インフィニット・ストラトス~蛇を宿した者~ (*.❀Mikagura✿.*)
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何度も消したり投稿したり繰り返して申し訳ないです!

作品の投稿はかなり不定期での投稿になると思われますが何とか完結まで持って行けるよう頑張ります!

そしてうp主はアニメしか知らない為後々原作を購入します!
(本当に申し訳ない)


主人公

 

ヨミ・ボーデヴィッヒ

 

 

性別

 男

 

髪型

膝下まで伸びたツインテール

 

髪色

薄い紫色

 

左が金、右が濃い赤色のオッドアイ

(左目の色が金色の為ヴォーダンオージェと間違われがち)

 

身長

 ラウラより少し小さい145cm

 

外見

 

眼帯有り

 

【挿絵表示】

 

 

眼帯無し

 

【挿絵表示】

 

 

私服

 

【挿絵表示】

 

 

好きな物

ラウラ、卵料理、蛇

 

嫌いな物

ラウラを害する者、蛇を虐める奴

 

個人的に使用するスキル

 

ピッキング(ラウラに甘えたいが為)

 

暗殺術(ラウラを護りたいが為)

 

我流銃剣術(我流で覚えた)

 

IS使用機体名

 世代不明機【ティアマト】

 全身装甲の三次移行機体

 機体には二対四枚の翼があり詠魅の尾を纏うようにして大きな

尾が付いているこれらは自らの意思できちんと動かせる

 装甲の頑丈さは異常な程高く余程のことがない限り破損する事は無くしかも、ISの母と言われる篠ノ之束にも解析不可能に近い機体となっている。

 それに加え、盗まれないように過剰とも言える防衛機能が備え付けてある。

色は紅と漆黒が混ざり禍々しい色になっている

見た目はもはや邪龍

 

武装名

 遠中距離武装【アジ・ダハーカ】

 通常ビット【壱之首】…24基

 ソードビット【弐之首】…12基

 シールドビット【参之首】…12基

 

通常ビット【壱之首】はフレキシブルが使用可能な為ある意味全方位弾幕としての使い道もあるが高火力な為下手に撃つと誤射をしてしまう。

【壱之首】は基本的に敵の撹乱を含めた囮にする事が多い

 

ソードビット【弐之首】は壱之首で撹乱をしてる際の隙を狙い攻撃させる。【弐之首】は多連撃が得意な武装でありそれなりの防衛にも使用できる武装である。

 

シールドビット【参之首】は味方への射撃等を防御する為の武装である。

【参之首】は一つ一つでシールドが張れるため実質12枚のシールドを張ることが可能。

応用として捕縛にも使用する事が出来る

 

 

中距離武装【ヨルムンガンド】

 形はバヨネット。

 弾丸はビームと実弾が撃てる。

 ビーム兵装の威力はレールガンより威力が多少強いくらい

 それに加えビーム兵装はフレキシブルが使用可能である

 実弾だと、散弾にもなり狙撃も出来る優れ物だが飛距離はライフルより劣る

 剣の形は刀に近い形状をしている

 ただし通常の刀よりはリーチが長い為少々扱い難い所がある

 この武装に関しては生身でも扱うことが可能

 

 

近距離武装【竜ノ鉤爪】

 両腕に常時装備されている鉤爪型の武装

 鉤爪は伸ばすことも出来るがリーチを多少伸ばす程度なのでどの道近付かなければならない。

 しかし、その分の威力は折り紙付き

 

単一仕様能力

 【夢幻想】

 IS操縦者を幻覚に落とし自らを含めた味方を隠す。

 攻撃を与えても幻覚が解けることは無いが幻覚だと認識されると解けてしまう。

 

 

待機状態

 右側の人差し指に付けている指輪型。

 本来は銃剣の姿をした待機状態だったがとある事がきっかけで待機状態が変化した。

 ヤマタノオロチと対になっている為二丁拳銃や二刀流としても使用可能

 戦闘になった場合は銃剣へと姿を変えるので戦闘も可能

 

 

 

 世代不明機【ヤマタノオロチ】

 ティアマトとは違い全身装甲では無い二次移行機体

 ヤマタノオロチは三次移行すると全身装甲になる。

 機体には尾があり機体の色は鮮やかな深緑となっている

 機体の頑丈さはティアマトに劣っているがそれなりに頑丈な方ではある

 ただし、ヤマタノオロチはティアマトとは違い火力が段違いに高い。

 ティアマトも火力は他の機体と比べかなり高火力なのだが

 ヤマタノオロチはその上を行く機体となっている。

 

 

武装名

 

遠距離武装【竜ノ羽衣】

 

 ヤマタノオロチの尾に装備されている追尾ミサイル80発を八段階に分けて発射していく。

 段階が上がる事に追尾性能及び速度等も上がっていく

 ミサイルが外れたとしてもそれを学習して行くので外す度に強くなっていく武装。

 それに加え、装備出来る追尾ミサイルは更に増えて行く為初見殺しである。最終的には一段階80発ずつ発射される事になる。

 

 追尾ミサイル最大装備可能数…640発

 

 

近距離武装【天叢雲之劒】

 

 ヤマタノオロチの腰に装備された一本の刀

 その効果は扱いが多少難しくなっている。

 しかしヤマタノオロチの単一仕様能力【八岐ノ大蛇】を使用する事によって本来の力を使用可能になる。

 

 解放前…雨を降らし姿を隠す又は水に光を反射し幻影を作る

 

 本来の力…水を操る

 

 

単一仕様能力

 

 【八岐ノ大蛇】

 八岐ノ大蛇は使用すると機体の背後から八つの首を持った武装が現れる。この武装こそがヤマタノオロチと言う機体の真骨頂でありその名前の由来でもある。

 そして、この八岐ノ大蛇を使用すると天叢雲之劒が本来の力で使用可能になる。

首は防御をしつつ砲撃などの数多の攻撃をする事が可能。

 

 

待機状態

左側の人差し指に付けている指輪型。

 本来は銃剣の姿をしていたがとある事がきっかけで待機状態が変化した。

 ティアマトとの対になっている為二丁拳銃や二刀流としても使用可能

 戦闘時には銃剣へと姿を変えるので戦闘も可能

 

 

 

第二世代機【スティル・ファリヴァール】

 打鉄とラファールリヴァイブを合わせたような機体。

 カラーはグレーと薄紫のシンプルなカラーリングとなっている

 その姿は打鉄やリヴァイブの面影は無くISと言うには小さな機体であり他の機体と同じく尾は生えていた。

 その為、他と比べると一段と性能は低いが 打鉄とリヴァイブの良いとこ取りをした機体の為それなりに戦える機体となっている。ファリヴァールはオールラウンダーな機体にはなって居るが特に得意なのは近距離、中距離である為。武装は近、中距離の物が多い。武装は既に既存しているリヴァイブと打鉄の装備をバススロットに大量に入っている為弾切れは滅多な事でないと起こさない

 

 

待機状態

 手首に付けたミサンガ型

ラウラの髪色である銀、ヨミの髪色である薄紫の二色になっている。

他の3機も大事にしているがこの機体は特に大切にしている為ミサンガとなっている。この機体はラウラは知らないがヨミにとってはとても思い入れのある機体となっている為常に整備している

 

 

 

 世代不明機【ツキヨミ】

 ヨミの願いに答えたティアマトとヤマタノオロチが合わさった機体

 カラーリングは赤黒い禍々しい色の装甲の上に鮮やかな深緑の装甲が合わさっているというなんとも不思議なカラーリングとなっている。その見た目は全身装甲のティアマトにヤマタノオロチを纏わせたようにも見えるらしい。それに加え防御はティアマト以上火力もヤマタノオロチ以上となっている為あまり起動する事は出来ない。

 起動した後はティアマトとヤマタノオロチと別のISとして待機状態になるそのためヨミの四機目の専用機となる

 そして、【ツキヨミ】はティアマトとヤマタノオロチの武装全てを使用出来る事に加え武装が1つ追加される。

 

 

武装名

 近中距離武装【ティア&オロチ】

 この武装は待機状態のティアマト、ヤマタノオロチがIS武装として変化したもの。

 ティアはフレキシブルに加え実弾追尾、オロチは発砲した弾が八つに割れ追尾するという機体をそのまま武器にしたかのような性能になっている

 

 

単一仕様能力

 

 【蛇竜乱舞】

 これはティアマトとヤマタノオロチの単一仕様能力を同時仕様出来るというぶっ壊れ能力であるのに加え機体の速度が上がり周りから見れば瞬間移動のようにも見えるらしい

 

 

待機状態

 通常のアクセサリーの形をした指輪

 淡い金色に輝いておりヨミはそれを薬指に付けている

 

 

 

詳細

非人道的な実験に使用する試験管ベビーとして産まれる

その後の実験は蛇と人間を合わせ人工的な龍を作るという実験だった。

実験の際身体の一部には鱗が現れ蛇の尾らしき物が生えた

外見を見たものからは人型をした龍の子供だと言う話である

その後、シュヴァルツェ・ハーゼに引き取られる事となり軍人ではないがラウラの弟として訓練に時折参加する事になる。

その為、織斑千冬との面識も多少あり指導を受ける事もしばしあったりした。

本人はラウラを守る為に銃剣の扱いを我流で覚える

IS適正もある事が分かりラウラを追ってIS学園へと入学する事になる

【挿絵表示】

 



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第一章
プロローグ


貴方のお傍に!這いよる混沌mikaguraでっす!

はい。すみませんでした…

という事でとりあえずプロローグになります。


 私は──誰なのだろう。

 

 僕は―何なのだろう。

 

 そして、()は目を開けた。

 

 瞳を開けた先には何人もの人が居た。

 私はその人達に触れようとして何かに阻まれた。

 私の目の前には何か透明な壁がある。これは何? 

 そう考えていると、何人も居る人達の中から一人

 私に話し掛けてきた

 

「今迄の試験管ベビーと髪色が違う? 何故だ?」

 

 否、話し掛けてきたのでは無く私の身体を調べているだけだった。

 私は、何か気持ちが悪かった。この人に見られる事が気持ち悪かったのだ。

 

「被検体No.0それが君だ。だけど、君は失敗作だよ。なんせ、女では無く男として産まれて来てしまったんだから」

 

 男で産まれた事が駄目な事? どうして? わからない。

 そして、私は被検体No.0……それが私の名前? 

 

「ろういて?」(どうして?)

 

 私は、喋る事が出来なかった。

 きちんと言葉を発する事が出来なかった。

 私は、何も出来ない人形だった。

 

「ふむ……言語機能にも問題ありか……これじゃあ使い物にもならないね……それじゃあ、すぐにでも処分を……」

 

「博士、少しお待ちを」

 

 別の人が、この人に話し掛けてきた。

 私は、処分されると聞いてもうどうでも良くなっていたけど

 これで生きれるなら生きたいと思えた。

 けれど、別の人から発せられた言葉は非情にも被検体No.0を絶望へと叩き落とした

 

「被検体No.0は私の実験のモルモットとしてお譲り願えませんでしょうか」

 

 私は、そっか、人の手によって作られた人間……

 それなら戸籍も何も無い。

 だから、モルモットなんだ……そっか

 私は、どうなっちゃうんだろ

 

「貴方の実験? あぁ、あれね。人間……と言っても試験管ベビーだけどまあ、人間を使った実験はしてなかったからね。いいわよ? この子なら死んでも問題はないでしょうし。それ以前に失敗作だもの。失敗作でも使えるなら使いなさい?」

 

 失敗作……失敗作かぁ。

 それってこの髪と私が男だからだよね……

 生きたかったなぁ……

 

「ありがとうございます。それでは早速この子を貰って行きますね?」

 

「えぇ、さっさと連れていきなさい。私は次の実験があるからあと、その子の事はここに連れて来ないでよ?」

 

 私は、既にだいぶ嫌われたみたい

 んーん、違うね。私が産まれて来たからイケナイんだったよね。

 私は、次の実験のモルモットなんだから好かれてるなんて

 そんな事有り得ないのにね。

 

「わかっていますよ。それでは、行きますよ。被検体No.0、私の後に付いてきてくださいね。私は早く君を使って私の実験をしたいんだからほら、早くしてください!」

 

 私は、その人に頷き。その人の後を追った。

 

「着きましたよ。ここが私の研究室です。ほら、早く来てください? これからすぐに人体実験をするんですから!」

 

 そして、付いた先は数多の蛇がそこに居た。

 人体実験、その言葉を聞いた時私は怖くなった。

 正確には本能的に感じ取ったのだ。危険だと。

 早く逃げるべきだと。

 しかし、今の私には逆らう事等出来るはずも無かった

 

「いい子してるんですよ? 今から人体実験をしますからね? あぁ、そういえば、実験の説明をしていませんでしたね。私のしている実験はですね? 人工的に龍を作り上げると言う実験なのですよ! その為には蛇を使用しなくてはならなくて大変なんですよ? そして、ようやく人間の素体! つまり君ですよ! ようやく手に入ったんですから死なないで下さいよ? アハハハハハッいやぁ、楽しみですよほんとに色々な蛇のDNAを貴方に組み込んで行きますからねぇ。さぁ、楽しい楽しい実験の始まりですよ。それでは、君は寝ていて下さいね。普通の麻酔だと効かなくて煩くなりそうなので三ヶ月は寝ていて貰いますよ? アハハッそれでは、おやすみなさい被検体No.0次に起きた時は肉体は龍になっていると良いですね? フフフッアハハハハハッ」

 

 そして、私の意識は深い深い眠りへと沈んで行った。

 次に私が起きるのは三ヶ月後となる。

 本来ならばただ眠るだけだった。

 しかし、被検体No.0の精神は深層意識まで潜り込んだ為に身体は眠って居るのに深層意識内で起きているという出来事がおきた

 これは、被検体No.0だからこそ出来た事であった為に本人以外には誰もわからなかったそして、私は考える事にした起きるまでの長い時間を考える事にしたのだ

 

 三ヶ月の間私はあの人に身体を弄られる。

 自分の身体をモルモットとして龍へと作り替える為に。

 それがあの人の実験だから。

 それが私が生き残る唯一の道だから。

 失敗作として処分される所をモルモットだとしても少しは命が伸びたその事には多少は感謝している。

 ただ、またすぐに眠ることになるとは思っていなかったけれど起きた時、私の身体はどうなって居るんだろう。

 でも、ちゃんと喋れたら良いな……

 

 そうして、私は深層意識の中で独り言を呟いて居た。

 しかし、しばらく経って色々な意識がなだれ込んできた。

 

 何ッこれ……

 色々な意識が……何かが流れ込んで来る……

 嫌だ、来ないで! 来ないでよ! 

 入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るな入って来るなハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナハイッテクルナ

繝上う繝? ユ譚・繧九↑繧。繧。繧。!!!!

 

バキン─ッ

 

 

 ────────―

 

 

 入ってくる意識の多さに私は被検体No.0の意識は壊れた

 しかし、その中で被検体No.0は生きている。

 意識は壊れても生きている

 ただし、それはもう被検体No.0では無く被検体No.0だった者の意識。

 この意識はもはや被検体No.0であり被検体No.0では無いのだそれは、数多の蛇達の意識。

 私の意識は被検体No.0と蛇達の意識で出来上がった被検体No.0であり蛇達でもある別の存在の何かという事

 そう、この実験は被検体No.0の意識は必ず壊れる事になっていた。

 被検体No.0の意識が壊れた後に新たな意識が産まれ別の生命へと生まれ変わるそれこそがこの実験の狙いでもあった。

 意識が壊れる事で肉体の変化させ作り替える結果として実験は成功した。はずだった。

 そして、私は目覚めた。

 

「やぁ、被検体No.0。目が覚めたかい? 実験は成功……した訳無いよ。君は何処まで行っても失敗作だね! あぁ、君はなんの事だって感じだよね? 見てご覧よ、君の醜い身体をね」

 

 醜い身体……どういうこ……と……

 何……これ、人? 蛇? 違う、私は何? 

 

「わかったかい? 君は龍にすらなれなかったまあ、人型の竜の子供と言われればそう見えるかも知れないが失敗だよ。君は、人間でも蛇でもましてや龍でもない。ただの失敗作だ。まあ、でも、龍の特徴である牙、鱗、尾は君の身体に出てきた。それでは中途半端なんだよ。それに加えて瞳の色はオッドアイと来た。これを失敗作と言わずなんて言うよ? しかも、そのオッドアイの片目がヴォーダンオージェの色と酷似している。本当に君は歴代最悪の失敗作だ。全く、君は直ぐに処分するからね。失敗作をいつまでも置いとく訳にも行かないからさ。あぁ、そうだ処分するまでと言っても私はその瞳を視界に入れたくはないからね金色の瞳の方には眼帯を付けさせて貰うよ」

 

 処分……

 ここまで来て私は死ぬの? 

 嫌だ、死にたく無い……

 逃げたいけど逃げられ無い……

 

「逃げようだなんて思わない事だよ。君は処分されるまでの間ここに居れるだけなんだから」

 

 その時だった研究所の警報がビーッビーッとなり始めた。

 あの人は、慌てな様子で部屋から走って出ていった。

 この隙に逃げれば良いと思ったけど私の手足には枷をつけられているため逃げる事も叶わなかった。

 そんな時に研究所があの人が弾けた何かの爆発音と一緒に研究所事吹き飛んだのだ。

 私は、何とか巻き込まれないように自分の尾で自分の身体を守った。

 

「なんで……いきなり爆発……」

 

 聞いた事の無い声が聞こえた。

 しかし、周りには誰も居ない。

 

「あ……私の声。喋れてる……」

 

 聞いた事が無い声は自分の声だった。

 私は驚きつつも自分の声で喋れる事がとても嬉しく思っていた

 そして、先の爆発で枷が壊れて居た為研究所から抜け出す事も出来る。

 私は、只々泣いた。

 死ぬ運命だった自分の命が生きれると知って。

 声が枯れるまで泣いた。

 

「うぅ……ひっぐ……生きて良いんだよね」

 

 そうして、私は研究所から脱出した。したんだが―

 

「ここはどこですか……いや、うん。良く良く考えたら私、産まれてから一度も研究所から出た事ないし……しかもこの姿だと絶対捕まるよね……どうしよう……」

 

 私は、自分の中に入ってきたこの近くで生きていたであろう蛇達の意識を使って歩いて行く事にした。

 

 そうして、森の中を迷って迷って彷徨い続けて時には人間に見つかり捕まりそうになったり。

 時には川へ落ちて流されたりしながらここがドイツというのはわかったがドイツの何処なのかは分からなかった。

 

「この身体になってから全然お腹が空かない……まあ、良いかな? それじゃ探そっかな」

 

 そして、研究所を脱出して約二年ドイツでは尾の生えた謎のUMA現るとニュースになっておりそれと同時に第2回モンドグロッソのニュースも流れていた事を私は知る術は無かった。

 

 そのニュースが流れた数週間後──

 私は、軍人らしき人物に捕まって居た。

 

 




んー、第1話以降は投稿が、カナーリ遅くなりますのでご了承下さいませ。


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第一話

はいどうも!mikaguraでっす!
という事で。プロローグに引き続きの投稿になるのですが…
えー、この話のあとからは全然書けて居ないのです…
その為に、投稿はかなり遅くなりますがお許しください!

あ、タグに不定期投稿って入れるの忘れてましたね…


「おい、お前。お前は一体なんだ?」

 

 一体なんだと言われても私にも分かりはしない。

 わかっているのは被検体No.0という識別のみ

 これを答えればいいのか分からず考えて居たその時だった。

 ちなみに何故こんな事になったかと言うと私が軍の敷地内に入ってしまったらしく偶々警備していた軍人さんに見つかってしまったのです。

 

「おい! お前は一体なんだと聞いているんだ! さっさっと答えろ!」

 

 相手は怒鳴って来て私は驚いて泣きそうになってしまっていた。しかし、泣きそうになって居ると扉から別の人が入ってきた。

 

「きょ、教官!」

 

「お前は何をしてるんだ……馬鹿者!」

 

 私は唖然としていた。先程私に怒鳴りつけた人を叱って居るこの女の人は誰だろうと考えて結局わからず眺めて居たのに気付いたのか、その女の人は私に話し掛けてきた。

 

「ふむ、ニュースで観た尾の生えた謎のUMAとはお前だな?」

 

 UMA? と私は頭を傾げ考える。

 尾の生えた謎のUMA……うん。特徴的に私だね……

 でも、ニュース? ニュースに出るほどだったの? 

 いや、それはそっか。逃げ回ってる間人に見つかったりしてたし。そしたら、軍人さんに捕まっちゃったんだもんね……

 

「それは……多分私の事だと思う」

 

「そうか、それで名前を聞いても良いか?」

 

「名前……私は被検体No.0それが私の名前」

 

 そうして私は自らの名前を伝えた。だが、それを聞いてきた女の人も怒鳴ってきた軍人さんも驚いて居た。

 

「お前は、それが名前だと言うのか?」

 

 怒鳴って来た軍人さんは信じられないとでも言いそうな顔で私に尋ねて来たが私はそれに対してそれが私の名前としか言えなかった。そして、その軍人さんはすまなかったと一言言って俯き黙ってしまった。

 

「被検体No.0……そうか、お前は二年前程に爆発事故のあった研究所の被検体だな?」

 

 私は、それを言われて驚いていた。だって、私の存在を知ってる人が居るとは思わなかったから。私はその事を知ってるのなら隠す必要も無いと思い自分の事を話し出した。

 

「貴方が言った通り……私は二年前、あの研究所で産まれた試験管ベビーであり失敗作そして、失敗作として別の実験のモルモットにされ中途半端な実験結果を残した実験体それが私」

 

 女の人は話された事が想像以上だったのか目を見開き驚いていた。それは驚くだろう。なんせ私は2度も失敗作とされたのだから。

 

「大変だったな……本当に良く、生きていた」

 

 そう答えたのは女の人では無く私の事を怒鳴った軍人さんだった。私は何が起きたのかさっぱりわからなかった。

 だって、その人は私の事を抱き締めて居たから。

 何故、こんな私を抱くのかわからなかった。

 

「どうして私を抱き締めてるの?」

 

「どうしても何も無い! お前は自分を道具にされたのだぞ!」

 

「そうだ、お前はその研究所の奴らに道具にされていた。それでも研究所から抜け出してからの二年良く生きたな。これからはここに住めば良いだろう」

 

「良いの? 私みたいな醜いのが居て」

 

 私はここに住めば良いだろうと言われてつい反射的にそう答えてしまっていた。そう、言った後だった。私はそれを理解するまで多少時間が掛かった。なんせ、その女の人に頬を叩かれたのだ。

 

「馬鹿な事を言うな。お前の何処が醜いと言うんだ。それに女の子なんだ。もっと甘えればいい。私達はその程度の事等気にはせん」

 

「教官の言う通りだ。我々はその程度気にはしない。だから、遠慮する事もないぞ!」

 

 女の人も軍人さんも研究所に居た人達とは全く違かった。

 ただ、私は1つ引っかかっている事があった。

 だから、それを女の人と軍人さんに聞いてみた。

 

「あの、女の子って誰が?」

 

「お前以外に誰が居る?」

 

「あぁ、そうだ、小娘は小娘らしくしていろ」

 

 あぁ、この二人は私の外見を見て女の子と判断したらしい。

 でも、ごめんなさい。私男なんです。そんな訳で私は訂正しようと話し掛けた。

 

「私、女の子じゃないですよ?」

 

「「は?」」

 

「ですから、私は男です。女の子じゃありません」

 

「「……」」

 

 二人は顔を見合わせて頷きまた私を見てから……

 

「「はあぁぁぁ?!」」

 

 と、大声で叫び驚いて居た。

 

「お前、その容姿で男なのか……」

 

「えぇ、まあ……それもあって失敗作なんですけど……」

 

「そういう事か……まあ、確かに男ではISは動かせんからな……」

 

 何故か二人はため息を着いていたが私にはそれよりも気になる事があった。

 

「IS?」

 

「まあ、今まで逃げ回ってたんだISを知らんくても仕方あるまい。とりあえず、ISの事は後で説明する」

 

「わかった……」

 

 とりあえず、後で説明してもらえるみたいだから気にしないでおくとする。そして、もうひとつ重要な事

 

「今更だけど、名前……教えて?」

 

「あ、あぁ、済まないすっかり忘れていた。私は織斑千冬だ」

 

「織斑千冬……ん、覚えた」

 

「私はラウラ。ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「ん……ラウラね。わかった。二人共これからよろしく?」

 

「「あぁ、よろしく頼む」」

 

 なんか、こういうのって良いな。

 姉とかが居たらラウラみたいな感じかな? 

 どうなんだろわかんないや。

 

「そういえば、お前は今日からここに住むんだ名前が無いと困るな」

 

「教官。それならば、私が面倒を見ますので私の弟という事には出来ませんか?」

 

 その発言に驚いて居る合間に話は私を置いてどんどん進んでいく。

 

「珍しい事を言うなラウラ。どうしたんだ?」

 

「いえ、何故かはわかりませんが放っておけなくてですね……」

 

「ラウラ、それが弟という物だ……私が前に一夏の話をしただろう?」

 

「え、えぇ、それがどうかなさいましたか?」

 

「お前が感じているのは私が一夏に感じている物と同じだ」

 

「なっ?! そうだったのですか……これが……誰かを思う気持ちという物……」

 

「そうだ、まあ、それだけではないかも知れんがな」

 

「とりあえず、あいつの名前だ」

 

 うん。それは良いんだけど。私を放置している間に何があった……

 ラウラの私を見る目が凄い慈愛に満ちてるというかなんというかなんか優しい目になってるんですけど。

 千冬さん。何したの……

 

「お前は今日から私の弟だ! これは決定事項だ。異論は認めん!」

 

 待って、なんでそうなった?! 

 あ、ダメだ。私の事完全に弟として見る目になってる……

 千冬さんは……いや、なんで貴方は貴方で笑ってるんですか……

 まあ、いっか……

 

「とにかくだ、お前の名前を決める。一応、考えついては居るが」

 

 考え付くの早くないですか千冬さん? もしかして名付けたくてずっと黙って考えてらしたんですか? 

 

「教官、私の弟にどのような名を付けて頂けるのですか?」

 

「それなら、ヨミというのはどうだ?」

 

「ヨミ……うん。それが良い」

 

「ヨミか、そうかそうか。今日からお前はヨミ・ボーデヴィッヒだ!」

 

 こうして、私。被検体No.0は、ヨミ・ボーデヴィッヒと生まれ変わった。

 そして、この日ラウラが所属している軍の皆さんにかなり驚かれる事になり次の日からラウラ達と一緒に訓練も受けることとなった。

 

 

 そうして、千冬さんとラウラ姉さんに名前を付けてもらってから数日が経過した。

 私ヨミ・ボーデヴィッヒはラウラ姉さんに絶賛甘やかされております。

 うん。なんでこうなったのですかね。

 軍人としてのラウラ姉さんの顔ではなくなり姉としてのラウラ姉さんがここには居ます。

 いやね? なんだろ、うん。ラウラ姉さん可愛い……

 だってさ……普段はキリッとしてるのに今はこうなんだろ微笑んでるって言うの? わからないけどすっごく愛おしいんですが……

 とりあえず、話をしないとずっと甘えてしまう……

 

「あの、ラウラ姉さん?」

 

「ん? ヨミどうしたんだ?」

 

「ココ最近になってからなんだけどね? なんか、うさ耳付けた人が追いかけて来る夢を見るんだよね……」

 

「うさ耳? あぁ、うさぎ耳の事か。それでそれを付けた人が、追いかけて来る夢か……なんとも不思議な夢だな……」

 

「それは私も思ったんだけどなんか嫌な予感がするんだよね……」

 

「ふむ、それなら後で教官に掛け合ってみよう」

 

「ありがとう、ラウラ姉さん」

 

 とりあえず、言っておくべき事は言ったはず。

 というかなんであの夢を言わなきゃって思ったんだろ? 

 よく分からないけどまあ、良いかな……

 尻尾も大分自由自在に使えるようになったし。

 それから、仲良くなった人達も居る。

 クラリッサさんにネーナさんファルケさんにマチルダさんとイヨさんの5人と仲良くなった。

 

「ラウラ姉さん、そろそろ訓練の時間じゃない?」

 

「む……そうだな。なら、訓練後にヨミを抱き締めるとしよう」

 

「んーじゃあ、訓練頑張ったら何か言う事聞いてあげるよラウラ姉さん」

 

「何?! それは本当だな? なら、今日の訓練は何時もより本気でやらんとな」

 

「私が言う事聞くくらいでそんなに?」

 

「何を言うか……こんな時じゃないとしてくれないような事を頼むに決まって居るだろう?」

 

「そう来るのね……ラウラ姉さん言っておくけど私が出来る範囲だからね?」

 

「あぁ、わかっている。ふふ……今からの訓練が楽しみだ」

 

 あ、ダメだこれ……

 と言っても千冬さんもあと少しで日本に帰っちゃうんだよね

 寂しくなるなぁ。あ……良く良く考えたらラウラ姉さんIS学園に行く事になるんじゃ……

 え、やだ……姉さんと離れるとか何それ拷問ですか? 

 はぁ……私がは男だから、ISは動かせないだろうし……

 動かせればラウラ姉さんと一緒に居れるのになぁ……

 

「私も訓練に行こっかな……」

 

 そんな事を考えて訓練に向かったラウラの後を追っていった

 

「あ、千冬さんだ」

 

「ん? あぁ、ヨミか。私に何か用か?」

 

「いえ、ラウラ姉さんから聞いてるとは思うんですけど夢でうさ耳付けた人が追いかけて来る夢を最近よく見まして……ただの夢なら気にしないんですけどなんか嫌な予感がして……」

 

「うさ耳を付けた人? あぁ、今朝方ラウラが言っていた件か。その事に関しては少し思い当たる節があるからな私がどうにかしておく」

 

「すみません。ありがとうございます」

 

「気にするな」

 

「千冬さん、また明日」

 

「あぁ、また明日」

 

 ふぅ、千冬さんにも報告はしたからこれで大丈夫かな。

 これでどうなるって訳じゃないだろうけど。

 あ、訓練終わってる……

 私も早く覚えないとなぁ銃剣術……

 よし、誰も見てないし練習しよっと

 

「ん? あれは……ヨミか?」

 

 この時見られて居た事を私は気付いて居なかった

 

「ここら辺で良いかな」

 

 私は左右の太腿にあるホルスターから銃剣を取り出した勢いで二丁の銃剣を上空へと投げた。

 そして、銃剣が空中にある内に腰のホルスターに入っているナイフを取り出し模型に投げ付け落ちて来た銃剣を掴みそのまま射撃

 射撃した後は尻尾をバネにして跳躍し射撃しつつ模型の後ろへと着地し最後は尻尾で模型の首をへし折った。

 

「ふぅ……尻尾をバネにするのは少しキツイかな……今の体重だから出来る事だしなぁ……尻尾をもっと鍛えないとダメかな……あ、ナイフ回収しなきゃ」

 

「ヨミ……私達に隠れて何をしている?」

 

「ら、ラウラ姉さん……えっとあの、自主訓練……です」

 

「自主訓練にしてはそれなりに危険なやり方をしていたようだが?」

 

「うぐっ、だって……私はISを操縦出来ないから……ISを操縦出来ない分それなりに戦えるようにしようと思って……」

 

「そうだったのか……私は訓練するなとは言わん。だが、せめて私達と一緒にしてくれ……たまにお前が居ない時何故か不安になるんだ」

 

「わかったよ……ラウラ姉さん。これからは、隠れてやろうとはしないよ」

 

「今朝約束した事を忘れたとは言わせんからな?」

 

「忘れてないよ。ラウラ姉さん、帰ろっか」

 

「そうだな、一緒に帰るとしよう」

 

 そうして、ラウラ姉さんと一緒に宿舎へ帰って居た所を千冬さんに見つかり二人揃って叱られ部屋に戻った後、お互いに笑ってしまった。

 そして、その晩はラウラ姉さんとの約束という事で一緒に寝ることになった。

 私は、とても幸せだった。研究所に居た頃よりも幸せ過ぎてもう、ラウラ姉さん達なくしては過ごして行けないくらいには幸せだと感じていた。

 

 そして、夜は明ける。

 

「ん……っと、いけないいけない。ラウラ姉さんを起こさなきゃ……ってあれ? ラウラ姉さんが居ない? どこに行ったんだろ。他のみんなも居ない……千冬さんも居ないし……どう言う事? あれは、電話?」

 

 pururururu―pururu―

 

「電話が掛かってきたけど……まさか千冬さんかラウラ姉さん? だとしたら早く出なきゃ……良し、もしも「もすもすひねもす〜やぁやぁやぁ皆のアイドル篠ノ之束さんだよぉ〜」しって、え?」

 

「うんうん、まあ、驚くよね〜というか、なんで篠ノ之束博士が? とか思ってない? それはねそれはね? 君の事が気になってたからなんだよね〜。だって、あの研究所のデータをハッキングして覗いて見たらまさかのまさかで被検体が居たんだもん束さんもびっくりだよ〜」

 

「それで……私になんの用ですか? というか他のみんなをラウラ姉さんを返して下さい」

 

「それは大丈夫だよ〜というか、その事は唯の勘違いかなぁ他のみんなは森の中へ訓練に行ってるんだよ。流石に君の事は連れて行けなかったみたいだから置き手紙があったはずだよ?」

 

「置き手紙? あ……本当だ。篠ノ之博士はやとちりをしてしまいすみません。それで、何故私に?」

 

「うんうん、良いよ〜。それで本題なんだけどね。君にねISコアをプレゼントしちゃおうかなぁって思ってね! ああ、プレゼントするって言ってもまだだから大丈夫だよ〜」

 

「いや、え? ISコアをプレゼント? ちょ、どう言う事?」

 

「うんとね〜今教えてあげても良いんだけどそれだとつまらないからいつか教えてあげるね〜それじゃあ、まったね〜」

 

「き、切られた……って、メール? 携帯をプレゼントって……しかも束さんお手製と来た……色々凄すぎる……とりあえず、その時が来るまで待つとしてラウラ姉さんが帰って来るのを待とうかな……」

 

 そして、ラウラ姉さん達が森から帰って来るのを昼食を作りながら待って居たら割とすぐにラウラ姉さん達は帰って来て皆で料理をする事になった。

 その後、私は千冬さんに今日あった事を伝え午後の訓練に励む事にした。

 

 

 その出来事から一月後に千冬さんは日本へと帰国しラウラ姉さん達と一緒に私はシュヴァルツェ・ハーゼで数年を過ごした。

 流れが早い? 気にしちゃダメだよ。

 ちなみに、ラウラ姉さんが少佐になってたのには驚いた。

 けど更に驚いたのはシュヴァルツェ・ハーゼの隊長になってた事だよ。

 まあ、私は軍関連の事はあまり聞かないから知らなくても仕方ないとラウラ姉さんに言われた。

 私は唖然としてしまったのが日本で男性がISを動かしたという情報が流れてきた時だった。

 そのおかげで、2人目の男性操縦者を出そうと各国が躍起になってIS適正検査をし始める事になり勿論私もやる事にはなったけれど私は外見が人とは異なる為私一人だけ別の隔離された場所でIS適正検査をする事になった。

 

 結果としては普通に動かせてしまった。

 適正もS以上となっており自分でも驚いた。そりゃ驚きますよ……

 その検査が、終わったのを見計らったかのように私の自室にはISコアが三つと手紙が置いてありその手紙は思った通り篠ノ之束博士からだった。

 手紙にはこう綴られていた

 

『もすもすひねもす〜皆のアイドル篠ノ之束さんだよ〜やぁやぁやぁ久しぶりだねぇ何年ぶりかな? まあ、そんな事は置いておいて以前電話で話した約束通りISコアのプレゼントだよ〜特別にISコアは三つもプレゼント! まあ、機体に関しては自分で組んでね〜というか、正直君なら普通に組み上げられそうなんだよね前にハッキングして研究所の資料を読んだって言ったよね? その時に見た資料によると束さんと並ぶかそれ以上の頭脳になってるらしいんだよね〜最初、試験管ベビーとして産まれた時喋れなかったのに龍化実験で喋れるようになってたのはそのおかげみたいだよ。とにかく、君はISを組み上げてその後にIS学園に入る事になると思うから頑張ってね〜それじゃ、待ったね〜

 

 ps君の事はみーくんと呼ばせてもらうね! 束さんの事は束さんって呼んでね〜』

 

 と綴られていた。

 IS学園に入る事になると書かれて居た為私は急いで自身のISを二機組み上げた。その機体の名は【ティアマト】と【ヤマタノオロチ】、【スティル・ファリヴァール】の三機だ最初の二機は正直無我夢中で組んでいた事もあって良く覚えていなかったがファリヴァールは何とか覚えていた。そして、機体には何一つ問題は無かった。

 問題と言えば待機状態が二機共銃剣だと言う事だ……

 ファリヴァールはミサンガになっている為特に問題は無い。

 私は仕方なく待機状態にした二機を左右の太腿に付けているホルスターへとしまい眠りに着いた。

 そして、日本へと渡る日が来た。

 ラウラ姉さんは私が唯見送りに来ただけだと思っており私がIS学園に行くなど思っても居ないだろう。

 ちなみに、私はラウラ姉さんと一便だけズラしている。

 何故か? 単純に一緒の便に乗れなかったというだけです。

 

 そして、今日。

 私は今千冬さん、もとい織斑先生と1年1組へと向かっている。

 

「ボーデヴィッヒ弟、ドイツでは元気にしていたか?」

 

「えぇ、とても元気にしていましたよ。織斑先生は如何でした?」

 

「私の方はまあ、色々な」

 

「あぁ……弟君の事ですか……」

 

「まあな、だがそれなりに楽しんでは居るぞ」

 

「それは良かったです」

 

「む、着いたな。それではドアの前で待っていてくれ」

 

「わかりました。織斑先生」

 

 1年1組の前に居ることでドキドキしている訳ではなく教室内にラウラ姉さんが居るということで緊張している。

 緊張をほぐそうと教室内の会話を聞いてみる。

 

『諸君、おはよう』

 

『おはようございます!』

 

『今日は転入生を紹介する!』

 

『昨日に続き今日も?』

 

『静かにしろ! 全く、どうしてこう騒がしいんだ……入って来ていいぞ!』

 

 さて、呼ばれましたし行きますかね。

 そうして、扉を開け私は教室内へと入った。

 ふふ、私を見たラウラ姉さん思いっきり目を見開いてますね。

 おっと、自己紹介しますか

 

「ヨミ・ボーデヴィッヒです」

 

「姉弟揃ってまともに自己紹介出来んのか馬鹿者」

 

「あいたっ……織斑先生、痛いです」

 

「え〜っと、という訳で新しくクラスメイトになったヨミさんと皆さん仲良くして下さいね?」

 

「あぁ、山田先生もお前達も勘違いしているようだから教えるがボーデヴィッヒ弟は男だぞ」

 

「え?」

 

「「えぇぇぇぇぇ?!」」

 

「改めて、ヨミ・ボーデヴィッヒです。男です」

 

 そう、言い終わった直後だった。

 

「「きゃぁぁぁぁ!!」」

 

「男の娘よ! 織斑君とは違って可愛い系の男の娘よ!」

 

「あんなに可愛い子と一緒のクラスになれるなんて織斑君やデュノア君と一緒のクラスってだけでも凄いのに三人目よ! もう、運を使い果たしたんじゃないかしら!」

 

「というか、この子女装男子よ! 可愛いじゃない!」

 

 な、なんだこれは……なんなんだ一体……

 私はラウラ姉さんに助けを求めたがラウラ姉さんは驚きで固まったままだった……

 それならある意味チャンスではと思い私は……

 

「ラウラ姉さぁぁぁん!」

 

「ヨミ?! ど、どうしてお前がIS学園に来ているんだ?!」

 

 思いっきり抱き着いた。

 

「やはりこうなったか……」

 

 織斑先生は私がこうなる事を知っていたようです。

 

「実はですねラウラ姉さん。私、IS動かせちゃいました」

 

「ここに来たということはそういう事なんだろうな……」

 

 私はラウラ姉さんと楽しい会話を楽しんで居たんですが織斑一夏に声を掛けられました。

 

「な、なぁ、お前は男なんだよな?」

 

「えぇ、そうですが何か?」

 

「じゃあ、なんで女子の制服を着てんだよ……」

 

「別に私の勝手ですよね? それに私は事情があって女子制服を着ることになっているのです」

 

「事情? 事情ってなんだ?」

 

「言えるわけないじゃないですか」

 

「同じ男なんだから教えてくれたって良いじゃないか!」

 

 いや、同じ男だから教えて貰えるって何故思ったし……

 そもそも事情を知ってなんになるんだ? 

 

「織斑一夏、それ以上は辞めろ。それ以上追求するならば私はお前を許さん」

 

「ラウラ姉さん……大丈夫だよ。私は平気だから」

 

「そうか……ヨミがそう言うなら大丈夫なんだろう……」

 

 ラウラ姉さん、私に対してイエスマンになっちゃってない? 

 私、色々心配だよ? いや、信じてくれるのは嬉しいけどね? 

 

「織斑、ボーデヴィッヒ弟に関する事を追求しようとするな! お前にも知られたくない事位あるだろう! それがボーデヴィッヒ弟にとっては女装している理由だ! 良いな!」

 

「わかりました……悪かったな。ヨミ」

 

「そんなに気にしてないから良いよ。織斑」

 

 しれっと名前で呼ばないで欲しいなぁ……私を名前で呼ぶのは千冬さんとかラウラ姉さんとかまあ、増えるだろうけど今はそれくらいで十分なんだけど。ましてや初対面でいきなり名乗らずまあ、名前知ってるけどそれでも名乗るのは常識ではないの? それになんか言ってきたし私の中での彼の好感度? マイナスに決まってます。と言うか織斑と言い合ってる時凄い視線感じてちらっと見たけど束さんの妹さんなんですがあぁ……すげぇヤダ

 

「あぁ、ボーデヴィッヒ弟! お前の席はボーデヴィッヒ姉の隣だ」

 

 私の席はラウラ姉さんの隣のようです。やりましたね。

 私は、機嫌良くラウラ姉さんの隣に座り授業が開始されると思って居たらISを使った授業らしく私はアリーナへ向かう為教室の窓から飛び降りた。場所は事前に把握済みだったから余裕を持って着けましたね

 

「転入初日からISを使った授業かぁ。どっちに乗ろうかな?」

 

 そんな事を考えて居たらアリーナに着いていた。

 そして、ISスーツに着替えアリーナで待機する。

 

「ボーデヴィッヒ弟、お前は専用機を三機持っていたよな?」

 

「えぇ、持ってますけどそれがどうしました?」

 

「何、今回はお前のISを見せてもらおうと思ってな」

 

「そうでしたか。そうなると三機とも見せる事になりそうですね」

 

「手間を掛けさせてすまないな」

 

「大丈夫ですよ。ラウラ姉さんにも見せたかったですし」

 

「そうか、なら頼む」

 

 織斑先生との会話を済ませた後他のクラスメイトが集まって来た。そしてもう1クラスとの合同の授業だったらしく私は2クラスの前で専用機を見せる事になった。

 

「それではまず、ボーデヴィッヒ弟の専用機を見せて貰う! ちなみに本人からは了承済みだ! こいつの専用機はボーデヴィッヒ弟自身が組み上げISだ! その為私も説明は出来ん! 良いな! ボーデヴィッヒ弟、頼む」

 

「わかりました。それじゃあまずはこの子からですね」

 

 そう呟いて左太腿にあるホルスターから待機状態のティアマトを抜き銃口を自らの頭に向けたそして、トリガーを引いた。

 その瞬間私はIS【ティアマト】を纏っていた。

 IS展開の仕方に驚いたのか皆固まり唖然としていたが織斑先生だけは出席簿を私の頭へと振り下ろした。平ではなく縦で。

 

 

「おい……ボーデヴィッヒ弟……展開の仕方は変えられんのか? 見ているこちらの寿命が縮むわ!」

 

「あいたぁっ?! えっと、なんかすみません。ですが変更は無理ですね……このやり方で慣れてしまったので……」

 

「そうか……ならISの紹介を頼む……事細かには説明しないでいい。自分のISの情報を態々渡す必要もないからな」

 

「わかりました。それなら必要最低限の事だけ。この子の名前はティアマトです。まあ、防御特化の全身装甲ですね。ちなみにこの子は三次移行の機体となってます」

 

「三次移行までしていたのか……」

 

「それでは一旦解除して次はこの子」

 

 私はティアマトを解除し先程と同じやり方で右太腿のホルスターにある【ヤマタノオロチ】を纏う

 

「この子はヤマタノオロチと言います。先程のティアマトが防御特化ならこの子は高火力の攻撃特化です。そしてこの子は二次移行した機体です。えっと、次で最後の機体ですね」

 

 そうして私は【ヤマタノオロチ】を待機状態に戻してホルスターにしまい、手首につけているミサンガを指で弾いた。

 そうすると最後の機体【スティル・ファリヴァール】を纏った。

 

「この子はスティル・ファリヴァールと言います。先の二機が特化型なのに対してこの子はバランス型になります。この子だけは一次移行ですね。これぐらいでいいですか?」

 

「あぁ、それぐらいで構わん。後は自分達で調べたりも出来るだろう。機体のスペックも提出はしてもらっているしな」

 

 その言葉を聞いて私はISを待機状態に戻しラウラ姉さんの隣に移動したのだが授業が終わった後ラウラ姉さんにも怒られてしまった為、流石に展開の仕方を変えようと思い自分のIS達に話し掛ける私であった。

 ついでに言っておくと私の部屋は一人部屋だったよ。

 ちなみに展開方法は私のIS達も同意だったのか展開するISも待機状態では指輪型になる事となった。

 戦闘時には銃剣状態へと姿を変える事になっておりISとして纏う時もISを思うだけで纏えることになった。




はい、ここから先は不定期です!
ので、よろしくお願いします!

ヨミ)作者さん、ラウラ姉さんとのイチャイチャ…ちゃんと書いてよ?

作者)わかってるから銃剣は向けないで?!

ヨミ)わかってるなら良し!

作者)はぁ…何故こうなった?とにかく!頑張ります!


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