オグリキャップとタマモクロスが漫才するだけ (月胡椒)
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オグリキャップとタマモクロスの漫才
【1】 ツッコミ


タマの真似をするオグリを見て浮かんだネタです。


タマモ「ども〜」

 

オグリ「ど、どもー」

 

タマモ「タマモクロスです〜」

 

オグリ「オグリキャップだ」

 

タマモ「いや〜今日はいっぱいお客さんいてはるな」

 

オグリ「ああ。すごく多いな」

 

タマモ「これやったら、12万人位いるんちゃうか?」

 

オグリ「おお、そんなに多くの人が来てくれたのか!」

 

タマモ「いやおるわけないやろ!」

 

オグリ「そうなのか?」

 

タマモ「どう見たって数百人くらいやろ。ほんま頼むでオグリ!」

 

オグリ「ああ、任せてくれ…!」

 

タマモ「というわけで、よろしくお願いします〜」

 

オグリ「よろしく頼む」

 

 

(拍手)

 

 

オグリ「タマ。実は君に相談があるんだ」

 

タマモ「おっ、なんや。またたこ焼き500個食いたいんか?」

 

オグリ「そ、そうじゃない!ごはんとは関係ないんだ」

 

タマモ「ほう、オグリがメシ以外での相談…ええで!なんでも聞いてみ!!」

 

オグリ「実は将来、公認会計士になりたいんだが、どうすればいいんだろうか?」

 

タマモ「わかるかっ!!」

 

 

タマモ「相談相手完全に間違えとるで!!」

 

オグリ「すまない、色々と間違えた」

 

タマモ「どうゆうことやねん」

 

オグリ「私は、”ツッコミ”をマスターしたいんだ!」

 

タマモ「ほう?ツッコミ?」

 

オグリ「タマ。君のようなキレのあるツッコミがしたい。だから、色々と教えてくれないか?」

 

タマモ「なるほどな!確かにトレセンでツッコミといえばウチかナリタタイシンくらいやもんな!」

 

タマモ「ええで!ウチがツッコミのなんたるか教えたるわ!」

 

オグリ「タマ…ありがとう!」

 

タマモ「せやなー…じゃあ、まずはツッコミの基本をやってみるか」

 

オグリ「ツッコミの基本?」

 

タマモ「”なんでやねん”や」

 

オグリ「ああ、タマがいつも言っているアレか」

 

タマモ「そんな頻繁には言っとらんけどな。よしじゃあ、やってみっか!」

 

オグリ「ああ!」

 

 

タマモ「なんでやねんっ!!」

 

オグリ「なんでやねん」

 

タマモ「もうちょいキレよく言えんか?なんでやねんっ!!」

 

オグリ「なんでやねん!」

 

タマモ「おお、ええとこついとるで!なんでやねんっ!!」

 

オグリ「なんでやねんっ!!」

 

タマモ「そうそう!それや!やればできるやんか」

 

オグリ「ありがとうタマ。これでツッコミはマスターできたな!」

 

タマモ「ほんじゃあウチと漫才してみるか?」

 

オグリ「漫才?」

 

タマモ「せや!ツッコミといえば漫才。漫才の中で発揮してこそ、真にマスターできるっちゅうもんやろ」

 

オグリ「なるほど…確かにそうだな」

 

タマモ「じゃあウチがボケ担当するから、オグリはツッコミ頼むで!」

 

オグリ「ああ、任せてくれ…!」

 

 

タマモ「はいどーもタマでーす」

 

オグリ「オグリだ」

 

タマモ「いや〜最近な、物忘れがひどくなってしもうてな」

 

オグリ「何っ…!?タマが…?」

 

タマモ「この前もな、カラオケで好きな歌おーって思たんやけど、曲の名前が全然出てこんくてな」

 

オグリ「ふむ…」

 

タマモ「曲の出だしはわかるんやけどなー今でも曲名が思い出せんのや」

 

オグリ「いったいどんな曲か歌ってみてくれないか?」

 

タマモ「ええで」

 

 

タマモ「大きな栗の〜木の下で〜」

 

オグリ「ふむ」

 

タマモ「あ〜なた〜と私〜」

 

オグリ「…」

 

タマモ「な〜か〜よ〜く」

 

オグリ「…」

 

タマモ「ツっこめやっ!!」

 

 

タマモ「いつになったらツっこむねん!!」

 

オグリ「最後まで曲を聞かないと、どんな曲なのか判断できないじゃないか」

 

タマモ「出だしで答えがでとるわ!!」

 

オグリ「そうだったのか!?」

 

タマモ「そうやろっ!!」

 

 

タマモ「まあ今のはちょっと難しかったかもしれへんな。もっかい別のをやってみっか」

 

オグリ「すまない…次はしっかりとやってみせる」

 

タマモ「その意気や!」

 

 

タマモ「はいどもータマで〜す」

 

オグリ「オグリだ」

 

タマモ「いや〜今日の朝メシ、美味しかったな〜」

 

オグリ「なんでやねんっ!」

 

タマモ「まだ何も言うてない!!」

 

 

タマモ「ウチ何もボケてなかったやろがい!!」

 

オグリ「す、すまない!お手つきしてしまった…」

 

タマモ「ツッコミのお手つきって聞いたことないで」

 

 

タマモ「いや〜今日の朝メシ、美味しかったな〜」

 

オグリ「ああ、今日の朝ご飯は格別だったな…。タマは何を食べたんだ?」

 

タマモ「カツカレーと豚骨ラーメンや!」

 

オグリ「成る程…じゃあ私も明日はそれを頼むよ」

 

タマモ「ツッこめやっ!!」

 

 

タマモ「今ウチボケたやろ!!」

 

オグリ「?」

 

タマモ「朝からカツカレーと豚骨ラーメンは重すぎるやろ!!」

 

オグリ「そうか?私はいけるぞ」

 

タマモ「ウチはオグリみたいな胃袋持ってへんわ!」

 

 

タマモ「ちゃうねんオグリ。ウチが朝からそんなもん食う所、想像できるか?」

 

オグリ「確かに…そう言われると、タマは少食だし、何より朝ご飯はあっさりしてるな」

 

タマモ「せやろ。そんな感じでな、ちょっとでもおかしい所があったら、すぐに”なんでやねんっ!!”って突っ込むんや」

 

オグリ「成る程…そう言うことか!」

 

タマモ「よし!じゃあまたいくで!」

 

 

タマモ「はいども〜タマです〜」

 

オグリ「オグリだ」

 

タマモ「この前、オフの日にその辺ブラついとったらな、クリークとそのトレーナーが二人で西◯屋に入ってくのを見かけたんや」

 

オグリ「なんでやねんっ!!」

 

タマモ「速いわ!!」

 

 

タマモ「なんでツッコんだん!?」

 

オグリ「なんでその二人が◯松屋に入るんだ?どう考えてもおかしいだろう」

 

タマモ「まあ、確かにせやけどな、あの二人からしたら普通やから一旦はスルーしてくれな」

 

オグリ「そ、そうか」

 

タマモ「それでな…当然、クリークにもそのトレーナーにも赤ちゃんなんかおらへんし、なんか悪い予感がしたからついてくことにしたんや」

 

オグリ「ふむ」

 

タマモ「そしたら二人しておしゃぶりを選んどってな、クリークが”この赤色の、タマちゃんに似合いそうですね”って言うたんや」

 

オグリ「なんでやねんっ!!」

 

タマモ「だから速いっちゅうねん!!」

 

 

タマモ「せやから、ウチはボケてへんぞ!」

 

オグリ「いや、どう考えてもおかしいだろう!」

 

タマモ「いや気持ちはわかるけどな!おかしいけどな!…もうちょい待ってな!」

 

オグリ「うーん…難しいな…」

 

タマモ「えっと…せや、こんなん聞いたらウチ止めるしかないやんか!せやからウチは二人の前出てな、こう言ってやったんや」

 

 

タマモ「ドアホッ!!ウチは赤より青が好きやねんっ!ってな」

 

オグリ「…えぇ…」

 

タマモ「引くなっ!!」

 

 

タマモ「ツッコミを放棄すなっ!!」

 

オグリ「あっ。す、すまない…」

 

オグリ「し、しかし…タマは青色のおしゃぶりを…」

 

タマモ「ほんまに言ったわけちゃうわ!!半分は嘘や!!」

 

オグリ「そ、そうだったのか。すまない…」

 

タマモ「まあ、タイミングはアカンかったけど、ツッコミのキレはええ感じやったで」

 

オグリ「本当か…!」

 

タマモ「おう。次あたりでうまくいくんちゃうか?」

 

オグリ「よし!じゃあ次もよろしく頼む!」

 

タマモ「よっしゃ!じゃあいくか!」

 

 

タマモ「はいど〜もタマで〜す」

 

オグリ「オグリだ」

 

タマモ「いや〜最近の子は躾がなっとらんな〜」

 

オグリ「何かあったのか?」

 

タマモ「この前な、中等部の子らが三女神の像にクレヨンで落書きしとったんや」

 

オグリ「それはいけないな」

 

タマモ「せやろ。こないな罰当たりなこと、先輩として止めんとアカン思て”コラァアホンダラ!三女神の像に何さらしとんねん!!」

 

オグリ「おお」

 

タマモ「そんなクレヨンで、落書きしてええと思っとんのか!!」

 

オグリ「うんうん」

 

タマモ「やるならな、落ちやすい水性ペンでやり!!”って言ってウチが持ってた油性ペンを貸したんや」

 

オグリ「なんでやねんっ!!」

 

 

オグリ「どうだろうか…?」

 

タマモ「ええやんか!」

 

オグリ「本当か!?」

 

タマモ「一番ええ感じやったで!」

 

 

(拍手)

 

 

タマモ「おお、みんな拍手しとるわ〜」

 

オグリ「みんな…ありがとう!」

 

タマモ「ありがとな〜」

 

 

(拍手)

 

 

タマモ「ところでオグリ」

 

オグリ「どうした?」

 

タマモ「いや、最初に聞こうと思ったんやけど、なんで急にツッコミを習いたいって思ったんや?」

 

オグリ「実はこの前のテストの点が悪かったんだ」

 

タマモ「ほう」

 

オグリ「それで、タマのように頭の回転が早くなりたいと思ってな」

 

タマモ「ほう…?」

 

オグリ「タマのように…タマのようにツッコミが上手くなれば、テストの点が上がる」

 

オグリ「そう思ったんだ。これで明日のテストは満点が取れるに違いない…!」

 

タマモ「取れるか!!」

 

 

二人「どうもありがとうございました」

 

 

 

 



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【2】 インタビュー

 

タマモ「はいども〜」

 

オグリ「ども〜」

 

タマモ「タマモクロスや!よろしゅうな!」

 

オグリ「オグリキャップだ。よろしく頼む」

 

(拍手)

 

タマモ「ウチら生まれた時からウマ娘やらせてもらっとるけど、トレセンに入ってからはいろんなレースに出させてもらっとるんやわ」

 

オグリ「ああ。ここに来てからのレースはどれも刺激的で、楽しい」

 

タマモ「特にG1ちゅう一番レベルが高いレースだと、優勝したウマ娘なんかにレース後はインタビューされるんよな」

 

オグリ「確かに私も何度か経験がある」

 

タマモ「ほんでな、ウチ来週あたりにレース出るんやけど、このインタビューの練習をしたいんやわ」

 

オグリ「練習?」

 

タマモ「まあ、イメージトレーニングちゅうやつや。優勝して、インタビューされるところまでイメージトレーニングすると、ほんまにイメージ通り勝てるらしいんや。ってウチのトレーナーが言うてたんや」

 

オグリ「そんな方法があったのか…!知らなかった…」

 

タマモ「せやから、ウチがインタビューに答えるウマ娘になるから、オグリは質問する記者になってくれんか?」

 

オグリ「ああ、任せてくれ…!」

 

タマモ「頼むで!」

 

 

オグリ「かしゃ」

 

タマモ「…」

 

オグリ「かしゃかしゃ」

 

タマモ「まあ、インタビューの前に何枚か写真とるもんな」

 

オグリ「かしゃかしゃ」

 

タマモ「(一着のポーズ)」

 

オグリ「かしゃかしゃ」

 

タマモ「…」

 

オグリ「かしゃ」

 

タマモ「写真撮りすぎやろっ!!」

 

 

タマモ「いつになったらインタビュー始まんねん!!」

 

オグリ「すまない。質問が浮かばなくて…」

 

タマモ「それじゃアカンやろ!なんでもええから聞いてみ!!」

 

オグリ「口笛はなぜ遠くまで聞こえるんだ?」

 

タマモ「知らんわっ!!」

 

 

タマモ「それに関しては別の奴に聞けばええやろ。なんでも言うたけどウチに関する質問してくれや」

 

オグリ「ああ、わかった」

 

タマモ「ほないくで!」

 

 

オグリ「タマモクロス選手、質問よろしいでしょうか?」

 

タマモ「おう、ええで!」

 

オグリ「朝ごはんは何を食べました?」

 

タマモ「朝ごはん?…えっと…おにぎりとシャケ食うたで」

 

オグリ「じゃあ、昼ご飯は?」

 

タマモ「昼はレース前やからバナナとウィダーゼリーやな」

 

オグリ「三時のおやつは?」

 

タマモ「メシばっかやないかい!!」

 

タマモ「なんでレース後のインタビューでメシばっか聞かれなアカンの!」

 

オグリ「これしか思いつかなかった」

 

タマモ「そんなわけないやろ!!」

 

オグリ「ちなみに私はチーズケーキを食べたんだ」

 

タマモ「どうでもええわ!!

 

タマモ「もっとレースに触れてくれや!!」

 

オグリ「じゃあ、レース中は何を食べましたか?」

 

タマモ「食うわけないやろっ!!」

 

 

タマモ「もっと”今日のレースは如何でした?”とか”調子はどうでした?”みたいな質問をしてほしいわ」

 

オグリ「成る程、わかった!」

 

タマモ「ほんまに大丈夫か?」

 

オグリ「大丈夫だ。問題ない」

 

タマモ「よし、じゃあやるで」

 

 

オグリ「タマモクロス選手。今日の調子はいかがだったでしょうか?」

 

タマモ「今日はほんまに絶好調やったわ!おかげでええレースができたわ!」

 

オグリ「本当にそうなのか?」

 

タマモ「え、なんで?」

 

オグリ「若干お腹が出てるような…」

 

タマモ「太り気味やないか!」

 

オグリ「目の下にもクマが見えるし…」

 

タマモ「夜更かし気味やないか!」

 

オグリ「肌もちょっとカサついてるし」

 

タマモ「肌荒れやないか!」

 

オグリ「ステータスには絶不調と書いてあるぞ」

 

タマモ「最悪やないかっ!!」

 

 

タマモ「ウチなんでそんなんでレースに出ないといかんの!?」

 

オグリ「多分前日で練習を失敗してしまったんだな」

 

タマモ「そんなんイメージしたないわ!!」

 

 

タマモ「最高の形をイメージしたいから、調子はバッチリってことにしてくれや」

 

オグリ「わかった」

 

タマモ「じゃあ、もっかいいくで!」

 

オグリ「ああ」

 

 

オグリ「タマモクロス選手。今日の調子はいかがだったでしょうか?」

 

タマモ「今日はほんまに絶好調やった!おかげでええレースができたわ!」

 

オグリ「今日の走りはいかがでしたか?」

 

タマモ「最初の出だしも悪くなかったし、全体的にウチのペースでレース展開ができたと思うで」

 

オグリ「最後の直線は非常に接戦でしたが、どうでした?」

 

タマモ「最後の直線は苦しかったけど、今までに比べたら全然足が動いてて、今日は素直に自分を褒めたいわ!」

 

オグリ「成る程。では応援してくれたファンの方々に一言お願いします」

 

タマモ「ファンのみんなにはホンマに感謝の気持ちしかあらへん。これからも勝ち続けるさかい、応援よろしゅうな〜!!」

 

オグリ「成る程。では見事に一着をとりましたシンボリルドルフ選手にも一言お願いします」

 

タマモ「ウチが勝ったんじゃないんかい!!」

 

 

タマモ「優勝して、インタビューを受けるとこイメージしたい言うとるのになんでウチ負けとんねん!!」

 

オグリ「成る程…”ウチが勝ったんじゃないんかい!優勝して」

 

タマモ「メモすなそんなこと!!」

 

タマモ「違うて、ウチが勝った後のインタビューがしたいねん!!そもそもなんで負けた後にインタビュー受けてんの!?」

 

オグリ「”負けたことがある”というのがいつか、大きな財産になる」

 

タマモ「名言で誤魔化すなっ!!」

 

 

タマモ「オグリ?もっかい確認するで」

 

オグリ「うん」

 

タマモ「ウチはレースで勝った後、インタビューを受けてるイメージをしたい」

 

タマモ「せやからオグリはインタビューをする記者になってほしいんや」

 

オグリ「うん、わかっているぞ」

 

タマモ「ホンマか?」

 

オグリ「ああ、任せてくれ」

 

タマモ「…ならええ。もっかいやるで!」

 

オグリ「任せてくれ」

 

 

 

オグリ「タマモクロス選手。今日の調子はいかがだったでしょうか?」

 

タマモ「いや〜今日はほんまに絶好調やった!おかげさまでええ走りができたわ!」

 

オグリ「今日の走りはいかがでしたか?」

 

タマモ「スタートも悪くなかったし、中盤のペースも作戦通りに走ることができたで!」

 

オグリ「最後の直線は驚異的な末脚で差しましたね」

 

タマモ「作戦通りスタミナは温存しとったからな、足に力込めて走れたわ!」

 

オグリ「練習中は減量が一番きつくて大変だったと思いますが、レース後は一番何が食べたいですか?」

 

タマモ「せやな…あんまり考えてへんかったけど、ウチのトレーナーが作ったたこ焼きが食いたいな」

 

オグリ「ほう、たこ焼き…」

 

タマモ「もちろん、ウチが作ったほうが全然ウマいし、形も綺麗なまんまるや」

 

オグリ「(ごそごそ)」

 

タマモ「それに比べたら、形も焼き加減もバラバラで終いにはコゲつくわ、お世辞でも上手いとは言えへんけど」

 

オグリ「(ぱかっ)」

 

タマモ「なんか無性に食いたくなるねん。タコがごっつ大きいからかな?」

 

オグリ「(ぱくり)」

 

タマモ「まあ、そんなとこやな。他にはなんか…」

 

オグリ「(ハフハフ)」

 

タマモ「…」

 

オグリ「(ぱくり)

 

タマモ「何食うとるねん」

 

オグリ「(ごくっ)見ればわかるだろう。たこ焼きだ」

 

タマモ「今食う奴がおるかっ!」

 

 

タマモ「インタビュー中にたこ焼き食うとる記者なんてどこにおんねん!!」

 

オグリ「たこ焼きと言われてつい、食べたくなってしまった」

 

タマモ「我慢せえそれくらい!食いしん坊か!!」

 

オグリ「食いしん坊だ」

 

タマモ「そうやった!!」

 

オグリ「安心してくれタマ。君の分もあるぞ」

 

タマモ「食いたかったわけちゃうわ!!」

 

オグリ「しかも、君のトレーナーが作ってくれたんだ」

 

タマモ「なんでそこまで用意できたん!?」

 

 

タマモ「今さっき言うたばっかやろ!!」

 

オグリ「食べないのか?」

 

タマモ「はぁ…しゃあない。じゃあ食うわ」

 

オグリ「(ぱくり)」

 

タマモ「(はふはふ)」

 

オグリ「タマ」

 

タマモ「なんや」

 

オグリ「これでイメージトレーニングはバッチリだな」

 

タマモ「台無しやわ!ええ加減にせえ!!」

 

 

二人「どうも、ありがとうございました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




感想、待ってます


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【3】 お見舞い(コント)

タマモ「あちゃー…やってもうたわ…」

 

タマモ「まさか模擬レースで転ぶなんてな…ホンマ心配かけてすまんなトレーナー…」

 

タマモ「恥ずかしいわ、足が痛いわ、災難やったわ…」

 

タマモ「いや、まあ今は全然大丈夫やで。ちょっと擦りむいただけやし、痛く無いんやけど…」

 

 

タマモ「なんでウチの足ギブスでガチガチに固められてるの?」

 

タマモ「骨に異常無いて散々医者が言うたやんけ」

 

タマモ「え?万が一のこと考えて?」

 

タマモ「気持ちはわかるけど、大袈裟やで。きつくて跡がついてまうで」

 

タマモ「完全に骨折か何か誤解されるわ」

 

タマモ「うん…わかったわ。退院までは安静にしとるわ。うん」

 

タマモ「”足を高い位置に”って骨折ちゃう言うたやんけ!誤解されるわ!」

 

タマモ「うん、ああ、わかったわ。バイバイな」

 

タマモ「そもそも入院する必要あったんコレ?」

 

タマモ「はぁ〜…まあ、最近はずっと練習詰めやったから早めのオフって感じやな」

 

タマモ「ふー…」

 

 

オグリ「タマッ!!!」

 

タマモ「おお、オグリか」

 

オグリ「タマ!!大丈夫か!?」

 

タマモ「すまんなオグリ。心配かけてしもうて」

 

オグリ「ああ、君のことを聞いた時はビックリしたぞ」

 

オグリ「まさか痛風になってしまったなんて…」

 

タマモ「痛風ちゃうわ!!」

 

タマモ「そんな不健康な生活送ってへんやろ!!」

 

 

タマモ「違うわ。模擬レースで転んでしもうたんや」

 

オグリ「そうだったのか…ってなんだこのギブスは!?」

 

タマモ「ああ、ちゃうんや!誤解や。コレはウチのトレーナーが大袈裟なだけでなんとも無いんや」

 

オグリ「じゃあ、すぐに退院できるのか?」

 

タマモ「寧ろなんで入院してるかわからんくらいやわ」

 

オグリ「そうか…無事で何よりだ…」

 

タマモ「まあ、そう言うことや。ホンマに心配かけて悪かったな」

 

オグリ「いいんだこれくらい」

 

 

オグリ「それよりも、今日はタマに色々持ってきたんだ」ドサッ

 

タマモ「うおお、結構荷物多いな」

 

オグリ「ああ、いっぱい持ってきた」

 

タマモ「いやよう持ってきたな…コレはなんや?」

 

オグリ「本だ。入院生活は退屈だと聞いていたから持ってきたんだ」

 

タマモ「本か。助かるわ〜。どんな本持ってきたんや?」

 

オグリ「私が最近ハマってる”六法全書”だ」

 

タマモ「六法全書!?」

 

 

タマモ「え、オグリ将来弁護士にでもなるんか?」

 

オグリ「何が書いてあるか、わからなくて笑えるんだ」

 

タマモ「それはそれで問題やわ!!」

 

タマモ「大丈夫かホンマ?」

 

 

オグリ「勿論、コレだけじゃない。漫画も持ってきたんだ」

 

タマモ「なんの漫画なん?」

 

オグリ「名探偵コ○ンだ」

 

タマモ「おお、ええやんけ」

 

オグリ「あ、すまないタマ」

 

タマモ「ん?何が?」

 

オグリ「実はそれ中古品だったんだが、ネタバレが赤字で書かれてて…すっかり忘れてた…」

 

タマモ「まあ、ええわ。ある程度なら読んだことあるから大丈夫やで」パラパラ

 

タマモ「ん?”コ○ンの正体は工藤新一”…」ペラ

 

タマモ「”時計型麻酔銃を作ったのは阿笠博士”…」

 

タマモ「”眠りの小五郎はコ○ンが変声機で推理してるだけ”…」

 

タマモ「知っとるわ!!!」

 

タマモ「コ○ン見たことあるやつならみんな知っとるわ!!」

 

タマモ「なにデカデカと書いとんねん!!」

 

 

オグリ「他にも、病院の食事は味気ないと聞いてな、色々持ってきたんだ」

 

タマモ「いや〜それは助かるわ〜」

 

オグリ「まずはタマが大好きなたこ焼き」

 

タマモ「おお!」

 

オグリ「を作る機械」

 

タマモ「なんでや!!」

 

オグリ「あとは、フルーツたっぷりのクレープ」

 

タマモ「ええやん!」

 

オグリ「を作る機械」

 

タマモ「また機械か!!」

 

オグリ「タマの頭よりも大きいわたあめ」

 

タマモ「お、ええな」

 

オグリ「を作る機械」

 

タマモ「実物持ってこいやっ!!」

 

 

タマモ「なんでわざわざ機械を持ってきたんや!!」

 

オグリ「タマが言ってたじゃないか。ウチが作るモンは日本一美味いって」

 

タマモ「…言ったかもしれへんけど、ここは病院やで。こないなところで作ったら周りに迷惑やないか」

 

オグリ「そ、そうか…すまない…」

 

タマモ「まあ、しゃあないわ。でも…なんか食いたくなってきたわ…」

 

オグリ「何が食べたいんだ?」

 

タマモ「果物が入ったゼリーが食いたいわ。金はあとでやるから一階のコンビニまで行ってきてくれんか?」

 

オグリ「すまない…下のコンビニにはもう何もないんだ」

 

タマモ「え、なんでや?」

 

オグリ「お昼に全部私が食べてしまった…」

 

タマモ「出禁にされるで!!」

 

 

タマモ「迷惑やからやめときや!!」

 

オグリ「すまない…次は気をつける…」

 

タマモ「頼むで」

 

 

タマモ「まあ、ええわ。他には何を持ってきてくれたんや?」

 

オグリ「ああ、実は鶴を持ってきたんだ」

 

タマモ「つる?」

 

オグリ「ちょっと待っててくれ」

 

タマモ「…あ、千羽鶴な!」

 

オグリ「よしよし…こら、暴れちゃダメだぞ」

 

タマモ「ようこの短時間で作れたな」

 

オグリ「いや千羽鶴じゃない」

 

タマモ「え?」

 

オグリ「私は不器用だから、折り紙が折れないんだ」

 

タマモ「じゃあ、何を持ってきたんや?」

 

オグリ「言っただろう。ほら、鶴だ」バサっ

 

マンボ「キー」

 

タマモ「鷹やないかっ!!」

 

 

タマモ「ペンキで真っ白にした鷹やないかっ!!」

 

オグリ「流石タマだ。よくわかったな」

 

タマモ「わかるわ!!」

 

タマモ「なんぼアホでも鶴やないのはわかるで!!」

 

 

タマモ「なんで連れてきたん?」

 

オグリ「本物のつる一匹なら、千羽鶴に相当するんじゃないかと思って…」

 

タマモ「…まあ気持ちは嬉しいけどな、病院に動物を連れてきたらアカンのや」

 

オグリ「そうだったのか!?」

 

タマモ「せやで。次からは気をつけなアカンで」

 

オグリ「…やはり捌いて唐揚げにすれば…」

 

タマモ「食いたないわっ!!」

 

 

タマモ「大丈夫か?他にも変なもん持ってきてへんか?」

 

オグリ「他は大丈夫だ」ごそごそ

 

タマモ「何を持ってきたんや?」

 

オグリ「みんなの寄せ書きを持ってきたんだ」

 

タマモ「おお!寄せ書きか!」

 

オグリ「学園のみんなが書いてくれたんだ」

 

タマモ「そっか。嬉しいなぁ…見てもええか?」

 

オグリ「もちろんだ」

 

タマモ「どれどれ…」

 

オグリ「ん、すまないタマ。ちょっとトイレへ行ってくる」タッタ

 

タマモ「おう。行ってき」

 

 

タマモ「さて、誰が書いてくれたんかな」

 

オグリ『退院したら、一緒に走ろう』

 

タマモ「ええで、走ろうな」

 

ルドルフ『一意専心で快復につとめること』

 

タマモ「おお、会長さんも書いてくれはったわ」

 

テイオー『タマ先輩お大事に!ボクの大好きなハチミー持ってお見舞いに行くね!!』

 

タマモ「テイオーも書いてくれたんか!嬉しいなぁ」

 

テイオー『追記 ごめんなさい。オグリ先輩に取られちゃった…』

 

タマモ「何してんねん!!」

 

 

タマモ「なんでオグリが飲んどんねん!」

 

タマモ「うちもハチミー飲みたかったわ!」

 

イナリ『タマ公!怪我早く治してくれよ!寿司作って待ってるからな!』

 

タマモ「寿司か。楽しみやな!」

 

イナリ『追記 わりぃ…オグリンに全部食われちまった…』

 

タマモ「またかっ!」

 

タマモ「なんぼ食うたら気が済むねん!!」

 

 

タイキ『I prepared a lot of meat to celebrate my discharge, but it was eaten by Oguri Cap. sorry』

 

タマモ「なんで英語やねんっ!!」

 

タマモ「ちゃんと日本語で書いてくれや!!」

 

 

クリーク『大きな怪我じゃなくて本当に良かったです。いつかお見舞いに行きますね〜♡』

 

タマモ「あ、クリークのは普通やな。安心したわ…」

 

ビワハヤヒデ『今誰か、大きな頭って言わなかったか?』

 

タマモ「言うてへんわ!!」

 

タマモ「何を寄せ書きに書いとんねん!!」

 

 

エアグルーヴ『ブライアン戻ってこい!!仕事がまだ残っているぞ!!』

 

タマモ「せやから寄せ書きに何書いとんねん!!」

 

タマモ「こんなところで書いても戻る訳ないやろ!」

 

ブライアン『嫌だ。めんどくさい』

 

タマモ「寄せ書きで返事すなっ!!」

 

 

エル『すみまセン!!学園内でコンドルを見た方は居まセンか!』

 

タマモ「わかるかっ!!」

 

タマモ「ホンマに探してるんならこんなところに書くなっ!!」

 

スペ『う〜ん…わかんない…』

 

スズカ『ごめんなさい、私も知らないわ』

 

ゴルシ『コンドルじゃねぇけど、ペンキかなんかで真っ白にされた鷹っぽいのなら見たぜ』

 

マックイーン『いや、どういう状況ですの!?』

 

タマモ「寄せ書きで会話すなっ!!」

 

 

グラス『そういえば、オグリ先輩捕まえてませんでした?』

 

オグリ『いや。知らない』

 

エル『もし見つけても、食べないでくださいヨ!』

 

オグリ『私をなんだと思ってるんだ』

 

タマモ「だから寄せ書きで会話すな!!」

 

タマモ「グループラインか!!」

 

マルゼン『豚肉 玉ねぎ2 にんじん10』

 

タマモ「メモに使うなっ!!!」

 

オグリ『…肉じゃがか?』

 

マルゼン『惜しい!』

 

ルドルフ『ポトフか?』

 

マルゼン『違うわよ〜』

 

スペ『カレーですか?』

 

マルゼン『正解!!』

 

タマモ「クイズもやるなっ!!」

 

 

タマモ「なんちゅう寄せ書きやねん!!」

 

タマモ「全員しばいたろかっ!!!」

 

オグリ「ふぅ〜スッキリした〜」

 

タマモ「オグリ!!」

 

オグリ「お、どうやら寄せ書きで元気になったみたいだな!」

 

タマモ「なるかっ!!!」

 

 

 

 

 

 



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【4】 お料理

 

タマモ「ども〜」

 

オグリ「どうも」

 

(拍手)

 

タマモ「今日もアホとチビがやってきたで〜」

 

オグリ「っ!」

 

タマモ「いや〜今回も」

 

オグリ「タマッ!!」

 

タマモ「うお!?な、なんや急に大きい声出して…?」

 

オグリ「いくらなんでも、私のことをチビというのは」

 

タマモ「オグリがチビちゃうわ!!」

 

オグリ「そうなのか」

 

タマモ「せやろ!オグリはアホの方で、うちがチビや!」

 

オグリ「そうか。私はアホの方だったのか。よかった」

 

タマモ「よくはないけどな」

 

タマモ「まあ、誤解も解けたことやし仲良く漫才やってこか」

 

オグリ「ああ、よろしく頼む」

 

タマモ「ウチ前からずっと思ってたんだけど、オグリはようけ食うやんか」

 

オグリ「ああ」

 

タマモ「食うとこばっか見とるけど、料理しとるところは見たことないねんな」

 

オグリ「確かに、タマの前で作ったことはないな」

 

タマモ「そもそも料理できるん?」

 

オグリ「恥ずかしながら…料理はあまり得意ではないんだ…」

 

タマモ「なるほどな〜」

 

 

タマモ「いや〜でも料理はできといた方がええで」

 

オグリ「やはりそうなのか?」

 

タマモ「せやで。ウチのトレーナーも言うてたけどな、独身だろうと結婚しようと料理のスキルは物凄い役に立つんや」

 

オグリ「ああ、そういえばトレーナーも言ってたな」

 

タマモ「お、なんて言うてたんや?」

 

オグリ「簿記資格は将来、幅広い職場で役に立つと」

 

タマモ「なんの話や!」

 

タマモ「なんで関係ない話題ここで出したん!」

 

オグリ「役に立つで思い出したんだ」

 

タマモ「ちゃうから!今は料理の話やから!」

 

オグリ「そうか」

 

タマモ「せやで」

 

オグリ「それなら、私に料理のなんたるかを教えてくれないか?」

 

タマモ「ええで。うちがみっちり教えたるわ!」

 

オグリ「頼んだ」

 

タマモ「って言うてもなあ…何から教えればええのやろか…」

 

オグリ「なんでもいいんだ」

 

タマモ「うーん…あ、せや!オグリは料理の”さしすせそ”わかるか?」

 

オグリ「ああ、なんとなく聞いたことがある」

 

タマモ「おお、じゃあ聞いてもええか?」

 

オグリ「ああ」

 

タマモ「じゃあ、さしすせその”さ”」

 

オグリ「えっとだな…確か調味料だったような…」

 

タマモ「せやで。和食とかで結構使うやつや」

 

オグリ「西京味噌!」

 

タマモ「いきなりマイナーなのきたな!」

 

タマモ「確かに使うけど、そんな頻繁に使わんからな」

 

オグリ「う〜ん…」

 

タマモ「ほら、煮物とかでよう使うやつや」

 

オグリ「酒!」

 

タマモ「あー惜しい!ヒントは甘いやつや」

 

オグリ「甘酒!」

 

タマモ「”さ”はどこいった!!」

 

オグリ「酒で甘いと言ったら」

 

タマモ「酒は一旦捨てい!」

 

タマモ「正解は砂糖や」

 

オグリ「あ、甘いってそう言うことだったのか」

 

タマモ「せやで」

 

オグリ「くそぅ…ひっかけ問題だったか…」

 

タマモ「ひっかけてへんわっ!!」

 

タマモ「ほんまに大丈夫なんか?」

 

オグリ「ああ、大丈夫。ここからが本番だ」

 

タマモ「最初から本番なんやけどな」

 

 

タマモ「じゃあ、”し”」

 

オグリ「醤油!」

 

タマモ「あーこれも惜しいわ」

 

オグリ「違うのか?」

 

タマモ「ヒントはしょっぱいやつや」

 

オグリ「しょっぱい…うーん…」

 

タマモ「そんなに悩むか?」

 

オグリ「今二択で迷ってるんだ」

 

タマモ「そんな迷う問題ちゃうやろ」

 

オグリ「……塩!!」

 

 

ピンポーン!!

 

 

タマモ「当たりや」

 

オグリ「本当か!よかった…」

 

タマモ「ちなみにもう一択はなんやったんや?」

 

オグリ「シャウエッセンだ」

 

タマモ「調味料いうてるやろ!」

 

 

タマモ「シャウエッセンってウインナーやないか!!」

 

タマモ「なんでその二択で迷うねんっ!!」

 

オグリ「合ってたんだからいいじゃないか」

 

タマモ「…まあ、せやな。じゃあ”す”」

 

オグリ「酢醤油!」

 

タマモ「うーん、余計なもんがついとるわ」

 

オグリ「じゃあ醤油!!」

 

タマモ「”す”言うとるやろがい!!」

 

 

タマモ「正解は酢や!」

 

オグリ「あ、余計なのは醤油の方だったか…」

 

タマモ「当たり前やろ!”す”言うとんのやから!」

 

オグリ「…またひっかけ問題か」

 

タマモ「だからひっかけちゃうわっ!!」

 

タマモ「オグリが勝手に引っかかっとるだけや!」

 

 

タマモ「じゃあ、次”せ”」

 

オグリ「醤油!」

 

 

ピンポーン!!

 

 

タマモ「おお、正解やわ」

 

オグリ「ああ、昔トメさんから聞いたことがあったんだ。昔”しょうゆ”を”せうゆ”と書いてたって。これは知っていたぞ」

 

タマモ「じゃあ、なんでさっき”し”と”す”で醤油言うたんや」

 

オグリ「…」

 

タマモ「絶対直前に思い出したからやろ」

 

オグリ「しょうゆうことだ」

 

タマモ「ド突いたろかっ!!」

 

タマモ「つまらんこと言うとらんで、はい次”そ”」

 

オグリ「ソース!」

 

タマモ「あー違うんやわ」

 

オグリ「えっと…他に”そ”で始まる調味料はあるのか?」

 

タマモ「正解はな味噌や」

 

オグリ「?」

 

タマモ「言いたいことはわかるで。でも味噌は最後が”そ”で終わるやんか。せやから”そ”は味噌なんや」

 

オグリ「成る程…ブロッコリーは実はつぼみの部分を食べているのと同じようなものだな」

 

タマモ「意味わからんわ!!」

 

 

タマモ「まあ、ともかくこれが料理の”さしすせそ”や。覚えたか?」

 

オグリ「ああ、バッチリだ」

 

タマモ「じゃあせやな…オグリのトレーナーの好物はなんや?」

 

オグリ「うーん…好物かは知らないが、カフェテリアではよく親子丼を食べている」

 

タマモ「丼ものか。オグリはご飯の作り方分かるん?」

 

オグリ「ああ、それくらいは朝飯だ」

 

タマモ「前な。前つけんとようわからんことになるで」

 

 

タマモ「まあ、オグリもそれくらいは分かるわな」

 

オグリ「まずは田んぼを用意して」

 

タマモ「そっからちゃうわ!」

 

タマモ「それは米の作り方やろ!ウチが言うとんのはご飯の炊き方や!」

 

オグリ「ああ、そっちか」

 

タマモ「そうやで」

 

オグリ「じゃまずは薪を割って」

 

タマモ「いつの時代の炊き方やねんっ!」

 

タマモ「ウチが言うとんのは炊飯器の使い方や!」

 

オグリ「炊飯器…正直あまり使ったことがないな…」

 

タマモ「簡単やで。まず釜に米を入れるやろ」

 

オグリ「うん」

 

タマモ「そしたら水入れて、水が白くなるまでとぐんや。白くなったら水は捨てる」

 

オグリ「ふむ」

 

タマモ「水が透明になるまでさっきのを繰り返して、透明になったら、炊飯器に入れてスイッチ」

 

タマモ「これで待てば出来上がりや」

 

オグリ「おお、そうだったのか」

 

タマモ「結構簡単やろ」

 

オグリ「ああ、これで料理はバッチリだな」

 

タマモ「いやいやこんなん序の口やで」

 

オグリ「そうなのか?てっきりフランス料理くらいまでいけたのかと」

 

タマモ「フランス料理ナメすぎやろ!!」

 

タマモ「炊飯器とフランス料理ほとんど関係ないで!」

 

オグリ「そっか」

 

タマモ「まあ、話を戻すか。親子丼はな〜これはオグリにはちょっと難しいかもな」

 

オグリ「ああ、まずは親鳥を用意しないと」

 

タマモ「そっから用意しなくてええねん」

 

タマモ「親子丼て本当の親子ちゃうからな」

 

オグリ「そうだったのか!?」

 

タマモ「そうやで」

 

オグリ「これもひっかけ問題か…」

 

タマモ「誰もひっかけてへんわっ!」

 

タマモ「オグリが純粋すぎるだけや!!」

 

 

タマモ「あ、せや。大事なこと忘れてたわ」

 

オグリ「ん?」

 

タマモ「オグリは包丁使ったことあるん?」

 

オグリ「包丁か…」

 

タマモ「親子丼とかもな、玉ねぎとか鶏肉とか切ったりするからなぁ」

 

タマモ「小学生の時に果物の皮剥いたりしんかったか?」

 

オグリ「皮剥きなら何度かやったことがある」

 

タマモ「おお、例えばどんな果物やったん?」

 

オグリ「みかんやバナナにぶどうだな」

 

タマモ「え、包丁で剥いたん?」

 

オグリ「手で剥いてるぞ」

 

タマモ「包丁言うとるやろっ!!」

 

タマモ「包丁で果物の皮剥いたことあるかって聞いたんや!」

 

オグリ「それはないな」

 

タマモ「そうか。ないんか」

 

 

タマモ「まあ、色々言うたけど料理はとにかく実践が大事や」

 

タマモ「明日もみっちり教えたるからな」

 

オグリ「ああ、よろしく頼む」

 

タマモ「んじゃ、今日のおさらいや!さしすせその”せ”!」

 

オグリ「背脂!!」

 

タマモ「アカンやないかっ!!」

 

 

二人「どうもありがとうございました」

 

 

 




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【5】 道案内

 

タマモ「ども〜」

 

オグリ「どうも」

 

 

(拍手)

 

 

オグリ「聞いてくれタマ」

 

タマモ「どしたん?」

 

オグリ「この前トレーナーが私に”女の子にモテて羨ましい”と言ったんだ」

 

タマモ「まあ、確かにオグリはぎょうさんモテるからなぁ」

 

オグリ「トレーナー曰く、”彼女もできたことがないしバレンタインのチョコも貰ったこともない”そうなんだ」

 

タマモ「ふむふむ」

 

オグリ「だから今年のバレンタインは手作りチョコを作ろうと思うんだ」

 

タマモ「そりゃええ考えやな」

 

オグリ「ああ」

 

タマモ「…」

 

オグリ「…」

 

タマモ「…ん?」

 

オグリ「ん?」

 

タマモ「いや”ん?”じゃなくて、なんかこう、やりたいとかチョコ作る練習したいとかちゃうん?」

 

オグリ「いや、ふと思い出しただけだ」

 

タマモ「ただの報告!!」

 

 

タマモ「てっきり漫才の導入かと思ったで!」

 

オグリ「どうしてもタマに話したかったんだ」

 

タマモ「そんな大事な話やないやろ」

 

 

タマモ「まあ、オグリのトレーナーの初チョコの話は置いといて、早速やってこか」

 

オグリ「ああ、よろしく頼む」

 

 

タマモ「あの、この前街でぶらついてたらな、おっちゃんに道尋ねられてん」

 

オグリ「うん」

 

タマモ「ただな…おっちゃんが言うてた店の名前が全然知らんくてな、その場で答えられへんかったんや」

 

オグリ「地図は持っていなかったのか?」

 

タマモ「そん時携帯の充電もなくてな、ほんまにどうしようもなかったんや…」

 

オグリ「そうだったのか」

 

タマモ「だから今度はうまく道案内ができるように、ここで練習しておきたいんや」

 

オグリ「わかった。じゃあ私は今から迷子になってくる!」ダッ!

 

タマモ「待たんかい!!」

 

 

タマモ「迷子になるって何や!」

 

オグリ「タマは道案内がしたいんだろう」

 

タマモ「案内ってか練習やけども」

 

オグリ「じゃあ実際に迷った方がいいじゃないか」

 

タマモ「無駄に労力増えるわっ!!」

 

 

タマモ「違うから。練習やからここで聞いたらええの」

 

オグリ「そうなのか」

 

タマモ「そうやで」

 

タマモ「せやから、オグリは迷ってる振りしてウチに行きたい場所言うてみいや」

 

オグリ「どこでもいいのか?」

 

タマモ「まあ、確実にここらにある場所やったらどこでもええよ」

 

オグリ「わかった」

 

 

オグリ「すまない。道を聞きたいんだが…」

 

タマモ「ん?どこに行きたいんや?」

 

オグリ「ここら辺で通天閣は」

 

タマモ「無いわっ!!」

 

 

タマモ「ここら辺にある場所言うたやろ!」

 

オグリ「通天閣はここら辺じゃないのか?」

 

タマモ「いやいや大阪にあるんやで」

 

オグリ「そうだったのか!?」

 

タマモ「知らんかったんかい!」

 

オグリ「じゃあ、あの赤い電波塔は?」

 

タマモ「それ、東京タワーちゃう?」

 

オグリ「東京タワーってカサマツにあった赤白の塔じゃないのか」

 

タマモ「それ普通の鉄塔や!!」

 

 

オグリ「そうか鉄塔というのか」

 

タマモ「まあ、そうやな」

 

タマモ「知らんかったんならしゃあない。もっぺん別の所聞いてみ」

 

オグリ「ああ、わかった」

 

 

オグリ「すまない。道がわからないんだが…」

 

タマモ「どこへ行きたいんや?」

 

オグリ「トレセン学園って何処だろうか?」

 

タマモ「あ〜トレセン学園な。ウチそこの生徒やからわかるで!」

 

オグリ「そうか。私もなんだ」

 

タマモ「ならわかるやろっ!!」

 

 

タマモ「トレセンの場所知らん人やってんやろ!」

 

オグリ「そうだ」

 

タマモ「トレセンの生徒ならわかるやろ!」

 

オグリ「私は結構迷うぞ!」

 

タマモ「威張るな!」

 

 

タマモ「トレセンはいいわ。もっぺんだけ別の場所聞いてくれや」

 

オグリ「わかった」

 

 

オグリ「すまない。道を聞きたいのだが…」

 

タマモ「どこへ行きたいんや?」

 

オグリ「ここら辺にデパートはないだろうか?」

 

タマモ「デパートか、ちょっと待ってな、いまマップ開くから」

 

オグリ「おお、助かる」

 

タマモ「えっとな…デパートっと」

 

 

タマモ「ここのデパートでええか?」

 

オグリ「ああ、まさにそのデパートだ…!」

 

タマモ「じゃあ、まずここを真っ直ぐ行くやんか」

 

オグリ「ああ」

 

タマモ「そしたら信号が1、2、3、」

 

オグリ「今何時だ?」

 

タマモ「2時やな」

 

オグリ「そうか」

 

タマモ「んで2、3」

 

タマモ「っておいぃっ!!」

 

 

タマモ「なに時蕎麦みたいなフェイントかましてんねん!!」

 

オグリ「蕎麦?なんだか蕎麦が」

 

タマモ「蕎麦に反応すなっ!!」

 

 

タマモ「まあ、取り敢えず4つ目の信号を右に曲がったらな、カレー屋さんまで真っ直ぐ行ってな」

 

オグリ「カレー…!」

 

タマモ「左曲がってず〜と真っ直ぐ行くと、プラモデルの店があるねん」

 

オグリ「ふむふむ」

 

タマモ「ほんで右に曲がってすぐにな、スイパラがあって」

 

オグリ「スイパラ!?」

 

タマモ「食いもんに反応すなっ!!」

 

オグリ「あ、ここに蕎麦屋が」

 

タマモ「蕎麦はええっちゅうねんっ!!」

 

 

タマモ「今デパートに行きたいんやろ!」

 

オグリ「ああ」

 

タマモ「ならしっかり聞き!!」

 

オグリ「わかった」

 

タマモ「まあ、そんでここまで行ったらもうデパートが見えてくると思うから、そのまんま進めば大丈夫や」

 

オグリ「…やはり都会は複雑だな」

 

タマモ「不安なら自分の携帯でマップ開いたらええやん」

 

オグリ「すまない…マップの開き方がわからないんだ…」

 

タマモ「そうか…なんか地図でもあればなぁ…」

 

オグリ「あっ。それならここにあるぞ」ゴソゴソ

 

タマモ「ホンマか!」

 

オグリ「これだ!」

 

タマモ「ほうほう。これがエメンタールでこれがゴルゴンゾーラで」

 

タマモ「ってこれチーズやないかっ!!」

 

 

タマモ「地図や言うとんの!食いもんはもうええわ!!」

 

オグリ「地図ならあるぞ」

 

タマモ「おおあるんか!ちょっと貸してみ!」

 

オグリ「これだ」

 

タマモ「どれどれ…ここが鹿児島でここが北海道で」

 

タマモ「日本地図やないか!!」

 

 

タマモ「範囲広すぎやろ!!」

 

タマモ「もっと範囲狭めたやつないんか!!」

 

オグリ「それならこれだ」

 

タマモ「あるんかい。ちょっと出してみ」

 

オグリ「これだ」

 

タマモ「どれどれ…ここがプールで、ここが体育館」

 

タマモ「トレセンのパンフやないかっ!!」

 

 

タマモ「何で未だに持ってんの!?」

 

オグリ「これがないと迷ってしまうんだ」

 

タマモ「いい加減慣れろやっ!!」

 

 

タマモ「範囲狭めすぎや!もっとここら辺の地図はないんか!!」

 

オグリ「ここら辺の地図はないんだ」

 

タマモ「まあ、普通はそんな持ってへんもんな」

 

 

タマモ「何や今日は急ぎの用事なん?」

 

オグリ「急ぎじゃない。今日はトレーナーの誕生日プレゼントを買いに来たんだ」

 

タマモ「おお、そうかプレゼントか!そりゃトレーナーも喜ぶで!」

 

オグリ「551の肉まん?」

 

タマモ「言うてへんわ!!!」

 

 

タマモ「何やさっきから食いもんばっか!食いしん坊か!!」

 

オグリ「食いしん坊だ」

 

タマモ「そうやった!!」

 

 

タマモ「まあ、ちょっと待ち。今地図書いたるから」カキカキ

 

オグリ「助かる」

 

タマモ「これでええか?」

 

オグリ「ああ、とてもわかりやすい…!ありがとう!」

 

タマモ「はい、おおきにな」

 

 

タマモ「こんなんでええかな?」

 

オグリ「うまく練習できたと思うぞ」

 

タマモ「まあ、色々あったけどな」

 

オグリ「しかし、外国の人やウマ娘が聞いてくることもあるんじゃないか?」

 

タマモ「ああ〜確かにあるかもなぁ」

 

オグリ「じゃあ、そのパターンも練習してみようじゃないか」

 

タマモ「お、そうやな」

 

 

オグリ「ソーリーソーリー」

 

タマモ「ん、えっと…What's up?」

 

オグリ「まいねーむいずおぐり」

 

タマモ「…うん」

 

オグリ「…すまない。英語はよくわからないんだ」

 

タマモ「アカンやないか!!」

 

 

二人「どうもありがとうございました」

 

 

 

 

 



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【6】 一昨日の食事

 

 

タマモ「ども〜」

 

観客(拍手)

 

タマモ「いや〜今日も来てくれてありがとな〜」

 

観客(ざわざわ)

 

タマモ「ん?ああ、オグリは補習で今はいないんや。でももう終わるからもう来るで〜」

 

タマモ「…」

 

タマモ「…」

 

タマモ「…もうそろそろ来るはずなんやけど…オグリおっそいな」

 

タマモ「何してんのやろ?」

 

オグリ「タマー」

 

タマモ「おお、オグリやっと来たか…て」

 

オグリ「タマー。遅くなってすまないー」ボヨンボヨンッ!

 

タマモ「…」

 

オグリ「はぁ…はぁ…」ボヨンボヨンッ

 

タマモ「…」

 

オグリ「ふぅ…ふぅ…少し疲れた」ボヨンッ

 

タマモ「なんやねんその腹ァ!!」

 

 

タマモ「お昼の時間はとっくに過ぎてるやろ!!」

 

オグリ「ウォーミングアップで食べてきたんだ」

 

タマモ「なんのウォーミングアップやねん!!」

 

 

タマモ「こんな腹でどうやって漫才やるんや!!」

 

オグリ「むぅ…確かにやりづらいな」

 

タマモ「せやろ。だから次からは気をつけて…って何してんねん」

 

オグリ「お腹を元の状態に戻そうと思って」

 

タマモ「いやそんな急に戻せるわけな」

 

オグリ「ふんっ!!」ボコッ!!

 

タマモ「のわっ!??」

 

オグリ「これでよし」スッキリ

 

タマモ「え、えっ!?ホンマに戻った!?」

 

オグリ「コツは骨盤をこう、クイっと前に出しておへそに力を込めて…」

 

タマモ「いやいや!?絶対そうはならへんやろ!!」

 

オグリ「なってるぞ」

 

タマモ「ええ…?…まあ、オグリの腹は色々規格外やからな…あんま気にせんとこ」

 

 

タマモ「んじゃあ、もうお客さん待たせてるから早うやるで」

 

オグリ「ああ」

 

タマモ「この前ウチのトレーナーがな、最近記憶力が落ちてきて昨日の食事はギリギリ思い出せるんやけども、一昨日の食事はもう思い出せへんって言うてたんや」

 

オグリ「ほう」

 

タマモ「でもな、周りとかに聞いてみたら意外と答えられん奴が多いんやわ」

 

オグリ「一昨日か」

 

タマモ「せやねん。昨日ならな、パッっと出てくるのはおるんやけど一昨日ってなるとな中々出てこへんのやな」

 

オグリ「タマは答えられるのか?」

 

タマモ「まあ、ウチは練習ノートに飯の内容も書いてるから、一昨日だけじゃなくてもなんとかいけると思うで!」

 

オグリ「おお、じゃあ聞いても大丈夫か?」

 

タマモ「ええで」

 

オグリ「一時間前には何を食べたんだ?」

 

タマモ「いや食ってへんけど…」

 

オグリ「二時間前には何を食べたんだ?」

 

タマモ「…なんも食ってへんけど」

 

オグリ「おお…!!」

 

タマモ「簡単すぎるやろ!!」

 

タマモ「何が”おお…!!”やねん!」

 

タマモ「もっと前の日の飯を聞きや」

 

オグリ「わかった。じゃあ一年前には何を食べたんだ?」

 

タマモ「わかるかっ!!」

 

タマモ「前の日言うても限度があるやろ!!」

 

オグリ「タマならいけると思ったんだ」

 

タマモ「いやウチの記憶力そこまで化け物じみてへんからな」

 

タマモ「もうちょっと日付を今日に近付てや」

 

オグリ「じゃあ、明後日は何を食べたんだ?」

 

タマモ「ええ加減にせえ!!」

 

タマモ「文がおかしなことになっとるわ!!」

 

オグリ「むぅ…タマならいけると思ったんだが…」

 

タマモ「いけるかっ!!」

 

タマモ「ウチの事なんだと思っとんねん!」

 

 

オグリ「わかった、じゃあ普通に一昨日のご飯を聞くぞ」

 

タマモ「おう、そうしいや」

 

オグリ「一昨日の夕飯はハンバーグだったか?」

 

タマモ「違うで」

 

オグリ「一昨日の昼食はラーメンだったか?」

 

タマモ「…違うで」

 

オグリ「一昨日の朝食はすき焼きだったか?」

 

タマモ「…違うけど」

 

オグリ「すごいじゃないか!」

 

タマモ「ナメとんのかっ!!」

 

タマモ「”はい””いいえ”で答えられる質問にしてどないすんねん!」

 

オグリ「こっちの方が答え易いんじゃないかと思ったんだ」

 

タマモ「答え易くしたら意味ないやろ!!」

 

タマモ「変にアレンジせんくてええから、普通に聞いてや」

 

オグリ「わかった」

 

 

オグリ「じゃあ、一昨日の夕飯は何を食べたんだ?」

 

タマモ「一昨日の晩メシはな…ご飯と味噌汁と、鳥むねの唐揚げとサラダとグレープフルーツやな」

 

オグリ「え?」

 

タマモ「えってなんや。ちゃんと答えたで」

 

オグリ「それだけしか食べてないのか?」

 

タマモ「まあ、そうやけど」

 

オグリ「ちょっと少なすぎるんじゃないか?」

 

タマモ「少なすぎるって事あらへんやろ。普通やで」

 

オグリ「せめて私くらいは食べないと」

 

タマモ「胃が破裂してまうわ!!」

 

タマモ「”せめて”の使い方完全に間違えてるし!」

 

 

オグリ「確かにいきなり量を増やしたら、危険だな」

 

タマモ「せやろ」

 

オグリ「じゃあせめてスペシャルウィークくらいは」

 

タマモ「変わらへんやろ!」

 

オグリ「じゃあせめてタイキシャトルくらいは」

 

タマモ「だから変わらへんって!!」

 

オグリ「じゃあヒシアケボノくらいは」

 

タマモ「変わらへん言うてるやろ!!」

 

タマモ「次から次へと大食らいな奴の名前出すな!!」

 

タマモ「まあ、確かにちょっとは増やさんとアカンな」

 

オグリ「麺類なら多く食べれるんじゃないか?」

 

タマモ「確かに麺類ならスルスルっといけるな」

 

オグリ「ああ、麺類ならタマも10人前くらいはスルスルっと」

 

タマモ「いけるかっ!!」

 

 

タマモ「まあええわ。次はオグリの番やな」

 

オグリ「ああ、どんとこい」

 

タマモ「じゃあ、一昨日の朝メシは何食べたんや?」

 

オグリ「朝食か。えっとだな…」

 

タマモ「まあ、なんせオグリは量が多いからな」

 

オグリ「…一昨日は、確かオフの日だったか?」

 

タマモ「まあ、そうやな」

 

オグリ「なるほど…いや、でも途中までしか思い出せない…」

 

タマモ「まあ、途中まででええから言ってみや」

 

オグリ「まずはご飯、味噌汁、ひじきの煮物、目玉焼きとベーコン、たくあん、ヨーグルトの定食を10人前」

 

タマモ「うんうん」

 

オグリ「そしてご飯、生卵二個、味噌汁、大根サラダ、鯖の塩焼き、りんごの定食を5人前」

 

オグリ「それから、ご飯、シャケ、味噌汁、納豆、味のり、柴漬け、にんじんゼリーの定食10人前」

 

オグリ「それで…」

 

(割愛)

 

オグリ「…を20個だな」

 

タマモ「すごいやん!全部言えたやん」

 

オグリ「いや全部言えてないんだ」

 

タマモ「いやこう言うのは大体言えればええんやで」

 

オグリ「違うんだ。この後トレーナーと一緒に朝食を食べに食べ放題の店に行ったんだが」

 

タマモ「は?」

 

オグリ「何を食べたのか、あまり覚えてないんだ」

 

タマモ「食い過ぎやろ!!」

 

タマモ「朝食ってカフェテリアで食うたやんか!」

 

オグリ「ちょっと足りなかったんだ」

 

タマモ「ちょっとで食べ放題に行くなや!!」

 

タマモ「そんな多く食ったら太るで!せめてライスくらいの量でええんちゃうか?」

 

オグリ「そ、そんなことしたら死んでしまうぞ!!」

 

タマモ「死ぬか!」

 

オグリ「タマも”せめて”の使い方間違ってるぞ!」

 

タマモ「合っとるわ!!」

 

 

タマモ「…まあ、でも覚えてるのはすごいで」

 

オグリ「本当か?」

 

タマモ「おう。しかもあんだけの量言えるなんて思ってもなかったわ」

 

オグリ「そうか…これで私も一流のウマ娘の仲間入りだな!」

 

タマモ「あんま関係ないんやけどな」

 

 

タマモ「こんな記憶力あるなら今日の数学の内容も覚えとるんちゃうか」

 

オグリ「もちろん覚えてるぞ」

 

タマモ「じゃあ、√2の二乗は?」

 

オグリ「…ん?」

 

タマモ「いやだから、√2の二乗やで」

 

オグリ「…こんな難しい問題解けるわけないじゃないか」

 

タマモ「いや基礎問題やで!」

 

タマモ「今日やった内容やし!」

 

オグリ「こんなの一流のウマ娘じゃないと解けないぞ!」

 

タマモ「だから関係あらへんわ!ええ加減にせえ!!」

 

 

二人「どうも、ありがとうございました」

 

 



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世紀末戦隊ウマソルジャーV(コント)
世紀末戦隊ウマソルジャーV


今回のコントはいつもとは違うテイストでお送りいたします。というか他のウマ娘も出ます。

お察しの方もいると思うのですが、元ネタは”ダウンタウンのごっつええ感じ”に出てくるコント”世紀末戦隊ゴレンジャイ”ならびにアニメ”うまよん”の第8話”ヒーロー劇場・ウマソルジャーⅤ”です。
なのでそちらも併せて見るとより一層楽しめるかと思います。


某日 夕食時 食堂にて

 

 

オグリ「(ズルズル)」

 

オグリ「(パクパク)」

 

オグリ「(もぐもぐ)」

 

オグリ「美味い…やはりチャーシュー麺のチャーシューは5本に限るな」

 

オグリ「(もぐもぐ)」

 

 

タマモ「ぐえっへっへっへっへっへ!!」

 

オグリ「ん?タマか?」

 

タマモ「ウチはタマちゃうで!極悪怪人”デビルクロス”やぁ!!」

 

オグリ「どうしたんだタマ。そんな全身紫タイツで何をしているんだ」

 

タマモ「好きで着とるんちゃうわ!!」

 

オグリ「そうか。大変なんだな」

 

タマモ「んなことを言っとられるのは今のうちやで」

 

オグリ「?」

 

タマモ「ウチの名前は”デビルクロス”。今日はウマ娘の適正カロリーを超えて食事しとるやつの晩飯を全て没収したるで!!」

 

オグリ「な、なんだとっ!?」

 

タマモ「お前は朝食の時点で適正カロリーを大幅に超えとる!よってそのチャーシュー麺は没収や!!」

 

オグリ「そ、そんな…!」

 

タマモ「ぐえっへっへっへっへ!!これでオグリは太り気味にならんし、トレーナーもストレスでハゲることがなくなるわ!!ぐえっへっへ!!」

 

オグリ「タマ…お願いだやめてくれ…!」

 

タマモ「さあて、このチャーシュー麺は貧乏で困っとる家族に分け与えようやないか」

 

オグリ「…うう…お腹が空いた…(ぐうう)」

 

タマモ「ぐえっへっへっへっへ!!」

 

 

???「待てっ!!!」

 

タマモ「な、なんや!?」

 

 

ビコー「レッドペガサスッ!!」

 

バクシン「ピンクバクシンオーッ!!」

 

ウララ「ピンクウララ!!」

 

スズカ「グリーンスズカ…」

 

ウンス「…zzzz…」

 

 

ビコー「5人揃って」

 

4人「ウマソルジャーVッ!!!」

 

タマモ「…」

 

ビコー「オグリ先輩!早く安全な場所へ逃げるんだ!」

 

オグリ「で、でもチャーシュー麺が…」

 

ウララ「絶対取り返すから大丈夫だよ!」

 

バクシン「ここは我々に任せて!さあ、今のうちに!」

 

オグリ「ありがとう…チャーシュー麺の事は頼んだぞ…!」タッタッタ

 

 

ビコー「一人のウマ娘の幸せを奪う行為を、私たちは許すわけにはいかない!!」

 

タマモ「…」

 

ビコー「さあ、来るならかかってこい!!」

 

ウララ「こいー!!」

 

バクシン「ちょわー!!」

 

スズカ「(びしっ)」

 

ウンス「zzzzz…」

 

 

タマモ「ちゃう」

 

ビコー「…え?」

 

タマモ「いや、おかしいやんか」

 

バクシン「むむ…?」

 

タマモ「お前さっき名前なんて言うた?」

 

ビコー「レッドペガサスッ!!」

 

タマモ「まあ、そうやな。タイツも赤やし。んで次は?」

 

バクシン「ピンクバクシンオーッ!!」

 

タマモ「まあ、せやな。次は?」

 

ウララ「ピンクウララ!」

 

ビコー「5人揃って」

 

4人「ウマソルジャーVッ !!」

 

タマモ「だからおかしいて!!」

 

 

タマモ「全然ファイブちゃうやん!」

 

ウンス「…zzzz」

 

タマモ「ほんでお前はいつまで寝とんねんっ!!」バシッ!!

 

ウンス「…ふぇ、うーん…」

 

タマモ「怪人を目の前にして寝とるヒーローがどこにおんねん!」

 

ウンス「ふぁあ…おはようございます…」

 

タマモ「おはようちゃうわ!」

 

 

タマモ「まあ、ええわ。一旦座れや」

 

5人「(スッ…)」

 

 

バクシン「タマモクロスさん。一体どう言う事ですかファイブじゃないって。我々5人いるではありませんか」

 

タマモ「そら人数は5人やけども、ピンクが2人被ってるやないか」

 

ビコー「確かに被ってるかもしれない…。けど、世界を守る使命を持つ我々にとってはちっぽけな問題だ!!」

 

タマモ「いやだから」

 

ビコー「5人揃って」

 

5人「ウマソルジャーVッ !!」

 

タマモ「ちゃう言うとるやろっ!!」

 

 

タマモ「座れや!!」

 

5人「(スッ…)」

 

タマモ「勝手に立つなアホンダラ!」

 

 

タマモ「せやからな、5人もおるんやったら5色にすればええやん。なんで二人だけ中途半端に一緒になってるの?」

 

バクシン「私といえばピンクじゃないですか」

 

タマモ「…まあ、ようわからんけど続けて」

 

バクシン「そしてウララさんといえば、ピンクなんです」

 

ウララ「えっへん!」

 

タマモ「…うん」

 

バクシン「なので両方ピンクなのです!納得していただけましたか?」

 

タマモ「いやしてへんよ」

 

バクシン「何故ですかっ!?」

 

タマモ「いやそのな、普通こう言う戦隊って5人の色が全部違うんちゃうんか?こんなん見てるおチビ達みんな困るやろ」

 

バクシン「そういえば、スズカさんも同じ事言っていましたね」

 

タマモ「そうなん?」

 

スズカ「ええ、その方がいいって言ったんですけど…」

 

タマモ「いや、それはスズカが正しいわ」

 

ビコー「あ、でもタマ先輩。ちょっと見て欲しいんだけど」

 

タマモ「何を?」

 

ビコー「ウララとバクシンオー先輩の色、ちょっと違うんだ」

 

タマモ「いや同じピンクやん」

 

ビコー「バクシンオー先輩の方が色がちょっと濃いんだ」

 

タマモ「え〜?そうかぁ?」

 

ビコー「あと、バクシンオー先輩の方がキャラが濃いから、そこで違いを出してるんだ!」

 

バクシン「えっへん!」

 

タマモ「いや、キャラと色の濃さなんて見ただけじゃわからんて」

 

タマモ「どの道、2人共ピンク言うたら一緒やないか」

 

ビコー「た、確かに…!!」

 

タマモ「気づかなかったんかい!」

 

 

タマモ「まあ、後の3人はええよ。レッドもブルーもグリーンも被ってへんし、普通に王道の色やし」

 

ウララ「じゃあ、ウララはグリーンになる!」

 

タマモ「せやから被るって!!」

 

ウララ「でもグリーンはいいって」

 

タマモ「スズカと色被るやろっ!!」

 

ウララ「え〜?」

 

タマモ「え、ウチの言いたい事わからんか?」

 

 

タマモ「ウンスはどうなん?同じ色が2人おるのおかしない?」

 

ウンス「まあ、普通はおかしいですよね」

 

タマモ「せやろ」

 

ウンス「でも、最終回あたりになれば皆慣れて、次第に文句は減っていくんじゃないですか?」

 

タマモ「いやそうかもしれへんけど!これは納得せえへんて」

 

 

タマモ「ウチ今まで色んな戦隊と戦ってきたけど、皆んな色はバラバラやったよ」

 

バクシン「そうだったんですか?」

 

タマモ「せやで。やっぱ5人の色がバラバラやと”ああ、ヒーローと戦っとるわ〜”って感じするもん。皆んな知っとるような名前の戦隊だって色を大事にしてきたんやで」

 

タマモ「色を大事にしない戦隊なんて、戦隊ちゃうもん」

 

ビコー「な、成る程…」

 

タマモ「こんなんじゃ、ウチ戦ってられへんわ」

 

バクシン「…と言うことは、ウララさんと私どちらかが抜けなければならないと…?」

 

ウララ「ええっ!?嫌だよ!」

 

ビコー「おのれ怪人め…そうはさせんぞ!!」

 

タマモ「いやなんでそうなんねん」バシッ

 

ビコー「あいた!?」

 

タマモ「いやこんなん、どっちかが色変えればいい話やん」

 

バクシン「しかし…私はピンク以外と言うのも…」

 

タマモ「そんなピンクピンクって自分を縛ってたらアカンって」

 

バクシン「し、しかし…」

 

タマモ「そりゃあ、お気に入りの色を着たいのはわかるで」

 

タマモ「でも、案外他の色の方が似合うかもしれへんやないか」

 

バクシン「むむむ…」

 

タマモ「今回に限った話やないけど、色々試さんで自分はこれしかないんや!って自分を決めつけたらアカンで」

 

ビコー「色だけに!」

 

タマモ「やかましいわ」ビシッ

 

ビコー「あいた!?」

 

バクシン「…」

 

タマモ「どうや、いけそうか?」

 

バクシン「…はい、私決めました!」

 

バクシン「ピンクだけでなく、様々な色を試してみることにします!!」

 

ビコー「おお、ありがとうバクシンオー先輩!!」

 

タマモ「やっとわかってくれたか」

 

タマモ「(チラッ)」

 

タマモ「うわ、もうこんな時間になってもうたやん」

 

バクシン「むむっ!もうすぐで門限のお時間が来てしまいますね!」

 

ウララ「もう帰らないとダメだね」

 

タマモ「んじゃあ、この対決は次の機会にしよか」

 

ビコー「うん、そうしよう!」

 

タマモ「もう結構暗くなってもうたからな、夜道には気いつけて帰りや」

 

バクシン「タマモクロスさん!今日は大切な事をご教授いただき、誠にありがとうございます!!」

 

4人「ありがとうございます!」

 

タマモ「まあ、次からは気をつけてな」

 

バクシン「はい!ではまた明日お会いしましょう!」

 

ビコー「さようなら!」

 

ウララ「またね〜」

 

スズカ「先輩、お疲れ様でした」

 

ウンス「また今度もよろしくお願いしますね〜」

 

タマモ「またな〜」

 

 

タマモ「ふぅ〜ウチもさっさと寮に戻るか〜」

 

 

(続く?)

 

 

 

 

 

 



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世紀末戦隊ウマソルジャーV 再び

世紀末戦隊ウマソルジャーVの続きです。


某日 カフェテリア 夕飯時

 

 

オグリ「(もぐもぐ)」

 

オグリ「(パクパク)」

 

クリーク「ふふふ、オグリちゃんは本当によく食べますね〜」

 

オグリ「ああ、今日は練習でいっぱい動いたんだ。だからいっぱい食べないとな」

 

クリーク「食事は大事ですからね〜」

 

オグリ「(スススズズ…)」

 

 

 

タマモ「ぐえっへっへっへっへ!!」

 

オグリ「タマ?」

 

クリーク「タマちゃん?」

 

タマモ「ウチはタマでもタマちゃんでもないで〜。極悪怪人”デビルクロス”やっ!!」

 

オグリ「どうしたんだタマ。今晩はすごく冷えるから、タイツ一枚だと風邪を引くぞ」

 

タマモ「まさかオグリに正論を言われる日が来るとは思わんかったわ」

 

クリーク「どうしたんですかタマちゃん?なんでそんなヘンテコな格好を?」

 

タマモ「ヘンテコちゃうわ!ウチはな、ヒーローと戦っている怪人やで!!」

 

クリーク「…怪人の割にはちょっと手抜きすぎるような…」

 

オグリ「ああ。普段のタマとあまり変わらないぞ」

 

タマモ「じゃかあしいわあっ!!」

 

クリーク「(ビクっ)」

 

オグリ「(もぐもぐ)」

 

タマモ「ウチは極悪怪人”デビルクロス”や!!今日はアホみたいにカロリー摂取しとるアホの飯を没収しにきたわ!!」

 

オグリ「(パクパク)」

 

タマモ「お前のことやぞオグリ!」

 

オグリ「わ、私か!?」

 

タマモ「お前以外に誰がおんねん!」

 

オグリ「だって私はアホみたいに食べてないぞ。お箸の持ち方もちゃんとしてるし」

 

タマモ「量がアホみたいに多すぎる言うとんねん!!今食っとるそのどんぶり飯何杯目やねん!

 

オグリ「うーん…」

 

タマモ「なんでパッと出てこんのや!」

 

クリーク「これで8杯目ですね」

 

タマモ「食い過ぎやろ!いくらぎょうさん練習したからって食っていい量やあらへんぞ!」

 

オグリ「そ、そうなのか…?」

 

タマモ「とにかくそのハンバーグとポテサラと米と牛カツと……ええい、もう全部没収や!!」

 

オグリ「な、なんだと!?」

 

タマモ「ほら!よこせやっ!!」バッ!

 

オグリ「タ、タマ待ってくれ!…そんな…うう…わ、私のご飯がぁ…」

 

クリーク「タマちゃん…流石に全部没収はかわいそうだと思うんですが…」

 

タマモ「もう散々食ったからええやろ!ぐえへっへっへっへ!これでオグリは保健室いかんくてもよくなるし、トレーナーのイライラもなくなるで!!」

 

オグリ「うう…お腹が空いた…(ぐううう)」

 

タマモ「ぐえっへっへっへっへ!!」

 

 

 

???「待てっ!!」

 

タマモ「な、なんや!?」

 

 

ビコー「レッドペガサス!!」

 

バクシン「ブラックバクシンオー!!」

 

ウララ「ピンクウララ!!」

 

スズカ「グリーンスズカ!」

 

ウンス「ブルースカイ!!」

 

 

ビコー「5人揃って」

 

5人「ウマソルジャーV!!」

 

 

タマモ「来おったな!ウマソルジャーV!」

 

ビコー「さあ、オグリ先輩!クリーク先輩!ここは危険だから早く逃げるんだ!」

 

オグリ「で、でも私のご飯が…」

 

バクシン「後で私のご飯をあげます!なので今はここから逃げてください!」

 

ウララ「私のも分けてあげる!」

 

スズカ「足りるかどうかはわかりませんが、私の分もあげます…!」

 

オグリ「みんな…ありがとう…!」

 

クリーク「とにかく行きましょうオグリちゃん!」タッタッタ

 

オグリ「ああ、みんな気をつけるんだぞ!」タッタッタ

 

 

タマモ「ほお。黒にしたんか。ええやないか」

 

バクシン「はい!ありがとうございます!!」

 

ビコー「今日こそ戦ってもらうぞ怪人!」

 

タマモ「上等や!かかってこいや!」

 

ビコー「おりゃああ!」

 

バクシン「バクシィィイイン!!」

 

タマモ「うらあぁぁあぁ!!」

 

2人「うわああああ!!」

 

ウララ「えーい!」

 

スズカ「お、おりゃー!」

 

タマモ「なんの!」

 

2人「うわああああ!!」

 

ビコー「な、なんて強いんだ…!」

 

タマモ「ぐえっへっへ!伊達に下積み生活を送ってへんからな!」

 

バクシン「ど、どうすれば…」

 

タマモ「ぐえっへっへっへ!」

 

 

???「待てっ!!」

 

タマモ「え?」

 

ビコー「こ、この声は」

 

 

???「私こそ、ウマソルジャーV、6人目の新メンバー」

 

キタサン「キタサンブラック!」

 

 

タマモ「…」

 

 

キタサン「先輩方!お待たせしました!」

 

ウララ「あっキタちゃんだ!」

 

ビコー「おおお!待っていたぞ!」

 

バクシン「共に戦いましょう!!」

 

キタサン「はい!頑張ります!」

 

ビコー「さあ!来るならかかってこーい!!」

 

バクシン「ちょわー!!」

 

キタサン「ちょわー!」

 

ウララ「うりゃあ!」

 

スズカ「(すっ)」

 

 

タマモ「いやいやアカンやん」

 

ビコー「…え?」

 

キタちゃん「え?」

 

タマモ「いやアンタらウチの話全然理解できてへんやんか」

 

バクシン「ん?」

 

タマモ「ちょ、一回座ろか」

 

6人「(すっ)」

 

キタちゃん「え…え?あ、あの…私何か先輩方に失礼な事を…?」

 

タマモ「いや、キタちゃんは失礼なことはしてへんよ」

 

バクシン「ではなぜ戦いを中断してしまったんですか!」

 

タマモ「いやだからな、また色が被ってもうてるやん」

 

バクシン「ウララさんとはもう被ってないじゃないですか!」

 

タマモ「ウララとは被ってへんよ。ピンクと黒やからな」

 

ウララ「ウララは黒くないよ〜」

 

タマモ「せやな。でもキタちゃんとは被ってるやんか」

 

バクシン「むむ?」

 

ウララ「え〜?」

 

キタちゃん「…む?」

 

ビコー「(じー)」

 

 

 

4人「あ!ほんとだ!」

 

タマモ「いや気づかなかったんかい!!」

 

 

タマモ「スズカとウンスは気づいてたんちゃうんか?」

 

スズカ「はい…でもまあ、これで怪人を倒せるのならと思いまして」

 

タマモ「いやそういう問題ちゃうやろ!」

 

ウンス「私は寝てたので追加されるの今知ったんですよ〜」

 

タマモ「ウンスはいい加減寝るな!」

 

 

タマモ「まあ、色のこともそうだけどな、もう一個あんねん」

 

ビコー「むむ?」

 

タマモ「確かに戦隊は増えていくもんやっていうのは理解できるけどな」

 

タマモ「追加するの早くない?」

 

ビコー「早い…のかな?」

 

タマモ「普通は中盤あたりでちょっと強い敵が出てきたくらいのタイミングで出てきたりするもんやろ」

 

タマモ「こんな早い段階で出てきたら、最終回なんて何人になるんや」

 

バクシン「そう言われると確かに…少し早かったですね」

 

ウンス「確かに、まだ二話目ですもんね」

 

ビコー「むむむ…」

 

キタサン「あ、あの!すみません!私が一緒にやりたいなんて我儘を言ったばかりに!」

 

ビコー「いやいいんだキタちゃん!悪いのはちゃんと確認しなかった私たちのせいだから!」

 

バクシン「そうですとも!キタちゃんが謝ることはありません!」

 

キタサン「バクシンオーさん…」

 

タマモ「まあ、今回はなしょうがないからな、次は気をつけるんやで」

 

ビコー「うん!じゃあキタちゃんを入れるのはまた後でいい?」

 

キタサン「まだよく理解できたわけじゃないですが…わかりました!」

 

バクシン「タマモクロスさん!私の色もまた変更しないといけないですか?」

 

タマモ「キタちゃんを入れるならそうしないとアカンな」

 

キタサン「いえいえ!バクシンオーさんじゃなくて私が変更しますよ!」

 

バクシン「いえ!大丈夫ですキタちゃん!キタちゃんにはブラックと色が入ってるではありませんか!」

 

バクシン「それを変えてしまうのは、なんというか、ダメです!」

 

タマモ「まあ、言いたいことはわからんこともないけど…」

 

キタサン「は、はい!」

 

バクシン「タマモクロスさん!必ずこの色を変更させますので!どうか次回は戦ってくれませんか!」

 

ビコー「お願いだ!戦ってくれ!」

 

6人「お願いします!!」

 

タマモ「そうやな。それやったら一緒に戦ったるわ」

 

6人「ありがとうございます!」

 

タマモ「今日はな、もう門限の時間来てもうたから、寮に帰ろっか」

 

バクシン「はい!ではまた明日お会いしましょう!」

 

ビコー「さようなら!」

 

キタサン「さようなら!」

 

ウララ「またね〜タマちゃん!」

 

スズカ「お疲れ様でした」

 

ウンス「またよろしくお願いしますね〜」

 

タマモ「またな〜」

 

 

タマモ「ふぅ、ウチも早く風呂に入るかぁ〜」

 

 

 

今日も無事、トレセンの平和は守られた。しかし、怪人はいつだって襲いかかってくる…!

 

負けるなウマソルジャーV!頑張れウマソルジャーV!

 

トレセンに、真の平和が訪れるその時まで…!

 

次回の活躍も見逃すな!

 

 

 

 

 



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