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【盧生結集】フロンティアウォーズ【陣取双六】

R18から出所してきたので初投稿です(゚∀。)y─┛~~
毎月最初の日曜日に投稿を予定しています

フロンティアウォーズは〇iv6とド□ポンを混ぜたような架空のゲームです


1:リスナー 2XX1/6/12 19:40:12

めし食い終わったんで待機

 

4:リスナー 2XX1/6/12 19:50:22

久々の4人コラボだな

 

5:リスナー 2XX1/6/12 19:50:48

グループとは一体

 

8:リスナー 2XX1/6/12 19:51:15

毎回毎回、全員で配信したら、ヨンパチが禿げるだろ

 

11:リスナー 2XX1/6/12 19:51:35

ほら、正反対な芸風の3人がいるから

 

13:リスナー 2XX1/6/12 19:51:59

正反対とは()

 

14:リスナー 2XX1/6/12 19:52:32

こうですか、わかります

ヨンパチーカッスーじんたんーヨンパチ←クリームヒルト

 

15:リスナー 2XX1/6/12 19:53:03

クリームヒルトェ・・・・・・

 

17:リスナー 2XX1/6/12 19:54:32

ガチ恋ガチ勢、クリームヒルト

id:r1》

 

23:リスナー 2XX1/6/12 19:54:48

そういえば、今回対人ゲーだろ

じんたんできんの?

 

26:リスナー 2XX1/6/12 19:55:10

@5分

 

幼稚園児より弱いだけでプレイ自体はしてくれるぞ

なお、こんかいは・・・・・・

 

29:リスナー 2XX1/6/12 19:55:45

こないだの配信でガチで幼児相手に負けてたな

 

30:リスナー 2XX1/6/12 19:56:06

たまたま兄貴の子預かってた道士GJ

教育上の理由で、配信の音声は切ってたらしいけど、アーカイブ出るんかな

 

じんたん、十字キーとガードしか押さないから・・・・・・

マフィアのボスェ・・・・・・

 

33:リスナー 2XX1/6/12 19:56:31

誰が勝つかな

 

36:リスナー 2XX1/6/12 19:56:59

カッスとじんたん

 

39:リスナー 2XX1/6/12 19:57:31

ヨンパチ

今回は逆十字が乱入する余地なくて良いな

 

42:リスナー 2XX1/6/12 19:58:02

みんなが勝者(じんたん視点)

 

43:リスナー 2XX1/6/12 19:58:32

最大プレイ人数4人の安心感

 

 

「こんばんは、勇士たち。英雄、柊四四八だ」

「良く来たな!勇者たちよ!魔王、甘粕正彦である!!」

「柊の愛人志望、クリームヒルト・ヘルヘイム・レーベンシュタインだ」

 

 

46:リスナー 2XX1/6/12 20:00:00

始まった!

 

死神ちゃん、設定無視しないで!

50:リスナー 2XX1/6/12 20:01:03

じんたーん、始まってる!始まってる!

51:リスナー 2XX1/6/12 20:01:35

ヨンパチの今日の胃薬代 ¥3000

53:リスナー 2XX1/6/12 20:02:08

じんたんのクスリ代 ¥10000

 

「ん。なんだ、もう俺に会いたくなったのか。愛い愛い。『サクノヒ』の続きだったな」

(ロント―、―――。――、――)

 

「はあ......、あいつは黄錦龍(ファンジンロン)。毎回のことだが、奴のファンの道士たちには悪いが場合によっては手番以外ミュートにさせてくれ」

 

54:リスナー 2XX1/6/12 20:02:10

しゃーない

 

60:リスナー 2XX1/6/12 20:03:09

妄想実況プレイは強敵でしたね

 

ところで、裏方の声が漏れているんですが

 

61:リスナー 2XX1/6/12 20:04:15

あれは脳が破壊されるかと思った

 

配信外でも設定に忠実だよな、構成員たち

 

62:リスナー 2XX1/6/12 20:05:21

映像・ゲーム音声:ホラーノベル

実況:クラフトゲーム

 

ゲーム『――私は漸く明かりのついた建物を見つけた。そこは時代を感じる古い校舎だった。「こんな時間に学校に明かりが?」

私は通用口を探した。通用口を見つけてインターホンを押すが反応がない』

じんたん「そうか、今日は取引先の来る日だったか。今回で次の畑が買えるな」

リスナー「!!?」

 

63:リスナー 2XX1/6/12 20:06:11

カッスの音割れと音量調整オナシャス

 

公式設定は一応、人類を救うために人間界に降り立った仙王だぞ

龙头(ボソッ

 

66:リスナー 2XX1/6/12 20:07:24

カッスの音割れは人類の試練だから耐えろ

 

71:リスナー 2XX1/6/12 20:08:30

カッスとじんたんがコラボしてるとカッスに音量合わせるとじんたん聞き取りにくいじゃん

 

「甘粕、一位は三人に一つだけ命令できると言うのはどうだ?」

「この魔王に挑むか!良かろう!」

「よかねえよ。十中八九俺に飛んでくるだろう、これ」

「愛い愛い、遠慮をするな。俺はいつでもお前たちを抱きしめてやるとも」

 

75:リスナー 2XX1/6/12 20:09:26

カッスをダシにヨンパチの貞操を狙う女、クリームヒルト

 

「よし、決まりだな」

黄錦龍(ファンジンロン)のあの発言を賛成に含めるな。

よし、>>63、調整したがどうだ?甘粕、叫んでみてくれ」

「全会一致で決まりだな」

「何でもいいのか?ん、んっ、万歳!!!」

 

78:リスナー 2XX1/6/12 20:11:35

お、良調整

流石、器用万能

 

ところでお三方が自由すぎませんか

 

 ※ここから、リスナー表記を短縮します

 

「さて、そろそろ今回のゲームのルールを説明しよう。20:30開始予定なので知っている者は離席しても構わんぞ。三人はキャラ作成を始めていてくれ」

 

:知ってるけど、キャラ作成みるの好きだから見てます

:勝ったな、風呂行ってくる

:押しきりに行ったな

:今、押し倒すって言った?

 

フロンティアウォーズ

1~4人向け陣取りパーティー双六

 

プレイヤーは大国から派遣された政務官となって、発見された新大陸(マップによっては群島)の中で複数ある要地を自勢力に加えていき、全ての集落が埋まった時点で一番影響力が高かった国の勝利となる。

 

ミニゲームや妨害要素がある。

このゲームの特殊性として、大国の特色と、政務官の覇権がある。

大国の特色

ゲーム中、基本的に変化しない

それぞれ固有イベントがある

 

・王国

マイナスイベントを軽減する

・帝国

軍事イベントに有利

・公国

信仰イベントに有利

・共和国

執政イベントに有利

・連邦

金銭イベントに有利

政務官の覇権

勢力調査が起きた際の成績によって変動する

それぞれで一番高いプレイヤーが得る(複数不可。一番数値の高いもの)

最低条件を満たしていなければ、一番でも取得できない

連続で同じ覇権を取るとランクが上がる(最大13)

ランクが上がるとボーナスと収入が増える

 

基本的な覇権

・政治屋(ハート)

政治力にボーナスがつく

・戦争屋(スペード)

軍事力にボーナスがつく

・経済屋(ダイヤ)

経済力にボーナスがつく

・宗教屋(クラブ)

信仰力にボーナスがつく

要地

同ジャンルでいうスターや村に当たる

所有していると周回ごとにボーナスが貰える

他のプレイヤーの要地は決闘を仕掛けることで奪うことができる

 

決闘

仕掛けられた側が四つのミニゲームから一つ選んで勝負する

ミニゲームで取った得点と軍事力の合計が高かった方が新たな要地所有者になる

仕掛けた側が負けると所持品かゴールドが奪われる

 

 

 

 

「ステータスについては、前回上げておいた解説動画を見てくれ。今回は20周。5周ごとに覇権の入れ替わりが起きる。そして、一位は三人に一つだけ命令できる」

「おい待て」

 

:しれっと、混ぜるな

:ご褒美圧力 ¥5000

:優勝賞金 ¥2000

:しょーきん ¥1000

:しょうきん ¥8000

 

「ご褒美はいいが、拒否権は持たせろ。ギフトが賞金名目のやつ、悪いがギフトは等分だぞ」

「良いではないか、勇者たちにも張り合いが出るだろう!神野に伝えておく!集計もするだろうから、メッセージに賞金といれておけ」

 

:酷使されてるのに同情されない男、べんぼう

:キッズスマホを持たされた男、アマカッス

 

「さて、私もキャラクターが出来たので始めていこう」

 

 

ステージ「ちょこみんと大陸」40マス

文明値:3(イベントテーブル)

要地数:7

設定周数:20

報告:5周ごと

サイコロ:1~6

 

1st 赤 やまと帝国 (プレイヤー名 あまかっす )

2nd 緑 さとみ王国 (プレイヤー名 よしや   )

3rd 青 ぱん共和国 (プレイヤー名 ふぁんじんろ)

4th 橙 ひいらぎ連邦(プレイヤー名 くりーむ  )

 

:これ。じんたん、コマの色表示を国名入力と間違えたろ

:ちょこみんとってあれか、要地がチョコなのか

 

【1周目】

「よしっ、俺の番だな!賽の目は......6か!

 [武器商人の商売小屋]、武器の購入、売却、強盗ができる。

ここは三式拳銃を配備するとしよう!!」

 

:序盤で三式って買えたんだな

:攻撃受けたら死ぬし、ほぼやらないけどな。攻撃重視でも二式で充分

 

「さて、俺か。サイコロは......3か

[先住民と交易]先住民が取引を持ち掛けてきた。下手に出る、公平に取引する、搾り取る。公平で良いだろう。

4ゴールドの利益が出たか。武器と防具のマスに止まれば、かつかつにはなるが、攻防共に二式で揃えられるな」

 

:流石、安定の英雄

:じんたん、じんたん。サイコロ振って!

 

「ん、そうだな」

「[ふらつく乞食]乞食が施しを求めている。食糧を恵む、金を恵む、両方恵む、与えない。

両方恵むのか、乞食は感謝して、懐から出したものを譲ってくれた。イベントカード[ゴールドラッシュ]を手に入れた」

 

:保護者ヨンパチ。保育代 ¥3000

:日本語読める人、ほとんどいないからね

 

「指名されても、甘粕が請け負わせた賞金以外は等分だからな」

 

「私の番か。ダイスは......、2だな。

 [先住民との揉め事]先住民と言い争いになる。ゆっくり話し合う、金で解決する、武力で解決する。

......、なんでそう武力を押すんだ、お前たちは。

まだ、戦力が足りていないだろう。

ゆっくり話し合う、政治力と影響力を2ずつ得て、一回休み」

 

:このゲーム詳しくないんだが、これ良いの?悪いの?

:悪いけど、今後によっては採算取れる

 

【5周目】

「俺の番である!さくせすマスだな。20ゴールド得て、政治力と影響力1上がったか」

「俺は......、仕方ないアクシデントに止まるか。

[あなたの子]ちょっと待て、嫌な予感が。

プレゼントとして3ゴールド贈る。これ養育費だろう、王国効果の軽減で酷い屑に成り下がったんだが。対象年齢どうなってる」

 

:本性表したね

:対象年齢10歳(一夜の関係)

:子供向けって大人が見るとえげつないことあるよね

 

「ん、俺か」

「[廃村の発見]荒れているが手を入れれば使えそうな畑を見つける。8ゴールドで畑を買える」

 

:序盤に畑は旨いな。盗られない収入源

:畑(意味深)

:要地は奪うのに畑は奪わない紳士外交

 

「私の番だな。おっと要地か。まだ軍備は整っていないから、ゴールドで買おう。2周後からは動かせそうだな」

 

勢力調査

1位 橙 ひいらぎ連邦 なし

2位 赤 やまと帝国  戦争屋

3位 青 ぱん共和国  経済屋

4位 緑 さとみ王国  政治屋

 

:クリーム、覇権取れなかったな。畑とゴールドラッシュで稼がれたのが痛かった

:経済・戦争狙いだったからな。他のカテゴリのイベントいまいちだったし

:なんで、あの酔っ払いは金策安定するんだよ。双六だぞ

:最下位だけど、セージ王国は強いから捲るかな

:まだこれからだろう

 

【11周目】

勢力調査

1位 赤 やまと帝国  戦争屋

2位 緑 さとみ王国  政治屋

3位 橙 ひいらぎ連邦 宗教屋

4位 青 ぱん共和国  経済屋

 

:ミニゲームと決闘でじんたん引き離されたな

:純粋な稼ぎなら2位なのに、カモられてらっしゃる

 

【15周目 途中】

「何、全てを捨てれば絶対的な力?良いだろう!このままでは面白味にかけると思っていたところだ、来いっ」

 

:カーーーッスっ......!お前、2位でこのタイミングすることじゃないぞ

:波乱の展開(いつもの)

 

【16周目】

勢力調査

1位 緑 さとみ王国  政治屋

2位 青 ぱん共和国  経済屋

3位 橙 ひいらぎ連邦 戦争屋

4位 赤 やまと帝国  反乱軍

 

:既にあまかっすご乱心の影響が。よく2位であのイベント引いたな

:油断してたのかな?クリームヒルト

:この土壇場でこうなることは流石に想定外だろ

 

「よしっ、俺の番だな!賽の目は......、14か。四四八のもとへ行けるなっ。破壊、離間、襲撃、ならば襲撃だなっ」

「ぐっ......。戦争屋に反乱軍とられると戦闘ほぼ負けるな。まだ立て直せる範囲か」

 

「俺か。ガソリンを使ってサイコロを増やす。目は、8か。

[だいどうくつ]でワープして終了」

 

「なんだか、あまかっすがおこってないか?甘粕、自分を大事にしてやれよ、可哀想だろう」

「そっちでいいのか?今、マップ移れただろ

 [難民支援]政治力か経済力を影響力と交換できる。6交換か、これで黄錦龍が一位か?」

 

「私の番だな。まだ一位狙える。ダイスは、5。おっと、ぱん共和国を襲えるな。成功か、影響力を貰っていこう。悪く思うなよ」

 

:じんたん、またカモられてしまうん?

:防衛ユニットは多いんだが、プレイヤーが決闘下手だからなあ

:側近が横でそわそわしてそう

 

【結果発表】

「さて、いよいよ結果発表だ。下からで良いか。4位、やまと帝国!要地数0、影響力34」

「うむ、皆良い戦いだった!」

 

:調子乗らなければ......

:どこから目線だ

 

「3位、ぱん共和国!要地数1、影響力36」

 

:中盤、追い上げたけど、好戦的な国が2つ有ったのが、辛かったな

:ミニゲーム、勝てんしな。むしろ縛りプレイでよく36まで行けたな

:これが現役の手腕か......

 

「2位、ひいらぎ連邦、惜しかったな。要地数は3、影響力42」

:貞操は守られた!

:追い上げたが周回ボーナスが激減したのと、カッスの襲撃巡回で軍事消耗したのが敗因か

 

「1位、さとみ王国!!要地数3、影響力47」

:おめでとう ¥2000

:逆レ回避祝い ¥500

:おめ ¥1000

 

「では、勝者の命令を聞くとしよう。準備は出来ているぞ」

:何のだ、メスゴリラ

:wktk

 

「そうだな、『今後全員、ご褒美も罰ゲームも配信内に収めること』にしよう」

 

:その手があったか

 

「む、つれないな。

さて、これで今回の配信は終わりだ。

次回は甘粕のポケニン実況の予定なので、気になるものは見てやれ。さらばだ」

「また会おう!」

「(......スゥ)」

「ご視聴ありがとうございました」

 

:おつー

:乙乙




月に一回まったり更新。
次回は7/4 0:00予定です。

龙头(ロントウ)はボスという意味らしいですが、青幇でも使われていたかは不明です

解説動画の執筆は予定していません


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ファンサイト内掲示板1

本日一話目です
1分おきに続きを投稿します

ふんわり説明回
登場人物は全員2X世紀生まれです
原作での事件は4人で配信していられる程度にスケールダウンしています


【戦神館】戦神館について語ろう 22話目【総合】

 

ここは非公式ファンサイト「戦神館チャンネル配信中!」の総合掲示板です

戦神館chの所属メンバーやVチューバー、配信動画について語りましょう!

特定の人物について語りたい場合は個別掲示板もご利用ください

それ以外の雑談は雑談掲示板を使ってください

 

!注意! 当掲示板内でのノリを外部に持ち込まないでください。当サイトに苦情がきています

 

関連リンク

【何でも】気付けばしりとり14巡目【雑談】[リンク]

 

【鬼畜】セージ被害者の会 12柱目【外道】[リンク]

【魔王様】ノリ過ぎラグナロク8周目【万歳】[リンク]

【英雄に】英雄の御旗に集え7陣目【胃薬を】[リンク]

【死神の】クリームに召されたい4基目【恋】[リンク]

【仙王の】じんたんと良い夢を2睡目【妙薬】[リンク]

268:名無しのファン

ヨッシー、優勝&防衛おめ!

 

271:名無しのファン

コラボ見るのに、セージのチャンネルトップ経由しないといけない仕様どうにかならんの?

 

274:名無しのファン

チャンネルはセージが人類の頂点に立つためにあるから、目的達成までないぞ。腹立つから、コラボ配信日以外登録外してる

 

280:名無しのファン

おれも

 

281:名無しのファン

おまえら、セージに厳しすぎん?五人の中で一番常識人だぞ

 

286:名無しのファン

常・・・識?

 

291:名無しのファン

頂点も常識人もじんたんが一番に決まってる

 

292:名無しのファン

>>292

阿h・・・桃源郷へお帰り

 

299:名無しのファン

コラボ見る度に思うけどさ、4人ともPS高いよな

 

302:名無しのファン

PS幼稚園児の盧生がいる件

 

303:名無しのファン

PS幼稚園児って、対人アクションアレルギーなだけで実際は強い気がする、職業が職業だし

 

308:名無しのファン

ジンタンハ センニンデスヨ

 

313:名無しのファン

>>303

そこは南天ちゃんの暗躍に期待しよう

 

317:名無しのファン

あー、「見てなさいよ、猿ども。あんたらが舐めてる彼奴の実力をみせてやるわ」とか言ってたな

 

321:名無しのファン

南天ちゃんのじんたん言いくるめスキルなんなの

 

325:名無しのファン

言われるほど嘗めてないよな

 

329:名無しのファン

心の狭いセージ一族

 

335:名無しのファン

何でや、四四八くん聖人やろ

 

339:名無しのファン

え、セージ一族は3人だろ

 

343:名無しのファン

ハブられてるヨンパチ草

349:名無しのファン

そういや、じんたんが現役マフィアってマジなの?

 

354:名無しのファン

ウソダヨー、アヘンナンテシラナイヨ

 

357:名無しのファン

ちんぱん(普通に変換出来ない)

 

363:名無しのファン

そういえば、盧生たちって結成前から知り合いらしいけど、クリームとじんたんはヨッシーたちと何処で会ってたの

 

368:会員ナンバー8

甘粕&四四八:千信館學園の先輩後輩、大人げなくヤンキー狩ってたカッスに高校生のヨッシーが鉄拳制裁→カッスが感動して揉め事につれ回す

 

四四八&じんたん&クリーム:卒業旅行にハーレムと中国に来てた四四八が何故かじんたんとの会食に招待されて、その後のトラブルで別件で鉢合わせたクリームと共闘したらしい

 

369:名無しのファン

いくら代表にマナーの欠片もなくても、リアルの詮索はマナー違反だぞ

 

甘粕&四四八って甘粕事件?

 

373:会員ナンバー8

>>368 続き

全員:うっかり中国での件がカッスに洩れて、じんたんとクリームが日本に呼ばれてしまう。四四八がデートをすっぽかして3人を鉄拳制裁してトラブルが起きる前に鎮火。四四八は嫁のご機嫌とりに1週間かかった

 

>>369

千信館出身か?

 

377:名無しのファン

サンキュ。それって、どこ情報?

 

383:名無しのファン

>>377

殆どはカッスの凸待ち雑談放送の3回目、一部、クリームの1回目と四四八の5回目

 

385:名無しのファン

ポケニン五番勝負、どっちが勝つと思う?

 

388:名無しのファン

システム的にヨッシーだろ

 

393:名無しのファン

ポケニン見てて思うけど、カッスあんなにノリに流されやすいのに何で大会総なめ出来てたの

 

396:名無しのファン

ヒント:神野

 

397:名無しのファン

把握した

 

 

 

 

 

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――そこは嘗て楽園だった

清浄なる楽園の主に廃棄された街は、堅牢なる隔意の門に閉ざされ、罪だけが取り残された

 

嘗ての面影なく、腐敗し血に塗れたその街で、安息の地を求める一人の男が『開門』を夢見た

 

己の罪も知らずに

 

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【アーカイブ】柊四四八 ポケニンプレイ 壱

本日二話目

カッスは一般プレイしないので、先に四四八の一般的なプレイからどうぞ
ポケニン説明回です。雑な設定なので、勢いで察してください

ポケ□ン知っていれば、飛ばしてもなんとなく通じるかと思います。




【ポケニン】英雄之相州道中記壱之巻【フウマ】

 

「こんばんは、勇士達。英雄、柊四四八だ。今日からポケットニンジャのフウガ版を遊んで行こうと思う。

甘粕の動画も見ている奴は知っているだろうが、3城目の攻略以降、ボス戦を突破する度に甘粕と対戦する。どちらからも配信するから、対戦回は好きな方で見てくれ」

 

:両方見ます! \1000

:カッスのノリをなんとかしてください \3000

 

「では、始めていく。13番は諦めろ、奴は三歩で自制を忘れる」

 

:三歩w

:カッスとじんたんって、どっちが人の話聞けるの?

:おい、ヨンパチの配信でそういうの聞くなよ

:勇士って、なんでツンデレ多いの

 

「盛り上がってるようだが、進めるぞ」

 

カロウ

おきてくだされ わかさま

おやかたさまが およびですぞ ▼

 

カロウ

ところで わかさま 

わかさまの おなまえは なんでしたかな? ▼

 

:これは打ち首まったなし

 

▷かざま

 ウィンド

 うちくび

 じぶんできめる にする  ▼

 

:これ、うちくび選ぶとそのまま名前がうちくびになるんだよな

:俺うちくびだったわ

:成仏して

 

「まあ、これはヨシヤでいいだろう」

 

:カッスは、まおうだっけ?

:勇者の提案だっけ

:おい、ここはヨンパチの配信だぞ

 

カロウ

おおそうでしたヨシヤさまでしたな

では ヨシヤさま まいりましょうか▼

 

:性別って、何バージョンから選べるようになったんだっけ?

:トウカイドウだろ。3シリーズ目で選んでた記憶がある

 

おやかたさま

きたか ヨシヤ きょうで おまえも

10のとしになる ▼

 

ポケニンを 1まい あたえよう

それとともに たびをして けんぶんを ひろげてくるがいい ▼

 

:見聞とか小学生わからんだろう

:ひらがななら読めるやろ(理解出来るとは言ってない)

 

ここに 5まい いる。

すきなポケニンを 1まい えらびなさい▼

 

:ポケニンって、式神だから枚で数えるんだよね。俺は人で数えてたけど

:ちちうえ、ぜんぶください

:草だから枚にする→枚なら式神にするか→採用って流れらしいな

 

「説明書で初期ポケニンの説明を読んだんだが、ここはキントン タイプのロウシロガネにする」

 ▼

 

:渋いの選んだな

:初期ニンってなんで、一段階目がロウなの?

:キントンは序盤に不利なタイプ出ないし、中盤までほぼ手に入らないからいいね

:ロウは確か朧、合金か何かの品質だったような(うろ覚え

 

 

ロウシロガネに なまえを

つけますか? ▼

 

「ヤスヨリにするか」

 

 おやかたさま

たびじたくは カロウに たよるとよい

たっしゃ でな▼

 

カロウ

たびにでる のですか さびしく なりますな

まずは 3ばんかいどうから ツクイこく に

むかわれると よろしいかと 

ヨシヤさまの いとこどのも たびにでる らしいので

あうことも あるでしょうな

なまえは たしか ▼

 

:2Pセージでよくね

 

「フウガでいいか」

 

:デフォルトか

 

イベントが終わり、アイテムを回収して周る。

ここを出ると従兄弟が現れ、選んだポケニンに有利なタイプで挑んでくる。

 

「ジョウカで貰えるものは受け取ったから、いとこ戦に挑むか」

 

フウガ

よう ヨシヤ 

おまえも だいしょうぐん ねらっているのか?

どっちが ふさわしいか しょうぶ しようぜ▼

 

フウガが しょうぶを いどんできた!

 

フウガ

いけ!ロウアカガネ!!

 

 

ヤスヨリに なにを させる?

▷しゅりけん

 けむりだま   ▼

 

「やはりカトンタイプは攻撃力が高いな。まだタイプ技も無いから、よもぎもちを使えば勝てるが、スイトン技を早めに使えるようにしておきたいな」

 

:シロガネは、ぜにひろい覚えるし、道中のぜになげ抑えれば、金でごり押しでもいいんじゃない?

:ぜになげはダメージ固定だぞ、タイプ減衰もないけど。所持金依存技は熟練度80ぐらいだった記憶

 

ヤスヨリは よもぎもちを たべて

たいりょくを すこし かいふく した ▼

 

ヤスヨリは ロウアカガネを 倒した 

じゅくれんど が 3 あがった

ぜになげを おぼえた ▼

 

:おめ

:ぜになげ \1000

:銭投げ \500

 

「ありがとう。今日はポケニンを捕獲できるシノビフダ入手まで行くつもりだ」

 

街道に出て、最初の国に向かう。

始まったばかりなので、大した障害もなく、最初の国、ツクイに到着した。

 

ツクイこく 

ツクイじょうの じょうかまち

たかいやまの うえにあり 

ながい ほりで まもりを かためている ▼

 

:ここで受けるお館様へのお使いと熟練度10達成で1枚貰えるんだよね

:買えるようになるのは、2つ先のオダワラぐにからだし、2人目は慎重に選びたいね

 

「2人目はセイジにするつもりだ。モクトンタイプだがスイトン技も覚えるからな」

 

:セージ再び

:青磁の方だぞ。青磁は終盤まで使いやすいしいいね

:弱点のキントンは大体30まで弱点乗る技覚えないからなあ

 

ツクイ国で届け物を受け取り、在野ニンで熟練度をあげながらお屋敷に戻る。

熟練度10は道中の手合わせに追加で7枚ほど倒すと届くようだ。

 

「お使いと熟練度を達成したから、今日は予定通り家老からシノビフダを受け取ったら終わるぞ」

 

家老に届け物を渡して、屋敷を出る。

 

カロウ

おまちください ヨシヤさま

どうぞ こちらを おもちください ▼

 

ヨシヤは ソウシュウちずと 

シノビフダを てにいれた ▼

 

「目的も達成したので、今日はこれで終わろう」

 

:おつかれー

:大体予想通りだったわ

 

どうちゅうき を かきますか? ▼

▷はい  いいえ

 

ヨシヤは おもいでを ふりかえって

どうちゅうきを つづった

たびの きろくが しっかりと きざまれた ▼

 

「今日はここまでだ。次回はツクイこくから再開しよう」

:おつ

:乙乙



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【ポケニン】魔王之近江道中記参之巻【コウガ】

三話目です。


1:勇者リスナー 2021/7/3 19:49:00

待機

 

3:勇者リスナー 2021/7/3 19:49:10

縛ってないのに、ノリでやり過ぎてソロ縛りなの草

3つめの城攻略したらヨンパチと模擬戦なのに大丈夫か?

 

5:勇者リスナー 2021/7/3 19:52:21

「これを耐えるか。ならば、こちらはどうだ!」→うちじに

 

ヨッシーは順調に手持ち増えてたぞ

 

7:勇者リスナー 2021/7/3 19:54:30

こっちのアドバンテージの熟練度も相性と数の差で埋まる範疇だから、そろそろ仲間増やしてほしい

 

フウマバージョンは場所がソウシュウ地方だから、母校所在地付近で記念放送するとか言ってたな

 

8:勇者リスナー 2021/7/3 19:57:42

今日こそ、魔王の無茶振りに耐える在野忍者は現れるのか

 

アマカッスは気遣い出来るのに何故試練魔王と化してしまうん?

 

9:勇者リスナー 2021/7/3 19:58:51

Wktk

 

ちょくちょく、セージの入院先に果物籠持って行ってんだっけ

セージの方は邪険にしてたけど

 

 

「よくぞ、ここまでたどり着いたな勇者たちよ。魔王、甘粕正彦である!今日もポケニンの続きをやっていくぞ。

前回はカマハのホリ城主を下し、ニシオカのくにに続く道に出たところで終わったな。今回は道中で見つけたキモンどうくつに入るつもりだ」

 

キモンどうくつ ▼

でんせつの ポケニンいちぞくの かくれざとが あると うわさされている ▼

 

:もっとちゃんと隠せよ、伝説の忍び

:ここ、皆伝書なくても入れたんだな

:奥まで行けばゴシャタイプが居るから、捕まえて欲しいな

:縛りプレイではないから、カトン相手に赤HPで生き残れば、封じてくれるぞ

:あっ,,,()

 

ざいやの カキチャが やみうち してきた!

いけ!いまデウス!!▼

 

:ドトンだから等倍

:二段階目だけど、熟練的にはいまデウスが上か

 

いまデウスの こうどう!

カトンボのじゅつ!!

カキチャに すこし ダメージを あたえた!

いまデウスの すばやさが すこしあがった! ▼

 

カキチャの こうどう!

ツチガメのじゅつ!!

カキチャの まえに ツチガメがあらわれた ▼

 

:うわ、面倒だな

:2ターン補助使うか、どれか一回分捨てるか

 

いまデウスの こうどう!

クナイのじゅつ!!

ツチガメが カキチャを まもった!

ツチガメは きえてしまった! ▼

 

カキチャの こうどう!

ニントウのじゅつ!!

カキチャに そこそこの ダメージをあたえた! ▼

 

いまデウスの こうどう!

ヒグマのじゅつ!!

きゅうしょに あたった!

カキチャに じんだいな ダメージを あたえた! ▼

 

カキチャの こうどう!

スナネコのじゅつ!!

カキチャの めいちゅうが さがった! ▼

 

:捕獲しましょう、魔王様!壁役に良いですよ!

 

「ほう、耐えたか。まだまだ余裕がありそうではないか。ゆけ!」

 

:2割は余裕とは言わんぞ、アマカッス!

:やめてぇ

:香典 \1000

:墓石代 \500

 

 

いまデウスの こうどう!

ヒグマのじゅつ!!

カキチャに おおきな ダメージを あたえた!

カキチャは たおれた ▼

 

「情けないぞ、もののふなら、立ち上がってみよ!」

 

:にんじゃです、魔王様

 

キモンどうくつ さいかそう ▼

 

:カズマスまで行くかな?

:伝説行くなら控え欲しくない?

 

「なに、案ずるな。伝説と言うほどだ。この俺を超える勇者であろうよ」

 

:ちがうそうじゃない

:そういう話か?そういう話かも

 

話している間にも甘粕は奥へ奥へと進んで行く

そして、岩場の上に忍装束のキャラクターがいた

「ほう、奴がカズマスか」

 

:カッス、セーブしよう

:セーブしてください \500

:セーブしないに300セン \300

 

カズマスに であった

カズマスは あなたに はたしじょうを しかけてきた! ▼

 

:ぁあっ、セーブェ・・・

:カズマス生きてー ¥1000

:クジ属性は3体の伝説だけだぞ、カッス!

 

「承知している、任せておけ」

:何故だろう、そこはかとなく不安が

:(立ち塞がり甲斐のある相手だと)承知している、(全力を出すので)任せておけ

 

カズマスの こうどう

トッコノインのじゅつ!

カズマスの すべてののうりょくが すこしあがった ▼

 

:九字、殆どの術が他属性の上位互換なんだよな。流石中二病御用達

:カッスがノリ過ぎませんように \200

 

バトルがすすみ、お互いの体力がオレンジになる。

 

:カトンボで削ろう、な?

:燃える展開デスネ(未来視)

 

「相手は果たし状を送ってきたのだ、そんな侮辱はできんな」

 

:カッスゥーーーッ!!

:ですよねー

 

いまデウスの こうどう!

ヒグマのじゅつ!!

きゅうしょに あたった!

カズマスに じんだいな ダメージを あたえた! ▼

 

:生きた!

:赤だぞ、今回こそ捕獲しろ

 

甘粕は迷いなく次の指示を出す

「ん、どうした?」

 

:今なんで攻撃したの・・・?

:強者を集めて育てて大将軍を目指すゲームなんですが

 

いまデウスの こうどう!

ヒグマのじゅつ!!

きゅうしょに あたった!

カズマスは うちじに した! ▼

 

:はい

:はいじゃないが

 

「すまんな、やり過ぎてしまった!」

 

:しってた

:すまんな(ニッコニコ)

 

「今日はここまでとしよう!次は城攻めと行こうではないか!では勇者達よ、万歳!!」

:ゴシャ捕まえてから行こうよ。乙ー

:乙乙 これはおつじゃなくて万歳なんだからね! \2000

:万歳! \1000

:ばんざーい! \500




盧生はパーティー組めると言われていますが、四四八無しに纏まる気がしない(゚∀。)y─┛~~

次回、8/8 0:00予定


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【盧生結集】砂塵之星開拓記 1粒目【サバイバル】

なんかよくわからんものが仕上がりました(゚∀。)y─┛~~
SF領地経営ものマイ▽ラです

自作の「読者層が似ている作品」、読み物捜しに便利ですね


「こんばんは、勇士たち。英雄、柊四四八だ」

「よく来たな勇者たち。魔王、甘粕である!」

「四四八の嫁候補、クリームヒルト・H・レーゲンシュバインだ。それとこいつは、仙王の黄錦龍だ」

 

:クリーム、じんたんの説明雑w

:じんたんのアバター、完成度たけーな。胡坐で移動すんなよ

:クリーム(ブライド)

 

「なんだ、俺を呼んだか?どうした、何か困りごとか、そうかそうか、ついに結ばれたのか、それは良かったなあ、どれ、極上品を届けさせよう、目出度いなあ、善哉善哉。何、遠慮はいらんぞ、俺はお前たち全員を愛しているからなあ。あれか、照れ隠しか?愛い愛い」

 

:おっ、バレンタインか?

:黙って

:魔王様のエフェクトで処理落ちすんだけど

:バレンタイン・・・、うっ・・・

:結構いじってんのに相対的に地味な英雄殿w

 

「おい、甘粕。アバターにエフェクト使うなって言っておいただろう。一歩も歩かんでも忘れるのかお前は」

 

:なんか、じんたんのマイクからゴスッって音せんかった?

:今日の介護費つ \2000

:胃薬代 \800

:どうせ南天か敵襲よ

:結婚祝い \1000

 

「安心しろ、四四八。茶を飲みに30歩程歩いているぞ」

「わかった。これからは事前作成するときは俺の家に来い」

「おお、それは楽しみだ。必ずお前の嫁の好きな菓子を用意しておこう。何安心しろ、日が暮れる前に出ていく」

「ん、なんだ四四八。また結婚したのか?良かったなあ、結婚祝いを送ってやろう」

「一度しかしてねえよ。おい、クリームヒルト。甘粕呼ぶときにお前も誘ってやるから黄錦龍をなんとかしろ」

「よし、任せておけ。南天に電話掛けてくる」

「なんだ、俺はお前が嫌なのだと思っていたが、満更でもなかったのか。嫁への土産は旅行の方が良かったか?」

「一旦全員黙れ」

 

:甘粕の常識力の乱高下やべえな。久々にノリでやらかさないソロプレイ見たくなってきた

:盧生ってみんなバカ

:じんたーん、今の末端価格いくらー?

:四四八がついに思いつめて身売りを・・・

:身代金 \2000

 

「おい、末端価格聞いてる奴、現物届けられるからやめとけ。結婚祝いとか言ってる奴は何度言ったら分かる、やめろ」

 

:ヒェッ

 

「戻ったぞ。私が思うに四四八。さっさと、黄錦龍の拠点潰した方が良くないか?手伝うぞ」

「俺も混ぜろ。嫌とは言わんよなあ?」

「今何世紀だと思ってる。19世紀なら兎も角、現代で一介の民間人に内政干渉なんざ出来るか」

「何、ことが終わったら愛の逃避行でも行こうじゃないか」

「行くとしても、お前じゃないぞ」

 

:大正だったらやるのか・・・

:え、柊と甘粕は大正生まれだろ?(真顔)

:大正時代から逆十字の謎技術で配信してるんじゃないの?たまに銃撃戦の音するし

:じんたん静かになったな

:じんたんなら雪子の膝で寝てるよ

:雪子「最悪です」

:やめてください

 

「あー、お前らそろそろ初回の説明もあるから始めさせてくれ。今回から4人で開拓サバイバルシミュレーション、『Sand Gains Make(サンド・ゲインス・メイク)』で町を作っていく。目標は定めず、他の配信を挟みながら長期間配信していくことになるだろう。使用モードは最新版のマルチ開拓モード、機能制限・MOD無しだ。

黄錦龍の配信とは全く別の町になっていくとは思うが、道士たちは初見への配慮をして貰えると助かる。

では、一度タイトルに戻って、オープニングアニメーションを流しながら企画説明をする」

 

:まだ始まってなかったのか・・・

:ストーリーネタバレ>文化圏全域がアクリタ汚染されて、薬中塗れの大迷宮ができる

:なんだまたじんたんか

 

未知の星に1つの遭難した移民船が不時着した

移民船の窓から覗いた先にあったのは、色彩豊かな見渡す限りの大砂漠だった

船員たちは、船を直すために探索を始めた

 

船を出て直ぐに彼らはこの星の異常性に気が付いた

 

砂の草木、砂の蜂、砂の兎、砂の岩、砂の宝石・・・

 

この星では全てのものが砂で構成されていたのだ

不思議なことにそれらは見知った香りがした

 

怖いもの知らずな1人が砂の木に実ったリンゴの香りがする赤い砂塊を齧る

塊は瑞々しい音と共に口の中に消えていった

どうやら、砂でありながらも、自分たちの良く知る性質も持ち合わせているらしい

彼らはこの星を「サンドピット」と名付けた

 

「最初にも言ったが、使用モードは最新版のマルチ開拓モード、機能制限・MOD無しだ。

PVPもオフ。役割分担はゲーム中に行う方がお前たちが楽しめるだろうが、円滑に開拓するために今回は事前に分担済みだ」

 

:前にこの手の企画やったとき、分担だけで一回目終わったもんなw

:しゃーなし

:じんたんから目を離してはいけない(戒め)

:何故あんな短時間で町を堕とせるのか※落ちた都市は魔王が浄化しました(燃)

 

ある日、彼らは寝起きしていた船内で違和感を感じた

違和感を探った結果、彼らは自分たちの乗っていた船の一部が砂のような質感に変化していた

 

元の性質も維持されているとは言え、砂で出来た船で宇宙を航海できるかは分からない

幸いこの地ではあらゆるものが資源として活用でき、食糧も確保できそうだ

移民として全財産を持ち込んでいた彼らは、この地に適応し生きていくことを決意した

 

そして、この地で暮らすための開拓が始まった

 

:そんな設定あったんだ(道士)

:じんたんの動画全て見てるけど、このゲーム初見です(真顔)

:おい、道士どもw俺、勇者だけどその気持ちちょっとわかります

 

「というわけで分担を発表する。まず、甘粕。狩猟担当だ。俺とクリームの指定する素材を集めてきてくれ」

「次に俺。内政担当だ。町建設前と手が空いている際には採集も行う」

「そして、クリームヒルト。採集・建築担当だ。まずは住居2施設2農場1を目指す」

「最後に黄錦龍。農業担当。畑から出るな」

 

:封神台早えな

:芥●の花畑できちゃう

:じんたん、個人chで何故か畑運営上手かったし、適任なのでは?(なお、農作物)

:畑って人必要?勝手に育たなかったっけ

:放置1,手動4,じんたん5ぐらいで効率違うぞ

:じんたんのプレイ意味わからんよな。なんで同時収穫とかできんの

:プレイヤーが作業するとわさわさ生える

 

「任せろっ、では征くか!!」

:てらー

:おさいふ持った?

:暗くなる前に帰ってくるのよー

 

「ふっ、お前との共同作業か。まずは黄錦龍を畑ごと柵で囲むか」

:ん?

「おい。まあ畑の柵は確かに必要だな。初期資材で建てておいてくれ。俺は採取してくる」

:共同作業終了

:クリーム「いってらっしゃい、あなた」

「コメント167やめろ」

 

10分ほどで四四八が戻り、木材をクリームに渡す

一辺6マスの柵の中で、黄錦龍は胸元に鍬のアイテムを浮かべており、周囲4マス程が耕されていた

柵に出入口はなく、柵越しに収穫物を回収できるようになっている

 

:じんたんの扱いあってる?

:あってるぞ

「良いところに戻ってきた。試しに黄錦龍に鍬を渡してみたら、耕せたのでな。畑を広めに改築しようと思うんだが構わないか?扱いは合っているぞ、南天も同意している」

「人口に対して広すぎるとモンスターが寄ってくるだろう。木材で長屋建築して、住人を増やしてからだな。まずは10人住めるように作ってくれ。俺は雑草が生える前に種植えてくる」

「任せろ。確か、ここは最低限の設備で良かったな」

「ああ、NPC村の発展の邪魔になるからな。自衛の用意が出来たら、場所を移す」

 

Kriem>448 住居できたぞ。扉は買えるか?

448>Kriem わかった。町寄って戻る

 

畑は生い茂り、そこに並ぶように10の穴が開いた直方体が建っている

直方体の中は10部屋に区切られており、それぞれベッドと小さな机だけがあった

 

:×住居 〇独房

:真の最低限を見せてやろう(クリーム)

:なんだ良い家じゃないか(スパァ)

 

「独房ならもっと広いだろう。それにこんなに壁が脆くない」

「こいつの最低限を甘く見てたな。取り敢えず、中の壁壊して、1つ以外窓に直して来い。俺は住人を選んでおく」

:窓(吹き抜け)

 

「さて、これから帳簿を使って、ハンターを雇おうと思う」

移住希望者一覧

 

Allyn ノービス 勧誘 (金貨)1 給金 (金貨)0

Clark ノービス 勧誘 (金貨)1 給金 (金貨)0

Clifford ハンター 勧誘 (金貨)5 給金 (金貨)2

Crosbie ノービス 勧誘 (金貨)1 給金 (金貨)0

Elisabeth ファーマー 勧誘 (金貨)2 給金 (金貨)1

Farnaby ノービス 勧誘 (金貨)1 給金 (金貨)0

Harriet ノービス 勧誘 (金貨)1 給金 (金貨)0

Hazell ケミスト 勧誘 (金貨)5 給金 (金貨)4

Laurence ノービス 勧誘 (金貨)1 給金 (金貨)0

Philip ノービス 勧誘 (金貨)1 給金 (金貨)0

 

:カーペンターいねえ

:3人プレイヤー居ればカペは町作るときで良い

:割とディストピアなのに無職が成り立つ謎社会

:ノービスってガキだっけ?

 

「ノービス以外は月毎に給金がかかるようになるからな。税が入るとはいえ、輸出か産出できるようになるまでは、職持ちはハンター1人だな」

 

:ネバーランドかな

:ノービス=ロリショタは二次だぞ。普通に大人グラ

:カッス、どこまで行ったんだ?序盤はマメに戻って装備更新した方がいいだろ

:ネバーランドとかじんたん似合いそう

:アヘェ

 

「そろそろ、甘粕を呼び戻すか」

 

448>ama0u そろそろ帰ってこい。読んだら書き込め

 

:何十分後に気付くかな

:なんかチラチラ画面に映り込む畑がキモいんだけど。黄金の野かな?

 

「彼奴が気付くまで住人の食糧を作っておくか。クリーム、焚火で料理してくる」

「窯と施設部屋、どちらを先に作ればいい」

「いや、夜までは北西の山岳から流れている川の辺りで粘土を集めてくれ。畑を広げれば3日目には畑の収穫だけで予定資金に届きそうだ。俺は食糧作り終わったら、開拓先の選定に行く」

「なら私は柵を広げてから山岳に向かおう。畑は10人だと30マスまでだったな」

 

焚火を作成して、芋を焼きはじめる

 

ama0u>448 仕留めたら戻る

448>ama0u 視点切り替えたいのだが、今大丈夫か

ama0u>448 構わんぞ

「しばらく料理を続けるから、甘粕の視点に切り替えるぞ」

 

アバターの3倍ほどの大きさのいかつい熊の顔がアップで映る

:うおっ、ビビった!

:構わんぞ<構ってくれ

 

「おお、勇者たちよっ。今、ちょうど盛り上がってきたところでな!そろそろだぞ」

:あっ(察し)

:なんで、開始数時間で砂熊挑んでんの

:音量注意

 

砂熊が屈むと足元に掘削エフェクトが散って、砂熊が消える

「さて、この辺りだな」

移動した甘粕の目の前に砂熊が現れて飛び掛かったところを素手で殴りつける

 

:なんで素手なんだよ

「何、俺も四四八を見習ってみようと思ってな。案ずるな、アイテムはポッドで打ち上げた」

:ステゴロ聖人四四八

:やっぱり対人要素ないと自重さんが仕事するな

:見習うのはいいが、どうして四四八の数少ない馬鹿成分真似るんだよ!

:違う、そこじゃない

:自重とは。ポッドって炎上判定あるブロック乗るとロストしなかったか

:座標、2人に送っておけよ。探す目安になるから

 

砂熊と甘粕の殴り合いがしばらく続き、やがて砂熊が倒され、爪と毛皮のアイコンが周囲に飛び散る

「さて、呼ばれていることだし、帰るとするか。方角は......あちらか」

:レアは無しか

:これ、防具か靴、何段か飛ばせるんじゃない?宇宙船(NPC町)の設備にあったよな

 

甘粕が地図を片手に走り出す

 

448>ama0u 生産終わったぞ

ama0u>448 では、そちらに視点を返す [座標]

448>ama0u 頼んだ

「どうやら、向こうが終わったようなのでな。しばしの別れだ。また会おう」

:今日はカッスの帰還までかな

 

視点が切り替わり、畑と長屋を背にした四四八の顔が映る

「さて、開拓地の選定なんだがポッドを探しながら行うことになった」

:わかりやすい場所だといいな

「北西はクリームヒルトが見つけるかもしれんので、取り敢えず南に向かう。アイテムは道具以外預けてきたので、夜になるまでは探索する」

 

「南は草原が続くな。悪くないが水源、鉱山、森に近く丘になっている場所が理想だが」

:森と丘は作れるから、水源と鉱山か

:ポッド落ちたから、死角チェック必要なの面倒だな

 

Kriem>448 ポッドが降ってきたので一度戻る [座標]

 

「ポッドはクリームヒルトの近くに落ちたようだ。川に落ちなくて良かった」

:川「ポッドは周囲30マスと言ったな。あれは嘘だ」ドンブラコ

:ポッドはせめて着弾までの時差を無くしてほしい

 

「水の音がしたので、そちらに向かう。川なら上に辿っていこう」

:公害無いし、鉱山から流れてるといいな

 

川を発見し、採取しながらさかのぼる

「森に入るようだな。鉱山でなくとも洞窟があれば、この辺りでも良いかもしれない」

:つダンジョン

「ダンジョンか。入口に湧きやすいから、まだ辛いな。最終的には真上に建てるかもしれないが」

 

 

Kriem>448 戻ったぞ。まだ残っているが、後は次に戻るときに運ぶ

448>Kriem 頼んだ

Kriem>448 柵から畑が溢れて、柵の周りに獣肉が転がっていたから拾っておいた。いくつか焼いて食べてしまったがかまわんな?

448>Kriem 別に良いが、規模はそのままにしていてくれ。アクタ草は植えてないな?

Kriem>448 増えた農地には無かったな。では、私は採取に戻る

 

:じんたんのファーマースキルなんなん

:他3人はどっちかというと万能型なのに、じんたんだけ極振りなんだが

 

「さて、湖を見つけたがそろそろ時間だ。次回は移築先の土台作りになるだろう。外壁ぐらいは完成させたいな。建材は配信外で集めておく。また会おう、勇士たち」

「さらばだ、勇者たち。万歳!」

「次は式場で会おう、参列者たち」

:乙ー

:おつおつ

:イ㌔




次回9/5


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【SGM】集腋成裘桃砂郷 5枚目【サンドボックス?】

本日二話目です
こちらを書いた後、一話目を書いたので設定を修正し忘れている可能性があります

集腋成裘は塵も積もれば山となる、の中国語版らしいです


 

Sand Gains Make(サンド・ゲインス・メイク)とは

 

サンドボックス環境の領地経営シミュレーションゲーム

ゲインス村編をクリアすることで、サンドボックス機能が解放される

ゲインス村の固定NPCとは引き続き交流可能

 

機能付きオブジェクト以外は道具を使って採取できるようになる

機能付きオブジェクトを設置することで、施設が作成できる

アクリタは合法

 

2:リスナー(道士)2XX1/8/3 19:43:52

誰か来てるー?ついに待機画面で解説されだしたか

 

3:リスナー(道士)2XX1/8/3 19:45:41

ノノじんたん、ゲーム仕様とか説明しないもんな。なお、ゲーム実況するとも言ってない模様

 

13:リスナー(道士)2XX1/8/3 19:54:42

>>10 わかる。だったら、最初から言えって思うわ

 

16:リスナー(道士)2XX1/8/3 19:58:35

め、め・・・。メロンぱんくっきー

 

17:リスナー(道士)2XX1/8/3 19:59:47

>>16 ・・・。キーマカレー

 

じんたんが発言した時点で一番回答文字数多かった奴が優勝な

20:リスナー(道士)2XX1/8/3 20:02:13

>>19 て、て、ティーボーンステーキ >>17ブレスは含む?

 

「ん、今日も俺の事が好きで堪らない者たちが来ているのか。いいぞ、俺もお前たちが愛しくて仕方がない。相思相愛というやつか?愛い愛い」

 

:テンプレがないのがテンプレ定期

:俺、43字ー。勝ったな

:51。流石におれだろ

 

「なんだ、喧嘩か?仲良くしろよ。仙丹でもやろうか?」

 

:仙丹(隠語)

:仙丹(本心)

:じんたん、プレイを実況してください

:いいえ、わたしはえんりょしておきます

:×ゲーム実況 〇無声動画付き雑談枠

 

前回の成果 藍の月二十八日

アクタ草畑 40→100マス

上級錬金士 26→28人 (仕事中24人)

民家 120→300戸

密集度 132→143%

快適度 100%

 

活動効率 30%

 

所持金 晶貨103 金貨8700

 

配信画面では、ゲーム画面がプレイキャラのやや後ろからクォータービューで映されている。

 

:だいぶ大きくなってきたな

:裏方ないすー。カメラ役もお疲れさまです \1000

:103晶あったら、上級錬金2人分の設備増やせるね

:相変わらず、密集度と快適度の数値が不穏すぎる

:扉と階段代入れたら、微妙に届かないんじゃない?

 

商品目録

農地の土 作物の生育に適した土。土系ブロックに設置 300G 詳細 購入

民家の扉 壁で囲み、ベッドを設置することで民家を作れる 5万G 詳細 購入

工場の扉 様々な機能の解放に必要 100万G 詳細 購入

全面配線付きブロック 一部工場の稼働に必要 5万G 詳細 購入

  ・

  ・

  ・

上級蒸留器 薬品や酒の生成に使う設備 30万G 詳細 購入

上級錬金釜 様々な合成に必要 50万G 詳細 購入

  ・

  ・

  ・

:家具職人雇うか、家具作成技能取った方が効率よくない?

 

画面では、いくつかアイテムが購入され、崩壊したビルを無理やり補強したかのような統一性の無い建物が増築されていく。

 

:盧生たち、このマップ使ってゲームするんだろ、わけわからん構造になってるけど大丈夫か

:じんたんがマップ作成兼ギミック担当で、他3人で勝負するらしいな

:じんたん勝負事苦手だからね。何故か金運と生存力はやたら高いけど

:トラベラーMODE使うらしいけど、MODは使うのかな

 

重力ブロックが設置されました。

範囲内のオブジェクト、キャラクターは重力ブロック方向に落下します。

 

:南天ちゃんとノブが用意するらしいから当日まで秘匿するんじゃない

:なら、ギミック担当って何すんのさ

:金づる?

:重力ブロックナンデ!?

:アクリタ散布とかじゃないの

:トラベラーモードでキメると被ダメ半減、HP表示消失、視界不良、エイムブレ増幅だっけ

:ブロック効果分かって置いてるの、これ?

 

「南天か、病が治って良かったなあ。自分より先に他の人類を救ってくれと言われてな、他のものは好きに持っていかせた。苦しかっただろうに、皆が好きで堪らなかったのか?俺と同じだな。皆の夢が叶うように俺も頑張るとしよう」

 

:キメるいうな、幸福状態になる有難い錬金薬だぞ

:テキストにもアムリタのパチモンって書いてあるんですが

:じんたん、先々週の143道士には会えたの?

 

どこを目指すでもなく建物内をうろうろしているプレイキャラが映り続ける

 

:逆さの錬金釜からポーション落ちてない?なんで??

:恋人が浮気してた挙げ句に浮気相手に金品パクられてた悪役令嬢(庶民)か

:重力範囲ギリギリだとそうなる。ちなみに落ちて割れたポーションはちゃんとその場で発動するぞ

:じんたん、アクリタ漏れてる、漏れてるよ!

:これ、狙わないと出来ないよね

 

「ああ、あんなに怒って可哀想な道士だった。皆閉じて幸せなっていれば良いのになあ。復讐など不幸になるだけだろう。仙丹をやろうとすれば、皆で幸せになりたいと言ってなあ。やはり、幸せになれれば争いは起こらんのだなあ。善哉、善哉」

 

:あっ

:ソウダネー

:争わずに復讐って出来るんだね()

:これ、どこまで妄想なの

:○暴さん、コイツです

 

「道士は、かつての男より全てにおいて優れた男と恋仲になり、起業し、瞬く間に有名になって、高級ホテルで暮らせるほどに上り詰めたそうだ。裏切り者は悪行が露見して、死ぬまで檻の中で後悔して過ごしたようだ。よかったなあ」

 

:四四八ー、目を離さないでー。ちゃんと面倒みて、役目でしょ

:ん?

:わー、大逆転だー(白目)

:幸せそうで何よりです(゚∀。)y─┛~~

:これ、またアーカイブ抹消されないだろうな

 

「だが、裏切った方も女と寄りを戻し、どちらとも恋仲になった。惚れているから文句も言わず、金だけ出してくれる。二人の金で若い女とずっと遊んで暮らしている」

 

:はい

:これほどリスナー同士が会話するチャンネルがあっただろうか

:これが矛盾発祥の地の実力か

:リスナーはじんたんでじんたんもじんたんだから、実質じんたんとの雑談だぞ

:誰も助かってないぞ

 

しばらくゲームが進行しなかったので、ここで配信を切ります

 

:乙

:¥50000

:¥50000

:¥50000

:この謎の高額無言連打なんなの

:察しろ




この後、四四八にしばかれた(゚∀。)y─┛~~


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【超令嬢】甘粕お姉さまの優雅な試練【生徒会】

公式(国家)でゲーム=阿片認定されましたね。容量用法を守って楽しくおキメください(゚∀。)y─┛~~

今回の元ネタは超□貴ですが、何か東とか蜂とか混じりました


1:勇者リスナー 2021/9/5 19:52:02

甘粕お姉さまとか草生えねえ

クリームかせめてヨンパチと変われ

 

4:勇者リスナー 2021/9/5 19:53:14

タイトルに悪意があり過ぎる

 

8:勇者リスナー 2021/9/5 19:57:52

似合わなすぎて超令嬢が酒か何かに見えてきた

優雅は勇猛とかの誤変換だな(確信)

 

12:勇者リスナー 2021/9/5 19:59:14

出禁増えて、大会出場減ったから久々のガチプレイ期待

 

「よくぞ、ここまでたどり着いたな勇者たちよ。魔王、甘粕正彦である!今回は要望の多かったお嬢様キャンパスライフ横シューティングゲーム、超令嬢の最高難度、エンプレスに挑戦する。

初見で、ということだったので神野に難易度解放させておいたぞ」

:最高難度(やれるもんならやってみろ)

:ここの人、プレイスキル高いよね

:じんたんですら、苦手意識なければ廃ゲーマー級のpsあるからな

:対人要素なければじんたんにすら勝てねえ。他の連中は悔しくないからセーフ

 

「古いゲームだから、画像が粗いかも知れんが、何、お前たちなら大丈夫だ。始めていくぞ!」

 

超令嬢

▷入学 play

オープンキャンパス practice

卒業アルバム score

学校案内 option

 

:こういうオサレ翻訳苦手。そのまま書け

:だがそれが良い

:カッスー、タイム計ってRTAしよ

:同意

 

\10000 受験料

 

「ごきげんよう。貴女、新入生ね。校舎までご案内しますわ」

 

初等部 easy

中等部 normal

高等部 hard

▷生徒会 empress

:俺、小卒

:この子が登場すると思ってた時期が私にもありました

:高校中退

:数少ない正統派

:生徒会中退

:こうそつー

 

「あら、失礼しましたわ。生徒会加入希望者でしたの?お名前、窺ってもよろしいかしら」

 


「私の名前は......」

オオゲツ

最近、大きくなってきた新企業、オオゲツ食品の社長令嬢。

歴史が浅く、作法に余り明るくないが、所有する牧場でよく乗馬をしているため、体力がある。

 

作法(低速移動 )■■■■□□□□□□

感性(スキル性能)■■□□□□□□□□

器量(通常性能 )■■■■■■□□□□

教養(通常威力 )■■■■■■□□□□

馬術(耐久力  )■■■■■■■■□□

タマツシマ

技芸の才人を多く輩出している歴史ある名家の次女。

茶道・華道・俳句を嗜む。

 

作法(低速移動 )■■■■■■■□□□

感性(スキル性能)■■■■■■■■□□

器量(通常性能 )■■■■■□□□□□

教養(通常威力 )■■■■□□□□□□

馬術(耐久力  )■■■■□□□□□□

ククリ

特待生として入学した庶民。

勉学に非常に秀でるが、お嬢様としての能力は低い。

 

作法(低速移動 )■■□□□□□□□□

感性(スキル性能)■■■■■■□□□□

器量(通常性能 )■■■■■□□□□□

教養(通常威力 )■■■■■■■■■■

馬術(耐久力  )■■■□□□□□□□


:ククリ、ノロいし、スキル貯まらんから嫌い

:通常性能(弾速極振り)

:エンプレス終盤以外、馬肉ちゃん安定 HPフルなら実質ボム

:馬肉ちゃんのこと、オオゲツって呼ぶの止めろよ

:お嬢様たち、全員日本神話の女神の名前なんだっけ

 

「ククリさんとおっしゃいますのね。ご武運をお祈りしておきますわ」

「良い学園生活を」

:ククリ苦手

:お嬢様より体力無い庶民

:がり勉もやしだから

:お嬢様力だから仕方がない

\5000 奨学金

 

麗城学園。

そこは至高のお嬢様に支配された、お嬢様の為の楽園。

 

ククリが過剰な特待生特典に誘われ、楽園に足を踏み入れてから2年が経った。

今でこそそれなりに馴染んできたものの、お嬢様の楽園は庶民にとっては過ごしづらい場所だった。

ククリは決意した。

自身が卒業する前に少しでも未来の後輩たちが過ごしやすい環境に変える

 

ククリは生徒会選挙に自薦し、お嬢様たちの戦場に自ら挑むことにした

:ネタバレ「ククリが入らなくても解決してた」

:女神様、マジ女神

 

オープニングが終わり、画面がドットで描かれたホテルの廊下のような背景に変わり、画面やや左に制服を着たショートカットの少女が出現する

 

「少し前に出て様子を見るか」

 

:このゲーム、初見殺し多いからイージー以外攻略見てからやったわ

:十何年か振りに聞いたけど、BGMの圧が強い。なんでラップなんだよ

:ごきげんYO!

:ごめんあそばSEY!

:じんたんなら、声量がBGMに負けてたな。クリームだと五分?

 

背景の扉が次々に開き、黒髪ロングの少女たちが出現し、一瞬でピンク色の弾が画面の三分の一が埋める中、甘粕の自機は悠々と隙間を縫って行く

 

:もう辛い

:これ、異能力とかじゃなくてトークバトルなんだぜ

:トークバトル(水ばしゃー)

:横シューで縦シューの動きしないで

:移動が弾幕先読みしてて恐い

 

「このままの速度で溜め続ければ3ボス辺りで信条を放てるな」

 

:ボスでも溜めるつもりだぞ、このお姉さま

:そろそろババアでてくる?

 

元おひめさまランキング8位

 導きの寮母

  アメノお母さま

 

背景が占い小屋の中のような薄暗く怪しい装飾品が並んだものへ変化すると、ピンク髪のクラシカルな服の女性が現れる

 

:取り敢えず、ノーミス3割チャージで1ボスか

:こいつのギミック嫌い

 

ごきげんよう、ククリちゃん

ふふっ。奨学生が生徒会なんて、身の程知らずな真似はおやめになったら?

そう。なら、ちょっと指導してあげるわ!

 

背景にある水晶玉や動物の骨、カードから様々な弾やビームが跳ぶ

 

:カードから出てくるの、捲れないと種別わからないしハードでも被弾する

 

「ほう、態々弾の種別を教えているのか!そうだろうなあ、立ち塞がってやるのなら、堂々と正面から叩きのめさねばなあ!」

 

:アメノ姉、音ゲー廃人に雑魚呼ばわりされてんだっけ

:ダンスダンスお嬢さま

 

なんでよ、なんで今さらあんたみたいな子がきたのよ!

私の時には誰も居なかったのに!!

 

『運命なんて産まれたときから決まってる』

 

タロットカードに描かれているような大きな車輪が背景中央に出現するとアメノが車輪の中心に移動し、ゆっくりと回転する車輪を背に攻撃を再開した

 

「成程。車輪の中では移動が遅くなるのか。だが、弾幕が変わらんのなら、大した事はないな」

 

:この徐行運転苦手

:地味に中央陣取ってくるのも厄介なんだよな

 

あーあ。仕方ないわね

もう好きにすればいいわ

今期生徒会長なら、会えれば味方になってくれるかもね

 

アメノを倒すと、背景が庭園に変わる

背景の花や蕾から弾が飛び交う中、赤薔薇のコサージュをつけた令嬢と白薔薇の令嬢が現れる

 

:ノーマルのラスボスが道中に出んなし

:スキルを通常弾に融合させるのやめろ

:ボスにドレインは許されない

 

危なげなく撃破し、背景が保健室に変わる

 

おうじさまランキング12位

楽園の王子

  シナツお姉さま

 

背景の白いカーテンから、高速で自機目掛けて白い令嬢がつっこんでくる

 

:初見殺し(体当たり)

:初見殺し(女装)

 

彼奴なんかに生徒会長の座が相応しい訳がないわ

仲良しごっこしたきゃ、庶民にでもくだればよろしいのよ

 

突進と取り巻きの弾を避けながら、攻撃を当てていく

 

:初見殺し(殺せるとは言ってない)

:近接型やりづらくて苦手

 

なんだよ、僕に近づくなよ

『僕に触れるな!放っておけよ』

背景がレース越しに透ける草原に変わり、シナツが馬に騎乗する

 

:突然の乗馬

:低速キャラの鬼門

:男嬢様

 

なんでアマテラスは彼奴なんかを認めたんだよ

ああ、もう勝手にしなよ。どうせアマテラスに負けるだろうけど

 

:おつー

 

甘粕は次々と令嬢たちを倒していく

 

あの方の目を汚す前に、私が躾して差し上げましょう

『玉座に相応しいのは太陽だけですわ!』

 

:オキツお姉さまは変なギミックなくてやり易いよな

 

『後悔の無いよう死力を尽くせ』

 

:イシコリお姉さま、公平なのにスキルがえげつい

:一定時間、通常弾に即死付与って何

 

やれやれ、聞き分けのないかただ。

『姉上のお力を借りるとしましょう』

 

:シスコンシスター

:ヒルメお姉さまより、イシコリの方がよっぽど聖人な件

:ヒルメのコピー入れたら、アマテラスはボス数最多

 

「後、2面だな。これまでも強敵であった故、実に楽しみだ!」

 

:いよいよラスト(表)か

:ネタバレやめて

:なんでこの人とヨンパチ、大正臭するの

 

最上の生徒会

 

おうじさまランキング1位

  至高の太陽

 アマテラスお姉さま

 

おうじさまランキング13位

  女神の信奉者

 アヤカシお姉さま

 

 圏外

  日常の守護者

 ヤノハお姉さま

 

おひめさまランキング1位

  博愛の女神

 オサナガお姉さま

お伽噺のティータイムのように白いカフェテーブルの後ろに4人の令嬢がいる

 

貴女もこの学園を救いたいと思ってくれましたのね。

もう大丈夫、私と一緒により良い学園に変えていきましょう

 

:キチP「女神以外は取り巻きだから、信条(スキル)を通常攻撃にしよう」

:極太ビームの太陽と強制スローの守護者を混ぜるな

:ストーカーの粘着追尾ウゼー

:これ、テストプレイヤー突破4名とか嘘だろ

:なお、効果は超速即死弾である

『誰もが幸せに過ごして欲しいの』

:これを聞いたプレイヤー「なら、クリアさせてくれ」

:誰もオワタ式なんて望んでないです

 

スキルが発動すると画面端に到達した弾が反対側から出現するループ状態に変わる

 

:ここまでに太陽倒しとかないと画面制圧してくるんだよな

:これ突破できない

:日常いると敵弾もスローするようになるぞ

 

スキルを発動して、火力を上げ、一気にオサナガを削りきる

 

「なかなか楽しめたな。次にも期待しよう」

 

:やっぱうめえですわ

 

:それでは次のラスボスです

 

おひめさまランキング圏外

学園の支配者

  ????お姉さま

:ナミちゃんちっすー

:ヒェッ

:ファン投票2位だっけ

 

おうじさまランキングも、おひめさまランキングも、オサナガの仲良しごっこも全部全部下らない。お糞くらえですわ。

誰を怒らせたか、思い知らせてあげる

 

:真の糞は弟ばっかに期待を掛けて、ネグレクトした両親なんだよな

:すっかりグレてしまって

:零話のナミちゃんに泣いて、特典ナミちゃんに泣いた

 

『鬱陶しいわね。学園ごと潰してあげる』

:スキル即撃ちのラスボスの鑑

:女神の優しさが染みる(致命傷)

:体力制に即死は邪道

:死に覚えゲー(コンティニューは残機のみ)

:なんで初見でよけれんの

 

「事前に予兆があっただろう」

:一応、弾に気を取られず、イザナミ見てれば分かるぞ

:アヤカシの移動ルートが実はヒントになってる

 

経験者のような迷いの無い動きで避け続け、ついに????(イザナミ)を倒す

 

:これ、RTA更新?神野計測してたかな

:やっぱ真面目にやればカッス強いじゃん

:なんでよしや(変換できない)を前にするとプレミするのか

 

「神野が計っていたようだ。13分42分16秒との事だ」

 

:ワールドレコードおめ

:動画時間も日本記録更新できる件

 

¥10000 更新祝い

¥5000 おめー

¥800 今日、誕生日です

 

「お前たちも励めよ。誕生日か、目出度いな。時間が余ったが、希望はあるか?」

 

:自機イザナミで生徒会戦

:ギャラリーで「お嬢様ー!バケーション」流して雑談

:全自機でエンプレス制覇

 

余った配信時間で他2機でもエンプレスを制覇した

 

「さて、今日はここまでだ。また会おう!」




甘粕はノリ過ぎなければPSトップ(゚∀。)y─┛~~
ただし、強敵と書く友には何時でもノリノリである

次回、10/3 0:00予定


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【盧生結集】猿どもは最弱以下なのよ【HlH】

本日1話目

タイトルは作中キャラクターに依る作中人類に向けたであり、読者様方及び人類様方への誹謗中傷の意図はありません(゚∀。)y─┛~~

今回の元ネタはDb▷です
字数が膨らみましたが、特殊タグか万仙陣なので適当に良い夢見てください


「こんばんは、勇士たち。英雄、柊四四八だ」

「よく来たな勇者たち。魔王、甘粕である!」

「四四八の愛人、クリームヒルト・H・レーゲンシュバインだ」

「おい、クリームヒルト」

「そして、その辺に転がってる、仙王の黄錦龍よ。ほら、さっさと起きなさいよ!今日の為に私がどんだけ動いたと思ってるのよ」

 

『666ヤード以下の古い橋は冥府に繋がっている』

『墓に眠る愛する者に一輪の花を捧げよ』

『花の女神は冥府に落ち、罪に囚われし亡霊を裁く』

『花と共に境界を渡れ、勤めを果たした時、愛する者は現れる』

 

Hunt like Hell 

 

:神話界のフリー素材、ギリシャ神話

:お、南天ちゃん参戦?

:HLH、楽しみだけどじんたん出来んの?

 

「男どもじゃあるまいし、私が参加する訳ないでしょ」

 

\2000 南天ちゃん、ヤッター

 

「私に貢ぐなら黄錦龍のアーカイブに入れて来なさいよ、使えないわね」

 

:これでセージ族の中で一番マシという事実

:聖人(南天用)に浄化されて、これなんだよなあ

:戦神館の機能に慣れると、他の動画サイトが不便になる

:そろそろ、セージたち治してあげなよ

:どうせ、じんたんを財布にしてるから良くない?

 

「道具どもの癖に煩いわよ、黙ってなさい。あいつらが頭下げて、『治療してください、お願いします』って言ったら治してあげるわ」

 

:実質拒否である

:未来永劫訪れないな、間違いない

:治してあげるわ(旦那が)

 

「さっさと今回のゲームを説明するわ。既にタイトル画面が出てるけど、このHunt like Hellは非対称対人ゲームよ。地獄を彷徨う殺人鬼、妄執(ディリュージョン)1名と献花(ペルセポネ)3名に分かれて戦うわ。妄執は全員を亡者にするか、時間切れで勝利、献花《ペルセポネ》は妄執を浄化するか、太陽の船で脱出すれば勝利よ」

 

:野良だと脱出(一人用)でギスるんだよな

:フレでも友情崩壊するぞ

:こんなギスりゲー、じんたん苦手じゃないの

 

「今回の妄執(ディリュージョン)は黄錦龍よ。使うのは救済(サルヴェイション)。こいつの対人戦の実力に慄きなさい!あんた達は散々、嘗めてた黄錦龍の足下にも及ばない猿だってこと教えてあげるわ」

 

:これがゲスデレか......

:ほんとは黄錦龍と仲が良いのでは?って思いそうだけど、照れ隠しとか見栄じゃなくてガチで言ってんだよな

 

「ほら。さっさと進めなさいよ、柊四四八」

「わかった。言われた通り、今回黄錦龍はお前に任せるからな」

「道具の使い方ってものを見せてあげるわ」

 

Hunt like Hell

†部屋を作る

 部屋に入る(パス入力)

 ランダムマッチング  

 

四四八が部屋を作り、全員が入室する

 

「ここから俺たちはお互いの声が聞こえない状態にする。公平性の為にコメントも南天のみが見ることになっている」

 

:南天が黄錦龍にリークしたりしないの?セージ族だし

 

「私をあいつらと一括りにしないでくれる?後、あいつにリークして何になるのよ。あいつの頭が作戦を理解すると思ってるなら、あんたがやってみればいいんじゃない?」

 

:あっ、はい

:理解「する」なあたりが、じんたんだな。アヘェ

:結局南天ちゃんもじんたんを幼稚園児以下だと思ってんじゃん

 

「はあ?あんたらは使い道で言ったらそれ以下だって言ってんのよ」

 

息するよりも自然に罵倒しながら、南天は黄錦龍の画面を操作していく

 

キャラクター選択

妄執(ディリュージョン)

 献花(ペルセポネ)

 

:これ、部屋でもランダムマッチングみたいに最初にどっちか決めて入れるようにしてほしい

 

「先に黄錦龍のキャラを選択しておくわ」

 

黄錦龍のアイコンがキャラ選択済になる

 

:救済って見た目詐欺だもんな。じんたんも騙されるわ

:天竺に居そう。西洋顔だけど

:ニルくんの画像を怖がりなミーハーに見せて、検索させるの愉悦すぎる

:ニルの美少女フィギュアはよ

:謎パワー(粉砕)で重傷者を即死させる『涅槃』とるかな?命中後の硬直(死体損壊)長いけど

:重傷バリアもちのアンスリウム選ぶかな?

 

「俺たちも選ぶか。俺は2人が選びそうにない回復役のホワイトリリーにするか」

:3人のアバター久々に見た気がする。じんたんは今回が初か

:今回分って戦績に含むの?今、クリームがリードしてるけど

「戦績を総合、総当たり戦、企画の3つに分けることになっている」

 

献花選択

 スイセン

 スズラン

 アネモネ

 アマリリス

†ホワイトリリー

 アンスリウム

 デンファレ

 

「俺はスイセンだな」

「私はアマリリスにするか」

 

:カラーはホワイトリリー以外伏せるのか

:なんで白百合だけ色決まってんの

:ホワイトリリーも代わりに奇跡選ぶから伏字だろ

:二人が脳筋過ぎる。いや、アマリリスは妨害型もできるけど

:洋ゲーだから

 

「5分後に開始する。それまでに選んでおけよ」

 

:設定的に納得できなくもないけど、サルヴェイションってじんたん扱えるの?

 

NOW LORDING...

サルヴェイション[救済]

ニルは心優しい町医者だった。

ある日、病に倒れた貧しい男を拾い、助手として働くという約束で居候させた。

 

数年後、ニルは往診が中止になり、予定より早く家に帰るとこそこそと金庫を開けていた拾った男に腹を刺されて意識を失った。

2日後、ニルは本当の意味で目が覚めたのを感じた。体を治すだけでは人を救うことはできないのだと。

自分を傷つけたことで罪人となってしまった男が、気の毒だった。

遥か東の地では、あらゆる迷いを断ち切ることで、苦しみから解放されるという。

男を地獄から救ってやらねば。

その日、1人の医者が消え、身体の分かれ目という分かれ目が切断され、病的なまでに真っ直ぐに成形された一人分の死体が発見された。きっと彼は迷いなく解放されたことだろう。

苦悶の表情を浮かべながら

 

:ブッダはニルを殴っていい

:コンコルド橋じゃん。落とすなよ、お前らの国の台所様の橋だぞ

 

「その件だがな。我が国のゲーム雑誌で、本当は各国のオカルトスポットにしたかったらしいぞ。今の勢いで売れれば、変更されるのではないか」

 

:こういう話聞くと英語圏かせめて西洋圏に生まれたかったと思う。奇天烈言語のうちにも情報と神作を(´;ω;`)

:言葉遊びも翻訳してくれるなら、俺セージに貢ぐのに(チラチラ

 

「なんだセージも随分慕われるようになったな。あいつは目的のために如何なる楽な道があろうと一切の妥協をしない漢よ。俺はそんなセージに喝采したい!」

 

\800 ホ

\1000 モ

\100 ォ

 

:してます、カッス

:訳「あいつがそんなことする訳ないだろ。自己中で諦めないセージ大好き!」

:してんじゃん

:翻訳助かる。じんたん語も訳して

:ホモかな?ホモかも?ホモか?盧生だったわ

:つ じんたん語訳「アヘェ」

:私、腐だけど知れば知るほど婦になってく

:摩に乙女ゲー作られそうになったってマ?

 

「ホモホモ煩いわよ、猿ども。さて、ここからは既に気付いている少しは考える頭を持った猿も居るみたいだけど、今、柊四四八が映っている真下に他3人のワイプが並んでいるわね?そこをクリックすると視点が切り替わるわ」

 

:マジじゃん

:すげええええ

 

「信明くんに設計させて、神野に実装させたわ」

 

\1000 後で4000、じんたんに入れときます

\8000 サイト開発費

\3000 新機能感謝

 

:神野って、セージ(真)とカッスにしか従わないんじゃ

:高額投げ銭の道士率を知りたい。他サイトみたいにコメントにユーザー名出るようにしてよ

 

「視点視聴人数の表示機能と信明くんの治験レポートで快く引き受けてくれたけど」

「おい、南天。最近、聖十郎の機嫌がいつもより悪いと思えばお前かよ」

「直接的には神野でしょ。それより、そろそろ始めるんじゃない?」

 

\5000 四四八に良く効く胃薬買って

 

「コメントはセージが猿の名前を気にするようになったら、ユーザー名表記が実装されるわ」

 

:諦めます

 

ロードが終わり、白い石橋で3人の男女が花を持って川を眺めていると橋が崩れ、夜の砂漠に落下した

 

GAME START!

 

:コンコルド橋だったし、マップは、エジプト冥府フランス地区か

:ここ聖堂少なかった気がする。じんたん有利か

 

『救済』浄化条件

・男の日記入手 0/1       [ヒント]

・テンジクの経典入手 0/1    [ヒント]

・3つの聖堂の鐘を鳴らす 0/3  [ヒント]

 

448[献花<ホワイトリリー>]

【純潔】サーチを受けない治療(小)を行う

【清浄】体力が減っていないとき、不調を受けない

 

夜の砂漠にはフランスの建築物が疎らに存在していた

年代は古いものから近代まで様々だ

それらを利用しているのか、建築物には幽霊が出入りしている

 

「まず、民家のアイテム箱のどれかにある男の日記を探すか。鐘は位置通知があるからな。経典は条件からして甘粕が取るだろ」

 

:甘粕、ブレないもんな

:救済の浄化キャンセルの対策するの?

浄化キャンセル()を気にする余裕があると思えんから、なるべく早く浄化条件を満たしに行く方針で行きたい」

 

救済の選択可能スキル

『常』HPが増える

『楽』ダメージを受けている献花の位置をサーチする

『我』浄化条件をランダムに一段階戻す

『浄』太陽の船を一定時間使用不可にする

 

『択』自身に攻撃した相手を拘束状態にする

『滅』短時間、気配を遮断する

『涅槃』重傷者を即死させる。命中時硬直(大)

 

:優秀にみえるだろ?勝率4%なんだぜ

:やっぱ、ワープか能動的な拘束欲しい

:浄化率2%の絶対改心しないマン。改めるべき邪心ないからな

:「使用率」最優の埋葬→27%、救済→13%

:周囲の負傷度で伸縮するクソ武器がいけない。間合い固定しろ

:南天ちゃんが入れ知恵したらしいけど、じんたんだし余裕じゃない?

 

「その気にさせただけだろう。黄錦龍は本人だけで完結させたほうが強いからな」

 

:強いって言葉が似合わねー

:なんかげんなりしてない?実体験?

 

四四八のキャラクターの視界に民家が映る

 

「悪い、そろそろ雑談は中断だ」

:おkー

:気にせず、ゲームに集中してください!

 

扉にアクションし、中に入る

民家のアイテム箱であるクローゼットに向かってギシギシと朽ちかけた床が響かせながら進む

 

:イモると床抜けて嵌まるし、この世界の建物脆くない?

 

クローゼットにアクションし、中を確認する

 

「ヨモツヘグリか......。枠が空いているうちは持っていよう」

 

:ザクロ、勝てるなら優秀なんだが、味方2人がキルされると絶望する

:クローゼットに果物いれんな

:よっしー、ソロ脱出する気ないんだし、気にせず使えば?

 

「次行くか。できればクリームのカラーが知りたいところだ。あいつも甘粕を橙読みで選ぶとは思うが」

 

:アマリリスは性能差あるからな

:攻撃アクションで速バレするアマリリス

:性能(武器種)

 

警戒しながら民家を周っていると、南西の方角にオレンジ色の花火が上がる

 

「あれは水仙のクリメイションブルームだな。案の定、橙水仙か」

:一瞬沈黙しなかった?

:対人戦だと派手な動き好きよな、カッス

:外れて欲しい予想ってあるよね

 

「この時間なら、向かっても『救済』は第一スキルのみか。火傷で射程が代わり続けるのが厄介だが、今のうちに治療しに行くか。クリームも来るだろう」

 

:カッスがホーミングしてきたら、巻き添えで狩られそうだしほっとけば?

 

コメントを見ていないのか、覚悟の上か、四四八のキャラクターが打ちあがった場所へ向かう

 

その先では、赤く点滅してしながら、大砲を背負い、拳銃を撃つ甘粕と、両端の輪に小さな赤い輪が12個通った金色の長杖を突き出す、ごてごてとした法衣を着た黄錦龍の『救済』の姿があった

 

長杖の赤い輪はモーションが終わると本体と同じ金色に戻った。

 

:出た、英国式如意十字錫杖。錫杖ってよりアンクだろ、これ

:じんたんが......、攻撃してる......!?いや、まさかな

:このデザイン、ネタだよね?

:当たり判定先端しかないんだから、振り回し攻撃に変えて欲しい。当たんない

 

「建物使って距離取るとかしろよ、馬鹿。いや、被ダメージ拘束(『択』)で動けなかったのか」

 

『救済』に銃弾が命中し、甘粕に『救済』の腰の装飾に鎖で繋がった木製の足枷が出現する

 

「いや、やっぱり馬鹿だな。被ダメージ拘束(『択』)を持っているのは分かっていたなら、攻撃するな。一度距離を取れ」

 

:よし、帰ろう

 

「黄錦龍に気づかれないように周ってクリームを探すか。黄錦龍の背面辺りに居るだろう」

 

予想した通りの位置で、両手に短剣を持つクリームを発見する

 

:短剣だと白リリスか?攻撃命中時、強制バックステップか

:白......、あっ()

:クリームなら性能絡む場合は真面目に選んだはず......よな?

 

「居たな。顔見せてから側面にまわる」

 

:カッス、救助?

:妄執の第2スキル有効化まで後5分

 

側面に回ると、クリームが黄錦龍のキャラに攻撃して、拘束される

『救済』(黄錦龍)がクリームを攻撃した

:カッス近いから、なげえ

:じんたん、いつもあんなド下手なのにマトモにプレイできてる!

 

「今のうちに回復するか」

甘粕の火傷を治療した後、体力を少し回復させる

:声聞こえないのに、カッスが動きだけでうるさい

 

「急いで、クリームの方に戻るぞ」

 

:こんな強スキル有ってなんで勝率低いの?救済

:エフェクトの鎖あるじゃん?あれ、相手が重症なほど短くなる。そして、通常攻撃は逆

:涅槃必中コンボできるじゃん

:ひんと「攻撃射程」「重傷値」「火力」

:つらい

:なんか画面にじんたん居ると米と雑談したくなる

 

甘粕 クリームヒルト  黄錦龍

 

切り替えた画面には、クリームヒルトのキャラが建物から飛び出して『救済』に一撃入れていた

 

「数十人増えたか?こちらに流れてきたということは四四八は上手くやったようだな。来たところ悪いが、撤退だ」

 

:メタ情報使っていいの?

:へー、自分視点の人数は確認できるんだ

 

「禁止されてなければ、使わん奴が物好きなだけだ。無論、そんなところも好ましいがな」

:はいはい。不倫はやめときましょーね

:恋人募集中なら俺とデートしてください!

 

スキルでバックステップして、そのまま建物に飛び込み、窓を割って音のしない方向に走り出す

 

「撒いたか?甘粕のチャージが終わるまで、船着き場を探しつつ民家を周るとしよう。日記も見つかっていないし、アイテムはある分には困らん」

 

:船着き場(ヘリポート)

 

「暫く見どころは無いと思うぞ。四四八などおすすめだ。他視点の情報をリークできるなら、黄錦龍を探らせるのだが」

:ネタバレコメント対策されてるもんな

:フィルター有能

 

甘粕  四四八  クリーム  黄錦龍

 

選択スキル

第一スキル 『択』自身に攻撃した相手を拘束状態にする

第二スキル 『涅槃』重傷者を即死させる。命中時硬直(大)

第三スキル 『我』浄化条件をランダムに一段階戻す

 

『救済』は蛇行しながら、幽霊相手に攻撃していた

 

:いつもの事だけど、何やってんの

:献花だけでなく、幽霊も救うなんて流石です

:欠片もじんたんの解説力に期待してない運営陣好き

:↑↑↑俺は青椒肉絲かな

:自分から冥府に呼ばれたのに逃げるなんて生者は嘘吐きばかりだよな

:↑じんたんは嘘つかないよ!

:↑↑ロセイウソツカナイ

:なんだか賑やかになったな。まあ、お前らも吸えよ y─┛

:道士たち、楽しそうだけどゲームの話してねえ

:今までのあらすじ(゚∀。)y─┛.。〇(成仏できず彷徨う幽霊をあの世に導く為に廃墟に降臨した涅槃。未練に縋り、引導を拒む地縛霊を送るべく、彼らの魂に風を手向ける)

:知りたいのは妄想じゃなかったけどありがとう

:いっそ、合ってる?人物が逆だが

 

「そう、妬くな。愛い愛い。俺は皆を愛しているぞ」

:きゃーっ、じんたーん!

¥1000 またオンライン交流会したいです

 

幽霊たちは逃れるように壁を抜けて、散っていく

:幽霊対象のスキル持ってなくてもこいつら逃げるんだな

:↑幽霊は常に攻撃モーションに反応する、プロは幽霊の動きで行動読んだりする

:↑SUGEE!で、初戦前にじんたんが虚空に放ってたのは?

:↑じんたんにしか見えない隠しキャラが居たんやで

:本当は?

:その後、真っ直ぐ接敵してたからTASの乱数調整みたいなもんだろ

 

「なあ、俺が封印されたら苦しいままなのに、何故封印したがるんだ。あいつらは馬鹿なのか?」

:盧生馬鹿説は真実だった?

:セージ以外全人類馬鹿だぞ

:どんな馬鹿でも救ってくれるじんたん、まじ聖人

:聖人(巨悪)

 

コメント同士の雑談が弾む中、延々と幽霊を突いていた長棒が急に伸びる

 

:誰か来たな

:重傷チェックに使えそうだな

 

長棒が伸びた意味を理解していない黄錦龍は、何となく近くの聖堂に向かって歩き始めた

:お、2戦目始まる?

 

甘粕  四四八  クリームヒルト  黄錦龍

切り替えると甘粕が堂々と移動しているところだった

:忍び歩きって知ってる?

 

「なんだ、随分増えたな!お前たちも黄錦龍が勇気を奮い立たせるのを見に来たか?」

:ゲーム的にはこっちがチャレンジャーです、カッス

:あれ、いつ妄執が『魔王』に入れ替わったんだ?()

 

「何、俺も勇気を奮い立たせれば良いだけだ!」

:鎮まりたまえー

:だから、馬鹿って言われるんだぞ

:じんたんと水と油にしか見えんのに、なんで組ませると寧ろ相乗効果起きるんだろうな

 

「馬鹿の何が問題だというのだ。真に避けるべきは無知や浅慮ではなく、堕落のみよ!」

:やめろ、その理論は陰キャに効く(サラサラー

:よっしー、再教育してー

 

「そろそろ、黄錦龍を呼びに行くか」

:献花は一応逃げ役なんですが

:ソロで1キルは無謀ってことになっているんですが

 

甘粕が近くの聖堂に向かうと聖堂の窓から『救済』が見えた

 

「手間が省けたな!」

 

:カッス、そこは別の聖堂に向かって浄化進めるところだぞ

:違う、そうじゃない

:「今日のカッス」

 

走って聖堂の扉の前に移動して、スキルを発動(発砲)する

:聖堂死す!

 

『救済』が脈拍もなく移動し、轟音は響くものの花火は上がらなかった

 

「避けられたな!」

:喜ぶな

 

その少し後にゴーン、ゴーンと鐘の音が響いた

:お。これ、どっちだ

 

『救済』浄化条件

・男の日記入手 1/1       [ヒント]

・テンジクの経典入手 0/1    [ヒント]

・3つの聖堂の鐘を鳴らす 1/3  [ヒント]

 

甘粕  四四八 クリーム  黄錦龍

:日記おめー

:やっと、出たな。アイテムは充実したけど

 

「音の位置からして、鐘はクリームか。回復にいけるか?」

 

四四八はクリームを探しに向かう

 

「居たな」

 

クリームを見つけ、視界に入ってアピールする

:そういや、誰もチャット使わんな

:死ぬぞ?

:ゲーム内チャットが死亡フラグになる魔境

 

クリームが四四八に気付いたのを確認すると、2人で物影に移動する

 

周囲を確認し、クリームを回復するのとほぼ同時に銃声が響く

四四八の攻撃が発動した

「割り込まれたか」

:え、何何

 

四四八の間合いに『救済』が急接近していた

腰から伸びていた鎖は一瞬消え、四四八の手首に現れた枷に繋がった

 

:はっ?拘束??

:被弾陸上スキーはプロが使ってたのみたことあるけど、回復に割り込めるもんなんだな

:浄化アンチの『救済』がターンアンデッドされに来るなよ

:クリーム、タゲ奪えない?

:『救済』の『択』って、どんな仕様だっけ?

:『択』は時間短いけど、拘束は複数人かけれる

 

クリームと狙撃していた甘粕が攻撃していたものの、そのまま四四八が狙われ続け、『涅槃』で倒された

 

:ぎゃー、回復されたあああ

:戦略として妥当だけど、絶対何も考えてない

:献花しか通れない道も使ってるのになんで追いつけるの

:HlH、鬼がキルで回復すんだよなぁ

 

 




コラボ配信にこんな機能欲しい(゚∀。)y─┛~~

妄執は霊魂なので、回復と攻撃は同一アクションです
献花の体力依存のスキルが多い『救済』相手だと回復の方が有効なことが多いという設定
重傷になるぐらい体力が減っていると通常攻撃が『涅槃』の射程距離より大分長いので、ほぼ献花に逃げられます



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【盧生結集】猿どもは最弱以下なのよ part2【HlH】

本日2話目です
ヒーラー潰しは基本。まあ、3人並んでたら柊四四八しか見えないだけですが(゚∀。)y─┛~~

柊四四八はモテ男(男女問わず)なので、いつも狙われがち


甘粕  四四八  クリームヒルト  黄錦龍

背面に『涅槃』でスタンしている『救済』が小さく映っている

 

「不味いな。四四八が落ちた。舟は6分後か。ヨモツヘグイを使うか?」

:『涅槃』想定で重傷のまま動けないし、しゃーなし

 

「このまま待たず、鐘を鳴らしに行くか。どの道持っているか分からんが『救済』のサーチ対象に入っているからな」

 

「ヨモツヘグイは使わずに、舟に近い方の聖堂に向かおう。舟を捨てるには体力が多い。甘粕と目的地が被っていないと良いが」

 

そのまま誰も見かけずに聖堂に到着して、鐘を鳴らす

ゴーン、ゴーン......

 

聖堂から出ると遠目にちらりと『救済』の装飾が見える

 

「来たな。民家の先程いた住宅街に下がろう」

 

無造作に民家が並ぶ大通りに着いた時、クリームヒルトの横を少し後ろで追ってきている長棒が突き抜け、壁に貫通する

「追いついてきたか。さて、時間を稼ぎつつ、体力を削るぞ。タイマンならピンクがやりやすいんだが」

 

:誘惑リリス、脳筋妄執向きだけど、人数減ると欲しくなる

:今、カッスー見えなかった?お前は鐘鳴らすか、船乗りに行け

 

ヒット&アウェイを繰り返すものの、何度かダメージを受けて体力が減っていく

 

「そろそろ回復を挟みたい。自分で使う気はしないが、間合いを合わせられるプレイヤーに使われると逃げにくいな」

:合わせてんのか?

:クリームの持ち『妄執』(埋葬)より、理不尽感ある分こっちの方が相手したくないな

:無意識だろうな。心閉じてるし

 

いくつかの民家の中を通り抜け、診療所に入る

「甘粕が来てしまった以上、奴の攻撃も届く範囲に移動したい。回復したら、逃げると見せて転回する」

 

『救済』の長棒が壁を突き抜けて現れ、回復アイテムを使おうとしたクリームに命中する

 

:俺、カッスに気付いてたとしても、『救済』の攻撃当てられん

:げ

:壁越しに当てられんのか。これで何も分かってないってマ?

 

回復失敗で硬直したものの、次の攻撃が来る前に壁の大穴から診療所を出る

「逃走用のアイテムを拾えていれば良かったが、逃げるよりはインファイトに持ち込んで相手に間合いの内側で甘粕を待った方がいいか」

 

建物に隠れながら、攻撃が伸びてきた方角に向かうが、再び『救済』の攻撃が当たり、重傷になる

:カッス、早く来てー

 

画面の縁がうっすらと赤くなり、鼓動音が大きく鳴り続ける

「こうなると逃げつつ、近づかれたらバックステップ狙いで一当てしに行くか。壁貫通が面倒だな」

:重傷だと痕跡気付きにくいんだよな。『救済』は隠蔽も取れるけど

 

地形を駆使して逃げるが、横道から『救済』と鉢合わせる

「この距離ならば、逃げるより浄化を信じて一撃入れておくか」

クリームは気付いて硬直覚悟で攻撃し、硬直後、鎖で一時距離が離れたものの戻ってきた『救済』に『涅槃』で倒された

:じんたんもカッスに気付いてた?

:四四八が落とされたのが痛かったな

:配信終わったら、救済相手の立ち回り練習しとこ

 

甘粕  四四八  クリーム  黄錦龍

 

甘粕が『涅槃』の反動で硬直する『救済』に向かって走っている

:反省しよ?せめて、チーム戦でノリで行動するのをやめよ

:クリーム死因→カッスのノリ

:これ、実は個人戦なんだ

 

「俺一人になったか。一騎打ちとは燃えてくるな!」

:船乗ってー

:そういうとこやぞ

 

射程距離まで近づいたところでスキルを直撃させる

そして、至近まで近づきながら拳銃を撃ち続ける

:頑張れ

:離れて撃って、硬直解ける前に離脱した方が…

:皆の仇ー!

 

しばらくして、装飾が欠けて質素な装いになった『救済』が動き出す

:ぎゃー硬直解けたーっ

:流石に向こうも重傷いったな

 

「このまま、攻める!」

:カッスがクリームのムーブすれば、圧勝できると思うんだがなあ

 

近距離を維持して『救済』の有効射程を外しながら、攻撃を続ける

15発目で『救済』がうめき声をあげ、混沌色の球体になった

:よっしゃー

:HlH、ダウン短いんだよなあ。浄化には倒さんといけんけど

 

球体にアクションし、テンジクの経典を手に入れる

:これでリーチだが、もう船でもいいんじゃ

 

『救済』浄化条件

・男の日記入手 1/1       [ヒント]

・テンジクの経典入手 1/1    [ヒント]

・3つの聖堂の鐘を鳴らす 2/3  [ヒント]

 

甘粕のキャラは『救済』から離れ、包帯を使用して深く息を吐いた

:ぎり重傷避けたか

:サーチ持ってなさそうだったけど、どっち来るかな?

:船か聖堂に急いでー

:舟使わないなら、ザクロ欲しかったな。追い回さずに人数多いうちに漁っておけば・・・・・・

 

聖堂に入ると、鐘撞台の前に『救済』(黄錦龍)が居た

:じんたん、行動読んでたんかな?いや、無いな

:フランスマップじゃ無ければな。出来ればブリテン

 

善戦するものの壁を貫通する攻撃で徐々に体力が削られていき、スキルの火傷ダメージで力尽きた

:なんだろ、じんたんのエイムじゃない狙撃性能

:苦手意識だけでこれが園児以下になるのか

 

Lose...

花は枯れ、亡霊は冥府を彷徨い続ける

次なる犠牲者を探しながら......

 

「ざまあみろ!これで猿どもでも理解できたんじゃない?ただの平和主義が蹴落としてボスになんて成れるわけないでしょうが」

「おい、南天」

「隠したいなら名前ぐらい変えさせなさいよ。まっ、どうせセージ2号でしょうけど。あいつ、負け犬まっしぐらなのにセージ1号の次席に甘んじてていいのかしらねえ。私の前に這いつくばるのは何ヶ月後かしら」

 

\6000 じんたん、おめでとおおお!

\1000 やればできる子だと思ってたよ!

\4000 桃源郷は近いですな!

\3000 ううっ。じんたん、大きくなって......

\500 いい話だったなー

\300 次は勝とう>クリーム

\400 よっしー、どんまい

\200 次はカッスもセコンドつけよ?

 

:乙かれー

:花がじんたんに勝てるわけないのだ<スパァ

:流石、南天ちゃん!

:献花どんまい

 

「南天の言い方はどうかと思うが、向き不向きが極端なだけで黄錦龍は弱くないぞ」

「むしろ、噛み合うと面倒なことこの上ないな。再戦は何年後になるか分からんが」

「万歳、ばんざーい!いやはや、満足だ!楽しかったな!!」

 

:カッスはいつも旨い空気吸ってんな

:↑じんたんも吸ってるぞ

:道士、金持ち多くない?総額トップは四四八だけど

:最後のじんたんって、浄化読みだったの?

:↑なんとなくやで

 

「亡霊になった後、黄錦龍を見ていたが、訳がわからん理論で何故か良い結果に結び付くんだよな、こいつ」

:プレイキャラ想いのプレイヤーの鑑

:決戦前じんたん「こいつは何で追い回されているんだろうな、可哀そうに......。まだ救えていない者が居るのだ、倒される訳にはいくまい」

:じんたん視点見てたけど、地獄に落ちた死者を天国に送るゲームだと思ってたぞ

 

「そろそろ時間だな。また会おう、勇士たち」

「次は勝利を見せてやろう、魂たちよ」

「南天め、今まで出し惜しみか?お前たちの挑戦も待っているぞ、勇者たち!万歳っっ!!」

 

:南天ちゃん、交流放送でも対人戦やりたいです

:クリームちゃん、設定覚えてたんだ

「サンドバッグで良ければ、いつでもやればいいじゃない。あいつ、いっつも居るんだから」

:そんなー

 

 

 

 




総合的な実力では盧生の中で最弱ですが、盧生ってだけで一般人より格上なんよね(゚∀。)y─┛~~



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【四四八・甘粕】ポケニン伍番勝負其之壱【ポケニン】

ようつべに視点切り替え機能が実在するってマ?

ポケニン基本属性相性(五行の相剋そのまま) [弱い<強い]
 カトン(甘粕初期)<スイトン<ドトン<モクトン<キントン(四四八初期)<カトン
伝説・準伝説に相性は無く、独立しています

忍者は汚いので、有利な相手への攻撃は2倍、急所も2倍。防御は0.2倍
高位(ポ▷モン換算lv50台)の術は相性メタが跋扈しています



【四四八・甘粕】ポケニン伍番勝負壱番目【ポケニン】

「よくぞ来た!勇者たちよ!!」

「前回の俺のポケニン配信で告知した通り、今日は全5戦のうちの初戦を行う。伍番勝負のルールは、全て共通で熟練度・手持ち数調整なし。全体で忍具1つまで。相手の情報は名付けと使用した忍術、使用された忍術以外非表示設定だ」

 

:低レベルでも調整なしか。まあ、2人とも方針違いすぎるもんな

:古いJRPGなのに対戦設定が人狼みあるんだよな、忍者

 

「相手が甘粕だろうと勝つ」

「その意気や良し!全力で掛かってこい!!」

「おうっ」

:よっしー、甘粕とタイマンになると熱血入るよな

:なんでボス戦みたくなってんの

:ヨンパチは暑苦しくないレア熱血枠。ヨンパチなら真夏でも見れる

:このゲームに視点切り替え機能要る?

:両方視聴してる勇士者としては正直結果見えてる

 

 

ごぜんじあい

ハンデなし

にんぐ1つ(せいげんなし) 

おんみつ          ▼

てもち

ヤスヨリ キントン

タネトモ ドトン

         ▼

「さて、誰に何を持たせるか」

:なよたけの衣ある?

:初期忍メタってあり?

:カッスのがアイテム充実してそう

「甘粕なら火遁耐性忍具を持たせようと喜ぶだけだろうが、なよたけの衣は持っていないな。ここは『みずふうせん』をタネトモに持たせよう」

 

にんぐ

みずふうせん

たっぷりと みずのはいった ふうせん。

われると すごいいきおいで みずが ふんしゃされる ▼

:妥当だな

:御前試合、アイテム戻ってくるし、いいね

 

アマカスが しあいを もうしこんできた!

ごぜんじあいが かいしされた! ▼

 

アマカスは いまデウスを よびだした!

いけ!タネトモ!!▼

 

:今回、ヤスヨリはアイテム役?

:先にタネトモだして大丈夫か、速さ積まれたらヤスヨリ何も出来なくない?

 

タネトモに なにを させる?

 くないなげ

▷ミノムシのじゅつ   ▼

 

いまデウスの こうどう!

 カトンボのじゅつ!  

タネトモは すこし ダメージ をうけた。

いまデウスは すこし はやくなった!▼

 

:みずふうせん割れなかったな

 

タネトモの こうどう!

 ミノムシのじゅつ!  

タネトモは かたいよろいを まとった! ▼

 

四四八は直ぐにタネトモをヤスヨリと入れ換えた

「熟練度は向こうが圧倒的だが、あと2回はヤスヨリが先制できる」

 

:相性無視体力依存技のぜになげか、タネトモの回復か

:いまデウスは釜飯使えるから、みずふうせんで止め刺したい

 

いまデウスの こうどう!

 カトンボのじゅつ!  

タネトモは すこし ダメージ をうけた。

いまデウスは すこし はやくなった!▼

 

ヤスヨリに なにを させる?

 しゅりけん

▷けむりだま

 ぜになげ   ▼

 

ヤスヨリの こうどう!

 ぜになげ!

ヤスヨリは いまデウスに かなりの ダメージを あたえた!  ▼

 

:金(体力)の力

:金属性は特殊技覚えるの早いから旅パに便利だけど、バ火力のカトンに弱いから対戦だと大体一撃で溶ける

 

いまデウスの こうどう!

 かまのめし!  

ヤスヨリと いまデウスは からだが いやされた。

ヤスヨリは じゅつが でにくくなった▼

 

:カッス、インフレ魔王だけど、脳筋ではないんだよな。脳筋よりも勢いで生きてるけど

:かまのめし、プレイヤーが使えば強いよな。野良は回復スポット

 

ヤスヨリの こうどう!

 けむりだま!

ヤスヨリは タネトモと いれかわった!   ▼

 

:うーん、俺ならズットモ状態になったら切る

:みずふうせん、いつ割れるかな

:よろい積んでるし、乱数次第で倒せるか?

 

タネトモの みずふうせんが はれつして みずが ふきだした!

タネトモは すこし ダメージを うけた。

いまデウスに かなりの ダメージを あたえた。 ▼

 

:うーん、いまいちなタイミング

 

いまデウスの こうどう!

 かまのめし!  

タネトモと いまデウスは からだが いやされた。 ▼

 

:よっしゃ、飯ポ回避!

 

守りが堅くなっているタネトモと火力の高いいまデウスの削り合いになる

 

タネトモの よろいが こなごなになって くずれおちた! ▼

 

:いまデウスも3割切ったけどこっちの控えが不安

 

いまデウスの こうどう!

ヒグマのじゅつ!!

きゅうしょに あたった!

『どくばり』が タネトモに ふかく つきささる!

タネトモは ちめいてきな ダメージを うけた ▼

:また効果だけならカッスらしいアイテムを

:『たたかいのひだね』じゃなかったのか

:倍々ゲームのどんぶり勘定やめてー

:いっそ、即死アイテムにして欲しかった

:縛りプレイとRTAのお供にして天敵、『どくばり』

 

タネトモは たおれた!

 いけっ、ヤスヨリ!

 ヤスヨリは こうどうを ためらっている! ▼

 

「『ほこりのはちがね』にすれば防げたが、長引いて2回急所受ければ同じなんだよな。あいつ引き強いし」

:ドロー力は全員大概だろ(よっしー:確率ガッツ5連引き クリーム:確殺即死10%技 じんたん:天和)

:ヒグマでもそんなに確率高くないはずなのに、カッスなら出すな

いまデウスの こうどう!

ヒグマのじゅつ!!

カトンは ヤスヨリに ゆうこうだ!

ヤスヨリに おおきな ダメージを あたえた! ▼

 

:セーフっ!でも、低レベルのうちはレベル差の壁が厚いな

 

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリは こうどうを ためらっている! ▼

:ああぁーーっ!

:げ

:この1ターンはでかいぞ

 

いまデウスの こうどう!

ヒグマのじゅつ!!

きゅうしょに あたった!

カトンは ヤスヨリに ゆうこうだ!

ヤスヨリは ちめいてきな ダメージを うけた!

 

ヤスヨリは たおれた! ▼

 

アマカスとの しあいに やぶれた。 

 

けんとうを たたえる!

へいほうしょ1かんを かし された ▼

 

¥200  兵法書

¥3000 次までに仲間増やそう

¥1000  カッスおめー

:友達とよわいポケニンで褒美周回したなー

:かし、当時は借り物だと思って使えなかった。下賜なんて子供に分かるか!

:魔王の初期ニンに、メタ張って捕まえてこない辺り英雄よなあ

:↑単に趣味を優先した可能性。配信者なのにマイナーな八犬士の名前多用するんだぞ?作品名は有名だけどな!

 

「負けてしまったな。勝ち筋は有ったんだが」

:ヤスヨリ捨て駒にしてタネトモを生かせば行けただろ

 

「いや、ヤスヨリのぜになげを体力半分以上で2回当てなければ、かまのめしが有るので厳しいな」

:あー

:カッス相手だと捨て駒戦法より勝機あるな

 

「こちらは反省会でしめるとしよう」

 

しばらく、四四八とリスナーのポケニン談義が続く

 

「さらばだ、勇者たち。万歳!」

「また会おう、勇士達。次の複数人配信はクラフトもの(SGM)か、アクションゲームになる予定だ」

 

:乙ー

:アクションゲームは新規か どれだろ

:おつつー




盧生は引きも強いに違いない(゚∀。)y─┛~~
カッス:テンション連動型
よっしー:安定して高い
クリーム:相手は死ぬ
じんたん:理不尽

次回、12/5予定です

予告
12/25~1/3まで「耐久配信『夢界捌迷宮』」編を連続投稿します。現在執筆中なので更新ペースは総文字数次第です(`・ω・´)
割と長くなる見込みですので、年末年始の巣籠もりによろしければどうぞ


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【クリーム】死の運命に抗う【SHIBOU FLAG】

クリームヒルトは体験版時空と製品版時空で混線しがちです(´・ω・`)あと、何故かどこぞの戒厳殿にブレそうになります

あの人、どっちかというと甘粕じゃ......。いや、クリームヒルトだったか?(゚∀。)y─┛~~


「迷える魂達よ、死神のクリームヒルトだ。今回はリクエストされたアドベンチャーゲーム、SHIBOU FLAGをやっていくぞ。未訳なので、私が日本語訳で読み上げる」

 

:戦神館、なんでソロ配信だと正常な人が全員揃うとああなるの

:クリームソロ見てない他の盧生押しに婚活ゴリラだと思われてて辛い

:そういえば私、魂だった

:帰ってきた死神

:翻訳助かる

 

「さっそく、始めよう」

タイトル画面から進むと、金髪碧眼の西洋人の前にホールケーキがあり、ケーキの上には数十本の赤黒い三角の旗が立っている。

さらに進めると旗の1つがズームアップされて、『結婚するんだ』という文章が読めるようになった。

「定番だな。他はまだ選択できないようなので、これをプレイしよう」

 

 フラグ1「結婚するんだ」

 

選択すると、ズームアウトされ、戦場の塹壕の手前に旗の場所が移っている。

先ほどの西洋人も塹壕裏にいるようだ。

「こいつが主人公か」

銃声の鳴り響く戦場の塹壕の裏で、主人公と他の軍人が会話している。

『俺、この戦争が終わったら結婚するんだ』

そのセリフが終わると同時に主人公以外の全てが止まり、塹壕から敵陣までが画面に映る。

画面下部中央に残っていた死亡フラグが光り、文字がBELIVEに変わる

:Eが足りなくない?

:BE LIVE?

:死亡フラグが進行ボタンになるの嫌だな

:今のうちに逃げろよ

 

旗を押すと、『2:59』に表示が代わり、カウントダウンが始まる。

:分かるけど、最初にチュートリアルが欲しい

 

「これは戦争を終わらせればいいのか?まず、全体を確認するか」

主人公を動かし、戦場をぐるりと周る。

マップにあったのは塹壕、自軍、敵軍で両者銃や戦車があった。

 

「敵の武装を解除してみよう」

敵軍人を調べ、武装を回収していく

:今のうちに敵軍撃てば?

「試してみるか」

インベントリを開くと、回収した武装と拾ったことのない小箱があった

:お?

:如何にも指輪入ってそう

 

「見た目からして予想がつく。先に箱を調べたほうが良さそうだな」

小箱は手のひら位のサイズの上品な立方体の箱だった。

箱を開けてでてきたのは指輪で、拡大すると「愛する貴方に JtoJ」とある。

 

『待て、何故わざわざ戦場に結婚指輪など、持ってきている。これは、そういうことか?根本的な解決はしていないだろう』

:クリームだってゲーム中に口説いてるじゃん

 

そう言って探索を続けるが、他にそれらしいものは見つからなかった為、指輪を取り出す。

そしてそれを男の左手の薬指に嵌める。

「進めてみるか」

 

『1:03』まで減った旗を押し、ゲームを加速する

:見落としなければ、これだろ

:お祈りタイム

 

『0:00』になった時点で、主人公たちの時間が進み始める

BELIVE?

 

主人公に銃弾が飛んでくるが、ちょうど指輪にあたり、弾かれた

:そうはならんだろ

:かてえ

:なるほどなあ

 

ALIVE!

:故郷に残した妻もフラグだぞ

:解決しているか?

:よし、理解した

 

 フラグ2「伝えたいことがある」

現代の都市の路上で、主人公が知り合いの刑事に電話する。

『伝えたいことがある。電話では話せない、明日会えないか?』

 

コマ割りで通話中の主人公と刑事が映っている状態で始まった。

主人公の後ろには怪しい人影がある。

 

「まず持ち物を確認しよう」

:大事

 

持ち物は『致命的な情報』『あんぱん』だった

:あんぱんって何?いや分かるけど何で

:致命的な情報のグラフィックに、ダイイングメッセージって書いてあるんだけど

「まずは選択肢を増やしていこう」

コマ割りの所為で狭い画面の中を主人公が歩き回り、主人公側の住所の書かれた看板を見つける。

 

「刑事側には行けないようだな」

コマ割りを越えられないことを確認して、電話をかけて住所を刑事宛に送った。

 

BELIVE?

主人公のいるコマがズームされ、刑事が車で現れる。

2人は刑事の車に乗り、画面外へ出ていった。

 

それを追うように怪しい影もどこかへ去った

ALIVE

:これ、やっぱ解決してないわ。捕まえろよ

 

そのまま順調にゲームは進む

 

フラグ12「俺は部屋に戻るぞ!」

広いダイニングで10数人が座っている。

『殺人鬼と一緒になんていられるか!俺は部屋に戻るぞ!!』

 

部屋に入った時点で操作できるようになる

「まずは外に出られるかを確認しよう」

 

ドアと窓、天井、鏡、床、クローゼット、風呂場を調べるが外に出る選択は発生しなかった。

「他に出られそうな場所はあったか?」

:むしろ、クローゼットはなんで?

:仕掛けかファンタジー、どっち疑ってたの?

「仕掛けだな。殺人鬼というなら物理的な危機だろう」

 

全てのオブジェクトを調べ、

開いている窓を閉め、テーブル上のワイングラスを洗い、ドアと部屋の隅の小さな穴を塞いだ。

持ち物には拳銃がある。

 

 

BELIVE?

夜になり、ズボンに拳銃を下げたまま眠る。

窓に人影が映り、窓ガラスが割れた。

音で飛び起きた主人公は窓枠から入ってきた男と揉み合って、床に倒れ、その反動で銃が床を滑り消えてしまった。

Die......

銃を抜き身で枕元に置いた。

BELIVE?

窓枠から身を乗り出してきた男の頭部を枕元の銃で撃った。

ALIVE!

「なるほど」

:生きたけど解決してない

:主人公迷いないな

:なるほど、じゃないが

 

 フラグ15「あ、ボールが波に!」

海の浅瀬で主人公と友達達がビーチボールで遊んでいる。

砂浜には3組がビーチバレーしていた。

主人公たちのボールが波に拐われて流される。

『あ、ボールが波に!取ってくる!』

画面端に大きな魚影が現れたところからゲームが始まった。

 

「ボールが拾えるな」

主人公の持ち物にボールが加わる。

「これだけでは無いだろう。他に何か動かせるところは?」

ビーチバレーのネットが拾う。

:ま、まあビーチバレーなら無くても遊べるし

 

その後もオブジェクトを調べてまわり、双眼鏡で月の満ち欠けが操作出来ることが判明した。

:ファンタジーとも物理とも言えん

:鮫ならどんな展開でも許せる

 

双眼鏡で月を見て、満ち欠けを動かすと友達達のいる場所が砂浜になる。

ネットを設置するとビーチバレーのコートになった。

主人公を元の位置に戻す。

「他にはなさそうだ、進めよう」

BELIVE?

主人公達は砂浜でビーチバレーをしている

バレーのネットが無くなってしまったギャル達がビーチボールを持って浅瀬に出る。

鮫が浅瀬まで乗り出して、ギャル達は襲われてしまう。

ALIVE!

「これは死者の人数は変わってないということか?いや、ゲームでの生き死にまでどうこう言うほど野暮ではないが」

:えー

:鮫えー

:そうはならんだろ

:え、ゲームと現実逆だよね?

:盧生がナチュラルに人類に上から目線なのなんで?いや、慣れたけども

:主人公が助かったからヨシッ!

:流石は死神

 

「まだ時間はあるが、もう1ステージやるには短いな。何か聞きたいことはあるか?」

:今度の結集、何やるか決まってる?

「魔女狩りアクションゲームの『グレーテルの(かまど)』の予定だ。来週の雑談配信で、キャラクターエディットを行う。3人で残念ながら、四四八の正妻の予定が合わず各自作成することになってしまった」

:じんたんハブらないで

「黄錦龍は中国に帰っているが、雑談か何処かで聞いていないか?」

:じんたんの雑談は人類には早すぎる

:アーカイブを入眠動画に使ってるけど、そんなんあったかな

「それもそうか。奴の帰省理由でもあるが、今、柊聖十郎がべんぼうとゲームを作っている」

:まじで!?

:天才が作るゲームか

 

「四四八は絶対やらないと言っていたが、甘粕の奴が乗り気だったのでな、いつか配信することになりそうだ」

:まじか!ど天才の作ったゲーム気になります

:クリームちゃんは反対?賛成?

 

「私か?四四八を援護したいところだが、正直柊聖十郎の作るゲームに興味がある。驚いたぞ、完全没入型VRを使うそうだ」

:まじか!

:通報します

:認可降りたっけ?

 

「認可は取れていないぞ。稼働テストと称して黄錦龍の持っている屋敷で行うと聞いている」

:称 し て

:俺ら観れるの?アーカイブ?

:や し き

:その家、爆発しない?

:通報したする?

 

「全世界に配信すると言っていたのでな、視聴出来るはずだ」

:完全没入型って危ないんだろ、クリームちゃんは大丈夫?

 

「安心しろ、体の頑健さには自信がある。無手なら4人の中で最強だぞ、決着は着かんが」

:あ、危険は感じているんですね

:そういう問題じゃない

:え、よっしー危ないじゃん。他はともかく

:甘粕(ステゴロ総当たり)事件か

:決着の付かない最強とは

 

「実力が勝っていることと勝てることはイコールではなかったようだ」

:あー。甘粕に呆れている割に四四八も大概だよな

:じんたんにはそもそも勝負挑めたの?

 

「削除前のYチューブで知っているものも居るようだが、初対面したときに甘粕発案で全員で総当たりで勝負した話だな。勝負が着いたのは、四四八と甘粕、四四八と黄錦龍の2戦だけだった。甘粕と四四八の精神力はどうなっているんだか。黄錦龍は挑めるがサンドバッグと変わらんぞ。サンドバッグを相手にする方が有意義だったな」

:なんでVチューバーが生身で闘ってるの?

:こいつら初対面でなにやってんの

:映画化決定

¥10000 映画化支援

¥4000 期待してます

「お前たち、本気で映画化したいなら、送るべきは私ではないぞ。と、ここまでだな。そろそろ時間だ。良い旅路を、魂達」

¥400 おつー

¥1300 戻るぞの弁護士費用

¥300 ポチの墓

¥4000 ギャルの香典

:お疲れさまです

:次も楽しみにしてます

 




クリームヒルトはそもそも現実に誕生していないNPCにまでは協力強制しない気がする(゚∀。)y─┛~~

NPCへの協力強制
甘粕:しない。むしろ自身をより高めるための試練
四四八:発生しない。ただし、仲間加入イベントは十割踏む
黄錦龍:する。が、阿片フィルターごしに見ているので見え方次第

次回、12/25予定


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【盧生結集】夢界捌迷宮【完全没入型VR】#1

メリークリスマス!設定間違えて無ければアンケートで遊んで行ってください
本日一話目。合計二話+ステータスです
説明回(5000字)ですので、サクサク派は次話からお楽しみください
次話は迷宮突入から始まります。

南天ちゃんが戦神館の中で一番説明役にしやすいです
なんせ、あのじんたんの手綱を握れてましたからね!
甘粕とセージ?放し飼いでしょ(真顔)


:???

:え??(えワフ)

:タイトル、予告と違くない?????(たいとる、よこくとちがくないワフ)

「こんばんは、勇士達。今日は予告なく変更してしまって済まない。今、俺含め四人は試作五感没入型VR機からログインしている」

 

SGMのサバイバル配信のはずが、柊四四八のアバターが石造りの町並みの中にいた。

町は規模の割りに活気がない。

足元では豆柴がじゃれついている

 

:|あれ、今日はSGMじゃなかったっけ?《あれ、きょうはえすじーえむじゃなかったっけワフ》

「柊聖十郎にテストプレイを押し付けられてな。断れば一般人を巻き込みかねないので引き受けた」

:別にテストプレイぐらい良くない?(べつにてすとぷれいぐらいよくないワフ)

 

「いや、知っている奴は知っているだろうが、あいつの開発した五感没入型VR技術が使われている」

:よっしーの横に居るわんこ(よっしーのあしもとにいるわんこ)コメント読み上げてない?(こめんとよみあげてないワフ)

「こいつか。紹介が遅れたな、配信サポーターでカメラとコメント読み上げ、配信設定機能を持っている、ぽちもんだ。配信設定機能の一部が使えないが、コメント読み上げとログ表示はできる。他の三人にも居るぞ」

 

以下、読み上げ省略

 

:え、五感没入型(あれ)って全世界で禁止されてるじゃん。それのテストプレイとか違法じゃないの?

「段階的な安全性のテストとして通したらしいが、ログアウトが見当たらない辺り、絶対に録な事を企んでいない。クリームがゲーム内の施設に無いか探しに行っているが存在しないだろう」

:なるほど

:デスゲームか?

:五感没入、クリームちゃん好きそうなのにもう脱出企ててるの

:ここに桃源郷を立てよう

「桃源郷......。黄錦龍の奴、棺桶だったな」

:え

 

「黄錦龍のステータスはしらんが、気になる者は甘粕か、黄錦龍のカメラ視点(サポーター)を見て来い」

 

[甘粕 クリーム 黄錦龍]

黄錦龍のカメラには、木製の簡素な棺桶と甘粕、サポートの赤い毛玉と黒い人形の姿があった

甘粕は教会の入口で眼鏡をかけた金髪の男性と話している

:なんで、じんたん封神台に自分で入ったん?

:↑プレイヤー最速のホーム獲得だぞ

:ホーム(埋葬)

:MMOでもないのにホームとかあんの?

 

「ここでは甦りの奇跡を受けられると聞いた。ここに棺桶があるんだが、蘇生できるか?」

『拝見致しましょう』

『此れは......、意味不明ですが生きていない生者と呼べば良いのでしょうか。蘇生を望むのであれば、まず御魂が心臓を得る必要がありましょう。ただ、黄金城だけはおやめなさい』

「道理である。何、盧生の一角なれば肉体など無くともどうにでもなる」

 

:やっと、定型文以外が出たな

:「死者との再会を望みますか、呪いを解きますか?」×6

:棺桶がキーか

:無理です   無理だよね?

:キーも何も仕様外だろ

:誰か訳してー

:「こいつ蘇生して」「はあ?(二度見)無理」「体無くても戦えるな」

:いつもより俺らの距離感遠くない?

:ごめん、勇者です

:いいよいいよ。ゆっくりしてってなー

:こっち、コメント賑やかだしカッスも見えるから、つい長居する(単独配信は除く)でも、なんで読み上げないの?

:毛玉に口があるわけないだろ。甘粕のV系エンジェルの読み上げ聞こえるし無問題

:え、じんたんが読み上げてくれてるじゃん<スパァ

 

「こんなものか。では、四四八と合流するとしよう!実に楽しみだ!!」

 

[四四八]

:理解した、じんたん戦闘出来るの?

:驚く前に納得してしまった

「四四八、迷宮に行くぞ!」

「待て。さっさと終らせたくはあるが、このゲームのシステムを把握させろ」

 

:説明書とかチュートリアルは?

「ソースコードなら送られてきたぞ、強制ログインの1時間前にな。勿論、日本語での解説はない」

:説、明?

:誰か読めたの?

「俺は五感VR特有の記述と一つもないコメントのおかげで、理解までいったのはキャラ作成などの序盤に必要だろう知識だけだな。甘粕はどうだ」

:大事 いや、説明しとけよ

 

「全て読んだが、恐らく内容としては全体の7割ほどだな。全くセージめ!」

:生き生き

:※デスゲームです

 

「確固たる意志があれば、このシステムで死ぬことはないぞ」

「俺達を基準にするな。普通、この精度ならショック死するだろう」

:なんで人類に対して上から目線なの

:いまさら

 

そこにクリームヒルトが合流する。

 

「む、私が最後か」

「情報を整理したい。クリームヒルトはソースコードの何処を読んだ?」

 

「私自身のアバターの作成にエディットシステムは読んだが、後は四四八が後に回すだろう、クリーチャーのデータだな。何、甘粕ほどではないが、記憶には自信がある」

:そういえば、生身の方はどうなってるの?クリームちゃん、燃費悪いんでしょ

「ああ、戻った後にコンディションを戻すのに何日掛かるやら」

「甘粕、クリームヒルト。町で分かったことは?俺は挙動のおかしいNPCを発見して、イベントが起きてな。終わって探索を始めたところで配信が始まりリスナー達へ説明していた。毎回、俺の視点で企画を確認する者が多いからな」

:実際助かった

 

「俺は迷宮の場所を訊きだして、向かっている途中にあった教会で黄錦龍の蘇生方法を聞いたぞ。まあ、体力がなくばどうにもならんらしい」

「私は、立ち入れる場所と名前だけ確認した後、クエストを受けていた」

「何故遊戯でこんなにも人が追い詰められているのだ。そんなものを人は望んでいるのか?やはり、俺が皆を抱きしめてやらねばならないのでは無いだろうか。違いない、俺は」

:シャベッターッ!

 

「その状態でも口を利けるのだな。どのみち、妄言しか吐けんのだから、そのまま口を閉じていろ」

「黄錦龍。ゲームでふれあって満足しとけ、現実に持ち込むな。さっさと話を進めよう。クリーチャーは情報が多いから最初に挑む迷宮に絞るぞ」

 

合間で脱線しながらも、1時間ほどで情報がまとまった。

 

「ステータスか。教会という施設の『浄瑠璃の間』という部屋で確認したものだ」

 

:開始前のことも知りたいんだけど、ステータスに格差あるのなんで?

 

「キャラクター作成もプログラミング言語でな。ある意味融通の利く仕様になっていた」

:はい

:じんたん、よく作れたよな

 

「ステータスの振り方からして彼奴が一番、作り込んでいるんじゃないか。HPや体力に当たるステータスが0で、システムに蘇生できない死体として扱われていたが。理解もせずに知識を使う仕組みは不明だが、甘粕も大概だからな」

 

:HP0ってバグか

:クリーム、実質独り占めなのに協力的だな

「今夜は予定があったらしくてな」

:あー

:なんか途中から配信してたっぽいけど、開始待たなかったの?

「俺達も初めてだったのでな。ある程度解説できるよう、コードの情報を確かめに出ていた。む。暫し待ってくれ。南天が協力してくれるらしい」

 

『寒気のする言い方しないでくれる?柊四四八。私が、人の道具を勝手に使ってくれた死にぞこないの計画を台無しにする為に、あんたたちを使ってあげるって言ってるんだから、黙って使われてなさいよ』

「ああ、よろしく頼む」

『ああ、もうっ。盧生って奴はどうしてどいつもこいつもこうなのよ!ちょっとは』

「待て、バカ呼ばわりされるのは構わんが黄錦龍と一緒にされたくないぞ、私は」

『大差ないわよ、殺人鬼』

「クリームヒルト、さっさとここを出るんだろう。それぐらいにしておいたらどうだ。緋衣、用意出来そうか?」

『私を猿どもと一緒にしないで。とっくに終わってるわよ。そちらからも確認できるから精々役立てることね』

 

【ステータスが画像表示される】*1

 

:カッスの999とじんたんのHP0はなんだよ

:よっしーとカッスのステ差十何倍?

:カッスとじんたんのステータス、聞き間違いじゃなかった・・・

「総合能力が規定値以上だと登録できないので、甘粕は何かしらとんでもないデメリットをつけているはずだ」

 

:図ったようなスキルと職業だけど用意されてたの?

「用意されていたのは、能力値とスキル効果だけでスキル効果は自分で作っている。スキル名は自動で決まった」

:自由度高そうだな、やりたい

:↑プログラミング言語だぞ

 

『あとはプログラムに干渉してやりたいところだけど、正直破るよりあんたたちがクリアするか死ぬかする方が早そうなのよね。ノーベル賞を取った時の理論は把握してるから、システム面をなんとかして欲しければ、プログラム面のソースコードを寄越しなさい』

「あんなもん暗記できるか。本体にデータが残っているはずだが、アクセスできないか?」

『本人認証ついてるのよ。甘粕か黄錦龍にログアウトさせなさい。普通有り得ないけど、ゲーム内へのフィードバックを超えるか、検知をすり抜ければ物理的な手段でログアウトできるわ。脳みそをミキサーにかけたような負担が掛かるけどね』

:死ぬわ

:まじでいってんの

 

「どれ。うむ、出来るな」

:え?

:うそだろ

:大丈夫?脳味噌汁になってない

:解散

 

「甘粕、ソースコードを緋衣に渡す気はあるのか?」

「お前が望むのならやぶさかではないが、邪道だろう」

:いやいやいや

:治験は合法でも、現状は違法だぞ

:VR監禁のが邪道だと思います

 

「だそうだ」

『全くこれだから男どもは。はいはい、勝手にしなさいよ。じゃあね!』

その声の直後、プツリときれた音がした

 

「南天の方は勝手にやるだろう。クエスト報酬で200ヨウ持っている。商会に行ってから迷宮に挑むぞ」

「俺はお前に従おう!」

「推測も含むが、クリアには迷宮を踏破する必要がある。

ゲーム内で発見されている迷宮は、海の広がる硨磲辣宮(しゃこらつきゅう)、空を内包する瑠璃禍宮(るりかきゅう)、坑道が張り巡る白金憔宮(しろがねしょうきゅう)、不毛の砂丘赤珠窮宮(しゃくしゅきゅうきゅう)、森深き碼碯(めのう)叛宮がある。データで確認されているのは、黄金窮宮(こがねきゅうきゅう)玻璃爛宮(はりらんきゅう)だな」

 

3人が話していると棺桶から漢詩が諳んじられる。

「極楽国土に七宝の池あり。八功徳水その中に充満せり。池の底にもっぱら金沙をもって地に布けり。四辺に階道あり、金・銀・瑠璃・玻瓈、合成せり。上に楼閣あり、また金・銀・瑠璃・玻瓈・硨磲・赤珠・碼碯をもってして、これを厳飾せり。池の中の蓮華、大きさ車輪のごとし」

:訓読文を話してるの聞くと頭良いんじゃないかって錯覚する

:枕草子を脳内だけで英語に訳してるようなもんよな

:クリームも英語圏ゲームの和訳早いぞ

:四四八に八犬伝英訳してもらって布教しよう

:押しがデスゲームしてるのに呑気か

 

「クリームヒルトよ、これは正しいぞ?ゲームに関係するかは知らんが、物としては一致している。極楽浄土の迷宮などさぞ愉しませてくれるに違いない!」

「俺はさっさとクリアしたいんだよ、わかれ」

「何、案ずるな。俺は加減の出来ぬ男。手心を加えるような真似はせんぞ!」

「そいつの言っていたものを知っているなら他に情報はないのか?」

「セージは玻瓈にでもいるんだろうな!如何にも好きそうだ!」

「感想は聞いていないぞ」

 

:聞いた感じ、和ゲーより洋ゲーっぽかったな、ダンジョン次第だけど

:セージなら人間みたいなNPC作れたろ、反応のバリエーション増やしてくれ・・

 

 

「情報共有は出来たから装備整えて行くか。俺は術技で取得しているから、クリームヒルトの武器を買おう。甘粕は召喚系だったからな」

「ならば黄錦龍は俺が装備しても構わんか」

「は」

:ナンテ

:やっぱヤベえよな

:棺桶担ごうとして発覚しました

 

「私は要らんぞ」

:クリーム、じんたんに冷たい

「俺も要らんが、本人にも聞いておけ」

「なんだ、お前はそんな俺が好きだったのか。愛い愛い。人類は俺が救ってやろう」

「その心意気や良し!」

:会話成立してる?

:↑してない

:合意は成立してるからセーフ

 

そういって甘粕は棺桶に触れてから、宙に指を踊らせる

:かっけー

:※動きが派手ですがただのウィンドウ操作です

 

「ほう。装備すると装備としての効果は判るようだ。4000上がったぞ。しかも俺に<羽化登仙>というスキルが追加されたようだ!効果は文字化けでよめんが、セージのプログラムに文字化けさせるとは流石だな」

:最強の矛と最悪の盾が揃ってしまった

:これ大丈夫なん?

:絶対に組ませてはいけない組み合わせ

 

全力で握ったら折れそうということで、クリームヒルトは腕装備のグローブを購入して装着した。

 

「さて、行くぞ」

硨磲辣宮(しゃこらつきゅう)に向かって歩いていると、入口である水底の見えない小さな湖が見えた。

それは、町中の建造物をくりぬいたように唐突に存在していた。

 

「全員、警戒して入れよ」

「無論だ」

*1
本日三話目に記載




甘粕&じんたんは/zeroのキャスター陣営みたいなもんです(゚∀。)y─┛~~

甘粕、聖杯戦争を否定しつつ、いい空気吸いそう。極上品かな


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【盧生結集】夢界捌迷宮【完全没入型VR】 #2

本日二話目。
これ、夢界捌迷宮だけで1作書けたな......。
苦戦はほぼしないので、ボス戦以外はサクサク進めます
人類の未来を変えられるレベルのPL4人掛かりなので、万仙陣よりひどいパワーバランスです

なるべくルビ振ってますが読めないものは万仙陣回してください
読みたいものを読めば皆幸せ


飛び込むとそこは海底の真っ白な森だった。

白珊瑚で出来た木々に蔓のように海ぶどうが巻き付き、大小様々な二枚貝が散らばっている中で、黄色や青色の熱帯魚が泳いでいる。

「ほう、なかなか美しいではないか」

:カッス、うっきうきじゃん

 

「地獄絵図だろう。魚というよりクリーチャーだろうあれは。青は鋭い嘴が生えていて、黄色は放電、しかも電撃があたった貝から四方に電撃が跳んでいるじゃねえか。桃色の魚も遠くにいるがロクなものではなさそうだな」

「同感だ」

「然り、然り!」

:このテンション差

:↑ダウナーじんたん入れればコンプだな

:一人だけ楽しそうだな

:じんたんも楽しんでるよ!

:コメントの傾向で推しが判るな。コメントにコメントするのは道士、ゲーム話は勇士、魂はクリームをちゃん付け、盧生比べは勇者

:↑よう、同胞。スパー

:ち が い ま す

 

「確かここの敵は回復と増援が出やすかったな。クリームヒルト、敵の詳細は覚えているか?」

 

「この階層は、攻撃を反射する弐舞貝(にまいがい)、 素早く広範囲に雷撃を放つ雷迅華(らいじんか)、タフな噛斬海雀(かみきりすずめ)、とにかく逃げるが倒せば報酬の大きい花佉乞(はなごい)が居ると書かれていた。

数値も必要か?」

:入口ってセーフティーだよな?こっち来てるんだが

 

「必要ない。となれば、見えているのは、海底に居るのが弐舞貝(にまいがい)、こちらに向かって来る魚類の、細身で素早い黄色の方が雷迅華(らいじんか)、鮮やかな蒼色の掌のやたらでかいスズメダイが噛斬海雀(かみきりすずめ)か。なんであれでスズメダイに見えるんだ」

「海鳥かどちらかと思えば、スズメダイだったか。どれ、試してみるか」

:あの青い魚、何で泳げてるの ヒレが鳥の羽じゃん

 

そういって甘粕(と装備された黄錦龍)は、近づいてくる4体の雷迅華(らいじんか)と2体の噛斬海雀(かみきりすずめ)に向かって駆けて行った。

「なあ、クリームヒルト。安全地帯はあると思うか?」

「そちらこそ、どうなんだ?四四八の方が付き合いも長いだろう。私は見掛けたら罠を疑うな」

「同感だ。だが、神野が関わっている分、ゲームクリアは可能だろう。こっちも向こうも地獄を見そうではあるが」

「緋衣が関わっていれば、楽だったんだがな」

:クリームw

:2Pセージの扱い

:セージにそっくりだよな。南天ちゃんは似なくてよかった

:まあ、エースに逃げられてるからな

:次の人材も南天ちゃんに掠め取られるガバ

 

甘粕とクリーチャーの距離が4丈(12m)ほどになった所で、クリーチャーの集団の動きが変わる。

雷迅華(らいじんか)が急加速し、甘粕の2丈ほど離れた側面に回り込み、噛斬海雀(かみきりすずめ)が正面から突っ込んで来る。

 

それに対応して、甘粕が構えると四四八とクリームヒルトは一瞬目を合わせ、互いに背中を向けて元来た道に向かって軽やかに移動した。

 

「黄錦龍っ、守りは任せたぞ!<権能召喚・序段『原子爆発(サモン・リトルボォォォイ)』>!!」

 

甘粕の詠唱を終えた瞬間、甘粕が眩く輝いて轟音と共に超高熱の爆風と黒煙が10丈ほどのドーム状に広がった。

:待て

:魔王レベル1

:ファンタジー終了

:勝ったな、カッスのファングッズ注文してくる

:↑呼んだか?<スパァ

 

「馬鹿っ!」

「そんな気はしていたぞ」

 

煙が晴れると、そこには甘粕、そして、何事も無かったかのように変わらぬ姿の白珊瑚と見覚えのある閃光を放つ6つの弐舞貝(にまいがい)があった。

 

「おい」

「なあ、四四八。四方八方から飛んで来るあの阿呆の攻撃を防げるか?」

「現状では無理だな」

 

四四八は甘粕に向かって叫ぶ。

「忘れず蘇生に戻れよ!」

そして、四四八とクリームヒルトは爆風に呑み込まれた。

 

¥3000 R.I.P

¥1000 貴方たちの勇姿は忘れない

:第一部完

 

その爆風に反応した、周囲の弐舞貝(にまいがい)が連鎖し、耳鳴りがするほどの轟音が響く。

:カッス、息してる?

 

再び煙が晴れた時には、甘粕以外に動くものは居なくなっていた。

甘粕の装備する棺桶からは薄桃色の煙が漏れている。

 

「クリーチャーとやらもなかなかやるではないか」

:お前だ!

:甘粕クリーチャー説

:知ってた

 

盧生パーティーは僅か1戦で半壊し、生存者で数えると甘粕1人である。

四四八とクリームヒルトは、新たに出現した2つの革袋の上に、それぞれ半透明になって浮いていた。

 

「おい、甘粕。言い分はあるか?」

:半透明になって残るんだな

:説教始まる?

:待って、もしかして装備ロストすんの!?

 

「当然!誰もを輝かせようというのだ、常に全力で在らねば魔王とは言えんだろう!」

:お、そうだな(諦)

:意識高い系踏台(ステータスは裏ボス)

:馬鹿と天才はなんとやら




クリスマスと言えば、そう。リア充の爆発ですね!

生き残ったリア充(妻子持ち薬中、勇者魔王)も居ますが、爆発源と封神台なのでセーフ?

鴻鈞道人が封神台牽いて夢配らんかなあ(゚∀。)y─┛~~


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【夢界捌迷宮】盧生ステータスとゲーム設定

四四八達の既知情報と余談
興味のある人だけどうぞ


【夢界捌迷宮】

死に覚え完全没入型VRアクションMMOデスゲーム

 

和モダンな世界を迷宮が侵蝕している。

8迷宮というタイトルだが、世界は既に十数の迷宮が氾濫して世界を書き換えており、まともに機能している都市は最初に降り立った都市と他7つのみだが、迷宮由来の物品も利用しているため、純粋な文化は消滅している。

 

一般人だと最初のクリーチャー3体で、6人パーティーが半壊する。要するにクソゲー

しかし、ステータスに現実のスペックも反映している為、一番常識的にみえるステータスの四四八も一般人の10倍以上の能力値となっているので、ギリギリゲームとして成り立っているかもしれない。

 

【プレイヤーキャラクター】

『魔王 アマカス lv1』

(邯鄲適性(スキルP))999  (気力(MP))999  (生命力(HP))999

戟法

(武力)99  (俊敏)99

楯法

(防御力)9  (自然回復)99

咒法

(放射術)99  (拡散術)99

解法

(反応)99  (見切)99

創法

(物質創造)999  (概念創造)99

 

邯鄲法 <切磋琢磨><権能召喚>

術技 <切磋琢磨・序段『術技輪唱』>

    邯鄲法の術技を複数同時に詠唱できる

   <権能召喚・序段『原子爆発』>

    現代の科学技術を破壊の形で顕現させる

 

インベントリや味方識別などを火力に投げ込んだ。ちゃんと還元はされているが、第一迷宮では明らかに過剰であり、削らない方がパーティーとしては強かった。

 

『英雄 ヨシヤ lv1』

(邯鄲適性(スキルP))70  (SP)70  (HP)70

 

戟法

(武力)7  (俊敏)7

楯法

(防御力)7  (自然回復)7

咒法

(放射術)7  (拡散術)7

解法

(反応)7  (見切)7

創法

(物質創造)7  (概念創造)7

邯鄲法 <英雄の御旗><不屈>

  <英雄の御旗・序段『先陣』>自身が最初に攻撃することで仲間を強化する。なお甘粕

  <不屈・序段『旋棍』>固有武器取得。結構強い

 

自身の素の能力だけを反映し、残りを邯鄲法の潜在値に割り振っている。

 

『闇の死神 クリームヒルト』lv1

(邯鄲適性(スキルP))30  (SP)50  (HP)180

戟法

(武力)99  (俊敏)99

楯法

(防御力)99  (自然回復)99

咒法

(放射術)10  (拡散術)10

解法

(反応)99  (見切)30

創法

(物質創造)80  (概念創造)70

邯鄲法<メメントモリ><天性の武勇>

  <メメントモリ・序段『グリム・リーパー』>生物に対して全ての攻撃の威力が上がる

  <天性の武勇・序段『一騎当千』>戦闘勘がゲーム世界でも適応される

 

ゴリラ力を遺憾なく発揮している。強力な術技を持つが融通が利かない特化型。

 

『仙王 黄錦龍』lv1

(邯鄲適性(スキルP))999  技1  体0

戟法

(武力)1  (俊敏)1

楯法

(防御力)1  (自然回復)1

咒法

(放射術)1  (拡散術)1

解法

(反応)1  (見切)1

創法

(物質創造)1  (概念創造)9999

 

邯鄲法 <四凶渾沌・鴻鈞道人> 良い夢が見たいだろう

 

プレイヤー装備品(腕装備)。段階も前提も飛ばして最終術技を取得している。性能は中の人の妄想次第。

 

【ゲーム内情報】

施設

・宿屋『パンテオン』 宿泊料金は帰還時の所持金の割合で決定する。支払い額でレベルアップの成長割合が変わる。

一から五等級まであり、五等級は肥溜めに投げ込まれる

 

・フレデリックハーマン商会 攻略度で品揃えが変化する

・寺院『龍点穴』 蘇生、解呪ができる。参拝も可能

・酒場『熊と蕎麦亭』 迷宮情報や依頼を仲介している

・第壱迷宮『硨磲辣宮(しゃこらつきゅう)』最初の迷宮

・東門 使用不可。硨磲辣宮(しゃこらつきゅう)第三層到達で解放される

・西門 使用不可。バリケードが築かれている

・未解放 広い空き地

・未解放 近代的な小屋

 

【街の噂】

・5つの迷宮が発見されていて、海の広がる硨磲辣宮《しゃこらつきゅう》、空を内包する瑠璃禍宮(るりかきゅう)、坑道を張り巡らした白金憔宮(しろがねしょうきゅう)、砂丘の赤珠窮宮(しゃくしゅきゅうきゅう)、森の|碼碯叛宮がある

・うち2つは往復が難しく、瑠璃禍宮(るりかきゅう)は山岳の山頂、赤珠窮宮(しゃくしゅきゅうきゅう)は干潮でしか入れない鍾乳洞にある

・迷宮が発生してから30日で周囲一帯が迷宮に呑み込まれる

・町は硨磲辣宮(しゃこらつきゅう)に呑まれそうになっていて後7日

・寺院では解呪と蘇生が出来る

・酒場は迷宮情報共有の場。依頼も受けられる

硨磲辣宮(しゃこらつきゅう)は海のダンジョンで敵は強いが環境は楽

瑠璃禍宮(るりかきゅう)で雷属性、白金憔宮(しろがねしょうきゅう)で火属性の武器が出やすい

 

【迷宮】

硨磲辣宮(しゃこらつきゅう)

白い珊瑚の森が広がる海底の迷宮

多彩な厄介な特殊能力を持ったクリーチャーが侵入者を狙っている

 

瑠璃禍宮(るりかきゅう)

宇宙空間を模した体の重さの変化する迷宮

各階層が惑星の形になっている

単純な力比べの通じないクリーチャーが待ち構えており、運を味方につけなければ踏破は困難

 

白金憔宮(しろがねしょうきゅう)

劣悪な環境の銀鉱山の迷宮

麻痺毒の煙の中でクリーチャーと戦わなければならない

 

赤珠窮宮(しゃくしゅきゅうきゅう)

広大な砂浜の広がる迷宮

不安定な足場の中でクリーチャーと戦うことになるが、それ以上に侵入者の財産への被害の方が大きく、嫌われている

 

碼碯叛宮(めのうはんきゅう)

美しいエメラルド色の森の迷宮

侵入者を惑わし同士討ちを誘発させるクリーチャーが身を潜めている

 

【ゲーム外情報】

・迷宮は全部で八つ

・八つ目の迷宮をクリアするとログアウトできる

・プレイヤーのスキルは自動裁定でセージの関与なし

・このゲームのプログラムデータを渡されている盧生たちが知らない仕様(ボスなど)が存在する

 




ステータスは原作を元にしていますが、〇段はレベル表記代わりで、実際の術技と異なる場合があります(゚∀。)y─┛~~

何でゲージ技と必殺技に偏って、通常技殆ど無いの?


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【盧生結集】夢界捌迷宮【完全没入型VR】 #3

本文チェック終わってるのに、前書き・後書きの修正忘れてました。

2500字目安で読める程度になったら粗削りで予約投稿→添削→前・後書き訂正の手順で書いてます

予約でも投稿すると見え方変わりますよね


焼け海原の中、クリームヒルトはふよふよと革袋から離れて周りを見渡す。

四四八はその場から微動だにせず頭部だけが動いている。

「この状態でも単独行動できそうだな」

「俺は一切動けんが、クリームヒルトの術技か?」

「私の持っているのは人型特効だけのはずだが、四四八に出来ないのならそうだろうな。我々が見ていないデータは確実にあるぞ」

 

2人が状況を確認する中、甘粕はクリームヒルトの革袋を開けて中身を見ていた。

:推測出来るけど、一応警戒しろよ

:これは黄泉の国で振り返るタイプ

:全て正面から圧殺する男、カッス

 

「青い砂だな、灰にも見える」

:蘇生失敗したらロストする?

:ビショップ育てよう(手遅れ)

 

そんな甘粕を見てクリームヒルトはため息をつく。

「そいつへの説教は任せた。私は偵察してこよう」

 

 

クリームヒルトが偵察に向かった後、説教と言うには3歳児に言い聞かせるような会話が始まった。

「甘粕、威力はともかく範囲はどうにかならんのか」

「ならんな。その辺りは全て削った」

「しかし、最初のダンジョンの第一層でこれか......。甘粕は極端な例として、ちょっとした範囲攻撃でも起きるぞ」

:よっしー、どんまい

 

「ところで、四四八よ」

「なんだ」

「この攻撃では報酬は出んようだ」

「他の術技は?」

「無い!」

:前途多難だな

:たのしそうだなー

:これでごり押したら、後で絶対詰むじゃん

 

そこにクリームヒルトが偵察を終え、戻ってくる。

「白珊瑚以外全滅だな。壁は透過できず確かめていないのだが、次階層に続きそうな下り坂があったぞ」

「全滅の場合どうなるか不明な以上帰還して欲しいが、一人分の蘇生代しか残していないな」

「何、俺と黄錦龍で稼いで来よう」

:これ実質、カッスは初期武器縛りか

:復活待ってここで稼げよ?時間湧きあるだろ

 

¥3000 これで蘇生して

 

「この階で復活を待てよ?」

「承知した」

:何歩覚えてるかな

:アホほど攻撃高いし、いけるやろ

:なんで、真っ直ぐクリームの戻ってきた方向行くの

 

甘粕は迷い無く進み、白珊瑚に覆われた、大きな生き物が海底を這ったような溝を見つける。

白珊瑚を原子爆弾で消し飛ばし、より深海に近づいていくスロープを下っていった。

:四四八「この階で復活を待てよ?」カッス→タッタッタ...

 

第2層には、第1層のクリーチャーに加えて、(ひぐま)のような凶悪な顔の鮪ほどの大きさのクマノミと尾鰭(おびれ)の長い海雀が泳いでいる。

:VR観光地として解放して欲しい。RPG要素は見るだけでいいわ()

:あのクマノミは間違いなく東北産

 

「もうあれはクマノミ柄のグリズリーではないか。辛うじて魚の骨格だが」

「甘粕、数の少ない群れを探せよ」

「何、案ずるな。俺に任せておけ!」

:あっ、はい

「甘粕、あの海雀は」

クリームヒルトが話している途中で甘粕が剣を抜く。

「あれが手頃か」

 

そして、噛斬海雀が2体、海熊が2体、尾鰭の長い海雀1体の群れに突っ込んでいった。

「クリーチャーを呼び集める千羽海雀だ。おい」

「あいつは本当に......。誰よりも攻略情報を持っているから承知の上だと思いたい」

 

新種の海雀が甲高い声でチュンチュンチュンと鳴くと、周囲から追加で2体やって来た。

「気が利くではないか」

 

初期装備の一閃で最初に向かってきていた5匹が砕け散り、金属音を響かせて12枚の棒状の硬貨が海底に沈む。

:なんで?

:お前スキル要らねえじゃん

:無双ゲーかな

:戦神無双

 

そして、甘粕はそのまま残りの増えたクリーチャーを斬り伏せた。

海底の硬貨は18枚になり、重厚な木製の宝箱が1つ現れる。

宝箱の正面には留め具と鍵穴が存在していた。

:*おおっと*

:絶対罠えげつい奴

 

甘粕は宝箱に近づくと留め具を外し、蓋を持ち上げる。

「鍵は掛かっていないのか」

:大和探知(調べるとは言ってない)

:なんで、これで大会トップに立てるんだよ

 

中身が見えるぐらい開くと、中から何か細いものが射出されたが、甘粕に当たる前に煙のように消えた。

:このコンビ、やっぱやべえな

:こいつらに好きに作らせるから......

 

中にはライムグリーンの液体の詰められた瓶と正十字の硬貨が2枚入っていた。

瓶に説明などは書かれていない。

 

:まあ予想はしてた

:いくらだろ?棒より高そう

:買い物のとき見れば良かった

 

背負い袋にしまった。

 

その後も十数戦したところで、四四八が止め、来た道を戻る。

 

第一層に上がると、10体のクリーチャーが待ち構えていた。

 

:なんか行きより増えてない?

 

難なく倒すが、その後も往路より明らかに多くなった群れが何度も立ちふさがったが、剣を振るう回数が増えるだけでその足が止まることはなかった。

 

「何度でも立ち向かうその姿勢や良し!」

 

:うっきうきじゃん

:魔王目線

:行きはよいよい、帰りはもっとよいよい

 

「取得したのは261ヨウだな。足りなければ金を持っているクリームヒルトからとしよう」

地上に戻り、教会に入る。

【寺院「龍点穴」】

本当に(よいよ)御愁傷様やったのう、大将。蘇生は御一人様120ヨウでよ。失敗しても文句(かばち)たれんとけ』

『んじゃまあ』

三国相伝(さんごくそうでん)陰陽輨轄簠簋内伝(いんようかんかつほきないでん)......。成功じゃけえ、次は気いつけてな』

 

宿屋に入った。

『大部屋が一人30ヨウ、6人部屋がパーティーで250ヨウだ。払えないんなら肥溜めにでも転がってな』

「私の持つ残りと合わせて残り51ヨウか。私達は万全であるし、甘粕だけ泊まらせよう」

 

甘粕が大部屋に入り、黄錦龍の棺桶をベッド脇に立て掛けて眠る。

 

一夜過ごし朝になる。

甘粕が目覚め、棺桶を装備しようと視線を向けると、棺桶に焼印の装飾が増えていた。

「ほう?棺桶はレベルアップで見た目も変わるのか、()いな!いや、じっとしているのは性に合わんな。足ぐらい生えんか?」

「......お前が為したいのなら生えているんだろうなあ」

「それもそうであるな!よしっ、ならば次は何か増やすとしよう」

:急募「常識人」「ツッコミ」「飼い主」「四四八」

:棺桶は無料で泊まれるのか、お得だな(錯乱)

:なんで思想真逆なのに噛み合ってるの

:食い違ってるぞ

 

「おはよう、勇者たちっ。四四八たちはどこに居る?」

:夜間クエストで人攫い絞めて被害者を護送中よ

:迷宮前で待てばいいんじゃない?

 

迷宮の第1層に入り、2人を探す。

「部屋はどうだった?」

「肥溜めより過ごしやすいと思うぞ」

:違う、いや違わない?

 

全員で第2層に到達し、未探索の辺りを戦闘を挟みながら歩いていく。

すると白珊瑚がびっしりと生えた洞窟を発見した。

 

鍾乳石のように白珊瑚が生い茂る薄暗い海底洞窟を進むと、赤い光が尾を引きながら、蛍のように水中を舞っているのが見える。

 武器を構え、光の方に進むと額に1対の白珊瑚の生えた鮮やかな赤色をした巨大な魚が広い空洞で、何十体もの大小様々なクリーチャーたちを引き連れて泳いでいた。

珊瑚は鎧兜、或いは魚籠のように魚の前半身を覆っていた。

周囲に生える珊瑚の中では稚魚が窮屈そうに泳いでいる。

 

蓬莱紅華白枝(ホウライクゲビャクシ)

空洞に入ると、取り巻きが壁面に沿うように回遊し始めた。

「甘粕、こっちはフォローにまわるから、巻き込まなければ好きにやれ。どうせ途中で忘れるだろ」

 

「任せろ!黄錦龍よ、四四八たちに当てるなよ?」

「ん?当てたくないのに当たるはずが無いだろう」

「そうか!では、リトルボォォォイ!」

:はい

:知ってた

 

その爆発は空間全体に届き、取り巻きを巻き込んで激しい荒れ狂った激流を生み出す。

 

「どっちも序盤に持ってるような術技じゃないだろ」

「全くだ。現実に黒魔術の類いが無くて幸いだったな」

四四八とクリームヒルトは竜巻に巻き上げられるように荒れる水中で、まるで影響を受けていないように立っていた。

:これ、じんたんのスキルなの?

:有ったなら最初から使ってやれよ

:↑じんたん、基本自分しか見えてないから......

 

漸く収まったとき、取り巻きは力無く上方に浮いていった。

残るは白珊瑚とその中の稚魚、ボスとなった。

 

ボスが強く光り、びきびきと白珊瑚が成長する。

すると取り巻き達が再び泳ぎだした。

「蘇生なんざ、終盤に出てくるものじゃないか?」

「そういうコンセプトならあり得なくは無いが、ならばギミックがあるはずだな」

「名前もあるが、ここまで白珊瑚が強調されている以上、何かあるかも知れん。破壊してみるか」

「白珊瑚は生物の範疇に入るだろうか。非生物には殴ることしか出来んのだが」

「お前のゴリラ力なら壊せる」

「ゴリラ、ゴリラと私を何だと思っている。ゴリラと戦ったら私が勝つぞ」

:そういうとこやぞ

 

白珊瑚を破壊すると取り巻きから8体、急接近し、構える四四八たちを無視して稚魚を連れて洞窟の入口の方へ泳いで行った。

「人質か」

:人質が人じゃないときでも人質でいいの?

「母国語でもないとその辺りは気にならんな」

土竜(もぐら)が竜で無いようなものだろう」

:そうかな

 

「甘粕!周囲の白珊瑚を破壊しろっ」

「心得た!」

 

ボスの攻撃の対処を黄錦龍に任せ、白珊瑚を破壊することで取り巻きを削っていく。

白珊瑚の破片が水中に散乱し、白く濁って視界が悪くなっていく。

「なあ、四四八」

「なんだ」

「ボスを力ずくで倒すのでは駄目か?」

「それで攻略できるとも限らんだろう」

 

残る取り巻きが8匹まで減ったとき、取り巻き達が(もが)き始める。

「今度はなんだ」

「まあ、より困難になるのだろうよ!」

:呆れるよっしーとテンションAGEAGEパーリーカッスの温度差

 

取り巻き達からも白珊瑚の角が1本生え、白珊瑚の牢屋は用無しと言わんがばかりに稚魚を取り殺す。

「悪趣味な」

「何、やることは変わらんさ。まずはまだ蘇生が有効なのか確かめさせて貰おう。黄錦龍、(あま)っているだろう。ちょっと貸せ」

:先輩のカツアゲ

:そんなじんたんを4次元ポケットみたいに

:パワハラ(核)

¥5000 おにいさんゆるして

 

「善哉、善哉。好きにしろ。想うがままにするが良い」

「其れでこそ!まだ一つしか使えんので悪いが、〈三連装・原子爆発〉(サモン・リトルボォォォイ、サンレンダァ)!!」

凄まじい轟音と共に、画面が真っ白に染まる。

 

「今回に限っては加減は要らんが、少しはこっちを考えろ」

:考えた結果のじんたんコマンド

:じんたん「命は知らんが、不幸はいかんな」

:じんたんが聖人にみえてくる

:↑聖人だよ

:↑↑ぐう聖だろ

:↑↑↑入信希望者かな

:道士ガチ勢座れ

:スッ...

 

画面に色が戻ると、洞窟から外に続く裂目が出現していた。

ボスの姿はない。

:ごり押し

:ラスボスvsボス

:これが魔王だ

:ゲームもプレイヤーもひどい

:今後必要なキーアイテム溶けてないだろうな

 

「ほう、ボスの報酬はこうなるのか。悪辣硨磲(しゃこ)の寄生腫、蓬莱・紅玉細之宮(コウギョクサザレノミヤ)の勾珠、棒貨2000枚だな」

:2000枚ってカッスのポッケからジャックポットしてるやつ?

 

甘粕のズボンのポケットから、滝のように棒貨が溢れ出ている。

「インベントリは大分高く評価されていてな、四四八達より高いステータスの半分はそこから出た」

 

棺桶に溢れた物を仕舞い、裂目から出て第三層に出る。

:しゅーる

:あの棺桶、プレイヤーなんですよ

 

「ギミックとアイテム名で気付いていたが、あからさまになったな」

「今までのクリーチャーに白珊瑚が寄生しているな、禍々しいのも増えたが」

 

身体の一部を白珊瑚に侵食されたクリーチャーの間を、全身が白珊瑚に覆われ、根の千切れた白い針葉樹のように見える真珠色の瞳のエイがジグザグと泳いでいる。

無数の棘には標本のように海の生き物が突き刺さっていた。

 

「針樹影はエイが原形か」

「甘粕、クリームヒルト。一度戻るぞ。ショートカットは期待しない方が良さそうだ」

「一応確認させろ、甘粕。ショートカットの類いは見かけたか?」

「ああ。このダンジョンにはないが、『浄財流砂』『影写永鏡』『循環七孔』がショートカット或いはトラップだ」

「帰るか、甘粕は術技を使うなよ。黄錦龍が術技に極振りしているとはいえ、〈技〉(SP)が絶無な以上そろそろ限界かも知れん」

 

【アンロック】東門が解放されました

 

その後、勝手に盛り上った甘粕が四四八に腹パンで止められた以外の騒動もなく帰還し、宿屋で6人部屋を借りた。

「現実の6時まで町で過ごす。勇士たちもしっかり休んでくれ」

:あざーす

:あざトーす

「おまえたち、読み上げられているからな」

 

「なあ、四四八。後で二人で挑んできては駄目か?」

「お前の勇者達を休ませてやれよ」

「我が勇者達ならば乗り越えられるとも!」

:よっしーの気遣いが眩しい

:カッスについていけると思ってないんで大丈夫っす

:はー、寝よ寝よ

「全く。未到達階層にはいくなよ。所持金は置いて、成長終わらせてから行け」

 

「勇士達、おはよう。さて、甘粕の奴は戻ってきていないが、装備の更新に行くぞ」

:カッスェ......

:勇者魔王、第三層で遊んでます。大惨事です

:術技増えた?

「俺は<八犬士・信道>が増えたな。ステータスも平均的に伸びている」

「私は<死の技巧>だな。身体が動かしやすくなった」

 

【フレデリックハーマン商会】

『ようこそ、新人冒険者さん。其れなりにはやれるようですね。であれば、この辺りの装備など如何でしょう』

「ボス撃破で内容を更新か?1人なら一番良い武器を買えるな」

「ここは使い勝手の良い術技の四四八を更新するべきだ。甘粕は寧ろ下位互換が欲しい」

 

買い物を終えて、ダンジョン前に行って待っていると、入口から甘粕が出てくる。

「おお、良いところに。次の道を見つけたぞ」

「よく進まずに戻って来れたな」

「戻れそうになかったのでな」

「そうか、もう一度宿に行ってこい。慣れた武器に更新出来たんでな、第二層の入口で狩ってくる」

 

しばらくして全員が合流し、第三層にある第四層に続く底の見えない穴の前に出る。

その白珊瑚が何かに突き破られて出来た空洞の周囲には、飛び散った破片が漂っている。

「水中で無ければ、躊躇う深さだな」

「そうか?下が溶岩でも無ければ大丈夫だろう」

「有りえそうで嫌だな」

「何、諦めなければ必ず乗り越えられるとも!」

:良いこと言ってる風なんだけどな(無理です)

:他人に押し付け来なければ聖人なんだが

 

変化としては、半分程の白珊瑚に触手に小さな球体を鈴生りに付けたクラゲが絡み付いており、王冠の形に白珊瑚を生やした鮫が泳いでいる。

「海胆爆萄だな。連鎖して爆発するらしいぞ」

:第一層にもありましたね

:↑大体カッスのせい

 

「よしっ、焼くか!黄錦龍!!<【権能召喚・序段】三連装・原子爆発>」

 

その過剰火力によって、白珊瑚のトンネルだけを残して壊滅した。

「ここだな」

「入口付近に隠して、彷徨わせる魂胆だったんだろうな」

「あんまりだな」

¥1000 これで涙ふけよ

:これはひどい

 

アーチを潜り、白珊瑚のドームの内部に入ると、南国の海のように鮮やかな青色の龍が囚われていた。

ドームから伸びる無数の珊瑚の枝が青き龍の身体に食い込み、龍玉にはびっしりと白珊瑚が生えている。

龍は(もが)きながら、奔流(ほんりゅう)の如き息吹で白珊瑚を砕くが、白珊瑚の再生の方が早い。

 

【ボス】絡龍貝牢

 

:珊瑚やべえ

:設定グロいなー

 

龍の眼に盧生たちは映っておらず、唯々暴れて居る。

:威力は高そうだけど、これがボス?

 

「名前からして牢が本体か?」

「甘粕、クリームヒルト。それらしいものは読んだか?」

「いいや?だが、あのセージが作ったにしては物足りないと思っていたのだ。此れだけでなくまだまだ隠された脅威があるんだろうなぁ!!」

:充分凶悪でしたよ

:このレベルで無いとセージにはつきあえないのか

 

一名クリームヒルトに羽交い締めにされつつ、様子見をしていた盧生たちに向かって、先ほど砕かれた珊瑚の方から真っ直ぐ盧生に息吹が飛んできた。

 

「二舞貝の術技か?」

「だろうな。最悪龍の息吹の吹き荒れる中、今までのクリーチャーの術技を使ってくるぞ」

 

懸念通り、白珊瑚から[増援(タツノオトシゴ)][放電][回復]などが乱発され、放電は龍の息吹に拡散されて全体攻撃と化していた。

「放電の度に一瞬止まるな」

:止まってるか?

 

「見るからに協力どころか敵対関係である以上、意図的なんだろう」

「今回も珊瑚を排除してみるか?」

「そうだな......。予感でしかないが、俺とクリームヒルトが龍の檻、甘粕が周囲の珊瑚を同時に攻撃するぞ。今から3度目の放電に合わせろ。リスナーは明るさに気をつけてくれ」

「承知した」

「任せろ!」

:動画重くて間に合わんから、枕カバー被った

:グラサン買ってきておいた俺に視覚はない

 

画面が真っ白になり、轟音が響き渡る。

色が戻ると、白珊瑚が殆ど剥がれて、龍の宝玉にへばりついた先端を失った白い巻貝の姿が見えた。

 

「成る程、あれか。ここは私に任せて貰おう」

そういったクリームヒルトが巻貝を一瞥すると、力無く水中に浮かび、あっという間に龍の息吹に呑まれてしまった。

:こういう相手に強いな、クリームヒルト

 

【アンロック】東方面乗合馬車が解放されました

 

「まず一勝か。いつ帰れるやら」




書きたいものを書いているから前後書きを書き忘れても読者には見えているのでは(゚∀。)y─┛~~

現在書けてるのは、盧生データと5面までのボス描写、3面までの会話文です
大体各ステージ前後編で、一話一ボスぐらいのペース


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【盧生結集】夢界捌迷宮【瑠璃禍宮突入】 #4

前話で前後書き忘れてたので修正しました

夢界捌迷宮は各話を反復横跳びしながら書いているので、矛盾が起きるかもしれませんが、たぶん歴史が周回違いなんだと思います


装備を更新し、盧生たちは乗合馬車に乗った。

馬車は瑠璃禍宮に繋がる雲より高い山の麓で降ろされた。

 

:え、VR登山始まる?

:ショートカットなら入口まで送れよ!

 

クリーチャーの出ない退屈な山をひたすら歩く。

「何もないな」

「これで迷宮に必要なものを山に隠されていたら、私は柊聖十郎を二つ折りにするぞ」

「殺さんようにな。懲りるとは思わんが」

 

40分ほど歩いて、山頂で迷宮の入口を見つけた。

:こいつら歩くの速くない?

 

入口は火口から出る煙で出来た3尺ほどの輪で、中には星空が見える。

「行くか」

「甘粕、術技は四四八が言うまで禁止だからな。体力的には大したことはないが、また街からここに戻るのは時間の無駄だ」

 

迷宮に入ると広大な宇宙空間が広がっており、乾いた赤茶色の地面にふわりと着地した。

遥か遠くで紺青の星が太陽に照らされて輝いていて、他の惑星もいくつか見える。

 

:ここは火星か

:VR宇宙旅行したい

 

「癪だが感動した。あいつ、真っ当に才能使っていれば、とっくに目的果たしてただろ」

:セージェ・・・

:2面で宇宙とかこの後どうインフレすんの?

:ヌードル食いてえ

:真っ当なセージとは!?(錯乱)

:大正時代に宇宙来たらそりゃどんな因縁あろうと感動するわ

 

「故にこそ、奴は鮮烈に輝いておるのだ!どんなに楽な道が有ろうと曲げぬ、彼処まで偏屈な男児はなかなか居らんぞ!!そんな奴だからこそ、俺も神野も力を貸すのだ」

:輝いているか?

:なんだろう、セージが可哀想になってきた

:↑磔にされるぞ

 

しかし、ここはダンジョンであり、周囲には燃え盛る炎を逆さにしたような巨大な海月と、浮遊能力を習得した海月爆萄が徘徊していた。

幾つかの惑星には隕石が降り注いでいる。

「おい、これ絶対燃えてる方が海月爆萄を起爆するだろ」

「あれは侵焔月だな。良かったな、燃やす以外の能はないぞ」

:よくねえ

:甘粕何でも喜ぶじゃん

:クリームちゃんが悟りの眼をしてらっしゃる

:いつものジト目だぞ

:ジト目か?

 

「試してみるか」

「また、勝手に......」

 

踏み出した甘粕に侵焔月が3体近寄っていく。

侵焔月はビームのように超速で触手を何本も甘粕に突き出すが、一振りですべて払いのけた。

その浮いた触手に海月爆萄が引っ掛かり、爆風が起こった。

:えっ?

:あぁー

 

その風に甘粕が巻き上げられて宙に放り出され、そこを侵焔月の触手が狙う。

瞬時に身体を回転させ、高級感の出てきた棺桶で受ける。

そして、そのまま何度も斬撃を繰り出して難なく倒した。

 

:味方でノリで動かなければ、安定感あるな(つまり無い)

:じんたんが只の色物盾に見えてきた。マグロよりは装備してるわ

 

銀の円盤に乗ると水星に送られた。

 

触れるとスタンする肉眼では不可視の光を、四四八の<英雄の御旗・破段之壱『戌孝(もりたか)』>で無効化し、当たれば即死する隕石を甘粕が相殺することで攻略を進めていく。

 

離れた場所に隕石が落ち、盧生たちの足場が隕石として宇宙を漂う。

 

それは何かに惹き付けられるように、真っ直ぐ蒼い地球に向かい、月に衝突し、うっすらと黄みがかったクレーターだらけの岩場に投げ出される。

衝撃で月の表面は水面のように波立ち、最も大きなクレーターに瑠璃色の水が満ちた。

巻き上がった砂塵でクレーターに影が落ち、瑠璃色の瞳の影絵のように真っ黒な兎がぶるりと身を震わせながら現れた。

 

「これは物理攻撃利くのか?」

:手のひらサイズだったら、可愛いのに

 

中層ボス『月兎影刃』

 

兎は残った影から杵を取り出し、天高く跳ねる。

そして、餅でも突くかのように盧生たち目掛けて叩きつけた。

 

3人は素早く範囲外へ飛び退く。

「どう考える?」

「よしっ、こちらも宇宙の力を見せてやるとしよう!<権能召喚・詠段『神の杖(ロッズ・フロム・ゴッド)』!>」

「お前、あれは地球の衛星じゃなかったのか?」

「何、天に向かって射てば良いのだ!!」

 

宇宙に現れ、地球に向けて発射口を向けて出現した衛星は、ぐるりと旋回して月に照準を向けた。

「こちらに向けたところで落ちるのは地球にならんか?」

「そこは努力で何とかした!行けぇぇぇっ!!」

 

都市1つ滅ぼすほどの巨大な鉄柱が、兎を月を深く深く穿ちながら縫い止める。

 

兎は奇声をあげると蒼い炎が瞳から溢れだし、自らの身を焼く。

「自傷する術技など絶対ろくでもないぞ」

それを見た瞬間、四四八が術岐を発動する。

「<英雄の御旗・破段之壱『戌孝(もりたか)』>」

蒼い炎は焼いた影の量だけ縮み、瞳も影に染まる。

 

すると周囲の惑星が現実より遥かに速く宇宙を巡り地球が太陽を覆い、闇が訪れる。

再び光が戻ったとき、鉄柱の先に兎は無かった。

光は闇が訪れた時以上に強くなっていき、一瞬虹色に煌めく。

「そっちが来たか!」

スタン効果を無効化した3人は、足下から突き上げるように杵と共に現れた3羽の兎をそれぞれ迎撃する。

 

「なあ、四四八。これは何を想定した難易度なんだ?我々以外に対処できんだろう」

「俺が知るか」

「全力ではないが、本気では作っているだろうよ。最終的には俺をもここで真の意味で殺すつもりではないか?」

「テストプレイが建前だったろうが」

「始まった以上、直接抑えられん限り法で縛れまい」

黄錦龍(そいつ)の縄張りである以上、不可能だな」

「どうした。急に褒めるな、照れるだろう」

 

会話しながらも、3羽の兎の攻撃を交わして攻撃を入れ続ける。

そして、ほぼ同時に3羽が消滅する。

 

「俺は月の杵が来たが、そっちも何か来たか?」

「こちらは月食の蒼炎だな」

「色無き虹だ」

 

インベントリの無い甘粕は、抱えるほどの大きさの真珠によく似た宝玉をしまった。




しばらく戦力過剰が続きます

甘粕のステータスは攻撃威力だけで言えばこのゲームのラスボスぐらい。じんたんはチートスマホ(酩酊)みたいなもんです(゚∀。)y─┛~~


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【盧生結集】夢界捌迷宮【瑠璃禍宮突入】 #5

過剰戦力なので、レベル上げ、装備更新を省いてます


インベントリの無い甘粕は、抱えるほどの大きさの真珠によく似た宝玉をしまった。

再登山の手間と死亡リスクを天秤にかけ、月の火山の煙が流れる先にある惑星へ飛び交う流星を足場にして進む。

 

途中、火星の横に差し掛かると小惑星帯が出現しており、木星に続いていた。

木星は流体のクリーチャーが足場のないガスの中を流れていたが、術技を解禁された甘粕に残らずガラスのような固体に変えられ、諸共粉々に砕け散った。

 

:原子力って本当にこんな風になるの?こわっ

:勘違いしそうだけど、こんな体感型ゲームクリアできねえよ

:惑星間の距離が縮小されてるのが親切にみえてきた

 

第四層は三百度を超す高温の水星だったが、盧生を阻むことなく攻略され、盧生たちは、シューティングゲームの自機のような宇宙船の操舵室に乗り込んだ。

 

運転がクリームヒルト、砲手が甘粕だ。

 

:かっけー

:いいなー(なお安全性)

 

そして、船が向かった先には蒼い地球があった。

 

オートに切り替え、四四八たちが窓から窺っていると、突然地球が真っ二つにずれて、南半球の断面から現れた切り絵のような真っ黒な手が船を鷲掴み、内部でアラートが響く。

 

爆発音と共に激しく揺れ、欠けた装甲をまき散らしながら波に揉まれるように船が放り出された。

操縦席に座っていたクリームヒルトが船を安定させる。

 

「乗ったまま戦えと?まさかアクションシューティングか」

「甘粕に術技でも撃たせておけ」

「<権能召喚・詠段『神の杖(ロッズ・フロム・ゴッド)』>!」

 

しかし、南半球の断面の暗黒は、それをそのまま飲み込んでしまった。

「術技は撃てるようだな」

「何故こうも非生物が多いのだ。私にできるのは操縦といざという時の<天性の武勇・詠段『屍山血河』>ぐらいか?」

 

躱しながら搭載されていた武装で一方的に攻撃していると、切り離されて漂っていた北半球がぶくぶくと膨張し、歪なUFOが出来上がった。

UFOは高速で南半球の周囲を廻り始め、船の攻撃を迎撃する。

 

「甘粕!船は動かせるな?俺とクリームヒルトであれは直接叩く」

UFOに2人が乗り込むとすぐに糸が切れたように止まった。

 

「甘粕!UFOに搭載されていた反重力砲を撃つから、後退しろっ」

「そちらも楽しそうで良いな」

 

:ジャンル忘れそう

 

放たれた砲弾が暗黒に吸い込まれると、闇が収縮して消滅した。

あとに残ったインベントリの無い甘粕のドロップ品は宙に放り出されて消えていく。

 

「酷い迷宮だった」

:ひとまず、乙ー

:甘粕ドロップで詰まない?

:※甘粕のドロップはスタッフが回収しました

【白金鉱山が通行可能になりました】

 

 




十四才神スケールなら地球サイズは小さい方(゚∀。)y─┛~~


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【盧生結集】夢界捌迷宮【白金憔宮】 #6

迷宮名、クリーチャー名は迷宮なら七宝名、クリーチャーなら元ネタ+能力でスパスパして適当に作ってます

盧生をノースティリスに送りたい発作が起きたので誰か救ってください
良い夢が見たい(゚∀。)y─┛~~


一行は3つ目の迷宮、白金憔宮(しろがねしょうきゅう)の前にいた。

「今回は迷宮の前まで運んで貰えたな」

「ここまで回り道されるなら歩いた方が早いぞ」

「疲労って概念を覚えろ」

 

:カッスがトライアスロンで海上をゴザ走りで走破したってほんと?

「あいつがやったのは、散在ガ池の縦断だな。許可を得てやったが、無断で真似されると危険だということで映像を公開しないという条件だ」

「海はあれではないか?クリームヒルトが徒歩で日本に向かったときの!ストライキで飛行機が欠航した際に陸路を走って中国まで行って、泳いで日本に渡ろうとしたところで、黄錦龍が船で送ったんだったか。決めたぞ、今度4人で日中遠泳だ!!」

「誰がやるか。お前も両国と俺に迷惑だから止めろ。せめて現実では問題を起こすな」

「私は反省しているからな。どうしても四四八と年を越したかったんだ。それ以来、ちゃんとクリスマス明けには日本に渡っている」

:反省するのはそこじゃないぞ

:真冬に何してんの

:ウォッカは持ったか

 

 

白金憔宮(しろがねしょうきゅう)は外界と地続きになっていて、銀色の大型のトロッコがぽつんと残る廃坑のように見えた。

入口から射し込む光に照らされた線路は奥に続いており、クリーチャーの姿は見当たらない。

 

内部に入ると、薄暗い洞窟の壁面に幾つか白い何かが反射して輝いている。

 

「乗れと言わんがばかりだが」

そういって四四八がトロッコの中をゆっくりと覗きこむ。

中には、内側から破られた鳥籠と2枚の黄色い羽根が転がっていた。

 

「灯りはどうする?」

「坑道で鳥籠と来ると火は使いたくないな。今度は洞窟だからな、生き埋めにでもされそうだ」

「......。甘粕はここで術技使って大丈夫か?火も爆発もない術技はあるか」

「神の杖ぐらいだな。天井に穴が空くが」

「いっそ、甘粕一人で行かせればクリアして帰って来ないか?」

「あり得るが、なあ」

「ならば、次の迷宮の解放まで全員で行い、二手に別れるのはどうだ?秘匿情報はあるが迷宮名が判れば、道中のクリーチャーは判るだろう?全滅したとしても、寺院に転送されるらしいからな、こいつに預けておけば回収出来る」

「甘粕の術技のせいで悪手とも言い切れないな。中間のボスを倒してからまた考えよう、まずは光源とトロッコをどうするかだ」

 

:ボスドロップに光ってんの無かった?合成とかないの

「月食の蒼炎か。説明としては『月に夜を(もたら)す瑠璃の宝玉の命を燃やすような輝きの陽炎』と書かれていたので、火気はないかもしれんな」

「なあ、黄錦龍。お前光れんか?」

「晋の車胤字は武子、南平の人なり。恭勤にして倦まず、博覧多通なり(簡訳:真面目で学問に励んでいた)。家貧にして常には油を得ず。夏月には則ち練囊に数十の蛍火を盛り(夏に蛍を袋に集め)以て書を照らし、夜を以て日に継ぐ(夜の明かりにして書を読んだ)

 

そう詠いあげる声と共に、盧生たちの身に着けていた布地が全て仄かに光った。

「お前、何でもありだな」

:じんたんにゲームから出してって言えば、出れんじゃない?

「甘粕以上に思考の予測がつかんから嫌な予感がするんだよ」

:オフ会のしおりの注意書きに「違法性の無いものしか持ってくんな」と追記させた男だもんな

 

「言って見るものだな!」

「1つ解決はしたが胃が痛くなりそうだ。お前とそいつを組ませたことを後悔している」

「トロッコは、私が<メメントモリ・詠段『ブラックドッグ』>で猟犬を2匹呼んで乗せて、私たちは後を追えば良いだろう。いざとなれば飛び乗れる。クールタイムとコストがかかるだけで再召喚できるからな」

「そうするか」

 

トロッコに不吉なオーラの黒い大型犬2匹を乗せ、迷宮を小走りに進む。

防具を溶かす蚯蚓(みみず)や音波で身体を弛緩させる蝙蝠を何なく倒し、切り替え毎に力ずくで停車して偵察しながら下っていく。

途中、線路が途切れ、錆びたトロッコに乗り換えて更に地下へと駆け降りる。

:サクサクすすむなー。本来、暗闇の中で袋叩きに遭うんだろうけど

 

広い空間に入る直前で、トロッコが跳ねてその中で大破する。猟犬たちは砕ける前に飛び降り、1匹は地中から現れた丸みを帯びた寸胴な爬虫類の爪に串刺しにされた。

その犬は爬虫類を一噛みして溶けるように消えた。

 

:トロッコ乗るとミミズはスルーできるけど、こうなるのか

 

中層ボス『孔慟土竜(こうどうもぐら)

 

「あれがモグラ?地中居ただけの爬虫類だろう」

「土の竜って書くんだよ。始終地中に居られたらやりにくそうだ」

 

「足場が悪い上に足元がまるで見えんな。よしっ」

そう言って、甘粕は防具を全て脱ぎ捨てて、辺りにばら撒く。

:見え...見えっ、ないorz

:クリームと変われ

:チェンジ

:どこまで再現されてんだろ

 

「こんなものか」

地面にばら撒いた装備の光で亀裂と穴だらけの足場が明らかになる。

ある程度の不利を補うと、盧生たちは一方的に攻撃で出来るようになった。

 

暫く攻め続けていると土竜が地中から現れなくなる。

「何が来る?」

 

そして、大きな振動を共に足下が消失し、全てが落下し始める。

羽音と共に土竜が宙に投げ出された盧生たちを襲う。

土竜は小さな翼を虫のように素早く上下させて減速と体勢制御を行っていた。

「悪いない奇手だが、お前を守る大地()も失くなったぞ」

そういって土砂を蹴って移動し、クリームヒルトが壁際で壁を強く蹴って土竜に肉薄する。

「そろそろ私にも見せ場が欲しかったところだ」

 

クリームヒルトは土竜の後ろ足に足を絡ませて組み付き、両刃剣を深々と突き刺した。

 

竜は反応も出来ずに命が尽き、重力に吸い寄せられていった。

「さて。上か下、どちらに行く?」

「下は後でも行ける。上に戻るぞ、道があるなら下の難易度は地獄だろうよ」

「愉しみだな!」

「上だっていっただろう、試練中毒」

「仕方がない、今夜また行こう」

:デスゲーム何日目だと思ってんだ、魔王

:カッスでなければ、実は黒幕で毎日ログアウトしてる枠だろ




わりと筋肉な四四八にメスゴリラと言わしめたクリームヒルトなら水泳で地球半周できるっ(゚∀。)y─┛~~


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【盧生結集】夢界捌迷宮【白金憔宮】 #7

周回してるだけあってRPG環境でも便利ですね、四四八の術技


広場の奥から先に続いており、盧生たちはそちらに進むことに決める。

:悲報「甘粕、全裸で廃坑探索をし、逮捕」

:カッス、服着ろ

「何度か見ただろうが、防具は最初のものを強化していくシステムだ」

:この先、男の尻見続けるの?俺ら

 

「暫し待て」

と言って、棺桶に手を突っ込み、会話をして引き揚げた。

:じんたんのヤクザコートじゃん

それを羽織り、ズボンも履く。

 

:じんたん、中で全裸か

「幾ら俺でも盗人のような真似はせんぞ、元から装備は外れた状態だ」

:それはそれでじんたんがここまでずっと全裸だったことに・・・、寧ろ普段服着てる方が奇跡だな

:俺らが着てると思えば着てるし、TSだってしてくれるのがじんたんだし、なんなら俺の彼女

:↑甘いな、じんたんは俺の弟だ

:↑にいさん?兄さんじゃないか

:↑お兄ちゃん?お兄ちゃんお兄ちゃん?

:道士怖っ

 

「黄錦龍、お前の道士どうなってんだ」

「父には妻がいたが、毎日違う女に酒注がせていた。何だ、まだ俺の知らない兄弟がいたんだなあ。愛い愛い、お前たちも吸っていけ」

「やはり黙っていろ」

 

少し歩くと再びトロッコが現れる。

10尺ごとに天井からがぶら下がる(から)の鳥籠、黒ずんでいて前方がひしゃげているトロッコがあった。

クリームヒルトが側面に手刀を入れると1寸めり込んだ。

「銀だろうな。露骨だが、この先に毒があるようだ」

 

先ほどと同じように進むが、蟻がトロッコに上から降下し、外側に食い破ろうとする。

それに搭乗していた猟犬が噛み付き、蟻はくだけ散ったがトロッコの損傷はそのまま残った。

 

線路だけが宙吊りになった奈落が見えてくる。

「ここはどうする、黄錦龍に何とかさせるか?」

「いや。トロッコに先行させて、次の足場を見て跳ぶ」

「跳べる距離なのか?」

「足りなければ、壁を蹴れば良いだけよ!」

「それもそうか」

「どのみち、下は別ルートだろうしな」

:何、この人たち

 

悪路を身体能力を駆使して進み、次の階層(トロッコ)に辿り着くが、四四八とクリームヒルトが顔をしかめる。

「これは......」

「<英雄の御旗・破段之壱『犬塚信乃戌孝(いぬづかしのもりたか)』>!再現どころか改悪するなよ」

 

四四八が突然、悪影響を無効化する術技を発動した。

:何が起こってるの?

:何かあるの?

 

「揮発性の毒だ。蓄積で徐々に麻痺していく性質の毒だな」

:まあ、お約束か?

:そのうちカナリアの怨霊でも出てくるのか?

 

しばらく進むと蟻に加えて、蚯蚓も地中から出現し始める。

暗闇で見えずとも坑道はボロボロだろう。

:これは俺らでも判る

:今夜は天丼よ

 

そして、線路の突き当たりにトロッコがぶつかった瞬間に崩落した。

崩落した先は、悪臭のする汚水の溜まった空洞だった。

そこには、人の三倍ほどの体躯の錆びた銀のような色をした金属質な金糸雀(カナリア)がいた。

 

ボス『白金縡雀(シロカナリア)

 

白金縡雀(シロカナリア)消魂(けたたま)しい金切り声で啼くと天井が崩落してくる。

土砂に混ざって孔慟土竜、蚯蚓と蟻も降り注ぐ。

 

:中ボスが取り巻きすんな

:甘粕お断りダンジョン

 

「だが、ここの強みを四四八が無効化できる時点でなあ」

「どのみち崩落するのなら、俺が原因でも構わんよな」

:構う

 

その後、様々な毒や土砂が盧生たちに襲いかかるが、完封して終わった。

:特化ダンジョンあるある

 




だがじんたんの夢こそ至高(゚∀。)y─┛~~

人類全員の願いを叶えられるのはじんたんだけ!


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【盧生結集】夢界捌迷宮【碼碯叛宮(めのうはんきゅう)】 #8

元旦分は時間をずらして、正午12:00に投稿します


盧生たちは街道を塞ぐように存在する、エメラルドで出来た茂みに囲まれた大きな洞をもつ大木の前に居た。

 

「全て本物だな。これが生存圏を脅かす迷宮でなければ戦争が起きただろう」

「全くだ。こんなものがなくとも世界大戦は起きてしまったがな。二度目は御免だ」

「度し難いことよ!」

:また人類の上から目線で話してる

:そういいつつ、世界大戦に第一次つけるの止めてください。デスVR代理世界大戦はよっしーが止めたじゃん

 

「エメラルドなら硬度は大してないだろう」

そう言って四四八はバキバキとエメラルドを折って進む。

:ぁああっ

:ひえぇえぇぇ

:カラットってサイズじゃないけど何億!?

 

大木の前で立ち止まった四四八は後から来た甘粕の襟首を掴む。

「なんだ、どうした?」

「お前は直ぐに忘れるからもう一度言うぞ?碼碯叛宮(めのうはんきゅう)は魅了と錯乱を付与してくる。俺の術技で防げたとしても常に全員を対象にすることは出来んから慎重に動け」

 

そこに呆れた目をして、ゆっくりとクリームヒルトが歩いて合流する。

「そいつもお前と一緒に保護出来んのか?そいつが魅了されると硨磲辣宮(しゃこらつきゅう)第一層と同じ目に遭いそうなんだが」

(SP)の数値が二桁足りん。殆どの異常に効く分、自身以外を対象にするとコストが跳ね上がるんだよ」

白金憔宮(しろがねしょうきゅう)で一時間ほど続けて居なかったか?」

「ボスのとき以外はお前たちの動きが落ちた時だけかけてたんだよ。蓄積毒でなければ出来ん芸当だ」

「なるほど、ならば甘粕の忘れんうちに進むか」

 

四四八が甘粕を放して、洞に入ると、中にはあらゆるものがエメラルドで出来た森があった。

木々の間から煌びやかな金細工のような蝶が飛んでいる。

 

「恐らくあの蝶が魅了を持つ蠱蝶(こちょう)だな」

「もうここから甘粕に焼かせたらどうだ」

「俺は構わんぞ!」

 

甘粕が森を砕き尽くすと、緑色の瓦礫の山が残った。

「見当たらんな。下か?」

「そういえば、四四八よ。森はどうやって階層を分けるのだろうな。地続きの坑道でも線路が境界になっていたが」

「ここが全何階層かは書いてなかったのか?」

「クリーチャーは把握しているが、そこまでは読めなかったな。能力で押し切れないだろう序盤を重視していた」

「当然か。なら、再び蝶が出る前に手分けするぞ。合流するときは声の聞こえる距離でお互い止まろう」

「了解だ」

「承知した!」

 

3人はそれぞれ別の方向に進み、森だった瓦礫の中で次に続く道を探す。

 

甘粕 四四八 クリームヒルト 黄錦龍

甘粕が瓦礫の中を蹴り進んでいると何かが中でキラリと光った。

「ん?」

甘粕はそれを足の甲で掬い上げると、固まった。

:何みっけたの?

:見せて―

 

その直後、甘粕は辺りを見渡すと姿を消した。

:ゲームとは言え、何でこの人たちカメラ振り切れるの?速えよ

 

追いついたカメラに映ったのは、

「妙な真似をする前に、消えてもらおう!」

「ぐっ!魂たちよ、四四八を呼んで来い!!」

クリームヒルトに切りかかる甘粕だった。

:何かと思えば、ばっちりかかってらっしゃるー!

:カッス、ご乱心

:こんなこともあろうかとカメラ置いてった時点で四四八呼んだぜ

 

甘粕  四四八  クリームヒルト  黄錦龍

勇者からの知らせを聞いた四四八は、勇士に現在地を確認しながら、二人の下に向かっていた。

「あの、馬鹿っ!いや、あいつなら再出現なら発動までに倒せるか。瓦礫の中に何か居たな?何にせよ、間に合えよ!」

 

そんな四四八の視界に猟犬を召喚して、甘粕を牽制するクリームヒルトと、生き生きとした甘粕の姿が入る。

「甘粕がやらかす前に、届けっ!」

:あれ、有効距離あったのか

 

「何だ、なかなか骨のある奴が出てきたではないか!リトルボォォォイ!」

 

その声と共に四四八の体は動かなくなった。

 

甘粕 四四八 クリームヒルト 黄錦龍

正気を取り戻した甘粕の前には、2つの袋と2人の幽体がいた。

「甘粕、魅了を受けた時期と意識について訊きたい」

「魅了は瓦礫の中の細長い石だと思っていた蛹から出てきた蝶から受けたんだろうな。何か光ったと思った次の瞬間には、クリーチャーを倒すのが目的になっていた」

「俺は<権能召喚>は勝手に使うなと言ったはずなんだが、術技は制御出来なかったのか?」

「いや、目的とお前たちがクリーチャーだと思い込んでいた以外は俺の意思だったぞ。すまんな、急に強敵が現れたので盛り上がった」

 

「期待はしてなかったが、どうして防がなかった。黄錦龍」

「お前たちは本当に怒ってばかりだ。良い夢を見ていたのだろう?どうして邪魔する必要がある」

:流石すぎる

:阿片じゃなくても良いんすね

 

「ん?認識が入れ替わるだけで、害は無いだろう」

:阿片は毒物なんですけど

:じんたんマフィア論者は直ぐ阿片の話をするな(すっとぼけ)

 

甘粕  四四八  クリームヒルト  黄錦龍

その後一度撤退し、四四八とクリームヒルトだけが碼碯叛宮(めのうはんきゅう)に戻ってきた。

森はすっかり元に戻っている。

:甘粕ェ

:出禁なむ

「悪いが、ここは2人で進ませてもらう」

:よっしーママとの約束を破ったカッス君が悪い

:宇宙で遊んでるんでしょ?どっち見ようかな

「ママは止めろ」

 

お互い距離をとり、クリームヒルトが接近する度に、四四八が<英雄の御旗・破段之壱『犬塚信乃戌孝(いぬづかしのもりたか)』>発動することで魅了対策をして進む。

節約のために主戦力はクリームヒルトだ。

:ここの敵が生き物ばっかで良かった。

蝶に加えて、蛇や蝉が襲い掛かるが、クリームヒルトに瞬殺されていく。

「相性はあるが、私も火力特化なのでな。ちゃんと対象選択も残している」

 

そうやって、森を進んでいると2人は瞬時に声を掛け合い背中合わせになり、<英雄の御旗・破段之壱『犬塚信乃戌孝(いぬづかしのもりたか)』>を発動する。

直後、樹上から6寸の巨大な鴉が急降下して向かって来る。

 

中層ボス『嘴孵妬鴉(はしぶとからす)

「つまり、ここははっきりとした階層分けが無い、と。面倒な」

カラスは一鳴きすると右足に『旋棍』を構える。

「なるほど。カラスらしい技だ。クリームヒルト、俺の術技は把握しているな?」

「当然」

 

2人は樹木に駆け上がり、カラスの翼を粉砕して地面にたたき落とした。

「使われなければ、真似できんようだな。このまま、押し切らせてもらおう」

「悪いが、黄錦龍持っている甘粕を置いてきて正解だったな」

「同感だ」

術技を使わずに畳みかけて、『嘴孵妬鴉(はしぶとからす)』を倒した。

 

赤珠貧宮(しゃくしゅひんきゅう)に続く道がアンロックされました】

 

「これは便利そうだな」

「なら、同じものかもしれん」

2人が手に入れたのは『優性卵』、対象の一番高度な術技を記録し、任意に発動できるアイテムだった。

:これ、人数分貰えたのかな?

 

奥に進むと急にクリームヒルトの姿が消えた。

「転移?」

:魂です。クリームちゃん飛ばされました

「わかった。何かあればまた頼む」

:きんきゅうそくほー。勇者が馬鹿の赤珠窮宮(しゃくしゅきゅうきゅう)入りをお知らせします!

その言葉にはため息で答えた。

 

その後、落ち葉に埋まったキノコによるものと判明した強制テレポートと迷いの森を兼ね備えた森の中を再会と分断、<英雄の御旗・破段之壱『犬塚信乃戌孝(いぬづかしのもりたか)』>を繰り返しながら進むと、巨木の上にかけられた3尺ほどの大きな鳥の巣に辿り着く。

:強制テレポートは術技で無効化するのズルくない?

 

「たまたまここの近くに飛ばされたようだ。ワープ無しでも辿り着けたようで安心したぞ」

そこにはクリームヒルトが待っていたので、合流して先に進む。

 

巣には7つの卵があり、その中に1つだけ一際大きな4寸ほどの大きなつるりとしたエメラルドの原石のような色の卵があった。

 

迷宮ボス『託奸郭公(たっかんかくこう)

 

それは、ぴきぴきとひび割れ、中から悪賢そうな鋭い緑眼の郭公(カッコウ)の雛が生まれる。

雛は、瞬く間に他の卵をバリバリと噛み砕いて喰らい、ぼっこりとお腹を膨らませた。

そして、自身のテリトリーに足を踏み入れた四四八とクリームヒルトを見て大きく嘴を開けて突進した。

 

それを四四八は受け流し、巨木の外に落とす。

「あいつ、飛べるのか?」

「どうだろうな。今のうちに中心にでも行こう」

 

戻ってきた雛は叫んだ。

「<メメントモリ・破段『モート』>!」

「この迷宮では一度たりとも使ってないぞ」

「立ち悪い能力ばかりだな、ここは」

 

単調な動きの為に一方的に攻撃できているものの、雛はクリームヒルトの即死技や猟犬召喚、四四八の自己強化技を数分ごとに発動していく。

「一度に発動すればいいものの時間をかけるということは、クールタイムでもありそうだな」

 

段々と強くなっていった雛、託奸郭公(たっかんかくこう)は急にぴたりと動きを止め、天を突くようにピンッと上に身体を伸ばすと、あっという間に成鳥となり、再び天に背を伸ばした。

警戒して離れた位置で構える四四八とクリームヒルトに観察される中、艶やかな濡羽色の長い羽根を羽毛の間から羽織のようにびっしりと生やした。

そして、一鳴きすると、『嘴孵妬鴉(はしぶとからす)』が2羽飛んでくる。

「おい、中ボスが騙されているぞ」

「奸計でもかけられたんじゃないか。全部抜いてやれば正気に戻るか?」

「討伐目指す方が確実だろう」

 

2人と3羽の戦いが始まるが、3羽分のコピー技が降りかかる中、2人は郭公に集中的に攻撃する。

「ダメージを肩代わりするらしいぞ、あの羽織」

:カッス居たら、地獄絵図だな

:鳥ってラリるの?

 

2人の攻撃で全ての黒い羽根が抜けると、急に仲間割れが起き、3羽は相打ちになって倒れた。

「予想通りの結果だな」

:最初に食われた卵の両親だったのかな




柊四四八って柊一から448人居るんだろうかと考えたんだが、四四七はきっと女で大和撫子で京都弁(゚∀。)y─┛~~

四四八人兄弟の柊一家の日常物はまだですか?


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【盧生結集】夢界捌迷宮【赤珠貧宮(しゃくしゅひんきゅう)】#9

愉快なラスボスコンビです
人類は死ぬ=煩悩も滅する
完璧ですね

年越しは混みそうなので、時間をずらしてます




四四八とクリームヒルトが森を彷徨っている頃、甘粕、そしてその背に背負われた棺桶に入った黄錦龍は砂浜を歩いていた。

:じんたん、結構豪華になったね

:クリアするたびに豪華になって、今では瑠璃と白珊瑚の瑞獣(ずいじゅう)が四方に侍り、銀縁が施されたというのに俺ら以外反応してなくて寂しい

:↑わかる

:↑これでも吸って元気だしてy─┛

:ありがとう、みんな優しいな(゚∀。)y─┛~~

:じんたんのサポートしゃべらないから、誤爆した俺らしか向こうに伝わらないのがな。らしいけど

 

コメント欄が自分たちの誰にも気づかれずに雑談で盛り上がっていると、唐突に画面の中の砂浜が赤く染まり、人より大きいヤドカリが数匹出現する。

「ここが赤珠窮宮(しゃくしゅきゅうきゅう)か。行けるところまでは進むとしよう。安心しろお前たち、ちゃんと稼ぐことも忘れん」

:きたいしてまーす(棒)

 

「ん?随分頑丈だな。そういえば、防御に秀でた寄硬虫というのが居たか?」

ヤドカリを何十回とつついて倒すと、暫く見ていない棒状の硬貨が3枚落ちる。

「よし。これなら、焼き払っても文句はあるまい!」

:3歩は持ったな

 

「善哉、善哉。つまり俺が財を蓄えれば良いと、そういう訳だな」

:間違いないです

:流石ぐう聖、気配り上手

:優しいじんたんに届け、俺らの想い!

「愛い愛い。お前たちは本当に俺が大好きだなあ。善哉、善哉。全員抱きしめてやろう」

:やったー!飛び込めー

:↑喧嘩しないように順番に並ぼう

:↑はーい

:↑じんたんが抱きしめたなら、もう全員抱きしめられているのでは?

:ここが桃源郷か(゚∀。)y─┛~~

 

ブレーキ役不在の甘粕は、砂丘を平地に変えながら進んだ。

防御特化であろうと、威力過剰な甘粕の術技では一撃すら持たなかった。

 

そして、河口に出ると白い毛皮を羽織った大きなワニがいた。

 

中層ボス【渡剥鰐(かわはぎさめ)

ワニが甘粕に飛び掛かるが、甘粕は正面から受ける。

すると、甘粕の防具が大破した。

:後でママに怒られるぞ。またお洋服ボロボロにして、買ったばっかでしょ

:クソモンスだけどカッスだからなー

 

甘粕の自重しない総攻撃でワニはあっけなく倒された。

【機能:自宅がアンロックされました】

 

その後もアイテムを盗む盗窮鼠や道を塞ぐ門蟹が出るが、四四八の手を離れた甘粕を阻めるものではなかった。

 

そして、海上に浮かぶ和風のお屋敷の前まで辿り着いた。

 

海岸には巻き貝のような甲羅のドレスを纏った乙女がいた。

甲羅の下部からは陸亀の四肢がどっしりと甲羅を支えている。

シルエットだけならば、海竜にも見えたかもしれない。

 

迷宮ボス『搾珠甲姫(さくしゅこうき)

 

:prpr、これは悪女の味!

:これが......、セージ湖のセッシーか

:↑海だよ

:↑お前がそう思うならそうなんだろうな

 

乙女は次々に攻撃用アイテムであろうものを放る。

:売ってるのかな?

:一回、見かけたよ。四四八のドロップアイテムで

:クールタイム無いのが厄介、だったんだろうが悪いなカッスだよ

 

暫く戦いは拮抗しているように見えたが、甘粕のテンションの上昇と共に甘粕が圧倒しはじめ、『搾珠甲姫(さくしゅこうき)』はすっかり汚染された海に沈んだ。

:ボスドロップは?

「これは四四八に怒られるだろうか」

:そりゃそうよ

【黄金窮宮が開城されました】




良い初夢を(゚∀。)y─┛~~


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【盧生結集】夢界捌迷宮【黄金窮宮(おうごんきゅうきゅう)】#10

12時ですね!めでたい日なので、金色のものをどうぞ

間違えていたタイトルのナンバリングを修正しました




甘粕は満足げな顔で宿屋の部屋で正座していた。

「俺たちが碼碯叛宮(めのうはんきゅう)を攻略した間に次の迷宮に行ったのは良いとしよう。クリーチャーの報酬が少なかったから焼き付くしたのも、まあいい。

だが、何故ボスのドロップアイテムを放置して帰ってきた!置いてきたって言うってことは持ち帰れたんだろ」

「俺たちの勝利をいち早くお前に報告したかった!」

「アイテムが足りずに詰んだらどうする気だ、反省しろ!最初から拾わせる気の無かった瑠璃禍宮とは違ったろうが」

「何、そのときは何とかしよう!」

 

説教が終わり、装備を更新して消耗品を購入して、黄金窮宮(おうごんきゅうきゅう)に向かう。

碼碯叛宮(めのうはんきゅう)が消えて復旧した街道を進むと、豪華絢爛な黄金の城が建っていた。

よく見ると黄金の人骨で組まれており、数えれば5桁は軽く越すだろう。

 

「趣味悪いな」

「好い心意気だ、これは人類も奮起するに違いない!俺も闘志が湧いてくる!!」

「これが黒ければ、ボスに私が出て来そうだ」

「ああ、何故お前はこんなにも怒っているのだ。何者もお前の愛に砕けるのなら、世界を自分の形に閉じてしまえば幸せになれるというのに。悲しいなあ、俺がお前を救ってやろう。抱きしめてやろう」

:甘粕に闘志湧いてないことあるの?

:じんたんは何言ってんだ

 

中に入ると長い廊下が続いていた。

進み続けるが敵も罠も一切出てこない。

「これ絶対あれだろ」

「俗に云うボスラッシュがありそうだな!」

「甘粕置いて帰るか?」

「いや、ここは一切情報が無かったからみておきたい」

「冗談だ」

 

荘厳な扉の前に出ると両脇に(もた)れるように並んでいた骸骨が扉を開けた。

中は、無数の柱以外は見当たらない広い広場だった。

 

「ふんっ」

突然、四四八が背後に武器を振り抜く。

そして、3人は散開して、時折飛び退きながら、それぞれ武器を振るい始めた。

 

「そろそろ出て来たらどうだ?」

「炙り出してやろう!」

 

轟音と共に室内が瓦礫の山になる。

「見つけたぞ」

3人が見上げる先には、卑屈そうな小柄な男が浮かんでいた。

「全く、野蛮ですねえ」

「何を言う。人類の叡智の結晶だぞ、ろくでもないがな」

「四四八、こいつは商会の店主だな」

「ああ。倒したら閉店とでも設定されていそうだ」

:解説お願いします!

「ん?画面越しだと見えにくいか。簡単に言えば糸使いだ」

:把握

:その場にいたとしても見えません!

 

「見えるまで死ねば良い!諦めなければ何度でも抗えるなど最高ではないか!!」

「止めてください、死んでしまいます」

 

「私の前で無駄話とは嘗めてます?」

:あ

「良かろう。この魔王、甘粕が相手になろう!何、安心しろ。何度でも相手になるとも!!」

 

その言葉を聞き、四四八は呆れ、クリームヒルトは苦々しい表情をした。

「はあぁ」

「仕方ない。おい、黄錦龍。私と四四八を隔離しろ!」

 

直後、流星群の如く人類の叡智が無数に降り注ぎ、画面が真っ黒になる。

 

:見えん

:らgぐ

:おoomもmみいm

 

正常に戻った時、先に続く扉と盧生たちだけが残っていた。

「AIに言う事じゃないが、甘粕を乗せるなよ......」

「防衛能力だけは信用できるな。対象や手段が信用ならんが」

 

階段を上った先の次の部屋は、そこかしこに採光窓のあるダンスホールだった。

 

第二槍『影縫侍女』

「ねえ、女の子1人相手に3人掛かりってズルいと思わない?」

「何、お前も只者ではないのだろう。女だからと差別はせんよ」

 

「はあ?やだやだ、差別は兎も角区別ぐらいしなさいよ。バイなの?そんなこと言うなら私が指名するわ。女の闘いと行きましょう」

「私か。だが、2人が手出ししたからと反則とは言ってくれるなよ」

「ならこれも、反則じゃないわよねえ?」

 

四四八と甘粕の影が2人に巻き付くとぴたりと動きが止まる。

「システムっていいわよね。実力差なんかじゃ逆らえないんだから。大っ嫌いだけど」

:ゲームバランスって知ってる?

:クリームちゃん頑張れー

:これじんたん動けるの?

:↑じんたんって動くの?

:↑動かない

 

「随分精工なAIだ。四四八と甘粕が名を挙げられがちだが、私とて力負けしていないと教えてやろう」

「AI、AIってあんたの方が機械なんじゃないの」

「心外だ。今の私は恋する乙女だぞ」

「......そう」

 

「武器は出さないのか?私は」

そう言いかけたところでクリームヒルトは跳躍した。

それに対し、動きの無かった影縫侍女が渋顔になる。

「これだからセンスのいいやつって嫌なのよ」

「なるほど。どちらを使ってくるかと思えば影か」

「はー、降参。さっさと上がってちょうだい」

 

彼女がそういうと先に続く扉が現れる。

 

「まだ一度も打ち合ってないが」

「一介の侍女が命かけてまで止める訳ないでしょ。こっちは不意打ち、揺さぶりが真骨頂だっていうのに相性悪い相手しか居ないじゃない」

「そこの棺桶はどうだ?」

「一番最低よ。この能力でどう戦えって言うの」

「最低なのは同感だ」

:じんたんの扱い

:AIの出来がいいな。モデル居るのか?

 

次の扉の先は夕暮れの薔薇園だった。

第三槍『活啜夜茨』

 

そこに居たのは、白髪の柄の悪い青年だった。

「よう、早かったじゃねえか?誰かサボりやがったか」

:待ってる部屋間違えてます

:名前似合わねえ

「まあいい、さっさとやろう、ぜっ!」

「一人ぐらい正々堂々戦おうとするボスは居ないのか?居たら騙し討ちはするが」

「分かりやすくていいだろうよ」

 

3人はダメージを与えていくが、四四八が殴られたところで傷が再生する。

「回復能力か」

殴り合いが続くが、急に辺りが暗くなり、同時に3人の動きが鈍り、重い一撃を受ける。

:何あれ

 

満月が薔薇園を照らし、生垣がしゅるしゅると女性を象り、青年に寄りそう。

「こっからは、俺たち吸血鬼の時間だ」

「何、イメージ的には私も夜が似合うらしいぞ?」

「俺もここに大輪の花を咲かせてやろう!」

:灰色エンコ殺しキノコはそろそろ自重しろ

:花火は爆発するが、爆発が花火な訳じゃない

 

甘粕の術技は、地べたを駆け抜けて女性型を除いた薔薇全てを焼き尽くした。

「ほう!面白いっ」

:何だ?

 

「なるほど。術技含めた全てのステータスの弱体化か」

青年はクリームヒルトに殴りかかり、クリームヒルトは倒れることでそれを避けたが、風圧に切り刻まれた。

 

「気に入らねえなあ!!」

「こっちは弱体化、向こうは強化されるのか」

 

「ここは俺に任せて貰おう。女の方を頼む」

四四八は複数回自分の悪影響を無効化することで、影響から抜けると、青年に殴り掛かる。

:なんか男の動き一気に悪くなったな

「こちらの弱体と連動か吸収をしているんだろう。一番ステータスの高い甘粕が残っていてこれということは、パーティ平均か?」

:パーティ平均?あっ......

:そこの棺桶、プレイヤーなんですよ

 

影響から抜けた四四八がクリームヒルトの弱体化を無効化し、2人で押し切る形で『活啜夜茨』を倒した。

 

「くっそ......。てめえら絶対、狂犬野郎ぶち殺してから死ねよ!」

 

牢獄の内側に出た。

第四槍『灼熱砲手』

「話すことは無い。死ね」

その言葉と共に空間全てが業火に巻かれた。

:はいはい、じんたんじんたん

「<英雄の御旗・破段之壱『戌孝(もりたか)』>っ!」

:えっ

:熱にも効くの?

 

灼熱の中、一人の声が朗々と響く。

「ああ、俺の知る世界は、誰もが笑顔を浮かべ至福の夢に酔い痴れていた。人間とは自己の中に完結しているもので、己が夢の中こそが現実であった。それはそう、今日のような日も同じであった。当然よなあ、皆いつだって幸せで、彼らが不幸であったことなどただの一度も無かったのだから。つまりだ、きっと今お前たちはとても苦しいのだろう?俺が救ってやろう、<四凶渾沌・鴻鈞道人>っ!」

 

:中国語分かる人翻訳して

 

変わらぬ灼熱の中、吐き捨てるように声が響く。

「ふんっ、ここまで来たのはマグレか?その程度で我らが王の下に辿り着けるとは思わないことだな」

そして炎は消え、顔をしかめて(ひたい)を抑える四四八とクリームヒルト、生き生きとした甘粕が現れた。

「おい、これ。現実の神経に影響しないだろうな......」

「少々脳が痺れたな」

「どこにも扉が無いが、どうする?」

:バグ?

:だから、じんたんに術技使わせたくなかったのか

 

「そもそも想定されていなかったんだろうな」

その後、再出現した『灼熱砲手』が灼熱を顕現する前に、総攻撃を仕掛けて勝利することで扉を出現させた。

 

「なんだか悪いことをしたな」

「起きてしまった以上、最大限利用するしかあるまい」

 

扉の先には、一面に広がる草原があった。

第五槍『鏡身狂狗』

 

中に入ると、四四八とクリームヒルト、甘粕と装備された黄錦龍がそれぞれ右と左にガラスのようなもので分かたれる。

服装以外瓜二つの少年と少女がガラスから万華鏡が回るように現れ、言葉を交わすことなく、地に足を付けた瞬間姿が消えた。

 

盧生たちは双子が鏡写しに移動することを見抜いたことで、動きを合わせて封殺して倒した。

 

次の扉の先は戦場だった。

第六槍『法徨慧剣』

:さっきも怪しかったけど、もう城じゃねえ

 

「恨みはないが、いつか迎える望みの」

「悪いが待った。それは禁句なんだ。やっと正面切って戦う相手が来たようなので、御託無しで戦ってくれ」

「良いだろう。こちらもひとつ明かそう。俺の力は文字通りを一撃必殺だ」

「四四八が自分を馬鹿と評するのはこういうところか。いや、先ほどの二の舞は私もごめんだが。折角だ、タイマンにでもしたらどうだ」

「流石は俺に勝った男よ!」

 

「そういう事らしい」

「心得た」

そして、2人が駆け出して武器と拳が交差するが、四四八は飛び退いた。

:これ、全部即死技?

:ついに四四八も2Pが現れたか。2P南天はまだか

 

お互い攻撃を躱し合い、戦いは膠着する。

「<英雄の御旗・急段『犬江親兵衛仁(いぬえしんべえまさし)』>っ!!」

『法徨慧剣』が四四八の攻撃を躱そうとしたところで、四四八は強引に攻撃の軌道を変えて、命中させる。

「ぐぅっ!」

 

そこから戦況が徐々に四四八に傾き、やがて『法徨慧剣』は倒れた。

「......。今まで見たことを忘れるな」

「やはり、そう来るのか」

遺言に心当たりがあるように眉間に皺を寄せた。

 

次の部屋は教会の聖堂になっていた。

 

第七槍『征骸拝徒』

 

「はるばるここまでようこそ。これといった特技の無い身ですので、どうぞお手柔らかに」

そこにいた金髪の神父はそう言って、動き始めた。

盧生たちが次々仕掛けるが、彼は涼しい顔をしている。

 

「どこが特技が無い、だ。ダメージを入ってるのか?」

「確かに大変丈夫な身ではありますが、何分借り物なもので」

:ギミック型か?

:よしえもん、何かカウンター技出してー

 

そこから一時間近く膠着した。

:クリームちゃん、あれ使わないの

:買い物行ってくる

 

突然、四四八が武器を手放し、『征骸拝徒』の腕をつかむ。

「<メメントモリ・破段『モート』>っ!」

『征骸拝徒』は、四四八ごと移動し、クリームヒルトの攻撃を躱した。

「なかなか厄介な術技をお持ちのようだ。そろそろケリをつけるとしましょう」

 

その言葉と同時に体が輝きだした。

「これは......、凌げるか?」

「よしっ!俺も全力を出そう!」

 

一瞬早く、甘粕の全力の攻撃が『征骸拝徒』を飲み込んだ。

内装は全て破壊され、先に続く扉だけが残った。

 

その扉はこれまでの倍の大きさの大扉で、六つのシンボルが一つの槍を形作っている。

扉を開けた先には玉座の間があった。

第八槍『黄金骸城』

第一槍『千呪棺王』

「さて、まずは我が城の最奥に辿り着いたことを讃えよう。最後に(けい)らの道を阻むのは、俺とこの居城である。構えよ」

 

そういったのは、玉座に座る黄金の獅子のような男だった。




本人ではありませんが、ボイロみたく学習元が本人かもしれない(゚∀。)y─┛~~


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【盧生結集】夢界捌迷宮【黄金窮宮(おうごんきゅうきゅう)】 #11

男がその手にある槍を床に突き刺すと城が震え、広間に六つの黄金の骸が積み重なって出来たレリーフの彫られた柱が出現する。

 

それらからは最初の糸使いを除く今までのボスの術技が放たれる。

「動いてこないのは楽だが、影と薔薇が厄介だな。影の柱を破壊するぞ」

「合わせる!」

「応っ!」

盧生たちは柱を1つずつ破壊していく。

:動かないって言うけど、稼働範囲広いんだけど

:骨が組体操するなよ

 

盧生たちが全ての柱を破壊すると玉座に座り、戦いを眺めていた男が立ち上がり、優雅に拍手した。

「見事であった。俺は卿らを過小評価していたようだ。お前たちならば我が破滅の光にも劣らぬかもしれぬ。誇れ、そしてこの一撃を凌いで見せよ」

その言葉と共に床に突き刺さった槍が引き抜かれる。

槍は最初に目にした時よりも輝いていた。

甘粕は歓喜して獰猛な笑みを浮かべ、四四八とクリームヒルトは身構えた。

 

槍は盧生たちに向けられ、甘粕の超火力を凌駕する熱量の黄金の光線を放つ。

世界を砕くかのような光で画面は白く染まり、悲鳴のような軋みだけが響く。

 

画面に色が戻った時、『千呪棺王』は汚物でも見るかのような目で甘粕を、その手に持つ黄錦龍の棺桶を睨み付けた。

「そいつは、この地にあっては為らぬ者だ」

「ふっ、四四八のようなことを言う。こいつのような者の誘惑を断ち切れてこそ人は人で在れるのだろうよ!」

「否定はせんが、釈然としないんだが」

「勇敢なる者達よ、其れを此処に置いて出ていけ。邪魔立ては入ったが、この光を生き延びた時点で卿らには先に進む資格がある」

 

【この世界に玻璃爛宮(はりらんきゅう)が顕現しました】

【メダル工房がアンロックされました】

 

槍を一振すると、システムメッセージと共に四四八とクリームヒルトの姿が消えた。

「置いていけ、と言ったはずだが?」

「何、俺も喧嘩に混ぜろと言うだけだ。追い出されるかとも思ったが、どうやら参加できるらしいな」

「良かろう。だが破壊の光の前に朽ちよ」

 

そんな甘粕と『千呪棺王』の会話に、己の知る世界こそが人類に幸福をもたらすと信じる白痴の妄言が割り込む。

「ああ。お前達は何故怒ってばかりいるのだ。己が内で好きに争っていれば良いと言うのに。何故態々、外を巻き込もうとする。なぜ争うのか?お前たちは馬鹿なのか?悲しいなあ。お前のような奴がいる限り、人類は永遠に夢が叶わない。だから――」

:長いよ、じんたん

:なんで今攻撃されないの?

 

「お前のような者を現世に還しはせぬ」

:死んでるんだよなあ

:HP0の先ってあるの?

「何故おまえたちはいつもいつも――自分が何より大好きなくせに、他人と関わらなければ生きていけないなどと嘘を吐く。他人などに関わらず、夢を見ていれば良いのだ。外の世界など苦しいだけだろう、世界を自分の形に閉じてしまえばあの阿片窟のみんなのように幸せになれるというのに。怒って悲しんで何故それを有難がる?なんて可哀想な者達だろう、俺が救ってやらねば。輝く世界を俺が与えてやろう」

 

『千呪棺王』の槍もまた、一度目よりも遥かに強く神々しく輝く。

 

「人皆七竅有りて、以って視聴食息す。此れ独り有ること無し。太極より両儀に別れ、四象に広がれ万仙の陣――終段顕象

四凶渾沌(しきょうこんとん)――鴻・鈞・道・人ィィン!」

「集束せし闘争の黄金光っ!」

「俺も混ぜろ!<切磋琢磨・破段『後の後』><権能召喚・破段『摩訶迦羅』>っ!!」

黄錦龍の鴻鈞道人が『千呪棺王』に黄金城諸とも光を夢で侵し、『後の後』によって2つの術技を越えるため威力が上がった甘粕の裁きの一撃が『千呪棺王』を打つ。

:待って、画像が乱れてんだけど

 

その人を幸せにしたいという願い(性質)により、鴻鈞道人は摩訶迦羅を取り込んで『千呪棺王』ごと黄金城を風が砂を吹き飛ばすように砕いていく。

砕けた先にはのっぺりと平坦な闇に粒子のように細やかな緑色の点がびっしりと並んでいた。

:数字?

:バグった

:全部0と1か?

:よしやママっー!馬鹿2人がゲーム壊した!!

 

『千呪棺王を完全討伐しました。黄金城は消滅します』

『プレイヤー全員に術技<女神の抱擁>が付与されます』

システムメッセージの後、甘粕と棺桶はデータの海に投げ出された。

 

『error!存在しない座標です。初期転送ポイントに強制的に転送します』

甘粕と黄錦龍が町に送られると、数分で四四八とクリームヒルトが駆け寄る。

そして、甘粕の頭を四四八、黄錦龍の頭をクリームヒルトが力強く殴る。

「っ!分かっているぞ、四四八。強敵を二人じめにして済まなかった!!」

「違うわっ、馬鹿!何、プログラムにダメージ与えてんだ!!」

「止めろ、黄錦龍!誰も抱き締めろなんぞ言ってない!」

:さっきの何だったの?

:よっしーとクリームちゃん、頑張れ。超頑張れ

 



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【盧生結集】夢界捌迷宮【玻璃爛宮(はりらんきゅう)】#12

黄金窮宮で盧生が勝ててるのは、お互い邯鄲術を使っているのとゲームだから
最終戦はデータファイルからクリーチャーデータをゴミ箱捨てるような禁じ手です(゚∀。)y─┛~~

十四歳神の眷族は裏技ばかり使って困りますね!


四四八は甘粕を立ち上がらせると追い出されてからのことを話す。

 

「甘粕、お前と別れている間に町の変化を確認しておいた。商会が閉店し、代わりにメダル工房でメダルを使った防具の強化、メダルのアイテム交換をできるようになっていた。

メダルはドロップ品との交換で手に入る。今までの通貨も変換は出来たが、効率が悪かった。だから、通貨を殆ど使って自宅を買っておいた。第三等級の寝室と迷宮直通ゲート、物置小屋、薬草園を用意してある」

 

:壺に詰めて、保存アイテム数を増やそう

 

「分かった、これからは其方を中心に動けば良いのだな」

 

全員で自宅に戻り、一夜を明かした。

「さて、行くか......。玻璃爛宮(はりらんきゅう)へ」

ゲートを潜り入口に転移する。

 

玻璃爛宮(はりらんきゅう)は、中央に尖塔の(そび)える脆そうな水晶で出来た教会だった。

中に入ると、水晶で出来た迷路が眼下にひろがっていた。中央には十字架が立っていて、外の塔を合わせれば、逆十字が貫いているように見えるだろう。

 

「ひとまず、あの塔を目指すか。何かしらはあるだろう」

迷路へと続く階段を降りると、水晶の中を小さな龍が泳いでいた。龍は水晶と同じ色をしていて、静止すれば気づけないかもしれない。

ゆっくりと壁に近づくが、龍は動きを見せない。

「では、こうするとどうだ?」

甘粕が龍の居る壁に剣を叩きつけると、水晶は甘粕を写してパキッと皹割れて、砕けると同時に甘粕が消えた。

そして、黄錦龍の棺桶が床に落ち、床に大きな皹が入る。

「おい、まさか」

 

水晶の迷路から盧生が消え、記憶に新しい自宅に場所が変化する。

 

「あの迷宮で地形を破壊すると即死するようだな。俺達ではなくクリーチャーだった場合にどうなるのかは不明だが」

「私のモートなら一切傷つけないが、コストが全く足りん」

:全滅したの?

「ああ。装備をまた集める必要があるのが面倒だ。一度、初期装備で偵察に行くか、二度手間は御免だ」

:データ貰ってたなら、何か分からないの?

「名前しか無かったはずだ、ここが本命なのだろう。甘粕は何かしらんのか?」

「データ量は黄金窮宮(おうごんきゅうきゅう)とさして変わらんかった故、そう広くはなさそうだぞ。それと自宅と工房やらは、セージと神野以外の誰かが作ったシステムだろうな」

「ならば、入口で見た通りの広さか」

「ひとまず、クリームヒルトの<モート>のみで、俺と甘粕は肉壁になって進もう」

 

玻璃爛宮(はりらんきゅう)に戻り、入口で迷路を見下ろしてじっと見つめる。

「ここで見えるものを記憶したところで役に立たなそうだな」

 

盧生たちは、慎重に動きながら進んでいった。

水晶の壁は不透明な原石や磨き上げられた宝石、光を反射し鏡のように映す部分、空気のように透明な部分を不規則に持ち合わせた水晶で出来たミラーハウスだった。

一行は、クリームヒルトの<モート>で龍を倒しながら、長椅子に載った金で装飾された清廉な本から溢れ出る鉄砲水で押し流されそうになったり、祭壇から転がり落ちたワインから気味の悪い赤茶色の流体が行く先を遮ったりされながら進んだ。

 

「新手のクリーチャーが出てきたな。ボスでは無さそうだが」

そこに居たのはガラス細工の虎だった。

「初期装備で勝てるか?」

「何、向こうにどの道逃がすなど無いのだ。やれることをするだけよ!」

:PvPが無くて、大技を封じられてれば熱血勇者に見えるんだな

:初見がカッスを勘違いしそう

:↑この見た目で勇者なら間違いなくダークファンタジー勇者

 

「まずはこれが通じるかだな、<メメントモリ・破段『モート』>!」

ガラスの虎は術技が発動した瞬間に壁にぺたりと張り付いた。

モートは対象を失ったかのように霧散した。

:これ、物理攻撃も水晶に擦り付けてきそうだな

 

「よしっ、撤退だ」

盧生たちが来た道を引き返すと、虎は形を戻して壁が存在しないかのように一直線に追いかけてきた。

「そう来る気はしていた!」

クリームヒルトの<モート>で時間を稼ぎながら、3人は入口に飛び込んだ。

 




元旦は爆睡して夢を見なかったので、じんたんの夢を見ました(゚∀。)y─┛~~

明日で攻略はクライマックス。明後日で完結予定です。

余談
龍は硝子龍、ワインは腐膿腫、虎は玻璃虎と言う名前、虎以外読みは考えてません


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【盧生結集】夢界捌迷宮【玻璃爛宮】#13

ルビは好きに読んでください


3人はゲートを通って、自宅に戻り休息を取った。

 

「面倒なだけあって、まともな報酬は用意していたらしいな」

「四四八もか。お互い手の内を見せて、今後の動きを決めよう」

「俺が新たに取得したのは<不屈・急段『犬飼現八信道(いぬかいげんぱちのぶみち)』>、消費が大きいから奥の手のような扱いになるだろうが死亡時に状況を戦闘前に巻き戻せる。当然記録は残るから、ボスは動きを変えてくるだろうな」

「私は2つ増えたぞ。<メメントモリ・急段『カルペ・ディエム』>と<天性の武勇・急段『最適化』>だ。前者は迷宮内で自宅の機能が使用できる。成長も可能だ。後者はステータスの一時的な振り直しができる。甘粕はどうなんだ、あの迷宮でも使えそうか?」

「勿論だ!<権能召喚・急段『斯く在れかし』>は俺自身をより高みに押し上げる!」

 

四四八があきれ顔で訊く。

「お前の<切磋琢磨・急段『限界突破』>とは違うんだ」

「相乗効果があるぞ!『限界突破』をステータス倍化だとすれば、まあ10倍ほどか?」

「余計な物を壊す予感しかしないんだが」

「何、ステータスと言っても数字のみには収まらん。術技の対象を選べる上に、威力増減も出来るぞ!」

「なら最初から対象選択を持って、今の段階で威力を上乗せすれば良かっただろうに......。黄錦龍は、何だ?」

「もう棺桶ではないなあ!」

「いや、最初から棺桶か怪しかっただろ」

 

黄錦龍は、模型サイズの中華風の宮殿と化して甘粕の頭上に浮遊していた。

「いくら柊聖十郎の作ったアンフェアなゲームとは言え、お前は好きにしすぎだろう。どうなっているんだ」

「全くだ」

 

お互いの術技を確認し、装備を整えた盧生たちは再び玻璃爛宮(はりらんきゅう)に足を踏み入れた。

入口で甘粕が敵のみに対象を絞り、『神の杖』を迷路を埋め尽くす程に連射して一掃する。

「一気に行くぞ!」

 

地形の変形などは起きなかったため、迷いなく盧生たちは進み、前回の撤退原因となった虎と鉢合わせる。

「まあ、装備も整えて、能力のネタも割れているからなあ」

そういって四四八は虎を空中に打ち上げた。

そのまま空中で畳みかけ、虎は大地に帰る事なく、水しぶきのように弾けて消えていった。

 

その後も迷路を進んで行き、ついに十字架の前に辿り着いた。

すると上から声が響く。

「ふん、生意気にもここまでは辿りつけたようだな。だが、ここで終わりだ」

 

蝕楔十字『逆磔病崇』

 

「まずは不遜にも俺の領域を侵すウイルスに退場してもらおう。仕様外の動きをしたのだ、報いを受けるがいい」

その言葉と共に、甘粕の頭上の城が初めから無かったかのように消えてしまった。

:あれ、割と正論だぞ?

:バグ利用はBAN。当然だよなあ

 

「お前たちにこの身の病苦を教えてやろう。水晶のように脆く爛れて死ぬがいい」

そういうと画面が揺らめき、迷宮が変形する。

「<英雄の御旗・破段之壱『犬塚信乃戌孝(いぬづかしのもりたか)』>!」

 

盧生の居る場所だけを残し、迷路は熱波に中てられた飴細工のように崩れ、水晶から不吉な色の煙が彼らの方へまっすぐ流れてくる。

迷宮を支えるのは水晶の十字架だけだ。

 

「四四八、あとどれぐらい持つ!」

「倒すまで持たせる!甘粕っ、クリームヒルトっ、俺をあの十字架に送ってくれ!!」

「応っ!」

「任せろ!」

 

『逆磔病崇』に直接的な攻撃は無いらしく、ひたすら悪循環を断ちながら、十字架に向かう。

 

「いつまで無駄あがきをするつもりだ。その不相応な椅子から降りろ。この忌々しい病魔と共に電子の藻屑と消えるが良い」

 

十字架に3人の姿が映り込み、ギシギシと十字架が軋む音を出した。

 

「甘粕、クリームヒルトっ!力を借りるぞ!<不屈・破段『犬田小文吾悌順(いぬたこぶんごやすより)』>っ!<切磋琢磨・急段『限界突破』>、<権能召喚・急段『斯く在れかし』>、<天性の武勇・序段『一騎当千』>!!」

 

「在るべき姿と還れ!<英雄の御旗・破段之弐『犬山道節忠与(いぬやまどうせつただとも)』>!!」

 

その一撃で水晶の十字架と不吉な煙は清浄な光に溶けて消え、その場に柊聖十郎が現れる。

彼を中心に迷宮と煙が再生成されていく。

「その程度で俺の死病に()てると思わんことだ」

「そろそろ帰せ。俺に嫁と正月を迎えさせろ」

「お前たちがゲーム(ここ)から出る手段は一つ。この俺を倒し、最後の迷宮の最奥に向かうことだけだ」

「まだ何かしらあるのか?」

 

「俺より劣るお前たちはここで病魔と共に果てよ。干キ萎ミ病ミ枯セ。盈チ乾ルガ如、沈ミ臥セ。生死之縛・玻璃爛宮逆サ磔!」

 

悪循環を断った盧生たちの身体が、先端から水晶に変異していく。

「ひとまず仕切り直させて貰おう。<メメントモリ・急段『カルペ・ディエム』>!」

クリームヒルトが術技を発動すると盧生たちは自宅の中に転移した。

「外はあの病魔の水晶と柊聖十郎がいる。術技が破られる可能性もあるから直ぐに成長させるぞ」

「ああ」

3人はそれぞれ寝室のベッドに触れ、成長を行う。

:寝なくても出来たのか

「『逆磔病崇』は倒してたんじゃねえか。乱入すんなよ」

 

 




やっぱセージにはよっしーよな(゚∀。)y─┛~~


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【盧生結集】夢界捌迷宮【最終決戦?】#14

最終話です
明日は三が日終わってたので、頑張って書き切りました
正月って日付感覚狂うよね。もしや阿片では?
琺瑯凶宮(ほうろうきょうきゅう)はエンドロールみたいなものなのでプロット通りです

生身なら効かないけどアバターなので死病が効きます(゚∀。)y─┛~~


「一応、睡眠の判定になるはずだが、結晶化は戻らんな」

:セージぇ

:俺、セージのファンやめます

 

「寺院で治せるかも怪しいところだ。必要な一手は手に入れた。出た一瞬で決める」

「なんだ、俺に見せ場はくれんのか?」

「私にも手伝わせろ」

「そうだな......。よし、出来そうだ。なら俺に合わせてくれ」

:なになに?

:そっちだけで納得しないでー

 

3人は自宅から飛び出して、柊聖十郎に向かって駆け出す。

「戻ったか。俺の死病をお前たち程度が克服できると思うな」

「甘粕、クリームヒルトっ!今度はお前らが俺の力を使え!<不屈・破段『犬田小文吾悌順(いぬたこぶんごやすより)』>っ!」

「なるほど」

:どれだよ

 

盧生たちが同時に叫ぶ。

「「「<不屈・終段『霊虎童子』>!!」」」

3本の神秘の剣が柊聖十郎を貫いた。

:やったか?

:じんたんも仲間に入れて

 

柊聖十郎を微塵もよろめかずに堂々と立ったまま、舌打ちして消えた。

「やれやれ」

 

琺瑯凶宮(ほうろうきょうきゅう)がアンロックされました』

 

教会は天に昇るように消え失せ、3人の盧生が町に戻ってきた。

「黄錦龍は戻らんのか?」

 

あー、もう。やっと繋がった。何で黄錦龍一人だけ戻したのよ!

ログアウトの当てが出来たのに道具が使い物にならなくなったじゃない

 

「元々あいつの部下だろう、南天。黄錦龍はあいつにデータを消されたようだったが、やはり無事だったか。こっちは後一つ攻略すれば戻れそうだ」

 

今すぐ出してあげることもできるわよ?どっちでも良いけど、対価は貰うからね

 

「面倒掛けたしな。法外でなければ用意しよう」

\10000 救助代

\3000 タクシー

\500

\1000

\10000 出したげて

まんまと聖十郎に貢いでんじゃないわよ、猿ども

 

「さて行くか。琺瑯凶宮(ほうろうきょうきゅう)

「いいのか?」

「もういつでも戻れることだし、甘粕は挑んでいくだろう。それに邪心しかなくともわざわざ俺たちの為に作られたゲームだからな」

「馬鹿だな、四四八」

「今更だろ。甘粕、俺達を対象から外すなら好きにやっていいぞ」

「言ったな?」

そういって甘粕は機嫌よく琺瑯凶宮(ほうろうきょうきゅう)に向かった。

「良かったのか?」

「ああ、最後だしな」

 

琺瑯凶宮(ほうろうきょうきゅう)は天に伸びる巨大な螺旋階段だった。

盧生たちが足を踏み入れると、そこは海中に変化し、三対の立派な白い角を持つ龍が待ち構えていた。

「一段毎じゃないだろうな」

龍は的確にブレスを撃ち、角で攻撃を反射する。

硨磲辣宮(しゃこらつきゅう)よりは手強いな。まあ、それ以上にこちらが強くなっているんだが」

四四八がそう言い終わる頃には、甘粕の大雑把な術技の乱射で龍が打ち取られていた。

 

その後も盧生は苦戦することなく、階段を上り続けて最上階に辿り着いた。

「帰るぞ。さて、長きにわたり応援してくれたこと感謝する、勇士、勇者、魂、道士たちよ。また会おう」

:乙ー

:おつつ

:ゆっくりご静養なさってください

:おつかれー

 

「しまったな。南天は食事を用意してくれているだろうか」

「1週間近く現実で物を口にしていないからな。セージのようになっているかもしれん!」

:むしろなんで生きてんの?

:バイタリティたけえよ

 

\5000 これで美味しいもの食べて

\10000 生還おめでとう!

\3000 生還おめ

\2000 まじで乙

\10000 今度はデスしないシステムでお願いします

\500 乙ー

 

こうして、盧生たちの長い冒険は終わった。

常人であれば一度でも中で死ねば、帰らぬ人となるデスゲームの終わりを普段の配信と変わらぬ様子で締めて。




止めは合体技、お約束ですね(゚∀。)y─┛~~

じんたんはハブられるもの
四四八はこの後、嫁にべったり介護されました


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【盧生結集】御菓子之家 一軒目【グレーテルの(かまど)

創作って自分が厨二(真)だったころの性癖でるよね

病を題材としていますが、CURE方向です
読者視点での推理要素はありません

書いた後でテレビで同名のものを偶然発見したけど、内容は被らなかったのでセーフということにしてください


「こんばんは、勇士たち。英雄、柊四四八だ」

「よく来たな勇者たち。魔王、甘粕である!」

「四四八の嫁候補、クリームヒルト・H・レーゲンシュバインだ」

「仙王の黄錦龍も居るぞ。さて、今日はグレーテルの竈をプレイしていく。グレーテルの竈は魔女を探し当てて狩る、推理探索アクションゲームだ」

:ゲームもテンプレ化してきて闇鍋ジャンルが増えてきたよな

:セージ乱心事件おつかれー

「ああ、おかげで帰った後嫁と友人達の機嫌が悪くてな。2日から学生時代に馬鹿やった仲間で集まって、泊まりで鍋をつつく予定だったんだが。俺とクリームと甘粕だけ強制的に闇鍋だ。食用そばもんフィギュアってなんだよ。豆乳出汁から出てきたときのビジュアル最悪だったぞ」

:あ、食用そばもんマジであった。プレミアついてんじゃん

:そばもん(米粉)

¥6200 そばもん代

 

「あれは楽しかったな!」

「闇鍋の後に家庭的鍋も食べられたのは良かったな」

「それはお前だけだろ」

「俺も己が限界に挑みたかったが、食を粗末にするわけにはいかんからな」

:偉い(なお、闇鍋)

:闇鍋気になる、動画ないの?

「配信で迷惑かけておいて撮れる訳ないだろう」

:はい

:じんたんは?

「あの頃黄錦龍と面識無かったからな。こいつは家族で過ごしていたらしいぞ。春節にも家族で過ごすらしいから配信はどうなるかわからん」

:そう言えばじんたんの加入は最後だったな

「そろそろ始めるぞ」

:はーい

:楽しみー

 

四四八がそういった後、タイトルのカーソルが動き、チュートリアルが表示される。

 

このゲームは、【ピック】【チェック】【ノック】【クック】の4つの段階で構成されています。

 

【ピック】呪いをばらまく魔女の使い魔達を狩ります。

多く狩れば魔女が弱体化する上に、多くの品が手に入ることでしょう。少なければ実入りも少なく、魔女も強くなります。しかし、強い魔女は相応の品を持っているかもしれません。

戦った際の様子もヒントになるでしょう。

[挿絵:森を歩く子供達の後ろでパンを啄む小鳥]

 

》》次へ

 

【チェック】使い魔の痕跡を辿り、魔女の家を探します。

ピックの段階から状態が引き継がれます。生存者が多ければ、候補は増えますが、情報も増えることでしょう。民衆から役立つアイテムを貰えることも有るかもしれません。

しかし、多くの使い魔を失った魔女は用心深く身を隠していることでしょう。

[挿絵:森の夜道で小石を辿る子供達]

 

》》次へ

 

【ノック】集めた情報から魔女の家を見破ります。

複数人で狩りに来ている場合は会議後の投票で決定します。

ここでの成否で得るものの変化はないので、外す意味は無いはずです。

[挿絵:お菓子の家の扉を齧る子供達]

 

》》次へ

 

【クック】魔女を倒しましょう。ノックの段階で、魔女を外していた場合、トリックを1つ受けてしまいます。

倒した際、倒さなかった使い魔の分の報酬も得られます。

[挿絵:何かを大きな竈に押し込む女の子]

 

》》次へ

 

 

:俺、オンラインは脳死殲滅ルームしか入んない

:推理ルームは地雷多いから数回やった後は鍵かフレに限る

:グレかま、小説版だとグレーテルは母親を濡れ衣きせて焼いてんだよな

:推理重視なら使い魔をさぼった方が良くて、脳筋するなら甘粕すればいいのか

 

ロードが終わり、キャラクター作成が始まる。

 

特性

キャラクター作成時、【火熱】【薬益】【凍血】【隔理】【抗耐】【療陽】の6つの特性から1つ選択できます。

 

【火熱(ウィザード)】

最も攻撃的な特性です。

殆どの魔女に対して有効ですが、加減がきかず只人を巻き込みやすいので、注意が必要でしょう。

【薬巧(ケミカル)】

仲間や只人の治療も出来ますが、攻撃の方が得意な特性です。

強力で搦め手も使えますが、魔女に対策されやすく、一部非常に相性の悪い魔女がいます。

【凍血(ハンター)】

チェックの段階から魔女にダメージを与えることの出来る唯一の特性です。

使い魔を倒すと魔女の体力の最大値を削ります。

一方、攻撃のクールタイムが長く、直接魔女と戦うのは苦手です。

【隔理(ボーダー)】

使い魔から只人を守り、使い魔の追加発生を防ぐことができます。

魔女の強化を剥がすことができ、殆どの使い魔に非常に強いです。

【抗耐(タフネス)】

ダメージや呪いを受けるほど強くなる大器晩成タイプの特性です。高い体力と呪い耐性を持ちます。

強くなるまでの立ち回りが大事になるでしょう。

【療陽(セラピスト)】

只人と仲間を癒す結界を張ったり、直接回復させることのできる特性です。

治療のエキスパートですが、反対に攻撃する事は非常に苦手です。

:読めない

:カッスが選ぶものは決まったな

:じんたんはどっちだ

:じんたんに薬巧選んで欲しい(すぱぁ)

 

Tips 魔女図鑑

【小寒のコールド】

生まれたての魔女。只人には厄介な相手だが、戦闘能力は低く、油断しなければ魔女狩が負けるような相手ではない。

 

Tips ヘンゼル

上位の魔女を狩る際にランダムなプレイヤーに必ず発生。

魔女に狙われやすくなり、倒されると魔女が回復する。

 

マルチプレイモードの待機エリアである円卓で4人が座っていた。

燃える丸太を背負う【火熱の狩人AMAKASU】、両手から冷気を出す【凍血の狩人HELLTH】、グローブを付けたタンクトップ姿の【抗耐の狩人YOSHIYA48】、ゆったりとした浅黄色のロープを着た【療陽の狩人JINRON】がいる。

:PTバランスわるっ。使い魔依存型3人かよ

:↑カッスが3人分だから半々

:彫りが深くなってるけど、全員アバターに似てるな。クリームに至っては解像度と装備ぐらいじゃん

:どこ行くの?

:じんたーん。起きてる?

:カッスには近づけんな

 

「最初は低難易度(ビレッジ)のコールドと戦い、お互いの立ち回りを確認する」

「何故だ?」

「当然だな。おい、夢から帰ってこい」

「......ん?どうした。もう俺が恋しくなったのか?」

「分けのわからん寝言は止めろ。黙って画面だけみてろ」

:寝ても覚めても夢見てるなあ、じんたん

¥4000 おふとん4枚どうぞ

¥2000 寒いからこれも使って

¥10000 どれ、暖かくなったろう

:道士ぇ・・・

:こいつら楽しそうだな

 

ターゲット 震える小さな寒村

夕暮れの村の入り口に4人のキャラクターが立っている。

 

中では、ぬいぐるみのようなデフォルメされた目口のある白い球体がくしゃみの反動で宙を移動している。

:分割画面なのか、まあ、最近テレビデカいもんな

 

迷いなく【火熱の狩人AMAKASU】(甘粕)使い魔に突っ込んで行き、ふらふらと【療陽の狩人JINRON】(黄錦龍)がエフェクトを出しながらついていった。

:戦神館のフリーダム枠が逝ったか

:じんたんの千鳥足どうやってんの、スティック操作でそんなブレんだろ。逆にむずいわ

:じんたん視点で酔ったのでこっちきた

:あれでなんでリジェネ全員に蒔けてんの

 

「四四八、連携はどうする?」

「甘粕が火熱選んでいる時点でな。お互い巻き込まれないように上手く立ち回るしかないだろう。無難に住人の保護を受け持とう」

「そうだな。次があれば薬巧に変えさせたい。本当に俺の言葉を聞くなら同士討ちを避けて欲しいんだが」

:30秒毎に言えば守るぞ

:お前たちなら乗り越えられる!

:FF可能なゲームを選ばないのが正解だぞ

:じんたんなら当たっても誤射じゃないよな

:↑当たっても当たってないからな

 

2手に分かれ、使い魔を狩っていく。

日が沈み、システムメッセージが表示されてロード画面になる。

 

【チェック】に移行します

 

Tips 魔女図鑑

【増悪のキャンサー】

隠密性と召喚術、呪いの複雑さに優れた魔女。

戦闘能力は余り高くないがタフなので、呪いの対策をしなければ、呪い殺されてしまうだろう。

 

【チェック】

道が使い魔の残骸でまばらな白い水玉模様になっている。

窓明かりの漏れている家は11軒あるようだ。

 

容疑者は、

『可愛らしい家のエプロンドレスの娘』

『パン焼きの家の恰幅の良いおばさん』

『教会の糸目のシスター』

『領主の屋敷の当主』

『納屋の勝ち気な少年』

『葡萄茂る家のおじいさん』

『花壇のある家の双子の弟』

『白い家の居眠りする父親』

『小さな家でぶち猫を飼う淑女』

『煉瓦の家で毛糸を編む乳母』

『暖炉の家のおばあさん』

 

:このパート嫌い、ザクザク狩らせて欲しい

:11軒って大分残ってるな、外すと辛い

「まず、始まった時に一番数が多かったところを見るか」

:俺、よく使い魔狩りしてる間に忘れる

 

向かった先は葡萄が壁に生い茂った家だった。

使い魔の痕跡は中規模で片寄り無く残っている

「ここが当たりの可能性は高いな」

:魔女の家は扇形、均一、大規模の3パターンだっけ

 

中に入り、住人のおじいさんに話しかける

 

『儂は40年、ここに住み続けている』

『魔女の雪は5年前から現れた』

 

その後、怪しんでいる順にまわった。

そのまま、時間ぎりぎりまで3人で議論する。

:じんたん参加・・・いや、そのままでいいな

「コールドなら単純に考えていいだろう」

「証拠もあったからな」

:どれだ

:■■かな

:そわそわしてきた。脳死高速周回部屋いく

 

【ノック】に移行します

【ノック】

今までのフェイズで得たヒントを使い、『葡萄茂る家のおじいさん』を魔女と宣言した。

おじいさんの住む家をすっぽりと覆う金色の魔方陣が出現する。

 

[魔女が真の姿を現します]

 

【クック】に移行します

 

Tips 魔女図鑑

【蝕事のコレラ】

古くから存在する魔女。生きるために欠かせない食事を媒介に呪いをばらまく。

正体さえ分かっていれば、恐れる相手ではない。

 

【クック】

葡萄茂る家の窓から金色の(もや)に追われるへたくそな6段重ねの雪だるまのような【小寒のコールド】が飛び出してくる。

現れた魔女の元に使い魔が集まり、魔女の号令で散っていく。

:顔とかぐっちゃぐちゃで下手くそなのに6段積めてるのが謎

:じんたんの方がまだ上手く作れ・・・た気になれる

:カッスなら60段重ねできる

:よっしーなら嫁の雪像作る

:クリームちゃんはえっと、写実的に作る

 

戦いながら、丁度良い話題だったのか雑談が始まる。

「いや、私だって雪だるまぐらい普通に作るが」

「そうか?それと分かる雪だるま作れたのは俺の見てからだろうが。カッスは神の杖作ってたな」

「最初のは足りなくなった甘粕にやったから、無効票だ」

:じんたんは作れたの?

「鍋の後だから、こいつは居ないぞ」

:あー降ってたな

 

:クリームちゃんの初号機気になる

「全部神の杖が倒れて砕け散ったが」

「何、その後大きいものを全員で作ったので良し!」

:あっ・・・

:兵器転用されたか・・・

:むしろ大の大人が何でそんな真面目に雪遊びしてんの

 

そんな話をしながらも、戦闘は進み、【YOSHIYA48】(四四八)が使い魔につつかれながら魔女に肉薄する。

そのタイミングで四四八を中心にオレンジ色のサークルが広がる。

:リジェネ陣か、じんたん白痴言われる割結構に動けるよな

:白痴って何?

 

陣が張られた直後、サークル内が焼き払われる。

:こっちでもいいコンビだな

:↑でもヨッシー&カッスでも同じこと言うんでしょ?

:↑そもそも合わせるの上手い奴二人いるからな

 

そこにクリームヒルトが殴り込み、そのまま駆け抜けて離脱する。

正月の半強制ゲーム合宿で上がった連携で、魔女はあっという間に倒れた。

「まあ、こんなものか」

:クリームちゃん、この手の上手いよね

:クリームヒルトって、理論的に動けるゲーム強いよな

「四四八、この後『致命級』に行かんか?」

「せめて、ひとつ前にしろ。レベルが足りん。さて、今日ここまでだ。このゲームは時間がかかるな。次回は砂塵之星開拓記予定だ。また会おう、勇士たち」

「さらばだ、勇者たち。万歳!」

「良い安息を、魂たち」

「なあ、四四八よ。雪より仙丹が降った方が皆嬉しいと、そう思うのだがどうだろうか?」

「絶対止めろ」

:おつー

:あれ、クリームちゃん?

:乙乙

¥2000 次回も期待

¥3000 真っ黒なホワイトデーくる?

¥1000 乙―

¥300 おつ

¥200 乙

 

 

 

 

 

 




思うに...、コ□ナというものは廃れた病が神様転生したんじゃないだろうか。特典に「気配遮断」「経験値増加」を取っているに違いない(゚∀。)y─┛~~

むしろ甘粕以外の盧生が何とかしてくれんかな。甘粕は駄目だ、万仙陣でもうっきうきだぞ


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【盧生結集】砂塵之星開拓記 4粒目【サバイバル】

作業BGM代わりにFTL起動してました(タイトル放置)

Faster Than Light(SFハクスラゲー)はいいぞ!FX(略)の顔になれる




「こんばんは、勇士たち。英雄、柊四四八だ」

「よく来たな勇者たち。魔王、甘粕である!」

「死神のクリームヒルト・H・レーゲンシュバインだ」

「そして、かすかに聴こえる漢詩が仙王の黄錦龍だ」

 

甘粕 四四八  クリームヒルト  黄錦龍

 

「よし。今日は開拓サバイバルシミュレーション、『Sand Gains Make(サンド・ゲインス・メイク)』の4回目だ。使用モードは最新版のマルチ開拓モード、機能制限・MOD無し。

前回、湖畔の集落が開拓村として機能するようになったが、配信外で景観を整えたので、俺の視点では村の観光を行う。甘粕は配信迄に前回のペナルティ(採取ノルマ)を集め終えたので、遺跡探しに旅立つ。クリームは宇宙船村との交易道の敷設だ。黄錦龍はいつも通り、大農園の管理だな」

 

:前回のじんたんは本人視点、王国出来てたけどな。それはお前の動画だ

:ペナルティって、あれか。うっきうきで戦って村まで無自覚トレインした件か

:カッスが面白そうだなあ

:なんで複数人配信で全員別行動なの?

 

「俺はこの地図の野営小屋からマーカーを追うんだったな」

 

Book マルロ・コロンの報告書

この星を「サンドピット」と名付けてから、もう5年になる。

既に砂の食感のままで食すのも慣れた。

 

全く改良していない原生種は腐敗せず、『柔らかい土』に植えれば2日で実るので、1週間分の食糧を持って、この惑星の地図を作りに旅立つことにした。

墜落時に見た限りでは長い仕事になるだろう。

 

開拓者を派遣する日が来たときの為に、今回の為に作っておいた野営小屋までの地図も記載しておいた。

必要ならば使ってくれ。[地図]

 

甘粕が手紙をしまって森に消える。

 

「俺の所に残っている奴は町を見て行こう。まずはすぐ後ろに見えていた大農園。40マスまで広がって、手入れなしでも1日で住人10人分と回復薬1本が作れる」

 

「町の中に入るぞ。住人は12人まで増えて収入は金貨6枚、給与が5枚だ。農作物を売れば1枚増やせる。貯蓄は3枚だな」

住民一覧

総人口 12名

プレイヤー 4名  [詳細]

ノービス  5名  [詳細]

 

ハンター Clifford(クリフォード) 

カーペンター Falldin(ファルディン)

メーソン(石工) Svetla(スヴェトラ)

B・スミス Luciana(ルチアーナ)

コック Epma(エルマ)

 

「中は田の字に砂利道を引いてある。まだ基盤を整える前だから、この正門に面した大通りにしか建物はない」

 

「住居はログハウスだ。町の整地で手に入った木材で作った。職人の設備は甘粕とクリームヒルトが集めた石材と金属を使った共同工房になっている。最後に整備する予定の区画には、遠征した奴らが撒いた植物の生える公園になっていて、良いものがあれば、砂利道の側面に植え替える予定だ」

:いいね

:まだ最終開拓地って決めてないのに結構凝るな

「クリームヒルトが半端な出来は許せんようでな。初回の苦言でデザインを多少学んできたとのことだ」

:流石

甘粕 四四八  クリームヒルト  黄錦龍

甘粕は森の中に居た。

鉈で『茂み』を採取しながら進んでいる。

「この辺りか」

:面倒なバイオームにあるな

:周囲20マスぐらい?

:甘粕地味な作業も出来たんだな

「俺は別に派手好きではないぞ」

:嘘つけ

:一個前の動画見ろ

 

『茂み』やモンスターを打ち払って開拓していると、木材で出来た小さな小屋が見つかる。

:あった!

:バイオームで予想はしてたが木材か

:よっしーに連絡しろよ

 

中に入り、手紙を確認するとマーカーが1つだけあり、"石花群生地"と名付けられていた。

「四四八の奴に報告するか」

:石花かー 悪くないけど、ヌシマップが良かった。後々の重要資源確定落ちのペトロッグとか表ボスのカサンドラとか

:まだまだ序盤だけど、規模次第で石畳の道とか作ってもいいな

 

ama0u>448 野営小屋ついたぞ。次のマーカーは"石花群生地"だな [座標]

448>ama0u 小屋に無ければ、(ノミ)とスコップ作ってから行けよ。他のマーカーは?

ama0u>448 1つだけだったな

Kriem>ama0u 次に向かう間に小屋を見つけたら、寄るんだぞ

448>ama0u 採取忘れるなよ

:子供のお使いかな?

 

甘粕 四四八  クリームヒルト  黄錦龍

 

後、30分ほどになり、甘粕を呼び掛けた後、四四八は黄錦龍を回収しに行くと黄錦龍の姿が見当たらなかった。

 

「はあ、黄錦龍(あいつ)め。どこ行ったんだ」

:脱獄だー!

:じんたん視点行ってくる

 

448>ama0u 帰りにプレイヤー建築見かけたら、黄錦龍を探してくれ

ama0u>448 なんだ、あいつめ面白そうなことを

448>ama0u 探して連れて帰って来いよ

 

農園を見渡し、町の設備を回ってからクリームヒルトの元に行く。

リスナーからのリークを聞いたクリームヒルトが四四八に問いかける。

「黄錦龍が脱走したのは本当か」

「ああ、少なくとも町内には居なかった」

:見てきたけど分かんねー。目撃者も黙秘してる

:目撃者(じんたん教、魔王教、愉悦部)

:たぶん豆腐建築内部。地図見てないし、真っ暗で明度上げても窓が無くて位置不明です

 

「私が捜索に出よう」

 

残り10分で甘粕が村に戻ってくる。

残り5分になったところで、クリームヒルトが帰還した。

「すまん、見つからなかった。近辺の地上には居ないようだ」

「配信終了後に黄錦龍視点を確認するか。勇士たち、気になるだろうが、今日はここまでだ。また力を貸してくれ」

「どこをふらついているんだ、あいつは」

「また来るが良い、勇者たち!」

:乙ー

:これはじんたん視点は唐突なぶつ切りされるか

 

住民一覧

総人口 11名

プレイヤー 3名  [詳細]

ノービス  5名  [詳細]

 

ハンター Clifford(クリフォード) 

カーペンター Falldin(ファルディン)

メーソン(石工) Svetla(スヴェトラ)

B・スミス Luciana(ルチアーナ)

コック Epma(エルマ)

 

:ん?

:せんせー、男子がかえってきません(独立)

:王なら楽園作ってるよ

:え

:は?




じんたんだぞ、大人しくしてるはず無いだろ(゚∀。)y─┛~~

クリームヒルトは学習能力高いイメージ。カッスは努力しちゃう天才肌。
四四八は何でもバランス良くそつなくこなす。じんたん?奇天烈行動の結果クリティカル決めるタイプじゃない?(゚∀。)y─┛~~

次回、4/3 0:00 怪文書できました。解読中です


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【黄錦龍】夢現朔月 三光目【サクノヒ】

怪文書です
セルフ添削時点でわけわからんかったですが、桃源郷セーフということにしました
自分の読みたいサクノヒを読んでください

ホラー表現が含まれます


サクノヒのあらすじ

仕事を終え、マンションの階段を上り、鍵を開けて自宅に帰ったつもりが、異界に迷い込んでしまった主人公。

その異界は月以外の明かりが存在しない霧の町だった。

元の世界に帰るため、彷徨っていた主人公は、途中、赤々と煙管を吹かす老人に出会ったが、

"明かりを絶やすな"とだけ言って、沈黙してしまう。

その後公園で出会った男は、会話こそ出来たものの、煙となって消えてしまった。

 

新月のにやけ笑いに照らされながら、私は薄気味悪い薄ピンク色の霧の中を足早に歩く。

しゃがみ込んで公園で自ら起こしただろう線香花火よりも頼りない焚き火に縋りついていた男の事が脳裏によぎる。

私は目の前で声をかけているのに、『誰かそこにいるのか』と問いかけてきた彼。

必死にか細い枝で火を求めていた彼の手から、負荷に耐え切れなかった枝がはじけ飛び、『待ってくれ、死にたくない!』そう空に懇願していた。

手元の種火が潰えるとともに、吹き消された蝋燭の炎のように煙となって霧の中に消えていった。

「俺の桃源郷にまた一人、救いを求めるものが現れた。痴れて枯れ枝に大火を見る男を見てから、足早に俺を追いかける。俺は直ぐ近くに居るというのに、こんなにも怯えて可哀想に。お前が気付かずとも、俺はお前を抱き締めてやろう。仙人は徳を重ね、ついには天に至る。善哉善哉、目出度いなあ」

:音…読…?

:待って、前回の(じんたんの目にしか映らない)桃源郷から現世に拐われた悲しき少女はどこ行った

:何なのだ、これは

:↑ノベルゲーム音読配信(じんたん脳内変換予測配信)だよ

:じんたん情景描写もして!翻訳班にも伝わらねえ

 

きっと、この世界では光が無ければ彼のように消えてしまうのだろう。

きっと新月の薄明りは、いつまでも照らしてくれる訳では無い。ここに来たばかり頃、もっと周囲は明るかった。

月は私の命綱のはずだが、どうにも、私を丸呑みにしようとする大蛇の口にみえて仕方が無かった。

「ん...、桃源郷も随分広がって来たなあ。また一人、羽化登仙に至ったのか。善哉善哉。どうした、照れているのか?俺とお前の仲だろう、遠慮するな」

:どこだよ、桃源郷

:桃…ではあるが、地獄だぞ

 

――夢なら早く覚めてくれ

「いい夢を見たいだろう」

:ラスボスはプレイヤーか

 

男のように火起こしを試みるのが一番可能性があるのかもしれないが、私に火起こしの知識など名前だけは知っている程度でしかない。

月明りのあるうちは、スマホの電力を温存して何とか灯りを確保しなければ。

「思うに、純度が足りないのではないだろうか。こっちに来い、お前にも極上品を用立ててやろう」

:ほんと何が見えてんだ

 

ゲームシナリオと黄錦龍の認識が乖離(かいり)しながら、ゲーム自体はプレイヤーの自覚は無くとも総当たりに近い形で進んで行く。

 

:こんな認識ズレてんのに何でセーブ&ロードできるの?

:↑無自覚神プレイできるし今更

:↑↑↑いや、タケノコにきまってんじゃん

:↑↑口に入れば一緒だろ

:↑エダ派だ。双方鎮まれ

:じんたんの前で争うなよ

 

月明りが無くなる少し前に私はスマホを数時間ぶりに開く。

月がきゅっと口を閉じた瞬間、霧の中から私の背より少し高いぐらいの塀が目の前に現れる。

私は塀の縁に手をかけて、その先を確かめようとジャンプした。

「良く来たなあ。俺に会いたくて会いたくて仕方なかったんだろう。俺に救いを求めて来るものも増えてきたなあ、外は苦しいものなあ。どうした、早く入ってくると良い」

:お、話進んだな

 

そのとき、私は明かりのついた建物を見つけた。

それは時代を感じる古い校舎だったが、数か所の明かりの漏れた窓が私を癒してくれた。

「こんな時間に学校に明かり?」

思わず口から出た言葉に、私は自分で呆れてしまった。

ここまで月以外の光が公園にしか無く、日の出の気配がみじんもないのだ。

スマホは午前4時を示しているが、こんな非常識な場所で常識で語るなんて空しいだけだ。

「外の理は痛くて苦しく辛いだろう。早く夢を見れば良い。ここにはお前の望む世界がある」

:いや、主人公ちゃんは夢から出たいんです

 

とりあえず、通用口を探そう。校門でもいいが、どんな理不尽があってもおかしくはない。

自分の背中を押すために、外部向けの入口を目指そう。

私は塀をぐるりと周り、通用口を探した。

 

「どうした、喧嘩か?」

:何が?

:どこをどう翻訳したの

 

正門と通用口を見つけてインターホンを押したものの反応がない。

「おお、どうやら客人のようだが誰だったか」

「んん、そうか、今日は取引先の来る日だったか。今回で次の畑が買えるな」

:集腋成裘桃砂郷か!?

:またお花育ててるー

 

通用口の扉を押すと、何の抵抗もなく開き、私は転びそうになる。

「どうした、いつまでそこに居る、遠慮せずに入ってこい。俺はいつだってお前たちの友だろう。心配なのか、安心しろ、精製者はまた増やしてやるから、お前が他人を気にすることは無い」

:んー、SGMっぽいな いつからかはわからんが

:でさー、中の餡子が半分だったんだよ

 

辺りを見回して呼びかけるが、人の気配はない。

しかし、一か所開きっぱなしの扉があった。

仮にここが血塗れの墓地だったとしても、闇に押されて飛び込むに違いないのだ。

「どうした怖い顔をして。危ないぞ、それを下ろしたらどうだろうか?」

 

私は意を決して職員用であろう扉から校舎に立ち入った。

やはり、この辺りに人はいないようだ。

「どうしたそんなに慌てて。そんなに急がずとも俺は全員抱きしめてやるとも。なんだ手伝いたいのか?お前の夢の中で手伝えば良いだろう」

 

「寂しいのか。どれ、一服していけ」

:いつもの

:ねえ、じんたんの画面では何が起きてるん?

 

一瞬どうするか迷ったが、私は明かりの見えた位置をスマホにメモした。

「善哉、善哉。悩みなど、煩わしいだけだろう。人は幸せであるべきだ」

 

灯りのついていた場所で一番近い、2階の中央右の教室に行こう。

「また1人苦しみから救うことができたな。しかし、皆は何故夢の中でまで人を不幸にするのか。あれか、四四八が言っていた続くべき背中を見せるというやつか。なるほどなあ」

:なるほどなあ(零パー理解)

:四四八が女装付けて殴り掛かってくる

:女装で殴る四四八。なるほどなあ

:なるほどなあ(錯乱)

:収穫したから、精製してくるー

:↑増員用の追加施設作るわ。手伝う人ー

:↑no

:↑ノ

:↑行けるぜー

 

スマホで照らしながら、階段を探す。

「次の分が収穫できたか。なら、僅かでも早く完成させて振舞ってやらねばなあ」

:じんたんは頑張り屋さんだなあ

 

途中、高級そうな木製の扉を見かけたが、まずは灯りを手に入れたい。

できれば、明かりのある建物にいたら煙にならなかったりして欲しいが。

目指していた教室は、煌々と溢れる光で直ぐに分かった。

私は、開いていた出入口に駆け込んだ。

そして、ほっとして深く息を吐こうとした私は、直ぐに口を押さえて後退った。

「なんだ、また俺にプレゼントか?礼に極上品を包んでやれ。んう?うむうむ。やはり、地上を桃源郷にあいてやらねばなあ」

:↑そっち行くなら粘土も取ってきて

:↑了解

:何かと思ったら道士までエアSGM始めてんのか

 

光源は部屋の真ん中に存在した。

吊り下がったバレーボールほどの大きさをした昼光色のそれからは、萎びた人参のようなヒモが4本垂れていた。

「随分嬉しそうだな。なに、俺は嬉しいだけだ。やはり人は笑顔であるべきよなあ。そう思うだろう」

:俺らに見えてるのはグロ画像です

:わー、笑顔でブランコ乗っててたのしそー

;↑ごめん設置場所間違えた。誰か回収できる人いる?

:↑ええんやで、俺が行けるぜ

 

いや、目の前の物を正確に認識するのなら、頭部を電球のように光らせた皮だけになった女性の死体だろう。

壁際のロッカーに背を付けながら、私は窓際に寄る。

「そんなに感謝するな、照れるだろう。そうか、そうか。お前もこちらに来い、一人で羽化登仙を目指していたのか?俺が手伝ってやろう」

:いやいやいやいや

:なるほど

:白煉瓦ブロックどっちもってけばいい?

:↑こっちの上空いてるから部屋作ろうぜ

 

――月は俯きながら大笑いしていた

「暗くなってきたな、家に戻って次の日を迎えよう」

:え、さっき家に入った(設定な)んじゃ

:南えもんー、じんたんのやってる脳内ゲームとの比較動画作ってー

:じんたーん!配信切れるよ!!

:乙

\2000 お疲れー

\5000 日本語翻訳版求む




すぱぁ(゚∀。)y─┛~~

5月から非lightのオリ主ものを平行して投稿します

こっちは来年ぐらいで完結予定。
デュエルモンスターズ界にじんたん送り込みたくなったので、執筆中ですが、デッキ構築(カードは創った)で難航してます


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【中止】【四四八・甘粕】ポケニン伍番勝負其之弐【ポケニン】

本日1話目

この人たち、年末年始にデスゲーム行ってたんですよ。


「よくぞ来た!勇者たちよ!!」

「今日は全5戦のうちの二戦目だ。前回の対戦と同じく、伍番勝負のルールは、全て共通で熟練度・手持ち数調整なし。全体で忍具1つまで。相手の情報は名付けと使用した忍術、使用された忍術以外非表示設定だ」

 

:初戦でも差は出てたけどここから、調整なしの影響エグそう

:過剰火力のカッスVS器用万能よっしー

 

「配信企画ではあるがお前がノる前に終わらせたい」

「なんだその後ろ向きな願いは。男児なら全戦全勝ぐらい謳って見せよ」

「ポケニンの育成中にお前に出会わせてはいけない忍者に気付けば、他の奴でもそう思うだろうよ」

:あー、あいつね。カッスはダンジョン寄った分、よっしーに遅れてるから知らんのか

:じんたん「好きに痴れろよ(゚∀。)y─┛~~」

:バランスブレイクしたらクリームヒルト足そう

 

「何にせよ、やることは一つだ。始めるか」

「応よ」

ごぜんじあい

ハンデなし

にんぐ1つ(せいげんなし) 

おんみつ          ▼

 

そう言って、対戦画面を開き、レギュレーションを決めたところで甘粕のマイクから神野の声が入る。

「社長ー、やっぱりこちらに入らしたんですね。何、遊んでるんですか。社長にしか決裁できない案件あるんですから行ってきてくださいよ。年末年始に誰かさんが仕事ほっぽり出した所為で溜まってるんですからね。ほら、これに書いてありますから行った行った。配信は世界を貴方から救った大英雄が万事恙なくやり遂げてくれますから」

「おい」

:これ、俺ら聞いてて良い奴?

:ついに戦神館も真っ当な放送事故が起きたか・・・(しみじみ

 

「何?これからが面白くなるというのに。会社はお前に任せていただろう」

「任されましたし、社長もある日突然に超大口取ってきてくれてますので契約通りですけどね。何せ年末年始、す・べ・て私が処理しましたので、その間に済んでいるはずの案件の分で予定が押しているんですよ。社長が何件か直接訪問してきてくだされば、書類の山の数が減りますので、ね」

:ん?

:年末年始をトップ不在で廻せるとかぐう有能では?

:その社長不在の片棒担いでたのお前やぞ、べんぼう

:そうじゃん、こいつ犯人一味だよ!

 

「甘粕、神野。お前らなら今日まで終わるだろ、何か要らんことでもしてたか?」

「あり得ん。俺は人類の為、誰よりも強大で在りたいのだぞ」

:そういうとこだぞ、カッス

:解釈違いです

「確かに年末年始の仕事はとうに終えていますがね。新年度に新事業を始めまして、社長も遊んでいる暇は無いはずなんですよ」

「む。仕事は残っていたが、あれはお前たちなら乗り越えられる程度だろう」

「先月12日、916名が退職しましたよ」

:多いわw

:カッスの会社、従業員何人だっけ

:勇者魔王を仕事にもちこむな

 

「お前ら仕事が有るならさっさと行ってこい。配信は俺が受け持つ」

「むう。だが、会社も俺が始めたことだからな。済まんな、勇者たちよ。名残惜しいが、暫しの別れだ。さらばだ!」

「さっさと行って、終わらせて来い」

「すみませんね、視聴者がた。暫くお借りしますよ」

:がんばってらー

:テンション上げ過ぎて四四八以外に迷惑かけんようになー

:それでよっしー、配信どうするの?ポケニン本編?

 

「いや、本編を進めると俺が本来の対戦より強くなってしまうからな。丁度、新しく始める予定のゲームがある。それの前日譚と往こう」

:前日譚?

:前準備を実況付きでやるの?

「ああ。『集めろ!かいぶつの里』というゲームなんだが、それを各自3段階目拡張まで進めておくことになっていてな。その後何をするかは聞かされていないが、それまでのプレイを配信しても良いそうだ」

:アツサト3段階ってことは町になるまで?長いな

:何時再開?

 

「ハードが変わる上、枠名と違えてしまう故、一度配信を切る。5分後には始めるので少し待っていてくれ」

:はーい

:いくらでも待てるよ、無理しないで

「だが、彼奴があれぐらいで、仕事を溜めるか......?」




社長はドラマCDから拾いました。
カッスの会社は大正仕様(゚∀。)y─┛~~


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【四四八】集めろ!かいぶつの里【神隠し】

本日2話目です


「先程振りだな、英雄の四四八だ。今から『集めろ!かいぶつの里』を始めていくぞ」

:準備はやっ

 

ゲームを開始すると一人、時代を間違えてそうな青年が現代の街並みの中にいた。

:タイムスリップした大和男児かな

:なんか1人浮いてると思ったら、これ本体に記録されてるアバターか

 

急に立ち込めてきた霧の中に一人残され、キョロキョロと辺りを不安そうに見渡す。

:誰だ、お前

:よっしーの貴重な弱気シーン(強制イベント)

霧が晴れると青年は山々と森に囲まれた小高い丘の上の瓦屋根の木造の古い家々の立ち並ぶ小さな村に立っていた。

:違和感ねえ

:お か え り

 

そこに山の方から黒い影が飛んでくる。

それはカラス天狗だった。

「ようこそだテン!ここは"かくりよ"。現世を追われた怪物たちの最後の楽園だテン!」

「君は現世から選ばれた新たな村長だテン。家に帰りたい?帰りたいで帰れたら神隠しなんて起きないテン!」

「どうしてもっていうなら、君に預ける村を立派な町にしてくれたら帰してやるテン。でも、ここはゆったりとした時間、長閑な自然の満喫できる人間どもには勿体ない贅沢空間テンよ?お役目を果たしても気に入ったら永住してくれて良いテンから!ね!?」

:流石は天狗。ど畜生だ。

:これが和風異世界転移もののか・・・

 

「確かにいきなり村長になっても何したらいいか分からないテンね。そこで1人"ふくしん"を選ばせてやるテン!」

 

妖狗『まじめな守護者 イヌヅカ』

妖狐『いたずら好きな ヨウキ』

天狗『誇り高い クラマ』

 

チュートリアルが始まり、腹心に『イヌヅカ』を選択する。

:はよ、犬に代われ。テンテン

 

「方針はどういたしますケン?」

 

 

『さとやま』『とかい』『なんでも』

それぞれのプレビューでは、瓦屋根の家々に出入りする四足歩行のかいぶつ、ビルを行き来する人型のかいぶつ、その両方が映っている。

 

「この方針で住人になりやすい"かいぶつ"のタイプと建築のデザインの傾向が決まってくる。『なんでも』を選択して幅広く集めよう」

:これ後で変更できるけど、住民が離れやすいよ?里山じゃなくていいの?

:住人とか商人から他デザインも手に入るの助かる

 

腹心の助言に従って住人の暮らす長屋と要望という名のクエストが受けられる目安箱を建築したところで、宴会が始まり、飲めや歌えの大騒ぎと共に一日が終わった。

 

八犬の里 郷土史(開発履歴)

 

屋敷:武家屋敷

腹心:イヌヅカ

行商:化猫商店「ひのくるま」

方針:「交流」

 

雰囲気:のどか

発展度:まだまだ

 

・四四八が村長に就任

・"ふくしん"に狛犬のイヌヅカを任命

・長屋が完成

・目安箱が完成

 

Tips

屋敷の種類で移住者、方針で里の雰囲気、里の発展度で設計図、行商の取引額で商品が変化します。

 

朝になり、布団からデフォルメされた犬耳の生えた3等身の渦巻いた雲のような立派な白い眉毛の男の子が抜け出てくる。

 

『おはようございます、四四八さま。今日は烏天狗さまから贈り物が届いておりますケン。何、体がムズムズする?目出度いですな。よほどこちらに適しておられたようですケン』

:よくないが?

:そんなんだから村八されたんだぞ妖怪ども

 

■月■日の贈り物

まあまあな木材 10個

まあまあな石材 5個

1000コン

 

「まだまだ序盤だが、ここまでにしよう。次にこのゲームでお前たちに会うのは盧生結集配信になる。この里がどう変貌を遂げているか楽しみに待っていてくれ」

 

¥5000 全編配信希望

¥1000 配信希望

:作業垂れ流ししてー

:乙です

:おつかれー

 




町造り狩猟アクションゲームです。


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【盧生結集】砂塵之星開拓記 5粒目【サバイバル】

じんたんと比較すれば大体の奴はまとも。
例外:奴


「こんばんは、勇士たち。英雄、柊四四八だ」

「待たせたな、勇者たち!魔王、甘粕が帰って来たぞ!!」

:おかえり

:あんた、ちゃんとやること全部やったの?

:↑かあちゃん!?あーあ、今からやろうと思ってたのに

¥500 しゃちょーお疲れ様ー

¥800 仕事に戻って

 

「死神のクリームヒルト・H・レーゲンシュバインだ。仙王の黄錦龍は独立しているが、配信は繋がっている。気になるならば、視点切り替えを使うと良い。直ぐに連れ戻すがな」

:じんたんの視点要る?見えんし、支離滅裂で何もわからん

:じんたん視点は投ヤクみたいなもんだから気楽にみろよ

 

「今日は動画を見返して黄錦龍の村の座標を調べておいたので連れ戻しに行くぞ。俺と甘粕で掘り起こす」

:なんで埋まってるの

:地下帝国か

 

「私は引き続き、建築していく。活動拠点として必要な施設が全て運用できる広さの大型施設を作るぞ。能力が特出してる甘粕が行くのだから、それ以上の戦力は野暮だろう」

:そっちも気になる どっち見よう・・・

:一緒に行かないの?クリーム戦闘民族じゃん

「最近は家庭的な一面をアピールするために料理もするぞ。料理の書物も参考に素材から拘っている」

 

:絵面がうかばん

:↑ドラゴンの丸焼きに決まってるだろ

:↑いない生物だすな。マンモスだ

¥100 掛けようぜ、牛の丸焼き

¥1200 手作りレーション

¥200 突撃、強盗クッキング

¥130 アマゾン鍋

¥1000 料理っつてるだろ、マッシュポテト

 

「クリームヒルトよ。なかなか良くわかっている魂ではないか!死なせているのが惜しいなあ」

:え

:さっさと真相を吐け

 

「オーガニック、であったか?山奥の野生の芋を掘って、蒸し芋にしていたぞ」

:そうだけどそうじゃない

:熊じゃなかったか

:ライオンだと思った

:トトカルチョの結果どうなった?

 

「それは初期だろう。今は四四八の母君に指導してもらっている」

:嫁と内縁の妻たちは?

「おい、やめろ。俺に内縁の妻などいない」

「ああ、同じ志を持つもの同士切磋琢磨している。良いトレーニングにもなる」

:っょぃ

:もしかして「キャッツファイト」

「最終的に俺に流れ弾を当てるのはやめろ」

「なんだ、もう射止めていたか。誰だ、私か?」

「違うわ馬鹿っ!」

 

:そういや農園大丈夫?

「あいつが配信外で作業していたから農園は問題ない」

:問題児だらけだけど、なんだかんだ何奴も仕事はこなすよな

 

「バカどもはやり過ぎるのが問題なんだよ。まあ俺もだが」

:よっしー、じんたんに厳しくない?

 

「俺自身もそうは思うがな。彼奴を好きにさせると甘粕以上に企画崩壊すんだよ......」

¥10000 甘 粕 以 上

:カッスは企画理解してるけど、じんたんゲームのルールすら分かってないもんな なんで遊べてんの

:カッス、なんだかんだ会社回せるぐらい社会適応力あるから

:じんたん通算7件だっけ?企画崩壊

「ああ。配信外も含めてだが、甘粕が2回、クリームヒルトが1回、黄が4回だな。さて、そろそろ行くか」

 

配信画面に数秒、黄錦龍の村への地図が表示される。

:あれ意外と近い?

 

そして、2人が地図に記された位置に到着する。

「この真下辺りだな」

2人で鶴嘴で掘り進めて、石の層を只管(ひたすら)下に下って行くとキーンと音が響き、金属のブロックが現れる。

:深い深い

:30ブロックぐらい掘った?

「加工済の金属ブロックだから、この下でほぼ間違いないな。種別はなんだ」

「俺達よりも進んでいそうだな!」

「お前が大人しく積木できるなら金属系施設ぐらいは作れていたぞ」

「善処するとしよう!」

「ログイン履歴からして何度か単独でプレイしているのは分かっているからな。どこまで広がっているか」

 

そこから2人は周囲を掘って、侵入の準備を始めた。

「自分の所属していない開拓地のブロックの採取には普段の開拓とは別の道具が必要になる」

そういって『逆アセンブル兵器』と表示された両端が螺旋状になった鶴嘴を装備して、何かの建物の天井に穴を開けた。

 

『桃源郷』へ敵対行動をとりました。

『桃源郷』の住人たちは貴方に怒りを感じています!

:これ、変なところに沸いたNPC施設に無理やり入ったときに鬱陶しいんだよな

「1マスで入れそうだな。行くぞ」

「応よ!」

 

侵入した先は金属のドームに囲まれた6つの建物の立つ花畑だった。

アクリタ草の畑の中に1件の大きな豆腐建造物と5件の家が建っている。

「さて、あいつはどこに居るか」

畑作業をしていた住人に卵を投げつけられながら四四八は言った。ダメージや特殊効果はない。

「焼けば出てくるだろう」

「止めろ。あいつの城での対戦で起きた事故を忘れるな」

:どの事故だ?(通算4回)

:もくもくー

 

「ならば、どうするというのだ、四四八。あいつが気づけば逃げるだろう」

:じんたん、よっしーのことだけは常に見えてるよね

:見えてる(見てない)

「そこのビルからで良いだろう。逃げられたら、集落を吸収すれば地図で追える」

 

そう話しながら、中央に建っていた建造物の中に入ると、直ぐに黄錦龍を発見する。

丁度、新たに雇用したところのようで、科学者が黄の前に出現した。

:科学者って中盤の壁じゃん

:金喰い虫だー

 

「黄錦龍、今回は協力企画だぞ。単独行動はともかく、開拓地から独立するな」

:そうだぞ

:そうだっけ?

:せやで

:さようか

 

「どうした、柊四四八。お前が遅れるとは珍しい。既に町規模まで広がったぞ」

「勝手に進めるな。したいことがあるなら、たまには会議に参加しろ」

:会議、全部出てたよな

:居たけど、参加と言えるかは要審議。居眠りの方がマシ

 

要領を得ない黄錦龍との会話を続け、住人の受け入れとドーム村の解体が決定する。

「なんだ、戦わんのか」

「必要ないだろ」

:楽しみにしてたのに

 

「だが、その気になった黄錦龍とまた戦いたくないか?」

「二度と御免だ」

「やらんとは言わんのだな」

「俺たちは馬鹿ばかりだからな。大体面倒な方向に行くからやえいたくはないが」

 

『桃源郷』を『八命村』に吸収しました。住人と備蓄の数値が変動します  [詳細]

¥8000 「『桃源郷』の隠し財産を発見しました。」

¥2000 保釈金

¥3000 末端価格

:じんたんの中ではじんたん町が吸収側だから

 

「待て、人数多くないか?」

「四四八よ、お前は全員の動画を見ていたのではないか」

「気づいたなら止めている」

四四八が詳細に書かれた自分たちの町の3倍以上の人口に言及する。

:じんたんのSGM個人配信がここ3回ぐらいこっちなんでね(密告)

:マルチ鯖とソロ鯖のわからぬ男じんたん

:↑幻覚とゲームの違いもわかってないぞ

:よっしー、Vだからってなるべく配信外で作業したがらないもんな

 

「あいつのSGM配信、長いと8時間ぐらい無かったか」

:これやってたのは合計19時間ぐらい?

:よっしー、全配信チェックしてるのに知らんの?

「奴のは4倍速で音声だけチェックしてるんでな」

:わかる

:全部見てたら人生終わってそう

 

黄錦龍のアバターに牽引アイテム『ハーネス』をつけ、2人が運んで町に戻った。

「只今」

「戻ったぞ」

:まいごひもに言及なし

 

「さて、町に戻ったところで時間だ。次回は大幅に発展するだろうから楽しみにしてくれ。また会おう、勇士たち」

「さらばだ、勇者たち。万歳!」

「また会おう、魂たち」

:乙

:おつつ

 

 




次回、7/3予定

マスターデュエル2次はタイトルの天啓を受け、内容修正中。


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【盧生結集】結集!かいぶつの里【神隠し】

評価に色ついてました!ありがとうございます!!


【盧生結集】結集!かいぶつの里【神隠し】

「......()を忘れたのか?善い善い。お前が知らないならお前は俺と初めて会うんだろう、ん?ならば初めましてだな、友よ。俺は黄錦龍というが......、好きに呼ぶと良いぞ」

:!?

:俺らのじんたんが......、名乗った!?

:お赤飯焚かなきゃJ( 'ー`)し

¥500 よくできました(はなまる)

 

 

配信画面には、4人とゲームのタイトル画面が映っており、四四八のキャラが田園風景を歩き回っている。

「こんばんは、勇士たち。英雄、柊四四八だ」

「よく来たな勇者たち。魔王、甘粕である!」

「死神のクリームヒルト・H・レーゲンシュバインだ」

:大正男児おっすー

:じんたんが自己紹介って珍しいな

 

「まあ、タイミングは奇跡的だったな」

「配信準備中から続いておるが、20、いや南天の奴の話を合わせれば70分か!よくもまあ口の回る男よ!!」

 

「今日は『集めろ!かいぶつの里』の多人数プレイ要素、『霊泰祭』を遊ぶぞ。個人配信で聞いている者もいるだろうが、全員"じんつうりき"を覚醒済だ」

集めろ!かいぶつの里(しゅうり)のマルチは景品交換用だっけ

:あつさと派

:じんつうりきまで全員いったのか。甘粕、ほのぼの系できたんだな

:あつかいだろ

:かいぶつ

:しゅうかい

「俺がまるで戦闘狂かのように言うが心外である!なあ、柊四四八よ」

「自分の行動振り返ってみろ、兵器マニア。お前は戦闘狂ではないだろうが、必要と思えば躊躇わんだろう。ただ、そこは全員に言えることでもあるな」

「何度でも言うがな、四四八。俺は別段、兵器が好きな訳ではない」

:え?

:解釈違いです

 

「言ってろ。特に複雑な要素もないからな。後はプレイしながら説明していくぞ」

四四八がそういうと映っている画面が切り替わる。

 

Tips 『霊泰祭』

奉納品を持って、正門から本殿まで走るお祭り。

本殿までは三から八の鳥居があり、距離によって参加する幽霊の数が変わる。

隠世の幽霊たちも参加することができ、幽霊は奉納品に触れることで力を増す。

奉納量により、聖域系統の施設に必要な素材が貰える。

触れられた回数が一番少ないプレイヤーは追加で"おひねり"も貰える。

 

 

 【選択『じんつうりき』】

『アマカス』てんし 〈きせき〉全ての幽霊を振り出しに戻す

『ヨシヤ』こまいぬ 〈けっかい〉じぶんにゆうれいがちかづけなくなる

『クリーム』いくさおとめ 〈しょうかん〉自分の元に仲間を呼ぶ

『ジンタン』こんとん 〈きょうおう(饗応)〉全員の移動速度上昇。自分は常に"ぎゅうほ""くらやみ""しんきろう""ふぶき""ごうか""みみなし""さくらん"

 

:甘粕、天使かよ

 

「我が腹心ならば神野以外あるまい!」

:甘粕専用フリー素材、神野

 

「あいつが天使って柄かよ」

「彼奴には意外と夜明けが似合うとは思わんか?」

「それ、神野に言ってやるなよ」

:カッス・・・

 

「悦んでおったし、問題あるまい」

「それ、本当に喜んでたのか?」

「抱腹絶倒であったぞ」

:じんたん的にはハッピーだな

:どっちもありうるから困る

:外面、広告塔になれるレベルでいいから、性癖知らなきゃ天使か

:マダムキラー神野

 

「あいつ、真顔になったんだろ」

「その後、30分(四半刻)ほど床で反り返りながら大笑いしておったから満更でもなかったのであろうよ」

:解釈違いです

:流石は我らが誇る満面の笑みでお見舞い行って通報された男よ

¥200 神野に届け

 

「話に乗った俺も俺だが、そろそろ進めていいか?」

「良いぞ!」

「よし、今回は距離25、幽霊50だ。じんつうりきは好きに使え。詰むことはないし、一番気をつけるべき奴は3歩で忘れる」

:カッスゥ...

:野良てんしは荒らしも多いんだよな、盧生たちに〆てほしい

 

-霊泰祭(れいほうさい)-

はちもんじんじゃ みたまのぎ(八門神社 御霊の儀)

きょり :25

ゆうれい:50

 

   ◎で開始

「往くか」

ゲームが開始され、3人の操作キャラが真っ直ぐ走り出す。

追ってくる幽霊を躱しながら、順調にゴールに向かう。

:結構多いな、50

:鬼ごっこ感ないと思ったがあれだ、イライラ棒のステージ動くやつ

 

黄錦龍のキャラだけは酔っ払いのように不規則に蛇行し、時折逆走まで起きていた。

:知ってた

:スタートに戻らないだけ偉いぞ

 

四四八と甘粕が七つ目の鳥居の先の幽霊密集地帯を抜けたところで、甘粕がじんつうりきを発動する。

「やりそうとは思ったが、何してんだ馬鹿!」

七つ目付近に寄っていた後方の幽霊たちが消え、2人の行手に幽霊が十数体出現する。

「クリームヒルト!」

「悪いな四四八、頼んだ」

そういってクリームヒルトがじんつうりきを使い、七つ目の鳥居に4人が集まる。

「ん?ああ、成る程。なんだそういうことか。そんなに俺に救われたいのだな愛い愛い。いいぞ、いいぞ。俺が極上品を用意しよう」

その言葉と同時に黄錦龍のじんつうりきが発動し、4人の移動速度が上がる。

:じんたんバステ山盛りだけど発動前と動き変わらんの草

:これバステ無効のリアルPS発動してる?

:↑逆だぞ

 

「今日の黄錦龍は調子が良いな!」

「どうした、黄錦龍。何かあったか」

甘粕は上機嫌に、四四八は怪訝そうに話す。

 

3人は、その上昇した速度で幽霊をまきながら、ゴールである最後の鳥居まで駆け抜けた。

そして、3人はゴールし、少し遅れて黄錦龍が到着した。

 

報酬を受け取り、それぞれの里に戻る。

「配信時間を確認したところ、あと2回はできそうな時間があった。時間の許す限りやってみよう」

 

もう2回ゲームをすると、配信の終了時間近くになった。

:さっきの凄かったわ。最高難度ってああなるのか

:1回目が奇跡だったな。2回目、倍以上かかったし

:タイムセールの特売品の気持ちになれる

 

「さて、そろそろ時間だ。また会おう、勇士たち」

「さらばだ、勇者たち。万歳!」

「また会おう、魂たち」

:otu

:おつー

:おつかれー

¥2000 お疲れ様です

¥300 今日もおもろかった

¥5000 次も楽しみにしてます

¥1300 おつー

 

 




次回、8/7予定です。

万仙陣、再プレイしてるんだが、ちょいちょい記憶と違う。いつから嵌まっていたんだ(゚∀。)y─┛~~


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【四四八・甘粕】ポケニン伍番勝負其之弐【ポケニン】

相手画面には種族名・属性・熟練度は表示されません。
正々堂々、暗闘です。


「待たせたな!勇者たちよ!!」

「英雄、柊四四八だ。中止の後、盧生のスケジュールの都合で今日まで延期になってしまって悪いな」

:いいよー

:ん?今n

「改めて説明する、必要ない奴は茶でも飲んでこい。今日は全5戦のうちの二戦目だ。前回の対戦と同じく、伍番勝負のルールは、全て共通で熟練度・手持ち数調整なし。全体で忍具1つまで。相手の情報は名付けと使用した忍術、使用された忍術以外非表示設定だ」

 

:初戦でも差は出てたけどここから、調整なしの影響エグそう

:過剰火力のカッスVS器用万能よっしー

「過剰......?互いに死力を尽くしておるのだから、丁度良い案配だろう」

「死力の時点でおかしいと判れ」

:そうだそうだー

:じゃあ、カッスは最終戦後リスナーと無差別級マッチしようぜ

:↑おいばかやめろ

:俺らが現実を教えてやるよ()

:じんたん「好きに痴れろよ(゚∀。)y─┛~~」

:バランスブレイクしたらクリームヒルト足そう

「クリームヒルトに何を期待してるか知らんがあれも大概だぞ?」

「違いない!」

「始めるか」

「応よ」

ごぜんじあい

ハンデなし

にんぐ1つ(せいげんなし) 

おんみつ          ▼

 

てもち

ヤスヨリ〈キントン〉

タネトモ〈ドトン〉

モリタカ〈ゴシャ〉

タダトモ〈スイトン〉

         ▼

にんぐ

ほうじょうきがん

ほうさくの ねがいの こもった えま

つちと あめに めぐまれる▼

:サワヤマのくにで金策して買ってたな

:にん......ぐ?

アマカスが しあいを もうしこんできた!

ごぜんじあいが かいしされた! ▼

 

アマカスは いまデウスを よびだした!

いけ!モリタカ!!▼

:いまデウス、昇級してんじゃん

:2人ともポケニンを全部ああああにしないの偉いぞ

 

モリタカに なにを させる?

 くちなわのじゅつ

 こちょうのまい

 うつせみのじゅつ

 かっこうのじゅつ

   ▼

モリタカの こちょうのまい!

モリタカは いまデウスを ほんろう している!   ▼

 

:ひらがなにしときゃ子供向けだと思ってる定期

 

いまデウスの たいかのかいしん!

モリタカは もくとんぞくせいに かわってしまった!   ▼

:大火の改蛤(ポケニン公式PG情報)。・・・よめるかあ!!

:ひらがなに()

 

モリタカの うつせみ!

モリタカは じぶんの にせものを つくった!   ▼

 

いまデウスの カサイリュウのじゅつ!

モリタカは ひらひらと かれいに よけた!   ▼

:革装備の汚い忍者vs革装備の汚い忍者

:カップ麺作ってこよ

:コーラとってくる

:コンビニ行ってくる

 

「お前、熟練度どれだけあげたんだよ。60辺りだったろう、これ」

「応っ!つい興が乗ってな」

:甘粕警報「つい」「ならば」「ぱらいぞ」

:そんだけあればもうストーリークリアできるぞ、甘粕

 

 

 

:いまデウス「逆サ磔ェ!」

:毒沼

:カッス、毒消し手段もってるん?

:状態異常の回復手段:とやまのくすり(ゲーム中3つ+スポット通信のみ)、とかげのしっぽ(バトル中1度のみ)以上!忍者ェ

:これ、何ターンでモリタカが倒れるかで勝敗決まるな

 

モリタカが避け続け、攻撃と毒でいまデウスの体力が徐々に減りつつ4ターンが経過した。

 

いまデウスの カサイリュウのじゅつ!

 

いまデウスは もうどくに むしばまれている    ▼

 

「熟練差がデカいな......。だからと言って負ける気はないが」

「それでこそ、柊四四八!俺の認めた英雄よ!!」

 

いけっ! タダトモ!   ▼

:甘粕はどう出る?

 

いまデウスの こうどう!

 かまのめし!  

タダトモと いまデウスは からだが いやされた。

タダトモは じゅつが でにくくなった 

いまデウスは もうどくに むしばまれている ▼

:今なら、ほぼノーリスクハイリターンだもんな

:威力的に今いまデウスの体力は半分ぐらいか

:消してなかったんだ

 

タダトモの こうどう!

 てっぽううおのじゅつ!

いまデウスは むしのいきだ

いまデウスのもっていた「はいすいのじん」がかがやく!

いまデウスは かくごを きめた! ▼

 

いまデウスは もうどくに むしばまれている 

いまデウスは ひっしに たえている!▼

:あー

:「かくご」1ターン体力が0にならない +「きゅうそ」攻撃の威力があがる

:ほうじょうきがんなければすりぬけれたか?いや削りきれなそう

:如何にもカッス好きそう

 

いまデウスの こうどう!

 カサイリュウのじゅつ!  

タダトモは むしのいきだ

いまデウスは もうどくに むしばまれている 

いまデウスは ひっしに たえている!  ▼

 

 

タダトモの こうどう!

タダトモは ためらってしまった! 

いまデウスは もうどくに むしばまれている 

いまデウスは ひっしに たえている!  ▼

 

:かまのめしナーフして(19世紀感)

 

 

いまデウスの こうどう!

 カサイリュウのじゅつ!  

タダトモは たおれた!

いまデウスは もうどくに むしばまれて たおれた  ▼

 

「なかなかやるなあ!だが俺も配下を増やしてな、容易く負ける気は無いぞ?」

「俺が何度お前に勝ってきたと思ってる」

「戦績としては五分程か」

「最後に勝ってきたのは俺だ」

 

いけっ! りとるボオイ!   ▼

:甘粕にしては大人しい名前だな

:↑世界大戦に二度目があったら、使われてる兵器だぞ

 

 

いけっ! ヤスヨリ!   ▼

:けむりだまあるし、妥当

 

手数の多い四四八と熟練度の高い甘粕の戦いは、一進一退でありながらも徐々に決着にちかづいていく。

 

タネトモは たおれた   ▼

「熱い闘いになってきたなっ!」

「RPGは奇行に悩まんで良くて安心するぞ」

:熱い闘い(忍者)

:後、けむりだまで撤退したヤスヨリか。カッスも後りとるボオイだけらしいが削り切れるか?

 

あいては はんしはんしょう だ!

いけっ! ヤスヨリ!   ▼

 

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの つづらばこ! 

りとるボオイは きょうみしんしん だ   ▼

りとるボオイの こうどう!

りとるボオイは くうちゅうに うかんでいる! 

りとるボオイの ライチョウのじゅつ !

ヤスヨリは そこそこのダメージを うけた  ▼

 

りとるボオイは つづらを あけてしまった

りとるボオイはそれなりのダメージを うけた  ▼

:降りてこないとつづらでしか削れんな

:こっちも雷鳥撃ちたい

:それなりってことはあと3、4発か

 

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの つづらばこ! 

りとるボオイは きょうみしんしん だ   ▼

 

りとるボオイの こうどう!

りとるボオイは くうちゅうに うかんでいる!

りとるボオイの ライチョウのじゅつ !

ヤスヨリは そこそこのダメージを うけた  ▼

 

りとるボオイは つづらを あけてしまった

りとるボオイはそれなりのダメージを うけた  

りとるボオイは ちじょうに おりた! ▼

 

:遅い!間に合うか?

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの ライチョウのじゅつ! 

りとるボオイに そこそこのダメージを あたえた  ▼

 

りとるボオイの こうどう!

りとるボオイの ライチョウのじゅつ !

ヤスヨリは そこそこのダメージを うけた  ▼

 

りとるボオイは つづらを あけてしまった

りとるボオイはそれなりのダメージを うけた  

りとるボオイは ちじょうに おりた! ▼

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの ライチョウのじゅつ! 

りとるボオイに そこそこのダメージを あたえた  ▼

 

りとるボオイの こうどう!

りとるボオイの ライチョウのじゅつ !

ヤスヨリは たおれた  ▼

:ああー

:あと1ターン・・・

:前より接戦だった!

:今回、どっちが勝ってもおかしくなかった

:お互い天運持ってるからな

 

アマカスとの しあいに やぶれた。 

 

けんとうを たたえる!

 

へいほうしょ1かんを かし された ▼

 

¥3000 けんとうを たたえる!

¥1000 けんとうを たたえる!

¥800 甘粕手強い

:これでカッスが5戦中2勝か

「次で俺の勝利が決まるか。今度は俺に勝ってみせろよ?」

「当然だ」

:これを嫌味じゃなく本気で言ってるとこがまじカッス

 

「さらばだ、勇者たち。万歳!」

「また会おう、勇士達」

¥300 乙

¥200 おつつ

¥600 おつかれー

:おつつー

:おつー




四四八の手持ち
ヤスヨリ〈キントン〉
タネトモ〈ドトン〉
モリタカ〈ゴシャ〉
タダトモ〈スイトン〉

甘粕手持ち
いまデウス〈カトン〉
りとるボオイ〈キントン〉

相性差はえげついですが、倍近い熟練度差があると経験の差(技の強さ)も影響します(゚∀。)y─┛~~


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【盧生結集】砂塵之星開拓記 8粒目【サバイバル】

元ネタが迷子シャーク


「こんばんは、勇士たち。英雄、柊四四八だ」

「遂にこの時が来たな!魔王、甘粕だ!!」

:カッスうっきうきやん

¥1600 っ胃薬

「死神のクリームヒルト・H・レーゲンシュバインだ。黄錦龍はそこだ」

 

黄錦龍は『ハーネス』を付与された状態で柵に囲まれていた。

:盧囚じんたん

:VIPルームですね

 

「要望があったので、『都市帳簿』を表示する。30秒で閉じるぞ」

:たすかる

:気になってた

:都市帳・・・ぼ?(桃砂郷民感)

 

開拓地名『八命都市』  赤の月三十日

 

市民 304,012人 [詳細]

民家 97,026戸 [詳細]

密集度 64% [詳細]

快適度 88% [詳細]

 

活動効率 98% [詳細]

 

所持金 晶貨52,000 金貨6,869 [詳細]

 

「土地は大分余っているが、『生ける龍砂 サン・ドラゴン』討伐後の移民流入後の建築で85%まで上昇見込みだ」

:よっしーたちって脳筋なのか賢いのかわからん

:これ、二つ名あるのは日本語と中国語だけなんだよな。MoDで逆輸入されたけど

:↑盧生はバカ(公式)

「前回、甘粕が手に入れた報告書をもう一度読むぞ。これも30秒だ」

星態系報告書『砂の竜』 1

この星では、水ですら砂のような粒状でこの地にある川は、ガラスで精巧に再現された川にしか見えず、口に含んだとき初めて『水』であると認識できる。

つまりこの世界の川も透明なのだが、先日『川のように流れる砂』が発見した。

 

それはちょうど我々の開拓地方面に流れており、開拓地の8m手前で地中に沈んでいた。

 

私はこの砂の川を遡り、大元を発見した。

今後もこの不思議な川を調査していく。

 

[地図][座標]

 

:移民船の墜落原因

:討伐失敗すると一段階船村が飲まれるんだっけ

 

「装備は『光線剣++』『ザッパー+』『防塵+』防具一式と『白塵爆弾』、移動補助に『砂上推進機』だ。ただ、諸事情により黄錦龍は武器無し、『防塵+++』防具一式と『白塵爆弾』だ」

「ヘイト管理の『水入り水筒』も用意した」

:あれ、船村で飛行機借りないのか

:ところで背後に見えてる船村、なんか沈んでません?カッス事案??

 

「あれは配信外で待ち切れなかった馬鹿が偵察に行ってな......」

\2000 お薬出しときますねー ^^) _旦~~

:あ

:はい

:ZAP銃(鮫特攻) 何故、処刑銃が鮫に効くのか

 

「実に楽しかった!つい倒すところだったぞ!!」

「嫌な予感がして電話をしたら神野が出てな。やたら煽られたが甘粕を止めに行かせた」

「ちなみに今甘粕の装備しているのは黄に用意していた分だ。引き摺ってでも連れて行く予定だったが、これにより後方支援になった」

:反省/zero

:Vじゃないのに存在感のある男、神野

:まさかこの魔王、ソロ討伐できんの?

 

「説明はこんなところか。『サン・ドラゴン』はこの先の『枯れた泉』だ。よしっ、行くぞお前たち!」

「応!」

「おうっ」

:おーっ!

:応っ!

:付き合い意外と良いクリームちゃん好き。じんたんは見習って

 

「この先に枯れた泉があるが、各々が探索小屋を改築した結果がそろそろ見えるぞ......」

:この微妙に疲れた声、どっちがやらかした?

 

そこには、村1つまるまる入りそうな要塞があった。無秩序に増築されていて大砲などの防衛設備が無ければ何の建物か判断がつかないだろう。

「これが元探索小屋だ。黄はここで待機して、支援役になるのでこいつを見ていたい奴は視点を切り替えておけ。黄視点でもムービーは見える」

:これはじんたんがやらかして、クリームが改良したな

:無意味そうな見てて不安になる塔に放水砲ついてる

 

盧生たちが移動し、『枯れた泉』に近づくとムービーが始まり、泉があったであろう窪みから砂で出来た龍が現れると、泉から蛇行するように地盤沈下が起きる。

「この龍の攻撃は、丸呑みとサンドブレス、体から噴き出している砂の鎧だ」

:龍(鮫)

:鮫なんだよなあ

:なぜ、鰓から吐き出す砂で龍っぽくなるのか

 

「サンドブレスは光線剣++を振り抜けば躱せる。丸呑みは奴の鎧を剥がす好機だぞ!」

¥800 はいはい、ゆうしゃゆうしゃ

:ん?

:え?

:いやいや

:活路の光線剣+++ならブレスの方はやれなくもない ただしまぐれ

 

沈んだ大地から砂塵が空高く舞う。

龍は頭部の襟から砂を噴き出しており、身体に沿うように流れている。

空から降る砂塵が龍に触れると龍の纏う砂が厚くなり、疾走している景色の映り込んでいるかのような見た目になる。

 

「出来るが、勇士達の励みになるような戦いをしたいな。俺たちのプレイを参考にしたい者もいるだろう」

¥3000 両方見たいです

:助かる でもスーパープレイも見たい

:好きにやってくれていいんやで

 

『生ける龍砂 サン・ドラゴン』

 

砂の雨が降る中で、龍は金切り声をあげると盧生たちに向けて、突撃してきた。

 

「悪いが投げ銭でのリクエストはうけつけていないぞ。投げ銭額に関わらず皆のコメントは読むので無理しないように」

¥2000 はーい

¥120 わかってまーす

¥5000 まあまあ、これで旨いもんでも喰えよ

¥300 チッ!ワーテルッテ!!

:始まったんだけど話してていいの?

 

甘粕は剣を持って龍の正面に立ち、クリームヒルトは龍の側面を取りに行き、四四八は近くの丘をかけ上った。

 

「止めんか、馬鹿ども!」

¥6000 お前は俺なので無問題(じんたん論)

¥200 祭り?祭り?

:雑談配信かな?なお、ラスボス戦

 

「遊ばれてるな」

「お前らも止めろ」

「逆に盛り上がるだけだぞ?いや、お前がそういうなら止めてもいいが」

「善哉、善哉。俺は分かっているぞ。欲しいなら欲しいと言えば良いのになあ」

:はい

:そのまま座っててどうぞ

:要塞だと四四八たちの会話聞こえてないよな?

:↑隣にいても聞いてないから何処いてもへーきへーき

 

龍は甘粕に引き裂かれ、クリームヒルトから脳天に三発受けつつ、丘の上の四四八の下を抜けて要塞に激突する。

「良かったな、投げ銭は止まったぞ。四四八」

「全く馬鹿が多すぎだ」

:馬鹿(真面目)、馬鹿(テンション)、馬鹿(堅物)、馬鹿(ヤク)。この中で苦労するのは?

:じんたん、要塞の上で突っ立って無かった?

 

「なあ、もしや堅物というのは私か?」

「堅物か?こいつ。俺は貞操狙われているんだが」

「大筋では合っとるだろうよ」

:クリームはなあ

 

「ん?なんだ仕方のない奴だ。純度は少々不足だがこれでも吸って楽にしろよ」

:じんたんだけがゲームの話をしている不具合

 

龍の中で黄錦龍が『白塵爆弾』を起爆すると、龍の鎧が少し歪んだ。

要塞の防衛設備も起動し、龍の頭部の砂に放水がかかり、一部が固まる。

:あー、元からアクリタ中毒なら至近で起爆しても被爆前からデバフ受けてるから実質ノーダメか

:参考になるのが四四八とクリームしか居ないが、その2人もPSが高い件

 

龍は要塞を鎧で削りながら旋回し、四四八に斬られつつ、クリームヒルトに突撃する。

クリームヒルトが危なげなく避けると、龍は要塞を向いて口を大きく開けた。

そこに文字通り切り抜けてから、地中に潜り待ち構えていた甘粕が飛び込み、剣を掲げるように上に突き刺した。

:そういうゲームじゃねえよ

:かんかんしなきゃ

 

賑やかながらも危なげなくダメージを与えていく。

「始まるぞ」

唐突にクリームヒルトが一言告げて、穴だらけの要塞に向かう。

「何で分かるんだか」

そういった四四八も要塞に入り、要塞の前に掘削機の先端部のような壁がせり上がる。

:え、分かるもんなの?

 

直後、甘粕の一撃が龍に入り、龍のボロボロだった鎧と、龍の胴が崩れ落ち、鮫にしか見えなくなった頭部が残る。

:シャークvs魔王 上映始まるよー

:発狂入りまーす

:弱りモーションないゲームで何で分かるの

 

鮫が金切り声あげると、真下がクレーター状に深く抉れ、全方位に砂の散弾がばらまかれる。

:これ、6発ぐらい受けると死ぬんよな

:中盤から芋るのが安牌

:よっしー「勇士ならできる」 そういうとこやぞ

 

要塞で凌いだ四四八とクリームヒルト、黄錦龍と、ノーダメージで凌いだ甘粕の反撃で鮫は倒れた。

¥800 おつー

¥8800 安心感有りすぎて盛り上がり処がカッスのテンションしかない

¥5960 で、じんたんは何かしてたっけ?

:いい最終回だった

:888888

 

「黄の視点で見てた奴は知ってるだろうが、要塞の防御壁の発動も白塵砲もあいつだぞ」

「防御機能の発動タイミングが早すぎるが、必要なことはこなしていたな」

:早すぎるって厳しいな 効果時間中に攻撃来たらいいじゃん

 

ムービーが始まり、鮫の全身からその体躯以上の量の水が溢れ出てくる。

そして、鮫は溢れた水に沈んでいき、巨大な湖が残った。

 

『八命都市』が『生ける龍砂 サン・ドラゴン』を討伐しました。

 

星に住まう人々は、あなた方に感謝と尊敬の意を示し、謝礼金と移民希望者が集まりました。

晶貨27,600 金貨2,100 

移民12010 [詳細]

:移民移動早すぎ 見学でもしてたのかよ

 

「さて、沈没鮫から戦利品を回収しにいきたいところだが遺骸ダンジョンに行くには時間が足りんな。最後の戦いは終わったが、この企画は街を国に昇格させるまでを目標にしている。また会おう、勇士たち」

「さらばだ、勇者たち。万歳!」

「また会おう、魂たち」

:鮫「俺のドロップ?死んだらダンジョンになるから取りに来いよ」

:おっつ

:乙

:おつつ

 

 




カッスは配信してなくても騒がしそう(゚∀。)y─┛~~


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【死神】Abyss of Labyrinth1.13 2巡目【ABY】

クソ長いので時間ある時を推奨。
未翻訳の海外ゲームという設定ですが、俺のスペック上、翻訳済みでお送りします。
部分的に使っている英語がおかしければ、現地では何か上手いこと言ってる感じの洒落です。
カードのバランスは対人系ではなくソリティア系になっております。つまりピーキー。
考えているうちに楽しくなっちゃったので表記振れはこれで忘れような?(゚∀。)y─┛~~


「今日は『Abyss of Labyrinth』の2回目だ。前回も言ったが、難易度CITIZEN(市民)-hard-以降のエンディングの配信は禁止されている。それを理解した上で視聴してくれ」

 

¥1200 無敵メンタルのセージパワーで何とかしろ

¥300 楽しみ

¥120 翻訳されたら買います!

:おk

:はーい

:配信全解禁予定の1.4が待ち遠しいな

 

ーー奈落の牢獄

ーー唯一故に名の無き難攻不落のそこに一人の英雄が訪れた。それが貴方である

ーー目的は政乱で失われた王家の復興。奈落の最奥に幽閉されているという建国王の末姫、"アナスタシア"の奪還

ーー肉に囚われぬ奈落に持ち込めるものは己と願い、そして功罪のみ

ーー英雄よ、過去の全てを磨り潰し、安息を暴くがよい

画面が暗転し、ロードが始まる。

now spin yarn......

 

ロードが終わり、真っ暗な画面の右下に蝋燭の明かりと、それを持つ中世の学者風の老人が現れる。

老人の頭上にはVergilius(ウェルギリウス)と記されている。

そして、英語の音声と共にテキストが表示された。

 

Vergilius(ウェルギリウス)「貴方はこれから奈落の最奥を目指すのでしょう。私にはそれを止める手立てはありません。目的に賛同はしませんが、奈落の案内人の務めとしてこの世(奈落)の摂理を伝えましょう。まずは貴方自身が何者であるか強く自覚なさい」

 

『貴方の信念は?』

> FAITH(忠義)

BRAVE(勇気)

LOVE()

--lapse-- "目を開け"

--lapse-- "振り返れ"

--lapse-- "照らし出せ"

:やりたいけどデータ読めないんだよね

:この主人公、きっと善人なんだろうなあ(棒)

:SがHP、Dが攻撃力、Bがアーマークラスと覚えればおk 後は使えば分かる

:あーまーくらす?

:↑回避なり防具なりで無効化できる数値やで

 

「前回、これを選ぶためにアンロックするまで耐久配信したからな。当然『愛』だ」

 

選択すると3枚のカードが出現し、プレイヤーに飛び込んでくる。

 

『貴方自身が形を得る』

>YOU

wax()】[D]Bを0になるまで減らす。減らした数値をDに加えてアタックする。

fountain(源泉)】[D]1枚カードを引く。アタックする。

Orange(黄金)】[D]お互いの山札を3枚捨てる。捨てられた中にSがあれば、アタックする。

 

更にカードが出現する。

 

『貴方の願いが形を得る』

>LOVE()

Arrow()】[B]【Elder picture(肖像画)】を手札に加える。相手は1枚捨てる。

Flower()】[D]【Elder picture(肖像画)】が山札ならBを2、手札ならSを1相手から減らす。

Elder picture(肖像画)】[D]手札に加わったとき[S]を1増やす。[S]を3減らし、相手に自分のDの2倍でアタックする。

『貴方の過去が形を得る』

>memory(過去)

Knife(ナイフ)】[B]Sを1減らす。Dを1増やし、アタックする。

Window()】[S]山札の残りの枚数分、Sを追加する。Dが0になる。

Fortune(偶然)】[B]相手と手札の枚数が同じなら、Dを6増やしアタックする。

 

「少々複雑だが、倒しやすい構成ではあるな」

:コストが重めだから、道中の引きで死ねる

:最初、カードを捨てるがデッキダメージのデッキから取り除くと同じだと思って取らなかった

カース(呪いカード)でSをパッシブで削られたときの絶望

:魂たち英語強者おおない?

:英語強者(ただしゲーム用語に限る

 

 

『YOU』

SOUL(命運)○○()

"貴方が貴方でいられる時間(ライフその1。無くなるとデッキが削れる)"

Desire()●●●●●●()

"貴方が貴方の心に抱くモノ(貫通力。Bを越えればダメージが入る)"

Bonds()■■■■()

"貴方を世界に繋ぎ止める命綱(抵抗力。ダメージと異常への耐性)"

 

Vergilius(ウェルギリウス)「奈落の牢獄には、囚人と看守、そして奈落を彷徨う亡者たちがいます。

彼の者たちとの接触は、地上とは違う理を実感することになるでしょう。

もし、争いに発展してしまうようであれば、相手の想いを背負う覚悟をするように」

 

彼の者たちの【Desire/Decide】(欲/審判)デッキ(信念)を削ぎますが、貴方の【Bonds】は貴方とデッキを支えます。(【Bonds】は抵抗力です)貴方の【Bonds】より薄弱な罰に(【Bonds】以下の攻撃、デバフは)貴方が煩わされることは有りません(無効化されます)

【SOUL】は尽きるまでデッキの代わりに削れます。【SOUL】が無ければ、境界を越えられません(【SOUL】はステージクリアに必要です)が奈落に自ら降りるほどの信念より大切な物はないのでしょう。

:こいつ絶対主人公のこと嫌いじゃん

:もっと説明することあるぞ、じじい

 

彼の反対側に輝く蛇が現れる。

:巻き糞くんちーすっ

:引き継ぎ特典だけ置いてだまって帰れクソへび

:イブさんのとこ帰れ

:煽っていいのはメスガキとべんぼうだけだろ

「ゲームの1キャラに対して辛辣じゃないか?もっと楽しんで良いんだぞ?」

¥600 楽しんでます!

 

蛇「本来、定命の者は看守に対し無力ですが、生者である貴方は【Desire】を高めることで(【Desire】が相手の【B】を越えれば)看守であろうと干渉できます(看守の【S】にダメージが入ります)。お高くとまった看守の魂を砕いてやりましょう」

:(いい子づらしても)騙されんぞ!

 

蛇「おっと、中々面白いものをお持ちですね。こちらもお使いになられてはいかが?」

 

【因果】>効果を選んでください

・全ステータス+1 ドロー時、デッキから一枚捨札にする。

・階層移動毎にカードを1枚捨てる。 【B】が永続的に1減る。

・選ばない

 

【見通されたもの】[回帰]【S+2】1度だけ、階層の最初からリセットせずにやり直すことができる。デッキはリセットされない。カードとしての効果は無い。

 

【宿業】>前回のカードの中から選択してください

:蛇「カード、欲しくないかい?」

 

「【因果】はステータス強化、【宿業】は[墓前の備え]で手札を増やす」

 

《bordercolor:#000000》[墓前の備え]【B+1】【S】が3以下のとき、【B】の数だけドローする

 

:ライフで受ける(デッキ)な感じか

:カードプール的に【S】もうちょい減らしたい感じだけど、勝手に減るか

 

【Abyss】

()■■■()■■■■■

 ■■■■■■■■

  ■■■■■■

   ■■■■

    ■■

     ■

:※ソウルの数までサーチされます

:真っ黒 これが闇の盧生か

:罠はB判定だっけ

:敵か遺産がめくれてほしかった

「この状況なら闇が一番期待できるな」

【闇】

ーー闇のみが存在する奈落を落ちていく。

 

ーー時間に埋もれた旧き土地。

 

ーー失われた歴史を掘り起こす。

:遺産引いたー!

:遺産だとBでレート決めてSで抽選か

 

【遺産】

[Heart pot]【S+3】ドローしたとき、戦闘終了までSの最大値が0になる。

 

[手に取る][立ち去る]

:エジプト壺きたー

:盧生って全員なんやかんや運いいよね

:↑全員悪運だぞ

:ラブデッキならどうせ紙だし、大当たりだな

:死な安おめ

:俺なら迷うが盧生なら即決じゃん

 

「幸先はいいな。経験則として、その後にこれが命綱になる戦いが待っているが」

【Abyss】

--------

 ■■()■■■■()

  ■■■■■■

   ■■■■

    ■■

     ■

:敵と戦って看守のリソース減らすか、敵を放置して自分を強化するか

「惜しいが前半の敵はなるべくたおすぞ」

:敵レベルが階層依存だもんな

 

"貴方の行く先に質素な服を着た男が現れた"

「信仰の名誉より私は愛を貫かせてほしかった......!」

 

"男は憤怒と喪失で我を失っており、貴方に敵対的な意志を向けてきた"

 

【亡者】『背神者ヨセフ』

彼は[献身の褒賞]により、【S】5【D】2【B】3を得ている。

彼は[義神の権利]により、【S+3】【B+3】を得ている。

彼は[憤怒]により、【D+1】を得ている。

彼は[家族愛]により、【D+1】【B+2】を得ている。

彼は[喪失]により、【D+3】【B-2】を得ている。

彼は『背神者』であるため、手番毎に【S-1】【D+2】される。

 

HE【S】8【D】7【B】6

 

彼は『背神者』であるため、手番毎に【S-1】【D+2】される。

:特定しますた

:あいつら、神様信じてる割に創作だと下手すりゃこっちより結構割り切ってくるよな

:神話をNTR扱いしないで貰えますか?

:制作者「デッキないからイケるイケる!」

:どこのパッパなのかさっぱりですね!(すっとぼけ)

 

【YOU】

SOUL(命運)○○○○○○○()

Desire()●●●●●●()

Bonds()■■■■■()

 

-手札-

[wax()]【D】Bを0になるまで減らす。減らした数値をDに加えてアタックする。

[(因果)]全ステータス+1 ドロー時、デッキから一枚捨札にする。

[Knife(ナイフ)【B】]【S】を1減らす。Dを1増やし、アタックする。

[墓前の備え【B+1】]【S】が3以下のとき、【B】の数だけドローする。

:はい勝った

:愛デッキじゃなきゃきつかったの

 

ゴリラと化した主人公の攻撃により、敵は瞬殺されてしまった。

 

:真の攻撃が来るぞ

貴方に彼の者の【Curse Equipment】が纏わり付く。

[安堵【S+4】]ドロー時、このターンの【D】を半分にする

[憤怒【D+1 S-1】]アタックする

 

"肉なき身ではただ受け入れるのみ。せめて選ぶが良い"

:よし

:あぶな、[安堵]とかきつすぎ

 

【YOU】

SOUL(命運)○○○○○○()

Desire()●●●●●●●()

Bonds()■■■■■()

《boxbordercolor:#000000》【Abyss】

 

------

  ()■■()■■

   ■■■■

    ■■

     ■

:ンンンッ

:愛で一番嫌なパターン

 

「ここも闇を選ぼう」

【闇】

ーー闇のみが存在する奈落を落ちていく。

 

ーー居場所を失った者が彷徨っている。

 

ーー見知らぬ遠い過去が貴方に気づいた。

 

片耳のない痩せた画材を抱えた男が現れる。

:ゴッホかー

:こいつのカース嫌らしいから放置安定

 

【霊】

『錯乱者ゴッホ』

"彼はすぐに視線を外して、絵を描き始めた"

 

会話/取引/贈呈/交戦/アナスタシアについて【愛】

 

「初めての愛デッキなので、『アナスタシアについて』を選択しよう」

:大丈夫?メンヘラコンプレックスおじさんだよ 

:よっ、配信者のかがみ!

ゴッホ「アナスタシア?ああああっ」

"彼は頭をかきむしると描いていた絵をナイフで引き裂き、新たなキャンパスに何かを描き始めた"

錯乱者ゴッホは貴方への興味を失った

その場に【Curse Equipment】[懇願]が残った。

[拾う][無視する]

「最終的にはあってもいいが、今は邪魔になるだけだな。無視を選ぼう」

:せやな

:情緒不安定すぎる

 

 ・

 ・

 ・

 

そして、最終層の最後の門にたどり着く。

其処には穏やかそうな法衣を着た中年男性がいた。

彼「おお、迷える子羊よ。生者がこのような地に踏み入れてはなりません」

「ここまで深く堕ちてはさぞ魂を磨り減らし、変質したことでしょう。しかし、まだ神は貴方を見捨てはしません。私が地上に帰して差し上げますので、お帰りなさい。」

「禁足の罪は重いですが、今なら地上で功徳を積めば......」

「ああ、貴方はなんということを!神の命により、この地に封じることと致します」

 

:お前も狂信入れてこい

:手のひらドリル

:こっちが闇鍋ごっちゃ煮デッキになったところで精鋭デッキで叩きのめしてくるクズ賢者

¥3000 クリームちゃん翻訳MoD作って

 

『信仰のバルタザール』【S】33【D】6【B】8

Foresight[敬虔なる叡智][神威の乳香]

:さっさと巡礼してこい

:耐久デッキを使ってくるクズ賢者

《boxbordercolor:#000000》【YOU】

SOUL(命運)○○○()

Desire()◎●●(12)

Bonds()■■■■()

 

-手札-

[怨嗟]アタックする

[怨嗟]アタックする

[Knife(ナイフ)【B】]【S】を1減らす。Dを1増やし(戦闘中継続)、アタックする。

[THE APPLE(争いの火種)]ドロー時、お互いの【B】を半分(戦闘中継続)にし、即座にアタックする。

 

[THE APPLE(争いの火種)]が発動し、主人公がアタックする。

『信仰のバルタザール』【S】33【D】6【B】8>4

『YOU』【SOUL(命運)】3【Desire()】12【Bonds()】4>2

 

アタック!

『信仰のバルタザール』【S】33>25

 

手札にある他のカードも使い、アタックを繰り返す。

 

『YOU』【SOUL(命運)】2【Desire()】13【Bonds()】2

『信仰のバルタザール』【S】7>0

デッキ 8>7

:なんで盧生ってこんな引き強いの

:甘粕なら初手12アタックぐらいして終わってたな!

:よし、叡智落ちた!

 

[神威の乳香]【B】を【D】の現在値の半分だけ上げる

[賢者のクッキー]【B】を2加える

 

『信仰のバルタザール』【S】0【D】6【B】9

『YOU』【SOUL(命運)】2>0

デッキ 17>16

[wax()]【B】を0になるまで減らす。減らした数値をDに加えてアタックする。

[憐憫]即座に自分のデッキの一番下を1枚捨てる。

[Arrow()]【Elder picture(肖像画)】を手札に加える。相手はデッキから1枚捨てる。

[羨望]相手の【D】の値でアタックする。

 

[憐憫]即座に自分のデッキの一番下を1枚捨てる。

『YOU』【SOUL(命運)】0

デッキ 16>15

 

>【Elder picture(肖像画)】[D]手札に加わったとき[S]を1増やす。[S]を3まで減らし、相手に自分のDの2倍でアタックする。Sが3未満のときは[S]を3にする。

『YOU』【SOUL(命運)】3

デッキ 15

[Arrow()]【Elder picture(肖像画)】を手札に加える。相手はデッキから1枚捨てる。

 

>【Elder picture(肖像画)】[D]手札に加わったとき[S]を1増やす。[S]を3まで減らし、相手に自分のDの2倍でアタックする。Sが3未満のときは[S]を3にする。

『YOU』【SOUL(命運)】3

デッキ 15

『信仰のバルタザール』【S】0

デッキ 7>6

 

[wax()]【B】を0になるまで減らす。減らした数値をDに加えてアタックする。

『YOU』【SOUL(命運)】0【Desire()】13>15【Bonds()】2>0

『信仰のバルタザール』【S】0

デッキ 6>5

 

[羨望]相手の【D】の値でアタックする。

『信仰のバルタザール』【S】0

デッキ 5

 

『信仰のバルタザール』

[黄金の棺]通常アタックに追加で即座にアタックする。このアタックのデッキへのダメージは【B】の値分になる

『信仰のバルタザール』【S】0【D】6【B】9

『YOU』【SOUL(命運)】3>0

デッキ 15>6

[星の導き][奇跡の執行]を【B】の半分まで手札に加える。無ければこのカードをデッキに戻す。

"[奇跡の執行]が無いため、デッキに戻る"

:ああああ

:はい

:ラストバトルだから死な安(8敗

『YOU』【SOUL(命運)】0【Desire()】15【Bonds()】0

[Window()【S】]山札の残りの枚数分、Sを追加する。Dが0になる。

[Malebranche(悪の爪)]お互いの戦闘開始時から上昇しているステータスを初期値に戻す。お互いは対象になった項目の数、【B】を減らす。不足分は【S/デッキ】を減らす。

[怨嗟]アタックする

[因果【-】]即時、デッキから一枚捨札にする。

 

デッキ 6>5

「アタックを引けたのでこれで終わりだ」

:勝ったな

 

『YOU』【SOUL(命運)】0【Desire()】15【Bonds()】0

[怨嗟]アタックする

 

『信仰のバルタザール』【S】0

デッキ 5>0

 

『信仰のバルタザール』を天に還した......

 

[奇跡の執行]を奪った。

【hs(heaven silver)】を200得た。

【Curse Equipment】から解放された。

【S】が癒される。

【デッキ】を取り戻す。

 

男は光に変わり、天に昇っていった。

 

¥800 クリアおめ

¥1300 愛ルートおめ

¥120 おつー

 

「これで3度目の難易度CITIZEN(市民)クリアだ。禁止されているので、このままの画面で締めさせてくれ。次は難易度ATHEIST(エイシエスト)、訳すとすれば不信心者だな。一度(くぐ)って体感した後、その攻略を目指して、CITIZEN(市民)で稼ぐ予定だ。ATHEIST(エイシエスト)は規約に従い、オプションで『配信』にチェックを入れるので一部イベントがカットされる。それを理解した上で視聴してくれ。では、また会おう魂たちよ」




誰がハクスラするのか→カッスの場合 デスティニードローで瞬殺
           よっしーの場合 通常プレイ(上級者)
           じんたん 48時間耐久配信して一周

誰か作ってくれんかな(゚∀。)y─┛~~

追記:寝ぼけて投稿日間違えました。来週分の前倒しになります


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【四四八・甘粕】ポケニン伍番勝負最終決戦【ポケニン】

注釈は効果説明になります。今回、約5000字です。



「よく来たな、勇者たちよ!!俺もこの日を待ちわびたぞ!!」

「英雄、柊四四八だ。今回遂に決着がつく。このゲームは相打ちの場合も後に倒れた方が勝利となるので、必ず勝敗が決まる」

「引き分けも悪し様には言わんが、俺は勝ち負けはっきりするか、するまで続けたいので良き仕様だと思うぞ」

:なお、その結果速度人権が生まれた模様

:引き分けも悪し様には言わん(もう一戦)

:ジョインジョイン......うっ

 

「くどいかもしれんが、今回から見る奴のために説明する。今日は全5戦のうちの最終戦だ。戦績はお互い二戦二敗、前回の対戦と同じく伍番勝負のルールは、全て共通で熟練度・手持ち数調整なし。全体で忍具1つまで。相手の情報は名付けと使用した忍術、使用された忍術以外非表示だ」

:初戦でも差は出てたけど今回キャップなしの影響エグそう

:過剰火力のカッスVS器用万能よっしー

 

「過剰......?互いに死力を尽くしておるのだから、丁度良い案配だろう」

「死力の時点でおかしいと判れ」

:そうだそうだー

:じゃあ、カッスは最終戦後リスナーと無差別級マッチしようぜ

:↑おいばかやめろ

:俺らが現実を教えてやるよ()

:じんたん「好きに痴れろよ(゚∀。)y─┛~~」

:バランスブレイクしたらクリームヒルト足そう

 

「善し、48番は配信後に俺に挑むが良い!他の者も遠慮はするな」

【甘粕】:[ユーザーID][配信部屋ID]

\800 48です プレイヤーは全員来いよ 来て?

:もってないなー(ピコピコ

:甥っ子にあげた

:今、間違えてデータ消したわ

 

「クリームヒルトに何を期待してるか知らんがあれも大概だぞ?」

「違いない!」

「始めるか」

「応よ」

ごぜんじあい

ハンデなし

にんぐ1つ(せいげんなし) 

おんみつ          ▼

 

てもち

ヤスヨリ〈キントン〉

タネトモ〈ドトン〉

モリタカ〈ゴシャ〉

タダトモ〈スイトン〉

マサシ 〈カトン〉

ヨシトウ 〈モクトン〉   ▼

「最終戦だからな。ここは遠慮なく強い忍具を選ぶ。もっとも、あいつに対してそんなもの要らんがな」

:いつみてもよっしーなネーミングよ

:名前のかっこよさ最下位の日本最強

:↑いや、下には下がいるぞ

にんぐ

 ふうりんかざん*1

さむらいに つたわる いくさの こころえ

いかなるときも ばんぜんを きする▼

:いっそ漢字で表示しろ定期

:さ む ら い

:そいつら忍者だぞ

:よっしーに遠慮とか手加減あったっけ?

 

アマカスが しあいを もうしこんできた!

ごぜんじあいが かいしされた! ▼

 

アマカスは いまデウスを よびだした!

いけ!モリタカ!!▼

:最初の対戦カードはいまデウスとモリタカか

:いまデウスが勝つだろうけど、いくつ積めるかな

 

モリタカの こうどう!

 くちなわのじゅつ!

いまデウスは もうどくに おかされた!   ▼

 

いまデウスの こうどう!

 カサイリュウのじゅつ!

モリタカは しゃくねつに おそわれた! 

いまデウスは もうどくに おかされている!  ▼

:流石はゴシャ、1ターンは持ったか

 

モリタカの こうどう!

かみかぜのじゅつ!

いまデウスに ぎゃくふうが ふく! 

いまデウスは うごきが おそくなった!▼

 

いまデウスの こうどう!

 カサイリュウのじゅつ!  

モリタカは たおれた! ▼

 

いまデウスは もっていた てんちふぶのかけじく*2 をつかった!

アマカスの りとるボオイが たおれた!

アマカスの べんぼうが たおれた!

アマカスの ろっずふろむが たおれた!

アマカスの セージが たおれた! ▼

 

いまデウスの なが てんちに とどろく!

いまデウスは てんじょうびとに なった! ▼

 

いまデウスは もうどくに おかされている!  ▼

:レベルの暴力+大会出禁バフ=いつもの魔王

:世界一生け贄の似合う男セージ

:数合わせでもう1体いれれば四方のに

:天下布武って37564って意味だっけ

 

強化されたいまデウスに次々と倒され、四四八の手持ちは残り2体になった。

「どうした、四四八。俺はまだまだやれるぞ?」

「何、仲間との絆ってものを見せてやるさ」

 

タネトモの こうどう!

オオヤマツミのじゅつ!  

いまデウスは たおれた!

 

だが いまデウスは くすりのおかげで よみがえった!

いまデウスは ばんぜんだ! 

:富士の妙薬ナーフして

:↑よっしーも使ってるぞ、2回

:ついに毒が消されたか

:↑トヤマ&トオノバージョンでナーフされるから安心しろ

:天下布武使ってるから満タンまでいくのか

 

いまデウスの こうどう!

 カサイリュウのじゅつ!  

タネトモは たおれた! ▼

 

「どうする、四四八よ。残るは1体、お前のことだ、残すは俺のいまデウスに不利なキントンのヤスヨリであろう。この試練をどう越えてくれるのだ?」

「ヤスヨリを残したのは勝算あってのこと。そちらこそ、首輪だの何の言いながらいつまで上から見ているつもりだ?」

「成程、一理ある!では、英雄殿!!胸を借りるぞ!!」

:カッス、おりてる?

:なんだろう、何か変わった?

 まだ かつては あるぞ!

いけっ! ヤスヨリ!   ▼

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの たまこがねのじゅつ! 

ヤスヨリは せいれん しはじめた!  ▼

:この説明のせいで精錬のことずっとせいれんってよんでた

:もしかして 洗練

:いいね、でもまにあうか?

 

いまデウスの こうどう!

 ほんのうじのじゅつ! 

せんじょうが ほのおに つつまれた!

せんじょうは こうおんの けむりが たちこめている! ▼

:げ、タダトモで消したのに!まだ消せるのあったっけ

ヤスヨリの こうどう!

 かまのめし!  

 いまデウスと ヤスヨリは からだが いやされた。

いまデウスは じゅつが でにくくなった▼

:あー、ヤスヨリ金だから取れたのか

:相手が満タンなら使い時よな

:対いまデウス仕様だな

 

いまデウスの こうどう!

ヒノカグツチのじゅつ! 

いまデウスは たいこの ほのおを よびおこす! ほのおは すべてを やきつくす!

ヤスヨリは ほのおにのみこまれた!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!

けむりが いまデウスの からだを むしばんでいる  ▼

 

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの となりのじゅつ! ヤスヨリは てがらで ぐんばを えた!

ぐんばに またがり じざいに かける!

けむりが ヤスヨリの からだを むしばむ!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!  ▼

 

:風林火山でステータス上がってるけど、不利をかえせるか?

:カッスの天下布武を読んでたの?攻撃技一つだよね

:かまめし+ぐんばでどこまで凌げるかだな

 

「流石に天下布武を読んだ訳ではない。いまデウスのレベルが高いのは前回で分かっていたからな。不利なヤスヨリを妨害に回した。天下布武を使ってこなければ、他の相手に回していたぞ」

:なら、水最後にしといた方が安定しない?

「3枚目でいまデウスの術は全て割れていたからな。水遁(タダトモ)でも蘇生後を一撃で倒せないなら、ヤスヨリを最後に回した方が熱いだろ」

:タダトモに風林火山付ければ良かったんじゃ

「のーこめんとだ」

:盧生ってホントばか

「同感だ」

 

いまデウスの こうどう!

ヒノカグツチのじゅつ! 

いまデウスは たいこの ほのおを よびおこす! ほのおは すべてを やきつくす!

ヤスヨリは ほのおにのみこまれた!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!

けむりが いまデウスの からだを むしばんでいる  ▼

:継続ダメージに属性補正はやめていただきたい

 

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの アメノマヒトツカミのじゅつ!

けむりで いまデウスの すがたがみえない!

けむりが ヤスヨリの からだを むしばむ!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!  ▼

 

:だから子供よめねえよ

 

いまデウスの こうどう!

ヒノカグツチのじゅつ! 

ヤスヨリは いまデウスの こうげきを かわした!

けむりが いまデウスの からだを むしばんでいる  ▼

:よっしゃ

 

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの アメノマヒトツカミのじゅつ!

いまデウスを しんけんが つらぬいた!

けむりが ヤスヨリの からだを むしばむ!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!

 

:継続ダメージを玉鋼の対象にするな

 

いまデウスの こうどう!

ヒノカグツチのじゅつ! 

いまデウスは たいこの ほのおを よびおこす! ほのおは すべてを やきつくす!

ヤスヨリは ほのおにのみこまれた!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!

 

けむりが いまデウスの からだを むしばんでいる

 

そして、いまデウスの富士の妙薬による蘇生とヤスヨリの釜の飯、ト成の術で戦いは膠着し、数ターンが経過した。

 

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの アメノマヒトツカミのじゅつ!

いまデウスを しんけんが つらぬいた!

いまデウスは たおれた!

 

だが いまデウスは くすりのおかげで よみがえった!

いまデウスは ばんぜんだ! ▼

けむりが ヤスヨリの からだを むしばむ!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!  ▼

:あーっ!でもこれで薬は使いきったぞ

:やっと、よっしーが五分まで巻き返したな まだ相性差で辛くはあるが

「ここからが勝負だな。釜の飯か回避を2回は発動したいところだ」

「何、急所をつけば俺の勝ちよ!」

:ら、乱数次第だから・・・

:急所って何パーだ?体感1割だけど

 

 

いまデウスの こうどう!

ヒノカグツチのじゅつ! 

いまデウスは たいこの ほのおを よびおこす! ほのおは すべてを やきつくす!

ヤスヨリは ほのおにのみこまれた!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!

 

けむりが いまデウスの からだを むしばんでいる

 

ヤスヨリの こうどう!

 かまのめし!  

 いまデウスと ヤスヨリは からだが いやされた。

いまデウスは すでに せんゆうだ!▼

 

いまデウスの こうどう!

ヒノカグツチのじゅつ! 

いまデウスは たいこの ほのおを よびおこす! ほのおは すべてを やきつくす!

ヤスヨリは ほのおにのみこまれた!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!

 

けむりが いまデウスの からだを むしばんでいる

 

いまデウスの こうどう!

ヒノカグツチのじゅつ! 

ヤスヨリは かわした!

 

けむりが いまデウスの からだを むしばんでいる

 

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの アメノマヒトツカミのじゅつ!

ヤスヨリは たかまがはらの けんを かりうけた。

ヤスヨリの じゅつが きゅうしょを ついた! 

いまデウスを しんけんが つらぬいた!

 

けむりが ヤスヨリの からだを むしばむ!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!  ▼

:よっしゃ!あと3発ぐらい?こっちは後2発かな

 

 

いまデウスの こうどう!

ヒノカグツチのじゅつ! 

いまデウスは たいこの ほのおを よびおこす! ほのおは すべてを やきつくす!

ヤスヨリは ほのおにのみこまれた!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!

 

けむりが いまデウスの からだを むしばんでいる

 

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの アメノマヒトツカミのじゅつ!

ヤスヨリは たかまがはらの けんを かりうけた。

いまデウスを しんけんが つらぬいた!

 

けむりが ヤスヨリの からだを むしばむ!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!  ▼

 

いまデウスの こうどう!

ヒノカグツチのじゅつ! 

いまデウスは たいこの ほのおを よびおこす! ほのおは すべてを やきつくす!

ヤスヨリは ほのおにのみこまれた!

ヤスヨリは はんしはんしょう だ!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!

 

けむりが いまデウスの からだを むしばんでいる

:た、たえたー!次が最後のチャンスか

 

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの アメノマヒトツカミのじゅつ!

ヤスヨリは たかまがはらの けんを かりうけた。

いまデウスを しんけんが つらぬいた!

 

けむりが ヤスヨリの からだを むしばむ!

ヤスヨリは ねつをおびた! ヤスヨリの のうりょくが せいれん された!  ▼

:ああああ

:避ければまだいける!

 

「さて、次でとどめだが、どう凌ぐ?」

「そっちこそ、外せば負けるぞ」

「何、その時はこちらも避ければよかろう!」

 

いまデウスの こうどう!

ヒノカグツチのじゅつ! 

いまデウスは ためらっている。

 

けむりが いまデウスの からだを むしばんでいる

:生きた!いっけー!

:かったな!

 

「よくぞ耐えた!流石は俺を倒した漢よ!だが、俺もまだ諦める気はないぞ」

「何、俺の仲間は決めるときは決める奴らだ」

:気持ちの問題でなく乱数なんですが

:外したら、スリップダメージで倒れそう

 

ヤスヨリの こうどう!

ヤスヨリの アメノマヒトツカミのじゅつ!

ヤスヨリは たかまがはらの けんを かりうけた。

いまデウスを しんけんが つらぬいた!

いまデウスは たおれた。

 

けむりが ヤスヨリの からだを むしばむ!

ヤスヨリは たおれた  ▼

:おしい!

:よっしゃ!勝負は勝った!

:あああああ

 

\5000 よっしー、おめでとー!

\300 いい試合だった だが、天下布武は許さない(4敗

\1000 なんでカッスは素で魔王ムーブに走るの?

 

アマカスとの しあいに  かった!

 

けんとうを たたえる!

 

へいほうしょ1かんを かし された ▼

 

\6000 よっしーおめでとう!

\1500 四四八おめー

:よっしーおめ!

 

試合結果と同時に大仰な拍手が鳴り響く。

 

「ありがとう、勇士たち!お前たちの応援のおかげだ」

「うむっ、この度の闘いはお前の勝ちだ、四四八!」

「応。しかし、辛勝だった」

「なに、よくぞ俺を追い抜いた。見事なものよ」

「お前なあ......」

「どうした?」

「いや、お前はそういう奴だよな」

 

「さらばだ、勇者たち。勝者、四四八に万歳!」

「また会おう、勇士達」

¥800 乙乙

¥1200 おつかれさまー 次のタイマンも楽しみにしてます!

¥500 otu

:おつかれー

:おつつ

 

 

*1
効果:持っているポケニンのステータスを1段階上昇。弱点攻撃・急所攻撃のダメージ軽減。相手が受けている状態異常・自分の状態強化が少し強くなる。公式大会では使用禁止されていた

*2
効果:相手を持っているポケニンが倒した時、持っているポケニン以外が倒れる。倒れたポケニンのステータスに応じてステータスが大幅に強化される。公式大会では使用禁止されていた




よっしー、仲間との絆はしっくりするんだがチームワークはこれじゃない感がある。この2人わりと似た者同士よな(゚∀。)y─┛~~

チームワークはクリームヒルトが一番ある可能性?


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【盧生結集】御菓子之家 五軒目【グレーテルの竈】

12月分は書き上がってるし、ゲームするかー(゚∀。)y─┛~~
と思ってたら、予約ミスってました;;


「こんばんは、勇士たち。英雄、柊四四八だ」

「よく来たな勇者たち。魔王、甘粕である!」

「死神、クリームヒルト・H・レーゲンシュバインだ」

「ん、俺が誰かと。なんだ忘れてしまったのか、仕方のない奴だ。あれは上海のーー」

「やめろ、黄錦龍。お前の話は長すぎる」

「さて、今日は久しぶりにグレーテルの竈をプレイしていく。グレーテルの竈は魔女を探し当てて狩る、推理探索アクションゲームだ」

\200 こんー

\1200 ピザ焼き周回しなきゃ

\600 グレかま今日で最後?

:あれ?じんたん・・・

:名前は出ましたね

:じんたんの挨拶 0勝12敗37アヘ

 

「そろそろ始めるぞ。今回はいよいよ最高難易度アース級に挑む」

\300 がんばれ

\2100 賞金

\1200 今日も楽勝でしたね!()

:頑張って

:ふぁいとー

「おい、まだ始めてないぞ。今、部屋を立てる」

 

四四八がそういった後、タイトルのカーソルが動き、難易度が表示される。

 

ステージ選択

  +ビレッジ級

  ++シティ級

  +++ステート級

  ++++ランド級

→ +++++アース級

 

難易度を選択するとロードが始まった。

「部屋に入ったら、配信外でも強化しているので全員のステータスを表示する」

 

Tips

高位の魔女は住人を呪い、使い魔を生み出す【呪われた住人】に変異させる

 

 

ロードが終わり、全員がマルチプレイモードの待機エリアの円卓に集まる。

 

シリーズの始まりから様変わりした装備になっている。火炎放射器を背負った【火熱の狩人AMAKASU】、雪だるまを背負った【凍血の狩人HELLTH】、防護服にガスマスクをさげた【抗耐の狩人YOSHIYA48】、白い病衣を着た【療陽の狩人JINRON】がいる。

:ゆ き だ る ま

:そこの白いの魔女だろ

:一人病人サイド混じってんぞ

 

「揃ったので、今から能力を一人15秒ほど表示する。配信画面下部のリンクにスクリーンショットがあるのでそちらでも確認できるぞ」

 

能力詳細

【火熱の狩人AMAKASU】

最も攻撃的な特性です。

殆どの魔女に対して有効ですが、加減がきかず只人を巻き込みやすいので、注意が必要でしょう。

医術(アクティブスキル)

治療<火熱>

アクションで大きなダメージを与える。至近にいる全ての対象はダメージを受ける

滅菌<火熱>

範囲内の全ての対象の耐性を減少させる

放熱

自身の耐性を少し回復する

技術(パッシブスキル)』6/6

炙沸Ⅲ

魔女・使い魔へのダメージが大幅に増加する

発熱Ⅰ

全てのダメージが少し上昇する

【凍血の狩人HELLTH】

チェックの段階から魔女にダメージを与えることの出来る唯一の特性です。

使い魔を倒すと魔女の体力の最大値を削ります。

一方、攻撃のクールタイムが長く、直接魔女と戦うのは苦手です。

『医術』

治療<凍血>

アクションで使い魔・魔女にダメージを与える。使い魔に止めを刺した場合、魔女の体力の最大値が少し減少する

滅菌<凍血>

一定時間、使い魔の防御を無視する。

研究

クールタイムを少し短縮する

『技術』6/6

雪源Ⅱ

周囲の住人と使い魔の体力を一定時間ごとに少し減らす

また、<凍血>の威力が上昇する。

零度Ⅱ

使い魔へのダメージが上昇する

【抗耐の狩人YOSHIYA48】

ダメージや呪いを受けるほど強くなる大器晩成タイプの特性です。高い体力と呪い耐性を持ちます。

強くなるまでの立ち回りが大事になるでしょう。

『医術』

治療<抗耐>

アクションで至近距離の使い魔・魔女にステータス依存のダメージを与える

分析

ダメージや呪いを受ける度にステータスが少し上昇する

問診

住人の状態を調べることができる

 

『医学』6/6

学讐Ⅱ

受けたダメージに応じて、ステータスが上昇する

聖潔Ⅰ

呪い耐性が少し上昇する

健城Ⅰ

体力が少し上昇する

希望Ⅰ

プレイヤーの受けるダメージが若干減少する

【療陽の狩人JINRON】

只人と仲間を癒す結界を張ったり、直接回復させることのできる特性です。

治療のエキスパートですが、反対に攻撃する事は非常に苦手です。

『医術』

治療<療陽>

アクションした相手の体力・気力を回復する

セラピー<アロマ>

一定時間の間、自分の近くにいる住人の気力を回復する

クアオルト

結界を設置して範囲内に滞在している全員の体力・気力が継続的に微量回復する

『技術』6/6

安楽Ⅲ

重症になっている住人を治療したとき、対象の住人を低確率で隔離する

閉鎖Ⅰ

【チェック】の開始時にランダムに呪われた住人を1人隔離する

 

:住 人 を 取 り 除 く

:じんたんさあ・・・

 

「今回も一番民家が密集している辺りを俺が、地形によるがクリームヒルトと甘粕は巻き込みにくい位置で戦い、消耗したら(ファン)が結界を設置した場所で休息する。無論、状況によって作戦は変えていく」

:じんたん、意思疎通取れない割に結構的確なサポートするよな。サポー・・・ト?

:甘粕は画面端安定

:じんたん要る?

 

 

全員が準備を完了し、ロードが始まる。

 

Tips

ステート級以上の難易度では住人が死亡すると【埋葬】され、参加した住人の耐性が減少する

 

ターゲット 病蔓延る星 【魔女:???】

ロードが終わると4人のキャラクターは閑散とした港町に立っていた。

街には黒い(もや)がまばらに漂っており、家屋にするりと入っていくのが見える。

画面に映る靄の中に特に濃い部位は7か所ほどあり、くちばしのある鼠の頭部のような形をしており、移動の痕跡が尾のように伸びている。

静かな町に笛のように高い声でジジッ......と鳴き声が響いた。

:アース級の港町

:「黒 鼠 病気」 隠す気ある?

:こいつら耐性高いんだよなあ。すぐ増えるし

:ペストは世界規模ではない。いや有名どころではあるけど

 

操作可能になると真っ先に甘粕とクリームヒルトが動きだす。

「このマップだと私は南西だな」

「大船に乗ったつもりで居てくれ!」

「おい甘粕、そっちに行くな。お前は南にしておけ。そっちは密集地が近い。クリームヒルトはこの辺りで少し狩ってから西に向かってくれ。黄はそこに居ろ」

 

黄錦龍はぶつぶつと妄言を垂れ流しながら、クアオルト*1を発動する。

:結界もう張るの

:よっしー、結界そこで合ってますか?

「ああ、このタイミングならこのフェイズにもう一度発動できるし、クリームヒルトにここを任せられる」

:最高難易度<甘粕とじんたんの介護

 

甘粕が北に走っていき、四四八の画面から消えた。

クリームヒルトが能力を発動したことで、彼女の周りに雪が舞う。

「俺は東でしばらく狩ってから、ここに戻る」

その言葉と同時に視点がぐるりと半回転し、走りだした。

 

移動中も2体の使い魔を見かけ、殴り倒しながら進むと4,5体は居そうな大きな靄のかかった市場が見えてくる。

「クリームヒルト、東は5体ほどだ。そっちはそろそろ終わったか?」

ゲーム内では離れていても、ボイスチャットでは会話できるため、四四八はクリームヒルトに話しかける。

「あと2体だ。住人が黄の治療で2人消えたのでな、そいつらも狩ってから移動したい。黄はまだここにいる」

:今回、ボイスチャットありなのね

:協調性がない奴に囲まれてるだけで禁止されてたこと殆どないぞ

 

「わかった。なら、俺はこのままここに居る使い魔を全て狩ろう。甘粕、状況は?」

「おお、四四八。こちらは倍でも構わんぐらいだ。トレインできる使い魔であれば多少は歯応えがあったろうに」

:で、何体居たんですか?

「何、ほんの10体程よ」

:はいはい、魔王魔王

 

そう話しながら戦っている間に四四八の体力は3割まで減り、使い魔が分裂して1体増えた。

:アース級ペスト面倒くせえ

:じんたんにいっぱい導いて貰わなきゃ・・・

:ピックの間にどんだけ耐性上がるかな

 

そのまま狩り続け、残り1体になったところで野菜の並んだ店から使い魔が1体現れた。

「黄、東の市場に重症者がいるぞ」

:じんたん来れるかなあ

:そうやってペストはすーぐ増える

:じんたんとカッスはよっしーの話だけは聞いてくれるから(従うとは言ってない)

:誰か猫持ってこい

 

使い魔が少ない場所を無視しつつ、何度か移動して狩っていると、日が沈み、システムメッセージが表示され、【チェック】に移行した。

:よっしーが犠牲を許容するなんて・・・

:じんたんとカッスがどれだけ仕事したかだな

:じんたん、4人隔離してたよ。カッスはめっちゃ移動してたから、使い魔も住人も減ってそう

 

住人が21名死亡、4名が隔離されました

:流石アース級、死亡者の桁が違う

:じんたん、なんで何も考えてないのに戦力なってんの

:確率だけどじんたん頑張ったな

:カッスは住人のキル数を吐きなさい

『造船所の制服の男』が隔離されました

:誰だよ

 

道が使い魔の残骸で真っ黒に染まっている。

3人で町全体を見てまわった結果、窓明かりの漏れている建物は12軒あった。

 

容疑者は、

『赤い家のワンピースの娘』

『パン焼きの家の髭の長いおじさん』

『教会の神父』

『領主の屋敷の次女』

『オレンジの生った家の花飾りの娘』

『小さな家の若い男』

『小さな家の新妻』

『白煉瓦の家の一人息子』

『白煉瓦の家の大柄な男』

『暖炉の家のエプロンをつけた母親』

『農家の日焼けした男』

『物置小屋の大男』

 

「まず、赤い家、教会、暖炉の家は魔女ではなさそうだな」

「そこは確定でいいだろう。私は白煉瓦の家のどちらかと、農家ではないかと思う」

「クリームヒルトよ、物置小屋は入れないのか?」

「私もそこは考えたが、重症者とみた」

「アース級の魔女は偽装もするからな、物置小屋の痕跡は魔女の偽装ということもありうるか」

:じんたん、参加して!(無茶ぶり

「可哀そうになあ、俺は皆を救ってやりたいというのに。何故わざわざ魔女など作るんだ?居なければ幸せだろうに。何、なるほどなあ。道士もそう思うか。皆、俺に救って貰いたくて――」

「黄、そろそろ黙れ」

「どうした、四四八。ああ、何、俺は理解したぞ。俺に抱きしめて欲しいんだな?」

「それは無い。甘粕、クリームヒルト。もう一度怪しい3か所を見てまわろう」

 

3人とたまに追加で1人が3か所を回り、最後の1か所になった物置小屋で最後の話し合いを始める。

 

「白煉瓦の家の一人息子か物置小屋の大男までは絞り込めたが、最後の詰めができんな」

「黄錦龍に選ばせてやれば良かろう!奴とて盧生の一人。それに組織のトップでもあるのだ、出来んとは言わんだろう」

「俺達で怪しい方を上げて、有力な方で良くないか?」

:じんたんに厳しい四四八vs人類に厳しい甘粕、ファイ!

 

判断要素を挙げていくも確信を持てるほどの情報が出てこないまま時間が過ぎていく。

:このノーミスでも最後は運が絡むマインスイーパ感

:マインスイーパの4隅を許すな

:盧生も運要素は見抜けないのか

 

「結局、これ以上は詰められそうにないな。外したところで負ける気はしないからな。手を抜く気は無いが、私は2択ぐらいなら奴に任せても構わんぞ」

「なら、黄錦龍の投票が『白煉瓦の家の一人息子』か、『物置小屋の大男』のどちらかなら合わせよう。俺達は残り30秒で投票だ」

「よし!黄よ、お前の心眼で見抜いて見ろ!!」

:だからカッスはどこから目線だよ

 

「投票は決めたのだから、後は魔女戦について話そう。といってもランド級と作戦は変えていない。ヘンゼルが敵を引き付け、こちらの土俵で戦う」

「大体は黄の張った結界から見える範囲の開けた場所だな。今回もペスト相手なら開けた場所、さらに言うなら家屋の少ない場所だ。市場にあった広場は家屋が多い、港の砂浜が理想か」

「とはいっても、白煉瓦も物置も住宅街だからな、行けて隣の果樹林になるだろう」

:よく覚えてるな マップの固定建造物なら覚えてるけど

【ノック】

黄錦龍が『物置小屋の大男』に投票し、3人が追って投票したことで、『物置小屋の大男』が魔女であると宣言された。

彼いた小屋をすっぽりと覆う金色の魔方陣が出現する。

 

魔女狩りたちは集めた情報を元に『物置小屋の大男』を拘束しました

 

 

[魔女が真の姿を現します]

 

【クック】

ムービーが始まり、物置小屋から金色の輪に拘束された、黒い煙を吐く横笛を持った暗黒時代の音楽家のような風貌の陰鬱そうな美女が現れる。

魔女は小動物の毛皮を繋ぎ合わせたコートを羽織っていたが、脱ぎ捨てて、その上に降り立った。

 

\1000 正解おめ

\800 これは勝ち申した

\2220 供養

\500 (=^・^=)

:ぬ・・・ぬこーーーっ!!

:これ、一時停止して見ると猫の毛皮なんよな

 

ムービーが終わり、4人が動き出す。

 

魔女からは10数発の丸い耳のついた蛇行する靄が吹き出し、魔女が再び宙に浮かぼうとする。

そこに甘粕が飛びかかり、魔女が炎上した。

クリームヒルトは炎から溢れでる火花を避け、靄を打ち払い、四四八は上がりきった耐性を活かしてそのまま魔女に殴りかかった。

ほぼ同時に黄錦龍のよって結界が張られる。

 

魔女は虚空から新しいコートを取り出し、ヒラリと羽織るモーションと共にいくつもの小さな斬撃が至近距離にいた甘粕と四四八に当たる。

四四八には微々たるダメージだったが、甘粕は体力が3割削れた。

「避けられただろ、甘粕」

「何、与えたダメージ比べれば掠り傷よ!」

:掠り傷(大技受けたら即死圏内)

 

甘粕は空中で跳んで黄錦龍の前に着地し、治療を受ける。

その甘粕を魔女は追って、攻撃する。

その隙に四四八とクリームヒルトが攻撃を叩き込む。

:ヘイト入れても普通この動きはしないな これ、甘粕がヘンゼルか

:甘粕タイプがヘンゼルだと分かりにくいんだけどわざと下がった?

 

「俺がヘンゼルだ!」

:兵器の名前か何かだっけ・・・

:ヘンゼルとは・・・?

「そのようだ」

「ならば私はダメージコントロールせずとも良さそうだな」

「俺も積極的に攻撃するか」

:カッスのノリに慣れ切ってるな

:カッスの火力ならそうなるか

 

甘粕は魔女を引き付けながら、果樹林に向かう。

:ヘンゼルプレイヤーのPS高ければバフになるのか

:アース級ヘンゼルでよく誘導できるな。ランド級なら相手次第では出来るけど

 

果樹林が見えてきたタイミングで甘粕の足下に黒い大きな円が出現し、そこから無数の黒い泡が空に向かって登ってきた。

「いつ来るのかと思っていたぞ!」

そういった甘粕は跳躍して足下に火の海を生み出し、炎上する大地の端に着地して、燃えながら泡を潰しつつ果樹林に駆け込んだ。

泡の勢いが減衰してくると範囲外にいた四四八とクリームヒルト

:も、もえるーっ

:枯れて無ければ燃えない(こともある)

:結界から遠くない?

:カッスとペストのスキル考えるとこのぐらいの距離になるか 住宅じゃなきゃもう少し近い方がいいんだけど

 

果樹林に戦場を移し、盧生と魔女の戦いは続けられた。

世界でもトップクラスのPSを持つ盧生たちに難易度補正で抵抗する魔女。

 

そして、何度目か四四八の拳が閃光と共にヒットした時、魔女は拘束していた輪を破壊した。

自由になった魔女は、月を背にして速度を増して飛んでいくと同時に、地面全体にモノクロの水玉模様が広がっていく。

陰になった魔女のシルエットが月の模様を鼠に変えた。

四四八、甘粕、クリームヒルトは白い水玉にそれぞれ移動した。

:来るぞ!ゆーま!!

:じんたん、死ぬぞー

 

全ての黒い水玉から水柱のように靄が勢いよく吹き出した。

更に魔女から溢れる靄による攻撃も加わる。

巻き込まれた黄錦龍の体力がガリガリと削れていく。

 

四四八たちは振り返りもせずに魔女を倒しに向かう。

直後、白い水玉から真っ黒な鼠がずるりと這い出てきた。

「何、奴も盧生、あの程度では死なんよ!」

「結界に居るなら生きてるだろ」

 

大技の後の一瞬の硬直の隙に3人が攻撃を叩き込む。

:あ、じんたん生きてた

 

その後もお互いの体力を削りあい、もう一度柱が立っつ。

黄錦龍は白い水玉から現れた鼠に齧られたものの回復が間に合い、魔女は硬直の隙を再び突かれる。

 

「これがとどめだ!」

四四八が甘粕の攻撃に巻き込まれ、画面が赤く染まった。

 

魔女狩りたちは呪いの根源を断ち、徐々に世界は日常へと戻っていった......

「さて、なんとか放送枠内で終わったな。また会おう、勇士たち」

:放送枠意味あるの?

「さらばだ、勇者たち。万歳!」

「良い安息を、魂たち」

 

¥600 またやってほしい

¥2000 上手いのに参考にならないのなんなの?

¥1200 おつかれー

:おつー

*1
結界を設置して範囲内に滞在している全員の体力・気力が継続的に微量回復する




別に脳筋ではないし寧ろ賢いはずだが、奴は勝手にハジける(゚∀。)y─┛~~

次回、年明けと被ったため若干ずらして1/1 0:10予定です
そばもん食べてから読んでください


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【甘粕】(メリー)基督弥撒(クリスマス)!!【臨時SGM配信】

次回は1/1と言ったな、あれは本当のつもりだった
でも頭の中のカッスがノリでやりました!
だから俺は悪くないし、何なら今日が元旦かもしれない
じんろん的に考えて(゚∀。)y─┛~~

プラネット、鯖(サーバー)はほぼ同じ意味で使ってます。ゲーム内用語ではプラネットで、機能としてはサーバーです

ユーザー同士会話してますが、そういう交流イベントです


「メリィィクリスマァァス!集まったか、勇者たち!!」

:独りクリスマス回避!ありがとうカッス

:視聴数=独り身

:じんたんですら既婚者だというのに・・・

:じんたんは見方によっては勝ち組だから

:クリームちゃんだけが仲間

 

クリスマス当日の深夜。突如予定にない配信が始まり、サンタ姿の甘粕が登場する。

 

「うむっ。先週年明けのイベントが発表されただろう?SGM(サンド・ゲインス・メイク)内でお前たちと我等で鬼ごっこを行う訳だが、俺、四四八、クリームヒルトで作った開拓記マップと黄錦龍の桃砂郷マップを使う訳だが......、ひとつ足りんよなあ?」

:開拓記マップverじんたん?

 

「否!俺は悲しいぞ!!お前たちもまたこの戦神館の一員であると自覚せよ!」

:いいんですか!?

:はあ

:はっ!?

:うん、それで?

 

「という訳でだな。今からお前たちに元旦用のマップを作ってもらう!」

:帰ります

:コマンド使っていい?

「安心しろ。お前たちにも共に過ごすものが居るだろうからな、作成での制限はただ1つ。自分が作ったもの以外は破壊しない、以上だ。モードも好きに入れ換えろ。俺か神野が見ていられる間なら、配信外でも続けて構わんぞ」

:共に過ごす・・・・・・うっ

:2人で見てます!

:彼女いるやつはコマンド縛りな

:よし黄金のよっしー像を作ろう

:漆黒のセージ像

:ガラスのクリームヒルトちゃん・・・

「神野は独り身だからな、時間は余っている。存分に作るが良い!」

『しゃちょー、決算って言葉ご存知ですか?』

:しゃちょー・・・

:知ってはいるんだろうな

 

「配信中に終わらせておけば良かろう。お前たち。プラネットを用意するから、入ってこい。入室した時点から開始だ」

『ハイハイ、今書けるものは用意しておきますよ。でも、残りは言い出したしゃちょーが1人で終わらせてくださいね』

:この有能っぷりよ

:え、そんな子供の宿題じゃないんだから・・・

:待て、みんな。どこになに作るか決めないとヤバくないか?

:マップ中心にセージ像は確定だろ。俺らのマスコットだぞ

:盧生選挙と聞いてきました

:正月に盧生方にお越しいただけるとなれば本気を出すしかないな

 

悪ノリしたリスナーたちの建築会議が始まり、会議が度々脱線しつつも、盧生の人数が4人であるということで、中央にセージ、四方に盧生の像を分けて制作することが決まる。

:大まかには決まったな

:セージはともかく、制作班がカッスに片寄らないか?

:勇者じゃなさそうなアバター結構来てるしいけるっしょ

:SNSで拡散して、他の連中声かけたからな

 

SNSで甘粕のイベントが拡散された結果、勇者以外のリスナーたちも続々と集まり、ワールドが定員になる。

:SGM入れない

:もう定員か

 

「お前たちも勇者の心が分かってきたようで何よりだ!今、お前たちが入っているサーバーで区分けすれば、各区域ごとにプラネットを用意しよう!それでも入れん奴は時間をあけてもう一度試してくれ」

:ありがてえ!

:この配慮が出来るのにどうして魔王化するんだ

 

5つのワールドに別れ、勇士、勇者、魂、道士たち150人が建築を始めた。

 

:おい、馬鹿!

「なんだ、どうした」

 

各プラネットを巡回する甘粕と共にプラネットが盧生像が造られていくのを見ていたリスナーの叫びがコメントされる。

 

:違う!盧生じゃない奴ら!お前らだよ

:カッス、自分が馬鹿だと思ってんの?

:超有能なのにな ノリが良いだけで

 

2時間後、各ワールドで作られていた盧生と逆十字の像は時間とメンタルと共に混沌と化していた。

 

「四四八がそういっておるしな。馬鹿で良いという訳ではないぞ!寧ろ、人類皆大いに励んで欲しい!!」

:はいはい。カッス、カッス

:セージ鯖入ってる奴!フュージョンさせんじゃない

:よっしー鯖もだぞ!やめろモザイク再現すんな

:じんたん鯖は平和だな。流石平和主義

:平和とは

 

セージ(サーバー)に造られた黄金のセージと彼に飛び付く嫁、嫁の背後にセージ像の半分のサイズの逆さ十字。

甘粕鯖のラスボス甘粕vs勇者甘粕像とその闘いで崩壊した町並み。

四四八鯖の白金のアーチに乗ったダイヤモンドの夫婦像、とアーチをよじ登る複数の女子の像。

クリームヒルト鯖の右半身が死神、左半身が恋する乙女(むきむき)になったモノクロのクリームヒルト像。

黄錦龍鯖の俺の考えた理想のじんたん像30体。

 

突発的に集められたにしては上手く協力できたようで、デザインはともかく完成度の高い像が完成していた。

 

「俺たちの像は構わんが他の建造物が無くば辛いぞ?お前たちが逃げる側だからな」

:あ

:完成度たけえな

:参加しなくても見学したい

:おい、セージ鯖

 

そこからはゲームを意識した参加者とお祭り勢で各々建築を始めた。

 

そして、空が白みはじめた頃、甘粕が阿鼻叫喚の配信の終わりを告げた。

「祝!クリスマス!!良い日にしろよ!配信はここまでだが、存分に励むが良い」

 

:おつ、メリークリスマス!

:メリクリー

:メリおつー

:めりくり!

:そういやここで俺ら鬼ごっこするのか・・・(遠い目)

:頼むから正気に戻って修正してくれ

:ちがう 海苔じゃない やめろ

:流石、17禁チャンネル視聴者だ

:ブラウザにフィルタリングされるだけで全年齢だぞ

 

「おっと、プラネット観光希望者はSNSで応募を忘れるなよ!」

:はよ、寝ろよ




明けてましたらおめでとうございます!(゚∀。)y─┛~~

頭に盧生居たら実質リア充では?
でもカッスはうるさくて執筆が止まらないので、じんたんにチェンジでお願いします


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【盧生結集】年越しカウントダウン配信【来年もよろしく】

年末だらだら雑談回です

SGM内で盧生とセージで、じんたんの桃砂郷マップで鬼ごっこしてる配信を投稿した記憶があってクリスマス前から書いてた(゚∀。)y─┛~~


「年越し配信は2年振りだな。来年も俺に付いてこい、勇士たち。英雄、柊四四八だ」

「来年はお前たちにも輝いて貰うぞ。魔王、甘粕である!」

「お前たちにとって今年が良い年になってくれていれば幸いだ。来年もよろしく頼む。死神クリームヒルト・H・レーゲンシュバインだ」

「道士たちは黄錦龍も配信には参加しているので安心してくれ。今年のSGM(サンド・ゲインス・メイク)の雑談サーバーのパスを公開するぞ。優先パス当選者は23:30までに入室しておくように。23:30時点で視聴者全体に開放される。一度入ればこちらで23:50までは枠を確保するからサーバーを落ちても慌てずに戦神館アカウントで再入室パスを発行してくれ」

:優先パスは各盧生5枠、運営入りサーバー30枠だっけ

:化石PCなので助かる

:優先パス当たった人は担当選べるんでしょ?いいなあ

:今年も発行(人力)ありがとうございます!

 

「優先パス当選者は入室できたか?もう締め切るぞ。さて、今年もあと30分だ。企画開始は年明けからになるが、SGM(サンド・ゲインス・メイク)の雑談・企画待機用サーバーのパスを公開するぞ。ver3.02『senjinkan2023』、MoDなし(バニラ)、最大人数30名で作成したワールドだ、俺達が介入普段他のバージョンで遊んでいる奴は切り替えて入ってくれ。『senjinkan2023_2』から『senjinkan2023_4』も俺達の作った同一のワールドになる。メンバーがそれぞれ管理するが、担当は10分後に公表する」

:はーい

 

「企画は『senjinkan2023_main』で行うので、この後行う抽選の当選者はDMでパスを送るので開始前にサーバーを移ってくれ。入室パスは『aycf1000』だ」

「ワールドの初期地点には、俺たちの配信で使ったことは無いが『星内量子移動ゲート』を3つ設置した。移動先はそれぞれ桃砂郷の町と開拓記の町、リスナー建築マップを生成してある。自由にみてまわると良い。年明けの鬼ごっこと同一のマップだから当選した場合は下見にもなるぞ。俺たちと制作者と初見での有利不利を極力減らすためでもある」

:ありがとう!

:リスナー建築参加者だけど、自分の作った場所の記憶も当てにならん

:あー、あれなー・・・・・・

運営連絡

ゲーム SGM(サンド・ゲインス・メイク)ver3.02 MoDなし(バニラ)

解放サーバー『senjinkan2023』『senjinkan2023_2』『senjinkan2023_3』『senjinkan2023_4』

入室パス 『aycf1000』

運営 「甘粕」「四四八」「クリームヒルト」「黄錦龍&柊南天」

\2000 セージの無敵の自作スーパーコンピュータで10万人ぐらい同時接続できるオープンワールド作ってもろうて

:のりこめー

:入れたー

:今回も無限じんたんサバ作るんでしょ?そっち入ろ(道士

:黄錦龍&柊南天、実質南天ちゃんサーバーでは?

 

「俺はそのつもりだったんだがな、四四八に却下されてしまった。残念だ」

「ファンを巻き込んでデスゲームに発展したらどうする気だ。いや、言わんでいい」

運営連絡

黄錦龍のサーバーが立ちました。

こちらでは、コマンドや運営のアバターを使ったイベント案内は予定されていません。

ワールドの観光やマルチ環境での通常プレイ(一部破壊不可フィールドあり)のみ可能です。

 

解放サーバー 『taoyuan2023』『taoyuan2023_2』『taoyuan2023_3』『taoyuan2023_4』『taoyuan2023_5』・・・・・・『taoyuan2023_20』

入室パス なし

 

増設される場合がありますが、ワールドのアドレスを確認して、チャンネルで公表している運営・盧生のサーバーであるかを確認してください。

:今年も多いな

:非公式公式サーバー

:また在野から有象無象来るぞ

:いくつ登録してんだ

:じんたん、鍵して貰えます?

:これがマンパワー・・・

 

「年明けイベントへの応募は運営アカウントに送ってくれ。当選発表はDMで直接行う。蕎麦は23:50から食うぞ」

:買ってあります!

:おかんが作ってる

:茹でてあります!

:お湯いれるだけ

 

 

運営連絡

今年のイベント

SGM鬼ごっこ ①[リスナー建築マップ]0:20~0:40 ②[開拓記マップ]0:40~1:00 ③[桃砂郷マップ]1:00~1:20

 盧生2人vs盧生1人+リスナー(vs黄錦龍 ※自由参加)

 

SGM最高難易度チャレンジ ①1:30~2:30

3:00 配信終了

:盧生(自由参加)、野良盧生かな

:リスナー建築マップ・・・、うっ!

:見事なじんたん建築を見よ!(やけくそ)

:俺らの馬鹿っ!

:盧生+セージ像だけにはフュージョンしてないのが最後の良心(フュージョンはした)

 

「イベントの無い間は俺、四四八、クリームヒルトとのポケニンフリー対戦、黄錦龍のノベルゲーム朗読を行う。おっと、戦神館サーバーは埋まったな。今年も黄錦龍が全員参加できるまで部屋を立てるそうだ。全てのアナウンスは配信でも聞けるから好きな方を利用してくれ」

:なんで出演してる人の行動が伝聞なんですかね

:朗読(アドリブ)

 

運営連絡

サーバーの入室を締め切りました。

ワールド内リスナーにDMを送りました。

 

各サーバー担当

『senjinkan2023』クリームヒルト

『senjinkan2023_2』神野

『senjinkan2023_3』四四八

『senjinkan2023_4』黄錦龍&柊南天

『senjinkan2023_5』甘粕

:やっぱ、カッスか!

:南天ちゃんかー

:よっしゃ!

 

それから盧生たちとファンの交流を始まった。

 

「そろそろ時間だな。今行っている試合が終わったら、蕎麦を食べよう」

:今年も例の濃ゆい蕎麦屋?

:メロンと蕎麦戦わせたい

:REC

 

蕎麦をしばらく啜る音だけがする。

 

「蕎麦は食ったな!では、カウントダウンを始めるとしよう!」

:カッスのカウントダウン・・・核かな?

「あと1分だぞ」

「何、任せろ!」

 

「10!」

盧生たちのカウントダウンが始まる。

 

「5」

「4」

「3」

「2」

「1」

「明けましておめでとう、勇士たち」

「謹賀新年、今年も勇者たちの輝きを期待している!」

「あけましておめでとう」

「ん、今日は皆楽しそうで良い事だ。いや、いつだってお前たちは楽しく過ごしているはずだな。善哉、善哉。日本では今日新年を祝うのだったか?よしよし、お年玉(ホンバオ)をやろう。何、心配するな、春節にも手配してやるとも」

:あけおめー

:明けましておめでとうございます!

:じんたんは座ってて

 

「さっそくだが、SGM鬼ごっこリスナー建築マップの部当選者たちは、サーバー『senjinkan2023_event』に移動してくれ」

:補欠待機

:当選者は今すぐ寝てどうぞ




0:20にもう一話投稿します

見返そうとしたら無いんだが、リスナーの皆も既知だよな?(゚∀。)y─┛~~


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[SGM]senjinkan_event

誤爆見られてない?

再投稿です。


「よし、全員入場したな。ここを作った奴ら、何か言うことは?」

 

リスナーたちは四四八と共に、アバター換算で5m程の黄金のセージ像と2mの逆さ十字架に支えられた、空中にある等身大の嫁像の下にいた。

周囲は透明の立体迷路になっており、四方の名状しがたい町並みと盧生の像が見える。

『何度みてもこれはひどい』

『無修正とは畏れ入った!』

『後悔はしてない』

『後でお年玉あげるから』

『完徹組ぃっ!俺はここまでやってなかった』

 

「よくわかった。俺自身含め、馬鹿しかいないな」

透明迷路に埋まった4つの町は、

 北に魔王風甘粕と勇者風甘粕像の闘いとその下で崩壊する現代都市。

 東に白金のアーチに乗ったダイヤモンドの夫婦像とアーチをよじ登る複数の女子の像を中心とした、空から透明迷路を貫通する茶色い雨が降っている木造都市。

 西に右半身が死神、左半身が恋する乙女(むきむき)になったモノクロのクリームヒルト像と、その下に右側は炎上、左側は雪が降っている西洋的な町並み。

 南に一面の花畑の中に大きさ、ビジュアルの全く違う像が30体が不規則に並んでいて、中央の地面に空いた穴の先に開拓記で黄錦龍が作った町が再現されている都市。

となっていた。

『クリスマスに作ったはずでは......!?暇か?ふーん』

『あのときの俺ら、よくここまで作ったな』

『チョコかウンコか、それが問題だ』

『神野作、よっしー主人公のフリーゲームは酷かったですね。ラスボス戦で今までの隕石がウンコだったと明かされる絶望。いっそ、セージ落ちであって欲しかった』

『しかもラスボス強くて負けたら、隕石(ウンコ)群ダンジョンからリスタートだからな』

『このマップ、最後になんかエフェクトつけてたような』

 

「作った奴ら忘れてないだろうな?

エフェクトはそれぞれ、北は3分ごとに空から鉄柱が降り、東は常に現在地がマップに表示され、西は炎が作業速度、雪が移動速度を減少させ、南は全域がアクリタ酔いを発生させる。中央はこれら全ての影響を受ける。

お前たち、ここで何やるか覚えていたか?」

『しんだ』

『絶望』

『よっしー地区、立体迷路だから影響少ないかと一瞬思ったが、透明だから特定余裕じゃねえか』

『無理』

『一人でも残れば勝ちだからがんば』

『元々勝てないので誤差』

「お前らなあ......。今回、鬼は甘粕と俺だ。お前たちとクリームヒルトが逃げる側だな。そろそろクリームヒルトと変わるぞ、次に会うときはちゃんと逃げろよ」

そういった後、四四八が抜けてクリームヒルトが入ってくる。

 

『クリームちゃんいらっしゃい!』

「魂たちも他のリスナーたちも最後まで諦めずに逃げるように」

『何分逃げれるかな』

「今から諦めるな。いいか、話は聞いていたがお前たちが諦めず逃げていれば、例え捕まっても私や他の誰かが生き残る可能性が上がるのだぞ」

『がんばる』

『まあ、折角当たったし真剣にやるか』

『よし、クリスマスぼっちの雪辱を晴らしてやる』

『まさかカッスが裏切り者だったとはな』

『夜の魔帝王カッス』

「甘粕が夜を牛耳っているのは事実だが、どちらかといえば黄錦龍に近いぞ」

『ズルい!俺もハーレムしたい』

「黄錦龍は知らんが、甘粕は複数侍らせるような英傑ではないぞ」

『じんたんとよっしーめ!』

『じんたん来るのかな?』

:じんたんならじんたん鯖4で説法してるよ

『される側では?てか、公式サーバーにいろよ』

:そっちは南天ちゃんのリスナー煽りで盛り上がってるよ

『地獄かな』

 

「お前たち、今回はリスナーたちへの感謝企画だ。私からは指示するつもりは無いが、作戦がある者はいるか?」

『あります!その名もクリームちゃんに作戦立てて貰おう作戦です』

 

投票機能も使った結果、クリームヒルトの作戦に賛成者のみが従い、反対者も邪魔しないという方針が決まる。

「では、作戦だが......」

そういってクリームヒルトが告げた作戦はシンプルだった。

黄錦龍エリアは捨て、四四八エリアとクリームヒルトエリア、甘粕エリアに別れる。

セージエリアは通らない。

鬼になるべく黄錦龍、セージエリアを通らせる。

落ちているアイテムは使わなくても拾う。

 

『じんたんエリア、アクリタ酔いが無ければ隠れやすいんだがなあ』

『鬼に神の槍落ちないかなあ。あれ、鬼も当たったら10秒硬直でしょ』

 

作戦会議が脇道にそれてきた頃にゲーム前のカウントが始まる。

『よしっ、30秒は逃げるぞ』

『捕まるなら推しがいい』

『フルVRでやりたいなあ』

 

そしてゲームが始まった。

『逃げろー』

エフェクトとギミックが全て盛り込まれているセージエリアの特殊効果は2分後から発揮する。

 

1分経ち、鬼の甘粕と四四八が動き出した。

『げっ』

『あっ』

『あれ捕まった?』

 

10分後、生き残りはクリームヒルトとリスナー6名になっていた。

『まだ半分あるの!?』

 

残り5分、ずっと隠れていたリスナーが見つかり、生き残りはクリームヒルト1人になった。

 

そして、残り20秒。

:19

:18

:17 がんばれー

『あ、クリームヒルト見つかった』

:16

:15

『クリームヒルトも気づいてる!逃げて!』

残り5秒になり、クリームヒルトが四四八エリアで甘粕と四四八に挟み撃ちにされ、横道のセージエリアに逃げるが、そこに神の槍が降ってくる。

『ああっ』

『避けて!』

神の槍は避けたものの追って来ていた四四八に残り2秒で捕まってしまった。

:GG

:おつー

:27対2で僅差か



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【盧生結集】砂塵之星開拓記 16粒目【サバイバル】

小説自体の最終回ではないです


「こんばんは、勇士たち。英雄、柊四四八だ」

「魔王、甘粕である!!」

「死神のクリームヒルト・H・レーゲンシュバインだ」

「黄錦龍もおるぞ!」

:今回のじんたん係カッスか

:ん?

「今回は市民100万人以上で行える建国を行う」

:流石に多すぎてよっしーの視点、カクついてきたな

:クリームちゃんはクオリティ下げてるよ

¥500 PCスペック カッス>じんたん>よっしー≧クリーム

 

:クリームヒルトのPCも大概なスペックしてるけどセージ族製と比べるとな

:クリームちゃん、2Pセージ追い出したから・・・

:よっしーママが聖母すぎるだけで誰だって追い出す

:っじんたん

 

「今回も『都市帳簿』を表示する。30秒で閉じるからな」

開拓地名『八命都市』  緑の月十六日

 

市民 1,000,084人 [詳細]

民家 97,026戸 [詳細]

密集度 76% [詳細]

快適度 92% [詳細]

 

活動効率 94% [詳細]

 

所持金 晶貨184,300 金貨4,021 [詳細]

 

「見ての通り、配信外で市民100万人を達成してしまっている」

:オートセーブじゃしゃあない

:作業乙っしたー

 

¥500 おつおつ

¥2000 おめでとうございます!

¥800 おめー

 

「では、宇宙船(NPC町)に行ってイベントを起こしにいこう」

「応よ!」

「漸くだな」

「善哉、善哉。お前たちは本当に俺が好きだな。つまりは皆を幸せにしたい、ということだろう」

「大筋は間違いないな!俺はその過程も人類には必要ではないかと思うが、お前ならば手段はそのままで善かろう!」

:やめて

:とめて

「お前らが言うと洒落にならんから止めろ」

「甘粕。飼い犬を自称しておいて、何度やらかしたら懲りるのだ」

:いうて、一般的にはクリームちゃんも大g・・・

壊れた宇宙船に繋がるように作られた村に、八命都市の管理者である四四八が入ると宇宙服を着た人がやってきた。頭上には"captain(船長)"と表示されている。

 

captain(船長)は身振り手振りで宇宙船に向かうのでついてくるようにと伝えると、宇宙船に向かって歩き出した。

 

キャプテンを追って、宇宙船に入り、中は青白い照明の光で照らされた通路を進む。

連れて来られたのはコックピットで、全員が中に入ると扉が自動的に閉まったが、扉に重なっていた黄錦龍が部屋の外にはじき出された。

:おいっ

:このイベント出れたんだ

:バグ?

「いや、ゲームシステム自体の仕様で流砂ブロックに押し出されるのと同じ判定だ。仕様上あり得ることだが、イベント発生直後にドア方向にわざわざ移動でもせんと起きんぞ......」

呆れた様子の四四八の声と甘粕の笑い声が重なる。

「良いではないか!何、視聴者殿たちはこういうのが好きなのだろう?」

:合ってるけど釈然としない

:人の心がわかる魔王だからな(ただし空気は読まない)

 

キャプテンは座席に座って手を小刻みに動かし始めた。何かを入力している。

 

「このイベントは初めてなんだが、終わる前に出ることは出来るのか?」

そういって甘粕は扉のある壁を掘り始める。

「宇宙船はモード自体を変更せん限り壊せんからやめろ」

「ほう、イベントが終わるまでに黄錦龍が何を為すか楽しみだな!」

「やめろ」

:宇宙船マップで閉じ込められたら詰み?

「いや、イベントが終わると全員が宇宙船の入り口に戻される仕様だ」

 

アンロック 実績『旅の末』

チャット欄にゲーム内のメッセージが出ると、クリームヒルトが読み上げ始めた。

電子音声「こちら、移民船404.82.301号統括AIです。当船は現在、トラブルにより臨時停泊しております」

電子音声「臨時停泊マニュアルに基づき、異星交流マニュアル、船外行動キットを配布しております......。

乗客IDが確認できません......。現地住民対応に移行します......。ホログラムが起動できません」

メッセージがゲーム内のチャット欄に表示されたが、彼はそのまま入力を続けている。

 

:臨時停泊(数百年)

:よく今まで機能生きてたな

「この宇宙船に使われている素材がこの星に無いために分解されないまま残っているらしい」

「確か軽銀と隕鉄の合金だったか?」

:確か古来のカタナと同じ金属だからとってもジョウブ!って設定

:その理屈はおかしい

:なんで軽銀単体は砂になるんですか?

:刀って丈夫なイメージまるでないんだが

 

「アーカイブを読む限りはそのようだ」

 

電子音声「要請コードの入力を確認しました。都市構築キットの使用許可を承認。第6倉庫、管理番号4-2-3のロックを解除します。管理番号4-2-3を搬入口に輸送しました」

それを最後にメッセージは止み、コックピットの扉が開く。

 

コックピットを出てすぐにコンテナ型の宝箱が置かれていた。

回収のために移動すると倉庫の中に黄錦龍が見えた。

甘粕は倉庫の中に入り、黄錦龍に一声かけて倉庫を探索しはじめた。

黄錦龍は特に反応することなく倉庫内の通路をウロウロしている。

 

「見ろ、この列は棚の素材が違うぞ。破壊できるか試そうではないか!」

カツカツと棚をつつくと、アイテムが散らばった。

:この倉庫、宝箱あったんだ すぐ、イベントのコンテナ行ってたから知らんかった

 

「なんだ、ここでもレーザー武器が手に入るのか」

:好きじゃないって言ってるけど絶対兵器とかメカメカしいのとか大好きだろ

 

「黄錦龍......、もう一度娘たちに説教されてこいよ」

:カッスは?

「甘粕は理解した上でやってんだよ......」

:パパお疲れ様

「どの道、回収すればここを出るのだから放っておけ」

四四八にそう言ったクリームヒルトはコンテナを開ける。

 

中には、通貨や各種金属と、"酸素循環装置""重力制御ブロック""衛星昇降機""半永久動力ブロック"が入っていた。

:じんたんマップの重力ブロックってここで手に入るのか

:重力制御ブロックはポットからも出るよ

「ここにあるアイテムは"半永久動力ブロック"以外なら、確立は低いが墜落ポットからも手に入る」

「目的を覚えてない奴と馬鹿をしだしたのが居るからさっさと出よう」

そう言ったクリームヒルトが取り出すと4人は宇宙船の外に転移した。

 

「イベントはこれで終わりだ。あとは実績ぐらいだな。俺達の都市に戻って建国しよう」

「四四八、建国には"半永久動力ブロック"だったな。お前に渡しておこう」

 

4人で町に戻ると、四四八は"半永久動力ブロック"を取り出す。

「いよいよ、俺達の国の完成だ」

「1年かけたことを考えると感慨深いな」

「何、そこからもまた始まりよ!」

「善哉、善哉。皆、よかったなあ」

:おめでと^^

:クリームちゃんに感慨なんて感情あったんだ

 

ブロックといくつかの素材を町に使用すると実績の表示と同時に町が変化する。

 

アンロック 実績『安住の地?』

 

町の外縁部に四方に立派な門のある金属の壁が出現し、壁の上にはゲームロゴの入った旗がたっている。

 

国名を入力してください

 

"戦神館"と入力すると旗にも"戦神館"と表示された。

 

「これで建国完了だ」

「ここまで良くぞついてきた!」

「感謝する」

 

\5000 おめでとうございます!

\2000 おめでとう!

\600 おめでとうございます!

\200 おめー

\1200 おつかれさまー

 

「ありがとう。今後はこれ単体で配信することは無いが、愛着もあるので雑談企画などの際にまた訪れるつもりだ」

「なかなか面白かったんだがな。また、このような企画を遊びたいものだな」

「俺に1つ考えがある。楽しみにしておくがいい!」

「んむ、皆を幸福にしてやろう」

「待て。俺が一切聞いていない辺り胃が痛むんだが」

「なんだ、なまったか?四四八」

「違うわ!」

 

「名残惜しいが、今度こそ時間だ。また会おう、勇士たち」

「お前たちと戦う日を楽しみにしているぞ!勇者たちよ!!」

「さらばだ、魂たち」

「良い夢を見せてやろう」

:おつー

:なんか不穏なのおるな

:乙

:なんかイベントやんの?

:お疲れ様




バレンタイン付近でも投稿予定です(゚∀。)y─┛~~


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【来たれ勇者】相州闘救盤裏勾陣【魔王顕現】 #1

紀元節おめでとう!非平和回です

『』はゲーム内リスナーです
備考:闘球盤はざっくりいうと野球盤の祖先みたいな奴です。
ボードの端から中央にある穴目掛けて玉を打って、得点が高かった方が勝ちの2人プレイのゲーム、らしい(゚∀。)y─┛~~
ただし、原型は途中で煙となって消えました


今日、甘粕の呼びかけにより、戦神館のリスナーたちがVRを起動し、甘粕が用意したVRアプリケーションを起動した。

 

ゴーグルに映ったのはドーム状の空間の中で、天井には神社仏閣にいそうな風格のある十二支の動物が円を描くように順に並んでいた。

ドームの端には狛犬のように2匹の動物が並んだ門が四方にあり、中央には直径1メートルの穴が開いていた。

 

『すげー』

『クオリティ高いじゃん。いつから作ってたの?』

『VRでここまで出来るんだ』

『牛虎羊猿が禍々しいんですが』

『今回はうんこ無いよな』

『2000人ってサーバー持つの?』

『じんたんとこの借りたってつぶやいてた』

:いいなー

:何するんだろう

 

「はっぴぃィィっ!紀元節ーっ!!」

『何もかも違う』

『季節の行事っぽいけど初耳......、いやよっしー雑学で聞いたような』

『せめてバレンタインにして』

 

「全員、集まったな!昨年、我が親友の素晴らしい試練は当然皆の胸に刻まれていよう?俺はな、お前たちも立ち向かうべき試練を得て然るべきだと思うわけだ」

『嫌です』

『ソロプレイしててもろうて』

『いいえ、私は遠慮しておきます』

:外れて良かった

 

「なんだ、遠慮はいらんぞ。まさか怖気づくなど、今まで俺達の姿を追ってきたお前たちにはあり得まい。いつまで英雄の背中を追っているつもりだ、さっさと追いついて英雄にお前たちの輝きを見せてやれ。これからお前たちには文字通り俺と命を賭して戦って貰おう!」

『よっしー!またカッスがご乱心です!!はやくきてー』

『いやだー』

『帰る』

:とつぜんのデ ス ゲ ー ム

:通報しました

 

「と、言いたいところだったのだがな。邯鄲は4つしか無いのでな。それはまたの機会とさせてくれ」

『せーふっ!』

『びびった』

『よかった』

「だが、やはり取返しのつかぬものが掛かってこそ、より闘いに身が入るというもの。黄がちょうど良いものを作っておったので、神野と俺が手を貸して完成させておいた。負ければ、二度と戻れぬ夢に堕ちるものと覚悟せよ。逃亡などは以ての外だぞ?」

『よくなかった』

『やめて』

『協賛:じんたんはアカン』

『そういうのよっしーが担当じゃん。巻き込むな』

『電源ブチッとするとどうなるの?』

『ガチの人を使わないで』

「言わん方が本気になれるだろう」

『怖っ』

『どっちでも実力変わらないんで教えて』

『よっしーはやく来てー!クリームちゃんでもいい!』

『カッスが負けた場合は?』

「俺が負けた場合か。そうだな、お前たちで決めて良いぞ!煮るなり焼くなりするが良い!!」

『駄目だ、無敵メンタル過ぎる』

:これ、本気で言ってんの(断言)

:馬鹿は無敵、古事記にも書いてある

 

「では、ルールを共有した後に、組分けを発表する」

『待って』

『無視しないで貰えます?』

「安心しろ。俺がお前たちの尻を叩いてやろう!俺にお前たちが素晴らしい人間であることを魅せてくれ!!」

参加者たちのざわめきを持論で捩じ伏せ、そわそわしながら甘粕は説明をし始めた。

闘救盤ルール

闘救盤は中央に穴の空いた正方形のフィールドである。

四隅がそれぞれ別の組になり、天門・風門・鬼門・裏鬼門と呼ぶ。

天門・風門・鬼門・裏鬼門はそれぞれ代表となる方位神を定める。

中央の穴が目指すべき太極であり、ここに辿り着くことがプレイヤーたちの目的である。

 

方位神は自陣が半数以上太極から脱出するか、他の方位神を太極に落とせば勝利。

他のプレイヤーは太極に入ることが目的である。

 

各プレイヤーは行動権である『赤紙』を2枚と自身の分身となる2寸程の硬球を2つ所持している。

天門・風門・鬼門・裏鬼門の順で手番が回る。

手番の来た陣営の方位神はプレイヤーを1名指名する。

指名されたプレイヤーは赤紙を引き換えに2寸程の球を投擲もしくは蹴ることができる。

方法は自由だが、干渉できるのは一度のみで、他の球にぶつかった場合、球に弾かれて移動する。

 

赤紙を全て失った状態で陣営の手番が終了すると行動不可になる。

中心にある太極に入れるもしくは自身が入ると、このアプリケーションがアンインストールされる。

「組分けだが、勇士は天門、魂は風門だ。勇者たちはこの2つに均等に振り分ける残念ながら道士は黄めとイベントが被って参加者なしだ」

『あの耐久配信......。自分のファンだけ安全圏に!?』

『それは間違いなさそうだな。参加イベにでばるような道士なら耐久配信を選ぶのは明らか』

『あれ?じんたんの言動的に全員自分の配信に来てると思ってるんじゃ......?』

『あー』

:じんたんなら電子アヘンの配布始めたよ

:URLが怪しすぎるし、なんなら本人も怪しい

 

『流行らせたいのか、流行らせたくないのかどっちだよ』

『そんなん、みんなに使って欲しいけど、闘いは嫌だってことだろ』

「黄も参加すれば良いものの、人数制限が気に入らんかったようでな。おっと、組分けの続きだが、鬼門と裏鬼門は俺と......、そろそろ入ってこい」

そう甘粕が言うと、神野が現れる。

「ハイハイ、全くヒトづかいの荒い。この邯鄲、ホントにしゃちょーのと同じナンですか?ゲロ吐きそーなんですケド。これならしゃちょーのユーティリティ皆無のバ邯鄲の方がマシなんですケド」

『ぎゃー!どS外道まで来たっ!?』

:おまえら機械にまで影響与えるんじゃない!ここはSFじゃないんだぞ

:じんたんのって2Pセージの完コピじゃなかったっけ?なんでそんな違うの

「そこの神野がそれぞれ受け持つ。鬼門が俺、裏鬼門が神野だな。人数差はあるが球数は同じにしてある」

『絶対強いから、球2つにしとかない?』

 

「馬鹿っ!この大馬鹿者!!」

「全く、これが私の先駆者とは......」

『やったぁっ!!』

『信じてた』

そこに柊四四八とクリームヒルトが現れた。

「やっと来たか!2回戦と行こうではないか!!なに、お前たちにかまけて、リスナーたちを放置などせんから安心しろ」

「何が2回戦だ、俺の記憶ではこれで8度目だぞ」

「盧生が民間人を廃人にするなど最悪だ。そんなことせずとも人類は前に進めると四四八に降ったのはお前だろう」

「確かに俺は仁義八行を示したお前、柊四四八に敗れた。つまり、"戦の真"の何たるかと知るお前がいれば、全員生還する。何の問題がある?」

『じゃあやらなくてよくないですか?』

『やばいの、よっしーワイフたちで何とか無効化できないの?』

「大ありだ!お前らもワイフに"たち"を付けるんじゃない。悪いが、お前たちもこのままゲームを続けてくれ。こいつはこの手の事で嘘はつかんからな。ルール次第ではあるが乗った方が正直安全だ。こいつは自分の見たいもののために人を害せる大馬鹿ものなのでな」

「水清ければ魚棲まずというだろう。少しは汚水も混ぜてやらねばなるまい」

「お前は清水の方だろうが。甘粕の仕込みだが、嫁と学友と南天が解除しに行っているので待っていてくれ

:頼もしい!

:南天ちゃん、今回よっしー側なんか

 

「外からの解決を卑怯とは言わんし、こぞって挑んで欲しいぐらいだが、そろそろ外から中への通信は禁じさせて貰おう。リスクを失ってはゲームに身が入らんだろう」

『んー、この』

『あれ、コメント表示消えた?』

:いぇーい、プレイヤーみてるー?

:見えてたら、パンッって2回叩いた後に丸作って三重っ!と叫んでください

:誤魔化せてないぞ

:誰のかな

「四四八は天門、クリームヒルトは風門に入るが良い

「そうなるか。ところで神野と邯鄲まで持ち出して、会社はどうした」

「創業15年記念研修旅行に上から下まで行っておるぞ」

「社員は反対しなかったのか?」

「」

『社長つよい』

:どこ行ってんの?

 

「コロンビアだったな」

:なんで?

:カッスの大好きなアメリカでいいじゃん

:行かないからって他人事だな

「射撃で決めたのでな!少々ずれてしまった」

:どこ狙ったんだよ

『コメント見えんからシュールなんだが』

『このままずっと話しててくれ』

:・・・距離はどんぐらいだったの?

「測ってはおらんが、庭の端から端までだ」

:カッスでもその距離でずれるのか

:甘粕邸、公園ぐらい無かった?

:むしろなんで弾が届いたんだ、テキ屋の銃だよな?そう言ってくれ

 

「そろそろ始めるぞ!各陣営に転送する故動くなよ」

 

そう甘粕が言った後、盧生3人とリスナーはドーム端の門前に転移した。

天門組の飛ばされた門には(いぬ)(いのしし)、風門には辰《りゅう》と巳《へび》が阿吽のように並んでいる。

:あ、カッスと神野の門の干支が!?

:戻して

:悪鬼羅刹かな

:カッス、悪魔は羊ちゃう・・・。山羊や!

鬼門の丑と寅、裏鬼門の(ひつじ)(さる)は禍々しく変化していた。

「この方がらしかろう!さあ、方位神を決めるが良い」

『決めるったって、そりゃ......』

『いやこんなん』

リスナー達の視線は自分のチームの盧生、四四八とクリームヒルトに向かう。

 

「任せろ!誰一人欠かさずこの騒動を終わらせる!!」

「やはり私か。異論が無ければ引き受けよう」

:いや、異論ないでしょ

:一般人はそんなにあっさり人の人生預かれないんですよ

:さてはボール投げたかったな?

 

「決めたか。お前たちが参加しやすいよう操作は簡単にしておいたからな!これをそこの穴に入れればよい」

『参加しやすさならまずデスゲーム仕様を止めろ』

:ん?この配置、このルール・・・。玉入れに見えてきた

 

「さあ!力を合わせ、俺の手勢を討ち倒してみせよ!」

 

 

 

 

 

 

 




最初協力強制(邯鄲プレゼント企画)でデスゲームする予定でしたが、首輪付きなので負けても穏便に桃源郷送りですみます。善哉善哉(゚∀。)y─┛~~

今さらですが、神野の発言は読みやすさを優先してお送りしてます。
ルール分かりにくかったら『大乱闘!スマッシュビリヤード』で大体合ってる。

半端だなと思って明日の分も統合したので、
次回は2/13 0:00予定です


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【来たれ勇者】相州闘救盤裏勾陣【魔王顕現】 #2

作中時間、0:30ぐらいです


闘救盤ルール

闘救盤は中央に穴の空いた正方形のフィールドである。

四隅がそれぞれ別の組になり、天門・風門・鬼門・裏鬼門と呼ぶ。

天門・風門・鬼門・裏鬼門はそれぞれ代表となる方位神を定める。

中央の穴が目指すべき太極であり、ここに辿り着くことがプレイヤーたちの目的である。

 

方位神は自陣が半数以上太極から脱出するか、他の方位神を太極に落とせば勝利。

他のプレイヤーは太極に入ることが目的である。

 

各プレイヤーは行動権である『赤紙』を2枚と自身の分身となる2寸程の硬球を2つ所持している。

天門・風門・鬼門・裏鬼門の順で手番が回る。

手番の来た陣営の方位神はプレイヤーを1名指名する。

指名されたプレイヤーは赤紙を引き換えに2寸程の球を投擲もしくは蹴ることができる。

方法は自由だが、干渉できるのは一度のみで、他の球にぶつかった場合、球に弾かれて移動する。

 

赤紙を全て失った状態で陣営の手番が終了すると行動不可になる。

中心にある太極に入れるもしくは自身が入ると、このアプリケーションがアンインストールされる。

『カッスー、こっちはプレイスキルピンキリなのに、そっちは凄腕2人でズルくない?』

『カッスたちが半数脱出狙ったら勝負にならないって』

 

「なんだ、弱腰ではないか。だが、俺。我々、鬼門と裏鬼門は太極に1500(四分の三)の到達を条件にしよう」

「同じでいいじゃないですか、しゃちょー」

『神野は黙れ』

 

:1チーム抜けたら他はどうなるの

「勝者は1組のみよ!」

『えー』

「問題ない。勝者が敗者に沙汰を下せる以上、俺かクリームヒルトが勝てば全員帰すことができる。そうだろう?」

「その通りだ!ああ、俺や神野が勝ったとしても、脱出を取り消すことは無いぞ」

:ほんとぉ?

:デスゲームの割に当事者たち結構冷静だな

:まあ、交流イベント参加する中でもカッスのイベントにエントリーする変態たちだからな

 

「なあ、そろそろ良いだろう?始めようじゃないか!天門からプレイヤーを決めて行動させろ。制限時間を付ける気はないが、あまり待たせるなよ」

 

「そうだな、ここに居る皆のスポーツゲームの熟練度を知りたい。まず、全く触ったことのないリスナーはどれぐらい居る?」

:人生かかってるから正直に言えよー

 

プレイ済みゲームタイトルとクリア難易度などから判断し、リスナーたちの実力を区分した。

 

【天門】達人5人 上級者76人 中級者512人 未経験103人

【風門】達人2人 上級者48人 中級者646人 未経験121人

 

「甘粕たちがどう動くかわからんからが、盤上がきれいなうちは1手で太極に入って貰いたい。中級者で挙げた中から志願者は......3人か。なら、お前から頼めるか。太極に向かって進めてくれ」

『はいっ!』

「太極に入ったら、入った後の報告をして欲しい。無ければログアウト成功したと考えよう」

赤紙を使用した1人は、球を地面に置いて中心に向かって蹴とばした。

 

障害も妨害も一切受けることの無かった球は太極の中に消えて行った。

:ほんとに操作の難度自体は一般向けっぽいな

:デスゲームだったり、相手がカッスだったりしなければ正月に家族でやってそう

:待ってこれ、一陣営千人でしょ?1人1分かかったら一巡でも66時間では?

:アマカス時間では「そこそこ」だから・・・

『待って、これどうしたってめっちゃ時間かかる奴じゃん』

『パーティーゲームのプレイ想定時間はRTAみたいなもんだからな。参加人数で倍率がかかる』

:カッスは細かいこと出来る癖に大雑把すぎるんよ

 

「次は風門だぞ!」

「私達の手番は、だ。お前にしよう。何、気楽に行ってこい」

『おおう。まあ、今やる方が気が楽か』

 

難なく2人目が太極に消えた。

 

「鬼門だがまあ、こうするよなあ!」

甘粕が投擲した球は、太極と天門の間に着地して止まった。

『はい』

『カッス!』

:へえ、魔王じゃん

「はい、蹴りましたよっト」

:天門のトップバッターです!ログアウトというか強制的に退出させられました

:良かった!

:おかえり!

:そんな目に遭って配信に帰ってくるとか強い

 

続く裏鬼門の神野は太極と風門の間に球を残した。

 

鬼門と裏鬼門の球が止まった場にはそれぞれのシルエットが残された。

 

『これ、太極に入れすぎると抜けれなくなる?』

『むしろ方位神弾き出されて、負けかねんぞ』

『防御にもプレイヤー振らないと。俺志願しますよ!』

「そうだな、防衛に協力できる者はどのぐらい居る?」

『はいっ』

『救出チームを信じてるんで!』

「合わせて、317人だな」

:数えるの早っ

「防衛志願者に限らず全員に言っておく。俺達の協力者も現実側から攻略している、気負うなといっても難しいだろうが、自分を追い詰めすぎることのないように。俺達は必ずお前たちを無事に帰す」

 




次回で決着。
3月に小説自体が完結予定

次回投稿は2/14です


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【来たれ勇者】相州闘救盤裏勾陣【魔王顕現】 #3

一方じんたんは雑談しながら、オクスリ配ってます(゚∀。)y─┛~~


「作戦を決めた。いいかーー」

リスナーたちに作戦を周知させる四四八。

『カッスに通じるの?』

『罠だったりしない?』

「対策はしてくるだろうが、俺達の勝利条件を考えるとこれが最善だ」

「現状自体が罠に嵌まっている状態だ。明らかになっている範囲で動いていこう。停滞させると何をしだすか分からんからな」

 

「あまり焦らしてくれるなよ?」

神野はその発言を聞いて、ニヤニヤと四四八をみた。

「だそうですヨ。男なら責任とってくださいネ」

「やめろ。進めさせてもらうぞ」

『天然カッスと鬼畜神野が合わさり最悪だ』

「作戦とやら愉しみにしているぞ」

 

2巡目は2人とも防衛志願者を指名し、門の前に移動させた。

 

そして、数十手番が経過したとき、天門と風門を囲むそれぞれ味方8人、門と中心の間に鬼門と裏鬼門のアバターが陣取った。

 

「お前たちが俺の予想より果敢で嬉しいぞ!どれ、仕掛けてみるか」

「ハイハイ、しょーがないですねえ」

 

甘粕は中間地点の1つを使い、天門に打ち出し、四四八を門から弾き出した。

:アバターがボール挙動で弾かれてるの脳がバグる

:負けたら永久的にバグるんですぜ(震え)

:中に見えてないからって不安になること言わないで

「デハ、こうですネ」

すかさず神野が防衛に出ていた天門のプレイヤーをクッションにして、四四八を少し太極に押した。

まだまだ太極までは距離があるが、狙われやすい位置には出てしまった。

 

『よっしーっ!?』

『よっしー落ちたらオシマイだよな?』

「心配ない。まだ、アイツらは俺を落とせん。だが、今回と次の2手を変えておこう」

「全く、私も含めてだけ盧生はどいつも四四八、四四八。私もたまには活躍してやらんとなあ?四四八、お前たちの手番を使うことはない。私の方で押し込んでやる」

「助かる。だが、作戦は?」

「そちらで2手使うよりは余程早い」

「そうだな」

『本当に大丈夫なんですよね』

「俺を信じろ」

『はいっ』

天門のプレイヤーは太極に詰めていた甘粕の(シルエット)にぶつかり、駒を太極に落として手前で止まった。

:よく出来るなあ

「いいのか?俺の勝利が一歩近づいたぞ!」

「お前のハンデを埋めてやってんだよ」

「あーアー。全くしゃちょーが調子のるからぁ」

 

:1000落とせば、盤面は動きやすくなるだろ

 

それから四四八とクリームヒルトは防衛しながら、甘粕と神野の手駒を減らしていった。

 

「甘粕、お前にしては大人しいな」

「ちゃんとここに首輪は着いていると言っただろう」

:よっしー、リードもっと短くした方がいいよ

 

「俺のほんの一生のうちにお前が現れたのだ。少し待ってやっている」

『待ててない』

『よっしーいなかったら、どうなってたんだよ』

 

「期待以上だったので、もう一声発破をかけてやろう!」

そういった甘粕は自分の手番でクリームヒルトをひきずりだした。

「もう待たなくていいですヨネ!」

 

甘粕と神野は四四八を主に狙いつつも、クリームヒルトも狙うことでまもりを分散させていく。

『太極に追放しといて良かった!』

『もっと減らせないの?』

「今以上に太極に落とせば、太極でのクリアも狙ってくるぞ」

『あー、ただの追放場所じゃないんだった』

「まだ、こちらがハンデ分優勢だがこれからミスも増えてくるだろう。どうするつもりだ?」

「何、俺達には頼もしい戦友が付いている」

『頑張る』

 

プレイヤーと手駒が盤上で入り乱れる中で、4人の大将は中間地点まで押し出されていた。

『んー、これミスすれば詰みかねん』

『うわー緊張するー』

『位置的に次俺かも』

 

緊迫した空気の中、四四八と甘粕が視線を交わす。

しかし、突然盧生たちを残して、プレイヤーたちのアバターが消えた。

:えっ?

:!?

:大丈夫!?

 

『はい、おしまいっ。邯鄲使用者以外は柊四四八の信者どもが強制ログアウトさせたわ。モテる男は大変ねえ』

「南天か。今回は助かった」

『私のヒーローに感謝してよね。ただの保険でも電子阿片を無力化したのは彼なんだから。まあ、私が手出ししたのは私の盧生の後始末だけで、他はあんたの信者がやったんだけど』

:なんで南天

:帰ってきた―!

:よっしー嫁は?

:良かった、最初に抜けた奴ら戻って来れてたんだ

 

『なんで私があいつらの事気にしとく必要があるのよ?知らないわ』

:あっはい

「だが、早かったな」

『そりゃ、同じモノをわざわざ配布してくれてる馬鹿がいたし、訊いても無いのにベラベラ情報垂れ流してたらね。そこから解析すれば無力化は難しくないわ』

:あー

:じんたんナイス!いや、元凶その2だったわ

 

「今回のゲームに巻き込まれたリスナーたちは無事を確認させてくれ」

 

コメントやSNSで全員の生存を確認した後、四四八は口を開いた。

 

「今回の件でお前たちを泣き寝入りさせん。馬鹿どもにはきちんと償わせる。チャンネルがどうなるかは決まっていないが、閉鎖されても何かしらの形で報告はする」




警察?司法?超天才セージとガチ勢じんたんを越えていけ(゚∀。)y─┛~~


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【戦神館】闘救陣被害者の会3申目【解散!?】

【戦神館】闘救陣被害者の会3申目【解散!?】

 

ここは非公式ファンサイト「戦神館チャンネル配信中!」の総合掲示板です

戦神館chの所属メンバーやVチューバー、配信動画について語りましょう!

特定の人物について語りたい場合は個別掲示板もご利用ください

それ以外の雑談は雑談掲示板を使ってください

 

!注意! 当掲示板内でのノリを外部に持ち込まないでください。当サイトに苦情がきています

 

関連リンク

【戦神館】戦神館について語ろう 88話目【総合】

 

【何でも】気付けばしりとり23巡目【雑談】[リンク]

【今回】セージ被害者の会 18柱目【無罪】[リンク]

【魔王様】ノリ過ぎラグナロク28周目【止めて】[リンク]

【英雄に】英雄の御旗に集え23陣目【敬礼】[リンク]

【死神の】クリームちゃんに召されたい9基目【本気】[リンク]

【仙王の】じんたんと良い夢を7睡目【電子仙薬】[リンク]

 

672:名無しのファン

>>617

なら、戦神館チャンネルは無事なんか

 

675:名無しのファン

>>672

無事ではないぞ。カッスは拘置所らしいし、じんたんは抗争中

今回の件に関与してないセージも使われた邯鄲が犯罪目的だったかどうかで裁判するって

 

677:名無しのファン

>>675

抗争て

戦神館の事務所ってカッスのところだったような

 

679:名無しのファン

>>675

戦神館、カップルチャンネルになってしまうん?

 

681:名無しのファン

>>679

よっしー社長就任説上がってる

これ、消されなくても解散しそう

無くなる前にお別れ配信してほしいな、カッスとじんたんは無理だろうけど

682:名無しのファン

やっと流れ落ち着いてきたな

684:名無しのファン

>>681

カッスは脱獄してきそう

 

 

888:名無しのファン

【速報】柊四四八、社長就任!

なお、馬鹿の後始末したら後任にさっさと譲るとのこと

 

 

891:名無しのファン

>>888

マジで!?

 

896:名無しのファン

>>888

あれ、公務員・・・

 

900:名無しのファン

>>896

1年休職するって

 

901:名無しのファン

カッスの裁判いつだっけ

 

904:名無しのファン

ともかく全員無事でよかった

みんなよくゲーム続けられたな

906:名無しのファン

正直、盧生4人でデスゲームはじめた時点でいつかやると思ってた

 

907:名無しのファン

>>904

カッスが宣言しだしたときは絶望したけど、よっしー来たら解決してないのにほっとした

 

910:名無しのファン

被害者のリスナー、家族にネット禁止された奴も多いらしいな

 

911:名無しのファン

>>910

>>212で既出だぞ

パソコンごと没収されてネカフェから来てた奴もいる

なお、戦神館はネカフェからアク禁されて見えないって血涙流してた

 

914:名無しのファン

>>911

当然の処置

クリームちゃんだけでもつべとかで続けてくれんかなー

 

 

1000:名無しのファン

【速報】お隣さん、まさかの阿片合法化

 



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【柊四四八】お別れ配信【DAW】①

遅れた癖に加筆しだしてたけど、分割で出来てる分出して生存報告です。


「こんばんは、皆には心配をかけたな。英雄柊四四八だ」

「こんばんは、死神クリームヒルトだ」

:配信通知でわかってたけど、よかったー

:よっしー、無事だったか

「SNSで発信しているので既に知っている者もいるだろうが、今回が戦神館チャンネルでの最後の配信になる。事前告知の通り、今日は甘粕事件とその後の対応の説明会の後、何時も通りゲーム配信で締める」

「今回は長時間配信だ。投稿先は決まっていないが、アーカイブは何らかの形で残すので決して無理をしないように」

¥600 鏡代

¥120 鏡買ってこい

:えー

:二人とも無理無茶するタイプじゃん

 

「本当に親父は関わって無かったから即解体されることは無かったんだが、けじめとしてこの戦神館チャンネルは閉鎖することに決まった」

「逆十字はけじめとは言ってないがな」

:(。-ω-)っセージ「使えん道具に用はない」

 

「2度大事件を引き起こした邯鄲は俺とクリームヒルトの分だけだが、漸くセージたちの手を離れた」

:ええっ

:警察に第5盧生でも生まれたのか!?

:まかっ!

 

「当てはめる法が無かっただけで聖十郎も大事を起こしていたからな。我々で提出した。あれだけ大掛かりだと私でも重かった」

:ああ

:何十キロだよ

:よくセージに止められなかったな

 

「かあさんが旅行に巻き込んで不在だったんだ」

:セージ、ママに弱いもんな

:早く光堕ちして

:ツンデレセージのなけなしのデレが勝ったか

「そんな大人しい巻き込まれではなかったぞ。ほぼ誘拐とか遭難に近い」

「出張で乗った飛行機の行き先で紛争が起きて、近隣国の空港に着陸。たまたま海外旅行が当たって観光中のかあさんとばったり。納得できるホテルが満室でかあさんの宿泊部屋に合流、となった」

:その後、引きずられて観光スタートか

:※その災難のうちに邯鄲没収

:セージ・・・クズだったばっかりに

 

「そして帰国後に戦神館解散宣言をして現在に至る」

:諦めるなよセージ!お前は国家権力に勝てる男だ

 

「今後の俺とクリームヒルトの予定だが1年の自粛後、それぞれ個人でチャンネルを開設しようと準備している」

:ええー

:よっしーたちは悪くないじゃん

:そんなに会えないの?

:チャンネル名決めてる?

「黄が起こしている騒ぎもその間に始末をつけておく」

「私も行くからな」

¥10000 いのちごい

:今度は何した

:じんたんにげてー

:え、あのフェイクニュース、ただの事実の可能性あんじゃん

 

「チャンネル名は最終決定はしていないが、俺達の名前で検索した際に出るようにはする。考えた名が嫁に古臭い化石扱いされてな」

「私は古巣に声を掛けられていて交渉中で、チャンネル名は結果次第だ」

 

¥2000 2人とも盧生〇〇チャンネルにしようよ

「それにするか」

「引っ越すには追いやすい方がいいか」

四四八とクリームヒルトは経緯と各関係者の状況、最終的な決定についてリスナーたちのコメントに反応しながら説明していった

「しめっぽくなってきたが、最後まで楽しんでいってくれ」

「今生のという訳では無いからな」

:設定引き継いでほしい

 

「さて、用意した『Der Alte Würfel』は、ドイツで発売された神託シミュレーションゲームの日本語版だ」

:え、じゃあ2人は今一緒にいるのか

「このゲームは約100年毎に1度大災厄が起こる世界の人類に神託を与えて、最終的には大災厄の根源を断つのが目的だ」

:2人ってことは、天使使うのか

 

「ああ、知らないものも多いと思うので説明するが、このゲームはソロモードでは神として人類の篤信者に神託を与えていくのだが、オフラインマルチでは神プレイヤー以外が天使として地上に干渉することができる」

:オフマルチあるって珍しいな

:オフライン・・・部屋に男女2人・・・

 

「いっておくが声が入っていないだけで、部屋には後3人いるからな」

「難易度は、下から、蛇、悪魔、破壊神、裁定者の4つがある。公式発表は蛇でクリア率60%、裁定者で6%だ。ドイツでは次のアップデートでさらに上の難易度Apfel(りんご)が実装されることになっているのでその時はドイツ語版で配信したいものだ」

:何でりんご

:神<林檎

「タイトルの元になった神はサイコロを振らない、からだろうな。さっそく始めて行こう」

:んん?

 

Der Alte Würfel

 

 新しく始める

 続きから

† オフラインマルチ

 オンラインマルチ

 

脅威選択

 蛇

 悪魔

、破壊神

† 裁定者

 

プレイヤー

コントローラー1 〇

コントローラー2 〇

 

† 進む

 

ゲームモードを選択していくとトレーラーが現れ、それを四四八が読み上げ始めた。

 

――神と歩む世界、「オディール」

そこは神に慈しまれている反面、理の外の存在に干渉されやすかった

理の外の存在は様々な思惑により人の世を乱していったが、世界を慈しんでいるはずのそこに居た神々からそれらが裁きを受けることは無かった

繁栄と衰退を繰り返しながら2000年が過ぎ、人々の祈りにより、人の為の新たなる神、「神託者」が生まれた。

それがあなたである。

あなたは人類に最も大きな影響を与えている災厄の根源、裁定者を人の手で討ち果させるため、困難の中でも神々への信仰の厚い者たちに神託を与えることにした

:これ、難易度によって背景変わらないんだけど、裁定者だと全然慈しんでないよね

:裁定者カッス

「確かに甘粕は裁定者とやりたいことは同じかもしれんが、な」

「言ってることに一定の理はあるだろうが、あいつ自分が見たいだけだろ」

 

アバターを選択してください

† 神託者 [人々に行動指針を指示できます。成功率は相手の信仰値によります]

書の天使 [祝福した人間の知力が向上します。文明崩壊時、文化を1つ選んで引き継ぐことができます]

† 剣の天使 [祝福した人間の武力が向上します。災厄発生時、災厄を減衰させることができます]

穂の天使 [祝福した大地の生産力が向上します。祝福されている大地は災厄の影響を受けません]

槌の天使[祝福した人間の技術力が向上します。常に文明レベルよりも一段階上の鉱石を採掘できます]

玉の天使 [祝福した人間の信用が向上します。常に人類が増えやすくなります]

:どっちが神になるの?

:このゲーム、結構マスクデータ多いんだよね。数値としては大きくないけど

 

「柊四四八の他あるまい」

「ゲームだから俺でも良いが、俺は地に足を着けてその身を持って導きたい。お前がなったらどうだ」

「私もお前に降った身だぞ、私にとっての壁であり、お前に見出だした愛への理解が足りていない以上そんなことはできん」

¥3000 これが救世ガチ勢です

:四四八がいなければ神なんですね、入信します

:PLAYERの設定にマジにならんでいただけます

「やめろ」

 

リスナーに絡まれながら、四四八は神託者、クリームヒルトは剣の天使を選択して進めると、ロードが始まった。

 

Tips クリア条件

災厄の根源である裁定者を倒すには、【オディール平和連盟】の結成、【裁定神の神殿】を建てた状態で全ての地域を【文明レベル5】にする必要があ

 

「【オディール平和連盟】は[芸術][信仰]の文化が両方5つ以上あり、全ての地域で交流がある状態で全地域で同時に神託することで結成できる。【裁定神の神殿】はオディールに5つ以上神殿がある場合に神託することで建設できる。【文明レベル】についてはこの後ゲーム画面を見ながら説明しよう」

 

そして、現実と異なる世界地図とステータス、コマンドなどのある画面に変わった。

地図にはオディール歴2000年と表示され、大陸が2つと群島が1か所ある。

 

:蛇以外チュートリアルないんだっけ

「まず、予知から確認していくか」

 

予知

オディール歴2150年 西大陸で大地震

オディール歴2310年 群島で狂暴化

オディール歴2420年 西大陸で疫病

オディール歴2500年 南大陸で大洪水

「このゲームは10年で1ターンなので、15ターン後に大地震が起こる。必要なのは[医学][建築][軍事]だな。他は[群島で狂暴化]が[医学][軍事][信仰]、[西大陸で疫病]が[医学][芸術][信仰]、[南大陸で大洪水]が[医学][建築][軍事][信仰]だ。各用語は出てきたときに解説を入れる」

「今は文明同士での影響はないが、建築と軍事を進めれば海に出るようになり、技術交換し始める。被せても無駄にはならないが、分業させたいところだ」

「疫病と大洪水が近いのが気になるか」

「群島の狂暴化は地図を見る限り大陸に影響は出ない。後回しにすることもできそうだ」

「次は文明圏を確認しよう」

:西やべえな

:とにかく医学あげればいい?

 

地図を拡大し、人類の住んでいる地域を探す

 

地図

西大陸【文明レベル3 偉人-】[研究C・戦力B・開発C] 大きな町1つ 町1つ【文明レベル3 偉人メルス】 村4つ【文明レベル3 偉人-】

南大陸【文明レベル3 人口 偉人ソマリ、エデゥノ】[研究B・戦力C・開発C] 大きな町2つ 町2つ 村3つ

群島【文明レベル2 偉人アノリ】[研究C戦力C・開発B] 町3つ

 

「この文明レベルが先程のクリア条件の1つだな。これを5まで上げる必要がある。全ての地域とはあるが、【オディール平和連盟】を結成すると一番高い数値を共有するから実際は1か所上げるだけで良い」

:なお、災厄で下がる模様

 

HELP 文明の各用語について

【地域】この世界には様々な大陸や島があります。大陸が文明レベルが上がりやすく、島は他の地域の災害の影響を受けにくい傾向があります。

【集落の規模】キャンプ<村<町<大きな町<大都市<摩天楼

規模が大きいほど偉人が生まれやすくなります。

【文明レベル】高いほど集落が大きくなりやすく、高度な発明が生まれるようになります。

文明レベル1:集落といえる規模の生活圏を形成。人類のスタートライン 文明レベル2:文化的な生活を送り始める最低ライン 文明レベル3:複雑な機構の道具を生み出せる 文明レベル4:食料に困らなくなり、娯楽が発展した 文明レベル5:人類としての最高峰。人が働かずとも豊かな生活が維持される

 

【研究】新たな文化の創造に必要です。文化には[医学][建築][軍事][芸術][信仰]の5つのカテゴリがあります。

【戦闘】その地域を外敵から守る能力です。危険生物の発生などへの対処の他にも、災厄発生時の混乱を抑える効果があります。

【開発】研究で生み出した文化を実用化するのに必要です。開発したものは文明の保護・発展に役立ちます。

【偉人】貴方の手足となる存在です。文化の発展、災厄の対策に欠かせない存在です。【偉人の各能力値について】に詳細があります。

 

「偉人は俺達プレイヤーが神託や加護を与えることの出来る人類だ。初期偉人は全体で4人か、最低の3人よりは多いが、災害の多い西が多ければ良かったんだが、ステータス次第か。ステータスは50が最低値、120が最高値だ。どんな偉人がきているだろうか」

 

偉人

メルス 【西大陸】 知力70 武力50 技術力80 信用値100 信仰値70

ソマナ 【南大陸】 知力50 武力80 技術力70 信用値60 信仰値90

エデゥノ 【南大陸】 知力70 武力110 技術力70 信用値90 信仰値50

アノリ 【群島】 知力90 武力70 技術力60 信用値50 信仰値120

 

「信仰度が高いほどこちらの指示に従ってくれるが、信仰値の低い偉人は他ステータスが高いことが多いので、信仰値の高い偉人に低い偉人に依頼させるのが定石だな。逆に信仰値の低い偉人の信仰を高める手もあるが、安定までにターンが掛かるからこの難易度では取りにくい」

 

:アノリ、尖ってんな。序盤は助かるが、技術が低いから開発はモブ頼みか それも信用低いから効率悪いが

:南大陸、信用値逆がよかったな いっそエデゥノの信仰を・・・いやソマナの信用上がる方が早いか

 

HELP 偉人の各能力値について

【知力】研究に大きく影響します。戦闘・信用値にも若干影響を与えます。

【武力】戦闘に大きく影響します。開発・信用値にも若干影響を与えます。

【技術力】開発に大きく影響します。研究・信仰値にも若干影響を与えます。

【信用値】交渉に大きく影響します。高いほど文明規模による補正を多く得られます。

【信仰値】高いほど神託の無いように積極的に取り組みます。

:んー、悪くはないけど最高難易度では辛い

:ソマナの信用もっと欲しかった。信仰最低のエデゥノの信用はいっそ最低値でいい

:アノリ、優秀だな、民衆ついてこないけど。狂信者かな?

「これなら俺はまずメルスに医学を発展ざせた方がいいな」

「私は狂暴化の来る群島のアノリに祝福しよう」

 

 

「ここからどうターンを進めていくかだが、西大陸に必要なものがばらけているのが厄介だな。[西大陸で大地震]は斬ってくれ」

「任せておけ。西大陸は医学を伸ばしたいから、南は建築を上げて神殿を建てつつ軍事研究も伸ばして造船、群島は私が祝福しつづけて二度目の災厄を断つで軽減するとがいいか」

「西大陸に必要なものが多いな。必要性で言えば芸術は西なんだが、手が足りん」

「船で技術交換できるから他に任せてもいいが......群島にやらせるか?」

 

 

神託者

『災厄の訪れ』[西大陸で大地震][群島で狂暴化][西大陸で疫病][南大陸で大洪水]

『文化の発展』[医学][建築][軍事][芸術][信仰]

『神殿の建設』[西大陸][南大陸][群島]

 

メッセンジャーを選択して下さい

 --- ▼

 

「今でている以外にも、条件を満たしていると他の指示もすることができるようになる」

 

剣の天使

『災厄を断つ』[西大陸で大地震][群島で狂暴化][西大陸で疫病][南大陸で大洪水]

『祝福を与える』

使徒を選択してください

アノリ

「災厄を断つは100年に1度使うことができる。祝福の方は何度でも使える上に同じ相手に重ねて掛けることもできるぞ。効果は相手の信仰度に依存する」

 

四四八はメルスに医学の発展を指示し、クリームヒルトはアノリに祝福を与えた。

 

オディール歴2010年

西大陸の 研究 が

 上がった

西大陸で 文化『薬学Ⅱ』 が生まれた

西大陸で 窯 が作られた

西大陸は 医学に力を入れている

南大陸で 文化『農耕Ⅱ』 が生まれた

南大陸は 豊作だった

南大陸は 建築 に熱心だ

群島で アノリが祝福された

群島で アノリの祝福を人々が目撃し、アノリの信用があがった

群島は 芸術 に興味を持っている

 

そうして2人はゲームを進めていく。

 

オディール歴2030年

西大陸の 開発 が

 上がった

西大陸で 文化『薬学Ⅱ』 が生まれた

西大陸で 窯 が作られた

西大陸は 医学に力を入れている

西大陸に迫る 災厄の気配が薄れた

南大陸の 研究 が上がった

南大陸で 文化『礼拝Ⅱ』 が生まれた

南大陸は 軍事 に興味を持っている

南大陸に 神殿 が建てられた

南大陸に 偉人 ユーリカが生まれた

南大陸で 偉人 エデゥノが 指導者になった

南大陸の 文化レベルが 4 に上がった

群島の 研究が上がった

群島で 『音楽Ⅲ』が生まれた

群島で アノリが 剣聖 と尊敬されるようになった 

群島は 軍事 に熱心だ

 

四四八とクリームヒルトは人類に指標を出し、災厄に備えていった。

そしてついに最初の災厄が降りかかった。

 

オディール歴2150年

西大陸で大地震が起こった

西大陸は多大な被害を受けた

『消毒Ⅲ』が遺失した

『保存Ⅳ』が遺失した

『製錬Ⅱ』が遺失した

町が 1つ 村に戻った

偉人ポレンが 怪我Ⅱを負った

文明レベルが 2 に下がった

 

南大陸は小さくない被害を受けた

『農耕Ⅲ』 が遺失した

穀物庫 が半壊した

 

群島は大きな被害を受けた

群島【文明レベル2 偉人アノリ】[研究31戦力31・開発42] 町3つ

『戦術Ⅲ』が遺失した

町が 1つ 村に戻った

1つの[神殿]が破壊され、[廃神殿]になった

文明レベルが 2 に下がった

 

「完全には防げなかったか」

:最高難易度はヌルくちゃいかんだろ

:流石のよっしーでも一ヶ所文明下がったか




今回の形成の読みはけいせいです


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【柊四四八・クリームヒルト】お別れ配信【DAW】②

改稿しにひらいたら予約ミスってました
気づいて良かったけどすまぬ


Tips クリア条件

災厄の根源である裁定者を倒すには、【オディール平和連盟】の結成、【裁定神の神殿】を建てた状態で全ての地域を【文明レベル5】にする必要がある

 

予知

オディール歴2310年 群島で狂暴化

オディール歴2420年 西大陸で疫病

オディール歴2500年 南大陸で大洪水

オディール歴2540年 西大陸で大地震

地図

西大陸【文明レベル3 偉人-】[研究C・戦力B・開発C] 大きな町1つ 町1つ【文明レベル3 偉人メルス】 村4つ【文明レベル3 偉人-】

南大陸【文明レベル3 人口 偉人ソマリ、エデゥノ】[研究B・戦力C・開発C] 大きな町2つ 町2つ 村3つ

群島【文明レベル2 偉人アノリ】[研究C戦力C・開発B] 町3つ

 

休憩を挟みながらゲームを進めていき、災厄で進行度を後退しながらも着々とクリアへと近づいていった。

 

オディール歴2450年

西大陸の 研究 が上がった

西大陸で 文化『工学Ⅴ』 が生まれた

西大陸は 芸術に力を入れている

西大陸で サーナが祝福された

西大陸で 神殿 に信仰が集まっている

南大陸で 文化『天文学Ⅳ』 が生まれた

南大陸は 軍事 に興味をもっている

群島で 文化『航海Ⅴ』が生まれた

群島の 戦力 が上がった

群島は 信仰 に熱心だ

 

予知

オディール歴2480年 南大陸で大飢饉

オディール歴2530年 群島で隕石襲来

オディール歴2540年 南大陸で大暴動

オディール歴2580年 西大陸で大洪水

 

地図

西大陸【文明レベル4 偉人メルス、ヘルクス、サーナ】[研究A・戦力A・開発C] 大きな町6つ 町3つ 村2つ

南大陸【文明レベル5 偉人ソマリ、エデゥノ、マルティナ、クルケト、テインズ】[研究A・戦力B・開発A] 摩天楼1つ 大きな町4つ 町6つ 村2つ

群島【文明レベル4 偉人アノリ、スーラ、ハウラン】[研究B戦力A・開発B] 大きな町5つ 町6つ 村1つ

 

:ついにここまで来たか

:プレミしなきゃ次の災厄までに終わるね

:開発、最低神をクリアさせる気あったのか

:連盟作って最低神祀ってクリアだな

 

南大陸のエデゥノに【オディール平和連盟】の結成 を 指示しました

 

【オディール平和連盟】が結成されました!

【オディール平和連盟】の条約により、文化が全文明で共有されました

西大陸の 文明レベルが 5 に上がった

群島の 文明レベルが 5 に上がった

 

\1000 終わるな!

\500 もう1クールやろう

\4480 お前たちの輝きをもっとみせてくれ!(続け)

:セージ唆して警吏だまらせようよ

 

「お前たちが別れを惜しんでくれるのは嬉しい。だが誰もが追いたくなるような仁を示し続ける為にも必要なことだと理解して欲しい」

「ややこしい立場の馬鹿どもが居なければ今回の配信もできなかっただろう。そもそもの原因は彼奴らだが」

:アカBAN喰らうようなのが複数いるのに炎上系Vじゃなかったの奇跡だったな

:炎上以上のことやってんだよなあ。法が追いついただけよ

 

「お前たち、ゲームを進めるぞ」

 

リスナーに惜しまれつつ、四四八は最後のターンを迎え、【裁定神の神殿】の建造を指示した

 

【裁定神の神殿】で建設されました

 

裁定者より 全人類に 神託が 与えられました 

 

"汝らは贖罪を終え、正しく生きることが出来ることを示した。汝らがその在り方を忘れぬ限り、我は安寧を得るだろう"

 

裁定者は人類を赦し、穏やかな地上の暮らしを聞きながら眠りにつきました。人類は二度とかの神を目覚めさせぬよう、手を取り合い生きることでしょう。裁定神もまたオディールの平穏を望んでいます

 

裁定者による審判を公平にするため、人類を導いてきた貴方達の勤めも終わりました。貴方達も最後の神託を偉人たちに与えました

"貴方たちの中に 光 在ることを望む"

 

その後、エンドロールが今までのプレイの振り返りと共に流れはじめる。

 

「これでゲームクリアだ。長い配信になったが、勇士たちもここまで見てくれてありがとう。魂、勇者、道士もな」

「魂たちも礼を言うぞ。他の者たちもな」

:活動再開待ってます!

:復帰するときは告知してくれよ!

「俺達が今まで活動してくれたのは、お前たちが応援していてくれたからだ」

「途中加入の私のことも受け入れてくれたこと、とても感謝している」

 

盧生2人とリスナーたちのこれまでの交流を懐かしむ歓談は長く続き、配信終了まで後5分となった。

「じゃあな、また会おう。しばしのお別れだ」

「私は四四八より復帰が遅くなるだろうが、必ず戻る。待っていて欲しい」

:いくらでも待つ!けど早く帰ってきて

:次はデスゲーム無しでお願いします!

:待ってるからなー

:絶対会いに行くノシ

 




グダグダしましたがここまで俺の万仙陣に付き合って頂きありがとうございました。
皆さんも薔薇色に輝く夢をまわしてください。
みんなで堕ちれば怖くないし、寧ろ愉しいと思うぞ(゚∀。)y─┛~~

ハーメルンだから子供(14才)を川底に誘うんだ!


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【リンク】パライゾチャンネル&万仙陣チャンネル

え、春節過ぎてる?とっくに??
調べておいたのにいつの間にか4月に春節がある気がしていたので、頭を春節にするか、春節になってからご利用ください(゚∀。)y─┛~~

今日が俺の春節です

2人の名前を出してますが甘粕しか実況しません


ここは2023年現在閉鎖済の戦神館チャンネルのファンサイトです。

今後は元盧生、甘粕・柊四四八・クリームヒルトを応援していくファンサイトになります。

元盧生の別サイトでの復帰を確認次第、リンク張ります。

 

カッス  h++p://Y***tube.***

 

じんたん h++p://V***tube.***

 

コメント

37:よっしー!馬鹿はここです!

36:盧生ってほんと馬鹿

35:おい、俺ら以上に待てなかった奴居るんだが

34:復帰まで何見ればいいんだよ・・・

33:よっしーとクリームは止めてた側なのに

 

1 2 3 >>

 

 

 

***

パライゾチャンネル

【凸待ち】来たれ勇者!魔王再臨【超令嬢VS】


「ようこそ俺のパライゾへ。俺がお前たちの越えるべき壁、魔王甘粕である!」

:早く出頭してこい

:うぇえええナンデ!?

:厨タイトルに釣られて

:投げ銭できないのか

:どっかで有名なV?

:犯罪者系Vか新しいな 通報した

 

配信画面ではギャルゲーのお嬢様枠のような少女が8人お茶会を開いており、『超令嬢VS ~ヴィクトリアンスタイルですわ!~』とタイトルが表示されている。

 

「安心するが良い!保釈中だ!!」

:どこが安心なんだ

:ならいいか

:Victorian Style いやどこがだよ

:あ、逮捕はされてたんすね

:凸待ちするならもっとメジャータイトルあったろ

:日本にカッスを逮捕できる傑物が居たなんて

 

「四四八めに捕捉されてな、出頭した。メジャータイトルはアカウントを停止されておったわ」

:なるほど

:あーね

:じんたん一緒じゃなかったの?

:英断

:残当

 

「彼奴はゲームが終わる前には雲隠れしておったらしい。国籍の都合で情報提供だけして帰国したと言っていたな」

:まあそりゃそうか

:なんかよっしーなら出来ると思ってた

:寧ろよく情報提供なんざできたな

 

「今も捕まっておらんのを四四八は気にしておったが、日本側で入国規制している故、陳情中だ」

:内戦一歩手前まで規模拡大して、日本からの便無いんだっけか

:俺のおじが出張で行ってたけど甘粕事件のおかげで心配して帰国してくれてギリセーフだった

:まだ帰って来れてない日本人居るんだよな

 

「そういえばセージも出張から帰っておらんな」

:げえマジか 中国逃げて

:頼むから大人しくしてろよセージ

 

「なかなか凸が来んな。お前たち入ってくるがよい!」

:はーい

:ハンデ最大でお願いします

:命掛けないならいいっすよ

 

超令嬢VS ~ヴィクトリアンスタイルですわ!~

お茶会 off-line play

▷舞踏会 on-line play

オープンキャンパス practice

卒業アルバム score

学校案内 option

 

麗城学園。

至高のお嬢様に支配された、お嬢様の為の楽園。

 

今日は文化祭の最終日。

全員参加の舞踏会で最優秀を取れば、憧れの全国交流舞踏会に出ることが叶う。

 

お嬢様たちの闘いが始まった!

 

キャラクターセレクト

 

シンデレラ令嬢オオゲツ

名家令嬢タマツシマ

行儀見習いククリ

導きの寮母 アメノ

楽園の王子 シナツ

博愛の女神 オサナガ

帰国子女 マリア

学園の支配者 イザナミ

 

ランダム

 

「確かリクエストがあったのでな、これにすると決めていた」

そう言って一作目のラスボスを選択した

:あー

:対戦するなら寧ろ禁止したい

:誰だよ言ったの

 

学園の支配者 イザナミ

 

作法(低速移動 )■■■■■■■□□□

感性(スキル性能)■■■■■■■■■■

器量(通常性能 )■■■■■■□□□□

教養(通常威力 )■■■■□□□□□□

馬術(耐久力  )■□□□□□□□□□

 

信条(スキル)復讐 残体力が少ないほど威力の上がる低速弾を正面に1つ放つ 

 

難易度

リード easy

ガードル normal

▷ コルセット hard

 

「わたくしを終わらせてくださる方はいらっしゃるかしら?」

 

そして甘粕の蹂躙が始まった。

 

「・・・。威勢だけでしたのね」

「どうしたら本気を出していただけるの?」

「わたくしには王子なんて居ないのね・・・」

 

:なかなかやりますわね!

:この私が敗北ですって!?認めませんわ!!

 

「一度負けたぐらいで折れてくれるなよ?何度でも来るが良い!」

:だったら、ハンデでカッスはランダムにしてください

 

更なるハンデに渋る甘粕だが、ルームに入らないという抗議をリスナーが決行し、我慢できなくなった甘粕はランダム使用を承諾した。

 

「ふふっ、子猫みたいで可愛かったわ」

「いい?ここのステップはね、こうするのよ」

「えっ、これって・・・私の勝ち?やったーっ!!ですわ」

 

:ふええ

:こっちはイザナミ使ってるのに!

:盧生に勝てるのは盧生だけなんやな

 

凸待ちと題しているものの誰からも声が掛かることは無く、リスナーの屍が積みあがっていく。

 

「む、そろそろ枠が終わるな」

:今日は体調が優れなかったようですわ!

:インチキですわ!

:どこに振り込めば宜しいのかしら!

:コメントにお嬢様沸きすぎで草

:この私が敗北ですって!?認めませんわ!!

 

「その意気や良し!配信は終わるが心行くまで相手しよう!!では、勇者諸君。また会おう!!」

:フレに呼ばれたので落ちますっ

:おつー

:ネタをネタとわk

:次は法廷でな

:ムショでも配信頼むわ

 

新たな甘粕のチャンネルの初配信は、甘粕の20人斬りで終わった。

 

万仙陣チャンネル

#1


 

「どうして皆怖い顔をしているんだろうなあ。俺の手が届かない者も幸せにしてやれればと作ってみたが、やはり皆も本物の仙丹の方が良かったのだろうか。そうだよなあ。皆を幸せに出来るようにもっと仙丹を増やしてやるからな」

:相変わらずズレてんな

:このサイト、アニメ違法配信の常連じゃん

:日本語使ってて安心した

:タイトル、箱に居ないとこうなるのか

:よっしーに通報した

:ザル検閲配信サイトか

:ダメって分かってるけど開いちゃった

 

配信にはSGM(サンドゲインズメイク)のゲーム画面とVアバターが表示されており、街の壁の外側に畑を広げていた。

SGM(サンドゲインズメイク)

:広告が卑猥

:南天ちゃんに手を切られたのによく配信できたなって思ったけど反社ガチ勢だった出来る構成員ぐらい居るよな

:黄砂郷のワールドだこれ

 

画面で延々と畑を広げながら、黄錦龍はゲームと無関係な妄言を続ける。

:相変わらずの放送事故

:いっそ安心感すらあって見てしまう

:じんたん抗争中でしょ こんなことしてていいの

 

変化の無い光景、妄言はそのまま3時間続き、挨拶も無く配信枠の終了と共にぷつりと終了した。




将来的に2人ともムショにぶち込まれるので安心してください(゚∀。)y─┛~~

甘粕は原作での例の発言があるので魔王出たり入ったりします
じんたんは反省できたら出てくる


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