【悲報】精神はまだ男の俺氏、先ほど勇者に告白されるwww (レモン果汁)
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スレッド.1【悲報】精神はまだ男の俺氏、先ほど勇者に告白されるwww

 

 

 

1:一般TS転生者

 どうすればいい? 

 

2:名無しのTS

 寝ろ

 

3:名無しのTS

 寝ろ

 

4:名無しのTS

 寝ろ

 

5:名無しのTS

 ヤっちまえ

 

6:名無しのTS

 寝ろ

 

7:名無しのTS

 堕ちろ

 

8:名無しのTS

 寝てから相談しにこい

 

9:名無しのTS

 堕ちな

 

10:名無しのTS

 結論出たな

 

11:名無しのTS

 結論出たよね

 

12:名無しのTS

 寝てろ

 

13:名無しのTS

 結果:寝ろ

 

14:名無しのTS

 糸冬 

 

 NHK

 

15:名無しのTS

 以降このスレはケルベロスの尻について語るスレになります。

 

16:名無しのTS

 いいよねケルべロスのお尻。顔はごついのに尻はキュート

 

17:名無しのTS

 強面のヤクザ風の男がアニメキャラの刺青入れてたみたいなギャップ

 

18:名無しのTS

 可愛い

 

19:名無しのTS

 お尻なでなでしたくなる

 

20:名無しのTS

 >>17

 それはそれで怖いんやが

 

21:名無しのTS

 お尻見るとああこいつもただの犬なんやなってなる

 

22:名無しのTS

 ワイの世界のケルベロスは尻の穴も三つあるで

 

23:名無しのTS

 ケルベロスの尻見てると逆になんであんなに顔が怖いのか不思議になってくる

 

24:名無しのTS

 >>22

 待て、なんだその珍妙な生き物

 

25:名無しのTS

 >>22

 ええ……なんの意味があるんやそれ

 

26:名無しのTS

 >>22

 なんでやねん草

 

27:名無しのTS

 ワイの世界のケルベロスだって首3つあるし

 

28:名無しのTS

 >>22

 それは本当にケルベロスなんか? 

 新種の妖怪や魔物とかじゃないんか? 

 

29:名無しのTS

 俺の世界のケルベロスだってイヌ科だし

 

30:名無しのTS

 ワイのとこのケルベロスなんて息しとるんやぞ

 

31:名無しのTS

 なんか尻穴ケルベロスに張り合ってる奴らおって草

 

32:名無しのTS

 >>27

 >>29

 >>30

 それはどこの世界でも大体そうや

 

33:名無しのTS

 何張り合っとんねん草

 

34:一般TS転生者

 いやケルベロスの尻なんてどうでもいいから

 ぜひともアドバイスが欲しい

 

35:名無しのTS

 結論はもう出てるやんけ

 

36:名無しのTS

 結論は出たやろがい! 

 

37:名無しのTS

 二人は幸せなキスをして終了

 

38:名無しのTS

 どうせ身体が女なこと忘れて無自覚に誘惑しまくったんやろ

 責任取って相手の性欲は全部受け止めるべきや

 

39:名無しのTS

 アドバイスも何もこれ以上言うことはないが

 

40:名無しのTS

 勇者と関係持てるとか将来安泰やんけ裏山

 

41:名無しのTS

 男に告白されるような三流TS野郎にアドバイスもクソもあるか

 

42:名無しのTS

 どうせ>>1は愛人ポイ捨てエンドや

 今を楽しんどきな

 

43:一般TS転生者

 なんか皆冷たくない……? 

 

 とりあえずスペック

 

 俺 17歳  職業は剣士

 勇者パーティの一員。パーティ暦半年くらい

 

 勇者 17歳 イケメンハーレムクソ野郎。

 4人いるパーティのウチ2人が勇者に惚れてる女。後の一人は俺。

 なんか故郷を魔王に滅ぼされたらしい。

 

44:名無しのTS

 ・ハーレムパーティの一員

 ・暗い過去を持つ勇者

 ・すでに他二人は陥落済み

 ・同系統の役職

 

 メ ス 堕 ち 数 え 役 満

 

45:名無しのTS

 うーん、これはメス堕ちする運命

 

46:名無しのTS

 つまり>>1が堕ちれば完全なるハーレムの完成というわけだな

 

47:名無しのTS

 メス堕ちしても掲示板にもたまに顔出すんやで

 ほな

 

48:名無しのTS

 この条件で堕ちなかった奴いるのかってレベルの環境

 

49:名無しのTS

 >>47

 メス堕ちしても掲示板に接続できるもんなんか? 

 

50:名無しのTS

 >>49

 いけるいける

 現に堕ちたのに接続してる奴いっぱいおるで

 まあ大抵の場合相手との時間大事にしたいとかいうクソみたいな理由で掲示板に来る頻度は下がるけどな

 

51:名無しのTS

 堕っちっろ! 

 堕っちっろ! 

 

52:名無しのTS

 メス堕ちした奴はスレでも可愛くなるから大歓迎や

 

53:名無しのTS

 ワイはメス堕ちは経験してないから分からんねんけど、なんでわざわざ可愛くもない男に抱かれにいくんや? 

 それなら可愛い子を抱いたほうが絶対いいやろ

 

54:名無しのTS

 こうしてまた勇者の手によって一人、掲示板の住民がメスに墜とされるのであった……

 

55:名無しのTS

 >>53

 なんか知らんけど精神が肉体に引っ張られた結果とか言ってる経験済みの奴はおったな

 そんな軟弱な精神してるとかお前チ〇コついてんのかってワイは思ったけど

 

56:名無しのTS

 >>55

 いやチ〇コは皆ついとらんわ

 

57:名無しのTS

 >>55

 チ〇コついてる奴この掲示板の住民にいなくね? 

 

58:名無しのTS

 >>55

 チ〇コついてたらこの掲示板に接続できんがな

 

59:名無しのTS

 チ〇コの話すんなやかつての息子思い出して辛くなるやろが

 

60:名無しのTS

 急にスレがイカ臭くなってきたな

 

61:名無しのTS

 >>55

 チ〇コついてる奴はここにはおらんぞ

 

62:名無しのTS

 >>56

 >>57

 >>58

 >>61

 心のチ〇コの話や

 

63:名無しのTS

 心のチ〇コってなんやねん草

 

64:名無しのTS

 心 の チ 〇 コ

 

65:名無しのTS

 >>62

 当たり前のようにパワーワードぶっこまないでくれます? 

 

66:名無しのTS

 >>62

 そんな皆知ってること前提みたいな感じで言われても

 

67:名無しのTS

 心のチ〇コは草

 

68:名無しのTS

 え、皆の心にはチ〇コ生えてないんか? 

 ワイはしっかり生えてんで。十本くらい

 

69:名無しのTS

 以降このスレは心のチ〇コについて語るスレになります。

 

70:名無しのTS

 ちょっとは>>1の話聞いてやれよwww

 

71:名無しのTS

 皆>>1に冷たくて草

 

72:名無しのTS

 >>1の話なんてこの掲示板ではよくあることやんけ

 それよりも心のチ〇コや

 

73:名無しのTS

 ここまで>>1のメス堕ちを阻止しようとする奴は一人もいない模様

 

74:一般TS転生者

 話聞いてくれよ

 掲示板でよくあることでも俺にとっては今後の人生左右することなんだから

 

75:名無しのTS

 心にチ〇コを生やせ。以上

 

76:名無しのTS

 ワイはしっかり聞いとるで

 心にチ〇コを生やしながら

 

77:名無しのTS

 駄目だ、心のチ〇コしか頭に入ってこねえ

 

78:名無しのTS

 今北産業

 これどういう状況? 

 

79:名無しのTS

 >>78

 心

 の

 チ〇コ

 

80:名無しのTS

 >>78

 心のチ〇コ

 尻穴ケルベロス

 心のチ〇コ

 

81:名無しのTS

 >>78

 >>1メス堕ちの危機

 真面目に聞かないスレ民

 心のチ〇コ

 

82:名無しのTS

 このスレは心のチ〇コに侵蝕されちまった……

 

83:一般TS転生者

 とりあえず>>62は俺に謝れ

 

84:名無しのTS

 >>1激おこで草

 

85:名無しのTS

 そりゃ怒るだろwww

 

86:名無しのTS

 どうしたんや>>1

 心のチ〇コが勃〇不全になっちまったか? 

 

87:名無しのTS

 いや、心のチ〇コとか適当に言っただけやったんやが

 なんかすまん

 

88:名無しのTS

 >>87

 ちゃんと謝れて偉い

 

89:名無しのTS

 >>87

 これは心のチ〇コがでかい人間だ

 

90:名無しのTS

 >>89

 普通に器が大きいって言えやwww

 

91:名無しのTS

 >>1ももっと心のチ〇コを大きくするんやで

 

92:名無しのTS

 >>91

 それ勃〇してるだけじゃね? 

 

93:一般TS転生者

 とりあえず経緯語る。

 

 先日、俺達勇者パーティ一行は無事魔王軍幹部の一人を倒すことに成功したんだけど、その時勇者が結構な怪我をしてしまったんだ

 

94:名無しのTS

 チ〇コにか? 

 

95:名無しのTS

 チ〇コにか……

 

96:名無しのTS

 勇者も女の子になっちまったんだな

 

97:名無しのTS

 これは>>1の世界の勇者がこの掲示板に接続できるようになる可能性が出てきたな

 

98:名無しのTS

 お前らいつまで引っ張るんだよwww

 

99:一般TS転生者

 チ〇コじゃなくて、普通の怪我な

 

 あいにくウチのパーティには回復魔法を使える奴がいなかったから、一旦旅は中止にして近くの街で療養することになったんだ

 

100:名無しのTS

 ふむ、続けたまえ

 

101:名無しのTS

 ようやく心のチ〇コが落ち着いてきた

 

102:名無しのTS

 >>101

 おう、それ賢者タイムって言うんだぜ

 

103:名無しのTS

 >>102

 違うと思う……

 

104:名無しのTS

 パンツ脱いだ

 

105:名無しのTS

 >>104

 はえーよ

 

106:名無しのTS

 >>104のパンツ盗んだ

 

107:名無しのTS

 >>106

 はえーよ

 

108:名無しのTS

 おまわりさーん

 

109:名無しのTS

 え、ちょっと待って、マジで突然見知らぬ女が謎の空間から現れて俺の棚のパンツ盗んでいったんだが

 

110:名無しのTS

 >>109

 おう、それワイや

 

111:名無しのTS

 >>110

 まさかの世界移動できるタイプの変態だった

 

112:名無しのTS

 おいパンツ返せ

 

113:名無しのTS

 さあ盛り上がってまいりました

 

114:一般TS転生者

 とりあえずパンツは返してやれ

 

 それで、近くの街で療養してたんだけど、俺以外の二人が勇者が動けないことをこれ幸いにとひたすら勇者にベタベタしだしたわけ

 

115:名無しのTS

 いいなぁワイも女の子とベタベタしたい

 

116:名無しのTS

 ベタベタってなんや

 急に溶けだしたんか? 

 

117:名無しのTS

 おい、パンツ返せよ

 

118:名無しのTS

 >>115

 自分で自分の体をひたすら触っとけ

 

119:一般TS転生者

 そんなことしてたら治るものも治らんってことで、二人を無理やり勇者から引きはがしたんだ

 それで、二人を部屋の外へほっぽりだして鍵かけたの

 

120:名無しのTS

 アウト

 

121:名無しのTS

 有罪

 

122:名無しのTS

 アウト

 

123:名無しのTS

 これは間違いなく誘ってるやろ

 

124:名無しのTS

 おいだからパンツ

 

125:名無しのTS

 で、出た~www

 自分の体が女だと自覚してない奴~www

 

126:名無しのTS

 擁護のしようがないやんけ

 そんなことではTSゴールド免許はあげられませんなぁ

 

127:名無しのTS

 男と女、部屋で二人きり

 何も起きないはずがなく……

 

128:一般TS転生者

 いや、勇者の世話をする奴が一人は必要だろ

 他の二人はほっといたらひたすらベタベタしだすし、俺しかいないと思ったの

 

129:名無しのTS

 世話ってなんや、下ネタか? 

 

130:名無しのTS

 下ネタやめて下さい! 

 

131:名無しのTS

 >>130

 どの口が言ってんだよwww

 

132:名無しのTS

 脳内思春期な奴多すぎないか? 

 

133:名無しのTS

 パンツ返せよマジで、それお気に入りのやつだから

 

134:名無しのTS

 男が甲斐甲斐しく世話してくれる異性に惚れないわけないやろ

 元男やのにそんなことも知らんのか

 

135:名無しのTS

 >>133

 このパンツはもうワイのオカズや

 返してほしけりゃお前も世界移動してみな

 

136:名無しのTS

 >>135

 誰だよ変態に知識と技術与えた奴

 

137:名無しのTS

 >>135

 やだ、男らしい……

 これは心のチ〇コ特大サイズ

 

138:名無しのTS

 >>137

 心のチ〇コを定着させようとするな

 

139:名無しのTS

 君たちもう少し淑女になりたまえよ

 そう、ワイのように……

 

140:名無しのTS

 >>139

 少なくとも一人称がワイの奴は淑女ではない

 

141:一般TS転生者

 てっきり勇者はすでに俺以外の二人のどっちかに惚れてると思ってたんだよ

 それで、俺は安全だと思って世話してたら唐突に勇者が

 

「……やっぱり僕は君がいないと駄目みたいだ。なあ、こんなところで言うことじゃないかもしれないが聞いてくれ。僕は、君のことが好きだ。僕とずっと一緒にいてほしい」って

 

142:名無しのTS

 エンダァァァァァァァァァ! 

 イヤァァァァァァァァ! 

 

143:名無しのTS

 お、おう、その、結構王道な告白だな

 

144:名無しのTS

 う、うん、いいんじゃない? 

 

145:名無しのTS

 あー、他人事なのにちょっと顔赤くなってきた 

 

146:名無しのTS

 皆急にしおらしくなっちゃって可愛いね♡ 

 ぶち犯すぞ

 

147:名無しのTS

 >>146

 情緒どうなってんだよ

 

148:名無しのTS

 顔冷やしてくるわ

 

149:名無しのTS

 うーん、歯が浮く

 腹立ったから今から>>1の世界に行ってその勇者焼き払ってくるわ

 

150:名無しのTS

 >>149

 どこの暴君だよお前

 

151:名無しのTS

 >>149

 待て、落ち着け

 

152:一般TS転生者

 なあ、俺はどうしたらいいんだろうか

 今答えを待ってもらって別の部屋にいるところなんだが

 

153:名無しのTS

 いやー、予想してたとはいえ、こんなベッタベタなやつが来るとは

 正直どっかで覆してくると思ってた

 

154:名無しのTS

 メス堕ちを経験してないワイにはこの勇者の台詞は劇薬すぎる

 共感性羞恥で顔真っ赤になるわ

 

155:名無しのTS

 ハーレム作っといて一人に絞ってるのは好感持てるよね

 まあそれはそれとして他人の告白台詞はいつ見ても背中がぞわぞわする

 

156:名無しのTS

 メス堕ち経験者ァァァ! 

 このスレにこの羞恥に耐えられるメス堕ち経験者はおらぬかァァァ! 

 

157:名無しのTS

 >>152

 いや自分で考えろや

 お前も元男なら告白することがどれだけ大変で勇気がいることか知っとるやろ

 >>1の世界の勇者はそれでも勇気を出してお前に告白したんやからお前も借り物の言葉じゃなくて自分でしっかり考えて自分の言葉で返事を返せや俺達に頼んな

 

158:名無しのTS

 >>157の言葉に心のチ〇コがいきり立ったわ

 

159:名無しのTS

 >>158

 何興奮しとんねん

 

160:名無しのTS

 >>158

 台無しで草

 

161:一般TS転生者

 >>157

 ……ごめん、そうだよな

 正直勇者のことはいいやつだとは思ってるんだけど、そんな目で見たことなかったからどうしたらいいかわからなくてつい

 反省する

 

162:名無しのTS

 ああ、これはメス堕ち一歩手前ですね

 所謂手遅れですお薬出しときますね

 

163:名無しのTS

 >>1を少しでも可愛いと思った俺を誰か殴ってくれ

 

164:名無しのTS

 安心しろ>>1

 そんなこと言って>>1を困らせるような勇者はワイが今から消し炭にしたるからな

 

165:名無しのTS

 >>164

 待てい

 

166:名無しのTS

 >>164

 おい待てもしかしてまじで世界移動した? 

 

167:名無しのTS

 へぇー、これが>>1が惚れそうな勇者か可愛い顔しとんなぁ

 ワイに気が付かんあたりまだまだ未熟よのう

 

168:名無しのTS

 >>167

 これ完全に移動しとるやんけ

 

169:名無しのTS

 待て、落ち着け>>167

 

170:名無しのTS

 世界移動できるレベルの敵とか>>1と勇者に勝ち目無くて草

 

171:名無しのTS

 >>167

 分かった、俺のパンツはやるから手荒な真似はよせ

 

172:一般TS転生者

 >>167

 待て、何考えてる

 

173:イキリ勇者絶対頃すTSマン

 分かりやすいよう名前変えとこ

 ワイは背中がかゆくなるようなこと言う勇者が絶対に許せへんのや

 

174:名無しのTS

 >>173

 名前から殺意があふれ出てて草

 

175:名無しのTS

 >>173

 ただのパンツ盗む変態かと思ってたらやばいやつだったでござる

 

176:名無しのTS

 他に世界移動できる奴はおらんのか? 

 

177:名無しのTS

 >>176

 簡単に言うなや

 世界移動とかまじで神の領域なんやぞ

 

178:名無しのTS

 >>176

 掲示板の全住民でも世界移動できる奴なんて百人もいないと思う

 

179:名無しのTS

 変態が力を持つと大変なことになるという最たる例やな

 

180:イキリ勇者絶対頃すTSマン

 じゃあいっきまーす

 

181:名無しのTS

 >>180

 待て、考えなおせ

 

182:名無しのTS

 >>1、急いで止めるんや

 

183:名無しのTS

 これは盛り上がってきたな

 

184:名無しのTS

 >>180

 お前の心のチ〇コが3㎝になる呪いかけんぞ

 

185:名無しのTS

 >>184

 いつまで心のチ〇コ引っ張んねん

 

 

 

 

 

 ……

 

 

 

 

422:名無しのTS

 結論としてはワイの36cmカルバリン砲が一番すごいってことで

 

423:イキリ勇者絶対頃すTSマン

 ただいま戻ったやで

 

424:名無しのTS

 うわでた

 

425:名無しのTS

 やばいやつが再臨したぞ

 

426:名無しのTS

 どうなったんや

 >>1も返事ないし

 

427:イキリ勇者絶対頃すTSマン

 結論から言うと>>1は勇者の告白にOKしたで

 

428:名無しのTS

 ええ……何があったんや……

 

429:名無しのTS

 まじで何があったんだwww

 

430:名無しのTS

 >>1の世界の勇者はまだ生きとるんか? 

 

431:名無しのTS

 >>430

 勇者だったら灰になっても生きてそう

 

432:名無しのTS

 >>430

 世界移動できる奴に一勇者が勝てるわけないだろ

 

433:イキリ勇者絶対頃すTSマン

 >>1はしばらく戻らんと思うからワイが代わりに説明するわ

 ちなみに言っておくが勇者君は無事やで

 ワイが掲示板の住民が困りそうなことを本気でやるわけないやろ

 

434:名無しのTS

 >>433

 じゃあ俺のパンツ返せ

 

435:イキリ勇者絶対頃すTSマン

 >>434

 すまんがあれはすでにワイのもんや

 ワイの世界に来れたら返したる

 

 それで>>1の言ってた勇者に会った感想やが、なんかアニメのキャラに会ったみたいで興奮したで

 ワイのコミュ障が炸裂してあんまり話せんかったけど

 

436:名無しのTS

 >>435

 こいつ世界移動できるような超越者のくせして自分の欲望に忠実すぎる

 

437:イキリ勇者絶対頃すTSマン

 それがワイのいいとこやからな

 じゃあ語る前に名前変えとこか

 このままの名前で語ってたらいらん誤解を招きそうや

 

438:TS娘メス堕ちすこすこ侍

 よし、これでOK

 

439:名無しのTS

 >>438

 何もOKじゃないが

 

440:名無しのTS

 >>438

 正体現したね

 

441:名無しのTS

 >>438

 どのあたりがOK? 

 

442:名無しのTS

 >>438

 やべーやつかと思ってたら別の意味でやべーやつだった

 

443:TS娘メス堕ちすこすこ侍

 じゃあ語っていくやで

 

 

 

 




世界移動: 世界の壁を突き破って自分が生まれた世界とは別の世界に行くこと。すごい。



メス堕ち: 男に惚れたり堕とされたりして精神性が男に惚れた女の子のそれに近しいものなっちゃうこと。結構賛否が分かれる。
エロ同人誌で使われているようなそれとは少々意味が異なるかも。いい子は調べちゃ駄目だよ。



心のチ〇コ: 心のチ〇コ。作者の好きな言葉第15位。



>>1と>>1の世界の勇者とTS娘メス堕ちすこすこ侍の出会いは別話にします。同じ話にしちゃうと一話の文字数がすごいことになりそうなので。


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勇者ライとTS娘アルメイアとTS娘メス堕ちすこすこ侍

三人の邂逅。掲示板形式ではないのでご注意。

勇者視点です。


 

 

「はぁ、言ってしまった……」

 

 

 部屋のベッドから窓の外を眺めながら、ため息をつく。

 

 ついに、ついに言ってしまったか。

 

 

「アルメイア……」

 

 

 この世に生を受けて幾星霜。

 

 生まれ故郷を魔王に滅ぼされ、復讐のために剣をとり、勇者に選ばれ。

 

 仲間と出会い、もうすぐ魔王との最終決戦という時に。

 

 勇者である僕ライ・デルタは今日、ついに想い人であるアルメイアに心の内を告げた。

 

 

「……これが最期になるかもしれない。心残りはなくしておかないと」

 

 

 魔王軍の最高幹部を倒し、残る強敵は魔王本人のみ。

 

 そんな最終決戦前に告白なんてやるべきではないのかもしれない。

 

 だが、この戦いでどちらかが帰らぬ人となる可能性だって十全にあるのだ。想いを伝えることができないまま一生のお別れなんて嫌だ。

 

 だからこそ、こうやって想いを伝えた。たとえそれが彼女を困らすことになる選択だとしても。

 

 

「アルメイア、僕は、たまらなく君のことが好きだ。もう、君以外を考えることなんてできない」

 

 

 身体を包む包帯を優しくなぞる。これも、彼女が巻いてくれたものだ。

 

 最初はいけ好かない貴族の娘だと思った。どうせ、勇者の恩恵をたかりにきた蠅だと。

 

 だけど、彼女に背中を任せて戦い、彼女に献身的に奉仕されているウチに、いつのまにか僕は彼女に夢中になっていた。

 

 

「この告白の返事がOKじゃなくたっていい。ただ、気持ちを伝えることができれば」

 

 

 本当なら仲間に色情を抱くなどあってはならない。それは、復讐を達成するために不必要で、なおかつ目的を阻害するかもしれないものだからだ。

 

 

「ははっ、これが旅の最期だから、僕も少しナイーブになっているのかも」

 

 

 だけど、抱かずにはいられない。

 

 ずっと、旅が終わっても彼女と一緒にいたい。

 

 この旅が終わったらお別れなんて嫌だ。

 

 

「……告白の返事がたとえ何であっても、切り替えなくちゃな」

 

 

 ああ、OKじゃなくたっていいと言っておきながら、心では彼女をここまで求めている僕はどこまでも強欲だ。

 

 だけど、いいじゃないか。ずっと復讐に生きて全てを捨ててきたんだ。少しぐらい何かを欲したってバチはあたらないだろう。

 

「……アルメイア」

「……あ、えーと」

「ッ!?」

 

 彼女の名前をポツリと呟いた瞬間、僕以外誰もいないはずの部屋の中から声が聞こえた。

 

「誰だ……ぐっ」

「…………」

 

 反射的にベッドの近くに置いてあった剣を取ろうとする。

 

 だが、次の瞬間、僕は自分の体の異変に気が付いた。

 

「ぐっ……ふっ……」

 

 おかしい、身体をピクリとも動かすことができない。

 

 頭から足の指先に至るまで、1ミリも動かすことができない。

 

 まるで、蛇に睨まれたカエルのようだ。

 

「……無理、するな」

「ぐ……」

 

 ベッドに倒れ伏した僕の顔を、謎の声の主であろう人物が覗き込む。

 

「お前……はっ……ぐっ」

 

 覗き込んできた女の顔は、僕が今まで一度も見たことがないタイプの女だった。

 

「……その……落ち、着いて」

 

 黒いローブに身を包み、漆黒の長髪を携え、目は奈落の谷よりも黒い黒。

 その顔はぞっとするほど美しい。まるで高名な芸術家が生涯をかけて造ったかのような黄金比。

 

 一目でただものではないと分かる。

 

「すぐ……終わる」

「…………」

 

 だが、見た目よりももっと恐ろしいもの。

 

 それは、彼女が放つ威圧感。

 

 質量を持っていると錯覚するほどの、明確に『勝てない』と思わせるもはや暴力的なまでのそれ。

 

 彼女に比べれば前に対峙した魔王の威圧など子供の威嚇だと思わせてしまうほどの、圧倒的なまでの生物としての格の違い。

 

「……やりたいことやったら……すぐ帰るから」

「…………」

 

 間違いない、彼女は魔王よりももっと上、それこそ邪神や神の類だ。

 

 そしてこの視覚できそうなまでのどす黒い威圧感……神のそれではない。

 

 ということは……彼女は、邪神か、それに類似するもの。

 

 つまり、世界を混沌に導く最悪の敵だ。

 

「何が……目的だ……」

「えっ……と、目的、目的……うん」

 

 今にも落ちてしまいそうな精神をなんとか保ちながら、彼女を睨む。

 

 だが僕の睨みなど全く気にも留めず、彼女は微笑んだ。

 

「私は……私が望む光景を見たいだけ。そ、それ、だけ」

「望む……光景?」

「そう……」

 

 そう言って、ゆっくりこちらに手を伸ばす謎の邪神らしき女。

 

「…………」

 

 なんとか抵抗しようとするが、身体が動かない。

 

 駄目だ。心でどう抵抗しても、身体はすでに目の前の女に屈してしまっている。

 

 身体が、目の前の女の前で勝手な行動をすることをよしとしていない。

 

 なんという存在感。なんという生物としての格。

 これが、邪神。これが、世界を混沌へと導く邪悪の神。

 

 駄目だ。これは、勝てない。

 

「う……ぐ……っぐ……!」

「…………」

 

 だが、それでも。

 

 僕は、勇者なんだ。

 

 ここで相手に屈することなど、あってはならない。

 

「無理、しないほうが……」

「ぐ……ぐっ……!」

 

 動こうとしない両腕を、気合いで動かす。

 

 最初は確かに魔王への復讐心から始まった。

 

 だがそれでも、旅を続けていく内に、勇者として世界を救わなければと思うようになった。

 

 

 

 目の前の女が言った望む光景。

 

 邪神が望む光景。そんなもの、容易に想像がつく。

 

 その光景とは恐らく、混沌と恐怖に満ちた世界のようなものの事に違いない。

 

 ここで僕がこいつに屈してしまったら、その世界が実現してしまうかもしれない。

 

 そんなこと、勇者として許すわけにはいかない。

 

「僕は……勇者だッ……!」

「あ、うん、それは……し、知ってる」

 

 僕が、勇者が今ここでこいつを倒さねば。

 

 そうしなければ、魔王を倒しても意味がない。

 

 守りたい家族はもういない。帰るべき故郷もない。

 

 でも。

 

 それでも、愛した人がいるこの世界を、守る。

 

 それが、僕の使命だ。

 

「いくぞ……邪神……ッ!」

「ん……邪神……?」

 

 ベッドのそばに置いてあった愛剣を手に取る。

 

 身体は痛い。動かすたびに悲鳴を上げる。

 

 だけど、ここで引くわけにはいかない。

 

 なんで邪神が急に僕の前に現れたかは分からない。

 

 だけど、こいつは今ここで仕留めなければ。絶対に。

 

「あの……その、私、別に」

「うおおおお!」

 

 剣を持って、邪神に突撃する。

 

 最初の一撃に、僕の全てを込める……! 

 

「くらえ────」

 

 邪神に剣を振るおうとしたその瞬間。

 

「待て!」

 

 部屋の扉が勢いよく開いた。

 

「大丈夫かライ!」

「あ、アルメイア!」

「…………」

 

 扉の先にいたのは、僕が惚れた女性。

 

 パーティメンバーの女剣士、アルメイアだった。

 

「ほっ、まだ無事かライ」

「き、来ちゃ駄目だ! 早く逃げろ!」

 

 思わず声を荒げる。駄目だ、今はここへ来ちゃいけない。

 

 目の前には魔王より恐ろしい邪神がいるんだ。その牙がもし君に向いたりでもしたら僕はこの先生きていけない。

 

 早く逃げてくれ。僕は君を失いたくない。

 

「こいつは僕が食い止めるから、その間に逃げろ!」

「あ……その……」

「……大丈夫。その人は、私には危害を加えない……はず」

 

 だが、僕の想いとは裏腹に、アルメイアはゆっくりと部屋の中へ入ってきた。

 

「ライ、悪い。この人がここに来たのは私の責任だ」

「え……?」

「今すぐ自分の世界へ帰ってくれないか。頼む」

 

 部屋に入ってくるやいなや、アルメイアは邪神に向かって頭を下げた。

 

「…………」

 

 邪神らしき謎の女もその行動に戸惑った様子はない。

 

 なんだ、二人は知り合いなのか? 

 

 いや、アルメイアの交友関係にこんな化け物はいなかったはずだ。

 

 じゃあ、なんなんだ。この二人は、一体。

 

「腹を立たせたのなら謝る。あなたが腹を立てた原因を作ったのは私だ。それでも収まらないというのなら彼ではなく私を殺せ」

「ッアルメイア!?」

「…………」

 

 混乱していると、唐突にアルメイアがとんでもないことを口走った。

 

 彼女はなにを言っているんだ。なんで急に僕の代わりに彼女が殺されるなんて話が出てくる。

 

「だから、ライは助けてやってくれ。彼は、必要な存在なんだ」

「…………」

「だ、駄目だ! おい邪神、彼女には手を出すな!」

 

 気が付くと僕は、彼女と邪神の間に身体を滑り込ませていた。

 

 僕はどうなってもいい。どうせ僕を大切に思ってくれている人なんてもういないから、死んでも誰も悲しまない。

 

 だけどアルメイアは駄目だ。彼女が死んだら、悲しむ人がいっぱいいる。

 

「待てライ、君はまだ生きなくちゃいけない。君はこんなところで──」

「いいんだ、どうせ僕が死んでも悲しむ人なんて一人もいやしない。親も故郷も友人もすでにいないからね」

「ッ」

「あの……その……」

「だけど」

 

 アルメイアの方へと振り返り、無理やり笑顔を作る。

 

 これが最期になるかもしれないから、最期くらいはかっこつけないと。

 

 彼女を、生かすために。

 

「アルメイアは死んだら悲しむ人がいっぱいいるだろう? だから君は死んじゃいけない。まだ、生きなくちゃいけない」

「…………」

「どうせ僕が死んだら、次の勇者がすぐ生まれる。魔王はその人が倒してくれるさ。だから僕がしなくちゃいけないことは──」

「ライ」

 

 その時だった。

 

 彼女にお別れの言葉を伝えようとした瞬間の出来事だった。

 

「……んっ」

「……!?!?」

「……わーお」

 

 彼女の唇と、僕の唇が触れ合った。

 

「……ふぅ、ファーストキスをこんなところで散らすとは。けど、案外……」

「ア、ア、ア、アル、アル、アルメ、アルメイア?」

「何?」

「な、なんで、急に、こ、こ、こ、こんな」

 

 突然の出来事に、思考が混濁する。

 

 え、い、いま、僕は、一体、な、何を。

 

 い、今、キ、キ、キ、キスを、ア、アルメイアと。

 

「……さっきまで、考えてた。ライの告白の返事を」

「う、うん」

「最初は、断ろうと思った。ライには言えないちょっとした事情があったから」

「え、あ、うん」

 

 顔が火照る。

 

 思考がまとまらない。

 

 目の前には恐ろしい邪神がいるのに、今の僕の脳はさっきの出来事を処理するのに手いっぱいになっている。

 

「でも、その時ちょっとしたハプニングがあって。ライが死ぬかもしれないってことになった」

「う、うん?」

「その時、胸が張り裂けそうなくらいきゅーってなって。自分でも信じられないくらいの焦燥に駆られて」

「う、うん」

 

 なんだ、彼女は一体なんの話をしているんだ。

 

 分からない。でも、口を挟んじゃいけない気がする。

 

「……ごくっ」

 

 邪神もその空気を感じとったのか、両の手で握りこぶしを作りながら静観している。

 

 アルメイアの作り出す空気は邪神さえも支配下に置くらしい。

 

「それで気が付いたんだ。私は、ライの事が好きだったんだって」

「……え?」

「こんな時に言うことじゃないかもしれないけど、言う。私は、ライのことが、多分ずっと前から好きだった」

「え、ちょっと待って、ええっと」

 

 待って、今アルメイアは何て言った? 

 

 スキ? 何が? 誰が? アルメイアが? 誰を? 僕を? 

 

 ……ええ? 

 

「…………」

「…………」

 

 互いの間に沈黙が生まれる。

 

 見つめあう彼女の顔は真っ赤に染まっている。

 

 恐らく向き合っている僕の顔も真っ赤に染まっているだろう。

 

「ッ告白の返事!」

「は、はい!」

 

 沈黙に耐えきれなくなったのか、声を荒げるアルメイア。

 

 その顔は相変わらず真っ赤なままだ。

 

「は……これじゃ……駄目……?」

「は、はい、大丈夫です」

 

 うつむきながらぼそぼそと喋るアルメイア。とても可愛い。

 

 

 ……そうじゃない。よし、整理しよう。

 

 つまり、アルメイアと僕は、両想いだったってことだ。

 

 え、ええ、本当に? 

 夢じゃなくて? 

 

「だ、だから、その、ライが死んだら私は悲しい。ライには死んでほしくない。悲しむ人が一人もいないなんて言うな。私も、他のパーティの二人も、ライの事がとても大事なんだ」

「は、はい」

 

 真っ赤な顔のままじっとこっちを見つめるアルメイア。

 

 どうしていいか、こっちも真っ赤な顔のままじっとアルメイアの顔を見つめ返した。

 

「…………」

「…………」

 

 沈黙が僕らを包む。

 

 しまった、こういう時になんて言えばいいのか分からない。

 

「…………」

「…………」

「……あっはっはっはははは!」

「「!」」

 

 そんな僕らの沈黙は、突然聞こえた笑い声によって破られた。

 

「うーん、うん、うん」

 

 その笑い声の主は、僕達の前に現れた邪神。

 

 奴に視線を向けると、奴はなぜか満足げな表情で何度も何度もうなずいていた。

 

「え、えーっと、勇者さん」

「……なんだ」

 

 しまった、こいつの存在を忘れていた。

 

 アルメイアとのやりとりに気を取られていたが、そういえば事態は何も好転していない。

 

 こいつを、どうにかしなくちゃいけないことに変わりはないんだ。

 

 ほら、今すぐにでもこっちに攻撃してこようと……。

 

「……よくやった」

「……?」

 

 邪神が次に僕らに向かって取った行動。

 

 それはなぜか、こちらに親指を立てる動作だった。

 

「……え?」

「見たいもの見れたし、帰る。アルメイアさん、もし魔王討伐が難しいってなったら書き込んで。いけたら助けに行くから」

「あ、はい」

「じゃ」

 

 そのまま邪神はこちらに手を振る。どす黒い威圧感はそのままだが、どうやら敵意はないようだ。

 

 なんだ、じゃあ何しにきたんだこいつ。結局何者だったんだこいつ? 

 

「────」

「「あっ」」

 

 僕が頭を悩ませていると、邪神らしき女は何かを言うと、宿の窓を開け外へと飛び降りていった。

 

「おい、待て!」

 

 慌てて窓に駆け寄る。

 

 だが窓から外を覗いても、すでにあの女の姿は影も形もなかった。

 

「……何者だったんだ奴は」

「あー……まあ言えることは、今後危害を加えてくることはないと思う」

 

 まるで嵐が去った後のよう。

 

 部屋に残ったのは、顔を赤くした僕と、同じくらい顔を赤くしたアルメイアだけだった。

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 謎の女の襲撃事件から時間が経ち、僕はあの女についてじっくり考えることがあった。

 

 そこで出た結論。

 

 それは、奴はもしかしたら神の使いか何かかもしれないということだ。

 

 

 身体から放つ威圧感はまさしく邪神のそれだった。だから、僕は奴を邪神だと決めつけて食って掛かった。

 

 だけどよく考えてみたら、奴にされたことといえばせいぜい威圧で身体を動けなくされたくらい。

 

 他には、何もされていなかった。

 

 

 だから、僕は考えた。

 

 奴は、復讐に駆られ独りよがりになっていた僕を正すため、神が遣わした天使のようなもの、あるいは神そのものなんじゃないかと。

 

 

 自己犠牲は勇気ではないこと。そして、僕を想ってくれる大切な仲間がいること。

 

 それを僕に気づかせるために、わざわざ現れた神の化身。それが奴なんじゃないか。

 

 

 そう考えたら結構辻褄が合うのだ。

 

 魔王への決戦前に突然現れたこと。何もせず消えていったこと。

 

 それらに説明がつくのだ。

 

 

「……ライ。やっとここまで来たな」

「そうだねアルメイア。やっとここまで来た」

 

 

 奴のおかげで、僕は仲間の大切さを、一人じゃいけないことを知れた。

 

 

 ────奴が消える前最後に言った言葉。

 

 小声すぎてよく聞き取れなかったけど、今なら分かる気がする。

 

 

 あれはきっと、僕達へのエールの言葉だったのだろう。

 

 勇者として一歩成長した、いや、勇者パーティとして成長した僕らへのエール。

 

 きっと、そうに違いない。

 

 

「後は、魔王を倒すだけだ。いくぞルル、バレンタ、アルメイア」

「はいっ」

「…………」

「了解」

 

 

 見ていますか。

 

 あなたのおかげで気づかされました。

 

 仲間の大切さを。

 

 皆で戦うことを。

 

 そして……愛する人を守るんじゃなくて、信頼して背中を預けるということを。

 

 

「世界を救うぞ!」

「「「おお!」」

 

 

 見ていてください。

 

 あなたが気づかせてくれた大切なことを胸に誓い、僕達は魔王を倒します。

 

 

「……アルメイア」

「な、なに」

「これが終わったら」

「……その話は、後でな」

「ああ」

 

 

 愛する人と、頼れる仲間と共に。

 

 

 

 *

 

 

 

 

720:TS娘メス堕ちすこすこ侍

 互いが互いを庇いあっている時とかもう「ありがとうございますごちそうさまです」としか思えなかったで

 

721:名無しのTS

 >>720

 よく考えろ、両方中身は男だぞ

 

722:名無しのTS

 >>721

 何か問題でも? 

 尊けりゃ中身の性別なんて些細なことよ

 

723:TS娘メス堕ちすこすこ侍

 結局、最後あまりの尊さに思わず「尊い……」って呟いちゃったんだよな

 

724:名無しのTS

 >>723

 勇者からしたら意味不明で草

 

725:名無しのTS

 >>723

 やばいやつが現れたと思ったら「尊い……」って呟いて消える

 うーん、怪奇現象

 

726:TS娘メス堕ちすこすこ侍

 そういえば、>>1が強引に勇者の唇を奪ったシーンをワイのメモリに保管してあるけど見る? 

 有料やけど

 

727:名無しのTS

 >>726

 有料とか死ね

 でも見せて♡

 

728:名無しのTS

 >>727

 相変わらずお前の情緒がわからん

 

729:名無しのTS

 結局俺のパンツは返さないのかよクソが

 

 




物語の山場だけ執筆するストロングスタイル。多分あんまりよろしくない。

ちなみにこの後無事魔王を倒し二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
他の勇者に惚れてたパーティの二人は……ナオキです……。

ついでに補足ですがTS娘メス堕ちすこすこ侍が黙っている時は基本テンパってました。



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スレッド.2【地上に舞い降りた天使】双子の妹が可愛すぎて辛い

一日に一話とか二日に一話とか定期更新してる人って本当に人間なんですかね
作者はずっと疑っています


 

 

 

 

1:天使の姉

 先日あやうく理性がぶっ飛んで襲いそうになってしまったのでスレ立て

 

2:名無しのTS

 因果関係がおかしい

 

3:名無しのTS

 よう犯罪者

 

4:名無しのTS

 あなたの来る場所は掲示板じゃないわ、檻の中よ

 

5:名無しのTS

 妹さんをワイに下さい

 

6:天使の姉

 言っとくが手は出してない

 出す寸前でなんとか耐えた

 あと妹はお前なんかにはやらん

 

7:名無しのTS

 出した後じゃ手遅れなので今のうちに捕まえておくべきでは? 

 

8:名無しのTS

 >>1の世界が犯罪者予備軍でも捕まる世界になったらいいのに

 

9:名無しのTS

 とりあえず妹のスペック

 話はそこからだ

 

10:名無しのTS

 パンツ脱いだ

 

11:名無しのTS

 >>10

 流石に早漏すぎる

 

12:天使の姉

 スペックね

 

 妹

 16歳

 天使

 可愛い

 生まれてきてくれたことに感謝

 

13:名無しのTS

 >>12

 ぶっ殺すぞ

 

14:名無しのTS

 >>12

 年齢ぐらいしかろくな情報なくて草

 

15:名無しのTS

 >>12

 なんやこいつ

 

16:名無しのTS

 とりあえず>>1が気持ち悪いってことは伝わったで

 

17:名無しのTS

 自分の気持ち悪さを発信したかったんか? 

 

18:名無しのTS

 >>12

 草

 

19:天使の姉

 冗談通じない奴らだな全く

 

 妹

 15歳

 ・国立の魔術学院に主席で入学できる頭

 ・入学1か月で同じ学年の男子生徒2割から告白orラブレター貰った超絶美貌

 ・なお本人は全く偉そうにせずどんな人にでも分け隔てなく明るく接する聖人

 

 俺

 15歳

 ・妹と同じ学院を受けるも合格した中で下から3番目の頭

 ・この妹の姉なのに色恋沙汰一切なし

 ・教室の隅でぼっちしてる根暗な陰の者

 

20:名無しのTS

 スペック違い過ぎて草

 お前等本当に姉妹か? 

 

21:名無しのTS

 これは妹が汚されないように醜悪な心を持った>>1は早急に殺処分するべき

 

22:名無しのTS

 >>19

 よく見たらさっきの妹の年齢とこれの年齢違うじゃねえかふざけんなw

 

23:名無しのTS

 >>22

 まじじゃん

 じゃあさっきの偽スペックまじで全部無駄じゃん

 

24:名無しのTS

 >>1は橋の下で拾われた子説

 

25:名無しのTS

 というか>>1の妹スペック高すぎるだろ俺ツエ―系主人公かよ

 

26:天使の姉

 なおこんな天使なのに俺へのスキンシップが激しい模様

 この前とかTシャツ一枚の状態で「一緒にお風呂はいろ?」って満面の笑みで言われた

 

27:名無しのTS

 氏ね

 

28:名無しのTS

 市ね

 

29:名無しのTS

 死ね

 

30:名無しのTS

 羨ましいとかじゃないけど一回死ね

 

31:名無しのTS

 >>1が三日後丸坊主になる呪いかけた

 

32:名無しのTS

 女性経験がない怨霊どものうめき声が聞こえますね

 

33:名無しのTS

 いや冷静に考えたらおかしくない? 

 15にもなって姉と一緒に風呂入るか? 

 

34:天使の姉

 ボディタッチも超激しい

 腕に胸押し付けられるとかしょっちゅう

 流石に理性がもたない

 

35:名無しのTS

 役得ってこういうことを言うんだろうな死ね

 

36:名無しのTS

 ・天才

 ・超美人

 ・性格超いい

 ・シスコン

 

 完璧か? 

 

37:名無しのTS

 その妹俺にくださいお姉さん

 一生大切にしますから

 

38:名無しのTS

 なんでワイには巨乳シスコンの妹がおらんのや

 

39:天使の姉

 あまりにも無防備なものだからお姉ちゃんは心配です

 

40:名無しのTS

 >>39

 どのツラ下げて言ってんだこいつ

 

41:名無しのTS

 少なくともその台詞は襲おうとした奴が言う台詞ではない

 

42:名無しのTS

 身近に狼がいるってことを教えてあげないと……

 

43:名無しのTS

 やっぱりこんな>>1は殺処分するべきや

 

44:天使の姉

 何度も言うが襲いそうになったっていっても未遂だから

 一切手は出してないから

 

45:名無しのTS

 >>44

 何度でも言うで

 手を出した時点で手遅れやから今のうちに牢に入るべきや

 

46:名無しのTS

 手を出しそうになった内容を具体的に教えろ

 それによって今晩のワイのオカズが決まる

 

47:名無しのTS

 >>46

 オカズ欲しがり性欲魔人め

 

48:天使の姉

 襲いそうになったっていってもそんな大層なことはしてないけどな

 

 俺自室で勉強中

 ↓

 薄着の妹が無断で入ってくる

 ↓

 勉強中の俺を見て「教えてあげようか?」って聞いてくる

 ↓

 俺了承

 ↓

 俺のすぐ隣、それこそ吐息が当たるぐらい近いところに座る

 

 この時点で俺の心臓はバクバク鳴ってる

 

49:名無しのTS

 清純派ビッチじゃん

 

50:名無しのTS

 なぜ>>1の妹は薄着がデフォなのか

 

51:名無しのTS

 ほんほん、それでそれで? 

 

52:名無しのTS

 パンツ破った

 

53:名無しのTS

 >>52

 破くな普通に脱げ

 

54:天使の姉

 言っとくが妹に俺を誘惑しようみたいな感情は間違いなくないぞ

 純粋に勉強が教えやすいからその位置についただけだと思う

 

 続き

 妹から勉強教わるもほとんど入ってこない

 ↓

 俺生返事

 ↓

 妹は俺が勉強疲れしていると勘違い

 ↓

 俺の耳元で「一旦、休憩しよっか?」と囁いてくる

 ↓

 妹の胸の感触が俺の腕に

 ↓

 理性爆発

 

55:名無しのTS

 これは手をだしてもしかたがない、無罪

 

56:名無しのTS

 >>55

 手を出そうとした時点で有罪

 

57:名無しのTS

 逆によく寸前で思いとどまれたな>>1

 

58:名無しのTS

 これでその気がないは無理がある

 

59:名無しのTS

 ふぅ……パンツ履いた

 

60:名無しのTS

 >>59

 終わらせてんじゃねえハゲ

 

61:名無しのTS

 ワイにもこんな妹が欲しかった人生でした

 

62:天使の姉

 こんな感じ

 

 最後は押し倒しそうになる寸前で思いとどまって妹を無理やり部屋から出して終了

 

63:名無しのTS

 あーあ、何かの偶然で明日>>1の立場が俺になってねえかなぁ

 

64:名無しのTS

 え、距離感おかしくない? 

 姉妹だとこれが普通なの? 

 

65:名無しのTS

 >>64

 世界によって価値観も人間の常識も違うからなぁなんとも言えん

 

66:名無しのTS

 >>1が羨ましすぎるので今から呪いを放ちます

 >>1は一週間以内に筋肉痛になります

 

67:名無しのTS

 >>66

 呪いショボッ

 

68:天使の姉

 今回はなんとか耐えられたけどいつか本当に理性がはじけて妹を傷つけてしまいそうで怖い

 

69:名無しのTS

 一丁前にいい子ぶってんじゃないよ狼のくせに

 

70:名無しのTS

 やめてって言えば終わりでは

 

71:名無しのTS

 じゃあ代われ

 ワイが妹を幸せにしてやる

 

72:天使の姉

 いや俺もね過去に一回言ったのよ、「いくら家族でももうちょっと距離考えて」って

 そしたらマジ泣きされてさ、それ以降言うに言えんの

 

73:名無しのTS

 ん? 

 なんだか雲行きが怪しくなってきたな

 

74:名無しのTS

 その妹に恋人とかおらんの? 

 

75:名無しのTS

 姉にそう言われただけでマジ泣きする妹……アリ、だな

 

76:名無しのTS

 シスコン万歳

 

77:天使の姉

 >>74

 確か恋人はいない

 というか今までできてたところ一回も見たことないなそういえば

 男友達は普通にいるけど

 

78:名無しのTS

 ・そんなにモテるのに男性経験なし

 ・距離を考えてって言われただけで泣きだすほどのシスコンっぷり

 ・常に>>1を誘惑するような態度

 

 ここから導き出される答えは

 

79:名無しのTS

 いやー、確定でしょこれは

 

80:名無しのTS

 恋人が出来たことないだけで断定は早計やないか? 

 

81:名無しのTS

 まだ分からん、情報が少なすぎる

 

82:名無しのTS

 >>1、他になんか妹にまつわるエピソードとかないか? 

 

83:天使の姉

 え、なに、なんなの

 

84:名無しのTS

 いいから>>1、他にエピソード

 

85:名無しのTS

 判断したるからエピソードはよ

 

86:名無しのTS

 おっと、もしかしてホラースレだった? 

 

87:天使の姉

 よくわからないけど俺が一番印象に残ってるエピソードといえばそうだな

 過去、男に無理やり襲われそうになった時に妹が助けてくれたこととか

 

88:名無しのTS

 詳しく

 

89:名無しのTS

 興味深そうなの出てきたな

 

90:名無しのTS

 へえー、まじであるんだそんなイベント

 

91:天使の姉

 そんな劇的なものでもないけどな

 学院からの帰り道突然覆面被った男に路地裏に引きずり込まれて口と身体押さえつけられてあわやってところで偶然通りかかった妹がその暴漢を撃退してくれただけ

 よくある話だろ

 

92:名無しのTS

 今はどんなことでも懐疑的になってしまってるだけだと思いたいけどな

 

93:名無しのTS

 >>92

 多分考えてることは一緒

 

94:名無しのTS

 >>1、路地裏に引きずり込まれてからどれくらいのタイミングで妹助けにきた? 

 

95:名無しのTS

 そんなにべったりなのに帰りは別なんだな

 

96:天使の姉

 >>94

 大体5分くらい

 結構ギリギリのタイミングだった、あとちょっと遅かったらヤられてた

 

 >>95

 いや、大抵一緒だけどその日は確か妹が学院で用事があるとかで先帰ってた

 今思えば一緒に帰っとけばよかったな

 

97:名無しのTS

 これは確定では? 

 

98:名無しのTS

 いや、これ一個じゃ判断できんだろ

 

99:名無しのTS

 パンツ履いた

 

100:名無しのTS

 怖い怖い

 

101:名無しのTS

 よく聞け>>1

 偶然襲われているところを見ず知らずの人ならともかく知人が助けてくれるなんてことそうそうない

 5分なんて短い時間ならなおさら

 

102:名無しのTS

 別で帰ってたんだろ

 なんで学院で用事があった妹が偶然近くにいて、さらに偶然路地裏で襲われてる>>1を見つけるんだよ

 

103:名無しのTS

 待てい、これだけだとまだ本当に偶然って可能性があるやろ! 

 

104:名無しのTS

 そうそう、人を疑うのよくない

 

105:天使の姉

 なるほど、お前等の考えていることはなんとなくわかった

 でもそれはありえないって15年間一緒に過ごしてきた俺が断言する

 

 だって妹本当にいい子なの

 誰にでも優しいし、いつでも明るいし、裏表なんて絶対ない

 百歩譲って俺が妹にそういうことをするなら分かるけど、妹が俺にそういうことをするなんて絶対ない

 

106:名無しのTS

 いいから他のエピソード

 

107:名無しのTS

 判断するのはワイらや

 

108:名無しのTS

 盲目的な人間は皆そう言うんや

 

109:名無しのTS

 パンツ被った

 

110:名無しのTS

 >>109

 お前はいつまでパンツで遊んでるんだよ

 

111:名無しのTS

 なんかスレが不穏なんで空気変えます

 ティンコォォォォォォォォ!!!!!!!!!!! 

 

112:名無しのTS

 >>111

 帰れ

 

113:天使の姉

 分かった、じゃあ妹の顔写真貼ったる

 この屈託のない笑顔を見ればこの子はそんな子じゃないって分かるはず

 

 

 [画像]

 

114:名無しのTS

 うん、これは違うね

 疑って悪かった

 

115:名無しのTS

 は、超美少女やん

 こんな子がそんなことするわけないわ

 

116:名無しのTS

 おっぱいでか

 これGはあるやろ

 

117:名無しのTS

 疑って悪かったな

 こんな笑顔を浮かべれる子がそんなことするわけないわ

 

118:名無しのTS

 お前ら単純すぎひんか? 

 

119:名無しのTS

 お前らは一生人のことをとやかく言うな

 

120:名無しのTS

 童貞ばっかじゃねえか

 

121:名無しのTS

 >>120

 このスレに非童貞がいるわけねえだろ生えてねえのに

 

122:名無しのTS

 >>121

 マジレスやめれ

 

123:名無しのTS

 馬鹿ばっか

 

124:名無しのTS

 こんな超絶美少女が>>1なんかを狙うはずないわな

 後で謝っといて

 

125:名無しのTS

 おい

 

 

 

 

 

 おい

 

126:名無しのTS

 手のひらドリルかよ

 

127:天使の姉

 だから言っただろそんな子じゃないって

 そりゃ少しシスコンかもしれんがそれだけだって

 お前ら疑心暗鬼になりすぎ

 

128:名無しのTS

 少し……? 

 

129:名無しのTS

 >>1の世界ではそういう姉妹が常識なのかもしれん

 

130:名無しのTS

 ゴメーヌ

 

131:名無しのTS

 妹の顔が分かった途端これか

 やっぱり世の中顔なのか

 

132:名無しのTS

 >>131

 当たり前だろ

 

133:名無しのTS

 >>132

 ひどい

 

134:名無しのTS

 ……なあ、この写真の隅っこに映ってる黒髪ロングのロリっ子ってもしかして>>1か? 

 

135:天使の姉

 >>134

 そうだけど

 え、すごいな何で分かった? 

 

136:名無しのTS

 え、>>1普通に可愛いじゃん

 

137:名無しのTS

 >>1可愛いな、小動物系か

 妹が無理なら>>1でいいや

 結婚しよう

 

138:名無しのTS

 やっぱりTS娘って美人とか美少女の確率たけえよな

 

139:名無しのTS

 もう一つ聞きたいんだけど

 >>1は色恋沙汰ないらしいけどそれは断ってるからか? 

 

140:名無しのTS

 >>139

 どうした急に

 >>1はもうワイのもんやから手出し無用やで

 

141:天使の姉

 >>139

 いや違うけど

 よく考えろ、こんな根暗陰キャに告白する奴なんていないだろ

 

142:名無しのTS

 なんか探偵が現れたな

 

143:名無しのTS

 ワイは>>1の事好きやで

 だから結婚しよう

 

144:名無しのTS

 >>141

 よく自己評価できてんじゃねえか

 そう我らは陰の民。共に影道を極めようではないか

 

145:名無しのTS

 >>144

 誰だよお前

 

146:天使の姉

 どうしたの急に根掘り葉掘り聞いてきて

 何か気になることでもあったのか? 

 

147:名無しのTS

 いや、杞憂ならいいんだけど

 ただ>>1、本当にやばくなったらこの掲示板で助けを呼べ

 すぐに助けにいくからな

 

 

 




続きます。基本的に2話完結方式でいきたい。


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【世界一可愛い小悪魔】双子の姉が可愛すぎて辛い






 

 

 

1:小悪魔の妹

 もう可愛すぎて可愛すぎて誰にも渡したくない

 姉さんは一生私のもの

 

2:名無しのTS

 一瞬でやばいやつ感出すのやめろ

 

3:名無しのTS

 おっとぉ今回の>>1はヤンデレかぁ? 

 

4:名無しのTS

 珍しく私民の>>1だったのに……

 

5:名無しのTS

 私民なんだったらもっとおしとやかになりなさい! 

 

6:名無しのTS

 そんなに可愛いんか

 じゃあワイにくださいな

 

7:小悪魔の妹

 >>6

 殺す

 

8:名無しのTS

 ひえっ

 

9:名無しのTS

 あの……もう少しふざけてる感を出してもらって……

 

10:名無しのTS

 新参ですまんが私民ってなんや? 

 

11:名無しのTS

 怖すぎ

 

12:名無しのTS

 >>10

 メス堕ちしてないのに精神が身体に引っ張られて完全に女になってる奴のことや

 もう男だったころの記憶が少し残ってるだけの女やな

 

13:名無しのTS

 >>10

 数少ない掲示板内の癒し枠や

 

 

 

 

 

 本来はな

 

14:名無しのTS

 逃げろ逃げろ

 

15:小悪魔の妹

 キチガイじゃありません

 ただ一途なだけです

 

16:名無しのTS

 狂ってる奴は自分が狂ってることを大抵自覚してないってそれ

 

17:名無しのTS

 ほーん、じゃあ質問

 もしその姉とやらに恋人が出来たらどうする? 

 

18:名無しのTS

 やべーやつが現れたぞ! 

 避難警報を発令せよ! 

 

19:小悪魔の妹

 姉さんに恋人なんてできるわけないじゃないですか

 出来ないようにいろいろやってるのに

 

20:名無しのTS

 おっとこれはレベルが高い

 

21:名無しのTS

 >>1の姉に合掌

 

22:名無しのTS

 >>1の姉逃げて

 すぐ逃げて

 

23:名無しのTS

 おいこいつもしかしてヤンデレ民も併発してんのか? 

 

24:名無しのTS

 とりあえず>>1の姉のスペック教えて

 

25:名無しのTS

 >>24

 お前この>>1によく聞けるなすげえわ

 

26:小悪魔の妹

 そう言われると思ってましたよ

 あなたたちも姉さんの可愛さに酔いしれなさい

 

 ・国内最高の魔術学院に入学できる頭脳

 ・入学して一か月ですでに数人に告白されそうになった小動物的な愛くるしい見た目

 ・すっごい可愛くて賢いのに謙虚

 ・それでいてどこか自虐的だから私が守ってあげなきゃってなるような無意識の人たらし

 ・さらっさらのいい匂いがする黒髪ロング

 ・いつも私に気を使ってくれる優しさ

 ・たまに笑った時の笑顔の破壊力はもはや世界崩壊レベル

 ・いつもの無表情の顔もとっても可愛い

 ・少し人見知りなところも可愛い

 ・喋るのが得意でないのも可愛い

 ・クラスメイトに話しかけようとして、結局できずに私の袖を遠慮がちに掴んで頼ってくるところとかもうすごい

 ・もはや存在が可愛い

 ・吐く空気ですら可愛い

 

 姉さんの可愛さを伝えるためにとりあえず3歳のころから話しましょうか

 

27:名無しのTS

 もういいもういい

 

28:名無しのTS

 分かった

 俺が悪かった

 

29:名無しのTS

 お前の愛は伝わったから

 

30:名無しのTS

 うーん、すごい>>1が現れたな

 

31:名無しのTS

 見ず知らずの>>1の姉が可哀想になってきた

 

32:名無しのTS

 >>1のスペックはどうなんや

 

33:小悪魔の妹

 まだまだ言いきれてませんよ

 あの程度じゃ姉さんのすばらしさの1割も伝えられていないです

 あと私の事なんで興味ないでしょう

 

34:名無しのTS

 すまんそこまで語ると思ってなかったんや

 

35:名無しのTS

 す、少しだけ>>1の事も気になるかなーなんて

 

36:名無しのTS

 愛は十分伝わったもう黙れ

 いやごめんなさい黙って下さい

 

37:名無しのTS

 お前ら怯えすぎだろ草

 

38:小悪魔の妹

 私

 ・15歳女

 

 これでいいですか? 

 じゃあ姉さんの魅力をピックアップして語りますね

 

39:名無しのTS

 うーん、何もわからん

 

40:名無しのTS

 もう姉さんのことはいいから

 

41:名無しのTS

 猿でももうちょい自分語りするぞ

 

42:小悪魔の妹

 >>40

 は? 

 姉さんは私の姉さんであってあなたの姉さんではありませんよね? 

 その呼び方やめてもらえますか殺しますよ

 あなた如きが私の姉さんを姉さん呼びしないでください

 

43:名無しのTS

 怖い

 

44:名無しのTS

 沸点がわからん

 

45:名無しのTS

 それぐらいええやろ

 

46:名無しのTS

 すまん、わざとやなかったんや許してくれ

 

(9^Δ^)9このとーり

 

47:名無しのTS

 >>46

 どのとおり? 

 

48:名無しのTS

 >>46

 煽るな煽るなw

 

49:名無しのTS

 >>46

 謝る気ねえだろ

 

50:名無しのTS

 草

 

51:小悪魔の妹

 今回は許しますが二度目はありませんからね

 

52:名無しのTS

 許すんだ……

 

53:名無しのTS

 以外と懐のでかい>>1かもしれん

 

54:名無しのTS

 >>53

 目を覚ませ

 

55:小悪魔の妹

 姉さんは一生私のものです

 誰にも渡しません

 

56:名無しのTS

 ヤンデレマイスターのワイから言わせるとこのヤンデレは75点ってところやな

 

57:名無しのTS

 いやでも>>1の姉もいつかは恋人が出来たり家族離れしたりするわけで

 

58:名無しのTS

 >>56

 お前誰だよ

 

59:小悪魔の妹

 >>57

 問題はそこなんですよね

 ずっと昔から姉さんが私がいないと生きていけないと思うように色々やってはいるんですが中々うまくいかなくて

 どうすれば姉さんが私だけしか見ないようになるんですかね? 

 

60:名無しのTS

 待って怖い

 

61:名無しのTS

 さらっと怖いこと言わないで

 

62:名無しのTS

 漏らした

 パンツ脱いだ

 

63:名無しのTS

 >>62

 正しいパンツ脱いだの使い方初めて見た

 

64:名無しのTS

 ヤンデレ度レベルⅣってとこやな

 レベルが後一個進めば晴れてお縄や

 

65:名無しのTS

 >>63

 正しいパンツ脱いだの使い方ってなんだよ

 

66:名無しのTS

 具体的にはどんなことしたわけ? 

 ワイらが添削して>>1が>>1の姉を自分の物に出来るようにしたろ

 

67:名無しのTS

 これほどまでに人に対して今すぐ逃げてって思ったことはない

 

68:名無しのTS

 >>66

 俺らを巻き込むな荷が重いわ

 

69:小悪魔の妹

 一番うまくいったのは姉さんに告白しようとしていた世界の癌を調教して私の忠実な下僕にした後、そいつに姉さんを襲わせて私が寸前で助けた時でしたね

 あの時私に無言で抱き着く涙目の姉さんをぎゅっと抱きしめた時、一番手ごたえと快感と慈愛と愛慕を感じました

 まあその後はいつも通りの日常に戻ったんですが

 最後の一歩が足りなかった感じでしたね

 

70:名無しのTS

 一応聞いておきたいんだけど、>>1って人の心持ってる? 

 

71:名無しのTS

 吐き気を催す邪悪

 

72:名無しのTS

 想像以上に想像以上だった

 

73:名無しのTS

 もしかして>>1って魔王か邪神の類? 

 

74:名無しのTS

 愛じゃよ

 

75:名無しのTS

 >>74

 こんな愛俺は知らない

 

76:名無しのTS

 ヒエッ

 

77:小悪魔の妹

 ただ唯一誤算だったのはけしかけた屑が我を忘れてあろうことか姉さんと事をおこそうとしたことでしたね

 私はただ軽く押さえつけろって言っただけなのに

 あれで姉さんの心に一生残る傷がついてなきゃいいんですけど

 

78:名無しのTS

 お前が言うな

 もう一度言う、お前が言うな

 

79:名無しのTS

 >>1の姉の為に早急にこの人類悪をなんとかせねば

 

80:名無しのTS

 こいつぁやべえ

 とにかくやべえ

 

81:名無しのTS

 おい世界移動できる変態でてこい

 今こそ平和のためにその力を使え

 

82:小悪魔の妹

 皆さんが姉さんと事をおこそうとした世界のゴミ屑に憤慨する気持ちは分かります

 ですが安心してください、私がしっかり二度とそんなことが出来ないよう罰を与えておきましたから

 

83:名無しのTS

 違う、そうじゃない

 

84:名無しのTS

 大多数は、少なくとも俺はそいつに対してやべえって言ってるんじゃないんだ

 

85:名無しのTS

 今すぐ誰か>>1の世界行って>>1をメス堕ちさせてこい

 メス堕ちしたら多少おとなしくなるはずだ

 

86:名無しのTS

 >>85

 私民だからもうすでに堕ちてるみてえなもんじゃねえかな……

 

87:名無しのTS

 今日のほん怖実況スレって聞いてきたんですけど合ってます? 

 

88:名無しのTS

 >>86

 そうだった

 この>>1無敵か? 

 

89:小悪魔の妹

 それから人に頼るのはやめて自分の力だけで姉さんを落とせるように頑張ってます

 

90:名無しのTS

 この文だけ見たら一途な女の子

 

91:名無しのTS

 だが実態は

 

92:名無しのTS

 スフレプリン

 

93:名無しのTS

 >>90

 >>91

 >>92

 ……? 

 

94:名無しのTS

 >>92

 ごめん、どういうこと? 

 

95:名無しのTS

 殺伐としたスレにスフレプリンが! 

 

96:名無しのTS

 >>92

 お前www

 

97:名無しのTS

 草

 

98:名無しのTS

 流石に草

 

99:名無しのTS

 なぜスフレプリン? 

 

100:名無しのTS

 これは>>1もスフレプリンのようなやさしく甘い心にならないと>>1の姉は愛想をつかして逃げちゃうぞっていうありがたいお告げ

 

101:名無しのTS

 >>100

 なるほど

 なるほど? 

 

102:名無しのTS

 スフレプリン食べたい

 

103:名無しのTS

 >>100

 だってよ>>1

 

104:名無しのTS

 >>100

 絶対違う

 

105:小悪魔の妹

 大丈夫ですよ

 姉さんには目には見えないレベルの極細の魔力糸をつけてありますから、どこへ行っても私には居場所がわかります

 

106:名無しのTS

 手 遅 れ

 

107:名無しのTS

 お前

 

 

 

 

 

 お前

 

108:名無しのTS

 一瞬でスレの温度を氷点下にするのやめてもらえます? 

 

109:名無しのTS

 ちんちんw! 

 

110:名無しのTS

 >>109

 狂気にあてられ壊れちまったか……

 

111:小悪魔の妹

 心配だからつけてるだけです

 姉さんはどこか危なっかしい所がありますから

 まあそんなところも可愛いんですけど

 

112:名無しのTS

 なんでこんな>>1なのに>>1の姉は逃げないんや

 

113:名無しのTS

 >>112

 弱みを握られてる説

 

114:名無しのTS

 頭おかしなるで

 

115:名無しのTS

 おまわりさぁぁぁぁぁん! 

 ここに巨悪がいまぁぁぁぁぁす! 

 

116:名無しのTS

 こういうタイプって自分の欲望を隠すの上手いんだよなぁ

 だから性格こんなんなのに周りから見たら魅力的な人物ってことが多々ある

 

117:小悪魔の妹

 自分で言うのもなんですが姉さんの妹としてふさわしいように自分磨き頑張りましたからね

 客観的に見たらだいぶ魅力的だと思いますよ

 

118:名無しのTS

 なおさらたちが悪いわ

 

119:名無しのTS

 これが裁けない悪というヤツか……

 

120:名無しのTS

 >>1は最終的にどうなりたいんや

 

121:名無しのTS

 怖いよお母さーん

 

122:小悪魔の妹

 >>120

 姉さんと一生一緒にいたいですね

 結婚したいレベルです

 えっちなこともしたいです

 でも無理やり迫っても嫌われて拒まれるだけですから、今は逆に姉さんから私に手を出させるために頑張っているところです

 

123:名無しのTS

 >>122

 ん? 

 >>1の姉って女やんな? 

 

124:名無しのTS

 計算高い女の内面ってこんなに怖いんやな

 

125:名無しのTS

 >>124

 風評被害や

 

126:名無しのTS

 >>1の姉が身体は女の>>1に手を出すか? 

 

127:小悪魔の妹

 姉さんはれっきとした女性ですよ

 でも恋愛対象は多分女だと思います

 15年ずっと一緒にいたわけですから気づきますよ流石に

 

128:名無しのTS

 ん? 

 んー? 

 

129:名無しのTS

 なるほどわからん

 

130:名無しのTS

 百合か

 

131:名無しのTS

 じゃあ大丈夫……なのか? 

 

132:名無しのTS

 騙されるなたとえ恋愛対象は女の子でもその相手はこの>>1だぞ

 

133:小悪魔の妹

 あと少しだと思うんですよね体感的に

 ふふふ、楽しみです

 姉さんが私を求めた瞬間私もたっぷり今までの分の愛を返さないと

 

134:名無しのTS

 怖いよ

 

135:名無しのTS

 恐ろしいこと言わんで

 

136:名無しのTS

 両者が幸せなら……いやでも片方はこの>>1か

 

137:名無しのTS

 互いに合意の下だったら問題な……いやでも片方はこの>>1か

 

138:名無しのTS

 片割れがこの>>1じゃなければ素直に応援できたと思う

 

139:小悪魔の妹

 おっと、姉さんが帰ってきたので離れます

 今日こそ落としてみせますよ

 

140:名無しのTS

 やめろ

 

 

 

 

 

 やめろ

 

141:名無しのTS

 やっぱり>>1の姉は今すぐ逃げるべき

 

142:名無しのTS

 両者が幸せならそれでいい……いやでも片方がなぁ

 

143:名無しのTS

 世界移動できる奴

 >>1の世界に行って本当に大丈夫か見てきて

 

144:名無しのTS

 >>143

 世界移動できる奴なんてそうそうおらんて

 

145:名無しのTS

 最高なのは>>1の姉がこのスレを見つけて>>1のヤバさを理解することやけど

 難しいやろなぁ……

 

146:名無しのTS

 >>145

 女の子が恋愛対象って言ってたから可能性は0ではない

 

147:名無しのTS

 >>146

 ほぼ0やろ

 

148:名無しのTS

 いやー、中々なホラースレを見つけてしまった

 

 






この後この姉妹がどうなったかは……まあ、読み手側の想像に委ねます。

TS娘×TS娘とかいうありそうでないジャンル。流石にニッチすぎますか。





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スレッド.3【打開策求む】ワイ森の賢者、そろそろ性欲がやばい

早くもネタ切れ。
思いつきと勢いだけで書き始めるとこういうことになるんですよね。


 

 

1:大森林の一般女賢者

 ずっと我慢してきたがもう無理

 

2:名無しのTS

 ようゴリラ

 

3:名無しのTS

 メスゴリラがスレ立ててらぁ

 

4:名無しのTS

 ゴリラも掲示板をする時代

 

5:名無しのTS

 >>1

 ウホッ、ウホホッ? 

 ウホホ、ウホーッ! 

 

6:名無しのTS

 随分頭のいいゴリラだな

 

7:名無しのTS

 >>6

 森の賢者様舐めんな

 元々ゴリラは頭いいぞ

 

8:大森林の一般女賢者

 ゴリラじゃねえエルフじゃボケ共

 

9:名無しのTS

 なんだエルフかよおもんな

 

10:名無しのTS

 ゴリラじゃねえのか

 

11:名無しのTS

 はい解散

 

12:名無しのTS

 いや諦めるな

 エルフの名を騙るゴリラという可能性も残っている

 

13:名無しのTS

 >>12

 な、なるほど、希望を捨てちゃいかんな

 だがその行為になんの意味が? 

 

14:名無しのTS

 >>12

 誇り高きゴリラ様が卑しい種族であるエルフ如きの名を騙るわけねえだろ常識的に考えろ殺すぞ

 

15:大森林の一般女賢者

 なにお前ら

 なんでそんなにゴリラじゃなかったことが不服なの

 あと>>14は何、ゴリラを崇拝でもしてんの

 

16:名無しのTS

 だって森の賢者って言ってたじゃん

 

17:名無しのTS

 スレ主がゴリラじゃないとスレッド詐欺になるぞ

 

18:大森林の一般女賢者

 >>17

 ワイはエルフの森の賢者じゃハゲ

 

19:名無しのTS

 口悪っ

 あーあ、これはエルフだわ。ゴリラ様じゃないわ

 

20:名無しのTS

 >>19

 確かにゴリラならこんな粗暴な口調なわけないもんな

 もっと上品な言い回しをするはず

 

21:名無しのTS

 お前らの中でのゴリラの位置づけどうなってんの

 

22:名無しのTS

 本日のスレは野性味たっぷりでお送りいたします

 

23:名無しのTS

 いや待て、スレ主がゴリラじゃないなら俺らがゴリラになればいいのでは? 

 

24:名無しのTS

 >>23

 やはり天才か……

 

25:名無しのTS

 >>23

 答え出たな

 

26:名無しのTS

 >>23

 天才がいた

 

27:名無しのTS

 >>23

 俺一生お前を尊敬し続けるわ

 

28:大森林の一般女賢者

 >>23

 いやその理屈はおかしい

 

29:名無しのTS

 ウホ

 

30:名無しのTS

 ウホホーッ

 

31:名無しのTS

 >>28

 ウホ? 

 

32:名無しのTS

 ウホッ、ウホッ

 

33:名無しのTS

 ウホホホホホホホホ! 

 

34:大森林の一般女賢者

 OK

 次ゴリラ語喋ったヤツはメス堕ちしやすくなる呪いかける

 

35:名無しのTS

 ごめん

 

36:名無しのTS

 悪かった

 

37:名無しのTS

 勘弁してください

 

38:名無しのTS

 最恐最悪の脅し文句やめろ

 

39:名無しのTS

 見逃がしてください

 

40:名無しのTS

 ワイが悪かった

 

41:名無しのTS

 この変わり身の早さよ

 

42:名無しのTS

 ほんの出来心だったんです許してください

 

43:名無しのTS

 草

 

44:名無しのTS

 お前らの変わり身の早さには惚れ惚れするわ

 

45:名無しのTS

 死より恐ろしい呪いをかけようとするな

 

46:名無しのTS

 お前ら人がメス堕ちしかけてたら堕ちろ堕ちろ言うくせにいざ自分に回ってきたら全力で回避しようとするよな

 

47:名無しのTS

 頼む、他のやつらはどれだけメス堕ちさせてもいい

 だから俺だけは助けてくれウホ

 

48:大森林の一般女賢者

 よし、それでいい

 あと>>47には呪いかけとくわ

 

49:名無しのTS

 なんでだ

 

50:名無しのTS

 草

 

51:名無しのTS

 残当

 

52:名無しのTS

 >>47

 次見かけた時は全力で可愛がったるわ

 

53:大森林の一般女賢者

 で、まあ話を戻すがワイの性欲がやばいって話なんだがな

 

54:名無しのTS

 その前に>>1のスペック

 

55:名無しのTS

 >>1がゴリラじゃないという証明のために自画像もよろしく

 

56:名無しのTS

 >>55

 お前まだ諦めてないのかよw

 

57:名無しのTS

 まあエルフがスレ立てしましたってのとゴリラがスレ立てしましたってのなら面白そうなのは後者だわな

 

58:名無しのTS

 おいまじで呪いかけたりしないよな? 

 冗談だよな? 

 

59:大森林の一般女賢者

 スペックね、了解

 自画像は諦めて。恥ずかしい

 

 ・年齢は1000超えてからは数えてない

 ・エルフの集落の相談役的な立ち位置

 ・一応賢者として世間にも名が知れてる感じ

 ・ゴリラではない

 

60:名無しのTS

 ・ゴリラではない

 

 草

 

61:名無しのTS

 なんや、まじでゴリラやないんか

 

62:名無しのTS

 >>1、自分がゴリラであることは恥ずべきことやないんやで

 むしろ立派な個性なんや、隠したり否定したりする必要なんてない

 

63:名無しのTS

 ・ゴリラではない

 

 自分語りでこんなこと書かれてるの初めて見たわ草

 

64:名無しのTS

 >>62

 お前はいい加減諦めろよw

 

65:名無しのTS

 ゴリラ以外のところにも触れたれよ

 

66:名無しのTS

 はえー1000歳以上生きれるとかゴリラって長生きなんやなぁ

 

67:名無しのTS

 >>66

 おっと言葉が通じないタイプか? 

 

68:大森林の一般女賢者

 話戻すで

 それでまあ性欲がやばいって話なんだけど、理由はいたって単純

 ウチの世界のエルフ、くっそ薄着なんよ

 

69:名無しのTS

 ここまで弄られて何事もなかったかのように話を進められる>>1は間違いなく大物

 

70:名無しのTS

 薄着かー羨ま

 

71:名無しのTS

 ゴリラの薄着姿に需要があるわけないやろ

 

72:名無しのTS

 >>1の世界のエルフって外見はゴリラなんか

 

73:名無しのTS

 薄着ゴリラ……アリ、いや、無し……

 

74:名無しのTS

 ゴリラの薄着姿か需要ないな

 

75:大森林の一般女賢者

 なんで当たり前のようにワイの世界のエルフの外見がゴリラになってるわけ

 腹立ったからエルフの皆の画像載せたる

 

 

 

【画像】

 

76:名無しのTS

 は、なにこれ楽園? 

 

77:名無しのTS

 なんやこれ

 美男美女とかそういうレベルやないぞ

 

78:名無しのTS

 嘘だァァァァァァ! 

 こんな極楽のような世界があったなんて信じないぞォォォォォ! 

 

79:名無しのTS

 アルカディアはそこにあったのね

 

80:名無しのTS

 なあ、それよりさっきの呪い云々は冗談なんだよな? 

 さっきから身体が火照って仕方がないんだけど

 

81:名無しのTS

 なんやこれ、全員ほぼ裸やんけ

 とりあえず>>1は死んだ方がええで

 

82:名無しのTS

 え? 

 え? 

 

83:名無しのTS

 なあ、嘘だよな? 

 >>1の世界のエルフの外見はゴリラなんだよな? 

 

84:名無しのTS

 >>1を信じていたのに! 

 ゴリラの集団に身を置く可哀想な人だと思ってたのに! 

 

85:名無しのTS

 神レベルの美男美女がほぼ裸で笑いあってる……何これ、極楽浄土? 

 

86:名無しのTS

 エルフが美男美女なのは大体の世界がそうやがここまでのはそうそうおらんな

 とりま>>1を殺したい衝動に駆られてるんやが

 

87:大森林の一般女賢者

 やっと分かってくれたか

 そしてワイはこのエルフの集落に四六時中おって慕われたりしてるわけ

 性欲がやばくなるのも納得だろ

 

88:名無しのTS

 世界移動できる奴に>>1の抹殺を託す

 

89:名無しのTS

 明日になったら>>1の世界のエルフの外見がゴリラになってますように

 

90:名無しのTS

 もうここまでくると羨ましいとかそういうのじゃないね

 湧いてくるのは純粋な殺意だね

 

91:名無しのTS

 ウチのところのエルフと交換してくれや

 ウチのところなんて肌を見せるのは不浄とかなんかでずっと全身隠してるんやぞ

 

92:名無しのTS

 ここまで人を殺したいと思ったのは初めてだ

 

93:名無しのTS

 なあ、すっごい下半身がむずむずするしなんか人肌が恋しくなってきたんだけど

 これって呪いのせいとかじゃないよな? 

 

94:名無しのTS

 >>93

 はえー世界を超える呪いか

 やっぱ>>1ってかなりやるヤツなんやな

 こりゃ敵に回したらいかんな

 まあそれはそれとして>>1死ね

 

95:名無しのTS

 怨嗟の声が渦巻いておるわ

 

96:大森林の一般女賢者

 ずっとこんな所に身を置いてるわけやから四六時中ムラムラムラムラするの

 かといって自慰をしようにも勝手に弟子になりにきたみたいなやつが十数人代わりばんこでワイの一挙手一投足をずっと見張ってるし

 それがなくとも世話係みたいなやつが数人ワイの家にずっとおってワイを見張ってるし

 ワイはどうすればいいんだろうか

 

97:名無しのTS

 知らん死ね

 

98:名無しのTS

 自虐風自慢やめろ

 

99:名無しのTS

 辛いんだったら俺と交代しろ

 

100:名無しのTS

 ゴリラになっちまえ

 

101:名無しのTS

 そのまま性欲が限界を超えて爆発四散しろ

 

102:名無しのTS

 皆冷たすぎて草

 

103:名無しのTS

 ハゲろ人類悪

 

104:大森林の一般女賢者

 いや正直結構深刻なんよ

 だって周りにほぼ全裸の美人がいっぱいおるのに性欲発散できないのよ

 生殺しもいいとこよ

 

105:名無しのTS

 なんでこんな性欲モンキーが賢者って呼ばれてんの? 

 

106:名無しのTS

 お前みたいな奴を贅沢者って言うんやで

 

107:名無しのTS

 ぜいたく言うなやこっちは女っ気すらねえんだぞ

 

108:名無しのTS

 森に帰れよゴリラ

 

109:名無しのTS

 >>108

 意味不明で草

 

110:名無しのTS

 賢者なら賢者らしく三大欲求から逸脱しとけよ

 

111:名無しのTS

 そんなに性欲がやばいならワイが発散させたろか? 

 その代わり二度と男には戻れんが

 

112:名無しのTS

 >>111

 帰れ変態

 

113:名無しのTS

 まじで誰か助けて

 なんか、身体がやばい

 なあ>>1俺が悪かったから呪い解いてお願い

 

114:名無しのTS

 今日も混沌としてて平和だなぁ

 

115:大森林の一般女賢者

 うーん、お前ら冷たいなぁ

 しょうがない、じゃあ有効な案を出してくれた奴にはこっちからもお返しするわ

 それでどう? 

 

116:名無しのTS

 >>1が死んでくれるってんならいくらでも出したろ

 

117:名無しのTS

 今更お返し云々で屈する奴がこの掲示板にいると思ってんのか

 こっちにもプライドくらいあるんじゃ

 

118:名無しのTS

 >>1、俺らをなめとるな? 

 俺らがほいほいと従うわけないやろ

 

119:名無しのTS

 呪いを解いてくれるなら

 

120:名無しのTS

 ワイらのプライドなめとるな? 

 貞操を守り続けた人間のプライドの肥大化はすさまじいねんぞ

 

121:名無しのTS

 俺らが>>1に従うことは未来永劫ない諦めろ

 

122:大森林の一般女賢者

 まだどんなお返しするかも言ってないんだけど……

 

123:名無しのTS

 どんな内容でも従わへんで

 

124:名無しのTS

 諦めてさっさと森に帰るんだな

 

125:名無しのTS

 ワイらは屈しひんで

 

126:名無しのTS

 なんて心強い奴らなんだ

 

127:大森林の一般女賢者

 まあお前らが屈しないっていうのならワイもお前らに案だし頼むのは諦めるわ

 ちなみにそのお返しの内容っていうのはワイの世界のエルフの集落に連れてきたるっていうのなんだけどね。ワイの知人扱いだったら集落のエルフたちに超ちやほやされるよ

 

128:名無しのTS

 集落の長あたりに結構ちゃんとした服装を普及させるってのはどうだ

 

129:名無しのTS

 幻覚魔法かなんかで周囲の人間に幻覚を見せてる間に性欲発散するとか

 

130:名無しのTS

 いっそのこと一人ぐらい手を出してもなんも言われんやろ

 >>1は結構偉い立場なんやろ? 

 

131:名無しのTS

 >>1が呪いでエルフの一人を発情させて逆に>>1自身を襲うよう仕向けるってのでどうだ

 

132:名無しのTS

 即 堕 ち 二 コ マ

 

133:名無しのTS

 いっそのこと>>1が新しい集落を作るってのもアリやと思う

 周りをイエスマンだけで固めて

 

134:名無しのTS

 お前らプライドとかないんか? 

 

135:名無しのTS

 あのさぁ……

 

136:名無しのTS

 逆転の発想や

 今までの常識を性欲発散行為は隠すものではなくむしろ大々的にやってても恥ずかしくないものという常識に塗り替えろ

 

137:名無しのTS

 草

 

138:名無しのTS

 これだから女に飢えてる奴らはさぁ……

 ところで>>1、「これは魔法の実験だよ」みたいな感じでうまいこと言って周囲を丸め込むってのはどうや

 

139:名無しのTS

 >>138

 ブーメランって知ってる? 

 

140:名無しのTS

 なんやこいつら

 

141:名無しのTS

 恐ろしく早い手のひら返し

 俺でなきゃ見逃がしちゃうね

 

142:大森林の一般女賢者

 なるほどなぁ

 やっぱりお前ら結構頭回るんだな

 その調子でどんどん頼む

 

143:名無しのTS

 任せろ>>1

 俺らはお前の味方やで

 

144:名無しのTS

 任せろよ

 >>1のためならどんどん出してやるよ

 

145:名無しのTS

 >>1とは今後ともいい付き合いをしていきたいと思ってたんや

 

146:名無しのTS

 股間に忠実なやつが多すぎる

 

147:名無しのTS

 そんな君たちが大好きです

 

148:名無しのTS

 楽園に行くのはワイや

 お前らは下がっとけ

 

149:名無しのTS

 >>148

 いいや、俺だ

 

150:名無しのTS

 草しか生えん

 

151:名無しのTS

 >>148

 お前にはゴリラの集落がお似合いや

 極楽に行くのにふさわしいのはワイや

 

152:名無しのTS

 お前ら欲望に忠実すぎるだろ草

 

153:名無しのTS

 >>1、俺はこの掲示板の中で一番紳士な自信がある

 だから俺にしようぜ、な? 

 

154:大森林の一般女賢者

 >>153

 それは出した案次第

 

155:名無しのTS

 OK任せろ

 

156:名無しのTS

 不埒なやつらばっか

 一人の男に愛し愛されしたほうが絶対幸せなのに

 

157:名無しのTS

 >>1、呪い解いてお願い

 俺の異変を不思議に思ったリーダーが部屋に入ってきた

 このままだと取り返しのつかないことになるからお願いだって

 今まともにリーダーの顔見れねえんだよ

 

158:名無しのTS

 THE☆混沌

 

 




続く……かなぁ? どうだろ、わからないです。
多分続くと思うけど続かないかもしれません。未定です。


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【エルフの里に行ってきた】楽園に行った感想www

作者自身が一番エタったと思ってた。


前話の続きです。前話読んでないとなんのこっちゃわからないかも


 

 

1:被害者A

 天国と地獄

 

2:名無しのTS

 草

 

3:名無しのTS

 何があった

 

4:名無しのTS

 なんか草

 

5:名無しのTS

 温度差すげえな

 

6:名無しのTS

 まあ話せよ

 

7:名無しのTS

 名前からすでに哀愁が漂ってる>>1だなぁ

 

8:被害者A

 経緯を話そう

 

 ある日、エルフの悩み相談みたいなスレがこの掲示板に立った

 そこで俺がその悩みの解決法を提示した

 それをそのスレの1は気に入ったらしく、ご褒美に俺を自分の世界のエルフの里に招待するって言ったわけだ

 

9:名無しのTS

 あったなそんなスレ

 

10:名無しのTS

 森の賢者だけど性欲が云々ってやつ? 

 

11:名無しのTS

 あのアルカディアに導かれた栄光のスレ民か

 

12:名無しのTS

 やっぱうまい話には裏があるんやな

 ワイはあの時すでに気づいとったで

 

13:名無しのTS

 >>12

 嘘つけ

 

14:被害者A

 >>10

 それ

 

 で、だ

 その時の1が出した画像には天使のようなエルフがいっぱい映ってて、俺はその世界に行けることに柄にもなくわくわくした

 こんな楽園に行けるのかと。こんな天使達にちやほやされるのかと

 

 でもそれは間違いだった

 あの1の巧妙な罠だった

 

15:名無しのTS

 なんか不穏だな

 

16:名無しのTS

 なんや、あの画像は加工やったんか? 

 

17:名無しのTS

 でっちあげか

 

18:名無しのTS

 うわひでぇw

 

19:名無しのTS

 あのスレに参加してたけど選ばれなくてよかった……

 

20:名無しのTS

 あれは作り上げられた幻想の楽園やったんか

 

21:名無しのTS

 その……どんまい

 

22:名無しのTS

 >>20

 ただの捏造画像を無駄にかっこいい言い方すな

 

23:被害者A

 いや、加工じゃない

 あれはれっきとしたあの世界のエルフの姿だった

 ちゃんと会えたし、握手とかもできた

 

24:名無しのTS

 ??? 

 

25:名無しのTS

 え、どゆこと? 

 

26:名無しのTS

 じゃあ問題ないやん

 

27:名無しのTS

 全員男の娘だったオチか

 

28:名無しのTS

 >>27

 それはそれで天国では? 

 

29:被害者A

 一応言っておくがあの画像はれっきとした真実

 ちゃんと全員いたし、ちゃんと皆女の子エルフだったし、性格も優しかったり甘やかしてくるお姉さんだったり多種多様で完璧と言わざるを得なかった

 

30:名無しのTS

 じゃあ問題ないやんけ

 

31:名無しのTS

 なんや、自虐風自慢か? 

 

32:名無しのTS

 ワイなんとなくわかったかもしれん

 

33:名無しのTS

 どこにも問題はなさそうやが

 

34:名無しのTS

 >>32

 え、まじで? 

 すげえなお前

 

35:被害者A

 分かった人もいるのか

 そう、俺はわくわくが先行しすぎて一つ見落としをしていた

 

 あの画像を思い出してほしい

 たしかに映っているどのエルフも全員天使のような美しさ、可愛さだ

 だがもう一度よく見てほしい

 

 そう。あの画像に、男のエルフは一人も映っていなかった

 

36:名無しのTS

 え、もしかしてあの世界エルフって女だけなの? 

 

37:名無しのTS

 うん? 

 男映ってなかったっけ? 

 

38:名無しのTS

 保存した画像を見てきた

 マジだった、全員女だった

 あの時は男だと思ってたけど、透過魔法を使ったら分かった

 この写真に写ってる男っぽいエルフ、全員限りなく美男子に近い女だ

 

39:名無しのTS

 >>38

 待て、お前それつまり裸を見たと……? 

 極刑

 

40:名無しのTS

 なるほどハーレムか? 

 

41:被害者A

 違う違うハーレムじゃない、もしそうなら地獄とは言わん

 俺はあの1(ややこしいからこれからは森の賢者と呼ぶわ)に騙されたと言っただろう

 

 あの世界にもちゃんと男エルフはいた

 けどあの森の賢者は、あえて男エルフが映っていない画像を乗せやがったんだ

 しかも奴は男っぽい女エルフを画像の中に用意することで俺達の油断を誘うという周到さも併せ持ってやがった

 

42:名無しのTS

 お? 

 

43:名無しのTS

 なるほどわからん

 

44:名無しのTS

 ……すまん、どういうこと? 

 

45:名無しのTS

 あー、うん、どんまい

 

46:名無しのTS

 つまり本物の男エルフがやばかったってことか

 

47:名無しのTS

 なんか草

 

48:被害者A

 よし、もう結論を言おう

 

 森の賢者の世界に連れてこられた俺

 ↓

 森の賢者は俺のアドバイスを実行するため一旦別れる

 ↓

 森の賢者曰く「すでにエルフの長老に話を通してあるから大丈夫だよ」とのこと、わくわくしながらエルフの里へ向かう(森の賢者の家は里からちょっと離れたところにあった)

 ↓

 エルフの里に到着

 ↓

 俺の目の前に現れたのは

 

 筋 肉 モ リ モ リ テ カ テ カ 脳 筋 ガ チ ム チ ゴ リ ラ エ ル フ の 集 団

 

49:名無しのTS

 草

 

50:名無しのTS

 これは予想外

 

51:名無しのTS

 草

 

52:名無しのTS

 なるほど

 

53:名無しのTS

 草

 

54:名無しのTS

 草生える

 

55:名無しのTS

 笑うやろこんなん

 

56:名無しのTS

 なるほどね

 

57:名無しのTS

 ヒエッ

 

58:名無しのTS

 草

 

59:被害者A

 そう、あの世界女エルフは全員天使で間違いない

 だが男エルフはその逆、全員が筋肉モリモリマッチョマンの変態だったんだ

 

60:名無しのTS

 わろた

 

61:名無しのTS

 筋肉モリモリテカテカのエルフに囲まれて死んだ目をしてる>>1を想像したら不覚にも涙が……あとお腹も痛い

 

62:名無しのTS

 >>61

 大爆笑してるだけじゃねえか

 

63:名無しのTS

 ごめんなさい、こういう時どんな顔をすればいいかわからないの

 

64:名無しのTS

 >>63

 笑えばいいと思うよ

 

65:名無しのTS

 逆ハーレムか

 

66:名無しのTS

 >>63

 嘘つけ

 

67:被害者A

 どうやら話が人づてに伝わっていく内に内容に齟齬が生じていったらしく、俺をもてなすのは男エルフだということになっていたのだ

 ここまで言えばあとはわかるな? 

 

68:名無しのTS

 涙拭けよ

 

69:名無しのTS

 なんて可哀想な>>1

 

70:名無しのTS

 ようやく理解したで

 

71:名無しのTS

 うん……その……ご愁傷様……

 

72:名無しのTS

 すまん、笑っちゃいけないんだろうけど流石にこれはずるいわ

 

73:被害者A

 大きい家に無理やり運びこまれ、そこで行われるのは脳筋筋肉ゴリラ共による裸祭り

 ブーメランパンツをはいたガチムチマッチョメンたちによる筋肉博覧会

 限界まで肥大化した筋肉、滴る汗が熱気を生み、恍惚な表情を浮かべた筋肉ゴリラが互いの筋肉を讃えあうそこはまさに地獄

 生まれて初めて俺は神を呪った

 

74:名無しのTS

 草

 

75:名無しのTS

 なんでや筋肉は努力の結晶やぞ

 その努力の結晶を間近で見れるなんてご褒美やんけ

 

76:名無しのTS

 まあ、うん、男なら筋肉はあったほうがいいじゃん

 筋肉つけたら自信つくし

 

77:名無しのTS

 それも経験や

 ちゃんと自分の糧にするんやで

 

78:名無しのTS

 >>77

 果たしてこれは糧にしていいものなのか

 

79:名無しのTS

 神だってそんなことで呪われても困惑するだけやろ

 

80:名無しのTS

 ごめん、流石に耐えられない

 

81:被害者A

 地獄の筋肉博覧会は日が暮れるまで続いた

 その時点で俺の体力はすでに0

 もはや脳にあるのはこの地獄からの脱却と、ここへ連れてきた森の賢者への膨大な恨みだけだった

 

82:名無しのTS

 ちなみに>>1はどの筋肉が一番良かった? 

 

83:名無しのTS

 これは恨んでも仕方がない

 

84:名無しのTS

 やっぱりTSしたら逆ハーレムってのもいいよね

 

85:名無しのTS

 >>84

 筋肉ゴリラたちが一番に愛しているのは自分の筋肉だぞ

 

86:名無しのTS

 >>84

 こんな逆ハーレムワイは知らん

 

87:被害者A

 >>82

 一番良かった筋肉は3番

 バルクは平均だったけど絞りとハリが段違いだった

 

88:名無しのTS

 しっかり楽しんでんじゃねーかwww

 

89:名無しのTS

 >>87

 お前は何を言っているんだ? 

 

90:名無しのTS

 しっかり答えんのかよw

 

91:被害者A

 そして日が暮れ、俺はようやく解放されると思った

 だがそれは甘かった

 忌まわしき筋肉ゴリラエルフたちは、全身全霊全力で俺をもてなす手を緩めようとしなかった

 

 運ばれる大量の料理と酒

 色めき立つ筋肉ゴリラたち

 目が死ぬ俺

 

 そう、宴会である

 

92:被害者A

 ちなみに給仕か何かであの天使達が現れないかと期待したが、料理を運んでくるのも全員筋肉だった

 恐らく彼らは妥協を許さない種族だったのだろう。ふざけんな

 

 そのまま夜が明けるまで、俺はゴリラ共に囲まれて過ごすハメとなった

 前を向けば筋肉。横を向けば筋肉。後ろを見ても筋肉。目をそらしても筋肉。

 目を閉じても瞼の裏にうっすらと浮かぶ筋肉。

 

 もはやどこを見ても筋肉。世界が筋肉になってしまったのかと錯覚するほどの筋密度

 筋肉好きなら垂涎物なのだろうが、あいにく俺はそんな酔狂な趣向は持っていない

 

 つまり、ただの地獄である

 

93:名無しのTS

 草

 

94:名無しのTS

 とどめを刺してやるという確固たる意志を感じる

 

95:名無しのTS

 wwwwwww

 

96:名無しのTS

 追 い 打 ち

 

97:名無しのTS

 手遅れみたいですね

 

98:名無しのTS

 よっしゃ、私が慰めたる

 誰か>>1を私の世界に連れてきな

 

99:名無しのTS

 どんな顔をして聞けばいいのだろうか

 

100:被害者A

 夜が明けるまで宴会は続いた

 そして日が昇り、筋肉ゴリラ雄エルフたちが寝静まり。

 部屋に起きているのは俺と長老らしき筋肉モリモリエルフだけとなった

 

101:被害者A

 ようやく解放されると思った俺

 だがそこで長老から告げられた言葉を俺は一生忘れないだろう

 恐怖の対象として

 

102:被害者A

 筋肉に包まれた部屋で長老は、言った

 

「 第 一 部 が 終 わ っ た の で 第 二 部 の メ ン バ ー を 呼 び ま し ょ う か 」

 

103:名無しのTS

 死刑宣告ですか

 

104:名無しのTS

 笑っていいの? 

 ねえこれ笑っていいの!? 

 

105:名無しのTS

 新手の拷問? 

 

106:名無しのTS

 我々の業界ではご褒美です

 ごめんなさい冗談です

 

107:名無しのTS

 涙出てきた

 

108:被害者A

 結局、異変に気付いた森の賢者がその宴会場に現れるまでの三日三晩、俺はガチムチ筋肉ゴリラエルフに囲まれて過ごすはめとなって。

 その後は森の賢者が誤解を解いて当初の予定通り女エルフたちにもてなされたんだけど、あの汗の滴るテカテカの筋肉がトラウマとして脳裏にずっとこびりついて楽しむこともできず。

 最終的に俺が得たのはあの光景によるトラウマだけだった

 

109:名無しのTS

 まあその、元気出せよ

 

110:名無しのTS

 恩を仇で返すの模範例

 

111:名無しのTS

 泣いていいよ

 

112:名無しのTS

 今、ワイは>>1の力になれんことがすごい歯がゆい

 

113:名無しのTS

 この>>1にだったらもし襲われるとかなっても許してしまいそう

 

114:名無しのTS

 笑っちゃ駄目だってのは分かってるんだけど

 

115:大森林の一般女賢者

 ごめんて

 

116:名無しのTS

 今ワイは生まれて初めて世界移動が出来ないことを悔やんでいる

 もしできたなら>>1を慰めてあげることができたのに

 

117:名無しのTS

 涙拭けよ

 

118:被害者A

 >>115

 現れたな巨悪

 俺はお前を絶対に許さない

 

119:名無しのTS

 >>115

 お、諸悪の根源さんちっすちっす

 

120:名無しのTS

 本人登場

 

121:大森林の一般女賢者

 いやワイも正直今回のに関しては素直に悪いと思ってる

 ごめんなさい

 

122:名無しのTS

 お、案外素直

 

123:名無しのTS

 開きなおったりとかせんのは高評価やな

 

124:大森林の一般女賢者

 ワイの世界のエルフってああやってもてなすのが最上級のもてなしでさ

 彼らも悪気があってやったわけじゃないんよ

 

125:名無しのTS

 >>124

 ちなみに聞いておきたいんやけどなんでお前の世界の男エルフって全員筋肉ゴリラなん? 

 

126:名無しのTS

 悪気がなくてもやっていいことと駄目なことがあるんやで

 

127:被害者A

 >>124

 悪気がないことぐらい彼らの顔見れば分かるわボケ

 だから俺が恨んでんのは画像に男エルフを乗せず騙したお前だけじゃい

 

128:大森林の一般女賢者

 >>125

 ワイの世界の男エルフの美の基準が顔じゃなくて筋肉だから

 筋肉が大きくて美しいほど男エルフとしてかっこいいってことでモテる

 要するに価値観の違いだな

 

 >>127

 いやだってあそこで男エルフを映してたら君らまともに取り合わんじゃん

 騙したのは悪いと思うけども

 

129:名無しのTS

 >>いやだってあそこで男エルフを映してたら君らまともに取り合わんじゃん

 

 まあそれはそう

 

130:名無しのTS

 そりゃな

 

131:名無しのTS

 はえー変な価値観の世界もあるもんやなぁ

 

132:被害者A

 こちとらお前のせいで元の世界に戻って来てもあの視界を覆いつくす筋肉が脳裏から離れないんだぞ

 ずっと悪夢として夢に出てくるし

 

133:大森林の一般女賢者

 >>132

 ごめんて

 お詫びに今度メンタルケアがうまいお姉さん系の女エルフを連れてそっちの世界行くからさ

 

134:名無しのTS

 筋肉ゴリラと天使が手を繋いで歩いてる世界か

 なんかおもろいな

 

135:名無しのTS

 やっぱりうまい話には裏があるもんやなぁ

 

136:名無しのTS

 >>133

 その程度でこの>>1が許すわけなかろうて

 

137:被害者A

 許す

 

138:名無しのTS

 >>137

 いや許すんかーい

 

139:名無しのTS

 こいつ懲りてねえな

 

140:名無しのTS

 考えなおせ>>1

 また何か裏があるパターンやぞ

 

141:名無しのTS

 失敗から学べとあれほど

 

142:大森林の一般女賢者

 今度こそ裏表のない純粋な善意だから安心しろ

 流石に自分のせいでトラウマ覚えた人間をほっとくのは心が痛い

 

143:名無しのTS

 本当かぁ? 

 

144:名無しのTS

 嘘くせぇ

 

145:名無しのTS

 まあ信じたれよ

 

146:名無しのTS

 >>145

 信じた結果がこれじゃないか! 

 

147:名無しのTS

 まあ互いがいいならええやろ別に

 ワイら関係ないし

 

148:名無しのTS

 >>147

 一理ある

 

149:名無しのTS

 >>142

 やっと見つけた

 

150:名無しのTS

 一件落着……なのか? 

 

151:大森林の一般女賢者

 >>149

 ん、どちらさま? 

 

152:名無しのTS

 おっとまだなんかあんのか? 

 

153:名無しのTS

 まだ被害者がいたか

 

154:名無しのTS

 >>151

 ふざけんな

 お前に前のスレでメス堕ちする呪いをかけられた者だよ

 何忘れてんだよ

 

155:名無しのTS

 まーだ解決せんのか

 

156:名無しのTS

 なんかいろんなとこに迷惑かけとるなぁこの賢者

 

157:大森林の一般女賢者

 >>154

 え? 

 

158:名無しのTS

 ? 

 

159:名無しのTS

 え? 

 

160:名無しのTS

 何に対する「え?」? 

 

161:名無しのTS

 記憶力のない賢者やなぁ

 ワイでも覚えてるで

 

162:名無しのTS

 >>157

 いやいやいや

 お前の呪いのせいで色々あって最近リーダーとどんな顔して会えばいいのか分からないことにまでなったんだぞ

 忘れるのはないわ

 

163:名無しのTS

 まあ確かに忘れるのはひどいわなぁ

 

164:名無しのTS

 賢者、しっかりこっちもケアしたれ

 

165:大森林の一般女賢者

 >>162

 いやあれ冗談

 

166:名無しのTS

 え? 

 

167:名無しのTS

 え? 

 

168:名無しのTS

 E? 

 

169:名無しのTS

 え? 

 

170:名無しのTS

 ん? 

 

171:名無しのTS

 は? 

 

172:被害者A

 ええ? 

 

173:大森林の一般女賢者

 いやだから呪いなんてかけてない

 

174:名無しのTS

 ? 

 

175:名無しのTS

 ??? 

 

176:名無しのTS

 え? 

 

177:名無しのTS

 どういうこと? 

 

178:名無しのTS

 ははーん、これは

 

179:名無しのTS

 >>173

 え、いや、冗談はないだろ

 だって現にあの後身体が熱くなったり、リーダー見たら頭がボーっとしたりして

 

180:名無しのTS

 草

 

181:大森林の一般女賢者

 よく考えろよ

 無数の世界があってその中に無限と呼べる数の生命体がいるのに、その中から自分の世界とは違う別世界の一つのたった一人の人間に狙いを絞って呪いを放つなんてできると思うか? 

 世界の壁を超えるだけの世界移動とはわけが違うじゃん

 世界移動の何百倍の難易度よそれ

 

182:名無しのTS

 ははーん、これは

 

183:名無しのTS

 墓穴を掘ったな

 

184:名無しのTS

 え、いや、でも現に、現象として身体に現れているわけで

 

185:大森林の一般女賢者

 >>184

 知らんよそんなん

 てっきりノリで乗ってきてるだけだとこっちは思ってたんだけど

 

186:名無しのTS

 草

 

187:名無しのTS

 草

 

188:名無しのTS

 >>184

 その、どんまい

 

189:名無しのTS

 深層心理を暴かれましたなぁ

 

190:名無しのTS

 ブラ・シーボッ! 

 

191:名無しのTS

 あ、話は変わるけど森の賢者

 性欲処理は結局できたんか? 

 

192:名無しのTS

 いやいやいや

 呪いかけたんだろ? 

 じゃないとあんなことになるのはおかしいって

 

193:大森林の一般女賢者

 >>191

 いや、無理だった

 結構いい案だと思ったんだけどなぁ

 またこの掲示板の住民に相談するかも

 

 >>192

 そんなこと言われても知らないものは知らないし……

 

194:名無しのTS

 おう、今度はワイもお前んところの楽園に連れて行ってや

 もちろん周りは女エルフだけで

 

195:名無しのTS

 いや、違う、呪いだって

 頼むからそう言ってくれ、な、呪いだろ? 

 嘘つくなよだって呪いじゃないとあの時のあれはそれつまり俺が、その、リーダーとそういうことしたかったみたいになるじゃん

 それはありえないって

 

196:名無しのTS

 純正メス堕ち患者一名入りまぁーす! 

 

 






本編では出なかった裏設定
おまけのスレ住民紹介(読まなくても特に問題ないよ)


森の賢者:数千年前世界中の種族が2つに別れて世界の覇権を取り合った『聖魔大戦』を終わらせた7人の英雄の唯一の生き残り。世界中から畏怖と尊敬の念をもたれている。近年は隠居生活を満喫しておりあまり表には出てこない。
見目麗しい女エルフの中でもずば抜けた美貌を持つ。
最近のマイブームはおっぱいパン作り。


被害者A:とある帝国の女将軍。剣一本で今の地位まで登りつめた帝国屈指の実力者。
その精悍な顔つきと凛とした佇まいから、帝国軍内にシンパも多い。
何故か最近ずっと死んだ目をしている。


呪い(嘘)をかけられた純正メス堕ち患者:とある傭兵団のメンバー。昔、親に捨てられとある国の路地裏で死にかけていたところを今の傭兵団のリーダーに拾われ、その恩を返すためリーダーに付き従っている。
拾われた当初は全てに怯える重度の人間不信患者だったが、今はリーダーや他の仲間の尽力もあり明るくて素直な性格に育った。
直接の恩人であるリーダーに複雑な感情を抱いている。が、本人はあまり自覚していなかった模様。


拙者、ブラフによって心の奥底の本音が暴かれるの大好き侍。拙者と志を共にする同志はおらぬか。








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スレッド.4【絶望】女騎士の俺がオークの巣穴に連れ去られた結果www


一話完結です。

R17.9くらいのとんでもねえド下ネタ回。苦手な方は閲覧注意です。


 

 

 

 

 

1:くっころTS女騎士

 全員ミイラにしてやったぜ

 

2:名無しのTS

 つよい

 

3:名無しのTS

 草

 

4:名無しのTS

 やったぜ

 

5:名無しのTS

 化け物が現れたな

 

6:名無しのTS

 頭おかしいんじゃねえの? 

 

7:名無しのTS

 本日の>>1が怪物なスレ

 

8:名無しのTS

 草

 

9:名無しのTS

 化け物が人間の皮を被っておる

 

10:名無しのTS

 スレタイと>>1コメで完結してんじゃねえかハゲ

 

11:名無しのTS

 そうか

 何言ってんだお前

 

12:くっころTS女騎士

 まあゆっくり聞いていってくれや

 

 まずスペ

 俺

 ・とある王国の女騎士

 ・20代

 ・顔はキレイ系

 ・幼馴染兼同僚の手によってメス堕ち済み

 

 オークの群れ

 ・大体7~8体くらいだったと思う

 ・言わずと知れた性欲の化け物

 ・平均サイズ30cm

 

13:名無しのTS

 いらん情報が多いわ

 

14:名無しのTS

 >>メス堕ち済み

 

 

 >>メス堕ち済み

 

15:名無しのTS

 お前の世界のオークのチ〇コのサイズ情報なんて要らんわ殺すぞ

 

16:名無しのTS

 そんなでかいんか>>1の世界のオーク

 なんか男として負けた気分

 

17:名無しのTS

 うわあメス堕ちの民だ逃げろぉー! 

 早くしないとメス堕ちがうつるぞぉー! 

 

18:名無しのTS

 オークのチ〇コに負けた>>16

 

 ふむ

 

19:名無しのTS

 >>18

 ふむじゃないが

 

20:名無しのTS

 今日のパンツは防水仕様です

 

21:くっころTS女騎士

 じゃあ語っていくぞ

 

 ことの経緯は至ってシンプル

 最近、国の周りでオークの目撃情報が相次いでな

 当然国家の防衛機関たる騎士がその対処にあたることになったんだ

 

22:名無しのTS

 エ〇漫画の導入かよ

 

23:名無しのTS

 ベタすぎて笑えてくるわ

 

24:名無しのTS

 名探偵のワイには分かるで

 この>>1はズバリ、最近読んだお気に入りのエ〇漫画の内容を語ってるんや

 

25:名無しのTS

 ああいう展開ってなんで男の騎士を向かわせないんだよってずっと思いながら読んでるわ

 まあエ〇けりゃそれでいいんだけど

 

26:名無しのTS

 オークの巣へと向かった女騎士

 当然ただで済むわけもなく……

 

27:名無しのTS

 >>26

(オークが)

 

28:くっころTS女騎士

 それで被害のあった辺りを十数人でくまなく散策してたんだけど、偶然俺が一人でオークの巣穴を発見してしまったわけだ

 

29:名無しのTS

 いけー! 

 突っ込めー! 

 

30:名無しのTS

 ワイエ○本序盤の導入部分は飛ばすタイプのTS娘

 とっとと本番に入ってほしくて憤慨する

 

31:名無しのTS

 >>29

 下ネタか? 

 

32:名無しのTS

 >>31

 くたばれ

 

33:くっころTS女騎士

 まあ当然その場で突撃なんてことはせず、仲間を呼んでこようとするわな

 そんで呼んでこようと思ってオークの巣穴に背を向けたんだ

 そしたら突然、頭に強い衝撃が走り俺の意識は暗転した

 

34:名無しのTS

 結末が分かってるぶんいまいち股間にこない

 

35:名無しのTS

 そして目が覚めたら、身体が縮んでしまっていた! 

 

36:名無しのTS

 >>34

 おっドMかお前? 

 

37:名無しのTS

 >>36

 エ〇話を聞いてナチュラルに女側に感情移入してると思ってるあたりこいつはもう手遅れ

 

38:名無しのTS

 話の導入長くね? 

 そろそろ下半身が寒いんだけど

 

39:名無しのTS

 >>36

 墓穴掘っちゃって可愛いねどこ住み? 

 ちょっと二人で飲みに行かない? 

 

40:名無しのTS

 >>39

 おうお前自身がメスに堕とされる覚悟があるなら会ってやるよ

 

41:名無しのTS

 興奮してきたな

 

42:名無しのTS

 >>40

 ごめんなさい

 

43:くっころTS女騎士

 しばらく経ち目が覚めたら、そこはオークの巣穴

 どうやら俺は隠れていたオークに後頭部を殴られ気絶していたらしい

 状況を確認すると服はボロボロの状態

 そしてなにより一番の問題は、数体のオークがこちらに狙いを定めていたことだ

 

44:名無しのTS

 ようやくか

 とっとと語れ風邪引く

 

45:名無しのTS

 ここから先はピュアな子供は見てはいけない

 

46:名無しのTS

 ここからはずっと>>1のターンってか

 

47:名無しのTS

 >>45

 ここにピュアな奴がおるわけないやろ馬鹿かお前

 

48:名無しのTS

 >>46

 あの、オークのターンが一回もなかったんですが

 

49:くっころTS女騎士

 誰が見てもわかる絶対絶命の大ピンチ

 このままいけば結末がどうなるかなんて誰でもわかる

 

 だけど俺は抗った

 抗って必死に頭を回した

 なぜなら俺の純潔を散らす相手はすでに心の中で決まっていたからだ

 

50:名無しのTS

 抗わなくていいから堕ちて♡

 

51:名無しのTS

 前振りが長いな

 

52:名無しのTS

 >>なぜなら俺の純潔を散らす相手はすでに心の中で決まっていたからだ

 

 自慢したかっただけだろお前

 

53:名無しのTS

 なるほど、ここでメス堕ち済みの情報が活きてくるわけですね

 この伏線の自然な張り方、そして回収の鮮やかさ、まるで一流の文芸作家のようです

 

54:名無しのTS

 これだからメス堕ちの民は

 

55:名無しのTS

 >>53

 お前は全世界の文芸作家に土下座してこい

 

56:名無しのTS

 流れ変わったな

 

57:名無しのTS

 精神性がその後堕とされるエ〇漫画のキャラのそれ

 

58:名無しのTS

 綺麗な前振り

 

59:くっころTS女騎士

 オーク数体を同時に相手をして身体がもつわけがない

 なによりオークみたいな化け物相手に純潔を散らされるのは絶対に嫌だ

 だから俺は考えた。この場を切り抜ける方法を

 

60:名無しのTS

 これなんてエ〇漫画? 

 誰かタイトル教えて

 

61:名無しのTS

 エ〇漫画朗読会やってる? 

 

62:名無しのTS

 即堕ちする女騎士のテンプレみたいな境遇と精神性してんじゃねえぞ>>1

63:名無しのTS

 性豪>>1かと思ったらエ〇漫画世界の住民>>1だった

 

64:名無しのTS

 えっちだね

 ああえっちだね

 えっちだね

 

65:くっころTS女騎士

 考えて考えて、そして閃いた。この場を切り抜ける方法を

 

 オークというのは確かに性欲の化け物であり人間ではまず耐えられない巨大なモノを持っている

 あれを相手にするのは流石に俺の身体がぶっ壊れる。だからそれは不可能だ

 

66:名無しのTS

 ふむ

 

67:くっころTS女騎士

 だがしかし、相手を満足させるには果たして必ず相手のブツと相対しなくてはならないのだろうか? 

 いいや、否。断じて否である

 

 なぜなら、人間もオークも股間のモノ以外にも性感帯が存在するからだ

 だから俺は、オークのそこをひたすら責めることでこの窮地を脱することにした

 俺が標的に定めたのは、股間に次いでメジャーとも言える性感帯

 

 そう、尻の穴である

 

68:名無しのTS

 草

 

69:名無しのTS

 なるほどそうきたか

 

70:名無しのTS

 >>股間に次いでメジャーとも言える性感帯

 >>そう、尻の穴である

 

 待てや

 

71:名無しのTS

 草

 

72:名無しのTS

 草

 

73:名無しのTS

 え? 

 

 

 え? 

 

74:名無しのTS

 流れ変わったな

 

75:名無しのTS

 なるほど、お前は頭がおかしいということがよくわかった

 

76:名無しのTS

 オークに捕まってもうた……

 ↓

 こんな人数相手にするのは身体がもたんで……

 ↓

 せや! 逆にオークの尻穴責めたろ! 

 

 いや、そうはならんやろ

 

77:くっころTS女騎士

 そうと決まれば話は早い

 

 俺はまず、後ろ手に縛られていた縄から脱出した

 そして高速でオークの背後に回り、奴らの後ろの穴を責めに責めまくった

 

 ちなみに余談だが、俺は騎士団で『神の手を持つ女』という異名を持っている

 なぜなら武器の扱いやマッサージ等がとても得意で、自分で言うのもなんだがかなりのテクニシャンだからだ

 

78:名無しのTS

 俺達は一体何の話を聞かされているんだ

 

79:名無しのTS

 誰得な展開が始まった

 

80:名無しのTS

 俺のわくわくを返せ! 

 俺の純粋なときめきを返せ! 

 

81:名無しのTS

 >>80

 お前の脳内の辞書に書かれてある純粋の意味間違ってるぞ

 

82:名無しのTS

 パンツ干してこなきゃ

 

83:くっころTS女騎士

 当然俺に迫ってくるオークたち

 だが覚悟を決めた俺は決して捕えられない

 迫ってくるオークたちの背後に回り、尻の穴を責める

 また迫ってきたら一旦離脱し、すぐに別のオークの背後に回り、尻の穴を責める

 

 こうなった俺は誰にも止められない

 ましてや鈍重なオークが俺を捉えられるわけがない

 

84:名無しのTS

 そのスピードでとっとと逃げろよ

 

85:名無しのTS

 情報災害やめてください

 

86:名無しのTS

 ちょっとわくわくしながらこのスレを開いた俺に謝って

 

87:名無しのTS

 あかん想像しただけで吐き気が

 

88:名無しのTS

 だれか袋くれ

 

89:くっころTS女騎士

 >>84

 入口付近にもオークが見張りとしていたから正当な逃げ方をするのは無理だったんだ

 

 とにかくヒットアンドアウェイ

 責めて、逃げて、責めて、逃げて

 ひたすらそれを繰り返していると、やがてオークたちは恍惚な表情を浮かべ始め明らかに感じているであろう鳴き声を発し始めた

 

90:名無しのTS

 詳しく語るな

 いやマジで

 

91:名無しのTS

 いやだ想像したくない! 

 オークが後ろの穴を責められて感じている場面なんて想像したくない! 

 

92:名無しのTS

 わかった>>1

 もう結論だけ語れ

 そしてそれ以上何も話すな

 

93:名無しのTS

 >>1

 お前が詳しく語ったせいでその情景が脳裏に焼き付いて離れないんだけどどう落とし前つけてくれるの? 

 

94:名無しのTS

 地獄絵図で草

 

95:名無しのTS

 性豪TS娘スレだと思って読み進めていったら突然オークの開発シーンを聞かされた俺に何か言うことがあるんじゃないか>>1? 

 

96:名無しのTS

 俺達の脳裏に誰も得しないシーンを焼きつけようとするのやめてもらえます? 

 

97:くっころTS女騎士

 ここまできたらもう勝ったも同然

 

 段々抵抗をやめ自身の快楽に身を委ねていくオークたちを執拗に責め続ける

 恍惚の声が困惑の声に代わり、すがるような声に代わり、絶叫に代わり、か細い洩れるような呼吸音だけに代わっても、ひたすらに責めて責めて責め続けた

 

 そして数十分後

 その巣穴の中で立っていたのは俺だけだった

 

98:名無しのTS

 父さん母さん助けてくれ

 脳裏にオークの恍惚の表情が焼き付いて離れないよ

 

99:名無しのTS

 ハッピーエンドだな! おめでとう! 

 帰れ! 

 

100:名無しのTS

 確かにスレタイ詐欺ではない

 >>1は一つも嘘を言っていない

 勝手に勘違いしたのは俺だ

 でも詐欺だろこれ

 

101:名無しのTS

 強い>>1だ

 だがそれ以上に残虐で非道な>>1だ

 

102:くっころTS女騎士

 こうして俺は俺を捕えたオークたちをミイラにし、やりとげた達成感と共に意気揚々と心配しているであろう彼の元へ帰還したわけだ

 

 ちなみに手袋が随分汚れてしまったのでそれは焼いて捨てた

 

103:名無しのTS

 大切な人以外とは決してそういう関係を持たない

 うーん、これは純愛

 

104:名無しのTS

 いい話風にまとめれば許されると思ってんじゃねえぞ

 

105:名無しのTS

 >>103

 純愛なのかもしれんがそれ以外のいらん情報が大きすぎてそれどころちゃうわ

 

106:名無しのTS

 よかったね

 

107:くっころTS女騎士

 以上なんだけどなんか質問ある? 

 

108:名無しのTS

 なんやこの>>1

 

109:名無しのTS

 ない

 もう何も聞きたくない

 

110:名無しのTS

 これ以上いらん情報を追加されると本格的に吐くぞ

 

111:名無しのTS

 ない

 

112:名無しのTS

 ないからその愛しき彼とやらとイチャついてろ

 

113:名無しのTS

 ねえよ

 

114:名無しのTS

 ない

 というかなんか聞いたら新しいいらん情報が返って来そうで嫌

 

115:くっころTS女騎士

 うーん、そうか

 じゃあ要望通りイチャついてくるわ! 

 じゃあな! 

 

116:名無しのTS

 おう行ってこい

 しばらく帰ってくるなよ

 

117:名無しのTS

 しかし、窮地ですぐさま解決策が浮かぶあたりこの>>1は頭がいいのかもしれん

 

118:名無しのTS

 俺達に情報災害ふりまいてパッと消えやがった

 なんやこの>>1

 

119:名無しのTS

 しかしよく考えたらこの>>1の情報はもし俺達がオークの群れに捕まった時に使えるんじゃないか? 

 

120:名無しのTS

 オークの恍惚顔が脳裏に焼き付いて離れない

 誰か助けて

 

121:名無しのTS

 >>119

 こんな芸当が出来るのは良くも悪くもこの>>1だけじゃねえかな

 

122:名無しのTS

 なんだかんだすげえ>>1だ

 

 

 

 





おまけのスレ住民紹介(読まなくても特に問題ありません)

くっころTS女騎士:とある王国の女騎士。凛とした顔つきと真面目で優秀な勤務態度、そしてその顔つきとはうって変わって誰にでも平等に優しく接するその性格から上司からの評価は非常に高く、騎士団内にファンも多い。

最近、幼馴染である同僚の騎士からプロポーズを受け、それを承諾。
多くに人達に祝福され、幸せな日々を送っている。


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スレッド.5【どうしよう】幼馴染♀の性癖を歪めてしまったかもしれない

 

 

 

 

 

1:一般魔術学園生徒

 先日幼馴染宅でヘタレ攻め百合モノR18本を発見してしまった

 

2:名無しのTS

 なるほど、ノーマルだった女の幼馴染が>>1のせいで百合に目覚めてしまったと

 えっちですねそれは

 

3:名無しのTS

 は? 

 

4:名無しのTS

 ? 

 

5:名無しのTS

 百合の幼馴染がヘタレ攻めにハマったってことか? 

 

6:名無しのTS

 >>2

 理解が早すぎないかお前

 

7:名無しのTS

 分かるように説明しろ

 

8:名無しのTS

 >>2

 2レス目でその結論が出せるお前の読解力と瞬発力どうなってるんだ

 

9:一般魔術学園生徒

 そう、まさに>>2の言う通り

 自意識過剰でなければ、ノーマルだったはずの幼馴染が多分俺のせいで百合に目覚めた

 普通に恋愛対象は男だったはずの幼馴染の家からR18百合本が出てきて本気でどうしようかと考えてる

 

10:名無しのTS

 自意識過剰だと思います

 

11:名無しのTS

 お、>>1による喧嘩の押し売りか? 

 

12:名無しのTS

 その幼馴染の恋愛対象が元々女だったんだろ

 >>1のせいとは限らない

 

13:名無しのTS

 へーへー可愛い可愛い幼馴染に好意を向けられてようござんしたねぇー!!!!!!! 

 

14:名無しのTS

 よし、その喧嘩買った

 早速殴り合いの日時を決めよう

 

15:名無しのTS

 モテない元男共の怨嗟の声が今日も地獄の底から鳴り響いておるわ

 

16:一般魔術学園生徒

 俺だって自意識過剰と思いたいが、最近まじでその幼馴染♀からのスキンシップが凄まじいのよ

 いくら身体が女同士の幼馴染だからって唐突に唇奪おうとしたりしないでしょ普通は

 

17:名無しのTS

 戦争だな

 

18:名無しのTS

 よし、誰か>>1を再起不能になるまでボコボコにしてこい

 

19:名無しのTS

 表出ろ

 

20:名無しのTS

 待て

 まだ>>1の幼馴染がただ滅茶苦茶スキンシップの激しい娘ってだけの可能性があるだろ

 

21:名無しのTS

 あーなんだか唐突に>>1を殴りたくなってきたなぁぁぁーー! 

 

22:名無しのTS

 まず>>1とその幼馴染のスペックおせーて

 

23:名無しのTS

 呪具ってまだ残ってたかな

 

24:名無しのTS

 >>1、お願いだから一発だけ殴らせて

 大丈夫、その一発に俺の全てを込めるから

 

25:一般魔術学園生徒

 スペックね、了解

 

 幼馴染♀

 良家の御令嬢

 滅茶苦茶美人。カワイイ系

 性格は堂々としてて誰にも物怖じしない竹を割ったような性格。正直男の俺から見ても超かっこいいと思う

 

 俺

 貴族社会が怖すぎてずっと幼馴染の後ろに隠れていた結果、社交性ゼロのビビりヘタレに成長したただのド陰キャ

 顔は悪くはないと思うけど正直幼馴染の引き立て役でしかないと思う

 

26:名無しのTS

 >>1に惚れる要素あるかこれ

 これは気のせい説が濃厚

 

27:名無しのTS

 わからんどっちやこれ

 

28:名無しのTS

 ギリ無罪

 

29:名無しのTS

 >>28

 こんなハイスペック御令嬢と幼馴染な時点で極刑

 

30:名無しのTS

 この幼馴染>>1にベタ惚れじゃん有罪

 

31:名無しのTS

 これは情状酌量の余地があると思われます

 

32:名無しのTS

 ではここで>>1に書かれている本を確認し、その後>>1のスペックを見てみましょう

 この>>1は絶対に極刑に処すべきだと分かるはずです

 

33:名無しのTS

 これは>>1の自意識過剰だろ

 というかそうであれ

 

34:名無しのTS

 >>32

 !? 

 

35:名無しのTS

 >>32

 >>ヘタレ攻め百合モノ

 >>社交性ゼロのビビりヘタレ

 

 ああ……これは……

 

36:名無しのTS

 >>32

 ありがとう

 お前がいなければ真に倒すべき敵を見誤るところだった

 

37:名無しのTS

 そういえば丁度新しい魔術の実験体を探してたんだよな

 なあ>>1、変なことはしないから一回会わない? 

 

38:名無しのTS

 羨ましいという言葉では生ぬるい

 

39:名無しのTS

 >>37

 ここまで嘘だとはっきり分かる嘘久しぶりに見た

 

40:一般魔術学園生徒

 そういうこと

 その上これに加えて過剰なスキンシップ

 これで好意を向けられてないってほうが無理があると思わない?

 

41:名無しのTS

 その幼馴染は>>1と会う以前からヘタレ攻め百合が性癖だった可能性があるだろいい加減にしろ! 

 

42:名無しのTS

 >>41

 流石に無理がある

 

43:名無しのTS

 幼馴染の性癖を歪めてしまったのならおとなしく責任を取りましょう

 それが>>1に出来ることです

 

44:名無しのTS

 責任取って♡

 

45:名無しのTS

 TS娘と女の子の恋愛は果たして百合なのか

 これは議論の余地がありますね

 

46:名無しのTS

 ブチギレ案件

 

47:名無しのTS

 ボクシングごっこしようぜ! 

 お前サンドバック役な! 

 

48:名無しのTS

 その幼馴染が元々百合だった可能性はないの? 

 

49:一般魔術学園生徒

 >>48

 ない

 子供のころその幼馴染から恋愛相談を受けたことがある

 その時の相手は男だった

 

50:名無しのTS

 それは責任を取るしかないな

 

51:名無しのTS

 かわいい幼馴染に好意を向けられてよかったねくたばれ

 

52:名無しのTS

 結局>>1はどうしたいんや

 ただの自慢か? 

 それとも本気で困ってるんか? 

 

53:一般魔術学園生徒

 >>52

 困ってるに近いのかもしれん

 確かに幼馴染は大好きだけど、その大好きは友人としてというか

 その幼馴染は正直家族みたいなものだから恋愛対象に見れないんだよ

 だからこそ、その想いに応えられないからこそ、これから幼馴染とどう接していけばいいのか分からなくて困る

 

54:名無しのTS

 最近ようやくサマーソルトキックが出来るようになったんだよな

 

55:名無しのTS

 ハイスペック幼馴染に好かれて困ってるだぁ? 

 それは随分贅沢な悩みですねぇ! 

 

56:名無しのTS

 久しぶりに……キレちまったよ……

 

57:名無しのTS

 なんでこいつにハイスペック美人幼馴染がいてワイにはおらんのや

 ワイやったら絶対に幸せにできるのに

 

58:名無しのTS

 惚れられたんなら幸せにしてやれよ男だろぉ? 

 

59:名無しのTS

 据え膳食わぬはなんとやら

 

60:一般魔術学園生徒

 いやそれ以前に仮に付き合うとしても絶対に釣り合わないのがな

 幼馴染は本当にすごい子で本来俺なんかに時間を取られていいような子じゃないのよ

 だから彼女に恋人ができるなら俺なんかよりもっとすごくて偉くてかっこいい人の方じゃないと

 その方が絶対彼女にとっても幸せだし

 

61:一般魔術学園生徒

 だからこそ彼女に好意を向けられるのが辛い

 というか一時でも俺が彼女の気を引いてしまったのかと思うとすごく申し訳ない

 本当に彼女の事を想うなら彼女と距離を取って熱を冷ますとかするべきなんだろうけど、でももしそれで嫌われてしまったらと思うとそれもできない

 だから困ってる

 

62:名無しのTS

 なんやお前

 

63:名無しのTS

 幸せかどうかを決めるのはその幼馴染であってお前ではないよね? 

 

64:名無しのTS

 難儀な性格しとるなぁ>>1

 

65:名無しのTS

 なにお前

 いやマジで

 

66:名無しのTS

 幼馴染の幸せをお前が勝手に決めんなや

 

67:名無しのTS

 自己評価が低い奴はこれだから

 

68:名無しのTS

 男らしくねえなお前

 

69:名無しのTS

 お前も元男ならその幼馴染に釣り合うぐらいふさわしい人間になるくらい言ってみせろよ

 

70:名無しのTS

 自己肯定感クソザコで可愛いね♡

 

71:名無しのTS

 恋愛対象に見れないから断るのは別に構わん

 だけど相手のためにどうこうみたいな考えは絶対やめろ>>1

 そのうち絶対後悔するぞ

 

72:名無しのTS

 ボコボコに叩かれてて草

 

73:名無しのTS

 その幼馴染の気持ちに答えるかどうかは>>1の自由やけど、なんかその好意に答えないことが本気で幼馴染のためになるとか思ってそうやなこの>>1

 

74:名無しのTS

 ただの予想だけどこの>>1にとってその幼馴染への感情はもはや崇拝に近いんだろうな

 だからこそその幼馴染にこうであってほしいっていう理想を押し付けるし、自分みたいな人間がその高尚な幼馴染の恋人になるなんて許せない

 そのせいでこんな考えが平気で出てくる

 

75:名無しのTS

 まあ最終的にどうするかは>>1の自由なんやけどな

 

76:名無しのTS

 その環境におったら自己肯定感が低くなるのはしゃーないかもしれんけど自己肯定感が低くていいことなんて一個もないぞ>>1

 

77:名無しのTS

 たまにいる恋愛奥手自己完結マン

 ワイは好きじゃない

 

78:名無しのTS

 よく考えろ>>1

 好きな人と結ばれるより、>>1の言うそのよくわからんハイスペック野郎と結ばれる方が>>1の幼馴染にとっての幸せだと本気でそう思うのか? 

 

79:一般魔術学園生徒

 ごめん、もう一度自分が言ったこと読み返してみればかなり自己中なこと言ってたことに気が付いた

 理想を押し付けてたってのはそうかもしれん、耳が痛いわ

 

80:名無しのTS

 しっかり反省できて偉い

 

81:名無しのTS

 そこで逆ギレせずにちゃんと反省できるのは好感が持てる

 

82:名無しのTS

 俺らに謝られても困るわ

 こっちに謝罪が欲しいわけじゃないんだし

 

83:名無しのTS

 まあ逃げずにちゃんと向き合えってこったな

 相手のことを想うならなおさら

 

84:名無しのTS

 >>1の男らしい所見てみたいなー

 

85:名無しのTS

 まあとにかく一回しっかりその幼馴染と話し合うべきだとは思うぞ

 

86:名無しのTS

 おらチ〇コついてんなら度胸見せてみろよ

 

87:名無しのTS

 >>86

 だから誰もチ〇コはついてねえんだって

 

88:一般魔術学園生徒

 まだちょっと気持ちの整理がついてないし、彼女のことは家族にしか思えないってのは本当だから今すぐ幼馴染の気持ちに応えるとかは無理だけど、一回逃げずに面と向き合ってちゃんと話しあってみる

 ありがとう皆

 

89:名無しのTS

 ヘタレ……まあ及第点か

 

90:名無しのTS

 ギリ許す

 

91:名無しのTS

 仮にこれで>>1とその幼馴染が付き合うことになったらどうする? 

 

92:名無しのTS

 頑張れよ

 応援はしてやるからな

 

93:名無しのTS

 >>91

 ぶん殴る

 

94:名無しのTS

 これで勘違いだったら笑う

 

95:名無しのTS

 >>91

 呪う

 

96:名無しのTS

 >>93

 >>95

 ヘタレたら怒られる

 勇気出したら恨まれる

 >>1は一体どうしたらいいんや

 

97:名無しのTS

 勇気を出せて偉いぞ>>1

 ひとまず成長やな

 

98:名無しのTS

 >>96

 男らしさを見せろとは言ったが幸せになっていいとは言ってない

 

99:名無しのTS

 >>96

 逃げずに幼馴染と向き合ってその後振られてほしい

 

100:名無しのTS

 ちょっとは男らしくなったじゃねえか>>1……

 

101:名無しのTS

 まあその幼馴染と結ばれるのは許さんけどね

 

102:名無しのTS

 >>99

 それはあまりに>>1が可哀想すぎないか

 

103:名無しのTS

 >>98

 >>99

 無茶苦茶な事言うなや

 

104:名無しのTS

 進捗があったら報告はしにきてくれ

 ちょっと気になる

 

105:名無しのTS

 幼馴染宅で百合エ〇本見つけたって話だったのにいつの間にか>>1が男を見せるって話になってて草なんだよね

 

106:名無しのTS

 なよなよしてる奴は嫌いだけど可愛い女の子とくっつかれるのも嫌と

 ただひたすらめんどくせえなお前ら

 

107:名無しのTS

 俺は応援するで

 

108:名無しのTS

 >>106

 何十年も恋愛経験ない奴の面倒くささなめんなよお前

 

109:名無しのTS

 はてさてどうなるかな

 

110:名無しのTS

 ワイもハイスペック美人幼馴染が欲しかった

 そんな幼馴染をワイの男らしさでメロメロにしたい人生だった

 

111:名無しのTS

 >>110

 お前じゃ無理だ諦めろ

 

112:名無しのTS

 あああああああ羨ましいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!! 

 

 

 

 

 






続きます。


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TS娘クロムと幼馴染のエレシア・ラヴェリベール 前編

前回の続きです。幼馴染視点です。


 

 

 

「うーん……」

 

 唸り声を上げながら部屋の天井を仰ぐ。

 

 最近、夜は自室でずっとこうしてる。こう何度もあんまり意味の無いこんな行動を取ってしまうあたり、やっぱり私結構ダメージを受けてるなぁ。

 

「はぁー……」

 

 思わずため息が洩れる。

 

 はーあ、なんでこうなっちゃったのかなぁ。昔から自制は得意な方だと思ってたけど、どうやらそれは勘違いだったようで。

 肝心な時に自制が効かずこうなっちゃってるんだから、本当に世話がないなぁ私って。

 

「うぅー……」

 

 自慢の長い金髪を指でくるくると弄ぶ。

 

 真剣に考え事をしている時の私のクセだけど、最近は本当にこのクセが無意識に出ることが増えた。

 それだけ長い時間悩んでるってことだけど、どうもしっくりとくる解決案が出てこない。

 いつもなら物事の解決案なんてすぐ出てたのに。やっぱり私今、かなり精神的に参っちゃってるのかもしれない。

 

「むー……」

 

 こうして唸りながら私、エレシア・ラヴェリベールは特に何も生み出せない無意味で無駄な時間の浪費をここ数日ずっと寮の自室で繰り返していた。

 国有数の名門貴族ラヴェリベール家に生まれ、なんでもオールマイティにこなせるその多彩な才能から10年に一人の逸材とまで言われたこの私がなんとも無様なものだ。

 

 しかし、いくら考えてもろくな案が出てこないから仕方がない。

 この私の頭脳では、どれだけ思考を重ねても解決策が浮かばないのだ。

 

 ああ、本当にどうしたらいいんだろう。

 

 どうしたら──私の愛しい愛しい幼馴染であるクロムと仲直りすることが出来るんだろう。

 

 本当に……頭を抱えるほど難解で仕方がない。

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 私、エレシア・ラヴェリベールには幼馴染が一人いる。

 

 名前をクロム・アルレオ。ラヴェリベール家と同じく国の名門貴族であるアルレオ家の一人娘だ。

 

 親同士が比較的仲が良かったことと、同じ年であり同じ名門貴族の出ということで、私とクロムは幼い頃からずっと一緒だった。

 雨の日も、風の日も、ずーっと私達二人は一緒に過ごしてきた。

 今や私にとってクロムは家族と同等、いやそれ以上に大切な存在といっても過言ではない。

 

 だけど最近、そのクロムにやけに避けられるようになってしまったのだ。

 

 声をかけたら一瞬怯えたような顔になるし、一緒の食事に誘っても遠回しにやんわりと断られる。

 せっかく一緒に入ることが出来た魔術学園の校舎でも、私を見たら顔を伏せて逃げるように離れていくし、挙句の果てには学園からの帰りも別々に帰るようになった。

 帰る場所は同じ寮なのに。今まで登下校はずっと一緒だったのに。

 

 ずっと幼い頃から一緒で、本当に大切に想っている幼馴染にそんな行動をとられちゃって私は現在意気消沈状態。

 学園では表面上はいつも通りにしながらも中身は抜け殻状態、夜はこうしてずっと部屋に籠ってどうやったら彼女との仲を元に戻せるか考える日々を送っていた。

 

「うあー……クロム……」

 

 そもそもこうなってしまった原因は一体何なのか。

 いや、実のところある程度察しはついている。

 

 おそらく彼女が私を避ける原因は、最近私からのスキンシップが異様に増えたことで自身の身の危険を感じてしまっているんだろう。

 本当、自分の気持ちを自覚してから彼女への愛情が爆発してしまったせいでこんなことになるなんて。

 

 正直に言うと、私は彼女──クロム・アルレオのことが好きだ。

 それは友人としてという意味ではなく、家族のような存在としてという意味でもなく。

 

 私は彼女のことを心から愛している。

 人のことをここまで好きになったこと自体初めてなのでこれが世間一般的に言う恋というのかは分からないけど、おそらくそれに近しい感情があることは間違いない。

 

 自身の気持ちを自覚したのは本当につい最近のこと。

 一か月ほど前、私が学園で庶民いじめをしている貴族の青年を見つけ、そいつに対してもう金輪際そんなことをしないよう脅し……もとい注意をしていたらカッとなったその貴族の青年に殴られそうになったことがあったのだけれど、その時彼女が身を挺して私を守ってくれたことが恋心を自覚することになった直接の原因。

 

 なんというか、いつもは臆病でずっと私の後ろに隠れているような子が、私が殴られそうになった瞬間勇気を振り絞って私を守ろうとしてくれたことにひどくキュンときた。

 これがいわゆるギャップ萌えというヤツなのだろう。

 

 まあそれ以前から彼女の反応を見たいがために特に居もしない架空の好きな人のことで彼女に恋愛相談とかもしてたから前々からその気はあったんだろうけど、明確に彼女への愛情を自覚した直接の原因はその出来事ということになる。

 

 ちなみに私を庇ったクロムに拳を当てたその貴族の青年には、私の名前を聞いただけで足が竦んで立てなくなるくらいの制裁を与えておいた。

 可愛い可愛いクロムにほんの少しとはいえ傷をつけたんだから当然と言えば当然だ。むしろそれくらいで勘弁してあげたことを感謝してほしい。

 

「辛いよークロム……」

 

 とにかくそうして彼女への愛情を自覚してからというもの、私は彼女のことを異様に愛おしく感じるようになった。

 今の私は彼女の姿を見ると抱きつきたくなるし、甘やかしたくなるし、キスをしたくなってしまう。

 

 彼女のあったかい体温を肌で感じたい。彼女の匂いを知りたい。彼女の小さくてやわらかい身体を全身で包み込みたい。彼女の可愛らしい顔を間近で見たい。彼女の手を握りたい。彼女の唇と触れ合いたい。彼女の瞳に私だけを映してほしい。彼女が欲しい。彼女を誰にも渡したくない。

 

 そんな彼女への身勝手な想いが日に日に強くなっていき、今や彼女の姿を見ると我慢できなくなってしまいついつい過剰なスキンシップを取ってしまうようになってしまった。

 

 だけどその結果彼女に距離を取られるようになり逆に前より接触が減ってしまったんだから、本末転倒もいいところである。

 いつもの私ならそうなってしまうことなんて簡単に気が付きそうなことなのに。どうやら私はクロムのこととなると途端に馬鹿になってしまうらしい。

 

「はぁ……」

 

 本当、どうしよう。

 距離を取られてしまったこともそうだが、それよりも私の身勝手な欲望を抑制できず彼女を怖がらせてしまったであろうことが何よりも辛い。

 

 そりゃずっと一緒にいた幼馴染が突然欲望をむき出しにしながら自分に迫ってきたら怖いに決まってる。そりゃ距離を取るに決まってる。

 ちょっと考えれば分かることなのに。なんで自身の感情を抑えるなんて単純なことが出来ないかな私。

 

 傷ついてないかなぁクロム。もし対人恐怖症とかになっちゃってたりしたら私は自分を許せる自信がない。

 

 本当なら今すぐ彼女に謝罪なりなんなりしたいんだけど、仮に今までのことを謝りにいくにしても彼女から避けられてるし、それ以前に私が近づくことで彼女を必要以上に怯えさせちゃったりしたらと考えるとどうしても行動に起こせない。

 いつもなら思い立ったらすぐに行動していたのに。いつから私はこんなに臆病になったんだろう。

 

「ううう……」

 

 失意のあまり机に突っ伏す。

 

 私は一体どうしたらいいんだろう。どうすれば彼女を怖がらせることなく関係を修復することが出来るんだろう。

 

 いくら考えてもいい案は出てこない。

 国中から秀才が集まる魔術学園でトップクラスの成績を維持している私の優秀な頭脳は一体どこにいってしまったんだろうか。

 今の私の頭は無能もいいところだ。下手したら実家で飼っているペットの頭脳にも負けている気がする。

 

「お気に入りの本も無くすし……最近の私って本当に駄目駄目……」

 

 結局いい案は出ずひたすら自己嫌悪だけが募る。

 

 ここ最近ずっとこうだ。このままだと自分のことを嫌いになってしまいそう。

 

「はぁ……ってもうこんな時間かぁ」

 

 ずっと唸っているだけの時間を過ごし気が付けばもう深夜になっていた。時が経つのは早い。

 

 ……もうこれ以上考えても多分意味はないかなぁ。どうせどれだけ唸っても今日はもう自己嫌悪が進むだけな気がする。

 

「寝よ……」

 

 夜更かしは肌に悪いし、明日も早い。もう解決案は明日の私に任せて今日はもう寝ることにしよう。

 

 ……毎日『明日の私に任せる』ってやってるけど結局今日までこれといった良い案が出てないんだから、明日の私も多分今日と同じ行動を繰り返すんだろうなぁ。

 ま、分かっててもどうしようもないんだけど。

 

『コンコン』

「……ん?」

 

 少し散らかっていた机の上を軽く掃除し、寝るために部屋の電気を消そうとしたとき、唐突に玄関の扉からノック音が聞こえた。

 

 こんな夜中に誰だろうか。特にこの時間に誰かと会う約束はしてなかったはずだけど。

 

「はいはーい」

 

 とはいえ誰かが来たのなら無視するわけにはいかない。もしかしたら緊急の要件かもしれないし。

 

 けど一体誰だろう。セリスもジェニーも早寝だからとっくに寝てるだろうし、レイランとスズリは三面魔術実習でハーキンストン教授のところに泊まり込みで行っているはずだからここにいるのはありえない。

 ……となると寮長さんが追加された寮の要項でも伝えにきたのだろうか。だとしたら何もこんな深夜に来ることはないだろうに。

 

「一体どちらさ……ま……」

 

 玄関の扉を開け、ノックの主を確認する。

 

 するとそこには、私が最もよく知る人物がいた。

 

 腰ほどまで伸びたつやつやの黒い長髪。

 庇護欲をくすぐる小さな身体。

 いつも自信なさげに眉を下げている可愛らしい顔。

 

 間違いない。私が彼女を見間違えるはずがない。

 

「クロ、ム……?」

 

 クロム・アルレオ。

 私が最近ずっと恋焦がれていた少女が、私の部屋の前に若干挙動不審ぎみに周りをキョロキョロと見渡しながら申し訳なさそうに立っていた。

 

「え、えっと、どうしたの?」

 

 いきなり訪れた予想外の出来事に頭の中が困惑で埋め尽くされる。

 

 彼女が一体なぜこんな夜中に突然。

 特に彼女と会う予定は……いや、それ以前に彼女は最近私を避けていたはず。

 

 なのにどうして今、深夜の私の部屋の前に彼女がいる? 

 もしかしてこれは私が彼女を求めすぎるあまり見ている幻覚なのだろうか。だったら合点はいくけど……。

 

「その……こんな夜中にごめん。エレシア」

 

 目の前のクロムが手をもじもじとさせながら下げていた顔を上げ、その綺麗な瞳で私を見上げる。

 

 あっ可愛い抱きしめたい……じゃなくて、今話したということは今目の前にいるクロムは私の幻覚じゃないってこと? 

 本当に、正真正銘実物のクロムがいるってこと? 

 

 え、まってまって、突然のことで心の準備が。

 

「ごめん、5秒待って」

「え、うん」

 

 落ち着け、落ち着くんだエレシア・ラヴェリベール。

 私は名門貴族ラヴェリベール家の長女にして、十年に一人の逸材とまで言われた人間。

 

 突然目の前にずっと恋焦がれていた人物が現れたからって心を乱してはならない。いつだって私は冷静沈着で余裕を持っていた。

 人がいる前では決してその仮面を外してはならない。たとえそれが幼い頃からずっと一緒にいる幼馴染であっても。

 

 落ち着け。私ならできる。

 確かに最近はずっと避けられていけど、それより以前はずっと一緒にいた子じゃないかクロムは。

 それが突然目の前に現れたからなんだと言うんだ。平常心平常心。

 

 ……よし、落ち着いた。

 

「お待たせクロム。今日もすごく可愛いね。食べちゃいたいくらい」

「エ、エレシア?」

「ごめん忘れて。ただの冗談」

「はぁ……」

 

 駄目だ、ちょっとでも気を抜くとクロムへの愛が暴発してしまう。

 

 いい加減にするんだ私。それで彼女を怖がらせてしまったんだろう。

 またそれをやってしまったら今度こそ絶交だなんて言われかねないぞ。

 

 自制だ自制。絶対にそれを彼女の前で出してはいけない。

 

「で、どうしたのかな急に」

「うん……ちょっと、エレシアと話したいことがあって」

「?」

 

 クロムが話したいこと……なんだろう。

 

 学園の授業で分からないところ──いや、だったら別に明日でいいし、聞くのは今までずっと避けていた私じゃなくたっていい。

 恋愛相談──いや、最近のクロムに異性の影は特になかったはず。確かにクロムはその小動物みたいな可愛らしさから密かに一部で人気はあったけど、だからって私と距離を取った瞬間一瞬で男が出来るとは考えにくい。

 

 となるともしかして……私の最近の行動に嫌気がさしてついに絶交を言い渡しにきた? 

 あ、ありえる。最近の私の彼女への行動は自分でもちょっと引くぐらいのものだったし。

 

 ううう、もしそうだったら嫌だなぁ。本当に嫌だ。

 でも好き勝手して彼女を怖がらせた私が絶交を拒絶する権利なんてないし、本当にその話だったら甘んじて受け入れるしかないのだろうか。

 

「じゃあとりあえず上がる? 廊下で立ち話もなんだし」

「うん。お邪魔します」

 

 廊下のクロムを部屋の中へ招き入れる。流石にここでずっと立って話すのは彼女も辛いだろう。

 

 まあとにかく何の話だったにしても、落ち着いて話を聞かないことには始まらない。

 一旦部屋の中で腰を落ち着かせて向かい合ってしっかりと話し合わなければ。

 

 せっかくクロムがずっと避けていた私に勇気を出して会いに来てくれたんだ。

 だったら私はたとえどんな話であったとしてもそれに真摯に向き合わないといけない。それが今の私の義務だ。

 

 

 ……うう、でも。

 

 彼女の話したいことが、絶交とかじゃないもっと明るい話題だったらいいなぁ。

 

 ああ、胃が痛い。

 

 





1話に纏める予定だったのですが、思ったより長くなってしまったので前後編に分けます。なのでもう少し続きます。


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TS娘クロムと幼馴染のエレシア・ラヴェリベール 中編

 

 

 

 

「……」

「……」

 

 部屋の中を静寂が支配する。

 

 き、気まずい。ずっと一緒に過ごしてきたはずなのに、ちょっと距離が離れている時間があったせいでどうにも気を使ってしまう。

 

 目の前で顔を下げながら私が出したミルクを飲んでいる私の大切な幼馴染であるクロムの様子を伺いながら、私、エレシア・ラヴェリベールはひどく混乱していた。

 

 先ほど突然私の部屋に訪れたクロムを部屋の中に招き入れたのはいいんだけど、どうしよう。いっこうにクロムは下を向いて黙ったままだ。

 

 やっぱりここは私から何か話すべきなのだろうか。

 いやでも用事があるのはクロムの方だし、いきなりまた私が話し始めたらこんな時でも主導権を握りたがる嫌な女だと思われるかも。

 だったら私はクロムが話し出すのをゆっくり待ったほうがいいんじゃないだろうか。その方が彼女も本題を話しやすいだろうし。

 

「……」

「……」

 

 いやいや、そもそもそれ以前にまず先に私が欲望のままに行動を起こしてクロムを怖がらせてしまったことを彼女に謝るべきじゃないのか。

 もしかしたら彼女はまだ私に怯えているのかもしれない。だったらまず私が今までのことを詫びるのが筋ってものじゃないのか。

 

「……」

「……」

 

 というかそもそも彼女は私が謝るのを待っているんじゃないのか? 

 本題に入るのは私から謝罪が来てから、とか彼女が思っていても何らおかしくはない。

 

 だったら私がまず謝らないと何も始まらない。

 

 なるほど、わかった。

 とにかくまず私が彼女に今までのことを詫びよう。

 

 せっかく彼女が勇気を振り絞って私に会いに来てくれたんだ。だったら今度は私がその恩義に報いるべきだ。

 

 よし、クロムに謝ろう。最近のこと全て。

 

「クロム、ご──」

「ご、ごめん!」

 

 私が謝罪の言葉を口にしようとした瞬間、クロムがいきなり頭を勢いよく下げ謝罪の言葉を口にした。

 

 ……え、なんで? 

 

「ど、どうしたの急に?」

 

 突然のことで頭の中が困惑で埋め尽くされる。

 

 どうしてクロムが急に謝る? 

 彼女は別に何も悪いことはしていないはず。

 むしろ謝るのは私の方なはずなのに。

 

「その……最近ずっとエレシアのこと避けちゃってたから……それをまず謝りたいんだ。ごめん」

「え、ええ……」

 

 ……なるほど。

 つまりクロムは私を避けていたことをずっと負い目に感じていたってことか。

 

 いや、普通は避けられている方が負い目を感じるべきなんだけどね。

 まったくクロムは、あいかわらずどこか天然だ。

 

 避けてしまう原因を作ったのは私なんだから、そこに負い目を感じる必要性なんてこれっぽっちもないのに。

 

「それを言うなら無神経な行動をしてクロムを怖がらせちゃった私が全面的に悪いんだから、クロムが謝る必要なんて全くないんだよ」

「エレシア……」

「ごめんねクロム。最近の私はどこかおかしかったよね」

 

 顔を上げたクロムに微笑みかけながら、私は心の中で心底安堵していた。

 

 よかったぁぁぁ……。この様子だと、彼女は私に嫌悪感を抱いているわけじゃなさそうだ。

 正直絶交を宣言されることくらいまでは覚悟してたけど、どうやらその心配はなさそう。

 

 本当に良かった。もし彼女に関係を絶たれたら私は自分を保てる自信がなかったし。

 ひとまず一安心。茫然自失状態で明日の朝を迎えるなんてことにはならなさそうだ。

 

「それで、話したいことっていうのはそのこと?」

「あ、いや、それもなんだけどもう一つ」

「?」

 

 心の余裕をある程度取り戻したのでいつもの調子でクロムに問いかけると、彼女は何かを思い出したような表情を浮かべてそばに置いていた彼女の鞄をあさり始めた。

 

 そういえば彼女は私の部屋に来るときその小さな鞄を持って来ていたけど、一体何が入っているんだろう。

 まあ、クロムに嫌われている疑惑が晴れた今の私にとって、たとえどんなモノが出てきたとしても笑顔で対応できる自信があるけどね。だって今最近ずっと悩んでいた問題が解消してすごく晴れやかなんだもの。

 

 もし彼女が鞄から爆弾を取り出して『これを解除してほしい』って言ってきたとしても今の私なら冷静に笑顔で対処できる確信がある。それくらい今の私はいい気分だ。

 

「えっと、これなんだけど」

「ん、なに、か、な……」

 

 彼女は鞄から一冊の本を取り出して私に見せる。

 

 彼女が取り出したその本は、私にもひどく見覚えがあった。

 

 素人の自作感溢れる乱雑な造り。

 少し使い込まれているのか少々折れ曲がっているページ。

 そして表紙に描かれている黒髪ロングの小柄な少女と金髪ロングのスレンダーな少女。

 

 間違いない、彼女が今持っているのは。

 

 私がクロムへの情欲を抑えきれない時に書いた、私とクロムがモチーフのキャラがずっとイチャイチャしている、私が最近なくした、お気に入りの。

 

「きゃあああああ!」

 

 頭が真っ白になる。

 

 え、なんでクロムが私の書いたあの本を。偶然見つけたの? 

 え、まって、それより前に()()をクロムに見られた? 

 まって、頭が追い付かない。あの私の妄想が垂れ流された本を彼女に見られたの? 

 

「え、えっと、え、く、クロム」

「うん」

「その、も、もしかして、中身も……見、た?」

「…………うん」

「い、いやぁぁぁぁぁ!」

 

 動揺のあまり、頭を抱えて絶叫しながら地に伏してしまう。

 

 やばい、顔が熱い。燃えそう。

 恥ずかしすぎる。あの自身の欲望を詰め込んだ本を他でもないクロムに見られた。

 

 思考がぐちゃぐちゃになってしまう。全くまとまらない。

 どうしよう、私はどうすればいいのかな? 

 今すぐ近くの窓から飛び降りればいいのかな? 

 そうすればこの羞恥から解放されるのかな? 

 

「その……前、この部屋に遊びに来た時にたまたま本棚で見つけちゃって」

「はーっ、はーっ」

「えーっと……勝手に持ち出しちゃって、ごめんね?」

 

 心臓がバクバク言ってる。うまく呼吸が出来ない。

 あはははは、人って羞恥が限界突破するとこうなるんだぁ。これは学びだなぁ。

 

「……エレシア、大丈夫?」

「はー、はー、うんうん、大丈夫大丈夫」

「ほ、本当……?」

 

 挙動不審になった私を心配してかクロムが私の背中をさすってくれる。

 

 相変わらず優しいなぁクロムは。だけどごめん、今は恥ずかしすぎてその優しさを噛みしめている余裕がない。

 本当に顔が熱い。多分今の私の顔は誰が見ても一発で分かるくらい真っ赤だろう。

 

「ふー、ふー」

「……」

「はー……」

 

 落ち着け、とにかく落ち着けエレシア。

 

 あなたは由緒正しきラヴェリベール家の娘なんだ。とにかく取り乱してはいけない。

 いつでも冷戦沈着に、余裕を持って、取り乱すことなどあってはならない。

 

 ほら、よく考えればただ単に私の欲望が全面的に押し出された趣味全開の本をクロムに見られただけで駄目だ恥ずかしい顔が熱いやっぱり無理誰か助けて。

 

「うぅぅ……」

「……ふ、ふふ、ふふふ」

「……?」

 

 なんとか気持ちを落ち着かせていると、突然こらえきれないとでもいいたげな籠った笑い声がクロムの口から漏れ出した。

 

「ふふふ……」

「うう、やっぱりおかしいよね……」

 

 そりゃ友人があそこまで趣味全開の本を書いてて、しかもそれを見せた瞬間ここまでの痴態を見せたら笑ってしまってもおかしくない。

 多分私も笑ってしまうし、誰だって笑うだろう。

 

 もういいや、私の痴態でクロムが笑ってくれるならそれだけで……。

 

「ああいや、ごめん。別に今のエレシアがおかしくて笑ったわけじゃないんだ」

「?」

「いや……なんか、初めてエレシアの人間らしいところが見れたなぁって」

 

 少し漏れ出た涙を指で拭いながらはにかむクロム。

 その顔はとても友人が取り乱した姿がおかしくてたまらないというような表情ではない。それよりも、なんだかとても嬉しかったことがあった時のような明るい表情だ。

 

「はーあ、なんでオレは今までエレシアは違う世界の人間だと決めつけて一線引いちゃってたんだろうな。エレシアだって年相応に一喜一憂するれっきとした一人の人間なのに、勝手に神聖視して、理想を押し付けて」

「クロム……?」

「よし。エレシア」

「は、はい」

 

 クロムはひとしきり笑った後、何か吹っ切れたような顔つきでこちらに真剣なまなざしを向けてきた。

 

 こちらも思わず背筋が伸びる。

 こんな真剣な表情のクロムを見るのは久しぶりだ。いつもどこか自信なさげな顔で少し下を向いているのに。

 

「一つ、聞きたいんだ」

「な、なんでしょうか」

 

 今日のクロムはどこかいつもと雰囲気が違う。

 そう、例えるなら何かを決心したような、そんな雰囲気。

 

 私は決して鈍くない。他人の感情の揺らぎであったり、人が自分に向ける好意、あるいは悪意に人一番敏感である自負がある。

 

 だからこそ、私は彼女が何を言わんとしているかをある程度察することが出来た。

 

「エレシアは、女の子が好きなの? その……恋愛対象として」

 

 どこかいつもと雰囲気が違うクロムは真剣なまなざしを私に向けたまま、そう問いてきた。

 

「……」

 

 さっきまでの熱はどこへやら。その質問で一瞬で私の頭は冷や水を被ったように冷静さを取り戻す。

 

 だってその言葉は、いつか聞かれると思っていた、私とクロムの今の関係を少なからず変えてしまう質問だったからだ。

 

 彼女はいつも本心を隠す節がある。だからこそこんな回りくどい質問の仕方になったんだろうけど、私にはその質問の真意が手に取るように分かる。

 いや、私でなくとも普通の感性を持っている人だったら簡単に分かるだろう。

 

 そしてこの質問に対する私の答えで、彼女との今後の関係はがらりと変わってしまう。

 だからこそ、この質問が彼女の口から出ることを私は望みながらもどこか恐れていたんだろう。だって、この質問に私の本心で答えれば決して元の関係には戻れないから。

 

 じゃあ、この質問に私はなんと答えるのか。

 

 ……そんなもの、決まっている。

 

「女の子が好きっていうのは、少し違うかもしれないね」

「え?」

「私、別に女の子が好きなわけじゃないよ」

 

 私は目の前にいるクロムの肩を優しく掴み、そのままゆっくりと床へ押し倒した。

 

「エレ、シア」

「女の子が好きなわけじゃないし、男の人が好きなわけでもない。私の場合、好きな人がたまたま女の子だっただけ」

「……それって」

「私が好きなのはあなた。私の想い人は昔からずっと、クロム、あなた一人」

 

 床に仰向けになっているクロムの上に覆いかぶさり、正面から彼女の顔を見つめる。

 

 やっぱり、とても可愛い。雰囲気に酔っているのか、少しトロンとした目つきになっているのがまたなんともいえない情欲をかきたてる。

 

 彼女を誰にも渡したくない。自分だけを見ていてほしい。

 そんなドロドロとした汚くどす黒い欲望が心の奥底から湧き上がってくる。

 

「クロム、あなたのことが愛おしくてたまらない」

「……」

「あなたが欲しい。あなたの全てを知りたい。あなたとずっと一緒にいたい。離れたくない。私、クロムのためだったらなんだって出来る自信があるよ」

 

 ずっと抑えていた感情を自ら表に出したからか、一度あふれ出してしまったらもう止まらない。

 

 せき止めていた濁流を放流したかの如く、彼女への想いが次から次へと口から漏れ出ていく。

 

「クロム」

「うん」

「私、あなたのことがどうしようもないほど好き。他の誰よりも、他の何よりも、あなたの事が好き」

 

 ずっと、言いたかった。自分の気持ちを理性で押しとどめ続けるのがすごく辛かった。

 

 クロムのことが世界で一番好き。それが私の、隠すことのできない本心。

 

 やっと、言えた。

 

「突然こんなこと言われて困惑するかもしれない。だけど、聞いてほしい。これが私の気持ち」

「そっか」

 

 顔に熱が溜まっていくのを感じる。

 一世一代の告白をしたんだ、それも仕方がない。

 

 ずっと言いたかったことは全て吐き出した。私の気持ちを全て伝えたといっても過言じゃないだろう。

 

 ……私の想いを聞いて、クロムはどう感じただろうか。

 

「……」

「……」

 

 私と見つめあうクロムの顔は、どこか優しげな笑みを浮かべていた。

 戸惑っているわけじゃない。呆れているわけじゃない。あざ笑っているわけでもない。

 

 まるで全て分かってたとでもいいたげな顔で、クロムはただただ、優しい目つきで軽く笑みを浮かべながらこちらを見つめ返していた。

 

 

 

 

 

 






前後編に分けると言ったな。あれは嘘だ。

いや本当にごめんなさい。話が膨らみに膨らみまくって一話の文章量がとんでもないことになり、どれだけ試行錯誤しても纏められなかったので3話に分けます。


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TS娘クロムと幼馴染のエレシア・ラヴェリエール 後編



お待たせしました続きです。ようやく完結です。
正直今回の話過去一で難産でした。


 

 

 

 私の一世一代の告白。

 

 心の内を全て吐き出した私の純粋な気持ちを聞いたクロムは、全て分かっていたとでもいいたげな顔を浮かべていた。

 

「……」

「……」

「エレシア」

「は、はい」

 

 無言でしばらく見つめあった後、ゆっくりと彼女は口を開き始めた。

 

「……オレもエレシアのことは好きだよ」

 

 表情を変えずぽつぽつと話すクロム。

 

 その口から出たのは私への好意の言葉。

 

「……」

 

 大好きなクロムに好きと言われた。本来ならそれはとても喜ばしいことだ。

 

 だけど、違う。

 彼女の言うこの『好き』は、きっと私の『好き』とは違う。

 

 今の彼女の一言で私は理解した。

 私は人の感情に人一倍敏感だ。だから、分かる。分かってしまった。

 

「だけど──」

「クロム」

「何?」

「その『好き』は、あなたの『好き』は、きっと……友達としての『好き』だよね」

「……うん」

 

 そっ、か。そうだよね。

 

 当然だ。こちらがこんなに愛しているからといって相手もそうだとは限らない。

 そんなこと、分かり切っていたことなのに。

 

 感情が高ぶって、勝手に期待してしまった。

 心のどこかで、きっとクロムもそうなんじゃないかと期待してしまった。

 

「あ、そ、そうだよね、そりゃそうだよね。ごめんね、突然押し倒して」

「エレシア」

「急にごめんね、怖かったよね」

 

 身体を起こし、足早に彼女から距離を取る。

 

 あーもう、何をやってるんだ私は。

 最初はこんなつもりじゃなかったのに。雰囲気に呑まれて、取り返しのつかないことをしてしまった。

 

 ……だめだ、胸が苦しい。顔もすごく熱い。

 頭がぐちゃぐちゃになってしまっている。

 

 よし、落ち着け、落ち着くんだ私。

 

「そう、私とクロムは友達、友達なんだよ。あー、うん、そう、そうなんだよ」

「エレシア、オレは」

「あはは、馬鹿みたいだよね私。ごめん、今日の事は忘れて……っていうのは難しいだろうから、うーん、できるだけ気にしないようにしてくれると嬉しいな」

 

 瞳から流れ落ちてしまいそうになる涙をぐっと抑え、できるだけいつも通りの声色を心掛ける。

 少しでも気を抜くと声が震えてしまいそうだけど、こらえろ私。

 

 ここで涙を見せたらクロムは優しいからきっと気負ってしまう。

 今日のは私が勝手に暴走して自滅しただけ。私がダメージを受ける分には一向に構わないけど、クロムに迷惑はかけられない。

 

 だからいつも通りを心掛けるんだ私。今日のはただの気の迷いだったんだって、そう思ってもらわないと。

 ただでさえ私の気持ちが暴走して無駄に怖がらせちゃったんだから、これ以上クロムに迷惑をかけると愛想をつかされてもおかしくない。

 

「えっと、クロム。その、今は話せそうな気分じゃないから、続きは明日でいいかな。その、ごめんね勝手で。でも、一回寝て頭を落ち着かせたいというか。あ、いや、ショックとかそんなんじゃないんだけど、ほら、こんな話をした後じゃクロムも話しにくいだろうし、今日は一旦──」

「エレシア!」

「──ッ」

 

 感情をごまかすためせわしなく部屋の中を歩き回りながら早口でまくし立てていると、突然クロムに腕を掴まれた。

 

 突然のことで一瞬思考が停止する。

 そしてその一瞬気が緩んでしまったことで、私の瞳から涙が数滴零れ落ちてしまった。

 

「あ……い、いや、その」

「話は最後まで聞いてエレシア。オレはエレシアにそんな顔してほしくて今日来たんじゃないから」

 

 こちらに話しかけるクロムは、いつになく真剣な瞳をしていた。

 いつものクロムからは考えられないような凛とした顔つきで、彼女はこちらの顔をじっと見つめている。

 

「今からオレの正直な気持ちを言うよ、エレシア」

「う、うん」

「確かにオレは今までエレシアに友情以上の感情を抱いたことはないよ」

 

 こちらを見つめるクロムの真剣な顔は、いつもよりとても可愛くて、それでいて美しくて。

 

 先ほどまで情緒が滅茶苦茶になって涙までこぼしていたというのに、それら全ては一瞬頭の中から抜け落ち、つい私は彼女に見惚れてしまっていた。

 

「でもそれって、今までオレがろくにエレシアに歩み寄っていかなかったからだと思うんだ」

「えっ、と」

「勝手にエレシアを神聖視して、勝手に壁を作って、勝手に別の世界の住民だと決めつけて。オレはエレシアに釣り合わないから、本来はオレと一緒にいるべきじゃないなんて勝手に考えて」

「……」

「でも、違ったんだって今日分かったんだ。エレシアもれっきとした一人の人間で、人並みに悩んで傷ついて、しっかりと人らしい欲望があって、オレのことを大切に想ってくれていて。それに気づいた時、今までオレはエレシアに対してなんて失礼なことをしてたんだろうって気が付いたんだ」

 

 口早に語る彼女の声は、いつしか震えていた。

 

 まるで自分が許せないとでもいいたげな声色で、必死にクロムは言葉を紡ぐ。

 

 そのあまりにも必死で健気な姿に、ついつい彼女を抱きしめてしまいたくなる。

 抱きしめて、彼女に向かって「クロムは悪くないよ」と、そう言ってしまいたくなる。

 

 だけど今それを言ってしまったら、彼女の決意を全て台無しにしてしまうような気がして。

 私はただじっと彼女の言葉を黙って聞くことしか出来なかった。

 

「だから、エレシア」

「……うん」

「オレ、もっとエレシアのことを知りたい。オレが勝手に抱いていた虚像なんかじゃない、エレシアの本当の姿を。好きなことや苦手なこと、あと、本当の性格とか」

「……」

「それで、告白の返事はその後にしたい。ちゃんとエレシアのことを知った上で答えを出したい。今までの壁を作っていた関係性でその告白に答えるのは嫌だから」

「……そう」

「すごく身勝手でわがままなことだけど……駄目、かな……」

 

 ……ああ。

 クロムは本当に、昔から正直で優しいね。

 

 今の気持ちで答えを出しても誰も怒らないどころかむしろそれが普通なのに、勝手に自分が至らないと思ったところを責めて、自分に至らないところがあったからと相手を責めず傷つけようとせず。

 自分の気持ちをはぐらかすこともなあなあにすることもせず、純粋に、ただ全力でこちらの気持ちに応えようとしてくれる。

 

 彼女のいいとこは多々あれど。

 私はきっと、彼女のそんな不器用な誠実さに心惹かれたんだろう。

 

「いいよ」

「え?」

 

 真剣な表情のクロムの手をそっと引き、抱き寄せる。

 

 もう、駄目だ。

 やっぱり、これ以上彼女への愛情を堪えられそうにない。

 

「私、頑張るから」

「エレ、シア」

「クロムが心の底から私のことを好きって思えるように。クロムの一番になれるように。クロムから、『オレも好き』って言ってもらえるように」

 

 クロムが私のことをそこまで想っていてくれたこと。

 私のためにずっと悩んでくれたこと。

 私の想いに最大限応えようとしてくれたこと。

 

 そのどれもが心の底から嬉しくて、彼女への愛情があふれて止まらない。

 

「頑張る。頑張って、クロムを惚れさせてみせる」

「……もしそうなった時は、オレの方からもう一度君に告白してもいいかな」

「……うん」

 

 クロムが幼馴染でよかった。

 クロムにここまで想われていることが知れてよかった。

 好きになった相手がクロムでよかった。

 

 こんなに恵まれている私はきっと、世界一の幸せ者だ。

 

「クロム」

「ん?」

「大好き」

「ははは、知ってる」

 

 たとえクロムに振られる結末になってしまっても。

 きっと私は今日という日を一生忘れない。

 

 だって今、こんなにも幸せなんだから。

 

「よし、じゃあ今日は一緒に寝ましょう」

「え?」

「気持ちがバレてしまった以上もう私我慢とかしないから。これからは全力でクロムへの愛をぶつけるからね」

「え、え?」

 

 とりあえず、今後はクロムへの愛情を隠さなくてもよくなったわけだ。

 

 だったらもう我慢なんてしない。

 彼女に好かれるために頑張るけど、それよりもまず今まで溜まっていた欲望もとい願望を全部オープンにしていくから。

 クロムも言ってたもんね。私の好きなことや苦手なことや本当の性格を知りたいって。

 

「寝間着は私のでいいかな。それとも一旦取りに戻る?」

「え、ちょ、エレシア?」

「なあに?」

「いや、その、えーっと……添い寝はまだ早いかなー、って」

「大丈夫大丈夫、添い寝なんてまだまだ序の口だから」

 

 クロムとしたいことなんて山ほどあるからね。

 

 今までは気持ちを伝えてなかったから我慢してきたけど、もう抑えなくていいもん。

 クロムにはぜひとも覚悟していてもらいたい。私のクロムへの愛情はそんな生易しいものじゃないから。

 

「あー、えっと……うん」

「ん?」

「その……お手柔らかにお願いします……」

「ふふ、頑張るっ」

 

 

 

 ……ああ、本当に。

 

 大好きだよ、クロム。

 

 

 

 

 

 

 

 ・

 ・

 ・

 

 

 

 

 

 

「……そういえばさ」

「どうしたの、寝れない?」

「あ、いや」

「やっぱり抱き合う?」

「いや……エレシアが描いた本あったじゃん」

「う……できれば、あれには触れないでもらえると……」

「あれの中で、おそらくオレがモチーフであろうほうが攻めだったけど」

「う、うん」

「てことは、エレシアは本当は攻められたいタイプ?」

「……その、えっと、まあ、そのー、うん……私は、どちらかというと、求めるより求められたいタイプというか……」

「ふぅん……」

「あ、いや、でも全然、クロムがそばにいてくれるだけで私は幸せだから、そうなってほしいとかそうじゃないと駄目とかじゃ」

「──好きだよエレシア。ずっとオレのそばにいてくれ」

「──ッ!?」

「こんな感じ?」

「もう……反則……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

217:一般魔術学園生徒

 以上で報告は終わりになります

 付き合ってくれてありがとう

 

218:名無しのTS

 ヘタレ

 

219:名無しのTS

 告白の返事先延ばしにするとか君さぁ……

 

220:名無しのTS

 男らしさのかけらもねえ! 

 もう身も心も女になっちまったんじゃねえのか? 

 

221:名無しのTS

 告白の返事先延ばしはいかんでしょう君

 

222:名無しのTS

 >>221

 相手が納得してるんならいいんでーの? 

 知らんけど

 

223:名無しのTS

 とりあえずお疲れ

 

224:名無しのTS

 おめでとう……はおかしいか

 お疲れ様

 

225:名無しのTS

 可愛い女の子から告白されて瞬時にOK出さないとかお前本当に男か? 

 

226:名無しのTS

 ワイやったらコンマ一秒でOK出したのに……

 

227:名無しのTS

 お疲れ様

 まあお前にしては頑張ったよ

 

228:名無しのTS

 >>227

 お前誰だよ

 

229:名無しのTS

 可愛い女の子とくっつきそうな奴がいたら呪って、くっつかなかったら怒る

 ほんまお前ら理不尽やな

 

230:名無しのTS

 お疲れ

 とりあえず彼女は幸せにしてやれよ

 

231:名無しのTS

 >>229

 人間ってのはえてして心の中に矛盾を抱える生き物なんだぜ

 

232:名無しのTS

 告白の返事は早めにしてやれよ

 

233:名無しのTS

 >>229

 あら、お嫌い? 

 

234:名無しのTS

 お疲れ様

 今後が楽しみだな

 

235:名無しのTS

 >>233

 ううん、好き♡

 ごめんやっぱり大嫌い♡

 

236:名無しのTS

 はーワイに惚れてる可愛い幼馴染がどっかから生えてこんかなぁ……マジで……頼むからさ……

 

 

 

 

 






おまけのキャラ紹介(読まなくても特に問題ないよ)


エレシア:名門貴族ラヴェリベール家の三女。文武両道、才色兼備の天才で10年に一度の天才と称されている。だがその恵まれた才覚と竹を割ったような性格のせいで子供のころからよく周りの貴族からの嫉妬に苛まれており、決して表には出さないがそのせいで少々人間不信の気がある。
だけどその分、一度気を許した相手への愛は若干重め。


クロム:名門貴族アルレオ家の一人娘。基本的に人見知りのコミュ障。ずっとエレシアの後ろに引っ付いているため周りの貴族からはエレシアの腰巾着扱いされている。
実はアルレオ家の一人娘であるということと可愛らしい小動物のような見た目のせいで若い貴族連中に密かに人気があり、下卑た欲望を持って彼女に近づこうとする若い貴族が時々現れるのだが、そういう輩は全てエレシアに返り討ちにされている。



この二人が最終的にどうなったかは皆さんのご想像にお任せすることにしますね。


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