何故か異様に懐かれる不思議なトレーナーの奇妙なお話 (Orpheus@失踪主)
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プロローグ 不思議な不思議なトレーナーとタマモクロス

オグリキャップが何故か出てきたんで書いてしまった()
タマモクロス実装はよ( 圭)


俺こと、「頓宮時 緋彩(とんぐうじ ひいろ)」は…転生者である。俺の前世は厩務員だった。

色々な馬を見て、育て上げてきた。小さい時、俺は家族と共に厩舎に行った時だ。あの時、アイツにあったなぁ…ふふ、まぁいい。あの時から俺は馬に凄く懐かれる体質だったらしく、俺はいつの間にか、馬の事が好きになり「期待の星」など訳が分からない事を言われ、馬から異様な懐かれる体質を生かし、どんな馬でも大人しくなる為か、競馬界から信頼があった…。まぁ、そんな事はいいんだがな。

俺は、不沈艦(ゴールドシップ)名優(メジロマックイーン)など色々な馬を見た事もある。競走し、走り続けた猛者の顔を何度も見た。「威風堂々」…そんな言葉が当てはまる彼女、彼らを何度も慰めた。

そんな俺は、年老いて行き、そして…馬達の声を聴きながら消えたはずだった。

 

目を開ければ、若返った俺がいた。

ウマ娘と言う存在がいる世界に…それは、私の前世で馬と言われた動物が、過去、未来、現在、全ての時間の馬が擬人化した姿。

俺はこの世界でトレーナーとして生まれ変わったらしい。

そして、今俺は「日本ウマ娘トレーニングセンター学園」別名「トレセン学園」のトレーナーとして、動いている。

 

「…嗚呼、空は綺麗だな。」

 

河川敷の草むらに横たわる俺と、曇りなき空中を流れ行く数多の鳥達。そして、天高く誇らしげに明るく照らす太陽が目に当たる。

 

「ん?トレーナー?どうしたんや?」

 

転んでいると、俺が担当するウマ娘がやってきた。

タマモクロス、タマと呼んでいる彼女は関西弁で喋るは青と赤のストライプ柄のバンダナと低い身長が特徴的なウマ娘だ。

 

「いや、空を眺めていてね…嗚呼、綺麗だ。」

 

俺の隣に座るタマ。

 

「ほんま、トレーナーはんは不思議やなぁ…あの時会った時から不思議やし、なんか「前から会った事がある」ちゅうか…なんか分からんが、運命ちゅう奴やったな?」

 

ああ、そうだな。前世もお前を世話をしていたが…

お前とはやはり繋がってるのかもしれんな。

 

「そうだな、さてと。トレーニングをしに行こうか。」

 

 

「よっしゃ!やったるでぇ!さかい、行こうや!! 」

 

そう言うと俺達は、トレセン学園に向けて歩き始めた。

 

 


 

「トレーナー」

 

タマとトレーニングをして一旦別れた時、1人のウマ娘が話しかけて来た。

白銀の髪を揺らし、何かを一点に見つめる瞳を持ちクールな顔をする彼女は「オグリキャップ」

驚異的な肉体の柔らかさにはビックリしたのは思い出深い。そんな彼女がいきなり、近距離で居るものだからビックリしたのは内緒だ。

 

「ん?どうしたオグリキャ「オグリ」…ああ、済まない、オグリ。」

 

彼女のその白銀の髪を撫でながら返答する。

オグリキャップとはタマと会う度に話す中ではあった為、色々と話すのだが前に、怒るタマの頭を撫でる癖がオグリにも出てしまって、それ以降「やってくれた方が…なんか心地いい」と言い何時も会ったら頭を撫でる事にしている。

 

「ん//…トレーナー、一緒に何か食べに行かないか?」

 

そう言うオグリ、廊下の壁にかかった時計を見るとそろそろ昼だ。

なら、行ってもいいかも知れないな。

 

「わかった、何処に行く?」

 

「んー…」

 

考え込むオグリを撫でていた手を取ると

 

「あ。」

 

少し名残惜しそうにみてくる。可愛い()

 

「そうだ、寿司…行かないか?」

 

寿司か…ふむ。久しぶりに寿司を食うのも悪くない。

 

「分かった行こう?」

 

そう言うと、俺達は足を回転寿司へ歩み始めた。

歩いている時の彼女は何が嬉しそうに独特な深呼吸していた。

そしてトレセン学園から26分弱の所にある回転寿司に来たがいいが…

 

「あ、タマ」

 

「オグリよう来た…って!?トレーナー!?」

 

まさか、タマも居るとは…

 

「てか、なんで居るんだ?」

 

「それはウチの方や!!まさかオグリも居るとはなぁ…まぁええわ。オグリがトレーナーを呼んだんやろ?、なら一緒に食べようや?」

 

 

その後、色々と事情を話すと共にオグリとタマと共に一緒に寿司を食べた。

俺の財布に特大の穴が空いたが、仲良く慎ましく食べるその2人の姿は俺の目に余る物だった。

 

そうして、俺の一日は終わった。

特に変なこともなく。一日が終わる日々。

トレーナーとして彼女を支える事が俺の仕事…

そう思いを聞かせ、ベッドにinする。

そうして、疲れからか意識が朦朧として…

 


 

ウチのトレーナーについて少し話そうと思う。

ウチのトレーナーとの出会いなんやが、それはたこ焼き屋で会ったのが初めてやったなぁ…

あの時、分からんけど凄く心惹かれたんや。

なんか「大切な人」の様な気がしてたまらんかった。

彼が居ないとウチはそう言う不思議な感情がウチの感情を押し潰してくる。

でも、彼が居ると圧迫感が無くて解放的な感覚になってくる…何故なんやろうなぁ?()()()()()

まぁ、あの天然タラシトレーナーは答えてくれんわ。

 

「タマ…」

 

「ん?どうしたんや?オグリ…!?」

 

とある日の事やった、オグリがウチの所に来て不思議そうにこう聞いてきたんや。

それを聞くと、オグリもウチと同じ様な感情になったらしくてな、凄く悩んでいたのを覚えてたわ。

そしたら他のウマ娘達も言うもんでな。

ほんま、あのトレーナーは他のウマ娘にも手を出しとるっちゅうねん。このままだとあの天然タラシトレーナーがウチらみたいになるのを阻止せんと行けん。

 

はぁ…ほんま…不思議なやっちゃなぁ…

 

 




関西弁ってムズいな()


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第1話 夢を叶える最高のレース

ウッソだろお前www
AU多すぎぃ!!!

こんな小説を見て下さりありがとうございます。
ヤンデレ成分は少し遅れますが今後とも見てくださると嬉しいです。ついでに感想+評価くれると凄く投稿スピードが早くなるかもよついでに、タマモクロス実装はよby辺銀(ぺんぎん)兄貴




pipipipipipipipipi!!!

 

朝、アラームが鳴り響く。

時間帯は5時26分、目覚めの時間だ。

普通の人ならば多分この時間帯は起きないだろう。

だが、俺はやるべきことをやる為に起きる。

それは日々のランニングの為だ。少し自慢だがウマ娘達よりは流石に遅いが人一倍に走る速度は早いと思う。

こう話している内に、着替えを終わらせ俺はトレーナー寮から出てe(

「トレーナー、おはようやで!」

「トレーナー、おはよう。」

 

聞き覚えがある2人の声が聞こえた。

 

「タマ…オグリ、何故いるんだ。」

 

タマモクロスとオグリキャップ、その2人のウマ娘がジャージ姿でトレーナー寮の入口で待っていた。

オグリキャップは珍しく髪をポニーテールにして結んでいた。可愛い()

 

「いっつもトレーナーが走ってんの知ってるんやからな?だからついでに一緒に走ろうと思ってな?オグリ」

 

「そう言う事だ。だから私達も一緒に走っても良いか?」

 

そう言うオグリ達、少し待っていたのか知らないが…

 

「なら行くぞ、ほら、善は急げだ。」

 

こうして、河川敷を通りながら俺達はランニングを終えた。余談だが、本気で走ると凄い形相で俺を置いてタマとオグリが走って行ったのは少し笑みを漏らしてしまった。

何故か笑えた、分からん。()

 


 

午前8時…ランニングを終えた俺は、とりあえずプロテインを飲む。ココア味のプロテインだ。

ん?朝飯か?これだけだ。ついでにゼリーを食っておく。これだけで十分だ。

そして、いつも通りの正装に着替える。

ワイシャツに特殊なパーカーを着る。これが何時もの俺だ。中にはファンが着いているタイプのパーカーだから涼しい、一応冬にも使える年中丸ごと使えるタイプのパーカーだから結構いい。さてと学園にむk(

 

バンッツ!!!

 

「緋彩トレーナーは居るか!!!」

 

…またこのパターンか。

 

「学園長…あんたが何故ここに居る…」

 

タマモクロスと同じぐらいの低身長(誰がチビじゃボケェ!!)、何が聞こえたが甘ロリ衣装(?)身にまとった彼女は「秋川やよい」理事長、ウマ娘を好き過ぎる熱狂派の人である。

 

「済まない!!!しかし、緋彩トレーナー。少しお話があって来たのだ。」

 

「お話し?まぁ、中に入ってください。お茶ぐらいは出しますよ。」

 


 

「うむ、実はだな…」

 

その内容は、「とあるレース」を開催すると言うことであった…。そのレースは全ての物をつぎ込んだ物にすると、ウマ娘達が全力で活躍出来る場を作り出す。それがこのレースの目的である。そして優勝者には何か欲しい物が手に入ると言う。

 

「なるほど…、俺はそれに関しては賛成です。ウマ娘達が全員活躍出来るレース…でも、なんで俺なんかに…」

 

「感謝!!!私は、ウマ娘達をこよなく愛しているが、悔しい思いをする者も多い。だからこそこのレースを作ろうと思ったのだ!!!、緋彩トレーナー!!!君にこのレースを広めて欲しいのだ!!!」

 

「なるほど…分かりました。力不足かも知れませんが出来るだけ手伝いましょう。」

 

「感謝!!!、緋彩トレーナーほど力強い者は居らん!その力貸してもらうぞ!!!」

 

感謝と書かれた扇子を扇ぎながら理事長は俺の部屋から去っていった。ふむふむ、なるほどな。

俺が力強いか…単なるトレーナーに過ぎないのにな。

 

「…そう考えている内に9時か…学園に行かなければ。」

 

そうして、始まった「夢を叶えるレース」まさかこれが俺の人生を決めるなんぞ、1ミリも思っていなかった。




【トレーナーの設定】
名前:頓宮時 緋彩(とんぐうじ ひいろ)
身長:187cm
体重:不明
担当するウマ娘:タマモクロス
好きな物:タマモクロスが作るたこ焼き・お好み焼き、辛い物・牛乳プリン・プロテイン・栄養保存食(カロリーメ○ト)
嫌いな物:凄く甘い物・残していた牛乳プリンを食った奴

前世から馬に凄く懐かれる体質らしく、本人曰く「馬とのコミュニケーションが何故か取れる」と思っている程度らしい。彼の大好物は牛乳プリンで、機嫌が悪い時に牛乳プリンをあげると何か言う事を聞いてくれるかもしれない。(でも、少し機嫌が治るのは確かだ。)
タマモクロスとは、とあるたこ焼き屋に会ってから仲良くなった。そこからトレーナーと知った彼女から逆オファーをして、現在に至る。
ウマ娘達は彼に異常なまでの好意を寄せており1部には少し病み的な愛情を持った者がいる。タマモクロス、オグリキャップも例外では無い。


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第2話 「たこ焼き」と「帝王(トウカイテイオー)」と俺

話☆塩☆塩

あれは今から30分前の出来事だが…君達にとっては今の出来事だろう…

小説を書いていたらモニターに、増殖するGがいやがった。
発狂した俺はそのままマイPCモニターを殴ってそのまま貫通させてしまった…。
うん、そして手には潰れたGが居たとさ、めでためでたし。
(という事なので、少し遅れた。わりぃ)


9:33…あ、危ない。

現在、俺はトレーニングセンターに来ている。

色々とやる事があるのに、遅れる所だった。

 

「よぉ、緋彩トレーナー。元気してんか?」

 

入って少し奥に行くと、1人のトレーナーが話しかけて来た。そのトレーナー…俺、いや俺達同期を育て上げた別名「教官」、その人であった。

皆は、鬼の教官として名高く。秋川理事長の様なウマ娘に誠意を持って接する熱狂派の人で、俺達にどのようにするかを教えてくれた。

 

「教官?何故ここに」

 

彼は、本来ならトレーナーを育成する場所にいるはずなのだが…もしかして、()()か?

「なーに、卵達に現在活躍しているトレーナー達の姿を見せる恒例行事よ。お前も見たろ?ウマ娘達の走りを見て、まさか彼処まで上げるとはな?あの生徒会長さんも今じゃ、天辺。そう言えば、最近はどうなんや?生徒会長とは?」

 

…苦い話をするもんやな。この人は。

 

「今の担当は違いますよ?教官。俺の今の相棒はタマモクロスです。それに…俺は彼女とはもう関係ないですから。」

 

俺が言うと教官は少し暗い顔をし、口を開けた。

 

「そうかそうか…まぁ、あのチビか?アイツの担当だとはな?面白いやっちゃ。まさか、お前が奴の担当になるとは…タマモクロス。奴の最高のコンディションを維持しながらよう、鍛え上げている。さすが緋彩トレーナーやな。」

 

教官は、タマモクロスについて答えた。

その言葉の裏に「まだ鍛えれる」と言う期待の言葉を感じた。 だが、逆に何か最も深い意味が無いかと、考えてしまう。

 

<教官!!!

 

「おっと、ほな…またな。今後の活躍期待しとるで。ああ。あと一言。」

 

「ん?」

 

去り際、俺の隣に来ると教官は耳元で言う。

 

「その黒い目が生き生きして居ることに嬉しいよ。」

 

そう言い、卵達の元へ、教官は去っていった。

黒い目ね…生まれつきだっつぅの。

 

<教官、今の人は?

<ああ、お前たちと同じ卵達だった奴や。

 

声が聞こえる。あの人今じゃ、65歳なのによく現役でやってる。あの人ほどヤバい人なんぞ居らん。

そう思いながら俺は本来行くべき場所に足を進めてる。

苦い思いを心に抱きながら。

 


 

センターにて、リギルのトレーナーと話した俺は、そろそろ授業が終わる頃。食堂にてたこ焼きを作っている。

最近タマとオグリが「久しぶりに、トレーナーのたこ焼き食いたい」って言うから作っている。

具の中には王道のタコ、入れると意外と美味しいウインナー、個人的に好きなかにかま

そんな沢山のたこ焼きを一つ一つ強火で焼く。出来た、外はサクサク、中はフワフワの俺が考えた特性たこ焼きを皿の上に置いていく。後は、タレを着けてマヨネーズを...塗り、上に鰹節とネギを掛ければ最高のたこ焼きが出来た。

 

「じーー」

 

そんな中、俺を一点に見つめるウマ娘が居た。

 

「...なんだ、テイオー。」

 

「じーー」

 

トウカイテイオー、よくシンボリルドルフ(生徒会長)とよく居るウマ娘で、たまに俺に引っ付いてくる野郎だ。

前に一回だけ何かに焦るこいつにぶちギレた事もあったわ....その事もあって俺とテイオーの仲が少し悪い。

 

「...食うか?」

 

「!?いいの...?」

 

少し怯えるテイオーに、対して先にたこ焼きを乗せていた皿を差し出す。

たこ焼きなんぞ、いくらでも作れる。ましてや、学園長に言えば具材なんぞ頼んでくれるわ。

 

「腐るほど作ってやる、それに...無敵のテイオー様が俺に対して弱気なんぞ、レースで。負けるぞ?気を張って正々堂々としていけ。それがお前だろ?」

 

「トレーナー...うん!!!」

 

少し黒かったその眼は、いつしか自信に溢れた眼へ、変わっていた。

 

(皇帝(ルドルフ)を超えるか...)

 

テイオーが俺に始めて言った事、それがその言葉だった。

何時しか...アイツは、「帝王」になるだろう。

そんなことを考えているとテイオーは、たこ焼きをバクバクと食べていく。

サクッと言うたこ焼きから発せられた音が、食堂に響き渡る。

すると、食堂の臭いに釣られてきたのか、道を間違えるあのオグリがやって来た。

 

「トレーナー、これは?」

 

「なーに、お前とタマがたこ焼きを食いたいって言うから作っただけだ。安心しろ...味は絶品だと思うがな。」

 

テイオーの隣にオグリが座る。

オグリの前に大量に乗っかった、たこ焼きを起くと。「いただきます」と言う合図と共に食べていく。

某ピンクの悪魔もビックリな程に。食べるスピードは早く、目が追い付けやしない。

俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。()

 


 

テイオーが食べ終わる頃には、オグリの皿は何10枚と乗っており、周りには多くのウマ娘達が俺のたこ焼きを食べていた。

さすがに、怪物。すごみがあるっていう奴やな。

 

『ご馳走さま』

 

全員の声が重なった。

いつの間にか、静寂としていた空間には声が聞こえる。

ふと、後ろを見るとたこ焼きが山のように盛り上がっていた。手は赤くなり、少し痺れてきた。

 

「トレーナー、作りすぎたのなら私が貰うが...」

 

そう言うオグリに大量のたこ焼きを密閉して、容器を渡す

 

「ほらよ。」

 

「ああ、ありがとう。これでかんばれるよ。」

 

そう言い、オグリは去っていた。

後片付けを始め、タマモクロス用のたこ焼きを詰めた俺はテイオー座っているテイオーにも渡す。

 

「テイオー。」

 

「これ...僕に?」

 

「ああ、お前用のたこ焼きだ。明日でも、今日でも、食べるといい。」

 

「ありがとう!!!」

 

元気に響いた声を聞いた俺は、容器を持ってトレーニング場に向かうことにした。

テイオーに向けて親指を空に掲げる「幸運を」と言う意味を持ったハンドサインを。

 

 

 



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第3話 昔の栄光(シンボリルドルフ)今の相棒(タマモクロス)

不思議なトレーナーの過去に触れる回です( ˇωˇ )


「ん〜♪やっぱ、トレーナーのたこ焼きは最高やなぁ〜♪」

 

パクパクと食べるタマモクロス。

トレーニング場で待ち合わせをして、ベンチの上にてタマがたこ焼きを食べている。

いまさっき焼いたばかりなので、まだ暖かいたこ焼きを食べるその姿を、見ると心が幸福の感情に浸かる。

これでこそ、作ったかいがあると言う物。

 

「やぁ、トレーナー」

 

そんな中1人のウマ娘がやってきたのだ。

俺はその声に危機感を覚え、すぐに立ち上がる。

 

目の前には、生徒会長こと「シンボリルドルフ」が居た。俺が唯一無二、嫌いな存在であり…そして、元俺が担当していたウマ娘でもある。

担当していたなら何故、嫌いかって?

理由は簡単だ。今でもヤバいオーラを醸し出しているからだ。

 

「…タマ、少し話してくる、走り込みとかしといて。」

 

「お、分かったわ。食べ終わったらストレッチして待っとくで。」

 

俺はそう言い、ルドルフに

 

「こっちで話そう。」

 

と言い、トレーニング場の裏へ誘う。

 


 

「ルドルフ…いや、()()って呼んだ方がいいか…?」

 

「君にならどちらでも呼ばれても構わない。」

 

気まずい雰囲気が漂うこの場。

負のオーラがますます膨れ上がっていくのを感じる。

そんな中、ルドルフが口を開けた。

 

「…君は、何故。私の担当を辞めた…?あの事件の時、君は何も悪いことはしていないだろう?それなのに何故…」

 

彼女の目は何時までも、俺を信用していた。

でも…やめてくれ、俺はそんなお前に信頼される程の価値を得ていない。

 

「…お前の栄光を…守るにはそうするしか無かった。もう終わったんだ、あの時。お前との記憶も何もかも。他人に何かを言われようが、俺の事を気にかけなくてもいい。それに、理事長にもお前みたいに言われたさ。「君は悪くない!!!」ってな。でも、世間の目は俺を疑っていた。お前はこれを聞いて「逃げている」と思うかもしれないが、もう流れ過ぎた事なんだ。だから…」

 

最後の言葉を言おうと思うと、口が詰まった。

身体では言いたくないんだろう…でも、言わなければ意味が無い。過去に皇帝(お前)を助けれなかった従者(トレーナー)が居る訳には…

 

「お前はお前で、頑張ってくれ…そして、諦めてくれ…お前ともう、共に歩く事は出来ないんだ。」

 

「関わらないでくれ」と言いたかったが、言えなかった。

そう言い俺は足をタマモクロスの元へ足を進めた。

 


 

何故、君はそう言うんだ。

君は、あの時。ストーカーに襲われた時、庇いそのまま反撃をすると相手を殺めてしまった。

私は覚えているさ、君の手に付いた血を。

暗く(よど)んだその瞳を。君の歪んだ顔を。

すると、君は殺人の罪で。疑われたが結局の所…正当防衛として扱われ、私の担当解除。トレーナーとしての活動を2年間禁止。 2年間。その日が終われば君と私はまた活動出来たはずであった。しかし、もう君は私を見なくなってしまった。

他の存在が君の隣に居たのだから。

私の本来あるべき席が他の物になっていたのだから。

巫山戯るな…巫山戯るな!!!巫山戯るな!!!巫山戯るな!!!

その時、怒りが込み上げてきた。

君の優しいその心は今は他の子に向けている。

君の優しいその手は今は他の子を撫でている…

やめてくれ、私を見捨てないでくれ。三冠を得たのは君を喜ばせる為に頑張ったのだ。なのに君は見向きもしない。

君は何時しか、私からは離れて行ってしまった。

だから、話しかけたのだよ。

でも、分かった…君は私と一緒に居たかったでも。周りが悪かったのだろ?そうかそうか…ふふっ…。

私が諦めが悪いのは知っているだろ?トレーナー君?

 

待っていてくれ…そして、今こそ君を救おう。そして、戻ってくれ…君が私を望む、あの頃へ

 


 

「ど、どうしたんや!?泣いてるなんて!?」

 

タマモクロスの元へ行くと、どうやら俺は泣いているらしい。涙が零れているらしい。久しぶりに涙を流した。

 

「いや、気にしな「トレーナー?」…!?」

 

俺が言うと、タマが俺の腹にくっついて来る。

 

「少し、しゃがんでや。うん。それでええねん。よしよし」

 

すると、しゃがめと言うのでしゃがむとと頭を撫で始めた。

 

「トレーナー、お疲れ様。辛かったろうなぁ…昔の事は分からないけど、トレーナーは。いつも頑張ってるの知ってるんやで?お疲れ様。」

 

慈愛の満ちた声で言うタマモクロス。

少し生暖かい…、安心する温もりを感じる。

この中でならすぐに寝てしまいそうだが、寝るわけには行かない。

 

「タマ…ありがとうな?よっし。気合いも入ったわ。」

 

涙をすくい取り、タマモクロスに向けてこう言う。

 

「それじゃ、行こうか。相棒。」

 

右手で拳を作り前に出す。

 

「…トレーナー、頑張るわ。トレーナーの相棒として絶対に期待を裏切らん様に走る!!!だから、よろしくな?」

 

この時、俺達は大きな拳と小さな拳を合わせた。

目の前の壁にぶち当たる為に。




タマモクロス実行はよ( ˇωˇ )


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第4話 「苦い記憶」と「天変地異」

おまたせ。

いつの間にか赤になってて草生えました。
誤字編集、感想から色々な事を言ってくださりありがとうございます。まだまだ未熟者ですが、これからも見てくださるとありがたいです。
そして、アンチ・ヘイト等の感想に関しても…

私は一向に構わんッツツツ!!!

(烈海王の転生本買いました。面白かった(KONAMI感))


「ふぅ…」「ほっほっひふ〜…」

 

「いつも以上に、柔らかいな…身体。」

 

タマの身体を支えながら、考えていると。

肉付きが良くなってきてるのが分かる。

オグリとは、違った結構瞬発力が上がって来ているのが良く見える。

そう考えている時、隣では、 「怪物」と言われたオグリキャップと一緒にストレッチをしていた。

実を言うと、オグリとタマは今日は模擬レースを行う事にしていたのだ。異常なその肉体の柔らかさはオグリのその肉体えげつない程の反発力を生み出し、一気に先頭へ進み続ける程のパワーを産む。タマと同等…いや、それ以上か?

どちらが勝つか。そう考えるとワクワクしてくる。まぁ、勝つのは相棒だけどね。

 


 

「俺の相棒なんだろ?白い稲妻なんだろ?なら…轟かせてやれ日本中に、全員を驚かせてやれ。」

 

笑顔でトレーナーが言ったその言葉は、今でも心に残ってはる…、ウチが、有馬記念で走る前に言われた言葉を。

オグリも、有馬記念に出場していたのは、覚えてる。

そして、ゲートから放たれた。

走るとなると抜け出せなくなる。前に、前に、敵がどんどん現れていく、でも…トレーナーの言われた事を思うと世界が変わった。ゴールラインの先に人影が映る。

それは、トレーナーの姿だったがウチの隣に影が見える。

ウチの最高のライバル、オグリキャップの姿やった。

 

『負けるか…、負けてたまるかァァァ!!!』

 

200mの所でウチとオグリの声は、天高く舞い上がった。

叫んだその結果はギリギリの2着、ハナ差の戦い。

その日、ウチはトレーナーの胸の中で泣いた。

 

そして、今日。

 

「オグリ!!!有馬記念の怨み、果たしてもらうで!!!」

 

「望む所だ、タマ。」

 

模擬レースではあるが…2人だけの戦い。

誰にも邪魔されず、2500mの距離を走る事が出来る。

 

「頑張れよ。2人とも。」

 

「任せとき!!!」「ああ…!」

 

トレーナーの声を聞くと、走る準備(ゲートイン)をする。

前と違う稲妻の走りを。

完膚なきままに叩き潰したる…さかい、覚悟しときいや?

 

足に力を踏み込む。

 

<位置について!!!よーいドン!!!

 

怪物と稲妻は、地を蹴り潰した。

 


 

『はぁ…はぁ…ど、どうや?(どうだ?)』

 

「…同着、やっぱり早いなぁ。」

 

同着のタイム、その記録は有馬記念の時を超える記録。

 

『はぁ〜…』

 

両者、疲れたのか芝の上で転んでいた。

 

「なぁ、オグリ。」

 

「…ん?どうしたんだいタマ?」

 

タマが、芝の上でオグリに何かを言おうとしていた。

 

「今年の有馬記念は、絶対勝つからな…?」

宣戦布告。それは、去年の苦しみであった。

 

「…ああ!いくらでも受けよう!!!」

 

勝者と敗者、友人としての宣戦布告。

それを怪物は受け入れた。

悔いの無い戦いをする為に。

 

ぐぅぅぅ〜!!!

 

すると、腹の音が鳴り響いていた。これはまずいと感じた俺は、口走ってこう言ってしまった。

 

「お疲れさん、ほな…焼肉でも食べに行くか?」

 

「あ、ああ…」「お?なら行こうや」

 

 

その後財布に、大きな弾丸で風穴が空いた事は内緒だ。

食べ放題でも、それは例外やろ…オグリ…

大量のお皿が乗っかてたのは苦笑いしてしまった。

さすがオグリ、怖い((

 


 

「よぉ、ブラザー。久しぶりだな。」

 

焼肉を食べた後、一旦別れてとある所に来た。

裏路地にある、怪しいBAR。

昼でも夜でも何時でも開店しているよく分からんBARだ。

中に入ると、大柄な男がグラスを磨いていた。

 

「バルさん、すみません…来れなくて。」

 

「良いってことよ、で?今日は何を聞きに来たんだ?」

 

バルさん、事「頓宮時 場春(ばはる)

俺と同じ氏を持つが、俗に言う親戚だ。

血統とは関係を持つが俺とバルさんは、兄弟(義理)みたいな感じの人だ。

このBARを運営する人で、トレーナーが良く集まり、ウマ娘が好きな人達や新米トレーナーが集まったりする憩いの場だ。

そして、俺の先輩トレーナーで、無知な俺に色々と教えてくれた人でもある。

 

「いえ、実は…、「有馬記念」に出ようと思って。」

 

「ほぉ?また見られるのか…タマモクロスとオグリキャップの大接戦を。」

 

バルさんは、少し眉を細めて言う。

だが、なんだか楽しそうだ。

 

「まぁ、それは良いが。緋色、今年の有馬記念は少しキツイぞ。」

 

「え?」

 

「なんせ、あの会長さんも出るってな。後はスーパークリークなんかも出る。」

 

()()が出るなんてな…

後は、バブみがヤバいとトレーナーの中で言われているスーパークリーク。

性能はとてつもなく強い。

オグリと、同等のレベルを持つ壁のひとつか。

タマのスピードと掛け合えるのだろうか…

「ああ、あと一つ。」

 

「ん?」

 

そう、考えていた時。

バルさんが声をかけた。

 

「ブラザー、聞いたか?「願いを叶えるレース」の事…」

 

…確か…理事長が俺に話してきたやつか…?

願いを叶えるレースって、言っても、願いを叶えるのは「全距離」などのウマ娘の願いを叶える奴だったはずだ。

どうやら、バルさんもどうやら嗅ぎつけたようだ…

 

「理事長から、直接に聞いたけど…なんだって言うんだ?」

 

「…気を付けろよ。」

 

「え?あ、うん。」

 

前半聞こえなかったけど、とりあえず適当な返事をして帰ることにした。

 


 

緋色…、お前。鈍感過ぎるだろ!?

何?馬鹿なの?阿呆なの?お前のせいでほとんどのウマ娘が病んでるの知ってる!?

てか、このレースお前狙いなの知ってるの!?

はぁ…

 

まぁええわ。お前がそう思うならお前を助ける為に何とかするしかないな…




おまけ。
緋色トレーナーのヒミツ①

牛乳プリンも好きだが意外とネギも好き。
某製麺で、ネギを大量にかけて食う所を取られており。
ある日ではタマモクロス言わくネギを口に三本ぶっ刺して来たこともあると言う。


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番外編① 過去の「夢」と「シンボリルドルフとの出会い」

こちらの番外編は、主人公とウマ娘達がなんやらかんやらしたり、主人公の過去を追っていくお話です。
(ネタが尽きたからゆるちて。)


「そう言えば…トレーナーはなんでトレーナーになろうと思ったんや?」

 

とある日、いつものようにトレーニングをしていたらタマが突然言い始めたのだ。

 

「ん…?お前に言ってなかったけ…?」

 

「言ってへん言ってへん」

 

「ふ〜む。なら教えようか…?」

 

俺がそう言うと、タマは頷く。

そうして、俺は自身の過去を喋る事にしたのだ。

 


 

俺が産まれた頃(転生した頃)、何故か俺は周囲のウマ娘に惚れられる体質だった。

幼なじみのウマ娘、アイツもまた俺を好んでいた1人だった。

 

「なぁなぁ?ひいろ?」

 

「ん?どした。」

 

「ふへへへ〜」

 

こんな会話が何時ものように繰り返されていたのは覚えてるよ。

まぁ、そんな俺なんだけど。

父親にさ、ある日言われたんだよ。

 

「緋色、お前は絶対にトレーナーになれば三冠馬…いや、七冠馬も行けるはずだ…だから、トレーナーになるんだ。」

 

ってね。そこからもう強制よ?

その時、俺はなんか会社員になろうかな〜って思ったんやけどさ…そっから猛勉強。1日6時間頭にぶっ刺されまくってな。

 

『トレーナーってなったのはここからなんやね〜』

 

いや、全然違う。少し進むけど。

トレーナー専門育成学園に入って。そこから理事長とか、教官と会ったな。

当時俺はここに入ったけどトレーナーとしてなる気が無かった。本当に。で、とある日さ…幼なじみがさ。

メールで呼び出してきたんよ。

 

「どしたん?急に」

 

とある河川敷の芝の上で、なんか言うもんでな?

 

「ねぇ?緋色…、緋色がトレーナーになる気がないのは知ってるんだけどさ…、もしトレーナーになったら私のトレーナーになってよ!」

 

ってな。それ聞いた瞬間大爆笑してしもうてな?

何故か笑えたんだ。当時から俺が可笑しいのもあるけどな、笑いまくって。こう言い返したさ。

 

「いいよ?でも…三冠馬になるんだったらな?」

 

ってね。

まぁ、そっからトレーナーとしてガチで勉強したな。

そして…、ここ。トレゼンにきたって訳さ。

 


 

『へ〜?』

 

こう語っているといつの間にか沢山のウマ娘達が周りに居た。テイオー、オグリ、クリーク、スズカ、ゴルシなどなど…

 

「お前らいつの間に居たし。」

 

『ずっと居た(ました)』

 

全員回答一致とか怖いなおい。

 

「まぁ、ええわ…で?タマ分かった?」

 

そう言うとこくこくと頷く、タマ。

 

「でも、トレーナーさんの最初のウマ娘は、シンボリルドルフでは無かったですか?」

 

「あ〜…そうやな。」

 

するとテイオーがとある質問をかけてきた。

 

「ねぇねぇ!カイチョーのトレーナーだったならどうsr『…』モゴモゴ」

 

「テイオー?それは、禁忌やで。」

 

「それに関しては同感です。」

 

そう言った瞬間、とオグリが豪速球の速さでテイオーの口を抑え、スズカは便乗していた。

まぁ…俺にとってはどうでもええんやけどなぁ…

 

「ええで。ルドルフの事について話そうか。」

 


 

「…」

 

そうやな〜、アイツと会ったのは学園の屋上か。

三○矢サイダーの缶を片手にね。

学園の夜中。1人空を見ててね…その時はしし座流星群が降るって事で理事長に頼んで屋上の鍵を借りてたんだが…そこにアイツがやってきた。

 

「何をしてるんだい?トレーナー」

 

まぁ、アイツは睨めつけて来たよ。

そりゃそうだ。学園は指定時間までしか居てはならない。居たとしても学園長やルドルフぐらいだろう。

そんな中に俺が居るんだ可笑しいだろ?

 

「理事長に許可を得て、空を見てる。そう言う会長さんは?」

 

「君と同じだよ。」

 

そう言ったさ、すると彼女はずっと空を見た。

無言で、流星群が降る空に2人でな。

そんな中、彼女が口を開いたさ。

 

「トレーナー、あの流星群は何処へ行くのだろうか。」

 

疑問って言うよりも…、それは俺に対する試練だったのかもしれないな。

 

「知らん…でも、争ってるんじゃないか?何処かに、自分が求めた最高のゴールへ。まるで会長さんみたいじゃないか。知らないけど頂点に立ってもまだ上を見ている。孤独を感じて上を見てる。何かを探してる。そんな気しかしないな。」

 

その時適当に答えた。

 

「ふむ…君は不思議だ、私が焦っている事を当てるなんて。」

 

その言葉は、本物だった。

適当に紛れた言葉は、本物の言葉を出してしまった。

この後。ただ、ぽっかりと空いた心を埋める出来事があるんだけどな。

 

「当たった…ね、まぁ他人の夢に興味は無いけどな」

 

本当に興味が無かった、当時俺はただ虚無感と寂しさが支配していた。そんな中に彼女は

 

「ほぉ?なら何で君は、「悲しい目」をしてるんだ?」

 

と、意味が分からなかった。

悲しい目。ただ、俺はそんな気持ちを埋めに宙を見たかったのかもしれない。

それを彼女は、気付いて居たのだろうな。

 

「悲しい目…ね…分かんねぇや。ただ、こう…なんだ?空を見たくなった。それだけだろうな。理由はそれだけさ。あ〜あ〜、天を見てみたいな。」

 

「なら…私が、天を見してあげようか?」

 

その言葉に、口に含んだサイダーが溢れそうになった。

まぁ、何とか飲み込んで場を凌いだんやけど。

 

「今度のレース、来て欲しい。私と共に天に行く覚悟があるのなら」

 

彼女は、俺を気にせずに続けた。

俺は頷いて。また空を見たさ。

 

そうして、疑問をぶつけ合った夜が終わり

次の日、俺はルドルフにスカウトされた。

 

それが、俺とアイツの出会いだ

 


 

「ま、話は終わり。ほら。シッシッ」

 

俺は立ち上がり、屯するウマ娘達を跳ね除ける。

 

「ちぇ〜、せっかく良い話聞けたってのによ〜」

不満そうにするゴールドシップ

 

「まぁ、今度話してやるからトレーニングに行け、ゴルシ」

 

「お!?マジか!?絶対だぞ!?」

 

俺は適当に頷いて、タマと共にトレーニングを開始した。

話が終わる、その時。

今日もまた一日が平和だった、何も無くただ毎回の様に登る日が俺達を光らせる。

 

(あいつが、生きていたらこの日は綺麗だったかもしれないな。)

 

芝には、無数の足跡ができていた。




うん、こんなのを書きたかったんじゃない。
もうちょいまともなのを書きたかったかったんだ。(願望)


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第5話 気分屋(不思議なトレーナー)不沈艦(ゴールドシップ)

待たせたなぁ…
タマモクロスのイラスト書いてたら遅れちまった
許せ


「ぴー…なっ…つ…ば…たぁ…あ…そ…ぱ…」

 

「なんだなんだ〜?って!?」

 

「ゴルシ…助けて…」

 

現在、オグリキャップに勉強を教えていたが…

なんかヤバい。口から煙が…

そんな中、救世主(笑)ゴールドシップ事、ゴルシが現れたのだ

 

「や だ」

 

前言撤回、悪魔 、鬼…

まぁ、そのはず…だってこのウマ娘、じゃじゃ馬所か、問題児以上の存在だからだ。

一言言えば別の話題になり、もう一言出せば新たなる話題に変わってしまう訳わかんねぇ状態を作り出すやべぇ奴なのだ()

 

なら、最終奥義

 

「…作ってあげたのに…」ボソッ

 

「よーし!このゴールドシップ様に任せとけ!!!」

 

ちょろいな、このじゃじゃ馬。

 

ちなみにだが、何故ゴルシがこうやって言ったらしてくれるのかと言うと。

餌(絶品?)をぶん投げてやれば何故か食い付き、そのまま同盟を結んだらこうなった(謎)

 

まぁ、ゴルシが色々と教えてくれているので俺は…

それまでに、大量の食べ物を作らなければな…

 


 

よし!(現場猫)

完成したぞ!!!我がゲルマン民族(嘘)の料理力(謎)を詰め込んだ料理りぃぃぃぃイイ!!!

 

「はい、ボルシチ」(真顔)

 

そういい俺はゴルシと、オグリの前置く。

具材はビートルートをもちろん使っている。

味は…まぁ、美味しいかな?

色々といい感じの物になっていると思うから食べ欲しい所だ。

 

「おぉ?ボルシチ?なんでだ?」

 

「んー、オグリが東の方だから…かな?」

 

まぁ、実際の所何故か頭に浮かんで来たから作っただけなんだけどね…

 

「!?…そうか、嬉しいな…///」

 

何故か、赤く顔を染め上げるオグリ。

ん?暑かった?

 

「ま、食べてもらて!あ、もちろんいっぱい作ってるから安心して」

 

「なら、いただくぜ!!!」「ああ!いただきます!」

 

パクパクとだべていく2人。

 

「…」「…」

 

すると、いきなり動きが止まってしまったのだ。

 

「!?…えっと…ま、不味かった?」

 

『ウッ…』

 

止まったと思いきや、涙を流す2人。

え?どう言う状況?

「なんだこれ…美味い…まるで、お母さんが作ってくれるとかそういうレベルの…グスッ…いや…違ぇ…これは…ウッ…」

 

「ああ…グスッ…」

 

泣きながら食べてる!?

「えっと…美味しいって事?」

 

コクコク

 

食べながら、コクコクと頷く2人…ええ?

 


 

「落ち着いた?」

 

「あ、ああ…最高に美味かったよ。」

 

「あれは、本当に危険な代物だな…よし、今度マックイーンの奴にも食べさせてやろうぜ。」

 

どうやら結構気に入ってもらったようだ。

 

「さーて、ゴルシ…頼むわ。」

 

そういい俺は皿を片付ける為にさっさと去っていった。

後ろから断末魔が聞こえた気がするが俺にはどうでもよかった




少なくて済まない。

とりあえず、タマモクロス実装はよ

(多分、そろそろ実装されるかも…?)


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第6話 紅茶(まやく)珈琲(コーヒー)トレーナー(被害者)

おまたせ。低クオリティ案件だがゆるちてね。


「タマー、あと239回」

 

「フンギィイイイイイイイ!!!」

 

ここ、トレーニング場に天高く声が空へと響いていた。

それはそのはず。俺の相棒であるタマモクロスが合計120kgの重りをつけながら走っているからだ。

今日はスタミナを鍛えるトレーニング…な、訳なんだけど。

 

「もう無理ぃぃぃぃイイ!!!」

 

予想以上にレベチだったらしい。

それはそのはず。現在1500m、171回回っているからである。

ウマ娘であったとしても流石にこのトレーニングは結構厳しい物となっている。

ま、ゆったり走ってるし問題ないだろ。

 

 


 

「うへへっ…///」

 

「なんか、精神崩壊してるけど…お疲れ様。」

 

と、思っていた時期が俺にもありました(刃牙感)

なんかタマが可笑しくなってるし。

 

「にぃ(っむぎゅ!!!」

 

「はい、ストップ。それは言わない事ね。とりあえず今日はもう終わり。これ以上やるとアキレス腱逝来そうだからね…」

 

こう言っていると2人の足跡が聞こえた。

ザッザッと聞こえる足音に振り向くと…

 

「ん?やぁ、トレーナー(モルモット)君。何やら面白いことをしてるじゃないか。」

 

「トレーナーさん…こんにちわ…」

 

「やあ、タキオンとカフェ」

 

ストーブの様な目の柄をした以下にも闇堕ち感が凄いウマ娘「アグネスタキオン」と黒いロングヘアが特徴的でいつも無口な「マンハッタンカフェ」

その2人が居たのだ。どうやらたまたま近くを寄ったら俺達がいたそうな。

 

「お!カフェとタキオンやないか!どうしたんや?」

 

「いやいや、たまたま近くを寄ってね。カフェに連れられてここまで来ただけさ。で、トレーナー君は…トレーニング中と…」

 

「ん。そうやけど?」

 

そう答えるとタキオンは少し考え始めていた。

何を想像しているのかだいたい想像できるけどね…

隣では死にかけていたタマは元気を取り戻し、カフェと、近くにいたトウカイテイオーに何かを聞いていた。

 

「あ、そうそう。トレーナー君、新たな薬ができたんだけど…飲んでもらえないだろうか?」

 

タキオンは何処からか出した謎の錠剤を出してきた。

まぁ、知ってたよ。

トレーナーになった頃、タキオンに目を付けられて最終的にモルモット兼被検体として、活躍することになったのだが。

 

「なんだこれ。今まで見た事ない…錠剤だね…?」

 

「ふっふっふ、まあ飲んでみてくれたまえ。味はりんご味にしているから飲みやすいとは思うけどね。」

 

渡された薬を飲むと…俺の髪の毛がなんか…伸びた?

 

「ほうほう、これは…」

 

「えっと、髪の毛なんか伸びただけなんだけど。これ、何?」

 

「これかい?これはね。「ウマ娘を惚れさせる薬」さ!」

 

「…「惚れ薬」って事だろ?」

 

「そうそう、この錠剤の効果はウマ娘が好まれる体型になり、独特のフェロモンを分泌する効果がある。ちなみに、1部のウマ娘にしか効かないため安心したまえ。効果は1日で終わるから頑張ってくれたま「トレーナー」!?ほうほう…」

 

タキオンが喋っていると後ろからドス黒いオーラが溢れ出していた。

後ろをギギギッと言う錆びた歯車が回る時になりそうな音を出しながら後ろを向くと、そこには、目のハイライトをトウカイテイオーと、タマモクロスが。

 

「ま、頑張ってくれたまえよ。」

 

「ちょ、「トレーナー?なんで僕以外のウマ娘と話してるのかな?」「トレーナー…?ウチ以外と話してるんや?」え?いや、仕方ないだろ。わざとじゃないんだし。」

 

「それでもダメだよ。トレーナー、僕以外を見るのは駄目、絶対にダメなんだよ。横にいるチビより、僕を見ててよね?」

 

「今回だけは許したる…でも、トレーナー、ダメやで?隣に居るメス〇キより、トレーナーウチを見ててや?」

 

は?

 

その日、俺はトレーニング場に流れた威圧の空気を暗い。

目が暗く、倒れたらしい。

周りのウマ娘達もものすごい気迫で、倒れ。

俺達が地獄と化したのは想像つくだろう。

 

あれ?テイオーって、あんな感じやっけ?

 

そんな疑問を思いながら2人に襟を捕まれ、連れて行かれた。解せぬ。

 

その後、2人と一緒に寝て、特にうまぴょい(深意味)されることも無く一日が終わったが、髪の毛は元に治ることは無かった。

 

 

なんでさ。

 



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番外編 「緋色」の夕焼けと「白い稲妻」

今回は不思議なトレーナーとタマモクロスのお話です

(シンデレラグレイ買っちまったからな...書きたくなるんよ....)


「此処がトレセン学園かぁ...よっしゃ!!!やってやるでぇ!!!」

 

本編から約1年前の事であった、桜が吹き荒れ、涼しげな風は走り出した彼女の灰色の髪を揺らした。

その日、「白い稲妻」が此処、トレセン学園に入学した日であった...

 

「久しぶりだな...トレセン学園...さてと、理事長の元へ行くか...」

 

そして、この作品の主人公である「頓宮時 緋彩」が復帰した年でもある。

高校生のようなイケメンな顔立ち、180を越える身長を持つ彼を見たウマ娘達は少しざわつく。

 

「『Eclipse first, the rest nowhere.(唯一抜きん出て並ぶ者無し)』....」

 

学園のモットーを、口に出すと彼は、手に持った一枚の手紙をパーカーのポケットに入れ歩き始めた

はみ出している手紙、そこに文字が見える

 

「雷鳴」

 

と。そんな文字がはみ出していた。

 


 

そんな、彼とタマモクロスが何故...コンビを組む事に成ることになったのか。

 

「復帰!!!うむ!!良く戻って来てくれた緋彩トレーナー!!!」

 

その日、復帰を伝えるために理事長室へ足を運んだ緋色。

 

「いえ、その...迷惑をかけてしまい申し訳ございません...と言っても...「仮」復帰ですけどね...」

 

「緋彩さん、あの事件は仕方ない事件だったんです...」

 

事件、緋彩は元々はシンボリルドルフのトレーナーだったのだがその事件(本編三話参照)を気にトレーナー活動を一時期禁止される事になったのだが、トレセン学園、URA、中央諮問委員会の願いで緋彩のトレーナー禁止年数を2年を1年に変え、そのもう1年はトレーナー活動をしてもいいが給料等が入らない物で、実質上のボランティアでありトレーナーの活動とは余り言えない物となっていた。

 

「うむ...、と、とりあえず...君にはシン「すみません、俺はもうアイツ(ルドルフ)のトレーナーに戻る気はありません」な!?」

 

そんな彼に理事長はシンボリルドルフのトレーナーとして復活させようとしたのだが彼は...断った。

 

「しかし...」「その代わり...明日の新入生の模擬レースを見て、気になる子が居なければ...復帰しましょう」

 

そうして、口論し、嫌々言うこと約二時間

その案は受託され彼はすぐさまバイトに向かうことにしたのであった。

 


 

「店長!!」

 

「お、来たか緋彩...さて、作るぞ」

 

タオルを頭に巻き、輪ゴムで後ろ髪を括る。

そして、手には油の入った容器。目の前にはネギやタコ、天かすなど沢山あった。

そう、彼は事件後、たこ焼き屋でバイトして何とか生活費を稼いで居たのであった。

 

彼が作るたこ焼きはこの町最高の美味しさと、呼ばれ

中はフワッとし、外は焦げない程度のパリパリ感を纏った究極のたこ焼き。

そんな彼が何時(いつ)もの様に作って居ると...

 

「店員さん、メガ大盛りたこ焼き2つ頼むでぇ!!」

 

赤、青が交互に巻かれたバンダナを着けたウマ娘の少女が注文してきた。

 

「ん...君、新入生か...、ようこそ。中央へ」

 

「お、何や?ウチの事分かるん?」

 

ジューと鳴り響くたこ焼きの音を聞きながら、彼は思っていた。

その身長の低さ、そして芦毛、だが彼が刮目したのはソコでは無く。

 

(この子...異様に筋肉が発達してる...、中距離・ダートら辺が適正か...)

 

彼は、前世の記憶を頼りにその肉体を解析する思考力とウマ娘の動きを再現する特殊な個性を持っており、その脳は業界を驚かせていた。

 

「ああ、君は初めて見るからね...名前は?」

 

その日が、運命の日であった。

 

「ウチは、「タマモクロス」って言うんや!」

 

名前を聞いた瞬間、唾を飲み込んだ。

彼は少しニヤケ顔になりそうだったが...何時もの顔を維持し、出来上がったたこ焼きを乗せていく。

 

「タマモクロス...覚えた。はい、メガ盛り2つ。」

 

「ん!!うっまぁぁ....何やこのたこ焼き!?初めて食ったで!?」

 

「だろ?、美味しかったらまた来てな。何時でも待っとるから」

 

「?」

 

そうして、彼女は不思議に思いながらも満面の笑みで帰って行った。

それと...彼は...

 

「店長」

 

「...見つかったか?」

 

「ああ...彼女なら...「俺の夢を叶えれる」」

 


 

「おお...トレーナーだらけやなぁ...」

 

次の日、ゼッケンを着けたウマ娘達はこの日を待ちわびていた。

この日はトレーナー達が新入生の動きを見て、スカウトをするのかを見極める大事な日。

その中で、一際目立つトレーナーが座っていた。

 

「あれ!生徒会長のトレーナーじゃない?」「あ、本当だ...もしかしてスカウトに来たのかな?」

 

緋色である。そして...

 

「で、アレか...」「はい、()()さん」

 

六平 銀次郎(むさか ぎんじろう)

結構年老いた古参トレーナーの一人で、ある時彼を救った人物でもある。

そんなトレーナーと彼は、目を光らせていた。

 

「芦毛は「走らない」、そう言われてるが...果たしてどうだろうな」

 

そう言っていると、ゲートに入っていくウマ娘達。中にはタマモクロスの姿が見える。

すると...タマモクロスの気迫が変わっていく。

 

「...雨が降るかもしれんな。」

 

その言葉は、実現しコースには稲妻が駆け抜けた。

地面はえぐれば、砂は空へ舞い上がる。

1600メートルのその道のりを意図も容易く走り出していた。

彼女の蒼い眼は...

 

「白い稲妻が降ったな。」

 

ゾクッとした感覚が彼を襲うが、それ以上に興奮を抑える事が出来ず、目を光らせていた。

ゴールした彼女の元へ行き彼は..

 

「俺と天辺取ってみいんか?」

 


 

「ま、そうして俺がタマにスカウトしたって訳さ。」

 

『へー』

 

「あ、でもそれ断られたんやけど...、たこ焼きの店員って知ってから色々と意気投合して、そっから彼女にオファーをもらったって訳さ。」

 

「そそ、ウチもあの時はビックリしたで...」

 

「すまんな...でも、楽しいやろ?」

 

「おん!、もちろんやで!!」

 

今日も今日とで、トレゼン学園は平和だったとさ。

 

(おしまい)




あとぉがき
投稿スピードが少し上がるってよ(一分)
あと、オチ考えれなかった、許して(KONAMI感)


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