 

とある部屋にて一人の兵士が椅子の上で起きた。

確か自分はアーハム帝国の皇帝を殺害を目的とした実行部隊だったはずだ。

 

「俺はいったい? それに仲間は?」

 

目を覚ますとそこはどこかの部屋らしいが暗いので皇帝の部屋ではない。

 

「確か……俺は皇帝の部屋にいて……そしたら、死神が……」

 

とりあえず現状を確認しようと椅子から立ち上がろうとしたが

 

 

ガシャ

 

 

「あれ? なんd」

 

どういうわけか立ち上がれないので暗い空間の中、目を凝らしてみると

 

「く、鎖?」

 

暗い部屋の中でよく見えないが自分の体に重々しく鈍い色を放つ鎖がまかれているのが見えた。

 

 

ガチャ

 

 

アーク「おーう、起きたか」

 

「し、死神!?」

 

一体どういうことか困惑していると扉から自分の顔面を蹴った張本人の死神が出てきた。

 


 

以前のポイント 13924

 

獲得ポイント

城内戦 2400

 

開発

強制笑わせ棒 2

 

合計ポイント 16322

 


 

アーク「はーい、みんなのアイドル!! アークだよ!!」

 

さて、どこかのドルオタが喜びそうな挨拶をしたのちさっさと扉を閉めて中に入る。

 

「き、貴様仲間はどこにやった!!」

 

アーク「ん? ああ、ほとんど殺したが?」

 

「う、うそだろ……あ、あんな大人数を?」

 

アーク「いや、だってなぁ? アマチュアで聞きかじった程度をやろうとするからだろ」

 

聞きかじっただけではなく実際にやってから実践でいかせってオセロットが言ってたもんな。

 

「う、嘘だ!! 俺たちは何回もニゴウの指導の下で何回も!! 何回も訓練したんだぞ!! そ、そうだ!! ニゴウは!? ニゴウは何をしてんだ!?」

 

アーク「あ、いや……あ、てかあの子ニゴウっていうんだな」

 

ニゴウか……にしてもどこかで聞いたことがあるような名前のような……ま、いいか

 

アーク「あ、ちなみにニゴウとは合わなかったぞ?」

 

「は、はぁ!?」

 

どういうことだと驚愕する敵兵士は放っておいてアークは椅子に縛り付けた敵に近づく。

いや、本当に会わなかったもん

 

アーク「そっちが質問してきたんだ。俺だって質問する資格あるよな?」

 

「な、なんだよ?」

 

アーク「まずこれ」

 

するとアークは背中に担いでいた銃を目の前に突き出した。

 

アーク「この銃……XM8はどこで手に入れた?」

 

「……」

 

アーク「お、だんまりか?」

 

「言わん!!」

 

うーん、困ったな

こういう敵だったら怖がって暴露すると思ったが思いのほか話さんな

 

アーク「ま、しゃーなし……なぁ、なんでこの部屋を準備したのかわかるか?」

 

「じ、尋問か?」

 

アーク「え、いや? ()()だ」

 

まったく……皇帝陛下に

 

アーク「めちゃくちゃ汚してもいい部屋ってありますか?」

 

って聞いたら

 

アレクサンダー「あ、だったらわしの部屋使ったら? あそこ、アークが暴れて使い物にならないから改装することになった。……ところで何をする気だ?」

 

アーク「あ、安心を別にあそこで殺したりはしないんで」

 

ってなことで楽しい楽しい拷問をすることになった。

 

アーク「んじゃまずだが……ニゴウって何者なんだ? この武器はどこで手に入れた? あの勇者たちは?」

 

「し、知らん!!」

 

アーク「ふーん、言ったね? 知らないって?」

 

先ほどの戦闘でサイボーグの姿のままはぁっとため息をはくと準備を進めていった。

あ、ちなみに以前の勇者を殺す際の拷問はさすがにアイツだったからできたことで今回は一般人だから死なない程度で痛めつけ始めよう。

 


 

以前のポイント 16324

 

生産

バルビツール酸系睡眠薬 1

ワイヤー 1

醤油(100Lほど) 1

竹(空洞) 1

ガムテープ 1

 

開発

SAA(Single Action Army) 2丁 5×2=10

 

補給

FN SCAR-H Mk.17の弾 1

 

合計ポイント 16306

 


 

アーク「さてと、ちょっと今からうるさくなるから塞がせてもらうねー」

 

「な、おい!? 何をすrむぐ!?」

 

この部屋に入ってくる前にいろいろと開発しておいたものを出し、その中から開発したてのガムテープを兵士の口に張り付けた。

 

アーク「なぁ? 『()()()()()()()()』っていう拷問知っているか?」

 

「もが?」

 

アーク「ヨーロッパっていう地域であった拷問なんだけどな……」

 

もが? もがもがもが?(お、おい。なんだよそれ?)

 

アークが取り出したものはまるで食事で出てくるフォークのようなものだったが……サイズがおかしく、人の腕ほどあった。

 

アーク「ほーい、我慢しろよー」

 

そして、その巨大すぎるフォークを

 

 

ドスッ

 

 

「もがぁ!? もがぁ!?」

 

フォークを兵士の胸元と顎に差し込み食い込ませた。

食い込ませると顎と胸元から赤い液体が滴ってきた。

 

アーク「あー、おいおい暴れんなよ余計に食い込むぞ」

 

すると兵士はアークの言葉を聞いてぴたりとおとなしくなった。

 

アーク「お、どこぞの勇者みたいに泣きわめくかと思ったが偉いな。んじゃ、まず一つ目だ……XM8はどこで手に入れた?」

 

アークが兵士にXM8を出す…っていうか押し付けて問いただすが

兵士は震えるように首を横に振る。

 

アーク「はぁ? 知らないって?」

 

 

グシャ

 

 

「ぐふ!?」

 

するとアークは兵士の頭をつかみ下に向けさせる。

下を向けさせるのでフォークがさらに深くそして痛々しく刺さり肉を抉っていく。

 

アーク「知らないことはないと思うんだよなぁ? だって君たちがド素人だったらこいつの撃ち方ならわかるかもしれないけどリロードとかの動きがアマチュアのソレじゃないんだよなぁ?」

 

「もぐもぐ!?」

 

知らないとアークに下を向けらされてもなお首を横に振る。

 

アーク「ふーん……まだしらばっくれる気?」

 

涙を流しながらやめてほしいと涙を流しながら目で訴えてくるが無視し力を入れる。

ぶしゅぶしゅっと音を立てながら兵士の中に入っていくフォーク。

 

もぐぅ!! もごぅぅぅぅぅ!!(言う!! 言うからもうやめてくれぇ!!)

 

ここでとうとう観念したのか白状することにした兵士。

 

アーク「あ? あ、すまんガムテープで聞こえなかったわ」

 

口につけていたガムテープを無理やり剥がし口を自由にさせる。

 

「は……はぁ……」

 

アーク「おい、さっさと言え。こちとら忙しんじゃ」

 

「ま、待ってくれ……」

 

アーク「……っち」

 

アークもアークでアリスたちの面倒とかがあるので時間がないので、腰から開発したての二丁のSAAをとりだし一発の.45ロング・コルト弾だけ装填する。

 

 

カチッ

 

 

アーク「さっさと言え」

 

装填されたSAAの銃口を兵士の額につける。

 

「わ、わかったから!! 言う!!」

 

こうしてようやく話してくれた。

 

「あ、あのえっくせむえいと? っていう古代兵器なんだがアーハム帝国の……」

 

アーク「……」

 

 

グシャ

 

 

「ほご!?」

 

アーク「わりぃな……俺、嘘は好きじゃねぇんだわ」

 

兵士の最初のひと言目と目が泳いでいたので嘘だと見抜きSAAの銃口を兵士の口の中に突っ込む。

 

アーク「今すぐに本当のことを言わないと風穴があくぞ?」

 

「ほぐほぐ!?」

 

SAAを無理やり兵士の口の中に銃身を入れ込んでいく。

バレルが兵士の舌を触れていき、喉の奥に入ってくるので吐き気が出てくるが

 

アーク「あ、吐いたら即殺すからな」

 

するとアークはSAAのシリンダーを適当に回す。

 

 

カリリリリリ……

カチッ

 

 

アーク「今から一発ずつ引き金を引いていくけど6発中1発だけ実弾が出る。んでいつ撃たれるかわからないから早めに暴露した方がいいよ」

 

なんか兵士から悲鳴っぽいのが聞こえてくるが構わずに引き金を引く。

 

 

カチッ

 

 

アーク「っち、空か……ほら、あと5だ」

 

こひゅ!? こひゅ!?(やめろ!! やめてくれ!!)

 

アーク「あ~…悪いけどなんて言ってるのかわからんから大き目の声で言ってくれ」

 

ばしゃびぃきょおわこくないのおくd(バサビィ共和国領内の奥d)ごひゅ!?

 

叫ぼうと口を大きく開けるがそこにアークがSAAのバレルをさらに挿入させ、とうとうシリンダーが兵士の口に半分入ってしまった。

しかも、口を無理やり開けているのでフォークも先ほどよりさらに深く刺さる。

 

 

カチッ

カチッ

カチッ

 

 

アーク「ほれほれ、あと2発だぞ?」

 

いいまひゅ! いいまひゅかりゃ!!(言います!! 言いますから!!)

 

ようやく本当のことを言ってくれるようなので銃口を口の中に入れたまましゃべらせる。

 

「ば、バサビィ共和国の中にとある倉庫を見つけたんです……」

 

アーク「……倉庫?」

 

「は、はい……以前に勇者がダンジョンに行ってた時に発見したんですが……その中にさっきの古代兵器が入ってたんです」

 

アーク「……まず、突っ込みたいんだが……え、なに? 古代兵器って何? え、XM8って? は?」

 

え、確かXM8って2005年にアメリカの次期正式アサルトライフルに選ばれそうになったけど落選したんだっけ?

え、じゃぁこの世界って前世の未来?

 

アーク「なぁ、今って西暦何年だ?」

 

「せ、せいれき? なんだソレ?」

 

あ、違うみたいだな

 

アーク「……ま、とりあえずこのXM8はその倉庫とやらから手に入れたと。んじゃ、ニゴウは?」

 

「知らん」

 

アーク「はい?」

 

「知らん」

 

アーク「……知らん?」

 

「ああ、俺にもわからん」

 

アーク「ふーん」

 

「お、おいなんだその紐は?」

 

アーク「……なぁ、さっきの情報は本当か?」

 

「そうに決まってるだろ!!」

 

アーク「彼女の傷も?」

 

「知らん!!」

 

アーク「はぁ……」

 

ため息を吐くとアークは手に持っているワイヤーを椅子の上で拘束されている兵士の腹部に巻き付けた。

そして

 

アーク「……締めるよ?」

 

「は? どういう(ごりゅ)おぐぉ!?」

 

ワイヤーの両端を思いっきり引っ張ると腹部が閉められ瓢箪みたいになった。

これはみんな大好き拷問ソムリエであった「瓢箪責め」だ。

あ、ちなみに実際は二人かかりか機械でやるのだがサイボーグの筋力で占めている。

 

「く、くるしい……」

 

ワイヤーが兵士の皮膚に食い込み血がにじみ出る。

 

アーク「ニゴウって何者なんだ!? 彼女はなんで従っているんだ!?」

 

「話すから……はやすから……」

 

口をパクパクし顔が青白くなって自白しようとしている。

 

アーク「はよ言え」

 

「がはぁッ……に、ニゴウは首相が使い魔にしているんだ……そ、それ以外はわからない……」

 

アーク「え、首相って……まさかバサビィ共和国の!?」

 

「あ、ああ……あの糞(勇者)が戦争で負けて自滅しそうなのを見た後にこっそり逃げたんだ」

 

アーク「……だから俺が勇者を殺しに行ったときにいなかったのか」

 

ようやくパズルのピースがはまっていくような音がした。

 

アーク「……てか使い魔って?」

 

「そ、それ以上は知らな(《fon:275t》グシャ《/font》)あ、あがぁぁぁっぁぁぁ!?」

 

アーク「言えって言ってんだ糞が!!」

 

口に入れていたSAAを抜き取り()()()()()()()()()()()()()()()()()の入った注射を首に荒々しく打ち込む。

ちなみに「バルビツール酸系睡眠薬」とは睡眠薬の一つで昔に普通に販売されていた睡眠薬の一つで最強の睡眠薬ともいわれるほど睡眠効果が()()()()薬剤でもあり()()()()()()()()()薬剤であり()()()()()()()()()薬剤である。(現在では販売されていません)

 

「あ、あれ? なんで眠く……」

 

アーク「あ、寝たらフォークが貫通して死ぬぞ」

 

あ、ちなみに眠りそうになっても覚せい剤で無理やり起こす(薬物、ダメ、ゼッタイ)

 

アーク「言え!! 彼女に何をした!!」

 

「知らない!! 本当に知らないんdバキッあ”あ”あ”あ”あ”あ”!?」

 

知らないと連呼し苛立ったアークは兵士の肩甲骨を脱臼させた。

 

アーク「言え、次は首から上だ」

 

「知らない……本当に……」

 

とうとう目から生気を失ってしまった兵士。

 

アーク「……憶測でもいい。何か言え」

 

「やめてくれ……来ないでくれ……」

 

アーク「……糞アマチュア(ド素人)が。銃を持っていいのは撃たれる覚悟があるやつだけだろ」

 

泣きながら怯える兵士からSAAの銃口を外し

 

 

ズドォン!!

 

 

「っひ!?」

 

アーク「おー、実弾は次だったか。運がいいなお前」

 

兵士の耳元で引き金を引くとSAAから.45ロング・っコルト弾が出て壁にめり込んだ。

だが、先ほどの至近距離の発砲で正気に戻ったそうだ。

銃口から煙が出る中、アークはもう一丁のSAAを抜き取り片方に弾丸を一発入れ両方のシリンダーを回す。

 

アーク「……12発だ。12発中1発だけ実弾がある。俺が撃つから早く言わないと今度こそ脳天ぶち抜くぞ」

 

両手にSAAを構え兵士に向ける。

 

「待ってくれ!! い、今何かいい情報がないか思い出すから!!」

 

そういいつつもアークは両手に持った二丁のSAAをまるでサーカスのジャグリングのように回していく。

まぁ、察しのいい読者はわかるかもしれないがアークがやっているのはオセロットのSAAジャグリングだ。

 

 

カチッ

 

 

「っひぃ!? そ、そういえばニゴウは人間じゃないんだ!!」

 

空中に投げた後にキャッチし引き金を引く。

 

 

 

カチッ

カチッ

 

 

「あ、あいつはさっきの古代兵器を回収しに行ったときにいたんだ!!」

 

 

カチッ

カチッ

 

 

「し、調べたらあいつは人間の肉体に似ているけど魔力が人間のソレじゃないんだ!!」

 

人間のソレって……

あ、そういえばニゴウが俺を襲った時にアリスが何か感じたそうだけど……あれか。

 

アークが心の中で考えつつも引き金を引き続ける。

 

 

カチッ

カチッ

カチッ

カチッ

 

 

「そ、それであいつを起こしたときになんか言ってたんだが、首相が使い魔契約と奴隷契約をして今になるんだ!!」

 

アーク「……つまり、ニゴウの言うマスターって首相のことか」

 

あのけがは全部アイツだったのか……

 

「て、てかなんでそんなにあいつのことが気になるんだよ!? あいつは人間ですらないし別にどうでもいいんだろ!!」

 

 

カチッ

 

 

アーク「……そんなお前らの事情などどうでもいい。俺はニゴウのことを聞いているんだ」

 

だが言われてみればなんでこんなにもニゴウのことが気になるんだろうか?

俺を殺しに来たからか?

いや、でも怪我まで心配するなんて何か違うしな……

 

そして、いろんな情報を聞いていくうちに

 

 

カチッ

 

 

左手に持っていたSAAが全弾撃ち切ってしまった。

右手にあるSAAは空中にあり右手に落ちてくる。

……まぁ、ここでオセロットならかっこよくキャッチしてヘッドショットするのだが

 

 

カシャン!!

カラカラカラ……

 

 

アーク「……」

 

「……」

 

椅子に縛り上げられている兵士とかっこよくキャッチして構えようとしたが右手が滑って落としてしまったアークとの間に実弾が入ったSAAが落ちてきた。

 

 

 

 

まぁ、ようするにアークはキャッチ失敗したのである。

 

 

 

 

アーク「……」

 

「お、おい……何してんだよお前」

 

アーク「……」

 

「なんかやろうとしたみたいだが……失敗しt「笑ったな?」はい?」

 

アーク「今笑ったろ」

 

「え、いや笑ってないz」

 

SAAを掴もうとした右手が悲しく空をつかんで暗い部屋だが顔を赤くしたアークはその右手をグーにし

 

アーク「死ねや」

 

「いや、理不尽d」

 

 

 

ズバコォォォォォン!!

 

 

 

サイボーグの右手が兵士の顔面にめり込み椅子に座ったまま兵士は飛んでいき壁にクレーターができ地面に落ちていった。

 

「いってぇぇぇぇぇぇ!? り、理不尽すぎだろ!? 今のは死神が失敗したからだろ!?」

 

アーク「知らん。見たお前が悪い」

 

なんとも理不尽な理由で殴られる兵士と今度はグーではなくチョキ(?)で殴ろうとするアークだったが

 

 

 

 

 

 

カシャ

 

 

 

 

(元)皇帝の部屋の外側の窓が見える建物の上に()()()()()()()()()()()()()()

 

ニゴウ「M47召喚」

 

ニゴウが命令し何かを構える格好をすると……それに合わせるかのようにM47ドラゴンが召喚され

 

ニゴウ「発射」

 

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

 

アーク「な、なんだ!?」

 

突然、部屋が爆発したと思って気が付いたら部屋が大改装され風通しの良すぎる部屋になってしまった。

日差しは部屋に直接入り暗い部屋が明るくなり兵士の表情も見えるようになった。

だが、謎の爆発のせいで床が半壊してしまった。

 

アーク「くそ! 見えない!!」

 

しかも、爆発の煙のせいで視界が悪く唯一見えるのが爆発でできた穴から零れる光だった。

 

アーク「どこだ!!」

 

手に双眼鏡を召喚しできた穴から覗く。

椅子に縛られていた兵士が魔法を使った瞬間はなかった、なら外からの攻撃に違いない。

 

煙を退かし双眼鏡に目を当て犯人を捜す。

(今は破壊されているが)外側の窓から見える景色はアーハム帝国の街並みが見え国民も点々と見えるが双眼鏡から見えるのは驚愕の顔をし城に指をさす国民だった。

 

アーク「……どこに」

 

くまなく探していると

 

 

チカッ

 

 

アーク「……今何か光っ!?」

 

建物の上で何か光って見てみるとそこには

 

 

 

 

 

 

ニゴウ「すぅ……」

 

()()()()()M()7()0()0()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アークが見つけた時にはニゴウはトリガーに指をかけ引き金を引いていた。

レミントンM700から放たれた.308win(308口径ウィンチェスターマグナム弾)が放たれた。

空を切り弾丸はアークの心臓に直撃……

 

 

バシュッ

 

 

「……え? なん……で」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ニゴウ「……始末完了」

 

アーク「……野郎!!」

 

これ以上、情報を聞き出させないために殺すのかよ!?

仲間意識ないん!?

 

隣にいた兵士の胸から赤黒い液体が流れちて行く。

現実世界のみんなは頭を狙いがちだが実際は心臓などのほうがいいらしく、額を狙っても大脳を傷つくだけで即死とかまではいかないらしい(頭を狙うとしても額より少し下の脳幹を狙った方がいいらしい)

 

ニゴウ「……任務完了、帰投します」

 

アーク「待て!!」

 

レミントM700をしまい逃げようとしているニゴウだがアークは今度こそ逃がさないため部屋から外に飛び降りサイボーグの跳躍力で追いかける。

開いた穴から飛び降りエルフたちの住宅の屋根を走っていく。

全力疾走しているアークの約100m先にニゴウがいるのだが距離が縮まらない。

 

アーク(……確かにあの速さは人間じゃねぇな!!)

 

このままだと国境先にある森まで逃げられ見逃してしまう可能性がある。

逃がさないために手にMk.22を召喚する。

 

アーク(届くか!?)

 

右手で構え狙うが走りながら狙っているので標準が安定しない。

 

アーク(なら! I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)

 

アークの能力を発動すると自分のMk.22から赤い線が伸びていった。

周りの景色がゆっくりとなり音も遠くなっていく。

 

アーク(焦るな……狙うはニゴウの無力化だ。どこかに当たればいい!!)

 

ドクンドクンっと自分の心臓の音が邪魔だが一呼吸をし落ち着かせ狙う。

そして、自分の赤い線がニゴウの背中を捉えた。

 

アーク(当たれ!!)

 

アークの人差し指がMk.22のトリガーに力を入れようとしたが

 

 

バッ

 

 

射線を気にしたのかニゴウは建物の上から飛び降りた。

 

アーク「……逃がさん!!」

 

アークも同じように飛び降り追いかける。

石材でできた道に飛び降り薄暗い脇道に消えていこうとするニゴウを追いかける。

周りで突然、男女二人が飛び降りてきて奇声と罵声が聞こえてくるが無視し脇道に入り込む……が

周りにいた住民たちに気が散り油断してしまった。

 

ニゴウ「……掛かった」

 

 

ッピ

 

 

なぜなら、()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

アーク「げほげほ!? あ、あの野郎!!」

 

爆発でアークの体はクレイモアにあった700個に鉄球で傷つきあたりに白い液体……サイボーグの人工血液で真白に染まった。

とっさに受け身を取ったので四肢は無事だが衝撃で壁にぶつかりふらつく。

……だが

 

「痛い! 痛いよぉ!?」

「お、おい!! 大丈夫か!?」

「騎士を呼べ!! 早くしろ!!」

 

アーク「……くそ!!」

 

アークは無事でも周りにいた住民にも被害が及んでしまった。

それはもう地獄絵図になって、助けを呼ぶものの助けようとするもので入り混じっていた。

 

ニゴウ「……事前に仕掛けておいたのですが……あれで無事とは」

 

そんな光景を屋根の上から見下ろすニゴウ。

 

アーク「待てや、糞たれ野郎!!」

 

なんとか追いかけようとするがふら付いてしまい地面に崩れ落ちてしまう。

 

ニゴウ「……マスターに報告することが増えましたね」

 

アーク「目的は……なんなんだよ!?」

 

ニゴウ「私がマスターから受けた命令は『例の兵器(偽勇者)の実地試験』と『皇帝の暗殺の援護』、そして『()()()()()()()()()()』です。……さて、本当はここであなたを殺した方がマスターのためにもなりますが騎士たちが来ては少々面倒ごとになりマスターの報告が遅れてしまいますのでここで失礼します。see you♪」

 

アーク「っ!! ニゴウ!!」

 

踵を返し国の外に走り出したニゴウだがアークもただ何もしないわけではない。

せめて何か情報をえれないかと腰から双眼鏡を取り出しニゴウの背中をスキャンをする。

 

 

ピーーーーー(スキャン中)

Scan completed(スキャン完了)

 

 

アーク「よし……取れた……か」

 

スキャンに成功するとアークは崩れ落ち壁に背を預け深呼吸をした。

……そして、スキャンした双眼鏡に映っていたのは

 

アーク「な、なんだこれ?」

 


 

型式:試xhか?た弐GO4期

 

追記:ERROR

状態:不明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神様特典:『Bullet Queen《弾丸の女王》』




あけましておめでとうございます!!(激遅)
零城です

新年一発目の話です
まさかの拷問からスタートとは……
まぁ、別にいいか(いいのかい)

あ、みなみに今回レミントンM700が出ましたがM700自体いろんな弾丸が使えるので一番
ポピュラーらしい.308winにしました。

さて、とうとうニゴウの能力名が判明しました
ニゴウの能力の詳細は次回公開します


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九五発目 会議

感想も
ノロケル さん
駆逐艦紅桜 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
シャルホスト さん
ありがとうございます!!


アーク「前回のラブライブは!!」

 

アーハム帝国に侵入しクロエ、アリス、レイチェル三姉妹と皇帝夫婦を暗殺しようとテロリスト擬きが侵入してきたがアークの奮闘により犠牲は出たものの制圧に成功した。

そのあと、テロリストの一人を(非平和的な)O☆HA☆NA☆SIをしていろいろと(死にかけさせたが)情報を聞き出せたがニゴウが襲来し捕虜が殺され追いかけたが、まさかのクレイモアに引っかかってしまい負傷をし逃げられてしまった。

 

アーク「くっそ……やられたな……」

 

あれから帝国の騎士が到着し怪我人の移送などを手伝った。

クレイモアでやられたときはふら付いていたが今は問題はない。

 

 

カッカッカッカ!!

 

 

壁に寄りかかり空を見てぼけぇっとしているとどこからか靴の音が聞こえてきた。

 

アリス「アーク!!」

 

アーク「ん? ああ、アリスか。けがは無いか?」

 

アリス「私は大丈夫って……なに? この白い液体?」

 

自分の使い魔が無事だと安心したアリスだが地面や壁にかかっている白い液体に気が付いた。

 

アーク「あ、それ? 俺の血」

 

アリス「ち、血?」

 

アーク「んまぁ、正確にはこの体(サイボーグ)の体の人工血液なんだg(どごぉん!!)なはぁ!?」

 

説明した瞬間、アリスのタックルされ地面に倒れてしまった。

 

アリス「ちょ、ちょっと!! ほ、本当に大丈夫なの!? 怪我は!? え、えっと確かこういう時は回復魔法……あ、でも私できないんだった。え、えっとえっと……」

 

アーク「お、落ち着けアリス。てか、仮に怪我人の俺をタックルする方がやばいんだが」

 

アリス「つ、使い魔がケガして心配しない主人がどこにいるんですか!! そ、それより本当に大丈夫なの!? 血の量もひどいし!?」

 

アリスが慌てる様子でアークの体をペタペタと触る。

しかも、俺にタックルして地面に倒し上に乗っかっている状態でだ。

 

アーク「ああ、この体は伊達に雑魚サイボーグじゃないからな。回復用ナノマシンで傷はふさがっている」

 

ここでいう回復用ナノマシンとは作中のサイボーグ(MGR)の体内にあるナノマシンの一つでお間に心臓にあるのだが傷ができても直してしまうナノマシンだ。さすがに欠損は無理だが。

ちなみにMGR内で雷電が敵を殺す際に敵をハートキャッチ(物理)してつぶしている時に体力が回復するのだが、あれは心臓に回復用のナノマシンが集まっているのでつぶして浴びた時にナノマシンも浴びているので回復するらしい。

 

アリス「ほ、本当? 死なないよね?」

 

アーク「これだけで死んでたまるかってんだ。あ、あと皇帝陛下は?」

 

アリス「お父様なら無事でお母様も怪我はしてけど無事だって」

 

アーク「……そうか」

 

ノエル「アーク!!」

 

アーク「……ノエル」

 

するとどこからかパタパタとシスターが現れた。

 

ノエル「けがは無いですか!? こ、この白い液体って……」

 

アーク「あ、俺の血だから気にしなくてもいいyどさぁ!!ごはぁ!?」

 

ノエル「た、大変です!! あ、え、えっと回復魔法を!!」

 

アーク「だぁ!! だからいいって!!」

 

どういうわけかノエルも俺の上にどすんっと(あ、決して重くないぞ?)乗りかかり俺の容態を確認してきた。

あの……お二人さん、仮にさっきまで怪我して戦っていた人の上で何してるんですか?

 

アーク「いや、大丈夫だって二人とも……ほら、どこも怪我なんてしてないだろ?」

 

ノエル「し、しかし外は大丈夫でも体の中とかに何かしらの物質が入っていてかえって悪化するかもしれないし……アーク!! 一回私の保健室に来て精密検査しましょう!!」

 

アーク「あ、いやいいってマジで。別に歩ければ大丈夫だし。仮に今はサイボーグだから変身を解除すれば元に戻れるし」

 

アリス「そうよ大丈夫わよ!!」

 

アーク「ほら、アリスだって大丈夫だって言ってるし……」

 

アリス「今までずっと彼の主人をしてきたんだからこんなので泣き言を言うなんてアークじゃないわ

 

 

 

 

 

 

 

でも、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

アーク「おいちょっと待て、なんか違うz」

 

ノエル「な、な、な、なにを言っているんですか!? 皇女たるものが男性と屋根の下で一緒なんて……わ、私はこれでも研修ですがマザーなので怪我の容態とか詳しんですから……」

 

アーク「そ、そうだぞアリス? ノエルはシスターなんだから……」

 

 

ノエル「だから私がアークさんの看病します!!」

 

 

アーク「ちげぇ!? 圧倒的にちげぇ!?」

 

何を言っているんだこの二人(´・ω・`)

 

アリス「あら? アークは私の使い魔で使い魔の責任は主人の責任でもあるわ? アークは今回の功績者なんだから主人の所で休ませないとね?」

 

ノエル「で、でもアークさんがもし容態が悪化しても私が近くにいればすぐに治療できます!! ど、()()()()()()()()()()()()()()()()()!!

 

あ、ノエル……それは言っては……

 

アリス「ふ、ふ~ん? い、言ってくれるじゃない? 私はアークとは永遠の忠誠で誓い合ったいわば永遠の友情を超えた存在なんだからアークが少しでも変化あってもすぐわかっちゃうわ。どこかのシスターさんとは違ってずっと四六時中アークと一緒に行動してたんだから彼が思っていることなんかあなたじゃわからないもんね?」

 

どういうわけかアリスとノエルは微笑みながら見つめあって……否、にらみ合っている。

言っておくが俺の上でだ。

正直、下りてほしんだが……

 

アーク「ねぇ!? ちょっとお嬢さん!? 俺は別にいいって」

 

 

アリス・ノエル「「アークは少し黙ってて」」

 

 

アーク「ア、ハイ」

 

あ、ダメですね

今、無理やり下ろそうものなら異世界生活にピリオドを打ちそうですね。

 

アリス「アークの主人なんだから私が!!」

 

ノエル「私こそシスターなのですぐ容態を確認できます!!」

 

アリス・ノエル「「むぅぅぅーーーーー!!」」

 

アーク「\(^o^)/(chaos)

 

クロエ「アーク!! 無事ですk……何をやっているんですか?」

 

アーク「あ、クロエ。ヘルプ」

 

俺の体の上で少女二人が争っているとクロエが複数の騎士を連れてやってきた。

あ、なんか嫌な予感

 

クロエ「……怪我はありませんよね?」

 

アーク「うん、ないよ」

 

クロエ「そう、ならよかったです」

 

あ、よかった

上二人のせいでまさかクロエもって思ったけどそんなことはなかったわ。

 

クロエ「まったく……こら、アリス!! 今回の功績者の上で、しかも殿方の上で何してるのよ!! それにノエル先生も!!」

 

アリス・ノエル「「だって、この(皇女様)シスターが!!」」

 

クロエ「はぁ……皇女たる者と聖職者が男性の上ではしゃぐなんて……」

 

はよ、下りてくれねぇかな

今日一番、走って戦って尋問して追いかけて疲れたのに……

 

クロエ「ほら、ノエル先生は怪我人の手当てを。アリスは城に戻ってお父様たちに状況を説明してくれないかしら? 私はここに残って帝国騎士たちと避難誘導とかしておくから。あ、あとアーク」

 

アーク「はぁ……どうせ、皇帝がお呼び、だろ?」

 

クロエ「ご名答。お願いね」

 

アーク「はぁ……はいはーい」

 

クロエ「あなた、本当に疲れているわね。ま、女の子二人を相手してたら疲れるのも納得がいくわね」

 

アーク「全くだよ……少しは俺の意見も聞いてほしいものだ」

 

クロエ「……あ、せっかくですから()()()()()()()()()()()()()()()()()()? おいしいお茶と菓子が手に入ったんですよ」

 

アーク「お、そりゃありがたい。あとでいくよ」

 

クロエ「うふふ♪ それじゃ、あとで」

 

さてっと、なんかクロエの言葉が怪しかったが気にせんどこ

はぁ、また皇帝かよ。

 

アークはため息を吐きつつも変身を解除し城に向かっていった。

 


 

アレクサンダー「ご苦労だったなアークよ」

 

アーク「ええ、本当にですよ」

 

(新)皇帝の部屋につくと皇帝が何やらいろいろと本や書類を整理する皇帝がいた。

新しい部屋の匂いは少々木の匂いが強いが床も壁も真新しかった。

 

アーク「それで? 用とは?」

 

アレクサンダー「待っておれ」

 

すると皇帝は机に座り引き出しから前に見た魔力を流すと相方と連絡ができる結晶…通魔機を取り出した。

 

アーク「? 誰と連絡を取るんですか?」

 

アレクサンダー「世界会議の出席者たちとだ。現状報告とついでにアークが尋問で聞いたことを報告させようと思ってな」

 

アーク「なるほど。あ、ちなみに尋問ではなく(非平和的な)O☆HA☆NA☆SI(拷問)です」

 

アレクサンダー「……どうでもよかろう其処らへんは。さて、時間じゃ」

 

すると皇帝は通魔機に魔力を流し始めた。

 

 

ポゥ……

 

 

アレクサンダー「……聞こえるかね代表者諸君」

 

『ええ、聞こえますよアレクサンダー殿?』

『まさか、大国が攻撃されるするとは……』

 

どうやらつながったようだ。

通魔機いろんな声と安否の確認をしてくる。

 

アレクサンダー「今回、攻めてきた馬鹿どもはアークによるとバサビィ共和国時代の生き残りだもらしい」

 

 

ざわざわざわ……

 

 

『あいつらが生きてるのか?』

『おかしい、あいつらはあの戦争のときに死神に殺されるか捕まって牢獄の中のはずだ』

 

通魔機ごしからざわついているのがわかる

 

『……どれくらいやられましたか?』

 

アレクサンダー「……城にいた警備の騎士はほとんどが負傷し少なからず死者もでた」

 

『そうですか……天国で幸せでいるのを願いましょう』

 

『さて、本題に入るか。どうせいるんでしょう? 死神殿?』

 

アーク「お。まさかそちらからご指名とはな」

 

『単刀直入に聞く。この敵はどれくらい危険か?』

 

あ~、やっぱそこか

 

アーク「危険も何も……あいつら古代兵器持ってたからな」

 

『古代兵器!? なぜ!?』

 

アーク「XM8……あ、てかこの声が聞こえている代表さんたちに聞くけどアメリカっていう国知っている人いる?」

 

『あめりか?』

『なんだその国は?』

『そんな国、歴史上にあったか?』

 

アーク「……反応からして知らんぽいな」

 

アメリカほどの大国を知らないってことはこの世界は現実世界の未来とかかなって思ったが……じゃぁ、このXM8はどこの誰が作ったんだ?

この世界の住人がこの高性能(笑)なアサルトライフルを作るなんて考えにくいし、やっぱり俺以外の転生者が作ったのかな?

あの捕虜が言っていた倉庫で手に入れたってことは貯めていたってことだしな。

 

アーク「……これは後で調べる必要があるな」

 

『死神殿? 結局、どうなんですか?』

 

アーク「あ、すみません考え事をしてました……まぁ、とにかくあいつらはなぜか古代兵器を手に入れているのですごく危険です」

 

『我々だけで対処はできるか?』

 

アーク「ん~……自分も実際戦ってみたんですが練度はそんなに高くないんですが古代兵器の使い方は知っているようなので……使い魔でドラゴンとか強めの魔獣がいれば少しは変わると思いますが敵一人に対して百人でかかれば勝てますね。まぁ、数十人は絶対に死にますが」

 

『……犠牲は出るのか』

 

アーク「って言っても私が思うにこいつらより()()()の方が危険なんですけどね」

 

『……こっちとは?』

 

アーク「ほら、前回の会議の時に襲撃してきた私の偽物ですよ」

 

『ああ……まさか、あいつも仲間なのか!?』

 

アーク「ええ……今回の事件で捕虜を一名確保したんですがそいつによると古代兵器の使い方や格闘に潜入方法とかも教えたそうです」

 

『捕虜だと!? 今、その捕虜はどこにいる!?』

 

アーク「生憎ですが此の世にはいません。私がきつめの尋問中にその襲撃者、名前はニゴウっと言うらしいのですが暗殺されました」

 

『……そうか、ではなぜその……ニゴウ?が他のより危険なんだ?』

 

アーク「まず、誰かに教授できるほどの実力です。前に戦いましたが銃の使い方もド素人ではなく達人級です。接近戦も慌てることなく対応していた……多分ですがこいつさえ倒せばあとは何とかなると思いますね」

 

『……簡単に言う』

『だが、連合を組んで数で攻めればいいじゃないか?』

『しかし、敵の本拠地がわからない以上攻めれないぞ』

 

アーク「……っていうわけにもいかないんですよねぇ」

 

『……どういうことだ?』

 

アーク「さっきのニゴウのことなんですが……実は神様特典があるんですよね」

 

 

ざわざわざわ……

 

 

『ま、まさか勇者か?』

『お、おい!! 聖教国は予言で出してないぞ!!』

 

アーク「あー……自分の憶測なんですが多分、ニゴウは勇者じゃないですよ」

 

『どういう根拠でそういう結論に至るんだ?』

『そうだぞ!! 仮に本当に勇者だったらどうするんだ?』

『いや、そこは別にいいのでは? アークがいるし』

 

……信じられてるのかな?

それはそれでだめな気がする。

 

アーク「え、えっと根拠ですが……まず本当に勇者ならあいつらと一緒に行動する理由がありませんしね」

 

って言ったものの本当は別にあるんだがな。

 

アーク(なんか()()()()()()()()()()って言ったら不信に思われるだろうなぁ)

 

『……とにかくニゴウが勇者なのかは置いといて。しかし、アーク殿? アーク殿ならそのニゴウとは渡り合えるだろう?』

 

アーク「……残念だがそうでもないんだな」

 

『……と言うと?』

 

アーク「……あいつの能力だよ」

 

ニゴウの能力…〈Bullet Queen(弾丸の女王)〉の能力なんだが

 

 

Bullet Queen(弾丸の女王)〉……弾丸を放つものなら魔力がある限り無限に召喚することができる

 

 

つまり、あの時戦った時に手品みたいに出したのはこの能力のおかげであるということだ。

だが、めんどくさいのは俺みたいなポイント制ではなく魔力で償還するということだ。

魔力は放っておけば回復できるので継続して戦えるが俺はポイントが尽きてしまえばその時点で負けだ。

 

アーク「あえて言うが……多分、技量と共にあいつも同じくらいだから引き分けで終わると思う」

 

『ま、まさか死神と実力は同じ?』

 

アーク「おう、同じだ。てか、俺に頼らず各国でどうにかしろよ」

 

『い、いやアーク殿と同じ実力なら暗殺とかお手の物でしょう?』

『そうですよ!! 殺した死体を弄びながら次の獲物を捜し最終的に誰もいなくなるまで殺すのが死神でそれがもう一人いるんですよ!?』

 

アーク「お前ら、俺をどういう目で見ているんだよ」

 

アレクサンダー「しかし、アーク。今回みたいな襲撃があったらひとたまりもないぞ? 今回はアークがいたから何とかなったが他国はそんなのはいない」

 

アーク「そうですが……」

 

だったら尚更敵の拠点を破壊しないとな。

あ、あとニゴウと会わないとな。

 

アーク「だけど、場所がなぁ……」

 

あの時、クレイモアに引っかからずに追いかけてたら追いつくか場所がわかったはずなんだがな……

 

アーク「え~……この中で敵のアジトを知っている人は……いないよねぇ」

 

さてと、どうしたものか。

見つけようにもこんな広大な世界でひたすら探すなんて骨が折れるし、逆に拠点が魔族領だったらお手上げだぞ。

 

うーんっと考えていると

 

 

ビィィィィィィ……

カンカンカン!!

 

 

アレクサンダー「ん? 何の音d…な、なんじゃ!?」

 

窓の外からハエの飛ぶような音と窓の叩く音が聞こえ振り向いてみるとそこには円盤のような形をした飛行物体。

 

アーク「あれ? キッドナッパーじゃん? どうしたの?」

 

あれ? 確か、帝国の周りに見張りとして配置してたよな?

 

キッドナッパー「(# ゚Д゚)トニカク、アケロ!! コノ、ウスハゲアンポンタン!!」

 

アーク「あ、わりぃ」

 

アレクサンダー「あ、アーク? そいつは……」

 

アーク「俺の使い魔みたいなやつです。それでキッドナッパー? どうしたの?」

 

キッドナッパー「(^u^)( *´艸`)」

 

アーク「はぁ……え、まじ?」

 

するとキッドナッパーは体を動かしていろいろと話してくれた。

はたから見ればなんて言っているのかわからないが俺はなぜかわかる。

 

アーク「………了解、ありがとな」

 

キッドナッパー「(/ω\)ヤメロヨ、ハズカシイ」

 

誉め言葉と共にキッドナッパーを撫でると体を左右に動かした(喜んでいるのか?)

 

アーク「皇帝陛下、朗報です」

 

アレクサンダー「なんだ? 言え」

 

 

アーク「敵の拠点と思わしき場所を仲間が発見したそうです」

 

 

アレクサンダー「なに!?」

 

『なんだって……』

 

報告すると皇帝は顎が外れるほど口を開け、通魔機からもざわめきが聞こえる。

 

アーク「実は私が一応で展開していた監視網の一角で逃走中のニゴウを発見したそうです」

 

先ほどのキッドナッパー曰く、首都の爆発音が自分たちの監視網まで聞こえてきたらしい。

自己判断で急いでアークの所へ向かおうとするが向かっている途中で犯人を逃がしてはいけないと()()()()()()A()I()()()()しその場に待機し監視を続けることにしたそうだ。

すると数十分後、キッドナッパーの一機が森の中を疾走している何かを発見し追いかけてみると「迷彩色にカモフラージュした布」を羽織って国境の外に向かおうとするニゴウを発見したそうだ。

んで、現在はその一機が追跡中で先ほど拠点を発見したそうだ。

いや、キッドナッパーさんマジ優秀

 

アーク「それで? どうします?」

 

『どうするとは?』

 

アーク「いや、どうするって……今すぐにその拠点を攻めた方がいいのかって聞いているんですよ」

 

『……どうしたものか』

 

報告すると何やら皇帝陛下と代表たちはなんたらうんたらっと会議を始めた。

 

『ちなみにその拠点の場所はどこなんだ?』

 

アーク「えっと…シュレイド王国っていう場所ですね」

 

『シュレイドだと?』

『あそこって別に平和的な場所じゃなったか?』

『特徴がないのが特徴っていうほど何もないぞ?』

 

アレクサンダー「そんな国になぜ残党どもが?」

 

『……わかった。皆さん、先ほど確認するとどうやらシュレイド王国で行き来す商人が最近見かけなくなったのと連絡しても誰も出ないそうです』

 

アーク「いや、もうそれ絶対黒やん」

 

『ふむ……本当は問いただせて会議に呼びたいんですが……潜入して確認する必要がありますね』

 

アレクサンダー「わかった、そうしよう……()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「え、俺スカ?」

 

『いやだってねぇ? 死神殿みたいなやつがあちらにもう一人いるのでねぇ……』

 

アーク「他力本願過ぎるだろ畜生」

 

『まぁまぁ……報酬は出すんで』

 

アーク「……はぁ、わかったよ。今夜中にでも出るか」

 

『感謝します』

 

アレクサンダー「すまんなアーク」

 

アーク「別にいいですよ。というより任務自体は嫌いじゃないんですが……」

 

アレクサンダー「……ああ、アリスか」

 

問題がアリスなんだよなぁ

彼女が俺を生かせるのを許してくれるんだろうか……

 

アーク「はぁ……それでは行ってまいります」

 

皇帝の部屋を出た後、ため息を吐きながらアリスの部屋に向かっていったのであった。




どうも冒頭でラブライブが出ましたが作者は見たことがありません零城です
面白いのか誰かおすすめしてくれ(他力本願)

次回は敵の拠点にメタルギアらしく潜入任務(予定)かその準備回にしようかな?


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九十六発目 段ボール is very good

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
シャルホスト さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
朱色の羊 さん
ありがとうございます!!


皇帝の部屋でいろいろと報告したのち皇帝から調査というお願い(強制)を受け、その日のまだ月が沈まないころ、自分の家にて今回の潜入で使う道具を準備していた。

今回は潜入が主なのでこの装備でいく。

 


 

・P90

・Mk.22

・ブロウトン モデル2000シリーズ「M2000-NL」

 


 

アーク「……えっと、これとこれと」

 

アリス「ねぇ、アーク」

 

アーク「ん? どした?」

 

自分の家のベッドの上で装備を点検をしているとアリスがベッドの腰掛て話してきた。

 

アリス「……前に戦ったあいつってさ……強かった?」

 

アーク「前……あ、もしかして世界会議の? まぁ、強いって言葉じゃ足りないな」

 

アリス「……絶対帰ってきてよ」

 

アーク「いやいやいや……今回はあくまでも潜入で情報収集だから戦闘は視野に入れてないよ」

 

できれば首相暗殺とニゴウの捕獲って思ってるけど……まぁ、無理だろうな。

あいつ、首相をマスターって言って従ってるもん。四六時中いるんだろうな

 

アリス「……いい? 今回は他の国にも被害が及ばないよう特別に許すけど……」

 

アーク「わかってるって。それに俺はニゴウに聞きたいことが山のようにあるからな」

 

アリス「もう……そうじゃなくて……」

 

すると背中に柔らかく居心地のいい感触が伝わってき、アークの体の前に華奢で白い腕が見えた。

 

アリス「もし死んだりしたら許さないんだから」

 

アーク「あ~……それはどういう意味で?」

 

アリス「……まさか忘れたんじゃないわよね? 一緒に街に出ること?」

 

アーク「あ、そうやったな……言われてみれば行けてないな」

 

約束したあの時から偵察しに行くわ戦争するわ勇者を殺しに行くわ、やっと休めると思ったら糞勇者が蘇ったりしていく暇もなかったな。

 

アーク「わかったよ……この事件が終わったら一緒に街に行くか」

 

アリス「……足りない」

 

アーク「おん?」

 

アリス「行けなかったお詫び」

 

アーク「お詫びって……じゃぁ、願い事一つだけ叶えるで」

 

あと詫びてほしいなら今までの騒動を起こした奴らに言えよ。

 

アーク「んじゃ、改めて指切りげんまんするか」

 

アークが右手の小指を出すが

 

アリス「………」

 

アーク「どうした?」

 

アリスはアークの右手をじっと見つめる。

 

アリス「……アーク」

 

アーク「いやだからなんだよありs(もふぅ)へぁ?」

 

どういうわけからわからん

なぜかアリスに真正面からハグされた。

 

アーク「え、ちょ、アリスさん?」

 

アリス「ほんっとあなたって頼られるね……でも、本当の主人は私だからね」

 

アーク「へいへい……あと、いい加減い離れてくれ」

 

アリス「やだ」

 

アーク「……はぁ」

 

アークの胸の中で丸くなるエルフの皇女。

彼女からほんのり感じる優しい香りにどういうわけか心臓の音が早くなる。

 

アーク(ええい……なんでこんなにむずむずすんだよ)

 

アリス「……帰ってきてよ」

 

アーク「わかったよ……それじゃ、行ってきます」

 

アリス「……行ってらっしゃい」

 

だが、時間が時間なのでアリスから離れて窓へと向かう

なぜかもっと彼女の肌に触れたいと思ってしまったがそんな邪念を振り払う。

 

アーク「さて……あ、そういえば。アリス、行く前に一つ頼んでいいか?」

 

アリス「頼み事?」

 

すると

 

猫「にゃぁ~」

 

アーク「あ、猫氏」

 

暗い部屋の隅から小さな黒猫がやってきてアークの足にすがり寄った。

この猫は以前にアークが黒い混沌(別名 G)と戦った時にGを食べてやっつけた猫である(三十一発目「生まれる火種」を参照)

 

アリス「あら、猫じゃない? アークが飼ってるの?」

 

アーク「飼ってていうか……住み着いたって感じだな」

 

俺が人間に戻ってから俺は学園の生徒から野生の動物までもが避けられるようになった。

理由はリンによると「助手の魔力が()()()()()()()()()()」らしい(解せぬ)

 

アーク「俺が任務でいっている間、こいつの世話を頼んでいいか?」

 

猫「にゃ~?」

 

アリス「いいわよ!! 私、猫好きだし!!」

 

アーク「あ、俺も猫が好きなんだよなぁ……」

 

猫「にゃぁ!!」

 

でも、この猫……なぜか()()()()()()()()()()()()んだよなぁ

まぁ、その代わりよくクロマグロの大トロを請求してくるんだが

 

アーク「はぁ……んじゃ、行ってくるぜ猫氏」

 

猫を抱きかかえて頭をなでなでする。

猫は居心地がよさそうな顔をした。

そのあと満足したのか地面に降りた後、どこかに行ってしまった。

 

アーク「さてと……いい加減向かう……何してんだアリス?」

 

いざ向かわんって思ったが……アリスが頭を下げてこちらに向けている。

 

アリス「撫でてよ」

 

アーク「は? おま、なに言ってんだ?」

 

アリス「……アークが前に私の頭を撫でたことあったよね?」

 

アーク「ああ……俺がD-Wakerの時か」

 

アリス「あの時みたいに撫でてほしい」

 

アーク「いや、なんでさ」

 

アリス「……撫でてくれたら猫の世話……やってあげてもいいわよ?」

 

アーク「はぁ……ほら、これでいいか?」

 

アリス「もう♪ 仕方ないわねぇ♪ ん~♪ もう少しだけ♪」

 

アークの男みたいに大きな手ではないんだがアリスの頭を優しくなでる。

まるで先ほどの猫みたいにアークの手にすりすりするアリス。

口では仕方ないとか言っているがエルフ特有の長い耳がパタついている。

 

アーク(これじゃ、デカい猫だな……はぁ、ほんと)

 

アーク「可愛い奴め」

 

アリス「ん! ありがと♪」

 

アーク「……減るもんじゃないし、今度してあげようか?」

 

アリス「ええ! いいの!! えへへ♪ あ!! 言っておくけどクロエ姉さまとかにはしないでよ!! これはあなたの主人だけよ♪」

 

アーク(なーにしてんだ俺)

 

嬉しそうに太陽のように元気に笑いながら勝手に約束するアリス

……に対してそっと微笑むアーク。

 

アーク「……待ってろよニゴウ。この借りは絶対に助けて払わせてやる」

 

 

  報復

 

 

アークが決意の言葉をつぶやくと体は縮んでいき手は鳥のように翼になり体にジェットエンジンが生成されていく。

そして、窓から羽ばたきエンジンを起動し流れ星のようにシュレイド王国に向かっていった。

 


 

以前のポイント 16036

 

変身 スライダー 250

 

開発

段ボール 2

薄い本 2

スペツナズナイフ 2

ファントムシガー 2

 

合計ポイント 15780

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「……ここか」

 

スライダーに変身し一晩と一日中飛び続けた結果、ようやく到着した。

日が昇り少し一番高いところから過ぎた時間に近くの岩山から双眼鏡でシュレイド王国を偵察している。

 

キッドナッパー「(*'▽')」

 

アーク「あ、キッドナッパー」

 

しばらく観察しているとキッドナッパーがやってきた。

このキッドナッパーはニゴウを追いかけていた機体だ。

 

キッドナッパー「(´-ω-`)」

 

アーク「あ~……やっぱりか」

 

ニゴウを追いかけこの場所を見つけた後、国の様子と地形の把握目的で飛ばしたんだが……一つ問題ができた。

 

アーク「……()()()()()()()()()っか」

 

そう、こちらも先ほどから双眼鏡で見ているんだが国民はおろか壁の上にいる兵士すら一人もいない。

 

アーク「前のバサビィ共和国の時とは違って静かすぎるな」

 

キッドナッパーにはそのまま偵察に出るよう指示し岩山から降り先ほど見つけたちょっとした洞穴に入る。

 

アーク「さーてっと、行くなら夜だな」

 

流石に真昼間に潜入は危険なので夜に行くことにする。

 

アーク「えーっと、あった!!」

 

そして取り出しのはMGS:TPPのアイテム「ファントムシガー」だ。

あ、言っておくがたばこは20歳からだが煙はフェイクらしいので未成年の俺もセーフだ。

 

アーク「んじゃ、夜まで待機しますか」

 

ファントムシガーを口にくわえiDROIDで火をつけ待機することにした。

 

 

 

 

少年待機中(ファントムシガーのBGM:「Sine of father」)

うぉお~おおお~♪

 

 

 

……夜

 

アーク「うし、夜になった」

 

先ほどの天気のいい昼が早送りのように進んでいき気が付いたら夜になっていた。

 

アーク「あ、こういう時にラフィング・オクトパスを開発しておけばな……」

 

後悔するが時間もないのでさっさと向かう。

暗い中、警戒して壁に近寄る。

 

アーク「……報復」

 


 

以前のポイント 15780

 

変身

サイボーグ 250

 

合計ポイント 15530

 


 

さて、壁に無事に近づけたのはいいのだが

 

アーク「マジで誰もいないな」

 

先ほどの双眼鏡の時から思ったのだがマジで誰もいない。

いないおかげで楽々と壁の上に登れたのだが壁の中を見ても誰一人もいない。

 

アーク「だが、なぜか明かりだけはついているな」

 

人はいないがなぜか建物内の明かりは灯っている。

アーハム帝国でも他の国でもそうなんだが夜は大抵、酒場とかでどんちゃん騒ぎを起こしているんだが……この国はディスタンスでもしてんのか?

 

アーク「ま、とりま城に向かうか」

 

壁から飛び降り建物の陰に隠れながら城に向かっていく。

途中、家の中を覗いてみたがやはり誰もいなかった。

 

アーク「……家の中にもいないとは……どういうことだ?」

 

ますますわからん

どこに行ったんだ国民は?

 

人の活気はなく明かりだけが灯る街の中、歌う死神一人だけの足音だけが響く。

一応、ナイトビジョンをつけMk,22を引き抜いていつでも撃てるようにしている。

 

アーク「いや、誰も来んのかーい」

 

警戒はしたんだが……誰も会わなかった件について

結局、問題なく城に到着した。

目の前には巨大な城に続く門がそびえたっている。

 

アーク「なんか俺が潜入してるのって城ばっかな気がするが……まぁいいか」

 

さーて、どこかに開いている窓とかないかなぁ

 

ぱっと見、どこも開いてなく閉鎖としている。

 

アーク「……強引突破……いやまぁ、見張りもいないみたいだし普通に行くか」

 

ある程度助走をつけてサイボーグジャンプで城にこんにちはしようかなっと思った瞬間

 

アーク「……ん?」

 

 

ガラガラガラ

 

 

遠くの方から何かが駆ける音が聞こえてきた。

音的に馬車か?

 

その証拠に暗い街に一筋の揺れる光が迫ってきた。

 

アーク「……巡回か?」

 

とりあえずその辺の物陰に隠れる。

しばらくすると門の間に一台の馬車が止まった。

 

「ふう……長旅に疲れたわい」

 

「だな……さて、開けさせてもらうか」

 

馬車には声からして男二人が乗っており馬車も大き目だった。

男の一人が腰から何かを取り出しつぶやき始めた。

 

「……了解。おい、今から来るから3分待ってくれだとさ」

 

「はいはい……はぁ夜はさみぃから早く中に入りたいぜ」

 

アーク(……あの馬車、まさか)

 

どこかで見たことがある馬車だと思い物陰から音もなく出て馬車の後ろに回る。

 

アーク(……やっぱりか)

 

馬車の荷台の中を覗いてみるとそこには……たくさんの奴隷がいた。

 

アーク(見たことあんなぁって思ったがコレ前に勇者の覗きをしに行くときに乗っかった馬車じゃん。こいつらあの時のをそのまま使ってるのかよ)

 

荷台に乗せられている奴隷たちは全員、どこかしらの体の一部がなく生気も感じられなかった。

しかも乗り心地も最悪らしく何かが入った段ボールも積まれていた。

 

「おーい! 待たせたな!!」

 

「おせぇわバカやらう!!」

 

「はっはっは! 少し酒を飲んでてな!! 護衛たちは?」

 

「今、城内外の巡回に回っている!! あと、そろそろお前たちと交代だろ?」

 

「おっと、いけね。そうだったな」

 

……ふむ、どうやら巡回組がもう間もなく帰ってくるようだ。

警備がいたのは予想外……っていうかやはりいてどう入るか悩んでいたが大丈夫そうだ。

 

作戦を考えたアークは馬車から離れ先ほどの物陰に再度隠れた。

 

「よし! 入っていいぞ!!」

 

離れて数秒後、門は重々しい音を立てながら馬車が入れるほどの幅で開き馬車はその中に入っていった。

 

アーク「さて、さっそく使うか」

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後キングクリムゾン!!

 

 

 

 

 

 

 

「ふー、なんで俺らが毎回帰って来た時に巡回なんかしないといけないんだよ」

 

「仕方ねぇだろ? ニゴウは今、首相さんに()()()()されてんだから」

 

「別にあんな道具、捨ててしまっても構わないだろうに」

 

暗い夜道に中、明かり代わりにランタンを持ち馬に乗っている男たち数名が門の前にやってきた。

 

「……ニゴウって本当に何者なんだろうな?」

 

「別に何者でもいいだろ? はぁ……あいつ、めっちゃ美人なのに人間じゃないのが惜しいんだよなぁ」

 

「あ、わかる。あいつのキリってな感じの目が好きなんだよなぁ」

 

「あ、あと胸デカい」

 

「ははは……ん? なんだこれ?」

 

他愛もない雑談をしながら城に向かっている途中だったが先頭にいた兵士の一人が何かに気が付いた。

 

「なぁ、これって」

 

「ああ? これって段ボールじゃねぇか?」

 

道の端にポツンと()()()()()()()()()()()()段ボールが一個転がっていた。

 

「輸送班が落としたのか?」

 

「ったく、あとでクレーム入れておくか」

 

そういい馬から降り段ボール抱えようとするが

 

 

ズシッ

 

 

「うお!? なんだこれ!? めっちゃ重い!?」

 

「……本当だな」

 

なぜかとてつもなく重かったので二人がかりでわざわざ持ち上げながら城に運んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~城内 倉庫~

 

「よっこいせっと」

 

あれから落ちていた段ボールを城の中まで運び倉庫まで運んできた。

倉庫は少々埃臭く暗いが中はたくさんの段ボールが保管されていた。

 

「あー、腰痛かった」

 

「そうだな、速く中に入って酒でも飲もうぜ」

 

そういうと運んだ兵士二人は扉を閉め城の中に向かっていった。

 

 

ガタガタ

 

 

だが、その運んだ段ボールが突然揺れ始めた。

 

 

バン!!

 

 

アーク「ぷはぁ……あー、気持ちわりぃ」

 

段ボールの中から出てきたのはハゲ……失礼、アークだった。

サイボーグの姿になって段ボールの中に入って門の前にスタンバイし色ってくれるのを待っていたのだ。

 

アーク「……段ボールも悪くないな」

 

段ボールの中に入って運ばれていたんだが……どういうわけか段ボールの中はすごく居心地がよかった。

あの安心感に眠りそうだったが運んでもらった相手が悪かった。

 

アーク「さーて、ここは倉庫か。てか、なんでこんなに段ボールがあんだよ」

 

段ボールから出てあたりを見るが周りにはたくさんの段ボールが転がっていた。

なんなん?

こいつらもスネークみたいな段ボールラブになったんか?

 

スペツナズナイフで段ボールを切って中を見てみると

 

アーク「……AK!?」

 

中にはソ連が開発したアサルトライフルAK-47が大量に入っていた。

てか、なんで段ボールにこんな物騒なものが入っているんだよ。

 

アーク「……AKって言ったら構造が簡単で作りやすい、安い、高威力なんだが……あいつ等ってXM8あるよな? なんで?」

 

ちなみにAK-47って言ったらテロリストに使われるイメージが強いんだがあれは先ほどのそろってはいけない三拍子のせいで使われているだけで製作者のカラシニコフ氏は(うろ覚え)「使われて悲しい」っと言っていた気がする。

 

アーク「……仮にここにAK工場があるとして……XM8の予備か?」

 

とりあえず写真を撮っておく。

 

アーク「さて、さっそうく城の中を物色させてもらいますか」

 

何だっけ?

皇帝曰くあいつ等って世界統一うんねんかんぬん言ってたよな?

マジであいつ等って何がしたいんだろうな?

 

アーク「できればニゴウを見つけて……連れ去りたいんだがな」

 

そういうとアークは扉をそっと開け城に向かっていった。




どうも「ドラッグオンドラグーン」をしてEエンド(新宿ED)でくじけそうになったけど最終的にクリアして喜んだけどラストが悲惨すぎてガチ泣きした零城です
あの時ほど

作者「やめろ自衛隊ぃぃぃぃぃ!! 武力行使やめろぉぉぉぉぉ!! い、いやぁぁぁぁぁぁ!? アンヘルぅぅぅぅぅ!?」

って叫んだことないわ(ガチで初見)
叫んだせいで親に怒られてゲーム機没収されたけどね!!
作者……自衛隊好きなのに……
ああ、東京タワーが赤いのはそういう理由かぁ(思考放棄)

今回出た猫ですが……実は?

次回は本格的なメタルギアをします


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九十七発目 show timeだ!!(大塚明夫ボイス)

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
Fw190(シャルホスト) さん(二回来た)
ありがとうございます!!


   ここはシュレイド王国

アーハム帝国からもミール聖教国からも遠い辺鄙な国でリンゴが名産だ。

 

アーク「……って言っても今じゃテロリストの国になっちまってんだがな」

 

だが、そんな中歌う死神ことアークは潜入していた。

 

アーク「ほんと、さっきのAKと言いXM8と言い……いろいろとやってんなぁ糞が」

 

()()()()と周りを警戒し歩きながら愚痴る。

現在、段ボールをかぶりながら中腰で移動している。

 

アーク「……腰がいてぇ」

 

絶賛、メタルギアらしいことをしているんだがスネークたちって潜入の際、ずっとこの態勢なのか……

あと、90話以上たってようやく段ボールで潜入って遅くね?

 

アーク「……あとここの見取り図とかほしい」

 

潜入したのはいいがこの城の構造が全く分からないので適当に移動して部屋があったら入って調べるを続けている。

迷子? それは言うな。

 

アーク「さーてと、速く調べて証拠掴んでついでにニゴウを助けないとな」

 

移動しては休憩を繰り返して部屋を回る。

暗い廊下をナイトビジョンをつけ段ボールで中腰になりながら移動するという何とも地獄な移動をしていく

 

アーク「……ここは……何もなしっと」

 

扉を少し開け中を確認し何もなければ次に移動をしていく。

……てか、人全然いないな。

執事とかメイドはおろか騎士までいない。

 

アーク「ホームワーク……てなわけないよなぁ」

 

部屋を出て次の部屋に向かっていく。

廊下は誰もいないの割にはきれいだ。

 

アーク「……埃が積もってないってことは誰かいるのか」

 

廊下には扉が複数もありどれも硬く閉められていた。

……こりゃ、骨が折れそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「んで、結局何もなかったと」

 

結論から言おう

この国の人間は全員お引越ししたんですか?

 

アーク「……でも本とか家具はそのまま……うーん、わからん」

 

部屋の中は本棚や机の上の書類、何ならカップやポットまであった。

……カップの中に紅茶が入ったまま。

 

アーク「次いくか」

 

さて、どうしたものか

手がかりが全くない。

 

アーク「……こうなったら(コツコツコツ)ん?」

 

「ん? なんでここの扉が開いているんだ?」

 

「本当だ、全部閉めているはずなんだが」

 

アーク「やばっ」

 

 

カチャ

 

 

完全に巡回のことを忘れていたのか扉の近くまで来たことに気づかなかった。

急いで机に隠れ段ボールをかぶった。

 

「今何か音が?」

 

「そんなわけないだろ、こんな無人の部屋で」

 

扉を開け入って聞いた兵士の数は二人だったが、どうやら片方は耳がいいらしい。

 

アーク(頼む……どっか行ってくれ)

 

「一応、部屋に異常がないか探すか」

 

「……そうだな、面倒くさいが首相に怒られるのも嫌だしな」

 

アーク(……いかんな)

 

速く帰ってほしいと願ったが叶わず二人の兵士は部屋に異常はないか探し始めた。

 

アーク(移動をした方が……いや、ダメだな。相方が出口を抑えてる)

 

部屋から出ようにも入ってきた兵士の相方が部屋の出入り口の前で仁王立ちしてもう方は部屋の散策をしていた。

 

アーク(バレるなこれ……だって、ここに段ボールって不自然だもんな)

 

すると

 

「あ? なんでここに段ボールがあるんだよ?」

 

アークの予想通り兵士が机の陰に置かれている段ボールを見つけた。

 

「どうした……なんで段ボール?」

 

「補給班が落とした……わけないもんな」

 

「じゃ、どうしてこんなところにあるんだよ」

 

「……開けてみるか?」

 

「……そうだな、別に何もなければそれでいいしな」

 

不自然におかれた段ボールに兵士二人が集まって一人がナイフを取り出し開けようとする。

 

「あ、おいこれってそこの方が開いてないか?」

 

「やば、無駄に開けるところだったな。それじゃ、このまま箱を上にあげるか」

 

兵士は箱のふちを持って段ボールを上にあげる。

 

「さて、なにが…………は?」

 

猫でも入っているのかと思っていたが……入っていたのは身長約180cmほどで体格はそこそこよく、何よりハゲた頭がとても目立っていた。

 

「敵しゅ」

 

アーク「させん!!」

 

「な、グシャァ!!ぐは!?」

 

段ボールを持ち上げられたと同時にアークはすでに動いていた。

立ち上がるにと同時にアークは敵の胸元に左手、脇を右手でつかみ、そのまま体を左に回転し持ち上げ相手を頭から地面にたたきつけた。

 

アーク(次!!)

 

一人を地面にたたきつけた後、そのまま勢いのまま振り向きもう一人の兵士と対面する。

相方は装備についていた通信機に手をやり連絡しようとしていた。

いい判断だと思うがその前にアークが間に合う。

 

アーク(ふん!!)

 

ドッ!!

ガッ!!

グッ!!

トン…

グシャァ!!

 

まず、左手でたたき敵の脇腹を晒させ右手で敵の脇腹を殴り左足で敵の右ひざを蹴り、左手の甲で顔を叩き右手でラスト敵の顔面にストレートをぶちかます。

少しサイボーグの能力で筋力が挙がってしまい殴った瞬間、敵は空中でトリプルアクセルをした後、壁に激突しそのまま気絶していった。

 

……大丈夫だよな?

あ、ちなみにどちらもれっきとしたMGS:TPPのCQCで前者が前投げCQCで後者が前連打CQCである。

わからなかったら実際にプレイして見てみるのをお勧めする。

 

アーク「ふう……呼ばれては……ないな」

 

敵のつけていた通信機から連絡が来るか警戒したが何も鳴ってないところを見るに連絡はされてないらしい。

 

アーク「はぁ、少し段ボールを過信しすぎたな」

 

居心地がいいとはいえ段ボールがあればなんとかなると思い込むのは危険だな。

 

アーク「さっさと移動を……あ、いや、こいつらから聞くか」

 

部屋から出ようとしたが貴重な情報源を手に入れたので早速O☆HA☆NA☆SI(尋問)をしてみる。

P90を召喚し左足で前投げをした兵士の脇腹を蹴り上げる。

 

 

ゴキッ

 

 

「ごは!? だ、誰d動くなっひ!?」

 

脇腹に衝撃を受け起きた兵士だが起きてすぐに額に銃口を向けられドスが効いた声を聴き硬直してしまった。

 

アーク「手を頭に回せ。……よし」

 

「お、お前は誰だ!?」

 

アーク「誰だっていいだろ? 俺は今忙しんだ。さて、お前、仲間は?」

 

「い、言うわけないだろ!!」

 

アーク「……本部の場所は?」

 

「し、知らんnほよ、言えや糞がひ、ひぃ!?」

 

アーク「言わんかったら言うまで腕とか足に一発ずつ銃弾をぶち込む」

 

「ほ、本部の場所は前で言う王の部屋だ。この廊下を出たらいったん外に出て一番高い塔に向かえば行ける!!」

 

アーク「……嘘じゃないんだな?」

 

「ほ、本当だ!!」

 

アーク「……嘘ついてたらすぐここに戻って殺す」

 

「わ、わかった!! だ、だから命までは……」

 

アーク「わかったから少し寝てろ」

 

 

ッゴ!!

 

 

ようやく情報を手に入れたアークは用済みとなった兵士の顔面を踏みつけ気絶させた(顔面を踏みつぶしてはないよ)

そのあとは気絶させた二人の兵士をワイヤーでぐるぐる巻きにし猿ぐわをさせてその場から立ち去った。

 

アーク「……中央のっていったよな?」

 

適当に選んだ窓を開け言われた通りいったん外に出る。

夜風が少々寒いが我慢しつつ地面に降り立ち中央をめざす。

 

アーク「……ここか」

 

暗い闇の中どしんっと不気味にそびえたちまるで魔王の城みたいな塔に到着した。

 

アーク「見張りは……三人か」

 

塔に入るには扉を入って行かないといけないのだが門の前に見張りがランタンを持ち見張っていた。

しかも、距離も近いが連続CQCをするには少し遠い。

アークは門の近くまで接近し物陰から見つめる。

 

アーク「……分断するか」

 

すると、背負っていたP90のマガジンを取り外し自分の隠れている物陰で落とした。

 

 

カラン……

 

 

「何の音だ?」

 

「どうした?」

 

「いや、何か音が」

 

アーク「よし、食いついた」

 

真夜中に何かが落ち音が聞こえた兵士たちは不信に警戒する。

 

「すまん、少し見てくる」

 

「おい、一緒に行った方が……」

 

「大丈夫だろ、こんなに近いんだし」

 

音の正体を確認するため兵士一人が仲間に伝えXM8を構えながらこちらに迫って来た。

 

アーク(釣れたのは一人か)

 

物陰に屈んで隠れて来るのを待つ。

 

「……異常はないよな?」

 

アークの隠れている物陰に兵士が覗いてきた瞬間

 

アーク「っよ」

 

「し、死g」

 

アークは右手で兵士の軽く引っ張りすかさず脇を持ち左手を首にかけこちら側に引っ張りそのまま地面にキスさせる。

 

 

ズシャァ!!

 

 

「な、何の音だ!?」

 

謎の音を聞いた兵士二人は音の方に向かう。

向かうとそこには地面に倒れていている仲間。

だが、ズズズッと物陰の中に引き込まれた。

 

「お、おい誰なんd(パシュッ)

 

物陰の裏に誰がいるのかを確認しようと顔を出し見えたのはこちらにMk.22の銃口を向けているアークだった。

見事ヘッドショットをかまされた兵士は死ぬように眠っていき倒れた。

 

アーク「ッシ!!」

 

倒れたと同時に物陰から出てもう一人に向かって突撃する。

 

アーク(Mk.22をコッキングし……いや、距離が近いな)

 

出たのはいいが思いのほかもう一人の兵士の距離が近かったためMk.22で無力化するより自分でCQCして無力化することにした。

兵士は驚いた顔でこちらに銃口を向けるがこちらの方が早い。

 

 

ッス……

 

 

右手を順手、左手を逆手で銃の先端を掴む。

すると敵の手からXM8がきれいに抜けアークの手に中に納まった。

 

アーク「動くな」

 

そしてその走った勢いのまま敵に体当たりし壁に押し付けた後、奪ったXM8の銃口を向けた。

 

「ひ!? や、やめてくれ……」

 

アーク「地面に伏せて手を後ろにしろ」

 

一瞬で自分の武器を奪われ丸腰になってしまったので戦意を失ってしまいアークの命令に従い地面に伏せる。

 

アーク「……よし、塔の中には何がある?」

 

「い、言うわけないだろ!!」

 

アーク「よし、なら自分で確認するか」

 

なんか一々尋問をするのも面倒なので自分で確認することにした。

伏せた兵士にMk.22を向け眠らせる。

 

アーク「さて、確認させてもらうよ」

 

人一人入れそうな扉を開け中に入る。

中は暗い。

 

アーク「……そして、()()()()

 

中から腐った肉の匂いがしてきた。

頬にハエが通りかかっていく。

 

アーク「やな予感がするなぁ」

 

とりあえず中に入り扉を閉める。

入ってすぐ気が付いたがすぐに階段があり上に行くか下に行くかで別れている。

 

アーク「匂いは下か……」

 

ナイトビジョンをつけ下に向かう。

 

アーク「……てか、この地下への道……変だなって思ったら舗装も何もされてないな」

 

カツンカツンっと響いた音を鳴らしながら下へと向かう。

 

アーク「……う、段々濃ゆくなってくるな」

 

てか、なんか地下にしては()()()()()()

 

アーク「しかも、だんだん階段じゃなくて洞窟になってきたな」

 

下っていくうちに徐々に自然に近い洞穴となってきた。

って言っても自然というより無理やり掘り下げた感じだな。

 

アーク「……ここまで深く掘る必要って……ん?」

 

大体、100mくらいだろうか?

それぐらい下がっていくうちに奥の方に光が見えてきた。

 

アーク「はぁ……ようやく出口……は?」

 

ようやく出口でいったん休憩しようと思った瞬間、アークは呆けてしまった。

なぜなら今目の前に広がっている光景だ。

 

アーク「……どういうこっちゃ」

 

そこには

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

それも100とかではない10000以上もいる

 

アーク「……おいおい、冗談じゃないぞ」

 

あんなアリスを狙う輩が数千もいるのかよ!?

……だが、これらも前に捕まえた捕虜が言っていた「倉庫」とやらから手に入れたんだろう

 

アーク「……第一、誰だよ倉庫にあんなもん置いておいた奴」

 

あんなものおいておいた奴に愚痴りながらもカメラを起動して写真を撮る。

 

 

カシャ

 

 

アーク「よし、これで見せる分は手に入ったな」

 

後はニゴウの捜索だが……ついでにあのよくわからん装置(クローン生成機)も破壊……はさすがに多すぎて無理だな。

だが、消えた国民とは関係ありそうだ。

 

アークはある程度写真を撮った後、その勇者製造工場から去った。

因みに入り口にいた見張りは上の方の階に運ぶ。

 

アーク「ふう……こいつら重すぎだろ」

 

塔……多分、本来は展望テラス的な運用だったんだろう場所に兵士三人を担いで運んできた。

部屋に入ると中には見張りがガラス越しに二人外を見ていた。

 

アーク(外を見るのはいいが中もたまには見ないといけないぞ)

 

静かに兵士二人を下ろし一人を担いだまま中に音もなく入る。

そして、タイミングを見計らい見張り二人が別の方向で立つ位置が変わった瞬間

 

アーク「ふん!!」

 

()()()()()()()()()()()()()()

投げられた兵士(麻酔済み)は弧を描きながら飛んでいき……

 

 

ドガァァァァ!!

 

 

見張りの一人に見事命中し見張りは壁とディープキスして地面に倒れた。

音に気が付いたもう一人は振り向くが目の前にはすでにアークが迫ってきている。

 

「くそ!!」

 

この距離では銃では間に合わないと判断したのかストック部分で殴ろうとする。

 

アーク「が、それも予測済みだ」

 

アークは先に未来予知を発動しておりそうなるのを予測しており先に行動ができた。

右手で相手の顎を掴み力いっぱい壁に投げつけた。

壁に小さなクレーターができ相手は気絶した。

 

アーク「うし、ここに隠すか」

 

部屋の制圧に成功した後、アークは無力化させた兵士たちをここに運び込んだ。

 

アーク「よし、さてニゴウを捜しに行くか」

 

兵士も運び込めたしこれでしばらくは見つからんやろ。

 

アーク「えーっと、棚とかあればいいんだが……ないか……おや?」

 

タンスや棚など人を隠せそうなものは無いかと探していると窓にふとメカメカしい音と何か(キャタピラ音と砲塔)が見えた。

 

アーク「……うへ、マジかよ」

 

何なんだと思い覗いてみるとそこには1971年に開発され運用されたソビエト連邦の主力戦車「T-72」、それがおよそ10台編隊を組み移動していた。

 

アーク「おいおい、戦車いるとか聞いてないぞ……あの捕虜、これを言ってくれよ」

 

観察を続けるとT-72は来た時に見た馬舎が合った方に向かっていき消えていった。

 

アーク「これはこの世界の住民が相手するには少し厳しいかもな」

 

観察をし終え塔を出た後、アークは再び他の建物の探索を再開した。

今度は最初のより大きな建物内に侵入してみる。

 

アーク「当たり前だけど城を一人ですべて探索なんて骨が折れすぎる行為だな」

 

ああ、こういう時こそ仕事仲間が欲しい……

我儘言っていいなら()()()()()()()()()()()()()()()()()()

だってさぁ? 銃も撃てるし潜入のいろは知ってそうだし? (少し違うが)命令も忠実だしな。

 

アーク「……あ、そういえばニゴウは首相に奴隷化されてんだっけ? だったら首相を殺す必要があるな」

 

ああ、もどかしいな

こういう時こそ俺が魔法使えたらな……

 

アーク「いや、てか、今はこの問題だ。死んでもなおアリスに求婚しようとしてくる奴の根源なんだ」

 

再度、段ボールをかぶり移動を開始する。




どうも世間のみんなってエロ本をどういうところから買ってんだろうなって純粋に思った零城です

次回は……探索の続きをします
あと、アークの謎がまた一つ生まれます



これ大事!!
この話が出ているころには完成して明日出すので読んでね!!


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九十八発目 Who is her?(ニゴウって誰なんだ?) 

感想も
駆逐艦紅桜 さん
Fr190 さん
ありがとうございます!!

誤字脱字報告も
朱色の羊 さん
ありがとうございます!!


アークが潜入したシュレイド城では厳重に監視巡回が行われていた。

そんな中、アークは段ボールで移動したいく。

途中、巡回の兵士にあったがじっとしておけば「なんだ段ボールか」って言ってどこかに行ってしまう。

 

アーク(よしよし、ようやくメタルギアらしくなってきたな)

 

ここ最近、兵士虐殺したり勇者虐殺したり……あれ? なんか殺してばっかだな俺……

 

アーク「い、いや時と場合が悪いんだよ俺。うん」

 

自分に言い聞かせながら廊下を駆け、時には巡回の兵士に(物理的)眠りを授けたりと潜入ミッションみたいなことをしていた。

途中、愚痴を吐きながら移動していると

 

「貴様のせいだぞ!!」

 

アーク「……声!!」

 

本来の目的(メインミッション)部屋の大体を調査し証拠になりそうなものを写真で納めてあとはついでに(サブミッション)首相かニゴウを捜しつつ帰ろうかとした時だった。

尋問した時に聞いた王室に向かっている途中で段ボールで移動していると王室があるであろう場所から何やら叫び声が聞こえてきた。

急いでその場で停止し待機していると

 

 

バンッ!!

 

 

「何が「皇帝一家の暗殺に失敗した」だ!! お前はそんなこともできないのか!!」

 

ニゴウ「……申し訳ございませんマスター」

 

王室に入る扉から出てきた……出てきたというより飛び出してきたのは正体がいまだ謎のニゴウと首相だった。

だが、様子がおかしい。

単なる上司と部下の戯れあいとかではなさそうだ。

 

「これほどの戦力を投入して、なぜ皇族の一匹も殺せないんだよ!!」

 

アーク(うわ、ひでぇ)

 

物陰から段ボールの穴から見ているが……ひどすぎるだろ。

雪のような髪を強引に引っ張り掴み上げ引きずりまわし壁にたたきつける。

途中でニゴウの綺麗な髪が悲鳴をあげ千切れる音が聞こえる。

 

ニゴウ「で、でも捕虜を殺して口封じしました……」

 

「ああ!? そんなのお前の兵士への教鞭が下手なだけだろ!!」

 

アーク(んなわけあるか!?)

 

言っておくが敵の俺からしたらなかなかの熟練度(聞きかじりとはいえ)だったぞ。

お互いをカバーしあって連絡も適度に行う。

……あれ、すべてニゴウが教えたのなら素晴らしいことだ。

まぁ、相手が悪かっただけだ。

 

「ったく、お前は道具なんだから命令だけに従えばいいんだよ!!」

 

ニゴウ「申し訳ございません申し訳ございません申し訳ございません」

 

「もうその言葉も聞き飽きたんだよ!!」

 

ニゴウは誠意を見せようと頭を地面にこすりつけるが首相はニゴウの頭を何度も踏みつける。

 

アーク「っ!!」

 

アークは我慢ができずP90を取り出し出ようとするが寸の所で立ち止まった。

今ここで出たら仮にあの首相は殺せるかもしれないだが今までの努力が水の泡になる。

 

アーク「っち……歯がゆい」

 

ニゴウ「もう二度と同じ過ちはしません」

 

「我々の考えた作戦に従えばいいものの……それを全部お前が無駄にした!!」

 

いやいやいや……それ言う?

ま、まぁ全体的に見れば異世界人にしてはいいと思うよ?

でも、それって全部ニゴウ任せじゃん

何とも理不尽。

 

 

ゴキッ

 

 

アーク(うわ……)

 

何度も踏みつけているうちにニゴウの反応がなくなったのを見てイラついたのか何なのはわからないがニゴウの顔面をサッカーボールのように蹴り付け起こさせた。

蹴られたニゴウはふらふらと置き上げる。

鼻から血がボロボロと流れ目は腫れ上がり……もとは華のように可憐な顔は台無しになっていた。

 

「次、失敗したらお前を捨てるからな」

 

ニゴウ「ッ!? やめて!! ()()()()()!!」

 

「……はぁ、お前には次の命令がある。それまで待機しろ」

 

ニゴウ「了解……しました」

 

首相は最後にニゴウに唾を吐きゴミのような目でその場を去った。

それはまるで親から暴力を受ける子供のようだった。

 

アーク「嫌なもの見てしまったな」

 

……目の前で暴力を受けている子がいるのに何もできない人の気持ちってこうなんだな

だが、彼女は敵だ。

アリスを殺そうとした敵だ。

敵に同情する気はない。

 

本来は中に入って今後の計画を知ろうとしたがアークは気づかれないようその場から立ち去った。

 

アーク「……はぁ」

 

あの場所から離れたのはいいが気持ちが浮かない。

てか、今すぐに帰りたい。

 

アーク「……あいつも苦労してるな」

 

苦労っていうレベルではないが嫌な思いはしているんだな。

 

アーク「さて、どこから出るか」

 

あらかた調べ終わったのであとは帰るだけだ。

帰るまでが侵入だからな。

できればどこか屋外に出てスライダーに変身して逃げたいんだが

まぁ、上を目指せばいいか。

 

アーク「……どうすればな……あ?」

 

時刻的にはもう間もなく日の出の時間だ。

急いで出ないといけないのだが……ふと、とある部屋の前でアークが立ち止まった。

別に何かがあったとかではなく無意識に止まっただけだ。

 

アーク「……」

 

部屋の中を見ると冷たい風が頬を撫でた。

どうやら屋外に出たらしい。

 

アーク「外か……ここから出ればいいな」

 

はぁ、ようやく帰れる。

首相の殺害ができなかったのは残念だが……今度にしよう。

入った部屋は本当に何もなく部屋の中央に汚れて薄い麻布一枚と部屋の隅に使う古した包帯の山があった。

 

アーク「いや、汚ぇ」

 

部屋の中はそれ以外にも汚れた服や血まみれの何かが転がっていた。

さて、とiDROIDOを取り出してスライダーになろうとした瞬間

 

 

カッカッカッカ

 

 

アーク「っち」

 

足音が聞こえ来た時みたいに慌てることなく落ち着いて段ボールに入り部屋の隅に隠れた。

しばらくすると

 

ニゴウ「……」

 

アーク(……なんであいつがここに来るんだよ)

 

入ってきたのはまさかのニゴウだった。

この部屋の主はこいつかよ。

 

アーク(さて、どう部屋から出るか)

 

ニゴウ「……またマスターに怒られたのです」

 

するとニゴウは部屋の中央に敷かれた麻布の上にちょこんと座った。

 

ニゴウ「……どうすればマスターに褒められるんでしょうか」

 

アーク(いや、褒められるも何もあいつが褒めるわけないだろ)

 

ニゴウ「褒められることをしていないって言われましたが……私がもっと頑張ればいいのでしょうか」

 

アーク(お前は十分頑張っているんだがな……)

 

体中のあちらこちらから血が流れ痛々しさを物語っているニゴウの華奢な体。

あんな華奢な体なのに俺と同等なのか。

 

 

ぐぅぅぅ……

 

 

ニゴウ「おなかすきました」

 

部屋中におなかの虫が鳴り響いた。

どうやらニゴウらしい。

 

ニゴウ「……今日は少なめですね」

 

アーク(いや、なんそれ!?)

 

入ってきたとき何かを抱えていたがニゴウはそれを取り出すとそれを食べ始めた。

よく見るとパンのようだが……カビが生えていて誰かの歯跡があった。

 

アーク(おいおい、ここの兵士は馬鹿か? 「腹が減っては戦はできぬ」っていうほど食料って士気にかかわるほど大切なのに……)

 

もさもさと黙喰で食べ終えたニゴウは床にひいていた麻布を取ってくるまった。

 

アーク(いや、それ寝具だったんかい!?)

 

ニゴウ「……今日は自分が失敗したせいでマスターの機嫌をそこなってしまいました。明日こそきっといい日になります……さぁ、もう寝ますか」

 

アーク(いや、ここで寝るの!? 屋外だよここ!?)

 

ニゴウ「……ところで」

 

床に横になって寝るかと思いきや

 

ニゴウ「何でしょう? この段ボール?」

 

アーク(やば!?)

 

こちらに近寄ってきた。

額から滝のように汗が出る。

流石にこんな距離で戦闘開始したら帰還が難しくなる!!

 

ニゴウ「兵士の皆さんがいらないものをよくこの部屋に置いて(捨てて)いく行きますが……こんな真新しい段ボールを捨てるはずがありません」

 

アーク(……戦闘準備するか)

 

アークが隠れている段ボールの目の前まで来たニゴウと段ボールの中でP90を構えるアーク。

そしてニゴウの手がアークの段ボールを掴み   

 

ニゴウ「いえ、やめておきましょう。マスターからそんな命令は来ていません」

 

アーク(あ、よかったぁ)

 

ニゴウ「……それにしても何でしょう」

 

 

サワサワ

 

 

アーク(あれ? もしかして今、ニゴウ……段ボールを触ってるのか?)

 

段ボールを見つけ異常はないと判断したニゴウは元の場所に戻ろうとせずにアークが隠れている段ボールを触る。

 

ニゴウ(なぜか……なんでしょう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()

 

段ボールを触っているうちに()()()()()()()()()()()()

今まで首相に「道具として従え」「何も考えるな」と言われ欲望も何もなかったのだがこの時初めて生まれた。

そして、段ボールの前で座り込みもたれかかる。

すると、なぜかはわからないが春のような温かさを感じる。

 

ニゴウ「()()()()()()としてあるまじき行為ですね……マスターの道具なのに」

 

アーク「……試作型弐号機?」

 

……はて、どこかで聞いたことが?

ん~? なんか聞いたことが……

 

どこかで聞いたことがあるような気がしたアークは思い出そうとするが

 

 

 

 

ズキッ!!

 

 

 

 

アーク「う、あ、あぁぁぁぁぁ!?」

 

その瞬間、アークの頭の中で痛みが走った。

だが、痛いという言葉では足りないほど頭の中で何かが暴れた。

 

アーク「う、あ、あがぁぁぁぁァァァ!?」

 

段ボールの中でアークは頭を押さえて暴れる。

吐き気がする。

サイボーグのはずなのに肉体的に障害が出始める。

そして、謎のフラッシュバックが始まる

 

 

 

殺せ!!

やめて!!

助けてください……■■様

そんな!! ●●様が!!

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

そして、

 

 

??「ご め ん ね……」

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

アーク「く、はぁはぁはぁ……」

 

な、なんだ今の……

見たことがないぞあんな光景……

てか誰だよあの女性……

 

アーク「ッ!! しまった!!」

 

呼吸を荒げながら落ち着くが段ボールの中で暴れたせいで完全に不審に思ったはずだ。

急いでP90を構えるが

 

ニゴウ「すぅ……すぅ……」

 

アーク「……寝てるのか?」

 

音を立てないよう段ボールの足の方から穴をあけて出る。

外に出てみるとそこには殺しには似合わないほど可愛らしく寝ているニゴウがいた。

ちなみに空の段ボールだったら普通は壊れるかもしれないがメタルギア世界の段ボールは違うらしくとても頑丈だ(MGSPWで空の段ボールの上にスネークが立てるので)

 

アーク「はぁ……よかったぁ」

 

潜入任務なのに敵の目の前で安堵の声が出る。

 

アーク「てか、よく起きなかったな……」

 

まぁ、それほど疲れているんだろう

あんな奴の下で働いているんだ。

 

アーク「……だがどういうことだ?」

 

先ほどの頭痛……まるでスレッジハンマーが暴れているような感じだった。

今は収まっているがまた思い出そうとすると痛み出す。

 

アーク「これ以上思い出そうとするのはやめよう。だが、一つ分かった」

 

試作型弐号機……何か引っかかるなと思ったら()()か。

 

そういい自分の首をさすった。

そこに書かれていたのは

 

 

()()()()

 

 

アーク「さっきのニゴウの言葉通りなら」

 

アークはニゴウが起きないよう静かに雪のような髪を分け彼女の首を見てみると

 

アーク「……やっぱり」

 

奴隷化魔法と使い魔魔法の呪いの印のせいで見えにくいがそこには「試作型弐号機」と書かれていた。

 

アーク「俺と……こいつは何の関係が?」

 

くぅくぅ…と寝ているニゴウとそれを見つめるアーク。

 

アーク「……憶測は今はいい。とにかく今は脱出だ」

 

ここで脱出しようかと思ったがニゴウがいるなら別だ。

起きて逃げている途中で撃たれたらひとたまりもない。

アークはおとなしく部屋から出ることにしたが……

 

アーク「……」

 

出ようとしたところでとある考えが浮かび立ち止まった。

右手を見るとそこには9mm弾が装填されたP90

 

 

アーク(()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?)

 

 

そう、気づいてしまったのだ

目の前には暴れても起きなかった少女。

だが、この少女には自分と対抗ができ最悪主人のアリスに危害を及ぼす可能性がある獣だ。

なら、今ここで殺せばいいのでは?

ここにいる奴らは彼女に戦力を依存している。

ここで殺せば戦力と士気が下がり被害が少なめで制圧ができるだろう。

それに、寝ているので反撃される可能性もゼロだ。

 

 

カシャ

 

 

寝ているニゴウの額にP90を突き付けるアーク。

 

アーク(そう、引き金を引けばいいんだ俺)

 

たった目の前にいる少女を殺せばアリスが心配なく過ごしやすくなる。

殺せば他に殺される日値も減る。

殺せば……殺せばいいのだ……

 

アーク「せめて……来世では幸せに過ごしてくれ」

 

そしてアークはP90のトリガーを引こうとした瞬間

 

 

 

 

ニゴウ「待って……おいていかないで………………壱号(お兄様)

 

 

 

 

 

アーク「ッ!!」

 

……なぜか手が動かなくなった。

最初は魔法かと警戒したがそうではなかった

まるで体が訴えているかのように止めに来るのだ。

 

アーク「……しらけたわ」

 

なぜか殺す気がなくなりとっとと帰ることにした。

 

アーク「……はぁ」

 

だがその前にとアークはiDORIDOを取り出しいろいろと召喚した。

 


 

以前のポイント 15780

 

生産

医療キット一式 1

カロリーメイト×100 100

防寒具(布団系) 1

 

合計ポイント 15578

 


 

召喚したものをニゴウに気づかれないよう彼女の隣に置いておく。

そして、最後に彼女を包み込むように布団をかける。

 

アーク「……勘違いするなよニゴウ……これは俺がお前の事情を見てしまった件のお詫びだ。殺すときは戦場で殺して地獄に送ってやるよ」

 

……だけど

 

アーク「……今は殺させないでくれ」

 

そういうとアークは変身を解除し()()()()()()()()()()()()()()()()人間体の状態で彼女の美しい髪を撫で始めた。

サラサラと指から抜けていく感じは俺となぜか似ている。

撫でていくとニゴウの顔は能面のような顔から徐々に口角が挙がった顔になって行った。

 

アーク「何だよ……結構可愛いじゃん」

 

そして、時間はあっという間だ

流石に脱出しないと見つかってしまう。

 

アーク「はぁ……じゃぁな。せめて今だけでも幸せにいてくれ」




どうも映画のFate(ソロモン)を思い返してみて

作者「あれ、待って……え、ぐだ男……かっこよすひん?」

って感じた零城です
ぐだ男……あのラストはずるいよ……
あとロマ二……スマホに実装を……運営様……

今回、アークに謎のフラッシュバックが起きましたがこれは……まぁ、またいつかわかると思いますよ


まぁ、正確にはアークのではなくアークの本来の持ち主の記憶ですが


次回は戦闘回(多分)です


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九十九発目 脱走者

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
ヴェノム さん
ノロケル さん
6吋プラスドライバー さん
Fw190 さん
ありがとうございます!!

ちょっと今回は残党軍が何をしていたのかをはっきりさせたいので少し駄作かも?


ニゴウの部屋から出たアークはこの敵地帯からの撤退のため走り回っていた。

 

 

キュッ♪

 

 

アーク「少しニゴウの部屋で時間かけすぎたな……」

 

先ほどまで暗かった廊下が少しずつ明るくなっていく。

そんな廊下の目の前でアークは

 

「く、苦し……」

 

兵士の首を絞めていた。

先ほど外に出るため走り回っていると曲がり角で運悪く出くわし見つかってしまったが敵が一人だったので逆に捕まえて首を絞めている。

 

アーク「あ、そうだ……なぁなぁ? この国の国民ってどこに行ったんだ?」

 

「し、知るか」

 

アーク「そ、んじゃな」

 

 

グキッ

 

 

欲しかった情報を手に入らなかったので口を手で押さえ首の骨を折った。

 

アーク「ん~……いっそ、壁に穴開けて逃げようかな」

 

さっきからあちらこちら走り回っているんだが……うん、やっぱこの建物の地図を手に入れとけばよかったわ。

 

今更、後悔しつつどうするかを考えていると

 

 

ビィィィィィ!! ビィィィィィ!!

 

 

アーク「ッ!?」

 

突如、城全体に耳をつんざくような五月蠅い警報が鳴り響いた。

 

アーク「何かミスを……いや、俺に心当たりがありすぎるな」

 

流石に巡回の兵士が帰ってこないってなったら不信に思うか。

多分、どこかに隠しておいた兵士の縛られている姿を発見して鳴らしたんだろうな。

 

アーク「なら、遠慮なく出ていいよな!!」

 

もはや潜入のことは完全に忘れ屋外から出るのを諦め壁を壊してド派手に出ることにした。

え? ニゴウが起きて追ってきたらどうするんだって?

起きるわけないだろ! だってさっき段ボールで暴れても起きなかったから大丈夫!!(フラグ)

 

アーク「んじゃ、遠慮なく!!」

 

サイボーグの右足に力と恨みをこめ壁を蹴りつけた。

 

 

ズドォォォォォォン!!

 

 

蹴りつけた壁は丁度人一人出れそうな穴が出来上がった。

そして、開けたと同時に

 

 

ガチャガチャ

 

 

アーク「……来たか」

 

遠くの廊下から複数の足音が聞こえてきた。

十中八九、敵だな。

 

アーク「変身する前に会敵するな」

 

少々、面倒だが少しだけでもいずれ戦うであろう敵の数を減らしておくか。

 

腰からサプレッサー付きのP90を取り出し足音が聞こえてくる方向に銃口を向ける……が

 

「急げ!! ()()()が出たぞ!!」

「追跡隊はBTR-60で捜索!! 一応BTR-152も出ろ!!」

「首相に急いで報告しろ!!」

 

 

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

 

 

アーク「……あり?」

 

音は近づいてきたが何かの報告と共に多数の足音は遠くなり聞こえなくなった。

 

アーク「来ないんかい……てか、脱走者って?」

 

腰にP90をなおす。

てっきり自分の存在に気が付いてこちらに来ると思ったが……なんか、脱走者が出たらしくここの兵士は全員そちらに意識を持っているらしい。

てか、BTR-60と152あるんかい(ちなみに152も60も装甲兵員輸送車で60はウォータージェット搭載型である)

 

アーク「まぁ、いいか。その脱走者さんのおかげで俺は安全に出れる」

 

穴に体を向けスライダーに変身し空に向かって飛ぶ。

 


 

以前のポイント 15578

 

変身

スライダー 250

 

合計ポイント 15328

 


 

 

バサッ

 

 

アーク「あーらよっと」

 

ジェットエンジンを吹かし空へ羽ばたく。

空のかなたに目をやるとそこには綺麗な朝日が顔を出していた。

 

アーク「ふぅ……ギリギリだったな」

 

このままアーハム帝国まで戻れば任務完了だ。

あとは皇帝たちに今回のことを報告するだけだな。

 

アーク「それにしても……ニゴウがなぁ」

 

少々心残りなのがニゴウだ

……なんで殺す気が失せたんだろうか?

 

アーク「……てか、なんで俺はこんなに彼女のことを気にするだろうか? 別に敵なのに……」

 

空を飛びながら悩む。

 

アーク「まぁ、今は検索はいいか。とにかくだ、速く戻らないとアリスがご機嫌斜めになって面倒なことになる」

 

帰ったらどうせアリスは喚くんだろうなぁ

嫌だってわかるもん、絶対「遅い!!」とか「怪我はない!?」とか言ってくるもん

別に怪我してもサイボーグだから大丈夫なんだがなぁ……あいつ、少しの怪我でも騒ぎ出すもん。

 

アーク「……なんか、お母さん臭いなぁアリスは……はぁ、家族が欲しい」

 

前世では一人っ子だったので兄弟がいないのでアリスたち三姉妹が少しうらやましい

はぁ……()()()()()()()()

 

アーク「って言っても、もう遅いんだがな」

 

そういえば、この体……人間状態の俺の体の本来の持ち主はどんな人だったんだろうな?

まぁ、なんかドス黒い魔力がある時点でやばい気がするが

 

アーク「……この体を生んだ母親と父親はどんな人種だよ」

 

なんなん……本当

魔王かなにかかよ……

 

アーク「まぁ、マジでこの体の主の親が魔王だったら笑えんがな」

 

上空で一人笑う死神

すると

 

 

ズドォォォォォ

 

 

アーク「おや?」

 

現在、アーハム帝国の方角に飛んでいるが方角から少し離れたところの森の中に一つの煙が上がりだした。

付近に村もなければ人工物もない。

……ようは、あそこに脱走者とやらがいるようだな。

 

アーク「行ってみるか」

 

機首を煙が上がっている方向に向け飛行する。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

??「はぁはぁはぁ……っく、は、速く!!」

 

朝日が木々から入り込む森の中に一人の少女が走っていた。

白色の実験体用の服に裸足という場違いな格好で森の中を駆けていく。

 

シエラ(申し訳ございません……父上、母上)

 

彼女はシエラ・フォン・ギャレット

元シュレイド王国の王女様だ。

まぁ、その祖国も今はないが

 

シエラ(本当に何ですかあいつ等!!)

 

その日はいつも通りに自分の父親の執務を手伝ってたりしていたが突然、謎の轟音と共に城全体が揺れだした。

何事かと窓から外を見るとそこには城に向かって鉄の鼻から何かを打ち出す化け物(T-72)

その光景を見た瞬間、襲撃を受けていると判断し部下や騎士に指示を出そうとした瞬間に部屋に変な装備をした兵士が突入してきてそのまま捕まってしまった。

そのあとは地獄だった。

 

シエラ「この()()()()()()()()も……(ズキッ)っう!?」

 

シエラは右目を抑えながらその場に座り込む。

随分、走ったがそれでも早く遠くへ逃げないといけない。

 

「おい、本当にこっちだったのか?」

 

シエラ「ッ!?」

 

普段走り慣れて無く過呼吸になって休憩しようとするが追いかけてきた奴なの声が聞こえた瞬間、急いで立ち上がり木の陰に隠れる。

 

 

ズキッ

 

 

シエラ「痛ッ!!」

 

だが、隠れるが右目が痛む。

 

シエラ「あいつら……何を打ち込んだのですか……」

 

捕まった後にいろんなことをされた。

別に女として恥ずかしいことはされてはないんだが今着ている服を着せられ全員牢屋に入れられた。

最初は小さな牢屋にぎゅうぎゅうと入れられ居心地が悪かったが自分は王女なのでそこらへんは我慢した。

襲撃されてから一週間くらい入れられ食料も少ししか与えられなかったが我慢し他国が救助に来るのを待ち続けた。

だが、三日後に変なことが起きた。

いつもどおり狭い牢獄で過ごしていたのでが襲撃してきた敵が牢屋にやってきて中にいた人間を数人出してそのままどこかに連行していった。

最初は別に牢獄に移動させられたのかなっと思ったが次の日も数名連れていかれた。

数人抜いたら終わると思っていたその連行だがどういうわけか数日間続き、とうとう牢屋の中は自分一人となった。

流石に不審に思い牢屋の外の兵士に詰め寄ったが返ってきた答えは

 

 

「ああ、丁度次は思えの番だから見せてやるよ」

 

 

そういわれると兵士は自分を連れ出し城の中央にある塔の地下へと連れていかれた。

確か、ここは地下などなかったはずなのだが……最下層に到着するとそこには無数の水槽?と液体に浸されている死んだはずの勇者。

この光景を見た瞬間、すぐに質問攻めをした。

だが、いくら聞いてもつれてきた兵士は無視し自分をどこかに連行していく。

しばらく連れていかれると白い部屋に到着し中央にある椅子に座らせられ拘束された。

そうしたら黄色い変な服(対化学用防護服)を来た人間が先ほど死んだはずの勇者が使っていた液体と同じ色の液体の入った針のついた筒を持ってきて自分の腕に差し込み何かを流し込み始めた。

謎の液体を流し込まれると強烈な痛みを感じた。

筒の中をよく見ると小さな肉片が入っておりこれは何なのかと聞いてみると

 

 

「ん? ああ、()()()()()()()()()()()()

 

 

それを来た瞬間、自分でもわかるほど血の気が引いていった。

先ほどの勇者は生前はとんでもないほど悪評が出るほど勇者ではなく愚者であった。

そんな奴の体の一部を自分の中に入れると分かった瞬間、体を暴れさせ抵抗した。

途中、兵士数名に取り押さえられ結局すべての液体が中に入っていった。

数分後、先ほどの牢獄より数十倍大きな部屋に移されそこで自由の身とされた。

中は自分が牢獄にいた時にいた仲間や自分の父親や母親がいたが……恐ろしいことになっていた。

どうやらここにいる仲間は自分と同じようにさっきの液体を入れられたらしい。

最初は魔法を使って逃げようとしたがなぜか使えなかった。

 

シエラ(まさか……あいつらはバサビィ共和国の残党であんな物まで作ってたなんて)

 

父から聞いた情報によると敵は「対魔法使い兵器:夢殺し」なるものを開発したらしく、それは周囲の魔力を完全に消す道具らしくあれがあるせいで魔法が使えなくなるそうだ(本来はアーハム帝国に使う予定だったらしい)

部屋に入れられてしばらくすると少しずつ異変ができ始めた。

 

「う、腕がぁぁぁぁぁ!!」

 

冷たい床で寝ていると仲間の一人が急に叫びだしなんだと思い近寄ると、なんと腕が肥大化し勇者の顔が無数に浮いて出ていたのだ。

肥大化した仲間はよほど痛いらしく大きくなった腕を搔きむしるが皮は剥がれ血が流れるだけだった。

 

「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!?」

 

そして、最終的に肥大化した腕は仲間ごと膨れ上がり爆発した。

子供にはあまりにも刺激的過ぎたのか泣いている。

数分後、部屋の中に液体を入れた時にいた変な服を着た兵士が入ってきた。

急いで自分は「私たちに何をしたのだ」と問いただすが

 

 

「1098番、失敗。次の実験体は肉片を2g増やすか」

 

 

っと、わけのわからないことを言った後、自分の抗議を無視し部屋を出ていった。

それから数日後、異変は広がっていった。

子供から老人まで体のどこかに勇者の顔が出てきたのち、爆発し肉片となった。

どうにか解決しようとするが兵士は話も聞いてくれないので手段がなく、とうとう父親も出てきてしまった。

そのうち自分もこうなるのであろうと悟り脱出することになった。

自分もどうせこうなるのならせめてこうなった原因を排除しなければ。

そして、早朝に寝起きの兵士の隙をついて脱走した。

 

シエラ(一番あいつらに対抗できる存在……死神にあうしか!!)

 

だが、逃げたのはいいのだがすぐにあいつらの追手がきた。

馬より速いスピードで追ってき、”ジュウ”なるものを撃ってきこちらを殺しに来た。

あちらは悪路でも走破する乗り物に対してこちらは裸足だ。

足の裏は長時間走ったせいで血まみれだ。

 

シエラ(はぁはぁ……お願い……どこか行って……)

 

口に手を当て気配を消すが

 

「サーモグラフィーに反応は?」

 

「この辺りは……ッ!! いたぞ!! 木の後ろだ!!」

 

 

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

シエラ「っう!!」

 

見つかってしまい急いで逃げようとするが敵のXM8の銃弾が足に当たってしまい顔面から地面に転倒した。

泥だらけでも急いで立ち上がろうとするが

 

「動くな」

 

 

カチャ

 

 

シエラ「……」

 

倒れた体の上にXM8の銃口を突き付けられた。

 

「全く……監視は何やってんだよ」

 

「てか、こいつもよくここまで来れたな。周囲に一応で地雷を設置していたんだが走って突破したし」

 

「いや、それは起爆までの時間が長いからだと思うんだが」

 

シエラ「放しなさい!! 一国の王女に礼儀はないんですか!!」

 

「それよりこいつはどうする?」

 

「実験体だが……まぁ、一人ぐらい減っても構わないだろう」

 

「でも、一応本部に連絡するか」

 

シエラの抗議もむなしく、この女の処遇をどうするかにしか兵士は興味を示していない。

そして、会議の結果……

 

「……了解、殺処分しておきます」

 

シエラ「っ!?」

 

「出なかったらよかったのに……」

 

カシャっと心臓に銃口を当てられた。

コッキングしトリガーに指をかける。

 

シエラ(ここまでのようですね……)

 

心の中で命を懸けて逃がしてくれた両親に謝罪しつつ目を閉じようとした瞬間

 

 

キィィィィィ

 

 

シエラ(……あれは?)

 

空に一筋の雲が伸びていた。

変な音を立てながらソレは雲を一筋作りながら……こちらに向かってくる。

 

シエラ(あれ? なんか……近づいて……)

 

「おい、なんだあれ?」

 

「ほんとだ……流れ星か?」

 

「あれ? なんか近づいて来てn(ッバ)んあ!?」

 

何か来ているので目を細めて確認していると仲間の一人がその流れ星に連れていかれた。

気が付いた時には仲間は流れ星に引っ張られ大木に突き刺さっていた。

 

「くそ、敵だ!!」

 

撃ち落とそうとXM8のマガジンが空になるまで撃ち続けるが高速で変則的に動く敵に当たらない。

 

 

カチッ

 

 

「リロード!!」

 

弾切れとなり急いでマガジンを交換しようとするが

 

 

パシュッ

 

 

飛んでいた物体は減速した。

正体は鳥だった。

だが、あんなに速く飛べる鳥なんて見たことがない。

鳥は翼から何かを撃ちだした。

 

「……え」

 

撃ちだしたものは目の前に来て正体がわかった。

それは最近ニゴウから撃ち方を教えてくれた「ミサイル」に似ていたのだ。

 

 

ズドォォォォォン!!

 

 

地面に当たった瞬間、視界は白に塗りつぶされた。

視界が晴れているころには仲間は地面に倒れていてピクリとも動いてなかった。

自分も倒れていたらしく起き上がって急いで本部に連絡しようとした瞬間

 

アーク「とぉぉぉぉ……」

 

「な、何の声d「コンニチハ=ニンジャデス!!」ぬはぁ!?」

 

シエラ「……え?」

 

こちらに向かってきた鳥は何かに変化したと思った瞬間、兵士の顔面を拳がぶち抜いた。

 

アーク「てか、銃弾怖かったわぁ……気分エースコンバットだよ畜生」

 

シエラ「え、えっと……どちら様でしょうか?」

 

アーク「んぇ? ああ、俺はアーク。ただの通りすがりの侵入した潜入員だよ」

 


 

ああー、怖かった……

飛び交う銃弾を縫って飛んだもん……

 

シエラ「アーク……もしかして、歌う!?」

 

アーク「あ、それ」

 

シエラ「あのハゲで仮面をつけていて実は女たらしの!?」

 

アーク「おいてめぇ、喧嘩売ってんのか」

 

会って早々喧嘩を売られる死神

なんだ? お前もハゲにすんぞ。

 

アーク「てか、お前も誰だよ。あいつら脱走者とか言っていたが?」

 

シエラ「あ、失礼、私はシエラ・フォン・ギャレット。この国……今はもうないですが元王女です」

 

アーク「……これは失礼しました。無礼でしたね」

 

シエラ「いえ、いいことです。危ないところを助けてもらいありがとうございます」

 

アーク「他の人間は?」

 

シエラ「……」

 

あ~……この反応から見ていないっぽいな

 

アーク「ま、それよりシエラ様はあの場所……シュレイド王国からですか?」

 

シエラ「……はい」

 

よし、なら彼女もついでだが助け出すか。

潜入した時にいろいろと書類を手に入れて証拠はあるが証言もあった方が会議にいる奴らも信じるだろう。

 

アーク「なら、一緒に来い。君をアーハム帝国か近くにある国まで護衛する」

 

シエラ「で、でもあなたぐらいの実力なら今すぐにでも助けに……」

 

アーク「馬鹿言え。今、あっちでは警戒状態になってんだぞ?」

 

シエラ「……そうですか」

 

さて、だったら早く移動しないとな。

追跡部隊をやったとはいえ、ゆっくりとはできないしな。

 

アーク「自分で動けるか?」

 

シエラ「はい、何とk(ズキッ)っう!?」

 

アーク「ッ!? おい、大丈夫か!?」

 

移動を開始しようとしたがシエラは右目を抑えて膝をついてしまった。

 

シエラ「い、いえ大丈夫です。ちょっと足が……」

 

アーク「ンなわけないだろ。足が痛いなら目を抑える意味なんてないだろ」

 

シエラ「……私を見捨てないなら」

 

アーク「いいぞ」

 

 

 

少女、説明……

 

 

 

アーク「うわ、糞やん」

 

シエラという元王女様を背中に担ぎながら移動している中に何があったのか説明を受けた。

勇者の一部を体の中に入れるって……殺した俺でもいやだわ。

この王女さんの右目には痛々しく、そして見て吐き気を催す邪悪な勇者に似た腫瘍ができていた。

 

シエラ「私の命はそう長くはないでしょう……だけどせめて仇でも!!」

 

アーク「あいつら……本当に何がしたいんだ?」

 

シエラ「それだけは私もわかりません……」

 

まぁ、今は彼女の護送が先だな。

ここはまだ敵の基地から近いからな。

 

アーク「まぁ、なんだ……災難だったな」

 

シエラ「いいえ、慰めの言葉をおかけていただきありがとうございます」

 

アーク「とにかく今は安全なところに行くぞ」

 

シエラ「はい、ありがとうございます」

 

さてと全速力で離脱しますか。

あ、こういう時こそMGS:TPPのピークゥオドみたいな回収ヘリを開発しとけばよかったな。

 

またもや後悔しつつ全速力で走ろうとした時だった。

 

 

 

ゾワァァァァァ!!

 

 

 

シエラ「ッヒ!?」

 

アーク「どうした?」

 

シエラ「な、なんですか……今の魔力は……」

 

背中に抱えていたシエラが急に震えだし怯えた。

顔は青くなり冷汗が噴水のように出て……まるで鷹に狙われているウサギのようだった。

 

シエラ「あ、アーク……さんでいいですか?」

 

アーク「おう、いいぞ」

 

シエラ「あ、アークさんは感じないのですか?」

 

アーク「……何にも?」

 

シエラ「……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……」

 

アーク「……………まさか!?」

 

シエラ「ど、どうしたんできゃぁ!?」

 

何なのか察したアークは少々手荒だがシエラを木陰に隠し後方に振り向いたと同時に腰からマチェーテを引き抜いた。

 

 

ガキィィィィィィィィン!!

 

 

??「ふむ、これを防ぎますか」

 

アーク「よう……ぶっちゃけ一番会いたくなかったぜ……ニゴウ?」

 

ニゴウ「ごきげんよう、アーク。死んでください」

 

アーク「やなこった!!」

 

アークのマチェーテとニゴウのM4が衝突し火花が散る。

 

ニゴウ「マスターから緊急通信で来ましたが……まさか、いたとは」

 

アーク「できればこのまま逃がしてほしいんですが……ね!!」

 

鍔釣り合い状態から離れるため力押しし距離を取る。

距離を取った瞬間、FN SCAR-H Mk.17を召喚しトリガーを引く。

が、寸の所でニゴウは地面に転がり物陰に隠れた。

そして、答えるかのように召喚したFA-MASを撃ってくる。

 

アーク(くそ、ここでニゴウが来るとは予測はしていたが来るの速すぎだろ。ヘリでも乗ってきたのかよ?)

 

マガジンを交換しながら考える。

それにこの拮抗状態が長引けば増援が来てこちらが不利になる。

……が、どうやらニゴウも急いでアークを倒さないといけないわけがあるようだ。

 

 

ザザッ

 

 

『おい、ニゴウなにをぐだぐだしている?』

 

ニゴウ「……マスター」

 

ニゴウが持っている通信機から主人である首相の声が聞こえてくる。

 

『我々の主戦力であるお前が何、一人の人間と死神に手間取っている?』

 

ニゴウ「……申し訳ございません」

 

時間かかりすぎだとクレームが入るがさっきアークと会敵したばかりなので理不尽である。

 

『あと10分以内に奴を殺さなかったら()()()()を前よりひどくするぞ』

 

ニゴウ「ッ!? 了解しました……」

 

ニゴウは震える手で通信機を切るニゴウ。

もう二度とあんなお仕置きを受けたくないと思いながら物陰から出る。

 

アーク「……ん?」

 

何だアイツ?

急に物陰から出てきたんだが?

 

ニゴウ「……」

 

アーク「おい、何の真似だ? 降伏だったらありがたいんだが」

 

ニゴウ「いいえ」

 

今、いつでもFN SCAR-H Mk.17のトリガーを引ける用意はできてはいる。

 

ニゴウ「アーク……これは私からの提案ですが……()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「は?」

 

ニゴウ「あなたの射撃スキルに潜入スキル……あなたが仲間になれば兵士の練度も上がり戦力上昇にもなると判断したので」

 

アーク「……はい?」

 

ニゴウ「あなたの主人ごとこちら側に入れば戦う必要性もありませんですし……それに……家族」

 

アーク「………家族?」

 

ニゴウ「いえ、何でもありません。それで返答は?」

 

アーク「嫌に決まってんだろ。てか、そっち行くなら戦う方を選ぶわ」

 

ニゴウ「そうですか……一応で聞いただけです。なら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで思う存分に戦えますね」

 

アーク(ッ!? なんだ!?)

 

ニゴウ「っはぁ……」

 

魔法が使えないアークでさえ何かヤバい気配を感じた。

そして、深呼吸したニゴウはそっとつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

ニゴウ「『Bullet Queen(弾丸の女王)』第一艤装限定解放、消去開始」




どうも久しぶりにFate/Zeroを見てバーサーカーの「騎士は徒手にて死せず」をF-15Jに使った時ってパイロット絶対死んでるんじゃないかと思った零城です
でもかっこいいんだよな
あと、AUOの武器を奪って戦うシーン
流石NTR(いろんな意味で)騎士

次回は記念すべきストーリー100話!!
三話分詰め込んでます!!

そして、前もって言っておくけど糞長いです!!
(最低)12,000文字以上、(最大)24,000文字以内ぐらいの量


大切なことなのでもう一度言います!!


(最低)12,000文字以上、(最大)24,000文字以内ぐらいの量!!
(これ大事!!)
例:この作品の1話は4,000文字以上8,000文字以下

次回はアークVSニゴウ!!(ついでに次の章に入ります!!)
あと、投稿めっちゃ後だと思う!!


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第四章 Bullet Queen編
祝☆百発目 Bullet Queen(弾丸の女王) VS 歌う死神(アーク)


感想も
ヴェノム さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
Fw190 さん
ドレッドノート さん(めっちゃ来た)
ありがとうございます!!

誤字脱字も
朱色の羊 さん
ありがとうございます!!


今回はすごく長いよ!!(16000以上!!)





BGM:「Sudden Changes Sans Song [OverSave-Tale] phase1」

or

Archange「Ace combat7より」

 


 

以前のポイント 15578

 

変身

サイボーグ 150

 

合計ポイント 15428

 


 

 

 

 

 

 

 

 

アーク「……ようやく出したか」

 

朝日が森に差し込み何とも幻想的な世界にニゴウの能力が発動する。

前にスキャンした時に判明したんだが見るのは初めてだな……

 

アーク「さぁ……どうくる」

 

FN SCAR-H Mk.17を構えながら警戒する。

何かをつぶやいたニゴウからすごい殺気を感じる。

 

シエラ(な、なんですかあの女は……な、なんていう魔力なんですか……)

 

ニゴウ「すぅ……」

 

アーク(くる!!)

 

さぁ、鬼が出るか蛇が出るか!!

 

 

 

 

ニゴウ「Gun, follow me(銃よ、女王に従え)

 

 

 

 

《蜜蜂、顕現》

 

 

 

 

アーク「……ゑ?」

 

突然だが読者諸君はMGS:TPPの「キラービー地対空ミサイル」を知ってるだろうか?

「蜜蜂はどこに」で出たソ連のアフガニスタン侵攻に対抗してアメリカがムジャヒディンに提供したミサイルだ。

ロックオンすれば高い命中率のミサイル群が飛んでいく対空ミサイル……なぜか人間もロックオンするミサイルだ。

FOBでは作者が重宝した。

まぁ、そんな生身の人間だったら確殺な武器なんだが……

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

アーク「すぅー(深呼吸)……I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)

 

アークの能力で弾道を予測するが……あ、ダメだわこれ

全部こっちみてらぁ!!

 

アーク「ははは………ッ!!」

 

自然と引きつった笑みが出るが息を吸い足に力を入れる。

 

ニゴウ「穿て」

 

 

 

バシュゥゥゥゥゥゥゥゥ    !!

 

 

空から降り注ぐ流星群がアークに向かっていく。

 

アーク(多いな……回避するか)

 

流石に腰のマチェーテでさばきれる数ではないので

 

アーク「おい!!」

 

シエラ「は、はい何ですか!?」

 

アーク「舌嚙むなよ!!」

 

シエラ「へ!?」

 

先ほど隠れたばかりの王女を掴みだし肩にからい、全速力で逃げ始めた。

 

シエラ「えちょっと!? なんで逃げるんですか!? 歌う死神なら負けないのでは!?」

 

アーク「おま!? 俺を何だ思っているんだよ!?」

 

シエラ「死という概念がない殺人鬼!!」

 

アーク「んなわけあるk……あぶな!?」

 

二人して冗談を言い合っているように見えるがすぐ真横をミサイルが着弾する。

一歩横に飛び回避するが次々とミサイルのおかわりがくる。

 

アーク「おい、王女!! 魔法でどうにかできないのか!?」

 

シエラ「いやいやいや!? 無理がありますよ!?」

 

一応で聞いたがやっぱりダメか

 

アーク「んじゃ、デカい岩の柱を作れるか!?」

 

シエラ「そんなのエルフじゃないと無理よ!?」

 

あ、そうか

エルフって魔法が得意な種族で人間基準が感覚麻痺してたわ。

 

シエラ「そ、それよりどうにかしてくださいよ!? さっきの槍が目の前まで来てますよ!?」

 

アーク「だぁ!? うるさい!!」

 

担がれながら文句を言ってくるがこっちだって忙しんだよ!!

山道で足が取られるんだよ!!

てかハニービーって対空ミサイルなのに人間にもロックオンできるんだよ(怒)

 

 

ヒュゥゥゥゥゥ

 

 

アーク「っく!!」

 

後方から次々迫ってくるミサイル群を寸の所で避けていく。

流石に担ぎながら避けるのは骨が折れる。

 

アーク「ッ!!」

 

シエラ「うそでしょ!?」

 

後方から迫ってくるミサイルから逃げるために走っていたが……遠くに移動しすぎたせいか目の前には崖になって下には

 

 

ドドドドドド!!

 

 

激流になっていた。

落ちてしまえばひとたまりもないだろう。

後ろにも行けない……なら!!

 

アーク「舌噛むなよ!!」

 

シエラ「え、ちょちょ嘘で……」

 

もう目の前まで広がっている断崖絶壁にアークはスピードを緩めずに

 

 

ピョン

 

 

飛び降りた。

だが、後方から迫ってきたミサイルは目標を追いかけようと機首を下に向けた。

しかし、下に向けたせいでミサイル群は地面に衝突し

 

 

ドォォォォォン!!

 

 

無数のクレーターが生成された。

土煙があたりに舞い上がり立ちこもった。

 

ニゴウ「……やりましたか?」

 

土煙が立ちしばらくするとニゴウが静かに歩いてきクレーターの前で立ち止まった。

辺りを見回し殺すべき相手(アークと逃げた脱走者)がいないか確認する。

少しずつ晴れていく煙と畑を作ろうにもできないであろう大地が広がっていた。

……この荒れ果てた大地から見るに死体も残らず吹き飛ばしたんだろう。

 

ニゴウ「消去完了、帰還します」

 

速く帰ってマスターに報告しよう……お仕置きを受ける前に

そう思い、踵を返し帰ろうとしたが

 

 

ッガッガッガ

 

 

ニゴウ「……音?」

 

どこからか()()()()()()()()()()()()()()が聞こえてきた。

死神かっと思い再度見渡すがその姿は見えない。

 

 

ッガッガッガ

 

 

時間がたつにつれ音は大きくなっていく。

だが、音が大きくなったのでどこから聞こえているのか分かった。

 

ニゴウ「……断崖のほう!!」

 

FA-MASを召喚し崖下を見下ろした瞬間

 

 

ッタン

 

 

アーク「よぉ!!」

 

 

目の前に王女を担いだアークが飛んで現れた。

 

 

ニゴウ「ッ!! 攻撃をメキッごふ」

 

 

ズシャァァァァァァァァァァ!!

 

 

急いでFA-MASを撃とうとしたがアークの右足がニゴウの顔面に容赦なくめり込み漫画のように体が回転しながら森に突っ込んでいき木々をなぎ倒していった。

 

アーク「はぁ……ここの土がそこまで硬くなくて助かった」

 

先ほど飛び降りたが下まで行ったわけではなく途中で壁にマチェーテを突き刺し直角の壁をサイボーグの足に鞭打って上ってきた。

足にめっちゃ乳酸がたまりそう(小並感)

 

シエラ「や、やりましたよね!! い、嫌な音が聞こえましたが!!」

 

アーク「いや、ギリギリのところで防がれた」

 

シエラ「嘘ぉ!?」

 

 

パラパラ……

 

 

ニゴウ「やりますね、アーク」

 

そういっていると森の中から()()()()()()()F()A()-()M()A()S()を片手にニゴウが帰ってきた。

感触的にあれか……芸達者な奴だな。

撃つのが間に合わないのをあの一瞬で判断して防御に移ったとわな。

 

ニゴウ「ほんと……馬鹿なことを考えますね」

 

アーク「お、誉め言葉か?」

 

ニゴウ「………なら、あなたから誉め言葉が出てしまうほどすごいことをしましょうか」

 

するとニゴウはそっとつぶやく。

 

 

 

ニゴウ「Gun, follow me(銃よ、女王に従え)

 

 

 

Mk.46 Mod1(M249)、顕現》

 

 

 

アーク「ッ!? 伏せろ!!」

 

シエラ「はい!? どういう……むぎゃ!?」

 

肩に担いでいたシエラを少々手荒だが地面に落とし頭を地面にこすりつけるほど低くさせ伏せる。

そして、伏せた瞬間

 

ニゴウ「穿て」

 

 

バリバリバリバリバリバリ!!

 

 

頭の上を無数の5.56弾丸が通り過ぎていった。

後ろの方では木々に弾丸がめり込んで大木が倒れ森のすんでいた動物たちの悲鳴が聞こえてくる。

後少しでも伏せるのが遅ければハチの巣になっていただろう。

 

アーク(てか、なんだよこの弾幕は!?)

 

だが、これを一人の女がアサルトライフル…ましてやマシンガンで森をなぎ倒すには無理がある。

 

アーク「……なんじゃそりゃ」

 

弾幕の嵐が通り過ぎ顔を上げるとそこには珍百景が広がっていた。

 

アーク「なるほど……それがお前の能力か」

 

ニゴウ「すごいでしょう?」

 

そこにはガンダムのファンネルのように飛び回るMK.46 Mod1の群れが

なるほど、これがニゴウの「Bullet Queen(弾丸の女王)」か

まぁ、当たり前だが人間の腕は二本しかない……が

 

ニゴウ「集合、結束、標準」

 

 

ガチガチガチ

 

 

彼女にとっては使える腕とかは関係ないらしい(てか、なんか見たことがあるなって思ったら「まどマギ」のマミさんの銃のアレじゃん)

彼女を守るように回るをMk.46 Mod1がさながら女王(ニゴウ)を守る騎士のように飛び回る。

ニゴウが命令するとMk.46 Mod1が合体し始め一つのガトリングのようになった。

「弾丸を放つものなら魔力がある限り無限に召喚することができる」のが彼女の能力だが個数に制限がないのは予想外だった。

てか、あんなファンネルみたいな運用なんか予想できるかよ。

 

アーク「げほ……容赦ない…なぁ!!」

 

伏せた状態からFN SCAR-H Mk.17の引き金を引く。

……が

 

ニゴウ「防御」

 

アーク「……ウソン」

 

銃口から出た7.62mmは……F()A()-()M()A()S()()()()()()()()

え、なに? 言っている意味が分からんって?

つまりニゴウは大量のFA-MASを召喚して盾にして7.62mmを防いだ、文字のままだよ畜生。

 

アーク「いやいや……どうゆこっちゃねん」

 

開いた口が塞がらない

そんなアークにニゴウは

 

 

カシャ

 

 

ニゴウ「……消えて」

 

アーク「くそ!! どいてろ!!」

 

シエラ「ふぇあ!?」

 

ガトリング状になったマシンガンが回転し始めこちらに銃口を向けた瞬間、アークはシエラの首根っこを掴み射線から切るよう適当に投げ捨てる。

 

アーク「I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)!!」

 

ならばとこちらも能力(アーク)を発動させる。

コマ送りのように少しずつ遅くなっていく世界、そしてマシンガンから放たれた弾丸から伸びる赤い弾道予測戦。

 

アーク(……顔面に5発で0.6秒後……だけど、避けた先に別の弾丸。右肩全体を覆うほどの弾幕が0.75……狙いは全部俺かよ!!)

 

狙いは悪くない…てか、良すぎる。

だが……だからと言って引くわけにはいかない!!

 

アーク「すぅ……」

 

足に力を入れ回避を開始する。

首を横に傾け最初の弾丸を避ける。

次に右足を軸に回転され次の弾丸を避ける。

 

ニゴウ「ッ!? なんで!?」

 

この弾幕前ではどんな奴でも走馬灯が見え挽肉になるはずなのだがアークが次々と回避しこちらに迫ってきた。

狂気の沙汰だ。こんな弾丸の豪雨でなぜ避けられるのかわからない。

 

アーク「……ッ」

 

 

カチッ

ズドンズドンズドン!!

 

 

ニゴウ「(チュン)ッ!!」

 

豪雨の中でもアークは隙を見てはトリガーを引く。

三発しか出ていないがニゴウの頬をかすめる。

白い頬からタラりと赤い雫が流れ落ちる。

だが……

 

 

ザシュザシュザシュ

 

 

アーク「っぐ」

 

ニゴウに傷はつけれたがアークはその倍だった。

弾丸の雨の中どうにかFN SCAR-H Mk.17のトリガーを少し引けたくらいだ。

直撃弾はないが体中のあちらこちらに傷ができる。

 

アーク(ニゴウをやる前にあの取り巻きみたいなマシンガンどもを何とかしないとな)

 

一旦、距離を取るため木に隠れるが

 

 

バキャァァァァァ!!

 

 

アーク「ぬあ!?」

 

まさかの隠れた木ごと弾幕に物を言わせ破壊された。

完全に破壊される前にその場から離れ、お返しにガトリングに標準を向ける。

 

アーク(落ち着け……集中しろ……)

 

自分の「I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)」が発動中だが精神を落ち着かせさらに集中し高める。

すると静かだった世界がさらに静寂になり   音のない世界になる。

無数の銃弾が迫ってくるが自然と驚異では感じなくなり……いつも通り相棒のストックを肩にあてサイトを覗きトリガーを引く。

 

 

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

ニゴウがマシンガンを六丁をガトリングのように束ねた兵器が放つ弾丸より圧倒的に弾幕は薄い。

だが、嵐のような銃弾に逆らうように自分が放った銃弾はニゴウに向かって飛んでいく。

 

アーク(だけど狙いは!!)

 

狙ったのはガトリングになったMk.47 Mod1の……銃本体の中心部を狙ったのだ。

本体の下部にボックスマガジンから伸びる弾薬に俺の銃弾が命中した。

Mk.47 Mod1の銃弾に7.62が命中した瞬間命中した弾丸が爆発し、さらに連鎖して他の弾薬も誘爆し……

 

 

ドガァァァァァァァァァ!!

 

 

ニゴウ「っく!!」

 

アーク(っしゃ!!)

 

心の中でガッツポーズをする。

これであいつの攻撃手段を減らせると思ったのだが……

 

ニゴウ「Gun, follow me(銃よ、女王に従え)

 

アーク「はぁ!?」

 

ニゴウはすぐに破壊された即席ガトリングを捨てると大量のMk.47 Mod1を召喚し大量のガトリングにしていった。

あいつ、限界の天井がないのかよ!?

 

ニゴウ「殺せ」

 

 

カシャ

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

アーク「I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)!!」

 

先ほど一つしかなかったガトリングだったが今は一個大隊並みの個数。

数が増えたのでもちろん弾幕もさらに激しくなる。

 

アーク(左上0,01秒!! 下半身全体0,5!! ……くそ!! 間に合わない!!)

 

あまりの密度に避けられないと悟った瞬間、逃げるではなく前に出ることにした。

前に少しでも近づけば射線と射線の間が増え攻撃できる隙ができる。

だが、もちろん負傷するリスクも増える。

 

 

ドクッ!!

 

 

アーク(っぐ)

 

自分の能力を酷使し前に進む。

初めて極限状態になったから気が付いたが……俺の能力のも弱点があることに気が付いた。

どうやらこの能力は使用時間が長くなると()()()()()()()らしく、頭の中が沸騰した石が入ったかのように熱く痛い。

一歩踏み出すたびに脳から神経を通って体を動かそうと筋肉が動くが能力のせいでオーバーヒートした脳でふらつきそうになるが()()()止める(助ける)()()()足を人間の限界以上に動かす。

 

アーク(右に一歩行った0.015秒後に再度右……回避した後、すぐにジャンプ!!)

 

脳から各部位に弾丸のように命令を出して動かしていく。

だが……能力を限界にしても

 

 

ドシュッ

 

 

アーク「ッ!?」

 

ニゴウの弾丸の一発がサイボーグの右足の太ももに命中する。

サイボーグの白い人工血液があたりを白く塗りつぶしていく。

痛覚機能は切っているので痛みは感じないが体内に硬い何かが入り込んでくる不快感は感じる。

足に命中したせいでスピードが少し緩んだ……その隙に次々とニゴウの弾丸が命中しそうになるが

 

 

ズドォン!!

 

 

ニゴウ「飛んだ!?」

 

ニゴウまで残り7mになった瞬間、上に飛んだ。射線は一時外れることができたがニゴウのガトリングはアークを追いかけようと上に向ける。

軽機関銃を六丁束ねたせいで重いはずなのだが物ともせず機敏な動きをしてアークに機首を向ける。

 

アーク「っそこ!!」

 

 

カショ

ズドドドドドドドドドドド!!

 

 

丁度、ニゴウの真上に来た瞬間トリガーを引く。

急いでニゴウも銃を召喚し盾にするが若干に合わず肩や太ももの布を切り裂き血が流れる。

 

アーク(くそ、当たらんか!!)

 

先ほどとは反対側に着地した瞬間、姿勢を低くしトリガーを引きながら突撃する。

ニゴウも対応しようとガトリングをこちらに向けMk.47 Mod1たちの引き金を引こうとするがアークのほうが先に動いており二人との間は残り2mほど。

ニゴウもこれ以上近づかれては困ると発砲するが

 

アーク「今!!」

 

 

I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)

 

 

一旦切っておいた能力を再度フル回転で使用する。

Mk.47 Mod1から放たれた恐らく5.56mmの弾が赤い弾道予測線を描きながらアークの体に当たる。

……がほぼ目の前の距離でアークを殺そうと全弾アークの急所に当たるよう狙ったので

 

 

ズサァァァ!!

 

 

アークはまるで野球の試合で選手がするスライディンをする。

ハゲた頭ギリギリを弾丸が通っていく。

目の前でスライディンしたアークに驚いたニゴウは急いで銃口を下に向けるが

 

ニゴウ(間に合わない!!)

 

間に合わないと判断し防御に移行する。

重々しい音を立てながら巨大な盾になる。

 

 

カショ

ズドドドドドドドドドドド!!

 

カカカカカカカン!!

 

 

至近距離でトリガーを引いたが表面の何丁かだけ破壊しただけになった。

 

アーク「弾くか……なら!!」

 

スライディングしながら右ひじで地面を殴り反動で立ち上がった瞬間、右腕を振り上げ

 

アーク「おら!!」

 

 

ガンッ!!

 

 

銃で出来た盾を思いっきり殴った。

生身の人間だったら痛いはずだがサイボーグの体に物を言わせ殴り続ける。

 

アーク「おらおらおらおらおらおらおらぁ!!」

 

 

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!

 

 

ニゴウ「しょ、正気ですか!? 銃を殴って破壊するなんて!?」

 

アーク「お前が言うなそ……れ!! ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

内心で「逆に銃を盾にするくせに」とツッコミながら殴り続けできた小さな隙間に両手を入れこじ開ける(ゴリライズ)

 

 

ギ……ギ……

ガシャァァァァァン!!

 

 

盾を縦に裂き、腰からマチェーテを引き抜き切りかかる……が

 

ニゴウ「Gun, follow me(銃よ、女王に従え)

 

 

《Saiga-12、顕現》

 

 

アーク「しまっ!?」

 

盾を破壊した先には同じくガトリング状に合体されたSaiga-12があった。

そして、至近距離で被弾するのはあまりにも危険すぎるそれがゆっくりと回転し始め

 

 

ドンッドンッドンッドンッ!!

 

 

銃口から12ゲージ弾が大量に発射されていく。

アークもそれに気が付き後方に大きくバックステップするが

 

 

ドシャァッ

 

 

アーク「あっぐ!?」

 

突然、左足に鈍い音と感覚がなくなる感覚が全身を襲った。

目線をやるとそこには()()()()()()()()()だった。

どうやらニゴウのSaiga-12の弾幕で飛んで行ったらしく……白い人工血液をまき散らしながら飛んでいく自分の足が見えた。

後ろ向きにしかも片足で回避しようとするが

 

ニゴウ「もらった」

 

 

《PTRD1941、顕現》

 

 

ニゴウから見れば絶好のチャンスであり新しい武器を召喚した。

それはかつてのソ連が開発した()()()()()()()であり……かのナチス時代のドイツが開発したⅲ号戦車・Ⅳ号戦車の装甲を貫通させたほどの威力を持ったライフルだ。え、Ⅵ号戦車(ティーガー)? 知らん!!

ニゴウの頭の中には手加減とかの文字がないらしく、目の前に隙を見せている死神を殺すには十分すぎる兵器だ。

どうやらニゴウの能力のおかげか対戦車ライフルを片手で構えるニゴウ。

そして……そっと引き金を引いた。

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

耳をつんざくような爆音を鳴らしながら銃口から対物ライフルの12.7mmを超える14.5mmの死の弾丸が放たれアークの心臓部に吸い込まれるように飛んでいく。

アークも回避しようと片足しかない右足に力を入れ上に跳躍する……が

 

ニゴウ「やっぱり、そうしますよね」

 

 

《M72A3、顕現》

 

 

ニゴウが何かをつぶやくと……()()()()()()()()()()()()

 

アーク「遠隔召喚できるのかよ!?」

 

ニゴウ「チェックメイト(もらった)

 

 

ドガァァァァァァァァァァァン!!

 

 

背後に召喚されたM72A3から放たれた66mm HEAT(対戦車榴弾)がアークの背中に直撃し森の方に飛んで行った。

 

ニゴウ(やりましたね)

 

もはやこのニゴウ……アークを戦車かなんかと思っているらしく対戦車兵器で殺してきた。

まぁ、生の人間でも死ぬほどの威力のものだが

 

ニゴウ「早く、マスターの所に帰らないと」

 

流石に死んだ手応えがあったので帰ることにしたニゴウ。

 

 

ザ……ザザ……

 

 

『おい、ニゴウ何をしている』

 

ニゴウ「マスター……申し訳ございません。先ほど死神を始末しました」

 

『……ほう、それはよく頑張ったな。だが、時間がかかりすぎだ……ということでお仕置きだ』

 

ニゴウ「ッ!? 待ってください!! アークを倒せば我々の障害は減り世界統一も容易になります!!」

 

『……()()()()()()?』

 

ニゴウ「……え?」

 

『なんだ? ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?』

 

ニゴウ「…………いいえ、何でもありません」

 

『早く帰ってこい、さもなきゃお仕置きの時間を長くするぞ』

 

ニゴウ「(ブルっ)……はい、了解しました」

 

通信機を切ったニゴウは自分の来ている服を掴む。

今、自分が来ている服は首相の残党軍の来ている真っ黒な戦闘服。その服の下にはガトリングを動かし死神を殺したとは思えないほど華奢な体。

首相の部下からは華奢な体と健康そうに育った双丘をジロジロと見られるが慣れた。

だが……そんな体が震えている。

 

ニゴウ「お仕置き…………嫌だ……」

 

首相が言っている『お仕置き』とは《大量のムカデと毒虫の入った風呂に沈められる》というものだった。

しかも、裸で全身沈められるので足の先から頭の上まで虫でおおわれるのだ。

毒が至るとこから差し込まれ体中を蝕んでいく。

息をしようにも虫どもは穴という穴から入り込んでいく。

口の中に何匹……いや、何百匹の虫を飲み込んだもわからないほど入り込まれた。

……そして、二日前に女性としては大切な女性の象徴の中、耳の中、鼻の中、肛門……精神がぐちゃぐちゃになるほど入り込まれた。

 

ニゴウ「死にかければ……引き上げられて……また沈められて……繰り返して……」

 

逆に毒が致死量に達しあの世に逝こうにも引き上げられて部下の魔法使いに解毒と精神回復魔法をかけられ元の状態に戻され、また虫の海の中に沈められる。

 

ニゴウ「早く帰りましょう……」

 

踵を返し駆け足で帰ろうとした瞬間

 

 

 

マテ、この糞野郎がぁぁぁぁ!!

 

 

 

ニゴウ「殺気!?」

 

()()()()()()()()()()を感じた瞬間、ニゴウはその場から真横に飛んだ。

すると、その数秒後ニゴウがいた場所に

 

 

ズダァァァァァァァァァァァァ!!

 

 

ニゴウ「岩!?」

 

()()()()()()が生成された。

周囲に魔法使いがいるのか!?

だが、この付近で演唱は聞こえなかった……一体?

 

ニゴウ「それにこの岩……何か違和感が……ん?」

 

地面から出てきた岩にFA-MASを装備しながら近づくと付近に()()()が立ちこもった。

やはり、この付近に魔法使いがいるらしい。

もしかして、さっき逃げていた脱走者(シエラ)か?

 

ニゴウ「どこにいるんですか? あまり私に手間を取らないでほしいのですが」

 

今まで国相手に単独でトップを殺してきたので魔法使いの特徴はわかる。

速く帰らないといけないこの状況になっても抵抗してくる敵にいら立ちを覚えながら探していると。

 

 

ガサッ

 

 

ニゴウ「いた……ッ!?」

 

音が鳴った方向に振り向きFA-MASを構えたがサイト越しに見えたのは()()()()()()()()()()()だった。

高速で飛んでくるそれを横に飛んで避け先ほど生成された黒い岩の陰に隠れた。

 

 

ガサッ

 

 

ニゴウ「……なんですか……アレ」

 

森の中から出てきたのは……()()だった。

 

ニゴウ「何者ですか?」

 

ニゴウが何者かと問いかけるがそのだが遺骨は黙ったままだった。

 

ニゴウ「まぁ、この場所にいる時点どちらにしても殺しますが。恨むなら運のない自分を恨んでくださいね」

 

そういいFA-MASを持ち上げ狙おうとしたが

 

ニゴウ「……え?」

 

自分の獲物を持ち上げた瞬間、ニゴウは目を見張る。

()()()()()()()()()()()()

先ほどまで新品同様だったのに今、持ち上げてみれば長年放置し風化したような有様だったのだ。

 

ニゴウ「なんで……っく!!」

 

錆びたFA-MASを捨て岩に隠れて新しい武器を召喚しようとするが

 

 

キィィィィ……

 

 

ニゴウ「え、音ズドォォォォォォォォォォォォン!!

 

隠れていた岩から金属音に似た音が聞こえた瞬間、岩が爆発した。

岩に完全に張り付いていたので岩の破片が体に刺さる。

 

ニゴウ「うっく……ま、まさかアークですか?」

 

アーク(こくり)

 

ニゴウ「ははは……対戦車兵器を使用したのに死なないとは……あなた、何者なんですか?」

 

アーク(うっせ!! てか、対戦車兵器を人に向けんな!!)

 

ニゴウ「……だんまりですか……失礼なものですね。人が質問しているのに答えないとは。まぁ、答えなくても殺しますが」

 

アーク(答えないじゃなくて答えられないんだよなぁ……)

 

そういいながらも()()()()の腰からマチェーテとP90を引き抜く。

いやぁ、危なかった。

背中からロケットが飛んで来た時、とっさにiDROIDを操作してスカルズに変身して鋼鉄化して何とか防げた。

だが、スカルズでもロケットの衝撃には少々荷が重かったらしく、背中がジンジンと痛いし火傷のように熱い。

 


 

以前のポイント 15428

変身

スカルズ 500

 

合計ポイント 14928

 


 

あ、ちなみになんでP90を引き抜いているのかというと、さっきのM72A3のロケットの衝撃のせいでFN SCAR-H Mk.17がお釈迦になってしまった(てか、よく壊れんな俺のSCAR)

あと、P90は片手でも比較的持てるのでこれにした。

 

ニゴウ「穿て!!」

 

またしてもMk.47 Mod1のガトリングをこちらに向け一斉に射撃してくる。

……がアークもさっきのようにはいかない。

射撃音と共に足に力を籠め

 

 

バシュッ

 

 

ニゴウ「消えた!?」

 

アークが射線上に消え辺りを見渡す。

残像も残さないほどの速さで縦横無尽に駆け回る。

 

ニゴウ「速い!?」

 

ニゴウも追いかけようとガトリングで乱れ撃ちしまくるが当たらない。

しかも……

 

 

パキッパキッパキッ……

 

 

ニゴウ「また!!」

 

ニゴウは攻撃しようにもこの赤い霧のせいで新しく召喚した銃が次々と錆びていき使い物にならなくなってしまうので霧の外に出たいのだが丁度アークを狙える場所に霧が来るのだ。

 

ニゴウ「どこかに魔法使いが……どこに……」

 

とにかくこの赤い霧が邪魔だと判断し探したいが

 

アーク(ぬぁらぁ!!)

 

 

ヒュォン……

ズドォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

ニゴウ「またか!!」

 

攻撃をやめた瞬間、アークがどこからか岩を召喚し投げつけてくる。

 

ニゴウ「アークは魔法使いなのか……」

 

ひらりと避け後方で粉砕音が聞こえる中、ニゴウはスカルズ(骸骨)となったアークをにらむ。

速くこの霧から脱出したいが

 

 

斬!!

 

 

近づいたと思ったらマチェーテで切られ遠距離だとP90と岩の投擲で動けなかった。

 

アーク(……よしよし、スカルズの能力がいい感じに刺さっているな)

 

一方アークは内心少しずつ冷静になってきた。

 

アーク(てか、いい加減勝負をつけないと他の増援が来て面倒なことになる……)

 

クラウチングスタートのように姿勢を低くし、地面と平行になるほどまっすぐニゴウに突撃する。

ニゴウは再度ガトリングで攻撃しようとするがスカルズのメタリックアーキアの含んだ赤い霧のせいで錆びていく。

 

アーク(ここ!!)

 

P90を片手構え発砲する。

ライフル弾並みの貫通力を持った5.7mm弾がニゴウに向かっていくに対してニゴウは現在使えるだけの銃をかき集め盾にしたが厚さが薄い。

 

 

キンキンキンキン!!

 

 

ニゴウ「う、ぐぅ!!」

 

生成した盾で何とか防ぐがもうアークとニゴウの間は1mもない。

アークもマガジン内の弾が無くなるほど走りながら撃ち続けマチェーテを握りしめ振りかぶる。

 

アーク(動くなよ!! 動いたら痛いぞ!!)

 

上段で振りかぶりニゴウの盾が目の前に来た瞬間、振り下ろす。

盾が薄かったおかげかバタ-を切るかのように滑らかな断面を残しニゴウの驚愕している顔を拝めた……が同時にご丁寧に先ほどより多くなったSaiga-12の群れがお出迎えになった。

……が下がることなく第二撃に持っていくため前世で習った剣道の「脇構え」の状態にもちこみ、さらにもう三歩前に進み

 

アーク(硬化!!)

 

スカルズの『覆いつくすもの』が発動しアークの体がみるみると岩石のごとく金属装甲に覆われていく。

 

 

カカカカカカカン!!

 

 

ニゴウ「弾いた!?」

 

これにはニゴウも予測外だったらしくバク転でアークの第二撃を避けようとする。

アークは手に持っているまを振りかぶる……ことはなかった。

アークの手には()()()()()()()()()()()のだ。

 

ニゴウ「ッ!?」

 

いきなりだが剣道の「脇構え」とは一つの戦術でもある。

脇構えとは刀などの獲物を自分の体に隠すように敵に接近し切りかかるというものだがこれをすることによって敵は獲物は何なのかわからないし獲物が一体どれくらい届くのかがわからないのだ。

まぁ、一番わかりやすい例えが鬼滅の刃第一話の炭次郎が義勇さんに斧で立ち向かう場面のアレだ。

 

アーク「すぅ……」

 

マチェーテは構えていると思わせて腰に収しておいた。

出すと思わせて油断をさせ右手を出し五本の指を固め力を入れる。

そして、ニゴウに

 

アーク(すまん、痛いが許してくれ)

 

と、申し訳ないと心の中で謝りながら最速で最短の距離から

 

 

ゴキッ

 

 

ニゴウ「お……ぐ……」

 

硬化した右腕に力を籠めニゴウの腹部に向かって真っすぐ突き出した。

鉄の塊が腹部に直撃し内臓に突き刺さりニゴウは嘔吐する。

ふわりと浮いたニゴウの体はその勢いのまま木に衝突する。

 

ニゴウ「げほげほ!!」

 

アーク(ここだ!!)

 

アークはこの瞬間を逃さなまいとMk.22を取り出しニゴウの急所を狙う。

彼女は敵のはずだが無力化し持ち帰ることにした。

 

アーク(盾があったせいで狙えなかったがこれなら!!)

 

そして、()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

そう、()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

ニゴウ「『Bullet Queen(弾丸の女王)』第二艤装 制限解除」

 

 

 

 

アーク「なッ!?」

 

あと少しで引き金を引けそうなった瞬間、謎の衝撃に吹き飛ばされた。

地面をゴロゴロと転がり何とか体制を整えれ見えた景色は……なんとも幻想的な光景だった。

ニゴウの体は光り輝き収まったころには黒い服は夜空を描きたような漆黒のドレスに変わり、さながら女王だった。

 

ニゴウ「……初めてですよ、私のこの形態に持ち込めた敵は」

 

アーク(……まだ、本気を出してなかったのかよ)

 

ニゴウ「今までの敵は私の第一形態で殺されていきましたが……ここは大人しく褒めましょう。素晴らしい技量と度胸ですアーク」

 

パチパチと拍手をするニゴウ。

 

ニゴウ「でも……

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()

 

アーク(……来る!!)

 

P90を構えるアーク

そして、ニゴウは本当の力の一部を発動する。

ドレスのはじとはじをすっと上げ貴族みたいに挨拶をする。

 

ニゴウ「さぁ、戦争を始めましょう? アーク?」

 

 

 

 

 

《鋼鉄の城、顕現》

 

 

 

 

 

アーク(……………おいおい、冗談だろ)

 

アークは上空にニゴウが新しく召喚したものを見てあまりのスケールの大きさに一歩下がってしまう。

ニゴウの『Bullet Queen』は「弾丸を放つものなら魔力がある限り無限に召喚することができる」だ。

先ほどのFA-MASやMk.47 Mod1、Saiga-12にPTRD1941という対戦車ライフルまで多種多様な武器を召喚した。

サイズや弾の種類も関係なく召喚する。

だが、ここで再度読者に聞こうではないか。

 

 

この世界で最も巨大な銃はなんだと思う?

 

 

実際に世界で最も大きいライフル銃で「Big Ernie」という約10mのライフル銃がある。

だが少し待ってほしい。

そもそも「銃」って人が手の中に持ってこそ銃だろうか?

銃とは「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()」という道具だ。

ここまでくると読者は「何言ってだこの作者?」「てかさっさと進めろよ」って思っているであろう。

だが、先ほど紹介した「Big Ernie」より数十倍巨大な銃があるのだ。

そんなのあるのか?って思うかもしれないが読み返してほしい銃とは何なのか。

某国が開発中の兵器?

答えはいいえだ。だって、それはおそらく数百年前からあるものだから。

だってほら……()()()()()()()()()()()()()()だもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()………そして、世界で最も巨大な銃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()

 

 

それが今、アークの頭上の上空で顕現された。

周囲は薄暗くなる、体の震えが止まらなくなる。

武者震いではない本能的に震えている。

 

アーク(何だよそれ……)

 

P90を強く握りしめる。

今、手にある武器は人を殺すには十分すぎる武器だが目の前にある兵器じゃとても対抗できない。

しかも、その主砲が6門……すべての砲門がこちらを見ている。

 

ニゴウ「この兵器……()()()()()()()()()()()っという兵器に乗っていた50口径40.6cm砲という名前だそうです……人一人を殺すにはオーバーすぎる兵器ですがあなた相手なら十分でしょう」

 

とうとうニゴウはアークを戦車ではなく軍艦としてカウントする気らしい。

 

ニゴウ「アーク、これはあなたに対する最後の言葉です」

 

そして、アークには聞こえないほどの声で囁く

 

 

 

 

 

 

 

ねぇ、死神さん。もし、もし私からのお願いを聞いてくれるなら

 

 

 

 

 

 

 

ニゴウ「マスターのために死んで、アーク(私を殺して、お兄様)

 

 

 

 

 

 

BGM:「Sudden Changes Sans Song [OverSave-Tale] phase2」

 

 

 

 

 

そして、一人ぼっちの女王は命令する。

 

ニゴウ「殺せ」

 

 

ゴゴゴゴゴ……

ガチン

 

 

アーク(ヤバッ!? くrズドォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

回避しようとしていたころには視界が真っ白になり空を飛んでいる感覚を感じた。

視界が元に戻っているころには全身に痛みを感じた。

どうやらあまりの威力に「覆われるもの」が破壊されたらしい。

 

アーク(驚いたな……今まで突破した奴はいなかったが……まぁ、戦艦の主砲相手なら当たり前か)

 

ふらふらと立ち上がるが

 

 

ブチッ

 

 

アーク(痛ッ!?……うわ、右腕が)

 

立ち上がった反動で右の肩から腕に痛みが走った。

眼をやると右腕に力が入らなく振り子のようになっていた。

 

アーク(くそ、骨が折れたか脱臼したか……っち、いってぇ)

 

右腕の痛みに我慢しながらニゴウを見上げる。

どういうわけかアイツ……第二形態なった瞬間、空に浮かんでるぞ。

マジの女王じゃん

 

ニゴウ「No One Escapes Death(死から逃れれるって思ってるの?)

 

 

《38口径12.7cm砲、ファランクスCIWS(M61A1)、M134、顕現》

 

 

アーク(召喚する量もえぐいことになってるな!!)

 

ニゴウは新たに艦載兵器を召喚してきた。

本来、戦闘機やミサイルに対する兵器を目の前の死神一人に向ける。

50口径40.6cm砲9門、38口径12.7cm砲12門、ファランクス・M134無数……

 

アーク(もはや、陸上の戦艦だな)

 

さてっと右腕には少し我慢してもらうか。

 

ニゴウ「轟け!!」

 

アーク(I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)

 

再度足に力を入れた瞬間、ニゴウの一斉砲撃が開始する。

 

 

バシュッ

 

 

ズドドドドドドドドドドド!!

ズドォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

高速移動を開始すると自分いたところが吹き飛び巨大なクレーターが完成された。

銃弾の台風の爆風があたりの木々を破壊していく。

だが、アークが変わればニゴウも変わるらしく

 

アーク(上、次は下で1.2秒後にバク転……やばいな、多すぎる!?)

 

先ほどのアークの一撃でニゴウも学んだのかアークに一点集中ではなく周りに乱れ撃ちをし始めた。

しかも、さっきより銃弾の数は圧倒的に多く避けた先に別の銃弾がありそれを避けてもまた避ける。

さっきのでほぼギリギリだったのにそれ以上にもなるとアークでさえも無事ではいられない。

 

 

ドシュッ

 

 

アーク(あぐっ!?)

 

次々とスカルズの体に銃弾が刺さっていく。

スカルズの体は常人の体より丈夫ではあるがアークの「I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)」のおかげで被害は最小限に抑えれこめれている。

ただでさえ右腕が使えない状況では地獄に等しい。

 

アーク(当たれ!!)

 

どうにか一太刀だけでもとP90を構え引き金を引く。

 

 

バララララララララララ!!

 

 

ニゴウ「ッ!!」

 

 

カカカカカカカン!!

 

 

アーク(やっぱり防ぐか!!)

 

5.7mmの銃弾はニゴウを襲うがニゴウは先ほどの50口径40.6cm砲を前に突き出し防ぐ。

戦艦の装甲の前ではP90は豆鉄砲である。

どうにか戦う手数を減らそうとメタリックアーキアの霧を放出するが

 

 

ガコン

 

 

ニゴウ「轟け」

 

 

ズドォォォォォォォォォォォォン!!

 

 

アーク(ぬぁ!?)

 

まさかのその場所ごと主砲で砲撃し爆炎と爆風で霧を消し飛ばした。

アークも巻き込まれて燃え滾るように熱い爆風に耐える。

 

アーク(う……あちぃ……)

 

足から力が抜けそうになる。

あ、そういえばスカルズの「覆われるもの」って『乾燥や熱に非常に弱く、火炎や日光に晒されると活動を停止してしまう』とかいう弱点があるんだっけ。

盲点だったな……弱点のことを忘れてた。

 

アーク(耐えろよ、スカルズ……おら!!)

 

岩を生成し投擲する。

ニゴウも主砲で防ぐが少し凹んで終わった。

 

アーク(どうにか決め手が欲しい!!)

 

どうしようかっと考えていると

 

アーク(あ!! 目には目を歯には歯を……デカいものならデカいものだ!!)

 

そうして懐からiDORIDを取り出し回避しながら操作する。

召喚するのはメタルギアZEKEだ。

どんなにデカくて硬いやつでもレールガンの前じゃ無理があるからな!!

 

アーク(えっと……あった!!)

 

スクロールし核搭載メタルギアの枠を捜し決定を押す。

 

アーク(こい、ZEKE!!)

 

ニゴウ「あれは!? 防いで!!」

 

 

《トマホーク、ハープーン、顕現》

 

 

アーク「おま、それ使用用途違うだろ!?」

 

今までアークと対峙してあの端末(iDROID)から召喚されていると判断したニゴウはなぜか対空ミサイルも召喚し……

 

ニゴウ「死んで!!」

 

 

バシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

ズドォォォォォォォォォォォォン!!

ブォォォォォォォォォ!!

 

 

まさかの戦艦ミズーリに搭載されていた兵器全てが火を噴いた。

アークを狙うのではなくその周りに打ち込み逃げ道をなくすように撃ち続けた。

 

アーク(逃げ道は……ないか!!)

 

が……見当が外れた。

 

 

ガコッ

 

 

アーク(ん? なんか揺れたような?)

 

ニゴウの射撃した瞬間大地が揺れたような感じがした。

なぜかニゴウによる直撃弾はなく至近弾で終わったのだが……まさか!?

 

アークの予想が当たる前に事態は動いた。

 

 

ゴシャァァァァァァァァァ!!

 

 

アーク(うわぁ!?)

 

断崖絶壁の上で戦っていたのが仇とでた。

まさかのニゴウはこの場所ごと破壊し下の激流に落とすという暴挙に出た。

崖がそのまま崩壊していく。

地面に足をつけていたアークも巻き込まれるが空を飛べるニゴウは悠々と浮かんでいる。

 

アーク(あいつ……容赦ないだろ!? あ、シエラは!?)

 

落ちていく中、護衛対象のシエラを捜すと

 

 

シエラ「ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

アーク(いた!!)

 

崖が崩れていく音に負けないほどの悲鳴を挙げながら落ちていく王女を見つけた。

落ちていく中、上にいるニゴウを見上げる。

なぜか()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が最終的に引っ込めてしまった。

 

アーク(それより今はシエラだ!!)

 

壁に足をつけ下に向かって飛ぶ。

きりもみ回転しながら落ちていくシエラの右腕を……

 

アーク(掴んだ!!)

 

シエラの腕をつかみ引き寄せる。

落ちていく中、下には激流が見えてくる。

なんか高所から水に落ちるとコンクリート並みの硬さになるらしいのでお勧めしないと本で読んだことがある気がする。

 

アーク(なら、硬化!!)

 

なんとか回復した「覆われるもの」を展開し金属装甲を体ジュに展開し自分が下になるように移動する。

 

シエラ「あ、アーク!! し、下に川がありますよぉぉぉぉぉ!?」

 

アーク(大丈夫だ!!)ッぐ!!

 

目の前で大泣きしながらしがみついてくるシエラ。

 

 

ふにゅ

 

 

アーク(あ、この王女……デカい)

 

こんな状況下なのに肌に感じる柔らかい感触。

何がと言わんがデカいなこの王女。

 

そんなことを思いつつも下から迫ってくる激流。

 

 

ザバァァァァァァァン!!

 

 

シエラを抱えたアークは川の中に巨大な水しぶきを出しながら落ちた。

 

アーク(よし、どうにか衝撃は解決したな)

 

水の中で硬化能力を解除し水の上に浮かぶ。

 

アーク(さーって、ニゴウからは逃げれたからさっさと瞬間移動で(ドグッ)っうぐ!?)

 

水の中に落ちた瞬間、体に異常を起こした。

体……っというよりスカルズに異常が起きた。

 

アーク(あ、そういえば)

 

スカルズは日光などの高温に弱いのに加えてもう一つ弱点があるのだ。

それは

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()

 

 

 

アーク(しまったぁぁぁぁぁぁぁぁ!? すっかり忘れたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)

 

水の上に顔を出しながらどうしようかと慌てる。

 

アーク(や、やばい!! 俺は別にいいがシエラだけでも先に出さないと!!)

 

洗濯機の中のような激流の中、シエラを背中に担ぎどうにか岸に泳いでいく。

……がニゴウの砲撃の衝撃がここまで来たらしく。

 

 

ズド      !!

 

 

アーク「ごぽ!?」

 

アークの頭上に巨大な岩が降ってきアーくの頭に直撃した。

頭から水の下に沈められ呼吸がままならなず、川の底に沈んでいくアーク。

 

アーク(しまっ……た………な……あ……り…す)

 

そして、歌う死神は気を失った。




どうもとうとうこの作品も100話言ってうれしい零城です
今回、ニゴウのアレも書いたけど……ここまで来たら作者でもある自分の精神と性格と性癖を疑いたくなってきた……
あと、初めて一万越えの文字数を書いたので誰か褒めてほしいです
ちょっとこれ以上文字数増えたら読者(と作者)が白く燃え尽きそうなのでこれくらいにしました

せっかく100話なのでちょっと作者の本音(と今後の予定)を書き込みたいと思います

・前回出たシエラはニゴウの後の名前にする予定だった
本当はシエラをニゴウの名前にする予定でしたが「とある読者さん」から素晴らしい名前をもらえたのでそっちになりました

・こういう系の作品の終わり方がわからない
読者の皆さまってどういう終わり方がいいですか?
1,結婚エンド
2,結婚+そのあとエンド
3,元の世界に帰るエンド
などなど……ちょっとどうしようか悩んでます

・この「Bullet Queen編」ともう一章進んだら他の作品を進める
最近、この作品を進めすぎて他の作品を進めようかなって思ってます
1,アズレン
2,アズレン外伝
3,ゴッドイーター
のうち三つから選んでほしいのです!!

あ、あとここでニゴウの「Bullet Queen」のまとめです

・第一艤装 限定解放
ニゴウが普段使用している形態
召喚できるのは個人形態兵器のみ、銃をかき集めて盾にもできるし物量に物を言わせて制圧射撃もできる
姿は変わらないが心なしかドス黒いオーラが見える……気がする

・第二艤装 制限解除
ニゴウの実力の半分くらいの状態
召喚できるのは前述を加えて艦載兵器も召喚できる(もちろん個数制限なし)
姿は夜のように暗い黒いドレス姿に変わる(見た目はアズレンの大鳳の禁断の奴を
黒くした感じ)
(少々露出が激しい希ガスbyアーク)

・??
ガチになったニゴウ

では少々長くなりましたが
次回は……今回みたいな糞長くはなりません




あと、どなたかこの作品の挿絵を描いてくれる人いなせんか(泣)


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百一発目 マザハ ノ クオキ(きおく の はざま)

感想も
駆逐艦紅桜 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
6吋プラスドライバー さん(二回来た)
Fw190 さん(二回来た)
ドレッドノート さん
お昼寝須磨 さん(二回来た)
ありがとうございます!!

誤字脱字も
朱色の羊 さん
ありがとうございます!!

ちょっと今回は前回みたいに超長編ではないのでご注意を


ちゅんちゅん……

 

??「うふふ……全くもう……ヤンチャねぇ……別にあの子は操られているっていうのに()()で戦うなんてねぇ……」

 

日本式の屋敷の中で一人の女性が微笑んでいた。

神社の巫女のような赤い袴に白い小袖という清爽な服装で茶髪のツインテールに赤い眼鏡をかけた女性が縁側でちょこんと座っていた。

屋敷の中はしんっと静かで聞こえるのはその女性の呼吸音と縁側に引っ掛けている風鈴と……

 

アーク「すぅ……すぅ……」

 

ニゴウ「……」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だけだった。

本来、目と目があえば殺しあう敵同士のはずだが今は子供のように可愛らしい寝息を立てながらぐっすり寝ている。

 

??「……はぁ、本当に可愛いわ」

 

女性は化け物のような鋭い爪とかではなく日本人の一般的で綺麗な手で寝ている二人の頭を撫でる。

まるで()()()()()()()()()()()

 

??「でも……()()、本当に邪魔ね」

 

そういい目の先にあったのはニゴウの首元。

アークは普通に寝ているがニゴウはまるで死んだように寝ている。

一応、耳をすませば寝息は聞こえるが風鈴の音で消えてしまうほどだった。

原因ははっきりしている。

 

??「奴隷化魔法に使い魔契約ねぇ……相変わらずあの世界の生物って屑よね」

 

そういい、ニゴウの首をそっと撫でる。

そこには忌々しく光る首相がかけた奴隷化魔法や洗脳魔法などの従順にさせる魔法(呪い)たち。

 

??「私だって、あっちの世界にいれば今すぐにでも解いてあげたいのに……」

 

悔しそうな顔から一粒の涙が流れる。

その涙はニゴウの頬に落ちる。

 

??「……てか、あの倉庫。だいぶ自然な山のようにして偽装設計したはずなのに、まさかあれを掘ったの? だったら一周回って褒めたいわね」

 

呆れた。

相変わらず、あの世界の住民は()()()から変わってないのか。

 

??「ほんと、運命を呪いたいわ……あの時、前もって対魔法使い化させといた方がよかったかなぁ?」

 

アーク「う……ううん……」

 

女性が何やらぶつくさつぶやいていると膝の上で寝ていたアークが目を擦りながら起きた。

 

アーク(あれ? ……ここはどこだ?)

 

??「あら? なんで起きて……あ、そうか、そういうことか……」

 

ここはどこなんだ?

なんで、俺……こんな屋敷で寝ているんだ?

 

アーク「……俺は確か、逃げて……あれ? ()()()()()()()()()()()()?」

 

なんか、頭の中がボーっとする。

えっと、確か今日は家に帰ってメタルギアをして……どうするんだっけ?

あと、本当にこの屋敷は何なんだ?

俺の祖父母は既に死んでいるからこんな古臭い家なんてないはずだ。

 

??「うふふ♪ おはよう…………壱号? いや、アーク?」

 

アーク? あ、そういえば俺ってアークっていう名前だったな。

 

??「それにしてアークで『歌う死神』って……まぁ、ある意味『エンジェル』でもあるしね。てか、アークってダサくない?」

 

ダサいとはなんだ、ダサいとは

この名前は俺の主人が……主人……主人……ありす……そう、アリスがつけたんだ!!

 

??「ふーん、ま、私には関係のないことだけどね」

 

それより、ここは本当にどこなんだ? あなたは一体?

 

??「ああやっぱりね……この空間は()()()()()()()()()()で来れるけど基本的は眠くなるのよね」

 

あ、あの何を言っているんですか?

 

??「あ、いいのいいの気にしないで。さて、そろそろ帰る時間だよ」

 

え、帰るって……あ、あとその子……なんか、見たことが……

 

??「ああ、この子(ニゴウ)かい? この子がどうしたんだい?」

 

い、いや……なんか、すっごい申し訳ない感じが……

 

??「……もしかして……あ、そうか。()()()()()()()()()()()()()()()()

 

え、どういう

 

??「いいのいいの……さて、君には役目があるでしょ?」

 

そういうと女性は起きたアークの頭を撫で始めた。

 

アーク(なんか眠い……な)

 

頭の中が少しずつ霧がかかるように思考が停止していき、覚醒しかけた脳が再び深い睡魔に襲われていく。

 

アーク(なんで……こんなに……落ち着くんだ……)

 

まるで催眠がかかったように目が閉じていき、再び女性の膝に寝そべって寝息を立てる。

 

??(『鋼宮 徹』ねぇ……なるほど、転生者か。あ、でも勇者じゃないみたいわね。ならよかった)

 

アークの頭を撫でながら本人の記憶を読み込んでいく。

 

??(彼も災難ねぇ……まさか、その体に憑依するなんてねぇ)

 

アーク「綺麗な……夜空……だ…なぁ……」

 

??(ふーん、君はこの見える景色はそう見えるんだねぇ)

 

そういい縁側から外を見る。

 

??(君はこんな場所に居ちゃだめだよ……さ、速く帰りな)

 

アーク「あ…う……すぅ…すぅ……」

 

膝枕をさせ頭を撫でていると再びアークは深い眠りについた。

自分の膝の上で仲良く寝ているアークとニゴウ。

 

??(よし、寝たわね……それにしても寝顔が()()()に似てるわねぇ~~~。あ~、きゃわいい~~~~~♡♡♡)

 

じっとニゴウとアークの寝顔を見て満足した笑顔で撫で続ける。

すると、ニゴウとアークは少しずつ消えていく。

あの世界に帰っていく印だ。

蜃気楼のように消えていく二人に女性は誰にも聞こえない声で泣きながら言った。

 

 

 

 

??(……ごめんね……「こんな人でなし」で「ろくでなし」の()()()()で)

 

 

 

 


 

 

チュンチュン

 

 

ニゴウ「……ん?」

 

ニゴウがふと目を覚めるとそこにはたくさんのクレーターができていた。

基地にこんなのあったか?っと思っていたがすぐに思い出した。

 

ニゴウ「そういえば私はアークを……」

 

先ほど死神と戦って殺されかけたが自分の第二形態を晒し逆転して崖下に突き落としたはず。

一応、殺したか確認しに行ったが川は自分の砲撃で完全に岩や石が混ざり合う濁流となっていた。

あの川ではどんなに硬い装甲でも生きられるのはあり得ない。

 

ニゴウ「しかし、なぜ私は座って?」

 

勝利を確信したのはいいが、なぜ自分が今気にもたれ掛って座っているのかわからなかった。

マスターから基本目が届かない場所でも座るのは許可があってからである。

疲れたから座ったのか? いや、それはない。

 

ニゴウ「……いえ、まず()()()()()()()()()()()()?」

 

思い返してみるがアークに勝ったのは覚えている。

だが、その間の記憶がない。

 

ニゴウ「ッ!! それより早くマスターの所に帰らないと!!」

 

上を見れば太陽は最後の記憶の位置からだいぶ過ぎている。

急いで帰らないとお仕置きが長くなってしまう。

立ち上がり基地の方角に向かって全力で走るニゴウだった。

 


 

同時刻、アーハム帝国

 

アリス「……」

 

 

カチッ

 

 

アークの家にアリスが椅子に座りぐてーっとなっていた。

手にはアークからもらったiDROID。

スイッチを入れたり切ったりして窓の外を眺めていた。

 

 

カチャ

 

 

クロエ「あら? アリスじゃない?」

 

アリス「あ、クロエ姉さま……」

 

クロエ「こんなところにいたのね」

 

アリス「………」

 

クロエ「どうしたのよ? そんなに暗い顔をして? ……あ、もしかしてアーク?」

 

アリス(こくり)

 

クロエ「大丈夫よアークなら。彼が簡単に死ぬわけないでしょ?」

 

アリス「そうですが……なんか、胸騒ぎが……」

 

そっと自分の心臓がある場所を抑える。

今朝から心臓の音がうるさく感じる。

おかげで今日に授業は集中できなかった。

 

アリス「……はぁ、速く帰ってこないかな」

 

クロエ「なんか、アリス……

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()みたいな顔をするわね」

 

アリス「ふぇ、ふぇぇ!?」

 

突然、姉からトンデモ発言をくらい若干ボケていた頭が暴走し、椅子から飛び上がる。

 

アリス「ななななな、なにを言っているんですか姉さま!?」

 

クロエ「あら? 私は思ったことを言っただけよ?」

 

アリス「べ、べ、べ、別に私とアークは!!」

 

クロエ「……なんでそこでアークが出てくるのよ」

 

アリス「い、いいいええ!! な、何でもありません!!」

 

クロエ「あ、まさかアリス……」

 

アリス「ないないないないないなーーーーい!! い、いいですか姉さま!! 私とアークはあくまで主従関係です!! 恋愛など絶対ありません!!」

 

椅子から立ち上がりクロエに花と花がくっつくほど迫るアリス。

 

クロエ「そ、そう? でも……本当に遅いわねアーク。まぁ、国がらみの任務だし遅くなるのは当り前よ」

 

アリス「……でも、アークからもらった遠距離通話する魔道具に聞いても全く反応がないんですよ」

 

クロエ「アリス? 彼って一応でも任務中だから連絡するのはまずいんじゃ?あと、その道具、私も欲しい

 

アリス「……まずかったですかね?」

 

クロエ「まぁ、仕事中に邪魔するのは悪いと思うわよ」

 

目の前で冷や汗をかく妹。

 

アリス「……あー!! もう!! 早く帰ってきてよアーク!!」

 

前みたいに彼の家にいれば一番早く会えるので待機しているが一向に現れない使い魔に対して文句を言う第二皇女であった。

 

クロエ(あ、そういえば……いや、さっきアリスは「絶対にない」って言ったし……)

 

アリスの後姿を見てふと思い出す。

 

 

アリス『私とアークは()()()()主従関係です!! 恋愛など絶対ありません!!』

 

 

あくまでとはいったい?

 


 

その日の夕方

 

 

 

 

ガキィィィッ!!

 

 

 

 

ニゴウ「……ッ」

 

暗い部屋の真ん中に椅子に縛り上げられているニゴウと

 

「まったく……私との約束はそんなに価値がないものかね?」

 

手にハンマーを持った首相だった。

ハンマーには血がびっとりと染みついており……ニゴウの雪のように白い頭に赤い花が咲いていた。

ニゴウが急いで帰ってきたが首相に報告をした瞬間、了解の印に顔面を殴られ鼻血が出た。

そして、そのまま髪を引っ張られ椅子の上に鎖で縛られた後、今に至る。

 

「言ってみろ? ん?」

 

ニゴウ「……私は」

 

「言えって言ってんだよこのゴミが!!」

 

そういい、首相は椅子に座っているニゴウの腹部を蹴りつけ頭から転倒させた。

受け身も通らずに勢いのまま後頭部が鈍い音と共に打ち付けられる。

脳内が振動し脳震盪を起こす。

 

「ニゴウ…貴様に問おう。お前は何者だ?」

 

ニゴウ「私は……マスターの道具です」

 

「ふむ、ならなぜ私との約束を破るのかね?」

 

ニゴウ「いいえ……」

 

「そうか……なら、私はひどく失望するねぇ」

 

首相がハンマーを握りなおすとハンマーに武器系の付与魔法をかける。

すると、ハンマー部分が赤くメラメラと燃え上がった。

 

「いやはや……私もしたくはないんだけどねぇ」

 

そして、床に縛り付けられているニゴウに馬乗りし振り上げたハンマーを振り下ろす。

 

 

ガキィィィッ!!

 

 

火属性の付与魔法がかかったハンマーはニゴウの頬を直撃する。

頬の骨にヒビが入ったような痛みが走る。

火をまとったハンマーだったため当たった瞬間、ジュウゥっと痛々しい音を立てながらニゴウの白い頬に火傷を負わせる。

 

ニゴウ「申し訳ございません……私の……失態です」

 

「まただよ!! 帰っては申し訳ございません申し訳ございませんって……お前は謝ることしかできないのか!?」

 

ニゴウ「……()()()()()()

 

「ああ!? 誰が敬語を使わなくていいって言ったぁ!?」

 

ニゴウ「全責任は私にあります……大変申し訳ございませんでした」

 

「っち……来い!!」

 

首相はニゴウの座っている椅子の足を掴み例の部屋に連れていく。

石畳の床に顔面をつけたまま引きずらるニゴウ。

そして、少しずつ見覚えのある部屋が見えてきた。

 

ニゴウ「ま、待ってください!! こ、今度こそ命令通りに!!」

 

どこに連れていくか気が付いたニゴウは顔面を痛めながらも首相にチャンスを請うが

 

「……おい、ニゴウ。舌を出せ」

 

ニゴウ「は、はい」

 

首相に命令され大人しく舌の先を出す。

 

「もっとだ」

 

ニゴウ「はい」

 

今度は半分くらいを出すが

 

「もっと出せって言ってんだよ!!」

 

まだ足りないらしく最終的に根元まで出した瞬間。

 

 

ザシュッ

 

 

ニゴウ「がふ!?」

 

出した瞬間、ニゴウの顎を首相の蹴りが命中した。

当たった瞬間、舌にニゴウの歯があたり血が口から大量に出た。

幸い、切れてはない

 

「よし、これで静かになれるだろ。それじゃ、しばらく頭を冷やしてこい」

 

そういうと目の前にあった扉を開く。

中は巨大な穴があり下は暗い……

 

「うお、やっぱ何度見てもなれんな」

 

そこには大量の蟲がいた。

しかも、前回のではなく()()()()までいた。

ここは実験ついでに貯めておいた即席の蟲魔族の巣だ。

常人では一体でも猛毒で危険なのだが……首相はその数百匹もいるであろう穴に何も持っていないニゴウを放り込もうとしているのだ。

 

「ああ、前もって命令しておくが()()()()()()()()()。した場合は……お前を捨てる」

 

ニゴウ「…は……い」

 

ニゴウは反論しようとしたが首相が命令すると首に描かれていた奴隷化魔法が反応し強制的に催眠状態にさせられ黙ってしまう。

 

「それじゃ、行ってこい」

 

そして、首相は椅子に縛られていたニゴウを穴の中に蹴落とした。

 

「1時間後に迎えに来るからな」

 

穴の中から痛みのあまりに悲鳴を出すニゴウを無視し次の作戦を立てるため作戦室に向かう。

 

「おい、死なないように20分ごとに回復と解毒させとけ。あとは好きにしろ」

 

「了解しました」

 

帰る途中でついてきた魔法使いの護衛に命令しておく。

だが、魔法使いの口元は厭らしく三日月になっていた。

首相から「好きにしろ」と言われた……つまり、()()()()()()()()()()()()()()ということだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そして、結局蟲だらけの部屋からニゴウが出されたのは1()()()()だった。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そして、さらに同時刻

 

 

バシャ……バシャ……

 

 

土砂降りの雨の中、ニゴウの砲撃のせいで普段は穏やかな川が激流となった川……水の中は岩や倒木などが流れておりふつうは助からないであろう。

だが……そんな中から()()()()()()()()()

肩にはシュレイド王国の王女のシエラがいた。

幸い、アークが全身を覆うように庇ったので目立った外傷はない。

川から岸に上がり、ここでようやく()()()()()()()()()()()()()を放り投げる。

 

??「だぁ~!! 重い!!」

 

岸に這いあがった男はシエラと()()()をそっと地面に下ろす。

 

??「全く……僕の能力はこういうのに使うためじゃないんですがねぇ」

 

愚痴を言いながらも周囲に敵はいないか確認する。

 

??「うん、いないっと……はぁ、なんで負けているんですかね? 死神さん?」

 

一応、今自分の下で気絶しているアークの容態を確認する。

アークはシエラに比べて彼女に傷を負わせないよう彼女を守っていたので体のあちらこちらに傷ができていた。

 

??「あ~……僕は回復とかできないし……お?」

 

シエラ「う、う……」

 

??「あ、起きたわこん畜生。せっかく無様に寝ているアークの顔を某マッキーのペンで落書きしようかなって思ってたのに」

 

隣で寝ていたシエラが起きたそうなので、とりあえず近くにあった()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シエラ「う……こ、ここは?」

 

??「それじゃ、あとは頼んだよ王女さん?《I'll leave the rest to you》」

 

シエラが目を覚ますとそこはどこかの岸だった。

どうやらどこかに流れ着いたらしい。

襲撃者の城から命からがら逃げて途中で捕まりかけたがアークが助けてくれたことによって一時は助かったが襲撃者の一人であるニゴウに襲われた。

 

シエラ「……あれ、本当にこの世界の生き物の戦闘ですかね」

 

何度、思い出してもあれは夢ではないようだ。

高速で移動するアークに大量の黒い筒を召喚するニゴウ。

もし、自分の国の兵士全員を集めてもあの二人の戦いを止めれることなくそこら辺の石のように破壊されるだろう。

 

シエラ「それより、さっき誰かいたような……っは!! それより、アークさんは!?」

 

急いで起きて辺りを見回すと

 

シエラ「あ、アークさん!!」

 

自分の隣に寝ていた。

よかった……流されたと思ったが運は味方をしてくれた。

だが、彼の状態はひどかった。

体のあちらこちらに傷ができており右腕はおかしな方向に向ている……骨折だろう。

しかも、()()()()()()()()()()()()()()()

日常なら笑ってしまいそうだが今は非常事態なので笑わずアークに回復魔法をかける。

 

シエラ「つ、冷たい……い、急いでどこかの雨宿りができそうなところに……」

 

体を触ってみたが氷のように冷たく今にも死にそうな状態だが胸に耳を当てると心臓の音は聞こえているので生きてはいる。

だが、この雨の中では体がさらに冷え危険な状態だ。

 

シエラ「と、とりあえずどこかに運ばないと!!」

 

アークを背負うことはできないので近くにあった……おそらく一緒に流れ着いたのであろう布があったのでアークの下に敷いて引っ張って運ぶ。

 

シエラ「でも……どこに行けば?」

 

運べるようになったのはいいがどこに行けばいいのかわからなかった。

そもそも、ここはどこなのかもわからないので行動ができない。

 

??「こっちだぞ、体重57kgのデブ」

 

シエラ「え、今……」

 

一瞬、森の方から声が聞こえた気がする。

……なぜか少しイラっと来たような気がするが気のせいだろう。

とりあえず、音が聞こえた方向に向かって移動する。

 

シエラ「んしょ、んしょ……」

 

土砂降りの雨の中、アークを引きずる。

今まで一応、剣の使い方など運動はしていたので動けるがこのままだと彼の命が危ない。

だが、運命の女神は微笑んだ。

 

シエラ「あ、あった!!」

 

しばらく進んでいると無理の中にポツンと一軒家があった。

 

シエラ「よかった……とにかく、あそこに運ばないと」

 

 

カチャ

 

 

シエラ「お邪魔します……誰かいませんか?」

 

中に入ると中は何もなく成果kした痕跡もなかった。

だが、()()()()()()()()()()気がするが気のせいだろう。

こうして、シエラはアークの回復を始めた。

ベッドの上に寝かせる。

 

シエラ「あ、でも……今のアークさんって……」

 

しかしだ

ふとアークを見てみると今の姿は骸骨(スカルズ)だ。

初めて見た時は魔族の仲間かと疑ったが……本当は今も疑っている。

魔族だったら敵だが今は彼の治療に専念することにした。

 

シエラ「……まさか、魔族とかじゃないですよね?」

 

……ところで仮に魔族だとしても自分たち同じ人間の治療法で治していいんだろうか?

そんなことを考えていると

 

 

ッカ!!

 

 

シエラ「ッキャ!?」

 

突然、アークが光りだした。

自爆かと驚いたが光が収まるとそこには……

 

シエラ「……え、女の子?」

 

ベッドの上に女性が寝ていた。

いや、アークの声からして男性であろう……だが

 

シエラ「女性の私が言うのはあれですが美人ですね」

 

長いまつげ、すっとした顔の形、髪の質感、白い肌……何とも女顔負けみたいな美人が寝ていたのだ。

そのせいでうっとりと見惚れてしまった。

 

シエラ「あ!! いけない!! 治療しないと!!」

 


 

??「あぶねぇ……肝心なところを忘れるところだったわ」

 

シエラが入った家が見える草むらの中に先ほどの男がいた。

 

??「()()()()()()()()()()()はしたが……」

 

実はさっきからこの男はシエラの避難場所の設置と誘導をしていたのだ。

建物が真新しいのはそれが理由である。

 

??「それにしても……こいつはこんな機能まであるとは」

 

その男の手に持っていたのは……アークのiDROID

さっき、くすねておいたのだ。

早速、使ってみようとしたが間違えて変なスイッチを押してしまった。

そしたら、アークが人間に戻っていた。

 

??「姿が変わった……この世界の住民があんなに変わるのはあり得ないから……まさか、転生者か?」

 

だが、疑問は残る。

 

 

??「旧式壱号…てか、()()()にはそんな機能は載っていないはず」

 

 

そういい、自分の()()()()()

 

??「まぁ、いいでしょう。しばらく観察を続けますか。……あ、その前に」

 

手に持っているアークのiDROIDを握り直しつぶやく

 

??「hacking開始」

 

ほぉ……メタルギアっていうんですか。

うわ、なんで核兵器があるんだよこの死神。

 

??「……名前のダサさと言い……よくわからんな」

 

まぁ、その分だけ面白いんだが。

 

??「さてっと……解析が完了したら返しますか」

 

全く……呆れますよ

 

 

 

 

 

 

 

 

??「速く起きてくれませんかねアークもとい壱号? 女王(弐号)を助けないと約束の時に間に合いませんよ」




どうもモダンウォーシップを遊んだ零城です
ヤバいはあのゲーム……めちゃんこ楽しい(自衛艦も動かせる)
てか、アメリカ空母ニミッツを操作するの糞おもろい!!
……ところで海上自衛隊の「いずも」はどこにいるんだい?(情報求む)

なんか今回、伏線が多いな……

次回は(多分)メタルギアキャラが出る……かも?


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百二発目 治療

感想も
駆逐艦紅桜 さん
ヴェノム さん
Fw190 さん
コク騎士 さん
お昼寝須磨 さん
ドレッドノート さん
ありがとうございました!!


ニゴウと戦ったアークだが最終的に川に突き落とされ敗北してしまった。

だが、奇跡的に「誰か」が川からアークとシエラを救い出した…その次の日

 

シエラ「……っん」

 

やたら真新しい小屋の隅の方で今は亡き祖国のシュレイド王国の王女シエラが眠たそうな顔をしながら顔を挙げた。

コキコキと体を鳴らしながら立ち上がる。

 

シエラ「初めてベッド以外の場所で寝たせいで体中が痛いですね」

 

座って寝たので体中が痛い。

だが、今は我慢だ。

 

シエラ「アークさん? 朝ですよ?」

 

ベッドに目をやるとそこにはいまだ眠っている少年が眠っていた。

彼こそ、世界中で有名になってしまった少年……アークだ。

知った時はさぞかし不気味で狂人なんだろうと思ったがいざ見てみれば美しい少女だった。

いや、少女ではなく少年なのだが。

 

シエラ「……言わない方がいいですよね」

 

自分も最初は疑った。

いや、どう見ても女性だもん。

だけど……とある理由で知ってしまったんだ。

彼は全身にケガをしている。

上半身は普通に魔法で治せたが……そう、問題は下半身だ。

別に見なくても魔法で治せるがどこにどれくらいひどいのか見ないとどれくらいの回復魔法をかければいいのかわからないのだ。

だから……脱がした。

そして、別に見たくはなかったが……彼の象徴をうっすら見えてしまった。

 

シエラ(そう、仕方なかったのよ。うん、不可抗力)

 

心の中で自分にごまかす。

彼が起きた時に謝るのが一番だろうがそれはそれでアーハム帝国と彼の主人(アリス)の問題になりそうなので墓の下で眠るまで言わないことにした。

 

窓の外を見れば若干曇ってはいるが昨日の土砂降りに比べれば晴れている。

 

シエラ(この建物を作ってくれたお方にも感謝しないとですね……あれ?)

 

だが、ここでふと思う。

 

シエラ(この小屋を作った主人はどこにいるんでしょうか?)

 

部屋から見るに建ってからまだ月日は跨いではないであろう。

家具もベッド一つという質素すぎる内装。

昨日の雨でどこかに避難しているのかと考えていると

 

 

くぅ~

 

 

シエラ「……あ」

 

どこからか可愛らしい音が聞こえてきた。

自分の腹部を触ってみると胃が空腹を訴えていた。

逃げる前で捕まっていた牢獄でも食事は最低限しか提供をくれなかったので空腹なのも当たり前だ。

 

シエラ「……このあたりで食べれるものって何かないのですかね?」

 

立ち上がりベッドから離れ外に出ようとする。

この建物の中に食料もあったら嬉しかったがさすがになかったので外で食料を確保することにした。

 

シエラ「すぐ帰ってきますね、アークさん」

 

最後に一目寝ている彼を見て扉に手をかけシエラは外に出たのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「……行きましたね」

 

シエラが外に出た瞬間、アークの横に「何者」かが現れた。

全身を黒い布で覆われフードもかぶっている。

 

??「食料が無くてごめんなさいね? 僕はこういう能力なので」

 

室内を見て誰もいないのを確認すしフードを脱ぐ。

露わになったその素顔は……

 

??「ふぃ~……あ~、じめじめする」

 

雪のように白い髪に赤く細い目……心なしか()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

??「全く……あなたの主人が今の状況を見たら泣きますよ……」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が、全く全部意味が分からない。

最初は驚きと戸惑いが入れ混じったがなぜ「()()()()()()()()()()()()()()()()()()」召喚されたのかは置いといて観察を始めた。

 

??「魔人に主人が捕まった時といい、なんか運が悪いっすね壱号?」

 

っと言ってもそもそも彼が本当に壱号なのかは定かではない。

 

??「まさか……僕たちの製作者(母親)はなんか機能でも搭載していたのか?」

 

そして、そっとベッドの上で寝ているアークの首に手を添える。

 

??「……オールドタイプ(旧式)は初めてですが僕たちと同じなはず」

 

準備はできた。

 

??「Hacking」

 

「何者」は己の能力を使う。

ほんと、この世界は謎だらけだ。

彼といい、機能停止中のニゴウが見つかった理由と言い……マジでわからん。

 

??「さて、結果はっと……は?」

 

出てきた結果に困惑した。

 


 

身体状況…深刻:緊急修理を開始すべき

両腕・右腕、負傷 左腕、健在

両足・右足、負傷 左足、負傷

胴体 内臓負傷

 

機能回路…57%機能中

 

記憶修復度100%(損失なし)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

能力…異常なし

 

記憶回廊…ERROR

 


 

??「どういうことだ?」

 

頭の中には?マークで埋め尽くされている。

身体の方は問題はない……だが、能力と記憶回廊がおかしい。

いつも……自分たちを調べたら

 

 

 

能力…機密事項により公開できません

 

記憶回廊…健在

 

 

 

のはずだ。

 

??「……いや、()()()()()()()()()()()か?」

 

本来、能力の所は自分たちだったら個々によって変わる。

このベッドの上でくたばっている男……アークこと旧式壱号だが「こいつだけは特別製」らしい。

なぜ、らしいのかというと自分たちを作った製作者(母さん)の残したメモにそう書かれていたのだ。

 

??「まぁ、いい……引き続き観察し続けるか。あ、その前に」

 

ポケットの中からあるものを取り出しアークのベッドの横に置いた。

手にしていたのはアークのiDROIDだ。

 

??「あらかた中身見れましたし、返しますね」

 

中身はすべてこちらにデータは転送させてもらった。

 

??「……まぁ、最も興味深いのはメタルギアなる兵器なんですが」

 

自分は今まで()()()()の機体の点検などで嫌でも彼らの能力を把握してきたが核兵器は話が違いすぎる。

なんだこいつ? この世界で核をばらまいて異世界版冷戦でもする気なのか?

 

??「やめてほしいなマジで。僕らの敵は魔族でもなく別にいるのに……」

 

まぁ、この壱号なのかはわからない奴は使わんだろ。余ほどのことがないか頭が狂ったやつじゃない限り。

 

??「別に僕なら兵器とかだったら即座に無力化することはできるけど……ま、いざとなったら破壊するか。あ、その前に」

 

何者かはアークに触れると

 

??「repair start(修復開始)

 

手が光りだしアークを包み込んでいく。

 

??「動脈、静脈正常。心臓ショック耐性よし。ショックまで3、2、1」

 

 

ッド!!

 

 

アーク「……ひゅ」

 

??「うし、戻りましたね。仮死状態になっていたので元に戻して強制的に寝かせました」

 

アークの息を吹き返したのを確認する。

 

??「あとは……問題はニゴウなんですよねぇ」

 

アークは終わったがニゴウだけ心残りだ。

 

??「僕って呪いとか魔法に関しては戦力外なんですよね」

 

さて、どうしたものか

()()()()たち」が起きるのはもう間もなくなのは知っている。

出来ればみんなが起きる前に集合しておきたいが

 

??「……ここは壱号に任せるしかなさそうですね」

 

自分がハッキングしてニゴウの中に入って正気に戻すことはできるが魔法による支配からは逃れれることはできない。

ここは壱号とニゴウを戦わせて解いてもらうように仕向けよう。

あ、あとついでにアーク(壱号)の戦闘データももらってしまおう。

 

シエラ「アークさーん!!」

 

??「あ、帰ってきたか」

 

外から元気のいい声が聞こえてきた。

 

??「時間帯的にあり得るか。さて、バレる前にとっととおさらばするか」

 

少しずつ聞こえてくるシエラの足音に慌てることなく能力を使う。

 

??「invisible(透明化)

 

 

ザ…ザザ……

 

 

発動させるとテレビの砂嵐のような靄がかかった瞬間、そいつは虚空の中に消えるように透明になった。

 

??「あ、ついでに起こさないとな」

 

いい加減、アークを起こさないと困るので起きてもらう。

 

??「どーやって起こす……あ、そうだ」

 

透明になった状態で寝ているアークの耳元に近づき

 

??「おい、アーク……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

ガバッ

 

 

 

 

 

 

アーク「ざっけんな勇者ぁぁぁ!!」

 

うわ、ちょろ

ちょろすぎんだろこの死神

 

シエラ「ど、どうしたんですかアークさん!?」

 

扉が破壊される勢いで開きベッドが吹っ飛ぶ勢いで起き上がる二人

中々chaosな光景である。

 

……いや、これはひとつ面白いことを知れた。

 

 

??「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…っか」

 

 

キミの弱点、知れてよかったよ壱号?

 

そういい、そいつはシエラとすれ違う感じで扉から出ていった。

 


 

アーク「あ、シエラ……ここは?」

 

目が覚めるとそこはどこかの小屋だった。

なんか、新品な感じがするが……とにかく現状確認したい。

 

シエラ「よ、よかった……全く起きなかったから死んじゃったかと」

 

アーク「あ、そうか俺ってニゴウに負けて(ズキッ)痛ぇ!?」

 

シエラ「あ! だめですよまだ動いたら!!」

 

アーク「痛ってぇ……」

 

あまりの痛みに目から涙が出る。

あ、そういえば今までサイボーグで痛覚を切っているから当たり前か。

 

アーク「あ~……なぁ、シエラ? あれから結局どうなった?」

 

シエラ「えっと……多分、あのニゴウですか? 彼女は我々が死んだと思っているはずです」

 

アーク「だといいんだが。さて、移動開始するぞ」

 

シエラ「あ、ダメです!!」

 

アーク「ぬはぁ!?」

 

立ち上がろうとしたがシエラに首を掴まれベッドに倒されてしまった。

この人……一応、俺怪我人なんだが

 

シエラ「まだ、ようやく立てるようになったぐらいなんでまだ立たないでください!! また、傷口が開いて倒れたらどうするんですか!?」

 

アーク「いや、別に……」

 

シエラ「その状態で仮にまたニゴウと出くわしても勝てる自信はあるんですか!?」

 

アーク「いやいや、ないでしょ流石に」

 

シエラ「……その油断が命取りになるんですよ?」

 

アーク「せんときゃいい話だろ」

 

シエラ「さもなきゃ私の祖国みたいになりますよ」

 

アーク「……わーたよ、大人しく寝る」

 

実際の被害者が目の前で訴えるので説得力が高い。

ここは大人しく寝ることにした。

 

アーク「っち、痛ぇ……」

 

シエラ「それにしても何ですかあのニゴウと戦った時の姿とか攻撃とか?」

 

アーク「あ~……まぁ、企業秘密だ」

 

シエラ「む、そうですか。あ、何か食べますか?」

 

アーク「……あ、腹減っているのか?」

 

シエラ「まぁ……恥ずかしながら牢獄にいたころからまともに食べれていないので」

 

あ、そうだったな

 

アーク「……あと右目は?」

 

シエラ「……今は痛みは治まっています」

 

シエラの右目には糞勇者の細胞の一つが撃ち込まれており左目は美しい色をしているが右目は醜いほど肥大化している。

 

アーク「治療してやりたいが、全くわからんしなぁ」

 

うーん、ノエルに聞けばわかるかな?

 

アーク「……あ、そういえば」

 

ノエル「どうしたんですか?」

 

アーク「あ、いや……」

 

そういえばと思い出す。

 

アーク(アリスに連絡してないな)

 

前に連絡してないからと怒っていたのを思い出す。

いや、ぶっちゃけ言うと任務中に連絡されるのは困るが……今から連絡した方がいいな。

 

アーク「すまんがシエラ。ちょっと俺の荷物からiDROID……手のひらサイズの箱みたいなやつを取ってくれないか?」

 

シエラ「箱……そんなものありませんでしたよ?」

 

アーク「え、うそ?」

 

え、まさか川に流されたのか?

おいちょっと待て、あれがなかったら連絡ができんぞ。

 

ベッドから起き上がり探そうとしたが

 

 

コツン

 

 

アーク「ん? あ、あった」

 

起き上がった瞬間、手に何かがあたり見てみるとそこには自分のiDROIDがあった。

あ、よかった流されてなかったのか。

 

シエラ(あれ? こんなところにありましたっけ?)

 

アーク「あ~、よかった……さてっと」

 

慣れた手つきでiDROIDを起動させ主人に連絡する。

 

シエラ「何をしているんですか?」

 

アーク「ん? ああ、連絡…こっちで言う遠距離通話魔法的な奴をしている」

 

シエラ「え、あれって結構難しい魔法ですよ!?」

 

あ、そうなの?

まぁ、俺って魔法使えないから言えないんだが

 

アーク(ん? なんか、このiDROID、反応が悪いな? 後でミラーに点検してもらうか)

 

カチカチっと動かしているがなんかロードが若干遅い気がする。

まぁ、川に流されたんだからそれのせいか。

 

iDROIDを耳に当て待っていると

 

 

ブォン

 

 

アーク「あ、アリス? 聞こえるk「いつになったら帰ってくるのよ!!」

 

開始早々聞こえたのはお疲れなどの労いの言葉ではなく文句だった

 

アリス『ねぇ、アーク!! あなた、すぐ帰ってくるって言ったけどいつになったら帰ってくるのよ!!』

 

アーク「いやいやいや……あれって『それくらい早めに帰ってくるよう善処する』っていう意味で言ったんだから」

 

アリス『それでも帰ってきなさいよ!! あと、どれくらいで任務は終わるの!!』

 

アーク「あ~、潜入と情報収集とか終わったから……帰れるぞ?」

 

アリス『本当!!』

 

アーク「おう」

 

アリス『やったー!! いつ帰ってくるの!!』

 

アーク「あ~、多分3日後くらいにつくかなぁ?」

 

アリスは本当にうれしいそうである……が

 

シエラ「……アークさん」

 

アーク「あ、どうしたシエラ?」

 

シエラ「……怪我」

 

アーク「…………」

 

問題は自分の怪我だ。

今は寝ているので何ともないがさっき立った時、膝の骨が音を立てそうなぐらいの痛みが走り…本音を言うと立つのだけでも辛い。

シエラの魔法のおかげで痛みは和らいでいるが長距離の移動は今はしない方がいいだろう。

 

アリス『あれ? 誰かいるの?』

 

アーク「あ、いや……えっと、何でもないぞ?」

 

アリス『……そう? あ、あとアーク…怪我は?』

 

アーク「……ナントモナイゾ」

 

アリス『本当?』

 

アーク「オウ、本当だヨ」

 

アリス『……あまり、怪我なんてしないでね? アークが死んじゃうなんて嫌だから』

 

アーク「はは、俺が死ぬわけないだろ?」

 

まぁ、実際ニゴウ相手に死にかけたんだがな(右腕粉砕、片足喪失etc)

 

シエラ「………」

 

あと、シエラさん。

俺の目の前で冷たい目で見るのやめてくれません?

 

アリス『今日、なんかすごく嫌な予感がしてアークに何かあったんじゃって思ったけど……よかったぁ。あ!! 腕とか取れたりしてないよね!?』

 

アーク「お、おう。してないぞ?」

 

シエラ「あ、嘘ついた」

 

黙らっしゃい。

今ここでアリスに本当のことを言えばめんどくさいことになるのは明白だ。

 

アリス『本当に大丈夫よね? あ、えっと、た、例えば片足が飛んで行ったり!!』

 

アリスさん、エスパーか何にかですか?

 

アーク「……それだと俺はもう歩けないぞ?」

 

アリス『あ、そ、そうわね……じゃぁ、敵に負けて川に落ちたり!!』

 

ねぇ、アリスさん?

あなた、絶対ここにいるでしょ? なんで知ってるん?

 

アーク「あ、うん、せやな」

 

アリス『? どうしたの?』

 

アーク「なんでもないぞ」

 

アリス『そう、あ、あと帰ってくるのはいいけど絶対に!! 世界会議で襲ってきたあのへんな奴だけは戦わないでよ!!』

 

うっすらと冷汗を感じる。

どこまで俺の事情を的中させればいいんだこの主人。

 

シエラ「アークさん、本当のことを言わなくてもいいんですか?」

 

アーク「言えるかよ畜生」

 

逆に言う必要もない気がするわ。

 

アーク「んじゃ、切るぞ?」

 

アリス『あ、あとアーク!!』

 

アーク「はぁ、なんだよ?」

 

アリス『……無事に帰ってきてよ?』

 

アーク「……当たり前だろ? じゃぁな」

 

 

ブォン

 

 

シエラ「なんか、恋人同士のような会話ですね」

 

アーク「黙らっしゃい」

 

さてと、どうしたものか

 

アーク「……最短でも何日動いちゃだめだ?」

 

シエラ「一週間です」

 

アーク「どういたものか……」

 

彼女にはすぐ帰ると嘘をついてしまった。

なんて言って誤魔化そうか…

 

アーク「ま、とにかく今は回復が先だな」

 

そして、記憶の中ではさっきやったニゴウとの戦いを思い出す。

 

アーク(戦艦の主砲が出るとか聞いてないぞ? いや、アレどうやって対処すればええんや)

 

しかも数的にも大量に召喚できると思う。

え、やばない?

 

アーク(俺のメタルギアで……いや、さすがに装甲が持たんな。現状最も装甲が厚いコクーンでさえ主砲の一斉照射の前では負けるな)

 

しかも、SIWSまで装備されている

どうにか勝てないかと考えていると

 

 

くぅ……

 

 

アーク「ん?」

 

シエラ「あ」

 

どこかしらから可愛らしい音が聞こえてきた。

ふとシエラの方を向くとおなかに手を当て顔を赤くしている。

 

アーク「……腹、減ったのか?」

 

シエラ「……恥ずかしながら」

 

アーク「あ~、なんか食うか?」

 

シエラ「あ、いえ!! 先ほど森の中に行ってみたところこれがあったので!!」

 

そういい、差し出したのは……

 

アーク「キノコ?」

 

シエラ「はい!!」

 

そこには大量のキノコたちであった。

……が

 

アーク「なんか色が派手やね?」

 

シエラ「……気のせいですよ!!」

 

上の部分が赤いやつだったり青いやつだったり派手なのが多かった。

ヴェノムから聞いたんだが自然界で派手な色をしたものは食べない方がいいって言ってたので(BIGBOSSは除く)

 

アーク「あと、キノコだけで腹を満たせる気か?」

 

シエラ「今は緊急時なので仕方なく……」

 

アーク「待ってろ」

 

そういい、自分のiDROIDを操作した(ついでに他の修理もしておくか)

 


 

以前のポイント 15438

 

生産

即席ラーメン 1×2 2

 

修理

雑魚サイボーグ 150

スカルズ 500

FN SCAR-H Mk.17 250

 

弾薬補給

FN SCAR-H Mk.17用7.62mm弾 1

P90用5.7mm弾 1

 

合計ポイント 14534

 


 

アーク(あ~、とうとう15000切ったよ)

 

ロリ神からもらった報酬も徐々に消えていった。

……いかんな、俺の収入が今じゃ『誰かを殺す』しかない。

 

アーク「……なんか副業でもしようかな?」

 

シエラ「あのぉ、アークさん? なんですかこれ?」

 

アーク「ああ、これは俺の世界の…じゃなくて俺の故郷が作った保存食だ」

 

いかんいかん、アリスとかノエルには言ってはいるがこれ以上俺の正体をばらしてはいけない。

 

シエラ「……どうやって食べるんですか?」

 

アーク「ああ、すまんがお湯を出せるか?」

 

シエラ「は、はい!!」

 

アーク「んじゃ、作りますか」

 

シエラに水と火を起こしてもらい準備をする。

学生時代によくしていた鍋ごと器にする。

 

アーク(怪我人がラーメンを食うって健康的に大丈夫かって思うけど気にしない方向で)

 

あと、地味に即席ラーメンの種類も豊富だった(今回はチ●ンラーメンと福岡で売ってあるうまか●ちゃんにした)

本来はここでアークの即席ラーメンをさらにおいしく方法を載せたいがアークがケガしているので今回は延期します。

 

 

 

 

 

 

少年、調理中(あ、ところで読者諸君はカップ麺にお湯を注ぐのって料理ってカウントする人たちかい?)

 

 

 

 

 

 

 

アーク「ほい、できた」

 

ホカホカと熱い湯気とおいしそうな匂いが部屋中に立ちこもる。

 

シエラ「な、なんですかこのおいしそうな匂いは!!」

 

シエラは滝のような涎を流しながらこちらを見てくる。

この世界の保存食は干し肉が主流で干し肉事態そんなにおいしくない。

 

アーク「ちゃんと噛んで食べろよ?」

 

シエラ「はい!! ではいただきます!!」

 

おまけでついてきたフォークを掴みズルズル…とは言わずに食べた。

 

シエラ「……なんですかこれ」

 

アーク「あ、おいしくなかった?」

 

シエラ「いえ、これって本当に保存食ですか?」

 

あ、どうやら好評のようだ。

一瞬、シエラは元でも王女さんだから口に合わないのかと

 

シエラ「アークさんの故郷ってどこなんですか?」

 

アーク「んー、めっちゃ遠い」

 

食べながら多少の会話はあったものの空腹という最高級の調味料の影響で5分ですべて食べ終わったのだった。

 

アーク「……さてと、チョイっと寝ますかね」

 

シエラ「あ、寝ますか?」

 

アーク「ああ。あ、あとシエラ?」

 

シエラ「はい、なんでしょう?」

 

アーク「あ~、実は俺の性質上糞長時間寝ないといけないんだが……いいか?」

 

シエラ「はぁ、いいですよ」

 

よし、許可は得た。

一旦、あの世界に行ってミラーたちにヒントでも得に行くか。

 

こうして俺はベッドの上に寝転がり目を閉じたのであった。




どうもドルフロのFALちゃんの可愛さに気が付いた零城です
FALちゃん…天使ちゃう? あ、いや、女神だわ
結婚しよ(決意)

次回はメタルギアキャラが出ます(確定)


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百三発目 俺が何をしたっていうんですか!?

感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
橘花(F4エンジン搭載型)(Fw190) さん(二回来た)
ドレッドノート さん (二回来た)
ありがとうございます!!



アーク「おい、作者」

え、何?

アーク「お前……最後の投稿日はいつか知っているか?」

……一週間前?

アーク「残念だ一か月は越えてる」

まっさかぁ!!
んなわけ……

最後の投稿日:3月14日

( ゚Д゚)え?



アーク「うし、粛清だ」

あ、ちょ、待って話をしy


アーク「ん、ついたか」

 

ベッドの上で目を閉じ念じると浮遊感を感じしばらくして目を開けると海の匂いと波の音を感じた。

 

アーク「久しぶりに来たな」

 

久々に来たマザーベース。

見たところ変わりはないようだ。

 

「お、徹じゃないか!!」

 

アーク「よぉ、ボスはどこにいるんだ?」

 

近くを通りかかったスタッフから声をかけられヴェノムがどこにいるか聞く。

 

「ああ、ボスなら指令室にいるよ」

 

アーク「ああ、すまんな」

 

てちてちと海上要塞の上を歩いていく。

途中で兵器を置く倉庫に寄ったが今まで開発したメタルギアたちが陳列していて中々の圧巻だった。

 

アーク「うん、やっぱりかっこいい」

 

ミラー「ん? お、アークじゃないか」

 

アーク「お、ミラー!!」

 

メタルギアたつを見ていると後方から声をかけられ振り向くとそこには俺を鍛えてくれた恩師の一人、カズヒラことミラーがいた。

 

アーク「久しぶりだな!! ミラー!!」

 

ミラー「おお! 元気にしていたか!!」

 

たたたっと久しぶりの再会に喜ぶ兄弟のように万歳のように手を挙げ二人は走り出す。

二人とも満面の笑みで走り……そして、抱き着く

 

 

 

 

 

 

 

アーク「ザッケンナよ、糞グラサン野郎!!」

 

 

 

 

 

 

ミラー「ごふぁ!?」

 

……ことはなくアークがドロップキックして終了した。

アークのライダーキックがミラーの右頬に刺さり飛んで行き地面を転がって止まった。

 

ミラー「ひ、ひどくないか? 久々の再会なのに……」

 

アーク「おうおう、よくその口が言えたもんだな」

 

ミラー「お、俺が何をしたっていうんだ……」

 

アーク「思い出せないなら左も逝くか?」

 

俺は今、この目の前にいるグラサン野郎を猛烈にぶちぶちにしたい。

 

アーク「あ~、だめだわ。やっぱミラー、いっぺん死んでくれ」

 

ミラー「いやいや!? 俺もさすがにこまrだはぁ!?」

 

アークは倒れているミラーに近寄ると前までは一般人だったのにMSFとDDスタッフの手ほどきに加えオセロットの指導で慣れた手つきで背後に回りミラーの首を絞める。

 

ミラー「あ、アーク、いや、トオルさん!? 首が締まってる!? 別に死なないけど死ぬほど苦しい!?」

 

アーク「ああ!? 反省してるか!?」

 

ミラー「ま、まず何をしてったいうんだ!?」

 

ここまで来ると読者諸君もミラーが何をしたのかっと思うかもしれないが……彼はとんでもないことをしたのである。

 

アーク「そう…では、言ってやろう」

 

そして、アークは口にする。

 

アーク「ミラー、お前、あの時俺wpこの世界に避難するの妨害したろ?」

 

 

 

ヒント: ()()()()()() ()()()()()()()()()()()()()()()()のラストらへんを参照

 

 

 

ミラー「……あ」

 

アーク「んまぁ、よくもやってくれたな畜生」

 

アリスが酔ってしまったから部屋まで送ったのはいいんだ、うん。

でも、まさか一緒に寝るのは予想外だった。

 

アーク「それにあの時、俺はアリスに…………ぁ」

 

ミラー「ど、どうした? 顔を赤くして」

 

アーク「い、い、いや! な、な、何でもないぞ!!」

 

ミラー「?」

 

なぜか首を絞められているのに不思議そうな顔をするミラーと顔をトマトのように赤くするアーク。

 

アーク(よ、よかった。あの瞬間は見てないようだな……い、いかん、思い出すだけで顔が熱くなる)

 

自分でもわかってしまうほど体温が高くなっていくのがわかる。

心臓が張り裂けそうだ。

なぜか頭の中はアリスのことでいっぱいだ。

 

アーク「て、てかなんであの時妨害すんだよ」

 

ミラー「あ~、いや、あの夜、MSFとDDのスタッフ同士で野球拳大会をしててな? その時部下の一人が酒を持ってきたんだが……そのぉ、酔った勢いでな?」

 

いや、平和だなおい

 

ミラー「……そのぉ、すまない」

 

アーク「全くだよ、畜生。俺だって男だぞ? 女性と一緒に寝るなんて死ぬほど緊張すんだぞ。

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()

 

ミラー「ん? キス?」

 

アーク「……あ」

 

その時のミラーの顔は今でさえ覚えている。

あの顔は悪い大人の顔を見本的な表情だった。

 

ミラー「ほぉ~~~~~~~~? トオルぅ? 今、なんていったぁ?」にやぁ

 

アーク「……気のせいだろ。幻聴さ」

 

ミラー「今、キスって言わなかったかぁ?」にやにや

 

アーク「……」

 

ミラー「ちょっとこれはメディックたちに報告を(ッガ!!)お? なんだねアーク君?」

 

アーク「……話をしましょうかミラー副指令」

 

先ほどまで首を絞められていたはずなのにもう歩けるほど回復しているとはさすが元軍人って言っていいんだろうか。

だが、先ほどの墓穴で形勢逆転してしまった。

アークの体中から冷や汗が出てくる。

 

アーク「取引をしましょう副指令」

 

アークはこれまでにないくらい真剣な顔でミラーを見つめる。

 

ミラー「ほう? 内容は?」

 

アーク「……あっちの世界にいるパリジェンヌみたいな女性の写真集」

 

ミラー「ほう……悪くない」

 

よし、なんとかなった。

すまんな、あっちの世界にいる…金髪美女たち。

 

アーク(まぁ、そもそもパリジェンヌの基準がわからんが)

 

ミラー「それにしても異世界版かぁ……」

 

なにやらわくわくしている副指令は置いておいて早速問題を出す。

 

アーク「なぁ、ミラー」

 

ミラー「金髪…おっと、失礼。なんだ?」

 

アーク「もし、ミラーはさ。アイオワ級戦艦を沈めるならどうする?」

 

ミラー「   どういう状況だ?」

 

アーク「状況とかは関係なく、単に沈めるならだ」

 

ミラー「戦艦…第二次世界大戦だったら潜水艦からの魚雷か空爆でやるが……なんだ? そっちの世界にIowa class(アイオワ級)みたいな化け物でも出たのか?」

 

アーク「いや、たぶんそれ以上にやばい物」

 

ミラー「日本風に例えるなら?」

 

アーク「……艦〇れの艦娘が最新装備を装備して人類に牙をむいたVerかな?」

 

ミラー「あ~、わからんこともないな」

 

アーク「んで、どう対処する?」

 

ミラー「……サイズは?」

 

アーク「人間大」

 

ミラー「装甲・装備とかは?」

 

アーク「なぜか戦艦の主砲と機銃を制限なしに召喚してぶっ放してくる。装甲は彼女自身はないけど主砲で防いでくるし……」

 

ミラー「ふむ……てか、彼女? そいつって女性なのか?」

 

アーク「おう。あ、言っておくが金髪ではない」

 

ミラー「いや、それはどうでもいいんだが……わからんなぁ」

 

アーク「え?」

 

ミラー「いやだって、普通人間一人で戦艦級の敵とタイマンで戦うなんて無理があるぞ?」

 

アーク「え、でも……スネークは一人でヘリとか戦車」

 

ミラー「いや、ボスを基準にしてはだめだ」

 

あ、そうか

ボスって裸でボス戦するような人やったな。

 

ミラー「月光たちを召喚して戦うとかは?」

 

アーク「……無理があるんじゃね? 手数では圧倒的に負けている自身はあるぞ」

 

ミラー「そこは誇ってはいけない気がするんだが」

 

あ、言っておくが核兵器もNGだ。

特定の地域一帯を破壊するのならもってこいだが、人サイズの敵を探して撃つなんて大変だぞ?

それに残党に銃の使い方を教えているほどの知識量なら核ぐらいは知っているし……あと、何より

 

アーク(なんか殺したくないんだよなぁ)

 

心のどこかであの敵、ニゴウの顔を思い浮かべる。

もしかしたら自分と同じ転生者かもしれない。聞きたいことがたくさんあるんだが……本当はよくわからない。

 

ミラー「あ、あとトオル」

 

アーク「なんだ?」

 

ミラー「ここ最近のことなんだが……i()D()R()O()I()D()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

アーク「? いいや?」

 

ミラー「……そうか」

 

アーク「何かあったのか?」

 

ミラー「……先日のことなんだが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「はぁ?」

 

ミラー「そこで聞いてみたんだが……知らないか?」

 

アーク「知らないなぁ……まぁ、大丈夫だろ」

 

第一、ここの言葉は前世の世界とは違うから大丈夫だろ。iDROIDに書かれているのはほとんどが英語だし。

第二に技術とかないから知っても豚に真珠だ。

 

アーク「それにミラー、だいたい()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

ミラー「そうか……俺の気にしすぎか」

 

アーク「んじゃ、俺はヴェノムにヒントをもらってくるわ」

 

ミラー「ああ、じゃぁな」

 

ミラーと別れマザーベースの指令室に向かおうとした瞬間。

 

 

トン

 

 

オセロット「よぉ、アーク」

 

アーク「え、オセロッ(ッガ)とぉぉぉぉ!?」

 

背後から誰かに呼びかけられ振り返るとそこには自分の教官の一人でもあるオセロットがいた……が

 

 

ズシャァァァァァァァン!!

 

 

アーク「ごへぇ!?」

 

あって早々に肩をつかまれ思いっきり投げ飛ばされた。

あ、そういえば初めて会った時もこんな感じだったなぁ……

 

アーク「い、いってぇ……急になにすんすかオセロット教か(ガキッ)ぁぁぁぁぁぁaaaaaaaaa!?」

 

地面とキスした後、起き上がろうとしたがオセロットはすきを与えずそのままアークの腕をつかみ十字固めで抑えた。

 

アーク「痛い!? 痛いっすって!? 腕が!! 腕がもげるって!!」

 

腕からなんか折れそうな音を鳴らしながら抑えられているのでたまらずアークも抵抗するが動くほど痛みが増すばかりだ。

 

アーク「なんすか!? 何か、俺やっちゃったんですか!?」

 

オセロット「……」

 

アーク「まさかの無言!?」

 

やめて無言って、それ一番反応に困るやつ。

 

オセロット「さっき、ミラーとじゃれ合っていたようだが……楽しかったか?」

 

アーク「え、入れてほしかったんすか?」

 

オセロット「違うそうじゃない(即答)」

 

こほんと咳払いをしてオセロットが話す。

 

オセロット「お前、ミラーに何をしたか覚えているか?」

 

アーク「え、なんかまずかったですかね?」

 

オセロット「いや、仕方ではないんだが……まぁ、いい。では、今の状態になった心当たりはあるか?」

 

アーク「……ないっすねぇ」

 

オセロット「ほう?」

 

 

グキッ

 

 

アーク「いてててててててて!? ちょ、オセロットさん!? 腕とれるって!? ヴェノムとお揃いになる!?」

 

オセロット「よかったじゃないか。影武者とはいえボスとお揃いだぞ」

 

アーク「ちっともうれしくねぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

オセロット「冗談だ」

 

あんたが言ったら冗談には聞こえないんだよ!!

 

オセロット「ヒントをやろう。お前、残党のやつを尋問した時があるじゃないか」

 

アーク「あのニゴウに殺された?」

 

オセロット「そうだ。お前……尋問の時に何をした?」

 

アーク「えっと……バルビツール酸系睡眠薬で(異端者フォーク)したり、あとリボルバージャグリング……あ(察し)」

 

そして、アークは思い出した

あの時やってしまった失敗を……(「九十四発目 新年は拷問から」を参照)

 

アーク「あいや、あれは……そのぉ」

 

するとオセロットは先ほどの暗い顔から一変し爽やかな顔で言った。

 

 

オセロット「歯を食いしばんでおけ」

 

 

アーク「いや、tyグギギギギギあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?!?!?!?!」

 

オセロットはアークの両腕をつかみ外す勢いで引っ張り出した

 

アーク「いttttttt、ちょ、タンマ!!」

 

オセロット「戦場に待ったはないぞ!!」

 

アーク「リボルバーを落としたのは謝るんで今はこの手をぉぉぉぉぉぉ!!」

 

ここでようやく結論が出た。

あ、この人、俺がしたリボルバージャグリングのことで怒ってるわ。

そして……最悪の瞬間が訪れた。

 

 

 

ミシミシ……

ゴキッ

 

 

 

アーク「……あ、あれ? お、オセロットさん? なんか肩に力が入らないのと激痛が走っているんですが?」

 

オセロット「ああ、脱臼させた」

 

アーク「?????????」

 

え、脱臼ってそんなコンビニ行ってきた感覚で言うものだっけ?

 

オセロット「あ、それにせっかくだ。戦場で脱臼した際の応急処置も今実践で行こうか」

 

アーク「え、今俺けがしているんですよ? 救護班呼んでくれませんか?」

 

オセロット「そうか……ついでだ」

 

するとオセロットは腰から二丁のSAAを取り出し二つとも銃口をこちらに向けてきた。

 

オセロット「アーク、お前。あの時失敗したんだよな? 喜べ、今から目の前で本物を見せてやる」

 

アーク「え、いや、なんで銃口をこちらに向ける必要性が?」

 

オセロット「いやぁ、どっちだろうなぁ? 俺が引き金を引くスピードとお前が治療を完了するまでの速さは?」

 

アーク「え、でも……銃弾は一発ですよね?」

 

MGS3のリボルバージャグリングは一発だけ銃弾が入って運ゲーなんだが

 

オセロった「ん? 何を言っている? ()()()()()()?」

 

わぁお、一回でも引き金を引いたら死ぬやつじゃんソレ。

 

オセロット「やり方は教えてやる。早く飲み込め。一回でも失敗したら引き金を引く」

 

アーク「喜んでします!!」

 

そのあと、骨を動く痛みに耐えながら訓練を受け、無事に合格をくれた(実際に骨が脱臼したら病院に行きましょう)

あと、なぜかリボルバージャグリングの訓練を受けさせられた

あ、ちなみにニゴウの対策について聞いてみたら「ボスに聞け(完)」で終わった。

ヤマネコの大将ぉぉぉぉ……

 

アーク「ったく、結局ボスに聞くしかないのか」

 

まぁ、ああいう想定外にはボスに聞けばいいもんな。

今、思い返してみれば戦車とかメタルギア相手によく勝てたなボス(+息子たち+a)

 

アーク(さて……ニゴウ相手にどうしようかな)

 

マジでどんな原理だあれ。

まぁ、魔法ですって言ってしまえば終わる話だが……

 

アーク「ん~……魔法ねぇ」

 

なんかで読んだことがあったなぁ……確か、魔法って科学的には証明できない現象のことをいうとかだっけ?

 

アーク「俺にも使えたらなぁ」

 

マジでなんで使えないんだろうな俺?

 

マザーベースの艦橋の上をとことこと歩いていてどうするか考えている。

 

アーク「ん~……あ」

 

するとある一人に心当たりができた。

メタルギアの世界で一番魔法っぽい攻撃をしてくる奴が

 

アーク「……あってみるか」

 

懐からiDROIDを取り出し操作を始めた。

開発を選択ししばらく待っていると体が浮くような感覚に襲われ視界が真っ暗になった。

 


 

以前のポイント 14534

 

開発

サイコマンティス 1000

 

合計ポイント 13534

 


 

アーク「……ん、ついたか」

 

目が覚めるとそこは豪華そうな椅子に机、椅などがあった。

確か……ここはMGSの所長室だったけな?

だったら()()()もここにいるだろう。

 

アーク「おーい、どうせいるんだろ?」

 

所長室で一人何もない空間に向かって話しかける。

すると    

 

 

コォ  コォ  

 

 

どこからかガスマスクで呼吸する音が聞こえてきた。

だが、一方方向からではなく辺りから聞こえる。

 

アーク(相変わらず、気味が悪いな)

 

不気味さの余り身震いをする。

そして……呼吸音が自分の背後から聞こえるのを感じ振り返ると……そこにいたのは

 

 

 

サイコマンティス「こうして会うのは初めてだな……外の人間《プレイヤー》」

 

 

 

 

アーク「よぉ、サイコマンティス」

 

元FOXHOUNDで超能力者であるサイコマンティスがそこにいた。




どうもModanwarshipsにガチはまりした零城です
……はい、投稿が遅れたのもさっきの通りです
なんか、今回はリハビリ回になった希ガス
いやだってねぇ?
(作者の言い訳タイム)
だってさ? 現代の軍艦を操作できるんだよ? 何なら自衛隊の『あしがら』と『くらま』がいるんだよ? やらない理由がないじゃないか!!
それにアメリカとか日本だけじゃなく中国とかロシアの軍艦(と艦載機)も操作できるんですよ!!
……失礼、興奮しすぎました
ま、まぁ、今後は投稿頻度も考えながらプレイします。

あ、あとこの小説を読んでいるModanwarships同士さん……フレンドになってくだちぃ

作者のID:6A9438E278042AEF

それと逆にプレイをしていないそこの読者君!!
ぜひ、プレイしてみてほしい!!
今月のバトルパスはすごい豪華です!!

実装されるもの(日本製のみ出します)
・F-3(次期戦闘機)
・ATD-X(ちなみにこれは実験用航空機なので細かいことは気にしてはいけない)
空母『いずも』
ってな感じですね!!
ん? いずもは空母じゃないだろって? はて、何のことやら?
ただのF-35が発艦出来て機体を変えればSu-57も出撃させることができる『ただのヘリ空母』ですよ?

あとアメリカのA-10も出るよ!!

さて、茶番はこれくらいにして次回のことですが……サイコマンティスとの絡み回になるかも?

……投稿頻度も頑張ります
次回も楽しみに待っててください


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百四発目 意外と?




待たせたなぁ!!(土下座)



感想も
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
6吋プラスドライバー さん
橘花(F4エンジン搭載型) さん
ぬーぶ さん
noob さん
フロムの民 さん
発狂した者 さん
ありがとうございました!!

注意!!

今回は作者の捏造(と妄想)設定が入ります!!

ネタがないです!!

もうどうりにでもなぁれ!!(ヤケクソ)

罰としてアークの中身の一部が見えます!!


ニゴウにぶっ飛ばされて川に落とされついでに骨も骨折したが何とか無事に生還できたアークたち。

そのあと、ヒントがないかとVR世界に来てサイコマンティス様を開発したのであった。

 

アーク「んでなんか方法ないんすか?」

 

サイコマンティス「無いな、諦めろ」

 

 

 

鋼鉄の歯車の使い魔 終!!

 

 

 

アーク「ちょ、待て待て待て。無い!?」

 

サイコマンティス「ああ、ほぼ無い」

 

現在、アークとサイコマンティスはMGSの所長室の中にあった高級そうなソファの上で対面していた。

 

アーク「え、ちょ、第三の少年さん? あなたのPKで何とかならないんすか?」

 

サイコマンティス「……お前、私を神かと思っているのか?」

 

アーク「いやだって、MGS:TPPのサヘラントロプスを動かしてたじゃないすか」

 

サイコマンティス「……あれでも割と大変だったんだぞ」

 

アーク「海の上をアレ担いで渡ったのに?」

 

サイコマンティス「あれは私がまだ少年で……ってお前、例の作品(MGS:TPP)のサヘラントロプス戦の時にお前がやったこと覚えているぞ」

 

アーク「え、何が?」

 

サイコマンティス「……私がお前にサヘラントロプスを突撃させようとしたときにしたことだ」

 

アーク「あ、あれ?」

 

アレというのはさっきも言ったサヘラントロプス戦のことで戦争中にサヘラントロプスの目も前に待機しサヘラントロプスが体当たりしようとしたときに一瞬だけ第三の少年(サイコマンティス)が出てくるからその時に射撃するとサヘラントロプスが怯むという設定があるのだ。

 

サイコマンティス「アレ、ギリギリのところで弾道をずらしているんだが……よくもやってくれたなトオル」

 

アーク「あ、いや、だって、サヘラントロプス怖いし……あと、怨念ついでにPKで首絞めようとしないでくれません?」

 

サイコマンティス「おっと、失礼」

 

キリキリと首が締まりかけたが寸のところで解いてくれた。

 

アーク「え、で……それと無理な理由になんの関係が?」

 

サイコマンティス「要するにだ。あいつはほぼ無限に銃器を召喚して撃ってくるんだろ?」

 

アーク「おう」

 

サイコマンティス「おそらく、数の暴力で私が負ける」

 

アーク「……おうふ」

 

サイコマンティス曰く、あの数の銃器(と主砲)の中で一人だったら何とかできるが別の誰かがいてそいつも守りながら戦うとしても防戦一方になるそうだ。

一応、射撃された銃弾を止めるという荒業ができるが、あの銃弾の中では20秒ほどが限界らしい。

 

アーク「……普通にすごくね?」

 

でも、20秒かぁ

サイボーグの全力ダッシュなら常人よりかは速いから届くかもしれんけど……あのニゴウ、普通に移動とかできるもんなぁ。

 

アーク「あ、じゃぁさ洗脳とかできんの?」

 

目の前にいるガスマスク男(サイコマンティス)の初登場したMGSの設定を思い出す。

MGSで出てきた敵兵はサイコマンティスの洗脳で従わされていた。

力で無理ならっと思って提案してみたが。

 

サイコマンティス「それも希望は薄いな」

 

マジかよ。

 

アーク「なんで?」

 

サイコマンティス「言っておくが「()()()()」ではなく「()()()()()()()()()()」程度だ」

 

アーク「えっと? つまり?」

 

サイコマンティス「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「はぁ!?」

 

驚愕の余り、ソファから立ち上がる。

 

サイコマンティス「貴様の記憶を少々見させてもらったがあの女(ニゴウ)の首に変な模様が見えた」

 

あ、そういえばあったな

 

サイコマンティス「入れ墨にしては少々違和感があってな……それに」

 

アーク「それに?」

 

サイコマンティス「……あいつ、本当に人間なのか?」

 

アーク「いや、銃を召喚してなんか形態変化して殺そうとしてくるのが人間と思うか?(正論)」

 

サイコマンティス「あ、そういう意味ではない」

 

あ、すんません

 

サイコマンティス「なんといえばいいだろうか……あの娘……なんか変だなと」

 

アーク「というと?」

 

サイコマンティス「あの娘の精神、そして体……()()()()()()()

 

アーク「だから、どういう意味だよ」

 

サイコマンティス「あの娘の体の半分は人間だが、()()()()()()()

 

アーク「え、なに? あいつ、ハーフ的な?」

 

サイコマンティス「そうなるな」

 

あ、だから人間ではないって言ったのね

 

アーク「ちなみに……そのもう半分ってなに?」

 

サイコマンティス「そうだな……ちょうど」

 

するとサイコマンティスはソファから立ち上がりプカプカと浮かびながらこちらに近寄ってきた。

 

 

ッガ!!

 

 

アーク「んべ!?」

 

そのままアークの顔面をつかむ。

 

サイコマンティス「……やはりか」

 

アーク「にゃにがでしゅか(何がですか)!?」

 

サイコマンティス「……おい、アーク」

 

アーク「ひゃい(はい)?」

 

サイコマンティス「貴様の記憶を見たので念のために聞いておくが……()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

アーク「は、はい」

 

ガスマスクの奥からギリギリ見える彼の瞳がアークの眼をじっと見つめる。

余りの迫力にアークは固まってしまう。

 

嘘はついてないぞ、うん

この世界に転生した時、まず最初に目に入ったのがどこかの暖かそうな家庭とかではなくなんかの工場みたいな場所だった。

……今思い返してみれば、あそこって結局どこなんだ?

 

サイコマンティス「率直に言おう……お前、()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アーク「へ?」

 

一緒?

 

アーク「なんすか、その……あいつと俺が家族ですよみたいな言い方」

 

サイコマンティス「……本当だといえば?」

 

アーク「いやいや、ご冗談を」

 

冗談だってほしい

まさか、あいつが俺の家族とか親族なわけあるか。

前世では親が早く逝ってしまったから親しい親族なんてそんなにいなかったはずだ。

 

サイコマンティス「言っておくが()()()()()()()()()()()()

 

あ、そっち

 

サイコマンティス「あの娘と貴様の体の要素が酷似している部分のせいで私の催眠が効かない……アーク、お前その体、何なんだ?」

 

アーク「こっちが知りたいですよ」

 

サイコマンティス「仕方ない、少しいいか?」

 

アーク「え、なにすんすk(グワシ)がはぁ!?」

 

サイコマンティスはアークの頭を鷲掴みすると手に力を籠めだした。

なんか、若干爪が刺さっている気がするのは気のせいだろう。

 

サイコマンティス「すまんが、記憶を漁らせてもらうぞ」

 

アーク「だったらもう少し優しくできないんすk(バキッ)あはぁ!?」

 

アークは講義するがサイコマンティスは無視しさらに手に力を入れる。

 

サイコマンティス「これは…違うな。これは……貴様の学生時代か」

 

アーク「人の記憶を漁るのやめてくれません!?」

 

なんか頭をワシャワシャされている。

 

サイコマンティス「ときメモは……やってないのか」

 

アーク「あれって面白いんすか?」

 

サイコマンティス「お、私としては是非やってほしい」

 

ちなみに作者はときメモをやっとことがないです

 

サイコマンティス「ほかには……うわ(引)」

 

アーク「え、どうしたんすか」

 

なぜか急にサイコマンティスが俺から離れる。

 

サイコマンティス「アーク、お前……いい趣味してんなぁ」

 

アーク「ほい?」

 

 

 

 

 

サイコマンティス「競泳水着ニーソに裸エプロnズドォン!!

 

 

 

 

アークはサイコマンティスのソレを聞いた瞬間、目の前にいるガスマスク男の両手をつかみソファに投げ飛ばし間髪入れずにナイフを取り出し首に添えて押さえつけた。

 

サイコマンティス「おやおや? どうしたのかね死神殿?」

 

アーク「サイコマンティスさんや……世の中には言っていいことと言ってはいけないことがあるんだ」

 

サイコマンティス「お、まさかのさっきのは本当なのか?」

 

アーク「んなわけあるかい!!」

 

サイコマンティス「しかし……さっき、高校時代の記憶を見ていたんだが」

 

アーク「はいこの話はやめましょう!! はい辞め辞め!!」

 

サイコマンティス「………否定はしないんだな」

 

アーク「んで!! 結局、どうだったんですか!!」

 

サイコマンティス「あ、もう少し待ってろ」

 

改めてサイコマンティスはアークの頭に手をそれてアークの中を見始めた(今度は優しくつかんだ)

 

アーク「これ以上、俺の中を見んなよ」

 

サイコマンティス「わかってる」

 

これ以上の性癖暴露はまずい

あ、言っておくがさっきのは……まぁ、うん。知らん!!

まぁ、とにかくもうバレないようにしよう。特にアリスにはバレたくない。

 

アークが勝手に一人心の中で決意を固めているうちにサイコマンティスのほうはというと

 

サイコマンティス(ん? なんだこれは?)

 

自身の能力でアークの中身を見ているうちに()()()()()を見つけた。

アークの中身でもある鋼宮 徹はおよそ19年ほど生きて死んでこの世界に転生したが、その記憶はやたらと古いものだった。

 

サイコマンティス(私も昔、FBIでサイコメトラーの担当で様々な事件を見てきたが……なんか古いな)

 

十年やに二十年前のものではない、おそらく()()()()()()()()

 

サイコマンティス(どれ、見てやろう)

 

お得意の超能力でその記憶を読み取ろうとした

 


 

ざぁざぁ……

 

サイコマンティス(これは……例の記憶か)

 

サイコマンティスは現在、アーク(の体)の記憶の中にいた。

さて、どれほど悲劇的なものかと覚悟しておいたが

 

サイコマンティス(……どこだここは)

 

FBI時代では残虐な事件は多々にあった。

強姦、復讐、殺人、自殺……どれも言葉にできなかったが今いる場所はその真逆だった。

 

サイコマンティス(私のいたところとは正反対だな)

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

サイコマンティス(アークは転生者で前はJAPAN育ちだったしこんな好き好んで少年が一人森の中に入るとは考えにくいな)

 

周囲を見渡していると

 

 

カサッ

 

 

サイコマンティス(ん?)

 

背後から何かが聞こえ振り向くと同時に身構えた

そこにいたのは

 

サイコマンティス(……女の子供?)

 

木陰からひょこりと子供の顔が出てきた。

身長は140くらいであろうか? まだ、保育園の年長さんくらいの大きさの子供がそこにいた。

だが、ニゴウではない。

 

サイコマンティス(あくまでもこれは記憶の再生、あちらがこちら側の存在を察知はできないはずだが……)

 

??「あ、パパー!!」

 

父親がいるのか

 

目の前にいるサイコマンティスを無視し少女はそのまま草原のほうに走っていった。

 

??「あ! 零華!! どこ行ってた!!」

 

??「あっちにね!! どんぐりさんを見つけたの!!」

 

??「はぁ、せめてどこかに行くって言ってからにしてくれ」

 

??「ねぇ、パパ!!」

 

??「ん? どうした?」

 

??「どんぐりって食べれるの!?」

 

??「……いやぁ、パパってお城育ちだから知らないけど……()()()()()()()では食べれるって言ってたな」

 

??「えー! ほんとー!!」

 

サイコマンティス(くそ、見えんな)

 

父親の顔を確認しようとしたが夕日のせいでよく見えなかった。

…だが

 

サイコマンティス(()()()()()()()()()()()()

 

長い銀髪を生やした父親だが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

??「あ、二人ともー!!」

 

??「あ、ママー!!」

 

どうやらこの少女の母親も来たらしい。

 

??「お、おい結菜!? す、すまんすぐ戻ればよかった」

 

??「いいのよ、私が見てないで勝手に私たちのお姫様が行っちゃったし♪」

 

??「でも……ほら、()()()()……」

 

夕日のせいで母親の顔が見れないが腹部が丸く膨れていた。

 

??「大丈夫よ! 今日はなんか調子いいし!!」

 

母親の姿は見えないが赤い眼鏡が見えた。

 

??「ママ? だいじょうぶー?」

 

??「大丈夫よ。ほら、このお腹の中に零華()()()()がいるよー」

 

??「おとうとー!!」

 

サイコマンティス(四人家族か)

 

はたから見れば平和で幸せそうな家族に見える光景だった。

 

サイコマンティス(さすがに情報が少なすぎる。もう少し情報を集めなければ)

 

……そんな時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

消 え ろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

サイコマンティス「ぐあ!?」

 

アーク「ッ!? おい!?」

 

突然、サイコマンティスが頭を抱えて床に倒れこんでしまった。

彼のガスマスク越しから過呼吸のような咳が聞こえてくる。

 

アーク「おい!! サイコマンティス!! おい!!」

 

サイコマンティス「だ、大丈夫だ……」

 

倒れたサイコマンティスの肩を貸しソファに座らせた。

 

アーク「お、おい本当に大丈夫なのか? 汗がすごいぞ?」

 

サイコマンティス「……安心しろ、もう大丈夫だ」

 

アーク「そうか……それで? 何が見えたんだ?」

 

サイコマンティス「……一組の家族、一人の少女と腹の中だが弟が一人」

 

アーク「あ~、俺じゃないな」

 

サイコマンティス「そうか……」

 

アーク「……え、終わり?」

 

サイコマンティス「そうだが?」

 

アーク「……え~」

 

サイコマンティス「なんだ? あとは変な髪留めをした父親と赤い眼鏡の母親ぐらいしかないぞ?」

 

アーク「……赤い眼鏡?」

 

一瞬、眼鏡に引っかかったが気のせいだろう。

 

アーク「んで、結局俺の記憶も何もわからないと」

 

サイコマンティス「そうだ」

 

マジかよ

 

アーク「ますますわからなくなってきたなぁ」

 

サイコマンティス「結局お前、ニゴウ対策とかどうするんだ?」

 

アーク「……あ」

 

あかん、すっかり忘れてた。

 

アーク「やっべ、どうしよう」

 

サイコマンティス「……仕方ない、これは一番やりたくない方法だったが」

 

するとサイコマンティスは懐からいくつかのカセットを取り出した。

 

アーク「そ、それは!!」

 

サイコマンティスの手にあったものは……

 

サイコマンティス「……なぁ、アーク。君もときメモの沼につからないかい?」

 

『ときメモ』や『MGS1,2,3,4,TPP』…主に小島監督が関連する作品のゲームカセットがそこにあった。

 

アーク「……お前、要は現実逃避だろ」

 

サイコマンティス「いや、正確には作者がそろそろ限界(はひふへほはひふへほ)だからだ」

 

アーク「え、なんて?」

 

サイコマンティス「おっと何でもない」

 

そういいながらもどこからか持ってきたテレビとプレイステーションシリーズを準備し始めたサイコマンティス。

 

アーク「……まぁ、いいか。今はゆっくりしたいしな」

 

若干現実逃避味があるが今ぐらいはいいだろう。

 

そう思い、アークは準備を手伝い始めた。




どうも大学の課題が終わらない零城です

いや、ガチで終わらぬ(マジで)
ちょっと、以下のできる人を募集したいですね

・中国語できるマン
・憲法できるマン
・民法できるマン
・英語できるマン

以上
……ほんと、ここ最近忙しすぎでござる
勉強しないと授業にはついていけないし、課題は多いし……
なんなら、アズレンも最近開けてないぞ

今回、いろんな要素を詰め込んだんですが……わかった人はいるかな?(汗)
あ、ちなみに今回出ていた赤い眼鏡をかけた母親は「百一発目」の膝枕の人だよ!!

あ、あとここから真剣な話です

上記にもあったように作者がガチで最近忙しくなりました
一応、余裕があれば書きますが……もしかしたら一か月に一話投稿になるかもしれません
っというわけでこれからは頑張って書きますが、気長に待っててください!!

次回は決まってない!!(いきなりの幸先不安要素)


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百五発目 泣く狼

感想も
ノロケル さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
フロムの民 さん
マウスの右クリックが壊れて萎えた人 さん
T-72 さん
ドレッドノート改 さん
ありがとうございます!!


静かな城に廊下を月明かりが照らす中、一人の少女が足をふらつかせながら歩いていた。

 

 

……ッカッカッカ

 

 

ニゴウ「……」ふらふら

 

月の光で雪のように輝く髪とシルクのように滑らかで柔らかそうな肌がなんとも幻想的だが…今じゃその面影もなかった。

首相の「お仕置き」から一週間…いや、もしかしてそれ以上かもしれないが長い間あの虫だらけ部屋で放置させられた。

白い肌は醜いほど腫れあがり髪も乱雑にボサボサになっている。

蟲たちの毒が体中に回っており思考と体の感覚がうまくつかめない…そのせいで廊下をまっすぐ歩けずあっちこっちに千鳥足で歩いている。

 

ニゴウ「……眠たい」

 

体中が氷のように冷たい。

今、他人が自分の肌を触れば死んでいるのでは?っと勘違いするほど冷たい。

今すぐにでも床に倒れて寝たい。

 

ニゴウ「でも、ここで寝るとマスターに怒られますね」

 

自分はマスターの道具だ。

例え彼の視界に入っても邪魔なら消えないといけない。

 

ニゴウ「それに…6時間後には別の任務があります」

 

出された瞬間、自分の主人から発せられたのは反省したかとかではなく次の任務内容だった。

だが、今回は珍しく猶予をくれた。

 

ニゴウ「早く…次の任務に備えないと……」

 

ふらつく足でようやく自分の部屋に到着した。

中は相変わらず物置のような感じだが。

 

ニゴウ「……」ぱたん

 

部屋に到着したと同時に床に倒れるニゴウ。

倒れた音も聞こえないほど体重が軽くなった気がする。

 

ニゴウ(……寒いなぁ)

 

床は石でできており少しも温かみを感じない。

 

ニゴウ(そういえば……なんで私はあの時?)

 

床に転がりながらニゴウは自分の右手を見つめグーパーとする。

「あの時」というのは自分とアークが戦った時である。

まさか自分の第二形態まで出してようやく倒せたのは驚いた。

しかも、直接倒したのではなく地面を破壊し川に突き落としたでだ。

 

ニゴウ(さすがに倒せた……はずです)

 

マスターから殺すよう命令され実行できたのはいいことだ。

だが…何だろうこの…心の中がぽっかり空くような感じは。

 

ニゴウ(それは今はどうでもいいです。問題はなんであの時……)

 

川に落ちていくアーク、あの時勝ったなと確信した。

だが、落ちていくアークに向けて()()()()()()()()()()()()()

それはまるで助けようと……

 

ニゴウ(そんなことはない、ないはずです……)

 

気のせいだと自分に言い聞かせる。

 

ニゴウ(それより、早く…治療しない……と)

 

体に鞭を打って起こす。

さすがに自分は常人より頑丈らしいが体の毒は解毒しないと危険だ。

 

ニゴウ(なにか治療できるものは……)

 

とりあえず部屋に治療に使えそうなものはないかと探すが……が

よくよく考えればこの部屋には使い古した包帯しかない。

包帯はせいぜい傷を治すくらいで毒は抜けない。

 

ニゴウ(でも…眠いです)

 

手足の痺れがさっきのよりもひどくなっている気がする。

 

ニゴウ(まぁ、寝れば治るでしょう)

 

治すことは諦めそのまま寝ることにした。

 

ニゴウ(でも……死神、生きていてほしいですね)

 

別に死神がどうこうっていうわけではないが、妙に彼が気になる。

 

ニゴウ(まぁ、いいや……おやすみ世界)

 

そっと目を閉じ眠りの中に精神を投げた。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()中、ニゴウは眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「いやいやいや、治療しろよ」

 

…っと思いきやニゴウのすぐ隣に一人の男が急に表れた。

 

ニゴウ「だ…れ……?」

 

眼を開けるが霞んで見え声もよく聞こえない。

おそらくあまりの眠気に感覚が鈍くなっているんだろうとニゴウは予想するが実際は毒のせいで見えないだけだ。

 

??「え、なにこの兄妹? あの死神(アーク)を助けた時といいもう少し自分の命、大切に考えよ?」

 

ニゴウの隣に現れた男はアークを川から引っ張り上げた張本人だった。

相変わらず黒いフードをかぶっており姿はわからないがその声は呆れと心配が混ざったような声だった。

 

??「さてと…うわ、傷だらけやん」

 

ニゴウの隣にどかりっと座り彼女に触れ確認する。

 

??「えーっと、回復魔法……あ、俺、使えないんだっけ」

 

あちゃーっと頭を抱えるフード男。

こういう時にこの世界の力が羨ましい。ま、仮に使えたら今すぐにでもニゴウの呪いを解きたいものだが。

 

??「あ、そういやあの死神(アーク)、ここに侵入したときアレ置いていったよな」

 

あれから自分の能力でアークの位置や行動は逐一監視していたが……この部屋にはアレがあるはずだ。

 

??「てかこの部屋汚!?」

 

立ち上がり部屋中を探すが相変わらず使い古した包帯が出てくる。

ついでにと掃除をしつつ探していると

 

??「お、あったあった」

 

部屋の隅の目立たない場所にそれがあった。

それは……アークが生成しておいた救急箱だった。

彼がニゴウの部屋に侵入したときに置いていったものだ。

 

??「いやー、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

箱を開け色々と取り出す。

綺麗な包帯や薬を取り出しニゴウの体に巻き付いていく。

 

??「さてと…これであとはしばらく安静……って言ってもどうせあの首相がそうはさせないんだろうな」

 

あとは床で横になっておけば完璧なんだがこの仕事現場を思い出して落胆する。

そういやここ(ニゴウにだけ)ブラックな組織だったな。

 

??「ん~、どしよ。もう自分で首相を殺そうかいな」

 

さてこれからどうしようかと考える。

こういう洗脳系の魔法は術者を殺せばもとに戻るはずだが……この洗脳魔法が重度なものでなければ決行したいが仮にそうだったら術者を殺しても意味がない。

だったら捕まえて解呪させたいが大人しく解いてくれるわけもない。

 

??「だったら拷問……でもなぁ」

 

実をいうと自分はここ数百年人間とまともに話していない

あ、そこ。究極のコミュ障とか言うなよ。

拷問は別に痛めつけて離させるっていう手段もあるが……正直、面倒だ。

 

??「こういう時に『Knight』がいればなぁ…あんの寝坊助が……あ」

 

あの『Knight』(戦闘狂)がいれば「何それ面白そうじゃんwwwwwww」って快諾するんだがなぁっと思っていたら一人適任がいたのを思い出す。

 

??「あの死神(アーク)にやらせばええやん我ぇ!!」

 

よくよく思い返せばあの死神(アーク)、よく尋問とか拷問するマンだったのを思い出す。

 

??「んじゃ、どうにかして壱号を首相と合わせて……って感じかな」

 

よし、今後の予定ができた

できたのなら行動するだけだ。

 

??「あ、でも流石にニゴウの休暇期間は伸ばしてもらお」

 

さてと、どうやってあの屑野郎を騙してやろうもんか

うーんっと考えていると

 

 

カツン…カツン……

 

 

??「ん? 誰か来たか」

 

廊下のほうから誰かがニゴウの部屋に来る足音が聞こえてきた。

 

??「はぁ…invisible」

 

すぐさま透明化し部屋の隅で待機する。

 

 

カツン…カツン……

 

 

「うぉ~い、ニゴウ? ご主人様が来たぞぉ?」

 

入ってきたのは首相の幹部の一人だった。

片手のは酒の入ったコップ…酔っぱらっているんだろう。

 

「うぉ~い、ニゴウ?」

 

ドカドカと勝手に入ってき五月蠅く叫ぶ。

これがアパートとかだったら秒速で苦情案件だが残念ながらご近所さんはいない。

 

「うぉい!! 起きろ!! 主人は帰ってきたのになんも反応はないんかぁ!!」

 

幹部は叫ぶがニゴウは起きない(一応、さっき治療ついでに睡眠薬を投入させておいた)

 

「っち、おい起きろって言っているんだ!!」

 

業を煮やした幹部が腰からM1991を取り出し引き金を引こうとしたが

 

 

??「五月蠅い、黙れ」

 

 

「もが!?」

 

透明化していた男が背後から幹部に襲い掛かり口を手で塞ぎ首を絞める。

首を絞められたせいか幹部の酔いは冷めじたばたと抵抗するが

 

??「楽に死なせてやるよ」

 

ここで彼の能力の応用技が発動する。

 

 

パキ…パキ……

 

 

発動するとどこからか金属音が静かに鳴り響く。

そして、生成されたソレは幹部の口、鼻、皮膚から体内に吸収されていく。

 

「あ…あ……」

 

??「じゃぁな、せめて最後は快楽の海に沈んでいけ」

 

鼻から入ったそれは体中に回っていき…最終的に脳まで広がった。

そして……

 

 

ザシュ

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

「あひゃ♡」

 

破壊する際、快楽の情報をキャパオーバーするほど流し込み痛みを消して殺した。

 

??「ここにはけが人がいるから静かにしてくれ」

 

そっと音が鳴らないように死体を下す。

 

??「ニゴウは……起きてないね」

 

ふーっと、安心する。

 

??「あ、でも死体は……まぁ、いいか」

 

流石にこの死体を外まで運んで隠すなんてリスクがあるのでこの部屋に隠すことにした。

 

??「ついでに首相にニゴウの部屋の交換を申すか」

 

死体を部屋の目立たないところに置き、ついでにそこら辺のものをかき集めカモフラージュする。

 

??「……さて、すまんが君の役は借りていくよ」

 

そういい、殺したてほやほやの死体の顔に触れ

 

??「Pretender《変装》」

 

すると男の体がテレビの砂嵐に包まれ、晴れているころには

 

??「うーん、やっぱり違和感があるなぁ」

 

()()()()()()()()()姿()()()()()()()

だが、声は先ほどの男と変わらない。

 

??「あと声も…copy《声帯変更》、アー、アー、アー、よし」

 

何度か声を出し、幹部そっくりの声に変った。

 

??「んじゃ、行きますか」

 

頭を掻き、来た時に持っていたコップを拾い上げ顔も酔っぱらったように赤くするように設定した。

 

??(首相(糞野郎)にあって何とか言いくるめでニゴウに休暇を与えつつ他の兵士にバレないように情報を取集するか)

 

ため息を吐きつつも大切な仲間のために敵の元へ向かう。

 

??「あ、そうだこれ」

 

っと行く前にとアークが生成した救急箱の中に入っていた紙を寝ているニゴウの隣に置く。

そこに書かれていたのは

 


 

 

無理すんなよ

つらいならこっちに来てもいいぞ

 

 


 

??「いや、オカンかよ」

 

都会ではたいている息子を心配する母親かな?

まぁ、別にあの二人が平和的に会うならこちらも好都合だ。

そっと隣に紙を置き廊下に出る。

 

 

 

 

 

 

??(どうか無事でいてくれよ……()()()()()

 


 

一方アークは

 

EVA『かかってきなさい!! このデクノボウ!!』

 

サイコマンティス「ほれ、今2時間を過ぎたぞ」

 

アーク「うっそだろお前!?」

 

MGS3のRTAしていた

何やってんだ死神って思うかもしれないが、これは今開発している奴の開発完了までの時間つぶしだ。

ちなみに、現在MGS3のラストに出てくるシャゴホット後半戦中(ホモ大佐ヴォルギン大佐が上に乗っているアレ)だ。

テレビの前でコントローラーを構えるアークと横でサイコマンティスが観戦と計測をしている。

 

アーク「ボニゾヴィエ倉庫のジ・エンド暗殺ルートで来たのにもうかよ!?」

 

サイコマンティス「いや、そのあとお前がマシン・ナガン縛りで行こうとするのが悪いだろ」

 

アーク「くそ!! さすがにかのBIG_SARUのようにはいかないか!!」

 

ちなみに作者もガチで一回やってみたんですが普通に無理でした。

麻酔たばこを装備し後ろに移動しながら機銃を避けるという、現実離れした技を披露しながら戦っていると。

 

 

ピピッ

 

 

サイコマンティス「ん? おい、開発が完了したらしいぞ」

 

アーク「このタイミングでかよぉ……」

 

開発が完了した知らせの音がiDROIDから鳴っている。

あれからニゴウ対策はどうしようかと悩んだが……結局、この結論に至った。

 

 

目には目を歯には歯を!!

 

 

数の暴力には数の暴力を!!

 

 

え? 脳筋? 何のことやら!!(ヤケクソ)

ニゴウの『Bullet Qieen』に対抗できそうなキャラなんて今のところいない。

ならばっとこちらの保持しているメタルギアすべてをあいつにぶつけることにした。

損害覚悟で戦う。んで、今開発しているのは戦っている中でニゴウに致命的な一発を放てるキャラにした。

 

アーク「んじゃ、行ってくる」

 

よっこいしょと立ち上がり扉の外に出る。

 

サイコマンティス「ああ、死んで来い(鳥になってこい)

 

アーク「ゑ?」

 

冗談だっと言うサイコマンティスを最後に見えた。

……あいつが言うと冗談に聞こえないんだが

 

サイコマンティスのいた部屋から出て再びマザーベースの艦橋に出る。

そして、そのまま開発が済んだ場所に向かう。

 

アーク「さて、初めてのMGS4のキャラだな」

 

海風にあたりながら進んでいると例の開発が完了した区画についた。

外見はなんか某SCP財団の収容室に似ている。

 

アーク「んじゃ、お邪魔しまーす」

 

ウィーンっと扉が開き中に入る。

 

アーク「……寒」

 

中に入るとそこは()()()()()()だった。

マザーベースは本家でもあったコスタリカ沖の気候に合わせているので割と熱いはずだがこの部屋は真逆だった。

 

 

ザク…ザク…ザク…

 

 

アーク「……この景色をアリスに見せたら喜ぶだろうなぁ」

 

いい加減主人に連絡しないとな

……怒っているのは確定だが。

 

一面雪の絨毯で包まれた大地をひたすら前に進んだ。

すると前方にうっすら光が見えてきた。

 

アーク「……そういやこのマザーベースの構造って……いや、気にせんどこ」

 

見えてきたのは()()()()()()()()()()()

なんでこんな海上基地の上にシャドーモセス島の建物があるかは気にしないことにする。

初めて生で見たシャドーモセス島の景色を眺めていると

 

 

ガサガサッ

 

 

アーク「っ!!」

 

森のほうから多数の足音が聞こえてきた。

範囲は……囲まれているな。

しかも音のスピード的に人間じゃない。

 

アーク「……あ、そういや最後にいたな」

 

腰からTORNADO-6を取り出そうとしたが正体が判明したので腰に収め……手を大きく広げた。

足音が近くなってくる。

 

アーク「すぅー……来い!!」

 

腰を落としどっしりと構える。

足音がさらに近づいてくる…そして獣のような鼻息でやってきたのは

 

「バウバウ!!」

 

数十匹もいる狼だった。

雪の上をスノーモービルが走ってくるかのように走ってきアークに飛びかかってきた。

普通なら狼の牙などで噛まれて危険だが

 

 

ベロベロベロ

 

 

アーク「一匹ずつにしろお前ら!!」

 

べろべろと舌で舐められていた。

もう顔がべとべとになった。

 

??「……よく殺さなかったね」

 

アーク「お、こんにちはミエコ・ライさん」

 

??「それは私のモデルになったほうよ」

 

アーク「失礼、初めましてクライング・ウルフ」

 

??「ええ、ご機嫌用。死神」

 

一面雪景色の中、普通の狼より二回り大きな鉄の獣に乗ってきたのはレールガンを構えた一人の美女だった。

 


 

以前のポイント 13534

 

開発

クライング・ウルフ 2000

 

合計ポイント 11534

 


 

アーク「あ、ちなみにもしこの子たちを一匹でも殺したらどうなってました?」

 

クライング・ウルフ「レールガンの消し炭にしていたわ」

 

わぁお

 

アーク「あ、んで開発した経緯ですが……」

 

クライング・ウルフ「あ、もうそれは知っているわ」

 

アーク「ひょ?」

 

クライング・ウルフ「あのガスマスク男からテレパシーで聞かされた」

 

あ、あんにゃろ

 

クライング・ウルフ「今回の勝負は自分がキーパーソンってのも確認できたわ」

 

アーク「あ、あざます」

 

クライング・ウルフ「……それより勝てるの?」

 

アーク「え?」

 

クライング・ウルフ「だって戦艦の主砲とか出してくるのよ?」

 

アーク「まぁ、そこらへんはレールガンで何とかなりますよ。別に本当に戦艦を沈めるわけではないので」

 

相手は人外でも致命傷を負えば勝ちだ。

 

クライング・ウルフ「まぁ、方法も……」

 

露骨な苦笑いをするウルフ氏

……いいんだよ、自分もヤバいなこれって思っているんだから。

 

心にダメージを負ってもなお狼たちに顔を舐められるアーク。

 

クライング・ウルフ「なら、なおさら私の体に慣れてもらわないとね」

 

するとどこからか重々しい音を鳴らしながら迫ってくる気配を感じた。

 

アーク「あ、これって」

 

クライング・ウルフ「そ、私の予備機体」

 

雪煙を撒き散らし現れたのは彼女が乗っているパワードスーツ……の予備機体らしい。

改めてみるとデカいなこれ。

形がブレードウルフに似ているけどサイズは人間よりでかい。

……まぁ、本家では装甲ドーザーを押し返したんだっけ。

 

アーク「よいしょっと」

 

プシューっと開いた背中側から中に乗り込む。

中は意外と快適で高性能嗅覚センサー、赤外線暗視装置などを搭載されている。

……だけど四つん這いになるのが難点だが。

 

アーク「……操作感覚はブレードウルフと変わらんな」

 

カチャカチャと右足を動かしたりして確認する。

 

アーク「レールガンは……こうか」

 

本家でもあったパワードスーツから出た状態からのレールガン狙撃。

上半身だけ外界に晒し背中に搭載されているレールガンをつかむ。

 

アーク(初めて握ったが……標準はMGS4と同じか)

 

クライング・ウルフ「……君がいろんな兵器を開発しているからだと思うけど、君……一応、元一般人だよね?」

 

アーク「元って何ですか元って」

 

クライング・ウルフ「だってそんな慣れた手つきでレールガンを操作するなんて……流石、蛇の影武者(ヴェノム・スネーク)に鍛えられた分はあるね」

 

アーク「なら、一緒に鍛えますか?」

 

クライング・ウルフ「あ、遠慮しておくわ」

 

動きはブレードウルフとかですでに学んでいるのであとは射撃だな。

足元に転がっていた木の枝を拾い上げ遠くのほうに投げる。

弧を描きながら暗闇に消えていく木の枝に向けてレールガンを構えチャージする。

 

 

キュィィィィィン

ッピ

 

 

チャージが完了した音と同時に引き金を引く。

 

 

カチッ

 

 

ズドォォォォォォォン!!

 

 

轟音とともに射出され加速していった弾丸は大地に落ちていく木の枝を完全に捉え消し炭にした。

 

クライング・ウルフ「狙撃の腕も悪くないわね……あの世界(MGS4)であなたがいたら間違いなくBBにスカウトしているわ」

 

アーク「……ええ、俺、男」

 

クライング・ウルフ「大丈夫でしょ、見た目女だし」

 

アーク「おう、いえあ」

 

クライング・ウルフ「でも男……ねぇ」

 

ウルフは何かを思い出すと悲しい顔をし下に俯いた。

 

アーク「どうした?」

 

クライング・ウルフ「あ、いや、何でもないわ」

 

アーク「……」

 

本家で見た悲しい顔をする彼女を見たアークはふと思い出した。

 

アーク(そういえば……弟がいたはずだよな)

 

クライング・ウルフは今の状態になる昔に民族浄化という紛争に巻き込まれ家族のほとんどが死んでしまった。

唯一生き残った弟とともに逃げていたがとある事態が起き、弟を死なしてしまったという過去がある。

 

アーク「……すまん」

 

クライング・ウルフ「いいのよ、気にしないで」

 

ウルフも察したのか悲しい顔でほほ笑んでいた。

 

クライング・ウルフ「もう一回……今度は謝って……会いたいなぁ」

 

アーク「……」

 

そのあとはいろんなレクチャーを受けて一応でだがトレーニングは終わった。

 

アーク「さてと、俺はそろそろ行くよ」

 

クライング・ウルフ「ええ、負けないでよ」

 

アーク「わーてる」

 

クライング・ウルフに別れを告げVR世界から出て現実に帰ることにした。

バイバイと手を振りながら部屋を出ろうと来た道を引き返していると

 

アーク「おや?」

 

道の途中で一匹の狼の子供に出会った。

こんな一面吹雪の中、ポツンっとこちらを見ている。

だが、幻影のように子狼の背後にクライング・ウルフとそっくりな少年が立っているように見えた。

 

アーク「……ああ、そういうことか」

 

一目見ただけで正体が分かったアークはクライング・ウルフがいた場所に向けて指をさす。

 

アーク「ほら、行きな。みんなが待っているぞ」

 

クイクイっとさすが、狼はクヨクヨと迷ているようだ。

 

アーク「はぁ……ほらほら、()()()()()()()()()が待っているぞ」

 

トントンっと背中を押すと狼は元気よく走りだした。

 

アーク「さて、俺も行くか」

 

今度こそニゴウとの決着をつけるためアークは現実世界に帰還した。




どうも最近遊戯王マスターデュエルで銀河眼シリーズを使うのにハマった零城です

やはりパワー!!
パワーはすべてを解決する!!
だがヌメロンと糞天使宣告者!! てめぇは〇ね!!
あと、相剣のやつらも!!

さて、今回でようやく前に取ったアンケートのキャラが出せました
いやぁ、大変だった
てかラスト、完全に力尽きた

これからもメタルギアキャラを出していきたいんで何か出してほしいキャラがいれば提案を!!

次回は……アーハム帝国に戻るっと思う


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百六発目 帰還と問題発生

すまんが先に言わせてもらおう




テストとレポート全部終わったぜヒャッハー!!



感想も
フロムの民 さん
T-72A さん
無名のゴジラ信者 さん
マウス壊れた人 さん
NWのデータ消えた人 さん
日本兵 さん
ZONE さん
ありがとうございます!!

誤字脱字も
フロムの民 さん
ありがとうございます!!

ちょっと今回は駄作だわ
ネタがねぇ……


アークがVR世界から戻った。

クライング・ウルフを開発して本人に会ってそのあとちょいと男の子に会って現実に戻った。

 

 

パチリ

 

 

眼を開け周りを確認する。

窓から差し込む光から見るにまだ太陽が昇っているころだろう。

 

アーク(でも何日たったんだ?)

 

寄りかかっていた壁から離れ立ち上がる。

 

アーク「おっと」

 

少しふらついたが何とかなった。

……どうやら数日間は寝ていたらしい。

 

アーク「さてと、あの王女さんはどこに行った?」

 

 

カチャッ

 

 

シエラ「あ、アークさん!」

 

探そうとしたら本人が現れた。

探す手間が省けて結構だが……

 

アーク「……」

 

シエラ「どうしました?」

 

アーク「シエラ……右目……」

 

シエラ「あ、ああ、これですか?」

 

そっとシエラは自身の右目を触る。

そこには即席だが眼帯がされていた。

 

シエラ「……アークさんが寝てからコレがさらにひどくなって」

 

そういえばと思い出す

この子はどういうわけかあの奴らに勇者の細胞の一つを埋め込まれたそうだ。

寝る前はそんなに肥大化はしていなかったのだが今じゃ一目でわかるくらい大きくなっていた。

 

アーク「……大丈夫なのか?」

 

シエラ「は、はい。生活には支障は」

 

アーク「……そうか」

 

シエラ「あ、アークさんこそ!! けがは?」

 

アーク「ん? ああ、大丈夫だ」

 

肩を回してみる。

痛みは感じない、どうやら完治したようだ。

 

アーク「俺、どれくらい寝てた?」

 

シエラ「多分、3,4日間くらいですかね?」

 

アーク「……わぁお」

 

あんなに大怪我して数日で治るような状態ではない気が済んだが

……やっぱ、この体少し変だぞ?

 

アーク「体内にすでにナノマシンが……んなわけないか」

 

体に支障がないのを確認する。

 

アーク「さて、移動するか」

 

ブォンとiDROIDを起動しマップ機能でアーハム帝国までの距離を調べる。

 

アーク「遠いな」

 

俺一人だったら一日中全速力でサイボーグダッシュすれば着くけど

 

アーク「君がいるからなぁ」

 

横にいる元王女が問題だ。

流石に彼女は人間なので下手に扱ったら永遠にグッバイとなる。

 

アーク「……またバイクかなぁ」

 

シエラ「なんですの? ばいくとは?」

 

アーク「シエラって馬に乗っても酔わないタイプ?」

 

シエラ「ええ」

 

アーク「んじゃ、大丈夫だな」

 

確認が済むとカチカチって操作する。

 


 

以前のポイント 11534

 

召喚

ボンネビルT100 125

 

合計ポイント 11409

 


 

 

ガシャン!!

 

 

重々しい音を立てて現れたのは以前お世話になったバイクさんだ。

 

シエラ「な、なんですかこれ?」

 

アーク「これがバイクだ」

 

シエラ「……」

 

アーク「な、なんだ? そんなに興味を持ったのか?」

 

ガシャリっと乗り込んだがシエラがじっとバイクを見て動かない。

 

シエラ「アークさん、これって」

 

アーク「あ~……詳細は言えんが俺の道具だが。それが?」

 

シエラ「いえ、子供のころに見た本にこれと似たようなものが」

 

アーク「ほ~ん。ま、とりあえず乗りながら聞かせてよ」

 

エンジンをかけ後ろにシエラを乗せて走り出す。

 

シエラ「乗り心地は最悪ですね」

 

アーク「我慢しろそれくらい」

 

シエラ「それより何とも思わないんですか?」

 

アーク「もい?」

 

シエラ「馬上でもそうですが男性が女性を後ろに乗せるって恋人ですかって思ったのですが」

 

アーク「おう」

 

シエラ「……え、まさか何ともないんですか?」

 

アーク「うん?」

 

シエラ「こう、ドキドキするとか」

 

アーク「い、いやまったく」

 

言われてみれば前に男で後ろに女

はたから見れば恋愛ドラマに見えないこと無いが……別にドキドキはしないな。

 

アーク「あ、別に女性的魅力がないわけではないからな?」

 

シエラ「わかってますよ、からかっただけです」

 

エンジン音を鳴り響かせながら大地を疾走していくバイク。

周りを見ても小動物たちが驚いて道を譲っていくぐらいで残党兵の影は見えない。

 

アーク「あ、そういえばさっき言っていた本ってどんな内容なんだ?」

 

シエラ「昔、城にあった古い本でおとぎ話のような感じですよ?」

 

アーク「いーよいーよ、どうせ移動中は暇なんだ」

 

シエラ「えっと、昔で詳細は覚えていないんですが……」

 


 

昔、昔、

一つの島にたくさんの種族が住んでいました

獣のような見た目をした獣人族、森を愛しているエルフ族、力があるドワーフ族、手先器用な人族が協力し合い平和そうに住んでいました。

しかし、一種族だけ除け者にされていた種族がいました。

その姿はとても醜く爪は刃物のように尖っており大きな牙、蝙蝠のような翼をもった種族…魔族でした

魔族はみんなから差別されてました。

しかし、魔族も黙ってはいません

仕返ししようとする魔族もいましたが()()()()()()()()がそれを止めていました

その少年の正体は魔族の王子だったのです

彼は魔法の天才でこの世界の9割の魔法は彼が作ったといわれるほどです。

彼は必死にみんなをなだめました

なぜなら彼は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()

 


 

アーク「おい待て、話が飛びすぎだろ!?」

 

最初は普通だなって思ったらラストがデカすぎた

てか大雑把すぎんだろ。

 

アーク「それ、実話ってなわけないよな?」

 

シエラ「言ったでしょ? これはおとぎ話だって」

 

ま、まぁそうか

滅んでたら俺が転生するわけないしな。

 

アーク「てかその王子……変な奴だな」

 

魔族ってヤバいイメージがあるんだが争いが嫌いってだいぶ変わってんな

 

ふと頭の中に思い浮かべるのはアリスを誘拐した魔人

あいつ、いい趣味しているなって感じた。

 

アーク「ま、この世界じゃ当たりまえかもな」

 

でもあってみたいもんだなその王子さんに

 

心の中でそう思いながらアクセルをひねりスピードを上げる。

 

 

 

 

 

 

少年少女移動中

 

 

 

 

パチパチ

 

 

 

 

アーク「ん? なんだこの匂い?」

 

シエラ「どうしました?」

 

アーク「いや、なんか匂うくね?」

 

ボンネビルT100の重々しいエンジンを響かせながら走っていると草木香る森の中から焦げ臭いにおいを感じた。

誰かがこのあたりで焚き木でもしているのだろうか?

 

シエラ「……本当ですね」

 

アーク「流石にコレを見られたら怖がられるからこのあたりで降りて離れたら乗りなおすか」

 

T100から降りていつものワープゲートを開いて愛車をマザーベースに送り、においがするほうに向かった……なんだが

 

シエラ「……臭すぎません?」

 

アーク「うん、なんか焚き木にしては焦げ臭すぎるし……」

 

匂いを感じる方向に近づくにつれ匂いが悪臭になってきた。あとなんか熱い気が?

 

アーク「山火事か?」

 

シエラ「だったらここを離れたほうがいいのでは!?」

 

アーク「……そうだな」

 

山火事だったら早めに引き返したほうがいいな。

あ~あ、無駄足だったか。

 

匂いと肌に感じる熱さから山火事だと予想し引き返そうとした……瞬間

 

 

 

 

パァーーーン!!

 

 

 

 

アーク「銃声!?」

 

山特有の木々の間に流れる風の音に混ざるようにして場違いな音が聞こえた。

常人なら空耳かもと思うかもしれないが、これでも蛇の影武者(ヴェノム)の訓練に嫌というほど聞いた音だ。

 

アーク「すまんシエル!! ちょっと見てくる!!」

 

シエラ「何が…ってアークさん!?」

 

シエラの応答も聞かずに聞こえたほうに全力ダッシュしiDROIDを取り出しスイッチを押す。

 

アーク「報復」

 

例の言葉をいうと体が変形していき足が軽くなる。

いつもお世話になっているサイボーグになると足に力を籠め天高く飛ぶ。

飛ぶたびに森に棲んでいた動物たちが何事だと慌てふためく。

 

アーク「……いた!!」

 

前日に雨が降ったせいなのかぬかるんだ地面を蹴っていると前方に集団が見えてきた。

集団といっても数人ほどの人間とその周りを包囲している異世界にしてはえらい現代的な武装をした人間だが。

 

「とうとう見つけたぞ!!」

 

「やめてくれ!! 俺達には関係のないことだろ!?」

 

「うるせぇ!! 早く言え!!」

 

「だ、だからそんな奴、俺らの村にはいなかっただろ!?」

 

「黙れ!! さもなきゃこいつを殺すぞ!!」

 

「うわぁぁぁん!! おかぁーさん!!」

 

……状況から見るに武器を持ってないほうがピンチみたいだな

周囲にXM8を持って囲まれて人質に子供一人が隊長らしき人間につかまれていると

まぁ、見ただけでもどっちが敵かはわかる。

 

「頼む!! 私が死んでもいいから子供は返してくれ!!」

 

「……そうか、なら先に逝かせてやるよ!!」

 

そういうと、腰からM9を引き抜き開放してくれと懇願した人間に向け引き金を引こうとした……が

 

 

トン……

 

 

「誰d」

 

アーク「ふー、間に合った」

 

引き金を引くより前よりそいつの首がズレ落ち地面に落ち、その横には血の付いたマチェーテを持った死神(アーク)

トップスピードのまま抜刀し首をはねたのだ

 

アーク(残り数は……4か)

 

「し、死神!?」

 

アーク(装備から見るに残党軍か)

 

銃口を向けられてもなお落ち着いて周りを見る。

 

アーク「おい、がきんちょ」

 

「は、はい!?」

 

アーク「伏せとけよ」

 

助けた子供に忠告すると同時に一歩前に右足を踏み出す。

出した右足が地面についた瞬間、人工筋肉が地面を抉り猛スピードで前に突進した。

 

「っな!?」

 

兵士たちもあまりの速さにこちらに銃口を向けるが残念ながらこちらのほうが先に届く。

 

アーク(あ、でも隣にいるやつ……目の前のやつを仕留めてもギリギリ間に合わんな)

 

目の前にいる敵を無力化する前に隣にいた敵の攻撃を受けてしまう。

ならばっとアークは行動する。

 

アーク(I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)

 

能力が発動すると世界はゆっくりとなり音が遠くなる。

木々の擦れる音は聞こえなくなり周りの騒ぎも落ち着いているときの心臓みたいに聞こえなくなっていく。

 

アーク(まず隣にいるやつだな)

 

手に持ったマチェーテを振りかぶり思いっきり投げる。

直線で飛んで行った得物は持っていたXM8ごと切断し右腕を切り落とした。

 

アーク(そして、目の前)

 

もう目の前にいる敵は引き金を引く。

綺麗な爆発を起こしながら銃口から弾丸が飛んでくる。

距離的に3発しか避けられないが3発なら十分だ。

 

アーク「ッフ!!」

 

3発とも俺の体に命中するコースだ。

だが、ここは避けずに真っすぐ進む。

 

 

ズシュズシュズシュ

 

 

アーク「っち」

 

体を抉る不気味な感覚を感じるがこれでもサイボーグの痛覚抑制機能で痛みはこれでも和らげているほうだ。

だがこれで届く。

 

左手で銃のバレルをつかみ右手前に引っ張る。

敵は吊られるように右に体を開いた瞬間に右手でトリガー部分を敵の手ごとつかみ銃本体を構える。

そしたらそのまま敵が来るので左足軸に体を回しストックで後頭部を殴り勢いで飛んで行ったら心臓と頭に向かって一発ずつぶち込む。

血しぶきを撒き散らしながら倒れていく死体を仲間が驚愕していく中、引き続き右腕を撃ち落とした敵の両足から上に胴体、頭を撃ち抜く。

 

 

アーク「さて、次は?」

 

一気に二人も無力化され怖気つく残りの敵。

アークの体から人工血液が流れ落ちていくがナノマシンのおかげで数時間後には完治しているだろう。

いやはや、時代の進歩はすごいもんだな。

 

アーク「おいおい、来ないのか?」

 

体中から白い液体が漏れ痛みを感じているとは思えない声で近づいてくる死神に敵はアークが一歩前に出るたびに一歩後ろに下がる。

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

銃が効かないと判断したのかアークに一番近い敵がナイフを取り出し片手で握り迫ってくる。

……片手はまずいぞ敵さん。

 

アーク「よっと」

 

迫ってくるナイフを右手で横から殴りつけて外させる。

そして、空いたところを左手でビンタする。

よろけついたところを右足を敵の足にかけひっかけて倒す。

倒れたところを回し蹴りの要領で首に足をかけ首を押さえつけて地面に伏せさせる。

 

「あ、がぁ…離せ!!」

 

アーク「片手でナイフはダメだろぉ」

 

プロではない限り片手でナイフだと軌道が外されやすいから両手で握る(ついでに腹部あたりで構える)と外されにくくなる。

っていうのを作者が中学の英語の時間で顧問から学んだ(なんで?)

 

「おらぁ!!」

 

もう一人ナイフを逆手に構えて襲ってきた。

今、下敷きで抑えている奴がいるから動けないのでカウンターする。

 

アーク(ここを……こう!!)

 

左上方向から迫ってくるナイフを右手で絡めとり剣先を俺から敵自身に向けて…あとは押し込む。

 

 

ドスッ

 

 

剣先は運悪くも首に深く刺さり噴水のように血が噴き出した。

 

アーク「っち、汚ねぇ」

 

シャワーのように血をかぶるアーク。

 

「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁ!!」

 

その姿にとうとう最後の敵は敵前逃亡を図ったが

 

アーク「お、お前さんの仲間は逃げる気みたいだぞ?」

 

「は、離せ!!」

 

アーク「いいよー」

 

まぁ、()()()()()()()()()()

 

アーク「なぁ、サッカーの起源って知ってるか?」

 

「さ、さっかー?」

 

アーク「あー、こっちでは無いんか。ま、いいや」

 

そういうと足を首の後ろに絡めさせ力を入れる。

 

「く、苦し……」

 

アーク「諸説ありだがヨーロッパの8世紀頃だといわれている」

 

 

メキメキメキ

 

 

「く、首が」

 

アーク「その当時は戦争で勝利すると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「や、やめ」

 

アーク「せっかくだ、今回の俺の勝利を祝ってくれよ」

 

人間離れのサイボーグの筋力で嫌な音を立てながら力を入れていく……そして

 

 

バキッ

 

 

血に伏せられていた敵の首はちぎれ落ちた。

 

アーク「よっと」

 

ポーンっと蹴り上げ本当にサッカーようにリフティングをする。

千切れたせいで血があたりに撒き散らす。

 

アーク「ほら、返す……よ!!」

 

少し上に打ち上げタイミングを合わせてキックをする。

すると綺麗に曲線を描きながら…逃げている敵の後頭部に直撃し転倒した。

 

アーク「それじゃ、あの世でな」

 

腰からTORNADO-6を引き抜き全弾撃つ。

全弾命中し逃げた敵はあの世に旅立った。

 

アーク「ふぅ、終わったか」

 

パッパッと体中についた血を落としながら振り返ると

 

アーク「……あ」

 

振り返るとそこには恐怖の余り怖い顔をする敵ではない人間たち。

 

アーク「……やっちまったなぁ」

 

どうやら彼らの第一印象は最悪で始まったようだ。

……まぁ、この光景を見たらなぁ。

 

アーク「あー、大丈夫ですか?」

 

一応声をかけてみるが

 

「ひ、ひぃ……」

 

「だ、誰だお前はぁ……」

 

アーク「だめだこりゃ」

 

コミュニケーションはダメっと

さて、どうしたものか(汗)

 

シエラ「アークさぁぁぁん!!」

 

アーク「ん? あ、シエラ」

 

シエラ「あ、シエラじゃないですよ!! 勝手にいかないでくださいよ!!」

 

アーク「あ~、すまん」

 

そういえば置いて行ってたな

完全に存在忘れてたわ

 

シエラにこの現状をどうにかしてほしいと相談しようとすると

 

「お、おお!! シエラ様!!」

 

アーク「え、シエラ、もしかして知り合い?」

 

シエラ「え、ええ…昔、訪問した村の住民ですわ」

 

アーク「あ、じゃ、ちょっと彼らの話し相手になってくれ」

 

シエラ「はい? 何でですか?」

 

アーク「……彼らの第一印象を殺しで始めてしまった」

 

シエラ「……わかりました」

 

シエラが村人たちのところに行き、俺の正体を説明してくれた。

すると村人たちが俺のほうに来て崇め始めた。

 

「アーク様ぁぁ!!」

 

「ありがとうございます!! ありがとうございます!!」

 

「救世主だぁ」

 

アーク「えぇ……」

 

音速の手のひら返しに少し引く。

てか、別に俺らは通りかかって偶々助けただけなんだが

 

するとシエラの横に老人がやってきシエラに何かを話す。

 

シエラ「あと、アーク。これは村人からの願い事ですが」

 

アーク「なんだ?」

 

シエラ「彼らの村が謎の集団に襲われて自分たちはそこから逃げてきたが何人かは村で捕まってしまっているから助けてほしいらしいです」

 

アーク「……ちなみにその集団ってどんな特徴だ?」

 

シエラ「……手に変な鉄製の棒を持っていたそうです」

 

アーク「あ~、はいはい」

 

特徴を言った瞬間、残党軍だと判明した。

 

アーク「てか、なんであいつらここを攻めたんだ? 城からはそれなりに離れていると思うし」

 

あ、あとここまで影響が来ているならもっと遠くに逃げんとな。

 

シエラ「……村人たちも襲われる原因はわかってないそうです」

 

アーク「俺は早くアーハムに戻らないといけないんだが」

 

でも見捨てるわけにもなぁ

 

どうしようかと考えていると子供たち数名がシエラに近づき何かを話した。

 

シエラ「ッ!! アークさん!! 襲ってくる前のことならこの子供たちが見たそうです!!」

 

アーク「何があったんだ?」

 

シエラ「……今朝あたりでこの子たちが森の向こう側にある草原で遊んでいたところ大量の何かが移動する音が聞こえてきたので気になっていってみたらさっき倒した敵たちとそっくりな集団がある方向に向かっていたそうです」

 

アーク「……方向は?」

 

シエラ「……それはわかりませんが見ていたらさっきのやつらに見つかって襲われたそうです」

 

アーク「なるほどね……」

 

どうやら残党軍は大群でどっかに向かったそうらしい。

今なら城の警備が少ないからまた行こうかなって思ったが流石に警備は少人数でも厳重にしているんだろう。

 

アーク「ん? 待った。まだ残りの村人は村で捕まっているんだよな?」

 

シエラ「は、はい」

 

アーク「ついでだ。村にいる敵を一人捕まえてついでに村人を助ける」

 

さて、今後の予定も決まった。

はぁ、まーたアリスに会うのが遅くなっちまう。

 

アーク「早く、アリスに会いたいなぁ」

 

多分、城でアークの帰りを待っている主人のことを思いながらアークは被害にあった村のほうに向かった。




どうも何やら最近アームストロング超院議員が流行っていると聞いた零城です
どうしようかな? このビッグウェーブに乗るべきだろうか?
てか、なんで「落ち着いて聞いてください」といい急にメタルギアが流行りだしたんだろうか……
っは!! もしかしてこれがボスたちが言っていたミームか!?
で、でも登場したいけどアークの資金が……

次々回でアリスのところにようやく帰るかな?
次回も戦闘回です


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百七発目 薄い本に只は気持ちよすぎんだろ!!

感想も
6吋プラスドライバー さん
フロムの民 さん
駆逐艦紅桜 さん
ノロケル さん
ZONE さん
ありがとうございます!!

ちょっと今回は短めです(物語の都合上と作者の疲れ)


その村は王国の辺境にある小さな集落だった。

その日はいつも通り農作業して家に帰って家族団らんに過ごそうとしていた。

しかし、シュレイド王国で何か事件があったという不穏な噂が広まる中彼らは急に襲ってきた。

村にいた兵士や男たちは武器を持ち抵抗したがあいつらが持っていた黒い棒のせいで次々に倒れていった。

しかも、そいつらは質が悪く村人全員を殺そうとしてきた。

なんとか少数の村人は脱出することはできたが……

 

「おい、これで全員か?」

 

「ああ、逃げていったやつを除けばこれで全員だ」

 

轟々と燃えゆく炎の音は平和だった村を崩していった。

逃げ遅れた者や抵抗したが負傷して戦えなくなった村人たちが村の中央に集められていた。

 

 

カチッ

 

 

中央に集められた村人は恨めしい表情で残党軍をにらむが残党軍はつゆ知らず。

気にせず本部と連絡する。

 

「こちらD4部隊、目撃者のいた村の制圧が完了した」

 

『了解した』

 

「村人は全員殺したほうがいいか?」

 

『始末しろ。目撃者がいたら面倒だ』

 

「いいのか? せっかくだから研究材料にしたらいいじゃないかと思ったんだが」

 

『いいから早くしろ。こっちは逃げた村人を追ったF12部隊と連絡が出来てないんだから』

 

「……了解、こっちで済ませておく」

 

「F12部隊が連絡が取れないって本当ですか?」

 

「ああ、あの変態どもが連絡しないとはなんかあったんか?」

 

「あいつら、この兵器を持った瞬間すぐに舞い上がって暴れだすから……ちょっと、味方としても気味が悪いですね」

 

「ま、通信機の故障だろ」

 

「そうすよね」

 

「んじゃ、さっさとこいつらを殺して本隊と合流するか」

 

村人たちが銃口を向けられ今にも殺されそうな中

……草むらから覗く

 

 

 

ッガサ

 

 

 

アーク「いた」

 

死神がいた。

 

アーク「すっ飛んできたものの、ピンチなのは変わりないな」

 

数は5。

もしかして残党軍って5人1部隊っていう感じなのかな?

 

アーク「……配置もいやらしいな」

 

 

ブォン

 

 

双眼鏡を起動し付近をスキャンしていく。

 

えっと?

多分リーダーらしき人物と話していたやつが村人付近にいて、二人が村の周りにある柵を巡回していて、最後の一人が……

 

アーク「うわ、BTR-152にいんのかよ」

 

最後の一人はおそらくあいつらがここまで来るのに乗ってきたのであろうソ連のBTR-152の銃座にあるPKT 7.62mm機関銃のところにいた。

 

アーク「これは面倒だな」

 

しかも、全員内側を向いていてお互いをカバーできる場所に陣取っている。

バレたら速攻で村人が殺されるな。

ならバレずに一人ずつやるしかないな。

 

速く帰りたいのでさっさと行動に移る。

あ、せっかくだしアレも使ってみるか。

 

懐からiDROIDを取り出し開発画面を出し操作する。

 


 

以前のポイント 13534

 

獲得

兵士殺害 200

 

開発

クレイモア 3

「EVAに怒られそうな素敵な本」 3

クライング・ウルフ 2000 (のせるの忘れてた)

 

合計ポイント 11728

 


 

アーク「さて、向かうか」

 

まずは外周のやつからだな。

さっさと終わらせて帝国に戻ろう。

 

予定が決まったのでアークは草むらから出て村に忍び込んだ。

 


 

 

……ガサ……ガサ

 

 

轟々と村が燃えていく中、警備のため巡回している兵士。

この村はほぼ制圧しているので早く本隊と合流しているほうがいいのでは?っと思いながらブラブラと歩いている。

 

「あー、暇」

 

ここ最近、任務ばっかりでまともに休めた記憶がない。

てか、あの首相部下に休みを与える考えはないんだろうか?

 

「ま、ニゴウのほうがやばいんだけどな」

 

なんか上層部曰く()()()()()で自分たちも駆り出されてとある国を攻めることになった。

しかし、下のほうである自分たちには作戦の詳細は教えてくれなく部隊のリーダーだけに教えられることになっている。

 

「シュレイドから目的地って割と遠いから長旅で疲れるのに……あ~、めんどくせぇ」

 

さっき通信で村人を殺すのは決定したから殺せば終わるが自分たちは暇だ。

 

「なんか時間がつぶせそうなもの無いかなぁ」

 

相変わらず建物が燃え行く音以外は平和な森を見つめていると

 

 

ガサッ

 

 

「あ? なんd……おおぉ」

 

森のほうで音が鳴り振り向くとそこには誰もいなかったが……地面に何かが落ちていた。

それは図鑑にしては薄く、聖書にしては何か違うし妙に読んでみたい。

近くに寄って行くとその正体はわかった。

そこには現実世界の女性の水着姿が写し出されていた。

落ちていた本の正体は……MGS3のアイテムの一つ雑誌こと「グラビア雑誌」だ。

ゲーム内では兵士の足止めにも使える便利なアイテムだ。

……さて、「素敵な本(グラビア雑誌)」を見つけた兵士が放つ言葉決まっている。

 

 

「イイモノミツケタァ!!」

 

 

雑誌を見つけた兵士は自分の巡回ルートから離れいそいそと駆け寄る。

そして、周りに誰もいないのを確認すると武器をその辺に投げ捨て熟読し始めた。

 

 

シュタッ

 

 

アーク「あ~あ、引っかかてやんの」

 

必死に読んでいる兵士の後ろにアークが静かに降り立つ。

 

アーク「おーい?」

 

雑誌を読んでいる兵sの目の前に移動しおーいっと話しかけるが兵士からの反応はない。

まぁ、完全に今の兵士の頭の中は

 

 

任務<<<<<<<<<<<雑誌

 

 

になっているんだから。

ゲームでもそうだったけど便利だな。

 

アーク「……まぁ、男だから仕方ないよね」

 

そっとナイフを取り出しまだ夢中に読んでいる兵士の首にあて深深く差し絶命させた。

 

アーク「まず一人」

 

残りは4人。

あ、ちなもにこのグラビア雑誌、なんでゲームじゃなくて異世界でもこんな状態になるかというと

 

1.見た人の性癖を一瞬で解読する

2.それを本に映し出す(BL百合でも可能)

3.見た瞬間、脳内の常識を改変する

 

SCPかよコレ?

しかしだが弱点もある。

「精神力が強い、または魔力が高いと無効化される」か「時間経過(全部読み切る)」「誰かに読書の継続を不可能にさせられる」

らしい。(iDORID曰く)

 

アーク「次は……いた」

 

次の獲物を探す。

次に見つけたのはBTR-152の銃座についている奴だ。

しかし運が悪いのか近くにもう一人いる。

 

アーク「うーん……お」

 

どうしようかと考えていると近くに手ごろな鋭い建材があった。

焼け落ちてできた角材……多分柵とかで使う棒だろう

ま、ちょうどいい刃物だ。

 

キュッキュッと触り心地を確認し助走をつけ飛ぶ。

狙いはBTR-152にいるやつ。

 

 

……すぅ

トン

 

 

「おい、異常はないか?」

 

「ああ、こっちは問題nズシュ

 

持っていた角材をBTR-152に乗っていたやつの首に目掛けて差し込む。

血しぶきをふきながらBTR-152からずり落ちていくが刺した角材を一周させ首を折る。

そして、鋭利な方をつかみそのまま引き抜く。

 

「敵しゅ(ザシュ)

 

そして引き抜いた杭をラストの敵に首元に打ち込みとどめを刺した。

 

アーク「ふう……これであとはリーダーとおまけだけだな」

 

敵を殺してかぶった血を払いのけながらの中心部に向かう。

 

アーク「ラストはっと……」

 

燃え尽きた建物から覗くとそこには他の仲間は殺されているのに気が付かない二人がいた。

 

アーク「うーん……別にCQCしてもいいが……」

 

ま、せっかくだ

アレをやるか。

 

カチカチとiDORIDを操作しさっき作ったクレイモアを一つ召喚させる。

え、何をするんだって?

そりゃ、素敵な本とクレイモアって言ったらアレだろ。

 

 

ッス

 

 

まず、適当な場所に雑誌を置き一歩下がり

 

 

カチッ

 

 

クレイモアを仕掛ければ完成。

そうみんな大好き俺が神と崇めている人物(儀式の人ことBIGSARU)のエロイモアだ。

やはりコレは素晴らしい。コスト面も雑誌とクレイモアという低コストでしかも確定で一人は殺すからもう人類最終兵器といっても過言ではないだろう。

 

アーク「準備完了」

 

そこら辺の石を拾いその場から離れる。

配置についたら仕掛けたエロイモアのところにワザと大きな音が村の中央にいる残党に聞こえるように投げた。

サイボーグの筋力で荒々しく投げられた石は燃えてもはや炭となった建物にあたり建物はh足りが気付くには大きすぎる音を立て崩れ落ちた。

 

「なんだ!?」

 

リーダーとおまけは音が鳴ったほうに銃を構える。

 

「……どうやら建物が壊れたらしいですね」

 

「そのようだな」

 

「一応、異常はないか確認してきます」

 

「了解した、行って1分経っても帰ってこなかったら警戒態勢に移る」

 

「了解です」

 

XM8を構え崩れた建物のほうに移動する。

 

「一応、各員に連絡しておくか」

 

持っていた通信機を手に持ち通信機に話しかける。

 

「こちら部隊長、建物の一部が倒壊。付近を警戒せよ」

 

だが

 

「……おい、だれか応答せよ」

 

なんど呼びかけても帰ってくるのは無音ばかり

だって他の人はアークが殺したばかりだから。

 

「っ!! おい! 戻ってこい!!」

 

そして何回も聞こえないことに気が付いた隊長は部下に戻ってくるよう呼びかけるが数秒遅かった。

 

「ん? なんだこれ?」

 

そこらじゅうが焼けた地面に一つの本が落ちていることに気が付いた兵士だったが気が付いた瞬間にはもう手遅れだ。

見た瞬間、頭の中から任務のことが消え去り頭の中が動かなくなりただ目の前の本に夢中になる。

そしてお約束の

 

 

「イイモノミツケタァ!!」

 

 

手に持っている銃を落とし駆け足で近寄っていく。

本のすぐ近くにクレイモアがあって見えているのにそれでも近づいていく。

一歩また一歩と近づき……

 

 

ッピ

 

 

ズドォォォォォォォォォォン!!

 

 

クレイモアが起動し本を読もうとした兵士は粉々に吹き飛んだ。

 

「っくそぉ!!」

 

爆発に気が付き自分たちは攻撃されていると理解した隊長はXM8を人質にしている村人に向けようとしたが

 

 

トン

 

 

アーク「よ♪」

 

顔面の真横からアークがサイボーグ筋力で弾丸のように飛んできた飛び蹴りには気付かなかった。

 

 

メキッ

 

 

アーク(あ、やべ)

 

今、聞こえちゃいけない気がする音が鳴った気がするが……気のせいっしょ。

 

アーク「せっかく殺さずに情報だけ聞き出そうとしたけど……死んでないよな?」

 

ちょんちょんとつついてみるが……あ、よかった息はしてるな。

……頭から血が出てるけど気絶か。

 

アーク「よし、これでこの村は無事保護で来たな」

 

あとはシエラたちを呼べばいいかな?

 

「あ、あの……」

 

アーク「ん?」

 

「あなたは一体?」

 

アーク「え、あ、えっと……通りすがりの…旅人です?」

 

思わず疑問形で帰してしまったがそんな「あ、死神っす」みたいに言えないだろ。

これ以上、俺が誰なのかを知り渡られるのはまずいしな。

 

「そ、そうですか?」

 

アーク「おう、そうs「アークさぁぁん!!」

 

「え、アーク?」

 

アーク「……」

 

あーもうめちゃくちゃだよ

 

できる限り正体は隠そうと思った瞬間、まさかのタイミングでシエラが残りの村人とともにやってきた。

 

「おい、アークって」

「あの死神じゃないのか?」

「でもなんでこんな辺境に?」

 

シエラ「はぁはぁ……いい加減勝手にいくのはやめてください!!」

 

アーク「……シエラぁ」

 

シエラ「なんですか!? 行ってきますが悪いのはアークのほう」

 

アーク「ちょっとお前のこと嫌いになりそう」

 

シエラ「はい!?」

 

はぁーっとため息を吐くが気を取り直してさっきおねんね(物理)させた隊長君を起こそう。

 

 

ジュシッ

 

 

「がは!?」

 

 

ッス

 

 

アーク「おー、おはようさん」

 

起きたらすぐに反撃されないようナイフを首にあてる。

 

アーク「んじゃ、まず……さっき村人から来ていたんだが『作戦』ってなんだ?」

 

「……」

 

当たり前だがしゃべるわけないよなぁ。

仕方ない、手荒に尋問でも……

 

「アーク殿」

 

アーク「ん? あ、ジジィ」

 

「ジ……この度は私たちの村を救っていただきありがとうございます」

 

アーク「お、おう。まぁ、ここが危険なのは変わりないからしばらくアーハム帝国におっとけ」

 

「ははぁ……ありがとうございます……」

 

アーク(ちょっとアリスには迷惑をかけちまうなぁ)

 

この土地は残党軍に居場所がバレているので一旦アリスの国に避難してもらう。

 

「……待て、今アークといったか?」

 

すると急に元隊長が話し始めた。

 

アーク「……だったらなんだ?」

 

「く……くはははははは!!」

 

目の前にいるやつがアークだと分かった瞬間、隊長は狂ったかのように笑い出した。

 

アーク(うわ、キモ)

 

「はぁ…ハハハハハ!!」

 

アーク「っち」

 

イラついたので顔面を回し蹴りで蹴った。

 

アーク「おい、さっさと言え。どのみち俺の名前を知ったから殺すけど」

 

「……おい、アーク。さっきの作戦とやらだが言ってやろう」

 

アーク「おう、はよ言え。こちとら早く国に帰らんきゃ行けんのでね」

 

「だが残念ながら()()()()()()()()()()()()()?」

 

アーク「……どういうことだ?」

 

「今回の作戦だが上層部は今後の自分たちの安全を確保することにした。今現在で一番の脅威はお前だアーク」

 

アーク「……お前まさか!?」

 

「ああ!!」

 

アーク「()()()()()()()()()()!?」

 

「そうだとも!! しかも肝心の死神さんはこんな辺境にいるときた!! こりゃ傑作だ!!」

 

アーク「てめぇ!!」

 

アークは激高し隊長に掴みかかり地面に殴りつける。

 

アーク「いつだ!? いつ攻撃開始時刻だ!?」

 

「さぁねぇ? あ、ちょうどもうすぐじゃないかなぁ?」

 

アーク「……糞が」

 

ナイフを取り出しワザと痛みを感じさせるように荒く首を切り命をつぶした。

 

アーク「シエラ!! 護衛を召喚しておくからお前たちはこいつらに守られながらアーハム帝国に来てくれ!!」

 

シエラ「え、ちょアーク!?」

 

急いでiDORIDを取り出しサイボーグたちを召喚し自分はラプターに変身する。

 


 

以前のポイント 11728

 

獲得

殺害 200

 

召喚

サイボーグ 1500

 

変身

ラプター 250

 

合計ポイント 10178

 


 

アーク「彼女たちを守れよ」

 

サイボーグたち「( ̄▽ ̄)ゞラジャ」

 

召喚したサイボーグたちに命令した後、アークは翼を広げ空へと羽ばたきジェットエンジンをフルスロットルで回す。

 

アーク「無事でいてくれよ!! アリス!!」




どうもラピュタ見て途中で出た壊れたロボット君が可愛く見えた零城です

ちょっと読者諸君に相談がありまして……
ここ最近、戦闘ばっかりじゃないですか?
(え、投稿頻度? ちょっとそれはそれだ)
てなわけで、読者諸君……助けてほちぃ
そろそろ戦闘以外も書きたいけどネタがない、てなわけで読者諸君に

「お題を出してほしい」

読者諸君が適当にネタを振ってくれ、そこから作者が考えて話にするんで
え? つまり作者の茶番ネタがないのに戦闘ネタしかないから助けろって? その通りだよ畜生!!
あの…本当に戦闘以外の話を書きたいんです……いい加減書きたいんです……いや本当に
提案方法は読者諸君のマイページのメニューからあるメッセージボックスからメッセージ送信を押して作者のIDを書いて出してくれ

作者のID:342823

次回はようやくアリスのもとに帰ります
まぁ、たぶん次回も戦闘回だけどね!!
っていうことだ助けて


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百八発目 降り立つ鋼鉄の歯車(メタルギア)

本題に入る前に謝罪をします



また遅れましたぁ!!
あ、あとあけましておめでとうございます


いやぁ……言い訳すると、春学期の大学でやらかしてですねぇ(それに伴う鬱化)
このままだと進級できないとなってしまったので授業量を増やしたので遅れました
はい、すんませんでした

感想も
猿の守護者 さん
スカブ さん
フロムの民 さん
無名のゴジラ信者 さん
F-104j さん
id:lN2.ii3s さん
F-4EJ さん
RIZE.DUMMY さん

ありがとうございます!!


アーク「間に合ってくれよ!!」

 

どんよりと曇った空を一筋の流星が飛んでいく。

スライダーに変身したアークがジェットエンジンを最大にし飛んでいる。

 

アーク(まさか狙いはアーハム帝国直接とはな!! くそ! もう少し早く飛べないのか!?)

 

鳥羽さを広げ背部にあるエンジンの回転数を上げるがこれ以上すると爆発してしまう。

一分一秒が大事なこの場面、よけいアークを急がせる。

 

アーク(帝国まであとどれくらいか!? 敵の規模は!?)

 

高速で飛んでいるアークだが、本当は頭の中でただ一つしか考えていない。

 

アーク「……アリス!!」

 

自信の主人の無事だった。

あまりの速さに翼がミシミシと軋み痛みが走るがそれでも高速で飛び続ける。

……そして

 

アーク「見えた!!」

 

雲を貫きとうとう帝国が見えてきた。

 

アーク「っ!!」

 

だが久しぶりに見えた国はひどい有様だった。

アーハム帝国の外とつながる西門から戦車がゾロゾロと入り町のあちらこちら火の手が上がっている。

 

アーク(T-72もいんのかよ!? さすがにアレ相手に騎士はきついぞ!!)

 

魔法使いだったら集団でボコれば一台は持っていけるだろうが周りには随伴の戦闘員もいるからその可能性はないだろう。

そして城のほうを見ると

 

 

ズドォォォォォォ!!

 

 

城は煌びやかだった装飾はぼろぼろに落ちており廃城のようになっていた。

 

アーク「もうここまで進行してきているのか!」

 

だがこちら側もいくらか返しているらしく敵側の戦車が燃え上がっていた。

 

 

ザ、ザザ

 

 

アーク「ん!? カエルか!?」

 

月光「月光ジャ!!(##゚Д゚)」

 

AI兵器同士でつながっている無線から事前に警備させておいた月光たちから反応が来る。

元シュレイド城に向かう前のお留守番兼アリスの見張りで置いておいたが正解だったようだ。

おかげで戦車を数台ほど鉄くずに変えたがこちらも被害を受けているらしく月光3台が行動不能になったらしい。

 

月光「アト、ハインド(Mi-24)、シンンユウ、ユルシタ!!」

 

アーク「わかった!!」

 

翼をはためかせ城に向かう。

煙を吐いている場所に向かい窓に突撃する。

 

アーク「報復!!」

 

 

ガシャァァァァン!!

 

 

廊下に着地しまず目に入ったのは焼けた壁、抉れた床、そこに伏せたエルフの騎士や警備の魔法使いだった。

 

アーク(生きている奴は……いないか)

 

もっと早く着いておけばっと思い、彼らの人生を奪ったような感じが心に圧し掛かるがそれでも立ち止まらずにアリスの部屋に向かってサイボーグの足で向かう。

後方に流れていく景色を横目に走るが窓から見える景色は悲惨なものだった。

これでも事前にAI兵器があるからよかったがなかったらと思うと……

 

アーク「不幸中の幸い…だな」

 

アリスのもとへ走るが1mがとてつもなく長く感じてしまう。

サイボーグになって1mなんてすぐに走り終わってしまうのにこの時だけは1kmを走っているようだった。

 

アーク(あと少し!!)

 

目の前にアリスの部屋が見えてきた。

……が扉は半壊している。

 

アーク「アリス!! ッ!!」

 

扉を蹴破り…否、破壊し中に入ると見えた光景は

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()     ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

アーク「あ…り……す?」

 

アークの頭の中は真っ白になっていた。

一体どうなっている? 血を流しているのはアリスではのか?

やったのは誰か? 目の前にいるやつらか?

 

「おい! 誰だ!?」

 

急に現れたアークに敵兵は戸惑いこちらに銃口を向け声を荒げるがアークに耳には届いてない。

まぁ、届くわけもない…だって

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

戦場では常に冷静にとオセロットから常時言われ訓練でも嫌というほど教え込まれ神経の奥まで焼き付けられたというのに「目の前にいるアリスを襲ったやつを殺す」としか考えていなかった。

この状態になると周りが見えず奇襲を受けたらひとたまりもない。

アークもそれはわかっている。

 

 

 

プツン

 

 

 

アークの中身の何かが完全に切れた。

考えるよりも先に体が動いて腰のマチェーテを引き抜いた。

 

「し、死g」

 

敵は五人だが全員殺す。

マチェーテを横に振りかぶり目の前にいる敵の腹に向けて振り下ろす。

 

 

ズシャァ!!

 

 

振り下ろされた獲物は敵の防弾ベストごと切り裂き絶命させた。

切られた断面は刃物で切った綺麗なものではなく、まるで獣に髪切られたような跡になった。

 

アーク「はぁはぁ…あぁぁぁぁ!!」

 

「化け物が!!」

 

残りの敵はこちらに向けてXM8を連射してくるがアークはすぐに近くにいた敵の懐に入り他の射線を切った。

懐に入ると同時にXM8のマガジンを引き抜きコッキングレバーを引き完全に無力化した。

 

「っな!?」

 

敵はあまりの予想外の動きに驚くがアークは止まらない。

敵との距離が零距離になった瞬間、ナイフを引き抜き左足を軸に回転し勢いのまま頸を切り裂き剣先を心臓に深々しく刺しこんだ。

 

アーク「はぁぁぁ!!」

 

心臓と首からあふれた血のシャワーがアークにかかり体を真っ赤に染める。

そのまま死体を盾にし残り三人のもとへ突撃する。

三人はそのまま発砲を続けるが死体が壁になっているのでアークには銃弾は届かず接近を許す。

銃弾が死体にあたるたびに血しぶきが舞う。

 

アーク「はぁはぁ! I have predicted the conclusion(その結論は予測済みだ)!!!!」

 

アークの間合いに入り間髪入れずに能力を発動。

世界はゆっくりとなる。

敵兵は懐に入られたアークを撃とうとXM8を下に向けるがこの距離ならライフルよりナイフのほうが有利だ。

片方にはナイフをもう片方にはマチェーテを構え敵を切り伏せていく。

今のアークは完全に目の前にいる敵を殺すことしか考えていない。

 

アーク「あああああああああ!!」

 

「化け物ズシャ

 

殺す理由などアリスを襲ったでいい。

別に誰が殺されようがそいつは運が悪かったなと思って終わりだが狙う対象を敵は間違えた。

今じゃ死神というより鬼神が如く獲物を振り回した。

切りつけるたびに大切な人《アリス》の部屋を赤く染めていく。肉は飛び血は雨のように降り注ぐ。

 

アーク「はぁ…はぁ!!」

 

三人目をやり次の獲物に向かおうとするが視界に無数の赤い線が伸びてきた。

敵からの弾道予測線が無数にこちらに伸びていた。

普通なら避けるがアークは避けずサイボーグの人工筋肉を動かし前に進む。

地面を滑り弾丸を可能な限り避け目の前に来た瞬間、上に飛ぶ。

その時も敵はこちらに銃口を向け射撃を続ける。

弾丸はアークの体に突き刺さりサイボーグ特有の白い人工血液を撒き散らす。

赤い海に次々と落ちる白い血。

白い血を出しながらもマチェーテを振りかぶり勢いのまま振り下ろす。

 

「くっそがぁぁぁぁぁ!!」

 

ッガ!!

 

大振りに振り上げたのでアークの獲物は振り下ろすがXM8を盾にされ首の直前で止まってしまった。

 

「今だ!! 撃て!!」

 

「お、おう!!」

 

ミシミシとXM8にひびが入りながらもアークのマチェーテを抑えているがいつ壊れてもおかしくない。

今のうちに目の前にいる鬼神を殺すよう仲間に促すが

 

 

メキッ

 

 

「っな!?」

 

アークはマチェーテを引くのではなくさらに力を込めた。

サイボーグ体による異常なほどの筋力がマチェーテ一本に籠められる。

強化プラスチックで作られたXM8は少しずつ変形し始めた。

 

アーク「うあああああああああ!!」

 

「こ、このくそったれg(ズシャァァァァァァァ)

 

メリメリと入ったマチェーテはXM8の中に入り込み、最終的には銃ごと人間を切り裂いた。

 

アーク「……はぁはぁ」

 

荒く呼吸アークだがすぐに最後の獲物に向かって走ろうとするが

 

 

グチュ

 

 

アーク「っち」

 

ヴェノムから一応刃物のいろはを教えてもらって真っすぐ切るなんて当たり前だがこの時のアークは完全に殺すことしか考えておらずマチェーテが敵の死体に刺さったまま抜けなくなってしまった。

 

「っ!! 死ね!!」

 

相手の獲物が抜けなくなったと悟った敵兵は再度引き金を引く。

 

アーク「……はぁ」

 

溜息を吐くがそんな状況下でもアークは行動する。

マチェーテから手を放し刺さったまま死体を蹴り上げ最後の敵に打ち返すと同時に地面を疾走する。

銃弾は死体に刺さり防ぐが、やはり何発かはアークに向かってくる。

だが、アークは避けようとせずに突き進む。

ただ、目の前にいるアリスに手を出したやつを殺す以外の行動はしないかのように。

一歩また一歩と常人ではありえないスピードでこちらに向かってくる死神を殺そうと撃ちづけるがまるで猫のように避け続けるアークに標準が狙えず追いかけるが

 

 

カチッ!!

 

 

「弾切れ!?」

 

撃ち続けたせいでとうとう弾が切れてしまい急いでマガジンを交換しようとするが

 

 

《shake:1》ズバァァン!!

 

 

「ぐは!?」

 

それよりも先にアークが敵の目の前に到着し首をつかみ地面にたたき落とした。

そのまま馬乗りになり頭をつかむ。

 

「は、離せぇ!!」

 

アーク「……」

 

敵兵はアークの子路側を逃れようとジタバタ暴れるがアークは両手で敵の頭をつかみ力を入れていく。

 

「あ、頭が!?」

 

ミシミシと言いながら力を入れ続ける。

何をしようとするのか分かった敵はさらに暴れだす。

 

「離せ!! 離せ!!」

 

敵は離すようアークの腕をつかむがサイボーグんびただの人間が勝てるわけもなく

 

「あ、あああああああああ!?」

 

……そして

 

 

 

パキャ

 

 

 

 

アークの手にはべっとりとした血と柔らかい……恐らく敵の脳であろう部分が付いていた。

 

アーク「……はぁ…はぁ」

 

部屋にいた敵は全員殺したせいで華やかなアリスの部屋は赤い血で染められてしまった。

ポタポタっとアークの手から垂れていく肉と血の混ざった物体が落ちてく。

 

アーク「っは!! アリス!!」

 

全員殺して正気に戻ったアークはアリスが無事か駆け寄る。

 

アーク「アリス!! アリス!!」

 

頭から血が流れ地面に倒れている自分の主人を優しく抱きかかえる。

 

アーク「……お願い起きてくれ」

 

優しく抱きかかえたまま体を揺らして起こそうとする。

 

アリス「……あ」

 

アーク「アリス!!」

 

アーク「……アーク?」

 

アーク「ああ! 俺だ!!」

 

アリス「……遅いわよバカぁ!!」

 

目を覚ましたアリスにほっとし抱きしめる。

抱きしめられたアリスは大粒の涙を流しながら泣く。

 

アーク「ごめん、俺がもっと早く帰ってきてれば……」

 

自分がもっと早く帰っておけばこうな惨状にはならなかったと自分を責める。

 

アレクサンダー「ほっほっほ……遅かったではないかアーク」

 

アーク「陛下!! 申し訳ございません……俺がもっと早く帰っていれば」

 

クロエたちは埃はかぶっているが見える負傷はなさそうだ。

 

アレクサンダー「いや、今はいい……にしても」

 

周囲を一瞥する国王。

 

アレクサンダー「見事な暴れっぷりだなアーク? おかげで大事な娘の部屋を新調しなければならなくなった」

 

アーク「あ、えっと」

 

レイチェル「もはや死神というより殺人鬼でしたよ」

 

アーク「うっせ、黙れや」

 

レイチェルから皮肉が飛んでくるが今は現状把握だ。

 

アーク「相手は残党ですかね?」

 

アレクサンダー「そのようだ。まったく、まさか昼間堂々と攻めてきてしかもわし達に直接刺客を送ってくるっとわな」

 

アーク「国民のほうは?」

 

アレクサンダー「そちらのほうは大丈夫だ。そなたの使い魔(月光たち)のおかげで被害は最小限にできて今は学園と城に全員避難させている」

 

アーク「……そうですか」

 

さて、どうしたものかっと考える。

この国の軍事力であいつらをどうこうできるわけないし、俺と月光+aでやるとしてもできないことはないが時間がかかって最悪何かしらの被害が出る可能性もあるし……

 

アーク「ん~……あ」

 

そこでふと思い出す。

そういえば自分、あいつら開発してたわっと。

 

アーク「あー、陛下。少しいいですか?」

 

アレクサンダー「なんだ?」

 

アーク「俺なら、あいつらを殲滅できるんですが……()()()()()()()()()()()()?」

 

アレクサンダー「ま、街をか」

 

被害額はどうなるんだっとぶつぶつ呟く国王に耳打ちするアーク。

 

アーク「申し訳ございません。でも、国民の被害は出さずに殲滅するとしたらこれしかなくて」

 

レイチェル「でも町が被害を受けますよね」

 

アーク「外野は黙ってなさい」

 

アレクサンダー「確実だろうな?」

 

アーク「はい」

 

力強く頷くアーク。

 

アレクサンダー「はぁ……わかった。だが、やるには迅速でやり給え」

 

アーク「ありがとうございます」

 

アリスの治療はクロエたちに任せ、窓に駆け寄り窓縁から飛び降りる。

町の瓦の上に着地した後、iDROIDを取り出す。

 

 

 

ッドドドドドドドドドドドド

 

 

 

『いたぞ!! 死神だ!!』

 

だが、着地したのはいいが速攻でロシア製のヘリ「Mi-24ハインド」に見つかってしまった。

 

アーク「……はぁ」

 

こいつら、こんなものまで持っていたのかよ。

まぁ、使い方とかはニゴウに聞いたんだろうな。

 

『こちらカプコン4!! 死神を発見!! 至急、増援を求む!!』

 

さて、呼びますかね。

 

そして、iDROIDに向かって口をあける。

 

 

 

アーク「()()()()

 

 

 

そう言うと空が暗くなってくる。

 

『な、なんだ急に暗く』

 

ヘリの操縦士は上を向くがそこに見えたのは

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()

 

 

 

 

 

『か、かいh』

 

急いで操縦かんを引こうとするが時すで遅く無様にも踏みつぶされてしまった。

 

ストレンジラブ『ん? 今何か踏んだか?』

 

ガシャンっと起き上がる()()()()

肩のような部分には二つの巨大な四角形の何か。

頭のような部分には一つの黒い目……そこには一つの(peace)が。

 

パス『気のせいじゃない博士?』

 

もう片方は二足歩行だが肩には巨大なレールを装備している。

蝶のほうと比べて質素そうに見えるが正体は世界初の鋼鉄の歯車《最初のメタルギア》。

だが、二機ともいかにも怪物のような見た目だが聞こえてくるのは女性の声。

 

アーク「来ましたかお二人とも」

 

ストレンジラブ「来ましたではない。来させるなら事前に連絡しろ」

 

アーク「うっす、すんません」

 

パス『まぁ、いいじゃないのお二人さん?』

 

アーク「マジでごめんね」

 

アークが行ったのは要請欄の中にある「全員出動」。

簡単に言ったら今持っている戦力全員を召喚するものだ。

その証拠に二機の後方にもピューパ、クリサリス、コクーンが降り立ち周囲を監視している。

 


 

以前のポイント 11728

 

獲得ポイント 120

 

消費

全員集合 1000

 

合計ポイント 10848

 


 

ストレンジラブ『はぁ……早く済ませるか』

 

パス『そうね。アーク? 何人かは捕虜で生かしたほうがいいわよね?』

 

アーク「ん? 何を言っているんですか?」

 

パス『あら?』

 

そして、死神は冷酷に笑う。

 

 

 

 

 

 

アーク「()()()()()()()()()




どうもちょっとアグネスタキオンのモルモットになりたいなっと思っていい加減ウマ娘を始めようか悩んでいる零城です
果たして今からでも波に乗れますかね??

はい、最初でもあったとおりマジで遅れてすみませんでした
この投稿してない間、他の小説を読んでいましたが自分よりうまくてさらに鬱になりました
みんなの小説、うますぎんだろ……

いやはや……私、作者も始めたての頃に言われたのですが他の作品を見て折れないようにしてくださいねって言われましたがまさに今がその状態ですね

そろそろこの章も終わらせていきたいですね
次回はメタルギア君たちが暴れます


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百九発目 死神と世界初の鋼鉄の歯車(メタルギアZEKE) 前編

感想も
駆逐艦紅桜 さん
アラガミを喰らう艦息睦月改二 さん
フロムの民 さん
銀河帝国軍標準戦艦 さん
たけしいたけ さん
ドレッドノート改 さん
A.K.さん
Rin/さすらいの人 さん
鷹山 さん
M6A1zero さん

ありがとうございます!!




もはや戦場となってしまったアーハム帝国に無数の鋼鉄の歯車(メタルギアたち)が立つ。

周りは森で囲まれているアーハム帝国だが木々は燃え町は灰と硝煙のにおいが漂う地獄と化していた。

 

アーク「国民は全員避難場所に移しました。あとここにいるのは自分たちと敵です」

 

パス「えぇ……本当に全員やるの?」

 

アーク「? 何か疑問でも?」

 

パス「あ、いいえ」

 

半壊しかけた城の近くでジーク(パスが入ってます)の上で戦場となった街を見下ろすアーク。

手に持ったFN SCAR-H Mk.17のチャンバーを引き弾薬が入っているのを確認する。

淡々と準備しているその背後にはピューパ、クリサリス、コクーン、月光やフェンリル(量産型なのでブレードウルフ君は入ってません)など今まで開発してきた兵器たちが戦場のほうを向き、まだかまだかっとそわそわしている。

 

アーク「……お前たちどんだけ殺したいんだよ」

 

アークに召喚されたAI兵器はまだかまだかとしているが兵器とアークはつながっている関係なのでアークの感情はダイレクトに兵器に伝わる。

 

カチャ

 

愛銃の状態は問題はないことを確認し再度戦場となる街を見る家は燃え自分が間に合わなかったせいで死んでしまった死体が転がりその上を敵が踏んで進んでくる。

 

アーク「……許せ」

 

もっと早く帰っておけばこうもならなかったのにと自分を責める。

だが彼らの無念をここで返す。

 

アーク「迎撃中のAI兵器群へ……損傷した機体は撤退。いける機体はそのまま前進し殲滅以上」

 

必要なことだけ言いサイボーグになる。

 

アーク「では、パスとピューパにクリサリスとコクーンは東を俺とAIは西に。んで、そっから時計回りに殲滅していく感じで。博士はここの防衛を」

 

ストレンジラブ「了解した」

 

アーク「では解散!!」

 

サイボーグの人工筋肉に力を入れ西のほうに跳躍する。

それについていくかのようにスライダーが翼を広げ飛び、ラプターが恐竜のような体格で屋根を伝って走り、ゴリr…マスティフも跳躍しアークについていった。

 

パス「じゃ、私も行きますか!!」

 

脚部のブースターを点火しジークも戦場に身をささげていった。

 


 

 

 

ズドドドドドド!!

 

 

 

「くそたれ!! 盾が役に立たん!!」

 

「けが人を早く下がらせろ!! あの鉄野郎には剣は意味はない!!」

 

町から持ってきた荷台などの大きなものを盾にし魔法で敵側は銃で遠距離戦をしている。

最初見たときは変な装備を付けていると思いいつもの訓練通り騎士が前に出て盾を構え後ろから魔法で数を減らしていくというスタイルなのだが敵は謎の武器を使い盾を構えた騎士ごと何かが貫き殺していった。

あまりの予想外の出来事に一旦引き影に隠れながら応戦している。

 

「増援は!?」

 

「だめだ!! どこもかしこも敵を止めるだけで精いっぱいだ!!」

 

建物の陰に隠れてチマチマと魔法で牽制はしているが徐々に後ろに押されて行っている。

それに対して敵の残党軍は次々に降り注いでくる火の玉や雷で前には進めていないが

 

 

ガガガ……

 

 

残党軍主力の戦車T-72を壁にし前進を続けている。

下には先ほどの銃撃戦で盾ごと銃弾で貫かれ死んだエルフの死体がある。

 

「っち、思いのほか抵抗が激しいな」

 

「エルフのくせに意外と粘りますねー」

 

「エルフは人間より魔力が高くて魔法使いが多いとは聞いていたが厄介なものだな」

 

「おい射手、前のやつらをやってくれ」

 

『了解』

 

炎や雷に打たれるが砲塔を動かし

 

『撃て』

 

 

ズドォォォォォォン!!

 

 

薬室部分の弾薬が煌めき長い管を通り発射された弾頭は隠れていた壁ごと吹き飛ばし数人のエルフは形を保ったまま死んだが他は肉片となった。

 

「よし、総員前進」

 

 

グシャ

 

 

重々しいキャタピラの音を立てながらできたばかりの死体を踏み潰す。

 

「敵の全滅を確認。こちらカイ小隊、アーハム城に向けて進行を再開する」

 

『了解……報告、アーハム城に死神(アーク)を確認したと報告を受けた注意されたし』

 

「了解」

 

XM8のマガジンを抜き新しいものに変えながら通信機で本隊と連絡を取る。

 

「ま………って!!」

 

「ん?」

 

その場から離れ城に向かおうとしたが弱々しい声が聞こえ振り返るとそこには右足を失ってもなお追っているエルフの魔法使いがいた。

 

「こ、ここからはごほぉ!?…行かせるわけにはいかん!!」

 

口から血を吐きながらも杖を足代わりにし立ち上がり小隊を行かせなようにする。

 

「すごいな、あの爆発で生き残っている奴がまだいたとは」

 

「なんというかすごいのか生き残ってしまって残念というか」

 

「ま、そんなことはどうでもいい。射手、もう一発だ」

 

『了解』

 

砲塔が旋回し再度生き残ったエルフに標準を合わせる。

人間と似ているエルフ一人に対して砲弾一つとはオーバーキルすぎる。

 

(自分の命もここまでか……)

 

初めてこいつらを見たときアークと似たような感じがし自分たちがこいつらを倒すなど到底思えずせいぜい時間稼ぎで終わってしまうと判断しアークなら倒せると思い彼が来るまで耐えようとしたがどうやら来てくれたようだ。

しかし、片足は失い魔力で結界を張ったので命は助かったが死にかけなのは変わりない。

 

(勝負では負けたが試合では勝ったようなものだな……)

 

目が重くなり足に力が入りにくなってきた。

自分の命などもうすぐで消えてしまうだろう。

 

(あとは頼みましたよアーク殿)

 

そっと目を閉じあとは死ぬのを待つだけだ。

T-72の砲塔がエルフに標準を合わせる。

砲塔の奥が光りだし砲弾が管を通り外に出て命を刈り取るだけだった。

……がどうやらそれはかなわぬようだ。

 

 

 

 

マスティフ「( ✧Д✧) 」

 

 

 

空から降ってきたのはゴリラことマスティフ。

そのマスティフが

 

 

ゴォン!!

 

 

その巨大な腕を振り上げ落下の勢いをつけたままT-72の主砲にたたきつけた。

叩きつけられた主砲はくの字に曲がった。

発射した瞬間に管が曲がってしまったので砲弾は中で爆発しT-72は燃え上がった。

 

「敵襲!!」

 

突如現れたマスティフに驚きつつもすぐさま敵と判断し銃を構えるが

 

アーク「後ろ」

 

「っが」

 

小隊はマスティフにくぎ付けで背後は見てらず、背後から忍び寄ったアークのマチェーテに背骨ごと貫かれてしまい一人持っていかれてしまった。

 

「っ死神!?」

 

敵はすぐにマスティフからアークにターゲットを変更し銃口を向けるが逆にマスティフに背を向けてしまったのでその背中にマスティフの腕に装備されている機関銃が火を噴き次々と地に伏せさせていった。

 

アーク「ナイスマスティフ」

 

マスティフ「( *´艸`)」

 

轟々と燃え上がる戦車を背にマスティフとグータッチをする。

 

 

ガガガガガガ……

 

 

だが、敵は次々とやってくるらしく遠くの角から戦車の音が聞こえてくる。

 

アーク「どうやらお代わりはたんまりとあるらしいな」

 

マスティフ「(´・ω・`)」

 

 

ドドドドドドドド

 

 

アーク「わーお、しかもオマケも来るらしいな」

 

帰ってくる前に戦った兵士たちより連携がいいのか連絡がすぐに回ったらしく上を見上げればMi-24(ハインド)が飛んでいた。

 

『こちらゾイヤー1!! アークを視認した!!』

 

『こちらフォール隊、地上からも確認した。敵はアーク一人と人間?がもう一人いる』

 

『こたらからも確認した。周囲を囲め。』

 

『了解』

 

空と地上から交互に連絡しジリジリと建物の陰から陰へと移動しアークとマスティフを囲む。

事前にアークと戦闘は聞いていたが【真正面からは戦わず可能な限りの人数で周りを囲み逃げ場がないようにしてらから射撃するように】と言われた。

 

アーク(ふむ、やはりあの時の部隊よりかは練度は高いな。……やっぱニゴウに鍛えられたからだろうな)

 

囲まれつつもいつでも打てるようにトリガーに指をかける。

隣にいるマスティフも右腕を前にやり警戒する。

 

動きも悪くないが、それでも俺に集中し過ぎだ。

 

アーク「行け」

 

アークが命令すると

 

 

バッ

 

 

『うわぁぁぁぁ!?』

 

『な、なんだこいつら!?』

 

空から大量の何かが降ってきた。

目玉から腕が生えている化け物(仔月光)足がカエルだが鳴き声は牛の化け物(月光)単眼の狼(フェンリル)鋼鉄の翼をもった鷹(スライダー)ティラノサウルスのような化け物(ラプター)……とマスティフ(ゴリラ)がそれぞれのカメラアイから出る赤い瞳が地上の獲物に定める。

 

アーク「すべて殺せ」

 

アークの一言を聞いた瞬間、AIたちは殺戮を開始する。

 

『くそ怯むな!!』

 

敵も魔物とは違う無機質な恐怖に感じるが負けじと銃を乱射する……のだが。

 

 

カチッ

 

 

『っなんでだ!?』

 

『引き金が!?』

 

いくらトリガーを引いても弾は出ない。

弾詰まり(ジャムった)かと思い何度もコッキングレバーを引いてみたりするが一向に弾は出ない。

メインの火器が使えなくなってしまいせめてもと拳銃を引き抜くが

 

サイコマンティス「やめてもらおうか」

 

『銃が!?』

 

拳銃を構えるが突然手から離れ空中に浮かんでいく。

 

アーク「あ、どこにいたんすか」

 

サイコマンティス「ああ、少々散歩に行っていた」

 

アークの隣にサイコマンティスがぷかぷかと降りてくる。

 

サイコマンティス「あとアーク、貴様の感情が私たちにダイレクトに入り込んでくる。鬱陶しいから落ち着け」

 

アーク「……いやだといえば?」

 

サイコマンティス「ならさっさとこの辺りを静かにさせるか」

 

パチッ

 

『うわ!?』

 

サイコマンティスが指パッチンをすると敵の兵士一人が宙に浮き、手をこちらにヒョイとすると一瞬で目の前に現れた。

 

サイコマンティス「え~っと、お、あった」

 

サイコマンティスは空中で拘束させた敵の腰からグレネードを見つけるとピンを抜きとりそのまま敵に向かって弾丸のごとく撃ちはなった。

高速で迫ってくる味方に避ける暇もなくボーリングのピンのように巻き込まれた。

 

「お、おい!! 早く離れろ!!」

 

「だ、だめだ!!」

 

投げられた味方は腰にピンが抜かれたグレネードがあるので急いで離れないと巻き込まれる危険があるが身動きが取れない。

しかも、グレネード自体を外そうにもベスト自体が外れない。

 

サイコマンティス「吹き飛べ」

 

グレネード内の火薬がさく裂し巻き込んだ敵を肉片と化した。

あらかたいた敵が吹くとび血の雨が降る。

 

アーク「汚ぇな」

 

血の雨に打たれながらつぶやく。

 

アーク「さて、これで片付いたかな」

 

敵の大半はさっきのやつでまとめて吹き飛ばされ残りはAIたちがやってしまった。

でも、ここのやつらを全員やっても他にもいるだろう。

 

アーク「みんながここに寄って来てくれたらうれしいんだが……ん?」

 

さっさと敵を全員殺したいんだがどうしようかと考えていると、死んだ敵の無線機……壊れかけているが敵の声が聞こえる。

 

まもなく増…が……到着するそれまで……の……時間を稼…

 

ふむ、どうやらここに援軍が来るそうだ。

なんか時間を稼げって聞こえた気がするがすでに全員殺しているので聞いているのは俺だけだ。

 

アーク「さて、どうしたものか」

 

ここに来るのは確実だがどう調理してやろうかっと考えていると

 

 

キィィィィィィィ!!

 

 

アーク「はや」

 

さっき連絡が来たばかりなのに道の向こうにある曲がり角から敵のBTR-152二台とBTR-60一台の合計三台やってきた。

銃座から敵がPKT機関銃を撃ちながら迫ってきている。

しかもこのコース……ぶつかる気だな。

 

 

カチャ

 

 

FN SCAR-H Mk.17を構える……が別によさそうだ。

 

月光「モ~(゚Д゚)」

 

のしのしと月光が隣に来てどっしりと構えだした。

 

 

ッピッピ

 

 

月光「fire^^」

 

ブローニングM2とミサイルがBTR-152と60に迫る。

一台はミサイルの雨にやられ爆発したが残りの二台はうちもう片方の152一台がM2で半壊したがそれでも迫ってきもう一台は無傷だった。

 

月光「ッエ(´・ω・`)」

 

思いのほかやれなくショックを受ける月光。

ぼろぼろになってもなお迫ってくるBTR-60の運転席には血だらけになってもなお運転する兵士が見える。

その目は覚悟と狂気に染まっており、ここに来た時にはもう自分は助からないと察しているんだろう。

だからせめてアークはっと思っているんだろう。

それのせいか走行が比較的厚いBTR-60を前にし後ろからBTR-152が迫ってくるどちらも装甲兵員輸送車だったので荷台には大量の兵が乗っているんだろう。

アクセル全開で迫ってくるがその思いは届かなかった。

 

・・・・・・トン

 

ブレードウルフ「……フン」

 

BTR-60の上に一匹の狼(ブレードウルフ)が直地し手のような尻尾を太ももあたりに仕込んであるナイフを取り出す。

そしてそのままフロントに移動する。

運転手は謎の狼が目の前に現れ腰のピストルに手をかけようとするがブレードウルフのほうが早く、運転席めがけてナイフを突き出した。

ブレードウルフが持っているナイフはヒートナイフといい鉄でさえ溶かしてしまうほどの高熱を出すナイフで薄い装甲なら貫通でき、人体にさしても致命傷になる。

心臓を一突きされた運転手と隣にいた助手席の兵士は殺されコントロールを失ったBTR-60は横転しその勢いのまま建物にぶつかった。

 

アーク「お、ブレードウルフ」

 

ブレードウルフ「アーク、この周辺の偵察は完了した」

 

アーク「んで、どうだった?」

 

ブレードウルフ「周辺の敵はこちらに向かっているがそのほかは城に向かって進行している」

 

アーク「どちらにしても時間はないな」

 

っと呑気に会話しているがもう一台の半壊したBTR-152がアークたちの目前まで迫っている。

残り数mほど避けるには間に合わない。

 

クライング・ウルフ「何しているんだお前ら」

 

そんなアークとBTR-152との間にもう一匹の狼が現れた。

だが、サイズがブレードウルフより一回り大きい。

また別の狼が現れて驚く敵だがそのままスピードを上げて迫ってくる。

そして……

 

 

ギィィィィィィィィ!!

 

 

巨大な金属がぶつかる爆音が鳴り響いた。

衝突したBTR-152はそのままスピードを上げアークに迫っていく。

巨大な鉄の塊がぶつかったんだ、これはやったであろうっと運転手は思っていたが。

 

クライング・ウルフ「ふん、生ぬるい」

 

金属的で女性的な声がどこからか聞こえたっと同時に車両のスピードは落ち始めた。

アクセルは踏み続けているのに徐々に動きが止まっていく。

 

アーク「改めてリアルで見るとすごいな、そのパワードスーツ」

 

MGS4で武装化したドーザーをひっくり返すほどのパワーがあるクライング・ウルフ。

徐々に徐々にスピードが落ちていき、アークの目の前で止まってしまった。

 

クライング・ウルフ「よいしょっと!!」

 

そのままクライング・ウルフは数トンにもなるだろう車両を横に倒してしまった。

車両が横になっても運転手は口を開けたまま何が起きたかかのような顔をしているが急いでシートベルトを外し外に出ようとするが

 

月光「モ~」

 

ドシンっと近くに月光が降り立ちワイヤー状のマニピュレーターを出し運転席に伸ばし敵を拾い上げる。

劇中でもあった落ちているタバコを摘んで拾い上げる繊細さと、掴んだ人間を引き倒す程のパワーを兼ね備えているワイヤーは掴んだ敵を上に放り投げる。悲鳴を上げながら落ちてきた敵に月光が器用に片足だけ上げ

 

メキャ

 

建物から建物に飛び回れるほどの脚力を持つ月光に回し蹴りされ、壁に打ち付けられた。

もちろん全身ミンチになってしまった。

 

月光「モ~(*‘∀‘)」

 

アーク「これで粗方やったか」

 

増援できた敵も全員殺しあたりは血の海となった。

兵員輸送車内の敵も月光が敵のXM-8をを使い皆殺しにしたのでにおいもきつい。

 

アーク「さて、次の獲物を探すか」

 

あ、そういえばパスたちは大丈夫かな?

ま、さすがにZEKEだし大丈夫だろ。

 

空を見上げると青い空。

先ほどのMi-24もどっかに行ってしまったらしい。

 

アーク「……あ、そういえばブレードウルフ」

 

ブレードウルフ「なんだ?」

 

アーク「ニゴウ見てない?」

 

ブレードウルフ「……いや、見てないな」

 

アーク「……そうか」

 

あいつ、本当にどこにいるんだ?

 

アリスに手を出した糞どもは憎いがニゴウだけは……なんかできないな。

いや、結局あいつらの仲間だが……どうして殺そうって思えないんだろうか。

 

心の中で謎のざわめきを感じながらもアークはもっと敵がいる場所に向かった。




やばい疲れた(唐突)

どうも最近「NIKKE」という少女のケt…背中で語るゲームを始めた零城です
紅蓮当たったぜうぇーい! でも何が強いか分からん!!(有識者求む)
あと、ボリュームさんの背中…エッ!!すぎる

まぁ、その分ストーリーが重すぎるぅ!!
え? 何? 君たちってそんなに価値無いように思われてんの?
もう少し自己価値感をもと? やばいって、特にアニス。君は平然とした顔でキツイことを言うな。
あとネオン……もう少し静かにしなさい。なんなん? シャワーが出ないなら銃口を向けれ良いじゃないんだよ。
最後にラピ、君が話すたびに某2号機B型の女性が頭の中に出てくる。ややこしい。あと、笑え。絶対に可愛い。

最後にこれを見て始めようか考えている奴、これは警告だ。
このゲームのガチャは渋い。なんかFGO臭(ほどではないが)が感じる。
あとマジモンでストーリーが重い。特に最初は気をつけろ
めっちゃ可愛い子が出てくるがとんでもないことになる。(マリアンって子)
作者はその子がヒロインかなって思ったら某水星の魔女最終回並みにショックを受けた。





以下ネタバレ


ちなみにマリアンですが……うん、言ったけど本当にストーリーが重いのでその後どうなるかは察しろ(ちなみに彼女は別の意味で再開する)


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閑話休題 現状報告

……どうも零城です

あけましておめでとうございます

そして、しばらく音沙汰がなくて申し訳ございません

 

ここ最近…って言ってますが一年近く投稿してなかったのは、ぶっちゃけ言うと『ガチ病み』になってました

経緯を言うと

 

1,最終投稿の後、リア友にあった

2,ガチ目の酷評……どうも零城です

をされた(銃の扱いとかミリタリー系でガチ説教された)

3,病んだ

4,反省し書こうとし一応書いたが友人の酷評と他の投稿者の作品を見て自分の作品の出来の悪さに絶望する

5,さらに病む

6,同時に大学の成績が不安定になってき親に家族会議された

7,割と『書くのやめようかな』ってなって忘れていった

8,そして、新年明けのしばらくたった昨日……一人の読者様からメッセージが来て久々に書こうかなってなっている

9,書き直したのはいいが音沙汰もなかったくせに突然の投稿は読者様が起こるのではないか?←今ここ

 

という感じです

……すごいよね、ほかの投稿者たちは

文もわかりやすいし表現も上手い

作者、最近Pixivの小説も読んでるけど、あっちも上手すぎて自分の作品が糞過ぎるやん(泣)

 

ってなわけです

あとネタ提供してくれたら本当にありがたいです(できればリアル志向で)

 

 

この際、ぶっちゃけますが作者自身ミリタリーに興味があるだけでオタク並みの知識は持ち合わせておりません!!

 

 

っというわけなので、ネタ提供をお願いします

あと読者様に私から質問なんですが

 

1,台本形式だがやめてもいいか(誰が言ったか分かりやすくするためだったが友人に一番酷評された)

2,前みたいな投稿じゃなくて亀みたいな投稿速度になるがそれでもよろしいか

3,あと直してほしい点があったらいってほしい

 

っていうのを感想にて書いてほしいです(これ大事)

病んでしまいましたが立ち直そうなので少し自分を見直そうかなって思ってます

(これから小説書こうかなって思っている人も自分の作品に自信もってね)

 

あと、今書いている作品たちですがリメイクしようかなって思っているところもあるのでその点についても何かコメントしてくださるとありがたいです(本当に何でも書いてもいいですよ?)

作者自身、出す作品が多すぎて書くのが大変である程度の断捨離は覚悟の上で考えています。

どれが面白くないとかあったらそれも書いてくれるとありがたいです(本当に何でも書いてもいいですよ?:大切なことなので二回言いました)

 

最後に目標は他の作者みたいになりたいを一に頑張っていこうと思います!!

大変ご迷惑をおかけしましたが、もう一度私の作品も読んでください

もう逃げません!!(多分きっとだと思う!!)



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