下剋上される女の話 (オルフェイス)
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高プライド雌竜女帝の油断快楽堕ち

書きたくて一気に書いた。コメントや評価くれるととても嬉しい。続きを書くこともあるかも。

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エナジードレイン 油断 快楽堕ち 最後で角折 快楽ヨワヨワ雌竜


アリウス・セル・ヘルベリア・ザーナインは、ザーナイン帝国を支配する竜の女王である。

 

天を突く捻れた双角。大地に垂れる神々しい銀髪。並の男よりも高い身長と、女ならば誰もが羨む肢体。静かに凪ぐ蒼き瞳。尾骨から伸びる鱗の生えた尻尾。そして、一度見れば全てを魅了する美貌。

 

完成された肉体を持つ竜人。それが、ヘルベリアだった。

 

気高き竜人の一族、ザーナイン。そんな中で一番の高貴さ、強さを持っていたのもまた、ヘルベリアだった。

 

彼女は一代にして数々の国が蔓延った大地を平らげ支配し、全てを手中に収めた。

 

誰もがヘルベリアを倒そうとした。しかし、誰もがヘルベリアには叶わなかった。

誰もがヘルベリアを手中に収めようとした。しかし、誰もがヘルベリアを支配することはできなかった。

 

ヘルベリアは、齢十八にして一つの大陸を支配することができた。まさしく、王の器と言えた。

 

全てを支配する器を持ち、全てを凌駕するほどの力を持ち、全てを従わせるカリスマを持った、奇跡としか言いようのない竜人。

 

あまりにも完璧すぎたヘルベリアは、それ故に夫がいない。

 

なにせ一人でなんでもできてしまうのだ。だからこそ、やろうと思えば男の手を借りずとも子を生むこともできるだろう。

 

もっとも、ヘルベリアはプライドがとても高い。戦いにおいて敵には苛烈に、そして卑怯な手を使わず正々堂々と敵を打ち破るほどに。

それ故に、ヘルベリアは彼女の認めるほどに強い男にしか自身に種を入れさせるつもりはなかった。適当な男の種で子を生む、ということなど考えもしないのである。

 

ヘルベリアに従うものは、ヘルベリアが子を産まないことだけを懸念していたが、それ以外で心配するようなことはまったくなかった。

当然だろう。なにせヘルベリアは完全無欠で、完璧なのだから。

 

 

──────誰もがそう思っていた。他ならぬ、ヘルベリア本人も。

 

 

それは、ある日のこと。ヘルベリアは足を組み、玉座に座る自身の前に跪き、足にキスをする一人の男を見下ろしていた。

 

足にキスをするのは、どの国でも共通の服従のポーズだ。自身が下であることを認める際に、それは行われる。

だいたいの場合それを行われるときは二人だけしかいない。自国の者に服従のポーズなど見せられないためだ。

 

ヘルベリアは、プライドというものをとても尊重している。故に、どのような者であれ、自身に服従するのであれば例えそれが生足であろうとも接吻することを許す。

 

だからこそ、その時には隙ができる。

今のヘルベリアは寝起きのベビードールのまま玉座に座っていたこと。

ヘルベリアがその男を見下し、侮っていたこと。

ヘルベリアの他に誰もいなかったこと。

あまりに扇情的な姿で現れたこと。

 

それらの理由が重なって、それは起きた。

 

ふと気付けば、ヘルベリアは何か違和感を覚えていた。少しずつ、自身の力が抜けていくような、そんな感覚。そしてその抜けていく感覚は、足からすることに気付いた。

 

つまり、自身から力を抜き取ってる愚か者がいる。それにヘルベリアは気付いた。そしてそれをやってるのは、未だに足に口づけたままの、この男であると。

 

本来ならば、即座に首を刈り取られても不思議ではない。実際ヘルベリアなら片手であっても魔力で強化すれば、剣のように切断することだって出来るだろう。

 

──────しかし、ヘルベリアはそれをしなかった。

 

まだ男が服従のポーズを続けていたことが理由だが、ヘルベリアは例えいくら力を吸われようともこの男に勝つ自信しかなかった。

だからヘルベリアは、力を吸われる事を許容し、許した。それによって男が調子に乗ることもわかった上で。

 

すると、一気に吸われる力の量が増えた。男が加減をせずに吸収しているのだ。

 

チュウチュウと足に吸い付く男は、ヘルベリアからすれば滑稽で、惨めで、愚かであった。その程度で私に叶うはずがないというのに、と。

しかし男はなりふり構わず吸い続ける。少しずつ、少しずつ吸い付く位置を登っていった。

 

足から脹脛へ。脹脛から太腿へ───その時点でもう服従のポーズの域を超えているというのに、ヘルベリアは止めようとはしなかった。

いや、出来なかったが正しいだろうか。

 

ヘルベリアは、自身でも気付かないうちに小さく熱の籠もった息を吐き出し、普通なら聞こえないほどに小さく喘ぎ声を出していた。頬は赤く染められ、目も快楽に蕩け、小さく開いた口の端から涎が垂れていく。

吸収されるときに発生する快楽が、ようやく彼女に効いてきたのだ。

 

その快楽は、ヘルベリアが今までに遭遇したことのないもので、とても心地良かった。もっと堪能したい、もっと楽しみたいと考えてしまい、彼女の脳を鈍らせた。

 

いつしか男の口は、太腿を越えて……彼女の秘部を守るパンティーへと差し掛かっていた。

ヘルベリアの知覚は男が誰にも触らせたことのない場所にまで到達していることに気付いていた。

しかし身体は理解を拒み、むしろ早く触って欲しいと強請って小さく腰を前後に揺すっていた。

 

そしてついに、男の口が、舌が、ヘルベリアの秘部をパンティー越しに舐め啜った。

 

その瞬間にヘルベリアは未知の感覚を味わい、痙攣した。

 

プシュプシュとパンティー越しに愛液が飛び散り、男の顔を汚す。ヘルベリアの顔は上に向けられピクピクと快楽で身体を震わせた。

 

そう、ヘルベリアは、初めての絶頂を経験したのだ。

今までの人生で、彼女は快楽というものを得たことがない。だからこそ、彼女は快楽というものに弱かった。

絶頂した瞬間に、あらゆる気が緩んでしまうくらいには。

 

ヘルベリアがイった次の瞬間には、男は一気に力の吸収を始めていた。ヘルベリアの気が緩んで体内に生成されていた防壁が崩れたこの好機を、逃すわけがなかった。

 

男はヘルベリアの力を一気に奪い取り、体内へと吸収し力に変えていく。

その、一気に吸収したことで発生した多大な快楽がヘルベリアを襲い、再び絶頂させた。

 

力を吸収すれば絶頂し、絶頂すればヘルベリアの防御は崩れ一気に吸収される。

それを何度も繰り返していく中で、ヘルベリアに残された理性がこれ以上は不味いと、急いで防壁を貼り直した。

 

ヘルベリアが負の無限吸収絶頂から抜け出せたのは、ヘルベリアが23回目の絶頂を向かえたあとであった。

 

その時にはヘルベリアの瞳は完全に快楽に蕩けきり、身体をビクンビクンと大きく震わせるだけでなく、パンティーの向こう側にある秘部が透けて見えるほどに濡らしてしまっている。

触っていないはずの巨大な胸の突起は大きく主張し、あろうことか秘部からジョロジョロと黄色い尿を垂れ流してしまうほどであった。

 

しかし、なんとか無限ループから脱することができたとヘルベリアの理性は訴えかけ──────しかしそれが手遅れであったことを理解させられた。

 

男が奪い吸収した力の総量は、ヘルベリアの持つ力の半分以上。

対してヘルベリアの残っている力は、男が今持っている力よりも少ない。

 

それは、つまり──────

 

男が、手を顔に近づけてくる。

ヘルベリアは残る力でその手を払いのけようとするが、しかし男の力に抑え込まれ、両手を片手でヘルベリアの頭の上で固定される。

今のヘルベリアは、目の前の男よりも、弱かった。

 

勝利宣言をするように、男は弱りきったヘルベリアの唇へ自身の口を押し付けた。

 

ヘルベリアの口内を、男の舌が蹂躙する。涙目になりながらも必死に吐き出そうとするヘルベリアだが、それを物ともせずに男の舌が歯を、口内を、そして舌を舐め、絡み付ける。そして同時に吸収も行った。

 

初めての接吻と同時に行われる吸収の快楽でヘルベリアは再びイキそうになるが、しかしなんとか快楽を抑え込み抵抗しようとする。

 

目を必死に閉じ、目前にいる男の顔を見ないように、それでも抵抗を繰り返した。

 

そして突如、キュッと胸の突起を摘まれる。思いもよらぬ場所からのピリリとした刺激に目を開けてしまい、快楽に溶けてしまいそうになる。

 

その状況から立て直すのは難しく、もうどうしようもなくイってしまいそうになったとき、男の口が離された。

胸の突起からも手を離され、抑えつけるものは男の片手しかない状況で、ハーハーと息を荒らげながらキッと男を睨みつけるが、快楽に蕩け切った目では威圧感などなかった。

 

何のつもりだ、と口を開こうとしたところで、男の下半身から長く太い肉棒が取り出された。

 

思わず凝視したヘルベリアは、それが何なのかを知識として知っていた故に気付いた。

これを使って、自身を犯すつもりなのだと──────

 

ヘルベリアはそれを拒もうと………しなかった。今の上下関係は、先程までとは違い、ヘルベリアが下にある。今抗ったところで、ヘルベリアに勝ちの目はなかった。

 

故に、耐えることを選んだ。いつか自身の力は回復する。その時まで、耐え忍ぶのだと覚悟を決めた。

 

 

──────それが儚い覚悟であったことを、後のヘルベリアは思い知った。

 

 

男はビリリとパンティーどころかベビードールすらも片手で引き千切り、肉棒を突きつける。

ヘルベリアはその肉棒を甘く蕩けている顔で、精一杯にキッと睨みつける。

 

そして男はヘルベリアの濡れそぼった秘部へと肉棒を合わせ──────

 

ズブリ、と一気に奥へと突き立てた。槍を敵に突き立てるように、そして、槍で体内を掻き混ぜるように、男は肉棒を動かした。

 

その時点で、ヘルベリアは快楽から愛液をドバドバ出し膣内へと入り込んだ異物である肉棒をギュウギュウと締め付けた。

そう、ヘルベリアは思い知った。あぁ、これは勝てない、と。そう、頭の中で敗北を認めてしまった。

 

しかしそんな敗北宣言など知り得ない男は容赦なく、ヘルベリアを快楽に墜とすために腰を動かした。

 

ヘルベリアは今までに上げたことのない艶声を、それはもう大きな声を上げて響かせた。咄嗟に男が空間への音を遮断しなければ、今頃は何事かと押し寄せるヘルベリアの部下たちに囲まれていたことだろう。

 

思わぬ危機に怒り心頭の男は奥にある子宮を押しつぶさんとばかりに肉棒を奥へ奥へと突き立てる。その度にヘルベリアは大きな艷声を上げ、絶頂する。

 

プシュ、プシュ、と秘部と肉棒の隙間から潮が吹き、神聖な玉座を、他ならぬヘルベリア本人が汚していく。

 

一気に怒りに任せて腰を動かしたせいでペース配分を誤った男は、長い時間を掛けるでもなく射精してしまいそうだった。ヘルベリアの秘部がとてつもなく具合が良かったことも、理由の一つであろう。

 

ジュブジュブと音を響かせ膣内を行ったり来たりする肉棒に、脳内で発生した快楽が、パチパチと白い光を発し頭の中を飛び交う。

 

男はヘルベリアの耳元でもうすぐ射精することを宣言した。それを聞いたヘルベリアは、本当に、微かに、僅かに残った理性を総動員させて自身の口を動かして、今までに言ったことのない懇願をした。

 

快楽で飛び飛びになりながらも、どうにか止めてもらおうと口を動かし──────そんなヘルベリアの理性を磨り潰すように、男の肉棒が一番奥深くに突き立てられた瞬間に、熱くドロドロとした精液を射精した。

 

ビュルルルル!と外からも聞こえるほどに大きな射精音が男やヘルベリアの耳に入ってくる。

体内で発せられた熱い精液の奔流が、瞬く間にヘルベリアの膣内を埋め尽くし、彼女を絶頂の波へと誘った。

 

そうして男が精液を出し尽くしたのは、射精を始めてから約5分後のことだった。すべての精液を出し切ると、秘部から肉棒を取り出し、その秘部から溢れた精液がドロドロと玉座に零れ落ちる。

 

ヘルベリアは射精時に感じた絶頂の波から未だに抜け出せず、ピクピクと身体を震わし顔を俯かせ、半ば意識を失っている状況だった。

 

そんなヘルベリアのことなどお構いなしに男はヘルベリアの立派な角を掴むと、グイっと前に倒れ込ませ自身の精液で汚れた肉棒の前に顔を近づけた。

 

グリグリと頬に男の汁や精液を塗り込ませ、綺麗に掃除しろとヘルベリアに命じた。

 

これが以前のヘルベリアであれば、肉棒を突き出された瞬間に切り落とし、男の身体もバラバラ死体となっていたことだろう。

しかし今のヘルベリアは快楽を知り、男に心で敗北してしまっている。

 

故に、こうなることは必然だった。

 

ヘルベリアは突きつけられた肉棒をぼんやりとした目で捉えると、パクリと口に咥え込み、ズゾゾゾゾと肉棒に残った精液を吸い出す。

 

男は従順なヘルベリアの頭を撫で、ヘルベリアの自慢の角に触ると。

 

完全に従わせるために、竜の主張である角の片方を、圧し折った。

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして男は旧皇帝ヘルベリアを打倒した新皇帝として名を馳せることとなる。

 

そしてその傍らには、片角の美しき元皇帝の女竜人が、大きなお腹を抱えて男に寄り添っていたという。

 

 

 

 

 




会話文なしのエロに挑戦してみた
6/21
あとがきにキャラ設定的なやつ追加しました。
6/26
一部表現を変更しました

『アリウス・セル・ヘルベリア・ザーナイン』
大陸最強の女竜人。その美しさと強さ、そしてカリスマ性に惹かれたものは多く、彼女が従えたものの殆どは彼女のことを崇拝している。しかし中にはヘルベリアを狙う者もいたが、そのほぼ全てがヘルベリアによって捻じ伏せられた。
しかし今回は油断と慢心と快楽に弱い部分を突かれ、見事快楽堕ちした。最後には竜人の誇りである角を片方折られて完全屈服し、男に尽くす孕み妻となった。

『男(マルコ・ホルナント)』
作中では名前も出ずにヘルベリアを屈服させた男。実はヘルベリアに親を殺されており、その復讐のために編み出した術を持ってヘルベリアを襲う。本来なら何事もなく殺されていたはずだが偶然が重なってヘルベリアを快楽堕ちさせることに成功する。
ヘルベリアを屈服させたあとは妊娠させ、自身にとって都合の良い孕み妻へと調教しヘルベリアの築き上げたもの全てを奪うことで復讐を成し遂げた。
なお新皇帝に就任してから十年後に謎の病死をする。


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生意気ロリ吸血姫の拘束輪姦

今度はロリ吸血姫ですー。

タグは
ロリ 吸血鬼 輪姦 グール 弱体化 淫紋


吸血鬼の最上位貴族であるヴァンパイア・デュークの一人、アナスタシア・ロメイロンは、生まれながらの絶対強者である。

 

彼女は母体たる母の胎から生まれたときから膨大な魔力を持ち、そして何より、誰よりも才能があった。

知識を学べばそこから新たなものを何十と作り上げ、武力を学べば瞬く間に敵うものはいなくなった。

 

今代のヴァンパイア・ロードたる彼女の婚約者も、彼女に敵うことなど一つもなかった。故にその身の内に黒く醜い嫉妬と劣等感を抱えていたが、他者の心に疎かった彼女がそれに気付くことはなかった。

 

アナスタシアが成人し、婚約者と正式に結婚を果たした彼女は、その力を存分に振るう……ことはなかった。

彼女は1から10を知るほどの頭脳を持っていたために、気付いていたのだ。下手に目立つ行為は自分のためにならないと。

 

だから彼女はヴァンパイア・ロードたる婚約者……いや、夫を上に立て、あくまで裏方に徹した。そうしたほうが楽で、都合が良かったから。

だからといって身体を許したかと言えば、そうではない。アナスタシアは夫が自身よりも劣っていると知っているために、決して身体を許すようなことはなかった。自身よりも劣る存在に身体を許すなど、彼女のプライドが許さなかったのだ。

 

いや、というより全ての男は自身よりも劣っていると考え、親が決めたことでなければ夫と結婚するなどあり得なかっただろう。彼女からすれば、結婚するだけマシだとすら思っている。

 

夫は、それに従った。命令したところで従うような性格でもないし、強引に力で捻じ伏せようにも自身の方が弱いため、逆に捻じ伏せられるのは自分の方だと理解していた。

 

しかし、夫はアナスタシアを諦めきれなかった。

あの未成熟なまま成長を止めた麗しき身体を、こちらを見下し嘲る生意気な心を、圧し折り屈服させたかった。

だから、夫は入念に準備してきた。決して失敗しないように、入念に。

 

出来るのならば、自らの手でアナスタシアを陵辱し堕としたかった。だが、それは彼では出来ない。いや、出来なくさせられてしまった。

アナスタシアが万が一を考え夫を不能にしてしまい、アナスタシアへの陵辱は不可能になった。しかしアナスタシアにも慈悲はあったのか、他の女性に対しては問題なく男性器は機能した。

 

しかしその行いによって彼のプライドは大いに傷つけられ、そしてそれがきっかけとなって彼はアナスタシアへの復讐を決意した。

 

まず、アナスタシアと正面から戦うことは自殺行為でしかないため、アナスタシアが得意とする魔法を封じるための対魔力が施された部屋へと誘い込む。

しかし、対魔力の施された部屋に気付かないアナスタシアではない。感覚を鈍らせるために無味無臭の薬を紅茶などに入れて服用させる必要がある。その時に身体能力を一時的に低下させる魔法薬を入れることも忘れてはいけない。

これだけやっていればアナスタシアを封じるには十分だと思ったが、念には念を入れて、動きを封じることのできたアナスタシアの肉体に様々な呪紋を刻み込む。

 

それらの工程が、アナスタシアを封じるために必要な準備だった。そしてそれ実際に行い、これら全てが成功してようやくアナスタシアを封じることに成功した。

もしも一つでも欠けていたのなら、瞬く間に自身を縛る拘束を解き、その場にいたものを殺害していただろう。

 

しかし結果的にそのようなことにはならなかった。いるのは、拘束され自身を睨みつける無力と化したアナスタシアのみ。

今この場でなら、アナスタシアに自身に掛けられた不能の呪いを解かせることもできるだろう。

アナスタシアのプライド、自尊心を無視するのであれば、だが。

 

アナスタシアならば、絶対に夫たる自分の要求を飲むことはない。なせなら、自身よりも劣る存在だから。他者を見下し、上を見上げることのない女だから。

 

だから彼女は、彼女を産んだ母親に、血の繋がった父親に、今この場で見捨てられているというのに。

アナスタシアがこの性格でなければ、彼女の父母が協力することはなかっただろうに。

 

今この場において、彼女を助けるものは……誰もいない。

 

今も追い詰められてなお、反抗的な目線と、他者を見下し挑発する口調をやめることがない。

再三に渡り自身の要求を突きつけ、代わりに慈悲を与えようとしてもそれすらも拒み無下にした彼女に、遠慮することはない。いや、最初からこうしてれば良かったのだと、彼は思った。

 

そして、呪いを解こうとせず睨んでくるアナスタシアへ向かって、彼の合図と共に彼の近くで待機していた男たちが、一斉にアナスタシアへと襲い掛かった。

 

アナスタシアは自身に伸ばされる多くの手を弾き振り払おうとするが、自身の身体が上手く動かないためにあっさりと男たちの手はアナスタシアの身体へと殺到した。

 

瞬く間にアナスタシアの身体は男たちの手でまみれ、彼女を守るはずの服もすぐに剥ぎ取られ、裸体を晒すこととなった。

 

吸血鬼の肉体というのは、成人してから数年後に肉体の成長が止まる。彼女は成人後もろくに成長してなかったため、決して肉付きが良いとは言えない身体だが、多くの男を魅了する身体を、アナスタシアは持っていた。

 

胸は小さく尻も小ぶり、身長も低めの彼女であるが、スベスベとした肌や美しい金色の髪。驚くほどに白い肌と、それとは対象的な赤い瞳。

それらの要素が重なり合って、彼女に妖艶な色気を醸し出していた。

 

こちらをねっとりと見つめる男たちの目線に身動ぎするアナスタシアは、男たちの顔を改めて見て、とあることに気が付き驚愕して、そして顔を青ざめた。

彼女が気付いたのは、男たちの種族。男たちの正体は下級の吸血鬼でも、ましてや人間でもない。吸血鬼の血を与えられたなり損ない、グールであった。

 

グールは、吸血鬼の下位互換の生物でしかない。身体能力も、魔力も、再生能力も、全てが劣っている。

そのため、趣味でもなければグールを増やそうとするものなど吸血鬼の中にはいない。そんなグールには、ある2つの特徴があった

それは、あらゆる種族を高確率で孕ませることができるということ。そして、孕まされたものは急激に力を失うというものだった。

 

一説によれば、グールの因子が他の因子を殺してしまうからだと考えられているが……重要なのは、孕まされたものはみな力を失っていることと、これを防ぐ方法がグールに犯させない以外にないということ。

それは、アナスタシアでさえも例外ではない。

 

アナスタシアはようやく怯え始め、夫である彼にやめるよう懇願するが、しかし怯えた顔を見せたアナスタシアに、むしろ醜悪な笑みを浮かべ、男たちに早くしろと急かした。

 

アナスタシアは今までの生で上げたことのない悲鳴を漏らすが、次の瞬間には男たちの手は肌だけでなく口や尻、はてには彼女自身一度も触ったことのない秘部や肛門にまで手を伸ばされ弄られる。

 

男の、それもグールに弄れるなど、彼女にとってはただただ不快で怒りを覚えることでしかない。グールに犯されれば孕まされ、力を失うことに恐怖はしても、犯されること自体には嫌悪しか感じない。

 

その、はずだった。

 

彼女の身体はグールたちに弄られ、白い肌を赤くさせていた。不快感しかないはずなのに、どうしてなのか。その理由は、自身に刻まれた呪紋のせいであることはわかりきっていた。

わかりきっていたが、だからこそ対処の仕様がないのがわかってしまう。

 

万全の彼女であれば、このような呪紋を解くことなど容易い。しかし、今の彼女は万全ではなく、むしろ危機的状況にある。

そのため、例え嫌でもグールの手を拒む事はできなかった。

 

いつまでも続くと思われた愛撫は、グールの性欲が限界を超えたところで止まった。

その肢体を触り続けていた手を使い、彼女をグールたちの近くに手繰り寄せると、グールはそれぞれ自身の勃起した肉棒を取り出しそれぞれの部位に擦り付けた。

 

ある者は足を、ある者は髪を、ある者は殆ど無い胸を、ある者は肌を使って、アナスタシアを汚し尽くした。

そして、アナスタシアの肌がグールのに白い液まみれになったところで、一人のグールがアナスタシアの股の部分に身体を潜り込ませた。

 

息も絶え絶えにそれを見たアナスタシアは、それを阻止しようと今の彼女に出来る精一杯の抵抗を行ったが、しかしそれを意に介さずグールは自身の肉棒をアナスタシアの小さな秘部目掛けて、ゆっくりと中へと挿入していった。

 

アナスタシアが感じたのは、腹から来る激痛と異物感。先程までの愛撫とは違って、快楽など感じなかった。

歯を噛み締め、痛みを堪える。そんなアナスタシアのことなどお構いなしに、グールは次々と残る穴……口と肛門に肉棒を挿入していった。

 

肉がぶつかり合う音と、肉棒が出し入れされる時の水音が部屋中に響く。アナスタシアの秘部からは、血だけでなく愛液も零れ出ていた。

先程まであった激痛による熱さは、今では快楽による熱さに変わってしまっていることを、アナスタシアは自覚せざるを得なかった。

 

秘部をえぐる肉棒と、肛門を通り腸から膣内を叩く肉棒とで熱が広がっていく。ただ口に加えるだけだった肉棒も、厭らしい音を出して吸い付いている。

 

こちらをニヤニヤと醜悪な顔で見つめる男のことなど、もう考える余裕もなかった。

 

ゆっくりと中を抉っていた肉棒は、どんどんスピードを早めていき腰の動きもスムーズとなっていく。それに合わせて体の中に熱が溜まっていき、今にもはじけそうだった。

 

アナスタシアの思考も快楽一色で染まり、ただ無我夢中でグールの肉棒を咥え込む。

そして、グールの精液が肉棒から迸り、口、秘部、腸内へと注がれる。それと同時にアナスタシアの熱は弾け頭の中が真っ白となり、絶頂した。

 

ビクンと一際身体を震わせ、グールの肉棒を抜かれる。

 

下半身の2つの穴からは白くドロドロとした精液がコポリと垂れ、口からは精液が出ることはなくだらしなく空いたままの口から涎を垂らした。

 

アナスタシアは、思考が快楽で止まってしまった中であっても気づいていた。自身の中に注がれた精液が、自分の力の源を食らい成長していることに。

これが、グールに精液を注がれた者の末路……そうなる過程なのだと知ることができた。

 

……しかし、それを知れたところで、もう終わりだった。

 

アナスタシアの知覚が、どんどん遠くなっていく。力が食われ、魔力が食われ、吸血鬼としての性質以外の全てが失われていく。

 

その喪失感を最後に、アナスタシアは気絶した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてアナスタシアの力が失われたことで夫たる彼の呪いは解かれ、正式にアナスタシアと初夜を果たすこととなる。そして、その日のうちに妊娠が発表された。

 

妊娠した彼女は、今までとは打って変わって主義主張をしなくなった。そんな彼女を、周囲の者は訝しみながらも受け入れた。

 

そんなアナスタシアが、裏では戯れにグールに犯されていることを知らぬままに。

 

彼女が死ぬまで、ずっと続くこととなる。




『アナスタシア・ロメイロン』
歴代最高かつ最強の吸血鬼。全体的に優秀であるヴァンパイア・ロードすら相手にならないほどの才能を持っている。
あらゆる部門に精通していたため、武術や魔法で誰にも負け無し。そのため、生意気かつ傲慢な性格に育ったがそんな娘を父母は好んでいなかった。
そんな性格であるため敵を作りやすく、それゆえに夫と自身と同格の上級吸血鬼に嵌められ犯された。
以降は力と自身を失い、従順で逆らわずに生きている。男からの要求であればなんであれ従うほどに。

『グレイル・フロック・バーデンローズ』
アナスタシアの婚約者であり、夫であり、主人。常日頃からアナスタシアへの劣等感と嫉妬を抱えており、いついかなるときもアナスタシアを屈服させたいという欲を持っていた。
アナスタシアが不能の呪いを掛けたことで堪忍袋の緒が切れ、手段を問わずに心を折りに掛かった。
結果、従順にはなったものの初めての相手は自分ではなくグールで、しかも男であれば誰だろうと従うような女になってしまったことに怒りを覚えている。アナスタシアを誰にも触らせないために子を産んだあとはアナスタシアを犯し調教し、休ませず妊娠させている。
後に生涯一人の妻を愛し、百人以上の子孫を残した愛妻家として名を残すこととなる。


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エルフシスターのゴブリン姦

三話です。そしてゴブリン姦です。タイトルは悩んだのでシンプルにいきました

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エルフ ゴブリン 修道女 無抵抗


シーニア・ピューは、かつてはハイエルフの王族であり、今ではデウス教の修道女である。

 

ハイエルフの王族として育った彼女は、容姿端麗なハイエルフでも稀に見ないほどに美しい少女であった。女神の如き美貌、バランスの良い身体、黄金に輝くショートヘアー。それらを見て彼女に惚れなかった若いエルフはいなかったほどだった。

実際、彼女に求婚をする者はあとを絶たなかった。

 

そして何より、彼女は精霊に愛される人格の持ち主だった。命の尊さを知り、争いを好まず、自然を愛した。故にシーニアは精霊に愛されていた。

自然エネルギーそのものである精霊に愛されたシーニアは、精霊の力を借りて様々な魔法を操り、ついには天候すら変えてみせた。

エルフの誰もがシーニアに好意を抱き、ハイエルフである血の繋がった肉親にも愛を注がれた。

ジーニアは、周囲に愛された少女であると言えた。

 

しかし、シーニアが齢十四のある日のこと。

シーニアが泉で水浴びをしている時、その美貌に一目惚れした一国の王子が彼女に求婚した。しかしシーニアはそれをやんわりと断ると、その場を立ち去った。

 

王子は自身の求婚を拒んだシーニアへ怒りを抱き、彼女の住まう森へと軍を差し向けた。

シーニアはそれを防ごうと説得を試みたが、周りのエルフや肉親のハイエルフたちがそれを留め、徹底抗戦することとなってしまった。

 

その結果、森の一部は焼け、森に共生していた動物たちは逃げ惑い命を落とし、エルフと人間、どちらも被害を被る事態となってしまった。

 

その結果を自身のせいであると責めたシーニアは、自分がいれば争いが起こると危惧し、森の再生に力を費やし森が元に戻るとすぐさま故郷から離れ、自身のことを知らない辺境の土地へと身を隠した。

 

 

そして、あれから十年。

 

 

ハイエルフの少女は大人となり、辺境の地の村の一つに住まい大陸中で信仰されているデウス教の修道女となった。

村に住まう人々からは村の中でただ一人の修道女として頼られ、精霊の力を借りながら穏やかな生活を送っていた。

 

過去の争いが、まるで嘘のように───なんて、そんなはずはない。シーニアはあの日のことを忘れたことも、忘れようとしたこともない。あの日の後悔は、いつだってシーニアの背後に佇んでいる。

 

あの日のことを忘れない。あのようなことは、二度と起こさせない。十年経った今でも、シーニアの中にはそんな思いがあった。だからこそ彼女は修道女となり、これからの生を自身の犯した罪を償うことに捧げるつもりだった。

 

そしてある日のこと。修道女となったシーニアがひっそりとある教会の中で手を組んで膝を付き、神に祈りを捧げている最中にそれは現れた。

熱心に祈り続けるシーニアの背後から音を立てないように近づいてくる気配に、シーニアは気付いていた。その正体が何者なのかも。

 

醜い緑色の肌と小柄な体、醜悪な顔を持つ魔物。多くの人間が悪い意味でその名を知っている。

その魔物の名前は、ゴブリン。女を犯しゴブリンの子を孕ませてくる、女の天敵。

 

それが今、シーニアの背後に立つと彼女を押し倒した。シーニアの、エルフにしては長身な身体を押さえつけ、ニタニタと笑いながら自身の一物を取り出す。それでもなお、シーニアは動かない。動けないのではなく、動かないのだ。

 

シーニアがゴブリンのことを恐れていない、侮っている、あるいはいつでも殺せると考えているから、動かないのではない。

シーニアは、神に祈る真っ最中にゴブリンが教会内に入ってきたことを、試練であり罰なのだと考えた。自身の罪を償わせてくれるために神が与えてくれた罰なのだ、と。

 

もちろん、そんなことはない。それはシーニアにとって都合良く考えたことでしかない。だがそんなこと、ゴブリンに関係あるはずもない。

 

醜悪な顔で笑い、ゴブリンはシーニアの身体を隠す服を剥ぎ取り、裸体を、秘部を露にする。

ゴブリンは露となった秘部を舐め啜り、皮を被ったクリトリスをくりくりと指で弄る。

ピクピクと身体を震わせ初めて感じる快楽に戸惑いを見せるシーニアだが、無抵抗のまま何もせずにされるがままとなっていた。

 

ひとしきり秘部を弄び満足すると、ゴブリンはビキビキと硬く勃起している肉棒をシーニアの秘部にあてがった。そして一気に膣内へと肉棒を挿入した。

 

シーニアが腹部から感じたのは、激痛だった。処女のジーニアに入れられた肉棒の異物感と、膜を破られた痛みはズキズキと腹部から走り、秘部から血が流れ出る。

痛みを我慢するように唇を噛み、手を組んだままジーニアは祈り続ける。これが罰であると信じて。

 

ゴブリンは肉棒を抜いては出し、膣内の肉を抉り犯す。流れ出る血が潤滑油となって肉棒の動きをスムーズにし、ゴブリンの細くも長い肉棒が奥に入り込み戻るときも膣を抉る。

 

そうして何度も、静かな教会の中で肉を打つ音が響く中でゴブリンの動きはより激しくなっていく。

肉棒をさらに奥へと進ませ、秘部から流れ出る血とは別の愛液が滑らかに肉棒を出し入れさせる。

 

そしてゴブリンはブルルと身体を震わせ肉棒を奥へと突き出したところで、肉棒の先から熱い精液を迸らせた。

 

ビュルビュルと吐き出される精液は、あと一歩のところでシーニアの子宮には届いていない。しかし、身体を傾かせればすぐに子宮の入り口へと流れ中に到達するくらいには近かった。シーニアがいつ妊娠したとしても、不思議ではない。

 

ようやく終わったと、シーニアは息を荒げて身体を休ませた。秘部からはトロリと愛液と精液が混じった液が地面に流れ落ちる。

これで終わり─────などと、そんなことはない。

 

教会の開いていた扉から、ゾロゾロと小柄な人影が何体も出てくる。シーニアは疲れ果てた身体を動かし、その人影の正体を見て絶句した。

それは、ゴブリンだった。それが何体も、教会の中へと侵入していたのだ。

 

ゴブリンが恐れられ嫌われる一番の理由は、犯されたときの妊娠する確率、女であればなんであれ犯そうとする生態、そして、何処までも繁殖する生命力。

いくら倒そうと、決してゴブリンが滅びたことはない。それ故に滅ぼせない魔物として、多くの人間から恐れられてきた。

 

こちらを見つけた多数のゴブリンが、シーニアに向かって走り出す。彼女を犯そうとする醜い欲望しか感じられない顔に、ジーニアはどうするのかを考えた。

ゴブリンたちを殺し、元の平穏な生活へと戻るのか─────それとも。

 

シーニアはゴブリンがこちらに来る一瞬の間に逡巡した。もう、罰は終わったのだろうか、と。このままゴブリンを撃退してしまえば、二度と償う機会は訪れないのではないか、と。

そう考えてしまえば、シーニアに抗うすべはなかった。

 

こちらに向けられる性欲を、シーニアは受け入れることを決めたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────あれから一週間後。

 

森の奥深くにある洞窟の中で、肉がぶつかり合う音と飛び散る水音が響いていた。

 

多くのゴブリンが洞窟の中心に集い、白濁液で穢され、お腹を膨らませた一人の女エルフを犯していた。

 

口を、肛門を、秘部を、髪や手や肌も使ってゴブリンはその女エルフ─────変わり果てたシーニアへ欲望をぶつけていた。

その目に光はなく、かつての罰を求めていた……されど確かな光のあった目には、もう何も映していない。

 

ビュ、ビュ、とゴブリンたちの精液が放たれる。もうすでに穢れきっていた身体を、さらにゴブリンたちの新しい精液で上書きし、汚し尽くす。

 

膨れたお腹の中には、精を受け取り孕んだゴブリンの子がいる。それをお腹の中から出すことも、今の彼女には出来ない。

あのとき、ゴブリンを退治して追い払っていれば───そう考えることすら、出来ない。

 

そうしてシーニアは、自身の過ちによって、これからの生をゴブリンの孕み袋兼性処理道具として終わることとなる。

 

 

 




最後のあとがきはなくても良いのでバックストーリー的な蛇足として見てください。
あと、3話目を書いたのでリクエストを募集しようと思います。何か要望があれば活動報告にてコメントください


『シーニア・ピュー』
ハイエルフの王女であり、精霊と同族に愛された美しき愛し子。その正体はハイエルフと精霊のハーフ。本来ならば生まれるはずのない生命が、シーニアである。
精霊に愛されているため、精霊の力を借りればあらゆる現象を起こせたが、元来の優しい性格のため暴力としてその力を振るったことはなかった。故郷から出たあとは人間を恨むようなことはなく、ただ静かに精霊の力を借りることもない生活を送っていた。
だがゴブリンの襲撃により生涯をゴブリンの孕み袋として終えることとなる。

『ゴブリン』
シーニアを犯し、孕ませ、精霊とエルフの血を引くゴブリン───スプリガンが誕生したことで大陸の半分を支配するゴブリン帝国が生まれることとなる。
後にそのスプリガンは孕み袋となっていた母たるシーニアを自身の妻とし、それ以外の女を娶ることはなかった。行為の時も母の傷を癒やすように優しく抱き、シーニアの心を回復させて最終的にスプリガン専用の孕み袋とした。
そこに打算はなく、あるのはただ愛情のみであったという。


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ヒトデナシ狼娘の発情虫姦【ヒトデナシ】

影絵師さんから『うちの子使って発情虫姦』というリクエストが来ましたので書きました。
影絵師さん作『ヒトデナシ』のキャラ、狼奈が出ていますがちゃんと許可はもらっています。

タグ
よその子 虫姦 発情 快楽堕ち メスケモ


狼の女獣人……狼奈は、ヒトデナシである。

 

かつては人間として、多くのヒトデナシを、異形を斬り殺すことのできる女剣士だった。人間ならざる力を持つヒトデナシを殺してみせるその実力は、とても人間離れしていた。

彼女のようにヒトデナシを殺すことのできる人間は稀で、殆どの人間は彼女のように簡単に殺すようなことはできない。むしろ、ヒトデナシに殺されて自らもヒトデナシになるケースの方が多いのだ。

 

そんな世界で、彼女はたった一度の敗北と、そして死を味わった。暗闇へと沈み、気付けば人間から狼のヒトデナシとなった。

ヒトデナシは、殺した存在がどのようなものなのかによってヒトデナシになったときの姿形が違う。

狼奈の場合は、狼の怪物に殺された。そのため、彼女のヒトデナシの姿は狼を模した獣人である。

 

口と鼻が前に突き出ているマズル。鼻を境目に上が灰色で下が白色の毛、黒く長い髪から生えている鋭い三角耳。両手も毛に覆われており、指の先端から鋭い鉤爪が生えている。腰からは毛に覆われた尾が伸びている。

そんな、狼がそのまま人型のメスになったような姿をしているのが、今の狼奈だった。

 

通常、ヒトデナシとなった人間は理性を失い、本能のままに……欲望のままに動き始める。人を殺し、女を犯し、死体を貪り食う。

しかし狼奈は持ち前の精神力でそれに抗い、理性を保ったヒトデナシとなった。そんな彼女がヒトデナシとなってやることは、たった一つ。

 

自身を殺した狼の怪物に対して、雪辱を果たすことである。

 

狼のヒトデナシとなったことで、皮肉にも彼女の身体能力は向上し、強くなった。自身の剣士としての実力と、新たに加わったヒトデナシとしての身体能力。これらが合わされば、あの狼の怪物に勝つこともできるだろう。

 

あの狼の怪物を見つけ出し、殺す。それを目標として、狼奈は様々な地を渡り歩いた。そして、修行として他のヒトデナシを殺し続けた。

 

並のヒトデナシでは彼女に敵わないほどに、狼奈は強かった。多くのヒトデナシを殺し、強くなろうとする。全ては、あの狼の怪物を倒すために──────

 

そんな狼奈であったが──────今の彼女は、窮地に陥っていた。

 

油断は、確かにあった。虫が人型になったかのような蛾のヒトデナシを見つけ殺そうとしたら、そのヒトデナシはヒラヒラと持ち前の羽で避け鱗粉を撒き散らした。

その時点で気付いていれば良かったものを、狼奈はムキになってヒトデナシを追いかけ……蛾の鱗粉は、ヒトデナシでさえも発情させるほどのものだということに気付けないまま、狼奈は発情してしまった。

 

発情した身体は、少し揺するだけで身体を熱くさせ、秘部からトロリと愛液を流れ出していた。

狼奈は座り込んで蛾を睨みつけるが、発情したせいでトロリと快楽で蕩けさせた目線で睨まれようと、蛾に先程までの恐怖は感じなかった。

 

ゆっくりと、焦らすように狼奈に近付く蛾のヒトデナシ。未だに睨みつける狼奈の心中は、半分は理性が支配し、もう半分は快楽に溺れていた。何かキッカケさえあれば、すぐにでも快楽を求めてしまうほどに危うい状態だった。

 

そしてそのキッカケも、狼奈のすぐ目前に来ていた。

 

蛾のヒトデナシはニヤニヤと笑いが止まらないかのように口を歪め、狼奈の身体を隠すコートと服を剥ぎ取った。そうして露となる狼奈の毛で覆われた身体。

狼奈は自身の豊満な胸を腕で隠すも、蛾のヒトデナシに腕を捕まれ、毛で覆われた乳房と唯一毛に隠れていない小さな乳首が蛾のヒトデナシの目に入った。

 

狼奈の力ならば、この蛾を突き放し近くにある刀で切り裂いてやることも出来ただろう。しかし今の彼女の思考の殆どは発情したことによる快楽で染まっており、抗うという発想すら出てこない。

 

蛾は狼奈の片方の乳房を鷲掴みにし、もう片方の乳房にある乳首に吸い付いた。そして、その瞬間に狼奈の頭の中でパチパチと弾ける白い光。狼奈は顔を上にそらし、ズボンとパンツを履いたままの秘部から潮を吹かせ、身体を大きく震わせて絶頂した。

 

早くもイってしまった狼奈を嘲笑った蛾のヒトデナシは、狼奈を押し倒して自身の履いていたズボンを脱ぎ捨て肉棒を露にすると、狼奈の濡れたズボンをパンツごと抜き取り、秘部にあてがった。

 

そして絶頂の余韻でろくに動けない狼奈の秘部へと、一気に肉棒を挿入した。

再び快楽に頭が支配された狼奈。挿れられただけで狼奈は何度も絶頂し、身体をガクガク震わせる。

 

そんな狼奈を蛾は面白がるように腰を振り、狼奈の膣内を抉り分泌される愛液を掻き出す。すぐに降りてきた子宮の入り口に何度も蛾の肉棒の亀頭がキスをする。

 

グポグポジュポジュポと水音を鳴らし、肉棒を突き動かす蛾は狼奈の自身の肉棒を熱く締め上げ包み込む秘部に、射精を耐えることが出来ないのかラストスパートを掛けるように早く腰を突く。

 

あまりに早く、あまりに大きい快楽に狼の如き声で大きく、甘く鳴き、もう彼女の中には理性の欠片も存在していなかった。

自身よりも弱い存在など、彼女の嫌いなものの一つだというのに……狼奈は空に投げ出されていた足を蛾に絡みつかせ、ホールドする。

 

そうしてひときわ強く奥に押し込まれた肉棒から、ビュルビュルと熱く精液が迸った。

蛾の肉棒はついには子宮の中に侵入し、直接狼奈の中へと精液を流し込んでいく。

 

最後まで蛾は精液を吐き出すと、未だに締め付けてくる膣内から無理矢理肉棒を引き抜いた。そして秘部の入り口から流れる白い精液が愛液と混ざって地面に滴り落ちる。

 

狼奈はビクンビクンと身体を痙攣させ、口から狼の長い舌を垂らし、肉棒を抜かれたというのに未だに絶頂している。蛾は狼奈の髪を掴むと口の中に肉棒を突っ込み、強制的にフェラをさせた。

 

ぼんやりとした蕩けた目で抵抗しない狼奈は、未だに残る発情の影響でフェラすらも気持ちよく感じてしまい、先程よりかは軽い絶頂を何度も迎えた。そして、蛾が髪から手を離しても狼奈はフェラを続けた。

 

それをニヤニヤと眺める蛾のヒトデナシは、狼奈の頭を押さえて口の中へと精液を吐き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間の住んでいた町を支配する、元人間のヒトデナシが支配する町。

 

その一角で、仰向けに転がる虫のヒトデナシの上で腰を上下する裸の女狼がいた。

 

頭の後ろで手を組み、騎乗位で肉棒を立たせる虫相手に腰を振る女狼。ビュクビュクと虫の精液が中に出されてもビクビク身体を震わせるだけで、何も文句を言わない。いや、むしろ快楽を貪ってすらいた。

 

仰向けになる虫から身体を退かすと相手をしていた虫は何処かに行き、それに代わるように別の虫のヒトデナシが女狼─────狼奈の前に現れる。

 

勃起させ、こちらに向けてくる肉棒を狼奈は両手で優しく包み、口の中に含む。

 

上目遣いで虫を見上げる狼奈の目の奥には、蕩け溺れきった快楽だけが残され、理性はもうなくなっていたのだった。




今回はあとがきは特にありません。なにせ他作品のよその子なので。


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巨乳鬼女の夜這い触手姦

活動報告のリクエストにありましたので、書かせていだきました。

タグ
触手 巨乳 鬼娘 夜這い 母乳 膨乳


ナルメ・サザンカは鬼人族一番の力持ちである。

 

自身の軽く3倍以上はある棍棒を軽々と持ち上げ、高い再生能力と巨体を合わせ持つ魔物、トロールを一撃で上半身を粉砕した。

鬼人族の男たちが何人束になろうと持ち上がらなかった龍の死骸を一人で持ち上げることができる。

硬く閉ざされた巨大な門を一人で強引に抉じ開けた、などなど、ナルメの偉業を数えればきりがない。

 

それほどまでに、ナルメは凄まじい力を持っていたのだ。そんなナルメに求婚するものは、あとを絶たない。鬼人族はもちろんのこと、強さが全ての竜人族、ナルメの美しさに惚れた人族、ナルメの力に惹かれたドワーフなど、それはもう数多くの種族がナルメに求婚した。

 

しかしナルメはあらゆる男たちの求婚を自慢の力で放り投げ続けた。それでも続く求婚に嫌気のさしたナルメは、ある日求婚してくる男たちに宣言した。

 

自身を倒した男か、自身を屈服させた男の求婚に応える、と。

そして、それから男たちとナルメの戦いが始まった。

 

実力勝負、腕力勝負、走力勝負などの決闘や勝負は勿論のこと、ナルメを罠に嵌めようとしたり、ナルメの部屋に毒を撒き夜這いを仕掛けようとしたりなど……しばらくの間、鬼人族の里で起こる騒動は止まなかったほどだった。

 

しかしナルメは、その全ての戦いに勝利し、男たちを黙らせた。実力勝負ならばそのまま勝ち、腕力勝負なら自慢の力で黙らせた。走力勝負ならば何の工夫もすることなく走り抜いた。

毒を撒いた男や罠を仕掛けようとした男なんかは、その全てを踏み倒しボコボコにしてやった。

 

彼女は、男たちとの勝負に一度も負けることなく勝利し続けてきた。それは、同じ鬼人族であろうと同じこと。男であれば、どのような挑戦であろうと受け入れ、超えていった。

 

そうしていつしか、彼女に挑むような男はいなくなり、ナルメは本当の意味で男に勝利してみせた。あまりの強さに呆気にとられる鬼人族の男たちのことも豪快に笑ってみせるなど、ナルメは大した苦労でもなかったと感じているらしかった。

 

数ある男たちを撃退し、ナルメ主催の宴を開いた鬼人族は深夜の皆が寝静まる時間になるまで飲み明かした。多くの酒を飲み、肉を喰らい、騒ぎ立てる。それが終われば、あるのは異様に静まり返った鬼人族の里。

 

宴を主催したナルメも、自身の家に帰って就寝しようとしているところであった。しかし中々眠れず、隠しておいた酒を飲み、眠くなった時に寝ようと綺麗な月を肴にしていた。

 

そんなナルメの後ろから這い寄る気配。それに気付いたナルメが後ろを振り向いた瞬間、ナルメの身体を無数の触手が絡みつき空中へと持ち上げ縛りつけた。

 

何処から出てきたのか─────そんな思考が浮かんだが考える前にナルメは自身の腕力で触手の拘束から逃れようとした。

 

しかしそれをナルメが成す前に、触手は素早くナルメの軽装な和服を剥ぎ取り巨大な乳房を露にした。

それを疑問に思うナルメに、二本の触手の先端が四方に分かれ、口のように変化する。

そして、その触手から細い針のようなものが飛び出すと、ナルメの乳房にある乳首に向かって張り付くと共に中へと突き刺した。

 

胸の内側から走る痛み。感じたことのない痛みにナルメは身体を硬直させた。乳房に入り込んだ針の先から大量の分泌液が迸り、ナルメの乳房に流れ込んでいく。

その流れ込んでくる液体が乳房から身体に染み込み、先程までとは違う、熱区、気持ちの良い何かが乳房から感じられた。

 

ナルメは気づいていなかったが、ナルメの乳房は触手の分泌液を受けたことで元から大きかったのがさらに一回り大きくなっており、サイズで言えばFカップからIカップにまで膨れ上がっていた。

 

今までに感じたことも、経験したこともない熱さに戸惑い、顔を赤くさせるナルメ。その感覚に集中してしまい、身体が上手く動かせなかった。

 

触手は獲物が弱ったことを察したのか、先程までの強く縛り付けていた触手の力を緩め、それで空いた触手を別のことに使い始めた。

 

大きくなった乳房に巻き付くように触手が動かされ、そして乳房を触手で搾り上げ、それに合わせるように針を抜いた触手が乳首を力強く吸い上げる。

そしてビュビュと乳首から母乳のような液体が噴出され、それを乳首に張り付いていた触手が吸い取っていく。

触手の分泌液が、ナルメの乳房を改造して母乳が出るようにしたのだ。

 

目を細め、強く身体を震わせたナルメは何が起こったのかを理解できていなかった。今までに感じたことのない熱。その熱が、快楽と呼ばれるものであることをナルメは知らなかった。

 

そうして何度も乳房を搾り、母乳を噴出させては触手が吸い取ることを繰り返し、完全にナルメが動かなくなったことを確認した触手は次の段階に移行した。

 

ぼんやりとした顔をさせ、頭が上手く回らないことをナルメは自覚した。これも触手の入れた針が原因であることはわかったが、それをどうにか出来る力が、ナルメには残っていなかった。

 

乳房からの吸い上げを維持しながらも、触手は下半身部分の和服を剥がし、秘部から太腿を通って垂れ落ちる愛液を露とした。

無毛の秘部に、まるで人の肉棒のような触手の一本をあてがい、ゆっくりと挿入していく。

快楽で蕩けきっている身体でもまだ入れるのがキツイ秘部の中を触手がほぐしていく。

 

ナルメは目をぎゅっと閉じ、秘部に入り込んだ触手の異物感と、それを上回る熱い感覚に耐えようとする。だが乳房を吸い上げていた触手が一際強く吸い上げると、ビクンと顔をそらし力んでいた身体が緩む。それが絶頂であることに気付かないナルメは、ただ混乱した。

 

ナルメの身体が緩んだ隙を突くように触手は一気に奥深くに入り込み、子宮の中にまで到達する。そして肉棒のような触手の先端にある穴から子宮の中に大量の白く濁った液体を注ぎ込んでいく。

それは子宮の中が満たされるまで注がれ、限界を超えても注がれた液体は秘部から流れ落ち、地面を濡らした。

 

乳房に続いて、今度は腹部にまで熱い何かを入れられたことを察したナルメは身体を震わせ、力なく項垂れた。口からは涎が垂れ落ち、乳房から出る母乳は吸い付く触手の隙間から流れ、秘部からも白い液体が触手を伝って流れ出る。

 

限界まで注ぎ、それでもなお注ぎ込んでいる触手の放出が止まり、秘部に入っていた触手が抜かれる─────というところで、一気に子宮の奥まで触手が貫いた。

 

ビクンと触手が子宮を叩いた感触に小さな喘ぎ声を上げたナルメだが、未だに何も弄られていない肛門に入っていく感覚にさらに混乱していく。

とうとう秘部どころか肛門を通って腸の中にまで入り込んでいく触手に静止の声をあげるが、触手は構うことなく秘部と肛門の中に入った触手を出し入れしていく。

 

先程までの小さな喘ぎ声から、今度は誰にでも聞こえるほどに大きな喘ぎ声を上げる。しかしその声に気付く者は誰もおらず、深夜の時間には深く眠りについている者しかいなかった。そのため、ナルメを助けてくれるような者はいなかった。

 

ゴツンと力強く子宮を押しつぶされる感触と、腸から与えられる刺激が合わさり、ナルメの思考は真っ白となっていた。与えられる快楽に戸惑い動けず、ただされるがままに犯された。

 

そうしてどれほどの時が過ぎたのか。深夜で真っ暗だった空間も、今では太陽の光が出ようとし、小さな光が見えていた。

 

その光に照らされたナルメは─────気絶していた。

 

与えられる快楽に耐えきれず、失神してしまったのだ。そんなナルメの姿は、昨日までの彼女とは変わり果てていた。

乳房は異様に膨れ、昨日よりも大きくなっている。身体中が白い液体でまみれ、秘部と肛門から流れ落ちている。

 

明るくなってきたことに気付いた触手は、未だに気絶したままのナルメを連れて、ひっそりと何処かへと去っていった。

 

後日、ナルメがいないことに気付いた鬼人族の者たちは、自由奔放なナルメの性格を知っていたため、何処かに行ったのだろうと気に止めず、ナルメを探しに行くことはなかった。

 

もう一生、ナルメが里に帰ることはないとも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナルメが触手に連れ去られてから、一年。

 

ナルメは今も触手に犯され、乳を搾り取られては中に白い液体を出されていた。

 

そんな彼女のお腹は膨れ上がり、妊娠しているのだと言うことがわかる。

肛門には触手を入れられたままにされ、空いた秘部からは小さな触手の赤ちゃんが子宮から這い出てくる。

 

そうやってナルメは、触手が飽きるまで子を孕ませられることになるのだった。

 




活動報告にてリクエストを募集しているので、よければどうぞ


『ナルメ・サザンカ』
鬼人族一番の腕自慢。誰にも負けたことのない強さと力を持つが、触手の襲撃に初めての敗北を知る。
触手に沢山の子供を産まされたあとは何処かに捨てられるが、持ち前の楽観的で過去のことを気にしない性格から触手に犯されていた過去を割り切っている。ただ初めての敗北であるため、どんな触手であれ遭遇してしまえば抗うことが出来なくなってしまうように。後に魔王と戦うが苦し紛れに出された触手に抵抗できず性奴隷にされる。

『触手』
ナルメを拐い、沢山孕ませた。ある程度孕ませると何処かに捨て去り寿命で死亡。後に孕ませたナルメの血を引く触手が魔王となり、ナルメを性奴隷にして弄び続けている。


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ドライアドの巨蟲姦

タイトルでわかる通り、ドライアドが蟲姦されるやつです。リクエストにありましたので書きました。

あと最初に説明しておきますと、今回出てくるドライアドは巨大花とドライアドの2つが本体なタイプなので、どちらかが死んでも片方が生き残れば片方もいつか復活します。
なんだかよくわからない感じになったので、前書きの方で説明しておくことにしました。

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ドライアド 蟲姦 中出し(卵) (ある意味)搾乳


アルメイの森に住まう名もなきドライアドは、この森を支配する主である。

気付けば森の中で誕生し、花としての自己とドライアドとしての自己を認識していた。そして、ドライアドは自身の本能に従って雄を誘惑し続けた。

 

生まれたときから出せた甘い香りと、緑肌の女体を使って雄を誘惑し、花の自分の所にまで誘導して近付いた雄を巨大な花に擬態した大きな口で丸呑みにし、消化する。

最初はそうやって捕食を繰り返したが、成長するに連れてドライアドは精を搾取し、命を吸い取る方向に変化した。

 

時に植物の毒を使って。時に女性体の身体を使って。命を吸い取り続けた。

 

命を吸い取る度にドライアドの中に力が溜まっていき、その溜めていった力を使ってドライアドは自身の支配下をどんどん広げていき、花を中心とした周囲から森全域を支配するほどとなった。

 

その段階にまで至ったドライアドに敵はなく、外敵も天敵も、彼女の魅了に惑わされただ搾取される被捕食者となった。

 

種を拡げ、花粉を拡げ、そして植物を拡げた。そうしてただの森でしかなかったその場所は、ドライアドの花の名前に因んだアルメイという名を持つ森となった。

 

しかし森全域を支配したドライアドであったが、誘惑の効かない相手には無力である。単純に耐性のあるものやそもそも生態的に効かないものまで様々だ。

しかしそんなときは森の植物を寄生させた下僕を使うか、植物そのものを操って殺し、森の養分としていた。

かつてこの森を焼こうとした人間たちも、ドライアドによってそのように対処された。

 

森を支配し、あらゆる動物や人間、魔物を支配下に置いたドライアドだが、一度も遭遇したことのない生物が存在する。

それは、虫。あるいは蟲とも呼ばれる生物だ。本来ならば植物や花に虫という生き物は深い関わりを持つことが多い。

 

共生相手、外敵、あるいは餌として。

 

ではこの世界に存在する虫たちにとって、ドライアドはどのように見えるのか。

甘い蜜を出す巨大な花。ドライアドの命が尽きない限り、蜜が出され続ける特性。その蜜は、雄を誘惑するために甘い香りを強く匂わせ、非常に美味である。

 

つまり、虫にとってドライアドは、蜜を出す餌であるということだった。

 

それは、植物が静まる深夜にやってきた。

 

ブブブと羽を高速で動かし飛びまわる、巨大な虫。その大きさは大型犬ほどもあり、見るものに忌避感と嫌悪感を覚えさせるだろう。その虫が、3体もドライアドの近くにまで忍び寄っていた。

 

そこまで侵入を許すことなど、普段のドライアドならばするはずがない。

しかし今は深夜であり、植物にとっての就寝時間にあたる。そのため、日中ほど活発に動くことができない。

 

例えそうであっても、普段は植物を寄生させた下僕に守らせている。だが今日に限ってドライアドの周りを守るのは弱い下僕ばかりで、魔物に属する巨虫の相手にはならなかった。

 

全ての障害が襲来してきた巨虫3体に排除され、残るのは眠りから覚めたものの、ぐったりとしているドライアドのみ。

この深夜の時間帯では、彼女の得意とする植物操作も役には立たない。完全に詰みだった。

 

花の中心でぐったりとしながらも巨虫を睨みつけるドライアドに、飛ぶのをやめて花弁に降り、ドライアドの身体に近づいていく巨虫。

 

3体の巨虫は、それぞれの顔をドライアドの左右の乳房と秘部へと向け、口を開いた。

その口からは小さな触手のようなものが複数飛び出し、乳房の乳首、そして秘部の中を蹂躙した。

 

胸に飛びついた巨虫2体は交互に乳房を吸い上げ、乳首から蜜を吸引しようとする。その力強い吸引に、乳房からドライアドの体内にある蜜が勢いよく飛び出した。

それを奇妙な声で鳴きながら余すことなく吸い取っていく巨虫。深夜でぐったりとしているドライアドも、巨虫から与えられる快感には抗えずピクピクと身体を震わせた。

 

一方で秘部に吸い付いている巨虫は、他2体の巨虫よりもさらに多くの蜜を秘部から吸い出していた。

秘部の中に触手を侵入させ、硬くほぐれていない膣内を耕すように蹂躙していく。そしてほぐしていく度に蜜が漏れ出し、巨虫に吸われていく。

 

秘部を、乳房を巨虫に吸われるドライアドは、いつしか滅多に出さないはずの声を出し、快楽のあまり熱い息を吐いた。

そうして、何時間も吸われ続けているかのような錯覚まで感じ始めたドライアドに、秘部を吸っていた巨虫が触手を止めて秘部から口を離した。

 

下半身から来る快楽がなくなったことに気付いたドライアドはあやふやな頭で下の巨虫を見ると、その巨虫は後ろを向けて今度は口ではなく下半身から管のようなものを伸ばしていた。

それが何なのかを知らないドライアドは、しかし危機感からその管を入れさせまいと手を伸ばした。

 

しかしドライアドが管を止める前に、その管はドライアドの秘部の奥へと侵入した。

管は瞬く間に膣内を通って子宮の奥にまで到達し、ピタリと止まった。そして巨虫の腹から管を通って、子宮の中に卵が排出されていく。

 

最初に感じた管が膣内を通っていく異物感と、巨虫の大きな卵が子宮の中に植え付けられていく違和感になんとも言えない快感を覚えたドライアドには、自身から漏れ出る声を抑えることで精一杯だった。

ポコポコとドライアドの子宮の中に卵を入れられドライアドのお腹はどんどん膨れていき、子宮に入り切らず溢れ出てしまうほどになってようやく巨虫は秘部から管を抜いた。

 

ようやく終わったと安堵の息をついたドライアドだったが、それと入れ替わるようにして乳房を吸い続けていた巨虫が秘部の方へ移ったのを見ると顔を強張らせた。

隠されていた管を腹から出し、ドライアドの膣内へと入れていく。管はにゅるりと簡単に入っていき、子宮の開ききった入り口を通って容易く子宮の中に侵入する。

そして、巨虫はその管の先からビュルビュルと勢いよく白くネバネバとした液体を子宮の中に吐き出し満たしていく。

 

それを終えると巨虫は満足した個体から一匹、また一匹と去っていき、最後にはお腹を膨らまし、乳房から蜜を垂らし、秘部からは白い液体と蜜の混ざったものを垂れ流すドライアドのみが残された。

 

これでようやく終わったのだと理解したドライアドは、疲れ切った身体を休ませるために変わり果てた身体を放り出し眠りについた。

ドライアドの肉体ならば、この程度の変質など数日経てば元に戻ると思っていたからだ。

 

もっとも、その時間がドライアドに与えられるのかは、別だったのだが。

 

巨虫の襲来は、まだ終わっていない。それを思い知るのは、再び夜が来たあとに大量の巨虫がやってきたときであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドライアドの口が管で塞がれ、無理矢理に白濁液を注がれていく。

乳房からは蜜がドバドバと止まることなく溢れ、そこに巨虫や幼虫が集い、我先にと吸い付いている。

 

秘部からは数分おきに産ませられた幼虫が這い出し、乳房に向かってドライアドの肌を這いずっている。

 

ドライアドの本体である巨大花も、大量の幼虫と巨虫に群がられ萎れてしまっている。

最初は快感を覚えるだけだったこの行為も、今では快楽が頭の中で弾け続けて、もう何がどうなっているのかもわからない状況だった。

 

かつてはドライアドの支配下だった森も、今では大量の巨虫の住処となっており、そこかしこに大量の虫が蔓延っている。植物を動かす力も、今のドライアドには残っていない。

 

こうして森の支配者であったドライアドは、巨虫の餌兼苗床として一生を終えることとなる。

 

 

 

 




ちなみに作者の好きな性癖の一つは孕ませです。
活動報告でリクエストを募集してますので、何かアイデアがありましたらコメントをください。

『ドライアド』
本来ならば森全域を支配する力などないドライアドが突然変異した種。そのため正確にはドライアドではない。が、見た目は完全にドライアドなのでこの名で呼ぶこととする。
知恵は持っていなかったが本能的に力の使い方は理解していたため、突然変異としての力を存分に振るった。しかしその知恵の無さが巨虫を呼び寄せたことを、本人は知らない。

『巨虫(パグダラバグデラ)』
巨大な虫。一言で簡潔に説明できるだけの虫。どんな姿かは作者も決めてない。
とにかく大量にいて、匂いに敏感。ドライアドの放つ甘い匂いに誘われ、辿ってみればドライアドを発見。そのまま食べて犯した。
その後は仲間を引き連れドライアドのいる場所を住処に変え、長年の間周辺にいる生物を苦しめた。
ちなみにオスもメスもいるが、生殖には他の母体が必要となるため、ゴブリン並みに嫌われてる。
なお突然変異種として他の母体を必要としない人型の雌虫がいるようだが……


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天災魔女の快楽地獄スライム姦

活動報告のリクエストにあったので、今回も書きました。

タグ
スライム姦 魔女 快楽地獄 快楽堕ち


アルーカ・メルウィッチは、魔術学院を追放された違法魔女だ。

無事に学院を卒業できた者は魔法使い、あるいは魔女と呼ばれ栄光を得る。逆に学院から追放された者は違法が上記の頭につき、栄光とはかけ離れたものを得ることとなる。

 

そして追放される者には、2種類のパターンがある。

一つは学院に相応しくないと学院そのものから退去命令を出された者。もう一つは魔法使いの禁忌に触れた、あるいは触れようとした者。アルーカの場合は、後者だった。

 

アルーカは天才であった。学院に存在する書物は読み尽くし、全ての魔法を習得してみせた。彼女はそれだけでは飽き足らず、更に多くの魔法を得ようと禁書庫と呼ばれる許可されたもの以外立入禁止の領域に入り込み、多くの禁書を読み尽くした。

しかしそんなことをしていれば発見されるのは当然のことであり、学院関係者に見つかったアルーカは学院から追放された。

 

しかしアルーカは学院では天災とまで呼ばれた女。追放された彼女は、今度は別種族の持つ魔法書を求めて襲撃を繰り返した。

時に持ち前の魔法で、時に魔物を誘導して、時に別種族のものを脅して……とにかく、あらゆる手段を使って彼女は欲しいものを手に入れてきた。

 

その行動力と手段の選ばなさ、そして尽きることのない知識欲から、多くの者は皮肉を込めて『深欲の魔女』と呼んだ。

ついには自身の肉体時間を止める魔法まで取得し、さらに手がつけられなくなってしまった。

それこそ、何十年もの間アルーカの起こす問題に頭を悩まされることとなった。

 

アルーカは自身の手に入れることのできる魔法を取得するだけ取得すると、今までの行動の反動かのように自身の作り上げた森で引きこもり生活を始めた。

最初はそれをチャンスだとアルーカに恨みを持つものが森に押し寄せてきたが、しかし事前に貼っておかれた結界と迎撃魔法で追い返され、最終的に触らぬ神に祟りなしと放っておくことが決定された。

 

そんな外の事情など知る気もないアルーカは、今までに集めた魔法の数々を使い新たな魔法の開発に着手していた。

新たなものがないのなら、作ればいい。そういう発想であった。幸いにも何十年もの間に集め取得した魔法は、人間が一生を使っても極めきれないほどにある。魔法のひとつやふたつ、作ることもできるだろう。

アルーカの魔法作成の日々が始まった。

 

そして、アルーカが魔法作成に手を出してから百年が経過した。

アルーカとしては、本当にあっという間だったと感じている。魔法作成は予想以上に難しく、天才のアルーカをしても失敗を繰り返した末に成功したものも多い。

 

例えば、そう、アルーカが最初に作り出した魔力式使い魔作成の魔法もそうだ。

今までに魔力だけで作られた使い魔というのは存在しなかった。使い魔といえば契約を交わした魔物のことであり、自ら使い魔を作る魔法は存在しなかった。

だからアルーカは魔力式使い魔作成を完成させようとした。はじめにやるには丁度いいと思ったのも理由の一つだろう。

 

準備を整え、体調を万全にし、使い魔作成に挑んだ。

 

そしてアルーカの魔力から誕生したのは、黒い粘性の塊。ドロドロと形を変える固体と液体の間のようなそれ。いわゆるスライムであった。

 

自身の作り出したスライムに、アルーカは犯された。

 

わけも分からず、スライムにはありえない俊敏さで粘性の触手を伸ばし、アルーカを捕らえたスライムは、彼女を自身の体内に取り込んだ。

体内、といっても中には何もない。あるのは粘性のそれだけであり、内蔵なんてものは存在しない。だが粘性の塊であるために、中に取り込まれた者は息ができない。アルーカは生まれて初めての酸欠を味わった。

息の出来ない苦しみ、薄れる意識、そのような状況であってもアルーカはすぐさま酸素作成の魔法を使い、酸欠から脱出した。

 

そう、酸欠からは脱出した。しかし危機的状況であることには変わりない。スライムはアルーカを体内に捉えると体勢を変え、ちょうど下半身だけが外に出るようにした。

 

身動きが取れない中で、アルーカは魔法を使ってスライムを排除しようとした。しかし魔法が発動しても、アルーカを捕らえたスライムには何の影響も生じない。

炎で燃やそうと、風で吹き飛ばそうと、水で削ろうと、最終手段であった土で自分ごと圧し潰そうとしても、スライムを排除することはできなかった。

ここまで来れば、なぜスライムに魔法が効かないのか理解できた。このスライムは、魔力を吸収できるのだと。故に効かない。魔力から生じるものである限り、魔法は効かない。

 

それは、アルーカの対抗手段がなくなったことを示していた。

 

魔法を発動することをやめて他の手段を考え始めたアルーカに、スライムは伸ばした触手を器用に使ってパンティーをズラし、ばたついている足の動きを止めてゆっくりと秘部の中に挿入していった。

 

アルーカの中は濡れてはいないものの、スライムの粘性の触手のせいで滑りが良いためにぬるりと奥へ入っていった。

初めて入れられた触手のひんやりとした触感にブルリと身体を震わせ、より一層激しく暴れだした。

自身のことを天才と自負しているアルーカは、このようなことで処女が失われたことに怒りが先行して後先考えずに動くが、スライムの力は強く体内から脱出することは出来なかった。

 

そんなことを気にもせずにスライムは触手を動かし抽挿する。スライムの触手にヒンヤリとした異物感はあっても、中に入れられ好き勝手に動かされているというのに、自身のお腹から痛みを感じないのは、一体なぜなのか。

それを不思議に思いながらもアルーカは自身の頭の中から使えそうな魔法をピックアップするが、未だに見つからない。

何か通常とは違う使い方をする必要があるのか─────冷静に思考するアルーカの耳に、プシュという何かが吹き出す音が聞こえた。

 

それがなんなのか、ということを考える前に。

アルーカの脳内は暗闇で包まれた。

 

暗転。そして覚醒。

 

自身の体内に仕掛けておいた魔法が起動したことを認識したアルーカは、何が起こったのかを冷静に把握しようとしていた。

そして、なぜ暗転─────否、気絶したのかを理解した。したくもなかったが、理解せざるを得なかった。

 

絶頂したのだ、今の一瞬で。

 

高速で抽挿され、膣内を抉られる快楽にアルーカの脳が耐えきれず、本能的にシャットダウンしたのだと。

 

口を出せるなら言ってやりたかった。ふざけるな、と。このようなことで気絶するなど、そんなこと────暗転。アルーカが考え終える前にスライムの触手が膣内で暴れまわった。

 

早く、対策を考え──────暗転。アレは駄目だ、これも─────暗転。このように使えばあるいは─────暗転。なぜこうも簡単に─────暗転。やめ─────暗転。

 

暗転と覚醒を何度も繰り返した。秘部からはドロドロと粘性のある大量の愛液が地面に垂れ落ち、スライムに吸収される。

気絶するほどの絶頂にも慣れてきたのか、先程まで感じ取れなかった快楽をアルーカは感じることができた。

 

─────出来てしまった。

 

脳内に溢れる、ピンク色の快感。それはアルーカの冷静で理性的な部分を剥ぎ取り獣の本性を露にした。

スライムの中からくぐもった甘い声が響いてくる。シャットダウンしていた快楽が脳内に直接叩きつけられてしまったために、耐えることができなかったのだ。

 

そして、そのあまりの快楽に脳内がパニックを起こし、スライムの中で気絶した。

 

と同時に、再びの覚醒。

 

もう一度快楽地獄を味わい、再び暗転。それが、何度も繰り返された。

絶頂しては気絶し、気絶しては覚醒し、そして絶頂する。

 

その無限連鎖に耐えきれなかったアルーカは、朦朧とする意識の中で自身に掛けていた魔法を、解いた。それ以外にこの快楽から抜け出すことはできないとわかってしまったから。

 

脳内に叩きつけられた快楽が、アルーカを襲う。

アルーカは気絶し─────すぐに目覚めることは、なくなった。

 

 

 

 

 

 

 

それから、アルーカがスライムの快楽地獄から抜け出すことができたのは、スライムに込められていた魔力が尽きて消滅してからだった。

 

アルーカは自分でも考えられないくらいに反省し、しばらくの間は使い魔作成をやめ、慎重に他の魔法制作に挑んだ。

 

そう、しばらくの間は。

 

アルーカはスライムによって与えられた快楽地獄が忘れられず、何度もオナニーを繰り返した。

時には自作した玩具を使って彼女自身を苛め抜いた。が、それで満足することはできなかった。

 

アルーカは悩んだ。もう一度、あの使い魔作成を試すのか否かを。

 

あのときは、魔力が切れたから抜け出せた。魔力切れがなければ、今もずっとスライムに囚われていたのは間違いない。

 

もう一度、作るのか。あのスライムを──────

 

アルーカの心は、既に決まっていた。

 

あの日と同じ──────否、それよりもさらに入念に準備し、改造した使い魔作成の魔法陣。

あの時のスライムとは違い、作ったが最後。壊さない限り半永久的に活動し続ける。

 

もう、あの快楽地獄(天獄)から抜け出すことはできない。

 

ゴクリと唾を飲む。

 

それがわかった上で──────アルーカは、その魔法陣を起動させた。

 

 

 

 

 

 




活動報告でリクエストを募集してますので、よければどうぞ。


『アルーカ・メルウィッチ』
メルウィッチ家次期当主になるはずだった魔女。窮屈な家から抜け出し学院に入り、知識欲のままに魔法を集め続けて最終的に引きこもった。
そして、使い魔作成の失敗からスライムを生み出してしまい、快楽地獄に引きずり込まれた結果ものの見事にのめり込んだ。
最初は忘れようとしたが、あのときの快楽が忘れられずオナニーを繰り返し、最終的に自らの意思で犯してくれるスライムを自作した。
その後アルーカがどうなったのかは、本人すら知らない。

『スライム』
アルーカの作り出してしまった黒いスライム。アルーカの作り出した失敗作の使い魔作成は本人の一番少ない欲求が基礎となって作られるものであったため、性欲の薄かったアルーカは作った瞬間に媚毒の塊であるスライムに犯されることとなった。
一度目は魔力が切れて獲物を逃した。しかし、二度目はない。逃げ出すことのできない、完璧な地獄を味合わせるだろう。


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護衛アンドロイド娘の権限奪姦

活動報告のリクエストにありましたので、書こうと思いました。
本日2話目です。
正直これNTRでいいのかという考えもありますが、とりあえずNTR描写があるということで言っておきます。

タグ
パイズリ アンドロイド姦 無抵抗 支配化 ある意味寝取られ


 AIT07D・個体略称『ライラ』は、機械の身体を持つ作られたアンドロイドだ。

 その姿は製作者の意向から限りなく人に近い姿となっている。戦闘は勿論、潜入、諜報、隠蔽、暗殺などなど、多くの技能がライラの脳であるAIチップにラーニングされている。

 

 彼女の他にも同じタイプの姉妹が存在しており、それぞれに役割がある。ライラの場合は、戦闘を主とした対象の護衛である。

 今までのロボットとは比べ物にならないほどに優秀で、なおかつ美しいライラたち姉妹を手に入れようとしたものは数多くいる。

 

 製作者に売買を提案したり、強引に奪い取ろうとしたり、中にはハッキングを仕掛けようとした者もいた。しかし、その全てはアンドロイドたる姉妹たちには通じなかった。

 売買を提案した者は製作者が拒否し、強引に奪い取ろうとした者はアンドロイドの高い戦闘力で黙らせ、ハッキングには逆ハッキングを仕掛けて首謀者を特定し二度目はないとメールを送ったりと。

 

 一時期は静まり返り、何の干渉も起こらない日々が続くこともあった。しかしアンドロイド本体は駄目とみたのか、今度は製作者の機械にハッキングを仕掛けてきた。しかも多くの人間が。

 

 最初はライラたち姉妹が掃除を行おうとしたが、それは製作者に止められ通常任務に戻るよう命じられた。この程度のこと、大したことではないと。

 彼女たちのマスター権限は製作者にあり、権限を持つ者の命令に抗う術は存在しない。

 彼女たちのマスターは、世界でただ一人なのだから。

 

 そうして通常任務に戻ることとなったライラは、自身の役割である戦闘力を買われて、ある貴族の護衛についていた。

 その貴族の親は製作者のパトロンの一人で、貴族の親から最近周辺が怪しいので子息を護衛をしてほしいと依頼されたのだ。

 

 ある程度の自由意志が許されているライラたち姉妹だが、貴族の、しかも製作者のパトロンの依頼を断る権限は持ち合わせていない。ライラはそれを引き受け、24時間体制の護衛任務についた。

 

 しかし、その護衛対象である子息が厄介だった。

 

 子息はライラが護衛任務につき自身のいる部屋に待機するや否や、ライラの身体に抱きつきスハスハと変態のように匂いを嗅ぎ出した。

 それに表情には出さないものの不快感を覚えたライラだが、護衛対象である子息に傷をつけることなどあってはいけない。それ故にライラは抵抗せずにされるがままとなった。

 

 それに気を良くし調子に乗った子息は、今度は匂いを嗅ぐのではなく下半身に狙いをつけて秘部のある部分に舌を這わせた。

 ピチャピチャレロレロと舌を動かしわざと音を鳴らしながら秘部を啜り舐めあげる。

 それにライラは、どうしようもなく快感ゲージが溜まっていっていることを認識した。

 

 快感ゲージとは、製作者が趣味で取り付けたゲージだ。これは姉妹たちが感じた快楽に応じて上昇する。そうして上昇した快感ゲージは感度に影響を及ぼし、最終的には一番快感ゲージ蓄積に貢献したものに一時間の命令権限が与えられる。

 そう、製作者には寝取られ癖があったのである。

 

 子息が何度も秘部を舐めて啜り、それによって快感ゲージが上昇し感度も上がる。ゲージが50%を超えたところでライラの秘部からトロリと粘性のある愛液が零れ落ちた。

 秘部を舐めしゃぶっていた子息はそれに気付くと驚いた顔になり、ニヤリと邪悪な表情を浮かび上がらせた。

 

 先程までのただ自分が満足するためのクンニではなく、女を攻め立て快楽で震え上がらせるためのクンニを子息はし始めた。

 小さく主張している突起も舐め、目の前の女を快楽で染めるために口を動かした。

 

 ライラはアンドロイドであるが故に真っ白な肌を赤く染め、クンニを続ける子息の髪を無意識に掴んで耐えようとし、ガクガクと足を震わせる。その時には既に、ライラの快感ゲージは100%にまで到達していた。

 

 ひたすら攻め立て続けたライラにトドメを刺すように、子息はひたすらに主張する突起を甘く噛んだ。

 そして、秘部からプシュと勢いよく潮が飛び出し子息の顔を汚す。

 

 ライラは顔を上にそらし、身体全体を痙攣させて壁を背にして崩れ落ちた。目は快楽に蕩けきって、隠れているはずの乳房の先には小さくも勃起した突起が自己主張していた。

 

 近くにあったタオルで顔を拭いてライラを見つめた子息は、もう十分だろうと自身のズボンを脱ぎ捨て、力強くビクビクと脈動し、我慢汁を溢れさせている肉棒を曝け出した。

 そしてライラの半分開いている口めがけて、喉の奥にまで肉棒を挿入した。

 

 そんなことをすれば呼吸ができなくなりそうだが、ライラはアンドロイドである。見た目は人間でも、中身は機械だ。そんな彼女に呼吸は必要ない。

 

 ジュボジュボとライラの頭を掴み何度も喉の奥に肉棒を突き立て、肉棒から精液を口内に吐き出そうとする。

 ライラもここまで来たのなら抵抗を考えなくてはいけないが、快感ゲージがマックスになった今、子息には命令権がある。それに抗うことは、ライラにはできなかった。

 

 一際強く肉棒を押し出すと、子息の肉棒が一瞬膨らみ、ぶびゅるびゅると精液を吐き出した。吐き出された精液はライラの喉を通って、アンドロイドにとって胃に該当する消化袋に入れられていく。

 

 一頻り出し切ると子息は口の中から肉棒を抜き取り、ライラの腕を取り立ち上がらせた。

 ぐったりとしたライラを壁に手をつけさせ、大きな尻をこちらに向けるように腰を後ろに出させる。ライラの濡れてグショグショになっている黒パンティーを剥ぎ取ると、露となった秘部へ向かって子息の肉棒を突き刺した。

 

 感じる快楽は、とても大きなものだった。初めての性交に痛みはなく、むしろ貫かれた感触は絶大な快楽をもたらしライラを絶頂させた。

 貫き抉る肉棒を、膣内がキツく締め上げる。腰を動かした子息の肉棒が、一回突く度にライラの子宮を押し潰す。

 

 ぐぽぐぽと音を鳴らし、決して離さないようにライラの秘部は子息の肉棒を咥え込む。あまりの具合の良さに、子息はブルブルと身体を震わせて肉棒から二度目の射精を解き放った。

 びゅくびゅくという音が聞こえそうな程に勢いの良い射精は、どんどん精液を吐き出して瞬く間にライラの中を侵し尽くした。

 

 精液の熱さが中へ溜まり、絶頂の度に壁にしがみついていなければ再び崩れ落ちてしまっただろう。

 子宮の中に出された精液の感触に、ライラのAIチップが反応して秘匿されていた情報が公開された。

 

 それは、マスター権限の譲渡方法。

 

 どのような経緯があろうとも一度でも快感ゲージがマックスになった状態で子宮に精を受ければ、封印されていた卵子生成ユニットが解禁されて卵子生成を開始し、マスター権限も射精した者に渡される。

 

 それが、マスター権限を手に入れる方法。何処までも製作者の趣味が反映されたシステムであった。

 

 なぜこの情報を、最初に開示してくれなかったのか─────そんなことを考えるも、しかしもうどうしようもない。マスター権限は子息の手に渡り、新たなマスターは子息となった。

 

 ライラは新たなマスターの性欲を解消するため、再び腰を動かししがみついてきた子息の動きに合わせて、腰を動かした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから、一年。

 

 マスター権限を手に入れた子息は、ライラ本人の口から新たなマスターになったことを知ると正式に製作者から譲渡を持ちかけ、承諾された。

 

 これでライラは改めて子息のものとなり、時に護衛として、時に性欲解消の対象として、力を振るった。

 

 今も、子息が食事をするなかでライラは自身の大きな乳房を使って奉仕をしていた。

 着衣で密集した乳で扱き上げ、上下に動かす度に見える肉棒の先を咥え込みながら、奉仕を続ける。

 

 そしてびゅくびゅくと肉棒から射精されると、ライラの乳内を精液で汚し、服を解放すればドロリとした精液とムワっと広がる雄の匂いがライラの快感ゲージを上昇させる。

 

 胸についた精液を指で掬い、口に含む。

 

 マスターに見せつけるように一連の行動を起こしたライラは、再び勃起した肉棒へ奉仕するべくパイズリを開始するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 




『ライラ』
正式名称はAIタイプ07ドール。名前の由来は十二星座のてんびん座。戦闘用に作られた7番目の娘。戦闘用なだけあって様々な武装が隠されているが、姉妹の中で一番快楽に弱い。そのためあっさりと快感ゲージをマックスにした。
ちなみに一番快楽に強いのは6番目のヴァーゴ。快感ゲージのマックス上限が1000%ある。

『子息(メルカード・ハイウェスタ)』
ライラを手に入れた貴族の子息。実はアンドロイドを手に入れるために根回しをしていて自身の親が護衛の依頼をしたのも根回しされていたため。周辺が怪しいというのは真っ赤な嘘である。
製作者から任務対象を傷付けることはできないことを聞いており、それを利用してライラを手に入れた。

『製作者』
寝取られ癖を持つ変態。自身の性欲のためにアンドロイドを作り上げた。最終的にアンドロイド全員が寝取られることを目指している。しかし妥協をするつもりはない。
ライラが子息に犯されている状況も隠しカメラで撮っており、それをオカズにヴァーゴの口奉仕を受けて性欲発散している。


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封印美女魔王の淫夢調教姦

活動報告のリクエストにありましたので、書かせていただきました。
タグ
洗脳 淫夢 ふたなり(保険) バイザー 調教 封印


ウェンドゥディは第106代目魔王である。

 

魔王とは、種族世代を問わずこの時代で最強の魔物に授けられる称号であるとともに、力そのものである。

魔王としての力を得た魔物は、これまでとは比べ物にならないほどに強力な力を得る。かつての魔王が世界征服一歩手前にまで至ることができたのも、その力のおかげだ。

 

魔王の力が今代の魔王から譲渡されるには、主に2つの方法がある。

 

一つ、その魔王が誰にも倒されることなく種族としての寿命を迎えること。

 

二つ、その魔王を別の魔物が倒すこと。

 

ウェンドゥディは後者であった。彼女は一般的に悪魔と呼ばれる種族の魔物で、全体的に高い能力を保有していた。その悪魔の中でも彼女は一番強かった。

ウェンドゥディが魔王を倒したのは、単なる偶然。たまたま遭遇し、殺した相手が魔王だったというだけだ。

 

しかしそんな偶然が彼女を魔王にした。魔王の力を得たことウェンドゥディは、長らく抱えていた夢を実現させるべく魔王としての行動を開始した。

 

数多の魔物を従え、人間の住む大陸へと侵攻し、多くのモノを奪い続けた。敵対するものは殺し、喰らい、犯す。それが魔物というものであったから。

 

そうして別大陸へと侵攻を開始して、約一年が経過した。その一年を費やしても、別大陸を完全に支配することは叶わなかった。それは、ウェンドゥディが魔物たちを従え指示を与えるために後方に下がっていたから、というのも理由の一つであった。

 

しかし時間が掛かりすぎていることにウェンドゥディは苛立ちを覚え、自ら打って出るべく前線に移動した。

 

そこで、勇者と呼ばれるものと対峙した。

 

勇者とは、対人類敵対存在に特化した存在。人類が危機に陥った時、元凶を倒すのに最適な力を適切な人間に与える。それが勇者というものだった。

そして今回の元凶といえるのは、魔王であるウェンドゥディであった。

 

そうしてウェンドゥディは勇者と戦い─────そして敗北した。

 

あまりに相性の悪い───対ウェンドゥディに特化した力の数々。それらがウェンドゥディを少しずつ追い詰め、最終的には打倒されるところにまで至った。

しかしそこで殺されることはなく、ウェンドゥディは封印された。

 

魔王という存在は、今代の魔王が死なない限り生まれ続ける。ならば、封印することで魔王の脅威をなくす───人類がそう考えるのも、不思議なことではなかった。

 

ウェンドゥディは鎖の形をした封印具に固定され、魔法による封印処置もなされた。その封印には勇者の力も使われているため、まず自力での脱出は不可能だった。

ウェンドゥディは何処ともしれぬ場所に連れて行かれ、空間遮断による封印を施され、完全に外界から断たれた。

 

しかしそんな空間遮断をすり抜け、固定されて動けないウェンドゥディの元に一人の魔物が訪れた。

夢魔───分類としては悪魔の派生種族である。男にも女にも慣れるその種族は、生命の堕落に特化していた。

 

単純な戦闘能力は殆どないが、しかし厄介な力を持つとして警戒されていた。その夢魔が、なぜ魔王のところに来たのか──────夢魔の性質を考えれば、答えは導けた。

 

夢魔は、別名で淫魔とも呼ばれる。性を貪り力に変える、故に淫魔。

夢魔は、封印されて抵抗力を失ったウェンドゥディを、貪ろうというのだ。

 

睨みつけるウェンドゥディのことなどどこ吹く風といった様子で、夢魔は何処からともなく取り出した目を覆うバイザーのようなものを取り出し、それをウェンドゥディに被せた。会話もなく被せられたそれは、ウェンドゥディが思考する前に機能し始めた。

 

カチカチと音が鳴り、キュイーンと回転音が聞こえる。その音は、ウェンドゥディの頭の中にすんなりと入っていき、意識を薄れさせて夢を見せた。

ウェンドゥディに被せられたそれは、夢魔特性の洗脳調教快楽堕ちドリームバイザーという、明らかに頭の悪い名前がつけられた魔道具だった。

しかしその効力は絶大で、ドリームバイザー(略称)を取り付けられた者は夢の中で与えられる快楽に耐えられず、あっさりと洗脳されるほどだ。

 

それを、抵抗力を失ったウェンドゥディにつければどうなるのかは、わかりきった話だ。

 

夢魔はバイザーを取り付けられ快楽に悶え始めたウェンドゥディを眺め、笑いながらウェンドゥディを見つめ続けた。

 

 

そうしていること、約一時間。ウェンドゥディはバイザーから与えられる脳内快楽に流されていた。

ピクピクと身体は痙攣し、彼女の大きな乳房の先にある乳首は勃起して、身体の緊張は緩みきっていた。

 

夢魔は下拵えが済んだことを把握し、ドリームバイザーの出力を弱めた。

ただ貪るだけなら出力はそのままでも良いが、遊ぶのなら弱めた方が反応を楽しめる。そう思っての出力変化だった。

 

意識は薄れているが、夢からは脱出できたウェンドゥディはぼんやりと白い思考の中で口を開こうとするが、その前に夢魔から生えた巨大な肉棒がウェンドゥディの口の中を蹂躙した。

 

パチパチと脳内で弾ける快楽が、ウェンドゥディの意識を奪う。ドリームバイザーによる調教で、口内であっても快楽を感じられるように改造されたのだ。

ウェンドゥディの口内を行き来する巨肉棒が、頬や舌に力強く押し付ける。それだけで熱い触感がウェンドゥディの中に広がり、触れられていないはずの秘部からはポタポタと愛液が流れ落ちる。

 

ある程度やったところで巨肉棒を抜き取り、濡れた巨肉棒をウェンドゥディの巨乳で強引に拭い取る。それだけで感度を上げられた身体は反応し、熱く火照らせる。

ドリームバイザーの出力が弱められたが故に、薄い意識の中でも強く認識してしまう。

 

夢魔はドリームバイザーの出力を再び強めて夢を見せると、ウェンドゥディの身体を秘部を見せつける形で持ち上げる。いわゆる駅弁と呼ばれる体位であった。

膝裏に手を差し込まれ持ち上げられたウェンドゥディは、力なくぐったりと夢魔にもたれかかっている。

鎖があっても、その封印具はウェンドゥディにのみ作用する。そのため、夢魔が触れようと影響が及ぶことはない。

 

巨肉棒を立たせ、秘部にあてがう。このまま一気に貫いても良かったが、それでは面白くないと考えた夢魔は夢の内容を変更する。

その夢の内容は、そっくりそのまま今起こっている現実と同じ光景。夢と現実を同調させ、より強い快楽を感じさせようとしたのだ。

 

夢の内容を見て、現実の肉体で息を飲んだ瞬間に夢魔は巨肉体を挿入し膣奥にまで侵入した。

瞬間、ウェンドゥディは身体を震わし大きく揺らすが力を発揮できない彼女の抵抗は夢魔に封じられ、むしろウェンドゥディを上に持ち上げ巨肉棒を子宮に叩きつけることで動きを止めた。

 

衝撃で息が止まり、パクパクと口を動かして空気を吸おうとするが上手くできず、酸欠気味になった身体はさらなる快楽をウェンドゥディに叩きつけた。彼女の肉体が丈夫であることが、今回は仇となった。

 

夢と現実。その2つから与えられる快楽はウェンドゥディにある理性といったものを剥ぎ落とし、ドリームバイザーの洗脳によって快楽だらけの脳内へと作り変えていく。

 

何度も子宮に衝撃を与えられ、その度に無理矢理空気を吐き出される。息を吸おうとしてもろくに肺は動かず、より意識が朦朧としていく中で快楽だけははっきりと感じ取れてしまう。

 

そして、唐突により強い衝撃がウェンドゥディの内側を叩き、熱い精液の奔流を吐き出した。

吐き出された精液はすぐに子宮どころか膣内を駆け巡って埋め尽くし、内側を熱くさせる。

 

その熱さがウェンドゥディの身体を支配し、絶頂と同時に失神にまで至らせた。

 

秘部からは内側から溢れた精液と愛液がボタボタと垂れ、それに混じって黄色い液体もチョロチョロと流れ出てくる。

 

ウェンドゥディの目を始めとした大部分の顔は見れないが、口は開ききって涎を垂らし頬は林檎のように赤く火照っている。

どの角度から見ても、快楽に酔う雌の顔であった。

 

夢魔はその様子を見て満足気に頷くと、ウェンドゥディから溢れた生気と魔力を吸い出し、腹と満たすとともに力に変換していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢魔はウェンドゥディを犯し終えると、こっそりと人間にバレないようにウェンドゥディを空間から連れ出した。勿論封印はそのままに。

その後は未だに洗脳しきれていないウェンドゥディをわからせるように少しずつ洗脳し快楽に堕とし、自ら犯してくださいと懇願するまで焦らした。

 

そうして時間をかけて調教したウェンドゥディを、夢魔は玩具にするように遊び、それに飽きると部下である夢魔に譲り渡した。

そうして何度も何度も他の夢魔を綱渡しにされ、夢魔に捨てられるころには快楽なしでは生きられない身体になってしまうこととなるのだった。

 

 

 

 

 




『ウェンドゥディ』
元は名無しの悪魔であった魔王。名字がないのもそのため。元は大陸の狭差をなんとかするため、他の大陸を手にするべく侵攻するも、勇者に打倒、封印される。
夢魔に犯され調教されたあとは他の夢魔に譲られ、最終的に捨てられる。
その後は勇者に拾われ世話されることとなる。なお勇者は女である。

『夢魔』
名前のない夢魔。元は徹底して調教する気もなかったが思わずハマってしまい完全調教してしまう。しかしその後は飽きて他の夢魔に譲ってしまう。
その後はウェンドゥディから吸い取った力を使って好きに暴れたが聖職者に『わからせ』られた。

『勇者(アベル・カーンロンド)』
対ウェンドゥディ特攻兵器として力を授かった少女。感情が薄く何事にも動揺せず感情を露にしないが、しかしウェンドゥディを見て一目惚れ。勇者としての力を使って封印し捕らえ、時を見て出すつもりだった。しかし夢魔に出されたことで計画が狂い、その後の時間をウェンドゥディを探すことに費やした。
ウェンドゥディを見つけたあとは一生逃さないために家に招き入れると強固な封印を家に施し絶対に出られないようにした。
ウェンドゥディが従順であったため生涯問題は起こらなかったが、少しでも外に出ようとしたり反抗したりすれば四肢切断もあり得た。
何故か作者の手から逃れて我が道を行ったイレギュラーでもある。なぜこうなった。


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地球産現代女退魔師の洗脳姦

今回はリクエストに合わせて地球の現代にしてみた。
のは良いんだけど、これ以外目立つ特徴がわからなくてタグが少なくなってしまった。

タグ
洗脳 無抵抗 孕ませ


櫛灘星姫は、櫛灘家の最高傑作の退魔師である。

 

星姫は母体となった母が星たる地球の力を少しずつ溜め込み、父と交わった末に誕生した退魔師として完成された乙女だ。

星の力を得て誕生した故に、彼女は生まれながらにして自然の力を手足を動かすように操ることができた。

水を浮かせ、火を大きくし、土を盛り上がらせ、風を弱める。最初はごくごく小さな自然現象しか操れなかった星姫は、年月が経つに連れて天候すら操るようになった。

 

水は勢いのあまり物体を切断し、火は決して絶えることなく燃やし続け、盛り上がった土は津波すら押し留め、風は人の身体を切り裂いた。更には雷は敵を焼き焦がし、氷はあらゆるものを凍らせ、光は光速で全てを貫いた。

 

彼女は星の力を得て誕生した、いわば肉体を持つ精霊。故に彼女は『星姫』と名付けられた。

 

そんな星姫は、齢18になるまで退魔師として妖魔と呼ばれる人に仇なす敵を倒す役割を担っていた。退魔師は常に人数不足であるため、どのような経緯で生まれた人間であろうと関係なく戦いに行かせる実力主義であった。

彼女に敵う者は人間にも妖魔にもおらず、18を超えて婚約者を選ぶことを本家から通達されても、未だに彼女の力を借りようとするものが後を絶たなかった。

 

櫛灘家としては、星姫には子供を産んでもらわなければならないというのに、他の退魔師の協力要請が星姫の時間をすり潰していることに苛立ちすら覚える。

 

星姫本人の考えとしては、面倒な婚約者選びを長びかせることができるので別にいいかと何度も来る通達を無視していた。星姫は誰もが思うほどの人格者でもなければ、かといって他者を見捨てることに罪悪感を覚えない性格をしていなかった。

 

そうしてフラフラと本家からの命令を無視すること、一年ほど。そろそろ彼女も無視し続けるには限界が来ていることに気付いていた。限界を超えれば、本家は何を仕出かすのかわからない。これが自身に来るのならともかく、知り合いにまで届くのは困る。

 

仕方なく星姫は本家に帰って婚約者選びに参加することにした。そして、全ての婚約者候補を拒否した。

あまりに不躾に星姫を見ていたのが我慢ならなかったのだ。特に口にまで出していた者には二度会いたくないと思うほどだった。

これならば自分で婚約者を探す方がはるかにマシだ。

 

自分の婚約者は自分で選ぶと宣言した星姫は、それ以降本家からの手紙が来ても本家に帰ることはしなくなった。

 

そうしてさらに一年後。退魔師として成長を続けていた星姫は、とある依頼から自身よりも格下である退魔師をサポート役として連れ、ある妖魔と対峙した。

 

その妖魔は強く、自然を味方につける星姫でさえも持久戦を強いられるほどだった。

 

地は裂け、森は燃え、大地を轟かした。

 

経験したことのない死闘の末、星姫は妖魔を退治することに成功した。しかし、代償は大きい。少なくとも上向きになって身動き一つ取れない状況であった。

幸いにも事前に貼っておいた結界のおかげで、これ以上の被害が広がることはなかった。

しかしサポート役として呼んでいた退魔師はまったく役に立たず、むしろ星姫の邪魔となっていたほどだった。もう少しマシなのを連れてくれば良かったかと考える星姫の元に、その退魔師が現れた。

 

口を動かすことすら億劫に感じる中で来られても困るが、しかし丁度いい。治癒や支援が得意と聞いているから、早速それをやってもらおうと星姫が考えたところで、退魔師は星姫の頭に手を翳した。

 

治癒をするなら翳すのではなく触れるのが手っ取り早いはずだが─────そう思った星姫の思考が、次の瞬間にはぐにゃりとねじ曲がった。

この、自分が誰なのかわからなくなってしまうような不明瞭感。これは洗脳術であると星姫は気がついた。普段の星姫ならば自前の抵抗力で無効化できる程度のものでも、今の弱った星姫では跳ね除けることも、無効化することもできなかった。

 

視界が歪み、思考が狂う。今何を見ていてどうしているのか分からない。

心が、精神が、崩れ去る感覚を星姫は味わっていた。

 

苦悶の声をあげ悶える星姫を、退魔師の男は汗を流しながら油断することなく術を維持していた。一度気が緩めば、すぐにでも術を跳ね返される状況であったからだ。

それでは本末転倒。これまでの準備が無駄となってしまう。それだけは避けなくてはならない。退魔師は無言で術を続け、星姫の精神を奪い取ろうとする。身体は星の力を宿す星姫でも、心は人間だ。一度壊してしまえば、あとは好きにできる。

 

そうして何時間も続いたように感じたそれは、ようやくの終わりを見せた。

 

顔を男の手で隠された星姫は、時々ピクンピクンと身体を跳ねさせ口から声を漏らしていた。

男の洗脳が奥深くにまで到達したせいか、退魔師が無遠慮に上下する胸をなぞってもピクリと反応するだけ。

 

その段階まで来たところで、退魔師は星姫に掛け続けていた洗脳術の維持をやめて、手を顔の前から離した。

そうして露になった星姫は目から光を無くしていた。しかしそれとは対象的に頬を火照らせ荒い息を吐いており、まるで激しい運動をしたあとのようだった。

 

星姫は洗脳状態になりはしたが、これも完全ではない。それこそ星姫であれば一日もすれば洗脳状態から脱することだろう。だから退魔師は、この一日の間に星姫を完全に洗脳しなくてはならない。そのためには、完全に精神を無防備な状態にしなくてはならない。

 

つまり、星姫の身体を快楽で覆い尽くすのだ。

 

退魔師は星姫の着込んでいた身体を隠す和装を剥ぎ取り、星姫の肢体を丸裸にした。

星の姫と名付けられるだけあって、彼女はとても美しい。婚約者に名乗り出る者の多くは、星姫の美貌に惹かれたほどだ。そんな彼女の肉体は、美貌と同じく美しかった。

 

仰向けでも崩れることのない大きな乳房。それとは対象的に引っ込んでいるお腹。全体的にバランスの良い身体。

間違いなく今の時代で一番美しいのは誰かと言われれば、星姫が挙げられるだろう。

 

その星姫を、ただの一退魔師が汚す。そのシチュエーションに男の欲望は煮え滾った。男は形の崩れることのない乳房の先にある小さな突起に吸い付いた。

チュウチュウと下品な音を立てながら乳房を鷲掴みにして吸い付き、舌の上で乳首を転がす。それだけでビクンと身体を跳ねさせた星姫に、男の劣情は膨れ上がるばかりだった。

 

和装であるためか、下着をつけていない星姫の丸見えの秘部からはコポリと愛液が漏れ出していた。驚いた表情でぐちゅりと指で確かめた退魔師は醜悪な顔で笑うと、ズボンを脱ぎ捨て男の欲望そのものである肉棒を曝け出した。

 

ビクンビクンと震えながら上下に行ったり来たりを繰り返し、我慢汁を溢す肉棒を星姫の秘部へとあてがった。そして亀頭を入り口へと差し込み、ゆっくり、ゆっくりと膣内へと侵入させていく。

 

じゅぷ、にゅぷぷ。音を立てながら膣内を通り、ついには処女膜にまで到達した肉棒は、最初はツンツンと膜を突くように秘部を出入りしていた。

しかしその密かな快感に耐えきれなかった星姫の膣内は、肉棒が入ったところでギュウと締め付け、逃さないようにする。

自身の肉棒が熱い肉壁で包まれた感覚に退魔師は背筋を伸ばし、欲望に身を流されるままにズプリと処女膜を貫いた。

 

洗脳状態であるためか、それとも元来の性質か、星姫は痛みに悶えることはなく、代わりに血液と共に愛液がドバドバと膣内から溢れ出してくる。

大量に分泌された愛液は肉棒の滑りを良くし、退魔師の腰の動きをスムーズにした。

 

じゅぽじゅぽと出し入れされる度に愛液が飛び散って地面を汚し、星姫の身体を快楽で支配していく。

一度膣奥を突けばビクンと反応し、さらにもう一度突けば再び跳ねて反応する。洗脳状態である星姫だが、快楽には身体が感じてしまっていた。

 

快楽で昂っていくほど星姫の子宮が降りてきて、肉棒の先と入り口がきゅぷきゅぷと音をたててキスをし合う。その感触に退魔師の欲望は最高調となり、我慢できずに星姫の唇を奪いながら腰の動きを早めた。

 

肉と肉がぶつかり合う音。舌を絡め合わせる音。液が掻き出され飛び散る音。それらの性交の音が、無音の辺り一帯に響き渡る。

 

そして、退魔師が我慢の限界となって肉棒から星姫の子宮の中へと、熱い精液を大量に吐き出した。

どぷどぷと流れ出る精液はすぐに子宮内を埋め尽くすと、溢れかえった精液が子宮の入り口を通って膣内に流れ出てくる。

 

ブルルと身体を震わせ、身体を射精する体制で固定する。そうして吐き出し続けること数十分、ようやく吐き出しきった肉棒を抜き取り、退魔師は疲れる身体に鞭打って最後の工程に移った。

 

星姫の頭に触れ、奥深くにまで洗脳術を届かせる。

 

洗脳術は些細なきっかけで解けてしまう繊細な術であり、それを解けないようにするのは容易ではない。それも星姫ほどの実力者であれば尚更だ。

だから、洗脳術を魂にまで根付かせる。そうすれば洗脳術が解けることは一生ない。

 

少なくとも、輪廻に流れて魂がまっさらになるまでは。

 

星姫の心はゆっくりと、真っ白に解けていく。不快に感じていた心が歪み捻じ曲げられる感覚も、今の星姫には夢の中で湯に使っているような心地良さがあった。

そうして星姫の心は少しずつ、しかし確実に作り変えられていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

依頼を終えた星姫を連れて移動した退魔師は、自身の隠れ家へと星姫を閉じ込め力の吸収と妊娠出産を同時並行で行った。

 

用意した特別製の機材で星姫の力を吸い取りそれを自身の力に変換し、星姫の身体を貪り尽くした。

星姫の中に何度も精液を吐き出し妊娠させ、星姫から吸収した力で肉体時間を早めて強制的に出産させて赤子を産ませる。

 

そうして生まれた赤子は自身のパトロンである名家に売り渡して資金を確保し、その金で新たな機材を買い星姫へと使用した。

 

そうしたサイクルが何度も行われ、星姫は人形のように抵抗することなく退魔師の子供を産まされ、犯され続けることを繰り返すのだった。

 

 

 




リクエストを活動報告にて募集してますので、よろしくおねがいします。


『櫛灘星姫(くしなだほしひめ)』
櫛灘家が生み出した人類最初の人工受肉精霊。肉体を持つ精霊であり、生まれたときから自然エネルギーを操れる。しかし受肉しているために様々な制約が存在してしまう。その力はまさしく星そのものであるが、しかし精神は人間であるため無意識にリミッターが掛けられている。
元々は恋愛結婚に憧れいつか好きな男性と結ばれたいと願っていたが、その願いが叶うことはなかった。


『退魔師(古草昭光)』
櫛灘家の分家から生まれた、精神操作術に優れていた退魔師。しかし精神操作という妖魔戦では役に立たない術を得意としていたために他の分家の人間には見下されていた。
自身を見下す者を見返すために入念な準備のもと星姫に近付いた。
タイミングよく消耗していたためその隙を突いて洗脳を開始。見事星姫を支配下に置くことに成功する。
その後は星姫の身体に溺れ隠れ家に引きこもると星姫の身体を貪ることに集中する。
その後は持ち前の精神操作術で捕まえた妖魔と星姫を交わらせ、新たな種を作ろうとするも、誕生した半魔に生気を全て奪われ死亡する。
誕生した半魔は星姫の洗脳を解いたあと、星姫の胎の中へと戻って生まれなおし、後に真姫(マキ)と名付けられる。


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守り神系水竜人のアナル攻め蛙姦

リクエスト内容を少し変えて書きました。そしたら少しマニアックな感じになりました。

タグ
アナル攻め カエル 押し倒し 快楽堕ち


水竜人であるミーネスは、モネ村の守り神として崇められていた。

 

最初は、モネ村の近くの湖を住処とするミーネスを守り神として崇めるなんてことはなかった。むしろ、何処からやってきたかもわからない竜人として恐れのほうがあっただろう。

しかしある時、モネ村に迫る水害から守ったことで崇められるようになった。それ以降、村の人々とミーネスの関係は良好になり捧げ物に畑から取れた野菜を渡すなどされていた。

 

ミーネスは、元は遠い西の国からやってきた水竜人だった。生息に水を必要とする珍しい竜人のいる国で、彼女もその民の一人であった。

しかしある日、ミーネスは西の国にとっての守護神である海竜を誤って殺してしまい、西の国の犯罪者として追われることになってしまった。それからミーネスは西の国を離れ、水のある場所を旅していくうちにモネ村近くの湖へと流れ着いた。

 

彼女はそれまで続けていた旅をやめ、永住するように湖に住み着いた。ここまで来れば西の国からの追手も来ないだろうと考えてのことだった。

 

そうしてモネ村を水害から守って数年ほど。彼女はモネ村に住む少年と交流を深めていた。

少年と出会ったのは、彼女が湖で泳いでいるときのことだった。視線を感じたため、その元を辿ればこちらを熱心に見つめる幼い少年を見つけ、そこで声を掛けたのが交流の始まりだった。

 

少年はミーネスに村の外のことについて聞き、ミーネスは誇張や縮小をしながらも少年が楽しめるように自身の見てきたものを語った。

それが毎日のように行われ、その頻度の多さのせいで少年の親が心配になってミーネスに直接相談するほどであった。

 

その時は苦笑いを浮かべ、少年に頻度を抑えるように話したこともミーネスにとっては懐かしい思い出だった。

 

そうして毎日のように行われていた少年との交流は少なくなりはしたが、3日に一度は少年はミーネスの元を訪れた。そうした日々が、ミーネスの日常となっていた。

 

そんな日が続いていた時、少年がある日何か見つけたとミーネスに自慢するようにカエルの形をした石の置物を持ってきた。

最初は微笑ましく少年の持ってきたカエルの置物を眺めていたミーネスだが、少年が置物に貼られている札を見つけ、剥がそうとした所でようやく気が付いた。

 

その置物が、ただの置物ではなく封印具に該当するものであることに。

迂闊だった、とミーネスは思った。かつての自身ならば気付いていたことだろうに、衰えたものだと。少年を止める暇もなく、札を剥がしきった少年を引き寄せ守ることしか、彼女には出来なかった。

 

引き寄せた少年を守るようにぎゅぅと抱きしめ、内側に隠すようにして背中から来る衝撃に備えた。

そして札が剥がれ、解放される多量の魔力。その魔力が封印されている者ではなく封印具から放たれるものであると察知したミーネスの背中に強い衝撃が来て、耐えることが出来ずに身体を倒される。

少年を押しつぶしそうになったがなんとか腕で身体を支えて少年を押しつぶさないようにしたミーネスは、未だに背中に体重を掛けてくる何かの正体を見るべく目線を後ろに向けた。

 

それは、カエルであった。ヌメヌメとした青色の肌と、黒く大きな目玉。大きな口からは長い舌を垂らし、唾液がポタポタと地面に落ちる。

普通のカエルの魔物よりも、はるかに大きい。少なくともミーネスが見てきた中で一番の巨体だ。しかし、体内魔力はミーネスよりも少ない。すぐに退かして───と、そこまで考えたところで動くのを止めた。

 

このカエルは、とても飢えている。それこそ肉か魔力があればそのまま飛びつき喰らうほどには。

今この場で狙われやすいのは誰なのか─────考えればすぐにわかる。この場で一番の弱者は、ミーネスが押し倒し結果的に隠れている少年だ。今この場で身体を動かし少年が見つかってしまえば、まず狙われ、喰われることだろう。

 

それは、避けなくてはならない。

 

ミーネスに抱えられ押し倒された少年は、彼女の胸で目線が覆われ何も見えていないのか、戸惑いの声をあげる。そこにミーネスは自然な声音で動いてはいけないことを言い、そしてピクリと身体を震わせた。

 

カエルが舌を伸ばし、肌を這っている。肌を濡らし、じっとりと舐めていくカエルの舌に、なんともいえないむず痒さがあった。それでも声を出さずに、少年を不安にさせまいとする。

少年が声をあげてミーネスの無事を問い、それを彼女は至って平静であるかのような声音で無事であることを伝える。

 

こんなものではないはずだと、ミーネスは改めて覚悟を決めた。カエルが求めているのは食事。つまり魔力か、肉だ。ならば、大量の魔力を含んでいる自身を、内側から貪るはずだとミーネスは考えていた。

 

カエルの身体が向きを変え、舌を下半身に這わせた。ついに来たかと唇を噛み、来るであろうそれに耐えようとした。

しかし、カエルの舌はミーネスの秘部を這うことはなく、それとは違う場所────肛門へと舌を伸ばした。

 

ビクリと大きく身体を震わせたミーネスに、さらなる衝撃が走った。カエルは舌を伸ばして肛門の中、腸内へと侵入してきたのだ。硬く閉じられていた穴は無理矢理に抉じ開けられ、先端が入るとそのまま深く奥へと入り込んでいった。

 

腸内を舌で舐められるという未知の感覚に、ミーネスは驚きや困惑を感じるよりも前に、ゾワリと背筋が伸びるような感覚があった。

 

奥へと入り込んだ舌は、絡みついた液体を削ぎ取るように一気に肛門近くまで舌を戻し、引き抜いた。

ズポリと引き抜かれた舌はテカテカと唾液とは違う液体で濡れ、その舌をカエルは自身の口の中に戻してグチュグチュと口内で動かし、液体に含まれる魔力を味わった。

 

その行為は、ミーネスの快感を大いに刺激した。

 

ビクビクと身体を支えている手足は震え、まるで生まれたての子鹿のよう。腸内を直接刺激される感覚など、ミーネスにとって生まれてはじめての経験だった。しかし、これで終わりではない。

 

再び肛門にピトリと付けられる、カエルの舌。ミーネスは、否応無しに次の食事が始まることを知ることとなり、ズポリと先程と同じように舌を腸内に入れられた。

 

 

 

 

そして、一時間の時が過ぎた。あれから延々と、カエルはミーネスの腸内を蹂躙し舐め続けた。

 

一時間前とは違い、カエルは舌を器用に使って何度も腸内を往復し中をなぞり、液体を削ぎ取った。その感触が来る度に、ミーネスの身体に快楽が積もっていき、声として漏れ出る。

 

ミーネスに押し倒された少年は自身に掛けられる声がなくなったことを感じて無言となり、ただじっとミーネスの嬌声を聞き続けた。

自身の下腹部から感じる強い熱が何なのか、知らないままに。

 

ズポン、と何度も抜き出されたことで柔らかくなった肛門は容易く舌を受け入れるようになり、腸内からはより多くの液体が舌に絡みつくようになった。

 

封印されていたことで飢えていた食欲も満たされた。ならば、次の段階に移るのは不思議なことではなかった。

 

カエルは舌を口内に入れて濃厚な魔力を味わい終わると、体制を変えてカエルの持つ生殖器を露出させた。カエルの生殖器はとても細長く、みっちりと肉が詰まっているのか硬そうだった。

 

カエルの露出された性器に気付くこともなく、ただ与えられる快楽の波が止まったことを察したミーネスは、心の中でようやく終わったのかと束の間の安堵があった。

しかしそれを感じた次の瞬間には、今まで触られていなかった秘部が生殖器によって貫かれた。

 

カエルの細長く硬い生殖器が、ミーネスの秘部を貫き膣内を抉った。ミーネスの腸内を一時間も弄られ続けたせいか、秘部の中は愛液でまみれて痛みを感じることはなかったが、それでも処女膜を破かれた痛みはあり、痛みを孕んだ声が漏れた。

 

そして、カエルが腰を動かしたことでその痛みも吹き飛んだ。

 

膣奥を突き、子宮の中に入ろうとするカエルの生殖器は腸内で舐められ続けるのとは全く違う快楽をミーネスの中から発生させ、控えめであった嬌声は、妖艶な色気のある声へと変わっていた。

 

声が変わったことに気付いた少年は必死にミーネスへと声を掛けるが、彼女が反応することはなく、代わりにぐっと身体を少年の方に押し付けた。

まるで、聞かないでほしい、見ないでほしいと言っているかのように。

 

少年はミーネスの艷やかな声を聞く度に下腹部の熱を強くさせ、もう我慢できなくなるほどにまでなっていた。

それでも、慕っているミーネスがいることが少年を自制させ、耐えるために何かに掴みたかったのか、自身の顔を包む乳房を強く掴んだ。

 

その行為が、ミーネスの快楽の防波堤を決壊させた。

 

声というよりも叫びのようなものを上げたミーネスは、耐えきれなくなったのか一時間近く持たせていた腕を崩し、膣内を突く生殖器を強く締め付けた。

そして、カエルの生殖器から熱い精液が放たれ、子宮の中を覆い尽くした。

 

その熱さは水竜人であるミーネスから残った理性を奪い、快楽で染め上げた。

ズルリと抜き出された生殖器がついでのように膣内の肉壁を抉り、快楽を与える。

 

たった一度の射精で満足したカエルは、その場を離れるようにピョンピョンと跳ねて何処かへと去っていった。

 

ミーネスはカエルがようやく去ったことを知り、それによって気が緩んだせいか、最後の力を振り絞って少年から身体を退かして横たわった。

殆ど動かない中でミーネスが少年に目を向ければ、顔を赤くして眠りについていた。

 

なぜ少年が眠っているのか─────その理由がわからないままミーネスは疲労から来る睡魔に抗えず、少年と同じように眠りについた。

 

 

 

 

 

 




『ミーネス』
水竜殺して国を出て、村を水害から守ったら何故か守り神扱いされた水竜人。本文では表記されていなかったが、普通の竜人とは違い水掻きやヒレのようなものがついている。本来は水中を住処としているが水竜を殺したことがトラウマとなり水中にいることを苦手としている。そのため力が衰えていたのだが、そこを突かれてカエルにいいようにされた。
実は熱さが苦手であり精液が出されたときもその熱にやられて快楽堕ちした。
眠りから覚めたあとは意識の失った少年を帰すと、住処に戻って自身を慰めるように一日中オナニーしたという。竜人の性欲は強いためである。
後にカエルの子を孕んでいることが発覚し、そのまま産んでいる。産んだ子供は海に流したという。


『カエル(フロウロフロッグ)』
大きなカエル。生殖能力と獰猛な食欲が特徴で、フロウロフロッグの群れが一ついるだけで生態系が壊れ環境が死ぬ。
そのため昔の人々はフロウロフロッグの天敵が現れるまで女を生贄に捧げて環境を守ってきた背景がある。
流浪の魔術師がサンプルとしてフロウロフロッグを封印し、そのまま放置された封印個体以外は天敵に滅ぼされ、最後の一匹が今日解放された。
強くはないが、しかし生存能力は高いのでいずれ群れを増やすだろう。


『少年』
ミーネスを慕っていた少年。直接目にしてはいないがミーネスの嬌声を聞いたことで才能と性癖を開花させ、大人になると村を出て魔物使いとなり、性欲の強い魔物を品種改造するようになる。



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無防備熾天使の睡眠虫姦

活動報告のリクエストにありましたので書きました。けどいつの間にか最後が違う感じになってしまった……

タグ
虫姦 睡眠姦 快楽堕ち(無自覚) 天使 


ルーフィル・セラフィスは、天界において最高の位を持つ熾天使の一人である。

天界を作りし神によって創られた神の眷属。それが天使という存在だった。ルーフィルはその天使の中でも特に強大な力を持つ者として知られていた。

 

神の代行者として裁きと祝福を与え、神を信じるものを導き魔に染まった者を浄化する。ルーフィルが出てくるほどのことが起きるのは稀だが、しかしないわけではない。

その時は彼女の最高位天使としての力を振るい、神の威光を示した。

 

その強大な力に、ルーフィルは神に最も近づいた天使として畏怖された。しかし、天使の象徴としての力を持つ彼女を慕う天使や神の信徒は多いため、何かと地上に降臨することの多い天使でもあった。

 

地上に頻繁に行くためか、ルーフィルは邪な感情を持つ生物を通さない結界を張って地上の何処かで眠りにつく。

天使が眠ることなどないが、力の源である天界に事情があって帰れない場合は眠ることで力を回復させる。地上に活動限界までいれば、丸一日は眠ることになるだろう。そのように作り出したのも、神によるものだった。

 

その日は、丁度ルーフィルが眠りにつかなくてはいけない日だった。信徒たちが何事もなく平和に過ごし、また魔に染まり堕ちていないか確認するのも天使の役割だ。

しかし下級の天使では降臨し続けるのに一時間も持たないため、そういった役割は上級天使が担い、下級天使は天界の守護に当たっている。

 

ルーフィルは小さな洞窟を見つけると、そこを寝床にするため様々な神から分け与えられし奇跡を行使した。

暗い洞窟は明るくなり、デコボコだった地面は平らに、周辺に落ちていた葉を集めて簡易ベッド代わりにし、最後に邪な感情を持つものを通さない結界を張った。

 

これで準備は終わったとばかりに翼を思いっきり広げ、手を上にして身体を伸ばす。それが終われば簡易ベッドに座り込み、仰向けになって目を閉じた。

数分後、スゥスゥと規則正しい呼吸をし眠りにつくルーフィルの姿があった。

 

これから一日、ルーフィルが目を覚ますことはないだろう。それこそ、自分の身に何か起こらない限りは。

 

ルーフィルが眠りについてから、約三十分後。ルーフィルの張った結界の近くに何かが訪れていた。

それは、紐状の何かであった。ウネウネと地中を掘り進み頭と思われる部分を地面から出している。それも、複数。

手足も、目も、鼻も見当たらないこの生物に一番近いのは、ハリガネムシであろうか。

しかしその虫よりも遥かに大きく、太い。それこそミミズが巨大化したような生物だった。

 

その虫は、暫し見えない透明の結界を眺めるように頭を向かわせると、その結界を無視するように地中から結界の中へと侵入しようとした。

ルーフィルの張った結界はルーフィルを中心とした上半分だけでなく、地中を含めた下半分も範囲内である。そのため、地中から行こうと侵入することは叶わない───

 

───虫は、何事もないように結界をすり抜けた。

 

これはルーフィルの張った結界の特性のせいだった。ルーフィルの結界は、邪な感情を持つものを遮る。つまり、殺意や悪意などを通らせない結界。

逆に言えば悪意や殺意を持たなければ通れるということであり……虫が通れたのも、それが理由だった。

 

虫に邪な感情などない。あるのは、原始的な本能のみ。

結界を通り抜けた虫は、眠りにつくルーフィルの近くに迫っていた。

 

彼女の神によって創られた女体は、あらゆる者を魅惑する。例え同性だろうと彼女の裸体を見れば魅了されることだろう。

故に、彼女を創造した神はルーフィルのことを密かに『バビロン』と呼んでいた。その、神の思惑を超えた美を有するが故に。

 

虫は彼女の近くに頭部を出すと、それぞれが細い針のようなものを取り出し、眠りについているルーフィルの身体に突き刺し、そこから虫の体液を注入していく。

あるものは首に。あるものは腕に。あるものは乳房に、針を突き刺し注入した。

 

一瞬はビクリと大きく身体を跳ねさせたルーフィルだが、それで起きることはなく、むしろ注入された体液の効果からか、顔を赤くさせて熱の籠もった息を吐き出した。

ある程度体液の注入が終わると針を抜き、虫たちは邪魔な服に潜り込むように身体を滑らせた。

 

ニュルニュルとした柔らかい虫の身体は、しかし力強くルーフィルに巻き付き締め付ける。

ぎゅうぎゅうと何匹もの虫に巻き付かれ、ルーフィルは眠りながらも小さく声をあげる。

しかしその声は苦悶の声ではなく、むしろ快楽を感じさせる声だった。

その、キツく締め上げられる感覚に、ルーフィルの身体は快楽を覚えていた。本人の自覚もないままに。

 

ぎゅぅぅと力強く締め付けられる度に、彼女の秘部から少量の愛液が零れ落ちる。

ルーフィルの乳房にまで巻き付いた虫は、乳房を絞るように何度も締め付けるが、妊娠もしていないルーフィルから母乳が出ることはなく、代わりに秘部からドロドロと愛液が溢れ出してくる。

 

複数匹で巻き付いていた虫たちは、今度はルーフィルの穴を目指すように身体を動かした。

口から喉を通るように侵入し、秘部の濡れた膣内を抉るように突き進み、肛門から入った虫は腸内を蹂躙する。

 

一気に穴という穴に入り込まれる感覚に、流石のルーフィルも苦悶の声を上げ、ぼんやりと目を開けかけた。

しかし痛みも次第に薄れ、快楽のほうが大きくなっていく。その快楽に暖かな熱を覚えたルーフィルは、ぼんやりとする意識の中で、その熱に身体を委ねた。

 

コツコツと膣奥の子宮口を叩かれそこから大きな熱がルーフィルの身体に広がり、腸内をぐねぐねと動き回られ中を広げられる感覚がその熱をさらに大きくし、喉を虫で埋め尽くされ呼吸がしづらくなり酸欠気味になると、それすら快楽へと変換される。

 

いつしか仕舞っていたはずの天使の翼は出され、そこにすら虫は巻き付き締め上げた。

ルーフィルは気付いていないが、白く神々しいはずの天使の翼が、いつの間にか半分以上黒く染まっていた。それは、堕落の証。翼が完全に黒く染まれば、彼女は天使ではなく堕天使となるだろう。

そうなれば以前のように神に仕えることなど出来はしない。天使としての破滅を意味していた。

 

しかし、ルーフィルはそれに気付かず、ただ虫から与えられる快楽に酔っていた。彼女の意識が完全に目覚めていれば、抵抗も出来たのであろうが……未だにぼんやりとした意識しかないルーフィルに、『たられば』の話など意味のないことだった。

 

グツグツと煮えたぎった熱が、ルーフィルの全身に広がる。しっかりと虫によって溜め込まれた熱が、今か今かと解き放たれるのを待ち望んでいる。

虫もそれが本能的にわかったのか、同じペースで行っていた動きを一段と早くした。

 

ぐぽぐぽと雌穴から漏れる音が、静かな洞窟に響き渡る。それが響くと共に、翼の侵食が早まり一気に白から黒へと染まっていく。

 

そして、一際強く打たれた膣奥への一撃と共に、ルーフィルは人生で初めての絶頂を味わった。

それとほぼ同時に、虫の身体から針から注ぎ込まれたものとは違う液体が、彼女の中へと吐き出される。

 

喉を通って胃を、秘部から子宮内へと注ぎ込まれ、腸内には直接吸収されるように吐き出されていく。

ドクンドクンと虫の身体は脈打ち、動きが止まるとズルリとルーフィルの中から身体を出した。

 

そして、ルーフィルの翼は完全に黒く染まり、白い要素など一欠片もなくなっていた。張られていた結界もそれと合わせるように透明なものから、中を見通させない黒へと変色する。

虫はやることは済んだとばかりにルーフィルを置いて、再び地中へと潜り込んだ。

 

残されたルーフィルは、絶頂によって目覚めたため起き上がると周りを見渡し、最後に自身の背後の翼へと目を向け、驚愕の顔を露にした。かつての自身の白い翼が、今では黒くなっていたのだから。

 

ルーフィルは呆然としたまま、自身の翼に触れた。

 

天使ではなくなった自身は、これからどうすればいいのか──────そのように考えながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、洞窟を抜け出したルーフィルは何を目的とするわけでもなく流浪した。

 

天使に追われる身となった彼女は、天使を幾度も撃退しながらも移動を続けた。

 

最後には神の天敵とまで呼ばれた古の竜と出会い、竜の花嫁となり多くの竜を産み落としたという。

生まれた竜はのちに魔竜と呼ばれ、その魔竜を産んだルーフィルを天界の神は『バビロン』と呼び討伐対象としたというが──────

 

それが真実であるのかは、当人たち以外、誰も知らない。




『ルーフィル』
神によって創られし存在、天使。その最高傑作の一人。しかし傑作過ぎるほど美しかったため神を惑わす者として、神の与えた名とは別に『バビロン』と呼ばれていた。
実はドM気質で、痛めつけられることに快楽を覚える。虫の締め付けはとても良く簡単に熱に委ねたのはそのため。なお神の意図しない部分であった模様。
堕天使となったあとはいつまでも身体に残る快楽の熱に頭がぼやけ、いつの間にか竜と遭遇、そして喰われた。性的に。
沢山犯され、沢山産まされたが、それ以上にとてつもなく重い愛を貰ったので、口では素直になれないがデレデレになった。ツンデレデレデレ属性。
神に思うことはあるものの自分の自業自得だと思い、ノーコメント。

『古の竜(ニグレオス)』
何処かの言葉で『黒』を意味する名を持つ白竜。世界で最初に誕生した竜であり、神の天敵として多くの天使を葬り去った経験がある。
最初ルーフィルが現れた時は神の手先かとうんざりしていたが、ルーフィルが堕天使と分かるとあくまで客人として歓迎する……という建前でルーフィルを巣の中に引き連れ、そのまま犯した。
支配欲と独占欲に突き動かされたが、ルーフィルが抵抗せずに受け入れたため箍が外れ、最終的に卵を沢山産ませたあとに花嫁として逃げられないようにした。
後に子たちには『一目見た瞬間、欲しいと思った』と話している。本竜曰く『竜とはそういうもの』であるらしい。
なお竜の肉棒はとてもデカく、ルーフィルの身体に入らないような大きさだったらしいが、ルーフィルは苦もなく受け入れたとか。束縛ヤンデレ属性。

『虫』
今回の竿役なのに後書きでは特に書くことがないキャラ。なぜか竜のほうがメインになってしまった。なぜだ。


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ヒトデナシ蟲姫短編集【ヒトデナシ】

影絵師様のリクエストでヒトデナシR18に出てくる蟲姫を書かせていただきました。
竜姦が2個あるけど、一つは影絵師様からのリクエストなので書かせていただきました。

タグ
虫姦 竜姦 機械姦 快楽堕ち 妊娠 出産


蟲姫と呼ばれる彼女は、かつては人間の女であった。死んだ夫の代わりに領地を治める女領主として生きてきた。

 

平穏に、とはいかなかったが、幸せを享受していただろう。少なくとも、あの時までは困ることはあっても辛いことなどなかった。

 

そう、あの時までは。

 

あの日、農民による反乱が起こった。領主である自身が、お金を溜め込んでいると疑われて。そして彼女は多くのモノを失った。

金、地位、物──────そんなもの、失ったところでどうにかなる。また取り戻せるものでしかない。

しかし、失われた命は、もう戻らない。戻りはしない。

 

彼女は、自身に仕える使用人たちの命と、お腹を痛めて産んだ我が子二人を、永遠に失った。使用人は殺され、我が子は屋敷の放火に巻き込まれて焼死体となった。

 

その時抱いた感情は、怒りだった。悲しみもある。苦しみもある。しかしそれ以上に怒りが勝った。

ただお金を持っていただけで大切なモノを奪っていった人間が憎い。神は許してくれると、自身の行為を正当化させる人間が憎い。

そしてなにより、それらの理不尽を黙って見ているだけの、奴らの言う神が、憎い。

 

その時の彼女は怒りで支配され、どうしようもないほどの憎悪で満ちていた。もしも力があるのなら、戸惑いなく行使するほどには。

 

───そんな彼女に、手を差し伸べたものはいた。

 

後に異形の娘と呼ばれる『それ』は、彼女を殺して人ならざる者─────ヒトデナシへと変化させた。

 

顔は薄い紫色の仮面のようなものに変わり、口はギザギザに裂け、両目は黒一色に。

頭部からは背中までの紫色の長髪と、二対の黒い複眼、そして一対の触覚が生え揃っている。

身体は濃い紫色の女体型の鎧のように見えるそれに。

両腕と両足は球体関節人形のようなモノとなり、背中からは鋭い四脚が生え、臀部からはまるで長いサソリの尾のようなものが生えた。

身長も195m辺りにまで伸び、完全な異形の姿へと変化した。

 

突如変化した自身の身体に戸惑いも、嫌悪感も、驚きも見せなかった彼女が最初に浮かべた表情は───笑みだった。

蟲姫というヒトデナシは、そこで誕生したのだ。

後に発生する人間の異形化、人外化。その原因の一つと言われる怪物に。

 

 

 

★【竜姦】

 

 

 

その日、蟲姫は竜と遭遇した。

 

と言っても、例え物語では最強に近い竜であっても蟲姫からすれば倒しにくい雑魚という認識でしかない。それこそ蟲姫という存在を生み出した異形の娘レベルでもない限り、蟲姫が敗北することはありえない。

 

これまで彼女は、ヒトデナシと成ってから一度たりとも敗北したことがない。あらゆるヒトデナシの異形は蟲姫にとって格下であるし、知らずに襲った輩は皆返り討ちにした。

 

だからこそ彼女は蟲姫と呼ばれ恐れられるし、誰も手を出そうとしない存在なのだ。

 

しかし今の蟲姫は、取るに足らない有象無象の竜に抑え込まれている状況だった。

興奮した様子の竜は蟲姫を押し倒し、口から涎を垂らして蟲姫の身体を汚す。垂れてきた涎から逃れるように身体を揺する蟲姫だが、頭を押さえる竜の手から逃れられずそのままべっとりと涎が背中についてしまう。

 

蟲姫を押し倒した竜は、通常の竜より小柄だが蟲姫よりかは大きい。蟲姫がうつ伏せで倒されていることもあって見方によっては最中であるようにすら思える。

 

どうにか逃れようと自身の背中にある四脚や臀部の尾を使い払いのけようとする蟲姫だが、竜は彼女の抵抗を物ともせず、むしろ空いていた片方の手にまとめて掴まれる始末だった。

 

邪魔なものはなくなったと言わんばかりに鼻を鳴らし、後ろ足の間のスリットから獣のヒトデナシよりも、虫のヒトデナシよりもさらに大きい肉棒を取り出すと、ピトリと蟲姫の秘部へとあてがった。

それに気付いた蟲姫が抵抗を激しくするが、竜はそれを嘲笑いながら蟲姫にも分かるようにゆっくりと、肉棒を中へと突き進ませていく。

 

ぐぷり、ぐぷりと侵入していく肉棒は蟲姫に入れられたことを自覚させ、彼女の膣内を圧迫する。ついには最奥まで到達した瞬間、竜は奥を叩くように力強く腰を押し付けた。

 

ぐいんと押し込まれた肉棒は蟲姫に快感を与え、反射的に膣内が入り込んだ肉棒を歓迎するように熱く包み込んだ。

そして、竜の抽挿が始まった。

 

ぐぽぐぽと音を鳴らしながら抽挿される肉棒は、膣内を抉り蟲姫の極上の中を喰らい貪る。蟲姫も入れられた当初は肉棒を抜こうと奮闘したが、どうやっても抜くことのできない状況に諦めが出て、竜の性欲が尽きるのを待つ方針に変更した。

 

しかし、蟲姫の想定よりもはるかに竜によって与えられる快楽は絶大だった。一突きされる度に、蟲姫の秘部から愛液が飛び散り地面を濡らす。さらにはグリグリと蟲姫の弱点を探すように念入りに肉棒に押されるために、むしろ蟲姫は自身の体力が尽きないかを心配しなくてはならなくなった。

 

竜は熱く息を荒らげ、ケダモノのように腰を振る。ただ自分が気持ちよくなるために、雌を気持ち良くさせる動き。それが何度も何度も繰り返されたことで蟲姫にも限界が訪れて、自ら腰を動かし竜の肉棒が自分の気持ち良いところに当たるように調整してしまう。

 

竜もそれがわかったのか、口を歪めて腰の動きを早めた。先程までの自分と相手が気持ち良くなる動きではなく、ただ自分が気持ち良くなるための乱暴な動きへと。

蟲姫もそれに合わせるように腰を動かし、竜の肉棒を享受した。口からは涎が垂れ、目は快楽に蕩け、身体が時々ビクリと震える。

 

そして、一際強くグリグリと子宮口へと押し付けた肉棒はそこで止まると、竜は身体を大きく震わせて肉棒からビュルビュルと精液を吐き出していった。

 

射精される熱い液体の感触が、蟲姫の腹の中に溜まっていく。子宮内を埋め尽くし、ドバドバと収まりきらなかった精液が地面に打ち捨てられる。

地面に顔を押し付け、声にもならない声を絞り出し、蟲姫は快楽の絶頂を吐き出した。

 

しばしの間肉棒を入れたまま脱力した竜もだったが、膣内で萎えたはずの肉棒が力を取り戻し、ムクムクと元の大きさを取り戻していく。

 

未だに地面に顔を押し付け回復しきっていない蟲姫を上から眺め、再び竜は抽挿を開始した。

まだまだ終わらないと、そう言うように。

 

 

 

 

蟲姫が竜に犯されてから数日。ヒトデナシであるが故に頑丈な蟲姫は、竜の巣に持ち帰られ何度も犯され続けることを繰り返した。

 

何度も精液を出され、その度に絶頂した蟲姫は、完全に快楽の虜となっていた。

蟲姫の引っ込んでいた腹は今では膨らみ、彼女が竜の子を孕んだことを意味していた。

 

孕んでなお、蟲姫は竜に犯される。蟲姫は特別頑丈であり、何度犯されようと腹の中の子が流産することはない。

 

そして今日もまた、出稼ぎに出かけていた竜を出迎え、竜の性欲を受け止めるべく股を開いた。

 

 

 

 

★【機械姦】

 

 

 

 

油断は、確かにあったのだろう。自身ならば問題にはならないと判断して無警戒に人間の作った地下へと突き進んだのが悪かった。

 

扉を開けた瞬間、いつの間にか蟲姫は意識を失い捕らえられ、蟲姫にはわからない機械の数々が蟲姫の身体を拘束していた。

両手両足、四脚、尾。動かせそうな部位は全て拘束され、身じろぎ一つ出来ない。

 

しかも意識を失っている間に仕込まれていたのか、蟲姫の秘部をデコボコとした突起がある太くエグい形のバイブが入れられ、蟲姫の中で振動していた。

意識を失っていたとはいえ、バイブで高められた感度は蟲姫の身体を火照らせ、快感を蓄積していた。

 

蟲姫はこちらを見つめる研究者のような姿をした男を見つけ、睨みつけた。蟲姫の睨みは常人なら恐怖を覚えるようなものだったが、男はそれを気にした様子もなく蟲姫に入れているバイブの振動を強くした。

 

ブブブブと外からでも聞こえるほどに振動するバイブ音が、蟲姫の中から響く。膣内で振動するバイブが、的確に蟲姫の快楽を引き出してくる。

与えられる快楽から逃れようと身体を動かそうとするが、しかし四肢は拘束され動くことは出来ない。むしろ動かそうとすればバイブの位置が変わってさらなる快楽を発生させてしまう。

 

ピクピクと身体を震わし、絶頂が近付いていることを蟲姫は自覚した。このまま続けば、絶頂させられてしまう。蟲姫は、その屈辱を認めるほかなかった。

絶頂に登りつめる、イってしまう─────その直前で、バイブの振動は止まった。

 

止まったバイブに、無意識に止めていた息を吐き出し、荒げる。絶頂がしそうだったのに、なぜ止めるのか───そう考える前に、プスリと、針が蟲姫の硬い乳房に刺さって何かしらの液体を注入された。

胸から感じる痛み。そして、痛みを感じると共に訪れる快楽。それらが蟲姫の身体を襲った。

 

なぜ乳房に針が───注射針のようなものが刺さったのか。それを疑問に思うことすらできず、初めて感じる胸からじんわりと伝わってくる快楽に蟲姫は翻弄された。

 

そして、蟲姫の身体に変化が起こった。

 

硬く鎧のようだった乳房が、いつしか人間の女のように柔らかな乳房へと変わっていったのだ。さらには乳房から女の乳首のようなものまで生え、蟲姫は快楽を感じる中でも驚愕した。

男は蟲姫の乳房を鷲掴みにし、乳首を摘んだ。蟲姫は乳房を掴まれたことで短く艶声を上げるが、確かな柔らかい感触が掌から伝わることを確認した男は手を離し、何処からともなく機械を取り出した。

 

それは、牛に使うような搾乳機に似ていた。乳房を包み込み、乳を搾り取るための機械。男はそれを、蟲姫の大きな乳房に取り付け作動させた。

すると搾乳機は起動し、勢い良く蟲姫の乳房から乳を出そうと搾り取ろうとする。しかし妊娠を経験したことのない蟲姫から母乳が出てくることはなく、ただ蟲姫に快楽を与えるだけとなった。

 

蟲姫にとっては、その快楽こそが問題だった。

 

蟲姫だって性交をしたことがないわけではない。だがそれは自身が優位であったし、このように一方的に快楽を与えられるものでもない。

しかも乳房から与えられる快楽など蟲姫は未経験で、先程までバイブで絶頂しそうになったこともあって、すぐに身体は絶頂にまで登りつめていた。

しかし、再び機械を止められ絶頂が遠ざかる。

 

どうして、と声が出る。思わずしまったと内心で思ったが、無言を貫いていた男から言葉が紡がれた。

 

どうしてほしいのか、と。それにたいして蟲姫は噛みつくように言い返し────蟲姫の言葉が終わる前に、男はバイブと搾乳機を同時に起動させた。

 

乳房と秘部。二つの性感帯から与えられる快楽は、すぐさま蟲姫を絶頂に導こうとするが、それをさせないように男は機械を停止させた。

 

そして、蟲姫にとっての生殺しが始まった。

 

何度も何度も何度も、蟲姫が絶頂に至ろうとする度に男は機械を止めて絶頂が遠のかせ、再び機械を起動させては絶頂直前にまで至らせる。

 

それを何度も繰り返され、蟲姫は頭がおかしくなりそうだった。

 

最初は何度も脅しを掛けようとしたが、この男は意に介さない。彼女自身のプライドが何度も邪魔したが、それでもなんとかこの生殺しから抜け出そうと機械を止められる度にやめてほしいと、プライドも捨てて懇願した。しかし男はそれでも機械を起動させるのをやめず、ただ同じ言葉を言い放つ。

 

どうしてほしいのか、と。

 

イキそうになれば止められ、止めたらイキそうにされ──────蟲姫の心は折れた。自ら敗北を認めないと、イかせてはくれないのだと理解した。

 

絶頂を欲しがった蟲姫は男に懇願した。どうか、イかせてほしい───と。

 

そこでようやく機械を起動させることを止めた男は、今度は違う言葉を口にした。

ならば、それ相応の言い方があるだろう、と。

蟲姫に一瞬迷いが生まれるが、それでもプライドよりも快楽の方が勝った蟲姫は、絶頂したいがために言い放った。

 

───どうか、この雌虫を、イかせてください───その言葉を聞いた男は、停止させていた機械を最大出力で起動させた。

 

そして蟲姫に襲いかかる、今までせき止められていた快楽の津波。それは彼女の理性を容易く奪い去り、蟲姫の口から今までに上げたことのないほどに大きな嬌声を響かせた。

ガクガクと身体を震わせた絶頂した瞬間に、プシュプシュとバイブの入った秘部から潮が吹き、愛液がドボドボと洪水のように溢れ出していく。

パチパチと頭の中で快楽が弾ける。一度絶頂を味わえば、快楽の津波は止まらない。

 

何度も押し寄せる絶頂に、蟲姫はただ流されるままに─────いつしか思考は真っ白となり、蟲姫は身体をビクビクさせたまま気絶した。

 

それを観察していた男は、初めて能面のように変えなかった表情を歪め、取り出した肉棒から蟲姫に向かって精液を撒き散らした。

 

 

 

 

蟲姫は人間に捕らえられ、幾度も絶頂を味合わされた。

様々な薬を投与されたことで肥大化した乳房からは母乳が溢れ、搾乳機を使って搾り取られる日々。

機械を使って調教された蟲姫は、何度も行われた開発によって秘部どころかアナルすらも雌穴と化し、その心も完全に折られ人間から逃げ出そうという考えを持てなくなった。

 

蟲姫は快楽に敗北して従順になり、男専用の雌虫性処理奴隷となってしまったのだった。

 

 

 

 

★【虫姦】

 

 

 

 

蟲姫は、虫のヒトデナシの女王とも言える存在である。

 

何よりも強く、冷酷。自身に逆らう者には容赦はせず、例え同じ虫のヒトデナシであろうとも逆らうのならば殺すか、堕とす。

 

それ故に蟲姫は他のヒトデナシに恐れられている。絶対に敵わないとわかっているから、なおさらだ。

 

しかし今日、蟲姫の立場は逆転していた。

蟲姫は自身の巣の中で、虫の人外に犯されていたのだ。

 

口から入って喉の奥を叩くカブトムシの太い肉棒。アナルを抉る蟷螂の肉棒。秘部を貫くゴキブリの肉棒。蟲姫の髪を巻き付け自慰するクワガタ。そして両手を使わせ肉棒を手コキさせる二匹のハエ。

それらの虫が、蟲姫に集って快楽を貪っていた。

 

初めは、蟲姫を中心とした乱交のつもりだった。今日は無礼講であるとしてヒトデナシらしく、性を堪能しようとしたのだ。

しかしいつしか立場は変わり、犯しているのが蟲姫から虫のヒトデナシへと移り、抑えられて犯されるがままとなってしまった。

 

それに怒りを覚える蟲姫だが、それで犯すのやめるようならばヒトデナシなどとは呼ばれていない。

蟲姫の怒りなど眼中に入らず、ヒトデナシたちは蟲姫の女体を味わい、あぶれた虫は犯される蟲姫をオカズに自らの手で自慰していた。

 

蟲姫の身体を犯し、弄ぶヒトデナシたちは合わせたかのように一斉に蟲姫に向かって精液を射精した。

ドピュ、ドピュと肉棒から吐き出される精液が蟲姫の身体を内と外から汚していく。

喉を通って胃に運ばれる精液。肛門から逆流し腸内で吸収される精液。そして肌を汚す精液と、秘部に侵入し妊娠させようと蠢く精液。

 

一頻り精液が吐き出されたら、虫たちはそれぞれのタイミングで肉棒を抜き去った。

たった一度の虫たちの射精で、蟲姫の身体は白濁で汚れきり濡れていないところなどないほどだった。

 

しかし、これで終わりではない。

 

倒れ伏す蟲姫の身体に手を伸ばし、立ち上がらせる複数の虫たちの手。蟲姫の身体を使った輪姦は、しばらくの間続いた。

 

騎乗位で蟲姫の腰をを無理矢理動かさせたり、正常位で上と下から中を攻め立て、虫の数が少なくなれば寝バックで蟲姫の弱い所を探したりもされた。

 

そうして三日三晩と犯され続けた蟲姫が解放されたのは、犯され始めてから四日目の朝のことであった。

 

ようやくの終わりを見せた輪姦。蟲姫は犯されている最中、思考はまともに働かず身体も鈍り、ただヒトデナシのされるがままに艶声をあげる性奴隷だった。

 

自身を犯した者は皆殺しにするか────そんな考えが蟲姫の脳裏に過ぎるが、しかし蟲姫は、虫たちに長時間犯され過ぎた。

何もしていないというのにドロドロと秘部から溢れる愛液。身体の中から出てくる疼きが止まらない。

自然と蟲姫の手は秘部に向かい、自身の手で自慰を始めた。

 

それでも、満足できない。いつしか蟲姫の思考から、自身を犯した虫のヒトデナシを皆殺しにする考えは消え失せていた。

 

 

 

 

蟲姫を犯した虫たちは、いつ自分たちが蟲姫に殺されるのか恐怖していた。

逃げられるとは思っていない。あそこまでしてしまったのだ、地の底まで追いかけられ、殺される。ヒトデナシたちは本気でそう思った。

 

しかし一向に蟲姫が自分たちを殺しに来ることがなく、不思議に思った一匹の虫が、蟲姫のいる部屋を覗き込んだ。

そして見えたのは、熱い吐息を口から出して自慰をする蟲姫の姿。

 

それを見た瞬間に理性が崩壊し、部屋に飛び込んだ虫は蟲姫に襲いかかった。それを、何の抵抗もせずに受け入れた蟲姫は、こちらを覗く多数の虫たちの視線を感じ取り、手招きした。

 

───私を満足させるくらい、いっぱい犯して───口に出さなくとも、そのように思っているのだと判断した虫たちは、一斉に蟲姫に飛び掛かった。

 

そうして幾度となく犯され続けた蟲姫は、巣の中で妊娠、産卵、輪姦を繰り返し、快楽に浸かる日々を送ったのだった。

 

 

 

 

 

★【竜姦・第二弾】

 

 

 

 

 

爬虫類に属する竜でありながら、冷たい環境に適応した氷の竜。その竜は、復讐を誓っていた。

 

虫のヒトデナシを生み出す元凶。ヒトデナシという存在が誕生してしまった原因の一つである怪物。

ヒトデナシでその名を知らぬ者はいないほどに有名な女の名前は、蟲姫。

 

竜の復讐対象である。

 

かつて竜は、多くの同胞と共に寒い地域に適応した珍しいタイプの竜のヒトデナシだった。ヒトデナシらしく、食う、殺す、犯す、寝る。それを毎日のように行い、楽しく生きていたと言える。

 

しかしそんな日々は、蟲姫によって壊された。

 

なぜ蟲姫が、同胞を皆殺しにする勢いで殺して回っていたのかは知らない。しかし、どのような理由であれ同胞を殺された恨みは忘れることなどできない。

蟲姫の虐殺から逃れた竜は、蟲姫に復讐することを決意した。

 

しかし真正面から向かったところで倒せる相手ではない。蟲姫の経験したことのないもの─────冷気をぶつけてやるのがいいだろう。

同胞も、人狩りに向かい山を降りていなければ、逆に蟲姫を打倒していたのは自分たちだったかもしれない。そんな、もう考えたところで仕方のない『もしも』を思い浮かべる。

 

タイミングは、蟲姫が取り巻きの虫を引き連れていない───そして、無防備になった瞬間。竜は蟲姫が隙を作るまで、執拗に蟲姫の近くで隠れ続けた。

 

そして、その時は来た。

 

何の用事か、蟲姫は一人で無人の村を歩き回っていた。何かを探しているようにも見えるし、ただ歩いているだけのようにも見える。理由はなんであれ、またとないチャンス。これを逃す気は竜にはなかった。

 

蟲姫がしゃがみ込み、後ろを向いた瞬間に竜は飛び掛かった。

 

しかし蟲姫は瞬時に立ち上がって振り返ると、片腕の鎌を展開して飛びかかる竜に振りかぶった。

一瞬の動揺。しかし竜は冷静に、口から冷気のブレスを吐き出した。

 

それは初めて見る攻撃だったのか、ピクリと一瞬動きを止めた蟲姫。その一瞬の間に、蟲姫の身体は冷気のブレスで覆われ、関節部分を凍らせた。

驚いた蟲姫が初めて焦りを見せる。それを見逃さなかった竜は勢いのままに蟲姫を押し倒し、至近距離で蟲姫に向かってブレスを吐き出した。

 

先程の咄嗟に出した威力の弱いブレスではなく、しっかりと準備した威力のあるブレス。竜の冷気は瞬く間に蟲姫を凍らせ、動きを止めた。

凍りつき身体に霜がついた蟲姫はどうにか身体を動かそうとするが、全く動かずピクピクと震わせることしかできなかった。

完全に身体を凍りつかせ動かなくなった蟲姫を見て、これでいい、と竜は舌舐めずりをし、自身の肉棒を取り出した。

 

天を突くように勃起している肉棒は、早く女を喰いたいと主張しているようだった。凍って動けない蟲姫の股を開かせ、竜は蟲姫の秘部へと狙いを定めた。

愛撫などはしない。蟲姫には、多くの同胞を殺した罪を償ってもらわなくてはならないのだから。

 

肉棒の先が、蟲姫の秘部に突き刺さる。そしてゆっくり、ゆっくりと、肉棒で味わうように中へと進めていく。

そしてゆっくりと入っていった肉棒が膣内を埋め尽くすと、竜は乱暴に腰を動かした。

 

ドゴ、ドゴと力強く腰を押し付け肉棒を叩きつける。中を突かれる度に蟲姫の身体は揺られ、冷え切った身体に中から与えられる肉棒の熱が、蟲姫の身体に快感を覚えさせた。

 

ぐぽり、じゅぷ、ずぽん。無理矢理に入れられておきながら、蟲姫の膣内から分泌された愛液が、意思とは関係なしに肉棒の抽挿をスムーズにする。

それに気持ち良さそうに息を荒げる竜の吐息が蟲姫の顔にかかる。竜の口臭が鼻についたのか嫌そうに顔を振るった。

 

それが気に食わなかったのか、蟲姫の子宮を押しつぶすようにさらに強く肉棒で叩いた。そして溢れる愛液は、乱暴に動く竜の肉棒を優しく包み奉仕した。

 

冷えた身体とは裏腹に、快楽の熱が内側に溜まっていく。竜の熱い肉棒で突かれた胎内は、冷え切った部分が暖かくなることでさらなる快感を引き出していく。

蟲姫の身体は、自分の意志とは裏腹に竜から与えられる快楽に身体が勝手に反応し、ピク、ピク、と震わせる。

 

竜の方も、ひんやりとした膣内になんとも言えない気持ち良さを感じたのか、前触れもなく肉棒から熱く煮え滾った精液を吐精した。

 

びゅくびゅくと吐き出される精液が、冷えた身体を内側から暖め快感へと変える。竜の精液は粘り気のあるドロドロとした餅のようで、子宮に直接出された精液は溢れることなく子宮内で留まりへばりついていた。このまま留まり続けるのなら、確実に妊娠してしまうだろう。

 

しかし蟲姫からすればそれどころの話ではなかった。吐き出された精液の熱さは予想以上で、自身の身体が冷えていることもあってか、下手すれば火傷しそうなほどに熱く、その熱さは蟲姫の脳内を快楽に蕩けさせた。

 

盛大に射精した竜は満足したかのように吸い付いてくる蟲姫の膣を根こそぎ削ぐように肉棒を抜きにかかり、出そうになったところで再び奥へと突き立てた。

 

腹に叩きつけられる衝撃に口から空気を吐き出された蟲姫。竜はまだまだ満足していないと、咆哮を上げた。

 

その咆哮は宣言のようにも聞こえたし、勝ち誇っているようにも聞こえた。

 

竜は抽挿を開始すると、瞳を揺らす蟲姫の心を屈服させるかのように、子宮を突き揺らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蟲姫を襲い、犯すことに成功した竜だが、もちろんそれで終わりではない。

 

殺した分だけ、この蟲姫には竜を産んでもらわなくてはならないのだ。竜は凍らせた蟲姫を、自身の巣へと持ち運んだ。そして、何度も蟲姫を犯し尽くした。

 

最初は反抗したし手痛い反撃も喰らったが、すぐに抑え込み反撃された分をお仕置きして、従順になるようにねっとりと犯してやった。

最後には逃げ出そうとまでしたが、それでも逃さず犯してやれば初めて蟲姫の絶望した顔が見れた。それがとても愉快で、竜はさらにしつこく犯し続けた。

 

そうして犯し精液を流し込まれ続ければ妊娠するもので、今に至るまで蟲姫は幾度も妊娠、出産を繰り返した。

何度も心を屈服させるように犯し続けたおかげか、蟲姫は竜専用の肉便器となり逃げることも逆らうこともしなくなった。

 

今では巣の中で性欲を持て余す息子たち────虫の要素の混じった竜────の性処理道具も担っている。

今では雌となり母となった蟲姫だが、これで満足する気は竜にはなかった。

 

これからも、子を孕み続けてもらうのだ。死ぬまで永遠に。

 

そう思考した竜は、今日も自分を出迎える、腹を大きくした蟲姫の口奉仕を受けて吐き出された白濁液を蟲姫の身体に塗りたくった。

 

 

 

 

 




短編集にしたら長くなった。でも満足してる。
リクエストがありましたら、活動報告にてコメントください。書かせていただきます。


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傾国雌狐の催淫ショタ姦

そういえば獣娘とか書いてなかったなと思い書きました。

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狐娘 催淫 お香 ショタ 快楽堕ち


妖狐ユキハは、九つの尾を持つ傾国の妖女であった。

 

人に化け、誑かし、騙した男たちから欲の限りを尽くして全てを奪い取り、果てには国主までをも誘惑し堕とした。

金銀財宝はもちろんのこと、美味な食べ物や希少な品に目がなく、誑かした男たちから金を毟り取り全てを己の欲を満たすために使った。

 

それ故、かつてはユキハを危険視した他の国々がユキハの討伐に向かわせたことがあり、全て返り討ちにしてきたものの、あまりの数に疲れが出てきたユキハも、配下の狐たちを使いしばらく身を隠すことになった。しかしそれでも数年もすればまた何処かに現れ、全てを壊していった。

 

定期的に人の世界に潜り込み、全てを奪い去っていく様子から『傾国の女狐』と呼ばれ、ユキハを恐れた者は多い。それに悦に浸って嘲笑うことは、ユキハの趣味の一つだった。

 

多くのものを奪い、自身のものとしてきたユキハはついには土地すら手に入れ、その土地を自身と配下たちの国とした。

最初はそこに攻め入る国も多かったが、全てを返り討ちにし報復を繰り返せば、自然と人の国からの干渉はなくなった。

 

国の女王となり殆どのものを手に入れたユキハだが、彼女の欲が尽きることはなくさらに他者のものを欲しがった。

 

国を手に入れてからは配下たちに自身の求めるものを探させ献上させる。そして自分はそれを優雅に受け取るだけ。それを何年、何十年と繰り返した。

 

しかしながら、配下のものたちはただ献上し与えるだけの日々に嫌気が指していた。自分たちのものは何もなく、全てをユキハに捧げなくてはいけない。下手に逆らえば殺され、命すら奪われかねない。

配下たちの間では不満が募り、何かしらの衝撃を与えれば爆発しかねない状況だった。それを、ユキハは気づいていない。

 

そしてある日、それは起こった。

 

廊下を歩き、自身の豊満な肉体をはだけた和服で隠すユキハの後ろをつける、配下の一人。

つい最近ユキハの配下入りを果たした妖魔、子狐であった。まだ幼く可憐な容姿からユキハに気に入られ、配下となった子狐だが、性的欲求は人並み以上にあった。

 

同族であるユキハの肢体を見るだけで子狐の男は強く主張し、この女を犯せとせりたてて来る。

 

今までは配下に加えてもらった恩から欲求を我慢し、自分の手で自慰をして我慢する日々だった。

しかしユキハの無防備に身体の一部を晒すのを何度も見ていれば、我慢などできるはずがなかった。

 

結局、子狐はユキハの部屋に細工を仕掛けた。子狐が安全にユキハを犯せるようにする細工を。

 

そのような細工など、実行は出来ても成功することなど殆どない。実際ユキハは子狐の拙い尾行に気付いており、自身の部屋へと入るとそのまま仰向けとなって眠りについた……フリをした。

 

これから何をしようとするのか、興味があったのだ。ただ見るだけならばよし。それ以上に及ぼうとするのなら……残念だがお仕置きが必要だ。

 

そのように考えていたユキハだが……深呼吸をして眠ったフリをしているうちに、意識が微睡んできた。まるでそうであることが自然であるかのように、意識は白く染まり、ぼんやりとしていく。

 

いつの間にか近づいていた子狐は目を薄ぼんやりと開けたユキハの巨乳を、力いっぱいに鷲掴んだ。

むにゅりと柔らかく形を変える乳房に、興奮したように顔を赤くし息を荒げる子狐。彼の男は、服の下から小さくも力強く勃起していた。

 

そんな状況の中でも、ユキハの意識は戻らない。仕込んでいたお香が聞いているのだと、子狐は再確認した。

子狐が部屋に仕込んだお香とは、雌の狐に対して強い催淫作用のあるものだ。そのため、部屋中に充満していても子狐には全く作用しない。

 

子狐は服を慌ただしく服を脱ぎ、それに続いてユキハの和服も剥ぎ取っていく。そうして露になっていく女体に、子狐の男は先っぽから我慢汁をこぼしていく。

 

ユキハの下着も剥ぎ取り丸見えとなった秘部へと向けて、子狐は自身の小さくも硬い肉棒を挿入しようとする。

ゆっくりと入っていく肉棒が、ユキハの初物の膣内を押し広げていく。

 

そして中に入った肉棒が完全に中に入り切り、ユキハの処女膜が破られ血が流れる。それでもユキハは痛みを感じた様子を見せない。

子狐はユキハの膣内でギュウギュウと締め付けられる感覚に酔い、情けない声を上げて中を堪能しようと動きを止めていた。

 

しばらく動きを止めていた子狐だが、男の欲求に突き動かされ腰を振り出した。

パンパンと腰を打ち付け、肉と肉をぶつかり合わせる音が部屋に響く。

ゆさゆさと身体を揺すられるユキハ。何かを感じるわけでもないというのに、ユキハの身体は熱くなっていた。

 

大きな身体のユキハへしがみつき、腰を振るう子狐だが、その小さな肉棒のせいか奥にまで届いておらず、肝心の子宮口にまで届く気配はない。しかし、それでも膣内を擦る肉棒の感触は、間違いなくユキハの身体を感じさせていた。

 

自身も初めてであったこともあってか、子狐は腰を振り出してから数分ほどで動きを止めて、肉棒から精液を吐き出した。

びゅるびゅると出される精液は熱く、膣内を埋めていくが、その奥にまでは届いてはいない。

 

精液を吐き出しきった子狐だが、しばらく経つとまた腰を振り始めた。まだまだこんなものでは足りないと、子狐の凄まじい性欲が突き動かしているのだ。

 

そしてすぐに再び射精した子狐だが、また膣内で勃起させると腰を動かし始めた。

それを何度も繰り返し、吐き出された精液が膣内から漏れ秘部の外、さらには子宮口にまで流れていた。

 

子狐が満足してユキハから離れたのは、性行為を初めて二時間後のことで、その間にユキハはずっと性行為の快楽を身体に蓄えられた。

 

後日、ユキハは何も覚えておらず子狐も何事もなかったようにユキハへと献上品を持ってきていたが、しかしそれは表面上のものだった。

子狐はそれから何度もお香を使ってユキハを催淫させ、犯した。

 

何度も何度も、それこそ何度も。

 

性欲に流され、ただ射精したいがために。

 

いつしか子狐は、お香を使わなくともユキハを誘うことができるようになり、ユキハも途中から気づいてはいたものの初めての性行為による快楽に抗えず、流されるままに子狐に犯されることを許容するようになった。

 

 

 

それから数年後。ユキハは快楽の奴隷となり、自身の配下たちと乱交していた。

その腹は柔らかくも大きく膨らみ、命が宿っていることを教えている。

 

ユキハは快楽に蕩けた顔で腰を振り、その下には子狐が肉棒を立たせてユキハの腰振りを見つめていた。

 

かつては傾国とまで恐れられた雌狐は、弱い子狐から与えられる快楽に堕ちてしまうのだった。

 

 

 




『ユキハ』
9つの尾を持つ妖狐。生まれたときは一尾でとても弱かったが、自身の本能と溢れる欲望に従った結果、九尾となり傾国とまで恐れられた。
配下の機敏を察することのできない駄目な上司的な存在で、なにかと不満を溜めやすかった。
そのため子狐がユキハを犯しても何も言わず見て見ぬ振りをすることとなった。むしろユキハが快楽に堕ちすると積極的に犯そうとするほど。
最終的にボテ腹になった。


『子狐(ハスミ)』
妖狐の血を半分引く子狐。とある人間の実験から生まれた妖魔であり、肉体年齢が固定されている。そのため常に可憐で、実験から逃げ出したときも子狐に欲情した他の妖魔に犯されることもあった。
ユキハに拾われてからは最初は我慢し、最後には雄としての欲に従い孕むまで犯した。そして子を出産したユキハに夫として(強制的に)婿に迎えられることとなる。


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半魔エクソシストの悪魔姦

お久しぶりです。

なんか書きたくなって……エロが薄くなりました。あと相当に遅れてすみません。
いやほんとにすみません。理由とかないから余計にすみません。

あと、リクエスト等は今も受け付けていますので、これが見たいと思ってくれるお方は活動報告にてお願いします。

どの口でいってるんやろ自分……


 ユーリ・カフカスという少女は、齢10の時から人々を脅かす悪魔を退治するエクソシストとして活動してきた才女だ。

 

 幼くともその実力は優れており、少ない失敗こそあったものの、その失敗を糧として成長してきた彼女は多くのエクソシストに一目置かれる存在だった。

 

 それは、彼女がエクソシストとして活動を始めてから6年の月日が経過した今でも変わりない。多くの悪魔を退治し、人々を救ってきた。

 彼女の父、テイズ・カフカスもエクソシストとして活動していたことも、ユーリがエクソシストを目指す理由だったのであろう。

 

 そんな憧れの父は、ユーリが13の時に病で倒れ、帰らぬ人となった。

 

 ユーリは、母について何も知らない。父から母について教えられることはなかった。何かしらの理由で別れざるを得なかったのだろうとユーリは考えている。

 

 父が亡くなってから3年間、彼女は悪魔退治を続け、その合間に情報のない母に関する情報を探し始めた。せめて一度だけでも会いたいと思ったからだ。

 

 そして聞きたかった。自分は一体何者なのかを。

 

 ユーリは生まれたときから不思議に思っていたことがある。それは、人前で帽子を脱ぐことを父に禁じられていたことだ。

 なぜ帽子を脱いでは駄目なのか───その意味を知ったのは、初めて悪魔と遭遇したときだった。

 

 なんということはない。ユーリは悪魔の特徴を有する人間─────所謂、ハーフだったのだ。

 

 それを理解した彼女は父に問おうとした。しかし父はユーリに真実を教えることはなく、真相は闇の中のまま、病で倒れた。

 

 その時に、彼女は誓った。必ず母の痕跡を探し、自分の出生の秘密を探り当ててみせると。

 

 いや、そうするしかなかったと言うべきか。

 

 とにかく彼女は、恐らく悪魔であるはずの母を探そうとした。

 

 自分が半魔であるのなら、母が悪魔であることは間違いないはずだから。

 

 だからこそ、エクソシストを続けているのだ。誰よりも人を助けるために。いるはずの母を探すために。

 

 

 

 

 ─────だからといって、油断などなかった。

 

 悪魔は狡猾だ。故に、一つの油断と慢心が身を滅ぼす。死ぬだけならばまだいい。しかし、陵辱を好む悪魔に捕えられれば……下手したら死ぬよりも辛い地獄を味わうことになる。

 

 故に、エクソシストに油断などあってはならない。それは死を意味することであるから。

 それでもどうしようもない状況に陥った時は───潔く死ぬことを選ばなくてはならない。

 

 ユーリの陥った状況は、まさしく死を選ばなくてはならないほどのことだった。

 

 

 

 

 この日、ユーリは日頃の疲れを癒やすために教会に訪れていた。教会などの神聖な場所は、悪魔が忌避する唯一の場であり、そこにいるときだけは、周りを警戒する必要がない。

 エクソシストが身体を休めるときは、必ず教会のような神聖な場所に身を潜めるのだ。

 

 そうして近場の教会に訪れたユーリだったが、そこには先客がいた。

 三十代前半と思わしき男性。ユーリの見たところ、エクソシストではなさそうだった。事実、その男性はエクソシストではないのだろう。

 

 教会という場所は、悪魔以外であれば誰にでも来訪することが可能な場所だ。故に、この男性のように教会で一般人と出くわすことなど珍しくもない。

 

 だからこそ、油断した。一目見て一般人だと判断してしまったことが、ユーリの最大の失態だった。

 

 男の横を通り過ぎて背を向けた瞬間、ユーリは男に羽交い締めにされた。一瞬何が起こったのか理解できなかったユーリだが、すぐさま状況を理解し、男へと反撃しようとした。

 

 しかしそれを行う前にユーリは顎を掴まれ、そのまま唇を奪われた。

 

 初めてだったのに、と呆然とする間もなくぬるりと男の口からユーリの口の中へと何かが侵入した。

 反射的にそれを飲み込んでしまい、すぐさま吐き出そうとしたがもはや手遅れだった。

 

 身体が言うことを効かない。手も、足も、目すら自由に動かすことができない。唯一まともにできたのは、思考を巡らせることだけ。

 

 このようなことができるのは、悪魔しかいない。そしてどのようにして神聖な力の満ちる教会内でこのようなことが出来たのか、見当はついた。

 

 神聖力は、一般人には知覚することはできない。悪魔であればそこにいるだけで力を削られ、いずれ消滅する。しかしその方法は外側から削り取っていく形だ。内側に浸透することはない。

 即ち、神聖力から身を護るために一般人の内側へと潜み支配し、獲物を待っていたのだ。

 

 だがそれが通用するのは一般人にだけ。エクソシストは神聖力を内側に溜め込めるため、長時間の支配など出来はしない。ユーリの場合は半魔であるため、並のエクソシストよりも神聖力は少なく支配下に置かれる時間は伸びるが、それもせいぜい十秒程度。

 

 教会の外に出るくらいしか、この悪魔に出来ることはない──────だが、それだけで充分過ぎる。

 

 用意周到に準備してきた悪魔なら、それだけで何人ものエクソシストを葬れる。初見殺しこそ、悪魔に対して備えるべきことだったのに。

 

 ユーリの身体が動き出す。教会の外に向かって。

 

 止めることは、不可能だった。

 

 

 

 

 その後は、語りたくもないことの連続だった。

 

 ユーリは悪魔に連れ去られ、悪魔の蠢く本拠地たる魔界に拘束された。そして、世にも珍しい半魔のエクソシストとして売りに出された。

 

 売りに出されるまでの間、ユーリは処女のまま肉体を調教される。決して大きくはないがハリのある乳房を弄ばれ、肌の感度を高めさせられ、悪魔の肉棒を咥えさせられ、アナルバージンを奪われた。

 

 数々の凌辱。しかしユーリは折れなかった。例え調教されている間は悪魔に許しを請い、下品に腰を振り快楽を貪っていたとしても、ユーリは折れない。折れていないと思い続けた。

 

 そうして、ユーリは肉体の感度を最大限に高められた状態で売りに出された。肌を撫でられるだけでイキ狂うほどの快楽を味わう婬靡な処女として。

 

 ユーリを買ったのは、まるで牛のような悪魔だった。ミノタウロス、というのだろうか。

 そのミノタウロスは、ユーリを買い取った瞬間から行為に及び始めた。悪魔の住まう魔界では、そう珍しいことでもない。しかし、ユーリは半魔であり、人間の世界で暮らしていた乙女だ。当然ながら抵抗した。

 

 ここには他の悪魔もいる。見られながらなんて嫌だと。

 

 しかしこれは、逆に言えば見られなければ行為に及んでたとしても抵抗しなかったという意味であることを、ユーリは自覚していなかった。もう既に、ユーリは堕ちていた。

 

 現に、ユーリはミノタウロスからまろびでた肉棒に、目線を釘付けにされていた。今までに見てきた肉棒の中でも、一番の大きさと太さ。今にもユーリを犯したいと猛っている性欲の権化。

 

 ユーリの心から、無自覚に抗う力を奪っていく。

 

 そして、ミノタウロスの肉棒が、ユーリを貫いた。処女は奪われ、一気に子宮にまで到達した肉棒がユーリの中を埋め尽くし押し広げる。

 ─────ユーリに、苦痛はなかった。あるのは快楽。一気に全身に広がる熱。

 

 ユーリは、ミノタウロスのたった一度の一突きで、絶頂した。

 

 そこからはもう、ただただユーリは翻弄された。一突きされる度に絶頂、潮を吹き、黄金の液まで飛び散らせる始末。

 しかしながら、ユーリの頭の中に羞恥はもう存在しなかった。

 

 あるのは、自分がとうに堕ちていたということの自覚。そして、自分はこの悪魔に仕え従い、人として死ぬということ。

 

 悪魔への屈服─────ソレにたいして、ユーリは幸福を覚えた。

 

 心の中から湧き出る多幸感に身を委ね、ユーリは何度目かもわからない絶頂と共に、意識を失った。

 

 

 

 その後、ユーリを見た人間は存在しない。ユーリの所在を知るのは、彼女を連れ去った悪魔と、ユーリの主人たるミノタウロスのみであった。

 

 

 




『ユーリ・カフカス』
半魔のエクソシスト。エクソシストであった父への憧れからエクソシストを志し、人々を多く救ってきた。
人を助ける。母を探す。その2つの目的のため行動してきた。しかし悪魔に捕まりミノタウロスの性処理オナホ妻として犯され孕み何度も出産を繰り返すことになる。
そんな彼女だったが、ついに念願だった母との再開を果たす。
─────ただし、自分と同じ性処理オナホ妻として、他所の悪魔の肉棒を咥えこんで。
母と娘、行き着くところは同じであった。

『ミノタウロス』
ユーリのご主人さま。毎日のようにオナホ妻として犯し妊娠させている。ユーリは衝動的に手に入れ、毎日愛でている。他の悪魔ならやるようなことはしないので、ある意味紳士。
堕ちていたとしても好感度が低いならユーリがやらないようなこと(積極的な奉仕など)をしてもらっているので、実はちょっとデレていることに気付いていない。
後の行動で好感度爆上がりシたりしなかったりするのだが、結果はいかに。

『ユーリ母(リネ)』
ユーリの母。ユーリと瓜二つであり、違うのは肉質。母は柔らかく、ユーリは無駄な肉がない。
かつてはユーリ父のテイズと交わりユーリを産んだが、それが他の悪魔にバレ逃走。後に捕まり娘の居場所は言わなかったが、奴隷の悪魔として徹底的に使われることになる。

ちなみに、リネとユーリが再開して同じ男のオナホ妻になるルートがあったりなかったり。(なおその場合ユーリの好感度は爆上がりする。リネもかなり上がる)


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無口無表情系銀髪美乳管理者少女の─────

久方ぶりに続きが書きたくなってしまいました。

タイトルの横線ですが、ここには好きな言葉を当てはめてくださって構いません。

全部見て、その上で決めてくれると嬉しいですね。
あと、今回は喋ります。

5/29 透明文字、気付けましたか?



 

 彼女に名前はない。

 

 彼女自身に生まれ持った名はないが、平行世界……あらゆるあったかもしれないご都合主義(デウス・エクス・マキナ)を認知する管理者。

 そういう意味を込めて、彼女を知るものは彼女のことをマキニスと呼ぶ。

 

 彼女の役割は至ってシンプル。無数に存在する平行世界の管理である。

 

 といっても、彼女自身は普段は何もしない。何らかの異常が起きた時─────例えば、平行世界同士がぶつかり合う、などがある─────に異常を取り除くなどの対応を行う。ただそれだけでしかない。

 

 最も、そんなことは滅多に起きることはない。少なくとも、彼女が自身の目覚めを自覚してからは数億年に一度の頻度でしか起こり得ないほどだ。

 

 そのため、彼女の活動は平行世界に異常が起きないかの確認が主に占める。

 

 しかしながら、平行世界というものは無限に存在する。故に、どのような可能性であれ存在する。例えば、セックスバトルなんてものが日常的になっている世界もあるほどだ。

 問題なのは内容ではなく、数。無限に広がり続ける平行世界の監視は彼女が管理者として生まれた存在だとしても限界がある。

 

 そのため、彼女は自身の持つリソースのほぼ全てを平行世界に注視させなくてはならず、その弊害か、肉体は半永久的にスリープモードを維持していた。

 だが、維持するだけでは問題は解決しない。そのため、彼女の肉体はスリープモードの間にアップデートを行い、増えた平行世界に対応できるようにしていた。

 

 それを何度も繰り返すことで、数え切れないほどの年数が経過しても何一つとして問題を起こすことなく平行世界の管理が可能となっている。

 

 だが、弊害もある。スリープモードとアップデートを何度も行い過ぎてしまい、生物であれば持ちうる感情や感覚、そして自我が希薄になっているのだ。

 彼女にも肉体はある。当然、感情や感覚だってある。しかし、今の彼女は感情が希薄であり、肉体に至っては感覚がなくなってすらいる。

 

 このまま同じことを繰り返せば、いずれ彼女は機械も同然の存在に成り果てるだろう。

 

 しかし、そんな彼女を止める存在などここにはいない。彼女のいる場所は常人が気軽に行けるような場所ではないし、常人でなくとも簡単に行けるようには出来ていない。

 異なる次元が重なり合い混ざりあった異空間。それが、マキニスのいる場所なのだ。

 

 どのような存在であれ、彼女のいる場所に到達することは出来ない。それこそ、世界の外側に存在する規格外でもなければ。

 

 今日もまた、彼女にとって何も変わらない時が過ぎる……はずだった。

 

 それは突然現れた。

 

 彼女の背後に、何の前触れもなく何も無いはずの空間から発生した。それは、無数にある平行世界に存在するものの一つ……世間一般的には、魔法陣と呼ばれるものだった。

 

 先程、彼女のいる次元に到達することは不可能であると言っただろう。それは何も変わりない。

 

 そう、到達することは、だが。

 

 何事にも例外というものは存在する。世界の外側という未知(イレギュラー)があるように、平行世界という既知(可能性)がある。

 

 例え到達できなくとも、彼女に会うだけなら呼び出すという方法を取ることができる。そして彼女も、魔法陣に呼び込まれる中で抵抗することはない。そもそもの自我が希薄であるために、何一つとして抵抗されない。

 

 その魔法陣の先に何が待っているのか─────それもわからぬまま、彼女は強制的に異空間からの退出を余儀なくされた。

 

 

 

 

 

 

 そして、彼女はとある平行世界に呼び出された。

 

 その平行世界は、彼女の脳内データベースにも記録されている。

 

 管理番号Z9-33458601世界線─────それが彼女が名付けた世界の番号だ。この平行世界は人間が絶滅し、人外の存在が繁栄することに成功した世界線。限りなく人に似た生命はいれど、まったく同じ生命は存在しない。

 

 現に、彼女を呼び出したモノも人ではなかった。

 

 竜、というのが一番近いのだろう。しかし竜にしては目が複数あるし、頭も多い。翼はなく、そして鱗もない。そしてなによりデカい。

 彼女は記録していなかったが、その竜は『無尽竜』と呼ばれる災害級の生物。いくら攻撃しても再生が途切れないため討伐が不可能とされている竜なのだ。

 

 無尽竜と呼ばれる竜はマキニスを視認、認識すると多頭の瞳に殺意をともし口を開けて彼女へと殺到─────

 

 

─────する前に、彼女の害意反応型自動反撃術式(オート・カウンター)の一つ、過重次元圧縮(グラビティ・ディメンション)が発動し、即死した。

 

 

 彼女は管理者である。そして、どのような害からも身を守れるように自動反撃術式が刻み込まれている。意図的に発動させるよりも幾分威力は落ちるが、それでも無尽竜程度を殺すのには十分過ぎた。

 

 圧縮された竜の塊から大量の血が溢れ、飛び散り、血の池を作り出す。マキニスにも竜の血を浴びそうになるが、瞬時に竜の血が肉体に害を成すと分析。

 即座に有害判定型自動防御術式(オート・プロテクト)の一つ、液体遮断(リキッド・アウト)を発動させ血液を遮断した。

 

 この時点で、この場にマキニスへ害を成すモノはいなくなった。

 

 いなくなり、彼女は平行世界の管理を続行させた。

 

 彼女には動く理由がない。元の場所に戻らなくとも、彼女の管理に支障はきたさない。

 

 故に動かない。

 

 戻らない。

 

 そうする意味がない。

 

 故に彼女は、この世界に留まり続けることになった。

 

 

 それが、約百年は続いた。

 

 

 彼女を排除しようとする動きはあった。彼女のいる場所は、無尽竜の縄張りだった場所だ。当然、今は無尽竜がいない以上、いくらでも攻め込める。

 

 その中で彼女を発見、捕獲及び殺害に及ぼうとしたモノから死んでいった。

 

 時に焼却され。

 

 時に凍りつかされ。

 

 時に潰され。

 

 時に鉱石と成り果てた。

 

 その中には、土地を治める主もいたという。

 

 無論、交渉しようとしたモノはいた。しかしながら、彼女には対象に応えるという機能が失われている。交渉に意味はなかった。

 

 何度も交渉を行われ、そして最後には諦められて。

 

 いつしか、彼女のいる場所は銀魔禁域と呼ばれるようになった。

 

 彼女は強い。ただの自動的な反撃であっても殺せない相手はいなかった。あらゆる攻撃が防御され、その後には必ず滅ぼされる。

 

 どれほど巨大であろうとも。

 

 どれほど速かろうとも。

 

 どれほど攻撃範囲が広かろうとも。

 

 どれほど数を揃えようとも。

 

 全てが無意味。無駄となった。

 

 そうして彼女は、呼び出される前と大して変わらない日々を過ごした。ただ自身の全てを世界の管理に回す、そんな日を。

 

 

 

 

 

 しかし、それを壊すモノが現れた。

 

 百年前から何も変わらず、ただその場に立ち尽くす彼女─────管理者マキニス。

 

 彼女は何一つとして衣を纏わず、ただ自身の裸体を晒してそこにいる。

 

 均整のとれた穢れのない白い身体。控えめながらも劣情を誘う胸。感情を宿さない、まるで絵画に描かれた天使の如き美貌と、足元にまで届く輝ける銀色の髪。

 

 感情を宿さない彼女の顔も、マキニスの美しさに拍車をかけた。

 

 彼女に手を出すモノはいない。それは不可能であると何十年と掛けて理解されている。

 

 誰も手に入れられず、誰も殺せない。それが彼女だ。

 

 ─────その前提は、今日、ここで崩れ去る。

 

 

 地面が盛り上がる。盛り上がった土から穴が現れ、そこから何かが顔を出した。

 

 それは、なんと言い表せばいいのかわからない見た目をしていた。土で汚れているが触れば柔らかそうな毛並みに、短い手足、細長い尻尾に短く細い針が生えていて、胴体はずんぐりとした四足。顔はモグラのようで、図体はそれなりに大きくマキニスを覆い隠せるほど。

 

 端的に言えば、弱そうな獣。それがこの生物─────名はモンララと言う。

 

 この生物、モンララは弱い。かつては数だけはいて繁殖していたが、ある時期に起こった天悪戦争のせいで数を減らして今では絶滅寸前にまで追い詰められている。

 得意なことは土掘り。しかし頭がアレなのでしょっちゅう同じところをぐるぐると回ってしまう。他にも特殊な毒を生成できるが致死性はなく、さらにはその毒のせいで狙われてしまうために減る一方。敵への対処手段がないために、逃げるしか手がない。

 

 そんなモンララが敵に出会わずにここまで来れたのは、もはや奇跡と言って良いだろう。

 

 そんなモンララは地上に出てすぐにあたりの匂いを嗅ぎ回り、危険性がないと判断して地下から這い出てくる。

 そこにマキニスもいるが、彼女は自身への害には反応するがそこにいるだけの生物にまで対応しない。

 

 そのため、モンララは突っ立っているだけのマキニスの存在に気付くことなく敵はいないとわかってホッとしている。呑気に毛づくろいまでしている始末である。

 

 それが終わると、改めて探索を続けようと思ったのかあたりを見渡し、そしてマキニスが視界に入った。

 

 しばしの硬直。しかしマキニスが何も行動に移さないことに気付いたのか、モンララはそろりそろりと彼女に近付く。好奇心が刺激されたのだろうか。

 

 鼻で触れられる距離にまで近付いたモンララはマキニスを嗅ぎ、それが何なのかを知ろうとする。そして、モンララは思った。

 

 これは雌である。けど怖くない雌である。

 

 モンララにとって、雌というものは怖い生き物だった。遠くから見ているだけでも辺り一帯を破壊し尽くすのだから怖すぎる生き物だという認識があった。

 

 けどマキニスには怖さがない。モンララの頭がアレなのもあるが、マキニスという存在は害に害を返す鏡でしかない。逆に言えば、害そうとしなければ無害なのだ。

 

 なので、モンララは思った。求愛しようと。

 

 この世界の生物は、極論棒が穴にさえ入ればどのような異種族とも子を為せる。だから、モンララの思考も珍しいことではなかった。

 

 本来、求愛は相手に認めれてもらわなければ意味がない。種族によって求愛方法が違うため納得のさせ方もそれぞれで違う。モンララの求愛は行為に及ぼうとして抵抗されるかされないか、という簡単なものだが、それが運良くマキニスの反撃判定に入らなかった。害意も害もないのだから、当然だろう。

 

 だからあっさりと、モンララの求愛は成功した。

 

 

 

 まずモンララはマキニスを優しく寝かした。簡単に絶滅寸前になってしまうくらい弱いモンララだが、案外前足は器用でありマキニスの判定に引っかかることもなく寝かせることに成功した。

『判定─────無害』

 次に、足を開かせてマキニスの秘部へと口を近付け、舌を使って前戯を行う。それと同時にモンララの尻尾の針を身体に刺す……のは抵抗されそうだとモンララは思ったのか、マキニスの口へと含ませる。

『判定─────無害』

 モンララの針には毒がある。致死性もなく遅効性で危険もないが、刺さなくても口内摂取ならば毒は通じる。そして、この毒は高級媚薬として出回るほどに効力が強い。

 

 マキニスの有害判定をすり抜けて、毒は全身に回り効力を発揮した。

『全身の熱量増大』

 モンララは長い舌を秘部の中へと潜らせ、未使用であるためにキツく狭い膣内を開拓していた中、突如湿り気一つなかった膣内から液が溢れ出し何の反応もなかった身体は舌を動かす度に敏感に身体を跳ねさせる。

『内部に侵入を確認……無害』

 モンララからは見えていなかったが、今のマキニスは無表情な顔を朱く染め、モンララの舌が蠢く度に快楽信号が脳内へと伝わり身体を反応させている。

『快楽神経に反応アリ』

 マキニスの有害判定は、未だに反応を示さない。

 

 モンララは初な膣内を蹂躙しつくすと、舌を抜き取って自身の股間から男性器を露出させた。

 それは獣の肉棒だった。太く長く、根本にはコブのようなものが備わっている。

 

 それを、モンララは彼女の愛液で濡れた秘部へと狙いをすます。

 

 モンララの肉棒の先が、マキニスの秘部の入り口に当たる。肉棒を少しずつ、ゆっくりと、彼女が痛くならないように進ませる。

 肉棒が1cm進むだけで、マキニスの身体は強い快楽を感じて一度も達したことのない身体を跳ねさせ絶頂を迎えた。それを、何度も、何度も、進む度に繰り返す。

『異常発生。反撃術式の行使を申請』

 いつの間にか彼女は、意識するまでもなく手を口で抑え声が漏れ出ないようにしていた。どうしてそのようなことをしているのか、マキニスには考えられなかった。

 ─────どうして行動ができるようになっているのか。それを思考する余裕などなかった。

『反撃術式の行使を申請……反応ナシ』

 何度も浅い絶頂を繰り返したマキニスだが、モンララの肉棒がピタリと止まった。それを合図としたのか、マキニスも口から手を離し荒い呼吸を繰り返す。

 今の彼女からは先程までの無表情は消え去り、快楽で蕩けきった顔をさせていた。

『MIに異常アリと判断』

 モンララは、図ったわけではないだろうが、止めていた腰を少し前に出してピトリと何かに押し当てた。それは、膜のような薄い感触であった。一度突けば破けてしまう、そんな繊細なもの。

『自動反撃術式を構築中─────完了』

 それがなんなのか、マキニスは知っている。モンララが動けば、それがどうなるかも理解している。

 

 それでも、抵抗はしなかった。

 

 モンララは腰を動かし─────

自動反撃術…(オート・カウン)……MIからの強制中断(キャンセル)を受信』

 ─────ついに、彼女の処女膜は貫かれた。

 

 そして、同時に。

 

 マキニスとモンララの絶頂が重なり、絶頂した。

 

 モンララは一際深く腰を出し、蓋をするようにコブごと中に入れ。

 

 マキニスは初めて感じる深い絶頂と共に、脳内を麻薬物質で満たされたかのような多幸感に包まれ……そのまま気絶した。

 

 今の彼女には快楽情報は強すぎたのだろう。モンララの射精は続いているまま、彼女は意識をシャットダウンさせてしまった。

 

 しかし、性交は終わらない。獣の射精は未だ続いている。

 

 だが、モンララは昔から愛妻家でもある。ツガイとなった雌は大切にするのだ。

 

 だから、繋がった状態のまま体制を変えて、座り込んだ状態でマキニスを抱えた。

 

 マキニスが目覚めるまで、モンララはこうして彼女を抱きしめる。そして目を覚ましたら、もう一度性交を行うのだ。

 彼女が孕んで、お腹を大きくするまでは。

 

 

 

 

 

 そして、どれほど時間が経過したか。

『平行世界に異常発生。至急、管理行動に移ってください』

 マキニスは、今もモンララと繋がっている。

『繰り返します。至急、管理行動に移ってください』

 そのお腹は大きくなって、命を宿らせていることがわかる。

『繰り返し─────』『うるさい』

 生まれてくる子を心配してか、繋がっている状態でも激しく動いたりはしない。子を孕んだとわかるまでは激しい性交をしたりもしたが、今はただ優しくしている。

『もう嫌だ。どれだけ繰り返しても終わらない』

 モンララは愛妻家で、家族思いだ。モンララが外に食料を取りに行く時にはマキニスが必ずおまじないをしているが、モンララはソレがなんなのかわかっていない。

『私はここがいい。これでいい。世界なんてどうでもいい』

 わかっていないが、うちのツガイはすごいのだ、という認識だけはある。

『私を愛してくれる、この子たちだけでいい』

 そして今日も、モンララはツガイを労り続ける。大事なツガイと、いずれ生まれてくる子を想って。

『もうすぐ、産まれてくる』

『大好き、愛してる。ずっと一緒、だよ』




『マキニス』【ルゥリ・パス】
 平行世界の管理者。ただそのためだけに生み出された存在。
 死ぬまで、消えるまで平行世界の管理を行うことが使命。そのためなら自我も封印されるように設計されている。
 本人の意志に関係なく。
 そしてとても強い。あらゆる術式を自動で発動させることができる。しかし有害判定がなければ自動発動はできない。なお例外もある。
 ある日呼び出されて、そのまま移住。世界管理を続けていたが、ある時に在来種と交わり快楽を経験。そのまま出産コースに転落していった。
世界管理を止めたため、世界は増えて交わり続けている
『モンララ』『大好き』
 世界でも下から数えたほうが早いくらいの弱小種族。毒が強力な媚薬になるせいで狩られまくる。『……』
 おかげで絶滅寸前。個体数は昔の数千分の一以下にまで落ち込んだ。『たくさん産むからね』
 しかしマキニスと出会い、子を沢山産んでもらうことに成功する。『愛してる』
 産まれた子は強く育ち、強い種として繁栄することになる。『遺伝子操作は得意』
『無尽竜』『?知らない』
 強いし死にづらいしで厄介な竜……のはずだった。
 なぜかあっさりと死んだが、こんなやられ役としてやられるようなやつではない。
 肉片さえあれば塵になっても再生できるが、マキニスの術式が死ぬまで永続するものであると直感し、生存を本能で放棄して死亡した。


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